<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?><FictionBook xmlns="http://www.gribuser.ru/xml/fictionbook/2.0" xmlns:l="http://www.w3.org/1999/xlink"><description><title-info><genre>antique</genre><author><first-name/><last-name>GinSanRei</last-name></author><book-title>pure1</book-title><lang>ru</lang></title-info><document-info><author><first-name/><last-name>GinSanRei</last-name></author><program-used>calibre 8.4.0, fb2cut 2.5.4, fb2cut 2.6.2</program-used><date>26.7.2025</date><id>57cdcc17-1a3f-4c72-9e7b-93ced4ccefd2</id><version>1.0</version></document-info><publish-info><year>0101</year></publish-info></description><body><section><p>純愛✕陵辱　コンプレックス</p><p>作者銀三〇（ゆだ）</p><p>オレが高校入学と同時に好きになってしまった美少女、白坂雪乃いいんだ、彼女を遠くから見ているだけでなんて思っていたら、ある日、彼女にオトコができたという噂を聞いたどれだけ好きでも、彼女の心は手に入らないそれなら肉体だけでも自分のモノにしてしまえばいいそんな悪魔の囁きがオレを誘う</p><p>◎　登場人物</p><p>最新版に更新しました</p><p>メイン・キャラ</p><p>◎　吉田　　（ヨシダ　　十五歳）</p><p>本編の主人公下の名前は未定高校一年生中学の三年間を山奥の男子校の寮で過ごしたため、すっかり女の子が苦手になっていた暗くて、ひねた困り者白坂さんが好きDNAレベルで好きらしい妄執的に愛している</p><p>◎　白坂　雪乃　（シラサカ・ユキノ　十六歳）</p><p>本編のヒロイン高校一年生明るくて優しくて成績優秀な美少女正義感が強く、ごまかしや嘘が大嫌いどんな相手にも、自分の意見をはきはきと述べる実はプライド</p><p>の高い、自分好きの女の子普段の明るさや優しさも、自分の中のみんなに愛される私という像を守りたいだけ</p><p>高校に入学して一月もたたないうちに遠藤ケンジに告白され、交際を始めるそれさえ、本当に遠藤が好きになったからではなく、理想の自分の恋愛イメージに遠藤がたまたま合致したからだけである恋に恋するお嬢さん</p><p>吉田から徹底的な陵辱を受ける</p><p>身長163センチ目が大きくて、肩までのストレートの黒髪胸は小ぶりだが美乳、脚が細いアイドル級の美少女であるが、寧には負ける</p><p>中学時代はバスケ部だったが、現在は何のクラブにも入っていない</p><p>◎　遠藤　ケンジ　（エンドウ・ケンジ　十五歳）</p><p>高校一年生雪乃と付き合い始めたばかりイケメンで地元の名士の資産家の息子一年生なのに野球部のレギュラー候補になっているという才能の持ち主ただし、そんなに野球の強い学校ではないので、実際には中途半端な実力しか無い本人も、別に甲子園を目指すような努力はしたくないと考えている</p><p>性格は、とても悪い中学の野球部時代にも暴力イジメ事件を引き起こしたが、親父に泣きついてうやむやにしたという過去がある</p><p>身長175センチ当然、坊主頭</p><p>◎　山峰　恵美　（ヤマミネ・メグミ　十五歳）</p><p>高校一年生吉田たちのクラスの女のクラス委員陸上部員身長173センチ背が高くてスリムな体型均整のとれた骨格胸は無い黒髪のボブ日焼けした肌切れ長の一重の瞳の美少女</p><p>とても優しくて、面倒見が良い</p><p>雪乃とは、何か因縁があるらしい</p><p>◎　白坂　舞夏　（シラサカ・マイカ　十四歳）</p><p>雪乃の妹中学二年生雪乃によく似ている</p><p>髪の毛を三つ編みに結って、黄色いリボンで留めている</p><p>眼が大きく、鼻筋がすっと通った美少女</p><p>さすがにまだ胸は、ふくらみかけ</p><p>大人の女に憧れている</p><p>姉のことは好きではない</p><p>◎ 白坂　創介　（シラサカ・ソウスケ　四十二歳）</p><p>雪乃と舞夏の父広告代理店勤務部長待遇</p><p>祖父は大手新聞社の創業者で、生まれついてのお坊ちゃんである</p><p>妻とは見合いで結婚した</p><p>黒い森（ブラック・フォレスト）</p><p>◎　弓槻　御名穂　（ユヅキ・ミナホ　二十八歳）</p><p>高校教師担当は英語身長178センチ痩せている長い黒髪黒縁眼鏡の下に冷たい美貌を隠している自称・悪魔</p><p>徹底したサディストであるが、実はセックスに興味は無い</p><p>彼女は、単に人が苦しむところを見るのが好きなだけで、レイプやハード・セックスはそのための手段でしか無い</p><p>高校の車で五分の場所の大きな古い洋館に住んでいる</p><p>校内に盗撮・盗聴ネットワークを構築し、日々、生徒たちの動向を監視している</p><p>この学校に赴任して五年旧校舎の取り壊しや、新校舎の建築にも彼女の意志が絡んでいるらしい</p><p>◎　高梨　克子　（タカナシ・カツコ　二十一歳）</p><p>弓槻先生の一番目の玩具</p><p>現在は、弓槻家のメイドをしている黒髪ロングの美人で爆乳だがウエストはキュッと締まっているお尻はまたドバーンパン作りが趣味で、将来はパン屋さんを開業するのが夢</p><p>普段は明るくて気さくなお姉さんだが、セックスモードになると性獣と化す</p><p>弓槻先生の最初の生徒の一人</p><p>◎　片貝　渚　（カタガイ・ナギサ　二十一歳）</p><p>弓槻先生の二番目の玩具</p><p>克子の同級生で、親友だった高一の時より調教を受け、性獣パワーの克子に対して技巧派、渚として黒い森に君臨していた</p><p>出産を機に、弓槻先生の支配から脱する現在は三歳の女の子、真緒ちゃんを育てながら、一人で花屋を経営している</p><p>普段は、眼鏡を掛けた知的でクールな美人背は克子ほど高くないが、巨乳</p><p>弓槻先生の協力もあって、花屋の経営は順調フラワー教室の講師もしている</p><p>店員として、二十歳から十七歳までの五人の美少女を雇い入れているが、その全員が渚のペットである真緒ちゃん、出産後はずっとレズだった</p><p>○　片貝　真緒　（カタガイ・マオ　三歳）</p><p>渚の娘父親は、誰だか判らない</p><p>とっても眼が大きい、妖精のような幼女ふわふわの長い髪で、前髪だけパッツンと真っ直ぐに揃えられている右の耳の横の毛を、結って垂らしている</p><p>名付け親は、マルゴ</p><p>弓槻先生は、本気で猪という名前にしようとしていた</p><p>◎　マルゴ・ハイウェイ・スタークウェザー　（十九歳）</p><p>弓槻先生の三番目の玩具</p><p>アメリカのインディアンの血を引く貧困のインディアン居留地で育ち、十二歳でレイプされ保護施設に入れられていたところを、留学中の弓槻先生が拾われる金髪・碧眼マーシャル・アーツを徹底的に仕込まれていて、全身筋肉隆々であるが、スタイルは良い強いが、絶対に相手と正面からは闘わない隙をついた卑怯な戦い方を好む武闘派の野獣寧と仲が良い</p><p>◎　岩倉　幸代　（イワクラ・ユキヨ　十八歳）</p><p>弓槻先生の四番目の玩具</p><p>高校三年生全校生徒に圧倒的な人気を誇る生徒会長長いストレートの黒髪眼鏡の似合う美少女理知的で涼やかな印象がある隠れ巨乳</p><p>一年前まで弓槻先生に強制的に売春させられていた絶望のどん底に墜ちた彼女に、弓槻先生は徹底的な英才教育を施し、理想の生徒会長に仕立て上げられる</p><p>性格はとても優しく、穏やかな性格なのだが名前に反しての不幸体質なので、彼女が関わる人間をどんどん不幸に堕としていく</p><p>また、弓槻先生に深く精神支配されている</p><p>本人は弓槻先生から脱したいと考え、抵抗も試みているがそれさえも、弓槻先生は自分の計画に利用している</p><p>◎　奈島　寧　（ナトウ・ネイ　十八歳）</p><p>弓槻先生の五人目の玩具</p><p>高校二年生ただし、留年しているため、年齢は十八歳</p><p>学校内では、とんでもない不良だと思われているが、ほんわかとした感じの明るい娘目鼻立ちのはっきりした外人顔の美人眼も大きいけれど、口も大きい</p><p>弓槻先生の命令で、普段から髪の毛を金髪（乳白色）に染め、ブルーのカラーコンタクトをしているわざと、マルゴと外見を似せているらしい</p><p>去年、半年近く学校を休んだその理由は、援助交際で妊娠し、堕胎したからだと噂されている</p><p>巨乳でナイスバディちなみに処女</p><p>◎　アニエス　（十二歳）</p><p>弓槻先生の六人目の玩具</p><p>お屋敷の地下の監禁室に幽閉されている</p><p>究極の玩具を作るために産み出され、教育されている</p><p>○　香月　みすず　（コウヅキ・ミスズ　十七歳）</p><p>渚のペットだったが、吉田くんにレンタルされた</p><p>名門の家系に生まれ、父は文部科学省の高級官僚深窓の令嬢</p><p>子供の頃から、私立のお嬢様女子校に通い、全くの世間知らずだった</p><p>渚と同じ師匠に生け花を習っており、その教室で眼を付けられ、ペットとして調教される</p><p>両親は社会勉強がしたいという彼女の言葉を信じて、渚の店でのアルバイトを許可している女性しかいない健全なアルバイト先だと、思い込んでいるただし、門限がある</p><p>渚にレズ的な憧れを持っているが、吉田くんに処女を捧げる</p><p>ずっと文化系少女だったため、身体は華奢足が長い胸の発育は普通で、巨乳では無いが、出るところはしっかり出ている</p><p>長い黒髪を後ろでエンジ色のリボンでまとめている</p><p>生まれたての子犬のような、愛くるしい可憐な少女</p><p>ただしよく、お漏らしする</p><p>○　高橋　優花　　（タカハシ・ユウカ　三十八歳）</p><p>引退したお屋敷の女の一人現在は美容室を経営している</p><p>○　杉本　秀美　　（スギモト・ヒデミ　三十歳）</p><p>引退したお屋敷の女の一人現在はエステサロンを経営している</p><p>○　戸野内　珠代　　（トノウチ・タマヨ　二十七歳）</p><p>引退したお屋敷の女の一人現在はスタイリストをしている</p><p>黒森　公之助　（クロモリ・コウノスケ　故人）</p><p>黒い森の創設者すでに死んでいる</p><p>黒森　公一郎　（クロモリ・コウイチロウ　六十歳）</p><p>御名穂の父現在、オーストラリアに逃亡中</p><p>吉田のクラスメイト（1年2組）</p><p>◎富沢ケイ　テニス部2年生の彼氏がいる</p><p>◎菊池聖子　中学時代からの彼氏がいる</p><p>◎浜松英　　眼鏡をかけたグラマーな女の子</p><p>◎小林　不良っぽい男子馬鹿</p><p>◎大宮　不良っぽい男子馬鹿</p><p>◎合田　前の男のクラス委員</p><p>その他の登場人物</p><p>◎安宅　３年生の野球部員キャプテン</p><p>◎滝本　３年生の野球部員エース</p><p>◎杉山　２年生の野球部員デブ二軍</p><p>◎鯉住　２年生の野球部員ノッポ二軍</p><p>◎森下　弓槻家の執事七十歳近そうな白髪の老人度のきつそうな金縁の眼鏡痩せていてるが、年の割には背筋がピンと伸びている</p><p>◎ミユキ　渚さんの店のサブ・チーフペット第一号体育会系でいつも元気ポニーテール</p><p>※2012/01/09／更新</p><p>１．白坂雪乃にオトコができた</p><p>あわわわわ、うわわわわわ、おわわわわわわ、うげげげげぇーッ</p><p>授業時間終了のチャイムが鳴り終わったと同時にトイレに駆け込むッ</p><p>勢いよく個室のドアを開け、ズボンとパンツを同時に下ろし、便座に座ってスタンバイ完了</p><p>肛門開けェーッ</p><p>発射ァーッ</p><p>すばばばばーっ</p><p>うああーっ、何とか間に合った</p><p>ふぅーっ</p><p>六時限目の途中から、オレの腹はグルグルルルーッと鳴りっぱなしだった</p><p>授業中、ずっと小刻みにプルプルと体を震わせて貧乏揺すりガタガタおでこからタラタラと油汗を垂らして、必死に便意をガマンしていたのだ</p><p>みっともない格好悪い情けない</p><p>でも、小学生じゃあるまいし、授業中に手を上げて先生、トイレ行ってもいいですかとは、とても言えなかった</p><p>そんなこと白坂さんの前じゃ、恥ずかしくてできない</p><p>もっとも、授業が終わった途端にドタバタとトイレに走るのも、相当格好悪かったんだろうけど</p><p>白坂さんに見られたかな</p><p>変な人って思われちゃったかも</p><p>ジクジク痛む腹を抱えて便座に座ったまま、オレはしばし白坂さんのことを考える</p><p>落ち着きのない男って思われたかな嫌われたかな</p><p>いやいや、考えすぎだどうせ白坂さんは、オレのことなんか気にしてはしない</p><p>白坂さんが、オレの方を見たことなんか一度もないもの</p><p>オレは毎日、白坂さんばかり見ているっていうのに</p><p>白坂さん白坂雪乃</p><p>高校の入学式の日以来、オレはずっと彼女ばかりを見ている</p><p>高校での生活も、入学式からすでに一ヶ月弱が経過</p><p>されど、オレはまだ男女共学というやつに慣れてはいない</p><p>ここだけの話オレは、中学の三年間を山奥の全寮制男子校で過ごした</p><p>まあ、家庭の事情とかあってっていうか、うちの祖父さんという人がちょっとメンドクサイ人でわしの母校にお前も通って、質実剛健なオトコになれっって無理矢理オレを押し込めたってわけで</p><p>でもさあ祖父さんがその学校に通ってたってのは七十年も前の話でさ</p><p>さすがに二十一世紀の世の中となれば、祖父さんの少年時代とは違うはずでそう思ってたんだけど</p><p>どうしてだか、その山奥の男子校はいまだに戦前の軍隊式の教育を続けていて</p><p>はい正に、この世の地獄</p><p>その学寮は、体罰とイジメに彩られた、人権無視の閉鎖空間だったのだ</p><p>二十四時間、体罰教師に監視され、上級生の理不尽な命令に迫害される生活</p><p>個人の物とか金とかが盗まれるなんてのは、もう日常茶飯事</p><p>ちょっとでも気を許したら、殴られるシメられる集団イジメの標的になるという人外魔境</p><p>耐えろ気を張れ誰も信用してはならぬ</p><p>と、まあ、地獄の寮生活を送ること丸三年</p><p>頼むから、高校だけは普通の学校に通わせてくれと、両親に泣きついて、ようやく地獄の寮生活から生還</p><p>この春からは、自宅から通える共学の高等学校へ通うことになった</p><p>というか一年半前に祖父さんも亡くなってたし</p><p>そりゃあ、まあ、最初はスゲェ嬉しかったよ</p><p>これぞまさにシャバの匂い自由の空気ようおお、ようやくオレの人生に華が咲く高校生活は、明るく、楽しく、元気で行こうッ</p><p>と、まあ、入学式に行くまでは、そんな風に思ってたんだけど</p><p>いざ高校に着いてみると、中学三年間の男子校寮生活の影響でしょうかあ、あ、あ、あの、オレ、緊張しちゃって、すっかり女の子と喋れない体質になっちゃってて</p><p>いや、おかしいんだよ</p><p>オレ、小学生の時は、ちゃんと女の子と喋れたんだから</p><p>それが、どうしてだか高校へ来たら、女の子の側にすら近寄れなくて</p><p>近づくだけで、何か体がギクシャクしちゃって</p><p>オタオタしちゃって、緊張して体がカクカクしちゃったりして</p><p>てゆーか、お前ら小学生の頃は、もっとお子様体型だったろ</p><p>それが、高校生になったら、なんでそんなにエロいボディに成長してんだよ</p><p>カンベンしろよ、鼻血出るだろッ</p><p>気が付いたら、異常に無口で引っ込み思案なオレが、新しい1年2組の教室の隅っこで小さくなっていて</p><p>何か体は震えてくるし、立ちくらみはするしダメだこりゃ</p><p>オレの高校生活初日からすでに絶望的ブラック・アウト状態</p><p>うつむいて、ふぅと小さく溜め息を吐く</p><p>そしたらそしたらだ</p><p>どうしたの、君具合、悪いの</p><p>突然、すごい可愛らしい声が聞こえてきて</p><p>ふっと、声の方を見るとあれあれれれれ、オレの前に天使が現れた</p><p>な、な、な、なんて可愛い子なんだろう</p><p>その女の子は、目がおっきくて、髪は肩までのストレートで、それがサラサラフワッとしてて、キューティクルが輝いてて胸はどっちかっていうと小ぶりで、巨乳じゃないけれど、ツンとしてて上向いてて、多分、美乳美乳に違いないッ|（女の生乳なんて見たことないけれど）そして、また脚が細くて、スラッとしてて、余計な肉が付いていなくて、つるんとしててぬああああああ</p><p>保健室に行った方がいいわよ一緒に行く</p><p>て天使が、オレに話し掛けているッッ</p><p>いっ、いえっ、だ、だ、だ、大丈夫ですからっ</p><p>そうならいいけど無理しないでね</p><p>あ、あ、あ、ありがとう</p><p>あ、あたし白坂雪乃よろしくね</p><p>天使は、そう微笑んで、オレから離れていった</p><p>し、白坂雪乃さんっ</p><p>こ、こんな可愛い子が、お、同じクラスなんだっ</p><p>思わず、白坂さんの後ろ姿を目で追う</p><p>オレなんかと違って、彼女は新しいクラスですぐに友達を作ったみたいで、女の子たちのグループで笑って話している</p><p>その微笑みがまたキュートでああ、ずっと見ていたい</p><p>それが、白坂さんとの出会い</p><p>その日以来、オレはもう白坂さんに夢中</p><p>毎日、白坂さんばかり見ている</p><p>遠くの方から、こっそり彼女を見ている</p><p>昼休みに美味しそうにお弁当を食べてる白坂さん</p><p>眉毛を八の字にして数学の問題を解いている白坂さん</p><p>体操着姿で体育座りしている時の姿なんて、もう最高の美少女って感じで</p><p>いつも白坂さんは、ニコニコしているその笑顔が可愛い</p><p>誰にでも優しく話し掛けるし、頭も良くて勉強もできる|（入学試験はトップ３の成績だったらしい）</p><p>しかも、ただ優しいだけじゃなくって、とってもしっかりしていて、掃除当番をサボろうとした男子に、ルールが守れない人は、あたしサイテイだと思うわっなんてハッキリ文句を言ったこともあった</p><p>その毅然とした態度が格好良くて、また人気が出ちゃって入学してまだそんなに間もないのに、今やクラスの女子たちの相談役とかにもなっている</p><p>だからきっとオレみたいのが話し掛けても、彼女はきっと普通のクラスメイトとして当たり前に話をしてくれるだろう</p><p>それは判っている判っているんだけど</p><p>オレには彼女に話し掛ける勇気がなくて入学式の日以来、彼女と話したことはない</p><p>話せないよ</p><p>話したら嫌われる</p><p>絶対にオレ、白坂さんのこと、エッチな目で見ちゃってると思うし</p><p>どうしたって白坂さん、魅力的だし</p><p>ああ、あんな子と付き合えたら最高だろうなあ、幸せだろうなあとは思うんだけど</p><p>でも、あんなに綺麗で可愛い子が、オレと付き合ってくれるハズがない</p><p>何より、付き合うって何することなのか、オレ、よく判らないし</p><p>オレ、実際のところ、女の子とデートとかもしたことが無い</p><p>デートって、何処行けばいいのかも判らない</p><p>何回デートしたらキスしていいのかも判らないし</p><p>それこそセックスなんて、何回目のデートで解禁になるのか知らないし</p><p>はぁ</p><p>そんな具合で、入学式からのここ一ヶ月弱というもの、オレの頭の中は毎日、白坂さんのことばかりで悶々としている</p><p>（ああ、白坂さん白坂さん白坂さぁぁん）</p><p>と、放課後の男子トイレの個室の中で、白坂さんの姿を思い浮かべている、オレ</p><p>ああ、情けないッ</p><p>いいんだよ、いいんだよ、オレは白坂さんを遠くから見ているだけで、それで満足なんだ</p><p>毎日、あの可愛い微笑みが見られれば、それだけで</p><p>しっかし、うちのクラスの白坂って、見れば見るほどいいオンナだよなあ</p><p>ふと気が付くと、ドアの向こうからそんな声がした</p><p>オレがブッ太いのを排泄している間に、何人かがトイレに入って来たらしい</p><p>あいつゼッタイ処女だぜ処女あー、白坂の中にブチ込んでみてぇなぁ</p><p>声の主は、どうやらオレのクラスの小林のようだ</p><p>となると連れション相手は、相棒の大宮に違いない</p><p>ここでは仮に連れションマン１号、２号と命名することにする</p><p>えー、お前知らないの最新ニュース</p><p>へ何の話だよ</p><p>あのさ、白坂雪乃にオトコができたらしいぜ</p><p>瞬間、オレはトイレの便座の上で凍り付いた</p><p>あちゃ～と思った</p><p>ありゃりゃ～とも思った</p><p>とほほ～とも思った</p><p>そして全身の血が、一瞬にして沸騰した</p><p>るええーッッ</p><p>し、し、し、白坂さんにオトコができたぁぁ</p><p>ブヒーッがががぁぁーんッッ</p><p>オレは個室の中で、思わずウンコする力を緩めて、聞き耳を立てるッ</p><p>えー、嘘だろと、連れションマン２号</p><p>そうだ、嘘だと言ってくれ、連れションマン１号よッ</p><p>嘘じゃねえよマジな話</p><p>えー、誰だよ相手は</p><p>そ、そ、そ、そうだ、誰だ誰だ相手は誰なんだ</p><p>それがよぉあの遠藤だってよ</p><p>エンドウあの遠藤ってどの遠藤だよぉぉっ</p><p>えー、遠藤って、野球部の</p><p>そう、その遠藤</p><p>あ、遠藤って、うちのクラスの遠藤ケンジかぁっ</p><p>はー、あの遠藤なら仕方ないかもなあ</p><p>な、な、な、何を言う</p><p>仕方ないことなんかあるかっ</p><p>遠藤ケンジなんて、顔が良くて、背が高くて、家が資産家で、スポーツ万能で、一年生なのに野球部のレギュラー獲れそうだっていう噂で、一年女子にモテモテでただそれだけのオトコじゃないかっ</p><p>例えヤツが完全無欠のスーパー高校生だったとしても、だからって、だからって、だからってそれで白坂さんと付き合っていいわけがないっ</p><p>そうだろ、そうでしょ、そういうもんだろうなあ八百万の神々よ</p><p>まあ仕方ないよな、あの遠藤じゃあ</p><p>そ、そんなことないやいぃっ</p><p>許さんこのオレが許さないぞぞぞぞあーッ</p><p>んで、いつからなんだよ</p><p>何が</p><p>だから、いつから付き合っているんだよ、白坂と遠藤</p><p>そっそっそ、そうだ、それが大事</p><p>よくぞ気が付いたな連れションマン２号</p><p>ホメてつかわすぞ</p><p>あー、二人はいつからの関係なのだ</p><p>あー、白坂さんの唇はまだ汚されていないのか</p><p>いやいや、それどころか白坂さんの純潔は</p><p>しょ、しょ、処女膜は無事なのかかかかかーッ</p><p>どうやらさ、先週の土曜日かららしいぜ</p><p>へー、先週の土曜</p><p>うん、何か昨日の練習の後で、遠藤のヤツが部活の先輩に問いつめられて、そんで白状したらしいんだよね</p><p>えー、何で先輩にバレたの</p><p>そりゃ昨日、白坂がグラウンドの隅で、ずっと遠藤の練習を見てたっていうから手に白いタオル持って</p><p>ほー、そりゃバレるわな</p><p>つーか、バレバレだよな</p><p>白坂さんのタオル、うらやましいぃっ</p><p>って、そこがポイントじゃないだろっ</p><p>うー、よし、もう一度よく考えてみよう</p><p>①先週の土曜から二人は付き合っている</p><p>②先週の土曜から二人はカップル</p><p>③先週の土曜から二人は恋人同士</p><p>今日は火曜日土曜日の三日後</p><p>てことは、白坂さんの純潔はまだセーフか</p><p>でも、休日が間に入ってるし</p><p>って、野球部は日曜も練習か</p><p>そんなら、も、も、も、もしかしたら唇も無事</p><p>まあ、まだヤッてはいないだろーけれど</p><p>そう、そう、してない、してないっちゅーのゼッタイにッ</p><p>えー、でも、チューはしてるんじゃないの</p><p>し、し、し、してないッッ</p><p>白坂さんはチューはしてない</p><p>チューはまだ</p><p>チューはしていないと信じさせてくれーっ</p><p>キスはしたって、遠藤が野球部の先輩に報告したらしいぜ</p><p>し、したのかしてたのか、チュウゥッッーはじめてぇのチュウウウッ</p><p>遠藤、ブッ殺す最悪でも呪い殺す</p><p>いずれにしても、そのうち遠藤にヤられちゃうんだろうなあ、白坂</p><p>はー、まあ、美人薄命と言いますか綺麗な子から食われちゃうんだよなあ</p><p>まあ、めぼしいオンナは、入学してゴールデンウィークまでに誰かしらツバつけるもんだよなあ</p><p>し、知らんぞ、そんなルール</p><p>ある意味、先に動いたもん勝ちか</p><p>ていうか、イケメン様は強いっていうか今週の日曜辺りに一波乱あるんじゃねーの</p><p>いよいよ連休だし、まー、この週末が一つの山場でしょーね</p><p>ふー、白坂も大人の女になっちまうのかねぇ</p><p>はーはかないもんですなぁ</p><p>ほー哲学だねぇ</p><p>ひー、白坂さんが遠藤と</p><p>白坂さんがヤられちゃう破られちゃう犯されちゃう</p><p>そ・ん・な・こ・と・は・ゆ・る・せ・ないーッッ</p><p>チクショウ嫌だ嫌だ嫌だゼッタイに嫌だぁぁっガッデームッ</p><p>ＢＯＯＯブリブリブリッッ</p><p>あ</p><p>怒りにまかせて腹に力を入れたら、オレのおケツから屁が漏れた</p><p>ついでにウンコもブリブリと</p><p>くっ、臭い～っ自分の排泄物とは思えないほど臭いッ</p><p>なっ、何だよ、くせっ誰だよそこにいるの</p><p>うえー、ホント、くっせーなおい、出てこいよ</p><p>うわっ、連れションマンたちが、こっちにやって来る</p><p>ヤバイヤバイぞ、オレどうするどうなるオレ</p><p>おい、そこの個室の中にいるヤツお前、今、屁したろ判っているんだぞ</p><p>おい、こらぁぁ</p><p>連れションマンたちは、オレの入っている個室のドアをガンガン蹴飛ばしている</p><p>どっ、どっ、どうしよう</p><p>とりあえず死んだふり死んだふーり</p><p>オレはいない</p><p>オレは空気だ</p><p>透明になれぇぇぇっ</p><p>気配を消すのでござるよッ、ニンニンッ</p><p>それでも連れションマンたちは諦めてくれる気配はなく</p><p>え何何何</p><p>何かジャージャーと水の流れる音とか、何かを運ぶガシガシって音がするんですけど</p><p>おい、こっち見ろよッ</p><p>と、突然上の方から声がする</p><p>お見上げると、個室のドアの上から、連れションマン１号、じゃなかった小林がウンコしている最中のオレを見下ろしているるるるーっ</p><p>よう、元気かぁこれでも食らえェッ</p><p>便所の個室のドアの上からゲゲッ</p><p>水で満杯のバケツが降ってきたーッ</p><p>じゃぱあああんっ</p><p>便所の個室に雨が降るゥッ降るゥッッあ～、土砂降りの雨が</p><p>という感じで始まります</p><p>どんな風に着地するかは、まだ判りません</p><p>小説の投稿は初めてなので、色々と勝手が判りません</p><p>ご指導いただければ幸いです（ゆだ）</p><p>２．天国と地獄</p><p>オレは、連れションマンが立ち去るのを待ってそれもトイレの出口で待ち伏せされないようにしばらく時間を空けて、ようやくトイレから脱出した</p><p>あ～りゃりゃ全身水浸しびっちゃびちゃだ</p><p>放課後で良かったこんな格好、白坂さんには見せられない</p><p>この学生服は屋上にでも行って干すしかない</p><p>この時間なら誰もいないだろう</p><p>とんとんとーんと軽やかに階段を昇って、屋上へ出る鉄の重いドアをギギギーッと開く</p><p>ぴゅあああっと四月末のさわやかな風が吹いてくる</p><p>風があるから、ドアはゆっくりと静かに閉めた</p><p>今日はぽかぽかと良い天気</p><p>どこかに学生服を干す良い場所はこの屋上の北側は、廃棄予定の机と椅子が山になって置いてあるので干し場には困らない</p><p>おっ、あっちの方が日当たりが良いか</p><p>はて</p><p>思わず、そこにあった机の間に身を隠す</p><p>ぬぬっ</p><p>ぬおおおおおおおッッ</p><p>あっ、あっ、あれはーッ</p><p>まっ、まっ、まさかぁぁ</p><p>そこには、信じられない光景が</p><p>オレが世界一可愛いと思っている女の子白坂さんが、ききききききーっ、着替えている</p><p>人気の無い屋上で</p><p>青空の下、燦々とした陽の光を浴びて</p><p>ううう、うそぉぉぉぉ</p><p>白坂さんは、丁度、制服のブラウスを脱いだ所だった</p><p>風が吹いているからかオレには全く気付いていないようだ</p><p>オレと白坂さんの間の距離は、７～８メートルといった感じか</p><p>机の隙間から、そっと白坂さんの姿を盗み見る</p><p>ここから見えるのは白坂さんの裸の背中その上に白いブラ紐が￥みたいな形に浮かび上がっている</p><p>おお、ブラ紐</p><p>白坂さんの美乳を制服の下で持ち上げているあの伝説の下着の白い紐が、今、お日様にこんにちわしているぅぅ</p><p>ああっ、白坂さんが身体をねじった</p><p>白坂さんの脇の下の向こうに、乳の山が現れる</p><p>すすすすっげぇ</p><p>肉がこんもりと山を作ってて、白い布がくるるるんと肉を包んでいる</p><p>やっぱり、美乳だこれこそ美乳美乳に違いない</p><p>いや肉眼で若い娘のプラ乳を見るのは生まれて初めてだけど</p><p>それにしても白坂さんの背中は美しい</p><p>オレ知らなかった</p><p>女の背中って、こんなにセクシーだったんだ</p><p>白坂さんの肌はつるるんとしている</p><p>輝く白い肌そして細い腰</p><p>すっげぇ、抱きついたら折れてしまいそうだ</p><p>女の子って、こんなに細いんだ</p><p>ふと、白坂さんの脇の椅子を見ると体操着が掛かっている</p><p>どういうわけかは判らないけれど、彼女はこの屋上で制服から体操着に着替えようとしているらしい</p><p>今の彼女の姿は、上半身は白のブラだけ下半身はスカート</p><p>さてここから、彼女はどう行動するだろう</p><p>①スカートを脱ぐ前に、運動着の上を着る（あんまり肌を見せない派）</p><p>②スカートも脱いで、一度、丸っきりの下着姿になる（着替える時は、まず脱ぐ派）</p><p>さあどっちだ</p><p>②こい、②こい、②、②、②、こいこいこい</p><p>白坂さんの手がスカートに掛かる</p><p>やった、②、きたぁぁーっ</p><p>スカートがすとんと地面に落ちた</p><p>こんにちわ、縞々のパンティ</p><p>オレの位置からはお尻しか見えないけれど、それでもこんにちわパンティ</p><p>おお、縞パンティ様よ</p><p>もちろん色はスカイブルーとホワイトのストライプだ</p><p>白坂さんのお尻はふんわかしててああ、柔らかそうだだだだだっ</p><p>し、白坂さんの、パパパパ、パンツゥ丸見え～っ</p><p>ほ、報告しますっ少尉殿、白坂さんのパンツゥは縞パンでありましたーっ</p><p>やはり縞パンか、思った通りだっご苦労っ、軍曹</p><p>などと、脳内一人芝居をしているうちに、ハッと思いつく</p><p>そそそ、そうだ</p><p>オレは、震える手でポケットから携帯を取り出した</p><p>そして写真を撮る</p><p>白ブラに青白縞パンティだけの白坂さんを</p><p>一枚、二枚三枚</p><p>ほとんどが後ろ姿だけど横を向いたのも撮れた</p><p>白坂さんの横乳がしっかりと山になった形がメモリーされる</p><p>携帯電話とオレの頭脳に</p><p>夢の時間はほんの一瞬だった</p><p>すぐに白坂さんは運動着の上を取って着る</p><p>着てしまう</p><p>でもまだ無防備なパンティが丸見えだから、オレはシャッターを切り続ける</p><p>続いて運動着の紺の短パンああ</p><p>丸い形の良いお尻が隠されていく</p><p>お名残惜しいのねん</p><p>でもすらりとした生足は、まだそこに</p><p>いやいやそろそろヤバイだろ</p><p>もう、写真撮ってるバヤイじゃないだろオレ</p><p>どどうしよう</p><p>どうしたらいいんだろう</p><p>その時、オレの頭に浮かんだ言葉はただ一つ</p><p>逃げようだけだった</p><p>オレは再び、机の間に隠れて抜き足、差し足</p><p>とりあえず、屋上の入り口のドアまで戻って</p><p>ところが、足がもつれてうわっ、とっとととと</p><p>ドアに思い切り頭をぶつける</p><p>ドッシーン</p><p>そのまま、転んだ拍子に近くの机の山をひっくり返す</p><p>ドンガラガッシャーン</p><p>だぁれ誰ですか</p><p>ああ白坂さんの声は綺麗だなぁ</p><p>っていうかヤバイ、見つかった</p><p>起き上がろうとするともう、そこに短パン姿の白坂さんが立っていた</p><p>至近距離で、オレと白坂さんの眼が合うッ</p><p>白坂さんの大きな瞳が、オレを見ている</p><p>ええー、どないしよ、どないしよ、どないしょぉぉぉっっ</p><p>ええあのと、白坂さん</p><p>ううえっとと、オレ</p><p>そう言う、オレは屋上の地面にひっくり返ったまま</p><p>あ、あの、こここここんにちわわ</p><p>あーあー、ぐだぐだだあ～オレ、もうダメだぁぁ</p><p>ヘンタイだぁ～ヘンタイに認定されてしまうぅぅ～ッ</p><p>そしたら白坂さんは、目を丸くしたまま</p><p>えっと吉田くん、だよね同じクラスの</p><p>うわわわわ</p><p>き、奇跡だーっ白坂さんがオレの名前を覚えていてくれてるっ</p><p>あれれ、違った吉岡くんだったっけ</p><p>ノンノンノーン</p><p>オレは頭を横にぷるぷると振って、</p><p>吉田です吉田です吉田でございますですぅ</p><p>そうだよね、吉田くんだよねっ</p><p>白坂さんがニコッと微笑むあああ、可～愛～い溶けるぅぅッ</p><p>ところで吉田くん、どうして屋上にいるの</p><p>え、ええ、あの、その、つつつつつまり、ししし、白坂さんこそ、どどどどうして</p><p>うあーッ、白坂さんの質問に、質問で答えてしまったーッ</p><p>オレ、馬鹿丸出しじゃない</p><p>つーか、バカバカ馬鹿誰かオレを殺してくれーっ</p><p>もうドギマギしちゃって、言葉が、言葉が、言葉にならないーっ</p><p>つーかオレ、し、し、し、白坂さんと会話しちゃってるぅぅ</p><p>あたしは美化委員だから屋上がちょっと汚れているから、今日の放課後に掃除しようって思って</p><p>へし、白坂さん一人で</p><p>うん、他の人は部活があるからあたしはまだクラブ入ってないし、それに</p><p>あそうか</p><p>白坂さん、遠藤の野球部の練習が終わるのを待っているんだ</p><p>そっか、そっか、そういうことかチッ、チクショウ</p><p>でも、ななな何で運動着っていうか短パン</p><p>ああ、屋上へ来てみたら思ってたよりも汚かったから制服のまんまじゃ汚れちゃうでしょだから、今、ここで着替えたのよ</p><p>いへへへへ見、見てましたよとは言えないもちろん</p><p>あ、あ、あ、そそそそうなんだえっと、オレ、オレはちょっと学生服を濡らしちゃって、そ、そ、それで屋上で干して乾かそうかなぁーって思って、そう、それで</p><p>ふうんそうなんだ</p><p>白坂さんが、オレの手の中の濡れた学生服を見ている</p><p>あーあーち、違うからね別にお漏らしとか、そういうんじゃないからえっと、あの、悪いヤツにバケツの水引っ掛けられちゃって、それで、あの、こんなにビッチャビチャのグッチャグチャになったってわけであって、うへへへ、へへへへ、だははははは</p><p>話せば話すほど、しどろもどろになっていくオレ</p><p>もう笑って誤魔化すしかない</p><p>白坂さんはそんなオレのマヌケ顔を見て、プッと吹き出した</p><p>思わないよお漏らしなんてもう高校生じゃない、あたしたち</p><p>あー、あー、あー、そうだよねそうっすねあはははは、うはははは</p><p>笑う白坂さん笑う顔も可愛い～っ</p><p>嗚呼、ダメだ、オレ彼女と話しているだけで、もう挫けそう</p><p>あ、吉田くん学生服なら、そっち側に掛けておくとすぐに乾くと思うよ</p><p>白坂さんはそう言って、日当たりの良い机の山をオレに勧めてくれた</p><p>あ、あ、あ、ありがとうございます</p><p>何言ってるのよ、クラスメイトでしょあたしに敬語なんて使うことないわよ</p><p>あわわう、うん</p><p>オレは、白坂さんの言う通りに、制服を机に掛ける</p><p>今日は晴天すぐに服も乾くだろう</p><p>さてと、あたし、掃除しようかな</p><p>そ掃除って、この机の山</p><p>白坂さんはまたプッと笑い出した</p><p>こんなのあたし一人で片付けられるわけないでしょここの屋上って、結構色んな人が出入りしてるみたいなのそれはいいんだけど、パンの包みのビニール袋とか牛乳のパックとかをポイ捨てしていく人が多いのよだから、そういうのを集めて、ゴミ捨て場に捨てに行こうと思って</p><p>そう言って白坂さんはシュロ箒を持って、机の下を掃く</p><p>確かに、ゴミがゴロゴロと出てくる</p><p>ホントマナーの悪い人が多いみたいね</p><p>短パン姿で、床面のゴミをサッサ、サッサと掃いていく白坂さんその可愛い後ろ姿</p><p>ちょっと屈んだ感じでお尻を後ろにぷくりと押し出しているみたいな体勢ああ、なんて綺麗なお尻なんだッ</p><p>キュッキュと身をよじる度に、白坂さんのお尻もクックッと揺れるッ</p><p>とオレがお尻に注目していたら、不意に彼女が振り向いた</p><p>やばいィィッ絶体絶命なりーっ</p><p>白坂さんがオレを見ている</p><p>バレたかバレていたのか</p><p>ね、吉田くん</p><p>えあほえ、え、え、な、何でしょう</p><p>オレはあっち見ていましたー空を見ていましたー空飛ぶ小鳥を見ていましたーだから見ていませんー見ていませんーあなたのお尻なんか見ていませんー信じて、信じて、白坂さぁんッ</p><p>必死で目で訴えるオレ</p><p>そしたら、白坂さんは</p><p>吉田くん、掃除、手伝ってくれないかな</p><p>ほえ掃除</p><p>うん嫌</p><p>いいいい嫌じゃあーりません</p><p>良かった</p><p>ニコッとオレに微笑んでくれる白坂さん</p><p>ええいやりますよやってやりますよ</p><p>屋上のお掃除、お手伝いさせていただきますよよよよよんっ</p><p>だいたい一時間くらい、白坂さんと二人で屋上を掃除した</p><p>幸せだった</p><p>ものすごくオレは幸せだった</p><p>集めたゴミは、大きなゴミ袋で２つ分ほどにもなった</p><p>後は、これを捨てに行けばおしまいねっ</p><p>そそうですね</p><p>もう終わりか幸福な時間の過ぎ去るのは早い</p><p>あたし一つ持つから、吉田君、もう一袋頼める</p><p>頼めるって</p><p>嫌ねゴミ捨て場まで、運ばないといけないでしょ</p><p>あああ</p><p>いいかな</p><p>ニッと笑う白坂さん</p><p>ああこの顔をずっと眺めていたい</p><p>りょ、了解でありますッ、イエッサー</p><p>あ思わず白坂さんに敬礼してしまったぁぁ</p><p>白坂さんはくすくすと笑って、</p><p>吉田くんて、ホント面白い人なのねあたし、全然知らなかったわ</p><p>いや、あれ、何だ、これ</p><p>オレもしかして白坂さんに誉められている</p><p>好感触なのか</p><p>だ、だけど、こういう時どんな顔したらよいのか判らないオレ</p><p>あ、ごめんなさい、もしかして怒った</p><p>ええ何ぃ</p><p>いや、あの、その、怒ってませんーッオレは、別に怒ってなんかいませんのココロなりぃーですはいーッ</p><p>白坂さん、そんなオレを見てまたけらけらと笑い出す</p><p>ごめんねだって面白いんだもの、吉田くんて、ホント</p><p>笑っている白坂さん四月の陽光を浴びて、つるつるのおでこにうっすら汗をかいている</p><p>間近で見る笑顔の白坂さんやっぱり可愛い～</p><empty-line/><p>二人で仲良くゴミ袋を一つずつ抱えて、階段をぱたぱたと下りていく</p><p>白坂さんが前で、オレが後</p><p>ゴミ袋は大きいから、白坂さんはゆっくりと会談を降りていく</p><p>そんな白坂さんの背後から、オレはこっそり彼女の髪の匂いを嗅ぐ</p><p>くんくんんー、い～い香り</p><p>こ、これが乙女のシャンプーの香りかあ</p><p>うわっ、白坂さんの首筋の産毛まで見える</p><p>拝んどこう拝んどこう</p><p>こんなのめったに見られないんだから</p><p>なんまいだぶなんまいだぶ</p><p>やっぱ近くで見ると全然違う</p><p>遠くから眺めている時と違って、存在感っていうか、生きてる白坂さんのオーラを感じる</p><p>なんか後ろ歩いているだけで、もうドキドキしてくる</p><p>胸のところがキュンとする</p><p>判ってくれよ、この感覚</p><p>おっ、よく見ると白坂さんの首筋の汗が小さな玉になっている</p><p>うっ、舐めてみたいッあの汗の玉をペロッとうううー</p><p>流石にそれは無理なので、視線を下の方に</p><p>うわぁっ、白坂さん、ウエスト、ホントに細っいなあ～抱き締めたらポキンって折れちゃいそう</p><p>そしてお尻から脚にかけてのラインたまりませんなあ</p><p>このお尻と太もも、むにゅむにゅっと揉んでみたい～それからこのお尻の割れ目の間に手を差し入れて、もにもにもにっと</p><p>なあんて、ついつい至近距離から視姦＆妄想しまくっていたら、邪念を察したのか、白坂さんがくるりと振り向いたッ</p><p>ヤバッ</p><p>吉田くん</p><p>な、何でございましょう</p><p>そっちのゴミの袋、そんなに重い</p><p>は</p><p>何かさっきから、ハァハァ息が荒いから</p><p>ええああー最近、ちょっと運動不足だから、か、階段の、しょ、しょ、しょ、しょうこう、しょうこう、昇降運動が、そ、その、ちょっと上手くないだけで、そ、それだけですはいーッ</p><p>そう、そんならいいんだけど気をつけてね</p><p>白坂さんがオレににっこり微笑む</p><p>あ～、オレ、溶けちゃいますぅぅ</p><p>靴を下履きに履き替えて、オレらは校舎を出て、裏庭のゴミ捨て場へ</p><p>何か世間話でもした方がいいのかな、とも思うんだけど白坂さんと会話しようとすると、頭がショートしそうなのでどうしても話し掛けられない</p><p>しょうがないので、時々、斜め後ろから白坂さんの横顔を覗き見たりするその美しさあー、やっぱ美人はどの角度から見ても美人なんだよなぁ</p><p>オレは今、白坂さんと同じ目的（ゴミ捨て）を持って、同じ道を歩いている</p><p>同じ時間を共有するオレたち</p><p>オレの人生、今がクライマックスぅぅッ</p><p>ずっとずっとこの時間が続けばいいのに</p><p>このまま時間よ止まれ止まってくれ</p><p>心から、ホント、そう祈っている</p><p>祈っていたのに</p><p>非情にも、至福の時間は、唐突に打ち破られて</p><p>雪乃ッ</p><p>運動部の部室棟の方から大きく響く男の駄声ッ</p><p>オレの白坂さんを、雪乃と呼び捨てにする、お前は誰</p><p>現れたオトコヤツの名は遠藤ケンジ</p><p>遠藤ケンジが、野球部の練習着のままオレたちの方に走って来て</p><p>あ、ケンジじゃなくって、え、遠藤くん</p><p>白坂さん、一瞬下の名前で遠藤に呼び掛けるけど、オレが一緒にいるから速攻で言い直す</p><p>お互いを下の名前で呼び合うカンケイ、それはつまり</p><p>そうだよな他には考えられないもんな</p><p>すなわち二人はカップル付き合っている男と女</p><p>今日はもう練習、終わりなの</p><p>ああ、今日はもう上がっていいってセンパイがそっちは</p><p>あたしも、このゴミ袋捨てたら終わり</p><p>じゃ、一緒に帰れるな</p><p>うん</p><p>と、オレのことは全く無視して、二人の会話が一通り駆けめぐる</p><p>それから今まで見えなかったモノを突然見つけたかのように、遠藤はオレを見て言った</p><p>お前、誰</p><p>お前ってオレは一応、あんたと同じクラスの人間なんですが</p><p>吉田くんだようちのクラスの</p><p>いたっけ、こんなヤツ</p><p>いたよ、いたよ、いましたよクラスの後ろの方の壁際の隅の奥の方に</p><p>もー、失礼ねごめんなさい吉田くんあのね、吉田くんに屋上のお掃除を手伝って貰ったのそれだけよ</p><p>えあの</p><p>それだけって</p><p>白坂さん、それだけって何ですか</p><p>あっそ、じゃ、お前もういいや後はオレと雪乃でやっておくから、お前はそこにゴミ袋置いて帰っていいよ</p><p>なんなんだ、なんなんだ、なんなんだ、こいつ、何様ぁっ</p><p>カチン、コチン、キチンとくらぁ</p><p>と不穏な空気を察して、白坂さんが間に入ってくれる</p><p>いいから、ケンジは着替えて来なさいよゴミ捨て場、すぐそこなんだから</p><p>でもよ</p><p>一緒に帰るんでしょ時間がもったいないじゃない</p><p>白坂さん結構、尻に敷くタイプらしい</p><p>遠藤も不承不承納得してないな</p><p>いいか、雪乃にちょっかい出すなよ</p><p>と、オレに言う</p><p>何言ってるのよ、ケンジ</p><p>いいんだよ、きっちり言っておかないと、こいつが変な気起こすかもしれないだろ</p><p>吉田くんは、クラスメイトよそんなわけないでしょねえ</p><p>えー、クラスメイトですが、さっきまでずっと変な気起こしっぱなしでした</p><p>とにかくゴミ捨てたらとっとと帰れよいいなッ</p><p>遠藤はオレの胸をドンと突いて、運動部の部室棟へ戻って行った</p><p>嫌なヤツ本当に嫌な野郎だ</p><p>再び、オレたちはゴミ捨て場へやっぱり白坂さんとの間に会話はない</p><p>無言でゴミ捨て場の角に、ゴミ袋をバサリバサリと放り込んで</p><p>ありがとう、吉田くん、助かったわ</p><p>汚れた手を、ぱんぱんとハタきながら、白坂さんが言った</p><p>いや、オレは、べ、べ、べ、別に</p><p>ううん、助かった吉田くんていい人ね</p><p>そ、そんなことは</p><p>それから</p><p>白坂さんはちょっと俯いて、</p><p>さっきはあの人が変に絡んじゃってごめんねあの人も悪気があってしたわけじゃないのよ許してあげて</p><p>白坂さんがぺこりと頭を下げるあの遠藤のために、白坂さんが</p><p>い、いいから、いいから、あ、頭を上げて、し、白坂さんっそ、そんなの気にしてないから、オレ</p><p>じゃ許してくれるの吉田くん、やっぱりホントにいい人だわっ</p><p>白坂さんがオレに微笑む</p><p>その顔は、やっぱり笑顔で、その顔は、華が咲いたみたいに綺麗で、その顔は、やっぱり最高に最高に可愛くて</p><p>だからオレ</p><p>つい白坂さんに尋ねてしまったんだ</p><p>し、白坂さんあ、あのさ、え、遠藤と付き合っているって本当</p><p>そしたら、白坂さんは最高の微笑みのまま</p><p>あ、吉田くん、知ってたんだぁそうなの、付き合っているの、あたしたち</p><p>心臓が止まるかと思った</p><p>青空がやけに澄んで広々と見える</p><p>そ、それってこ、今週の月曜から</p><p>そうよ、今週の月曜からやだ、何で知ってるの</p><p>えあいや、あの、噂で聞いて</p><p>えー、あたし誰にも話してないわよあーっ、ケンジって意外とお喋りなんだなぁんだ、みんな知ってるんだぁあたし一生懸命内緒にしてて損しちゃった</p><p>白坂さん、笑ってる白坂さん、笑っている</p><p>その笑顔が、オレを絶望の淵に沈めていく</p><p>地獄で仏とは言うけれどオレは今、極楽で孤独死してしまいそうだ</p><p>ココロにトドメを刺されたそんな感じがした</p><p>だけど彼女の微笑みは本当に幸せそうで</p><p>オレはそんな彼女の微笑みが</p><p>エッチ場面に突入するのは、もうちっと先になります</p><p>個人的には大分この女、犯したるという感じになってきました</p><p>３．悪魔が見ていた</p><p>オレは再び、屋上へと向かうふぅ</p><p>学生服が乾くのを待ったら、夕方になってしまうだろう</p><p>さっきまで白坂さんと二人でいた屋上</p><p>楽しかった記憶</p><p>今は、何もかも空しい</p><p>四月の末だけど、何か薄ら寒く感じた</p><p>これが失恋の痛手かというか、これは失恋なんだろうか</p><p>いいやオレは、失恋という段階に行く前に、すでに負けてしまったような気がする</p><p>そう、ただ何かに負けたそういう感じだけが、体に残っている</p><p>こんなことなら、遠藤より先に白坂さんに告白しておけなんてことは思わない</p><p>先に告白したって、どうせ結果は同じだ</p><p>白坂さんがオレみたいなオトコを好きになるわけがないそれは間違いない</p><p>オレは、正直なところ、ずっと白坂さんが誰のものにもならないで、そこにいてさえくれれば良かったオレは、ただ白坂さんを見ることができればそれでよかった</p><p>なのに白坂さんはあの遠藤みたいな野郎のものになると言う</p><p>あんまりだあんまりだサイテェだチクショウ</p><p>君、面白いわね</p><p>突然声がした</p><p>声の方に振り向く</p><p>今まで、全然人の気配なんてしなかったのに</p><p>そこに立っていたのは若い女の先生だった</p><p>年齢は二十五、六歳ロングの黒髪に黒縁の眼鏡エンジ色のスーツを着ている</p><p>美人だけど、冷たい印象がある</p><p>すっげぇ背が高い１８０センチ近いんじゃないだろうか</p><p>だけど、痩せていて、あんまり陽に当たらないのか、とても白い肌をしている</p><p>確かええっと</p><p>私は弓槻御名穂《ゆづきみなほ》、英語を教えているわ</p><p>そうだ確か、二年の担任じゃなかったっけ</p><p>ああああの、お、オレに何か</p><p>ええあたしね、あなたみたいな子にとっても興味があるの</p><p>女教師はクククと笑った</p><p>おオレですか</p><p>そうよ、あなた自分に自信が無くて、ひねてて、歪んでいてだけど、自分のオチンチンの欲求には逆らえない卑怯で情けない男の子が</p><p>おっオレは</p><p>なあに違うっていうの自分はもっとマトモな男だとでも言い張る気</p><p>いいえ</p><p>そうだ</p><p>この先生の言う通りだ</p><p>オレは卑怯な男だ今日だって、白坂さんの身体を散々視姦した妄想した下着姿を盗撮した髪の匂いを盗み嗅いだ</p><p>オレは彼女に強い欲求を感じている</p><p>だけどオレは、彼女を諦めるしかない</p><p>彼女が遠藤と付き合うのを遠藤にヤられてしまうのを、黙って見ているしかない</p><p>オレは弱い人間だ</p><p>ねえあなたは、将来何になりたいと思っている</p><p>別に、特には</p><p>そうだオレには特に夢なんかありはしない</p><p>あたしはあなたと同じ年頃には、ずっと悪魔になりたいって思っていたわ</p><p>女教師は、突然、そんなことを言い出した</p><p>あ悪魔ですか</p><p>そうよ、悪魔あたしねこの高校の卒業生なの</p><p>先生がゆっくりと、オレに近づいてくる</p><p>先生がそそうなんですか</p><p>ええ、そうなの高校時代、あたしはずっと悪魔になりたかった悪魔になって、この学校の人間を一人残らず不幸に堕としてやりたかった</p><p>先生の手がオレの肩に触れる</p><p>ねえあなた、あなたは彼女をどうするつもり</p><p>か彼女って、誰のことですか</p><p>先生の顔が妖艶に微笑む</p><p>あら、あたし知っているのよあなたの心は何もかも</p><p>背筋に悪寒を感じた</p><p>ああこの人に心臓を掴まれているようなギリギリとした気分がする</p><p>な何のことです</p><p>冷たい手がオレの頬をするりと撫で上げる</p><p>もし、あなたが彼女の肉体を欲するのなら、あたしが手に入れてあげるわもちろん、彼女の心は手に入らないだけど、身体だけはあなたのものにすることができる</p><p>な何を言っているんです先生</p><p>誰も幸せにはなれないわあなたも、彼女も、彼女の恋人も、あなたの周りの人たち全部が不幸になるみんなみんな不幸の底に沈むのだけど全てを犠牲にして、あなたは彼女の肉体だけを手に入れることができるわ</p><p>言い様の無い緊迫感が、オレの身体を包み込んでいた</p><p>オレはとにかく、この状態から抜け出したかった</p><p>肉体だけ手に入れたって、仕方ないじゃないですか</p><p>女教師はフッと鼻で笑った</p><p>何言ってるのよあなた、あの子の肉体にしか興味ないじゃない心なんてどうでもいいんじゃないの</p><p>それは</p><p>そもそも、あなたが彼女の何を知っているのあなたは彼女の外見が気に入って好きになったただそれだけでしょあの肉体を自分のものにするだけで満足なんじゃないの</p><p>オレはどう答えたらいいのか判らなかった</p><p>この先生の言うことは正しいのかもしれない</p><p>だけどだけど</p><p>ゆっくり考えなさいただし、時間はあんまり無いわよ最近の高校生はすぐにセックスしたがるからねあの子だって、いつまで処女を守るか判らないもの</p><p>白坂さんが処女を失う</p><p>遠藤に犯される</p><p>いやだそれだけはいやだ</p><p>あなたがあの子を不幸にする覚悟があるのなら自分も不幸になる覚悟があるのなら学校中の人々をみんな不幸にする覚悟があるのならあたしに言ってちょうだいそしたら、あたしが彼女の肉体を自由にさせてあげる一度きりじゃないわよあの子の肉体が一生、あなたのものになるあなた以外の男が、あの肉体を抱けないようにしてあげるきっと、あの子はあなたを憎むでしょうね一生ずっと恨み続けると思うわ</p><p>そんなの信じられません</p><p>嘘よあなたはもう信じているあたしの言うことをね</p><p>どうして先生は、オレにそんなことを言うんですか</p><p>女教師の口がニタリと歪む</p><p>もう判っているでしょうあたしは、悪魔なの</p><p>あそうだ</p><p>この顔この微笑み</p><p>この人は、悪魔なんだ</p><p>何故か、オレはそう感じた</p><p>あたしが高校生の頃に憧れた悪魔にあたし、やっとなれたのだから、夢を叶えたいのよ</p><p>先生の夢</p><p>さっき話したでしょこの学校の人間を一人残らず不幸に堕としてやるって</p><p>オレの心臓を掴んでいる悪魔の冷たい手がギュッと掴んでいる</p><p>あたしこの学校を地獄にするわ</p><p>先生の顔美しく、冷たく、狂おしい容貌紫色に輝く瞳</p><p>それから先オレの記憶は飛んでいる</p><p>気が付いたら家に着いていた</p><p>あれからどうやって帰って来たのか、オレは全然覚えていない</p><p>夢でも見たのかもしれないと思ったけれど、心臓がじんじん痛む</p><p>胸の痛みが、あの先生との会話が夢ではないということを教えてくれる</p><p>あんまり身体が痛むので、早めに眠ることにした</p><p>ふと勉強机の上に置いてある入学式でのクラス写真を見た</p><p>白坂さんが映っている</p><p>白坂さんが笑っている</p><p>遠藤もいる</p><p>遠藤も嫌な笑顔で映っている</p><p>オレも写っている</p><p>オレは、笑っていない</p><p>白坂さんは今日、遠藤と一緒に帰って行った</p><p>もしかして、もしかしたら、今頃、白坂さんは遠藤とキスしているかもしれない</p><p>もしかしたら、セックスも</p><p>そう考えたら、虚しくなって、頭から布団を被って寝た</p><p>夢の中に白坂さんが出てきた</p><p>白坂さんはいつもの制服姿でていうか、オレは制服と運動着以外の白坂さんを知らない</p><p>突然、夢に遠藤が出てきて、白坂さんの服を一枚一枚脱がせていく</p><p>チクショウ、やめろ</p><p>オレは夢の中で、遠藤を突き飛ばす</p><p>遠藤は消えて、乱れた制服の白坂さんとオレだけがそこにいて</p><p>ね、やっぱりあなたはその子を犯したいだけなんでしょ</p><p>振り返ると、エンジ色のスーツを着た女教師が見下した目でオレを見ている</p><p>あなたは彼女に性欲しか感じてないのよ</p><p>ハッとして、白坂さんを見る</p><p>彼女の大きな瞳が、不安そうにオレを見ている</p><p>もっとよく見なさいあなたの望むものがそこにあるのよ</p><p>女教師の言葉に、オレはつい白坂さんの身体を見てしまう</p><p>そこにある半裸の白坂雪乃の肉体</p><p>可愛い顔可愛い唇小ぶりな胸美しい曲線の尻と脚やっぱり白坂さんは可愛い</p><p>遠藤なんかに取られるは嫌だ</p><p>オレは、やっぱり白坂さんが欲しい</p><p>白坂さんを手に入れたい</p><p>あの唇を、あの身体を、オレはオレはオレは</p><p>オレは堪えられなくなって、白坂さんに襲いかかった</p><p>でもだけどオレはああ</p><p>朝、目が覚めると、オレは夢精していた</p><p>夢の白坂さんで夢精していた</p><p>情けなくって、死にたい気分だったチクショウ</p><p>うーむ</p><p>どんなもんだろうか</p><p>先生の設定は見切り発車です</p><p>４．レンアイ✕セックス禁止令</p><p>今朝の空も晴れていたけれど、オレの心は曇っていた</p><p>朝のホームルーム前みんなざわついている</p><p>女子のグループが、もうすぐ迫ったゴールデンウィークの話題でくっちゃべっている仲の良い友達同士で、どこかへ遊びに行こうという計画らしい</p><p>入学して約一月オレには、クラスの中に話のできる友達はいない</p><p>オレは三年間、テレビもラジオも禁止の世界にいたから、今何が流行っているのかもしらないし、興味もないこれといった趣味もない(中学の時の友人は、みんな山奥の全寮制男子校に捨ててきた）</p><p>だから人と話をするとっかかりがない</p><p>特に女の子相手になると、オレはとっちらかっちまうし</p><p>いいんだよどうせ、このクラスには気の合いそうなヤツもいないんだし</p><p>おはよう、吉田くん</p><p>突然、声を掛けられた</p><p>え白坂さん</p><p>高校に入学してから一月オレ、初めて誰かにおはようって言われた</p><p>昨日はありがとう助かったわ</p><p>いいいや、ああの、オレはべべべ別に</p><p>白坂さんはそれだけ言うとニコッと微笑んで、自分の席に戻って行く</p><p>綺麗な背中のラインスカートの上からでも判る、お尻のふくらみ</p><p>昨夜、夢の中であの体を抱いたあの肉体を</p><p>おい、あんまり人のオンナをジロジロ見るなよ</p><p>振り返ると、憎々しげな顔をした遠藤が立っていた</p><p>お前、判ってるんだろーな</p><p>ななな、なんの話だよ</p><p>お前みたいなヤツは、引っ込んでろっていう話だよ</p><p>雪乃のことを嘗め回すみたいに見やがって気持ち悪いんだよ、このクソ野郎</p><p>オレは遠藤に何て言い返せば良いのか判らなかった</p><p>そしたら、遠藤はヘッと下卑た笑いでオレを見下し、カツンとオレの肩を小突く</p><p>いいか、もうオレたちの視界に入ってくるんじゃねぇぞ</p><p>そう言って、遠藤は白坂さんの席に向かう</p><p>白坂さんが、遠藤に微笑む</p><p>オレに微笑んでくれた時よりも、もっともっと嬉しそうな感じで</p><p>嫌なのに聞きたくないのにそれでもオレは二人の会話に聞き耳を立ててしまう</p><p>白坂さんと遠藤の楽しげな会話話題はやっぱり連休の予定</p><p>連休の後半に練習が休みの日が一日あんだよだからさ、どっか近場で旅行でもしようぜなんなら一泊するか</p><p>馬鹿ね高校生じゃどこも泊めてくれないわよ</p><p>ああこれがゲンジツだチクショウ</p><p>ホームルームの開始を告げるチャイムが、リンゴンと鳴った</p><p>教室の教壇側の戸が、ガラガラと開く</p><p>担任かと思って、クラスは一瞬で静かになる</p><p>ところが</p><p>入ってきたのは、昨日屋上で出会った女教師</p><p>確か、ユヅキ・ミナホ先生だったっけ</p><p>長身で痩せた黒髪の女教師</p><p>昨日はエンジ色のスーツだったけれど、今日は黒いブラウスに黒いタイトスカート</p><p>黒縁の眼鏡の下から、冷たい目がオレたちを見ている</p><p>弓槻先生は、教卓の前に仁王立ちになってクラス全員に告げた</p><p>突然だけど、今日からあたしがこのクラスの担任をすることになったのあたしは弓槻御名穂よろしくね</p><p>女子を中心にえーという驚愕の声が上がる</p><p>あの今まで担任だった三枝先生はどうなさったんですか</p><p>クラス委員の山峰さんが女教師に尋ねた</p><p>三枝先生は２年生のクラスに移ったわあたしと三枝先生で担任のクラスを交換したのまあ、珍しいケースだけど別に構わないでしょ</p><p>それはまあオレら、入学してまだ一月ですし、急に担任が替わっても困ることなんか無いですけど</p><p>お調子者の小林がそう返事した</p><p>さてあたしが担任になった以上、前の三枝先生の時に決めたことは全て白紙に戻すわええっとクラス委員は誰と誰</p><p>女のクラス委員の山峰さんと男のクラス委員の合田が手を挙げる</p><p>あああなたとあなたふぅん</p><p>女教師は二人をじっくりと品定めする</p><p>女の子の方あなた、お名前は</p><p>山峰恵美です</p><p>山峰さんは、視線の強さに顔を真っ赤にしている</p><p>彼女は背が高くてスリムな体型をしている</p><p>中学時代から陸上部で短距離走をやっていたというスポーツ少女だ</p><p>黒髪のボブカットに日焼けした肌切れ長の一重の瞳</p><p>まあ、白坂さんほどではなくても健康優良美少女であることは間違いない</p><p>山峰さんにはクラス委員を続けて貰おうかしら男の子の方は、お疲れ様別の子にするわ</p><p>弓槻先生は滅茶苦茶な強権で、いきなり合田をクラス委員から解任してしまった</p><p>だけどどうしてだか誰も先生に抗議しない</p><p>しないというよりできない</p><p>この黒服に身を包んだ冷たい美貌の教師は、誰も逆らうことの出来ない不思議な雰囲気を醸し出していた</p><p>黒縁眼鏡の下の暗い瞳が、クラス中の男を一人一人吟味していく</p><p>その視線がオレの前で止まった</p><p>あああなたにするわ</p><p>おおおおおオレですか</p><p>そうよなあに、不服なの</p><p>弓槻先生の目が妖しく光る</p><p>いいい、いえわ、判りました</p><p>クククと笑う、女教師</p><p>異様な雰囲気に教室全体が静まりかえった</p><p>さて新しいクラス委員も決まったところで、あたし皆さんにちょっと聞いてみたいことがあるのいいかしら</p><p>クラス中の視線が教卓の女教師に集中する</p><p>なあに、別に特別なことでは無いわちょっとした調査がしたいのこのクラスの中に、すでに性行為を体験した人はどれくらいいるのかしらすでに童貞・処女ではないという人は手を挙げてくれるかしら</p><p>教室中が混乱の渦に陥った</p><p>ちょっと、待って下さいっ</p><p>その声の主は白坂さんだった</p><p>なあに何か質問でもあるの</p><p>いいえあの、どうしてそんなことを調査するんですか</p><p>そんなことってセックス体験についてのことかしら</p><p>そうですっ</p><p>高校一年生の担任教師として純粋に興味があるというのではダメかしら</p><p>だってそういうのってプライバシーの侵害じゃないですか</p><p>女教師の口元がククッと歪んだ</p><p>プライバシーああ、そういう考え方もあるわね</p><p>そんなの先生に教えることじゃありませんまして、みんなの前で手を挙げろだなんて</p><p>白坂さんの怒りは正当だった</p><p>まっすぐに弓槻先生を睨み付ける白坂さんその凛々しい顔も美しい</p><p>ああそういうことつまり、あなたはもう処女じゃないってこと</p><p>女教師の挑戦的な言葉に、白坂さんの顔が紅潮する</p><p>しょ、処女です、あたし</p><p>嘘自分が処女じゃないから、あたしの調査を妨害しようとしているんでしょ</p><p>違います</p><p>本当に処女なの</p><p>処女です</p><p>オレは正直、勃起してしまっていた</p><p>白坂さんの告白とその羞恥に染まった表情を見て</p><p>ふうんじゃあ、まあ処女だっていうことにしておいてあげるわクラスの皆さんも覚えておいてね、この子、処女だから今日現在は、まだ</p><p>どう反応すれば良いのか、クラス全体が戸惑っていた</p><p>その混乱に乗じて、女教師はさらに言葉を続けた</p><p>まあいいわもうすでにセックスを体験しちゃった人は仕方ないとして、これから先あたしが担任を受け持ったこのクラスの生徒は一切セックスは禁止にするから健全な高校生生活を送りなさいそうそう、それから恋愛も禁止にするわ恋愛は学業の妨げになるものね今、もし恋人がいる人は、今日中に別れなさいこれはこのクラスの基本的なルールだから絶対厳守よいいわね</p><p>弓槻先生は、さらりとそう言い切った</p><p>シーンと静まったままの教室</p><p>もはやクラス中の生徒が、この女教師の不思議な強制力に沈黙している</p><p>この先生は、何かヤバイヤバイ存在だ</p><p>そういう理解が、部屋の中を支配していた</p><p>なのにその沈黙の空気を打ち破って</p><p>あ、あたし、納得できません、そんなの</p><p>また、白坂さんが大きな声で発言した</p><p>その指先はぷるぷると震えているっ</p><p>白坂さんヤバイよヤバイって</p><p>教壇の上の弓槻先生が、ゆっくりと白坂さんに向き直る</p><p>またあなたなのなあに、あなた、そんなにセックスしたいの</p><p>そうじゃありませんっ</p><p>じゃあ、何</p><p>あたしは、恋愛が必ずしも学業の妨げになるとは限らないと思います</p><p>弓槻先生に立ち向かう白坂さん</p><p>もういいから止めた方がいいって</p><p>ふぅん、面白い意見ねあなたは今、特定の恋愛相手がいるのかしら</p><p>は、はいいます</p><p>もう止めろよ</p><p>今、この場に</p><p>はい</p><p>止めてくれ</p><p>この子の相手は誰手を挙げて</p><p>遠藤がおずおずと手を挙げる</p><p>ぼ、僕です</p><p>チクショウ絶望がオレを取り囲む</p><p>遠藤は震えていた小刻みに体をプルプルと揺すっている</p><p>黒髪眼鏡の女担任は、白坂と遠藤をしげしげと見比べ、それから言った</p><p>あたしよく判らないんだけどつまり、あなたは恋愛と学業は両立すると、そう主張したいってことなのかしら</p><p>は、はいそうです両立します両立させます</p><p>白坂さんは、はっきりと先生に告げた</p><p>でも、男と女が恋愛関係になれば、セックスしたくなるものでしょ一度、セックスを覚えてしまったら、そればっかりに夢中になってしまうものよ特に男の子はどうしたって、学業の妨げとなると思うんだけど</p><p>あたしは、恋愛がすべてセックスに結びつくわけではないと思います</p><p>白坂さんは緊張しながらゆっくりと言葉を紡いだ</p><p>あら、面白い意見ね恋愛とセックスは別だって言うの</p><p>女教師はそんな白坂さんを愚弄するように微笑んだ</p><p>はい、そうですあの、例えば、心が結びついているっていう信頼感とか、相手を愛しいと思う気持ちとか、ただ隣りにいてくれて、手を繋いでいてくれるだけで元気になれるとかそういう高校生らしい恋愛だってありますあるって思うんです</p><p>へえ、ただ手を繋ぐだけでも良いのあなた</p><p>キスはどうなの</p><p>え</p><p>あなたたち、もうキスぐらいは済ましているんじゃないの</p><p>黒縁眼鏡の下の瞳が、白坂さんを責める</p><p>ちゃんと答えなさいあるんでしょ、キスしたこと</p><p>は、はいあたしたちキ、キスしたことが、あ、あります、で、でも、</p><p>キスしてしまえば、次に進みたくなるのが自然の摂理でしょキスからセックスまでの距離はあっという間なんじゃないのかしら</p><p>女教師は勝利の笑みを浮かべた</p><p>で、でも、</p><p>いいわもしもあなたたちが今日から卒業まで、キスもセックスもしないと誓えるのならば、あたしは、あなたたちの恋愛関係を特例として認めてあげるわその代わり、もしキスやセックスを行った場合は、あなたたちにはこの学校から退学してもらうそれでどう</p><p>白坂さんと遠藤が、顔を見合わせる</p><p>ケンジできるよね</p><p>でも雪乃、それって</p><p>ケンジ、あたしたち、このまま付き合い続けられるかどうかの瀬戸際なんだよあたしはケンジのことが好きよケンジもあたしのこと好きでしょこんなことで別れるなんて嫌でしょ</p><p>それは、もちろん</p><p>なら、いいじゃない二人で手を繋ぐだけだって手を繋ぐのは手を繋ぐのはいいんですよね</p><p>白坂さんが女教師に問う</p><p>そうね手を繋ぐくらいは許してあげるわ</p><p>ほら、いいってそれなら卒業まで頑張れるじゃないそうでしょ、ケンジ</p><p>えっと</p><p>あたし、こんなんでケンジと分かれたくないッケンジが好きなのよッ</p><p>白坂さんの言葉がオレの心を抉る</p><p>オレの思いを殺す</p><p>あ、ああ判った判ったよ、雪乃</p><p>遠藤は複雑な顔をしているが、白坂さんの熱意に負けて同意した</p><p>じゃあ、誓約して貰おうかしらあなたたち二人は、高校生活を卒業するまで、高校生の本分を全うし、決してキスやセックスなどの性愛行為をしない清い関係を保つそれを条件に、あたしはあなたたちの恋愛関係を了承するいい</p><p>女教師の暗い瞳が、白坂さんを見下ろす</p><p>せ、誓約します</p><p>あなたは</p><p>遠藤は一瞬躊躇したが、それでも最終的には覚悟を決めた</p><p>ぼ、僕も、誓約します</p><p>不思議な時間だった禍々しい、恐ろしい時間だった</p><p>なぜ、この女教師の不可思議な雰囲気に取り込まれてしまったのか、誰にも判らなかった</p><p>論理的にも倫理的にも許されないはずの誓約をなぜか、クラス全員の前で白坂さんと遠藤は行ってしまった</p><p>オレは強制的に見せられてしまった</p><p>白坂さんと遠藤の愛の誓いを</p><p>オレは、オレは、オレは</p><p>壊してやりたい</p><p>この誓約を</p><p>踏みにじってやりたい</p><p>この愛を</p><p>そう思った、心の底から</p><p>ホームルームはこれで終りよそうそう、男のクラス委員は昼休みにあたしの部屋まで来てちょうだい</p><p>女教師がオレを見る</p><p>そうかオレ、クラス委員になったんだ</p><p>少し、あなたと話ししたいことがあるから</p><p>弓槻先生は、そう言って思わせぶりにフフンと微笑む</p><p>あなたも、あたしに話したいことがあるんじゃないの</p><p>オレは</p><p>邪悪な思いが、オレを包んでいく</p><p>なかなかエロ・シーンに行かなくて済みません</p><p>もうちょっとすれば、後はエッチ場面の連続になる予定なんですけど</p><p>５．罠の支度</p><p>ホーム・ルームが終わり、弓槻先生は教室を出て行く</p><p>瞬間教室中は、緊張感から一気に解放された</p><p>一時間目は本当ならこのクラスの前の担任の三枝先生の授業（化学）だったけれど、急に三枝先生が２年生の担当になってしまったので急遽、自習ということになった</p><p>教師がいなければ生徒たちは自由に口を開く</p><p>はぁぁ、何かすっごい怖い先生だったわね</p><p>つーかさ、滅茶苦茶だよ、あの人</p><p>そう思うんなら、何でお前、抗議しなかったんだよ</p><p>そう言う、お前こそ</p><p>できるかよあんな黒魔法使いみたいな先生</p><p>うん何か、とにかく不思議な雰囲気があるよね</p><p>暗いっつーか、冷たいっつーか</p><p>そうそう</p><p>いなくなった途端、みんな口々に勝手なことを言う</p><p>でもさ、雪乃ちゃん、スゴイよねあの先生に正面から立ち向かっちゃうんだもの</p><p>うんうん、格好良かったよ</p><p>白坂さんを賞賛する言葉が続く</p><p>こんなの全然スゴくないよあたしも、ホントは怖くてたまらなかったもの</p><p>でも、ちゃんと抗議してさ自由恋愛を勝ち取っちゃったじゃない</p><p>勝ち取ったってそういうんじゃないわよ</p><p>白坂さんはちょっと困り顔だ</p><p>でもさ、白坂さん以外のさケイちゃんや、菊池さんだって彼氏いるでしょみんな、どうするのあの先生の命令通り、今日中に別れるの</p><p>眼鏡をかけたちょっとグラマーな女の子、浜松さんが、そんなことを尋ねた</p><p>まっさか別れるわけないじゃん</p><p>と答えたのは、テニス部の富沢ケイさん確か、彼氏は男子テニス部の２年生のはず</p><p>あたしだってそうよそんなのさ、あの先生に見つからないように、こっそり付き合ってればいいのよあたしなんて、中学の時からの相手だし同じ高校へ来たけれど、クラス別になっちゃったし付き合ってる人が違うクラスなら、あの先生の言うことを聞く必要なんて無いでしょ</p><p>と、言うのは菊池聖子さん</p><p>そうだよ雪乃ちゃんだって、先生との間に波風立てないで、黙ってこっそり付き合ってれば良かったんだよ</p><p>浜松さんがそう白坂さんに言った</p><p>ところが白坂さんは</p><p>あたし、そういうの嫌なのっ誰かを好きになるって、とても大切なことでしょそういうのを誤魔化したり、隠れてコソコソするのって、自分をだますみたいで、とっても気持ちの悪いことだと思うの</p><p>うわっ、雪乃ちゃん、それってレンアイに対して、ちょっと潔癖すぎるんじゃないの</p><p>別にいいでしょ、潔癖症で人生も高校生活も一度きりなんだものあたしは、後悔したくないのよ</p><p>断言する白坂さん</p><p>この真っ白な心がオレには眩しすぎる</p><p>じゃあ、あの先生との約束、白坂さん、本気で守るわけ</p><p>もちろん</p><p>えーっ、卒業までキスもエッチも無しなんだよ</p><p>仕方ないわね</p><p>こっそりすればいいじゃないキスだってエッチだってさ</p><p>そうそうあの先生だって、まさか処女検査までしたりはしないでしょうし</p><p>女性陣がキャッキャと笑う</p><p>ほほーんなあ、処女検査ってどんなんだよ</p><p>うんうん、どんなんだよ</p><p>横から女生徒たちの話を聞いていた小林と大宮（旧連れションマンズ）が茶々を入れてきた</p><p>そりゃあやっぱりアレじゃないのお、小林くーん、大股開きさせてムスメさんの処女膜の有無を目視で確認</p><p>やっぱり、そこまでやるぅぅ、大宮くうううん</p><p>こいつら黙ってりゃいいのにというか、死ねばいいのに</p><p>そこの男子、下らないこと話すのなら聞こえないところでやって</p><p>女のクラス委員の山峰さんが小林たちを叱った</p><p>へいへい委員長閣下</p><p>でもさあこれってつまり、アレだろ白坂と付き合ってる遠藤は、高校卒業まで童貞決定ってこと</p><p>ギャハハと笑う小林と大宮</p><p>うるせぇよ、お前たちッ</p><p>遠藤が小林の机の脚をガツンと蹴る</p><p>うわぁ、こええ</p><p>遠藤は野球部で体格も良いさすがの小林たちも口を閉じた</p><p>山峰さんが、白坂さんに振り向いて小声で話し掛ける</p><p>ね雪乃、あなた本当にいいの</p><p>あんな約束しちゃって</p><p>約束は約束だものあたしは守るわケンジだって守るわよねっ</p><p>白坂さんは笑顔で遠藤を見る</p><p>遠藤はガックシしつつも、</p><p>ううんまあ</p><p>そうだよなイケメンくんとしては、この場は他に答えようが無いだろう</p><p>何よ、そんな顔しないでよっあたしたちはこれで晴れてクラス公認カップルになったのよっ他のみなさんは隠れてコソコソするそうだから、あたしたちは明るいところでイチャイチャしましょうねっ</p><p>クラスの中にワッという歓声が上がる</p><p>白坂さん</p><p>白坂雪乃</p><p>おおーっと、手を繋ぐところまでだぞぉ</p><p>また大宮が冷やかす</p><p>そうよ、あたしたち手を繋ぐのっ授業中、ずっと手を繋いでようか</p><p>バーカ</p><p>白坂さんの言葉に遠藤が照れている</p><p>幸せそうな二人</p><p>幸せそうな白坂さん</p><p>チクショウ</p><p>そんな感じで、一時間目が終わって</p><p>午前中の授業も終わって</p><p>そそくさと昼メシ（菓子パンとコーヒー牛乳）を食って、オレは席を立った</p><p>朝のホームルームで、オレは新しい担任弓槻先生に来いと言われた</p><p>行かなきゃそこで何がオレを待っているとしても</p><p>吉田くん、弓槻先生のところへ行くの</p><p>女のクラス委員の山峰さんに呼び止められた</p><p>そ、そうだけど</p><p>あたしも行こうか</p><p>えっ</p><p>ほらっ、あたしもクラス委員なんだしさ</p><p>いやっあの呼ばれたの、お、オレだけだしっ</p><p>だって、あんな先生の部屋に一人で行くのは怖くない</p><p>そ、それは小、怖いけれどひ、一人で行くよ</p><p>そうならいいんだけど</p><p>ううん</p><p>何か、変な感じだけど、あたしたちがクラス委員てことになっちゃったんだからさ困った時は相談してね</p><p>あ、ああ</p><p>山峰さんの健康的に日焼けした肌切れ長の目がフッと微笑んでいる</p><p>だけどオレは何だかいたたまれないような気がして、逃げるように教室を出た</p><p>廊下を歩きながら、山峰さんに心配してくれて、ありがとうって言うべきだったのかもしれないと考えた</p><p>オレの思いつきは、いつも遅い</p><p>それが効力を発する時間には、何も閃かない</p><p>そして後で気がついて後悔する</p><p>オレは、いつもそうだ</p><p>いつもいつもオレは</p><p>弓槻先生の机は、職員室には無かった</p><p>見知った先生に尋ねると、弓槻先生はなぜか、校舎の３階の外れにある英語授業準備室という小部屋にいつも居るという</p><p>英語の授業に何で準備室が必要なのかはよく判らないけれど</p><p>というか、その先生の話だと、その小部屋に出入りしている英語教師は弓槻先生ただ一人だと言う</p><p>そうだ彼女は言っていた</p><p>昼休みにあたしの部屋に来なさいと</p><p>つまり、そこが彼女の部屋なんだろう</p><p>コンコンッ</p><p>ドアをノックする</p><p>だぁれ</p><p>よ、吉田ですい、１年２組の</p><p>入りなさい</p><p>声に従って、部屋の中に入る</p><p>中に入って驚いた</p><p>部屋の中は何十台ものモニターで溢れていた</p><p>画面に映っているのは、校内の様子</p><p>教室、廊下、体育館内、屋上、グラウンド、部室棟、裏庭、トイレの中まで</p><p>黒髪の女教師は、革張りのリクライニング・チェアに腰掛けて、のんびりとそれらのモニターを眺めていた</p><p>口元に歪んだ笑みを浮かべて</p><p>あああ、あのこれって</p><p>ああ、驚いたあたしはこの学校の６８カ所に隠しカメラとマイクを仕込んでいるの24時間体制でといっても、夜は校内には誰もいないから無意味なんだけど、校内を監視できるようにねもちろん、記録もしているわ</p><p>女教師は、手元のキーボードを操作した</p><p>正面の一番大きなモニターに、映像が再生される音声も</p><p>それはさっきのオレの教室の光景カメラの位置は、黒板の上あたりか</p><p>それでも画面の中にはニコニコと微笑む白坂さんの姿がハッキリと捉えられていた</p><p>白坂雪乃</p><p>弓槻先生が、彼女の名前を呟きながら、ゆっくりとオレを見る</p><p>そんなにあの子が欲しいの</p><p>おオレは</p><p>だけどあなた、あの子のこと何も知らないじゃない</p><p>女教師は小馬鹿にした眼でオレを見る</p><p>そうだ先生の言う通りだ</p><p>オレは白坂さんのことを何も知らない</p><p>ただ遠くから見ているだけでほとんど喋ったことさえないんだから</p><p>はい、これをあげるわ</p><p>先生がオレにA４の紙のファイルを差し出した</p><p>な、何なんですか</p><p>悪魔が微笑む</p><p>白坂雪乃の提出した身上調査書よこれ欲しいんじゃないの、あなた</p><p>オレはゴクリとツバを飲み込んだ</p><p>手渡されたファイル</p><p>白坂さんの証明写真が貼られた書類</p><p>これがあれば、彼女の写真がオレのものになる</p><p>写真ぐらいでガッついちゃうんだいいわね、あなた本当に愚かで、情けなくて純粋で</p><p>書類を見る</p><p>白坂さんの生年月日、住所、電話番号、携帯のアドレスまで入学の時に学校に提出した書類そのものだ</p><p>おそらく白坂さんの手書きなんだろう</p><p>絶対に守られるべき個人情報が、オレの手の中にある</p><p>白坂さんの家族構成両親と妹</p><p>白坂さん、中学生の妹がいるんだ</p><p>父親は大手広告代理店に勤務するサラリーマン母親は料理研究家でカルチャーセンターで講師をしているわ家は市内に一戸建て三年前に購入しているわまあ、お金持ちな家柄なんでしょうねお祖父さんは、神戸で貿易会社を経営していたそうだから</p><p>白坂さんそういう家の娘なんだ</p><p>中学は女子校なのねそこの学校には高等部があったのに、わざわざ受験してうちの高校に入学してきた何故だと思う</p><p>わ、判りません</p><p>判るわけがない</p><p>彼女は中学時代、バスケ部だったのかなり有望な選手だったみたいね部長もやっているわでも、三年生の最後の大会の時にちょっとしたトラブルがあってね</p><p>トラブル</p><p>地区大会の前日に、彼女のお祖父さんが倒れて、危篤状態になったのそれで、彼女は神戸に行くことになって</p><p>試合に出られなかった</p><p>そうよそのままお祖父さん、亡くなってしまったからそれで、試合は惨敗だったみたいチームでは、彼女がポイント・ゲッターだったみたいだからその上、部長として信頼も高かったらしいのよ彼女がいないと成り立たないようなチーム状態だったんだそうよ</p><p>女教師は、彼女の不幸を実に楽しそうに話す</p><p>それで彼女、チームに申し訳無いと思ったらしくてねハハハそんな理由で、それっきりバスケをやめてしまったんだって高校もわざわざ外の学校へ行ってねもうクラブ活動はしないって決めたんだっていうのよ</p><p>だから、白坂さんどこのクラブにも入らなかったんだ</p><p>でもそんなの仕方のないことじゃないですか全然、白坂さんのせいじゃない彼女は何も悪くないじゃないですか</p><p>そうよ、何も彼女は悪くない何一つ、彼女のせいじゃないなのに、全てが自分の責任だと思い込む、馬鹿な娘本当、嫌な女何もかも自分の思い通りにならないガマンができないのね、自分が</p><p>それが白坂さん</p><p>エゴイストなのよずっと真っ白いままの自分でいたいんでしょうねみんなに優しくしてあげて、いつも正しいのが自分なんだって思いたがっているだから汚れたと思ったところを切り捨てていく心の中の自分自身の虚像を守るためなら、長年続けていたクラブも辞める学校も変えるあの子は、生きていくっていうことが、汚れていくことだっていうことを理解できないのよつまらない、可愛そうなオンナあれはそういう子よ</p><p>オレは何て答えればいいのか、判らなかった</p><p>オレの記憶の中の白坂さん</p><p>いつも笑っている白坂さん</p><p>誰にでも優しい白坂さん</p><p>みんなに頼りにされている白坂さん</p><p>あれは繕った嘘の姿なのか</p><p>ホント、あなたに相応しいオンナよね</p><p>弓槻先生の言葉に、おれは戸惑う</p><p>え</p><p>白坂さんが、オレと</p><p>そうでしょう、あなたも彼女も内面に暗いものを引きずっているあなたはそれが外に丸見えで、彼女は内側に器用に隠しているただそれだけの違いでしかないわ本質的には変わらない</p><p>黒眼鏡の下の瞳がニターリと輝く</p><p>あなたと彼女、ほんとにピッタリあたしは、あなたたちが絡み合う姿が見てみたいわあなたたちが憎しみあい、罵りあいしながら、絡み続けなくてはいけないというこの世の地獄を</p><p>オレと白坂さんが絡み合う地獄</p><p>そうよあなたたちに幸せな関係なんて築けるはずがないそれは判っているでしょう</p><p>オレは、白坂さんとは絶対に幸せにはなれない愛し合えない</p><p>だけど、憎しみあう覚悟があれば、彼女と絡み合うことはできるわというより、そういう手段でしか、あなたは彼女の人生にエントリーすることはできない</p><p>今のオレは彼女にとって何でもない</p><p>ただのクラスメイト</p><p>多分、クラスが変わったり、卒業してしまえば、彼女はもうオレを思い出さない</p><p>オレは、彼女の人生に何一つ絡んでいない</p><p>で、どうしたいのかな、あなたは</p><p>悪魔がオレに選択を強いる</p><p>地獄に墜ちる選択を</p><p>おオレは</p><p>なあに</p><p>白坂さんと絡み合いたいです白坂さんにオレの存在を刻みつけたい</p><p>一生、憎まれ、罵られることになっても</p><p>地獄に墜ちたっていい白坂さんを手に入れられるのなら</p><p>オレは悪魔と契約した</p><p>女教師はフフフと笑った</p><p>いいわ、じゃあ、あなたにあの子の肉体をあげる心は絶対に手に入らないわだから、彼女の肉体だけあなたの自由にしてあげる</p><p>女教師は、再びたくさんのモニターに視線を向けた</p><p>では、そのための罠を仕掛けましょう</p><p>仕掛けまでが長くて済みません</p><p>ああ、この女、徹底的に犯してやりたいっていう感じにしたくて</p><p>次話で罠にハマって、その次の話からエッチ・シーンに入る予定です</p><p>６．煙と血</p><p>モニターに映し出された再生映像</p><p>画面の片隅に浮かんでいる数字が、この映像が二十三時間前のものであることを示している</p><p>高校の屋上初夏の空日の傾いた午後の陽光十六時過ぎ</p><p>隠しカメラによって撮られた映像らしい</p><p>野球部の練習着を着た二人組がやってくる</p><p>一人はデブで、もう一人はノッポだ</p><p>デブは杉山で、ノッポは鯉住二人とも二年生なんだそうだ</p><p>二年生だけど二軍の選手それも、控えの控え</p><p>レギュラーを獲れる可能性は全く無い、戦力外の部員らしい</p><p>二人とも、隠しカメラの存在にはまったく気付いていないようだ</p><p>デブの杉山がポケットからタバコを取り出す</p><p>銘柄はラッキー・ストライク</p><p>野球部員だから、ストライクという言葉に惹かれたのだろうか</p><p>泥の付いた汚れた指先で一本取り出して、ノッポの鯉住にも勧める</p><p>野球部員の二年生二人は、ほぼ同時にタバコをくわえた</p><p>杉山のブッ太い指が、安物のオイル・ライターでカチッと火を起こす</p><p>自分のタバコに火を付けると、鯉住に眼で促す</p><p>鯉住は長身の身体を屈めて、その炎の中にタバコの先を</p><p>二人同時に、大きく吸って、大きく吐く</p><p>屋上に二つの紫煙が立ち上る</p><p>突然、画面の外から声が聞こえる</p><p>杉山さんも鯉住さんも、こんなとこに居たんですかッ</p><p>画面に入り込む新たな人影</p><p>それは、野球の練習着を着た遠藤ケンジだ</p><p>遠藤もやっぱりカメラには気付いていない</p><p>何だよ、遠藤かよッ</p><p>デブの杉山が煙を吐き出しながら、無表情でそう呟いた</p><p>何だじゃないっスよ監督が探してましたよ練習中なのに、杉山さんと鯉住さんがいなくなっちゃったからオレ、キャプテンに探して来るようにって指令されてていうか、この時期にタバコってマズくないすか</p><p>チッ、うるせぇなと、鯉住</p><p>ちょっと一服しに抜け出しただけじゃねぇか</p><p>無表情でタバコをふかしたままの先輩二人</p><p>一方、遠藤はまったく余裕が無い様子で</p><p>とにかく、急いでグラウンド戻って下さいヤバイッスよもう、監督マジ切れ寸前なんですから</p><p>そうかまあ、いいやこのタバコを吸い終わったら戻るよなあ、杉山</p><p>うん、そうだな、鯉住</p><p>また、ムハーッと煙を吐く二人</p><p>慌てる様子は全く見えない</p><p>むしろ、二人を呼びに来た遠藤一人がアタフタしている</p><p>いや、あのセンパイホント、もうカンベンして下さいよ</p><p>だから一服するまで待ってろっての</p><p>その一服がマズイんじゃないですかっ</p><p>あーんお前、何、エキサイトしてんだよ</p><p>全く動じない先輩たちに、遠藤がキレる</p><p>いい加減にして下さいよッッもうすぐ、地区大会始まるですよ今の時期にタバコとか、マジでヤバイに決まってるじゃないですかッこんなの判り切ったことじゃないですかッッ</p><p>遠藤が二人を強く糾弾する</p><p>って、遠藤ちゃんが言ってるけど、どうする鯉住ちゃーん</p><p>どうしょっか、杉山ちゃーん</p><p>二人は、なおもムハーッと煙を吐く</p><p>つまり、遠藤お前は、オレたちがタバコ吸ってるのが不服ってことなわけ</p><p>そもそも高校球児の喫煙には納得いかないってか</p><p>そ、そんな納得するとかしないとかってレベルの話じゃないっスよこの時期に喫煙なんて、もしバレたら夏の大会に出られなくなるんスよそれも、先輩たちだけじゃなくって、うちの高校が出場辞退とかなっちゃったらどうすんですか高校野球は、何事も全体責任てことになってるのは先輩たちだって知ってるでしょうお願いしますタバコはカンベンして下さいッ</p><p>へ出場辞退でも、別にいいんじゃねーの</p><p>うんうんここいらで一年くらい公式試合をお休みするのも悪くないかもねぇ</p><p>遠藤の必死の説得を、二年生二人は軽く流してしまう</p><p>ふざけないで下さいオレ、マジで言ってるんですッ</p><p>遠藤はいよいよ真剣な顔で先輩二人に詰め寄る</p><p>しかし</p><p>おい遠藤お前、一年のくせに先輩に意見しようってのかよ</p><p>お前、もしかしてオレたちのことナメてる</p><p>デブとノッポの態度が一気に険悪になる</p><p>あのそういうことじゃなくって、オレはチームのことを考えて</p><p>ふーん、まあ、そうだろうねお前は一年生でもベンチ入りは確実だし、レギュラー獲る可能性もあるからな</p><p>だっけど、オレたちはどうせ試合なんか出られないわけだし</p><p>ベンチでなく、観客席で応援させていただくだけだし</p><p>いてもいなくてもいい存在なんだからさ練習サボってタバコ吸うくらいは大目に見て貰いたいよなぁ</p><p>ホントホントまったくだ</p><p>いや、でも、そのオレの態度が生意気だと思われたんでしたら、謝りますすみませんでしたでも、お願いしますタバコはやめて下さいこの通りですから</p><p>そう言って、遠藤は帽子を脱いで二人に深く頭を下げる</p><p>おい、遠藤</p><p>デブの杉山の呼び掛けに、遠藤が顔を上げる</p><p>お前、本当に一年のくせにチヤホヤされ過ぎて、先輩に対する礼儀ってものを知らないみてぇだな</p><p>ホント、ダメだなこいつ</p><p>ノッポの鯉住が呆れ顔で吸っていたタバコを遠藤の足下に投げつける</p><p>タバコが床に弾けて、火の粉を飛ばす</p><p>あ、ありがとうございます</p><p>遠藤はそれを鯉住が喫煙を断念したと勘違いしたらしい</p><p>ちげーよ、ばぁか</p><p>鯉住は杉山から新しいタバコを受け取って、火を付ける</p><p>じゃあ、オレも二本目の一服しちゃおうかな</p><p>杉山も二本目のタバコに火を付けた</p><p>遠藤は思わず憎しみの強い眼で、二人を睨んだ</p><p>ほーらほら、その眼だ</p><p>センパイをセンパイと思っていない、人を小馬鹿にした眼</p><p>才能のある一年生は違うねえ</p><p>まったくだよ</p><p>また煙を吐く、二人</p><p>どうしたらタバコを止めて、もらえますか</p><p>静かに遠藤が二人に言う</p><p>何か、言ってますよ、杉山ちゃーん</p><p>声が小さくて聞こえなかったよなあ、鯉住ちゃーん</p><p>オレたちにどうしたらタバコを止めてくれますかだってよ</p><p>こいつ、自分で考える脳は無いのかね</p><p>何か、彼の中の大きなプライドが邪魔してるんじゃないの</p><p>さっきだって、ちょびっと頭を下げただけでこの通りですからときたもんだし</p><p>土下座してでもなんていう覚悟は無いのかねぇ</p><p>無いんじゃねえの一年生でレギュラー狙ってるっていう才能溢れるお方らしいから</p><p>デブとノッポは煙を吐きながら、ケケケと笑った</p><p>オレが、土下座すればいいんですか</p><p>遠藤の声が震えている</p><p>言葉では土下座すると言っているが、内心は二人の態度に強い怒りを感じているらしい</p><p>言われないと判らないってのは、どうかと思うけどねぇ</p><p>まあ、土下座くらいしておいた方がいいんじゃないのそれでオレたちがタバコを止めるかどうかは判らないけど</p><p>きっとやんねえよ、こいつマジでプライド高いから</p><p>そうだな、ちょっとナルシストも入ってるし</p><p>そういや、最近、可愛いカノジョができたって話だし</p><p>ありゃまあ、イケメンでリア充とくりゃ、絶対土下座なんかしねえはな</p><p>ここまで言われたら遠藤みたいな男がどうなるかは誰にでも判る</p><p>いいっスよ土下座くらいしますよッ</p><p>四つん這いになって、両手を屋上の床に付ける、遠藤</p><p>お願いしますッお二人とも、タバコは止めて下さいッ</p><p>額を地面にこすりつけて、二人に懇願する遠藤</p><p>その瞬間だった</p><p>屋上の鉄の扉をバァンと開けて、飛び出すオレ</p><p>手には小型のデジタルカメラを持っているッ</p><p>オレはそのまま、写真を撮る連写して撮る</p><p>カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ</p><p>屋上でタバコを吸っている上級生の野球部員たち</p><p>その二人に土下座している遠藤</p><p>カメラに記録されていく画像</p><p>オレに気付いた遠藤がハッと顔を上げる</p><p>そのマヌケな驚き顔まで</p><p>ありゃりゃりゃぁ、たまたま屋上へ着てみたら、トンデモナイ物を見てしまったぞぉ</p><p>何かカリオストロの城のとっつあんみたいなマヌケなセリフを呟く、オレ</p><p>こうして録画画像で観てみると、あまりの大根役者ぶりに情けなくなる</p><p>吉田ぁぁ、てめぇぇぇ</p><p>オレを確認した遠藤が立ち上がるッ</p><p>遠藤、そいつのカメラ、ブッ壊せ</p><p>は、はいッ</p><p>一連の出来事にすっかり頭に血が上っている遠藤は、杉山の命令に従う</p><p>オレに飛びかかって、オレの手からデジカメを取り上げるッ</p><p>そして、力任せにカメラを床に叩き付けるッ</p><p>ひしゃげて壊れるカメラ</p><p>遠藤、そいつが喋らないように口止めしろッ</p><p>とにかく、二、三発、殴っちまえよッ</p><p>はいッ</p><p>すでにいっぱいいっぱいの遠藤は、反射的にオレを殴りつけるッ</p><p>一発ッ二発ッ三発ッ</p><p>再生の映像でも、自分が殴られるのを観るのはつらい</p><p>二十三時間前の痛みが蘇ってくる</p><p>口の中の血の味が拡がっていく</p><p>屋上の地面に転がる、オレ</p><p>そのオレの上に遠藤がのしかかり、オレの胸ぐらをグイッとつかみ挙げる</p><p>制服のシャツのボタンが幾つか弾け飛んだッ</p><p>おいっ、吉田ッッこのことは絶対に喋るなよッ喋ったら、ブッ殺すからなッッ</p><p>すでに遠藤の顔は尋常では無い</p><p>もう、どうしようもなくエキサイトしている</p><p>このことってどのことだよ</p><p>映像の中の昨日のオレが、口から血を流しながら遠藤に問いかける</p><p>タバコのことかオレのカメラを壊したことかオレを殴ったことかそれとも</p><p>精一杯の侮蔑の目で、オレは遠藤に言った</p><p>お前が土下座してたことか</p><p>くぉのぉぉッ</p><p>遠藤が再びオレを殴るッ</p><p>一発ッ二発ッ三発ッ</p><p>遠藤の怒りは治まらない</p><p>四発ッ五発ッ六発ッ</p><p>不意に停止する映像</p><p>黒髪の女教師弓槻先生が再生を停めたのだ</p><p>先生はニッコリと微笑んで今までこの映像を観せられていた二人の生徒に振り向いた</p><p>一人は、もちろんオレ頭に包帯を巻いて、顔中に絆創膏を貼られている</p><p>そして、もう一人は白坂雪乃</p><p>彼女は自分の恋人の暴力行為の映像に、すっかり血の気を失っていた</p><p>毎日更新するのって、ホントに大変ですねえ</p><p>そろそろくじけそうです</p><p>７．魔女との取引き</p><p>ほんの少しだけ時間を遡ろう</p><p>放課後の生徒指導室</p><p>帰りのホームルームで弓槻先生に声を掛けられ、白坂さんはここに連れて来られ、そして昨日の事件の映像を観せられたのだ</p><p>オレは朝からずっと弓槻先生の準備室に居た今日の授業は丸々サボった</p><p>理由はただ一つ</p><p>白坂さんによりショックを与えるため</p><p>包帯と絆創膏だらけになって腫れたオレの顔をあらかじめ見せないように</p><p>実際、生徒指導室の中で待機していたオレを見た瞬間、白坂さんは驚いていた</p><p>どうしたの、吉田くん</p><p>オレは何も答えないただ俯いて下を見ているだけ</p><p>これから白坂さんを罠に追い込むのだ下手に何かを喋るとボロが出る</p><p>全ては弓槻先生に任せてしまおうと考えていた</p><p>彼はちょっとしたトラブルに巻き込まれてね今日、授業をお休みしたのもそれが原因なのまあ、あなたにも関係のあることなんだけど</p><p>先生は、意味深に微笑んだ</p><p>あのどういうことですか吉田くんのケガに、あたしが何か</p><p>白坂さんの顔が曇る</p><p>別にあなたが彼に暴力を振るったなんては思っていないわ白坂さん、今日は遠藤くんと話した</p><p>はいケンジ遠藤くんですかあの、同じクラスですから、話しましたけど</p><p>クラスメイトでもあり恋人でもある遠藤の名前が出てきたことに、彼女は戸惑っている</p><p>彼、どうだった何か様子がおかしいっていうようなことは感じなかった</p><p>えっと少し、元気が無かったんで心配していたんですけどあの、吉田くんのケガにケンジが何か関係しているんですか</p><p>女教師は白坂さんに返答せず、黙って一枚のディスクを取り出して、私物のノートパソコンに差し込む</p><p>白坂さんあなたは、この学校の中には監視カメラのある場所が幾つかあることを知っているかしら</p><p>最近は何かと物騒でしょだから校内でも目の届きにくい、非行行為が起きそうな場所には監視カメラを置いているの校舎の屋上もそういう重点監視ポイントの一つよ</p><p>黒髪黒眼鏡の先生は、教師が生徒を監視するのは当たり前のことであるとして、監視カメラの存在を正当化した</p><p>で、これからあなたに観せるのは、昨日の放課後の記録映像なんだけどね</p><p>どうして、あたしがそんなものを観ないといけないんですか</p><p>悪い予感がするのだろう</p><p>白坂さんが先生に疑問を投げ掛ける</p><p>ま、最後まで観れば判るわ</p><p>先生の白く細い指が再生ボタンをクリックする</p><p>そして</p><p>映像が止まった時白坂さんは真っ青な顔をしていた</p><p>女教師の唇がニヤリと歪む</p><p>それでね、ここにあるのが彼の診断書打撲と擦過傷で全治一ヶ月ああ、治療はあたしの知り合いのお医者様にして貰ったわ保健室の校医さんに診せるとどうしても大きな問題になっちゃうから</p><p>昨日、遠藤がオレに馬乗りになって殴りつけていると、突然、校内放送の声がした</p><p>今、屋上にいる生徒はただちに退去しなさいそこは立ち入り禁止区域です</p><p>スピーカーから流れてきたのは、弓槻先生の声だった</p><p>その放送に驚いた遠藤と２年の野球部員は慌てて屋上から出て行った</p><p>いいか、ここでのことは絶対に誰にも喋るなよ</p><p>という、格好悪い捨て台詞を残して</p><p>その後、痛む身体を引きずって屋上から下の階へ下りると、弓槻先生がニタニタ笑ってオレを出迎えてくれた</p><p>そしてそのまま、車で町の開業医の所まで連れて行ってくれたのだ</p><p>もちろん、オレの身体を心配してくれたのではない</p><p>明らかな暴力事件の証拠医師の診断書を手に入れるために</p><p>さて、あなたの恋人、また大々的にやってくれたわよね床に叩き付けて壊した彼のカメラだって、どうやら五、六万円はするんみたいだし</p><p>弓槻先生がビニール袋に入れられたカメラの残骸をテーブルの上に置く</p><p>壊されたオレのデジタル・カメラまあ、ホントは量販店で三万円もしなかったんだけど</p><p>二年生の部員二人の喫煙に、遠藤くんの暴力行為と器物破損、吉田くんに対する侮辱と脅迫も付け加えちゃおうかしらこれが全部、明るみに出たら大変なことになるわね</p><p>弓槻先生の声は軽やかだった楽しそうに浮き浮きしている</p><p>ケンジを遠藤くんをここに呼んで下さい吉田くんには謝罪しますあたしも一緒に謝りますカメラもちゃんと弁償しますお医者さんの費用とかも</p><p>コンッ、と先生はゲンコツで軽くテーブルを叩いた</p><p>白坂さんがビクッとして言葉を詰まらせる</p><p>そういう話をしているんじゃあないのよ</p><p>女教師の黒眼鏡の下の眼が妖しく光った</p><p>じゃああのどういうことですか</p><p>白坂さんは、いよいよ追い詰められていく</p><p>まず確認しておくわ昨日の事件について、今現在校内で知っている人間は当事者以外ではあたしとあなただけあたしはまだ、この件については誰にも報告していないわ</p><p>まだ、みんな知らないんですか</p><p>そうよ校長先生も他の先生も吉田くんの保護者も知らないわ</p><p>そうオレの両親も、オレのケガのことを知らない</p><p>さて、あたしはこれからどうしようかしら</p><p>せ、先生</p><p>そうねまず、この映像を校長先生にお観せしようかしらそれとも、職員会議で先生方全員で観た方がいい教育委員会にも知らせるべきかしら後、何て言ったかしらそうそう高野連だったかしら、高校野球の統括団体とかにも伝えた方がいいのかな</p><p>白坂さんの額に、汗の玉が見える</p><p>そういうのは困りますそんなことをしたら、野球部が試合に出られなくなります</p><p>弓槻先生は、弱っていく白坂さんをじわじわといたぶっていく</p><p>そうみたいね残念ね野球部の子がこういう問題を起こすと大変なんですってね対外試合一年間禁止とかの処分になるんじゃないかしら一年間も試合しないで、ずっと練習だけなんて、みんな耐えられるのかしら三年生の子なんて、最後の大会は出られないなんて可愛そうよね</p><p>ああ悪魔ってのは、こういう微笑みをするんだ</p><p>きっとみんな遠藤くんを恨むわね一生、許さないと思うわ憎まれて、嫌われて、遠藤くん、そんな状態でこの学校にいられるのかしら少なくても、野球部は退部することになるでしょうね</p><p>白坂さんの心が、プレッシャーに押し潰される</p><p>内緒にしていただけませんか</p><p>なぁに、よく聞こえなかったんだけど</p><p>ケンジは、野球に賭けているんですッケンジから野球を取り上げないで下さい</p><p>だって、仕方ないでしょ</p><p>黒眼鏡の下の冷たい眼が、白坂さんを圧迫する</p><p>それはそうかもしれませんッでも、野球部の皆さんだって試合に出たいって思って、ずっと練習して来たんですこんなことで、出場辞退だなんて</p><p>こんなこと</p><p>思わず、オレは白坂さんの顔を見た</p><p>白坂さんもオレの視線に気付く</p><p>オレを見る白坂さん</p><p>包帯と絆創膏の腫れ上がった、オレの顔</p><p>ご、ごめんなさい吉田くんそういう意味じゃないのよ</p><p>じゃあ、どういう意味なんだよッ</p><p>オレと白坂さんの様子を見て、女教師はケラケラと声を上げて笑った</p><p>先生</p><p>困惑する白坂さんに先生は告げる</p><p>白坂さんあなた、何か勘違いしているみたいね</p><p>あたしはねぇ、教師なのよ学校内であった事件は、全て報告する義務があるの校長先生にも、教育委員会にもそれから、警察にもね</p><p>白坂さんの背筋に悪寒が走る</p><p>吉田くん、どうするこれ、刑事事件として訴える証拠画像も医師の診断書もあるんだし、あたしも証言してあげてもいいわあたし良い弁護士を知っているのよじゃあ、これから警察署に被害届を出しに行きましょうか</p><p>白坂さんが怯えた眼でオレを見る</p><p>これから遠藤くんも大変よねえ傷害事件で起訴されたら、しばらく学校へは来られないわねえ</p><p>そ、そんなやめて下さいお願いします、ケンジを、遠藤くんを許してあげて下さい</p><p>先生に頭を下げる、白坂さん</p><p>ふぅーんつまり、あなたは吉田くんのことはどうでもいいのねずいぶん冷たい子ね暴力を受けてケガをさせられ、大切なカメラを壊されても、そんな目にあったのに泣き寝入りしろって言うんだ</p><p>そそうじゃありませんッ</p><p>あなたが言ってることは、そういう意味でしょう</p><p>瞬間、白坂さんは席を立ち、生徒指導室の床にひれ伏した</p><p>白坂さんがオレと先生に対して、土下座するっ</p><p>お願いしますっ</p><p>額を床につけた白坂さん</p><p>小さく丸まった白坂さんの姿態</p><p>制服のブラウスを透かして、背筋が弓状のアールを描いている</p><p>床に手を付いた白坂さんの肉体は、何だか普段教室で見ている時よりも小さく見えた</p><p>オレの両腕の中にスッポリ収まってしまいそうな、手頃な大きさに感じた</p><p>まあ、それは恋人の真似なのかしらつくづく土下座の好きなカップルね</p><p>先生は、そんな白坂さんをニタニタと暗い笑みで眺めている</p><p>判ってるそんなことをしたところで、あなたのお願いはあたしたちに対する強要行為でしかないんだけど</p><p>白坂さんは、頭を下げたまま口を開いた</p><p>あたし何でもしますからお金なら、何年掛かっても構わない幾らでも払います</p><p>あーら、今度は買収しようっていうのとんでもない犯罪精神の持ち主なのね、あなた</p><p>オレはショックだった</p><p>白坂さんの口から、こんな言葉が出てくるなんて</p><p>正義感溢れる、真っ白だった白坂さんの心</p><p>その心が遠藤を守るために、少しずつ汚れていく</p><p>じゃあ、どうしたら遠藤くんを見逃してくれるんですか</p><p>白坂さんが顔を上げ、弓槻先生に懇願する</p><p>悪魔教師は、この心の隙を見逃さなかった</p><p>一晩、あたしに身を委ねなさい</p><p>白坂さんの顔がとなる</p><p>女教師の言葉の意味が判らないのだ</p><p>弓槻先生の赤い舌が唇を湿らせた</p><p>楽しんでいる悪魔は、この瞬間を楽しんでいるッ</p><p>白坂さんあたしねぇ、レズなのよ</p><p>白坂さんの身体が、ビッと震えた</p><p>あたし、あなたみたいな可愛い女の子を一度思い切り可愛がってみたかったの安心して、酷いことはしないからただ、一晩中、あなたを抱き締めたり、キスをしたりしたいだけまのよあ、あなたの裸は見たいなぁ</p><p>女教師は、蛇のような眼で白坂さんの身体を嘗め回す</p><p>な何を言っているんです、先生</p><p>床の上にへたり込む白坂さん</p><p>信じられないという表情をしている</p><p>あなた、さっき自分で言ったでしょ何でもするってなぁに、あれはその場限りの出任せだったの</p><p>だって先生は先生じゃないですかしかも、女性です</p><p>いやねぇ女教師が女生徒に欲情したっていいじゃないでどうするの、一晩ガマンするの、しないの</p><p>その瞬間、白坂さんの目が驚愕から怒りにスライドするッ</p><p>自分を守るための攻撃性</p><p>これが白坂雪乃彼女の本質か</p><p>あたし、他の先生に訴えます両親にも、警察にも先生がおっしゃっているのは性的強要じゃないですか</p><p>しかしその怒りの感情は、黒教師には届かない</p><p>そうよあたしは強要しているの恐喝しているのよやっと判ってくれたみたいねあたしは、あなたに思いっきりセクシャルなハラスメントをしてみたいのよあなたのその若々しい身体を、思いっきり楽しませて貰いたいのよ</p><p>い嫌ですッ、あたしッッ</p><p>生理的な反射的な反応なのだろう</p><p>白坂さんは、即座に拒否した</p><p>あーら、残念ねえじゃあ、仕方ない遠藤くんのことは学校と警察に報告するわまさか、あなたがこんなに簡単に遠藤くんを見捨てるとは思わなかったわ</p><p>嬉しそうに、楽しそうに弓槻先生は白坂さんを見下ろしている</p><p>せ、先生は卑怯ですッ</p><p>そうね、卑怯よねぇでも、あたしはあたしでリスクを背負った上で、あなたに提案しているつもりなんだけど、なあ</p><p>リスク</p><p>そうでしょあなたは今すぐこの部屋を出て、職員室に行ってあたしを訴えることができるわいいえ、この部屋の中でも携帯電話で警察に連絡できるやりたかったら、どうぞ止めはしないわそうしたら、あたしは学校をクビになるわね新聞の三面記事に載るかもしれない</p><p>白坂さんは一瞬迷ったようだ自分のポケットの中の携帯電話に手を当てる</p><p>きっと、すごいニュースになるでしょうね高校の女性教師が女生徒にセクハラを強要、その理由が女生徒の恋人の野球部員が起こした暴力事件のもみ消し昼のワイドショーが取材に来るぐらいの大スキャンダルになるわね</p><p>そうだ何をしたところで、遠藤と野球部の破滅は覆らない</p><p>白坂さんの運命は、すでに詰んでいる</p><p>弓槻先生は、ハァと小さくため息を吐いた</p><p>白坂さんあなたは優等生らしいけれど、あんまり頭の働きはよくないみたいねあなたの選択肢は、とっくの昔に二つしか残っていないのよ</p><p>白坂さんの額から、汗の玉がするーっと流れる</p><p>しみ一つ無い、きれいな美肌つるつるしている</p><p>遠藤くんの事件をもみ消す見返りに、あたしに一晩抱かれるかそれとも、遠藤くんを見捨てて、彼が破滅するのを黙って見ているかどっちでも好きな方を選びなさい</p><p>困惑する白坂さんが、オレの顔を見た</p><p>助けて、吉田くんと書いてあるような表情だった</p><p>彼に期待してもムダよあなたがあたしに逆らえないのに、どうして彼があなたを助けられるというの彼はとっくにあたしの支配下にあるわ大体、そもそもの被害者は彼じゃない遠藤くんに憎しみを感じることはあっても、助けてあげたいとなんて思うはずがないでしょ</p><p>白坂さんの視線に耐えきれず、彼女から顔を背けた</p><p>暗い絶望が白坂さんを取り囲んでいく</p><p>安心なさいそんなにハードなことはしないであげるからさっきも言った通り、ちょっと裸にして、抱き締めたり、キスするだけあなたの処女を傷つけるようなことはしないわ約束してあげるちゃんと綺麗な身体のまま、家に帰してあげるわあ、記念写真は撮りたいなでも、大丈夫よ誰かに見せたりする趣味は無いからあたしが個人的に持っていたいだけ</p><p>やがて ゆっくりと白坂さんが弓槻先生を見上げる</p><p>本当に約束してくれますね</p><p>事件のもみ消しのことそれとも、あなたの処女は守るということ</p><p>両方です</p><p>もちろん、約束するわよ</p><p>それは嘘だ</p><p>女教師は嘘を付いている</p><p>オレは、それを知っている</p><p>だけどオレは、黙ったままで</p><p>それならいいです先生の言う通りにします</p><p>あら、そういいのね</p><p>その代わり、ケンジのことは黙っていて下さい</p><p>魔女は笑った</p><p>白坂さんを遠藤をオレを</p><p>ええ、黙っていてあげる彼の暴力事件のことも野球部員の喫煙のこともこれから、あなたがあたしに抱かれることもみんなみんな内緒にしておいてあげるわ</p><p>オレたちはみんな魔女に取り込まれてしまった</p><p>魔女との取引に負けてしまった</p><p>えっと、先生のレズ発言は嘘です白坂さんを騙すための発言です</p><p>ということで、物語はレズ方向へは行きません</p><p>次話から陵辱章に突入です</p><p>しかし毎日更新てほんと大変なものなんですね</p><p>一日二回更新とかしている先生は、スゴイと思います</p><p>私は大分、苦しくなってきました</p><p>描写が弱いのは、キャラクターのイメージ薄いからでしょうか</p><p>何か具体的なモデルとかビジュアル・イメージを固めた方がいいのかな</p><p>８．蜘蛛の巣館へ</p><p>じゃあ、白坂さん妹さんに今日は山峰さんの家に泊まるから、帰れないってメールしてくれる</p><p>女教師は、さらりとそう言った</p><p>驚いて弓槻先生を見る、白坂さん</p><p>あなたのお母様は料理研究家で、金曜日と土曜日は大阪のカルチャーセンターで講師をやっているから、今夜は帰宅しないんでしょそれから、お父様は今、三週間の海外出張でオーストラリアに行っているだから家には妹さんしかいない</p><p>どうして知っているんですか</p><p>白坂さんの問いに、女教師は軽やかに答える</p><p>何だって知ってるわよあたし、あなたの担任だものあなたの書いた身上調査票だって見ているし学校への届けだからって、あんまり個人情報を詳しく書かない方がいいわよ世の中、良い先生ばかりじゃないんだから</p><p>そうこんな邪悪な教師もいる</p><p>もちろん学校に提出した身上調査票だけで、彼女の詳しい家庭状況など判るはずがない</p><p>この教師の顔をした悪魔は、何か別の手段で白坂さんのことを調べ上げているんだ</p><p>徹底的に</p><p>でも山峰さんの家に泊まるって</p><p>そうだ何で山峰さんなんだ</p><p>あら、あなた山峰恵美さんの親戚よね</p><p>親戚遠縁ってやつか</p><p>あたしそんなこと、調査票に書いていませんクラスでも秘密にしているし</p><p>確かにオレは入学式以来、白坂さんと山峰さんが親しげに仲良くしている光景を見ていない</p><p>二人は別々の女の子のグループに属しているし</p><p>いやそういえば昨日、山峰さんは白坂さんのことを雪乃と名前で呼んでいたっけ何か変だなとは思ってたけど</p><p>そう、あなたは彼女のことを何も書いていなかったわでも、山峰さんの方の調査票にはしっかり書いてあったわ白坂雪乃さんは、私の親戚ですってだから、あたし彼女に直接聞いてみたのよ</p><p>先生は、ニヤリと微笑む</p><p>そうだったんだ</p><p>でも何で白坂さんは、そのことを隠そうとしているんだろう</p><p>とにかく、さっさと妹さんにメールしてどうしたって、朝まではあたしと一緒に居て貰うんだから約束覚えているわね</p><p>観念したのか白坂さんは、震える手で携帯を取り出し、メールを打ち始める</p><p>そうそう、あなたとの約束だけど、もう少し具体的にしておきましょうかそうね今から、明日の朝の七時朝の七時までは、あなたはあたしに身を委ねるそれでいいかしら大丈夫よ、明日の授業に間に合うように、ちゃんと車で送り届けてあげるから</p><p>携帯のキーを打つ指先が止まる</p><p>白坂さんあなたは、一度約束したことはきちんと守るタイプの女の子よね</p><p>女教師の冷酷な視線が、白坂さんを貫く</p><p>その視線から逃れるように白坂さんの白い指が、再びキーを押し始めた</p><p>ええ、そうだと思います</p><p>まあ、あなたの場合はきちんと約束を守るっていうより、守らないと自分の気が済まないっていう感じなんじゃないの大変ね、そういう性格だと</p><p>別に、苦痛ではありませんから</p><p>白坂さんの声には、挑戦的な響きが含まれていた</p><p>ふふふそんな、あなただから約束して欲しいのよ明日の朝の七時までは、あたしの言うことを聞くって</p><p>白坂さんの大きな瞳が、ギッと女教師を睨み付ける</p><p>判りました、約束します朝の七時までですね</p><p>その顔には、怒りと憎しみと屈辱感が混ざり合っていた</p><p>女教師はその表情を見て、満足げに微笑んだ</p><p>じゃあ、行きましょうか吉田くんも準備して</p><p>その言葉に、白坂さんはえっと声を漏らす</p><p>吉田くんもですか</p><p>そうよあら、まだ言ってなかったかしら</p><p>女教師は白々しくそう言った</p><p>彼にも口止めしないといけないでしょいいじゃない、あなたとあたしの絡むのを見せてあげるくらい</p><p>い嫌ですッ</p><p>そりゃ嫌だろう</p><p>好きでもない男に、女教師とのレズ行為を見られるなんて</p><p>悪魔はあら、困ったわねぇという顔をして、おどけている</p><p>彼も共犯になってもらわないといけないってことぐらい、理解できるわよね</p><p>それは、そうですけど</p><p>今回の件では、彼が一番のキーマンなのよ遠藤くんに暴力を受けたのは彼ケガをして傷ついているのも彼訴える権利を持っているのは、吉田くんよ彼に口止めするなら、その見返りにあなたは何かを提供しなくちゃいけない判るわよね</p><p>白坂さんがオレを見る</p><p>今にも泣き出しそうな、潤んだ瞳</p><p>オレは俯くしかない</p><p>いいじゃない見せてあげましょうよ別に裸を見られるぐらい構わないでしょただ見られるだけだものあなたの身体を玩ぶのは、あくまでもあたし一人彼には絶対にの手出しさせないわそれなら、いいでしょ</p><p>女教師は、まるで子供の遊びに誘うように、軽々しい提案をする</p><p>もっとも、吉田くんは白坂さんの裸なんて、全然興味が無いのかもしれないけどね</p><p>そう言って、クフフと笑った</p><p>嫌な笑い人を小馬鹿にした不愉快な笑い声だった</p><p>でどうするの、白坂さん吉田くんに一緒に来て貰うのは、どうしても嫌ここまできて、全てを引っ繰り返すやっぱり、遠藤君には野球を諦めてもらうことにする</p><p>そこまで言われて白坂さんは、静かに返答した</p><p>判りました先生の言う通りにします</p><p>そうだ白坂さんには他に選択しようがない</p><p>遠藤のためには</p><p>あら、そうじゃあ、ちゃんと吉田くんにお願いしなさい</p><p>大切なことですものあなたの口から、きちんとお願いするべきでしょ遠藤くんのことについての黙っていて下さいというお願いと、その見返りにあなたが何を提供するかっていうことを約束しないといけないんじゃない</p><p>悪魔は、白坂さんを徹底的に嬲るつもりらしい</p><p>その白い心を、どこまでもドス黒く汚すために</p><p>白坂さんはオレを見たまま、固まっている</p><p>ほら、優等生なんでしょきちんと自分の言葉でちゃんと伝えなさい吉田くん</p><p>ははい</p><p>急に先生に呼ばれて、ドキリとした</p><p>あなたもちゃんと白坂さんの眼を見なさい二人とも、ちゃんと眼と眼を合わせて</p><p>白坂さんの眼を見る白坂さんも、オレの眼を見ている</p><p>引きつった、困惑の眼きっと、オレも同じ眼をしている</p><p>ほら早くなさい</p><p>女教師の命令に白坂さんの口が、ようやく動き出す</p><p>よ、吉田くん</p><p>は、はい</p><p>遠藤くんのこと、誰にも話さないで、お願いその代わりあたし</p><p>大きな瞳に、ツーゥッと涙が溜まる</p><p>水晶のような、美しい粒だった</p><p>あたしあなたに裸を見せてあげる弓槻先生に抱かれるところを見せてあげるから</p><p>溜まった涙がホロリと転がる</p><p>美しい白坂さんの頬をツーッと流れて、するりと落ちる</p><p>涙の粒が床に弾けた</p><p>その瞬間彼女は一気にワーッと泣き崩れた</p><p>◇　　◇　　◇</p><p>いつまでも泣いてないでそろそろ行くわよ</p><p>泣きじゃくる白坂さんを三分ほど放置した後、女教師はそう言った</p><p>重く、冷たい命令だった</p><p>白坂さんはポケットからハンカチを取り出し、涙を拭う</p><p>オレはそのハンカチが心の底から欲しいと思った</p><p>三人で生徒指導室から出る</p><p>先頭が弓槻先生、真ん中に白坂さん、最後がオレ</p><p>そのまま一度、白坂さんの鞄を取りに教室へ行く</p><p>放課後の校舎もう夕方の五時に近い</p><p>校舎の廊下では、誰にも会わなかった</p><p>鞄を持って、再び廊下へ</p><p>うなだれて歩いている白坂さんを、オレはすぐ後ろから見ている</p><p>これから屠殺場へ送られる白い子羊</p><p>(あ白坂さんて、オレよりほんの少しだけ背が低いんだ)</p><p>そんなことに、初めて気付く</p><p>校舎の一階まで降りて、靴箱のある玄関口へ</p><p>窓の外のグラウンドでは、陸上部が練習している</p><p>山峰さんの姿も見える</p><p>陸上部の短パン姿の山峰さんが、他の部員たちと一緒にストレッチをしている</p><p>スポーツ少女らしい、均整のとれた綺麗な体格骨格がいいっていうのかな</p><p>全体的にスリムで余計な肉がついていなくて小麦色の肌が光っている</p><p>その健康美は、陸上部員の中でも一際目立っていた</p><p>彼女は白坂さんの親戚なんだ</p><p>そんなに似ていないな</p><p>山峰さんも美少女ではあるけれど白坂さんを花の女神系の美少女とするなら、山峰さんは月の女神系</p><p>美少女の方向性が違う</p><p>ふっと、山峰さんの視線がオレたちの方に向く</p><p>(オレたちに気付いた)</p><p>ストレッチの動きを止めて、山峰さんは不思議そうな顔をして、オレたちを見ている</p><p>そりゃそうだろう</p><p>今、廊下を歩いている三人組は、変な取り合わせだもの</p><p>黒髪黒眼鏡の冷血教師のすぐ後ろをうなだれて歩いている白坂さん</p><p>その白坂さんの後ろには、包帯姿のオレがいる</p><p>しかも、オレは今日一日、教室には姿を見せていないわけだし</p><p>怪訝な顔をして、こっちを見ている山峰さん</p><p>それでも、遠すぎて白坂さんの泣き腫らした顔までは見えないのだろう</p><p>陸上部の先輩に声を掛けられて再び、練習に戻って行った</p><p>靴を履き替えて、校舎の外へ</p><p>裏庭の教職員用の駐車場へ向かう</p><p>弓槻先生の車は、意外にも７人乗り３列シートの大きなミニバンだった</p><p>オレは昨日、医者へ行く時に乗せてもらった</p><p>ただ、側面と後ろの窓ガラスは、ヤクザの車みたいにミラーガラスのシートが貼られていて、外からは中が見えないようになっている</p><p>乗りなさい</p><p>先生に言われて、オレと白坂さんは２列目の座席に座る</p><p>鞄をギュッと抱き締め、シートの中に縮こまって座る白坂さん</p><p>隣の席のオレから少しでも離れようと、窓の方に頭を寄せている</p><p>運転席に座った弓槻先生が、不意にこんなことを尋ねてきた</p><p>ねぇ、白坂さんところであなた、吉田くんのフルネームを知っている</p><p>何で今、そんなことを</p><p>白坂さんは、小さな声でそう答えた</p><p>そうだろうやっぱり</p><p>白坂さんにとって、オレみたいな存在は</p><p>吉田くんはどう白坂さんのフルネームを知っている</p><p>オレは答えた</p><p>白坂雪乃さんです</p><p>プッと女教師は吹き出した</p><p>先生の笑い声が車内に響く</p><p>黒教師は笑った</p><p>オレをオレの思いを</p><p>車が動き出す走り出す</p><p>校舎の角を曲がり野球部のグラウンドの方へ</p><p>あケンジ</p><p>白坂さんが、窓ガラスに張り付いて野球部の練習を見ている</p><p>遠藤はちょうど守備位置に付いて、コーチからノックを受けていた</p><p>こちらにこの車に気付く余裕は、無い</p><p>ケンジケンジ、助けて</p><p>白坂さんの呟く、悲痛な声が聞こえる</p><p>その声にオレは決意した</p><p>今夜白坂さんを犯す</p><p>絶対に、この肉体をオレのものにしてやる</p><p>ううう、展開遅いですよねぇ</p><p>今日は先生の家まで行くはずだったのに</p><p>９．食事と排泄</p><p>弓槻先生の車は、学校から五分ほど離れた場所で停車した</p><p>そこは大きな洋館だった</p><p>鉄の巨大な門の向こうに、屋根も壁も真っ黒に塗られた三階建ての屋敷が見える</p><p>大きな丸柱と張り出したバルコニーは、まるでホワイトハウスのよういや、むしろアメリカ南部の奴隷農場の主人が住んでそうなお屋敷といった感じだ</p><p>ただしあちらの国ならきっと真っ白に塗られているであろう外壁が、全て黒一色で塗り込められている</p><p>古い建物だ少なくても戦前の建築だろう</p><p>先生が車のライトをパッシングすると、鉄の門が自動でスーッと開いた</p><p>あたしの家よ</p><p>先生は車を発進させながら、そう呟いた</p><p>こんなでかいお屋敷が先生の家ってホント、この人、何者なんだ</p><p>古くさくて汚い家何度も潰してしまいたいと思ったんだけど、家の者が許してくれないのよ</p><p>ええっとそ、それって、先生の御家族ですか</p><p>オレの問いに、弓槻先生はフンと鼻を鳴らした</p><p>違うわ執事よ</p><p>し執事</p><p>車はそのまま屋敷の正面バルコニーの下、大昔だったら馬車が着いたであろう玄関のアプローチで停まった</p><p>するとなるほど、そこには確かに老執事とそれから、若いメイドさんが控えている</p><p>降りなさい二人とも</p><p>先生の命じるままに、オレと白坂さんは車を降りた</p><p>鞄は車の中でいいわどうせ、明日はこのまま学校へ行くんだから</p><p>そう言われて、オレは鞄は車内に残す</p><p>だけど白坂さんは、鞄を持ったまま下車する</p><p>白坂さん、聞こえなかったの</p><p>先生の口元がピクリとする</p><p>聞こえてますでも、あたし、自分の荷物は自分で管理したいんです</p><p>白坂さんは、キッと女教師を睨んでいる</p><p>先生は、フッと顔を崩した</p><p>そうねあなたは、そういう子だったわね</p><p>車から降りた弓槻先生の元に、執事とメイドがいそいそとやって来る</p><p>執事さんは、七十歳近そうな白髪の老人黒い執事服白いシャツに黒いネクタイ度のきつそうな金縁の眼鏡痩せていて、年の割には背筋がピンと伸びている</p><p>メイドさんは二十歳前後だろうか美人で巨乳うん、誰が見てもはっきりとした巨乳の持ち主だけど、ウエストはキュッと締まっているお尻はまたドバーン凄いグラマラスな体型のお姉さんだ</p><p>髪の毛はちょっと茶色ががかっているがその色が白いメイド・キャップに映えているやっぱり黒いメイド服に白いエプロン</p><p>克子車を裏に廻しておいてちょうだい</p><p>弓槻先生はメイドさんにそう言って、車のキーを渡した</p><p>はい、お嬢様</p><p>克子と呼ばれたメイドさんは、キーを受け取ると運転席へ</p><p>車を駐車場へ置きに行くのだろう</p><p>森下食事の準備はできていて</p><p>先生は、執事さんにそう尋ねた</p><p>はいお嬢様のご指示通り三名様分、ご用意しております</p><p>女教師が、オレと白坂さんに振り向く</p><p>さあ、夕食にしましょうかあたし、とっても空腹なの</p><p>◇　◇　◇</p><p>屋敷の中は、古風で格調高い雰囲気に包まれていた</p><p>ただし壁は黒床も黒カーテンはさすがに白だけど</p><p>うん黒い背景の中に、時々白い物が混じっている</p><p>インテリアだとか机だとか時計とか</p><p>この家には、黒と白以外の色の付いたものは無いみたいだ</p><p>靴を脱がないで、人様の家の中を歩くというのは変な感じがした</p><p>オレたちはそのまま、ダイニング・ルームへと通された</p><p>夕食を食べるためだけの専用の部屋がダイニングそれが本来の意味だ何かの本で読んだことがある</p><p>ちなみに、朝食を食べる部屋はモーニング・ルーム</p><p>昼食は何処で食べるんだろう</p><p>弓槻先生のダイニング・ルーム大きな机に椅子が並んでいる</p><p>椅子の数は三つつまり、先生と白坂さんとオレの席だけ</p><p>いわゆるお誕生日席主人の席に、先生</p><p>客であるオレと白坂さんは向かい合わせで</p><p>壁は三方向がやっぱり黒く塗られているが、先生の席の正面側だけは白い</p><p>何か、意味があるのだろうか</p><p>それとこの部屋には、白いピアノが置かれていた</p><p>あの、あたし、お腹空いていませんから</p><p>と、白坂さんが言うと、女教師は、</p><p>どうしたの緊張しているいいから食べておきなさいこの先、夜は長いのよ</p><p>と、答えた</p><p>白坂さんは、ギッと先生を睨が、先生はフフフと笑ったまま</p><p>執事とさっきのメイドさんが、料理を運んでくる</p><p>えこれって</p><p>スープとサンドイッチくらいなら入るでしょ</p><p>いやただのスープじゃない本格的なフランス料理に出てくるような、ブイヨン・スープだった</p><p>何時間もじっくり煮込んであるのだろう美味しそうな匂いが部屋に立ちこめる</p><p>サンドイッチも、まるで一流ホテルのレストランが作ったみたいな、一皿二千円とか三千円とかしそうな感じの出来映えでパン生地そのものからして、もう見た目から違う</p><p>さあお食べなさい</p><p>躊躇したままの白坂さん</p><p>オレは、サンドイッチを一つ取って食べてみる</p><p>美味い</p><p>ローストビーフと新鮮なトマトの味が口の中に拡がっていく</p><p>そのオレの呟きを聞いて、白坂さんもサンドイッチを一つ摘んだ</p><p>小さな口で、ちょっぴりと囓る</p><p>味に問題ないことを知ると、普通に食べ始めた</p><p>スープの方も美味いなんてもんじゃないするすると胃の中に落ちていく</p><p>執事さんが小さめのワイン・ボトルを持ってきて、オレたちの目の前で封を切る</p><p>まずは、女教師のグラスに注ぐ</p><p>次に、白坂さんのグラスへ</p><p>待って下さいあたし、お酒は、</p><p>白坂さんが給仕を断ろうとすると、女教師が、</p><p>心配しなくていいわこれ、ワインじゃないのワインの原液ただのブドウ・ジュースよアルコールは入ってないわもっとも、最高級のワイナリーが一部の顧客にだけ販売している、普通では手に入らない代物なんだけどね</p><p>そう言って、一口飲む</p><p>ああ、美味しい</p><p>半信半疑でグラスを見ている、白坂さん</p><p>執事さんがオレのグラスにも注いでくれたので、試しに飲んでみる</p><p>な、なななな何だ</p><p>甘くてコクがあってすっげぇ、美味い</p><p>そうでしょあたしは、これじゃないとダメなの</p><p>先生はコクコクと喉を鳴らして、グラスを飲み干した</p><p>すぐに、執事さんが注ぎに行く</p><p>白坂さんもおそるおそるグラスに口をつける</p><p>そして舌で味を確認してから、ゴクリと飲んだ</p><p>柔らかそうな白坂さんの唇</p><p>どうしたの、吉田くん白坂さんが食事するところを見るのは、そんなに面白い</p><p>不意に、先生がそんなことを言い出した</p><p>白坂さんがビクッとして、オレの方を見る</p><p>あオレ、ジロジロ見ていたのかな</p><p>ごごめん</p><p>白坂さんに謝る</p><p>白坂さんは無言で、オレから眼を背けた</p><p>だからオレも、白坂さんの方を見ないようにして</p><p>いいじゃないじっくり観察すればいいのよ人の食事の様子を見ると、その人のセックスへの関心が判るという説があるわよ</p><p>弓槻先生がそんなことを言うからオレは、ますます意識してしまう緊張してしまう</p><p>どうしようもないので、食事だけに集中した</p><p>サンドイッチを摘んで、スープを胃の中に流し込んでグラスが空く度に、執事さんがどんどん注いでくれるから、ジュースもゴクゴク飲んでしまう</p><p>オレがそんな勢いでバクバク食っているからだろうか白坂さんも、もう緊張せずに普通に食事を続けているジュースも何杯目かだし</p><p>本当に美味いジュースだすでに三人で小さなボトルを何瓶も空けてしまっている</p><p>しばらく、無言の食事が続いていた</p><p>不意に弓槻先生が顔を上げる</p><p>あんまり静かなのも楽しくないわね克子、何か弾いてちょうだい</p><p>メイド克子さんがピアノに向かう</p><p>何の曲がよろしいですか</p><p>克子さんが白いピアノに座って、主人に尋ねた</p><p>そうねラヴェルがいいわ水の戯れを</p><p>畏まりましたわ</p><p>ピアノを弾く、克子さん</p><p>プロのピアニストとしか思えない、見事な演奏</p><p>白坂さんも驚いて、食事の手を止めて演奏に聴き入っている</p><p>オレたちはすっかり、圧倒されていた</p><p>弓槻先生と、この屋敷と執事さんに克子さん</p><p>全てが醸し出す、上品な雰囲気に</p><p>呑まれていただまされていた</p><p>きっと、それも先生の仕掛けた罠の一つだったのだろう</p><p>ピアノの演奏が終わった後白坂さんが先生に言った</p><p>あの弓槻先生</p><p>彼女は、妙にもじもじしている</p><p>あらどうしかしたの、白坂さん</p><p>先生は片手にグラスを持ったまま、微笑んで答えた</p><p>化粧室はどちらですか</p><p>化粧室ってああ、トイレのことか</p><p>そう言えば、スープにジュースと飲み物を取りすぎたかもしれない</p><p>森下案内してあげて</p><p>はいお嬢様</p><p>白坂さんは、執事さんに連れられて部屋から出て行った</p><p>すぐに先生がオレの方を向いてあの悪魔の笑みを見せる</p><p>さあて吉田くん、観察の続きよ</p><p>先生の言葉の意味は、オレには判らない</p><p>克子、準備して</p><p>メイドさんが壁のスイッチを操作する</p><p>ダイニングルーム全体が薄暗くなり、天井に収納されていたプロジェクターの機械が降りてきた</p><p>ええ、何これ</p><p>部屋の中で唯一白い壁全体をスクリーンにして、巨大な映像が投影される</p><p>それは</p><p>とトイレの個室</p><p>ね、面白いでしょう</p><p>って、先生はニタリと微笑むけど</p><p>こ、これって犯罪ですよぉ</p><p>スクリーンの画像は、大きく四つに分割されていた</p><p>右側の画像は、トイレの上の方の隠しカメラから撮った俯瞰した映像</p><p>真ん中の上側はこれって隠しカメラが、便座に埋め込まれていますよね</p><p>真ん中の下側はドアにカメラが仕込まれているみたい多分、排便中の人の顔が映る位置</p><p>そして、左側の画像は確実にこのカメラは便器の中にある</p><p>最近のカメラは小さくていいわよね画像も鮮明だし</p><p>先生はそう言うけれどオレはもう</p><p>と、画面の中のトイレのドアがガチャリと開く</p><p>あわわわわわぁぁっ、白坂さんが入って来たぁぁっ</p><p>ドアを閉める白坂さん</p><p>一人の空間に入って、ホッとした表情をしている</p><p>実際は、別室のこんな特大のスクリーンで鑑賞されているんだけど</p><p>シュルシュルという衣擦れの音隠しマイクもあるんだ</p><p>おおお、パ、パンツを白坂さんがパンツを下ろそうとなさっているぅぅ</p><p>べ、便座に仕込まれたカメラが白坂さんのパンツを捉えた</p><p>今日のパンツは白純白ですかぁぁ</p><p>白坂さんの両手がパンツに掛かってくるるるんという感じで、お尻が出てくる</p><p>白いお尻まんまるのこ、これが白坂さんのお尻</p><p>つるるんとしている</p><p>そのまま白坂さんは便座に腰掛けようとするから便座に仕掛けられたカメラに白坂さんのお尻が大写しになってあっ、座った瞬間、何か見えた多分</p><p>あれってもしかしてお尻の穴ですか</p><p>ホントに面白いわね</p><p>先生の声に思わず、ハッとする</p><p>あなたがよ白坂雪乃みたいな子に食いつくあなたが、本当に面白いわとっても、笑えるあなた、そんなにあの子のことが好き</p><p>す、好きです</p><p>オレは、正直に答えた</p><p>そうあ、ほら、もっと凄いことになっているわよ</p><p>そう言われて、再びスクリーンを凝視するオレ</p><p>便器に仕掛けられたカメラの映像は、白坂さんの影に入ってしまって真っ黒けっけになっている</p><p>その代わり、便器の中に仕掛けられているカメラが</p><p>オレショックで死ぬかもしれない</p><p>その画面には白坂さんの股間が、そのまま映っていた</p><p>はい、股間といいますか割れ目といいますかあの、オシッコの出るところです、ええ</p><p>ごめん生まれて初めて見るから、どう表現したらいいのか判らない</p><p>何か桃みたいにムッチリとしたそれでいて、ぴったりと閉じた肉の割れ目が見える</p><p>やっぱり綺麗だいびつじゃない、歪んでない</p><p>まだ誰も犯されていない閉じた、まっすぐの筋だ</p><p>薄い陰毛も見える</p><p>は、生えているんだ白坂さんみたいな可憐な美少女にも、やっぱり毛が</p><p>う、んっ</p><p>隠しマイクが、白坂さんのそんな声を拾った</p><p>ヤバイすっげぇイヤらしい声</p><p>やがて肉の割れ目の間から、ちょろちょろと水が</p><p>白坂さんが排尿をなさっているぅぅ</p><p>オシッコの零れる、ちょろちょろという水音</p><p>今、出しているんですね排出しているんですね白坂さぁぁん</p><p>流れ出したオシッコが、隠しカメラのレンズをチョポチョポと洗い清めるッ</p><p>別のカメラで見た映像には、オシッコを出している最中の白坂さんの顔の表情がハッキリと映し出されていて</p><p>潤んだ瞳何だか、緩んだ表情の白坂さんすげぇ、いやらしい</p><p>あんな清らかなさわやかな美少女も、オシッコするんだぁぁ</p><p>オレの股間は激しく勃起していた</p><p>何だ身体が熱い</p><p>せ、先生も、もしかして、食事に何か入れました</p><p>オレがそう尋ねると、先生は白坂さんの排尿を楽しそうに眺めながら</p><p>もちろん入れたわよブドウ・ジュースみたいな味の濃いものは、薬を入れたって判らなくなるものなのよ</p><p>で、でもせ、先生だって、飲んでましたよね</p><p>何でわざわざ小さいボトルで出したと思う二本目の瓶から、薬入りのと入ってないやつに分けて注がせたのよ</p><p>そそうだったのか</p><p>まだ大して効いていないでしょもう二十分くらいたったら、凄いことになるわよ</p><p>ど、どうなるんです</p><p>まあ、楽しみにしてなさい</p><p>そそんなこと言われても</p><p>そんなに心配しないで興奮剤と催淫剤をほんの少し入れただけだから彼女の場合は、催淫効果の出る前にオシッコがしたくなっちゃったみたいだけどまあ、たまにあることよ特に、処女の子の場合は</p><p>ドキリとするようなことを、女教師は平然と言う</p><p>あんまり薬を使いたくないんだけどねでも、少しはアソコが濡れてくれないと困るでしょあなたも彼女も</p><p>スクリーンの中の白坂さんの性器</p><p>オシッコを出し終わった白坂さんが、トイレットペーパーを取る</p><p>カラカラとトイレットペーパーの廻る音</p><p>濡れた股間を紙で拭く白坂さんの細い指</p><p>一瞬、割れ目がぺろんとめくれた</p><p>ああ</p><p>あそこにもうすぐ、オレのペニスを突き立てる</p><p>あそこに入る入れる奥まで全てを</p><p>白坂さんがトイレから戻るまでに、ダイニング・ルームは元の状態に戻されていた</p><p>オシッコを終えて帰って来た白坂さん何だか、顔が赤い</p><p>目がトロンとしている</p><p>薬が効き始めているんだろうか</p><p>席に着くなり、彼女はメイドの克子さんに言った</p><p>すみませんさっきのジュースをもう少しいただけますかあたし何だか、喉が渇いてしまって</p><p>また、登場人物が増えた</p><p>メイドさんなんて、夕べまで全くの想定外だったんですけど</p><p>10．緊張→緩和→拘束</p><p>食事が終わると先生は、メイドさんに声を掛けた</p><p>克子部屋の用意はできていて</p><p>はい、ご指示どおりに</p><p>メイドさんの返事に、先生は満足げに微笑んだ</p><p>では、行きましょうか森下はもういいわ下がりなさい</p><p>執事さんが一礼して、退出する</p><p>白坂様、吉田様、こちらへどうぞ</p><p>メイドの克子さんは、オレたちの名前を知っていた</p><p>克子さんに先導されて、ダイニングを出る</p><p>オレたちの後から、先生が挟まれている、オレたちは逃げられない</p><p>玄関ホールまで戻って、大きな階段を２階まで上がる</p><p>左側の大きな扉を、メイドさんが開けた</p><p>こちらです</p><p>その部屋はかつては、洋館のダンス・ホールだったのだろう教室二つ分くらいの大きな空間が拡がっている天井も高い</p><p>もちろん舞踏会なんて、もう何十年も行われていないのだろう</p><p>部屋の片側には、先生がトレーニングに使っているのだろうかジムの器械が数台置かれている</p><p>そして、部屋の奥そこは、まるで撮影スタジオのようになっていた</p><p>天井から白い大きな布が、床まで垂れている背景ホリゾントというやつか</p><p>そのホリゾントの前の床にだけ、淡いブルーのカーペットが敷かれている</p><p>その左右に照明器具と、大きな白い傘みたいなものあれには、確かフラッシュの機械が仕込まれているはずだ</p><p>そして、正面に三脚に乗せられた大きな一眼レフのデジタルカメラが</p><p>プロ用の最高機種だ百万円は軽く超す値段の代物だと思う</p><p>それが、３台も並んでいた</p><p>それ意外にも、脇のワゴンの上に、普通のサイズのデジカメも数台置かれている</p><p>テーブルにはノートパソコンも一台</p><p>じゃあ、あなた靴を脱いで、カメラの前に立ってくれる</p><p>女教師が白坂さんを見て、そう言った</p><p>え、あの</p><p>白坂さんは、事態がよく呑み込めていないようだった</p><p>言ったでしょ、記念写真が撮りたいって大丈夫よ服を着たままでいいわ</p><p>白坂様、こちらへお願いします</p><p>メイドさんに促されて、白坂さんはよく判らないまま靴を脱いでカーペットの上に</p><p>じゃあ、克子、お願い</p><p>かしこまりました</p><p>克子さんが、３台のうちの真ん中のカメラをいじりはじめる</p><p>吉田くんは、こっちにいらっしゃい</p><p>先生は、壁際のテーブルとソファーのある方へ向かっていた</p><p>そこは撮影の現場から少し離れている十メートルくらいの距離だ</p><p>そんなに離れてしまったら、白坂さんの撮影がよく見えない</p><p>残念だけどでも、先生の指示には逆らえない</p><p>先生はソファーに座ると、テーブルの上にあったパソコンを開いた</p><p>それでは参りまぁーす目線をこちらに下さぁい</p><p>メイドさんが、白坂さんに声を掛ける</p><p>どうやら、写真を撮るのは克子さんの仕事らしい</p><p>ちょっとちょっと、待って下さい</p><p>困惑している白坂さん</p><p>いつもの制服姿の白坂さんが、カメラの前で強ばっている</p><p>あっ、いいですよその感じ、初々しくてそのまま動かないでぇぇッ</p><p>はぁいッ</p><p>ビカッとフラッシュが光る</p><p>ビッとシャッターの音</p><p>ピピピピピというフラッシュの充電音が、その後に続く</p><p>うーん、ちょっとまだ顔が硬いみたいですねぇぇはい、次いきまぁす、視線はこっちはいはいはぁぁい、それぇっ</p><p>フラッシュビビビッ</p><p>あっちは面白そうだ</p><p>ああ近くで見たいなあ、と思っていたら、</p><p>吉田くん、これを見てご覧なさい</p><p>と、先生が笑って、パソコンのモニターを指し示した</p><p>覗き込むオレ</p><p>そこには、今撮ったばかりの白坂さんの画像が映っている</p><p>克子さんのカメラとこのパソコンは、繋がっている</p><p>克子には、カメラマンの才能があるからあたしはいつも、最初は彼女に任せることにしているのよ</p><p>いつもこんなことをしているんですか</p><p>そう質問したかったが、オレの眼はすでにモニター画面に集中していた</p><p>克子さんの写真は見事だった素人目にも判る</p><p>白坂さんの可愛らしさ、可憐さを、あますところなく写し取っている</p><p>急にこんな場所に連れて来られた不安や恐怖感、苛立ち、憎しみさえも</p><p>はい、それじゃあ、次は目線をそっちの壁の方に向けて下さぁいもう少し、上そうですもっと胸を張ってはいとっても可愛いですよぉぉ、そのままそのままはぁい</p><p>フラッシュ</p><p>克子さんは、次々に写真を撮っていく</p><p>パソコンの中の白坂さんの画像は10枚、20枚と増えて</p><p>ほら少しずつ、彼女の様子が変わってきたでしょう</p><p>先生が白坂さんの写真を見て、ニッと微笑んだ</p><p>確かに写真を見ると、いつの間にか白坂さんの緊張が解けている</p><p>不安感や苛立ちが解け落ちて克子さんに心を開いて来ている</p><p>というか、顔が上気していてうっすら汗をかいて</p><p>何か、ボーッとした感じにさえ見える</p><p>こんな白坂さんの顔学校の中でも、見たことがない</p><p>克子は、被写体を気分良くノせるのが上手いのよそれに、今この部屋の中は女性の比率が高いでしょうあたしとあなたは、わざと少し距離を取った位置にいるし</p><p>そうか撮影現場から少し離れた所から見ているのは、白坂さんの緊張を解くためだったんだ</p><p>わざと、明るくて親しげな克子さんに相手をさせて</p><p>写真を撮ることで、疑似的な信頼関係を結ばせて</p><p>ほうら隙を見せないように徹底して張り詰めていた彼女が、どんどんゆるゆるになっていくわ</p><p>白坂さんが、右手で額の汗を拭った</p><p>あらあらあらはぁい、タオルをどうぞぉぉ</p><p>克子さんがカメラから離れて、純白のタオルを白坂さんに手渡す</p><p>タオルで汗を拭う、白坂さん</p><p>洗い立てのふんわりとしたタオルの触感が、また彼女の心を緩和させる</p><p>じゃ次、上着を脱いでみましょうか</p><p>克子さんが、ニコニコして白坂さんに言う</p><p>暑いでしょ上着を脱いだ方がいいですよっ</p><p>ただ親切心から言っただけですよという、克子さんの笑顔</p><p>明るい元気美人の克子さんの言葉に、白坂さんは制服の上着を脱ぐ</p><p>うんうんいいですぅいいですぅこっちを見てぇぇ、はぁいっ</p><p>白いブラウス姿の白坂さんを、克子さんは撮していく</p><p>うーん、まだ暑そうですねぇ首のところのボタン、幾つか開けましょうかうん、その方がいいですよ</p><p>言われるまま、ブラウスのボタンを外す白坂さん</p><p>ほーらほら、もっと可愛くなったそこに座ってみて下さいあ、笑ってみて下さいニッとほーら、笑顔の方が素敵ですよぉぉ</p><p>この屋敷に来て以来、ずっと張り詰めていた白坂さん</p><p>一度も笑わなかった白坂さんがカメラに微笑んだ</p><p>カメラマン克子さんが白坂さんの心に浸食していく</p><p>あ、少し小悪魔的な感じが出したいですねぇ上半身を少しねじってみて下さぁいそそそそうです、その感じあ、ボタンもう一つ外してみて下さぁぁい</p><p>当たり前のように外される胸のボタン白いブラジャーの縁が、ちらりと見える</p><p>うんうん、いいですよぉぉはぁい</p><p>またフラッシュが、白坂さんの身体をくっきりと浮かび上がらせる</p><p>今度はしゃがんで下さいそう、バス停でバスを待ってる感じでまだかなぁ、まだかなぁそうです、それ</p><p>白坂さん、気付いていない</p><p>モニターに映し出された写真白坂さんのスカートの中、丸見えです</p><p>はい、パン・ツー・丸・見えです</p><p>無防備な純白パンティ</p><p>エロいエロすぎる</p><p>そうだもう、いっそのことスカート脱いじゃいましょうか</p><p>あっけらかんとした笑顔で、克子さんがそんな提案をした</p><p>そそれは</p><p>これには、さすがに白坂さんも躊躇する</p><p>大丈夫ですよぉぅブラウスは着ているんだしそのスラッとした足を、もう少し見せて欲しいだけですからぁぁ</p><p>モニターの中の白坂さんが、オレの方をチラリと見る</p><p>オレに見られるのが嫌なんだ</p><p>別にいいでしょ全裸になれって言っているわけではないのよ</p><p>弓槻先生が、大きな声で冷たく白坂さんに言い放った</p><p>約束したわよね</p><p>白坂さんの表情が強ばる</p><p>ほーらっ、大丈夫、大丈夫平気ですってば</p><p>二人の間を克子さんが明るく取り持つ</p><p>判りました</p><p>白坂さんの手が、制服のスカートに掛かる</p><p>スカートが、すとんと床に落ちた</p><p>克子さんは、その様子さえもカメラに収めていく</p><p>いいわぁいいわぁすっごく、いいですぅぅっ</p><p>下着に、白いブラウスを纏っただけの白坂さん</p><p>たった一枚脱いだだけなのにものすごく、セクシーに見える</p><p>白坂さんはブラウスの前に手を置いて、パンツが見えないように隠している</p><p>顔が羞恥ですっかり赤く染まっている</p><p>いやらしいいやらしいいやらしい姿の白坂さん</p><p>靴下も取っちゃいましょうその方が脚が長く見えますから</p><p>克子さんの明るい提案に、白坂さんはもう意義を挟まずに実行する</p><p>さすがに手を使わずに足だけで靴下を脱ぐようなお行儀の悪い真似は、白坂さんはしない</p><p>左手でブラウスの前を押さえたまま、右足を曲げて右手で何とか靴下を脱ごうとする</p><p>白坂さんの身体がCの字状にクイッと曲がる</p><p>やはり体勢に無理があるブラウスの合わせ目から、パンツがちらりとコンニチワしたッ</p><p>右が脱げたら、続いて左の靴下</p><p>白坂さんが靴下を脱ぐ様子も、克子さんはカメラで克明に記録していく</p><p>うんうん女の子の素足っていいですよねぇぇ</p><p>ああ白坂さんのすらりとした白くて長い足</p><p>ブラウスの下のふとももから足の指先まで全て、肌色</p><p>生足生足ってやつですよねあれ</p><p>じゃあ、今度はこっちを向いてもう少し、屈み込んではぁい</p><p>ブラウスだけの白坂さんに、克子さんがどんどんポーズを指示していく</p><p>フラッシュ輝きとシャッターの音が続く</p><p>いつの間にか白坂さんはブラウスの前を押さえるのを忘れている</p><p>もう、ずっと白いパンツが見えっぱなしで</p><p>そろそろ趣向を変えたいなぁ何か、変わったシチュエーションで</p><p>克子さんがファインダーから顔を上げて、そんなことを言い出した</p><p>うーんと何か、ないかなぁ</p><p>克子さんは部屋の中をぐるりと見渡した</p><p>克子さんの視界に、ジムの器械が入る</p><p>そうだ、あれを使ってみましょう</p><p>先生がオレの耳に囁く</p><p>彼女たちとは距離を保ったままよ今は、近づいてはダメあたしたちの気配は殺しておいて</p><p>オレは小さく頷いた</p><p>あれってトレーニングの機械ですか</p><p>そうよ、そう今度は、あれを使っているところを撮影しましょうっ</p><p>克子さんの言葉は、あくまで明るい</p><p>一番小さいカメラを三脚ごと持ち上げて運ぶ</p><p>はいこちらに来て下さいっ</p><p>白坂さんは怪訝に思いながらも、克子さんに付いていく</p><p>オレと先生は動かない</p><p>彼女たちと離れたままでいる</p><p>まずは、これいってみましょうっ</p><p>克子さんが示したのはいわゆるバタフライ運動をする器械というやつだ</p><p>椅子に座って、肘でバーを押し曲げるトレーニング器械</p><p>ここに座って下さいっ</p><p>でも</p><p>大丈夫です、大丈夫ですからぁっ</p><p>白ブラウスに生足の白坂さんは、無理矢理シートに座らせられてしまう</p><p>これ、足を固定しないといけないんですよぉここのペダルに足を乗せて下さいはぁい、マジックテープで固定しますねっ</p><p>ペリペリと音を立てて、克子さんは白坂さんの両足首を固定する</p><p>手はここに入れて、このバーを握って下さいここの手首も固定します</p><p>やっぱり手首も固定されてしまう、白坂さん</p><p>ではバーを押してみて下さいちょっと重いですか</p><p>白坂さんの手がギュッとバーを押す</p><p>平気です</p><p>バーを戻す</p><p>じゃあ、そのまま続けてみて下さぁいあたしは撮影しまぁす</p><p>克子さんは、デジカメのモードを動画撮影に切り替えた</p><p>弓槻先生のパソコンに、運動する白坂さんの肉体が映し出される</p><p>はぁぁいいーち、にぃぃぃ、さぁぁん、しぃぃぃぃ</p><p>克子さんのカウントに合わせて、バーを押す動作を続ける白坂さん</p><p>力を入れる度に、足の筋肉がキュット締まるのがハッキリと判る</p><p>もちろん、パンツは見えっぱなし</p><p>パンツどころか、おへそまで見える</p><p>高校一年生の細いお腹廻りそこも白坂さんが力を入れる度にククッと縮む</p><p>ハァ、ハァという息づかいが聞こえてきそうだ</p><p>五分近く続けているうちに、白坂さんは身体全体で汗をかいていく</p><p>白い薄手のブラウスが身体に張り付き上半身のラインをくっきりと浮かび上がらせている</p><p>ふとももの上の汗の玉が、またセクシーだ</p><p>何か白坂さん主演のセクシー・イメージビデオを観ているみたいで</p><p>だけどここに映っている白坂さんとオレは、同じ部屋の中にいるわけで</p><p>わすが十メートルの距離に、この肉体がある</p><p>はいオッケェですぅもう一台、別のマシンで撮影しましょうっ</p><p>克子さんはそう言ってカメラの三脚に固定して、白坂さんの手首と足首のマジックテープを外してあげる</p><p>それから、またタオルを渡して</p><p>ハァハァ肩で息をしながら、タオルで汗を拭う白坂さん</p><p>あ、胸元からタオルを入れて、脇を拭いている</p><p>白坂さんはオレたちのいる場所からは見えないと思っているんだろうけれどそのカメラ、動画モードで生きてるんですよ</p><p>見えてます記録されてます</p><p>っていうかあのタオル、欲しいですオレ</p><p>これでマシンの撮影は最後にしますからはいっ、ここに座って下さい</p><p>克子さんが指示した器械は、オレの眼にはどんな運動をするためのマシンかは判らなかった</p><p>丸い鉄の棒に黄色いウレタンを巻いたような物が幾つも組み合わされて、座った人の形になっている</p><p>白坂さんは言われるまま、シートに座る</p><p>すっかり克子さんのことを信用しているみたいだった</p><p>はぁぁいまた、手首と足首を固定しますねぇぇ</p><p>克子さんがさっきと同じように、白坂さんの手と足をマジックテープで固定した</p><p>白坂さんが、クックッと身体を動かしてみようとする</p><p>しかしマシンはどの方向にも動かなかった</p><p>これ、どうやって運動するんですか</p><p>と、白坂さんが尋ねると、克子さんは、</p><p>ああこれはまず、マシンのスイッチを入れないといけないんですっ</p><p>克子さんが、マシンの後ろ側にあるスイッチをオンにした</p><p>ウィィン、ウィィン、ウィィーンと、不思議な駆動音がする</p><p>まるで、中でゆっくりと歯車が廻っているような</p><p>続いてマシンからアナウンスの音声が</p><p>体型をセンシングします大きく深呼吸して、しばらくお待ち下さい</p><p>白坂さんは、言われた通りに息を吐いた</p><p>やがて</p><p>拘束を開始します</p><p>ウィィィーン、ウィィィーン</p><p>そのマシンは白坂さんを拘束したまま、変形を始めた</p><p>ゆっくりと立ち上がる</p><p>何、これっ</p><p>手と足をバタバタしようとする白坂さん</p><p>しかし、手首も足首も、しっかり固定されていて身動きが取れない</p><p>やがて、白坂さんを拘束したマシンはX字になって直立した</p><p>うまくいったみたいね</p><p>先生が呟いた</p><p>そうか</p><p>これはトレーニングの器械なんかじゃない</p><p>それに見せかけた拘束台だったんだ</p><p>嫌ッ嫌ッ嫌ッ</p><p>マシンに捕らえられている白坂さんも大きく両手、両足を広げたXの形に</p><p>さあ、あっちへ行きましょう</p><p>モニターの中の白坂さんを食いいるように観ていたオレに、先生が言った</p><p>ここから先は近くから見ればいいでしょ彼女はもう拘束されたんだから</p><p>悪魔の微笑み</p><p>助けて嫌、こんなの嫌ぁぁ</p><p>必死に克子さんに助けを求める白坂さん</p><p>しかしその克子さんは</p><p>メイドらしく頭を下げて、主人を出迎えている</p><p>克子ご苦労様、今日の仕事はパーフェクトね</p><p>メイドさん、出して正解でした</p><p>11．処女検査(実習)</p><p>ホントに馬鹿な子ねこんな手に引っかかるなんて</p><p>弓槻先生が、拘束台に磔になった白坂さんを嘲り笑う</p><p>ここから下ろして下さいこんなことをしなくても、ちゃんと約束は守ります</p><p>不意打ちを食らわされた白坂さんが、大きな瞳で強く抗議する</p><p>あらあら、元気がいいのね</p><p>弓槻先生は笑いながら、ゆっくりと拘束台の白坂さんに近づいてく</p><p>女教師の痩せた指先が、白坂さんの肌に触れようと伸びていく</p><p>さっ、触らないでっ</p><p>反射的に白坂さんは身を捩って身体を反らそうとするが、手と足を縛るマジックテープは強固で、どうすることもできない</p><p>彼女は、完全に台に磔にされている</p><p>それ、特注なのよどんな力持ちでも絶対に外せないわプロレスラーでも、マウンテンゴリラでもね</p><p>女教師は、愉快そうにクククと笑った</p><p>さあまずは、可愛いおへそでも見せてもらおうかしら</p><p>弓槻先生の指が、白坂さんのブラウスの残りのボタンを外していく</p><p>プツン白いブラウスの間から、白坂さんの汗に湿った肌が徐々に現れてくる</p><p>い、嫌ッ脱がさないで</p><p>一つ二つ三つ</p><p>ゆっくりと全てのボタンが外された</p><p>はらりと、ブラウスの前がはだけた</p><p>白いブラジャーの胸元の谷間</p><p>細いウエストの中のおへそ</p><p>そして白いデルタゾーンを形作っている純白のパンティが、オレの肉眼に飛び込んでくる</p><p>(きっ、綺麗だ)</p><p>もっちりとした白いお腹に、丸くちょこんと凹んだ窪み</p><p>白坂さんは、おへそまで清らかで美しい</p><p>オレは、今まで他人のおへそをじっくり見つめた経験なんてそうは無いけれどでも、これは綺麗だと断言できるいや、する</p><p>(な舐めてみたいッ)</p><p>心の底から、劣情の波がこみ上げてくるゥゥ</p><p>ああれれ</p><p>何か、身体が熱いぞ</p><p>胸の辺りがバクバクと身体全体がポッポカしてきた</p><p>額からポタポタと汗が垂れてくる</p><p>そろそろ、薬が効いてきたんじゃない</p><p>先生がオレの様子を見て、克子さんにそう言った</p><p>量と経過時間を考えますと、吉田様はピークまでにはもう数分かかると思います</p><p>克子さんが、先生にそんな報告をする</p><p>白坂様の方は運動していただいて血行を良く致しましたから、そろそろ良い感じになるはずです</p><p>白坂さんにわざとトレーニング・マシンを使わせたのは、血の巡りを良くして薬の効力を上げるためだったんだ</p><p>なるほど、そのようだわね</p><p>女教師がは、白坂さんの様子をじっくりと観察している</p><p>顔色肌の具合そして</p><p>先生は、右手の中指と人差し指で、白坂さんの白いパンティを下から撫でた</p><p>ひぃぃッ</p><p>白坂さんの股間からクチュリと水音が聞こえた</p><p>あらこれは汗では無いわね</p><p>先生が白坂さんを辱めようと、わざと大きな声で解説する</p><p>あ汗ですッあたし、今、運動したから</p><p>真っ赤な顔で、必死に否定する白坂さん</p><p>ふーん、そうかしらもう少し、観察してみることにするわ</p><p>先生の指が今度はブルブルと白坂さんの股間で振動するッ</p><p>きぃぃぃいやぁぁッッ</p><p>白坂さんのいやらしい叫声</p><p>白坂さんのパンツが一気に濡れて、湿っていく</p><p>これってああああああ、愛液ってやつですか</p><p>吉田くん、覚えておいてね女の子の性器を愛撫する時は、最初はパンティの上から刺激した方が効果があるのよ</p><p>先生の説明に、白坂さんがオレの存在を思い出す</p><p>吉田くんみ、見ないでお願いいやぁぁ</p><p>女教師は、さらに指のバイブレーションを強くした</p><p>直接触るのは、いきなりだと刺激が強すぎるの布一枚を通して触った方が、陰部の広範囲に接触できるでしょ効くのよ、最初はこの方がッッ</p><p>先生は二本の指先のバイブレーションがさらに激しくなる</p><p>あああっいや、いやぁやめてやめて下さい</p><p>感じている白坂さん</p><p>身体全体をキュットと縮こまらせて</p><p>だけど、先生の指からは逃れられない</p><p>白ブラウスに下着だけの半裸の白坂さん</p><p>拘束された白坂さん</p><p>快感に耐える表情がいやらしい</p><p>その姿を克子さんがカメラに収めている</p><p>カメラのレンズがズームする</p><p>いやぁ撮らないでこんなあたしをこんなの、あたしじゃないあたしじゃないんだからぁぁ</p><p>普段、教室では見たことの無い白坂さんの姿がそこにはあった</p><p>オンナメス動物</p><p>ただの女体の白坂さん</p><p>ふぅぅとりあえず、最初はこれくらいにしておいてあげましょうか</p><p>ようやく先生が指バイブを止め、白坂さんの股間から手を離す</p><p>X字に拘束されたままはぁ、はぁと、大きく息をする白坂さん</p><p>その股間はすでに、グショグショになっていた</p><p>白いパンティに愛液が染みて、白坂さんの薄い陰毛が透けて見える</p><p>もちろん割れ目のラインもくっきりと</p><p>ここだと、少し暗いわね克子、拘束台をもっとライトが当たる場所まで移動させてちょうだい</p><p>主人の命令に、克子さんはカメラから離れ拘束台の後ろへ回り込む</p><p>台座のケースから、四角いユニットをパチンと外す</p><p>それは太いコードのついた小包サイズのボックス</p><p>克子さんがパカッと蓋を開けると箱の中には、ジョイスティックやトグル・スイッチ、テンキーなんかが仕込まれていた</p><p>これってもしかして、拘束台のリモコン</p><p>カチカチと克子さんが幾つかのスイッチを入れ、ジョイスティックを操作する</p><p>すると白坂さんを拘束している台は、そのままウィーンと前方に進む</p><p>どうやら台の底に仕込まれたタイヤが、電気モーターで動いているらしい</p><p>何これっもういやよいやっ</p><p>ブラウスの前を大きくはだけた下着姿の白坂さんが、お祭りの山車みたいになって、ゆっくりと運ばれていく</p><p>両手両足を大きく伸ばしたまま</p><p>弓槻先生はパソコンの所へ戻って、幾つかの操作をした</p><p>撮影用に使っていたライトの幾つかが、自動的に角度を変える</p><p>部屋の中心に、明かりが集まるように</p><p>この部屋の照明は、みんなあのパソコンで操作できるらしい</p><p>やがて白坂さんを乗せた拘束台が、その照明光の中心に安置された</p><p>克子あなたは、動画の撮影の準備をして</p><p>克子さんは拘束台のリモコン・ボックスを台に戻すと、カメラの並んでいた中から大型のビデオ・カメラを選び出す</p><p>三脚ごと持ち運んで、拘束台の前にセッティングする</p><p>カメラのフォーカスはもちろん、半裸の白坂さんに</p><p>はい、カメラ・オーケイビデオ、廻りました</p><p>カメラの上に赤いLEDが点る</p><p>撮影の開始</p><p>きっと、克子さんの覗くファインダーの中にはRECという赤い文字が浮かんでいる</p><p>ありがとうでは、性教育の時間を始めましょうか</p><p>先生は笑顔で、克子さんが置いたリモコン・ボックスを取り出す</p><p>この拘束台は、とてもよくできているのよ自在に動く機械のアームが仕込んであってね、拘束された人間に強制的に色んなポーズを取らせることができるの例えば</p><p>先生の指が幾つかのスイッチを押す</p><p>ジョイスティックをわずかに動かす</p><p>全く、迷いの無い操作だった</p><p>ウッィィィンウィィィィィン</p><p>拘束台が再び変形を始める</p><p>白坂さんの脚が上に持ち上がり、背中が後ろに倒れていく</p><p>頭部は、ヘッドレストに押しつけられるような形になり正面を向いたまま、固定される</p><p>なぁになんなの嫌よあたしの身体で遊ばないでぇぇッ</p><p>白坂さん自身には、どうすることもできない</p><p>先生は、ジョイスティックをさらに微妙にカチャカチャと操作する</p><p>ウィン、ウィィンと操作に合わせて変形していく拘束台</p><p>この拘束台は、ちゃんと人間工学に則って設計されているわ人間の骨格や筋肉の構造に合った方向にしか曲がらないわあなたの骨が折れたり、筋を痛めたりすることは絶対に無いから、安心なさい</p><p>そんなことを言われたってこんなのに乗せられて、安心なんかできるわけがない</p><p>白坂さんは必死で拘束台から逃れようと、身を捩っている</p><p>全身から、じわじわと汗が滲み出していた</p><p>胸の谷間から可愛いお腹に向かって、汗の滴がツツツと流れるッ</p><p>ああオレは</p><p>緊張と興奮で、心臓がドキドキする苦しい</p><p>だけど怯えて、戸惑って、苦しんでいる半裸の白坂さんから、もう目が離せない</p><p>拘束台の変形が終わる</p><p>白坂さんはここここ、これってM字開脚ぅっっ</p><p>M字開脚ってやつですよねうおおおおおっ</p><p>嫌よこんなの見ないで見ないでよぉっ</p><p>カメラの前に大きく開かれた白坂さんの両脚</p><p>その脚の間に、股間のデルタゾーン、白いブラジャーの包むオッパイの山、恥ずかしさに困惑する白坂さんの美しい顔が一直線に並んでいる</p><p>女教師は、リモコン・ボックスを脇に置いた</p><p>そのままも正面から白坂さんの身体に近づいて行く</p><p>こ、来ないで</p><p>細い邪悪な指先が、ブラジャーの山の形を確かめるようにソワッと撫でる</p><p>右の乳首のあるであろう辺りを、爪の先でツンと弾いた</p><p>ひゃっッッ</p><p>大当たりだ</p><p>あの下に白坂さんの乳首があるんだ</p><p>そのまま先生の指は、白坂さんのお腹を撫でながら下降していく</p><p>再び、パンティの上に</p><p>もう、下着の上からでもクッキリと形の判る、白坂さんの女性器の割れ目</p><p>細い指が、そのラインをなぞるようにしてクルリと円を描く</p><p>ぬぅぁぁッ</p><p>白坂さんの口から、いやらしい声が漏れる</p><p>またクチュリと水音がした</p><p>ふんそろそろいいみたいね</p><p>先生は邪悪な笑みを浮かべて、一度、拘束台の白坂さんから離れる</p><p>近くのテーブルから、何かを取り上げて戻ってきた</p><p>弓槻先生の手に握られた光るものそれは</p><p>医療用のメス</p><p>動かないでね、変なものまで切ってしまうと困るでしょ</p><p>先生の唇が、ニッと歪む</p><p>ややめて下さいお願いします</p><p>金属の刃の煌めき白坂さんは恐怖に震える</p><p>まあ、可愛い顔しちゃって</p><p>メスを持った弓槻先生の手が、白坂さんの股間に近づく</p><p>オレはもう、声も出ない</p><p>身動きできないまま、ただ怯える白坂さんを見つめるだけで</p><p>先生の左手が、白いパンティの端を掴む</p><p>右手のメスが白坂さんのパンティを縦に切り裂いた</p><p>シュルルルルッ</p><p>白い薄布の切り裂かれる音が、オレの耳に刺さる</p><p>メスの切れ味は鋭い</p><p>右と左二カ所を切り裂かれたパンティは、もはやただの布片でしかない</p><p>先生は、左手でそのままパンティの残骸を力一杯引き抜いたッ</p><p>つるんと白坂さんの柔らかなお尻が、拘束台の上にバウンドする</p><p>M字開脚したままの白坂さん</p><p>白いパンティを奪われた白坂さん</p><p>オレの眼前にむき出しの彼女の女性器が</p><p>(うおおおおおおおおッッ)</p><p>とろりと透明な愛液をにじませている白坂さんの女性器</p><p>ま、まんこまんこ、まんこ、まんこぉぉぉぉぉぉぉッッ</p><p>み、見ないで、吉田くんッ見ちゃダメッ見たら、許さないッ絶対に許さないんだからぁぁっ</p><p>白坂さんの絶叫</p><p>だけどオレの眼はもう、肉色の割れ目に釘付けで</p><p>ああまた、愛液の滴がツツーッと垂れてきた</p><p>とろーりと内ももから肛門の方へ流れ落ちていく</p><p>ほら吉田くん</p><p>白坂さんの股間をガン見しているオレに、弓槻先生が何か白くてヒラヒラしたものを投げてくる</p><p>反射的に受け取る、オレ</p><p>それ、あげるわあなた、それ欲しいんでしょ</p><p>それは裂かれた白坂さんのパンティの布地</p><p>汗と愛液でぐっしょりと湿っている</p><p>オレは、思わず匂いを嗅いでしまった</p><p>これが白坂さんの匂い</p><p>女の子の汗は、甘いミルクの匂いがする</p><p>ベロっと舌で布地を舐めてみた</p><p>ツンという酸っぱい刺激</p><p>これが、白坂さんの味</p><p>そんなの嗅がないで舐めないで捨てて、お願いだから</p><p>拘束台の白坂さんが嘆願する</p><p>でもオレはこの宝物を捨てることはできない</p><p>女教師がアハハハハと笑った</p><p>カメラを廻している克子さんも、ニンマリ微笑んでいるように見える</p><p>白坂さんの顔はこの世のあらゆる負の感情をごちゃ混ぜにしていた</p><p>オレはきっと、どうしようもなく呆けた顔をしているのだろう</p><p>薬が廻ってきているのかオレの意識は、白坂さんの女体だけに集中している</p><p>では、性教育の続きをしましょうか吉田くん、白坂さんの女性器に注目して</p><p>オレの眼が、再び白坂さんの股間に集中する</p><p>先生の指が、裸の性器の廻りをぐるりと撫でた</p><p>本人の申告によると処女の女性器よまだ、誰の侵入も許していない、純潔のままの確かに、こうして見ると、性行為で変形した様子は見られないわねオナニーも、あんまりしていないみたい</p><p>女教師は楽しそうに、そんな解説をした</p><p>見ないで、お願いだから</p><p>そんな白坂さんの声は、もうオレの耳には届かない</p><p>オレは生まれて初めて見る生の女性器に、激しく興奮していた</p><p>あらためて見ると女の子の股間は美しい</p><p>オチンチンのついていない股間というものは、こんなにもシンプルなのか</p><p>見慣れた自分の股間と比較して何か、衝撃を受ける</p><p>男と女は、やっぱり違う生物だったんだ</p><p>それから性器の上を縁取っている、薄い陰毛</p><p>白坂さんのさらりとした髪の毛とは違う縮れた毛</p><p>いやらしい、こんないやらしい物が、天使の様に可愛らしい白坂さんに生えているなんて</p><p>納得できない</p><p>納得できないけどこのギャップがどうしようもなくエロく感じる</p><p>そしてその陰毛の下</p><p>スッとナイフで切れ目を入れたような白坂さんの割れ目</p><p>改めて見てみると想像していたよりも、大きい</p><p>オレは、もっと小さな穴みたいなものだと思っていた</p><p>だけどここに勃起したチンコを押し込むのだと考えたらやっぱり小さいのかもしれない</p><p>本当に、こんな小さな割れ目にチンチンが入るのだろうか</p><p>愛液がにじんで、とろとろになっているとはいえ</p><p>うううっ、やめて、見ないでカメラを止めて止めて下さい</p><p>白坂さんの声が次第に小さくなっていく</p><p>じゃあ、外見の観察はこれくらいにして、次は内部を見てみましょう</p><p>先生の言葉に、白坂さんの身体がビクリと震えた</p><p>恐怖に染まった顔それもまた、美しい</p><p>白坂さんはどんな表情でも、とっても美しく可愛らしい</p><p>やめて、やめて、触らないでぇぇぇぇっっ</p><p>弓槻先生の右手が、白坂さんの生の股間にタッチする</p><p>細い親指と人差し指が、白坂さんの女性器をグイイッとＶの字に開く</p><p>ぱっくりと開かれた女性器</p><p>愛液がたらーりと零れる</p><p>その下には、肉色のすぼまりが</p><p>この上の豆みたいにシコっているのが、クリトリスよ女の子が一番感じるところだから乱暴に触ってはダメよ</p><p>右手で女性器を開いたまま弓槻先生は左手の人差し指で、クリトリスをスゥッと撫でた</p><p>あっあンッ</p><p>白坂さんの声が漏れるすげぇ</p><p>ここの下にある穴が男性器を挿入する所よ吉田くん、よく見えて</p><p>弓槻先生は、今度は両手を使ってグイイイッと大きく女性器を広げる</p><p>あ、見えたわ穴の奥に白っぽいのが見えるでしょうこれが処女膜</p><p>見見えたぁぁ</p><p>こ、これが処女膜</p><p>ししし、白坂さんの</p><p>見ないでぇぇぇそんなとこ、広げないでぇぇ</p><p>白坂さんの激しい絶叫</p><p>悲しげに歪む、美しい顔すごい、エロい</p><p>羞恥に染まった白坂さんの肉体はどうしようもなくエロチックだった</p><p>克子しっかり撮れている</p><p>はい、お嬢様処女膜も白坂様のお顔も、はっきりと映っています問題なく、記録されています</p><p>そうそれはよかった</p><p>両手で女性器を開いたまま、弓槻先生は白坂さんに話し掛ける</p><p>どう、白坂さん同級生の男の子に処女膜を見られちゃって、どんな気持ちこんな体験、なかなかできないわよ自分でも見たことがないうちに、処女膜破っちゃう女の子の方が多いんだから</p><p>うん確かに</p><p>人に見られるどころか、自分でも目視しないよな普通</p><p>あなたたち、絶対に許さない絶対に、絶対に、絶対に</p><p>羞恥で真っ赤な顔の白坂さん眼からは涙を零している</p><p>怒りと悲しみと憎しみの涙</p><p>それでも、白坂さんはギッと弓槻先生を睨み付けている</p><p>白坂さんの心は、まだ折れていない</p><p>いいわぁあなたみたいな、元気な子、久しぶりよ</p><p>女教師は、ククククッと笑った</p><p>その元気がいつまで続くかしら</p><p>弓槻先生の眼が、オレを捉える</p><p>さぁて吉田くん、お待たせしたわね性教育の実習よ</p><p>えっオレ</p><p>じっ実習</p><p>白坂さんの処女、奪っちゃって</p><p>白坂さんの眼が、驚きで大きく見開かれる</p><p>あなたの気が済むまで、何度でも犯していいから</p><p>お、犯す</p><p>し、白坂さんを、犯す</p><p>白坂さんの顔が、一気に青ざめる</p><p>約束が違うわっ吉田くんには手出しさせないって処女だけは守るってっ約束したわっ約束したじゃないっ</p><p>白坂さんの激しい抗議</p><p>必死な抵抗</p><p>身体全体に恐怖と緊張が</p><p>また、汗がにじんでいる</p><p>眼からは、大粒の涙が</p><p>ああ、約束約束ねえ</p><p>弓槻先生は薄ら笑いを浮かべて、白坂さんを見下ろしている</p><p>ごめんなさいあれは全部、嘘なの</p><p>悪魔</p><p>悪魔、悪魔、悪魔</p><p>さあ、白坂雪乃さんレイプで処女を失いなさい</p><p>よし、次話もがんばるぞっと</p><p>12．初恋の少女を犯す夜(処女レイプ)</p><p>克子、予備のカメラのセットをして</p><p>弓槻先生は、楽しそうに指示する</p><p>克子さんが、壁際へ設置されている機械のパネルをカチャリと開いた</p><p>モニターとたくさんのキー・スイッチが並んでいる</p><p>任意のスイッチを一つ一つ操作していく、克子さん</p><p>ブーンと壁が開いて、中から幾つものカメラがニョキリと現れる</p><p>１番のカメラは、白坂さんの表情をアップで２番は白坂さんの女性器を３番は二人を俯瞰して全体像を撮って吉田くんの表情はいらないわ、興味ないから</p><p>はい、畏まりました</p><p>克子さんがスイッチを操作する度に、ウィィンそれぞれのカメラが角度を変える</p><p>何てとんでもないメカニック屋敷なんだここは</p><p>４番、５番、６番のカメラはあなたのセンスに任せるわああ、処女膜が破れる瞬間と、受精の瞬間は絶対に撮り逃さないようにね</p><p>たくさんのカメラのレンズが、白坂さんに集中するッ</p><p>オレたち完全にカメラに取り囲まれているッッ</p><p>準備できましたわっ</p><p>克子さんが、先生に報告する</p><p>女教師が、ニターリと邪悪な笑みを浮かべてオレを見た</p><p>カメラのスタンバイは終わったわあなたの準備はできているのかしら</p><p>オレは、すっかり興奮しきっていた</p><p>あああ、身体が熱い熱い熱い</p><p>半裸の白坂さんを見る</p><p>オレの身体が、白坂さんに引き寄せられていく</p><p>ややめてね、お願い吉田くん</p><p>拘束台の上で、強制的にＭ字開脚させられている白坂さんが、必死でオレに叫ぶ</p><p>その眼には涙が溢れていた</p><p>あああの涙を舐めてみたい</p><p>すすってみたい</p><p>それよりも彼女の割れ目からしたたり落ちる愛液を、存分に味わいたい</p><p>もうダメよ彼、すっかり薬が廻っちゃってるみたいだから</p><p>悪魔教師はいよいよ楽しげに、白坂さんに冷たく宣告する</p><p>理性なんて、もう吹っ飛んでるわリビドーの塊になって、あなたを犯すことしか頭にない他のことは何も考えられないの肉欲の歯止めを失った、ただのオス獣欲に身を委ねた醜いケダモノどう面白いでしょ</p><p>先生は、アハハと大きく笑った</p><p>オレはゆっくりと、拘束台に近づく</p><p>半裸の白坂さんに</p><p>オレの真っ正面に、愛液の零れる白坂さんの割れ目がある</p><p>その上には、白くて柔らかそうなお腹おへそ</p><p>まだ、ブラジャーに隠されたままの胸</p><p>涙を溜めた、白坂さんの怯える顔</p><p>あ、熱い、身体が熱いッ</p><p>心臓が心臓がバクバクと高鳴る</p><p>どうしたのそんなに熱いのなら、服を脱げばいいじゃない</p><p>その先生の提案に、オレはハッとする</p><p>そうだ、こんな物、さっさと脱いでしまおう</p><p>裸に裸になるんだ</p><p>オレは、破り捨てるように着ていた制服を脱ぐ</p><p>Ｙシャツのボタンがバババと弾けて飛んだ構うものか</p><p>下着のシャツも投げ捨てる</p><p>靴を脱ぎ飛ばす</p><p>カチャカチャとベルトを外して、ズボンを落とす蹴飛ばすようにして脱ぐ</p><p>すでにパンツの下では、オレのペニスがカチンコチンに固く大きく強ばっている</p><p>吐き出したい精液を早くっ</p><p>そして、オレは白坂さんの前でパンツを脱ぎ捨てた</p><p>ぬいっと天を指す、オレの男根</p><p>亀頭の先が、真っ直ぐ白坂さんの顔を指している</p><p>きゃああああッ</p><p>白坂さんの絶叫が部屋に響いた</p><p>こんなに凶悪に勃起した男性器を見るのは、きっと生まれて初めてなんだろう</p><p>ほうら、よく見なさい、すっごく大きくなって赤黒く光ってるわあれが男の子の勃っているオチンチンよ</p><p>先生は見ろと命令するけれど白坂さんは、オレの勃起から必死に顔を背けようとしている</p><p>しかし頭がヘッドレストに固定されているから、白坂さんの顔は正面を向いたままで</p><p>うふふふ亀頭の先がてらてら光っているでしょ吉田くんも濡れているのよあなたの中に入りたくって、うずうずしているの</p><p>白坂さんは、ギュッと眼を閉じた必死に耐える、その悲痛な表情</p><p>あなたの処女膜をブチ破ってくれる大切なオチンチンよあなたも処女膜を見せたんだから、吉田くんの童貞オチンチンもじっくり見てあげればいいのに</p><p>悪魔教師は、そんな滅茶苦茶な理屈を白坂さんに告げた</p><p>さあ、吉田くん、白坂さんの身体に触ってずっと触りたかったんでしょ体中、どこを触ってもいいのよ揉んでもいい抱き締めてもいい舐めてもいいのよ白坂さんの身体の全てにキスすればいいわ</p><p>いいんだ</p><p>そんなことをして</p><p>そうだ、いいんだ</p><p>だって白坂さんの肉体が、そこにあるのだから</p><p>オレに抱かれるために</p><p>いやぁぁ、いやぁぁ、いやぁぁ</p><p>裸のオレは拘束台の上の白坂さんの肉体に手を伸ばした</p><p>白坂さんの白いお腹おへその辺りへ</p><p>白坂さんはお腹をへっこめて、オレの指から逃れようとする</p><p>そのへっこんだお腹にオレの指がタッチする</p><p>ひぃぃぃっ</p><p>瞬間</p><p>オレが触れたポイントを起点に、白坂さんのお腹にゾゾゾゾと鳥肌が拡がっていく</p><p>それが、オレにはショックだった</p><p>ち、ちっくしょおぅ</p><p>オレに触られるのが、そんなに嫌にのかよッッ</p><p>オレは、怒りの余り白坂さんのお腹をムニッと掴んだ</p><p>うっっ</p><p>白坂さんが痛みに呻くッ</p><p>柔らかい白坂さんのお腹はやっぱり</p><p>オレは改めて、白坂さんのお腹を優しく撫でる</p><p>おへその穴に、くるりと指を滑らせる</p><p>それでも白坂さんの鳥肌は止まない</p><p>ちくしょうちくしょうちくしょう</p><p>吉田くん、おへそなんかよりももっと良いところがいっぱいあるでしょう</p><p>先生が、呆れたようにそう言った</p><p>まあいいわ今、触りやすい位置に変えてあげるから</p><p>ニンマリと微笑む女教師</p><p>再び、拘束台のリモコンを操作する</p><p>ウィィィーン</p><p>両脚を大きく広げたまま白坂さんの上半身が、前に引き起こされる</p><p>オレの眼前に白坂さんの顔と胸が迫ってくるッ</p><p>涙に濡れた白坂さんの顔</p><p>眼をつむったまま耐えているこらえている</p><p>それでも綺麗な顔</p><p>白坂雪乃ずっと好きだった、オレの美少女</p><p>彼女がここに居る</p><p>オレの手の届く場所に</p><p>オレは彼女の頬に触れてみたいと思った</p><p>右手をゆっくりと白坂さんの顔に近づける</p><p>白坂さんの頬っぺたは、つるんとしている艶やかな肌</p><p>その左の頬にオレの手が触れる</p><p>ぷよんとした感触</p><p>白坂さんの肌は温かい</p><p>焼きたての高級レストランの白パンの様なふんわりとした触感</p><p>ああオレは今、白坂さんの顔に触れている</p><p>感激が、オレの心に大きく揺さぶる</p><p>あぅんッッッ</p><p>手に焼けるような鋭い痛みを感じるッ</p><p>か、噛まれたッ</p><p>白坂さんの口が、オレの手を思い切りグワッと噛んでいるっっ</p><p>い、痛ァいッッッ</p><p>ウガァァッッ</p><p>オレは、力尽くで手を白坂さんの口から引き抜いたッ</p><p>手のひらにくっきりと、白坂さんの歯形がついているッ</p><p>歯の跡から血がにじみ出す</p><p>渾身の力を込めて噛んだんだッッ</p><p>クワァァッーと、オレの中にドス黒い怒りが立ち昇った</p><p>オレは白坂さんを平手打ちにしようと、噛まれた右手を思い切り振り上げる</p><p>オレのアクションに、白坂さんの顔がひいっと恐怖に陥るッッ</p><p>だけどッッ</p><p>オレは振り上げた手を下ろすことができなかった</p><p>オレにはできない</p><p>白坂さんを叩くことなんて</p><p>宙に浮いた右手にグッと力を入れる強く握りしめる</p><p>噛まれた歯形から、またじわっと血がにじむのが判った</p><p>あーら、殴らないの</p><p>弓槻先生は、意外そうな顔をしている</p><p>殴らない殴れるもんか</p><p>この美しい人の顔を傷つけるなんてオレにはできないッ</p><p>噛まれた右手が痛いじんじんする</p><p>この痛みを止めるにはもっと白坂さんの柔らかな肌に触れるしかないッッ</p><p>この温かい肉体に溺れたいッ</p><p>今ので、顔の辺りは危険だということが判った</p><p>じゃあ次は、胸を攻めるしかないッ</p><p>オレは、白坂さんの右のおっぱいをブラの上からむんずと掴んだ</p><p>いやぁぁっ</p><p>白坂さんが、また悲鳴を上げる</p><p>オレの手にすっぽりと収まる、可愛らしい乳房</p><p>力を込めて、キュッと揉んでみる</p><p>オレの指の形にムニュッと変形する</p><p>やめて、もう、お願いだから</p><p>ああブラの上からでも、乳首の感触が判る</p><p>左手で左の乳房も揉む</p><p>柔らかい左右どちらも、ムニムニしている</p><p>揉み揉みしてみる</p><p>どう、白坂さんのオッパイの感触は気持ちいい</p><p>きっ気持ちいいですッッ</p><p>先生の質問に、オレはつい素直な感想を述べてしまう</p><p>やめて、気持ち悪いあたしは、気持ち悪いのよッ</p><p>白坂さんは、涙声でそう呟く</p><p>そろそろ、直接触ってみたらどうかしら乳首だって触ってみたいんでしょ</p><p>そうだそうだった</p><p>先生の言う通りだ</p><p>オレは、ブラジャーから手を離した</p><p>白坂さんの白いブラの上には、オレの右手の血の跡がそのまま転写されていた</p><p>赤い血の点線が、白坂さんの歯形通りに丸くラインを刻んでいる</p><p>オレは、白坂さんのブラジャーを外そうと試みる</p><p>よしてッダメよ、外さないでッ</p><p>また、白坂さんが身体をよじって抵抗する</p><p>しかしええっと、ブラジャーってどうやって外せばいいんだ</p><p>これ、どういう仕組みになっている</p><p>あっ、吉田様白坂様のブラジャーはフロント・ホックですから、二つのカップのつなぎ目を90度曲げれば、パチンと外れますわっ</p><p>ずっと壁際のパネルで複数のカメラを操作している克子さんが、そう教えてくれた</p><p>そうかそうなっているのか</p><p>言われた通り、胸の谷間に指を入れる</p><p>ダメよ、それはっ</p><p>確かに、折りたたむ様にして曲げるとパチンと留め金が外れたッ</p><p>弾けたブラのカップの間から二つの美乳がポワンとオレの眼前に飛び出してくるッ</p><p>白坂さんの生乳</p><p>白くて可愛い二つの美しい山</p><p>その頂上には、ピンク色のつぼみが</p><p>白坂さんの絶望の吐息</p><p>ついに見たオレは見た</p><p>白坂さんの生のおっぱいを</p><p>改めて手で包む揉む</p><p>違うッブラジャーの上から触った感じとは全然違うッッ</p><p>生の肌と肌の接触</p><p>白坂さんのオッパイは温かくて、しっとりとしていて柔らかいのに張りがある</p><p>うぉぉぁぁずっと、これを触っていたい</p><p>オレの物にしてしまいたい</p><p>白坂さんの乳首は薬の効果なのか、すっかり固くなりシコッていた</p><p>白坂さんの尖った乳首を、親指と人差し指で摘む</p><p>ツネツネする</p><p>コリコリと回すように摘むッ</p><p>いっやぁぁ</p><p>白坂さん、感じている</p><p>オレに触られて、感じているのかッッ</p><p>それ、舐めたっていいのよまだ、どんな男にも吸われたことの無い処女の乳首よ吉田くん、一番乗りしてみたらどう</p><p>そんなこと先生に言われなくたって</p><p>顔を白坂さんの胸に突き出す</p><p>オレは、白坂さんのオッパイに顔を埋めるッッ</p><p>ダメよ、そんなのダメダメなんだからぁぁ</p><p>オレは、白坂さんの乳首を吸うッ</p><p>舌で舐めるッ</p><p>ぺろぺろ舐めるッ</p><p>舌で転がすッッ</p><p>右の乳首も左の乳首も</p><p>ぁぁんダメって言ってるのにぃぃぃぃ</p><p>柔らかい美しい乳房</p><p>これはオレの物だ</p><p>誰にも渡さない</p><p>オレだけの物にするんだ</p><p>この乳首も</p><p>ピンク色の乳輪すべてを口の中に入れるッ</p><p>チュバチュバと力を込めて吸い上げるッ</p><p>乳首に軽く歯を当てるッッ</p><p>ああここからミルクが出ればいいのに</p><p>もぅ、いやぁぁ助けて助けてぇぇぇ</p><p>オレはそのまま、乳首からお腹へと舌を這わせる</p><p>白坂さんのおへそを舐める</p><p>そして股間へ</p><p>そこはダメぇぇぇ絶対にダメぇぇぇ</p><p>薄い陰毛の中へじゃりじゃりとした毛の舌触り</p><p>そして、オレの舌は白坂さんの割れ目へ到達する</p><p>舌で白坂さんの割れ目をめくり上げるッッ</p><p>いやぁぁッ</p><p>白坂さんのとろりとした愛液が、舌に酸味の刺激をもたらす</p><p>白坂さんの性器の匂いいやらしい匂い</p><p>両手で割れ目を開くッ</p><p>目の前に拡がる肉色の襞</p><p>今度はわずか数センチの距離で見る白っぽい処女膜</p><p>その処女膜に届けとばかりにオレは思い切り膣口に舌を伸ばした</p><p>うひぃぃぃぃぃっ</p><p>拘束台の上で、白坂さんの身体がのけぞるッ</p><p>そのまま、オレは舌を押し入れ、膣の中をべちょべちょと嘗め回すッッ</p><p>やめてぇぇそんなところ、べろんべろんしないでぇぇぇッ</p><p>そしてついに、オレの舌が、白坂さんのクリトリスを捕らえる</p><p>まずは、ペロッと下から舐め上げるッッ</p><p>うあああああんっっ</p><p>さらに、べろべろと舌の先で舐め廻してやるッ</p><p>ざらざらとしたオレの舌が、つるつるの白坂さんのクリトリスの上を何度も往復するッッ</p><p>いゃぁぁんんッッいやぁぁ助けてぇぇお母ぁさぁぁん</p><p>クリストスに吸い付く、オレ</p><p>唇でキスするッ</p><p>チュパチュパするっ</p><p>助けてぇ助けてぇぇケンジ助けてぇ</p><p>不意に白坂さんが遠藤の名を呼んだ</p><p>ハッとした</p><p>ドキリとした</p><p>白坂さんが遠藤に助けを求めた</p><p>あの遠藤に</p><p>オレの心に、嫉妬の炎がメラメラと燃え上がるッ</p><p>なあに、遠藤くん遠藤くんなら、まだ学校にいるわよ</p><p>女教師は、横から白坂さんに話し掛ける</p><p>えっ</p><p>何の話だ</p><p>克子</p><p>克子さんが壁のパネルで何かのスイッチを押した</p><p>するとダイニング・ルームの時と同じように、天井からプロジェクターが下りてくる</p><p>今度のスクリーンは、白坂さんの正面の壁だ</p><p>な、何なんだ</p><p>思わず、オレも背後の壁のスクリーンに振り向く</p><p>と</p><p>そこにブィーンと、何かの映像が映し出されたッ</p><p>ああっケンジ</p><p>白坂さんの口から、ハッと息が漏れたっ</p><p>それはオレたちの学校の映像</p><p>それも野球部のグラウンドの</p><p>すでに夜になって空は真っ暗だったが、野球部はグラウンドの照明を点けて夜間練習を続けている</p><p>これは、リアルタイムの映像ですっ</p><p>克子さんが、そう説明してくれる</p><p>つまり現在、ただいまの野球部の練習風景</p><p>これもまた弓槻先生が校内に仕掛けた隠しカメラの映像なのか</p><p>ショート・ノックしている部員</p><p>投げ込みをしている部員</p><p>ランニングしている部員</p><p>まったく野球部員てのは、どうしてこんなに数が多いんだ</p><p>あっ素振りしている部員の中に、遠藤の姿が見える</p><p>オレにも判った</p><p>あんなにたくさんいる部員がいるのに、白坂さんは一目ですぐに遠藤が判ったんだ</p><p>遠藤は、練習しながら仲間の部員に何か話し掛けている</p><p>笑っている</p><p>遠藤のやつ笑っていやがる</p><p>白坂さんが裸でオレと絡み合っているのと同じ瞬間に遠藤は泥まみれの練習着で、仲間と下らない会話をしている</p><p>ニヤけた顔をして</p><p>馬鹿だ</p><p>あいつは、馬鹿だ</p><p>ケンジだケンジぃぃ</p><p>スクリーンの中の遠藤を見て、裸の白坂さんがまた涙を零す</p><p>助けて助けて助けて、ケンジッ</p><p>やめてくれ</p><p>もう、やめてくれ</p><p>ここにオレがいるのに</p><p>ここに白坂さんがいるのに</p><p>遠藤は、ここにいないのに</p><p>何で、何で、何でこんなの嫌よぉぉぉ、助けてケンジぃ</p><p>ここには裸の白坂さんが居る</p><p>裸で勃起したオレが居る</p><p>裸の男女が一緒に居るのならやるべきことは決まっている</p><p>決まってるじゃないかッッ</p><p>必死に遠藤の名を叫び続ける白坂さんに、女教師が冷たく宣告した</p><p>さあ白坂さんそろそろ処女とお別れしましょうか</p><p>再び、先生はリモコンのジョイスティックを操作する</p><p>遠藤くんが楽しく練習している様子を眺めながら、ロスト・バージンしましょうね</p><p>ウィィィーン、ウィウィィィーン</p><p>拘束台が、強制的に白坂さんのポーズを変える</p><p>その細い両足は、可能な限り大きく開かれる</p><p>まるで、これから解剖されるカエルの様に</p><p>お尻の下が持ち上がって、腰を高く宙に突き出す形に</p><p>両手は大きく広げられたまま固定</p><p>そして上半身と頭部は、肉体の結合が見える位置に持ち上げられる</p><p>拘束台そのものの高さも調節される</p><p>ちょうど、オレの腰の位置に</p><p>このまま真っ直ぐ身体を突き出せば、オレは立ったままで白坂さんの女性器に勃起を挿入できる</p><p>強制的にセックスするための体勢にポーズをされられた、白坂さん</p><p>可哀想な、白坂さん</p><p>泣いている</p><p>喚いている</p><p>叫んでいるッッ</p><p>いゃあああッッいゃあああッッッケンジ、助けて、ケンジィィィッッ</p><p>ここに、遠藤はいない</p><p>いるのはオレだ</p><p>犯す犯してやる</p><p>白坂さんの処女は、オレが奪うッッッ</p><p>ほうら、吉田くんそこよその穴に、あなたの男性器を差し込むの簡単でしょうふふふふ</p><p>悪魔がクスクスと笑い続ける</p><p>オレは白坂さんの腰を掴む</p><p>細い腰抱き締めたら、折れてしまいそうな華奢な肉体</p><p>最大限に勃起したペニスを、そのまま白坂さんの股間に近づける</p><p>ダメよぉぉぉっっゼッタイ許さないッッ許さないんだからぁぁッッ</p><p>白坂さんは恐怖に震えて、身を固くぎゅっと縮こまらせている</p><p>もう怖くてどうしようもないのだろう眼をギュッと閉じて</p><p>オレのペニスがすっかりてらてらに光っている赤黒い亀頭が、白坂さんの濡れた膣口に近づくッ</p><p>性器同士がぷちゅりとキスをする</p><p>ひぃやぁぁッッ</p><p>くちゅりと水音をたててオレの先走り液と白坂さんの愛液が交わるッツッ</p><p>亀頭の先に温かく、柔らかい濡れた女肉を感じるッッ</p><p>その瞬間</p><p>うううっっっっ</p><p>オレは、射精してしまった</p><p>白い奔流が、ピュッピュと白坂さんの胸からお腹に飛び散る</p><p>なっ、何</p><p>お腹に垂れた液の熱さに、白坂さんは驚いて眼を開ける</p><p>彼女が見ている</p><p>白坂さんの大きな瞳が</p><p>びゅるびゅると白い精を吐き出すオレの性器を見ているッッ</p><p>いいやぁぁッッッ</p><p>それは、十六歳の美少女には耐えられない光景だったのかもしれない</p><p>だけど白坂さんの恐怖の瞳が、さらにオレを興奮させるッッ</p><p>激しく射精したにもかかわらず、オレの勃起はまったく萎えていなかった</p><p>むしろ、さっきよりもさらに大きく怒張している</p><p>さあ、今度こそ、貫き通しなさい</p><p>先生の悪魔の囁きに、オレは再び白坂さんの処女地に攻め込むッ</p><p>精液をまとわりつかせたままの強ペニスを、白坂さんの大きく開かれた膣口に押し当てるッ</p><p>むにゅっと、亀頭が女性器にハマるッッ</p><p>うわぁぁあンンッ</p><p>白坂さんはオレのペニスから逃れようと、身体を揺すってもがく</p><p>が拘束された肉体では、どうすることもできない</p><p>その角度では挿入らないわもっと下から、突き上げるようにするのよ</p><p>悪魔のアドバイスに従って、オレは潜り込むようにして、下からペニスを突き込むッ</p><p>亀頭が、ちゅるりと肉壷の中に埋没していくッ</p><p>だダメよぉぉぉぉぬ、抜いてぇぇぇぇッッ</p><p>まるで、アイスクリーム・ケーキに包丁を差し込んでいくような抵抗感</p><p>だけど白坂さんの胎内は、熱い</p><p>とても熱い</p><p>亀頭がぐっちょりと湿った女肉に包まれる</p><p>こすられる</p><p>何ていう快感</p><p>くっ、苦しい気持ち悪いた、助けてぇぇ</p><p>あ、あれれれ</p><p>は、入らない</p><p>これ以上、ペニスが白坂さんの中に入らない</p><p>何かが、挿入を妨げている</p><p>オレはもっと根元まで、ぎっちり押し込みたいのにッッ</p><p>そこが、処女膜よさっき見たでしょう</p><p>女教師の声が、オレの耳に突き刺さった</p><p>これが処女膜</p><p>オレペニスで処女膜とキスをしている</p><p>ううううっっっっ</p><p>そう理解した瞬間また、オレは射精してしまった</p><p>あ、熱いッッッな、何、何なのッ</p><p>白坂さんが、胎内に精を浴びて悲鳴を上げる</p><p>驚きで、膣内がキュイッとすぼまった</p><p>オレのペニスを優しく締め上げるッッ</p><p>ああ、射精が射精が止まらない</p><p>なあに、吉田くん、また出しちゃったのしょうがないわね</p><p>女教師が、そんなオレをクククと笑った</p><p>でも、まだまだできるでしょうあの薬を飲んだんだもの、五回や十回の射精では満足できないはずようふふふふ</p><p>女教師の射精という言葉に、白坂さんがビクッと反応する</p><p>射精って出しちゃったってそんなそんなの嫌よ困る</p><p>白坂さんの大きな瞳涙がまた、溢れだしている</p><p>彼女の中でオレのペニスはまだ強ばっている</p><p>勃起は萎えていない少しも萎えていない</p><p>もう、許して助けて、ケンジ助けて</p><p>白坂さんの涙がぼろりと零れた</p><p>ちくしょう</p><p>遠藤が何だッ</p><p>こんちくしょぉぉぉぉぉッッ</p><p>オレは思いっ切り、腰を突き入れたッ</p><p>ペニスで力一杯、白坂さんの処女膜を突き刺すッッ</p><p>イイイ痛いぃぃぃぃッッッ</p><p>白坂さんの悲しげな絶叫が、部屋の中に響き渡るッ</p><p>それは、白坂さんの処女との別れを告げる叫び</p><p>ずるるるるるッと、一気にペニスが白坂さんの胎内に呑み込まれるッッ</p><p>根元まで、全部、丸ごと押し込むッ</p><p>突き込んだッッ</p><p>突き破ったッッ</p><p>白坂さんの処女を、オレが</p><p>おめでとう白坂さん、あなたはもう処女ではないのよ</p><p>先生の声に白坂さんが絶望に染まる</p><p>静かに泣き出す、白坂さん</p><p>ぽろぽろと涙を零す</p><p>吉田くんの性器の先が当たっているところが、白坂さんの子宮口よよく感触を味わいなさい</p><p>ペニスの先のぷりぷりとした感触</p><p>これが、子宮口</p><p>ああここに、激しく熱い精を注ぎ込みたいッッ</p><p>オレは、ゆっくりと身体を律動させた</p><p>いっ、痛い痛いのぉっやめて、動かないで吉田くん、もうやめてあたしをこれ以上、いじめないでぇぇぇ</p><p>腰の動きを強くするオレが突き入れる度に、白坂さんの細い身体が揺れる</p><p>可愛いおっぱいが、ゆさゆさと動く</p><p>ああああああ</p><p>痛いッッ助けてぇお母さぁぁん助けてぇケンジケンジ</p><p>もうガマンできないッッ</p><p>腰を白坂さんの股間に叩き付けるようにして、激しくピストンするッッ</p><p>結合部からぴちゃぴちゃと水音が漏れる</p><p>もっと、早く</p><p>もっと、激しく</p><p>犯す犯してやるんだ</p><p>痛いぃぃ、痛いぃぃ、痛いぃぃッやめてぇぇぇ許して吉田くぅぅん</p><p>そうだオレの名を呼べ</p><p>もっともっと、オレの名を叫べ</p><p>オレのペニスを受け入れろッッ</p><p>オレの精を受け止めるんだッッ</p><p>腰を白坂さんの股間に叩き付けるッ</p><p>パンパンッと、肉のぶつかり合う音が響く</p><p>亀頭の先で、グイグイッと子宮口をノックしてやる</p><p>ああああうううう</p><p>快感が腰に集まってくる</p><p>もう、ダメだ</p><p>で、出るよし、白坂さん、出るよま、また、出ちゃうよぉぉ、し、白坂さんの中にい、いっぱい出してあげるからね</p><p>白坂さんの悲痛な瞳が、大きく見開かれた</p><p>ダメよッ吉田くん、あたしの中を汚さないでぇぇぇぇッッ</p><p>ああ絶望と恐怖に染まった、白坂さんの瞳</p><p>その大きく美しい瞳の中に、彼女を犯すオレの姿が映っている</p><p>見ている</p><p>見てくれている</p><p>白坂雪乃が、オレのことを</p><p>ああああああッッ、出るぅぅ</p><p>オレは激しく、三回目の射精をするぅぅッ</p><p>びゅるるるる、びゅるるる、びゅるるるるるるるッ１</p><p>白坂さんの胎内の一番奥に、子宮口に力強く押しつけられたペニス</p><p>その先から、どっくんどっくんと熱い毒液が迸り出るッ</p><p>注ぐ</p><p>注いでいる</p><p>白坂雪乃に、オレの精液がッッ</p><p>いゃああああああああああッッ</p><p>子宮に熱くたぎった白液を感じて、白坂さんの身体がショックに痙攣する</p><p>ギギュッと膣の中が締まるッッ</p><p>し絞り取られるぅぅ</p><p>びゅるるるびゅるるるるるる</p><p>それでもオレの射精は止まない</p><p>ううううううううッッ</p><p>射精が止まらないィィィッッッ</p><p>ようやく、破瓜まで辿り着きました</p><p>陵辱の夜は、まだ続きます</p><p>※12/10、少し直しました</p><p>13．夜は続く</p><p>出した、白坂雪乃の中に</p><p>犯した、白坂雪乃を完璧に</p><p>処女を貫いたッ</p><p>オレは、白坂さんと結合したまま、ハァハァと荒い息を吐き出している</p><p>オレのおでこからポタポタと汗がしたたり落ちる</p><p>オレの汗は、白坂さんの身体にしたたり落ちる</p><p>胎内をオレの精液で汚された、白坂さん</p><p>今度はオレの汗が、白坂さんの白い肌を汚していく</p><p>いゃぁぁんダメって言ったのにやめてって言ったのに</p><p>泣き顔の白坂さんが、小さな声で呟いている</p><p>あたし、あなたのこと許さない絶対に許さない</p><p>白坂さんの言うあなたそれは、オレのこと</p><p>オレを許さない</p><p>初恋の少女をレイプしてしまった</p><p>白坂さんの大きな瞳がオレを見ている</p><p>憎悪の眼で、オレを見ている</p><p>あなたなんて大ッ嫌い</p><p>嫌い嫌いって、はっきりと言われた</p><p>白坂さんに</p><p>オレが世界で一番大好きなクラスメイトの美少女に</p><p>あたしの前からいなくなってよぉっ消えなさいよぉっあなたなんて、死んじゃっててなくなればいいのよぉぉぉっ</p><p>ぽろぽろと大粒の涙を零しながら白坂さんは、オレに呪いと憎しみの言葉を唱え続けている</p><p>そんなに、オレが嫌いなんだ</p><p>オレのことが憎いんだ</p><p>オレたちの肉体はまだこんなにも深く繋がったままだって言うのに</p><p>三回も射精したというのにオレの男根はまだ硬いままだ</p><p>深々と白坂さんの胎内に収まっている子宮口に届いている</p><p>まだ、セックスしている</p><p>オレたち、セックスしているのに</p><p>吉田くん、一度、白坂さんから離れなさい</p><p>女教師が、オレにそんな命令をする</p><p>そんなのは嫌だ</p><p>オレはまだ白坂さんと繋がっていたい</p><p>もっともっと、この柔らかく湿った穴に射精したいッッ</p><p>すぐに続きをさせてあげるから繋がっているところを見てみなさい、白坂さんの股間、大変なことになっているのよ</p><p>弓槻先生にそう言われて、オレは初めて白坂さんとの結合部を見た</p><p>白坂さんの女性器とふとももは、真っ赤な血で汚れていた</p><p>オレのペニスも、白坂さんの処女血で染まっている</p><p>少し引き抜くと、白坂さんの膣から赤い血と白い精液がドロドロになって溢れ出ている</p><p>酷い有様だ</p><p>これが、処女を失うということ</p><p>これが、キズモノになるということ</p><p>ご、ごめん白坂さん、い、痛かった</p><p>思わず、そんなマヌケな質問をしてしまう</p><p>それが白坂さんの憎悪にさらに油を注いでしまったらしい</p><p>早く抜いてあたしの中から、出てって卑怯者</p><p>冷たい瞳怒りの瞳</p><p>彼女は、怒っている</p><p>オレのことを憎んでいる</p><p>今、抜くから</p><p>オレはそう言って、彼女の中からズルリと男根を引き抜いた</p><p>白坂さんの割れ目から、一気に血と精液がコポコポと零れ落ちる</p><p>拘束され、宙に大股開きにされたままの白坂さん</p><p>どろりとした赤と白の粘液が、膣口からツツーッと流れてぽたりと床へ落ちる</p><p>いいわあ今の様子、ちゃんと撮れた</p><p>そんな悲惨な光景さえ克子さんのカメラは記録している</p><p>オレと彼女の痴態の全てを</p><p>記念写真を撮っておくべきね</p><p>畏まりました</p><p>克子さんが一眼レフのカメラを抱えて、こっちへやって来る</p><p>やめて、こんな姿、撮らないでっっ</p><p>白坂さんの嘆願も空しく、克子さんは次々にシャッターを切る</p><p>血と汗と精液に汚れた白坂さんの裸体を</p><p>吉田くん、はい</p><p>弓槻先生が、タオルをオレに手渡してくれた</p><p>あなたは自分で拭きなさい血まみれのまんまじゃ、気持ち悪いでしょ</p><p>あありがとうございます</p><p>オレはそのタオルで、ペニスに付いた血と精液を拭り取る</p><p>先生は、タオルと寝たきりの病人に水を飲ませる長い口のついた水差しを持って、白坂さんの拘束台へ</p><p>てっきり、白坂さんに水を呑ませるのかと思ったら違った</p><p>先生は水差しの口から水をピュッピュと飛ばして、 白坂さんの赤く染まった女性器を洗浄していく</p><p>膣口にも水を噴射した</p><p>くぅぅッ</p><p>水の冷たさに、白坂さんが悲鳴を上げるッ</p><p>中も洗いましょうねこの水には、炎症を抑える薬が入れてあるのよ</p><p>そう言って女教師は、左手の人差し指と中指を使って、大きく女性器をＶ字に開く</p><p>膣の中にも水を注入</p><p>ほうら、綺麗になったあら、やっぱり処女膜は破けているみたいね</p><p>初セックスを終えた白坂さんの女性器を、笑いながらしげしげと観察している</p><p>屈辱的な行為に、耐える白坂さん</p><p>そんなことしないで下さい手首を自由ににして下さい自分で綺麗にします</p><p>大股開きの股間を他人にケアされることに、白坂さんが激しく反発する</p><p>だけど、先生は</p><p>ごめんなさいまだ、あなたの身体を自由にしてあげるわけにはいかないのよだって、吉田くんに、もっともっとあなたの中に射精してもらわないといけないでしょ</p><p>弓槻先生は、それが当たり前の予定通りのことであるかのように答える</p><p>嫌ですッもう、こんなことッもう、犯さないで犯さないで下さいお願いですからぁ</p><p>白坂さんは、泣きながら先生に嘆願する</p><p>そういうわけにはいかないわたくさん子宮に射精して貰わないと、妊娠できないでしょ</p><p>妊娠</p><p>白坂さんの眼が、くわわわっと大きく見開かれるッ</p><p>白坂さんのこの前の生理は、二週間前に終わったのよねだから、あなたは今、受精可能期間にあるわけわかりやすく言うと危険日ってやつよね</p><p>楽しそうに話す、女教師の微笑み</p><p>ど、どうして</p><p>ああ、入学式の後で男女に分かれて身体検査をしたでしょ</p><p>そうだ確かに、別れて身体検査をした</p><p>女子は、女医さんが担当していたと思う</p><p>おかしいとは思わなかったのいくら女の先生だからって、高校一年生に生理周期や次の生理の予定日まで聞いてくるなんて</p><p>そんなことまでしているんだ</p><p>ということは弓槻先生は一年生全員の生理周期を知っている</p><p>いつ、誰が妊娠に適しているかを</p><p>い、嫌ですあ、あたし、妊娠したくないしたくないです</p><p>恐怖に震える白坂さん</p><p>割れ目から、またポトリと白濁液がしみ出している</p><p>ダメよ、あなたには吉田くんの赤ちゃんを産んでもらうわッ</p><p>恐ろしい運命</p><p>吉田くんは欲しいでしょ、白坂さんとの赤ちゃん</p><p>妊娠させる</p><p>白坂さんを</p><p>オレの精子で</p><p>さあ、白坂さんをママにしちゃいましょうねっ</p><p>オレの男根がペニスが</p><p>再び、激しく怒張する</p><p>亀頭がパンパンに膨れあがるッッ</p><p>助けて、ケンジぃぃぃぃ</p><p>スクリーンには、まだ遠藤の姿が映っていた</p><p>野球部の練習は、終わったらしい</p><p>一年生部員の仲間と一緒に、道具の片付けをしている遠藤</p><p>あ大きなあくびをした</p><p>あいつの間抜けな顔</p><p>あいつの下品な笑い</p><p>ケンジケンジ</p><p>あんなやつに白坂さんは渡さないッ</p><p>白坂さんにオレの子を孕ませてやるッ</p><p>ママにしてやるッ</p><p>一生、オレに縛り付けてやるッッ</p><p>吉田くん、白坂さんの女性器の洗浄は終わったわさあ、続きをなさい</p><p>先生の言葉に、オレは再び白坂さんの白い肉体にのしかかるッッ</p><p>やめなさいッ嫌なのよおっあたしに入って来ないでぇッ</p><p>白坂さんの怒号</p><p>それを無視して強ばった亀頭を膣口に押しつけるッ</p><p>ひぃぃぃぃッッ</p><p>ぬぬぬぬーっと、一気に突き込むッ</p><p>突き込むッ</p><p>いやぁぁ</p><p>おっぱいを思い切り揉むしだくッ</p><p>背中に手を廻して、ギュッと抱き締めるッ</p><p>細い軽いッッ</p><p>なんて華奢なんだッ</p><p>白坂さんの肉体がオレの腕の中にあるッッ</p><p>嫌よぉぉぉ嫌なのッもう、やめてぇぇぇ</p><p>ぐちゃぐちゃと濡れた結合部</p><p>ぽたぽたと流れ落ちる汗</p><p>男と女のいやらしい淫臭が、むあんと鼻につく</p><p>セックスセックスしている</p><p>レイプレイプしている</p><p>オレの雪乃</p><p>しらさかゆきの</p><p>ううう、出るぅぅ</p><p>今日、四度目の射精ッ</p><p>噴流を、子宮の中に注ぎ込むッッ</p><p>こ、怖ぃぃッッ</p><p>妊娠の恐怖に怯える白坂さん</p><p>身体がビクビクッと震える</p><p>涙が、ぽろぽろっと零れる</p><p>白坂さんの中に射精しながら、オレはさらに腰を突き込む</p><p>もっと、もっと射精したい</p><p>射精するんだッ</p><p>雪乃を妊娠させるぅッッ</p><p>オレの子を孕ませてやるぅぅ</p><p>素敵よ、あなたたち美しい女の子が、レイプされてる姿って本当に素晴らしいわ可哀想で、情けなくて未来が無くてもう、絶望するしかない運命</p><p>悪魔教師の言葉が、聞こえてくる</p><p>だけど、オレは白坂さんを置かすことに夢中で</p><p>白坂雪乃さんこの屋敷の中で処女を失った女の子は、あなたで七人目よ</p><p>ああまた、出る出る出るぅぅッッ</p><p>◇　◇　◇</p><p>白坂さんの中に、オレは八回も射精した</p><p>拘束台の上の白坂さんは、ぐったりとしている</p><p>何回目かのセックスの途中で、気を失ったらしい</p><p>破瓜の痛みからか</p><p>犯されたという精神的なダメージからか</p><p>それは、オレには判らない</p><p>さんざん中出ししたペニスをニュルッと白坂さんの胎内から引き出す</p><p>驚くほどの白濁液がどろりと大量に溢れ出てくる</p><p>受精しただろうか</p><p>妊娠しただろうか</p><p>お疲れ様とても、楽しい時間を過ごさせてもらったわ今日はもう、白坂さんと休みなさい</p><p>女教師は、すっかり満足したようだった</p><p>冒険映画を観た後の子供のような顔をしている</p><p>克子二人の部屋を用意してあげて</p><p>あたしももう休むわ、後はお願い</p><p>そう言って、弓槻先生はスタスタと退出して行く</p><p>オレたちを部屋に残して</p><p>お休みなさいませ、お嬢様</p><p>克子さんが、そんな弓槻先生の後ろ姿に深々とお辞儀する</p><p>あと、後ろのスクリーンのことを思い出した</p><p>振り返って観てみると画面は真っ暗闇になっていた</p><p>練習が終わったから、グラウンドの照明は消されてしまったらしい</p><p>遠くに、校内の非常ベルの赤いライトが小さく光ってるのが見えるだけ</p><p>遠藤も、もう帰宅したに違いない</p><p>それでは吉田様、お部屋の方へご案内致しますわ</p><p>いきなり、克子さんに言われて、ドッキリする</p><p>先生はもういない白坂さんは気絶している</p><p>だのに、克子さんはメイド服を着ていてオレは素っ裸のまんま</p><p>急に恥ずかしくなる</p><p>あわてて前を隠す</p><p>今更、遅いとは思うけれど</p><p>散々、白坂さんとのセックス・シーンを撮られちゃってるんだし</p><p>でもやっぱりエチケットとして</p><p>あまた、勃ってきちゃった</p><p>く、薬の影響か</p><p>半勃ちの状態から治まらないッッ</p><p>あお、オレ、す、す、すぐに服を着ますからっ</p><p>オレは急いで、床に散らばっているオレの服を引っ掴む</p><p>パンツ、パンツ、パンツはどこだぁぁっ</p><p>そんなオレの様子を、克子さんはクスクス笑って、こう言った</p><p>どうぞ、そのままの姿でいらして下さいっ</p><p>ってあの、オレ、マッパなんですけど</p><p>お洋服は全て、明朝までにお洗濯してお届けしますわっ</p><p>で、でも</p><p>ですからどうぞ、そのままの姿でいらして下さいねっ</p><p>克子さんの素敵な笑顔</p><p>でもその眼は笑っていない</p><p>つまり強制なんですね</p><p>ずっと、朝までこのまま裸でいろってことなんですね</p><p>そういう指示なんですね</p><p>判りましたはい</p><p>それでは、参りましょうっ</p><p>でも白坂さんはどうする</p><p>このまま、裸で拘束台に縛り付けておくわけにもいかないだろうし</p><p>オレがそんなことを思っていると克子さんは拘束台のリモコンを拾い上げる</p><p>白坂様は、このままお部屋までお運び致しますわっ</p><p>そっかこの台、下にタイヤが付いてて移動できるんだっけ</p><p>克子さんはリモコンを軽く操作する</p><p>ウィィィィンと動き出す、拘束台</p><p>白坂さんの身体を乗せたまま、ツツツツツーとゆっくり動いて、部屋の外へ</p><p>オレもその後に続いて歩く</p><p>全裸のまま、屋敷の廊下を歩くオレ</p><p>カーペットの布地を足の裏で感じる</p><p>半勃起の亀頭に風を感じる縮こまった金玉袋にも</p><p>裸のまま他人の家の中を歩くなんて何か、変な感じだ</p><p>どうかしましたかっ</p><p>克子さんが、不思議そうな顔をしてこちらを振り向いた</p><p>い、いいいえッッき、気にしないで下さいッッ</p><p>クスクス笑う、克子さん</p><p>からかわれているのかもしれない</p><p>裸の白坂さんは大股開きの体勢まま、長い廊下を運ばれていく</p><p>失神したまま力が抜けて、ぐったりとした肢体</p><p>こちらのお部屋をお使い下さい</p><p>克子さんが、部屋のドアの鍵を開けてくれた</p><p>中を覗くとその部屋は、真ん中に大きなダブルベッドがあって、脇に小さな冷蔵庫奥には、トイレとシャワールームもあるらしい</p><p>ここ、まるでラブホテルの一室みたいじゃないか</p><p>ラブホテルなんて、入ったことないけれど</p><p>ベッドを照らす間接照明の光が妙に淫靡で、そんな風に感じるのだろうか</p><p>白坂様をベッドに移動致します手伝って下さいませっ</p><p>克子さんが、白坂さんを拘束していた手首と足首のマジックテープをパリパリと剥がしながら、オレにそう言った</p><p>うわっテープの跡は、真っ赤な痣になっている</p><p>それは、白坂さんが激しく抵抗したことの証</p><p>このブラウスはもうダメですね処分しておきますわ</p><p>克子さんが白坂さんを抱き起こして、彼女のブラウスを脱がしていく</p><p>今日一日、彼女が着ていた制服の白ブラウス</p><p>朝は清潔で真っ白だったブラウスは、今は汗と血と精液にまみれて、ゴワゴワのボロ雑巾みたいになっている</p><p>ブラジャーは、お洗濯致します</p><p>フロントホックを外されたまま、ぶらんとぶら下がっていたブラジャーも、克子さんの手で外される</p><p>最後の一枚まで剥ぎ取られた白坂さん</p><p>あらためて白坂さんの全裸を見る</p><p>健康的な、バランスの良い、美しい裸体</p><p>オレに汚された肉体</p><p>たまらなく、愛おしく感じる</p><p>彼女の子宮には、今、オレの白濁液が詰まっている</p><p>あたしが上半身を持ちますから、吉田様は脚の方をお願いしますっ</p><p>あそっか、台から下ろすんでしたね</p><p>克子さんは、背中側から白坂さんの脇に手を入れて抱き上げる</p><p>克子さんの巨乳に、白坂さんの頭がふんわりと乗っかっている</p><p>オレも白坂さんの両脚を抱きかかえて</p><p>すべすべとした、長くて綺麗な細い足</p><p>いきますよぉっいーち、にーっ、さぁーん、ハイッッ</p><p>白坂さんの身体を二人でドッコラショイと持ち上げる</p><p>そのまま、トトトとベッドの所まで運ぶ</p><p>静かに、ベッドの上に寝かせる</p><p>ふぅぅ</p><p>仰向けで、ごろんとベッドに横たわる裸体の白坂さん</p><p>脱力した状態で眠っている</p><p>明日は五時半に起床なさって下さいベッドボードの時計は、すでにアラームをセットしてありますっ</p><p>ご、五時半</p><p>オレの疑問に、克子さんはにこやかに答える</p><p>白坂様の肉体を弄ぶのは、明日の朝の七時までというお約束でしたものね</p><p>そうだった</p><p>そういう、約束だった</p><p>オレがこの素晴らしい肉体を抱けるのは多分、今夜一晩きり</p><p>ああきっと弓槻先生は、すでに明朝の予定も立てているんだろう</p><p>七時のタイムリミット、ギリギリまで</p><p>あの先生のことだもの</p><p>それでは、あたしはこれで失礼致しますお休みなさいませっ</p><p>克子さんはペコリと頭を下げて、スッと部屋から出てしまう</p><p>ああっちょ、ちょっと待って</p><p>もっと、質問したいことが</p><p>オレの声が届く前に、パタンとドアが締まる</p><p>カチャリと不吉な音がする</p><p>オレは、急いでドアへ走る</p><p>ドアのノブを、ガチャガチャとやるっ</p><p>やっぱり</p><p>鍵を掛けられたッ</p><p>このラブホみたいな密室に裸のオレと白坂さんで、朝まで二人っきり</p><p>どうしよう</p><p>ととど、どうしよう</p><p>お、落ち着け落ち着け、オレ</p><p>とりあえず、冷蔵庫を開けてみる</p><p>ミネラルウォーターのボトルが入っていた</p><p>蓋を開けて、ゴクゴク飲む</p><p>こんなに、喉が渇いてたんだ</p><p>そういえば、この部屋は少し暑いな</p><p>そうか、ベッドに掛け布団が無い</p><p>このまま、裸で寝ても風をひかない室温に調節されているんだ</p><p>そんな、どうでもいいことをしばらく考えた</p><p>部屋の中は、静かだった</p><p>エアコンの駆動音さえ、聞こえない</p><p>もしかしたら、防音構造になっているのかもしれない</p><p>いやかすかに音が聞こえる</p><p>それは白坂さんの小さな寝息だった</p><p>スゥスゥという、小さな呼吸音</p><p>息を吸う度に、白坂さんの胸がわずかに膨らむ上下する</p><p>オレはベッドの白坂さんの身体に近づく</p><p>綺麗な寝顔を、間近で見るッ</p><p>芳しい白坂さんの息を嗅ぐッ</p><p>意識を失っている白坂さん</p><p>今なら、何をしても気付かれないッッ</p><p>オレはぷっくりとした白坂さんの唇に、そっとキスをした</p><p>オレのファーストキスだ</p><p>白坂さんの最初のキスでないことは知っている</p><p>オレはきっと二番目のキスの相手</p><p>遠藤め</p><p>オレの中で、また嫉妬の黒雲が立ち昇る</p><p>オレは、白坂さんのツンとした鼻筋を舌で舐めた</p><p>鼻の先にキスをする</p><p>柔らかい頬に頬ずりする</p><p>眠っている肉体を、キュッと抱き締める</p><p>きっとこんな機会は、二度と来ない</p><p>だから今夜やれることは、全てしてしまおう</p><p>白坂さんの肉体を徹底的に味わうんだッ</p><p>オレは、白坂さんのおっぱいを揉む</p><p>オレは、白坂さんの乳首を吸う</p><p>ぺろぺろと柔らかい胸を、端から端まで嘗め回す</p><p>脇の下にも舌を入れる</p><p>汗で湿っているちょっと、しょっぱい</p><p>お尻の感触も楽しむ</p><p>白坂さんのお尻は、素晴らしい</p><p>まるで採り立ての天然ゴムの様な弾力ぷにぷに感</p><p>そのまま、太ももを撫でる</p><p>足にも舌を走らせる</p><p>もういいや全身、嘗め回してやるッッ</p><p>足の指を一本一本、口に含んだ</p><p>可愛い</p><p>白坂さんは、足の小指まで可愛らしい</p><p>手も舐める</p><p>指と指の間を</p><p>健康的なピンク色の爪も</p><p>そこから、また頭の方へ</p><p>白坂さんの首筋を下からペロリと舐め上げる</p><p>耳たぶ耳の穴も</p><p>白坂さんの髪の毛の中に、鼻を突っ込む</p><p>クンクンと髪の匂いを嗅ぐ</p><p>いい匂いだ</p><p>これが、白坂さんの</p><p>あああ</p><p>また、精液が出したくなってきた</p><p>もうガマンができないッッッ</p><p>気を失ったままの白坂さんの両脚を、オレは無理矢理開くッ</p><p>彼女の裸にのしかかるッツ</p><p>ペニスを膣に当てがうッ</p><p>彼女は、目覚めないッ</p><p>い、いくよッ</p><p>また亀頭で彼女の胎内の感触を味わう</p><p>また、彼女の中に入ったッ</p><p>犯したセックスしている</p><p>白坂さんは、ウウッッと小さく呻いた</p><p>眉の間をしかめる挿入の痛みを感じているようだ</p><p>それでも彼女は、目覚めない</p><p>意識の無いまま、オレに犯されているッ</p><p>ベッドの上でのセックス</p><p>彼女の背中に腕を廻して、しっかりと抱き締めるッッ</p><p>彼女のおっぱいが、オレの身体と密着するツ</p><p>チュッと唇にキスをするッッ</p><p>顔中を嘗め回すッッ</p><p>髪の匂いを嗅ぐッッ</p><p>白坂さんの肉体を抱き締めてのセックスは、気持ちいいッッ</p><p>肌と肌の密着ッ</p><p>たたたた、たまらないッッ</p><p>オレは、ずんずんと腰を動かす</p><p>ペニスを彼女の内部に擦り付けるッ</p><p>子宮まで強く突き上げるッッ</p><p>ダメだまた、出るぅぅッッ</p><p>ぐうううううーッッッ</p><p>びゅるるる、びゅるるるるるるッッ</p><p>オレは、白坂さんに無断で中出しをキメるッッ</p><p>白坂さんは、この射精を知らない</p><p>興奮が興奮が止まらない</p><p>オレはそのまま、失神したままの白坂さんを犯し続けた</p><p>セックス人形の様に、何度も犯した</p><p>全身、くまなく嘗め回した</p><p>お腹とおっぱいに、オレの精液を塗りたくった</p><p>唇にも</p><p>膣の中に、３回以上射精した</p><p>精力の続く限り体力の限界まで</p><p>そして、裸の白坂さんを抱いたままオレも深い眠りに落ちた</p><p>ええっとがんばってます元気です</p><p>14．裸の朝</p><p>ピピピピピピピピ</p><p>アラームの電子音がする</p><p>あんな目覚まし掛けたっけ</p><p>うわぁ、眠い身体が重い</p><p>ううう何だ、この物凄い疲労感は</p><p>全身がクッタクタにくたびれている</p><p>部屋が暑いじっとり汗をかいている</p><p>眼も何だか、ショボショボするし</p><p>オレは、ぼんやりと眼を開けた</p><p>あれれ、ここはどこだ</p><p>オレ何で、裸で寝ているの</p><p>っていうか裸のオレが乗っかっている、この柔らかくてもっちりしている物体は何</p><p>オレ、両手両脚で上からギュッと抱き締めてすっかり抱き枕みたいにしているけど</p><p>ハッと、目が覚める</p><p>オレは、抱き締めたままでいる</p><p>白坂さんを白坂雪乃の裸体を</p><p>白坂さんの顔を見た</p><p>白坂さんはもう起きていた</p><p>大きな瞳がオレを見ていた</p><p>激しい侮蔑と嫌悪の表情で</p><p>眼が覚めたんなら、離れてくれないっ</p><p>憎しみのこもった言葉を、オレに放つ</p><p>あなたがあたしの上に乗っかっているから、動けないのよっ</p><p>ええっ</p><p>オレ、裸の白坂さんに一晩中ずっとしかみついていた</p><p>あっ、あああああ、ごめんっ</p><p>飛び起きて、白坂さんから手を離す</p><p>きゃあっ</p><p>白坂さんの悲鳴</p><p>あオレのペニスが朝勃起してた</p><p>そんなもの見せないでよっしまってしまいなさいよっ</p><p>しまいなさいったって全裸だし、着る物なんか無いしって</p><p>それはもちろん彼女も同じ</p><p>オレの眼が、ギロッと白坂さんのヌードを見る</p><p>見ないでっこっち見ないであたしに近寄らないでっ</p><p>白坂さんは両手で胸と局部を隠しながら、ずりずりとベッドの端へ逃げていく</p><p>夕べ、この肉体を散々弄んだ</p><p>キスした、揉んだ、舐めた犯した</p><p>快感の記憶が、一気に蘇る</p><p>卑怯者馬鹿ぁキチガイあなたなんて、大っ嫌いあたし、絶対に許さない、許さないんだからぁぁっっ</p><p>白坂さんは、まるで小学生の女の子みたいにオレを罵り続けた</p><p>お、オレは</p><p>カチャンッ</p><p>不意に、部屋のドアの鍵が外される</p><p>キーッとドアが開く</p><p>そこには弓槻先生が立っていた</p><p>いつもの、意地の悪い微笑を湛えて</p><p>おはよう朝から元気ね白坂さん</p><p>白坂さんが、渾身の憎悪の視線でキッと先生を睨み付ける</p><p>あたし、泣き寝入りしませんからっ絶対に許さないわ、あなたたち全員</p><p>白坂さんの中では、オレはもう弓槻先生の一味のメンバーということになっているらしい</p><p>まあ、そうだろうな</p><p>彼女がそう思い込むも無理はないと思う</p><p>ふぅん許さないって、あなた、どうするつもり</p><p>先生は、白坂さんをわざと挑発する</p><p>警察に訴えるわっ学校にもあなたたち、みんな刑務所へ行けばいいのよっ</p><p>頭に血が昇っている白坂さんが、感情のままに大声で叫ぶっ</p><p>あんたたち、みんな死んじゃえあたしの世界から、いなくなってよぉっ</p><p>それがレイプされた少女の、心の慟哭</p><p>オレ彼女の心に、どうしようもなく深い傷を負わせた</p><p>苦しんでる白坂さんが</p><p>彼女を抱き締めたいって思った</p><p>性欲からではなくただ抱き締めたいって</p><p>まあ、何をするのもあなたの自由よいいんじゃない、警察にも学校にも通報すれば</p><p>弓槻先生は、顔色一つ変えないでそう答えた</p><p>ところで、あなたがレイプされたって知ったら、遠藤くんはどう思うかしら</p><p>白坂さんが、ハッとする</p><p>恋人が酷い目に遭ったんですもの、きっと遠藤くん、野球に集中できなくなるわよねああいいのよね、野球のことはもう</p><p>先生の意地の悪い笑み</p><p>あなたがレイプされたことが明るみに出れば、必然的に遠藤くんの暴力事件だって隠せなくなるんだしそうしたら、野球部は夏の大会は出場停止になっちゃうんだものね</p><p>白坂さんの顔が、青ざめていく</p><p>大きな瞳に、また涙の滴が</p><p>そんなことになったら、遠藤くんはもう野球部にはいられないわね高校も辞めるしかないのかしら</p><p>絶句する、白坂さん</p><p>うふふふ、と先生は笑う</p><p>それより白坂さん、あなたにちょっと見て貰いたい物があるの</p><p>先生はそう言って、廊下から二枚の大きなポスター用のアルミの額縁を持ってきた</p><p>額縁のフレームに入っている、Ｂ１サイズの巨大な画像</p><p>それは夕べの白坂さんの写真だった</p><p>一枚は、拘束台に裸で縛り付けられ女性器の割れ目から、処女血と精液を滴らせている白坂さん</p><p>もちろん、顔もはっきりと判る</p><p>それ以上に、白坂さんの恥ずかしい姿の上下に大きく書かれている文字</p><p>一年二組、白坂雪乃あたし、レイプで処女を失いました</p><p>もう一枚は、オレと白坂さんのセックスしている最中の写真</p><p>真上のカメラから撮ったものなんだろうオレの顔は判らないけれど、白坂さんの裸身はしっかり写っている</p><p>男に犯されている苦悶の表情</p><p>オレの男根を受け入れている結合部までくっきりと</p><p>こちらのキャプションは、白坂雪乃これが、あたしの処女喪失の瞬間です</p><p>ああ処女膜を破られた瞬間の写真なんだ</p><p>いいできでしょ克子は、とても腕の良いカメラマンなのよ</p><p>改めて夕べの痴態を見せられた、白坂さんは</p><p>絶望のあまり、両手で顔を覆う</p><p>ピンクの乳首も、薄い恥毛も丸出しにして</p><p>この写真、どうするつもりなんです</p><p>静かに、白坂さんが先生に問う</p><p>さあ、どうしようかしら遠藤くんにも見て貰おうかしら何なら、野球部の部室に飾ってもらいましょうか</p><p>止めて下さいッ</p><p>ふふふ冗談よそんなこと、するわけがないでしょう</p><p>女教師の勝利の笑み</p><p>先生は、完全に白坂さんをいたぶっている</p><p>嬲って、楽しんでいる</p><p>とりあえずは、この屋敷に飾っておくわそうね、ダイニングにでも野球部の夏の大会が終わるまでは、そうしておくわ</p><p>それはつまり野球部が地区大会の途中で敗退するまでは(うちの学校の野球部が甲子園に行けるわけがない)、白坂さんを自由にするつもりは無いってことか</p><p>あたしどうしたらいいんです</p><p>白坂さんが、力なく先生に尋ねた</p><p>その言葉は、先生への屈服を示していた</p><p>先生はくふふと笑って、敗残者にこう答えた</p><p>とりあえずは昨日の約束通り、朝の七時まではあたしに身を任せなさいその先のことは、また後で考えましょう</p><p>ぐったりと、うなだれる白坂さん</p><p>時計を見ると五時四〇分</p><p>まだ、後、一時間二〇分も残っている</p><p>もちろん、学校へは普通に登校してもらうわあたしは教師ですもの、こんなことぐらいであなたたちを休ませるわけにはいかないもの</p><p>悪魔教師は、処女レイプをこんなことと言い切った</p><p>白坂さんは優等生だから、学校をサボったりなんてことは無いわよね</p><p>レイプされた朝に、普通に学校へ行く</p><p>友達にも、恋人にも会わなくてはいけない</p><p>もちろん、犯されたことは誰にも言えないまま</p><p>はい判りました</p><p>うつむいたまま白坂さんは、そう答えた</p><p>あの、身体を洗ってもいいですかこのままじゃ、あたし、学校に行かれない</p><p>それは白坂さんの切実な願い</p><p>昨日から、ずっと裸のままの白坂さん</p><p>体中に、血と汗と精液をまとわりつかせている</p><p>オレたちの身体は強い淫臭を放っている</p><p>こんな汚い身体じゃ、あたし、ケンジに会えないっ</p><p>先生が、部屋の奥のドアを指して言った</p><p>その向こうがシャワールームよ手前が脱衣所で、奥が浴室そうね10分あげるわ10分で綺麗にしてらっしゃい</p><p>は、はいっ</p><p>裸の白坂さんがベッドから下りて、小走りでシャワールームへ</p><p>オレの目の前にを風の様に、スタイルの良い裸体が駆け抜けた</p><p>シャワー</p><p>シャワーを浴びる、白坂さんか</p><p>さて、吉田くん白坂さんのシャワー・シーンも鑑賞したい</p><p>先生が、オレを小馬鹿にした眼で見る</p><p>ま、また、監視カメラですか</p><p>どうせ、この先生のことだ</p><p>シャワールームにだって、カメラを仕込んでいるんだろう</p><p>馬鹿ね、吉田くんお風呂場にカメラが仕込めるわけがないでしょ湯気でレンズが曇っちゃうし、機械にだって悪いでしょ</p><p>カメラは無いんだ</p><p>だから、こうなっているのよ</p><p>女教師は、ベッドボードの隠しスイッチをポチッと押した</p><p>すると、シャワールームと隣接する側の壁の一部が、音も無くスルスルと動き出す</p><p>壁の奥には、厚いガラスガラスの向こうに、シャワーを浴びる白坂さんの裸身がみ、見えたッッ</p><p>この部屋は、マジック・ミラーになっているの</p><p>さすが、弓槻先生</p><p>というか、なんというマジカル屋敷</p><p>シャワールームは、白いタイルで覆われている</p><p>そしてどういうわけだか、壁のあちこちに頑丈そうな手すりが付いていた</p><p>老人がいる家でリフォームした後みたいな、手すりだ</p><p>シャワールーム全体のデザインに調和しているから、そんなに変には見えないけれど</p><p>いや手すりのことなんか、どうでもいい</p><p>今は、白坂さんだ</p><p>熱いお湯で、全身の汚れを洗い流している白坂さん</p><p>水の流れが、白坂さんの綺麗なボディ・ラインを滑らかに滴ってゆく</p><p>そう言えば、白坂さんの裸身を立ち姿で見るのは初めてだ</p><p>こうやって、少し離れた場所から見てみるとやっぱり綺麗だ</p><p>決して大きくはないけれど、ぷりっとした美乳</p><p>ツンとしたピンクの乳首</p><p>丸いお尻のライン</p><p>細く長い脚</p><p>しばらく、白坂さんの裸を堪能する</p><p>あれれ</p><p>シャワーを浴びながら、白坂さん泣いてる</p><p>涙が一気に溢れだして</p><p>一人きりの空間に閉じこもって、心が耐えきれなくなったのね</p><p>女教師が、そう解説する</p><p>そうか、白坂さんはオレたちが覗いていることを知らないから</p><p>泣きながら白坂さんは、シャワー・ヘッドを右手に持ってノズルの口を自分の股間に当てた</p><p>股間を性器を洗っている</p><p>泣きながら膣口の中へお湯を注いで</p><p>馬鹿ね、あんなシャワーぐらいじゃ、子宮内に注がれた精液は洗い流せないのにね</p><p>女教師が、白坂さんの苦闘を笑う</p><p>マジック・ミラーの向こうの白坂さんは必死だ</p><p>割れ目に指を差し込んで中の精液を掻き出そうとしている</p><p>オレの精液を泣きながら</p><p>その白坂さんの涙にオレはまた、興奮してしまった</p><p>男根が激しく天を衝く</p><p>あら、興奮しちゃったの仕方ないわねそろそろ、行きましょうか</p><p>女教師が、オレの勃起を見て、苦笑しながらそう言った</p><p>い、行くって、ど、どこに</p><p>決まってるでしょうシャワールームよ</p><p>悪意の笑みで、弓槻先生の唇が歪む</p><p>ここのシャワールームは、鍵が付いていないのようふふふふ</p><p>そのまま、ツカツカと歩いて、シャワー室と繋がっているドアを開く</p><p>脱衣室に入ってすぐに、浴室のガラス戸をガチャリと開けた</p><p>弓槻先生の乱入に、悲鳴を上げる白坂さん</p><p>オレは、その光景をマジック・ミラー越しに見ている</p><p>そろそろ、10分立つわよ、白坂さん</p><p>今、出ます今、出ますから</p><p>慌ててシャワーヘッドを元の位置に戻して、お湯を止めようとする、白坂さん</p><p>いいのよ、そのままで</p><p>女教師が、冷たく言い放つ</p><p>驚いて、白坂さんは振り向く</p><p>うふふふ、白坂さん身体は綺麗になった</p><p>ええっと、あの大体は</p><p>そう、それは良かったわ</p><p>悪魔がまた、邪悪な笑みを浮かべる</p><p>じゃあ、綺麗になったところでまた、レイプされちゃいましょうね</p><p>恐怖に震える白坂さんの裸身</p><p>い、嫌ですあんなことは、もう</p><p>涙を流して拒絶する白坂さん</p><p>レイプで処女を失った記憶が蘇ったのだろう</p><p>しかし先生は</p><p>約束したでしょうまだ、七時までには間があるわ</p><p>白坂さんは約束という言葉の前に屈服するしかない</p><p>判りました言う通りに言う通りにします</p><p>ふふふと笑う、女教師</p><p>吉田くぅぅん、こっちへいらっしゃい白坂さんが、セックスさせてくれるそうよッ</p><p>大声でオレを呼ぶ先生</p><p>オレはすぐに、シャワールームに飛び込んだ</p><p>張り裂けんばかりに怒張した男根をおっ勃てたまま</p><p>白坂さん、そこの前にある手すりに掴まりなさい</p><p>先生が、白坂さんに命じる</p><p>上から落ちてくるシャワーのお湯を、頭から被っている白坂さん</p><p>先生に言われた通りに、前の壁にある手すりを掴む</p><p>背中を、オレたちに向けて</p><p>だけど手すりは、少し低い位置にあるから、白坂さんの身体は必然的に前屈みになる</p><p>そのまま、お尻をこっちに突き出して足を開きなさい立ちバックっていう体位なんだけど、あなた、判る</p><p>判りません</p><p>そうだよな、白坂さんがセックスの体位なんて知っているわけがない</p><p>簡単よ立ったまま、後ろから犯されるのただ、それだけよ判った</p><p>白坂さんは、返事をしない</p><p>グッと身体に力を込めて屈辱に耐えている</p><p>判ったの</p><p>もう一度、強く言われて白坂さんは、ようやく返事をした</p><p>そして、こちらにお尻を突き出して足を開く</p><p>白坂さんの白い背中に、シャワーのお湯が落ちてくる</p><p>お湯は、白坂さんの身体を伝わって乳首の先からぽとぽと垂れていく</p><p>あるいはお尻の方へ</p><p>お尻の丸みを、お湯が滑っていく</p><p>震えている男に犯される恐怖に、白坂さんは震えている</p><p>もっとお尻を突き出して大事なところを、はっきりと吉田くんに見せてあげなさい</p><p>美しいお尻が、さらにくいっと高く突き出される</p><p>明るいシャワールームの照明の光線が、白坂さんの陰部を照らしていた</p><p>夕べ、散々嬲られた割れ目は、少し腫れていた</p><p>夕べはぴっちり綺麗に閉じていた割れ目が、ガタのきた扉みたいに、少し開いているように見える</p><p>ああ後ろからだと、昨日はあんまり良く見なかった肛門がハッキリ見える</p><p>これが、白坂さんのお尻の穴</p><p>じゃあ、吉田くん、白坂さんをたっぷりと犯してあげなさい</p><p>女教師は、さらりとオレに命じる</p><p>だけどオレは</p><p>夕べはオレも白坂さんも、薬を飲まされていた</p><p>でももう、その薬は切れている</p><p>だから昨日のように、情欲に身を任せて彼女を犯すことはもう</p><p>どうしたの、白坂さんとセックスするのは、もう飽きちゃった</p><p>そんなことはないッ</p><p>ないのだけれど</p><p>じゃあ、白坂さんからお願いしなさい吉田くん、セックスしてって</p><p>い、言えませんっ</p><p>白坂さんのお尻がピクッと動く</p><p>お尻の穴が、キュッとすぼまるのが見えた</p><p>白坂さん、約束</p><p>弓槻先生の冷たい一言</p><p>白坂さんの身体の震えが、ピッと止まる</p><p>よ、吉田くんセックスしてっ</p><p>お尻をこちらに突き出した体勢だから彼女の顔は見えない</p><p>でも、確かに言ったあの、白坂さんが</p><p>清らかで美しい白坂雪乃がオレに</p><p>雪乃を、レイプしてっ</p><p>両手で白坂さんの丸く小ぶりなお尻をグワッシと掴む</p><p>ビンビンに怒張したペニスを膣口へ</p><p>でも昨日と違って濡れていない、白坂さんの内部</p><p>濡れていないのにもかかわらずオレは、ズゾゾゾゾと亀頭を押し込んで行く</p><p>あああああッッ</p><p>大きく身体を反らして、耐えているっ</p><p>頭を壁に付けて両手で手すりをギュッと握りしめて</p><p>そんな白坂さんの肉体の上に、熱いシャワーのお湯が降り注いでいく</p><p>むりむりむりりりっ</p><p>今朝の白坂さんの膣内亀頭が受ける摩擦感がすごい</p><p>ほぐされていない膣では、男根は半分しか収まらなかった</p><p>腰を使って、どんどん突き込みなさいそのうちに、緩んでくるわ</p><p>先生のアドバイスに従って、オレはグイグイとピストンを始める</p><p>嫌ッ、痛い、痛い、痛いッッ</p><p>立ったまま後ろからの、セックス</p><p>白坂さんの悲鳴が、オレをさらにゾクゾクと興奮させるッ</p><p>亀頭をガシガシ突き込むッ</p><p>先生の言う通りだピストンを繰り返すうちに、白坂さんの膣がやんわりと拡がっていく濡れてくるッ</p><p>ついに、男根が全て根元まで、白坂さんの胎内にッッ</p><p>亀頭の先で子宮口を突くッ突くッ突くッ</p><p>いやぁぁ、いや、いやぁぁん</p><p>狭いシャワールームの中に響く、白坂さんの淫声</p><p>シャワーの弾ける音にも消せない大きな喘ぎ</p><p>吉田くん、鏡を見てごらんなさい</p><p>女教師に言われて、オレは鏡を見た</p><p>さっきまで見ていたマジック・ミラーの反対側</p><p>それは、大きな鏡だった</p><p>鏡の中に獣の体勢で交わり合う、オレと白坂さんが写っている</p><p>シャワーを浴びながらのセックスレイプ</p><p>見えるオレが突き込む度に、ぷるぷると揺れている白坂さんの美乳</p><p>バックから犯されて苦悶の表情で、必死に耐えている白坂さんの表情</p><p>白坂さんを犯すオレ</p><p>醜いオレの姿が</p><p>鏡の中のオレは、一昨日、遠藤に殴られたままの顔で</p><p>内出血の青あざあちこちの擦り傷の跡左目の周りは腫れたまま</p><p>醜い本当に、醜い顔をしている</p><p>こんな顔の男に犯されている白坂さん</p><p>白坂さんは、可哀想だ</p><p>オレみたいな男に、処女を散らされて</p><p>突然、巨大な罪悪感が、オレを襲う</p><p>こんな醜いオレが、こんな綺麗な美少女を犯していいはずがない</p><p>だけど</p><p>やめられないもっと、犯したい</p><p>白坂さんを犯したい</p><p>孕ませたいっ</p><p>ああっ</p><p>嫌よぉっ嫌よぉっこんなの、もう嫌ぁぁ</p><p>オレは、後ろから手を廻して白坂さんのオッパイを揉む</p><p>乳首をこねくり回す</p><p>白坂さんの美しい背中を舐める、舐める、嘗め回すッッッ</p><p>シャワーの温かいお湯の刺激がオレたちの性感をさらに高めているッ</p><p>ううううっ、で、出るぅぅ出るよおっし、白坂さぁん</p><p>精液がこみ上げてくるッッ</p><p>嫌なのおぅぅ出さないでお願いだからッッ</p><p>だ、ダメだよおっも、もう、出るッ、し、白坂さんの中に、射精しちゃう</p><p>許してッ雪乃の中に出さないでぇぇッッ</p><p>びゅるるるる、びゅ、びゅるるるッッ</p><p>オレは両手で白坂さんのおっぱいを握りつぶすように背中からしがみついたまま、腰を思い切り、突き上げ射精したッ</p><p>白坂さんの子宮に注いだッッ</p><p>ああああ、熱いッッ</p><p>白坂さんの絶望の呟き</p><p>届いている白坂さんの最奥に届いているッッ</p><p>びゅるるる、びゅるるるるるッ</p><p>朝一番の精液が射精が、止まらないッ</p><p>中は許してって、言ったのに</p><p>静かに泣く、白坂さんの嗚咽の声</p><p>だけどオレたちは、まだ繋がったままで</p><p>今シャワールームの中には、シャーッというお湯の弾ける音だけが響いている</p><p>やっと朝まで来ました</p><p>もうしばらくは雪乃だけのエッチシーンが続きますが、陵辱対象は彼女だけではありません</p><p>委員長の山峰さんはすでに予定に入っていますが、もう数人、女生徒を増やす予定です</p><p>先生と克子さんは、どうするかまだ決めていません</p><p>それと、雪乃は簡単にチンポに負けない女、ちょろくない女を目指していますので、主人公にはデレないです多分</p><p>色々と、ご意見をいただければ幸いです</p><p>15．車の中で</p><p>シャワーの蛇口を閉じた</p><p>お湯の流れが止まる</p><p>シャワールームの中に静寂が訪れた</p><p>どうしようもあたし妊娠したら、困る困る</p><p>またオレの精を子宮で受け止めた白坂さんは、そう言って泣いた</p><p>彼女の胎内からぐちょりとペニスを引き出</p><p>白い精がとろとろと滲み出す</p><p>困ることはないでしょ産めばいいのよ</p><p>先生は、無責任なことを平然と言う</p><p>あたし、こんな人の赤ちゃん、産みたくないっっ</p><p>こんな人それは、オレのこと</p><p>白坂さんにとって、オレはもう普通のクラスメイトではない</p><p>陵辱者、レイプ犯とにかく、彼女の敵</p><p>彼女を汚す者</p><p>そう付き合ってみたら、意外といい人かもしれないわよ</p><p>先生は、なおも白坂さんをからかう</p><p>あたしは、ケンジと付き合っているんですあたし、ケンジ以外の男の人の子供を産む気はありません</p><p>そこまで言うんだ</p><p>そんなに、遠藤のことを</p><p>じゃあ、あなた吉田くんの子供を妊娠してた場合は、堕ろすの酷い人ね妊娠中絶は人殺しだって婦人団体の意見、効いたことない</p><p>先生の言葉に黙り込んでしまう白坂さん</p><p>そうそう、これも知ってるかしら普通に愛のあるセックスをした時よりも、レイプされた時の方が、妊娠する確率が高いのよ女の身体が性急で無理なセックスに驚いて、思わず排卵してしまうんだってあなたの子宮も、そんなことになっているかもしけないわね</p><p>クッと、顔を覆って泣く白坂さん</p><p>裸のまま、シャワールームの中で</p><p>今この細い腰の中にオレの精液がたっぷり入っている</p><p>オレはもう、覚悟していた</p><p>この先、ずっと白坂さんと一緒にいるためには</p><p>彼女をオレの物にするためには</p><p>白坂さんを、妊娠させるしかない</p><p>オレの子供を産ませて一生、オレに仕えさせる侍らせる</p><p>それしかオレには残されていない</p><p>白坂さんが、オレのことを好きになってくれるはずはないのだから</p><p>過去も、現在も、未来も</p><p>そんな可能性は、ゼロだったのだから</p><p>いつまで泣いてるのもういいでしょう朝食にしましょうよ</p><p>先生は泣いている白坂さんを無視して、そんな提案をする</p><p>吉田くん、そこの棚にバスタオルがあるから、白坂さんを拭いてあげて</p><p>オレは脱衣所の棚を開けて、大きな純白のバスタオルを二枚取り出す</p><p>きっと高級品なんだろう、とってもふわふわしていて触り心地がいい</p><p>裸で泣いている白坂さんの肩に、バスタオルを掛けてあげる</p><p>えっと拭くって、どうしたらいいんだろう</p><p>触らないでこれぐらい、自分でやれるわっ</p><p>白坂さんがキッとオレを睨む</p><p>白坂さん、あたしは吉田くんにあなたの身体を拭くようにお願いしたんだけど</p><p>七時まで、後一時間よ</p><p>白坂さんは、唇を噛みしめて屈服する</p><p>オレの顔を見ないままそっと呟いた</p><p>拭いて下さい</p><p>白坂さんの身体を抱き締めるようにして、タオルで拭いた</p><p>水滴を一つ残らず吸収する</p><p>胸の柔らかさを、タオル地の上から再確認する</p><p>お尻を拭くその割れ目も</p><p>それから、可愛いお腹、おへそ股間も</p><p>最後に、細い足にタオルを滑らせる</p><p>白坂さんは黙ったまま人形のように、オレに自由にされていた</p><p>その間に部屋の内線電話を使って、先生が克子さんを呼び出す</p><p>１分もしないうちに、克子さんが大きなワゴンで朝食を運んで来た</p><p>銀盆の上に乗せられた食事</p><p>ワゴンの下の方には、オレたちの服も用意されていた</p><p>服を着ても、いいですか</p><p>悲痛な表情で、身にまとう物を切望する白坂さん</p><p>バスタオルで、必死に身を隠そうとしている</p><p>まだ、ダメよ食事が終わるまでは、裸のままでいなさいそのタオルも外してこの部屋、裸でも別に寒くはないでしょ</p><p>先生の冷酷な命令</p><p>確かに、室温は快適だけど</p><p>ご飯はいいですあたし、お腹減ってませんから</p><p>がっくりとうつむいて、白坂さんはバスタオルを外す</p><p>ダメよあなた、夕べだって、大して食べてないじゃないこれから、お昼までは長いわよ授業中に倒れられても困るのよ無理でも食べなさい</p><p>理路整然と、先生は白坂さんを諭していく</p><p>裸の朝食</p><p>オレもなぜか裸のままにさせられている</p><p>オレと白坂さんは、二人並んでベッドに腰掛けている</p><p>克子さんの運んできたワゴンを、そのままテーブルにして</p><p>先生と克子さんは、刑務所の看守みたいにオレたちの前に立って、食事の様子を観察している</p><p>食事の内容はパンとミルクそれから、サラダが少々</p><p>やはり白坂さんは、なかなか食べ物に口を付けようとはしない</p><p>今朝の食事には、変な薬は入れてないわ今日は、これから学校があるんですものさすがにそんな馬鹿な真似はしないわ</p><p>そうは言うけれどさんざん、先生にはダマされてきたんだし</p><p>このパン、あたしが焼いたんですよっ美味しいですから、食べて下さいっ</p><p>克子さんのさわやかな笑顔</p><p>この顔にも、ずっと誤魔化されてきているし</p><p>それでも覚悟を決めたのだろう白坂さんはパンを小さくちぎって、口に放り込む</p><p>美味しい</p><p>オレも食べてみる美味い</p><p>一口食べてみた瞬間に、肉体が栄養を要求していることに気付く</p><p>オレこんなに空腹だったんだ</p><p>昨日から、ショックの大きいことばかり続いていたので、空腹感が麻痺していたみたいだ</p><p>オレは、バクバクと食事を摂る</p><p>ゴクゴクとミルクを飲む</p><p>オレの様子を見て、白坂さんも普通に食事を始める</p><p>全裸でベッドの上で白坂さんと食事している</p><p>オレたちの姿を、弓槻先生が満足そうに見下ろしていた</p><p>まるで愛玩動物にエサをやっている最中の飼い主みたいな表情だった</p><p>もういいわそろそろ学校に向かわないといけない時間よ服を着なさい</p><p>六時二十分食事が終わって、ようやく許しが出た</p><p>もっとも、学校が始まるのは八時三十分だから、ちょっと早すぎる気もする</p><p>今から学校へ行ったって、朝練の運動部員くらいしかいないだろうに</p><p>まず、下着からどうぞっ</p><p>克子さんが、オレに洗濯済みのパンツとシャツを渡してくれた</p><p>白坂様の下着はダメになってしまいましたので、こちらを用意致しましたっ</p><p>それは水色のシルクの下着だった</p><p>レースの付いた派手なブラジャーとパンティ</p><p>オレの眼で見ても、高級品なのが判る</p><p>それ、あげるわあなたの身体検査のデータを見て、サイズの合う物を用意させたの後で返してもらっても、あたしも克子も着れないから</p><p>何から何まで先生の計画のうちってことか</p><p>白坂さんが立ち上がって、パンティを取る</p><p>恥ずかしいのだろうオレにお尻を向けて、履こうとする</p><p>ダメよ、吉田くんの見えるところでやりなさい</p><p>ビクッと震える、背中</p><p>白坂さんは、おどおどとオレの方に向き直りオレの目の前で、パンツを履く</p><p>ああ恥毛が局部が薄い布に隠れていく</p><p>なのに、パンティを履いた白坂さんは、全裸の時とはまた違う魅力を発していたッ</p><p>次に、ブラジャーを身につける</p><p>このブラジャーはホックが後ろにある</p><p>白坂さんは前屈みになって</p><p>ぷりんとしたおっぱいが重力に引かれて揺れるッ</p><p>ブラ紐を過多に通して、腕を背中に回してホックを留めるッ</p><p>可愛らしいピンクの乳首が隠れてしまった</p><p>それでも女の子がブラを付ける姿は、美しい</p><p>なんて、可愛らしいんだろう白坂さんは</p><p>水色のシルクの下着を着けた白坂さん</p><p>高級な下着が、白坂さんの綺麗なプロポーションをさらに強調している</p><p>シルク地に覆われた胸と股間それと白い肌の細い腰と長くて艶やかな脚が、くっきりとしたコントラストを表現していて美しい</p><p>やっぱり美少女だ</p><p>ブラウスも、学校指定の物の新品をご用意致しました</p><p>克子さんから手渡されて白ブラウスを着ていく、白坂さん</p><p>さらに、綺麗に洗濯されたスカートを履いて</p><p>首元のピンクのリボン結んで</p><p>制服の上着を着る</p><p>それは、いつもの白坂さん</p><p>オレが毎日教室の中で見ている白坂さんの制服姿</p><p>オレ、本当に一晩中、この人を抱いたんだろうか</p><p>この肉体に何度も射精したんだろうか</p><p>今、目の前にいる美少女は彼女は完全な処女だと誰かに言われたら、オレはその言葉を信じるだろう</p><p>純潔で清らかに見える</p><p>純真な処女だとしか、思えない</p><p>はい、濡れた髪を乾かしますねっ</p><p>克子さんがそう言って、ドライヤーを取り出す</p><p>あたし自分でできますから</p><p>という、白坂さんを無視して、</p><p>いいから、あたしに任せて下さいねっ</p><p>そう言って克子さんは、白坂さんの髪を乾かしながら、櫛で髪を梳いていく</p><p>艶やかな髪の美少女に</p><p>その様子をオレは、ただ見ていた</p><p>ただ、白坂さんに見とれているだけで</p><p>オレは本当に、彼女が好きなんだって改めて思った</p><p>制服を着終わって屋敷の玄関ホールまで、みんなで下りる</p><p>白坂さんの歩きが、変だ</p><p>何か、ガニマタ気味で腰が痛そうな感じで、トトトと歩いている</p><p>白坂さん、まだ股の間に何かが挟まっているみたいでしょう仕方ないわ、無理矢理のセックスで処女を失くしたんだもの二、三日は、ずっとそんな感じよ</p><p>先生が、笑ってそう言う</p><p>そんな先生を白坂さんはキッと睨み付ける</p><p>玄関ホールでは、執事の森下さんが待っていた</p><p>お早うございます、お嬢様お車の準備ができております</p><p>恭しく、頭を下げる老執事</p><p>ありがとう、森下あら、そこにあるのは、何かしら</p><p>ふと見ると、玄関脇の椅子の上に学校指定の鞄が、一つだけ置かれている</p><p>オレの鞄は先生の車の中に置きっぱなしだからこれは、白坂さんが屋敷に持って入った物だろう</p><p>確か、ダイニング・ルームに置き去りになっていたはずだ</p><p>あ、あたしの鞄</p><p>白坂さんが、よたよたとした歩みで、自分の鞄の所へ駆け寄る</p><p>中を開いて携帯電話を取り出す</p><p>携帯のランプが点灯している着信があったことを示している</p><p>ケンジ、やっぱり</p><p>白坂さんが、悲しそうに呟く</p><p>夕べ、遠藤のやつと電話する約束でもあったのだろう</p><p>ちぇっ、どこまでいってもケンジ、ケンジ、ケンジかよっ</p><p>行くわよ、白坂さん</p><p>先生が、強い口調で白坂さんを促す</p><p>執事さんが、玄関の大きなドアを開くと、すでに先生の車が正面に停まっていた</p><p>車に乗り込む</p><p>昨日と同じ先生は運転席オレたちは後部座席</p><p>もっとも３列シートの２列目は今朝は畳まれていたので、３列目のベンチシートに座る</p><p>白坂さんは、できる限りオレから離れようと、窓の方にギュッと身体を寄せている</p><p>随分、嫌われたものだ</p><p>エンジンの掛かる音キュルルルン、トトトトトトトッッ</p><p>車が走り出す</p><p>屋敷からしばらく行って、国道へ</p><p>先生の家の位置が、だいたい判った</p><p>思ってたよりも、学校に近い車なら、ほんの数分の距離だ</p><p>弓槻先生は運転しながら、バックミラー越しに白坂さんに話し掛ける</p><p>どう、白坂さん処女を失くしてみてどんな気持ち痛かった辛い悲しい</p><p>そんなの、人にお話するようなことではないと思いますっ</p><p>あたしは、素直な感想を聞いているのよ今、どんな気持ち</p><p>ミラーの中、黒眼鏡の下の先生の眼冷たい眼</p><p>最低な気分です死んでしまいたいですっ</p><p>先生は、クスクスと笑った</p><p>死んではダメよ、白坂さんあなたが勝手に死んだりしたら、あたし、全てを公開しますからね遠藤くんの暴力のビデオも、あなたの処女喪失ビデオも、何もかもああ、いっそのこと、インターネットとかで全世界に公開しちゃいましょうかショックで、遠藤くんも後追い自殺しちゃうかもね</p><p>先生は、卑怯ですっ</p><p>卑怯というか酷すぎると思う</p><p>そうよあたしは、卑怯よ卑怯で何が悪いの生きているんですもの、人生を楽しまないとね</p><p>あたしは先生を楽しませるために生きているわけではありませんっ</p><p>あーら、全ての人類はあたしの楽しみのために存在しているのよ知らなかった</p><p>うわっ全ての人類とは、また大きく出たもんだ</p><p>でも、あなたたちは他の子よりも、面白いわねあなたと吉田くんにはあたし、今、とっても楽しませて貰っているわとっても、充実した気分よ</p><p>もう、許して下さいお願いしますっ</p><p>うんまあ、犯されて、楽しい、充実してるって言われるのは、誰でも嫌だよな</p><p>っていうか、オレも当事者の一人なんだけど</p><p>やっぱり、釈然としない感じがする</p><p>さあ、どうしようかしらねもうすぐ、約束の七時だけれど</p><p>そうだ昨日、先生は明日の朝の七時までと、白坂さんに約束した</p><p>この人が、約束を守るとは到底思えないけれど</p><p>遠くに、オレたちの高校の校舎が見えてくる</p><p>もうすぐ、学校だ</p><p>白坂さん、あたしねあたしも、あなたと同じ年頃に処女を失ったの最初にセックスした時、あたしは思ったわああ、あたし、いつか死ぬんだってあたしね、女は処女を失わない限りは、永遠に生きられるって信じていたのおかしいでしょでも、信じていたのよなのに、あたし、処女を失くしてしまった馬鹿みたいよねっ</p><p>先生の眼は暗い狂気をはらんでいる</p><p>男にレイプされて処女を失った女は、セックスそのものがトラウマになるわセックスに恐怖を感じて、愛している相手とさえセックスできない様になるついにセックスによる快感を体験できないまま、一生を終えた人も多いのよその点、あなたは良いわねラッキーだわ</p><p>え、どういうことだ</p><p>あなたには、どんなにセックスが苦手になっても、無理矢理に犯してくれるパートナーがいるんだもの</p><p>ミラーの中の瞳が、オレを見た</p><p>あなた、ついてるわね</p><p>ってことはオレは、この先も白坂さんとセックスできる</p><p>彼女を抱いてもいいのか</p><p>嫌です、あたし吉田くんとは、もうしたくありませんっ</p><p>彼女は、真顔で即、そう言った</p><p>しっ、白坂さん</p><p>あら、どうして</p><p>先生が笑っているオレたちを嘲る様な顔をして</p><p>楽しんでいるこの悪魔は</p><p>だってあたし、嫌いなんです吉田くんみたいな人</p><p>白坂さんはうつむいてだけど、はっきりとそう言い切った</p><p>ふうん、あなたが、彼の何を知っているっていうの</p><p>そうだオレたち、まだ何もお互いのことを知らない</p><p>オレと白坂さんまだ、何も始まっていない</p><p>知りたくないです吉田くんのことなんて、何も</p><p>そこまでオレを拒絶するのかっ</p><p>あーら、そう</p><p>車が高校の敷地へ入る</p><p>野球部のグラウンドの脇を走る</p><p>えっ昨日は気付かなかったけれど、教職員用の駐車場へ行くには、この道は遠回りなんじゃ</p><p>先生わざと、この道を通っている</p><p>まあ、野球部の子たちは元気ねこんな朝早くから練習しているなんて</p><p>グラウンドでは野球部員が、ベース・ランニングをしているっ</p><p>遠藤の姿も見えるっ</p><p>ケンジ</p><p>白坂さんの眼が、遠藤を捉える</p><p>オレではない遠藤を</p><p>ふわっと、白坂さんの眼に涙が浮かぶ</p><p>ちくしょうっ</p><p>そんなに、遠藤がいいのかよっ</p><p>あーあ、白坂さんそこで恋人の名前を口にしなかったら許してあげようと思ったんだけどね</p><p>弓槻先生は、道の脇の木の影に車を停めた</p><p>草の茂みがあって、グラウンド側からではこちらはよく見えないだろう</p><p>車の中からは、野球部の練習風景がよく見えるのだけれど</p><p>な、何をするつもりなんですかっ</p><p>白坂さんが驚いて、先生に尋ねる</p><p>先生は運転席から振り向いてオレたちに、ニタッと微笑んだ</p><p>するんじゃなくて、あなたたちにヤって貰うの</p><p>まだ七時まで、十八分もあるのよ</p><p>まさか</p><p>そうよそのまさか白坂さん、吉田くんとここでカー・セックスしなさいカー・セックス、したことが無いでしょ</p><p>白坂さんの顔の血の気がサーと変わる</p><p>そんなの、できませんっ</p><p>そうだここで遠藤の練習する姿を見ながらセックスするなんて</p><p>夕べは、映像だったけれど今度は、すぐそこにやつがいる</p><p>車から遠藤まで、おおよそ三十メートルそんなに大して離れてはいない</p><p>白坂さんが大声で助けを呼べば、遠藤にはっきりと聞こえる距離だ</p><p>じゃあ、遠藤くんに助けを求めれば大きな声で叫んでみなさい、助けてってその代わり、遠藤くんと野球部のみんなには、あなたの恥ずかしい写真を見てもらうことになるけれど、構わないわよね</p><p>先生は、車のダッシュボードから、写真の入った透明ファイルを取り出す</p><p>それは、夕べの写真</p><p>裸でオレに犯されている、白坂さんの</p><p>卑怯者キチガイっ</p><p>眼に涙を溜めながら、白坂さんが先生を罵るッ</p><p>何とでも言いなさい</p><p>先生が、何かのボタンを押した</p><p>すると、オレと白坂さんのシートが勝手にリクライニングしていく</p><p>後部座席がフラットになる</p><p>そうかカー・セックスしやすいから、先生はこんな大きなミニバンに乗っているんだ</p><p>吉田くんはしたくない白坂さんとカー・セックス制服姿の白坂さんを抱いてみたくはない</p><p>今、この場で白坂さんをメチャメチャにしてやりたかった</p><p>辱めたかった</p><p>犯して、彼女の中に思い切り射精したいッ</p><p>好きにすればいいわっ、もおっ</p><p>絶望した白坂さんは、シートに横たわって脱力する</p><p>小粒の涙が、ぽろぽろと零れる</p><p>違うわよ、白坂さんあなたが、吉田くんにセックスして貰うのよ自分で準備をなさい</p><p>準備</p><p>自分でブラウスの前を開いて、ブラジャーをたくし上げて吉田くんにあなたの乳首を見せてあげなさい</p><p>白坂さんが、オレを見る</p><p>親の仇を見るような目で</p><p>早くなさい</p><p>白坂さんの白い指先が震えながら、制服のブラウスのボタンを外していく</p><p>さっき見たシルクの水色のブラジャー</p><p>震える指先がブラをたくし上げる</p><p>ぽろんとこぼれ落ちる美乳</p><p>ピンクの乳首が</p><p>あと、十五分よ吉田くん、好きなだけ貪りなさい</p><p>オレは、白坂さんに襲いかかった</p><p>彼女の胸に顔を埋めるッ</p><p>乳首を舐める舐める吸う</p><p>ほっぺたで、おっぱいの柔らかさを感じる</p><p>もう、ガマンできないッ</p><p>ベルトをカチャカチャやって外しズボンを下ろす</p><p>勃起は、最大限に荒ぶっている</p><p>パンツを下ろすと、男根がびゃっと飛び出すッ</p><p>白坂さんは、赤黒く怒張したオレのペニスを見て悲鳴を上げたッ</p><p>白坂さん、四つん這いになりなさい顔をグラウンドの方へ向けて野球部の練習を見ながら、犬の様に犯されなさい</p><p>そんな</p><p>早くっ</p><p>先生に急かされて白坂さんは、のろのろと犬のポーズを取る</p><p>オレは、白坂さんのスカートをまくり上げた</p><p>ブラと同じ、水色のシルクのパンティに包まれたお尻が出てくる</p><p>さあ、交わりなさいッ</p><p>シルクのパンティをずるりと引き下ろす</p><p>白坂さんのおしりの穴と、その下の淫らな唇</p><p>そこに勃起ペニスを押しつける</p><p>い、嫌ぁ</p><p>熱いペニスが触れた瞬間白坂さんの身体がビクッと跳ねるッ</p><p>そのまま、一気に突っ込むッ</p><p>朝のシャワールームの時のぬめりが残っていたのだろうオレの男根は、根元まで一気に埋まっていく</p><p>や、やめてぇい、痛いッ抜いてぇぇ、助けて、ケンジぃぃ</p><p>車窓の向こうグラウンドの遠藤に、白坂さんは助けを求めるッ</p><p>オレと完全に繋がっているくせにまだ、遠藤の名を</p><p>うおおおおおっ</p><p>オレは、メチャメチャに白坂さんの中を突いたッ</p><p>白坂さんの中は温かい湿っている絡みついてくるッッ</p><p>白坂さんの襞の感触</p><p>気持ちいい</p><p>白坂さんの潤った小さな肉壺が、オレのペニスをきゅうきゅう締め付けてくるッ</p><p>オレの激しい動きに、車のサスペンションがグワッシッ、グワッシ揺れる</p><p>外から見れば、カー・セックスをしていることは誰にでも判るだろう</p><p>あなたたち、サカった野良犬みたいねケダモノみたいなセックスをしてる</p><p>先生が笑いながら、オレたちの交合を眺めている</p><p>いやぁぁやめてぇこんなのあたしじゃないあたしじゃないッ</p><p>白坂さんは懸命に、犯されているという現実を否定しようとする</p><p>いやぁぁあたしじゃないぃぃこんなのぉぉぉちがうぅぅ助けて、ケンジ、助けてぇぇ</p><p>遠くに見える、野球部の白い練習着を着た遠藤</p><p>コーチからのアドバイスを、真剣な顔で聞いている</p><p>自分の恋人が、こんな間近で犯されているとも知らずに</p><p>ケンジぃぃ</p><p>まだ、遠藤の名を呼ぶのかよっ</p><p>オレは腰使いをさらに激しくするッ</p><p>ううッ</p><p>突き入れる度に、下腹に触れる雪乃の尻の感触が素晴らしいッ</p><p>ぷりぷりとした肌の感触ッ</p><p>激しいピストン運動に、打ち付けられた腰がパンパンと音を立てるッ</p><p>車が揺れるぶるんぶるん揺れる</p><p>その揺れさえも、セックスに利用するっ</p><p>き、気持ちいいよッし、白坂さんの身体は最高だッ</p><p>もう止めてぇあたしは嫌なのぉ気持ち悪いのッケンジ、助けてぇぇ</p><p>ペニスを密壺にハメたまま、脇から手を伸ばして、雪乃の乳房を揉む</p><p>よつんばいの体勢だと、重力に引かれておっぱいの感触がまた少し違う親指と人差し指で乳首をきゅーっとつねってやったッ</p><p>いやぁぁんッそんなことしないでッ</p><p>先生がクスクスと笑う</p><p>白坂さん、あなたは今、吉田くんと繋がっているのよッセックスしているの判るでしょう</p><p>そんなの、判りたくないこんなの嫌夢よ夢なら、覚めて</p><p>残念ねこれは、夢じゃないわ現実を認めなさい白坂さん、今、あなたを犯しているのはだぁれ</p><p>白坂さんは答えないぐっと奥歯を食いしばって痛みに耐えている</p><p>答えなさいあなたは誰とセックスしているのッ答えないと、ここに遠藤くんを呼ぶわよッあなたが犬みたいに犯されているところを見てもらいましょうかッ</p><p>女教師が、白坂さんの心をいたぶる</p><p>オレが彼女の肉体を犯すよりも、深くえぐるッ</p><p>ほら、答えなさいあなたは、誰とセックスしているの</p><p>四つん這いで犯され続けている白坂さん</p><p>ううっよ、吉田くん吉田くんですぅぅ</p><p>なぁに、よく聞こえなかったわもっと大きな声で、はっきり答えなさいッ</p><p>よ、吉田くんにあ、あたし、吉田くんに犯されてるぅぅ犯されてますいやぁ犯さないでぇぇ吉田くぅぅんっっ、やめてぇぇぇぇッッ</p><p>涙声の白坂さんがオレの名を呼ぶ</p><p>遠藤ではなくオレの名前を</p><p>彼女の胎内で、オレのペニスが大きく膨れ上がるッ</p><p>さらに車がギシギシ揺れる</p><p>限界は、もうすぐだッ</p><p>うおおっし、白坂さんだ、出すよッまた、白坂さんの中に出すよぉッッ</p><p>いやぁッ、やめてぇぇッもう出さないでぇッ</p><p>ううっイクぞ、イクぞ、イクぞ、イクイク、イクぞ、雪乃ぉぉぉぉッッ</p><p>ダメよぉぅやめて吉田くぅんッッ</p><p>白坂さんがオレの名を叫ぶ</p><p>その瞬間オレは彼女の子宮に激しく射精するゥゥッ</p><p>で、出てるぅぅまた出てるぅぅ熱いのがまたぁあああ</p><p>ペニスが、白坂さんのの膣内で激しく脈動するッ</p><p>ポンプのように精液を送り込むッ</p><p>うふふ、いっぱい、出てるわよッ誰の精液が白坂さんの子宮に出ているのほら、答えなさいッ</p><p>先生の問いに、泣きながら白坂さんは答える</p><p>うっううっうううっ吉田くんの吉田くんの精液ですぅ吉田くんの精子が、あたしの中に入ってくるぅぅいやぁ、こんなこと言わせないでいやぁぁ、また出てるぅぅまだ出てるぅぅ赤ちゃん赤ちゃんができちゃうじゃないバカぁバカぁバカぁぁ</p><p>オレと繋がったままぼろぼろと泣き崩れる、白坂さん</p><p>四つん這いのまま、シートに顔を埋めて泣きじゃくる</p><p>もう、遠藤の方を見ていない</p><p>もう、遠藤の名を呼ばない</p><p>胎内に流し込まれた精液の分だけ、白坂雪乃は涙を流す</p><p>うーむ、取りあえず、今日も何とか間に合いました</p><p>毎日、仕事に出るギリまで書いています</p><p>(アップにはタイマーを利用しています基本的に０時には帰宅できないので)</p><p>※帰宅後、修正しましたやっぱり、焦って書くとミスが多いなあ</p><p>日々、綱渡りだなあ</p><p>16．あわれ、彼女は娼婦</p><p>はい七時になったわ吉田くん、白坂さんから離れなさい</p><p>先生に言われてオレは、白坂さんのお尻を掴んで、胎内からじゅぼっとペニスを抜く</p><p>もう少し彼女と繋がったまま余韻を楽しみたかったけれど、仕方が無い</p><p>精液が、四つん這いの白坂さんのお尻から太ももにタラーリと垂れる</p><p>精液は、制服のスカートに付くと染みになるわよ吉田くん、これで拭いてあげなさい</p><p>先生はそう言って、助手席に置いてあったウェット・ティッシュをオレに手渡してくれた</p><p>ふ、拭くから、白坂さん、う、動かないで</p><p>濡れたティッシュを取り出して、オレは白坂さんの太ももに垂れている精液を拭いてあげる</p><p>次に、紙を白坂さんの性器に擦り付けて</p><p>あんッ</p><p>ぐりぐりとしたら、白坂さんがそんな悩ましい声を上げた</p><p>もういいわ吉田くん、もういいから</p><p>白坂さんは、そういうけれど割れ目からはまだ精液がタラタラと零れてくる</p><p>で、でもまだ</p><p>いいからっあたしのことは放っといてっ</p><p>白坂さんは四つん這いの体勢から、身体を起こす</p><p>スカートを元に戻して、オレから生の股間を隠す</p><p>それから、パンティを履き直した</p><p>そのままだと、授業中にずっと精液が垂れてくるわよ</p><p>先生が楽しそうに、白坂さんを嘲る</p><p>いいです構いませんっ</p><p>白坂さんは、ブラも直す可愛い乳首が隠れてしまう</p><p>白ブラウスのボタンも留めて身繕いを完了させる</p><p>ブラウスとスカートのしわを伸ばし髪を整え</p><p>あら、すごい今の今までセックスしていた女学生には、とても見えないわよ</p><p>先生の言葉は、相変わらず酷い</p><p>もう七時になったのでしょうあたしを自由にして下さいっ</p><p>ギッと先生を真剣な眼差しで見据える、白坂さん</p><p>そんな白坂さんを、先生はクフッと笑う</p><p>とりあえず七時までは楽しませて貰ったわ</p><p>先生は、車のエンジンを始動させた</p><p>そうね今後のことは、場所を変えて話しましょうか</p><p>グラウンドの向こうに、遠藤が見える</p><p>白坂さんは、一瞬だけ遠藤の方に眼を遣ってそれから、真っ直ぐ正面を向いた</p><p>先生と正面対決するつもりなんだと、判った</p><p>先生の車は、教職員用駐車場の一角に駐まった</p><p>ここは、校舎からは死角になっている</p><p>他の先生が車で来ない限り、誰にも気付かれない</p><p>まあ、来たところで先生の車の後部座席はミラーシートの貼られたヤクザ仕様だから、よっぽど近づかない限りオレと白坂さんの姿は見えないだろうし</p><p>昨日から今朝まで、二人ともご苦労様面白いゲームだったおかげで、とても楽しい時を過ごせたわ</p><p>いきなり、弓槻先生はそんなことを言い出した</p><p>オレと白坂さんにさせたことを面白いゲームと言う</p><p>まるで、オレたちとキャンプ旅行へ行って楽しんだとでも言う様な口振りだった</p><p>あたしを自由にしてくれるっていう話は、嘘なんですね</p><p>当たり前でしょあなた馬鹿底抜けの楽観主義者</p><p>白坂さんは、グッと唇を噛みしめて怒りに耐える</p><p>いつまでこんなことを、続ける気ですか</p><p>そうねえ取りあえずは、野球部の夏の大会がや終わるまでってことにしておきましょうか大会が済んでしまえば、遠藤くんの暴力事件だって野球部にとっては大きなダメージにはならないでしょう</p><p>まあ、夏の大会が終わってしまえば対外試合禁止になったところで、そんなに困ることにはならはないだろう</p><p>三年生は、心残りなく引退できるし遠藤だって、野球部を辞めずに済むだろう</p><p>そうですか</p><p>しかし予選が始まるまでは、まだ一月以上ある</p><p>しかも、うちの野球部が試合に勝ち続ける限り白坂さんは、弓槻先生に従い続けなくてはならない</p><p>それでねあなたたちに、渡しておきたい物があるんだけど</p><p>先生は革のバッグの中をごそごそやって、中から書類入れを取り出した</p><p>オレと白坂さんに、小さな紙を一枚ずつくれた</p><p>はいこれ、今朝までの明細ね</p><p>め、明細</p><p>これ、何なんですかっ</p><p>白坂さんは、渡された紙を見て驚きの声を上げるッ</p><p>オレも、驚いた</p><p>なあに今、話したでしょうあなたたちの今回のお仕事の明細書よ</p><p>先生は平然と笑っている</p><p>それはコンピューターで作成した書類で、こう印刷されていた</p><p>支払い明細四月二十七日</p><p>白坂　様</p><p>処女喪失　　　／　一式25万円</p><p>処女喪失シーン・撮影／一式25万円</p><p>通常性交場面・撮影／一式20万円</p><p>膣内射精 ／1回3万円 ✕12回36万円</p><p>－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－</p><p>計106万円</p><p>l吉田　様</p><p>性交場面・撮影／　一式1万円</p><p>膣内射精 　1回2千円 ✕12回２万４千円</p><p>－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－</p><p>計３万４千円</p><p>以上、お振り込み致しました</p><p>白坂さん、あなた、四谷銀行に自分の名義の預金口座を持っているでしょう克子に調べさせたら、すぐに判ったわ今朝のうちに全額、そこに振り込んでおいたから今は便利でいいわね、インターネットで簡単に振り込みできるんだもの</p><p>女教師の満面の笑み</p><p>どういうことなんですか</p><p>白坂さんの手が、震えている</p><p>労働対価よあなたはそれだけのことをしたのだから、胸を張って受け取っていいのよあなたが、自分の身体を犠牲にして稼いだお金なんですもの</p><p>あたしの処女が、１０６万円なんですかっ</p><p>白坂さんの怒りが爆発する</p><p>そんな白坂さんの様子が、先生はおかしくて溜まらないらしい</p><p>よく明細をご覧なさいあなたの処女の値段は、２５万円１０６万は合計の金額よ</p><p>あたしの処女に、勝手に値段を付けないで下さいっ</p><p>白坂さんは、手で思い切り車のシートをドンッと叩くッ</p><p>車全体が、グワンッと揺れた</p><p>ごめんなさいあなたはとっても可愛いしあたしとしてはもっと払ってあげても良いと思ったんだけど、森下に止められたの今までの子も、みんな一律で同じ金額にしているからって</p><p>今までの子</p><p>弓槻先生は、他の女生徒にもこんなことを</p><p>お金なんてどうでもいいっ返してッあたしの処女を返して下さいっっ</p><p>白坂さんは、もう狂乱状態だ</p><p>半泣きの状態で、先生に抗議する</p><p>残念だけど、破れちゃった処女は元には戻せないでしょう何なら、処女膜再生手術とか受けてみる手術費用ぐらいなら出してあげるわよもっとも、あなたの膣口はもう吉田くんのペニスを何度も受け入れて拡がってしまったから、完全の元の処女の時の状態には戻ることはできないわよ膜だけでも直しとく</p><p>馬鹿にしないでっ</p><p>こんなに怒った白坂さんを見るのは初めてだ</p><p>真っ赤な顔をして泣いている</p><p>白坂さんは、怒った時も泣いている</p><p>お金なんかいりませんあたし、売春婦じゃありませんっ</p><p>だけど白坂さんの怒りは、弓槻先生を喜ばすだけだった</p><p>でも、もう振り込んじゃったのよあたしには、どうすることもできないわ</p><p>キッと睨む、白坂さん</p><p>返しますそんなお金、あたしいりませんっ</p><p>先生は、ついにクククと笑い声を上げた</p><p>あなたがそうしたいのなら、それでもいいけれどねそうそう、白坂さんお金の振り込みは、新宿の歌舞伎町のいかがわしいお店の名前になっているから通帳は絶対にご両親には見られないようにしなさいそんなの見たら、きっと心配しちゃうから</p><p>い、いかがわしいお店</p><p>どういう意味ですか</p><p>先生は、書類ファイルから別のメモを取り出す</p><p>ええっと、何てお店だっけ克子に任せたから、あたしはよく知らないのよええっと、これだわ歌舞伎町デートクラブ・子猫ちゃんのいる店ね、とってもいかがわしい感じでしょこれ、本当に実在するお店なんだってこんな名前のお店から、あなたに百万円以上の振り込みがあったって知ったら、ご両親、どう思われるかしらね</p><p>先生は、くすくすと子供のように笑う</p><p>うちの娘は、売春でもしてるんじゃないかって思うんじゃないかしらっ</p><p>そんなそんなあたしっ</p><p>あははは、と大きく高笑いする先生</p><p>しばらく、先生の笑い声が続いた</p><p>とにかく、お金はもう振り込んじゃったのもう、どうすることもできないわよ通帳に記帳したら、お店の名前が印字されちゃうからねああ、そうそう、忘れないうちに今のカー・セックスの分は、今日中に振り込んでおくわ撮影は無しで、膣内射精だけだから３万円の報酬よ吉田くんは、プラス２千円ね</p><p>白坂さんは静かに、呟く</p><p>あたし、売春婦じゃないです</p><p>その顔を見て、先生はまた大きな声で笑った</p><p>そして急に、冷たい眼に戻る</p><p>あなたが売春婦になるかどうかは、あたしが決めるわ</p><p>その圧倒的な、恐怖の瞳</p><p>白坂さんいい加減にしてちょうだいねこれまでにあなたは何度もあたしの命令に口答えして、あたしに手間を掛けさせたわもし、今後もそんなことが続く様なら本当にあなたに売春させるわよこれ、脅しじゃないから前にも一人、そういう目に遭って貰った子がいるのからねっ</p><p>夕べ先生は白坂さんを七人目と言った</p><p>多分本当にいるんだろう</p><p>過去に先生に捕らえられた女生徒の中に、そういう境遇に堕された人が</p><p>脂ぎった中年のオジサンとかに抱かれてみる頭の悪そうな大学生の集団にマワさせてみたいお金払いの良いお客なら、幾らでも紹介してあげるわどんどん、お金持ちになるわよあなたが身体で稼いだお金は、全額きちんと振り込んであげるから</p><p>い、嫌そんなのあたし</p><p>オレはもう、限界だった</p><p>せ、先生ッお願いですッし、白坂さんをそんな目には合わせないで下さいッッお、お願いです</p><p>先生が、驚いた顔をしてオレを見る</p><p>白坂さんも</p><p>あら、どうしたの吉田くん白坂さんが他の男に抱かれるのは、そんなに嫌</p><p>い、嫌ですッッ</p><p>オレは、即答する</p><p>オレは、真剣だった</p><p>白坂さんに、売春なんかさせるもんかッ</p><p>そんなの絶対に絶対に</p><p>オレは嫌だッ</p><p>そうじゃあ、吉田くんちょっと車の外に出て、あたしに土下座してくれるかな</p><p>は、はいっ、判りましたッ</p><p>オレは、車のドアをガッと開けて、外に飛び出すッ</p><p>そのまま、駐車場の砂利石にひれ伏せて、頭を下げるッ</p><p>先生も運転席から下りてきた</p><p>吉田くんそれじゃあ、まだ頭が高いわよッ</p><p>先生はオレの所にツカツカと歩いてきて、黒い革のパンプスでオレの頭をグッと踏んだッ</p><p>オレの頭が、ゴリゴリと砂利の中にめり込むッ</p><p>お、お願いしますッお願いしますッせ、先生、お願いしますッ</p><p>先生は、つま先でオレの顔をドンと蹴ったッ</p><p>目から火花が飛び出すッ</p><p>一昨日、殴られた顔にまだ激痛が走るッ</p><p>鼻から血がブワッと出るッ</p><p>おおお、お願いしますッお願いしますッ先生、お願いしますッ</p><p>それでも、オレはすぐに土下座の体勢に戻る</p><p>砂利に頭を埋めて、必死に先生に嘆願するッ</p><p>吉田くん、そんなに白坂さんが欲しいの</p><p>白坂さんを手に入れるなら、何でもする</p><p>あたしが人を殺せって言ったら、殺す</p><p>はいっどんなことでも、しますッ</p><p>あたしが死ねって言ったら、あなた死ぬ</p><p>し、死にますッッッ</p><p>それはオレの正直な思いだった</p><p>オレは、白坂さんが欲しい</p><p>他の男に取られたくない</p><p>オレだけのものにしたい</p><p>どんなことをしてでも</p><p>ふふふふふふ</p><p>不意に、先生が笑い出した</p><p>いいわ本当に面白い子気に入ったわじゃあ、とりあえず一週間、白坂さんは吉田くんの自由にさせてあげるわ</p><p>い、一週間</p><p>オレは、砂利から顔を上げて先生を見上げた</p><p>鼻血がたらーっと垂れて落ちる</p><p>先生は、堕天使の様な笑顔を浮かべている</p><p>まずは一週間あなたの行いが良ければ、その次の週も延長してあげるでも、もしあなたが少しでも、あたしの意に反する様な行動をした時には判るわね</p><p>白坂さんは売春させられてしまう</p><p>さ、逆らいませんぜ、絶対に逆らいませんな、何でも、せ、先生の言う通りに行動しますっだだだだ、だからだからぁぁッ</p><p>オレはもう一度、石の中に額をこすりつけた</p><p>ホント、面白い子そういうことだから白坂さんあなたは一週間、吉田くん専用の売春婦をやってあげてね吉田くんとセックスしたら、ちゃんとあたしに報告するのよセックスの内容に合わせて、あなたの労働賃金を支払ってあげますからね</p><p>オレが開けたままになっている、車のドア</p><p>その向こうに、へたりこんでいる白坂さんの姿が見えた</p><p>白坂さんが、オレを見下ろしている</p><p>醜い物を汚らわしい物を見るような瞳で</p><p>駐車場での別れ際弓槻先生は、白坂さんに幾つかのことを命令した</p><p>判っていると思うけれどあなたがもう処女ではないということは、誰にも言ってはダメよ今日は一日、今まで通りに学校生活を送りなさい</p><p>今まで通りですか</p><p>当たり前でしょあなたの様子が変だと、クラスの子や遠藤くんが不審に思うでしょ昨日までと同じ日常を演じなさい</p><p>それから一つ、賭けをしましょうか</p><p>先生の口が歪む</p><p>また何か、悪巧みを思いついたらしい</p><p>賭け、ですか</p><p>そうよ今日、遠藤くんは吉田くんと暴力事件の日以来に会うのよね</p><p>オレは、昨日は教室に行っていない遠藤とは、顔を合わせなかった</p><p>もし、今日、遠藤くんが吉田くんに暴力を振るわなかったなら今日はもう、吉田くんとセックスしなくていいわ</p><p>でももし、遠藤くんが吉田くんに暴力を振るった場合は遠藤くんが吉田くんを叩いた数だけ、あなたは吉田くんに犯されなさい</p><p>白坂さんの眼に、また涙が溜まる</p><p>白坂さん、判ったの</p><p>いい返事ねそうそう、授業が終わったら、あなたと吉田くんは教室に残っていなさいいいわね</p><p>はい、判りました</p><p>ああそうだ、吉田くんあなたの口座は調べている時間が無かったから、直接持ってきたわはい、これ</p><p>先生はそう言って、オレに茶封筒を差し出した</p><p>本来なら、あなたにはお金を払ってもらいたいところだけどあなたの言動は、あたしをとっても楽しませてくれているからこれまでのセックス代、三万四千円入っているわ</p><p>え、ええっと</p><p>白坂さんが見ている</p><p>オレを侮蔑の眼で</p><p>う、受け取れません</p><p>いいから、持ってなさい白坂さんとのことで使えばいいわホテル代とかね</p><p>先生はふふふと笑って、オレのポケットに封筒をねじ入れた</p><p>そうそう、もう一つ忘れていたわこれ、二人に克子から</p><p>そう言って先生は、車の助手席から二つの包みを取り出した</p><p>な、何です</p><p>お弁当よ二人とも、お昼の用意をしていないでしょあの子が気を利かせて用意してくれたのよ</p><p>お弁当</p><p>な、何て気の利く人なんだ</p><p>克子さんて、いい人なんだか悪い人なんだか、全然判らない</p><p>オレは、震える手で包みを受け取る</p><p>じゃあ、また後でホームルームで会いましょう</p><p>そう言って弓槻先生は立ち去ち去ろうとする</p><p>ふと、立ち止まって白坂さんに近寄る</p><p>先生の接近に怯える白坂さんの匂いを、くんくんと嗅ぐような仕草をして</p><p>白坂さん、あなた臭いわよ男の精液の匂いが、ぷんぷんするわ</p><p>屈辱に耐える、白坂さん</p><p>弓槻先生は、はははと笑いながら去って行った</p><p>教職員用の駐車場には、オレと白坂さんだけが取り残される</p><p>くっこんな物ッ</p><p>白坂さんは、弁当の包みをジッと見てそれを振り上げて、地面に叩き付けようとしたッ</p><p>ダメだよ白坂さんッ</p><p>オレの声に、白坂さんの手が止まる</p><p>きっと弓槻先生、チェックしてるよオレたちが、ちゃんと克子さんのお弁当を食べるかどうか</p><p>校内に張り巡らされている監視カメラのことは、言わなかった</p><p>それでも白坂さんは、弓槻先生ならきっと確認するだろうということは判ってくれたらしい</p><p>白坂さんの眼がオレを見る</p><p>厳しい眼怒りの眼</p><p>吉田くん、あなたは何なのよッ</p><p>お、オレは</p><p>あんな先生の手先になって恥ずかしいとは思わないのッあたしに、あんな酷いことをしてっ</p><p>白坂さんの全ての怒りがオレに向けられる</p><p>嘘つきキチガイ卑怯者ヘンタイ</p><p>オレの胸を突き飛ばすッ</p><p>オレは、お尻から地面に倒れた</p><p>あんたなんか、あんたなんか大ッ嫌いよッ</p><p>白坂さんは、小走りで校舎へ向かう</p><p>追っかける、オレ</p><p>白坂さんは局部に鈍痛がするのだろう</p><p>ガニマタで、よたよたとしか歩けない</p><p>だから、すぐに追いついた</p><p>白坂さんのその後ろをオレは歩く</p><p>朝の七時過ぎの、校舎の裏</p><p>誰もいない通りかかる生徒はいない</p><p>付いてこないでッ</p><p>だ、だってお、同じクラスじゃないかッ</p><p>あたしに話し掛けないでよっ</p><p>白坂さんの憎しみの眼</p><p>激しい憎悪の視線ががオレを貫く</p><p>な、なんでそんな眼でオレを見るんだよッッ</p><p>オレは、笑っている白坂さんが好きだった</p><p>オレは、白坂雪乃の笑顔が好きだった</p><p>なのに、なんでこんなことに</p><p>オレの心が破裂するッ</p><p>し、白坂さんお、オレは、白坂さんのことが好きなんだッに、入学した時から、ずっとずっと好きだったんだ</p><p>だけどオレの告白にも、白坂さんの眼は、憎しみの光を放つままで</p><p>ふざけないでよ冗談じゃない冗談じゃないわッ</p><p>ほ、本当だう、嘘じゃないし、白坂さんが好きだお、オレ、ずっと白坂さんのことを見ていたんだッ</p><p>馬鹿なこと言わないでッあなたがあたしの何を知っているのよあなた、あたしのことなんか何も知らないじゃない</p><p>お、オレ白坂さんの顔が好きだ白坂さんの身体が好きだ白坂さんの声が好きだみんなみんな大好きなんだッ</p><p>あたしは嫌いよッあなたなんか大ッ嫌いッッ</p><p>し、白坂さんだってまだ、お、オレのこと、な、何も知らないじゃないかッ</p><p>知りたくないわよッあなたのことなんか、あたしこれっぽっちも知りたくないあたしをレイプした男のことなんてばかぁ死んじゃえあたし、初めてはケンジにあげるって決めてたのにあたしを抱いていいのも、ケンジだけッあなたじゃないッあなたじゃないのにぃぃッッ</p><p>白坂、雪乃</p><p>あたし、ケンジを裏切りたくない裏切りたくなかったのにあなた、あたしのことを何度も犯したッ何度も、あたしの中に出したじゃないッ死んじゃえあなたなんか、死んじゃえばいいのよッ</p><p>ゆ、雪乃ッ</p><p>名前で呼ぶな、馬鹿ぁあたしを雪乃って呼んでいいのはケンジだけなのあたしにキスしていいのも、抱き締めていいのも、ケンジだけなのよあなたじゃないあなたみたいな卑怯な人に</p><p>白坂さんがまた、泣く</p><p>涙が一気にわーっと零れる</p><p>弓槻先生という恐怖の存在がいなくなった今耐えていた感情が、一気に崩れる</p><p>うるさいうるさいうるさい黙りなさいよっ黙れっ一生あたしの側に近寄らないでどっかへ消えてあなたなんかどっかで野垂れ死ねばいいのよッヘンタイヘンタイヘンタイ</p><p>もう、ダメなんだって悟った</p><p>白坂さんは、は一生オレを許さないだろう</p><p>一生オレは憎み、嫌い続けるだろう</p><p>いいさ、それならそれで</p><p>オレは、もう腹をくくった</p><p>それならいい</p><p>もうサイテイのクソ野郎でいい</p><p>人間のクズでいい</p><p>それでも、白坂雪乃は誰にもやらない</p><p>彼女の心が手に入らないのなら、せめてこの肉体だけでもオレのものにする</p><p>オレだけのものに</p><p>ゼッタイに、ゼッタイに</p><p>え、遠藤に言うぞ</p><p>白坂さんの瞳が、ハッと大きく開く</p><p>え、遠藤に教えてやるし、白坂さんは、え、遠藤のためにオレに処女を捧げたってせ、先生から、写真も借りてくるあ、あいつに見せてやる</p><p>オレは脅迫していた</p><p>初恋の少女を</p><p>世界で一番好きな女の子を</p><p>ケンジには何も言わないでケンジには全部内緒にしてお、お願いします</p><p>白坂さんの眼から、怒りの炎が消えた</p><p>そこにいるのは、ただの怯えた可哀想な女の子</p><p>十六歳の</p><p>そ、そういうことは、ち、ちゃんとオレの眼を見て、お、お願いしろよこ、心を込めてッ</p><p>白坂さんが、オレに振り向く</p><p>泣きべそ顔キュートな顔ああ、彼女を泣かせるのは爽快な気分がする</p><p>これからずっと、彼女を泣かせてやる</p><p>ずっと、ずっと</p><p>お願いお願いします</p><p>白坂さんがオレに深々と頭を下げる</p><p>簡単には約束してやらない</p><p>ちょっと意地悪してやるッ</p><p>じ、じゃあい、いつでもオレに、せ、セックスさせるか</p><p>ビクッとする、白坂さん</p><p>震えている</p><p>憔悴した、あきらめの瞳</p><p>わ、判ったわ</p><p>も、もっとちゃんとき、きちんと、ぐ、具体的に答えろ</p><p>さっきのカー・セックスの時の弓槻先生を思い出して、白坂さんに命令する</p><p>ゆ、雪乃は、いつでも、吉田くんがしたい時に、セックスセックスしますしますしますから</p><p>し、白坂さんは、お、オレの何なの</p><p>お、オレ専用の何</p><p>ば、売春婦です</p><p>ち、ちゃんとはっきり言えよっ</p><p>白坂雪乃は、吉田くん専用の売春婦ですっ</p><p>また、泣いている</p><p>白坂さん泣いている</p><p>あはははは</p><p>白坂さんを屈服させるのは、楽しい</p><p>彼女の泣く顔を見るのは、楽しい</p><p>本当に、楽しい</p><p>いいぜそんなら遠藤には秘密にしておいてやる</p><p>笑いが笑いが止まらなかった</p><p>最低最低よ、あなた</p><p>白坂さんの蔑みの言葉さえ、今は嬉しい</p><p>なぜなら、それは白坂さんがオレを見ているからこその言葉だから</p><p>白坂さんが、オレを見ている</p><p>泣き顔で、オレを見てくれている</p><p>どんな理由であれ憎悪の眼であろうと、嫌悪の眼であろうと</p><p>白坂さんが、オレだけを見てくれればオレは、満足だ</p><p>そのまま、無言で教室へ向かった</p><p>前を白坂さん</p><p>オレは後ろから付いていく</p><p>白坂さんは、本当に処女喪失のせいで股間が痛いらしい</p><p>時々止まって休む</p><p>それから時々パンツが気になるようで、やたらとお尻に手を添える</p><p>その可愛いお尻を、オレは散々、視姦した</p><p>普段は使われていない裏階段から、校舎の中へ</p><p>階段を昇る途中白坂さんのスカートの下、太ももに白い液がつつーと垂れた</p><p>そうかオレの精液が垂れてきてて</p><p>白坂さんはそれを気にして、お尻を押さえていたんだ</p><p>白坂さんは、ポケットからティッシュを出して、急いで太ももの白濁液を拭おうとする</p><p>み、見せろよ</p><p>オレは後ろから白坂さんに命令した</p><p>す、スカートをめくって、ぱ、パンツを見せろ</p><p>嫌よ</p><p>は、早くッ</p><p>誰か来るわっ</p><p>だ、誰も来ないっ</p><p>近くに人影はない足音もない</p><p>階段のオレより高い位置にいる白坂さん</p><p>や、やれよッば、売春婦</p><p>つーと流れる、白坂さんの涙</p><p>彼女は無言で、ゆっくりとスカートをまくり上げるッ</p><p>今朝、克子さんに貰った水色のシルクのパンティが現れるッ</p><p>パンティの秘部が濡れていた</p><p>割れ目から垂れるオレの精液で</p><p>い、いい景色だ</p><p>オレは、わざとイヤらしく感想を述べた</p><p>へ、ヘンタイ死んじゃえ</p><p>涙目の白坂さんが、ぽつりと呟く</p><p>何でよ何であたし、こんな目に</p><p>この女の体の中に、オレの精液がたっぷり入っている</p><p>これは、オレの女だ</p><p>オレの物にするんだ</p><p>こんなことが、いつまで続くの</p><p>階段の上に大粒の涙が弾けた</p><p>今日もギリギリで書き上がった</p><p>毎日、綱渡りです</p><p>白坂さんは、本心ではまだ全然屈服していません</p><p>隙を見せたら噛み付く女ですからこの人は</p><p>しかし先生は酷い人だ</p><p>17．壊れた、日常</p><p>朝七時二十分</p><p>教室には、まだ誰もいなかった</p><p>朝練のある連中は、まだ戻って来れる時間じゃないし一般の生徒が登校してくるまでには、まだ間がある</p><p>二人っきりの教室</p><p>白坂さんは、自分の席に座っている</p><p>窓から２列目の前から３つめの席光に溢れた、明るい座席</p><p>彼女は携帯を取り出して、さっきから何やらゴソゴソやっている</p><p>夕べのうちに、遠藤から来たメールでも読んでいるのだろうか</p><p>オレも、自分の席に座っている</p><p>オレの席は廊下側の壁際、前から４つめ光の当たらない、暗い座席</p><p>教室の入り口からは、死角になっている</p><p>元々、クラスの中では影の薄いオレだ</p><p>他の生徒たちから、存在を忘れられることも多い</p><p>そんな影の席から、オレは朝の光を浴びた白坂さんの姿を眺めていた</p><p>いつものように</p><p>オレが白坂さんを見ているいつもの角度</p><p>いつもの、制服姿の白坂さん</p><p>でももう、違う</p><p>あそこにいるのはオレ専用の売春婦</p><p>少なくても今週いっぱいは、あの身体を自由に出来る</p><p>頭の中で、白坂さんの裸を思い出す</p><p>あの制服の下にあの、おっぱいがある</p><p>ピンクの乳首がある</p><p>可愛いお腹が</p><p>そして締まりの良い、処女を失ったばかりの蜜壷が</p><p>オレは、その全てを知っている</p><p>眼で、それを確認した</p><p>手で、それを触った</p><p>そしてペニスで彼女を犯した</p><p>オレは、知っているっ</p><p>遠藤が知らない白坂さんの肉体の全てを</p><p>こっちを見ないでニタニタして笑わないで気持ち悪いわっ</p><p>白坂さんが、オレにそう言った</p><p>オレそんな風に彼女を見ていました</p><p>うん、見ていたなあ相当、邪なイヤらしい眼で</p><p>だけど好きな女の子から、真っ正面に嫌悪の言葉を浴びせられるのは、やっぱりショックだ</p><p>ご、ごめんごめんなさい</p><p>謝ってしまった後で、気が付く</p><p>あっもっと、強気な態度で出れば良かったかも</p><p>オレ、さっき白坂さんを酷い言葉で脅迫したばかりなのに</p><p>白坂さんの方を見ると、彼女も驚いたのか、ぽかんとした顔をしている</p><p>だっ、ダメだもっと、ガツンと強いオトコでいなくちゃ</p><p>白坂さんは、オレ専用の売春婦なんだぞっ</p><p>だけど次に続ける言葉が出てこない</p><p>うわわわ何か、気まずい空気が教室の中を漂う</p><p>ええっと</p><p>こういう時弓槻先生なら、白坂さんに強ダメージを与えるような厳しいセリフをさらっと言うんだろうけど</p><p>と、困っていた所へ廊下からこちらへやって来る足音が聞こえてきた</p><p>女生徒が二人オレたちの教室の中に入ってくる</p><p>お早う、白坂さん早いのねっ</p><p>お早う、雪乃</p><p>二人目の少女</p><p>それは、山峰さんだった</p><p>うちのクラス委員の女の委員長(オレもそうだけど)で、スラッとした体型の陸上部員</p><p>そうだ、弓槻先生が言ってたっけ</p><p>山峰さんは、白坂さんの親戚だって</p><p>あっお早う、荻野さん山峰さんも</p><p>山峰さんは、白坂さんのことを名前で雪乃と呼ぶ</p><p>なのに白坂さんは、山峰さんと名字で</p><p>何か意味があるのだろうか</p><p>山峰さんは、そのまま自分の席に着く</p><p>荻野さんは白坂さんに親しげに話し掛けた</p><p>珍しくない白坂さんは、いつも七時四十分のバスでしょ</p><p>そうなんだけど今日は、ちょっと早く目が覚めちゃって</p><p>それで、こんな時間に教室に着いちゃったの</p><p>うん誰か来てるかなぁって思ったんだけど朝練の子とか</p><p>馬鹿ね部活の子は、もう少ししないと来ないわよ</p><p>すごいなあ白坂さんは</p><p>さっきまで絶望のドン底みたいな顔をして泣いていたのに</p><p>クラスメイトの前では、いつも通りの笑顔の可愛い美少女に戻っている</p><p>そういう荻野さんたちは朝練じゃなかったの</p><p>ああ、あたしたちはいつもより早く上がらせて貰ったのちょっと、体調がね</p><p>えっ荻野さん、具合でも悪いの</p><p>違うわよあの日よちょっとキツいの四日目だから、量は少ないんだけど恵美は違うんだけど、あたし一人じゃ恥ずかしいから一緒に連れて来ちゃった</p><p>あ、あの日ってせ、生理かっ</p><p>オレは、思わずイスをガタンと鳴らしてしまったっ</p><p>えっ吉田くん、そこに居たの</p><p>あわわわや、やっぱり、オレの存在に気付いていなかったのね</p><p>ええっとどどど、どうしよう</p><p>それ、どうしたのよっ、吉田くん</p><p>へ</p><p>今まで自分の席に座ったま、黙り込んでいた山峰さんがオレの顔を見るなり、大きな声を上げた</p><p>な、何</p><p>何じゃないわよっどうしたの、その顔</p><p>オレは一昨日、遠藤に屋上で殴られて内出血したところが青痣になってるし、擦り傷はあるし、目の上は腫れているしとんでもない顔になっているんだった</p><p>痛いのが当たり前になっていて、感覚がすっかり麻痺してた</p><p>ていうか、夕べからずっとアドレナリンが出まくってたから、顔の傷も全然痛まなかったんだけど</p><p>やっぱりこれスゴイことになっているんだよなあ</p><p>い、い、い、いや、あのこれは</p><p>山峰さんの後ろで、白坂さんが必死な顔をしている</p><p>胸で両手を合わせて、オレに頭を下げる</p><p>判ってるよ</p><p>遠藤のことは言わない言うわけがない</p><p>ちょ、ちょっと、い、家で、か、階段から落ちたんだよッ</p><p>我ながら酷い言い訳だ</p><p>しかし、とっさに出たのはそんな言葉だけだった</p><p>ところが、山峰さんは</p><p>そんなのどうでもいいからっ</p><p>はいっ</p><p>吉田くん、鼻の周り血だらけよっ気付いてないのっ</p><p>は、鼻</p><p>あっさっき、弓槻先生に革靴で蹴られた思い切り</p><p>それで、鼻血がドバッって出たから、手でゴシゴシやってティッシュを詰めて</p><p>どうにか血が止まったと思ったから、そのまんまにしてたんだけど</p><p>そういえば、あれから一回も鏡で顔を見ていない</p><p>もしかしてオレ、今の今までずっと血まみれの顔だった</p><p>鼻の周りを血で真っ赤にしたまんま、白坂さんを脅してた</p><p>血まみれのまんま、教室まで来ちゃってたわけ</p><p>えっ何で、弓槻先生も白坂さんも教えてくれないの</p><p>オレもしかして、嫌われてる</p><p>そりゃ嫌われてるよな、多分</p><p>そんなどうでもいいことが、頭の中をぐるぐる駆け巡る</p><p>いいからっ、早く保健室に行きましょうっ</p><p>山峰さんが、オレの腕を取って引っ張る</p><p>さあ、早くっ</p><p>そのまま白坂さんともう一人の女の子が驚いた顔をしている中</p><p>オレは、山峰さんに保健室まで連行された</p><p>しかし朝のこの時間だ</p><p>保険の先生は、まだ来ていなかった</p><p>保健室は、鍵が掛かったままになっている</p><p>仕方ないなぁ吉田くん、すぐ戻って来るから、ここで待っていて</p><p>絶対にここから動かないでねっ</p><p>そして、山峰さんはバサバサとスカートを翻して、走っていく</p><p>その後ろ姿背が高くて、均整の取れた骨格</p><p>陸上部員の彼女のフォームは、とても綺麗だった</p><p>数分後、山峰さんは戻ってきた</p><p>ハァハァと荒い息で</p><p>部室から救急箱を持って来たわっ</p><p>山峰さん運動部の部室棟まで行ってくれたんだ</p><p>オレのために</p><p>彼女はパコンとプラスチックの救急箱を開けて、消毒液と綿を取り出す</p><p>廊下の隅にぺたりと座り込んで彼女はオレの傷を拭いてくれる</p><p>や、山峰さんき、気持ち悪くないのっ</p><p>お、オレのき、傷とかにさ、触って</p><p>山峰さんの切れ長の瞳がクッと笑った</p><p>まあ気持ち悪いって言えば、そうなのかもしないけれどねあたし、慣れてるから</p><p>な、慣れてる</p><p>うんうちの部は、みんなよく転んでケガをするからこういう治療は、慣れているのよ</p><p>山峰さんはニコッと笑って、治療を続けてくれる</p><p>彼女の手が、オレの顔に触れている</p><p>か、身体が近い</p><p>床に座り込んでいるオレのすぐ前に、彼女は膝立ちになっている</p><p>山峰さんの胸がオレの目の前にある</p><p>白坂さんより、平たい胸</p><p>ついつい比較してしまう</p><p>でも、スポーツ少女らしい、スラッとしたプロポーションこれはこれで、なかなか魅力的だ</p><p>スカートの下のには、カモシカの様な脚がスッと伸びている</p><p>うん、これでいいわ</p><p>山峰さんは、傷に絆創膏まで貼ってくれた</p><p>あ、ありがとう</p><p>オレは、素直にお礼を言う</p><p>全然、知らなかった</p><p>山峰さんて、こんなに良い人だったんだ</p><p>ねえ吉田くん</p><p>救急箱を片付けながら山峰さんが言った</p><p>あたしのお父さんの会社にね、ボクシングをやっている人がいるのね</p><p>ぼ、ボクシング</p><p>それでねあたしも何度か、ボクシングの試合を観に行ったことがあるんだけど</p><p>な何を言いたいんだ</p><p>吉田くんのその傷さっきは階段から落ちたとか言ってたけど、違うでしょ</p><p>山峰さん</p><p>それ誰かに殴られた傷でしょう</p><p>切れ長の一重の眼山峰さんの綺麗な瞳が、ジッとオレを見ている</p><p>こ、こ、これはほ、本当に、階段から落ちた傷、なんだう、嘘じゃない、ほ、本当だから</p><p>オレはそう言うしかなかった</p><p>オレは、守らないといけない</p><p>白坂さんとの約束を</p><p>そう吉田くんが言うんだから、きっとそうなのね判ったわでも、もし、あたしが相談に乗れることがあったら、何でも言ってね</p><p>黒髪ボブカットのスポーツ少女</p><p>山峰さんは、そう言ってオレに微笑んでくれた</p><p>本当に、良い人なんだ</p><p>救急箱を部室に戻しに行く山峰さんにお礼を言ってオレは一人で教室に戻った</p><p>時間は、八時を少し過ぎている</p><p>教室には、大分生徒の数が増えていた</p><p>白坂さんは自分の席に座ったまま、友達の女の子と話している</p><p>遠藤はいない</p><p>野球部の一年生は朝練の後片付けがあるから、いつもホームルームのギリギリに教室へ飛び込んでくるのだ</p><p>でもさぁ、遠藤くん、スゴイよねぇ今度の試合、レギュラー決まったんでしょ夕べ、部室棟の前で一年生部員全員で大騒ぎしてたのよ</p><p>富沢という名前のテニス部の女の子が、白坂さんにそう話した</p><p>うんそうみたいねあたしも、メールを貰ったわ</p><p>そうかさっき、白坂さんが見ていたメールは</p><p>えーっ、まだ直接聞いてないの遠藤くん、すっごい喜んでたから、すぐに白坂さんに電話すると思ったのに</p><p>いや、実際にそうしたんだろう</p><p>遠藤のやつは、夕べ自分の誇らしいニュースを知らせようと、白坂さんに電話したに違いない</p><p>だけど何度掛けても、白坂さんが電話に出ないからそれで、メールを</p><p>思い出した</p><p>昨日、白坂さんの処女を奪った時</p><p>神妙な顔をしてコーチの話を聞いている遠藤の姿をスクリーンで見たっ</p><p>あの時か遠藤のレギュラー入りが決まったのは</p><p>その同じ時間白坂さんは、オレに処女を貫かれていたッッ</p><p>暗い笑いが、オレの心に浮かぶ</p><p>ああ何か、急に眠くなってきた身体が重い</p><p>そう言えば、昨日から今朝にかけては何度も射精したし</p><p>先生の怪しい薬の力があったとしても実際、相当体力を奪われてるし</p><p>あ腫れた顔も、何だかじんじん痛くなってきた</p><p>オレは、机に突っ伏して眼を閉じた</p><p>始業のベルが鳴っている</p><p>ハッとして、眼を覚ました</p><p>いつのまにか、教室の中は生徒で溢れている</p><p>遠藤もいた</p><p>オレが眠っている間に、教室に入ってきたに違いない</p><p>遠藤は傷だらけのオレの顔を見ると、不快そうな表情をした</p><p>まるでお前なんか見たくない、教室から出て行けと言わんばかりの顔だった</p><p>こいつはオレを殴ったことを少しも悪いと思っていない</p><p>ゲス野郎め</p><p>何人かの生徒が、オレの絆創膏だらけの顔を不思議そうに見ている</p><p>が誰もオレに話し掛けては来ない</p><p>オレが、じろじろ見てくるやつをギッと睨むとそいつらは、スッと目をそらすだけ</p><p>それが現実</p><p>このクラスの中でのオレの立場というやつ</p><p>教室に弓槻先生が入ってくる</p><p>背の高い先生が教卓に立つ</p><p>長い黒髪、黒眼鏡</p><p>痩せた身体、白い肌</p><p>冷たい美貌の女教師</p><p>白坂さんと、一晩ずっとこの人の家に居たなんてまるで夢のようだ</p><p>おはよう、みなさん</p><p>弓槻先生は、淡々と今朝の連絡事項を告げた</p><p>最後に、遠藤に話し掛ける</p><p>ところで、遠藤くん先生との約束はちゃんと守っている白坂さんにキスしたりしていないでしょうねっ</p><p>してないですよ昨日の今日で、するわけないでしょう</p><p>ちょっと怒り気味に先生に答える、遠藤</p><p>教室の中からは、クスクスと笑い声が起きる</p><p>白坂さんも、どうちゃんと、処女を守っている</p><p>暗い顔の白坂さん</p><p>クラスのやつらはその戸惑いの表情を、白坂さんが恥じらっているものと勘違いする</p><p>白坂さんは、ずっとずっと綺麗な身体ですよーんッ</p><p>遠藤が、手を出せないんならねッ</p><p>お調子者の小林と大宮が、大声でそんなことをはやし立てた</p><p>ワッと笑い声が起きる</p><p>それで白坂さんの返答は、何となくうやむやとなる</p><p>まあ、必ずしも遠藤くんが白坂さんの初めての相手になるとは限らないわよ白坂さんが、他の男の子と浮気しちゃうかもしれないし</p><p>弓槻先生が嘲るような笑顔で、そんなことを言った</p><p>まっさかぁ、白坂さんに限って</p><p>白坂さんて一途だもんねぇ</p><p>遠藤くん、カッコイイし</p><p>女子の小声でのお喋りが、あちこちから聞こえる</p><p>先生それはどういう意味ですかっ</p><p>遠藤がドンと大きな音を立てて立ち上がる</p><p>激しい目で、弓槻先生に強く抗議した</p><p>オレのことは、何を言われても構わないですけど雪乃を馬鹿にするようなことを言わないで下さいッ例え冗談でも、許せませんッ</p><p>遠藤マジで怒っている</p><p>遠藤くん、カッコイイ</p><p>偉い、あんたは偉い彼氏の鏡だ</p><p>これは、小林と大宮の発言</p><p>あら、気に障ったのなら謝るわ</p><p>女教師は、フフンと笑う</p><p>そうね、白坂さんみたいな純真な女の子が、浮気なんてするわけないものね</p><p>挑発的な微笑み</p><p>遠藤の顔がピクッと歪む</p><p>一触即発の雰囲気</p><p>もう、先生、いい加減にして下さいっ遠藤くんも座って、ねっ</p><p>クラス委員の山峰さんが立ち上がって、二人を調停する</p><p>不承不承ながら遠藤は席についた</p><p>では、みなさん今日も楽しい一日を過ごしてねっ</p><p>女教師は楽しげにそう言うとスッと教室から出て行った</p><p>なあに、あれあの先生、やっぱり頭がおかしいんじゃないの</p><p>うん、ちょっと酷すぎるよね他の先生に相談する</p><p>もう少し様子を見てからにしようよまだ担任が代わってから二日目だし</p><p>そっかでも、こういうのってセクハラだよね</p><p>女の先生の場合でも、セクハラになるの</p><p>うーん、よく判んないな</p><p>でも、とりあえず、イジメじゃない差別じゃない</p><p>白坂さん、気にしちゃダメだよ</p><p>うん白坂さんの純愛は、あたしたちみんなが知っているからねっ</p><p>クラスメイトの女の子たちが、次々に白坂さんを励ます</p><p>うんみんな、ありがとう</p><p>白坂さんは、笑顔で友人たちに礼を言う</p><p>白坂雪乃は、もう処女では無い</p><p>白坂雪乃は、恋人ではない男とセックスしている</p><p>このクラスの中で、オレだけが白坂さんの真実をしっている</p><p>白坂さんの生身の肉体の感触を知っている</p><p>オレだけが</p><p>午前中の授業はほとんど寝ていた</p><p>仕方がない、オレはとにかく眠かったのだ</p><p>三時間目の数学の授業中にふと目を覚ますと白坂さんも相当疲れているのだろう、うつらうつらと居眠りしているのが見えた</p><p>あの優等生の、白坂さんが</p><p>ははっオレと一緒だね、白坂さんっ</p><p>昼休みになった</p><p>雪乃、弁当、どっかに食べに行く天気がいいから、屋上とか行こうか</p><p>えー、ここでいいよ教室で食べようケンジのお弁当箱、こっちに持っておいでよ</p><p>遠藤と白坂さんの恋人同士の会話</p><p>白坂さんはすっかりいつもの笑顔に戻っている</p><p>無理に作り笑顔をしているのか、遠藤と一緒にいるのが本当に嬉しいのかそれは、オレには判らない</p><p>えーっ、屋上行こうぜここだと、みんな居るしさぁ</p><p>朝の先生との対決で、クラスメイトの二人への関心が高まっている</p><p>卒業まで、キスもセックスもしないことを条件に、先生公認のカップルとなった二人だし</p><p>いいじゃない、みんなに見せつけてあげましょうよっ</p><p>笑う白坂さん可愛らしい笑顔</p><p>そんなら、ここでもいいけどさ</p><p>遠藤は照れて白坂さんの机に、自分の弁当箱を持って来る</p><p>オレは白坂さんが屋上に行きたくない本当の理由を知っている</p><p>今日午前中ずっと、白坂さんは自分の席に座りっぱなしだ</p><p>トイレすら行っていない</p><p>つまり白坂さんは、処女喪失の鈍痛でガニマタで歩く姿を遠藤に見られたくないんだろう</p><p>おそらく今彼女のスカートの中のパンティーは、垂れてきたオレの精液でベタベタになっている</p><p>本当に可愛い可愛いなあ、白坂さんは</p><p>あれっ、雪乃、今日は弁当じゃないんだ</p><p>白坂さんは、朝、弓槻先生に手渡された克子さんの包みを開いていた</p><p>他に食べる物が無いのだから仕方が無い</p><p>痛む身体で、購買まで行くわけにもいかないし</p><p>包みの中身は、サンドイッチだった</p><p>プラスチックの容器に入れられ綺麗に包装されている</p><p>うわっ、凄いなそれ、どこで買ったんだよ</p><p>克子さんの仕事は完璧だった</p><p>どっから見ても、街の大きなパン屋さんで買ったものとしか思えない</p><p>えっと駅前に新しいパン屋さんができたでしょあそこで買ったの</p><p>白坂さんが、適当な嘘を付く</p><p>へえ、あそこって朝からやっているんだ</p><p>うんそうみたいよ</p><p>あなたは今、恋人に嘘を付いています</p><p>心が痛いですか</p><p>罪悪感を感じていますか</p><p>オレも自分の席で、こっそりと包みを開ける</p><p>白坂さんと同じ物を食べていることを、他のやつに知られてはいけない</p><p>もっとも、オレに注目しているやつなんて誰もいないだろうけど</p><p>サンドイッチを一つ、食べてみる</p><p>美味い</p><p>克子さん、本当に料理が上手なんだなぁ</p><p>夕べの晩ご飯も、サンドイッチだったよな</p><p>で朝は、パンだった</p><p>そして、今またサンドイッチ</p><p>克子さんちょっと、パン好き過ぎじゃね</p><p>弓槻先生の趣味かもしれないけれど</p><p>美味しそうねっ一つ、貰っても良い</p><p>見上げると山峰さんが居た</p><p>ど、どうぞ</p><p>いただきっ</p><p>山峰さんの細い指が、端っこのサンドイッチを取って、ぱくりと食べる</p><p>うわっ、美味しい吉田くん、これ、どこのお店で買ったの</p><p>え、駅前にできた、あ、新しいパン屋あ、あそこで買った</p><p>とのあえず白坂さんの嘘をコピペする</p><p>少しノイズが出ているけど</p><p>う、うんそ、そうみたい</p><p>ってどの店のことなのか、オレは知らないんだけど</p><p>美味しかったじゃあ、これでチャラにしてあげるわねっ</p><p>な、何を</p><p>朝の救急箱のこと気にしなくていいからねっ</p><p>ああ山峰さんは</p><p>オレが朝の件で、彼女に気を遣わないようにわざわざ、自分から出向いてくれたんだ</p><p>ほんじゃあねっ</p><p>ニッと笑って山峰さんは教室から立ち去って行った</p><p>その背の高い後ろ姿をオレは見送る</p><p>こんなに優しい子だなんて知らなかった</p><p>もっともまだ入学して一月しか経っていないんだけど</p><p>ああ、ごめんね、ケンジ夕べは電話に出られなくて</p><p>耳に白坂さんと遠藤の会話が聞こえてきて、ハッと我に返る</p><p>オレ、何度も掛けたんだぞメールだって、送ったのにさ</p><p>ごめんごめん夕べは妹の勉強を見てあげてね、何か、くたびれちゃって、そのまま寝ちゃったのそれで、朝まで気付かなかったの</p><p>すらすらと嘘を並べる白坂さん</p><p>そんな可愛い笑顔で嘘がつけるんだ白坂さんは</p><p>そうだったんだじゃあ、しようがないな</p><p>あめでとう、レギュラー</p><p>へへへレギュラーって行っても、取りあえず次の練習試合に出して貰えることがせ決まったってだけなんだけどな</p><p>でも、スゴイよ一年生で一人だけでしょ試合はいつなの</p><p>五月の一日うちの学校に西高のチームが来ることになっているんだ</p><p>観に行くよ応援するから</p><p>うん頼むよ</p><p>五月一日頭の中にメモをする</p><p>それでさ雪乃、明日の土曜日は部の練習が早く終わるんだけどさあ、</p><p>そうなの</p><p>うん監督が何か用があるんだってだからさ、夕方、ちょっと港公園の方とか行ってみないか</p><p>それはデートの誘いか</p><p>そ、そうだねうん、いいよそうしよう</p><p>へえあの二人、明日の土曜日、デートするんだ</p><p>白坂さん、そんなに簡単に約束していいの</p><p>君は、オレ専用の売春婦なんだぜこの一週間は</p><p>よかったオレ、ゴールデンウィークは、ずっと野球部の合宿だからさあ、明日を逃したら、しばらく雪乃と遊べないからさ</p><p>でも、全部ずっとじゃないんでしょ</p><p>ああ、合宿は四日の午前中まで五日は一日丸々休みなんだどこか、少し遠出しようか</p><p>う、うんそうだね</p><p>いっそのこと四日から出掛けて、一泊する</p><p>もう、ケンジ馬鹿なこと言わないでよッ</p><p>変なことはしないよ一緒に手を繋いで寝るだけ、そんならいいだろ</p><p>遠藤が、下らないことを言ってる</p><p>まあ、いいやそのプランはオレがいただくことにしよう</p><p>ゴールデンウィークには、白坂さんと一泊してやるッ</p><p>暗い笑いが、オレの中に立ち昇った</p><p>おい、ニタニタわらって、こっちを見てるんじゃねぇよッ</p><p>不意に、遠藤がオレの方を振り向いたッ</p><p>お前のことだよ吉田ッ</p><p>キツい眼で遠藤がオレを睨み付けるッ</p><p>さっきからずっと、オレと雪乃の話を盗み聞きしやがって気持ち悪いんだよッ</p><p>遠藤の大きな身体が、ズカズカとオレの方にやってくる</p><p>やめて、ケンジ</p><p>遠藤を止めようとする、白坂さん</p><p>でもその腰は椅子から上がらない</p><p>遠藤の太い腕が、オレの胸ぐらをグイッと掴み上げた</p><p>吉田ッお前、本当にいい加減にしろよなッ</p><p>教室で食事していた女生徒たちからキャッと悲鳴が起きるッ</p><p>遠藤は、その子らの眼を気にして</p><p>ちょっと顔を貸せよ屋上へ行こうぜここじゃあ、人の眼が多すぎる</p><p>オレよりも遥かに体格の良い高校球児に、胸を掴まれているオレ</p><p>とりあえず、どうにかそれだけ返事をした</p><p>ちょっとやめなさいよ、ケンジ</p><p>背後から聞こえる白坂さんの声</p><p>大丈夫だよ、雪乃すぐ戻って来るから</p><p>うわっ、ケンカか</p><p>見物しに行こうぜ</p><p>小林と大宮が、興奮してついてこようとする</p><p>ついてくんなよッケンカじゃねぇよちょっと、オレと吉田で話をするだけだ二人きりにしてくれ</p><p>遠藤はそう言って、小林たちを制した</p><p>オレと遠藤は、教室を出る</p><p>ついてくる野次馬は、一人もいない</p><p>北側の屋上は、誰もいなかった</p><p>ドアが閉まったところで、いきなり遠藤は言った</p><p>吉田お前、一昨日のこと、誰にも言ってないだろうな</p><p>な、なんのこと</p><p>オレは、思いっきりトボケてみた</p><p>お前の顔のことだよッ</p><p>やっぱり気になってたんだ</p><p>下手すりゃ、暴力事件で野球部は出場辞退だもんな</p><p>何だオレが、遠藤と白坂さんの会話を盗み聞きしてたんじゃない</p><p>遠藤もずっと、オレの方を気にしてたんだじゃないかッ</p><p>お前誰かにバラしたら、タダじゃすませないからなッ</p><p>オレはプッと吹き出した</p><p>何だよタダじゃ済ませないっての</p><p>どうする気なんだよ</p><p>何がおかしいんだよッ</p><p>おかしいよそりゃ</p><p>マジで、この学校に居られないようにしてやるからなッオレ、本気だからな</p><p>どうやって</p><p>馬鹿じゃねぇのこいつ</p><p>っていうか、馬鹿丸出しじゃん遠藤</p><p>笑ってんじゃねぇッ</p><p>仕方ないだろ笑えるんだから</p><p>お前オレのこと、ナメてんのかよッ</p><p>判った、遠藤</p><p>つまり、お前はオレを殴ったことをほんの少しでも悪かったとは思っていないんだな</p><p>謝罪する気は、まったくないんだな</p><p>それどころかこんな馬鹿げた脅迫で、オレを黙らせられると思っているんだ</p><p>オレは、ニタリと笑って遠藤に言った</p><p>な、ナメてるとしたらど、どうするつもりだよっ</p><p>遠藤の顔に怒りが迸るッ</p><p>てめぇぇぇッッ</p><p>遠藤の拳がオレの顔に迫ってくるッッ</p><p>一発</p><p>次は、腹を殴られるッ</p><p>二発</p><p>胸を強く突かれるッ</p><p>三発</p><p>壁に叩き付けられたオレを、さらに殴るッ</p><p>四発</p><p>屋上の地面に転がったオレ</p><p>身体のあちこちが痛い</p><p>遠藤は、ハァハァと肩で息している</p><p>いいかぁっオレに殴られたことは、絶対に誰にも言うなよッもし、喋ったら、こんなもんじゃ済ませねぇからなッッ</p><p>遠藤は最後に、オレの腰をガツンッと蹴った</p><p>五発目</p><p>遠くで、屋上の重い鉄のドアが閉まる音が聞こえる</p><p>屋上に転がったまま、一人取り残されたオレ</p><p>痛い動けない</p><p>でもオレの顔は笑っていた</p><p>誰もいない屋上であははは、と大きく笑った</p><p>白坂さん今日は、五回だよ</p><p>この後、五回も白坂さんを抱けるっ</p><p>抱いてやるッ</p><p>犯してやるッ</p><p>ちくしょう</p><p>今日もギリでアップです</p><p>仕事に行く電車の中で書くことも考えたのですがエロはやっぱり難しいよなあ</p><p>次話で新キャラ登場します</p><p>眼鏡っ娘で、グラマー系です</p><p>18.　四番目と五番目</p><p>ん</p><p>オレ、いつの間にか眠ってたのかな</p><p>歌が聞こえる</p><p>どこかのクラスが音楽の授業で、合唱しているらしい</p><p>へえいい学校だな、ここ</p><p>オレが、三月まで通っていた中学山奥の閉鎖された全寮制の男子校じゃ、みんな音楽の授業なんてマトモに受けてなかった</p><p>寝てるかダベってるか携帯いじくってるか</p><p>音楽の先生は定年間近のジィさんで、全然やる気が無くて</p><p>ただ毎回の授業は、名曲のCDを適当に掛けてるだけで</p><p>感想文に適当にいい曲だと思いました、良かったですとか書いておけば、それでオーケイっていうような、クソ舐めた授業だった</p><p>みんなで合唱なんて、全然しなかったよなあ</p><p>だいたい、中学の校歌だってロクに覚えてないし在校生のほとんどが知らないんじゃねえの</p><p>ホントあそこは牢獄みたいな、嫌な中学校だった</p><p>しかし、オレ何でここにいるんだろ</p><p>どうして、こんなところで寝転んでいるんだろう</p><p>ああ、青い空が拡がっているなあ</p><p>空はどこまでも青く澄んでいる</p><p>うん空の青でいっぱいのオレの視界に、ニョッキリと白い何かが侵入してくる</p><p>なんだ、この白い物体は布っぽいけど</p><p>白地の布がもわんと山みたいに膨れてる</p><p>あれはボタンか</p><p>ってもしかして、女の子の制服のブラウス</p><p>瞬間ハッキリと、意識が戻った</p><p>オレ、遠藤に殴られてあのまま、屋上でダウンしてたのかっ</p><p>するとええ、もう、午後の授業、始まっちゃってるってこと</p><p>ん、起きたの</p><p>上から声がした</p><p>この青空みたいに澄み通った綺麗な声だった</p><p>ってあれっ、オレの頭、何かふんわりしてて温かい物をに乗っかってね</p><p>こここ、これってもしかして</p><p>ひひひ、膝枕っ</p><p>オレ誰かに、膝枕してもらってるぅッッッ</p><p>オレの視界青い空と白い布地</p><p>その布地の上から、ぬーっと女性の顔が現れたっ</p><p>きききき、金髪っ</p><p>さわっと揺れる、ボリュームのある金髪の髪</p><p>金髪って言っても派手な金色ではなく、とっちかっていうと白に近い乳白色だ</p><p>自然な色じゃない</p><p>多分、薬剤で染めた色の髪</p><p>その、ふわっとしたセミロングの髪の毛の中に優しげに微笑んでいる女の顔があった</p><p>オレ屋上の床に転がっていて、この女の人に膝枕されているッ</p><p>だからオレの顔と彼女の顔は、天地が真逆になっていて</p><p>だけど逆さまになっていてもなお、この人がスゴイ美人であることは判った</p><p>彫りの深い、目鼻のくっきり際だった、フランス人形みたいな美人だ</p><p>ホント、フランス人みたいに眼が青い</p><p>え外人</p><p>いや違うッ</p><p>これはカラー・コンタクトだ</p><p>目をこらして見ると瞳の上にまん丸くコンタクトの縁が、くっきりと段を作っている</p><p>ね、大丈夫君は、ずっと気を失ってたんだよっ</p><p>染めた金髪に青いコンタクトの綺麗な女生徒</p><p>膝の上の逆さまのオレの顔を見て、のほほんと微笑んでいる</p><p>つーかオレ、こんな風な女の人の顔を下から見上げるなんて、生まれて初めてだっ</p><p>こんなことが自分に起こりうるなんて、まったく予想していなかった</p><p>というかオレを膝枕してくれるような女の人が、この世に存在しているはずがない</p><p>すなわちっこれは、夢だ</p><p>きっとオレは遠藤に殴られたまま、夢の世界にいるんだ</p><p>戸惑うオレその顔を見て、その女生徒はうふふと笑った</p><p>あ、夢じゃない</p><p>ホントに実在しているぞ、この膝枕っ</p><p>これは、もしかしてアレか</p><p>ききき、奇跡が起きたってやつか</p><p>奇跡なんだなっ</p><p>キセキーッッッかかかか、神様ぁぁッ</p><p>膝枕の主金髪の女生徒が、あんという顔をしてオレの顔を覗き込む</p><p>天地逆さまのまま、オレと彼女の眼が合うっ</p><p>これはななな、何か会話をしないといけない</p><p>とにかく、話し掛けてみようッ</p><p>だ、誰ですか</p><p>とりあえずそんな馬鹿なセリフしか、頭に浮かばなかった</p><p>んーと、あたしっ</p><p>上下逆さまの金髪女性が、長い指で自分を指さす</p><p>って他にいないだろ</p><p>オレの現在の視界空が４割で、金髪が６割なんだから</p><p>もう一度繰り返す</p><p>空が４割で、金髪が６割だ</p><p>誰だと思う</p><p>女生徒は、ふふんと悪戯な笑みを浮かべた</p><p>ったく質問に質問で返すなっての</p><p>初めて見る人なんだから他に答えようがない</p><p>じゃあ、あたしを見てどう思うどんな人なんだと思う</p><p>どんな人って</p><p>君の率直な感想を述べてみよっ</p><p>改めて、上下逆さまの女生徒をよく見てみる</p><p>すっごく美人で、とても優しそうな人だけど</p><p>染めた金髪に、ブルーのコンタクトをしていて</p><p>つまり</p><p>西洋かぶれ</p><p>金髪の女生徒は、ぷぷぷーっと大きく吹き出したっ</p><p>ぎゃはははと大きな声で笑う</p><p>お腹が、ぷるぷる震えているその振動が、膝枕されているオレの頭にも伝わってくる</p><p>何よそれ、受けるぅぅっどっから、そんな言葉が出てくるのよっ</p><p>だ、だってき、金髪で、眼が青いから</p><p>オレの答えに、女生徒はさらに大笑いした</p><p>面白い、面白いわねぇ君っ、天然なの才能あると思うよっあたしと一緒に芸人の星を目指してみようかっ</p><p>いやそんな星は目指さないです</p><p>ああーっ、もうっ</p><p>とにかくこのまま相手に膝枕してもらっている体勢ではいけない</p><p>これじゃあ、どうやってもお互いの顔が上下逆さまで、まともな会話ができない</p><p>オレは身体を起こして、彼女から離れた</p><p>クゥッさっき、遠藤に殴られた辺りが痛むッ</p><p>大丈夫</p><p>へ、平気ですっ</p><p>女生徒から１メートルばかりずりずりと離れてオレは、緑色のゴムで防水加工された屋上の床にへたり込んだ</p><p>金髪の女生徒は、オレを見てニーッと笑っている</p><p>こうして少し離れた位置から見てみると思っていたよりも、ずっと綺麗な人だって判った</p><p>逆さまの画像とは、全然美人度が違うレベル４つくらい上だ</p><p>目鼻はくっきりしているのに、とっても愛嬌のある優しい顔立ちの美人</p><p>大きな眼が素敵だけど、口も大きいな</p><p>とっても印象的な大きな口が、ムフフって感じに笑ってる</p><p>おっこの人、結構、胸が大きいんじゃないのっ</p><p>克子さんほどではないけれどボインと出てて、それでもお腹はキュッとへっこんでいる</p><p>水着になったら、すっごいだろうなあ</p><p>んどこ見てんのよぉ</p><p>あっご、ごめんなさい</p><p>ま、いいけどね別に減るものでもないし</p><p>で結局、誰なんだ</p><p>あたし奈島寧二年生だよっ</p><p>二年生先輩なんだ</p><p>な、奈島センパイな、何で、お、オレに膝枕なんて</p><p>そもそも、そこが判らない</p><p>ん判らないのっ</p><p>そ、そんなのわ、判るわけないですよっ</p><p>奈島センパイは、ヘヘーンと笑って答えた</p><p>弓槻先生に呼ばれたからに決まっているじゃないっ</p><p>ゆ、弓槻先生</p><p>あたしさ五番目なんだ</p><p>金髪青コンタクトのセンパイは、悲しげに微笑む</p><p>五番目</p><p>夕べ、先生は白坂さんを七人目と言った</p><p>ってことは、もしかすると</p><p>そうあたしは、弓槻先生の五番目の玩具なの</p><p>弓槻先生の玩具</p><p>遊び道具</p><p>階下の音楽室から、また合唱の声が聞こえてくる</p><p>ゆ、弓槻先生がな、何て</p><p>合唱の声の中オレは、思い切ってセンパイに尋ねてみた</p><p>ん昼休みに弓槻先生に呼び出されてねそれで、屋上に君が倒れているから、介抱して面倒を見てやれって、言われたのそんだけあっ、面倒を見ろったって、エッチなことをしてやれとは言われてないからねっ</p><p>いやそりゃ、そうでしょうげど</p><p>あれ、でも今って、授業中だよな</p><p>休み時間や放課後なら、もっと学校中ガヤガヤしているし</p><p>音楽の授業の合唱だけが、こんなにはっきりと聞こえてきてるんだから</p><p>せ、センパイ、ご、五時間目の授業は</p><p>そう尋ねるオレの顔を見てセンパイは、またけらけらと笑った</p><p>もおっ、今は六時間目だよ君は、五時間目は丸々眠ってたんだからっ</p><p>あそうなんだ</p><p>じ、じゃあ、せ、センパイはひ、昼休みからずっと、お、オレを膝枕しててくれたんですかっ</p><p>うんそうだね</p><p>ご、午後の授業で、出なくてもいいんですかっ</p><p>また奈島センパイの顔が、さみしくなる</p><p>いいのよあたしはさぁあたしは、この高校では札付きの不良ムスメってことになっているから</p><p>不良ムスメ</p><p>確かに金髪に染めた頭髪やブルーのカラー・コンタクトは、不良っぽい要素を感じさせている</p><p>だけど、こうして話をしてみると奈島センパイは、全然不良っぽくない</p><p>まるで、人なつっこい子犬みたいに親しみやすくて</p><p>その上、とっても優しくて</p><p>まあ、そんなことは君は別に気にしなくてもいいんだよっ</p><p>で、でも</p><p>あたしねダブってんの本当なら三年生なんだけど、今年もう一回二年生をやってるのだからねもう、いいのっ</p><p>ダブってる</p><p>留年して、二年生をもう一度繰り返している</p><p>去年さ、ちょっと出席日数が足りなくてねあ、ちょっとどころじゃないか二学期の途中から三学期まで、あたし、ずーっと休んじゃったからっ</p><p>病気療養</p><p>大きなケガをした</p><p>いいや違う</p><p>そ、それってゆ、弓槻先生のせいですかっ</p><p>センパイは、フフッと力なく笑った</p><p>半分はねでも、もう半分は自分のせいだから留年したことについては、あたし、弓槻先生を恨んだりしていないよっこれは、あたしが自分で決めたことだから</p><p>奈島センパイは、そう言った</p><p>音楽室から、また合唱の声が響いてくる</p><p>さっきとは違う別の曲</p><p>あ、あたしこの歌、大好きなんだっメンデルスゾーンの歌の翼</p><p>また奈島センパイの顔が、コロッと笑顔に戻る</p><p>何て、表情の豊かな人なんだろう</p><p>この歌、もう随分歌ってないなぁ</p><p>何かを懐かしむかのようにセンパイは呟いた</p><p>あたしさ、合唱部だったんだよね一年前まで</p><p>今は、違う</p><p>退部しなくてはいけないようなことが起きたんだ</p><p>きっと、その影に弓槻先生の姿がある</p><p>あたしも、一緒に歌っちゃおうかな他の子の歌声に紛れ込んじゃえば、あたしがここで歌ってても誰にもバレないよねっ</p><p>奈島センパイは眼を輝かせて、オレに尋ねた</p><p>た、多分</p><p>じゃあいいやっ、歌っちゃえっ</p><p>奈島センパイの歌声</p><p>オレは正直こんな歌は知らなかった</p><p>オレの中学では習っていない</p><p>っていうか、習っていたとしても覚えていない</p><p>初めて聞くも同然の歌だった</p><p>だけど奈島センパイの歌声は、素晴らしかった</p><p>たくさんの生徒の合唱の声に合わせているはずなのにセンパイの声だけが、一際くっきりと明瞭に浮かび上がって聞こえる</p><p>この青空みたいに透き通る綺麗な歌声だった</p><p>この人すっごく真面目に合唱部をやっていたんだ</p><p>それがよく、判った</p><p>そしてそんなに一生懸命やっていた合唱部を</p><p>この人は辞めなければいけなかった</p><p>やがて歌は終わった</p><p>しばらく歌ってないと、やっぱりダメだねっ全然声が出ないやっ</p><p>そ、そんなことないですっお、オレ、感動しましたっ</p><p>そお</p><p>なら、良かったっ</p><p>金髪のセンパイは、へへへと笑った</p><p>屈託のない笑顔</p><p>この人のどこが不良なんだ</p><p>そりゃ、見た目は金髪で眼が青くて元から西洋人っぽい派手な顔立ちだから、それが妙にマッチしてるけれど</p><p>全然、不良じゃない可愛い人じゃないかっ</p><p>ごめんね</p><p>え、えっ</p><p>センパイは静かにオレに話し出す</p><p>今日はただの顔合わせだから、こんな感じだけどさっあたし、きっとこれから弓槻先生の命令で、君に酷いことをすると思うのたくさんたくさんねっだからさ先に謝っておきたくて</p><p>奈島センパイ</p><p>そ、そんなのき、気にしないで下さいど、どうせ、せ、センパイも弓槻先生の命令に従わないといけないような、そ、そういう状況に陥っているんでしょ</p><p>きっと、この人も</p><p>何か、弱みを握られて</p><p>うんうんあたしは、好きでやってんのっ</p><p>は</p><p>自分の意思で、弓槻先生の玩具を続けているのっだから、ごめんっ</p><p>そそうなんですか</p><p>その代わり、もし先生から命令があったら、あたしのこのナイスなボデイ、君の思う存分に蹂躙させてあげるからねっ</p><p>ニコニコと微笑む金髪のセンパイ</p><p>あこの人はやっぱり、不良少女なのかもしれない</p><p>そ、それはあの</p><p>どうとっても、抱き心地が良さそうでしょ</p><p>期待してなさいねっ</p><p>うん、いい返事っ</p><p>六時間目の終わりを告げるチャイムが鳴るっ</p><p>そろそろ、君は教室に帰った方がいいよね帰りのホームルームがあるでしょ</p><p>ホームルームは、弓槻先生だ</p><p>は、はい、も、戻りますっセンパイは</p><p>あたしはもう少し、一人で屋上にいるよっていうか、あたしは今日は登校していないことになっているから</p><p>って一度も自分の教室へ顔を出してないんですか</p><p>じゃ、またね次に会った時も、こんな風にまったりできたらいいんだけどっ</p><p>センパイはこの次は、オレを苦しめに来るかもしれない</p><p>オレと白坂さんを</p><p>突然屋上の鉄のドアが、ガチャリと開いた</p><p>ああっ、吉田くん、ホントにここにいたっ</p><p>それはうちのクラスの委員長の山峰さん</p><p>や、山峰さんど、どうしてここに</p><p>弓槻先生に言われて来たのよ屋上に吉田くんが居るから、連れてきなさいって</p><p>さ先を越された</p><p>っていうか、先生、絶対にカメラで監視してたな間違いない</p><p>ほら、お迎えも来ちゃったしばいばい</p><p>奈島センパイが、笑ってそう言った</p><p>寂しそうな笑顔だった</p><p>失礼します行こう、吉田くんっ</p><p>オレはセンパイにペコリと頭を下げて、屋上から校舎の中へ</p><p>トタトタと早足で階段を下りる山峰さん</p><p>後ろから追い掛けるオレ</p><p>急いで教室に向かいながら山峰さんが、オレに話し掛ける</p><p>奈島先輩でしょ、あの人二年の</p><p>し、知ってるの</p><p>有名だよあたしは部活の先輩から聞いたんだけどすっごい不良なんだって</p><p>そ、そうなんだ</p><p>何かさ去年、ずっと学校を休んでいたらしいんだけど</p><p>う、うん</p><p>援助とかやってて、それで妊娠して、赤ちゃんを堕ろしたからだってそう聞いた</p><p>え、援助交際、妊娠、堕胎</p><p>どうして吉田くん、奈島先輩と屋上にいたの知り合いなの</p><p>山峰さんが、切れ長の眼でオレに振り返る</p><p>き、今日が初対面っあ、あのお、オレが屋上で伸びていたら、な、奈島センパイが、たたた助けてくれて</p><p>伸びてたって屋上で</p><p>あ余計なこと言っちまったかも</p><p>吉田くん、昼休みに遠藤くんに呼び出されて、屋上に行ったんだよね</p><p>そうだったあの時、山峰さんは教室にいなかった</p><p>もしかして遠藤くんに叩かれたの</p><p>昼休みだけじゃなくって今朝、顔を腫らしていたのも、遠藤くんのせい</p><p>ちちち、違うよ</p><p>本当のことを言って</p><p>だだだ、だからち、違うってえ、遠藤は、な、何も関係ない</p><p>山峰さんは、スッと正面に視線を戻した</p><p>オレを見ないで強い声で言った</p><p>そう吉田くんがそう言うのなら、あたしはそれ以上聞かないわっ</p><p>お、怒った</p><p>怒らせちゃったのかな、オレ</p><p>二人で、教室に戻る</p><p>先生っ、吉田くんを連れてきましたっ</p><p>不機嫌に弓槻先生に報告する、山峰さん</p><p>はい、ご苦労様さ、席に着いて</p><p>弓槻先生は、相変わらずの冷たい微笑</p><p>教室中の生徒たちが、オレを見てざわざわと囁き合っている</p><p>そうだよなあ</p><p>オレが、遠藤に屋上に連れて行かれたのみんな見てたしなあ</p><p>オレの顔、さっきより腫れてるし制服だって汚れてるし</p><p>どんなことがあったのか、みんな見当は付くだろう</p><p>遠藤本人は、ムッとむくれて窓の外を見ている</p><p>白坂さんは暗い顔で俯いて、じっと下を見ている</p><p>吉田くん、何回だった</p><p>不意に弓槻先生がハンと鼻を鳴らして、オレに尋ねた</p><p>教室の生徒たちは、言葉の意味が判らずの表情</p><p>オレには、すぐに判った</p><p>ご、五回ですっ</p><p>白坂さんの顔が、絶望に墜ちる</p><p>五回それは、遠藤がオレを殴った回数</p><p>そして白坂さんが、今日これからオレに犯される回数</p><p>そう、五回あなたも、大変ねえホームルームが終わったら、あたしの部屋まで来なさい少し、あなたに聞きたいことがあるから</p><p>クラスの連中は、先生はオレに事情聴取するつもりなんだと、勝手に勘違いしてくれた</p><p>それで、直前に出た五回という言葉への関心が薄れる</p><p>じゃあ、今日はもうおしまいにしましょうみなさん、さようならっ</p><p>ホームルームが終わる</p><p>先生の所へ行こうとすると</p><p>おいっ、吉田ッ</p><p>遠藤が、オレに声を掛けてきた</p><p>うわっ、オレのことを物凄い目つきで睨んでる</p><p>絶対に喋るなよと、眼で訴えてる</p><p>みんなが、見ているっていうのに</p><p>こいつ、馬鹿だ</p><p>マジで馬鹿</p><p>ホンモノの馬鹿</p><p>そんな遠藤を心配そうな眼で見ている、白坂さん</p><p>オレの方は見ない</p><p>やっぱり遠藤なんだな</p><p>あれ</p><p>山峰さんが、白坂さんを見ている</p><p>かなり真剣な眼で</p><p>これって</p><p>吉田くん、行くわよっ</p><p>弓槻先生に呼ばれた</p><p>ははいっ</p><p>廊下に出るなり、先生は言った</p><p>ホント、あなたって最高ねいい感じに、どんどん周りを巻き込んで</p><p>しかも、自分では全然気付いていないっ</p><p>そう言って、弓槻先生はクククと笑う</p><p>先生に連れて行かれたのは、生徒指導室ではなく先生の専用個室である英語授業準備室の方だった</p><p>というか、校内に張り巡らされた監視カメラのモニター室だ</p><p>コーヒー飲む</p><p>部屋に入るなり、いきなり先生が言った</p><p>い、いえけ、結構ですっ</p><p>そう</p><p>先生は、自分の分だけコーヒー・メイカーからカップに注ぐ</p><p>それから、机の上のキーボードを操作した</p><p>今、中央のモニターに映っているのは今さっきまで居た、オレたちの教室</p><p>帰宅する生徒部活へ向かう生徒</p><p>生徒の数はどんどん減っていく</p><p>そんな中、白坂さんだけが身動きをしない</p><p>自分の席に座ったままじっとしている</p><p>そうだ彼女は朝、放課後は教室に残るように先生に命令されていたんだっけ</p><p>そんな白坂さんのところへ遠藤が行く</p><p>集音マイクが、二人の会話を拾う</p><p>雪乃、まだ帰らないのかよ</p><p>白坂さんは椅子に座ったまま、遠藤に振り向いて答える</p><p>うんもう少しだけ</p><p>もしさ、図書室で勉強とかしてるんなら練習終わるまで待っててくれよ一緒に帰ろうぜ途中で何か食ってもいいし</p><p>あ、今日はダメ用があるのあのお母さんに頼まれたことが、ちょっとあって</p><p>なんだそうなんだ</p><p>う、うん、ごめん明日は、明日はきっと大丈夫だから</p><p>ああ、明日の夕方は、オレとデートだからなっ</p><p>そうだね</p><p>山峰さんがそんな二人を、少し離れたところから見ている</p><p>ほら、ケンジ、急がないと、先輩に怒られるよ練習、がんばってね</p><p>ああ夜、電話するからなっ</p><p>夕べみたいに、出ないってのはカンベンしてくれよっ</p><p>判ってるってば</p><p>遠藤が、教室の外へと出て行く</p><p>手を振って、遠藤を見送る白坂さん</p><p>すぐにツカツカと山峰さんが白坂さんの席へ向かう</p><p>もう、教室にはほとんど生徒は残っていない</p><p>雪乃、ちょっといい</p><p>ななあに</p><p>白坂さんは、作り笑いで山峰さんを出迎えた</p><p>雪乃今日、変だよ</p><p>そうかしら</p><p>そうだよ顔色は悪いし授業中、何度も居眠りしてたしそれに</p><p>何</p><p>あなた朝からずっと、その席に座りっぱなしじゃない全然、動いてないでしょ</p><p>ビクッと震える、白坂さん</p><p>ふふふ、山峰さん、よく観察しているわねっ</p><p>モニターを眺めている先生が、楽しそうに笑った</p><p>そんなこと、ないよ</p><p>嘘よ、あたし、ずっと見ていたのよどうしたの、身体の具合でも悪いの</p><p>ほっといてよ</p><p>白坂さんが大きな声で山峰さんに怒鳴ったぁ</p><p>それもいつも笑っている白坂さんからは、想像できないような強い口調だった１</p><p>あたしのことは放っといて恵美には山峰さんには、関係ないことなんだからっ</p><p>雪乃っ</p><p>気安く名前で呼ばないでっそういう関係じゃないでしょ、あたしたち</p><p>あまりの剣幕に、教室に残っていた数人の生徒たちも、みんな退出していく</p><p>教室に居るのは白坂さんと山峰さんの二人きり</p><p>そういう関係だよあたしたち</p><p>山峰さんが、静かに白坂さんに言う</p><p>雪乃は嫌かもしれないけれどあたしは、これからもずっと雪乃を名前で呼ぶ雪乃にもあたしのこと、恵美って名前で呼んで欲しいと思ってるあたし</p><p>何があったんだろうこの二人に</p><p>どういう関係なんだろう白坂さんと山峰さん</p><p>ただの遠縁の親戚じゃないのか</p><p>あたしは嫌</p><p>不機嫌に白坂さんは、答えた</p><p>それならそれでもいいわでも、もしあたしにできることがあったら、何でも相談してね</p><p>あなたに相談することなんて、何もないわよっ</p><p>あたし、待ってるから</p><p>出てって一人にしてよっ</p><p>判った</p><p>山峰さんはそう言って、自分の席に戻ってバッグを取った</p><p>じゃ、雪乃あたし、部活行くから</p><p>勝手に行けばいいじゃないっ</p><p>とぼとぼと教室から出て行く、山峰さん</p><p>そして教室の中は、白坂さん一人きりになる</p><p>ふーっとため息を吐く、白坂さん</p><p>席に座ったまま何かに耐えるように、クッと奥歯を噛んでいる</p><p>さて、ここからが第２幕の始まりよ</p><p>監視モニターを食い入る様に見つめているオレに、弓槻先生が言った</p><p>第２幕</p><p>ほら、やって来た</p><p>廊下を歩いてくるコツン、コツン、コツンという、足音</p><p>白坂さん一人の教室に誰かがやってくる</p><p>それは眼鏡を掛けた髪の長い美少女</p><p>あなたが、白坂雪乃さん</p><p>眼鏡の美少女に声を掛けられて白坂さんはハッとする</p><p>教室の入り口に振り向いてその美少女の姿を見るッ</p><p>あたしのこと、あなた、知ってる</p><p>眼鏡美少女は、フッと微笑んで白坂さんにそう言った</p><p>し、知っています生徒会長の</p><p>そうだ入学式以来、学校行事の度に何度も見ている</p><p>そうよ三年の岩倉幸代</p><p>岩倉さん生徒会長の岩倉幸代さん</p><p>理知的で涼しげな美貌の美少女</p><p>生徒にも先生にも評判が良い</p><p>去年の選挙では、ほぼ満票で生徒会長に当選したって聞いた</p><p>その眼鏡美人の生徒会長が白坂さんに微笑む</p><p>あなた七番目なんでしょ</p><p>大きく見開かれる白坂さんの瞳</p><p>あたしは四番目</p><p>それはつまり</p><p>弓槻先生の四番目の玩具なの</p><p>えっと七人の玩具は、全員のエピソードはやりません</p><p>二人ぐらいは登場もしないと思うし</p><p>また、奈島センパイと岩倉会長は同時期に弓槻先生の魔の手に掛かっています</p><p>なので、ワン・エピソードでまとめる予定</p><p>うまくいけば</p><p>っていうか山峰さんさえ、自己主張してきたし</p><p>どうなるんだろ</p><p>作者の手を離れて、どんどん勝手にエキスパンションしている様な気が</p><p>12/16　いっぱい修正しましたさすがに時間が無いと、ヤバイですね</p><p>ミスが多すぎて、赤面して死にたい気分です</p><p>19．岩倉幸代という女</p><p>四番目</p><p>生徒会長の岩倉さんが</p><p>モニターの画面の中で、白坂さんも驚いている</p><p>そんな白坂さんの席の方へ岩倉先輩はススッとと歩み寄って行く</p><p>生徒会長の歩みは、とても軽やかで美しい</p><p>そう言えば入学式の時の在校生挨拶で岩倉先輩が壇上に上がった時、あまりの優雅さに一年の女子の中から歓声が上がったっけ</p><p>まるで、ファションショーのモデルさんの様な頭と肩が上下しない、上品な歩き方</p><p>あの子、格好いいでしょ</p><p>先生が、モニターを見ながらうふふと笑う</p><p>歩き方は、モデル事務所のトレーナーにウォーキングの特訓をして貰ったのよ姿勢や立ち振る舞いは、バレエの専門家に徹底的にね礼儀作法は、一流ホテルの従業員研修なんかも担当している専門家の先生に完璧に仕込んで貰ったわ</p><p>それって</p><p>そうよあそこに居る岩倉幸代は、あたしが一回壊して、改めて再構成して作り直した女の子なの丸一年掛けて、この学校の生徒会長に相応しい女の子にね</p><p>弓槻先生がこの優美な岩倉先輩を作った</p><p>生徒会長に立候補して当選したのも先生の計画</p><p>さあ岩倉さん、今日はどんなパフォーマンスを見せてくれるかしら</p><p>わくわくした表情で、モニターに食い入る弓槻先生</p><p>画面の中の生徒会長は、白坂さんの席の前でスッと立ち止まる</p><p>まるで宝塚の女優さんみたいに、颯爽とした感じに</p><p>さあ、お立ちなさい白坂雪乃さん</p><p>眼鏡の美少女生徒会長が、優美な微笑で白坂さんにそう告げる</p><p>白坂さんは、すっかり戸惑っている</p><p>いいから、早く</p><p>口調は強いが、岩倉先輩の顔は優しげなまま</p><p>ゆっくりと、白坂さんが椅子から腰を上げる</p><p>局部がまだ痛いのか、ちょっと顔をしかめた</p><p>そんな白坂さんを、岩倉先輩はええっ</p><p>ふんわりと抱き締めたっ</p><p>あっ</p><p>驚いて身体を硬直させる、白坂さん</p><p>いいから力を抜いて</p><p>白坂さんの耳元に、岩倉先輩はそっと呟く</p><p>大変だったよね痛かったよね苦しかったよね悲しかったよね私もそうだったわっ</p><p>長身の岩倉先輩に、優しく抱かれている白坂さんがビクッと震える</p><p>岩倉先輩、も</p><p>岩倉先輩は、そこでさらに力強く白坂さんをキュッと抱き締めるっ</p><p>そうよ私も、弓槻先生の命令で、好きではない男に抱かれたわ無理矢理に処女を奪われ、精液を注がれた突然、妊娠するかもしれないという恐怖のどん底に突き落とされたのよ</p><p>せ、先輩</p><p>うん私はあなたの先輩私は四番目で、あなたは七番目あなたが体験したことは、全て過去に私も体験しているだから私は、あなたを助けにきたの</p><p>あたしを助けに</p><p>岩倉さんの両腕の中の白坂さん</p><p>強ばっていた身体が、ほどけていく</p><p>脱力していく</p><p>そうよ私を信じて</p><p>岩倉先輩は白坂さんの肩にそっと手を置いた</p><p>眼鏡の下の優しい眼が、優しく後輩の女の子を見ている</p><p>あの</p><p>その先輩の眼から、顔を背ける白坂さん</p><p>どうしたの私が、信じられない</p><p>いえそういうんじゃないんですけど</p><p>その瞬間先輩はもう一度、キューッと白坂さんを抱き寄せるッ</p><p>反射的にビクッと背筋が伸びる白坂さんを、眼鏡の美少女生徒会長は強引に抱き締めた</p><p>可哀想な子</p><p>どきまぎしている、白坂さんッ</p><p>無理に信じなくてもいいわでも、覚えていてあなたのことは、あたしが絶対に助けてあげる弓槻先生のせいで不幸になるのは、あたしたちだけで充分だわ</p><p>モニターの中の岩倉さんは、あたしたちと言った</p><p>それって岩倉さんと誰</p><p>白坂さん、あなた、レイプされてからまだ二十四時間経っていないわね</p><p>眼鏡の先輩は、心底心配そうに白坂さんに尋ねた</p><p>ええっと昨日、オレと最初にヤったのは、先生の家へ行って、克子さんのサンドイッチ食って、撮影会をやった後だから午後七時は過ぎていたはずだ</p><p>まだ、二十四時間は経っていない</p><p>はい、まだです</p><p>白坂さんも、頭の中でオレと同じ計算をしたらしい</p><p>良かったじゃあ、まだ平気よ</p><p>先輩は、ほっと溜息を吐く</p><p>平気って</p><p>言葉の意味が判らない白坂さんが、先輩に聞き返す</p><p>私薬を持っているわ去年、弓槻先生から貰った薬があるの緊急避妊薬って、判るかしら</p><p>レイプされても二十四時間以内なら、妊娠しないようにしてくれる薬よアメリカでレイプされた女の子に、お医者様が処方しているのと同じ薬</p><p>白坂さんが、ハッと声を上げるっ</p><p>あたしそれ、要りますっ欲しいですお願いします先輩っ</p><p>今度は、白坂さんの方から岩倉先輩に抱きついた</p><p>岩倉先輩は、優しく白坂さんの髪を撫でてあげながら、</p><p>大丈夫よあなたに、あげるわすぐに、生徒会室へ生きましょう</p><p>生徒会室</p><p>ええ、薬はそこに置いてあるから他にも、妊娠しないための処置をしないといけないし</p><p>先輩は、白坂さんのために色々な対策を考えているらしい</p><p>どうしたの</p><p>あたしここで、待っていないと弓槻先生に、教室に残っているようにって言われているんです</p><p>それなら平気よ</p><p>ニコッと微笑む、眼鏡の生徒会長</p><p>弓槻先生なら、多分、今も私たちを隠しカメラで見ているでしょうからそうですよね、先生っ</p><p>岩倉先輩が、教室の天井に向かって叫ぶ</p><p>はい大正解です見てます、先生＆オレ</p><p>弓槻先生はねああいう人なんだから、仕方がないと思って、頭で割り切ってしまいなさい心では、納得できなくてもそうしたら、少しは気分が楽になるから</p><p>岩倉さんは、先生の玩具の先輩として、そんなアドバイスを白坂さんにした</p><p>だけど</p><p>徐々に慣れるわ少しずつねとにかく、生徒会室へ行きましょう何にせよ、処置をするなら少しでも早い方がいいからそれとね</p><p>岩倉さんは、小声で囁く</p><p>生徒会室には、隠しカメラは無いのよあたしが壊したから生徒会長に就任した日に徹底的に家捜しして、カメラらしい物は全部捨てたわ回線みたいなものも、切断したし</p><p>うわっそこまでやったんだこの人、意外と行動派なのかも</p><p>ていうかこの人、小声で内緒話しているつもりみたいだけど、はっきり聞こえてますが</p><p>あの子に教えないで、集音マイクを性能の良い機械に変えたのちょっと前だったら、聞き取れなかったんだけどね</p><p>弓槻先生も色々、がんばっているんですね、はい</p><p>そんなこととは知らずに、岩倉先輩は白坂さんと小声での会話を続けている</p><p>安心なさい生徒会室なら、二人きりで込み入ったことが話し合えるわ</p><p>生徒会長の自身に満ちた言葉に、白坂さんもホッとしたらしい</p><p>生徒会室への移動を許諾する</p><p>岩倉先輩は、白坂さんを抱きかかえるようにして教室を出る</p><p>弓槻先生が、教室の隠しカメラの映像から廊下のカメラに次々に画像を切り替えていく</p><p>廊下を歩く、二人</p><p>やっぱり腰が重いのか、白坂さんは歩き辛そうにしている</p><p>それを岩倉先輩が、手助けして一緒に歩いて行く</p><p>生徒会室は、校舎の三階の外れにあった</p><p>岩倉先輩が、ドアの鍵を開ける</p><p>さあ、中へ入って鍵を掛けてしまえば、弓槻先生は入って来れないわ</p><p>し失礼します</p><p>廊下側のカメラが、中へ入る二人を撮している</p><p>ドアが閉まった</p><p>カチャンと鍵が閉められる</p><p>はぁ、覗き見はここまでか</p><p>生徒会室には、もうカメラは無いんだものな</p><p>残念ね岩倉さん</p><p>すぐに、弓槻先生がカチカチとキーを操作する</p><p>と正面のモニターは、生徒会室の室内を映し出した</p><p>あるのかよっ</p><p>っていうか先生、いったい、何と闘っているんですかっ</p><p>その監視カメラと盗撮に賭ける熱意は何なんですかっ</p><p>生徒会室を映す映像は少し斜め下から見上げるような感じだった</p><p>これって、どこにカメラを仕込んでいるんだ</p><p>部屋の入り口のドアの下の方にピンホール・カメラとマイクを仕込んであるの岩倉さんも、まさかドアごと取り替えたとは気付かなかったみたいね</p><p>もういいです</p><p>先生の勝ちです</p><p>岩倉先輩がガチャガチャとドアのノブを回して、部屋の鍵が完全に閉まっていることを確かめている</p><p>そのドアにカメラがあることに気付かないまま</p><p>緊張している、白坂さん</p><p>先輩は、そんな彼女に振り向いて微笑む</p><p>心配しないでもう平気よこれで、三十分ぐらいは時間が稼げるわ弓槻先生は、自分の計画外のことが起きた場合は、慌てずに間を置く人だからしばらくは、何もしないであたしたちの様子を外から監視するだけだと思うの</p><p>なるほどさすがに付き合いが長いのだろう</p><p>岩倉先輩は、弓槻先生の行動パターンをよく知っている</p><p>もっとも弓槻先生の予定を狂わせられなかった段階で、生徒会長の負けなんだけど</p><p>岩倉さんは生徒会長の机の引き出しを開けて、小さなジップ袋を取り出す</p><p>袋の中には、オレンジ色にコーティングされた大きな錠剤が一つだけ入っていた</p><p>それから机の上にあった２リットル入りのミネラルウォーターのペットボトルの水を、アルミのマグカップにトクトクと注ぐ</p><p>はいこれを呑みなさい</p><p>薬とマグカップを渡された白坂さん袋からオレンジ・カラーの薬を取り出し、すぐに呑み込む</p><p>水と一緒に嚥下する白坂さんその喉がコクコクと鳴る</p><p>緊急避妊薬は強い薬らしいから、ちょっと体調が悪くなるかもしれないわガマンしてね</p><p>は、はい、ありがとうございますっ</p><p>これで妊娠から逃れられると確信した白坂さんが、明るい笑顔てせ先輩にお礼を言う</p><p>ぷっくりとした可愛い唇に付いた水滴を、右手の親指でそっと拭う</p><p>うふふふふ</p><p>モニター画面で、生徒会室のそんな状況を監視している弓槻先生が、不意に声を出して笑った</p><p>たのしいわ楽しいでしょ吉田くんほうら、白坂さんたら、すっかり安心しきって、緊張が緩んだ顔をしているっ</p><p>それってまさか</p><p>そうよあれは、緊急避妊薬なんかじゃないわっ</p><p>そ、それって</p><p>岩倉さんは、ずっとそう信じてたみたいねまあ、あたしがもしもの時は、この薬を飲めば、絶対に妊娠を回避できるって断言して渡した薬だから、あの子がそう思い込んでいたんでしょうけれどけど</p><p>う、嘘嘘なんですか</p><p>一年ぐらい前に岩倉さんが、妊娠に怯えて精神的に弱っていた時があってねあんまりにも落ち込んだ状態になっちゃったから、その場のノリで適当にデマカセを言ってみたのよあれ、本当は何だと思う</p><p>な、何の薬なんですっ</p><p>まさか逆に妊娠を促進してしまう薬とか</p><p>あれはね薬じゃないのただのマーブルチョコ目の前のチョコの中に、ちょうど薬っぽい色の粒があったから</p><p>ひ、酷い酷すぎる</p><p>あ、悪魔だこの人</p><p>でも、まあ幾らあんな状況で気が弱ってたからって、あたしの言葉を簡単に信用しちゃうなんて、岩倉さんもまだまだねまああたしの方は、楽しませてもらえて嬉しいけれど</p><p>画面の中の岩倉先輩が、次に机から薬のたくさん入った半透明のピル・ケースを取り出す</p><p>緊急避妊薬は、今あげた一粒しか無いのよでも、それより弱い薬なら、まだたくさんあるから分けてあげるわ</p><p>それも、避妊薬なんですか</p><p>ええこれ１錠で１日３回までは、膣内射精されても妊娠しないんだそうよでも、絶対確実ではないから気を付けてね弓槻先生のお話だと逆に、４回以上出されたら妊娠が確定してしまうこともあるらしいの</p><p>オレは、ジロッと隣の弓槻先生を見た</p><p>先生は、クックックと笑っている</p><p>１日３回まで膣内射精オーケイな避妊薬なんて、あるわけ無いじゃないっしかも、４回目で妊娠確定ってそんな面白い薬があったら、あたしが欲しいわよっ</p><p>ほ、ホントは何の薬なんです</p><p>軽い催淫剤よほんのちょっと興奮作用のある</p><p>うわぁ岩倉先輩は、ずっと信じて飲んできたんだろうなぁ</p><p>よく妊娠しなかったなああの人</p><p>意地の悪い笑みを浮かべている弓槻先生に対して、生徒会室の二人の女生徒は真剣な表情で話を続ける</p><p>この薬は、必ずセックスされちゃう前に飲んでね</p><p>眼鏡生徒会長の真面目な説明に、大きく頷く白坂さん</p><p>それ全部、嘘らしいよ白坂さぁーん</p><p>３回までしか効かないんですね</p><p>そうよ３回までどうかしたの</p><p>あたし今日、これから５回しないといけないんです</p><p>え、５回も</p><p>はい弓槻先生の命令で</p><p>それは困ったわね</p><p>真剣な表情で考え込む、岩倉会長</p><p>白坂さんフェラチオって判る</p><p>生徒会長の言葉に、ハッと顔を赤くする白坂さん</p><p>ああの</p><p>聞いたことはあるでしょ男の人のアレを、舐めたりしゃぶったりするの</p><p>うわっ知っているんだ、白坂さん</p><p>フェラチオなんて言葉を</p><p>現代社会における性情報は、あんな清純そうな女の子にまで氾濫しておりますなあ</p><p>２回はお口でしてそれで、許して貰うしかないわねっ</p><p>口でっ</p><p>衝撃を受ける、白坂さん</p><p>大真面目に、ウンと頷く、岩倉先輩</p><p>この人、基本的に真面目で面倒見が良くて、いい人なんだろうけれどちょっとズレてるよな</p><p>中に出されるよりはマシでしょフェラチオなら、妊娠する心配は無いんだし</p><p>やってみれば簡単よ</p><p>で、できませんっ</p><p>舐めたり、くわえたりするだけよっ</p><p>そんな好きでない人のなんて</p><p>慣れるしかないわっ</p><p>岩倉さんの言葉は厳しい</p><p>ふっと、白坂さんの眼に涙が溜まる</p><p>そんなこと慣れていかないといけないんですか</p><p>白坂さん</p><p>また、岩倉先輩の腕が、白坂さんを優しく抱き締める</p><p>大丈夫よずっとではないからちゃんと終わりが来るから</p><p>終わり</p><p>本当ですか</p><p>ええ３ヶ月あなた、３ヶ月だけ、ガマンしなさいっ</p><p>３ヶ月</p><p>あたしも、あたしの次の子も、だいたい３ヶ月で終わったわ弓槻先生ってね、結構、飽きっぽいのよその３ヶ月は、地獄の苦しみだったけれどでも、３ヶ月が過ぎたら、それっきりもう呼び出しの命令もピタっと止まったわ今日、先生に呼ばれたのが半年ぶりだもの</p><p>岩倉さんはそう言って、白坂さんに優しく微笑む</p><p>せ、先生、今の話ほ、ホントなんですかっ</p><p>オレは、思い切って隣の弓槻先生に尋ねてみた</p><p>さあね人と場合によるわまあ、３ヶ月ぐらいを一つの目安にしているのは事実だけど</p><p>そう言って先生は、平然とコーヒーを飲んでいる</p><p>今は四月の終わりだから七月の終わり、夏休みにはきっと解放されるわっそう信じましょうねっ</p><p>本当にそうだったら、いいのに</p><p>岩倉先輩の豊かな胸に顔を埋めて、白坂さんは泣いた</p><p>そんな二人の様子を覗き見て、先生が呟く</p><p>さてそんなに簡単にいくのかしらね</p><p>生徒会室では泣いている白坂さんの涙を、岩倉先輩が優しく指で拭っている</p><p>ね、泣かないで、白坂さん大丈夫きっと大丈夫だから私ね、今、大学生の恋人がいるの</p><p>モニターの中で、白坂さんはハッと泣き顔を上げる</p><p>モニターのこちら側では、先生がニッと不気味な笑みを浮かべた</p><p>私幸せよ毎日、男の人に犯されて身体をどこまでも汚された時期もあったけれど、それでも私、今は幸せになれたのもう、半年もすれば卒業だしそうしたら、弓槻先生とも永遠にさよならできるわ</p><p>監視室でモニターを覗く、弓槻先生の不適な笑み</p><p>生徒会室で白坂さんをみつめる、岩倉先輩の優しい眼差し</p><p>邪な眼と優しい眼</p><p>私今はまだ、彼に抱かれてはいないけれどあの時以来、男の人とセックスをするのが怖くて、まだ許してあげれないんだけどでも、きっと克服するわ私、彼と結婚して大好きな人の赤ちゃんが産みたいのっ</p><p>い、岩倉先輩</p><p>私、がんばるわっだから、あなたも希望を持ってねっ</p><p>はいあたしはいっ</p><p>生徒会室で、ギュッと抱き締め合う二人の女生徒</p><p>二人とも弓槻先生に弄ばれている</p><p>可哀想な美少女たち</p><p>四番目と七番目</p><p>くくく面白い子でしょ、岩倉幸代って子はとっても思い込みが強くて早合点で先走りで目の前の物事をそのまま放っておけなくてその結果、状況をより悪い方へ導いてしまう、困った性癖の持ち主よね</p><p>先生は、岩倉さんをそう評した</p><p>ね吉田くん彼女のそういうところあなたに似ていると思わない</p><p>えオレですかッ</p><p>オレは思い込みが激しくて、早合点で、先走りで</p><p>確かに、そうかも</p><p>オレが色々する度に、白坂さんはどんどん可哀想なことになっていってるし</p><p>まあ、岩倉さんは割とポジティブ思考で、吉田くんは基本がネガティブっていう違いはあるけどね</p><p>うむオレは、ネガティブな人間だ</p><p>でも、二人とも人間としては素直で可愛いわちょっと、頭の悪いところも含めて</p><p>褒められてるのか、けなされているのか判らないぞ</p><p>二人とも、あたしのお気に入りよっ</p><p>あああありがとうございます</p><p>喜んで貰っているのなら、お礼を言わなくてはいけないような気がした</p><p>これって変か</p><p>変でもいいや</p><p>先生は、そんなオレを見てクスクスと笑った</p><p>ほらそういうところがねっ</p><p>再び、モニターの中の生徒会室に眼を戻す</p><p>岩倉さんが洗面器となんだ、大きな注射器みたいな物を取り出した</p><p>うわぁあの子、まだあれを使っているんだ</p><p>あんな道具を使ってる</p><p>あれはね本当は、馬用の浣腸器なのよ</p><p>ウマ</p><p>馬の浣腸器って</p><p>岩倉さんは、洗面器にミネラルウォーターをドボドボと注ぎ入れる</p><p>洗面器に張った水を、大きな浣腸器でスゥーっと吸い上げて</p><p>じゃあ、白坂さん下半身、裸になって、この洗面器の上に四つん這いで跨がって</p><p>ええっ</p><p>驚く、白坂さん</p><p>あなたに、膣内洗浄のやり方を教えてあげるわ薬だけじゃ、心配でしょう男の人に膣内射精されてから数時間以内に、綺麗な水を押し入れて性器の中を洗うのこれをすると、妊娠の可能性が、大幅に減るんだって</p><p>ま、マジか</p><p>ち、膣内洗浄っすか</p><p>マジなんすか</p><p>オレは弓槻先生の顔を見る</p><p>先生は、ゲラゲラと笑っていた</p><p>あんな大雑把な道具じゃ、どれだけ水を流し込んだって、子宮の中の精液を洗い流せるわけがないわよっ本当に膣内洗浄をするなら、それ用の道具を使わないとね</p><p>で、でも岩倉先輩は、そうしろって</p><p>うんあたしが、そうした方が良いって教えたのよあの道具を用意してあげたのも、あたしっ</p><p>でも、岩倉先輩の言葉を信じ切っている白坂さんは、覚悟を決める</p><p>恥ずかしそうにスカートを下ろして</p><p>パパパ、パンティーも</p><p>丸々とずり下ろして脱ぎ去るっ</p><p>可愛い割れ目と陰毛さん、お久しぶりですっ</p><p>あーああたしが教えた嘘を、真面目に信じ込んでずっとやり続けていたのねその上、後輩にまで指導していい子なんだけど、ちょっとお馬鹿さんなのよね岩倉さん</p><p>先生そこまで言うのは、いくら何でも可哀想です</p><p>おおおスゴイ、スゴイぞぞぞ</p><p>下半身だけ丸裸の白坂さんが、四つん這いで洗面器の上へ</p><p>この角度から見ると、ホント、犬みたいだ</p><p>浣腸器を持った岩倉さんが白坂さんの裸のお尻を覗き込んでる</p><p>女性器の具合を観察してるのか</p><p>何か、シュールな映像</p><p>二人とも、とっても綺麗な女の子なのに</p><p>可哀想にすっかり陰唇が腫れてるわ昨日、処女を破られたんでしょその後、無茶なセックスを何度も強要されたのね昨日は、何回したの</p><p>十四回です</p><p>絶句する、岩倉先輩</p><p>処女喪失から一晩で十四回の膣内射精は、確かに多すぎる</p><p>っていうか酷すぎる</p><p>っていうかオレがしたんだけど</p><p>最後は朝、登校する途中に弓槻先生の車の中で</p><p>屈辱の場面を思い出したのか、四つん這いの白坂さんはまた泣き出した</p><p>裸のお尻を突き出した、恥ずかしい体勢のまま</p><p>それで、こんなに酷い状態なのね性器の周りに、乾いた精子が固まってこびりついているわ</p><p>浣腸器からピュッと水を飛ばして白坂さんの性器の周りを洗う、岩倉さん</p><p>ああんっ</p><p>ああ、冷たかったごめんなさいね</p><p>眼鏡の生徒会長は、改めて白坂さんの膣口に浣腸器を当てる</p><p>冷たい水が、お腹の中にニュゥって入って行くからガマンしてねっ</p><p>両手を使って浣腸器のピストンを押し込む、生徒会長</p><p>ビュッ、ビビュゥゥゥと、水流が白坂さんの胎内に</p><p>いやぁぁんッ</p><p>冷たい水は、白坂さんの膣内を駆け巡って、また膣口からドバドバと滴り落ちるッッ</p><p>二回目、行くわっ</p><p>二人の美少女は、そんな恥ずかしい行為を三回、繰り返した</p><p>陰部の下に置いた洗面器では間に合わず結局、生徒会室の床は、白坂さんの内部を洗った水でびしゃびしゃになってしまった</p><p>でも、これだけやっておけば全部洗い流せたと思うわこの器械は、あなたにあげるわセックスが終わったら必ずこれを使いなさいいいわね</p><p>こんなことを、毎日自分で</p><p>自分で自分の性器に浣腸器を押し当てて、水を注ぎ込めって</p><p>うわぁ、そりゃ大変だ</p><p>私はずっと、そうやってきたわ妊娠の可能性を減らすためだもの、仕方がないもの</p><p>いや岩倉先輩、真顔でそんなことを主張されても</p><p>弓槻先生は、この会話をモニターで見て、さっきから笑いが止まらない</p><p>なんて面白い笑える子なのっあの子を生徒会長にしたのは、大正解だったわ</p><p>暗い顔で、タオルで濡れた陰部を拭く白坂さん</p><p>岩倉先輩は、掃除ロッカーからモップを取り出して床を拭いている</p><p>白坂さん今日もこれからセックスするのよね</p><p>白坂さんは、パンティを履き直しながら答えた</p><p>私が先輩としてアドバイスしてあげれることは、そんなにないんだけど</p><p>先輩はモップを動かす手を止めて、白坂さんに言った</p><p>なるべく、相手の男の人を気持ちよくしてあげなさい</p><p>白坂さんは、意外そうな顔をして先輩に振り向く</p><p>その方が早く済むから男の人は、気持ちよくなったら終わりなのは知っているでしょ</p><p>長々とお腹の中を男性器で擦られるのは辛いわあんなことは、できるだけ早く終わってもらわないとね多少のことは、ガマンしないと</p><p>そうなんですか</p><p>私は、そう思っているわ自分の経験からの結論として</p><p>下半身パンツ丸出しの格好のまま、考え込む白坂さん</p><p>でも、あたしどうしたら、相手を気持ちよくさせられるかなんて判りません</p><p>そんなの簡単よ</p><p>岩倉先輩は、さらっと言った</p><p>セックスしながら、相手にキスするの男の人って、そういうに弱いから</p><p>そんなのできませんっあたしキスは好きな人としかしたくはありませんっ</p><p>セックスされて、何度も膣内射精されてるのに</p><p>だって</p><p>女の子にとって、キスは特別なものらしい</p><p>キスだと思わなければいいのよあたしはよく、相手の口に自分の舌を入れたわ</p><p>舌を</p><p>そうよそれだと舌と舌との絡め合いでしょキスではないから</p><p>うわっ、白坂さん、真面目に聞いている</p><p>後ね男の人が射精しそうになったら、早く出してって叫ぶのよそうしたら男のひとは、その気になってすぐに射精しちゃうから色んな言葉で試してみたんだけど、これが一番、効果があったわ</p><p>はぁ</p><p>白坂さんは、大きく溜息を吐いた</p><p>岩倉先輩も、大変だったんですね</p><p>言ったでしょあたしは、あなたと同じ事を体験したって</p><p>そっかそうなんですね</p><p>ええ</p><p>微笑み合う、二人</p><p>その姿を見て、弓槻先生が言った</p><p>ふふふ上手くいったみたいね</p><p>ど、どういう意味です</p><p>オレは、気になって尋ねてみた</p><p>昨日から今日に掛けて白坂さんを徹底的に虐めてみたでしょそれこそ、心が張り裂けるギリギリのところまで</p><p>そういう状況に陥った時人は自分は世界で一番不幸なんじゃないかって思ったりするのこんな酷い目に遭っている人間は、世界中に自分しかいないって</p><p>弓槻先生の邪悪な眼が輝く</p><p>そこにかつて自分と同じ体験をした先輩が現れるそしたら、どうなると思う</p><p>人ってね、似たような目に遭った人にはついつい心を許してしまうものなのよそれだけじゃない、こんな目に遭ったのは、自分だけじゃないって知ると、酷い状況にも案外平然と慣れていってしまうものなのよ</p><p>何もかも、計画通りなのか</p><p>白坂さんを堕とすための</p><p>上手くいったわこれなら今日、もう少し酷いことをしても、白坂さん、壊れないわねっ</p><p>悪魔は笑っている</p><p>どうしたのよ、吉田くん白坂さんに酷いことをするのは、あなたの仕事でしょ</p><p>そうだオレは、この後、彼女を犯す</p><p>悪魔は、オレだ</p><p>オレが、悪魔なんだ</p><p>改めて、画面の中の生徒会室に注目する</p><p>岩倉先輩一つ、聞いてもいいですか</p><p>着衣を直し終えた白坂さんが、岩倉先輩に話し掛ける</p><p>いいわよ私の知っていることなら</p><p>岩倉先輩もモップを片付けながら、白坂さんに答えた</p><p>先輩が四人目であたしが七人目なんですよね</p><p>ええ、そうよ</p><p>先輩は、弓槻先生の他の女の子たちのこと何か知っていますか</p><p>一瞬、躊躇してそれから、岩倉先輩は静かに答えた</p><p>五番目の子は知っているわでも、その子のことは私の口からは教えられないわその子のプライバシーに関わることだし三番目は、去年の卒業生だと思うそれとね一番目は、きっと克子さんよ</p><p>克子さん</p><p>オレは、隣の先生の顔を見る</p><p>先生は、ただ笑ってモニターを見ているだけ</p><p>あの岩倉先輩、あたし、弓槻先生から聞いたんですけれど弓槻先生に逆らって、援助交際をさせられたあげくに、妊娠して赤ちゃんを堕ろした子がいたって、本当ですか</p><p>すみません、推敲してる時間がありませんでした</p><p>昨日の分の推敲をやっていたら、今日の執筆時間が足りなくなってああっ</p><p>まあ、今日を乗り切れば、土日なんで何とか</p><p>岩倉先輩は、知性のある頭の悪さが気に入っています</p><p>次話はセックス＆フェラ話です</p><p>12/17深夜、修正しました</p><p>前半の岩倉さんの言動を大幅に直しました</p><p>20．岩倉幸代という女（続）</p><p>不意に携帯の着信音が鳴る</p><p>驚く、生徒会室の二人</p><p>着メロはこれはオレでも、知ってる</p><p>ベートーヴェンの運命</p><p>ジャジャジャジャァーンッッ</p><p>弓槻先生からだわっ</p><p>そう言って、岩倉先輩は制服のポケットから携帯を取り出す</p><p>ああやっぱり、岩倉さんの趣味ですか</p><p>って横を振り向くと、案の定、オレの目の前で弓槻先生が携帯を掛けている　携帯を耳に当てたまま、ニッとオレに微笑んだ</p><p>モニターの中の生徒会室岩倉先輩が、神妙な顔で電話に出る</p><p>幸代です</p><p>オレの現在位置、英語授業準備室弓槻先生が、楽しそうに喋り出す</p><p>白坂さんと内緒のお話は終わった、岩倉さんそろそろ、彼女を返して欲しいんだけど</p><p>は、はい先生</p><p>十五分後に、東門まで白坂さんを連れて来なさい</p><p>東門ですか</p><p>オレたちの高校の東門は、今は閉鎖されている通り抜けできない</p><p>数年前までは、この門の前に旧校舎が建っており、その頃は東門がこの高校の正門だったのだそうだ（今は、南門と西門が生徒の登下校に使われている）</p><p>新校舎が建てられた後、旧校舎は完全に壊されて更地になっている</p><p>ただ、古い建物がまだ幾つか残されている地区が残されている</p><p>東門の周囲のその一角だけ、工事地区としてバリケードやフェンスで封鎖されたままになっているのだ</p><p>中に入るには、一度校外へ出て、学校の周りをぐるりと廻って東門を通るしかない</p><p>いいわね</p><p>しかし、先生</p><p>岩倉先輩は、弓槻先生に反抗しようとする</p><p>岩倉幸代、命令内容を復唱しなさいっ</p><p>先生の命令に岩倉さんは背筋をピンと伸ばして、即座に返答する</p><p>はいっ岩倉幸代は、十五分後に学校の外を廻って東門まで白坂さんを連れて参りますっ</p><p>誰にも見つからないようによ</p><p>はいっ誰にも見つかりませんっ岩倉幸代は、ご命令を着実に遂行致しますっ</p><p>突然、人が変わったみたいだった</p><p>弓槻先生にフルネームを呼ばれた瞬間岩倉先輩は、緊張しきった様子で弓槻先生の言うがままになっている</p><p>まるで、弓槻先生の忠実な僕のように</p><p>では、後ほど岩倉さん</p><p>先生が電話を切る</p><p>岩倉先輩は先生から岩倉さんと呼ばれた瞬間に、プツンと緊張の糸が切れたように脱力して</p><p>だだめだわあれから、もう半年以上経っているのにウウッ</p><p>そのまま、胃の辺りを抑えて生徒会室の水道のある流し場へ駆け込むっ</p><p>うぇぇぇぇぇぇッ</p><p>激しく嘔吐する岩倉先輩</p><p>先輩大丈夫ですかっ</p><p>白坂さんが心配そうに近寄り、岩倉先輩の背中を優しく擦る</p><p>蛇口を捻って、水道の水で先輩の吐瀉物を洗い流す</p><p>もう大丈夫よ平気だから、ありがとう</p><p>水道の水で口を漱いで岩倉先輩は、白坂さんに礼を言った</p><p>私ダメなの弓槻先生に名前を呼ばれると、どんな命令にも逆らえなくなる時間が経って、少しは呪縛が解けているだろうって思っていたけれど全く抵抗できなかった</p><p>先輩</p><p>私ね先生と出会う前の私は、今とは全然違う人間だった暗くて、人見知りで、人前に立つことが苦手でそれこそ、生徒会長に立候補するなんて、全然思ってなかった</p><p>そうよいつも人の影に隠れて、周りの様子を伺っているだけの女クラスの中で、居ても居なくても変わらない存在空気みたいな女だった</p><p>信じられません</p><p>空気みたいな無色透明な存在なのにそれなのに、あたしずっと心の中では、周りの生徒たちを馬鹿にしていたの</p><p>明るい子も暗い子も、成績の良い子も悪い子も、スポーツの得意な子も苦手な子も、優等生も不良生徒も私、みんなみんな馬鹿にしてた学校中の生徒全員が大っ嫌いだったのみんな、死ねばいいのにって、毎日思っていた私は、ここにいる子たちとは違う私がいるべき場所は、ここじゃないって、そう思い込んで日々を過ごしていた</p><p>岩倉先輩の告白に白坂さんは、呆然としている</p><p>結局、私が一番馬鹿だったのよ本当の馬鹿だから、弓槻先生みたいな人に捕まって学校の他の生徒の誰もが体験していない世界へ連れて行ってあげるって言われたわでも、そこは地獄だった</p><p>白坂さんの顔が恐怖に怯える</p><p>先生は、私にいつも言うの岩倉幸代、今日はどこそこに行きなさいって私はその時、すでに先生に弱みを握られていたから、逆らうことはできなかったわ先生の命令で、本当に色んな場所へ行ったわ最初は、大きな駅の薄汚いラブホテルだった</p><p>そこで、知らない男に処女を犯され私、毎日、売春させられたの</p><p>弓槻先生の言っていた売春させられた子って、岩倉先輩のことだったんだ</p><p>岩倉幸代、今日はあそこへ行きなさい、今日は、こんな人の相手をなさい、そうして、滅茶苦茶な体験をしたお金持ちのおジィさんに高級ホテルのスイートルームで犯されたことがあるわ海外へ向かう個人所有のジェット機の中で、高度一万メートルでセックスしたことも逆に知らない街の夜の公園で泥まみれになって、浮浪者に輪姦されたこともあったわ暴走族の溜まり場に連れて行かれて、一回三百円で売春させられたことも確かに、そのどれもが特別な体験だった果てしない地獄だった</p><p>そんな経験を岩倉先輩はしたんだ</p><p>そんな生活を３ヶ月続けたわそしたら、ある日、弓槻先生があたしに言うの岩倉幸代、じゃあ明日からは学校の中でも売春しましょうかあなたが馬鹿にしていた生徒たちにも身を売りなさい一回、幾らにしましょうかって</p><p>ひ、酷い</p><p>先生は、オレの隣でクククっと笑っている</p><p>私ついに耐えられなくなったそれまで耐えられたのは、売春相手が全部知らない人ばかりだったからどの人も一度きりで、全部知らない街での出来事だったからなのに、学校の子たちと売春しろなんてガマンできなかっただから、私、先生に言ったの、そんなことをするぐらいなら死にます殺して下さいって</p><p>息を呑む、白坂さん</p><p>岩倉先輩が、話を続ける</p><p>その時の私は、何もかもに絶望していた汚れきってしまった自分の身体が嫌だった自分は、世界中の誰よりも汚れているって思った私の人生は、もう終わってしまったんだって思ったでも、先生は死ぬことを許してくれなくて</p><p>モニターを楽しげに眺めながら先生は言った</p><p>あたし岩倉さんに言ったのよ何言ってるのよ、あなたの人生のどこが終わりなのよ</p><p>生徒会室の岩倉先輩が、言葉を絞り出す</p><p>終わってる、もう絶対に戻れないそう思ってたなのに、先生は私に言った</p><p>先生と岩倉先輩の言葉が、重なり合う</p><p>今までのあなたは死んだものと思いなさい岩倉幸代は、ここから生まれ変わるのよっ</p><p>ニッっと笑う先生岩倉先輩はほろりと涙を流す</p><p>生徒会室の白坂さんは呆然とモニター前のオレは唖然としている</p><p>次の日から、私は売春に出掛けることはなくなったわでも、やっぱり弓槻先生は私に命令するの岩倉幸代、今日はあそこへ行きなさい、今日は、こんな人の相手をなさいってでも、そこは高級エステサロンだったり、有名な美容室だったり、モデル事務所の立ち振る舞いの先生だったり、カウンセリングの先生だったりみんな女性だった男の人とは会わなかったそして、私はどんどん変わっていったの</p><p>変わる</p><p>白坂さんが、そっと呟く</p><p>そうよまずは、外見が髪と肌が綺麗になったところから始まって、レッスンを繰り返しているうちに身体のスタイルも変わっていった言葉遣いや話し方、声の出し方まで、厳しく直されたどんどん、私が私でなくなっていったそうしたら、学校の中で私に話し掛ける子が増えたの私の中身は何も変わっていないのにある日先生が、私に言ったわ岩倉幸代、次の生徒会長の選挙に立候補なさいって</p><p>オレの隣で悪魔がほくそ笑む</p><p>私無理です生徒会なんて、私には向いてませんって先生に言ったわそしたら、先生はこう言うのよそうよ、あなたには向いてないわだから、演じなさい生徒会長を演じるのよっ</p><p>演じる</p><p>その頃の私は、演技のレッスンも受けさせられていた多分、最初から計画していたんだと思うわ先生はこう続けれたの演じなさい演技ならお芝居ならできるでしょ嘘なんだからあなたの心と違っていても構わないんだからあなたが大嫌いな学校の生徒たちは、どんな生徒会長が好きだと思うイメージしなさいそして、演じるのよ</p><p>嘘なんだ</p><p>オレたちが見てきた、生徒会長としての岩倉さんの姿は全て</p><p>先生の言う通りにしたわ自分の心を殺して、みんなが望んでいる生徒会長に相応しい女の子を演じてみたそしたら、当選したの今では、仲良くしてくれる子がたくさんいるわこんな私を慕ってくれる後輩もいる生徒会長になったら、先生からの呼び出しはなくなったわ多分、私にもう飽きたんだと思う先生は、一時は私を絶望のドン底に突き落としたわでも、私に生きていくための希望も授けてくれた私に大学生の彼氏が居るってことは、話したわよね</p><p>私自分はもう一生恋愛できないって思ってたでも、あの人に出会って好きになってその時に、先生に言われた方法を試してみたの</p><p>それって</p><p>そうよ演じてみたの彼が望んでいるであろう恋人の姿を想像して、演じてみるそうしたら、自分の過去の体験に鍵を掛けることができたわ一生懸命演技して彼を愛している、愛しているの私</p><p>ほろほろと泣く、岩倉先輩</p><p>そんな先輩を、白坂さんがそっと抱き締める</p><p>岩倉先輩は、あたしとは違うんですね</p><p>白坂さんの言葉に、岩倉先輩が驚いて顔を上げる</p><p>さっき、言って下さったじゃないですかあたしはあなたと同じ体験をしてきたって</p><p>でも違う岩倉さんの方が、よっぽどあたしより酷い体験をしている辛いことを乗り越えてきているそれなのに、あたし</p><p>ずっと自分が世界で一番辛い思いをしているって思い込んでましたっあたし、何てバカなんだろ何て、嫌な女だったんだろっ</p><p>泣き出す、白坂さん</p><p>今度は、岩倉先輩が抱き締める</p><p>いいのよ気にしないで気にしないでね</p><p>オレはそんな二人の画像を見続けていた</p><p>さて、そろそろ行きましょうか</p><p>と、弓槻先生が立ち上がったコーヒーのカップを片付けている</p><p>えっど、どこにですっ</p><p>岩倉さんたちとの待ち合わせ場所よあの子たちより、先に着いていたいから</p><p>オレは、モニターの中の二人が気になっていた</p><p>仕込みは済んだわこれ以上は新しい情報は出ないわよ岩倉さんも、あたしが時間に厳しいことはよく知っているから、約束通りに白坂さんを連れて来てくれるでしょうし</p><p>そう言って、モニターの電源を切ってしまう</p><p>ほら、行くわよっ</p><p>こうなったら、仕方がない</p><p>オレたちは部屋を出る</p><p>一度、南門から校外へ出る</p><p>学校の外周の塀をぐるりと廻りこんで東門へ</p><p>人通りは全く無い</p><p>新校舎建築の時に工事車両の通行を妨げるって名目で、大通りから通じてる道を閉鎖させたの今では近隣に住んでいる人以外は、この道を通らないわっ</p><p>って、弓槻先生、そんなことまでやってるんですかっ</p><p>長い塀の先に、ようやく大きな鉄の門が見えてきた</p><p>門の前にも工事用のフェンスがくくりつけられている</p><p>フェンスを縛っている太い針金と鉄の鎖には、赤い錆が浮いていた</p><p>もう何年も閉鎖されたままなんだろう</p><p>先生は、オレンジ色と黒に塗り分けられたバリケードを乗り越えて、門の脇にある守衛室へ向かう</p><p>守衛室は、学校の壁に埋め込めらているような構造になっていた</p><p>この守衛室から中へ入れるわ</p><p>確かに、守衛室は校内と校外の両方にドアが着いていた</p><p>両方のドアを開ければ、校内へ抜けられる</p><p>先生は鍵を取り出し、守衛室のドアを開いた</p><p>吉田くんは、しばらくここに隠れていなさい</p><p>まだ、岩倉さんにあなたを会わせたくないのよ</p><p>何か、計画があるんだろうか</p><p>オレは、仕方なく守衛室の中に隠れる</p><p>守衛室の窓から、空が見える</p><p>四月の終わりもう、五時近い</p><p>晴れた空は、澄んだ青から、夕方のオレンジ色に変わろうとしている</p><p>先生、白坂さんを連れて参りました</p><p>外から声がする岩倉先輩の声だ</p><p>ご苦労様岩倉さんは帰っていいわ</p><p>うわわわ</p><p>いつもの半分の量で済みません</p><p>前回の推敲してから書き始めると押せ押せになって、進まないっ</p><p>じ、時間がぁぁ</p><p>とにかく、次話は雪乃ちゃんのセックス話です</p><p>ごめんなさいっ</p><p>明日は今日の分まで増量できるよう、がんばりますっ</p><p>21．セックス部長・白坂雪乃</p><p>守衛室の陰に隠れて、オレは弓槻先生たちの会話を聞いている</p><p>白坂さん私は、放課後はいつでも生徒会室にいるから何かあったら、いつでも頼ってどんな相談にも乗るわ</p><p>眼鏡の生徒会長岩倉先輩の声がする</p><p>岩倉先輩、ありがとうございましたっ</p><p>涙声の白坂さん</p><p>がんばってねどんな辛いことも、いつか終わるから私が保証するわねっ</p><p>白坂さんを励ます、先輩</p><p>弓槻先生白坂さんには、あまり酷いことはしないであげて下さい</p><p>岩倉先輩が、先生に嘆願する</p><p>さあ、どうしようかしら結局は本人次第なんじゃないかしらあなたの時だって、そうだったでしょう</p><p>オレの位置からは見えないが先生は、きっと笑っている</p><p>とにかく、岩倉さんはお帰りなさいそれとも、あなたも参加していくしばらくしていないでしょセックス</p><p>私は</p><p>岩倉先輩の声が震える</p><p>売春させられ続けた過去セックスへの恐怖が蘇っているのだろう</p><p>あ、あたし、がんばりますっがんばりますから先輩は、お家へ帰って下さい</p><p>白坂さんが、二人の間に入ったらしい</p><p>そっか今は大学生の彼がいる岩倉さんを、巻き込みたくないんだ</p><p>でも、いいのかな白坂さん</p><p>弓槻先生の前で、そんなことを言っちゃって</p><p>あら、やる気満々なのね白坂さん、どう、大分セックスには慣れてきたそろそろ、気持ち良くなってきたんじゃない</p><p>き、気持ちよくなんかないです</p><p>じゃあ、気持ちよくなるまで、何度でもセックスさせてあげるわっ</p><p>ほうら</p><p>そんな風に、あたしはならないならないわっ</p><p>無理矢理のセックスでも、ずっと続けていくうちに気持ちよくなってしまうのよ女の身体はそういう感じにできているんだから</p><p>そんなの嘘よっ</p><p>明治の初めにね遊郭って、判るかしら売春婦のたくさんいる場所ねそこの娼婦たちに聞き取り調査をした変わった学者さんがいたのよ色んなデーターが残っているのその中にあったわ自分が嫌いな客の相手をしなくちゃいけなかった娼婦の証言でどんなに嫌っていても、何回もしているうちに絶頂に達してしまうようになったっていうのが身体が慣れていってしまうのね</p><p>先生のククククッと言う、笑い声</p><p>嫌嫌だあたしっ</p><p>白坂さん、大丈夫よ大丈夫だからねっ</p><p>何とか白坂さんを落ち着かせようと、声を掛ける岩倉先輩</p><p>岩倉幸代っさっさと、帰宅なさいっ</p><p>先生の号令</p><p>はいっ岩倉幸代、帰りますっウウッッ</p><p>先輩っ</p><p>先生の命令を率直に受け入れる過去の岩倉先輩</p><p>先生の命令に反射的に拒絶しようとする現在の岩倉先輩</p><p>先輩の中で二人の自分が闘っているのだろう</p><p>岩倉さんあなたはあたしの四番目の玩具それは、ずぅっと変わらないのよ喜びも苦しみも、同じだけ味わせてあげるわ忘れないでねっ</p><p>再び、先生の笑い声が聞こえてくる</p><p>さよなら、白坂さん、また明日耐えるのよ、がんばってね</p><p>はい岩倉先輩、ありがとうございますっ</p><p>やがて、先生と白坂さんが守衛室に入って来た</p><p>岩倉先輩は、もう帰ったらしい</p><p>白坂さんはオレが居ることを確認すると、憎しみと侮蔑の視線を送ってきた</p><p>もう心の底から、嫌われているんだなオレ</p><p>改めて、そう思う</p><p>守衛室を通り抜けて、学校内の閉鎖空間工事地区に入る</p><p>もちろん、守衛室のドアは弓槻先生がきっちりと鍵を掛ける</p><p>もう、逃げ出せない</p><p>白坂さんはそして、オレも</p><p>こっちよ</p><p>先生は、オレと白坂さんをすぐ近くの小さな建物に誘った</p><p>それは、鉄筋コンクリート製の二階建て確実に昭和の建物だろうコンクリートは、すっかり薄汚れて緑色に変色している</p><p>ここはね旧校舎の時代の別館なの特別授業のために、後から足された建物ね</p><p>と、特別授業</p><p>昔はうちの高校でも、卒業後は就職希望っていう子がたくさんいたのよそういう子たちのための特別指導教室ね被服室とか調理室とか技術室とか特別教室ばかり入っているのよ</p><p>え、そんな授業もあったんだ</p><p>少子化に合わせて、この十年でうちの高校は進学校に特化したのだから、そういう特殊な授業は、随分前に全部やめてしまったわ</p><p>はぁ、なるほどそういう建物なんだ</p><p>でも、何で旧校舎の本館は更地になって、別館だけ残されているんだ</p><p>先生は建物の裏口の鍵を開けた</p><p>覚えておいてあたしは、このドアの鍵しか持ってないから</p><p>建物の中に入る</p><p>ちょっとカビ臭い</p><p>窓にホコリが溜まっている</p><p>昭和の校舎は、現在の校舎と比べて天井が低い</p><p>天井に色々な配管が剥き出しになっているし</p><p>何か、雰囲気も暗いし</p><p>窓の外はすっかり夕焼けになっていた</p><p>もうそんな時間なんだ</p><p>ここよこの部屋が便利そうだったから、この建物は壊さないで残しておいたの</p><p>先生が立ち止まった、その部屋</p><p>そこは宿直室と書かれていた</p><p>昭和の頃は毎晩、若い先生が泊まり込んで校舎を見回ったのよ笑っちゃうでしょでも、そのお陰でこの部屋には宿泊できる環境が整っているからセックスするにはもってこいでしょ</p><p>はぁ、そうなんですか</p><p>高校の宿直室なんて、オレにはどんな部屋だかちょっと想像できない</p><p>正直中を見てみないと、何とも言えないです</p><p>先生がドアノブに手を掛けた</p><p>宿直室の鍵は開いていた</p><p>キィっと軋んだ音を立てて、古い木のドアが開く</p><p>あっ、お待ちしていましたっ</p><p>あれっ</p><p>中に居たのは、メイド服の克子さん</p><p>お嬢様っ、ご命令通りにきちんとお掃除しておきましたっ</p><p>ニコニコと微笑む、元気印の克子さん</p><p>ありがとう克子</p><p>宿直室の部屋の中は</p><p>手前は木の板のフローリング奥は床が六十センチ位の高くなっていて畳が敷かれている</p><p>ああ、中学の用務員さんの部屋が、こんな感じだったと思う</p><p>六畳の洋室の中に四畳半の和室が重なっているような印象だ</p><p>洋室部分には、石油ストーブと流しがある古い冷蔵庫も</p><p>ただ何か、変な感じを醸し出しているのは</p><p>四畳半の畳のエリア</p><p>そこにはすでに、布団が一組敷いてあって、枕は二つ</p><p>枕の後ろには、背の低い小さな屏風</p><p>何かエロい浮世絵なんかが貼ってある</p><p>それと小さな黒いお盆の上に、コンドームの袋が二つ</p><p>部屋の脇には、昔風の大きな鏡台が一つ置いてある</p><p>綺麗に掃除されているけれどこれって</p><p>えへっ、昭和の時代の売春宿をイメージしてみましたっ</p><p>えへって克子さん</p><p>墨東奇譚の世界ですよっ</p><p>ボクトウキタンって何ですかっ</p><p>良いできねちょっと、やり過ぎなところもあるけれど</p><p>先生は、克子さんの仕事に満足しているらしい</p><p>でも、これは必要ないわ</p><p>そう言って、先生はお盆の上のコンドームを摘み上げる</p><p>そのままコンドームの袋を、白坂さんに見せつける</p><p>白坂さん、これ何だか判る</p><p>意地悪く笑う、先生</p><p>判りません何なんです</p><p>不機嫌な表情で答える、白坂さん</p><p>白坂さん知らないんだっ</p><p>コンドーム妊娠しないために使うゴム製の道具よっ</p><p>白坂さんはハッとする</p><p>そそれ、使って下さいお願いしますっ</p><p>白坂さんの指が、弓槻先生の手の中のコンドームに伸びるっ</p><p>ダメよ</p><p>弓槻先生は、サッと手を上に上げる</p><p>身長の高い先生白坂さんの手は届かない</p><p>あなたみたいな子には、コンドームは必要ないわっ</p><p>今日もたっぷりお腹の中に出して貰いなさいっ</p><p>白坂さんの顔が、屈辱に歪むっ</p><p>そんな白坂さんを無視して、先生は出入り口のドアの方へ向かった</p><p>さあてとあたし、今日は急ぎの仕事があるのだから、あなたたちのセックスなんて見ている暇は無いの</p><p>コンドームの袋をポケットにしまいながら先生はそんなことを言い出した</p><p>えっもしかして、今日のセックスは中止</p><p>でも、あなたたち二人はセックスを覚えたてで、一日何回だって絡み合いたくて身体がうずうずしているわけでしょう</p><p>オレは、そうですけど</p><p>あまた、白坂さんが怒っている</p><p>仕方ないから今日のあなたたちのセックスは、克子に監督させるわっ</p><p>畏まりましたっ</p><p>うわっどうせ、最初っからそのつもりだったんだろっ</p><p>えっ、でも先生は不在で、克子さんにセックスしているところを見られちゃうの</p><p>克子白坂さんのノルマは五回だから</p><p>はい、吉田様の射精を白坂様が五回受け止めればよろしいんですねっ</p><p>そういうことよ白坂さん、あなた、何時までに帰宅すればいいの</p><p>不意に先生が、白坂さんに尋ねた</p><p>はいっ</p><p>今日は、お母様は帰宅なさる日でしょお父様は、まだ出張中だけどあなたみたいな良い御家庭の娘さんだと、門限とか決まっているんじゃないの</p><p>と特に無いですけどで、できれば七時には帰宅していたいですっ</p><p>七時野球部の練習の終わる頃だ</p><p>遠藤から電話が掛かってくるんだろう</p><p>七時は、無理よ</p><p>先生は、きっぱりと言った</p><p>もうすぐ、五時でしょ七時にあなたの家に着くには、六時半にはここを出ないと間に合わないわ一時間半で、五回もセックスするのは無理よ</p><p>すごい</p><p>白坂さんの家の位置とか、通学手段とか完全に把握しているんだ</p><p>どんなにがんばっても、七時半か八時ねあんまり遅くなるようだったら、あたしが車で送ってあげるわお母様にも適当に誤魔化してあげるから</p><p>いいですそんなことしないで下さいっ</p><p>あーら、あたし、外面はいいのよ大丈夫よお母様を心配させるようなことは言わないから</p><p>お願いです家族は、巻き込まないで下さいっ</p><p>先生の言葉に強く反発する、白坂さん</p><p>弓槻先生は、フンと鼻を鳴らした</p><p>あらそうじゃあ、精々がんばってちょうだいなるべく早い時間で五回済ませられるようにねっ</p><p>先生の嘲りの眼完全に白坂さんをからかっている</p><p>その冷たい眼が、克子さんの仕立てた部屋の内装をもう一度チェックする</p><p>白坂さんこの部屋は今日からあなたの部屋だから</p><p>あなたの仕事部屋よ売春婦には、自分専用の仕事部屋が必要でしょう</p><p>売春部屋</p><p>白坂さんの</p><p>確か、白坂さんはまだクラブに入っていなかったわよね</p><p>まさか</p><p>今日の日付で、新しいクラブの設立届けを出しておいたわ明日には、岩倉さんが生徒会の認可のハンコを押してくれるはずよ部長は白坂さん顧問はあたし部員は取りあえず、吉田くん</p><p>ゾッとする白坂さん</p><p>クラブの名前は、セックス・クラブ</p><p>ショックで全身の力が抜けてしまう白坂さん</p><p>十六歳の少女がへなへなとその場にへたり込む</p><p>そそんなの嫌ですっ</p><p>セックス部長を押しつけられた白坂さんが泣いて、抗議するっ</p><p>仕方ないでしょもう届けを出しちゃったんだから</p><p>ど、どういう部活だ</p><p>で、でも、クラブってことは、他の生徒も希望すれば入れるんじゃないのか</p><p>っていうかまさか、先生、白坂さんに校内で売春させるつもりじゃ</p><p>もう吉田くん、そんな顔しないのっ安心しなさいあくまでも、セックス・クラブで売春クラブじゃないから克子クラブの規則を読んであげて</p><p>先生の命令に克子さんがエプロンのポケットから、何やら紙を取り出す</p><p>それでは不肖あたくしめが、セックス・クラブ規則を読み上げさせていただきますっ</p><p>えっへんと、克子さんが咳払いをする</p><p>ひとつ、このクラブの活動内容は、不純異性交遊の実践と研究セックスを通じて、部員同士のコミュニケーションを円滑にしますっ</p><p>な、なんだ</p><p>ふたつ、このクラブの目的は、高校在学中の妊娠と出産決して避妊をせず、高校生である間に可能な限り妊娠・出産を体験しますっ</p><p>絶望に身体の震えが止まらなくなる、白坂さん</p><p>良かったわねえあなたはまだ一年生だから、三回も産めるわっ</p><p>先生の勝利の笑み</p><p>白坂さんは、身体を丸めてギュッと縮こまって耐えている</p><p>みっつ、このクラブの会員は、部員以外の人間とはセックスできませんまた、入部希望者は顧問の先生の許可が無い限り、入部できないものとしますっ以上っ</p><p>克子さんが高らかに読み上げた</p><p>そういうことで、あたしが許可しない限り新入部員は入らないからしばらくは、うちは少数精鋭でいくつもりよだから吉田くん、白坂さんとガンガンセックスしなさいねっ</p><p>ふぅ</p><p>とりあえずは、無差別な乱交とかは、させないつもりらしい</p><p>ちょっとだけ、安心する</p><p>ああ、そうだ克子、今、思いついたから、規則をもう一条書き足しておいて</p><p>はい、了解ですっ</p><p>克子さんはペンを取り出し、メモの準備をする</p><p>いいかしらよっつ、このクラブに一度入部した者は、決して退部することはできないどんな理由があろうと、退部は決して認めない</p><p>震えている白坂さん</p><p>はいメモ致しました</p><p>ニコニコ笑っている克子さん</p><p>嘲り笑いの弓槻先生</p><p>オレは今どんな顔をしているのだろう</p><p>二人とも、死んじゃったりしたらダメよもし、高校在学中に死んだ場合は、セックス・クラブの名前で学校葬をするからね</p><p>ホントにやるんだろえなあ、この人なら</p><p>ああ、あなたたちの卒業アルバムのクラブ活動のページにも、ちゃんと写真を載せてあげるわ部活中のあなたたちのセックスしている姿と、成果としての赤ちゃんをね</p><p>嫌嫌嫌ぁぁっっ</p><p>絶叫する、白坂さん</p><p>ついに、耐えきれなくなったらしい</p><p>ああここの建物は立ち入り禁止区域内だから、どれだけ叫んでもいいわよっ</p><p>そうだここは校内とは高い工事用の鉄塀で仕切られているし、校外の門からも少し離れている元々、東門前の道は人通りが少ないし</p><p>そうだ、あたし吉田くんに部員カードを作ってきてあげたんだ</p><p>そう言って先生は、一枚のカードを取り出す</p><p>それは、お店のスタンプ・カードみたいなものだった</p><p>表にはオレの名前と、会員番号００１が印刷されている</p><p>中を開くと十四個のゆきのと書かれたスタンプが押されていた</p><p>カードの取り扱いも、部長である白坂さんの役目だからセックスした回数だけ、吉田くんのカードにスタンプを押してあげるのよいいわねっ</p><p>カードは百個までスタンプが押せるようになっていた</p><p>こっちを見なさい、白坂さんせっかく、スタンプ・カードの説明をしてあげているんじゃない</p><p>白坂さんは両手で顔を覆っている</p><p>徹底的に、弓槻先生を拒絶しようとしているらしい</p><p>なあに、白坂さんセックス・クラブの部長は、そんなに嫌</p><p>挑戦的な弓槻先生の言葉に、白坂さんは静かに呟いた</p><p>嫌です嫌に決まってます</p><p>弓槻先生の口が歪む悪魔の笑み</p><p>そうそんなに嫌なら仕方がないわじゃあ、こうしましょうもし、一週間でこのカードのスタンプがいっぱいになったらその時は、白坂さん、あなたを解放してあげるセックス・クラブとかも全部無し今までのあなたのセックスの映像もみんな破棄してあげるもちろん、遠藤くんのことも助けてあげるわっ</p><p>えっっと、先生の顔を見上げる、白坂さん</p><p>今朝、吉田くんと約束した期限も一週間だったでしょ今日は四月二十七日だから五月四日の午前〇時までってことにしましょうかっ</p><p>一週間</p><p>五月四日のまでの一週間で、カードのスタンプ欄を全て埋める</p><p>カードのスタンプ欄は百個でも、昨日の今日で、すでに十四個分は押してあるわこのペースなら残り一週間で八十六回のセックスなんて、簡単でしょ</p><p>そうは言いますけれど先生</p><p>夕べは、オレ何か変な薬を盛られてましたし</p><p>びっくりするくらい射精できたけれど身体に負担があるような感じだったし</p><p>単純計算でも、残り七日で毎日十回以上でしょう</p><p>む、無理ですよぉっ</p><p>ややるけど</p><p>どうする自由になるチャンスを捨てる諦める</p><p>小馬鹿にしたような口調で、白坂さんを煽る先生</p><p>そうやってみるのね、白坂さん</p><p>夕暮れのオレンジの光線が、窓からオレたちを照らしている</p><p>その光に照らされた先生の顔は、血の色に染まっているみたいだった</p><p>真っ赤な先生がまた、大きく笑った</p><p>じゃあ、克子後はお願いクラブ活動の記録写真は撮っておいてちょうだい後で見たいから</p><p>では二人とも精一杯、クラブ活動を楽しみなさいっうふふふふふ</p><p>そう言って笑いながら先生は部屋を出て行った</p><p>廊下から聞こえる、コツコツという冷たい足音</p><p>足音が段々遠ざかっていきやがて、消えた</p><p>◇　◇　◇</p><p>じゃあ、始めましょうかっクラブ活動、開始ですぅっ</p><p>先生がいなくなった後の、克子さんの第一声</p><p>あ、明るい</p><p>何で、この人いつでも、こんなに明るいんだろう</p><p>克子さんは、板張りの床に置いてあった大きな革のボストンバッグから、愛用の一眼レフ・カメラを取り出す</p><p>あたしは適当に写真を撮っていますから、お二人はご自由にどうぞっ</p><p>ど、どうぞって</p><p>ねえ、白坂さん</p><p>オレが白坂さんを見ると、白坂さんはぷいっとそっぽを向く</p><p>弓槻先生がいない場所での白坂さんは、オレに厳しい</p><p>まあ、当たり前なんだけど</p><p>ど、どうしようか</p><p>お困りですか、吉田様</p><p>カメラを抱えた克子さんが、オレに声を掛ける</p><p>そそそ、そりゃあ、も、もう</p><p>何をどうやって、何から始めたらいいのか全然判らないです</p><p>よろしければ、あたしに何でもご相談下さいっ</p><p>はい、相談に乗ってくれるのなら、ありがたいっ</p><p>では、吉田様まず、今日のおセックスに何かテーマはありますかやってみたいシチュエーションとか</p><p>克子さんおセックスって何だよ</p><p>セックスにおを付ける人、初めて見たよ</p><p>克子さん、見た目は美人でセクシーなのに何て、残念な人なんだっ</p><p>特にテーマやシチュエーションが無いようならあたしからご提案したいことがあるんですけれどっ</p><p>えっどんなの</p><p>むしろ、どんどん提案してくれた方が助かります</p><p>オレ一人じゃあ、ムクレている白坂さんをどうしたらいいのか判らないもの</p><p>そうですねえでは、せっかく夕暮れの光が綺麗ですしまずはこの光の中で、白坂様にストリップ行為をしていただくというのはっ</p><p>克子さんあんた天才</p><p>残念とか言って、ごめんなさいっ</p><p>し、白坂さんす、ストリップだって</p><p>オレは、白坂さんに命令する</p><p>黙ったまま、ギッとオレを睨み付ける、白坂さん</p><p>はい、白坂様、ストリップでーすっお洋服を全て御脱ぎになって、裸んぼになりましょうっ</p><p>ああ場の空気を読まない人って最高だ</p><p>克子さんあんた、いいっ</p><p>判りましたやるしかなのね</p><p>小さく呟く、白坂さん</p><p>では、吉田様はそちらの椅子にお座りになってご鑑賞下さいっ白坂様はそちらの流しの前の窓際にはい、そこが一番明るくて、光線の当たり具合が良いですからではっどうぞ順にお洋服を脱いでいって下さいませっ</p><p>窓から差し込む夕日の強い光線</p><p>その光のなかで白坂さんは、まず制服の上着を脱ぐ</p><p>おおっ</p><p>んー、いい表情いいです、いい感じです、白坂様っ</p><p>カシャカシャとシャッターを切る、克子さん</p><p>次は、ブラウスとスカート、どっちを先にしますっ</p><p>克子さんが、オレに尋ねる</p><p>ええっと、夕べは最後までブラウスが残ってたから</p><p>ぶ、ブラウスっ</p><p>白坂さんの震える指がブラウスのボタンを外す</p><p>夕焼けに、白いブラウスはオレンジ色に輝いている</p><p>緊張している白坂さんの顔</p><p>恥じらいの表情</p><p>嫌悪の表情</p><p>その全てを、克子さんのカメラが記録していく</p><p>ブラの胸元が見えた</p><p>可愛いおへそも</p><p>全てのボタンが外れた</p><p>ブブブブラボーっ</p><p>ブラボーですっ、白坂さんっ</p><p>はい、白坂様、そこで一気にブラウスを脱いでしまいましょうっ</p><p>克子さんに言われるままに、ブラウスを脱ぐ白坂さん</p><p>脇の下が見えたっ</p><p>白坂さんの腕は、とても細い</p><p>脱いだブラウスを、吉田様に投げて下さいっ</p><p>投げるんですっストリップ劇場の踊り子さんは、必ずそうするんですっ覚えておいて下さいねっさあ</p><p>破れかぶれになったのか白坂さんは、脱いだブラウスをオレに投げ掛けるっ</p><p>空中にふわぁっと拡がって飛ぶ、白いブラウスオレの顔の上にふぁさりと墜ちる</p><p>吉田様は、匂いを嗅いでっクンクン嗅ぐんですっもっと、エロ中年みたいにっ</p><p>言われるままに、白坂さんのブラウスの匂いを嗅ぐっ</p><p>白坂さんの汗の匂い甘いミルクのような匂いがした</p><p>あっ上半身ブラだけの白坂さんが、物凄い形相でオレを睨んでいるっ</p><p>やっぱり、嫌なんだろうなあ</p><p>では、白坂様次はスカートですっ</p><p>その克子さんの言葉にまた白坂さんの指が震える</p><p>スカートの留め具を外して</p><p>そのまま、ストンと床にスカートを落として下さいっ</p><p>覚悟した白坂さんでも、スカートから手を離した瞬間に火傷した瞬間みたいな苦悶の表情を浮かべる</p><p>今朝、先生の家で渡された水色のシルクのパンティが見えたっ</p><p>いいです、いいですいい写真が撮れてますッッはい、スカートも吉田様に投げてっ</p><p>飛んでくるスカート</p><p>匂いを嗅ぐくんくんくんッ</p><p>すっごく嫌そうな、白坂さんの顔がいいっ</p><p>吉田様次は、ストリップのルール通りでいいですか</p><p>ストリップのルール</p><p>ブラが先で、最後がパンティですっ</p><p>そ、そうなんだっ</p><p>じ、じゃる、ルール通りで</p><p>ルール通り、畏まりました、喜んでぇぇーっ白坂様、オーダー入りました、ブラ先、パンツ後ですっ</p><p>な、何かよく判らないけれど</p><p>それでも、白坂さんは克子さんの指示に従う</p><p>震える手でブラジャーの背中のホックに手を廻す</p><p>そうだった、このブラは後ろホックだったんだっけ</p><p>ぽろんと弾けるように白坂さんの美乳が零れ出るっ</p><p>ぴぴぴ、ピンクの乳首も</p><p>いたたまれない表情の白坂さん</p><p>屈辱に赤く染まる頬</p><p>その姿もまた、克子さんはカメラに納める</p><p>吉田様、辛くないですか</p><p>不意に克子さんがオレに振り向いた</p><p>ななな、何がです</p><p>オレは、全然、辛くない楽しんでいる</p><p>辛いのは、ストリップをやらされている白坂さんの方だろう</p><p>おチンポですよっ</p><p>吉田様のおチンポが激しく勃起なされているようですから、そのままでは苦しいのではないかと思いまして</p><p>はい</p><p>あ、ああ</p><p>ええ、確かに勃起したチンコが破裂しそうですけれど</p><p>克子さんチンポにおはやめて下さい</p><p>おズボンをお脱ぎになって、おパンツの中からおチンポを出されたらいかがです白坂様のストリップを御覧になりながら、御自分でおチンポをおしごきになりたいんじゃないかって思ったものですから</p><p>ま、負けました</p><p>でも</p><p>い、いやあ、あの</p><p>お恥ずかしいのですか</p><p>大丈夫ですよ白坂様のお美しいお姿に興奮なさっているのでしょう白坂様を性の対象として勃起したおチンポです堂々とお出しになって、白坂様にお見せするべきですよっ</p><p>で、でもか、克子さんも、い、いるし</p><p>あたしですかぁ</p><p>克子さんは、不思議そうな顔をした</p><p>あたしのことなんか気にしないで下さいその辺の雑草空気存在の希薄な妖精さんみたいなものだと思って下されば</p><p>いやこんなに自己主張の強い妖精さんがいるかっ</p><p>ほらぁ白坂様からもお願いして下さいっあたしのストリップを見ながら、オチンチンをしごいて下さいって</p><p>克子さんは、白坂さんに無茶ぶりをかますっ</p><p>だけど白坂さんは</p><p>あたしのストリップを見てオチンチンをしごいて</p><p>あたし早く帰りたいの早く終わらせたいのよこんなことっ</p><p>その言葉がオレに怒りを感じさせる</p><p>オレはゆっくりとズボンを脱いだ</p><p>彼女に見せつけるように、ズリッとパンツを脱いで勃起ペニスを露出するッ</p><p>さあ、白坂様ブラを吉田様に投げて下さい</p><p>力一杯投げつけられる、シルクのブラジャー</p><p>オレはそれを握って、匂いを嗅ぐっ</p><p>匂いを嗅ぎながら自分のペニスをしごく</p><p>わざと白坂さんに見せつけるっ</p><p>うわーっ、すっかり硬くなってますねぇ白坂様、今、吉田様がなさっているのが男性のオナニー、マスターベーションですよく見て下さい</p><p>恐ろしい物醜い物を見ているような、強ばった白坂さんの顔</p><p>嫌、こんなの嫌ぁぁ</p><p>白坂さんは、オレから眼を背けようとする</p><p>見るんですっ白坂様っもっと大きく目を開けて</p><p>男のオナニー・シーンを見たのは、これが初めてだろう</p><p>どうだ醜いかっ汚いかっ気持ち悪いかっ</p><p>ではそのまま、最後の一枚に行きましょうっ</p><p>オレを見たまま震えている、白坂さん</p><p>パンティを脱ぐんですっ白坂様っ</p><p>ぶるぶると震えた腕がパンティに掛かるっ</p><p>もう一気にいききましょう脱いでっ</p><p>パンティが下ろされた可愛い陰毛が見えるっ</p><p>足からパンティーを抜いて下さいっ</p><p>克子さんの指示に従おうとする白坂さん</p><p>だけど身体が震えて足がもつれて</p><p>白坂さんは体勢を崩して畳のスペースの方へ倒れ込んだっ</p><p>危ないっ</p><p>克子さんが、サッと動いて白坂さんの身体を下から押し上げるっ</p><p>白坂さんの裸の肉体は、そのまま畳の上に転がって</p><p>畳の上敷かれた布団のちょうど上に、白坂さんは仰向けに倒れている</p><p>窓の外からの夕暮れの光線豊かな白坂さんの肉体に陰影を付ける</p><p>脱ぎかけたパンティは、右の足首に引っかかったまま</p><p>少し開いた股には白坂さんの割れ目が</p><p>いやらしいなんて、いやらしい姿なんだ</p><p>もう、ガマンできないっ</p><p>オレは、下半身素っ裸になって白坂さんの肉体に向かうっ</p><p>ダメですよ、吉田様っ</p><p>なぜか、克子さんがオレを止めた</p><p>白坂さんも、驚いている</p><p>急に襲いかかるのはダメですそれだと、レイプになっちゃうじゃないですかっ</p><p>いやレイプだろ</p><p>というか今までずっと、レイプだし</p><p>これはクラブ活動なんだから、無理矢理はダメですきちんと、お互いに礼をしてからじゃないと</p><p>もしかして、克子さんて高校時代</p><p>はいっ、剣道部ですっ</p><p>そそうなんだ</p><p>では、白坂様吉田様がそろそろガマンできなくなったみたいですから、そろそろおセックスの方へ進みたいと思いますっよろしいですか</p><p>よろしいですかって</p><p>克子さんの問いかけに白坂さんは、こう答えた</p><p>ちょっと待って下さいあたし、薬を飲むからっ</p><p>薬</p><p>岩倉先輩が白坂さんに渡した</p><p>薬を飲んだ後なら何でしますからお願いっ</p><p>白坂さんの眼に涙が溜まっている</p><p>克子さんが、オレを見る</p><p>オレは、こくりと頷いた</p><p>ではお早くお願いしますっ</p><p>裸の白坂さんは飛び起きて、自分の鞄を探す</p><p>そして中から岩倉先輩に渡されたピル・ケースを取り出す</p><p>白坂様こちらのミネラルウォーターをお使い下さいっ</p><p>克子さんがペットボトルを取り出して、白坂さんに手渡した</p><p>この建物の電気と水道は、昨日のうちに復帰させてあるんですけれど今、蛇口を捻って出てくる水はずっと屋上のタンクに溜まっていたものですから</p><p>トイレは使えるけど、飲むのは無理ということか</p><p>薬と水を飲み込む白坂さん</p><p>薬を飲んだことで少し、落ち着く</p><p>白坂さん君はそれを避妊薬だと思っているんだろ</p><p>だけどオレは知っている</p><p>その薬には、妊娠を妨げる効果なんて無いことを</p><p>では、白坂様こちらのお布団のコーナーにお座り下さい</p><p>克子さんに言われるまま全裸の白坂さんが畳の上へ上がる</p><p>あ足首にまだ、シルクのパンティーが引っかかっている</p><p>あそのパンツは脱いで下さい靴下もです</p><p>赤い顔でパンティと靴下も脱ぐ、白坂さん</p><p>克子さんが、脱いだそれらの物を拾い上げる</p><p>吉田様匂い嗅ぎます</p><p>い、今は、いいですっ</p><p>もう、勃起が最大限に膨らんでいるッ</p><p>そんな余裕は無いッッ</p><p>畏まりましたでは、せめてパンティーだけでも被って下さいっ</p><p>なぬっ</p><p>被って下さいっ</p><p>よよよ、よく判らないがッッ</p><p>とりあえず、言われた通り白坂さんの脱ぎ立てパンティを頭に、被るッ</p><p>素晴らしいッ素敵ですッ</p><p>な何を褒められているんだろう</p><p>あ白坂さんが、呆然とした眼でオレを見ている</p><p>では、白坂様はそこで三つ指をついて、吉田様をお迎え下さいッ吉田様は、こちらで立ったまま一礼して下さいッ</p><p>畳の上布団の脇に、全裸の白坂さんが正座して、三つ指をついてオレを出迎える</p><p>オレは上半身、学生服のまま、下半身は勃起チンコを振り立てて、頭に白坂さんのパンティを被ったままペコリと頭を下げる</p><p>では両者、お願いしますっ</p><p>克子さんのジャッジ</p><p>お、お願いします</p><p>おねがいしますっ</p><p>顔を上げるオレと白坂さんの眼が合う</p><p>ファイトッ</p><p>魂のゴングが鳴ったッ</p><p>ししし、白坂さん布団の上に、あ、仰向けになってっ</p><p>オレの命令通り裸の白坂さんが布団の上に仰向けで横たわる</p><p>あ、足を、ひ、開けっ</p><p>グッと堪えた顔で足を開く白坂さん</p><p>もっとですっもっと開かないと、セックスできませんよっ、白坂様っ</p><p>カメラを抱えた克子さんまでが、注文を出すっ</p><p>白坂様、そこでどうぞ、犯してって言って下さいっ</p><p>眼を閉じる白坂さん</p><p>どうぞ犯して下さい</p><p>白坂雪乃の中にたっぷり出してって言ってみて下さい</p><p>白坂雪乃の中にたっぷり出してっ</p><p>その瞬間オレは白坂さんの肉体に襲いかかっていた</p><p>上半身は学生服のまま下半身だけ素っ裸の状態で</p><p>もうガマンできないっ</p><p>ガマンできないっ</p><p>白坂さんの美しいおっぱいを、舐めるッ</p><p>乳首に歯を立てるッ</p><p>首筋を舐め上げて可愛らしい耳に舌を這わすっ</p><p>眼を閉じて耐えている必死に耐えている、白坂さんっ</p><p>オレは、力尽くで白坂さんの脚を大きく開かせたっ</p><p>膣口に張り裂けそうなペニスを押し当てるっ</p><p>ひぃぃ</p><p>また挿入されるという恐怖に、白坂さんの肉体が震え上がるッ</p><p>い、いくぞッッ</p><p>いいい、嫌ッッ</p><p>白坂様、入れて下さいって言うんですよっ</p><p>そんなの、言えないっ</p><p>夕べと違って、強い催淫剤の効果は無い</p><p>今飲んだ薬だって、即効性はないだろう</p><p>白坂さんの身体は、純粋にレイプへの恐怖に震えているっ</p><p>言うんですっ、白坂様入れて、犯して、楽しんでってっ売春婦らしく、いやらしく媚びて下さい言わないと、終わりませんよっ</p><p>克子さんの言葉が白坂さんの心に突き刺さった</p><p>可愛らしい口から卑猥な言葉が飛び出すっ</p><p>入れて下さいっあたしを犯して、楽しんでっ</p><p>ムリムリムリーッっと、いきり立った男根が一気に白坂さんを貫くっ</p><p>いやぁぁっ</p><p>ぐっちょぐっちょぐっちょピストン運動を開始するっ</p><p>布団の上のセックスは拘束台やベッドの時とは違う</p><p>オレの腰の動きが、ダイレクトに白坂さんに伝わる</p><p>ぐいぐい突く度に、白坂さんの美しいおっぱいが円を描くように揺れたッ</p><p>そのおっぱいを揉みほぐすッ</p><p>少しずつ白坂さんの胎内が濡れてくるッ</p><p>より奥へ、より深く、より強く突く、突く、突くーッッッ</p><p>気持ちいい柔らかい肉体白坂さんの女体</p><p>湿った陰部亀頭に絡みつく</p><p>お、オレ、もうイキそうだよぉぉぉ</p><p>オレが情けの無い悲鳴を上げると、白坂さんは</p><p>早く出してぇぇ、早くだしてぇぇぇっっ</p><p>それは岩倉先輩に教わったセリフ</p><p>さすが優等生物覚えがいい</p><p>それなら</p><p>キ、キスしようよ、し、白坂さんお、オレ、キスしながら白坂さんの中に、だ、出したいッ</p><p>き、キスはダメよッキスは嫌っっ</p><p>じ、じゃあ、な、何ならいいんだよぉっ</p><p>し舌を舐めてあたしの舌を舐めるんで許してッッ</p><p>そう言って、白坂さんがピンク色の舌を出す</p><p>オレは、その舌に貪りつくッッッ</p><p>男の粘膜と女の粘膜の触れ合う、ゾクッとする快感ッッ</p><p>んッッ</p><p>もう遅い</p><p>オレは白坂さんの舌を舐めるっ</p><p>舌と舌を絡めるッ</p><p>気持ち悪がって、暴れる白坂さんを無理矢理に押さえつけるッッ</p><p>もちろん、腰のピストンは止めないッ</p><p>最後に思い切り、白坂さんの舌を吸い込んだッ</p><p>オレの唇と白坂さんの唇が重なるッ</p><p>これって、キスだよねっ</p><p>それも、ディープ・キスってやつ</p><p>白坂さんは、ショックで大きく眼を見開いた</p><p>その時だった</p><p>びゅるるる、びゅるるるる、どっくんッ</p><p>白坂さんの子宮口で盛大な射精が始まる</p><p>白坂さんは、オレを見たまま眼が震えている身体が震えている</p><p>射精を全身で受け止めて</p><p>射精が完全に治まるまでオレは、白坂さんの舌を吸い続けていた</p><p>オレたちの唇は、重なり合ったままだった</p><p>全て放出し終わって白坂さんから唇を離す</p><p>下半身は繋がったままだ</p><p>酷い</p><p>白坂さんがオレの身体の下で、小さく呟いた</p><p>いつの間にか、日が暮れていた</p><p>オレンジの光線は、もう部屋に差し込んではいない</p><p>薄闇の中でオレは、白坂さんを抱き締めていた</p><p>昨日減量だった分、増量しました</p><p>何か、ここんとこ土日はずっとエロシーンばかり書いている気がする</p><p>次話も、エロシーンの続きです</p><p>22．鏡の中の淫乱少女</p><p>パチンとスイッチの音がした</p><p>部屋に明かりが灯る</p><p>オレと白坂さんは絡み合ったままだから克子さんが点けたのだろう</p><p>明かりが点いても、部屋の中はまだ暗い</p><p>四畳半の畳のスペースに、６０ワットの裸電球が一つだけだから</p><p>こういう部屋だと、こんな照明の方が気分が出ると思いましてっ</p><p>これは、克子さんの演出らしい</p><p>確かに裸電球のちょっと黄色かがった柔らかい光線で見る白坂さんの身体は、肉体の立体感が陰影で強調されて、妙に艶めかしくてエロかった</p><p>ホントに、大昔の売春宿に居るみたいだ</p><p>一度目のセックスを終えた白坂さんの肉体は、うっすらと汗をかいている</p><p>それがテラテラと光に反射してハァハァと熱い息をしている白坂さんの胸が上下する度に輝きを変える</p><p>部屋の中には、すっかりオレと白坂さんの汗と愛液と精液の匂いが性臭が立ちこめている</p><p>いやらしい匂いいやらしい肉体</p><p>視覚と臭覚がオレの脳をズキンと刺激するッ</p><p>一回目のセックスを終えて、吉田様はいかがでしたっ気持ちよかったですかっ</p><p>ニコニコした克子さんの質問</p><p>ももも、もちろんですっ</p><p>セックスさせてもらっていてオレに不満なんかあるはずがない</p><p>では、白坂様にちゃんと感謝の気持ちをお伝えしましょうっクラブ活動の基本は、部員同士の協力と労り合いですよっ</p><p>克子さんに、そう言われてオレの身体の下の白坂さんを見る</p><p>まだオレたちの下半身は繋がったままだ</p><p>白坂さんは、オレの視線にぷいっと横を向く</p><p>し、白坂さん、き、気持ちよかったですっ</p><p>白坂さんは無言のままじっと、壁の方を見ている</p><p>もう、そんなじゃダメですよっ君の身体は最高だっとっても気持ちよく射精できたよ、ありがとうくらい言って下さいっ</p><p>克子さん</p><p>はいっ、どうぞ</p><p>ええいっ</p><p>し、白坂さんき、君の身体は最高っと、とっても気持ちよく射精できたっあああ、ありがとう</p><p>ば、バカか</p><p>バカなのか、オレは</p><p>では、続いて白坂様の番ですっどうしいたしましてっこれからも、いっぱいいっぱい可愛がって下さいねっ</p><p>白坂さんは</p><p>白坂様ぁはいっ、どうぞ</p><p>横を向いたまま白坂さんが、嫌々口を開く</p><p>どどういたしましてこ、これからも、いっぱい可愛がって下さい</p><p>横向きの白坂さんの顔涙がほろりと零れる</p><p>オレは思わず、その涙を指で掬う</p><p>白坂さんの顔に触れる、オレの指先</p><p>さ触らないで</p><p>陰部にまだペニスを挿入されたままだというのに白坂さんは、オレに顔を触られることに嫌悪感を示した</p><p>オレはそのまま、白坂さんの涙に濡れた指を舐めるッ</p><p>少し塩辛い</p><p>これが、白坂さんの涙の味</p><p>では、セックス部活動第一回戦目のセックスは、これで終了ですッ両者礼ありがとうございましたっ</p><p>ああ、ありがとうございましたっ</p><p>克子さんに釣られて、オレは白坂さんに礼する</p><p>白坂様もっセックスは、礼に始まり礼に終わるですよっ</p><p>なんじゃ、そりゃ</p><p>ありがとうございました</p><p>白坂さんはオレを無視したまま、小さく呟いた</p><p>それでは、セックス第二回戦に参りましょうっ</p><p>明るく高らかに宣言する克子さん</p><p>も、もうですか</p><p>つーか、オレたちずっと繋がったままなんですけど</p><p>ああそうだその前に、一回戦目のセックスの結果を記録しておかないといけませんねっ吉田様では一度、白坂様の中から出て下さいっ</p><p>ちゃんと記録の写真を撮っておかないと、あたしがお嬢様に叱られてしまいますっ</p><p>オレは、白坂さんからペニスをニュルッと抜く</p><p>ぁんっ</p><p>白坂さんが、悩ましい声を出した</p><p>膣口から、とろりと精液が滲み出す</p><p>あ、白坂様、そのままの体勢でいて下さいっ</p><p>カメラを構えてバシャバシャと写真を撮る、克子さん</p><p>全裸で布団の上に仰向けで大股開きのままの白坂さん</p><p>胸は手で隠して顔だけは壁の方に向けたまま泣いている</p><p>この昭和の売春宿風な空間の中だと、まるで最初の客に犯されたばかりの少女娼婦に見える</p><p>はいっ、目線下さいっこっちを向いてっ</p><p>ゆっくりと、白坂さんがカメラを見上げる</p><p>犯された少女の顔</p><p>ホンモノのレイプ眼って、こういうものなんだっ</p><p>あたしが写真を撮っている間に、吉田様も全部脱いじゃって下さいっ</p><p>そうだったオレはまだ下半身しか脱いでなかった</p><p>いや、これはこれでレイプっぽくて良かったんだけど</p><p>そうだなこの先はやっぱり、全身で白坂さんの肌を感じたいっ</p><p>オレは、さっさかと服を脱いで行くっ</p><p>お待たせしましたっでは、二回戦、始めましょうっ</p><p>今度は、オレも最初から畳のスペースに上がって</p><p>全裸で白坂さんと向き合う</p><p>お互いに正座して</p><p>それではっ礼っお願いしますっ</p><p>お、お願いしますっ</p><p>お願いします</p><p>頭を下げ合う、オレたち</p><p>アイタっ</p><p>近すぎて、頭と頭がゴッツンコしたっ</p><p>お二人とも、大丈夫ですかっ</p><p>大丈夫ですから</p><p>と、言いつつも白坂さんも手で頭を抑えている</p><p>可愛い脇とおっぱいが丸見えだ</p><p>では今回は、これを使ってみましょうっ</p><p>そう言って、克子さんは畳のスペースの壁際に置いてある、大きな鏡台を指さした</p><p>昭和の時代のお婆さんとかか使っていたような、三面鏡になっているやつた</p><p>パタン、パタン、と二面の鏡を広げる克子さん</p><p>では、白坂様この鏡台の上に手をついて、四つん這いになって下さいっ</p><p>言われたまま、その通りのポーズをする白坂さん</p><p>吉田様は、後ろから白坂様を責めて下さいっ</p><p>オレも、白坂さんのぷるんとしたお尻の方へ移動する</p><p>どうですっすごい景色でしょっ</p><p>オレの目の前に大きな鏡台</p><p>その三面の鏡に四つん這いで羞恥に耐えている白坂さんが、それぞれ違う角度で写っている</p><p>三人の白坂さん目の前の本人を入れれば、四人か</p><p>どの鏡の中にも、白坂さんの顔と可愛いおっぱいがはっきりと映し出されている</p><p>白坂さんは鏡台の縁に手をついているから、頭が下げられないのだっ</p><p>い、嫌っ、犯される姿を自分で見るなんてっ</p><p>嫌がる白坂さん</p><p>ああオレのチンコは、どうして嫌がる白坂さんを見ると、すぐに怒張してしまうのだろう</p><p>オレのペニスが、怒張マックスッッ</p><p>それでは二回戦、始めッッ</p><p>克子さんの号令とともに、白坂さんの細い腰をガッツリと掴むッッ</p><p>白いお尻に強ペニスを向けて割れ目にあてがうっ</p><p>ま、待ってっこれは嫌よっ</p><p>待てるかッ</p><p>ペニスが温かい膣肉の中にジュポリと侵入していくッ</p><p>ひぃあああっっまた入ってくるぅぅッ</p><p>白坂雪乃は、犯される</p><p>何度でも何度でも</p><p>鏡の中に、男根の侵入に苦悶する白坂さんの顔が写っている</p><p>それぞれ違った角度で鏡の中の三人の白坂さんが、犯されている</p><p>ほーら、白坂様よーく、鏡の中を見て下さぁいっ白坂様は、今、吉田様に犯されていまぁすセックスしちゃっているんですよぉぉ</p><p>克子さんは白坂さんに被虐の言葉を投げ掛けながら、またカメラのシャッターを切る</p><p>言わないで撮さないでこんなあたしを見ないでぇぇっ</p><p>オレは、ピストンを開始する</p><p>あぁぁ、あんッ</p><p>さっきの正常位のセックスでは、ただ耐えていただけの白坂さん</p><p>ひたすら身体を縮こまらせて、必死で耐えていただけだった</p><p>だけど今回の犬のポーズは</p><p>四つん這いでいる以上、ただ堪えているわけにはいかないっ</p><p>オレは、グッチョ、グッチョとゆっくり腰を突き込むッ</p><p>ぁぁんあああん</p><p>声が出ている白坂さんの喘ぐ声が</p><p>多分白坂さん、本人は気付いていない</p><p>ほーら、白坂様は今、ワンちゃんみたいに吉田様に犯されているんですよぅ</p><p>克子さんがさらに白坂さんを煽る</p><p>ホント盛りのついたメス犬みたいですねったくさん、犯していただいて、可愛い子犬をいっぱい産みましょうねぇ</p><p>三つの鏡の中の三つの白坂さんの顔</p><p>その全てが絶望に、熱く濡れていくッ</p><p>その被虐の泣き顔も克子さんは、カメラの中に納めていく</p><p>そんなことありませんよぉぉ鏡の中をしっかり御覧下さい犯されているのは、白坂様ですよぉ白坂様は、吉田様に犯されるのが大好きなんですぅっ</p><p>鏡の中の白坂さん白坂さんが、白坂さんを見ている</p><p>オレに犯されている、自分の姿を</p><p>いやぁぁあたしじゃないぃぃこんなのぉぉぉちがうぅぅ</p><p>必死に現実を否定する白坂さんっ</p><p>でも気持ちがいいでしょう吉田様に犯されるのは、とても気持ちがいいでしょう白坂様はレイプされるのが大好きなんですそういう、いやらしい女の子なんです</p><p>違う、違うのぉぉぉっ</p><p>では、鏡の中に写っているのは誰ですか犯されて喜んでいる、淫乱な女の子は</p><p>違うあたし喜んでなんかないっ</p><p>ううっ</p><p>白坂さんの中が、キュゥッっと締まるッッ</p><p>腰を突くごとに、下腹に触れる雪乃の尻の感触が素晴らしいッ</p><p>まるで新鮮な生ゴムのような、ぷりぷりとした感触ッ</p><p>オレは、激しいピストン運動に移行するッ</p><p>白坂さんのお尻に打ち付けた腰が、パンパンッと激しい音を立てるッ</p><empty-line/><p>あっあっあっあっああーっん</p><p>奥を突き上げる度に白坂さんの口から、いやらしい息が漏れるッ</p><p>吉田様どうです気持ちいいですか白坂様のお身体は</p><p>克子さんが、オレに囁く</p><p>き、気持ちいいですし、白坂さんの中か、絡みついてくるグチョグチョに濡れてるッい、いやらしいき、気持ちいいーっ</p><p>オレは思いっきり、感想を叫んだっ</p><p>もう止めてぇ嫌なのぉあたしは、嫌なのぉ助けてぇぇ</p><p>鏡の中の白坂さんが、大きく首を振るっ</p><p>そんなことないでしょう本当は、気持ちがいいんでしょう、白坂様レイプされるのは、楽しいでしょう</p><p>た楽しくなんか、ないっ</p><p>自分に嘘をついてはいけませんよぉ白坂様は、吉田様とのセックスが大好きなんです中に射精されたくて、いつもうずうずしているんですっ</p><p>そんなことっ</p><p>必死に否定する、白坂さん</p><p>全身に汗の玉が浮いている</p><p>身体中の肌が紅潮している</p><p>興奮している</p><p>感じているんだッ</p><p>ペニスを密壺に押し込んだまま、脇から手を伸ばして、白坂さんの乳房を揉む</p><p>おっぱいも汗でびっしょり濡れていた</p><p>横の鏡を見るとピンク色の乳首の先からぽたぽたと汗が零れているのが判るっ</p><p>ギューッとおっぱいを握りつぶしたッ</p><p>いやぁんッ</p><p>ぷにぷにと、おっぱいを揉むッ</p><p>よつんばいの体勢だと、重力に引かれておっぱいの感触がまた少し違う</p><p>おっぱいという肉塊の重さが、はっきりと手に残るッ</p><p>親指と人差し指で、乳首をきゅーっとつねってやったッ</p><p>乳搾りだっ</p><p>ひぃやぁぁんッそんなことしないでッ</p><p>白坂さんの背中が、大きく反り返る</p><p>とってもいやらしいですよっ白坂様のおマンコが、吉田様のおチンポを根元まできっちり喰わえ込んでますよぉっこんなにも、グッショリと濡れてっこんなにギギュッと、おチンポを締め付けてますっとっても、気持ち良さそうですよっ白坂様のおマンコっ気持ち良さそうに、喜んでますよぉぉっ</p><p>克子さんが、どんどん白坂さんに卑猥な言葉を投げつける</p><p>白坂さんが、いやらしい女の子であることを教えていく</p><p>いやあこんなのあたしじゃないッ違うぅぅこんなの嘘よぉうあたし、こんな女じゃないいいいっあたし、いやらしくなんかないぃぃぃ</p><p>いやらしいですっ鏡の中をよく見て下さい犯されて、濡れて、感じてるっ白坂様のとってもいやらしい姿が、はっきりと映っていますよっ</p><p>汗まみれ、淫液まみれで髪を振り乱して、後ろから犯されている</p><p>それが、現実白坂雪乃という女の子の</p><p>違う違う、違う、これは違うのぉぉぉ</p><p>オレは、さらに荒々しく動くッ</p><p>腰を激しくグラインドさせて、犯すッ白坂雪乃を犯すゥゥッ</p><p>気持ちいい気持ちいい雪乃をレイプするのは気持ちいい</p><p>雪乃への一方的なセックスが、オレを鬼畜に変えていく</p><p>あぁんあぁんあぁんいやらしくないあたしはあああんんんッ</p><p>白坂さんの端正な顔が、鏡の中で歪む</p><p>ぁんぁんといやらしい声を漏らす</p><p>それは苦痛による悲鳴なのか快感による喘ぎなのか</p><p>オレには、判らない</p><p>しかし、オレに犯されている白坂さんのその顔は美しい</p><p>す、好きだぁぁ好きだぁぁ白坂さんが、大好きなんだぁぁ</p><p>オレはもう感情のままに、白坂さんを犯したッ</p><p>もっと、犯したいっ</p><p>ずっとずっと白坂さんと、繋がったままでいたいっ</p><p>セックスしたいっ</p><p>嫌よぉぉ嫌いあなたなんて大っ嫌いよぉぉぉッッッ</p><p>鏡の中の白坂さんが、絶叫するッ</p><p>泣いている犯されて、泣いている</p><p>泣いている瞳が、鏡越しにオレを見ているッッ</p><p>白坂さんの胎内で、オレのペニスが大きく膨れ上がるッ</p><p>二発目の限界は、もうすぐだッ</p><p>うおおっし、白坂さんッまた、白坂さんの中に出すよぉッッ</p><p>ええっいやぁッ、やめてぇぇッもう出さないでぇッ</p><p>何度中で出されても白坂さんは、膣内射精に慣れない</p><p>嫌悪と恐怖が、白坂さんを包み込むッ</p><p>うううっい、イクよイクよ、イクよ、イクイクぅぅ雪乃ぉぉぉぉッッ</p><p>彼女の絶望の瞳を見たまま白坂さんの子宮に射精するゥゥッ</p><p>オレのペニスが、白坂さんの膣内で激しく脈動するッ</p><p>どっぷどっぷと、ポンプのように精液を送り込むッ</p><p>オレの精を子宮に浴びた瞬間の表情を克子さんのカメラが、パシャリと撮るッ</p><p>うっわぁぁいいなあ、二回目もたっぷり出していただいてうらやましいです、白坂様っ</p><p>童女のような笑顔で、克子さんは言った</p><p>オレと白坂さんの結合部からしみ出してくる精液もばっちりと撮す</p><p>はい、お二人が繋がっているところもしっかり撮しましたっ将来、お二人のお子様に見せてあげましょうねっ</p><p>オレは男根を抜くだらだらと精液が垂れてくる</p><p>白坂さんは脱力して、そのままごろりと畳の上に転がった</p><p>嫌よこんなの</p><p>泣いている静かに泣いている、白坂さん</p><p>わぁ、泣いちゃうくらい気持ち良かったんですかっ</p><p>その泣き顔を撮影しながら、克子さんが言った</p><p>違うわよっ</p><p>裸の白坂さんは、脱力したまま動かない</p><p>お嬢様が、良くおっしゃっているんですけどねっ</p><p>突然克子さんは何かを思い出したように言った</p><p>女の子の涙ほど、男を興奮させる物は無いってっ</p><p>それは真実だ</p><p>オレは、白坂さんの涙を見る度に興奮しているっ</p><p>勃起しているっ</p><p>だから吉田様の性感を高めるために、すぐに涙を流して差し上げる白坂様は、本当に淫乱な女の子なんですねっあたし、尊敬しちゃいますっ</p><p>その克子さんの言葉に</p><p>白坂さんは、またぽろぽろ大粒の涙を零した</p><p>今、二回目を出していただいたばかりなのに、もう吉田様を勃起させるおつもりなんですかぁっさすが、底なしの性欲ですねっ</p><p>克子さん本気で感心しているんですかっ</p><p>あマジだ、この顔</p><p>弓槻先生の邪悪さと対称的に克子さんは邪気が無い純真すぎるっ</p><p>ただ白坂さんにとっては、同じくらい酷い人だけど</p><p>違うあたしは、淫乱なんかじゃない</p><p>畳の上に横たわったまま、静かに泣く白坂さんを見て、克子さんの眼がキラリと輝く</p><p>また、何か思い付いたのっ</p><p>あ、吉田様白坂様のお顔の涙を、ちょっと舌でペロッと舐めてみて下さいませんかっ</p><p>そういう感じの写真が、一枚欲しいんですっスクープですっアートですっあたし、キムラ・イヘイ賞、狙っちゃいますっさあっ</p><p>克子さんのスゴイ剣幕</p><p>ってキムラ・イヘイって誰</p><p>とにかくオレは、寝転がっている白坂さんの肉体に近づく</p><p>白坂さんは、ただ泣いているだけで、ぴくりともしない</p><p>大きく舌を伸ばして白坂さんの頬に近づける</p><p>左目のすぐ下の涙をペロっと舐めて掬い上げたッ</p><p>その瞬間白坂さんの身体がビクッと反応するッ</p><p>カシャンッという、シャッターの響きっっ</p><p>オーケーオーケー、グッドですっ良い写真が撮れましたっ</p><p>笑う克子さん</p><p>オレの舌に溶け込む白坂さんの涙</p><p>涙の味は素晴らしい</p><p>オレの中で、また欲望が燃え上がるッッ</p><p>オレは、白坂さんの頭を両手でガッと掴んだ</p><p>髪の毛の中に指を押し入れて、しっかり頭を固定する</p><p>いやぁっ</p><p>震える白坂さん身体をよじって逃げようとする</p><p>その肉体を上から押さえつけて</p><p>オレは、白坂さんの顔をペロペロと嘗め回したっ</p><p>いやっ、舐めないでいやぁぁ</p><p>白坂さんの眼から、次から次へと絶望の涙が溢れ出る</p><p>その滴を舐めるッ</p><p>ちゅうちゅうと吸ったッ</p><p>犯してやるどこまでも、とことん雪乃の体を貪ってやるッ</p><p>雪乃の涙がオレの中で、精液に変わるっ</p><p>うーむ、エロシーンはノリでサクサク書けるんですよねえ</p><p>あんまり、苦闘せずに</p><p>不思議ですよねえ</p><p>すみません、次話こそフェラやります</p><p>23．フェラチオ検定講座（六級）</p><p>オレはそのまま、白坂さんの身体にのしかかろうとするっ</p><p>もう三回戦に突入なんですかっあ、でもまだ二回戦の終わりの礼をしていませんから、二回戦目の続いているってことなんですかねっ</p><p>克子さんは、またトボケたことを言う</p><p>そんなこと言われるとちょっと気分が萎える</p><p>うん少し疲れたな</p><p>さすがに、二回、連発だと</p><p>えっと今日は五回戦しないといけないんですよねっ残りの三回は、また趣向を変えましょうかっそれとも、まったりした感じのセックスをなさいたいですかっ</p><p>そうだな激しく、欲望のままにガツガツってのが連チャンだったから、のんびりまったりってのもいいかも</p><p>なんて、オレが考えていたら</p><p>お、お口でお口でさせて下さい</p><p>白坂さんっ</p><p>寝転んだままの白坂さんが、自分からそんな嬉しい提案してくれるっ</p><p>弓槻先生が岩倉先輩をダマして渡した嘘の避妊薬</p><p>あれを、彼女は飲んでいたんだっけ</p><p>偽の避妊薬の効果は、膣内射精３回までという設定</p><p>四回目以降は、むしろ妊娠する可能性が高まる</p><p>もちろん、そんなバカな薬があるわけないんだけど</p><p>白坂さんは、すっかり岩倉さんを信用しちゃっているし岩倉先輩は、心の深いところで弓槻先生に捕らわれているからどうにも、不幸な連鎖が完成している</p><p>すでに白坂さんはオレに２回、膣内射精されているッ</p><p>リミットは、残り１回</p><p>そろそろ、フェラチオでもしないとヤバい頃合いということなんだろう</p><p>白坂様は、フェラチオは初めてでいらっしゃいますよねっ</p><p>克子さんが、白坂さんに尋ねる</p><p>暗い顔で頷く、白坂さん</p><p>素晴らしいですっ何という、性に対する貪欲さっ本当に白坂様は淫乱でいらっしゃいますねっこのっ、淫乱さんっこれより先、白坂様のことを淫乱さんってお呼びしても構いませんかっ</p><p>い、淫乱さんって</p><p>それはやめて下さいっ</p><p>白坂さんも、さすがに即決で拒絶する</p><p>残念ですぅホント白坂様は、淫乱世界のプリンセスでいらっしゃいますのにぃっ</p><p>もういい</p><p>克子さんそういうのは、もういいから</p><p>そうでした、そうでしたっ白坂様は、フェラチオ初心者でしたよねっそれでは、不肖、私、克子が白坂様にフェラチオ技術・初級編をお教え致しまぁすっ</p><p>うわっ、克子さんが先生をしてくれるんだっ</p><p>フェフェラチオの</p><p>多少、厳しいレッスンになるかと思いますが、ついてきて下さいねっ</p><p>克子さんは、あくまでもにこやかで明るい</p><p>そんな克子さんに、白坂さんは暗い顔のまま頭を下げる</p><p>そうして克子さんのフェラチオ講座が始まった</p><p>まず、吉田様はこちらの畳の縁に腰掛けて下さいっ</p><p>克子さんに言われるままオレは、六十センチほど木張りの床から高くなっている畳のゾーンの縁に座った</p><p>足をどーんと開いて、座る</p><p>その中心部に二度の放出で半立ち状態のペニスがある</p><p>そしてぇっ白坂様は吉田様の足の間にしゃがんで、おチンポにご奉仕していただきまぁすっ</p><p>おおっそういう体勢になるのかっ</p><p>ちょっと、寒い</p><p>裸足で畳のスペースから、板張りの床に下りた白坂さんが呟く</p><p>確かに、ちょっと冷えてきたかも</p><p>日も暮れたし、汗もかいたしオレたち全裸だし</p><p>それでしたら、どうぞこれを着て下さいっ</p><p>克子さんが、バッグから何やら取り出す</p><p>それは薄手の赤い和服の着物</p><p>何だこれ浴衣じゃない</p><p>浴衣にしては丈も短いし色も派手だし</p><p>これは、肌襦袢ですっ</p><p>ハダジュバン</p><p>はいっ昔の売春宿の娼婦といえば、やっぱり肌襦袢でないとっ</p><p>ああまだ売春宿ごっこ、続いているのね</p><p>克子さんが、白坂さんに肌襦袢を着せる</p><p>うわっ</p><p>かすかに肌が透けて見えるほど、布の生地が薄い</p><p>袖に手を通し白坂さんは、着物の衿を合わせて胸を隠そうとしいるけど</p><p>ち、乳首が透けてるッ</p><p>見えてますよッ白坂さんッ</p><p>あっ、いけません前は隠さないで下さい衿は合わせないでそのまま、だらーんと垂らしたままにするんですっ</p><p>それじゃ見えちゃう</p><p>いやもう透けてます</p><p>でも、克子さんの言う通りしてくれると肌襦袢の胸元がパランと開いたまんまで、白坂さんの可愛い生のおっぱいと陰部が丸見えになりまーすっ</p><p>その方がいいかも</p><p>いいんですっ見えちゃうじゃなくって、見せるんですからっ</p><p>大丈夫ですっそれが伝統的な、日本の売春婦の姿なんですからっ</p><p>そんな伝統、本当にあるのかどうかは判らないけれど</p><p>とにかく克子さんは、どうしても白坂さんを昔の日本の売春婦に仕立て上げたいらしい</p><p>克子さんの強い主張に白坂さんはどうにも反論できない</p><p>諦めて、着物の衿を掴んでいた手を弱める</p><p>はらりと着物の前が、はだける</p><p>おっぱいおへそ陰毛さん、こんにちわ</p><p>腕や肩は、肌襦袢の薄くて紅い布地に隠れたまんまだけど</p><p>大事なところだけ丸見えっていうのが、いいっ</p><p>ス・バ・ラ・シ・イッ</p><p>肌襦袢一枚を羽織っているだけで全裸よりも、いやらしい感じになるっ</p><p>すげえ</p><p>克子さんエロい事に関しては、天才なんじゃねえっ</p><p>思わず、オレのチンコも硬さを取り戻すッ</p><p>ではそのまま、吉田様の足の間に座って下さいっ</p><p>言われるまま白坂さんは、オレの前に膝をついてしゃがみ込む</p><p>おおおっ</p><p>オレのお腹の高さに、白坂さんの顔</p><p>その下に肌襦袢の間から、二つのおっぱいが飛び出している</p><p>ヒョイと手を出せば、小さな乳首が指で摘める距離</p><p>その二つの肉山の間にオレのペニスがビビーンっと、直立しているッ</p><p>まさに亀頭の先の切れ込みが、白坂さんの顔に向かってロック・オンしているような感じッ</p><p>では白坂様、まずは吉田様のおチンポをよく御覧下さいどんな感じですか</p><p>き、気持ち悪いっ</p><p>そ、即答かよっ</p><p>まあ白坂さんが男の勃起チンポをこんな間近で観察するのは、これが初めてだろうし</p><p>夕べの初体験の時はもっと離れた距離だったし、白坂さんは怯えてすぐに眼を閉じてしまっていたし</p><p>えっ、気持ち悪くなんかないじゃないですかぁとっても、可愛いおチンポですよぉっあたし、この形、大好きだなぁっ</p><p>これも、褒められているうちに入るのだろうか</p><p>あんまり、可愛いとか言われたくないなぁ</p><p>何か普通よりも、小さそうだし</p><p>ここの膨らんでて、てかてかしているパーツが亀頭ですっ亀さんの頭と書きますっで、亀頭の後ろのへこみをカリと言いますここが白坂様のお腹の中で引っかかって、気持ち良く擦り上げてくれているですねぇっ</p><p>克子さんのチンポ講座が始まった</p><p>二人の美少女に、自分のチンポをガン見されるのは恥ずかしい</p><p>でも興奮するっっ</p><p>ゾクゾクするねぇ</p><p>いや、こんなの見たくないっあたし、こんなの物のことなんて知りたくないっ</p><p>堪えきれなくなったのか、白坂さんがチンポから眼を背ける</p><p>そりゃ、気持ち悪いだろうなあ</p><p>オレだって、グロテスクな物体だと思うもの</p><p>竿には、血管が浮いてるしチン毛が、ワッサと生えてるし玉袋は、しわしわだし</p><p>ダメですっ、ちゃんとお勉強しないとっおチンポを知らずして、立派な売春婦にはなれませんよっ</p><p>あたし、売春婦になんかなりたくないっ</p><p>背後から克子さんが、白坂さんの両肩をギュッと掴むっ</p><p>突然の接触に白坂さんは驚いて、ヒッと背を反らす</p><p>克子さんが背中から、白坂さんの耳元にそっと囁く</p><p>白坂様まだ、ご理解なさっていらっしゃらなかったのですねっ</p><p>怯える白坂さんの耳に克子さんは、フッと微笑んで言った</p><p>白坂様は、もうすでに売春婦なんですよぉっ夕べ、お屋敷で処女を失った時から、売春婦に堕ちられたんですっ</p><p>白坂さんの瞳がカッと大きく見開かれるっ</p><p>でも、まだ教育のなっていない悪い売春婦ですっこれから、白坂様は良い売春婦になるために、いっぱいいっぱいお勉強しなければなりませんセックスのお勉強をっ</p><p>白坂さんは、ゾッとする</p><p>い、嫌よそんなっ</p><p>ダメですよぉっもう、遅いんですっ</p><p>お、遅い</p><p>はぁい白坂さんは、レイプで女になってしまったんですからっもう、処女には戻れませんっ</p><p>開かれた白坂さんの眼からつつーっと涙が零れる</p><p>涙の粒が肌襦袢の上のおっぱいの上に、ぽつりぽつりと落ちる</p><p>また泣くんですかぁでも、あたし好きですよっ白坂様のそういうところっプライドが高くてどうしようもなく、ご自分が大好きで高飛車でっどうして、こんな目に遭うのか、ご自分ではまったくご理解なさっていないんでしょう</p><p>克子さんが、ニッと微笑む</p><p>でももう、何もかも遅いんですもう、仕方がないんですもう、堕ちてしまったんですからっさあ、セックスの勉強に戻りましょうっ</p><p>いやあたしこんなの耐えられないっ</p><p>泣きじゃくる、白坂さん</p><p>あらあら、困りましたねぇ今日のセックスのノルマは、まだ後３回も残っているんですよっあんまり時間が掛かるのも何ですしじゃあ、フェラチオのお勉強は次の機会にして、吉田様にガンガン犯していただきましょうか残り全部、白坂様のお腹の中にたっぷり射精していただきましょうねっ</p><p>その克子さんの言葉を聞いてオレは確信した</p><p>克子さんは、知っている</p><p>岩倉先輩が白坂さんに渡した、偽の避妊薬のことを</p><p>白坂さんが３回を超える膣内射精を恐れていることを知っていてわざと</p><p>ややりますっフェラチオしますっ</p><p>白坂さんは両手で涙を拭って、克子さんに言った</p><p>それでこそ、淫乱世界のプリンセスですっではフェラチオのお勉強、続けましょうねっ</p><p>は、はいお、教えて下さいフェラチオのやり方を</p><p>涙声で、レッスンの続行をねだる白坂さん</p><p>彼女の背後で克子さんが、ニコッとオレにウインクしたッ</p><p>もちろんその笑みは、白坂さんには見えていない</p><p>では最初に、吉田様のおチンポの匂いを嗅いで下さいっ</p><p>お鼻をグーッと近づけて犬みたいにクンクン嗅ぐんですっ</p><p>そんなっ</p><p>お勉強するって、約束しましたよねっ</p><p>ッ</p><p>大きく深呼吸して、心を落ち着かせる白坂さん</p><p>それから、可愛い顔をオレのいきり立ったペニスに、急接近させるッ</p><p>クンクンと、２回、匂いを嗅いだっ</p><p>どんな匂いですっ</p><p>くっ、臭いですッ気持ち悪いですッ</p><p>すでに一度セックスを終えている、ペニス</p><p>愛液と精液と汗にまみれて淫らな匂いを放っている</p><p>えーっどれどれちょっと、あたしにも嗅がせて下さいっ</p><p>うへっ</p><p>オレたちの身体の間に、横から克子さんが顔を突っ込んでくる</p><p>こうやって近くで見るとこの人もすっごい美人だ</p><p>メイド服に胸元爆乳としか表現できないおっぱいの山も、しっかりと確認できる</p><p>うわっ、チンポの上に顔を入れるからオレの鼻先に、白いメイド・キャップが超接近してるッ</p><p>髪の毛の匂いも何か、フローラルッ</p><p>えーっ、とっても良い匂いのおチンポじゃないですかっいやらしくて、美味しそうな匂いですっ</p><p>克子さんはオレのチンポをクンクンと嗅いでホントにクンクンッて鼻息が聞こえるほど思い切り嗅いで感想を述べた</p><p>そんなことないわ臭いわ嫌な匂い</p><p>白坂さんは、克子さんの意見にはどうしても同意できないらしい</p><p>ああ、なるほど判りましたっ</p><p>え何がです、克子さん</p><p>白坂様は、お酒を召し上がりますかっ</p><p>一度も飲んだことは無いですかっ</p><p>クリスマスに家族で行ったレストランで、ワインを飲んだことはあります</p><p>それは、美味しかったですかっ</p><p>いいえ、あのあたしにはまだお酒が美味しいとか、美味しくないとかはよく判りません</p><p>そうでしょう、そうでしょうっ、そういうことなんですっ</p><p>ニヒッと笑う、克子さん</p><p>な、何がです</p><p>おチンポだって、それと同じことなんですよっ</p><p>ど、どうなのかな</p><p>白坂様はまだ、おチンポの経験が浅くていらっしゃいますので、正しい判断がおできになっていないのですっあたしが断言しますっこのおチンポは、良いおチンポですっこのおチンポの匂いは、良い匂いですっとっても、美味しそうな匂いなんですっ</p><p>そ、そうきたか</p><p>白坂様、もう一度、吉田様のおチンポの匂いを嗅いで下さいっそして、言うんですうーん、美味しそうな匂いってまずは、身体で覚えて下さいっこれは、美味しそうな匂いのおチンポなんですからっさあ</p><p>戸惑っている、白坂さん</p><p>はいっ、どうぞっ用意アクションッ</p><p>克子さんの気迫に押されて白坂さんのツンとした鼻が、オレのチンポに再接近するっ</p><p>クンクンと、匂いを嗅いで</p><p>そこで、セリフですっ</p><p>ううん、お、美味しそうな匂いです</p><p>もう一回っ</p><p>お、美味しそうな匂いですっ</p><p>もっと、感情を込めてっ</p><p>とっても美味しそうですっ</p><p>美味しそうな、何っ</p><p>おチンポっ美味しそうな、おチンポぉっ</p><p>うわっ、白坂さんが</p><p>あの清純な、優等生の白坂雪乃が</p><p>おおチンポって言った</p><p>グーッドベリー・グッドですっエクセレントですぅっ</p><p>一瞬して白坂さんが、ハッとする</p><p>自分が何を口走ったのか、理解したんだっ</p><p>羞恥の炎が、白坂さんの顔を真っ赤に染めるっ</p><p>しかーしっ</p><p>ではっネクスト・ステージっおチンポにお口でキッスしてみましょうっ</p><p>お、鬼軍曹かこの人は</p><p>どうしたんですっいよいよ、フェラチオ本番ですよっまずは、チュッと亀頭の先に唇でキスするだけですっ簡単なことですっ</p><p>で、できないっできません、あたしっ</p><p>やるんですよっ白坂様っそんなんじゃ、フェラチオ検定の６級も取れませんよっ</p><p>フェラチオに検定とかあるのかっ</p><p>級とか</p><p>やっぱり、初段から黒帯なのかっ</p><p>白坂さんは、どうしても勇気が出ないようだ</p><p>仕方ありませんねぇでは、吉田様、ご協力いただけますかっ</p><p>はいぃぃ</p><p>えっ、オレ</p><p>こういうのは慣れですから、一回やってしまえば次からは当たり前にできるようになりますですから、とにかく白坂様の唇が吉田様のおチンポに一度キッスしてしまえばいいわけですっ</p><p>あ、はい</p><p>白坂様、眼をつぶってそのまま動かないで下さいっ吉田様のおチンポの方を、白坂様の唇にタッチしていただきますからっ</p><p>えっオレからっ</p><p>お二人ともよろしいですねっ</p><p>克子さんが、ギロッとオレを見る</p><p>わ判りましたよ</p><p>ややればいいんでしょっ</p><p>ではっ白坂様、眼をつぶって下さいっ</p><p>白坂さんはウンっと覚悟を決めたらしい</p><p>思いっきりギュッと眼をつぶった</p><p>それから、唇にをとても酸っぱい物を食べた時みたいに、キュウッと力を込める</p><p>白坂様顔の力を抜いて下さいっそれじゃあ、タコさんみたいですっ</p><p>タコみたいだと言われて白坂さんは、顔の筋肉を緩める</p><p>もっと力を抜いて今は、無表情でいいですからっ</p><p>克子さんが、オレに手で指示をする</p><p>克子さん自身もカメラを構える</p><p>もっともっと力を抜いてほんのちょっと、ちょんと触れるだけですからっ</p><p>オレの勃起ペニスの先が白坂さんの唇に寄っていく</p><p>オレはチンポの根元を握って、角度を調節する</p><p>克子さんが、大きく手を広げてオレに見せる</p><p>親指から順番に指を閉じていく</p><p>それは眼をつぶっている白坂さんには判らない、接触へのカウント・ダウン</p><p>３</p><p>２</p><p>１</p><p>０</p><p>オレの亀頭の先っちょが白坂さんのぷっくりとした唇に、ドッキングするっ</p><p>パシャッ</p><p>その光景をフラッシュを焚いて記録する、克子さんのカメラ</p><p>フラッシュの輝きに驚いて、白坂さんが眼を開けるッ</p><p>その瞬間を逃さずに２発目のフラッシュ</p><p>パシャッ、パシャ、パシャッッッ</p><p>いやぁぁッッ</p><p>うわっ、危ねぇぇぇぇっっ</p><p>驚いた白坂さんにチンポを嚙み付かれないようにオレは、サッと腰を後ろへッ</p><p>あ、危なかったッ</p><p>ううーん、これも良い写真っきっとお嬢様も満足して下さるわっ</p><p>満足そうな、克子さん</p><p>どどうして、写真なんかっ</p><p>対して白坂さんは、とってもご不満な様子</p><p>もう、そんな顔をしちゃいけませんっこれを御覧下さいっ</p><p>そう言って克子さんは、デジタル・カメラの後ろのスクリーンを白坂さんに見せる</p><p>そこには今撮ったばかりの映像が、はっきりと写っている</p><p>男の勃起したペニスにキスしている、白坂雪乃</p><p>誰が見たって判る</p><p>高校一年生１６歳の白坂雪乃だ</p><p>写真は顔だけでなく胸から上のバスト・ショット</p><p>つまり肌襦袢の間から零れている白坂さんのおっぱい、ピンク色の尖った乳首さえはっきりと撮していた</p><p>け消して下さいそ、そんな写真</p><p>自分の恥ずかしい写真を見せられて白坂さんは、羞恥に顔を覆う</p><p>だめでーすっそんなことをしたら、あたしがお嬢様に叱られてしまいますっ</p><p>克子さんはとても楽しそうだった</p><p>いやどんな時でも、明るく楽しそうな人なんだけど</p><p>もう一度、この映像をよーく見て下さいっはい白坂様の唇は、吉田様のおチンポで汚されてしまいました下のお口に続いて、上のお口まで汚れてしまいましたねっ</p><p>うっそんなこと、言わないでっ</p><p>もう汚れてしまったんですっですからもう、おチンポを舐めたり、しゃぶったりすることもできますよねえっ</p><p>明るい克子さんの言葉が白坂さんをどんどん暗闇の中に追い込んでいくっ</p><p>さあ、今度は舌でペロっと舐めてみましょうっ</p><p>でっ、できないっそんなの、あたしには無理ですっ</p><p>怯える、白坂さん</p><p>もおっ仕方ないなあっ</p><p>克子さんが、カメラを脇に置いた</p><p>オレの方へ近づいて来るっ</p><p>こういう風にするんですよっ</p><p>か克子、さん</p><p>克子さんの顔がオレの股間に</p><p>大きく口を開いて長い舌が</p><p>オレの亀頭をペロリと舐めたっ</p><p>うぬぅっ</p><p>思わず声が出てしまったっ</p><p>湿って生温かくて、ザラッとしたものがオレの亀頭を一舐めするっ</p><p>ゾクゾクッという快感っ</p><p>うーん、良い味っ美味しいですっ、吉田様っ</p><p>その様子を白坂さんも、呆然として眺めているッ</p><p>ねっ、簡単でしょっ</p><p>ニヒヒと微笑む、克子さん</p><p>さあっ、次は白坂様の番ですよっ</p><p>白坂さんはぱくぱくと大きく息しているッ</p><p>緊張の局地なんだろう</p><p>あたしがお手本を見せたんです白坂様にも、できますってばっ</p><p>ようやくおそるおそる、白坂さんは頭を動かす</p><p>ゆっくりと可愛い口が、オレのペニスに近づいていく</p><p>鼻先に近づく亀頭っ</p><p>怯えた瞳がオレの肉色の亀頭を凝視しているっ</p><p>あたしがさっき舐めた辺りを見て下さいそこなら、ペロってできますよねっ</p><p>克子さんの舌が通った場所は、消毒されているのかっ</p><p>そんなバカなことは無い</p><p>だけど白坂さんは、その言葉を切っ掛けにアクションするっ</p><p>一瞬だった</p><p>可愛い口からピンクの舌が飛び出て、オレの亀頭をペロッと舐めるッ</p><p>ブヒィィィッ</p><p>背骨から脳天を貫く、快感ッッ</p><p>しゃ射精してしまうかと思った</p><p>すでに２回出しておいて良かったぁぁっ</p><p>よくできましたっどんな味ですっ</p><p>わ、判りませんっ</p><p>じゃあ、今度はよーく味わって下さい亀頭をぱっくり口の中に入れて下さい唇とほっぺたでおしゃぶりするんですっ</p><p>白坂さんは、また静止してしまう</p><p>またですかぁっ仕方ありませんねえっ</p><p>再び、克子さんの口が迫ってくる</p><p>あんまり、あたしがお手本を見せすぎるのは、よくないって思うんですけど</p><p>克子さん二十代になったばかりの大人の女性</p><p>まだ充分、美少女と言っても通る、幼さの残る若い容貌</p><p>唇には、薄い色のルージュを引いている</p><p>その紅く縁取られた口がオレのペニスをパクッとくわえる</p><p>き、気持ちいいっ</p><p>すすす、すげぇ</p><p>唇でクチャッ、クチャッ、と亀頭をしごくッ</p><p>頬っぺたの裏側に、亀頭をこすりつけるッ</p><p>ずっぽりと深くくわえ込んで頭を前後させてピストンするッ</p><p>キューッと、ペニスを吸い込むッ</p><p>うあッあああっき、気持ちいいよおっ</p><p>声が声が出てしまうっ</p><p>うわっなんだこの快感ッ</p><p>これがフェラチオ</p><p>ここのままじゃオレ、イッちゃう</p><p>はい、ここまで</p><p>克子さんはすぽんと口をペニスから抜いて、言った</p><p>ええーっ</p><p>も、もうすぐイキそうだったのに</p><p>あたしはお手本を見せただけですよっさあ、次は白坂様の番ですっ</p><p>そうだっ白坂さんがやってくれるんだっ</p><p>白坂さんのお口の処女もこれでオレのものっ</p><p>はいどうぞっ</p><p>オレのペニスは克子さんの唾で、テカテカ光っている</p><p>根元まで、全部あたしが舐めておきましたっこれで、できますよねっ</p><p>怯え顔のままの白坂さん</p><p>やらないと帰れませんよっ</p><p>白坂さんの唇が、ゆっくりと近づいて来る</p><p>もっと、大きく口を開いて下さぁいっ</p><p>克子さんが、歯医者さんのようなことを言う</p><p>白坂さんは眼をつむって</p><p>オレの眼に白坂さんの口の中が見える</p><p>歯並びが良い一つも虫歯が無い可愛い舌全部見える</p><p>歯で噛んじゃダメですよ唇だけで、パクッとする感じです吉田様、白坂様のお口に差し込んじゃって下さいっ</p><p>入れるっ</p><p>白坂さんのお口にッ</p><p>克子さんに言われるままオレは腰を前に突き出してッッ</p><p>白坂さんは、ハァハァと熱い呼吸を繰り返している</p><p>ああ亀頭全体で、熱く湿った吐息を感じるっ</p><p>オレのチンポがゆっくりと、白坂さんの口の中へ入っていくッ</p><p>侵入していくッ</p><p>はぁいゆっくりと口を閉じていって下さぁい絶対に噛んではいけませんよ唇と舌で優しく優しく包み込むつもりで</p><p>スーッと狭まって閉じていく、白坂さんの口</p><p>ぬあああああッッ</p><p>オレのチンポが亀頭が濡れて、温かいものに包まれるぅぅ</p><p>白坂さんの熱い口の中に居るッッ</p><p>白坂さんの唇を舌を唾液をチンポで感じるぅぅッッ</p><p>白坂さんはさすがにまだ、男根全てを口に含むことはできない</p><p>とりあえず亀頭だけ</p><p>だけど亀頭だけでも、白坂さんの口にしゃぶられているッ</p><p>すっげぇ</p><p>嬉しいッ</p><p>オレ、もう死んでもいいっ</p><p>では、白坂様ゆっくり眼を開けて下さい写真を撮ります</p><p>ギョッとして眼を開ける白坂さん亀頭をくわえたまま、克子さんを見る</p><p>写真は、撮らないといけないんですっ仕方ないんですっいいですねっ</p><p>優しく微笑んでいるがその眼には狂気が宿っている</p><p>誰も克子さんに逆らえない</p><p>フラッシュに驚いて、歯を立ててはダメですよはい、レンズを見ていて下さいっ</p><p>オレのチンポを頬張ったまま苦しそうにカメラのレンズを見る、白坂さん</p><p>絶望の瞳にまた、うっすらと涙が溜まっている</p><p>はいっ、チーズッ</p><p>口に物を入れている人にはい、チーズは無いだろう</p><p>それでも、克子さんはシャッターを切った</p><p>フラッシュが焚かれる</p><p>何度も何度も</p><p>はいっ、記録の写真はオーケイですっではっ、本格的にフェラチオしてみましょうねっ</p><p>克子さんはそう言うが白坂さんは、どうしたらいいのか判らない</p><p>オレのチンポをくわえたまま、固まっている</p><p>吉田様、あたしの方に人差し指を突き出して下さいっ</p><p>えっ、指</p><p>わっ、判りましたよっ</p><p>オレは、克子さんに左手の人差し指を突き出す</p><p>白坂様見えますよねっあたしがこの指をおチンポだと思ってご奉仕しますから、白坂様はあたしの動きをそのまま真似してみて下さいっ</p><p>もしかして、指フェラってやつ</p><p>まずおチンポの根元をこんな風に右手で持ちますっ親指と人差し指と中指の三本だけで丸を作る感じで握りますあんまり力は入れないで下さいっそっと握る感じでオーケイですっ</p><p>克子さんが、オレの差し出した指の根元を掴むっ</p><p>同じように、白坂さんがオレのペニスの根元を三本の指で握るっ</p><p>次に、左手は下から袋を包み込むようにして下さいっ袋って判りますかっそうです、そのしわしわのところですっ</p><p>克子さんの左手は、オレの手を下から支える</p><p>白坂さんの左手が、オレの金玉袋に下から触れるっ</p><p>女の子の細くて白い指少し冷たい手が、さわさわっとッ</p><p>ゾクッとくるぅぅ</p><p>自分では無い人間それも美少女に金玉を触られるって、こんなに気持ちがいいものなのかっ</p><p>オレもう、オナニーではイケない身体になっちゃうかも</p><p>はいこれが基本の手の形ですっ覚えて下さいねっ</p><p>うんうん、忘れないでねっ、白坂さんっ</p><p>でわっフェラチオしますっ私の動きを、同じようにトレースして下さいっ</p><p>克子さんが、オレの指をぱくりとくわえる</p><p>うううっ</p><p>ゆ、指なのにこれも気持ちいいッ</p><p>これが指フェラ</p><p>克子さんが、ゆっくりと顔を前後させる</p><p>じゅっぽ、じゅっぽ</p><p>続いて、白坂さんが同じ動きをペニスで</p><p>きききききき、気持ちいいっっっ</p><p>ペニスと指で、ダブル気持ちいいっっっ</p><p>次に、克子さんは下で指を下から上に舐め上げるッ</p><p>白坂さんも克子さんの真似をして、舌を使うッ</p><p>その次は亀頭全体をペロペロするッ</p><p>舐めながら、右手の指で竿を撫で上げるッ</p><p>左手で金玉袋を、さわさわっと撫で上げるッ</p><p>あっああっああああっき、気持ちいいし、白坂さぁぁんお、オレき、気持ちいいよぉぉ</p><p>ダメだ</p><p>こんなのみっともないって判っているのに</p><p>声が声が出てしまう</p><p>フェラって、こんなに気持ちの良いのもなの</p><p>大好きな世界で一番、可愛い女の子にしてもらってるフェラチオだから</p><p>あぁぁッッ</p><p>すすぐに、出ちゃうよぉ</p><p>克子さんが、ラスト・スパートに入るッ</p><p>チュパチュパと早く口を前後させるッ</p><p>白坂さんもその動きに合わせて、激しく動くッ</p><p>両手の指も動かして、ペニス全体を刺激するッ</p><p>うわあああああ白坂さんの唇で亀頭がペニスが激しく、しごかれているッッ</p><p>ザラっという舌の感触っ</p><p>ヌメっと熱い白坂さんの口の中</p><p>口の粘膜とチンコの粘膜が擦り合って、混ざり合って</p><p>死ぬっオレ、もう死んじゃうよぉぉぉぉっ</p><p>しし、白坂さぁんお、オレも、もうで、出ちゃうよぉうだ、出していいよねっし、白坂さんの口の中にだ、出していいよねっ</p><p>白坂さんの顔が恐怖で引きつるッ</p><p>でも唇が刺激する動きは、止まらないッ</p><p>いいんですよぉぅそのままそのまま、お口で受け止めるんですぅぅっさあ吉田様、射精して下さぁいぃぃっ白坂様のお口にぃぃッ</p><p>克子さんがオレの指から口を外して、大きな声で叫んだッッ</p><p>彼女は、さっとカメラを取り上げ白坂さんにレンズを向けるっ</p><p>いイクゥぅぅッッッ</p><p>びゅる、びゅるるるる、びゅるるるっ</p><p>白坂さんの口の中でオレのペニスが脈動するッ</p><p>白濁液がとぷとぷと注ぎ込まれるッ</p><p>んッッッ</p><p>嫌なんだろう</p><p>たまらなく、嫌なんだろう</p><p>口内に射精を受けて白坂さんの顔が、苦悶するッッ</p><p>涙が涙が、ほろほろと零れるッッ</p><p>辛い</p><p>ねえ辛いの、悲しいの白坂さん、ねえッ</p><p>そんな白坂さんの無残な姿を克子さんは、連写するッ</p><p>生まれて初めて男の精を味わう彼女を完全に記録するっ</p><p>三度目とは思えない大量の精を、オレはどっぷりと吐き出した</p><p>吉田様、白坂様のお口からおチンポを抜いて下さいっ</p><p>ペニスは、さすがに萎えている</p><p>白坂さんの唇から、ニュポンと引き抜いた</p><p>白坂さんは、口の中の精液をどうしたら良いのか困惑している</p><p>克子さんは、彼女のそんな情けない表情さえもカメラに記録して</p><p>白坂様お口を大きく開いて、吉田様にお見せして下さいっ</p><p>白坂さんは言葉の意味が判らないようだった</p><p>どれだけの精子をお口で受け止めたのか、きちんと眼で確認していただくんですっさあ</p><p>口を閉じたまま困惑の表情の白坂さんがオレの顔を見る</p><p>吉田様も、御自分から命令して下さいっ口を大きく開いて見せろって</p><p>うん確かに、この眼で確認したい</p><p>どれだけ出したのかちゃんと、口の中に入っているのか</p><p>し、白坂さんお、お口をひ、開いてみ、見せるんだっ</p><p>オレは、冷酷な命令を発する</p><p>白坂さんは、ほんの少しだけ躊躇したがそれでも、オレに向かって大きく口を開いてみせたッ</p><p>小さなお口の中舌の上に、オレの白い精液が、たっぷりと乗っている</p><p>すっげぇ、可愛い</p><p>世界中の誰よりも可愛いよ雪乃っ</p><p>オレの雪乃ッッ</p><p>今までで一番の愛情を、彼女に感じるッッ</p><p>初体験の時ですら、こんなに感動はしなかったッ</p><p>あたしにも見せて下さいっ</p><p>白坂さんは口を大きく開いたまま克子さんの方に振り向いた</p><p>克子さんは、即座にシャッターを切る</p><p>では、お口の中の精液を全て飲み干して下さいっ</p><p>白坂さんは、激しく首を振るっ</p><p>唾液に溶かして舌でクチュクチュすれば、拡散しますからっそうしたら、飲めますっ</p><p>白坂さんは、なおも拒絶するっ</p><p>飲まないと終わりませんよっ</p><p>白坂さんの動きが止まる</p><p>口の中全体を使って、クチュクチュしてみて下さいっそうしたら、唾がいっぱい出てきますからっその唾に溶かすんですっ舌を使ってあたしは、いつもそうしていますっですからっ</p><p>白坂さんは諦めたらしい</p><p>口の中をモゴモゴさせている</p><p>ああこの綺麗な顔の中に、オレの精液が解けている</p><p>もういいと思いますっごっくんと飲み込んで下さいっ</p><p>白坂さんはゆっくりと、口の中のものを飲み込んでいく</p><p>一度で全て飲み込めなかったらしい</p><p>ごくりっごくりっごくっ</p><p>細い喉が三度動いた</p><p>ご苦労様ですっ初めて飲んだ精液は、どんな味でしたっ</p><p>に、苦い</p><p>へえ精液って苦いんだ</p><p>自分では舐めてみたりしないから、知らなかった</p><p>美味しかったでしょうっ</p><p>こんなの、美味しくないっ</p><p>白坂さんは、感情が高ぶっている</p><p>いいえ、男性の精液はとっても美味しいものなんですっもうすぐ、白坂様も大好きになられますよっそうですねえ二十回も飲めば、コクと味わいが理解できますからっ早くその域に達せられるよう、がんばって下さいねっ</p><p>克子さんは、相変わらずの明るさで</p><p>ここまでマイペースだと、ある意味恐ろしい</p><p>はいっ、お水をどうぞ</p><p>克子さんが白坂さんに水のペットボトルを差し出す</p><p>白坂さんは、ガッと奪うようにして瓶を受け取った</p><p>そのまま、流し台へ向かう</p><p>一気に水をコポコポと口に含んでうがいをする</p><p>うっ、ううううっううっ</p><p>泣きながら何度も</p><p>まあ、白坂様っ泣くほど感激なさっているんですかっ</p><p>その様子もカメラに納めながら、克子さんが言った</p><p>そうですよねっ男性の精液の味を覚えたら、女としては一人前ですものねっこれで、白坂様はフェラチオも無事に体験なさいましたっフェラチオ検定・６級を差し上げますっ</p><p>ホントにあるんだフェラチオ検定</p><p>ていうか、６級なんだ</p><p>これだけやって</p><p>飲精までして</p><p>次は、お手本無しでやってみましょうっご自分の力だけでフェラチオできれば、５級ですからねっ</p><p>鬼軍曹のレッスンは続く</p><p>残り２回分のセックスは、サクッと終わらせます</p><p>多分</p><p>サクッといけばいいなあ</p><p>怖いよ克子さん</p><p>何をしだすか、作者にも判らないんだもの</p><p>（キャラが勝手に暴走中）</p><p>24．絶頂に堕ちる、十六歳</p><p>では、白坂様にフェラチオのおさらいをしていただきますっ</p><p>ということで、引き続きフェラチオ二連発ということになった</p><p>これも白坂さんが、フェラチオ・マスターになるための訓練だ</p><p>オレは、どこまでも付き合うだけだ</p><p>もっとも白坂さん本人は</p><p>うーん、微妙な表情</p><p>もう一度、勃起ペニスを含んで、口の中で精液を出されるということが心の底から嫌みたいだ</p><p>でも、白坂さんに他の選択肢は無い</p><p>少なくても、あと一回は口でしないと妊娠の恐怖が待ち構えている</p><p>今度は少しポーズを変えてみましょうかっ</p><p>あれれっ</p><p>克子さんが、また何やら思いついたらしい</p><p>彼女は自ら畳の上に上がって、てきぱきと布団を畳む</p><p>畳んだ布団の山を、壁際にグィっ寄せて</p><p>吉田様このお布団の山に背中をもたれ掛ける感じで座って下さいっ足は、どーんと前に伸ばして下さって構いませんからっ</p><p>はいはい</p><p>克子さんの言う通りにオレは、裸のまま布団の山にもたれて腰掛ける</p><p>両脚をばぁんと投げ出して</p><p>あっ、吉田様のお尻の下に座布団を敷きましょうっ腰が少し高くなっている方が、白坂様が舐めやすいですからっ</p><p>うん克子さんは、本当によく気がつく女性だ</p><p>はいはい尻の下に座布団ですねっ</p><p>腰が高くなって、その分、頭を布団の山の上にふんわりと乗っける形になって</p><p>オレの身体は、腰のところでくの字にクイッと曲がった感じ</p><p>それでっ白坂様は、吉田様の脚に被さるようにそうですっ四つん這いですねっそんな感じで、乗っかってみて下さいっ</p><p>おおお肌襦袢一枚の白坂さんが、オレの脚の上にやってくる</p><p>うわっまた、ムスッと不機嫌な顔をしている</p><p>けどそんな顔の白坂さんも、とても可愛いっ</p><p>四つん這いでハイハイしながら白坂さんがオレに上にやってくるっ</p><p>柔らかい肌襦袢の布地が、オレの足をさらりと撫でるっ</p><p>白坂さんの頭がまた、オレの股間の上にっ</p><p>キターッ</p><p>白坂様そのまま、四つん這いで膝をついたまま、足の間を大きく開いて下さいっお尻はもっと上に突き出す感じですっ</p><p>鬼軍曹が、次々指示を出す</p><p>あんまりにも的確かつスピーディな指示なので、白坂さんもついつい従ってしまう</p><p>両手は、吉田様の太ももの脇に置いて下さいっそのまま両手の手のひらと膝の４点で、身体を支えますっそうですっ、土下座しているんだけど、お尻は上にっていう感じのポーズですっ</p><p>最終的にオレの脚の上で白坂さんの身体は、伸びをする猫みたいに反り返るっ</p><p>こ、これって</p><p>いわゆるところの女豹のポーズってやつか</p><p>オレの視界には、胸の谷間と二つの肉乳がはっきりと見えるっ</p><p>下向きに垂れている乳首が、まるで果実のようだった</p><p>白坂様、もっと頭の方を下げて下さいっお尻は上に突き上げますっ</p><p>こ、こうですか</p><p>白坂さんの上半身が、クーッと沈み込むっ</p><p>オレの眼からは紅い肌襦袢に透けている白坂さんの綺麗な背中が、スキーのジャンプ台みたいな弧を描いて上昇していくっ</p><p>曲線の頂点にはきっと、取れたての桃みたいな可愛いお尻が隠れているのだろう</p><p>頭の方は、一気にオレの股間に接近</p><p>あっ下向きの乳首の先が、オレの足にちょんと触れたっ</p><p>うんいい感じてすねっ</p><p>克子さんは、自分の組み上げたポーズにご満悦の様子だ</p><p>では、フェラチオして下さいっ始めっっ</p><p>と克子さんは言うけれど</p><p>白坂さんの顔の前にあるオレの男性器は</p><p>小さいわ</p><p>はいオレのチンポは、まだ復活していませんっ</p><p>その小さいままのおチンポを、お口に含んで舌で転がして白坂様のお口の中で大きくするんですよっそれができなければ、一人前にはなれませんっ</p><p>そうはいうけれど</p><p>白坂さんは眼をぱちくりしている</p><p>そういえば、ずっとギンギンに勃起しているチンコしか見せてきてないもんなあ</p><p>改めて、小さいままのチンコを見られるとちょっと、ガックリくる</p><p>何か、余計に萎える感じ</p><p>吉田様白坂様が舐めやすいように、指でおチンポを摘んで持ち上げて下さいっ</p><p>えっオレ、自分で持ち上げるの</p><p>仕方ないか</p><p>オレは小さいままのチンコの根元を持ち上げて白坂さんのお口に向ける</p><p>オレのチンコと白坂さんの唇の距離は、ほんの数センチ</p><p>白坂さんは、また嫌そうな顔をした</p><p>はいっパクッとくわえて下さいっ</p><p>それでも一度、口内射精を経験した女は違う</p><p>白坂さんの口がゆっくりと開きオレのペニスの先を、あむんっとくわえる</p><p>美少女が、オレのペニスをくわえている姿を見るのは何とも言えない感激がある</p><p>こんな清純そうな唇が、オレの世界で一番小汚い性器を舐めているくわえているっ</p><p>あっ温かい唾に亀頭が包まれる</p><p>血流が海綿体を膨らませて</p><p>そのまま舌で舐めて下さいっミルクを飲む、子猫のイメージですっ</p><p>白坂さんのピンクの舌が、オレのペニスを舐め上げる</p><p>ぺちょっ、ぺちょっ、ぺちょっ</p><p>いやらしい水音が粘膜と粘膜の接触点から響いてくる</p><p>夕べからヤリまくり過ぎて、いささか性感の鈍くなったオレのチンポもこのビジュアルと刺激に再起動するっ</p><p>気持ちいいっ</p><p>ああ可愛いなあっ</p><p>自分のペニスを舐めてくれる少女は本当に愛おしいと思う</p><p>ぺちょっ、ぺちょっ、ぺちょっ</p><p>白坂さんの舌奉仕が続く</p><p>さあってとっ</p><p>そんな白坂さんの姿を何回か撮影した克子さんは、おもむろにカメラを置いた</p><p>これぐらい撮っておけば、もう写真は充分だと思うんですよっ</p><p>そう言って彼女は、白坂さんのお尻の方に廻り込んだ</p><p>白坂さんに気付かれないようそっと肌襦袢の裾をまくり上げるっ</p><p>裸のお尻が克子さんの目の前に現れたっ</p><p>彼女は高く突き上げた白坂さんの陰部をジッと確認しているっ</p><p>うふっ可愛いおマンコですねっお尻の穴も、可愛い</p><p>克子さんの指が、白坂さんの割れ目に触れるっ</p><p>か、克子さんっ</p><p>驚いた白坂さんは、オレのペニスを舐める舌を引っ込めて、克子さんの方に振り向こうとするっ</p><p>だけどっ</p><p>程よい感じに、精液と愛液が混じっていてうん、美味しそっ</p><p>克子さんは両手を使って、白坂さんの陰唇を開いていく</p><p>な、何をするんですっ</p><p>まさかの克子さんの攻撃に、ビクッと身体を震わす白坂さん</p><p>そんなにイジクリまわされていない、おマンコですねぇっ白坂様ぁっ普段から、オナニーとかなさってますぅ</p><p>四つん這いの白坂さんの恥部を観察しながら克子さんが尋ねる</p><p>そ、そんなことしてませんっ</p><p>女豹のポーズのまま白坂さんは、動けないっ</p><p>そうですかぁっじゃあ、まだイッた経験が無いんですねぇ</p><p>克子さんのニーッという笑顔</p><p>ずっと写真を撮るだけで、退屈でしたっ白坂様そろそろいいですよねっ、あたしが参加しちゃっても</p><p>克子さんが、白坂さんの女性器にフゥーッと息を吹きかけるっ</p><p>ひゃんっ</p><p>悶える白坂さんっ</p><p>天国がどんなところだか、教えて差し上げますねっ</p><p>オレの両脚の上で白坂さんの身体が弓のように反り返った</p><p>あああああああぁんっっ</p><p>オレの位置からは、白坂さんの身体が邪魔になって克子さんが何をしているのかは見えない</p><p>でも、想像はつくっ</p><p>克子さんは白坂さんの女性器に、指を入れているっ</p><p>白坂さんの女性器を舐めているっ</p><p>激しく巧みに</p><p>ぅあっぃあっぁあっくぅあっ</p><p>克子さんが、指をスボスボ律動させる度に白坂さんは、大きく喘ぐっ</p><p>二度のセックスで、すでに柔らかくなっている深い穴</p><p>愛液と精液で、トロトロに熱く熔けている</p><p>その白坂さんの秘部を克子さんの巧みな指と舌が攻めるッッ</p><p>ぬふふふっここでしょっここが、いいんでしょっ女の感じるところは、やっぱり女の方がよく知っていますからねぇっ</p><p>ひぃぁぁぬぁぁんあぁんぅぅん</p><p>も、悶えているっ白坂さんがっ</p><p>白坂さんの眼が快感に歪んでいるっ</p><p>オレの目の前で</p><p>頬っぺたがクッと持ち上がって三日月みたいな半眼になる、白坂さんッ</p><p>やぁめてぇぇいやぁぁんそんなにしないでぇぇっ</p><p>ちゅぱっじゅぼっ</p><p>克子さんが、舌で激しくすすり上げる音がオレの耳にまで届いてくるッ</p><p>お尻の穴も舐めて差し上げまぁすっ</p><p>ひぃぃぃ</p><p>生まれて初めての感触に白坂さんの身体が、ビビッと震えるッッ</p><p>いいでしょおっこんな快感がこの世の中にはあるんですよぉっ</p><p>さらに激しく、巧みに指と舌を使いまくる、克子さん</p><p>白坂さんの肉体がオレの上で跳ねるッ揺れるッッ飛ぶッッ</p><p>吉田様しっかり、見てあげて下さいねえっ白坂様の恥ずかしいお顔をっ</p><p>み見ないでぇぇっ</p><p>左手で、白坂さんの髪を掴んで引き上げるっ</p><p>オレの、勃起したペニスの前にッ</p><p>右手で、すでにフル勃起になっている自分のペニスをしごくっ</p><p>白坂さんの顔に亀頭の先を、擦り付けるッッ</p><p>さぁてそろそろ、クリトリスを責めちゃいまぁーすっ</p><p>ぬあああああぅ、ぐぁんぅぅっっっ</p><p>白坂さんの気持ちよさそうな顔っ</p><p>白坂さんは苦しそうに辛そうに悲しそうに悶えるっ</p><p>い、いやらしい</p><p>いやらしいよっ</p><p>オレは、力一杯、ペニスをしごくっ</p><p>白坂さんは、すでに汗まみれだっ</p><p>熱い息がを発している</p><p>どうですっ白坂様っここは、どうですっ</p><p>な何、これっあっあっあああっ</p><p>克子さんの指使いが白坂さんの膣の中で、小刻みに振動させてるっ</p><p>ここがっ、Ｇスポットですよおぅぅっ</p><p>いやぁぁいゃぁぁッ</p><p>うっもう、出そうだオレっ</p><p>吉田様っ白坂様も、もうすぐですからっお顔にっお口の中にっ飛ばして差し上げて下さいねっ</p><p>言われなくともっ</p><p>飛ばしてやるッ</p><p>呑ませてやるッ</p><p>顔に掛けてやるっ</p><p>ひぁぁんぬぁぁんぁぁんあぁぁッッ</p><p>白坂さんが十六歳の美少女が快感に溶けていくっ堕ちていくっ</p><p>あたし変なのぉっっダメなのぉぉダメよぉぉぉっっこんなのダメなのにぃぃぃ</p><p>よがり悶え喘ぎ白坂雪乃が、今、開花しようとしているッッ</p><p>無理矢理に性の快感を、教え込まれていくぅぅッッ</p><p>変よぉぉ変なのぉぉあたし浮かんでくあたし浮かび上がってるぅぅ</p><p>さあっイッてしまって下さいっイクんですっイッちゃえっこんちくしょうッッッッ</p><p>克子さんの最期の一撃が稲妻のように、白坂さんの裸身を貫くッッ</p><p>子宮から脳天まで大きな衝撃が突き抜けたぁぁーッッッ</p><p>飛ぶぅぅッッ</p><p>白坂さんは、飛ぶと叫んでイくぅぅッッ</p><p>オレの股間のすぐ前で絶頂の白坂さんが、大きく口を開いて叫んでいるッッ</p><p>今だぁッッッ</p><p>オレはブッ放すッッ</p><p>オレの亀頭から白い噴流が、白坂さんの顔に吹き上がるッッ</p><p>第一射がッ口の中へ飛び込むッッ</p><p>第二射はッ鼻から顔を汚すッッ</p><p>三射目はッ首から、胸に飛び散ったッッ</p><p>そのまま、精液に濡れるチンポを白坂さんの顔にグイグイ押しつけるッ</p><p>擦り付けるッ</p><p>ヌルヌルにしてやるっ</p><p>そして精の噴出が止まる</p><p>打ち上がった花火が暗い海に落ちていくように</p><p>性感が快感が、なだらかに降下していく</p><p>はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ</p><p>大きく肩で息をする白坂さん</p><p>四つん這いのポーズからすとんと力が抜ける</p><p>オレの脚の上に、汗びっしょりの白坂さんの熱い肉体がのしかかる</p><p>その顔は白い精液ですっかりベショ、ベショになっていた</p><p>倒れ込んだ白坂さんの向こうでメイド服の克子さんも、ハァハァ熱い息を吐いている</p><p>その顔は笑っていた</p><p>女の子を堕として彼女はニンマリと微笑む</p><p>オレと彼女の眼が合った</p><p>克子さんが、オレにウインクするっ</p><p>今ですよっ、吉田様っ</p><p>はぁ、はぁ、はぁな、何が</p><p>白坂様を完全に堕とし込むなら今ですッ</p><p>オレは、白坂さんの顔を見る</p><p>熱い身体で、ぐったりとしている白坂さん</p><p>心も身体も、ゆるゆるですっ</p><p>ぼんやりと眼を開けて初めての性の快感の余韻に酔っている</p><p>でも夕べのように失神しているわけではない</p><p>まだ、意識はあるっ</p><p>今の白坂様なら、どんなおチンポでもイッてしまいますよっ</p><p>イかせる</p><p>オレのチンポで</p><p>最後の一発を、白坂様にキメて下さいッ吉田様のおチンポで屈服させるんですっおマンコを啼かせるんですっセックスの快感を、心と肉体の隅々まで刻みつけるんですよっ徹底的にっ</p><p>鬼だっこの人はっ</p><p>だけどオレも鬼だっ</p><p>鬼になってやるっ</p><p>オレのペニスに、急速に血流が集まるっ</p><p>硬くなるっ</p><p>太くなるっ</p><p>キメてやるぜっ雪乃ぉっ</p><p>オレは脚の上の雪乃の脇に手を入れて、グイッと一気に引きずり上げるッ</p><p>な何ッ何なのッ</p><p>雪乃はまだ、事態を理解していないッ</p><p>精液まみれの顔を、手で必死になって拭っているっ</p><p>オレは、雪乃の身体を横倒しにして、上からのしかかるっ</p><p>汗にぐっちょり濡れたおっぱいが、オレの眼前にくるっ</p><p>オレは乳首を吸うッ舐めるッッ噛むッッ</p><p>ち、ちょっとい、今はやめて今すぐはダメなのよぉぉ</p><p>追い込むっ</p><p>突き落としてやるッ</p><p>この克子さんのくれた絶好のチャンスを、何としても生かさないとッッ</p><p>オレは、上から雪乃の足を、無理矢理大きく開かせるっ</p><p>今の雪乃は、力が入らない</p><p>いくぞ、いくぞ、いくぞぉぉぉぉッッ</p><p>勃起したチンポを膣口に当てて</p><p>待って今は許してっお願いだからっっ</p><p>熱く濡れた肉襞の中へッ</p><p>一気に潜り込むゥゥゥゥゥンッッ</p><p>いやぁぁあんっ</p><p>すっげぇぇぇ</p><p>溶けるぅぅ</p><p>絶頂に達したばかりの雪乃の胎内は熱気と湿気でグチョグチョになっているっ</p><p>なんだ、このマンコッ</p><p>熱くて、湿ってて、ヌルヌルして</p><p>それでいて、オレのペニスをキュウ、キュウ締め上げてくるッ</p><p>今までの無理矢理のセックスと全然違うっ</p><p>雪乃のマンコが、オレのチンコを受け入れているッ</p><p>男の欲棒の侵入を許しているッ</p><p>欲しがっているッ</p><p>子宮が精子を求めて、大きく口を開けているッッ</p><p>これが本物のセックス</p><p>これが雪乃のマンコの味なんだっ</p><p>グッチョ、グッチョ、グッチョ、グッチョ</p><p>張り詰めた太いチンコが雪乃の中を、かき回すっ</p><p>ビンビンに腫れたカリ首が雪乃の熱い襞の中を擦り上げるっっ</p><p>オレは、汗まみれの雪乃のおっぱいを激しく揉むッ</p><p>乳首を噛むッ</p><p>髪の毛の中に手を入れて、ギュッと掴み上げるッッ</p><p>雪乃を抱くッ</p><p>雪乃を抱いているッッ</p><p>あぁん何ぃぃッ何なのぉっこれぇぇ</p><p>雪乃も継続する鋭敏な性感に酔い続けるッ</p><p>沈んでいくッ</p><p>落下していくッ</p><p>気持ちいいでしょうっ白坂様これが、セックスですよっ男のおチンポの味なんですよぉっ美味しいでしょうっ</p><p>克子さんが雪乃の耳に囁く</p><p>これがっセックスセックスなのぉぉ</p><p>雪乃はすでに溺れている夢心地だ</p><p>気持ち良くなりますよぉっもっと、もっと、気持ち良く気持ちいいでしょう</p><p>半眼を開く雪乃すでに、焦点は合っていない</p><p>さあ、白坂様今の気持ちを素直に表しましょう気持ちいいですかぁっ</p><p>オレに激しく突き上げられる、雪乃</p><p>人形のように脱力してただ快感の中にいる</p><p>突き上げる度に雪乃の身体が、波のように揺れる</p><p>可愛いおっぱいの肉がくるんと廻る</p><p>亀頭の先にぷるぷるした雪乃の子宮口を感じる</p><p>これがセックス</p><p>雪乃とオレの肉体の結合ッッ</p><p>あああ、あたし気持ちいいっ</p><p>雪乃が呟く</p><p>何ですかぁっもう一度、どうぞっ</p><p>さらに誘う、克子さんッの声</p><p>気持ちいいのよぉぉ、あたしぃぃぃ</p><p>雪乃の声がオレの心を撃ち抜くっ</p><p>ギュッと、雪乃の身体を抱き締めたッ</p><p>もっとだ</p><p>もっと</p><p>どうしよおぅあたしぃ気持ちいいよぉっ</p><p>克子さんがオレたちの結合部に、指を差し込んでくる</p><p>吉田様は、そのまま動いていて下さい白坂様のクリトリスをいじって差し上げますわっ</p><p>克子さんの指が、ズズズズズゥーッッと高速振動するっ</p><p>ひぃあああぁん</p><p>喘ぐ雪乃</p><p>これまでずっと屈辱で泣いていた雪乃が</p><p>今、初めて歓喜の涙を見せるッ</p><p>気持ちいいよぉぉっっあたし、どうしよぉぉ</p><p>快感に踊る肉体十六歳の美少女</p><p>オレの雪乃ッッッ</p><p>その時雪乃は叫んだ</p><p>気持ちいいよぉっっケンジィッッ</p><p>全身の血が、凍るかと思った</p><p>喜び一瞬で、砕け散った</p><p>そして、怒りと憎しみと悲しみがオレを深く包み込む</p><p>遠藤じゃねぇッ</p><p>オレは思いっきり強く、雪乃の奥を突くッッ</p><p>パンッ、パンッパンッと若い肉がぶつかりあって、激しい音を立てるっ</p><p>遠藤なんて、ここには居ないんだよッッ</p><p>雪乃がハッと、オレを見る</p><p>大きな瞳雪乃の瞳の中に、オレの憎しみの顔が映っている</p><p>吉田くんっ</p><p>雪乃の顔が、恐怖に怯えるっ</p><p>嫌ぁぁこんなの、嫌ぁぁっっ</p><p>その時克子さんの指が、物凄い勢いで雪乃のクリトリスを刺激したッッ</p><p>イっちゃええーッッ</p><p>指の超高速振動</p><p>オレも思い切り腰を、突き上げて犯すッッ</p><p>肉体の快感と、心のショックが一体になって、雪乃を襲うッッッ</p><p>ん、ああああああーっっっっ</p><p>大きく目と口を開けて</p><p>雪乃は再び、絶頂に駆け上がるっっっ</p><p>飛ぶぅぅッッ飛ぶぅッッあたし、また飛んじゃうぅぅーッッッ</p><p>雪乃の膣がキューッと締まるっ</p><p>全身が激しく痙攣するッ</p><p>オレは、小刻みに震える雪乃の身体を思いっきり抱き締めッ</p><p>彼女の最も深い場所に、精を放つッッッ</p><p>イクぅぅッッッ</p><p>どっぷりと噴き上がる、熱い奔流ッッ</p><p>雪乃の中で、オレの太いホースが脈動して白濁液を噴き上がらせるッッ</p><p>雪乃ぉぉぉッ孕ましてやるッ種付けしてやるッ妊娠するんだぁぁッッ、雪乃ぉぉぉぉッッ</p><p>オレは、快感と憎悪で半狂乱になっていた</p><p>いやぁぁッッ</p><p>恐怖と絶望にまみれた雪乃の叫び</p><p>心は、激しくオレをを拒んでいるッ</p><p>だけど雪乃の身体は、そうじゃないッ</p><p>ゴクッ、ゴクッ、ゴクッ</p><p>ペニスの先で感じる雪乃の子宮の鳴動ッッ</p><p>呑んでるッッ呑んでるよぉぉっ雪乃の子宮が、オレの精液を呑んでるよぉぉぉ</p><p>嫌ぁぁ嫌ぁぁ違うこんなの、違うのよぉぉぉ</p><p>雪乃の濡れた身体熱い肉体が、オレの腕の中にあるッ</p><p>オレは、今、雪乃を抱いているッ</p><p>繋がっているッ</p><p>犯しているッ</p><p>震え続ける雪乃の肉体を、オレは必死で抱き締めていた</p><p>やっと、イきました</p><p>25．堕ちる果て</p><p>雪乃と同時にイッた</p><p>イケたイカせた</p><p>克子さんの手に助けてもらったとしても</p><p>何か、誇らしい気持ちがした</p><p>オレと雪乃の間に、絆のようなものが生まれたような気がした</p><p>もちろん、それはオレの勝手な錯覚にすぎないんだと思う</p><p>それでもオレの中で何かが変わった</p><p>夕べから、何度も雪乃とセックスした</p><p>処女と童貞を交換した</p><p>だけど本当の意味でオレが男になったのは、今だと思う</p><p>これが本物のセックスなんだ</p><p>うふふふふっついにイッちゃいましたねっ、白坂様っ</p><p>克子さんが、汗まみれで絡み合うオレたちを写真に納める</p><p>二人とも、まだ呼吸が荒い</p><p>オレの額から大粒の汗が、ぽたぽたと雪乃の胸に滴っている</p><p>周り空気が熱く、湿っている</p><p>今までの白坂様は、ただの暴行事件の被害者でしたっ可哀想な女の子っ一方的に無理強いされただけですから家族にも、友達にも、恋人にだって申し開きができましたよねっ自分自身にだって、言い訳ができるっ無理矢理、強姦されたんですからっ</p><p>克子さんはカメラを置き頭のメイド・キャップを脱ぐ</p><p>その異常なまでに、朗らかな表情</p><p>狂気の微笑み</p><p>抱き合ったまま繋がったままオレも雪乃は、そんな克子さんを見上げている</p><p>克子さんから、眼が離せないッ</p><p>白坂様は一生懸命、暴虐に耐えてきましたっ硬いおチンポを無理矢理に胎内の奥に突き込まれて、合意の無いまま何度も精を注がれるっそんな惨い現実に、白坂様は心と体を硬く閉ざして必死に辛い気持ちを抑え込んで男性器に貫かれる痛みとお腹の中を掻き回される不快感を、ずっとずっとガマンしてきたんですよねっよく、がんばりましたっ克子は、深く感動しておりますっ</p><p>脱いだキャップを克子さんはもオレたちに向かって投げる</p><p>ふわっと飛んだ白いレースの髪飾りが、オレの裸の肩に当たった</p><p>克子さんの手が、エプロンのリボンを解いていく</p><p>でも、そんな辛いだけの時間も、もう終わりですわっ被害者意識からも、これでサヨナラですっ</p><p>メイドのエプロンを脱ぐ、克子さん</p><p>やっぱり宙に投げるっ白いエプロンが空中に舞った</p><p>だって、白坂様はもう、セックスの快感を経験してしまったんですものっ痛みも苦しみも悲しみも気持ちの悪ささえここからは、快感に変わるッッ</p><p>紅いルージュの唇が、妖しくクフフッと微笑む</p><p>性愛の女神のような、セクシーな表情</p><p>ああーんっあたし、もう服なんて着ていられませんわっ</p><p>白い手が、メイド服の襟元に伸びる</p><p>ゆっくりと上から順に、ボタンを外していく</p><p>克子さんの欲情に満ちた、ストリップティーズ</p><p>他人の眼を楽しませるための脱衣</p><p>それは艶めかしく、艶やかで</p><p>さっき雪乃がやった素人娘のストリップとは、根本的に違う</p><p>見事なまでに訓練され芸術的なまでに昇華されたセックスの女神に捧げられる淫猥な儀式だッ</p><p>無理矢理に心に反して犯されたのに強姦だったのに白坂様は、性の絶頂に達してしまったっしかも、生まれて初めてのオーガズム女の歓喜の瞬間を最初に知ったのが、レイプの最中だったなんて可哀想すぎて、笑いが止まりませんわっ</p><p>克子さんの服のボタンが全て外される</p><p>両手で左右の襟元を握りしめて一瞬のストップモーション</p><p>間合いをタメてそこから、一気にバサッと服を脱ぐッッッ</p><p>脱いだドレスが、宙に舞うッ</p><p>白い肌が、露わになるッッ</p><p>白人それも北欧のヌードモデルの様な、見事なプロポーション</p><p>巨大な乳房が黒いレースのブラジャーに包まれているッ</p><p>両脚には黒いシルクのガーター・ストッキングが、つま先から太ももまで肉感的に締め付けているッ</p><p>大きな胸とお尻を繋ぐ彼女の腰は、驚くほど細いッ</p><p>おへそのすぐ下にはストッキングと同じ素材のガーターベルトが、ぐるりと腰を一周してラインを形成しているッ</p><p>そして、克子さんの秘部</p><p>彼女は、パンティを履いていなかった</p><p>陰毛は全て剃り上げられていてつるりとした股間に、熱い涎を垂らした割れ目がパックリと開いている</p><p>強い淫臭を発して男を誘っているッッ</p><p>克子さんの強烈な裸身の出現に、雪乃が悲鳴を上げるッッ</p><p>何を怖がっているんですっ、白坂様あなたと同じですよぉっ愛し合うのに相応しい姿になっただけですっ</p><p>黒いブラとガーターだけを身につけたセクシーな女体が、ゆっくりとオレたちの方に近づいて来る</p><p>知っていますかぁっ、白坂様ただレイプされただけの女は、セックスが苦手になります男女の営みが苦手になるっ</p><p>肉感的なボディが艶やかな唇が歩いて来るッ</p><p>しかし、それだけならまだ、救われる余地があります愛する恋人とのセックスで、喜びを知ることができる癒やされることもあります時間を掛けて、ゆっくり心のトラウマを消し去ることだって</p><p>克子さんは、自分の秘部に左手を伸ばすッ</p><p>触っているッ</p><p>指で自分自身を慰めているッッ</p><p>だけど、犯されてイッてしまった女は違いますそういう女は、もう恋人の元には戻れないんです愛で癒やされることは絶対にない徹底的に犯され壊された心と肉体は、愛の力なんかじゃ決して治らないどうしてだか、判りますかっ</p><p>克子さんは赤い舌をペロリと出して、自分の唇を湿らせる</p><p>彼女は激しく、欲情しているッッ</p><p>レイプでイッてしまった女は、もうレイプでしか感じなくなるからですっ</p><p>克子さんが右手で自分のおっぱいを揉みしだくっ</p><p>ブラの上から、乳首をクリクリとこねくり回すッ</p><p>右手でまさぐる股間から、愛液がツツツーっと滴って床に零れたッ</p><p>来ないでこっちに来ないでッツ</p><p>怯える雪乃ずりずりと後ろに這って逃げようとする</p><p>オレの萎えたチンコが、ちゅるりと雪乃のマンコから抜け出る</p><p>しかし、畳の空間は狭い</p><p>雪乃の背中が、壁に当たる</p><p>逃げられないっ</p><p>オレたちに逃げ道は、無いッッ</p><p>あはは見ぃつけたぁっ可愛い、おチンポ様っ</p><p>半裸の克子さんがのっそりと畳の上に上がってくるッ</p><p>肉欲に溺れた眼が、オレをペニスを見たッ</p><p>克子さんが、オレに照準を合わせる</p><p>ねぇ、吉田様ぁっ白坂様とばかりセックスして狡いですよおっ克子、すっかり、おチンポが欲しくなってしまいましたぁっいいですよねっ克子も、吉田様のおチンポ、おマンコで食べちゃってもいいですよねっ</p><p>紅い唇がオレの顔に近づいて来る</p><p>克子とも、セックスして下さいよぉっ熱い精液を、子宮に注いで下さいよぉっあたし、どんないやらしいことだってしますわっ克子を犯してぇ、レイプしてぇ、強姦してぇぇっっあたし、吉田様に犯されたいんですっっ</p><p>克子さんが、オレを抱き締めるッツ</p><p>大きな乳房がオレの胸に押しつけられるッッ</p><p>大人の女の淫らな体臭がオレの嗅覚を刺激するッツ</p><p>でもッ</p><p>オレは、克子さんを突き放した</p><p>どうしてですっ楽しんで下さいっ克子を犯して、楽しんで下さいッ</p><p>で、できないですよっ</p><p>精子を出し過ぎましたかぁおチンポが勃たないんですかぁうふふ、大丈夫ですよっ何の問題もありません</p><p>克子さんの右手白い指がオレのペニスを触るッ</p><p>慣れた手つきで巧みに愛撫するッ</p><p>うふふ可愛い美味しそうな匂いをぷんぷんさせてる克子が、また大きくして差し上げますわっ舐めて差し上げますッおしゃぶり致しますっもう、克子が知っている全てのテクニックをご披露致しますっ全身全霊を賭けて、ご奉仕致しますからッ思い切り、克子を犯して下さいませッッ</p><p>そうじゃないっ</p><p>そういうことじゃなくって</p><p>克子さんの艶やかな微笑が止んだ</p><p>ペニスを握ったまま愛撫の動作も止まる</p><p>そんなに、白坂様がいいんですかっ</p><p>そうですかっ吉田様は、白坂様の肉体にしか興味がお有りでないんですねっ</p><p>雪乃を、見る</p><p>オレのすぐ後ろ壁にぴったりと背中を付けてへたり込んでいる裸の少女</p><p>怯えている</p><p>オレの初めて好きになった女の子</p><p>ここに雪乃が居なければオレは克子さんに襲いかかっていたかもしれない</p><p>欲望に克子さんの肉体の魔力に、負けていたかもしれない</p><p>でも雪乃がここに居る</p><p>白坂様の前で、他の女を抱くことができないんですねっ</p><p>だって、それは雪乃を裏切ることのような気がして</p><p>あははははははっおかしい、とっても愉快ですわっ吉田様って、とっても面白いっ本当に笑える人</p><p>克子さんの高笑いが、狭い部屋の中に響く</p><p>吉田様は、白坂様の恋人でも何でも無いんですよっ白坂様にとって吉田様は、ただの強姦魔ですっレイプ犯ですっ女の敵ッ変質者ッ変態性欲者ッ汚らわしいチンポッこのチンポ野郎ッ救いようのない卑劣な人間のクズ</p><p>自分がレイプした女の前で格好をつけて他の女は抱けないバッカみたいくそったれのゲス野郎ですねっ吉田様は</p><p>雪乃がオレを見ている</p><p>悲しみと憎悪の眼で</p><p>オレはもう、絶対に彼女に好かれることは無い</p><p>永遠に変態野郎の人間のクズ</p><p>卑劣な強姦魔のままなんだ</p><p>でも好きなんだ</p><p>自分でも思っていなかった言葉がオレの口から飛び出したッ</p><p>オレは、雪乃が好きなんだッッ</p><p>雪乃の表情に、驚きが走る</p><p>しかしそれは、すぐに憎悪と嫌悪に変わって</p><p>あなたなんかに好かれたくないっ</p><p>心の奥底から吐き出されたような小さな呟きだった</p><p>雪乃ッ</p><p>オレはッッ</p><p>あはははは、ははははは、はははははは</p><p>克子さんが、オレを笑う</p><p>雪乃が、オレを睨んでいる</p><p>本当に素敵ッ愛しているから、犯すッ歪んでるッ狂ってるッ</p><p>そうだ、オレは</p><p>間違っている</p><p>間違っているのは、判っている</p><p>どうしても、克子は犯していただけないんですねっ</p><p>間違っていて、何が悪いッッ</p><p>オレは本当に雪乃を愛しているんだッ</p><p>では、仕方ありません</p><p>克子さんが、大きく深呼吸する</p><p>克子は自分で致しますっ勝手に、イカせていただきますっですからっ</p><p>克子さんの豊満な肉体が、オレを目がけてスーッと動き出すッ</p><p>せめて、おしゃぶりさせて下さいっ</p><p>ドンと畳の上に押し倒されるオレっ</p><p>紅い唇がオレのペニスを、ぱくりとくわえるっっ</p><p>舌が亀頭をネロネロと刺激するっ</p><p>克子さんの右手は、自分の恥部をまさぐっていた</p><p>美味しいレイプ魔のおチンポとっても美味しいですわっ</p><p>オレのチンポをしゃぶったまま克子さんは、大きく体勢を変えるッ</p><p>オレの上に乗っかったまま自分の股間をオレの顔の上に</p><p>シックス・ナインの形に</p><p>んふふふ見えますかぁすっかり、グチョグチョになってしまいましたぁこんなにジラされたのは初めてですうふふふふ</p><p>オレの眼の前にぐっちょりと湿った克子さんの割れ目が</p><p>中指を深く入れ内部を掻き回しているッッ</p><p>親指でクリストスを擦っているッッ</p><p>温かい愛液が、たらたらとオレの顔に降り注ぐ</p><p>これが大人の女の恥部</p><p>大人の女のオナニー</p><p>こんな風に指を使うんだッ</p><p>息を吹き込んで下さいッ息をッッ</p><p>言われるままにオレは克子さんの濡れた穴の中に、フゥーッと、息吹を送り込むッ</p><p>いいですわっ素敵ですわっ吉田様って最高ッッ</p><p>ぐっちょ、ぐっちょ、ぐっちょ</p><p>しなやかに艶やかに克子さんの指が、自身を責めるッッ</p><p>それと舌が、またペニスに絡みつくああっ</p><p>また大きくなっちゃうッ</p><p>オレ克子さんの口の中でッッ</p><p>ダメだぁぁ</p><p>ダメなのにぃぃ</p><p>不意に、克子さんが、シックス・ナインの体勢を解く</p><p>吉田様、お立ちになって下さい立つんですっ白坂様の前にッ</p><p>オレには克子さんの言葉の意味が判らないっ</p><p>出すのは、白坂様にっそれならできますよねっ</p><p>そういうこと</p><p>雪乃を見る</p><p>オレを汚らわしいものと見ている眼</p><p>憎悪の眼が睨んでいる</p><p>もう一度この顔を汚してやる</p><p>オレの匂いを、この身体に擦り付けてやる</p><p>オレは、よろよろと立ち上がるッ</p><p>壁の前でへたっている、雪乃の前に</p><p>克子さんは、オレの斜め前に跪いて横からチンポに口を当てる</p><p>しゃぶりつくッ</p><p>もちろん左手は、ずっと自慰を続けている</p><p>オレは雪乃を見下ろすッ</p><p>雪乃は、オレと克子さんの姿をジッと睨んでいる</p><p>まるで鬼か怪物を見るような眼で</p><p>鬼でいい怪物でいい</p><p>悪魔にでも、何にでもなってやる</p><p>克子さんは亀頭をしゃぶりながら右手で根元をしごいてくれているッ</p><p>左手は、ずっと自分のマンコをぐっちょりイジっているッ</p><p>雪乃が、見ている</p><p>オレと克子さんの痴態を、怯えながらも見ているッ</p><p>泣きそうな顔で睨んでいるッッ</p><p>なんて顔をしているんですっ白坂様だって、さっきはこうしていたんですよっこんな風に吉田様のおチンポをしゃぶっていたんですよっとってもいやらしい顔でっ</p><p>フェラチオから手コキに切り替えて克子さんは、言葉で雪乃を煽るッ</p><p>愚弄する</p><p>罵倒する</p><p>白坂様だって変態ですっ犯されてイく変態娘ッ可愛い子ぶっているだけの淫乱</p><p>違うあたしは違うあんたたちなんかとは、違うのよッ</p><p>同じよッあなたも、あたしみたいになるのッッ堕ちて、堕ちて、堕ちて男に犯されて喜ぶメス犬になるのよッ</p><p>ならないっあたしは、絶対にッ</p><p>雪乃は、震えている</p><p>でも見ている</p><p>雪乃は、見ている</p><p>あっああっ吉田様っあたしっもうすぐ、イキそうですっイッてしまいますわっ</p><p>克子さんの淫らな告白ッ</p><p>おっ、おっ、おっオレもオレもですっか、克子さんっっ</p><p>克子さんのテクニックは、凄すぎるッッ</p><p>克子さんの肉体は、淫靡すぎるッッ卑猥すぎるッッ</p><p>白い肌から、むわぁんと大人の女の匂いがする</p><p>雪乃とは違う熟成した女のメスの濃厚な匂いが</p><p>じゅっぽっ、じゅっぽっ、じゅっぽっ</p><p>克子さんの左手が彼女の秘所を擦って、徹底的に虐め抜くッッ</p><p>シュッシュッシュッシュッシュッシュツ</p><p>克子さんの右手がオレのペニスを握って、激しく上下させるッ</p><p>赤い舌が亀頭をベロッと舐め上げた</p><p>ああーんっ美味しいわっおチンポ様、美味しいのぉぉぉ</p><p>だ、ダメだぁぁそ、そんなことをしたら</p><p>あああイキますっあたし、イキますっイグゥっっっっっっッッ</p><p>跪いている克子さんが、大きく背中を反らして叫ぶッッ</p><p>絶頂に達するゥゥッッッ</p><p>お、オレもでででで、出るぅぅッッッ</p><p>びゅっと飛び出すッオレの精液ッ</p><p>さすがに六発目だ量は少ない</p><p>それでも飛び散る精液</p><p>雪乃の引きつった顔の上に水滴みたいにぽたぽたと滴るッッ</p><p>最期の一滴まで克子さんの右手が、オレのペニスを絞ってくれるッ</p><p>ああああーっ</p><p>きたないッッ</p><p>雪乃が、必死で顔の精液を払い取ろうとするッ</p><p>もう何度も繰り返されたことなのに</p><p>それでも雪乃は、オレのペニスから吐き出される白濁を激しく嫌悪したッ</p><p>どこまでも雪乃はオレを拒絶するッッ</p><p>くっ</p><p>オレがそんな雪乃の姿に見とれた、その瞬間</p><p>ズブッッ</p><p>か、克子さん</p><p>克子さんの愛液でぐっしょりと濡れた、左の手</p><p>その中指が</p><p>オレの肛門ににゅるりと侵入するッ</p><p>うふふっここ、前立腺て言うんですよっ</p><p>絶頂に達したばかりの、上気した顔</p><p>克子さんの狂気に満ちた瞳</p><p>な、何をしているの</p><p>目の前で起きた異常行為を驚愕の眼で、雪乃が見ている</p><p>ぁぁ</p><p>指がオレの体内の、何かを刺激するッ</p><p>か、身体がぁぁっっっ</p><p>こ、零れるよぉっ漏れるぅぅ</p><p>オレは口をパクパクして言葉が出ないッ</p><p>漏らして下さいませっ</p><p>克子さんの指がツツツと振動するっ</p><p>あっああああ</p><p>も、漏れちゃう零れちゃうよぉぉぉ</p><p>もうオレの身体から、精液は出ない</p><p>代わりに、膀胱の出口が開いて</p><p>勃ったままの亀頭から黄色い小便が、シャーッと一気に零れ落ちる</p><p>白坂雪乃の身体の上に</p><p>雪乃に、オレ</p><p>おしっこしている</p><p>雪乃の胸にお腹に陰部に脚に</p><p>オレの小便がドバドバと掛かっていく</p><p>飛び散った臭い水滴が雪乃の顔や髪にも飛んでいる</p><p>それでも、雪乃はオレを見ていた</p><p>雪乃におしっこするオレの顔を</p><p>彼女は凍り付いたように、動かない</p><p>余りのショックに、思考が停止してしまっているのだろう</p><p>小便が</p><p>小便が、止まらない</p><p>やがて克子さんの指が、しゅぽんオレの肛門から引き抜かれる</p><p>その途端にオレの小便は、勢いを失った</p><p>素敵ですっ素晴らしいですっ吉田様っっ</p><p>克子さんの狂気の微笑み</p><p>彼女は、ゆっくりと立ち上がる</p><p>白坂様も、とっても綺麗っ</p><p>克子さんは小便まみれの雪乃の前に、仁王立ちになって</p><p>ついでに、あたしのお便所にもなって下さいねっ</p><p>ニコッと無邪気に微笑む克子さん</p><p>シャーッ</p><p>彼女の股間から温かい水が流れ落ちるッッ</p><p>克子さんのおしっこは、雪乃の顔を直撃する</p><p>雪乃の頭髪の毛顔</p><p>おしっこが精液で汚れた雪乃の顔を、洗っていく</p><p>肉体の全てがおしっこで濡れていく</p><p>雪乃の身体から臭い匂いの湯気が上がる</p><p>どうですっ温かくて、気持ちいいでしょうっ白坂様あなたは今、お便所になっているんですよっ</p><p>ハッとする、雪乃</p><p>凍っていた雪乃の時間が動き出すっ</p><p>いやぁぁッッッ</p><p>昨日まで処女だった、十六歳の美少女</p><p>美男子でスポーツマンの彼氏ができたばかりの、幸せな高校一年生</p><p>不満なことは一つも無かった</p><p>不安なことだって</p><p>白坂雪乃は今、全身で小便のシャワーを浴びている</p><p>うわぁぁッッッ</p><p>絶叫している</p><p>激しく泣き出す</p><p>まるで幼い子供のように</p><p>溜め込んでいた感情の全てが爆発したかのように</p><p>お母さぁぁんお母さぁぁんいやぁぁッッッッ</p><p>雪乃は、叫び泣く</p><p>ただ泣きじゃくる</p><p>雪乃の心が折れた瞬間だった</p><p>酷い顔みっともない情けない</p><p>克子さんが、泣いている雪乃を見下ろして告げる</p><p>やっと、この顔が見られましたわっプライドの高い傲慢で気の強いお嬢さんあなたみたいな女は、最初っから便器ぐらいの価値しかなかったんですよっやっと、判りましたかもっと早くこんな風に泣いていれば、ここまで追い込まれることも無かったのにっ</p><p>克子さんが、ケラケラと嘲り笑う</p><p>ずっと見たかったんですよ、あたしっ白坂様のこの顔がようやく、心の底まで丸裸になっていただけましたねっ</p><p>彼女のおしっこが止まった</p><p>雪乃の涙と絶叫は止まらない</p><p>感情の溢れるままに叫んでる泣いている</p><p>止まらない</p><p>ただただ泣きじゃくる</p><p>オレは初めて自分の罪の重さを知った</p><p>どれだけ、雪乃の心と肉体を傷つけたのかを</p><p>今の今までオレは流されてきただけだった</p><p>オレは自分自身の責任というものに無自覚なまま雪乃を犯した</p><p>どれだけ酷いことをしても、雪乃は雪乃であろうとし続けていた</p><p>今まで通りの雪乃を、必死で守ろうと抵抗し続けていた</p><p>オレは、そのことに気付かないで</p><p>何度犯しても雪乃の内面は変わらないものだと、勝手に思い込んで</p><p>そしてその結果</p><p>オレは、白坂雪乃を壊してしまった</p><p>雪乃はもう彼女が大事に守っていた雪乃には戻れないだろう</p><p>オレが好きになったあの優しく朗らかで清純な白坂雪乃は</p><p>もうどこにもいない</p><p>あの雪乃には、もう二度と会えない</p><p>それでもオレは、雪乃を愛している</p><p>今なら、はっきりと言える</p><p>はっきりと判る</p><p>オレは、小便まみれで幼児のように泣きじゃくっている、この裸の女を</p><p>心の底から、愛している</p><p>好きだ</p><p>好きなんだ</p><p>白坂雪乃を、愛している</p><p>週の半ばの更新は、キツイです</p><p>ひたすら時間に追われてます今、繁忙期の真っ最中だし</p><p>ていうか、まさかの六発目＆小便シャワー✕２でした</p><p>次話で、この章は終わります</p><p>終わったらいいな</p><p>新キャラが顔見せする予定</p><p>いつの間にか、七人のうち六人まで設定ができちゃいました</p><p>26．新たなる性獣の誕生</p><p>さてっこれとそれ、どっちがいいと思いますかっ</p><p>へたり込んで、泣きじゃくる小便まみれの雪乃を呆然と眺めているオレに克子さんが、明るく話し掛けてきた</p><p>右手にはこの宿直室の元々の備品であったと思われる、アルミ製の丸い灰皿</p><p>左手には赤いマジックで防火用と書かれたブリキのバケツを盛っている</p><p>甲高い良い音が出るのは、灰皿の方なんですが破壊力は、やっぱりバケツなんですよねぇっ</p><p>ニヒヒっと微笑む、克子さん</p><p>さっきまでの凶悪な性獣モードはどこへやら</p><p>すっかり、元の明るい克子さんに戻っている</p><p>オレには、全く話の意図が掴めない</p><p>両手の金属製品を見比べてやがて、克子さんはバケツの方を床に下ろした</p><p>先に灰皿でいくことにしますっ</p><p>克子さんはどこまでも楽しそうだった</p><p>オレに、子供のように泣きじゃくる雪乃を指し示しそっと、耳打ちする</p><p>絶対に可哀想だなんて、思っちゃダメですよっ女の子を追い堕とす時は、最期まで徹底的にこちらが隙を見せれば、嚙み付いてきますからねっ</p><p>相手の心をへし折るのが目的なら、ただのイジメですっいやらしいメス犬の調教は、むしろここからが本当のスタートですっ女の心が丸裸になった今こそ、さらなる追い込みを仕掛けなければいけませんっ</p><p>まさかっ</p><p>ここまでして、まだ雪乃を責めるつもりなんですかっ</p><p>涙が出ているうちは、まだ本物の絶望じゃありませんしねっ</p><p>そう言って克子さんは、ニヤリと微笑む</p><p>そして灰皿を持った手を大きく振り上げて</p><p>金属の灰皿を思いっきり、雪乃の足下に叩き付けたッッ</p><p>カキィィィーンッッックワァラァン、カラァァァーンッッッ</p><p>灰皿は畳のゾーンの縁の木の部分に、ぶち当たるッッ</p><p>鋭く甲高い金属の激突音が、部屋の中に激しく響いたッッ</p><p>ヒィッ</p><p>突然の暴虐に泣いていた雪乃が、驚いて顔を上げる</p><p>恐怖に引きつった顔</p><p>涙が止まったッ</p><p>カランカランカラァァァン</p><p>丸い灰皿が、床の上でクルンクルンと回転して止まる</p><p>こっちを向いて下さいっ</p><p>畳の上の雪乃が声の主を見上げる</p><p>彼女の瞳の中に映る人影</p><p>再び彼女の前に、狂乱の性獣克子が立ちはだかるッッ</p><p>いつまで泣いているんですッこのっ、バカ娘ッッ</p><p>雪乃は、おろおろするだけで言葉が出ない</p><p>せっかくお便所にしてあげたっていうのにッ白坂様には、人に対する感謝の気持ちは無いんですかッッ</p><p>克子さんは、ツカツカと雪乃の前に進み出て</p><p>恩知らずッッ</p><p>パチィィーン</p><p>見事な平手打ちだった</p><p>人を叩くことに、完全に慣れている手の動き</p><p>このビンタ一発だけで、相手の抵抗心を完全に打ち崩す会心の一撃</p><p>後に、克子さんがオレにこう語ってくれた</p><p>女を堕とすのに何度も暴力を振るうような輩は、人間のクズですっしかるべきタイミングを狙えば、暴力は一回限りで充分ですよっ一回のチャンスで確実にキメて下さいっ鋭い痛みを肌で覚え込ませるんですよッ</p><p>本当にその通りだった</p><p>教科書に載せたいぐらいの見事な平手打ちだった</p><p>この一度きりの暴力によってこの先、雪乃は克子さんには逆らえなくなる</p><p>ほらっ何か、言うことは無いんですかッこの便器女ッッ</p><p>雪乃は叩かれた顔を押さえて、震えている</p><p>お便所にしていただいて、ありがとうございますでしょうっ</p><p>克子さんが、また手を振り上げるッッ</p><p>ひぃぃぃッッ</p><p>怯える、雪乃</p><p>叩かれたくないのならっ、早く返事をして下さいっ</p><p>雪乃が、慌てて叫ぶッッ</p><p>おお便所にしていただいてありがとうございますっ</p><p>誰が、お便所なんですっ</p><p>ゆ雪乃ですッ</p><p>雪乃様は、誰のお便所なんですっ</p><p>か克子さんですぅぅッッ</p><p>克子さんは、床に落ちていた灰皿を思いっ切り蹴り飛ばすッ</p><p>グァンッックワァァンカラカララァァァンン</p><p>灰皿は壁に当たり、再び床に転がるッ</p><p>甲高い金属音の連続に、怯えた雪乃が頭を抱えるッ</p><p>違うでしょうっ雪乃様は、あたしだけのお便所じゃあ無いですわよねっ</p><p>そっ、それはっ</p><p>あたしと吉田様のお便所ですよねっ</p><p>ひぃッ</p><p>どうなんですっ</p><p>そそうですッ</p><p>何が、そうなんですかっ</p><p>ゆ、雪乃は克子さんと吉田くんのお便所ですっ</p><p>吉田様に感謝の言葉はっ</p><p>よ吉田くんゆ、雪乃をお便所にしていただきあ、ありがとうありがとうございますぅ</p><p>雪乃の言葉の終わりは、すっかり涙声になっていた</p><p>はぁい、よくできましたっ</p><p>性獣がニンマリと微笑む</p><p>思い出したように、ブリキのバケツを取りに行く</p><p>じゃあ、あたしのお便所さんっ次は、あなたの番ですっ</p><p>雪乃の前に克子さんは、バケツを置いた</p><p>おしっこして下さいなっ</p><p>雪乃の涙が止まる</p><p>吉田様に、雪乃様がおしっこする姿をお見せして下さいっいいですよねっできますよねっ</p><p>さっき、克子さんが言ったことは本当だった</p><p>人は、本当に絶望するともう、泣けなくなる</p><p>涙なんか、出なくなる</p><p>泣いているうちはまだ、本当の絶望に追い込まれてはいないんだ</p><p>早くッッほらっ、立ってッッ立ちなさいッ便器女ッッ</p><p>克子さんに促されて雪乃はゆっくりと立ち上がる</p><p>吉田様申し訳ございませんが、あたしのカメラを取っていただけますかっ初めての排泄シーンは、きちんと記録しておきませんと</p><p>オレはカメラを拾って、克子さんに手渡した</p><p>んふふふありがとうございますっ</p><p>克子さんは、淫靡な笑みを浮かべている</p><p>その間に裸の雪乃がバケツの前に立つ</p><p>あーら、雪乃様はいつも立ったままおしっこなさるんですかっ違うでしょうちゃんと、おしっこに相応しいポーズをなさって下さいっ</p><p>雪乃が震えながら、バケツの上にしゃがみ込む</p><p>大きくM字に開いた股間に何度も犯された割れ目が見える</p><p>では吉田様にご挨拶いたしましょうねっ雪乃のおしっこする姿をご鑑賞下さいさあっ</p><p>雪乃のおしっこする姿をどうぞご鑑賞下さぁい</p><p>雪乃は、怯えている</p><p>M字の脚がガクガク、小刻みに揺れている</p><p>克子さんは、カメラを構えて</p><p>はい、どうぞっもう、いいんですよっ全部出しちゃって下さぁい</p><p>しかし雪乃は</p><p>で、出ませんっ</p><p>性獣が、カメラのファインダーを覗き込んだまま、ククククッと笑い声を上げる</p><p>それはそうですよぉっそんなに身体を硬くして、震えているんじゃあ、出るものだって出やしませんっ雪乃様、カメラのレンズを見て下さい</p><p>雪乃の眼が克子さんのカメラを見る</p><p>いいですかぁお腹の下の方、子宮の辺りをイメージして下さぁいそこに、温かいお水がたっぷり入った革袋がありまぁすそれが雪乃様の膀胱です</p><p>まるで催眠術のような、克子さんの暗示</p><p>雪乃の眼がカメラのレンズの中に吸い込まれていく</p><p>次に、お尻の穴に意識を集中して下さぁい雪乃様のお尻の穴は、お腹の中の革袋と繋がっていますお尻の穴をヒュッと緩めると、革袋の口もヒュッと開きますそーらっ、お尻の穴をゆっくりと緩めて下さぁぁいはぁーい、革袋の中から、たぽたぽ水が零れてきますよぉ</p><p>雪乃が、言われるままにお尻の力を緩めていく</p><p>身体の緊張が解けていく</p><p>はぁーっと大きく息を吐いて</p><p>雪乃の顔も緩んでいく</p><p>雪乃は心の奥の最後の砦を克子さんに、乗っ取られた</p><p>ちょろろ、ちょろろろろろ</p><p>雪乃の割れ目から熱い水が滴り落ちた</p><p>雪乃がオレの前で全裸で、M字でおしっこをしている</p><p>その表情はまるで、天国に居るかのように安らかだった</p><p>ほうら、雪乃様ぁぁ気持ちいいでしょう見られて、おしっこするのは</p><p>カメラを連写しながら克子さんは、さらに雪乃の心の奥底に潜り込むッ</p><p>見られているんですよぉぉ吉田様にほうら、雪乃様も吉田様を見て下さぁい</p><p>呆けた顔をして雪乃がオレを見る</p><p>股間から弧を描いて流れ出ている、雪乃の汚水</p><p>ブリキのバケツから、湯気が立ち昇る</p><p>吉田様っ雪乃様に、何かお言葉を掛けて下さいっ</p><p>綺麗だ綺麗だよ、雪乃ッ</p><p>心からそう思う</p><p>心の奥底まで犯された雪乃は本当に美しい</p><p>良かったですねぇ、雪乃様っ吉田様が褒めて下さいましたよっ雪乃様も吉田様に感謝の言葉をお返しして下さいっ</p><p>暗い瞳の雪乃が、オレに言う</p><p>あ、ありがとうございます雪乃のおしっこを褒めて下さってありがとうございますありがとうございますありがとうございますありがとうございます</p><p>雪乃の眼に、もう涙は無い</p><p>あーあっ、お布団も畳も肌襦袢まで、全部おしっこでグショグショですっ</p><p>オレたちの痴態の跡は余りにも無残だった</p><p>まあ、いいですわっあたしが、後で片付けますからっ</p><p>狂乱の性獣は、再び元気なメイドさんに戻っていた</p><p>雪乃は、まだバケツの上でM字にしゃがんでいる</p><p>無表情でジッとバケツの中の自分の排泄物を眺めていた</p><p>とにかくシャワーを浴びましょうかみんな、酷い匂いですからっ</p><p>シャワー</p><p>この建物の中に、そんな施設があるの</p><p>こちらのフロアの一番奥の教室は、調理実習室ですから、湯沸かし器があるんですっだからっ</p><p>克子さんは、部屋の入り口の脇に置いてある段ボール箱から、長いホースとシャワーヘッドを取り出した</p><p>ガスの元栓も昨日のうちに業者さんに開けてもらってますし、湯沸かし器がちゃんと使えることも事前に確認してありますっ</p><p>この人は、本当に有能なメイドさんだ</p><p>っていうか何で、メイドさんなんかやっているんだ</p><p>美人だし、頭も良さそうだし、仕事は何でもテキパキこなすし克子さんなら、どんな仕事だって上手くやるに違いない</p><p>まあ性獣モードを見てしまった今となっては、その理由は何となく想像できるんだけど</p><p>さあっ、参りましょうっ</p><p>克子さんを先頭に、裸のまま宿直室を出る</p><p>いや、本当に全裸なのはオレと雪乃だけ</p><p>克子さんは、肩掛けのバッグを一つ担いでいる</p><p>そこに、カメラやホースなんかを入れているのだろう</p><p>すでに日が暮れてずいぶんになる</p><p>建物の廊下は暗い</p><p>克子さんは、バッグから大きめの携帯LEDライトを取り出した</p><p>済みません、さすがに廊下の蛍光灯を全部取り替えることまではしていませんお金も手間も掛かりますし何より、あんまりこの建物の光が外に漏れるのは何ですし</p><p>克子さんは、そう言って苦笑いした</p><p>そうだろうなあんまり煌々とした灯りだと、門の外から見えるかもしれない</p><p>LEDライトの光は、割と明るかった</p><p>三人で、薄暗い廊下を裸のまま歩く</p><p>雪乃はぐったりした感じだったが、それでも克子さんに命令されると彼女の後をとぼとぼと付いて行く</p><p>オレは、その雪乃のすぐ後ろを歩いた</p><p>裸の背中とお尻を、眼で楽しむ</p><p>昨夜以来、人前で裸でいることに慣れてきた</p><p>裸の女性と一緒にいることも</p><p>吉田様雰囲気がお変わりになりましたね</p><p>克子さんが、オレに言った</p><p>はいっすっかり、おどおどした感じがなくなりましたとても、堂々としていらっしゃいますわっ</p><p>そう言えば</p><p>女の人と喋っても、どもらなくなった</p><p>普通に話せている</p><p>ずっと雪乃の変化にばかり気を取られててたけれど</p><p>そうだよな</p><p>オレだって、夕べ童貞を捨てて雪乃を堕とす課程で、色んな目に遭った</p><p>変わらないわけがない</p><p>はいっ、何でしょうっ</p><p>もしかしてオレも調教されているんですか</p><p>弓槻先生に</p><p>克子さんは、オレに振り向いてフフッと微笑んだ</p><p>やっとお気づきになりましたかっ</p><p>でも吉田様へのお嬢様のアプローチは、調教ではありませんねっ</p><p>何なんですか</p><p>どちらかというと教育ですっ</p><p>教育</p><p>教え育てる</p><p>弓槻先生は、オレを何に育てようとしているのだろう</p><p>はい、こちらですっ</p><p>ようやく、調理実習室に着く</p><p>克子さんが壁のスイッチを入れると、部屋の蛍光灯の後ろ側三分の一だけが灯った</p><p>外に光が漏れない範囲を検討して、そこだけ照明が光るようにしてあるのだろう</p><p>部屋の中の作りは古いやっぱり、昭和の建物だ</p><p>使い込まれて、あちこち凹んでいるステンレスの作業机が幾つもある</p><p>部屋の床は、コンクリートの上に白いタイル張りであちこちに鉄の排水溝が切ってあって、少々の水なら流せるように出来ていた</p><p>確かに、これならシャワーを使える</p><p>克子さんが、湯沸かし器の蛇口に長いホースを括り付ける</p><p>そのままホースを伸ばして部屋の一番隅っこの排水溝まで引っ張って行く</p><p>シャワーヘッドを持っていて下さいっ</p><p>オレは、ホースの先端に取り付けられたシャワーのユニットを、克子さんから受け取った</p><p>克子さんは、そそそと湯沸かし器の前に戻る</p><p>飲むには適していない水ですけれど、浴びるだけなら平気だと思います</p><p>克子さんの手が、湯沸かし器の摘みを握る</p><p>ではっ、着火しますっ</p><p>カチンッという機械音ともに、ゴォォというガスの燃え上がる轟音</p><p>すぐにシャワーヘッドから、シュワワワッと水が吹き出てくる</p><p>どうですかっ、吉田様っ</p><p>そう言って、克子さんは湯沸かし器を点火させるすぐにお湯が出る</p><p>吉田様どうぞっ</p><p>あっという間に、お湯は適温になった</p><p>はいっ丁度良い熱さになりましたっ</p><p>オレは、シャワーを浴びる</p><p>全身の汗を洗い流す</p><p>股間にもお湯を</p><p>うわっ愛液や精液で、こんなにもベタベタになっていたんだ</p><p>もうお背中なら、克子が流して差し上げますわっ</p><p>そう言って克子さんが、シャワーノズルを取ってオレの背中にお湯を掛けてくれる</p><p>温かい湯が肌を洗い流す</p><p>気持ちいい生き返る感じだ</p><p>ありがとうございます</p><p>オレがお礼を言うと、克子さんは笑って、</p><p>では雪乃様は、吉田様が洗って下さいっ</p><p>オレは、克子さんにシャワーの持ち手を押しつけられる</p><p>雪乃はステンレスの机にもたれて、座り込んでた</p><p>無表情のまま</p><p>鈍く光る金属の脚に触れている背中が、冷たいだろうに</p><p>雪乃様、こちらへどうぞっ</p><p>雪乃は、動かない</p><p>さっさと来なさいッおしっこ臭いのよッ、この便器娘ッ小汚いあなたの身体を、吉田様がお手入れして下さるって言っているのよっっ少しは気を遣いなさいよッこのバカッッ</p><p>蘇った性獣が吠えるッ</p><p>スッと、立ち上がる雪乃ふらふらと、オレの前にやって来る</p><p>吉田様に、ご挨拶はっ</p><p>ご挨拶なさいっ</p><p>な、何て言えばいいんですかっ</p><p>そんなの自分で考えなさいッッ</p><p>すみませんっごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい</p><p>雪乃は、か細い声で克子さんに謝り続ける</p><p>もういいわっ今日だけは、教えて差し上げますっあたはの言うことを繰り返して下さいっ</p><p>はい、判りましたぁ</p><p>裸の雪乃が、震えている</p><p>あたしは臭い便器娘ですっ</p><p>あ、あたしは臭い便器娘です</p><p>お手数ですが、あたしの身体にお手入れをして下さいッ</p><p>お、お手数ですがあ、あたしの身体に、お手入れをして下さい</p><p>これからも毎日、吉田様のお溜めになった精液を吐き捨てていただく精液便器ですっ</p><p>こ、これからも毎日毎日、吉田様の精液を吐き捨てていただく精液便器ですぅ</p><p>どうぞ末永く、雪乃の身体を玩んで下さいっ</p><p>ど、どうぞ末永く嫌ぁぁこんなこと毎日なんて嫌よ、いやぁぁ</p><p>雪乃の眼に、涙が溜まる</p><p>泣くなッ、便器がぁッッ</p><p>克子さんが、雪乃の裸の背中をトンと押すッ</p><p>その瞬間雪乃の涙が止まるッ</p><p>精液便器は、泣きませんっ便器は便器ですっ雪乃様は精液便器らしく、黙って吉田様の玩具になっていればいいんですっ</p><p>ははい、判りましたぁぁごめんなさぁぁい</p><p>必死になって、克子さんに謝り続ける雪乃</p><p>もう一度、確認しますっ雪乃様は、何ですかっ</p><p>べ、便器ですっ精液便器ですっ</p><p>誰の便器ですっ</p><p>よ吉田様の、精液便器ですぅぅ</p><p>では、毎日、吉田様に精液を吐き捨てていただきますねっ</p><p>ちゃんと、吉田様にお返事なさいっ</p><p>雪乃が、オレを見る</p><p>ゆ、雪乃は吉田様の精液便器ですっま、毎日、あたしの中に精液を精液を吐き捨てて下さいっ</p><p>よくできましたっ</p><p>克子さんが、即座に雪乃を褒める</p><p>満面の笑みで</p><p>さあ、吉田様も雪乃様を褒めてあげて下さいっ</p><p>えっ、褒めるって</p><p>抱き締めて、頭をナデナデしてあげるんですっ</p><p>あっ、ああ</p><p>オレは裸の雪乃をギュッと抱き締め、その頭を撫でてやる</p><p>うん偉いよくがんばった、雪乃は偉いぞ</p><p>とりあえず、思いついた言葉を適当に言う</p><p>雪乃はオレの腕の中で震えていた</p><p>さあ、雪乃身体を洗ってやるぞっ</p><p>オレは雪乃にシャワーの湯を浴びせる</p><p>雪乃は従容として、オレに洗われるままになっていた</p><p>顔は、無表情のまま</p><p>頭から、お湯を掛けてやる</p><p>背中にも</p><p>胸にも</p><p>股間にも</p><p>脚にも</p><p>雪乃の全身から、小便臭さが消えていく</p><p>雪乃は、まったく抵抗しない</p><p>何の反応もしない</p><p>ただ無言で無表情で</p><p>静かに、オレに洗われている</p><p>オレは雪乃のおっぱいを掴んだ</p><p>雪乃は、抵抗しない</p><p>オレは雪乃のお尻を掴んだ</p><p>裸の雪乃を抱き締めてキスをした</p><p>ジッと床を角を見つめている</p><p>そんな人形のような雪乃を弄ぶうちに</p><p>オレは、また、勃起していた</p><p>ガマンする必要は無いんですよっ</p><p>克子さんが、オレからシャワーヘッドを取ってそう呟いた</p><p>雪乃様は、吉田様のお便所なんですからっ</p><p>そして、雪乃に言う</p><p>吉田様が、雪乃様の身体をお使いになりたいそうですっ</p><p>雪乃がオレを見る</p><p>顔は無表情のまま</p><p>しかし、その瞳には怯えと恐怖の色が見えた</p><p>体位はどんなのがいいですかっ正常位ですかバック</p><p>克子さんが、オレに尋ねてくる</p><p>上から雪乃の上からのしかかって、ガンガン犯したいですっ</p><p>雪乃の身体がビクリと跳ねる</p><p>そういうことですからっ雪乃様、床に仰向けに寝そべって下さいっ</p><p>いいやぁ今日はもう許して、許して下さいっっ</p><p>早くなさいッ便器が、グズグスするんじゃありませんッ</p><p>雪乃が床にへたり込むそのまま、寝そべる</p><p>床のタイルは熱い湯で、すっかり暖まっている</p><p>ご挨拶は、どうしましたっ</p><p>どうぞ、お楽しみ下さいでしょっ</p><p>ど、どうぞ、お楽しみ下さいっ</p><p>オレは雪乃の裸体にのしかかるッ</p><p>雪乃は、一切抵抗しない</p><p>ただ身体をオレに委ねている</p><p>オレは雪乃の割れ目に指を入れた</p><p>雪乃の中は、先程までのセックスの余韻でグチョグチョのままだ</p><p>オレは大きく脚を開かせて</p><p>勃起を膣口に当てがう</p><p>雪乃の眼が、絶望に堕ちる</p><p>ズュボリッ</p><p>雪乃の中に侵入するッ</p><p>あっああんッ</p><p>ずっと無表情だった雪乃がペニスの挿入に声を上げたッ</p><p>オレはズンズンとピストンを開始する</p><p>あっっああんあっっ、あっ、あっ、あーんっっ</p><p>オレの突き込みに、雪乃の肉体がリズミカルに舞う</p><p>可愛いおっぱいが、ぷるぷると揺れている</p><p>うふふふふ一度、火が付いてしまった肉体ですっもう、犯されるのが気持ち良くて仕方がないのでしょうすぐにまた、イッてしまいますよっ雪乃様ッッ</p><p>性獣克子が、悪魔のように笑う</p><p>あんっあぁぁんっひぃぁぁんあっ、あっ、あっああっっ</p><p>セックス人形と化した、雪乃</p><p>実によく啼く</p><p>もっと、啼かせてやる</p><p>もっと、もっと、もっと</p><p>うふふあたしも、もう一回しちゃおっと</p><p>克子さんもシャワーノズルを股間に当てて、濃厚なオナニーを開始する</p><p>あっ、あっ、あっ、あっ、うぁぁーん、あンッ</p><p>雪乃のよがり声</p><p>オレに犯されるためだけの肉人形は、実に良く喘ぐッッ</p><p>うっンッッ気持ちよさそうっあたしも欲しいツッ欲しいのにぃぃ</p><p>克子さんは、熱い水流をクリストスに擦り付けながら自分のおっぱいをムニムニッと揉んでいるッ</p><p>自分で自分の乳首をペロペロ舐めてッ</p><p>あああーっあっ、あっああー</p><p>うううーんっうっ、うっ、うーんっ</p><p>二人の女のいやらしい喘ぎが、左右の耳から飛び込んでくるッ</p><p>オレも、激しく雪乃を犯す犯す犯すッッ</p><p>何度ヤっても、この身体は飽きが来ない</p><p>抱き心地の良い肉体</p><p>感じて震えている綺麗な顔</p><p>美少女オレが犯した処女を奪った</p><p>雪乃</p><p>またぁ、来ちゃう何か、来るのぉぉ光ってるぅぅ白っぽいのが光るのぉぉぉぉぉ</p><p>雪乃が、一気に絶頂への階段を駈け昇って行く</p><p>それを追い掛けるオレっ</p><p>よっ吉田様ッッ</p><p>激しくオナニーしながら、克子さんがオレを呼んだ</p><p>男の快感は射精の瞬間がピークですが女の快感は、絶頂からしばらく続くんですだから、同時にイクためには男の方は、女の後から遅れてイカないとタイミングが合いませんッッ</p><p>そうかっ</p><p>そうなんだっ</p><p>あああっ、光っているぅぅあたし、また飛んじゃう飛んじゃう飛んじゃうぅぅッッッ</p><p>いイクぞオレももうもうすぐ</p><p>絶頂に向かう、オレと雪乃</p><p>その時克子さんが、雪乃の耳にそっと囁いた</p><p>いいんですか、雪乃様四回目の膣内射精ですよっ</p><p>雪乃の眼が、カーッと大きく見開かれるッッッ</p><p>ダメよおぉぉぉぉ妊娠するのだけは、嫌あぁぁッッ</p><p>絶叫しながら雪乃の肉体は、絶頂に達するッッ</p><p>大きく弓のように反り返りながら全身が痙攣するッッ</p><p>一気に膣の中がギュギュギューッっと絞られるッツ</p><p>させてやるッッ</p><p>孕ませてやるッッ</p><p>子宮で、</p><p>オレの精液を呑み込めぇぇぇぇ</p><p>オレはどっくどっくと射精した</p><p>入ってくるぅぅ熱いのかきてるぅぅ</p><p>ごくっ、ごくっ</p><p>呑んでるッ</p><p>雪乃の子宮が、オレの精液を呑み込んでいるッッ</p><p>あはははは、あははははは、出されてしまいましたっ妊娠ですっママになるんですっ犯されて子供を孕むッあはははははははあたし、可笑しくてあんまり可笑しくて、イッてしまいますわっああああっっっ</p><p>性獣克子は笑いながら、自慰でイッた</p><p>はぁはぁはぁ</p><p>広い調理実習室</p><p>三分の一しか明かりの点いていない部屋は暗い</p><p>そんな寂しい室内にシャーというシャワーの水音と、裸の三人の激しい息づかいだけが響いている</p><p>どうしようどうしようどうしようあたし</p><p>天井を見上げたままオレの下に重なっている雪乃が、小さく呟いた</p><p>克子さんが、ゆらりと起き上がって自分のバッグのところまで行く</p><p>中から何かを取りだした</p><p>雪乃様、もしかしてこれが欲しいんじゃないですかっ</p><p>克子さんが、雪乃に見せたのは小さなビニール袋に入れられた小粒の何か</p><p>このお薬ご存じですよね</p><p>それはオレンジ色の丸くて大きな錠剤</p><p>あっ、それ</p><p>雪乃が、跳ね起きる</p><p>欲しいんですかって、聞いているんですよっ</p><p>そのオレンジ色の錠剤は今日の午後、雪乃が岩倉生徒会長から貰って飲んだのと同じ物</p><p>セックスして二十四時間以内なら、妊娠を防ぐことの出来る緊急避妊薬だと、雪乃と岩倉先輩は信じ込んでいる薬</p><p>オレは知っている</p><p>これは、そんな薬ではないことを</p><p>それは、ただのオレンジ色の糖質でコーティングされたマーブルチョコレート</p><p>妊娠を妨げる効果など無い</p><p>ほ、欲しいですそれを下さい飲ませて下さいお願いしますお願いしますお願いします</p><p>あたしに頭を下げられても困りますっ吉田様にお願いしてみて下さいっ</p><p>克子さんが笑って、オレを指さした</p><p>吉田様、どうしますこのお薬、雪乃様に差し上げてもよろしいですかっ</p><p>笑ってる</p><p>克子さんは、笑っている</p><p>お願いあたしに下さいっお願いだから一生のお願い頼みますっ何でもするからお願いしますぅぅ</p><p>雪乃が</p><p>裸でオレに、土下座をする</p><p>額をタイルの床に、押しつけている</p><p>オレに</p><p>オレみたいな男に</p><p>土下座してまで</p><p>贋の避妊薬を欲しがっている</p><p>そんなに、オレの子を孕むのが嫌なのかよっ</p><p>オレの中の獣が、眼を覚ます</p><p>女の心が丸裸になった時こそ、さらなる追い込みを仕掛けるッッ</p><p>いいだろう克子さん、その薬、雪乃にくれてやって下さい</p><p>雪乃が、ハッと顔を上げる</p><p>喜ぶなよ</p><p>喜ぶのは、まだ早い</p><p>オレは、雪乃の顔の前にペニスを突き出して言った</p><p>だが、その前にもう一発だッもう一回、楽しませろッ中に出してやるだから、くわえろっしゃぶれッお前の口の中で、オレのチンコを元気にしろッッ</p><p>雪乃の顔が絶望する</p><p>そっかここまでやらないと、ダメなんだ</p><p>雪乃は、手に入らないんだ</p><p>もっと、鬼にならないと</p><p>オレに犯されながら、克子さんのマンコを舐めろッお前の舌で、克子さんがイクまで舐めるんだッ</p><p>克子さんが笑っている</p><p>祝福してくれている</p><p>新しい性獣の誕生を</p><p>さあ、雪乃もう一回だ</p><p>そのまま、薄暗い調理実習室で、</p><p>オレはさらに三回、</p><p>白坂雪乃の中に射精した</p><p>昨日、前話をアップした時は、</p><p>雪乃の調教は、とりあえず心が折れるところまでやったんだから、これで充分だろう</p><p>と思っていました</p><p>ところが、夢枕に克子さんが出てきて</p><p>作者のバカバカチンポ心が折れたんなら、そこを狙ってさらに追い込むのが鬼畜道でしょうってのっこんなチャンス、なかなかないのよっ</p><p>と激しく叱られました</p><p>せっかく、おしっこを引っかけてあげたんだから、次は雪乃様がおしっこするターンに決まっているじゃないのっ</p><p>だからといって、さらに四回セックスするのは</p><p>いや、性獣たちの勢いは恐ろしいです</p><p>一週間で百回セックスこいつらなら、あっさりいけるかも</p><p>27．宴の後</p><p>全てが終わった後、もう一度シャワーを浴びた</p><p>もう何も出ないこんなに射精したのは生まれて初めてだ</p><p>眠いだるい身体がくったくただ</p><p>腰も痛むしヤリすぎて亀頭がヒリヒリする</p><p>克子さんが、清潔なバスタオルを出してくれた</p><p>それで身体を拭いてもう一度、おしっこ臭い宿直室に服を取りに戻る</p><p>克子さんは、元のメイドさんモードに戻って、明るく話し掛けてきてくれたがオレと雪乃はずっと無言だった</p><p>とにかく疲れた</p><p>制服の上着に入れてあった携帯を見ると、午後九時を過ぎていた</p><p>ずっと、セックスしていたんだ</p><p>雪乃と</p><p>雪乃も、自分の携帯を見ている</p><p>着信のランプが点いている</p><p>きっと、遠藤から電話が掛かって来ていたのだろう</p><p>何度も</p><p>服を着てもいいですか</p><p>小さな声で雪乃が、克子さんに尋ねた</p><p>吉田様よろしいですか</p><p>それを、克子さんがオレに</p><p>雪乃は決して、直接オレには尋ねない</p><p>ああもういいよ</p><p>だ、そうですっ</p><p>克子さんが、ニコッと笑って雪乃に言う</p><p>性獣モードの狂った女はいない</p><p>とても優しそうなお姉さんの微笑みだった</p><p>のろのろと全身が疲れ切っているのだろう雪乃は、脱ぎ散らかした衣服の中からパンティを探している</p><p>ほら、これだろ</p><p>床に落ちていたそれを見つけてオレは雪乃に拾ってやる</p><p>雪乃は、無言で受け取った</p><p>青いシルクのパンティに、脚を通して履く</p><p>丸いお尻が、布の中に包まれていく</p><p>これで裸が見納めなのは残念だが、仕方が無い</p><p>続いて、雪乃はよろよろとブラジャーを探す</p><p>裸電球一つの暗くて、小便臭い部屋の中で雪乃の情けない探索が続く</p><p>オレの方は一気に脱いだから服はだいたいまとまって堕ちていた</p><p>とっとと着る</p><p>時々、雪乃の様子を確認しながら</p><p>おおっ、ブラを付けている</p><p>克子さんは、一番早くてきぱきと服を着てしまった</p><p>さすが脱ぎ慣れしている人は、着るのも早い</p><p>そして自分のバッグから、大きな携帯電話機を取り出した</p><p>ボタン一つでコールする</p><p>もしもし、克子ですっ今、終わりましたっ</p><p>弓槻先生への報告か</p><p>はいっ判りましたっ</p><p>克子さんが電話機のスイッチをピッと押す</p><p>とスピーカーの音量が大きくなって、克子さんの電話から弓槻先生の声が聞こえてくる</p><p>二人ともお疲れ様どう、セックス部の初日の活動は気持ち良かった</p><p>弓槻先生の声は、楽しそうだった</p><p>克子詳細を報告してちょうだいっ</p><p>服を着る雪乃の手が止まる</p><p>白の制服ブラウスを着ただけ</p><p>下は下着丸出しのままの雪乃</p><p>はい、お嬢様膣内射精が七回、フェラチオ精飲が一回、顔面射精が二回それからオプションで、ストリップ強要と写真撮影、おしっこ浴びがあたしと吉田様の二人分、雪乃様ご本人の排尿披露が一回ですっ</p><p>うわぁ、ずいぶんやったなあ</p><p>そう膣内射精は、一回三万円だから全部で二十一万円ね精飲は二万円ストリップも一万円撮影も今回は動画無しの写真のみだから、十万円ってことでいいわねおしっこ浴びは、克子が好きなんだけどあたしは、あんまり評価していないのあれ、何が楽しいのかよく判らないわだから、二人分で一万円てことにするわね本人の排尿披露も一万円ね</p><p>電話の向こうで、弓槻先生がてきぱきと計算していく</p><p>合計で三十六万円よ今晩中にあなたの口座に振り込んでおくわまた随分稼いだわね、白坂さん卒業までに、マンションでも買うつもり</p><p>先生は大きく笑った</p><p>雪乃は無言のまま</p><p>今夜の彼女は、もう泣けない</p><p>吉田くんスタンプ・カードを出して</p><p>ああそうだった</p><p>オレは財布にしまっておいた、カードを取り出す</p><p>白坂さん、射精した回数だけ十個、スタンプを押しなさい</p><p>克子さんがバッグからスタンプを取り出し、雪乃に手渡す</p><p>雪乃は自分でスタンプを押すことを、嫌がっている</p><p>今日の労働の成果でしょ白坂さんが、自分で押すのよっ</p><p>さあっ押して下さいっ雪乃様っ</p><p>二人の女の命令に雪乃は、おずおずとスタンプを押す</p><p>カードにゆきのという印が増えていく</p><p>残り七十六回ねこのペースでいけば、残りの期日でスタンプ欄を全部埋めるなんて簡単ねそろそろセックスも、気持ち良くなってきたでしょ白坂さん、十六歳のゴールデンウィークは、一生忘れられない思い出になりそうねっ</p><p>先生は笑う</p><p>雪乃は無表情で、一つ一つスタンプを押していく</p><p>十個、確認しました吉田様どうぞ</p><p>克子さんが、新しい十個のスタンプを確認して、カードをオレに返してくれる</p><p>後六日で七十六回のセックス</p><p>それから、白坂さんあなたは、今日から生徒会のお手伝いをするってことにしておいたからそれで、今夜は帰宅が遅くなったお家の方にも、そういうことにして連絡しておいたから</p><p>家のことを話題に出されて雪乃は初めて、人間的な表情を取り戻した</p><p>安心なさいあなたとの約束通り、あたしは電話していないわ岩倉さんに電話して貰ったの全校から信頼されている生徒会長からの連絡ですものあなたのお母様も、すんなり信用して下さったそうよ</p><p>先生は自分の玩具たちを使って、雪乃を包囲していくつもりらしい</p><p>片方では岩倉会長という、同じ境遇に遭った先輩として心を許せる相手を用意し</p><p>もう片方では克子さんを強圧的に精神支配してくる恐怖の対象として、認識させる</p><p>そうやって自分の配下を使って、様々な方向から雪乃を攻略し自分は彼女たちの上に君臨する</p><p>雪乃を七番目の玩具に堕とし込むまで先生の戦略は続いていくのだろう</p><p>今夜はもう遅いから、白坂さんは克子に車で送らせるわ吉田君は、バスで帰りなさい</p><p>昨日からの二日間、本当に色んな事があった</p><p>やっと、自分の部屋に帰れる</p><p>そうね自分の日常生活の空間に戻った時に、あなたたちは初めて実感するんでしょうね自分たちが、どれほど変わってしまったのかそして、もう元には戻れないということに</p><p>先生は、ふふふふと笑った</p><p>もう、戻れない</p><p>今夜は、ゆっくり休みなさい明日は、遅刻しないようにね学校を休んだりしたらどんなことになるか、判っているわよね</p><p>先生の言葉に、雪乃は震える</p><p>白坂さん、お返事は</p><p>吉田くんも自分は関係ないみたいな顔をしてちゃダメよっ</p><p>えっオレもか</p><p>そうだオレも調教いや、克子さんの説明だと教育されているんだっけ</p><p>はいっ、判りました</p><p>と答えた瞬間に、ハッとする</p><p>やっぱり弓槻先生は、この部屋をモニターしている</p><p>どこかに、隠しカメラがある</p><p>先生ずっと、見ていたんだ</p><p>良い返事ねでは、二人ともまた、明日</p><p>電話が、切れた</p><p>建物を出て東門の前まで行く</p><p>克子さんが、一つ一つのドアに鍵を掛けて行った</p><p>はいっ、これ</p><p>克子さんは、オレに鍵の束を渡す</p><p>鍵のあるドアの位置を覚えておいて下さいねっ明日からは、吉田様と雪乃様で自由に出入りして下さいっ</p><p>ここはセックス部の部室ですからああ、お掃除なんかは、あたしが毎日やっておきますから気になさらずに汚して下さいそうだ、雪乃様専用のおまるもご用意しますねっ</p><p>おまる</p><p>さっき、お嬢様がおっしゃっていましたけどあたし、可愛い女の子におしっこさせるの大好きなんですよっ</p><p>いやそんなこと、満面の笑顔で言われても</p><p>あーっおまるより、猫用のおトイレとかの方がいいですかねっペットっぽくて</p><p>そ、そうですね</p><p>じゃあ、そうしますっ雪乃様、いっぱいおしっこして下さいねっ</p><p>雪乃は答えない</p><p>雪乃様、お返事は</p><p>性獣がちらりと顔を出す</p><p>はい、じゃないですよっ感謝の言葉はどうしたんですっ</p><p>何に感謝しているのか、ちゃんと具体的に言って下さいッ</p><p>ビクッと震える、雪乃</p><p>ああの、ゆ、雪乃のために猫のおトイレを用意して下さってありがとうございますっ</p><p>このおどおどした態度は今日の昼までのオレの姿だ</p><p>雪乃とオレの態度がいつの間にか、逆転している</p><p>ちゃんと、おしっこするんですよっ他のおトイレを使ったら、承知しませんからねっ</p><p>はいわ、判りました</p><p>克子さんが、ニッコリ微笑み雪乃を抱き締める</p><p>頭を撫でて</p><p>はい、よくできましたぁっ雪乃様は、良い子ちゃんですねっ</p><p>これが克子さんの調教</p><p>緊張と緩和を何度も繰り返して、精神を疲労させ心の奥底まで浸透していく</p><p>克子さんの豊満な胸に抱かれて雪乃は、無表情のまま脱力している</p><p>では、あたしは車を取ってきますのでお二人は、ここでしばらく待っていて下さいっ</p><p>克子さんは、にこやかにそう言った</p><p>それから、バッグの中から紙包みを取り出して</p><p>お腹空いたでしょこれ、食べてて下さいっ</p><p>それってやっぱり</p><p>あたしが焼いたパンですっ今日のお昼過ぎに焼きましたから、まだ美味しくいただけると思いますっ</p><p>うわー夕べ、今朝、お昼、そして今ずっと、克子さんのパンだ</p><p>まあ、美味いことは確かなんだけど</p><p>紙の袋の中には、菓子パンが何種類も入っていた</p><p>パン焼くの好きなんですね克子さん</p><p>はいっあたし、将来はパン屋さんをやりたいんですっ</p><p>将来</p><p>克子さんの夢</p><p>その時の克子さんの笑顔は</p><p>二十歳過ぎの普通の女の子の、笑顔だった</p><p>やればいいじゃないですかっ克子さんのパン本当に美味しいし</p><p>オレが、そう言うと克子さんは、少し寂し気な顔をした</p><p>今はダメです今のあたしは、まだお嬢様の一番目の玩具ですからっ</p><p>ついに克子さんの口から、真実が明かされた</p><p>やっぱり克子さんが、一番目なんだ</p><p>雪乃も、ハッとして克子さんを見ている</p><p>弓槻先生が許してくれないんですか</p><p>オレがそう尋ねると克子さんは、首を横に振った</p><p>違いますっ今は、まだ時期ではないから</p><p>時期</p><p>あたしはまだ抜けられませんっ</p><p>克子さんは、抜けるという言葉を使った</p><p>ということは</p><p>もしかして今までに抜けた人が、いるんですか</p><p>雪乃が真剣な眼で、オレたちの会話を聞いている</p><p>はい二番目の子が</p><p>その人は、今は</p><p>幸せに暮らしていますよっ女の子を産んで今年３歳になるのかなとっても、可愛いんですよっ</p><p>結婚したんですか、その人</p><p>克子さんは、ハハッと笑った</p><p>まさかぁお父さんが、誰だか判らない子を産んで育てているんですよっあの子ももう、普通のセックスじゃ満足できない身体ですし</p><p>はいお嬢様の玩具は、出産するまでは抜けられないんですっそういう、ルールになっていますから</p><p>ルール</p><p>あたしも赤ちゃんを産んだら、抜けられますお嬢様は、ママになった女には興味がありませんからその代わり、ちゃんとその後の生活も面倒見て下さいます二番目の子は、今、近くの街でお花屋さんをやっています開店の資金は、全てお嬢様が出して下さいましただから、あたしもいつかはパン屋さんをそう思っています</p><p>それが克子さんの夢</p><p>その二番目の人って克子さんのよく知っている人ですか</p><p>親友です高校時代の</p><p>克子さんは悲しげに、東門を見上げた</p><p>この門の前で、よく待ち合わせしましたあはっ、懐かしいなっ</p><p>克子さんてもしかして</p><p>はいこの学校の卒業生ですそして、お嬢様の最初の生徒ですっ</p><p>卒業生</p><p>先輩なんだ</p><p>さっきの料理実習室で、昔、パンを作りました最初にパンを焼き方を習ったのが、あの部屋ですあの頃は、まだ旧校舎でしたしこの東門が学校の正門でした今日は、懐かしい場所に来られてとても嬉しかったですっ剣道場もあたしの時のが残ってたら良かったんですけど</p><p>剣道場</p><p>そうだ、克子さんは高校時代、剣道部だって言ってたっけ</p><p>昔の剣道場は、三番と五番の子が燃やしてしまいましたからっ</p><p>五番の子って奈島センパイかよっ</p><p>金髪センパイ、マジ不良なんだっ</p><p>いやそんなことより</p><p>あの克子さんて、お幾つなんですか</p><p>克子さんはニヒッと笑った</p><p>女に年を聞くのは禁句ですよっ</p><p>あっすみません</p><p>二十一ですわっ</p><p>ということは五年前の新入生</p><p>お嬢様は、あたしが一年生の時に新任の先生としてこの学校にいらっしゃいましたこの五年で、この学校はすっかり変わってしまいましたね</p><p>校舎は、全て新しい物に建て替わり弓槻先生の盗撮・盗聴システムが埋め込まれた</p><p>同時に、この工事地区の様な一般生徒の立ち入り禁止も残されている</p><p>表では生徒会に、岩倉会長の様な精神支配した生徒を送り込み</p><p>裏では奈島センパイに暗躍させる</p><p>いやオレはまだ、三番と六番を知らない</p><p>さて、お喋りが長くなってしまいましたねすぐに車を廻して参りますので、お待ち下さいっ</p><p>そう言うと、メイド服の克子さんは東門から立ち去った</p><p>門には、オレと雪乃だけが残る</p><p>雪乃、パン食べようぜ</p><p>オレは袋から、クリームパンを取り出して食べた</p><p>克子さんのパン屋さんは、絶対に成功するだろう</p><p>幼子を抱えながら、店をやるのは大変だろうけど</p><p>雪乃も食べろよっ、腹減ってるだろ</p><p>雪乃は差し出されたパンを無視して、オレから距離を取った</p><p>ガニマタで、よろよろと歩く</p><p>昨日からセックスで酷使された肉体</p><p>克子さんがいなくなった瞬間に、緊張がとれたのだろう</p><p>一気に腰にきたのか、校門の脇のコンクリの塊に彼女は座り込む</p><p>おい、大丈夫かよっ</p><p>オレが近づこうとすると</p><p>来ないで近づかないで</p><p>小さな声で、そう呟いた</p><p>あたし、早く家に帰りたい家で温かいお風呂に入り直したい</p><p>地面を見つめてそっと囁く</p><p>何か、食った方がいいよ少しは元気になるパンが無理なら、飲み物でも買ってこようか</p><p>オレは、二十メートルほど先に自動販売機を見つけて、そう言った</p><p>いらない何も、いらない</p><p>雪乃は、オレの方を見ようとはしない</p><p>そんなこと言わずにさ雪乃って、普段はどうなのっ学校帰りに買い食いとかしないの</p><p>場の空気を和ませようとオレは、少し気安い感じでそう言った</p><p>よろよろの雪乃がキッとした眼でオレを見る</p><p>やめてよっ</p><p>さっきまでとは違うはっきりとした、鋭い口調だった</p><p>あなたとは、そういう関係じゃないでしょ</p><p>そういう関係って、どういう関係だよっ</p><p>雪乃は立ち上がって大きな声で喚くッ</p><p>忘れないであたしは、あなたが大ッ嫌い殺してやりたいって思ってるあなたなんて友達じゃないわ友達じゃないんだからそういう話はしないでっ</p><p>何度も体を合わせたオレに雪乃は、激しい言葉を投げつけるッ</p><p>そっかならいいよパンは、オレ一人で喰うから</p><p>オレは雪乃の憎しみの視線から、顔を背けた</p><p>すると雪乃は</p><p>そうよっあんたみたいな男は、一人がお似合いよッッ</p><p>なんだと</p><p>自分一人じゃ、何もできないくせにッッ</p><p>雪乃の憎悪の眼がオレを見ている</p><p>暗い瞳でオレを見ている</p><p>自分の過ちと誤りを理解した</p><p>雪乃を脅迫して、言葉で縛っているのは弓槻先生だ</p><p>オレじゃない</p><p>雪乃の信頼を掴んで、心に入り込んだのは岩倉会長だ</p><p>雪乃を精神的に追い込み、服従させているのは克子さんだ</p><p>確かにオレは何度も雪乃を抱いた</p><p>一緒に絶頂にも達した</p><p>だけどそれでも、なお</p><p>オレは雪乃の何でもない</p><p>支配者ではない</p><p>恋人ではない</p><p>友達ですらない</p><p>オレは彼女にとって憎むべき、弓槻先生の道具</p><p>彼女の中に精液を吐き出す、セックスの道具でしかない</p><p>雪乃はオレを一人の人間として承認していないっ</p><p>そう感じた瞬間オレの瞳に涙が溜まった</p><p>くわぁぁと、一気に涙が溢れる</p><p>ふぅんあなたでも泣くの泣けばいいのよっ</p><p>雪乃が、オレを嘲る</p><p>変態ッ気違いッバカッ人間のクズッあんたなんて死んじゃえッツ一人で死んじゃえっっっ</p><p>雪乃が、オレを罵る</p><p>ずっと溜め込まれていた、雪乃の負の感情が</p><p>オレに向かって、一気に放出されたッッ</p><p>雪乃が、憎悪の眼でオレを見ている</p><p>心の底から、オレのことを嫌悪している</p><p>オレを罵倒している</p><p>悲しい</p><p>涙が涙が、止まらない</p><p>オレはオレの初恋を、この手で締め殺してしまったんだ</p><p>道の向こうからヘッドライトの光が差す</p><p>克子さんの車だ</p><p>今日の車はミッドナイト・ブルーの大きなベンツだった</p><p>お待たせしましたっ</p><p>克子さんが運転席の窓を開けて、そう言った瞬間後部座席のドアがガチャッと開いて、岩倉会長が飛び出して来るッ</p><p>白坂さんあなた、大丈夫ッッ</p><p>雪乃に駆け寄る生徒会長</p><p>い、岩倉さぁん</p><p>信頼する先輩の姿を見て、雪乃は彼女の胸に飛び込む</p><p>岩倉先輩も、ギュッと雪乃を抱き締めた</p><p>ごめんなさい、白坂さんっ助けてあげれなくてでも、もう平気よっあたしがいるからここにいるんからねっ</p><p>せんぱいあたしぃぃぃ</p><p>わぁぁーっっと大きな声を出して雪乃は一気に泣き出した</p><p>堪えていたものが、一斉に噴出する</p><p>岩倉会長の胸の中で雪乃は泣きじゃくる</p><p>大丈夫よお家までは、あたしが付いていってあげるわっ御家族にも、あたしが上手く話すから絶対に心配させないからっねっ、白坂さんもういいのよ、もういいんだからねっ</p><p>そう言って、岩倉先輩は車の中に雪乃を押し込んだ</p><p>車に乗り込む時、オレのことをギッと睨んだ</p><p>侮蔑の眼だった</p><p>では雪乃様はあたしたちで、お送りしますっ</p><p>運転席の克子さんが笑ってオレにそう言った</p><p>あっ克子さん、待って下さいっ</p><p>オレは、車を発進しようとする克子さんに声を掛けた</p><p>はい、何でしょう</p><p>驚いて、きょとんとした顔の克子さん</p><p>今日は色々と、ありがとうございましたっ</p><p>オレは、克子さんに深々と頭を下げる</p><p>なっ何です、いきなりっ</p><p>感謝の言葉ですっ</p><p>そうこれも今日、克子さんに習ったこと</p><p>それからっ、パン、美味しかったですっきっと克子さんなら、良いパン屋さんになれると思いますっ</p><p>オレがそう言うと</p><p>運転席の克子さんは、少し照れた顔をして</p><p>そう思って下さるのなら、次の機会にはちゃんと克子のことも犯して下さいっ</p><p>克子は早く、出産したいんですっ</p><p>そんな恐ろしい言葉を残して</p><p>克子さんの運転する車は、走り去って行った</p><p>人気の無い東門の前にオレは一人きり</p><p>空には、月が昇っていた</p><p>えっと、何故か今週は土曜出勤を命じられました</p><p>クリスマスって何なんですか</p><p>28. 黒い森</p><p>携帯を見ると午後九時四十八分</p><p>さて、オレも帰るか</p><p>オレの家から学校までは、最短時間で四十五分だけどこの時間じゃあ、バスの本数が少ないだろうし</p><p>なんて考えながらオレは学校指定の青い通学バッグを担ぎ上げた</p><p>東門の前から大通りへ出る方向へ歩き出す</p><p>後ろから、やって来る車</p><p>ヘッドライトの目映い光</p><p>オレは、その車を知っている</p><p>車は緑色の大きなミニバン</p><p>後部座席は、ミラーシートで隠されている</p><p>それは弓槻先生の車</p><p>車は、オレの横で停車した</p><p>スーッと電動で運転席の窓が開く</p><p>あら、吉田くん、今帰り</p><p>白々しい</p><p>どうせ、どっかから監視していたんでしょ、弓槻先生</p><p>先生は、あははと笑った</p><p>ここは盗聴マイクだけよ面白かったわ白坂さんが、あなたにキレてたわね</p><p>ねえ、吉田くんどうして、あんな子がいいのっ</p><p>先生は、嘲るような眼でオレに尋ねた</p><p>言葉通りの意味よだって白坂さんて、つまんない女の子じゃない</p><p>つまらない</p><p>ちょっと可愛いだけの、どこにでもいる普通の子よそうね、顔は綺麗だからアイドルくらいはやれるだろうけれど、決して大成しないタイプ少数のマニアックなファンは付いても、ブレイクはいないまんま年齢を重ねてフェード・アウトで引退ってところかしら</p><p>先生は、楽しそうに雪乃のことを評した</p><p>性格は、もっと単純でありきたり恋に恋しているだけのバカな娘初めて男の子に付き合ってくれって言われただけで、舞い上がっちゃったのよね遠藤くんの外見とスポーツマンとしての評判が、自分の好みとたまたま合致したんでしょただ、それだけで相手のことをよく知らないまま、運命の恋だと思い込んでううん、思い込もうと決めちゃったんでしょうね彼女自身が勝手に</p><p>弓槻先生は雪乃の遠藤へ恋愛感情を、本物ではないと断言する</p><p>そうでしょうか</p><p>決まってるでしょ本当に相手のことを愛しているのなら、卒業するまで、恋人とキスもセックスもしないなんて、公然とクラスメイトの前で約束できる彼女の頭の中に理想の恋愛イメージがドンと大きく存在してて、彼女はそれだけを愛している本当は、遠藤くんじゃなくてもいいのよ彼女の理想に合ったキャラクターなら、誰でもね</p><p>そっか</p><p>そうだろうな</p><p>そうじゃなきゃ、雪乃が遠藤みたいな男を好きになるはずがない</p><p>もちろん、吉田くんあなたは、彼女の理想の恋人のキャラクターに含まれてはいないわよもし、あなたが普通に交際を申し込んでいたとしても、白坂さんがあなたを恋人に選ぶことは絶対に無かった</p><p>そんなことは、判っていますッ</p><p>そうさ、そんなことは初めから判っている</p><p>だから、オレは</p><p>彼女を犯すところからしか</p><p>始められなかった</p><p>まあ、そこそこの美少女で、ずっと周囲の人間からちやほやされて育ってきた女の子だから、客観的に自分を見ることができないんでしょうねでも、ちょっと脳内ファンタジーが過ぎるわよねっ白坂さん、頭のネジがどっか緩んでるんじゃないかしらっ</p><p>先生が車の運転席で大きく笑う</p><p>白坂雪乃という一人の少女を、徹底的に批判して嘲り、高笑いする</p><p>吉田くんは、どうしてあんな子がいいの</p><p>どうして</p><p>外見が気に入ったそれとも、あの子の上辺の優しさに感動しちゃったもう判っていると思うけれど、あの子が誰にも親しげに振る舞っているのは本心からではないわよ白坂さんは、日常生活の中で自分の理想像を演じているだけみんなから好かれる自分が好きってことねクラスメイト全員と仲良くしながら、心の中では自分より容姿や能力の劣る生徒を小馬鹿にしている白坂さんて、そういう女の子よ</p><p>先生は、ニッと笑ってオレを見る</p><p>どうして、そこまで言い切れるんですか</p><p>だって、あたし、先生だもの判るわ入学からまだ一月でも、ずっと見てきたから聞いてきたから教室内の会話だけじゃないわ女子トイレの中だけでの話とか、校舎の裏、屋上、クラブの更衣室での噂話白坂さん本人の言葉だけじゃなく、他の生徒たちが白坂さんについて語っている内容まで全てね</p><p>弓槻先生は何でも知っているんだ</p><p>学校の中で起きたこと語られたことの全てを</p><p>知ってる遠藤くんの野球部では、白坂さんがどのタイミングで遠藤くんに身体を許すか賭の対象になっているのよ一番人気は、夏休み夏の大会が終わって一段落した時期二番人気は、今度のゴールデンウィーク中遠藤くん本人は、ゴールデンウィークの後半に賭けているわ三千円</p><p>遠藤ッ</p><p>卒業までセックスしないという弓槻先生との約束を、あいつは全然守る気が無いんだなッ</p><p>ほら、遠藤くん、五月一日の練習試合に出るでしょさすがに、その前に白坂さんとセックスしたことがバレたら、レギュラーを外された二年生、三年生のセンパイ方に申し訳ないでしょ賭けになっている以上、結果は部員全員に報告しないといけないわけだから</p><p>それで、遠藤は</p><p>五月一日以降に、雪乃にセックスを迫る</p><p>そういうことだからあなたが昨日レイプしなかったとしても、どうせ白坂さんの処女は近いうちに破られる予定だったのよそしてまあ三ヶ月から半年で、遠藤くんとは破局ねあんな自分勝手な子同士が、そう長続きするわけがないものでも、別れるまでには、何度もセックスするわね白坂さんは、すっかりセックスの味を知って、遠藤くんと別れる</p><p>弓槻先生の恐ろしい予言が続く</p><p>でも、白坂さんて普通に可愛い子だから、すぐに次の恋人ができるわ卒業までずっと男が途切れることは無んじゃないかな長くて一年、短くて数週間で、どんどん男が入れ替わるもちろん、彼女のことだから全員とセックスしちゃうでしょうねそして、卒業式で泣くのよあたしの高校生活は、とっても楽しい三年間でしたっって実際にやったことは、何人もの男のペニスをくわえ込んでただけなのに</p><p>いやらしい笑みを浮かべる、女教師</p><p>先生の眼がオレを試している</p><p>多分、そうなんでしょうね</p><p>先生の分析は正しいだろうって、思った</p><p>間違ってはいないって</p><p>白坂雪乃はそういう女だ</p><p>吉田くんあなたは、たまたま、まだ誰にも汚されていない白坂さんに出会っただから、彼女に好意を持ったのよもし、あなたたちの出会いが一年先ですでに白坂さんが処女を失った後だったら吉田くんは、白坂さんを好きになったかしら</p><p>すでに非処女で他の男の精液の味を知っている女なんて、昨日までの吉田くんなら興味が無かったでしょう</p><p>昨日までのオレなら</p><p>おそらく</p><p>それでねここで、吉田くんにちょっと提案があるんだけど</p><p>悪魔が、オレに微笑みかける</p><p>白坂さん以外の女の子も抱いてみない例えば、克子とか奈島寧とか寧はいいわよ白坂さんの何倍も綺麗だし優しくて性格の良い子だしもちろん、他の子でもいいわよ学校にいる女生徒なら、誰でも吉田くんが、セックスしてみたい女の子がいれば、誰でもセッティングしてあげるわうちのクラスの女子、全員妊娠させてみる来年の入学試験を受けに来た中学生を片っ端からレイプするそういうのでもいいわよっ</p><p>オレは、女教師の眼を見て、ハッキリと答えた</p><p>オレは、それでも白坂雪乃が好きなんです</p><p>女教師の顔が、不満そうに歪んだ</p><p>あんな子なのに</p><p>オレの口から、思いが飛び出す</p><p>でも、好きなんですっ</p><p>この思いは、どうしようもないっ</p><p>あらそうでも、好きな子にあなたは最低のことをしたのよ無理矢理処女を奪って、何度も何度も犯した上に、おしっこまでした判ってる</p><p>判ってます</p><p>犯罪行為よ人として許されない行為知っている性犯罪で捕まった男は、刑務所の中では徹底的なイジメに合うのよそして、出所したあとでも一生性犯罪者のレッテルを貼られる住居や就職先を毎回警察に調べられるもちろん、過去を知られたら居場所を失うわ</p><p>それであなたこれから、どうするつもり</p><p>弓槻先生の意志に反する以上この先、オレは先生の助けは受けられない</p><p>警察に捕まり、学校を退学することになるのは当然だろう</p><p>オレの人生は、破滅だ</p><p>破滅であることは、確実だ</p><p>もう雪乃に会うことはできなくなるのか</p><p>あの身体を抱くことはもう</p><p>オレ、何でもします雪乃のためなら、何でもするつもりです</p><p>オレの答えに、先生の片眉がキュッと上がった</p><p>どういうことかしら、それっ何でもして、罪を償うってこと一生懸けて、白坂さんに謝罪するっとか</p><p>そういうことじゃありませんッ</p><p>一瞬の沈黙</p><p>夜空を見上げる</p><p>月が銀色に輝いている</p><p>オレは弓槻先生に深く頭を下げた</p><p>オレ、何でもしますっ先生の言うことでしたら、どんなことでもしますっ</p><p>両手を地面について、土下座するッ</p><p>ですからっ白坂雪乃は、オレにくださいっお願いしますッッ</p><p>自分でも理屈に合わない、ハチャメチャな願いだと思った</p><p>そもそも、雪乃は先生のものではない</p><p>でもどんなことをしてでも、オレは雪乃が欲しかった</p><p>罪を償うっていう気は無いのね</p><p>車中から先生が言った</p><p>はいオレ、何も後悔していませんからレイプしなければ、オレと雪乃は何も始まらなかったから</p><p>ずっと、遠くから見ているだけの方が幸せだったかもしれないわよ</p><p>そんなことないです見るだけじゃ、嫌です雪乃をこの手に抱いて雪乃の中に射精する方が、何万倍もいいっ</p><p>警察に捕まるようなことになっても</p><p>覚悟はできています</p><p>吉田くんの一生がメチャクチャになるのよっ</p><p>オレの心は決まっていた</p><p>もういいんですオレの一生とか、未来とか、そんなの全部オレ、今すぐ警察に捕まって、一生刑務所で過ごすことになっても構いません今、この場で死んだっていいですオレもう、死んでもいい</p><p>こんなに大好きな雪乃が抱けたんですキスもしました、セックスも雪乃は処女で、オレは童貞で腰が抜けるまで射精しました夢みたいでした</p><p>涙がまた、零れてくる</p><p>オレもう、一生分の幸運は使い切ってしまったような感じがしますっだから、もういいですっ残りの人生は、先生に捧げます先生がいなかったら、オレは雪乃を抱けなかったから感謝してますッ弓槻先生ッッ</p><p>オレの涙に呆れたように弓槻先生は呟いた</p><p>それってあなたがあたしの道具になる代わりに、白坂さんを自由にして欲しいって言うこと</p><p>違いますっ</p><p>オレは、土下座からカッと先生を見上げるッッ</p><p>先生の道具になりますッでも、雪乃は自由にしないで下さい雪乃が、オレ以外の男に抱かれるのは嫌ですッ</p><p>これは、恋では無い</p><p>これは、愛でも無い</p><p>固執だ妄執だ</p><p>それでもっ</p><p>雪乃とセックスするのは、オレだけなんですッッ</p><p>ぷっ、と弓槻先生は、吹き出した</p><p>ふふふふ、くふふふふ、はははははは、あはははははは</p><p>先生の笑いが止まらない</p><p>先生が、オレを笑っている</p><p>いいわぁ、吉田くんあなたって、本当に愉快だわっ最高の逸材よっ</p><p>ようやく先生の笑いが止む</p><p>ニッとオレに微笑みかけた</p><p>あたしね、白坂さんは外国に連れ出すつもりだったの</p><p>外国</p><p>東南アジアあたりのスラム街へね貧民窟で、白坂さんには売春婦をして貰おうって考えていたのよ一回二十円くらいで、セックスしちゃう最低の売春婦にね日本人の女の子は珍しいから、きっと人気者の娼婦になれるわもう、候補の街も幾つかピックアップしていたんだけどね</p><p>そんなことを計画していたんだ</p><p>あのプライドの高い、バカな娘を徹底的に堕としてやりたかったのでも、やめるわ</p><p>先生がオレを見る</p><p>白坂さんは、あなたにあげるわあなたに抱かれ続ける方が、スラム街で二十円の売春婦をさせられるよりも、よっぽど酷いわ本物の地獄だと思うから</p><p>オレは、雪乃を</p><p>この手で地獄に堕とす</p><p>吉田くん、何でもすると言ったわね</p><p>あなたにはこれから罪も無い人たちを傷つけたり、女の子を無理矢理レイプして貰うことになるんだけど構わないかしら</p><p>構いません</p><p>そのうち警察に捕まるかもしれない殺されることになるかもしれない言っておくけれど、あたしはいつでも平気であなたを見捨てるわよっ</p><p>それでもいいです</p><p>もう、どうなっても</p><p>抱き続けられる限り雪乃を抱いて破滅する</p><p>そんな人生でいい</p><p>車に乗りなさい、吉田くん</p><p>先生は満足げに微笑んでオレに言った</p><p>ようこそ、犯罪結社黒い森《ブラック・フォレスト》へ</p><p>弓槻先生の緑色のミニバン後部座席のドアを開く</p><p>そこには、すでに二人の乗客がいた</p><p>３列シートの２列目の左右に一人ずつ</p><p>二人とも金髪の少女</p><p>同じ黒い革ジャンを着ている</p><p>一人は</p><p>いやぁ、君はやっぱり面白いねぇっ</p><p>奈島寧センパイ</p><p>染めた金髪にブルーのコンタクト</p><p>センパイは昼に会った時よりも、濃いメイクをしている</p><p>ホント外国人みたいだ</p><p>黒の革ジャンの下は、ピンクのタンクトップに水玉のミニスカート</p><p>五十年代のアメリカ映画に出てきそうな姿がとても似合っている</p><p>でも、君ねあたしよりも、あんな子を選ぶなんてどうかしてるよっそのうちシてあげるから、あたしの良さを身体で確認しなさいっ</p><p>いや、まさか奈島センパイが乗っているとは思わなかったので</p><p>よくそんなことを言う</p><p>と言ったのは、もう一人の女性</p><p>誰だろこの人</p><p>奈島センパイは、外国人ぽい顔立ちなんだけどこの人の顔は、マジで外人外人そのもの</p><p>奈島センパイと同じくらいの量の金髪も、多分、本物</p><p>眼だって、本当に青いし</p><p>っていうかスッゲェ怖そうなんですけど</p><p>美人は美人なんですが左の頬に大きな傷がある</p><p>この傷が無ければ、奈島センパイ並に綺麗な顔立ちなんだけれど</p><p>むしろ、綺麗な顔に傷があることで、この人の怖そうな雰囲気が３倍増している</p><p>革ジャンの下の肉体も、スタイルは抜群だけど筋肉隆々な感じだし</p><p>黒いＴシャツに、下はジーパン足は米軍みたいなブーツを履いている</p><p>怖い外人姉さんは、言葉を続けた</p><p>寧、お前まだ処女だろッ</p><p>えっ処女</p><p>思わず、寧センパイに視線を戻すッ</p><p>もおおっマルちゃんバラさないでよっっ</p><p>えっホントに処女なの</p><p>確か、奈島センパイって妊娠して堕胎して、それで出席日数が足りなくてダブったっていう話じゃ</p><p>バレちゃったんなら、仕方ないなぁっ吉田ちゃんに、あたしの処女あげちゃうからっする時は優しくしてねっ</p><p>せ、センパイ、何を言っているのかよく判らないです</p><p>後輩に自分の処女を押しつけるな</p><p>いいのっ今日から吉田ちゃんは仲間なんだからっマルちゃんだって、吉田ちゃんとセックスするでしょ</p><p>さあなどうするかな</p><p>どうすりゃいいんだ、オレは</p><p>吉田くん、寧とはもう会っているわよね寧の隣にいるのがマルゴよマルゴ・ハイウェイ・スタークウェザー三番目の子よ</p><p>三番目</p><p>マルゴは、あたしがアメリカに居た頃に拾った子なの彼女はアメリカ・インディアンの血を引いているのよ</p><p>と、運転席の弓槻先生が説明してくれたが</p><p>イ、インディアン</p><p>どうかした吉田くん</p><p>あのインディアンて言葉、使っていいのかなって</p><p>マルゴさんの顔が、ピクッと動く</p><p>何だ、お前、インディアンをバカにする気かッ</p><p>こ、怖ぇぇぇーっ</p><p>いやあの今は、ネイティブ・アメリカンとか呼ばないといけないんじゃないですか</p><p>そんなようなことを、習った覚えがあるのですが</p><p>ああそれは日本の出版社が一時期、勝手にやってたキャンペーンよアメリカじゃ、今でもインディアンはインディアンよっ</p><p>弓槻先生が運転席から助け船を出してくれた</p><p>そうなんですかオレ、知らなくてあっ、別にインディアンを馬鹿にしたりはしてませんからっあの</p><p>オレのビビッた様子に、マルゴさんはクックと笑い出す</p><p>初めましてマルゴって呼んでくれ</p><p>マルゴさんがオレに手を差し出してくる</p><p>吉田です</p><p>握手してみて判った</p><p>すげぇ分厚い手拳のところが硬くゴツゴツ盛り上がっている</p><p>これ普段から何かを殴り慣れてるってことだろ</p><p>吉田くん、マルゴは武闘派だから変なことして怒らせたら、大変なことになるからね</p><p>いや見れば判ります</p><p>そんなことないから、マルちゃんとっても優しいよっいつもあたしのこと抱っこして寝てくれるんだからっ</p><p>って、マルゴさんに抱きつく奈島センパイ</p><p>ど、どんな関係なんだこの三人</p><p>奈島センパイが金髪に染めて、青いコンタクトを入れてるのはもしかして、マルゴさんに合わせている</p><p>では行きましょう、吉田くんは後ろの座席に座って</p><p>言われるままに、席に着く</p><p>どこへ行くつもりなんだろう</p><p>弓槻先生は車を走らせる</p><p>車は学校から大通りへ私鉄の駅の方へ向かって、走っていく</p><p>車中では、奈島センパイだけが明るくペチャクチャと話している</p><p>マーゴさんと先生が、たまに相づちをついてオレは黙ったまま</p><p>やがて車は、私鉄の駅のロータリーに着いた</p><p>ここはそんなに大きな駅ではないから、そんなに賑わってはいない</p><p>ドーナツ屋とコンビニがやっているだけで、他の店は全部閉まっている</p><p>もう十一時近いから、電車が着かない限りほとんど人も通らない</p><p>そんな中に一台のワゴン車が停まっていた</p><p>見るからに不良の車</p><p>メタリック・パープルという頭の悪そうな色に塗り替えられてる</p><p>後ろのドアを開けて、車内からでっかいスピーカーでズンチャカとヒップホップ風の音楽を垂れ流している</p><p>車の周りには大学生くらいの男が四、五人とケバイ顔の女が二人たむろっている</p><p>あっコンビニから何か買って出てくるのは、うちのクラスの小林と大宮じゃないか</p><p>センパイッビールと摘み、買ってきましたっ</p><p>おっ、寄越せっみんなにも配れよっ</p><p>何で、あいつらこんなとこでパシリやってるんだ</p><p>地元の不良グループの集まりとかなのか</p><p>あーあ、駅前で酒盛り始めちゃったよ</p><p>地べたにみんなして座り込んで</p><p>標的は、あの車よ</p><p>運転席から、先生が命ずる</p><p>ドアを開けて、マルゴさんがスッと外に出る</p><p>んじゃ、吉田ちゃん、あたしも行って来るねっ</p><p>っと奈島センパイ</p><p>えっどこへ</p><p>センパイは、ニコッと微笑んで言った</p><p>んふふっあたし、おとりだからっ</p><p>マルゴさんとは違い、奈島センパイは大きくドアをガチャっと開けて外に出る</p><p>そのまままっすぐに、不良の車の方へ</p><p>黒い革ジャンを着た、金髪のミニスカートの美少女</p><p>するするするーっと、地べたにたむろっている不良たちの前へ</p><p>何よっ、あんたっ</p><p>最初に奈島センパイに声を掛けたのは、ケバイ不良女の一人だった</p><p>ねえねえ、この辺にトイレないかなっ</p><p>奈島センパイは、いつものニコやかさで女に尋ねる</p><p>そこのコンビニですりゃいいじゃんかそれより、一緒に飲まねぇか</p><p>デブッた不良大学生がジッポーでタバコに火をつけながら、じろじろと奈島センパイを視姦している</p><p>うん遠くから見ても、いい女だもんなあ</p><p>克子さんの方が、プロポーションはいいけれど逆に凄すぎて引く</p><p>その点、奈島センパイの身体は、親しみを感じるナイス・バディだし</p><p>やめてよ、そんな女</p><p>いいじゃんか、すっげぇ美人だぜっ</p><p>不良たちが奈島センパイに注目する</p><p>すると</p><p>もうガマンできないやっここでするぅぅ</p><p>奈島センパイは、水玉のミニスカートをまくり上げたッ</p><p>ぱぱぱ、パンティを履いていないッッ</p><p>そのまま奈島センパイは、放尿したッ</p><p>座り込んでる不良たちに向かって</p><p>シャーっと勢いよくおしっこが、奈島センパイの股間から吹き出すっ</p><p>てめぇぇ、何しやがるッッ</p><p>おしっこを引っかけられた不良の一人が立ち上がった瞬間</p><p>シュルルルンと物影から、マルゴさんが飛び出したッッ</p><p>シャッシュッ、シュッ、シュッ、シュッハァッ</p><p>蹴るッッ</p><p>殴るッッ</p><p>打つッッ</p><p>投げるッッ</p><p>グァッギッヒィィアアッゴォアッギョエッ</p><p>不良たちが男も女も声を上げる間もなく、あっという間に倒される</p><p>マルゴがスゴイのはね一撃で相手の行動力を奪いながら、絶対に失神させないってことなの誰にやられたのか、どれだけ痛くて苦しい思いをしたのかを、ハッキリ記憶させるためにね</p><p>倒れた不良たちは気管を強く打たれたのか、喉や胸を押さえてのたうち廻っている</p><p>これでは悲鳴も上げられない</p><p>あーあ、小林と大宮も引っ繰り返ってる</p><p>じゃ、吉田くん、これ被って行ってきて</p><p>弓槻先生が、オレに黒い物を差し出して来る</p><p>何ですか、これ</p><p>広げてみると覆面レスラーの被るマスクだった</p><p>完全な真っ黒のマスク</p><p>額に赤い字で吉と書いてある</p><p>それを被ったら、これを持ってマルゴと寧に渡して来て</p><p>それは、ビール瓶が２本</p><p>それから半分の長さにブッた切ったゴルフのクラブが２本</p><p>ビニールテープをぐるぐる巻きにして、持ち手を作っている</p><p>これって</p><p>オレが尋ねると、先生は</p><p>ぶん殴り棒よ</p><p>ぶん殴るのに使うから、ぶん殴り棒</p><p>早く行きなさいあんまり待たせるとマルゴがキレちゃうわよっ</p><p>先生は、ニタァと微笑んだ</p><p>吉田くんも、正式に犯罪者デビューしましょうねっ</p><p>オレは、急いでマスクを被って、ビール瓶とぶん殴り棒を抱えて車から走り出るッ</p><p>おーおー、来た来たっこっちだよーんっ</p><p>やっとおしっこを出し終わった奈島センパイが、オレに声を掛ける</p><p>遅いぞっ</p><p>すいませんっ</p><p>謝りながら、マルゴさんにぶん殴り棒を手渡す</p><p>マルゴさんは棒を手にすると、いきなり不良の車のフロントガラスを叩き割ったッッ</p><p>グワッシャン</p><p>あたしもやるーっ</p><p>奈島センパイも、ぶん殴り棒で窓ガラスをグァシャンッ</p><p>お、おいや、やめろやめてくれ</p><p>まだ地面に転がってのちうち廻っている不良の一人が、必死で二人に声を掛ける</p><p>だけど、マルゴさんと奈島センパイは</p><p>楽しそうに、ぶん殴り棒で不良の車をボッコボコにしていく</p><p>ドアが、ボンネットが、屋根がバキバキに凹んで</p><p>そんじゃあ、最後の仕上げだねっビール瓶貸してっ</p><p>オレは、奈島センパイに瓶を一本渡した</p><p>センパイは、割れたフロントグラスの上辺りにビール瓶を叩き付けるッッ</p><p>ガチャンと割れるビール瓶</p><p>ツンと鼻にくる臭い</p><p>ガソリンだッ</p><p>もう一本は、お前がやんなッ</p><p>マルゴさんが、オレに命じた</p><p>一瞬、躊躇する、オレ</p><p>何でもやるって、約束したんだろッ</p><p>オレは車のドアに向かって思いっ切りビール瓶を叩き付けたッ</p><p>ガソリンの飛沫が飛び散るッッ</p><p>マルゴさんが、地面に落ちていた不良のジッポーライターを拾い上げる</p><p>カチンッオイルライターの青白い炎</p><p>ひぃぃぃぃ</p><p>倒れていた不良が一気に起き上がって、逃げ出すッッ</p><p>や、やめてくれぇぇ</p><p>叫ぶ不良に、マルゴさんと奈島センパイが言った</p><p>Do’nt　FuckBlack　Forest</p><p>ブラック・フォレストをナメんなよっ</p><p>火の付いたジッポーが、不良の車の中に投げ込まれるッッ</p><p>ほらっ、逃げるよッッ</p><p>二人の金髪の美少女に抱きかかえられるようにしてオレは、先生の車に向かって全力で走るッツ</p><p>背後でボゥォァッっと燃え上がる熱気</p><p>炎で周囲が明るく照らされるっ</p><p>走りながら、奈島センパイがオレに叫んだ</p><p>これで君も仲間だねッッ</p><p>すみません、また時間が無くて推敲してません</p><p>後ほどやります</p><p>※12月26日早朝、推敲やりましたすいません</p><p>話は変わってません誤字脱字と言葉の入れ替えだけです</p><p>29．ターニング・ポイント</p><p>弓槻先生の車は、もの凄い勢いで現場から逃走する</p><p>そのまま車は、街の繁華街へ向かった</p><p>オレたちの学校の周りで、一番大きな駅の繁華街だ</p><p>高校生は土曜日も授業があるけれど世間的には明日から、もうゴールデンウィーク</p><p>街には、酔っ払ったサラリーマンや楽しそうなカップルがたくさん歩いている</p><p>ほんじゃあ、行こうかっ</p><p>奈島センパイが、オレに声を掛ける</p><p>行くって</p><p>んふふ見回りだよ、見回りっ</p><p>あたしらの縄張りのな</p><p>縄張りの見回り</p><p>はい、吉田ちゃんはこれ持って</p><p>奈島センパイが、オレに太くて黒い物を渡してくれる</p><p>革でできた長さ３０センチくらいの筒渡されてみると、ズシッと重い</p><p>それっ、ブラックジャックって言うんだよっ中にはギッシリ砂が詰まっているのっ吉田ちゃん、専用だからねっ</p><p>ぶ、ブラックジャック</p><p>砂が詰まっている</p><p>振り回してぶん殴れ普通の鈍器と違って、肉体の内面に衝撃を与える殺傷力の高い武器だ相手に外傷が残らないから、こちらが特定されにくいという利点もある</p><p>殺傷力外傷が残らない</p><p>それから、これも渡しておくねっ</p><p>奈島センパイがもう一つ、電動ひげそりみたいな機械を渡してくれた</p><p>これは知ってるでしょっスタンガンてやつスイッチはこれね相手の身体に接触して、電撃をくらわす判った</p><p>今夜はなるべくフォローしてやるが自分の肉体は自分で守れ、いいなっ</p><p>えっとオレたち、これから何処へ行くんでしょうか</p><p>今夜は繁華街をぐるっと一周風俗街の一番ヤバイところまで行って、戻って来るミッションだAll　Right</p><p>気を付けて行ってらっしゃい</p><p>弓槻先生の意地の悪い微笑みに見送られて車を出る</p><p>同じ黒革のジャンパーを着た、二人の金髪少女</p><p>その後ろを歩く学生服に黒覆面のオレ</p><p>って、これ何かの罰ゲームかよっ</p><p>マスクのおでこには吉の文字だし</p><p>しかし、あんまりにも変な格好なんで、革のブラックジャックをぶら下げて歩いていても、誰も気にしていないみたいだ</p><p>ちょっと、面白いものを見せてやるよっ</p><p>そう言って、マルゴさんがスタスタと先を歩く</p><p>マルゴさんの前には、酔っ払いのサラリーマンが二組と若いカップルが三組ほど歩いていた</p><p>すれ違いざまに</p><p>うぇっ</p><p>早くて、何も見えなかった</p><p>気がつくとサラリーマンとカップルの男が胸を押さえて地面に倒れるッ</p><p>うーん、さっすがマルちゃん</p><p>サラリーマンたちは、みんな倒れ込んだままゲェーゲェーと吐いている</p><p>カップルの男三人は股間を押さえて苦悶しているッッ</p><p>あっ、一人は血のションベンを漏らしている</p><p>連れの女の悲鳴</p><p>突然発生した阿鼻叫喚の地獄絵図に、周囲から人々が集まってくるッ</p><p>マルゴさんが、指で早く、こっちに来いと指示をする</p><p>慌てて追い掛ける現場から、何でも無い顔をして逃走する</p><p>あれさ、カップルの女の子が、ちょいブサイクだったよねっ</p><p>奈島センパイが、そんなことを言い出す</p><p>もう少し可愛かったら、拉致って来て吉田ちゃんにレイプさせたんだけどな</p><p>えっ奈島センパイ</p><p>そうか確かに、チンポ役が一人いると、遊びのバリエーションが増えるな</p><p>まマルゴさんまで</p><p>今度やろうよ花火大会とかクリスマス狙ってさ一番可愛い女の子を、彼氏の前でレイプすんのっどうどう、楽しくないっ</p><p>うん面白さそうだな、それ</p><p>あっ本当に不良なんだ</p><p>っていうか、不良なんてレベルじゃなくて、犯罪結社なんだ</p><p>この人たち</p><p>それぞれ一人が一組ずつカップルを選んでさ、誰の選んだカップルの泣き顔が一番面白かったか採点すんのっ吉田ちゃんにも、選ばせてあげるからねっ</p><p>こんな恐ろしい計画を名島センパイは天使の笑顔でする</p><p>弓槻先生が悪魔で、克子さんが性獣なら</p><p>奈島センパイは、堕天使だ</p><p>そしてマルゴさんは</p><p>見つけた行くぞ</p><p>風俗街に入った途端マルゴさんは、チンピラ風の四人組を見てオレたちに言った</p><p>オッケー行こう、吉田ちゃんっ</p><p>え、オレ</p><p>あたしたち、おとりだからっ</p><p>奈島センパイが、オレと腕を組む</p><p>腕にセンパイの柔らかな巨乳が当たってって、そんな場合じゃ無い</p><p>奈島センパイは、そのままオレを引きずるようにしてチンピラたちの所へ</p><p>お兄さんたち、ダメじゃないっこの街には二度と来ないでねって、お話ししたのにっここは、あたしたちの縄張りなんだよっ</p><p>奈島センパイは、天使の笑顔でチンピラたちに声を掛ける</p><p>チンピラたちは、突然近寄ってきた奈島センパイの姿にギョッとする</p><p>おっ、お前この間の外人女は、いないのかよっ</p><p>チンピラの一人が、周囲をきょろきょろ探す</p><p>マルゴさんの姿は見えない</p><p>ど、どこに行ったんだよ</p><p>姉ちゃん一人か</p><p>見ての通りっ、吉田ちゃんもいるよっ</p><p>何だこのガキはっ何でお前、マスクなんかしているんだっ</p><p>オレも理由を知りたいですっ</p><p>あの外人がいないんなら丁度良いこの間の礼をしてやるよっ姉ちゃん、オレたちの相手をしろよっ</p><p>そうだヤマダの兄貴のとこに連れてこうぜっ</p><p>そりゃいい姉ちゃん、援交ビデオに出て貰うぜノーギャラでなっ</p><p>この前の治療費と慰謝料、その身体で払って貰うぜっ</p><p>奈島センパイは、最高の笑顔で答えたッ</p><p>やっだよーんっ</p><p>チンピラたちが、一斉にセンパイに襲いかかるッ</p><p>捕まえろっふん縛れッ</p><p>バチバチバチッ</p><p>電気の火花が飛び散るッ</p><p>焦げ臭い匂いッッ</p><p>チンピラの一人が倒れるッッ</p><p>奈島センパイもスタンガン、持っていたんだッッ</p><p>吉田ちゃん、ぶん殴れッ</p><p>瞬間センパイの指示通りに、身体が動いたッ</p><p>オレは倒れ込んできたチンピラの肩口に、ブラックジャックを振り回して打ち込むッツ</p><p>ズシッと重い手応えッッ</p><p>チンピラの肩がベコッと凹むッッ</p><p>ええっ</p><p>一撃で骨が折れたッツ</p><p>ブラックジャックって、こんなに威力があるのかよっ</p><p>てめえら、やりやがったなッツ</p><p>残りチンピラ三人が、一斉に刃物を抜いた</p><p>風の様にマルゴさんが出現するッツ</p><p>シュッセェッハァァァッッ</p><p>わずか三発で残りの三人も、地面に転がる</p><p>お前たちは二度目だよなっ</p><p>マルゴさんは、チンピラの一人の足を思い切り蹴った</p><p>一撃で足が変な方向に曲がるッ</p><p>躊躇無く、折った</p><p>次のやつは腕をその次のやつは太ももを折るっ</p><p>チンピラたちは、うぎゃああと大きな声を出して呻いている</p><p>お前は、寧をビデオに出すとかふざけたことを言ってたから三倍な内臓破裂と膀胱破裂どっちがいい</p><p>地面に転がったまま、恐怖するチンピラ</p><p>マルゴさんの顔が冷酷に微笑む</p><p>睾丸破裂にしておこうっ</p><p>破壊力抜群の鋭い蹴りがチンピラの股間を潰すッッ</p><p>ギェェェェェェェッッ</p><p>チンピラの絶叫</p><p>マルゴさんは、なおもグリグリっと股間を踏みつぶすッツ</p><p>野獣だ</p><p>マルゴさんは野獣</p><p>もう一組、チンピラを病院送りにして俺たちは風俗街から逃走した</p><p>警察やチンピラの仲間が来ないうちに、現場を後にする</p><p>こんな見回りを毎晩やっているんですかっ</p><p>オレは早足で歩きながら奈島センパイに尋ねた</p><p>まっさかたまにだよ弓槻先生の命令があった夜だけまあ、一月に一回か二回かな</p><p>でもさっき、あたしたちの縄張りがどうのとか言ってませんでした</p><p>あんなの言いがかりを付けるための言葉遊びだよ縄張りなんて、どうでもいいじゃんっそんなの欲しくないしあたしたちは、ただ単に目に付いた地元の不良とかチンピラとかヤクザさんをブッ潰しているだけだよっ</p><p>えっ何で、そんなことを</p><p>オレの問いに、マルゴさんが振り向いた</p><p>あたしたちは、この街のヤバいやつらに顔と名前を売っているんだ</p><p>顔と名前を売る</p><p>ブラック・フォレストのねっブラック・フォレストは、最凶にヤバくて、危険で、狂ってるって評判を広めているのよんっ</p><p>この街のアンタッチャブルな存在になるために</p><p>何だって、そんなことを</p><p>吉田ちゃんもがんばってよねっ</p><p>さっきのブラックジャックの一撃は良かった思い切りの良いやつは、伸びるこれからも頼むぞっ</p><p>そうだ他人事じゃない</p><p>オレはブラック・フォレストのメンバーなんだ</p><p>弓槻先生の車に戻る</p><p>警察と病院には、もう話をつけてあるわチンピラさんたちの上の組織の皆さんたちにもね</p><p>いきなり、先生はそんなことを言った</p><p>吉田くん不良とチンピラ狩りをやっている分には、どこからも文句は出ないようになっているから安心なさいもっとも、ターゲットになった不良さんとチンピラさんは、こっちを目の仇にしているらしいけれど</p><p>それくらいの火の粉は、自分たちで何とかする</p><p>マルゴさんは、笑って言った</p><p>吉田くん、今夜はあたしの屋敷に泊まりなさいいいわね</p><p>二日連続の外泊</p><p>構わないでしょうどうせ、吉田くんの家には誰もいないんだし</p><p>やっぱり、知ってるんだオレのことも</p><p>えー、何吉田ちゃんて、一人暮らしなのぉっ</p><p>奈島センパイが驚きの声を上げる</p><p>一人暮らしっていうかそんなようなものっていうか</p><p>何それっ</p><p>失踪中なんです</p><p>オレは真実を語った</p><p>父親と母親が離婚して母親は家を出てって、父親は失踪中です</p><p>オレは中学の三年間を山奥の全寮制の男子校で過ごした</p><p>で、帰って来てみればこの有様だ</p><p>親父は会社の仕事がオーバーワークだった上に、上司と部下に挟まれて人間関係でも悩んでいたらしい</p><p>その上、お袋との折り合いが悪くなっていて</p><p>お袋は、オレの高校が決まると同時に離婚を決意した</p><p>オレはせっかく自宅から通える高校を選んだのだから、家に残った</p><p>こんな時に家を出て行くお袋が許せなかったし</p><p>でもそれらのことが一気に親父を追い詰めたらしくて</p><p>四月の三日オレの高校の入学式の日</p><p>親父は、遠いところへ行きます申し訳ありませんの書き置きを会社の机に残したまま戻らなかったらしい</p><p>家にはオレには何のメッセージも残していない</p><p>最初の一週間ぐらいは心配していたけれど二週間を過ぎた辺りから、もうどうにでもなれっていう気持ちが強くなっていた</p><p>まあ、親父の会社は現在はまだ休職扱いにしてくれているし家には、預金通帳は幾つか残されている</p><p>いざとなれば家を売ればいいし</p><p>少なくても、卒業までは何とか生活できる</p><p>なぁんだ、うちと同じじゃんっ</p><p>奈島センパイが、オレに微笑みかけてくれる</p><p>うちもそうだよっお父さんは、行方不明なのママはあたしが殺したんだけど</p><p>せ、センパイ</p><p>あたしもそうだ両親に捨てられたミナホが拾ってくれなかったら、インディアン居留地の中から出られないまま、酷い死に方をしていたと思う</p><p>マルゴさんもそう言ってくれた</p><p>今夜は、あたしが抱っことして寝てあげるねっ</p><p>奈島センパイが、オレをギュッと抱き締めてくれた</p><p>雪乃とは違う柔らかくて温かい肉体</p><p>セックスしてもいいけれど、寧はまだ妊娠しちゃダメよっ</p><p>車のエンジンを始動させながら、弓槻先生が言った</p><p>どうしてっあたし、早く赤ちゃん欲しいんだけどっ</p><p>センパイが先生に文句を言う</p><p>ルールを忘れたの出産したら、抜けてもらうわよ</p><p>そうだ、そうだった</p><p>弓槻先生の玩具には、そういうルールがあった</p><p>それは困るぅぅっあたし、まだマルちゃんといっぱい遊びたいし</p><p>あたしもそうだだから、すぐには妊娠するな寧</p><p>マルゴさんが、奈島センパイに優しく言った</p><p>判ったそうするぅ吉田ちゃん、すぐに赤ちゃん産んであげれなくて、ごめんねぇ</p><p>いやそんなの、謝られても</p><p>それより</p><p>なあに、吉田くん</p><p>運転しながらバックミラーでオレを見る</p><p>妊娠・出産したら、先生の玩具は引退なんですよね</p><p>そうよ、あたしは子供を産んだ女には興味がないから辞めてもらっているわ</p><p>でも先生はずっと、雪乃が妊娠するように仕向けているじゃないですか</p><p>それが何か変おかしい</p><p>だって雪乃は先生の七番目の玩具じゃないんですかっ</p><p>先生はぷっと笑い出した</p><p>マルゴさんも奈島センパイも、笑う</p><p>やっだぁ、吉田ちゃん、マジでそう思ってたわけ</p><p>いや、ある意味、ここまでくるとスゴイ逸材と言えるのかもしれないなっ</p><p>えっマルゴさん</p><p>へっ奈島センパイ</p><p>先生が、くふふと笑いながら鏡越しにオレに告げる</p><p>さっき、言ったでしょあたしは白坂さんなんてどうでもいいつまらない女の子だと思ってるって</p><p>それじゃあ、何で雪乃を</p><p>あたしが興味を持ったのは、最初から吉田くんあなた一人よ</p><p>お、オレ</p><p>白坂さんは、あなたを誘い込むためのエサだったのよ</p><p>ミラーの中で悪魔の唇がニッと歪む</p><p>あたしの七番目の玩具はあなたよ</p><p>屋敷へ向かう車の中で弓槻先生は、こんな話をした</p><p>野生のキュウリって食べたことあるあたしはあるわ形が歪つで、曲がっていて、味も美味しくないの神様が作った、生物の設計図は完璧よだから、そんなキュウリでも、生育にあった正しい環境で、適量の水と肥料を与えれば、ちゃんと育つ味も良くなるわでも、野生の世界には正しい環境なんて、まずないから人間の手が入らない限り、普通は歪つなまま、曲がったまま、味の悪いままよあたしは、そっちの方が自然なんだと思うの</p><p>夜の街をオレたちの乗った緑色のミニバンが走っていく</p><p>あたしはねうちの学校にいるほとんどの生徒が大っ嫌いあの子らはみんな、温室で大事に育てられたキュウリね形が揃っていて、見た目も綺麗で、そこそこ味も良いでも、あたしには面白くないのあたしは、あなたたちみたいな子の方が好き歪つで、曲がっていて、狂っている子の方があなたたちの方が、よっぽど自然で、野生で、荒々しくて魅力的よ</p><p>Born　Be　Wildってこと</p><p>と、マルゴさんが先生に尋ねた</p><p>そうね英語のワイルドという単語は、その全ての意味を含んでいるわね粗暴で、荒々しくて、粗雑で、野生そのもの</p><p>オレにはよく判らない</p><p>奈島センパイは座席に深く腰掛けて、くぅくぅと居眠りをしている</p><p>やがて、車は先生の屋敷に着いた</p><p>昨日と同様に、執事さんと克子さんが出迎えてくれた</p><p>もう、夜中の十二時を過ぎている一時近い</p><p>お帰りなさいませっ、ご飯の支度ができていますっ</p><p>克子さんは、相変わらずの元気印だった</p><p>ダイニングルームで、遅い夕食をみんなで食べた</p><p>克子さんの用意してくれた洋食は、美味しかった</p><p>スープとパン（）とサラダと肉</p><p>そう言えば、ちゃんとした食事なんて久しぶりだ</p><p>お袋が家を出て親父が失踪いて以来、毎日ロクなものを食ってなかったから</p><p>菓子パンかカップ麺か牛丼かハンバーガーか</p><p>食後のコーヒーが出たところで先生が克子さんに言った</p><p>克子何か、動きはあった録音はできている</p><p>はい全て、お嬢様のご指示通りにっ</p><p>克子さんが、ニコッと微笑む</p><p>報告してちょうだい</p><p>克子さんは部屋の片隅に置いてあったノートパソコンを開くと、モニターに映し出されている内容を読み上げる</p><p>十時十九分に、雪乃様をお家までお届けしました岩倉様とお家の玄関まで入り、雪乃様のお母様と妹様とお話し致しました会話の内容は、今日から雪乃様は、生徒会の仕事を手伝うことになったということと、今日は、岩倉様の家まで資料を持ち帰るのを手伝っていただいたが、夕方に白坂様が体調を悪くして、今まで岩倉様の家で休んでいたという二点ですあたしは、岩倉さんの家の家政婦ということにしてありますっ</p><p>はあそんなことにして誤魔化したんだ</p><p>白坂さんは、おかしなことは言わなかったでしょうね</p><p>大丈夫ですあたしと一緒ですから雪乃様はもう、あたしには逆らえませんっ</p><p>雪乃は精神的に克子さんに屈服している</p><p>反抗しようにも、身体が恐怖を覚えているッ</p><p>報告を続けて</p><p>十時三十二分に、岩倉様と白坂家を退出しました岩倉様をタクシーに乗せて、あたしは監視を続行十時五十分まで、雪乃様は夕食をお摂りになり、その後、お風呂へ十一時二十二分に自室に引き上げ、遠藤様にお電話しています</p><p>風呂で身体を洗ってから雪乃は遠藤に電話をした</p><p>汚れている肉体のままでは、電話しずらかったのだろう</p><p>あっ、入浴時ですが、雪乃様は岩倉様から渡された浣腸器で膣内洗浄をなさっていますご自分で</p><p>ああれをやったんだ</p><p>でかい注射器みたいので、自分の膣に水を注いで</p><p>そんなことをしても妊娠を妨げる効果は無いのに</p><p>それ、写真は撮れている</p><p>申し訳ありません、本日はまだ隠しカメラを仕掛けるところまでは</p><p>仕方ないわね懸案事項に入れておいて</p><p>って先生は、雪乃の自宅にまでカメラを仕込む気かよっ</p><p>というか克子さんのことだから、盗聴マイクはもう置いてきているんだろうな</p><p>で白坂さんと遠藤くんの会話は録音できている</p><p>それはもうばっちりですっ</p><p>聞かせてちょうだい</p><p>克子さんがパソコンを操作する</p><p>スピーカーから、盗聴された電話でのやり取りが聞こえてくるっ</p><p>もしもし、ケンジ</p><p>何だよ、どうしたんだよ部活が終わった後に、何度も電話したのにさっ</p><p>ご、ごめんなさい今日は、ママが地方から戻ってきたから、家族で外でご飯を食べてて、電話に出られなかったの</p><p>雪乃はまた、遠藤に嘘を吐いている</p><p>本当は、ずっとオレとセックスしていたくせに</p><p>なんだぁまあ、いいや夕べと違って、ちゃんと雪乃から電話してきてくれたからうん、許すっ</p><p>ごめんね、ケンジ</p><p>いや、別に気にしなくていいよそれより、明日なんだけど四時で練習は終わるから</p><p>う、うん判ったあたしは一度家に帰って、着替えてくるねっ</p><p>オレも明日は私服を持っていこうどっかのトイレとかで着替えてさ、そんで遊びに行こうぜっ</p><p>そうだね、そうしようどの辺に行こうかっ</p><p>港の方とかどう新しくファッション・モールとかできたんだろ</p><p>判った、そこへ行こうっあたし、ケンジの行きたいところなら、どこでも行くからねっ</p><p>雪乃、どうしたんだよ</p><p>えっ、何が</p><p>何か変だぜテンション高過ぎっていうか</p><p>そうかなっ</p><p>そうだよあれっ、お前もしかして</p><p>吉田のこと気にしてるんじゃねぇの</p><p>よ、吉田くん吉田くんが、どうかしたのっ</p><p>ほらっ、やっぱり気にしてる</p><p>気になんかしてないよあたしっ</p><p>隠さなくてもいいよオレが吉田を屋上で殴っちゃったのが学校にバレて、停学とか野球部退部とかになるんじゃねぇかって、心配してくれてるんだろ</p><p>遠藤</p><p>お前は、馬鹿か</p><p>馬鹿なのかっ</p><p>クラスの中でも、真面目な連中がザワついてたしあれは、オレが悪いんじゃねぇからなっ吉田のやつがオレに変に絡んでくるからオレはブン殴らざる得なくなったんだよっむしろ、オレの方が被害者だっての</p><p>お前だけは殺す</p><p>というか、死ね自殺しろ</p><p>でも、ケンジが吉田くんを叩いてケガさせたんでしょ</p><p>あんなのケガのうちに入らねぇよだいたい、オレが殴ったっていう証拠があるわけでないしサイアク、吉田が学校にチクッたとしても、オレが最後までシラを切り通せばどうにでも誤魔化せるよ</p><p>そうかな</p><p>そうだよっ吉田なんて、一人も仲間がいないんだしさあいつが何を言ったって、信用するやつなんかいないっての何なら、こっちは誰かに口裏を合わさせて、アリバイを作ったっていいしさっ吉田が殴られた時間に、オレは別の所に居たって証言させればいいんだろッ</p><p>遠藤お前、世の中ナメ過ぎ</p><p>だけど、もし証拠があったら</p><p>そんなのあるわけないだろっ、屋上に隠しカメラでもなけりゃさ</p><p>いやあるんだよ</p><p>隠しカメラ屋上に</p><p>ゆ弓槻先生が、あたしたちのこと狙っているよあの先生だったら、吉田くんの証言を元に、ケンジを処分するように働きかけるかもしれないわあの人怖いわ、何をするか判らないんだものっ</p><p>それは雪乃の悲痛な訴えだった</p><p>その真意は、遠藤には届かない</p><p>ほーんと、あの先公、うざってぇよな</p><p>ぜったい、あの人あたしたちに何かしてくると思う</p><p>判ったどうにかするわっ</p><p>そんなに心配するなってのオレの親父がここの地元では名士だっての知ってるだろ教育委員会とかにも顔が効くし、有名な弁護士さんや警察関係の知り合いもいるしそれに、うちの叔父さんが市会議員でさ、うちの学校の理事もやっているんだよ弓槻みたいな若い先生に圧力を掛けるなんて簡単なんだぜ</p><p>弓槻だって、先生の職を失ってまで何かやろうとは思わないだろうしさ向こうがこれをネタに脅迫してくるようなら、こっちは学校と教育委員会を味方にして弓槻を吊し上げてやるさっ</p><p>だけどもしよもし、仮にケンジが吉田くんを叩いているビデオとかがあったとしたらそれが表に出たら、野球部が夏の大会に出られないみたいなことになるんじゃないの</p><p>だから平気だってこっちが認めなけりゃ、堂々巡りでうやむやにできるだろだいたいさ、野球部員の暴力事件なんて相手が死ぬくらいの大事件でも無い限り、大事にならないんだよ知らないか毎年、夏の大会が終わった後にこっそり高野連に報告して、対外試合三ヶ月自粛とかでテキトーに誤魔化してるってケース結構多いんだぜ学校も高野連も、あんまりつまんないことで出場停止処分にするのは、ネットとかで叩かれるからやりたくないみたいだしいつまでも、全体責任とか言ってる時代じゃないってことなんじゃねぇの</p><p>じゃあ、吉田くんの件で、ケンジが処分されたり、野球部が試合に出れないってことは無いのね</p><p>あったりまえだろっそんな可能性、１パーセントも無いって遠藤家の力をナメんなよっ</p><p>笑っている、遠藤</p><p>雪乃は</p><p>おい、雪乃お前、泣いているのか</p><p>雪乃は、泣いていた</p><p>彼女はすでに処女を失っている</p><p>何回も何回も膣内に精を受けて</p><p>彼女は遠藤が問題ないどうにでもなると言い切った件で</p><p>徹底的に犯され肉体を汚された</p><p>雪乃のすすり泣く声が聞こえる</p><p>ご、ごめんなオレ、雪乃がそんなに心配してくれてるとは思って無かったから</p><p>遠藤お前は馬鹿だ</p><p>雪乃の処女はもう、戻らない</p><p>ケンジィあたし、愛してるケンジのこと愛しているから</p><p>あっ、ああオレも愛しているよ、雪乃</p><p>大好きっ、大好き、大好きだからねっ</p><p>オレもだよ、雪乃明日は、思いっきり遊ぼうなっ</p><p>そして、録音は終了した</p><p>さぁて、どうする吉田くん</p><p>弓槻先生が、楽しそうにオレを見る</p><p>この先白坂さんは、黙ってあたしたちの言うことをきいてくれるのかしら</p><p>１の登場人物を更新しました</p><p>よろしければ、見てみて下さい</p><p>最新の設定にしてあります</p><p>クリスマスイブの夜に、たくさんのカップルを見ました</p><p>マルゴのカップル襲撃は、その時の個人的な感情から書きました</p><p>30．雪乃の反抗</p><p>ええっとこれは、どういうことになっているのだろう</p><p>ベッドに横たわるオレの顔は今、奈島センパイのふくよかなおっぱいに包まれている</p><p>雪乃よりも大きな巨乳パジャマの布一枚の向こうは、ノーブラ</p><p>オレのほっぺたに、ツンとした奈島センパイの乳首の感触が</p><p>ちなみにパジャマは上しか着ていない</p><p>下は、ノーパン</p><p>英語で言うと、NO　Panties ．</p><p>センパイによると、寝るときはパンツを履かない方が、健康的なんだよっなんだそうだ</p><p>だから無理矢理、オレもセンパイにノーパンにさせられた</p><p>はいオレは今奈島センパイと二人とも下半身丸裸で抱き合ってベッドに寝っ転がっています</p><p>おっぱいに顔を埋めて奈島センパイの美しい顔が、すぐ目の前に</p><p>間近で見ると、本当に綺麗だ</p><p>奈島センパイは、絶世の美少女だと思う</p><p>芳しい吐息がオレの顔にふぅ、ふぅと当たってくる</p><p>ある意味これは、天国なのかもしれない</p><p>しかし、問題なのは奈島センパイは、オレの頭を枕みたいに抱きかかえたまんま、クゥクゥと可愛い寝息を立てていることで</p><p>センパイ眠いから寝るぅっお休みぃっの一言から、わずか数秒で夢の世界へ行ってしまわれた</p><p>とほほ</p><p>さらに状況を説明するとオレの背中側には、やっぱりパジャマ一枚のマルゴさんが寝ている</p><p>こっちも下半身は素っ裸で</p><p>さっきからマルゴさんの鍛えられたゴムの様に柔軟な胸が、オレの後頭部に当たっている</p><p>これもまた素晴らしい感触なのだが</p><p>残念ながらマルゴさんも眠っている</p><p>オレの喉首に腕をぐるりと廻してチョーク・スリーパーの体勢で</p><p>く、苦しいです</p><p>た、助けて</p><p>頭を奈島センパイに優しく抱かれ首をマルゴさんに絞められている</p><p>ある意味、二人の美女に抱かれて寝ているわけだけどし、死ぬ</p><p>このままじゃ、オレ死にます</p><p>ああ奈島センパイの今日は、三人で一緒に寝よっという言葉に、ついつい従ってしまったオレがオレが愚かだった</p><p>お父さん</p><p>と、奈島センパイが小さく寝言を言った</p><p>ママン</p><p>と、マルゴさんも静かに呟く</p><p>ぐぐぐ苦しい助けてッ</p><p>気管を押し潰されているオレは声が出せないっ</p><p>じ、地獄だ天国に一番近い地獄</p><p>いつの間にか、気を失った</p><p>お早うございますっ朝ですよっ</p><p>だ、誰</p><p>克子さん、か</p><p>眼を覚ますとベッドの上に一人きりだった</p><p>寧様とマルゴ様は、先にお目覚めになりましたっ</p><p>メイド服姿の克子さんが、オレに教えてくれた</p><p>わざわざ、起こしに来てくれたんだ</p><p>ああそうみたいですね</p><p>時計を見ると七時二十分</p><p>この先生のお屋敷は、学校まで車で五分だから余裕で間に合う</p><p>吉田様、朝からお元気ですねっ</p><p>克子さんの視線の先にはオレのペニスがお早うっと朝勃起していた</p><p>美味しそっ</p><p>そこへ、シャワー上がりの奈島センパイが入ってくる</p><p>全裸で</p><p>初めて見る裸の奈島センパイ</p><p>スッゲェナイス・プロポーション</p><p>巨乳だけど、垂れてない乳首がツンと上を向いてるッ</p><p>腰はキュッと締まっててでも、お尻は丸く弾力的で</p><p>克子さんのヌードは性的過ぎるけど、奈島センパイの裸は芸術的だった</p><p>アメリカの男性雑誌のグラビアと、著名な写真家の撮ったアートなヌード写真の違いというか</p><p>おっ早うーっ、吉田ちゃんあたし、今朝は急ぐんだオチンチン舐めてあげたいけど、また今度ねーっ</p><p>そう言って、美しい裸身は隣の部屋へ</p><p>え、えーっな、奈島センパイ</p><p>続いて、シャワー上がりのマルゴさんもやって来る</p><p>やっぱり、全裸でえ、二人一緒にシャワー浴びてたの</p><p>マルゴさんの裸は完全にアスリートのヌードだ</p><p>余計なところに一切肉がついていない</p><p>きっちりと筋肉がついているでも、美しい裸身</p><p>格闘家ではなく、陸上選手の肉体に見えた</p><p>お早うあたしも朝のトレーニングがあるからおしゃぶりは、この次の機会にね</p><p>ははははいーっ</p><p>鍛え上げられた裸身も隣の部屋に消えていく</p><p>目の前の克子さんが、ニヒヒッと微笑んだ</p><p>じゃあ今朝のおチンポ様は、克子がいただきまーすっ</p><p>ちょ、ちょっと待って克子さん</p><p>あっ、うわわわわわっっ</p><p>勃起チンポが、カポッと克子さんの口に吸い込まれる</p><p>く唇でしごかないでっ</p><p>んふふふペロペロしちゃいますねっ</p><p>克子さんはオレの顔を見上げながら、亀頭を赤い舌で舐めるッ</p><p>竿を下からスーッと舐め上げ玉袋にも舌を這わす</p><p>うっ、巧い</p><p>いつでも構いませんからねっ克子のいやらしい口の中に吉田様の一番絞りを思いっきり出して飲ませて克子に飲ませてッッ</p><p>ジュッポジュッポと、唇がペニスをしごき上げるッ</p><p>亀頭をチュパチュパ吸いながら手でペニスを擦る</p><p>あああっ</p><p>もう、だめだぁぁっっ</p><p>どっくん、どっくん、どっくん</p><p>朝一番の白い精が克子さんの口の中に、びゅるびゅると噴出するっ</p><p>克子さんはオレのペニスをくわえたまま、ニコッと微笑んでくれた</p><p>射精が済むと、口を大きく開けて舌の上の大量の精液をオレに見せる</p><p>それからクチュクチュと頬を鳴らしてゴクリと精を飲み干した</p><p>美味しいっありがとうございますっやっと、吉田様の精を飲ませていただきましたっ</p><p>いや</p><p>お礼を言うのはこっちです</p><p>あっ、待って下さい今、お掃除しますから</p><p>そう言って、克子さんは再び亀頭をパクリとくわえる</p><p>尿道に残っていた精液まで、チュッと吸ってくれた</p><p>んふふでは、吉田様もシャワーをどうぞっ朝食のご用意を致しますわっ</p><p>チンポがまたムックリと起き上がる前に、克子さんはチュッと舌を離してくれた</p><p>朝食は克子さんと二人きりだった</p><p>パンとスクランブルエッグにサラダどれも、美味い</p><p>先生は</p><p>克子さんが紅茶を入れながら、答える</p><p>お嬢様は、先にお車で学校へ行かれましたっ</p><p>えっ、もう</p><p>吉田様は、遅刻ギリギリの時間に登校なさるようにという、お言いつけです</p><p>遅刻ギリギリ</p><p>うーん弓槻先生のことだから、何か考えがあるんだろうけど</p><p>まあいいかあんまり早く教室へ行って、また遠藤に絡まれるのも嫌だし</p><p>でもオレは、どうやって学校へ行こうか</p><p>大体の道は判るけれど歩いて行くと、どれくらいの距離なんだろ</p><p>今日は、吉田様はあたしがお送り致しますからっ</p><p>えっ、克子さんが</p><p>てことはあのベンツか</p><p>ベンツでご登校なんて身分じゃないんだけどなあ</p><p>クラスの連中に見られたら、何て言い訳をしよう</p><p>まあ、いっか</p><p>そんなに仲のいいやつがいるわけでもないし</p><p>何て、思っていたら</p><p>克子さん、これ何ですか</p><p>それから、十五分後のお屋敷の玄関前</p><p>克子さんは、赤と白のツートンカラーの革のライディング・スーツを着ていた</p><p>ヘルメットを二つ用意して</p><p>克子さんの前にとどーんと存在するメカメカしい、大きなマッシーン</p><p>えエンジンが横にはみ出てませんか</p><p>あたしの愛車ですっBMWのR 1200 GS アドベンチャーですっ</p><p>こ、こんなでかいバイクに、乗るんだ克子さん</p><p>はい、ヘルメットを被って下さいっ</p><p>お、オレも乗るのかこれに</p><p>克子の運転、ご心配ですか</p><p>いっ、いいえ乗りますっ乗らせていただきますっ</p><p>克子さんが、クスッと微笑む</p><p>吉田様なら、そう言って下さると思ってましたっ</p><p>これで登校ってのも、スゴイな</p><p>自分で乗るんじゃなくて、後ろの席だけど</p><p>克子さんが、先にバイクに跨がる</p><p>続いてオレも</p><p>しっかり掴まっていて下さいねっ後ろから、おっぱいとか揉んでも構いませんからっ</p><p>克子さんは、そう言ってくれるけれど</p><p>大型バイクって結構座席の位置が高いしコケないよな</p><p>とりあえず、克子さんの細い腰に背後から手を廻す</p><p>もっと、ギュッとしがみついて下さいっ</p><p>こ、こうですかっ</p><p>克子さんが、ブォォンとエンジンを掛けるッ</p><p>強力なパワーの振動が、股間からブルブルと伝わってくるッ</p><p>行きまーすっ</p><p>急発進ッッ</p><p>急加速ッッ</p><p>そして、オレたちは風になった</p><p>はぁ、はぁ、はぁ、はぁ</p><p>オレは、荒い息で額からの汗を拭っていた</p><p>心臓がまだバクバクいっている</p><p>し、死ぬかと思った</p><p>八回くらい</p><p>着きましたよっ</p><p>オレはまだ、克子さんのしなやかな背中にギュッとしがみついて震えていた</p><p>ここ、どこ</p><p>知らない場所に居る向こうに見えるのは校舎の東側で、あれが部室棟だと思うから</p><p>ここは普段は使っていない教職員用の通用口ですっお屋敷からですと、ここが最短距離になりますので</p><p>は、はぁ、そうですかっ</p><p>何かすげぇ細くて曲がりくねっててアップダウンのある道を、猛スピードで突っ走ってきたような気がするっ</p><p>吉田様、大丈夫ですかぁ</p><p>克子さんが、心配そうに覗き込んでくる</p><p>だ大丈夫ですっ</p><p>生きてるっ</p><p>とりあえず、生きてる</p><p>か克子さんは、とりあえず法定スピードを守るべきですっ法定規則もですっ一旦停止、何回無視しましたっ</p><p>二回ぐらいかしらっ</p><p>七回ですっ</p><p>申し訳ありません、吉田様あたし、バイクは日本の免許を持ってないから</p><p>あたし、バイクの免許はカナダで取ったんですっそう言えば、日本の交通ルールって複雑ですものねっあたし、まだよく判らなくってっ</p><p>待て待てそ・ん・な・は・ず・は・な・い・だろーッッ</p><p>だいたい、あんた夕べ、車は普通に運転してたろぉぉぉッ</p><p>けれど克子さんは、ニコッと笑顔</p><p>オレは、今更ながら犯罪結社の恐ろしさを知った</p><p>大丈夫ですってこの道は、私有地ですから</p><p>私有地</p><p>はいっこの通用門からお屋敷まで、ずっと弓槻家の私有地ですっ免許無しでオートバイに乗っても、おとがめ無しですからっ</p><p>ゆ弓槻先生って、何者</p><p>そうだ吉田様、これっ</p><p>克子さんが、バイクの横のツーリングボックスから包みを取り出した</p><p>えっ今日は、土曜だからお弁当は</p><p>寧様と食べて下さいっ</p><p>奈島センパイ</p><p>はいっきっと、吉田様のところにいらっしゃいますからっ</p><p>よく判らないけれどとにかく、食べ物の入った紙包みを受け取った</p><p>ではっ行ってらっしゃいませっ</p><p>始業のチャイムが鳴る</p><p>弓槻先生の指示通り遅刻ギリギリの時間に教室に飛び込んだ</p><p>そこで眼にしたものは</p><p>ケンジ、それでねっ、妹があたしに怒るのよっお姉ちゃんのイジワルっておかしいでしょあははははっ</p><p>醜悪な景色だった</p><p>なんだよ、しょうがねぇなあ雪乃は</p><p>えへへっ</p><p>雪乃が、遠藤と談笑している</p><p>遠藤の身体に寄り添って</p><p>右手は、遠藤の手を上から握っている</p><p>あんまりにもハイテンションでベタベタしまくっている二人の異常な雰囲気に他のクラスメイトもドン引きしている様子だった</p><p>お早う、吉田くん</p><p>オレに声を掛けてくれたのはクラス委員の山峰さんだった</p><p>彼女も雪乃の異様な状態に困惑しているらしい</p><p>今朝はずっとあんな感じなの白坂さんと遠藤くん</p><p>遠藤が、オレに気付く</p><p>おいっ、吉田ぁっ</p><p>教室内が一気にザワついた</p><p>みんな、昨日のオレと遠藤のことを知っている</p><p>オレが遠藤に昼休みに屋上に呼び出されたまま午後の授業に出なかったこと</p><p>そして、帰りのホームルームに現れた時には、オレの顔の傷が増えていたこと</p><p>少なくても何らかの暴力的なトラブルがあったということは、みんな承知していた</p><p>な、何だよっ</p><p>オレも、遠藤をにらみ返すッ</p><p>ケンジ、ほっときなさいよっそんな人、相手にすることはないわよっ</p><p>雪乃が大きな声でそう言って、遠藤の身体にしがみつく</p><p>軽蔑の眼でオレを見て</p><p>でもよ、雪乃</p><p>いいじゃない、ケンジにはあたしが居るんだからさっ</p><p>そう言って、雪乃は遠藤の背中に抱きついた</p><p>教室中にえーっ、おいおいっ、何これという声が上がる</p><p>はい、早く席に着きなさい</p><p>このタイミングで</p><p>弓槻先生が、教室に入って来た</p><p>席を離れていた生徒たちが、慌てて自分の席に戻る</p><p>雪乃も</p><p>お早う、みなさん</p><p>弓槻先生は、相変わらずのマイペースだ</p><p>世間では、今日からゴールデンウィークねでも、あなたたちは高校生なんだから、もう半日授業を受けて貰うわところで、白坂さん</p><p>弓槻先生が、ニッと笑って雪乃を見た</p><p>あなた、生徒会長の岩倉さんのお手伝いをすることになったんだそうね</p><p>先生の言葉に雪乃は、挑戦的な眼で答える</p><p>そうみたいですねっ</p><p>教室の中がまたザワつく</p><p>えっ、何で白坂さんが</p><p>岩倉会長ってあの綺麗な人だろ、眼鏡美人の</p><p>生徒たちの声を無視して、先生は話を続けた</p><p>さっき、岩倉さんに頼まれたんだけどこれを貴方に渡すようにって</p><p>それは四角いネームプレート状のバッジだった</p><p>表面は液晶でできている</p><p>大きく表示されている文字は76</p><p>それは、残り六日間で雪乃がオレとセックスしなければならない回数</p><p>弓槻先生</p><p>やることが一々、えげつないっ</p><p>よく判らないんだけど、学校に居る時はずっとこのバッジを付けているようにって、岩倉さんが言っていたわはい</p><p>弓槻先生が、支配の液晶バッジを雪乃に差し出す</p><p>そんなのあたし、付けたくありませんっ</p><p>あら、困ったわねえあたしは、岩倉さんに頼まれたのよっ</p><p>あたし、そんなの付ける理由がありませんからっ</p><p>先生を睨む雪乃</p><p>女教師は、くふふふと笑った</p><p>そうじゃあ、ひとまずこれはあたしが預かっておくわっ</p><p>先生は、液晶のバッジを仕舞った</p><p>さてっ、あたし今日は少し忙しいのちょっと、早めだけどホームルームはこれで終わりにするわ</p><p>先生の眼が遠藤を見る</p><p>何か校内で重大な暴力事件があったらしくてね運動部の子が関わっているらしいのよその件で、校長先生に呼ばれているのっ</p><p>遠藤の顔がひきつる</p><p>雪乃は憎悪の眼で先生を睨んでいる</p><p>まああなたたちには関係の無い話だと思うけれどねまあ、帰りのホームルームの時までには詳細がわかっていると思うから、みなさんにも報告するわねっ</p><p>うふふふと楽しそうに微笑みながら先生は、教室から出て行った</p><p>何、あれ</p><p>暴力事件て、遠藤と吉田のじゃねぇの</p><p>吉田チクッたのかよ</p><p>やべぇんじゃねえの</p><p>野球部、出場辞退とか</p><p>一気に教室内がザワつく</p><p>遠藤と雪乃がオレを見ている</p><p>怒りと憎しみの眼で</p><p>ちょっと、みんな静かにしなさいよっ</p><p>見かねて山峰さんが、大きな声でみんなを鎮めた</p><p>教室の戸が、ガラガラと開く</p><p>入って来たのは一時間目の教師では、ないっ</p><p>吉田ちゃんいるぅぅ</p><p>やって来たのは奈島センパイだった</p><p>金髪にブルーコンタクトの美少女堕天使が何でここに</p><p>センパイ２年生でしょダブッてるけど</p><p>突然のセンパイの来訪に教室中がどよめくッ</p><p>金髪に青い眼というのも相当のインパクトだけどとにかく、奈島センパイは美人だそんじょそこらにはいないレベルの美少女だ</p><p>すっごい綺麗</p><p>かっ、可愛い</p><p>でも、不良</p><p>えっ、ゲーノージンか何かじゃねぇの</p><p>何でこんな美少女が、オレに会いに来たのかそれも一時間目の始まる直前に</p><p>あっ、いたいた授業なんて出ないでさ、サボっちゃおうよっ世の中はもうゴールデンウィークだよんっ</p><p>いや高校生はまだ、土曜の授業があるから</p><p>それから奈島センパイは、クラスの中をぐるっと見回す</p><p>白坂雪乃って子、どこっ</p><p>クラス中の視線が雪乃に集まる</p><p>センパイは、雪乃を見てニタァと笑った</p><p>なぁんだそんなに可愛くないじゃん</p><p>その言葉に雪乃はビクッとする</p><p>目の前の金髪のセンパイは雪乃にそんな言葉を言っても嫌味にならないほどの究極美少女だった</p><p>今日もギリギリです</p><p>31．フラッシング・寧</p><p>なっ何なんですかっ、あなた</p><p>雪乃が、奈島センパイを睨み付けるっ</p><p>しかし、センパイはフフーンと笑って、余裕の表情</p><p>そんな怖い顔しなくてもいいじゃんかっホント、可愛くないなぁっそれに、あたしは先輩だよっ一応、二年生だからさっもうちょっと、礼儀正しくしてくれてもいいんじゃないっ</p><p>完全に、奈島センパイのペースだっ</p><p>まあ君のことは、とりあえず顔は覚えたから、もういいやっ聞いてた話よりも、可愛くなかったのがちょっと残念だけど、元々あたしは、君のことなんてどうでもいいしっっ</p><p>ぐっと口ごもる、雪乃</p><p>激しい敵意の眼で、奈島センパイを睨む</p><p>雪乃のこれまでの人生の中で、初対面の同年代の女の子にここまで否定されることはなかったのだろう</p><p>それも自分よりも、美しい容貌の少女に</p><p>しかしセンパイは、そんな雪乃の敵意を完全にスルーするッ</p><p>ところでさ遠藤ケンジって、どの人</p><p>雪乃と遠藤</p><p>奈島センパイの口から、カップルの名前が順に出てきたことに教室の中は騒がしくなる</p><p>だから、どの人ちょっと、みんなで指さしてみてくれないかなっいくよーんっいっち、にーの、さんっはぃっ</p><p>センパイの号令で、男子生徒を中心に十名ほどが一斉に遠藤を指さすッ</p><p>教室中の視線も、全て遠藤に集中</p><p>な、何なんですかっオレに何か用ですかっ</p><p>ビクつく遠藤</p><p>何とか格好を付けようとしているみたいだけど</p><p>ふぅん君が、遠藤ちゃんねぇ</p><p>美しい金髪少女が、ジロジロと思わせぶりな視線で遠藤を見る</p><p>何かさぁ君、一昨日の放課後と昨日の昼休み、校舎の屋上で吉田ちゃんをボコったんだってねっ</p><p>奈島センパイは、いきなり核心を突くッ</p><p>教室中に激震が走った</p><p>ギョッとする、遠藤</p><p>生徒同士の小さな囁き声が部屋の中に拡がっていく</p><p>やっぱり、そうだったんだっ</p><p>何々、吉田くん、遠藤くんに何かしたの</p><p>白坂さんが、二股かけてたとか</p><p>それは無いだろ</p><p>吉田が白坂さんにまとわりつくから、遠藤がキレたんだろ</p><p>確かに吉田くん、いつも気持ちの悪い眼で白坂さんのこと見ていたけどさ</p><p>でも、見てるだけだったろ追っかけ廻したり、声掛けたりはしてなかったし</p><p>いきなり殴るってのは、やり過ぎじゃね</p><p>えーっ、遠藤くんて人に暴力を振るうような人だったんだぁ</p><p>うん、ちょっとゲンメツーっ</p><p>ていうかさ、遠藤って野球部員だろっ</p><p>さっき、次の練習試合にレギュラーで出るって自慢してたぜ</p><p>これってさ、暴力事件てやつなんじゃないの</p><p>吉田くん、まだ顔に痣が残ってるよねぇ</p><p>かなり強く叩かないと、あんな傷にはならないんじゃないの</p><p>吉田が警察とか高野連とかに訴えたら、野球部ヤバくねっ</p><p>時期が時期だよな</p><p>夏の大会、出れなくなるとか</p><p>クラスのやつらが好き勝手言う間奈島センパイは、大きな青い瞳でニッと遠藤を見つめている</p><p>口元には、薄っすらと笑みを浮かべて</p><p>さあ、いったい何のことですぅオレには全然、覚えがありませんけどぉ</p><p>遠藤は、真っ正面から先輩の言葉を否定するッッ</p><p>おでこに汗をたらーりと浮かべながら</p><p>ふうん君、そうやって誤魔化せば、どうにかなるって思っているんだ</p><p>金髪のセンパイは、腕を組んで遠藤を見下ろしている</p><p>だからっ、オレは知りませんって吉田のやつは、勝手に転んだんじゃないですかッなっ、そうだろッ吉田ぁぁ</p><p>遠藤が、大きな声でオレを恫喝する</p><p>ギョロリと眼を剥いてオレを睨むッ</p><p>しかし残念ながら、オレも昨日までの吉田ではないっ</p><p>今日のオレは、砂の詰まった革袋で怖いチンピラさんをブッ叩いてきた、吉田ちゃんなのだッ</p><p>遠藤ちゃんは、ああ言っているけどさ吉田ちゃん、どうなのさっ</p><p>奈島センパイが、期待の眼でオレを見る</p><p>雪乃もオレを見ている</p><p>それは、言わないでという、お願いの眼じゃない</p><p>これは、言ったら、許さないという敵対の眼</p><p>じゃあ、しょうがないっ</p><p>はいっ、遠藤に殴られましたっ</p><p>教室全体が、騒然とする</p><p>遠藤が、クッと奥歯を噛みしめるッ</p><p>雪乃は顔を伏せて頭を抱えた</p><p>う、嘘だぁっそいつは嘘を吐いているんだぁ</p><p>大声で喚く、遠藤</p><p>だいたいさっ、あんた誰なんだよっ吉田の知り合いか吉田と組んで、オレを陥れるつもりなんだろッそうだろっ、そうに決まってるっ</p><p>キレた遠藤が、奈島センパイを指差して叫ぶ</p><p>金髪のセンパイは、ニヒヒヒッと微笑んで</p><p>あっ、そうかみんな、まだ入学して一ヶ月経ってないもんねっあたしのこと、知らなくてもしょうがないかっ</p><p>先輩は教壇にトンと上がって、クラスの生徒全員を見渡す</p><p>はーい、この中であたしが誰なのか知っている人っ</p><p>スッと細い手が上がる</p><p>山峰さんだ</p><p>長身で黒髪ボブカット切れ長の瞳のスポーツ美少女</p><p>おっ、君、知ってるのっ</p><p>山峰さんは答えた</p><p>部活の先輩から聞きました二年生の奈島寧さんですよね</p><p>その瞬間運動部員を中心にソソゾという驚きの波が拡がるっ</p><p>あっ、あたし聞いたことがあるっ</p><p>そう言えば、部活の先輩に聞いたっ</p><p>えっ、あれってただの噂じゃなかったの</p><p>じ、実在したんだっ</p><p>こんなに綺麗な人だったの</p><p>えっ、すっごい不良なんでしょ昔、剣道場に放火したとかっ</p><p>あたしは、援助交際の元締めやってるって聞いてるけど</p><p>売春相手のヤクザを刺し殺したって聞いたわよっ</p><p>こんな美人が、まさか</p><p>でも、金髪だし染めてるよね</p><p>ブルーのカラー・コンタクトしてるし</p><p>センパイは人々の囁き声を聞いて、満足そうにクッククと笑う</p><p>そうですっあたしがこの高校で一番の不良美少女、奈島寧ちゃんですっ</p><p>教室の中が一瞬にして静まった</p><p>センパイのあまりにもアッケラカンとした自己紹介に</p><p>な、何て天然いや、明るくて気さくな人なんだッ</p><p>そ、その不良の先輩が何だって、オレと吉田の話に首を突っ込んでくるんですッ何か、色々誤解があるみたいですけれど、この件は、オレと吉田の問題ですんでっ先輩には全然関係無いですからっ</p><p>遠藤は、理路整然と奈島センパイの介入を拒否したつもりらしい</p><p>でもさあ</p><p>この金髪の美人センパイはそういう理屈の通る人じゃないんだよねぇ</p><p>悪いんだけどさ関係あるかないかはさ、君じゃなくてあたしが決めることだからっ</p><p>ほら</p><p>奈島センパイの顔が微笑から、怒りに急変していく</p><p>教室全体が、一気に凍り付いた</p><p>か、関係ないものは、関係ないだろぉっとっとと出て行けよっここは一年の教室だぞっ誰か、先生呼んで来いよっ弓槻先生じゃなくてもいいからっ先生なら誰でもいい呼んで来いよッッ早くッッ</p><p>遠藤は背筋を襲う恐怖感から、無理に大声を出して喚き散らすッ</p><p>あーあ、キレちゃった</p><p>結局、どこまでいってもチヤホヤされて育ったお坊ちゃんてことなんだな</p><p>ホント沸点が低い</p><p>クラスの他の連中も呆れている</p><p>遠藤ケンジの好感度急速に落下中</p><p>そんな、遠藤の後ろに小林と大宮がコソコソとやってくる</p><p>おい、遠藤お前、よしとけって</p><p>そうだ、お前、この方をあんまり怒らせない方がいいぞっ</p><p>遠藤が、二人に振り向く</p><p>あぁぁんっこの女が、何だってんだよッ</p><p>遠藤は、まだキレたまんま</p><p>遠藤、お前、知らないのか</p><p>最近、この近辺で不良狩りをやっている金髪二人組のこと</p><p>不良どころか、ヤクザさんまで手当たり次第にボコッてる</p><p>顔に傷のある外人女と、日本人の金髪二人組で</p><p>顔の綺麗な日本人の方が相手を油断させた隙に、ゴリマッチョな外人女が変な格闘技でボコボコにブチのめすっていう手口の</p><p>大宮今、マルゴさんをゴリマッチョって言ったな</p><p>お前、後で半殺しにされるぞ多分</p><p>骨の一本は覚悟しておけ</p><p>何だ、そりゃそんなやつら、本当にいるのかよっ</p><p>遠藤は、二人の話に半信半疑な様子だ</p><p>いるんだよ、それが本当に</p><p>だって、オレたちぃぃぃ</p><p>昨日、ブチのめされたものぉぉぉ</p><p>地元の先輩が、病院送りになった</p><p>ていうか、先輩の車にガソリン撒いて火を付けるんだぜっ</p><p>車が炎上、大爆発なんだよっ</p><p>夕べは、三人目もいたんだっ黒いマスクをしたプロレスラーみたいな男がっそうそう、２メートルもある大男でさっ</p><p>そいつが火炎瓶を二十本くらい、ドンジャカ投げてくるんだよっ</p><p>すんげぇ、ヤバイやつらなんだよっ</p><p>頭おかしいんだよっブッとんでるんだよッ</p><p>鬼なんだよッアンデッド・モンスター軍団なんだよっ</p><p>小林、大宮すまん、その大男はオレだ</p><p>恐怖の記憶が、お前たちの中でオレを大男にしてしまったのかもしれんがオレはそんなにデカくない</p><p>撒いたガソリンも、ビール瓶二本分だけだし</p><p>おーっ、君たち、夕べの子かぁっごめーん、痛かった怖かったびっくりしたぁっ</p><p>弓槻先生 っ</p><p>事前に小林たちの地元の不良グループを調べておいて、わざと襲撃させたんだな</p><p>本当にあの悪魔教師は、どこまでも徹底しているッッ</p><p>あのう、顔に傷のある金髪の外国人て、もしかしてマルゴさんて人ですか</p><p>一人のひょろっとした眼鏡の男子生徒が、奈島センパイに声を掛けた</p><p>誰だっけ天文部とかのやつだ</p><p>確か杉浦って名前だったと思う</p><p>えーっ、君、マルちゃんのこと知ってるのぉ</p><p>はいあの、僕、姉がこの学校の今年の卒業生で</p><p>あーっ、そうなんだっ</p><p>あのあれですよねアメリカからの留学生で、マーシャルアーツをなさってて</p><p>そうだよっ、そう</p><p>二年前に、音楽の男の先生が合唱部の女生徒を乱暴したって事件があった時に、その先生を半身不随にしちゃった人ですよね</p><p>再び、教室中がシーンと静けさに包まれる</p><p>え、そんな事件があったの</p><p>そうそうっあたし、その時の合唱部員</p><p>ま、マジですかっ</p><p>あの時のマルちゃんはねぇ、本当にスゴかったんだからっその先生ね、両手両脚複雑骨折に内臓破裂でね、今、車椅子の生活してるんだってさ顔も鼻が陥没で、顎が粉砕だったかなもう一生、フニャフニャとしか話せないらしいよっそれから、マルちゃんがその先生の股間を思いっきり蹴ったから、前が睾丸摘出で後ろが人工肛門だったかなとにかく二度とセクハラなんてできない身体にしておいたから、みんなも安心してよねっ</p><p>みんな、唖然としている雪乃も、山峰さんも</p><p>遠藤は汗だけでなく、鼻水まで垂らしている</p><p>すっかり涙目だ</p><p>そそこまでやるのかやったのか</p><p>ややったんだろうなあ</p><p>この人たちなら</p><p>あたしが剣道場を全焼させたのもね、やっぱりその事件の時それから、マルちゃんの頬の大っきな傷ねあれ、あたしが付けたんだよっその時に</p><p>奈島センパイは、にこやかに語るけれど</p><p>高校一年生たちは全員凍り付いたまま、動けない</p><p>みんな生まれて初めて、本当に恐ろしいものに出くわしてしまったという顔をして</p><p>えっと話を戻すけれど遠藤ちゃんだったっけ</p><p>奈島センパイは、遠藤に視線を戻す</p><p>遠藤はどうしようもなく、ブルってる</p><p>君野球をやっているんだよねっ</p><p>先輩の口がニヒッと微笑む</p><p>だったら、どうだって言うんだよっ</p><p>遠藤は強がってみせるがすでに全身、汗だくだ</p><p>あのね、複雑骨折するとねっ右足と左足の長さが、違っちゃったりすることもあるんだって遠藤ちゃん、見たところ足は長そうだから、片方だけ五センチくらい短くなっても別にいいよねっ</p><p>センパイは天使の笑顔で、遠藤に恐怖の予告をする</p><p>こっ、怖ぇぇ</p><p>こんな笑顔で、このセリフが言えるこの人はマジでヤバイッッ</p><p>遠藤はガタガタ震えている</p><p>格好悪いっ</p><p>雪乃が泣きそうな顔で、そんな遠藤を見つめている</p><p>君さ、さっきあたしはこの件には無関係だって言ってたけど、全然そうじゃないんだよねっあたしさ、吉田ちゃんのこと気に入っているのまあ、あたしが一方的になんだけど、とにかく気に入ってんのお気に入りなのっ</p><p>天使の笑顔が悪魔の笑みに変わるッ</p><p>だから、仕方ないよねぇ君は、あたしの可愛がっている吉田ちゃんにケガをさせたんだからっもう、諦めるしかないよねっ</p><p>センパイは大きく息を吸って、他の生徒たちに宣言するッ</p><p>言っとくけど、遠藤くんのお友達も同罪だからねっもし遠藤ちゃんの味方をして、先生とかに吉田ちゃんに不利な嘘の証言をするような子がいたら、あたしとマルちゃんが徹底的に懲らしめるからねっいいわねっ</p><p>みんなまだ、凍り付いたまま</p><p>センパイは再び、天使の笑顔に戻って、</p><p>もおっ、みんなそんな顔しないでよんっあたしは別に、吉田ちゃんが有利になるように嘘を吐けって言っているわけじゃないからさっもし、先生とかに聞かれたら、みんなが知っている本当のことだけを言ってねってお願いしてるのっ判ったセンパイのお願い聞いてくれるっ</p><p>何じゃ、この蕩けるような可愛らしさは</p><p>お返事はっ</p><p>遠藤と雪乃以外の全員が、奈島センパイに返事した</p><p>うんうん、よろしいっいい感じ、いい感じ</p><p>センパイは、ご満悦のようだ</p><p>さてと、遠藤ちゃんへの挨拶はこれで済んだからじゃ、吉田ちゃん、そろそろ行こうかっ</p><p>センパイが、笑ってオレを見る</p><p>えっど、どこにです</p><p>やだなあ授業サボって、あたしと屋上で過ごすって約束したじゃないっ</p><p>や、約束したかそんなこと</p><p>でもクラス全員の視線が</p><p>この超絶美少女なのに悪鬼過ぎる天使顔センパイをとにかく、早くどこかへ連れて行けと要望している</p><p>そういう眼で、オレに迫ってくるッ</p><p>みんな、そろそろ奈島センパイのハイテンションに付いていけなくなってるみたいで</p><p>一昨日は一日、授業サボったし</p><p>昨日も午後の授業出てないし</p><p>オレも、不良街道まっしぐらだな</p><p>吉田ちゃん、克っつんからおやつ貰って来たでしょそれ、持って来てねっ</p><p>カッツン</p><p>ああ、克子さんのことか</p><p>そうか、登校の時に貰ったあの紙包みは</p><p>ということは、オレが授業をサボってセンパイと一緒に屋上へ行くのは、最初っから弓槻先生の計画に入っているんだ</p><p>判りました行きましょうっ</p><p>オレはカバンから紙包みを取り出して、席を立つ</p><p>クラス全体がほぅと溜息を吐く</p><p>待って</p><p>オレに声を掛けて来たのはや、山峰さん</p><p>い、行ってはダメよ、吉田くんちゃんと、授業は受けないと</p><p>オレが、驚いて彼女に振り向くと</p><p>山峰さんは立ち上がって奈島センパイに深々と頭を下げた</p><p>奈島先輩、お願いです吉田くんは、このクラスの一員ですどうか、みんなと一緒に授業を受けさせてあげて下さいっ</p><p>先輩の顔が、ニッと微笑む</p><p>あたし人に指図されるのって、あんまり好きじゃないんだけどなぁっ</p><p>山峰さんは顔を上げて、奈島センパイを真っ直ぐに見るッ</p><p>吉田くんを悪いことに巻き込まないで下さいっ奈島先輩が困っている吉田くんを助けるために、わざわざこの教室まで来て下さったことは判ります本当は良い人なんだって思いますでも先輩と一緒に行ってしまったら、吉田くんまで不良生徒ということになってしまいますクラスのみんなから誤解されてしまうかもしれませんですから吉田くんを連れて行かないで下さいっ</p><p>この子、本当にいい人なんだ</p><p>山峰さんの言葉に奈島センパイの顔も優しく微笑む</p><p>微笑むというかつかつかと歩いて、そのままセンパイは山峰さんの前へ</p><p>いいねえ、君っ</p><p>センパイは、山峰さんの顎の下に手を入れて、クッと顔を持ち上げる</p><p>山峰さんは驚いてビクッとするがそのまま、センパイの好きにさせる</p><p>センパイは、右手で山峰さんの顎を持ったまま左右から顔を見る</p><p>じっくりと、眼や骨格や肌を観察して</p><p>いいっ実にいいっ</p><p>ええっと、山峰ちゃんだっけ下の名前は</p><p>め恵美です</p><p>山峰さんは、すっかり驚いてセンパイに触られるままになっている</p><p>恵美ちゃんか大変、気に入りましたっ</p><p>き、気に入ったぁ</p><p>センパイ、いったいどういうことです</p><p>性格もいい優しくて、勇気があるそこがいいっその上、顔もいいっっていうかこれ結構、掘り出し物かもマジにいいわっ君</p><p>あの、奈島さん</p><p>山峰さんの問いかけを無視して、センパイはオレに振り向くっ</p><p>吉田ちゃん、この子、磨いたらすっごい美人になるよっそこの白坂雪乃なんて、全然メじゃないっ化けるよ、この子はっあたしが根本から手を入れたら、とんでもないことになるよっ</p><p>は、はいっ</p><p>い、いきなり、何を言い出すのですか</p><p>とにかく顔の作りは完璧お化粧の仕方覚えて髪型を変えたら、どえらい美少女になるよっ背も高いし、身体もスレンダーだし、足も細いし胸がちょっと足らないけど、これは個性だッむしろ、無くていいっこういう、おっぱいは感度がいいって決まってるし</p><p>センパイは、どんどん暴走していく</p><p>ブレーキは無いのかこの人のブレーキッは</p><p>恵美ちゃんさあ、あたし、君にお願いがあるんだけどっ</p><p>山峰さんも、すっかり動転している</p><p>そうだよなあ急にこんな、徹底的に褒め殺されたら</p><p>君、吉田ちゃんと結婚しなさいっ</p><p>なななななななななな、何ですとぉぉぉぉぉぉッッ</p><p>ほらっ、吉田ちゃんも自分でお願いするっこんな美人で、優しくて、根性も決まってる子、なかなかいないよっ一生大切にするから、ずっとボクの側に居て下さいって言いなさいっっていうか、言いいやがれっ</p><p>な、奈島センパイ、ぬななななッ何を言うんです</p><p>わわわわっ山峰さん、真っ赤になっちゃってる</p><p>早く、ほら、土下座してっ</p><p>な、何がなんだかよく判らないけれど</p><p>とにかく、オレは土下座するッ</p><p>ごめんっ山峰さん、とにかくごめんッ</p><p>何かお詫びの言葉しか出て来ない</p><p>とにかく、申し訳なくって</p><p>ところが、奈島センパイは今度はクラスの連中に向かって</p><p>はいっ、クラスのみんな、よく聞いてっ注目ッ今日から、恵美ちゃんは吉田ちゃんのものだからねっ妻だからねっ正妻っ奥さんっだから絶対に他の男子は手を出しちゃダメだからねっ出したやつはブッ殺すッ</p><p>ぬなななっ、何を言っているんですかッ</p><p>わっ雪乃が見てるっ</p><p>すっげぇ眼でオレを睨んでるっ</p><p>違うッ</p><p>そうじゃなくって</p><p>うん、うんっ良かった、良かった恵美ちゃん、今度、遊ぼうっお化粧の仕方とか教えてあげるっそうだっ、君に似合いそうな洋服があるのっあたしの服で、恵美ちゃんが欲しいのがあったら全部あげるっあっ、そうだ、アクセサリーもあるんだ可愛い指輪があるんだけどあれは、吉田ちゃんが恵美ちゃんの指にはめてあげた方がいいねっうんうん、そうしょっねっ</p><p>ねっじゃないですってば</p><p>みんな、さっきとは違う意味で固まっちゃってるじゃないですかッ</p><p>山峰さん、顔を真っ赤にしたままおろおろしちゃって</p><p>すっかり、涙目で</p><p>まあ、確かに可愛いけど</p><p>センパイは、ニヒヒヒンと悪戯な笑顔でオレを見ている</p><p>酷いよ奈島センパイ</p><p>ちょっと、遊びが過ぎるよっ</p><p>でも恵美ちゃん、安心してねっあたしは、単に吉田ちゃんが弟みたいに可愛いだけだからっお姉ちゃん、恵美ちゃんから吉田ちゃんを取ったりしないからねっだから君たち二人は、ずーっとずーっと仲良くしていていいんだよっ</p><p>山峰さんの顔は真っ赤になりすぎてあっ、泣き出した</p><p>な泣かせちゃったよ、おい</p><p>どどどどうしよう</p><p>そうかっ、泣くほど嬉しいんだねっうんうんっじゃあ結婚が無事決まったところで、ろそろ屋上へ行こうか、弟の様に可愛い吉田ちゃんっ食べ物、忘れずにねっ</p><p>ほんと徹底して、楽しんでますねセンパイ</p><p>人が悪いというか</p><p>まあ、弓槻先生の周りの人は、みんなそうだけど</p><p>ごめん奈島センパイ、からかっているだけだからただの冗談だから</p><p>えーっ、あたしは本気だよっ君たちは結婚するのっもう、夫婦ッ</p><p>ちょっと、黙ってて下さいよぉっ</p><p>奈島センパイに、黙ってて下さいと言ったオレに、教室中からおおーっという歓声が上がる</p><p>そういうんじゃないっ</p><p>そういう関係じゃないからっ</p><p>と、とにかくオレがこのままここに居ると、クラスのみんなが勉強に集中できないと思うから今は、センパイと屋上に行くよ山峰さん何か、色々と気を遣ってくれたのに、申し訳ないんだけど</p><p>オレは、山峰さんにそう言った</p><p>山峰さんは、両手で顔を覆って静かに泣いている</p><p>吉田ちゃぁんそうじゃないでしょっ</p><p>奈島センパイが、ジロッとオレを見る</p><p>そこは、感謝の言葉でしょっ</p><p>そうだ、山峰さんは</p><p>オレのために、奈島センパイに文句を言ってくれたんだ</p><p>オレもクラスの一員だとはっきり言ってくれた</p><p>あありがとう、山峰さん</p><p>顔を伏せて泣いていた山峰さんがふわっとオレを見上げる</p><p>えっという驚きの眼で</p><p>オレたちの眼が合う</p><p>ありがとう本当に、ありがとう</p><p>雪乃の視線を感じる</p><p>雪乃が、睨んでいる</p><p>というわけで、クラスの中での遠藤と雪乃の評判はガタ落ちになります</p><p>というか、ここでやっておかないと明日から作中ではゴールデンウィークに入りますので、クラスの描写ができません</p><p>私は二十九日まで仕事ですがんばろっと</p><p>32．君は壊れているね</p><p>奈島センパイと教室を出る</p><p>階段を上がって、屋上に向かう</p><p>三階まで上がったところで、奈島センパイが急に立ち止まった</p><p>見ると教室移動なのか、三年生がいそいそと歩いている</p><p>その中に、岩倉会長の姿があった</p><p>あっオレたちに気付いた</p><p>やばいな岩倉さん、雪乃の味方だから、オレのことを毛嫌いしてるだろうし</p><p>と、思ったら</p><p>岩倉さんは、奈島センパイに向かって深々と頭を下げた</p><p>そして、そそくさとその場から立ち去って行く</p><p>あの子さぁ、校内であたしに会うと必ずああやって挨拶してくれるんだよっ何でなんだろうねっ</p><p>奈島センパイは、いつもの様に笑っている</p><p>センパイ、岩倉会長のことは知っているんですよね</p><p>うん、顔だけはねっ</p><p>話をしたこととかは</p><p>一回も無いなぁ</p><p>えっ岩倉さんて四人目なんですよねっ</p><p>一人目の克子さん</p><p>三人目のマルゴさん</p><p>四人目が岩倉会長で</p><p>奈島センパイは五番目</p><p>そうらしいねっ</p><p>らしいねって</p><p>ほらあの子は、あたしたちとはジャンルが違うじゃんかっ</p><p>ジャンル</p><p>不良組のマルゴさんと奈島センパイと、優等生の岩倉さんてこと</p><p>あたしたちは真逆だからさあんまり会わない方がいいんだよっ</p><p>そう言ってセンパイは、トトトンッと軽く階段を駈け上っていく</p><p>追い掛ける、オレ</p><p>屋上は、少し風が強かった</p><p>でも、天気はからりと快晴</p><p>むしろ風が肌を撫でるのが、さわやかで気持ちがいい</p><p>そこいら辺に座ろうかっ吉田ちゃん、克っつんのおやつ出してっ</p><p>はいはい</p><p>オレは、朝、克子さんに貰った紙包みを開ける</p><p>中には、フレンチトーストとカレーパンが３つずつ入っていた</p><p>紅茶のペットボトルも３本</p><p>あれ何で３本</p><p>うん、美味しそうだねっ</p><p>そうですね</p><p>オレが、カレーパンに手を伸ばそうとすると</p><p>あっ、そうだっ</p><p>突然、奈島センパイがスットンキョな声を出した</p><p>どうしたんです</p><p>オレが尋ねるとセンパイは、制服のブラウスのボタンを上から外して</p><p>ええ</p><p>白いブラが、ちょろっと見える</p><p>センパイ金色のペンダントをしている</p><p>センパイの巨乳の谷間に輝く十字架型のペンダント・ヘッド</p><p>奈島センパイは、首の後ろの金色の髪の中に手を入れてそのペンダントを外した</p><p>これねっ、すっごく大事なペンダントなのっ</p><p>あっ、そうなんですか</p><p>オレはとりあえず、相づちを打ってみる</p><p>うんお祖父ちゃんがね、あたしが生まれた時に記念で作ったんだって見て見て、ここに名前が入っているでしょ</p><p>確かに十字の表面にNEIというアルファベットが刻まれている</p><p>ホントだ生まれた時からずっとしているんですか、これ</p><p>そうだよっ、ずっとずっと大切にしてきたの</p><p>奈島センパイは、そう言いながらツカツカと屋上の金網の方へ近寄っていく</p><p>彼女は、思いっきりペンダントを空に投げたッッ</p><p>ええーっ</p><p>金色の十字架と鎖が、キラキラと初夏の陽光に照らされながら飛んでいく</p><p>ちょセンパイっっ</p><p>ペンダントは屋上の金網を越えて校舎の下に</p><p>オレは、急いで金網へと走るッッ</p><p>落ちて行くペンダントは裏庭の花壇の中に、落ちた</p><p>右から３つめ</p><p>落ちた辺りをはっきり確認したッ</p><p>吉田ちゃん、取ってきてっ</p><p>センパイが、オレに強く命令するッ</p><p>はいっ、拾ってきますッ</p><p>屋上の入り口の鉄扉に急ぐオレの背中に、センパイが再度、声を掛けてきた</p><p>待って、吉田ちゃんっ</p><p>な、何ですかッ</p><p>オレは、立ち止まって振り返るッ</p><p>途中で、ピングレのジュース買ってきてっ</p><p>センパイの眼はマジだった</p><p>ぴんぐれ</p><p>ピンク・グレープフルーツ・ジュース裏庭を出る直前の自販機で売ってるからっ</p><p>ああああーん</p><p>よく判らないけれど、とにかく買ってくればいいんだなっ</p><p>判っりましたぁぁっ</p><p>ダッシュよっダッシュ</p><p>行ってきますッ</p><p>オレは鉄のドアを潜り走るッ</p><p>ダダダダダと、一気に一階まで駆け下りるッ</p><p>裏庭へ出る廊下を抜けて</p><p>あっこれがセンパイの言ってたピングレの自動販売機だな</p><p>でも、帰りにしよう</p><p>とにかく、センパイのペンダントを探さないと</p><p>オレは花壇へ向かう</p><p>あれれ、この辺に落ちたと思ったのに</p><p>金のペンダントは、どこにも無いッ</p><p>まさかっ落ちたときの衝撃で、土の中に埋まっちゃったとか</p><p>オレは、花壇の土の凹んでるところを手で掘り返してみるッ</p><p>まだ芽を出したばかりの草葉の裏も</p><p>花壇のコンクリと土の隙間も</p><p>花壇の周囲も、もう一度よく見てみる</p><p>無い</p><p>右から３番目じゃなかったのかな</p><p>オレは、隣の花壇も探してみる</p><p>葉っぱを引っ繰り返して</p><p>土も掘ってみる</p><p>その隣の花壇も</p><p>やっぱり、無い</p><p>君が探しているのは、これかい</p><p>背後から、声がした</p><p>知っている人の声だった</p><p>振り向くとぴっちりとしたジーパンに白シャツ姿のマルゴさんが、ニコニコと微笑んでいた</p><p>手に奈島センパイの金の十字架のペンダントを持って</p><p>良かった</p><p>オレは、へなへなとその場に座り込む</p><p>一気に体中から、汗がどっわーと吹き出す</p><p>マルゴさんが携帯を取り出し、誰かに電話する</p><p>寧、見てた</p><p>マルゴさんは通話しながら、校舎の屋上を見上げている</p><p>そこには金網越しに大きく手を振る奈島センパイの姿があった</p><p>全部見てたっ</p><p>マルゴさんの携帯から漏れて聞こえてくる奈島センパイの甘い声</p><p>で寧は、どう思う</p><p>吉田ちゃん、ピングレ買った</p><p>ううん彼は、真っ直ぐにここに来て、ペンダントを探してた途中も全力疾走だったよ</p><p>じゃあ、合格マルちゃんは</p><p>あたしも合格でいい</p><p>ご、合格って</p><p>何のことですか</p><p>マルゴさんが、オレの制服のズボンに付いた泥をはたいてくれた</p><p>そしてオレに微笑んで言う</p><p>詳しいことは、寧の所へ戻ってから話すよ</p><p>途中でピングレのジュースを買ってマルゴさんと一緒に、屋上へ戻る</p><p>水飲み場で手も洗った</p><p>吉田ちゃん、ごめんねぇっ</p><p>奈島センパイは、笑ってオレに手を合わせる</p><p>はいっ、これがペンダントですで、こっちがピングレ</p><p>オレは何かよく判らないけれど、とにかく物品をセンパイに手渡す</p><p>おおっありがと、ありがとっ</p><p>センパイはジュースは傍らに置いてペンダントは、ギュッと両手で抱き締めた</p><p>金の十字架に、チュッと可愛いらしい唇を寄せる</p><p>やっぱりあれ、大切な物なんだ</p><p>何でそんな物を、投げ落としたりしたんだ</p><p>うふふん人を試すんだもの、やっぱり自分が本当に大事にしている物を使わないと申し訳無いでしょっ</p><p>オレの表情を察して、奈島センパイがそう言う</p><p>試す</p><p>試されていたんだオレ</p><p>とにかく、座ってパンでも食べながら話そうか</p><p>マルゴさんが、そう提案した</p><p>オレたちは、廃棄予定の椅子を引っ張ってきて座る</p><p>あたしたちと弓槻先生の間には、取り決めがあってね先生が新しいメンバーに選んだ人間には、必ずあたしたちの承認テストを受けてもらうことになっている</p><p>紅茶のペットボトルを飲みながら、マルゴさんはそう説明してくれた</p><p>あたしたちが承認しない限りは、新しい子はメンバーにはなれないのよっ</p><p>フレンチトーストをパクつきながら、奈島センパイもそう言う飲み物は、当然、ピンク・グレープフルーツ・ジュースだ</p><p>あたしたちって言っても、あたしと寧と克子さんの三人だけだけどね岩倉さんはあたしたちとは別枠だから</p><p>やっぱり、不良組と岩倉さんの間には壁があるらしい</p><p>ブッチャケて言うとさっ弓槻先生も色々と失敗してきているのよっいつも先生の計算通りに物事が進むとは限らないからさっ</p><p>どうしても誤算はあるだから、新メンバーのチェックは二重三重に行っているんだ</p><p>ほらっ、さっき教室で二年前の事件の話をしたでしょ二年前にさ、弓槻先生が男のチンポ奴隷として音楽の男性教師をメンバーに引き入れたわけっとっころが、そいつが先生が見ていないところで暴走しちゃってさ</p><p>その頃は、まだ旧校舎が取り壊される前だから監視システムが完成していなくてね</p><p>で弓槻先生の知らないところで、勝手に女生徒をレイプしてね</p><p>ああ、合唱部の</p><p>あっ、あたしじゃないよっあたしは、まだ処女だからっでも、マジでヤバイとこまではいったのよねぇホント、マルちゃんが助けに来てくれなかったら、あたしもヤられちゃってたと思う</p><p>彼を黙らせるためには、半身不随にするしか方法が無かった今でも幻覚効果のある薬を使って、現実と妄想の区別がつかないようにしているんだ彼の口走ることは、全部彼の妄想で、弓槻先生とは一切関係ないってことにするために</p><p>そ、そうなんだ</p><p>それはまた、何とも恐ろしい</p><p>結局さただの変態男とか鬼畜趣味とかじゃダメなのよっあたしたちのメンバーはさ</p><p>最低限信頼できる相手かどうか、見極めないとね</p><p>うんうんそうだよね、やっぱりっ</p><p>だけど弓槻先生は、変な趣味の人を見つけてくるのは上手いんだけど</p><p>あの人、人間の善し悪しが判らない人だからさっ</p><p>うん、確かに彼女は人を見る目が無いよね</p><p>特に男を見る目が壊滅的に無いっ</p><p>あ、あの、奈島センパイ</p><p>どうしたのさっ、吉田ちゃん、そんなに畏まっちゃって</p><p>多分、この会話も弓槻先生、聞いていますよね</p><p>当ったり前じゃん聞いてるから、あたしたちは言っているのっ</p><p>君も覚えておくといいよ先生に文句を言いたい時は、こうやって言えばいい</p><p>だ、大丈夫ですか</p><p>平気だよっこのくらい、いつも言ってるもんねぇ</p><p>まあ、先生も自分で反省していることだからね</p><p>こ、来ないよな急にここに</p><p>大丈夫、大丈夫っ先生はこの時間は、別の件で忙しいからっ</p><p>わざわざ嫌味を言いにここまで来るヒマは無いと思うよ</p><p>ならいいんだけど</p><p>ということでさ君はずっとあたしたちに審査されていたってわけっ</p><p>ドゥ・ユー・アンダスタァン</p><p>うんそれは、よく判った</p><p>意図も目的も</p><p>そしたら、ちょっと聞き取り調査したいんだけどいいかなっ</p><p>あはいどうぞ</p><p>奈島センパイの尋問が始まる</p><p>じゃあ、まずさっき、あたしにペンダント取って来いって言われたでしょそんなことを急に言われてさ、めんどくさいなぁとかかったるいなあとか、思わなかった</p><p>だって、センパイの大切な物なんでしょそれ</p><p>でも、あたしいきなり外に投げ捨てちゃったんだよっ</p><p>それは変だなあって思いましたけどでも、センパイはお祖父さんに貰った大切なペンダントだって言ってたから</p><p>あたしが嘘を吐いているかもしれないじゃないそういうことは、考えなかったの</p><p>そりゃあ、ちょっとは考えましたけどでも</p><p>取って来てあげた方がいいんだろうなって思ったから</p><p>あたしが意地悪しているだけかもしれないじゃないっ</p><p>それならそれで仕方ないじゃないですか別にオレが身体を動かす分はタダだし、センパイに取って来いって言われたらどこでも行きますよ</p><p>オレは率直に答えた</p><p>まあ、奈島センパイに言われたら大抵のことはやるよなオレ</p><p>でも全力疾走だったよね、君</p><p>マルゴさんも尋問に加わる</p><p>どうしてだい別にあんなに急がなくても構わないじゃないか授業中だし、裏庭の花壇に人が来ることなんてまず無いだろゆっくり階段を下りて行ってもよかったんじゃないかな</p><p>でももしもってこともあるしそれに、本当に大切な物なら、早く持って行ってあげた方がいいかなって思って</p><p>途中で寧が言っていた、ピンク・グレープフルーツ・ジュースの自動販売機があったよね</p><p>君は、どう思った</p><p>帰りに買っていけばいいかなって</p><p>寧は途中で買って来てって言ったよね</p><p>でも、ほら落っこちたペンダントの方が心配だし</p><p>マルゴさんが、奈島センパイを見て頷く</p><p>問題ないね緊急時に余計な命令を足したのに、混乱していないちゃんと、優先順位が判っているし、合理的に処理する能力も持っている</p><p>うん思っていた通りだねっ</p><p>奈島センパイが、オレを見てニコッと微笑む</p><p>吉田ちゃん君、やっぱり壊れているっ</p><p>こ、壊れている</p><p>オレが</p><p>まあ、確かに完全だとは思っていないけれど</p><p>昨日のことを覚えているかな街の風俗街のど真ん中で、君と寧を二人だけでチンピラ四人組の所に行かせただろ</p><p>あ、はい覚えてます</p><p>あんな怖いこと、忘れられるはずがない</p><p>寧がチンピラの一人にスタンガンで電撃をくらわせたその後、君にぶん殴れって命令したよね</p><p>そして、君はチンピラをブラックジャックで殴りつけた</p><p>うんあの重い手応えの感触は、今でも残っている</p><p>どうして君はあの時、チンピラを武器で攻撃したんだい</p><p>オレはマルゴさんの質問の意味がよく判らなかった</p><p>それはだって、殴れって言われたし実際、ピンチだったし</p><p>あたしが助けに来るとは思わなかった風俗街へ行く前に、私鉄の駅前で不良の車を襲撃したのを見ていただろ寧が危ない時には、あたしが助けに現れるそういう手はずになっていることは、知っていたはずだよね</p><p>それはそうですけどでも、もしものことがあるしっていうか、奈島センパイに殴れって言われたら、身体がそのまま反応しちゃったんですよ</p><p>あの時に君が殴ったことで、後からチンピラのグループに報復を受けるかもしれないそういうことは、思わなかったの</p><p>そりゃ考えましたけれどでも、オレは弓槻先生の命令をきくって約束したんだし約束した以上は、腹をくくってます怖い目に遭ったり、痛い思いをしたり最悪、死ぬことだって</p><p>そうやっぱり君は、自分のことが大切じゃない子なんだね</p><p>自分が大切じゃない</p><p>自分なんてどうなってもいいっていう前提で生きているそういうことだろ</p><p>そうなのかな</p><p>吉田ちゃん普通の人はね、あんな状態でチンピラさんを殴ったりはできないんだよっ特にブラックジャックみたいに重い鈍器を渡されたらね</p><p>そういうものですか</p><p>そうだよっやっぱり一瞬のうちに色んな事を考えちゃって、躊躇してタイミングを失っちゃうものなのっ吉田ちゃんみたいに、あたしがぶん殴れって叫んだ瞬間に本当に攻撃できる人なんて、そんなにいないよっもちろん、闘いのプロは別だけどね吉田ちゃんみたいな、普通の高校生ではさっ</p><p>君は少し、異常なんだよ</p><p>いや二人がかりで、そんなことを責められても</p><p>オレって、そんなに異常なのか</p><p>そんでさっ昨日の夜は、あたしたち三人で川の字になって寝たよねっ</p><p>あ、はい</p><p>三人とも下は丸裸でっ</p><p>パジャマの上だけ着て、下は裸で</p><p>エロかったなあセンパイもマルゴさんも</p><p>あたしが、おっぱいを君に押しつけてたよねっ</p><p>あたしも背中に胸を当てていたよ</p><p>ってマルゴさんは、オレの首を絞めてたじゃないかっ</p><p>あんな状態でさどうして、君は何もしなかったのっ</p><p>は、はいぃぃ</p><p>弓槻先生は言ってたよねセックスはしてもいいけれど、妊娠はするなって君は、寧とセックスしたくはなかった</p><p>あたし、そんなに魅力が無いかなっ</p><p>ええ</p><p>いや、だって、奈島センパイ眠いから寝るって言ってたし実際、眠っちゃったし</p><p>起きてたよっ、あたしっ</p><p>あたしも、寝たふりをしていた</p><p>マ、マジっすか</p><p>君が単純なエロ変態男なら寝ているあたしたちにイタズラしてくるはずだよ君の手は、自由にしておいたからね</p><p>いや、確かにそうだったけれど</p><p>おっぱいを揉むとか、お尻を触るとかしたいとは思わなかったこっそりキスしちゃおうとかさ</p><p>いや、もちろん思いましたけど</p><p>じゃあ、何でしなかったのさっ</p><p>き嫌われたくなかったからだと、思います</p><p>へっ</p><p>奈島センパイとマルゴさんに</p><p>オレは正直に話した</p><p>センパイとマルゴさんは顔を見合わせる</p><p>だから君は、壊れているんだよ</p><p>マルゴさんが、静かに言った</p><p>君は白坂雪乃という女の子に何をした</p><p>彼女を拘束して、無理矢理に処女をレイプしたそれも、一晩で十回以上も</p><p>うんうん、あれは凄かったよねぇ</p><p>すいません</p><p>全部で十二回です</p><p>さらに、朝、車の中でも一回ヤりました</p><p>君は、気を失っていた彼女のことだって、何度も犯したじゃないかその君が、なぜ、あたしたちには何もしなかったんだい</p><p>確かに何で雪乃は徹底的にレイプするのに、オレはセンパイたちには手を出さなかったんだろう</p><p>まあ実際、何かしてきたらマルちゃんが絞め落とすことになっていたんだけどねっ</p><p>えっ、あのチョークスリーパーは本気だったの</p><p>そして、君は候補者失格になる即、抹殺するつもりだった</p><p>不良狩りの時もそうだよっもし、吉田ちゃんが不良の車にガソリンを撒かなかったり、チンピラの所から一人だけ逃げ出しりしてたらその時は、マルちゃんが君を処分することになっていたんだ</p><p>うん他のやつらと一緒に、吉田くんも病院送りにするつもりだったよ</p><p>えーっ、オレそんなヤバイ橋をずっと渡っていたの</p><p>オレずっと、お二人の審査中だったわけ</p><p>あのオレ、いつからセンパイたちに審査されてたんです</p><p>奈島センパイはカーッと顔をしかめる</p><p>そんなの最初っからに決まってるじゃん君が最初に弓槻先生に声を掛けられた時から、あたしたちはずーっと見ているよっ</p><p>あたしたちもこの学校の監視システムは使えるからね</p><p>うえーっ</p><p>さ、最初の最初からかよっ</p><p>ていうかさもう、いいや全部教えてあげる君は、三人目の男の候補者なんだよっ</p><p>三人目</p><p>ってことは、オレの前にも</p><p>弓槻先生が前から、どうしても男のチンポ担当のメンバーを欲しがっていね二年前の事件以降、ずっと女ばっかりだったから去年二人、弓槻先生が候補者を選んで試してみたんだ君と同じ意中の女子生徒をレイプさせてあげるという条件で誘ってね</p><p>そ、それでその人たちはどうなったんです</p><p>奈島センパイは、ハァと大きく溜息を吐いた</p><p>一人目の子は、全然ダメ馬鹿過ぎ弓槻先生と二人っきりになった途端、いい気になって先生のことを押し倒そうとして、隠れていたマルちゃんに瞬殺されたわっ</p><p>あの子、あの後、どうしたんだっけ</p><p>逃げるように転校してったよっマルちゃんが、徹底的にボディブロー打ち込んだから、十日間ずっと血のおしっこが出続けたっていう話でさ</p><p>死なない程度には加減したつもりだったんだけど</p><p>お、恐ろしや</p><p>でねっ、二人目の子は無事に相手の女の子を捕まえてね、いよいよレイプってところまではいったのよっそこまでは、良かったんだけどね</p><p>彼はね、勃たなかったんだよ</p><p>勃つ</p><p>勃起不全</p><p>インポテンツ</p><p>先生の話だと別に珍しいことでは無いらしいよ</p><p>そうだって男って結構、精神が繊細なところがあるから、レイプする気満々で女の子を捕まえたのに、いざとなったらチンポが勃たないなんてのはザラなんだって</p><p>頭ではレイプしたいと思っていても、身体の方がビビって拒絶反応を起こしてしまうらしい</p><p>いや、そのあなたたち、普通にしていれば美人なんだからさ</p><p>レイプとかチンポとか</p><p>いつも、こんな話ばっかりしているんですか</p><p>その点、吉田ちゃんはスゴイよねっ</p><p>うん、あれは見事だった</p><p>童貞が処女の子をレイプしてるわけでしょっ</p><p>しかも、最初から躊躇なく中で出したな</p><p>普通は、どんな男の子でもビビるわよねっ</p><p>背筋にツツーと冷たいものが走った</p><p>あの、お姉様方</p><p>もしかして見ていたんですかっ</p><p>二人の年上の金髪美女は、うんっと大きく頷く</p><p>当然っ</p><p>別室のモニターでずっと観ていたよ</p><p>もしかしたら、あたしの処女膜をブチ破ってくれるかもしれないおチンポですものっそりゃあ、カブリついて観るわよっ</p><p>は、恥ずかしい</p><p>何だ、この羞恥プレイは</p><p>とにかく、吉田ちゃんはスゴイんだよっ普通の男の子はさ、まずレイプしろって言われてもレイプできないっ中出ししろって言われても妊娠が怖くて中で出せないってのあげくに処女の子に一晩で十回も中出しでしょ</p><p>だから十三回です</p><p>そんなメチャクチャな鬼畜野郎、世界中探してもなかなかいないってのっ</p><p>うん、オレもそう思う</p><p>凄い逸材だと思った反面あたしと寧は心配にもなった君はちょっとやり過ぎだった依存症じゃないかってくらい、一晩でセックスしまくったからねもし、君がただのタガの外れた変態セックス狂だったら抑制が効かないからね前の音楽教師の暴走事件があったし、あたしたちは慎重にならざる得なかった</p><p>何をしでかすか、全く理解不能だもんねっ</p><p>あたしたちは、すぐにその心配を先生に伝えただから先生はまず、君に寧を紹介した</p><p>オレが最初に奈島センパイに会ったのは、昨日の午後だった</p><p>寧が判断してもし、君が危険者だったら、あたしがすぐに処分するつもりだった本気でね</p><p>でも、そうじゃなかったあたしが会った吉田ちゃんはメンタル的には普通の子だったし、どこにもおかしな所は見られなかったから</p><p>次に克子さんが君たちのセックスに参加しながら、監視することになったやっぱり、君のセックスは度を超えていたけれど暴走はしなかった克子さんの指導には素直に従うし逆らわない克子さんが誘っても、無理に克子さんにセックスを強要することも無かった</p><p>それで気付いたのよっ吉田ちゃんは、白坂雪乃っていう女の子に対して、とんでもなく激しい欲情を抱いているけれど、きちんと性欲がコントロールできる子だって</p><p>克子さんも褒めていたよね</p><p>うん吉田ちゃん、今朝、克子さんに精子飲んでもらったでしょ</p><p>彼女が精飲するなんて珍しいよね</p><p>っていうか、自分からしたのは初めてだと思うよっいつもは、先生に命令されて嫌々やってたんだからっ</p><p>相当、君のことを気に入ったみたいだね</p><p>であたしとマルちゃんは、吉田ちゃんを本格的に試してみたくなったわけ</p><p>それが、昨日の夜と</p><p>今朝のことねさっきの教室での一件と、今のペンダントの件</p><p>はあずっと、審査中だったんだオレ</p><p>全然、気付かなかった</p><p>そしてあたしたちは結論に達した</p><p>吉田ちゃん君は壊れているっ</p><p>あたしや寧や、克子さんと同じように</p><p>何が普通の人と違うのか何が欠けているのかあたしたちにはよく判るっ</p><p>自分自身がずっと感じてきたことだからね</p><p>センパイのコンタクトをはめた青い眼が優しく、オレに言った</p><p>吉田ちゃんあなた、家族に捨てられた子供でしょう</p><p>あたしたちと同じで</p><p>今日もギリです申し訳ないです</p><p>次話は、吉田くんの過去と三人が本当の意味で仲間になるストーリーがあって、</p><p>その次に、吉田、遠藤、雪乃が校長先生に呼び出されるという展開になります</p><p>※12/30深夜、推敲やり直しました</p><p>33．縁と絆</p><p>家族に捨てられた子供はさっガマン強くなっちゃうんだよねっ心に必要以上の耐久力がついちゃうのっ</p><p>奈島センパイが、悲しそうに言った</p><p>だが普通の子供ならガマンできない様な状況に耐えられるようになるなんていうのは、やっぱり異常なことなんだよ</p><p>人間はさっ、寂しいなら寂しい、ツラい時にはツラい、嫌なことには嫌っ、お腹が空いたのならお腹が空いたって、ちゃんと素直に表現できる相手がいないとさ独りでガマンするのが当たり前になっちゃうとさ、やっぱり心のどっかが麻痺しちゃうんだよっおかしくなっていくのっ</p><p>そして、壊れてしまう</p><p>君みたいにねっ</p><p>あたしたちみたいに</p><p>マルゴさんと奈島センパイの眼は、寂しそうだった</p><p>オレ</p><p>そっか、壊れているんだ</p><p>自分では、そんなに自覚していないみたいだね</p><p>マルゴさんが、苦笑する</p><p>は、はいすみません</p><p>君には、主に三つの症状が出ている一つ目は、さっきから言っているように、どんなことも拒絶しないで従ってしまうということ</p><p>もちろん、吉田ちゃんが自分にとって好ましいと思った人に指示された場合だけどねっ</p><p>自分の肉体や環境、将来に対して害を及ぼす可能性のあるようなことでも、君は平然と受け入れてしまう自分が損をするかもしれないっていう可能性に、少しも躊躇しない</p><p>それはねつまり、君は何も持っていないってことなんだよっ</p><p>オレ何も持ってない</p><p>普通の人はさっ、現在の自分自身自分という人間を構成しているものがとっても大切なんだよっだから、何よりも先に、それを守ろうとするんだよっ</p><p>自分の夢とか、将来に対する希望とか、愛する家族とか、仲間とか</p><p>でもさっ、吉田ちゃんはそういうものを一つも持っていないんだよねっ</p><p>だから、危険な状況に平気で身体を投げ出せる現在の環境や、自分の未来への希望を失ってしまうことに、恐れが無い</p><p>吉田ちゃんもうこの先、自分はどうなっても構わない自分が死んでも、誰も困らないしとか、普通に考えてるでしょっ</p><p>虚無的というか君はすでに絶望の極地にいるみたいだね</p><p>確かにそんな様な感じで生きている</p><p>この先、オレの人生に幸福なことなんてあるわけないし</p><p>雪乃とセックスできた今が、多分、オレの人生のピークだ</p><p>そしてこんなことがずっと続くはずはない</p><p>今が特別でこんなことは続くわけがないんだ</p><p>オレが、ずっとラッキーでハッピーでいられるはずがないもの</p><p>いずれは警察に捕まるか遠藤に殺されるかもしれない</p><p>あるいは、雪乃に</p><p>オレの残りの人生は間違いなく悲惨なものになる</p><p>絶望のどん底で、のたうち回ってオレは死ぬだろう</p><p>でも、それでいい</p><p>それと引き替えにオレは雪乃を抱けたんだから</p><p>オレには何の後悔も無い</p><p>まあ、この症状は、あたしも同じなんだけどねっ</p><p>あたしもだ</p><p>マルゴさんまで</p><p>あたしさっ弓槻先生に命令されたら、東京の一番たくさん人が歩いている繁華街のど真ん中で全裸になっておしっこしたりできるよっそれを世界中継されたって構わないっだって、あたし、自分の未来なんてどうでもいいもの</p><p>あたしもそうだ先生の命令なら、誰だって傷つける殺すこともためらわない例え、相手がアメリカの大統領でもねあたしも、自分の命が惜しくないから</p><p>逆を言うとさ弓槻先生が色々指令を出してくれるから、何とか生きていられるんだよねっ</p><p>そうだね自分自身では、何かをする気力は無いもの何もかも、どうでもいいから何一つ、大切なものなんか無いから</p><p>吉田ちゃんと一緒なんだよっ</p><p>奈島センパイは、優しく微笑んでくれる</p><p>いや吉田くんの方が、あたしたちより壊れている度合いが激しいそれは、二つ目の症状に顕著に現れている</p><p>マルゴさんが、ジッとオレを眼を見る</p><p>まるで、実験中の科学者みたいに</p><p>君は嘘をつかない誰にも</p><p>いやあの、オレだって、嘘くらい吐きますよ</p><p>オレの反論に、マルゴさんは首を振った</p><p>君はあたしや寧に、一度でも嘘を吐いた</p><p>いや、でもそれはまだ、会ってそんなに日が経ってないし</p><p>普通の男の子はさっ、あたしに初めて会った瞬間からいっぱい嘘吐くよ心の無いような言葉を並べてさ大げさな自慢話したりさ、適当な作り話で笑わせようとしたりさっ吉田ちゃんは、全然そういうことをしないじゃないっ</p><p>それはだってオレには自慢できることなんかないですし面白くないでしょ、オレと話したって</p><p>君は、とっても面白いよ君は思っていることが、全て顔に出る何一つ隠そうとしない</p><p>ほーんとっ嘘の吐けない子だよねぇっ</p><p>君がもし嘘を吐いたとしても、それは誰にだって嘘だとすぐに判るそういうのは、嘘の内に入らないよ</p><p>ていうかさ吉田ちゃんはさ、自分で嘘つく時にごめん、これは嘘なんだって顔をしているんじゃないのかなっ</p><p>はぁそう言えば、そうかも</p><p>オレ、自分が嘘が下手なのは頭が悪いせいで、咄嗟に言葉が出てこないからだと思っていたけれど確かに、自分からこれ嘘ですからってバラしている気がする</p><p>人に嘘を吐けない人はね誰かから嘘を吐かれることを怖がっている人なんだよっ他人の嘘を聞くのが嫌だから、その投影として、他人に嘘を吐いてはいけないと自分自身に強制しているんだよっ</p><p>ハハッと、変な笑いがオレの口から漏れた</p><p>オレ、丸っきりダメなやつですね</p><p>そうだよ君は壊れているだから、三つ目の症状が問題なんだ</p><p>三つ目</p><p>吉田ちゃんどうして、白坂雪乃にそんなにまで執着してるのっ</p><p>ゆ、雪乃</p><p>執着</p><p>自分のやっていることが、恋じゃないってことは判ってるよねっ</p><p>そうだ、これは恋愛ではない</p><p>オレは、最初から雪乃がオレのことを好きになってくれるとは思っていない</p><p>例えばさ、吉田ちゃん、あの女と二人きりで映画を観に行ったり、カラオケ行ったり、街に洋服を買いに行ったりとか想像できる</p><p>で、できません</p><p>そんなことできるはずがない</p><p>オレみたいな男が雪乃みたいな子と、デートするなんて</p><p>でしょうっそれって、マトモな恋じゃないよね</p><p>そうだ、オレと雪乃の間にマトモな恋愛なんて成立するはずがない</p><p>だから、オレは雪乃を犯したんだ</p><p>なのに、何で、あの子をレイプしたんだい</p><p>普通の子はね好きな女の子をレイプしたりはしないのっその子の幸せを願うものでしょっ例え、その子が自分では無い男の子と付き合うことになっても</p><p>そ、それは</p><p>そうだとは、思うけれど</p><p>あの子に彼氏ができたと聞いて吉田ちゃん、どうしてもガマンできなくなったんだよねっ無理矢理レイプしてでも、自分の物にしたくなっちゃって</p><p>だけどどれだけ犯したところで、彼女は絶対に君のものにはならない</p><p>だから、セックスの回数だけが増えて、内容もどんどんエスカレートしているんだよっ</p><p>なぜ、白坂雪乃に執着してしまっているのか君は、一度よく考えた方が良いと思うよ</p><p>だって、それは</p><p>それはあのオレは、雪乃が好きなんですっだから</p><p>吉田ちゃんが、あの子の何を知っているのあの子が好きな食べ物とか知ってる趣味は何かとかそういうことに、興味ないでしょ</p><p>顔と身体だけが、好みだったのかい</p><p>マルゴさん</p><p>そ、そうじゃないです決して、そうじゃ本当に、オレ、雪乃が好きなんですっ雪乃じゃないとダメなんですっ</p><p>だからさそういうのを執着っていうんだよ</p><p>そもそも吉田ちゃん恋とか愛とか、ちゃんと理解しているっ</p><p>オレ、判ってないな</p><p>恋も、愛も</p><p>一回頭の中を整理してみようかっ吉田ちゃんさ、あたしとセックスしてみたいって思う</p><p>奈島センパイが、その抜群のプロポーションでオレにポーズをする</p><p>そ、それは</p><p>正直に答えてっあたしがさ、吉田ちゃんに抱かれたいっって迫ったら、セックスしてくれるどうっ</p><p>多分すると思います奈島センパイ、魅力的だし</p><p>ありがとっでもさ、二人で服を脱いで裸になって、いよいよオチンチンを入れるぞってなった時に、あたしがやっぱり、やめるぅって駄々をこねたら君はどうするもうチンコ、ビンビンでヤりたくてしょうがない状態でだよっ</p><p>多分、あきらめると思います</p><p>セックスは中止でいいのっ</p><p>何でさっ</p><p>いやそんなに怒らなくても</p><p>怒ってないってのっ驚いているんだよっ呆れてるのっ</p><p>寧、君もちょっと興奮しすぎだよ吉田くん相手が寧じゃなくて彼女だったら、君はどうするセックスを途中で諦められるかい</p><p>彼女白坂雪乃</p><p>もし、雪乃とのセックスの途中で、急に拒絶されたら</p><p>いえ多分、ガマンできないと思います</p><p>オレはそれでも無理矢理、続けるだろう</p><p>そうだね君のことだから、あの子がどれだけ泣いて頼んでもセックスを強行するだろうね実際、これまでもそうしてきたわけだし</p><p>そうだそうやってオレは、雪乃を犯してきた</p><p>じゃあ、なぜ相手が寧だったら途中でガマンできるんだい寧は、彼女よりセックス・アピールが弱いから</p><p>ムッ失礼だよ、マルちゃんっ</p><p>ごめんごめん、もちろん冗談だよっ</p><p>そうだ奈島センパイの方が、雪乃よりも遥かにセックス・アピールは強い</p><p>金髪の美少女</p><p>彫りの深いはっきりとした顔立ちは、雪乃よりもずっと美しい</p><p>プロポーションだって十八歳の少女としては、男の理想そのものだし</p><p>単純な女としての比較なら、奈島センパイの方が雪乃に勝っている</p><p>つまりね、君は、セックス狂じゃない君は、純粋な性欲とは別のところから、白坂雪乃という少女を求めているんだ</p><p>ブッチャケさ吉田ちゃんは、あの女とどうなりたいわけ</p><p>雪乃とどうなりたいかだって</p><p>恋人として付き合ってみたいのっ</p><p>無理だそんなことは</p><p>結婚して、幸せな家庭を築くとか</p><p>そんなの、オレにできっこ無い</p><p>昼休みに一緒にお弁当食べて、楽しくお話してみたりとかさっ</p><p>ダメだ雪乃と何を話せばいいのか判らないし</p><p>それより、オレ、雪乃に話したいことなんて何も無い</p><p>楽しく会話できる話題なんて一つも</p><p>ゾッとした</p><p>オレ雪乃とは、日常生活が送れない</p><p>だからさそんな君だから、レイプという最悪の形でしか彼女と接触できないんだよ</p><p>ううんむしろ、レイプっていう最悪のコミュニケーション方法を知ってしまったから、それにハマりこんでしまっているんだと思うなっ</p><p>ダメじゃん</p><p>最低だ、オレ</p><p>オレ可能な限り、雪乃をレイプし続けるとしか考えていませんでしたもちろん、そんなのずっとは無理なわけですぐに捕まるか、死ぬかいつか終わりが来るってことも判っていてでも、オレずっとずっと、雪乃を抱き続けたくてああーっ、何だオレオレって、何なんだサイテイですよねっこんなの</p><p>オレは自分で自分が判らなくなっていた</p><p>とにかく雪乃に酷いことをしているということだけは判った</p><p>君という人間の中にある負の部分抑圧された精神を解放させるための代償行為として、君の心はどうしようもなく白坂雪乃という少女に執着しているんだと思うなぜ、彼女がターゲットになってしまったのかは、君自身でないと理解できないことなんだと思うけど</p><p>オレ雪乃に執着することで、心の中のストレスを解消している</p><p>そうとしか思えないね</p><p>でもオレ、本当に雪乃のことが好きなんですッ</p><p>だからそれは愛じゃないんだってばっ</p><p>寧ちょっと、黙ってて</p><p>マルゴさんが、奈島センパイを制止する</p><p>もう一つだけ、質問に答えてくれるかな君は今、沈んでいく船に乗っている救助船が到着するが、後一人しか助けられないとする君は、寧と彼女、どっちを助けたいと思う</p><p>二人とも助けて、オレが死にます</p><p>オレは、即答した</p><p>ごめん質問の仕方が悪かった君が溺死することはすでに確実という前提で、二人のうちの一人だけ助けられるとしたら、君はどっちの女の子を救いたいと思う</p><p>十秒ほど、考え込んだ</p><p>奈島センパイですセンパイに助かって欲しいと思います</p><p>それは正直な気持ちだった</p><p>白坂雪乃は、助けなくても構わないんだね</p><p>自分でも、驚いた</p><p>ショックだった</p><p>オレ雪乃のこと、愛していない</p><p>愛と執着の違い理解できたようだね</p><p>でもだったら、オレの中のこの雪乃に対する思いは何なんだろう</p><p>オレどうして、こんなに雪乃のことが欲しいんだろう</p><p>何で、雪乃を独り占めにしたいって思っているんだろう</p><p>心臓が、ドキドキする</p><p>めまいがする</p><p>胃の中が気持ち悪い</p><p>落ち着いて、吉田ちゃん大丈夫よっ別にあたしたちは、吉田ちゃんを責めているわけじゃないんだからさっ</p><p>あああたしも寧も心の中に君と同じ様な危険な闇を持っているそれをはっきりと自覚しているんだ</p><p>だから、判るんだよ今の吉田ちゃんの状態がさっ</p><p>あたしたちは、君が今体験している場所を通過してきているっ</p><p>そうだよっ、あたしは吉田ちゃんのセンパイなんだよっお姉ちゃんなんだっ</p><p>君の執着とは、別の種類の闇だけどね</p><p>あたしたちも、自分の闇から抜け出せないでいるんだっ</p><p>二人がオレのセンパイ</p><p>あたしの場合はね月に何回か、物凄い破壊衝動に襲われるどうしても、人間をそれも自分とは無関係の見ず知らずの人を傷つけたくてしょうがなくなるんだ</p><p>マルゴさんが、辛そうな表情でオレに告白する</p><p>それって、夕べみたいなことですか</p><p>昨日のは違うよっ夕べの見回りは吉田ちゃんのテストためのイレギュラーだから</p><p>本当に飢餓状態になった時は、あんなものではない</p><p>相手を身動きできなくして、それからじわじわと、いたぶり続けるもんねっ</p><p>数時間は、衝動が止まらないんだよ</p><p>マルゴさんが拳を握って力を込める</p><p>おそらくたくさんの人の血を浴びた、呪われた拳</p><p>この衝動は、普通のスポーツや格闘技では解消されないんだあたしは、自分より強い人と闘いたいわけじゃないからあたしは自分より弱い人間をいたぶりたいだけなんだよひたすら、痛めつけたいんだ</p><p>マルゴさんの暗い微笑み</p><p>あたしはさっ、火を付けたくなっちゃうの大きな炎が見たくなって何もかも、燃やしたくなっちゃうのっ</p><p>夕べの炎上する車を思い出す</p><p>そうだ燃える炎を見る、奈島センパイの眼は異常だった</p><p>克子さんは、激しく男にレイプされたいという衝動に苦しんでいる</p><p>レイプ願望</p><p>克子さんが</p><p>克っつんのセックス衝動は自傷行為と同じだから</p><p>あの人は、セックスで自殺したいって思っているんだたくさんの男に繰り返し、無理矢理犯されてセックスに殺されたいって</p><p>克っつんセックス、苦手なくせに</p><p>彼女は精神的に不安定で、危険なんだそれで、弓槻先生は克子さんを常時監視できる状態に置いている</p><p>それで、克子さんは先生の家のメイドをやっているんだ</p><p>実は、先生の方が克子さんを監視している</p><p>今は将来、パン屋を開業したいっていう偽の願望を弓槻先生が与えたから、それでも割と安定してきているけれど</p><p>うん克っつん、パンを作るの止めたら、発狂しちゃうよね、きっと</p><p>偽の願望</p><p>作られた希望</p><p>それで克子さんは、パン作りに没頭している</p><p>弓槻先生本人だって、暗い闇を抱えている</p><p>あの人は、人を不幸にするのが自分の生き甲斐だと思い込んでいる</p><p>でも実際は、先生が自分は不幸にならないといけない人間だと思い込んでいるんだけなんだよねっ</p><p>だけど、その暗い思い込みに日々、呑み込まれていっている</p><p>自分を不幸にするために、毎日、一生懸命色んなことを画策しているんだよっ</p><p>あたしたちみたいなリスクの高い子供ばかり集めているのも自分と似たような存在を探した結果なんだろうけど</p><p>先生は破滅したがっているんだよっ社会的にも、人間的にも、自分が持って生まれてきたもの全てを巻き込んでさっ</p><p>でも、あの人持っている能力が高すぎるんだよそんじょそこらのことでは、破滅できないどんどん、先生の闇の世界が拡がっていくばかりでね</p><p>先生はこの学校を、先生の地獄に変えようとしているんだよっ</p><p>初めて会った時、</p><p>先生はそんなことを言っていた</p><p>この学校を地獄にするって</p><p>あたしたちはみんな、同じ様な心の病を抱えている普通の子と同じには暮らせない他人を傷つけて、不幸にしていかないと自分の心に押し潰されてしまう</p><p>うん心の中の暗い部分が、自由にさせてくれないのっ呪われてるよねっ吸血鬼みたいに他の人を犠牲にして生きていくの</p><p>でも、弓槻先生は、こんなあたしたちでも生きる価値があると言ってくれた</p><p>世の中はさっ弱肉強食なんだからあたしたちが、誰かの犠牲になって生まれて、育ってその結果、こんな風に歪つな存在になっちゃったんだから</p><p>あたしたちだって誰かを犠牲にしてでも、生き続ける権利があるって鬼にだって、悪魔にだって、生まれてきてしまった以上は生きる権利があるって先生、そう言ってくれたんだよ</p><p>あたしが、あなたたちを犠牲にして生きるように、あなたたちもあたしを犠牲にして生きてゆきなさいって</p><p>あたしが罪も無い人々を喰らって生きていくように、あなたたちも他人を犠牲にして生きていきなさいあなたたちの罪は、あたしが許してあげるあたしの罪は、悪魔が許してくれるって</p><p>だからいいんだあたしは、あたしが耐えきれなくなったら罪も無い誰かを殴る殴りたいだけ殴ってそれでも生きるッ</p><p>あたしだってガマンできなくなったら、火を付けるよみんな燃やしちゃうでも、生きるっ生きてやるんだから</p><p>この二人の過去に何があったのか</p><p>多分、悲しくて、寂しくて、おぞましいことが、たくさんあったんだろう</p><p>心ない誰のせいで彼女たちは、こういう生き方を選ぶ以外道がなくなってしまったのだろう</p><p>それは、奈島センパイとマルゴさんだけじゃない</p><p>弓槻先生も、克子さんも、岩倉会長も</p><p>そして、オレも</p><p>オレはいつか、それぞれの人の物語を知るのだろうか</p><p>オレもこの人たちに、オレのことを話すのだろうか</p><p>今は、まだ判らない</p><p>吉田くん君は、あたしたちの同族だ君を七番目として受け入れる</p><p>あたしも吉田ちゃんのお姉ちゃんになってあげるよっ</p><p>それでもとにかく二人の先輩は、こんなオレを受け入れようとしてくれている</p><p>もし、君の性衝動が白坂雪乃だけでは間に合わなくなったら、いつでもあたしの身体を使ってくれどんな要求にも応えるよ</p><p>あっもちろん、お姉ちゃんの処女だって、いつでもあげるよっ何でもしてあげるからねっ</p><p>もし、他に君がレイプしたい女がいたら教えてくれあたしが、気絶させてでも連れてきてあげるからっ</p><p>もぉっ、マルちゃんたら暴力的なことをしなくても、あたしや弓槻先生がダマして連れてくるってば克っつんだっているんだし</p><p>その代わり、君もあたしたちに協力してくれっ</p><p>うんっあたしたちと一緒に、いっぱい悪いことをして欲しいの</p><p>罪も無い人たちを傷つけ、心を汚すあたしたちの心の闇を晴らすために</p><p>酷いことたくさんしようっきっと楽しいよっ</p><p>ああ、可能な限り一緒にいよう</p><p>仲間になってくれるよねっ</p><p>答えは、とっくに出ていた</p><p>オレはこの人たちの同族だ</p><p>自分の心の暗い喜びのために普通の人たちに、害をなすもの</p><p>よろしくお願いしますっ</p><p>奈島センパイの顔が喜びに包まれる</p><p>マルゴさんも、ニッと白い歯を見せた</p><p>オレと同じなんだ</p><p>こんなことが、ずっと続けられるとは思っていなくて</p><p>それでも可能な限り長く、自分の地獄の喜びを味わい続けようと</p><p>学校の校舎そのものを改造し</p><p>問題のある生徒を集め</p><p>そして自ら、トラブルを生み出し続ける</p><p>いいさオレも、そんな悪魔の一人になってやる</p><p>生まれて初めて仲間ができた</p><p>嬉しい</p><p>とても、嬉しい</p><p>彼女はこの先どうなってしまうんだろう</p><p>その後パンの残りを食べながら、奈島センパイとマルゴさんと話した</p><p>もう、怖い話はしなかった</p><p>過去の話も、心の闇の話もしなかった</p><p>ただ、たわいのない会話を続けた</p><p>仲間らしく</p><p>克子さんが、通信販売で買って失敗した料理器具の話とか</p><p>マルゴさんが、週に二回、子供たちに格闘技を教えている話とか</p><p>奈島センパイが、使っている化粧品のブランドの話とか</p><p>ヨッちゃんさそろそろ、その奈島センパイってのよそうよっ</p><p>えっじゃあ、何て呼んだらいいんです</p><p>お姉ちゃんって呼んで欲しいなっ</p><p>それは、ちょっと</p><p>何でよっ恥ずかしいっ</p><p>じゃあ、寧ちゃんでいい聞いた感じはお姉ちゃんと同じだからっ</p><p>そ、それもどうかと</p><p>嫌なのっ</p><p>そんなキーッという眼で見ないで下さい</p><p>寧さんじゃ、ダメですか</p><p>えーっ、何か堅苦しいっ</p><p>でも年上ですし、センパイですし</p><p>寧さん、ネイさん、ねいさん、ねえさん、姉さんまあ、そのうち進化していくでしょっ取りあえず、許可</p><p>寧はね、弟がいたんだよ</p><p>マルゴさんが、ぽつりと言った</p><p>いたってことは</p><p>死んじゃった、へへっ</p><p>ヤバイ</p><p>寧さんの眼に、くぅぅと涙が溜まる</p><p>ごめんこれは禁句だったよね</p><p>マルゴさんが急いで謝るけど</p><p>もぉマルちゃんのせいで思い出しちゃったじゃないっ</p><p>まずい</p><p>このままでは泣いてしまう</p><p>急いで、別の話に切り替えよう</p><p>そうだっ、オレマルゴさんのことはマルさんて呼んでもいいですかっ</p><p>マルゴさんの顔がピシッと強ばる</p><p>吉田くん次にそれ言ったら、君の金玉二つとも潰すからね</p><p>も申し訳ございませんでしたぁぁッッ</p><p>そんなことをしているうちに一時間目の終了を告げるチャイムが鳴った</p><p>ヨッちゃんどうするの次の時間は授業に出る</p><p>雪乃と遠藤と顔を合わせるのも、面倒だしなぁ</p><p>クラスの連中も、色々オレのことを噂しているだろうし</p><p>あたしは、そろそろお屋敷に帰るよ卒業生がずっと学校の中に居るわけにはいかないからね</p><p>マルゴさんは、そう言って立ち上がる</p><p>あたしは、まだここにいるつもりだけどフェラチオくらいならしてあげるよっ</p><p>ね寧さん</p><p>処女はさ、みんなが見ている前で失くしたいんだっ克っつんが写真撮ってくれると思うしヨッちゃんも欲しいでしょ、記念写真</p><p>そ、それは確かに</p><p>だから、フェラチオだけなら今してあげるあっ、でも、あたしフェラチオするの初めてだから、あんまり期待しないでねっ</p><p>初めてなんですかっ</p><p>うん人がやるのは散々見てきたから、一応のやり方は知ってるけどね</p><p>う、嘘っ</p><p>寧さんは、ぷっくりとした唇から赤い舌をペロっと出す</p><p>この舌が舐めてくれる</p><p>おいおい寧フェラチオする前に、ちゃんとキスも済ませておいた方がいいと思うよ</p><p>あっ、そうだあたし、ファースト・キスってまだだったっけ</p><p>寧さぁぁんっッ</p><p>と、思ったその時</p><p>突然、屋上の鉄のドアがバタンと開いた</p><p>中から現れたのは</p><p>はぁはぁと肩で息している山峰さん</p><p>吉田くん、まだここに居たのねっ</p><p>山峰さんは、パタパタとオレの前に走って来る</p><p>制服姿の寧さんはともかく私服で外人で顔に傷のあるマルゴさんに、ちょっと怯む</p><p>こんにちわあたしは去年の卒業生だよアメリカから来た留学生のマルゴ・スタークウェザーって誰かから聞いたことない</p><p>知っていますこんにちは、先輩</p><p>運動部員らしく、山峰さんはマルゴさんに礼儀正しく頭を下げる</p><p>うん、こんにちわ</p><p>マルゴさんも、山峰さんに礼を返す</p><p>でどうしたの、もうすぐ二時間目始まるでしょ</p><p>と、オレが山峰さんに尋ねると</p><p>彼女はオレに、レポート用紙数枚の束を差し出した</p><p>こ、これ、一時間目の授業のノート吉田くんの分も取っておいたからっもし、判らないところがあったら、あたしに聞いてね</p><p>切れ長の瞳が、ニコッと笑顔を作る</p><p>本当にこの子はいい人だ</p><p>優しい人だ</p><p>奈島先輩、ご用がお済みでしたら、吉田くんを教室に返してあげて下さいお願いしますっ</p><p>彼女は、寧さんにも深く頭を下げてくれた</p><p>こんな、オレのために</p><p>解説回はひとまず終了です</p><p>今回、寧とマルゴがした話は、あくまでも二人の視点からの意見です</p><p>真実ばかりでは無いかもしれません</p><p>また、作者は彼らの生き方を肯定はしていません</p><p>よくエロゲのパッケージにある作品中の人物の言動を、推奨してはおりませんという一文と同じです</p><p>しかし、解説回は理詰めでくたびれました</p><p>34. 校長室へ</p><p>ホントに可愛いねっ、君</p><p>寧さんが、優しい眼で山峰さんを見る</p><p>あたし、可愛くなんかありません</p><p>顔を真っ赤にする、山峰さん</p><p>ねえねえ恵美ちゃんは知ってるヨッちゃんのお家のこと</p><p>寧さんな、何を言い出すんですッ</p><p>ヨッちゃんさ、この春休みにご両親が離婚して、お母さんが実家に帰っちゃったんだってお父さんも元々、ちょっと精神的に参ってたみたいで、入学式の日に失踪しちゃったまま行方不明なんだよっだから、今、ヨッちゃんは家で一人ぼっちなのっ</p><p>寧さん、何で知ってるの</p><p>弓槻先生が調べたその資料を読んだ</p><p>驚いた顔で、山峰さんがオレを見る</p><p>仕方が無い</p><p>オレは、小さく頷く</p><p>だからさあヨッちゃん、学校でいつも暗いでしょ恵美ちゃん、悪いんだけどヨッちゃんの友達になってあげてくれないっ仲良くしてあげてよっそんで、できればヨッちゃんと結婚してあげてっ</p><p>寧さんはそう言って、ニヒヒと笑った</p><p>山峰さんはジッとオレを見ている</p><p>結婚は無理ですけど</p><p>山峰さんは、俯いて言葉を続ける</p><p>あたしは、吉田くんとはもう友達のつもりですクラスメイトですから</p><p>ごめんね、あたし吉田くんが大変なこと全然気付いてあげられなくて</p><p>山峰さんは、オレに頭を下げた</p><p>その時、次の授業のチャイムが鳴る</p><p>いけない、戻らなきゃ</p><p>山峰さんが、オレに手を差し出し寧さんに行ってもいいですかという眼をする</p><p>寧さんは、</p><p>恵美ちゃん、先に教室に戻ってて一分だけちょうだいヨッちゃんと内緒の話がしたいからさっ</p><p>大丈夫、ヨッちゃんはちゃんと教室に返してあげるっお姉さんを信じなさいって</p><p>山峰さんは、心配そうにオレを見た</p><p>すぐに追い掛けるから心配しないで、寧さん、本当はとても優しい人だから</p><p>判った、先行くね次の時間の先生にも、吉田くんはトイレに寄っているだけで、すぐに戻りますって伝えておくね</p><p>ありがとう、頼むよ</p><p>山峰さんは、寧さんとマルゴさんにもう一度頭を下げると、パタパタと走って屋上から出ていった</p><p>そのしなやかな肉体の後ろ姿</p><p>健康的で、お日様の匂いのする肌</p><p>風に揺れる黒い髪</p><p>ヨッちゃんさ恵美ちゃんと、セックスしたい</p><p>したいでしょあの子と</p><p>お姉ちゃんがさせてあげるからねっ</p><p>寧さんの眼が妖しく光った</p><p>寧さん</p><p>うんあの子なら悪くないね</p><p>と、マルゴさんまで</p><p>ヨッちゃんさ君とあの子が、クラス委員だってこと、覚えているよねっ</p><p>そりゃあ弓槻先生が、最初に決めたことだから</p><p>高校一年生の一学期のクラス委員て、どんな風にして決まるか判ってるよね</p><p>そりゃあ</p><p>まだ、みんなお互いをよく知らないから</p><p>担任の先生が、入試の成績や中学の内申書を見て決めるんだろうけど</p><p>弓槻先生の前の担任は、彼女と別の男の子を委員にしていたんだよね</p><p>ええはい</p><p>そして、女の委員はそのまま彼女のままにして、男の委員は君に替えた</p><p>そうです</p><p>マルゴさんも、オレのことは何でも知っているんだ</p><p>弓槻先生という人はね、無駄なことは一つもしないんだ</p><p>うんっ、先生のやることは必ず意味があるっ</p><p>そうだよ山峰恵美は、候補者だ八番目の</p><p>最初っからねっ</p><p>あの子には、あたしたちと同じ歪みがある心の暗黒面が</p><p>結局、五分遅れで教室に戻った</p><p>日本史の男の教師には怒られたけれど山峰さんが、ホッとした顔でオレを出迎えてくれた</p><p>雪乃の方を見ると彼女は、オレを無視してそっぽを向く</p><p>遠藤が、こっちを睨んでいる</p><p>二時間目は、無事終了</p><p>休み時間になっても、クラスの中はいつものような騒がしさはない</p><p>みんなオレと遠藤に注目している</p><p>小声で何かを囁いている</p><p>冷たい眼で、雪乃を見ている</p><p>雪乃は黙って、ファッション誌を広げている</p><p>遠藤は野球部の友達と、わざと大きな声で馬鹿話をして笑っている</p><p>それが返って遠藤の小物っぷりを印象づけた</p><p>三時間目は、数学だった</p><p>定年間近の白髪の男性教師が、黒板に式を書いていく</p><p>その時事件は起こった</p><p>急に教室の戸がスルスルと開く</p><p>現れたのは、校長だった</p><p>うちの学校の校長は五十過ぎの太った背の低いオッサンで、外見はサッカーのマラドーナ監督に似ている</p><p>だが、校内での校長の仇名は昔からＪＢあるいはゲロッパということになっている</p><p>理由は、よくわからない</p><p>あ、先生ちょっといいですか</p><p>突然のゲロッパ校長の来訪に、教室内がざわめく</p><p>遠藤くん、吉田くん、白坂さんは手を上げて</p><p>ゲロッパが、挙手したオレたちを見る</p><p>君たち三人は、ちょっと校長室まで来て下さい</p><p>クラスメイトたちの注目を浴びながらオレたちは、ゲロッパ校長に連行されて行く</p><p>遠藤は、ムスッとしている</p><p>雪乃は、俯いて消沈している</p><p>全然緊張していなかったまるで他人事みたいに、映画の世界の中にいるような気分だ</p><p>どうせ、なるようにしかならない</p><p>最後に破滅するってことだけは判っているんだ</p><p>慌てることはない</p><p>そんな自分を冷静に観察してみるとなるほど、マルゴさんの言う通り、オレは壊れているに違いない</p><p>校長室は、校舎の中央の２階にあった</p><p>もちろん、訪れるのは初めてだ</p><p>ゲロッパ校長がドアを開け、オレたちを中に誘った</p><p>カーペット敷きの豪華な内装の部屋</p><p>そこに案の定あの人は居た</p><p>あら、遅かったわねぇ</p><p>先生は椅子に腰掛けて、塩せんべいをバリバリ食べながら、卓上のパソコンのモニターを見ている</p><p>校長先生の大きな机に置かれた大型のモニター</p><p>そこには屋上でオレを殴る遠藤の姿が映し出されていた</p><p>隠しカメラによる、一昨日と昨日の映像</p><p>映像のみで、音声は流れていない</p><p>雪乃はビクッと震えている</p><p>遠藤は、チッと舌打ちをした</p><p>君たちも座りなさい</p><p>ゲロッパがオレたちに椅子を勧めてくれる</p><p>その辺から適当に持って来た、パイプ椅子だった</p><p>遠藤は、ハァッと大きな溜息を吐いて、行儀悪くドカッと椅子に座った</p><p>すでに臨戦体勢だ</p><p>雪乃は、わざとオレから遠い位置に椅子を置き直し、遠藤の隣にベッタリと座った</p><p>校長は自分の革張りの豪華な椅子へ</p><p>オレも遅れて椅子に着く</p><p>君たちを呼んだのはこの映像のことについてです</p><p>ゲロッパは、額の汗をハンカチで拭きながら話を切り出した</p><p>これは今朝、弓槻先生が私に提出してきたものですまだ、他の先生には観せていません私と弓槻先生だけです野球部の山崎先生や近藤監督にも話してはいません</p><p>遠藤の背筋が、スッと伸びる</p><p>まだ、最悪の状況では無いと知って、にわかに態度が変わる</p><p>とりあえず何があったのか、君たちの説明を聞きかせて下さい</p><p>校長の言葉に、遠藤が優等生モードで答える</p><p>ただのよくあるクラスメイト同士のトラブルですよッ意見の行き違いで、ちょっとした小突き合いになっただけですこんなの、大した問題じゃありませんよ</p><p>いけしゃあしゃあと、遠藤は話す</p><p>これは生徒同士の個人的な問題ですから、生徒同士で解決させて下さいッ!学校や先生方が立ち入るような必要は無いと思います</p><p>イジメとか、暴力行為ではないと言うのですね</p><p>ゲロッパが苦い表情で遠藤を見る</p><p>まあ、一般的に当事者の片方が一方的にイジメられたって喚き立てると、それだけでイジメ事件にでっち上げられてしまうのかもしれませんけれどでも、そういう事実ではありませんから何なら、裁判を起こして下さっても構いませんボクは、完全に潔白ですから</p><p>しかし映像を観る限り、君が一方的に彼を殴っているようにしか見えないですが</p><p>それはそういう風に、編集してあるんですよこの映像がどうして、わざわざそんな手間の掛かることをするのか判りませんけれど</p><p>遠藤が、ジロッと弓槻先生を見る</p><p>先生に無理矢理、罪を押しつけようというのだ</p><p>もちろん現実には、オレは一発も遠藤を殴っていない</p><p>確かにボクも彼を叩きましたが、彼もボクを叩いていますケンカ両成敗って言葉がありましたよねですから、この件は双方痛み分けで水に流した方がいいんじゃないでしょうか</p><p>勝手な提案をする遠藤</p><p>しかしそれは校長じゃなく、オレに言うべきことじゃないのか</p><p>あら吉田くんがあなたを殴ったなんて、初耳ね</p><p>先生が意地の悪い眼で遠藤を見る</p><p>事実ですから</p><p>突っぱねる、遠藤</p><p>何なら、証人を連れて来ましょうか野球部の鯉住先輩と杉山先輩に聞いてみて下さいこれはただの揉み合いで、一方的な暴力行為でないことは、先輩たちが証言してくれます</p><p>どうやら、あの時の二人の先輩には、金か何かで、すでに話をつけてあるらしい</p><p>ふぅん、嘘の証言で切り抜けようっていうの</p><p>弓槻先生が、楽しそうに微笑む</p><p>そっちこそこんな意図的に編集した映像でボクを陥れるつもりなんですねッ酷い何て酷い先生なんだッボク、弓槻先生のことは、父に話しますからね</p><p>遠藤の猿芝居が続く</p><p>そうやって、中学の時も切り抜けたわけ</p><p>遠藤の顔に衝撃が走るッ</p><p>あたし、調べたのよ遠藤くん、中学生の時の野球部でもイジメ事件を起こしているでしょう</p><p>あれはボクのことを妬んだチームメイトが無茶苦茶なことを訴えてきただけで、ボクに落ち度が無かったことは、ちゃんと証明されていますッ</p><p>証明はされていないわあなたが、お父様の弁護士に頼んで、学校と被害者の家族を説得したんでしょこんなこと、裁判したってロクなことにはならないマスコミの噂にでもなったら、学校と被害者の将来に傷が付きますよって、言って</p><p>嘘だッ校長先生、弓槻先生は明らかに嘘を吐いていますッ</p><p>必死に抗弁する、遠藤</p><p>雪乃はおろおろと二人の対決を見ている</p><p>ゲロッパ校長は、すっかり困惑している</p><p>あら、どこが嘘なのか説明してくれるあたしの方は、きちんと調査が終わっているんだけど</p><p>弓槻先生は遠藤に向かって、Ａ４サイズの封筒を投げた</p><p>ドスンと遠藤の足下に落ちる封筒かなりの厚さの書類が入っているようだ</p><p>封筒の表には、中学校の名前がハッキリと印刷されていた</p><p>その学校名は、遠藤の出身校に違いない</p><p>チェッ、めんどくせえなッ</p><p>追い詰められた遠藤は、豹変する</p><p>すいませーん、うちの弁護士を呼んで下さいーっこっから先は、オレじゃなくて弁護士と話して貰えますか</p><p>足を崩し、横柄な態度で遠藤は、校長に迫る</p><p>言っておきますけど、あんまりゴタゴタすると学校のためにはなりませんからね校長先生は、この学校に何年ぐらい勤務なさってますぅ</p><p>校長に赴任して五年になります</p><p>じゃあ、知ってるでしょうオレの親父のこととかあっ、市会議員の遠藤栄三がオレの叔父ってことも当然ご存じですよねこの学校の理事もやっている</p><p>もちろん、知っています</p><p>なら判るでしょオレのことは特別扱いしておいた方がいいってことくらい校長先生ったって、理事会から雇われている身分ですからねあんたを首にすることなんて、簡単なんですからね</p><p>遠藤の恫喝</p><p>ホントはさ、オレ、こんな学校に入りたくはなかったんですよッでも、中学の時のその事件のせいで一応、オレはおとがめ無しになったんですけど、野球部の監督が頭の固いオッサンで、オレを野球の強い高校に推薦してくれなかったんですで、まぁ、叔父のツテでこの高校へ来たんです叔父だけでなく、遠藤家がこの学校にかなり寄付していることは知ってますよね判ってますよねあんまり、オレを怒らせない方が身のためだと思いますよ</p><p>そのままの勢いで、次に遠藤は弓槻先生に向かう</p><p>弓槻先生あんたは、ここから追放しますこの学校だけじゃないこの土地にいられないようにしてあげますから、覚悟してて下さいね遠藤家のコネを全部使って、先生に追い込みを掛けさせて貰いますからっうちの知り合い、表の人間ばかりじゃないですからカタギじゃない連中が、先生の廻りをうろつくことになると思いますんで、よろしくお願いしますッまあ、それで先生がどうなろうと、オレの知ったこっちゃないですけどねッ</p><p>うわぁ、半分はハッタリなんたろうけど、薄っぺらい</p><p>不良の口ゲンカかよっ</p><p>しかも言ってる内容はうちのパパはなぁって、小学生レベルだし</p><p>まあ、こんな脅しでも学生同士なら有効なんだろうけど</p><p>そう、楽しみにしているわっ</p><p>ほら、弓槻先生が楽しそうにしている</p><p>遠藤の宣戦布告に嬉しそうに笑ってるよ</p><p>あんたみたいな若い女、遠藤家の力ならどうにでもできるんだぜ</p><p>遠藤は、もう一発脅しをカマす</p><p>遠藤は、知らない</p><p>眼の前に居る女教師が、どれほど危険な人間であるかを</p><p>もう、やめなよケンジ</p><p>雪乃が、小声で遠藤に囁く</p><p>雪乃は弓槻先生の危険性を知っている</p><p>先生の屋敷や、この学校での影の支配力を知っている</p><p>明らかに彼女は、怯えていた</p><p>ふふふふふあははははは</p><p>怯える雪乃を見て、弓槻先生は声を立てて笑った</p><p>んっ</p><p>弓槻先生の表情にヤバさを感じた遠藤は、再びゲロッパ校長に脅迫の矛先を向ける</p><p>どっちにしても、校長先生もうすぐ夏の大会が始まりますから、この件は調査中ってことで、校長先生の胸の中にしまっておいて貰えませんかね今、この段階で騒いでも、生徒たちの不安を煽るだけでしょ野球部の他のみなさんも、巻き込むことになりますし</p><p>はーあ弓槻先生へのハッタリが不発に終わったせいか、言葉の内容がトーン・ダウンしている</p><p>馬鹿丸出しだよ遠藤</p><p>しかし、ずっと私のところで止めておけるような事案でもありません</p><p>そんなことは判ってますとにかく、親父と叔父と弁護士に相談してきますから、野球部の顧問と監督に話すのは少し待って貰えませんかねッ</p><p>ゲロッパ校長は、少し考え込む</p><p>いずれにせよ、明日からゴールデンウィークです学校の理事会に報告するにしても、連休明けにならないと無理です弓槻先生にも入っていただいて、まずは当事者同士で話し合って下さいそして、私に結論を報告して下さい休み明けで構いませんから</p><p>校長は、めんどくさそうに答えた</p><p>実際、あんまり面倒ごとに巻き込まれたくはないのだろう</p><p>それでいいですっじゃあ、そういうことで</p><p>遠藤そこはありがとうございますって言うべきだろ</p><p>感謝の気持ちのないやつは</p><p>それでも遠藤は、嬉しそうだ</p><p>休みの間の時間があれば、幾らでも自分が有利になるように工作できると思っているのだろう</p><p>あのそろそろオレたち、帰ってもいいですかねッ</p><p>最後まで態度の悪い遠藤だった</p><p>はい、構いません君への聞き取りは、終わりました</p><p>校長が遠藤に答える</p><p>行こうぜッ、雪乃</p><p>遠藤が雪乃に声を掛け、パイプ椅子から立ち上がる</p><p>待って下さい教室に戻るのは君だけです白坂さんと吉田くんには、まだ話が残っています</p><p>校長の言葉に、遠藤と雪乃がギョツとする</p><p>雪乃にって、何の話ですかっ</p><p>また別の事案です生徒のプライバシーに関わる問題ですから、君には話せません</p><p>そうよ君と吉田くんとのトラブルの他に、白坂さんと吉田くんの間でも問題が起きているのそうよね白坂さん</p><p>先生が横から口を挟む</p><p>雪乃が震えている</p><p>君と吉田くんの一件だけなら、白坂さんまで校長室に呼んだりはしないわ変だとは思わなかったの</p><p>確かに</p><p>オレと遠藤の事件だけなら、雪乃は部外者だ</p><p>な、何だよッどういうことだよッ</p><p>遠藤は、オレと雪乃をジロジロと見る</p><p>彼はすっかり、疑心暗鬼になっている</p><p>教えられないわっ白坂さんと吉田くんのプライバシーに関わる問題ですものっ</p><p>オレに言えないことなのかよッ、雪乃</p><p>遠藤は、雪乃に詰め寄る</p><p>どうする、白坂さんあたしが代わりに話してあげましょうか</p><p>悪魔は笑う</p><p>や、やめて下さいッッ</p><p>雪乃の拒絶</p><p>それは、そうだ</p><p>オレと雪乃の間に起きた事件</p><p>それは、処女レイプ</p><p>処女を破られ、繰り返し何度も子宮に精液を注ぎ込まれたということ</p><p>遠藤の暴力事件とは比較にならないくらい、陰惨で凶悪な性犯罪</p><p>ケ、ケンジ大丈夫大したことではないのケンジは先に教室に戻って</p><p>でもよぉ</p><p>遠藤は、オレを見てギッと睨む</p><p>とにかく遠藤くんは一人で教室に帰りなさいそれとも、やっぱり野球部の先生にこの映像を観てもらう</p><p>弓槻先生の言葉に、遠藤は従うしかない</p><p>わ、判りましたよッ雪乃、後で聞かせて貰うからなッ</p><p>遠藤は、そう捨て台詞を残すと礼もせずに、校長室から出て行った</p><p>木の立派なドアが、バタンッと締まる</p><p>最後の最後まで礼儀知らずなやつだ</p><p>部屋の中に残されたオレたち</p><p>何となく、視線が雪乃に集まる</p><p>雪乃の身体に、緊張が走る</p><p>さて白坂さんっ</p><p>いきなり、弓槻先生が口火を切った</p><p>あなたの事件の報告は、校長先生だけでなく、この学校の理事長にも同席していただこうと思うの</p><p>弓槻先生の冷たい眼が、楽しそうに歪む</p><p>だってそうでしょ高校一年生の女生徒が、担任教師の手引きで男子生徒にレイプされちゃったんですものっこんな話、あたしたちだけで楽しむのは申し訳がないわ、そうでしょ</p><p>雪乃がハッと驚いて、校長の顔を見る</p><p>ゲロッパはニヤリと下卑た笑みを浮かべる</p><p>知っているんだ</p><p>理事長をお呼びしてくれ</p><p>校長が、内線で事務員に命じる</p><p>理事長は、おそらく応接室にでも待機しているに違いない</p><p>弓槻先生が何やらパンフレットを取り出して、雪乃に見せる</p><p>これ、この学校の入学案内よ白坂さんも願書を出す時に見たんじゃない理事会のところを見てここに、理事長・黒森公一郎とあるでしょ去年までは、この人が理事長だったのよ持病が悪化してね今年度から交代したの</p><p>じゃあ、今は別の人</p><p>先生は、話を続ける</p><p>そうそうあたし、この学校では弓槻を名乗っているけれど、弓槻は母方の姓なの本当の名前は黒森</p><p>黒森公一郎は、あたしの父よ</p><p>トントン</p><p>校長室のドアがノックされる</p><p>理事長をお連れ致しました</p><p>女の事務員の声がする</p><p>どうぞ、お入り下さい</p><p>校長の言葉とともに、ドアが開く</p><p>その人を知っていた</p><p>黒いスーツに、タイトスカートの若い女性</p><p>白人モデルさながらの豊かなプロポーション</p><p>驚くほどの巨乳に、くびれた腰、丸いお尻</p><p>理事長の高梨克子ですっ</p><p>校長室に、性獣・克子が襲来したッ</p><p>克子さんが、理事長</p><p>弓槻先生、お父さんの代わりに理事長になるのを嫌がって、克子さんに押しつけたなっ</p><p>校長先生、この子ですわっ強姦された女生徒はっ</p><p>克子さんが、いきなり校長に報告する</p><p>ひいっと雪乃の顔が強ばる</p><p>身体を無理矢理拘束され、処女を犯され、何度も何度も子宮に精子を注がれました朝からカーセックスをし、胎内に精液を入れたまま何食わぬ顔で授業を受ける変態女です自らフェラチオを望み、おしっこをかけられて喜び、自分のおしっこする姿を見てくれと懇願する淫乱です</p><p>そうですかやっぱりね</p><p>ゲロッパもニヤニヤ笑っている</p><p>あげくの果てに、自分から、そちらにいる吉田様の精液便所になると志願したハレンチ極まりないメス犬ですッこの娘は、セックス狂の淫乱・変態・精液便所なんですっ</p><p>ほほぉそれは、スゴイ</p><p>目の前の事態に愕然として震えているッ</p><p>悪夢に怯えている</p><p>弓槻先生が、そんな雪乃に言う</p><p>残念だったわね、白坂さんあなたは、またダマされちゃったのよ</p><p>出入り口を、克子さん</p><p>正面に、ゲロッパ校長</p><p>左に、オレ</p><p>斜め右前に、弓槻先生</p><p>雪乃は、完全に取り囲まれている</p><p>克子さんが、ゆっくりと雪乃に近づく</p><p>コツコツというピン・ハイヒールの足音</p><p>さあ、今日の調教を始めましょうか</p><p>校長室という密室に閉じ込められた雪乃は</p><p>再び、犯されるしかない</p><p>今日は、校長先生に雪乃様のセックスを鑑賞していただきましょうね</p><p>雪乃の背中に、ゾゾゾと悪寒が走る</p><p>み、見られる</p><p>セックスを見せるって、克子さん</p><p>克子さんが、ニッと笑ってオレを見る</p><p>安心して下さい校長先生は、見るだけです決して手出しはさせません雪乃様は、ちゃんと吉田様だけの精液お便所ですから</p><p>はい、残念ですが、私にはもう男性器が無いのです</p><p>ゲロッパがとんでもないことを告白する</p><p>そうよ校長先生はペニスが無いの前にちょっとイタズラが過ぎたので、ちょん切って犬の餌にしたのよね</p><p>弓槻先生ッ</p><p>吉田くん校長先生には、これから色々とご足労していただくのよセックスを見せるぐらい、構わないでしょ</p><p>雪乃様も、これからは人前でのセックスに慣れていただかないといけませんしっ</p><p>白坂さんがあなたのものであるということを知らしめるには、みんなの前でセックスしてみせるのが一番効果的でしょう</p><p>そうです他の男性の目の前で雪乃様を抱く優越感を、とことんお楽しみ下さいっ</p><p>悪魔と性獣が、タッグを組む</p><p>嫌よ、そ、そんな、校長先生の前でなんてあたしは嫌ッ</p><p>雪乃は、身体を丸めて抵抗しようとするッ</p><p>あら、そう</p><p>弓槻先生が、校長室のパソコンを操作する</p><p>画面に現れた映像それは</p><p>あぁんっぁぁっあぅっぁぁーっ</p><p>全裸でオレに犯されている、雪乃の映像</p><p>昨日の宿直室でのセックス記録だ</p><p>ほほぉこれはなかなか素晴らしい</p><p>ゲロッパは頬を緩めて、映像に食いつく</p><p>やめて下さいっそんなの、見ないで見せないでぇっ</p><p>雪乃の絶叫</p><p>これこのまま全校に放送できるのよっどうする、あなたのセックス、学校中の生徒に鑑賞して貰う</p><p>それいいですっ見て貰いましょうっ雪乃様の膣口から、白い精液が溢れるところまで、しっかり撮ってりますからっ</p><p>何て美しいいやらしい姿なんだ</p><p>弓槻先生、克子さん、ゲロッパ校長が、それぞれに雪乃を嬲るッ</p><p>どうするきっと遠藤くんも教室で見てるわよ</p><p>見せちゃいましょうよっ学校中の男の子が、雪乃様のセックスを見ながらオナニーしますよっ女の子だって</p><p>ああっ、若い女生徒の身体は実に綺麗ですねぇぇん今、膣の中に射精されたようですね、ははははは</p><p>雪乃の心が張り裂けるッ</p><p>やめてぇぇ見ないで放送しないでしないで下さぁい</p><p>また、雪乃は泣いている</p><p>雪乃の涙を見てオレは勃起する</p><p>しますからここで校長先生の見ている前でセックスセックスしますからぁぁ</p><p>泣き崩れる、雪乃</p><p>そんな彼女に、克子さんは言った</p><p>パンティーを脱いで、スカートをまくり上げなさい校長先生に、処女を失ったばかりの雪乃様のいやらしいおマンコをお見せするんですっ</p><p>さあ白坂さん、やりなさいっ</p><p>雪乃が震えながら立ち上がる</p><p>手が、スカートの中へ</p><p>早くッ放送開始しちゃうわよっ</p><p>制服のスカートの中でパンティがお尻の丸みから解き放たれる</p><p>細い足をくぐって足下へ</p><p>さあ、雪乃様スカートをめくって</p><p>ぶるぶると震える手が、ゆっくりスカートを捲る</p><p>顔は羞恥で真っ赤に染まっている</p><p>校長先生にご挨拶なさい一昨日、処女を破られたばかりのオマンコを御覧下さいって</p><p>吉田様も、雪乃様の前からじっくり御覧下さいっ</p><p>克子さんに言われるまま、オレは雪乃の前に廻り込んでかぶりつく</p><p>持ち上がってくるスカート</p><p>細くて白い足がふとももまで露わになって</p><p>み、見えたぁぁっ</p><p>ぴっちりと閉じた、雪乃の割れ目</p><p>その上の薄い陰毛まで</p><p>おおととい、し、処女を破られたばかりの、お、おマンコですご、御覧下さい</p><p>雪乃の眼から、涙の粒が零れ落ちる</p><p>明けまして、おめでとうございます</p><p>でも、私はお正月とか関係のない生活ですので、</p><p>通常通りに更新していきます</p><p>新年早々、陵辱回が続きます</p><p>35.恥辱の面接</p><p>ムンクの思春期みたいだ</p><p>ベッドに腰掛けている裸の少女が、絶望の眼差しでこっちを見ている</p><p>あのムンクの絵雪乃の瞳は、絵の中の少女そっくりだった</p><p>校長室の中で雪乃は面接試験を受ける女生徒の様に座っている</p><p>部屋のほぼ中央のパイプ椅子に、雪乃</p><p>相対する校長用のの大きな木の机に、ゲロッパ、弓槻先生、克子さん</p><p>オレは克子さんの隣で小さくなって見ている</p><p>雪乃は半裸だった</p><p>制服のブラウスの前を開きブラジャーを捲り上げて、可憐な乳房と乳首を人々の眼に晒している</p><p>下半身はスカートをたくし上げて、大きくＭ字に開かれた脚の間の女性器が、先生たちにはっきりと見えるように強制されている</p><p>絶望と羞恥に染まった悲しげな顔</p><p>眼には涙を溜めている</p><p>用意できましたわっ</p><p>克子さんが、動画撮影のカメラをセッティングした</p><p>克子カメラを廻して</p><p>はい、お嬢様っ</p><p>弓槻先生の命令に従って、克子さんが撮影を開始する</p><p>カメラの上の赤いランプが点灯した</p><p>校長先生始めて下さいっ</p><p>弓槻先生がニヤリと笑って、校長に指示した</p><p>肥えた体格の校長が、雪乃に告げる</p><p>では、これより面接を始めます質問に対しては、何事にも率直に本当のことだけを答えるようにいいですね</p><p>涙を零しながら、ハレンチな姿を強いられた雪乃が答える</p><p>醜い色黒の中年の教師ゲロッパ校長による、恥辱の面接が始まる</p><p>お名前をどうぞ</p><p>い、一年二組、主席番号十七番、白坂雪乃です</p><p>白坂くん君は、処女ですか</p><p>ち、違います</p><p>もう、セックスの経験がある</p><p>もっと、具体的に答えて下さい</p><p>君の口からはっきりと、セックスしました、処女ではありませんという報告が聞きたいのですが</p><p>セ、セックスの体験がありますあたしはしょ、処女ではありません</p><p>体験人数は、何人ですか</p><p>ひ、一人だけです</p><p>その人と、今までにセックスした回数は</p><p>に二十回くらいだと、思います</p><p>君のセックスの相手は、誰ですか</p><p>雪乃の眼が、憎しみを込めてオレを見る</p><p>クラスメイトの吉田くんです</p><p>彼と君は交際しているのですか</p><p>君から彼を誘ったのですか</p><p>そんなわけないじゃないですかっ</p><p>弓槻先生からは、君が売春しているという報告も受けていますが</p><p>君の銀行口座に、たくさんのお金が振り込まれているらしいですが</p><p>それは、セックスをして稼いだお金ではないのですか</p><p>では、何故、交際しているわけでもない男子生徒とセックスしたのですか</p><p>雪乃の眼に、ジュワッと涙が溜まるッ</p><p>あたし犯されたんです吉田くんに、レイプされました何度も何度も</p><p>彼は避妊具を着用していますか</p><p>コンドームを使っているかと聞いているんです</p><p>彼は、膣外射精していますか</p><p>精液は、君の身体の外に出しているかという質問です</p><p>いいえいつも、あたしの中に出しますっ</p><p>膣内射精ということですか</p><p>そうですっううっ</p><p>耐えきれずに、鳴き声を漏らす雪乃</p><p>子宮に精液を受けるというのはどんな感じですか</p><p>き、気持ち悪いです死にたい気持ちになりますっ</p><p>君の感情を聞いているのではありません子宮に精を注がれた時の状況を、具体的に説明して下さい</p><p>か身体の一番深いところに、熱いお湯を注がれたみたいです</p><p>君は射精された後に、子宮がゴクゴクと精液を呑み込むように律動する感覚を体験したことはありますか</p><p>答えて下さいあるのですか無いのですか</p><p>あります</p><p>君の身体が、彼の精液を受け入れたのですね</p><p>違うっそんなわけないっ</p><p>セックスは好きですか</p><p>嫌いです</p><p>どうしてです</p><p>レイプされるのを好きになるわけがありませんっ</p><p>ではセックスには慣れましたか</p><p>もう彼とは何度もセックスしたんでしょう君の身体は、セックスに慣れてきたと思いますか</p><p>口ごもる雪乃に、横から弓槻先生が声を掛ける</p><p>答えなさい白坂さん</p><p>な慣れてきたと思います</p><p>君はもう、セックスで絶頂を体験しましたか</p><p>答えて下さい君は彼とのセックスで、イッたことがありますか</p><p>あ、あります</p><p>具体的に、はっきりと誰が誰とのセックスで、どうなったんです</p><p>あたしは雪乃は、吉田くんとのセックスでイキましたああっ、あたしあんなこと嫌なのにっ嫌だったのにぃ</p><p>大きくＭ字に開かれた雪乃の股間</p><p>雪乃の割れ目が、いつのまにか緩んでいる</p><p>中が湿っている</p><p>君が処女を失ったのは、いつですか</p><p>一昨日の夜です</p><p>どういう状況だったのか、具体的に話しなさい</p><p>弓槻先生の家で、あたしは椅子に縛り付けられてレイプされました</p><p>もう一度、はっきりと言って下さい誰が誰をレイプしたのですか</p><p>よ、吉田くんが雪乃を雪乃をレイプしました</p><p>処女膜を破られた時の感想は</p><p>い、痛かったです身体に焼けた鉄の杭を打ち込まれたみたいでした</p><p>もっと具体的に</p><p>脚を大きくカエルみたいに大きく開かされて吉田くんが、無理矢理あたしの中に入ってきたんですっ痛かった、苦しかった</p><p>嬉しかったのでは、ないですか</p><p>どうしてっそんなわけありません</p><p>君は、子供の時から初体験はレイプされたいと考えていたのではないのですか</p><p>違いますっあたし、そんな子じゃないっ</p><p>抗議する雪乃に性獣・克子が告げる</p><p>レイプされて嬉しかったそう言いなさい</p><p>い、嫌です</p><p>言うのよっもっと、怖い思いをしたい</p><p>雪乃は性獣には逆らえない</p><p>レレイプされて、嬉しかったです</p><p>誰にレイプされてしっかりと、答えなさい</p><p>雪乃は吉田くんにレイプされて嬉しかった嬉しかったですぅぁぁんもそうじゃないっこんなのおかしいのにっ</p><p>雪乃の股間が、てらてらと光を反射する</p><p>オレは見た</p><p>雪乃の性器からとろりと愛液が滴っている</p><p>思い出しなさいっ雪乃様の中に初めて吉田様のペニスが入って来た瞬間を処女膜が裂けた瞬間を思い出しなさいッ</p><p>嫌ぁ、あんなの怖かった痛くて、情けなくて</p><p>嬉しかったんでしょう</p><p>違うぅぅ</p><p>嬉しかったと言いなさい処女膜を破っていただいた瞬間、幸せで胸がいっぱいになったって</p><p>そんなの言えないっ</p><p>言うのよっこの便所娘ッ</p><p>うぅっう、嬉しかった、嬉しかったですぅぅ</p><p>頭の中でその瞬間を思い出しなさいっ思い出しながら、具体的に言うのよッさあっ、早くッ</p><p>性獣・克子が、雪乃の心を調教していくっ</p><p>よ、吉田くんのお、おちんちんが、あたしの中に入ってきて無理矢理、押し込んできて痛くて最初は、奥までは入って来なかったのに突然、ずるっと突き破るみたいにしてズブッって、入って来て身体が引きされるみたいに雷に打たれたみたいに痛くて激痛が走って多分、あの時、あたしの処女膜は破れちゃったんだと、思います</p><p>破って貰って、嬉しかったのよねっ</p><p>う嬉しかった、です</p><p>それから、どうなったの</p><p>よ、吉田くんがあたしの中でしゃ、射精しました</p><p>嬉しかった</p><p>嬉しくなんかないですっ</p><p>じゃあ、どんな気持ちだった</p><p>目の前が真っ青になって怖くてあたし、妊娠するんじゃないかって、恐ろしくなって気持ち悪くて絶望しました</p><p>その瞬間をよく思い出しなさいほーら、雪乃様のお腹の中に、温かい液がどばどばと注がれる拡がっていく</p><p>思い出させないでいやぁぁ</p><p>怖い恐ろしい気持ち悪い絶望してる</p><p>怖いです気持ち悪い助けてぇ</p><p>雪乃は、どんどん克子さんの暗い暗示に堕ちていく</p><p>催淫剤の効果も現れているのだろう</p><p>弓槻先生が、横から口を出す</p><p>あなたの今の気持ちそれが、嬉しいよ</p><p>今、白坂さんの中で渦巻く暗い気持ちを、嬉しいと表現なさい</p><p>克子さんが、雪乃の心に、さらなる拍車を掛ける</p><p>さあっ、絶望娘ッ言いなさい、嬉しいって</p><p>う、嬉しい</p><p>お腹の中に射精されて、どうだったのっ</p><p>ううっ、嬉しい</p><p>吉田様に抱かれて、どうだったのっ</p><p>嬉しい嬉しかったですぅ</p><p>雪乃様は、吉田様にレイプされるのが好きなんでしょ嬉しいんでしょ</p><p>ち違う</p><p>ちゃんと答えなさいっ便所娘ッ</p><p>う、嬉しいですっ</p><p>雪乃の股間はびちょびちょだった</p><p>女性器が愛液でトロトロになっている</p><p>全身にじっとりと汗をかいている</p><p>火照った身体がいやらしい</p><p>白坂さん、気付いてるあなたのオマンコ大変なことになっているわよっ</p><p>弓槻先生が、意地悪く笑う</p><p>確かにとても酷い状態ですね</p><p>ゲロッパ校長の下卑た微笑み</p><p>雪乃様オマンコがどうなっているのか、皆様にご説明して下さい</p><p>いやぁ</p><p>するのよっ</p><p>雪乃が顔を上げて、報告するッ</p><p>濡れています</p><p>誰のどこが濡れているんです</p><p>ゆ雪乃のアソコがアソコが、ぬ、濡れていますっ</p><p>まずは、弓槻先生が詰問する</p><p>白坂さんのオマンコはどうして濡れているの何か、理由でもあるのかしら</p><p>そんなの、判らないですっ</p><p>続いて、ゲロッパ校長</p><p>君は、今、ヤりたいんじゃないかいなセックスが</p><p>違うあたし、そんなんじゃ</p><p>最後に、性獣・克子</p><p>身体がヤリたくって、たまらならくなっているんでしょ欲しいんでしょ、男の子のオチンチンが</p><p>そんな違う違うのにぃ</p><p>性獣が、雪乃に次の指令を下す</p><p>立ちなさい、精液便所立って、この机の上に寝そべりなさい</p><p>ひぃっっ</p><p>弓槻先生が、冷たく微笑む</p><p>白坂さんまた、犯される時間が来たのよ</p><p>大人たちの強い視線が、雪乃を襲う</p><p>雪乃は従うしかない</p><p>校長の大きな机の上に仰向けに横たわる雪乃</p><p>周りから取り囲むようにして眺めている、弓槻先生と校長</p><p>克子さんは、カメラを三脚から外し手に持って雪乃を撮影する</p><p>雪乃は祭壇に捧げられた生け贄のようだった</p><p>お待たせしたわね、吉田くん好きにしていいわよ</p><p>弓槻先生がオレを呼ぶ</p><p>さあ、雪乃様から吉田様にお願いするんです身体がうずいて仕方がないのいつもの様に犯して下さいって</p><p>そんなこと、言えない</p><p>言うのよッ</p><p>性獣の鋭い叱責ッ</p><p>ひぃぃゆ雪乃の、身体が身体がうずいて仕方がないのお、犯してっいつもみたいに、雪乃を犯してぇッッ</p><p>オレはベルトを外し、ズボンを下ろす</p><p>オレのペニスは、すでにガチガチに勃起していた</p><p>おおっ、これは羨ましいですな</p><p>ゲロッパがオレの勃起を見て呟く</p><p>い、いやぁぁッッ</p><p>自分の肉体に近づいて来るペニスに雪乃は恐怖するッ</p><p>雪乃様はい、これ</p><p>克子さんが、小さな錠剤を雪乃に示す</p><p>欲しいですよねっ、これ</p><p>それは偽の避妊薬</p><p>雪乃が岩倉先輩から貰った、３回までの射精なら妊娠しないという嘘の薬</p><p>実際は興奮作用のある催淫剤</p><p>ほ、欲しいですっく、下さいッッ</p><p>絶叫する、雪乃</p><p>舌を出しなさい</p><p>弓槻先生の言葉に雪乃は赤い舌を出す</p><p>はい、どうぞ</p><p>克子さんは、その舌の上に錠剤を乗せた</p><p>飲みなさい</p><p>コンピューターのドライブ・ユニットがディスクを呑み込むように雪乃の赤い舌が、錠剤を乗せたまま口の中へ入っていく</p><p>唾と一緒にゴクンと嚥下する</p><p>これで安心でしょう、白坂さん安心して、犯されなさい</p><p>そ、そんなっ</p><p>そうだ、克子、白坂さんにあれを付けてあげて</p><p>克子さんが、何か黒いものを取り出す</p><p>これを付けなさいその方が気分が出るわ</p><p>克子さんが、雪乃に渡したのは黒いアイマスクだった</p><p>目隠しするのよ</p><p>目隠し</p><p>雪乃は怯えている</p><p>大丈夫よ目隠しプレイって聞いたことない気分が出るのよ</p><p>弓槻先生がそう説明するが、雪乃は渡されたマスクをジッと見つめるだけ</p><p>目隠しするのよっ</p><p>二人の美女に促されて、雪乃はついに覚悟する</p><p>雪乃は、眼にマスクをつけた</p><p>彼女はもう、何も見えない</p><p>大きく脚を開いて吉田様を受け入れる準備をなさい</p><p>オレの目の前で目隠しされた雪乃の足が、大きく開く</p><p>校長室の机の上で、仰向けに横たわってＭ字開脚する雪乃</p><p>薄い陰毛の下の性器はぐしょぐしょに濡れている</p><p>自分の指で触って、どんな状態か確かめなさい</p><p>雪乃の白くて長い指が自分の割れ目を優しく撫でる</p><p>雪乃様のそこはどうなっていますか</p><p>ぬ、濡れている濡れています</p><p>雪乃様は、どこが一番感じるんです</p><p>こ、ここです</p><p>雪乃の指が、襞を開いてクリトリスを露出させる</p><p>小さな豆粒そこはすでに固く、肥大していた</p><p>ちゃんと指で触って示しなさい</p><p>はいあっぁぁんっ</p><p>雪乃は自分でクリトリスを撫でるッ</p><p>快感に、また割れ目からとぷりと愛液がしみ出す</p><p>そこを触るのは、気持ちいいの</p><p>き気持ちいいぃぃ</p><p>クニクニと指でクリストスを転がす雪乃</p><p>あらあら割れ目がすっかり開いてしまいましたねぇ</p><p>ぴったりと閉じていたはずの雪乃の女性器は、もうどうしょうもなく緩んでいる</p><p>半裸の肌は、火照ってピンクに染まっていた</p><p>欲情しているッ</p><p>異常な目隠し状態の中雪乃の心は、完全に克子さんに捕らえられていた</p><p>自分で広げて見せて下さい雪乃様の女性器を皆様にご披露するんです</p><p>雪乃が両手で割れ目を開いて見せる</p><p>膣口の奥まで、はっきりと見える</p><p>そこにはもう処女膜は存在しなかった</p><p>やはり、一年生の穴は綺麗ですな歪みが無い</p><p>ゲロッパが感想を述べる</p><p>すぐに吉田様が使い込んで、立派な精液便所穴に変わります吉田様、ご準備はよろしいですかっ</p><p>オレはもうガマンができなかった</p><p>勃起ペニスを雪乃の膣口に近づける</p><p>さあ吉田様が、またレイプして下さいますよっ嬉しいでしょう嬉しいっていうんですさあっ</p><p>ぐじゅぐじゅの割れ目がオレを誘っている</p><p>う、嬉しいです</p><p>雪乃様から、吉田様にお願いしましょうね犯して下さい吉田様のおチンポで、また雪乃を汚してって</p><p>ゆ雪乃を、犯してっ吉田くんのおチンポで、雪乃の身体を汚してっまた、汚して欲しいのっ</p><p>叫んだ瞬間、雪乃の膣口からまた熱い液が垂れてくる</p><p>ブチ込んでやるぅ</p><p>じゅぷりと、濡れた蜜穴にオレのペニスが突入するッ</p><p>ねっとりとした膣肉が、オレの亀頭を出迎えてくれたぁぁっ</p><p>あぁぁーっ来たっまた、雪乃の中に入ってきたのおぅぅーっ</p><p>オレは、雪乃の背中に手を廻してギュッと細い身体を抱き締めるッ</p><p>亀頭は一気にぷくりとした子宮口とキスする</p><p>とろとろに熔けた膣の中は、ヌルヌルでグチュグチュで熱いっっ</p><p>どこまで、どこまで入ってます</p><p>お、奥まで一番、奥まで入っていますっ</p><p>そこが雪乃様の子宮の入り口ですよっ雪乃様は、子宮まで犯されているんです</p><p>犯されているい、いやぁああっん</p><p>嬉しいでしょう</p><p>こんなのぉ嬉しくないっ</p><p>いいえ心はそうでも、雪乃様の身体はこんなに喜んでいるじゃないですかっ嬉しいって言ってみて下さい</p><p>オレは、ゆっくりとピストンを始める</p><p>ズンッと、雪乃の最奥を突くッ</p><p>あぁっ</p><p>もう一度ズンッ</p><p>ああっ嬉しい</p><p>ズンッズンッ</p><p>嬉しい嬉しいよぉああん気持ちいい</p><p>雪乃を犯しているッ</p><p>また、白坂雪乃とセックスしているッッ</p><p>どうですセックスは気持ちがいいでしょう身体が喜んでるでしょう</p><p>克子さんの言葉が、魔法の呪文のように雪乃の耳に囁かれる</p><p>喜んで喜んでいますぅぅ身体がいいのぉ気持ちいい気持ちいいよおぅ</p><p>オレはガシガシと腰を使う雪乃の内壁をペニスで擦り上げるッ</p><p>あぁぁはーん気持ちいいぃ</p><p>嬌声を上げる雪乃もはや、性の快楽に溺れている</p><p>すごいなこの一年生は</p><p>見られて喜ぶ、変態少女ですわ</p><p>校長と弓槻先生が、そんな話をしている</p><p>どうですいいでしょう人に見られてするセックスは、気持ちいいでしょう雪乃様、もっと見てって言うんです雪乃が犯されているところを、みんな見てってレイプされている雪乃を見て、みんなでオナニーしてって</p><p>そういう克子さんの指は、すでに自分の股間をまさぐっている</p><p>自慰をしながら克子さんは雪乃の心を貪っていく</p><p>あぁぁん見てぇ見て下さい雪乃が犯されているところを、みんな見てぇぇレイプされてる雪乃でみんなもオナニーしてぇぇ</p><p>ああっ腰を動かしながら、雪乃にキスした</p><p>雪乃はすぐに口を開き舌を絡めてくる</p><p>目隠しマスクが雪乃のオレに対する嫌悪感を遮断している</p><p>ただ性感のためだけにオレに唇を許しているッ</p><p>雪乃様ただ犯されているだけではダメです雪乃様も腰をくねらせて下さい身体の中の気持ちの良い部分に、おチンポが当たるようにするんですよっ</p><p>性獣が、新たな指令を出すッ</p><p>こ、こうですかッ</p><p>雪乃の腰が下からオレを突き上げる</p><p>オレのペニスを、わやくちゃに揉み上げる</p><p>くいっ、くいっ、と亀頭が今までとは違う内襞に擦り付けられる</p><p>どうしたらもっと気持ち良くなるかを考えて肉体の欲求のままに、身体を動かすんですッ</p><p>雪乃の身体が揺れるもつれる浮き沈みする</p><p>クリトリスをオレの恥骨にグイグイと擦りつけるッ</p><p>彼女はもうセックスの快感にのみ身を任せている</p><p>なあにこれっ気持ちいいッッ気持ちいいよおぅ</p><p>お尻の穴を締めたり、緩めたりしてみて下さい</p><p>あっ雪乃のマンコが締まるッ</p><p>オレの勃起ペニスをキュッキュッと締め付けるッッ</p><p>いいよおぅこれいいッッ</p><p>雪乃様はどうして欲しいですかっ雪乃様の身体は、どうして欲しいと望んでいますかっ</p><p>あたしあたしの身体おっぱいを雪乃のおっぱいをギュッと握りつぶしてぇぇ</p><p>オレは右手で雪乃の乳房を掴むッ</p><p>キュッと絞る</p><p>もっと力いっぱい絞って絞り出してぇっ</p><p>おっぱいの肉を、ギュウッと掴むッ</p><p>こんなに力一杯握りつぶした方が、感じるんだ</p><p>ち、乳首も乳首も摘んで指でコリコリしてぇぇぇ</p><p>雪乃の固く鋭く尖っている乳首を指で摘む</p><p>指の腹で、こねくり廻すっ</p><p>いっ、いいそれいいよおぅぅ</p><p>あああ気持ちいいッッ</p><p>セックスに溺れている雪乃の身体はいいっ</p><p>吉田様の背中に腕を廻すんです抱き締めるんですッその方が、もっと気持ちいいですよッ</p><p>雪乃の細い腕がオレをギュッと抱き締めるッ</p><p>白い指が、オレの背中にギッと食い込むッ</p><p>柔らかいおっぱいが、オレの身体に押しつけられるッ</p><p>乳首の感触を肌で感じるッ</p><p>ああ雪乃に抱かれている</p><p>雪乃がオレを抱き締めているッ</p><p>オレも、雪乃をギュッと抱き締めるッツ</p><p>ガツンガツンと、腰を動かすッ</p><p>雪乃の中を突き上げるッ</p><p>こねくり廻すッ</p><p>犯すッ犯すッ犯しているッ</p><p>雪乃もぐねぐねと身体を自由に揺すっているくねらせていくッ</p><p>ああっ来ちゃう来ちゃうよおぅまた、来るのぉぉっ</p><p>雪乃の絶頂が近い</p><p>オレも、もう</p><p>雪乃様イクのですかっイク時は、イクって叫ぶんですっ気持ちいい、嬉しいって、叫ぶんですよっ</p><p>克子さんは自分を慰めながら雪乃に、そう指示する</p><p>ああっもう来るっ来るぅぅ来ちゃうイクッイクッ、イクッ、イクぅぅッ気持ちいいっっっ</p><p>雪乃の身体が、ビクビクビクッと痙攣するッ</p><p>オレをギュッと抱き締めたまま、背中を弓のようにしならせて股間をオレに押しつけるッ</p><p>膣の中がグイッグイッと締め上げてくるッ</p><p>出るぅぅッッ</p><p>どびゅうどびゅう</p><p>雪乃の胎内で、射精が始まるッ</p><p>あっ、熱いの来たぁぁっ</p><p>雪乃の腕が、さらにオレを強く抱き締める</p><p>子宮が律動するッ</p><p>ゴクリ、ゴマリと精液を呑んでいる</p><p>出てる出てる呑んでるぅぅ</p><p>雪乃の絶頂は続いている</p><p>彼女はもう、半狂乱だ</p><p>雪乃様たくさん射精していただいて、嬉しいでしょう嬉しいって、言って下さい</p><p>う、嬉しい嬉しいッ</p><p>何がそんなに嬉しいんです</p><p>セックスがあぁん</p><p>セックスは、気持ちいいですか</p><p>セックス、気持ちいいよぉぉ</p><p>レイプされるのは好きです</p><p>好きぃぃ大好きぃぃ</p><p>犯されるのが嬉しくてたまらないんですね</p><p>あぁぁんっ犯されるのが気持ち良くって嬉しいのおぅぅイクッ、またイッちゃう嬉しいッッ嬉しぃぃよぉぉぉっ</p><p>雪乃の手が、オレの背中をまたギュッと抱き締める</p><p>再び、ビクビクと雪乃が痙攣する</p><p>また、軽くイッてしまったらしい</p><p>収縮する膣が、オレのペニスの中の最後の精液まで絞り取る</p><p>ふうん、そうですか</p><p>克子さんの手が、雪乃の顔に伸びる</p><p>アイマスクをするりと外す</p><p>うぇ</p><p>そこにはセックスに呆けた、雪乃の顔があった</p><p>快楽にとろんとした眼すっかり火照った肌</p><p>あの知的で可愛らしい少女の面影は無い</p><p>セックスの快楽に溺れてしまった少女のいやらしい顔</p><p>パシンッ</p><p>弓槻先生が雪乃の頬を軽く平手打ちした</p><p>ハッと、生気を取り戻す、雪乃</p><p>あたし</p><p>雪乃は半裸でオレを自ら抱き締めている</p><p>下半身はまだ、繋がったまま</p><p>汗と愛液と精液でぐちょぐちょになっている</p><p>何これ何で、あたし</p><p>催淫剤と暗示効果で溺れていた性の快楽から、彼女は一気に現実に引き戻される</p><p>茫然自失の雪乃</p><p>弓槻先生が、そんな雪乃の右の耳に鋭く囁く</p><p>淫乱ッ</p><p>左の耳に、克子さんが</p><p>変態肉便器ッ</p><p>雪乃の顔が絶望に沈む</p><p>ほろりほろりと涙を零す</p><p>オレは、彼女の涙を舌で舐めた</p><p>苦い</p><p>雪乃の涙はショッパく少しだけ苦い</p><p>ぺろぺろと雪乃の顔を嘗め回しながら、オレは呟いた</p><p>好きだ絶望している時の雪乃の顔が一番好きだ</p><p>オレの腕の中で脱力している雪乃が答える</p><p>あたしは嫌いよ吉田くんなんて大っ嫌い</p><p>ゲロッパ校長が、ゆっくりとパンパンパンと拍手する</p><p>ブラーボゥ、ブラボォ素晴らしいっ何て、感動的なレイプなんでしょう感激しましたっ</p><p>そんなゲロッパに、弓槻先生が冷たく答える</p><p>拍手には、まだ早いですよ、校長先生</p><p>はい吉田様の精力はこんなものではありませんっ</p><p>オレの勃起は雪乃の中で少しも萎えていない</p><p>むしろ、雪乃の涙を味わって、さらに固く強ばっている</p><p>オレは再び腰を突き動かすっ</p><p>嫌ぁぁもう、いやぁもうやめてあんっ、あんっっ、あああっ</p><p>再び雪乃の中に射精するまで腰の動きは止まらないッ</p><p>元日から何てものを書いているんだか</p><p>午後はずっと陵辱シーンを書いていました</p><p>どういう正月だ</p><p>36．階段の途中</p><p>雪乃にもう一発、膣内射精した後で、フェラチオさせる</p><p>ゲロッパ校長先生の目の前で雪乃は、ちょぱちゅぱとオレのペニスをしゃぶっている</p><p>オレは、校長の机の端に座って雪乃は、オレの脚の間に立て膝になっている</p><p>校長は椅子から立ち上がって、オレのペニスと雪乃の口の結合をかぶりつくようにして見ていた</p><p>弓槻先生は、優雅にコーヒーをすすりながら</p><p>すでに、三時間目は終わり、四時間目の授業時間に突入している</p><p>いいねぇとても、十六歳とは思えない舌使いですよ</p><p>顔を突き出したゲロッパが、雪乃の性技を褒める</p><p>克子の指導が良いからよ</p><p>ありがとうございますっ、お嬢様</p><p>克子さんは素直に喜ぶ</p><p>先生にお茶菓子のパンを差し出している</p><p>それとやっぱり、吉田くんの白坂さんへの愛なのかしらね</p><p>世界で最も愛という言葉が不似合いな悪魔教師が、急にそんなことを言い出した</p><p>吉田くん白坂さんのことが、大好きなんでしょ入学式以来、どれくらい白坂さんでオナニーしたのかしら</p><p>先生が、オレに尋ねる</p><p>ま、毎日です</p><p>亀頭を舐め上げる、雪乃の舌のザラつきが気持ちいい</p><p>一日何回</p><p>さ、三回から五回ですっうっ</p><p>雪乃の指がオレの玉袋をさわさわと撫でるッ</p><p>そんなにずっと、白坂さんのことを抱きたかった犯したかった</p><p>お、犯したかったですっ</p><p>そうね、吉田くんはずっと白坂さんばかり見ていたものね</p><p>いつもオナニーは想像だけ写真とか使っているの</p><p>あの入学式の時のクラスの集合写真で</p><p>白坂さんだけの大きな写真は持っていないの</p><p>携帯で撮ろうとしたんですけどチャンスが無くて</p><p>今までに撮った、白坂さんの恥ずかしい写真、欲しい</p><p>ほ、欲しいですっ</p><p>じゃあ、あげるわ克子、吉田くんが欲しいだけあげて</p><p>かしこまりましたっ</p><p>あ、ありがとうございますっ</p><p>でもその写真を使ってオナニーしちゃダメよ</p><p>な、何でですか</p><p>あなたの精液は、全部白坂さんの身体の中に吐き出しなさい一滴も残らず</p><p>ヤりたくなったら、いつでも、どこでも何度でもセックスしていいのよ白坂さんも、いいわねっ</p><p>雪乃は口にペニスを頬張っていて、答えられない</p><p>ただ、憎しみと悲しみの眼で、先生を見上げている</p><p>オレは手を伸ばして、雪乃のブラウスからはみ出している乳房を触った</p><p>片手にすっぽり入るサイズの、雪乃の美乳</p><p>何度もオレに揉みくちゃにされて、指の跡が赤く腫れている</p><p>またおっぱいの感触を楽しむ</p><p>乳首の固さを楽しむ</p><p>このおっぱいが好きだ</p><p>そろそろ、激しく顔を上下させなさいっ雪乃様のお口をオマンコだと思って</p><p>克子さんの指導が入る</p><p>そうよ早く済ませないと、放課後になってしまうわ</p><p>弓槻先生の言葉に、雪乃は眼に涙を溜めながら動きを速くする</p><p>そうですわっ雪乃様ッッもっと唇でおチンポをしごくんですっお口マンコッお口マンコの心意気ですわっ</p><p>私に見せて下さい可愛い新入生の口の中に、男の臭い精液が吐き散らかされる瞬間を</p><p>克子さんとゲロッパも、雪乃を煽る</p><p>苦しそうな顔で、雪乃が必死にオレの勃起をしゃぶるッ</p><p>キュッとバキュームするッ</p><p>舌でベロベロとカリの裏を舐めるッ</p><p>い、イクぞ、イクぞ、イクぞ、イクぞ</p><p>熱いものがオレの腰からヌオッとペニスにこみ上げるッ</p><p>ううっ、受け取れッ雪乃ッッッ</p><p>はち切れんばかりの思いが精嚢の水門をこじ開けて、一気に放出されるッ</p><p>どぉっぷッッ</p><p>白くて苦い液体が、洪水となって雪乃の口の中に迸り出るッ</p><p>んぐぅぅッッ</p><p>苦いのだろう</p><p>気持ち悪いのだろう</p><p>雪乃の眼から、苦しみの涙がぽたぽたと落ちる</p><p>ちゅぽん、と雪乃の口からペニスを引き抜く</p><p>さあ、雪乃様大きく口を開いて、どれだけ出していただいたか、校長先生にご披露して下さいっ</p><p>雪乃は涙目で、大きく口を開く</p><p>口の中で精液と唾液が混ざって、白く泡立っている</p><p>弓槻先生の命令で雪乃はゴクンと精を呑み込んだ</p><p>涙とともに</p><p>美味しかった</p><p>雪乃は、答えない</p><p>美味しかったと答えなさいっ吉田様の精子は、とっても美味しいと</p><p>性獣・克子さんに促されてようやく、雪乃が口を開く</p><p>お、美味しかったです吉田くんの精子は、とっても美味しい</p><p>吉田様にお礼を言って下さいっ</p><p>どうしたんですっ</p><p>あ、ありがとう、吉田くん</p><p>こんなに美味しい精液ですもの、これからも毎日飲みますよねっ</p><p>お返事は</p><p>こ、これからも毎日、飲みます</p><p>屈辱で、半裸の雪乃が泣き出す</p><p>その口元から白い精液の残滓が、垂れている</p><p>泣いている場合じゃありませんよっちゃんと、おチンポのお掃除をして下さいっ</p><p>唇と舌で、もう一度おチンポ全体を舐めて綺麗にするんですッ先っぽをチュウチュウ吸って、尿道の中に残っている精液も全部吸い取って下さいっ射精後のお掃除までが、フェラチオですよっ</p><p>泣きながら雪乃は再び、オレのペニスに舌を這わす</p><p>ちゅぱちゅぱと舌の舐め上げる水音が聞こえた</p><p>素晴らしいこの子は、一流の肉便器になる素質があるとは思いませんか、弓槻先生</p><p>美しい一年生の羞恥の姿を見て興奮したゲロッパが、弓槻先生に言う</p><p>いやぁ岩倉幸代以来の逸材だと思いますよっ</p><p>ゲロッパが岩倉会長の名前を出した瞬間、雪乃がハッと眼を開く</p><p>岩倉くんのフェラチオは、大変素晴らしかったもちろん、セックスも良かった岩倉くんは隠れ巨乳ですからねあの抱き心地が、またたまらなく良いんですよ</p><p>驚く雪乃に、弓槻先生が言う</p><p>校長先生には、二年前に岩倉さんを調教する時に協力していただいたのその頃は、まだご立派な男性器をお持ちだったから</p><p>いや、残念ですもし、まだペニスが残っていたら、この子の身体を存分味わうこともできたのに</p><p>ゲロッパの手が、雪乃の尻に伸びる</p><p>その手を、克子さんがパシンッと払いのけるッ</p><p>いけませんっシッ</p><p>ゲロッパは、床にドシン尻餅をついたッ</p><p>ぽかんと、大きく口を開けている</p><p>校長先生白坂さんは、吉田くんの専用便器です勝手に使っていただくのは、困りますよ</p><p>弓槻先生の冷たい眼が、ゲロッパを刺す</p><p>いや私は、ただ</p><p>前回は、男性器切除だけで済ませました次はどうしましょうか</p><p>社会的に抹殺するぐらいでは済みませんよ確か、結婚されたお嬢さんがお子さんをお産みになられたばかりですよねアメリカに赤ん坊を欲しがっている組織がありますけど、ご紹介致しましょうか</p><p>か、家族には手を出さないで下さいっ</p><p>なら見るだけでガマンして下さいまた、こういう機会を作って差し上げますから</p><p>あ、ありがとうありがとうございます</p><p>ゲロッパは、そのまま弓槻先生に土下座する</p><p>先生は、黙ってコーヒーをすする</p><p>校長先生もういいですから、顔を上げて下さいあなたたちも、そろそろ服を直して教室に戻りなさい</p><p>感謝します感謝します黒森様</p><p>ゲロッパ校長は、弓槻先生を黒森様と呼んだ</p><p>オレと雪乃は服を直す</p><p>雪乃はブラジャーを付け直してブラウスのボタンを留める</p><p>オレは脱ぎ散らかしたズボンとパンツを取りに行く</p><p>しかしまた綺麗な一年生を手に入れましたな岩倉くんの次の生徒会長は、この子になるんですかなハハハ</p><p>許されたゲロッパは、愛想笑いで弓槻先生にそんなことを言った</p><p>雪乃を、岩倉さんの次の生徒会長に</p><p>弓槻先生には、そういうプランもあるのか</p><p>学園支配の表の部分を雪乃に引き継がせる</p><p>いいえ白坂さんを生徒会長にする気はありませんそもそも、白坂さんには、来年は学校を休学して貰いますから</p><p>休学</p><p>それって、弓槻先生</p><p>雪乃もビクッとして、弓槻先生に振り向く</p><p>するとどこかの国の闇組織に売り払われるおつもりですか</p><p>弓槻先生は、クスッと笑った</p><p>大切な女生徒に、そんなことは致しませんわ単なる産休ですよ</p><p>産休</p><p>はい白坂さんには、一年後には確実に出産して貰います</p><p>雪乃の眼が絶望にかすむ</p><p>あの薬は手に入るかしら排卵促進剤</p><p>今、注文しましても連休に入ってしまいますから、届きますのは</p><p>ゴールデンウィーク明けでいいわ</p><p>悪魔教師が、雪乃の顔を見てニッと微笑む</p><p>白坂さん排卵促進剤って薬、知っている</p><p>雪乃は、ぷるぷると首を振る</p><p>赤ちゃんの欲しい夫婦が使うお薬なのこの薬を飲むと、子宮が強制的に排卵しちゃうから、セックスすると絶対確実に妊娠できるのよ</p><p>雪乃の身体が震え出す</p><p>何月何日のセックスで受精したか、はっきり判るっていうのはいいでしょ将来、生まれてきた子供に教えてあげなさい</p><p>雪乃の受精日は連休明け</p><p>その日のセックスで確実に妊娠するッ</p><p>いや妊娠させるッ</p><p>白坂さん、あなたには絶対に吉田くんの赤ちゃんを産んでもらうわ覚悟なさいね</p><p>悪魔が残酷な判決を雪乃に告げる</p><p>校長室を退出したのは、それから数分後</p><p>四時間目は、まだ半分以上残っている</p><p>俯いて歩く雪乃を前にして、二人で廊下を進む</p><p>土曜日の午前中の校内</p><p>あちこちの教室から、先生の授業の声が聞こえる</p><p>窓の外からは、体育教師の吹く、ピッというホイッスルの音</p><p>五十メートル走でもやっているんだろうか</p><p>雪乃は、まだセックスに慣れていないようだった</p><p>腰を押さえながら、内股で歩いている</p><p>セックス時の様子では、もう痛みは感じていないようだったけれど</p><p>やがて、オレたちは階段へ出る</p><p>雪乃は内股のまま、のっそのっそと階段を上がる</p><p>オレは、その魅力的なお尻と太ももを彼女の後ろ、階段の下から視姦していた</p><p>見ないで</p><p>雪乃が前を向いたまま、オレに言う</p><p>何でだよ</p><p>オレは、思わず聞き返す</p><p>こんなエロいものが目の前にあるのに、見ない方がおかしい</p><p>見ないでよ、お願いだから</p><p>雪乃が、そう言った瞬間</p><p>雪乃の内ももにツツツーッと、白い液が垂れてくる</p><p>それは、雪乃の膣から溢れたオレの精液</p><p>彼女は女性器から精液が垂れるのを防ごうとして、ずっと変な歩き方をしていたんだ</p><p>見ないでって、言ってるでしょ</p><p>雪乃は制服のポケットから、ハンカチを取り出して股の内側に垂れた精液を拭う</p><p>オレは、その様子を階段の下から眺めている</p><p>拭っても、拭っても、二発分の精液は垂れてくる</p><p>雪乃は、ハンカチをパンティーの股間に当てた</p><p>オレの視界に白いパンティがはっきりと見える</p><p>その白い布地は愛液と精液で、びっちょりと濡れていた</p><p>雪乃の白い肌と薄い陰毛が透けて見えるほどぐっしょりと</p><p>オレは、さらにスカートの中がよく見えるように階段の途中にしゃがみ込む</p><p>両手を階段について、下からぬっと雪乃の下半身を見上げる</p><p>何度も犯した射精した、丸いお尻を見るッ</p><p>すげぇ、いい景色だ</p><p>雪乃は、そんなオレを無視するかのようにハンカチで女性器を拭い続けていた</p><p>拭いても、拭いても白いどろっとした液が、しみ出してくる</p><p>もう嫌ッッ</p><p>雪乃は、ハンカチを壁に投げつけたッ</p><p>精液を吸って重くなったハンカチが、壁にベチャッと張り付いて、落ちる</p><p>こんなの耐えられないわよっもう、嫌、嫌よっ</p><p>階段の上の雪乃がオレに振り向いた</p><p>憎しみの眼でオレを見下ろす</p><p>吉田くんあなた、あたしのことが好きなんでしょ</p><p>雪乃がオレに言う</p><p>激しい眼で、厳しい顔で</p><p>あたしのことが好きなら、あたしを助けなさいよっ</p><p>何だ、これ</p><p>白坂雪乃ってこういう女の子なんだ</p><p>オレは自分がナメられているということを知った</p><p>あれだけ何度も、オレに犯されたというのに</p><p>雪乃はまだ、オレを弓槻先生の手下としか思っていない</p><p>恫喝すれば、なびくと思っている</p><p>言うことを聞くと思っている</p><p>自分よりも程度の低い人間だと、思っている</p><p>制服のズボンのファスナーを開けて、ペニスを露出させる</p><p>ペニスは、すでに勃起していた</p><p>な、何をする気よっお、大声を出すわよっ</p><p>雪乃は怯むがそれでも、オレを制止しようとする</p><p>出せるもんなら出してみろよ人に見られて恥ずかしい思いをするのは、雪乃の方だぜこれは、レイプ未遂じゃないんだもう、すでに犯された後なのは誰にだって判る雪乃のお尻から、たらたらオレの精液が垂れてるんだから</p><p>自分でも驚くぐらい冷静に、オレは雪乃に話す</p><p>オレは何も怖くない警察に捕まることも、将来がメチャクチャになることも、もうとっくに覚悟ができているんだただし、雪乃、お前も一緒だ道連れにしてやるっ</p><p>雪乃が初めてオレという人間に恐怖する</p><p>オレはついに弓槻先生や克子さんの手を離れて、自分一人で雪乃を犯すッ</p><p>何なら、オレが大声を出してやろうかっ白坂雪乃を犯してやったぜッて叫んでやろうかきっと、みんな教室から飛び出してくるぜっ</p><p>ややめてよ、吉田くん</p><p>オレは、階段を昇って雪乃に近づく</p><p>雪乃はひぃっと恐怖を感じて、階段を駈け上ろうとするッ</p><p>そんな雪乃を、オレはダッシュして捕まえるッ</p><p>階段の途中で、後ろから抱き締めるッッ</p><p>は、放してっ</p><p>オレの腕の中で恐怖にすくむ雪乃の肉体</p><p>細くて柔らかな雪乃ッ</p><p>な、何をする気よ</p><p>オレは、雪乃の耳の後ろをペロッと舐めたッ</p><p>ひっっ</p><p>抱き締めた雪乃の肉体が、ビクンッとなるッ</p><p>可愛い耳元に、そっと囁く</p><p>ここでセックスしようぜこの階段で</p><p>ダメよこんなところで、誰かに見つかったら</p><p>大丈夫だ四時間目が終わるまで、まだ三十分は残ってる</p><p>オレは、雪乃を抱きかかえたまま、階段の途中で四つん這いにさせる</p><p>右手で彼女の身体を押さえつけたまま、左手でスカートを捲り上げる</p><p>パンティを脱がそうとするが、雪乃が必死に脚を閉じて脱がせられない</p><p>ちくしょう、めんどうだっ</p><p>オレは、雪乃のパンティの股間部分をずらして</p><p>そのままバックの体勢で、一気に勃起ペニスを挿入するッ</p><p>そんなっ下着を履いたままなんて</p><p>雪乃の抗議は受け付けないッ</p><p>膣の中は、先程までのセックスの余韻で濡れ濡れになったままだ</p><p>根元までキッシリとネジ込んでじゅっぽじゅっぽと腰を動かすッ</p><p>ひぃあんっ</p><p>雪乃が、喘ぎ声を上げる</p><p>あんまり騒ぐと誰かが見に来るぞ</p><p>オレは雪乃の耳にそう囁く</p><p>雪乃は、制服口の袖をギッと噛みしめて声を出さないように、耐える</p><p>んっっんんっつぬっんんっぁぁっぅぅんっ</p><p>四月の終わりもう昼になる</p><p>窓からは、爽やかな初夏の陽光が燦々と降り注いでいる</p><p>普段、毎日使っている校内の階段</p><p>何百人もの生徒たちが昇降する、いつもの階段</p><p>オレと雪乃だって、毎日この階段を通って自分の教室へ行く</p><p>その途中で</p><p>犬の体勢を取らされて雪乃は、バックから激しく犯されている</p><p>明るい光の中で男の欲棒を深々と受け入れている</p><p>雪乃はこの先、この階段を通る度に思い出すだろう</p><p>ここで、この階段の途中で犯された時のことを</p><p>オレだって、そうだ</p><p>この階段を通る度に、雪乃の秘肉の感触を思い出す</p><p>きっと、勃起してしまうだろう</p><p>刻みつけてやる心と記憶に深く、激しく</p><p>オレは後ろから手を伸ばして、雪乃のブラウスのボタンを外すッ</p><p>ブラジャーをめくり上げるッ</p><p>ぽろんと零れた、おっぱいの感触を楽しむッ</p><p>後背位で繋がったまま、揉みほぐすおっぱいの感触はたまらないっ</p><p>腰の動きを加速させるっ</p><p>パンッ、パンッ、パンッと、オレの股間と雪乃の尻がぶつかり合うッ</p><p>その肌の叩音が、階段の中をこだまするツ</p><p>むぅぅんっぬんっっううっっむぅっむぁぁんっっ</p><p>袖口をグッと噛む雪乃の声も、次第に高まってくる</p><p>オレは、雪乃の首筋をぺろぺろと舐めるッ</p><p>両手で雪乃のおっぱいを掴んで、ガシガシと腰を突き込むッ</p><p>克子さんが飲ませた催淫剤は、まだ効いているはずだ</p><p>雪乃は、すぐに絶頂まで駈け上るッッ</p><p>ほらっ、イケよッ雪乃ッッ犬みたいに階段で犯されて、イッちまえよッッ</p><p>熱い息をはぁはぁと吐きながら、オレは雪乃の耳にそう囁く</p><p>オレと雪乃の結合部に右手を伸ばして、前に克子さんがやったみたいに、雪乃のクリトリスをグググッと押し込んで刺激するッ</p><p>ぬぬぬぬぬぬんっっ</p><p>雪乃の身体が快感にブルブル震えるッ</p><p>んんっんんんんぅッむぬぅぅぉんッッ</p><p>袖口を噛みしめたまま、雪乃の身体が反り上がるッ</p><p>ビクビクビクッと全身が痙攣するッ</p><p>膣の中がッキュッキュッキューッと、締まるッッ</p><p>ンんんんっっぐッッ</p><p>雪乃がイクッ激しくイクッ</p><p>お、オレも</p><p>出すぞまた、出るっ</p><p>ぷっくりとした子宮口にカチチの亀頭を押しつけ子宮の内部に、注ぎ込むっ</p><p>一撃二撃三撃</p><p>熱く白い波が雪乃の子宮の中をじゅばじゅばと洗っていくッ届いていくッ</p><p>あああっ</p><p>熱い受精の衝撃に雪乃は思わず、袖から口を離した</p><p>嬉しい、嬉しい、嬉しいよぉぉ</p><p>克子さんの刷り込みは完璧だった</p><p>もしや、雪乃はどんな状況でも受精すると、嬉しいと叫ぶ</p><p>しばらく、繋がったまま階段の途中に倒れていた</p><p>雪乃は静かに泣いている</p><p>オレは雪乃のおっぱいの感触を楽しむ</p><p>ずるっとペニスを抜いて雪乃を仰向けにした</p><p>ちゅぱちゅぱと、乳首を舐める</p><p>あのね、吉田くんお願いがあるの</p><p>天井を向けたまま、泣き顔の雪乃がオレに言う</p><p>オレは、乳首を吸ったまま</p><p>ケンジには、何も言わないでケンジには、全部内緒にして野球を続けさせてあげてお願いします</p><p>これでも、まだ遠藤なのかよっ</p><p>カリッと乳首を噛む</p><p>んっみんなにも言わないであたしが、あなたに犯されてもう処女じゃないことは、みんなには秘密にして秘密にして下さいあんっ</p><p>そう言ってまた、雪乃は泣く</p><p>オレは、雪乃のおっぱいをオレの涎でベトベトにした</p><p>そういうことは、ちゃんとオレの顔を見てお願いしろよ心を込めてさ</p><p>泣きべそ顔これもキュートだ</p><p>彼女の泣き顔は、絶望顔の次に好きだ</p><p>お願いお願いしますから</p><p>雪乃が、オレに深々と頭を下げる</p><p>もちろん簡単に約束なんかしてやらない</p><p>ちょっと意地悪してやる</p><p>じゃあ、いつでもオレにセックスさせるか</p><p>雪乃が、ビクッとする</p><p>もっとも、一週間でオレと百回セックスしないと、雪乃は自由にならないんだったっけ</p><p>それは、弓槻先生と雪乃の約束</p><p>雪乃がオレを見る憔悴した、あきらめの瞳</p><p>わ、判りました吉田くんとセックスセックスすればいいんですね</p><p>ちゃんと、きちんと、具体的に、判りやすく答えろ</p><p>オレは、克子さんの真似をして雪乃に迫った</p><p>ゆ、雪乃は、いつでも、吉田くんがしたい時に、セックスセックスします</p><p>それで、来年までには、オレの子供を産むんだぞ</p><p>うぅぅ産みます産みますからぁ</p><p>股間から精液を垂れ流し、乳首丸見えの雪乃がオレの前で泣き崩れる</p><p>オレは、サイコウの笑顔で雪乃に言ってやった</p><p>いいぜそんなら遠藤のことは、秘密にしておいてやる</p><p>あありがとう、ございますっぅぅ</p><p>これでようやくオレは雪乃の中で、道具から人になった</p><p>精液を吐く人間バイブから、脅迫レイプ魔へ昇格だ</p><p>弓槻先生や克子さんの位置まではまだまだ、遠い</p><p>泣いている場合じゃないだろ</p><p>オレは、雪乃を叱った</p><p>えっという眼で、雪乃がオレを見る</p><p>終わったら、お口でお掃除だろっ</p><p>オレは、雪乃の顔に精液と愛液で汚れたペニスを突き出した</p><p>は、はいっお掃除致します</p><p>雪乃の舌が、オレの亀頭に触れる</p><p>ペニスの上の精液と愛液を舐め取っていく</p><p>教室に戻ったのは、四時間目終了の二分前だった</p><p>土曜日の最後の授業は、どうしたもんだか保健で担当の山口は堅物の体育教師だから何て説明しようかと迷いながらも、ええいままよと教室の戸を開ける</p><p>山口は、オレと雪乃を見るなり、</p><p>おお、校長先生から聞いている何か能力テストを受けていたんだそうだな</p><p>能力テストという言葉に、教室内がざわめく</p><p>まあ、オレは体育専門だからよくは知らん二人とも、さっさと席に着け</p><p>なるほど弓槻先生のやることに、間違いは無い</p><p>遠藤が、ギッと敵意の視線をオレに放つ</p><p>あーあ、内股で歩いている雪乃に気付いていない雪乃の股間は、どろっとした白濁でぐしょぐしょなのに</p><p>山峰さんが、心配そうな顔で雪乃を見ている</p><p>すぐに授業終了のチャイムが鳴る</p><p>山口が教室を出ると、すぐに遠藤が雪乃に声を掛ける</p><p>雪乃、テストって何だよ</p><p>えあちょっと、性格判断テストみたいなやつで校長先生が、丁度、一年生の男女がいるから、協力して欲しいって</p><p>本当に</p><p>あ、あたしがケンジに嘘つくわけないじゃない</p><p>そうかそれならいいんだけどさ</p><p>雪乃は、また遠藤に嘘をついた</p><p>オレのせいで、雪乃はどんどん嘘付きになる嘘が上手くなっていく</p><p>そんな雪乃を愛しく感じる</p><p>ごめんねごめんね</p><p>いいよ、それなら雪乃が謝ることじゃないだろ</p><p>ううんごめん</p><p>雪乃が謝っているのは、遠藤に嘘を吐いたことか</p><p>それともオレに身体を許したことか</p><p>そこへ帰りのホーム・ルームのため、弓槻先生が教室に入ってくる</p><p>いや弓槻先生だけじゃない</p><p>ゲロッパ校長も</p><p>みなさんちょっと聞いて下さい</p><p>ゲロッパ校長が教壇に上がり、教室の生徒たちに話し掛けた</p><p>弓槻先生は、教室の戸のところに控えている</p><p>先程、このクラスの白坂さんから聞いたのですが、弓槻先生がどうやら君たちに過剰な生徒指導を強いていたようですね</p><p>ざわめく、教室</p><p>みんなの視線が、雪乃に集まる</p><p>私も聞いて大変びっくりしたのですが何でも、生徒同士の恋愛を一切禁止にするとか</p><p>ゲロッパの言葉に、生徒たちが食いつく</p><p>もちろん、それは生徒たちの自由な学校生活を妨げる不当な指導です先生が生徒にするべき指導を遥かに逸脱するものだと考えますセクシャル・ハラスメントまがいの指導として、糾弾されてもおかしくない酷い指導ですこの弓槻先生の問題のある指導については、どうかみなさんは気にしないで下さい無視して下さって結構です</p><p>わーっという歓声が、教室中に響く</p><p>弓槻先生に対しては、私の方から厳重に注意致しました今後学校として、何かしら処分をすることになると思いますが、もう今日は土曜日ですし、正式な決定は休み明け以降になると思いますただし、このクラスの担任は元の三枝先生に戻っていただくつもりです</p><p>ゲロッパは、にこやかに淡々と喋る</p><p>弓槻先生は、いつもの無表情のままだった</p><p>弓槻先生はまだ若い先生です君たちのことを思う余り、つい過剰な指導をしてしまったのだと思いますみなさん、どうか弓槻先生を責めないであげて下さい先生、何か一言ありますか</p><p>ゲロッパは、弓槻先生を見る</p><p>短い間だけど、楽しく担任をさせて貰ったわさよなら、皆さん</p><p>弓槻先生の発言は、それだけだった</p><p>しかし弓槻先生の指導は過激でしたが、学校側としても、君たちの恋愛行為を全てどこまでも推奨しているわけではありませんどうか、高校生らしい、爽やかな交際をして下さい明日からは連休ですが、ハメを外しすぎないように不純異性交遊などもってのほかですよっ</p><p>はーい、判ってまーすっ</p><p>ゲロッパの言葉に、お調子者の大宮がおどける</p><p>教室中に笑いが起こった</p><p>笑ってないのはオレと雪乃と山峰さん</p><p>それから、白坂さんと吉田くんついでで申し訳なかったのですが能力テストに協力してくれて、ありがとうお疲れ様ですおかげで大変良いデーターが取れました</p><p>そうして、ゲロッパはオレと雪乃のアリバイを補強していく</p><p>そうそう、遠藤くん</p><p>ゲロッパが不意に遠藤に声を掛ける</p><p>学校側としては、この件はあまり大きくはしたくはありません大変申し訳ないのですが、君のお父さんと叔父さんには内緒にしておいてはいただけないでしょうか</p><p>ゲロッパの猿芝居</p><p>しかし遠藤はこれが自分の暴力事件と弓槻先生の行き過ぎた指導のバーター取引きだと勘違いする</p><p>雪乃が弓槻先生の指導について公表するぞと、校長を脅してその結果、自分の暴力事件も帳消しになったのだと</p><p>判りましたっ了解ですこの件は、オレの胸にしまっておきますっ</p><p>遠藤の下品な微笑み</p><p>世の中をナメ切った少年は自分の勝利に酔っている</p><p>ホンモノの馬鹿はひと味違う</p><p>私からの話は以上ですでは皆さん楽しい連休を過ごして下さい休み明けには、また元気な姿で登校してくれることを願っていますでは</p><p>そう言って、ゲロッパは教壇を降りた</p><p>一気に教室内の緊張が緩む</p><p>ああ、ちょっと待って</p><p>弓槻先生が、突然思い出したかのように声を発した</p><p>そのまま、ツカツカと雪乃の席へ向かう</p><p>生徒たちがえっと驚く</p><p>弓槻先生は、今朝も持っていた銀色の液晶のプレート・バッジを雪乃に差し出し</p><p>これ、生徒会長の岩倉さんに再度確認したんだけど、やっぱりあなたのだって</p><p>にんまりと雪乃に微笑む、弓槻先生</p><p>怯えた表情の雪乃</p><p>静まりかえる、教室内</p><p>雪乃は液晶のバッジを受け取った</p><p>それ、校内に居る時は必ず胸に付けておくようにって話だったわ</p><p>制服の胸のポケットの上に、バッジを付ける雪乃</p><p>液晶に浮かび上がっている数字は７２</p><p>あれっ、今朝は７６じゃなかったっけ</p><p>そうだったか</p><p>うん４つ減ってる</p><p>生徒たちが呟く</p><p>減った数はオレとセックスした数</p><p>雪乃の身体が、オレの精液を受け止めた回数</p><p>そしてまだ７０回以上残っている</p><p>ジッと胸の数字を見つめる、雪乃に弓槻先生は言った</p><p>ところで白坂さんちゃんと処女は守ってる</p><p>嘲りの目で、先生は雪乃を見下ろす</p><p>まあ、あなたが処女だろうと、非処女だろうと、もうあたしには関係ないんだけどね</p><p>弓槻先生は、ぐるりと教室の中を見渡した</p><p>でも、皆さんは白坂さんが処女かどうか、ずっと注目しててあげてねっ</p><p>ハハハハと、大きく高笑いしながら、そのまま弓槻先生は教室から出て行った</p><p>ゲロッパの姿も、もう見えない</p><p>なあに、あれ</p><p>本当に教育委員会とかに訴えてやろうかしらっ</p><p>いいじゃん、もうオレたちの担任じゃないなんだし</p><p>それもそうね</p><p>それよりさありがとう、雪乃ちゃん</p><p>うん、雪乃のおかげで恋愛禁止令が廃止になったんだねっ</p><p>はぁ、これからは正々堂々と恋愛できるわっ</p><p>何よ、あんた今までだって、こそこそしてなかったじゃない</p><p>気分が違うのよっ弓槻の監視がなくなったんだからさっ</p><p>ホント雪乃ちゃんに感謝だねっ</p><p>生徒たちが、雪乃を取り囲む</p><p>別にあたしは何もしていないよ</p><p>何言ってるのよ、雪乃ちゃんが校長先生に談判してくれたから、こうなったんでしょ</p><p>これも、弓槻先生の計画なのか</p><p>クラスメイトたちに囲まれた雪乃に、遠藤が声を掛ける</p><p>雪乃、飯、行こうぜっ食って帰るだろっ</p><p>あうん</p><p>立ち上がる、雪乃</p><p>あーらら、彼氏が来ちゃった</p><p>まあ、しょうがないたっぷり、恋愛しておいでっ</p><p>女生徒の一人が、雪乃の背中をぽんと押す</p><p>ケンジ練習何時から</p><p>一時に着替えてグラウンド集合でも、学食で飯食う時間くらいはあるから</p><p>うん付き合うよ</p><p>雪乃が、遠藤の手を握る</p><p>ついさっきあの手はオレのペニスを触っていた</p><p>今日のデートのことも、決めないといけないよねあたし、お腹ぺこぺこなんだっ</p><p>オレもだよっで、練習が四時で終わるからさ</p><p>うんあたし、一回家に帰って、シャワー浴びて着替えてくるから</p><p>オレは私服を持って来てあるんだ</p><p>手を繋いで歩いていく二人</p><p>はたから見たら、お似合いな美少年・美少女カップル</p><p>初々しい恋人たち、なのだろう</p><p>だけど雪乃の子宮は、今、オレの精液が溢れている</p><p>彼女の太ももには、今も精液が垂れている</p><p>白坂雪乃は、オレのものだっ</p><p>正月二日目も、ずっと陵辱を書いてました</p><p>正月のテレビは一つも見ていません</p><p>さて、どうしよう</p><p>37．土曜の昼のできごと</p><p>さて、オレも昼飯にしようか</p><p>っていうか雪乃は、本気で今日の夕方、遠藤とデートする気なんだろうか</p><p>さっきの話だと、一回家に帰って着替えてから待ち合わせって言ってたけど</p><p>もう、今日はオレとセックスするつもりはないのだろうか</p><p>すでに４回セックスしたとはいえ残り七日で七十二回だ</p><p>全然、足りてないと思うんだけど</p><p>明日から連休だとはいえ最終日に二十発とか、オレは嫌だぞ</p><p>なるべく均等に、コンスタントに回数を消化したい</p><p>そんなことを考えていると携帯が鳴った</p><p>知らない番号というか、この携帯に登録してあるのは、自宅と失踪中の親父の携帯ぐらいだ</p><p>クラスメイトの携帯なんて一人も登録していないし、オレも教えたことはない</p><p>じゃあ誰だ</p><p>おそるおそる出てみると</p><p>おっそーいヨッちゃん、電話にはもっと早く出なよっ</p><p>寧さん</p><p>しかも、この口調はどこからから監視しているな</p><p>もう、お昼だよっ校長室までおいでっ</p><p>校長室さっきの</p><p>克っつんが、お昼ご飯、用意しているからっ早くおいでっ</p><p>校長室に着いて、ノックするが応答は無い</p><p>はて、どうしようか思っていると、また携帯が鳴った</p><p>着いたなら、構わないから、中へ入ってっ</p><p>オレは、言われるまま中に入る</p><p>さっき、校長の前で雪乃とセックスした部屋</p><p>今は誰もいない</p><p>部屋の壁に設えられた本棚が、ギーッと横にスライドする</p><p>こっち、こっち</p><p>中から寧さんがニコニコして、手招きする</p><p>何じゃ、こりゃ</p><p>校長室の本棚の奥は、下に下りる階段になっていた</p><p>ここはね、メゾネット形式になってるの校長室の真下にもう一つ部屋があるんだけど、そこには校長室からしか入れないようになってるのあっ、学校の外に出る地下通路は別にあるけれどねっ校内の施設には、校長室しか通じてないんだよっ</p><p>階段を下りると確かに、そこには階上の校長室と同じ広さの部屋があった</p><p>ただ、この部屋には窓が無い</p><p>代わりに部屋の壁の半分は、たくさんのモニターで埋め尽くされているそれらは、学校内の様々な場所を同時にリアルタイムで映し出していた</p><p>何だろう、こんな風景、どっかで見たことがある</p><p>ああ、そうだ映画のバットマンの秘密基地だ</p><p>ヨッちゃん、弓槻先生の英語授業準備室は見たでしょあそこは、ここのサブなのこっちがメインのモニター室校内の監視システムの要ってわけ</p><p>確かに、モニターの数、大きさといい英語授業準備室の規模を遥かに上回る</p><p>部屋の半分は、モニターとコンピューター機器で埋まっている</p><p>そして、部屋のもう半分は</p><p>大きなベッドを取り囲むようにして、照明器具とカメラが並んでいる</p><p>これはもうもはや、アダルトビデオの撮影スタジオとしか思えない光景だった</p><p>この部屋は、弓槻先生の玩具の専用ルームだからねっ幾らベッドがあるからって、あの女とか連れ込んじゃダメだよっ</p><p>寧さんは、雪乃のことをあの女と言った</p><p>あのベッドでは、あたしがヨッちゃんを抱っこしてあげるからねっ</p><p>天使のような微笑みで寧さんが、オレにそう言った</p><p>でもここ、校舎の一階ですよね校長室一つ分のスペースが埋まってて、よく誰も気付きませんね</p><p>それはさっ、ポンプとかの機械室と倉庫とトイレとかの配管の間に巧く隠しているから出入りの業者さんでも気付いてないと思うよ</p><p>はぁ、そうなんだ</p><p>校長室の前って、普段からあんまり人が通らないし、特に授業中なら出入りしても誰かに見られるってことは無いからねっで、ここの地下にも隠し部屋があって、学校の外に出る地下通路もあんのっ</p><p>地下通路</p><p>寧さんが指差す方を見ると、なるほどベッドの奥にさらに地下に通じる階段がある</p><p>そう、教職員用の駐車場から、ここまで地下で繋がっているのだから、マルちゃんとかは、そっちのルートで学校の中へ入ってくるわけマルちゃん目立つから、校門からだと大変でしょ</p><p>外人で金髪で筋肉隆々で顔に傷がある長身の美人なんて、そうはいないもんな</p><p>はいはい、ごはんですよぉっ</p><p>突然の声でびっくりした</p><p>と地下へ繋がる階段を、克子さんがお皿を持って上がってくる</p><p>ああ、地下の部屋はね、ほとんど克っつんの専用なのっ</p><p>専用</p><p>うんカメラとか機材の置き場とね、お台所っ弓槻先生のお昼は、いつもここで作るから</p><p>ほらほら、お話は後にしてごはんっ、ごはんっ</p><p>克子さんは、人に食事させるのが好きで好きでたまらないようだった</p><p>彼女は、備え付けのテーブルの上に大皿を置く</p><p>また、サンドイッチだと思ったら、違った</p><p>今日は、ピザを焼いてみましたっ</p><p>それは、熱々の焼きたてピザ</p><p>おーっ</p><p>寧さんが、パチパチと手を叩いて拍手する</p><p>つられて、オレも</p><p>ここの地下のレンジだと火力がイマイチなんですよねっお屋敷には、本物のレンガ作りのピザ窯がありますから、今度また作りますねっ</p><p>克子さん、本当に料理が得意なんだ</p><p>んどうしましたっ</p><p>何で克子さんうちの高校の制服を着ているの</p><p>あっ、これですかっ学校にいる時は、基本的にこの格好ですこれなら校内をうろついていても怪しまれないでしょっ</p><p>いや怪しいです</p><p>むしろ、妖しいって感じです</p><p>二十一歳にして、白人モデル顔負けのプロポーション</p><p>爆乳にして、迫力満点のお尻キュッと締まった腰</p><p>顔つきだって、どっちかっていうと童顔系の知的美人だけど大人の魅力でむんむんなわけで</p><p>こんな女子高生がいるかっ</p><p>ＡＶでも、あり得ないッ</p><p>やだっそんなに似合ってますっ吉田様、興奮なさってます勃っちゃいましたっでも、セックスはお食事の後にしましょうねっピザは冷めると美味しくないですからっ</p><p>どうして普段のあなたは、こんなにも残念な人なんだ</p><p>もう、克っつん、ガッつき過ぎっヨッちゃん、すっかり引いちゃってるじゃないっ</p><p>まあ申し訳ありませんっ</p><p>そうだよっ、あたしだっているんだからするんなら三人一緒でしょっ</p><p>寧さんまで</p><p>そっか、みんな壊れているんだもんな</p><p>玩具同士では、貞操観念なんて無いんだ</p><p>あら、美味しそうね</p><p>上の階段から、弓槻先生が下りて来た</p><p>はいっ、三種類焼きましたから、召し上がって下さいっ生ハムとマルゲリータとアンチョビですっ</p><p>克子さんが地階から次々と皿を運んでくる</p><p>オレと寧さんも手伝った</p><p>サラダとマッシュポテトも用意されていた</p><p>昼ご飯の準備完了</p><p>弓槻先生と寧さんとオレの三人で、テーブルを囲む</p><p>克子さんは立ったまま、給仕をしている</p><p>彼女は弓槻先生の前では、ずっとメイドで通しているらしい</p><p>絶対に一緒に食事することは無いのだそうだ</p><p>先生のいない席では、マルゴさんたちと食卓を囲むこともあると、寧さんが教えてくれた</p><p>克子さんのピザは本格的だった</p><p>オレは宅配のピザだってロクに食ったことは無いから、簡単に比較はできないんだけど、とにかく美味い</p><p>ピザの生地とチーズからして、すでに別格という感じで</p><p>具の方も</p><p>克子さん、アンチョビって何ですか</p><p>そんなもの、これまでの人生で食ったことが無い</p><p>魚っぽいけど</p><p>イワシの塩漬けですっ</p><p>へえ何語なんだろ</p><p>英語よフランス語では、アンショワイタリア語では、アッチューガ イワシと言っても、カタクチイワシっていう種類の魚よもっとも、現在世界で食べられているアンチョビの８割はペールー産で、アンチョベータって呼ばれている魚よこのピザに使っているのも多分そうね</p><p>弓槻先生が、教えてくれた</p><p>へえ</p><p>どうしたの、ヨッちゃん、妙な顔して</p><p>いや先生に何か知識的なことを習ったのは、これが初めてだなと思って</p><p>ぷっと、克子さんが吹き出した</p><p>そんな克子さんを、先生がジロッと見る</p><p>克子さんは、笑いを堪えながら</p><p>失礼致しました、お嬢様</p><p>克子さんは、弓槻先生のグラスにワインを注いだ</p><p>そう、弓槻先生と寧さんは、赤ワインを飲んでいた</p><p>昼からワインとかイタリア人みたいですね</p><p>と、オレが言うと、何がツボに入ったのか克子さんがまたクククと笑い出した</p><p>ヨッちゃん、イタリア人じゃなくても、ピザにはワインが一番だよっ</p><p>グラスをペロッと舐めながら、寧さんが言う</p><p>吉田くんは、まだ十五歳だからワインはダメよ</p><p>先生が、オレにそう言う</p><p>いやでも、寧さんはグイグイやってるじゃないですか</p><p>寧さんだって未成年でしょ</p><p>という、顔をオレがしていたら、</p><p>寧はもう十八歳だからいいのよ</p><p>と、先生は言う</p><p>てもお酒は二十歳になってからじゃ</p><p>ヨーロッパじゃ十八歳から飲酒おっけーですっ</p><p>オレの顔を見て、克子さんが笑って教えてくれた</p><p>いえここ、日本なんですけど</p><p>フランスとイタリアは、十六歳から飲酒していいのよ吉田くんも、誕生日になったら好きなだけ飲ませてあげるわ</p><p>先生は、そう答えた</p><p>まあいいですけど</p><p>別にそんな、お酒に興味は無いですし</p><p>ねえねえ、ヨッちゃんこれがバジルで、こっちがルッコラだよっ</p><p>寧さんがサラダの中の葉っぱを指差して、教えてくれた</p><p>はぁバジルってのは聞いたことがありましたけど、これが本物ですかルッコラっていうのは、初めて聞きました</p><p>ルッコラ</p><p>何か、ガンダムとかに出てきそうな名前だ</p><p>多分、黄色いモノアイが付いてる</p><p>このルッコラは、あたしがお屋敷で栽培したものですっ</p><p>へえ、克子さん、ガーデニングもやるんだ</p><p>ヨッちゃんの家、あんまりお母さんが料理に興味が無かったでしょ</p><p>うんうちのオフクロは、全然料理しない人だった</p><p>冷凍食品とスーパーのお総菜が基本で</p><p>これから、いっぱいお姉ちゃんと美味しいもの食べようねっ</p><p>あたしヨッちゃんに色んな美味しいものを教えてあげるっヨッちゃんに、教えてあげられることがいっぱいあるって嬉しいなぁっ</p><p>寧さんは、そんなことを喜んでくれた</p><p>あらっ、お料理のことでしたら、あたしが教えて差し上げますわっ</p><p>克子さんが、参戦してくる</p><p>まあ確かに、料理を作ったのは克子さんだ</p><p>寧さんは、食べてるだけだし</p><p>いーのっごはんのことはあたしが教えるのっ克っつんは、ヨッちゃんにセックスのことを教えてあげればいいじゃないっ</p><p>寧さんの提案に克子さんは、眼を丸くする</p><p>あたしが、吉田様にですか</p><p>そうよっヨッちゃんは、回数はこなし始めているけれど、あの女としかセックスしたことないでしょ克っつんが、もっと色んな気持ちのいいセックスを教えてあげてよっ</p><p>克子さんに、セックスを教わる</p><p>克子さんが顔を赤くして、弓槻先生を見る</p><p>弓槻先生は、フッと微笑んで答えた</p><p>いいアイデアだと思うわ克子、あなたはずっと性奴隷として、無理矢理に犯されるか、男に奉仕するかしかしてこなかったものねこの辺りで、教えてあげるセックスというものを経験するのは、あなたにとって良いことだと思うわ</p><p>お嬢様</p><p>あたしの一人目として、あなたは七人目の吉田くんをどう思っている</p><p>弓槻先生の問いに、克子さんははっきりと答えた</p><p>弟の様に感じていますとても愛おしく思ってます</p><p>それなら構わないでしょう吉田くんには、奉仕しなくていいわ犯されなくてもいいのよただ、姉として愛しい弟にセックスの素晴らしさを教えてあげるそれだけでいいわ</p><p>でもお嬢様あたしには性奴隷としてのセックスしか経験していませんっあたしにできるでしょうか</p><p>吉田くんがセックスの初心者だってことは判っているわよね</p><p>それは、もう</p><p>そうだ克子さんは、オレの初体験以来のセックスを撮影者としてずっと見てきている</p><p>吉田くんのセックスを見ていて、もっと、こうしたらいいのにとか、あたしだったら、こうしてあげるのにとか、思ったことはある</p><p>いつも思います</p><p>それをあなたが優しく教えてあげればいいのよ簡単でしょ</p><p>克子さんの顔が、パッと希望に輝く</p><p>吉田くんからも克子にお願いしなさいセックスを教えて貰うの犯してはダメ、奉仕して貰うのでもないわただ、教えて貰うだけいいわね</p><p>弓槻先生はオレという存在を使って、克子さんに性奴隷としてではないセックスを体験させようとしている</p><p>多分、その経験が克子さんにとってプラスになると信じて</p><p>それならオレは、喜んでその実験台になる</p><p>はいっ克子さん、オレにセックスを教えて下さいっ</p><p>教わる立場なのだから、何でも克子の言う通りにするのよ自分の欲望だけで、勝手なことはしない約束できるわね</p><p>約束します</p><p>克子吉田くんがこんなに一生懸命頼んでいるんだけど、あなた、どうする</p><p>克子さんは、うっすら涙を浮かべていた</p><p>あたしみたいな女で、よろしければっ</p><p>こうして、克子さんはオレのセックスの先生になった</p><p>それじゃあさっ克っつんに習ったセックスでさあたしのことも気持ち良くしてねっ</p><p>ニヒヒッと笑う、寧さん</p><p>克っつんが、ヨッちゃんにセックスを教えてあげて、そのセックスをヨッちゃんがあたしにしてくれればいいのっそしたら、あたしはさ</p><p>天使が微笑む</p><p>ヨッちゃんのこと、幸せにしてあげるねっ</p><p>何て言う幸せの連鎖</p><p>本当に、そうなればいいのに</p><p>本当に</p><p>今のオレには、まだそうなる実感は無い</p><p>自分が幸せになる自信が無い</p><p>克子十四番の画像を拡大して</p><p>突然弓槻先生が克子さんに命じる</p><p>長い黒髪に隠れていて判らなかったが、先生はずっとイヤホンで校内の監視を続けていたらしい</p><p>はい、十四番映ります</p><p>壁の一番大きなモニターに、学食の映像が映った</p><p>真ん中に居るのは遠藤と雪乃だ</p><p>雪乃は今朝の教室と同じ状態だった</p><p>やたらと遠藤とベタベタしている</p><p>大きな声で喋って、大きく笑っている</p><p>感情表現が派手だが少し、異常な感じがする</p><p>無理矢理、笑顔を作って笑っているような</p><p>克子、音声も拡大して</p><p>スピーカーから、盗聴している声が流れる</p><p>そんでねっ、妹とママがね</p><p>あっ雪乃、オレそろそろ部室行かないと</p><p>えーっ、まだいいじゃない</p><p>いや、ホントにヤバイんだよもう着替えないと、先輩たちが集まっちゃうからさ</p><p>あーあ、つまんない</p><p>本当なら、一年は先に行ってグラウンドの整備をやらないといけないんだけどオレ、レギュラー決まったし、監督に気に入られてるだろっだから、他の一年のやつらに任せてきたんだそれで今まで、雪乃とダベッてられたんだぜ</p><p>だけどさぁ</p><p>一年の部員はオレの舎弟だから、どうにでもなるんだけどさ先輩連中はそうもいかないだろっ一年坊のオレがレギュラー取ったことだけでも、あの人たちのプライドを傷つけちゃってるのにさその上、雪乃のこともあるだろ</p><p>あたしのこと</p><p>そうだよオレが雪乃みたいな美人と付き合い始めたってんで、みんな嫉妬してるんだよっまっ、モテねぇ上に、野球の才能も無いやつらに勝手なことを言われても別に気にしないけどさだけど、練習で目を付けられるのはカンベンだろ監督の見てないところで、シメられるのは嫌だし</p><p>そうなんだ</p><p>お前もさ、先輩連中には愛想良くしてくれよ特にキャプテンの安宅さんとエースの滝本先輩には要注意なあの人たちに嫌われたら、野球部では生きていかれないから二人とも、野球はできるけれど女はできねぇっていうタイプだからさ、とにかくニコニコしててくれればいいから</p><p>判ったわ</p><p>野球部なんて、みんな童貞野郎ばっかりだからさ、雪乃みたいな子が可愛く笑ってりゃ、それだけでイチコロなんだから雪乃がチラッと足でも見せれば、あいつらみんな鼻血を出してブッ倒れるんじゃねぇの</p><p>もう、バカ</p><p>二人は、ゲラゲラ笑う</p><p>すごいわね、遠藤くん童貞のくせに言いたい放題ね</p><p>先生が呟く</p><p>えっ、そうなんですか</p><p>毎年、うちの学校の野球部員は最初の合宿の夜に、新入部員の自己紹介の後に童貞か、童貞じゃないかを発表させられるのよ</p><p>まさかそれも</p><p>ちゃんと記録してあるわよ遠藤くんが童貞ですって公表している場面もその場には、遠藤くんと同じ中学から来ている新入部員もいたから間違いないわ嘘をついてたら、部内で村八分にされるってルールだから</p><p>はぁ遠藤童貞のくせに、彼女がいるだけで舞い上がってるのか</p><p>いや童貞だからこそ、ここまで天狗になれるのか</p><p>そうだ雪乃お前、四時にグラウンドの前で私服で待ってろよ野球部の連中に、私服の可愛いお前を見せつけてやるからさそのまんま、オレと手を繋いでデートに行こうぜな、な、ないいだろ</p><p>うんいいよ</p><p>雪乃は、遠藤にニッコリと微笑む</p><p>何だ、このバカ・カップル</p><p>じゃ、オレ行くから</p><p>うん練習がんばってねっ</p><p>そうして遠藤は席を立つ</p><p>学食の席には、雪乃一人</p><p>雪乃は、紙パックのイチゴ牛乳をストローでチュッと吸った</p><p>ぷっくりした唇</p><p>ほんの一時間前、あの唇にフェラチオさせた</p><p>雪乃は思い詰めた顔で、ハァと溜息を吐く</p><p>ちょっと、揺さぶってみようかしら</p><p>弓槻先生が、携帯電話を取り出す</p><p>ボタンをプッシュするとモニター画面の中の、雪乃の携帯が鳴る</p><p>ハッとする雪乃</p><p>おどおどしながら、電話に出る</p><p>もしもし、白坂さんあたしよ、弓槻です</p><p>画面の中の驚愕の雪乃</p><p>どうして</p><p>どうしてって、教師が生徒の電話番号を知っているなんて、別に変なことではないでしょう</p><p>というか雪乃の携帯は一晩、先生の屋敷の中に置き去りにされていた</p><p>あの夜の間に、携帯の中の全ての情報が引き出されたに違いない</p><p>あの夜、あの屋敷には、克子さんも、寧さんも、マルゴさんも居たのだから</p><p>ところでね、白坂さん今日のセックス・クラブの活動についてなんだけれどね</p><p>今日は今日は、休ませて下さい</p><p>いいのかしら後、７２回分も残っていると思うんだけれど</p><p>今日の分は明日、やりますだから、今日はもう帰らせて下さい</p><p>まあ、あなたがそれでいいのなら、あたしは強制しないわ明日からお休みですしね朝から晩まで、犯され続ければ間に合うんじゃないかしらっ</p><p>とにかく今日は、許して下さい</p><p>先生は、電話を切る</p><p>画面の中の雪乃は、ホッとした表情で</p><p>克子どう分析する</p><p>先生が、克子さんに意見を聞いた</p><p>感情の起伏が激しすぎます何かしら、企んでいますね</p><p>あなたも、そう思う</p><p>モニターの中雪乃の座るテーブルに、別の人物が近寄って行く</p><p>陸上部のジャージ姿の長身の少女</p><p>それは山峰さんだった</p><p>雪乃は山峰さんから眼を背ける</p><p>何か用</p><p>山峰さんは、雪乃の正面に廻り込んで話し掛ける</p><p>ここ二、三日雪乃、変だよ何かあったの</p><p>あなたには、関係ないわ</p><p>あたしで良かったら話してみて力になるから</p><p>関係ないって言ってるでしょ放っといてよっ</p><p>放っとけないよ</p><p>山峰さんの切れ長の眼が、悲しそうに雪乃を見る</p><p>そうやって、善人ぶるのはやめてよっ</p><p>雪乃が叫ぶ</p><p>学食の中が、騒然とする</p><p>雪乃</p><p>名前で呼ばないでっあたしたち、そんな関係じゃないでしょっ</p><p>でも、雪乃は雪乃だよあたしにとって</p><p>名前で呼ぶなって言ってるでしょっあんたみたいな人間に、あたしの名前を呼んで欲しくはないのよっ</p><p>黙りなさいよっあたし、あなたなんて大ッ嫌い偽善者嘘つきあんたみたいな女、世界で一番嫌いなんだからねっ</p><p>もはや、ヒステリーだった</p><p>雪乃の中に溜まりに溜まった負の感情が滅茶苦茶な怒りと憎悪が、一気に山峰さんに襲いかかる</p><p>雪乃あたしはただあなたと仲良くしたいのよっ</p><p>ふざけないでよっあなたみたいな卑劣な女の娘が、あたしに堂々と話し掛けないでっ</p><p>お母さんのことは、言わないで</p><p>何よッあんたのお母さん、売春婦じゃないっ</p><p>山峰さんが雪乃を引っぱたいたッ</p><p>泣いている山峰さん</p><p>違うわ、あたしのお母さんは、そんなんじゃないっ</p><p>雪乃は、叩かれた頬を抑えて憎しみの眼でキギッと山峰さんを睨む</p><p>ふんっ本当のことを言われたら、手を出すのねっサイテイ母親が下劣なら、娘も下劣なのねっ</p><p>名前で呼ばないでって言ってるでしょっあたしのお父さんのお情けで生きてるくせに、いい気になってあなたなんて、生まれなければよかったのよっ</p><p>雪乃の言葉が山峰さんの胸に刺さるッ</p><p>あたしには、もう一生話し掛けないでっ近づかないでっあたしの視界に入らないでっいいわねっ</p><p>そう言って雪乃は、飲みかけのイチゴ牛乳のパックを山峰さんに思いっきり投げつけた</p><p>パックは山峰さんの顔に当たり潰れたっ</p><p>びしゃりと山峰さんの顔が、イチゴ牛乳でべちょべちょになる</p><p>酷いよ</p><p>酷いのは、あんたの母親でしょあたしの世界から消えてあんたと同じクラスなんて気が変になりそうよっさっさと学校を辞めて、転校しなさいよっ</p><p>あたしはあなたと友達になりたくて、この学校に</p><p>笑わせないでよ誰が、あんたなんかと死んじゃえ、バカッ、どこかの山奥で一人で死になさいよッあんたの母親みたいにっ</p><p>わあっと、山峰さんが泣き崩れる</p><p>違うわっあたしのお母さんは事故で死んだのよ自殺じゃないっ</p><p>学食の中がしーんと静まりかえる</p><p>雪乃は気まずそうに、席を立って学食を立ち去った</p><p>学食に居た全ての生徒たちの注目を浴びたまま</p><p>残された山峰さんは、泣き止まない</p><p>陸上部の友達らしい女の子の一人が、タオルで牛乳に塗れた山峰さんの顔を拭いてあげている</p><p>他にも何人かの女の子が、山峰さんに慰めの言葉を掛けている</p><p>それでも山峰さんは顔を覆って、静かに泣き続けている</p><p>雪乃と山峰さんの間にどんな経緯があるのだろう</p><p>吉田くん、彼女たちのこと知りたい</p><p>弓槻先生が、オレを見る</p><p>先生はきっと全てを知っているのだろう</p><p>いいえこっそり知るのは、よくないと思います</p><p>オレだってオレの家庭のことを、彼女たちに知られたくない</p><p>だからオレだって</p><p>寧さんが、後ろからオレをギュッと抱き締めた</p><p>豊かな胸が、オレの背中に当たる</p><p>お姉ちゃん、ヨッちゃんのそういうところ、大好きっ</p><p>寧さんが、オレの耳にそう囁いた</p><p>おやおや、学食の方はスゴイ騒ぎみたいだね</p><p>声の方を見ると地下室からの階段をマルゴさんが上がって来る</p><p>そっか外へ通じる通路があるんだって</p><p>マルゴ、ご苦労様どうだった</p><p>先生の問いかけに、マルゴさんは答えた</p><p>はい、やはり渚さんはトラブルに巻き込まれているようです</p><p>水くさいわね困っているのなら、相談してくれればいいのに</p><p>先生が、呟いた</p><p>渚さんて、誰だろう</p><p>渚さんはね、あたしたちの先輩二番目の人だよっ</p><p>二番目</p><p>それって子供を産んで玩具を抜けたっていう</p><p>今日は、秋葉原へ薄い本を買いに行きましたが、</p><p>レジ前に百人くらい並んでいたので、すごすごと帰って来ました</p><p>明日から、仕事かぁ</p><p>書きためとか、全然できませんでした</p><p>38．マルゴ・ハイウェイ</p><p>トラブルの種類は</p><p>弓槻先生が、マルゴさんに尋ねた</p><p>地元のヤクザみたいだよヤクザが渚さんのお店の利権と</p><p>彼女自身に眼を付けたわけね</p><p>そういうこと</p><p>渚さん、綺麗だもんねっ</p><p>寧さんが、そう言った</p><p>寧さんも、その渚さん二番目だった人には会ったことがあるんだ</p><p>ヤクザといっても、下っ端でしょ渚の店が、あたしの関係だって知らないわけだから</p><p>先生が、マルゴさんに尋ねる</p><p>そうだよ最近、関西から入り込んできた連中らしい</p><p>その人たちの、親は判る</p><p>もう、調べてあるよ</p><p>マルゴさんは、小さなメモを先生に渡した</p><p>ああ、あそこの組の関係ね判ったわ親には、あたしが話を通しておくからそのヤクザさんたちは、徹底的に潰してしまいましょうこの土地であたしの関係者に手出しすることの危険性を、もう一度、裏社会の皆さんに知らしめないといけないようだから</p><p>弓槻先生って何者なんだ</p><p>ヤクザさんとかにも、知り合いがいる</p><p>とにかく、マルゴ、すぐに渚のところへ行って安心させてあげなさい</p><p>そうだね、そうするよ</p><p>あのお嬢様っ</p><p>それまで心配そうな顔で話を聞いていた克子さんが、先生に話し掛ける</p><p>何、克子</p><p>あのあたしも渚に会いに行って、よろしいでしょうか</p><p>そうか渚さんという人が二番目なら、克子さんと同学年で親友だった人だ</p><p>友人の危機に、克子さんも気がかりなんだろう</p><p>あなたはダメよ克子は、渚のこととなると冷静さを失ってしまうから</p><p>とにかく今日はダメよあなたは寧と次の罠の仕込みがあるでしょ</p><p>次の罠</p><p>吉田くん、あなたもマルゴと一緒に行って</p><p>ヤクザ屋さん相手だけど別に構わないでしょう</p><p>それはあのそうなんですけど</p><p>別に、ヤクザさんなんてどうでもいい</p><p>それよりも、オレはあの</p><p>ああ、白坂さんのことが気になる大丈夫よ、午後四時までに学校に戻ってくればいいんでしょどうせ彼女も一度家に帰って、身体を洗って着替えて来るんだしふふふ</p><p>白坂さん、あの馬鹿げた浣腸器で、まだ膣内洗浄やっていると思う多分、やってるわよね、あの子の性格なら今日も、これから家に帰ってすぐにするんでしょうねあんなんじゃ子宮の中の精液なんて洗い出せないのにっ</p><p>そんなこともやらないといけないんだから、白坂さんは放っといても大丈夫よ一応、この部屋なら、彼女の携帯から居場所と通話内容は常に判るし白坂さんの追尾は、あたしがやっておくから安心なさい</p><p>そこまで先生が断言するのなら、まあ大丈夫だろう</p><p>じゃあ、行こうか克子さんと寧も、途中まで乗って行くといい</p><p>マルちゃん、車で来たのっ</p><p>ああ</p><p>青い方それとも、白い方</p><p>青い方だよ</p><p>やったぁっそれなら乗ってくっ克っつんも、車で行こうよ</p><p>寧さんが、大喜びで克子さんに声を掛ける</p><p>ちょっと待って下さいっあたし、着替えないとっ</p><p>そうだった克子さんは禁断の制服姿のままだ</p><p>あっ、なら、あたしも着替えよおっと地下に、あたしの服、幾つかあるよねっ</p><p>はいちゃんとクリーニングして掛けてありますっ</p><p>弓槻先生の秘密の部屋から、地下へと下りた</p><p>確かに、部屋が幾つかと、ずっと奥に通じている通路がある</p><p>オレとマルゴさんは、克子さんの専用室の前で二人の着替えを待つ</p><p>渚さんが先生の玩具を抜けた後、街でお花屋さんをやっているという話は覚えているよね</p><p>マルゴさんが、オレに話し掛ける</p><p>うん、確かにそんな話だったと思う</p><p>お花屋さんというのはね、穏やかそうに見えて、色々と利権が絡んでいるんだよ</p><p>利権ですか</p><p>うん例えば、結婚式場とか、葬祭場とかと専属で契約したら、確実にたくさんの収入が得られるよね一年中、たくさん花が必要な場所ってのはあるわけだから</p><p>ああ、なるほど</p><p>だから、副業で花屋をやっているヤクザさんというのも結構いるわけ冠婚葬祭や儀式には、あの人たちはやたらと食いついてくるから</p><p>なるほど</p><p>この学校の入学式や卒業式に使う花は、全て渚さんのお店から買っているはずだよ</p><p>じゃあ、ヤクザさんはその利権を狙って</p><p>マルゴさんが、クククと笑い出す</p><p>そんなわけないだろっ学校に卸す花の代金なんてたかが知れてるじゃないか</p><p>違うんですか</p><p>数年前に、駅前に大きなホテルができたよね</p><p>二十階建ての、アレですか</p><p>うん渚さんのお店は、あのホテルと契約している弓槻先生は、あのホテルの大株主なんだ</p><p>先生、引退した玩具のために、そんなことまで</p><p>ミナホは、決して玩具を捨てない彼女にとってはあくまで、出産した玩具が自分の手を離れて独立しただけのことだから</p><p>玩具である同時に子供なんだよユヅキ・ミナホは、お母さんがやりたい人だから</p><p>お母さん</p><p>克子さんがメイドを、寧がお姉ちゃんをやりたがってるみたいにね</p><p>それぞれが何かになることを望んでいる</p><p>あっ、覚えておいてこの学校の中で、この地下通路だけは隠しカメラも盗聴マイクも無いんだここは、絶対にあたしたちしか使わないからもしも、ミナホに聞かれたくない話があったら、ここでするんだよ怪しまれないように、できるだけ短くね</p><p>マルゴさんは笑って、そう教えてくれた</p><p>おっ待たせぇぇーっ</p><p>克子さんの部屋から、着替えた二人が出て来る</p><p>寧さんは透けたピンク色のワンピースに、籠のバッグ</p><p>足は編み上げの革のサンダル</p><p>何か、ハラジュクとか歩いてそうな、カッコ可愛い美少女モデルって感じ</p><p>多分、この服ってブランド物なんだろうなフランスとかの</p><p>すっごい大人っぽいんだけど、高校生らしい瑞々しさもある</p><p>この人、ファッションセンス、抜群なんだ</p><p>どおどお、似合うっ</p><p>はいっ、とっても似合ってますっ</p><p>んーっヨッちゃん、大好きっ</p><p>ね、寧さん、抱きつかないで</p><p>お願いだからっ</p><p>あたしは、こんな感じですけどっ</p><p>克子さんは、ぴっちりとした黒いパンツに白いシャツ</p><p>首元に大きなトルコ石のネックレスをしている</p><p>足下はやっぱり黒のパンプスで</p><p>基本的に黒白が好きなんだな、この人</p><p>でも、今までのメイド衣装や、スーツ姿と違って、二十一歳の普通の女性らしい姿を初めて見た</p><p>何か、とても頭の良い女子大の学生さんみたいでこれも良いッ</p><p>似合ってるよ、克子さんはもっとそういう格好をした方がいいんだよ</p><p>と、マルゴさんが言うと、克子さんは、</p><p>では、マルゴ様ももっとスカートをお履きになるべきですわっ</p><p>と、やり返した</p><p>あたしは筋肉質で、太い足を晒すのはよくないと思って</p><p>そんなことないってマルちゃん、アスリート体型でキュッと締まってるんだから、むしろ世の中に見せつけてやるべきよっヨッちゃんも、そう思うでしょっ</p><p>うんむしろ格好いいと思うアクション映画の女スパイみたいで</p><p>参ったな</p><p>マルゴさんは照れていたが、まんざらでもない様子だった</p><p>地下通路は、天井が低くて狭かった</p><p>まあ２メートルぴったりぐらいだから、頭を屈めて歩く必要は無いんだけど</p><p>長身のマルゴさんは気を付けて歩いている</p><p>幅は１メートルくらいかな二人で並んで歩くのは無理だ</p><p>５メートルに一個ずつくらい、足下灯が点いていた</p><p>辿り着いた先は教職員用の駐車場の外れにある、倉庫だった</p><p>その内部は、秘密のガレージになっていた</p><p>って</p><p>何、この高級スポーツカー</p><p>これこれっマルちゃんの青い車っ</p><p>そこには、でっかくて流線型でトンガった車がデデーンと鎮座していた</p><p>あたしの愛車だよ、マセラッティ・グラントゥーリズモＳ</p><p>すっごいですねぇ</p><p>いや、大人が四人乗れて速い車だと、案外選択肢が無いんだようちの場合、二人乗りで荷物が積めない車は使えないから</p><p>マルゴさんは、それが当然の様に言った</p><p>フェラーリですと、二人乗りしかありませんからっ</p><p>だからって、ベンツやＢＭＷだと、普通すぎてつまらないだろ</p><p>あら、あたしのＢＭＷは最高ですよっ</p><p>克子さん車とバイクを一緒にしないでよ</p><p>マルゴさんが、克子さんに苦言を言う</p><p>とにかく乗って、吉田くんと克子さんは後部座席ね寧は助手席</p><p>やったぁっ</p><p>四人乗りだけど２ドアなので、オレと克子さんが先に乗る</p><p>運転席の後ろがオレで、助手席の後ろに克子さんだ</p><p>シートを直して、マルゴさんと寧さんも座る</p><p>ちょっと待って、今、外の様子を確認するから</p><p>マルゴさんは、車載のモニターでガレージの外の様子をチェックする</p><p>うん、誰もいない行くよ</p><p>リモコンでガレージのシャッターを開く</p><p>外の陽光が眩しい</p><p>行くよっ</p><p>ドゥルルルルルンッッッ</p><p>グァッッッ</p><p>ギャルルルルルルルルンッッ</p><p>うっひぃぃぃっ</p><p>かっ、神様</p><p>どうして弓槻先生の廻りには、急加速・急発進する人しかしないのでしょう</p><p>すぐに車は、学校の敷地をドドドと通り抜けたそのまま、ズババと街の方へ</p><p>で克子さんたちのターゲットは、今どの辺にいるの</p><p>マルゴさんが尋ねると、克子さんはノートパソコンを開いていた</p><p>１時半に駅前で待ち合わせをしたんですけれどあ、携帯の位置情報が判りましたファッション・モールの前辺りですね</p><p>了解っ</p><p>マルゴさんが、その方角に車を走らせる</p><p>土曜日の午後だ、駅前の人通りは多い</p><p>助手席から、寧さんがキョロキョロと誰かを探している</p><p>あっ、いたっ</p><p>ターゲットは、発見できたらしい</p><p>吉田様、ちょっと隠れていて下さいっ</p><p>克子さんは、オレに置いてあった厚手の毛布を被せて、運転席のシートの裏に押し込む</p><p>ちょっと、克子さん</p><p>外の様子は、これで見えますから</p><p>克子さんが、小型の液晶モニターを渡してくれた</p><p>なるほど、外の様子が映っている</p><p>どうやら、克子さんのネックレスにピン・ホールカメラが埋め込んであるらしい</p><p>舞夏ちゃーんっこっち、こっち</p><p>寧さんが、助手席の窓から顔を出して、大きく手を振るっ</p><p>あっ寧さぁんっ</p><p>向こうから、中学生の三人組がパタパタと駆けてくるっ</p><p>その制服はオレでも知っている有名お嬢様中学校のものだった</p><p>古風な薄墨色のセーラー服スカーフはグリーン</p><p>三人は少しマセているのか、スカートをお腹のところで折り畳んで、ミニスカ気味にして履いている</p><p>ソックスは紺色で、学校の校章が付いている指定品</p><p>靴は黒の革靴</p><p>三人とも可愛いけれど、舞夏ちゃんと呼ばれた子はずば抜けて可愛い</p><p>まさに、美少女だ</p><p>眼が大っきくて、鼻筋が通っている</p><p>将来きっと、美人になる</p><p>さすがにまだ胸のふくらみは小さいけれど</p><p>えへへっ、お友達も連れて来ちゃった</p><p>舞夏ちゃんと呼ばれた女の子が、笑って寧さんにそう言う</p><p>全然構わないよっあたし、可愛い子はみんな大好きだしっ</p><p>寧さんは、親しげに彼女と喋っている</p><p>どういう関係なんだろう</p><p>すっごぉいね、この車、寧さんのお家の</p><p>これはねっ、マルちゃんのだよっこの間、話したでしょあたしの大親友の</p><p>マルゴ・ハイウェイ・スタークウェザーです初めまして、お嬢さんたち</p><p>格好いいーっ外人さんだぁっ</p><p>中学生たちが、運転席のマルゴさんに歓声をあげる</p><p>そうだよな、マルゴさん普通に美形だし背も高いし外人だしスポーツ・ウーマンだし</p><p>顔に傷があるったって、かえって歴戦の戦士っぽくて、凛々しくて格好いいもんな</p><p>中学生の女の子には、人気が出ると思う</p><p>こんにちは、舞夏ちゃんお友達のお二人も</p><p>克子さんも、シートの間から顔を出して中学生たちに挨拶する</p><p>あっ、克子さん、こんにちわ絵美ちゃん、優ちゃん、この人が克子さん</p><p>うわぁ、ホントにすっごい美人なんだ</p><p>こらこら、あたしはどうなのよっ</p><p>寧さんが、中学生にぷんぷん怒る</p><p>だって、寧さんはすっごく可愛いじゃないですかっで、克子さんは、すっごく綺麗で、マルゴさんは格好いいですっ</p><p>舞夏ちゃんが、フォローを入れた</p><p>うんうん、判っているのならよろしいっ</p><p>寧さんの言葉に、中学生たちはケラケラ笑う</p><p>ああ寧さんて、年下の女の子に好かれるタイプなんだ</p><p>何か、新しい面が見えて新鮮な感じがする</p><p>今日は二時間ぐらいしか時間が取れないんだけど、あたしと寧でファッションとかお化粧とか、色々と教えてあげるからねっ</p><p>克子さんが、笑ってそう言う</p><p>この人も中学生からすれば、克子さんなんて憧れの大人そのものだよなあ</p><p>綺麗で、優しくて、明るくて</p><p>ありがとうございますっあの、マルゴさんは</p><p>舞夏ちゃんの言葉に、マルゴさんは爽やかに返答する</p><p>ごめんねあたしは、まだお仕事が残ってるんだ今度またね</p><p>じゃあ、マルちゃん送ってくれて、ありがとうねっ</p><p>ドアを開けて、寧さんが車から降りる</p><p>シートを倒して、後ろの席の克子さんも</p><p>じゃあ、寧、気を付けて克子さん、よろしく頼みます</p><p>マルちゃん、まったねぇーっ</p><p>マルゴさん、さようならっ</p><p>マルゴさんが、車を始動させる</p><p>わざとブルルルンと大きくエンジン音を響かせる</p><p>中学生たちが、喜んでキャーと歓声を挙げた</p><p>その声を背中にマルゴさんのマセラッティは、加速する</p><p>３０秒ほど走って、マルゴさんは車を路肩に止めた</p><p>もういいよ、隠れていなくても毛布を被ったまんまじゃ暑いだろ</p><p>はい暑いです</p><p>四月末の陽気だこんなん、やってられない</p><p>助手席へおいでよそこだと話がしづらいだろ</p><p>オレは言われるままに、後部座席から助手席へ移った</p><p>もちろん、このスポーツカーの中で車内移動するのは無理だから、ドアを開けて一回外に出て座り直す</p><p>さっきの子、可愛かったと思わない舞夏ちゃん</p><p>ホント可愛かったです誰なんです</p><p>判らない誰かに似ていると思わない</p><p>えっと</p><p>確かに、どっかで見たことがあるような顔だったぞ</p><p>って、あんなに可愛い子っていうと、誰だ</p><p>オレ、ゲーノージンとか、よく知らないし</p><p>あの子のフルネームはね</p><p>マルゴさんの眼が、ニッと微笑む</p><p>白坂舞夏</p><p>雪乃の妹っ</p><p>ねっ、面影があるだろ</p><p>た、確かにそう言われてみれば、似ているっ</p><p>えっどういうことなんですかっ</p><p>オレは、思わずマルゴさんに尋ねた</p><p>三日前に、寧と克子さんが偶然、街で知り合ってねもちろん、そう仕組んだんだけどそれで、仲良くなったってわけ</p><p>三日前っていうとオレが、遠藤に屋上で殴られた日か</p><p>まだ、雪乃を犯してはいない</p><p>そんな頃から弓槻先生は、すでにこんな計画を</p><p>ところでさ君は、ロリコンは平気</p><p>ああ、高校一年生と中学二年生じゃ、二歳しか違わないんだから、ロリコンていうのは変か</p><p>どういうことです</p><p>あの子とセックスできるかってこと</p><p>中学生の雪乃の妹とセックスする</p><p>あんな小さい子と</p><p>大丈夫だよ十三歳なら、もうセックスはできるからあたしの初体験は、十二歳だったし</p><p>あたしねレイプされたんだ男、三人に取り押さえられて輪姦されたんだ</p><p>マルゴさんは、静かに正面を向いて運転している</p><p>うんだから、舞夏ちゃんには、優しくしてあげて欲しいな</p><p>そのまま車の中は、しばらく無言が続いた</p><p>オレはしばらく、窓の外の街の喧騒を眺めていた</p><p>判りました、オレ</p><p>あの子とセックスすれば、いいんですよねやりますやってみます</p><p>いいのかい</p><p>弓槻先生の命令なら何でもする誰でもレイプするって約束したんですから覚悟は、できています</p><p>車が、キキキとカーブを曲がる</p><p>君は、本当に理由を聞かないんだね</p><p>どうして、あの子がターゲットなのか、何で君がセックスしなければいけないのかとか知りたくはないの</p><p>きっと、理由は色々あるんだろうなって思いますオレに話した方がいいことなら、誰かが教えてくれるでしょうし、話してくれないのなら、オレが知るべきことではないんだと思います</p><p>君はいいのかいそれで</p><p>はいオレ、頭悪いですから言葉で話して貰っても、頭で理解できないかもしれないしゆっくり、時間を掛けないと判らないことって多いと思うから</p><p>そっかそういう風に考えているんだ</p><p>マルゴさんは、何やら考え込んでいる様子だった</p><p>君は、本当にあたしたちのことについて質問しないよねあたしか、寧や、克子さんの過去には興味が無い</p><p>興味無いわけはありませんだけどそれは、オレから質問するべきことじゃないと思うしオレだって、他の人に話したくないことがあるから</p><p>でも、君のことについては、あたしたちは全員知っているよお家のことは弓槻先生の調査書を読んでいるから</p><p>でも書いてある書類を読むのと、本人から直接話を聞くのとは、やっぱり違います本人の言葉には、痛みと実感が籠もっているから</p><p>そう思う</p><p>あたしはね君のそういうところ、結構、気に入っているよ</p><p>マルゴさん</p><p>馬鹿な男に限って、やたらと質問ばかりしてくるからね女に質問することが、優しさだと勘違いしてどこの国から来たの日本は好き体格がいいけれど、何かスポーツでもやってるのその顔の傷はどうしたの質問して、オレはお前に関心があるって示すことを押しつけてくるああいうの、気持ち悪いよね</p><p>マルゴさんやっぱり、国を離れて日本で暮らすようになって、色々と大変だったのかな</p><p>君がそういう子だから、ミナホは君をチンポ奴隷ではなく七番目にしたんだと思う今のあたしたちに必要な子だから</p><p>必要</p><p>ここのところ、寧がしきりに君とセックスするって喚いているでしょ</p><p>あれ、本気にしないでね無理に襲ったりしちゃ、ダメだから</p><p>あはい</p><p>寧はね男性恐怖症なんだよ</p><p>男性恐怖症</p><p>寧さんが</p><p>あの子は、これまでに３回、男にレイプされそうになっているんだよいつも、何とかギリギリのところで助かって最後の時は、あたしが相手を撃ち殺したピストルでね</p><p>マルゴさんが、殺した</p><p>だから寧は、まだ処女だし、男とキスもしたことがない本当に酷い男性恐怖症なんだ男と話したり、一緒の空間にいることが苦手で苦痛なんだよ</p><p>オレ一緒に居てもいいんでしょうか</p><p>君には、大分慣れてきたみたいだから怖くないみたいだよ</p><p>それって男としては、見てもらってないってことか</p><p>寧はさ、集団生活がホントに無理な子なんだよあの子とにかく綺麗すぎて目立つでしょ寧が教室の中に座っているだけで、男が次々に寄ってきて彼女にちょっかいを出してくるから女の子もそう、普通の器量の子は寧の美しさに嫉妬して、酷いことばかりしてくるらしいよ悪口を言ったり、物を隠したり</p><p>そうだろうな想像が出来る</p><p>綺麗すぎる女の子が学校という社会で生活するのは、結構大変だと思う</p><p>だからミナホは、寧を保護するしかなかった</p><p>それって、もしかして</p><p>そうだよあの子の金髪もカラーコンタクトも、不良の悪い噂も、みんな寧を守るためにミナホが考えた防衛手段なんだ他の一般生徒から寧を隔離するためにね</p><p>だから寧さんは</p><p>いつも、一人なんだ</p><p>寧は、普通の子らとは一緒に生きられないそれは、あたしも同じだけどねでも、本当のあの子は、おとなしくて優しい子なんだあの明るくてサバサバした性格も、金髪やブルーのコンタクトに合わせて、あの子が自分で作ったものだから</p><p>マルゴさんは、悲しそうに微笑んだ</p><p>寧が外に出る時は、必ず誰かが一緒に行くことになっている今、克子さんが付き添っているみたいにねあの子は、まだ一人じゃ男が怖くて街を歩けないから校内では、誰かが監視しているしあたしたちは、いつもお互いがお互いを監視することで、助け合っているんだよ寧は、あたしと克子さんを克子さんは、あたしと寧をあたしは、寧と克子さんを自分のことなら挫けてしまいそうなことでも、仲間のことなら見守ってあげられるだろ</p><p>そうやって、お互いを補完し合って</p><p>あれっ、ちょっと待てよ</p><p>先生のことは、誰が見ているんだ</p><p>それから、岩倉会長も</p><p>でも、寧ももう十八歳だし、ずっとこのままではいられないだろだから、ミナホは君みたいな、寧が怖がらない男の子を選んだんだと思う</p><p>オレそんなに怖くないですか</p><p>うん君は正直だし、おとなしいし、寧の嫌がることはしないから寧に弟がいたことは、話したよね</p><p>はい亡くなられたって</p><p>うんそれ以上のことは、あたしの口からは言えないけれど寧は多分、弟以外の男性は愛せないと思う</p><p>弟しか愛せない</p><p>ねえ君、人生はもう諦めているこれから先はどうでもいいって言ってたよね</p><p>それなら君、寧の弟になってくれないかいもちろん、これは比喩的な表現じゃないよ本当の弟だ一生ずっと死ぬまで弟でいることをやめないってことだよ</p><p>それは一生、寧さんに対して、責任を持つということ</p><p>そんなことオレにできるだろうか</p><p>オレはオレ自身のことすら、何一つ責任がとれないのに</p><p>少し、考えさせて下さい</p><p>うんよく考えてみて欲しい</p><p>マルゴさんの眼は、真剣だった</p><p>でも、ちょっと残念だな</p><p>何がだい</p><p>もし弟になっちゃったら寧さんとは、セックスできないじゃないですか</p><p>オレは、ハァと溜息混じりでマルゴさんに微笑んだ</p><p>もちろん軽い冗談のつもりだった</p><p>何を言ってるんだ、君はっ</p><p>ヤバイちょっと、ふざけすぎたかな</p><p>マルゴさんが、怒ってる</p><p>寧が弟以外の男とセックスするはずがないだろっ寧の弟になるっていうことは、一生、寧とセックスし続けるってことだよっ</p><p>まあ、弟だから、君が他の女性と結婚したりセックスしたりすることは、寧は許してくれると思うただ、寧の方は一生、君としかセックスしないというだけの話で</p><p>寧さんが、一生オレのもの</p><p>どんな天国だそりゃ</p><p>いいやそうじゃないな</p><p>一生は、一生だもの</p><p>結婚なら離婚することもできるけれど弟は決してやめられない</p><p>ずっと、寧さんと生きていかないといけない</p><p>とにかく、考えておいてくれああ、あたしがこの話をしたことは、寧には内緒にしておいて</p><p>あ、もちろんです</p><p>その代わり君に、あたしの一番大切な秘密を一つ教えてあげるよ</p><p>マルゴさんの秘密って</p><p>じゃあ十二歳の時にレイプされたって話は、全然秘密じゃないんだ</p><p>あたしが、アメリカ・インディアンの血を継くことは知ってるよね</p><p>あたしの部族ではね赤ん坊が、生まれて最初に見た物をその子の愛称にするんだお母さんのお腹から生まれて、最初に眼を開けて見た物だよだから、家によっては金貨を用意しておいたり、窓の外の青空を見せたりするそれで、ゴールドとかブルー・スカイって名前になるわけ</p><p>あたしは、お産が急でねインディアン居留地には、まともな病院が無いから、近く街まで行く途中に産気づいちゃってあたしは、ハイウェイの真ん中で生まれたんだつまり、あたしが生まれて初めて見たものは、アスファルトで舗装された真っ直ぐの道ハイウェイだから、あたしはマルゴ・ハイウェイ・スタークウェザーなんだ</p><p>マルゴさんはそう言うと、ニコッと笑った</p><p>これ、本当に親しい人にしか教えない秘密なんだよ</p><p>お正月三日間は、アクセス数がスゴイことになっててビビリまくりました</p><p>私の様な者の書いた拙い小説を、毎日、三千人（ユニーク表示で）以上の人が読んで下さっているなんて心より感謝致します</p><p>アクセス解析すると、やっぱり雪乃の陵辱回のアクセスが多かったので、色々使っていただいているのだなと、性獣・克子さんが泣いて喜んでいます</p><p>ここでママ枠とロリ枠の増強です</p><p>二十一歳にして幼女の母、渚さん</p><p>雪乃の妹で、大人に憧れる背伸びする中学二年、舞夏ちゃん</p><p>さらにエロい方向へ突き進んで行きたいと思います</p><p>39．渚のポーリーヌ</p><p>渚さんのお店は、駅前のメインストリートの中にあった</p><p>三階建てのお洒落で瀟洒な建物</p><p>ヨーロッパとかの古民家をイメージしたメルヘンチックなデザインで、白い壁に木の枠が幾何学的に組み合わされている</p><p>一階がお花屋さんの店舗で、二階が事務所とフラワー教室、三階が自宅を兼ねているらしい</p><p>店の名前はシュヴァルツ・ヴァルト</p><p>あれ、ドイツ語で黒い森って意味だよ</p><p>マルゴさんが、教えてくれた</p><p>車を路上のパーキング・メーターの前に停める</p><p>ここの地元のヤクザさんなら、あの店の名前だけで避けてくれるんだけどね外から入って来た連中は、そんなこと知らないから</p><p>どうやら黒森の名前は、この辺の裏の世界では有名らしい</p><p>さあ、行こうか</p><p>マルゴさんと車から降りる</p><p>お店は、かなり繁盛していた</p><p>いらっしゃいませぇっ</p><p>可愛い声が、いきなりオレとマルゴさんに浴びせられる</p><p>店員さんがいち、に、さん、しー五人もいる</p><p>うわっみんな可愛い女の子ばっかりだ</p><p>高校生のアルバイトみたいな子から、二十代前半の子まで</p><p>渚さんに会いに来たんだけど</p><p>とマルゴさんが言った瞬間、店の奥から、</p><p>あっ、マーゴちゃんだぁっ</p><p>見ると、三歳ぐらいの女の子がパタパタと走って来る</p><p>何だ、この妖精さんは</p><p>白い木綿地のワンピースを着た幼女は、ふわふわの長い髪の毛をなびかせて駆けてくる</p><p>前髪はパッツンと真っ直ぐに揃えられている</p><p>右の耳の横の毛だけ、結われて垂らしている</p><p>とっても眼が大きい</p><p>真緒ちゃん、久しぶり大きくなったね</p><p>マルゴさんがそう言うと、女の子はムムッとふくれっ面になる</p><p>真緒、大きくないもんっ保育園で小さい子組だもんっ</p><p>おやおや</p><p>真緒保育園は年長のお兄さんやお姉さんと一緒だから、仕方ないでしょっ真緒は、同い年の子の中では大きい方じゃないのっ</p><p>奥から現れたその女性</p><p>眼鏡を掛けた知的な美人</p><p>黒髪をアップにして、後ろでまとめている</p><p>胸元の開いた柄物のブラウスに、活動的なパンツ・ルック魅力的な足のラインがくっきり出ている</p><p>全体的にスラッとしているが、背はそんなに高くない</p><p>おっぱいはそこそこあるな雪乃よりも大きい</p><p>その女性は、鷹揚で朗らかな雰囲気だが、この店の主らしいカリスマ性も感じられた</p><p>おそらく、この人が渚さん</p><p>克子さんと同い年だから、二十一歳</p><p>そして、一児のママ</p><p>何か手助けできることはないかと思ってね来てみたよ</p><p>マルゴさんが、渚さんに微笑む</p><p>渚さんは、ハァッと小さく溜息を吐いた</p><p>弓槻先生には、何でもお見通しなのね上の部屋でお話ししましょう</p><p>渚さんが、マルゴさんとオレをお店の奥に誘う</p><p>そこには上階へ行く階段があった</p><p>ミユキちゃん、お店の方、お願いね何かあったら、内線で呼んで</p><p>はいっ、店長</p><p>ポニーテールの元気そうな美少女が、渚さんに返事した</p><p>真緒、あなたもいらっしゃいマルゴお姉さんとお話ししたいでしょ</p><p>はぁーいっ</p><p>真緒ちゃんは、テケテケ渚さんの後ろを付いていく</p><p>子供って、可愛いよね</p><p>マルゴさんが、ポツリとオレに呟いた</p><p>オレたちは、二階の事務室ではなく、三階の渚さんたちの居住ゾーンへ通された</p><p>綺麗に片付いているリビング</p><p>食卓の脇には、真緒ちゃんの積み木のセットが並んでいる</p><p>今は、一番手が掛かる時だから大変なのよ</p><p>渚さんは、紅茶とアップル・パイを運びながらそんな話をした</p><p>マルゴさんは、真緒ちゃんを抱きかかえて、頭を撫で撫でしている</p><p>でも、こんなに可愛いじゃないか</p><p>うん、真緒は可愛いよっ保育園でもね、色んな子のお父さんが、あたしのこと可愛い、可愛いって褒めてくれるのっ</p><p>うん確かにここまで可愛い女の子は、そうはいないと思う</p><p>もおっ、真緒ったらこの子、お迎えに来た他の子のお父様に、いちいちあたし、可愛いって、聞いて廻るのよママ、恥ずかしくてたまらないのよっ</p><p>しょうがないもん、真緒は可愛いんだからっママだって、そうでしょっ</p><p>渚さんが、どうかしたの</p><p>マルゴさんが、真緒ちゃんに尋ねる</p><p>ママもねっ保育園とか、お店とか、お花の市場とかで、いつも色んなオジサンに綺麗ですねって、褒められているんだよっ</p><p>真緒っ</p><p>ふふーん、相変わらずモテているみたいだね</p><p>もおっ、この子ったらそういうことは言わないのっママ、恥ずかしいでしょっ</p><p>真緒ちゃんが、くふふふと笑う</p><p>でもそれで、今回は面倒なことに巻き込まれたんだね</p><p>そうなの花屋は毎朝、市場にお花を仕入れに行くでしょあそこだと、どうしても他のお店や業者さんに出会っちゃうから</p><p>橋沢商会だっけ</p><p>もう全部、知ってるのねそうよヤクザさんが経営なさってるお花屋さんホテルの契約を丸ごと寄越せって言ってきたわついでに、あたしの身体を差し出せってそこの組長さんのオンナにしてくれるそうよ</p><p>明日には、あたしが全部ケリを付けるよミナホの了解も得ている徹底的にブッ潰せってさ</p><p>マルゴちゃんには、いつも助けて貰うばかりね</p><p>気にしないでよ渚さんが二番目で、あたしが三番目助け合うのは当然でしょ</p><p>あたしはもう、二番目ではないわ弓槻先生から独立したはずなのに結局、何から何までずっとお世話になり続けてて本当に申し訳ないわ</p><p>いいんだよ今は抜けていても、ミナホにとって渚さんはずっと二人目のままなんだから甘えていいんだその方が、ミナホも喜ぶ</p><p>アップルパイを大きな口で食べながら真緒ちゃんが言う</p><p>真緒、弓槻先生キライッ</p><p>真緒</p><p>渚さんが、娘を叱る</p><p>マルゴさんが、片手で渚さんを制して</p><p>どうして先生が嫌いなの真緒ちゃん、教えてくれるかい</p><p>と、幼女に優しく尋ねる</p><p>弓槻先生、真緒に変な名前付けようとしたからっマーゴちゃんはスキッ真緒の名前を、真緒にしてくれたからっ</p><p>え、どういうこと</p><p>ハハハと笑って、マルゴさんがオレを見る</p><p>真緒ちゃんの名付け親は、あたしなんだ</p><p>へえそうなんだ</p><p>ちょうど、あたしが日本語の漢字の特訓をしていた頃でねお母さんが渚でしょそれで漢和辞典を見て部首の同じ漢字を探したの</p><p>それで、真緒</p><p>ところがさあたしが、そう提案したら、ミナホがいっそのこと猪にしようって言い出して</p><p>えっ、冗談ですよね</p><p>うんうんマジあの人、ネーミングセンス変わってるから子供の頃、飼っていた鳥にトブ、飼い犬にホエルって名前付けたらしいし</p><p>だから真緒、弓槻先生キライっ</p><p>まあ、確かに</p><p>この可愛い女の子に猪は無いよな</p><p>マルゴさんは、ぷっと怒り顔の真緒ちゃんを優しく抱いて、おでこにチュとキスをする</p><p>そんなこと言っちゃダメだよ真緒ちゃんの誕生日にプレゼントをくれる人は誰</p><p>弓槻先生</p><p>クリスマスにプレゼントしてくれたのは</p><p>この間のお正月に、真緒ちゃんにお年玉をくれたのは</p><p>いつもお洋服やお人形を贈って来てくれるのは</p><p>弓槻先生そこまでやってるのか</p><p>ミナホはねいつも渚さんと真緒ちゃんのことを心配しているんだよ二人のことが、大好きなんだちょっと、意地悪な時もあるけれど優しい人だよ</p><p>そうよ、真緒いつも言ってるでしょママは弓槻先生がいなかったら、真緒と一緒に幸せにはなれなかったの先生は、ママにとっても良くしてくれたのママはずっと感謝しているわだから、弓槻先生のこと、嫌いになっちゃダメよ</p><p>真緒ちゃんは渚さんとマルゴさんを見上げる</p><p>優しい笑顔が二つ、そこにはある</p><p>ごめんなさい、マママーゴちゃんあたし、弓槻先生のこと、好きになる</p><p>ありがとう真緒ちゃんは、いい子だね</p><p>真緒みんな、あなたのことを愛してくれているのよ</p><p>渚さんが、真緒ちゃんをキュッと抱き締めた</p><p>いい場面だ</p><p>美しいお母さんと可愛い娘さんの抱擁</p><p>それは、確かに感動的なんだけど</p><p>オレ、ここに居ていいんだろうか</p><p>あの、マルゴさん</p><p>オレまだ紹介して貰ってません</p><p>というかオレだけ、紅茶もアップルパイも出てません</p><p>何か、渚さんと真緒ちゃんから空気みたいに扱われている気がするんですけど</p><p>ああ、ごめんごめん、忘れてた渚さん、こちらは吉田くん</p><p>どうも、吉田です</p><p>オレは、渚さんにペコリと頭を下げる</p><p>渚さんは、オレをジロジロと見て</p><p>マルゴちゃんあたし、さっきからずっと思っていたんだけどねっ</p><p>なあに、渚さん</p><p>あたしねマルゴちゃんが、やっとおチンポ奴隷を持ってくれたことは素晴らしいと思うのあんなに男嫌いだったマルゴちゃんが、やっとセックスの楽しさに目覚めてくれたって、あたし、とっても嬉しいの胸が熱いわでもね、マルゴちゃんには、こういう男の子じゃなくって、もっとマルゴちゃんに相応しいおチンポ奴隷が居ると思うのよ</p><p>あの</p><p>おーい</p><p>いや、渚さん彼は、そうじゃなくって</p><p>マルゴさんが、必死で弁明しようとするが</p><p>もしかして、弓槻先生に押しつけられたのもしそうなら、あたしが先生にお話ししてあげるわマルゴちゃんには、もっと年上で包容力のあるおチンポ奴隷の方がいいわよっ絶対にそう</p><p>包容力のあるチンポ奴隷って、何</p><p>ていうか渚さん、娘さんの前でおチンポ奴隷を連呼するのは教育的にどうかと思います</p><p>違う違うんだってば彼は、あたしのチンポ奴隷じゃないっ</p><p>そうかっ克子ね克子なら、こういう年下の子好きそうだものああ、克子のチンポ奴隷なのねそれなら、納得できるわっうんっ</p><p>違いますオレ、そういうんじゃないです</p><p>何か、情けなくなって、自分で申告してみた</p><p>えっまさか、寧ちゃんうわっ、寧ちゃん、処女だったはずなのに、今じゃこんな男の子を奴隷にしてるのっあの子もまた、大胆になったわねぇっ全然、そんな子じゃなかったのに</p><p>驚く渚さん</p><p>いやもしそうだったら、オレが一番驚きますよ</p><p>つーか、寧さんは今でも処女です</p><p>渚さん色々と誤解があるみたいだけど</p><p>マルゴさんが、大きく溜息を吐く</p><p>吉田くんは七人目だよあたしたちと同じ弓槻先生の七人目の玩具なんだ</p><p>ごめんなさいあたし、てっきり</p><p>渚さんが、オレに頭を下げて謝る</p><p>もちろん、オレのまえにも紅茶とアップルパイが用意された</p><p>仕方ないよミナホが男の子のメンバーを探し始めたのは、渚さんが抜けた後だしそれに、あたしたちが吉田くんを承認したのは、ついさっきだからね</p><p>みんな、承認したの</p><p>うん弓槻先生が選出して、克子さんも、寧も、あたしも承認したもちろん、それなりの選抜考査をした上での判断だよ</p><p>みんなが承認したってことは相当の素質がある子なのね</p><p>逸材だと思うよ</p><p>彼は、三日前まで童貞だったんだけどね童貞なのに、ずっと好きだった処女の女の子をレイプしてこの三日間で三十回近く犯し続けているんだ</p><p>えっずっと、同じ女の子を</p><p>うん、そうしかも、避妊はしない</p><p>ま、素敵っ</p><p>どういう会話だっ</p><p>っていうか、改めて聞くとオレ、滅茶苦茶な性犯罪者だなあ</p><p>あっ真緒ちゃんがぽかーんとした顔でオレを見ている</p><p>ごめんお兄さん、レイプ犯なんだ</p><p>そうなの本当にごめんなさいあたし、そんな人に失礼しちゃって</p><p>いやいいんです気にしないで下さい</p><p>いいえ、玩具同士なら対等な立場だものこういう無礼は許されないわ</p><p>うわっこの人も、色々と心の中がこんがらがっていそうだ</p><p>美人だし優しそうだしいいお母さんなのに</p><p>そうだ、下のお店の女の子たちを見た</p><p>渚さんは、不意にそんなことを言い出す</p><p>ああ、みんな可愛い子ばかりだったねあの顔ぶれなら、お店が繁盛するのも判るよ</p><p>マルゴさんが、そんな感想を述べる</p><p>あたし、高校時代からずっと弓槻先生と一緒に居たでしょすっかり、眼が肥えちゃって、可愛くて処女の子しか雇わないのよ</p><p>渚さん最近、男の人の方は</p><p>全然真緒を産んでからは、一度もないわずっと女の子専門</p><p>じゃあ、お店の子たちは</p><p>ええみんな、あたしのペットよしかも、処女膜は破らずに取ってあるの</p><p>興奮した渚さんが、オレに振り向く</p><p>吉田くん、だったわよね</p><p>あの子たちの中から、好きな子とセックスしていいわよっ五人全員でもいいっうん、そうねっこれを機会に、全員処女を卒業させるわっ</p><p>高校生が二人に、大学生が二人、社員扱いの子が一人よ誰からにするっえっと、こないだ懇親会で撮った写真があったと思うんだけどいっそのこと、今日はもうお店を閉めて、みんなここに呼びましょうか全員、裸ん坊にさせるから、好きな子から順番にレイプしちゃってあたしが許すからっ</p><p>渚さんの大暴走は、止まらない</p><p>そういや、この人</p><p>克子さんの親友だっけ</p><p>うっわー、真緒ちゃん、ドン引きしてる</p><p>お母さんのこんな姿を見るのは、初めてなんだろうなあ</p><p>とその時、携帯の着信音が鳴り響く</p><p>あたしのだ</p><p>マルゴさんが、携帯を取り出して出る</p><p>もしもし、マルゴですはいそろそろ掛かってくる頃だと思ってました</p><p>マルゴさんは、ニッと笑って電話を渚さんに差し出す</p><p>弓槻先生だよ</p><p>ハッとする、渚さん</p><p>マルゴちゃん、もしかして今までの会話全部</p><p>仕方ないでしょ先生がどうしてもって言うんだから</p><p>この部屋の会話も先生に筒抜け</p><p>マルゴさん、服のどこかに盗聴マイクを仕込んで来たんだ</p><p>それを別の携帯電話に繋げて先生に中継していた</p><p>マルゴさんは携帯を渚さんに渡す前に、外部音声のスイッチを押す</p><p>それで弓槻先生の声は、オレにも聞こえるようになった</p><p>久しぶりね、渚</p><p>ご、ご無沙汰しております先生</p><p>渚さんは、すでに半べそをかいている</p><p>最初に言っておくけれどあたしの可愛い真緒の前で、下品な話題は慎みなさい真緒が変なセックス観を持って成長したら、どうするつもり</p><p>ご、ごもっともです</p><p>平身低頭の渚さん電話を持ったまま、ぺこぺこ頭を下げている</p><p>真緒は、変な子になんてならないよっ</p><p>先生の言葉に、真緒ちゃんがまたプッとふくれる</p><p>そうよ真緒は変な子なんかにはならないわあなたは、立派なレディに成長するのよっあたしがそう決めたんだからっ</p><p>先生決めたんだからっって、何だよ</p><p>何か、実家の頑固なおばあちゃんみたいなってるような</p><p>ところで、渚っ</p><p>はい、何でございましょう</p><p>さっきちょっと小耳に挟んだんだけど、あなた、最近全然セックスしていないそうね</p><p>は、はいそうです</p><p>最近は、すっかり女の子専門</p><p>まあ、あなたの趣味については、とやかく言わないけれどちゃんと男ともセックスしなさいっそんな風だから、三流ヤクザなんかにつけ込まれるのよ身体から男の匂いがしないから、欲求不満の安っぽいオンナだって思われたんでしょ</p><p>そうかもしれません</p><p>女の肌は、定期的に男の精液を浴びないと、艶がなくなるのよ判ってるわよね</p><p>それははい</p><p>だから、今日は吉田くんに行って貰ったのよ</p><p>お、オレっ</p><p>吉田くん、悪いんだけど、渚にセックスしてあげてたっぷり子宮に精液を飲ませてあげてね</p><p>渚さんの眼が、ハッと輝く</p><p>眼鏡の下の綺麗な瞳が改めて、オレを見る</p><p>オレ、この綺麗な人とセックスする</p><p>今、初めて会ったばかりのこの若いお母さんと</p><p>渚、さっきマルゴから聞いたと思うけれど、吉田くんはまだ一人しか経験が無いのよしかも、相手は処女だった子でしょちょっと、あなた、鍛え上げられた女の具合の良さを教えてあげて</p><p>先生あたしは、引退した身ですから</p><p>あなた、まだ二十一歳でしょ枯れるには、速すぎるわこれは命令ではないわあたしからのお願いよ吉田くんは奴隷じゃないのれっきとした、七人目よ後輩の成長のために少しくらい手助けしてくれたっていいでしょやり方は、あなたに任せるから</p><p>先生のお願いという言葉が、渚さんの心を優しく濡らした</p><p>かしこまりましたっ片貝渚、およばずながら七人目の教育にお手伝いさせていただきますっ</p><p>渚さん、何故か携帯を持ったまま敬礼している</p><p>どういうアレなんだアレっていうか、ソレっていうか</p><p>さすが克子さんの親友</p><p>美人なのに色々と、残念な人だ</p><p>吉田くん聞こえてる</p><p>あなたの一人目の相手は、あらかじめ狙っていて用意された女の子だったでしょ二人目は、それまで想像もしていなかった初対面の人としなさいセックスに対する考え方が変わるわよ</p><p>先生は渚さんの欲求不満の解消とオレの教育を、最初から一石二鳥で片付ける計画だったんだ</p><p>はあつくづく、怖い人だ</p><p>じゃあ、二人とも楽しみなさいねマルゴは隣の部屋で、真緒ちゃんと遊んでいなさいくれぐれも、真緒ちゃんに変なものを見せないようにね</p><p>了解ミナホ</p><p>そうして電話が切れた</p><p>じゃあ、真緒ちゃん隣の部屋であたしと遊ぼうか</p><p>うわあいっ、真緒、マーゴちゃんと遊ぶの大好きっ何して遊ぶ</p><p>何でも、真緒ちゃんの好きなことでいいよさあ行こうママたちは、ちょっと大人の運動があるから</p><p>マルゴさんはオレにウインクして真緒ちゃんと隣の部屋へ行ってしまう</p><p>そうして、部屋にはオレと渚さんだけが取り残された</p><p>ごめんなさいねこんなオバサンが相手じゃ、つまらないでしょ</p><p>渚さんの身体がオレに接近する</p><p>大人の香水の匂いが、オレを包み込む</p><p>いえ渚さん、克子さんと同い年でしょまだ若いじゃないですか</p><p>そうあなたぐらいの年齢だと、子供を産んだ女はみんなオバサンなんじゃないの</p><p>そんなことありませんよ</p><p>うふっありがとう</p><p>渚さんは、妖艶に微笑む</p><p>脱がせてあげる</p><p>あたしに任せて</p><p>渚さんの白い指がオレの服を脱がせていく</p><p>制服の上着ワイシャツ</p><p>ズボンのベルトに手が掛かり</p><p>あのそこはっ</p><p>どうしたの、恥ずかしい</p><p>バカねこれからもっと恥ずかしいことをするのよ</p><p>ズボンが下ろされる</p><p>パンツは、勃起したペニスでパンパンだった</p><p>もう固くなっているのね</p><p>渚さんの手が、パンツの上からさわさわと勃起を撫でる</p><p>うあっ</p><p>どう気持ちいいこの感触、久しぶりだわ</p><p>さすが克子さんと一緒に鍛え上げられた女性</p><p>ペニスの扱いに慣れている指使いが絶妙だ</p><p>見てもいい</p><p>パンツからポロッと力強く天を衝く勃起ペニスが飛び出す</p><p>まあ、可愛いどんな味かしら</p><p>二十一歳の若いママの唇が、あんぐっとオレを勃起を頬張る</p><p>舌先でちょろちょろと亀頭を刺激する</p><p>すげぇ</p><p>んふっ、美味しいわ三年いいえ、四年ぶりね真緒を妊娠してからは、ずっとセックスしていないから久しぶりで下手くそになっていると思うけれど、一生懸命するから許してね</p><p>いや、充分に巧いです</p><p>克子さんのフェラチオは、どっちかっていうと勢いとパワーで押してくる感じだったけれど渚さんのフェラチオは、テクニック重視の技巧派だ</p><p>的確に、気持ちのいい場所を刺激してくれる</p><p>ごめんなさい、飲んであげたいんだけどもう、ガマンできないの</p><p>渚さんはそう言ってブラウスのボタンを外し始めた</p><p>あたしの中に射精してね、いいでしょ</p><p>熱い眼に熱い吐息</p><p>ブラウスの中からレースの付いた水色のブラジャーが現れる</p><p>実際見ると、思っていたよりは大きい</p><p>真緒を妊娠したら、一廻り大きくなったのあたし、昔から胸の大きさでは克子にコンプレックスがあったんだけどそれからは、そういうのはなくなったわ一年ちょっと前だったら、まだ母乳が出ていたんだけど</p><p>ツンとした巨乳が、オレの前に突き出される</p><p>脱がして、脱がしてちょうだい</p><p>あなたに脱がせて欲しいの</p><p>オレは渚さんの背中に手を廻す</p><p>ブラのホックを外した</p><p>抑えられていた巨乳が、自由になる</p><p>んふっ、ちゃんとジムに通って筋トレしているのよ垂れちゃわないように</p><p>ツンとした形の良い大きなおっぱいピンク色の乳首が尖っている</p><p>食べてあなたのものよ</p><p>オレは、渚さんの胸に顔を埋める</p><p>柔らかくて温かい肉の山てっぺんの固句なった蕾をチュウチュウと吸う</p><p>うふふっ、赤ちゃんの時の真緒みたいっもっと、好きにして噛んでもいいからあんっやっぱり、おっぱいの吸い方は女の子と違うわね男の子は、荒々しくていいわっんんっ</p><p>オレに乳首を責められながら渚さんは、ぴったりとしたズボン(後で、サブリナ・パンツというものだと教えて貰った)を脱ぐ</p><p>パンティは、すでにぐしょぐしょに濡れていた</p><p>欲しい</p><p>渚さんが、オレのペニスを優しく撫でる</p><p>これ入れていい渚の下のお口で、食べちゃってもいいもう欲しくてたまらないのよっ</p><p>オレも、ガマンできないですっ</p><p>渚さんはリビングルームのフローリングに優雅に横たわる</p><p>彼女のパンティは、横を紐で縛っているタイプだった</p><p>その紐パンの片側を渚さんは、うふふふと笑いながら解く</p><p>濡れたパンティが、ペロンとめくれる</p><p>そこには愛液で、てらてらに光ったヴァギナが、大きく口を開いていた</p><p>渚さんが、その細い足を大きく開いてオレを誘う</p><p>いらっしゃいママの中へ来てっ</p><p>オレは渚さんの柔らかい肉体にのしかかるッ</p><p>そんなに慌てなくてもいいわ逃げたりしないから</p><p>ペニスを膣口にずるるるっと押し込むッ</p><p>渚さんが、オレを抱き締めてくれた</p><p>オレたち一番深いところで繋がっている</p><p>いいわぁやっぱり、男の子に犯されるの気持ちいいっ</p><p>渚さんの膣の感触は雪乃とは、全然違っていた</p><p>温かくて、優しくオレを包んでくれていてそれでいて、キュウキュウとペニスを締め上げる</p><p>何だ、これ中がうねっている</p><p>しばらくジッとしてて気持ち良くしてあげる</p><p>渚さんは下からオレを抱き締めたままゆっくりと腰を使う</p><p>渚さんの腰の動きがいやらしく、オレをペニスを弄ぶ</p><p>あああっこ、これ何ですっすっげぇ、気持ちいい</p><p>んふふっ女の本当の良さを、教えてあげるっ</p><p>オレの下で渚さんがズンズンと腰を動かす突き上げる</p><p>オレの方が上からのしかかっているのにオレ、渚さんに犯されているみたいだ</p><p>な、渚さんき、気持ちいいですっ</p><p>あんっ可愛いっ君、すっごく気持ちよさそうな顔をしてるわよとっても、可愛いもっと、もっと可愛がってあげるっ</p><p>渚さんの中が収縮するオレを締め上げる</p><p>腰が揺れる気持ちいい、気持ちいいよおっっ</p><p>渚さん、オレもう</p><p>ガマンしないでっあたしの中でお漏らししちゃいなさいっ</p><p>ああっ</p><p>出るっ</p><p>ああーんっ、熱いの中に拡がってるぅぅいいわぁ、やっぱりセックス、美味しい美味しいのぉぉ</p><p>渚さんは、快感に酔って、満足そうだった</p><p>すみません、先にイッちゃって</p><p>もうそんなこと気にしなくていいのよまだ若いんだから</p><p>渚さんは、優しくオレの顔を撫でてくれる</p><p>本当に可愛いわね、あなた先生が、あたしのところに寄越してくれた理由がよく判るわ</p><p>うん初心者で年下のあなたとだと、あたしのペースでセックスできるからあなたは素直で可愛いし、信用できる人だってことはマルゴちゃんが保証してくれたし今のあたしが安心して身体を許せるのは、同じ先生の玩具だけだから</p><p>上気した顔の渚さんが、オレの下で優しく微笑んだ</p><p>君は、まだまだだけどきっと伸びる子だと思うわ今のセックスだって、もう少しだけガマンしてくれたらあたしも一緒にイケたと思うわよっ</p><p>渚さんはそう言って、オレを励ましてくれた</p><p>はいっ、次はもっとがんばりますっ</p><p>オレはゆっさゆっさと腰を動かし始める</p><p>えっ、次って</p><p>渚さんの慌てる顔</p><p>安心して下さい一度射精したぐらいじゃ、オレの勃起は萎えませんからっ</p><p>オレは、本格的にガシガシとピストンを始める</p><p>ちょっと待ってあっ、あっ、あっ、あーっ</p><p>愛液と精液で濡れまくっているヴァギナを固いペニスでかき混ぜるッ</p><p>何これっ気持ちいいわっああんっ気持ちいい</p><p>渚さんは髪留めを外して、まとめていた髪を一気にほどく</p><p>柔らかくしっとりとした髪の毛が、ぱさぁっと拡がるッ</p><p>眼鏡も外して、近くに放り投げた</p><p>オレが繋がっている女性の中から別の顔が浮き上がる</p><p>いやぁん気持ちいいの渚を犯してぇぇ気持ち良くしてぇぇ</p><p>さっきまでそこに居た、知的な美人経営者しっかり者のお母さんそんな顔は消えてしまった</p><p>今、ここに居るのは二十一歳の普通の女の子</p><p>ママでもない、経営者でもないただの女が、オレに激しく貫かれている</p><p>もっともっと、激しくしてっ犯してッとことんまで、犯してッッ</p><p>腰を叩き付けるようにして突き込むッ突き込むッ突き込むッ</p><p>渚さんも、オレの動きに合わせて腰をグイグイうねらせるッ</p><p>あっあたし、イキそう渚、イキますっイキますわよっよろしくてっ</p><p>よろしいですッ</p><p>あっ、あっ、あーっイグぅぅッッ</p><p>渚さんが、全身をぷるぷる震わせてオレをギュッと抱き締めるッッ</p><p>イッてるぅぅ渚、イッちゃってるのぉぉぉッッ</p><p>渚さんの豊かな胸に顔を埋めてオレも限界を迎えるッ</p><p>渚さん、オレも</p><p>来てぇぇっ出してぇぇっ渚をまた、孕ませてぇぇッッ</p><p>二発目の精液が噴き上がるッ</p><p>ああーっ、孕んじゃう渚また、孕んじゃうよぉぉっ</p><p>胎内に白濁の熱さを感じて渚さんがまた、ビクッと痙攣する</p><p>子宮がゴクリゴクリと精液を呑んでいる</p><p>渚さんと真緒ちゃんのリビングルーム</p><p>若い親娘が暮らしている部屋で裸で繋がっている</p><p>横を見ると真緒ちゃんの積み木や絵本が転がっていた</p><p>ねえ、君</p><p>下半身で繋がったまま渚さんがオレの頭を抱き締める</p><p>あたし、また妊娠したい</p><p>今度はちゃんと、生まれてくる子のお父さんが誰だか判って妊娠したいの</p><p>二十一歳の女の子の熱い視線が、オレを見ている</p><p>真緒の弟妹を孕ませて</p><p>というわけで渚さんが、吉田くんの二人目のセックス相手となりました</p><p>初登場で、まさかの快挙です</p><p>これで吉田くんの倫理観も完全にブッ壊れます</p><p>40．ママのペットをあげるわ</p><p>きっと、弓槻先生気付いていたのねあたしが、二人目の子供を欲しがっているってこと</p><p>射精後の脱力したオレを、渚さんの柔らかな肉体が抱いてくれている</p><p>散々白濁を吐き出したオレのペニスは、渚さんの膣の中で小さくなってその膣圧で、ちゅるっと排出される</p><p>一緒に精液も、膣口からぴゅっと溢れて、フローリングの床にとろりと零れる</p><p>真緒を産んで、先生のお屋敷を出て、このお店をオープンした頃にはねこんなあたしでも、好きになってくれる人はいるんじゃないか誰か真緒のパパになってくれないかしらってあたし、ずっと男の人を求めていたわ結婚相談所に登録したり、婚活パーティに行ったこともあるのよ</p><p>渚さんは、オレにこの四年の苦悩を話してくれる</p><p>でもダメだったどんな男の人に会っても、あたし、好きにはなれなくてううん、好きになれそうな人はいたんだけどセックスが無理だった</p><p>無理って</p><p>男の人って、どうしたってセックスを求めてくるでしょあたしも、何とか応えようと思って、何度か試みてはみたんだけどできなかった</p><p>寂しそうに笑う、渚さん</p><p>やっぱり、四年前のお屋敷でのセックスが刺激的過ぎたからあたし、処女を犯されてから真緒を孕むまで、ずっと激しい異常なセックスしかしてきてないでしょ普通の男の人との普通のセックスじゃ、身体が満足できないような気がしてそれだけじゃないわね何より男の人に、あたしの本性を知られるのが怖くて</p><p>渚さんは、スッと天井を見上げる</p><p>淫乱でしょあたしおかしいのよ狂ってるの火が付くと止まらなくなっちゃうの貪欲に、セックスを貪る汚れた身体こんな恥ずかしいあたしを、普通の男の人に晒し出すことはどうしてもできなくてどんな男の人にも、心を解放することができなくてそれで、あたし結婚はもう諦めたの</p><p>淫乱じゃないですよ渚さんは、とっても可愛らしい女性です</p><p>オレは心から、そう思う</p><p>渚さんはオレの髪の毛を撫でてくれながら、</p><p>ありがとでも、あたし男の人の相手をすることができなくなったからって、結局、自分よりも年下の女の子たちを誘惑してこんな小さなお城を作っちゃったのよやっぱり性欲には勝てなくて華奢な女の子の前なら、幾らでも自分を晒せたのバカみたいよね</p><p>そんなことないですみんな渚さんのことが好きで、このお店に居るんでしょう</p><p>うんみんな可愛くて本当に良い子ばかりよあたしの大切なペットあの子たちがあたしに尽くしてくれる分、あたしも全力であの子たちを愛しているわ弓槻先生が、あたしたちにして下さったみたいに</p><p>渚さんは、弓槻先生みたいになりたかったんだ</p><p>弓槻先生が玩具を集めるように</p><p>渚さんも、可愛い女の子のペットを集めた</p><p>親を子が真似るのは、当たり前のことでしょ</p><p>渚さんが、オレに微笑む</p><p>でも、ダメあたしなんて、弓槻先生の足下にも及ばない全然届かない</p><p>渚さんが、嘆く</p><p>あたしは先生から独立して、独り立ちするってことしか考えて無くてただ、先生の真似をしてただけでそれなのに、弓槻先生は、こんな馬鹿なあたしのことも、ずっと大切に思ってくれていたっ先生のところから抜け出た、恩知らずなこのあたしをっ</p><p>渚さんの眼に涙が溜まる</p><p>あたしがもう一度、男の人とセックスできるようになるには君みたいな子じゃないとダメなんだって、先生には判っていたのねそれで、君を連れて来てくれたのよっ</p><p>細い腕がオレにしがみつく</p><p>オレみたいな男が役に立ちました</p><p>そうよっ君じゃなきゃ、ダメよっ</p><p>どどど、どうして</p><p>君はあたしと同じ先生の玩具だから淫乱な本性をさらけ出しても構わない相手なのよ身内だからどんな醜態をさらしても全然恥ずかしくないわっむしろ本当のあたしを見て、見てって思っちゃう</p><p>そ、そうか</p><p>だから、先生はオレを寄越したんだ</p><p>でもねそれだけじゃあ、無かったのよ</p><p>あたし大人の男の人とのセックスだとどうしても駆け引きをしちゃうのよ</p><p>駆け引き</p><p>そうよホントと嘘を交互に交えて演技したり、カッコつけたり、思ってもいないことをわざと言ってみたりお互いの心をくすぐって、傷つけて、舐め合ってそうやって、男の人の性感を高めていくの</p><p>何か、めんどくさそうですね</p><p>まあねセックスしながら、次はどうしようとか相手がこう求めてきたら、こういう風にやり返そうとかここは意外な展開でとかずっと、考えてないといけないんだもの、気が休まらないわ</p><p>渚さんはフッと微笑んでそれから、真顔になる</p><p>でもあたしや克子がお屋敷で教え込まれたのは、そういうセックスだったからあたしたちは、男を気持ち良くするためのテクニックを徹底的に仕込まれてたわ男の人を喜ばすための機械として</p><p>そういえば</p><p>オレが雪乃とセックスしていた時の、克子さんのコーチングはまさしくそんな感じだったような気がする</p><p>いつも的確な指示で、オレたちの状態を先回りして観察していて</p><p>克子さんの性獣モードは、天性の物ではなく誰かに教え込まれたもの</p><p>すっかりセックス奴隷としての行動様式が身体にしみついているのよさっきもね、一回目の時のセックスは、少し演技してたわ君が興奮するような単語をわざと言ってみたり焦らしたり、誘いを掛けたり</p><p>そうだったんですか</p><p>演技してたと言われると男としては、ちょっヘコむ</p><p>そういうテクニックを君に学ばせるために、弓槻先生はあたしのところに君を送って来たんだと思ったてたからでも、そういうことでは無かったのよ</p><p>そうではなかった</p><p>さっきの二回目のセックスの時にはこいつうッ</p><p>渚さんが、オレの唇にチュッとキスをする</p><p>へっ</p><p>もぉっあたし、駆け引きとか演技とか、全部丸ごとフッ飛んじゃったわよっ</p><p>渚さんがオレの顔に、チュッチュッとキスの雨を降らす</p><p>すっごく気持ち良かったわよっ君</p><p>いやそんな馬鹿な</p><p>あのオレ、ホント初心者ですしセックスは、全然上手くないと思うんですけど</p><p>うん雪乃しか知らないし</p><p>そもそもレイプしかしたことないし</p><p>うふふっ経験とか、テクニックとかね、そういうのはどうでもいいのっ君はねっ、セックスの時にセックスのことしか考えてないのよっ</p><p>男の中にはねセックスしているのに別の女の子とを考えている人もいるわ自分の殻に閉じ籠もって、セックスでオナニーしちゃう男の人もねだけど、君は違うセックスの時にセックスだけに集中しているっものすごく真剣な顔をしてねっあたしの身体にハァハァしちゃってね、すっごく可愛いの</p><p>そ、そうですか</p><p>セックスの感想として可愛いと言われるのは男としてどうなんだろ</p><p>しかもねっセックスしている相手の、あたしのことしか見ていないのよっものすごく獰猛にあたしの身体を求めてくれるのっ貪りついてくるのっずっとね、あたしの中に出したいっ、出したいっって眼をらんらんと光らせて迫ってくるのよっ</p><p>何かオレ、盛りのついた犬みたいですね</p><p>そこがいいのよっあたしの身体を、本当に心から求めてくれているんだなあって思ったら、とっても嬉しくなってアハッ感じちゃったいつもの狂った感じじゃなくって空が雲一つ無く澄み切って晴れ渡っているみたいに気持ち良くなったのもうあたし、何もかもどうでも良くなっちゃってあたしあたしねッ</p><p>渚さんが、ボロボロと涙を零す</p><p>渚さん</p><p>抱き締めてっキスしてっ</p><p>オレは渚さんを抱き締めて、キスする</p><p>ありがとうっ</p><p>彼女もオレの唇に濃厚なキスをする</p><p>君、あたしの中に射精した時とっても気持ちよさそうだったよっあたし、すっごく良いことをしてあげたみたいな気がして子宮が精液で熱くなるのが、嬉しかったこんなの初めてよっ男の人に射精されて、こんな晴れやかな気分になったのは生まれて初めてだわっありがとうっありがとうっありがとうっ</p><p>今二十一歳の丸裸の女の子が、オレを抱いてくれている</p><p>これはただの女の子</p><p>綺麗で可愛らしいだけの二十一歳の素顔</p><p>あたし、君の子供、産みたいっ</p><p>渚さんが、熱い眼でオレを見つめる</p><p>産んじゃ、ダメかなっ</p><p>十六歳のただの頭の悪いガキであるオレは</p><p>ちゃんと育てるから君に迷惑は掛けない真緒のパパになってとかは言わないあたしと一緒にこのお店をやってくれなくてもいい</p><p>真剣な眼でオレを見ている</p><p>あたしは克子や寧ちゃんやマルゴちゃんの次でいい君にとって、最後のおまけの存在でいいからだから月に一度でいいわあたしを抱いてセックスしてそして、できれば孕ませて欲しいのっ</p><p>あたしもう一度、ちゃんと子供を産みたいの気持ちのいいセックスをして、最初から産むって決めて妊娠して、幸せな気持ちで出産したいの</p><p>涙がまた、ぽろりと零れる</p><p>真緒を妊娠したと知った時は、あたし、暗い気持ちでいっぱいだったから産むか堕ろすか、何度も悩んだから真緒が生まれた時だって、この先、あたしの人生どうなっちゃうんだろうって暗澹たる気分であたし、あの子の誕生を、心の底から祝福してあげられなかったからっ</p><p>裸の二十一歳がオレの腕の中で、子供のように泣きじゃくる</p><p>ずっと、そのことが心に残ってて真緒に悪いって、ずっと思っててだから、次の子を孕んだ時は、真緒と一緒にわくわくしながら、明るい気持ちで子供の誕生を心待ちにして産もうってずっと思っていたの思ってたのおっ、あたしぃぃ</p><p>渚さんの身体をギュッと抱き締める</p><p>あたし、ずっと二人目の子供が欲しかったのっこの気持ち弓槻先生は、判っててくれたっ知っててくれたそして、君が来てくれただから、だからねっ</p><p>愛おしいと思った</p><p>この可愛い人の希望を叶えてあげたいと思った</p><p>オレはまだ、ただのガキで何の責任も取れないし、何の約束もできません渚さんとも今日会ったばかりだしこんなオレでも、役に立ちますか</p><p>そんなオレの問いに渚さんは</p><p>妊娠させてくれたら、それでいいからぁっ</p><p>渚さんが、オレにしがみつく</p><p>あたしずっと、一人で寂しかったのっ怖かったの悲しかったのお願い、あたしが一人で寂しい時に、抱きに来てっどうしてもガマンできない時だけでいい君に一緒に居て欲しいのよ</p><p>この人ずっと耐えていたんだ</p><p>一人でお母さんをやってお店を切り盛りして</p><p>ずっとずっと、寂しかったんだ</p><p>家族が欲しかったんだ</p><p>判りました、オレでよかったら</p><p>渚さんの唇がオレの唇に優しく重なる</p><p>嬉しいっ嬉しいよぉっ</p><p>裸の二十一歳がオレの胸でわんわんと泣く</p><p>渚さんは、そのまま五分ほど泣きじゃくってようやく、落ち着きを取り戻した</p><p>えへっ、ごめんなさいあたし、馬鹿丸出しね</p><p>そんなこと、ありませんよ</p><p>でも、あたし本気だからねっ</p><p>不意に隣の部屋と繋がるドアがコンコンとノックされた</p><p>そろそろいいかな</p><p>マルゴさんだった</p><p>いいわよ入って来て</p><p>マルゴさんが、部屋に入る</p><p>ええっとオレも渚さんも、まだ丸裸なのに</p><p>あ、気にしなくていいよ</p><p>マルゴさんはそう言うけどとにかく、パンツだけは履く</p><p>真緒は</p><p>お昼寝している絵本を読んであげてたら、すーって眠っちゃって</p><p>マルゴちゃん、聞いてたでしょ</p><p>まあね、途中くらいから</p><p>恥ずかしいなあっ、もおっ</p><p>渚さんは、いつでも格好良くキメようとし過ぎなんだよさっきみたいに素直な方が可愛くていいと思うよっ</p><p>あれは、この子とセックスする時だけ普段はキリッとしてないと、あたし、クールな女で通っているのよ</p><p>渚さんは、外していた眼鏡を拾って掛ける</p><p>それ伊達眼鏡なんでしょ</p><p>そうよあたし、童顔だから、こういう小道具を使わないと大人っぽく見えないでしょ女一人でお店をやっていくには、こういう演出も必要なのよ</p><p>童顔てまだ二十一歳なのに</p><p>そっか、この人十八歳でお店を始めたんだっけ</p><p>で、どうだった吉田くんのこと、気に入った</p><p>聞いていたんでしょ</p><p>一応、本人の口から感想を聞きたくて</p><p>大好きよ</p><p>大好きになったわっ</p><p>へーえ、渚さんがそんなにハマるとは思わなかったよ</p><p>玩具の中では、あたしが最初なの</p><p>つまりオレとセックスしたのは</p><p>うん、そうだよ</p><p>何で、克子を先にしなかったのかしら克子も、吉田くんとセックスすれば、色々と心のしがらみから解放されると思うのに</p><p>それは、ほら克子さんのセックスは、ちょっと野性的過ぎるから</p><p>そうね、吉田くん、まだセックス慣れしていないものねいきなり、克子が相手じゃ身体が保たないかもね</p><p>ノンストップ・バイオレンス特急だからね克子さんは</p><p>何か、すげぇこと言われてますよ</p><p>それであたしが一番手になったのね</p><p>渚さんは丁寧だから、吉田くんを壊すようなセックスはしないでしょもっとも</p><p>何よ</p><p>渚さんの方が、こんなに可愛くされちゃうとは思ってなかったけれど</p><p>もおっ言わないでよぉっ</p><p>渚さんが真っ赤になる</p><p>か、可愛い</p><p>とにかくあたしは一月に一回抱いて貰えればそれでいいわ避妊はしないから、それでデキちゃったら喜んで産むわ構わないかしら</p><p>吉田くんが、それでいいのなら</p><p>二人の眼がオレを見る</p><p>いや、あのはいよろしくお願いします</p><p>それしか、答えようが無い</p><p>嬉しいっっ</p><p>渚さんが、オレに飛びついてくるッ</p><p>まだ服を着ていないから豊かな巨乳がぽわーんと押しつけられるッ</p><p>そうだ、弓槻先生にご報告しないと</p><p>大丈夫だよっ、ミナホは最初からそのつもりだから</p><p>近いうちに、お屋敷に顔を出すわきちんと、直接お礼が言いたいの</p><p>うんその方がいいミナホも喜ぶよ</p><p>やっぱり先生には、頭が上がらないわね</p><p>そりゃあ、あたしたちの先生だからね</p><p>弓槻先生の二番目と三番目二人は、ニッコリと微笑みあう</p><p>そうだところでマルゴちゃん</p><p>さっきあなたが話していた吉田くんが童貞でレイプして、三日間犯しっぱなしの子ってどんな子</p><p>雪乃のこと</p><p>渚さんは、雪乃が気になるんだろうか</p><p>まあ、そこそこ可愛い子でも、それだけの子だね吉田くんは、とってもご執心だけど</p><p>マルゴさんにとっては、雪乃はそんな風に見えるんだろうか</p><p>まあ、美しさなら寧さんの方が上だし、凛々しさならマルゴさん、セクシーさなら克子さんに負けている</p><p>綺麗で優しいお姉さんなら、渚さんだし</p><p>優等生で美人な上級生って言ったら、岩倉会長だよなあ</p><p>吉田くんは、もうその子をオマンコ奴隷にしているの</p><p>それがねちょっと、頑固でプライドの高い子なんだよ神経が図太いっていうか、吉田くんがどれだけ犯しても心が折れきらないんだあれ、変わってる子だよね</p><p>マルゴさんすいませんそんなこと、オレに聞かないで下さい</p><p>オレは雪乃しかレイプしたことがないんだから</p><p>普通の子は、どれくらいで心が折れるもんだか知らないんですから</p><p>良いオマンコ奴隷になりそう</p><p>無理だと思うよちょっと素材が悪すぎる煮ても焼いても喰えない子だよ一応、ミナホは吉田くんの気持ちを尊重して、最後まで堕とすつもりらしいけれど</p><p>えっ、雪乃って、そんなにダメな子なの</p><p>マルゴさんの評価が、こうまで低いとは</p><p>うん、決めたわっ</p><p>渚さんが満面の笑みで、オレに振り向く</p><p>あたし、吉田くんにオマンコ奴隷をプレゼントしてあげるっ</p><p>やっぱりね弓槻先生の七人目として成長していくには、日常生活で好きな時に射精できるオマンコ奴隷が必要よ</p><p>ななな、渚さーん</p><p>そうだねそろそろ吉田くんも奴隷の扱いを覚えた方がいい頃かもねあの雪乃って子の相手ばかりしているのは、よくないかも</p><p>マ、マルゴさんまで</p><p>そうと決まれば吉田くん、やっぱりオマンコ奴隷は可愛い子の方がいいわよねっ</p><p>渚さんは、内線電話の受話器を取る</p><p>もしもし、ミユキちゃん今、お店の方はどう夕方の忙しい時間帯までには、少し間があるわよね</p><p>もしかして、渚さんは前にしていた話を実現化しようとしている</p><p>じゃあ、悪いんだけど、あなたとみすずちゃんの二人で、３階まで上がってきてくれる大事な話があるのよっ</p><p>渚さんは、にんまりと笑って電話を切った</p><p>店長、参りました</p><p>どうぞ、入って</p><p>というが、渚さんは裸の上に白いリネンのバスローブを羽織っただけ</p><p>しかも前は開け放しだから、豊かな乳房とセックスの後で濡れたままの性器は丸出し</p><p>ていうか、オレもパンツ一丁でガウンを着ているだけ</p><p>誰が見たって、オレと渚さんの間に何があったか想像はつく</p><p>失礼しますきゃあっ</p><p>部屋に入って来た女の子二人は、案の定、悲鳴を上げた</p><p>大きな声を出さないでちょうだい</p><p>渚さんが、二人に強く言う</p><p>年長のミユキと呼ばれていたポニーテールの女の子の方が、返事をする</p><p>もう一人の女の子は、驚いたまま口をパクパクさせている</p><p>この部屋に上がった瞬間から、あたしとあなたたちは店長と店員ではなく、飼い主とペットそう約束したわよね</p><p>はい、申し訳ありませんっ</p><p>ミユキさんが、すぐに直立不動の体勢で答える</p><p>すみませんでしたっ</p><p>みすずさんは、俯いたまま</p><p>じゃあ、いつものご挨拶をなさいっ</p><p>渚さんの命令に、ミユキさんは</p><p>ご挨拶させていただきます</p><p>渚さんの前に跪いてその足先にキスをする</p><p>ここも舐めて</p><p>渚さんは、脚を開く</p><p>失礼します</p><p>ミユキさんは、渚さんの陰部にキスをする</p><p>いつもの愛液とは違う味がするでしょそれが、精液よミユキは初めてでしょ</p><p>どう美味しい</p><p>はい、こんなに美味しい物をご馳走していただいて、光栄です</p><p>ミユキさんは、渚さんのペットとして完全に調教されているみたいだ</p><p>次は、みすずよ</p><p>みすずさんも、渚さんの足にキスする</p><p>こっちも</p><p>みすずさんは逡巡するが覚悟を決めて、唇を付ける</p><p>もっと、ペロペロして舐めるのよっ</p><p>みすずさんは眼を瞑って舌を陰部に這わす小さな舌が可愛い</p><p>あんいいわどう、みすず男の子の精液の味はする</p><p>ちょっと苦いです</p><p>それが男の味よ美味しいって、いいなさい</p><p>美味しいですっ</p><p>泣きべそ顔になりながらみすずさんの挨拶は終わった</p><p>では、改めて紹介するわこちらは、マルゴ・ハイウェイ・スタークウェザーさんいつも話している、弓槻先生の三人目の玩具あたしの大切なお友達の一人よ</p><p>マルゴです</p><p>マルゴさんが、二人に会釈する</p><p>ミ、ミユキですっお噂はかねがね聞いていますっ</p><p>みすずですこ、こんにちわ</p><p>いきなり、刺激的な場面が始まっちゃったから、二人の女の子をちゃんと見ていなかった</p><p>改めて、よーく観察してみると</p><p>ミユキさんは渚さんとほぼ同じくらいの年齢で、このお店のサブ・リーダーなんだろうと思う</p><p>かっちりした体格で、動きも言葉もハキハキしている</p><p>ちょっと体育会系の入った元気印なお姉さんていう感じ</p><p>もちろん、綺麗な顔立ちをしている</p><p>みすずさんの方は、高校生のアルバイトかな</p><p>でも、オレよりは年上だと思う高一ってことはないだろう</p><p>彼女は、どっちかというと文化系かな</p><p>筋肉のついてない華奢な身体でも、スラッと足が長い</p><p>胸の発育は普通巨乳じゃ無いけど、出るところは出ている</p><p>そしてめちゃくちゃ、可愛いッ</p><p>寧さんの透明な美しさとは、方向が違う</p><p>寧さんはヨーロッパとかの芸術写真とかのモデルさんみたいな美しさがある</p><p>でも、みすずさんは日本だろうが外国だろうが、モデルとか女優さんみたいに人の中には、こういう雰囲気の人はいないだろう</p><p>彼女の可憐さは深窓のご令嬢というかいや、この領域までくると、童話の中のお姫様だな</p><p>生まれたての子犬みたいな愛くるしくて、無垢な可愛らしさがある</p><p>それから、こちらが吉田くんこの度、弓槻先生の七人目の玩具に選ばれたのよ早速、あたし、抱いて貰ったわとっても、気持ちの良いセックスだったわあんなに感じたのは、あたし生まれて初めてっ</p><p>渚さん、それは言い過ぎですっ</p><p>判るかしらあたし、今、とても爽快な気分なのよ</p><p>はい、とってもスッキリとしたお顔をなさっていますっ</p><p>ミユキさんが答えた</p><p>そう、ミユキ</p><p>ええ、お肌も艶やかになられました</p><p>そう言えば何か、ツヤツヤしているような気もする</p><p>セックスで綺麗になるって、ホントだったんだ</p><p>それでね、あたし吉田くんへの感謝の気持ちあたしの親愛の証として、二人のうちのどちらかをペットとしてプレゼントしようと思うの</p><p>渚さんは、二人の少女に思いっきりとんでもないことを話し出す</p><p>うわ、本気なんだ</p><p>い、嫌です、あたし男の人なんて</p><p>みすずさんが、強ばった顔でそう言った</p><p>そうじゃあいいわみすず、今までご苦労様でしたもう、二度と顔は見たくないわ出てってちょうだい</p><p>みすずさんが、ハッと息を飲む</p><p>そんなこと言わないで下さいっみすずは、渚さんのペットですずっとペットでいさせて下さいみすずを捨てないでっ</p><p>彼女は、必死に渚さんにすがりつく</p><p>そんな彼女を、渚さんはキッと見据えて、</p><p>あたしはねあたしのペットの中で、一番大切にしている子を吉田くんにあげると約束したのそれくらい、この子のことを気に入っているのよあたしが世界で最も敬愛している弓槻先生も、吉田くんに大きな期待を寄せているのよ</p><p>あたしも、彼のことを期待しているよ</p><p>マルゴさんが、横から付け足す</p><p>今のあたしのペットの五人のうち、あたしが最も大切にしているのはミユキ、みすず、あなたたち二人よあなたたちのどちらかを失うのは、大変残念だけどあたしには他に方法がないのどちらでもいいわ、吉田くんのペットになってちょうだい</p><p>あたしが、なりますっ</p><p>即答したのは、ミユキさんだった</p><p>いいの、ミユキ吉田くんのペットになるということは、吉田くんに処女を捧げ、いつでもどこでも彼の望む時にセックスのお相手をする、オマンコ奴隷になるということよ一生、彼以外の男性とはセックスできないわ彼が望んだら、何人だって赤ちゃんを産むのよそれでもいい</p><p>はい、構いませんっ</p><p>ミユキさんは、はっきりと答えた</p><p>そんなミユキさんは、お店のサブ・リーダーです今、いなくなってしまったら、お店のみんなが困りますっ</p><p>みすずさんが、おろおろしながら渚さんに言う</p><p>でも、仕方ないわあたしは、吉田くんにあたしの一番大切なペットをあげると約束してしまったのだから</p><p>判らない子ね一番大切な子じゃなければ、彼に対して失礼でしょあなた、あたしの真心を踏みにじるつもりなの</p><p>そうじゃありませんそうじゃないんですけれど</p><p>みすずさんは、困惑している</p><p>ミユキさんは、直立不動のまま</p><p>渚さん、こうしたらどうだろう</p><p>と、マルゴさんが急に助け船を出す</p><p>吉田くんにペットをプレゼントするんじゃなくて貸し出すというのは</p><p>あら、それはどういうことかしら</p><p>渚さんは、興味をそそられたという顔をする</p><p>レンタル・ペットってあるでしょああいう感じさ二人のうちのどちらかが、渚さんのペットのまま、吉田くんにレンタルされるあくまでもペットの所有者は、渚さん普段は、このまま渚さんとお店の仕事を続けて、吉田くんに呼ばれた時だけレンタルされて行けばいい</p><p>それは、面白い考えね</p><p>レンタルの相手は永久に吉田くんだけ他の人にレンタルされることはない吉田くんも、他の人に又貸しするのは禁止それじゃあ、売春になってしまうからね</p><p>マルゴさん、スゴイことを思いつくな</p><p>昔、弓槻先生のオマンコ奴隷に、そういう子がいたんだよ確か、お屋敷のコンピューターにレンタルの契約書の原本があったと思うんだけど</p><p>マルゴさんが、部屋のコンピューターに向かう</p><p>渚さん、このコンピューター、お屋敷と繋がってる</p><p>繋がってるわ、自由に使ってちょうだい</p><p>マルゴさんは、何やらキーを叩きながらオレに言った</p><p>吉田くんもその方がいいだろいきなりペットを貰っても、飼っておく場所が無いだろうしこれが理由で店員さんが減っちゃうのは、渚さんのお店にとて打撃だろうし</p><p>確かにそうね吉田くん、どうかしら</p><p>そ、そこでオレに振るのかよ</p><p>い、いいですそれで</p><p>渚さんは、ニッと微笑んだ</p><p>じゃあ、それで決まりねミユキとみすずはどうあたしのペットのままお店は辞めなくていい吉田くんに望まれた時だけ、彼のペットとしてレンタルされるあたしは、あたしの一番大切なペットが、吉田くんに気に入って貰えればそれで満足よ</p><p>緊張している二人の少女に、渚さんが詰め寄るッ</p><p>二人とも、それでいいわね</p><p>はいっ、構いませんっ</p><p>ミユキさんは、またしても即答だ</p><p>みすずは、どうなの</p><p>みすずさんは</p><p>あのレンタルされちゃうのは、二人のうちのどちらか一人だけなんですよね</p><p>そうよ、一人だけやる気のある子の方がいいわねっ</p><p>やる気ならありますっ</p><p>ミユキさんが力強く宣言した</p><p>そうミユキは、いつも元気ねみすずも、これくらい元気があるといいのに</p><p>渚さんが、二人の少女を見比べる</p><p>みすずさんを見て小さく溜息を吐いた</p><p>ミユキさんがフッと見下した感じで、みすずさんに微笑み掛ける</p><p>みすずさんは、ただおろおろしているだけで</p><p>でみすずは、どうするのかしら</p><p>可憐な美少女は、ゴクンと唾を飲んだ</p><p>わ、判りましたあ、あたしも、それでいいですっ</p><p>彼女は、半泣き状態だった</p><p>身体は、ガタガタ震えている</p><p>そうじゃあ、どっちの子にするかは吉田くんに決めて貰いましょう</p><p>そ、そんな</p><p>みすずさんが、泣きそうな顔で渚さんを見る</p><p>吉田くん、どっちの子がいいミユキ、それとも、みすず!</p><p>渚さんが、にやりとオレに微笑みかける</p><p>そんなの最初から決まってる</p><p>というかそういう風に仕組んでるだろっあんたたちっ</p><p>みすずさんのレンタルを希望しますっ</p><p>可憐な美少女の顔が恐怖に引きつるッ</p><p>ジョワーッ</p><p>熱い流れが、湯気を立ててフローリングの床に拡がっていく</p><p>その瞬間、ショックのあまり失禁していた</p><p>みすずはわんこ系です</p><p>子犬のように可愛くて、いつもキャンキャンご主人様に慕ってきますが、</p><p>よく嬉ションします</p><p>そういうキャラですお漏らし系です</p><p>あと、深窓のご令嬢です</p><p>文化系のおとなしいタイプが不足しているので、足しました</p><p>次話は、さっそく処女を捧げてくれます</p><p>41．生け贄の子羊</p><p>ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい</p><p>みすずさんは、自分が漏らしたおしっこを雑巾で必死に拭いている</p><p>彼女の着ている店のユニフォーム（お揃いの白いブラウスにピンクのエプロン・スカート）もグッショリ濡れている</p><p>ごめんなさい、吉田くんこの子、おしっこを躾してる最中だったのよ</p><p>と、渚さんが苦笑いする</p><p>おしっこ躾</p><p>そうよできる限りおしっこをガマンして、いよいよ出す時はあたしの前でするあたしの許可が無ければ、絶対におしっこしちゃダメっていう調教をしていたの</p><p>うわっ、随分溜まってたんですね</p><p>1リットルのペットボトルの水を、全部ブチ撒いたって感じだな</p><p>顔を真っ赤にして、半べそでみすずさんは拭き掃除を続けている</p><p>ミユキさんが、風呂場からバケツに水を汲んでくる雑巾も二、三枚</p><p>彼女は、この渚さんの居住空間をよく知っているらしい</p><p>雑巾を水で濡らして絞る</p><p>乾いた雑巾でみすずが尿を拭き取った場所から、ミユキさんは水拭きを始める</p><p>すみませんミユキさん</p><p>いいのよ、みすずちゃんあたしは、ペットの先輩なんだからこれくらいのことは何でもないわよっ</p><p>体育会系のポニーテール少女は、ニコッと笑って雑巾を絞った</p><p>あ、オレもやりますそこのバケツの横の雑巾、使ってもいいですか</p><p>と、オレが尋ねると渚さんは、</p><p>いいのよ吉田くんは手伝っちゃダメよっ</p><p>ご主人様が手伝ったら、躾にならないでしょ</p><p>そうだよ、君は見ているだけでいいんだ</p><p>マルゴさんまで、そう言う</p><p>いいえ掃除なんて、さっさと済ませた方がいいに決まってます</p><p>オレは残っていた雑巾を拾って、拭き掃除を手伝う</p><p>四つん這いになって床を拭くみすずさんが、オレに礼を言った</p><p>気にしないで下さい</p><p>多分、年上であろう可憐な少女にオレはそう声を掛けた</p><p>オレも四つん這いで、フローリングの床を水拭きする</p><p>渚さんがオレに小声で話し掛けるやっぱり、オレが手伝っていることが不満なんだろうか</p><p>うふふっゆっくり顔を上げて、前を向きなさい</p><p>オレに耳に、そんなことを囁く</p><p>と、顔を上げると</p><p>１メートルほど前にみすずさんが、オレにお尻を向けて拭き掃除をしていて</p><p>スカートの中の柔らかそうな太ももと</p><p>白いパンツが、丸見え</p><p>ね、いい景色でしょ</p><p>思わずゴクリと唾を飲むッ</p><p>おしっこに濡れたパンティは、透けていてみすずさんの可愛い割れ目の形がくっきりと判るッ</p><p>ハッと思って、ミユキさんの方を見ると彼女は、オレにスカートの中を覗かれないように片手でお尻を押さえている</p><p>ミユキさんは男の眼線というものが判っていてみすずさんは、全然気付いていない</p><p>つまり、みすずさんは</p><p>天然だ</p><p>男の視線というものに慣れていない、天然物の箱入り娘</p><p>あの穴、好きなだけズボズボしていいからねっ</p><p>渚さんが、ニッと笑う</p><p>そんなオレ、また勃起しちゃいますよ</p><p>もういいわ、ミユキ、みすず</p><p>渚さんが、掃除の終了を告げた</p><p>今夜一晩くらいは臭い匂いが取れないと思うけれど、ガマンするわ</p><p>本当に、ごめんなさい</p><p>みすずさんは、拭いたばかりのフローリングの床に額を付けて、渚さんに謝罪する</p><p>みすずそのバケツの水を捨ててきて雑巾は、洗濯機に入れてくれればいいわ</p><p>みすずさんはうんしょと小さな掛け声を出して、バケツを持ち上げる</p><p>そのまま、テケテケとお風呂場へ</p><p>華奢な女の子の身体やっぱり、そんなに筋肉がないらしい重そうだ</p><p>水の入ったバケツを運ぶだけで、ふぅふぅ言っている</p><p>その間に、渚さんはミユキさんに声を掛ける</p><p>ミユキ、よくやってくれたわねあなたは、いつもあたしの思った通りに動いてくれるわ本当に頼りになる良いペットよ</p><p>あたしは渚様の第一のペットですから渚様のお望みに従うことが、あたしの喜びです</p><p>渚さんの第一のペット</p><p>結局渚さんがしていることは、弓槻先生の縮小コピーでしかない</p><p>ミユキご褒美に、今夜は可愛がってあげるから泊まっていきなさいね</p><p>先生の言葉に、ミユキさんの顔が喜びに溢れるっ</p><p>ありがとうございますっ渚様っ</p><p>そこにみすずさんが、戻って来る</p><p>片付けて参りました</p><p>渚さんは、みすずさんとミユキさんに向かって、</p><p>そうじゃあ、ミユキはお店に戻って悪いんだけど、いつも通りに頼むわ</p><p>はいっ、かしこまりましたっ</p><p>そしてみすずあなたは、これから吉田くんのレンタル・ペットになる最初の儀式をしましょう</p><p>渚さんが、ニッと笑った</p><p>まるで弓槻先生のように</p><p>あたしの目の前でセックスなさいっ吉田くんに、あなたの処女を捧げるのっ</p><p>みすずさんがぷるぷると顔を横に振る</p><p>でっできませんっ、あたしっ</p><p>そんな彼女の肩を、ミユキさんがグッと掴む</p><p>できるわっ、みすずちゃんあなたならできるっ</p><p>ミユキさん</p><p>あなたは、あたしたち渚様の五人のペットの代表として、選ばれたのよっさっき、渚様がおっしゃってたじゃない吉田様に一番、大切にしているペットを貸し出しなさるって</p><p>渚様の一番大切な、ペット</p><p>くやしいけれどあなたが、そうなのっいいえ、あなたが選ばれた以上、あなたはあたしたちの代表として、渚様のご希望に応えないといけないわっ胸を張って、自信を持って、精一杯、吉田さまにご奉仕なさいっ</p><p>みすずさんは混乱しているが、それでもオレに貸し出されることに承諾しない</p><p>まあ普通は、そうだよなあ</p><p>ありがとう、ミユキ後は、あたしがやるわあなたはお店に</p><p>渚さんが、ミユキさんにねぎらいの言葉を掛ける</p><p>はいっ、渚様みすずちゃん、あなたが選ばれてレンタルされることは、他の三人にあたしから報告しておくわ今、あなたが渚様の前で女にされているってことも</p><p>ミユキさんは、徹底的にみすずさんの退路を断つつもりだ</p><p>渚様に見ていただきながら、処女を失うなんて素晴らしいじゃないなんて、幸運な子あたしあなたが羨ましいわ他のペットの子たちもそうだと思う選ばれたことを光栄に思うべきよっ</p><p>で、でもっ</p><p>がんばりなさいっみんなと一緒に、あなたを応援してるわっ</p><p>店員の先輩は、アルバイト女子高生を、ふわっと抱き締めた</p><p>そして、ニコッと微笑んで身体を放す</p><p>ポニーテールのミユキさんが、オレに深く頭を下げる</p><p>みすずちゃんを、よろしくお願いしますっ</p><p>そして、ミユキさんは部屋から退室した</p><p>パタンと閉まるドア</p><p>渚さんが、ガチャリと鍵を閉める</p><p>みすずさんの顔が、一気に青ざめた</p><p>彼女は処女を失うまで、ここから出られない</p><p>あのあたし、他のことなら何でもしますでも、エッチなことだけは許して下さいっお願いしますっお願いしますっそれだけは許して下さいっ</p><p>エプロンドレスの可憐な少女が渚さんに必死で願う</p><p>エッチなことって何かしら今までも、あなたには色んなことをしてあげたでしょ</p><p>それは渚様は、女性ですしあたしの純潔は守って下さいましたあたしどうしても、純潔を失うわけにはいかないんですっ</p><p>どうして理由を説明なさい</p><p>渚様はご存じのはずです</p><p>そうよ、あたしは知っていますでも、あなた自分の口で、吉田くんとマルゴさんに説明して差し上げるべきじゃないのかしらあたしに、一々、そんな手間を取らせるつもり</p><p>ごごめんなさいっ</p><p>自分で説明できるわねっ</p><p>はいっあの、あたしっ</p><p>みすずさんが、マルゴさんを見る</p><p>あたしクリスチャンなんですっ</p><p>クリスチャンって</p><p>何で、キリスト教徒だとエッチできないんだ</p><p>うちは家族全員曾々お祖父様の代から、ずっとクリスチャンなんですっ日曜日には必ずミサに通っていますっ</p><p>カトリック、それともプロテシタント</p><p>マルゴさんが、みすずさんに尋ねる</p><p>長老派です</p><p>Presbyterian Church</p><p>みすずさんとマルゴさんの会話は、オレにはよく判らない</p><p>昔からあるプロテシタントの一派だよアメリカにも、たくさん教会があるおかしな新興宗教とかじゃないから、安心して</p><p>マルゴさんが、オレに説明してくれた</p><p>だから、あたし結婚するまでは、純潔を保たないといけないんですっ</p><p>涙目で必死に主張する、みすずさん</p><p>今時、結婚まで処女を守らないといけないと思っている美少女が、まだいたんだ</p><p>天然記念物に指定するべきかもしれない</p><p>あら、あなた結婚したいの</p><p>そんなみすずさんに渚さんは、冷たく詰問する</p><p>それはだって</p><p>結婚なんてしなくていいわよっ</p><p>渚さんは、軽く言い切る</p><p>しなくていいって言っているのよっあなたは、ずっとあたしのペットでいなさいっ</p><p>渚様</p><p>一生、あたしが飼ってあげるからだから、結婚なんてする必要はないのよ</p><p>とっても嬉しいお言葉ですありがとうございますでもっ</p><p>でも、何</p><p>あたしフィアンセがいるんです</p><p>フィアンセ</p><p>フィアンセって何だ</p><p>サッカー選手みたいな言葉の響きだけど</p><p>フィアンセっていうのは、許婚結婚の約束をした相手のことだよ</p><p>馬鹿なオレのために、マルゴさんが説明してくれた</p><p>あたしが生まれた時に、お祖父様が決められた相手です子供の頃から、あたしずっとその人と結婚すると思って</p><p>みすず、あなたはその人のことが好きなの愛せる</p><p>渚さんが、尋ねる</p><p>あたし男性は苦手ですでも、貴彦さんは良い方です昔から、兄の様にお慕いしています</p><p>そうじゃあ、その人とあたし、どっちを選ぶ</p><p>渚さんは、冷酷な選択をみすずさんに求める</p><p>選べませんっ</p><p>選ぶのよみすず</p><p>できませんっごめんなさいっ、ごめんなさいっ、ごめんなさいっ</p><p>必死に許しを乞う、みすずさん</p><p>しかし、渚さんは</p><p>あなたが選ばないのなら、あたしが決めるわ</p><p>渚さんの口元が歪む</p><p>弓槻先生にそっくりの悪魔の微笑みだった</p><p>みすずはこれから、吉田くんにレイプされちゃいましょうねレイプなら仕方ないわあなたの意志に反して、純潔を強引に奪われるんですものきっと、婚約者も許してくれると思うわよ</p><p>そんなできませんっ</p><p>みすずさんは、恐怖に身体を震わせている</p><p>まるで、室内犬のチワワみたいに</p><p>できないじゃないの無理矢理するんだから</p><p>渚さんはみすずさんにスッと近づき、その華奢な身体を抱き締める</p><p>こんなに震えちゃって可愛いわねママが抱いてあげる</p><p>渚さんが、みすずさんの唇にキスをする</p><p>その瞬間みすずさんの身体の震えが止んだ</p><p>みすずこれはチャンスなのよ</p><p>チャンス</p><p>あなたが家の呪縛から抜け出すための</p><p>家</p><p>お祖父様や、お父様、お母様、ついでに婚約者そういう、あなたを縛る一切のしがらみから解放されなさい</p><p>もう一度、渚さんはキスをする</p><p>みすずさんの眼が、とろんと溶けていく</p><p>そっちのソファへ行きましょう</p><p>渚さんは、みすずさんを抱きかかえたままソファへ</p><p>みすずさんはギュッとしがみついたまま、渚さんの豊かな胸に顔を埋めている</p><p>本当に甘えん坊ねあたしの五人のペットで、あなたが一番の甘えん坊よ、みすず真緒よりも手が掛かる子ね</p><p>ごめんなさい</p><p>いいのよだから、可愛いんだものあなたが一番大切よみすず五人の中で一番のペットだわ</p><p>だから、メチャクチャにしたいの</p><p>渚さんの指がみすずさんの股間に伸びる</p><p>あっ、だ、だめですっ</p><p>壊してあげるわあなたの心も、あなたの身体も、あなたの人生も、みんなみんなメチャクチャにしてあげる</p><p>長い指が局部をぐいぐいと攻めるッ</p><p>こんなところでい、いやぁんあんっ</p><p>可憐な少女が快感に喘ぐ</p><p>渚さんはみすずさんの胸にも手を這わす</p><p>首筋を下でれろれろと舐め上げる</p><p>あっあっ渚様好きっ好きですぅぅっ</p><p>両手で、みすずさんを愛撫しながら渚さんが、妖艶な眼でオレを見る</p><p>吉田くんみすずはね、本物のお嬢様なの家は明治時代から続く名家でね、親戚には政治家や大企業の経営者がいっぱいいるの</p><p>あぁん渚様好きっ好きなのぉ</p><p>みすずのお父様は、文部科学省の高級官僚よ判るとっても、お堅い家なのよ</p><p>そ、それっぁぁんっ、感じますっみすず、感じちゃいます</p><p>学校は、小学校からずっと名門のお嬢様校全然、男の子と接触しないまま成長しちゃったの</p><p>あはぁんいいですっそこ、好きですぅ</p><p>家柄の良いお家の娘さんですもの、許婚がいるくらいは当然よねでも、やっぱりこういう育ち方をした子は違うわ愛らしさと気品の中に鬱屈した欲望が溜め込まれて、可哀想な感じになっていた</p><p>渚様ぁっ渚様ぁっすごいですみすず、気持ちいいです</p><p>この子はね、あたしの生け花の師匠の教室で見つけたの最初に見た時から、判ったわこの子は、色んな物を溜め込んでいるしがらみに苦しんでいる子だってガマンし過ぎて、今にも破裂しそうになってた</p><p>ぁぁんあたし、漏れちゃうぅぅ溢れちゃうぅぅ渚様ぁん</p><p>だから、全部吐き出せさてあげたいと思ったのうふふ、丸裸になったら、こんなにもいやらしい子になるとは思わなかったけど</p><p>違う違いますぅみすずは、いやらしい子じゃないですぅぅ</p><p>こんなにトロトロになってるくせに可愛いわよ、みすず</p><p>いやぁぁん恥ずかしいそんなこと、言わないでぇっ</p><p>この子を引き込むのは大変だったけれどあたし、師匠には信用されているから女の子しかいない、健全なアルバイト先ですって、師匠からみすずのお母さんに伝えてもらったのとても良い社会勉強の機会ですって</p><p>ぁぁん渚様みすずは、渚様のペットですぅはしたないペットですぅごめんなさいっごめんなさいっ</p><p>そして、あたしアルバイトに来た初日に喰べちゃったのっみすずは、思ってた通りの子だったとってもいやらしい、あたしのペット</p><p>そうです、みすずはいやらしいペットですぅもっと、食べてぇみすずのこと、メチャクチャにしてぇぇっ</p><p>ほらっ、恥ずかしいみすずの姿を吉田くんにお見せするのよっ見て下さいって、おねだりしなさいっ</p><p>見て見て見てぇぇっエッチなみすずを見てぇぇぇっ</p><p>イキなさい、みすずッ</p><p>渚さんの腕の中でみすずさんは、絶頂に達する</p><p>あああああんっ渚様、ご、ごめんなさいぃぃっっっ</p><p>謝りの言葉を叫びながらみすずさんはイク</p><p>ごめんなさいっ気持ち良くてごめんなさいっいいのぉぉっ</p><p>華奢な身体が、ビクッビクッと痙攣している</p><p>どう、みすず気持ち良く、イケたかしら</p><p>はい、渚様、ありがとうございますっ</p><p>みすずさんは赤い顔で、ハァハァと熱い息をしながら渚さんに答えた</p><p>そんな彼女に、渚さんはもう一度優しくキスをする</p><p>うふふっみすず、これで準備はできたわねっ</p><p>準備、ですか</p><p>そうよ今度は、吉田くんに喰べられちゃいましょうねっ</p><p>大丈夫よママが一緒に居てあげるから</p><p>怯えるペット少女を、飼い主はキュッと抱き締める</p><p>お祖父様に、叱られます</p><p>ママが一緒に謝ってあげるわ</p><p>貴彦さんに、悪いです</p><p>それは吉田くんに謝って貰うわ</p><p>えオレ</p><p>あたし、家から追い出されちゃいますお父様に勘当されます</p><p>そしたら、ここに住めばいいじゃないあたしや真緒と暮らすのは嫌</p><p>嫌じゃ、ありませんけど</p><p>ならいいじゃない</p><p>でも、純潔を失ったら結婚できません赤ちゃんだって</p><p>結婚なんてしなくていいわずっと、ここに居るんだから赤ちゃんなら、大丈夫よ吉田くんの子を産みなさい</p><p>みすずの赤ちゃんは、あたしの子供よママが一緒に育ててあげる真緒も弟妹ができて喜ぶわ</p><p>何も心配することはないのみすずは、自分の家は好き</p><p>あまり好きではありません</p><p>お祖父様やお父様は</p><p>尊敬はしています今まで育てていただいて感謝もしています</p><p>では、このままずっとお祖父様やお父様が決めた通りの人生を生きていく</p><p>ずっと息苦しかったんでしょ解放されたかったんでしょあたし、判っているのよ</p><p>みすずは、もっと幸せになっていいのよママが幸せにしてあげる</p><p>だから吉田くんに犯されなさい</p><p>しんと部屋の中が静まりかえる</p><p>冷酷で滅茶苦茶な宣告</p><p>しかし、渚さんはそれを当然のこととして、みすずさんに通告する</p><p>処女と一緒に全てのしがらみを捨てなさい生まれ変わるのよ</p><p>生まれ変わる</p><p>みすずあなたは、ペットとして愛玩されるために生まれてきたのあなたの可愛い顔も、この細い身体もそのためにあるのよ</p><p>あたしペットでいいんですね</p><p>そうよペットとしての人生を選びなさい</p><p>でもでも</p><p>神様に申し訳無いです</p><p>渚さんは笑って、みすずさんに頬ずりする</p><p>馬鹿ね神様は、いつだってお許し下さるわ</p><p>神様は、人の罪をお許し下さるためにいらっしゃるのよ</p><p>みすずさんの眼が、大きく見開かれる</p><p>だから、罪を犯しなさい純潔を汚して貰いなさい汚れた人間にこそ、神様は救いの手を差し伸べて下さるのよ</p><p>はい、渚様</p><p>みすずさんの心が完全に渚さんの支配下に、堕ちたッ</p><p>服を脱ぎなさいまだ清らかで純潔なまま身体を、吉田くんにご披露なさい</p><p>震える手がボタンを一つずつ外す</p><p>エプロンドレスがストンと落ちた</p><p>純白の下着だけを身につけた、美しい少女の肉体が露わになる</p><p>恥ずかしいです</p><p>羞恥に赤く染まる清らかな美少女</p><p>渚さん、そこのカメラ借りてもいい</p><p>マルゴさんが、机の上のデジタルカメラを指差す</p><p>撮ってくれるの</p><p>克子さんほど巧くはないけどね記録しておいてあげないと、可哀想でしょう</p><p>そうね、みすずの一生の記念ですものねお願いするわ</p><p>了解</p><p>マルゴさんはカメラを取り上げ、みすずさんに向ける</p><p>二、三枚、下着姿の彼女にシャッターを切る</p><p>みすず下着も脱いでしまいなさい</p><p>自分で脱ぐのよ</p><p>震える手がブラジャーの背中のホックを外す</p><p>小ぶりでも美しい形の乳房が、押さえを失ってポヨンと跳ね上がる</p><p>ピンクの乳首が見えた</p><p>きゃっ</p><p>慌てて両手で胸を隠す、みすずさん</p><p>手をどけなさいご披露するのよ</p><p>わ、判りましたっ</p><p>おどおどしながらみすずさんは手を下ろす</p><p>綺麗よ吉田くんも、そう思うでしょう</p><p>思わず即答してしまった</p><p>美しいのは裸のおっぱいだけではない</p><p>羞恥に耐えている、みすずさんという女の子そのものが美しい</p><p>何て、エロいんだ</p><p>この子はね、恥ずかしい思いをするほど、どんどん綺麗になるの本当に愛玩ペットになるために生まれてきた子なのよ</p><p>マルゴさんが写真を撮る度にピクッと震える、みすずさん</p><p>いつの間にかパンティから、たらたらと愛液が垂れている</p><p>どうしたのかしら、みすずまた、お漏らししたの</p><p>こ、これは、おしっこではありません</p><p>では、何</p><p>これはみすずのエッチなお汁です</p><p>ホントみすずは、よく濡れる子ねどこから、そんなに溢れてくるのか、吉田くんに見ていただきなさい</p><p>渚様っ</p><p>脱ぐのよパンティを</p><p>小刻みに震えながらみすずさんの手がパンティに掛かる</p><p>一気に、サッと下ろしなさいっ</p><p>命令のまま、パンティがするりと下ろされる</p><p>瞬間みすずさんの股間から愛液がとろとろとろっと、細い太ももを伝わって垂れてくる</p><p>すっごい敏感な濡れやすい体質なんだ</p><p>こっちにいらっしゃい</p><p>ソファに座ったまま、渚さんがみすずさんを手招きする</p><p>磁石で吸い寄せられるように裸体のみすずさんは、渚さんの方へ</p><p>後ろ向きに、あたしの膝の上に座りなさい</p><p>みすずさんは、その通りに座る</p><p>渚さんは、みすずさんを背後から捕まえてその細い太ももを両腕で大股開きにさせる</p><p>お母さんが、子供におしっこをさせるようなポーズだ</p><p>みすずさんの処女の秘裂がオレの眼に晒される</p><p>みすずさんは、陰毛が生えていなかった</p><p>子供のようにつるりとした股間に透明な汁をこぼす、割れ目が少しだけ開いている</p><p>さあ吉田くんいいのよ、好きになさいこの綺麗な女の子の処女を奪ってしまいなさい</p><p>怯えるみすずさんの顔のすぐ後ろで、渚さんがオレに微笑む</p><p>お祖父様やお父様に従順だった、本物の箱入り娘よ処女のまま、決められた婚約者と結婚する運命を強いられていた女の子この子の人生を、あなたのペニスでメチャクチャになさいっ純潔を汚すのよっ</p><p>渚さんの言葉に、みすずさんはガクガクと震えている</p><p>恐怖で逃げ出そうとする少女の身体を、渚さんが後ろからしっかり抱きかかえている</p><p>そして美少女の割れ目からは、また愛液がとろんと零れる</p><p>こんなに怖がっているのにみすずさんは、興奮しているッ</p><p>いいのか、オレ</p><p>いいとこのお嬢さんを、こんな形で犯してしまって</p><p>みすずさんには、婚約者もいるのに</p><p>処女でないと結婚できないなんて考えている可憐な女の子を、オレが犯してこの人の人生を狂わせる</p><p>そんなことをして、いいのかッオレ</p><p>さあ、みすずをお嫁に行かれない身体にしてしまいなさいっ</p><p>渚さんは、オレを誘う</p><p>みすずさんの顔は、恐怖に震えている</p><p>みすずさんの女性器は、興奮に濡れている</p><p>渚さん、それじゃあダメだよ</p><p>カメラを持ったマルゴさんが、横から口を挟んだ</p><p>渚さんの調教スタイルは、みすずさんみたいな女の子には適している完璧だよでも、同じ方法を吉田くんにとってはいけないよ</p><p>どういうことかしら、マルゴちゃん</p><p>渚さんが、みすずさんを抱えたままマルゴさんに尋ねた</p><p>吉田くんはチンポ奴隷じゃないあたしたちと同じ側の人間だよライオンに食べられる子羊ではなく彼自身がライオンなんだ</p><p>マルゴさんがオレを見る</p><p>吉田くん目の前にごちそうがあったら、すかさず喰らい付くんだ面倒なことは、食べた後で考えればいいそうしないと、目の前のごちそうは君の前から消えていく誰かに奪われるかもしれないそんなチャンスは二度と来ないかもしれないんだよ喰べたいと感じたら、欲望のまま、その場で喰べるあたしは、この鉄則をミナホに教わった</p><p>喰べる</p><p>その場で</p><p>みすずさんを見るんだっ綺麗だろ可愛いだろ吉田くんは喰べたくないのかい</p><p>目の前の華奢な裸身</p><p>可愛らしい美乳やわらかそうなお腹おへそ</p><p>子犬のように愛くるしい女の子がオレの前に処女の秘裂を晒している</p><p>まだ、処女</p><p>どんな男にも喰べられていない純潔の肉体</p><p>た、喰べたいですっ</p><p>みすずさんをどう思うっ</p><p>とっても、可愛らしいですっ</p><p>この身体をどうしたいっ</p><p>メチャクチャに犯したいですっ</p><p>なら、喰べるんだ</p><p>みすずさんの処女を、貪る</p><p>オレは、バスローブを脱いだ</p><p>パンツも脱ぎ捨てる</p><p>ペニスは完全に隆起していたッ</p><p>すみません、一回で処女喪失までいきませんでした</p><p>42．みすずのヴァージン・ブレイク</p><p>みすずさんが、オレの直立したペニスを見て悲鳴を上げるッ</p><p>みすず、見るのよっあなたを女にしてくれるおチンポよっ</p><p>渚さんは強制的に、みすずさんの眼を開かせる</p><p>ペニスに怖がっている、美しい処女</p><p>その表情がオレをさらに興奮させる</p><p>もっともっと、怖がらせたい</p><p>もっともっと、震えさせたい</p><p>もっともっと、泣かせてみたい</p><p>それがみすずさんという女の子に感じる、オレの欲望</p><p>みすずさんの裸身に近づく</p><p>来ないでっ</p><p>震えてる子犬の様に震えている可愛いなあっ</p><p>吉田くんまずは、キスからねみすずの唇を汚してあげて</p><p>渚さんに言われるまま、みすずさんの小さな顔に寄る</p><p>みすずさんは嫌、嫌と、首を振るがオレが両手で頭を押さえつける</p><p>その可憐な唇にぶちゅっとキスをする</p><p>ううううッ</p><p>キスをされながら、激しく身悶えするみすずさん</p><p>身体を固くして、必死に耐えている</p><p>みすずは、男の人とのキスはこれが初めてよねっ</p><p>真珠の様な涙がぽろぽろと零れ落ちる</p><p>次は胸をおっぱいを汚してあげて</p><p>オレは、大きく口を開けて右のおっぱいをパクリと頬ばるっ</p><p>ひいっっ</p><p>左手で左のおっぱいを楽しむ乳首をこねる</p><p>雪乃よりも成長が遅いのか、触り心地はちょっと固い</p><p>でも、その分、肌が張っている潤いのある、真っ白な肌</p><p>右の乳首は、ちゅぱちゅぱと吸う舐めるッ</p><p>あっああんっ</p><p>喰べるみすずさんのおっぱいを喰らうっ</p><p>そのまま、おへそまでペロペロと舌を這わす</p><p>筋肉の無いやわらかいお腹</p><p>でも、キュッとしまっているウエスト</p><p>ああ、このお腹を枕にして眠たら、気持ちいいだろうなあ</p><p>最後はアソコね</p><p>オレの舌が、さらに下の方を探検していく</p><p>陰毛のジャリジャリした感触を感じないまま舌は陰部に到達する</p><p>うん毛が無いっていうのは、これはこれでいいもんだな</p><p>うあぁぁっ</p><p>みすずさんの秘裂は、雪乃よりも少しだけ上の位置にあった</p><p>抱っこしながら挿入すると、多分いい感じに収まりそうだ</p><p>割れ目は、渚さんによって一度イッた後だけあって、少し開いている</p><p>たっぷり、いやらしい涎を垂らしていた</p><p>膣口を、ペロペロと舐める</p><p>じゅるじゅると吸う</p><p>みすずさんの愛液は雪乃より、ちょっと酸っぱい</p><p>でも、美味しい</p><p>女の子って、こんなに味が違うんだ</p><p>肉襞に隠れていたクリトリスを、舌で開いて嘗め回す</p><p>ひぃっ、ひいっ、ひぃぃッッ</p><p>また割れ目から、愛液が垂れる</p><p>何て、水気の多い人なんだろう</p><p>吉田くん、オマンコを開いてくれるかい処女膜を撮っておきたいから</p><p>マルゴさんの要望に答えて、両手で割れ目を大きく開く</p><p>膣口の奥に見えた見えた、ピンクがかった白いものが</p><p>これがみすずさんの処女膜</p><p>は、恥ずかしいっ撮らないで下さいっ</p><p>みすずさんは抗議するが、マルゴさんは次々にシャッターを切る</p><p>みすず、撮っておいて貰いなさいもうすぐ破られちゃうんだから</p><p>渚さんが背後から、みすずさんの耳に囁く</p><p>マルゴさんは局部のアップだけでなく、みすずさんの羞恥の顔が入った写真も撮る裸身の全てが写ったものも</p><p>これが処女時代のみすずさんの最後の写真になる</p><p>お待たせ吉田くん喰べちゃっていいよっ</p><p>オレは勃起ペニスを、みすずさんの膣口に当てがう</p><p>心臓が、バクバクする</p><p>雪乃の時よりも興奮していた</p><p>それほど、みすずさんの裸身は愛らしかった</p><p>さっき会ったばかりの可憐な少女を犯す</p><p>熱く張り詰めたペニスが、心臓の鼓動に合わせてピクピク律動している</p><p>先走り液でてらてらと輝く亀頭が彼女に接触する</p><p>こ、怖いッ</p><p>大丈夫よ、ちゃんとママが見ててあげますからねぇ</p><p>渚さんは後ろから抱き締めたまま、みすずさんの耳に囁く</p><p>しかしみすずさんは</p><p>やっぱり、嫌ですっいけないわこんなこと、神様がお許しにならないものっ</p><p>大丈夫よ神様は、いつでもあなたを見ていて下さるわあなたが、処女を失う瞬間だって</p><p>オレは神様なんてどうでもいい</p><p>犯したいっ</p><p>みすずさんを貫きたいっ</p><p>この愛らしい身体に、種付けしたいっ</p><p>オレは腰をグイッと押し出すッ</p><p>ズグッ</p><p>亀頭が小さな秘裂を抉っていく</p><p>いたぁぁっ痛いッッ</p><p>みすずさんは、必死でオレから逃げようとするけど渚さんに後ろから抱かれていて、どうにも動けないッ</p><p>パンパンに張り詰めたオレの亀頭が半分だけ、みすずさんの濡れた秘裂に突き進むッ</p><p>無理ですっこんなの入るわけありませんっ痛いのッ痛いんですっ</p><p>顔を真っ赤にしてボロボロと涙を零す、みすずさん</p><p>ペニスは、それ以上は入らない</p><p>処女膜がオレのペニスの侵攻を阻んでいる</p><p>今、オレの亀頭が接している肉の壁これが、処女膜</p><p>み、みすずさんオレのチンコが、みすずさんの処女膜に当たっているよね、破っていいみすずさんの処女、破っちゃってもいい</p><p>思わず、そんなことを口走ってしまった</p><p>いいのかこのまま、激情に任せて、この肉体を汚してしまっていいのか</p><p>オレの心に最後の迷いが生じるッ</p><p>ダメゆ、許してもう勘弁して下さいッ</p><p>みすずさんが泣きながら懇願するッ</p><p>眼をぐっと瞑って閉じた瞼のの端から、涙が滴り落ちている</p><p>怖いのっみすず、怖いのぉぉっ</p><p>初めてのセックスの恐怖に美少女が叫ぶ</p><p>みすず嫌なら、きちんと吉田くんの眼を見てお願いしなさい顔を背けているのは、失礼でしょう</p><p>渚様、助けて下さいっあたし、やっぱり嫌っ怖いんですっ</p><p>眼を開けなさいっちゃんと、相手を見るのよっ</p><p>ぅぅっ</p><p>みすずさんの眼がゆっくりと開く</p><p>大きな瞳がオレを見た</p><p>そういえば彼女がオレをちゃんと見るのは、これが初めてかもしれない</p><p>男に慣れていないみすずさんは、ずっとオレから視線を外していた</p><p>二人とも全裸で亀頭と処女膜が接触して初めて、彼女はオレと眼を合わせた</p><p>泣き顔のみすずさんその瞳に、彼女を犯そうとしているオレが映っている</p><p>情欲に急き立てられただけの醜い男の顔</p><p>こんなんじゃいけない</p><p>こんな顔でみすずさんを抱いてはいけない</p><p>誰と繋がろうとしているのか、自分の眼でしっかり見るのよっ</p><p>それは、渚さんがみすずさんに向けて発した言葉</p><p>その言葉がオレの心に突き刺さる</p><p>オレは、目の前の少女をもう一度見つめる</p><p>今もまさにオレによって犯されようとしている、可憐な少女</p><p>子犬のように愛くるしい顔が涙に濡れている</p><p>華奢な身体小ぶりでも美しい乳房上気して、温かい肌</p><p>よく濡れる彼女の愛液の匂いミルクのような汗の匂い</p><p>彼女は、オレを見ている</p><p>黒水晶のような眼が、オレを見ている</p><p>可愛いッ</p><p>何もかもが、可愛らしい</p><p>何て、愛くるしい女の子なんだっ</p><p>改めて、心の底から思った</p><p>ちゃんと眼と眼が合って、見つめ合っている</p><p>この少女を抱き締めたい</p><p>セックスしたい</p><p>この身体を、貪りたい</p><p>好きですっ</p><p>思わず、そんな言葉が口に出た</p><p>みすずさんの驚きの眼</p><p>みすずさんが好きですオレとセックスして下さいっ</p><p>裸で絡み合って亀頭を処女膜に擦り付けながら言う言葉では無い</p><p>でも、そう思った</p><p>心の底から、そう思ったんだッ</p><p>みすずさんの身体が、欲しいんですッ</p><p>びっくり顔のみすずさんはオレを見たまま、はぁッと大きく息を呑んだ</p><p>それからゆっくり、息を吐いていく</p><p>きつくオレを拒絶していたみすずさんの肉体から、スーッと力が抜ける</p><p>肩の力も、縮み上がっていたお腹も、震えていた腰も</p><p>そして強ばっていた、ヴァギナの中も</p><p>わずかに、緩む</p><p>処女膜がメリメリと引き裂かれていく</p><p>ひぃあっ</p><p>みすずさんが、オレを見たまま大きく口を開けた</p><p>ううっ</p><p>快感が亀頭から伝わってくる</p><p>オレのペニスがゆっくりと奥に入っていく</p><p>ぬっぷぬっぷと、処女膜を突き通って</p><p>ゆっくり、ゆっくり、埋没していく</p><p>さ、裂けるっ裂けていくぅぅ</p><p>オレの顔を見たままみすずさんが痛みに耐える</p><p>判る</p><p>判るッ</p><p>オレのペニスが処女膜を破り潜り抜ける感触が、はっきりと判った</p><p>い、痛い痛い痛いぃぃ</p><p>涙が零れる度に勃起ペニスは、奥へ奥へと侵攻する</p><p>ついに亀頭の先が、最奥の肉壁にキスする</p><p>男根の根元まで、全てきっちり、みすずさんの中に入った</p><p>彼女の処女は、永遠に失われた</p><p>おめでとう、みすずあなたは今、女になったのよ</p><p>渚さんが、みすずさんにそう囁いて彼女の首筋にキスをする</p><p>今、あなたが見ている人が、あなたのご主人様よ</p><p>みすずのご主人様</p><p>そうよ後少しだから、もうちょっとだけ、痛いけれどガマンしてね</p><p>な、渚様</p><p>吉田くん可哀想だから、できるだけ早く終わってあげてね</p><p>終わる</p><p>射精ッ</p><p>みすずさんの胎内に、出すッ</p><p>射精しないと終わらないッ</p><p>出したいッ</p><p>犯したいッ</p><p>オレは、ゆっさゆっさと腰を振り始める</p><p>い、痛い痛いですっホントに痛いのぉ許して下さいっ</p><p>みすずさんが、悲鳴を上げる</p><p>小ぶりなおっぱいが揺れている</p><p>みすずさんの白い肌がじわっと汗を出す</p><p>オレに犯されている顔は、痛みと羞恥に耐えて真っ赤に染まっている</p><p>なんて、可愛らしい人なんだろう</p><p>大丈夫よ大丈夫、すぐに終わるからママが、抱き締めていてあげるから</p><p>渚さんが、背中からしっかりとみすずさんの身体をホールドしている</p><p>これなら、どれだけ強く突き込んでも、みすずさんは逃げられない</p><p>もう、オレの腰は止まらなかった</p><p>ペニスで、みすずさんの処女地をグイグイと拡げていく</p><p>オレの形に変えていく</p><p>この肉体は、オレの物だ</p><p>オレの匂いを付けてやるッ</p><p>オレの種液を注いでやるッ</p><p>い、痛い、痛いよぉうか、神様ぁぁっ</p><p>神なんて、ここにはいない</p><p>誰も、彼女を助ける者はいない</p><p>犯す</p><p>犯してやるっ</p><p>気持ちいい処女の膣が締まる</p><p>オレはみすずさんの裸の尻を両手で掴んで、さらに深く突き入れるッ</p><p>やめてぇ、たすけてぇ、もう嫌ぁぁっ</p><p>ゆっさゆっさと揺れる、みすずさんの肉体</p><p>華奢な身体の抱き心地がいい</p><p>オレの両腕の中にみすずさんの肉体の全てが包まれているッ</p><p>あっ、ああーっ</p><p>熱い情欲の塊が、オレの身体の奥に沸いてくる</p><p>ああ、もうダメだッ</p><p>だ、出すよっみすずさんっ</p><p>な、何を</p><p>みすずさんの大きな瞳が、ハッとしてオレを見るッ</p><p>何が何だか判らないという表情でオレを見ている</p><p>可愛い何て、可愛いんだっ</p><p>その愛らしい瞳を見つめたままオレは、放出したッ</p><p>出るぅッ</p><p>びゅっ、びゅっ、びゅゅゅゅゅっ</p><p>熱い液が一気に、奥底に注がれる</p><p>あ、熱いッ</p><p>オレを見るみすずさんの眼がまたぽろりと涙を零す</p><p>お腹の奥に、熱いのが拡がってるぅぅ</p><p>出ているまだ、出ている</p><p>子宮の入り口から内側へびゅるびゅると白濁を注入するッ</p><p>あああーッ</p><p>みすずさんの純潔を破り汚した</p><p>この身体は、オレが汚した</p><p>清らかだった肉体が内側から白く染まっていくッ</p><p>ごめんなさいごめんなさいごめんなさい</p><p>みすずさんは、オレ精を子宮に受けながら小声で謝罪する</p><p>誰に何を謝っているのかオレには判らない</p><p>オレは、彼女がどうにも愛おしくなって、ギュッと抱き締めた</p><p>もう一度、ペニスをククッと奥に押しつける</p><p>最後の一滴までみすずさんの子宮に吐き出した</p><p>はぁ、はぁ、はぁ</p><p>全力疾走で1万メートル走ったような気分だった</p><p>オレもみすずさんも、すっかり汗だくだ</p><p>終わったみたいね</p><p>渚さんが、そう囁いた</p><p>お、終わったんですか</p><p>みすずさんは後ろから渚さん、前からオレに抱かれたサンドイッチの状態で、キョトンとした顔をしている</p><p>吉田くんが、みすずの中に射精したのよ</p><p>射精って</p><p>究極の箱入りお嬢様は、ようやく事態の深刻さに気付く</p><p>赤ちゃんできちゃうわっ</p><p>そうねできてたら、嬉しいわよね</p><p>渚さんが、後ろから手を廻してみすずさんの可愛いお腹を撫でた</p><p>一緒に育てましょうねみすず</p><p>その言葉にみすずさんは、また、ほろりと涙を流した</p><p>あたしもう、戻れないんですね</p><p>そうよ、仕方ないじゃないみすずは裏切ってしまったんだものお祖父様を、お父様を、婚約者をそれから神様を</p><p>可憐な少女の絶望の眼</p><p>大丈夫よあなたにはあたしがいる吉田くんていう、新しい飼い主もいるわ</p><p>もう、あたしペットとして生きるしかないんですね</p><p>そうよこれからは、吉田くんにたっぷり可愛がって貰うのよ</p><p>犯された少女は心を決める</p><p>さあ、吉田くんにキスしなさいあなたから、キスするのよ</p><p>少女の瞳が、オレを捉える</p><p>キスをさせて下さい</p><p>みすずさんの唇が近づいて来る</p><p>大きな瞳が、オレを見ている</p><p>唇と唇が重なる</p><p>オレは、みすずさんの口に舌を入れた</p><p>みすずさんはオレを受け入れ、自分の舌と絡めてくれる</p><p>オレのペニスは力を失いながらも、まだ彼女の中にある</p><p>吉田くん、みすずさんと繋がっているところを見てごらんよ</p><p>横からカメラで写真を撮っていたマルゴさんが、オレにそんなことを言う</p><p>オレは、みすずさんとの結合部に眼を落とす</p><p>びっくりした</p><p>オレたちの性器はみすずさんの血で真っ赤だった</p><p>雪乃の時は、こんな出血は無かったのに</p><p>処女喪失での出血は、人によって差があるからねみすずさんは、ちょっとスゴイ方だと思うけれど</p><p>そう言って、マルゴさんはさらにシャッターを切る</p><p>すみませんみすずさん、痛かったでしょ</p><p>オレはつい、そんなマヌケなことを言ってしまった</p><p>渚さんが、クスクスと笑い出す</p><p>みすずあなたのご主人様は、本当に愉快な人ね</p><p>みすずさんは、静かに俯いている</p><p>やっぱりペニスを入れられたままだと、ツライのかな</p><p>今、抜きますから</p><p>オレは、男根をゆっくりと引き抜いた</p><p>痛っ</p><p>みすずさんが、また痛みに顔をしかめた</p><p>ペニスが抜けた瞬間、膣口から処女血と精液が一緒にどろりと零れ出す</p><p>赤と白の粘液は、混ざってピンク色になっていた</p><p>吉田くん、ちょっと離れてこれも記録しておきたいから</p><p>マルゴさんに言われて、オレはみすずさんから身体を離す</p><p>みすずさん恥ずかしいと思うけれど、こっちを向いて大切な処女喪失の記念写真だからねあ、足は閉じないでできるだけ開いておいて</p><p>カメラが、犯された美少女の裸体を記録していく</p><p>羞恥と絶望の表情</p><p>セックスを終えたばかりの、汗だくで火照った肌</p><p>陰部から垂れている赤い血と白い精液</p><p>その全てがみすずの処女喪失というタイトルで記録されていく</p><p>少し、離れた位置からたった今、犯した少女を見ている</p><p>オレの中に罪悪感が沸いてきた</p><p>それはもちろん、みすずさんに対するものがほとんどだったけれど</p><p>オレの脳裏に雪乃の顔が浮かんでくる</p><p>これはやっぱり、浮気なんだろうか</p><p>オレは、雪乃と付き合っているわけではない</p><p>オレが、一方的にレイプしているだけだ</p><p>雪乃は遠藤と付き合っているのだから</p><p>なのに</p><p>なぜか、雪乃に対して悪いという感情が沸いてくる</p><p>おかしい</p><p>こんな気持ちさっき、渚さんを抱いた時には感じなかったのに</p><p>みすずさんが相手だとどうして、こんな気持ちになるんだろう</p><p>うん写真は、こんなものかな</p><p>マルゴさんの撮影が済む</p><p>みすずこれを飲みなさい</p><p>渚さんが、白い錠剤とコップの水を持って来る</p><p>あたしはできるだけ早く吉田くんとみすずの赤ちゃんが見たいけれどでも、今はまだ、その時期では無いと思うから</p><p>渚さんは、優しくみすずさんに言った</p><p>緊急避妊薬よこれを飲めば、今日のところは妊娠はしないわ</p><p>あたしより先にあなたが妊娠しちゃったりしたら、立場が無いしねでも、約束してね高校を卒業したら、吉田くんの赤ちゃんを産むって</p><p>渚さんの眼は、温かく厳しい</p><p>判りました産みます</p><p>きっと可愛い赤ちゃんよ女の子がいいわっ</p><p>はいっ、必ずっ</p><p>みすずさんが、錠剤を飲む</p><p>水でゴクゴクと一気に流し込む</p><p>安心していいよ、あの薬は本物だから</p><p>マルゴさんが、そっとオレに囁いた</p><p>ほら、あたしが持っているのと同じ薬でしょ</p><p>マルゴさんが、ポケットから白い錠剤の入った小さなビニール袋を取り出して、オレに見せてくれた</p><p>女は、いつレイプされちゃうか判らないでしょだから、いつも必ずこの薬を持っているんだよ寧や克子さんも、常に持ち歩いているよ</p><p>マルゴさんは、十二歳でレイプされたんだっけ</p><p>玩具のメンバーは、みんないつでも最悪の事態を想定しているんだ</p><p>マルゴちゃん池田先生は、お元気かしら</p><p>渚さんが、マルゴさんに尋ねる</p><p>うんまだまだ現役で開業しているよ</p><p>これから、みすずを医院へ連れて行ってくれる</p><p>ああ、いいよ</p><p>マルゴさんは、明るく承諾した</p><p>渚さんは、みすずさんの肩に手を置いて、</p><p>池田先生は、女医さんなのもうお年だけど、腕は確かな先生よ昔、あたしも大変お世話になったわこれから行って、身体の具合を診ていただきなさい</p><p>身体をですか</p><p>処女喪失で、膣の中が傷ついている場合があるからこれからずっと、吉田くんに愛される身体なのよちゃんと、診察して貰いなさいそれから、池田先生にピルを貰っていらっしゃい</p><p>ピル</p><p>経口避妊薬よ副作用の少ない、良いお薬を下さるからあっ、保険証とかいらないからそういうのは、全てマルゴちゃんが何とかしてくれるわ</p><p>うん心配しなくて良いよッ</p><p>身体を大事になさいみすずの身体は、もうあなたのものではないのよご主人様のものなのずっとずっと、可愛がってもらうのよ</p><p>はいありがとうございますっ</p><p>みすずさんは、泣きながら渚さんに抱きついた</p><p>もう泣かないのあたしは、本当にあなたのことが大切なのあなたのことが大好きだから</p><p>渚さんは、優しくみすずさんの髪を撫でる</p><p>だから吉田くんにあげたいのうふふっ、娘を嫁に出すって、きっとこんな気分なんでしょうね</p><p>裸で抱き合う二人</p><p>黒い森では、避妊のためのシステムが、きっちりできているんだ</p><p>指定の医院まで決まっている</p><p>なのに何で弓槻先生は、雪乃や岩倉会長には、本物の避妊薬をあげないんだろう</p><p>吉田くんみすずのこと、よろしくねっあなたのペットとして、大切に可愛がってあげてね</p><p>そうだみすずさんは、渚さんからオレに貸し出される</p><p>レンタル・ペットとして</p><p>は、はい、幸せにしますっ</p><p>オレの答えに、渚さんとマルゴさんが大きく笑った</p><p>バカねあなたは飼い主なんだから、可愛がってあげればそれでいいのっご主人様を幸せにするのは、ペットの仕事よ</p><p>そう笑って、渚さんはみすずさんの顔を見る</p><p>みすず吉田くんを幸せにしなさいっ</p><p>みすずさんも、渚さんの顔を見上げて</p><p>はい精一杯がんばりますっ</p><p>うん、よろしいっママ、とっても嬉しいわっ</p><p>と突然、奥の部屋へのドアがガチャリと開いた</p><p>現れたのは小さな真緒ちゃん</p><p>ママ、おしっこ</p><p>寝ぼけ顔の妖精さんが、お母さんに声を掛ける</p><p>あらあら、起きちゃったのねはいはい、おトイレに行きましょうねっ</p><p>眠い目をこすっていた真緒ちゃんが、オレたちを見上げる</p><p>あれ、何でみんな裸んぼ</p><p>マルゴさん以外、みんな裸のままだった</p><p>お兄ちゃんとお姉ちゃんは、これからシャワーなのよ</p><p>真緒ちゃんをトイレに連れて行きながら渚さんが、オレに言う</p><p>吉田くんペットの身体を綺麗にするのは、飼い主の仕事よっ</p><p>◇　◇　◇</p><p>シャワーを出して、お湯になるのを待つ</p><p>みすずさんこっちに来て下さい</p><p>みすずさんは髪を濡らしては大変だからと、シャワー・キャップを被っていた</p><p>渚さんに抱かれた時のために、ここのバスルームに常備しているらしい</p><p>そんなに熱くないですから</p><p>ぬるいお湯を、血まみれの陰部に掛ける</p><p>痛ッ</p><p>傷に染みるのか、みすずさんはビクッと震えた</p><p>大丈夫ですか</p><p>オレは、彼女のふとももに付いた血と精液を綺麗に洗い流す</p><p>それから、お尻も</p><p>うん綺麗になりましたよ、みすずさん</p><p>オレがそう言うと、みすずさんは</p><p>みすずって呼んで下さい</p><p>あたしも、旦那様って呼びます</p><p>だ、旦那様</p><p>ご主人様だと、ありきたりな感じがするんです</p><p>えっな、何の話</p><p>旦那様旦那様は、みすずがお洗いします</p><p>みすずさんは、そう言ってオレからシャワーのヘッドを取り上げた</p><p>可愛い手がオレのペニスを掴んで血と愛液と精液に塗れたそれにシャワーを当てる</p><p>みすずさん</p><p>みすずですっ</p><p>洗ってくれている</p><p>こんな可憐な美少女が、オレの男根を</p><p>片手でオレの陰毛をさわさわ梳きながら、お湯で流してくれる</p><p>手で玉袋を持ち上げ、裏側にもお湯を</p><p>気持ちいい手の感触</p><p>み、みすず</p><p>これが、オレのペット</p><p>オレの可愛い愛玩動物</p><p>旦那様、お願いがあります</p><p>オレのペニスを洗いながらみすずがオレに言った</p><p>みすずのフィアンセに貴彦さんに会って下さい</p><p>オレは、快感から現実に一気に引き戻される</p><p>お祖父様やお父様には、まだお話できませんが貴彦さんには、お話ししなくてはいけないと思うんですみすずがもう、お嫁には行かれない身体になったことを</p><p>この人は処女でないと結婚してはいけないと信じているお嬢様だった</p><p>そして、この人には祖父の決めた婚約者が居た</p><p>あたし貴彦さんのお嫁さんにはなれなくなったことを、きちんとお話しないといけませんでも、あたし一人では、怖くて</p><p>うん</p><p>これは、オレの責任だ</p><p>いいや、彼女をペットにした以上オレは、彼女の苦悩は、どんなことでも全て解決してあげなくてはいけない</p><p>オレが、するべきことなんだっ</p><p>判った貴彦さんと会って、きちんと話をするよみすずは、オレの物にしたって</p><p>清水の舞台から飛び降りるっていうのは、きっとこんな気分なんだろうな</p><p>殴られるか、蹴られるかとにかく、土下座以上のことはしないといけない</p><p>オレは覚悟した</p><p>立って</p><p>みすずさんが、オレの前に立つ</p><p>愛らしい顔綺麗な瞳</p><p>キスするよ</p><p>どうぞ</p><p>オレは可愛い、ペットにキスをした</p><p>みすずの裸を抱き締めるッ</p><p>みすずは、何歳なの</p><p>オレは、彼女の耳元に尋ねた</p><p>十六歳です高校二年生です</p><p>心にズキンと突き刺さった</p><p>オレより、一つ年上なんだ</p><p>連休の真ん中の日に、処女喪失が間に合ってホッとしています</p><p>みすず以降は、しばらく新キャラは出しません</p><p>すでに出ている女の子たちの攻略と雪乃の陵辱を優先します</p><p>43.街を駆け抜ける、猛獣たち</p><p>シャワーから出ると渚さんが、バスタオルとオレの服を持って来てくれた</p><p>みすずの服は下のお店から持って来て貰っているから、ちょっと待っててね</p><p>今日はもうお店の方はいいわマルゴに池田先生の病院に付き添って貰って、それで帰りなさいあなたのお家の門限は、六時半よね</p><p>みすずそんなに門限が早いのかよっ</p><p>あなたのパンティ、お漏らしでびしょびしょになっちゃったから、あたしのパンティを貸してあげるわ今、お洗濯してるから</p><p>すみません</p><p>お母様とばあやさんには、花瓶の水を零したので着替えたとでも言っておきなさい箱入り娘が出掛けた時と違うパンツを履いて帰って来たら、びっくりしちゃうでしょうから</p><p>ばあやとかがいる人なんだ</p><p>あっ旦那様、みすずがお拭きしますっ</p><p>そう言って、みすずがバスタオルを拡げる</p><p>いやオレがみすずさんを拭きますよ</p><p>何かちょっと恥ずかしい</p><p>もう二人とも、すっかり仲良しねお互いに相手を拭いてあげればいいじゃないっ</p><p>みすずが、オレを拭いてオレも、みすずを拭く</p><p>おっぱいやお尻の柔らかさを、リネンの布越しに堪能する</p><p>みすずのタオルが、オレの股間を拭いてくれた</p><p>そうそう、これを二人にあげるわ</p><p>渚さんが取り出したのは、赤い革のチョーカーと金属製のブレスレットだった</p><p>これチョーカーみたいだけど、首輪なのよほら、ここの所に鎖を付けられるようになっているでしょ鎖はこれね二人でいる時はいつも付けていなさい</p><p>吉田くん、付けてあげて</p><p>オレは、革のチョーカーを手渡される</p><p>軽い革の輪が何だか、とても重く感じられた</p><p>お願いします、旦那様</p><p>みすずの細い首にチョーカーを巻く</p><p>そうよ、後ろでパチンと留められるようになっているから</p><p>金具を塡める</p><p>みすずに首輪を付けた</p><p>こっちのは、普段用ねこれ、ブレスレットじゃないのアンクレットよ足首なら、靴下の中に隠れて、服装検査でも引っ掛からないでしょみすずの学校は、校則に厳しいから</p><p>そう言って、渚さんが金属の輪を渡してくれた</p><p>このアンクレットは、チタン製だから錆びないし、お風呂とかも平気よああ、留め具が鍵式になっているのキーナンバーを入れないと、外せない仕組みになっているのよ吉田くん、好きな番号を入れてみすずには教えちゃダメよ</p><p>オレはしゃがんで、みすずの右の足首にアンクレットを付ける</p><p>キーナンバーは、０４２８</p><p>オレとみすずが、初めて会った日そして、みすずが処女を失った日だ</p><p>カチリとチタンの足輪がみすずの足に填まる</p><p>どう、みすず吉田くんのペットになった実感が沸いてくるでしょう</p><p>はい、とても嬉しいです</p><p>顔を上げると目の前は、みすずのパイパンの陰部だった</p><p>割れ目からちろりと愛液が染みている</p><p>オレに首輪と足輪を塡められて、みすずは興奮してしまったらしい</p><p>ホント濡れやすい、可愛いペットだ</p><p>渚さんも気付いたらしいふふふと笑っている</p><p>あっ、あたし忘れてたわ吉田くんにこれもあげるわ</p><p>渚さんが洗濯機の上の棚から、何やら一抱えの大きさの物を取り出す</p><p>それは成人用のおむつだった</p><p>これ、みすずの調教に使おうと思っていたのよこの子、ちょうどおしっこ調教をしていたところだったから続きは、吉田くんに任せるわ</p><p>えっおむつ調教ですか</p><p>そうよみすずのおむつの交換は、吉田くんがしてねっこれ、一番吸収力があって漏れないタイプだから、いつでもどこでも放尿させられるわよっ</p><p>渚さんは、ニコニコしている</p><p>うわっ、それはまたいいかもしれないっ</p><p>みすずいい</p><p>はい旦那様</p><p>オレは渚さんに付け方を教えてもらいながら、みすずにおむつを付ける</p><p>可憐な美少女におむつ</p><p>うわっ、何かスゲェいやらしい</p><p>ピンポーン</p><p>玄関のチャイムが鳴る</p><p>あ、誰かがみすずの服を持って来てくれたのね</p><p>すぐに、渚さんが玄関まで取りに行ってくれた</p><p>ええっ、これって</p><p>グリーンとグレーの中間みたいな微妙なでも、最高に上品な色のセーラー服</p><p>スカーフは、深い海老茶色</p><p>これって日本で一番のお嬢様学校と言われているあのっ</p><p>んふふっ、言ったでしょみすずは本物のお嬢様だって</p><p>雪乃の妹の舞夏ちゃんもお嬢様中学の制服を着ていたけれど、もうランクが違う</p><p>舞夏ちゃんの学校が中量級なら、みすずの学校は無差別級でチャンピオンで金メダルだ</p><p>全然、比較にならない</p><p>遠く戦前から、ブッちぎりでお嫁さんにするなら、このお嬢様校の卒業生リストのベスト１をキープし続けている</p><p>さあ早く、着替えちゃいなさい</p><p>超お嬢様学園の制服に着替えたみすずは気品と愛らしさが三倍になった</p><p>何これすっげぇ、可愛いんですけれど</p><p>上品なセーラーに赤い首輪というのがまた</p><p>どうしました、旦那様</p><p>みすずがオレに、ニコッと微笑む</p><p>キスしていい</p><p>みすずを抱き締めてキスする</p><p>あっ何か、気が遠くなりそうだ</p><p>みすずとのキスは、甘いレモンの味がした</p><p>雪乃の時とは違う</p><p>オレ大事にするからっ</p><p>はいっどうぞ末永く可愛がって下さいっ</p><p>リビングに戻ると、真緒ちゃんがマルゴさんと紙パックのカルピス・ウォーターを飲んでいた</p><p>みすずちゃんも飲む</p><p>えへっ</p><p>真緒ちゃんが笑って、みすずのためにコップにカルピスを注ぐ</p><p>おやおや、吉田くんには注いであげないの</p><p>マルゴさんがそう言うと、真緒ちゃんは</p><p>困った顔をして、渚さんを見る</p><p>あら、いけない忘れていたわ、あたし</p><p>そう言って渚さんが、いそいそとオレの方へやって来る</p><p>渚さんは、真緒ちゃんの前でオレにキスをした</p><p>途端に真緒ちゃんがニコニコ微笑む</p><p>真緒はねあたしがキスした人としかお話ししないのよっ</p><p>どういう教育だよ</p><p>っていうかママがキスした人以外は、絶対に心を開かないっていうのは</p><p>それはつまり渚さんが、どれだけ世間の大人を信用していないかっていうことで</p><p>この人も、ママの仲間</p><p>そうよ、ママの仲間大切な人吉田くんて言うのよ</p><p>よしだくん</p><p>うんこれから、ちょくちょく家に遊びに来るから、真緒も仲良くするのよっ</p><p>はーい</p><p>オレ、これからちょくちょく来るんだそうなんだ</p><p>真緒ちゃんが、オレにニッと微笑む掛ける</p><p>真緒ですっよろしくねっ</p><p>吉田ですよろしくお願いします</p><p>うんっ</p><p>マルゴさんが、真緒ちゃんの代わりにオレの分のカルピスを注いでくれた</p><p>ゴクゴク飲む</p><p>すっかり、喉が渇いていた</p><p>みすずも、おんなじ様子だった</p><p>コップ一杯をあっという間に飲み干して、二杯を真緒ちゃんに求めている</p><p>吉田くんはね、真緒にとっても良いものをプレゼントしてくれるのよっ</p><p>えーっ、何々</p><p>何だと思う</p><p>うーん絵本お人形</p><p>もっと、真緒が欲しがっているものよ</p><p>何だろママ、教えてっ</p><p>弟妹よっ</p><p>ブッ</p><p>真緒のね、弟か妹をプレゼントしてくれるのっ</p><p>えーっ、やったぁっいついつ、いつくれるのっ</p><p>そうね早くて、来年の春くらいだと思うわ</p><p>渚さん、妊娠する気満々なんだ</p><p>もっと早くがいいよぉっクリスマスがいいっ</p><p>うーん、それはちょっと早産過ぎるから無理ね元気で可愛い赤ちゃんは、ママのお腹の中でゆっくり成長させないといけないのだから、急ぐのはダメよ</p><p>急ぐのはダメなのうん、判ったっ</p><p>じゃあ、真緒からも吉田くんにお願いしなさい元気な赤ちゃんを下さいって</p><p>妖精の様な真緒ちゃんが、オレを見上げる</p><p>よしだくんたのむねっ真緒、弟がいいなあっ</p><p>うん、努力する</p><p>とりあえずそんな風に答えてみた</p><p>さてそろそろ出ないと間に合わないよ</p><p>マルゴさんが、時計を見て言う</p><p>時間は三時三十二分</p><p>四時に、野球部のグラウンド前だったろ</p><p>雪乃は、その時間に遠藤と待ち合わせしているんだっけ</p><p>とにかく車で送るよみすずさんは、その後、病院へ連れてってあげる</p><p>一階の花屋の店に下りる</p><p>さすがに昼下がりで、お客さんはそんなにいない</p><p>ミユキさんが、一人だけ接客していた</p><p>下りて来たみすずに、他の三人の店員が集まって来る</p><p>おめでとうみすずちゃん</p><p>身体は、平気</p><p>はい旦那様が優しくして下さいましたから</p><p>うわっ、旦那様って呼んでいるんだっ</p><p>幸せになるのよっ</p><p>渚様のペットとして恥ずかしくないご奉仕をするのよっ</p><p>うんがんばってね</p><p>次々にみすずに話し掛けるペットたちに、渚さんが笑って言う</p><p>もうみすずはどこか遠くに行くわけではないのよっこれからも、このお店で働くんだから、みんな仲良くしてあげてね</p><p>よろしいっじゃあ、マルゴちゃん、吉田くん、またねみすずも気を付けて</p><p>一礼して、店を出る</p><p>みすずも仲間たちに深々と頭を下げた</p><p>接客中のミユキさんも、笑って手を振ってくれる</p><p>再びマルゴさんのマセラッティへ</p><p>乗り込む前に、みすずは自動販売機でミネラルウォーターを買った</p><p>二人とも後ろの席にどうぞイチャイチャしたいでしょ</p><p>マルゴさんは、そんなことを言ってくれるけれど</p><p>はいっお心つがい、ありがとうございますっ</p><p>ってみすず</p><p>みすずが、オレの手を掴んで二人で後部の座席へ</p><p>みすずはオレの手を掴んだままオレに寄り添ってくる</p><p>芳しい髪の匂いがオレの鼻を刺激する</p><p>じゃあ、行くよ</p><p>ブァァァンと咆哮する、エンジン</p><p>マセラッティは走り出す</p><p>吉田くんちょっと、いいかな</p><p>しばらく走ってマルゴさんが、オレに話し掛けてきた</p><p>はい、何ですか</p><p>あたしの昔話なんだけどね</p><p>少し間を開けて、マルゴさんは言葉を続けた</p><p>あたしはね、十二歳で保護されてから三年間、施設に居たんだ</p><p>十二歳マルゴさんがレイプされた年齢</p><p>その事件の後保護された</p><p>そこはキリスト教の教会の運営してる施設でね施設長の神父様は、たくさん小鳥を飼育していらしたんだとっても大切にどの小鳥も可愛がって育てていらしたよ</p><p>後部座席からはバックミラー越しに、マルゴさんの金髪の前髪しか見えない</p><p>その神父様はね、施設に新しい子供が来ると小鳥を一匹くれるんだ子供に好きな一羽を選ばせてくれて</p><p>みすずがミネラルウォーターのボトルを開けて、ゴクリと飲む</p><p>オレにも差し出すがいらないと断る</p><p>それがそこの施設のやり方だったよみんな子供だし、あたしも含めてほとんどが貧乏で親に捨てられた子だペットなんて飼ったことがない小鳥の餌や、鳥かごの掃除を忘れる子もいるそういう子は、罰として晩ご飯抜きにされるんだよ神父様がよくおっしゃってたその小鳥は、君の小鳥だ君が餌をやらないと死んでしまう君が世話をしないと病気になってしまう私は、自分の小鳥の面倒を見られない者に、食事を与えるつもりは無いよ</p><p>素晴らしい教育ですわ</p><p>みすずが、マルゴさんに言った</p><p>でも、やっぱりみんな心に傷のある子ばかりだからねちゃんと小鳥が育てられる子ばかりじゃないんだ面倒に思って、空に逃がしてしまう子もいる結局、弱らせて死なせてしまう子も野良猫に食べられちゃった子は、不注意だったんだな一番酷い子は、自分で小鳥を殺してしまった</p><p>まあ</p><p>それでもそんな子に、神父様は再び、小鳥を選ばせるんだ小鳥を与える何度でも、何度でもある日、あたしは神父様が、一人で裏庭に死んだ小鳥を埋めている所に出くわしたその小鳥を死なせた子は、埋めてあげることすら拒否したんだ</p><p>酷いですわ</p><p>その子供が小鳥を殺すのは、三回目だっただから、あたしは、神父様に言ったんだよどうしてあんな子に、また小鳥をあげるんですか神父様は、あの子の物になる小鳥が可哀想じゃないんですか</p><p>みすずは、食い入るようにマルゴさんの話を聞いている</p><p>そしたら神父様は答えて下さった可哀想だよ私は小鳥たちを愛している君たち施設の子供たちと同じくらいあたしは、言ったそれなら、大切な小鳥なんかじゃなく、もっとどうでもいいものを与えればいいじゃないですか</p><p>神父様は、何てお答えになったんです</p><p>こうおっしゃったんだ私の一番大切なものでなければ、君たちに与える意味が無いんだよって</p><p>一番大切なものでなければ意味が無い</p><p>吉田くんあたしには、渚さんの行動がその神父様と重なって見えた渚さんは、本当に一番大切にしているペットを君に与えたんだよそうでないと、意味が無いから</p><p>オレはマルゴさんに尋ねた</p><p>つまらない女なら二、三度抱いてポイッと捨てられる心の汚い子なら、多少酷い目に合わせたって、別に心は痛まない渚さんは、君にそういう体験をして欲しくなかったんだと思う</p><p>だから渚さんは、みすずをくれた</p><p>どんな男だって、みすずさんみたいな良い子なら、ポイ捨てするわけにはいかないだろ</p><p>オレは、みすずを見る</p><p>子犬の様に愛らしい、可憐な少女</p><p>気品のある、究極のお嬢様</p><p>処女でないと結婚できないと考えている、敬虔なクリスチャン</p><p>彼女の首に今、ペットの赤い首輪がある</p><p>彼女の人生をオレは、狂わせてしまった</p><p>オレはこの先この人をずっと愛していかないといけない</p><p>ペットの飼い主としての、責任と義務がオレにはある</p><p>はい大事にします</p><p>みすずが、オレの手をキュッと握りしめる</p><p>うん大切にしてあげて渚さんを悲しませないように</p><p>はいありがとうございます</p><p>車は大通りへオレの高校へと向かう</p><p>ところで吉田くん、渚さんのお店を見てどう思った</p><p>えとっても、立派なお店で、繁盛しているなって</p><p>そういうことを聞いているんじゃないよ渚さんが、あのお店の店員さんを全員自分のペットにしちゃっていること、どう思った</p><p>正直に答えてくれればいい君の率直な感想を聞きたいんだ</p><p>マルゴさんの声は、真剣だった</p><p>弓槻先生みたいだなって、思いました</p><p>正確には弓槻先生の縮小版というか</p><p>うんあたしも、そう思うよだから、ミナホは克子さんや岩倉さんを自由にできないんだ</p><p>マルゴさんの言葉に、オレは驚く</p><p>渚さんはあの通り、本質的には優しくて大人しい人だよだから、ミナホは安心して、渚さんの独立を許したなのに、そんな渚さんはミナホから独立した途端、自分のペットを飼い始めてしまったいつの間にか、五人もだよ渚さんでこうなんだから、これが克子さんなら、どうなると思う</p><p>賭けてもいい克子さんがパン屋を始めたら、一年以内に二十人はペットにするだろうね男の子を集めるか、女の子になるかは判らないけれどとにかく、可愛い子ばかりを捕まえて来るだろうね</p><p>確かにあの性獣なら、やりかねない</p><p>岩倉さんだって、そうだ</p><p>岩倉さんもペットですか</p><p>マルゴさんは、ククッと笑った</p><p>ペットなら、もう三人くらいは捕まえてるよ生徒会の男の子たちは、岩倉さんの奴隷だもの</p><p>えっあんな真面目そうな人が</p><p>生徒会の連中をセックス奴隷にしている</p><p>だってあの人、大学生の彼がいるって</p><p>正確には、大学生の彼もいるかなまあ、生徒会の子たちは遊びで、大学生の方が本命なのかもしれないけれど</p><p>岩倉会長ってそんな人なのか</p><p>岩倉さんはね弓槻先生の精神支配から解放されたら、とんでもなく酷いことになると思うよ吉田くん、聞いていたでしょ生徒会室で岩倉さんが白坂雪乃に話していたのを</p><p>オレは、弓槻先生と盗聴して聞いた</p><p>あたしも校長室の下の部屋で聞いていたよあれね、嘘が混じっているんだ</p><p>嘘</p><p>岩倉さんは、弓槻先生に強制されて売春していたんじゃないんだよ岩倉さんは、弓槻先生と出会う前から、援助交際に身を染めていたんだ</p><p>自分から進んで売春していた</p><p>本物の淫乱なんだよあの人は</p><p>じゃあ弓槻先生が、色んな人に無理矢理売春させたっていうのは</p><p>対処療法だよどうしようもなく酷くて苦しいセックスを体験することで、売春への欲求を消滅させたんだ</p><p>生徒会長にしたのも</p><p>そうだよ岩倉さんは潜在意識として、人の注目を集めたくて溜まらない子なんだ以前は、その欲求を大人相手の援助交際で発散していたんだねだからミナホは欲望の矛先を、売春行為から生徒会活動に切り替えさせたんだ生徒会長として君臨することで、彼女の欲求は取りあえずは満たされているそれでも、生徒会の子たちを喰べてしまうところが、岩倉さんの業の深さだね</p><p>もしかして、岩倉さんに、きちんとした避妊薬をあげないのは</p><p>うんこれを飲んだら、二十四時間は絶対に妊娠しないなんて薬をあげたら、あの子は街へ出て身を売りまくっちゃうよだから、ミナホは彼女に偽物の緊急避妊薬を一個しか渡さなかったんだマーブルチョコだったやつだよこういうのは、一個持ってるだけで気が楽になるし一個しかないなら、無茶はしないしね</p><p>普段から緊急避妊薬を持ち歩いているマルゴさんの言葉には、説得力があった</p><p>あの雪乃に渡していた別の薬は射精三回まで避妊できるっていう</p><p>ああ、あの偽薬あれはね、あの日に弓槻先生が岩倉さんに持って行ったんだ白坂雪乃に渡すようにってこれは、岩倉さんの身体には合わない薬だからって言ってねまあ、絶対確実とは言えない避妊薬で、三回まではオーケイだけど、四回目は妊娠するかもなんて言うんじゃ、岩倉さんは絶対に自分では使わないよ</p><p>バックミラーの中の鋭い眼がオレを見る</p><p>岩倉さんは、これまでに三度も堕胎しているんだよ彼女は、妊娠には誰よりも恐怖感を持っているだから、普段はコンドームと避妊フィルムを併用して使っているらしいよ</p><p>はああの人がねえ</p><p>あれっ待てよ</p><p>援助交際していて、堕胎の経験があるって</p><p>それは寧さんの噂だ</p><p>一般の生徒たちは、寧さんがそういう人だと信じている</p><p>うん岩倉さんの活動は派手だったからね、警察沙汰になる前に何とかしたんだけど生徒レベルでは噂になっていた校内に援助交際の女王がいるってねだから、あたしたちはそれを寧の伝説に仕立て上げたんだ</p><p>なぜ、寧さんがみんなから陰口を言われるようなことになったんだ</p><p>あんな、明るくて優しい人がどうして</p><p>それはねちょうどその頃、寧も色々とトラブルが重なっていてねとにかく、岩倉さんのやった悪行は、全て寧が引き受けることになったんだよ</p><p>そうだ、あの時</p><p>今日の一時間目を抜け出して、寧さんと屋上へ行く途中</p><p>岩倉会長が、寧さんに深くお辞儀をしていた</p><p>詳しくは、寧が話してくれるまで待ってあげて欲しいあたしからは教えられないことなんだよ</p><p>マルゴさんがそう言うのなら今は無理に聞くことではないのだろう</p><p>とにかく話を元に戻すよ</p><p>あたしたち、弓槻先生に拾われた玩具のメンバーは、みんな揃って猛獣なんだよ</p><p>猛獣</p><p>そうトラやライオンと同じ可哀想な子羊を屠らないと生きていけない</p><p>子羊</p><p>ここにいる、みすずもそうだ</p><p>オレのために、犠牲になった可哀想な子羊</p><p>トラやライオンに肉食を止めさせることができないようにあたしたちは、誰かを犠牲にしてしか生きていくことができない人間の社会からすれば、見つけ次第に射殺するべき存在なんだろうね、あたしたちは</p><p>ミラーの中のマルゴさんの眼が、悲しそうにオレを見る</p><p>あたしたちは、居てはいけない間違った存在だでもあたしたちもまた、この世界に生まれて来てしまった生まれた以上、死ぬまでは必死に生き続けなければいけない誰を犠牲にしようとも</p><p>克子さんたちは、セックスで人を喰っていく</p><p>マルゴさんは、暴力で</p><p>寧さんは、火を付ける</p><p>弓槻先生は、ただただ人の不幸を願う</p><p>吉田くん君も、そうなんだよ</p><p>そうだオレも</p><p>雪乃をみすずを、屠っている</p><p>ミナホは、ずっとこんなあたしたちが暮らしていける場所を作ろうとしてくれているミナホ自身も、自らの破滅願望と闘いながらね</p><p>先生は自分と玩具たちの捕食テリトリーとして、学校を支配しながら</p><p>同時に、そのテリトリーが自分の支配地域から拡がらないように画策している</p><p>矛盾した、行動だ</p><p>一方では、自分たちの犠牲者を増やしもう一方では、それ以上被害が増えないようにしている</p><p>それでも彼女は玩具たちを守るために、そうせざる得ないのだろう</p><p>学校は、動物園ではない生徒たちは、普通の人間だ</p><p>玩具たちは、檻に入れられない野生の猛獣だ</p><p>猛獣を、人間の街の中で放し飼いにするという難行</p><p>しかも、弓槻先生本人もまた、血に飢えた猛獣なのだ</p><p>ミナホはミナホで苦しんでいるんだ判ってあげてくれ</p><p>オレが、みすずを得て飼い主としての義務と責任を重く感じたように</p><p>弓槻先生もオレたち玩具に、義務と責任を感じてくれている</p><p>しかし、待てよ</p><p>ではオレたちの犠牲になった子羊はどうなるのだろう</p><p>犠牲者たちは、ただオレたちに屠られたままそのままなのか</p><p>それでいいのか</p><p>マルゴ様</p><p>不意にオレの子羊、みすずが口を開いた</p><p>あたしの教会の牧師様が、前にこうおっしゃっていました人間は誰かに迷惑を掛けないと生きていけない生き物だだけど、迷惑を掛ける量を減らす努力はできるそれが隣人への愛というものだよ</p><p>みすず</p><p>また、こうもおっしゃいました人間は、愛している相手にだけは平気で迷惑を掛けることができる甘えることができるだから、誰かに迷惑を掛けられたら、自分は愛されているのだと思いなさい</p><p>みすずは、ニッコリオレに微笑んだ</p><p>ですから、旦那様みすずにいっぱい迷惑を掛けて下さい甘えて下さいみすずは、旦那様に愛されたいんです</p><p>みすずはオレの手を取って、自分の赤い首輪に触れさせる</p><p>みすずは、ペットで幸せなんですからっ</p><p>オレの子羊は本当に良い子だ</p><p>ハハハ君は、本当に良いペットを手に入れたね</p><p>マルゴさんは、そう言って笑ってくれた</p><p>オレは、みすずの手をにぎる</p><p>みすずは、オレに身体を寄せてくる</p><p>大切な、オレのペット</p><p>なのに、オレという猛獣は</p><p>これから会う、雪乃のことを考えている</p><p>雪乃の肉体の感触を、思い出す</p><p>みすずとは違う肌の感触</p><p>違う、ヴァギナの味</p><p>早くまたあの肉体を犯したい</p><p>雪乃の泣き顔が見たい</p><p>酷いセックスで、雪乃を啼かせたい</p><p>猛獣なんだ</p><p>マルゴさんの言う通り</p><p>待てよ</p><p>窓の外の青い空を見ながらふと、思う</p><p>もう一度落ち着いて、よく考えてみよう</p><p>さっきのマルゴさんの話から、逆算して</p><p>オレまだ何か、大事なことを見落としているかもしれない</p><p>今まで知ったことを、一回、頭の中で整理してみるべきだ</p><p>オレがこれまで知ったことを、時系列順に並べ直してみると</p><p>六年前</p><p>・弓槻先生が赴任克子さん、渚さんが入学玩具になる</p><p>※克子さんと渚さんは、かなり激しいセックスの調教を受ける</p><p>五年前</p><p>・高校の改築が始まる</p><p>※弓槻先生の監視システムが、校内に組み込まれていく</p><p>四年前</p><p>・渚さん、妊娠玩具を抜ける花屋を開店</p><p>三年前</p><p>・マルゴさんが入学</p><p>※ただし、マルゴさんが弓槻先生と知り合ったのはアメリカだから、玩具のメンバーになったのはこれ以前だと思われる</p><p>・真緒ちゃん、誕生</p><p>二年前</p><p>・岩倉さんと寧さんが入学</p><p>・岩倉さんは、一年生の春の段階で玩具になる</p><p>※援助交際は、それ以前からしていた</p><p>・岩倉さんの調教は、秋までその後、生徒会長になるための改造を受ける</p><p>・寧さんが、チンコ奴隷の音楽教師に襲われて、マルゴさんが助ける</p><p>※寧さんが玩具になった時期は不明</p><p>※岩倉さんは三度堕胎している</p><p>※寧さんが、岩倉さんの悪行を引き継いだ時期も不明金髪に染めて、ブルーのコンタクトを始めた時期も</p><p>一年前</p><p>・寧さんが、二学期から三学期にかけて長期で学校を休み留年する</p><p>・寧さんは、去年まで合唱部だった（辞めなくてはいけない理由があった）</p><p>・岩倉さんが、秋に生徒会長に当選する</p><p>・チンコ奴隷の候補者を二人選出するが、二人とも不合格だった</p><p>※なぜ、去年急にチンポ奴隷が必要になったのだろう克子さんたちや、岩倉さんの調教時には、セックス相手は困らなかったはずだ二年前の音楽教師の暴走以降、チンコ奴隷がいなくなったのはなぜだ</p><p>今年</p><p>・オレが七人目の玩具になる</p><p>六番目の玩具の人には、まだ会っていない</p><p>マルゴさんですら、何も言わないところが気に掛かる</p><p>とにかく全ては五年前に始まったらしい</p><p>そして二年前に何か大きな事件があったことは確かだ</p><p>それから寧さんに関しては、一年前にも</p><p>オレはまだ黒い森の全てを知らない</p><p>まだまだ弓槻先生と玩具の過去には、秘密があるはずだ</p><p>旦那様、どうなさいました</p><p>みすずが心配そうな顔で、オレを見る</p><p>うんうん、何でもないよ</p><p>オレは、みすずの身体を抱き寄せた</p><p>きゃっもう、いきなりだとびっくりしますっ</p><p>みすずの身体は、温かい</p><p>彼女の赤い首輪にキスをする</p><p>みすずオレの可愛いペット</p><p>オレの中で、みすずに優しくしたいという欲望と雪乃を酷く陵辱したいという欲望が</p><p>火花を散らして、闘っている</p><p>オレは猛獣なんだ</p><p>ほらそろそろ着くよ</p><p>マルゴさんの言葉に、外を見る</p><p>オレたちを乗せたマセラッティは高校の敷地へと入って行く</p><p>普段はコンドームとマイルーラを併用して使っているらしいよ</p><p>マイルーラ、何の呪文だ</p><p>というのが、やりたかったんですけど</p><p>マイルーラ、今はもう売ってないそうですね</p><p>ググッて初めて知りました</p><p>44.野球場の大三角形</p><p>野球部のグラウンドは、高校の敷地の一番西側にある</p><p>グラウンドの一塁側が学校の敷地に接していて、後はぐるりと金網に囲まれている</p><p>つまり金網フェンスの外は、校外だ</p><p>生徒は、校内では制服を着ていないといけない規則になっているから雪乃が一度帰宅して、デートのためにお洒落してきたとすれば、そのフェンスの外側に居るはずだ</p><p>野球部のグラウンドは、すり鉢状に低くなっている</p><p>グラウンドのライト側は堤みたいな勾配になっていて、近所のおっさんとかがよく野球部の練習をボーッと眺めている</p><p>マルゴさんは、グラウンドの少し手前の古い物置小屋の影に車を停めた</p><p>あたしは、ここで待っているよこの車は、目立つからね</p><p>運転席から振り向いてマルゴさんが、オレに言った</p><p>確かにこの青いマセラッティは、派手すぎる</p><p>こんな車からオレが降りるのを、遠藤や野球部員たちに見られたら怪しまれるのは間違いない</p><p>寧が、もうすぐ来ると思うよ</p><p>寧さんが</p><p>うん君たちがシャワーを浴びている時に、話したんだ克子さんは、白坂雪乃の妹を送っていった寧だけ、先に戻って来るって</p><p>そうなんだ</p><p>みすずさんは、寧のことも渚さんから聞いているよね</p><p>はいっ、とっても綺麗な方だと伺っています</p><p>ちょうどいいから、君も吉田くんと一緒に行って、寧に挨拶してくるといい</p><p>マルゴさんが、みすずに微笑む</p><p>そうだみすずをペットにしたことを報告しないと</p><p>寧さん喜んでくれるかな</p><p>だいたいの状況は、マルゴさんが電話で話していると思うけれど</p><p>はいご挨拶して参りますっ</p><p>みすずは、姑に会う花嫁のような顔をして、マルゴさんに頷いた</p><p>あ、そうだ寧は、とっても元気な子が好きだからね何を聞かれても、大きな声でハキハキと答えるんだよ</p><p>はいっがんばりますっ</p><p>うんじゃあ、行っておいで</p><p>マルゴさんにお礼を言って、みすずと二人で車から降りる</p><p>そのまま七、八十メートルくらい、二人で歩いた</p><p>みすずは緊張しているのか、オレの手を握ったまま離さない</p><p>心配になって、みすずの顔を見ると彼女は、無理して微笑んでくれた</p><p>オレの可愛いペット</p><p>超名門お嬢様校の青碧色の制服に、首輪の赤が鮮やかに映える</p><p>旦那様あたしドキドキして、おしっこが出ちゃいそうです</p><p>みすずが顔を赤くして、小声でそんなことを言う</p><p>そう言えば、車の中で水をゴクゴク飲んでいたっけ</p><p>渚さんの家でも、カルピスをコップで数杯</p><p>大丈夫だよみすずは、ちゃんとおむつを履いているだろ</p><p>そう、みすずは渚さんの家で成人用のおむつを履かされた</p><p>オレの手で</p><p>オレの意地悪な言葉に、みすずは</p><p>はいご命令があれば、いつでもお漏らし致しますっ</p><p>このペットは、愛らしすぎるッ</p><p>オレは思わず、みすずをその辺の草むらに押し倒してしまおうかと思った</p><p>オレの視界に雪乃が見えた</p><p>オレたちは野球部のグラウンドのライト側を歩いている</p><p>金網の外急傾斜になった勾配の上の道を</p><p>雪乃はバックネット裏のコンクリートで固められた高台に居た</p><p>オレたちの距離は三十メートルくらいか</p><p>彼女は、オレとみすずに気付いていない</p><p>ジッと、グラウンドの中の遠藤の方を見ている</p><p>遠藤に言われた通りニコニコと微笑んでいる</p><p>雪乃は真っ白なワンピースを着ていた</p><p>清楚なイメージまるで、リゾート地のお嬢様という様なファッションだ</p><p>だけど、布地が薄いのか下着のラインが透けている</p><p>足は、素足にサンダル手には、布製の可愛いバッグを下げている</p><p>髪は、白い大きなリボンで結んでいた</p><p>清らかなのに、セクシーな衣装</p><p>多分、彼女が処女のままだったら、可愛らしいだけの服装に見えるのだろう</p><p>だけど、今の雪乃は身体のラインや剥き出しの素足に生々しいエロティックさが感じられた</p><p>そうだ彼女は、すでに男を知っている女なのだ</p><p>野球部のグラウンドは練習は、もう終わっているようだ</p><p>監督やコーチの姿は無い最上級生の多くも</p><p>今、グラウンドの中にいるのは、ほとんどが一年生の部員たちで懸命に、用具の片付けやグラウンドの整備をしている</p><p>上級生たちは、十五人くらい一塁側のベンチに集まって、ゲラゲラと笑いながらダベッている</p><p>多分、彼らは監視役で一年生の片付けが終わるまでそこに居るのだろう</p><p>遠藤はあいつは、一年のくせに上級生たちに混じってベンチ組の中に居た</p><p>しっかり、シートに座っている</p><p>おうおう、お前ら早く終わらせろよッ片付けが終わらないと、先輩たちが帰れないんだからなッ</p><p>そんなことを叫ぶのなら、遠藤も手伝えばいいのに</p><p>そうだそうだ遠藤なんて、ずっと可愛い彼女を待たせているんだからなッ</p><p>ニキビ面の上級生が、そんなことを喚いた</p><p>ベンチの中で、ドッと笑いか起きる</p><p>遠藤たちがいるベンチは、一塁側</p><p>オレたちいるのは、三塁側の金網の外</p><p>雪乃は、バックネット裏の高台に</p><p>それぞれ微妙に距離がある三角形の配置</p><p>遠藤たちが笑いながら話している内容はもちろん、オレたちには聞こえない</p><p>雪乃のところでも、聞こえないだろう</p><p>ウィィィィン、ウィィィーン</p><p>オレの携帯が突然、バイブモードで鳴り出した</p><p>ディスプレイを見ると弓槻先生</p><p>もしもし、吉田ですっ</p><p>渚を慰めてくれて、助かったわ彼女、とても喜んでいたようね</p><p>慰めるって</p><p>まあ、そういうことなんだけど</p><p>確かに、喜んでいたし</p><p>それにしても、また、ずいぶん可愛いペットを貰ったみたいね</p><p>はいあ、でも、オレのですからね先生にはあげませんからね</p><p>大丈夫よそんなことはしないわその子に危害を加えると、渚が泣くでしょうしねあたしも可愛い子は、大好きだから</p><p>それよりも今、とっても興味深い盗聴をしているのあなたにも聞かせてあげるわ</p><p>盗聴</p><p>ビピッという音がして電話に、別の回線が繋げられる</p><p>ベンチで語られている、遠藤たちの会話だった</p><p>しっかし、可愛いよなぁ、遠藤のオンナ</p><p>でしょあれでオレにベタ惚れなんスよ</p><p>処女かホントに処女なんだろうなぁッ</p><p>会ったり前じゃないっスか雪乃は中学は女子校っスよ男と付き合ったのだって、オレが初めてだって話だし</p><p>本当に、まだヤってないんだろうなッ</p><p>ヤッてませんてばッ今度の練習試合が終わるまでは、無駄な体力は使わないッすよ</p><p>まぁ、お前がずっとレギュラーでいられるかどうかのテスト登板だからな</p><p>そうっスよマジでオレ、がんばってるんスから</p><p>そんなこと言って、遠藤ちゃん本当は、オレらに隠れてもうズッコンバッコンしちゃってるんじゃないのぉ</p><p>してないッすよ先輩たちも知ってるでしょ、オレは雪乃の処女ゲット・トトカルチョは、ゴールデン・ウィークの後半に賭けてるんですから</p><p>そうやってオレたちを安心させておいて今夜辺り、除膜式とかじゃねぇの</p><p>やんないッすよそんなのバレたら、安宅キャプテンにブン殴られちゃいますよ</p><p>キャプテンは、あの子の処女喪失何日に賭けてるんだっけ</p><p>確か、五月の四日だよ</p><p>じゃ、遠藤キャプテンに花を持たせて、四日にブチ込んどけよ</p><p>うんそれがいいんじゃね部内の平穏のためにもさ</p><p>四日っスかオレは、三日か五日に照準を合わせているんスけどね</p><p>何でもいいよ勝手にやってくれ</p><p>あーあ、あんな可愛い子の処女が、後数日で終わりなのかぁ</p><p>遠藤お前、あの子の身体に飽きたら、オレたちに払い下げる気とかある</p><p>ちょっと先輩そういうのは、カンベンして下さいよ</p><p>あっ、そうかお前、童貞だっけ初めての女じゃ、そんな気にはならないか</p><p>どーだろ五月の連休で処女破って、夏休み中はずっとヌップヌップしてたら秋ぐらいには、あの子の身体に飽きてくるんじゃねえの</p><p>おっ、経験者は語るですか</p><p>まあな女はセックスに慣れるまでが旬だからよ痛がってるのを無理矢理ブチ込んでる時期が一番楽しいんだからさ</p><p>オレは、セックス慣れした女の方が好きだけどな後腐れがなくてさ</p><p>じゃあさ、遠藤あの子のマンコがユルユルになってきたら、オレに廻せよ</p><p>えーっ、それはちょっと</p><p>秋まで待つからさそん時、お前が飽きてたらでいいよ</p><p>それでしたらまあ</p><p>あ、こいつの次、オレね</p><p>オレもエントリーしとく</p><p>いっそ、打順通りにしない</p><p>バーカ、そしたらオレが最後になっちまうだろっ</p><p>お前ら、オレの番が来る前に孕ますんじゃねえぞッ</p><p>いいじゃん、お前、あの子の子供の親父になってやれよ</p><p>冗談じゃねえとにかく、お前が飽きたら連れて来いいいな</p><p>もうしょうがないっスね判りましたよ飽きたらですからね</p><p>どうせ、飽きるよ夏休み過ぎたらさ、一年の女子でグッと美人に化けるのが現れるからよお前みたいのは、そっちに目移りすると思うよ</p><p>そういうもんスすか</p><p>うん遠藤、飽きっぽい感じだもんな</p><p>まあ実際、飽きっぽいんですけどね、オレ</p><p>ほらみろっ</p><p>とにかく、あの子とヤッたら証拠のエロ写真忘れるなよ</p><p>はっきり、顔は判らなくてもいいんですよね</p><p>ああ、その代わり、身体はバッチリ撮って来いマンコ、モロ出しだからな</p><p>判ってますよ、先輩</p><p>あの子のハメ撮り、待ってるよーんッ</p><p>野球部の連中は、ガハハと笑う</p><p>はあこれが、オレの高校の野球部員の会話か</p><p>嘆かわしいというか、何というか</p><p>マジで甲子園を目指しているわけでも無い野球部なんて、実際こんなもんなのかもしれないけど</p><p>遠藤は</p><p>結局、雪乃のこと、そんなに好きではないんだな</p><p>ただのファッションとして学年で一番可愛い女の子を口説いただけ</p><p>ただ、見栄えがいいから</p><p>ただ、ヤりたいから</p><p>ただ、処女をゲットしたいから</p><p>もっともオレには人のことは言えない</p><p>現実に、雪乃を犯しているオレには</p><p>雪乃はそんな遠藤の心に、気付いているのだろうか</p><p>彼女はニコニコ微笑んで、高台から遠藤たちを見ている</p><p>雪乃は遠藤の彼女として、そこに居るつもりだろう</p><p>しかし、野球部員たちは彼女を、やがて遠藤に喰われるエモノとしてしか見ていない</p><p>おいっちょっと、あっち見てみろよっあの制服ってさ</p><p>あっ、マジかよ何で、あんな超絶お嬢様学校の子が、何だってこんなトコに居るんだよっ</p><p>うわっ野球部の連中が、みすずに気付いた</p><p>こっちを指差しているッ</p><p>うっわぁっあの子、マジ可愛くね</p><p>うん遠藤のオンナより、さらに可愛いッ</p><p>三倍可愛くねッ</p><p>そんなことないッすよ雪乃の方が美人ですよ</p><p>いやいや、遠藤よーく見てみろッ半端ねぇ、美人だぞっ</p><p>うん美しい上に気品があるっつーか</p><p>ホンモノのお嬢様って感じだよなッ</p><p>あの、クラシカルな制服姿がまた、そそられるよなっ</p><p>脱がしてみてぇぇーッ</p><p>っていうか、隣のあの男は何だよ電話しているやつうちの学校の制服を着ているけどよ</p><p>あれあいつ、あの子と手を繋いでんじゃねぇか</p><p>嘘だろッ</p><p>いや、ホント、マジ</p><p>オレにまで、部員たちの視線が集まってくる</p><p>あれは吉田</p><p>遠藤が、オレに気付いてベンチから立ち上がる</p><p>遠藤、知ってるのか</p><p>はい、うちのクラスのクソ野郎なんですけど</p><p>なんだよ、一年なのかよあいつッ</p><p>野球部員がざわついているので、雪乃もオレたちに気付く</p><p>白い清楚なワンピース姿の美少女がオレとみすずを見る</p><p>しっかりと手を繋いでいるオレたちを</p><p>見ーつけたっとっ</p><p>大きな声に驚いて振り向く</p><p>そこに居たのは、寧さんだった</p><p>金髪に青いコンタクトの眼だけど、寧さんは相変わらず美しい</p><p>あれ奈島だろ</p><p>あのダブッてる女か</p><p>学校一の不良なんだよな援交とかやってるんだろっ</p><p>えーっ、幾らでヤらせてくれるだろ</p><p>バカ、あいつはヤクザとか金持ち専門で、学校の連中は相手にしないらしいぜ</p><p>でもスッゲェ美人ですねぇ</p><p>うん美人は美人なんだけど</p><p>ありゃ、アンタッチャブルなオンナだからな</p><p>アンタッチャブルっなんスか</p><p>あいつに手を出して、病院送りになったオトコは片手じゃ足りないんだよ</p><p>去年まで学校にいた外人女とコンビ組んでるんだろ</p><p>あああの化け物女か</p><p>今でも、二人して不良やヤクザを蹴散らしているらしいぜ</p><p>怖っええーッ</p><p>先輩たちには、寧さんとマルゴさんの悪名は広く伝わっているらしい</p><p>こんにちわっあたし、寧だよっ君が、みすずちゃん</p><p>寧さん何でまた、そんな大きな声を</p><p>声が、すり鉢状のグラウンド全体に響いてますよッ</p><p>ほら、片付け中の一年生部員まで手を止めて、こっちを見ている</p><p>全員が大注目ですッ</p><p>初めましてっあたし、香月みすずと申しますっ</p><p>うわわっみすずまで、寧さんに釣られてそんな大声を出して</p><p>うんっさっきマルちゃんから電話で聞いたよッヨッちゃとは、もうセックスしたんだってッ</p><p>ねねねね、寧さん</p><p>野球部のグラウンド全体が、ピシーンと一気に凍り付く</p><p>まるで氷河期が来たかのように</p><p>たった一人、みすずを除いて</p><p>はいっ処女を捧げましたっ</p><p>みみみみみすずまでッ</p><p>野球部員たちの視線にビビるオレ</p><p>だけどみすずは、オレの片手をギッと握ったまま、離さない</p><p>痛かったでしょッ</p><p>いいえっとっても、優しくして下さいましたからっ</p><p>ヨッちゃんのことだから、最後は中出しッ</p><p>はいっ、みすずの子宮にいっぱい出していただきましたっ</p><p>遠藤の横にいた、ニキビ面の野球部員がビュッと鼻血を吹き出すッ</p><p>その血も拭わないままみんな、呆然としている</p><p>悪夢を見ている様な顔をしてこっちを見上げている</p><p>もう、フェラチオはしてあげたのッ</p><p>まだですっ次の機会には、きっと致しますっ</p><p>ヨッちゃんの精液、飲むんだよッ</p><p>飲みますッみすずが、全部飲ませていただきますっ</p><p>雪乃もこっちを見ている</p><p>信じられないものを見ているという眼で</p><p>みすずちゃん、いいなぁっあたし、まだヨッちゃんにセックスして貰ってないんだよねっ</p><p>そうなんですかッ</p><p>うんッあたしがヨッちゃんとセックスする時は、みすずちゃんも一緒にいてくれるッ三人でセックスしようよッきっと、楽しいよッ</p><p>はいっ喜んでっ</p><p>微笑み会う、金髪ブルーアイの美女とお嬢様制服の可憐美少女</p><p>その姿にさらに、野球部員が二人ほどビビュッと鼻血を垂らしたッ</p><p>一年生の中には、股間を押さえている者も</p><p>あっ、上級生で一人、トイレに駆け込むやつがいる</p><p>あれはトイレの個室でヌくつもりだな</p><p>聞いてたとおり、君はいい子だねっ</p><p>寧さんが、みすずさんをギュッと抱き締める</p><p>寧様</p><p>寧さんでいいよ君は、ヨッちゃんのペットなんでしょ</p><p>あたしも、みすずって呼んで下さい</p><p>あたしはみぃちゃんて呼びたいなぁっいいかなっ</p><p>はいっあの、寧さん</p><p>なあにっ</p><p>本当にお綺麗なんですね渚様にお聞きした通りですっ</p><p>みぃちゃんだって、とっても可愛いよっ</p><p>寧さんはムフフと笑って、抱き締めていた手を離す</p><p>ところで、みぃちゃん気付いてる</p><p>君とヨッちゃん今とっても、皆さんの注目を集めているんだけどっ</p><p>その言葉にようやく、みすずは周囲の状況に気付いた</p><p>グラウンドにいる全ての野球部員三十人近くの全員が、ぽかんと口を開けてこちらを見上げている</p><p>遠藤も</p><p>バックネット裏の高台では、雪乃がこっちを見ている</p><p>オレに対して憎しみの眼で</p><p>雪乃君は、今どう思っている</p><p>オレが他の女を抱いたということを</p><p>そしてその子が、オレとのセックスを楽しそうに語ったということに</p><p>オレは知りたい</p><p>雪乃の気持ちを</p><p>雪乃は、それをどう思うのか</p><p>あんっ恥ずかしいです、あたし</p><p>自分に集まる男たちの視線にみすずは真っ赤になる</p><p>その顔もまた愛らしい</p><p>野球部員の中から、うおおっという歓声が上がる</p><p>いやこれ、何かの間違いだよな</p><p>うん、集団幻覚に違いないっ</p><p>あんな可愛い子が、セックスとかしないよなっ</p><p>っていうか、あの子は穴が無いはずだ天使なんだから</p><p>うん、全部、オレたちの聞き違いだっ</p><p>そうだよそうだってのアハハハハそうだって言ってくれっ</p><p>ていうかあの一年が酒池肉林なんて、そんなことあるはずがないだろっ</p><p>そうだよっ、そうだよなっ</p><p>こんなのおかしいよッ絶対間違ってるッ</p><p>夢だ、夢だ夢に違いないッ</p><p>オレの携帯からは、野球部の先輩たちの阿鼻叫喚の声がなおも聞こえてくる</p><p>遠藤は、この会話に参加していない</p><p>ただ、驚いたままの顔でバカみたいにオレたちを見ている</p><p>じゃっ、そろそろトドメを刺そうかっ</p><p>寧さんが悪戯な笑みで、オレたちに言った</p><p>みぃちゃんみんなの前で、ヨッちゃんとキスしてみてっ</p><p>えっそ、それはっ</p><p>恥ずかしがるみすず</p><p>できないっ恥ずかしい</p><p>いいえできますっ</p><p>じゃあ、やって</p><p>寧さんが、グラウンドに向かって大声で叫ぶッ</p><p>みっなさーんこれから、みぃちゃんがヨッちゃんとキッスしまーすッ</p><p>野球部のグラウンドに、ゾゾッと震撼が走るッ</p><p>嘘だろ</p><p>そんな、やめてくれっ</p><p>天使を汚すなぁぁっ</p><p>誰かあいつを殺せぇぇーっ</p><p>いっそ、オレを殺してくれぇぇぇぇ</p><p>オレは携帯のスイッチを切ったポケットに仕舞う</p><p>みすずとキスするのに、外野の喚き声なんか聞きたくない</p><p>ただ甘美なキスに溺れていたい</p><p>みすずが緊張した顔で、オレに近寄ってくる</p><p>旦那様、あたし、チビッちゃいそうです</p><p>男たちの熱い視線を浴びてみすずは、小さく震えている</p><p>チビっていいよむしろ、漏らしちゃえオレとキスしながら、おしっこするんだみすず</p><p>オレの命令にみすずの眼が爛々と輝く</p><p>みすずは興奮している</p><p>はいっ旦那様ッ</p><p>みすずが、オレの胸に飛び込んでくるッ</p><p>グラウンドからおおおーっという男たちの悲鳴</p><p>みすずの唇を差し上げますっ</p><p>みすずの唇が強く、オレの唇に押しつけられるッ</p><p>オレは、しっかりとみすずの身体を抱き締めるッ</p><p>柔らかいお尻を、右手でキュッと強く摘んだッ</p><p>あっ、あんッ</p><p>みすずはキスをしたまま、小さく喘いだ</p><p>眼が、とろーんと溶けていく</p><p>みすずの魅力的な腰がお尻がぷるぷると震えているッ</p><p>放尿しているッ</p><p>みすずは、人々に見られながら成人用おむつの中にジョワーッと、おしっこを漏らしているッ</p><p>オレと抱き合いキスしながら</p><p>みすずをこの手で抱くオレだけが排泄されたおしっこの暖かさを排尿時の肉体の振動を自分の身体全体で知るッ</p><p>全てを出し尽くしたみすずは、オレをギュツと抱き締めたまま歓喜の声を叫ぶッ</p><p>ああーんっ好きッ好きッ好きッ大好きなんですっ</p><p>そして、もう一度熱い接吻を</p><p>あたしも、ヨッちゃんのこと大っ好きッ</p><p>寧さんが、オレの背中に抱きついて、ほっぺたにチュッとキスしてくれた</p><p>野球部員たちが、呆然とオレたちを見ている</p><p>鼻血をタラタラ垂らし続ける者</p><p>泣いているやつもいた</p><p>遠藤の顔が驚きから、怒りに変わっていく</p><p>雪乃は憎しみの眼でオレを見ている</p><p>さっ、二人とも撤退するよっ</p><p>寧さんの言葉に、ハッとする</p><p>じゃあ、野球部のみんなぁバイバーイッ</p><p>寧さんはニッと笑って、走り出す</p><p>ほらっ、こっちに着いてきてッ</p><p>待って、寧さん待って下さいっ</p><p>みすずは放尿で重くなったおむつを抑えながら、寧に続く</p><p>オレは、睨んでいる雪乃を一目見てそれから、走る</p><p>みすずの手をしっかりと握って</p><p>寧さんを追い掛けて走る</p><p>第２体育倉庫の影に入る</p><p>ここは、もうグラウンドからは見えない場所だ</p><p>オレたちを追い掛けてくる野球部員もいないみたいだし</p><p>寧さんはさらに、学校の東側へ向かおうとしていた</p><p>あれ、この方向って</p><p>寧さんあのマルゴさんが、向こう側で車で待っててくれているんですけど</p><p>えーっそうなのあたし、てっきり教職員用の駐車場だと思ってたっ</p><p>寧さんが、携帯を取り出す</p><p>もしもーし、マルちゃんごめーん今、どこに居るの</p><p>寧さんが、マルゴさんの現在位置を確認する</p><p>判ったぁっじゃあ、そっちにみぃちゃんを連れて行くねっ</p><p>話が付いたらしい</p><p>寧さんは、電話を切った</p><p>野球部のグラウンドから少し離れた場所に移動して貰ったからさ、そっちへ行くよっ</p><p>はいはい寧さんの指示通り、どこでも行きますよっ</p><p>あれっみぃちゃん、大丈夫</p><p>え、みすず</p><p>見ると、みすずはオレの手を握ったままハァハァと、大きく息をしている</p><p>ぐったりして、道の端にへたり込む</p><p>寧さん、ちょっと待って下さいみすずが苦しそうです</p><p>はいすみませんっ</p><p>体育会系ではないみすずは、ちょっと走っただけで息が切れてしまったらしい</p><p>それがまた可愛らしいんだけど</p><p>ごめーんみぃちゃんのこと考えないで、あたし全力疾走しちゃった</p><p>寧さんが、みすずに済まなそうに謝ってくれた</p><p>ちょっとだけちょっとだけ、休ませて下さい</p><p>冷たいものでも飲む何か買って来ようか</p><p>オレが、そう言うと、</p><p>いいえ、ここに居て下さいみすずの側に居て下さい</p><p>汗ばんだ手をギュッと強く握る</p><p>この手の感触が愛おしい</p><p>吉田くん、どうしたの</p><p>突然、背中から声を掛けられる</p><p>こんな学校の外周で誰</p><p>振り向くと山峰さんだった</p><p>山峰さんは、陸上部のロードワークの途中らしい</p><p>ランニングに短パン</p><p>スポーツ少女のカモシカの様な生足が、明るい日差しに輝いている</p><p>ボブカットに切れ長の瞳の健康的な美少女</p><p>おっ、恵美ちゃんじゃないのっ奇遇だねぇっ</p><p>山峰さんの姿を見て、寧さんがニコニコ微笑むっ</p><p>山峰さんは、ちょっと困った顔をして</p><p>それでも、ぐったりしているみすずが気になっているようだ</p><p>大丈夫、その子</p><p>みすずは息を整えながら、山峰さんに微笑む</p><p>平気ですっちょっと、急に運動したから苦しくなっただけです</p><p>山峰さんは、オレを見た</p><p>うん少し、休めばいいだけだと思うよ</p><p>それならいいんだけど</p><p>山峰さんの眼がオレとみすずが繋いでいる手に気付く</p><p>驚く、山峰さん</p><p>この人、吉田くんの彼女</p><p>何と、答えよう</p><p>オレの代わりに、みすずが答えた</p><p>無理して、山峰さんに優しく微笑む</p><p>あたしは彼女とかでは、ありませんっ</p><p>ペットだもんな</p><p>あごめんなさい</p><p>山峰さんが気まずそうに、謝ってくれた</p><p>でも眼はまだ、しっかり握り合っているオレたちの手を見ている</p><p>えへへ恵美ちゃん、そんなにヨッちゃんのことが気になる</p><p>寧さんが、山峰さんにそんな探りを入れる</p><p>そんなこと、ありませんっ</p><p>赤い顔になる山峰さん</p><p>あっ、みすずこの人は、オレのクラスの委員長の山峰さんって、オレもクラス委員なんだけど</p><p>初めましてっ、香月みすずと申しますっ</p><p>みすずが、山峰さんに礼儀正しく頭を下げる</p><p>山峰さんも、みすずに一礼する</p><p>そうだっ恵美ちゃんも、みぃちゃんと仲良くしてあげてよっ</p><p>みぃちゃん</p><p>みすずちゃんだから、みぃちゃんあたしが付けたのっ</p><p>そ、そうなんですか</p><p>山峰さんは、どうも寧さんのノリが苦手らしい</p><p>みぃちゃんは、これからちょくちょくうちの学校に遊びに来ることになると思うんだよねっ</p><p>はいっ山峰様、よろしくお願いしますっ</p><p>このみすずの無邪気な微笑みに心を動かされない人間はいない</p><p>生まれたばかりの子犬のような、愛くるしい笑み</p><p>え、ええよろしく</p><p>みぃちゃん山峰様は、おかしいよっみぃちゃんの方が年上なんだしさっ</p><p>あたしより年長なんですか</p><p>うん、恵美ちゃんは一年生でしょみぃちゃんは二年生だから</p><p>あっ、ごめんなさい失礼しましたっ</p><p>運動部員の山峰さんとしては、年功序列は絶対らしい</p><p>気にしないで下さいっ学校が違うんですし</p><p>でもっ</p><p>みすずの体調は、大分落ち着いたらしい</p><p>山峰さんに、ニッと微笑む</p><p>あたし恵美さんてお呼びしてもいいですか</p><p>あっ、はいどうぞ</p><p>年上だと知った途端山峰さんは、みすずの気品のある笑顔に圧倒されてしまったようだ</p><p>あたしのことは、みすずと呼び捨てにして下さって構いませんから</p><p>そっ、そんな</p><p>もおっ、堅苦しいなあっみいちゃんと恵美ちゃんでいいじゃんかっ</p><p>寧さんが、強引に話に割り込む</p><p>そうだっ恵美ちゃん、明日ヒマっ</p><p>えっと、何かあるんですか</p><p>怪訝な顔をする山峰さん</p><p>そりゃそうだ相手は学校一の不良娘だ</p><p>少なくても、山峰さんはそう思っている</p><p>ほら、朝に約束したでしょお化粧の仕方を教えてあげるって</p><p>山峰さんの顔が陰る</p><p>あの、そういうの、あたしは結構ですから</p><p>どうしてさっ</p><p>あたしお化粧したって、可愛くなりませんから</p><p>寂しそうに、山峰さんは呟いた</p><p>そんなことありませんわっ</p><p>大きな声で叫んだのはみすずだった</p><p>恵美さんは、可愛いですよっお化粧したら、もっともっと可愛くなりますっ</p><p>み、みすず</p><p>そうだよっ恵美ちゃんは下地がいいっホントは美人さんなんだからさ、もったいないってっ</p><p>寧さんも、熱く主張するッ</p><p>あたし美人じゃありません</p><p>いいえっ、恵美さんは綺麗ですよっあたしには、判りますっ</p><p>みすずが、力強く後押しするっ</p><p>そうだ、みぃちゃんも明日おいでよ時間ある</p><p>はい、お昼間でしたら明日は、お休みですし</p><p>ヨッちゃんもいいよね</p><p>元からオレには予定なんか無い</p><p>寧さんに来いと言われたら、地獄でも行く</p><p>恵美ちゃんみぃちゃんとヨッちゃんが、一緒ならいいでしょ</p><p>どうしても抜けられない用とかあるの</p><p>そういうのは無いですけど陸上部の練習も無いですし</p><p>じゃあ、いいじゃんっ決まりっ</p><p>はいっ、あたしも自分のお化粧品、全部持って来ますっ恵美さんに似合いそうなルージュがあるんですっ</p><p>みすずは、もうノリノリだった</p><p>眼を爛々と輝かせて、山峰さんに食いついている</p><p>判りましたみすずさんと吉田くんが一緒でしたら</p><p>ついに、山峰さんが折れた</p><p>じゃあさ、明日の十時に学校の正門前で待ち合わせしようっ</p><p>学校ですか</p><p>うん、学校から歩いてすぐの所に、友達の家があるんだっ</p><p>寧さん山峰さんを弓槻先生のお屋敷に連れて行こうとしているッ</p><p>判りました十時ですね</p><p>うんお昼とか心配しないでね、そこの家で何か出してくれると思うから</p><p>えっ、そういうのは</p><p>気にしない気にしない美味しいものをご馳走するよっ</p><p>困惑する山峰さんに、みすずが突貫する</p><p>そうだ、恵美さんみすずとメルアド交換して下さいっ</p><p>あっ、あたし今、ランニング中だから、携帯置いて来ちゃってるから</p><p>じゃあ、あたしのメルアド今、書いて渡しますねっ</p><p>みすずは手帳にアドレスをメモして、破って差し出す</p><p>はい、これっあたし、違う学校のお友達とメールするの初めてなんですっ</p><p>友達</p><p>あたしたち、もうお友達ですっ</p><p>ニコニコ微笑む、みすず</p><p>眼と眼を合わす二人</p><p>山峰さんは、黙ってメモを受け取る</p><p>後で、このアドレスにメールしておきます</p><p>はいっ、お待ちしていますっ</p><p>最初のプランだと、寧が一人で山峰さんを誘うはずだったので、</p><p>やっぱりみすずの登場は正解だったかなと思います</p><p>45．棒の哀しみ</p><p>マルゴさんが再指定した合流地点は、東門の近くだった</p><p>人通りのほとんどない路地にマルゴさんの青いマセラッティが停まっていた</p><p>運転席の窓が開く</p><p>マルゴさんが、笑ってこちらに手を振る</p><p>すいません、マルゴさん</p><p>ごめんね、マルちゃんあたしが、逃げる方向を勘違いしてたから</p><p>マルゴ様、ありがとうございますっ</p><p>オレたちが、てんでバラバラにマルゴさんに謝る</p><p>全然気にしないでいいよ移動したおかげで、克子さんとも合流できたし</p><p>え、克子さん</p><p>克っつん、こっち来るんだっけ</p><p>ミナホから連絡があってね担当を交換することになったんだ</p><p>マルゴさんは、道の向こうを指差す</p><p>ほら、来た</p><p>そちらに眼をやると何だ、あの白いワンボックス・バンは</p><p>あっ、マルちゃんの白い方の車だぁっ</p><p>寧さんが、何だか残念そうだけど</p><p>あたし、あれ嫌ぁいっ格好悪いんだもの</p><p>そう言わないでよあのバンもこのマセラッティもあたしにとっては、どっちも大切な仕事用の車なんだからさ</p><p>仕事用ですか</p><p>うんちょっと強気に相手にカマす時は、マセラッティ完全に裏の仕事をする時はあの車白い商用車は、ありふれているから使い勝手がいいんだ</p><p>走って来る某日本最大の自動車メーカーの商用ワンボックス・カー</p><p>確かに、こんな車なら街中のどこにでも走っている</p><p>運転席の克子さんが、オレたちを見てクスッと微笑んだ</p><p>白いバンは、マセラッティのすぐ横にススッと停まる</p><p>太く黒い字で車の横に書かれているのは（株）丸子電気</p><p>あっ、ヨッちゃん、これねマグネットなんだよっ</p><p>寧さんが指を引っかけると（株）丸子電気の文字はペロッと剥がれる</p><p>他に、丸子酒店や丸子配送、丸子サービス、丸子不動産とかあるよ</p><p>マセラッティの運転席を降りてマルゴさんは、白いバンの方へ</p><p>いつでも交換できるように積んであるんだナンバープレートも、数種類用意してあるんだよ</p><p>ぜーんぶ、マグネット</p><p>テレビ・ドラマの撮影用の車と同じなんだ実際、このバンは書類上、ドラマに車を貸し出すレンタル会社の名義になっているしね</p><p>もし、警察に中を調べられても、そういう会社で使っている車ですって、言い訳ができるでしょっ</p><p>マルゴさんと寧さんが、得意げに教えてくれた</p><p>さすが、犯罪結社</p><p>劇用車って言うのよっ</p><p>克子さんが、車から降りてくる</p><p>彼女は、理事長モードで黒い女物のスーツをビシッと着こなしていた</p><p>何か高級そうきっと、海外の有名ブランド物に違いない</p><p>ミナホがねみすずさんを家まで送って行くなら、あたしより克子さんの方がいいだろうって言うんだよ確かに、あたしはどこから見ても不良外人だからねそれに克子さんは、上流階級の人たちの対応が上手だから</p><p>何しろ、名高い香月家が相手ですからねっあたしなら、渚の親友ってことで、言い訳も立つしね</p><p>えみすずの家って、そんなにスゴイの</p><p>オレ近々、みすずの婚約者と話をつけるんだよな</p><p>みすずのお祖父さんが決めた相手ってんだから、そいつも相当スゴイの家柄なんだろうな</p><p>うっわぁ胃が痛い</p><p>まあみすずとの約束だから、仕方ないんだけど</p><p>みすずが、克子さんに頭を下げる</p><p>初めましてっ、香月みすずですっ渚様より、克子様のお噂はかねがねお聞きしていますっ</p><p>高梨克子ですどうせ渚のことだから、あたしのことはトンデモナイ淫乱女とか言ってるんでしょう</p><p>いいえっあの克子さんは、とてもセックスがお上手な方だとお聞きしていますっ</p><p>それ、淫乱と表現的にそう変わらないような気がするんだけど</p><p>あたし、今日処女を破っていただいたばかりでセックスには、まだ自信がありませんっよろしければ、克子さんみすずに、セックスのことを教えてはいただけませんかっ</p><p>お前性獣になんてことをっ</p><p>あーら、吉田様あたしが、教えちゃってもいいのかしら</p><p>克子さんが、ニヤリとオレを見る</p><p>あの克子さん、あまり過激なことは教えないで下さい純情可憐なところが、みすずのいいところなんで</p><p>そうねえみすずさんは、どんなセックスがしたいの</p><p>みすずは照れて赤い顔をして、答えた</p><p>みすずは旦那様にいっぱい犯されたいですっ</p><p>お、おいっ</p><p>あらっ吉田様のことは旦那様って呼んでいるのねっ</p><p>はいっみすずをペットにして下さった旦那様ですからっ</p><p>うふふ、本当に可愛い子さすが渚見る眼があるわねっ</p><p>克子さんも、みすずのことが気に入ってくれたらしい</p><p>いや克子さんに、気に入られていいのかっ</p><p>みすずさん痛いのとか、熱いのはどうかしら</p><p>うーんそういうのは、ちょっと苦手です</p><p>無理矢理力ずくで、ガンガン犯されるのは</p><p>あたし、まだ一度しかしていないので、ちょっとよく判りません</p><p>セックスそのものは、好きになれそう</p><p>はい痛かったけれど、旦那様をあたしの中に受け入れることと、あたしの中でピュッて気持ち良くなっていただくのは好きになりましたっ</p><p>そうねじゃあ、あなたの方から何か希望はある</p><p>みすずは旦那様に、とっても恥ずかしくて、いけないことをたくさんして欲しいですっ</p><p>じゃあ、羞恥系のプレイの方がいいわねお外で裸になって、お散歩セックスとかは、どう</p><p>あっ、それやってみたいですっ</p><p>首輪に鎖を付けて、ワンちゃんみたいに後ろから犯されるのよっ</p><p>うわぁ、楽しそうっ</p><p>みすずの眼が、とろんとする</p><p>みすずは旦那様のペットですからお外で、種付けしていただきたいですっ</p><p>うん、決まりねじゃあ幾つか、具体的なプランを考えましょうか</p><p>この会話いつまで続くんだ</p><p>つーか、それオレがやるんだよなっ</p><p>いやもちろん、やるけど</p><p>悪いんだけどそういうのは、二人きりでやってくれないかなどうせ克子さん、みすずさんを池田先生の医院に連れて行って、家まで送るんだから車の中で話せばいいでしょ</p><p>見かねて、マルゴさんが口を挟む</p><p>そうだ、そうだとも</p><p>幾ら人がいないからって、天下の往来でいつまでもこんな話をされるのは困る</p><p>そうだよっ二人があんまりエッチな話をするから、ヨッちゃん、勃っちゃったじゃないっ</p><p>オレ、勃起してますか</p><p>はいそうなんですけどね</p><p>すみませんっみすずがすぐにお世話致しますっ</p><p>じゃあ、そっちのバンを使っていいよあたしは克子さんと、マセラッティで今後の打ち合わせするから</p><p>マ、マルゴさん</p><p>どうせ、みすずさんのおむつを取らないといけないだろう飼い主の君が外してあげる約束だったはずだよ</p><p>それはそうでしたけど</p><p>そうだみすずさんは、これから診察を受けに行くんだから、セックスはしちゃダメだよ処女膜が破れたばかりで、膣内に裂傷ができているかもしれないからね</p><p>はいっ、みすずがお口でしますっ</p><p>みすずマルゴさんは、オレに言っているんだと思うんだけど</p><p>吉田様申し訳無いんですがそんなに時間がありませんあたしが、パパッと抜いて差し上げましょうか</p><p>克子さんは、あたしと打ち合わせっ</p><p>もう、マルゴ様の意地悪っ吉田様、では、みすず様の身体を見ながら、ご自分でなさって下さい克子のフェラチオ講習は、また次の機会に致しましょう</p><p>判りましたっ克子様、その時はご教示お願い致しますっさあ、旦那様、行きましょう</p><p>みすずに腕を引かれて白いバンに連れて行かれる、オレ</p><p>みすずやる気満々</p><p>もう、決まりなの</p><p>ホントにするのかよッ</p><p>ううーっみすず、大好きだぁっ</p><p>マルちゃん、あたし、ヨッちゃんの精液出すとこ見ててもいい</p><p>どうぞ吉田くん、十分ちょいくらいで終わらしてよね</p><p>げっマジで、時間が無いんだ</p><p>オレは、いそいそと白いバンの後部座席へ</p><p>みすずと寧さんも、入ってくる</p><p>マルゴさんと克子さんは、マセラッティの車中へ</p><p>商用車だけあって中は広い何も荷物が無いから、スカスカだし</p><p>シートを倒して、フラットな台にする</p><p>みすずが、そこに寝そべって</p><p>さっき、お漏らししたのでちょっと、濡れていると思いますっ</p><p>自分で制服のスカートを捲り上げていくッ</p><p>わーおっみぃちゃんの脚、綺麗だねっ</p><p>綺麗な生足に寧さんが感激する</p><p>ありがとうございますっ</p><p>やがて太ももの先に、おむつに包まれた小さな腰が</p><p>うんおむつは大量のおしっこを吸って、少し重くなっている</p><p>外すよ、みすず</p><p>はいっ旦那様</p><p>ぺりぺりぺりッ</p><p>みすずの無毛の恥部が、露わになるッ</p><p>ごめんなさい、旦那様ちょっと、おしっこ臭いでしょう</p><p>うんでも、それがいい</p><p>寧さんも、みすずの秘部を覗き込む</p><p>へえみぃちゃん、生えてないんだっ可愛いっ</p><p>そんなこと言わないで下さい恥ずかしいですっ</p><p>あたしも剃っちゃおうかなぁヨッちゃん、どっちがいい</p><p>寧さんは、自然のままが一番です</p><p>おっ、いいこと言ってくれるねっヨッちゃん、大好きっ</p><p>みすずは、これが自然のままです</p><p>だから、みすずらしくて気に入ってるんだよっ</p><p>はいっありがとうございますっ</p><p>へぇみぃちゃんって、アソコもとっても綺麗だねっ全然、形が崩れてなくて、ホントまだ処女の時のまんまみたいだねっ</p><p>みすずの可愛い秘裂</p><p>処女を失ったばかりとはいえ割れ目は、ぴっちりと閉じている</p><p>毛の無いつるつるの恥丘に、スッとナイフで線を入れたような美しい秘裂</p><p>いやその肉襞の間から、とろとろっと愛液が零れ出すッ</p><p>みすず、興奮しているの</p><p>はいっ、旦那様</p><p>熱い眼でオレを見る</p><p>あたし旦那様にいけないことをしていただくのが大好きなんです胸がドキドキして、たまらなくなっちゃうんですっ</p><p>ほらっ、ヨッちゃん早く、オチンチン出しなよっ</p><p>いっ、いいのか</p><p>こんな、美少女二人の前で</p><p>早くしなってばあたしが、脱がしてあげようかっ</p><p>いいですっ、自分で脱ぎますっ</p><p>ままよっとばかりに、ベルトを外し、ズボンを下ろす</p><p>パンツから、勃起したペニスを引っ張り出して</p><p>みすずが、溶けた眼でオレの勃起を見ている</p><p>さっきは、しっかり見る余裕は無かったんですけどこんな形だったんですねぇ</p><p>みすず、グロくて気持ち悪いだろ</p><p>そんなことありません、可愛いですっみすずの旦那様のですからっ</p><p>ほらっ、ヨッちゃん、自分でシゴいてっ</p><p>二人の美少女の前でペニスをシゴく</p><p>みすずの濡れた秘部を、見ながら</p><p>すごぉい、皮がそんなに動くんですねぇっ</p><p>うんあたしも、男の子のオナニーを見るの初めてっ</p><p>熱い視線で少女たちは、オレのペニスを凝視するッ</p><p>みすず、おっぱい見てもいい</p><p>見せろって、命令して下さいっ</p><p>みすず、おっぱいを見せろっ</p><p>みすずは、寝転んだままセーラー服の上をたくしあげる</p><p>可愛いおへそがブラに包まれた胸が、見えるッ</p><p>みすずは、ブラジャーもめくった</p><p>ぽろんと可愛いおっぱいが桜色の乳首が現れるッ</p><p>恥ずかしいです旦那様とっても、興奮しているっ</p><p>みすずおっぱい、舐めてもいい</p><p>旦那様のですいつでも、食べて</p><p>オレはペニスをしごきながらみすずの乳首にしゃぶりつくッ</p><p>ああっ、気持ちいいッ</p><p>ペロペロと舐めるッ</p><p>乳首が固くなり尖ってくる</p><p>みすずは、とっても感度が良いッ</p><p>キスしてキスして下さい、旦那様っ</p><p>オレは、みすずの横に寝転んで唇にキスするッ</p><p>舌を絡め合うッ</p><p>可愛い可愛すぎるみすずの顔</p><p>赤い首輪オレのペット</p><p>もうっ、みすずちゃんばかりズルいっ</p><p>えっ、寧さん</p><p>ヨッちゃん、見て見て、ほーらっ</p><p>寧さんまでが、制服のブラウスの前を開いて</p><p>フロントホックを外されたブラから、寧さんの巨乳が零れるッッ</p><p>おっぱい攻撃だよーっ</p><p>寧さんが、自慢の巨乳をオレの顔に押しつける</p><p>ほっぺたが温かくて柔らかいお肉に包まれて</p><p>あっ、このプニッとした突起は乳首ですねッ</p><p>もおっ</p><p>頭の中が沸騰しそうだよっ</p><p>腰骨の下辺りから快感の波がじわじわと涌き起こってくるッ</p><p>お、オレ出、出そうもう、出ちゃうよっ</p><p>あっ、待って下さい、旦那様っ</p><p>みすずが、ポケットからレース付いたの白いハンカチを取り出す</p><p>そのハンカチを拡げて</p><p>ここにみすずの手に出して下さいッ</p><p>みすずはハンカチで、おれの亀頭をくるむッ</p><p>亀頭の表面をレースのザラザラした感じが刺激するっ</p><p>い、イクよっ</p><p>みすずに下さいッ</p><p>亀頭を包むハンカチとみすずの手の感触</p><p>ペニスの先を、ムニュッと掴んでいるッ</p><p>そこに、どっぷりと</p><p>射精するッ射精するッ射精するぅぅッ</p><p>寧さんが裸のおっぱいごとオレの頭をギュッと抱き締めてくれた</p><p>あ熱いの出てますッ旦那様の素敵ッオチンチンが、ビュクビュク動いてるッ不思議ですッ可愛いーッッ</p><p>みすずは、脈動しながら射精する肉棒を自分の手の中に感じている</p><p>嬉しそうに、楽しそうにでも、性の興奮に溶けた、愛らしいみすずの顔</p><p>はぁ、はぁ、はぁ、はぁ</p><p>みすずのハンカチにたっぷりと染み込ませた</p><p>みすずは、ハンカチの匂いをクンクン嗅いで</p><p>うふっ旦那様の匂いですこのハンカチ、みすずの宝物にしますねっ</p><p>もう、みぃちゃんたらそんなの大事にしなくても平気だよ毎日、ヨッちゃんに新しいのを出してもらえばいいんだからさっ</p><p>でも今夜は、宝物にしますっ</p><p>み、みすず、今夜って</p><p>旦那様みすずは今夜、旦那様のことを思って自分を慰めますよろしいですか</p><p>そんなの</p><p>よろしいに決まっている</p><p>脱いだおむつの代わりにみすずは、渚さんから借りたパンティを履く</p><p>残念だが、仕方がない</p><p>それから、赤い首輪もこれを付けたままでは、家には帰れない</p><p>外して下さいませっ</p><p>オレは首輪を外す</p><p>何か、みすずとの絆がなくなってしまいそうで残念な感じがする</p><p>また、明日お願い致します</p><p>うんこれは、オレが持っているから</p><p>ずっとお側に置いておいて下さいその首輪を、みすずだと思って</p><p>そうするよ</p><p>そんなに寂しそうな顔をしないで下さいっみすずには、まだアンクレットがありますっ</p><p>そう言って、みすずはオレの手を自分の足首に触れさせた</p><p>確かにそこにある丸くて硬いチタンの輪</p><p>ほらっ、ちゃんとみすずは旦那様に繋げられていますからっペットなんですよっ</p><p>オレは、愛しさの余りみすすの唇にチュッとキスをした</p><p>うー何か、羨ましいなああたしも、ヨッちゃんに首輪付けて貰おうかな</p><p>オレたちの背後で、寧さんがそんなことを言っている</p><p>オレは首輪を付けた恐竜を想像した</p><p>寧さんに、首輪は似合わないような気がする</p><p>服を直したみすずはマセラッティの方へ</p><p>マルゴさんが、克子さんにキーを渡す</p><p>克っつん、安全運転で行ってよねっあたし、その車、気に入っているんだからっ</p><p>寧さんが、心配そうに言う</p><p>そう言えば克子さんのバイクの後ろに乗って、酷い目に遭ったっけ</p><p>大丈夫ですよこういう格好をしている時は、あたし暴走しませんから</p><p>と、克子さんは涼しげな顔</p><p>まあ夕べ、岩倉会長と雪乃を家まで送った時は普通に運転してたし</p><p>では、失礼致しますマルゴ様、寧様、本日は色々とありがとうございましたこれからも、ご指導を下さいよろしくお願い致します</p><p>みすずが、二人に頭を下げる</p><p>旦那様大好きですこれからずっと、みすずを可愛がって下さいませ</p><p>オレは、みすずを抱き締めて軽くキスする</p><p>ここで旦那様とお別れするのは悲しいです</p><p>明日また会えるよ</p><p>早く、明日になればいいのに</p><p>みすずも、オレにキスを返してくれた</p><p>寂しくなったら、お電話してもいいですか</p><p>うん待ってるよ</p><p>みすずは、ニコッと笑ってマセラッティの助手席に座る</p><p>じゃあね、夜にはみんなと合流するわ</p><p>克子さんみすずをよろしくお願いします</p><p>判ってますって</p><p>マセラッティは、軽やかに走り出す</p><p>通りを曲がって見えなくなるまでみすずは、オレに手を振ってくれていた</p><p>しっかし、天性のペット体質だよねぇみぃちゃんは</p><p>でも、吉田くんと相性がいいみたいだから、良かったんじゃないの</p><p>そうだよ、ヨッちゃんあんな可愛い子、変なオトコに引っ掛かったら、メチャメチャにされちゃうよ</p><p>うん渚さんが大事にしていたのがよく判るよ</p><p>でも、オレだって結構ムチャさせてません</p><p>えっ、どこがヨッちゃん、すっごい可愛がってるじゃないっ</p><p>そうだよ吉田くん、絶対にみすずさんの嫌がることはしないしむしろ、みすずさんの喜びそうなことは、何でもしてあげてるよね</p><p>そうだよっあたし、ちょっとジェラシー感じてるんだからねっ</p><p>ね、寧さん、ジェラシーって</p><p>マルゴさんが、おやおやという顔をして寧さんに言う</p><p>寧も、吉田くんのペットになるかい</p><p>うーんあたしはペットより、お姉さんの方がいいなっ</p><p>じゃあ、お姉さんらしく弟のペットに嫉妬しないのっ</p><p>うううー判ったぁ</p><p>マルゴさんはクスッと笑って、</p><p>さてあたしたちも行動開始だ</p><p>オレたちは、白いワンボックス・バンの中へ</p><p>遠藤くんと白坂雪乃は、現在移動中だよ朝、彼らが喋っていた通り、港の方へ向かっている</p><p>マルゴさんが説明してくれる</p><p>バンのダッシュボードの所にコンピューターが付いているのだ</p><p>ああこれはレース用のラリーカーのナビが使うコンピューターっぽく付けてみたんだ</p><p>格好いいですね</p><p>ありがとう二人の位置は、携帯のGPS情報で把握しているからねまさか、二人とも同時に携帯を落とすなんてことは無いだろうし</p><p>じゃあすぐに追っかけますか</p><p>一時間くらいは、泳がせとけばいいと思うよ</p><p>泳がせる</p><p>ずっと追っかけるのは大変だしね他人のデートを尾行するほど、馬鹿らしいことは無いし位置の把握だけなら、ミナホの方でがやっててくれてるからね</p><p>吉田くん、女の子とデートしたことある</p><p>無いです</p><p>うそっじゃあ、今度、あたしとデートしょっ</p><p>もう寧はちょっと黙っていて</p><p>はーいっ</p><p>例えば女の子が、デートの時に自分の彼氏に大切な話をしたいと思っているとする彼女は、デートのどの段階でその話を切り出すと思う</p><p>あの判りません</p><p>会ってすぐに、深刻な話をすると思うかい</p><p>それは、無いと思います</p><p>そういうことだいたい、一時間半から二時間くらいは間を開けるんじゃないかな場所も、静かで二人っきりで秘密の会話ができる所を選ぶよね</p><p>だから、位置情報を見ながら白坂さんたちが、そういう場所に行くまでは泳がせておいていいんだ一々、二人がウインド・ショッピングしているのを追っかけたりしてたら、こっちの身がもたないよ</p><p>覚えておいてこれから君は、こういう仕事をいっぱいやらないといけないんだから</p><p>オレは、犯罪結社黒い森の一員なんだ</p><p>雪乃を犯すのを助けて貰ったり、みすずというペットを手に入れた以上オレも、この人たちの仕事を手伝わないといけない</p><p>オレだけが得をするなんてことが、あるはずがないあっていいわけがない</p><p>だから、この開いた一時間で明日用の準備をする</p><p>マルゴさんは、バンを発進させた</p><p>明日ですか</p><p>渚さんと約束したろ明日中に、渚さんに絡んできたヤクザ屋さんをブッ潰すって</p><p>はぁオレ、ヤクザと闘うんだ</p><p>ホントいいことばかりじゃない</p><p>さっきは、その段取りを克子さんとしていたんだよ</p><p>なるほど</p><p>もう相手の素性も、ヤクザ屋さんの事務所も、そのヤクザの経営している花屋の場所も調べ終わっている</p><p>ねえ、マルちゃんその事務所って燃やす燃やしちゃう</p><p>もちろん、燃やすよでも、寧、やるのは明日だからね</p><p>えーっ、一件くらい今日のうちに火を付けちゃおうよっ</p><p>ダメっ同時にやんないと、警戒されちゃうだろ</p><p>うー、残念っ</p><p>うわわわ放火すんのも、もう決定済みなのね</p><p>ホントに徹底的にヤっちゃうんだ</p><p>だから今日のうちに、吉田くんの武器を買いに行くよ</p><p>武器</p><p>それってピストルとか日本刀とかですか</p><p>相手がヤクザだけに</p><p>マルゴさんは、ハハハと大きく笑った</p><p>まさかだって、そういうのは用意したって吉田くんは使えないだろ</p><p>はい、そうですね</p><p>覚えたかったら、拳銃の使い方とか教えてあげるけどさ決行が、明日じゃ間に合わないよ</p><p>うんっマルちゃん、射撃得意なんだよっあたしがレイプされそうになった時も、撃ち殺してくれたし</p><p>ま、マジですかぁ</p><p>だからそっちの方は、あたしに任せてくれていいよ</p><p>いや、任せますっ</p><p>つーか、任せるしかないですはい</p><p>君の武器っていうのは、普段から使えるようなやつだよ寧、ここら辺だったっけ</p><p>そこの角だよ、ほらっ看板が出ているっ</p><p>中古ゴルフ用品のお店だった</p><p>駐車場に車を停めて中へ</p><p>マルゴさんと寧さんは、一本千円均一の投げ売りコーナーへ真っ直ぐに行く</p><p>ゴルフクラブのウッドってやつを見ている</p><p>マルちゃん、これなんかいいんじゃないっ</p><p>そうだねそれにしようか</p><p>二人は、一本のウッド・クラブを選び出した</p><p>こんなの、どうするんだろ</p><p>じゃあ、吉田くん、買ってきて</p><p>ミナホから貰ったお金があるだろあれで買うんだよ</p><p>あのお金は、こういう物のためにあるんだから</p><p>何だか判らないけれど、レジへ向かう</p><p>確かに、一昨日、弓槻先生から貰ったお金が手つかずで残っていた</p><p>そこから千円抜いてクラブを買う</p><p>駐車場に戻ると、マルゴさんがバンから金属用のノコギリを取り出した</p><p>これで半分に切って</p><p>これって、もしかして</p><p>この間、街で暴れた時に使った</p><p>ブン殴り棒ですかッ</p><p>君の上腕部と同じ長さで切り落とすんだ袖の中にブン殴り棒を隠しておける様にね</p><p>自分の武器は自分で作るそれも、本来は武器でない物を自分で加工した方がいい</p><p>とにかく言われた通り、クラブを半分に切る</p><p>シャフトの補強に、この塩ビのパイプを被せてシャフトは意外と折れやすいから後は、ビニールテープを全体に巻いて補強する持ち手にするところも、君の手がしっくりくる所までビニールテープでグルグル巻きにするんだ</p><p>指示に従ってオレは自分のブン殴り棒を完成させる</p><p>うんいい感じなんじゃないかな服の袖の中に隠してみてクラブのヘッドは手で握って隠すんだよ</p><p>学生服の袖の中にブン殴り棒を忍ばせる</p><p>ヘッドを手で包むようにして隠して</p><p>そのままスルッと滑らせて、持ち手を掴むんで、振り回すんだッ</p><p>シュルルっと袖の中からブン殴り棒を滑らすッ</p><p>持ち手をギュッと握って、空中をブンッと振り上げるッ</p><p>うわっ、これ当たったら痛いだろうなぁ</p><p>オッケーそういうことだよ練習しておいていつでも、敵に不意打ちができるようにブン殴り棒は普段から持ち歩くんだカバンに差しておくとかしてねどんな時でも、素早く引き抜ける様に自分で工夫するんだよ</p><p>うん確実にできるように、練習しないと</p><p>そうそう、吉田くんこれだけは覚えておいて</p><p>何ですか</p><p>あたしたちは、とにかく勝たなければいけないんだどんな卑怯な手を使ってもね負けたら、殺される寧は犯されるかもしれない</p><p>君の場合、無理して相手を攻撃する必要は無いんだ敵の気を削げばいい驚かせるだけでもいいこっちを攻撃する間を与えなければいいんだから</p><p>マルゴさんは、真剣な顔でオレにいう</p><p>だから、オレも真剣に聞く</p><p>近くに誰かいれば、あたしたちは絶対に君をサポートするただ、相手の隙を突く間が必要なんだ君は、その間を作ってくれればそれでいいから</p><p>それが黒い森でのオレの役割</p><p>みすずは誰と絡ませても面白いので助かります</p><p>残念ながら、次章までしばらく退場ですが</p><p>次話は、雪乃と遠藤のデートを邪魔しに行きます</p><p>46．スパイ大作戦</p><p>尾行とか追跡調査とか、根気のいる仕事だからねガマン強く、状況の変化を観察しないといけないんだよ</p><p>なるほど、マルゴさんの言葉は正しい</p><p>雪乃と遠藤は、海沿いにできたばかりのファッションモールの中にいる</p><p>かれこれ三十分くらいか</p><p>オレたちのワンボックスは、その駐車場の中に待機している</p><p>偵察として、マルゴさんが変装する</p><p>というか雪乃にも遠藤にも、マルゴさんの顔はまだ知られていないから、別に変装する必要はないんだけど</p><p>一回目はいいけれど、すぐに顔を覚えられちゃうだろ</p><p>そうだよっマルちゃん、目立つんだから</p><p>確かにマルゴさんは、長身で体格の良い外人さんだ</p><p>ホンモノの金髪碧眼</p><p>あんまり言いたくないけれど、頬に傷跡もあるし</p><p>ちょうどいい機会だから、変装のことも教えておくね</p><p>マルゴさんはウェーブの効いた黒髪のカツラに眼鏡を掛けた</p><p>ジーパンに黒いシャツの上にだぼっとした、裾の長い上着を着る</p><p>うん身体のラインが、服で消えた</p><p>それにエレキ・ギターのソフトケースを担いて</p><p>パッと見たところ、ロック・バンドをやっている大学生のお姉さんにしか見えない感じになった</p><p>大事なのはねまず、どこにでもいそうな人間を作ることそれも、一般の人の頭の中のイメージに合いそうな感じに仕上げるんだなるべく簡潔に表現できる感じの</p><p>簡潔に表現できる</p><p>今のあたしは何に見える</p><p>バンドをやってるお姉さん</p><p>そうだただ、それだけ伝わればいいそういう風に見えれば、そういうものだと思ってくれる変装に凝りすぎて見た目の情報が多くなると、相手に色んなことを想像させてしまうからね警戒される原因になる</p><p>うーむ</p><p>色々、難しいんだな</p><p>マルゴさんのギターのケースには、舌を出した赤い口のイラストの大きなシールがベッタリと貼られているんだけと</p><p>これ、逆に目立つんじゃないか</p><p>マルゴさんこの大きなシールなんですけど</p><p>うんこれだろ</p><p>マルゴさんが、嬉しそうに赤い口のシールに触れる</p><p>それ、何のマークですか</p><p>おいおい君は、ローリング・ストーンズを知らないのかい</p><p>あすいません</p><p>マルゴさんは、ハァと小さく溜息を吐いた</p><p>まあいいけどこのシール、目立つでしょちょっと、大き過ぎると思わない</p><p>思います</p><p>それが次のポイント全体としては、一般の人に溶け込むように簡潔なイメージでまとめるけれどその中で一つだけ、誰もが気付く大きな特徴をわざと作るんだ</p><p>特徴をわざとですか</p><p>今のあたしを言葉で表現してみて</p><p>えっと大きな赤い口のマークのギター・ケースを持っている、バンドのお姉さん</p><p>そういうこと一つ大きな特徴があると、それが強く印象に残るから他の情報がぼやけるんだよ細かいことまで記憶に残らなくなるんだ</p><p>あ、なるほど</p><p>もし、何かあってもあの赤いシールの女はどこへ行ったみたいな、探され方をするだろギター・ケースごと、どっかに投げ捨てれば時間稼ぎもできるし</p><p>うーんよく、考えているんだなあ</p><p>これで次は、スポーティな感じの服でも着てランニング・ウェアに首にタオルを巻いてるとかねそれで、緑色のベースボール・キャップでも被るそうしたら、見た目の印象は、緑の帽子のジョギングの途中の女性で統一される素人相手なら、さっきのバンドのお姉さんと同一人物だとは、まず気付かれずにすむよ</p><p>素人なら</p><p>プロと普通の人とでは、人を見た時に注目するところが違うってこと</p><p>つまりマルゴさんは、素人じゃない</p><p>じゃあ、行ってくるよ</p><p>マルちゃん、お土産よろしくねっ</p><p>何がいいのかな</p><p>うーんアイスクリームっ</p><p>吉田くんも同じでいい</p><p>あ、はいっ</p><p>こういう風に、建物の中に入る目的がある方がいいんだ自然に行動にリアリティが出るだろ</p><p>そう言うとマルゴさんはニッと微笑んで、バンから出て行った</p><p>何か、マルゴさんて色んなこと、よく知ってますね</p><p>うん、マルちゃん大学で心理学の勉強しているからねっ</p><p>えっ、大学生なんですか</p><p>まあ、ほとんど行ってないけどね籍があるだけマルちゃんは英語が出来るから、日本の大学受験は楽だったって言ってたよ</p><p>日本人は、金髪の外国人には弱いからねーっ結局さぁ、何かトラブルがあった時に大学生っていう肩書きがあると色々と便利でしょ</p><p>結局は黒い森の活動のためか</p><p>でもまあ心理学は、個人的にも勉強しているみたいね他にもすごいたくさん本を読んでるよ日本の本も、外国の本もマルちゃん、本当に努力家だからっ</p><p>そう言えば、日本語ペラペラですもんね</p><p>うん日本に来てまだ四年なのに、漢字やことわざなんてあたしよりも知ってるよっ</p><p>四年</p><p>弓槻先生とアメリカで知り合ったのが十五歳の時だってで、日本に来てうちの高校に入って、今年の春に卒業してって感じかなっ</p><p>十二歳までインディアン居留地に居て、それからキリスト教会の施設に入って、そこで先生と知り合ったってことか</p><p>マルちゃんが、インディアンだってことは知ってるよねっ</p><p>それはもう、何回も聞きましたから</p><p>ヨッちゃん、変だとは思わなかった</p><p>何がです</p><p>アメリカ・インディアンが金髪で青い眼なんだよ</p><p>インディアンて、黄色人種だっけ</p><p>インディアン居留地って言っても色々あってね観光地になって、インディアンの生活をお客さんに見せて生活しているところとか、カジノを開いているとことかもあるんだけどどうしょもなく辺鄙で荒れた土地に在って国からの援助金で細々と暮らしている村も多いんだよまあ、良い土地を白人に奪われちゃって、酷い場所に無理矢理押し込められたのが、インディアン居留地だからしょうがないんだけどマルちゃんの故郷もそんな風だったんだって</p><p>それでね国からの村に入る援助金は、全部、国が指定する特定の人たちが受け取る様になっているんだってそれが、白人とインディアンのハーフ国の人は、絶対に百パーセント純粋のインディアンは受取人にしないんだって</p><p>何でです</p><p>一つは、やっぱり人種差別国の担当者は白人でしょだから、白人の血が入っている人の方を優遇するんだってもう一つは、インディアンのコミュニティを分断するためハーフのグループと純粋な人たちのグループでケンカさせておくわけ援助金を握ってるハーフの人たちはついつい態度が大きくなるし、それに対して純粋の人たちはあいつらは本物のインディアンじゃないって反発するでしょずっと居留地内に火種があるのよずっとケンカさせているんだって</p><p>じゃあマルゴさんは</p><p>マルちゃんは、ハーフなんだよねきっと</p><p>きっと</p><p>お父さんもお母さんも、純粋なインディアンなんだってていうか、ご両親たちは、ずっとそう思っていたらしいんだけど隔世遺伝なんじゃないかなマルちゃんは、金髪に青い眼で生まれたのは、先祖の誰かが白人の血を引いていたからなんだと思うんだけど</p><p>寧さんは、悲しそうな顔をする</p><p>でもお父さんは、お母さんが白人と浮気したんじゃないかって疑ったんだってマルちゃんが産まれたことで、純粋の人たちのグループから追い出されちゃったからで、結局マルちゃんの一家は、どっちのグループからも虐められて</p><p>マルゴさんは、十二歳でレイプされた</p><p>子供の頃は、自分の金髪と青い眼が大嫌いだったって言ってたよ金髪を隠すために、いつも頭に泥を付けてたって弓槻先生と出会って、今ではどうにか自分の容姿が受け入れられるようになったってそう言ってた</p><p>寧さんが金髪に染めて、青いコンタクトを入れてるのは</p><p>うんあたし、マルちゃんと友達になりたかったから同じ姿になって、同じ思いをしてみたかったからもちろん、あたしのは偽物でしかないんだけど、それでもね</p><p>まあ、それはそれとして</p><p>あたしたちも、変装しましょうっマルちゃんが戻って来たら、次はあたしたちだよっ</p><p>うへーっ</p><p>マジかよ</p><p>ヨッちゃん、これ着てみて制服脱いで</p><p>ここで着替えるんですか</p><p>そうよ恥ずかしい</p><p>ちょっと</p><p>それ、さっきオチンチンが射精することろを見せてた人が言うことかなっ</p><p>それでも、恥ずかしいので後ろを向いて着替える</p><p>寧さんに渡されたのは何か、ヒップホップな感じの服だった</p><p>うん普段のオレは、こんなの絶対に着ない</p><p>オレという人間を知っている人なら、誰でもそう思う</p><p>で、この帽子とサングラスして</p><p>帽子はニットのもさっとしたやつでサングラスは、でっかくて色の薄いやつ</p><p>寧さんの差し出した手鏡を見るとああ、いるなあこういう男お洒落を勘違いした、いかにもイナカモノって感じでうんうんこういうファッション・モールに確かにいそう</p><p>あたしも着替えちゃおっ</p><p>寧さんはオレの目の前で、堂々と服を脱ぎ出す</p><p>ブラウスのボタンを外してブラが見えるっ</p><p>ちょっと寧さん、見えてますよ</p><p>見せてるんだよっそうだ、ブラも替えよう</p><p>寧さんはブラを外して</p><p>何で、そっちを向いているのよ</p><p>いや、だって</p><p>ヨッちゃん、こっちを向いてよっ</p><p>振り向くと裸の上半身がある</p><p>寧さんの裸の巨乳可愛らしい、乳首</p><p>へへへ垂れないように、ちゃんと筋トレしてるんだよ</p><p>綺麗です、寧さん</p><p>ヨッちゃん、あたしのおっぱい好き</p><p>寧さんは頭の先から足の爪まで、全部好きですっ</p><p>うふふふっありがとっ</p><p>寧さんは裸のまま、バッグからブラを三種類取り出した</p><p>じゃあ、ヨッちゃんにブラを選ばせてあげよう黒いのと水色と縞々、どれがいい</p><p>じゃあ、縞々で</p><p>うーん、ヨッちゃんはやっぱり、可愛い子系が好きなんだねえっよし、じゃあそういう格好してあげるっ</p><p>寧さんが、縞のブラをオレに手渡す</p><p>ヨッちゃんが付けて</p><p>寧さんのおっぱいにブラを当てて</p><p>それじゃあ、カップの中におっぱいがきちんと入らないちゃんと手で持ち上げて入れてっ</p><p>じゃあ、失礼します</p><p>寧さんの生乳を手のひらで持ち上げて、ブラのカップに合わせる</p><p>やわらかいおっぱいの重さを手いっぱいに感じる</p><p>と寧さんがオレの手の上から、自分の手を重ねる</p><p>揉んだり、イタズラしてもいいのに本当に、君はいい子だねっ</p><p>寧さんの唇が、おれの頬にキスをする</p><p>ね判る乳首、固くなっちゃった</p><p>舐めて</p><p>オレは寧さんの乳首を口に含んだ</p><p>うふっくすぐったい</p><p>乳首を舌で転がす</p><p>あンっ気持ちいいヨッちゃん、好きだよ</p><p>寧さんの携帯が鳴る</p><p>着メロはワーグナーのワルキューレの騎行だった</p><p>もうっマルちゃん、いいとこだったのにっ</p><p>そう言いながら寧さんは、電話に出る</p><p>もしもしっどうしたのこっちに戻って来ないで、そっちで合流するのっ判ったまだ着替えの途中だから十分ちょうだい二階のフードコートねっ</p><p>電話を切った寧さんが、オレに振り向く</p><p>十分で合流するから、あたし、ダッシュで着替えるねっ</p><p>寧さんは、いきなりスカートを脱いでパンティに手を掛ける</p><p>脱いだパンティを、オレに差し出して</p><p>はい、ヨッちゃん、これッ</p><p>これ濡れちゃったから、ヨッちゃんにあげるッ</p><p>ほ</p><p>あたしのパンティはいらない</p><p>い、いります、いります、ちょうだいいたしますっ</p><p>オレは、脱ぎたての体温の残るパンティを受け取った</p><p>寧さんは、ニッと笑って</p><p>ヨッちゃんのそういうところ大っ好き</p><p>寧さんは、ブラとお揃いの縞のパンティを履いてふんわり、もあもあっとした白いワンピースを着るスカートは足首まで隠れるくらい長い</p><p>今日は、森ガールっぽく行きますっ</p><p>森ガール</p><p>森にいそうな感じの女の子ファションよっ実際には、絶対にいないんだけど</p><p>何かオレには難しくて、よく判らない</p><p>寧さんは、やっぱりもあもあっとしたショールを肩に掛け</p><p>黒髪ロングのカツラを頭から被る</p><p>うわっ、黒髪にするとこんなに綺麗なんだ</p><p>ただですら美人の寧さんがさらにお上品に、おしとやかに見える</p><p>ヨッちゃん、黒い髪の方が好き</p><p>金髪の寧さんも好きですけど黒髪も素敵です</p><p>黒の方が喰いついてる様に思うんだけど</p><p>正直黒い髪の方が似合っていると思います</p><p>寧さんは、ちょっと考え込んでから言った</p><p>じゃあ、ヨッちゃんに処女をあげる時は黒い髪にしてあげるねっ</p><p>他にも何でもリクエストしてねヨッちゃんの好きなシチュエーションでバージンあげる</p><p>その代わり、あたしも一つお願いしていいかな</p><p>あたしとセックスする時はさあたしのこと、お姉ちゃんて呼んで欲しいんだっ</p><p>オレは、マルゴさんの言葉を思い出す</p><p>寧は、弟以外の男性は愛せないと思う</p><p>あたしねヨッちゃんにお姉ちゃんて呼んで欲しいんだ</p><p>あっ、そうだヨッちゃん、そこのサンダルを取って茶色い方ね</p><p>あ、これですね</p><p>あたし、お化粧直すから履かせて</p><p>ヨッちゃんに、履かせて欲しいのっ</p><p>そう言って、寧さんはオレの方に足を突き出す</p><p>寧さんは、ぬふふっと笑う</p><p>やっぱり、こういう笑顔の寧さんが一番いい</p><p>ほら、早くして</p><p>寧さんの足に触れる</p><p>学校指定の革靴を脱がして校章のついた靴下も</p><p>この靴下もあげようか</p><p>いえ、いいです</p><p>そういうフェチ趣味は無いんだ純粋にセックスが好きなんだね</p><p>寧さんが好きなんです</p><p>うわっ、そういうこと言う様になってヨッちゃん、成長したねぇ</p><p>寧さんの素足脚の指の爪が桜色で可愛い</p><p>それをサンダルに入れてこれ、どうやって留めるんだろ</p><p>あ、ここが留め金になっているのか</p><p>うわっ男の子に足をいじられると感じちゃうって、克っつんが言ってたけど本当だっすっごい、ゾクゾクしちゃうこれ、みぃちゃんや恵美ちゃんにもやってあげなよ二人とも、足に触られただけで濡れちゃうと思うよ</p><p>え、みすずは判るけど、何で山峰さん</p><p>ヨッちゃんさ恵美ちゃんとセックスしてみたくないああいうスリムでスポーツやっている子は、とっても締まりが良くて抱き心地がいいらしいよっ</p><p>ええっと</p><p>山峰さんの健康的な肢体を思い出す</p><p>確かに、あのキュッと引き締まったお尻は魅力的だ</p><p>したいか、したくないかだけ答えてみて</p><p>してみたいです</p><p>うんっじゃあ、しようお姉ちゃんがさせてあげるからねっ</p><p>寧さんは、簡単に言うけれど</p><p>よしお化粧完了っ</p><p>見上げると寧さん、何ですかその化粧は</p><p>赤い口紅をベッタリつけて何か、口のでかい女になっていますけど</p><p>綺麗になるためじゃなくて、変装でやっているんだからこれでいいのっ</p><p>確かに普段以上に綺麗になったら、すれ違う男がみんな振り返っちゃう</p><p>変装どころか、今日一番のハイライトとして、みんなの記憶に残ってしまうだろう</p><p>それじゃあ、変装する意味がない</p><p>はぁ化粧で、わざわざ美人度を下げるんだ</p><p>さらに、地味な眼鏡を掛ける</p><p>うんそこそこ綺麗だけど、メチャクチャ目立つ感じじゃない</p><p>まあ、ファション・モールになら居てもおかしくないレベルの美人にグレード・ダウンした</p><p>で、頭にこれを付けます</p><p>って寧さん</p><p>それはもしや、某アメリカ系の巨大遊園地の</p><p>ネズミさんの耳の付いたカチューシャ</p><p>ほら、これを付けてたら、周りの人は絶対に遊園地帰りだと思うでしょ今日はゴールデンウィークの初日なんだし</p><p>いやそうでしょうけど</p><p>ちゃんと、バッグもあるのよ</p><p>と、寧さんは遊園地のロゴとキャラクターの付いた紙のバッグを取り出す</p><p>おみやげとか入ってそうな</p><p>はい、ヨッちゃんの分もあるのよっ</p><p>そして、現れるもう一つの耳の付いたカチューシャ</p><p>オレも付けるのかよっ</p><p>ほらっ、あたしとお揃いっ</p><p>こんなお揃いは、嫌だぁぁーっ</p><p>でも、仕方ないから付ける</p><p>うん何てダサいんだ</p><p>でも、いる</p><p>あの遊園地帰りで、テンションが高くなってついネズミの耳を付けたまんま、街を歩いているダサいカップル</p><p>まさか、そんなカップルに変装することにとは</p><p>じゃあ、行きましょうか</p><p>寧さんとワンボックスを出る</p><p>ショッピング・モールの建物に向かいながら、あと寧さんに尋ねてみた</p><p>寧さんは、あの遊園地好きなんですか</p><p>あたしは、嫌ぁーい</p><p>だって、あの遊園地、どこへ行ってもネズミが出るんだものしかも、いつも同じネズミ</p><p>そんなこと言われても</p><p>指定された、二階のフードコートに到着</p><p>雪乃と遠藤は居た</p><p>向かい合って、何か食べてる</p><p>雪乃は、ハンバーガーか何か</p><p>遠藤は何で、お前ラーメンをすすっている</p><p>雪乃は、野球部のグラウンドで見たまんまの白いワンピース</p><p>遠藤はハーフパンツの上に、青いヨーロッパのサッカーチームのレプリカ・ユニフォームを着ている</p><p>いいのか、お前、野球部なのに</p><p>そこは、やっぱりメジャーリーグを着るべきではないのか</p><p>あんまりジロジロ見ないっ</p><p>マルゴさんが、スッとやって来てオレに注意した</p><p>こちらが視線を向けると、相手に気付かれやすくなるから視界の一部に入れるだけにするんだよ</p><p>ほらアイスクリーム</p><p>マルゴさんは、さっきの約束を覚えていてくれた</p><p>オレたちにアイスを差し出してくれる</p><p>ありがと、マルちゃん</p><p>あたしは一度車に戻って、次の変装に着替えるから二人で見張ってて吉田くんは初めてだしそれに吉田くんは白坂雪乃をジーッと見る癖があるから、寧は気を付けてあげて</p><p>オレ、そんな癖あります</p><p>自分では気付いていないのスゴイよボーッと見ている時が多いよ</p><p>ホントあんな子の何が気になるのか全然判んないけどっ</p><p>全然、気がつかなかった</p><p>吉田くんは寧を一人にしないでこんなところだと、ナンパされちゃうから</p><p>あ、判りました</p><p>特に交代時間は決めないから三十分ごととかで、尾行者が変わるってのも変でしょ気付かれないのなら、同じ変装のまま、その場に居る方が自然だしただ、向こうに気付かれたかもって少しでも感じたら、すぐに連絡してもしかしたらぐらいの疑念で構わないから交代のキッカケを失う方が怖い</p><p>じゃあ、頼むよ</p><p>マルゴさんは、立ち去って行く</p><p>じゃあ、とりあえずがんばりましょうかお、お姉ちゃん</p><p>えどうしたの、ヨッちゃん</p><p>変装しているんだし寧さんて呼ぶのは変だからダメですか</p><p>いいよっむしろ、最高っガンガン呼んでっ</p><p>あたしもさケイちゃんて呼んでもいい</p><p>ケイちゃん</p><p>うん死んだ弟の名前なんだ</p><p>弟さん</p><p>いいですよ何とでも呼んで下さいっ</p><p>じゃあ、ケイちゃん行くよっ</p><p>それから約、一時間</p><p>オレたちは、尾行を続けた</p><p>確かにこれはしんどくて地味な作業だ</p><p>雪乃と遠藤が、笑いながらお店を見て廻っているのを、寧さんと付けていく</p><p>何が面白いんだろう</p><p>どの店も、そんなに変わらないと思うんだけど</p><p>ねえねえ、ケイちゃんこれ可愛くないっ</p><p>この人もこれ変装時の演技なんだろうか</p><p>普通に、お店を楽しんでいるようにしか見えないんだけど</p><p>ケイちゃんはこういう所あんまり来ないんだ</p><p>はいファッションとか、そんなに興味無いですし</p><p>そのうちまた来ようよあたしとさ</p><p>デートしようって言ってるの一緒に歩いたら、きっと楽しいよ</p><p>あ判りました</p><p>何か、そんな約束をさせられてしまった</p><p>雪乃と遠藤は、四階のゲームセンターへ</p><p>遠藤何で、そこでバッティングのゲームをやる</p><p>お前が、野球が得意なのはよく判ってるからさ</p><p>あーあ、雪乃はニコニコ笑ってる</p><p>ホームランじゃねえよまったく</p><p>ケイちゃん、お姉ちゃんとレースやろっ、レース</p><p>この人ももうっ</p><p>やりますけどね</p><p>そうして、ようやく遠藤と雪乃はファッション・モールを出た</p><p>幸い、オレたちの尾行には気付いていないようだ</p><p>もしもしマルちゃん今、建物の北側２の出口から外に出たから海浜公園の方に向かっている感じだねっ</p><p>寧さんが、マルゴさんに連絡する</p><p>了解こっちも移動するそれから、克子さんが合流したから</p><p>寧さんの携帯から、マルゴさんの声が漏れて聞こえる</p><p>吉田くんに言っておいてみすずさんは診察して貰ったけれど、身体に異常は無いってピルも処方してもらったから、ガンガン中出ししていいからねって</p><p>聞こえた</p><p>良かったね</p><p>寧さんは、くふふと笑う</p><p>ちくしょう何か、恥ずかしい</p><p>マルちゃん、ターゲットは大通りを海側に曲がったやっぱり、公園へ行くと思うっ</p><p>了解公園の地図を検索しておくよあたしは、君たちとは反対側から公園の敷地に入るから</p><p>了解克っつんは</p><p>今、車を置いて、君たちと合流しようとしているところだよ</p><p>さて、包囲網が絞られていく</p><p>今日もまたギリギリです</p><p>47.夜の公園で</p><p>寧様、吉田様っ</p><p>後ろから突然、名前を呼ばれて驚く</p><p>振り向くと克子さんだった</p><p>しかし、かかかか克子さん</p><p>何ですか、その格好は</p><p>どうですっイケてると思いません</p><p>克子さんは派手な赤と白のビスチェとヘソ出しミニスカート姿で</p><p>何かのキャンペーン・ガールというか、レース・クイーンというか</p><p>どうしてだか、同じ赤白の傘を持っているし</p><p>どういうこと</p><p>変装ですよっ変装</p><p>と、克子さんは言うが</p><p>まあ、似合っているからいいんですけれど</p><p>でもなあ</p><p>克子さんその胸に書いてあるGABINて何ですか</p><p>さあ、何かの商品名なんでしょうけど、あたしにもよく判りませんっ</p><p>何だ、そりゃ</p><p>あれっ、コショウとかのメーカーじゃなかったっけっ</p><p>それはスペルが違いますBANですからっ</p><p>たまたま通りかかった、中年のサラリーマンの二人連れが克子さんを指差す</p><p>おっ、シゲさん、こんなところにレースクイーンがいるよっ</p><p>あれっタバコの会社は、もうレースはやってないんじゃなかったっけ</p><p>それを聞いて、克子さんがオレに囁く</p><p>どうやら、タバコみたいですよ</p><p>克っつーん、またネットで適当な画像拾って、適当に作ったでしょ</p><p>えへへへっでも、いい感じでしょっ</p><p>おっさんたちが、克子さんに寄って来る</p><p>おっ、姉ちゃん、試供品のタバコとか無いの</p><p>すいません、あたし、そっちの会社とは関係ないんですっ</p><p>えっ、どういうことだよ、姉ちゃん</p><p>ハマムラさん、この人はアレだよお店の子だよっ</p><p>はいっ、レースクイーン・パブですっ</p><p>何だ試供品、無いのかよっ</p><p>パンなら差し上げますわっ</p><p>克子さんは、バッグからパンの入ったビニール袋を取り出す</p><p>うぐいすパンですっあたしが焼いたんですよっ</p><p>あありがと、姉ちゃんっ気に入った、お店はどこだいっ</p><p>まあまあ、ハマムラさんごめん、今日はお金無いんだまた、今度ね</p><p>お待ちしていますわっ</p><p>ニコニコと立ち去るサラリーマンたちに手を振る、克子さん</p><p>うんこれは立派に変装として成立しているのか</p><p>まあ、いいか</p><p>さあ、追跡を続けましょう</p><p>道の向こうに、まだ遠藤と雪乃の背中が見えている</p><p>レースクイーンが合流して、三人で追跡を再開</p><p>はい、お二人もどうぞっ</p><p>早歩きしながら、克子さんがオレたちにもパンと飲み物の紙パックをくれた</p><p>尾行には、あんパンと牛乳がつきものですわっ</p><p>あんがとっ克っつん</p><p>寧さんは、さっそくパクつく</p><p>雪乃たちは公園に入る</p><p>オレたちも</p><p>こちらでも、ターゲットを捕捉した今、展望台の方へ階段を昇っているよね</p><p>さすが、マルゴさん仕事が早い</p><p>展望台ねっあれかっ</p><p>寧さんが公園の入り口の案内図を見て、位置を確認する</p><p>展望台に昇る階段は一つだけ</p><p>そこを封鎖すれば、孤立させることもできる</p><p>やや早足で、展望台への階段を目指すオレたち</p><p>あっ階段を昇る、ターゲットの二人を再発見</p><p>おや階段の下で、背の高い変なお兄さんが、オレたちを手招きしてるけど</p><p>もしやこれって、マルゴさん</p><p>マルゴさんは、たっぷりとしたジャケットを羽織って女性の身体のラインを消しているんだけど</p><p>近寄ってみて、驚く</p><p>何ですか、その派手な刺繍は</p><p>それ、ゴーゴンですよね</p><p>メデューサだよ</p><p>同じだって</p><p>これね、ヤクザ屋さんが好きなブランドなんだよ</p><p>マルゴさんは、金髪を後ろでまとめて、黒字に金文字の派手なベースボールキャップを被っている</p><p>眼には、ティアドロップ型のサングラス</p><p>そして金髪のツケひげ</p><p>ほっぺたの傷が旧型のサングラスにマッチしてなるほど、ちょっと金回りの良いチンピラ兄ちゃんみたいな感じに見える</p><p>ここから上は、カップルで行った方がいい寧とあたしで、行ってくるよ</p><p>いえ、オレが行きますよっ</p><p>そんな展望台で、遠藤と雪乃にラブシーンとかさせてたまるかっ</p><p>そんなのオレがブチ壊してやるっ</p><p>ダメダメ吉田くんだと頭に血が昇って、どうなっちゃうか判らないから君は、克子さんと車の中で待っていて</p><p>車から、ピンホールカメラとマイクを持って来たから上の状況は、ちゃんと中継してあげるよ</p><p>そう言って、マルゴさんは克子さんに受信用のモニターを手渡す</p><p>車は、すぐそこの入り口に停めてあるから見えるだろ</p><p>振り向くと芝生の向こうに、白いバンの屋根が見える</p><p>じゃあ、あたしたちは行って来るから寧、これはいらないだろ</p><p>マルゴさんは、寧さんのネズミのカチューシャを外して、克子さんに渡す</p><p>克子さんはニコニコ笑って、自分の頭に付けている</p><p>そのままマルゴさんは寧さんの肩を抱いて、カップルの降りをして展望台へと昇って行く</p><p>オレは、待っているだけなのかっ</p><p>さあ、吉田様っ車の方に参りましょうっ</p><p>克子さんに促されてオレたちは、小走りでワンボックスへ向かう</p><p>車の文字は（株）丸子芸能興業に変わっていた</p><p>車内へ入るすぐに、克子さんが車載コンピューターを起動させてくれた</p><p>画面の中に映し出される中継画像</p><p>展望台は、夜でもう暗いはずなのにはっきりと見えた</p><p>暗視用のカメラを使っているんですよっ</p><p>克子さんが、説明してくれる</p><p>カメラは、寧さんが持っているらしい</p><p>画面の中に、チンピラに扮したマルゴさん映る</p><p>展望台の上は、結構広そうだ何組かのカップルが見える</p><p>マルゴさんは、一組ずつカップルに近づいて、無言でジロジロ見る</p><p>強い視線に押されてカップルたちは、いそいそと展望台から逃げていく</p><p>ただ、一組を除いて</p><p>それは雪乃と遠藤</p><p>お互いに夢中で、展望台の異変には気付いていないようだ</p><p>カメラの角度が変わる</p><p>ああっ雪乃がアップで映った</p><p>寧さん、グッジョブ</p><p>んんっ何か喋っている</p><p>音声はどうにか聞こえてくるくらいの小ささで聞こえないッ</p><p>増幅しますわっ</p><p>えっ、そんなことできるのっ</p><p>克子さんが、キーで操作すると</p><p>おおっ聞こえるぞっ</p><p>はっきりと雪乃の声が</p><p>今日は、久しぶりに楽しかったよ最近あたし、あんまりツイテなかったから</p><p>弓槻のことか気にするなよ、雪乃あいつはもう、オレらの担任じゃないんだし校長も連休明けには処分するって言ってたろ</p><p>今夜にでも親父に話すよ理事の叔父さんに掛け合って貰って、あんなやつ、学校から追い出してやるよッ</p><p>結局、親父の力かよ</p><p>そう言えばさケンジと私服でデートするのって、これが初めてだよねっ</p><p>そういや、そうだな</p><p>なんかさ、ケンジと一緒に色んなお店見て歩くだけでもねあたし、すっごく楽しいんだ嬉しいのあ、これ、ありがとね</p><p>雪乃は右手の人差し指を遠藤に示した</p><p>暗がりの中で、何かがキラッと輝く</p><p>指輪だ</p><p>遠藤雪乃に指輪を買ってやったのかっ</p><p>こんな可愛いの買ってくれて、すごく嬉しかったありがと</p><p>いいんだよ、そんな高くなかったし</p><p>そんなことないよ金だよこれ</p><p>金の指輪</p><p>ほら、オレらのさ記念だよ</p><p>記念</p><p>雪乃がさ、オレと付き合ってくれるって返事してくれたの、先週の土曜だったじゃないかオレ、すごく嬉しくってさ先週の半ば辺なんて、もしかしたら断られるんじゃないかって、結構ヘコんでたんだぜ</p><p>そうだったんだ</p><p>そうだよでも、付き合ってくれたから嬉しくてさ記念に何かやらなきゃって、思ってたんだよ</p><p>あたし金の指輪って初めていいよね、金て絶対に錆びないしあたし銀のは幾つか持っているんだけど、銀は指にはめてるとすぐに黒ずんでくるからさ</p><p>大事にしろよクリスマスには、また何か買ってやるからさ</p><p>嬉しそうな雪乃</p><p>ちくしょうあんな指輪ッ</p><p>そうだねあたしがケンジに返事したのって、先週の土曜日なんだよねまだ一週間しか経ってないのに、なんだかすごい昔な気がする</p><p>オレは全然、そんな気はしないけどなあすごく嬉しかったし衝撃的だったし</p><p>衝撃的</p><p>キスしたじゃんかあん時、オレたち</p><p>あ、ああうんそうだね</p><p>キスっていうかちょっと口と口が触れたみたいな感じだったけどさ</p><p>雪乃と遠藤は、まだキスして一週間か</p><p>オレは、この木・金・土の三日間で、何十回も雪乃とキスしている</p><p>それも、唇から口中からべろんべろんと舐めまくって</p><p>そうか遠藤は知らないんだ雪乃の舌の感触の素晴らしさを</p><p>何か遠藤に対して、ちょっとした優越感を感じる</p><p>キスしたのオレが初めてなんだろ</p><p>うんそうだよ</p><p>前言撤回</p><p>遠藤に対して、激しい憤りを覚える</p><p>綺麗だね夜の港って</p><p>ああ、そうだな</p><p>星がいっぱい輝いてる海風が気持ちいいね</p><p>雪乃が、遠藤に振り向く</p><p>ね、ケンジ、キス、しようか</p><p>雪乃が、遠藤に顔を寄せ、目を閉じる</p><p>抱き締めてキスして</p><p>雪乃ぉっ</p><p>お前の方から遠藤に唇を差し出すのかよッ</p><p>おい、よせ遠藤</p><p>雪乃に雪乃に触るなッ</p><p>抱き締めるなッ</p><p>それはオレのだッ</p><p>オレの雪乃なんだぞッ</p><p>二人の唇が重なる</p><p>何でだよ</p><p>ものすごく裏切られたような思いがした</p><p>いや判っている</p><p>本当は、遠藤が雪乃の彼氏で</p><p>オレは、雪乃にとっては何でも無い</p><p>何でも無いどころかただの性犯罪者だ</p><p>あの身体はもうオレのものだと</p><p>オレは、心の中で思い込んでいた</p><p>信じていた</p><p>信じていたのにッ</p><p>あたし、幸せだよ</p><p>遠藤に抱き締められながら雪乃が呟く</p><p>オレもだよ雪乃ッ</p><p>今すぐ雷が落ちて、遠藤だけ感電して死ねばいいのに</p><p>というか、死ね</p><p>自殺しろ</p><p>ねぇ、ケンジ</p><p>雪乃が熱い息で、遠藤に囁く</p><p>あたし今日、遅くなっても平気だから</p><p>十一時までに帰ればいいからだから</p><p>お前</p><p>ケンジにあたしをあげる</p><p>ケンジのしたいだけしていいよ五回でも、六回でも</p><p>バカ、そんなにできねぇよ</p><p>うそ男の子って、いつもそれぐらいするんでしょ</p><p>しねぇよどっから、そんなの聞いてきたんだよ</p><p>オレが毎回、何発も出すから</p><p>でもお願い四回はして</p><p>雪乃がそう言った</p><p>四回どうして</p><p>お願いだから</p><p>四回それは</p><p>雪乃が岩倉会長から貰った偽の避妊薬の効能</p><p>三回までの膣内射精は避妊するが四回したら、絶対に妊娠する</p><p>もちろん、そんなのは嘘っぱちなんだけど</p><p>それを知らない雪乃は</p><p>本気で妊娠しようとしている</p><p>遠藤の子を</p><p>ドス黒い感情が、オレのハラワタの中を駆け回るッ</p><p>スッと、克子さんの手がオレの手を包む</p><p>落ち着いて下さい大丈夫ですからっ</p><p>優しく微笑んでくれる克子さん</p><p>処女相手に四回もできねぇよ判ってないなあ、雪乃はオンナは最初の時は、痛いんだぜ</p><p>判ってないのは、お前の方だ</p><p>雪乃はもうとっくに、その痛みを経験している</p><p>すでに、セックスに快感を覚え始めているんだ</p><p>あたしのことはいいからしてケンジのしたいだけ、してよ今日は大丈夫な日だから、中で出していいから</p><p>雪乃の言葉に遠藤の眼の色が変わる</p><p>いっ、いいのかよ雪乃</p><p>いいよ思いっきり、出して何回でもいいから</p><p>雪乃が、遠藤の耳にそっと囁く</p><p>このままホテルに行こうねっ</p><p>雪乃から誘った</p><p>雪乃は、遠藤とのセックスを望んでいる</p><p>遠藤の子を孕みたいと思っている</p><p>オレではなく遠藤を</p><p>バカ野郎ッ</p><p>しかし遠藤は</p><p>ま、まずいよ、雪乃</p><p>雪乃が、ハッと眼を開く</p><p>途惑いの瞳</p><p>遠藤は、気まずそうな顔をして</p><p>雪乃がそんな風に言ってくれたのは、すげぇ嬉しいんだけどさ</p><p>抱いてよエッチしようよ</p><p>今日は、まずいんだよ</p><p>何でダメなのよっ</p><p>それは明日、オレ早いんだ朝練があるから</p><p>そんなの、あたしが朝起こしてあげるホテルに泊まろうあたし、お金下ろしてきたから心配しないでケンジと一緒なら、どんなところでもいいから</p><p>そんな無理することはないだろ</p><p>あたしねもう学校辞めてもいいの辞めてもいいんだからっ</p><p>ちょっと何言い出すんだよ、雪乃</p><p>いいのあたし、もういいのあたし、ケンジさえいれば</p><p>ケンジに抱いて欲しいのよっ</p><p>半泣きで</p><p>それでも、遠藤は</p><p>とにかく、今日止そう</p><p>ケンジは、あたしとしたくないの</p><p>し、したいよそりゃしたいけどさでも、そんなこと急に言われてもさッ</p><p>じゃあ、しようよ抱いてよッ</p><p>い、いや、だけどだけどオレ</p><p>だけど、何何なのよっ</p><p>半ギレ状態の雪乃に、遠藤が言う</p><p>オレ今度の練習試合が終わるまでは雪乃とエッチしないって、先輩たちと約束したんだ</p><p>遠藤ここで、それを言うのか</p><p>オレだって、雪乃とエッチしたいよものすごく、雪乃のこと抱きたい雪乃の方からこういうこと言ってくれるの、すごく嬉しいし、ありがたいって思うしだけど、オレ、今、先輩たちとの約束を破るわけにはいかないんだよッオレ、１年なのにレギュラーで使って貰えそうだし試合近いし</p><p>いいや遠藤</p><p>そうじゃないだろ</p><p>お前は先輩たちとの賭けを気にしているだけだろッ</p><p>雪乃の処女をいつ奪うかの下らない賭け</p><p>雪乃は暗い眼で遠藤を見ている</p><p>そうなんだケンジは、あたしより野球の方が大切なんだ</p><p>馬鹿言うなよっそんなの比べるものじゃないだろッ</p><p>判ってよ、お願いあたしはケンジに抱かれたいのよッッ</p><p>オレの気持ちも判れよッ</p><p>ケンジだって、あたしの気持ち判ってよッ</p><p>判んねーよッ急にそんなこと言われてもさ</p><p>キュゥッっと、雪乃の瞳に涙が溜まる</p><p>その涙を見ても遠藤の心は変わらない</p><p>とにかくさ、今日は無しだからなッ雪乃、五月三日か五日、空けとけよその日にヤろうぜその日に抱いてやるよいいや、両方やろうオレの家に来いよもう絶対、朝まで帰さないからなッ</p><p>馬鹿だこいつ</p><p>本当にどこまでも</p><p>それじゃあ、遅いのよ</p><p>カレンダー的にはその日まで、ほんの四、五日しかない</p><p>しかし、それだけあれば雪乃の調教は、驚くほど進むだろう</p><p>そのことを雪乃は自分の肉体の変化で知っている</p><p>遅くなんかねぇだろッすぐじゃねぇかよッちゃんと抱いてやるからさ、楽しみにして待ってろよなっ、雪乃ッ</p><p>もういいケンジの馬鹿ぁッッ</p><p>泣き顔で叫ぶ、雪乃</p><p>そろそろ、いい頃合いですねっ</p><p>オレの隣で克子さんが、携帯電話を取り出す</p><p>えっ、克子さん</p><p>克子さんが電話を掛けるとモニター画面の中の雪乃の電話が鳴る</p><p>おい、鳴ってるぞ</p><p>気まずい状態のカップル</p><p>元気の無い雪乃が電話に出る</p><p>はーい、お便器娘ッあたしが誰だか判るっ</p><p>画面の中の雪乃の顔が恐怖に歪む</p><p>展望台からの夜景はどう夜の港って、とっても綺麗でしょっ</p><p>判らないのっあなたは監視されているのよっ遠藤様に気づかれないように、ゆっくり後ろを振り返りなさい</p><p>雪乃が静かに振り返る</p><p>後ろにいるのが、奈島寧様今朝、教室に乱入したから覚えてるわよねっ</p><p>寧さんの姿を雪乃は確認する</p><p>その隣にいるのは、ヤクザさんよ空手三段なのあなたが変な動きをしたら、遠藤様の腕の骨をへし折るように命令してあるわ</p><p>暗闇の中、遠目から見たマルゴさんは確かに、そんなチンピラヤクザにしか見えない</p><p>いいかしら展望台を降りると、左手に公衆便所があるわそこへ来てちょうだい</p><p>あ、あの、待って下さい</p><p>あなたのエッチな写真そこにいる彼の携帯に転送してもいいのよっいっそ、駅前でバラ巻いてあげましょうか</p><p>わ、判りました</p><p>では、１分以内に命令を実行しなさいいいわねっ</p><p>うん良い子ねっ</p><p>克子さんは、電話を切った</p><p>誰からの電話だよ</p><p>画面の中で遠藤が雪乃に尋ねる</p><p>は、母のね仕事関係の人ちょっと、あたしもお世話になっていて</p><p>適当にあやふやな説明をする雪乃</p><p>すでに緊張している</p><p>額に汗をかいている</p><p>ケンジあたし、ちょっとおトイレに行ってくるね</p><p>すぐ戻って来るから</p><p>そう言って雪乃は、展望台から去ろうとする</p><p>おい、ちょっと待てよ雪乃ッ</p><p>すくだからねっ</p><p>階段を下りて行くッ</p><p>さて行きましょうか彼女より先にお便所に行かないと</p><p>克子さんが、オレにニッと微笑む</p><p>吉田様のお好きなレイプのお時間ですよっ</p><p>先回りして、雪乃より先に公衆便所の前に到着する</p><p>吉田様は、そこのベンチの裏にでも隠れていて下さいっ</p><p>いいですから、早くっ</p><p>克子さん、何を企んでいるんだろう</p><p>とにかく、言われた通りオレは公園のベンチの影に隠れる</p><p>すぐに、雪乃がやって来た</p><p>小走りで駆けてくる</p><p>今晩は精液便器娘さん</p><p>レースクイーン姿の克子さんが、笑って雪乃を出迎える</p><p>あ、あたしに何をさせるつもりですか</p><p>雪乃はとても警戒している様子だった</p><p>オレはベンチの隙間から、二人の様子を覗き込む</p><p>克子さんは、雪乃に何か黒い物を手渡した</p><p>これは</p><p>この間も使ったでしょアイマスクよ</p><p>目隠しプレイで使ったあれかッ</p><p>いいかしらあなたは、これからそこの公衆お便所の男子トイレの一番右の個室に入りなさい</p><p>男の方の個室にですか</p><p>そうよそこでアイマスク付けて、あなたのお客様が来るのを待っていなさい</p><p>お、お客様</p><p>お客様は、すぐに入って来るわそしたら、こう言うのよ</p><p>性獣・克子の顔が歪む</p><p>お客様どうぞ、いやらしい私を存分に犯して下さいって</p><p>画面の中雪乃の眼が、絶望に陥る</p><p>その人には、公衆お便所の中で売春女子高生が待っているとしか言ってないからせいぜい可愛がって貰いなさいあ、中出しオッケーってことにしておいたわっ</p><p>だって、あなた今日、どうしてもしたかったんでしょセックスたっぷりと精液を子宮に注ぎ込んで欲しかったんでしょっ</p><p>性獣が、クククッと笑う</p><p>いやなら逃げてもいいわよその代わり、ちょっと遠藤様の身体を痛めつけるけどでも仕方ないわよねあなたの身代わりなんだから、骨の二、三本くらい</p><p>雪乃は全身がぶるぶる震えながらも覚悟を決める</p><p>いいことお客様には、くれぐれも粗相の無いようにね何の事情も知らない、四十歳くらいのただのサラリーマンだからちゃんと売春女子高生を演じてね</p><p>セックスしている時は、気持ちいいです、パパ、もっと突いて、パパて言うのよその方、女の子にパパって呼ばれるのがお好きだから</p><p>判りましたあの</p><p>薬を、飲んでもいいですか</p><p>もちろんいいわよっ</p><p>雪乃のカバンから取り出される、錠剤</p><p>雪乃はまた、偽の避妊薬を飲む</p><p>それはただの催淫剤でしかないのに</p><p>ではお勤めを果たしなさい早く、遠藤様の所へ戻りたいでしょ</p><p>雪乃は無言で公衆便所の中へ入って行った</p><p>克子さんが、オレに合図をする</p><p>ベンチの裏からから飛び出して、克子さんの所へ</p><p>１分経ったら中へどうぞっ絶対に声を出してはいけませんよあの娘に、相手は中年男なんだと思い込ませるんですっ</p><p>吉田様あの娘の本性をじっくり御覧になって下さいねっ</p><p>本性</p><p>セックスの大好きなメス犬ですよあの娘は</p><p>克子さんは、そう言う</p><p>でもオレは</p><p>オレにとって、雪乃は</p><p>はい１分お楽しみ下さいませっ</p><p>克子さんに背中を押されてオレは、公園の公衆便所へ</p><p>古くさいコンクリートの便所</p><p>灯りは暗いアンモニアの匂いが、つんと鼻にくる</p><p>男の方の一番右の個室</p><p>コンコンと軽くノックをして</p><p>オレは、扉を開いた</p><p>身を縮めた雪乃がアイマスクを付けて中に居た</p><p>緊張しているのかすでにびっちょりと汗をかいている</p><p>雪乃がかすれた声で、オレに言う</p><p>こんばんは、お客様どうぞ、いやらしいあたしを存分に犯して下さい</p><p>オレの雪乃が</p><p>女子高生売春婦を演じているっ</p><p>ということで、明日はレイプ回です</p><p>公衆便所で、お便器娘がヤられます</p><p>48．公衆便所の少女売春</p><p>オレの雪乃がオレ以外のオトコに身体を許そうとしている</p><p>浮気だ</p><p>浮気者めッ</p><p>本当は、浮気でも何でもない</p><p>雪乃はオレの恋人では無いし、今から雪乃がセックスする相手もオレなんだから、これは浮気みたいだけど全然浮気じゃない</p><p>何を言っているのか、自分でもよく判らないけどとにかく事実としたら、こんなものは浮気では無い</p><p>でもオレにとっては、雪乃の不義以外の何ものでもでなかった</p><p>雪乃は、オレを四十歳のサラリーマン売春女子高生を買ったエロ親父だと思っている</p><p>克子さんに命じられたからといって雪乃は、オッサンに股を開こうとしている</p><p>雪乃、お前はオレの専用の精液便器じゃなかったのか</p><p>今までの誓約は、全部その場しのぎの口だけのものだったのか</p><p>克子さんが、なぜこんなわざわざシチュエーションのレイプを仕組んだのか今のオレには、よく判る</p><p>克子さんは、オレに雪乃の本性をはっきり見ろと言っていた</p><p>結局雪乃は、誰でもいいんだ</p><p>自分と遠藤の身が守れるのなら、相手は関係ないんだ</p><p>克子さんや弓槻先生の命令があれば、誰とでも寝るんだ</p><p>そういう女なんだ</p><p>オレじゃなくてもいいんだ</p><p>雪乃にとってオレなんかは、どうでもいいんだ</p><p>雪乃はオレという人間を、人として、男として認識していない</p><p>そうだ雪乃は、オレの子を孕むくらいならと今夜、遠藤の種を受精するつもりだったんだっけ</p><p>暗く冷たい哀しみと苛立ちが、オレのはらわたを駆け回る</p><p>裏切られた様な気分だった</p><p>許せない</p><p>絶対に許せない</p><p>この思いを、どうやってブチまければいいッ</p><p>ど、どうぞお客様</p><p>黙って何もしてこないままのオレに対して、雪乃が声を掛けてくる</p><p>女子高生売春婦を演じた甘い猫撫で声で</p><p>こんな声オレとのセックスの時には出さないじゃないかッ</p><p>相手が四十歳のサラリーマンだと思ったらお前は、自分からケツを振って誘うのかよッ</p><p>オレはアイマスクをした、雪乃の顔に触れた</p><p>緊張しているのか、雪乃の頬の感触は冷たかった</p><p>雪乃の身体から、香水の匂いがした</p><p>雪乃は遠藤を誘うためにこんな物まで付けてきた</p><p>香水の匂いがトイレの臭いと融合して、オレの性感を刺激する</p><p>犯してやるッ</p><p>お客様できれば、なるべく早く済ませて下さい</p><p>雪乃は、遠藤を待たせている</p><p>恋人にトイレに行くと言って自らが便器になる</p><p>白い精液を受けとめる便器女ッ</p><p>ホンモノの便器にしてやるッ</p><p>ちくしょうッ</p><p>それと、できれば優しくして下さいね</p><p>優しくなんてできるかッ</p><p>オレは雪乃にキスしようとする</p><p>雪乃は気配に気付いたのか、うっと堪えるが拒絶はしない</p><p>オレの時は、いつも激しく嫌がるくせにッ</p><p>唇が触れる前にキスは止めにする</p><p>ぷっくりとした、赤い唇</p><p>この口は、さっき遠藤に汚された</p><p>ここには、もうキスはできないッ</p><p>オレは、引きちぎるような勢いで雪乃のブラウスのボタンを外す</p><p>ああっ乱暴にしないで下さいっ</p><p>現れる白いブラジャー</p><p>胸元にピンクのリボンが付いている</p><p>今夜、雪乃は遠藤とセックスするつもりだった</p><p>これは、雪乃が遠藤のために選んだ勝負下着</p><p>裏切り者ッ</p><p>無理矢理、ブラを捲り上げるッ</p><p>零れる美乳ッ</p><p>乳首は、すでに固くなっている</p><p>雪乃は、興奮しているッ</p><p>淫乱女</p><p>オレは、雪乃の乳首にむしゃぶり付いたッ</p><p>この味を知っているのは、オレだけだッ</p><p>この乳首は、まだオレの物だッ</p><p>まだ</p><p>思わず、ゾッとする</p><p>この女は、放っておけば次から次へと男をくわえ込むんじゃないだろうか</p><p>遠藤だけでなく誰でも</p><p>オレは、一生、この女を監視しなければならないのだろうか</p><p>それともオレは、雪乃をどこかに監禁するべきなんだろうか</p><p>あっ、あっそれ、いいですっパパパパって、お呼びすればいいんですよねっ</p><p>雪乃のワンピースの裾の中にグイっと手を入れるッ</p><p>乱暴にパンティの上に指を這わす</p><p>そこはすでに、ぐっしょり濡れていた</p><p>遠藤とキスした時から、濡れていたのか</p><p>それとも、公衆便所の中で犯されると知って、興奮したのか</p><p>淫乱</p><p>克子さんが、言っていた通りだ</p><p>雪乃はセックスが好きなだけの、メス犬なんだ</p><p>あっは、早く早く下さいパパ人を待たせているんです早く、終わらせてっ</p><p>雪乃を無理矢理、後ろ向きにさせる</p><p>便所の壁に手を付かせて、スカートを完全に捲り上げて、尻を突き出させる</p><p>パンティを膝まで、ぺろんと下ろす</p><p>６０ワットの薄暗い電球の光の下白い尻に、肛門のすぼみと濡れた割れ目が見える</p><p>その白い尻に思い切り、平手打ちしたッ</p><p>パシンッッ</p><p>痛いッ</p><p>もう一発、パシンッ</p><p>痛いッ痛いです、パパぁ許して、パパ</p><p>はあ、はあ、はあ</p><p>オレはベルトを外し勃起チンコを外に出す</p><p>カチャカチャという音に、目隠ししたままの雪乃も察知したらしい</p><p>は、早く早くしてパパ</p><p>ここは公衆便所だ</p><p>生チンコを露出するのは、当たり前だ</p><p>突っ込んでやるッ</p><p>排泄してやるッ</p><p>雪乃を、オレの便器にしてやるッ</p><p>行くゾッ</p><p>あはぁんっ入ってきたぁぁっ</p><p>挿入の感触に、雪乃が喘ぐ</p><p>オレは、じゅぼぼぼっと、濡れた肉襞の中に男根を押し込むッ</p><p>一気に、子宮口まで届かせるッ</p><p>雪乃の女性器はもはや、何の抵抗もなくオトコを呑み込むッ</p><p>濡れた粘膜を、亀頭に絡ませてくるッ</p><p>男の肉欲をくわえ込んで離さない、いやらしい蜜坪だ</p><p>突いてッパパもっと、突いて下さいッ早く、早く終わらせてッ</p><p>どぉりぁぁっ</p><p>雪乃の腰を掴んで、激しく腰を叩き付けるッ</p><p>ゆっくり楽しむ余裕なんて無かったッ</p><p>雪乃の奥に突き込むッ</p><p>パンッ、パンッ、パンッと、肌のぶつかり合う音が狭い個室の中に響く</p><p>あああっいいですっ気持ちいいです、パパ早く早くぅ</p><p>中に出してやるッ</p><p>射精する雪乃にぃッ</p><p>出してやるんだぁっ</p><p>早くぅ出してッ終わりにしてぇぇ</p><p>背中から、雪乃の身体をギュッと抱き締めるッ</p><p>裸の乳房を、両手で握りしめるッ</p><p>固く尖った乳首の感触を指で確認した時ッ</p><p>ぬぬぬぬぬうッ</p><p>白く濁った熱気が、オレの体内からドッと噴き上がるッ</p><p>ちくしょぉぉぉっ</p><p>あっ、あっ、あーっ熱いの、来るッ来てるッ届いてるぅぅっあたしの奥に、届いてますぅぅッ</p><p>どっくんどっくんどっくん</p><p>雪乃の中でペニスが脈動しながら、激しく白い精を注ぎ続けるッ</p><p>雪乃の肉体の内側をオレの精液が塗りつぶしていく</p><p>オレの臭いを付けていく</p><p>まだ出てるぅぅもう、いっぱいなのにぃぃ</p><p>雪乃に種付けしてオレの苛立ちは、急速に治まる</p><p>繋がったまま、もう一度雪乃を抱き締める</p><p>雪乃の身体は、汗で湿っている</p><p>首の後ろに、キスをした</p><p>この腕の中にいる肉体は、オレのものだ</p><p>オレの雪乃だ</p><p>誰にも渡さないオレの女だ</p><p>オレは、雪乃と繋がったままの一体感に溺れる</p><p>それなのに</p><p>雪乃は言った</p><p>あの、もういいですか</p><p>アイマスクの雪乃が、オレに向かって愛想笑いをする</p><p>もう、終わりましたよねお客様</p><p>そんなに、遠藤の所に帰りたいのかよっ</p><p>オレは、雪乃の中から勃起を引き抜くッ</p><p>あんっッ</p><p>オレのペニスは、まだ全然萎えていないっ</p><p>雪乃を膝立ちにさせて、顔の前に勃起チンコを突き出す</p><p>雪乃のほっぺたを、ペニスでぽんと叩いた</p><p>すぐに意味が判ったらしい</p><p>あたしホントに時間が無いんです早く出して下さい全部飲みますから</p><p>雪乃は大きく口を開いて男根を、しゃぶった</p><p>雪乃は舌を使って、必死に亀頭を刺激する</p><p>ちゅぱちゅぱと唇でしごく</p><p>いやらしい唇</p><p>いつの間にか、雪乃はすっかりフェラチオをマスターしている</p><p>命令されれば、知らないオッサンにも犯される</p><p>知らないオッサンのペニスもしゃぶれる</p><p>セックス好きのメス犬</p><p>だけどオレのペニスをくわえた、この顔が愛しい</p><p>可愛いと思う</p><p>それでもオレは</p><p>雪乃が欲しい</p><p>雪乃という女体が好きなんだ</p><p>この女は、オレだけの物にしたい</p><p>いつでも、オレだけの精液を注ぎ込む女体便器にしたいんだッ</p><p>雪乃の顔を掴んで、オレもピストンするッ</p><p>苦しそうな雪乃の顔</p><p>その顔がいいッ</p><p>出してやるッ</p><p>この可愛い口に吐き出してやるッ</p><p>イクぞッ、イクぞぉッ、イクぞおッッッ</p><p>どおぷっぅぅッッ</p><p>雪乃の口の中に二発目を発射する</p><p>とぷっ、とぷっ、とぷっと、ペニスが雪乃の口中で跳ねるッ</p><p>雪乃の苦ッという表情</p><p>それでも、雪乃の口でピストンするッ</p><p>最後まで、出し切ってやるッ</p><p>全部出し切ったところで、雪乃が大きく口を開く</p><p>雪乃の舌の上にオレの精液がどろりとある</p><p>口を閉じてゴクリと呑み込む、雪乃</p><p>パパ、お掃除致しますね</p><p>もう一度、ペニスを口に含む雪乃</p><p>亀頭をちゅうちゅう吸って、尿道の中の精液まで残らず飲む</p><p>調教されたメス犬</p><p>はい、綺麗になりましたお客様</p><p>アイマスクの雪乃が、ニッコリと笑ってそう言った</p><p>ホントに判らないのか</p><p>いつものオレの味だぞ</p><p>オレの精液だぞ</p><p>ここまでしてオレって、判らないのか</p><p>不意にコンコンと個室のドアがノックされた</p><p>お客様そろそろ、お時間ですっ</p><p>克子さんの声だった</p><p>個室を開ける</p><p>克子さんは、オレを見てフフンと微笑んだ</p><p>お疲れ様ですご堪能いただけましたか本物の女子高生売春婦ですよっ</p><p>克子さんが手でオレに、外に出るよう指示する</p><p>オレは個室の外に出る</p><p>ありがとうございましたぁっマスクを取っていいわよっ</p><p>克子さんが、個室の中の雪乃に言う</p><p>それから克子さんは、ポケットから紙幣を数枚取り出す</p><p>わざわざお金をくしゃくしゃにして、雪乃の足下に投げつけた</p><p>拾いなさい</p><p>楽しそうに克子さんは言う</p><p>五万円あるわ膣内射精が三万円で、精飲が二万円</p><p>個室の中で、雪乃が動く気配は無い</p><p>拾いなさいっあなたがたった今、自分の身体で稼いだお金よ</p><p>かさこそと、音がする</p><p>雪乃が便所の床に落ちた五万円を拾い集めているらしい</p><p>よかったわねそれで、彼氏と夕ご飯でも食べたら</p><p>克子さんは、意地悪そうに微笑む</p><p>もう、戻っていいですか</p><p>個室の中から聞こえる、雪乃の声少し疲れているみたいだ</p><p>記録写真を撮るから、そのままの格好でいなさいっブラも直さないでちゃんと乳首を見せなさいっ</p><p>個室の中に向かって焚かれるフラッシュとシャッター音</p><p>スカートを捲り上げて精液の垂れているオマンコを見せなさいッ早くっ</p><p>さらに、バシャバシャとシャッターが切られる</p><p>はい、これでお終いっと</p><p>克子さんが、カメラを下ろす</p><p>これで終わりですね</p><p>個室の中から、雪乃の安堵の声が漏れる</p><p>しかし性獣・克子は</p><p>何を言っているのよっまだ、最初のお客様が終わったばかりでしょ</p><p>アイマスクを付けなさい次のお客様がお待ちかねよっ</p><p>雪乃がトイレに行くと遠藤を待たせてもう、十五分は経つ</p><p>大丈夫よ後、一人だけだからあなたが、がんばって五分でイカせればいいのよ</p><p>ホントに後一人だけなんですね</p><p>早く、マスクを付けなさいっ</p><p>克子さんが、オレにウインクする</p><p>もう一発やれってことだろ</p><p>いいさやってやる</p><p>ああ、忘れてたわ次のお客様は、女性トイレの方にいらっしゃるのあたしが手を引いてあげるから、付いて来なさいっ</p><p>ちょっと、待って</p><p>目隠しはそのまま絶対に外さないでっ外したら、その辺のホームレスに輪姦させるわよっ</p><p>外しません、外しませんから</p><p>克子さんに手を引かれて目隠しの雪乃が個室から出てくる</p><p>ワンピースの胸元を手で押さえて裸の乳首を隠している</p><p>はい、こっちですようっうふふふっ</p><p>克子さんを先頭に、オレたちは一度、公衆便所の外に出る</p><p>と、そこにはチンピラヤクザに扮したマルゴさんが立っていた</p><p>清掃中・立ち入り禁止のバリケードも置いてある</p><p>なるほどトイレに誰も入ってこないわけだ</p><p>マルゴさんが、笑ってオレに手を振ってくれる</p><p>寧さんはまだ、展望台にいるんだろうか</p><p>そのまま、オレたちは女性トイレの方へ</p><p>幾ら女性用と言っても、古いトイレだからやっぱり臭い</p><p>男性トイレよりは多少マシってくらいの状態だ</p><p>克子さんが、雪乃を手洗いの前まで引き連れて行く</p><p>大変、お待たせ致しましたお客様ご希望の女子高生売春婦でございますわっ</p><p>アイマスクの雪乃が、ビクッと震える</p><p>目の前に、次の客がいると思っているのだろう</p><p>実はまた、オレなんだけど</p><p>ほらっ、自己紹介しなさいっ名前は</p><p>あ、あのっ</p><p>口籠もる、雪乃</p><p>馬鹿ねえ売春婦なんだから、適当な名前を言えばいいのよっ本当の名前を言わなければいいんでしょ友達とかの名前でいいから</p><p>雪乃にそう耳打ちする、克子さん</p><p>いやまる聞こえですけど</p><p>さあっお客様にご挨拶なさいっ</p><p>震える雪乃が、頭を下げる</p><p>や、山峰恵美ですっ</p><p>雪乃は、山峰さんの名前を偽名に使った</p><p>な、何で山峰さんなんだよっ</p><p>はい、恵美ちゃんは、幾つ何年生かしら</p><p>恵美は高校一年生の十六歳です</p><p>セックスの体験人数は何人</p><p>ふ二人です</p><p>ほんの数分前の四十歳のサラリーマンは、雪乃の記憶の中に刻まれてしまったらしい</p><p>今、二人目とセックスしたばかりなのよね</p><p>はいそうです</p><p>雪乃の声は、涙声になる</p><p>中出しされたから、お腹の中は精子でいっぱいなのよね</p><p>どんな人の精子</p><p>四十歳のサラリーマンの方です</p><p>こちらのお客様は五十歳よ犯されたばかりの女子高生が大好きなお方なのいつも女子高生を輪姦する時は、二番目と決めていらっしゃるそうだから</p><p>そんな趣味の男が、本当にいるんだろうか</p><p>オレには、よく判らない</p><p>ちょっと変態趣味でいらっしゃるけれど、こちらのお客様はヤクザの親分さんだから絶対に粗相の無いようにね外で遠藤様を見張っているヤクザさんもこの方の子分さんよだから、この方を怒らせると遠藤様、五体満足では帰れないと思うわっ</p><p>そうそう、親分さんはごめんなさい、お兄ちゃんていうプレイがお好きだからねっさあ、妹のように甘えなさいっお兄ちゃんに謝るのっ</p><p>そう言って克子さんは、雪乃の身体をオレに押し出すッ</p><p>ひっ</p><p>急に突き飛ばされた雪乃が、オレの胸に飛び込んでくるッ</p><p>オレは、身体全体で雪乃を抱き止めるッ</p><p>ごめんなさい、お兄ちゃん</p><p>雪乃がプレイを始める</p><p>オレは、雪乃の身体を手洗い場に押しつけるッ</p><p>雪乃の尻を洗面台の上に乗せて</p><p>さっきは半脱ぎだったパンティを今度は剥ぎ取るッ</p><p>そのパンティは、ポケットにしまった</p><p>今夜は、このままノーパンでいさせてやるッ</p><p>雪乃の足を大きく開かせる</p><p>中心部の割れ目から愛液と精液がたらたら垂れている</p><p>ごめんなさい、お兄ちゃん恵美のアソコ、他の人の精液で汚されていて、ごめんなさい</p><p>オレは再び、ペニスを取り出した</p><p>勃起はもう絶対に萎えない</p><p>萎えるはずがないッ</p><p>ビンビンッに、勃っているっ</p><p>他人の振りをしての二度目のセックス</p><p>最後まで、雪乃は気付かないのか</p><p>オレとは、気付かないままなのかっ</p><p>剛直を突き込むッ</p><p>ああっごめんなさいっごめんなさいっ、お兄ちゃんっ</p><p>ゆっさゆっさと、腰を振る</p><p>ワンピースの前を開きおっぱいを揉むッ</p><p>乳首をチュッと音を立てて吸うッ</p><p>ごめんなさいこんな、恵美でごめんなさいっ</p><p>何で、恵美なんだよっ</p><p>山峰さんを汚すつもりかっ</p><p>ペニスの先で、コリコリとした子宮口を押すッ</p><p>ああんっ恵美の奥を突かないでっ、お兄ちゃんっ</p><p>がっしゅ、がっしゅっと、ピストンするッ</p><p>雪乃の胎内を掻き回してやるッ</p><p>いやぁぁ、そんなにしないでごめんなさいぃぃお兄ちゃぁぁんっ</p><p>目隠しされた、雪乃</p><p>五十歳のヤクザに犯されていると思っている、雪乃</p><p>雪乃は激しく濡れている</p><p>喘いでいる</p><p>セックスの快感に、溺れている</p><p>平気でお兄ちゃんプレイに酔っている</p><p>救いようのないいやらしい女体</p><p>淫乱ビッチ変態メス犬肉便器</p><p>ありとあらゆる罵声を足しても今の雪乃を表現することはできない</p><p>どうしょもないセックス好きのメス豚</p><p>それがオレの初恋の少女</p><p>こんな女を好きになってしまった</p><p>涙が出てくる</p><p>雪乃を犯しながらオレは、泣き出した</p><p>ううううううっううううわぁぁ</p><p>声が鳴き声が、抑えられない</p><p>どうしたんですお兄ちゃんねぇ、お兄ちゃん</p><p>それでも、オレは雪乃を突くのを止めないッ</p><p>雪乃の中に吐き出すまでっ</p><p>ごめんなさいっあたしが悪いんですよねっごめんなさいっごめんなさいっお兄ちゃん、ごめんなさいっ</p><p>雪乃が、オレに謝罪する</p><p>ごめんなさいこんな、あたしでごめんなさいっお兄ちゃん、ごめんなさいっ</p><p>オレにこんなあたしで、ごめんなさいと言ってくれる</p><p>ごめんなさいっ恵美は、悪い子なのっこんな妹でごめんなさいっ</p><p>恵美じゃない</p><p>お前は、雪乃だ</p><p>結局これはただの演技</p><p>強いられたセックスの中の遊び</p><p>雪乃の本心じゃない</p><p>オレはさらに早く力強く、雪乃の身体を揺らすッ</p><p>ああっ、いいです、気持ちいいですごめんなさい、お兄ちゃん恵美、気持ち良くなっちゃってごめんなさい</p><p>雪乃がセックスに溺れていく</p><p>もうそろそろ、いいかしらね</p><p>オレと雪乃の激しいセックスを横目で見ながら、克子さんが呟いた</p><p>克子さんは、携帯電話を取り出す</p><p>もしもし、寧様お待たせしましたもういいですよっ</p><p>寧さんは、今どこにいる</p><p>克子さんの携帯から漏れてくる、寧さんの声</p><p>オッケー、じゃあ始めるねっ</p><p>始める</p><p>何を</p><p>雪乃とまぐわりながらそんな疑問が頭に浮かぶ</p><p>すぐに、克子さんの携帯から鋭い声が響いてきた</p><p>ねえねえ、そんなトコで待ってたって、あんたの彼女は戻って来ないよっ</p><p>寧さんは</p><p>遠藤に喋っているのか</p><p>むふふふふっ遠藤ケンジくんっあなたの彼女、白坂雪乃さんは今、公衆お便所の中でレイプされていますっ男たちにマワされてますよーっ</p><p>セックスに溺れていた雪乃が、正気に戻るッ</p><p>えっな、何なのっ</p><p>携帯からは、寧さんのさらなる声が</p><p>あたしだよ、あたしほら、今朝、あんたの教室で会ったでしょ不良の寧さんだよっあんたの彼女、目障りだからさぁ、みんなでレイプしてマワすことにしたのっほらっ、早く助けに行かないと妊娠しちゃうかもよッあもう、遅いかもねっ</p><p>雪乃の身体が恐怖に、ぷるぷる震える</p><p>顔から血の気が、さーっと失せる</p><p>膣の中が、きゅーっと締まるッ</p><p>う、嘘ですよね</p><p>克子さんが、クククと笑った</p><p>残念、嘘じゃないのよこれっ</p><p>さらに携帯からの寧さんの報告</p><p>遠藤くん、すっ飛んでそっち行ったよッ</p><p>激しいピストンを再開するッ</p><p>だめっ今はだめよっケンジがケンジが来ちゃうっ</p><p>雪乃の身体を抱き締め全身で突き込むッ</p><p>ケンジに見られちゃうそんなの、だめよおぅっ</p><p>熱い感情が、オレの中を駆け回る</p><p>雪乃の首筋から胸元に流れる汗を、舐めるッ</p><p>オレに激しく揺さぶられて、雪乃の肉体がぶるんぶるん揺れるッ</p><p>雪乃おぉぉぉッ</p><p>だめよおっだめなのにぃぃぃ</p><p>やがて遠くから、男の怒声が聞こえで来たッ</p><p>おいっ雪乃ぉっ雪乃ぉぉぉっ</p><p>雪乃の名前を叫んでいる、醜い男の声</p><p>それは遠藤</p><p>け、ケンジ助けてケンジぃぃ</p><p>雪乃の身体が痙攣を始めるッ</p><p>膣の中がキュウキュウと締まるッ</p><p>もうすぐ、雪乃は絶頂に達する</p><p>雪乃ぉっ、そこにいるのか、雪乃ッッッ</p><p>公衆便所のすぐ前で遠藤が叫ぶッ</p><p>おいおい、立ち入り禁止の看板が見えないのかいッ</p><p>それは、マルゴさんの声</p><p>雪乃、いるんなら返事しろっおいっ、雪乃ッ</p><p>最後のラッシュを突き込むッ</p><p>オレも、限界が近いッ</p><p>勝手に中に入るなよっ</p><p>バシッという打撃音と何かがドシンッと地面に倒れる音</p><p>多分遠藤は、マルゴさんに殴られた</p><p>遠藤は地面に這いつくばっている</p><p>あははは</p><p>ふはははははははっ</p><p>あああ、ケンジケンジごめんなさいあたしっ</p><p>セックスの快感と暴力のイメージが、雪乃を一気に悦楽のステージへ運ぶッ</p><p>全身から汗をかいて身体にビクッと稲妻が走る</p><p>イッちゃうあたし、イッちゃうのおっ</p><p>身体を弓なりにビクビクッと反らせて</p><p>雪乃は、大きな声で叫んだッ</p><p>あああーっあああーっイクっイクっイクうぅぅ</p><p>外の遠藤にも聞こえるであろう大きな悦びの声だった</p><p>オレもイクっ</p><p>ひぃぁぁんっ出てるぅぅ出てるぅぅ中で出てるぅぅっ</p><p>便所の外から遠藤の喚き声が聞こえてくる</p><p>雪乃雪乃雪乃ぉぉぉっうおぉぉぉぉぉぉッッ</p><p>その遠藤の悲痛な声は快感の絶頂の中に溺れる雪乃には、届いていない</p><p>さて、どうなるんでしょう</p><p>雪乃の苦難の夜は、もうちょっと続きます</p><p>49．克子　ハイ・テンション</p><p>雪乃ぉぉ雪乃ぉぉ</p><p>公衆便所の外から、遠藤の呻き声が聞こえる</p><p>雪乃の中に射精して、ハァハァしているオレの肩を克子さんがチョンチョンと叩く</p><p>レースクイーンの格好をしたナイスバディの美女が、オレにニヤッと微笑む</p><p>お客様、申し訳ございませんちょっとトラブルが発生致しました私どもが処理致しますので、あちらの個室の中にお隠れになって下さいませっ</p><p>すっと、開いている個室を指差す克子さん</p><p>何か、考えがあるんだな</p><p>オレは、黙って言われた通りにする</p><p>ほらっ便器娘ッ目隠しを外しなさいッあたしが時間を稼いであげるから、その隙に服を直すのよっ</p><p>雪乃の戸惑いの声</p><p>恋人には知られたくないでしょ売春してたこと</p><p>適当に誤魔化すからあなたもすぐに出てきて、あたしの話に合わせるのよっできるわよねっ、あんた優等生なんでしょっ</p><p>感謝の言葉は</p><p>うまく誤魔化したら、今日のデートはもうこれで中止にしなさいあなたが彼と別れた時点で、さっきあたしが掛けた番号に電話しなさい</p><p>まだ、するんですか</p><p>あなた今、ヤクザの組長さんとのセックスの途中でしょあの方を怒らせたら、命が危ないのはあたしたちも一緒なんだけどっ</p><p>ご、ごめんなさい</p><p>だいたいそんな精液臭い身体で、まだ恋人とデートを続けるつもりなのっ</p><p>とにかくあたしは外の子の相手をしてくるから、すぐに服を直して出て来なさいねっ</p><p>コツコツというレースクイーン・克子さんのヒールの音が、便所の中に響く</p><p>ちょっと、ちょっと騒がしいわよっ変な声がビデオに入っちゃったじゃないのおっ</p><p>便所の外に出て、大きな声で喚く克子さん</p><p>どうするつもりなんだ</p><p>確かに、遠藤には克子さんの顔は知られていないけれど</p><p>すいません、姐さんこいつが邪魔をしまして</p><p>マルゴさんも、克子さんに話を合わせる</p><p>前もって、打ち合わせしてあったみたいだ</p><p>なぁに、この坊やは</p><p>ゆ、雪乃は、雪乃はどこだよッ</p><p>遠藤の声低い位置から聞こえてくる</p><p>地面にうずくまっているのかあるいは、倒れているのか</p><p>マルゴさんに、一発入れられたもんなぁ</p><p>酷く、苦しそうな声だった</p><p>はぁん雪乃誰よ、それ</p><p>克子さんは、とぼける</p><p>お、お前たちそ、そこで、雪乃をレイプしていたんだろっそうなんだろ、おいっ</p><p>何それ雪乃なんて子、知らないわよあんた、知ってる</p><p>いいえ、姐さん聞いたこともありません</p><p>嘘つけっオレは聞いたぞッ今、トイレの中から女の子の悲鳴がしてたぞッお前たち雪乃をヤったんだろッええ、そうなんだろッ</p><p>遠藤、アレは悲鳴じゃない</p><p>アレは、雪乃が絶頂に達した悦楽の声だ</p><p>ちょっと、騒がしいわね静かにさせて</p><p>はい、姐さん</p><p>ザァスッという鈍い音</p><p>ウガッ</p><p>遠藤がまた、マルゴさんから一撃、貰ったらしい</p><p>何かおかしな勘違いをしているみたいね坊や</p><p>克子さんは低い声で、遠藤を恫喝する</p><p>今、この中でアンアン喘いでいたのはこの、あたしよッ</p><p>まさか、そのハチャメチャなハイ・テンションで押し通すつもりなんですか</p><p>レースクィーン克子のガチンコ・オナニー百本勝負その記念すべき、二百五十回目の撮影だったのにっ</p><p>あマジなんですね</p><p>無理でも押し切るつもりなんですね</p><p>いや、もうどうぞ、突っ走り切っちゃって下さい</p><p>公園の舗装路を歩く、コツコツというヒール音が聞こえてくる</p><p>あんたはねあたしの大事な撮影を、台無しにしたんだよッ</p><p>ガッという打突音ッ</p><p>い、痛ぇぇぇっ踏むなッふ、踏まないでッッ</p><p>地面に転がっている遠藤を、克子さんがヒールで踏んでいるッ</p><p>それも一番のクライマックスシーンに、訳の判らない声を入れたのよッこの脳無しックズっ青ビョウタンッ</p><p>何なんだ、青ビョウタンて</p><p>いててててて、痛ぇっよせっ、グリグリするなぁぁッ</p><p>遠藤の苦痛にのたうち廻る叫び</p><p>もう一度、最初っから撮り直しじゃないのッこのボケナスッピーマン野郎あんたの母ちゃんは水虫菌よぉぉぉッ</p><p>最早、意味が判らない</p><p>あたしの神聖なる大グレート自慰オナニーを、あんた、馬鹿にしてるんでしょっこれでも、全世界にファンが六百人もいるのよっあたしのオナニー自慰ファイターシリーズを全部コンプリートしてる人だって、十八人もいるんだからねっこのこのこのこのこのぉぉぉぉッッ</p><p>痛い、痛いッ馬鹿になんかしてないしてないッすからっ</p><p>本当ね馬鹿にしてないのねっ</p><p>してませんっしてないからっ</p><p>じゃあ、あんたもあたしのビデオ買う</p><p>買いますっ買えばいいんでしょ全巻揃えるからっ</p><p>じゃあオナニーは正義って言いなさいっ</p><p>あたしのビデオのキャッチフレーズよっファン同士の合い言葉なのっほらっ、行くわよオナニーは</p><p>正義</p><p>もっと、でっかい声で叫びなさいよっ</p><p>オナニーは、正義っ</p><p>もっと</p><p>オナニーはッ、正義ィィッッ</p><p>うーん、やっぱり語尾はナリにするわッ</p><p>正義ナリよちょっと、叫んでみて</p><p>オナニーは、正義ナリ</p><p>もっと大きな声でっ</p><p>オナニーはッ、正義ナリッ</p><p>お腹の底から、声を出しなさいッ</p><p>オナニーはッッ、正義ナリィィィッッ</p><p>克子のオナニーは、世界一はいっ</p><p>克子のオナニーはッ、世界一ナリィィィィッッ</p><p>間抜けだ</p><p>何て間抜けにことになっているんだ</p><p>おい、遠藤</p><p>いいわっ、じゃあ許してあげるッもっかい撮り直すから、あんたもあたしのオナニーを観て行きなさいっうふふふんッ</p><p>散々大声を出させられた遠藤は、ケホケホと咳き込む</p><p>ハァ、ハァちょっと待てよぅじゃ、じゃあ、雪乃は雪乃は、どこに行ったんだよぉぉぉッッ</p><p>遠藤の悲痛な叫びが、便所の中にビンビンと反響した</p><p>姐さん、あの、もしかしてなんですけど</p><p>マルゴさんが克子さんに、あんまり上手くない小芝居を始める</p><p>姐さん、撮影の前にトイレの中、全部調べました</p><p>調べてないわよ</p><p>あの、もしかしてなんですけど、姐さんが撮影に入る前に、誰かが個室の中で用を足してたとか</p><p>まさかそんなわけないでしょ</p><p>コツコツというヒール音が、再びトイレの中に入って来る</p><p>あたしが、そんな失敗をするはずがないじゃないっあたしはオナニー大好き自慰ファイター克子姐さんよっ野外オナニーで、いまさら初心者みたいな見落としをするはずがんんんぬぅっあ、あんた、誰よっ</p><p>ひ、酷い演技だ</p><p>酷すぎる</p><p>ていうか、楽しんでやってるでしょ克子さん</p><p>何で、あんたみたいなお嬢ちゃんが、トイレの中に居るのよッ</p><p>克子さんが、雪乃を便所の外へ引きずり出す</p><p>ケンジ大丈夫</p><p>雪乃は、倒れている遠藤に駆け寄る</p><p>お前こそ</p><p>あ、あたしはおトイレの個室の中にいたら、急に変な人が入って来て大きな声で変なことを始めたから怖くて、外に出られなくなって</p><p>雪乃もまた、その場しのぎの嘘を言う</p><p>ホントかホントに、雪乃は何もされてないんだな</p><p>とそこへ</p><p>あははははーっバーカバーカバーカダマされてやんのっ</p><p>背後から聞こえる、大きな笑い声</p><p>それは寧さんの声</p><p>ちくしょうっダマしやがったなぁっ</p><p>寧さんの言葉が、さらに遠藤を罠にハメる</p><p>遠藤は、今、周囲にいる全員にダマされている</p><p>雪乃にすら</p><p>おおーっとそこにいるお姉さんは、ホンモノのヤクザさんのお友達だからねーっトラブルになると知らないよっーじゃあねーっあはははははっ</p><p>寧さんは、笑いながら逃げて行ったようだ</p><p>雪乃が、遠藤に話し掛ける</p><p>とにかく、あたしは平気だったから</p><p>そっかそうなんだ</p><p>ごめんねごめんね、ケンジ</p><p>い、いいんだよ雪乃が無事だったら痛てて</p><p>どこが痛いの</p><p>腹と顔をやられて背中を踏まれた</p><p>口の中に砂がじゃりじゃりで血の味がする臭いが全然判らない鼻が麻痺しているみたいだぜ</p><p>マルゴさんわざと嗅覚を潰したな</p><p>これで雪乃の身体からプンプン漂っている、愛液と精液のキツイ臭いは遠藤には判らない</p><p>あらあたしの確認ミスで、お嬢さんを巻き込んじゃったみたいねごめんなさい、坊や救急車とか呼んであげましょうか</p><p>いえいいですいいですから</p><p>雪乃が、強く拒絶する</p><p>お、オレは平気ッすから</p><p>遠藤もこれ以上、ヤクザとは関わり合いたくは無いだろう</p><p>そうじゃあ、治療費とタクシー代はあげるわっ三万円でいいかしら</p><p>三万円</p><p>それは、雪乃がさっき五十歳のヤクザとセックスした代金</p><p>ほら、あげるわ拾いなさい</p><p>克子さんは、また紙幣を雪乃に投げつけたらしい</p><p>さあ、あたしは撮影に戻るわっ見張りをお願いねっ</p><p>はいっ、姐さん</p><p>克子さんが、コツコツとヒールを鳴らして便所の中に戻って来る</p><p>オレの隠れている個室を、コンコンとノックする</p><p>ドアを開けると克子さんが、オレの胸に飛び込んでくるッ</p><p>ごめんなさい、克子、興奮しちゃってますっ</p><p>克子さんがオレに熱いキスをする</p><p>舌がオレの口の中をベロベロと舐めるッ</p><p>克子さんは、異常な状態だった</p><p>演技しているうちに、快感のスイッチが入ってしまって</p><p>性獣に目覚めてしまっている</p><p>ああんっもう、だめセックスしてもいいですよねっ</p><p>克子さんが、パンティを下ろした</p><p>黒々とした陰毛の下のパックリと口を開いた膣口</p><p>だらだらと愛液を滴らせている</p><p>暗いトイレの中に克子さんの眼が、妖しく爛々と輝く</p><p>女の性の匂いがオレの鼻を刺激する</p><p>ブレーキが壊れてしまった、暴走列車</p><p>もう、克子さんの性衝動を止められない</p><p>お願い克子を犯してっあの子に聞こえるように、激しく犯してっ</p><p>雪乃に聞こえるように</p><p>克子さんのしなやかな指が、オレのペニスを刺激する</p><p>舌が、オレの口を激しく攻める</p><p>豊満なおっぱいが、オレを包んで</p><p>ほら吉田様のオチンチン、もうこんなに元気になっているっ</p><p>克子さんが、オレのペニスを膣口に当てる</p><p>犯される</p><p>むしろ、オレが克子さんに犯されるッッ</p><p>食べちゃいますねっ</p><p>オレのペニスが、温かく濡れた肉に吸い込まれるッッ</p><p>立ったまま抱き合うセックス</p><p>克子さんにオレ犯されているッ</p><p>あああっ、美味しいっこんなの久しぶりっっ</p><p>な、何だこれ</p><p>克子さんの胎内は雪乃とも渚さんともみすずとも違う</p><p>肉厚で、湿っていて、ザラザラしていて締まるッッ</p><p>徹底的に使い込まれ、鍛え上げられた女の肉壷ッ</p><p>いいっいいのおっあああん、気持ちいいっ気持ちいいですぅぅ</p><p>克子さんが、激しく腰を使う</p><p>これが陰獣いやらしい腰が、うねうねと踊る</p><p>喰われている</p><p>ああんっぬふぅぅいいですっ奥奥が感じるのぉッッ</p><p>便所の外から遠藤と雪乃の声がする</p><p>すげぇなまた始めちまったあの変態女</p><p>行きましょうケンジ、歩ける</p><p>あたしに掴まってさあ</p><p>痛てててちくしょうっ</p><p>試合が近いのに、平気</p><p>こんなの、一晩寝ればなんとかなるよちょっとだけ、休ませて今すぐには、動けないから</p><p>うんタクシーで帰ろうあたしも、途中まで乗っていくから</p><p>あたしは駅までねケンジはそのまま乗って、お家へ帰って</p><p>いいよ雪乃こそ、家まで乗って行けよ</p><p>で、でもほ、ほら、反対方向じゃないとにかく、ケンジは早く帰って身体を休めた方がいいわ</p><p>そっかそうだな</p><p>そうだよ</p><p>オレ、心配してたんだぞあんまり、雪乃のトイレが長いからさ</p><p>そそれがねき、急にアレが来ちゃったの</p><p>あれって生理か</p><p>う、うんそれで、ゴソゴソやっているうちにあの人が変なことをやりだしたから</p><p>携帯でオレに知らせてくれればいいのにそしたら、すぐに助けに行ったんだよ</p><p>ごめんあたし、怖くて</p><p>そっかまあ、そうだよな、普通</p><p>克子さんがオレを貪る</p><p>ああっいいっ突いてっ犯してッ克子をメチャクチャにしてっ</p><p>自分でレースクイーンのビスチェを脱ぐ克子さんの巨乳が、オレの顔に押しつけられる</p><p>舐めてッしゃぶってペロペロしてぇぇ</p><p>オレは、乳首を吸う舐める噛むッ</p><p>アアンッいいっ克子、乳首弱いのぉっ</p><p>トイレの外で、遠藤が呆れている</p><p>しっかしすごいでかい声だなケダモノみたいだ</p><p>早く、行こう</p><p>雪乃はあんな声出さないよな</p><p>でもさ、結局、雪乃が生理になっちゃったんだからどっちみち、今夜はできなかったじゃないのか、オレたち</p><p>そ、そうだね</p><p>ていうか今日から、生理期間ってことはさ五月の三日とか五日とかも、まだ生理なんじゃないかアレって一週間ぐらい続くんだろ</p><p>あ、あたしはそんなに重い方じゃないから四日目くらいには、もう平気だよ</p><p>はぁじゃあ、五日だな五日にしようぜどうせなら、綺麗な時にヤりたいし</p><p>でもさ、生理が終わったばっかりなら安全日だろゴム付けなくても良かったりすんじゃねぇ</p><p>いいよ付けなくてケンジが、その方がいいんなら</p><p>バカ、ちゃんと付けるよ精子って女の身体の中で一週間くらいは生きてるらしいぜやっぱり、妊娠させちゃうのは怖いからさ</p><p>ありがとう、ケンジ</p><p>何言ってるんだよ、当たり前のことじゃないかっ</p><p>うんうん、ありがとう、ケンジ</p><p>雪乃何で、お前泣いているんだよ</p><p>判らない、判らないけどっ</p><p>ま色々、あったからなそろそろ、動けそうだ行こうぜ</p><p>うんケンジ、大好きだよ</p><p>ああ、オレもだ雪乃</p><p>そして二人は、立ち去って行く</p><p>二人の声が遠ざかって聞こえなくなる</p><p>ひぃゃぁぁんっおチンポが克子の中で、大きくなってますっいいですっ擦って、もっと克子の中を擦って</p><p>オレは克子さんの身体に貪りつくっ</p><p>いいですっもっと犯して酷いことしてぇぇっ</p><p>克子さんの中に、ズボズボと突き込むッ</p><p>いいのっいいのっ男の子の身体っ、美味しいのっ</p><p>お前は何で</p><p>オレのものに、ならないんだッ</p><p>あああーっ</p><p>バカ野郎</p><p>バカ野郎ッッ</p><p>そんな悲しいセックス、しちゃだめだよヨッちゃん</p><p>背中に冷水を掛けられたようだった</p><p>ゆっくりと振り向くと</p><p>悲しそうな顔の寧さんがトイレの入り口にしゃがんでいた</p><p>下から克子さんを犯す、オレを見上げている</p><p>そんなんじゃ、克子さんみたいにセックスに捕らわれちゃうよ</p><p>セックスしている時は、ちゃんとセックスしている相手を見るセックスしている相手を、心の底から愛しいと思うそれが、ヨッちゃんのセックスでしょ</p><p>オレは、雪乃へ気持ちが飛んで今、繋がっている克子さんを、ちゃんと見ていなかった</p><p>今ここにいる克子さんを心の底から、抱き締めていなかった</p><p>最低だオレ</p><p>こんなセックスはしちゃいけないッ</p><p>どうしたんですぅぅ突いて、突いて下さい克子を犯して下さいっ激しいのが好きなのおっ</p><p>克子さんは、自分から腰をくねらせる</p><p>すでに、イッてしまっている眼</p><p>克子さんの心は、ここにはない</p><p>彼女は今、オレではない誰かとセックスしている</p><p>ヨッちゃんは克っつんのこと好き</p><p>好きです</p><p>じゃあ、どうしたらいいのか判るよね</p><p>はい、寧さん</p><p>オレは、克子さんの豊満な身体をギュッと抱き締めた</p><p>耳元に優しく囁く</p><p>克子さんオレですっ吉田ですっ</p><p>克子さんはまだ性の快感に溺れている</p><p>克子さん、いつも、ありがとうございますっこんなオレのために、ありがとうございますいつも、美味しいパンをありがとうございますっ昼食のピザもとっても美味しかったですっありがとうございますっありがとうございますっ克子さん、ありがとうございますっ感謝していますっ心から、感謝していますっ</p><p>克子さんが、いつもこだわっている言葉</p><p>感謝の言葉</p><p>ハッとする、克子さん</p><p>えっよ、吉田様</p><p>一瞬にして、正気に戻る</p><p>克子さんオレは、克子さんが好きですいつも明るくて、優しくて、料理が巧くて、お姉さんみたいで、とってもとっても大好きです</p><p>自分でも、何を言っているのか良く判らない</p><p>でも、克子さんに対する気持ちをしっかりと吐き出したいと思った</p><p>一つの嘘もなく、思いのたけをぶちまけたかった</p><p>やんちゃで、お茶目で、ハチャメチャなところもあるけれどオレは、克子さんが好きです</p><p>吉田様</p><p>それから克子さんの身体も好きですとっても、セクシーでずっと抱いてみたいって思ってましたオートバイの後ろに乗せて貰った時は、オレ、勃起してました克子さんはセクシーです素敵です可愛いです大好きです</p><p>克子さんがオレを見て、くすっと笑った</p><p>あたしも好きですわ実の弟みたいに吉田様のことが可愛いんですっ</p><p>オレたちの性器は繋がっている</p><p>オレのペニスは、克子さんのヴァギナに包まれている</p><p>なのにオレたちは</p><p>こんな状態になってなお、愛を確認し合う</p><p>克子さんの中気持ちいいですとっても温かくて優しくオレを包んでます</p><p>吉田様のペニスも、気持ちいいですわあたしの子宮をキュンキュンさせてくれてます</p><p>オレ、克子さんの中に出したいですいっぱい、克子さんとセックスしたいですいいですか、克子さん</p><p>すでにセックスしているのに</p><p>オレは、それでも克子さんの許可を得たかった</p><p>性衝動の暴走ではなく</p><p>きちんと、克子さん自身と抱き合いたかった</p><p>いいわあたしもしたい</p><p>抱き合ったまま、見つめ合うオレたち</p><p>克子さんが、チュッとオレにキスしてくれた</p><p>好きよあなたが好き</p><p>克子さんはオレを吉田様でなくあなたと呼んだ</p><p>克子さんでなく、克子姉って呼んでくれる</p><p>克子姉</p><p>もう一度</p><p>克子姉さん</p><p>克子姉の膣が、キュッと締まった</p><p>とろとろと愛液が零れ出す</p><p>あたしあなただけの女になるわ</p><p>再び、克子姉の腰が動き始める</p><p>オレも、ゆっくりと律動を再開する</p><p>あたし、もう他の男とは寝ないわ身体も売らないあなたのためだけの女になります</p><p>克子姉が、真っ直ぐにオレの眼を見ている</p><p>だから、オレも克子さんの眼を見る</p><p>何でもしてあげるあなたのために死んでもいいその代わり、一つだけお願いがあるの聞いてくれる</p><p>何でもするよ</p><p>あたしが、おかしくなった時はセックスの衝動が抑えられなくなって、どうしようもなくなった時にはあたしを抱いてあなたに犯して欲しいの</p><p>暴走する性衝動それが、ずっと克子姉を縛っていた</p><p>いつ暴走するか判らない恐怖に克子姉は苦しんでいた</p><p>ならばその苦しみは、全てオレが引き受ける</p><p>判ったガマンしなくていいよいつでも、オレが克子姉の相手をするから</p><p>嬉しいわっ</p><p>克子姉が、腰の動きを早める</p><p>膣の中が、うねうね動く</p><p>多分克子姉の胎内は名器っていうやつなんだろう</p><p>何て、気持ちの良い身体なんだ</p><p>その代わり、オレのお願いも聞いてくれる</p><p>何でもどうぞっ</p><p>毎日、美味しいパンを焼いて美味しいご飯を作って</p><p>克子姉の顔が歓喜に包まれる</p><p>ぶるぶるっと震える、克子姉</p><p>小さく昇り詰めてしまったらしい</p><p>ああっ大好きっ大好きっ</p><p>ずっと、オレの優しいお姉さんでいてくれる</p><p>もう、離さないわあなたの女なんだもの</p><p>克子姉が、チュッチュとオレの顔にキスしてくる</p><p>おっぱい、舐めてもいい</p><p>いちいち聞かなくてもいいわよっあなたのなんだからっ</p><p>克子姉にはいどうぞって言って欲しいんだよっ</p><p>もう甘えんぼねはい、どうぞ好きにしてっ</p><p>克子姉の豊かなおっぱい柔らかくて、温かい</p><p>小さな乳首を吸う</p><p>ああんっあなた、赤ちゃんみたいよっ可愛いわっ可愛いのっ</p><p>克子さんがオレを抱き締める</p><p>ああ絶頂は、もう近い</p><p>克子姉オレ、もう</p><p>待ってあたしも、もうすぐだから</p><p>腰をうねらせる、克子姉</p><p>オレも、グイグイと子宮口を突き上げる</p><p>見てあたしのイッちゃう顔を見て見て欲しいのっ</p><p>見てるよ見てるよ、オレ克子姉</p><p>そして克子姉が頂点に達する</p><p>ああああっイクわぁっ</p><p>イッている克子姉セクシーに歪む顔</p><p>その眼は、オレを見ている</p><p>オレの顔をハッキリと見ている</p><p>オレも、イクよっ</p><p>見せてぇっあたしにあなたのイク顔を見せてぇぇっ</p><p>出るぅぅ</p><p>克子姉の奥に白濁を出すッ</p><p>あっ、ビュクビュクしてるあたしの中で出ているわっ可愛いっあなた、可愛い顔で射精してるわよっこんなの初めて</p><p>克子姉が、オレをギュッと抱き締めた</p><p>あたし、幸せよっ</p><p>克子姉の腕の中で、オレは脱力する</p><p>まさか、克子さん回になるとは</p><p>作者も全く予想していませんでした</p><p>結果的には、万事グーなんですけど</p><p>毎回サブタイトルは、タイマーで予約投稿する寸前に付けています</p><p>平日なんかは、仕事に出るギリギリのタイミングなので、</p><p>結構、一か八かが多いです</p><p>ちなみに、前話はもう少しで迫撃トリプルレイプになるところでした</p><p>雪乃の膣内射精が二回で、一回はフェラになったので回避しました</p><p>時々、自分でも理解できないネタがあったりして驚愕します</p><p>50．先生と私</p><p>パン、パン、パン、パン、パン</p><p>不意に背後で拍手する音がした</p><p>振り向くと</p><p>弓槻先生が立っていた</p><p>おめでとう、克子</p><p>先生は、冷たい微笑みで克子姉に言う</p><p>二ヶ月以内に吉田くんの子供を妊娠しなさいそれで、引退ねあなたのパン屋さんの物件は、もう候補を探させているわどこでも好きなお店をあげる近くの小学校や幼稚園の給食にあなたのパンを卸せるように交渉するわもちろん、うちの購買部でも売るわ経営や法務に関しては、専門家を雇うから、あなたは何も心配しないでいいわ</p><p>先生は、ずっと考えていたことのように、一気にプランを語った</p><p>渚さんのお花屋さんがオープンした時も、きっとこんな風だったのだろう</p><p>克子姉がオレに微笑む</p><p>ごめんね、ちょっと離れるわねっ</p><p>オレの唇にチュッとキスをして克子さんは、オレのペニスを膣から抜く</p><p>そのまま、弓槻先生の前に、跪いて</p><p>お言葉ですが、お嬢様どうか、克子に避妊薬を飲むことをお許し下さい</p><p>克子姉</p><p>どういうことあなたはずっと黒い森を抜けたかったのではないの</p><p>克子姉は、先生を見上げる</p><p>あたしは、お嬢様の最初の玩具です全ての玩具たちの姉として、妹たちが全員幸せになるまで、黒い森を離れるつもりはありませんまだ、しばらくは、お嬢様のメイドでいさせて下さいませっ</p><p>克っつん</p><p>寧さんだけでなく、マルゴさんまで、トイレの中に入って来る</p><p>それに、お嬢様克子は、お嬢様にも幸せになっていただきたいと心から願っておりますっ</p><p>シンと静まりかえる便所の中</p><p>弓槻先生はしばらく無言だった</p><p>三年、猶予を与えます吉田くんが、高校を卒業するまでそれまでは、あたしの側に居なさいその期間内でも、あなたが嫌になったらいつでも黒い森を抜けてくれて構わないわ</p><p>でも、三年後には必ず吉田くんの赤ちゃんを孕みなさいいいわね、約束よ</p><p>はい、喜んで出産致しますっ</p><p>先生が、オレを見る</p><p>吉田くんオチンチンをしまって、あたしについて来て</p><p>そうだオレ、ずっとチンコ丸出しだった</p><p>オレは急いで、パンツを引き上げる</p><p>克子と寧とマルゴは、白い車でターゲットを追ってそろそろ、あの子から連絡が入るでしょうけれど、携帯から現在位置を割り出して先回りして</p><p>吉田くんはあたしと一緒にマセラッティで行きましょう白坂さんと会ったら、今夜はこれが初めてという顔をするのよ</p><p>寧とマルゴもいい</p><p>んふふっ、楽しみですっ</p><p>先生に笑顔で答える黒い森の面々</p><p>先生もまた、悪魔の微笑を取り戻す</p><p>じゃあ行きましょうか今夜の総仕上げよ</p><p>公園を出る前に、克子さんの携帯が鳴った</p><p>雪乃からだった</p><p>駅前にいるのねそのまま、ロータリーで待っていなさいすぐに迎えに行くわ</p><p>克子さんが、雪乃にそう命令する</p><p>じゃあ、また後でねヨッちゃん</p><p>寧さん、マルゴさん、克子さんは白いワンボックスの中へ</p><p>克子予定通りでお願い</p><p>了解しておりますっお嬢様</p><p>では、ミナホ、先に行くよっ</p><p>白いバンが走り出す</p><p>克子は、この先のパーキングにマセラッティを停めたのね</p><p>先生は、携帯で駐車場の位置を確かめて歩く</p><p>オレも後ろから、追う</p><p>ありがとう</p><p>背中向きのまま、先生が突然そんなことを言った</p><p>克子は、これで少しでも地獄から解放されると思うわ</p><p>あの子は、好きこのんで玩具になった子ではないからあたしが無理矢理、黒い森に引きずり込んでしまったのよあたし、あの子の心と人生をメチャクチャにしてしまった</p><p>人気の無い海浜公園の脇の大通りを、二人で歩く</p><p>暗い夜空に月が輝いていた</p><p>克子と渚は高校一年生の時に、突然、闇の世界へ引きずり込まれたのあの子たちにも、夢や希望があったでしょうに処女を犯され、何人もの男に身体を委ねた新入生だったあの子たちを教師のあたしは、黒い森の高級売春婦に仕立て上げたのよ</p><p>それが、克子姉と渚さんの過去</p><p>あの子たちは、余りにも色んな男たちに抱かれすぎたわセックスの巧すぎる人もいたお金持ちも本物のサディストも、マゾヒストも、変態もあの子たち、結局、セックスの暗闇に取り込まれてしまった普通のセックスじゃ、ガマンできない身体になってしまったううん自らの汚れた肉体を憎んで、よりハードで救いの無いセックスに溺れていったそうしないと、心の安定が保てなかったのよ</p><p>それが性衝動の暴走</p><p>克子さんほどではないにしろ渚さんも、五人ものペットを抱えていた</p><p>それだけ数のペットを維持しないと耐えきれなくなる、性への欲求</p><p>だからあの子たちがやり直すためには、高校生の男の子じゃないとダメだと思ったのあの子たちが普通の女の子であった時と同じ普通の高校生を相手させないと大人の男では、あの子たちの心をさらに蝕むだけで彼女たちの状態をより悪化させてしまうだけだからそれであたしは、克子と渚の性衝動の解消役として去年から、男の子の肉奴隷を探していたのよ</p><p>それで、オレを</p><p>知っているでしょうあなたは三人目の選出者よ</p><p>でも、あなたはあたしの予想以上の子だった克子と渚の欲求を満たすだけでなく、心まで安定させてくれたあの子たちに、普通の愛し合うセックスを体験させてくれたありがとう</p><p>そんなやめて下さいオレこそ、先生には感謝しています</p><p>弓槻先生が驚いた顔で、オレに振り向く</p><p>あたしに感謝</p><p>はい、オレ、親に捨てられて自暴自棄で、もう死んでもいいって思ってましたでも、先生がオレに生きる意味をくれました</p><p>そうそうなのかしら</p><p>そうですよっオレ、先生には本当に心の底から感謝しています</p><p>弓槻先生は</p><p>くくくっと、笑い出した</p><p>あたし生徒に感謝してますなんて言われたの、生まれて初めてよ</p><p>先生はさらにあはははと大きく笑った</p><p>いつもは一生許さないとか死んでも忘れないとか、呪いと憎しみの言葉しか聞かせて貰えないから</p><p>高校教師という職業に就いている人として、どうなんだろう</p><p>でも、みんな心の中では感謝していますよ克子姉も、渚さんも、マルゴさんも、寧さんも</p><p>マルゴと寧はいいのよあたしがあの子たちに会った時、もうすでに彼女たちは地獄のどん底に居たからあたしがしたことは、地獄の一番底からもう少しヌルい地獄に引き上げただけ</p><p>マルゴさんの過去は、これまで何となく聞いてきた</p><p>でも寧さんも</p><p>だけど、克子と渚は違う普通の家に生まれて、幸せに育った高校生をあたしが地獄に堕としてしまったそうするしかなかっただからねずっと、何とかしたかったのよ償いたかったの</p><p>先生</p><p>克子さんと渚さんを黒い森に引き込んだのは先生の意志じゃない</p><p>渚が妊娠してそれを理由に引退させて、彼女がお花屋さんを開いてくれた時はホッとしたわあの子は、克子よりも内面が穏やかな子だから、きっと普通の男性と結婚して幸せになってくれると思ってたでも、あの子はすぐに自分のハーレムを築いてしまったあたしの真似をしてそれも、男がもう嫌になったからって、可愛い女の子だけを囲い込んで</p><p>渚さんの五人のペット</p><p>あたし絶望したわあたしは、あの子たちの心まで完全に壊してしまったって麻薬患者みたいなものよよりスリリングなセックスを求めてだけど、いつまで経っても満足しない喉が渇くように、ただ肉欲に夢中になるだけで終わりが無いのよ</p><p>先生は本気で克子姉や渚さんのことを心配していたんだ</p><p>何年も何年も</p><p>だから、お願いあの子たちに、優しくしてあげて</p><p>もちろんですみんな、オレの大切な人たちですから克子姉や渚さんだけでなく、マルゴさんも、寧さんも弓槻先生だって、大切です</p><p>あたしはいつあなたを裏切るか判らない女よ</p><p>そんなの関係ないです裏切られてもいいです先生なら</p><p>そう、ありがとう</p><p>先生は、寂しそうに呟いた</p><p>オレの中で、一つの疑念が湧く</p><p>あの、先生</p><p>今の話に、岩倉さんは入って無かったですけど</p><p>そうだ弓槻先生は、岩倉さんをどう思っているのだろう</p><p>彼女の四番目の玩具について</p><p>岩倉幸代はね別枠よ</p><p>別枠</p><p>幸代は、最初から地獄に住んでいてしかも、地獄が楽しくて楽しくて仕方のない子なの救いようがないのよあたしと同じで</p><p>だから黒い森は、幸代を厳重に監視しているの一般への被害を最低限に食い止めるためにあの子と六番目は別枠なのよ</p><p>六番目</p><p>その人も、岩倉会長と同じ</p><p>絶対に、気を許さないでね隙を見せたら、すかさず襲ってくる子たちだから</p><p>そう言うと、先生は黙ってしまった</p><p>六番目どんな人なんだろう</p><p>それから、岩倉さんの正体は</p><p>色んなことが、頭の中を駆け巡る</p><p>マルゴさんのマセラッティは、二十四時間駐車場の一角に置かれていた</p><p>先生が運転席にオレは助手席に座る</p><p>イタリア製のエンジンの荒々しい咆哮</p><p>青いスポーツカーが、夜の街を疾走する</p><p>ところで、吉田くん</p><p>白坂雪乃は、どうするまだ、あの子が欲しい</p><p>あの子が、誰とでも寝る女だってことは判ったわよね</p><p>遠藤くんの子供を妊娠しようとしていたことも</p><p>馬鹿な子自分の意志に反して、あたしに強制されていることが、嫌で嫌で堪らないのよあたしに反抗するためにほんの少しでも、あたしに勝ったと思いたいってだけで遠藤くんの子を孕もうとしたプライドだけが、過剰に肥大したバカな女よ自分で自分をセックス人形以下にしてしまった</p><p>本性を見てもまだ、あの子が好き</p><p>好きですでも</p><p>雪乃はオレじゃなくてもいいんですよね他の男にも、平気で股を開くんですよね</p><p>先生が、ハァと溜息を吐いた</p><p>呆れたあなた、ホントに子供なのねまあ、吉田くんの年齢じゃ仕方のないことなんでしょうけど</p><p>吉田くんあなた、セックスを経験してから、女の子を見る眼が変わったでしょ</p><p>前よりも露骨に頭の中で、眼の前の女の子とのセックスを想像したりしていない</p><p>そういえば、そうかも</p><p>自覚はあるのね</p><p>はい前よりも具体的に、女の子の裸とかおっぱいの感触とか判るようになったからこの子は裸になると、どんなだろうとかこの子のおっぱいは柔らかそうだなとかこの子のお尻は形がいいなとか、ついつい考えちゃってます</p><p>あなた白坂さんと初体験した時は、もう一生白坂さんとだけセックスできればいいとか考えてなかった</p><p>考えていました</p><p>それなのに今日一日で、三人もの新しい女性とセックスしたわけよね</p><p>オレは、雪乃が他の男に抱かれるのを嫌がっているくせに</p><p>自分は別の女とセックスしている</p><p>オレって、最低ですよね</p><p>先生は、プッと吹き出す</p><p>自分を特別だと思っちゃいけないわ一人とセックスしたら、他の子ともしたくなるのは人間として当たり前のことよ男にとっても、女にとっても</p><p>そうよ一つの体験を基に、差異のある別の体験を求めるのは、生物としての本能よあなたが白坂さん以外の肉体を経験してみたいと思ったように、白坂さんだってあなた以外の男性に抱かれてみたくなったんでしょう</p><p>それで遠藤と</p><p>彼女の目の前にある、魅力的な肉体ですものね</p><p>そういうことなのか</p><p>あなたとセックスを繰り返して白坂さんの性感は高まっているわしかも、彼女はあなたのことを愛してはいない愛のないセックスを重ねた女は、歯止めが効かなくなるの条件が合えば、誰とでも寝るわただセックスの快感に溺れるだけの女になる</p><p>それじゃあ暴走状態の時の克子姉と同じじゃないか</p><p>このまま続ければいずれ、白坂さんはダメになるわ克子や渚のように、元々の精神力の強い子ならギリギリ葛藤し続けられるそれは地獄の苦しみだけど、人間性を失わないで何とか生き続けることはできるでも、白坂さんには無理よあの子は、そんなに強くないものむしろ、プライドが大きい分だけ弱いわ簡単に、セックス狂の淫乱女に堕ちてしまったわ</p><p>そんな</p><p>オレは自分勝手なのは判ってますけれどそれでも、雪乃をオレだけのものにしたいんですっ雪乃にオレとだけセックスして欲しいんですっ</p><p>じゃあ、監禁する</p><p>先生は、当たり前のことのように言った</p><p>白坂さんを閉じ込めて、もう誰にも会わせないのあなたがしたい時にセックスすればいいわ食事は、克子にでも運んで貰えばいいし監禁用の部屋なら、うちの屋敷に三つもあるわよ</p><p>だけど、それって</p><p>あなたの意志を貫きたいのなら、最終的にはそうするしかなくなるわ</p><p>まだ、しばらく時間はあるわこの連休の間に、よく考えておきなさい自分がどうしたいのかあたしは、どんな結論にも応えてあげるわ</p><p>先生はちょっと、寂しそうな顔をした</p><p>吉田くん、あたしね</p><p>あたし白坂雪乃が不幸になれば、何でもいいのよ</p><p>あたしが、あなたという存在に気付いたのは偶然だったんだけどねあたしたちは入学式の段階から、ずっと白坂雪乃をターゲットにしていたの</p><p>雪乃を、狙っていた</p><p>いいえ入試以前から、彼女がうちの高校を志望するように工作もしたわあの子をあたしの巣穴に引きずり込むためには何でもしたわ</p><p>雪乃が、うちの高校に来た理由</p><p>中学の時のバスケ部での事件</p><p>白坂雪乃を堕とすのは、黒い森の計画なのあたしは吉田くんを、彼女の調査・監視している課程で発見したわ有望な人材としてねそれで、あなたに声を掛けた</p><p>先生は、最初から雪乃を付け狙っていてその課程で、オレを見つけた</p><p>それで、先生はオレに処女の雪乃をレイプさせひたすら、酷い目に遭わせ続けている</p><p>だからごめんなさいどんな形になろうとも、あたしは白坂雪乃は堕としきるわそれが、最初からの目的だからでもできる限り、あなたの希望に沿いたいのよあなたが最後まで協力してくれるなら、他の男には白坂さんを犯させないわ約束します</p><p>そして全てが終わった後それでも吉田くんが欲しいのなら、白坂さんはあげるわすっかり堕ちてしまった後の彼女でもいいのなら</p><p>弓槻先生は雪乃を徹底的に堕としきらない限り、満足しないだろう</p><p>おそらく雪乃の肉体と精神は破壊される</p><p>それならそれは、オレの手でやりたい</p><p>他の男に、任せたくはない</p><p>逆に、いらないのならそう言ってそれならそれで、最初の予定通り処分するから</p><p>どう処分する予定なんですか</p><p>前にも話したでしょう東南アジアのスラム街の売春宿に売るわゴミ箱に捨てるのよ</p><p>なぜ、先生がそこまで雪乃を憎むのか、オレには判らない</p><p>だけどそうしないといけない理由が先生の中にあることは判った</p><p>弓槻先生もまた壊れている人なのだから</p><p>オレと同じ</p><p>何があっても、最終的にはオレが引き取ります雪乃はオレに下さい</p><p>判ったわ克子に、監禁部屋の掃除をさせておきます</p><p>やはり最後はそうなるのか</p><p>オレがやりますオレに掃除させて下さい</p><p>そう判ったわあなたがそうしたいのなら</p><p>車は走る夜の道を</p><p>青のマセラッティが、夜の街を疾走していく</p><p>街の繁華街のど真ん中</p><p>風俗地区の入り口で、オレたちは合流した</p><p>すでに雪乃は駅前で、マルゴさんたちの白いワンボックスにピックアップされて来ている</p><p>白いバンの車体の文字は（有）丸子広告宣伝社に変わっていた</p><p>今、学校から到着したばかりという顔をして、先生とバンに近づく</p><p>後ろのドアをコンコンとノックすると、ドアが開く</p><p>運転席のマルゴさんと、助手席の寧さんは、いつもの服装に戻っていた</p><p>ただし黒い森の革ジャンを羽織っている</p><p>それが、この街での彼女たちの正装なのだろう</p><p>克子姉は、さっきのレースクイーンの衣装のまま</p><p>そして雪乃は</p><p>ゆ、雪乃もレースクイーン</p><p>克子姉と同じ胸にGABINと書かれた、ヘソ出しビスチェとミニスカート</p><p>さすがに、克子姉ほどナイスバディじゃないけれど</p><p>高校生のチアガールみたいで、これはこれでそそられる</p><p>み、見ないでよ</p><p>オレの視線を、雪乃が嫌う</p><p>何言ってるのよっほらほら、見て貰いなさいっ</p><p>克子姉が、雪乃のスカートを捲り上げる</p><p>ひやぁっ</p><p>薄い陰毛とピンクの筋</p><p>雪乃は履いてなかった</p><p>そうだ、そう言えば</p><p>雪乃のパンティは、オレのズボンのポケットの中にある</p><p>パンツを履かせて下さい</p><p>雪乃が克子姉にお願いする</p><p>ダメよあんたみたいな子、パンティなんて十年早いわっ</p><p>相変わらず、克子姉は滅茶苦茶なことを言う</p><p>克子さん、はいこれ</p><p>マルゴさんが、克子姉に何かを手渡す</p><p>それはお祭りで売っているお面だった</p><p>あっ、あたしこの女の子にするわっ</p><p>克子姉は、ピンク髪のアニメキャラのお面を選んだ</p><p>ほらっ、あんたはどれにするのっ</p><p>残りのお面を雪乃に差し出す、克子姉</p><p>この宇宙人とかどう怪獣もあるわよっ</p><p>このお面を、どうするんですか</p><p>雪乃が怯えながら尋ねる</p><p>何言ってるのよ、あんたこれからお尻丸出しで街をパレードするのに、顔を隠さないつもり</p><p>驚く雪乃に弓槻先生が言う</p><p>白坂さん街のみなさんに、恥ずかしいあなたの姿を見て貰うのよ</p><p>結局雪乃は、猫のキャラクターのお面を選んだ</p><p>今、そのお面を被って震える手でプラカードを掲げている</p><p>プラカードの文字は新発売GABIN</p><p>何が新発売か、全く判らない</p><p>しかし高くプラカードを掲げているせいで、雪乃の裸のお尻は丸出しになっている</p><p>さあ、行ってらっしゃい</p><p>夜の風俗街を練り歩くパレード</p><p>真ん中に二人のレースクイーンお尻丸出しの雪乃と克子姉</p><p>猫のお面を被った雪乃は、プラカードを持ちながら、足をもじもじさせて歩いている</p><p>裸の尻を晒して歩くのが、たまらなく恥ずかしいのだろう</p><p>そんな雪乃の横で、お面を被った克子姉が通行人に手を振る</p><p>大きな声で愛想を振りまく</p><p>新発売でぇーすよろしくお願いしまーすっ</p><p>レースクイーン姿の二人をガードするように黒い革ジャンを着た、マルゴさんと寧さんが歩いて行く</p><p>二人は、金属バットを持っている</p><p>時々、通行人や風俗街の呼び込みの店員を威嚇している</p><p>おいおい、ありゃ何の宣伝だ</p><p>本当に宣伝か何か様子が変だぞ</p><p>GABINって何だっけ</p><p>さあ</p><p>連休初日の土曜日の夜だ風俗街の人通りは多かった</p><p>異常な宣伝パレードに、男たちはみんな振り向くが黒い森の二人の姿を見て、街の不良やチンピラは逃げて行く</p><p>下手に関わると危ないということを、彼らは身をもって知っているのだ</p><p>一番後ろを追い掛けるオレ</p><p>オレは例の額に吉の字が書かれている黒いマスクを被っている</p><p>上着の裾に、ブン殴り棒を隠して</p><p>不測の事態が起きた時、すぐに動けるように目を配る</p><p>弓槻先生はパレードには参加していない</p><p>マセラッティの中で、待機しているそうだ</p><p>おいっ、あのプラカード持ってる子生尻じゃねぇか</p><p>ホントだよ、履いてないぜあれ</p><p>おいおい、マジかよっ</p><p>何だＡＶか何かか</p><p>後ろから、覗き込んでやろうぜ</p><p>次々と男たちがオレたちの後を付いてくる</p><p>なあなあ、姉ちゃんどこのお店の子</p><p>酔っ払いのサラリーマンが一人が、雪乃に話し掛ける</p><p>怯える雪乃にバットを担いだ寧さんが、割り込む</p><p>はいはい、踊り子さんには話し掛けないっ</p><p>ケガしたくなかったら、引っ込んでいなよ</p><p>酔っ払いの胸を、マルゴさんがバットでトンと小突く</p><p>な、何だよお前ら</p><p>ギョッとするサラリーマンに、マルゴさんが言った</p><p>犯罪結社ブラック・フォレスト</p><p>近くの風俗店の金髪のお兄さんが駆け寄って来て、サラリーマンをマルゴさんから引き離した</p><p>お客さん、この人たちとは関わらない方がいいっスよこの人たち、マジで危ないですから</p><p>寧さんが笑って答える</p><p>そうよっあたしたち、マジでイッちゃってんだからねっ</p><p>すでにオレたちは風俗街の最深部に到着していた</p><p>オレたちに付いてきた男たちは、二十人を越えていた</p><p>それじゃあ、これからユキちゃんのセックスショーを始めまーすっ</p><p>寧さんの宣言に克子姉が、雪乃をビルの壁に押し出す</p><p>マルゴさんは、周囲の警戒を続けている</p><p>さあっ壁に手を付いて、お前のオマンコを皆さんにお見せしなさいッ</p><p>いやあっ</p><p>やるのよっ便器娘ッ</p><p>ぶるぶると震えながらお面を被ったままの雪乃は壁に手を付け、お尻を高く突き出す</p><p>すげぇ濡れてるぞ、おいっ</p><p>この子高校生ぐらいだよなっ</p><p>うわっ、垂れてるよぐちょぐちょじゃんかっ</p><p>雪乃は濡れていた</p><p>お尻丸出しのパレードに、興奮しているんだ</p><p>あーら、やっぱりユキちゃんは淫乱少女ねえ</p><p>いやぁぁ見ないで見ないで</p><p>ユキちゃん、悪い子なのよねついさっきも、二人のオジサンを相手に売春しちゃったのよねぇ</p><p>寧さんが、言葉で雪乃を責める</p><p>えっこの子、そんな子なの</p><p>売春してんのかよっ</p><p>幾らだよ、幾ら</p><p>男たちの声が、雪乃に突き刺さる</p><p>あたし売春婦じゃありませんっ</p><p>克子姉が、雪乃の尻をピシャリと叩く</p><p>痛いっ</p><p>白いお尻に、赤く手形が残った</p><p>でも、ユキちゃんさっき、あなたは身体を売ったのよねっ</p><p>そ、それは無理矢理、強制されたから</p><p>お金だって、貰ったでしょ幾ら、貰ったの</p><p>答えなさいっ</p><p>再度、尻を叩く</p><p>痛いッやめて下さい</p><p>じゃあ、言いなさい幾ら貰ったの</p><p>八万円です</p><p>観衆からおおっという声が揚がる</p><p>内訳は</p><p>セックスが二回に、フェラチオが一回です</p><p>セックスは、ゴム無しの膣内射精よね</p><p>フェラチオは</p><p>お口に射精して貰って全部飲みました</p><p>何を飲んだの</p><p>お客様の精液ですああっ、言わせないでっ</p><p>雪乃の分け目から、とろとろと愛液が滴り落ちる</p><p>いいや、愛液だけじゃない</p><p>さっきのオレの精液も</p><p>あーら、また欲しくなっちゃったみたいね</p><p>克子姉が、オレの前まで歩いてきて跪く</p><p>あの子にブチ込んであげなさいっ</p><p>克子姉は、オレのジッパーを引き下げ、ペニスを露出させる</p><p>はいっおーかーせっおーかーせっおーかーせっ</p><p>克子が観衆の男たちを煽る</p><p>そうだ、そうだ、犯せっ</p><p>そんな娘、ヤっちまえ</p><p>男たちも、すっかり興奮している</p><p>オレは、雪乃の身体に向かう</p><p>待って吉田くんこんな、大勢の人に見られてになんて絶対に嫌よこんなの嫌ぁぁッッ</p><p>雪乃の腰を掴んで</p><p>勃起したペニスを雪乃の割れ目に押し込むっ</p><p>ひぃぃぃぃッ</p><p>雪乃の膣内は男を欲しがって、すっかり溶けていた</p><p>すっげぇ生でヤってるぜっ</p><p>根元まで、ギッチリハマってる</p><p>こんな若い子なのによ</p><p>男たちの熱い視線を感じながら</p><p>オレは、ずっぷずっぷと、ピストンを始めた</p><p>セックス途中ですが、ここまでです</p><p>続きは次回</p><p>では、働いてきます</p><p>51．恥辱の刻印</p><p>二十人以上の、欲情した男たちの視線を浴びながらオレは、雪乃を犯している</p><p>嫌ぁぁッッこんなの嫌ぁぁ</p><p>雪乃は泣き叫ぶがその陰部は、ぐっちょぐちょに濡れている</p><p>バックから犯されながら次第に自分からも腰を使ってくる</p><p>犯されて、喜ぶメス犬</p><p>それが今の白坂雪乃だ</p><p>見ないでぇぇっ見ないでぇぇいやぁん見られてるぅぅ</p><p>壁に手をついて雪乃は、自分の股の間から世界を逆に見上げている</p><p>オレと繋がっている恥部自分の胎内に、ぬっぽぬっぽと出入りする陰茎を、雪乃は見ている</p><p>そして、オレの股の先には下卑た顔の観衆たちが、ぐるりとオレたちを取り囲んでいる</p><p>セックスをレイプされている自分を、見られている</p><p>雪乃の中から、また温かい滴がぽたぽたと零れ落ちる</p><p>愛液がアスファルトの路面に、幾つも小さな水溜まりを作っている</p><p>全身から、ずわっと汗が噴き出している</p><p>雪乃の身体が、時々ビクッビクッと痙攣を始めるッ</p><p>あはぁあはぁぁあああんっっ</p><p>セックスという激しい全身運動と、急激な興奮の熱気についに、雪乃は言葉を失う</p><p>ただ意味不明に喘ぐだけのケダモノに、なるッ</p><p>ああうっっあはぁぁうっうっあっああああっ</p><p>すっげぇ見られて、感じちゃってるよ</p><p>ド変態だよっ変態女子高生だよっ</p><p>このまま、イッちまうんじゃねぇの</p><p>観衆たちも、ゴクリと唾を飲む</p><p>そろそろクライマックスでーすっ皆さん、手拍子とご唱和お願い致しまぁすっ</p><p>克子姉は自ら手拍子を始めて、男たちを扇動した</p><p>パンッパンッパンッパンッ</p><p>はいっなっかで出せっなっかで出せっなっかで出せっ</p><p>観衆の男たちも、一斉に手拍子し声を合わせるッ</p><p>なっかで出せっなっかで出せっなっかで出せっなっかで出せっ</p><p>雪乃の中がキュッと締まる子宮が精子を求めて、オレのペニスに吸い付いてこようとしている</p><p>ぬあああっ変よぉぉっあたしこんなのあああっ</p><p>オレもオレももう、もたない</p><p>ああ、あたしぃっイグ、イグイグイグぅぅひぃやああああああっ</p><p>ビクビクビクッっと、雪乃の身体が激しく痙攣する</p><p>飛ぶ飛ぶ飛ぶのおっ刺してっ刺してっ雪乃に熱いの、刺してぇぇぇッッッ</p><p>オレの熱い液が爆発的に、雪乃の最奥を刺し貫くッッ</p><p>おおおっ</p><p>観衆が沸くっ</p><p>拍手と喝采</p><p>ピーと、口笛を吹く者</p><p>ブラボーと拍手する男までいた</p><p>きっ、来てますっあたしの中燃えちゃう溶けちゃうあああ美味しい美味しいよぉぉぉ</p><p>雪乃の膣は最早、完全に男の精液の味を覚えた</p><p>オレは最後の一滴まで、トクトクと雪乃の子宮に注ぎ込む</p><p>そーれっ、フィニッシュ</p><p>克子姉の掛け声とともに、オレは雪乃からペニスを引き抜くッ</p><p>スポンとペニスが抜けると同時に、白い精液がだらだらと垂れていく</p><p>雪乃の太ももは、精液と愛液ですっかりどろどろになっていた</p><p>おいおいマジで中出しかよっ</p><p>うわっパックリ、お口を開いてヨダレを垂らしているぜ</p><p>後から後から、白いのがとろとろ出てくるじゃないか</p><p>雪乃のマンコは、男どもの淫らな視線に晒されている</p><p>おいっ、この子、八万円だっけ</p><p>オレにもヤらせろよっ</p><p>いや、オレが先だっ</p><p>頭に血が上った男が数人、雪乃に襲いかかろうとする</p><p>はい、吉田くん</p><p>マルゴさんがオレにブン殴り棒を手渡してくれた</p><p>近くの自動販売機を、思いっきりブン殴った</p><p>ヴァコッ</p><p>鈍い音を立てて、自動販売機の真ん中がベコッと凹む</p><p>一瞬にして、男たちが鎮まる</p><p>悪いけど、この子は売り物じゃないんだ</p><p>オレはそいつらに、はっきりと言った</p><p>まだ、チンコ丸出しだったけど</p><p>その代わりに、皆さんにもう一つオマケでサービスしちゃいまぁすっ</p><p>呆気にとられている男たちに、克子姉が言った</p><p>克子姉は、雪乃の尻をピシャリと叩いて</p><p>ほらっ便器娘ッ皆さんにあなたの放尿をお見せなさいっ</p><p>そのままのポーズで、おしっこししなさいって言っているのよ</p><p>克子姉がもう一度、強く雪乃の尻を叩くッ</p><p>再び、男たちの視線が雪乃の割れ目に注がれる</p><p>ほらっ早くっ</p><p>雪乃の秘唇から温かい水がシャーと噴出した</p><p>透明なおしっこが弧を描いて、夜のアスファルトを洗っていく</p><p>見ないで見ないで見ないでぇぇっ</p><p>雪乃の言葉とは逆に男たちの眼は、尿の噴出先を凝視していた</p><p>帰りは雪乃は、プラカードの代わりに、自分のスカートを巻くって歩くことを強要された</p><p>精液と愛液でぐちょぐちょになっている秘部を晒しながら雪乃は再び、歓楽街をパレードする</p><p>ところでさこのGABINての何なんだい</p><p>マルゴさんが新発売GABINのプラカードを見て、寧さんに尋ねる</p><p>克っつんに聞いてよ克っつんが作ったんだから、それもその衣装もっ</p><p>ふーん克子さん、ジャン・ギャバンのファンなの</p><p>ジャン・ギャバンて誰です</p><p>GABINてジャン・ギャバンのことじゃないの</p><p>ですからジャン・ギャバンて誰です</p><p>マルゴさんと克子さんの会話は、ずっと噛み合わないままだった</p><p>帰り道は何の問題もなくオレたちは、風俗街の入り口まで戻って来た</p><p>白いバンと青いマセラッティ弓槻先生が、オレたちを出迎えてくれる</p><p>お疲れ様克子は、寧と一緒にマセラッティで先に屋敷に戻ってちょうだいマルゴと吉田くんは、あたしと一緒に白坂さんを家まで送るわ</p><p>えーっ、あたしもヨッちゃんと一緒がいいなあっ</p><p>あなたと克子には、とても大事な仕事があるのよ</p><p>えっ、えっ何っ</p><p>ご飯を作って待ってて欲しいのみんな、お腹ぺこぺこでしょ</p><p>昼にピザを食べてからマルゴさんに貰ったアイスと克子さんのあんパンしか食べていない</p><p>はいっ、克子はご飯を作りに戻りますっ</p><p>ご飯作りと聞くと、ニコニコ顔になる克子姉</p><p>寧様も、お手伝いよろしくお願いしますねっ</p><p>もう仕方ないなぁっ</p><p>二人は、マセラッティへ</p><p>白いワンボックスの中に入った途端雪乃は、わぁわぁと泣き出した</p><p>一気に恥ずかしさと後悔が、心の底から噴き出したのだろう</p><p>マルゴさんは運転席で先生が助手席</p><p>広いバンの荷室にオレは雪乃と二人きり</p><p>どうにも気まずい</p><p>雪乃は着替えようともせずレースクイーンの服のまま、座席に丸まって泣き続けている</p><p>キュルキュルとタイヤを軋ませながら、白いワンボックスカーが大通りをターンする</p><p>雪乃の家の位置くらい先生もマルゴさんも、すでに知っているだろう</p><p>マルゴさんは何の迷いも無く、ハンドルを動かしていく</p><p>でも、あれ</p><p>ここさっきの公園じゃ</p><p>人気の全くない港沿いの道その路肩にマルゴさんは車を停める</p><p>もう平気だと思うよこの辺りなら、人も通らないしちょっとぐらい大声を出したって、誰にも聞こえないよ</p><p>そうみたいね</p><p>えっ、どういうこと</p><p>弓槻先生とマルゴさんは、サッとドアを開けて車の外へ</p><p>そして、車の後ろへ廻り込んで、跳ね上げ式のドアをガチャリと開けるッ</p><p>吉田くん彼女を掴まえていてっ</p><p>マルゴさんの言葉にオレは、雪乃に飛びかかる</p><p>な、何何なのっ</p><p>オレが、嫌がる雪乃を何とか抑えようとしたところでマルゴさんが飛び乗って来る</p><p>雪乃の目の前にスタンガンを突きつけたッ</p><p>おとなしくしてっ電撃を喰らうのは嫌だろ</p><p>スタンガンの青白い火花がバチバチと飛ぶっ</p><p>雪乃は目の前の火花に戦意を喪失する</p><p>吉田くんそこの鉄パイプを取って</p><p>これですか</p><p>荷室の脇に転がっていた１２０センチほどの鉄パイプ</p><p>それぞれ先端が輪になっていて、犬の餌の骨みたいな外見になっている</p><p>吉田くん君の頭のすぐ横ドアの上に荷室の天井の角にロープを引っかけるところがあるだろ</p><p>ああ、取っ手みたいになっているところか</p><p>そこにチェーンで鉄パイプを繋いでチェーンは君の足下先っぽに留め具か付いているからパイプの反対側は向こうの窓の上の取っ手に括り付けて</p><p>オレは、チェーンで鉄パイプを吊す</p><p>ワンボックスカーの荷台を横に区切るように一本の鉄パイプが宙ぶらりんりなる</p><p>そのパイプを彼女の頭に押し当てて少し押して</p><p>こうですか</p><p>白坂さんはバンザイして</p><p>怯えている、雪乃</p><p>バンザイするんだよっ</p><p>マルゴさんの気迫に押されて雪乃が手を上げる</p><p>とマルゴさんは、さっと手錠を取り出して、雪乃の右の手首にガチャリと填める</p><p>手錠の反対側は、鉄パイプの先端の輪に</p><p>えっ!</p><p>動かないでっ</p><p>さらに左の手首も雪乃は、手錠で鉄パイプに括り付けられる</p><p>もう一本は、こっちにあるんだ</p><p>マルゴさんは、もう一本同じ形の鉄パイプを取り出した</p><p>そのパイプに手錠で両足首を括り付けていく</p><p>雪乃は２本の鉄パイプに両手と両脚を大きく開いた状態で、車内に磔にされる</p><p>あたしを、どうするつもりですか</p><p>震える雪乃に車の外の弓槻先生が答えた</p><p>白坂さんあなた、遠藤くんに身体を売ろうとしたらしいわね</p><p>ハッと息を呑む雪乃</p><p>身体を売ろうとなんてしていません</p><p>嘘はダメよあなた、指輪を買って貰うのと引き替えにセックスする約束をしたんでしょそういうの、援助交際って言うのよ</p><p>違いますっこの指輪は</p><p>その指輪、一万九千八百円ですってまた随分安く売ってくれたわねあなたの売春価格は膣内射精で三万円、フェラチオ精飲で二万円て値段を付けたはずよ勝手に安売りして貰っては困るのよね</p><p>先生が、ニヤリと微笑む</p><p>でも、まあ淫乱な白坂さんのことだから、このまま放っておくと、勝手にどんどん個人営業で売春し始めると思うのよ仕方ないわよね、あなたはセックス好きのメス犬で、毎日誰かに犯されないと気が済まない女なんだから</p><p>あたしそんな女じゃありませんっ</p><p>白坂さんあなた、自分が毎日どれだけセックスしているか判っているの歌舞伎町の売れっ子ソープランド嬢だって、毎日が出勤日じゃないのよあなた、間違いなく日本で一番数をこなしている女子高生売春婦ねっ</p><p>売春婦じゃないですあたし</p><p>半べそ顔でしかし、雪乃は強い眼でキッと先生を睨み付ける</p><p>さあいつまで強情を張っていられるのかしらねとにかく、あなたには勝手に売春できない身体になって貰うわ</p><p>先生が、マルゴさんに目配せする</p><p>吉田くん、はいこれ</p><p>マルゴさんがオレに渡した物それは</p><p>安全剃刀とシェービングクリーム</p><p>吉田くん悪いんだけど、白坂さんの下の毛を全部剃っちゃって</p><p>まだレースクイーン衣装を着たままの雪乃</p><p>スカートの下は履いていない</p><p>オレは鉄パイプの下を潜って、雪乃の身体の正面に廻り込む</p><p>毛を剃るってそんな</p><p>ゾッとした顔の雪乃震えている</p><p>あら、古代ギリシャの女性はみんな陰毛を剃っていたのよクニドスのヴィーナス像とか見たことない</p><p>先生そんな豆知識はいいですから</p><p>オレは雪乃のスカートを捲り上げる</p><p>ぷんと性臭が匂った雪乃のマンコは、愛液と精液の垂れ流し状態で酷いことになっている</p><p>割れ目の上の薄い陰毛</p><p>これが、もうすぐなくなる</p><p>剃っちゃう前に、記念写真を撮っておこう</p><p>マルゴさんが、大股開きで縛られている雪乃の写真をパシャパシャと撮る</p><p>嫌がって身体をよじる雪乃</p><p>しかし、その身体は手錠でしっかりと固定されて、どうすることもできない</p><p>ガチャガチャと鎖の音だけが、車中に響く</p><p>はいオーケイ吉田くん、もういいよ</p><p>やめて吉田くんそんなことしないで</p><p>雪乃の嘆願を無視してオレは、シェービングクリームの泡をムリムリムッと雪乃の陰毛に放出していく</p><p>指で雪乃の陰毛によーく絡ませて</p><p>安全剃刀を雪乃の肌に当てるッ</p><p>ひいっ</p><p>ゾッゾッゾッと、剃るッ</p><p>黒く柔らかい草が刈り取られ、白い柔肌の大地が拡がっていく</p><p>こんなこんなことって</p><p>オレに陰毛を剃られているのが、よっぽど屈辱なのか雪乃は眼からぽろぽろと大粒の涙を零している</p><p>全身からまた、じわっと汗が滲み出している</p><p>額から、玉の汗を零している</p><p>割れ目からまた、ちろちろと愛液が滴る</p><p>雪乃は屈辱に、興奮している</p><p>やがて雪乃の陰部は、つるつるになる</p><p>まるで、幼い子供のように</p><p>酷い、こんなの</p><p>雪乃は、小さく呟いた</p><p>白坂さん吉田くんにありがとうは</p><p>先生の言葉に雪乃は、そっぽを向いたままオレに言った</p><p>先生が指で剃り跡を確認する</p><p>元通りに生えてくるまで、一ヶ月はかかるわね白坂さん、あなたどうするの五月五日に遠藤くんとセックスする約束をしていたわよね遠藤くんに、陰毛を剃っていることについて、何て説明するの</p><p>先生は、クククと笑う</p><p>雪乃はただ、静かに泣いていた</p><p>もっとも白坂さんぐらいの淫乱ともなると、剃毛したくらいではダメかもしれないわね何しろ、あなたの性欲ときたら底なしですもの生まれつき無毛な振りをして、平気な顔で遠藤くんに売春しちゃうかもしれないし</p><p>弓槻先生は、そう言うと何やら、鮮やかな緑色の液体の入った三角形のプラスチックケースを取り出した</p><p>これ、判る</p><p>これね簡単にタトゥが入れられるキットよ</p><p>タトゥって入れ墨のことかっ</p><p>白坂さんが勝手に悪さをしないようにあなたの身体に、入れ墨の刻印を入れることにしたの</p><p>雪乃の顔が、恐怖に歪むッ</p><p>い、嫌ぁっ</p><p>暴れる雪乃鉄パイプと手錠と鎖が、ガチャガチャと音を立てるッ</p><p>安心なさいこれは自然素材の顔料で正しい処理をすれば、ちゃんと消えるから肌には跡が残らないタイプよヘナタトゥって、聞いたことない</p><p>先生が、雪乃に近づいていく</p><p>普通のヘナタトゥなら、一、二週間で自然に消えるんだけどねこれは、あたしが特別に作って貰った顔料だから特殊な薬を使わないと、一生消えないわよ</p><p>ガタガタと震える、雪乃</p><p>奥歯がガチガチと鳴っている</p><p>あなたのためにステンシルプレートも作ってきたわ</p><p>そう言って先生が取り出した型紙は吉田の文字が抜かれている</p><p>動かないでね型紙がズレると一生、みっともないことになるわよ</p><p>弓槻先生は雪乃の恥丘の陰毛があった部分に、吉田の型紙を置いた</p><p>そして、プラスチックケースの蓋を取り、型紙の上にペースト状の液体を垂らしていく</p><p>い、いやこんなの酷い酷すぎる</p><p>雪乃はただ泣くことしかできない</p><p>強情な女の子には、いつもこのタトゥを使っているのこの顔料は、エメラルドグリーンにはっきりと濃く発色するから、陰毛が生えてきても隠れないわよあなたは元々、そんなに毛が多くないしね</p><p>先生がタトゥの具合を確認していく</p><p>肌が、ジンジン熱くなっているでしょうタトゥの液が、あなたのお肌に浸透していっているのよいい感じに固まってきたわ</p><p>雪乃の陰部に吉田の文字が刻まれていく</p><p>完全に浸透するまで、白坂さんはそのままの格好でいなさいマルゴ、車を出して白坂さんの家に向かいます</p><p>そのまま約三十分間車は夜の街を走った</p><p>暗い車内街灯や街の灯りが、鉄パイプに括り付けられた雪乃の身体を照らす</p><p>女らしいボディラインが、ライトの光に浮かんでは消える</p><p>雪乃は、もう泣いていない</p><p>ただジッと窓の外の夜空を眺めている</p><p>そんな雪乃の姿をオレはずっと眺めていた</p><p>やっぱり雪乃は美少女だと思う</p><p>オレはこの肉体が欲しい</p><p>着いたわよ</p><p>車が停まる</p><p>あそこの大きな家が、白坂さんの家よ</p><p>先生の指差す家確かに大きい三階建てだ</p><p>雪乃は確かお父さんが広告代理店の部長で、お母さんが料理研究家だっけ</p><p>家には電気が点いている</p><p>お母さんと、妹の舞夏ちゃんは帰宅しているのだろう</p><p>もう、いいでしょう放して下さい</p><p>雪乃は掠れた声で、そう呟いた</p><p>吉田くん白坂さんから型紙を剥がしてゆっくりやるのよ</p><p>オレは雪乃の下腹部に張られた型紙を、ペリペリと剥がす</p><p>女性器の上に鮮やかなエメラルドグリーンの吉田の文字が刻まれている</p><p>今日、遠藤は金の指輪を雪乃に贈った</p><p>その雪乃は陰部に吉田の刻印をされている</p><p>白坂さん、これからは大きめのパンティを履きなさい小さなパンツじゃ、その文字が見えちゃうわよ</p><p>先生は、くすくすと笑った</p><p>克子と寧を帰して正解だったわこんなタトゥを見せたらあの子たち</p><p>あたしも吉田くんの名前のタトゥを入れるって、大喜びではしゃぎ廻るだろうからね</p><p>マルゴさんが、しみじみと言った</p><p>うんそうだろうな、あの二人なら</p><p>克子姉と寧さんの下腹部に、吉田のタトゥがある様子をちょっと想像する</p><p>それはそれでたまらなく魅力的だけど</p><p>これでもう、白坂さんは勝手にセックスできないわね女性器の上に、吉田くんの名前が彫られているんですものどんな男の子だって、セックスする気が失せちゃうわ遠藤くんなんて、これを見たら自殺しちゃうんじゃないかしら</p><p>これでもう雪乃と遠藤はセックスできない</p><p>この肉体はオレのものだ</p><p>あたし、絶対に許さないあんたたち全員を、一生憎んでやるわ</p><p>雪乃が自分の身体の文字を見て、低い声でそう呟く</p><p>どうぞあたしにそう言うのは、あなたが初めてじゃないし最後でもないでしょうしね</p><p>先生は、ケロッとした顔でそう答えた</p><p>あなたの反抗的な態度が改まったら、そのタトゥは消してあげるわでも、今の様子ではダメねもう少し謙虚になって反省してみたらどうなの</p><p>あたし反省することなんか何もありませんっ</p><p>ホントに強情ねさて、今日のまとめをしておきましょうか白坂さん、スタンプカードは持っている</p><p>家にあります</p><p>そうよねやっぱり、遠藤くんとのデートには持っていかないわよねそう思って、新しいのを用意しておいたわもう、残り７２まではスタンプしてあるから</p><p>先生がカードを差し出すが縛られている雪乃は、受け取れない</p><p>それ以前に、先生を無視してそっぽを向いている</p><p>あら、仕方ないわね吉田くん、白坂さんの代わりにスタンプしてくれる</p><p>オレは、カードとスタンプを渡される</p><p>膣内射精が公園で二回、精飲が一回よねこれは全部売春だから売のスタンプを三つ押しておいてそれから、さっきの吉田くんとの膣内射精が一回</p><p>スタンプの残りは６８</p><p>まだ随分残っているわね白坂さん、どうする</p><p>知らないもう、何もかも、どうでもいいですっ</p><p>タトゥを刻まれた雪乃は、やや自暴自棄になっている様だった</p><p>あらそうもう、どうでもいいのね</p><p>吉田くんもう一回くらい、セックスできるかしら</p><p>雪乃の驚愕の表情</p><p>すでに雪乃は、三回の膣内射精を子宮に受けている</p><p>四回目の射精は</p><p>雪乃にとって妊娠確定を意味するッ</p><p>嫌もう、嫌です</p><p>怯える雪乃に、先生が言った</p><p>白坂さんあなた、公園で遠藤くんに言ってたじゃない今夜は四回以上、セックスして欲しいってどうしても、今晩妊娠したかったんでしょさせてあげるわ吉田くんの子を孕みなさい</p><p>吉田くん、お願いやめて</p><p>ガチャガチャとズボンを下ろしペニスを露出する</p><p>大きく足を開いて固定されている雪乃に近寄るッ</p><p>吉田くん、ここはね、白坂さんが家を出て駅へ向かう道なの毎日毎日、白坂さんはこの場所を通って学校へ行き、家に帰るわ</p><p>その場所で雪乃を犯すッ</p><p>白坂さんこれからは、この道を通る度に思い出すのよここで犯されて、妊娠したことをね</p><p>雪乃が暴れる</p><p>嫌よぉ嫌よこんなのダメぇぇ</p><p>オレのペニスが雪乃の膣口に触れるッ</p><p>白坂さん、あなたが大声を上げるのは勝手だけどご近所の皆さんにあなたのセックスシーンを見せちゃっていいのかしら何なら、お母様と妹さんも呼んできましょうか</p><p>身体の震えが止まる</p><p>吉田くんに優しく犯して貰いたいのなら、自分からそう言いなさい吉田くんが大声を出して、観客を集めてしまうかもしれないわよ</p><p>雪乃の眼がオレを見る</p><p>優しく犯して</p><p>雪乃の中に突入する</p><p>吉田の名前の入った、抱き心地の良い肉体に</p><p>ぁっぁっぁぁっぁぁ</p><p>雪乃は声を殺してそれでも、小さく喘ぐ</p><p>オレが突き込む度に、車のサスペンションがギシギシ沈んだ</p><p>雪乃との二度目のカーセックス</p><p>いゃんぁぁんぃぃっぃぃのぉ</p><p>雪乃のビスチェを捲り上げる</p><p>おっぱいを舐める</p><p>乳首を吸う</p><p>十六歳の成長途中のキュッと締まったボディ</p><p>何度抱いてもいい身体だと思う</p><p>ぁぁんだぁめなのぉあたし良くなっちゃってるぅ</p><p>雪乃の肉体は、急速に開発されている</p><p>心がどんなに嫌がっていても最早、身体は歓びを隠せない</p><p>オレは、もう何度も射精した後だ</p><p>簡単には、射精しない</p><p>ぁぁっぁぁっ気持ちいいのぉぉ</p><p>それから二十分たっぷりと雪乃を犯した</p><p>雪乃の胎内のあらゆる箇所を擦った</p><p>入り口から、子宮口までくまなく、亀頭でブラシした</p><p>雪乃はキュンキュン膣を締まらせて三回も絶頂に達した</p><p>そして、ついにオレも</p><p>出すぞッ出すぞッ雪乃、イクッッッ</p><p>量は少なかったがそれでも、灼熱の精を子宮に届ける</p><p>あああっ、熱いのまた入ってきてるぅぅ</p><p>雪乃は悦びの涙を零した</p><p>はぁはぁはぁはぁはぁはぁ</p><p>汗びっしょりで脱力して、雪乃のおっぱいにもたれる</p><p>どうしようあたしどうしようどうなっちゃうのあたし</p><p>雪乃は小さな声で、呟き続けた</p><p>おめでとう、白坂さん妊娠決定よ</p><p>弓槻先生が、雪乃に冷たく宣告する</p><p>薬を薬を下さい</p><p>まだ荒い息のまま雪乃が、先生に慈悲を乞う</p><p>薬あら、何のこと</p><p>緊急避妊薬緊急避妊薬を下さいっ</p><p>持って来てないわ</p><p>雪乃の絶望の瞳</p><p>安心なさいあの薬は、レイプされても二十四時間以内なら完全に避妊できるからあなたがちゃんといい子でいるなら明日、学校であげるわそうね十一時に校長室に来なさいいいわね</p><p>雪乃はまた、ぽろぽろと涙を零す</p><p>ああ、今の分のセックスのお金を払ってあげないとね</p><p>笑う先生に、オレは言った</p><p>いいえ今の分は、オレが払います</p><p>そうそれでもいいわ</p><p>オレは、前に弓槻先生から貰った封筒から、三万円取り出す</p><p>克子さんが公衆便所でやったみたいにくしゃくしゃに丸めて、雪乃の足下に放りなげる</p><p>雪乃は、三万円でオレの子を孕んだ</p><p>今、毎日五千人くらいの方に読んでいただいています</p><p>感謝しています</p><p>書き始めた頃は、こんなことになるとは想像していませんでした</p><p>ノクターンでも異色の作風だと思いますし</p><p>多分、ストーリーは全体の半分くらいは超えたと思っています</p><p>まだまだ先は長いですが完結を目指して、日々がんばっていきたいと思っています</p><p>よろしくお願いします</p><p>それと六番目の子はどんな子がいいですか</p><p>実は、未だに具体的な設定が決まっていません</p><p>細かいことではなく、金髪ロリ・ツインテールとか高飛車お嬢様とか、</p><p>そんな簡単なイメージだけでもいいので、ご意見がありましたら感想の方にお書き下さいキャラ作りの参考にさせていただきたいと思います</p><p>なるべく、今いる子たちとキャラが被らない方がいいのですが、後、どんなキャラが足りないのか、その辺りで悩んでおります</p><p>一応、ロリ枠は舞夏ちゃんがいますが彼女はロリ・ビッチなので</p><p>また、作品の世界観に合わないものロリ・ババァとかダークエルフとか宇宙人とかは無理ですので、ご容赦下さい</p><p>よろしく、お願いします</p><p>52.それぞれの帰るべき場所</p><p>吉田くん、はいこれどの手錠もみんな同じ鍵だから</p><p>マルゴさんに、手錠の鍵を貰う</p><p>雪乃の両手両脚を固定してた手錠を、一つ一つ外してやる</p><p>手首にできている擦り傷が痛々しい</p><p>身体を自由にされた雪乃は、ハァと大きく深呼吸する</p><p>そしてまた泣く</p><p>身も心もボロボロになった雪乃</p><p>早く着替えなさいその格好で家に帰るつもり</p><p>さすがにレースクイーンの格好では、家に帰れない</p><p>はい、君の服はここだよ</p><p>マルゴさんが、雪乃の白いワンピースを出してやる</p><p>ワンボックスの車内で泣きながらヘソ出しビスチェを脱ぐ、雪乃</p><p>ビスチェの下にブラは、付けていない</p><p>上半身裸になった雪乃彼女は今、短すぎるミニスカートしか身につけていない</p><p>彼女が家から履いてきたパンティはオレのポケットの中にある</p><p>もっとも、雪乃は公園の公衆便所でお客様に取られたと思っているのだろうけど</p><p>こんなものっ</p><p>雪乃は、ビスチェを力任せに車の壁に投げつけた</p><p>オレは、置いてあった雪乃の服の中から、ブラジャーを手に取った</p><p>胸元にリボンの付いた、可愛いデザインの下着</p><p>雪乃が、遠藤のために選んできた</p><p>触らないで</p><p>冷たい眼で、雪乃がオレに言う</p><p>三万円も払ったんだこれはサービスとして、貰っておくから</p><p>オレも、雪乃をにらみ返す</p><p>雪乃はオレを無視して、裸の上半身にそのままワンピースを着た</p><p>ミニスカートも脱ぐ</p><p>下着だけでなく、その衣装、吉田くんに丸々あげるわ</p><p>先生が、笑って言った</p><p>今夜の記念にね将来、二人の子供に見せてあげなさい白坂さん、ちゃんとあなたはママがこの服を着ていた時に、パパにレイプされてできた子供なのよって教えてあげるのよ</p><p>雪乃はブルブル震えながら、自分の編み上げのサンダルを履いている</p><p>何か言い返すと、また屈辱的なことを強いられると思っているのだろう</p><p>黙って、弓槻先生の暴言に耐えている</p><p>帰りますあたし</p><p>支度のできた雪乃が、先生を見る</p><p>マルゴドアを開けてあげて</p><p>マルゴさんが運転席から外に出て、ワンボックスのスライドドアを車外から開く</p><p>中から開かないように、運転席でロックできるようになっているらしい</p><p>白坂さんでは、また明日学校で会いましょう</p><p>雪乃は、無言で車から降りる</p><p>返事はどうしたのかしら</p><p>雪乃がゆっくりと先生に振り向く憎悪の眼</p><p>どうせまた、あたしを好きなように弄ぶんでしょ</p><p>瞬間、マルゴさんがパンと雪乃の頬を引っぱたいたッ</p><p>ひッ</p><p>怯える雪乃</p><p>いい加減、自分の立場を理解した方がいいと思うよ</p><p>マルゴさんが、雪乃のアゴを掴み上げる</p><p>マルゴ手を離しなさい</p><p>でも、ミナホ</p><p>いいから、手を離しなさい</p><p>マルゴさんは雪乃から離れた</p><p>文句があるのなら、今すぐ警察に行きなさい病院で膣内洗浄してくれると思うわよ緊急避妊薬も貰えるんじゃないかしらその代わりあなたが犯されたことは、広く世間に知ら渡ることになるけれど、もちろん構わないわよね</p><p>先生は、ニタニタと笑っている</p><p>あなたのこれまでのセックスの写真も動画も、全部ネット上に放出するわあなたの個人情報もセットにしてねあなたがどこの誰かってことだけでなく、ご両親や家族の連絡先、携帯のメール・アドレスまでみんな添付しておくわ</p><p>鬼、悪魔っ</p><p>そうよあたしは悪魔よ暗い闇の中に棲んでいるの</p><p>泰然とする先生に雪乃は怯える</p><p>白坂さん今夜からは、身体を大切にしなさいもうあなた一人身体じゃないんだから</p><p>雪乃の顔が血の気が失せる</p><p>自分の子宮に赤ちゃんがいるって、どんな気持ち</p><p>雪乃が自分の細い腰に、そっと手を当てる</p><p>吉田のタトゥを入れられた場所</p><p>下腹部子宮の位置</p><p>あそこに、オレの精子が詰まっている</p><p>雪乃の卵子と結合しようとしている</p><p>お願いです薬を避妊薬を下さい</p><p>今、夜の八時半ね緊急避妊薬が効果があるのは、二十四時間以内よ今日は温かいお風呂に入って、ぐっすり眠りなさいそして、あなたのこれからについてよく考えてみることね</p><p>雪乃は、グッと堪えながらそれでも、先生を睨んでいる</p><p>さよなら、白坂さんまた、明日</p><p>涙を堪えながら雪乃は、彼女の家に向かってとぼとぼと歩き出す</p><p>その小さな背中を、オレは見送る</p><p>空には、銀色の月が輝いていた</p><p>弓槻先生のお屋敷に戻ったのは、九時十五分だった</p><p>約束通り克子姉と寧さんが、夕食を作って待っていてくれた</p><p>食事は、カレーとサラダだった</p><p>ごめんね、今日はちょっと手を抜いたお手軽カレーなの今度、時間がある時に本格的なインドカレーを作ってあげるわね</p><p>克子姉は、そう謝るけれどオレには、どこが手抜きなのか全然判らない</p><p>すごい美味しそうな、立派なカレーです</p><p>ところで、ライスは</p><p>それで、これがナンね</p><p>ナン</p><p>ナンて簡単でいいわよね発酵させないで作れるから</p><p>克子姉の世界では、カレーはライスじゃないんだ</p><p>まあ、これもパンみたいな物だしなあ</p><p>吉田くんは、ナンは初めてなのかい</p><p>こんなのさっ、適当にちぎって、カレーを乗せてパクッて食べればいいんだよっ</p><p>寧さんが、オレに手本を見せてくれる</p><p>ナンは冷めちゃうと美味しくないから、温かいうちにどんどん食べてっ</p><p>はいいただきます</p><p>オレも、カレーを乗せたナンに齧り付くうん、もちもちしてて美味しい</p><p>そういや、すっかり腹ぺこだ</p><p>克っつんは、チキンカレーしか作らないんだよっ</p><p>ホウレンソウのグリーンカレーも作りますよ</p><p>そうじゃなくって、具がさぁシーフード・カレーとかも美味しいのに</p><p>カレーに海の幸は邪道ですっ</p><p>そんなことないってヨッちゃんもそう思うねっ</p><p>あなたが好きなら、どんなカレーでも作ってあげるわよ</p><p>そうそう、ヨッちゃんはどんなカレーが好きなのっ</p><p>どんなカレーって、言われても</p><p>あのオレ、カレーって学校の給食と牛丼屋のしか食ったことなくて</p><p>どうして、日本人の国民食じゃないっ</p><p>お母様は、家でカレーを作らなかったの</p><p>寧さんと克子姉が、びっくりした顔でオレを見る</p><p>あオレの母親は、料理とか一切しない人だったんで</p><p>えっ、じゃあヨッちゃんの家、ご飯はどうしていたの</p><p>うちは父親も母親も、ずっと外食でした</p><p>家でご飯食べないの</p><p>はい、二人とも何かとても忙しいみたいで</p><p>日曜日とかお正月とかは</p><p>母親は店をやってましたから、日曜日とか関係ないんです父親とはたまにファミレスとかへ行ったこともありますお正月は、母親は必ずお店の常連さんたちと海外旅行へ行ってしまうんでいつも父親と二人でした</p><p>ヨッちゃんのお父さんも、料理とかしない人なんだ</p><p>だから、本当に家でご飯を食べるのは、家族でオレだけで小さい頃は、父親の方の祖母ちゃんが作ってくれてたんですけどオレが小１の時に死んじゃったから</p><p>えっえっえーそれからは、どうしてたのよっ</p><p>小２からは母親が食卓の上に置いておく金で、自分で何か買って食って冷凍食品とかスーパーのお総菜とかがメインですねでも、二、三日、親が帰って来ないこととかも多かったですから、なるべくお金は使わないようにしていましたあと、父親が非常食として、カップラーメンを箱買いして置いといてくれてましたし</p><p>ずっとそうなの</p><p>いえ、オレ、中学は三年間寮生活でしたからでも、あそこは男子だけの寄宿舎で食事はあんまり美味くなかったですね料理のレパートリーが十種類くらいしか無いんですよその十種類のご飯が順番に出てくるって感じでああ、土曜日の夜は必ずカレーライスでしたねどうしてだか知らないですけれど、学校の伝統とかで</p><p>何で、寧さんと克子姉、絶句してるんです</p><p>よし、明日からお姉さんと全国の美味しい物食べ歩きの旅に出ようっ</p><p>あ、克っつん、あたしも行くぅぅっ</p><p>え、何でそうなるの</p><p>オレ、何か変なことを言っちゃった</p><p>二人ともお店巡りもいいけれど、吉田くんには家庭の味を教えてあげた方がいいんじゃないのかな</p><p>マルゴさんが、ワインを飲みながら二人に言った</p><p>確かにどうやら、克子の料理スキルの全てをお見せする時が来たみたいですねむっふっふ</p><p>あ克子姉の変なスイッチがオンになってしまったような</p><p>後で、あたしの極秘レシピ帳を見せるから、食べてみたい物を教えてっお姉さんが、あなたの食べたい物は全部、何でも作ってあげるからっ</p><p>嬉しいそうに飛び跳ねる、克子姉</p><p>克子今の吉田くんは、レシピや写真を見ただけでは、どれが美味しいのか見当が付かないと思うわしばらくは、あなたが彼に食べて貰いたいと思う料理を作ってあげなさいその方がいいわ</p><p>先生が、克子姉に助言してくれる</p><p>かしこまりました、お嬢様</p><p>克子姉は、先生に最敬礼する</p><p>ねえねえ、克っつん</p><p>何です</p><p>あのさ、あたしにお料理教えてくれないっ</p><p>あたしの教え方は、スパルタ式ですよっ</p><p>厳しくていいからっあたしも、お料理覚えたいのっ</p><p>家族のことを思い出して、ハッとする</p><p>そうだそろそろ一度、家に帰らないと</p><p>失踪中の父親から、連絡が入ってるかもしれないし</p><p>先生、あの</p><p>オレは先生に声を掛ける</p><p>先生はいつもの冷徹な眼で、オレを見る</p><p>オレ一度、家に帰ろうと思うんですけど</p><p>先生は言った</p><p>えっ何で</p><p>吉田くんあなた、まだ心のどこかで今、自分に起きていることは、全部夢かもしれないって思ってるでしょ</p><p>こんなことが、自分に起きるはずがないつて</p><p>先生は、まっすぐにオレを見ている</p><p>はい思っています</p><p>そうだオレに仲間がいる</p><p>克子姉や寧さんやマルゴさんがいてみすずみたいなペットがいる</p><p>憧れの存在だった雪乃と何度もセックスしている</p><p>こんなことがオレみたいな人間に起こるはずがない</p><p>今、この場で、あたしがあなたにごめんなさい、今までのことはみんな嘘なのみんなで、あなたのことを騙していたのよって言ってもあなたは、平然と受け入れちゃうんでしょうね</p><p>うんきっとそうだ</p><p>これが全部、まやかしだったとしてもオレは、それを受け入れる</p><p>全員がオレを騙しているとしても裏切られているとしても</p><p>オレは、この人たちを許せると思う</p><p>でもね残念ながら、これは全部現実なのよあなたはもう逃れられないあたしも逃す気はないわ</p><p>現実を受け入れなさい吉田くん</p><p>先生は、言った</p><p>あなたはもっと、幸福になってもいいのよ</p><p>その言葉の意味は</p><p>今のオレには、判らない</p><p>とにかくしばらくはこの屋敷に居なさいいいわね</p><p>そう言うと、弓槻先生はダイニングルームから出て行った</p><p>マルゴさんが、スッとオレに近寄ってくる</p><p>吉田くん、君は気付いている</p><p>あたしたちが、絶対に寧を一人にしないようにしているって話はしたろ</p><p>覚えています</p><p>いつも必ず誰かが側に居るか、モニターで監視している特にミナホは細心の注意を払って、寧の様子を確認している</p><p>今日の夜の公園だって、突然、先生が現れたのは、寧さんが一人になった時だ</p><p>先生は、少し離れたところからずっとオレたちの様子を監視していたに違いない</p><p>そして吉田くんミナホは君のことも、同じくらい気に掛けているよ</p><p>この数日ずっと誰かが君の側にいる</p><p>君は今、とても不安定なんだ寧以上にね</p><p>家に帰して一人になるのは危険なんだと、ミナホは考えていると思うよ</p><p>この部屋を使ってここは今日からあなたの部屋よ</p><p>克子姉に案内されたのは、六畳くらいの部屋だった</p><p>ベッドと小さな机があるだけのシンプルな部屋</p><p>シャワーとトイレは、部屋ごとに付いているからそこのドアね</p><p>一緒に寝てあげましょうか</p><p>克子姉は、そういうけれど</p><p>今日はもう、セックスしすぎで疲れている</p><p>今夜は一人で寝ます</p><p>うんそのうち朝まで抱いてちょうだいねっ</p><p>克子姉はそう言って、オレの唇にそっとキスしてくれた</p><p>そうそう、今までの写真ができているからそこの机の上のアルバムに貼ってあるわ</p><p>机の上に置かれた、白いアルバム</p><p>今度、あたしとのセックスも写真に撮りましょうねっいいでしょ</p><p>克子姉が、オレを抱き締める</p><p>大好きよおやすみなさいっまた明日ね</p><p>ニコニコと笑いながら克子姉は部屋から出て行った</p><p>そしてオレは一人になる</p><p>オレは机に座って、アルバムを開いてみた</p><p>雪乃の最初のレイプから公園での撮影まで</p><p>みすずの処女喪失写真もある</p><p>これみんな、オレがやったんだ</p><p>自分のしたことに、改めて驚くゾッとする</p><p>これから、どうするんだろうオレ</p><p>どうなるんだろうオレ</p><p>突然携帯が鳴った</p><p>着信を見るとみすずだった</p><p>もしもし、旦那様ですかみすずですっ</p><p>ああ、うん</p><p>あのその旦那様</p><p>みすずおしっこをしたいんですけれどよろしいでしょうか</p><p>んんん</p><p>なぜに、ホワイ</p><p>みすずは、もう旦那様のペットですから旦那様の許可が無いとおしっこすることは許されません</p><p>渚さんは、みすずにおしっこ調教をしているって言っていた</p><p>つまりその調教は、オレが引き継がないといけないのかよっ</p><p>ごめんなさいみすず、もう漏れちゃいそうですっ</p><p>早くおしっこして身体に悪いよっ</p><p>はいっご許可下さって、ありがとうございますっ</p><p>そして携帯の向こうから</p><p>シャーッという水音が聞こえてくる</p><p>出てますっみすず、今、おしっこしていますっ旦那様ぁっ</p><p>トイレから電話してきたのかみすず</p><p>出てますっ臭いの、いっぱい零れてます旦那様ぁっ</p><p>これみすずが、おしっこする度に毎回やるんだ</p><p>うんやらないと、いけないんだろうな</p><p>はぁ、はぁ全部出ました</p><p>電話の向こうから、ジャーと流れる水洗の音</p><p>ありがとうございますっ、旦那様</p><p>みすずこれからは、あんまりガマンするなよおしっこしたくなったら、すぐに連絡するんだぞいいな</p><p>膀胱炎とかになられたら、困ってしまう</p><p>はいっ旦那様に愛されて、みすずは幸せですっ</p><p>ペットを飼うって、大変なんだなあ</p><p>今日、病院で診ていただいた時に、先生から教えていただいたんですけれど</p><p>うん、どんなこと</p><p>処女膜が破れても、しばらくセックスしないと勝手にふさがってしまうことがあるんだそうです</p><p>だから旦那様また明日も、みすずとセックスして下さい膜がふさがらないようにもう、今日からピルを飲み始めてますから、たくさん射精して下さいあたし、一生懸命がんばりますから</p><p>そんな無理することはないんだよ</p><p>無理なんかしていません</p><p>みすずは少し間を置いてから言った</p><p>あたし、心配なんです</p><p>何が心配なんだい</p><p>あたしこんなに幸せでいいのかしらって、そう思って</p><p>オレみたいな男のペットになったのに</p><p>お願いです旦那様ずっと、みすずの飼い主でいて下さいね</p><p>みすずの声は、真剣だった</p><p>みすずのこと捨てないで下さいね</p><p>判ってる大事にするって約束したろみすずは、ずっとオレのペットだ</p><p>旦那様っ</p><p>絶対に手放さないから</p><p>オレは約束してしまった</p><p>誓約と言うべきかもしれない</p><p>彼女の人生を背負ってしまった</p><p>もう逃げられない</p><p>愛してますっ旦那様っ</p><p>オレも、みすずのことが大切だよ</p><p>みすず今夜は、旦那様の夢を見てもいいですか</p><p>また、明日旦那様に抱かれるのが楽しみですお休みなさい</p><p>ああオレも楽しみにしているよお休み、みすず</p><p>愛してます愛してます愛しています</p><p>そうして電話は切れた</p><p>一人きりの部屋に机の上のアルバムに、喘ぐ雪乃が映っている</p><p>いつもより少し短くてすみません</p><p>ひぃぃ、遅刻しそうです</p><p>※タイマー設定に失敗しました</p><p>たまには、こういうこともあります</p><p>仕事中に親父から電話が掛かって来て、お前のコンピューター点きっぱなしになっているぞ何かの途中の画面になっているぞと言われた時は、心臓が停まるかと思いました</p><p>何とかバレてないみたいです</p><p>53．花の市</p><p>お早う朝よ起きなさいっ</p><p>克子姉の声で目が覚める</p><p>いつものメイド・ドレスだけどエプロンは、普通の家庭用のを着けている</p><p>今、何時です</p><p>何か、窓の外がまだ薄暗いんですけど</p><p>五時よっ</p><p>え、何で五時</p><p>だって仕方ないでしょ</p><p>克子姉は、フフンと笑った</p><p>お花の市場は、朝が早いのよっ</p><p>花市場</p><p>市場には、渚に絡んできたヤクザも来るのよ心配じゃない</p><p>渚さんは、副業で花屋をやっているヤクザに脅されているんだった</p><p>そのヤクザと花市場で顔を合わせるとも言ってたっけ</p><p>それは心配です</p><p>マルゴ様が、相手の顔を確認しておきたいと言っているの</p><p>なるほど、それなら行かないとまずいな</p><p>市場は、朝の七時から競りがあるんですってだから、早めに着いてないと</p><p>オレは、眠い目をこすって起き上がる</p><p>んふふっ</p><p>克子姉が、オレの唇にチュッとキスをする</p><p>ほら眼が覚めたでしょ</p><p>いや他のところも起きちゃうよ</p><p>克子姉が、オレの股間をチラッと見る</p><p>今朝は、時間が無いからしてあげられないわというよりも、少し溜めておきなさい今日もいっぱい射精するんだから</p><p>ニコニコ微笑む、克子姉</p><p>昨日の朝とは、全然違う</p><p>今までの克子姉なら、無理矢理にでもチンコにむしゃぶりついてきたのに</p><p>何だろう、この余裕</p><p>隙あらばエロい方向に突撃していた克子姉がすっかり、安定している</p><p>エッチなことは、あとのお楽しみよっさあ、朝ご飯できてるわよっ</p><p>うん克子姉が言うのなら、きっとそうなんだろう</p><p>あなたの着替えを持ってきたわっ</p><p>着替え</p><p>今日からは、ゴールデンウィークよっ学生服じゃ変でしょ特に、お花の市場に行くんじゃ</p><p>学生服なんて着てたら、ヤクザにどこの学校の生徒かバレちゃうし</p><p>というわけで、これを着てみてちょうだいっ</p><p>克子さんが廊下のワゴンから持って来たのは作業用のツナギだった</p><p>白地に青の縦縞の作業着</p><p>背中には、シュヴァルツ・ヴァルトというロゴが入っている</p><p>うん渚のお店の名前これを着ていれば、渚のところのアルバイトに見えるでしょ</p><p>克子姉は、ニッコリ笑った</p><p>なるほどでも、ちょっとダブダブしてません</p><p>それはあなたのサイズが良く判らなかったから男物って、あたし、よく判らなくて</p><p>そう言えば夕べの公園での変装も、オレだけダブダブのヒップホップ・スタイルでしたけど</p><p>そうよああいう格好なら、少し大きめでも大丈夫だと思って後で、サイズを教えてあ、いいやあたしが測るわメジャーで</p><p>うんずっと、ダブダブなのも困る</p><p>というか、ヒップホップはもういいです</p><p>それから、下着も洗濯できてるわよっ</p><p>そう言って克子さんは、綺麗に畳んだシャツとパンツを出してくれた</p><p>雪乃を初めて犯した日に履いていた下着だ</p><p>翌日は、新品の物を支給して貰ったあれは多分、コンビニか何かで買ったものだろう</p><p>昨日の朝もそうだった</p><p>畳んである下着をジッと見ているオレを、克子姉が不思議そうに見ている</p><p>いや、オレ自分の服を洗濯して貰って、こんなに綺麗に畳んで出して貰ったの久しぶりだから</p><p>どれくらいぶりなの</p><p>祖母ちゃんが生きてた時だからかれこれ、九年になりますね</p><p>うん小２から自分で洗濯機廻して、干してたもんなあ</p><p>一々畳むのがメンドクサイから、ずっと段ボール箱に投げ込んでたし</p><p>お母様洗濯もしないの</p><p>ああうちは母親の服だけ、全部クリーニング店に出していたんです</p><p>下着も</p><p>はい何か母親の下着、レースとか付いててお高いらしくて、家の洗濯機じゃ洗えないって言ってました</p><p>そんなの手洗いすればいいのよ</p><p>いやオレ、そういうのよく判らないですから</p><p>お父様のお洋服は</p><p>親父もワイシャツは洗濯屋ですね下着なんかは、昔はいつもオレが一緒に洗ってたけどオレが寮に入ってた時は、自分で洗ってたんじゃないですかね</p><p>いや、どうしてって言われてもオレ、余所の家のことはよく判らないですとにかく、うちはそういうルールだったんです</p><p>お掃除は</p><p>掃除は一年に二回くらい、母親が片付けの専門業者を連れて来て</p><p>お掃除して貰うの</p><p>そうですね母親がその人たちに指示して、家の中の物、どんどん捨てちゃうんです</p><p>捨てる</p><p>はい、オレも父親も段ボール一箱分だけは、自分の物を残しておいていいっていうルールでその箱に入らない物は、全部処分されちゃうんです</p><p>段ボール、一箱だけ</p><p>そうですよ小２の時から、同じ箱を使ってます</p><p>そんな箱大して物が、入らないんじゃない</p><p>だってそんなにたくさん物を持ってないじゃないですか</p><p>そうだよないつもあの段ボール一箱に収まってたよな</p><p>え本とかマンガとかゲームとかあるでしょ</p><p>ああ、そういうのは、うちは買って貰えない家だったんで教育方針だって言ってました</p><p>欲しくなかったの</p><p>だって、欲しがっても買って貰えないわけですしうちの母親、普段から自分の気に入らない物は、ポンポン勝手に捨てちゃうんですよオレの学校のノートとかでも、その辺に置いておいたら、すぐに捨てますから小学校の時に、友達から借りたマンガとかも勝手に捨られちゃったんで、もう家には何も持ち帰らないことにしました</p><p>その上、片付け業者を呼んで、家中の物を捨てさせるの</p><p>まあ、業者さんは年に２回くらいですから</p><p>じゃあ何片付け業者が帰った後は、あなたの家は家族の数の段ボール箱がちょこっと残るだけになっちゃうのっ</p><p>まさかそんなわけないじゃないですか母親は、絶対に自分の物は捨てませんから</p><p>何ですって</p><p>オレの家、六部屋あるんですけれど、そのうち三部屋が母親の衣装部屋なんです</p><p>三部屋</p><p>はい母親、買い物気違いなんですよとにかく、服とバッグを買うのが趣味みたいな人で</p><p>自分の物はどんどん溜め込んで、あなたとお父様の物は勝手に捨てちゃうの</p><p>そうですよ</p><p>残りの三部屋は</p><p>居間と父親の寝室と</p><p>あなたの部屋</p><p>いいえ母親の寝室です</p><p>あなたの部屋は</p><p>無いですよほら、オレ、中学三年間ずっと寮にいましたから</p><p>でも、学校の夏休みとかには家に帰るでしょ</p><p>中１の夏休みに家に帰ったらオレの物、もう何もなくなってて全部、捨てられてましただから、一ヶ月、居間のソファで寝起きしてました中２と中３の時は帰って来るなって言われたんでずっと寮にいました夏休みもお正月も</p><p>どうして帰りたくなかったの</p><p>だって、帰って来るなって言われてるわけですし寮はキツイですけど、食事だけは出して貰えますから</p><p>でも、もう高校が始まって一ヶ月になるでしょ</p><p>はい今はまた、居間のソファで寝てます</p><p>でも確かあなたのお家、今は部屋が空いているはずよね</p><p>そうだオレの母親は、この春休みに親父と離婚して家を出た</p><p>オレが、全寮制の中学から帰ってくる前に</p><p>何の言葉も残さずに</p><p>父親は、高校の入学式の日に失踪した会社にメモ一枚を残して</p><p>やっぱり、オレには何のメーセッジも無い</p><p>オレは、高校に入ると同時に一人ぼっちになってしまっていた</p><p>克子姉も、オレの家のことは知ってるんですね</p><p>お嬢様から、調査書は見せていただいたわお父様、心配ね</p><p>まあ、どっかで元気にやってますよ多分</p><p>そう、願いたい</p><p>でも、気が弱いからなあ親父</p><p>お母様が家を出られたのなら、お部屋は空いているんじゃないのお父様のベッドを借りてもいいでしょうし</p><p>それが母親の荷物、全部そのまま残っているんですよ</p><p>三部屋全部</p><p>寝室もですから、四部屋です</p><p>絶句する、克子姉</p><p>まったく、母親も離婚して実家に帰ったんだから、荷物も持って出てくれればよかったんですけどねでも、勝手に片付けたらメチャメチャ怒るだろうしていうか、オレ、子供の頃から母親の部屋って入ったことないですから</p><p>ないの</p><p>はい、入るなって言われてましたから父親の部屋も、勝手に入ったことはありません</p><p>じゃあこの一月ずっと</p><p>ええ仕方ないんで、オレはずっと居間で生活しているんです</p><p>克子姉の眼が点になっている</p><p>へえそうなの、大変ね</p><p>あれオレの家って、やっぱ変なのかな</p><p>うん多分、おかしいんだろうな</p><p>でもオレ、自分の家のことしか知らないし</p><p>克子姉の顔が、みるみる険しくなる</p><p>ねえあなた、今、靴は何足持ってる</p><p>えっと普段履いてる運動靴と余所行き用の革靴と学校の上履きの３足です</p><p>学校の上履きは、数えなくていいっ</p><p>はいじゃあ２足ですね</p><p>靴がその数ってことは、お洋服も全然持ってないのよね</p><p>はい基本的には、中学の時のジャージで過ごしてますから、オレ近所へ買い物に行くくらいは、その格好ですねでも、一応、何かあった時のために、綺麗なシャツも一枚キープしてありますよ</p><p>どんなの</p><p>どんなのってワイシャツなんですから、白いのに決まってるじゃないですか</p><p>か克子姉</p><p>何で、ぷるぷるしているの</p><p>もういい後で、お姉さんがお洋服を買って上げるわいっぱい、たくさん、買ってあげるから</p><p>そんなオレ、必要ないですから</p><p>克子姉が、オレをギュッと抱き締めるッ</p><p>無理に、段ボール箱一つに詰めなくてもいいのよもっと、もっと幸せになろうあたしが、幸せにしてあげるからねっ</p><p>克子姉どうして泣いているの</p><p>ずっと、ここに居ていいのよううん、ここで暮らしましょうお姉さんと一緒に</p><p>克子姉は、そう言うけれど</p><p>そんな甘えられないですよそれに、あそこはオレの家ですし父親を待ってないといけないし母親が服を取りに帰って来るかもしれないし</p><p>もうバカバカバカあなたは、バカよ</p><p>そこへ、寧さんがやって来る</p><p>寧さんも、オレと同じ渚さんのお店の名前の入ったツナギを着ていた</p><p>克っつん、ヨッちゃん起こすのにどれだけ掛かってるのみんな、ご飯食べるの待ってるよエッチするなら後にしてよ、今朝は忙しいんだからさっ</p><p>うん、今行くわ</p><p>克子姉はそう言って、オレを放してくれた</p><p>朝ご飯は、クロワッサンとハムエッグと紅茶だった</p><p>オレは、寧さんとマルゴさんと話をしながら食べた</p><p>克子姉は立ったまま弓槻先生と何やら、喋っている</p><p>まあメイド服の時の克子姉は、絶対にみんなと一緒に食事をしないから仕方ないんだけど</p><p>じゃあ、四人は渚の所へ行ってちょうだい現場の指揮は、克子が取ってマルゴはサポート寧と吉田くんは、渚に張り付いていていいわね</p><p>先生は、お屋敷に残るらしい</p><p>何か、次の仕込みをするとか</p><p>まあ、山峰さんとみすずとの約束があるから十時までには、帰って来ないといけないんだし</p><p>マルゴさんの白いバンに乗って、お屋敷を出る</p><p>車体の文字はシュヴァルツ・ヴァルト　二号車になっている</p><p>なんで丸子生花店とかにしなかったんです</p><p>と、オレが尋ねると、マルゴさんは、</p><p>花市場へ行くわけだろ市場の人は、ちゃんと顧客をチェックしているから現実には存在しないお店の名前を書いてたら、すぐにバレちゃうよ</p><p>そういうもんですか</p><p>そうだよ新しくオープンしたお花屋さんから、廃業したお店まで、全部把握しているはずだよ市場っていうのは、一般のお客さんには売っちゃいけないんだから</p><p>あ、そうか</p><p>花屋の人しか来ないんだから、お店の名前とかは確認しているよな</p><p>それにね、市場みたいに人の出入りが激しくて、たくさんのお金が動く場所には悪い人も来る可能性が高いでしょスリとか置き引きとかねだから、市場の人は不審な車や人はいないか、いつも目を鋭くしてチェックしているわよっ</p><p>克子姉が、そう捕捉してくれる</p><p>今の克子姉は、黒のパンツスーツを着ている</p><p>ちょっとした女性実業家みたいだ貫禄がある</p><p>だから、市場の中では騒ぎを起こさないようにねあたしたちはいいけれど、渚の評判を落とすのはマズイでしょあの子は、ずっと花市場とは仲良くしていかないといけないんだから</p><p>判りました、克子姉</p><p>寧もよ相手のヤクザさんの車に火を付けたりしないでねっ</p><p>判った放火は、他でやるぅ</p><p>オレたちの車は、六時三十分に市場に到着した</p><p>すぐに渚さんに合流</p><p>渚さんも、大きなライトバンで来ていた</p><p>渚さんだけでなく、サブ・リーダーのミユキさんも来ているそれに</p><p>おはよっ、よしだくんっ</p><p>真緒ちゃんまで</p><p>真緒はいつも早起きだから一緒に連れて来ちゃうのこんな朝早くからやってる保育園はないでしょ</p><p>渚さんは笑って、そう言った</p><p>寧ちゃんも、おはよっマーゴちゃんも、おはよ</p><p>おはよっ真緒ちゃーんっ</p><p>お早う</p><p>真緒ちゃん、久しぶりね</p><p>わぁ克子ママだぁっ</p><p>克子姉に抱きつく、真緒ちゃん</p><p>元気そうね克子</p><p>渚も</p><p>克子さんと渚さんが、抱擁を交わす</p><p>美女同士だから、絵になる</p><p>いや市場の正面で何やってんだって感じだけど</p><p>克子も、吉田くんとシちゃったんだって</p><p>渚に先を越されるとは思わなかったけどね</p><p>どうだった</p><p>一生、男はこの子だけでいいわ</p><p>あたしも、そう思ってる今度、三人でしましょ</p><p>渚なら、そう言ってくれると思ってたわっ</p><p>オレの意志は無視ですかはい</p><p>そうだみすずも入れてあげなきゃいけないわね</p><p>昨日会ったわいい子ね</p><p>最高のペットよ吉田くんも気に入ってくれたわ</p><p>渚さんが、チラリとオレを見る</p><p>あっはいとってもいい子です</p><p>性格も顔も身体も</p><p>ちっくしょうっよし、あたしもあれくらいの子みつけて、あなたにプレゼントしてあげるわっ</p><p>えっ克子姉</p><p>ただの可愛い子じゃダメよみすずはヴァージンだったんだから</p><p>うー、とにかくどっかで見つけてくるわっ</p><p>あっ、克っつん、それあたしも参加するっみぃちゃん以上のペットを吉田くんにあげた人が勝ちねっ</p><p>そうね吉田くんに、セックスしてみて一番気持ちが良かった子を決めてもらいましょうっ</p><p>な、渚さん</p><p>ねえねえそれ、真緒じゃダメなの</p><p>みんなが楽しそうなので、意味も判らず真緒ちゃんが乱入する</p><p>真緒はもう十年、いや十二年くらい経ってからにしましょうね</p><p>渚さんの顔は、ちょっと複雑だった</p><p>真緒ちゃんは、確かまだ三歳</p><p>つーかそんなにペットを押しつけられても困る</p><p>みすず一人だって、結構、責任を感じているのに</p><p>と、思っていたら携帯がチラリロ鳴った</p><p>案の定みすずだった</p><p>お早うございますっ、みすずです</p><p>旦那様あの</p><p>みすずおしっこをしてもいいですか</p><p>そして、また携帯の向こうから、放尿の水音が聞こえてくる</p><p>ペットを飼うのは大変だ</p><p>生きるって、難しいね</p><p>じゃあ、マルゴ様と寧様でターゲットの確認をお願いしますあたしは、渚と真緒ちゃんのガードに廻ります</p><p>克子姉が指示をする</p><p>オレは</p><p>克子姉が、ニンマリと笑った</p><p>あなたは、ミユキさんのお手伝いよっ</p><p>はい、次はこれを積んで下さいっ</p><p>また、ミユキさんがガラガラと台車を押してくる</p><p>オレはひたすら、渚さんのバンに荷物を積み込んでいる</p><p>知らなかった</p><p>生花って、段ボール箱に詰まってるものなんだ</p><p>花の匂いはするけれどさっきから、花そのものは一度も見ていない</p><p>ただひたすら、段ボールを積んでいる</p><p>助かりますいつもは、あたし一人ですので</p><p>ミユキさんが、オレに缶コーヒーをくれた</p><p>開けて、ゴクゴク飲む</p><p>いつも、こんななんですか</p><p>今は、母の日前ですから入荷量が多いんです</p><p>ああ、そっかそんなイベントもあったか</p><p>うちでは関係ないんで、気付かなかった</p><p>確か、普通の家では花を贈るんだっけ</p><p>あんまりにも量が多い場合は、業者さんに配送して貰うんですけれど今日は、お花が安いんですよ</p><p>そんなに値段て変わるんですか</p><p>お花は、生ものですから</p><p>生もの</p><p>生産者さんの方でも収穫時期を調整しているんでしょうけれどここのところ、気温が高くて晴れた日が続いたでしょうお花は咲いてしまったらもう、すぐに収穫して箱詰めして出荷するしかないんです</p><p>それで今日は安いんですか</p><p>はい今、奥で競りをやっているでしょ</p><p>ああ、たくさん人が集まっているところですよね階段教室っていうか議会場みたいになっている</p><p>ええ、下に競り人さんがいて、段になっている席にお花屋さんが座ります渚様も今はあちらで競りに参加なさってますお花の競りは、普通のオークションとは逆なんですよ</p><p>逆っていうと</p><p>普通、オークションはどんどん値段が上がっていくものでしょう</p><p>うんそういうイメージがある</p><p>花市場の競りは、どんどん安くなるんですよ</p><p>えどうして</p><p>今、市場にあるお花は全て昨夜までに入荷したものですそれで、どんなお花がどれくらいあるかは、夜のうちにインターネットで公開されるんですその時は市場さんが付けた値段になりますその値段でも、どうしてもまとまった数のお花が必要なお店は、早朝のうちに買い付けします</p><p>はあ</p><p>それで正価での買い付けで売れなかったお花が、朝七時から競りに掛けられるんです今日のお花は今日中に売ってしまわないと箱詰めのままでは悪くなりますし、また夜には新しいお花が入荷しますからだから、競り人さんたちがどんどん値を下げて、その値段なら買うって人に売っていく競りなんです</p><p>そういう世界なんですか</p><p>サービス品とかで出すお花にちょうどいいですからね買い過ぎちゃうと困りますけど、でも、今はお花が売れる時期ですから</p><p>渚さん、ガンガン買ってるんだ</p><p>今日は攻めた方が得な日ですからね</p><p>そしてまた、段ボール箱に詰められた花が次々に届く</p><p>これ全部載るのかな</p><p>あれ、ブッ太い木の枝とか、竹とかまで届いたんだけど</p><p>あ、これは渚様がホテルのラウンジの装飾でお使いになります</p><p>そういう仕事もしているんだ</p><p>でも、これどこに乗せる</p><p>ああ、長いのは車の屋根に括り付けて行きますから置いておいて下さい</p><p>でも、こういう日は男の方が一人いてくださると助かります</p><p>あいえ、オレなんか、こんなことしかできませんから</p><p>いつから、お店にいらっしゃるんですか</p><p>渚様とお暮らしになるんですよね</p><p>ち違いますけど</p><p>あれてっきり、渚様とご同居なさるんだと思ってました</p><p>いえいえそれはないです</p><p>そんなこと言わずに来て下さい渚様は、あなたのこととっても気に入っていらっしゃるみたいですから</p><p>いや、でも</p><p>みすずだけじゃなくあたしや他の子も、いつでも抱いていいんですよっ</p><p>あたしたちは渚様のペットですからみんな男の人は苦手なんですけれど、あたしが昨日今、みすずが上の階で、渚様に見守られてロストヴァージンしているって話したら、みんな興奮しちゃってそういうセックスならしてみたいって言い出して</p><p>吉田さんは、やっぱりみすずみたいな大人しくて可愛い子がタイプですか実はあたし、今、お店のお客さんで狙っている子がいて高校生なんですけど、すごく可愛いんですその子とあたし一緒に犯してくれませんか</p><p>弓槻先生が、克子姉をずっと独立させなかった理由がよく判った</p><p>支配は、伝染する</p><p>弓槻先生に支配された渚さんが、みすずやミユキさんを支配し、ミユキさんもまた別の子を支配しようとする</p><p>子が親を真似るように支配された者が、己の支配者を模倣する</p><p>自分も支配者になろうとする</p><p>ちょっとちょっと、ミユキちゃん吉田くんは順番待ちの状態なのあなたの番を用意してあげてもいいけれど、ちゃんと後ろに並びなさい</p><p>はぁ渚さんと克子さんが帰って来た</p><p>真緒ちゃんは、どうしたんです</p><p>マルゴちゃんと、市場の中を歩いているわあの子、マルゴちゃんが大好きだからマルゴちゃんも、真緒と一緒の方がカムフラージュになるしあたしの方も必要な物は全部買えたから、もう競りはいいわところで</p><p>渚さんが、ミユキさんを見る</p><p>ミユキちゃんが狙ってる子って小柳様のお嬢さん</p><p>はい渚様</p><p>あなた、やっぱりセンスがあるわねっあの子は、良いペットになると思うわ判った、協力してあげる</p><p>その代わり、あなたとその子が吉田くんに犯される時は、あたしも参加しますからねっ</p><p>はいっ、よろしくお願いしますっ</p><p>また、オレの意志の外で</p><p>何か、とんでもない決定がなされているような</p><p>これって、深く考えたら負けなんだろうか</p><p>あっ、あたしもあたしも</p><p>克子姉も</p><p>思わず、声に出してしまった</p><p>あら克子は吉田くんに克子姉って呼んで貰っているの</p><p>そうよ渚は普通に渚さんだっけ</p><p>やばい、何か妙な闘いが始まりそうな予感</p><p>いやあの渚さんは、何て呼ばれたいですか</p><p>面倒なので、ブッチャケて聞いてみた</p><p>そうねえ渚ちゃん、ナギ、なーちゃん今ひとつね</p><p>悩み出す、渚さん</p><p>おい、渚ってのはどうどんな時でも、おい、渚って呼ばれるのっ</p><p>そんなの嫌よ亭主関白みたいじゃないあたしの吉田くんには似合わないわよっ</p><p>じゃあなぎブーだ</p><p>克子怒るわよっ</p><p>へへへっ</p><p>ホント、仲良いなあ、この二人</p><p>高校の時からの親友か</p><p>そうだあたし渚センパイって一度、呼ばれてみたいなあ</p><p>センパイですか</p><p>うんほら、あたしも克子も高校は一年しかいかれなかったでしょついに一度もセンパイって呼ばれなかったから</p><p>一年生で黒い森に捕らわれたから</p><p>克子さんと渚さんは高級売春婦にさせられていた</p><p>いいですよ渚センパイ</p><p>ここではいいわよ今度、二人きりの時にねっ</p><p>ねえ、渚あたし、うちの高校の制服何着か持っているんだけどそれを着てセンパイ・プレイとかしてみない純な後輩にエッチなことを教えてあげる、年上の先輩っていうシチュエーションで</p><p>克子あなた、エッチなこと考えさせたら天才ね</p><p>するのしないの</p><p>やるっ</p><p>あたしも一緒でいい</p><p>当たり前じゃないっ二人で吉田くんの先輩をやりましょっ</p><p>渚好きッ</p><p>お姉様方</p><p>もう、好きにして下さい</p><p>オレは市場の中に眼をやる</p><p>奥の方では、まだ競りが続いているみたいだけどお客さんは、場内の中にバラけている</p><p>自分の買った花のチェックをしている人</p><p>資材屋さんで、花瓶やリボンやリースなんかを買っている人</p><p>たくさんの人がいる</p><p>これ、みんなお花屋さんなんだ</p><p>こうやって見るとお花屋さんっていっても、色んな人がいるなあ</p><p>こんな朝早くから、ビシッとお洒落している人もいるし</p><p>逆に、頭に寝ぐせがついたままのジャージのオッサンもいるし</p><p>ファションセンスが最先端ぽい人は、アート関係のお花屋さんなのかな</p><p>どう見ても商店街の八百屋のオバチャンみたいな人もいるし</p><p>オカマの美容師さんみたいなオジサンが内股で歩いてたりもする</p><p>どう見ても、ヤクザにしか見えないオッサンもいるしなあ</p><p>そのヤクザがこちらにやって来る</p><p>おやおや、今朝はまたベッピンさんがえろう増えてますな</p><p>うーむ花市場に来るのに紫のスーツって、どういうことなんだろう</p><p>ネクタイは、それでも花柄だけど</p><p>パンチパーマに、ブルーのサングラスをしている</p><p>色の付いた眼鏡なんかしてたら、花の良し悪しなんて判らないと思うんだけど</p><p>そろそろ良い返事を聞かせてもらいましょうか、シュバルツさぁん</p><p>ヤクザは、渚さんを店の名前で呼ぶ</p><p>アクセントがちょっと、おかしい</p><p>なぜか、語尾が上がっている</p><p>うちのフラワーショップ・チューリップは、関西からこちらに出店してきたばかりですからねぇシュバルツさんみたいなお店と是非とも提携させていただきたいんですよ</p><p>この前もお話しましたが、うちの店は独自にやっていきますどちらとも提携は致しません</p><p>渚さんは、きっぱりと断る</p><p>そう、言わんと人助けだと思って協力して下さいあんたんとこも、女ばかりで心細いでしょう</p><p>ヤクザは、渚さんの肩に手を掛けようとする</p><p>オレは車の下に隠しておいたブン殴り棒に手を伸ばした</p><p>ねえねえ、オジサーンっ</p><p>やって来たのは、寧さんだった</p><p>何だ、お前お前もシュバルツさんとこの子かまた随分可愛いのぉ</p><p>ヤクザの興味が、渚さんから寧さんに移る</p><p>あっちに停まっている、黄緑色のポルシェオジサンの</p><p>おう、そうだなんだ、乗りたいのなら、どっかドライブでも行くか</p><p>あのポルシェ、変なお兄さんがイタズラしてたよっ</p><p>何だって</p><p>ボンネットに十円玉で落書きしてた</p><p>おいおいおい</p><p>走って自分の車に向かう、ヤクザ</p><p>へへっマルちゃんが燃やしちゃダメって言うから、イタズラしてきたっ</p><p>ニコやかに笑う寧さん</p><p>車体に傷をつけてきたんですか</p><p>うんドラえもんの顔を描いてきたついでに、タイヤも２つパンクさせてきたよっ</p><p>ヤクザが、走って戻って来る</p><p>ちくしょうやられたっ姉ちゃん、イタズラしてたのはどんな小僧だった</p><p>えっとねヒョロっとしててね、赤いチョッキにね、青いハーフパンツでね、左の眼の下に傷があって、麦わら帽子を被ってた</p><p>それ海賊王を目指してる人でしょ</p><p>見つけたら、ブッ殺してやるオレのポルシェに、ウルトラマンの落書きなんかしやがって</p><p>怒りながら走っていく、ヤクザ</p><p>ドラえもん、描いたのに</p><p>寧さん絵は下手なんですね</p><p>大きな間違いがあります</p><p>花市場は、祝日も開いているそうですが、日曜は休みだそうです</p><p>でも、今更スケジュールが組み直せないので、このままでいきます</p><p>ファンタジーだと思って、許して下さい</p><p>よろしくお願いしますっ</p><p>54．子犬のワルツ</p><p>ごめんなさいねゆっくりお茶でも飲みたいけれど、すぐにお店に帰って買ったお花の整理をしないと、十一時の開店に間に合わないのよっ</p><p>渚さんがライトバンの窓から顔を出して、オレたちに叫ぶ</p><p>荷室は、花の段ボール箱で満載屋根にまで、枝やら竹やらが載っかっている</p><p>運転席の渚さん助手席にミユキさん真緒ちゃんのチャイルドシートのすぐ横まで、花の箱が詰まってる</p><p>すっげぇなこんな車を、渚さんは毎日運転してるんだ</p><p>ホント、お花屋さんの経営者なんだ</p><p>まだ若いのに、すごいよな</p><p>吉田くん、力仕事お願いしちゃってごめんなさいとっても助かったわ</p><p>渚さんが、オレに言う</p><p>いや、こんなんで良かったら、いつでも手伝いますよ</p><p>ホント</p><p>渚さんの眼が輝く</p><p>真緒っ吉田くんが、あたしと一緒にお花屋さんやってくれるって</p><p>やったーっ</p><p>ちょっと、ちょっと</p><p>渚さん</p><p>渚気が早いわよたまになら手伝ってもいいってだけでしょ毎日、朝から市場に通ってたら、学校行かれなくなっちゃうじゃないっ</p><p>オレが否定する前に、克子姉が突っ込む</p><p>あら困ったわね</p><p>高校卒業して欲しいでしょ</p><p>そうねあたしたち、卒業できなかったものね</p><p>そうよそれに、彼は卒業したらあたしとパン屋さんをやることになっているのよっ</p><p>お嬢様とそう約束したんだからっ彼の卒業を待って、あたしはパン屋を始めるのよっ彼と一緒にっ</p><p>いやオレと一緒って約束はしていないでしょう</p><p>ちょっとちょっと、克っつんそれは、おかしいんじゃないかなっ</p><p>ぷんぷんしながら、寧さんが乱入</p><p>ヨッちゃんは、あたしと大草原の小さなお家で仲良く暮らすんだからっ</p><p>ええっと突っ込んだ方がいいのかな</p><p>どこの大草原なんです</p><p>えっとね空気が綺麗で、眺めが良くて、温泉があって、お魚が美味しいところならどこでもいいやっ</p><p>それ、もう大草原じゃないですよね</p><p>でも、ヨッちゃんとマルちゃんがいるのっ三人一緒だよっ</p><p>おやおや、あたしもなのかい</p><p>マルゴさんは、笑っている</p><p>そんなのあたしのパン屋さんは、四階建てにして屋上に露天風呂を作りますっ寧様とマルゴ様のお部屋も用意しますから、みんなであたしのところへ来たらどうですか毎日、パン食べ放題ですよっ</p><p>えっ、ホント</p><p>ちゃんと、ご飯も三食出してあげますっ</p><p>うわっそれ、ちょっと魅力的だなっどうする、マルちゃんあたしたち、ヨッちゃんと一緒に克子さんのパン屋さんに行く</p><p>何で、オレとセットなんだよっ</p><p>それなら、あたしのお店だって建て増しします五階建てにするわっ眺めは最高よっついでに、みすずの犬小屋も作ってあげるっ吉田くん、うちに来たらみすずとヤり放題よっあたし、トップ・ブリーダー目指してがんばっちゃうんだからっ</p><p>ママ、がんばれーっ</p><p>真緒ちゃんの笑顔は可愛い</p><p>だけどね、真緒ちゃん君のお母さんは、何かとんでもないものを繁殖させようとしているよ</p><p>ていうか、オレ種犬なの</p><p>みすずちゃんで思い出したけれど克子さん、待ち合わせに遅れるよ一度帰って、支度するんでしょ</p><p>マルゴさんが苦笑しながら、克子姉に尋ねる</p><p>あっ、そうでしたあたし、着替えないといけないわっ</p><p>慌てる、克子姉</p><p>そうそう、あたしも早くお店に戻らないと</p><p>渚さんも、車のエンジンを掛ける</p><p>じゃあねみんな、今日はありがとう助かったわいつもなら、一時間近くネチネチ絡んでくるのよあの人</p><p>ああさっきのヤクザか</p><p>ちゃんと渚さんのガードができたんなら、早起きして来た甲斐があったうん</p><p>もう平気だよトラブルの元凶は、今日中に処理するから</p><p>そう、マルゴさんが断言する</p><p>つまり今日中に、ヤクザさんをブッ潰すんだ</p><p>仕方ない渚さんを助けるためだもんな</p><p>お願いするわ</p><p>任せておいてよっ</p><p>心配しないで</p><p>渚のためだもんねっ</p><p>みんな、フッと微笑み合う</p><p>黒い森の玩具の仲間たち</p><p>吉田くんでも、連休中には一度くらい遊びにいらっしゃいねっ</p><p>はい、うかがいます</p><p>あ、でもその前に、みすずの発表会で会うわねっ</p><p>発表会</p><p>あら聞いてないみすずの日本舞踊の発表会があるのよ五月の二日に</p><p>もちろん、吉田くんも観に行くでしょう</p><p>そりゃあペットの飼い主としては、行かないといけないんだろうな</p><p>ニホンブヨーって、何だか判らないけれど</p><p>はい、行きます</p><p>みすず、きっと喜ぶわじゃあ、みんなまたね</p><p>またねっ</p><p>真緒ちゃんが、ニコニコと手を振ってくれる</p><p>気を付けて</p><p>ばいばーいっ</p><p>渚さんの車が、市場から出て行く</p><p>さてあたしたちも、戻ろうか</p><p>マルゴさんの言葉に、オレたちも白いバンに乗り込む</p><p>お屋敷に着いたのは、九時三十過ぎだった</p><p>このまま、ガレージへ行くよ</p><p>マルゴさんが、そう言った</p><p>ガレージへ行くのは初めてだ</p><p>いつもは、克子姉かマルゴさんがお屋敷の玄関まで車を廻してくれて、乗り込んでたし</p><p>お屋敷の裏手のガレージは、小さな体育館ほどの大きさがあった</p><p>中に車が二、三十台は停められるだろう</p><p>リモコンで、ガレージの扉を開けて中へ車ごと中へ入る</p><p>克子姉はバンから飛び降りて、いきなり服を脱ぎだした</p><p>黒いブラジャーに包まれた巨乳が、ぶるるんと揺れている</p><p>不測の事態が起きた時のために、メイド服はあちこちに用意してあるんですっ!</p><p>なるほど、近くの棚からクリーニングされてビニール袋に入れられたメイド服を取り出す</p><p>物凄い勢いで着替えていく</p><p>あたしはこのまんまでいいやっヨッちゃんも、この格好でいいよね</p><p>寧さんそもそも、ここに着替えがありません</p><p>じゃあ、あたしはヤクザさんの方の仕込みがあるから</p><p>マルゴさんの言葉に、克子姉が反応する</p><p>マルゴ様、ベンツは残しておいて下さいませっ</p><p>判ってるよ、ミナホの緑のミニバンを借りていく</p><p>マルゴさんは、壁際の白いボックスを開けて、一本の車のキーを選び出す</p><p>じゃあ、あたしは行くよ襲撃は夜の予定だから計画の詳細は、後で話すよ</p><p>じゃあねっ、マルちゃんっ</p><p>マルゴさんは、車に乗り込み出発する</p><p>お待たせしましたっあたしたちも参りましょうっ</p><p>ようやく、克子姉の着替えも終わったようだ</p><p>オレたちは、ベンツに乗り込む</p><p>みすず様は、駅でお迎えすることになっているんです</p><p>克子姉が、ベンツをブッ飛ばす</p><p>そうだよな、うちの高校は駅から少し距離がある</p><p>他校の生徒に歩いてこいっていうのは、ちょっと酷だと思う</p><p>何時に待ち合わせしているんですか</p><p>九時四十五分よっ</p><p>あと、五分しかない</p><p>まっ、それだけあれば余裕ですけどねっ</p><p>克子姉は、アクセルを踏んだ</p><p>三分で着いた</p><p>やっぱり、大型のベンツはいいですよねっ他の車の方が遠慮して道を譲ってくれますからっ</p><p>かなり、強引だったように思うけれど</p><p>あっ</p><p>駅前にみすずは、もう来ていた</p><p>昨日と同じ、お嬢様校の制服を着ている</p><p>みぃちゃん、こっちだよっ</p><p>助手席の寧さんが、窓を開けて叫ぶ</p><p>オレたちに気付く、みすず</p><p>子犬のようにパタパタとオレたちの車に駆けてくる</p><p>おはようございますっ</p><p>おはようございます、みすず様</p><p>うん、おっはよーっ</p><p>おはよう、みすず</p><p>何か照れるな</p><p>あれっ、どうして旦那様と寧様は同じ服を着ているんです</p><p>あ、これさっきまで渚さんのお手伝いで、お花の市場へ行ってたんだよっほらほらっ</p><p>寧さんが、作業ツナギの背中の渚さんのお店のロゴをみすずに見せる</p><p>わっ、ホントだいいなあ、あたしも行きたかったです</p><p>でも、おかげで今日は五時起きだよっ</p><p>じゃあ、さっきみすずが旦那様にお電話した時は</p><p>うんもう市場に居た</p><p>あっ、お忙しい時にごめんなさいっ</p><p>いいんだよいつでも、電話していいって言ったのはオレなんだからさ</p><p>そうだよ</p><p>おしっこガマンして、病気になられちゃ困るし</p><p>みすず様、早くお乗りになって下さい山峰様とのお約束に間に合わなくなりますわっ</p><p>そうだ山峰さんとは、十時に正門の前で待ち合わせだったっけ</p><p>あっ、ごめんなさいっ</p><p>みすずは、いそいそとベンツの後部座席に乗り込む</p><p>オレの隣に、ぴったりと寄り添ってくる</p><p>じゃあ、行きますよっ</p><p>再び、車が走り出す</p><p>あの旦那様</p><p>みすずが、小声でオレに言った</p><p>オレが尋ねると、みすずは顔を真っ赤にして</p><p>みすず、朝のご挨拶のキスをまだしていません</p><p>えっここで、するの</p><p>克子姉や寧さんもいるのに</p><p>あたしたちのことは気にしなくていいよっ</p><p>はいみすず様どうぞ</p><p>って二人とも</p><p>あたしも朝、お目覚めのキスをしましたし</p><p>か、克子姉</p><p>えーっ、克っつんズルーいあたしは、していないのにっ</p><p>寧様は、そもそもファースト・キスもまだでしょう</p><p>うんそうだけど</p><p>驚く、みすず</p><p>寧さん、そうなんですか</p><p>うん実は、あたしまだヴァージンなのそのうち、ヨッちゃんにあげる約束になっているんだけど</p><p>まだ、怖いですか</p><p>克子姉が、寧さんに尋ねた</p><p>ヨッちゃんはだいぶ慣れたっていうか、信頼してるから絶対にあたしには、酷いことしないって見られるのも平気だし触ったり、抱きつくのも平気でも、オチンチンを受け入れるのは、まだちょっと怖いなあ</p><p>あたしも昨日までヴァージンでしたけど、一度してみると怖くなくなりますよっ</p><p>よかったらさ、みぃちゃんとヨッちゃんのセックス近くで見ててもいいあたし、カメラで撮った映像をモニターで観るのは慣れているんだけど、直接、エッチしているところに居たことはないんだよねっ</p><p>そんなの、大歓迎ですよっねえ、旦那様</p><p>ねえって</p><p>まあ、どうせ見るんでしょ</p><p>今までも、ずっと見られてきてるし</p><p>あたしと彼のセックスも見せてあげるわっっていうか、教えて差し上げますっ寧様に男女のセックスの素晴らしさについて</p><p>うわっ、性のスペシャリストまで参戦しちゃったよ</p><p>それよりみすず様朝のキスでしたよね</p><p>みすずが、オレを見る</p><p>旦那様よろしいですか</p><p>うん、もちろん</p><p>車の中でそっと、みすずと唇を重ねる</p><p>真っ赤な顔のみすず</p><p>オレの背中に手を廻してギュッとオレを抱き締める</p><p>口の中にみすずの舌が入って来た</p><p>みすずの舌は甘い</p><p>オレの舌を刺激する</p><p>オレも、みすずの舌を吸ってやる</p><p>みすずは、唇を離した</p><p>あたし、ドキドキしてますっ</p><p>みすずの眼が、とろんと溶けている</p><p>旦那様みすず、濡れちゃいました</p><p>みすず様はお汁が多いですから大変ですね後ろのカバンに、紙おむつを入れてありますよっ</p><p>さすが、克子姉準備がいいっ</p><p>じゃあ、みすずおむつに履き替えようか</p><p>はい、旦那様</p><p>ベンツの後部座席で、みすずに自分でスカートを捲り上げさせる</p><p>みすずのつるんとした生のふともも</p><p>その先の白いパンティは、すでに湿っていた</p><p>みすず、恥ずかしいです</p><p>恥ずかしいのがいいんだろ</p><p>寧さんが、助手席から興味深そうにオレたちを見ている</p><p>みぃちゃん、ヨッちゃんにおむつ付けて貰っているんだ</p><p>はいいつでも、旦那様のお望みの時にお漏らしさせていただいてます</p><p>うわっ、それ楽しそうっあたしもやってみたいっ</p><p>そんな寧さんを克子姉がたしなめる</p><p>寧様そういうプレイは、ロストヴァージンしてからにして下さい処女のまま、おかしな経験をすると、変態さんになってしまいますよっ</p><p>ううーっ</p><p>いや克子姉</p><p>すでに充分、変態さんだって</p><p>みすずのパンツを脱がしてやる</p><p>柔らかいお尻の山を越える時みすずが腰を浮かせて協力してくれた</p><p>ふとももから足へと、パンティを滑らせる</p><p>みすずの無毛の恥丘</p><p>愛液を垂らしている割れ目</p><p>みすずの秘部は美しく可愛い</p><p>そんなに見ないで下さい</p><p>でもずっと、見ていたくなる</p><p>みすず様、言葉が間違ってますわそこは、どうぞ、存分にご鑑賞下さいですわっ</p><p>鬼コーチの教育的指導が入る</p><p>はい旦那様、どうぞ御覧下さい旦那様のものですみすずの身体は、旦那様のものなんですっ</p><p>また、とろとろと愛液が滴り落ちる</p><p>このままではスカートが汚れてしまう</p><p>オレは、急いでおむつをみすずのお尻の下に敷いた</p><p>可愛いよ、みすず</p><p>ずっとずっと、可愛がって下さいね</p><p>一生可愛がって下さいみすずを捨てないで</p><p>大事にするから</p><p>オレは、もう一度みすずにキスした</p><p>ちょっとちょっとヨッちゃん、あたしにはそんなこと言ってくれないじゃんかぁ</p><p>ああ寧さんが暴れ出す</p><p>寧様ああいう言葉は、身体を捧げた人にしか言って貰えないものですよっ</p><p>あたしはもう捧げましたからお姉さんのこと、好きよねっ</p><p>克子姉が、オレに甘えてくる</p><p>好きですよ克子姉</p><p>あたしのことも大切にしてくれる</p><p>うん大切だよ</p><p>えっ、という顔をするみすず</p><p>克子姉が、運転しながらみすずに言う</p><p>みすず様あたしも昨日、抱いていただきました</p><p>まあそうなんですかっおめでとうございますっ</p><p>これからは、あたしのことを姉だと思って下さい同じ男の方に愛される身の上ですからっ</p><p>いいえ、みすずの方こそ、よろしくお願いしますっ</p><p>仲良く致しましょうね</p><p>寧さんが、じりじりしている</p><p>酷いよっあたしだけ、除け者にしてっ</p><p>だから早く、しちゃえばいいんですよっ</p><p>自分からセックスするのがそんなに怖いのでしたらいっそ、犯していただいたらどうですお屋敷の拘束マシーンに縛り付けて差し上げましょうか</p><p>ああ雪乃を最初に犯したときの</p><p>ううんレイプはちょっと嫌普通に、セックスしたい</p><p>じゃあ、寧様が勇気を出さないとダメですねっ</p><p>それは判っているんだけどさあ</p><p>その会話の間に、オレはみすずのおむつを付け終わった</p><p>みすずが、再びオレに甘えて抱きついてくる</p><p>オレの顔に頬ずりした</p><p>好き好き、旦那様っ</p><p>オレは勃起していた</p><p>克子姉が目ざとく、オレの異変に気付いた</p><p>今朝は、まだ一度も出していないんですよ</p><p>はい最初のは、みすず様に差し上げようと思いまして</p><p>みすずが、オレのツナギのジッパーを下ろしていく</p><p>ご奉仕致しますね旦那様</p><p>いや、ちょっとみすず</p><p>うわっ大きくなってる</p><p>時間が無いだろ</p><p>そうですね、セックスしている時間はありませんね後、五分で待ち合わせのお時間ですから</p><p>車のダッシュボードの時計を見て、克子姉が言った</p><p>手でなさって下さい走行中のフェラチオは、大変危険ですからペニスへのキスは、赤信号の時だけにして下さいませっ</p><p>はい判りましたっ</p><p>みすずの細い指がオレの亀頭を撫で上げる</p><p>旦那様気持ちいいですか</p><p>みすず</p><p>オレもみすずの身体をまさぐる</p><p>ああっもっと触って下さいみすずの身体、自由に使って</p><p>喘ぎ声をあげるみすず</p><p>うわっ、本当に始めちゃった</p><p>寧さんが眼を丸くして、オレたちを見ている</p><p>あのさみすず</p><p>オレはどうしても、みすずに聞きたいことがあった</p><p>みすずはオレが他の女の人とセックスすること、嫌じゃないの</p><p>旦那様は、本当に好きな方としかセックスなさらないでしょ</p><p>したい人とするのは仕方がないことです</p><p>いいんだろうかそんなことで</p><p>あたしのお祖父様は</p><p>みすずが、オレに微笑む</p><p>何人も愛人を囲っていらっしゃいますでも、どの人も大切にしていますお祖父様が、前にみすずにおっしゃいました</p><p>何て</p><p>男は最低でも百人は女を抱かないと、女という物を理解できないってあたしは、旦那様に立派な男性になっていただきたいですですから、どんどん違う女の子とセックスして下さいあたしも協力します</p><p>みすずのお祖父さんて</p><p>上流階級の人の考えることは、よく判らない</p><p>みすずはそれでいいの</p><p>はいあたしは旦那様のペットですっ旦那様の幸せが、あたしの幸せですからっ</p><p>あのさ昨日、オレ、弓槻先生に言われたんだけど</p><p>男がセックスを覚えて、色んな女の子を抱きたいと思うみたいに女もセックスに慣れると、他の男に抱かれてみたくなるって</p><p>うーん</p><p>みすずもそうなるかもしれないオレ以外の男と、セックスしたくなるかも</p><p>それが普通なのかもしれない</p><p>みすずは怒った</p><p>もおっみすずは、旦那様だけですっ</p><p>みすずは渚様のペットでしたから、お判りだと思いますけれどどっちかっていうと、男の方より女の方の方が好きなんです</p><p>え、でも</p><p>今、オレの勃起ペニスをしごいてるし</p><p>みすずは怒りながらでも、愛撫の手を止めない</p><p>むしろ、激しくなる</p><p>はいみすずが平気なのは、旦那様だけです旦那様だからセックスできるんです旦那様だけとセックスしたいんですっ</p><p>もし、将来旦那様以外の人とセックスしたいと感じたらみすずは、すぐに旦那様に報告します</p><p>報告って</p><p>そしたら、旦那様みすずを存分に苛めて下さいメチャクチャにして下さいもう、他の男の人のことなんか考えられないくらい、旦那様の精液でみすずを満たして下さい</p><p>みすずは一生、男の方は旦那様だけで充分ですもう、そう決めたんです</p><p>みすずのペニスをしごく力が増える</p><p>亀頭をじわじわと刺激してくる</p><p>ああ射精がもう近い</p><p>愛してます旦那様</p><p>ミラーの向こうで真剣な眼で、寧さんがオレたちをジッと見ている</p><p>克子姉も</p><p>みすずが、またオレの唇にキスをする</p><p>ああオレは、またイッてしまう</p><p>克子姉の声</p><p>車が停止する</p><p>気がつくと、高校の正門だった</p><p>あ山峰さんがいる</p><p>みすず、もう出そうだっ</p><p>みすずに呑めって、命令して下さい</p><p>みすず、呑んで呑んでくれっ</p><p>みすずはうっとりとした顔で返事した</p><p>はぁい旦那様</p><p>みすずの小さな口がオレの亀頭をパクリと頬張る</p><p>ブッブッブー</p><p>克子姉が、車のホーンを鳴らした</p><p>正門前の山峰さんがオレたちの車に気付く</p><p>笑顔でこちらに向かって来る</p><p>山峰さんの笑顔を見ながら</p><p>オレは、みすずの口の中に射精した</p><p>ホント仕事と、これ書くのと、睡眠と、オナニーの毎日です</p><p>これでいいのか</p><p>55．うた</p><p>みすず様そのまま、大きく口を開いてちゃんと精液があることを確認していただくんですっ</p><p>克子姉が、みすずにコーチする</p><p>初めて口内に精を受けて困惑顔のみすずが、オレに大きく口を開く</p><p>ピンクの舌の上の点白濁した液</p><p>オレは、うんと頷く</p><p>そしたら、呑み込んで下さい唾液に溶かすようにすると、呑み込みやすくなりますよっ</p><p>口をくちゅくちゅさせるみすず</p><p>ごくんと呑む</p><p>ありがとう可愛いよ</p><p>オレは思わず、みすずの頭を撫でていた</p><p>えへへ精液って、本当に苦いんですね</p><p>みすずが、オレにニコニコと微笑む</p><p>男の人によって、結構、味が違うんですよっ</p><p>えっ、克っつん、そうなの</p><p>同じ方でも、体調によって味が変わりますし慣れてくると、健康状態が判りますよ</p><p>じゃあ、みすずは毎日、旦那様の精液のお味をチェックしないといけませんねっ</p><p>そう言うみすずに、克子姉が、</p><p>えーっそれは、あたしがしようと思っていたんですけど</p><p>みすずはあららという顔をして、</p><p>それでは、健康チェックは克子様がなさって下さいでも、旦那様の出されたもの半分、みすずに分けていただければ嬉しいです</p><p>みすず様</p><p>三分の一でもいいですから</p><p>子犬の様な眼で訴えるみすずに、克子姉の顔が緩む</p><p>もうしょうがありませんねっ順番にしましょうっ</p><p>克子姉その順番て、一日ごとに交替ってこと</p><p>まさか毎日、二人とも連続でってこと</p><p>いや、深くは考えないでおこう</p><p>考えたら負けな気がする</p><p>その代わり、フェラチオの特訓を致しますからねっあたしの持っているテクニックの全てをみすず様にご伝授致しますわっ</p><p>おチンポ様は、女の身体には無い器官ですですから、男の方がどうすれば気持ちがよいのかは、経験と技術で学び取っていかなくてはいけませんっついてきて下さいねっ</p><p>何だ、この危険な師弟関係は</p><p>えーっ二人とも、すっごく楽しそうっ克っつん、あたしも仲間に入れてよおっフェラチオ教えてーっ</p><p>処女の方には、教えませんっ</p><p>克っつんのイジワルっ</p><p>処女なのにフェラチオ技術が高い娘なんて、邪道ですっ</p><p>寧さんには、普通にセックスを覚えていって欲しい気がする</p><p>というか寧さんの場合、一度セックスの邪道にハマるとそこから出てこれなくなるような気がして</p><p>それと、あの、克子様</p><p>みすずが、再び運転席の克子姉に話し掛ける</p><p>みすずに、セックスの技術も教えて下さい</p><p>それはダメですっ</p><p>克子姉は、きっぱりと言った</p><p>セックスは、フェラチオと違って、テクニックが最優先されるものではありません交じり合う男女二人の心の問題の方が、大切なんですっ</p><p>みすず様は、ロスト・ヴァージンなさったばかりの初々しい状態です今はまだ技術などにこだわる時期ではありませんただ、相手を気持ち良く自分も気持ち良く、セックスの素晴らしさをご自分の身体で感じるだけで充分です今の段階での過剰な教育は、野暮というものですよっ</p><p>むしろご自分の新鮮な肉体を捧げるという奉仕の心が重要ですっ</p><p>判りました旦那様みすずを旦那様のお好きな色に染めて下さいっみすずを旦那様好みの女にして下さいっみすず、お望みのことは何でもしますからっ</p><p>何で、こんなに可愛いんだろう</p><p>大丈夫ですよみすず様は今のままでとっても可愛らしいですわっ</p><p>でも、あたし克子様のような大人の女性の魅力はありませんし寧さんみたいに綺麗でもありませんせめて、旦那様に気に入っていただけるようにあたし、変わりたいんです</p><p>寧さんが、みすずの言葉に驚く</p><p>オレはみすずの身体を、そっと抱く</p><p>オレは今のみすずは、とっても魅力的だと思うよ大好きだよ</p><p>旦那様</p><p>みすずの唇に、チュッとキスをする</p><p>ねえねえあたしのことはどうなのっ</p><p>二人の雰囲気に、克子姉が割って入る</p><p>もちろん、大好きですっ今のままの克子姉が好きだよ</p><p>そんなら、よろしいっ</p><p>寧さんが、一人ハァと溜息を吐いてオレに言った</p><p>何でもいいけどさヨッちゃん、そろそろオチンチン仕舞った方がいいと思うよほら、信号が変わるから</p><p>ヤバイっチンコ出しっ放しのままだった</p><p>ちなみにオレたちが、こんなに長話をしていられたのは</p><p>オレたちの車が、山峰さんとは反対側の大通りの真向かいに停車していてなおかつ、山峰さんという女の子が、車が一台も通らないというのに信号が変わるまでちゃんと待ち続ける優等生だったからだ</p><p>信号が変わる山峰さんが、横断歩道をこちらに歩いてくる</p><p>オレは、ごそごそとチンコを仕舞い込みながら寧さんに言った</p><p>でもオレ、寧さんも好きですよ</p><p>寧さんが、オレに振り向く</p><p>最初に学校の屋上で会った時からずっと寧さんのこと、好きですから</p><p>そうなのよねえ寧様には、いつも優しいんですよねえ</p><p>克子姉が、そう突っ込んでくる</p><p>ヨッちゃん、あたしとセックスしたいって思ってる</p><p>寧さんとセックスしたくない男なんていませんよ</p><p>他の男なんてどうでもいいからヨッちゃんは、どう思ってる</p><p>したいです</p><p>ホントに</p><p>犯したいズボズボしたい中で出したい孕ませたい</p><p>そういうんじゃなくって</p><p>じゃあ、どういうのよっ</p><p>ギュッと抱き締めて貰って二人で、ぐっすり寝たいですこの前は、マルゴさんと三人だったでしょ寧さんと二人きりで、抱き合って寝たいです</p><p>寧さんの背筋が、ゾクッと跳ねた</p><p>どうしよう、克っつーん</p><p>あたし、濡れちゃったぁぁっ</p><p>だから、早くセックスしちゃえばいいんですよっ</p><p>そうですよっ寧さんしちゃいましょうっみすずが見ていてあげますからっ</p><p>そんなワーキャー騒いでいるところに制服姿の山峰さんが、到着した</p><p>おはようございます</p><p>山峰さんは、ちょっと緊張している</p><p>そうだよな昨日の約束は、寧さんの友達の家に化粧を習いに行くだもんな</p><p>まさか、ベンツで迎えに来るとは思わないもんな</p><p>おはようございますっ山峰恵美様ですねっあたくし、高梨克子と申しますっ</p><p>克子姉が運転席から外に出て、爽やかに自己紹介する</p><p>は、はい山峰恵美です</p><p>まあっ寧様やみすず様からお聞きしていた通り、とっても可愛らしい方ですねっ</p><p>照れる、山峰さん</p><p>克子姉の先制攻撃が、山峰さんの緊張を解していく</p><p>みすずが、オレの耳にそっと囁いた</p><p>旦那様、みすずに首輪を付けて下さい</p><p>えっ、ここで</p><p>はい恵美さんの前で、付けて欲しいんです</p><p>恵美さんは、みすずのライバルですから</p><p>よ、よく判らないけれど</p><p>とにかく、付ければいいんだな</p><p>オレは、みすずの赤い首輪を取り出す</p><p>みすずの首に廻して</p><p>車にお乗り下さいお屋敷で、お嬢様がお待ちです</p><p>怪訝な顔をする、山峰さん</p><p>昨日言ったでしょあたしの友達の家へ行くってっ</p><p>寧さんも車の窓から顔を出して、山峰さんに言う</p><p>どうぞ、こちらへ</p><p>メイド服の克子さんが、すっと車を廻り込んで後部座席のドアを開けた</p><p>車の中ではみすずと彼女に首輪を付けているオレがいて</p><p>おはようございます、恵美さん何も心配はありませんから、どうぞ乗って下さいっ</p><p>お、お早う山峰さん</p><p>お早うございますみすずさん、吉田くん</p><p>オレたちの様子に戸惑っている、山峰さん</p><p>さあ、どうぞっ</p><p>そうだよ、ほらほら、恵美ちゃん、乗って載ってっ</p><p>克子姉と寧さんに促されて渋々、車に乗り込む</p><p>バタンと閉められるドア</p><p>克子姉は、再び運転席へと向かう</p><p>そのチョーカー、昨日も付けていましたよね</p><p>山峰さんが、みすずに尋ねる</p><p>チョーカーではありません首輪です</p><p>首輪</p><p>山峰さんはんという顔をするが、みすずは平然とニコニコしている</p><p>あっ、気にしないでねっみぃちゃんは、ほっとくとヨッちゃんとずーっとベタベタしてるからっ</p><p>あのみすずさんは、吉田くんとお付き合いしているわけでは無いんですよね</p><p>はいっ、付き合ってはいませんっ</p><p>みすずは、はっきりと山峰さんに断言する</p><p>ヨッちゃんとベタベタするのが好きなのはみぃちゃんだけじゃないし克っつんも、よくベタベタしてるし</p><p>はい現在は、ハンドルを握っていますので仕方ありませんが、たまに、みすず様を見てこんちくしょッと乱入したくなる時がございます</p><p>あごめんなさい、克子様</p><p>いいんです、いいんですっあたしは、後でたーっぷり、ベタベタさせていただきますからっ</p><p>克子姉が、アクセルを踏む</p><p>ベンツが、シュルシュルと加速していく</p><p>再び、車はお屋敷へ</p><p>あたしもね、よくヨッちゃんに抱きつくよッみんな、ヨッちゃんのこと大好きだもんねっ</p><p>助手席の寧さんまでが、そんなことを言う</p><p>吉田くんモテモテなのね</p><p>うん何か、よく判らないんだけどそうみたい</p><p>実際、オレにも良く判らない</p><p>何で、こんなことになっちゃってるんだろ</p><p>だから、恵美さんもいいんですよっ旦那様とベタベタしても</p><p>おいみすず</p><p>え、旦那様って</p><p>はいみすずの旦那様ですっ</p><p>みすずが、オレに身を寄せる</p><p>本当に、付き合っているわけでは無いんですよね</p><p>はいっ、そうですよっ</p><p>山峰さんの顔がの嵐となる</p><p>みぃちゃんはね、ヨッちゃんのこと旦那様って呼んでるんだよただそれだけのことだよっ</p><p>仇名みたいなものですか</p><p>んー、愛称ってやつじゃないかなっ</p><p>山峰さんがオレとみすずを見るみすずは、いつも通りの愛くるしい笑顔を山峰さんに返す</p><p>まああたしには、関係のないことですけど</p><p>山峰さんはそう言って、みすずから視線を反らした</p><p>そうそうあたしと克っつんとヨッちゃんはね、さっきまでお友達のお花屋さんのお手伝いで花市場にいたのっみぃちゃんは、そこのお花屋さんでアルバイトしているんだよっ</p><p>お花屋さん</p><p>駅前の道にあるシュヴァルツ・ヴァルトってお店ですっ</p><p>みすずが答えた</p><p>ああ、知ってますとってもお洒落なお花屋さんですよねみすずさん、あんな素敵なお店で働いているんですか</p><p>火曜と土曜の放課後に、四時間だけです他の日は、みすず、お稽古がありますから</p><p>お稽古</p><p>思わず、尋ねてしまう</p><p>はい、月曜と金曜が日本舞踊で、水曜日がお花、木曜日がピアノです</p><p>そんなに習っているんだ</p><p>渚様には、お花の先生のところでお声を掛けていただきましたから</p><p>そうだ思い出した</p><p>あのさ渚さんから聞いたんだけど、今度、日本舞踊の発表会があるんだって</p><p>はい五月二日の夜ですっ今日、後でお話ししようと思ってたんですけれど</p><p>旦那様みすずの踊るところ、観に来て下さいますか</p><p>うん、行くよ渚さんとも約束したし</p><p>あたしも行くっ恵美ちゃんも行こうよっ</p><p>あたしは</p><p>言葉に詰まる、山峰さん</p><p>みすず様会場はどちらなんですか</p><p>運転しながら、克子姉が尋ねる</p><p>国立劇場ですっ</p><p>国立劇場って国の劇場ってこと</p><p>うわっ、みぃちゃん、すごいところで踊るんだっ</p><p>すごくないですよっ公演の予定の無い日は、一般にも貸して下さるものなんですよっ</p><p>いや普通の人には、貸してくれないだろう</p><p>どう考えたって</p><p>みすず様が通っていらっしゃる日舞教室の先生は、どなたですっ</p><p>運転席から、克子姉が尋ねる</p><p>紺碧撫子先生です</p><p>驚愕する克子姉</p><p>その方ってもしかして、紺碧流の本家の</p><p>はい家元様ですっ</p><p>ええっみすず様は、家元の先生に直接指導していただいているんですかっ</p><p>ええ、そうですけど</p><p>みすずはそれが何かという表情をしているけれど</p><p>克っつん、知ってるのその先生のこと</p><p>紺碧撫子先生は、人間国宝ですわっ</p><p>人間国宝</p><p>生きているのに、国の宝っていうことですわっ</p><p>はい、撫子先生の舞踊は天女の降臨と言われていますから</p><p>そんな人の発表会なら会場が国立劇場というのも判る</p><p>でも、今度のは先生のお教室の発表会ですから最後に先生も踊られますけれど、基本的にはあたしみたいなお弟子さんたちが順番に踊るだけです下は六歳の子からいますし、習い始めてまだ一年の子もいますし普通の発表会ですよ</p><p>いやその家元先生の教室に入れるというだけで、とてつもないセレブなんじゃないだろうか</p><p>普通の家の子は、入れて貰えないだろう</p><p>でもよかった旦那様に観に来ていただけてその日は、みすずのお祖父様も、お父様、お母様もいらして下さいますから</p><p>あ一気に、気が重くなったぞ</p><p>オレみすずの家族に会うの</p><p>どう、挨拶するんだよオレ</p><p>みすずさんの処女を奪って、ペットにしている吉田です</p><p>なんて、絶対に言えないし</p><p>みすずもしかして</p><p>はい当日は、みすずの許婚の貴彦さんもいらっしゃいます</p><p>みすずさん、許婚がいらっしゃるんですか</p><p>はいお祖父様が決められた婚約者が、今はいます</p><p>みすずは今はというところに、アクセントを置いた</p><p>オレ決着を付けないといけない</p><p>みすずの婚約者とその日</p><p>うん判った</p><p>ああ気が遠くなりそうだ</p><p>お願いしますね旦那様</p><p>みすずが、そっとオレの手を握る</p><p>オレも握り返す</p><p>うわっ、何かよく判らないけれど、おもしろそうっあたし、絶対にその日、行くからねっ</p><p>克子もなんかクヤしい感じなんで、絶対に行きますわっ</p><p>お姉さん二人が、どうしてだかヒートアップしてる</p><p>恵美ちゃんもだよっゼッタイに行こうねっ</p><p>寧さんは勢いに任せて、無理矢理、山峰さんに約束させてしまった</p><p>オレたちを乗せたベンツはもうすぐ、お屋敷に到着する</p><p>何で、こうなるの</p><p>今、このカラオケ・ルームでは、みすずがミラーボールの光の中で津軽海峡冬景色を熱唱している</p><p>お屋敷に着くとなぜか、克子姉はオレたちをカラオケ・ルームに連れて行った</p><p>何で、お屋敷の中にカラオケ・ルームがあるのか、そこのところはよく判らないけれど</p><p>とにかく、十五人くらいが楽しめそうな広いパーティ・ルームだった</p><p>準備に少し時間がかかりますので、皆様はこちらで少々、おくつろぎになっていて下さい</p><p>オレたちに、冷たい飲み物を提供しながら、克子姉はそう言った</p><p>もちろん、山峰さんは困惑している</p><p>いきなり、こんな大邸宅に連れて来られて次は、カラオケだ</p><p>心配になるのも無理はない</p><p>オレだって、最初に連れて来られた時は、ビビッたもんな</p><p>みすずも、ちょっと緊張している</p><p>みすずは、渚さんから弓槻先生のことは聞いているだろうからここがその本拠地と知ってドキドキしているに違いない</p><p>寧さんだけが、かろうじてニコニコしているけど</p><p>そんなオレたちの状況を一切気にせず、克子姉はカラオケの機械の使い方をレクチャーしてくれた</p><p>そして最後に壇上に立って</p><p>それではトップ・バッターとして克子が、歌いますっ</p><p>前奏が、チャラチャラと流れる</p><p>すごい豪華な設備なんだろうな、スピーカーから低音がズンズン響いてくる</p><p>聞いて下さいマイウェイ</p><p>克子姉は何か、オレの知らない英語の歌を高らかに歌い出した</p><p>すっごい、巧い</p><p>巧いんだけど</p><p>なんだこの、妙な空気は</p><p>克っつん、年輩のオジサンの相手が多かったから、昔の歌しか歌えないんだよね巧いんだけどさ</p><p>寧さんが、そう評した</p><p>いやオレには、よく判らないけれど</p><p>とにかく、物凄い迫力で克子姉はマイウェイを歌いきった</p><p>うわーっ、克子様、お上手ですねっ</p><p>みすずは、喜んで拍手する</p><p>寧さんは、パチパチと</p><p>山峰さんは</p><p>英語の発音、お上手ですね</p><p>そっちかよ褒めるところ</p><p>えへへありがとうございますでは、あたしはお昼ご飯の準備がございますので、ここで退場します寧様、出番ですよっ</p><p>克子姉の指名に、寧さんが立ち上がるっ</p><p>しょうがないなぁっ克っつんの英語なんて、まだまだなんだからあたしが、本場仕込みの英語の歌を聴かせてあげるからっ</p><p>そして、曲が始まる</p><p>この歌は、オレでも知っている</p><p>スタンド・バイ・ミーだ</p><p>歌い始める寧さん</p><p>う、巧い</p><p>歌も巧いけれど英語の発音がスゴイ</p><p>本当に、アメリカの人みたいだ</p><p>さっき、本場仕込みのって言っていたけれど</p><p>寧さんのスタンド・バイ・ミーは</p><p>何でだか、心に染みた</p><p>とっても切ない気持ちになって</p><p>みすずは、涙目になっている</p><p>歌が終わる</p><p>オレたちは、寧さんを拍手で出迎えた</p><p>もう、山峰さんも緊張していないみたいだ</p><p>とっても、良かったです</p><p>と、寧さんに告げている</p><p>じゃあ、次みすずちゃんねっ</p><p>そうして、みすずが選んだ歌が</p><p>津軽海峡冬景色</p><p>えっとはっきり言います</p><p>絶品です</p><p>もう、とんでもなく巧い</p><p>今すぐ、演歌歌手としてデビューするべきだと思います</p><p>みんなシンとして、歌に聴き入っている</p><p>みすずが、深々と頭を下げるとオレたちは、心の底から賞賛の拍手を贈った</p><p>ありがとうございます久しぶりなんで、緊張しちゃいました</p><p>巧いねえっみぃちゃん、この歌、好きなの</p><p>母が好きなんですそれで、あたしも</p><p>へえ、そうなんだっ</p><p>去年、母と一緒に本当に津軽海峡まで行ったんですよっ歌の景色が見たくて</p><p>お母さんと二人で</p><p>いいえ、母とあたしと母の秘書の権堂さんと運転手の安原さんとボディカードの島塚さんの五人で行きましたっ</p><p>もうみすずの家のことを聞くのは止めよう</p><p>だんだん、怖くなってくるから</p><p>それじゃあ、次恵美さん、お願いしますっ</p><p>みすずは、山峰さんにマイクを手渡そうとする</p><p>しかし山峰さんは</p><p>あたし、歌は</p><p>短めで済みません</p><p>今日は寒すぎて、身体が動きません</p><p>56．山峰恵美</p><p>えっ、どうしてっ歌ってよ、恵美ちゃん</p><p>マイクを拒絶する山峰さんに、寧さんがお願いする</p><p>あたし下手ですから</p><p>そんなの気にしないでいいからっ</p><p>でもみなさん、お上手でしたし</p><p>もうっここにマルちゃんがいれば良かったのになっ</p><p>えマルゴさんて、もしかして</p><p>そうなんだよ、ヨッちゃんマルちゃん、すっごいロック少女なのに、自分で歌うのはダメなんだよねっ</p><p>ああ、変装の時にギターとか持っていたけど、本当に好きなんだ</p><p>うん、確かにロックとか似合いそうだし</p><p>楽器は上手いんだけどさっ</p><p>やっぱり、エレキギターとかですか</p><p>と、オレが尋ねると、</p><p>うんうん、クラリネット</p><p>クラリネットそれってパパから貰った、クラァァリネットの、あのクラリネットですか</p><p>そうそう、そのクラリネット</p><p>とは言うものの実際、それがどんな楽器なのか、オレは知らない</p><p>アメリカで施設に居たときに習わされたんだって、あっちにはそういう教育プログラムがあるからさ</p><p>担当の先生が、子供の容姿を見て勝手に楽器を押しつけてくるんだってヘイ・ユーお前は、今日からこれを覚えろっお前はでっかいからホルンだそこの小っこいのはピッコロをやれっってさ</p><p>だから、マルちゃん、クラリネットは上手なんだけど自分の声で歌うとなると途端に声の調節ができなくなるんだよね何を歌っても、全部デス・メタルになっちゃうのよっ</p><p>うーんマルゴさん、低くて良い声をしているんだけどなあ</p><p>クラリネットですと、クラッシックの曲を演奏なさるんですかモーツァルトとか</p><p>みすずが、寧さんに尋ねる</p><p>ううん、マルちゃんはジャズっぽい方が好きみたいほら、ジャズの演奏家で、クラリネットの巧い人がいたでしょう</p><p>ベニー・グッドマンですか</p><p>山峰さんが、不意に会話に参加した</p><p>そうそう、マルちゃん、その人の演奏が好きなんだって</p><p>素敵ですよね、ベニー・グッドマン</p><p>おっ、恵美ちゃん、詳しいねっジャズ、好きなの</p><p>亡くなった母が、ジャズのボーカルをやっていたんです</p><p>山峰さんのお母さんて亡くなっているんだ</p><p>そうなんだっあたしもね、両親二人とも、もういないのっ</p><p>へへっ、アメリカに居た時にね、強盗に撃ち殺されちゃったんだ</p><p>寧さんそうなんだ</p><p>あたしが六歳の時あたしと弟の見ている前でね</p><p>暗い顔になる、山峰さん</p><p>あたしの母は自殺したんですあたしが十二の時に</p><p>そう恵美ちゃんも、大変だったんだ</p><p>寧さんが、山峰さんの肩をそっと抱く</p><p>あたしは平気です山峰の養父母がよくしてくれていますから</p><p>みすずがカラオケの歌のリストを開きながら、山峰さんに言う</p><p>あの恵美さんコール・ポーターのナイト・アンド・デイって歌えますか</p><p>ええ、知ってはいますけど</p><p>みすずと一緒に歌って下さいっ</p><p>みすず、好きなんですナイト・アンド・デイ</p><p>あたしも好きです</p><p>じゃあ、一緒に歌いましょう</p><p>あっ、あたしも歌うっ</p><p>ええっと、カラオケに入ってるはずだよねっ</p><p>はい確か、ジャズ・ナンバーのページにありましたよっ</p><p>寧さんとみすずで、曲を登録する</p><p>ヨッちゃんも歌う</p><p>いやオレはその歌、知りませんから</p><p>じゃあ、あたしたち美少女三組の歌声を、ヨッちゃんはそこで聞いていなさいっ</p><p>ほらほら、恵美さん、立って下さい</p><p>三人一緒ですから</p><p>ゆるやかに流れるジャズの演奏</p><p>そして三人は歌う</p><p>２本のマイクのうち、１本は寧さんが独占</p><p>もう一本を、みすずと山峰さんが唇を寄せ合って歌っている</p><p>オレの知らない英語の歌</p><p>もの悲しくも、優しいジャズのメロディ</p><p>寧さんとみすずが、山峰さんに微笑み掛ける</p><p>山峰さんもにっこりと微笑み返した</p><p>ゆっくりと心の壁が溶けていく</p><p>楽しそうに歌う、三人の少女たち</p><p>やがて歌が終わる</p><p>オレは三人の女性たちに拍手した</p><p>少女たちはお互いを見つめ合って、もう一度ニコッと笑う</p><p>山峰さんとっても上手いじゃないのっ</p><p>うん、とっても綺麗な声でしたよ</p><p>寧さんとみすずが、山峰さんの歌声を賞賛する</p><p>いえあたし、歌は苦手ですから</p><p>そんなことないよっほら、みんなで恵美ちゃんに拍手っ</p><p>オレたちは、パチパチと山峰さんに拍手する</p><p>そこへ</p><p>部屋の外から、もう一つ拍手の音が重なる</p><p>みんな歌が上手なのね羨ましいわ</p><p>ドアから入って来る、長身で黒い服の女性</p><p>山峰さんが、驚く</p><p>クククと笑う、先生</p><p>先生が、どうしてここに</p><p>ここはあたしの家よ</p><p>硬直する山峰さんに、寧さんが言う</p><p>言ったでしょ、あたしの友達の家だって</p><p>あたし、先生と友達だもんっ</p><p>みすずがススッと前に出て、先生に一礼した</p><p>初めまして香月みすずです</p><p>お祖父様は、お元気</p><p>はい黒森様によろしくとおっしゃっていました</p><p>みすずのお祖父さんは先生のことを知っている</p><p>それだけでなく黒い森のことまで</p><p>長らくご無沙汰して申し訳ございませんとお伝えして下さい</p><p>先生が改めて、山峰さんを見る</p><p>弓槻というのは、母方の名字なのよ学校ではそれで通しているけれど、あたしの本当の名前は黒森黒森御名穂よ</p><p>黒森</p><p>ええあたしが、今の黒森家の当主ですようこそ、みすずさんそしてお帰りなさい、恵美</p><p>恵美さんの切れ長の瞳が、大きく見開かれる</p><p>やっと、あなたを迎える日が来たわ</p><p>みなさまっ、お食事ができましたよっ</p><p>緊迫した空気の中に、克子姉が飛び込んでくる</p><p>克っつん、今日のお昼は、どこで食べるのっ</p><p>お天気がよろしいので、テラスにご用意しましたっ</p><p>あっ、それいいかもほら、みすずちゃん、恵美ちゃん、行こうっ</p><p>寧さんが声を掛けるが山峰さんは、まだ先生を見たまま硬直している</p><p>まずは食事にしましょう込み入った話は、それからてもいいでしょ</p><p>暗い顔の山峰さんを、寧さんとみすずが引っ張るようにして連れ出す</p><p>オレたちは屋敷の裏庭に面したテラスに出る</p><p>高い樹で囲まれた庭は、空気がいい</p><p>テラスには大きなテーブルがあり、白いテーブルクロスが掛けられていた</p><p>その上に、幾つもの大皿が並べられている</p><p>中華かイタリアンか悩んだんですけど今日は、たくさんお集まりですしパスタ・バイキングにしましたどうぞ、お好きな物を取って召し上がって下さいっ</p><p>なるほど、大皿にはそれぞれ別の種類のスパゲッティが入っているサラダのお皿もあるし</p><p>お嬢様、ワインは白でよろしいですかな</p><p>あれしばらく見かけなかった、白髪の執事さんがワインを持って現れた</p><p>森下に任せます</p><p>執事さんが、人数分のグラスにワインを注いでくれた</p><p>先生から順に、オレたちの前にグラスを置いてくれる</p><p>最後に、執事さんは山峰さんの前にグラスを置いた</p><p>このワインは、あなたの産まれた時に購入したものです恵美様</p><p>山峰さんが、執事さんを見上げる</p><p>あなたのお母様は、とても素晴らしい方でした私も先程の歌声を拝聴させていただきましたが、恵美様のお声は大変、恵子様に似ていらっしゃいます</p><p>母をご存じなんですか</p><p>はい恵美様ともお会いしていますまだ幼かった貴方様を山峰様のお宅へお届けしたのは、この私でございます</p><p>先生が、山峰さんに言う</p><p>あなたはまだ小さかったから、覚えていないわよねあたしは高校生だったわ</p><p>山峰さんの眼から涙がぽろぽろと零れた</p><p>覚えていますそうだ貴方です車の中で、ずっと優しく声を掛けて下さいましたそれから、この景色もあたし、覚えています</p><p>先生が、さらに２つのグラスにワインを注ぐ</p><p>森下と克子もグラスを取りなさいみんなで乾杯します</p><p>構いませんあたしたちの可愛い娘が帰って来てくれたのですみんなで、祝福してあげなくてはね</p><p>執事の森下さんと克子姉がグラスを取るオレたちも</p><p>あたしたちの恵美が、こんなに美しく健康に成長していてくれました恵美の帰還に、乾杯</p><p>乾杯</p><p>全員でワインを飲む</p><p>さあ、お腹空いちゃったっ恵美ちゃん、どのパスタから食べるあたしが取って来てあげるっ</p><p>いえ、あたし、自分でやりますから</p><p>まだ涙目のままの山峰さんに、寧さんが抱きつく</p><p>あたしと克っつんもねここのお屋敷の子なのだから、あたしたちは恵美ちゃんのお姉さんなんだよっああたしたちの方が後から来たんだから、恵美ちゃんの方がお姉さんになるのかな</p><p>あの、皆さん黒い森の方なんですか</p><p>山峰さんが、おどおどしながらオレたちを見る</p><p>みすずは、違います</p><p>みすずが、にこやかに答えた</p><p>みすずは、旦那様のペットですから</p><p>ペット</p><p>はいっ、旦那様に可愛がっていただいていますっ</p><p>驚いてオレの顔を見る山峰さん</p><p>違う違うっヨッちゃんは、お客じゃないからヨッちゃんも黒い森の一員だよ先生の玩具の一人だから</p><p>笑って寧さんが、説明してくれた</p><p>黒い森のメンバーそうなの、吉田くん</p><p>うんいつのまにか、そういうことになったんだ</p><p>オレは弓槻先生の七番目の玩具だよ黒い森の人間だ</p><p>改めて、自分の口からそう言ってみると変な感じがする</p><p>でも後悔は一つも無い</p><p>こうなるべくしてこうなった</p><p>これがオレの宿命だったんだと思う</p><p>そうだよっみんな、恵美ちゃんの仲間なんだよっ</p><p>恵美様あたしのこと、お姉さんだと思って下さいねっ</p><p>あ、ずるいっ克っつん、恵美ちゃんはあたしの妹なんだからっ</p><p>じゃれ合う寧さんと克子姉に、みすずが言う</p><p>あのお二人の妹じゃ、ダメなんですか</p><p>おっ、さすが、みぃちゃん良いことを言うっ</p><p>じゃあ、寧様そういうことでっ</p><p>うん、克っつんあたしたちっの妹だっ</p><p>喜んで、山峰さんの周りを跳ね回る、寧さん</p><p>そうだそうだついでに、みぃちゃんもあたしの妹になろうよっ</p><p>ダメですみすずは旦那様のペットですからっ</p><p>いいじゃんっヨッちゃんのペット兼あたしの妹でさっ</p><p>嫌ですっみすずは、旦那様が一番なんですっ</p><p>うわぁーっ、みぃちゃんにフラれたぁぁっヨッちゃん、慰めてっ</p><p>寧さんが、今度はオレに抱きついてくる</p><p>ポヨンとした巨乳で顔が埋まる</p><p>ああーっ、寧さんズルイっ旦那様、あたしもあたしもっ</p><p>みすずまで、しがみついてくる</p><p>ああっ、背中に美乳が当たってる</p><p>寧さんのふんわりとした巨乳の感触もいいけれど</p><p>みすずの小ぶりのおっぱいの弾力も捨てられない</p><p>ほらほら、お二人ともっお食事中ですよっお行儀が悪いです</p><p>克っつんに、叱られたぁぁっ</p><p>寧さんが、さらにムニムニとおっぱいを押しつけてくるっ</p><p>恵美さんあたしは、恵美さんの姉妹にはなれませんなって欲しいとも思いません</p><p>みすずは笑って、山峰さんにそう言った</p><p>その代わりあたしたち、一生、仲の良いお友達でいましょうね</p><p>さあご飯にしましょうっ</p><p>うんうん、ご飯ご飯っ</p><p>さあ、どうぞ召し上がれ</p><p>ようやく、食事がスタートする</p><p>旦那様、どのパスタがいいですかみすずが食べさせて差し上げますっ</p><p>みすずが、フォークでくるくるとパスタを巻いてオレの口に差し出す</p><p>はいあーんして下さいっ</p><p>は、恥ずかしいよ</p><p>みんな、見てるし</p><p>はい、お願いします、旦那様っ</p><p>ダメだこの愛くるしい顔には、かなわない</p><p>あーん</p><p>うふっ美味しいですか</p><p>お美味しいです</p><p>あ、横を見ると寧さんの眼が、メラメラと燃えている</p><p>みぃちゃんそれあたしもやるっ</p><p>いいえ、そういうお仕事こそ、メイドである克子の役割ですわっ</p><p>克子姉まで乱入</p><p>では順番にしましょうね寧さん、克子様</p><p>あ山峰さんが、呆れて見ている</p><p>もういいや、呆れられても</p><p>はいはい、オレはこんなハレンチな男です</p><p>そんな、オレを中心にした乱痴気騒ぎも、しばらくすると治まった</p><p>今は、女の子同士で楽しそうに食事している</p><p>オレは、少し離れたところからワインを片手に、その様子を眺めている</p><p>どのスパゲッティもとても美味しいですこれみんな、克子様がお作りになったんですか</p><p>そうだよっ克っつん、とってもお料理上手なんだからっ</p><p>よろしければ、いつでもお教え致しますわっ</p><p>みすず、教えていただきますっねえ、恵美さんも一緒に習いましょうよ</p><p>ええ、そうですね</p><p>まだ、ギクシャクはしているがそれでも、山峰さんは何となく少女たちの中に溶け込もうとしているようだった</p><p>それでも、弓槻先生のことが気になるのか時々、先生の方を見る</p><p>先生は、執事の森下さんと話しながら、食事を続けていた</p><p>やっぱり、気になる</p><p>寧さんが山峰さんの様子を見て、そう囁いた</p><p>いえ、あたしは</p><p>いいから、いいから恵美ちゃんの心配事は先に片付けとくねっ</p><p>心配事</p><p>今の黒い森にはね、売春部門はもう無いんだよだから、あたしはまだ処女だし</p><p>びっくりする、山峰さん</p><p>彼女にとって、その言葉は衝撃的だったらしい</p><p>克子も、もう一年近く、お客様を迎えてはいません</p><p>だから、これからも、恵美ちゃんがお客を取らされるようなことは絶対に無いから安心してよねっ</p><p>大丈夫ですわ現在の黒い森の当主は、お嬢様ですから</p><p>うん先生は、あたしたちの嫌がるようなことはしないってば</p><p>それは、つまり</p><p>弓槻先生が当主になる前は克子姉や渚さん、岩倉先輩たちは、売春を強要されていた</p><p>一年前にそれが覆ったということは</p><p>弓槻先生の当主就任は、その頃</p><p>先生が、そんな少女たちの会話を聞いていたのか席を立って、こちらへやって来る</p><p>吉田くんとみすずさんに、説明しておくわね恵美のお母様の恵子さんは、今から十年前にこのお屋敷にいらしたのまだ、あたしの父が当主だった頃よ恵子さんは、ここで身籠もられ出産したわそして、恵美さんが六歳になるまで、二人はここで暮らしていたの</p><p>山峰さんの亡くなったお母さんは先代の黒い森の人間</p><p>ここで身籠もったということは渚さんが真緒ちゃんを産んだように、山峰さんのお母さんも客の子供を孕んでしまったということか</p><p>あたしも子供の頃は、よく恵美と遊んであげたのだけど恵美は、あたしのこと覚えていなかったみたいね</p><p>いいのよあたしも、昔とは随分変わってしまったから</p><p>先生も昔からこうではなかったんだ</p><p>黒森様</p><p>そんな堅苦しい呼び方は止してちょうだい恵美、昔、どんな風にあたしを呼んでいたのか覚えている</p><p>御名穂さん</p><p>そうよその方がいいわそれでお願い</p><p>恵美山峰のみなさんは、あなたに優しくしてくれた</p><p>はい実の娘のように育てていただきました</p><p>よかったずっと、心配してたのよあなたのこと</p><p>ご心配をおかけして、すみません</p><p>先生は、少し間を置いてそれから言った</p><p>恵美これから先のことは、あなたが自由に決めていいのよ</p><p>白坂家と山峰さんの間でどんな話が出ているかは知っていますあれ、全て無視してくれて構わないわ</p><p>白坂家</p><p>雪乃の家</p><p>そう言えば、山峰さんの家は雪乃の遠縁だって話だった</p><p>どうして、ここに雪乃の家が</p><p>雪乃の家も黒い森と関係があるのか</p><p>そうだ雪乃</p><p>克子姉今、何時</p><p>オレの問いに、克子姉は女性物の高価そうな腕時計を見る</p><p>十二時二十三分よ</p><p>昨日弓槻先生は、十一時に学校で雪乃と待ち合わせしていた</p><p>雪乃は今どこにいるんだ</p><p>吉田くん落ち着きなさいあなたの心配するようなことは、何も起きていないから</p><p>慌てる、オレの顔を見て先生は言った</p><p>先生はわざと雪乃の名前を言わないようにしている</p><p>山峰さんに知られないように</p><p>恵美あなたの道は、あたしが作ってあげますあなたは、自分の意志でどの道も選ぶことができるわ</p><p>あたしの意志で</p><p>ええこのまま山峰さんの家の子供でいることもできるし橋本恵子の娘として、橋本姓に戻ることもできるわ昔通り、この屋敷に暮らしてもいいし外で一人暮らししたいのなら、マンションを借りてあげます生活費と大学を卒業するまでの学費も、あたしが全て負担します山峰さんを困らせるようなことは無いから、安心なさい</p><p>あなたは恵子さんの黒い森の娘だけれど、あなたが黒い森の一員になる必要は無いのよあなたはあなたなんですからねでもあたしには恵子さんの代わりに、あなたを保護する責任がありますあなたが今感じている問題は、全てあたしが解決するわあなたは、自由なのよ自由に自分の未来を決めていいの</p><p>山峰さんは、大きく首を振った</p><p>あたし自由じゃありません</p><p>恵美</p><p>あたし今の御名穂さんのお話で判りました山峰の家に、あたしの養育費を送って下さっていたのは御名穂さんですね</p><p>そうよあなたの本当のお父様は、拒絶したのあなたの養育については全て</p><p>あたし捨てられたんですか</p><p>いいえあの人はお金の負担を一切しないにも関わらず、あなたをこの屋敷に残すことは反対したのここにあなたが居ることは、黒い森に対して自分が不利になると考えてそれで、山峰さんに貴方を押しつけた</p><p>はい、知っています</p><p>あの人は、山峰さんの家に預けることで、今でもあなたのことを支配していると考えているわ</p><p>そうだと思いますあの人が、山峰の家にしてきたことを考えれば</p><p>山峰さんの眼から涙が零れる</p><p>いったい何があったんだろう</p><p>山峰さんの過去に</p><p>恵美ちゃん、ここに住もうよっあたしたちと一緒にさ</p><p>寧さんが、山峰さんの肩を抱く</p><p>克子が、毎日ご飯を作って差し上げますからっ</p><p>克子さんも</p><p>恵美さん、可哀想ですっ</p><p>みすずが、オレにしがみついて泣き出す</p><p>山峰さん、闘おう闘わないとダメだよそうしないと、一生後悔するよ</p><p>オレの言葉に山峰さんは、ハッとしてオレの顔を見る</p><p>オレ、よく判らないけれどでも、自分の人生のことは人に任せてはいけないって思う自分自身で傷ついて勝ち取らないと</p><p>いいのかな、あたし闘っても</p><p>山峰さんの人生じゃないかっ</p><p>オレは叫んでいた</p><p>何でだか判らないけれど</p><p>そう、叫ばずにはいられなかった</p><p>山峰さんが、先生に振り返る</p><p>御名穂さんあたし</p><p>山峰さんは、きっぱりと言った</p><p>あたしお母さんの復讐がしたいです</p><p>驚く先生</p><p>恵美、あなた</p><p>どうしてもあたしあの人たちが、許せないんですっ</p><p>両手をギュッと握りしめて、山峰さんが叫ぶ</p><p>いいの、恵美自分から、地獄に墜ちることになるわよ</p><p>山峰さんの決意の眼</p><p>先生が口を開く</p><p>現在の黒い森は、全て、あたしの復讐のためだけに活動していますその復讐の中に、あなたの復讐も含まれているわだから、恵美が身体を汚す必要は無いのよあなたは、綺麗なまま見ていてくれればいいの</p><p>あたし見ているだけなんて、嫌です御名穂さんたちが汚れるのなら、あたしも一緒に汚れます地獄の底にだって付いていきます</p><p>寧さんが静かに話す</p><p>先生先生の復讐は、あたしたちの復讐だよ先生が、あたしたちを巻き込んだんじゃないあたしたちは、ずっと同じものと闘っているんだよ</p><p>そうです、お嬢様お嬢様は、克子たちを解放して下さいましたお嬢様の苦しみは、克子の苦しみですっ</p><p>きっとマルちゃんも、同じことを言うと思うよあたしたちみんな、先生に出会わなかったら、あの人たちに殺されていたんだと思うもん</p><p>先生がオレとみすずを見る</p><p>ごめんなさいね吉田くんとみすずさんには、関係の無い話よ特に、吉田くんはあたしの計画のために巻き込んでしまっただけだから</p><p>先生の計画は、最初から白坂家の方で</p><p>オレは、白坂雪乃を堕とすための駒として選ばれた</p><p>今のオレは</p><p>いいえオレは、先生の玩具です黒い森の一員です先生の復讐は、オレの復讐ですオレは最後まで、皆さんと付き合います</p><p>オレの言葉にみすずが、飛びついてくる</p><p>それでこそ、あたしの旦那様ですっみすずも皆さんの味方ですっみんな、大好きです</p><p>みすずが、微笑む</p><p>寧さんも、克子姉も</p><p>みんな</p><p>先生が山峰さんを見る</p><p>山峰さんも先生を真っ直ぐに見ている</p><p>恵美復讐のためなら、本当に何でもする</p><p>やります</p><p>あたし容赦はしないわよ</p><p>何でも、御名穂さんの命令通りにします</p><p>売春させられるかもしれないのよ</p><p>覚悟してます</p><p>人を殺すことだって</p><p>平気ですどんなことだって、耐え抜きます</p><p>先生が山峰さんを抱き締めた</p><p>恵美は、たった今から、あたしの八番目の玩具です</p><p>日々、寒い日が続いていますご自愛下さい</p><p>57．過去と現在</p><p>御名穂さんあたし、何をしたらいいですか</p><p>山峰さんが真摯な眼で、先生に尋ねた</p><p>そうねまず、綺麗になって貰うわ</p><p>綺麗になるっていうより本来の貴方の美しさを取り戻したいの</p><p>あたし綺麗なんかじゃないです</p><p>恵美のお母様は、とても綺麗だったわ</p><p>母とあたしは違います</p><p>うつむく山峰さんの頬を、先生は優しく撫でた</p><p>いいえあなたは恵子さんの娘よあの人の美しさを、ちゃんと受け継いでいるわ</p><p>そこへ執事の森下さんが、やって来る</p><p>お嬢様優花様、秀美様、珠代様がいらっしゃいました</p><p>あら、揃ってのお出ましね</p><p>先生が、オレたちに振り向く</p><p>さあ、行きましょうあなたたちの先輩に会わせてあげるわ</p><p>テラスから屋敷の中へ</p><p>広間の様な部屋に、オレたちは通された</p><p>ご無沙汰しております御名穂様</p><p>お元気でしたか、御名穂さん</p><p>お久しぶりですっ御名穂っち</p><p>そこに居たのは三人の女性</p><p>ごきげんよう優花様、秀美さん、珠代</p><p>先生も、三人に挨拶する</p><p>女性たちは、みんな美人でスタイルもいいけれど、年齢がバラバラだった</p><p>優花様は、三十代後半で長い髪を後ろでまとめていた胸元の開いたドレスを着ている</p><p>秀美さんは、三十前後だろうか短髪で白い服を着ている</p><p>珠代さんは、まだ二十代の半ば過ぎくらいに見えるチェックの帽子にサングラスお洒落なジャケットにジーンズ姿だ</p><p>こちらの三人は、先代の当主の頃にこの屋敷に居た方々よ今は、みなさん独立しているわ優花様は、美容室を経営なさっているの</p><p>こんにちわ、みなさん</p><p>秀美さんは、エステサロンをなさっているわ</p><p>こんにちわ</p><p>珠代は、スタイリストよね</p><p>はいですっ</p><p>はあみんな、ちゃんと働いて、成功しているんだ</p><p>もちろん、克子は三人を知っているわよね</p><p>はい、こちらに来た頃にお世話になりましたから</p><p>あの傍若無人の克子姉が、すっかり恐縮している</p><p>そうそう、来たばっかりの克子ちゃんは、よく泣いていたものねえ</p><p>優花さんが、懐かしそうに話す</p><p>そうでしたねっどうしてもフェラチオが上手く出来ないって秀美姉さんが特訓してあげてましたよね</p><p>そうよ、克子ちゃんたら、どうしても精液を飲み干すことができなくてね何度も練習してたら、ついにおチンポ奴隷の子が倒れちゃったのよ</p><p>その甲斐あって、あたしがここを出る頃にはお屋敷一のフェラチオ・マスターになってくれてっ</p><p>ホント成長したわよねえ</p><p>顔を真っ赤にする、克子姉</p><p>はぁ、克子姉にもそんな時期があったんだ</p><p>その節は、皆様に大変お世話になりました</p><p>克子姉は、深々と頭を下げる</p><p>克子の隣が、あたしの五人目の玩具で寧</p><p>こんにちわっ寧です</p><p>寧さんが、お辞儀する</p><p>寧は、優花さんのことは知ってるのよね</p><p>はい、いつも優花さんのお店でカットしていただいてますからっ</p><p>寧さんの金髪は、優花さんの美容室で染めているんだ</p><p>あたしのエステ・サロンへもいらっしゃいっ全身、ボディ・ケアしてあげるからっあなたみたいに可愛い子は大歓迎よっ</p><p>もう、秀美姉さんたら、可愛い子には眼が無いんだから</p><p>お姉様方は、ハハハと笑い合う</p><p>寧の隣が、吉田くんあたしの七番目の玩具よ</p><p>どうも吉田です</p><p>うわっ、緊張する</p><p>えっ、おチンポ奴隷じゃないんですねっ</p><p>御名穂様が、男の子を玩具にするとは思いませんでしたわ</p><p>でも少し垢抜けてない子ね</p><p>そりゃあ、まあ</p><p>どうせ、オレなんて、みっともないガキんちょですよ</p><p>ですから今日は、あなたたちに来ていただいたんです</p><p>先生が、三人のお姉様方に言った</p><p>皆さんで、吉田くんを磨いて下さい</p><p>お姉様たちの眼が光る</p><p>なるほど、御名穂さん、そういうことですかっ</p><p>あたしは御名穂っちにあらかじめ連絡を貰ってたから、この子に合う洋服を何パターンか用意してきたよっ</p><p>コンセプトはどんな感じに致しますか</p><p>優花さんの問いに、克子姉が答えた</p><p>えー、女子中学生にモテモテになる感じにして下さい</p><p>ええっーっ</p><p>克子姉何で、女子中学生限定なんだよっ</p><p>次の仕掛けのターゲットが、女子中学生ですから</p><p>雪乃の妹の舞夏ちゃん</p><p>そうねえ、中学生くらいなら、男の子の髪型と着ている服でコロッといっちゃうものねえ</p><p>珠代さんが、しみじみと言うけれどそんなものなんですか</p><p>でもあたし、今日は男性用のエステの道具は持って来てないんですけれど</p><p>そう言う、秀美さんに弓槻先生が答える</p><p>ああみなさんに磨いていただくのは吉田くんだけじゃありませんこの子もお願いします恵美ですまだ、あたしの玩具になったばかりです</p><p>初めまして恵美です</p><p>恵美という名前を聞いて優花さんと秀美さんがハッとなる</p><p>あなた、恵美ちゃんなの</p><p>そうよ、優花姉さん間違いないわ、恵美ちゃんよ</p><p>山峰さんは六歳までこの屋敷に居たんだから</p><p>あたしのこと判る</p><p>はい覚えています</p><p>ええ、あたしは、あたしは</p><p>何となく</p><p>何となくかぁちくしょうっ</p><p>気にしないで、秀美は昔と感じが全然変わっちゃってるから</p><p>そうですか優花姉さん</p><p>そうよあなた、あれから十年は経ってるのよ</p><p>そうですよね、十代から二十代後半は激変ですよね優花姉さんは三十代から四十代だから、そんなに変化してないんですよっ</p><p>こらっ、秀美怒るわよっ</p><p>ごめんなさーいっ</p><p>山峰さんを取り囲む二人に、珠代さんが尋ねる</p><p>優花姉さんどういう子なんですか</p><p>ああ、珠代ちゃんとは入れ違いなのかしらね昔、このお屋敷に恵子さんていう方がいらしてね恵美ちゃんは恵子さんの娘さんなのよ六歳まで、ここに居たのよね</p><p>恵子さんには、とってもお世話になったわ</p><p>いい人だったわあたし恵美ちゃんのお母様には、とっても感謝しているのよ</p><p>優花さんと秀美さんの言葉に、山峰さんがお礼を言う</p><p>あっ、思い出したわっ入れ違いじゃないですっちょうど、あたしがこのお屋敷に来たばっかりの頃だはいはいはい、居たわ、あなた確か、お母様が急に亡くなられて</p><p>珠代ちゃん</p><p>優花さんが、珠代さんを叱る</p><p>いいんですみなさんが母のことを覚えていて下さって、とても嬉しいです母もきっと喜んでいると思います</p><p>山峰さんの言葉に場がしんみりとなった</p><p>でも、御名穂さん恵美ちゃんを磨き上げるのはいいけれど、もし恵美ちゃんにお客を取らせるつもりなら</p><p>そうよこの子には、あたしたちみたいな思いはさせられないわ</p><p>優花さんと秀美さんが、先生に詰め寄る</p><p>ご安心下さい今の黒い森にはもう、売春部門はありません恵美に身体を売らせるつもりは全くありませんから</p><p>でも御名穂様は、恵美ちゃんを玩具になさるんでしょう</p><p>それはあたしから、お願いしたんです</p><p>山峰さんが、二人に言う</p><p>あたし母の復讐がしたいんです</p><p>恵美ちゃん</p><p>山峰さんの真摯な眼</p><p>お二人も、すでに噂を聞いていらっしゃると思いますあたしが黒い森の売春部門を廃止して一年黒い森の代わりの売春組織を結成しよういう動きが始まっているのを</p><p>ええ、知ってますあたしのエステ・サロンにも、あの男が来ました復帰する気はないかともちろん、お断りしましたわあの男の狙いはあたしではなく、あたしの顧客だっていうことは判っていますから</p><p>うちの美容室にも来たわあたしが、今日、ここに来たのは、御名穂様の真意を確かめるためでしたあの男は、まるで自分が黒い森の正統な後継者のようなことを言っていましたから</p><p>えっえっえーあたしのとこには誰も来てないけど優花姉さん、あの男って、あの人だよねっ</p><p>決まってるじゃない、珠代</p><p>うわっ、そりゃヤバイわ</p><p>何か、よく判らないけれど</p><p>黒い森の売春組織を勝手に復活させようとしているやつがいる</p><p>あたしは、あの人の計画を完全に潰してしまいたいと思っていますそして、それを最後に黒い森の存在そのものを終わりにしてしまいたいんです</p><p>先生は、そうみんなに告げた</p><p>覚悟なさったんですね、御名穂様</p><p>あたしたち、みんな御名穂っちの味方だからね</p><p>はい、御名穂さんがいらっしゃらなければ、あたしたちはみんなここから出られませんでした</p><p>三人のお姉さんたちは、先生の手を握る</p><p>ご協力いただけますか</p><p>もちろんです御名穂様</p><p>生き残っている昔のお屋敷のメンバーにも伝えます</p><p>いや、すぐには伝えない方がいいよっ絶対にあの男、他の子たちのことも監視しているはずだから</p><p>そうね陽子ちゃんや友加里ちゃんは、あの男にべったりだったものね</p><p>判ったあたしの方で、信頼できる子を人選するわ</p><p>そうね、陽子ちゃんたちにはあたしが探りを入れてみます</p><p>お願いします皆さん</p><p>先生が、三人に頭を下げた</p><p>ところで、御名穂さんまだ、紹介していただいてない子がもう一人いますけれど</p><p>やっぱり、秀美姉さんは可愛い子が好きねっ</p><p>秀美さんと珠代さんの声を受け、みすずが前に出る</p><p>みすずです初めまして</p><p>こんにちわみすずちゃんも御名穂さんの玩具なのかしら</p><p>いいえみすずは、旦那様のペットです</p><p>そう言って、みすずはオレの袖をキュッと掴む</p><p>あらやっぱり見掛けじゃないのねこんな可愛い子をペットにしてるなんて、さすが御名穂さんが玩具に選んだだけのことはあるのね</p><p>みすずちゃん、旦那様は優しくして下さる</p><p>はいっ、大好きです</p><p>優花さんの質問に、笑ってオレにしがみつく、みすず</p><p>山峰さんが、驚いた顔でオレたちを見ている</p><p>みすずさんは、香月様のお孫さんです</p><p>先生は、お姉さんたちにそう説明した</p><p>えっ、香月様ってあの香月様</p><p>珠代、驚き過ぎよ</p><p>ごめんなさいでも、いいの香月家のお嬢様にそんなことしちゃって</p><p>いいも何もご本人がそうおっしゃるんだから、それでいいのよ</p><p>はい旦那様のペットにしていただいて、みすずは幸せですっ</p><p>みすずは、はっきりと断言してくれた</p><p>しかし香月家って、そんなに凄いのか</p><p>香月様には、現役時代に大変お世話になりました美容室の経営にも、お力添えをいただきました心より感謝しておりますご無沙汰して申し訳ございませんと、お伝え下さい</p><p>優花さんが、みすずに頭を下げる</p><p>あたしも二、三回、お相手をさせていただきましたとても懐かしいです</p><p>あっ、珠代も一回、抱いていただきました一回っきりですけど</p><p>えみすずのお祖父さんて、この三人のお姉さん全員とセックスしているの</p><p>何という性豪</p><p>あたしもお相手したことがありますよもちろん、渚も</p><p>克子姉と渚さんまで</p><p>黒い森の女の子は、香月様に一通りご賞味いただくことになっていましたからでも、基本的には優花姉さんのお客様でしたわ</p><p>先生が、捕捉してくれる</p><p>うわ、このお屋敷にいた女性はことごとくかよ</p><p>お祖父様が、みなさまに大変お世話になりました特に優花様のことは、今でもよくお話になられます</p><p>香月様は、お元気ですか</p><p>はい息災にしております</p><p>あちらの方もまだ、現役でいらっしゃいます</p><p>あたしもうすっかりオバサンになってしまいましたけれど、香月様は抱いて下さいますかしら</p><p>祖父は、きっと喜ぶと思います</p><p>そうだあたしのペットに若くて可愛い子がいるの香月様のお好きなタイプよその子を連れて、今度伺いますわ</p><p>はい、優花様お待ちしています</p><p>みすずは、まるでごく普通の会話のように話している</p><p>上流階級て、こんな世界なのか</p><p>現在は普通の家の子である山峰さんが、呆然としている</p><p>祖父は、自分の孫娘だけを特別扱いするような人間ではありませんあたしが渚様のお店でアルバイトしたいと言った時、それがどういう結果になるか判っていらしたはずです判っていて送り出して下さいました</p><p>でもみすずさんが吉田くんのペットになってしまうとは、思われなかったはずよ</p><p>先生が、みすずに言う</p><p>はいお祖父様は、渚様があたしを可愛がってもヴァージンまでは奪わないだろうとお考えだったと思いますそのまま、処女を守って、お祖父様の決めた婚約者と結婚するだろうと</p><p>だけど渚さんは、みすずをオレに譲り</p><p>オレは、みすずの処女を破ってしまった</p><p>あたし生まれて初めて、お祖父様のお考えに背いてしまいましたでも、後悔はありませんみすず今、とっても幸せですから</p><p>オレ大変な女の子をペットにしてしまった</p><p>渚さんのあたしの一番大切なペットをあげるという言葉は、本心だったんだ</p><p>事と次第によっては、渚さんもみすずのお祖父さんに処罰される</p><p>それを覚悟してまで渚さんは、みすずをオレにくれた</p><p>みすず、必ず幸せにするから</p><p>オレの口からは、そんなありきたりな言葉しか出て来ない</p><p>もう、旦那様みすずは、とっくに幸せですっそれに、幸せにするのはペットであるみすずの方です旦那様は、みすずをお好きに可愛がって下さればいいんですよっ</p><p>みすずが、オレに抱きつく</p><p>オレも、みすずを抱き締める</p><p>旦那様きっと、みすずが幸せにしてさしあげますからね</p><p>うん確かに、幸せなんだけど</p><p>何で、こんなことに</p><p>今、オレは椅子に座って、優花さんに髪を切られている</p><p>さすが美容師さん、物凄く手際の良い感じで、カチカチとハサミを振るっている</p><p>それはいいたまに、優花さんの豊かな胸がオレの頭に押しつけられたりするけれど、まだ想定内だ</p><p>問題は</p><p>みすず何で、お前、オレのチンコをしゃぶってんの</p><p>みすずは、椅子に座るオレの股間に跪いている</p><p>フェラチオの特訓ですっ</p><p>そ、そんなにこやかな笑顔であ、唇の端から唾が垂れてる</p><p>みすず様、おチンポの持ち方はもっと手の角度をこういう風に</p><p>克子姉まで</p><p>みすずに付いて、実地訓練をしている</p><p>あらあら、克子ちゃんが教える立場になるとはね</p><p>優花さんは、平然とカットを続けているしオレは</p><p>ほらほら、動いちゃダメよ</p><p>また、優花さんの巨乳がムニッと頭に当たる</p><p>旦那様ぁぁ、見て下さいぃぃ</p><p>見下ろすと、オレの亀頭をペロペロするみすずが、上目遣いでオレを見上げている</p><p>そうですフェラチオ中は、なるべく相手のお顔を見上げてどこを刺激したら、気持ちいいか確認して下さい</p><p>えっと、ここですか</p><p>みすずが、カリの裏をチロチロ舐める</p><p>あっ、それいい</p><p>あっ、旦那様、ここ気持ちよさそうですねっもっと舐めて差し上げます</p><p>赤くて小さな舌がペロッと動く</p><p>みすずちゃん、ただ舐めるだけではダメよ視覚でも男の人を刺激するのおっぱいを出しなさい</p><p>髪を切りながら、優花さんまでがみすずにアドバイスする</p><p>でもみすずのおっぱい、小さいですし</p><p>大きい小さいの問題ではないわ彼に聞いてごらんなさい</p><p>旦那様みすずのおっぱい、お好きですか</p><p>みすずが、下からオレを見上げる</p><p>好きだよ小さくなんかないよ小ぶりだけど、みすずらしくて可愛いし綺麗だし、弾力があって触り心地もいい</p><p>みすずが、ニコッと微笑む</p><p>じゃあ見せて差し上げますね</p><p>みすずが制服の上を脱ぐぽんと横の椅子に投げてさらに、ブラジャーも外す</p><p>オレの眼にみすずの健康的な裸の胸が晒される</p><p>みすず様、パイ擦りって知っていますか</p><p>克子姉が、みすずに尋ねた</p><p>いいえ、知りません</p><p>おっぱいで、おチンポ様を挟み込んで刺激するテクニックなんですけれど</p><p>そういうのがあるんですか</p><p>はい、ございます</p><p>でも克子様のように胸が豊かな方なら、そういうこともできるんでしょうけれどみすずの胸では無理です</p><p>無理に挟む必要は無いんですみすず様、乳首を亀頭に擦り付けてみて下さい</p><p>みすずの興奮して尖った乳首がオレの亀頭の上を走る</p><p>気持ちいいですか旦那様</p><p>うん気持ちいいよ、みすず</p><p>これ、あたしも気持ちいいです</p><p>みすずの顔も紅潮している</p><p>あたし今とっても、濡れちゃってます</p><p>もう少しで切り終わるからね待ってて</p><p>優花さんが、みすずに言った</p><p>みすずは、お腹の空いた子猫のように、再びオレのペニスに吸い付く</p><p>フェラチオはわざとお行儀悪く、音を立ててするものですよっ</p><p>克子姉の指導が入る</p><p>こうですかぁ</p><p>ぴっちゃぴっちゃちゅるるぺちょぺちょ</p><p>みすずは、わざと水音を立ててチンコをしゃぶる</p><p>そうですとってもお上手ですよ、みすず様</p><p>ありがほうごはいまふっ</p><p>みすず口に物を入れたまま喋るなよ</p><p>下の袋も舐めて下さいここの辺りです</p><p>克子姉がオレの金玉袋をさわさわと撫でる</p><p>ここですか</p><p>みすずの下が玉袋の筋を舐める</p><p>うっ</p><p>あっ、旦那様、ビクッとしましたねっうふっ、可愛い</p><p>みすずの方が何倍も可愛いよ</p><p>みすずが、また亀頭をチュッチュッと舐める</p><p>ああっ、気持ちいい</p><p>ほら旦那様の方が、可愛いです</p><p>ちくしょうこっちが散髪中で動けないと思って</p><p>みすず後で、思いっきり可愛がってやるからな</p><p>はいみすず、旦那様の腕の中で可愛くなりますっ</p><p>みすずは赤い顔で、またペニスを口にふくむ</p><p>とろんとした眼は、オレを見上げたまま</p><p>可愛いオレのペットは、本当に可愛い</p><p>あらあら、二人とも初々しくて妬けちゃうわね</p><p>優花さんが、臆面の無いオレたちにそう言った</p><p>可愛いでしょう、二人ともあたし、大好きなんですあたしの知っていることは何でも教えてあげたいあたしの大切な弟妹なんですっ</p><p>克子姉が、そう言ってくれた</p><p>そうねこの子たちがこのお屋敷の最後の世代になるんですものねあたしにとっても、一番下の弟妹なのね</p><p>優花さんも、そう言ってくれる</p><p>はい、これでお終い二人とも、切った髪の毛が身体に付いているからシャワーを浴びて落としてきなさいゆっくりでいいわみすずさん、もうお腹に欲しくてたまらないでしょセックスしてらっしゃい</p><p>え優花さん</p><p>はい、ありがとうございます</p><p>克子ちゃんも一緒に入ってきなさい</p><p>いいんですか</p><p>ええ、あたしはお茶でも飲んで待っているから恵美ちゃんの髪を切るのは、どうせ秀美のエステが終わった後でしょ御名穂様とお話もしたいし</p><p>克子さんに連れられて大浴場へ行く</p><p>この屋敷は、かつて高級売春婦たちの娼館として建てられた</p><p>だから、そんな施設もあるのだそうだ</p><p>確かにそこは、アラビアのハーレムの様な装飾のされていた</p><p>脱衣室だけでも、かなりの広さだ</p><p>さっ、旦那様は、みすずが脱がして差し上げますねっ</p><p>ちょっとちょっと、そういうのこそ、メイドである克子の仕事です</p><p>じゃあ、旦那様は克子様にお任せしますその代わり、旦那様みすずの服を脱がせて下さい</p><p>やりますやらせて下さい</p><p>服を脱がせておむつも取る</p><p>首輪も革製だから、ここでは外した</p><p>だけどチタンの足輪が残っている</p><p>みすずオレのペット</p><p>みすずの全裸を見るのは、二度目だった</p><p>華奢な身体小ぶりだけど綺麗なおっぱい</p><p>毛の無い秘部</p><p>何もかもが、可愛い</p><p>えへ、そんなに見られると恥ずかしいです</p><p>じゃあ、見るのを止めようか</p><p>いやん見て下さい触って下さい全部、旦那様の物ですよ</p><p>コホン</p><p>克子姉が咳払いする</p><p>ごめん、克子姉を忘れていたわけじゃないんだけど</p><p>克子の裸も見て下さいっ</p><p>克子姉の全裸をゆっくり見るのは、これが初めてだ</p><p>いつもは何か、慌ただしい感じだったから</p><p>うんみすずのヌードが最高級アイドルの可愛らしい裸なら</p><p>克子姉は、外国の美女モデルのようなメリハリのあるボディ</p><p>大きな爆乳、お尻も全然垂れていない</p><p>腰はクッとくびれているし</p><p>筋トレしてますから身体のラインには、常に気を遣っています</p><p>さすが、克子姉</p><p>今までは黒い森の女として、そう努めてきましたでも、これからはあなた一人のために、そうします克子はあなたの女ですから</p><p>克子姉は、そう言ってオレの唇に熱いキスをする</p><p>あ、克子様、ズルいです</p><p>みすず様は、さっきまでずっとフェラチオなさってたじゃないですか</p><p>フェラチオとキスは別です</p><p>みすず、そんなに怒らないでほら、キスしてあげるから</p><p>はーい、旦那様</p><p>オレはみすずとも、チュッとキスをする</p><p>うふっ大好き、旦那様</p><p>ああっ、克子ももう一回っ</p><p>浴室の中に入る</p><p>天窓から、明るい光が差し込んでいた</p><p>やはり、アラビア風の装飾がされた浴室</p><p>湯気がすごい室温が高い</p><p>裸でも全然寒くない</p><p>浴室の奥には</p><p>裸の女たちが居た</p><p>裸でタオルの上に寝転んでいる山峰さんを裸の秀美さんがマッサージしている</p><p>何か、緑色の油を塗り込んで</p><p>これが、エステなのか</p><p>エステって、よく判らないけれど</p><p>それを不思議そうに、全裸の寧さんが見ている</p><p>珠代さんは、のんびりと湯船に浸かっていた</p><p>おっ、ヨッちゃんうん、格好いい頭になったねっ</p><p>素っ裸の寧さんは、何も隠さずにオレに笑いかける</p><p>ピンクの乳首と、薄い陰毛の秘部につい眼が行ってしまう</p><p>相変わらずヨーロッパのアート系の写真の様な完璧なヌード</p><p>神々しささえ感じる</p><p>吉田くんきゃあっ</p><p>裸で寝そべっている山峰さんが、驚いて自分のお尻を隠そうとする</p><p>ダメですよ、恵美ちゃんあなたももう御名穂さんの玩具なんでしょ玩具同士で隠し事はいけませんよっ</p><p>山峰さんの健康的な裸体に油を塗り込みながら、秀美さんが言った</p><p>秀美さんも、三十歳とは思えない完璧なボディラインをキープしている</p><p>でもじゃないよっ恵美ちゃんだって、もうすぐヨッちゃんとセックスするんだからねっ</p><p>ヨッちゃん、恵美ちゃんとしたいよね</p><p>寧さんがストレートに聞く</p><p>はい、したいです</p><p>オレも、はっきり答える</p><p>こういう時は、はっきり答えない方が失礼だとすでに学んできている</p><p>恵美ちゃんて、まだヴァージン</p><p>そうですけど</p><p>じゃあ、ヨッちゃんにヴァージンあげてくれる</p><p>困惑する、山峰さん</p><p>そうだよな、いきなりそんなこと言われても</p><p>寧様、そういうことはご自分が処女を捧げてから言うべきだと思いますけれど</p><p>克子姉が、寧さんに厳しく言った</p><p>うわ、藪蛇だぁ</p><p>さっさと犯されてしまいなさいっ</p><p>克っつんにまた怒られたぁぁ</p><p>逃げる寧さんお風呂の中へダイブする</p><p>バッシャーンッ</p><p>こらっ、お行儀悪いぞっ</p><p>寧さんは、今度は湯船の中の珠代さんに叱られている</p><p>ごめんなさぁーいっ</p><p>平謝りの寧さん</p><p>でも恵美様いつでも覚悟はしていて下さいねお嬢様に命じられたら、どんな相手とでも寝なくてはならないのが玩具ですから</p><p>克子姉が、山峰さんにそう言った</p><p>多分恵美様の最初のお相手は、ヨッちゃんだよそれだけは変わらないと思うよ</p><p>広い湯船の中で平泳ぎしながら、寧さんが言った</p><p>あたしもそう思います</p><p>多分そうなんでしょうね</p><p>力なく、山峰さんが呟いた</p><p>その手はまだ、自分のお尻を隠している</p><p>心配ないですわ、恵美さんみすずも昨日、旦那様にヴァージンを捧げたばかりです</p><p>みすずさん昨日</p><p>はい、まだ一日しか経っていませんっでも、旦那様はとっても優しくして下さいました</p><p>みすずが、山峰さんに優しく微笑む</p><p>これから、みすずがここで旦那様とセックス致しますその様子を御覧になれば、恵美さんも怖くなくなると思いますっ</p><p>裸のみすずが、紅潮した顔でオレの前に両手を拡げた</p><p>旦那様みすずを犯して下さい</p><p>みすずの足の間からぽたぽたと愛液が垂れている</p><p>ちょっと待ったぁぁっ</p><p>そこに飛び込む、克子姉の怒号</p><p>あたしもするっ抱かれたいのをずっとガマンしてたのは、みすず様だけじゃないんですからねっ</p><p>では、二人で一緒に旦那様に愛していただきますか</p><p>望むところよっそうでなくて、どうするのっ</p><p>えみすずと克子姉と３Ｐ</p><p>山峰さんと寧さんの見ている前で</p><p>というわけで、次回はエロ回になるはずです</p><p>寒い日が続きますが、元気にがんばっていきましょう</p><p>58．幸せなセックス!</p><p>とにかく、まずシャワーを浴びましょうっ</p><p>そうですねっ</p><p>克子姉とみすずに、シャワーの前に連れて行かれる</p><p>克子姉がシャワーヘッドを持って、</p><p>はいお姉さんが、洗ってあげますからねえっ</p><p>オレの背中に、温かいお湯をシャーッと掛けてくれる</p><p>あっ、みすずも洗ってさしあげますっ</p><p>みすずも、隣のシャワーヘッドを引っ張ってきて大胆にも、オレの前にシャワーを当てる</p><p>勃起してる亀頭にお湯が当たってゾクゾクする</p><p>やっぱり、気持ちいいんですねっみすずもよく、シャワーをアソコに当ててオナニーしますっ</p><p>そんなこと、ニコニコして言うのはどうなのかな</p><p>あたし最近、オナニーでもイク時には必ず旦那様って、叫ぶようにしていますクセになるように、徹底していますですから、もう絶対にみすずは浮気できません一生、旦那様としかしませんからっ</p><p>みすずは、真剣な眼でオレにそう言う</p><p>だからそろそろ、みすずのこと信じて下さいっ</p><p>オレ、信じてるよみすずのこと</p><p>それは判ってますでも、旦那様はまだ、みすずがずっと旦那様の側にいるとは信じていらっしゃらないでしょう</p><p>だってみすずは、とっても綺麗で可愛いしこんな子が、オレのペットになってくれているなんて夢みたいで</p><p>こんなの、何かの間違いだ</p><p>いつかきっと、みすずは、オレなんかよりっと良い男に出会うと思うよそしたら、オレみたいな男と一緒にいることはないんだみすずは、自由なんだから</p><p>そうでないといけない</p><p>オレには、みすずを縛ることはできない</p><p>もちろん、オレのペットでいてくれる間は、本気で可愛がるよオレ、みすずのこと、大好きだからどんなことでも、オレのできることなら何でもするみすずの婚約者に殴られてもいい刺されてもいい殺されたって</p><p>それはオレの本心だ</p><p>多分、オレ</p><p>オレみたいな男じゃ、みすずのことは幸せにできないって思うんだ</p><p>オレはただの下らない、頭の悪い小僧でしかない</p><p>みすずみたいな子に、相応しい男じゃない</p><p>馬鹿</p><p>みすずが、小さな声で囁いた</p><p>旦那様の馬鹿</p><p>うんそうだと思うオレは馬鹿でダメな男だよ</p><p>そうじゃないですっ馬鹿っ</p><p>みすずが、オレに飛びついてオレにチュッとキスをする</p><p>何度言えば判るんですかっ旦那様を幸せにするのは、ペットであるみすずですっ旦那様は、ただみすずの側にいて下さればそれでいいんですっ</p><p>でも、それじゃあ、みすずが幸せになれないじゃないか</p><p>旦那様に尽くすことが、みすずの幸せなんですっ</p><p>もう、一生離れませんっ絶対に幸せにして差し上げますからねっ</p><p>みすずの舌がオレの口の中に入って来る</p><p>うん、良く言って下さいましたわ、みすず様克子姉さんも同じよっ一生、あなたに尽くすわあなただけの女になって、あなたを幸せにしてあげるからっ</p><p>背中から、克子姉がオレを抱き締める</p><p>張りのある裸の巨乳が、オレの背中にムニュと潰れる</p><p>あらあら、いったいどうしちゃったの克子ちゃん</p><p>克子ちゃんて、こんなキャラだったっけ</p><p>二人のお姉様秀美さんと珠代さんが、克子さんの変貌に驚いている</p><p>克子は、愛に目覚めたのですっ</p><p>いや、克子姉それは、大げさだろっ</p><p>大げさなんかじゃありませんっ</p><p>克子姉は、ボディソープのボトルから泡を取り出して、自分のおっぱいに塗る</p><p>はい、みすず様もっ</p><p>何をするのですか</p><p>そんなのおっぱい洗いに決まってるじゃないですかっ</p><p>克子姉が、白い泡でぬるぬるのおっぱいでオレの背中を擦る</p><p>柔らかいおっぱいで背中を洗われる感触</p><p>泡の中に、乳首の突起を感じる</p><p>どう気持ちいいでしょう</p><p>はいゾクゾクしますっ</p><p>うふっお姉さんが、もっと感じさせてあげるっ</p><p>克子姉は、オレの腕を取っておっぱいで擦っていく</p><p>あああっ、みすずも、みすずもやりますっ</p><p>みすずも小ぶりのおっぱいに泡をまぶして、オレの胸に擦り付ける</p><p>ツンとしたみすずの乳首が気持ちいい</p><p>どうです旦那様みすずのおっぱいは、克子様ほど大きくないから、そんなに気持ち良くないと思いますけれど、精一杯ご奉仕しますっ</p><p>相変わらず、みすずは自分の胸にコンプレックスがあるらしい</p><p>そんなことないよみすずのおっぱいの弾力がたまらなく、気持ちいい</p><p>みすずの鼻に、そっとキスをする</p><p>ああんっありがとうございますっ</p><p>克子姉が、背中から泡まみれの手をオレの股間に伸ばす</p><p>みすず様こうやって、泡でぬるぬるの手でおチンポ様をしごくんです</p><p>白い指がにゅるにゅるとオレの竿を上下するッ</p><p>ああ、それ気持ち良すぎるっ</p><p>みすずの細い手が、オレのペニスに触れて</p><p>そうです、手の中でドジョウがつるっと滑って逃げて行くイメージですっ</p><p>ドジョウが手の中にいるイメージですか</p><p>でもっ、旦那様のウナギくらい太いですっ</p><p>なら、ウナギのイメージでやって下さいっ</p><p>判りましたっウナギさん、つるんっ</p><p>みすずの手が、オレのペニスをシゴくっ</p><p>ウッナギがつるんっウッナギがつるんっ</p><p>すごいちゃんとシゴいているっ</p><p>克子姉の教え方は完璧だき、気持ちいい</p><p>もっと力を入れて握っても大丈夫ですっもっと、早く</p><p>あたしにやらせて下さいこうですわっ</p><p>すこすこすこすこすこっ</p><p>上手すぎるっ</p><p>そんなに早くしても平気なんですかっ</p><p>むしろ、こうでないと失格ですっ</p><p>覚えますっ今日中にマスターしますっ</p><p>みすず様は、おチンポ様の先を撫で撫でして下さいっウナギの頭とアゴを優しく掴み上げる感じで</p><p>こうですかっ</p><p>亀頭とカリをいっぺんに撫でられるっ</p><p>ううう、みすずぅぅ</p><p>あはっ、旦那様、すっごい気持ちよさそう可愛いですっ</p><p>全裸のみすずは、すっごい嬉しそうに笑っている</p><p>みすずの鼻に汗の玉が浮いている</p><p>こんなに汗をかくほどオレのために、手を動かしてくれている</p><p>それでですね、右手でおチンポの方を刺激しながら左手で玉袋をさわさわと撫でますそのまま、お尻の穴までつるっと指を滑らせて</p><p>みすずの清らかな指先がオレの肛門をするっと撫でる</p><p>ゾクゾクゾクっと、身体が震える</p><p>うふふっ、旦那様、お尻の穴を触られるの気持ち良かったんですねっみすず、覚えましたっこれからは、いつもしてあげますからねっ</p><p>み、みすずぅぅ</p><p>克子姉が、そっとオレの耳に囁いた</p><p>このまま出したいそれとも、お腹の中で出す</p><p>お腹の中がいいです</p><p>じゃあ、セックスしたいって命令して</p><p>お前たちを犯したい、犯させろって、言ってお願い</p><p>お前たちを犯したい犯させて下さいっ</p><p>ちゃんと犯させろって言いなさい</p><p>そうですよ、旦那様っ</p><p>ダメだもう、心臓がドキドキして</p><p>犯させろっお前たちの中に、ブチ撒けたいっ</p><p>オレの前でみすずが大きく開脚する</p><p>はいどうぞ</p><p>泡に濡れた、みすずの割れ目がオレを招いている</p><p>オレはそのまま、みすずの身体にのし掛かろうとするが</p><p>克子姉が後ろからオレを羽交い締めにするっ</p><p>まだ、ダメよっ</p><p>ちゃんと身体の泡を洗い流してからそれに、みすず様タイルの上でのセックスは危ないですし、うまく結合しにくいんですよっ</p><p>克子姉が、シャワーのお湯をオレとみすずに掛けてくれる</p><p>セックスは、ちゃんとそれ用のマットがございますから</p><p>克子姉の眼も、愛欲に燃えている</p><p>さすが、かつては娼館だった建物の浴室</p><p>風呂場でのセックス用の施設も揃っているらしい</p><p>克子姉が、エア・マットを運んで来る</p><p>寧様、恵美様、こちらにいらして下さいこれから、あたしたちがセックス致しますので、どうぞお近くからご見学下さいっ</p><p>おどおどしている山峰さん</p><p>ほら、今はまだ見るだけだから怖くないわ見学に行きましょうね</p><p>秀美さんが、優しく山峰さんに声を掛ける</p><p>克子ちゃん、あたしも見てていい</p><p>珠美さんが、湯船から上がってくる</p><p>もちろんですわ、珠美様</p><p>あたしカメラ越しにモニターでセックスしてるのを観るのは慣れているんだけど実際に近くで見るのは始めてだなっ</p><p>寧さんもじゃぶじゃぶとお湯を蹴飛ばして、こちらへやって来る</p><p>ほら行きましょう、恵美ちゃん</p><p>山峰さんは恥ずかしいのか、身体にオレンジ色のバスタオルを巻いて、秀美さんに連れられてくる</p><p>エアマットの周りに、ぐるりと観衆が揃う</p><p>みすず様克子が先にいただいてもよろしいですか</p><p>克子姉が、みすずに言った</p><p>えーっ、いきなり克子ちゃんの野生じみたセックスを見せられたら、恵美ちゃんが怖がっちゃうわよ</p><p>珠代さんの声に、克子姉は高らかに答える</p><p>それは昔の克子のイメージですわっ克子は、変わったんです</p><p>その克子姉を見てみすずは、</p><p>どうぞ克子様一番はお譲りしますっ</p><p>克子姉は、エアマットの上に仰向けに横たわった</p><p>裸のままの克子姉</p><p>おっぱいの山がこんもりと盛り上がっている</p><p>えー、克子ちゃんが下になるのこの子、まだ経験が浅そうだし、克子ちゃんが上になってガンガン腰を振ってあげればいいのにっ</p><p>またしても、珠代さんが意見を言う</p><p>外野の方は黙っていて下さいここからは、二人きりの愛の時間ですっ</p><p>まっ、愛の時間ですって</p><p>珠代さんが、アハハと笑い出す</p><p>珠代、笑い過ぎよ</p><p>秀美さんが、たしなめた</p><p>はい、ごめんなさい</p><p>オレたちの周りの五人の女性たち</p><p>順番を待っている、みすずの興奮した顔</p><p>困惑顔の山峰さん</p><p>寧さんは一応、笑顔で余裕のある振りをしているけれど</p><p>興味津々で見ている珠美さん</p><p>クラブ活動のコーチみたいな眼でオレたちを見守ってくれている秀美さん</p><p>みんなに見られて、緊張している</p><p>マットの上の克子姉が、笑ってオレに言った</p><p>気にしないでいいのよ</p><p>あたしのこと好き</p><p>好きだよ</p><p>あたしも大好きよ</p><p>あたしだけ、見ていて</p><p>オレは克子姉の豊満な肉体にのしかかった</p><p>克子姉の身体は柔らかくて温かい</p><p>まずはキスする</p><p>あなたのキス好き</p><p>オレもだよ</p><p>おっぱい、触って</p><p>克子姉の豊かな胸に顔を埋める</p><p>ああん気持ちいいわ</p><p>チロチロと舌で転がす</p><p>うんそれ、いいお姉さんのおっぱい、好き</p><p>大好きだよ</p><p>あなたのだからねいっぱい愛して</p><p>乳首を責めながら手で陰部をまさぐる</p><p>陰毛のジャリっとした感触</p><p>その下の泉は、とろとろに湧いていた</p><p>ごめんオレ、もう入れたい</p><p>あたしもあなたに犯されたい</p><p>克子姉が大きく足を開いて、オレを迎える</p><p>入るよ</p><p>おいで</p><p>一気にはいかない</p><p>ゆっくりと、ゆっくりと克子姉の中に入る</p><p>あっあああああっ</p><p>亀頭が膣の底に着く</p><p>うふふあなたが、あたしの中にいるわ</p><p>うん根元まで入ってるよ</p><p>ありがとうまた、あたしの中に来てくれて</p><p>オレこそありがとう克子姉の中、気持ちいいよ</p><p>動いて</p><p>克子姉の豊かな身体が揺れていく</p><p>あっあっあっああーっ</p><p>揺れが段々大きくなる</p><p>キスして</p><p>オレは、克子姉と舌を絡める</p><p>甘い蜂蜜の味がした</p><p>あなたが好きもう、あなただけでいいあたし</p><p>克子姉の鍛え上げられた膣がオレのペニスを優しく包む</p><p>もうちょっとだからもう少しだけ、ガマンして</p><p>うん、判ったよ</p><p>中で出していいからね出す時、大きな声でお姉ちゃんって呼んでくれる</p><p>うん判ったお姉ちゃん</p><p>あああああっお姉ちゃんも、もうイキそうよ</p><p>オレは、腰の動きを激しくする</p><p>もうおれも限界に近い</p><p>あああっ、お姉ちゃんもうイクわイキそうあっ、あっ、あああっ、イ、イクッイクッイクわっ出してぇっお姉ちゃんの中にちょうだいっあああっイクッッ</p><p>オレもイクよお、お姉ちゃんッッ</p><p>克子姉が、オレの身体を下からギュッと抱き締める</p><p>抱き締めたまま全身を痙攣させるッッ</p><p>克子姉の子宮にドバッと白濁を吐くッ</p><p>あああっ、熱いの来たっ好きッあなたが好きなのおっ</p><p>お姉ちゃん、お姉ちゃん、お姉ちゃん気持ちいいよおう</p><p>長い射精だった</p><p>ありがとう、気持ち良かったわ</p><p>オレこそ、ありがとう</p><p>オレは、もう一度、克子姉にキスをした</p><p>あたし、こんなに幸せそうなセックスを見るの初めて</p><p>それは珠代さんの声だった</p><p>そうね克子ちゃん、成長したわね女として羨ましいわ</p><p>それは、秀美さん</p><p>二人とも、自分の股間をまさぐっている</p><p>ずるいよ、克っつん</p><p>寧さんの声だ</p><p>全裸のままの寧さんやっぱり、とろとろの割れ目を自分で慰めている</p><p>あたしもヨッちゃんにお姉ちゃんて呼ばれながら、気持ち良くなりたいよおっ</p><p>まだ、オレと繋がったまま克子姉は、寧さんに微笑む</p><p>そう思われるのなら、早く処女を捨てることですわこんなに幸せなこと、他にはありませんよ</p><p>でもあたし</p><p>寧さんは、それでもセックスに躊躇しているようだった</p><p>じゃあお姉ちゃんセックスは克子が一人で堪能させていただきますわっ</p><p>克子姉が、オレの頭をキュッと抱いてくれる</p><p>オレはまた、克子姉の乳首を吸った</p><p>あんお姉ちゃんの好き</p><p>寧さんの股間が、ぽたぽたと愛液が零れている</p><p>あたしもしたいお姉ちゃんて呼ばれたいっ</p><p>じゃあ勇気を出されることですねっ</p><p>克子姉は、どこまでも寧さんに優しい</p><p>セックスって、こんなに幸せそうなんだ</p><p>山峰さんが、そっと呟いた</p><p>目の前で行われたセックスに、山峰さんは呆然としている</p><p>巻いていたバスタオルがはだけていた</p><p>長身でキュッと締まったスポーツ少女の裸身</p><p>ピンク色の可愛い乳首が尖っている</p><p>愛液に濡れた秘部も、丸見えだ</p><p>山峰さんは、みすずと同じでほとんど毛が生えていなかった</p><p>セックスが幸せなんじゃありませんっ</p><p>みすずが、そんな山峰さんに言う</p><p>旦那様のセックスが優しいからだから、幸せなんです</p><p>克子姉が身体を起こしながら、オレにそっとキスする</p><p>みすず様お待たせ致しました</p><p>みすずの手にタッチする</p><p>さあ選手交代ですよっ</p><p>そうだ次は、みすずの番だ</p><p>みすずも下でいいですか旦那様に犯していただきたいんですっ</p><p>うん、いいよっ</p><p>みすずが、マットに横たわる</p><p>えへへ、皆さんに見られてするのって、緊張しますね</p><p>大丈夫かい</p><p>旦那様にキスしていただいたら平気になります</p><p>オレは、みすずの可愛い唇にそっとキスをした</p><p>これで、もう平気です</p><p>みすずの華奢な身体を抱き締める</p><p>みすずは、オレの腕の中にすっぽり収まるなあ</p><p>はい旦那様のために生まれた女ですから</p><p>みすずも、大好きです</p><p>みすずのおっぱいに触る</p><p>あんくすぐったいです</p><p>じゃ、触るのやめようか</p><p>意地悪いっぱい、触って下さい旦那様の物ですから</p><p>みすずのおっぱい、オレの手のひらにすっぽり入るよ</p><p>じゃあ、やっぱり旦那様に合うようにできているんですよ</p><p>オレみすずのおっぱい好きだよ可愛くて、みすずらしくて</p><p>旦那様大好きっ</p><p>オレは、みすずの乳首を舐める</p><p>ああんああもっと、もっとイジメて下さい</p><p>こうかい</p><p>もっと、酷いことしてみすずのこと、メチャクチャにして下さいっ</p><p>オレは、みすずの左右の乳首を思い切り堪能した</p><p>おへそにキスしていい</p><p>みすずの可愛いおへそにキスする</p><p>ペロッと舐める</p><p>あんそんなとこ舐めないで汚いです</p><p>みすずの身体に汚いところなんて無いよ</p><p>あたしあんいつでも身体を綺麗にしておきますねあああっどんな時でも、旦那様に舐めていただけるように</p><p>うんそうしてくれ</p><p>かしこまりましたあああっ、そんなとこいやぁぁっ</p><p>オレはみすずの秘部に舌を這わす</p><p>チロチロと、湧いてくる泉を舌で掻き回す</p><p>美味しいよ、みすずのここ</p><p>そんなこと言わないであああっ</p><p>ゆっくりと時間を掛けて丹念に、割れ目を舐めていく</p><p>旦那様ぁ旦那様ぁもう、ダメですぅ</p><p>メチャメチャにして欲しいんだろ</p><p>もうメチャメチャですあああっ、もっともっとイジメて</p><p>最後にクリストスをベロベロと舐め上げるッ</p><p>ダメっそれダメっみすず白くなっちゃう白くなって飛んでっちゃう怖い怖いです旦那様ぁぁ</p><p>オレは指先で、クリストスをグリグリと擦った</p><p>大丈夫だよオレはここにいるから</p><p>手を手を繋いでいて下さい旦那様</p><p>オレは、空いている左手をみすずの右手に重ねる</p><p>みすずはオレの手をギュッと握りしめたッ</p><p>旦那様旦那様みすず飛んでっちゃいますっ</p><p>イっていいんだよオレは、ここにいるからっ</p><p>みすずに命令して下さいっイケって命令して下さいっ</p><p>イケっ、みすずイクんだっ</p><p>はいっ旦那様っ</p><p>オレの手を強くギュウッっと握りしめたまま</p><p>みすずの身体が大きく反るッ</p><p>あっ、あっ、あああーっ</p><p>やわらかそうなお腹が、ぷるぷると震えている</p><p>みすず、イッてますっ旦那様旦那様怖いです飛んじゃってますっ</p><p>オレは、ここにいるよっみすずを見ているよ</p><p>みすずも、イキながらオレを見る</p><p>ホントだ旦那様ああん好きっ</p><p>ビクッビクッビクッと痙攣する、みすずの身体</p><p>普通の女の子よりも遥かに多い愛液で、マットの上は濡れていてる</p><p>ここが、浴室で良かった</p><p>ベッドの上ならシーツがびしょびしょになっている</p><p>はぁはぁはぁみすず、旦那様に見ていただきながら、イッちゃいました</p><p>うん可愛かったよ</p><p>旦那様みすずまだ足りません</p><p>汗まみれのみすずは息を整えながら、オレに言った</p><p>どうぞ犯してみすず、欲しいです旦那様に犯されたいのっ</p><p>みすずはゆっくりと大きく開脚する</p><p>昨日、処女膜を破ったばかりだからまだ痛いかもしれないよ</p><p>痛い方がいいです痛くして下さいっ</p><p>その方が旦那様を受け入れてる気がするから</p><p>オレはみすずの膣口に勃起を押し当てる</p><p>昨日みたいに、言って下さい</p><p>昨日処女膜を破った時に、言って下さったでしょみすずが好きだセックスしたいみすずの身体が欲しいって</p><p>オレは、確かにそう言った</p><p>みすずのこと好きですか</p><p>みすずとセックスしたいですか</p><p>すっげえ、したい</p><p>オレは勃起ペニスを、みすずに握らせた</p><p>こんなに硬くなってるみすずの中に入りたくてしょうがないんだ</p><p>マットの上のみすずが、真剣な眼でオレを見上げている</p><p>あたしも旦那様に、犯されたいです</p><p>セックスじゃなくて犯されたいのか</p><p>はいみすず、旦那様にレイプされたいんです</p><p>みすずの眼に、涙が溜まる</p><p>あたし本当は、はしたなくて、いやらしい女なんです</p><p>あたし香月の家の娘として生まれてきて普段は優等生を演じています明るい女の子の振りをしていますでも、あたし</p><p>涙の粒がぽろりと零れた</p><p>本当は悪い子なんですいけないことがしたくて堪らないんですそういう自分をずっと隠して生きてきました</p><p>顔も真っ赤にして泣くみすず</p><p>身体だけでなくみすずの心まで裸になっていく</p><p>みすず、可愛いよ</p><p>あたし可愛くなんかありません</p><p>いいやオレのみすずは、可愛いんだ</p><p>みすずが、大きく目を見開く</p><p>オレはみすずが何を望んでいるのか、判った</p><p>みすずお前は、もうオレのペットだ</p><p>はいみすずは、旦那様のペットです</p><p>オレのエッチでいやらしいペットだ</p><p>はい旦那様のはしたなくて汚らわしいペットです</p><p>普段はどうでもいいお前の中のいやらしい思いは、全てオレにぶつけろ</p><p>はい旦那様だけにお見せします</p><p>お前が望むことは、どんなことでもしてやる</p><p>はい旦那様だけにしていただきます</p><p>オレには何も隠すなみすずの全てを晒すんだ</p><p>みすずの眼から、ぽろぽろとぽろぽろと、涙が流れる</p><p>いいの本当に</p><p>その一瞬みすずは、ペットの演技を止めた</p><p>本当にみすずの全てを見せても嫌いにならない</p><p>香月みすず十七歳</p><p>オレよりも一つ年上の美しい少女</p><p>嫌いになんかならないですみすずが好きなんだとっても愛しいんだ</p><p>あ、あ、あ</p><p>心を開け放って泣く彼女は本当に美しかった</p><p>ああああっ</p><p>みすずが、大きな声で叫ぶ</p><p>もうダメっあなたが好きっ好きなのっ</p><p>泣いてるみすずがオレに微笑む</p><p>みすず、オレにどうして欲しい</p><p>本当に、オレにして欲しいことを言ってくれ</p><p>素のみすずは言った</p><p>あなたにレイプされたい</p><p>どんな風に</p><p>暴れるみすずをあなたが無理矢理押さえつけてみすずは嫌だって叫ぶのに力ずくで無理矢理犯されるの</p><p>みすずのお腹の中に射精されちゃうの</p><p>何回</p><p>二回二回がいい</p><p>他には</p><p>みすずは泣きながら言った</p><p>それをあたしのロスト・ヴァージンにしたい</p><p>あなたに無理矢理レイプされてみすずは、ロスト・ヴァージンしたことにしたい</p><p>一生、そう思ってもいい</p><p>いいよ</p><p>みすずは、無理矢理あなたに犯されてそれで、あなたのペットにさせられるの本当は嫌なのに、毎日いやらしいことをさせられるの</p><p>それで</p><p>だけど、みすずはどうしてもあなたから離れられないのずっと一緒よあなたの子供も産ませられるわ恥ずかしくて、いやらしいことをいっぱいさせられるの一生、セックスの奴隷にされるの</p><p>それがみすずの望み</p><p>みすずはずっと、無理をしていたんだ</p><p>昨日の強制されたセックスで歪んだ形からスタートしてしまったオレたちの関係</p><p>オレは、それをみすずの望み通りに修正してやりたいと思った</p><p>判ったそうしよう一生、みすずを犯し続けてやる</p><p>気にしないで好きだから</p><p>うんみすずも好き</p><p>いっぱい泣いて、叫んで、暴れていいからね</p><p>ありがとうあなたのセックス奴隷にして</p><p>みすずが、オレの手を握る</p><p>みすずのほっぺたを引っぱたいて</p><p>オレの手を、自分の顔に当てる</p><p>そこから、始めて欲しいの</p><p>女たちに見守られながら</p><p>オレとみすずの疑似レイプが始まる</p><p>もう一度、みすずのヴァージンを奪い直す</p><p>オレは</p><p>オレは、思い切りみすずの頬を叩いたっ</p><p>いやぁぁ痛いっやめてっやめて下さいっ</p><p>暴れる、みすずをオレは力尽くで押さえつけるッ</p><p>いいからっ、やらせろっやらせるんだっ</p><p>許してっ許して下さいっ</p><p>オレは無理矢理、みすずの唇にキスをする</p><p>みすずは、必死で顔を背けようとするが、オレは力尽くで唇を重ねる</p><p>いやぁぁ嫌ですこんなの、嫌ぁぁ</p><p>みすずの胸を揉む乳首に吸い付く</p><p>やめてぇぇぇあたし、ヴァージンなんですっ許して下さい</p><p>暴れる、みすず</p><p>おとなしくしろっ</p><p>嫌よおっ絶対に嫌ぁぁッッ</p><p>みすずが、オレの腕に嚙み付くッ</p><p>ウッ</p><p>痛みに苦しむオレの顔を見て一瞬、みすずの顔がハッとする</p><p>違うもっとだもっと噛めよッでないと、レイプされちまうぞっ</p><p>オレの叫びで演技のレイプは続行される</p><p>あぐっ</p><p>みすずは泣きながら、オレの腕に歯を立てるッ</p><p>オレは、腕を振り払うっ</p><p>腕に残った歯形から赤く血が滲んでいる</p><p>犯してやる犯してやる犯してやるからなっ</p><p>いややめてみすずに酷いことしないでっ</p><p>みすずは、全力でオレの手から逃れようとする</p><p>逃がすもんかっ</p><p>華奢なみすずの身体には、オレを振りほどく力はない</p><p>やめて怖いっみすず、怖いんですっ</p><p>おれは、両手でみすずを大股開きの体勢にさせる</p><p>入れるぞっ入れるからなっ</p><p>やめてそれだけはやめて下さいっみすずは、ヴァージンなんですっ結婚するまで処女でいたいんですっ</p><p>なら、オレが貰ってやるよっ</p><p>オレは勃起ペニスをみすずに押し当てる</p><p>やだやだやだぁぁ怖いっこんなので処女を失うのは嫌ぁぁっ</p><p>ほらぁ行くぞおっ</p><p>みすずの秘部は、ぐっちょりと濡れている</p><p>それでも、まだ一度しか男を受け入れたことのないヴァギナはキツい</p><p>一気には貫かない</p><p>昨日と同じように亀頭が埋まった段階で、一度止める</p><p>ここが、お前の処女膜だぞ</p><p>ゾクッと震えるみすず</p><p>喪失の再現に酔っている</p><p>い、いやこ、これ以上、みすずの中に入って来ないで</p><p>お願いしますだろ</p><p>お、お願いしますヴ、ヴァージンだけは、許して下さい</p><p>嫌だね</p><p>オレは、みすずに言った</p><p>みすずの顔が、恐怖に歪む</p><p>ガタガタと震えている</p><p>奥歯がカチカチと鳴る</p><p>こ、怖いです</p><p>オレの顔をしっかりと見ろこれが、お前を女にする男の顔だぞ</p><p>女になんてなりたくないですみすずは、まだ子供ですっ</p><p>オレの女になるんだよっ</p><p>みすずと眼を合わせたまま</p><p>オレは、一気に最奥まで突き切るっ</p><p>い痛ぁいいいいっ</p><p>みすずの心の中でもう一度、処女膜が破れた</p><p>お前は、オレのペットだっ一生、オレに尽くすんだ</p><p>オレの声にみすずは熱い涙を零した</p><p>あああ神様こ、こんなの酷いです</p><p>力尽くで、ガシガシと腰を突き込むッ</p><p>痛いっ痛いっ痛い痛いです</p><p>オレが子宮を着く度に、みすずは痛いと叫ぶ</p><p>そんなはずはない</p><p>みすずの膣内は、すっかりとろとろに熱くたぎっている</p><p>肉体の快感に反してみすずの心が痛いと叫ばせている</p><p>口にキスをする</p><p>みすずの全身の汗を舐める</p><p>みすずのヴァギナを犯しながら全身をオレの舌で侵していく</p><p>みすずもう、お嫁に行かれない</p><p>ゆっさゆっさと身体をオレに揺さぶられながらみすずが呟いた</p><p>そうだ、お前はオレのセックス奴隷になるんだ一生、慰み者にしてやるからな</p><p>いやぁあたし、そんなのいやですぅ</p><p>オレの玩具になるんだ</p><p>いやぁぁ</p><p>ピストンを速くする</p><p>みすずの無毛の恥部に、オレの腰を叩き付ける</p><p>パンパンパンと軽やかな音が響く</p><p>痛い痛いのみすずみすず死んじゃいますっ</p><p>みすずが実際には激しく感じていることが、よく判った</p><p>みすずの膣がキュウキュウとオレのペニスを締めていく</p><p>おそらくこのままみすずは、セックスで初めての絶頂を迎える</p><p>みすずもう、出そうだ中で中で出すからな</p><p>みすずの耳に囁く</p><p>いやぁやめて下さい中だけは赤ちゃん赤ちゃんできちゃう</p><p>言葉では嫌がっていながらみすずの身体は、男の精を求めている</p><p>もうすぐみすずはイク</p><p>孕め妊娠しろオレの子を産め</p><p>いやです許して許して神様がお許しになりません</p><p>ああみすずの興奮が最高潮に達する</p><p>ああんっダメよみすず悪い子になっちゃうもう、天国に行けない</p><p>ここが、天国だっ</p><p>オレが思い切り子宮を着いた瞬間</p><p>みすずいけない子になっちゃうッッッ</p><p>みすずの身体が快楽に跳ねるッ</p><p>みすずみすず変になっちゃうあっ、溢れるぅぅ</p><p>身体を震わせながらみすずの心が天国へ飛ぶ</p><p>みすず、出すぞっ</p><p>嫌っ嫌っいやぁぁ</p><p>みすずの子宮にオレは熱い塊を噴き上げるッ</p><p>で、出てるぅ熱いのがっあ、あたしの中に入ってくるぅぅ</p><p>射精しているオレをみすずが、見ている</p><p>受精しているみすずをオレが、見ている</p><p>みすずを押さえつけているオレの手に、ギュッと力が入る</p><p>みすずはオレの肩をガブッと噛んだ</p><p>痛い</p><p>その瞬間、ビュッともう一筋熱い精液が、みすずの子宮に迸る</p><p>ひ、酷いですみすず犯されちゃったみすず、ヴァージンだったのにぃぃ</p><p>みすずの眼からまたぽろぽろと涙が零れる</p><p>これで終わりなんかじゃないっ</p><p>みすずとの約束は二回</p><p>みすずの二度目のヴァージン・ブレイクは続く</p><p>オレは再び、ピストンを再開する</p><p>やめてもう、やめて下さいッ</p><p>オレは汗ばむ、みすずの首筋に、チュッチュッとキスをする</p><p>キスマークも付けてやる</p><p>この肉体を完全にオレのものにする</p><p>オレに従属させてやるっ</p><p>まだだまだだぞみすず今度は、お前も楽しめるんだ</p><p>こ、こんなことされてた、楽しくなんかありません</p><p>もう二人とも、滝のように汗をかいている</p><p>腰を振る度にみすずの小ぶりなおっぱいがぷるるんと踊る</p><p>汗に濡れたみすずの柔らかい肉体を全身の肌で楽しむ</p><p>お前はいやらしい女の子なんだレイプされて感じてしまう、はしたない娘なんだ</p><p>ち、違いますみすずは、そんな娘じゃありません</p><p>でも、身体が歓んでいるだろう気持ちいいんだろう</p><p>気持ち良くなんかないですただ痛いだけです</p><p>その痛いのが気持ちいいんだろう</p><p>ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ</p><p>長距離マラソンの様な息遣いでオレは、セックスを続ける</p><p>こ、こんなの全然、気持ち良くなんかないです</p><p>気持ち良くなるんだみすず</p><p>みすずの尖った乳首をクリクリと弄る</p><p>オレの恥骨をみすずのクリトリスに擦り付ける</p><p>あああんっお、おかしいですみ、みすずの身体が熱くなってますみすずまた、変になっちゃうっあっ</p><p>そうだお前の身体は今、造り替えられているんだみすずは、犯されて感じる変態になるんだ</p><p>そんなのいやいやなのにぃ</p><p>お前の身体は、オレが無理矢理改造しているんだオレ好みの女になれ</p><p>嫌よみすずはああ、神様ぁぁ</p><p>一度、火の付いてしまった身体は、すぐに絶頂へ到達する</p><p>みすずは今ゆっくりとまた高いところへ昇って行く</p><p>あああっうあああっあああああああっ</p><p>眼を閉じて、快感に酔う</p><p>き、気持ちいい</p><p>みすずが変わっていく</p><p>オレを拒絶していたはずの肉体が柔らかく、溶けていく</p><p>みすずの心と身体がオレを受け入れていく</p><p>みすずの中に溶けていく</p><p>変よこんなの変これオナニーするよりもいいです渚様の手よりも、もっと気持ちいい何なのこれみすず、変になっちゃいます</p><p>みすずはついに疑似レイプの設定すら忘れて、オレとのセックスに溺れていく</p><p>眼を開けろオレを見るんだみすず</p><p>みすずの眼が開く</p><p>すでに朦朧としている眼彼女は、快楽に溶けている</p><p>心の飛んでしまったみすずがオレの顔を認識する</p><p>あ、あなただあれどうして、そんなに一生懸命なの</p><p>オレはみすずを気持ち良くしてあげたいんだ</p><p>ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、ハッ</p><p>心臓がバクバクする</p><p>苦しい</p><p>でも、みすずをイカせるまでは</p><p>腰の動きを止められないッ</p><p>みすずは、とろんとした眼のままオレを見ている</p><p>オレの額からぽたぽた落ちる汗が、みすずの可愛いおっぱいを濡らしていく</p><p>みすずみすずみすず</p><p>オレの眼には、もうみすずしか見えない</p><p>みすずの口が動いた</p><p>ああああたし思い出したわあなたはみすずの旦那様ですみすずの大好きな</p><p>好きだよッみすず</p><p>あたしも旦那様ッッ</p><p>みすずの心が全開になる</p><p>心の隅々までオレという男を受け入れる</p><p>旦那様好きッ</p><p>その瞬間みすずの身体がビクビクビクッっと激しく震えたッ</p><p>一瞬にして雷撃のような絶頂が、みすずの肉体を襲うッ</p><p>あああっああああああああああああああッッッ</p><p>獣のような咆哮を挙げてみすずは身体をブルブルと震わせ続ける</p><p>しっかりと、オレの顔を見たまま</p><p>みすずは、三度目にして最大の波に呑み込まれるッッ</p><p>オレもまた彼女の中に射精した</p><p>びゅるびゅるるびゅるるるる</p><p>下腹部にまた、熱い拡がりを感じるみすず</p><p>みすずいっぱいです満たされてます幸せですあたしぃッ</p><p>みすずが、オレを抱き締めてキスをする</p><p>知らなかったこれが、幸せなんですねみすず、幸せです幸せになっちゃったよおっ</p><p>子宮に受精しながらみすずの中で何かが変わっていく</p><p>みすずは女に生まれ変わる</p><p>みすずに抱かれたまま力尽きて、彼女に重なるオレ</p><p>ダメだもう動けない</p><p>もう、何も出ない</p><p>み、水が欲しい</p><p>し、死んでしまうううううう</p><p>みすずが、くたびれきったオレの頭を両手で持つ</p><p>彼女の顔がオレの前に</p><p>うふふふ</p><p>みすずは今までとは、まったく違った少女になっていた</p><p>慈愛に満ちた優しい顔をしている</p><p>彼女の中に隠れていた暗くて複雑な感情が全て、消えていた</p><p>天使のように、すっきりとした顔をしている</p><p>やっぱり、あなたはあたしの旦那様でした</p><p>みすずが、笑ってオレにそう言った</p><p>みすずは、あなたのものです一生、あなたに仕えます</p><p>美しい少女が、オレに永遠の愛を誓う</p><p>旦那様大好き、大好き、大好きっ</p><p>みすずが、オレの顔にチュッチュッとキスの雨を降らす</p><p>オレは、ただぐったりとして</p><p>みすずのするがままになっている</p><p>愛してる、愛してる、愛してる</p><p>みすずがオレの耳にそう囁く</p><p>あなたの女になってみすず、幸せです幸せなんですっ</p><p>幸せ</p><p>オレなんかに抱かれて</p><p>幸せなのか</p><p>ちょっとちょっとお二人さん</p><p>すぐ近くから、よく知った声が聞こえてくる</p><p>その声は克子姉</p><p>ハッと我に返る</p><p>五人の女性たちは呆然として、オレたちを見ていた</p><p>山峰さんなんか、眼が点になってる</p><p>そりゃ、そうだよな</p><p>ラブラブ・セックスから始まって、途中でレイプごっこになって、最後は絶頂を越えた超絶頂で終わった</p><p>オレは二回みすずなんて、三回もイッたし</p><p>何か、二人だけの世界にずっと没入してたし</p><p>克子姉が、みすず言った</p><p>みすず様、こんなことあたしが言うべきではないかもしれませんが、みんなを代表して克子が言わせていただきます</p><p>克子姉は、コホンと咳払いした</p><p>このヘンタイ娘っ</p><p>寧と恵美に初体験を決意させるため、この二つのセックスは必要だったのですが、</p><p>みすず何でこうなった</p><p>キャラクターの暴走って怖いなあと思いつつも、</p><p>ちょっと都合の良い娘過ぎていたみすずが、これできちんとした心と肉体のある少女になったと思います</p><p>私はセックスは男と女の心と肉体のタイマンだと思っていますので、</p><p>こういうセックスが書けて良かったなと思っています</p><p>生まれて初めて見たセックスがこれだった恵美ちゃんには、ちょっとショックかもしれませんが</p><p>しかしみすずのために、徹夜しちゃいましたよ</p><p>59．フラグメンツ</p><p>なんなのあなた</p><p>秀美さんがオレを見て、そう言う</p><p>やっぱり呆れているんだ</p><p>オレちょっとやりすぎたもんな</p><p>すいません</p><p>すいませんじゃないわよっちょっと、克子ちゃん</p><p>秀美さんが克子姉を呼ぶ</p><p>どうしたら、こんな子が見つかるのよあたし、こんなにセックスに一生懸命な子、始めてよ</p><p>うんあたしも、こんなに献身的なセックスする子を見るのは初めてです</p><p>珠代さんまでが、そんなことを言う</p><p>ねぇ、あなた</p><p>吉田くんだっけ</p><p>お姉さんたち二人が、オレに詰め寄ってきた</p><p>あんな風にさセックスの最中に、女の子から次から次へと要求されて、嫌にならないの面倒くせーなぁとか思わない</p><p>いやだって彼女がそうして欲しいのなら、何だってしてあげたいじゃないですか</p><p>だけど君、最後の方、相当苦しそうだったわよちょっと、休ませてくれとか言えば良かったじゃない</p><p>でもせっかく、みすずが感じてくれてたからオレの心臓が停まっても、続けないといけないって思ったんで</p><p>腕血が出てるわよ肩にも歯形が付いちゃってるし</p><p>あさっき、みすずに噛まれたところか</p><p>痛ッちょっと染みる</p><p>痛くないの</p><p>そりゃ痛いですよ</p><p>えっ、もしかして君、マゾなの噛まれるの好きとか</p><p>そんなわけないですよ噛まれるのは嫌です</p><p>じゃあ、何で噛まれてるのよ</p><p>だってあそこでオレが噛まれないと、みすずが気持ち良くなれないじゃないですか</p><p>えっこの子のためなら、あなた、何でもしちゃうの</p><p>いや死ぬとかは嫌ですよでも、ケガするくらいは仕方ないじゃないですか</p><p>だって、みすずが気持ち良くならないと、セックスする意味が無いじゃないですか</p><p>君は、気持ち良くならなくていいの</p><p>何か腹が立ってきたぞ</p><p>こんなに可愛い子が、オレとセックスしてくれるんですよっオレは、最初っからずーっと気持ちいいですよ</p><p>あなた、ホントにその子のこと好きなのね</p><p>当たり前じゃないですかっ好きじゃなかったら、セックスなんてできないじゃないですかっ</p><p>オレの答えに浴室の中がシーンとなる</p><p>えみんな、どうしたの</p><p>オレ何か、変なこと言った</p><p>旦那様ぁぁっ</p><p>何で泣いてるの</p><p>みすずが、オレにしがみついてくる</p><p>おい、ちょっと</p><p>泣きながら、オレの腕の傷をペロペロと舌で舐める</p><p>いいんだよセックスの時のことなんだから全然、、気にしないでいいんだから</p><p>みすずが、気持ち良くなれたんだからこれでいいんだよ</p><p>珠代さんが、はぁと溜息を吐く</p><p>いるんだこんな男の子</p><p>うん何か、とてつもないわよね</p><p>でもちょっと、危ないと思いません</p><p>そうね放っとくとこの子、平気で無茶しそうよね</p><p>お姉さん二人に、克子姉がにこやかに答える</p><p>大丈夫ですわっそこは、あたしたちがフォローしますから</p><p>そうね、御名穂さんが見守っているのなら安心よね</p><p>そうですねきっと、スゴイ男の人に成長すると思います</p><p>えオレ、何で褒められてるの</p><p>普通にセックスしてただけなのに</p><p>珠代さんが、オレにペコリと頭を下げる</p><p>ごめんあたし、あなたのことナメてたわさすが御名穂っちが、玩具にするわけだわっあなた、スゴイよ</p><p>オレには何を褒められているのか全然判らない</p><p>あなた克子ちゃんのことも、その子と同じくらい好き</p><p>秀美さんが、真顔でオレに尋ねる</p><p>はい、もちろん</p><p>やっぱり望まれれば、どんなセックスでもする</p><p>当たり前じゃないですか</p><p>あなたが、大怪我をするようなことを求められるかもしれないわよ</p><p>だって克子姉は、そういうことをするような人じゃないですから</p><p>確信があるの</p><p>はい克子姉は、とっても優しい人ですだから、オレ、克子姉が好きになったんですから</p><p>今度は、克子姉</p><p>もおっ泣かせないでよぉ</p><p>え何で</p><p>ここは、泣くとこじゃないでしょ</p><p>みすずだって、そうですよ今日はたまたま、オレの腕を噛んじゃったけれどそれは、みすずがいつもガマンして溜め込んでいる子だったらでみすずが、心の中の物を吐き出すためなら、噛まれたり、殴られたり、蹴られたりすることなんて全然構いませんオレは、何でも受けとめますだってみすずはこの子は、優しくていつも人に気を遣って本当にいい子なんですオレ、大好きなんです</p><p>旦那様ぁぁっ</p><p>みすずが、ワーワーと大声を上げて泣き出す</p><p>ちょっとええ</p><p>何で、オレが話すと泣くんだよ</p><p>オレみんなが知っている、当たり前のことを話してるだけなのに</p><p>ヨッちゃんあたしは</p><p>寧さんは裸で体育座りをしていた</p><p>両手で自分の膝小僧を抱えて</p><p>オレを見上げる寧さんの眼はすでに、涙目だった</p><p>ヨッちゃん、あたしのこと好き</p><p>オレは寧さんの前にしゃがむ</p><p>寧さんと視線の高さを合わせて</p><p>寧さんのことを嫌いな人なんか、いませんよ</p><p>他の人のことなんかどうでもいいのっヨッちゃんは、どうなの</p><p>大好きですよ</p><p>どういうところが</p><p>明るくて、綺麗で、ハチャメチャで寧さんみたいな、お姉ちゃんが欲しいって、オレ、ずっと思ってます</p><p>じゃあ、あたしの弟になんなさいよっ</p><p>オレ、とっくにそのつもりですけど</p><p>もうずっと寧さんの弟のつもりで、生活してますけど</p><p>うそ</p><p>オレ、兄弟いないからよく判らないですけど寧さんがコーラ買って来いって言つたら、すぐに買ってきますよジャンプでもメロンパンでも、言われたらダッシュで買って来ます</p><p>それ、弟じゃなくて弟分だよぉっぅ</p><p>じゃあ寧さんは、オレに何をして欲しいですか弟って、どんなことをすればいいんですか</p><p>何でもしてくれるの</p><p>はいっ大好きな寧さんのためならっ</p><p>寧さんがオレに言った</p><p>じゃあ、キスしてあたしヨッちゃんとキスしたい</p><p>寧さんの赤い唇がオレに近づく</p><p>その時</p><p>はい、そこの処女の子そこまでにしなさい</p><p>スピーカーから、弓槻先生の声がした</p><p>何で邪魔すんのよぉっ</p><p>寧さんが、天窓に向かって叫ぶ</p><p>それから先は、処女を捨てる覚悟をしてからになさい勢いでするのはよくないわ吉田くんにも、失礼よ</p><p>先生は監視カメラで、ずっと観ていたんだ</p><p>みんなお風呂がちょっと長すぎるわよ広間に集まってちょうだい</p><p>克子姉が、全員を代表して返事する</p><p>はいっかしこまりました、お嬢様</p><p>先生の命令に、お姉さんたちはすぐに動き出す</p><p>克子姉は、ザバッとお湯を浴びて、汗を洗い流す</p><p>あなたたちは散々セックスしたんだから、しっかりシャワーを浴び直してから来て下さいねっ</p><p>オレとみすずにそう言って克子姉は、寧さんを引っ張って立たせる</p><p>ほらほら、寧様も早く</p><p>えっあたしは</p><p>タイミングを外しちゃったんだから、次の機会までお預けですっ</p><p>はいはい、行きますよっ</p><p>恨めしそうにオレを見る寧さんを克子姉は、無理矢理連れて行ってしまった</p><p>あらら</p><p>まあ、仕方がない</p><p>とにかく、汗だくのままじゃ、何のために風呂場に来たのか判らないし</p><p>旦那様、こちらへどうぞっ</p><p>オレとみすずは、お互いにシャワーを掛け合う</p><p>それぞれの身体を洗いっこして</p><p>んふふっ旦那様ぁっ</p><p>ただ呼んでみただけですっあったしの旦那様ぁんっ</p><p>みすずは、キャッキャと嬉しそうにオレの身体を洗ってくれた</p><p>いつの間にか浴室に残っていたのはオレたちだけになっていた</p><p>浴室の出口の前に、バスタオルを巻いたままの山峰さんが立っている</p><p>どうしたんだろう</p><p>オレたちのシャワーが終わるのを待っててくれてるのかな</p><p>あれ山峰さんが、ジッとオレを見ている</p><p>どうしたの、山峰さん</p><p>切れ長の眼がおどおどしながらオレたちに近づく</p><p>吉田くん、さっきあたしともセックスしたいって言ってたわよね</p><p>うん、そうだけど</p><p>あたしのこと、好きなの</p><p>いつから</p><p>この間、朝、オレがケガしてた時部室まで救急箱を取りに行ってくれたろ</p><p>あの時廊下を走る後ろ姿を見て、綺麗だなって思った</p><p>後ろ姿を見て</p><p>走ってる後ろ姿だよ身体のラインが綺麗だなって思った</p><p>そうだあの姿は美しかった</p><p>それだけ</p><p>それから昨日寧さんに連れて行かれたオレを、屋上まで迎えに来てくれたろ</p><p>それで優しい人だなって、思った</p><p>オレの腕には、みすずがぴったりとくっついている</p><p>みすずが、山峰さんにこう言った</p><p>あたし最初にお会いした時から、判ってました</p><p>恵美さんてあたしと同じですよね</p><p>それ、どういうことだよ</p><p>普段は、無理して優等生をやっているタイプですよねみすずには判ります</p><p>山峰さんが、静かに答える</p><p>はいそうだと思いますあたしも、みすずさんと同じですあたしはいい子でいないといけないってずっと、そう思って生きてきました</p><p>みすずは本当は悪い子ですずっとずっと、いけないことがしたくてたまりませんでした</p><p>みすずの正直な言葉に、山峰さんも心を開く</p><p>あたしも悪い子です優等生の振りをしながらあたしずっと、悪いことがしてみたかったんです</p><p>みすずが、小悪魔のようにクスッと微笑む</p><p>山峰さんを見たままオレの唇を、舌でペロッと舐めた</p><p>驚く山峰さんにみすずが告げる</p><p>恵美さんセックスってとっても悪いことなんですよっあたし旦那様とセックスする時、いつもゾクゾクしますこんなに、いやらしくて、はしたなくて、汚らわしくて悪い子になれることはありませんよっ</p><p>悪い子になれる</p><p>山峰さんはゴクリと唾を飲み込む</p><p>はいしかも、悪い子になるのは旦那様の前だけでいいんです普段は、いつも通りのいい子ちゃんのままのみすずでいられるんですっ嘘っこの優等生を続けててもいいんです本当の悪い子のみすずは、旦那様が丸ごと受けとめて下さいますから</p><p>みすずが山峰さんを、悪の世界に誘惑する</p><p>ねえ恵美さんも旦那様とセックスしましょうよこっちの世界に来て下さい楽しいですよとっても、気持ちいいですよ</p><p>さっきの激しいセックスを経験したみすずは、何かが変わったように思う</p><p>無理していると思うようなことが、一つも感じられない</p><p>とっても自然体で、自由で、優雅にすら見える</p><p>恵美さん、バスタオルを捲って下さい</p><p>みすずが、山峰さんにいやらしい要求をする</p><p>恵美さんのアソコみすずの旦那様に見せて下さい</p><p>ブルツと震える山峰さん</p><p>そうですその感覚ですゾクっとするでしょそれが、悪い子の感覚ですさあ、恵美さんも悪い子になっちゃいましょう素直になるととっても、気持ちがいいですよぉ</p><p>みすずの言葉が山峰さんの心をまさぐる</p><p>震える山峰さんの細い指がバスタオルを掴む</p><p>長身の真面目なスポーツ少女がセックスの誘惑に負けていく</p><p>さあ見て下さいって、言って下さい</p><p>み、見て下さい</p><p>誰に見て欲しいんです</p><p>吉田くん吉田くんに、見て欲しい</p><p>みすずが、オレの顔を見る</p><p>ここでキメろと、そう言っている</p><p>オレは、腹をくくった</p><p>恵美、身体を見せろ</p><p>山峰さんが震えながら、オレを見ている</p><p>ぷるぷるした手がバスタオルを拡げた</p><p>オレのクラスメイト</p><p>誰にでも優しい、優等生の委員長</p><p>長身の陸上部員</p><p>山峰さんのスリムで、キュッと引き締まっている健康的な裸体</p><p>でも乳房はしっかりと成長している</p><p>小指の大きさのピンク色の乳首</p><p>ほとんど生えていない恥丘</p><p>割れ目からは、とろんと愛液が垂れていた</p><p>綺麗だ、山峰さん</p><p>あたし綺麗じゃないです</p><p>みすずが、クスクスと笑う</p><p>恵美さん、ドキドキしてますか</p><p>ドキドキしてます</p><p>興奮してます</p><p>はい、してます</p><p>悪い子になるって、気持ちいいでしょう</p><p>ああ、あたし変になっちゃいそうです</p><p>みすずが、オレに尋ねる</p><p>旦那様恵美さんと、セックスしたいですか</p><p>ああ、すっげぇしたい</p><p>恵美さんの身体とっても、いやらしいですよね</p><p>うん触りたい</p><p>恵美さんいいですよね</p><p>触るだけです怖くないですみすずの旦那様は、山峰さんが嫌がるようなことは、決してなさいませんから</p><p>触らせてよ山峰さん</p><p>山峰さんが乾いた声で、答える</p><p>ちょっとだけならいいよ吉田くん</p><p>オレは山峰さんの乳首に、そっとタッチする</p><p>ピクッと震える、山峰さん</p><p>その濡れた股間に手を伸ばす</p><p>山峰さんは震えたまま、動けなくなっている</p><p>ちょっと触るだけだから</p><p>オレは中指で山峰さんの可愛い割れ目のラインをなぞった</p><p>ひぃやんっ</p><p>そのままオレは中指についた山峰さんの愛液を、舌で舐め取る</p><p>山峰さんの愛液はグレープフルーツの味がした</p><p>美味しいよ、山峰さん</p><p>そんなこと言わないで</p><p>羞恥に赤く染まる山峰さんの顔</p><p>オレは山峰さんの乳首を舐めようと、顔を近づける</p><p>が</p><p>旦那様今は、ここまでにして下さい</p><p>みすずが、オレにそう言う</p><p>これ以上のことを見せられたらみすず、また欲しくなっちゃいますそれに</p><p>それに</p><p>ここで、焦らされた方がいいんですもっと、恵美さんの中でいやらしい気持ちが破裂しそうなくらいまで溜め込んでガマンできなくなる、ギリギリまで、追い込まれた方が</p><p>まだ、早い</p><p>急ぐことはない</p><p>ゆっくり山峰さんの気持ちが、熟成されるのを待つべきだ</p><p>恵美さんもいいですねっ</p><p>大きく深呼吸して、息を整える、山峰さん</p><p>でも恵美さん、次は</p><p>恵美さんも、旦那様の女になっていただきます覚悟していて下さいね</p><p>ハッとして、みすずを見る山峰さん</p><p>さっきのみすずや克子様のように旦那様を身体で受けとめて、お腹の中に熱い精液を注いでいただきますいいですね</p><p>山峰さんの股間から粘り気のある透明な滴が、とろーりと滴った</p><p>次はするからね、山峰さん犯すよ山峰さんが、どんなに暴れても、絶対に止めない最後までするからオレのものにするからね</p><p>オレも、強い意志を山峰さんに伝える</p><p>はい判りましたあたし吉田くんに犯されます</p><p>赤い顔</p><p>興奮した眼</p><p>彼女はそう、約束してくれた</p><p>脱衣所に出ると、白いバスローブが三つだけ置かれていた</p><p>オレたちの着ていた服は、克子姉が持って行ってしまったらしい</p><p>替えの下着すら無い</p><p>バスタオルで水滴を取って、バスローブを羽織る</p><p>どうしたんです、旦那様</p><p>いやこのバスローブ、脇のところがパックリ開いてるから</p><p>そうだ脇の下のところが縫われていないというか布地が足りてない</p><p>みすずを見ると、脇から横乳の肌がはっきりと見えている</p><p>それは、多分ですねえ</p><p>みすずが、オレの右手を掴む</p><p>そのまま、オレの手を自分のバスローブの脇に当てる</p><p>旦那様が、みすずのおっぱいを楽しみやすいように、穴が開いてるんだと思いますよっ</p><p>脇の穴から手を入れみすずのおっぱいに触れる</p><p>みすずの可愛い乳首の感触</p><p>ねこういう服なんですよっ</p><p>うわっ、これいいかも</p><p>何という、絶妙なデザイン</p><p>山峰さんの方を見ると、彼女も脇から横乳が</p><p>あ、恥ずかしがっているけれど、わざとオレに見えやすい位置に立ってる</p><p>ていうかオレに見せてる</p><p>イチャイチャしてないで、早く来て下さいよっみんな、待ってるんですからねっ</p><p>わっ克子姉の天の声が、スピーカーから響く</p><p>慌てて、三人で脱衣所を出る</p><p>えっとさっきの部屋ってどっちだっけ</p><p>こっちです旦那様</p><p>みすずが、オレの手を引く</p><p>恵美さんも</p><p>バスローブの三人が、廊下を小走りで駆けていく</p><p>元の広間に戻った</p><p>そこには、お屋敷にいる全ての人間が集結していた</p><p>お風呂に居た秀美さんと珠代さんは、オレたちと同じバスローブ姿</p><p>克子姉だけは、メイド服に着替えている</p><p>恵美ちゃんはここに座って髪をカットするから</p><p>優花さんが、山峰さんを手招きする</p><p>判ってるわざっくり短くしたりはしないから長さはそのままで、ボリュームを調整するわ綺麗に仕上げてあげるから、こっちにいらっしゃい</p><p>山峰さんが、優花さんの前の椅子に座る</p><p>切った毛を除けるビニール布を首から巻いて優花さんは、てきぱきとカットし始めた</p><p>克子姉と執事の森下さんが、それぞれの人に紅茶を配っていく</p><p>お屋敷にこんなに人が集まるのは、久しぶりでございます</p><p>森下さんは、秀美さんにそんなことを言っていた</p><p>あれ先生がいない</p><p>オレが不思議に思っているとドアがガチャリと開いて</p><p>弓槻先生にマルゴさん渚さんと真緒ちゃんまで</p><p>帰り道に、渚さんたちを拾って来たんだよ</p><p>マルゴさんが、そう言う</p><p>まあ、真緒ちゃん</p><p>秀美さんと珠代さんが、真緒ちゃんに寄っていく</p><p>久しぶりねえ元気だった</p><p>お姉様方ご無沙汰しております</p><p>渚さんが、二人に頭を下げる</p><p>渚ちゃん、こんにちわ</p><p>真緒ちゃん、大きくなったわねえ</p><p>秀美姉さんも亜希ちゃんは、お元気ですか</p><p>すこぶる元気よ今年からもう、小学校よ</p><p>早いですねえ珠代姉さんのところは</p><p>うちの明日華もおかげさまで健康に成長しておりますっ保育園で女王様をやっているわ</p><p>そうかお屋敷を出る人は、妊娠・出産をするルールだから</p><p>お姉さんたちは、みんなお子さんがいるんだ</p><p>森下隣の部屋で、ちょっと真緒ちゃんの面倒を見ていてくれない</p><p>先生が執事さんに、そう命じた</p><p>かしこまりました真緒様アイスクリームとケーキ、どちらがお好きですか</p><p>うんとね両方</p><p>真緒、二つはダメですよっ</p><p>渚さんが真緒ちゃんに注意する</p><p>なら、アイスクリームっ</p><p>ほっほっほでは、あちらでアイスクリームを食べましょうね</p><p>森下さんが、真緒ちゃんを連れて部屋を出る</p><p>う、うらやましい渚ちゃんとこの真緒ちゃんは、何であんなに物わかりがいいのかしらっ</p><p>そうねうちの亜希もあれくらい素直だといいのに</p><p>何言ってるんです亜希ちゃんも明日華ちゃんも、とっても可愛いじゃないですか</p><p>寝ているときは、天使なんだけどねえ</p><p>眼を覚ますと、チビッコ・モンスターだから</p><p>ホント手が掛かるのよ</p><p>先生が全員に話し掛ける</p><p>みんな座ってお話があります</p><p>弓槻先生を中心に、それぞれが自由に椅子を置いて座る</p><p>立っているのは優花さんだけ山峰さんの髪を切り続けている</p><p>秀美さん、珠美さん、渚さんのママさん三人は並んで座っている</p><p>マルゴさんは、ブスッとむくれている寧さんの隣へ</p><p>みすずは、オレにべったりくっついて座ってる</p><p>克子姉も、オレの隣に椅子を置いて座った</p><p>まあちょっとみない間に、ずいぶん綺麗になったわね</p><p>先生が、みすずを見て言う</p><p>そうよね、セックスしてスッキリして憑き物が落ちたみたいに晴れやかな顔になる男は結構見たけれど</p><p>女の子が、こんなに変わるのって珍しいわね</p><p>みすずあなた、お肌艶々よ</p><p>みすずが、ママさんたちに答える</p><p>はいっ旦那様にたっぷり愛していただきましたからっ</p><p>克子ちゃんも何か、ずっごくフェロモン出てるわよ</p><p>ハサミの手を止めて、優花さんが克子姉に言った</p><p>あやっぱり、判りますぅ充実したセックスって、大切ですよねっ</p><p>それに比べて</p><p>マルゴさんが寧さんを見る</p><p>寧はどうしたの何か、ゲッソリした感じになっちゃってるけど</p><p>お預けくらわされてんのよおっ</p><p>寧さんが泣きそうな声で言う</p><p>あらあら、自分で自分にお預けしているのは寧様でしょう</p><p>克子姉が、寧さんをからかう</p><p>マルちゃーんみんながあたしに早く処女捨てろって言うのおっ</p><p>あたしもそうした方がいいと思ってるけど</p><p>へ</p><p>寧はもう吉田くんにあげるって決めてるんだろ</p><p>じゃあ、早く抱いてもらっちゃえばいいのに</p><p>うううーっマルちゃんまで、あたしを追い込むぅ</p><p>頭を抱えて椅子に丸まる、寧さん</p><p>吉田くん、こっちに来て</p><p>先生が、オレを呼ぶ</p><p>みんなにね吉田くんのことを話して欲しいのよ</p><p>オレのことですか</p><p>そうよさっきのお風呂場でのセックスは、あたしも優花様もここで見ていたわみんな、あなたのことに興味津々なのよ</p><p>あなたがどうして、あんなセックスをするのかとっても興味があるの</p><p>優花さんが、オレに言う</p><p>うん確かに</p><p>珠代さんが、叫んだ</p><p>あたしも知りたいですわ</p><p>秀美さんも</p><p>でもオレ、普通の高校生ですよ話すことなんか何もないし</p><p>いいからあなたのことを、何でも話してみてちょうだいあなたがどんな風に育ってきたか何が好きで、何が嫌いか思ってることをそのまま話しなさいどんな順番でも、どんな内容でもいいから</p><p>先生はそういうけど</p><p>でも先生はオレのこと、調査票とかでよく知っているでしょ</p><p>あたしは、直接あなたの口から話して欲しいのよ</p><p>みすずも知りたいですっ</p><p>克子もあなたから聞きたい</p><p>あたしも知りたいわ大好きな吉田くんのことですもの</p><p>仲間だからねあたしも、君のことは知っておきたいな</p><p>でもホントにオレごく普通のつまらない高校一年生でオレの話しなんて、どうせ一つも面白くないですよ</p><p>面白いかどうかなんて、関係ないのよっ</p><p>寧さんが、オレに叫んだ</p><p>あたしは知りたいよヨッちゃんのこと</p><p>オレが話したら、寧さんもオレに寧さんのこと、話してくれますか</p><p>オレだって寧さんのこと、知りたいって思ってます</p><p>寧さんはたくさんのものを抱え込んでいる</p><p>それを、先生も克子姉もマルゴさんも吐き出させようとしている</p><p>だけど、多分それは</p><p>ただセックスするだけでは、片付かないくらい大きい</p><p>ヨッちゃん</p><p>オレに話すって約束してくれたら何でも話します</p><p>すぐじゃなくてもいい</p><p>寧さんが話したくなったらでいいですでも、いつか絶対に話してくれるって約束して下さい</p><p>寧さんは答えた</p><p>判った約束する</p><p>先生が、オレと寧さんを見る</p><p>じゃあ、いいわね</p><p>ようやく、恵美と寧のフラグがたったようです</p><p>ここで、吉田くんの過去話をするのは早すぎる気もしますが、</p><p>全員で聞くことによって、吉田くん争奪戦がスタートすることになると思います</p><p>雪乃を除いて</p><p>さて、恵美ちゃんのロストヴァージンですが、</p><p>１．吉田くんと二人きりで</p><p>２．みすずと三人で</p><p>３．全員の見ている前で</p><p>４．雪乃の前で</p><p>どれにするか、悩んでいます</p><p>60．吉田という少年</p><p>オレ何を話せばいいんですかね</p><p>何でもいいわ頭の中に浮かんだことを、自由に話せばいいのよ</p><p>先生は、そう言ってくれた</p><p>ここに座って</p><p>克子姉が、部屋の真ん中に椅子を置いてくれた</p><p>そこに座るうわっ、みんながオレを見ている</p><p>何か、恥ずかしいな</p><p>マルゴカーテンを閉めて</p><p>判ったよ、ミナホ</p><p>マルゴさんが、部屋の厚めのカーテンを閉める</p><p>部屋の中が一気に暗くなった</p><p>克子吉田くんにだけ照明を当てて</p><p>克子姉が壁のコンソールを操作する</p><p>天井のライトが灯りオレに集中する</p><p>前方と斜め上からだけの照明光</p><p>眩しくてオレを見ている人たちが、見えなくなる</p><p>何か演劇のステージにいるみたいだった</p><p>これでいいわ話しやすくなったでしょう</p><p>弓槻先生は、そういうけれど</p><p>何かオレ捕まったスパイみたいですね尋問されているみたいです</p><p>そういうイメージでもいいわとにかく、あなた自身のことについて、何でもいいから話してねそれから、みんなは吉田くんの話が終わるまでは黙っていて途中で質問したりしちゃダメよ彼を話に集中させるの</p><p>先生が、みんなにそう注意した</p><p>では、吉田くん始めてちょうだい</p><p>えっと結局、オレのことを話すってことは、オレの祖父さんのことから始めないといけないと思うんです</p><p>その祖父さんっていうのは母方の祖父さんです</p><p>母親のお父さんですね当たり前かははっ</p><p>その祖父さんはそこそこ大きいの規模の会社を経営していました</p><p>祖父さんが自分で興した会社です創業者ってやつですね</p><p>まあがんばったっていうか一代で築きあげたんですよ、その会社を</p><p>だから、すごく自分に自信のある人ですごい威張るんです</p><p>お得意様とか、取引先とかにはペコペコしているみたいでしたけれど自分の会社の中と家族には、とにかく威張ってばかりの人でした</p><p>どんな時でも、感謝の気持ちを忘れるなっていうのが、祖父さんの口癖でした</p><p>いつも、そう言うんです</p><p>会社にもでっかく書いた紙が貼ってありましたしオレとか一族の人間が会った時にも、必ずそう言うんです</p><p>でも祖父さん本人は、絶対に人にありがとうって言わない人で</p><p>オレ、祖父さんが生きていた時には、一度も無いですねあの人がありがとうって言うのを聞いたことは</p><p>結局、身内の人間はいつでも自分に感謝するべきだって思ってたんでしょうね</p><p>感謝の気持ちを忘れないじゃなく、オレに感謝しろってそういう、押しつけがましい人でした</p><p>とにかく、いつも威張ってて、頑固で、我が儘でお祖母ちゃんとか、すごい可哀想でした</p><p>他に何か用をしていたとしても、祖父さんがおいって声を掛けたら、すぐに祖父さんのところまで行かないといけないんです</p><p>お茶を入れろとか新聞を持ってこいとかテレビのチャンネルを変えろとか、馬鹿みたいなことまで命令するんです自分では絶対に動かないんです</p><p>ホントにあの人は、人に命令するのが好きな人でした</p><p>自分の意志に従わせるのが好きなんですよね</p><p>だから、オレの祖父さんはみんなに嫌われていました</p><p>会社の人たちにも一族にも</p><p>当たり前ですよね</p><p>いつも身勝手なことばかりして色んな命令を押しつけてばかりいるんですから</p><p>俺の母はそんな祖父さんの長女でした</p><p>祖父さんは、母をものすごく可愛がっていて我が儘放題に育てました</p><p>母には弟が二人いるんですけれど、この叔父さんたちなんかにはかなり厳しく育てられたらしいんですけどとにかく、母にだけは甘くて</p><p>母も、威張っている自信家の祖父さんが大好きで</p><p>結局祖父さん、そっくりな性格になりました</p><p>母もすごい威張り屋で祖父さんの会社の人なんかも、平気で使用人みたいに使うので、みんなに嫌われていました</p><p>性格が悪いから祖父さんが、何回か見合いをさせたらしいんですけど、全部断られてしまって</p><p>まあそうでしょうね</p><p>世の中の人間を、みんな馬鹿にしていましたから母は</p><p>オレの父は、母子家庭で育って苦学した人で祖父さんの会社の社員でした</p><p>大学だけは、国立の良いところを出ていたんです</p><p>おとなしい人ですし、無口で出しゃばらない人だから祖父さんの目に留まって</p><p>それで、祖父さんの命令で、二人は結婚しました</p><p>母が三十四歳で、父が二十六歳の時だったそうです</p><p>オレが産まれたのは、結婚の翌年でした</p><p>オレが幼稚園くらいの時かなあ母が、オレにこう言ったことがあります</p><p>あたしはお父様を喜ばせるために、あなたを産んだのでも、やっぱり後悔してる子供なんて産むんじゃなかったわって</p><p>オレが物心ついた時には、もう父と母は別々の寝室で寝ていました</p><p>多分、結婚してオレを妊娠してからは、一度も同じベッドで寝てないんじゃないかって思います</p><p>それがオレの両親でした</p><p>その頃は、父の方のお祖母ちゃんが同居していましたからオレの世話は、みんなお祖母ちゃんがしてくれていました</p><p>ご飯も、着替えも、幼稚園の送り迎えもみんな、お祖母ちゃんでした</p><p>父も母も、一度も来てくれませんでした</p><p>家庭のことは、全部、お祖母ちゃんがやって</p><p>でも、そんなお祖母ちゃんを母は罵るんです</p><p>まるで、使用人を叱るみたいに</p><p>掃除がちゃんとできていないとか食事が不味いとか</p><p>自分は何もしないで</p><p>なのに、父は母に何も言わなくて</p><p>いつも、祖母ちゃんが可哀想でした</p><p>とっても可哀想だったから、オレが母に文句を言ったら、あんたの教育が悪いって、お祖母ちゃんが母に酷く叩かれて</p><p>肋骨の骨を折って、入院したんです</p><p>それで、父もさすがにこのままではいけないって思ったらしくて祖父さんに相談して</p><p>そしたら、どういうわけだかおかしな話になっちゃって</p><p>母は、外で店をやることになったんです</p><p>家の中にいるのが、そもそも間違いなんだとか言い出したんです</p><p>開店資金は、みんな祖父さんが出してくれました</p><p>フランス料理のレストランでした</p><p>そうしたら、母は家に全然、帰って来ないようになって</p><p>夜遅くに酔っ払って帰って来て、お昼過ぎまで寝て、またお店に行くみたいな生活でした</p><p>でも楽しそうでしたね</p><p>何か、生き生きしていました</p><p>オレは、お祖母ちゃんが母に怒られなくなったので、気が楽になって</p><p>でもそれから一年くらい経って、お祖母ちゃんは亡くなりました</p><p>オレが、小２の時です</p><p>お葬式の日自分の夫のお母さんが亡くなったのに、母はお店があるからって式に来なかったんです</p><p>祖父さんも母の親族は一人も来てくれませんでした</p><p>オレは父と二人で、火葬場に行って</p><p>寂しい、お葬式でした</p><p>それからはずっと、一人ですね</p><p>父も母も、家には帰って来るですけど、食事はしないですから</p><p>父もお祖母ちゃんが死んでからは、家に寄り付かなくなりました</p><p>いつも、オレ一人の生活です</p><p>基本的に生活費が居間のテーブルに置いてあるんで、自分で食べ物を買って暮らすんです</p><p>毎週三千円、月曜日に置いておいてくれるんです</p><p>あ、前の週のお金が残っていたら、補充するだけです</p><p>二百円残ってたら、月曜日に二千八百円だけくれました</p><p>でも二人ともよく補充するのを忘れるんです</p><p>小学校とかだと、明日は何々を持って来なさいみたいなことが、あったりするでしょう</p><p>それで急な出費があると、二、三日、お金が一円も無いこととかありましたから</p><p>だからお金は大事に遣ってました</p><p>そうだ四年生の夏休みに、父が長期で出張に行っててなのに、母が二週間帰って来なかった時があって</p><p>あの時は、最後の三日間はグミを食べてしのぎましたコーラ味のグミが一袋あって、それで何とか三日</p><p>コーラって栄養があるんだって、友達のマンガに書いてあったんで</p><p>それで、コーラ味のだけは、買い溜めしておいたんです</p><p>まあ、食べ物が尽きても、水道の水をガブ飲みすれば、たいていのことはどうにかなりますしね</p><p>あ、買った物は全部レシートを取っておいて、小遣い帳に記録して母親に見せないといけないんですよ</p><p>オレが、無駄遣いしてないかチェックするために</p><p>って言っても、オレの小遣い帳なんて、母はほとんど見ないんですけど</p><p>でも、たまに抜き打ちでチェックしてちゃんとしてないと、叩かれるんで毎日必ず付けていました</p><p>まあ、何を買ってもどうせ怒られるんですけどね</p><p>お前は、いつも無駄遣いばかりしているって</p><p>だから、小学校の時は、本当に友達が少なかったですね</p><p>オレお金、持ってないし</p><p>自転車とかも無いから、みんなの邪魔になるし</p><p>遊びようがないんですよね</p><p>まあ、仕方ないんですけど</p><p>小学校五年の時でした</p><p>母がある日、オレを母のお店に連れて行ってくれるって言って</p><p>それまで、一度も連れて行ってくれなかったんです</p><p>子供が遊びに来ていいところじゃないって、言って</p><p>その日だけお正月に祖父さんの家に挨拶に行く時用の服を着て</p><p>母のレストランに行く前に、なぜか母はデパートに寄って</p><p>オレに、テニスのラケットを買ってくれたんです</p><p>こんなのいらないよって言っても、無理矢理買って押しつけてきて</p><p>オレは、そのラケットを抱えて母のお店に連れて行かれて</p><p>そこで、オレ</p><p>お店のコックさんとかウェイトレスさんとかにも、初めて会って</p><p>色んな人に会う度に母がオレを紹介してくれるんです</p><p>そしてオレが手の掛かる、我が儘な子供で、いつも母が苦労しているって言うんです</p><p>ＰＴＡや町内の子供会の仕事もしているとか</p><p>オレの学校の父兄会なんて、一度も来てくれたことが無かったのに</p><p>しまいには、この子が前々から欲しがっていたから、ここに来る前にテニスのラケットを買ってあげたのよなんて言い出して</p><p>ホントに我が儘で困っているのって</p><p>オレ、こんな物が欲しいなんて一度も言ったことは無かったのに</p><p>母はとにかく、店の人たちに自分が家庭的で理想のお母さんだって、アピールするんです</p><p>ニタニタ笑って</p><p>気持ちの悪い笑い顔でした</p><p>最後に母の店長室っていう変な部屋に連れてかれて</p><p>本当に変な部屋なんです</p><p>狭い部屋なのに、すごい豪華な机と椅子とマッサージ機だけが置いてあって</p><p>一つの帳簿もノートも、コンピューターも無いんです</p><p>そこに二十代後半くらいの、若いコックさんが呼ばれて来て</p><p>オレがそこに居るっていうのに母がそのコックさんに言うんです</p><p>悪いんだけど、あたしはとっても幸せな家庭生活を築いているの今の生活を壊すつもりはありませんからって</p><p>コックさんは、すごいムスッとした顔をして判りましたと言って、部屋から出て行きました</p><p>そしたら母が、オレを見て</p><p>こう言ったんです</p><p>若い男はすぐに本気になるから、困っちゃうわよねって</p><p>オレは母の子供なのに</p><p>まだ、小学校五年生なのに</p><p>モテている自分を、自慢してくるんです</p><p>それから、母が大嫌いになって</p><p>その前までは、そうじゃないって思ってたんです</p><p>もしかしたら、うちは他の家よりも貧乏で</p><p>だから、うちは父も母もいつも外で働いていて</p><p>オレは一人でお留守番していなければいけないんだろうって</p><p>だって、正月に祖父さんに会うといつも言うんだもの</p><p>お前のお母さんは、一生懸命がんばっているんだから、お前は感謝の気持ちを持って、応援しなければいけないぞって</p><p>だから、オレそうだって信じてて</p><p>母の社長室を見たら母が一生懸命働いているようには、全然見えなくて</p><p>その帰り道ラケットは母に取り上げられました</p><p>これは、ヤスオちゃんへのプレゼントにするって言って</p><p>それがきっと、母の次の愛人の名前なんだろうなって思いました</p><p>オレ中学は、山奥の全寮制の男子校に行きました</p><p>そこは祖父さんの母校で</p><p>祖父さんの頃は、全寮制じゃなかったんです</p><p>単に、そこが祖父さんの出身地だっただけでした</p><p>母は祖父さんを喜ばせるためだけに、オレをそこへ送り込みました</p><p>オレはただ単に、逃げ出したかったんだと思います</p><p>母や父や祖父さんやあの家から</p><p>だから、あっさりと承知してオレは寮に入りました</p><p>でも正直、キツかったです</p><p>イジメとか、物や金が盗られるなんて普通でしたから</p><p>三年間、刑務所に居るような気分でした</p><p>でもオレが一昨年、祖父さんが死んで</p><p>祖父さん本当に嫌われていいましたから</p><p>お金持ちなのに、オレの母以外には誰も助けてあげなかったんです</p><p>自分が死んだ時にどうせ遺産相続になるんだから、そこで子供たちが自分に感謝すればいいっていう、考えで</p><p>叔父さんや親戚の人が、どうしてもお金が必要な時でも、絶対に貸してあげなかったんだそうです</p><p>会社の人たちにも、すごいケチでそのくせ、自分だけ贅沢をしていましたから</p><p>社員旅行で自分だけ高級ホテルに泊まったり、会社のパーティでもわざと自分だけ特別な食事をしたりとか</p><p>だから祖父さんの後、叔父さんが会社を継いだんですけれど、祖父さんの時のルールのままじゃ、会社の人は誰も付いてきてくれないですから</p><p>それで会社の中は、大改革することに決まって</p><p>それを母が怒るんです</p><p>会社に怒鳴り込んだんです新社長の叔父さんと大ゲンカになって</p><p>母は、祖父さんの会社には関係ないくせに</p><p>何より父がその会社の社員で、働いているっていうのに</p><p>遺産相続とかでも散々に揉めて、会社の株を全部寄越せとか自分を会社の役員にしろとか、メチャクチャなことを言い出して</p><p>元々、一族の人たちから祖父さんとセットで嫌われていたでしょ</p><p>だから、それで母は完全に一族から村八分になって</p><p>もう、年賀状も来ないです</p><p>従姉の結婚式があったんですけど、うちは呼ばれませんでした</p><p>父は祖父さんが生きていた頃は、結構良い役職に就いていたらしいんですけれど</p><p>母が怒鳴り込んだ後左遷させられて、子会社に出向になっちゃって</p><p>何か、可哀想でした五十近いのに、今までやってきたこととは全然関係ない仕事を押しつけられて</p><p>一気に老けて元気がなくなって</p><p>オレが去年の終わりに、高校のことを相談に行ったら、本当にゲソゲソになっていて</p><p>年始から夜勤勤務をすることになったって、言っていました</p><p>今の高校は、自分で決めました</p><p>もう寮生活は嫌だったんで家から通える学校の中から選んで</p><p>父と一緒に暮らしたかったんです</p><p>母はもう、家には帰って来なくなったそうですから</p><p>結局母は、祖父さんの古い家を相続したんです</p><p>母が生まれ育った家です</p><p>土地と建物はそれなりの価値があるらしいんですけど一族の人たちは、みんな祖父さんが嫌いでしたから、母に譲ってくれたんです</p><p>母は、それを自分の力でブン盗ってきたみたいに喜んで</p><p>オレの母はずっと、祖父さんの娘のままなんです</p><p>父の妻にはならなかったんです</p><p>オレの母親にもならなかったんです</p><p>ずっと祖父さんの娘のままでいたくて</p><p>今も、一人で祖父さんの家に住んでます</p><p>オレが高校受験だっていうのに、離婚したんですよ</p><p>母が突然父に離婚届を郵送して来たそうです</p><p>オレ内申書とか面接試験とかもあるのに</p><p>そんなの全然、気にしないで離婚しちゃって</p><p>もう会うつもりは無い話は全て、弁護士にしてくれって</p><p>中学の寮から帰って来てから一回も会ってないんです</p><p>オレが帰って来た時には、もう離婚した後でした</p><p>まあいいんですけど</p><p>オレもあの人には、二度と会いたくないですし</p><p>それで父は</p><p>何か、ちょっとおかしな雰囲気になっちゃって</p><p>それはそうだと思います</p><p>だって、父は自分の会社の社長の娘だから、母と結婚したわけで</p><p>それで十五年以上もずっとガマンしてきて</p><p>使用人みたいにこき使われても、ガマンしていたのに</p><p>それはどうにか、やりたい仕事ができてたからこそ耐えてこられたのに</p><p>こんなんじゃ会社にだって、居られないでしょう</p><p>もう、どうしようもなくなっていたんだと思います</p><p>オレの高校の入学式の日に失踪しました</p><p>会社にだけ探さないで下さいと書き置きを残して</p><p>夜勤の最中会社からいなくなっちゃったんだそうです</p><p>父の会社の人が心配して、うちに電話を掛けてくれたんです</p><p>オレが、入学式に出掛けようとする直前でした</p><p>オレ何をどうしていいのか、全然判らなくなっちゃって</p><p>オレ、この先、どうやって生きていけばいいのかって思って</p><p>父がこのまま死んだらどうしよう</p><p>オレどうしようって</p><p>でもとにかく、入学式に行かないといけなくて</p><p>心臓がずっとバクバクしていて</p><p>汗が止まらないんです</p><p>心の中がわさわさして</p><p>叫び出したいんですけど何も声が出ないんです</p><p>式が終わって、教室に行っても全然、気分が悪いままで</p><p>そうしたら</p><p>あの子が</p><p>白坂雪乃がオレに声を掛けてくれました</p><p>どうしたの具合が悪いのって</p><p>オレ彼女が声を掛けてくれるまで、自分がそこに居るのかどうかさえ曖昧になってました</p><p>もしかしたら、オレなんて人間はいないんじゃないかって感じていました</p><p>入学式の新入生の中でオレ、一人だけ異質で</p><p>本当は、ここに居てはいけない人間なんじゃないかって</p><p>でも彼女が声を掛けてくれて</p><p>それでああ、オレはここに居るんだって、確認できたんですっ</p><p>オレはそのまま、ずっと彼女を見ていて</p><p>眺めていて</p><p>彼女を見ていると、落ち着くんです</p><p>怖いことが、頭から忘れられたんです</p><p>家に帰ったら小学生の時、毎週三千円置いてあったテーブルの角に、銀行の通帳とカードと暗証番号を書いた紙が置いてありました</p><p>父は会社から失踪した後、家に寄ってくれたんです</p><p>手紙とかはありませんでした</p><p>ただ通帳だけ</p><p>でも父は、オレを見捨てたわけじゃないんだって思って</p><p>少し、安心しました</p><p>通帳を見たら、電気料金やガス料金は自動引き落としになっていたんで取りあえずは、このまま家に住めそうだって思って</p><p>それから今、社長をやっている叔父さんから電話があって、とりあえず三ヶ月は休職扱いにしてくれるって言ってくれて</p><p>父は、真面目な人だったから母ほど嫌われてなかったみたいです</p><p>だから、オレこのまま三ヶ月は、ジッと過ごそうと思って</p><p>これからのことは、その後に考えようと思って</p><p>それで、ずっと一人家で暮らしていました</p><p>小学校の時みたいに少しずつ、お金を遣って</p><p>食べ物を買って水道の水を飲んで</p><p>そうやって一人で</p><p>オレは、全てを淡々と語った</p><p>うんそうだな</p><p>これで全部だな</p><p>オレの話は、これで終わりです</p><p>えっと付け足すことは</p><p>それで先週、弓槻先生から声を掛けられてここにいます</p><p>相変わらず、ライトが眩しい</p><p>みんなの視線は感じるけど顔は全然見えない</p><p>ただ誰も、何も言わないのが気になる</p><p>あの何か、とっても辛気臭い話をしちゃって、ごめんなさいオレの話なんて、つまらないでしょう</p><p>うんこんなの、みなさんにはどうでもいいことだろうし</p><p>克子ライトはそのままにして</p><p>逆光の光線の中弓槻先生が、立ち上がる</p><p>影になっているから、やっぱり表情は判らない</p><p>ただ、先生の細くい長身のシルエットだけがオレには判る</p><p>吉田くん、ちょっと質問してもいいかしら</p><p>吉田くんはこの後、どうするつもりなのかしら</p><p>この後って</p><p>三ヶ月は、このままお父様の帰りを待つつもりなのよね</p><p>はいその期間は、何割かカットされてても給料は払ってくれるって、叔父さんが約束してくれましたから</p><p>三ヶ月待ってもお父様が帰られなかった時は、どうするの</p><p>まだ、考えてませんバイトとかしたいんですけれど、保護者無しで雇ってくれる所なんてそんなに無いでしょうし</p><p>高校は続けるのね</p><p>できればでも、無理なら仕方ありません</p><p>お金が無いのなら、どうしようもないもんな</p><p>大学に行く気は無いの</p><p>だって、どう考えても無理じゃないですか父がいないんだし生きてかないといけないし</p><p>大学へ行くお金なら、あたしが出してあげてもいいのよ</p><p>いやそんなのよくないですよ</p><p>だって弓槻先生に関係ないことじゃないですか</p><p>あなたはあたしの玩具じゃない</p><p>それとこれとは、話が違いますよ</p><p>何が違うというの</p><p>先生には、もういっぱい色んなことをしてもらってるじゃないですかオレ、これ以上、先生に甘えるわけにはいきませんよ</p><p>あたしが何かした</p><p>そうですよっだって、オレ、ここに居るじゃないですか</p><p>ここに居る</p><p>オレ、先生に会ってなかったら今でも、あの家の中に一人で居ますあの暗い部屋に一人であ電気代がもったいないから、オレが一人の時は灯りを点けないんです小学生の時から、ずっとそういう決まりになっているんです</p><p>今ここに居るだけでオレは幸せだ</p><p>先生に、感謝している</p><p>質問を変えるわ吉田くん、自分の将来について何か考えている</p><p>いいえ、別に</p><p>何も考えていないの</p><p>だってどうにも考えようが無いじゃないですか</p><p>考えようが無い</p><p>オレ子供の頃から、大人になっている自分のイメージが無いんですオレの命は二十歳くらいで終わりなんじゃないかなあっていう気がずっとしてて</p><p>二十歳になったら、死ぬつもり</p><p>まさか生きてる限りは、生き続けますよでも、多分オレは暗いところで一人で死ぬんだと思ってますそういうイメージがあるんです子供の頃からずっと小学生の時から、夜になるといつも暗い部屋で、一人で布団を被ってそういう気分がオレの中に湧き上がってきて祖母ちゃんの寂しいお葬式を思い出してすごく、怖いんですけどもう、諦めてます逃れられないんだって</p><p>逃れられない</p><p>はい人は必ず死ぬんですから一人っきりで</p><p>オレは大きく、深呼吸する</p><p>何だろう空気が震えている</p><p>あオレの心臓の鼓動が速い</p><p>オレ、今、毎日幸せですたくさんの人を好きになれましたオレのことを好きだって言ってくれる人もいますスゴイです嘘みたいです幸せですだから、オレ</p><p>ライトの光が眩しいなあ</p><p>こんなことがずっと、続くわけ無いって判ってますオレみたいな人間に、こんな幸福なことが起きていいはずがないんです</p><p>あたしたちが、あなたを騙していると思っているの</p><p>違います、違います、違いますってみなさんが、優しくていい人だってことは、オレ、良く判ってます知ってます信じてますでも</p><p>オレには、みなさんのご恩に報いることができません先生に感謝していますでも、オレの感謝を先生に返すことができません克子姉に感謝してます寧さんに、マルゴさんに、みすずに感謝してます渚さんに、真緒ちゃんに感謝してます山峰さん、優しくしてくれてありがとう優花さん、髪を切ってくれてありがとうございます秀美さん、珠代さんも、オレみたいな人間の話を聞いて下さって、ありがとうございます隣の部屋の森下さんもありがとうございます</p><p>みんなみんな何で、オレに優しいんだろ</p><p>オレ何もできない、どうしょうもない男なのに</p><p>みんなが、オレに優しくしてくれるのにオレは、みんなに何も返せませんただ、自分ができることを精一杯するだけででも、そんなんじゃ、全然足らないじゃないですか</p><p>うんオレみんなにして貰っていることの、十分の一も返せていない</p><p>本当に、そう思ってるの</p><p>思ってますよだからオレ、あんまりみんなに迷惑を掛けているようなら、今すぐにだって出て行きますいつでも覚悟しています</p><p>そんなことあたしは、思ってないわ</p><p>だって、オレみんなの迷惑じゃないですか</p><p>迷惑じゃないわよっ誰がそんなことを言ったの</p><p>先生の怒りの声</p><p>いつも、クールな弓槻先生がオレを強く叱りつけた</p><p>ずっと前に母が、オレに言いました</p><p>お母様が</p><p>お前がいなければ、あたしはもっと自由に生きられたのに子供なんて産むんじゃなかったお前は迷惑な子だ産まれてきちゃいけない子供だったんだって</p><p>それいつ言われたの</p><p>小５のテニスのラケットを抱えて、母のレストランへ連れて行かれた時です</p><p>母親の愛人との別れ話に利用された時</p><p>はいその帰り道に車の中で</p><p>今でも忘れない</p><p>夜の街から帰る、車の中</p><p>母のベットリと口紅の塗られた唇が、はっきりそう言った</p><p>母のその口元だけを覚えている</p><p>だから、オレは産まれて来なかった方が良かったんですよ</p><p>パチンとスイッチの音がして全てのライトが点灯する</p><p>一瞬にして、部屋の中が等しく明るくなった</p><p>克子姉だった</p><p>克子姉が、弓槻先生に言う</p><p>あたしこの子と、ここ数日行動していますでも、この子、一度もお腹が空いたとか喉が渇いたとか休みたいとか言わないんですただの一度もですガマンしている素振りさえ見せないんですそれで、言われたことは、どんなことでもしてくれるんです</p><p>そんなの、当たり前じゃないですか</p><p>それから、何を出しても、残さず食べてくれるんです美味しい美味しいって絶対に、残さないんですあたしの作った、パンもご飯も今日のお昼なんか、わざとスパゲッティ多めに作ったのに、最後までがんばってくれて食べちゃったんですよ、この子</p><p>だってせっかく、克子姉が美味しい食事を作ってくれたんだよ残したら、罰が当たるじゃないかっ</p><p>そんな感謝してるのは、オレの方なんだからオレのために作ってくれたんだものそんな普通のことをしただけで、オレにお礼を言うのはおかしいよ</p><p>吉田くん君の普通と、世の中の普通が違うとは思わないの</p><p>だってオレは、ずっとそう言われて生きてきましたよオレ、よく判らないですとにかく、オレには、それが普通で</p><p>このままではいけないって、思っているんだね</p><p>はいオレ、きっと克子姉のために百回ぐらい死なないと、克子姉に恩が返せない弓槻先生にも、寧さんやマルゴさんや、みすずやここに居るみんなに恩があるんですっでも、返せないだから、オレ、いつかきっと、みんなと別れなきゃいけないんですっこんなことが、ずっと続いてはいけないんだから</p><p>心臓が苦しい</p><p>オレいつかは、あの暗い部屋に帰らないといけないんですいや、あの部屋だって追い出されてもっと暗くて寂しいところへ行かないといけないんです一人でそれが、本当にオレに相応しい場所なんです</p><p>苦しい苦しいよ</p><p>弓槻様</p><p>みすずが先生に言った</p><p>吉田さんをみすずに下さい</p><p>みすずは、オレを旦那様ではなく、吉田さんと言った</p><p>それでどうするの</p><p>結婚します一生、吉田さんに尽くしますみすずが、幸せにします</p><p>みすずあなた、処女じゃなくなったら、一生結婚しないって言ってたじゃない</p><p>渚さんが、驚きの声を上げる</p><p>気が変わりました吉田さんが、十八歳になる日を待って籍を入れます</p><p>お前何を言っているんだよ</p><p>それで彼にも香月家の重荷を背負わせるの</p><p>先生がみすずに問う</p><p>香月の家からは、絶縁して貰います二人きりで暮らしますみすずは、十五歳の誕生日にお祖父様からいただいたお金が、銀行に三千万円ありますこのお金で何年暮らせますか</p><p>そうね吉田くんは貧乏生活には慣れているみたいだからそのお金で、一生暮らすこともできると思うわ</p><p>では、そうしますもし、お金がなくなったら、みすずが働きます一生、吉田さんに苦労はさせません</p><p>何でそうなるんだよ</p><p>みすず、勝手なことを言わないで彼は、今日からあたしが育てます</p><p>渚さんがそう言った</p><p>真緒のお兄さんとしてあたし、彼の母親になります</p><p>ちょっと待ってくれよ</p><p>そうねみすず様三千万円くらいなら、克子だって持っています克子はもう成人していますし、家のしがらみもありません克子の方が、彼には相応しいと思います</p><p>みんな少し、頭を冷やした方がいいと思うよ</p><p>マルゴさんが、みんなをなだめてくれた</p><p>吉田くん君は、みすずちゃんの処女を奪ったよね</p><p>マルゴさんが、オレに言う</p><p>では、責任を取って死ぬまで、みすずちゃんのために生きるべきなんじゃないかな</p><p>ちょっと、マルゴちゃん</p><p>どういうことですか、マルゴ様</p><p>渚さんと克子姉が、マルゴさんに抗議する</p><p>文句は後にして、あたしは吉田くんの返答が知りたいんだ</p><p>はいみすずがそれを望むならオレは一生掛けて、みすずに償います</p><p>そうすることしかオレには、できない</p><p>マルゴさんが、みすずに言う</p><p>吉田くんはこう言っているけれどそれで、彼が幸せになれると思うかい</p><p>判りませんけれどみすずは、がんばります</p><p>何をどう、がんばるの</p><p>ちょっと別の角度から話をしようみすずさんは、最高級のテキーラて飲んだことある</p><p>ありませんみすず、お酒はまだ飲めませんから</p><p>どんな味だか、想像できる</p><p>ワインやブランデーなら、お菓子とかから想像できますけどテキーラは判りません</p><p>そうだろうねあたしはイメージできる実際に、飲んだことがあるから</p><p>マルゴさんが、改めてオレを見る</p><p>吉田くんは普通の人が体験したきたはずの多くのことが欠落しているぽっかり穴が開いている彼は幸福の味を知らないんだ</p><p>幸福の味ですか</p><p>そうだよ人に幸せにして貰った経験が無いから、何をして貰っても全力で返すしか無いと思っている今まで一人も甘えたり、我が儘を言う相手がいなかったんだ</p><p>そうみたいですね</p><p>今の吉田くんのままじゃ君が彼を引き取ろうが、克子さんや渚さんが世話しようが、彼にとっては重荷にしかならないそれだけじゃ、彼は幸せにはなれないんだ</p><p>でも、それはみすずが時間を掛けて</p><p>そうだよゆっくり、時間を掛けて幸福の味を教えてあげないといけないんだみすずさん一人じゃなくってあたしたち、みんなでね</p><p>そうだろう克子さん、渚さん</p><p>克子姉と渚さんが、顔を見合わせる</p><p>そうね今は焦っても仕方ないわね</p><p>みんなで愛してあげましょう</p><p>あたしも協力するよミナホも、そう思うだろ</p><p>マルゴさんも、そう言ってくれた</p><p>恵美さんはどう思っていらっしゃいますか</p><p>みすすが、山峰さんに尋ねる</p><p>あたし今までずっと、自分が世界で一番不幸だと思ってました吉田くんごめんなさい</p><p>寧さんがその言葉に、サッと立ち上がる</p><p>それは、あたしの台詞だよっ</p><p>オレに近づいて来る寧さん</p><p>あたしにはそれでも弟がいたケイちゃんが居てくれたヨッちゃんには、誰もいないずっと一人ぼっちじゃないそれなのに</p><p>寧さんが、オレの胸をドンと叩く</p><p>あんた、泣きなさいよどうして、こんな悲しい話をヘロヘロ喋ってんのよっ</p><p>あたしに謝るなっ謝りたいのは、あたしの方だよ馬鹿ぁっ</p><p>寧さんが、ポカポカとオレの胸を叩き続ける</p><p>ごめんなさいオレどうしたらいいんですか</p><p>どうしたら、寧さんの気持ちを落ち着かせることができるのかオレには、判らない</p><p>泣きなさいよあたしの胸で泣けこの馬鹿</p><p>そんな泣けないですよ</p><p>だって悲しいことなんか何も無いじゃないですか</p><p>オレの答えに寧さんの方が、泣き出した</p><p>わーわー、泣きじゃくる</p><p>みすずも泣いてる</p><p>山峰さんも</p><p>あれどういうことだよ、これ</p><p>あたし、あんたのお姉ちゃんになるっ絶対になってやるんだからねっ</p><p>泣きながら、寧さんがオレに、そう言う</p><p>オレはただ途方に暮れる</p><p>静かになさい</p><p>弓槻先生が、強い口調で寧さんを叱った</p><p>それで寧さんの涙が止まる</p><p>先生か、オレに言う</p><p>お話してくれてありがとうあなたがどんな子なのか、よく判ったわみんなも、これからあなたとどう向き合うか、自分なりに考え直すと思うわ</p><p>先生の眼が点真っ直ぐにオレを見ている</p><p>その上でもう一つだけ、聞きたいことがあるの</p><p>吉田くんにとって白坂雪乃は、どういう存在なのかしら</p><p>オレにとっての雪乃</p><p>エロ小説なのに、こういう展開ができてとても嬉しいです</p><p>吉田くんの壊れ具合が露呈したところで、みんなで彼を幸せにするための争奪戦が始まります</p><p>誰が、吉田くんに幸福の味を教えることができるか</p><p>昨日のアンケートは、深夜は圧倒的に雪乃前の希望が多かったのに、</p><p>朝方に近づくと、恵美と二人きりという意見が増えてきて面白かったです</p><p>雪乃を酷い目に合わせたいというのと、恵美には幸せな初体験を迎えて欲しいという意見の両方があるみたいですね（＋みすずもデザート的に参加）</p><p>私もそうですけど</p><p>ちょっと、良い塩梅に調整できるよう考えてみます</p><p>61．毛布のぬくもり</p><p>雪乃はオレにとって、何なのだろう</p><p>初恋だと思った</p><p>レイプしてでも、手に入れたいと思った</p><p>でも、何度犯しても雪乃はオレのものにならない</p><p>雪乃にとっては、オレは未だに先生や克子姉が雪乃を辱めるために使っている、チンコ奴隷でしかない</p><p>一人の人間男としては、認識されていない</p><p>あなたは、白坂雪乃のこと愛してはいないわよね</p><p>愛していたらあんな、酷いことばかりしない</p><p>でも好きなのよね</p><p>先生がオレに問う</p><p>はい多分</p><p>そう多分</p><p>確信はない</p><p>え吉田くん、雪乃のこと好きなんでしょう</p><p>山峰さんが、驚いてそう言う</p><p>だって吉田くん、いつも雪乃のことばかり見ているじゃない授業中も休み時間も</p><p>えオレ、そんなに露骨に見てる</p><p>見てるわようちのクラスの子、みんな知っているわよ吉田くんが雪乃のこと、好きだって</p><p>嘘</p><p>いやそうなんだろうな</p><p>確かに、この一月、オレは雪乃のことばかり見ていたような気がする</p><p>吉田くんは、自分がどうして白坂さんに執着しているのか判る</p><p>先生が、オレに尋ねた</p><p>そんなの判るわけがない</p><p>あたしは、さっきの吉田くんの話を聞いて、何となく判ってきたよ</p><p>みんなの視線が、マルゴさんに集中する</p><p>ライナスの毛布なんじゃないかな</p><p>ライナス</p><p>知らないかなスヌーピーの友達で、いつも毛布を持っている子供</p><p>すみません、スヌーピーって何ですか</p><p>マルゴさんは博識すぎて、いつもオレの知らないことばかり言う</p><p>いやオレが物事を知らなすぎるんだろうけれど</p><p>うんと吉田くんにスヌーピーは難しかったかな判った、説明を変えるね幼い子供が、いつも毛布とかモアモアしたぬいぐるみとかを肌身離さず持っていることがあるんだよ見たことない</p><p>オーケイじゃあ、そういうことがあると覚えていて</p><p>安心毛布とかとも言うんだけどね幼い子が、そういう特定の物を持っていることで、自分の精神状態を安定化させるということがあるんだ</p><p>そうか、君は物を所有するという感覚が、極端に薄いんだったねだから、白坂雪乃に執着しているんだ</p><p>マルゴ様、どういうことです</p><p>克子姉が、心配そうに尋ねた</p><p>吉田くんにとって精神的に一番不安定だった時つまり、お父さんの失踪を知って、それでも一人で入学式に行かなければならなかった時たまたま、白坂雪乃が彼に優しく話し掛けたそれで、彼女の存在が吉田くんの中で特別なものになってしまったんだ</p><p>たった、それだけのことで</p><p>おやおや人は誰かから優しい一言を貰っただけで、自分の一生をその人を捧げたいとか平気で考えてしまう生き物だよ克子さんが、何で吉田くんのことを好きになったのか、最初のキッカケを考えてごらんちょっとした時に、優しい一言があったからじゃないの</p><p>それは確かに、そうなのかもしれないですけれど</p><p>克子姉には、思い当たる節があるらしい</p><p>ただ吉田くんという普通じゃない子にとって、そのたまたまの一言で、白坂雪乃という存在がとてつもなく異質な形で彼の心にインプリティングされてしまったんだと思うよ精神状態が彼の人生の中でも最も不安定な時だったんだろうしそれに、彼は人に優しくされてることに慣れていない子だからね</p><p>なるほど、そういうことかもしれませんね</p><p>マルゴさんと克子姉は互いに頷き合うが</p><p>オレには、全然、理解できない</p><p>その、インなんとかって何ですか</p><p>とりあえず、気になった単語を聞いてみる</p><p>インプリティングのことえっと、寧、日本語で何て言うんだっけ</p><p>マルゴさんが、寧さんに尋ねた</p><p>刷り込みだよ</p><p>刷り込み</p><p>卵から生まれたばかりのアヒルの赤ちゃんに風船を見せると、アヒルの赤ちゃんはそれを自分のお母さんだと思い込んでしまうって話聞いたことない</p><p>ないです</p><p>マルゴさんには申し訳無いが、オレは本当に物知らずだ</p><p>そういうことがあるんだよ心の中に、そういうものだと刷り込まれてしまうんだ</p><p>だからヨッちゃんの中で、白坂雪乃が特別な存在になっちゃってるんだよねたまたま起きた出来事から</p><p>すごいなあ、寧さんは</p><p>マルゴさんの話をちゃんと理解できているんだ</p><p>どうやら、吉田くん以外はみんな理解して貰えたみたいだね</p><p>え周りのみなさんを見てみると</p><p>みんな、一斉にうんと頷く</p><p>判ってないのオレだけかよ</p><p>あのすみません</p><p>みすずが、手を挙げる</p><p>どうしたの、みすずちゃん</p><p>みすずが、マルゴさんに尋ねた</p><p>あの今更、こんな質問をするのはどうかとも思うんですが</p><p>白坂雪乃って、誰ですか</p><p>そうかみすずは、雪乃のことを知らないんだ</p><p>オレが、雪乃をレイプした卑劣な人間であることも</p><p>あたしが今、調教している女の子よ吉田くんに、手伝って貰って</p><p>先生は、わざと全ての責任が自分にあるように言ってくれた</p><p>でもこのことは、きちんとみすずに言わないといけない</p><p>みすずに申し訳がない</p><p>違うよオレが先生にお願いしてレイプしたんだ</p><p>旦那様が</p><p>ああオレは、そういう酷い人間なんだよみすずに、優しくしてもらう価値なんか無い人間なんだ</p><p>とオレは、みすずに告げた</p><p>みすずに、嫌われる</p><p>みすずちょっと頭にきています</p><p>みすずはやっぱり怒った</p><p>ごめん</p><p>あたしみすずの他にも、旦那様にはセックス奴隷がいるんじゃないかってそういう想像はしていました覚悟もしていました</p><p>いるならいるで早く、教えておいて下さい</p><p>ちょっとみすず</p><p>その方とは、仲良くしますからみすずのこと、捨てないで下さい</p><p>ええっとあの</p><p>みすずちゃんちょっと、違うんだよ白坂雪乃は、吉田くんのセックス奴隷じゃないんだ</p><p>マルゴさんが、オレたちの間に入ってくれる</p><p>うん違うんだ</p><p>残念ながら</p><p>やっぱり雪乃御名穂さんに調教されていたんですね</p><p>山峰さんが、口を開いた</p><p>ええそうよ</p><p>弓槻先生が、低い声で彼女に告げる</p><p>あたし六歳までこのお屋敷に居ましたから、調教っていうのがどんなことなのか何となく判ります</p><p>貴方の想像通りよ無理矢理、レイプして処女を奪って何度も何度も、強制的にセックスさせたの恥ずかしい写真もビデオも撮ったわ学校の中でも犯したわ</p><p>昨日の、校長先生に呼ばれて行った時もですか</p><p>もちろんよ</p><p>ああこれで、山峰さんにも嫌われるな</p><p>仕方ない</p><p>自分がやったことなんだから</p><p>うんオレがレイプしたんだ夜も、公園のトイレに呼び出してレイプした雪乃の家の前でも犯した</p><p>オレのその答えに、みすずが強く反応する</p><p>ちょっと待って下さいその人とは、そんなに何度もしているんですか</p><p>オレは本当に酷い人間だ</p><p>でも旦那様とそんな回数セックスしたらその子は、もうセックス奴隷になっちゃってるはずじゃないですか</p><p>みすずさんそれがね、白坂雪乃っていうのは、ちょっと変わった子なんだ</p><p>そうよね、あの子は普通じゃないから</p><p>マルゴさんと克子姉は、そう言うけれど</p><p>いやオレは、雪乃は変わってないと思うけどな</p><p>レイプした相手のことは、嫌いになるのが普通なわけだし</p><p>むしろ、自ら進んでオレのペットになってくれた、みすずの方が奇特なんだと思うけど</p><p>オレ何か、間違ってますか</p><p>とっても、プライドの強い子なのよレイプに屈服した自分を認めようとしないのどんどんセックスの快楽に溺れていくのに吉田くんのことを、少しも見ていないの</p><p>弓槻先生が、そう説明してくれた</p><p>そんなの、おかしいですっ</p><p>おかしいですってみすず</p><p>旦那様とセックスして、旦那様のことが大好きにならない女の子なんているわけないですっ</p><p>いやそっちの方が、変だっての</p><p>別に、みすずのことを変だって言うわけじゃないけれど</p><p>雪乃の方の反応が、普通だと思うよオレは</p><p>オーケイみすずさんは、吉田くんが何人くらいの女性とセックスしたことがあると思う</p><p>マルゴさんが、みすずに尋ねた</p><p>十人くらいですか</p><p>いやおい、みすず</p><p>お前は、オレをそんな風に思っているのかよっ</p><p>おれそんな、モテモテ野郎じゃないぞ</p><p>みすずちゃんはどうして、そう思うの</p><p>マルゴさんが、さらに尋ねる</p><p>だって旦那様、とってもセックスがお上手だから</p><p>オレはもう、苦笑いするしかない</p><p>はい、じゃあ、この中で吉田くんとセックスしたことある人、手を挙げて</p><p>マルゴさんの掛け声に、克子姉がはいっと強く挙手する</p><p>渚さんは、恥ずかしそうに</p><p>みすずは、アレっという顔をしながら</p><p>ここにいる、克子さん、渚さん、みすずちゃんの三人に白坂雪乃を加えて四人これが、吉田くんがセックスした相手の全てだよ</p><p>マルゴさんが、クスッと笑う</p><p>嘘ですよね</p><p>嘘じゃないよちなみに、吉田くんは、童貞をなくしてからまだ三日しか経ってないから</p><p>ええっと、雪乃を最初にレイプしたのが四月二十六日で今日は二十九日</p><p>うんまだ、三日しか経ってない</p><p>そんな旦那様、昨日、みすずのヴァージンを捧げた時だって、とっても慣れていらっしゃいました余裕があって</p><p>これ褒められているのか</p><p>いいのかオレ</p><p>いやオレ、余裕なんか少しも無かったよ</p><p>そんなことないですとっても、素敵な初体験にして下さいました</p><p>いやそんな感想を、今、言われても</p><p>セックスというのは、経験だけでどうにかなるものじゃないんだよ吉田くんは、間違いなくセックスの才能があるある意味、逸材だと思うよでもねこういう才能は、どんな人に対しても、同じ効力で発揮されるとは限らないんだよ</p><p>どういうことですマルゴ様</p><p>わかりやすく言うと、相性ってやつかな吉田くんとみすずちゃんの相性は、ぴったりだったんだろうね克子さんや渚さんともでも、白坂雪乃とは合わないんだ何度、セックスを重ねてもね</p><p>みすずが、オレをジロッと見る</p><p>何度もセックスしたってその方とは、何回したんです</p><p>三十三回よ</p><p>オレの代わりに、弓槻先生が答えた</p><p>三日間でですか</p><p>そうよ三日間で三十三回全部、吉田くんの精液を受けとめさせたわ子宮か、口か顔で</p><p>せ、先生</p><p>改めて、みすずや山峰さんの前で言われるとオレって本当に酷過ぎる人間なんだなと思う</p><p>どんなセックスだったか、教えて下さい</p><p>みすずの問いに、先生は克子姉を見る</p><p>克子、教えてあげて</p><p>克子姉が、頭の中で思い出しながら、指を折って数えていく</p><p>はい最初のレイプは、機械で拘束して身動きが取れななくして処女を犯しましたそのまま、失神するまで責め続けて、気を失った白坂様をさらに犯しました初日だけで十一回膣内射精ですね</p><p>十一回</p><p>正確には、一晩でですわっ</p><p>みすずの顔が強ばる</p><p>で翌日は、早朝からシャワーを浴びながらバックでレイプ朝、登校途中に車内でカーセックスこれは、それぞれ膣内射精で一回ずつです夕方、廃校舎の畳の部屋に連れ込んで、ストリップを強要して、膣内射精を七回、フェラチオ精飲が一回、顔面射精が二回おしっこを浴びていただいて、白坂様にもおしっこさせました</p><p>山峰さんが、顔を覆う</p><p>雪乃そんなことに</p><p>ごめん山峰さん</p><p>で、三日目昨日になりますが、授業中に校長室に呼び出して膣内射精二回、精飲一回、校舎の階段で膣内射精夜、公園の公衆トイレの中で膣内射精二回、精飲一回さらに、深夜の街の繁華街で群衆に囲まれて公開セックスこれも膣内射精最後に、あたしは未確認ですが、白坂さんの家の前でカーセックスの膣内射精</p><p>うっわー、オレ、鬼だな</p><p>何考えてるんだろオレ</p><p>合計三日間で三十三回ですわっ</p><p>克子姉は、うんと頷いた</p><p>そんなにやって堕ちないの、その子</p><p>優花さんが、驚きの声を上げる</p><p>山峰さんの髪は、カット途中で手が止まったままだ</p><p>克子ちゃんこの子のことだから、それだって全部、全力疾走のセックスでしょ</p><p>はい秀美様</p><p>はぁ石でできてんじゃないの、その子</p><p>珠代さんまで、呆れている</p><p>プライドが高すぎる上に、自己愛も極端に強い娘なんです</p><p>先生が、お姉さんたちにそう言った</p><p>そうでしょうね白坂創介の娘なんでしょ、その子</p><p>え渚さん</p><p>渚さん雪乃のお父さんを知っているんですか</p><p>オレが、渚さんに尋ねると渚さんでなく、優花さんたちが</p><p>知ってるも何も</p><p>ねえ</p><p>渚さんは、あたしたちの中で一番、感慨深いんじゃないかしら</p><p>渚さんが、寂しそうに微笑む</p><p>ええあたしが、レイプされて処女を失った相手ですから</p><p>何だって</p><p>オレが言葉を発する前に、みすすの声が部屋に轟く</p><p>ちょっと待って下さいっ</p><p>は、はい</p><p>みすずの話がまだ途中です</p><p>そういえば、そうだったかも</p><p>それで旦那様は、その白坂雪乃という子と三日間で合計三十三回セックスしたんですねっ</p><p>うんごめん</p><p>話の流れからすると、旦那様も初めてだったんですか</p><p>そうですそうでした</p><p>うわっみすず、マジで怒ってる</p><p>あああーっクヤシイですぅぅっ</p><p>ごめんオレ、ホントに悪い人間で</p><p>あと、何日か早く出会ってたら、みすずが旦那様の初めてを貰ってたのに</p><p>あのみすずちゃんその場合は、吉田くんは、みすずちゃんと出会っていないと思うけど</p><p>と、マルゴさんが突っ込んでくれたけれど</p><p>そういう理屈なんかどうでもいいんですっうわーんいやだぁぁすっごい、クヤシイですっ</p><p>みみみみすず</p><p>克子様まだ、旦那様が体験していらっしゃらないセックスってありますか</p><p>いっぱいありますよおっお風呂の湯船の中でとか、校舎の屋上とか、電車の中とか、全裸でお散歩とか、市民プールでとか、ライトＳＭとか</p><p>克子姉のセックスリストは、どんどん続く</p><p>それ全部みすずが、予約しておきますっその白坂さんとか言う人に、これ以上、旦那様の初めては渡しませんっ</p><p>ああああの</p><p>み、みすずさん</p><p>旦那様、みすずとも三日間で三十三回以上していただきますからね今から、強化合宿の計画を考えておきますっ恵美さんっ</p><p>いきなり、みすずに名前を呼ばれて、山峰さんが戸惑っている</p><p>あたし一人で三十三回以上お相手するは、自信がありませんから恵美さんも一緒にしていただきますあたしは三十回にチャレンジしますから、恵美さんも二十回以上を目指して下さいっ</p><p>え、あたしもですか</p><p>当たり前じゃないですかっあたし、カーセックスとおしっこと公衆おトイレには、とっても関心がありますっそれはあたしがやりますから、恵美さんは学校内でのセックスをお願いしますっ</p><p>あたし授業中に、校長室でエッチするんですか</p><p>廃校舎と階段もありますっ校舎の屋上も、もったいないけど譲って差し上げますっ</p><p>恵美さんがやらなかったら、誰がするんですか寧様は、まだしばらくは処女のままでいらっしゃるおつもりみたいですし</p><p>おい、おい、おーいっ</p><p>寧さんの苦悩の叫び</p><p>とにかく、みすずと恵美さんも、その子以上の回数、セックスしていただきますっ色んなバリエーションで犯していただきますっこれは決まりですいいですねっ</p><p>みすずの剣幕に山峰さんは、押し切られる</p><p>約束しましたからねっ旦那様も、いいですねっ</p><p>うわオレ、やるんだ</p><p>えマジで</p><p>二人で合計六十回</p><p>あ克子も、連続で犯して欲しいですっ</p><p>渚はいいの</p><p>と、克子姉が渚さんに聞くと</p><p>あたしは回数はどうでもいいわそれより、彼とは、ゆっくりのんびり、まったりとセックスしたいわ彼と繋がったまま、何時間も抱き合うのよずっと、キスしてイチャイチャしてセックスしたまま、お喋りしたりしてそういうスロー・セックスがしたいなああたしは</p><p>な渚さん</p><p>あ、それもいいかもっ</p><p>旦那様っみすず、それもやりますっ恵美さんにもしてあげて下さいねっ</p><p>みみすず</p><p>山峰さんは、真っ赤になっている</p><p>みんな、いいなあそういう話で盛り上がれて</p><p>だから、寧様はさっさとヴァージン卒業して下さいっ</p><p>克子姉は、寧さんに厳しい</p><p>ええっとみすずちゃん、そろそろ話を白坂雪乃に戻してもいいかな</p><p>マルゴさんが、抑えた声でみすずに尋ねる</p><p>はいっ、どうぞっみすずは、旦那様がその子以上に、あたしと恵美さんを愛して下さるのなら、それでいいですからっそうですよねっ、恵美さん</p><p>山峰さんは、困惑している</p><p>処女の子に、何を約束させてるんだか</p><p>でも、ホントにいいのかオレ、女の子をレイプするような悪い男なんだぞ</p><p>みすずは、キョトンとした顔をしている</p><p>だって旦那様、その子とセックスしたかったんでしょ</p><p>じゃあ、しょうがないじゃないですかっ</p><p>みすずは、平然とそう言う</p><p>みすずのロスト・ヴァージンだって、ほとんど旦那様にレイプされちゃったようなものじゃないですかっ</p><p>それはまあそうなんだけど</p><p>でも、旦那様、みすずのこと好きですよね</p><p>みすずも、旦那様が大好きですっ前にも言いましたけど、みすずは旦那様がたくさんの女の方とセックスするのは良いことだと思ってます男を磨くためには、必要なことだって判ってますっ</p><p>でもみすずのことは、忘れないで下さいもっともっと、みすずといっぱいセックスして下さいあ、レイプでもいいですっみすず、旦那様に犯されるの好きですからっそうだっ恵美さんも、レイプでロスト・ヴァージンしましょうよっ</p><p>えっみすずさん</p><p>山峰さんの真っ赤な顔</p><p>恵美さんもみすずと同じで、普通のセックスよりもレイプしていただく方が好きだと思うんですっそうですよねっ、恵美さん</p><p>ああたしは</p><p>渚さんが呆れて、助け船を出す</p><p>みすずそういうのは、後でやってちょうだい</p><p>はい、ごめんなさいっじゃ、後で相談しましょうね恵美さんみすずが、恵美さんの素敵なヴァージン・ブレイクを考えて差し上げますっ</p><p>エヘッと笑うみすず</p><p>困り顔の山峰さん</p><p>あたし吉田くんとエッチするのは、もう決まりなんですか</p><p>今更、何を言うんですか</p><p>しないと、いけないんですね</p><p>山峰さんが、オレを見る</p><p>ごめんどうしても、したいんだ</p><p>山峰さんをメチャクチャに犯したい山峰さんの子宮に、射精したい何回も</p><p>もう、正直な気持ちをブッチャケる</p><p>山峰さんが、そう言ってくれた</p><p>あたしどんなことでもするあたしのこと、好きにしてくれていいわ吉田くんに、あたしの身体はあげる</p><p>山峰さんが、オレを見た</p><p>その代わり雪乃には、もう何もしないで</p><p>雪乃が遠藤くんと付き合っているのは知っているでしょ今までのことは、責めないわ御名穂さんのお考えもあったんでしょうし吉田くんが一人でできることじゃないものだけどもう、やめてあげて</p><p>あたし雪乃の代わりに、何でもするから三日で百回したっていいわ吉田くんの玩具になるううん、吉田くんの玩具にしてだから</p><p>オレが、山峰さんに答える前に</p><p>弓槻先生が、口を開いた</p><p>ごめんなさい、恵美そういうわけにはいかないの</p><p>御名穂さんどうして</p><p>先生に振り向く、山峰さん</p><p>白坂雪乃は吉田くんの子を妊娠させて、出産させるわ</p><p>そして、産まれた子供は、あたしの子として育てます</p><p>先生は、はっきりそう言った</p><p>それが、あたしの白坂創介に対する復讐です</p><p>でも雪乃は雪乃はあの人の娘なだけで雪乃には関係ないことじゃありませんか</p><p>山峰さんの悲痛な叫び</p><p>そうね関係ないことのはずよねあたしもそうよあたしは黒森公一郎の娘というだけで白坂創介に地獄に堕とされた</p><p>あたしたちもそうよただ、単にあの学校に入学して、目を付けられたというだけでみんな、お屋敷で身を売らされたわ</p><p>秀美さんがそう言う</p><p>あたしと渚もそう入学したばかりの高校一年生だったのに</p><p>そうね黒い森に白坂創介が加わってからは、そういう酷いことが平然と横行するようになってったわね</p><p>最年長の優花さんがそう言う</p><p>克子服を脱がせてちょうだい</p><p>弓槻先生が、克子姉に言った</p><p>克子姉が先生の服の背中のジッパーを下げる</p><p>服を脱ぐ先生</p><p>先生は下に下着を付けていなかった</p><p>長身にしては平たい胸</p><p>細くて白い裸身</p><p>そのお腹には大きくて醜い傷跡があった</p><p>あたしも十六歳で妊娠させられました白坂創介に</p><p>弓槻、先生</p><p>でも、妊娠したあたしに白坂は、さらに客を取らせサディストの偏執狂に売ったのよその結果がこれよ</p><p>部屋の中の全員が先生のお腹の傷跡に注目する</p><p>あたし赤ちゃんはダメになりましたそれだけじゃないわ、あたしはもう子供を産めない身体になりましたセックスだってもう、できないのよ</p><p>セックスができない</p><p>あたしの性器はもう、男の人を受け入れることはできないのよ</p><p>はあ</p><p>前話がハードだったので、少しみすずで緩めたら、最後にまた先生がハード路線に戻してしまった</p><p>先生の話の途中ですが、仕事に行ってきます</p><p>62．黒い歴史</p><p>弓槻先生はお腹の傷を隠さずに、静かに話し始めた</p><p>あたしの祖父黒森公之助は、明治の終わりに金沢の遊郭で産まれたの</p><p>遊郭って判るかしら</p><p>売春婦の居る場所女郎屋よ</p><p>黒森楼という名前のお店だったそうよ</p><p>黒森公之助は、その娼家の主が遊女の一人に生ませた子供だったわ</p><p>でも、可愛がられて育てられ黒森の姓を名乗ることも許されたそうよ</p><p>祖父は成長した後、金沢から東京に出て、貿易商になったの</p><p>昭和の初めの頃よ外国から、船や機械の部品を取り寄せる仕事を始めたのよ</p><p>その取引のほとんどが、お役所や軍隊国絡みの仕事だったわ</p><p>公之助は、政商だったの</p><p>政治家や役人と癒着して、国の仕事を請け負う商人ね</p><p>そして彼は、成功した</p><p>戦争中でも、国との仕事でずいぶん儲けたらしいわ</p><p>戦後はすぐに占領軍の将校に取り入って、占領政策に関わる仕事を始めたそうよ</p><p>アメリカ軍と日本政府の両方から、仕事を請け負ったの</p><p>公之助は、抜け目の無い商人だった</p><p>彼は、どんな時代でも時の権力者に取り入る才能があったわ</p><p>そのためのビジネスの一つが権力者たちに女を売ることだった</p><p>高級娼婦上流階級のお金持ちだけを相手にする売春婦よ</p><p>黒森公之助は、政治家や高級官僚、大企業の経営者を顧客に、高級娼婦の手配をしていたのよ</p><p>もちろん、占領軍の高級将校たちにも</p><p>公之助は、遊郭の生まれで女の扱いには慣れていたから</p><p>それが黒い森の売春部門の起源よ</p><p>地位のある人たち向けの高級娼婦というのは、特別な教育と才能が必要なの</p><p>ただ見栄えが良くて、若いだけではダメなのよ</p><p>もちろん、セックスが上手いことは当たり前よいつでも、必ずお客様を満足させるだけの技量は持っていないとね</p><p>でも、それ以上に高級娼婦には、お客様とどんな種類の話もできるだけの高い教養が要求されるわ</p><p>公的なパーティに連れて行っても恥ずかしくないだけの優雅さや気品もね</p><p>常にお客様に対して、気遣いができなくてはいけないしお客様を寂しい気持ちにさせない、明るさも必要なの</p><p>黒森公之助はそういう人材を、戦争で地位を失った旧華族のお嬢さんたちや、戦争で父親を亡くした良家の娘さんたちから見つけてきたのよ</p><p>戦後まもない頃は、そういう家柄の良い方たちでも、お金に困っている人がたくさんいらしたから</p><p>良家のお嬢さんたちだって売春宿に身を売るよりは、公之助の高級娼婦になった方が収入がいいし自分たちの尊厳が守れる</p><p>彼女たちは世間の目の届かないところで、権力者に抱かれることを選んだのよ</p><p>黒森公之助の高級娼婦たちは、当時の日本の上流階級の男たちにとって、ステイタスになったわ</p><p>そのことが、公之助の表のビジネスを助けたし彼自身の地位も引き上げたの</p><p>だけど時代が下って日本が豊かになってくると、家柄の良い娘から高級娼婦のなり手を探すことは困難になったわそれまで抱えていた娼婦たちもみんな年を取って引退する</p><p>でも、黒森公之助は、権力者たちとのパイプを繫ぎとめてくために高級娼婦が必要だった</p><p>だから、彼は自分で一から娼婦を育てることにしたの</p><p>黒森公之助が参考にして目指したのは、日本の古い遊郭のシステムだったわ</p><p>花魁とか、傾城って言葉を聞いたことある</p><p>江戸時代から明治にかけての最上級の遊女を示す言葉よ</p><p>お殿様とか豪商の相手をするような遊女花魁は、それぞれの娼家で子供の頃から育て上げられるの</p><p>十歳ぐらいの女の子で将来、美人になりそうな下地の良い子を探して、親から買うのよ何人もね</p><p>そして、何年も掛けて育てるの最高の娼婦に</p><p>思ったように育たなかったり、美しく成長しなかった子は、途中で普通の遊女に落とされるわ</p><p>そうして、手間暇掛けて育てられて、選別された少女たちが最上級の遊女になる</p><p>徹底して、男の人にとっての理想のオンナになるように仕上げられるのよ</p><p>そういう遊女の教育システムが昔の日本の遊郭には存在していたの</p><p>そうして、仕上がった女の子はお金持ちたちに売られていく</p><p>ただのお金持ちじゃないわ</p><p>地位も家柄もある厳選されたお金持ちだけが、そういう女の子を買うことができるの</p><p>ただの成金じゃあ、相手にされないわ</p><p>誰が処女を奪うかだって、地位のある人たちが高いお金を張り込んで競い合うのよ</p><p>最初にセックスした相手の地位が高いほど、遊女の地位も高くなるわ</p><p>地位が高くなれば、その子たちを抱くための値段も上がる</p><p>そして二十五歳までに、ほとんどの娼婦は顧客に買い取られていったの</p><p>ほとんどは、裕福な商人に身請けされて、その人の奥さんになったわ</p><p>遊女を結婚相手にするっていうのは、今の考え方では変かもしれないけれどその頃は、高級な遊女を奥さんにするというのが、お金持ちの間で流行っていたのよ</p><p>気品も教養もある上に、美人で歌も踊りもできる商家のおかみさんとしては理想的でしょ</p><p>それに、今までお相手したお客様はみんな地位のある人たちで顔を広いしねご主人のお店の良い取引先になって下さることもあったし</p><p>そういうことが、明治の日本ではまだ行われていたのよ</p><p>遊郭で生まれ育った公之助は、当然そのシステムを知っていたわ</p><p>彼は、それを昭和の時代に再現しようとしたのよ</p><p>そのために、高等学校を一つ買ったの</p><p>つまりあたしたちの学校を</p><p>公之助のやり方は、古い娼家と同じよ</p><p>地方から、美人で性格も良さそうなそれでいて、家がお金に困っている子を探してきて、親から買う</p><p>そして奨学生として、うちの高校に入学させて</p><p>高級娼婦としての教育を施し売る</p><p>この屋敷は、元々は奨学生たちの女子寮であり娼館だったの</p><p>ここは、第二の黒森楼になったのよ</p><p>公之助の育てた娼婦たちは、今まで以上に彼の顧客たちに喜ばれたわ</p><p>彼は、顧客を厳選したから本当に家柄と地位のある人たちだけを相手に商売したの</p><p>そういう人たちだけを相手にすることで、暴力団や警察から自分の身を守ったのよ</p><p>一人の権力者だけに頼ると、その人が失脚した時に一緒に潰されるわ</p><p>公之助は、そうならないように常に何人もの権力者を顧客にしていた</p><p>本当に抜け目が無い人だったの</p><p>ここは娼館であると同時に権力者たちの社交クラブになったわ</p><p>娼婦の数は、最大でも十人を超えなかった</p><p>でも、その十人は厳選された美しさを持つ上に、徹底的に教育を施された、最高の少女娼婦よ</p><p>十人で充分だったの</p><p>むしろ、それ以上に拡大すれば、同業者や暗黒街の人たちから妬まれる</p><p>公之助にとって娼館は、あくまでも表の商売をサポートするための裏のビジネスだったの</p><p>だけど公之助の息子は、そう考えなかった</p><p>黒森公一郎あたしの父は</p><p>父は黒森楼のビジネスをもっと拡大するべきだと考えていたの</p><p>父は祖父に対して、激しいコンプレックスを抱えていたわ</p><p>何としても、祖父を超える人間になりたいと願っていた</p><p>でも父には、祖父のような抜け目無さや思慮深さが欠けていた</p><p>あたしの祖父、黒森公之助は一九八七年に八十四歳で亡くなったわ</p><p>あたしは三歳だった</p><p>祖父の表のビジネスは全て、父に引き継がれたけれど黒森楼の運営だけは、祖父の腹心だった森下に任されたわ</p><p>今、隣の部屋に居る森下よ</p><p>彼はずっと、黒森楼の支配人だったの</p><p>それは、祖父が遺言だった</p><p>祖父は、父には娼館を運営する能力が無いことを理解していたから</p><p>父は、森下から何としても黒森楼の運営権を奪おうと何年も画策していたわ</p><p>でも、彼一人の力では無理だった</p><p>父は協力者を探したわ</p><p>そして選んだパートナーが白坂創介だった</p><p>よりよって、最悪なオトコを選んでしまったのよ</p><p>白坂創介は有名な新聞社の創業主の孫よ</p><p>生まれついてのお坊ちゃん</p><p>恵まれた生活をして祖父のコネで、大手の広告代理店に就職したわ</p><p>まだ学生のうちから黒森寮に出入りしていたわ</p><p>白坂の祖父は、ここの常連だったから</p><p>普通ならそんな若いお客様はお断りするんだけど白坂創介だけは、例外だったの</p><p>白坂創介は、黒森楼の女の子たちにハマったわ</p><p>そして、馬鹿な彼はここを自分の物にしたいと思ったの</p><p>黒森楼の主人の息子黒森公一郎に近づいたのは、彼の方からだったわ</p><p>ちょうどバブル経済が破綻して、日本の経済界の指導者たちが代替わりする時期だった</p><p>黒森楼の顧客たちも、親から子の代へ変わろうとしていた</p><p>その隙を突いて父と白坂創介は、クーデターを起こした</p><p>森下をここから追放したの</p><p>今から十七年前のことよ</p><p>オレたちが生まれるほんの少し前</p><p>父と白坂は、顧客を拡大したわそれまでの厳選された上流階層だけでなく、成り上がりの若い人たちもお客に迎えたの</p><p>白坂の遊び友達が、多かったわ</p><p>女の子も手間を掛けて、育てるようなことはしなかった</p><p>学校の女生徒の中から、適当に可愛い子を見つけて、強姦するようなことすらした</p><p>父も白坂も、馬鹿で分別が無かったのよ</p><p>何より白坂は、変態のサディストだった</p><p>彼は、自分の歪んだ性欲を満たすために、黒森楼を利用しようとしたのよ</p><p>その数年が一番酷かったわ</p><p>滅茶苦茶だったわ</p><p>変態性欲者が、自分の欲望のままに娼館を運営するんですもの</p><p>お客も白坂の様な、変態サディストが増えていって</p><p>あたしは黒森公一郎の、隠し子だったの</p><p>弓槻というのは、母の姓よ</p><p>あたしの母も、黒森楼の女の一人だったわ</p><p>あたしと妹の奈生実は引退した母と一緒に、母の実家だった茅ヶ崎に住んでいたわ</p><p>家族三人で貧しくても、幸せに暮らしていたのよ</p><p>白坂創介は、現役時代の母を知っていた</p><p>そして彼は、友人であり黒森楼の主である黒森公一郎の娘を犯してみたいと考えたの</p><p>本当に頭の狂った変態サディストなのよ</p><p>あたしは十二歳で、白坂にレイプされたわ</p><p>小学校の帰りに、無理矢理車に押し込められて</p><p>山の中で全裸にされて処女を奪われたの</p><p>それから、この屋敷の地下の監禁室で一週間、犯され続けたわ</p><p>百回以上犯されたの</p><p>写真もビデオも撮られたわ</p><p>そして徹底的に陵辱された後で、父と対面させられたの</p><p>父は悄然としていたわ</p><p>でも、白坂はあたしの中に射精しながら、父に言ったの</p><p>もう、遅い手遅れだなあ、黒森さんあんたも覚悟して、こういうビジネスをやっているんだまさか、自分の娘だけは特別扱いなんて、当然しないよなっって</p><p>父は、何も答えなかった</p><p>あたしが白坂の射精したペニスを、無理矢理に舌で掃除させられている様子をジッと見ていたわ</p><p>そう父は、興奮していたのよ</p><p>自分の娘が、白坂に犯される姿を見て</p><p>そしてそれから、あたしは黒森楼で最年少の娼婦になった</p><p>あたしの相手は、全部、ロリコンの変態性欲者ばかりだったわ</p><p>ありとあらゆる、変態的なセックスを強要されたの</p><p>でも父は、あたしを助けてはくれなかった</p><p>二年後あたしが、十四歳になった時、妹の奈生実が連れて来られたわ</p><p>妹は、まだ十一歳だった</p><p>母が病死したことをあたしはその時に、初めて知らされたわ</p><p>あたしは妹だけは、助けて下さいって泣いて頼んだのに白坂は、あたしの前で妹の処女を破ったわ</p><p>それから、父にあたしと妹とセックスするように命じて</p><p>父はすっかり興奮して、あたしと妹を犯したわ</p><p>父はもう、ガマンしなかった</p><p>あたしと妹は、父の慰み者になったの</p><p>それから、あたしと妹はここで何百人ものお客を取らされ続けたわ</p><p>二人とも監禁されていたから会えるのは、お客とセックスする時だけだった</p><p>お客のペニスで子宮を突かれながら妹の手を握りしめたわ</p><p>奈生実も手を握り返してくれた</p><p>あの手のぬくもりだけがあたしたちの唯一のコミュニケーションであり、救いだった</p><p>あたしが十六歳で奈生実が十三歳の時</p><p>あたしたち姉妹を、どうしても妊娠させたいっていうお客様が現れたの</p><p>六十歳過ぎの頭の禿げた、太った男性だった</p><p>白坂はそのお客に、あたしたちを売ったわ二千万円という約束で</p><p>父も同意したのよ</p><p>あたしと奈生実は妊娠が確定するまで、ひたすら犯され続けたわ</p><p>犬のように</p><p>便器のように</p><p>ただ、その男の性欲のはけ口にされたのよ</p><p>でもその男の正体は、詐欺師で</p><p>二千万円なんて、大金は持っていなかったの</p><p>あたしと奈生実はもう、妊娠していた</p><p>自分の肉体が、母親になっていく様子をはっきり感じていた</p><p>なのに白坂は</p><p>あたしと妹の商品価値が下がることを恐れて</p><p>あたしたちを堕胎させようとしたの</p><p>あたしも妹ももう、覚悟していたのに</p><p>どんな男の子供でもお腹の中の子は産もうって、そう誓っていたのに</p><p>嫌だ、やめて、助けてって妹が泣き喚いているのに</p><p>白坂は、妹を監禁室から連れて行ったわ</p><p>しかも白坂が雇ったのは、非合法のモグリの医者で</p><p>医師の資格を持っていないただの医学生崩れ</p><p>妹はまだ十三歳で身体が幼いままだったから</p><p>死んだの</p><p>手術の出血が酷くて</p><p>白坂が、あたしに言ったわ</p><p>ちきしょう奈生実は、お前よりも稼ぎが良かったのにお前の方を先に手術しておくんだったって</p><p>そしてあたしは堕胎手術の前に、もう一人客を取らせられることになった</p><p>妊娠している少女を徹底的に犯したいっていう変態に</p><p>その変態があたしにおかしな薬を使った</p><p>あたしは、意識を失って</p><p>女性器をメチャクチャにされたの</p><p>お腹の赤ちゃんもダメになった</p><p>白坂は堕胎手術の金が助かったって、笑っていたわ</p><p>その直後だったわ</p><p>父と白坂の運営に我慢できなくなった優花様たちが、古くからの黒森楼の顧客の皆さんたちにお話して下さったの</p><p>すでに父と白坂の運営する黒森楼を嫌悪されて、お屋敷にはいらっしゃらなくなった方が多かったけれど皆様、優花様たちのことを覚えていて下さっていたわ</p><p>父と白坂のやり方を苦々しく思って、あたしたちに同情して下さったの</p><p>祖父の頃からの顧客の多くも、まだご健在だったし</p><p>皆様、上流階級の権力者としていまだに権威のある方たちばかりだったから父と白坂も、彼らに逆らうことはできなかったわ</p><p>白坂のお祖父様も、その中にいらしたしね</p><p>それで、白坂が連れて来た、新規の顧客の多くは追放されたの</p><p>何人かは、抹殺されたわ</p><p>社会的にあるいは、存在そのものを</p><p>あたしと妹を妊娠させた詐欺師は、オホーツク海に沈められたわ</p><p>そうして、父と白坂は、それまでの様な無茶な運営はできなくなったのよ</p><p>でも、完全に二人を追い出すことは、できなかったわ</p><p>表向きは、昔通りの高級娼婦の娼館の姿を取り戻しながら</p><p>裏では、自分たちの性欲を満たすための活動を続けていたの</p><p>だから、あたしは運営側に廻ることにしたのよ</p><p>もう、あたしの身体は、お客を取ることはできなくなっていたから</p><p>でも、あたしはまだ十七歳で父と白坂に対抗するだけの力を持ってはいなかった</p><p>だから、あたし高校から新しい女の子を見つけてくる役を、自ら引き受けたの</p><p>何人もの子を地獄に堕としたわ</p><p>でも、そうやってあたしの居場所を作っていかなければならなかったの</p><p>いつか父と白坂に復讐するために</p><p>あたしと妹とあたしたちの赤ちゃんの仇を取るために</p><p>あたしは、悪魔になる覚悟をしたわ</p><p>大学を出てあたしは、高校教師になった</p><p>父と白坂は、それまでの働きであたしを信用するようになっていた</p><p>あたしは、黒森楼の運営責任者の一人になったわ</p><p>あたしは黒森公一郎の娘であり娼婦の経験もありお屋敷内の何を改善すれば良いかよく判っていた</p><p>だから父と白坂が個人的な欲望を満たすことを黙認しながら、お屋敷の運営の全てを受け持ったの</p><p>あたしが運営するようになって、黒森楼の収益を二十倍になったわ</p><p>元の上流階級のお客様が、みんな戻って来て下さったわ</p><p>みすずさんのお祖父様も、顧客になって下さったわ</p><p>父も白坂も単に女を自分の好きにしたいだけの男で娼館の運営には興味の無いし、経営能力にも乏しい人たちだから</p><p>二人の邪魔をしない限りは、あたしの運営に口出しはしなくなったわ</p><p>そうやって、あたしは少しずつ黒森楼を支配していったの</p><p>その代わりあたしは、自分の生徒たちを地獄に堕としたわ</p><p>克子や渚を</p><p>幸代にも、お客を取らせた</p><p>収益のみを最優先にして</p><p>先生が、口籠もる</p><p>でも御名穂さんが運営して下さるようになって、お屋敷の女の子たちの待遇は大幅に改善されました引退後の面倒まで、見て下さっていますし</p><p>秀美さんが、そう言ってくれる</p><p>追放されていた森下さんも呼び戻して下さいましたわ</p><p>優花さんも</p><p>色々辛いこともあったけれどいつも、御名穂っちが身体を張って助けてくれてたことは、みんな知ってるよ</p><p>珠代さん</p><p>あたしを十八歳で解放して下さったのは、御名穂様ですあたしは、感謝していますわ</p><p>お嬢様がご苦労なされていることは克子が一番良く知っております</p><p>ありがとう、みんな</p><p>先生が、感謝の言葉を述べる</p><p>結局父と白坂を完全に排除するのに、四年掛かったわようやく去年よ父に女の子を一人、レイプさせたのその子が、日本で二番目に勢力のある暴力団のトップの娘だとは知らせないでね父はオーストラリアに逃げているわ日本国内に戻ってきたら、確実に殺されるわ</p><p>雪乃の父親は、オーストラリアに出張しているはず</p><p>その不始末の責任を取るという形で去年から、黒森楼は活動休止をしているのよお屋敷に残っていた女の子たちは、みんな引退させたわここに残したのは克子だけ活動休止を残念がったのは、幸代一人だったわ</p><p>岩倉さんは娼婦を続けたがっているんだ</p><p>このお屋敷にはたくさんの女の子がいたけれどあたしの直属の玩具になったのは六人だけマルゴは、娼館の警護役としての採用だし</p><p>宦官でしょ</p><p>マルゴさんが、微笑む</p><p>今の時代じゃ、男の人の性器をちょん切って宦官にするわけにはいかないからね</p><p>それに男性器を失った所で、男は男だどうしても、政治的な活動を始めるだから、ミナホは女の子たちの警護役に、あたしを必要としたわけ</p><p>そうよ父や白坂が暴力的なことをした時に対抗できるようにマルゴなら、女の子たちの警護だけでなく、心のケアもできるし</p><p>あたしはさってお客を取らされる前に、何とかギリギリ黒森楼が活動休止になっちゃったっていうか先生とマルちゃんが、助けてくれたっていうか</p><p>寧さんが、そう言う</p><p>まあ色々あったんだよ去年と一昨年はね</p><p>マルゴさんが、言葉を濁した</p><p>それ以上は、今は話せないということなんだろう</p><p>先生六番目って、誰なんですか</p><p>オレは一か八か、尋ねてみた</p><p>アニエスは地下の監禁室に居るわ</p><p>先生はそう答えた</p><p>アニエスというのが、六番目の子の名前なのか</p><p>ずっと監禁しているのよ今度、会わせてあげるわ</p><p>寂しそうな、先生の顔</p><p>幾つの子なんですか</p><p>オレの質問に先生は静かに答えた</p><p>十二歳よ</p><p>そんな年なのに監禁されている</p><p>アニエスは白坂が、自分の欲求を満たすために作った子供なのこの屋敷で産まれて一度も外に出たことはないわ白坂のためだけに生きるように教育され成長した女の子なのよ</p><p>白坂はアニエスの十三歳の誕生日に、彼女の処女を奪うつもりで育ててきたの去年、白坂がお屋敷を追放されてからは、あたしと克子で面倒を見ているわそれで、あたしの六番目の玩具にしたのよ</p><p>この屋敷の地下に</p><p>十二歳の少女が、監禁されている</p><p>あたしはこのお屋敷に来た時からアニエス様のお世話していますので、何とかコミュニケーションが取れますがアニエス様は、いまだにお嬢様とはお話なさいません</p><p>克子姉が、そう言う</p><p>あたしやマルちゃんではダメ全然、口を利いてくれないのよ</p><p>寧さんが、困り顔でそう言う</p><p>白坂のマインドコントロールに掛かったままなのよアニエスは白坂の命令なら、何でも聞くわそういう風に育てられているから</p><p>先生が、苦しそうに話す</p><p>だから監禁を解くわけには、いかないのよ</p><p>そんなことって</p><p>みすずが、その子のお友達になりますっ</p><p>みすずが、先生にそう言ってくれた</p><p>あたしも、なります</p><p>先生が山峰さんの顔を見る</p><p>アニエスはあなたの姉妹なのよ白坂雪乃と同じで</p><p>山峰さんの眼が、大きく見開かれるっ</p><p>それって、先生</p><p>オレは先生に問う</p><p>恵美のお父さんは、白坂創介よ</p><p>うんそうなのあたしのお母さんは音大生だった時に、白坂創介に拉致されてここで、犯されてあたしが産まれたのよ</p><p>待って下さいそのアニエスさんも、白坂創介の娘さんてことは白坂創介って人は、自分の娘を愛人にするために育ててきたってことですか</p><p>みすずが、先生に尋ねる</p><p>そうよあの人は、自分の娘を究極の愛人にしよう計画してきたの</p><p>そんなの酷いですっあんまりですっ</p><p>それだけじゃないわ白坂創介は、今、あたしたちを抜きにして自分で売春組織を立ち上げようとしているのその娼婦の一人に恵美を使おうとしている</p><p>嘘だろ</p><p>自分の娘じゃないか</p><p>はい山峰の両親に、あたしを取り戻すという連絡が来ているそうです山峰の家は白坂の本家には逆らえませんから連休明けには、あたしは家から連れ出されることになっていました</p><p>山峰さん自分が何をさせられるか、判っているの</p><p>オレは、思わずそう尋ねてしまった</p><p>判っているわあたしは、この屋敷で育った娘だから</p><p>みすずが彼女に尋ねた</p><p>それで恵美さん、どうするつもりなんですか</p><p>山峰さんは大きく首を振った</p><p>判らない判らないですだけど、あたしが行かないと山峰のお父さんとお母さんに迷惑が掛かるから</p><p>いつも、みんなに優しくて笑っている女の子</p><p>オレみたいな男にまで、気を遣ってくれて</p><p>そんな女の子が</p><p>ずっと、こんな酷い悩みを抱えていたなんて</p><p>弓槻先生が山峰さんに言った</p><p>恵美あなたは、今日からこの屋敷に住みなさい後で、山峰さんの家へ一緒に行きましょうご両親には、あたしが話します</p><p>御名穂さん、でも</p><p>大丈夫です白坂の好きにはさせません山峰の家が困るようなことにもしないわあなたは、この屋敷の子です絶対に、あたしが守るわ</p><p>山峰さんは、俯いてしまう</p><p>大丈夫です、恵美さんもしもの時は、あたしがお祖父様にお話しします</p><p>みすずが山峰さんに、そう言ってくれた</p><p>香月の家の力は、白坂なんて家よりも遥かに強いですっ安心して下さい</p><p>そんなあたし、みすずさんに助けていただくわけには</p><p>あたしたち、お友達じゃないですか</p><p>みすずの言葉に山峰さんが心を動かされる</p><p>頼って下さい旦那様も付いてますそうですよねっ</p><p>みすずが、オレを見て微笑む</p><p>うんオレにできることなら、何でもするよ</p><p>オレが、そう言うとみすずが</p><p>では、旦那様恵美さんも、みすずと一緒で、一生可愛がると約束して下さいっ</p><p>一生見捨てない、大事にするって約束して下さいっ</p><p>みすずの真剣な顔</p><p>山峰さんオレの顔を見て</p><p>俯いていた山峰さんが顔を上げる</p><p>切れ長の美しい瞳</p><p>涙が溜まっている</p><p>約束する一生、大切にするから</p><p>横から、みすずがオレに言う</p><p>山峰の家を捨てて、オレのところに来いって言ってあげて下さい</p><p>山峰の家を出て、オレのものになって下さい山峰さんっ</p><p>山峰さんの眼から、涙が零れる</p><p>でも、あたし自分で自分をどうすればいいのか、判らないんですっ</p><p>オレは言った</p><p>そんなのオレが考えてやるお前は、黙ってオレの言う通りにすればいいお前はもう、オレのものなんだから</p><p>山峰さんの眼に希望の光が差し込む</p><p>それなら、恵美って呼んで下さい</p><p>恵美</p><p>あたし、もう、あなたのものなんですから</p><p>色々、急展開で済みません</p><p>六番目の設定は、このようになりました</p><p>あれ、まだ雪乃が出て来ない</p><p>あと、学生時代に授業の内容と関係ないのに延々と遊郭と花魁の話をしてくれたI先生、ありがとうございます</p><p>こんなところで、余計な知識が役に立ちました</p><p>もし遊郭について間違っている場合は、I先生の責任になります</p><p>私は知りませんっ</p><p>63．首輪の感触</p><p>恵美が弓槻先生を見る</p><p>でも御名穂さんどうしても、雪乃を助けることは出来ませんか</p><p>先生は、大きく首を振った</p><p>恵美あなたが反対する気持ちは判るけれどあたし、どうしても白坂の娘を地獄に堕としたいのそうしないと、あたし死んだ妹とお腹の子に申し訳無くて、生きていけないのよ</p><p>あんまりです雪乃が可哀想です</p><p>恵美は、それでも雪乃のことを思いやる</p><p>ごめんなさいでも、あたしダメなのよ白坂の肉体を傷付けたり、痛めつけるだけではどうしてもガマンできないのあたしの無くなってしまった子宮の代わりに、どうしてもあの娘の子宮を使いたいの</p><p>裸のまま、下腹部の傷を擦る弓槻先生</p><p>秀美さんが、そんな先生を背中からそっと抱き締める</p><p>あたしは判るわあたしは、御名穂さんが妹さんを亡くされた時、ここに居たから奈生実ちゃんの遺体を抱いて、御名穂さんは泣き続けていた</p><p>あたしも知っているわ御名穂さんも、後を追って自殺しちゃうんじゃないかって、みんなで心配したのよ</p><p>優花さんも、そう言う</p><p>あたしも恵美さんには申し訳無いけれど、白坂の娘をメチャクチャにしたいわあたしを、地獄に堕としたあの男を、心の底から後悔させてやりたい</p><p>渚さんが、そう言った</p><p>あたしも本当に、あの男には酷い思いをさせられてきたもの</p><p>珠代さんも、そう言う</p><p>克子もですあたし、白坂雪乃を調教するのが、楽しくて楽しくて仕方ないんですあたしが味わった苦しみを、あの娘にもって</p><p>ごめんあたしもだよあたしとマルちゃんも、あの人には煮え湯を飲まされてきたから</p><p>ああ寧の言うとおりだね白坂の娘には、罪はないことは判っているけれどどうしても、許せないんだよ</p><p>寧さんとマルゴさんまで</p><p>あたしも白坂の娘です白坂が憎いのなら、あたしを苛めて下さい殺して下さってもいいですですから雪乃は助けてあげて下さいお願いします</p><p>恵美は額を床に擦り付けて、懇願した</p><p>ごめんなさい、恵美あなたじゃ、ダメなのよ</p><p>先生は、そう恵美に告げた</p><p>何故なんですかっ</p><p>顔を上げて叫ぶ、恵美</p><p>あなたはあたしたちと同じ側の人間だから</p><p>あたしたちを汚し、あたしたちから幸せな生活を奪ったくせに白坂は自分の幸福な家庭を守り続けた</p><p>白坂の娘は、その象徴なんだよ</p><p>だから、壊すのあたしたちと同じにするのそうでないとあたし、死んでも死にきれないわ</p><p>もう、手遅れですよ、恵美さんだって、弓槻様たちは何年も掛けてずっと復讐の準備をしていらしたんでしょう</p><p>みすずが、恵美にそう言った</p><p>そうよ妹を殺されてから十二年ようやく父と白坂を黒い森から追放し、白坂の二人の娘が十三歳と十六歳になるのを待ったのよ二人の生理周期を調べて、受胎可能期間になるのに合わせて、白坂がオーストラリアに行かなければならないように画策したの</p><p>先生はそこまで、綿密な計画を組んでいたんだ</p><p>何年も掛けて黒い森の支配権を少しずつ奪い取り</p><p>信頼できる仲間を集めて</p><p>待って下さい二人の娘って、まさか</p><p>恵美が、驚きの声を上げる</p><p>ええ白坂舞夏も堕とします</p><p>そんな舞夏ちゃんは、まだ十三歳ですよ</p><p>あたしの妹の奈生実は、十三歳で妊娠させられ殺されました</p><p>ちょっと、待ってくれ</p><p>それって、オレがやるのか</p><p>先生オレ、雪乃の妹まで、妊娠させないといけないんですか</p><p>吉田くんは嫌なの</p><p>いや、あのオレ、舞夏ちゃんて車の中からちょっと見ただけですから、よく判らないですけどあんな小さい子を妊娠させるのは</p><p>気が進まない</p><p>先生が、どうしてもっていうのなら、もちろんやりますけど</p><p>オレは、先生の玩具だ</p><p>先生の命令は、何でもすると約束した</p><p>御名穂様十三歳の少女の妊娠は、肉体への負担が大き過ぎると思いますわ</p><p>優花さんが、そう言ってくれた</p><p>無理なお産で、その娘を死なせてしまうおつもりはないのでしょう奈生実様のように</p><p>優花さんの言葉が、先生の心に刺さる</p><p>先生は、改めてオレを見た</p><p>判りました今回は、白坂舞夏の妊娠までは望みませんでも、彼女にはセックス中毒の淫乱娘になって貰います父親が眼を背けるような、最低の変態少女に</p><p>恵美が、先生を見る</p><p>恵美あたしが妥協できるのは、そこまでです姉の雪乃には、絶対に出産させますそれだけは譲れません</p><p>先生の決意は固かった</p><p>弓槻様舞夏様は、淫乱になればよろしいのですねその後、お客様を取らせるようなことは、お考えではありませんね</p><p>みすずが、先生に尋ねた</p><p>白坂舞夏に売春させるつもりはありませんあたしは、黒い森を完全に潰してしまいたいのですから</p><p>父親がショックを受けるような淫乱になるなら、それでいいんですねどうしても、複数の男性に輪姦させたいとか特別のご希望はございますか</p><p>ありませんあくまでも、あたしが傷付けたいのは白坂創介の心ですから</p><p>それを聞いて安心しました旦那様</p><p>みすずが、オレに振り向く</p><p>え、何</p><p>白坂舞夏様を、旦那様のセックス奴隷にしましょう</p><p>恵美が、みすずを見る</p><p>旦那様だけの精液を受けとめて悦ぶメス犬にそれが、一番の解決策だと思います恵美さんそう思いませんか</p><p>みすずの言葉に恵美は、部屋の中の女性たちの顔を一つ一つ見ていく</p><p>全員が、白坂創介に対する憎しみの色に染まっている</p><p>誰一人、反対の意志を示す者はいなかった</p><p>恵美は、深く息を吐く</p><p>それしかないのですね</p><p>どうすればいい</p><p>では吉田くんあたしの七番目の玩具に、命令します白坂舞夏を犯しなさい淫乱なメス犬になるまで、徹底的に汚しなさい</p><p>先生は、オレの心の負い目を減らすためにわざわざ、正式に命令してくれた</p><p>ならばオレは従うしかない</p><p>オレは、約束したのだから</p><p>先生の命令には、何でも従うと</p><p>その代わり、セックス奴隷となった後の白坂舞夏は、あなたにあげるわあなたが、その後、白坂舞夏を幸せにしたとしても、あたしは一切関知しません</p><p>先生は、そう約束してくれた</p><p>みすずも、協力します恵美さんも、協力して下さいますよね</p><p>黙って見ているだけにしますか</p><p>みすずの問いに、恵美の心が折れる</p><p>判ったわあたしも、協力致しますあたしも、御名穂さんの八番目の玩具ですから</p><p>こうして恵美も悪の道に進むことになった</p><p>黒い森の正式なメンバーとして</p><p>白坂雪乃のことについてもいいわね</p><p>もうどうすることもできないんですね</p><p>恵美の瞳が、悲しげに光る</p><p>ええ受胎可能期間に三十回近く、膣内射精させたのよ吉田くんの精子に問題が無いことも調べてあるわほぼ確実に、あの子はもう妊娠しているわ</p><p>先生は、嬉しそうに笑った</p><p>その確率をこれから、百パーセントにするわ</p><p>先生、それって</p><p>吉田くん今日、これから白坂雪乃を完全に受胎させます</p><p>先生雪乃は今、どこにいますか</p><p>確か先生は、十一時に校長室で雪乃と待ち合わせしていたはずだ</p><p>今はもう、二時近いはずだ</p><p>克子、映像を出して</p><p>克子さんが、壁のパネルを開いて操作する</p><p>再び部屋の照明が消えて、プロジェクターが白い壁に映像を映し出す</p><p>それは校長室の椅子に縛り付けられた、雪乃の映像だった</p><p>大きく脚を開いた体勢で革の手錠で両手両脚を拘束されている</p><p>眼には、黒いアイマスク</p><p>口にもボール状の物を、咥えさせられている</p><p>耳には、ヘッドホンをされている</p><p>制服のスカートは捲り上げられ、純白のパンティが露わになっていた</p><p>パンティの中からピンク色のコードが出ている</p><p>雪乃の股間は、小刻みに震えていた</p><p>パンティは、ぐっしょりと濡れている</p><p>クリトリスにローターを押し当てたまま固定しているのもう、三時間近くね目隠しして、耳からは今までに彼女が犯された時の彼女自身の喘ぎ声を大音量で聞かせているわ繰り返し繰り返しね</p><p>先生が、そう説明してくれた</p><p>ああ、雪乃</p><p>雪乃の無残な姿に、恵美が嘆く</p><p>拘束された雪乃の映像を、ジッと眺め続けた</p><p>もおっ何、ポーッとして見ているんですかっ旦那様っ</p><p>あんな子、そんなに対して可愛くなんかないじゃないですかっ何で、そんなにウットリしてるんですかっ旦那様の馬鹿ぁっ</p><p>ななな、何を怒っているの</p><p>やっぱり自覚が無いみたいだね</p><p>吉田くんは、白坂雪乃を見ると、びっくりするくらい無防備にポーッとしているんだよ</p><p>自分では、全然そんな風に思っていなかった</p><p>そうよ教室にいる時、吉田くん、ずーっとそうしているわだから、クラスの子は全員、吉田くんは雪乃が好きなんだって知っているわよそれで、遠藤くんに殴られたんだろうって</p><p>え恵美</p><p>みんな、そう思っているの</p><p>もうったまには、みすずのこともウットリした眼で見て下さいよっ</p><p>まあまあ、みすずちゃん毛布を相手にケンカしちゃダメだよ</p><p>みすずの怒りを、マルゴさんがなだめる</p><p>毛布</p><p>さっき話したでしょライナスの毛布吉田くんは、白坂雪乃を見ると精神的に安心するんだよでも、それだけの存在でしかない幼い子の毛布やぬいぐるに対する執着みたいなものしか、彼は感じていないんだ</p><p>でも旦那様があの女を見て旦那様の頭の中が、あの女のことでいっぱいになるのは、とっても嫌なんです</p><p>みすずは、そう言ってくれた</p><p>白坂雪乃を見ている時は、吉田くんの頭は思考停止になっていると思うよ彼が自分の行為に自覚が無いのはそのせいだと思うあくまでも、吉田くんにとって白坂雪乃は現実逃避をするためのキーでしかないから</p><p>うん吉田くんは、生きている人間として白坂雪乃を認識しているわけではないんだだから、彼女のことを人として愛してはいない吉田くんにとっての彼女は、現実逃避するための、ただのアイコンに過ぎないんだよ</p><p>だからオレは、雪乃を愛していない</p><p>この間、オレは雪乃がオレを人間として認識していないと感じて、悲しくなった</p><p>怒りも感じた</p><p>でもオレもまた、雪乃を一人の人間として認識していないのか</p><p>じゃあオレたちの関係は何なんだ</p><p>みすずちゃんは、吉田くんにちゃんと人間として認識されているよねだから、大切にされているし、愛されているそれは感じてるだろう</p><p>それはみすずも、よく判っています</p><p>吉田くんが、みすずちゃんとセックスする時は彼はみすずちゃんをちゃんと見ているし、みすずちゃんの女性としての魅力に反応している</p><p>克子さんや渚さんの時もそうだ吉田くんは、相手の女の人をしっかり愛しているし、愛しいという感情からセックスしているセックスという形での、コミュニケーションがきちんと機能しているでも、白坂雪乃との時は違うんだ</p><p>オレ違う</p><p>雪乃とは</p><p>白坂雪乃とセックスしている時の吉田くんは、コミュニケーションが断絶しているまるで喉が渇いて死にそうな獣が、無理矢理、彼女という泉から荒々しく水を飲むようなセックスをする</p><p>オレそんなことしているんですか、マルゴさん</p><p>うん、そんな感じだよ、ヨッちゃん</p><p>でも、どこまで行ってもコミュニケーションが断絶したままのセックスだから、吉田くんの中の獣の喉は潤わないずっと、喉が渇いたままひたすら、彼女の肉体を貪るだけなんだよ</p><p>確かに、みすずや克子さんや渚さんとセックスすると、オレ、とても幸せな気持ちになるんですが雪乃だと、苦しくなります悲しくなりますでも、雪乃の身体を犯すことがどうしても止められなくって</p><p>麻薬中毒のようにオレは、雪乃を犯し続けている</p><p>マルゴ様どうしたら、旦那様は白坂雪乃を捨てられますか</p><p>みすずが、真面目な顔で尋ねた</p><p>ライナスの毛布を引きはがす方法それは、一つしか無いよ</p><p>どうしたらいいのマルちゃん</p><p>寧さんまでが、真剣な眼でマルゴさんに問う</p><p>今の吉田くんには、本当に安心して心を解放できる場所が無いんだよ彼の現在の状況は、彼にとって耐えがたい物になっているだから、白坂雪乃という存在が現実逃避への鍵になってしまっているんだ</p><p>では吉田くんの現実が、良い方向に変化すればいいんですか</p><p>恵美が、そう質問した</p><p>そう簡単なものではないよ吉田くんは、生まれてから一度も、一緒に居て安心な人に出会っていない彼は、すでにあたしたちに心を許しているつもりだろうけれど彼の心は、まだ全然警戒を解いていないし、緊張して、萎縮しているままだよ彼が一度も、我が儘を言ったことが無いって、克子さんが報告したのを覚えているよね</p><p>みんなが、オレの顔を見ている</p><p>心配そうに</p><p>悲しそうに</p><p>誰か一人でもいい吉田くんが、安心して心を開く相手ができれば、安心毛布なんていらなくなるんじゃないかなあたしは、そう思うけれど</p><p>旦那様、みすずじゃダメなんですか</p><p>みすずが、寂しそうにオレを見上げる</p><p>みすずちゃんもうそろそろ限度だろうから、君に注意しておくよ</p><p>マルゴさんが、真顔でみすずに言った</p><p>みすずちゃんは、とっても素直で率直に自分の気持ちを話すことができる女の子だそれは、もちろん良いことだけど自分の感情の勢いを、すぐに口にする悪い癖があるよね</p><p>え、あたし</p><p>例えばちょっと前に、みすずちゃんは吉田くんに三日間で三十回以上セックスして欲しいって言ったよねそのための合宿も検討するって覚えてる</p><p>覚えてます</p><p>それ本当にするつもりそれともできたらいいなあどっち</p><p>みすずは、少し間を置いてから答えた</p><p>できたらいいなあの方だと思います</p><p>うん、そうだろうね普通の人相手なら、別にそういう話し方でもいいんだよ笑い話で済むでも、吉田くんの場合はねえ、吉田くん、君はどう思ってた</p><p>マルゴさんが、オレを見る</p><p>オレは、本当にしなくちゃいけないって思ってました</p><p>だ、旦那様</p><p>今すぐは無理だからどこか連休にでも時間を作ってするんだなって雪乃としたセックスは、全部したいって言ってたからどうやって、すればいいかなとか考えてた</p><p>吉田くんて、こういう子だよみすずちゃん</p><p>マルゴさんの言葉にみすずは、ウッと言葉を詰まらせて泣き出す</p><p>それに、みすずちゃんはね言葉に一生とか絶対が多すぎるんだよみすずちゃんにとっては、一瞬の感情の勢いで、思わずそう言ってしまっているのかもしれないけれど吉田くんは、全部、本気で受け取っているよ一回一回の言葉ごとに、本気で悩んで、みすずちゃんの思い通りにしてあげようと考えているんだそれが、どれくらい彼の重荷になっていると思う</p><p>ごめんなさい、旦那様ごめんなさぁい</p><p>みすずが、泣きながら床にひれ伏す</p><p>恵美が、背中から優しくみすずを抱く</p><p>克子さんや、渚さんや、寧も良く聞いて絶対に、吉田くんに一生、一緒に居てとかあたしのために生きてとか言わないでねましてや、あたしのために死んでとか言ったらダメだよ吉田くん、本当に死んじゃうからね突発的にスイッチが入っちゃうかもしれない今の吉田くん、心のブレーキが付いてないからね</p><p>オレそんなに、壊れているんだ</p><p>そうね、マルゴちゃんの言う通りだわあたしたちが、吉田くんを求めているようにあたしたちも、吉田くんから求められる存在にならないといけないのよね</p><p>うん今まで、彼がセックスしたのって、いつもあたしが求めた時だけだったものあたしまだ、彼の方からは一度も求められてないわ</p><p>克子姉はそう言う</p><p>みすずもです最初の時は、渚様のご命令でしたし旦那様の方から、みすずを求めて来て下さったことは、まだありません</p><p>そうね吉田くんが、自分からセックスしたいって言ったのは、あの白坂雪乃だけだわね</p><p>弓槻先生の言葉に女たちは、映像の中の雪乃を注視する</p><p>みんな安心毛布に負けちゃっていいの</p><p>マルゴさんの言葉に女たちは闘志を燃やす</p><p>嫌よ、あたし吉田くんには、あたしの身体で安心させてあげるわ</p><p>克子も、毛布には負けられません</p><p>みすずもですっ</p><p>みすずが、オレの前に進み出て床に手を付く</p><p>旦那様これまでのご無礼、どうかお許し下さい</p><p>いやそんなの、全然構わないから顔を上げて</p><p>みすずが、半べそ顔でオレを見上げる</p><p>旦那様みすずに、首輪を付けて下さい</p><p>みすずの首輪</p><p>そうだお風呂に入る時に外して、そのままになっていたっけ</p><p>はい、ここにありますよっ</p><p>克子さんが、みすずの赤い首輪を持って来てくれる</p><p>みすずちょっと、いい気になってました生意気になってました許して下さいお願いです捨てないで下さい</p><p>うん大丈夫だから、捨てたりしないから</p><p>みすずもう一度、旦那様のペットであるということをしっかり自覚致します</p><p>みすずは着ていたバスローブを脱いで、全裸になった</p><p>みすずの華奢な肉体</p><p>白い肌桜色の乳首無毛の恥丘が、露わになる</p><p>子犬の様に四つん這いになって</p><p>わたくし、香月みすずは旦那様のペットですあなたのセックス奴隷ですどうか、これからも、みすずのことを可愛がって下さいお願いしますっ</p><p>みすずがその白くて細い首を、オレに差し出した</p><p>うん判ってるからみすずのことは大好きだから</p><p>オレは、みすずの首に赤い首輪を付ける</p><p>嬉しいですあたしの旦那様っ</p><p>ここまでしてくれる、みすずを何とか、喜ばせてあげたいと思った</p><p>みすずさっき言ってたろカーセックスとトイレでのセックスに関心があるって</p><p>はいみすずは、確かにそう言いました</p><p>オレも関心があるみすずと、したい</p><p>みすずの顔が明るく輝く</p><p>ああみすずとセックスしたい</p><p>みすずの股間から、一気におしっこがシャーッと滴り落ちた</p><p>みすずの足下が熱い尿でびしょびしょになっていく</p><p>それでも、みすずはオレの顔を見たまま、ウットリとしている</p><p>旦那様があたしとセックスしたいって言って下さった</p><p>みすずは、放尿したままオレに抱きつきキスしてくる</p><p>みすずの柔らかい舌を、オレも受け入れる</p><p>あら、みすずったら嬉ションしちゃったわね</p><p>渚さんが、そう呟いた</p><p>犬は嬉しいことがあると、思わず失禁しちゃうことがあるのよみすずは、もう吉田くんの立派なメス犬ね</p><p>それは、元の飼い主がみすずの所有権を完全に手放したことを表す言葉だった</p><p>オレは、みすずのおしっこに濡れるのも構わずに裸の彼女を抱き締めた</p><p>みすず三日で三十回もしますしたいですさせて下さい</p><p>抱き合うオレたちを見て、恵美が弓槻先生に言った</p><p>御名穂さんこの首輪、まだありますか</p><p>はい、ございますよ持って参りましょうか</p><p>恵美は言った</p><p>はいあたしも、吉田くんに首輪を付けてもらいます</p><p>克子、あたしが昔使っていた首輪も持って来て</p><p>渚さんが克子さんに、そう頼んだ</p><p>判っている克子も、首輪を付けて貰うことにするわ</p><p>部屋から出て行こうとする克子姉に、寧さんが、</p><p>あ、克っつんあたしも首輪欲しいっ</p><p>克子姉は、ベーッと舌を出す</p><p>処女の子には、あげませーんっ</p><p>すたこらと部屋を出て行く</p><p>あーん克っつんのイジワルっ</p><p>真剣な顔でオレを見たまま恵美は言う</p><p>吉田くん合宿は、あたしも一緒でいい</p><p>あたしは、二十回に挑戦すればいいのよね</p><p>恵美さん</p><p>みすずが、恵美を見上げる</p><p>一度、約束したことだものちゃんとするわあたし、これからは吉田くんには嘘はつかないからあなたの恵美ですもの</p><p>そこに克子姉がプラスチックの箱を抱えて走って、ハァハァしながら戻って来た</p><p>首輪、持って来ましたよおっ</p><p>開けられるプラスチックケース</p><p>中には、みすずのとよく似た首輪が、三十本くらい入っていた</p><p>女性陣は、みんな首輪に群がっていく</p><p>あのいいんですか床、みすずのおしっこでびしょびしょですけれど</p><p>いいんじゃない後で掃除すれば</p><p>マルゴさんが、素っ気なく答えた</p><p>みんな娼館の女だからねおしっこプレイなんか普通だったから、よっぽど酷く汚さない限りは気にしないよ</p><p>それに、汚した本人が掃除するってルールもあるしね</p><p>マルゴさんが、みすずを見る</p><p>えへへお掃除用具、どこですか</p><p>もう少し後にしなよほら、みんな懐かしい首輪に夢中だから</p><p>マルゴさんがそう言って、クスクスと笑った</p><p>一時期流行ったのよね首輪プレイ</p><p>そうそう、みんなしてたわ</p><p>渚ちゃんなんて人気者だったから、別のお客さんから三つくらい贈られて全部してたわよね</p><p>優花、秀美、珠代のお姉さん方が、首輪の山を見ながらそんな昔話をした</p><p>でも、あたしの本当の首輪はこれなんですっこれ、最初に自分で買ったやつだから</p><p>そう言って、渚さんはウルトラマリンブルーの首輪を手にした</p><p>はいっ、吉田くん付けて</p><p>オレは渚さんに、首輪を付ける</p><p>うわっやっぱり、好きな人に付けて貰うのは違うわねっすっごい、ゾクゾクするわっ</p><p>嬉しそうな、渚さん</p><p>うっうー、何か、すっごく羨ましいあたしもして欲しいよおっ</p><p>あ克子、処女が何か言ってない</p><p>さあね、渚あたしにも、処女の子のクレームは聞っこえませーんっ</p><p>ううううーっ</p><p>遠くで、寧さんが泣いている</p><p>克子のは、これですっこれは、十七歳の時にお嬢様からいただきましたっ</p><p>克子姉の首輪は、黒くてピカピカしていた</p><p>オレは、それを付けてあげる</p><p>あーんっ何か、とっても所有されてるって感じがするわっ</p><p>克子姉は、自分の首輪を触って喜んでいる</p><p>これ、お母さんのですよね</p><p>恵美が、ケースの一番下からエメラルドグリーンの首輪を取り出した</p><p>底の方にある首輪は今までの物と根本的に違う</p><p>渚さんや克子姉の首輪は、一見普通のチョーカーに見えるファッショナブルなデザインをしているけど恵美のお母さんの首輪は、本物の大型犬用の太い首輪そのものだった</p><p>そうよそれは、恵子さんのしていた首輪よ</p><p>先生が悲しそうに、そう言った</p><p>あたしたちの首輪はお遊びの首輪プレイ用のものだけど恵子さんは、本当にそれを付けられて監禁されていたわ白坂創介に</p><p>恵美は、その太い首輪を手にとってオレに差し出した</p><p>付けて吉田くん</p><p>いいのか</p><p>うんお母さんのだもの</p><p>これがいいの恵美を吉田くんのイヌにして</p><p>恵美もバスローブを脱いだ</p><p>細くてスリムな裸身が現れる</p><p>白い首をオレに差し出す</p><p>エメラルドグリーンの犬の首輪を恵美の首に填めた</p><p>似合ってる、吉田くん</p><p>うん可愛いよ</p><p>恵美がニコッと微笑んだ</p><p>何て可愛いんだろう</p><p>オレの、このイヌは</p><p>恵美キスしていい</p><p>恵美は、ドキッとした顔をする</p><p>嫌なの</p><p>うんうんあたし、初めてだから</p><p>恵美のファーストキス</p><p>ちょっと、待って下さいっ克子が写真を撮りまっす</p><p>克子姉が、カメラの準備をする</p><p>緑の首輪を付けた全裸の恵美がそっと眼をつぶる</p><p>大丈夫怖くないから</p><p>裸の恵美を抱き締める</p><p>オレは恵美の唇にキスした</p><p>克子姉のカメラが、その瞬間を写し撮る</p><p>おめでとう、恵美さんどう、ファーストキスの感想は</p><p>渚さんの祝福に、恵美は答えた</p><p>あのあたしもおしっこ、漏らしちゃいました</p><p>見ると恵美の恥毛の薄い股間から、チロチロと温かい水が零れ出していた</p><p>もうみすずのそういうところは、真似しないで下さいっ</p><p>みすずが、喚く</p><p>ほら、二人とも雑巾とモップは、そっちの廊下のロッカーに入っているから</p><p>マルゴさんが、二人に言った</p><p>さすがに、二人目の放尿には呆れ果てた様子だった</p><p>罰として、二人とも裸ンボのままお掃除しなさいねっ</p><p>寧さんも笑って、二人に言う</p><p>はーいっ恵美さん、裸でお掃除して旦那様を悩殺しちゃいましょっ</p><p>素っ裸のみすずが、走って廊下へ駆けていく</p><p>あ、あ、あの</p><p>恵美は、オレを抱き締めたまままだ、排泄が終わらない</p><p>恵美のおしっこが、オレの身体も濡らしていく</p><p>ごめんごめんね吉田くん</p><p>いいんだよ恵美のおしっこだもの</p><p>あたし吉田くんの可愛いメス犬になるからね</p><p>オレはもう一度、恵美をギュッと抱き締めた</p><p>とりあえず、現在までの状況の整理と説明は、これで終わりです</p><p>それぞれの人の立場と考えが、はっきりしたと思います</p><p>雪乃だけ、放置プレイ中ですが</p><p>人間関係の形成って、一度でキチッと完成していくものでは無いと思いますので、遠回りではありますが、こんな風に行ったり来たりしながら丹念に組んでみました</p><p>これでもう、みすずが出しゃばり過ぎることはなくなりますが、今まで以上にラブラブになります</p><p>恵美も処女喪失への障壁は、完全になくなりました後は、タイミングだけです</p><p>女性陣の吉田くんへのアプローチも変化していくと思います</p><p>次話は、みんなで雪乃を陵辱しますこのメンバー全員で</p><p>64．窓の影</p><p>首輪の入ったプラスチックケースから弓槻先生は、二つの黒い首輪を取った</p><p>どちらも、太い大型犬用の</p><p>これは、あたしの首輪よあたしが、ここに連れて来られて監禁された時に填められた首輪こっちは妹の</p><p>先生は、感慨深く二つの首輪を撫でている</p><p>この首輪使うわ、白坂雪乃に</p><p>先生は、はっきりとそう言った</p><p>御名穂様これから、白坂の娘を完全に受胎させるとおっしゃってましたね</p><p>優花さんが、先生に尋ねる</p><p>ええ今日の調教で、妊娠を確定させます</p><p>その調教あたしも、参加させて下さいませんか</p><p>優花さん</p><p>あたしにも、手伝わせて下さい</p><p>あたし、近くで見ているだけでもいいですから</p><p>秀美さんと珠代さんも</p><p>みんな、心の底から白坂創介を憎んでいるんだ</p><p>判りましたお姉様方にも参加していただきます</p><p>先生は、三人の参加を了承した</p><p>渚も、参加するでしょ</p><p>克子姉が、渚さんを誘う</p><p>そうね御名穂様この数時間だけ、現役の玩具に戻ることをお許し下さい</p><p>許可します渚</p><p>先生の黒い首輪を持つ手が、震えていた</p><p>やっと、この日が来たわ</p><p>吉田くん寧と克子と三人で、白坂さんをこの屋敷まで連れて来てくれないかしらはい判りました</p><p>マルゴはサポートを</p><p>了解だよ、ミナホ</p><p>裸で掃除しているみすずが、手を挙げる</p><p>あっみすずも行きますっ</p><p>じゃああたしも</p><p>恵美も手を挙げるが、優花さんが彼女の前に立ちはだかる</p><p>恵美ちゃんはダメよまだ、綺麗になる途中でしょ</p><p>カットは終わったから、次はセットしないといけないし</p><p>御名穂っち調教が始まるまで、まだ30分くらいありますよね</p><p>優花さんに続いて、珠代さんが喋り出す</p><p>そうねそれれくらいの時間はあると思うわ</p><p>じゃあ、恵美ちゃんのお化粧は、あたしがしますあたし、スタイリストになる前は、メイクアップ・アーティストの勉強もしていたんですよっ</p><p>お願いするわ白坂雪乃がびっくりするほどの美人にしてあげて</p><p>了解よ、御名穂さん下地が良いから、すごい美人になるわよこの子</p><p>そうですねっ、秀美さん綺麗、綺麗に磨き上げましょうっ</p><p>そっちのお部屋を借りるわね</p><p>さすが、みんな元はお屋敷の娼婦たちだ建物の構造は、よく知っている</p><p>お姉さん方三人が、裸の恵美を引っ張って行く</p><p>えっえっあの吉田くーん</p><p>いいから、恵美ちゃんはこっちに来なさいっ</p><p>あたしの昔の衣装、まだ残ってるかしら</p><p>克子ちゃんが、取っておいてくれてるはずよ</p><p>あたし、まだ着れるかしらっ</p><p>秀美さんなら、大丈夫よ</p><p>珠代ちゃんのお腹は、ちょっと無理なんじゃない</p><p>優花様に、言われたくはありませんっ</p><p>恵美たちは、わーわー姦しく話しながら、部屋から出て行く</p><p>克子姉が、ニッと笑ってオレに言う</p><p>さあ、あたしたちも学校に向かいましょう</p><p>急いで着替えて準備する</p><p>オレと寧さんは、いつもの高校の制服に</p><p>克子姉は、理事長モードでパンツスーツだ</p><p>みすずは、着てきたみすずの学校の制服に</p><p>旦那様お願いします</p><p>みすずにおむつをするのは、相変わらずオレの仕事になっている</p><p>お屋敷の玄関に出ると、マルゴさんがすでに白いバンを廻してくれていた</p><p>えー、この車で行くのおぅ</p><p>白い商用ワンボックスが嫌いな寧さんは、不平を言う</p><p>仕方ないだろ縛り上げている女の子を乗せるんだから</p><p>マルゴさんは笑って、運転席から降りた</p><p>そっか、椅子ごと雪乃を運んで来るんだ</p><p>吉田くん、ブン殴り棒持っているよね</p><p>はいここにありますけど</p><p>オレはマルゴさんに、学生服の下に隠してある棒をトンと叩いて示した</p><p>そこじゃなくて、袖に隠しておいてすぐに取り出せるように</p><p>そろそろ学校の中も、きな臭くなってくると思うんだ君の身体を守るためだけじゃない寧やみすずちゃんを守るためだと思って、常に準備をしておいて</p><p>それから君は、格闘の専門家じゃないんだから、真っ正面から闘ってはダメだよどんな手を使ってもいい相手を撤退させれば、それでいいんだからね</p><p>マルゴさんは、真っ直ぐにオレの眼を見て、そう言ってくれた</p><p>常に自分のインスピレーションに従って、行動するんだよ何かあったら、すぐに携帯で連絡してねすぐに駆けつけるから</p><p>そう言うと、マルゴさんはお屋敷の中に戻って行った</p><p>さあ、早く乗って下さい</p><p>運転席の克子姉に言われて、オレたちは車内に飛び込む</p><p>バンは、すぐに発進した</p><p>お屋敷から学校まで５分</p><p>例の教職員用駐車場から、地下通路へ</p><p>狭くて低い通路を克子姉、寧さん、みすず、オレの順で進む</p><p>へえ何か、秘密基地みたいでカッコいいですねっ</p><p>みすずは、すっかり面白がっている</p><p>でも、帰りはこの通路、使えないからねっ</p><p>寧さんが、オレに振り向いてそう言った</p><p>えどうしてです</p><p>だって、椅子に縛られてる白坂雪乃を運ぶんだよこの通路じゃ狭くて、台車に乗せたら通れないでしょ</p><p>じゃあ、どうやって</p><p>そんなの、段ボール箱でも上から被せて、高校の玄関から外に運び出すしかないんじゃないかなっ</p><p>うわっ校内の廊下を運ぶんだ</p><p>幾ら休日とはいえ、部活の生徒も多いはずだ</p><p>結構、大変な作業になるな</p><p>何とか、校舎の地下まで辿り着く</p><p>昨日、昼食のピザを食べた一階のモニター室を経て</p><p>二階の校長室へ</p><p>さっきお屋敷で見た映像のまま雪乃は目隠し、猿ぐつわに大股開きの状態で椅子に縛り付けられていた</p><p>股間からは、ブーンと電気モーターの音がしている</p><p>穴の開いたボール状の物を咥えさせられた口からは、だらだらと唾が垂れている</p><p>ボール・ギャグって言うのよ、これエスエムに使う、道具なのよ</p><p>克子姉が教えてくれた</p><p>台車は、一階の奥の倉庫にあったよね</p><p>寧さんが、克子姉に尋ねる</p><p>ええ確か、業者さんの搬入用のがあったはずよ段ボール箱なんかも、あそこにあると思うわ</p><p>克子姉は、学校の備品についても熟知しているようだった</p><p>あ、オレが取って来ます</p><p>ヨッちゃん、搬入用のエレベーターの使い方判らないでしょあたしと克っつんで行ってくるよここでみぃちゃんと待ってて</p><p>みぃちゃん一人で待たせておくわけにも行かないでしょこの部屋、開けっ放しで行くわけにもいかないし</p><p>そうですよね</p><p>じゃあ、すぐに戻って来ますからっ</p><p>待っててねーっ</p><p>二人は、表のドアから廊下に出て行く</p><p>校長室に取り残されたオレとみすず</p><p>そして拘束されたままの、雪乃</p><p>またそんな顔して、その女を見ている</p><p>えみすず</p><p>本当に自分では判ってないんですね旦那様</p><p>オレ、また雪乃を見たまま、思考停止してた</p><p>もおっ</p><p>みすずが、オレを抱き寄せてキスをする</p><p>赤い舌でチロチロとオレの唇を舐めた</p><p>うふっやっと、みすずを見て下さった</p><p>みすずが、ニコッと微笑んだ</p><p>旦那様そこの椅子に座って下さい</p><p>みすずに言われるまま、オレは校長室の椅子に座る</p><p>そのオレの膝の上にみすずが乗ってくる</p><p>オレの頭を抱いてみすずの胸にキュッと押しつける</p><p>旦那様みすずの心臓の音聞こえますか</p><p>うんトックントックン、鳴ってる</p><p>その音だけを聞いていて下さい</p><p>みすずの鼓動に集中するオレ</p><p>雪乃の股間から漏れる、ブーンというモーター音がしだいに遠ざかる</p><p>やがて、オレの耳にはみすずの心音しか聞こえなくなった</p><p>温かくて柔らかいなあみすずは</p><p>不思議と、勃起しなかった</p><p>ただオレは、みすずの温かい身体に抱かれて</p><p>日曜日の午後の陽光が、部屋の中を柔らかく照らしている</p><p>何か眠くなってきちゃったよ</p><p>いいですよみすずがずーっと、旦那様をだっこして差し上げますから</p><p>オレはスーッと眠りに落ちそうになっていた</p><p>バタンとドアが開く</p><p>むおうっ何やってるのよっみぃちゃんっ</p><p>寧さんが、校長室に飛び込んでくる</p><p>ちぇっ、いいところだったのに</p><p>みぃちゃん、待っててとは言ったけれど、セックスしていいとは言ってないわよっ</p><p>セックスはしてませんっただ、旦那様を抱き締めてただけですうっ</p><p>抱き締めてた</p><p>旦那様に、母性というものを教えて差し上げていたんですっ</p><p>母性</p><p>あれが</p><p>そうなの、ヨッちゃん</p><p>多分</p><p>そうとしか、オレには答えられない</p><p>あら、母性ならあたしや渚の方が適していると思いますけれどっ</p><p>克子姉が、豊満なおっぱいを強調しながら入って来る</p><p>だから、先を越されないうちに、みすずが旦那様をだっこしてたんです</p><p>みぃちゃん、意外と策士ね</p><p>あたしおっぱいやお尻のお肉では、みなさんに勝てませんから</p><p>みすず、まだ気にしてるんだ</p><p>みぃちゃん、いい加減にしなさい勝つとか勝たないとかじゃないでしょヨッちゃんは、みんなのヨッちゃんなのみんなで幸せにするんだからねっ</p><p>寧さんが、みすずを強く叱った</p><p>そうですよみすず様にはみすず様の魅力がありますみすず様に彼を独占させるわけにはいきませんけど、ちゃんとみすず様と二人だけの時間は作って差し上げますわ焦る必要は無いんですよ</p><p>克子姉も、優しくたしなめた</p><p>その代わり、克子もちゃぁんと二人きりの時間をいただきますけどねっむふふっあたしは、何をしてあげようかしらっ赤ちゃんプレイとかする</p><p>克子姉台無しだよ</p><p>あの寧は寧の時間もあるんだよねっ</p><p>克子姉とみすずが、寧さんをジトっと見る</p><p>判ったわよ処女捨ててからにしろって言うんでしょどうせ</p><p>寧さん、今晩一緒に寝ましょう</p><p>オレは、言った</p><p>セックスしないでいいですから朝まで一緒に寝て下さい</p><p>寧さんが、潤んだ目でオレを見ている</p><p>いいですよね</p><p>セックスなしでもいいの</p><p>寧さんが、顔を赤くして答える</p><p>判った手を繋いで寝ようね</p><p>克子姉が、はあと溜息を吐く</p><p>何か、ムカムカしてきたんで、この荷物とっとと運び出しましょうかっ</p><p>みすずも同感ですっ</p><p>廊下から台車を室内に入れる</p><p>業務用のかなり大きな台車だった前後にバーがついている</p><p>オレと克子姉で雪乃を抱きかかえて、椅子ごとヨッコラセと台車に乗せた</p><p>んむむむむむッ</p><p>雪乃は驚いて、身体を捩るが椅子にしっかりと拘束されている身ではどうすることもできない</p><p>上から特大の空の段ボール箱を被せる</p><p>うん取りあえず、見た目は大きな荷物を運んでいるように見えるはずだ</p><p>じゃあ、行きましょうかっ</p><p>オレが後ろから台車を押して、前には寧さん克子姉とみすずが横に付く</p><p>ガタゴロと台車を廊下へ押し出す</p><p>幸い、校長室の前の廊下には誰もいなかった</p><p>そのまま廊下の角の搬入用エレベーターへ</p><p>エレベーター内はそんなに広くないので、みすずと克子姉だけを台車と一緒に載せて、オレと寧さんは階段で一階まで降りる</p><p>何とか、エレベーターのドアが開くまでに間に合ったふう</p><p>そのまま台車を押して校舎の裏庭に向かうエントランスに到着する</p><p>ここで待っていて下さいあたしが、車を廻して来ますからっ</p><p>克子姉は、小走りで教職員用の駐車場へ向かって行く</p><p>あ、克っつんここのエントランスの中じゃ一目に付きやすいから、そっちの裏庭の方で待ってるよ</p><p>了解です</p><p>克子姉は、軽く片手を振った</p><p>じゃあ、ヨッちゃん外に出して壁際に寄せておこうっ</p><p>寧さんの言うとおりに雪乃を乗せた台車は、建物の外へ</p><p>壁際の邪魔にならないところに、運ぶ</p><p>あれっこの車、邪魔だよねっ</p><p>寧さんの声の方を見ると校舎に沿う形で一台の青い車が停まってた</p><p>ちょっと前の車だ</p><p>えっとスカイラインのＧＴＲ</p><p>何か、やたらガッチリした車だな</p><p>３４のＲだよこれ、体育の山口先生の車なんだよあの人、教職員用の駐車場が遠いからって、メンドクサがって、いつもここに車を停めてるのっホントはイケナイんだけどねあの先生ってメチャメチャ怖いでしょだから、他の先生も事務の人たちも文句が言えないのよ山口先生って生活指導も担当しているくせに、自分は学校のルールを守らない人なんだよね</p><p>よく知ってますね</p><p>まあこの学校に通って三年目だからねっ留年してるから、まだ二年生だけど</p><p>寧さんは、てへへへっと笑った</p><p>と寧さんの携帯が鳴る</p><p>あれ、マルちゃんかな違うや誰だろう、非通知になってるけど</p><p>訝しがりながら、寧さんは電話に出る</p><p>もしもし誰何よあんた、誰えっ職員室前もしもしっ、もしもーしっあれっ、切れちゃった</p><p>寧さんが、不安げにオレを見る</p><p>職員室前まで来いって知らない女の子の声だった</p><p>知らない子</p><p>うんあたしの携帯って、番号知ってる人は限られているんだよね</p><p>寧さんは、額にしわを寄せて考え込んでいる</p><p>どうします</p><p>取りあえず行って来るよ職員室前なら、中に先生が誰かしらいるし変な真似はできないでしょ</p><p>オレも行きましょうか</p><p>ここに、こんな大きな荷物を置いたまんまにして</p><p>そうだ台車に乗せた雪乃を放つぽいておくわけにはいかない</p><p>職員室まで、この大きな台車を転がしていくのもマズいし</p><p>ヨッちゃんは、ここでみぃちゃんと待っててすぐに克っつんも来るだろうし</p><p>判りました気を付けて下さい</p><p>うんヨッちゃんたちもねっ</p><p>寧さんは、パタパタと校内に駆け込んで行く</p><p>何ですかねちょっと、心配ですね</p><p>みすずが、オレに言った</p><p>うん、そうだね</p><p>とそこに</p><p>タイミングを見計らったように</p><p>男の怒声がする</p><p>おいっ、そこの一年っ</p><p>振り向くと不良が四人居た</p><p>うん、どっから見ても不良学生</p><p>誰一人、ちゃんと制服着てないし</p><p>髪の毛の色が、金、銀、赤、茶と揃ってる</p><p>学年章は三年生だけど</p><p>おいっ、お前返事しろよっ</p><p>ゴラァッッ</p><p>オレはみすずをオレの背中に隠す</p><p>四人に取り囲まれない様に山口の車の方へゆっくりと移動した</p><p>雪乃の入った段ボールは、壁際にぴったり寄せてある</p><p>彼らは、まだ気付いていない</p><p>おっ、野球部のやつらに聞いたんだけどそこの女、お前のセフレなんだってな</p><p>金髪が、オレに言った</p><p>ちょっと、オレたちに貸せよ三日ぐらいしたら返してやっからよ</p><p>そんな坊やよりも、オレたちの方がエッチ上手いぜ</p><p>ヒィヒィ泣かせてやるからよ孕んじまうかもしれないけれどなっ</p><p>不良たちは、下卑た笑いを浮かべている</p><p>さてどうするべきか</p><p>オレ一人で四人と闘いながら、みすずと雪乃を守れるのか</p><p>オレの頭にさっきのマルゴさんの言葉が浮かんでくる</p><p>君は、格闘の専門家じゃないんだから、真っ正面から闘ってはダメだよどんな手を使ってもいい相手を撤退させれば、それでいいんだからね</p><p>そっか、なら</p><p>オレは、袖からシュッとブン殴り棒を取り出し、山口の車のフロントガラスを思いっきりブッ叩いたッ</p><p>グワッシャンッッ</p><p>大きな音を立てて、車のフロントガラスに穴が開くッ</p><p>きゃあああっ</p><p>みすずが、大きな悲鳴を上げた</p><p>続いて</p><p>オレは、横の窓ガラスを叩き割るッ</p><p>バリンっっ</p><p>それから、サイドミラーをブッ潰す</p><p>お前、何やってるんだよっ</p><p>それ山口のＧＴＲだぞ</p><p>ブッ殺されるぞお前</p><p>知ったことか</p><p>オレは、車のドアを思い切りブッ叩いた</p><p>ブン殴り棒の一撃に、板金がベコリと凹む</p><p>ルラララァァッダァッダッタァァァーッ</p><p>オレは奇声を発しながら、さらに車をブッ壊し続ける</p><p>窓を割りヘッドライを砕き板金をボコボコにしていく</p><p>四人の不良を完全に無視して</p><p>こ、こいつ、狂ってるぜ</p><p>ヤ、ヤバイよこいつ</p><p>不良たちは、オレの破壊行動にすっかり、ビビッている</p><p>ダメだよ、ヨッちゃーんっ</p><p>そこに寧さんが現れた</p><p>壊すだけじゃダメだよちゃんと燃やさないとねっ</p><p>寧さんは、どこから拾って来たのか手に新聞紙の束を持っていた</p><p>ポケットからジッポーのライターを取り出し、新聞紙に火を点ける</p><p>はいっ燃えちゃえっ</p><p>寧さんは、燃え上がる新聞紙を割れた車のフロントガラスの中に投げ込んだ</p><p>火が車内のシートに、ボアァァッと燃え広がる</p><p>く、狂ってるよこいつら</p><p>リーダー格の金髪の不良が、恐怖の顔でそう呟いた</p><p>そうだよっあたしたちは、狂ってんのあんたは、三年の木下くんだっけそっちは、山元と加藤と田子だっけ</p><p>それが、どうしたってんだよ</p><p>赤髪が、ビビリながら寧さんに言った</p><p>あんたたちの家がどこにあるかなんて、簡単に調べられるんだよ親や家族のこともね次は、あんたたちの家を燃やしてあげようか</p><p>寧さんは、残忍な笑みを浮かべた</p><p>山口の車の炎が強くなる黒煙が上がり、鼻をつく匂いが拡がる</p><p>オレは、みすずを抱き寄せて不良たちに言った</p><p>先輩方オレもこの子も、ブラック・フォレストのメンバーです次に、オレたちに手を出したら、容赦はしません</p><p>オレの心は、決まっていた</p><p>相手が誰であろうと、ブッ殺しますよ</p><p>寧さんがニヤリと微笑む</p><p>ブラック・フォレストをナメなよおっ</p><p>オレは燃えさかる車を、もう一度ブン殴り棒で殴りつけたッ</p><p>ボコッ</p><p>ひ、ひぃぃぃ</p><p>四人の不良は、走って逃げて行く</p><p>オレは校舎のエントランスの隅に消火器があるのを見つけて取りに行く</p><p>えーっ、もう消しちゃうの</p><p>と、寧さんは言うけどこのままじゃ、大騒ぎになる</p><p>確か、火災訓練の時に使い方を習ったよな</p><p>ピンを抜いて、ホースを外しても火の方に向けて</p><p>消火器から白い薬剤の泡が火に向かってシュバババと放出される</p><p>何故か射精しているような感じがした</p><p>白い泡が火の勢いを殺していく</p><p>どうにか火は消えた</p><p>さて、この消火器をどうしようか</p><p>オレは空になった消火器の赤い筒を、車の残骸の中に叩き込んだ</p><p>うんゴミは一緒にまとめとかないといけないもんな</p><p>一仕事終えたオレに、みすずが飛びついてくる</p><p>みすずは、すっかり怯えていた</p><p>大丈夫何も心配することはないから</p><p>みすずを優しく、抱き締めてやる</p><p>旦那様好き好き、大好きっ</p><p>みすずのことは守るよ何があっても</p><p>オレの言葉にみすずがオレの腕の中でビクビクっと震える</p><p>ああーっ旦那様みすず、またお漏らししちゃってます</p><p>どれみすずのお尻に手を伸ばす</p><p>スカートの布越しに感じるおむつ確かに、ジワッと重くなっていく</p><p>みすず放尿している</p><p>後でたっぷりお仕置きして下さいね</p><p>抱き締めたままみすずの耳を、そっと舐める</p><p>あんまた漏れちゃうっ</p><p>みすずの身体がビクンと反応する</p><p>オレの背中に、何やら大きな肉塊が押しつけられる</p><p>寧さん、何してるんです</p><p>寧さんが、後ろからオレを抱き締めていた</p><p>えっ、あたしもヨッちゃんに慰めてもらおうかなって</p><p>さっき不良に脅しを掛けてたの、寧さんでしたよね</p><p>それはそれ、これはこれだよっ</p><p>寧さんが、キュッとオレを抱く</p><p>あたしもお漏らししてあげようかっ</p><p>いいです寧さん、おむつ履いてないでしょ</p><p>そっかじゃあ、今度してあげるねあっ</p><p>寧さんの雰囲気が変わる</p><p>ヨッちゃん、ゆっくりと校舎の三階の窓を見てみて</p><p>言われた通り校舎の三階に眼をやる</p><p>窓からオレたちを見下ろしている人影</p><p>それは知っている顔だった</p><p>岩倉幸代だよ</p><p>岩倉さんは、オレたちに気付かれたことを感じ取ったのか、スッと窓から姿を消した</p><p>さっきの不良をけしかけてきたのあの子だね、間違いなく</p><p>寧さんが、そっとオレの耳にそう囁いた</p><p>もういいかな</p><p>近くの草むらの中からマルゴさんの声がする</p><p>いいんじゃないの、マルちゃん克っつんの車も来たし</p><p>寧さんの視線の先を見るとなるほど、克子さんの運転するバンがこちらにやって来る</p><p>やれやれ、サポートっていうのは楽な仕事じゃないよね</p><p>草の中から、迷彩服を着たマルゴさんが現れた</p><p>マルゴさん、ずっとそこに居たんですか</p><p>あああたしは、ミナホにサポート役を命じられていただろもし、吉田くんが不良と真っ正面からケンカし始めたら、後ろから奇襲するつもりだったんだよ</p><p>あ、済みません</p><p>いいんだよ山口先生の車に損害は出たけれどねま、仕方ないし結果的には良かったんじゃないかなこれで岩倉さんは、吉田くんに手出ししなくなると思うし</p><p>彼女、割と理詰めで考える子だからねこういう彼女の想像の枠を超えた狂気的なアクションをされるのが一番苦手なんだよ</p><p>プスプスと音をたてている車の残骸を見て、マルゴさんは言った</p><p>岩倉さん、セックスの方は狂気的なんだけとね</p><p>克子姉の車が飛び込んで来る</p><p>いったいどうしたのっ</p><p>運転席のドアを開けて、克子姉はオレたちに尋ねた</p><p>後で教えてあげるからっとにかく、白坂雪乃を車に放り込んじゃいましょっ</p><p>寧さんの号令でオレたちは雪乃の身体を椅子ごとバンの中に入れた</p><p>仰向けに寝かせした感じで</p><p>ヌモモモモッと、目隠しに猿ぐつわの雪乃が、また暴れるが知らんぷりして、上から毛布を掛けておく</p><p>台車は、校舎のエントランスの中に寄せておいた</p><p>さあお屋敷に戻ろうか荷物が届くのを、みんな待っているよ</p><p>マルゴさんが、雪乃を見下ろしてそう言った</p><p>オレたちは再度、車に乗り込む</p><p>雪乃をお屋敷に連れて行くか、みんなで学校へ行くか悩んだのですが、結果的にこちらを選びました</p><p>岩倉さんの暗躍も描けましたし</p><p>しかし雪乃</p><p>やっと登場しましたが、ヌモモモモしか喋ってない</p><p>メイン・ヒロインから面白い物体に、クラスチェンジしてしまったような</p><p>65．被虐の花嫁（その１）</p><p>お屋敷に戻ると</p><p>玄関で、皆さんが出迎えてくれた</p><p>お帰りなさい待ってたわ</p><p>女性たちはみんな、革のホンデージ・スーツに着替えていた</p><p>優花さんは、西部劇に出てくる酒場の娼婦みたいな赤いコルセットに黒いショーツ</p><p>秀美さんは、黒いコルセットをお腹に巻いておっぱい丸出し下は紐のパンツ</p><p>珠代さんも、おっぱい丸出しで下は黒レザーのホットパンツだ</p><p>渚さんは、鮮やかな青の極小ビキニを着ていたもちろん、素材は革だ</p><p>全員、首にはちゃんと首輪を填めている</p><p>それから</p><p>吉田くん恥ずかしいよ</p><p>髪をきちんとセットして、薄く化粧された恵美はとんでもない美人になっていた</p><p>この子こんなに綺麗だったんだ</p><p>まるで、外国のファションモデルみたいなスラリとした体型に、鼻筋の通った綺麗な端正で品のある顔</p><p>首には、母親譲りの太いエメラルドグリーンの首輪をしている</p><p>その肉体は黄色いハイレグ・ワンピースで、キュッと締め上げられていた</p><p>うわっ、恵美さん綺麗ですっ</p><p>みすずが、思わず声を上げる</p><p>あらあら、みんな戦闘準備完了ですねっよっし、克子も着替えてきますわっ</p><p>克子様みすずも、皆さんみたいなのが着てみたいですっ</p><p>はいはい、克子に付いてきて下さいっ</p><p>ああーっ、克っつん、あたしも、あたしもぉっ</p><p>克子姉、みすず、寧さんが着替えに走っていく</p><p>やれやれ、みんな騒がしいね</p><p>マルゴさんは着替えないんですか</p><p>と、オレが聞いてみると、</p><p>え、あたしもあんなの着るの</p><p>いや別にいいんですけど</p><p>あたしは、あんなセクシー系の服は似合わないよ</p><p>そうですかね</p><p>え吉田くん、あたしがあんなの着てるとこ、見てみたい</p><p>はい身体のラインがハッキリ出るから、マルゴさんが着たらすっごいセクシーだと思いますよ女豹みたいで</p><p>メヒョー</p><p>あっと英語で何だっけそうだ、ジャガーですよジャガー</p><p>ジャガ</p><p>ええっとピューマかな</p><p>ぴゅーま</p><p>吉田くん、あなたの発音が悪いわジャガーじゃなくて【dʒǽɡwɑ】よそれから英語では、ピューマはクーガーって言うの</p><p>弓槻先生が、オレに教えてくれた</p><p>そう言えば、英語の先生だった</p><p>授業を受けたことないけど</p><p>先生はいつも通りの黒い服を着たままだった</p><p>吉田くんは、マルゴの肉体は野生の獣みたいに精悍で格好いいって言ってるのよ</p><p>でも格好いいとセクシーは別だろ</p><p>いいえ、格好いいセクシーもありますよっ</p><p>オレは、強く主張してみる</p><p>そうよマルゴちゃんも着てみなさいっカッコセクシーって分野も開拓してみないと</p><p>うんうん、絶対そうするべきよっ</p><p>えっ、えっちょっと、待ってよ</p><p>マルゴさんは、秀美さん、珠代さん、渚さんに引っ張られていく</p><p>玄関に残ったのは、オレと先生と優花さんだけ</p><p>白いバンから下ろされた雪乃は、お屋敷の荷物用の台車に椅子ごと乗せられている</p><p>頭から、毛布を被らせられたまま</p><p>毛布の下から、ブーンとローターのモーター音が響いている</p><p>吉田くんそれ、運んでくれる</p><p>先生は雪乃をそれと呼んだ</p><p>御名穂様調教は、どのお部屋でなさいますか</p><p>優花さんの問いに、先生は答えた</p><p>礼拝堂で行います</p><p>礼拝堂</p><p>するとあれをなさるおつもりですか</p><p>優花さんは、フフッと笑った</p><p>ええこの屋敷に囚われた女の苦しみをこの子にも味わって貰います</p><p>礼拝堂というのは、ステンドグラスに囲まれた部屋だった正面に十字架を飾った壇がある</p><p>ここ、本物の礼拝堂じゃないから気にしないでねこの部屋は、白坂創介が自分の趣味のために作ったのよ</p><p>先生が吐き捨てるように、そう言った</p><p>趣味ってお祈りするのが好きなんですか</p><p>オレの間抜けな質問に、優花さんが答えてくれる</p><p>そうじゃないのよ白坂創介はね結婚式プレイが大好きな男なの</p><p>結婚式プレイ</p><p>ウェディングドレスを着た女の子を犯すのが好きなの祭壇の前で、自分に永遠の誓いをさせてそのままレイプするのよ</p><p>何じゃそりゃ</p><p>白坂さんにも、やって貰うわ同じことを</p><p>先生が、冷たく呟いた</p><p>あっ、ここにいたっみんなみんなここでやるみたいだよっ</p><p>寧さんが、やって来る</p><p>寧さんは頭に黒い軍隊みたいな帽子を被って、下は革のパンツ上は何も着ていない黒いサスペンダーの紐で、乳首だけを隠している</p><p>手は腕までの長いシルクの手袋をして</p><p>どう、似合う</p><p>はいっ、格好いいです</p><p>えへへ、ヨッちゃん、リリアーナ・カヴァーニの愛の嵐って映画知ってるその映画のシャーロット・ランプリングの衣装を真似してみたんだけど</p><p>えっと観たことないです</p><p>じゃあ、今度一緒に観ようっ</p><p>あたしヨッちゃんに観せてあげたい映画、いっぱいあるんだっ</p><p>はいっお願いしますっ</p><p>寧さんが、オレにニコッと微笑む</p><p>おいおい、寧シャーロット・ランプリングは寧より全然胸が無いだろ</p><p>いいじゃん、着てみたかったんだからさっ</p><p>現れたのは、マルゴさんだった</p><p>上は、黒いチューブトップのブラだけでヘソ出し下は黒のホットパンツだった</p><p>あたしのサイズに合うの、これしか無かったんだ</p><p>チューブトップはラバー製でくっきりと乳首が浮いていた</p><p>男みたいな体格で格好悪いだろ</p><p>マルゴさんは、そう苦笑する</p><p>いいえ格好いいです、セクシーですよっ</p><p>筋肉はあってもやっぱり女性の肉体だ</p><p>本当にしなやかな獣みたいで</p><p>力強さの中に、セクシーさを感じる</p><p>そうかなありがとう</p><p>マルゴさんが、オレの言葉に照れている</p><p>みすずもこれしかサイズがありませんでした</p><p>みすずが、半べそで入って来る</p><p>みすずは、真っ赤なマイクロビキニを上だけ付けて下は、おむつのままだった</p><p>ビキニは布地が薄すぎて、可愛い乳首がはっきりと判る</p><p>旦那様この紐みたいなビキニのショーツと、おむつどっちがいいですかっ</p><p>みすずが、オレに小さすぎる赤いパンツを見せながら言った</p><p>おむつのままがいいっ</p><p>えへへやっぱり、みすずはおむつですよねっ</p><p>うん可愛いよみすず</p><p>みすずを抱き寄せて、チュッとキスする</p><p>克子の姿も見て下さいっ</p><p>と、現れた克子姉は</p><p>えーっ</p><p>網タイツというか</p><p>全身網タイツって、身体全体は覆ってないけれど</p><p>シルクの網で出来た、ボディスーツって感じですか</p><p>透っけ透けなので何も隠れてない</p><p>乳首も恥毛も秘部も、みんなこんにちわしてる</p><p>その上を革の幅の広い紐が、キュッと締めている</p><p>乳首も陰部も隠さずにむしろ、おっぱいやおしりをギュッと引き締めて、お肉をくびり出している点</p><p>どうですっセクシーでしょうっ</p><p>うんまあ、敢闘賞ではあるよな</p><p>セクシー過ぎて、むしろ引くけど</p><p>はい、セクシーです</p><p>やったぁーっ</p><p>まあ克子姉が嬉しそうだから、いいか</p><p>この間に、他の女性たちもみんな礼拝堂に入ってきた</p><p>じゃあ、ご対面といこうか</p><p>みんなを代表してマルゴさんが、雪乃の毛布を剥がした</p><p>ずっと毛布の下にいた制服姿の雪乃は、じっとりと汗をかいている</p><p>股間で小刻みに振動する、ローターのせいかもしれないけれど</p><p>目隠しとボール・ギャグとヘッドホンも外して</p><p>弓槻先生の命令にマルゴさんが従っていく</p><p>最初にヘッドホン</p><p>次に猿ぐつわ</p><p>最後にアイマスクを、外す</p><p>はあいこんにちわ</p><p>眼を開けた雪乃は、克子姉の声にハッと驚く</p><p>椅子に拘束されたままの彼女は、ぐるりと異様な風体の女たちに取り囲まれていた</p><p>ふーんまあ、そこそこの美人ちゃんではあるわよねっ</p><p>そうかな、珠代ちゃんあたしは、そんなに可愛いとは思わないわよ</p><p>やっぱり、あの男に似ているわね眼と鼻の感じが</p><p>優花姉さんもそう思いますこの辺なんかそっくりですよね</p><p>しげしげと、雪乃を見るお姉さんたち</p><p>な、何よここはどこあんたたち、何なのよっ</p><p>恐怖からなのか雪乃が大きな声で、喚くッ</p><p>そうだよな三時間以上拘束されて</p><p>ローターで刺激されて</p><p>椅子ごと、どこかへ運ばれてきて</p><p>いきなり、これだもんな</p><p>あたしたちあたしたちはみんな、あんたのお父さんに酷い目に合った女よ</p><p>珠代さんが、雪乃に言った</p><p>パパがそんなの嘘よ</p><p>克子ちゃん、お願い</p><p>はぁい</p><p>優花さんの声に、克子姉がプロジェクターを作動させる</p><p>雪乃の目の前の壁に大きく映し出される映像</p><p>一人の男が若い娘を犯している</p><p>劣情に支配された醜い顔</p><p>あれあなたのパパよね</p><p>ちなみに、犯されているのは十年前のあたしよ</p><p>映像を、怯えながら観ている雪乃</p><p>違うこんなのパパじゃないわ</p><p>克子姉が、映像を切り替える</p><p>うちの高校の制服を着た少女が、同じ男に犯されている</p><p>あれは、あたしよまだ十六歳だったあなたのパパにレイプされて、処女を失ったの</p><p>渚さんが、雪乃に言った</p><p>映像の中の少女の渚さんが、泣きながら絶叫している</p><p>男は下卑た笑いを浮かべながら、泣いている渚さんを犯し続けていた</p><p>嘘よこんな</p><p>克子姉が、また映像を切り替えた</p><p>画像の粒子が一気に荒くなる古い映像だ</p><p>男の容貌も、まだかなり若い</p><p>男が犯しているのはまだ小学生くらいの幼い少女だった</p><p>パパ嘘</p><p>泣き叫ぶ女の子を男は無理矢理、犯している</p><p>あれは、あたしよ</p><p>弓槻先生が言った</p><p>あたし十二歳で、あなたのお父さんにレイプされたの何度も、何度もそれから四年間、ずっと売春させられたわ無理矢理</p><p>弓槻先生が椅子に拘束されている雪乃の前に立つ</p><p>だから、白坂さんあなたにも、あたしと同じ苦しみを味あわせてあげるわ</p><p>先生は手に金属製の棒を持っていた</p><p>それを、雪乃の素足に当てる</p><p>バリバリバリッ</p><p>青白い火花が飛び、雪乃の身体がビクビクッと跳ねたっ</p><p>フフフビリビリくるでしょうこれ、外国製の暴徒鎮圧用スタン・スティックなの白坂創介は、これで女の子をいたぶるのが大好きなのよ</p><p>スタン・スティック</p><p>無理矢理、女の子を犯しながら女の子を感電させてるのあなたのパパは、本物のサディスト気違いなのよ</p><p>先生は、冷たい眼で雪乃に言った</p><p>あたしも、やられたわ</p><p>あたしもよ</p><p>あたしまだ、火傷の跡か残っているわ</p><p>秀美さん、珠代さん、渚さんが、次々に証言する</p><p>そんなパパが、そんなことするはずないわ</p><p>雪乃は、必死に先生の言葉を否定しようとする</p><p>克子姉が、画像を切り替える</p><p>画面の中で男が、先生の持っているのと同じ電撃棒を振り上げる</p><p>女の子を感電させ満足そうに笑う</p><p>大笑いしている</p><p>失神した女の子の肉体に、男は襲いかかった</p><p>今、犯されているのあたしです</p><p>克子姉がそう言った</p><p>じゃあ白坂さんも、同じ目に遭ってもらいましょうか</p><p>克子姉がお姉様たちに同じスタン・スティックを手渡していく</p><p>これ電圧を変えられるのよ外国製だから、日本の法律に合わせて作られていないわまあ電流の方は低く設定されているから、何発喰らっても死ぬことは無いはずよ多分ね</p><p>もう一度先生は、雪乃に電撃棒を向ける</p><p>バリバリッ</p><p>ぎゃああっ</p><p>拘束されたまま、跳ね上がる肢体</p><p>先生は、すぐにスティックを離した</p><p>雪乃は、ハァハァと荒く息をしている</p><p>額に、玉の様な汗が浮いていた</p><p>マルゴ、白坂さんの拘束を解いてあげて</p><p>マルゴさんが、雪乃の拘束を一つ一つ外していく</p><p>高圧の電気に晒された雪乃は大きく息をするだけで、動かない</p><p>これでおしまいっ</p><p>マルゴさんが、最後の革手錠を外した</p><p>立ちなさい、白坂さん</p><p>弓槻先生が、雪乃に命じる</p><p>もう一度、電撃を喰らわないと判らないのかしら</p><p>雪乃はふらつきながらも、ゆっくりと立ち上がった</p><p>半泣きの眼はそれでも、憎しみの光を放って先生を睨んでいる</p><p>逃げ出してもいいわよその方が、みんなも楽しめると思うから</p><p>雪乃は棒状のスタンガンを構えた、お姉さんたちによって完全に包囲されている</p><p>雪乃が逃げだそうとすれば、電撃の集中攻撃を受けることは間違いない</p><p>怯えた声で雪乃は、そう言った</p><p>大丈夫よ殺したりはしないからちょっと、死ぬよりも酷い目に遭わせてあげるだけだから克子</p><p>克子姉が大きな鉄の裁ちバサミを持って、現れる</p><p>動かないで下さい余計な物まで切れてしまいますよ</p><p>そういうと克子姉は、雪乃の制服にハサミを入れた</p><p>ジャキッ、ジャキッ雪乃の制服が、切り裂かれていく</p><p>あたしも渚も白坂様と同じ高校に通っていましたでも、白坂創介に犯されて高校は辞めなくてはいけませんでした無理矢理、売春婦にさせられたんです</p><p>切り裂かれた制服の布片が、床に落ちていく</p><p>克子姉は、雪乃のスカートも切り裂いていく</p><p>あたしたちから、幸せな高校生活を奪った白坂創介が憎い</p><p>純白のブラウスもハサミで切り裂かれていく</p><p>雪乃の身体には制服の残骸だけが、残されていく</p><p>克子姉は雪乃のブラジャーの紐も断ち切った</p><p>雪乃の乳房が、露わになる</p><p>なあに、また随分つまらない身体ね</p><p>こんな身体じゃ、お客さんは取れないわよ</p><p>あーあ、ダメね、残念なおっぱい</p><p>でも、いるわよこういう汚い身体の好きな変態マニアってのは</p><p>そうねマニアには受けるかもね</p><p>お姉様たちは、雪乃の裸身を散々になじる</p><p>克子姉が、雪乃のパンティーを切り裂いた</p><p>雪乃の剃毛された下腹部にある鮮やかな緑色の文字</p><p>吉田のタトゥ</p><p>なあにあれ</p><p>ぷぷぷ、吉田だって変なの</p><p>笑う、女たち</p><p>この子が、あたしに内緒で勝手にセックスしようとしたのでお仕置きしたんですそのタトゥ、特殊な薬剤を使わないと絶対に消えないんですよ</p><p>先生が、お姉さんたちに説明した</p><p>あーあ、こんなの彫られちゃったら、あたしなら生きていけないわね</p><p>そうね、恥ずかしくて死んじゃうわ</p><p>ねえねえ、御名穂っち、これだけでなく、もっと彫っちゃおうよ</p><p>いっそ、全身に彫り込む</p><p>いや単純にオマンコの上に一言でいいんじゃない</p><p>何て彫るのよ</p><p>一回五百円とかさ</p><p>お姉さんたちは、キャハハと笑った</p><p>高すぎるわよ、こんな貧相な身体一発百円くらいが相場なんじゃないの</p><p>珠代さんが、ふざけて言った</p><p>残念ですけれどこの娘には、売春させませんから白坂雪乃は、吉田くんの精液便器として使うことになっています</p><p>ああ、だから吉田なのね</p><p>なら、いっそ吉田家　便所って彫っとかない</p><p>そこはストレートに精液便器でしょう</p><p>みすずが、すすすとオレに寄ってきて、小声で囁く</p><p>旦那様、みすずもあれしたいです</p><p>見たら、自分もやりたがるだろうとは思ってたけど</p><p>みすずはダメ</p><p>今のままの、みすずの綺麗なアソコが好きだから</p><p>みすずの毛の生えていない、つるつるの恥丘はすっげぇ可愛いと思ってる今のままの方がセクシーだよ</p><p>オレはみすずを抱き締める</p><p>旦那様もう、大好きっ</p><p>みすずは、オレの唇に舌を差し込んでくる</p><p>あ恵美が、オレたちをジッと見ている</p><p>雪乃はズタボロの制服の残骸を、かろうじて身につけているというだけでおっぱいも秘部も見え放題になっていた</p><p>年上の女たちから、なじられ肉体について酷評され</p><p>雪乃は、すでに泣き出している</p><p>白坂さん椅子に座って、脚を大きく開きなさいみなさんに、あなたの汚い女性器をお見せするのよ</p><p>先生が、新たな命令を下す</p><p>雪乃は泣いていて立ち尽くしたままになっている</p><p>先生は、無言でスタン・スティックを雪乃の太ももに押し当てた</p><p>バリリリッ</p><p>ぎやぁっ</p><p>雪乃の身体が跳ね上がり、床に倒れる</p><p>白坂さんあなた、本当に学習能力というものが無いみたいね</p><p>先生は、無表情で雪乃に言った</p><p>椅子に座って開脚しなさいＭ字開脚よ早く</p><p>雪乃は泣きながら震える身体を起こして、椅子に座る</p><p>大きく脚を拡げた</p><p>こ、これでいいですか</p><p>剃毛されて、剥き出しになった雪乃の秘部</p><p>三時間以上掛けて、ローターで刺激されたヴァギナは、すっかり湿っていた</p><p>割れ目が濡れてぱっくりと開いている</p><p>何これ、この汚い穴</p><p>こんな所に突っ込んだら、おチンポ腐っちゃうんじゃないの</p><p>っていうか何か匂わない</p><p>雪乃ちゃんだっけあなたのオマンコ、変な匂いがするわよ</p><p>普通の人よりも、マンコの匂いがキツいって言われたことない</p><p>うん何か据えた匂いがするわよね</p><p>あー、臭い、臭いあなた、ちゃんと洗ってる</p><p>普通に洗ったくらいじゃ、雪乃ちゃんの場合は匂いが取れないんじゃないのこれもう、肉体的な欠陥だから</p><p>ママレモンで洗いなさい、ママレモンで</p><p>変な安物の洗剤使っちゃダメよ、雪乃ちゃんのオマンコと反応して、有毒ガスが発生するからね</p><p>女たちの笑い声</p><p>お姉さんたちの誹謗に、雪乃はただ泣くしかない</p><p>それにしても、よく使い込んである穴よね</p><p>もう、百人くらいとセックスしたのよね</p><p>え、二百人とはヤっているでしょこの穴の感じだと</p><p>うん、もう使い込み過ぎて醜くく変形してるもんね</p><p>誰が見たって判るくらい、変な穴になっちゃってるわよ</p><p>先生が、雪乃に言った</p><p>白坂さん今までに何人とセックスしたのか、みなさんにお知らせなさい</p><p>雪乃は泣いている</p><p>声を殺して、静かに泣いている</p><p>また、電気でビリビリして欲しいの</p><p>雪乃は答えた</p><p>三人です</p><p>実際はオレだけだ</p><p>雪乃本当に、オレ以外の男と売春したと思っているんだ</p><p>えーっ、三人としかセックスしないで、こんなに黒くなんないわよね</p><p>相当、色んな物を突っ込まないと、こんなにビローンと拡がらないっての</p><p>あれじゃない、雪乃ちゃんは一人エッチが大好きとか</p><p>ああ、自分でまさぐってるうちに黒ずんできちゃったか</p><p>でっかい物、突っ込んじゃったんじゃないのすりこぎとか、野球のバットとか</p><p>お姉さんたちは、もう勝手なことを言い続けている</p><p>白坂さんあなた、オナニーとかしてるの</p><p>先生が、雪乃に尋ねた</p><p>口籠もる雪乃</p><p>先生は、電撃棒を近づける</p><p>言います言いますから、ビリビリは止めて下さい</p><p>雪乃は必死で、スタン・スティックから逃れようとする</p><p>じゃ、答えなさいあなた、普段からオナニーはしてるのかしら</p><p>してます</p><p>最初にオナニーしたのは、何歳の時</p><p>中1の時です</p><p>どうして、オナニーを始めたの</p><p>あの友達に聞いてその頃に好きだった人のことを考えながら、触ってたら気持ち良くなって</p><p>雪乃中1から、オナニーしていたんだ</p><p>それから、ずっとしているの</p><p>はい月に一、二回</p><p>恥ずかしそうに雪乃は答えた</p><p>弓槻先生が、ふっと何かを思いつく</p><p>そう白坂さん、吉田くんにレイプされて処女を失った後オナニーした</p><p>どうなの白坂さん、答えなさい</p><p>雪乃は、答えた</p><p>しました</p><p>先生は、フフッと笑った</p><p>吉田くんに犯された時のことを思い出して</p><p>雪乃がオレに犯されたことをネタにオナニーしていた</p><p>そうだろうと思ったわ白坂さんあなた、本物のヘンタイさんね</p><p>先生の言葉が、雪乃の心に突き刺さる</p><p>まあ、秀美姉さん、聞きましたこの子、自分がレイプされた時のことを思い出してオナニーしてるんですって</p><p>レイプ魔の娘は、レイプされる方が好きってことかしら</p><p>さすが、白坂の娘ね変態の上に、淫乱なのね</p><p>雪乃の淫乱化は、間違いなく進行している</p><p>ということで、雪乃の大陵辱大会がスタートです</p><p>お姉さんたちがハシャギ過ぎなので、寧さんは後ろの方で眺めています</p><p>恵美ちゃんも、まだハラハラしながら見ているだけです</p><p>では、労働してきます</p><p>66．被虐の花嫁（その２）</p><p>であなた、オナニーはどうやっているのかしら</p><p>優花さんが、雪乃に詰問する</p><p>雪乃は椅子の肘掛けに足の太ももを掛けたＭ字開脚の体勢になっている</p><p>ふ、普通です</p><p>雪乃は、秘部を晒す恥ずかしさに耐えながら、そう答えた</p><p>普通じゃ判らないわよちょっとやってご覧なさい</p><p>秀美さんが、雪乃に命じる</p><p>珠代さんが、克子姉に声を掛ける</p><p>克子ちゃんこの精液便器にオナニーさせるから、ちょっとカメラで撮って</p><p>動画撮影よ</p><p>顔もはっきり映してね</p><p>お姉様方の要望に、克子姉がハンディカメラを持って走って来る</p><p>はいはいはーい、カメラ来ましたよーっ</p><p>カメラの映像はプロジェクターの画面に、そのまま大写しで転送されている</p><p>濡れた雪乃のヴァギナと、おっぱいの山、怯えた顔が拡大されて順番に映し出される</p><p>はい、それじゃあ、精液便器ちゃんカメラに向かって、これからオナニーします、見て下さいって宣言なさいっ</p><p>珠代さんが、雪乃の太ももをパチンと叩いた</p><p>秀美さんが、電撃棒を近づける</p><p>ビリビリ来ないと、何もできない子なのかしら</p><p>ゾッとする、雪乃</p><p>さあ早くなさい２本同時でビリビリする雪乃ちゃんの乳首、焦がしちゃおうか</p><p>優花さんも、スタン・スティックを雪乃のおっぱいに近づけた</p><p>やりますっやりますから電気は許してっ</p><p>雪乃が叫んだポロポロと涙を零す</p><p>泣いているヒマがあったら、オナニーなさいっ、精液便器ッほら、ご挨拶はっ</p><p>また珠代さんが、雪乃の太ももをピシリと叩く</p><p>白い肌に、赤い手形がくっきりと残る</p><p>オナニー、オナニーしますっ</p><p>誰がやるの</p><p>し、白坂雪乃はオナニーしますっ</p><p>見て下さいは</p><p>あたしのオナニーみ、見て下さいっ</p><p>また、屈辱の熱い涙が雪乃の眼からあふれ出す</p><p>雪乃は自分の股間に、右手を伸ばした</p><p>ほーら、どうやってるのかあんたの指使いをカメラに見せなさいっ</p><p>雪乃は中指で割れ目をなぞる</p><p>人差し指でクリストスを剥いて、クリクリとした</p><p>い、いつもは、こうやってます</p><p>カメラにオナニーを披露しながら、雪乃は泣く</p><p>あら、中には指を突っ込まないの</p><p>珠代さんが、雪乃に尋ねた</p><p>い入れません</p><p>どうしてよっ</p><p>指を入れるのはこ、怖くて</p><p>珠代さんは、アハッと笑った</p><p>淫乱のくせに、何が怖いよ</p><p>でも、珠代ちゃんこの子、処女を失くしたばかりで日が経ってないから、まだ膣の感覚がよく判ってないのかもしれないわよ</p><p>優花さんが、言った</p><p>そうねじゃあ、あたしが教えてあげるわ</p><p>秀美さんが、雪乃の開かれた両脚の間に座り込む</p><p>秀美姉さん、あたしもやりたいっ</p><p>珠代さんが、そう申し出るが</p><p>珠代ちゃん付け爪してるじゃないそんなのブチ込んだら、この子のお腹の中、傷だらけになっちゃうわよ</p><p>あ、そっか</p><p>その点、あたしは現役エステティシャンですからいつも、爪は短く切ってありますっ</p><p>ちぇっ、残念</p><p>それなら珠代あれ、持ってらっしゃいよ</p><p>優花さんが、笑って言った</p><p>あれって</p><p>膣感覚が未発達ならもう一つの穴もでしょ</p><p>そうかもしれませんねっ克子ちゃん、お道具はあるかしら</p><p>はい、そちらのワゴンに責め道具は一式用意してございますっ</p><p>さっすが、克子ちゃんっ</p><p>珠代さんはワゴンに飛んでいって、色々と道具を物色している</p><p>じゃあ指、いくわよっ掻き回してあげるわっ</p><p>秀美さんが、雪乃に長い中指を見せつけた</p><p>ズボズボズボっと秀美さんの中指が、雪乃の膣口に突入する</p><p>い、いやぁぁ</p><p>雪乃の腹筋が、ククッと収縮するっ</p><p>んあなたの中、イジってあげるわね</p><p>や、やめて下さいっアアンッ</p><p>淫乱興奮して、すっかりグジュグジュじゃないここ、判るっ</p><p>ひぃややぁぁ</p><p>雪乃が快感に身を捩る</p><p>うふふＧスポットは、やっぱり感じちゃうみたいね</p><p>秀美さんは、小刻みに指を振動させた</p><p>よく見ておきなさい秀美さんの指使いは、最高なんだから</p><p>渚さんが、そっとオレに囁いた</p><p>どこをイジれば女は悦ぶかとっても、勉強になるわよ</p><p>オレは、雪乃の股間を食いつくように眺めるっ</p><p>ああああああっ、あああんっやめてぇぇぇ</p><p>快感に雪乃は悦びの涙を流す</p><p>指、２本にするわよっ</p><p>秀美さんは人差し指と中指の２本で、雪乃の膣内をぐっちょぐちょ掻き回す</p><p>愛液が、ビチャビチャと水音を立てた</p><p>その様子も克子姉のカメラは、しっかりと記録している</p><p>さぁてこれに、クリトリス責めが加わりますっ</p><p>秀美さんは、右手の指二本で雪乃の膣内をピストンしながら掻き回し</p><p>同時に左手の人差し指の腹で雪乃の陰核をグリグリ責める</p><p>ふああああっダ、ダメッ雪乃死んじゃうぅぅ</p><p>喘ぎながら、激しく身を捩る雪乃</p><p>なら、死になさいっ</p><p>秀美さんは、慣れた手つきでさらに激しく責め立てていくッ</p><p>ああああああああっーッそんなことしないでっあたしイクッイクッイッちゃううううっ</p><p>雪乃は、秀美さんの指で一回目の昇天をする</p><p>全身を、ビクビクビクッと、痙攣させて</p><p>おうおうこの子の膣、キュウキュウ締まってるわよっ淫乱</p><p>秀美さんは、雪乃が絶頂に達したというのに全然、指責めを止めない</p><p>同じ激しさで雪乃を責め続ける</p><p>イッてるイッてる雪乃、イッてるのおぅもう、止めて</p><p>一息付きたい雪乃の身体を秀美さんは休ませないっ</p><p>じじゃーん続いて、アナル責め行きまーす優花姉さん、渚ちゃんこの子の足を押さえてて下さるぅ</p><p>よっこらせと</p><p>珠代さんの声に、二人のお姉さんが左右から雪乃の太ももを引っ張り上げる</p><p>Ｍ字開脚していた雪乃の肛門が露わになる</p><p>丸いすぼまった穴雪乃の排泄のための</p><p>珠代さんは太マジックほどの太さの樹脂製の棒を取りだした</p><p>どぎつい、ピンク色の物体</p><p>その形は、特大のアスパラガスのようだった</p><p>先っぽの方が、ボアボアと段々になっている</p><p>はい、よく見てぇこれから、このバイブが雪乃ちゃんのお尻の穴にブッ刺さりまーすっ</p><p>雪乃の顔が恐怖に震える</p><p>やめてぇぇぇそんなの無理よおっ入らないわっ</p><p>優花さんが、アハハと笑った</p><p>何言ってるのよ、あなた、普段はもっとブッ太いウンチ出してるでしょ</p><p>力を抜きなさいね肛門の筋肉がプチンと切れちゃったら、再生不可能だからね一生、ウンチ垂れ流しの生活になるわよっ</p><p>人工肛門になると大変よ</p><p>雪乃が、ぷるぷると首を振る</p><p>こ、怖いやめて、やめて下さいっ</p><p>嫌、絶対にやめてあげないっ</p><p>珠代さんが、アナルバイブを雪乃の肛門に押し当てた</p><p>ダメぇぇぇダメぇぇぇいやぁぁ</p><p>ほらぁっ、入るわよっ</p><p>肛門のすぼまりを押し広げてアナルバイブがずっぽりと埋まっていく</p><p>いやぁぁいやぁぁお尻、いやぁぁ</p><p>最早、雪乃は半狂乱だった</p><p>アナルバイブは、半分ほど雪乃のお尻に突き刺さった</p><p>はいここでスイッチ・オンですっ</p><p>珠代さんがバイブのスイッチを入れる</p><p>ヴィィィィィィィィン</p><p>うねうねとアナルバイブが気持ちの悪い生き物の様に、特異な動きを始めた</p><p>うぬぬぬっぬぐぅぅうううっいやぁぁ</p><p>肛門からの、今だかつて経験したことの無い感覚に雪乃が激しく悶絶する</p><p>えぐられちゃいなさいっ</p><p>珠代さんは、アナルバイブから手を離した</p><p>ヴィンッ、ヴィンッ、ヴィンッ、ヴインッ</p><p>雪乃の肛門でバイブレーターが、時計回りにぬらぬら回転していく</p><p>助けてっ助けてぇぇパパぁぁママぁぁ</p><p>雪乃は大きく眼を開いて涙をボロボロ零しながら、尻を犯された快感に悶える</p><p>もちろん肛門の上では、秀美さんが膣とクリトリスを責め続けている</p><p>うああああーっあああーっああああああーっ</p><p>雪乃の生々しい絶叫が礼拝堂の中に響き渡った</p><p>全身から、脂汗を滴らせている</p><p>ほーら、前と後ろを一遍に責められてイッちゃいなさいよっ</p><p>珠代さんが、アナルバイブのお尻を時々指でトントン叩いて、快感にアクセントを付ける</p><p>秀美さんは、汗だくになりながら激しく指で膣内とクリストスに振動を与えている</p><p>あたしおっぱい、イジメちゃおうかしらっ</p><p>優花さんが、雪乃の右の乳首をジュルジュルと啜った</p><p>左の乳首を、指でグリグリ摘んでいる</p><p>んふふ堕ちちゃいなさいただのメス犬になるのよ</p><p>雪乃の耳に囁きながら優花さんは、首の性感帯をチロチロと舐め上げる</p><p>ダメぇぇぇいやぁぁ</p><p>全身の快感に震える雪乃</p><p>こんなこと体験したら、もう普通のセックスはできなくなるわ</p><p>あんたも、こっちの世界へ来なさい</p><p>さあまた、気持ち良くなるのよ</p><p>三人のお姉様たちの合体攻撃が、一気に雪乃を絶頂に引き上げるっ</p><p>こんなの嫌ぁぁ嫌ぁぁああああ、あたしまた変になるぅぅっおかしくなっちゃうぅぅっ</p><p>さあっ、イッちゃいなさいっ</p><p>雪乃がまた、イく</p><p>ああああっああああっぬぐぅぬぐぐぎぎぃぃぃぃぃっ</p><p>訳のわからない、獣じみた声を挙げて雪乃が絶頂に飛ぶッ</p><p>全身をブルブルと震わせて</p><p>十六歳の少女が快感の海に身を投げる</p><p>あっぷあっぷと溺れていく</p><p>はぁーっ、久しぶりで手が変になりそうだわっ</p><p>秀美さんは、愛液でベトベトの右手を雪乃の中から引き抜いた</p><p>白っぽい愛液がつーっと糸を引く</p><p>あんた、綺麗にしなさい</p><p>絶頂のまま陸に上がった魚のように口をパクパクさせている雪乃の顔に、秀美さんはベトベトの愛液を擦り付けていく</p><p>これはこのまま、突っ込んでおきましょう</p><p>珠代さんも、アナルバイブから手を離す</p><p>バイブはウィィィーンと小さく振動しながら雪乃の股間で回転し続けている</p><p>あぷあぷぷぷあはっ</p><p>雪乃の眼は違う世界を泳いでいる</p><p>全身はびっしょりと汗をかいて、てかてかと光っている</p><p>額から、とぷとぷと滝のように汗が滴っている</p><p>快感に堕ちた雪乃はまだ、遠い世界にいる</p><p>雪乃はもう普通の高校生には、戻れないだろう</p><p>こんな快感を体験した後ではもう</p><p>雪乃が、ぐったりしている間に</p><p>渚さんは、雪乃の身体に残っていた制服の切れ端を全て取り除いた</p><p>靴下も脱がせる</p><p>雪乃は全裸になった</p><p>アナルバイブはまだお尻に刺さったまま、ブルブルと振動している</p><p>性器と肛門を晒したＭ字開脚のまま椅子に座らされている</p><p>目の焦点が合ってない</p><p>克子、カメラは正面から撮って</p><p>先生が、克子姉にアングルを指示した</p><p>克子姉は、言われた通りにカメラを配置する</p><p>いいわ始めてちょうだい</p><p>快感に呆けたままの雪乃の顔に、渚さんがペットボトルの水をブッっかけた</p><p>ひゃあっ</p><p>水の冷たさに雪乃は、我に返る</p><p>さて、いいかしらこれから、あなたを尋問するわっ</p><p>渚さんが、雪乃の耳に囁いた</p><p>渚さんは手に、細い鞭を持っていた</p><p>これスイスの名門の寄宿学校で、教師が体罰に使っている鞭よ</p><p>渚さんが、シュッと雪乃に鞭を振るう</p><p>ピシッという、鋭い音</p><p>雪乃が太ももを押さえた</p><p>ね、とっても痛いでしょでも、これ、お肌に跡が残らないのよ特殊な樹脂でできているのよお嬢様学校では、生徒の身体に傷を残すわけにはいかないでしょだから、こういう鞭が開発されたのよっ</p><p>もう一度、鞭の一閃が雪乃の太ももを襲うッ</p><p>痛いッやめて叩かないで下さい</p><p>渚さんは、うふふと笑った</p><p>じゃあ質問に答えて貰おうかしら</p><p>黒い鞭を握りしめて渚さんが、怯えた雪乃の顔を見下ろす</p><p>まず、あなたのお名前は</p><p>珠代さんが、雪乃の耳元に怒鳴りつける</p><p>名前だよ、名前っ</p><p>ゆ、雪乃白坂雪乃です</p><p>雪乃は、自分の名を叫んだ</p><p>渚さんが、満足そうに微笑む</p><p>じゃあお父さんの名前は</p><p>し、白坂創介です</p><p>お父さんは何の仕事をしているのかしら</p><p>こ、広告代理店で部長さんをしています</p><p>渚さんは、ふっと鼻で笑った</p><p>違うわそれだけじゃないのよ</p><p>驚く雪乃</p><p>あなたのお父さんはね副業で売春クラブの運営をしていたのよこのお屋敷でね</p><p>そんなそんなはずないです</p><p>渚さんが、怯える雪乃を見下ろして話す</p><p>しかも、ただの売春クラブじゃないのよごく普通の高校生を無理矢理、拉致してレイプして無理矢理、売春させていたのよ</p><p>恥ずかしい写真とビデオを撮られて</p><p>ありとあらゆる変態プレイを強要されたわ</p><p>珠代さんと秀美さんが、左右から雪乃に迫る</p><p>ショックで、頭が変になっちゃった子もいたわ</p><p>身体の具合がおかしくなっちゃった子も</p><p>一生消えない火傷を付けられた子もいたわ</p><p>最後に、先生が言った</p><p>死んだ子もいるのよ白坂創介のせいで</p><p>雪乃は恐ろしさに大きく首を振る</p><p>そんなそんなわけないわあんなに優しいパパが、そんなことするはずないものっ</p><p>渚さんが後ろのワゴンから、大きな白いアルバムを取り出して、雪乃の前に開く</p><p>じゃあこれを御覧なさい</p><p>開かれたアルバム</p><p>アルバムの内容は、壁のプロジェクターの映像にも映し出される</p><p>オレの横でみすずが、声を上げた</p><p>どのページも同じ男が少女を犯している</p><p>レイプされているたくさんの少女</p><p>どの顔も泣いている悲鳴を上げている</p><p>オレは、みすずを抱いてやる</p><p>振り向くと恵美も辛そうに映像を見上げている</p><p>オレは恵美を手招きする</p><p>オレの側に寄ってきた恵美の手を握ってやる</p><p>恵美も、ギュッとオレの手を強く握り替えした</p><p>これあなたのお父さんじゃないかしら</p><p>渚さんの詰問に</p><p>雪乃はアルバムから眼を背けようとする</p><p>見るのよ白坂雪乃っ</p><p>渚さんが、雪乃の右の乳首に鞭を振り下ろすツ</p><p>ピチッ</p><p>胸を押さえて跳ねる雪乃の身体っ</p><p>見ますっ見るから、もうやめてっ叩かないで</p><p>はっきり見なさいっ</p><p>雪乃が、アルバムに眼を落とす</p><p>同じ男白坂に犯されている、たくさんの女たちの写真</p><p>その男が誰だか、判るわよね</p><p>先生が、低い声で尋ねた</p><p>雪乃が静かに答える</p><p>パパだわこれ</p><p>雪乃が悲痛な声で、写真の中の父を認めた</p><p>そうよあなたのパパ十七年前からの写真があるわあなたのパパは、ずっとここで女の子を苦しめていたの変態のサディストなのあなたは、そういう人間の娘なのよ白坂雪乃さん</p><p>渚さんの言葉に雪乃は激しく動揺する</p><p>部屋の中の女たちの中でただ一人黒衣で全身を覆っている弓槻先生が、前に進み出てる</p><p>あたしを見なさい</p><p>雪乃が先生を見上げる</p><p>先生は、雪乃にフッと微笑んだ</p><p>ねえ白坂さん、あなたこの数日、ずっとあたしを恨んだ</p><p>あたしのこと、憎んだ</p><p>処女を無理矢理、奪われて悔しかった</p><p>強制されて、恋人ではない男とセックスさせられて辛かった</p><p>液の公園で売春させられて、悲しかった</p><p>夜の街で見知らぬ男たちの前で晒し者になって、いたたまれなくなった</p><p>下の毛を剃られて屈辱的なタトゥを入れられて、頭にきた</p><p>そう、白坂さん、確か言ってたわよね</p><p>あんたたち、絶対に許さないって</p><p>先生が暗い眼で、雪乃を見下ろしている</p><p>あたしたちも、そう思ったわ</p><p>白坂創介にね</p><p>屈辱的な夜を耐えて</p><p>あたしたちみんな同じことをされたのよ</p><p>あなたの変態のお父様に</p><p>雪乃の身体がブルブルと小刻みに震える</p><p>ガチガチと奥歯が鳴っていた</p><p>だからね白坂さん</p><p>あたしたちあなたに、同じことを体験して貰うことにしたのよ</p><p>震えながら雪乃が口を開いた</p><p>な、何で、あたしなんですか</p><p>ある意味、真っ当な質問だ</p><p>雪乃は、白坂創介の娘であって本人では無い</p><p>父親に罪があったとしても娘が罰を受ける由縁はない</p><p>そうよね理不尽よね滅茶苦茶よね判るわ、あなたの気持ち</p><p>先生は小さく、笑った</p><p>でも、仕方ないじゃないあたしたち全員白坂創介に、理不尽で滅茶苦茶なことをされたんだから</p><p>先生の言葉に怯える雪乃</p><p>あたし白坂にレイプされた時、まだ十六歳で好きな人がいましたこのお屋敷に閉じ込められて、売春させられて高校には二度と行かれなかった</p><p>あたしは、好きな人はいなかったけれど親から引き離されたわあたしのお父さん、病気で入院していたのにお父さんが亡くなった日も、あたしは白坂にお客を取らされていましたっ</p><p>この子たちだけじゃないわ何人も、何十人もアルバムだって、それ一冊じゃないの映像もね酷いでしょみんな、普通の子だった普通の日常生活を奪われて犯されて売春までさせられたの</p><p>白坂創介のこと殺したいくらい憎んでいますいいえ、殺すくらいじゃ、この憎しみは消せないわ</p><p>白坂創介の男性器を踏みつぶして、両手両脚を全部切り取ってもダメそんなんじゃ、まだ生温いのよあたしの中であたしが、絶対に許さないって叫んでいるの</p><p>だから、あたしたち娘のあなたに、あたしたちと同じになって貰うことにしたの同じ地獄を体験させてあげる滅茶苦茶になった、あなたを白坂に見せつけてやるわ</p><p>絶句する雪乃</p><p>だって、あなたこれまでずっと幸せだったじゃない白坂は、あたしたちを地獄に堕としてあたしたちの身体を散々玩びながら自分の家庭は守ろうとした幸福な家庭を築いていた</p><p>そんなの、許せないでしょ</p><p>許せるわけないわ</p><p>雪乃の前に立ちはだかる先生と克子姉と渚さん</p><p>その悲痛な叫び</p><p>壊してやるわめちゃめちゃにしてあげる白坂の幸福な家庭を白坂雪乃あなたを</p><p>先生が、後ろを振り向いた</p><p>恵美、ここに来なさい</p><p>震えている、恵美</p><p>オレは、手を繋いだまま彼女を抱いて、前に連れて行く</p><p>みすずも一緒に来てくれた</p><p>恵美、どうしてあなたがここにいるのよっ</p><p>現れた恵美の姿に雪乃が驚く</p><p>あんたもこの人たちの仲間なのみんな、グルなのね</p><p>消沈していた雪乃が恵美を見た途端に怒り出す</p><p>そうよ恵美も、白坂創介の被害者の一人ですから</p><p>先生の言葉に、雪乃は激しく反発する</p><p>違うわっこの子はこの子の母親は、パパを誘惑したのよママがあたしを妊娠して、入院している隙を突いて</p><p>恵美の悲しそうな瞳</p><p>パパを騙して妊娠してお金を巻き上げたんでしょあなたの母親は、淫売よ</p><p>先生が、渚さんから鞭を取り上げて</p><p>雪乃をメッタ打ちにする</p><p>ビシッピシッパシッバンッパンッパンッ</p><p>痛いやめてやめて下さい</p><p>恵子さんを愚弄したわねっあなた許さない絶対に許さないわ</p><p>いつもは可能な限り感情を押し殺している先生が全身から怒りを発していた</p><p>恵子さんは、優しい人だったわ綺麗な人だった</p><p>優花さんが雪乃を冷たく、見下ろす</p><p>いつも、あたしたちを庇ってくれた何度も、助けて貰ったわ</p><p>最年長の優花さんが十七年前のことを語る</p><p>恵子さんは音大生だった白坂に騙されて広告代理店に勤めている白坂が、恵子さんに音楽事務所を紹介してあげると声を掛けてここに拉致して、レイプしたのよ</p><p>う、嘘よ</p><p>嘘じゃないわ克子ちゃん</p><p>克子姉が、プロジェクターで映像を呼び起こす</p><p>十七年前の解像度の低いビデオ映像</p><p>しかし、音声まではっきりと再生される</p><p>やめてやめて、下さい</p><p>ほらっ、大人しくしろよっ</p><p>若い白坂が、美しい女性を平手打ちにする</p><p>ベッドに押し倒され荒々しく、男がのし掛かる</p><p>ママだわ</p><p>恵美が静かに泣く</p><p>オレは、そんな恵美をギュッと抱き締めた</p><p>嘘パパの声だ</p><p>雪乃が、呆然と画面を見つめている</p><p>女のスカートの中に手を入れてパンティを引き下ろす男</p><p>カチャカチャと音を立ててベルトを外し勃起したペニスを取り出す</p><p>やめて、パパそんなことしないで</p><p>ママあたしのママが</p><p>過去の父の姿に二人の少女は、哀しみに陥ちる</p><p>へっへっへいただかせてもらうぜ</p><p>やめてそれだけはやめて下さい</p><p>ここまできて、やめるわけが無いだろ</p><p>あたし約束した人がいるんです</p><p>そんなの知ったことかよッ</p><p>画像の中で男が女を犯す</p><p>いやぁぁい、痛いぃぃぃ</p><p>へっ処女かよ大当たりだぜ</p><p>男と女がゆっさゆっさと揺れ動く</p><p>痛い痛いんですっやめてやめて下さいっ</p><p>今、ちょうど女房が妊娠してるんだよお前も、妊娠させてやるからなっ</p><p>いややめてぇお願いですっ</p><p>ほらぁぁ中で受け取れッ</p><p>射精している男の歪んだ醜い顔</p><p>受精している女の絶望に沈む顔</p><p>妊娠するまで犯し続けてやるからなずっと、ここに監禁してやる家には、もう帰れないぞ恵子お前は死ぬまで、オレの玩具になるんだ</p><p>うわぁぁと、泣き出す女</p><p>ほら犯されて、処女を失ったマンコを見せてみろよ</p><p>男は、カメラを女の秘部に向けた</p><p>荒々しいレイプに赤く血に染まった、女のヴァギナ</p><p>膣口から血と混じってピンク色になった男の精液が、たらりと零れる</p><p>男は、笑っている</p><p>下品でいやらしい男の笑い声と女の絶望の鳴き声が、交差する</p><p>プツンと映像が、途切れた</p><p>あたしこんなことで生まれたんだ</p><p>こんなの、酷いよ酷すぎるよ</p><p>彼女はすっかり、ショックに打ちのめされていた</p><p>あたし、生まれなければよかったわっ</p><p>そんな恵美をオレは前から抱き締める</p><p>しっかり抱き締めててそうでないとあたし消えてなくなっちゃいそうだから</p><p>大丈夫だよオレは、ここにいるから</p><p>ねえ吉田くんあたし、生きてていいのかなあたし、生まれてきてよかったのかな</p><p>恵美が泣きながらオレを見る</p><p>あたし生きててもいいのかな</p><p>全ての熱情を込めて、恵美の唇にキスをした</p><p>めぐみの眼が点溶けていく</p><p>オレは、恵美を力一杯、心の底から抱き締めるッ</p><p>恵美オレのために生きててくれよっ</p><p>オレにはそう言うことしかできなかった</p><p>恵美はオレが貰うっオレが一生、大事にするから</p><p>恵美がオレを見る</p><p>うんッ</p><p>恵美も、オレをギュッと抱いてくれた</p><p>生きててくれよオレのために、生きててくれよお願いだからお願いだから</p><p>うんあたし、あなたのために生きるあたしのこと貰ってあたしをあげるあなたの物になるわ</p><p>みすずも一緒ですっ</p><p>恵美がみすずを見る</p><p>みすずは涙目で、ニッと微笑んだ</p><p>みすずにも、恵美さんが必要ですっみすずの大切なお友達ですずっと、みすずと一緒に居て下さい</p><p>一緒に居るってそれは</p><p>みすずさんいいの</p><p>はいっずっと三人一緒ですっ三人一緒じゃ、ダメですか</p><p>恵美は答えた</p><p>あたしも三人の方がいい吉田くんは</p><p>いいよずっと、一緒に居よう</p><p>恵美のスリムな肉体を前からオレが、背中からみすずが抱く</p><p>幸せになりましょう絶対に</p><p>みすずが、そう言った</p><p>うん三人で、幸せになろうねママの分まで吉田くんあたしたちを幸せにしてくれる</p><p>オレ、何でもする何でもするから</p><p>オレも恵美を抱きながら、泣いていた</p><p>じゃあ、あたしも吉田くんのこと、幸せにするわ</p><p>みすずもです幸せにして差し上げますから幸せにして下さいっ</p><p>オレたち三人抱き合って泣いた</p><p>そんなオレたちを雪乃は、呆然として見ていた</p><p>場面に登場してみると、雪乃はつくづく面白い子なんですよね</p><p>陵辱されるたびに、味が出るというか</p><p>へこたれないし</p><p>チンポに負けないし</p><p>次回は、いよいよチンポをブチ込まれます</p><p>67．被虐の花嫁（その３）</p><p>あんたたち、頭がおかしいんじゃないの</p><p>雪乃が、抱き合って慰め合うオレたちを見て言った</p><p>こんな場所でそんな格好して馬鹿みたい抱き合って幸せになりましょうだなんて、気が狂ってるわよどうかしてるわっ</p><p>オレと恵美</p><p>顔を知る人間が二人だけいることで雪乃は恐怖心を、攻撃本能に転化させる</p><p>あんたたちみたいな人間が、幸せなんかになるわけがないじゃないっあたしを無理矢理犯した、あんたとパパを騙した女の娘が下らないわ馬鹿みたい馬鹿みたい馬鹿みたいよ</p><p>雪乃がキレまくる</p><p>怒りと憎しみの眼で、オレと恵美を睨み付ける</p><p>あーら、雪乃ちゃんあんた、今の映像ちゃんと観た恵美ちゃんのママをレイプしたのは、あんたのパパよパパはレイプ好きの変態男なんだからッ</p><p>珠代さんが、荒れ狂う雪乃にそう言った</p><p>こんなの全部、嘘よ全部、偽物のビデオに偽物の写真よっあたしのパパは、こんな人じゃないわっあんたたちみんな、あたしを騙そうとしているのねっこんな馬鹿げたことまでして、必死になってそうなんでしょうっ卑怯者</p><p>半狂乱の雪乃はどうしても、真実を認めたくないらしい</p><p>認めてしまったらこれまで信じてきた彼女の世界が崩壊してしまう</p><p>だから、絶対に雪乃は認めない</p><p>あたしのパパは立派な人よ優しくて、偉くて最高の男性よあんたたちみんな、パパがあんまりにも凄いから、妬んでいるんでしょあたしのパパが羨ましくて仕方ないんでしょそれで、こんな嘘の映像を作ったのよ騙されないわよ、あたしあんたたちみたいな、最低な連中には絶対に負けないわっ</p><p>雪乃は、脳内に炎の壁を張り巡らせる</p><p>もはや、何を見せても何を語っても</p><p>雪乃は、心を閉ざしたままで</p><p>絶対に、父親についての真実を認めないだろう</p><p>オレと抱き合ったまま恵美がそう声を掛けた</p><p>あたしの名前を呼ばないでよっ淫売の娘がっ</p><p>恵美に怒鳴りつける、雪乃</p><p>弓槻先生が、雪乃を痛めつけようと鞭を振り上げるッ</p><p>雪乃はひいっと、眼を閉じて身構えた</p><p>待って下さい、御名穂さん</p><p>先生の手が止まる</p><p>恵美が、静かに雪乃に話し掛ける</p><p>雪乃、あたしずっと思ってたわあなたと、ちゃんと話さないといけないってあたしは、あなたのお父さんのレイプが原因で生まれた娘です愛ではなく、暴力から生まれた娘です</p><p>違うわっあんたの母親が、あたしのパパを誘惑したのよっ</p><p>ダンッ</p><p>と、雪乃の足下の床にペットボトルの水が投げつけられた</p><p>突然の、物理的な暴力に雪乃は怯む</p><p>それは寧さんだった</p><p>壁際でずっと、オレたちの様子を見ていた寧さんがつかつかと、雪乃の前に歩いて行く</p><p>床に転がったペットボトルを拾い上げ蓋を外す</p><p>そのまま、チョボチョボと雪乃の頭に水を掛けた</p><p>な、何をするのよ</p><p>寧さんの迫力に雪乃はすっかりブルッていた</p><p>今、恵美ちゃんが話をしているんでしょちゃんと聞きなよ</p><p>寧さんが、低い声で雪乃に言った</p><p>それでも雪乃は、抵抗しようとする</p><p>寧さんは雪乃の髪の毛を、ガッと掴み上げたッ</p><p>左手で、ポケットからジッポーライターを取り出す</p><p>シュポンッ、ボォッ</p><p>ライターから、赤い炎が上がる</p><p>髪の毛、燃やしてあげようか</p><p>寧さんの冷たい眼</p><p>雪乃は、ガクガクと震える</p><p>寧さん、止めて下さいっ</p><p>恵美が、寧さんにそう叫ぶが</p><p>残念、もう遅いよっ</p><p>寧さんは、雪乃の髪を一房掴んで、ライターの火で炙ったッ</p><p>チリチリと燃える雪乃の髪</p><p>タンパク質の燃える、嫌な匂いが室内に拡がる</p><p>ひぃぃぃぃぃっ</p><p>頭に灼熱を感じて、雪乃は恐怖する</p><p>はんっちょっと、毛先が焦げただけだよ上の方の毛は、濡らしておいたから焼けてないよっ</p><p>寧さんはそう言って、雪乃にライターの炎を近づける</p><p>じゃあ、次は顔に火傷でも作るそれとも、乳首を黒コゲにしちゃおうか</p><p>やめてやめて下さい</p><p>炎の熱さを雪乃は、間近に肌で感じている</p><p>なら恵美ちゃんの話、黙って聞きなさいね</p><p>わ、判りました判りましたから</p><p>寧さんは、パチンとジッポーの蓋を閉じた</p><p>恵美ちゃん、いいってさ</p><p>恵美は大きく深呼吸してそれから話を続けた</p><p>雪乃あたしあなたのお父さんが大嫌いよママを苦しめて散々、酷いことをして最後は、見殺しにした</p><p>恵美が、グスッとまた泣き始める</p><p>オレは、力一杯、彼女を抱いててやる</p><p>あなたのお父さんのお客が、ママに変なクスリを飲ませてママが苦しんでいるのに、あなたのお父さんは病院に連れて行ってくれなかったわそれであたしのママは死んだのあたし、ママのベッドの横にずっと居た、ママの手を握ってママ、死なないでって叫んだわでもダメだったのよ</p><p>先生が、静かに恵美の話を捕捉する</p><p>薬物の過剰投与オーバードーズだったわ急いで病院に行って胃の中を洗浄すれば、あるいは助かったかも知れない処置が早ければでも白坂創介は自分の顧客の安全を第一にしたの警察沙汰にしないために恵子さんを見殺しにしたのよ</p><p>あたしも、その場に居たわ恵子さん、顔が真っ白になってとっても苦しんで亡くなったわ</p><p>優花さんが、ぽつりと呟いた</p><p>あたしも居たわ白坂がちゃんとしたお葬式をしてあげないから、お屋敷の女たちだけで形ばかりの式をしたわ恵子さん、良い人だった綺麗で、優しくて、素敵な人だったのに</p><p>秀美さんも、そう証言する</p><p>あたし憎んでる、白坂創介って人のことを殺してやりたいって、ずっと思ってた例えそれが自分の実の父親だとしても</p><p>ぼろぼろ零れる、恵美の涙</p><p>みすずが、ハンカチを取り出して頬を拭ってやる</p><p>でもね、雪乃あたし、あなたのことは憎んでなかっただって、雪乃には罪は無いんだものあなたはただ、あの人の娘なだけであなた自身には、全然関係無いことだから</p><p>ママが死んだ後、あたしは山峰の家に引き取られたわあなたのお父さんが、無理矢理あたしを山峰の養父母に押しつけたのよ押しつけただけで何もしてくれなかったあたし、ずっと山峰の家で肩身が狭くてでも、養父母は良い人たちだったわ本当の娘ではないあたしのことを愛してくれたあたし、感謝しているわあの人たちに</p><p>山峰の家の人たちは、良い人だったんだ</p><p>恵美は、ずっと不幸ではなかったんだ</p><p>でもね、たまに親戚の集まりであなたたちに会うのが、あたし、とっても嫌だったあなたはいつも、王女様の様で綺麗な服を着て、大きな声で笑って、誰からも愛されててだけど、押しつけられた貰われ子のあたしは、いつも親戚の子供たちの中に入れてもらえなくて山峰の家は貧乏だから、晴れ着なんか買って貰えなくてそういうことを養父母に言うことは、申し訳無くてできなくてあたしはいつも隅っこの方で大人しくしてたわ</p><p>恵美は、泣きながら過去を語る</p><p>だけどあたしには、夢があったいつか、ちゃんと大人になって就職して、働いて、自分の力で綺麗な洋服を買おうってそして、雪乃の前に出ても恥ずかしくない服が着れるようになったら、あたしはあなたの姉妹ですって、ちゃんと言おって思ってたわあたしの結婚式に、あなたにあたしの姉妹として来て欲しかった雪乃の結婚式にも呼んで欲しかったあたし、ずっと、あなたと仲良くしたかったのよ</p><p>大泣きしながら恵美は、それまでずっと溜め込んできた熱い気持ちを、一気に吐き出した</p><p>恵美の背中を擦ってやる</p><p>オレとみすずで、倒れそうな恵美の身体を支えていた</p><p>冗談じゃないわ</p><p>雪乃が小さく呟いた</p><p>あたしの結婚式に、あんたなんて死んでも呼ばないわよあんたなんて、あたしの姉妹じゃないわあたしは、ずっとあなたが嫌いだったのよ恵美</p><p>雪乃が、恵美を見る</p><p>あたし、ずっと知ってたわよあんたがパパの娘だってことは親戚の馬鹿な叔母さんが、こっそりあたしに教えてくれたのよあんたが山峰の叔父さんの養女になった時にねっ</p><p>雪乃の眼が憎しみに燃えている</p><p>自分に腹違いの姉妹がいるしかも、同い年だなんてそんなこと、許せると思うそんなの嫌よ絶対に嫌よママがあたしを妊娠している時に、パパが浮気をしたなんてそんな馬鹿げたことパパがママを裏切るはずがないわ絶対にそうパパは騙されたのよ、あんたの母親にそれ以外に、こんな馬鹿げたことが起きる可能性なんて無いわよっ</p><p>雪乃はどうやっても、自分の中の真実に固執している</p><p>理想の父を失わないために恵美の母を愚弄する</p><p>恵美あんた、何で生まれてきたのよあんたなんて、いなければ良かったのよ</p><p>雪乃の暴走は、止まらない</p><p>教えてあげるわあんたが、親戚の集まりで綺麗な服を着れなかったのは、あたしのせいよあたしがパパにお願いしたの山峰の叔父さんに絶対に、恵美には晴れ着を着せるなって命令して貰ったのよ馬鹿みたいよね、あんたお正月やお祖父様のお誕生日のパーティの時も、ずっと学校の制服姿だものね可哀想な地味子ちゃんあんた、コオロギみたいよ、恵美ずっとずっと、地味な姿のままなのよ大人になっても、一生ずっと地味な姿で生きていけばいいんだわ</p><p>雪乃もまた、長年溜め込んだ激情を一気に放出する</p><p>あなた、中学でバスケ部だったでしょうあたしの真似をして気持ち悪いっだから、山峰さんの叔父さんに命令して、あんたをバスケ部から退部させたのよそうよ、あたしよあたしが命令したのあんたが、中学の修学旅行に行けなかったのもそうあたしの命令よあんた、高校だって県立を受かっていたでしょうあんたの一番の志望校を諦めさせて、うちの高校へ進学させたのもあたしよあんたがあたしより上の高校へ行くなんて、ガマンできなかったの全部、あたしがパパにお願いして、山峰の叔父さんにやらせたことなのよっ</p><p>これが白坂雪乃という少女</p><p>父親にそっくりじゃないか</p><p>血を引き継いだのか</p><p>それとも、親を見て育ったからなのか</p><p>雪乃は、恵美を見てケラケラと笑う</p><p>狂ったように、笑う</p><p>アハハいい気味よあんたなんてあんたなんて、一生苦しめばいいのよそれが嫌ならあたしの見えない所へ行ってあたしの世界から消えてあんたなんてあんたなんて</p><p>笑う雪乃を恵美は、真っ直ぐに見据えていた</p><p>あたし全部、知っていたわ</p><p>雪乃の笑いが、止まる</p><p>知ってて今の高校へ入ったのあたし、これで今度こそ正面から、あなたと対決しようって</p><p>恵美の決意を、雪乃は笑う</p><p>何、言ってるのよ何が正面から対決よあんた馬鹿なんじゃないの自分の格を知りなさいよあたしは、パパの本当の子よあんたみたいな、間違って出来た子とは違うのよあんたには、あたしに話し掛けることさえ許されないのよ生きてるだけで、あたしに感謝しなさい這いつくばって、あたしに謝りなさいよっ生まれてごめんなさいって</p><p>雪乃は最後まで、恵美を拒否した</p><p>そうね違っていたみたいねあたしたち、どうやっても、判り合うことはできないのね</p><p>悲しげに恵美が言った</p><p>当たり前じゃないあんたとあたしでは立場が違うのよッ人間の価値が段違いなのよッ</p><p>結局雪乃は白坂創介の娘で</p><p>大きな新聞社の創業者の一族で</p><p>そういう世界に育って</p><p>自分と自分の一族が、特別だと信じている</p><p>特別扱いされないといけないって信じている</p><p>そういう、女なのか</p><p>恵美、もういいかしら</p><p>先生が、恵美に言った</p><p>はいもう、満足ですありがとうございました</p><p>恵美は、静かにそう答えた</p><p>じゃあ白坂雪乃は、地獄に堕とすわいいわね</p><p>先生の問いに、恵美はもう一度、雪乃を見て言った</p><p>ごめんね雪乃助けてあげれなくて</p><p>雪乃の顔がハッと凍り付く</p><p>克子姉が、雪乃の前に責め道具を載せたワゴンを押していく</p><p>バイブも鞭もロウソクも浣腸器もあるわよ</p><p>催淫剤の一番キツイのって、どれだっけ</p><p>珠代さんが、さっそくワゴンの中を物色する</p><p>御名穂さん、何時間いただけます</p><p>秀美さんが、先生に尋ねた</p><p>二時間差し上げます二時間で堕として下さい</p><p>判りましたあたしたちに任せて下さい</p><p>任せるって、何を</p><p>もう、さっきみたいな手加減はしないわ</p><p>秀美さんが、雪乃を見て妖しく微笑んだ</p><p>え、さっきの責めは手加減してたのか</p><p>二時間、ずっと喘ぎ続けさせてあげるわ頭のネジが吹き飛ぶまで、犯し続けてあげる</p><p>珠代さんが、さっきのよりも太いアナルバイブを取り上げる</p><p>何百回でも、イキ続けさせてあげるわよ普通のセックスじゃガマンできない身体に改造してあげるわお父さんみたいな、立派なヘンタイになりましょうね</p><p>優花さんが、鞭を選びながらそう言った</p><p>大丈夫よとっても、気持ちの良い地獄だから</p><p>女の極限の快感を教えてあげるわ</p><p>頭が変になるまでいたぶって、啼かしてあげる</p><p>珠代さんが、渚さんに声を掛ける</p><p>渚ちゃんも、参加するわよね</p><p>ええレズプレイは、あたし得意ですから</p><p>渚さんも、責め道具のワゴンへ向かう</p><p>克子は、どうする</p><p>克子姉は、笑って答えた</p><p>あたしは、いいわ誰かが、弟と妹たちの面倒を見てあげないとね</p><p>弟と妹たち</p><p>克子姉はオレと恵美とみすずに振り向く</p><p>あたしたちは外に出ましょうこの部屋は、これから本当の地獄になるから</p><p>あたし、雪乃を見ていたいです</p><p>恵美が、克子姉に懇願する</p><p>ダメよあなたたちには、まだ綺麗でいて欲しいの本物の地獄の鬼になった、お姉さんたちを見せたくないのよ</p><p>そうね見ないで欲しいわこの娘をいたぶるあたしたちの姿を</p><p>うんお願い</p><p>一度、始まったら多分、止まらなくなると思うから</p><p>お姉さんたちが、悲しげな眼でオレたちにそう言った</p><p>お願い二時間だけ、あたしたちだけにして</p><p>先生も</p><p>あたしも外にいるよ</p><p>マルゴさんが、先生に言った</p><p>そうねマルゴちゃんも、あたしたちの可愛い妹ですからねっ</p><p>渚さんが、先生の代わりにそう答えた</p><p>さあ寧様寧様もあたしの愛しい妹ですからね</p><p>克子姉が、寧さんの肩を抱いて外に連れ出す</p><p>判ったよ</p><p>寧さんも、不承不承外に出ることに同意する</p><p>恵美みすずさん</p><p>先生が、二人に声を掛けた</p><p>もし、怖くなったら吉田くんにセックスして貰いなさい吉田くん二人に優しくしてね</p><p>寧もその気になったら、セックスして貰いなさい克子は、お姉さんなんだからガマンするのよ</p><p>はいはいっ判ってますってば</p><p>では、お嬢様二時間後に</p><p>最後に先生が、オレを見て言った</p><p>二時間経ったら、あなたを呼びますこの娘の最後の仕上げは、吉田くんにお願いするわ</p><p>白坂雪乃は、今日、この場で妊娠します</p><p>いやぁぁ絶対に嫌よっ</p><p>さあ行きましょうここは、お姉さんたちに任せて</p><p>克子姉に促されてオレと恵美とみすず、マルゴさんと寧さんは礼拝堂を出た</p><p>克子姉が、扉を閉めた途端</p><p>ドアの向こうから、激しい鞭の音と</p><p>女たちの激しい怒号</p><p>そして、雪乃の甲高い悲鳴が聞こえた</p><p>克子姉に連れて行かれたのは、台所だった</p><p>これからケーキを作りますっ手伝って下さいね</p><p>そう言って、克子姉はオレに材料の入ったボールと泡立て器を手渡した</p><p>クリームが泡立つまで、掻き回してねっ</p><p>何かよく判らないけれど、言われるまま、かき混ぜる</p><p>恵美様とみすず様は、あたしと一緒にスポンジケーキを焼きましょうっ</p><p>あの克子様</p><p>みすずが、克子姉に尋ねた</p><p>どうして、ケーキを焼くんですか</p><p>克子姉は、笑って答える</p><p>どんな形であれ、これで白坂雪乃は生まれ変わりますもう、生まれ変わるしか無いんですお祝いしないといけませんわお祝いには、ケーキが付きものでしょう</p><p>生まれ変わる</p><p>雪乃のためのケーキなんですね</p><p>恵美が、そっと呟いた</p><p>判りましたあたし、お手伝いします</p><p>みすずもお手伝いします</p><p>ケーキを作り始める、オレたち</p><p>台所の向こうでは、マルゴさんがコーヒーを飲んでいた</p><p>寧さんは赤ワインを開けている</p><p>ねえ、克っつん音楽掛けてもいい</p><p>寧さんは、台所に据え付けられている機械を操作して音楽を流した</p><p>優美で壮大な演奏が、台所の中に響いてくる</p><p>これ、何て曲なんです</p><p>オレが、寧さんに尋ねると、</p><p>モーツァルトのレクイエムだよその第８曲 ラクリモーサ涙の日</p><p>モーツァルトを聴きながら、オレたちはケーキを作り続けた</p><p>レクイエムの後は、マルゴさんがロックを掛けた</p><p>イーグルスとかホワイトスネイクとか、オレの知らない外国のバンドの曲ばかりだった</p><p>それからランナウェイズというバンドの曲</p><p>マルゴさんと寧さんが音楽に合わせてチチチチチチチチ、チェリーボムと叫ぶ</p><p>それが楽しそうだったのか、みすすと恵美も真似をした</p><p>チチチチチチチチ、チェリーボム</p><p>いつの間にかオレたちは笑っていた</p><p>そんな風にして、オレたちは二時間を過ごした</p><p>窓の外は、日が傾いている夕方が近い</p><p>突然</p><p>台所のインターフォンが、ルルルと鳴った</p><p>克子、吉田くんを連れて来てちょうだい</p><p>克子姉がインターフォンに返事をして、オレを見る</p><p>さあ、行きましょうか</p><p>克子様、あたしたちも行っていいですか</p><p>旦那様が、あの女を妊娠させるところをみすずは見ておきたいです</p><p>あたしもです克子さん</p><p>みすずと恵美が、克子姉にそう言った</p><p>少し余韻は残っていると思うけれどもう、大丈夫だと思うわみんなで行きましょう</p><p>克子姉はそう言ってくれた</p><p>再び礼拝堂へ</p><p>中は、凄い匂いだった</p><p>女の汗と愛液の性臭とおしっこの匂い</p><p>雪乃、漏らしたな</p><p>うふっ、もういいわ大丈夫よ</p><p>優花さんが、笑って出迎えてくれた</p><p>お姉さんたちはみんな、疲れてぐったりとした表情をしている</p><p>二時間、ブッ通しで、ありとあらゆる責めを行ったのだろう</p><p>あれ雪乃の姿が見えない</p><p>白坂雪乃はその上よ</p><p>雪乃は祭壇の上に乗せられていた</p><p>真っ白な花嫁衣装を着せられて</p><p>頭には白いベールを付けている</p><p>雪乃の顔は完全に飛んでいた</p><p>ぐったりとして、眼の焦点が合っていない</p><p>克子ちゃん、カメラで撮ってあげて彼女がウェディングドレスを着れるのは、これが最初で最後になるんだから</p><p>秀美さんが、そう言った</p><p>これ白坂創介が好きなプレイなの結婚式プレイこの部屋は、そのためだけに作られたのよあなたたち、このプレイだけは、絶対に真似しちゃダメよ</p><p>先生が、恵美とみすず、寧さんに言った</p><p>花嫁衣装で犯された女はもう、ウェディングドレスに袖が通せなくなるわどうしても犯された時のことを思い出してしまうからだから、あたしたちは絶対に結婚式を挙げることはできないできないのよそれが判ってて、白坂創介は、あたしたちに花嫁衣装を着せて犯したの祭壇の前で、永遠の誓いをさせられたわあの男に許さない、絶対に許さない</p><p>渚さんが憎しみを込めて、そう語った</p><p>だからあなたたちは、このプレイだけはしてはダメよ自分の結婚式まで、花嫁衣装を着る機会は大切に取っておきなさい</p><p>優花さんが、年下の妹たちに話す</p><p>そしてあたしたちに、綺麗なお嫁さんの姿を見せてねお願いよあたしたちはもうウェディングドレスは着れないから</p><p>秀美さんも、悲しそうにそう言った</p><p>ほら白坂雪乃ちゃんしっかり、眼を覚ましなさい</p><p>珠代さんが、雪乃の頬をペチペチ叩く</p><p>もう、許して下さい雪乃が悪かったですあたし、何でもしますから許して休ませて下さい</p><p>雪乃はただ、そんな言葉を小声で言い続けている</p><p>何言ってるのよ、これからが本番でしょ</p><p>秀美さんが雪乃の顔に水を掛けて、意識をはっきりとさせる</p><p>ありとあらゆる責めはしたけれど膣の奥は刺激してないわそこは、吉田くんのおチンポでイジメてあげてねっ</p><p>珠代さんが、オレに微笑む</p><p>吉田くん、服を脱いで</p><p>先生の言葉に、オレは服を脱ぐ全裸になる</p><p>すでに、勃起は完了していた</p><p>祭壇の白坂さんのところに行きなさい</p><p>祭壇の上に横たわる白いウェディングドレス姿の雪乃</p><p>嫌犯されるのは、もう嫌</p><p>花嫁は怯えている</p><p>まさか、ここで雪乃が逆ギレするとは思いませんでした本当にキャラが勝手に動いています</p><p>というか親がああなら、娘もこうなんですね</p><p>お姉さんたちは、怒りのあまり、二時間たっぷり雪乃を犯し続けるし</p><p>その上、克子さんはケーキを作り出すし</p><p>しかし、仕事が終わった後の平日にエッチシーンを書くのは、大変です</p><p>68．被虐の花嫁（その４）</p><p>珠代さんが、雪乃の両手に革手錠を填め祭壇の上の鉄の輪に拘束する</p><p>な、何嫌やめて下さいもう、嫌</p><p>雪乃はもう、全身に力が入らないようだ</p><p>嫌がっているが身動きが取れない</p><p>次、足ね</p><p>珠代さんが、足も拘束する</p><p>足の革手錠は、祭壇の足下の鉄の鎖に繋げた</p><p>渚ちゃん、スイッチ入れて</p><p>秀美さんの指示で、渚さんが操作盤のスイッチを入れる</p><p>ウィィィーンという音がして、鉄の鎖が巻き取られていく</p><p>大きく左右に引っ張られていく、雪乃の両手、両脚</p><p>祭壇の上に寝かされていた状態から、無理矢理に立たされる</p><p>いや両手首の革手錠で身体を吊られている状態というかべきか</p><p>お尻がかろうじて、祭壇の角に引っ掛かっている</p><p>ひぃぃぃ嫌ぁぁ</p><p>大股開きでＸの字の体勢で、祭壇の前に立たされている雪乃</p><p>これからウェディングドレスの花嫁は、陵辱される</p><p>白坂のいつもの結婚式プレイだと、ここで永遠の誓いってのをやらされるのよ</p><p>珠代さんが、笑いながら雪乃に言った</p><p>健やかなるときも、病めるときも、生涯変わらぬ愛を誓いますかってやつよ無理矢理、誓わせるのよ女の子が、一生に一度、愛する人のためにだけ言いたい言葉を、白坂に言わせられるの相手の嫌がる顔を見るのが、楽しくて仕方がないって男だから</p><p>変態のクソ野郎なのよ</p><p>秀美さんが、口惜しそうに言った</p><p>でも、あんたは、やんなくていいわ何も、誓わなくていいからね</p><p>自分もそれをさせられると思った雪乃が、驚きの声を上げる</p><p>あんたは、ただ彼に犯されるだけで良いわ自分の意志に反して、徹底的に犯されなさい</p><p>優花さんが冷たく、宣告した</p><p>プレイなんかさせてあげないわこれは、遊びじゃないのよ花嫁衣装を着せられて、吉田くんに犯されてそれで子供を妊娠したことだけを、一生心に深く刻みつけなさい</p><p>弓槻先生の言葉に雪乃は絶句する</p><p>嫌よ、あたしこの男の子供だけは絶対に嫌っ</p><p>もういいわよ犯されてあげるわよ妊娠すればいいんでしょやってあげるわよすればいいんでしょでも、こいつの子供だけは絶対に嫌よっ他の男を連れて来てよっこいつじゃなかったら、誰でもいいわっ</p><p>雪乃は泣きながら、絶叫する</p><p>そんなにオレが嫌いなんだ</p><p>白坂さんまだ判らないのあたしは、あなたを犯したいの身体も心も、レイプしたいのよあなたが、嫌で嫌でどうしようもない男に、無理矢理犯される姿が見たいの心底嫌がりながら、種付けされる様子を記録したいのあたしはあなたに、女として最悪最低の状態になって欲しいのよ</p><p>先生が、雪乃にそう囁いた</p><p>ここからが、本当の地獄よあたしたちが体験した、本物の地獄</p><p>先生の暗い眼に、雪乃は恐怖する</p><p>さあさあ種付けされるオマンコをカメラの前にご披露しましょうねっ</p><p>珠代さんが、ドレスのスカートを捲り上げた</p><p>嫌ぁぁ嫌よぉぉぉ</p><p>もちろん、雪乃は下着を履いていない</p><p>まだ肉の付ききっていない、十六歳の細い足</p><p>完全に陰毛の剃られた秘部</p><p>その上の吉田のエメラルドグリーンのタトゥ</p><p>そして、もはや、グチュグチュになった雪乃のヴァギナ</p><p>割れ目はパックリと大きく開いて、愛液でベトベトになっている</p><p>克子これお願いあなたが一番、詳しいでしょ</p><p>雪乃の恥ずかしい姿をカメラで撮っていた克子姉に、渚さんが何か小さな機械を差し出す</p><p>秀美さんが克子姉のカメラを引き継いで、撮影は続いている</p><p>克子姉は、機械の状態を点検している</p><p>これを使うの</p><p>うんこの味を知ったら、もう普通のセックスはできなくなるでしょ</p><p>そうねもう、戻れなくなるわね</p><p>克子姉は、機械から二つの電気コードをシュッと引き出した</p><p>それぞれのコードの先には金属製の電極が付いていた</p><p>克子姉は、それを雪乃の裸のお尻に引っ張って行く</p><p>うんこの子の筋肉の張り具合だと、こことここね</p><p>冷たい金属製の電極を克子姉は、雪乃の尻にペタリと貼り付けた</p><p>はいこれで準備完了よ</p><p>先生が、オレを見た</p><p>吉田くん白坂さんに挿入しなさい</p><p>立ったまま、前から挿入するセックスは初めてだ</p><p>オレはＸ字に立たされている雪乃の股間に、オレのペニスを押し当てようとする</p><p>や、やめなさいよッ大っ嫌いなのよっあんたが世界で一番嫌いよッあんたなんて、死ねばいいのよッ今すぐ、死んじゃえ</p><p>雪乃が、ペッとオレの顔に唾を吐いた</p><p>オレはその唾を甘んじて受け入れる</p><p>オレは、雪乃に嫌われて当然のことをしている</p><p>彼女は、オレを憎む資格がある</p><p>だがオレは、それでも雪乃を犯す</p><p>オレは、ペニスを雪乃の膣口に押しつけるが</p><p>上手く入らない</p><p>やめなさいよっいい加減にしてあんたみたいな人に犯されるのは、もう、うんざりなのよっあんたとまたセックスするくらいなら、死んだ方がましよっいっそ、殺してよ殺された方がいいわよっ</p><p>どうしたらいいんだッ</p><p>あ角度が違うのよお姉ちゃんが導いてあげるわね</p><p>克子姉が、オレのペニスの先を持って正しい位置に当ててくれる</p><p>このまま、真上に突き刺す感じで真下から、ドンと突き上げなさいっ</p><p>いやぁぁ、いゃぁぁだ、ダメよぉぉ</p><p>オレの亀頭の侵入に雪乃が恐怖する</p><p>オレは、克子姉のアドバイス通り天に向かって、力強くペニスを突き上げるっ</p><p>ヌボォッ</p><p>一気に、ジュボジュボッっと勃起ペニスが、雪乃の中に潜り込むッ</p><p>いやぁぁッッまた来たぁぁっあぐぅっ</p><p>子宮口を亀頭でグッと押されて雪乃は悶絶するッ</p><p>また、犯されたぁぁこんなやつに馬鹿ぁぁ</p><p>立ったままオレたちは繋がっている</p><p>雪乃の腰を、オレはしっかりと抱えている</p><p>二時間かけて、徹底的に仕上げられた雪乃の胎内は</p><p>グチョグチョに潤んでいて最高の状態になっていた</p><p>ネットリとオレのペニスを締め付けている</p><p>このままずっと、入れていたい</p><p>吉田くん、あなたはそのまま動かなくていいわよ</p><p>先生が、オレに言った</p><p>後はみんな、白坂さんがやってくれるわあなたが射精するまで、一生懸命、腰を振ってくれるわ</p><p>雪乃が、先生をキッと見る</p><p>また、あたしに命令するつもりなの脅して、無理矢理やらせる気なのね</p><p>憎しみの眼を向ける雪乃に、先生は言った</p><p>もう、そんな必要も無いのよ克子、やりなさい</p><p>克子姉が、さっきの機械のスイッチを入れる</p><p>その途端雪乃の腰が、ビクッと跳ねたッ</p><p>お尻がキュッと締まり、オレの股間に飛びついてくるッ</p><p>胎内のオレのペニスを、一番奥まで受け入れるッ</p><p>膣が、オレのペニスをキュキュッと締め上げるッ</p><p>ああんっ何これっ何なのよっあああんっ</p><p>ビクッビクッっと、雪乃の腰が同じリズムを刻んで跳ねるっ</p><p>オレのチンポをピストンするッ</p><p>小さな裸のお尻が、キュンキュン締まるッ</p><p>これ、知らない電気で筋肉を収縮させるマッサージ機あれの特別製のやつよさっき、白坂さんのお尻に二つ、プラスとマイナスの電極を付けたでしょ</p><p>克子姉が、笑ってそう言う</p><p>さっきのあれか</p><p>二つの電極が電気を発して、雪乃の尻の筋肉を勝手に収縮させる</p><p>膣にオレのペニスを押し込まれたままの雪乃は自動的に腰を振る</p><p>ペニスを締め上げるッ</p><p>電気のパルス信号で、白坂さんの意志とは関係無しに勝手にお尻がピクピク動いちゃうのよセックスと同じ動きになるようなツボを選んだから、思いっきり楽しみなさい</p><p>先生の声が低く響いた</p><p>ひぃやぁぁやぁぁあんっああんっいやぁぁ</p><p>まるで、雪乃が積極的に腰を動かしているようだった</p><p>しかし、この動きは全て無理矢理、機械的にさせられている</p><p>ちなみに、電気が走るスピードも変えられまーすっ</p><p>克子姉が、機械の摘みを操作する</p><p>ピクッ、ピクッ、ピクッ、ピクッ、ピクッ、ピクッ、ピクッ</p><p>今までの２倍のスピードで、雪乃のお尻が跳ね上がるッ</p><p>やんっ、あん、ああん、うんっ、ああっ、ああっ、いやぁぁっ</p><p>雪乃は、悦びの涙を零している</p><p>快感の波が彼女の身体を襲っている</p><p>電気のパワーも変えられますよぉっ</p><p>克子姉が、別のスイッチをいじる</p><p>あああッ</p><p>ビクッッっと、雪乃の腰がさらに激しくオレに当たってくるッ</p><p>オレのペニスの先が雪乃の子宮口を激しく突くッ</p><p>やめてぇぇこんなのっ死ぬッ死んじゃうわっ</p><p>あーら、さっき殺してくれって言ってたのは誰だったかしら</p><p>オレは、雪乃のウエディングドレスの胸元を引き下げる</p><p>可愛いおっぱいが現れた</p><p>固くしこった乳首を、指でクリクリ捏ねるッ</p><p>いいっそれっあっああんっ</p><p>雪乃がまたセックスの海に溺れていく</p><p>では、パワー３倍いきまーすっ</p><p>克子姉の宣言</p><p>ひぃああああっあああっお尻が燃えちゃうっ死ぬっ殺されるぅぅ</p><p>お尻に３倍の電気ショックを受けた雪乃は、身体ごとオレにぶつかってくる</p><p>全身をオレに寄せて激しく、カクカクっと腰を振る</p><p>膣を、キュンキュン締め上げるッ</p><p>何これッあたしッ変になっちゃうダメになっちゃう殺されちゃうよぉっっ</p><p>電気のパルスに支配されて雪乃は、少しずつ高まっていく</p><p>はいパワー３倍のまま、スピードはさらに今の３倍になりまーすっ</p><p>克子姉マジかよっ</p><p>ぬあッあふっッああッああふっッいやあっ死ぬっ死ぬっあたしっああっ助けてっ助けてぇぇっひぃぁぁーん</p><p>オレも、もう限界に近いっ</p><p>雪乃っオレ、もう出ちゃうよっ</p><p>雪乃の眼が、ハッと開く</p><p>克子姉の手が動く</p><p>さあ、これで、パワー・マックスよっ</p><p>雪乃の腰がオレのペニスを受け入れたまま、激しく踊るッ</p><p>雪乃の電気パルスのエロチック・ダンスがクライマックスを迎える</p><p>きぃあああああっ</p><p>眼を大きく見開いて、オレを見たまま雪乃は悶絶するッ</p><p>スピード、フルスロットルッッ</p><p>小刻みにブルブルと雪乃のお尻が震えるッ</p><p>オレの亀頭を子宮口に押し当てたまま膣がウネウネと絞られるっ</p><p>イク、イク、イク、イクッあたし、イッちゃうううッ</p><p>雪乃が、電気のショックで、絶頂への階段を強制的に駈け上るッ</p><p>ひぃぃぃぃひぃぃぃ殺してぇッ誰かあたしを、殺してぇぇ</p><p>狂乱して、殺してと叫ぶ雪乃</p><p>その雪乃の子宮にオレは熱い弾丸を撃ち込むッ</p><p>出すぞッ雪乃ッッ</p><p>ビビュッ、と出る</p><p>ドボッッ、と出る</p><p>ジュバッ、と出る</p><p>雪乃の子宮を、オレの白濁液が熱く濡らしていく</p><p>はぁぁっはぁぁっああああっ来てるぅぅ奥まで、来ちゃってるぅぅあたし殺されてるぅぅ</p><p>それでも、雪乃の腰の動きは止まらない</p><p>彼女の意志に反して激しいエロスの踊りを続けている</p><p>死ぬぅぅ殺されてるぅぅあたし殺されちゃったぁぁ</p><p>射精を胎内で感じながら雪乃は、快感に震えている</p><p>スイッチ・オフ</p><p>先生の声が、突然響いた</p><p>雪乃の腰の動きが止まる</p><p>克子姉電気パルスのスイッチを切った</p><p>ふええ</p><p>雪乃は、何が起こったのか判らないという顔をしている</p><p>無意識なのか電気が止まってなお、自分で腰を振っている</p><p>最後の精液の一滴まで、オレのペニスから絞り取ろうするかのように</p><p>どう気持ちいいでしょ力づくのセックスって楽しいわよね白坂さん</p><p>先生のその言葉に雪乃はハッと我に返る</p><p>あ、あたし</p><p>先生が、笑い出した</p><p>あはははは何が、セックスするくらいなら、死んだ方がましよ白坂さん、あなた吉田くんとのセックスをたっぷり楽しんでいたじゃない</p><p>うふふふホント、野獣みたいなセックスをしてたわ</p><p>犯されて悦ぶメス犬変態娘</p><p>あははは悦んで、彼のペニスを受け入れてたじゃない</p><p>そうね、犯されるのが大好きなのよあなた</p><p>先生とお姉さんたちが笑いながら、雪乃を愚弄する</p><p>は、離れて早く、あたしの中からあんたの気持ちの悪い物を引き抜いてよッ</p><p>正気に戻った雪乃は、腰を引いてオレから離れようとする</p><p>あんっ</p><p>お尻がビクッと跳ね上がって、雪乃の股間がオレに当たるッ</p><p>萎えていないオレのペニスが、また雪乃の子宮口を押しあげる</p><p>まだ離れちゃダメよ電極、貼りっぱなしなの、忘れないでねっ</p><p>克子姉が、電気パルスのスイッチを一回だけ入れたらしい</p><p>き、気違いあんたたち、みんな気違いだわ気が狂ってるわよ、あんたたち</p><p>雪乃は、吐き捨てるようにそう言った</p><p>あたしたちは悪魔よ地獄に棲んでいるのここにあなたの居場所を作ってあげるわ</p><p>ところで白坂さん、あなたの子宮の中は、今、吉田くんの精液でたぷたぷになっているわ自分で判るでしょ</p><p>先生が、笑って雪乃に言った</p><p>雪乃の背筋が、ソゾッと凍り付く</p><p>昨日、吉田くんとセックスしてもう二十時間くらい経つのかしらそろそろ、タイムリミットが近いと思うんだけど</p><p>雪乃は、先生から緊急避妊薬を受け取るために、休日の学校へ来た</p><p>雪乃は緊急避妊薬のリミットを、射精されてから二十四時間以内だと教え込まれている</p><p>その刻限が近づいているというのにまた、彼女は射精を受けてしまった</p><p>あなたあたしに、何かお願いすることがあるんじゃないかしらそれとも、時間いっぱいまで、ここで吉田くんに犯されてみるもう、二、三回、受精してみましょうか</p><p>先生の言葉に雪乃は態度を変える</p><p>く、薬を下さい</p><p>雪乃が、小さな声で呟いた</p><p>なあに白坂さん、声が小さくて聞こえないわよ</p><p>先生が、雪乃をどこまでも嬲る</p><p>く、薬を下さいお願いします</p><p>雪乃の、悲痛な声</p><p>そんなに妊娠したくないの</p><p>嫌です絶対に嫌</p><p>吉田くんの赤ちゃんよ</p><p>この男の赤ちゃんだけは絶対に嫌なんです</p><p>先生は、大きな声で笑った</p><p>かつてお屋敷の娼婦であった、四人のお姉さんも笑った</p><p>雪乃は呆然としている</p><p>白坂さんあなたまだ、吉田くんと繋がっているのよ彼のペニスをお腹の中に納めたまま、よくそんなことが言えるわねしかも、あなたウェディングドレス姿なのよ滑稽だわこんな下らないコメディ、見たことがないわよ</p><p>再び起こる、女たちの笑い声</p><p>雪乃はぐすぐすと泣き始める</p><p>いいわ薬をあげてもいいんだけれど条件があるわ</p><p>先生が、雪乃の心に浸食する</p><p>条件</p><p>くふっと、笑う先生</p><p>まず遠藤くんとは、別れなさい</p><p>あんまりにも早い答えに、オレは驚いた</p><p>まあ、仕方ないわよねここまで、犯されて男の味を覚え込まされて今更、恋人面して遠藤くんの元には戻れないわよね</p><p>先生の言葉に雪乃は、グスッと涙を零す</p><p>次の条件よ恵美に謝罪しなさい</p><p>雪乃の顔が曇った</p><p>後ろにいる恵美も、驚いている</p><p>嫌なら、薬はあげられないわ</p><p>クッと耐える、雪乃</p><p>雪乃の膣がキュッと締まった</p><p>まだ、オレのペニスは少しも萎えていない</p><p>雪乃の最奥にしっかりと深く潜り込んでいる</p><p>どうするのやるのやらないの</p><p>先生の雪乃を試す眼</p><p>判りましたっ謝ればいいんでしょ薬のためなら、何でもするわよっその代わり、絶対に薬は下さいっ約束してっ</p><p>雪乃は投げやりな態度で、そう答えた</p><p>いいわよ約束してあげるわ</p><p>先生は、ふふふと笑う</p><p>謝罪の言葉はねそうねあたしが言った通りの言葉を真似しなさいいいわね</p><p>じゃあ恵美を見なさい</p><p>雪乃が恵美を睨み付ける</p><p>睨んでも無駄よ、白坂さんあなた、恵美にセックスを見られているのよウェディングドレスを着たまま、吉田くんのペニスを受け入れているのよ恥ずかしいのは、あなたの方でしょもしかして、馬鹿なの頭の悪さも父親譲り</p><p>雪乃は、悔し涙を流した</p><p>吉田くん絶対に、抜いちゃダメよ白坂さんを犯したままでいなさい吉田くんに犯されたまま、白坂さんは恵美に謝罪するのいいわねさあ、始めましょうか</p><p>オレに秘部を貫かれたまま雪乃と恵美が向かい合う</p><p>あたしの後に続いて山峰恵美さん、これまでの数々のご無礼、大変申し訳ありませんでした</p><p>雪乃が屈辱に耐えながら、先生の言葉を繰り返す</p><p>や、山峰恵美さん、これまでの数々のご無礼、大変申し訳ありませんでした</p><p>私白坂雪乃は、昔から恵美さんの美貌と知性にコンプレックスを感じていました</p><p>雪乃が先生を見る</p><p>言うのよさあ</p><p>あ、あたしは白坂雪乃は、昔から恵美さんの美貌と知性にコンプレックスを感じていました</p><p>恵美さんは私、白坂雪乃よりもずっと綺麗で、スポーツもでき、頭も良いので、私は子供の頃から激しい劣等感を感じていましたそれで数々の意地悪をしてしまいました</p><p>め、恵美さんはあたしよりもずっと綺麗で、優しく、頭も良いので、あたしは子供の頃から激しい劣等感感じていましたそれで数々の意地悪をしてしまいました</p><p>雪乃がボロボロと涙を流す</p><p>同じ父親なのに、私、白坂雪乃は、恵美さんに何一つ勝るところがありません</p><p>パパが同じなのに、あたしは、恵美さんに何一つ勝るところがありません</p><p>だから、意地悪をしていました私、白坂雪乃は愚かで心も顔も醜い女です心から、恵美さんに謝罪します</p><p>だから、あたし意地悪をしていましたあたしは愚かで心も顔も醜い女です心から、恵美さんに謝罪します</p><p>雪乃の涙が止まらない</p><p>恵美が驚いた顔で、雪乃を見ている</p><p>これが、この子の正体よ</p><p>自分に自信があれば、恵美にだけ晴れ着を着るななんて馬鹿な命令はしないわどうやったって、この子の方が高価で華やかな服を着られるのよ恵美だけ学校の制服で来いっていうのはね、どんな安い服でも晴れ着を着たら、恵美には敵わないって思っていたからよ</p><p>驚く、恵美</p><p>スポーツでも、そうでしょ恵美には勝てないと思ったから、父親の力で無理矢理バスケ部を辞めさせたのよ自分の能力に自信があれば、そんなことはしないわただ、力を見せつけてやればいいだけ勉強もそうでしょ恵美に負けたと感じたから、第一志望に進学させなかったのよホント、恵美に対しては、コンプレックスの塊なのよこの子</p><p>でもあたし、雪乃みたいに可愛くないわあたしには、雪乃に勝てることなんて</p><p>恵美の言葉に、みすずが叫ぶ</p><p>いいえ恵美さんは綺麗ですこの女よりこの女は判っていたんですよ恵美さんが、ヘアスタイルやお化粧やお洒落をしたら、とてつもなく美人になる子だってだから、ずっと恵美さんにお洒落させないようにしてきたんですっ</p><p>そうなのか</p><p>コンプレックスを抱えていたのは雪乃の方</p><p>そうよ何であんたはあたしよりも綺麗なのよ何で、あたしよりスポーツもできるのどうして、あたしより頭がいいのよっあたしはパパの本当の娘なのにパパの娘は、あたしだけでいいのに</p><p>雪乃は憎しみの涙を流し続ける</p><p>あたしあんたが、嫌いよ恵美ずっと、ずっと大嫌いなのよッいなければいいのにいなくなって欲しいって、ずっと思ってたわよっ</p><p>もういいでしょ薬をちょうだいっ薬を飲んで、家に帰るわっそして、今まであったことは、みんな忘れるのっ学校も辞めるわケンジとも二度と会わないもう、一生、誰ともセックスなんてしないわ子供だって産まないあたし、パパにお願いして、あたしのことを誰も知らない町へ行くのよっあんたたちにされたことなんか、みんな忘れるっ恵美のことだって、全部忘れてあげるわよっ一生、思い出さないわっだからあたしに早く薬をちょうだいっ</p><p>克子白坂さんに薬をあげて</p><p>克子姉が、ワゴンからピルケースを取り出す</p><p>中から取り出された赤と白のカプセル</p><p>今まで見たことの無い</p><p>口を開いて下さい白坂様</p><p>克子姉が、雪乃の口元にカプセルを差し出す</p><p>雪乃は少し考えてそれでも、口を開いた</p><p>雪乃の舌の上に克子姉がカプセルを置く</p><p>お飲み下さい</p><p>雪乃は、ゴクリと飲み下す</p><p>克子姉が、ペットボトルの水を雪乃の口に注いだ</p><p>コクッ、コクッと喉が鳴る</p><p>飲んだわねおめでとう、白坂さん</p><p>先生が、ニタリと笑った</p><p>雪乃も違和感を感じている</p><p>妊娠、おめでとう白坂さん</p><p>今の薬、排卵促進剤よこの間、話してあげたでしょう絶対に妊娠できるお薬</p><p>雪乃の顔が、真っ青になる</p><p>急いで、薬を吐き出そうとする雪乃</p><p>克子スイッチ・オン</p><p>ビクンッ</p><p>電気パルスが再び、雪乃の腰を突き動かさせるッ</p><p>ひぃぃいやぁぁいやぁぁ</p><p>お尻の動きを雪乃は、自分の意志では止められない</p><p>吉田くんもう一度、白坂さんに射精してそれで、決着をつけましょう</p><p>先生が、暗く微笑んだ</p><p>いやぁぁいやぁぁこんなのいやぁぁ</p><p>雪乃の腰が、グイグイとオレに押しつけられる</p><p>膣の中がまた、キュウキュウ締まる</p><p>白坂さんは妊娠して出産してくれるだけでいいから産まれた赤ちゃんは、あたしが育てますあたしの子としてあなたは、ただセックスして子供を産むだけの機械になりなさいそれが、あなたの地獄よ白坂雪乃さん</p><p>雪乃は、泣いている</p><p>その涙が、哀しみからなのか</p><p>憎しみからなのか</p><p>あるいは、悦びの涙なのか</p><p>もう、オレには判らない</p><p>雪乃は激しいセックスの快楽に再び、叩き堕とされていく</p><p>もっと、良くしてあげるわね</p><p>珠代さんが、雪乃の肛門にアナルバイブを差し込んだ</p><p>あがぁっ</p><p>悶絶する、雪乃</p><p>二本差しは初めてでしょはい、こっちもスイッチ・オン</p><p>アナルバイブが、雪乃の肛門の中で激しくブルブルと振動する</p><p>その小刻みな振動が、オレのペニスにまで伝わってくる</p><p>あふっ死ぬぅあたしまた、死んじゃうッあああっ</p><p>犯され、悶えている時の雪乃は、本当に可愛い</p><p>オレ雪乃とは、普通のセックスはできない</p><p>やりたくない</p><p>雪乃は、ただレイプしたい</p><p>何度でも、何十回でも</p><p>犯して、犯して、犯し尽くしたい</p><p>レイプしている間だけオレは、雪乃に近づいている</p><p>こんなに、ぴったりとくっついているのに</p><p>死ぬぅぅあたしっあああんダメぇっダメになっちゃうのぉっ</p><p>雪乃は絶対に犯している、オレを見ない</p><p>眼に入っていても認識していない</p><p>雪乃にとって、オレはバイブと同じだ</p><p>ただ、オレというバイブは雪乃を妊娠させることができる</p><p>雪乃雪乃雪乃おぅっっ</p><p>あああ気持ちいい犯されるのいいっ</p><p>雪乃の心はもはや、ここには無い</p><p>雪乃は、それから三回絶頂に達した</p><p>さんざん嬲り尽くされた雪乃の膣は、すっかりユルユルになり</p><p>排卵促進剤によって雪乃の子宮は、精液を求めて下降してきた</p><p>妊娠の用意ができた</p><p>それを確認してオレは、思い切り射精した</p><p>びゅるるるびゅるっびゅるるる</p><p>温かい液が雪乃の胎内に拡がっていく</p><p>あああっ熱いのきたぁぁ呑んでるぅあたしのアソコが呑んでるのおっ</p><p>熱い精液を子宮が呑み込む</p><p>ゴクリゴクリと呑み込んでいくのが、判る</p><p>気持ちいい気持ちいい気持ちいいよおっ</p><p>受精の快感に雪乃は、妊娠への恐怖を忘れていた</p><p>全ての感情を吹き飛ばされただ性の快楽だけに、溺れている</p><p>この女は、もうダメだ</p><p>骨の髄までアブノーマルなセックスの快楽を、刻みつけられてしまった</p><p>雪乃はもう普通の少女には戻れない</p><p>はぁぁああっいいよおっいいのっ気持ちいいっ</p><p>オレは、最後の一滴まで雪乃の中に吐き出した</p><p>白坂雪乃の妊娠が百パーセント、確定した</p><p>はあこの時間の無いなかで、電気マッサージ機レイプなんてよく思いついたものです</p><p>深夜にネットで低周波治療器と高周波治療器の違いを、延々と調べるハメに</p><p>これを書き始めてから、変な知識がどんどん増えていきます</p><p>最初は、マセラッティの現行ラインナップとかだったのに</p><p>一昨日は、アナルバイブの種類を検索してました</p><p>では、仕事行ってきます</p><p>69．妊娠パーティ</p><p>あ、待って写真を撮るからっ</p><p>克子姉が、繋がったままのオレと雪乃を写真に収めた</p><p>雪乃はただ、呆然としている</p><p>いいわよ、抜いてみて</p><p>克子姉の声に、オレは雪乃からペニスを引き抜く</p><p>二度の射精を受けたヴァギナからとろーりと白い液が滴り落ちる</p><p>その様子も克子姉は、カメラで記録する</p><p>犯した女を眺めている</p><p>雪乃のお腹の中で、卵子と精子が結合している</p><p>改めて、自分がした行為を思い知る</p><p>今までは感じなかったリアルな感覚が、突然ズワッとオレを襲う</p><p>オレ父親になるのか</p><p>お嬢様、記録撮影は完了しましたっ</p><p>白坂さんを下ろしてあげて</p><p>克子姉はカメラを置いて、操作盤へ</p><p>雪乃を吊り下げていた鉄の鎖を下ろしていく</p><p>ウィンウィンウィンという機械音とともに、雪乃の身体は下がっていく</p><p>力なくぺたんと床に座り込んだ</p><p>革手錠を外してあげて</p><p>先生の指令に、渚さんと珠代さんが雪乃に取り付く</p><p>雪乃の手首と足首の手錠を、丁寧に外していく</p><p>おめでとうっ、雪乃ちゃん</p><p>うん、おめでとう</p><p>二人のお姉さんは、本当に嬉しそうに雪乃にそう言った</p><p>今までとは違う、親しげな雰囲気優しい笑顔</p><p>雪乃には、お姉さんたちの変貌の意味が判らない</p><p>ただ怯えるだけだ</p><p>あたし、キスしてあげるわっ</p><p>珠代さんが、雪乃の唇にチュッとキスをした</p><p>あ、あたしも</p><p>渚さんも、雪乃の頬にキスする</p><p>雪乃は、オロオロしながらお姉さんたちを見上げている</p><p>珠代さんと渚さんだけでない</p><p>優花さんも秀美さんも弓槻先生さえ、和やかな様子で雪乃に微笑んでいる</p><p>ようこそ、黒森楼へこれであなたも、あたしたちの仲間よ</p><p>珠代さんが、ニコニコして雪乃に告げた</p><p>あたしが仲間</p><p>そうよ雪乃ちゃんは、あたしたちと同じ地獄の体験をしたんだものもう、あたしたちの仲間よこの屋敷の女の一人になったのよ</p><p>渚さんも、明るく雪乃にそう言った</p><p>安心しなさい、あなたにお客を取れとは言わないわ</p><p>先生も、すっきりとした顔で雪乃にそう言う</p><p>お屋敷の娼婦は、妊娠したら引退っていうルールなのだから、あなたはお客を取らないで、もう引退よ</p><p>これからは、出産のことだけを考えてねっ</p><p>心配なことがあったら、何でも相談してちょうだい</p><p>秀美さんも優花さんも、さっきまでとは別人の様に雪乃に優しくなる</p><p>お姉さんたちの変わりように、雪乃は戸惑っている</p><p>もちろん、オレも</p><p>出産は、オーストラリアかハワイの病院になるわどっちにするかは、白坂さんが決めていいわよ克子、資料を渡してあげて</p><p>はい後ほど、パンフレットをお届けしますっ</p><p>海外で出産</p><p>どんどん話が現実的になって頭が付いてこない</p><p>オレの子供なんだよな</p><p>オレの子を雪乃が産む</p><p>急に背筋がゾッとした</p><p>オレは今まで、そんなに深く考えて来なかった</p><p>オレの人生なんて、もうどうにもならないのだからなるようになればいいと</p><p>何も考えず雪乃に射精し続けた</p><p>もちろんそれで子供ができることは判っていた</p><p>でもそれはずっとリアリティの無い、白い紙を喰ってるみたいなイメージしかなくて</p><p>だから、オレ雪乃にどんな酷いこともできた</p><p>だけど、今、改めて雪乃の妊娠の確定を告げられたら</p><p>ゾッとする</p><p>頭の中が沸騰する</p><p>こんなオレが</p><p>父親になんて、なっていいんだろうか</p><p>あたしの時は、ハワイだったわハワイには、セレブの人が出産する専用の医院があるのそこで出産させてもらったの最高よ季候も良いし、看護婦さんはみんな日本語が判るしご飯も美味しいのよそれにね、ハワイで産まれた子供には、アメリカの国籍が貰えるしね</p><p>渚さんが、本当にニコニコして雪乃に説明する</p><p>あら、あたしはオーストラリアだったけれど、あそこも良いわよっお医者さん全部日本人だったし日本の病院が別院としてやっているのよそこもセレブ専用よもう、何の心配もなく出産させてくれるわっ</p><p>珠代さんも、嬉しそうに雪乃に語る</p><p>雪乃は何を言われているのか判らないという顔をして、呆然としている</p><p>白坂さん今は四月の末だから、出産は来年の二月頃になるわだから、なるべく授業は休まないようにしておいてね三学期は、そんなに登校できないからでも、上手くやれば、無事に二年生に進級できるわ</p><p>先生は、楽しそうに雪乃に告げた</p><p>さっきも言ったけれど、赤ちゃんだけ産んでくれればそれでいいから育てるのは、あたしがするわ出産が終わったら、さよならしましょうもう二度と、あたしたちと会わなくていいわどこか遠い町にでも行きなさい</p><p>先生の眼が、妖しく光る</p><p>でも、これからの十ヶ月はあたしたちに付き合って貰うわ出産が済むまで、あなたのお腹のタトゥも消してあげないわよ今までの写真もビデオも、あたしたちで管理します赤ちゃんと引き替えにあなたに渡してあげるわ</p><p>雪乃が静かに、口を開く</p><p>どうしてどうして、あたしにこんなことをするの</p><p>雪乃の心は、混乱している</p><p>あたし子供なんか産みたくない好きじゃない男の赤ちゃんなんて</p><p>雪乃は、そっと自分のお腹に手を当てる</p><p>どうしてよあたしが、何をしたって言うのよあたしは雪乃は、何も悪いことなんかしていないじゃない</p><p>泣き出す雪乃に、先生は答えた</p><p>ああ白坂さんには、まだ言ってなかったわねあたしね、あなたのお父さんに白坂創介にお腹の赤ちゃんをダメにされたのよ</p><p>ハッと顔を上げる、雪乃</p><p>先生は、寂しそうに微笑む</p><p>それで、二度と赤ちゃんの産めない身体になったのよ嘘じゃないわ本当よこれを見て</p><p>先生は、黒い服を脱ぎ出す</p><p>近くにいた渚さんが、脱衣を手伝った</p><p>雪乃の前に先生のお腹の大きな傷が示される</p><p>どう酷いものでしょあなたのお父さんに、やられたの</p><p>先生は、雪乃の前に近づく</p><p>ひぃっと身を躱そうとする雪乃を、珠代さんが後ろから押さえた</p><p>弓槻先生は雪乃の右手を取る</p><p>彼女に自分の傷跡を触らせる</p><p>ほら本物の傷でしょ</p><p>先生も雪乃のお腹を触る</p><p>あたしの二度と使えなくなってしまった子宮の代わりに、白坂の娘であるあなたが子供を孕むの仕方ないでしょ白坂創介には、子宮が無いんだから大好きなお父さんの身代わりなんだから、十ヶ月くらいガマンしてくれるわよね</p><p>先生の言葉に、雪乃は答えない</p><p>雪乃のお腹を弓槻先生は、優しくなで続ける</p><p>ここで、あたしの赤ちゃんが育っているのね大切に大きくしてね、白坂さん</p><p>先生が、雪乃にニッと微笑んだ</p><p>雪乃は、ただ怯えている</p><p>さあ下のお部屋に支度がしてありますっ皆さんで、雪乃ちゃんの妊娠をお祝いしましょうっ</p><p>克子姉が、大きな声でみんなに呼び掛けた</p><p>全員でテーブルを囲む</p><p>なぜだか女性陣は、ボンデージ・コスチュームのままだった</p><p>まるで、それがお屋敷の女の正式な服装であるかのように</p><p>雪乃もまだ、ウェディングドレスを着ているベールもそのまま</p><p>まだ心が動転したままなのだろうオレが胸元ずり下ろした時のまま、形の良いおっぱいも丸見えになっている</p><p>雪乃ちゃんは、主役なんだからここに座ってね</p><p>渚さんが、テーブルの中央に雪乃を座らせた</p><p>みんなでケーキを作ったんですよ雪乃様のために</p><p>克子姉が、特大のケーキを持ってくる</p><p>さっき、オレたちで作ったケーキだ</p><p>ケーキの上に書かれた文字</p><p>白坂雪乃さん、妊娠おめでとう</p><p>おめでとう、雪乃ちゃん</p><p>妊娠、おめでとう</p><p>改めて、お姉さんたちが雪乃を祝福した</p><p>紅茶をお配りしますっ</p><p>あっ、克子ちゃん、あたしワインがいいわ</p><p>いっそのこと、シャンパン開けない</p><p>いいですね御名穂さん、いかがです</p><p>両方開けましょう克子白坂さんのお祝いに相応しい瓶を持って来て</p><p>判りましたっビンテージ物、開けちゃいます</p><p>克子姉が、外に出て行く</p><p>ではお紅茶の方は、あたしに言って下さい</p><p>恵美がスッと立って、紅茶のサービスをする</p><p>あっ、みすずもお手伝いします</p><p>若い二人が、紅茶を配っていく</p><p>二人は、どう思っているんだろう</p><p>オレが、雪乃を妊娠させたことを</p><p>二人は悲しそうでも、嬉しそうでもなくただ淡々と仕事を続けている</p><p>テーブルの一番端で、暗い顔で寧さんが紅茶を啜っていた</p><p>マルゴさんは、平然とお姉様方と談笑していた</p><p>テーブルに座ったまま俯いているのはオレと雪乃と寧さんの三人だけだった</p><p>はいはーいワインとシャンパン、持って来ましたよおっ</p><p>克子姉が、ハァハァしながら戻って来た</p><p>すぐに、雪乃の隣に行き</p><p>では、あたしたちの新しい仲間、白坂雪乃さんの妊娠を祝してシャンパンを開けたいと思いますっ</p><p>克子姉が、シャンパンの口を緩めていく</p><p>雪乃様、ボトルの下を抑えていて下さいっ</p><p>雪乃は急に話し掛けられて、心が付いていけてない</p><p>早くさあ、早く</p><p>克子姉の勢いに押されて、雪乃はシャンパンのボトルを両手で押さえる</p><p>もうすぐ、もうすぐですよおっ</p><p>克子姉が、さらに口を緩めていく</p><p>スポーンッ</p><p>シャンパンの口のコルクが、宙を飛ぶっ</p><p>おめでとう</p><p>お姉さんたちが、一斉に歓声を挙げた</p><p>雪乃の妊娠パーティが始まる</p><p>お姉さんたちは、ニコニコとして雪乃に明るく話し掛けている</p><p>自分たちの出産の時のエピソードを楽しそうに</p><p>雪乃は、どうしたらよいのか判らないままただ聞いている</p><p>恵美は、静かに一人で紅茶を飲んでいた</p><p>みすずと寧さんは</p><p>ちょっと、二人ともシャンパンは、そんな風にガブ飲みするものじゃないよ</p><p>と、マルゴさんな注意されるような状態で</p><p>いいのよっマルちゃん、放っといて</p><p>そうですみすずのことは、放っといて下さい</p><p>また二人は、杯を空にする</p><p>大丈夫か</p><p>まあ、寧さんもみすずも、お酒には強そうな感じだけど</p><p>ガチャリ</p><p>突然、部屋のドアが開いた</p><p>あー、パーティしてるぅ</p><p>とことこと、入って来たのは渚さんの娘の真緒ちゃんだった</p><p>後ろから、執事の森下さんも付いてくる</p><p>あら、真緒どうしたの</p><p>渚さんが席を立って、真緒ちゃんを迎えに行く</p><p>ママっ</p><p>お母さんに抱きつく、真緒ちゃん</p><p>先程までお昼寝をしていらしたのですがお目覚めになって、お母様に会いたいとおっしゃるものですから</p><p>お手数をお掛けして申し訳ありません森下さん</p><p>森下さんも座って下さい</p><p>優花さんが、森下さんに声を掛けた</p><p>いえいえ、私はこの屋敷の使用人でございますから</p><p>構いませんこれはお祝いの席ですから</p><p>弓槻先生が、森下さんにそう言った</p><p>真緒ちゃん、ケーキもあるのよっ</p><p>えっ、ケーキ</p><p>真緒ちゃんは、克子姉の言葉に、ニーッと微笑む</p><p>そうねそろそろ、ケーキも切りましょうよ</p><p>はいはーい克子が切りますから、皆さんにお皿を廻して下さい</p><p>あ、あたしがやりますっ</p><p>恵美が、率先して手伝う</p><p>みすずはまだシャンパンをグビッとやっている</p><p>ねえねえどうしてこんなに大きなケーキがあるの</p><p>真緒ちゃんが、克子姉に尋ねた</p><p>お祝いだからですよっ</p><p>お祝い</p><p>雪乃ちゃんの妊娠のお祝いなのよ</p><p>渚さんが娘に言う</p><p>妊娠て</p><p>赤ちゃんができたのよっ</p><p>母の言葉に、真緒ちゃんはニッコリと微笑む</p><p>わーおっすっごい</p><p>そうよ、とってもスゴイのよ真緒ちゃんも、雪乃ちゃんにお祝いしてあげてね</p><p>雪乃ちゃんどこ</p><p>このお姉さんよ</p><p>渚さんが、雪乃を示す</p><p>真緒ちゃんは、トコトコと雪乃の前に進み</p><p>雪乃ちゃんおめでとうっ</p><p>雪乃は、突然現れた可愛い幼女にびっくりしている</p><p>あたしの娘よ真緒っていうの</p><p>初めまして真緒ですっ</p><p>真緒ちゃんは、雪乃にご挨拶した</p><p>あ、こ、こんにちわ</p><p>雪乃も戸惑いながら、真緒ちゃんを見る</p><p>あたしの子よこのお屋敷で、妊娠したの父親は誰だか判らないの調べる気もないわあたしを買ったお客の誰かってことだけで充分よ</p><p>渚さんの言葉に、雪乃はギョッとする</p><p>真緒ちゃんは、話の内容が判らないのだろうただニコニコしている</p><p>優花さんも、秀美さんも、珠代さんもそうよ白坂創介に無理矢理ここに連れて来られて、売春させられ、父親の判らない子供を産まされたわあなたと同じよ</p><p>渚さんは、寂しそうに笑っている</p><p>はーい、真緒ちゃんのケーキを持ってきましたよーっ</p><p>克子姉が、ケーキの乗った小皿を真緒ちゃんに持って来る</p><p>わーい、ケーキだケーキだ克子ママのケーキは、美味しいから好きッ</p><p>ありがとう、真緒ちゃん良い子にしていたら、いつでも作ってあげるからね</p><p>真緒ちゃんが、笑いながらケーキに齧り付く</p><p>可愛いでしょう妊娠したとき、あたしはまだ十八歳だったわ子供を産むのは怖かったし、何もかもが心配だった産まれてくる子供を愛せるかどうか幾晩も悩んだわ自分の産んだ子供が愛せなかったら、どうしようかって</p><p>望まない妊娠</p><p>父親の判らない子</p><p>それを愛していけるのか育てていけるのか</p><p>渚さんは、本当に心配だったんだろう</p><p>でもね産んでみたら、そんな心配は無意味だった自分のお腹を痛めて産んだ子供ですもの、愛しいに決まっているわあたしの子どもですもの今では産んで良かったって思っている</p><p>渚さんの言葉が、雪乃の心に染み込んでいく</p><p>白坂創介のせいで、あたしの人生はメチャメチャになってしまったけれど、真緒となら生きていける真緒のためならあたし、何でもできるわあの子は毎日、あたしに勇気をくれるの</p><p>渚さんが、慈愛の眼で娘を見ている眼には、涙が溜まっていた</p><p>ママ、どうしたの</p><p>ケーキを食べながら、真緒ちゃんが渚さんを見上げている</p><p>何でも無いわママは、真緒のことが大好きよっ</p><p>真緒もママ、大好きっ</p><p>真緒ちゃんは大きな口を開けて、ぱくりとケーキを頬張る</p><p>満足そうに、うへへと微笑んだ</p><p>あなたはいいじゃない赤ちゃんのパパが誰なのか判っているんだし、彼はいい加減なことはしない人よ産まれた赤ちゃんを見捨てるようなことはしないわ</p><p>渚さんが、オレを見る</p><p>あたしたちも付いていてあげる産まれた子供は、あたしたち全員で育てるわみんなで愛してあげるわっ絶対に幸せにしてあげるんだから</p><p>それがお姉さんたちの決意</p><p>真緒この人はだぁれ</p><p>渚さんが、克子姉を指差す</p><p>克子ママ</p><p>この人は</p><p>優花ママ</p><p>秀美ママ</p><p>珠代ママ</p><p>真緒ちゃんにとってはみんなが、ママなんだ</p><p>出産したお屋敷の女たちは、みんなで協力して子供を育てているんだ</p><p>赤ちゃんが生まれたら、あなたのことも雪乃ママって呼ばせるわ</p><p>渚さんは、雪乃にそう言った</p><p>ねえねえ、雪乃ちゃんっ</p><p>真緒ちゃんが雪乃に近寄る</p><p>赤ちゃんは、いつ生まれるのすぐ</p><p>もっとずっと先よ来年になってから</p><p>克子姉が、真緒ちゃんにそう教えてあげた</p><p>えー、もっと早くがいいなあっ</p><p>ダメダメ雪乃ちゃんのお腹の中でゆっくり大きくなって、元気な赤ちゃんになって生まれてくるのよ</p><p>渚さんの言葉に、真緒ちゃんは雪乃のお腹に興味を持つ</p><p>ねえねえ、雪乃ちゃん</p><p>雪乃は、小さな声で答えた</p><p>お腹触ってもいい</p><p>雪乃は少し考えてそれから、答えた</p><p>いいわ</p><p>自ら、ウェディングドレスの裾を巻くって、腹を出す</p><p>真緒ちゃんの小さな手が、雪乃の十六歳のお腹にちょこんと触れる</p><p>そこに今、赤ちゃんがいるのよ</p><p>渚さんが、娘にそう教えた</p><p>この辺</p><p>緑色の字が書いてあるでしょその下の辺りよ</p><p>真緒ちゃんが、雪乃の下腹部の吉田のタトゥをぺたぺたと撫でる</p><p>赤ちゃん、早く生まれてきてねっ真緒と一緒に遊ぼうっ真緒の持っているお人形みんなあげるねっだから、真緒と仲良くしてねっ</p><p>雪乃はぽろっと涙を零した</p><p>雪乃ちゃんどうしたの</p><p>大丈夫よ雪乃ちゃんは、真緒ちゃんが赤ちゃんと仲良くしてくれるって聞いて、嬉しくなっただけだから</p><p>マルゴさんが、真緒ちゃんにそう言った</p><p>真緒、ケンカしないからね仲良くするからだから、早く、生まれてきてねっ</p><p>真緒ちゃんは、雪乃のお腹に頬ずりをする</p><p>ねえねえ、雪乃ちゃん赤ちゃんのお名前って、もう決めた</p><p>真緒ちゃんが、雪乃に尋ねた</p><p>雪乃には答えられない</p><p>まだなら、真緒が考えてもいい</p><p>真緒ちゃんが、無邪気な笑顔で雪乃を見上げる</p><p>子供の名前</p><p>幼女から発せられた、余りにも現実的な問いに雪乃は硬直する</p><p>オレも</p><p>生まれてくる子の名前なら、もう決まっているわ</p><p>弓槻先生がはっきりと、そう言った</p><p>うえーっ弓槻先生が、決めちゃうの</p><p>真緒ちゃんが、先生にそう言う</p><p>そうよいけない</p><p>だってぇ</p><p>かつて猪と命名されそうになった三歳の幼女は、先生のネーミングセンスを疑っているらしい</p><p>白坂さんの産む子供の名前は、奈生実です</p><p>そうよ白坂創介に殺された、あたしの妹の名前よ産まれてくる子供には、妹の名前を付けます</p><p>先生はそう、みんなの前で宣言した</p><p>その後も、和やかな雰囲気でパーティは続いた</p><p>お姉さんたちと真緒ちゃんは、ずっと雪乃を取り囲んで出産について談笑している</p><p>弓槻先生とマルゴさんは、二人で話しながらワインを飲んでいる</p><p>暗い雰囲気の寧さんには、ずっと恵美が話し掛けていた</p><p>旦那様、ちょっと来て下さいっ</p><p>すっかりシャンパンで顔を赤くしたみすずが、オレのところにやって来る</p><p>え、どうしたんだよ</p><p>みすず、おしっこです</p><p>酔ったみすずが、オレに怒るっ</p><p>もおっみすずがおしっこの時には、旦那様がシーシーさせて下さいっ</p><p>ええ</p><p>ペットの下の世話は、飼い主の責任ですっそうですよねっ</p><p>わ、判りました</p><p>酔ったみすずを、トイレに連れて行く</p><p>お屋敷のトイレの個室は、何だか普通のトイレよりも広かった</p><p>手すりのバーがあちこちに付いているし</p><p>ここも、セックス・プレイ用に設計されているんだろう</p><p>そう言えば、ここに来た初日に雪乃のおしっこシーンの盗撮を観たっけ</p><p>旦那様、脱がして下さいっ</p><p>便器の前に、仁王立ちになっているみすず</p><p>雪乃を陵辱する前からずっと同じ格好をしている</p><p>つまり、首輪と極小ビキニのうえだけ下はおむつのみ</p><p>そのおむつをぺりぺりと外してやる</p><p>みすずの可愛らしい、無毛の恥丘が現れる</p><p>みすずは、大きくM字開脚して便器に座った</p><p>旦那様見えてますか</p><p>まだ二回しか使っていない、可愛らしいみすずの割れ目</p><p>みすずの恥ずかしいところ見えてますか</p><p>オレはゴクリと唾を飲み込む</p><p>便器に座って開脚するみすずの前に、オレもしゃがみ込む</p><p>みすずの裸の股間がオレの目の前にある</p><p>ああ見えているよ</p><p>みすずは、ニッとオレに微笑んだ</p><p>旦那様みすずは、旦那様のペットですはしたなくて、いやらしいペットです旦那様に見ていただきながら、みすずおしっこしていいですか</p><p>みすずの割れ目からちょろちょろと水が滴る</p><p>あ出ますっみすず、旦那様におしっこしてるところを見られちゃってるのっ</p><p>割れ目から、シャーっと零れ出す熱い水</p><p>お酒を飲み過ぎたのだろう</p><p>みすずのおしっこは、アンモニアとアルコールの匂いがした</p><p>うふふ見てぇぇ旦那様、もっとみすずのことを見てぇぇ</p><p>見てる見てるよ</p><p>今までも何回か、女の子のおしっこの場面には立ち会っているけれど</p><p>割れ目からおしっこが出ているところを、こんなにはっきりと見たのは初めてだ</p><p>すっげぇな女って</p><p>チンコが無いのにこんなところから、おしっこが出るんだ</p><p>やがてみすずは、放尿しきった</p><p>オレとみすずの眼が合う</p><p>旦那様キスして</p><p>みすずの唇にキスする</p><p>みすずの口の中は、高価なシャンペンの香りがした</p><p>キスが済むとみすずは、オレを見てニコツと微笑んだ</p><p>やっと、みすずのことを見て下さいました</p><p>そう言ってみすずは、オレに抱きつく</p><p>もうあんなセックスしちゃダメですよ</p><p>みすずが、オレの耳にそう囁いた</p><p>あの女とセックスしている時の旦那様すごく、寂しそうでした寂しくて辛くて苦しくてそれでも、無理矢理セックスしているみたいでした</p><p>はいあの女とのセックスでは、旦那様は幸せになりません</p><p>そうなのかもしれない</p><p>みすずや克子姉や渚さんとのセックスはどんどん心が温かくなって、優しい気分で終わるのに</p><p>雪乃とのセックスはいつも、どんよりとした暗い気分だけが残る</p><p>あたし安心毛布には嫉妬しませんみすずは、みすずの心と身体で旦那様にご奉仕するだけですっ</p><p>旦那様脱いで下さい</p><p>えっと、みすず</p><p>旦那様のまだ、あの女のお汁が付いたままでしょうみすずがお口で綺麗にして差し上げますっ</p><p>みすずが、優しく微笑む</p><p>その、ぷりっとした可愛らしい唇</p><p>オレは、便器に座るみすずの前に立ってペニスを出す</p><p>オレのペニスは、軽く勃起していた</p><p>お掃除させていただきます</p><p>みすずが口に含む</p><p>ぺろぺろと舐める</p><p>亀頭を含んで、チュッと吸う</p><p>オレのペニスに付いていた、雪乃の愛液を丹念に舐め取っていく</p><p>玉袋の裏や陰毛の中まで、舌を這わせた</p><p>舌と唇で、亀頭を洗い清めるように何度も拭っていく</p><p>オレはすぐに勃起してしまった</p><p>完全な勃起みすずの顔の前で、オレのペニスが天を衝く</p><p>旦那様セックスしたくなっちゃいましたか</p><p>みすずは、オレの玉袋をさわさわと撫でながらそう言った</p><p>いっぱい射精したいですか</p><p>うんすっげぇ、したい</p><p>みすずは便器から立ち上がって、オレにこう言った</p><p>では恵美さんのところに行きましょう</p><p>恵美さんとセックスしたくないですか</p><p>みすずが、オレの耳に囁く</p><p>したいけれどでも</p><p>恵美さん待ってますよ</p><p>早く、恵美さんに声を掛けてあげて下さい</p><p>みすずが、トイレのドアを開ける</p><p>下半身裸のまま、オレを外に連れ出す</p><p>オレも勃起したペニスを出したままみすずは、オレの手をぐいぐいと引っ張って、パーティ会場へ戻っていく</p><p>ドアをガチャリと開けた</p><p>ざわざわしていた部屋の中が、一気に鎮まる</p><p>うわっ、吉田くん、オチンチン大っきい</p><p>真緒ちゃんが、オレの勃起を見て声を上げた</p><p>と、驚きの声を上げたのは雪乃だけだった</p><p>お姉さんたちとマルゴさんは、興味津々でオレとみすずを見ている</p><p>寧さんはただ、驚いていた</p><p>先生は、いつも通りオレたちを見守っている</p><p>みすずは、そのままオレを恵美の前に連れて行った</p><p>恵美さん旦那様が、あなたにお願いがあるそうですっ</p><p>みすずが、恵美に言った</p><p>恵美は剥き出しのオレのペニスに驚いて、息を呑む</p><p>もういくところまでいくしかない</p><p>恵美っ</p><p>恵美が、オレを見る</p><p>もう、ヤケクソだ</p><p>恵美、今すぐオレとセックスしてくれっお前の身体が抱きたいんだっ恵美の処女を破って、恵美の中に射精したいっ恵美をオレの女にしたいんだっ</p><p>オレは心の中の思いを全部ブチ撒けた</p><p>恵美の眼に涙が溜まる</p><p>やばい怖がらせちゃったかな</p><p>そうだよないきなりチンポ丸出しで、こんなことを言ったら</p><p>恵美がオレに言った</p><p>あたしでよければ抱いて下さい</p><p>あたしを女に、してください</p><p>ということで、次話は恵美ちゃんの初セックスです</p><p>イチャラブでいきますっ</p><p>70．ハッピー初体験</p><p>みすずさんあたしの初体験、見守って下さい</p><p>恵美が、みすずに言った</p><p>みすずは、ニコッと笑って</p><p>あたし自分のロスト・ヴァージンには、何の後悔もありません旦那様は優しくして下さいましたし、渚様に見守っていただいて、みすずは幸せでしたでも</p><p>みすずが、オレの背中をトンと押す</p><p>オレは恵美と抱き合う形に</p><p>旦那様と二人っきりの初体験でも良かったなあって、思ったりもします</p><p>みすずの体験できなかったことを、恵美さんは経験してみて下さい</p><p>渚さんが、大きな声でオレたちに言う</p><p>そうよみすずの言う通りよっ恵美ちゃんは、あたしたちのできなかった素敵な初体験をしてちょうだいっ</p><p>うんあたしたちの分まで、素晴らしい思い出にしてね</p><p>克子姉も、恵美にそう言ってくれた</p><p>恵美は、弓槻先生に向かって</p><p>御名穂さんあたしとママが暮らしていた部屋は、まだありますか</p><p>恵美の子供の頃に暮らしていた部屋</p><p>ええまだ残っているわ</p><p>先生は、答えた</p><p>あの部屋の監視カメラは昔のままですよね</p><p>昔よりも、もっと高性能のカメラがたくさん仕込んであるわあの部屋は、恵子さんの後も何人もの娼婦が使ったから</p><p>では、あたしあのお部屋で、初体験したいですあたしのロスト・ヴァージン皆様で御覧になって下さい</p><p>処女喪失をカメラ中継で、公開する</p><p>記録もするわよ</p><p>お願いしますあたし皆様に見ていただきながら、女になります</p><p>恵美の決意は、固かった</p><p>ねえねえあのお姉ちゃんは、何を見せてくれるの</p><p>真緒ちゃんが、渚さんに尋ねる</p><p>女の子は一生に一度、とってもがんばらないといけない時があるの恵美お姉ちゃんは、これから吉田くんと、いっぱい頑張るのよっ真緒もママと一緒に、ここで恵美お姉ちゃんを応援してあげましょうね</p><p>渚さんの説明に、真緒ちゃんはうんっと大きく頷いた</p><p>恵美お姉ちゃん、がんばれっ</p><p>渚さん真緒ちゃんにも、見せるつもりなのか</p><p>い、いいのか、教育的に</p><p>まあ、これ以上の性教育は無いんだけど</p><p>寧恵美さんに先を越されてしまったね</p><p>マルゴさんが、笑って寧さんにそう言った</p><p>うるさいなあたしだって、そのうちロスト・ヴァージンしますっしますってのっもう放っといてよ</p><p>寧さんは、ヤケ酒なのかシャンパンを飲む</p><p>克子、部屋に案内してあげて写真もお願いね</p><p>はいお嬢様では、参りましょう</p><p>恵美さん、お幸せにね</p><p>はいありがとうございますみすずさん</p><p>恵美が、みすずに深々と頭を下げる</p><p>旦那様も気持ち良くなって下さいね</p><p>そう言ってみすずは跪いて勃起しているオレの亀頭に、チュッとキスをした</p><p>あんまり、恵美さんを痛くしちゃダメよ</p><p>オレのペニスに、そう話し掛けている</p><p>恵美さんの素敵な処女喪失を願って乾杯</p><p>優花さんたちが、ワイングラスを掲げた</p><p>まだウェディングドレスを着たままの雪乃は、複雑な表情でオレたちを見ていた</p><p>ちょっと待っていて下さいねすぐに撮影しますからっ</p><p>オレだけドアの外に待たされて恵美と克子姉は、部屋の中へ</p><p>処女の恵美の身体を記録するヌード写真の撮影だ</p><p>もちろん、女性器も処女膜も、しっかりと撮影される</p><p>恵美は、オレに見られるのを恥ずかしがって外で待っていて欲しいと言ってきた</p><p>あとで、二人きりになったら、幾らでも見せるからと</p><p>と、いうわけでオレはしばらく待機する</p><p>変な気分だ</p><p>これから処女の子とセックスするというのに、廊下に立たされているというのは</p><p>十分くらい待っていたら、克子姉が部屋から出てきた</p><p>お待たせっもういいわよ</p><p>克子姉は、オレの唇にそっとキスする</p><p>優しくし愛してあげて無茶なことをしちゃダメよ</p><p>うん判ってる</p><p>広間で、みんなと見守っているわがんばってね</p><p>そう言って、克子姉はオレを部屋の中に押し入れた</p><p>ドアが閉まる</p><p>部屋のベッドに、白いバスローブを着ただけの恵美が待っていた</p><p>首には緑色の首輪をしたまま</p><p>窓の外は、すっかり夕焼けになっていた</p><p>空が綺麗だね</p><p>うんこの窓、あたしがここに居た頃には無かったわ</p><p>窓があると逃げたり、誰かに助けを求めたりできるでしょだから、あたしがこの部屋で暮らしていた十年前には、娼婦たちの部屋には窓が無かったの</p><p>しばらく、二人で夕焼けを見ていた</p><p>吉田くんカーテンを閉めて</p><p>閉ざされた部屋で明るい電灯の光の下で、あなたに抱かれたいお母さんがしてたみたいに</p><p>渚さんが、真緒ちゃんにオレたちのセックスを見せるのを当たり前に感じているのは</p><p>恵美も、子供の頃からずっと見せられてきたんだ</p><p>お母さんが、客とセックスする姿を</p><p>毎晩のように</p><p>オレは、カーテンを閉めた</p><p>電気は煌々と点いたままだ</p><p>恵美はバスローブを着たまま、ベッドの上に正座した</p><p>そして、オレに手を付いて頭を下げる</p><p>恵美は、これから吉田くんの女になりますふつつか者ですが、どうかずっと可愛がって下さい</p><p>まるで、新婚初夜の花嫁のようだった</p><p>いやあのうん</p><p>そんなことしか、答えられなかった</p><p>恵美は、頭を上げてオレを見るそれから</p><p>えっと、これであたし、どうしたらいいのかな</p><p>恵美の顔が、真っ赤になる</p><p>あたしセックスって、六歳の時に見たっきりだからさっき、お風呂場でちょっと見ちゃったけれどこの後、どうしたらいいのかちょっと判らないの</p><p>えっとあたしが自分で脱ぐのかなそれとも、吉田くんを脱がせてあげるの</p><p>恵美が、ベッドから立ち上がって、オレに近寄ってくる</p><p>オレはそんな恵美が愛おしかった</p><p>思わず、恵美のスリムな肉体を抱き締める</p><p>いいから落ち着いて判らなくなった時は、キスすればいいんだよ</p><p>うん、そうなんだ判ったわ</p><p>恵美が眼を閉じる</p><p>オレは、恵美と唇を重ね合う</p><p>抱き合った身体恵美の心臓の鼓動が判る</p><p>恵美心臓がドキドキしてる</p><p>ドキドキするわよ生まれて初めてなんだもの</p><p>恵美の眼は、すでに潤んでいた</p><p>オレでいいのか</p><p>オレみたいなどうしようもない男で</p><p>恵美は、小さく頷いた</p><p>吉田くんあたしねお母さんが亡くなった後、ずっと思ってたわ誰かがあたしの側に居てくれたらいいのにって</p><p>恵美が、オレに頬ずりする</p><p>でもね今日このお屋敷に来て、吉田くんの話を聞いたらねあたし</p><p>この人の側に居てあげたいって思ったの</p><p>ずっと、あなたの側に居たいいいかな</p><p>そんなオレなんかと一緒に居たって</p><p>幸せにはなれない</p><p>幸せにしてあげたいの、あなたを</p><p>好きよ吉田くん</p><p>今度は恵美の方から、そっとオレにキスをした</p><p>ねぇ次は、あたしどうしたらいい</p><p>恥ずかしそうな恵美の言葉に、オレのペニスが反応する</p><p>恵美の裸が見たいよ</p><p>いいわ見て見て下さい</p><p>オレは恵美のバスローブを脱がす</p><p>スラッとしていて、健康的な恵美の肢体が露わになる</p><p>おっぱい、小さくてごめんね</p><p>まったく、みすずといいどうして気にするんだろう</p><p>あのねお友達に聞いたんだけど、毎日エッチしたら大きくなるんだってだから、吉田くん毎日してね</p><p>ああするよ大きくしてあげるよ</p><p>約束したわよね、触っていいよ</p><p>オレは恵美のおっぱいに触れる</p><p>みすずよりも小さいけれどとても可愛らしくて、いい形をしている</p><p>他の子とは肌の張りが違う</p><p>肌が厚くて、張り詰めてて、すべすべしている感触だ</p><p>やっぱり、スポーツしている女の子は体質が違うんだろうか</p><p>舐めてもいい</p><p>恵美のおっぱい、舐めたいんだ</p><p>恵美は、戸惑いながら赤い顔で答えた</p><p>うんどうぞ</p><p>オレは、立ち膝になって</p><p>恵美の処女の乳首を舐める</p><p>んあっ</p><p>恵美が声を上げた</p><p>ちょっとくすぐったかっただけ</p><p>オレは、さらに恵美の桜色の乳首を吸う</p><p>あんんっ吉田くん、赤ちゃんみたい可愛いっ</p><p>赤ちゃんは、こんなことはしないだろ</p><p>恵美の乳首をペロペロと舌で転がした</p><p>いゃぁんあ、あっ変な感じ</p><p>小ぶりのおっぱいな子は、感じやすいというのは本当らしい</p><p>すぐに、乳首が鋭く尖ってきた</p><p>反対側の乳首も、舌で転がす</p><p>あたしも舐めた方がいい</p><p>吉田くんのオチンチン舐めないといけないのよね</p><p>今度でいいよ</p><p>えっエッチする時って、必ず舐めないといけないんじゃないの</p><p>そんなの誰に聞いたの</p><p>陸上部の先輩が言ってたわオチンチンに唾を付けておかないと、入れる時に痛いって</p><p>オレは、恵美を抱き締めた</p><p>それは嘘だよ恵美が、しっかり濡れていたらそんな必要は無いんだ</p><p>次の時にはして今はいいから</p><p>うん、判った</p><p>ベッドに行こうか</p><p>裸の恵美をベッドに横たわらせる</p><p>オレも服を脱いだ</p><p>勃起はもう、ギンギンに立っている</p><p>すごいこんなに大いのが入るんだ</p><p>恵美が、オレのペニスを見てそう言った</p><p>克子さんやみすずさんにも入ってたもんねあたしにも、入るよね</p><p>うん入るよ</p><p>触ってみていい</p><p>オレは、恵美の隣に仰向けに横たわる</p><p>恵美は身体を起こして、オレのペニスに手を伸ばした</p><p>あっ温かいピクピクしてる</p><p>細くて白い指が、チョンチョンと亀頭に触れる</p><p>変な形だろ</p><p>判んないよ吉田くんのしか、見たことないもの</p><p>恵美は、両手でオレのペニスを包み込んだ</p><p>一生、吉田くんのしか見ないから</p><p>優しくペニスを愛撫する、恵美</p><p>気持ちいいよ</p><p>ホントじゃあ、毎日、触ってあげるね</p><p>恵美は、嬉しそうにそう言った</p><p>部屋の天井を見上げるとあちこちに、カメラが仕掛けてあるのが判った</p><p>恵美今、みんなに見られているんだぞ</p><p>広間でオレたちの姿を、みんなが観ている</p><p>先生や、三人のお姉さんんたちや、克子姉に渚さん</p><p>マルゴさんに、寧さんに、みすずに、真緒ちゃんまで</p><p>それから、雪乃も</p><p>そんなの、関係無いわよ</p><p>恵美が、ニッと笑った</p><p>あたし吉田くんしか見てないもの</p><p>思わず、恵美にキスする</p><p>恵美を仰向けに寝かせてオレは、その肉体にのし掛かる</p><p>ねえ男の子って、普段、学校に居る時でもオチンチンが大きくなっちゃうって本当</p><p>恵美が、オレを見上げてそう言った</p><p>うんたまにね</p><p>部活の先輩がね彼氏がどうしてもガマンできなくなったからって、昼休みにお口でしてあげたんだって</p><p>恵美は意外と耳年増らしい</p><p>吉田くんもガマンできなくなったら言ってねあ、校内でエッチできる場所を探さないとね</p><p>いいの恵美は、そういうの嫌じゃないのか</p><p>吉田くんに、何でもしてあげたいのあたし</p><p>恵美の唇にキスする耳の裏から首筋を、ツーッと舐めた</p><p>いあんっくすぐったいよ</p><p>それから、改めて恵美のおっぱいを楽しむ</p><p>あおむけになって、すっかり薄くなった恵美の胸</p><p>だけど、手で触ってみるとぷにっとおっぱいの感触が判る</p><p>桜色の乳首のチュッチュと吸った</p><p>オレ恵美のおっぱい好きだよ</p><p>おっぱいだけじゃないわ身体全部、吉田くんにあげる</p><p>恵美は、柔らかな笑顔でオレにそう言ってくれた</p><p>オレの舌は、おっぱいからさらに下降する</p><p>みすずの筋肉の無いお腹は、めちゃめめちゃに柔らかかったけれど</p><p>恵美のお腹は、ツンと張っている</p><p>お肌がすべすべしている</p><p>可愛いおへそを舐めた</p><p>そんなとこ舐めないでよ</p><p>恵美は、恥ずかしがる</p><p>これから、もっと恥ずかしいところを舐めるよ</p><p>恵美足を大きく開いて</p><p>あの吉田くんどうしても、見せないとダメ</p><p>ダメ</p><p>恵美は羞恥で顔を真っ赤にしながら足を開く</p><p>もっと大きく開けるだけ、開いて</p><p>ああんっ恥ずかしいよ</p><p>可愛いよ、恵美</p><p>吉田くんだけなんだからね他の男の人には、絶対に見せないんだからね</p><p>開脚した、恵美の恥部</p><p>陰毛は薄かった</p><p>その下にナイフでスッと切ったみたいな、真っ直ぐな筋がある</p><p>中かチロっと愛液がしみ出しているが</p><p>恵美の割れ目は、ぴったりと閉じたままだった</p><p>変じゃないあたしの</p><p>変じゃないよとっても、綺麗だ</p><p>ありがとう、吉田くん</p><p>本当に、恵美のヴァギナは美しかった</p><p>全然手が加えられていない、完璧な処女地だ</p><p>あたしね、自分で触ったりとかしたことないの</p><p>顔を真っ赤にして、恵美がそう告白した</p><p>お友達は、エッチな気持ちになった時は自分で触ったりすると気持ちいいって、教えてくれたんだけどあたし、したことないの</p><p>だってあたしは、山峰の家に住まわせていただいてる身でしょお部屋だって、お借りしているだけなんだからそんな所で、いやらしいこととかしたら申し訳無いでしょ</p><p>これからもしないわあたし、エッチな気分になったら、吉田くんにしてもらうからいいでしょ</p><p>判った恵美には、オナニーさせないその代わり</p><p>どうしたらいい</p><p>恵美も学校で、エッチな気分になったりする</p><p>どうなの</p><p>うんと部活の後で、シャワーを浴びてる時とかたまに、そんな気分になることがあるわ</p><p>そういう時は</p><p>判った吉田くんにエッチしてってお願いするから</p><p>あたしね学校のシャワー室で犯されてみたい</p><p>それから女子陸上部の部室の中でもエッチしてみたい</p><p>恵美は興奮している息が荒い</p><p>眼が潤んでいる</p><p>ごめんねあたし、エッチな子で</p><p>もっと、エッチでもいいよ</p><p>でもね吉田くんだけだからね吉田くんとしかしないよ吉田くんに犯して欲しいの</p><p>判った犯すよ恵美のしたいこと、何でもしてあげる</p><p>ありがとうあたしも、何でもする吉田くんのしたいこと、全部、あたしの身体にして</p><p>オレは恵美の割れ目を、指で開いた</p><p>途端に、ツツツーッと愛液が垂れてくる</p><p>恥ずかしい恥ずかしいよう</p><p>舐めるよ</p><p>舐めて、もっと柔らかくしないと入れた時に痛いから</p><p>うん判ったして</p><p>オレは、割れ目の中に舌を入れて舐め上げる</p><p>恵美の愛液の酸味を舌に感じた</p><p>ああっだめっだめよおっ</p><p>恥ずかしいのか、防御本能なのか恵美は、オレの頭を両手でギュッと掴む</p><p>でも、オレは舌の動きを止めない</p><p>はぁぁんっいやんっ何これ吉田くんの舌気持ちいいよおっ</p><p>舌の刺激に、愛液の分泌が増えていく</p><p>それでも、割れ目はまだ開かない</p><p>オレは、クリトリスを剥き出しにした</p><p>ひいやんっ何</p><p>知らないクリトリス</p><p>聞いたことないわ</p><p>恵美の身体の中で、一番感じるところだよ</p><p>オレは舌の先で、クリトリスを突っつく</p><p>ひいっあっあっ、あああんっ</p><p>クリトリスをペロペロと舐める</p><p>すっごい、これあ、ああんっ</p><p>気持ちいい</p><p>気持ちいいよおっ</p><p>じゃあ、もっと舐めて上げる</p><p>ベロベロと舌を使う</p><p>あああっ、ああっ、ああああっ</p><p>恵美のスリムな身体が、ビクッビクッと震える</p><p>快感が怖いのか、オレの舌から逃げようと身体をずり上げるけど</p><p>オレは恵美の腰をしっかりと掴んで逃がさない</p><p>はあっあっああああんっ気持ちいいっ</p><p>恵美が、プルプルッと顔を震わせる</p><p>吉田くん、お願い恵美にこれ、毎日してっ恵美の恥ずかしいところ、毎日舐めてっ</p><p>いいよ、やってあげる</p><p>ああっ嬉しいっあっあっ変な感じなの身体か浮いてるの</p><p>オナニーの快感も知らなかった恵美が今、初めての絶頂へ駆け上る</p><p>オレは、さらに舌の動きを早めた</p><p>クリトリスを舐め上げ唇でチュウチュウ吸う</p><p>あああんっあたし、どっかに行っちゃう怖いよ怖いよあたしを一人にしないで</p><p>ここにいるから、オレは恵美と一緒にいるから</p><p>オレは、恵美の手を握ってやった</p><p>恵美も、ギュッと握り返す</p><p>さあ、ラストスパートだ</p><p>オレは、舌でクリトリスを激しく責め続ける</p><p>あああんっああああっひぃひぃいいよおっいいのおっここに居て、お願い、恵美の側に居てぇぇ</p><p>居るからオレはここに居るからっ</p><p>恵美の全身が、じっとり汗をかく</p><p>肌が紅潮している</p><p>まもなく恵美は、飛ぶ</p><p>うあああああっ</p><p>恵美は絶叫して、果てた</p><p>身体が、ビクンビクンと痙攣している</p><p>愛液がジュワッと溢れてくる</p><p>はぁ、はぁ、はぁも、はぁ</p><p>恵美は、熱い呼吸を続けている</p><p>あたし、どうなっちゃったの</p><p>恵美は、涙目になっていた</p><p>恵美はイッちゃったんだよ今のがイクって感覚だよ</p><p>どうしよう、あたし</p><p>恵美が、泣き出す</p><p>あたし吉田くん無しじゃ、生きていけない身体になっちゃうっ</p><p>オレは、恵美の身体をそっと抱いて</p><p>チュッとキスした</p><p>ずっと側に居るんだろ</p><p>居るっ居るわ離さないんだからっ</p><p>オレは恵美にオレの勃起ペニスを触らせた</p><p>恵美まだ、本当のセックスはこれからだよ</p><p>う、うんそうだね早く早く、犯して吉田くんのものにして</p><p>恵美の顔が、欲情に燃えている</p><p>おとなしくて、優しい女の子の中に</p><p>こんなにも、セックスへの欲望が隠れていたんだ</p><p>恵美は、エッチな子だね</p><p>そうよ、エッチなの本当はエッチなの、あたし吉田くんだけだよ吉田くんにしか、エッチな恵美は見せないからだから</p><p>だから</p><p>恵美のヴァージン貰って下さい</p><p>何て、可愛いんだ</p><p>オレは、もう一度恵美の割れ目を覗き込む</p><p>割れ目は少しだけ開いていた</p><p>恵美のアソコ、覗いていい</p><p>うん見て</p><p>オレは、指で割れ目を開いて恵美の女性器を観察する</p><p>どうかな</p><p>恵美が、心配そうに尋ねる</p><p>あたし処女膜、ちゃんとある</p><p>ほら、運動部の子は練習の時のショックで処女膜が破れちゃってるって、よく言うじゃない</p><p>うん部活の先輩がそう言ってたさっき、克子さんに写真を撮って貰った時は、ちゃんと残ってるって言ってくれたけれどあたし、心配で</p><p>オレは、膣口を大きく拡げて覗き込む</p><p>どうちゃんとある</p><p>膣口の奥に、ピンク色の膜が見えた</p><p>大丈夫ちゃんと残ってるよ</p><p>恵美は、大きく溜息を吐いた</p><p>吉田くんにあたしの処女、ちゃんとあげられるわ</p><p>ニコッと微笑む恵美</p><p>入れていい</p><p>恵美は、思いっきり大きく足を開いた</p><p>まだ恥ずかしいのだろう、顔は真っ赤だ</p><p>それでも恵美は犯されるための体勢を取る</p><p>あのね吉田くん</p><p>最初はね痛いんだって</p><p>でもね、何回もするうちに良くなってくるらしいんだ</p><p>だから痛くても、ガマンしてね</p><p>恵美は、もしかして</p><p>男も痛いと思ってる</p><p>あたしのは、まだ狭くてキツイと思うけれど何回かしたら、すぐに吉田くんのがぴったりになるから痛いのは、最初の二、三回だけだと思うからね擦れて痛くても、最後までガマンしてねお願い</p><p>恵美の真剣な眼差し</p><p>余りにも、一生懸命な恵美にオレは何も答えられない</p><p>判った優しくするから</p><p>そんな在り来たりの言葉だけが、口から出た</p><p>うん吉田くんお願いします</p><p>オレは恵美の膣口に、亀頭を当てる</p><p>すると恵美は</p><p>スゥ、スゥ、ハァースゥ、スゥ、ハァースゥ、スゥ、ハァー</p><p>部活の先輩に教わったの初体験の時に、スゥ、スゥ、ハァーって呼吸すると、そんなに痛くないって</p><p>まったく女子陸上部って、どんな所なんだよ</p><p>吉田くんあたしが、ハァって息を吐いた後の次のスゥで入れてお願いっ</p><p>そんな眼でお願いされたら</p><p>そうするしか、ないじゃないかっ</p><p>恵美はまた、スゥハァの呼吸を始める</p><p>スゥ、スゥ、ハァースゥ、スゥ、ハァースゥ、スゥ、ハァー</p><p>オレは、ペニスの位置を調節する</p><p>恵美の割れ目を開いて亀頭の先を膣口に接触させた</p><p>今だっ</p><p>恵美が、スゥと息を吸った瞬間</p><p>オレは、ぬぐぐっと彼女の胎内に押し入るッ</p><p>亀頭が、ぬぼっと濡れた膣内に侵入するッ</p><p>いっ、痛いっ</p><p>恵美が叫んだ瞬間、固く張り詰めた亀頭が処女膜を押し破った</p><p>今、突き抜けたよ</p><p>ペニスの先ではっきりと感触があった</p><p>処女膜、破れた</p><p>うん破った</p><p>恵美が痛みに耐えながら、ニコッと微笑んだ</p><p>ありがとう吉田くん</p><p>お礼を言うのは、こっちだよ最後まで入れていい</p><p>もっと、入るの</p><p>根元まで全部入るんだよ</p><p>判ったして</p><p>オレは、さらにペニスを押し込む</p><p>ううううっ</p><p>痛みに耐える、恵美</p><p>ぬりぬりぬりっと、ペニスが侵攻していく</p><p>オレの勃起は、根元まで全て恵美の中に埋まった</p><p>亀頭はぽってりとした恵美の子宮口とキスしている</p><p>全部入ったよ</p><p>本当に痛いのだろう</p><p>恵美の額には、玉の汗が浮いていた</p><p>判るよあたしの中に、吉田くんがいるビクッビクッてしている</p><p>オレの恵美</p><p>オレは、恵美の細い身体をギュッと抱き締めた</p><p>何だろう涙が、こみ上げてくる</p><p>ありがとう、ありがとう、恵美</p><p>オレ今、恵美がここに居て恵美とセックスしていることが、本当に嬉しいよ</p><p>オレの涙が、ぽたぽたと恵美の胸に落ちた</p><p>どうしたのよ、吉田くん</p><p>嬉しいんだよっ本当に嬉しいんだっ</p><p>オレはペニスを押し入れたまま恵美の顔に頬ずりする</p><p>恵美の身体を、きゅっと抱き締める</p><p>ありがとうございます、恵美のお母さん恵美を産んでくれて、ありがとうございますっ</p><p>オレは、思わず叫んでいた</p><p>ありがとうございます、山峰のお父さん、お母さん恵美を育ててくれて、ありがとうございますっ</p><p>泣かないで、吉田くん</p><p>弓槻先生も、ありがとうございます恵美を守ってくれて、本当にありがとうございますっ</p><p>ありがとうありがとうありがとう</p><p>もう吉田くんたら</p><p>恵美も泣いていた</p><p>恵美の友達や部活の先輩やとにかく、恵美の周りに居てくれたみんなに感謝しますっありがとうございますっありがとうございますっ</p><p>恵美が、下からオレをギュギュッと抱き締めたッ</p><p>オレも、恵美を抱き締めるッ</p><p>恵美という生命を、全身で感じる</p><p>恵美、ここに居てくれて、ありがとうっ生きててくれて、ありがとうっありがとうっ</p><p>吉田くんっもう、絶対に離れないっ離れないんだからっ</p><p>オレたちは、キスする</p><p>激しく、熱くキスを繰り返す</p><p>恵美っ、恵美っ、恵美っ</p><p>吉田くんつ、吉田くんっ、吉田くんっ</p><p>恵美の手が、オレの背中を優しく愛撫する</p><p>オレも恵美の髪に手を入れで、頭を撫で上げる</p><p>ああ激しく、ピストンしているわけじゃないのに</p><p>オレの股間に熱い塊が堪っていく</p><p>恵美オレ、出ちゃいそうだよ</p><p>出るって</p><p>精液が精液が出そうなんだよっ</p><p>恵美は、天使のように微笑んだ</p><p>ちょうだいあたしに、全部出して</p><p>吉田くんの赤ちゃん、産みたいのっ</p><p>恵美の切ない顔</p><p>オレの亀頭の先から、熱い精が一気に迸るッ</p><p>あっ、あっあー、恵美ぃぃぃぃ</p><p>どびゅっどびゅっどぴゅぴゅぴゅっ</p><p>恵美の子宮の中を白く染めるッ</p><p>あっ、熱いお腹の奥が、熱いわっ</p><p>恵美も熱い精を胎内に感じる</p><p>出てる出てる出るぅ</p><p>尻の筋肉をキュッキュッと絞って、最後の一滴まで恵美に届ける</p><p>恵美が、ちゅっと下からオレにキスした</p><p>ありがとう、吉田くん大好きっ</p><p>恵美は、ニコニコと笑っている</p><p>精液を出す時って、吉田くん、とっても可愛い顔をするのね</p><p>いっぱい、あたしに出してねあたし、吉田くんの可愛い顔、もっともっと見たいから</p><p>恵美のその言葉にオレのペニスが、ピクンと反応する</p><p>オレのペニスはまだ、萎えていない</p><p>どうしたの吉田くん</p><p>恵美、もう一回、いい</p><p>何度でもしたいだけいいよ恵美はもう、吉田くんのものだもの</p><p>オレは、ゆっくりとピストンを開始する</p><p>うっ、痛ッ</p><p>恵美は、顔をしかめる</p><p>ごめん痛いのなら、止めようか</p><p>ううん痛くしてもっと、痛くしてくれていいよ</p><p>一回目は、優しくしてくれたこと判ってるから</p><p>恵美は、オレの頬を優しく撫でる</p><p>それにちょっと、痛いくらいの方がいいわせっかくのロスト・ヴァージンだもの一生忘れたくないから痛くして</p><p>あもちろん、吉田くんが痛いのならいいよ吉田くんは、痛くない</p><p>恵美はまだ、処女とのセックスは男も痛いと思い込んでいる</p><p>痛くないよ</p><p>ごめんねあたし、すぐに痛くない身体になるからね</p><p>恵美の身体はとっても、気持ちいいよ今だって</p><p>ホント、優しいね吉田くん</p><p>嘘じゃないって本当に気持ちいいんだ</p><p>オレは、ゆつくりとピストンを再開した</p><p>あっゆっくりしてみて</p><p>恵美の言葉に、オレはピストンを抑えめにする</p><p>どう</p><p>あんっこれくらいなら、いいかも</p><p>しばらく、浅いピストンを続けた</p><p>恵美の反応が、少しずつ変化していく点点</p><p>あんああっ部活の先輩、嘘吐いてたんだ</p><p>ちょっと痛いけれど吉田くんにお腹の中ゴシゴシされるの気持ちいいよ気持ち良くなってきたの</p><p>もっと、強くしてもいいよ</p><p>あっああっそこ、気持ちいい</p><p>恵美の身体は急速にセックスに順応していく</p><p>オレも気持ちいいよ</p><p>友達が、エッチは相性によって感じ方が違うって言っていたからきっと、あたしと吉田くん、とっても相性が良いんだよ</p><p>ああきっと、そうだ</p><p>どうしようあたし、エッチ好きになっちゃう</p><p>好きになればいいさ</p><p>一日一回じゃ、ガマンできないかも</p><p>一日何回でもしてやるよ</p><p>本当</p><p>大好きだよ吉田くん</p><p>オレも好きだよ恵美</p><p>オレは、恵美の子宮をズンッと突いた</p><p>あんっそれいいっ</p><p>恵美のおっぱいをまさぐる</p><p>乳首を舐める吸う</p><p>恵美のお尻に、手を伸ばした</p><p>恵美、恵美のお尻って</p><p>すっげぇ、触り心地がいいっ</p><p>うんぷるぷるしてて、ふんわりしてて、弾力があって</p><p>それ、部活の先輩にも言われたことある</p><p>嫌だもちろん、女の先輩よ短距離やってる子って、そういうお尻になるんだって</p><p>とっても触り心地がいいんだよ</p><p>じゃあ、触っていてあんっ</p><p>お尻を触られるのって気持ちいいんだね</p><p>そんなにいいのか</p><p>きっと、好きな人に触られているからだと思う</p><p>オレはもう、ガマンできなかった</p><p>恵美のお尻を両手で掴んで、激しくピストンするっ</p><p>感触の良いお尻に指を食い込ませ恵美の中を突くっ突くっ突くっ</p><p>あんっ、あんっ、あんっ、あああんっ</p><p>恵美も、もうセックスに溺れ始めていた</p><p>子犬の様にあんあんっと啼く</p><p>何て可愛い子とセックスしてるんだろう</p><p>め、恵美</p><p>オレまた、イキそうだ</p><p>見せてまた恵美に、吉田くんの可愛い顔を見せてっ</p><p>腰骨の下辺りから、ゾクゾクゾクッと震えが来るっ</p><p>あああっ犯したいっ</p><p>このスリムで可愛い娘を完全に犯し尽くしたいっ</p><p>あああっ、イクぞっイクぞっイクぞおっ</p><p>大好きっ大好きなのっ吉田くんっ</p><p>め、恵美ぃッ</p><p>白濁が噴き上がるッ</p><p>ドクドクドクッ</p><p>二度目の射精が、恵美の胎内を襲う</p><p>可愛いっ</p><p>射精しているオレの顔を恵美は優しく、撫でてくれた</p><p>うふふっ感じるよっ吉田くんの熱いのはっきり判るよっ</p><p>恵美は、受精しながらオレに微笑んだ</p><p>というわけで、イチャラブ完了です</p><p>完成形は、</p><p>恵美と吉田くんで、二人きりだけど実況中継</p><p>みすずにも雪乃にも見られているになりました</p><p>雪乃の反応は、次話でやります</p><p>相変わらず、キャラが勝手に動きます</p><p>まさか二発目やると思わなかった</p><p>71．バスタイム</p><p>射精しきったオレは、恵美の身体の上に脱力して重なった</p><p>恵美が、オレの頭を撫でてくれる</p><p>吉田くん、がんばってくれたんだねありがとう好きよ</p><p>もう一度、キスを交わす</p><p>あたし、陸上部、続けてもいいかな</p><p>恵美が、真剣な顔でオレに尋ねた</p><p>吉田くんが辞めろって言うなら、あたし辞めるから</p><p>そんなこと言わないよでも</p><p>恵美は本当は、バスケがやりたいんじゃないのか</p><p>恵美は中学の時、バスケ部だった</p><p>雪乃が父親に言って無理矢理、退部させられたんじゃなかったっけ</p><p>でも、もう陸上部に入っちゃったからあたし、中途半端なことはしたくないの</p><p>恵美は、オレに微笑んだ</p><p>じゃあ続けなよ恵美がしたいことをするべきだよ</p><p>いいのかな本当に</p><p>常に他人に遠慮して生きてきた、恵美</p><p>自分のしたいことよりも、相手がどう思うかをずっと考えてきたんだろう</p><p>恵美がしたいようにしてくれた方がオレは、嬉しい</p><p>ありがと</p><p>恵美が、もう一度オレにキスをする</p><p>コンコン</p><p>部屋のドアが、ノックされた</p><p>克子ですっ入ってもいいかしらっ</p><p>事後も、写真撮影されるんだっけ</p><p>恵美いい</p><p>うん吉田くんに可愛がって貰ってるところ、写真に残しておきたい</p><p>恵美は、うふっと笑った</p><p>どうぞっ克子姉っ</p><p>部屋のドアを開けて、克子姉が入って来る</p><p>あそのままでいてね繋がっているところ、写真に撮るから</p><p>克子姉は、パシャパシャとシャッターを切る</p><p>恵美は、もう恥ずかしがっていない</p><p>嬉しそうに、レンズを見上げている</p><p>恥ずかしくない</p><p>オレが尋ねると</p><p>ちょっとねでも、誇らしい気もするの</p><p>あたし好きな人に、処女をあげれたんだもの</p><p>そう言ってから、恵美はくすくすと笑った</p><p>あたし今朝は、吉田くんとこんな風になるなんて、少しも思ってなかったのにおかしいよね今は吉田くんのいない人生なんて、考えられない</p><p>オレは、チュッチュッと恵美の顔にキスしていく</p><p>もうくすぐったいよ、吉田くんっ</p><p>その光景も、克子姉はカメラに収めていく</p><p>もう下は大変なのよ渚が大泣きしちゃって</p><p>克子姉が、オレたちに言った</p><p>渚あたしたちには黙っていたけれど、本当に初体験がトラウマだったのね無理矢理、白坂創介に犯されたことがあなたたちのセックスを見て、感動しちゃって涙が止まらなくなっちゃったのよ</p><p>あたしも感動したわこのお屋敷の中での体験は辛いことばっかりだったけれど、幸せそうにセックスするあなたたちを見たら、何だか救われた気持ちになったの</p><p>克子さんも、吉田くんといっぱいセックスして下さい渚さんも</p><p>恵美が、笑顔でそう言った</p><p>いいの、恵美ちゃん</p><p>はいっ吉田くんは、みんなの吉田くんですからっ</p><p>あっでも、あたしは吉田くんだけの恵美だからねっ可愛がってくれないと、嫌よっ</p><p>恵美の頭を撫でてやる</p><p>みすずさんは、吉田くんのペットなんでしょうじゃあ、あたしは何がいいかなあたし、何になろうかセックス奴隷でも、玩具でも何でもなるわっ</p><p>いつも人に遠慮する恵美</p><p>克子さんや渚さん、みすずのことを考えて一番低い地位になろうとしてくれている</p><p>恵美は恵美だよ</p><p>オレは、そう答えた</p><p>恵美はオレの恵美だみすずもそうするペットじゃなくて、オレのみすずだよ</p><p>いいの</p><p>うん克子姉も、オレの克子姉になって</p><p>オレは、克子姉にそう言った</p><p>あたしはもうあなたの克子よ</p><p>カメラを見上げて、この映像を観ている渚さんに叫ぶ</p><p>渚さんもだよっずっと、オレの渚さんでいて貰うからねっ</p><p>克子姉が、泣いていた</p><p>きっと広間で渚、号泣しちゃってるわよ</p><p>あたしも、嬉しいよっ吉田くんっ</p><p>恵美が、オレに抱きついて顔をすりすりする</p><p>雪乃にも</p><p>何か言うべきなんだろうか</p><p>悩んでるうちに、克子姉がオレに言った</p><p>そろそろ、恵美ちゃんの中から出てあげて始めて射精を受けたオマンコの写真も撮りたいから</p><p>あうん恵美、いい</p><p>ずっと繋がっていたかったけれどそういうわけにはいかないよね</p><p>また、すればいいさ</p><p>うんまたしてねあたし、吉田くんがセックスしてくれるの、ずっと待ってるからね</p><p>そんなに長く待たせないよ</p><p>オレは恵美の中から、ペニスを引き抜いた</p><p>恵美の秘部は血で真っ赤だった</p><p>やっぱり、出血していたんだ</p><p>割れ目から、オレの二発分の精液がトロトロと溢れてくる</p><p>恵美ちゃん、大きく足を開いて写真を撮るから</p><p>こう、ですか</p><p>克子姉は、女になったばかりの恵美のヌードを撮り続ける</p><p>カメラの前に秘部を晒す恵美は幸せそうだった</p><p>裸にバスローブだけ羽織って広間に戻った</p><p>渚さんが、本当に号泣していた</p><p>お姉さんたちが、取り囲んで慰めている</p><p>うわぁぁんっ吉田くぅぅんっ</p><p>オレの姿を確認して、泣きながら抱きついてくる渚さん</p><p>オレも、彼女をしっかりと抱き締める</p><p>渚さん今度、どこかで渚さんのロスト・ヴァージン、やり直しましょう</p><p>オレは、そう渚さんに言った</p><p>えっいいの、吉田くん</p><p>はい場所もシチュエーションも、渚さんが自由に決めて下さいっ</p><p>吉田くんっありがとうっ</p><p>渚さんが、オレに熱いキスをする</p><p>あたし海の見えるホテルがいいっ海に夕日が沈むのを二人で眺めながら、ロマンチックにあなたに抱かれるのっ</p><p>渚さんは早速、希望を言い出した</p><p>ママ真緒は</p><p>真緒ちゃんが、渚さんを見上げている</p><p>そうね真緒も一緒に行きましょうねっママが吉田くんに愛して貰っているところ、見ててくれる</p><p>うん真緒、見てるっ</p><p>真緒ちゃんは、ニヒッと笑った</p><p>い、いいんですか、渚さん</p><p>いいのよっ、母娘に隠し事はよくないものっ</p><p>うんうんっ、よくないっ</p><p>母の言葉に、真緒ちゃんはうんうん頷いている</p><p>真緒も十五歳うんうん、十四歳になったら、吉田くんとセックスしましょうねっ</p><p>せっくす</p><p>さっき、吉田くんと恵美お姉ちゃんがしてたでしょ真緒も、みんなと一緒に観てたじゃない</p><p>ああ、あれかっ</p><p>恵美お姉ちゃん、とっても幸せそうだったでしょ</p><p>うん嬉しそうだったっ</p><p>だから真緒も、大きくなったら、吉田くんとしましょうねっ</p><p>わかりましたっ</p><p>ま、真緒ちゃん本当に判ってるの</p><p>あたし親娘であなたとセックスするのが夢なのいいでしょ</p><p>じゃあさ、真緒が十四歳になって、いいって言ったら、してくれる</p><p>えっとうんそれなら</p><p>大人になった真緒ちゃんが承諾したなら仕方ないか</p><p>じゃあ、約束よ</p><p>渚さんが、オレの唇にキスする</p><p>まそうなるように、日々、真緒を教育するけどねっ</p><p>母として、いいのかそれは</p><p>ママ真緒もそれするっ</p><p>渚さんが、俺に言った</p><p>吉田くんしてあげて</p><p>ファーストキスだろ一応</p><p>まだ、子供なんだからいいでしょ</p><p>まあそう言われれば、そうなんだろうけど</p><p>ほらほらしてあげて</p><p>早速、渚さんの教育は始まったらしい</p><p>オレは、真緒ちゃんの前にしゃがんだ</p><p>と真緒ちゃんが、小さい手でオレの頭を掴んで、いきなり唇にキスしたっ</p><p>ぷはっチューしちゃった</p><p>真緒ちゃんが、えへへと笑う</p><p>真緒、これから吉田くんと会ったら、必ずチューするのよっ</p><p>今から慣らせておけばうふふふんっ</p><p>渚さんの頭の中は、夢の母娘３Ｐが浮かんでいるらしい</p><p>寧うかうかしてると、真緒ちゃんに先を越されちゃうんじゃないかな</p><p>マルゴさんが、そう寧さんに囁いた</p><p>もうマルちゃんの意地悪</p><p>寧さんは、ふくれている</p><p>さてそろそろ、パーティはお開きにしましょう次の予定があるしね</p><p>弓槻先生が、そう宣言した</p><p>恵美今夜は、泊まっていきなさい山峰さんには、あたしから電話をするわ</p><p>あ、あたしも養父母に話します</p><p>明日、山峰家に行って、ちゃんとご挨拶しますそして正式に、あなたをこの屋敷に引き取ります</p><p>先生は、そう宣言した</p><p>先生が、雪乃を見る</p><p>白坂さんあなたのお父さんの白坂創介は、今、新しい売春組織を作ろうとしているのそして、恵美も、娼婦にするつもりだったのよ</p><p>自分の娘を売春婦にするつもりだった</p><p>はい白坂さんがオーストラリアから帰国したら、あたしは山峰の家から連れ出されることになっていました</p><p>恵美もそう告白した</p><p>そんなことはさせないわ恵美は、黒森の家が守ります</p><p>先生が、そう言ってくれた</p><p>うん恵美ちゃんは、恵子さんの娘さんだもの</p><p>誰よりも、幸せにならないとね</p><p>あたしたちも、恵美ちゃんのためなら何でもするから</p><p>お姉さんたちも、そう恵美に声を掛けてくれた</p><p>皆さん、白坂創介の野望を挫くためにあたしに力を貸して下さい</p><p>弓槻先生は、お姉さんたちに頭を下げる</p><p>よしてよ、御名穂っち</p><p>そうよ頭を上げて下さい</p><p>あたしたちは、ずっと御名穂様の味方ですわ</p><p>ありがとう、皆さん</p><p>部屋の中は、すっかり和やかな雰囲気になった</p><p>ただ二人</p><p>雪乃と寧さんだけは暗い顔をしたままだった</p><p>みすずさんお家には何時頃までに帰ればいいの</p><p>マルゴさんが、みすずに声を掛けた</p><p>えっと夕食までには帰るって言ってきました</p><p>今は六時過ぎか</p><p>じゃあ、急いでお風呂に入って来て下さい克子が、お送りしますっ</p><p>あなたたちもよ汗を流してきなさい</p><p>オレと恵美にも、そう声を掛けてくれる</p><p>それから雪乃様も</p><p>そうだ雪乃は、まだウェディングドレスを着たままだ</p><p>ドレスの下の身体は、汗と精液と愛液でベトベトになっているはずだ</p><p>なら、あたしも入るわ真緒もお風呂入るわよねっ</p><p>真緒ちゃんと渚さんの入浴も決まった</p><p>あ、あたしも入るわ雪乃ちゃんに、エステしてあげるっ</p><p>秀美さんまで</p><p>あたしはいいわそろそろ帰らないと、娘が待ってるから</p><p>あっ、あたしもです</p><p>優花さんと珠代さんは、そう言った</p><p>うちは今日はベビーシッターさんの日だから、まだ平気よ</p><p>秀美さんは、笑ってそう言った</p><p>じゃああたしたちは、先に帰るわ白坂創介の件は、あたしたちの方でも探っておきます昔のお屋敷の女にどれだけ声を掛けているか</p><p>まあ、大丈夫よあんな馬鹿でいい加減な男の話に乗っかる子なんて、そうそういないわ</p><p>珠代さんが、そう言って笑った</p><p>再び、大浴場へ来た</p><p>女性陣は、みんな首輪も外して全裸になる</p><p>みすずさん、それ何ですか</p><p>恵美が、みすずの足輪に気づいて尋ねる</p><p>これ旦那様に付けていただきましたチタン製なんで、軽くて錆びないんですずっと付けていられますあたし一人で寂しくなると、いつもこのアンクレットを触っているんですよっ</p><p>いいですねっあたしもしようかな</p><p>裸の恵美が、じっくりと検討し始める</p><p>そんなのしてたら、走りづらいだろ</p><p>オレが、恵美にそう言う</p><p>恵美は、これからも陸上部を続けるんだから</p><p>そうね</p><p>ミサンガとかにしたらどうです</p><p>みすずの言葉に、恵美は首を振る</p><p>ミサンガだと、いつか切れちゃうでしょ</p><p>そっかそうでしたね</p><p>いっそ、雪乃みたいにタトゥでも入れちゃおうかな</p><p>め、恵美</p><p>あれ、いいですよね</p><p>恵美とみすずが、雪乃を見る</p><p>雪乃は秀美さんと渚さんの二人掛かりで身体を洗われていた</p><p>一人で洗えます</p><p>まあまあ、いいじゃないっ</p><p>そうそう、お肌の触れ合いよっ</p><p>ボディシャンプーの泡に包まれた雪乃の下腹部吉田のグリーンの文字が浮いている</p><p>うんいいかも</p><p>恵美も、そう呟いた</p><p>二人の視線に、雪乃が呟いた</p><p>別にちょっと、羨ましいなって思ったの</p><p>恵美が、そう答えた</p><p>羨ましい</p><p>はいみすずも、そのタトゥしたいですっ</p><p>みすずまでが、そう言った</p><p>うんっ雪乃ちゃん、お腹に字が書いてあって、かっこいいねっ</p><p>真緒ちゃんが、ニコニコして吉田のタトゥを眺めている</p><p>こんなの格好良くなんかないわよ</p><p>雪乃は、ツンと顔を背けた</p><p>雪乃ちゃん、かっこいいよかっこよくって、とっても綺麗</p><p>真緒ちゃんが、雪乃にそう言う</p><p>あたしが</p><p>うん花嫁さんの服、とっても綺麗だったよ真緒、雪乃ちゃん好きだよ</p><p>雪乃が、困惑した顔をする</p><p>雪乃ちゃん奈生実ちゃんのママになるんだよねっ</p><p>幼女の無垢な微笑みに雪乃は、ウッと泣き出す</p><p>どうしたの雪乃ちゃん、お腹痛いの</p><p>何でもないわ何でもないからっ</p><p>雪乃は、必死で涙を拭っている</p><p>あたしも、雪乃のこと好きよ</p><p>恵美が言った</p><p>あたしはあんたのことなんて、大っ嫌いよ</p><p>それでも、あたしは雪乃が好きよっ</p><p>恵美には、もう何のコンプレックスもなくなっていた</p><p>すっきりとした顔で雪乃に微笑んでいる</p><p>みすずも雪乃さん、好きですよ</p><p>みすずも、そう言ってくれた</p><p>何も言うことができなかった</p><p>雪乃を犯して、妊娠させて</p><p>その上、他の女と幸せなセックスをしているオレは</p><p>恵美が、みすずに言う</p><p>みすずさん、お願いがあります</p><p>はいっ、何ですか</p><p>恵美とみすずが、真っ直ぐに見つめ合う</p><p>あたし学校のお友達には、吉田くんと付き合っているって伝えますいいですね</p><p>みすずは、少し考えてから口を開いた</p><p>はい、どうぞみすずも、お友達に旦那様はみすずの恋人だってお話しします構いませんね</p><p>見つめ合う二人</p><p>ええそうして下さい</p><p>えっとあの</p><p>二人ともオレの意志は無視なんでしょうか</p><p>オレ二人とも、付き合うことになるんでしょうか</p><p>旦那様、これはあくまでも表向きのことですからねみすずは、あくまでも旦那様のペットです</p><p>そうよ本当の恋人にしてくれなくていいからねあたしは、吉田くんが側に居てくれたら、それでいいんだから</p><p>旦那様、よろしいですよね</p><p>いいよね、吉田くん</p><p>オレは腹を括った</p><p>判った二人の気が済むようにすればいいよ</p><p>二人の裸の美少女が、ニッコリと微笑んだ</p><p>大好きです、旦那様</p><p>あたしも好きよっ吉田くん</p><p>みすずが、恵美に手を差し出す</p><p>一生みすずの親友でいて下さい</p><p>恵美がみすずの手を握る</p><p>ええ、あたしでよかったら</p><p>みすずが、寂しそうに微笑む</p><p>ウェディングドレスは、恵美さんが着て下さいねあたし、旦那様を香月の家に巻き込むわけにはいきませんから</p><p>ダメですっ今から、そんなことを言わないで下さいどっちが、結婚式を挙げるかは正々堂々、勝負しましょうっ</p><p>恵美さん、大好きっ</p><p>あたしもですずっと、三人でいましょうねっ</p><p>盛り上がる二人に、渚さんが声を掛けた</p><p>ちょっと、二人で勝手に決めないのっ吉田くんはみんなのだって、さっき話したばかりでしょ</p><p>済みません渚様</p><p>美少女二人が、若いママさんに頭を下げる</p><p>そういうことですからっあたしもお店のお客さんに、吉田くんはあたしの夫って言ってもいいわよねっ</p><p>渚さんは、明るくそう言うが</p><p>それはダメです</p><p>幾ら渚様でも、それは認められませんっ</p><p>二人の少女は、渚さんの要求を却下する</p><p>ええーっ何でよおっ</p><p>それは、ねえみすずさん</p><p>はいっ恵美さんっ</p><p>とにかく夫はダメですっ</p><p>旦那様は、まだ十六歳ですよっ</p><p>あのパワフルな渚さんを、二人で完全に圧倒しているっ</p><p>真緒ちゃんが、ポカンとした顔でオレに尋ねた</p><p>吉田くん真緒のパパになってくれるんじゃないの</p><p>真緒ちゃんは仕方ないですよねっ</p><p>はいっ許可しますっ</p><p>二人が、真緒ちゃんに言った</p><p>吉田くんは、真緒ちゃんのパパになってくれるからね</p><p>でも、ちょっと待っててね真緒ちゃんが良い子にしてて、旦那様がもう少し大人になったら、きっとパパになるからっ</p><p>真緒ちゃんが、オレの顔を覗き込む</p><p>うん約束するよ</p><p>やったぁへええっ</p><p>真緒ちゃんは、天使のように微笑んだ</p><p>吉田くんがパパになるぅうふふふふっ</p><p>こら、真緒、お風呂で走っちゃ危ないわよっ</p><p>二人の美少女が、オレに寄って来る</p><p>でも今はまだ、あたしたちの</p><p>はいっ、恵美さんとみすずの旦那様ですっ</p><p>二人は、オレの左右の頬にチュッとキスをした</p><p>ちょっとあたしも混ぜなさいっ</p><p>渚さんが、怒って二人に叫んだ</p><p>仕方ないなあ</p><p>オレは立ち上がって渚さんのところに行く</p><p>渚さんの口に、そっとキスした</p><p>うふっ来てくれると思ったわっ</p><p>渚さんは、濡れた瞳でオレにそう言った</p><p>あんたたち、みんな狂ってるわ</p><p>雪乃が、そう呟いた</p><p>そうね、狂ってるかもね否定はしないわでも、幸せよ、あたしたち</p><p>渚さんは、笑って雪乃に答えた</p><p>その男のどこがいいのよ</p><p>雪乃の問いに、渚さんは即答する</p><p>だってぇ可愛いじゃないっ</p><p>その答えに、雪乃は驚く</p><p>可愛い</p><p>うん可愛いわよね、吉田くんはいつも、真っ直ぐにあたしのことを見てくれるし</p><p>恵美が、答えた</p><p>はいとってもお優しい方ですみすずのこと、大事にして下さってます</p><p>だから、あたしたちも優しくしてあげたいの</p><p>みすず旦那様の前なら、どんなことでもさらけ出せます何でも、話せます</p><p>あたしも吉田くんも、絶対にあたしたちに嘘は吐かないしいつも、素直な気持ちを話してくれるし</p><p>そうね、心の駆け引きをしなくていいって、とっても楽ねいつも、素顔の自分でいられるんだもの</p><p>みすずや恵美に加えて、渚さんまでがオレを褒めてくれる</p><p>何か、照れるというより困る</p><p>オレは普通のいや、普通の男よりも、むしろ劣っている人間なのに</p><p>何より相手に対して、一生懸命なのがいいわよね吉田くん、雪乃ちゃんと三日で三十三回セックスしたんだっけ</p><p>秀美さんが、オレに尋ねる</p><p>四日で三十五回ですさっき、二回しましたから</p><p>ホント、鬼畜だなオレ</p><p>普通の男はね絶対に、そんなにできないのよどんなに、相手のことが好きでも嫌いでも憎んでいてもそれをお仕事にしていたとしても</p><p>秀美さん</p><p>誰だって、自分の身体を第一に考えるから無理はしないの適当なところで、リタイアするわでも、吉田くんは相手に対してはどこまでも真剣で一生懸命だから、自分の肉体にどれだけ負担を掛けても苦にしないのよねがんばっちゃうのよ</p><p>オレそうなのか</p><p>これすごいことよでも、誰かがちゃんとコントロールしてあげないと、そのうち彼はダウンしちゃうわねまあ、その辺は御名穂さんか克子ちゃんあたりが、把握しているんでしょうけれどあなたたちも、あんまり無理な要求はしちゃだめよ</p><p>秀美さんの言葉に、みすずと恵美が返事する</p><p>あなたもよ、渚ちゃん</p><p>はーいお姉様っ</p><p>真緒も、気を付けまーす</p><p>真緒ちゃんの言葉に、風呂場は笑いに包まれた</p><p>笑っていないのはオレと雪乃</p><p>あたしはこんなの嫌よあたしは、白坂家の人間よあんたたちとは違うのよ</p><p>雪乃が、そう言った</p><p>雪乃さんあたし、香月みすずです祖父の名前は、香月重孝といいます</p><p>雪乃さんなら判りますよねあたしは、香月家の娘です</p><p>雪乃が、ギョッとした眼でみすずを見る</p><p>家とか血筋とか、関係無いですよ</p><p>みすずは、ニコッと雪乃に微笑んだ</p><p>白坂のお家って、戦後になってからの名家よねあの新聞社だって、戦前には細々とやっていた小さな会社だったんだから</p><p>秀美さんが、そんなことを言った</p><p>昔は東京だけで売っていた新聞を、全国拡大して大手新聞社の仲間入りをしたのが、高度経済成長期でしょ決して、伝統のある名家では無いわ</p><p>香月様の家は、元は華族ですものねいえ、さらに遡れば京都の貴族の家系ですね</p><p>日本の名家のトップ１０に入る家系ですわね</p><p>秀美さんと渚さんが、そう教えてくれた</p><p>あたしは祖父は当主ですけれど、父は嫡男ではありませんみすずは、香月家の末席に置いていただいているだけです</p><p>みすずは、恥ずかしそうにそう言った</p><p>それを言ったら、雪乃ちゃんだってそうでしょ白坂創介は、確か次男坊よねだから、新聞社じゃなくって、広告代理店に入ったんでしょ</p><p>秀美さんの言葉に雪乃は、答えない</p><p>雪乃ちゃん、ここに横になりなさいオイル・マッサージしてあげるから</p><p>秀美さんの言葉に、雪乃はマットにうつぶせになる</p><p>秀美さんは、雪乃の身体にオイルを垂らして、マッサージを始めた</p><p>そろそろ気づいた方が賢明よ雪乃ちゃん</p><p>秀美さんは、そう言った</p><p>何をです</p><p>背中を揉まれながら雪乃が尋ねた</p><p>自分が特別な人間では無いということここに居る女は、みんなあなたと同じくらい綺麗よううん、あなたよりも、もっと綺麗な女性もいる頭のいい人もいるスポーツ万能のマルゴちゃんみたいな子もいるし、みすずさんみたいにあなたよりも、家柄の良い娘さんもいるわ</p><p>雪乃は、力なく答えた</p><p>あきらめなさいあなたは、もう堕ちてしまったわあたしたちと同じなのその年で出産するのは酷かもしれないけれど十二歳から売春させられてきた御名穂さんよりはマシだわそう思いなさい</p><p>雪乃は、静かに涙を流した</p><p>雪乃、あたしも産むからね吉田くんの赤ちゃん</p><p>不意に、恵美がそんなことを言い出した</p><p>だから、心配しないであなただけじゃないから</p><p>みすずも産みますよ今すぐは無理ですけれど、二十歳になったら産みます旦那様、いいですよねっ</p><p>みすずが、オレに微笑みかける</p><p>オレは、可憐な笑顔に頷くしかない</p><p>あたしは、すぐ産むわ雪乃ちゃんと同じ頃に出産するわよっ</p><p>渚さんが、楽しそうに言った</p><p>ずっと欲しかったの二人目の子今度は、ちゃんと父親が誰か判っているのよしかも、最初から本当に産みたくて産むのあたし、すっごく楽しみそうだ、先生に排卵促進剤が残ってないか聞かないとね</p><p>渚さんが、ニコニコしてオレを見る</p><p>いいのよねっ産んでも</p><p>次はお薬飲んでするわよっ本気で妊娠させてねっ</p><p>真緒もお願いしなさいっ吉田くんが、ママと赤ちゃんを作ってくれるように</p><p>はいっ吉田くん、お願いねっ</p><p>判ったよ</p><p>もう、全部受け入れる</p><p>判りましたオレの子供、産んで下さい</p><p>渚さんと真緒ちゃんが、大喜びする</p><p>やったね、真緒</p><p>ばんざい、ママっ</p><p>みすずが、そんな二人を見て、</p><p>いいなあ、みすずも早く妊娠したいです</p><p>あたしは、焦りません</p><p>恵美は、言った</p><p>必ず、吉田くんの子供を産みますそれはもう、決めちゃいましたから</p><p>その言葉に、みすずも微笑む</p><p>そうですねみすずも、もう決めちゃってますだから、焦りません</p><p>雪乃は複雑な顔をしている</p><p>雪乃ちゃんそういうことだから、あたしたち、ほぼ同時に出産することになると思うのハワイでもオーストラリアでもいいけれど、あたしもあなたと同じ病院で産むわ一緒にがんばりましょうねっ</p><p>そんな雪乃に渚さんは、ニコニコと微笑み掛ける</p><p>雪乃はただ、泣き続けている</p><p>もっと雪乃に酷い言葉を浴びせるべきという考えもあるでしょうが、</p><p>こんな風にじわじわ懐柔する方が怖いと思っています</p><p>日曜日は時間がある代わりに、〇時ギリギリまで書いているので、</p><p>月曜分の投稿は、そのまま続けて書き始めることになります</p><p>では、働いてきます</p><p>72．オン・ザ・ロード</p><p>脱衣所に戻って、元の服に着替える</p><p>オレと恵美と雪乃は、高校の制服</p><p>みすずは、彼女の通っている日本一のお嬢様学校のセーラー服に</p><p>雪乃が、着替えたみすずを見て呟いた</p><p>本当に、香月家の人なのね</p><p>雪乃も、みすずのセーラー服がどこの学校の物なのかは知っているらしい</p><p>この、お嬢様校に入れるのは超一流の良家の子女だけ</p><p>はいみすずは、雪乃さんには嘘は吐きませんから</p><p>みすずは、雪乃に笑って答えた</p><p>あたし、あなたの学校中学の時に受けたけれど、落ちたわ面接試験で</p><p>えっ、白坂創介、本気で受験させたのっ</p><p>雪乃の言葉に、渚さんが驚く</p><p>あの、どういうことですか</p><p>雪乃が、キッと渚さんを見る</p><p>だって、雪乃ちゃんの中学受験て三年前でしょその頃は、白坂創介、ここの運営者としてふんぞり返ってたわよあたしたちのお客様、お金持ちばっかりだったしバレないわけがないじゃないあそこの学校は、調査能力がとてつもないんだから</p><p>はあ超お嬢様校ともなると、親の評判や背後関係まできっちり調べるんだ</p><p>うちの学校は、やんごとない家系の方々もご在籍なさっていますから芸能人や政治家のお嬢さんでも入学できません</p><p>芸能人や政治家は、今は勢力があってもその力が、ずっと続くかどうか判りませんからお能や歌舞伎の家の方でも、お断りしているそうです</p><p>うわっ、徹底してるんだ</p><p>白坂はお祖父さんの名前だけで、どうにかなるって踏んだんでしょうけど</p><p>ま当然、バレるわよね</p><p>うん親が高級売春婦の元締めをやってるって、知られたら</p><p>お嬢様学校は、その娘は入学させないよな</p><p>ＰＴＡで、営業活動とかされても困るし</p><p>ということだから雪乃ちゃん、あなたが落ちたのは、お父さんのせいだから貴方は気にしなくていいわよっ</p><p>渚さんは、そう雪乃に言った</p><p>雪乃はまだ、納得していないようだった</p><p>雪乃さん面接試験まで行ったんですよねっ</p><p>みすずが、雪乃に尋ねる</p><p>じゃあ、学科では問題が無かったってことですよ雪乃さん自身には、何の問題も無かったってことですっ</p><p>みすずは、ニコッと微笑む</p><p>香月さん</p><p>みすずでいいですよっ</p><p>済みませんあたし、知らないとはいえ色々とご無礼を致しました</p><p>雪乃は、みすずに深々と頭を下げた</p><p>あらそう言えば、みすずは雪乃ちゃんより一つ年上よね</p><p>渚さんが、今、思いついたように尋ねる</p><p>はいっ、あたし二年生ですから雪乃さんは、旦那様と同い年でいらっしゃいますから、一年生ですよねっ</p><p>あたし重ね重ね、失礼を致しました</p><p>雪乃は、みすずにすっかり平身低頭の状態になっている</p><p>気にしないで下さいっ雪乃さんとあたしは、同じ男性の赤ちゃんを産むんですからっこれからは、姉妹の様にお付き合い致しましょうっ</p><p>みすずが、オレに抱きついてくる</p><p>その光景を雪乃は、呆然と見ている</p><p>あたしが選んだ、最高の男性ですっみすずは、生涯、この方のために尽くしますっそう決めたんですっあたしっ</p><p>みすずの笑顔が雪乃を浸食していく</p><p>雪乃がオレの顔を見る</p><p>玄関へ向かうと、マルゴさんが秀美さんの車を廻してくれていた</p><p>秀美さんの車は白いＢＭＷだった</p><p>雪乃ちゃん、送って行ってあげるわ乗って行きなさい</p><p>秀美さんが、雪乃を誘う</p><p>何なら、一緒に夕飯でも食べない好きなものご馳走して上げるわよ</p><p>あたしは家で家族が用意していると思いますので</p><p>あらそうじゃあ、ご飯はまた次の機会にしましょうとにかく乗りなさい</p><p>雪乃は、どうするべきか戸惑っている</p><p>白坂さん、秀美さんが嫌なら、あたしが送ってあげましょうか</p><p>弓槻先生が、雪乃にそう言った</p><p>ちょっと、みんなこれから用があるのあたしと二人きりになるけれど、構わない</p><p>先生が、雪乃に冷たく微笑む</p><p>雪乃ちゃん御名穂さんと二人きりよりは、あたしの方がいいんじゃない</p><p>秀美さんが、笑ってそう言った</p><p>おお願いします</p><p>雪乃は、先生よりも秀美さんの方がマシだと思ったらしい</p><p>じゃあそういうことで白坂さん、あなた、明後日の遠藤くんの練習試合は観に来るわよね</p><p>先生が、不意に雪乃に尋ねた</p><p>あら自分の彼氏の試合、観ないつもり</p><p>先生は、わざと嫌味ったらしく質問する</p><p>行くつもりです</p><p>雪乃は、静かに答えた</p><p>じゃあ、その時までに考えておいて</p><p>な、何をですか</p><p>雪乃が怯える</p><p>もちろんこれからのことよ</p><p>先生は、ニッと微笑んだ</p><p>あなたが、心を決めてあたしたちの仲間になってくれるなら約束通り、最高の環境で出産させてあげるわ学校の誰にも知られないように、こっそり出産させてあげるちゃんと、二年生にもなれるわ全部、あたしの方で手配してあげる</p><p>雪乃がハッと息を呑む</p><p>だけどどこまでもあたしに抵抗するのならも、あなたが妊娠していることを公表するわ学校だけでなく、マスコミにもねあなたはまあ、転校するぐらいで済むでしょうけれどお父様と料理研究家をなさっているお母様には、結構なダメージなんじゃないかしら十六歳の娘が妊娠しているなんて</p><p>母は、巻き込まないで下さい</p><p>雪乃は、小さく答えた</p><p>さあどうしようかしら全ては、あなたの心掛け次第よ明後日までに、決めなさいいいわね</p><p>そうそうもし、あなたがあたしに内緒でお腹の赤ちゃんを堕胎するようなことがあったら</p><p>先生は、フフツと笑った</p><p>あなたの家族皆殺しにするわ</p><p>ゾッとする雪乃</p><p>これ、冗談じゃ無いからあたし、本気よそれから、オーストラリアに居るお父様に相談するのもダメよ電話でもメールでもあなたがお父様に連絡した場合は、白坂創介を殺すからね</p><p>白坂は、オーストラリアに滞在しているあたしの父に会いに行ったのよ目的地が判っていれば、捕捉するのは容易いわ</p><p>先生はすでにオーストラリアの白坂の動向を掴んでいる</p><p>白坂の個人の携帯も、コンピューターのメールアドレスも把握していますあなたが連絡すれば、その内容はすぐにあたしに伝わるわそしたら、今、オーストラリアで白坂を見張っている人にゴーサインを出すわそれで、おしまいその人、射撃がとっても上手いのよブリスベンの射撃大会で６位に入賞したこともあるらしいから</p><p>どっかの都市の射撃大会で６位って、上手いんだか何だかよく判らないけれど先生の話には、リアリティがあった</p><p>雪乃はガクガクと震える</p><p>あたしの話は、それだけよあたしの指示に従って、こっそり出産するか家族全員、殺されるか一日掛けて、ゆっくり考えなさい</p><p>何かを言おうとする雪乃を、先生は押し止める</p><p>話は終わりと言ったはずよっ結論は、明後日聞くわっ</p><p>先生の剣幕に、雪乃は黙り込む</p><p>もうそんなに怒鳴っちゃダメよお腹の子供に悪いでしょう</p><p>秀美さんが、震える雪乃の背中をそっと抱く</p><p>そうだ、雪乃ちゃんっ</p><p>渚さんが、雪乃に声を掛ける</p><p>もし明後日、あなたが、あたしたちを選んでくれたならなんだけどまた、気持ちいいことしましょうねっ</p><p>もう気持ちいいんでしょセックスも、女の手でイジられるのも</p><p>そ、そんなこと、ありません</p><p>きっと明日辺り、身体がうずいて仕方なくなるわよっまた、しましょうねったっぷり、可愛がってあげるわっ吉田くんも、またあなたのことレイプしてくれるわよっ</p><p>お、犯されるのは、もう嫌です</p><p>そんなのうそうそっあなたもう、吉田くんに犯されないと感じない身体になっているわよっこの子、スゴイんだからっ今よりも、もっと刺激的で、いやらしいセックスをしてくれるわよっ</p><p>雪乃がチラッとオレを見る</p><p>みすずも、吉田くんに犯されるの大好きよねっ</p><p>渚さんの言葉に、みすずが答えた</p><p>はいっあたし、セックスは一生、旦那様としかしませんっ旦那様、みすずにもいっぱい、いやらしいことして下さいお外でエッチとかしてみたいです</p><p>みすずが、オレに甘えてくる</p><p>キスしてっ、旦那様</p><p>みすずは、雪乃の前でオレにチュッとキスをする</p><p>雪乃が呆然と、そんなみすずを観ている</p><p>さあそろそろ行かないと雪乃さん後ろの席に乗って</p><p>車の後部ドアを開ける、秀美さん</p><p>雪乃は、逃げるように白いＢＭＷの中に乗り込む</p><p>秀美さんお願いします</p><p>先生が、頭を下げる</p><p>大丈夫よ、任せておいてそれじゃあね、みんなまた、会いましょううちのエステ・サロンにも来てね恵美ちゃんとみすずちゃんは、ただで施術してあげるわよっ</p><p>秀美さんは、笑いながら車に乗った</p><p>吉田くんもよろしく頼むわねここの女の子は、みんなあたしの妹ですから</p><p>車の中の雪乃</p><p>正面を向いて俯いている振りをしながらミラーでこちらの様子を伺っている</p><p>雪乃さん大丈夫ですよっ元気を出して下さいねっ</p><p>みすずがオレに抱きついたまま、雪乃に声を掛けた</p><p>雪乃はみすずに、小さく会釈する</p><p>雪乃またね</p><p>恵美も雪乃に声を掛けるが</p><p>雪乃は、反応しなかった</p><p>では皆さん、さようなら</p><p>お気を付けて</p><p>克子姉が、秀美さんに頭を下げる</p><p>すっかり空は、薄暗くなっている</p><p>ライトを点灯させて、秀美さんの車は発進した</p><p>俯いた雪乃の姿が小さくなっていく</p><p>白いＢＭＷが屋敷の敷地から出ると先生は克子姉に尋ねた</p><p>どう思う</p><p>良い感じに効果が出て来ているは思いますお嬢様に対しては最大級の恐怖心を抱く反面、何人かには依存し始めています</p><p>克子姉は、そう答えた</p><p>渚は、どうだった</p><p>渚さんはニコッと笑う</p><p>想像していたよりも頭の悪い子でしたねさすが、白坂の娘ですお風呂場で秀美さんと、ずいぶん揺さぶってみたんですがそれよりも、脱衣所でのみすずとの会話の方が効果があったと思いますわ</p><p>も、もしかして雪乃の話をしているのか</p><p>みすずが香月の家の方だと知った途端に、目の色が変わりましたから</p><p>あたしも、監視カメラで見ていたわホント、単純な子ね</p><p>はい吉田くんを見る目まで変わりましたから</p><p>えっとどういうことです</p><p>不思議そうな顔をしているオレに、渚さんが説明してくれた</p><p>雪乃ちゃんが、みすずは香月の家の人だって知ったでしょそこまではいいわよねっ</p><p>そのみすずが、吉田くんにメロメロなのということで、雪乃ちゃんの中で吉田くんに付加価値が生まれましたっ</p><p>え何で</p><p>どうして、みすずがオレのことを好きだからって</p><p>雪乃の中で、どうしてオレの価値が上がるんだ</p><p>みすずみたいな家柄の女の子が好きになった男性ってだけで、あの子にとっては充分、価値があるのよっ</p><p>本当の馬鹿なんだよっあの子はさ</p><p>寧さんが、雪乃をそう評した</p><p>あの子の彼氏のさっ遠藤くんだっけ</p><p>はい、そうです</p><p>親が会社の社長ったって、大した会社じゃないんでしょ叔父さんが市会議員で、それとつるんでるなんて結局、小さな街のお山の大将でしょ小物だよねでも、馬鹿だからうちの親父は社長だ叔父さんは市会議員偉いんだって言って廻ってるわけマジで自分は権力者の子供だと勘違いしてるわけ</p><p>そういう勢いだけの頭が悪くて声の大きい男の子に告白されて、ポアーっとなっちゃうってのが雪乃って子だよ暴走族とかチンピラのリーダーに惚れちゃうタイプ相手の本質が見えなくて、何か偉そうな態度とか、子分が何人かいるってことに、ついつい惹かれちゃてんの本物の馬鹿ムスメだよっ</p><p>寧さんの説明はオレには、判るような、判らないような</p><p>そんな子だからさみぃちゃんが家柄の良い子だって知って、その子が惚れた男の子ってだけで、吉田くんの株が急上昇しちゃってるわけ今だと、遠藤くんよりも上にランクインしてんじゃないかなもう、どうしょもない子なんだよっ</p><p>オレには、よく判らないけれど</p><p>とにかく馬鹿な子なのは確かだよね排卵促進剤を飲んだら、絶対に妊娠するって信じちゃってるし</p><p>マルゴさんも、雪乃を笑う</p><p>次の生理がちゃんと来るかどうかを確認するまでは、確信は無いんですよね今日の段階では、産婦人科のお医者さんでも妊娠しているかどうかは判りませんよ雪乃様が不妊症の可能性もあるわけですし</p><p>克子姉も、呆れている</p><p>白坂さんの受精可能期間は、まだしばらく続くから吉田くん、彼女にできる限り膣内射精してね</p><p>えまだ、続くんだ</p><p>これで、終わりじゃないんだ</p><p>あ旦那様、まだ雪乃さんとできると思って喜んでますねっ</p><p>みすずが、オレに詰め寄る</p><p>そんな別に、喜んでないよ</p><p>雪乃さんとした数だけ、みすずもしていただきますっいいですねっ</p><p>やれやれ困ったな</p><p>恵美が先生に話し掛ける</p><p>あのお話があります</p><p>恵美はできれば、白坂さんと一緒に妊娠してあげたいのよね</p><p>はいあたし、雪乃と一緒に妊娠して、一緒に出産するそれじゃ、ダメですか</p><p>先生は、きっぱりと否定した</p><p>恵美ちゃんには、あたしたちができなかった普通の高校生活を送って欲しいのよ</p><p>渚さんが、そう恵美に言った</p><p>恵美様は、あたしたちの希望なんですよ</p><p>でも一人きりじゃ、雪乃が可哀想です</p><p>悲しそうな恵美を、渚さんが慰める</p><p>だから雪乃ちゃんと一緒にあたしが妊娠するわちょうど良かったのよあたしは、どうしても二人目の子を産みたかったし雪乃ちゃんも、あなたより出産経験のあるあたしの方が安心だと思うわそうでしょ</p><p>渚さんは、恵美をキュッと抱き締める</p><p>もう、泣かないのいつか、あの子も判ってくれるわよ恵美ちゃんの優しい子だってこと</p><p>恵美これからお医者さんに行きます処女喪失で、あなたの膣に傷が付いていないかを見ていただいて、それから避妊ピルを処方していただきます</p><p>弓槻先生が、恵美に言った</p><p>池田先生の医院に行かれるのですね</p><p>黒森楼育ちの恵美は、その女医さんを知っているらしい</p><p>昨日、みすずも行った医院だ</p><p>あのオレも付いてっていいですか</p><p>オレは、先生に尋ねた</p><p>どうしたの恵美が心配</p><p>オレが処女膜を破ったわけだし</p><p>結構、出血してたもんな</p><p>あなたは、診察室には入れないわよ産婦人科の待合室で、男の子一人ってのは結構キツイわよ恥ずかしくない</p><p>恥ずかしくないですよオレの恵美が診てもらうんですから</p><p>恵美が、オレを見ている</p><p>あたしが妊娠した時も、ちゃんと一緒に病院に行ってくれる</p><p>渚さんが、オレに尋ねた</p><p>そんなの当たり前じゃないですか</p><p>きゃあ、嬉しいっ</p><p>オレに抱きついてくる、渚さん</p><p>旦那様昨日は、みすずに付いてきて下さらなかったじゃないですかっ</p><p>あみすずが、怒ってる</p><p>克子姉が、オレとみすずの間に入ってくれる</p><p>まあまあ、みすず様そんなに怒らないで彼は、恵美様と病院には行かれないですから</p><p>え克子姉</p><p>次のスケジュールが迫っているからね</p><p>あヤクザ退治か</p><p>あたしが、みすず様をお送りしますからあなたも一緒に乗って</p><p>克子姉が、フフッと笑ってオレに言った</p><p>みすず様をお家にお届けして、あたしとあなたはそのまま次のスケジュールに移りますそれでどうですか、みすず様</p><p>旦那様が送って下さるのならみすずは、何も文句はございませんっ</p><p>あららさっきまで怒ってたのに、今度は真っ赤に照れている</p><p>みすずの表情は、本当にころころ変わる</p><p>子犬みたいに可愛らしい</p><p>じゃあ、ミナホは恵美さんを病院へ連れてって後から合流してくれればいい渚さんは、あたしと寧と一緒に行動克子さんと吉田くんは、みすずさんを送った後、定時に合流して</p><p>マルゴさんが、全員に指示を出した</p><p>真緒ちゃんが、マルゴさんの顔を見上げる</p><p>真緒ちゃんは、ここで森下さんとお留守番だよ</p><p>えーっ</p><p>もう、騒がないの真緒は八時になったら、お眠でしょ</p><p>渚さんは、愛娘を抱き上げる</p><p>森下さん申し訳ありませんが、よろしくお願いします</p><p>ほほほかしこまりました</p><p>老執事は、笑って承諾した</p><p>では行動開始よ</p><p>先生が、全員に命じた</p><p>じゃあ、ヨッちゃん、また後でねーっ</p><p>マルゴさんと寧さんは、白いワンボックスバン</p><p>渚さんはベンツに乗っている</p><p>二台に分乗して、目的地に向かうらしい</p><p>今日のバンの文字は丸子運送になっていた</p><p>吉田くん行ってくるね</p><p>先生と恵美は、初めて見た車赤いホンダのフィットだった</p><p>恵美が、車窓から顔を出す</p><p>うん気を付けてね</p><p>オレは彼女の唇にキスをした</p><p>三台の車が、オレたちに先行して発進する</p><p>克子姉が運転してきたのは、先生の緑色のミニバンだった</p><p>二人とも乗って</p><p>後部のドアを開くとあれ</p><p>シートが全部倒されて平らになっている</p><p>ふふふ、フラットシートなのよっ</p><p>克子姉は、ふふんと笑った</p><p>えこれじゃあ、座れないよ</p><p>みすず様恵美様のために、彼のお尻を押して下さったでしょう</p><p>克子姉が、運転席からみすずに言った</p><p>みすずはその方が良いと思ったことをしたまでです</p><p>みすずは、そう答えた</p><p>雪乃様のことも、色々と気を遣っていただきましたですから、克子から一つ、みすず様にサプライズがございますっ</p><p>克子姉の眼が妖しく光る</p><p>カーセックスご興味があるんですわねっ</p><p>ま、まさか</p><p>いいんですかっ</p><p>ハッと喜ぶ、みすずの顔</p><p>はいっ、お家に着くまで存分にお楽しみ下さい</p><p>相変わらず、オレの意志は無視なのか</p><p>うわっ旦那様早くぅっ</p><p>みすずがフラットシートに横になって、オレを誘っている</p><p>ええいっ楽しんじゃえ</p><p>オレも後部座席に乗り込む</p><p>あこういう場合は、半脱ぎなんてつまらないですから、思い切って全裸になって下さい開放感が全然違いますよっ</p><p>克子姉のアドバイスに、みすずがニコニコと微笑む</p><p>はーいっ旦那様、どっちが先に裸ん坊になれるか競争ですよっ</p><p>もう、なるようになれだっ</p><p>みすずと先を争って、服を脱ぐ</p><p>みすずはキャハハと笑った</p><p>靴も靴下も脱いで素っ裸になる</p><p>車内灯の淡い光の中にみすずの華奢な裸体が照らされる</p><p>うふっあたしの旦那様好きッ</p><p>みすずが、オレにキスをした</p><p>みすず様はお汁が多いですから、下にバスタオルを敷いて下さいそこに用意してございますから</p><p>みすずは、お尻の下にバスタオルを敷いた</p><p>寒かったら、毛布を使って下さいねでは、行きますよっ</p><p>裸で抱き合っているオレたち車のエンジンの振動が、響いてくる</p><p>屋敷の敷地から、外の道へ</p><p>段を越えたり、坂を下りたりする度に、みすずはオレにしがみついた</p><p>そして、嬉しそうにキャハハと笑う</p><p>オレの頭を抱き締めて自分のおっぱいに押し当てた</p><p>ああっ、みすず興奮しちゃってますっ</p><p>エンジンの小刻みな振動</p><p>揺れる車体</p><p>すっかり暗くなった街の中を、全裸のオレたちを乗せて車は走る</p><p>オレは、みすずの可愛い乳首をペチャペチャと舐めていた</p><p>ああんっ旦那様、みすずのおっぱい好きですか</p><p>好きだよとっても可愛くてもう固くなって、尖っているよ</p><p>気持ちいいですっもっと、可愛がって</p><p>みすずの手が、オレのペニスに触れた</p><p>旦那様こんなに固くなってるみすずのこと、犯したいですか</p><p>犯したい犯したいよみすずは</p><p>みすずの秘部に指で触れる</p><p>みすずのそこは、すっかり濡れていた</p><p>みすずすっかり、とろとろです欲しいです</p><p>あんっ意地悪</p><p>言わないと入れてあげないよ</p><p>だ、旦那様のオチンチンオチンチンで犯して欲しいですっ</p><p>来て下さいみすずの中に、入ってきてっみすずを犯してっ</p><p>オレはみすずの中に入った</p><p>じゅっぽりと熱く湿った胎内</p><p>亀頭が最奥まで、一気に到達するっ</p><p>ああんっまた、串刺しにされちゃいましたっこれ、好きっ旦那様が、あたしの中に居るのっああんっ、好きっ好きっ</p><p>ペニスを押し込んだまま、みすずの華奢な肉体を抱く</p><p>みすずの肌は、柔らかくてつるつるしている</p><p>抱き枕みたいに気持ちいい</p><p>二人ともしばらく、街の繁華街を走るから、頭を上げてはダメよ窓にフィルターが貼ってあるけれど、夜だから透けて見えちゃうの隣の車や通行人から、二人がセックスしている姿が丸見えになっちゃうわ</p><p>運転席から、克子姉がそう言った</p><p>確かに、窓の外の光が違う</p><p>ネオンサインやショーウインドウの灯りが、次々に流れていく</p><p>みすずの柔らかい肉体に、様々な陰影を作っていく</p><p>みすず見られてもいいですっむしろ、旦那様に愛されている姿を世界中の人に見せつけてやりたいですっ</p><p>みすずは、激しく興奮している</p><p>ああっ犯して街の真ん中でみすずを犯して</p><p>そうだオレたちは、今、繁華街のど真ん中に居る</p><p>そんな人通りの多い場所でセックスしている</p><p>全裸になってセックスしている</p><p>みすず旦那様のペットですっ可愛いメス犬になりますっお外で犯してっみすずに、種付けして下さいっあああっ</p><p>オレは、ガツガツとピストンを開始した</p><p>犯されてるぅぅ犯されてるぅぅ気持ちいいっカーセックス、いいですぅぅ</p><p>みすずの眼が、とろんと溶けていく</p><p>二人とも高速に乗るから、毛布を被って</p><p>高速</p><p>わざわざ、高速道路に乗るのか</p><p>ああんっ、動いて下さいっ突いてみすずを壊してっ</p><p>オレは律動を続けながら、毛布を被る</p><p>うふふ旦那様と二人っきり裸ん坊で毛布って、気持ちいいですねっ</p><p>みすずが、オレの耳元にそう囁いた</p><p>料金所に着くから、少しの間、ジッとしててねっ</p><p>克子姉の言葉に、オレはみすずをギュッと抱きしめる</p><p>料金所へと昇る坂道カーブ</p><p>一つの塊になった、オレとみすずの身体にＧが掛かる</p><p>料金所だ</p><p>克子姉が、窓を開けて料金所の係の人と対応している</p><p>バレないかと緊張する、オレとみすず</p><p>みすずのヴァギナから、愛液がまたとろりと溢れ出る</p><p>車が、急発車する</p><p>ショックで、ズンッとみすずの奥を突いた</p><p>みすずが、大きな喘ぎ声を上げる</p><p>みすず様ここからが、天国ですよっ</p><p>克子姉が、そう言った途端</p><p>ガッガッガッっと</p><p>車が、高速道路の繋ぎ目を越えていくっ</p><p>その度に、オレの身体がドンッと浮かび上がって</p><p>ズンッズンッズンッと</p><p>みすずの身体を深く突くっ</p><p>繰り替えし、突き続けていくっ</p><p>ひぃっああっあっああっこれ、激しいっいいですっ腰にズンってきますっきてますっすごいですっあああっ</p><p>みすずの肉体が、ブルブル震える</p><p>高速道路のオレンジ色っぽい照明が、感じまくっているみすずの肉体を照らしては流れていく</p><p>こんなの体験したらみすず、普通の女の子に戻れないっ</p><p>戻らなくていいんだよみすずは、ずっとオレのものなんだからっ</p><p>あああっ犯して、旦那様っみすずのこと、メチャクチャにしてぇぇっ</p><p>みすずはもう、半狂乱だった</p><p>好き好き好きっ大好きなのっみすずのこと、もっと愛してっみすずの身体、弄んであたし、旦那様の奴隷になりたいっ犯されたいのっ壊されたいのっ</p><p>みすずは、しっとりと汗をかいていた</p><p>秘部とグチョグチョに濡れている</p><p>オレのペニスをキュウキュウと締め付けている</p><p>みすず、そろそろ出そうだよ</p><p>出して、出して、出してぇぇっみすずの中に下さいっ旦那様の注いでっみすずに浴びせてっ愛してますっ愛してるっあなたが好きなのおっ</p><p>みすずの中が締まるうう</p><p>ああっイキますっみすずもイキますっ愛してるって言ってみすずのこと、愛してるって言って</p><p>愛してるよ、みすず</p><p>あたしもですっ旦那様っあたしの旦那様っあああっあたし、天国に行っちゃうっイッちゃうっイクぅぅ</p><p>ガクッガクッガクガクガクッっと、激しくみすずが痙攣するっ</p><p>オレもイクよっ</p><p>みすずの中にオレの白い熱が迸るッ</p><p>びゅるるっびゅるるっ、びゅるるるるるっ</p><p>あっ愛されてるっみすず、愛されてますっ幸せですっ温かいよおっ旦那様の熱いのがみすずの中に拡がってるよぉ</p><p>みすずがオレの体液を受精している</p><p>華奢な肉体が女としての役目を果たしている</p><p>子宮が、オレの精をゴクゴクと呑んでいる</p><p>みすず幸せです恵美さんや他の女の人たちがいてもいいみすずは、旦那様の一番でなくてもいいですみすずは、一生、旦那様のものです旦那様を愛してますぅ</p><p>みすずは、熱い涙を流しながら、そう言った</p><p>みすず悲しいのか</p><p>泣きながらみすずは笑った</p><p>気持ちいいんです幸せなんです嬉しくて、涙が出るんです</p><p>みすずは、オレにキスをねだった</p><p>それから、しばらく毛布にくるまって、みすずとイチャイチャした</p><p>ペニスは、みすずの中にはいったままだ</p><p>キスしたり、おっぱいをいじったりする</p><p>みすずは、おれの髪を優しく撫でてくれた</p><p>運転席の克子姉は、そんなオレたちをずっと見守ってくれていた</p><p>二人ともそろそろ着きますよっ</p><p>やがて車が停まる</p><p>みすずの家は、高級マンションだった</p><p>克子姉はマンションの角の路肩に車を寄せた</p><p>ここは、父と母とあたしだけで住んでます祖父は、普段は葉山の家に居ますので</p><p>みすずはそう、説明してくれた</p><p>地下の駐車場には、監視カメラがあるから服はここで着て下さいでないと、二人のヌード、ばっちり撮られちゃいますよっ</p><p>あっ、待って下さい</p><p>みすずは、オレのペニスをぴちゃぴちゃと舐める</p><p>みすずが、すぐに綺麗にして差し上げますからね</p><p>みすずは裸のまま、フェラチオを続ける</p><p>みすず様カーセックス、気に入って下さいました</p><p>はいっ克子様、ありがとうございますっ</p><p>じゃあまた、そのうち機会を作って差し上げますわっ</p><p>本当ですかっみすず、嬉しいですっ</p><p>みすずは、オレのペニスを握ったままニッコリと微笑んだ</p><p>本当に、何て可愛い少女なんだろう</p><p>どうしたんです旦那様</p><p>んみすずは、可愛いなあって思って</p><p>旦那様のおかげです</p><p>旦那様が、いっぱいみすずを愛して下さっているからですよっ</p><p>そう言うと、みすずはまた、オレの亀頭の先をチュッチュッとキスした</p><p>ホントみすず様は、可愛い変態さんですねっ</p><p>はいみすずは、旦那様だけの愛玩ペットですからっ</p><p>というわけで、雪乃関連はずっぽり先生たちの罠です</p><p>女は怖いですね</p><p>みんな、犯罪結社の元娼婦ですから、人間心理には詳しいです</p><p>恵美もみすずも、頭の良い子だし</p><p>判ってないのは、吉田くんだけです</p><p>みすずは、どんどん変態になっていきますが</p><p>可愛いからいいか</p><p>73．悪巧み同盟</p><p>オレのチンポのフェラチオ掃除が終わると、みすずは服を身につけていく</p><p>もちろんオレも</p><p>そんな眼で見ないで下さいまた、脱ぎたくなっちゃうじゃないですかっ</p><p>女の子がブラジャーを付けている所って何か、残念な気持ちになる</p><p>セックスが終わりになってしまった感じがして</p><p>いいんですよもっと、しても</p><p>みすずは、ブラジャーだけ付けただけの姿でそう言った</p><p>ちなみにまだパンティは履いてない</p><p>みすず様、二回戦はダメですっやり過ぎですっ</p><p>運転席から克子姉が、そう言った</p><p>あごめんなさいじゃあ、旦那様、また明日しましょうねっ</p><p>明日も</p><p>するのかうん、するな</p><p>みすずと会って、セックス抜きになるはずがない</p><p>みすず様、明日のご予定は</p><p>はい夕方から日舞のお稽古がありますけれど、それまでは空いてます五月の二日が発表会ですから、ちょっと追い込みに入ってますっ今夜も家でおさらいします</p><p>家で</p><p>みすずの家、マンションだろ</p><p>はいっうちは母も名取りですから、お稽古用の和室があるんですちゃんと鏡張りになっているんですよっ</p><p>そうだこの子の家系は普通じゃ無かった</p><p>ただの高級マンションなはずがない</p><p>みすず様実は明日、あたしたちは雪乃様の妹の追い込みをする予定なんですできましたら、みすず様もご協力いただけませんか</p><p>克子姉が、みすずに尋ねる</p><p>確か、雪乃さんの妹を、セックス奴隷に堕とすんでしたよね</p><p>はいまずは、レイプしますそして、セックス中毒にします</p><p>克子姉は、平然と言った</p><p>やっぱり、オレがやるんですよね</p><p>これは黒い森のメンバーとしての仕事よお嬢様のためなの嫌でもやって貰うわ</p><p>克子姉の眼は、真剣だった</p><p>弓槻先生は、何年も前からずっと復讐の計画を練っていた</p><p>雪乃の妹をレイプするというのも、ずっと前から予定されていたことなのだろう</p><p>どうしても、あなたが嫌だと言うのなら街のチンピラを雇うわ絶対に白坂舞夏はレイプしますもう決まっているのよ</p><p>弓槻先生にとっては、それが死んだ妹に対する供養なのだろう</p><p>そんなの間違っている</p><p>狂っている</p><p>でもそうでもしなければ、先生の魂は癒やされない</p><p>やりますオレが、やります先生や克子姉だけに、罪は背負わせません</p><p>うんオレがやるしかないんだ</p><p>チンピラを雇うくらいならオレが手を汚すべきだ</p><p>その子、幾つなんですか</p><p>中学二年生十四歳です</p><p>可愛いですか</p><p>そうですね今はまだ幼いですが、雪乃様よりも綺麗になると思います</p><p>やっぱり、雪乃様に似ていますか</p><p>それは姉妹ですからよく似ています</p><p>性格も</p><p>いえ派手好きで、大人っぽくなりたがっていますが、雪乃様ほど我が儘ではありません頭は悪いですけれど、とっても愛嬌のある子です</p><p>旦那様の奴隷に相応しい子でしょうか</p><p>それは、育て方次第だと思いますわいたずらっ子になると思いますが、可愛い奴隷には仕上がると思います</p><p>もちろん、ヴァージンですよね</p><p>はい確認済みです</p><p>みすずは、ふぅと息を吐いてから、克子姉に言った</p><p>みすずは、克子様にご協力致しますですが、一つお願いがあります</p><p>何でもおっしゃって下さい</p><p>その子を、みすずの望む形に調教したいんです克子様、お手伝いいただけませんか</p><p>みすずが、自分で舞夏ちゃんを調教するつもりなのか</p><p>判りました舞夏様は、みすず様のお望み通りの奴隷に調教致します</p><p>克子姉も、ニヤリと微笑んだ</p><p>どのようなセックス奴隷がよろしいですか何かイメージがあれば、お知らせ下さい</p><p>みすずは、答えた</p><p>みすずが側に居ない時に旦那様が、ちょっとムラムラなさることもあると思うんですそういう時に、旦那様が気楽におチンポを突き入れて、精液を吐き出せるようなセックス奴隷にしたいです</p><p>はい精液便器ですね</p><p>便器と言うよりは、もう少し可愛い感じがいいです子供用のアヒルのおまるみたいな、インテリア的でファンシーな感じが欲しいですね</p><p>みすずは、何か考え込んでいる</p><p>あの、みすず何を考えているんだ</p><p>ちょっと怖くなってきたので、オレはみすずに聞いてみた</p><p>みすずは、真剣な眼でオレを見る</p><p>みすずの従弟のサトシくんが、やっぱり安心毛布の子だったんですっ</p><p>サトシくんの場合は、プーの縫いぐるみだったんですけれどいつも連れ歩いていたんです絶対に、プーの縫いぐるみから手を放さないんです</p><p>プーの縫いぐるみ</p><p>プー、何だろう</p><p>やっぱり、無職の人のことなんだろうか</p><p>無職の人の縫いぐるみって、どんなんだ</p><p>しかも、サトシくんは、プーの縫いぐるみから手を放さない</p><p>でも、ずっと持っているとプーも汚れてくるでしょう布地も毛羽立ってくるし、目や耳も取れちゃうし子供は縫いぐるみを舐めたり噛んだりするから、汚くなった縫いぐるみを持たせるのは、衛生的にも良く無いんですよ</p><p>うん確かに、無職の人の縫いぐるみは、あんまり舐めない方が良いよなあ</p><p>どんな縫いぐるみなのか、全然イメージできないけど</p><p>だからサトシくんが、寝ている間に交換したんです新しいプーに</p><p>また、プー</p><p>新しい無職の人って他に、縫いぐるみは無かったのか</p><p>せめて職のある人の縫いぐるみにした方が</p><p>お金持ちの家のすることは、よく判らない</p><p>子供は、縫いぐるみの匂いを嗅いで安心感を得ているとか、そういうことを言う人がいますよねあれ、嘘ですサトシくん眼を覚ましてから、数分は戸惑っていたんですけれど、いつものプーだよって言ったら、普通に新しいプーを抱えて遊び始めたそうです</p><p>克子姉は、みすずの話をうんうんと聞いている</p><p>オレはみすずが何を言いたいのか全く判らない</p><p>つまりみすず様は、彼の安心毛布を交換されたいのですね</p><p>白坂雪乃様から妹の舞夏様に</p><p>えっえっええ</p><p>ど、どういうことだ</p><p>はいみすずは、それを望んでいます</p><p>みすずは、克子姉にはっきりと答えた</p><p>あたしは雪乃さんのこと、別に嫌いではありませんしかし、旦那様と雪乃さんのセックスは最悪でした旦那様と雪乃様は、相性が悪すぎます</p><p>そうですね克子もそう思います</p><p>明日は、雪乃さんの調教予定は無いのでしょう</p><p>はい雪乃様はここ連日、激しく調教致しましたから明日は、休養していただきますここでノー・セックスの日を作って、快感に飢えさせる予定です</p><p>すげぇ弓槻先生の計画は、徹底的に組まれているんだ</p><p>明日の調教予定は、舞夏さんだけですね</p><p>克子姉が、オレを見る</p><p>雪乃様の最初の調教には、克子も参加していました</p><p>旦那様も初めてだったんですよね</p><p>はい最初に異常な体験させてしまったことで、彼に悪いトラウマを与えてしまったかもしれません彼と雪乃様のセックスだけが、異常に相性が悪いのは、それも原因になっていると思います自分の不注意さに、情けなくなります</p><p>克子姉は悪くないよオレ、よく判らないけれど</p><p>オレには、そう言うことしかできなかった</p><p>白坂舞夏さんをレイプすることで、旦那様のトラウマを払拭することは可能でしょうか</p><p>やってみる価値はあると思います</p><p>あたし旦那様が舞夏さんとセックスするのは耐えられると思いますでも、雪乃さんとのセックスを見るのはもう嫌なんですっ</p><p>みすずが、オレにしがみついた</p><p>あたし克子さんも、渚さんも、恵美さんも他の女の子でも構いません旦那様がお抱きになりたいのなら、誰とセックスなさっても文句は言いません</p><p>もし、旦那様があの女の子と、セックスしたいって言うのなら、みすずが連れてきますみすずは、旦那様のためにどんな女の子も騙します旦那様が、女の子をレイプしたいのなら、そのお手伝いだってします何でもしますっでも、あたし、雪乃さんだけは、嫌なんですっ</p><p>そんなに</p><p>雪乃だけは、嫌なのか</p><p>克子もです克子は、家事とパンを作ること以外はセックスしかできません自分の身体を使ってセックスする技術と、セックス奴隷を調教する技術だけが、克子の全てです</p><p>か、克子姉も</p><p>あなたが望むなら、世界中のどんな女の子でもあなたのセックス奴隷に仕立てるわアイドルでも、外国の王女様でも、絶対に堕として来てあげるあなたのためにでも、白坂雪乃だけは嫌あたしも、あの子だけはどうしても嫌なのっ</p><p>二人が揃って</p><p>雪乃を完全否定する</p><p>オレの問いかけに、みすずが答えた</p><p>雪乃さんは、古いプーの縫いぐるみなんですよ</p><p>プー</p><p>体中汚れきってて、毛羽立ってて、眼も耳も取れちゃってるんですぷーんと嫌な匂いもするんですもう捨てて、新しいのと交換するしかないんですっ</p><p>みすず様のお気持ち克子には、よく判りますっ</p><p>オレには、全然良く判らない</p><p>克子様舞夏さんは、旦那様の新しいプーになるでしょうか彼女で旦那様のお心が、古い縫いぐるみから離れるでしょうか</p><p>やってみるしかないですね舞夏様には、雪乃様の一番ねじ曲がった部分はありませんから、多分、うまく行くと思います</p><p>雪乃のねじ曲がった部分</p><p>オレの質問に、克子姉はこたえた</p><p>思い上がって肥大したプライドよあの子は、どこまでいっても自分自身しか見ていないわ自分と父親しか、愛していないのよっ</p><p>そうですね恵美さんにパパの娘は、あたし一人だっておっしゃってました妹の舞夏さんのことも、雪乃さんの頭の中ではカウントされていないんですご自分とお父様とそれ以外の世界に区分けされているんですよ</p><p>それが、白坂雪乃</p><p>オレの初恋の少女</p><p>舞夏様なら、まだ汚れてはいません歪みも、そうありませんしどのようにでも、調教していくことは可能だと思います</p><p>その子だったら旦那様が毛布として連れて歩いても、みすずは嫉妬しません汚れたら洗って差し上げます眼や耳が取れてきたら、みすずが縫って直します精神的なケアもしますとにかく、雪乃さんは嫌なんです</p><p>雪乃ずいぶん、嫌われちゃったなあ</p><p>そんなに悪い女の子だとは思わないんだけど</p><p>では具体的な調教プランは、これから克子が作成致します今夜にでも、みすず様にメールで何パターンか提案致します</p><p>克子姉は、みすずに自分のメールアドレスの載った名刺を手渡した</p><p>ありがとうございますこちらにあたしのアドレスを送っておきますみすずは、深夜でも結構ですご連絡をお待ちしていますどうか、旦那様のためにお助け下さい、克子様</p><p>こちらこそ、お願い致しますみすず様</p><p>見つめ合う、二人</p><p>克子姉とみすずは、パンッと手を重ねた</p><p>同盟成立ですねみすず様</p><p>はいっ悪巧み同盟ですっ克子様っ</p><p>二人は、ニッと微笑み会った</p><p>服を着終わったみすずはオレのシャツをブン取った</p><p>これお借りしますっ明日、お返ししますからっ</p><p>そんなの、どうするんだよ</p><p>旦那様の匂いを嗅いで夜、自分を慰めるのに使いますっ</p><p>みすずは、エヘッと笑った</p><p>今夜は、旦那様の匂いに包まれて眠れますみすず、幸せです</p><p>本当にこの子は、底が知れない</p><p>底知らずの変態娘かもしれない</p><p>そこが可愛いんだけど</p><p>みすず様いいことを教えて差し上げます</p><p>克子姉が、みすずにムフフと微笑む</p><p>お家に帰られたら、お風呂に入る前に裸になってベッドの中に潜り込んでみて下さいそしたら、みすずさんの身体から、彼の汗や精液の匂いがぷーんと漂ってきますよっその匂いがセックスの時の感じを思い出させてくれて、とっても興奮できますからっ</p><p>克子姉は、またマニアックなオナニーの仕方を提案する</p><p>ホントですかっ</p><p>試してみて下さいっ</p><p>そしたら、あたし日舞のおさらいは明日早起きしてやることにします今日は、ご飯を食べたら、すぐにベッドに入りますっ</p><p>えっお風呂は入らないの</p><p>じゃあまず、一人エッチしてそれからお風呂に入りますっ</p><p>みすずは、恥ずかしそうに微笑んだ</p><p>みすず早く、旦那様と暮らしたいですそしたら、もう一人ではしません全部、旦那様にしていただきますっ</p><p>みすずはそう言うと、オレの唇にキスをした</p><p>では、また明日今日もいっぱい愛して下さって、ありがとうございましたっ</p><p>そう言うと、みすずはオレの手に自分のパンティを握らせた</p><p>これお土産です旦那様も、みすずのこと思い出して下さいねっ</p><p>みすずは、そう言うと車を降りた</p><p>左右を見て人通りが無いのを確かめると、オレに向かってスカートを捲った</p><p>ノーパンのみすずの真っ白なお尻が見える</p><p>愛してますっ、旦那様</p><p>みすずは、そう言うと自宅のマンションに向かって、子犬の様に走って行った</p><p>オートロックの入り口で振り返って、オレに向かって大きく手を振っている</p><p>玄関の自動ドアが開くと、克子姉に向かって一礼して、みすずはマンションの中へ消えていく</p><p>小動物の様な愛らしさと、台風のようなエネルギーが同居している女の子だ</p><p>すごい子をペットにしちゃったわねっ</p><p>克子姉が、クククッと笑った</p><p>はい圧倒されっぱなしです</p><p>そんなことないわよちゃんと対等に付き合っているじゃない</p><p>克子姉はそう言いながら、オレにツナギを手渡してくれた</p><p>朝着ていたのと同じ渚さんのお店の名前が背中に入っているやつだ</p><p>さ頭を切り換えましょうあなたは、これを着て</p><p>オレは、ツナギに足を通す</p><p>オレこれを着るってことは、またおとりですよね</p><p>判ってきたみたいね</p><p>っていうかオレ、おとりしかできませんし</p><p>マルゴさんみたいに、格闘技ができるわけではないし</p><p>克子姉や寧さんみたいに、頭の回転が速いわけでもない</p><p>今夜の作戦の目的は、二つあります一つは、渚を脅しているヤクザの壊滅これはそんなに難しくないわ罠はもう張ってあるから</p><p>克子姉は、そう言った</p><p>もう一つはどこまで、情報が漏れているかのチェックよ</p><p>情報が漏れている</p><p>今回の作戦の内容は、マルゴ様と渚で組んだのそれには、玩具同士専用のメーリングリストを使用したわ</p><p>わざと、あの子にも見られるようにしたのそれで、あの子がどの位のレベルであたしたちの邪魔をしてくるかその度合いを測りたいのよ</p><p>あの子って誰です</p><p>決まってるでしょう岩倉幸代よ</p><p>生徒会長の岩倉さん</p><p>本当は、こんなメンドクサイことはしたくないんだけどねでも、岩倉幸代のガス抜きもやってあげないとって、お嬢様がおっしゃったから</p><p>どういうことなんです</p><p>岩倉幸代は、性癖が白坂創介に近いのよド変態なの彼女は、黒い森の売春部門の再開を望んでいるわ</p><p>つまり白坂創介と手を組む可能性がある</p><p>まさか白坂が馬鹿で、どうしようもないってことは岩倉幸代も、よく知っているわだから、岩倉幸代は自分の手で売春組織を運営したがっているのよ</p><p>えっ、岩倉さん、まだ高校生でしょ</p><p>でも岩倉さんの顧客には、変態嗜好のお金持ちもいるわ暴力団関係者もやってやれないことは無いでしょ</p><p>問題は彼女が、どの程度あたしたちに反抗する覚悟があるかってことだから、試してみたのお嬢様に対しては彼女は絶対に攻撃できないように躾けてあるけど、渚に関することなら彼女の攻撃目標にはなるはずだから</p><p>じゃあこれから行くところには、ヤクザ関係者さんたちがウジャウジャ待ち構えている可能性も</p><p>当然あるわ覚悟していてね</p><p>克子姉は、車を再発進させた</p><p>うわすごい、危険なところへ行くんだ</p><p>まあ仕方ないか</p><p>あの克子姉</p><p>先生のお父さんて、暴力団の娘さんをレイプしたのが問題で、オーストラリアに逃げているんですよね</p><p>そうよ</p><p>そこの暴力団と岩倉さんが手を組んだりしたら、ヤバクないですか</p><p>克子姉は、クククッと笑った</p><p>あなた世の中に、暴力団てどれくらいあると思うの</p><p>日本には、大きくグループ分けして二つの巨大な暴力団組織があるの知ってる</p><p>いえ</p><p>日本の暴力組織が、一つに統合されることは決してないわそんなことをしたら、国家に完全に潰されるわ頭が一つしか無いのなら、潰しやすいでしょあるいは、権力者の誰かが自分の都合の良い人間にトップをすげ替えようとするわだから、複数の組織があった方がいいの暴力団を利用しようとする人にとっても、選択肢が増えるしね</p><p>暴力団てね決して、一枚岩ではないのよ例えば、Ａという会社を脅して貰いたいＢという人がＣという暴力団に依頼するとするわね日本の暴力団が一枚岩なら、Ａの会社が潰れて、ＢがＣに謝礼を払って終わりよね</p><p>ところが、現実にはＡの会社は自分たちを守るために、Ｄという暴力団に仲介を依頼するそして、ＤがＣの暴力団と話を付けて、適当なところでＢに妥協させるこうすれば、Ａは潰れないから、ＤはＡから延々とお金をせしめられるわまた、Ｃの暴力団もＢからずっとお金を取ることだってできる</p><p>黒森公一郎が暴力団幹部の娘をレイプした件だって、お嬢様とその暴力団とは、もう話がついているのよ</p><p>謝罪金四千万円と黒い森の売春部門の無期限閉鎖そして、黒森公一郎の身柄を引き渡すということで、片が付いたの黒森公一郎は、お嬢様が相手の暴力団に引き渡した後に脱走してオーストラリアに逃げたという形にしたから、こちらには落ち度は無いわ後は、向こうの暴力団のメンツの問題まあ、オーストラリアのどの辺に居るかくらいは教えてあげたけれどね</p><p>そんなことになっているんだ</p><p>黒森楼は元々、特権階級の方のための高級娼婦の娼館よこれまでも何回か、暴力団に資金源として狙われたことがあったけれど、あたしたち以上に顧客の方々が排除して下さったわお客様の方が、特定の暴力団に関与されることを嫌われたのだから、あたしたちは複数の暴力団と面識はあるけれど、どこのグループにも属していないわけどの勢力ともコンタクトできるし貸し借りは無いわ全て精算済みよ今のところは</p><p>克子姉は、ニッと笑った</p><p>でも岩倉幸代は、そういう微妙な力関係を理解していない可能性があるわ</p><p>岩倉さんがもし、特定の暴力団組織と手を組んだら</p><p>他の組織から徹底的に潰されるでしょうね黒い森は老舗だし、古くからの顧客もいるから手出しできないけれど岩倉幸代が新しい売春組織を作るとすれば、既存の暴力団の商売を邪魔することになるわけだから</p><p>岩倉さんの身が危ない</p><p>そういうことだからまず、岩倉幸代がどの程度本気なのか確かめる必要があるわけ</p><p>そのために情報をリークした</p><p>もし、岩倉さんがあたしたちと完全に対立するつもりなら排除するしかないわ世間に迷惑を掛ける前に、あたしたちの手で始末しないとね</p><p>克子姉は、さらっと言った</p><p>それが玩具の宿命だから</p><p>そこまで覚悟しているんだ</p><p>そう言えば白坂創介も新しく自分の売春組織を作ろうとしているんじゃなかったっけ</p><p>ああそれは全部、お嬢様の仕組んだ作戦よ</p><p>黒い森の売春部門が閉鎖されて、白坂が焦れているのを見計らって、ある方から自分が金主になるから、君が組織を運営しないかって提案が入るように細工したの本当は、そんな人いないのよお嬢様の策略よバックに付く暴力団も、国家権力への根回しも、全てこちらでやっておくからってそれで、白坂はホイホイその気になっちゃったわけ</p><p>全部、仕組んだんだ</p><p>黒森楼の最重要顧客のデータは、黒森公一郎が持っているというのも、嘘の情報よその嘘に引っ掛かって、白坂はわざわざオーストラリアに向かったってわけ黒森公一郎を狙う、暴力団のヒットマンがうろついているオーストラリアへね</p><p>ええげつない</p><p>黒森公一郎が、そんな重要な書類を持っているわけないじゃない今まで管理の仕事は、みんなお嬢様と森下さんに押しつけてきたんだから重要なデータは、お嬢様が全て管理しているわよでも、嘘を信じちゃうのよね馬鹿だから</p><p>お嬢様から、顧客データを奪い出すのは大変でしょお嬢様の後ろには、権力者のお客様が何人もいるんだから白坂創介が、皆様の個人情報を悪用しようとしていますって、チクられたら一巻の終わりでしょ</p><p>で同じデータをオーストラリアの黒森公一郎も持っているて嘘の情報を聞いた途端に、白坂は大喜びするわけお嬢様からより、そっちの方が楽に手に入りそうでしょ白坂みたいな育ちの人は、メンドクサイことをするのが嫌いだから何でも楽をしようとするそして、失敗するの</p><p>徹底して、罠を張ったんだ</p><p>これが弓槻先生の復讐計画</p><p>今頃、白坂はオーストラリアで大変なことになっているはずよ予約していたはずのホテルが勝手にキャンセルされているというところから始まって、国際手配されている麻薬密売人に間違われたり、置き引きに遭ったり、地元のヤクザに襲われたり、色んなイベントを用意しておいてあげたからスゴイ珍道中になっているばすよ</p><p>白坂の行く場所には、いつも同じアボリジニの人が通りかかることになっているわ必ず、白坂の視界に入るようになっているから空港でも、ホテルでも、レストランでも、路上でもね</p><p>え、アボリジニって</p><p>現地の人よ五十二歳のオジサン必ず、手に槍を持っているように指示してあるから、白坂も絶対に気づくはずよ</p><p>うんそれは普通のストーカーよりも怖い気がする</p><p>大丈夫よ今日あたり、親切な日本人の観光客が、強盗に襲われて一文無しになった白坂を助けてくれることになっているからで今夜はその人に連れられて、白坂はエアーズロックの麓に一人で置き去りにされる予定よ</p><p>あ一人じゃないかエアーズロックで、アボリジニのオジサンが、たき火をして待っているんだったっけ両手に槍を持って</p><p>大変だなあ</p><p>雪乃のお父さん</p><p>そりゃ、メールは届かないかもなあ</p><p>ていうか生きて帰って来られるのか</p><p>殺しはしないわ五月五日には、ちゃんと帰国させるわだから、あなたは舞夏様を完全に堕としてね雪乃様は、もういいから</p><p>セックス奴隷になった二人の娘を、白坂創介に見せつける</p><p>それが、復讐の完成形なのか</p><p>克子姉もそんなに雪乃が嫌い</p><p>嫌いよ早く、妊娠が確定して欲しいわそうしたら、あなたはもうあの子とセックスしなくて良くなるから</p><p>お腹空いてないパン、食べる作戦前は、お腹を一杯にしない方がいいから、夕食は遅くなるわよ</p><p>克子姉は、オレを気遣ってそんなことを言ってくれた</p><p>ありがとうね、克子姉</p><p>オレ克子姉に、何かしてあげれることってある</p><p>ほら、渚さんとは初体験のやり直しをする約束をしたじゃないかみすずや、恵美とも色々な約束をしているし</p><p>セックスなら、満足しているから平気よ</p><p>うんあたしあなたの女になるまでは、頭の中セックスのことでいっぱいだったんだけどねセックスのことを考えることで、現実逃避していたんだろうなあそれが、今は安定しているのよたまに、愛してくれればいいわ渚や、恵美様やみすず様の次でいいあたしのことは、後回しでから</p><p>あたし、あなたが好きそれだけで、幸せよ</p><p>克子姉は、左手をギアから離して、オレの手を握った</p><p>ずっと、一緒に居てね</p><p>うんでも、オレは克子姉とのセックスも好きだよ</p><p>嘘あたしよりも、みすず様や恵美様の方がいいでしょ</p><p>そんなことないよ</p><p>だって、あたし処女じゃなかったしセックス狂いみたいだったし</p><p>克子姉はふんわりしてて、気持ちいいんだよ</p><p>またしてあげるね</p><p>うんいっぱいして欲しい</p><p>嬉しいあたし</p><p>生きてて良かったあたし</p><p>克子姉の眼に、涙が溜まっていた</p><p>ね今度、パンを作るの手伝ってくれる</p><p>うん、いいよ</p><p>楽しいのよ美味しい物を作るっていうのはお姉さんが教えてあげるねっ</p><p>克子姉は、クスッと微笑んだ</p><p>ということで、それぞれの心情が明らかになってきました</p><p>吉田くん争奪戦は、さらに続いていきます</p><p>74．様々な視点</p><p>やがて克子姉の運転する車は、私鉄の駅前に到着した</p><p>この間、寧さんたちと暴れた駅からは、３駅ぐらい離れている</p><p>住宅街の駅だから、駅前はそんなに賑やかではない</p><p>駅前のコンビニの駐車場にマルゴさんのワンボックス・バンが停まっていた</p><p>克子姉は車を合流させると、言っても、わざと少し離れた位置に車を停めた</p><p>夜の七時三十分</p><p>バンの助手席から、寧さんがオレを手招きしている</p><p>じゃ、オレ、行きます</p><p>また後でね気を付けるのよ</p><p>克子姉のミニバンを降りて、小走りで白いバンへ向かう</p><p>寧さんも、オレと同じ渚さんのお店のツナギに着替えていた</p><p>マルゴさんは、茶色っぽい作業服を着ていた</p><p>じゃあたし、コンビニで買い物してくるね</p><p>そう言って、寧さんがドアを開けて助手席から出る</p><p>オレにニコッと笑ってくれた</p><p>スタイルの良い人は、何を着てもよく似合う</p><p>ツナギ姿なのに、形の良いお尻がよく判る</p><p>寧さんは、お店の中に入って行った</p><p>吉田くん、乗って</p><p>マルゴさんにそう言われたので、オレは助手席に座る</p><p>ドアを閉めると、マルゴさんが一枚の紙を手渡してくれた</p><p>コンピューターから落としてきたんだけど地図だよ判る</p><p>その紙の上には、あるお店までの道程が、地図になって示されていた</p><p>郊外の私鉄の駅からの地図だ</p><p>お店までは、駅から歩いて十五分</p><p>行ったことは無いけれどだいたい、判ります</p><p>ここから少し離れている電車で十五駅くらい先だ</p><p>そう良かった渚さんは、午後九時にそのお店で例のヤクザと待ち合わせしている</p><p>渚さんは、八時三十分にお店に入る君はこれから電車で現地に向かって、八時四十分に、そのお店に入ってくれ</p><p>どういうことなんだろう</p><p>ヤクザが、誰かしら応援を呼んでないか知りたいんだ近くの道路から入って来る車は、全部チェックされているだろうと思うそれは、こちらも同じだけどねだけど、電車に乗ってきて、駅から歩いて来た人間はチェックのしようがない</p><p>な、なるほど</p><p>君が入店したら、ヤクザ側は誰かしら様子を見に行かせるかもしれない逆に、店内にすでにスパイが居たら、そいつらがアクションを起こすとにかく、向こうの人数を知りたいんだ</p><p>オレが、イレギュラーな形で入店することで、ヤクザ側を混乱させるという計画なんだ</p><p>でもヤクザさんが、八時四十分前に到着するってことはありませんか早く着いちゃったとかで</p><p>それはないよ</p><p>マルゴさんは、クスクスと笑った</p><p>ああいう業種の人は、もったいぶるのが好きだからね本人は時間ぴったりか、少し遅れて来るそういうものなんだ</p><p>なら、いいんですけど</p><p>まあ手下が先に来て、様子を伺っているパターンだろうねその配置と数を知って置きたいんだ</p><p>お店の人は、ミナホの知り合いだから心配しないですでに、お店の中には監視カメラを置いてあるし</p><p>さすがマルゴさん、手際が良い</p><p>それでお店に着いたら、オレは何をすればいいんですか</p><p>別に何もしなくていいよ渚さんとお喋りでもしてて</p><p>そうだヤクザが来たら、渚さんを守って欲しいな常に、ヤクザと渚さんの間に入っていて渚さんが、ヤクザに捕まらないようにして欲しいんだ</p><p>渚さんには、壁際の一番奥の席に座るように話してあるから、君はその手前に座ってそうだ、吉田くんブン殴り棒持って来てる</p><p>オレは、ツナギの袖をぽんと叩いた</p><p>それは、この車に置いていって</p><p>マルゴさんは、ニッと笑ってそう言った</p><p>え何でです</p><p>武器が無いと何かの時に困るじゃないか</p><p>相手はヤクザだよ暴力は得意なんだ下手に武器を持っていると、何かあったら、これで身を守れる攻撃もできるって、考えちゃうだろそこにかえって心の隙が生まれる</p><p>心の隙</p><p>ヤクザさんの方にも余計な警戒心を与えてしまうかもしれないからね武器は持ってかないでただ、身体を張って渚さんを守ることだけを考えるんだそれだけでいいから</p><p>確かに、マルゴさんの言う通りだ</p><p>下手に武器なんか出したら、逆上させちゃうかもしれないし</p><p>オレは、マルゴさんみたいに強くは無いんだから</p><p>判りました精一杯、渚さんを守ります</p><p>オレは、正直にそう答えた</p><p>ところで、吉田くんお財布、持ってる</p><p>あ財布は、学生服だ</p><p>克子姉の車の中に置いて来ました持って来ます</p><p>いいんだよ持ってない方がいいもし、ヤクザに捕まった時、君の個人情報が知られてしまいそうな物は持って行かないで携帯も置いていって</p><p>オレは、携帯を取り出したマルゴさんに手渡す</p><p>他に何か持ってない学生証とかは</p><p>それも全部、あっちの車の中ですポケットは、空っぽです</p><p>オーケイ</p><p>マルゴさんは、オレに茶封筒と安物のデジタル式の腕時計を渡してくれた</p><p>封筒には三千円入っているから、交通費に使って</p><p>そんなに、いらないですよ多分、片道の切符で四百円ぐらいですから</p><p>マルゴさんは、はあっと溜息を吐いた</p><p>きっちり交通費分しかお金を持ってないのは、不自然だろもう一度言うけれど、最悪の場合をヤクザに捕まった時のことを想定しておくんだ嘘の名前とかも考えておいてね</p><p>嘘の名前</p><p>ヤクザに聞かれた時、とっさに答えられるようにそれから、しばらく経った後にもう一度聞かれたら間違えないようにカマを掛けてくる人もいるから</p><p>知り合いとか、友達の名前を借りるのもいい忘れにくいからね</p><p>前に雪乃が、偽名で恵美の名前を使ったことがあったっけ</p><p>あたしだとメアリー・スミス二十歳アメリカ人ロサンゼルスのライフ・ガード協会に属していて、普段はビーチの監視員をしている日本には協会から派遣されて、救難活動のインストラクターとして来ている</p><p>ずごい</p><p>確かにマルゴさんの体格なら、アメリカのビーチの監視員ぽいし</p><p>これ本当にいる知り合いのプロフィールなんだよだから、間違いようがないんだ</p><p>ネットで検索とかされたら</p><p>ロサンゼルスに、メアリーでスミスの子は何人いると思うちなみに、スミスはアメリカで一番多いファミリー・ネームだからね</p><p>なっなるほど</p><p>電車の中で考えてみるといいよなるべく、ありきたりな名前を選ぶんだよ</p><p>じゃあそろそろ、行動開始だいずれにしても、あたしもミナホも近くから監視している心配はしないで</p><p>くれぐれも、時間だけは正確にね吉田くんが渚さんと接触するまでは、もう連絡を取る手段が無いからねプリペイド式の携帯でも渡した方がいいかなとか考えたんだけどそんな物を持っているのは、やっぱり不自然だからね</p><p>オレは、安物の腕時計を填めた</p><p>バンの時計を見るうん、時間は合っている</p><p>じゃあ、オレ行きます</p><p>オレが車のドアを開けると</p><p>パタパタと、寧さんが走ってきた</p><p>はいっ、ヨッちゃんアイスっ</p><p>寧さんは、オレの口先にミントチョコのアイスバーを差し出した</p><p>オレが一口、パクッと囓ると寧さんが、その続きをパクッと咥える</p><p>どうして、アイスなんです</p><p>それは、あたしがヨッちゃんのことを愛してるからなんちゃってぇ</p><p>寧さんは、ケラケラと笑った</p><p>ヨッちゃーんっ</p><p>オレに抱きつく</p><p>寧さんの豊かな胸が、オレの顔をふんわりと包む</p><p>まったく寧は、みすずちゃんや恵美ちゃんがいないと、吉田くんに甘えるね</p><p>マルゴさんが、笑った</p><p>だってあたし、お姉ちゃんだからさ妹分の子たちから、ヨッちゃんを取っちゃうわけにはいかないじゃないっ</p><p>そう言って、寧さんはオレに抱きついたまま、くるくると廻った</p><p>危ないよ、寧アイスが吉田くんの服の袖にくっついてるって</p><p>あっごめーん</p><p>寧さんが、オレを放してくれた</p><p>袖を見ると確かにアイスがべったり付いている</p><p>それを寧さんが、赤い舌でペロッと舐めた</p><p>ヨッちゃん気を付けてね</p><p>寧さんこそ</p><p>あたしは平気よマルちゃんと一緒だもの</p><p>じゃあ行ってきます</p><p>ねヨッちゃん</p><p>今度、二人っきりでどっか行こうか</p><p>いいですよ</p><p>じゃ、約束</p><p>オレと寧さんは小指を絡ませた</p><p>温泉とかがいいよね</p><p>寧さんは顔を赤くして、そっと言った</p><p>えっ一泊するんですか</p><p>あたしとじゃ嫌なのっ</p><p>いいえ行きたいですよ、寧さんとなら</p><p>うふふっ正直でよろしいっ</p><p>寧さんが、小指を外してくれた</p><p>また、後でね</p><p>はい寧さん</p><p>オレは、小走りで駅に向かった</p><p>切符を買って、駅に入る</p><p>こんな当たり前のことが、何か奇妙に感じた</p><p>ここしばらく、オレは異常な状況の中にいる</p><p>馬鹿みたいな回数のセックス</p><p>夢みたいな女の子たち</p><p>黒い森</p><p>そして、今度はヤクザと闘う</p><p>何か滅茶苦茶だよな</p><p>一週間前とは、全然違うことをしている</p><p>電車は、すぐに来た</p><p>シートは空いていたけれど、ドアの前に立っていた</p><p>電車の外の夜の街を眺める</p><p>街灯ビルの灯り商店煌々と光っているのは、コンビニか</p><p>窓ガラスに映る、オレの顔</p><p>あ、やっぱり、ちょっとブルってるな</p><p>怖い顔をしている</p><p>おい、吉田じゃないか</p><p>不意に声を掛けられた</p><p>振り向くと見たことのある顔があった</p><p>Ｔシャツにジーパンの私服姿だけどうちのクラスの男だ</p><p>確か</p><p>オレだよ、田中だよ</p><p>ああ田中か</p><p>何やってんだよそんな格好してバイトか</p><p>オレは渚さんの店の名前の入ったツナギを着ている</p><p>そんな感じかな</p><p>そんな風にしか言えない</p><p>これから、ヤクザと闘いに行くとは、答えられないもんな</p><p>へえ色々やってんだな、吉田</p><p>うん、まあ</p><p>何のバイトだよ</p><p>んお花屋さん</p><p>何で、疑問形なんだよ</p><p>さっき、マルゴさんに言われたじゃないか</p><p>すらすらと嘘のプロフィールが言えなきゃいけないのに</p><p>へえ変わったとこで働いているな</p><p>それでも田中は、一応納得したようだった</p><p>オレはさ、ちょっと親戚の家に行った帰りなんだ</p><p>別に、田中のことなんか興味は無い</p><p>吉田、変わったよな</p><p>何か、入学式からずっと挙動不審でおどおどしてたけどさこないだ、遠藤に殴られてからピシッとしているよな何か、フッ切れたか</p><p>別に</p><p>いや、みんなそう言ってるよ遠藤とトラブッてから、吉田は変わったってあれか白坂のこと、あきらめたのか</p><p>何で、ここで雪乃が出てくる</p><p>だってお前、ずっと白坂のことを見てボーッとしてたじゃないかまあ、白坂は結構な美人だから、気持ちは判るけどなちょっと露骨だったよな</p><p>そんなに見てたんだ</p><p>遠藤にヤられたのも、その件だろ先週くらいから、遠藤と白坂が付き合いだしたわけだからさ</p><p>みんな、知っているんだ</p><p>口の悪いやつは、遠藤に殴られた時に、吉田の頭の中の部品がポロッて取れたんじゃないかって言ってるよ</p><p>うんまあ、そんな感じだよなホントに</p><p>でもさあ遠藤みたいのにフラフラ寄ってっちゃうんだから、白坂なんて大した女じゃないよ顔は良くても根性が悪いよあのタイプはさ</p><p>そうだよ入学当初は、クラスの男子の中で、ナンバーワンの人気だったけどさ最近、評判ガタ落ちだもの特に、遠藤と付き合っちゃったので、トドメを刺されたよな</p><p>ここんとこ人気上昇中なのは、山峰ちゃんだよ委員長のさ</p><p>あの子、誰にでもメチャクチャ優しいじゃんか裏表が無いしさそれに、あれは磨けば光る女だぜオレには、判る</p><p>ええっとオレは、実際に磨かれた結果を見てきている</p><p>実はすっごいスタイルがいいしさ顔の作りも良いあれ、ヘアスタイルで損しているよな誰かがお洒落の仕方を教えたら、マジで化けるよ山峰ちゃんはさ</p><p>うん本当に化けました</p><p>マジで、いい女です</p><p>すっごい美人になりましたはい</p><p>白坂は、クラスの女の子たちからも嫌われ始めているけれど山峰ちゃんは、女の子たちにも好かれてるよオレ、山峰ちゃんの悪口、聞いたことないもの</p><p>恵美は本当に、いい子だもんなあ</p><p>何かこういう話を聞くと、すごい嬉しい</p><p>自分の家族が褒められているみたいで</p><p>ま、とにかく遠藤とはこれ以上モメない方がいいぜあいつは中ボスだからさ</p><p>中ボス</p><p>あいついっつも、威張ってて偉そうだろでも、実際は大した実力は無いからさ、陰でみんなから中ボスって言われてんだよ中学の頃から</p><p>オレ遠藤とは、同じ中学だからさあいつ親父は社長だ、叔父さんは市会議員だオレの家は権力持ってんだぞって、いつもフカしてるじゃん実際、学校側に色々と無茶な要求をネジこんだりしてるしさでもあいつ、前に知らないで県会議員の息子にケンカをフッ掛けたことがあってさ</p><p>どうなったんだよ</p><p>あいつ親父と一緒に、菓子折持って謝りに行ったらしいぜそれ以来、県会議員の息子の前では必ず最敬礼してんだよ馬鹿だよねまったく</p><p>だから中ボスか</p><p>大ボスになれる器じゃないんだ</p><p>そんなやつと付き合っちゃうのが雪乃という女</p><p>電車が、駅に着いた</p><p>あっ、オレ、ここで降りるからじゃあな、吉田バイト、がんばれよっ</p><p>田中は、笑って電車から降りて行った</p><p>悪いやつじゃない</p><p>しかしちゃんと見ているんだなあ</p><p>クラスの人たちのこと</p><p>いやオレが、何も判ってなかっただけか</p><p>雪乃のことも</p><p>遠藤のことも</p><p>恵美のことだって</p><p>目的の駅に着いた</p><p>地図通りに、夜の道を歩いて行く</p><p>海の近くで大きな工場が集まっている地域だった</p><p>ゴールデンウィーク中だし、夜だから、工場は全て締まっている</p><p>周りには、人っ子一人いない</p><p>街灯と自販機の灯りを頼りにオレは、目的の店へと向かった</p><p>無事に、お店に到着する</p><p>お店は古ぼけたバーだった</p><p>昼は喫茶店で、夜はバーと言うか</p><p>普段は、工場の人たちを相手にしているのだろう</p><p>昼ランチ、大盛り七百円とかの張り紙があるし</p><p>元々はお洒落な作りのお店っぽいけれど</p><p>青いネオンサインで書かれている、お店の名前は</p><p>スター・ダスト</p><p>お店の横の駐車場に、渚さんがお屋敷から乗っていったベンツが停まっていた</p><p>渚さんは、もう着いている</p><p>時計を見ると八時三十六分</p><p>マルゴさんに言われたのは八時四十分にお店に入れだっけ</p><p>どうしようか</p><p>お店の中で、渚さんがオレに気づいた</p><p>こっちこっちと、ニコニコしながら手を振っている</p><p>オレはダメダメ、今はまだ入れませんとジェスチャーする</p><p>渚さんのどうしてというジェスチャー</p><p>オレは腕時計を指差して、まだ時間にはなっていませんと示す</p><p>渚さんのああ、そっかというジェスチャー</p><p>オレもちょっと、待っていて下さいねとジェスチャーで返す</p><p>渚さんの了解、了解のサイン</p><p>はぁ、と溜息を吐く</p><p>夜空を見上げた</p><p>空には雲が掛かっている</p><p>明日は、雨かもしれない</p><p>雲の切れ目に、オレンジ色の月が見えた</p><p>あ渚さんが、こっちを見ている</p><p>でもまだ二分あるしな</p><p>この後のことを考えて、体操でもしておくか</p><p>大事な期に、身体が動かないと困るしな</p><p>オレは、ラジオ体操を始めてみた</p><p>他に体操って、知らないし</p><p>お店の中で、渚さんがオレを指差してゲラゲラ笑っている</p><p>ひどいなぁただ、体操しているだけなのに</p><p>よし時間になった</p><p>オレは店の中へ入った</p><p>吉田くんぐふふふふっ何でぇっ</p><p>渚さんは、まだ笑っている</p><p>だっていざって言う時に、準備運動をしておかないと</p><p>だからって、お店の前でラジオ体操始めるのおっあははは、おかしいっ</p><p>渚さんが、オレの手を握る</p><p>ありがとおかげで、緊張が解れたわ</p><p>そう言って、彼女はオレに微笑んだ</p><p>まあいいわ座って</p><p>マルゴさんの指示通り、渚さんは一番奥の席に座っていた</p><p>その手前に、オレは座る</p><p>もし出入り口からピストルで狙撃されたとしても、身体を張って渚さんを守れるような位置に</p><p>そういう状況は、まず無いと思うけれど</p><p>何か飲む</p><p>渚さんが、オレにそう言ってくれた</p><p>ごめんなさいオレ、こういう所、初めてだから</p><p>メニューを見たって、何が何だか判らない</p><p>マンハッタンとかブルー・ハワイとか</p><p>サイドカーって、本当に飲み物の名前なのか</p><p>渚さんは、何を飲んでいるんです</p><p>あたしあたしはモスコミュールよ</p><p>うーむ、全然味が想像できない名前だな</p><p>吉田くんは、アルコールはまだダメだものねマスター、この子にモスコミュール、ウオッカ抜きで作ってちょうだい</p><p>あいよ</p><p>五十過ぎのおっちゃんのマスターが、そう言って何やら作り始めた</p><p>二つの液体を混ぜてな、何だ</p><p>はいモスコミュールのウォッカ抜き</p><p>オレの前に、グラスがドンと置かれる</p><p>飲んでご覧なさい</p><p>ふふっと笑う渚さんに促されてオレは、グラスに口を付ける</p><p>お酒の味はしない</p><p>何て言うか</p><p>ちょっと酸っぱい、ジンジャーエールみたいな感じです</p><p>オレの答えに、おっちゃんのマスターが笑った</p><p>ご名答モスコミュールのウォッカ抜きは、ジンジャーエールにライムジュースを混ぜただけだ</p><p>サラトガ・クーラーって言うのこれも、ちゃんとしたノンアルコール・カクテルなのよ</p><p>渚さんは、満足そうに笑っている</p><p>こんな状況で無い時に、またバーに来ましょう吉田くんが、お酒を飲める年になってからの方がいいかしら美味しいお酒、いっぱい教えてあげる</p><p>港のグランドホテルに素敵なバーがあるのよそこでお酒を飲んで夜は、お部屋を取りましょう夜景が綺麗なのあなたと見たいわ</p><p>渚さんは、そんな話をする</p><p>すみませんねうちは、ロマンチックな店じゃなくって</p><p>マスターが茶々を入れる</p><p>ごめんなさいねこんな厄介事に使わせていただいちゃって</p><p>渚さんが、マスターにそう言うと、</p><p>構わねえようちは、そういうのが似合っている店なんだから遠慮無く、使ってくれ</p><p>と、笑ってくれた</p><p>店の中を見渡す</p><p>オレたち以外に、客はいなかった</p><p>先行して偵察する人間は、いないみたいね吉田くんが、あれだけ店の前でパフォーマンスしたのに、追っかけて入って来る人もいないし</p><p>渚さんが、笑って言った</p><p>あんまり心配する必要な無いのかしら</p><p>まだ判りませんよ</p><p>オレは、渚さんの手を握った</p><p>そうね気を緩めてはダメね</p><p>そのまま渚さんと、ヤクザの到着を待った</p><p>八時五十分誰も来ない</p><p>八時五十五分変化無し</p><p>九時ジャスト約束の時間だけど、ヤクザは来ない</p><p>マルゴさんは、ヤクザはちょっと遅れてくるだろうって言ってましたけど</p><p>そうねでも、あのヤクザさんはハッタリだけの人だから、そんなにこちらを待たせたりはしないわよ</p><p>窓の外に車がやって来る</p><p>九時二分十二秒</p><p>ほらね</p><p>店の前に朝、花市場にヤクザが乗ってきた、黄緑色のポルシェが停まった</p><p>うんドアに落書きがされてる</p><p>寧さんのイタズラだ</p><p>確かに、酷い絵だ</p><p>というか黄緑色のポルシェって、本当にアマガエルみたいだなあ</p><p>ドアが開いて、ヤクザが下りて来た</p><p>一人、二人、三人、四人、五人</p><p>呆れた</p><p>渚さんが呟いた</p><p>あの狭いポルシェの後部座席に、よく三人も乗ったわね</p><p>真ん中にいるのが、朝に会った紫色のスーツのヤクザだった</p><p>うわぁ夜なのにサングラスしたままだよ</p><p>他の四人は、子分のチンピラらしかった</p><p>みんなチャラチャラした格好をしている</p><p>やって来るわ</p><p>店のドアを開けてヤクザたちが入って来る</p><p>学生の頃、モテモテのでも性格の悪いクラスメイトが居て、</p><p>どうして、あんなやつが人気者なんだろう</p><p>と、思っていました</p><p>何年かして、街でばったり昔のクラスメイトの女の子と出会った時にその話をしたら、</p><p>えー、＊＊って、女の子たちから結構嫌われてたよみんな嫌いだったもの</p><p>でも、いつも女の子連れて、大人気だったじゃないか</p><p>それは一部の取り巻きの子だけでしょ他の子たちは、冷めた目で見てたものみんな、あの人にはなるべく近づかないようにしていたからさ</p><p>結局、取り巻きの女の子との様子が派手で、よく眼に入るので私は、そいつが女の子全体から好かれていると思い込んでいたようです</p><p>現実にはちゃんとした女の子は、きちんとそいつの本質を理解して近づかないようにしていたという</p><p>個人の見えている物って、現実とは少しズレているのかもしれません</p><p>他の人の視点から見た様子を聞いてみると、意外と違っているものみたいです</p><p>75．バーでのマナー</p><p>シュバルツさんまさか、あんたの方からお誘いしてくれるとは思ってませんでしたわもちろん、良い返事を聞かせて下さるんでしょうね</p><p>紫色のスーツのヤクザの親玉が、渚さんに言った</p><p>すぐにビジネスの話に入るってのは、どうなのかしらとにかく、一杯お飲みになったら皆さんも</p><p>渚さんは、ヤクザたちにそう言った</p><p>そうか、アルコールを飲ませて動きを鈍らせるつもりなんだな</p><p>最初の一杯は、あたしにオゴらせて下さい</p><p>渚さんは、うふっと艶やかに微笑む</p><p>ヤクザの親玉の顔が、ニターッと緩む</p><p>おっ、お前ら何でも、好きな物を注文しろっ早くせんかいっ</p><p>親玉の言葉に、子分たちは</p><p>じゃあ、オレはビールで</p><p>あっしも、ビールで</p><p>自分もビールをいただきます</p><p>とりあえずビールで</p><p>親玉の顔に、ビッと青筋が浮かぶっ</p><p>アホか、お前らはっこういう、大人のバーでとりあえず、ビールは無いだろっもっと、大人っぽい格好いい飲み物を頼めっカクテルとかっ</p><p>ビビる、子分たち</p><p>でも兄貴オレたち、カクテルとかって、ガラじゃねえんで</p><p>カクテルなんてカッコよさげな物は、ちょっと苦手なんですわ</p><p>ていうかカクテルって何です、兄貴</p><p>何か良く判らないですけどカクテルってどんな酒です洋酒ですかとにかく、それ一つ下さい</p><p>子分たちの反応に、親玉は呆れる</p><p>かぁーっ何じゃいお前ら、揃いも揃ってカクテルも知らんのかいっ</p><p>へえすんません</p><p>オレら、とりあえず、ビールで生きてきましたから</p><p>もしくは、生グレープフルーツ・サワーですから</p><p>外国の酒ってのは、よう知らんのです</p><p>親玉に頭を下げる、子分たち</p><p>仕方ないのおいいか、よぅ覚えとけお前らもいつか、こういう大人っぽいバーとかに、お姉ちゃんを連れて行く夜もあるかもしれんそんな時に、カクテルの注文の一つもできんと、姉ちゃんに笑われるぞお前らだけじゃない、兄貴分のわしまで笑われることになるわっ</p><p>すんません、兄貴一つ、あっしらに教えていただけますか</p><p>ヤクザの親玉は、エッヘンと咳払いしてから、店のマスターに言った</p><p>オッチャン、悪いがこいつら四人にカルーア・ミルクを作ってやってくれんか</p><p>大きなアクションで格好つけて注文するヤクザの親玉</p><p>マスターが、作業に入る</p><p>兄貴カルーア・ミルクって何です</p><p>ドアホカルーア・ミルクってのが、カクテルの名前じゃいよーく覚えとけよこういう場所でカルーア・ミルクを注文するだけで、男のレベルがぐーんと上がるんだぞ一緒に居る女が、震え上がるからなっほら、全員で言ってみろカッコつけてなオッチャン、カルーア・ミルクをくれいくぞせーのっ</p><p>四人の子分たちの声がハモる</p><p>オッチャン、カルーア・ミルクをくれっ</p><p>何かとても、シュールな光景だ</p><p>うんそれでええ一生、忘れるなよっ</p><p>ヤクザの親玉は、満足げに頷いている</p><p>オレも、覚えておこう</p><p>カルーア・ミルクか</p><p>渚さんが、オレの腕をちょんちょんと突っついて、違う違うという顔をしている</p><p>えっ何が、違うんです</p><p>そういや、兄貴の注文がまだですぜ</p><p>子分の一人が、親玉に尋ねた</p><p>おう、そうだったオッチャン、オレはウーロン茶だっ</p><p>あれっ、兄貴は酒飲まないんですか</p><p>馬鹿野郎ッオレが酒飲んだら、誰が帰りに運転するんだっ</p><p>うええっ</p><p>あのポルシェ親玉が、自分で運転してたのかっ</p><p>いや、兄貴にウーロン茶を飲ませて、オレらだけ酒を飲むわけにはいきませんよ</p><p>そうっスよ帰りは自分が運転しますから、兄貴こそ飲んで下さい自分のカルーア・ミルク差し上げますから</p><p>子分たちの言葉に、親玉はキレる</p><p>ふざけんなよっお前らなんかに、オレの大切なポルシェの運転をさせられるかっあれはな、大枚２３０万円も出して、やって手に入れたポルシェ９１１だぞ帰りも、きっちりわしが運転するからなっ</p><p>す、すんません自分が出過ぎました</p><p>子分たちは、ペコペコと頭を下げている</p><p>まあいい判ればいいんだ、判れば</p><p>へえポルシェって、２３０万円もするんだ</p><p>高級車だもんなあ</p><p>やっぱり、黄緑色だと特別に高かったりするのかな</p><p>マスターが、グラスを持って来る</p><p>はいカルーア・ミルク４つに、ウーロン茶１つね</p><p>ほらお前ら、早くグラスを持たんかいっ</p><p>へーいっ</p><p>ヤクザさん、五人全員がグラスを持つ</p><p>そんじゃあ、まあシュバルツさんとわしらの今後の発展を祈って、乾杯といきましょうやっ</p><p>渚さんも、自分のグラスを持つ</p><p>仕方ないから、オレも</p><p>親玉は、グラスを掲げて叫んだ</p><p>乾杯《プロージット》</p><p>ぷ、ぷろー何だ</p><p>プロージット</p><p>子分たちも親分の真似をして叫ぶ</p><p>そして、酒をごくりと飲む</p><p>プロージットって言うのは、ドイツ語で乾杯の意味よ</p><p>渚さんが、オレの耳にこっそり囁いてくれた</p><p>しかしなぜにドイツ語</p><p>あっ、これ美味いっすね甘くて飲みやすくてカルーア・ミルク、イケますわっ</p><p>うん食後のデザートとかにいいかもしんねぇっす</p><p>銭湯から上がった時とかも、いいんじゃね</p><p>あっ、それオレも思ったっす</p><p>子分たちにはカルーア・ミルクは好評だったらしい</p><p>アホか、お前らそれじゃあ、ただのコーヒー牛乳だろっカルーア・ミルクにはな、カルーアが入ってんだぞっ</p><p>兄貴、カルーアって何です</p><p>子分の問いかけに、親玉の動きがピタリと止まる</p><p>カルーアってのはなあ</p><p>あ、ありがたいもんなんじゃいっ</p><p>ありがたい</p><p>ヤクザの親玉のやっちまったぁという顔</p><p>カルーアさんて家が作ってるんじゃいっ</p><p>カルーアさん</p><p>カルーア兄弟だったかもしれん</p><p>長男がゾフィで、末っ子がレオじゃ</p><p>店内は、シーンと静まりかえった</p><p>まるで、死に神が通り過ぎたみたいだった</p><p>サングラスの下のヤクザの親玉の眼が、店内をキョロキョロと見る</p><p>そしてその眼が</p><p>オレに向けられた</p><p>何じゃ、お前はっ</p><p>親玉が、いきなりオレに詰め寄って来るッ</p><p>朝も居たな、お前市場におったろ</p><p>ええ居ましたけど</p><p>誰だ、お前は</p><p>ヤクザがオレに尋ねてくる</p><p>そうだ偽名を言わないといけないんだっけ</p><p>マルゴさんに言われたんだ</p><p>本当の名前を教えちゃいけないって</p><p>田中ですっ</p><p>思わずオレは、さっき電車の中で会ったクラスメイトの名前を言っていた</p><p>田中だぁ</p><p>ヤクザの親玉は、物凄い形相でオレを見ている</p><p>マズイこのままでは、マズイぞ</p><p>田中が何だってんだああんッ</p><p>ヤクザの親玉が、オレの耳元に怒鳴りつけてくるっ</p><p>疑っているんだな</p><p>ええうわっ</p><p>田中って、下の名前は何だっけ</p><p>ヒデオか、ノリオかええっと</p><p>ヤスオですっ</p><p>オレは、イチかバチか叫んでいた</p><p>何じゃぁっ</p><p>ヤクザの親玉が怒鳴るッ</p><p>田中ヤスオですっ</p><p>誰がッ</p><p>おオレがですっ</p><p>ヤクザの動きが、一瞬止まる</p><p>お前が田中ヤスオ</p><p>はいっ、そうですっ</p><p>ヤクザの親玉は、オレの頭から足の先までジロジロと見ている</p><p>後ろの、子分たちまで</p><p>まあええわお前さんが、田中ヤスオだとしてお前さん、シュバルツさんとどういう関係だ</p><p>渚さんとオレの関係</p><p>肉体関係とか、答えるわけにはいかないし</p><p>田中と話した時、何て言ってたっけ</p><p>オレはバイトですっ</p><p>バイト</p><p>ヤクザの親玉は、怪訝な顔をしている</p><p>バイトってのは、どういうことだッ</p><p>し、しまった</p><p>そ、そこから説明しないといけないのかよっ</p><p>バイトってのは、アルバイトのことなんですっ省略形です</p><p>ああんッ</p><p>アルバイトってのは、英語で正社員じゃ無くて働いている人って意味で</p><p>違うわよアルバイトはドイツ語で労働って意味よ</p><p>渚さんが、小声で教えてくれた</p><p>間違えましたっ訂正しますっ訂正しますっ訂正しまーすっアルバイトは、ドイツ語で労働という意味でしたっ</p><p>もう、何が何だか判らないっ</p><p>とにかく、叫んでみた</p><p>つまり兄ちゃんは、アルバイトなんだな</p><p>親玉は、何とか納得してくれたらしい</p><p>そうですオレは、ドイツ語で労働という意味です</p><p>オレ何を言っているんだろう</p><p>で何で、アルバイトがここに居るんじゃい</p><p>ここに居るのがバイトなんです</p><p>お前、この店で働いてんのか</p><p>いやいやそういうことではなくって</p><p>じゃあ、どういうことなんじゃいっ</p><p>さてどうしよう</p><p>渚さんが、アハハハと大きく笑い出した</p><p>この子は、あたしの店のアルバイトです今日は、ボーディガードとして付いて来て貰ったのよアルバイト料を増額してあげるからってねえ</p><p>渚さんが、オレにニコッと微笑んだ</p><p>あはい、そういうことでしたええっ</p><p>とにかく、話を合わせてみる</p><p>うん何とか、誤魔化せそうだぞ</p><p>こいつがボディガード</p><p>親玉は再びオレをしげしげと見つめた</p><p>そして笑う</p><p>こんな小僧がボディカードねぇこりゃ、傑作じゃわっ</p><p>四人の子分たちも笑った</p><p>そんなこと、ありませんわ彼はとっても有能です</p><p>渚さんが、ニッと微笑む</p><p>必要な時間稼ぎを、しっかりやってくれましたわ</p><p>時間稼ぎ</p><p>どういうことじゃい</p><p>ヤクザの親玉の言葉に、渚さんは店の外を指差した</p><p>ほら、あれを見て</p><p>店の外の道路</p><p>相変わらず、人っ子一人通らない</p><p>ヤクザの黄緑色のポルシェが、さっきのまま路駐していた</p><p>街路灯の白い明かりが、いい感じでポルシェを照らしている</p><p>そこに</p><p>金属バットを小脇に抱えた、寧さんが現れる</p><p>寧さんは、店内に向かってニコッと微笑んだ</p><p>そしてバットをギュッと握りしめて</p><p>イチローみたいなフォームで、袖口をキュッと摘み上げる</p><p>バットを振り上げて</p><p>ポルシェの窓ガラスを、ジャストミートしたッッ</p><p>バリリンッッバコッバァリリンッバコッベコッ</p><p>ゲラゲラ笑いながら、黄緑色のポルシェを金属バットでボコボコにしていく寧さん</p><p>あの小娘何てことしやがるッ</p><p>ヤクザの親玉の顔が、真っ青になった</p><p>お前ら、早く止めにいかんかっこらぁっ</p><p>四人の子分たちが、マッハのスピードで店から飛び出して行った</p><p>四人全員が店から出た瞬間横から、マルゴさんが襲い掛かるッ</p><p>一人に一発ずつ的確に、行動不能に陥れる一撃を放つッ</p><p>うがぁぁッ</p><p>聞こえたのは、一人分の悲鳴だった</p><p>しかし、眼で見た光景は</p><p>二つの肉体が地面にストンと崩れ落ち</p><p>残り二つはくるんと宙に舞い、頭からザボッと落下したッ</p><p>さらにマルゴさんは、地面に転がっている男たちの利き腕を鋭い蹴りで潰していく</p><p>骨の折れるグシャという音が、四つ続いた</p><p>呆然と店外の光景を見ているヤクザの親玉に渚さんが、言った</p><p>さて、ビジネスのお話ですけれど残念ながら、あなた方と提携するつもりはございません</p><p>なるほど、こういうことですか</p><p>ゆっくりと、ヤクザの親玉が席から立つ</p><p>ハハハハハ、交渉決裂ってやつですなっ</p><p>キレたヤクザの親玉が、懐からナイフを取り出した</p><p>だけど、わしも簡単に引き下がるわけにいかんのですわこのままでは、わしのメンツ丸潰れですわ最低でも、あいつらの治療費と慰謝料それにポルシェの修理代は、ガッポリいただかんと割が合わんですわ</p><p>じりじりと、距離を詰めてくる</p><p>幾ら、欲しいんですか</p><p>渚さんは笑顔を崩さないまま、ヤクザに尋ねた</p><p>３０００万いただきましょうかあいつらに２５０万ずつポルシェが２０００万ですわ</p><p>えあのポルシェ、２３０万円で買ったって言ってたじゃないか</p><p>それと、あんたにはわしの女になって貰いますわ</p><p>ニヤリとヤクザの親玉は、笑った</p><p>さあ、こっちにこんかいっお前は人質だッ</p><p>ヤクザが、ナイフを持つ手を大きく振る</p><p>ヤバイどうしよう</p><p>マルゴさんは、店の外だし</p><p>このまま、渚さんを人質に取られるわけにはいかない</p><p>とにかく、ヤクザと渚さんの間にオレは入り込む</p><p>店のマスターが、ちょんちょんとオレの肩を叩く</p><p>見るとマスターはオレに、分厚い本を手渡してくれた</p><p>タイトルは家庭の医学</p><p>なるほど、この分厚い本ならヤクザのナイフを防げるかも知れない</p><p>オレは、その本を身体の前に突き出して楯代わりにする</p><p>ヤクザは、そんなオレを見て、けっと鼻で笑った</p><p>兄ちゃん素人考えで、下手なことをするもんじゃねえぜ何じゃい、そのへっぴり腰は早いとこ、その姉ちゃんをわしに渡さんと、大ケガするでぇ</p><p>な、ナメんなよ素人を</p><p>ほいっ、パス</p><p>オレは、バスケの要領で家庭の医学をヤクザに投げつけたッ</p><p>なぬっ</p><p>ヤクザは、サッと投げつけられた本から身を躱すッ</p><p>そこへオレは、すかさずタックルを敢行するッ</p><p>命懸けの全身突撃だッ</p><p>ざけんな、こらぁっ</p><p>ヤクザは、ナイフをシュシュッと振り回したッ</p><p>オレのツナギの袖が、ザパッと切られる</p><p>だが、オレは一塊の弾丸になって、肩からヤクザにアタックするッ</p><p>ドンガラガッシャアンッ</p><p>店の入り口に倒れ込む、オレとヤクザ</p><p>ドアがガチャリと開き、マルゴさんが疾風の様に飛び込んで来たッ</p><p>ナイフを持っているヤクザの手を、バシッと蹴り飛ばすッ</p><p>シュバっと、ナイフは店の壁に突き刺さった</p><p>それで、勝負は決まった</p><p>まだ続ける</p><p>コンバットブーツで、ヤクザの親玉の首元をぐいぐいと踏みつけながらマルゴさんが尋ねた</p><p>オレは、ヤクザから離れて起き上がった</p><p>わしにこんな前をしてお前ら全員、ただで済むとは思うなよッわしにはカタギじゃないんだぞっ組織のモンが黙っちゃいねえからなッ</p><p>ヤクザはそれでも、吠えていた</p><p>はいはいはーいちょっと、すみませーんっ</p><p>店内に克子姉が、入って来る</p><p>克子姉は、手にコンピューターのパッドを持っていた</p><p>最近は何でも電子化ですよねえヤクザさんたちの業界も、近代化の波には敵わないみたいですねっ組からの回状も今はメールなのねっ</p><p>克子姉は、ニヤリと笑った</p><p>河藤浩三さんてあなた</p><p>なんじゃいっわしが、浪速の河藤じゃいっ</p><p>あなた組織から絶縁状を出されているわよっ</p><p>なにぃ</p><p>ほら</p><p>克子姉が、ヤクザの親玉河藤さんにパッドを見せる</p><p>オレの位置からも、内容が読める</p><p>絶縁状　右の者は、渡世の仁義に反しました故、当方とは絶縁致しました今後、当方は一切関知致しません</p><p>わ、わしが絶縁されとる</p><p>そうそういうこと</p><p>克子姉の携帯が鳴った</p><p>はい、もしもしお待ちしてましたぁお久しぶりですっ、会長さん前にパーティでお目に掛かりました黒森の克子ですはいっ、今代わりますねっ</p><p>克子姉が、電話をヤクザの親玉に差し出す</p><p>あなたにお電話よっ会長さんから</p><p>会長ってまさかっ</p><p>引ったくるように、電話を取るヤクザの河藤さん</p><p>もしもし、わしですっ河藤ですっ</p><p>携帯電話から漏れる声</p><p>お前、何てことをしてくれたんだっ</p><p>は、はいか、会長</p><p>よりによって黒森さんのとこの店に手を出すなんて</p><p>く黒森</p><p>意味が判らないという顔をしているヤクザに、渚さんが言った</p><p>うちの店シュヴァルツ・ヴァルトは黒い森って意味よドイツ語で</p><p>うふふと笑う、渚さん</p><p>お前が手を出した店のオーナーは、本家の総裁や先代の大親分とも懇意なんだぞっお前、うちの組をブッ潰すつもりかっ</p><p>懇意って</p><p>はいお二人とも、あたしの大切なお客様でした</p><p>渚さんが、妖しく微笑む</p><p>渚が引退した後は、あたしもお世話致しましたわっ</p><p>克子姉が、そう言った</p><p>何者なんじゃい、お前ら</p><p>ヤクザの問いに、克子姉は答えた</p><p>その質問に答えるつもりはないわ世の中には、知らない方が良いことって、たくさんあるもの</p><p>明日の朝までに姿を消して下さい子分さんたちと一緒にそして、二度とあたしの前に姿を見せないで下さいこれは警告ではありません言う通りになさらない場合には、ホントに消えていただきますこの世から完全に</p><p>渚さんは、そうヤクザに宣告した</p><p>ボボボボボッ</p><p>店の外で、黄緑のポルシェが炎上する</p><p>寧さんが、火を付けたらしい</p><p>キャハキャハ笑いながら、車の周りを飛び跳ねている</p><p>マスター、お騒がせしたねこれは迷惑料だ</p><p>マルゴさんが、店のマスターに厚めの封筒を手渡した</p><p>気にせんでくれあんたたちが払ってくれた金で店の改装ができるうちとしては大助かりだ</p><p>マスターは、渚さんとオレの使ったグラスを洗って、ごしごしと布で拭いている</p><p>ここではヤクザ同士のケンカがあった片方のヤクザは、走って逃げた警察には、そう言っておく</p><p>渚さんが、マスターに礼を言った</p><p>マスターは何も言わず、布巾で渚さんとオレの指紋を拭き取っていく</p><p>そういうことだからねそれとも、警察にはお花屋さんに、やられたって本当のことを話す</p><p>マルゴさんが、ヤクザを見下ろしてそう言った</p><p>その足は、まだヤクザの胸を踏みつけている</p><p>判った判ったからわしの負けじゃい</p><p>ヤクザは、敗北を認めた</p><p>一応、言っておくけれどあなたのお花屋さんは、これから謎の失火で全焼するからお店には戻らないでね</p><p>マルゴさんは、ニッと笑った</p><p>渚さんが、オレに濃厚なキスをした</p><p>ポルシェの炎を見て、警察と消防が来ないうちにオレたちは現場から逃走する</p><p>渚さんは、そのままお屋敷に戻って真緒ちゃんが待ってるよ</p><p>マルゴさんの言葉に、渚さんがベンツの運転席でみんなに頭を下げる</p><p>みんな、ありがとう後はお願いねっ</p><p>まっかせておいてっ</p><p>寧さんが、バンの助手席から叫んだ</p><p>オレもマルゴさんの白いバンの後部に乗り込む</p><p>渚さんのベンツは、店の右側へ</p><p>克子姉のミニバンは、正面へ真っ直ぐ</p><p>マルゴさんのワンボックスは左側の道へ</p><p>それぞれ、違う方向へ逃走する</p><p>しっかし、ホント、どうしょもない人たちだったよねぇ色々と警戒してたのに、何も無しだもの</p><p>寧さんが、けらけらと笑った</p><p>いやまだ判らないよ寧、最後まで気を緩めないで</p><p>運転しながら、マルゴさんがそう言った</p><p>でも吉田くんはスゴかったね</p><p>はいオレ、何かしましたか</p><p>お店の前でのラジオ体操だよ</p><p>うんあれはスゴかったわっ</p><p>え全然、普通だけどな</p><p>というか、すごいラジオ体操って何だ</p><p>まさか、あの場でラジオ体操を始めるとは思わなかったって、ことだよ監視してた全員で大笑いさせて貰ったよ</p><p>あオレ、笑われてたんだ</p><p>まあいつものことだから、いいけれど</p><p>弓槻先生まで、声を上げて笑ってたもんねっあたし、先生があんなにケラケラ笑うところ、初めて見たわっ</p><p>と、寧さんは言う</p><p>弓槻先生の姿が見えない</p><p>どこにいるんだろう</p><p>あれヨッちゃん、手をケガしてない</p><p>寧さんが、バックミラーでオレを見て気がつく</p><p>ああ、さっきヤクザさんにナイフで袖を着られた時の傷だ</p><p>大したケガじゃない</p><p>皮一枚くらい切れて、血が滲んでいるだけだ</p><p>大丈夫ですよちょっと切れただけですから</p><p>大丈夫じゃないわよっマルちゃん、ちょっと車を停めてっ</p><p>マルゴさんが、バンを路肩に停めた</p><p>寧さんは助手席から降り、後部座席へやって来る</p><p>もう血が出てるじゃないのっ</p><p>救急箱を出して、寧さんが傷の手当てをしてくれた</p><p>そうだね店の外から見ていたけれど、ちょっと不用意すぎる行動だったと思うよ今日は運が良かったけれど、下手をしたら大ケガをしていたところだ</p><p>マルゴさんが、オレに苦言を言う</p><p>いやホント、平気ですって</p><p>そんな風に考えてはダメだよあのケースだと、ナイフの刃が手に当たったら、指が切り落とされていたかもしれない</p><p>だから、平気ですって</p><p>オレの答えに、マルゴさんは怪訝な顔をする</p><p>とにかく、オレが隙を作ればマルゴさんが助けてくれることは判っていましたからあの場合だと、渚さんの安全が最優先でしょオレは別に、大ケガしたって、指が取れちゃったりしたって構わないわけですし</p><p>寧さんが、ポカンとした顔でオレを見ている</p><p>ヨッちゃん、何言ってるの</p><p>指がなくなったって、困らないじゃないですか</p><p>いや困るでしょ</p><p>あ、オレは困りますけれど他の人には、問題ないじゃないですかオレが困るだけで済むのなら、それでいいでしょ</p><p>よくないわよっ</p><p>寧さん、何で怒っているんだろ</p><p>ヨッちゃんの指がなくなったら、あたしが困るわよっ</p><p>そんなわけないですよオレの指なんですから</p><p>ヨッちゃんはそれでいいのっ指がなくなったら大変なんだよっ一生、困るんだよっ</p><p>それは、判ってますけどそれで渚さんが無事なら、あきらめるしかないじゃないですか</p><p>オレなんかより、渚さんの方がずっと価値があるんだし</p><p>オレなんて、別にいつ死んでもいいわけだし</p><p>馬鹿ッ</p><p>寧さんが、オレの顔をビンタした</p><p>もし、ヨッちゃんの指がなくなったら、あたしも同じ指を切り落とすからねっヨッちゃんの眼が潰れたら、あたしも同じ眼を潰すわっヨッちゃんが死んだら、あたしも死ぬからっだからっ</p><p>寧さんは、泣いていた</p><p>もっと自分を大事にしなさいよおっお願いだからっ</p><p>寧さんがオレにしがみつく</p><p>寧さんが何でこんなに怒っているのかオレには判らない</p><p>とりあえず謝るしかない</p><p>寧さん、ごめんなさい</p><p>ヨッちゃんは馬鹿だよ馬鹿ぁ</p><p>うんオレは確かに頭がよくない</p><p>自分でも、馬鹿だと思う</p><p>どうしても寧さんの気持ちが、判らない</p><p>えー、ギャグ回になってしまいましたすみません</p><p>もう七十日以上、お酒を飲んでいません</p><p>カルーア・ミルクでいいので、飲みたいです</p><p>いえホントは、エビスがいいです</p><p>この連載終わるまで、飲めないのかな</p><p>さあ、働きに行こう</p><p>76．暗闘</p><p>オレ頭、悪すぎですよね世間知らずだしもっと勉強して、頭良くならないとダメですよね</p><p>寧さんに怒られて、ちょっとヘコんだ</p><p>ヨッちゃん、何言ってるのよっ</p><p>寧さんが、えっと驚いてオレの顔を見る</p><p>ヨッちゃんは、ちょっと頭が悪いところが可愛いんだから、賢くなっちゃダメよっ</p><p>ずっと、お馬鹿なままでいてお願いっ</p><p>えっと、寧さん</p><p>吉田くんは今、十五歳だっけ</p><p>マルゴさんが、運転席からオレに話し掛けてくる</p><p>はい、そうですけど</p><p>じゃあ、後五年だね</p><p>人間は、二十歳までしか教育できないって、あたしの施設の牧師様が言ってたよ二十歳までに、だいたいの性格が決まってしまって、それ以降はよほどのことが無いかぎり変化しないって</p><p>よほどのこと</p><p>軍隊に入って、二十四時間の行動を統制されるとか牢屋に入られて、強制労働とか完全に生活習慣の異なることをしないと人間は変化しないらしいよ</p><p>吉田くんは、聞いたことないかな環境が習慣を作り、習慣が性格を作り、性格が運命を決めるって言葉</p><p>初めて聞きました</p><p>今までとは違う人間になりたいと思ったら、自分の暮らす環境を変えないといけない環境が変われば、習慣が変わる習慣が変われば、性格も変化する性格が変われば、運命が変わるんだよ</p><p>マルゴさんは、そう言ってくれた</p><p>オレは、あの一人ぼっちの家から出られる日はくるんだろうか</p><p>この数日、家には帰っていない</p><p>ずっと、弓槻先生のお屋敷に泊まっている</p><p>克子姉の作ってくれる、美味しいご飯を食べている</p><p>だけどこんなことが、ずっと続くわけがない</p><p>今、オレが体験しているのは、わずかな期間の夢で</p><p>現実として、オレの身に起こっていいことじゃない</p><p>だから、オレに優しくしてくれる人には全力で返さないといけない</p><p>命懸けで、役に立たないと</p><p>みんな、こんなオレに優しくしてくれるんだから</p><p>オレはそのうち、あの暗い部屋の冷たいソファに戻らないといけないんだから</p><p>オレたちを乗せたバンは、夜の道を疾走していく</p><p>これから、さっきのヤクザさんたちのお花屋さんを燃やしに行くから具体的な手順は、現地に着いてから説明をするよ</p><p>マルゴさんが、不意にそんなことを言い出した</p><p>どうして、お店を燃やすんですか</p><p>さっき、ヤクザは撃退した</p><p>マルゴさんが、若いヤクザたちはみんな利き腕を骨折せさたし、親玉にも明日までに遠くに行くことも約束させた</p><p>そもそも、ヤクザ組織から絶縁状まで出させている</p><p>今更、お店を燃やすなんてことまでしなくても</p><p>だって、燃やした方が楽しいじゃんっ</p><p>と、寧さんは笑って言う</p><p>そりゃ、寧さんは放火マニアだからそうかもしれないけれど</p><p>ちょっと、やり過ぎだと思う</p><p>バックミラー越しに、マルゴさんが言った</p><p>はいちょっと</p><p>オレは、正直に答える</p><p>やり過ぎぐらいじゃないとダメなんだよああいう業界の方々にはね</p><p>マルゴさんは、フッと笑った</p><p>今回の件は、そもそもはあのヤクザさんが渚さんにチョッカイを出してきたことにあるあのヤクザさんは、とある組織の一員だったから、責任はその組織にある</p><p>はい、そう思います</p><p>だから、ミナホはその組織に連絡してクレームを入れ、あのヤクザを組織から絶縁させたここまで、何の問題も無いみたいに見えるだろう</p><p>うん迷惑を掛けられて、クレームを入れて、あのヤクザさんが絶縁されたんだから</p><p>当然の成り行きだ</p><p>こちらには、何の手落ちも無い</p><p>ところがあの業界の方々は、どういう経過があったとしても、無料で何かをすることが大嫌いなんだよ</p><p>え、どういうことです</p><p>あのヤクザさんが自分の組織の一員であったということとは関係無しに、あんたたちのために、わざわざ絶縁状をだしてあげましたって態度を取るんだよこの貸しはいずれ、何かの機会に返して下さいねって</p><p>そんなの、おかしいじゃないですか</p><p>あたしたちとは、理屈が違うんだよ普段からフィフティ・フィフティのフェアな取引をしていない人たちでしょどんな理由でも、相手に貸したことにしておきたいわけ</p><p>だからさっ、こっちも違う理屈で生きているってことをハッキリさせておく必要があるんだよっ</p><p>寧さんが、笑ってそう言う</p><p>あたしたちは、やり過ぎなくらいまでやり過ぎるのよっ黒い森に手を出したら、徹底的に潰されるってことを示さないといけないのっそれも、ヤクザ組織の手を借りずに、自分たちでやれるってねっ</p><p>黒い森のやつらは、ヤバイあいつらは、ちょっと頭がおかしい絶対に手を出してはいけないって、思わせないといけないんだよ</p><p>そこまでやらないといけないんだ</p><p>だから、あのヤクザの花屋は燃やす完全に、灰にするよ</p><p>ミラーの中のマルゴさんの眼には、強い意志があった</p><p>本当にマルゴさんは黒い森の警護役なんだ</p><p>黒い森を守り抜くために、人生を捧げている</p><p>二十分ほど走って車は、街外れの倉庫街に着いた</p><p>こんなところで、あのヤクザさんは花屋をやっていたんだ</p><p>この辺は、古倉庫が多くて家賃が安いからねそれに、あのヤクザさんは配達がメインで、店舗で花を売ってなかったみたいだよまあ、子分がみんな男だし</p><p>マルゴさんは、あのヤクザについてかなり詳細に調べ上げていたようだ</p><p>ほらあそこだよ</p><p>マルゴさんが指差した方を見ると</p><p>一軒の二階建ての古倉庫があった</p><p>もの凄いボロイ間違いなく、昭和の建物だ</p><p>錆びまくっているシャッターに、下手な手書きの文字ではなとでっかく書いてある</p><p>これじゃあ花屋だか鼻屋だか判んないよ</p><p>さらに、看板も手書きでちゅーりっぷの文字が</p><p>間違いないあのヤクザさんたちの店だ</p><p>右隣は月極駐車場で、裏は取り壊し中のビル、左隣の倉庫は現在テナントが入っていないちゃんと建物には火災保険が掛けられているから、燃やしても持ち主には迷惑が掛からないどうせ取り壊し間近のビルだし</p><p>マルゴさんは、そう説明してくれた</p><p>まず、二人とも手袋をして指紋を残さないように</p><p>マルゴさんが、オレたちに革の手袋をくれる</p><p>靴も吉田くんのサイズを用意してきたから、履き替えてどこでも売っている大量生産の作業靴だよ</p><p>本格的に悪事に足を踏み入れていくような気がする</p><p>オレは靴を履き替え手袋を填めた</p><p>吉田くんと寧は先行して、倉庫の中を調べていないと思うけれど、留守番している子分がまだいるかもしれないから</p><p>もし、誰かいたらどうします</p><p>火事だって叫んで、これを投げつけて</p><p>マルゴさんがオレに黄色い小さな筒を渡してくれた</p><p>発煙筒だよ自動車に搭載する用途のじゃなくって、本当に煙と炎が噴き上がるタイプだからあんまり日本では見掛けない種類の発煙筒だろそれは、横のピンを抜いて投げればいいからね</p><p>オレは、発煙筒をツナギのポケットに押し込んだ</p><p>それから、寧はこれを持っていって</p><p>マルゴさんが、シートの小物入れから取り出した物は</p><p>拳銃だった</p><p>もし誰もいなかったら、火の回らなそうところに置いてくるんだ</p><p>あの倉庫を借りた花屋がヤクザだってことは、ちょっと調べれば判ることだけど証拠品が出れば完璧でしょ警察は、大喜びだよヤクザ組織の上の人も、慎重に対応しなくちゃならなくなるしばらくは、警察とヤクザ組織の睨み合いが続くよ</p><p>でもオレたちが疑われる可能性もあるんじゃないですか</p><p>どうしてヤクザの借りていた倉庫からピストルが出てくれば、一番怪しいのはヤクザ本人でしょあのヤクザさんが、組織に内緒で隠し持ってた物かもしれないし真相が特定できない以上、誰もあたしたちを調べたりはしないよヤクザ組織も警察も、すぐ目の前の敵を相手にするので手一杯になるだろうからね</p><p>マルゴさんは、笑った</p><p>寧さんは、ジッと鈍く光る金属製のピストルを眺めている</p><p>一応、弾も何発か入っているから気を付けてね</p><p>寧さんは、ピストルをポケットにしまった</p><p>あたしも、すぐ後ろから追い掛けるから落ち着いて、行動するんだよそれから、吉田くん</p><p>ブン殴り棒は、忘れずに持って行ってね</p><p>バンから、寧さんと出る</p><p>オレは両手に、放火用の灯油の入った容器を下げていく</p><p>夜の十時近く</p><p>倉庫街に、人の気配は無い</p><p>夜空には雲が増えていた月は隠れている</p><p>寧さんは建物の裏に廻る</p><p>マルちゃんの調査だと、警備会社の電子システムみたいのは無いみたいまあ、あのヤクザさんがそんなのにお金を掛けているとは思わないけどね</p><p>寧さんは、そう話ながら一つ一つ、丹念に一階の窓を見ていく</p><p>ほら、あった</p><p>窓の一つに鍵が掛かってない</p><p>あの人たちのことだから、どうせ一つくらいは閉め忘れがあると思ったのよっ</p><p>するすると窓を開ける</p><p>灯油の容器を足場にして、寧さんが先に中に忍び込む</p><p>オッケー、誰もいないみたい</p><p>まず、灯油を中に</p><p>それからオレも窓を乗り越える</p><p>建物の中は、真っ暗だった</p><p>寧さんが、オレにペンライトを渡してくれた</p><p>足下の床だけを照らしてそれが一番、気づかれにくいから壁とか天井を照らしてはダメよ</p><p>ペンライトは光が拡散しないように、先に黒い紙が筒状に巻かれていた</p><p>足下を照らしながら進んでいく</p><p>廊下を抜けドアを開いて倉庫の中へ</p><p>倉庫は、バスケットボールのコートぐらいの広さだった</p><p>ここは、そんなに暗くはないわね</p><p>倉庫内には、道路側の窓から街灯の光が漏れていた</p><p>決して明るくはないが、真っ暗でもない</p><p>オレはペンライトの光を消した</p><p>水の入ったポリバケツに、花がたくさん生けてある</p><p>空箱の段ボールの山が、あちこちに散乱していた</p><p>あ、この箱、まだ花が入ったままよっ</p><p>寧さんの声に振り向くと、大きな段ボールが１０箱くらい重なっていた</p><p>箱から出さないと悪くなるのにっ</p><p>今日はお花が安い日だったらしいですから、買い過ぎて使い道が無かったんじゃないですかね</p><p>オレは、ミユキさんの言っていた話を思い出していた</p><p>結局、あの人たち、お花屋さんなんて最初から向いていなかったのよっ</p><p>寧さんは、ぷんぷん怒っていた</p><p>誰もいなさそうですね</p><p>そうみたいね、上の階も電気は点いていないしまだ十時だから、もう寝てるってことも無いわよねっ</p><p>正直、上の階まで全部チェックするのはしんどい</p><p>いいわっ、ここで火を付けちゃいましょうそれで火事だって叫べばもし、上の階に人が居たって逃げられるでしょ</p><p>あ奥にも鉄階段があるんですね</p><p>そういうことじゃ、ヨッちゃん、始めようかっ</p><p>オレは、段ボールの山を一カ所に集めていく</p><p>寧さんが、その上に灯油を撒いていった</p><p>まず、火を付ける前に脱出口を確保しておきましょうっ</p><p>寧さんは、道路に面した窓を一つガラガラと開ける</p><p>倉庫の空気は澱んでいる窓からの外界の空気が新鮮に感じた</p><p>出やすいように、足場としてプラスチックのケースを置く</p><p>寧さんは自分の足でトントンとケースを踏んで乗っても大丈夫か、強度を確かめる</p><p>じゃあ、火を付けて炎の状態をチェックしたら、この窓から脱出ねっ</p><p>寧さんは、倉庫の中をグルッと見回す</p><p>ポケットからピストルを取り出して</p><p>やっぱり、ここかな</p><p>倉庫の壁際に置かれた事務机</p><p>電話機と書類ファイルの上に寧さんはピストルを置いた</p><p>うんこれでいいよねっ</p><p>寧さんが、そう言った瞬間だった</p><p>暗闇の中で何かが動くッ</p><p>太い腕が、オレの首を締めるッ</p><p>く、苦しいっ</p><p>動くな動くとこいつの命は無いぞッ</p><p>オレの頭の上で、低い男の声が響いた</p><p>ずっと隠れていたのかちくょうッ</p><p>寧さんはあっと空気を飲んだまま、動けないでいる</p><p>男の腕が、ギリギリとオレの首に食い込むッ</p><p>オレは、持っていたペンライトを男の顔に向けたっ</p><p>スイッチを入れた瞬間、男の眼に眩い光線が飛び込むッ</p><p>ンッ</p><p>男が怯むッ</p><p>オレたちが脱出する予定だった窓から、黒い人影が飛び込んで来るッ</p><p>吉田くん、頭を下げてッ</p><p>オレはマルゴさんの指示通り、腰を沈めるッ</p><p>頭の上で、マルゴさんの突きが炸裂するッ</p><p>ぐええっ</p><p>男の口から赤い血が零れる</p><p>男はそのまま悶絶して、床にばったりと倒れた</p><p>寧大丈夫っ</p><p>マルゴさんが、振り向くと</p><p>マルちゃぁん</p><p>寧さんは別の男に捕まっていた</p><p>光るナイフが、寧さんの首筋に当てられている</p><p>さらに、もう一人暗闇の中から黒装の男が現れる</p><p>あんたたち、あのヤクザさんの知り合いじゃないでしょ誰に依頼されて来たの</p><p>マルゴさんは、男たちにそう言った</p><p>プロが依頼者の身元を明かすと思うかい</p><p>リーダーらしき男が、静かにそう言った</p><p>そうだねしかし、女の子と少年相手に三人懸かりは無いんじゃない</p><p>マルゴさんは強気な発言をしながら、ゆっくりと相手との間合いを詰めていく</p><p>そっちのエースは一人きりって聞いたからなオレらは、確実な仕事しかやらないんだよ</p><p>リーダーの男は、クッと笑った</p><p>あたしたちをどうするつもりあたしのことは好きにしてくれて構わないでも、子供二人は助けて欲しい</p><p>オレの眼から見れば、あんただってまだ子供だよ安心しろ可愛がってやりたいが、仕事の依頼者からは、女二人には絶対に手を出すなって厳命されていてね</p><p>その代わり小僧の方は、確実に殺せって言われている</p><p>男の眼がオレに向く</p><p>そっかオレ、殺されちゃうんだここで</p><p>しょうがないな</p><p>フフフ</p><p>不意に、マルゴさんが笑い出した</p><p>まさか、吉田くんだけをピンポイントで狙ってくるとはね依頼者が誰なのか、あたしには判ったよ</p><p>リーダーの男は、フッと鼻で笑った</p><p>あんたが何を推測しようと、オレらには関係無いオレたちは、ただ依頼された仕事をこなすだけだからな</p><p>男が、ゆっくりとオレに近づいて来る</p><p>腰から、スッとナイフを抜いた</p><p>マルゴさんが、ピクッと反応する</p><p>おいっ、変な動きをするとあっちの姉ちゃんが大変なことになるぞっ絶対に手を出すなって命令はレイプするなってことで、仕方なく傷付けるのはアリなんだからなっ</p><p>リーダーが、マルゴさんに牽制する</p><p>寧さんの捕らえている男が、オレたちの方にナイフをちらつかせている</p><p>リーダーは、オレの顔を見てニヤリと笑った</p><p>安心しろ即死させてやるそんなに苦しまないで済むだろうよオレはプロだからな</p><p>オレ本当に死ぬんだ</p><p>みすず、恵美ごめん</p><p>克子姉、渚さんありがとう</p><p>先生さようなら</p><p>ヨッちゃん助けてよっ</p><p>寧さんが泣きながら、オレに叫んでいる</p><p>簡単にあきらめて殺されるなっ死んじゃう前に、あたしを助けてよっお願いだから、こっちを見てっ</p><p>寧さんを見る</p><p>寧さん、泣いている</p><p>寧さん、怖がっている</p><p>簡単に殺されるわけにはいかないッ</p><p>助けなきゃ</p><p>寧さんを助けなきゃ</p><p>ナイフを持った、リーダーの男がオレに近づいて来る</p><p>残り、３メートル</p><p>オレはポケットに手を入れた</p><p>発煙筒を取り出して、ピンを抜く</p><p>おじさん、はいっ</p><p>そのまま、ポンとリーダーの男に軽く投げ渡した</p><p>何だ、こりゃ</p><p>男は発煙筒を受け取って、一瞬眺める</p><p>マルゴさんは日本ではあまり見掛けない種類の発煙筒だと言っていた</p><p>シュゴッ</p><p>発煙筒が、赤い火花と煙を激しく吐き出すっ</p><p>オレは、袖からブン殴り棒を滑らせて男の脇腹を思いっきりブッ叩くッ</p><p>うわっ</p><p>リーダーの男は、体勢を崩して倒れた</p><p>同時に、マルゴさんが寧さんの元に向かっていた</p><p>オレも、寧さんの方へ走る</p><p>く、来るなっこいつの命がどうなってもいいのかよっ</p><p>寧さんを捕らえている男は、そう叫ぶがオレとマルゴさんの２方向からの接近に対応が遅れる</p><p>自分への注意が薄れたことを知った寧さんは、ポケットからジッポー・ライターを取り出すっ</p><p>シュボッ</p><p>ライターの赤い炎が、男のナイフを握った手を炙るッ</p><p>あちちちっ</p><p>男が慌てた瞬間マルゴさんのパンチが、男の顔面に炸裂するッ</p><p>寧、逃げてっ</p><p>寧さんが、男から逃げるッ</p><p>マルゴさんが、男に次々とパンチを食らわせていくッ</p><p>口から血を吹いて、倒れる男ッ</p><p>しかしっ</p><p>バリバリバリリリッッ</p><p>マルゴさんの背中に青白い火花が散った</p><p>ゆっくりと、マルゴさんが崩れていく</p><p>その背後にスタンガンを持った、リーダーの男が立っていた</p><p>ったく手間掛けさせやがって</p><p>リーダーは、完全にキレていた</p><p>もういいガキは殺して、姉ちゃん二人は犯す輪姦して、ブッ殺す</p><p>リーダーの男は、右手にナイフ、左手にスタンガンを握りしめている</p><p>据わった眼で、ゆっくりとオレに近づいて来る</p><p>このままじゃ寧さんとマルゴさんが、大変なことになる</p><p>オレは死んでもいい</p><p>でも、二人は絶対に守らなきゃ</p><p>ふと、眼を下ろすとオレの前に倉庫の机があった</p><p>その上に寧さんの置いた、ピストルがあった</p><p>オレはすっと、ピストルを手に持った</p><p>安全装置のことくらいは、友達のマンガで読んだことがある</p><p>安全装置を外してすっと男にピストルを向けた</p><p>何のつもりだ、そりゃ</p><p>男が、そう言い終わる前に</p><p>オレは引き金を引いていた</p><p>ダズーンッッッ</p><p>男の足下に、穴が開くッ</p><p>オレは反動で、壁に引っ付いていた</p><p>火薬の匂いが、辺りに拡がる</p><p>おおい、お前</p><p>男の言葉なんか、聞いていられない</p><p>オレはすぐにまた、引き金を引くッ</p><p>ドグゥゥンッッ</p><p>今度は、男の後ろの窓が割れた</p><p>ちょっと待てって言ってるだろっ</p><p>男が何か喋っているが、気にしない</p><p>さらに、引き金を引き絞るッ</p><p>ドギュゥゥゥンッ</p><p>男のすぐ脇を、弾は掠めていった</p><p>射撃って、結構難しいですね</p><p>オレは、男にそう言った</p><p>でも、コツが判ってきました次は、当てます</p><p>オレは男に狙いをつけた</p><p>待ておい、待ってくれ</p><p>オレが、引き金を引こうとした瞬間</p><p>寧さんの声がした</p><p>ダメだよっヨッちゃん、ダメぇぇぇ</p><p>はい、前話は前振りでした</p><p>今日は、零時ギリギリの投稿です</p><p>花粉飛んでますか眼が痛いです</p><p>アクションシーンて難しいですね</p><p>今見たら、前話が今まで一番多くポイントを貰ってました</p><p>ギャグ回の方が、エッチ回より高評価って</p><p>精進します</p><p>77．血と炎</p><p>ヨッちゃん、撃っちゃダメぇぇっ</p><p>寧さんが、そう叫んだ瞬間にはオレはもう、引き金を引いていた</p><p>カチャッ、カチャッ</p><p>弾切れ</p><p>へっ驚かせやがって</p><p>男が、体勢を立て直しそうとする</p><p>残念ねそこまでよ</p><p>開いていた窓から、不意に声がした</p><p>弓槻先生だ</p><p>先生が、男にピストルを向けている</p><p>あたしはその子と違って、ちゃんと射撃訓練を受けていますからね</p><p>へえ、そうかい</p><p>リーダーの男は、ゆっくりと先生の方を向く</p><p>動かないで、撃つわよっ</p><p>緊張した顔でそう言う先生に、男は言った</p><p>やってみろよどれだけ訓練したって、実際に銃の引き金を引くのは度胸が要るんだぜそこのガキみたいに、何のためらいもなくバカスカ撃てるやつなんて、そういるもんじゃねえ</p><p>確かに、先生の手は震えていた</p><p>ほらよッ</p><p>男は、突然、先生に力一杯、スタンガンを投げつけたっ</p><p>思わず、飛来物を避ける先生</p><p>男は、その瞬間を見逃さないッ</p><p>ナイフを振り上げて、一気にオレの方へ走ってくるッ</p><p>兄ちゃんの命だけは、貰っていくぜッ</p><p>ナイフの刃先が、外からの街灯の光にギラリと光った</p><p>殺されるッ</p><p>オレは、そう覚悟した</p><p>壁際のオレに逃げ場は無いッ</p><p>ハァァァッッッ</p><p>発煙筒の煙の中から</p><p>走って来る男に、マルゴさんが体当たりしたっ</p><p>グッ</p><p>体勢の崩れた男に、マルゴさんはさらに回し蹴りをお見舞いするッ</p><p>男の手から、ナイフが弾きと飛ばされたッ</p><p>カランカランカラン</p><p>ナイフは、倉庫の床に回転しながら転がっていく</p><p>てめえスタンガンで麻痺していたんじゃなかったのか</p><p>床に転げた男の言葉に、マルゴさんが答える</p><p>してたさこのジャケットは電撃は通さないって話だから買ったんだけどね完全には防げなかったよネットのユーザー評価は、あんまり信じるもんじゃないね麻痺が治まるまでは、死んだふりをしているしかなかったあんたが、再度、吉田くんを狙うのは判ってたしね</p><p>どういうことだ</p><p>男はゆっくりと起き上がりながら、マルゴさんに尋ねた</p><p>自分で散々、オレはプロだって連発してたろ吉田くんを殺して帰らないと、あんたのメンツは立たないそういうことだよね</p><p>お嬢ちゃんまだ、完全に回復しているわけでは無いんだろ</p><p>男が、マルゴさんに構える</p><p>この男も、何か格闘技をやっているらしい</p><p>試してみなよっ</p><p>悪いがオレは強いぜ</p><p>弱い男は、みんなそう言うよ</p><p>じりじりと、間合いを計っている二人</p><p>ゆっくりと、煙の少ない倉庫の中央に移動していく</p><p>なら楽しませて貰おうかッ</p><p>男が、そう呟いた瞬間</p><p>男の足下で何かが爆発したッ</p><p>バムッ</p><p>閃光と爆発音ッ</p><p>火薬の匂いが、倉庫内の空気を震わせるッ</p><p>驚く男に、マルゴさんは女豹のごとく襲いかかったッ</p><p>顔と腹に、パンチを叩き込むッ</p><p>頭を掴んで、膝蹴りをブチ込むッ</p><p>て、てめぇ、仕掛けやがったな</p><p>せっかく煙が立ちこめてるんだ仕掛けない方がおかしいだろ</p><p>き、汚ねえぞ</p><p>おいおい、それがプロの言葉かい</p><p>マルゴさんは、男に蹴りを入れるっ</p><p>両手の拳で、メッタ打ちにする</p><p>あたしたちは絶対に負けるわけにはいかないんだよどんな卑怯な手を使っても</p><p>マルゴさんが回し蹴りで、男の肩を打ち抜いたッ</p><p>バキッと、骨の砕ける音がするっ</p><p>ハァッ</p><p>マルゴさんのコンバットブーツが、男の下あごを砕くッ</p><p>ブガァァッ</p><p>男は鼻と口から血を吹いて、引っ繰り返る</p><p>それでもう、お喋りはできないだろっアアッ</p><p>マルゴさんの様子がおかしい</p><p>トァッッ</p><p>倒れた男の腹を、ブーツの先で蹴り上げるッ</p><p>次は脚ッ</p><p>男の太ももに、思い切り鋭い蹴りを叩き込んだッ</p><p>ウガァァァァァ</p><p>男の絶叫</p><p>脚の骨を折った</p><p>殺してやる殺してやるよ男なんて</p><p>マルゴさんの蹴りが、止まらないッ</p><p>男の腕を反対の脚を蹴り続ける</p><p>あははははっあはははっあはははは</p><p>狂った様に笑いながらマルゴさんは、男に執拗な攻撃を続けたっ</p><p>男の肌が裂け、血が飛び散るッ</p><p>ダメだよヤバイよ、マルちゃんっそれ以上はダメだって</p><p>寧さんが叫ぶがマルゴさんの攻撃は止まらない</p><p>動かなくなった男の身体を、蹴り続けるッ</p><p>寧殺しちゃおうよ男なんて男なんてさ</p><p>マルゴさんが、男の頭部を蹴り潰そうとした</p><p>先生っマルちゃんを止めてっ</p><p>寧さんが、弓槻先生に叫ぶ</p><p>窓の外の弓槻先生</p><p>先生は</p><p>STOPMARGUERITE</p><p>マルゴさんの動きが止まる</p><p>DON’T　KILLDON’T　KILLSTOPMARGUERITE</p><p>マーガレットと呼んだのか</p><p>あるいは、マルグリットなのか</p><p>オレには、発音が良すぎて良く判らない</p><p>とにかく英語で先生に名前を呼ばれた瞬間、マルゴさんは攻撃を止めた</p><p>O.K.MAMA</p><p>ママ</p><p>先生は、マルちゃんのママなんだよ</p><p>寧さんが、オレにそう言った</p><p>マルゴさんは、床にうずくまる</p><p>先生は窓を乗り越えて倉庫の中に入ってきて</p><p>マルゴさんを背中から抱き締めた</p><p>マルちゃんは、戸籍上は先生の養女になっているの</p><p>養女</p><p>うん養女って、年齢が一つでも違えばなれるんだよ</p><p>MAMASTAND　BY　ME</p><p>震えているマルゴさんを先生は抱き締めている</p><p>破壊衝動が暴走したマルちゃんを止められるのは、MAMAである先生だけなんだよっ</p><p>寧さんは、口惜しそうにそう呟いた</p><p>ALL RIGHTDON’T　WORRYDON’T　WORRYMARGUERITE</p><p>マルゴさんは震えながら、カチャカチャと腰のベルトを外す</p><p>自分でズボンを下ろした</p><p>筋肉質のマルゴさんの太もも</p><p>その股間は、グレイのスポーツ用のＴバックで包まれていた</p><p>MAMA</p><p>マルゴさんは四つん這いになり、裸のお尻を高く先生に突き出した</p><p>PLEASE、MAMA</p><p>弓槻先生が、マルゴさんのお尻を平手で叩く</p><p>OHPLEASEPLEASEMAMA</p><p>先生は、何発も何発もマルゴさんのお尻を叩いたッ</p><p>OHSORRYMAMAOHOH</p><p>マルゴさんのお尻が、真っ赤に腫れ上がるまで先生は叩き続けた</p><p>あれでは、先生の手も痛いだろう</p><p>マルゴさんは、泣いていた</p><p>子供の様に、ワーワーと泣きじゃくっていた</p><p>オレの知らない言葉を呟いている</p><p>英語だけじゃないインディアンの言葉も混じっているんだろう</p><p>SORRYＩ’m　SORRY．MAMA</p><p>先生は、寧さんに振り向いた</p><p>寧克子に電話して、すぐに来るように言ってマルゴは、しばらくはダメだからこの子はあたしが連れて帰りますあなたたちは、克子の車に乗りなさい</p><p>それじゃあ、一台、車を乗り捨てていかなきゃならないよっ</p><p>仕方ないわ</p><p>ダメだよ、残した車から調べられちゃうって先生、あたしが運転するっ</p><p>寧</p><p>あたし、アメリカで免許取ったから、運転はできるわっ日本の免許はないけれど何とかするからっ</p><p>寧平気なの</p><p>大丈夫ヨッちゃんもいてくれるし</p><p>寧さんの言葉に、先生は心を決める</p><p>ポケットから、車のキーを取り出した</p><p>あたしのフィットは、建物の右側に停めてあるわあたしは、マルゴをバンに乗せて帰るから</p><p>バンのキーは、マルちゃんが持ってるよっジャケットの胸ポケット</p><p>ここの始末は、あなたたちに任せるわできるわね</p><p>はい、何とかやります</p><p>オレにはそう、答えることしかできない</p><p>寧のこと、頼むわね</p><p>先生は、オレにそう言った</p><p>ヨッちゃん、倉庫の正面のシャッターを開けて</p><p>寧さんにそう言われて、オレはシャッターへ向かう</p><p>そこの壁際のスイッチだよ多分っ</p><p>スイッチを見つけた</p><p>壁に埋め込まれた↑開のスイッチを押す</p><p>ギギギギギキ</p><p>鈍い音を立てて、シャッターが開いていく</p><p>人が屈んで通れるだけ開けばいいからっ</p><p>寧さんの指示に従ってシャッターが1メートルちょっと上がったところで、停止ボタンを押した</p><p>O.K.STAND　UP．MARGUERITE</p><p>先生は、泣きじゃくっているマルゴさんを無理矢理立たせて、シャッターへ向かう</p><p>マルゴさんは、ズボンを上げることもせず腫れたお尻を剥き出しにしたまま歩いて行く</p><p>こっちもやっちゃおうヨッちゃん</p><p>寧さんが、オレに言った</p><p>この人たちを焼き殺すのは、ちょっとだけ心が痛むでしょっ</p><p>この倉庫には、火を付けるんだっけ</p><p>ヨッちゃん、そっち持っていくよっ</p><p>オレと寧さんと二人で倒れている男の洋服を掴んで、ずるずると引き出す</p><p>地面に血の跡が付いていく</p><p>それでも、とにかく倉庫の外へ引き出した</p><p>後、二人っ</p><p>もう一度、倉庫の中へ戻って再度、気絶している男を二人で引きずり出す</p><p>外へ出ると先生がマルゴさんをバンの中に押し込んだところだった</p><p>寧さんが、手を振る</p><p>先生は、バンのライトをチカチカと光らせてそのまま、走り出した</p><p>大丈夫ですかね</p><p>マルちゃんのことは、先生が一番詳しいから任せるしかないよ</p><p>寧さんと、三人目の男を外に運ぶ</p><p>倉庫から十五メートルくらい離れたところに、三人並べて寝かせておく</p><p>このままじゃ、ダメだよね</p><p>寧さんが、倉庫から紙と太マジックを持って来る</p><p>キュキュキュとマジックで何やら、書いている</p><p>それぞれ男の頭の上に紙を置いた</p><p>この者、放火犯人</p><p>この者、下着泥棒</p><p>この者、変質者</p><p>黒い太マジックでそう書いた上から、赤ペンで大きくZの文字が書かれている</p><p>うんこれで問題なしねっ</p><p>何なんですか、これ</p><p>こうしておけば、後で警察が来た時にああ、こいつらは悪いやつなんだってすぐに判るでしょう</p><p>寧さんは、満足そうだからいいか</p><p>さあもう一度、火を付けに行くわよっ</p><p>再び、倉庫の中へ</p><p>さっきオレが撃ったピストルが落ちていた</p><p>弾の入っていないピストルを、オレは壁際に蹴飛ばす</p><p>ピストルは、カラカラカランと音を立てて、コンクリの床を滑っていった</p><p>さっき撒いた灯油は、すっかり気化して乾いちゃってるね</p><p>まだ、容器に灯油は残ってる</p><p>半分くらい、残ってますけど</p><p>じゃあ、それ全部、その辺の段ボールに掛けちゃって</p><p>オレは、言われた通りに灯油を撒く</p><p>寧さんは、段ボールの切れ端にジッポーで火を付けていた</p><p>段ボールがチリチリと燃えて、黄色い炎を立てる</p><p>ヨッちゃん、そこどいて</p><p>オレが後ろに逃げると寧さんは、段ボールの山に火種を投げた</p><p>ボボッ</p><p>一気にブァッと炎が拡がる</p><p>逃げるよっ、ヨッちゃん</p><p>寧さんは、すぐに出入り口のシャッターの方へ走った</p><p>ほらっ、早く</p><p>オレも急いで、寧さんを追う</p><p>シャッターの入り口から、中の炎に向かって空気が流れ込んでいる</p><p>空気の対流によって炎の勢いがどんどん増していく</p><p>シャッターの下を潜って、外に転がり出る</p><p>ヨッちゃん、こっちこっち</p><p>さっきの先生の説明通り、建物の右に赤いフィットが停まっていた</p><p>早く乗ってッ</p><p>運転席のドアを開いている、寧さん</p><p>オレも助手席に飛び込むッ</p><p>寧さんは、車を急発進させた</p><p>はい、火事です何か、燃えているんですっ</p><p>さっきの倉庫から1キロほど離れた場所で、公衆電話を見つけた</p><p>オレが電話する</p><p>住所は、寧さんが携帯で表示してくれたんでそれをそのまま答えた</p><p>とにかく、すぐに行って下さい人も倒れているみたいですえ、オレですかオレはただの通りかがりです名前名前は、田中ですっ</p><p>それだけ言って、電話を切った</p><p>移動するよっ</p><p>今、電話したから、ここの公衆電話の位置は警察に把握されてるとにかく、違うとこに行くわ</p><p>再び、車に乗って移動する</p><p>寧さんは少し高台になっている方へ車を向けた</p><p>寧さん、運転上手いですね</p><p>正直克子姉よりも、安定している</p><p>うんアメリカじゃ、毎日乗ってたから</p><p>アメリカ</p><p>うんあたし、去年の三学期は全然学校へ行けなかったでしょうずっと、アメリカに居て暇だったから、免許取っちゃったのあたしが居た所は、十七歳から免許取れるから</p><p>それで、毎日乗り回してたんだよねマルちゃんと</p><p>寧さんが留年した理由は、まだ判らない</p><p>ただ欠席期間に、寧さんはアメリカに居た</p><p>なぜ</p><p>あっ見えた、見えたっ</p><p>寧さんは、高台の上下が広く見渡せる場所に、車を停めた</p><p>建築途中の建て売り住宅が並んでいる</p><p>夜だから、もう工事関係者もいない人気は無かった</p><p>寧さんが、指差す先に赤い炎と黒煙が見えた</p><p>すっごい燃えてるっ上手くいったねっ</p><p>寧さんは、オレの顔を見て、イシシッと笑った</p><p>あれあたしとヨッちゃんで燃やしたんだよ</p><p>心なしか、寧さんの眼がとろんとしている</p><p>ほら聞こえてきたよっ</p><p>寧さんが耳をすます</p><p>遠くから、風に乗って消防車のサイレンが聞こえてくる</p><p>あははははっ楽しいねっヨッちゃん</p><p>寧さんの様子がおかしい</p><p>ねえギューッとしてっ</p><p>寧さんがシートベルトを外して、オレに抱きついてくる</p><p>ね、寧さんどうしたんですっ</p><p>オレの胸に寧さんは頭をもたれる</p><p>もうお姉ちゃんって呼んでっ</p><p>ニッとオレに微笑む寧さん</p><p>おお姉ちゃん</p><p>オレは思わず、そう言ってしまった</p><p>んふふっ可愛いねっ</p><p>寧さんが、オレの頬にチュッとキスする</p><p>お姉ちゃんね、火を見るとすっごい興奮しちゃうのっさっきのポルシェはイマイチだっけれどほら、見て御覧よ、ケイちゃんさっきの倉庫、すっごく燃えてるよっ</p><p>寧さんはオレをケイちゃんと呼んだ</p><p>オレを寧さんの亡くなった弟さんと、混同しているんだ</p><p>綺麗だよねっボーボー燃えてるよねっケイちゃんとお姉ちゃんを苦しめた悪いオジサンたちも、みんなあの中だよみんな、燃えちゃうんだよっ</p><p>お姉ちゃんだよおっお姉ちゃんて呼んでっ</p><p>オレに抱きついてくる、寧さん</p><p>豊かな胸がオレに押しつけられる</p><p>お姉ちゃん</p><p>オレは寧さんの錯乱に付き合うことにした</p><p>そうだよケイちゃんのお姉ちゃんだよケイちゃん、お姉ちゃんのこと好き</p><p>お姉ちゃんも、ケイちゃんのこと大好きっうふふふっ</p><p>寧さんの瞳に、火事の炎が映っている</p><p>ヤバイ寧さん、完全にトリップしている</p><p>ねケイちゃん</p><p>な、なあに</p><p>お姉ちゃんオナニーしてもいい</p><p>寧さんのぷっくりとした唇が、確かにそう言った</p><p>オナニーしてもいいって</p><p>もうダメだよお姉ちゃん、すっごく興奮しちゃってるのっだって、火が燃えててケイちゃんと二人きりでガマンできないよっこんなの着てらんないっ</p><p>寧さんは、ツナギの前のジッパーをジジッと引き下ろす</p><p>右手に填めている手袋の中指を噛んで、ずりっと引き抜く</p><p>寧さんの白くて長い指が現れる</p><p>お姉ちゃん自分でアソコ触ってもいい</p><p>眼ではオレを見ながら寧さんの右手は、ツナギの中に潜っていく</p><p>寧さんの股間に</p><p>オレは、とにかくそう答えた</p><p>どうぞなんて言わないでよっ</p><p>いいのっいいのよっごめんねごめんね、ケイちゃん</p><p>いや、あのな、何で謝るんですか</p><p>ごめんねお姉ちゃん、とってもエッチな子なのっいつも、ケイちゃんに隠れて一人で、アソコをイジッているのごめんねっ</p><p>寧さんの指が股間をまさぐる</p><p>あんっまた、触っちゃったよおっケイちゃん、ごめんエッチなお姉ちゃんでごめんっ</p><p>オレは寧さんの背中に手を廻して、ギュッと抱き締めるッ</p><p>いいんだよっお姉ちゃんは、エッチでいいんだいいんだからねっ</p><p>ありがとうありがとう、ケイちゃんケイちゃんの前だけだからねっ、お姉ちゃんがエッチになるのは、ケイちゃんだけだからねっ</p><p>寧さんはぽろぽろと泣きながら、オナニーを続けている</p><p>悲しくてたまらなかった</p><p>寧さんは今でも、亡くなった弟さんを深く愛している</p><p>愛しているんだ</p><p>今だけでも、オレは弟さんの代わりになろう</p><p>そう、思った</p><p>ケイちゃん、あたしね毎晩、ケイちゃんのこと考えて、オナニーしてるんだよっお姉ちゃん、ケイちゃんとセックスしたいセックスしたいよっ</p><p>大好きだよっケイちゃんケイちゃんもう、いなくなっちゃやだよおっ</p><p>ここに居るからオレは、ここに居るから</p><p>うんケイちゃんの心臓、トクントクンしてるねっ</p><p>寧さんは、左手でツナギの下のTシャツを捲り上げる</p><p>水色のブラジャーが、大きな肉塊を包んでいた</p><p>そのフロントホックをパツンと外す</p><p>ぽよんっと、白いおっぱいが自由にされる</p><p>触ってケイちゃん</p><p>オレも、革の手袋を外す</p><p>寧さんの大きなおっぱいを揉んだ</p><p>すごい、量感</p><p>華奢なみすずやスリムな恵美とは、全然違う</p><p>克子姉や渚さんも巨乳だけど、あの二人のおっぱいにはオレを包み込んでくれるような柔らかさがあった</p><p>寧さんのおっぱいはただ、そこにあるという存在感がスゴイ</p><p>きゅっと押すと跳ね返してくる、ぷるぷるとした弾力</p><p>つるつるとした肌の張り</p><p>十八歳の処女の乳房だ</p><p>お姉ちゃんのおっぱい好き</p><p>うふふ嬉しいな</p><p>小さな乳首が、すでに勃起していた</p><p>それを親指の腹で擦る</p><p>あんっくすぐったいよ</p><p>寧さんは、くふっと笑った</p><p>股間をまさぐる右手がいよいよ激しく動く</p><p>ちゅぱちゅぱと水音がする</p><p>寧さん濡れているんだ</p><p>お姉ちゃんね、最初はパンティの上から触るのその方が気持ちいいんだよ、色んなところに触れてそれから、直接触るの入り口の唇とね上のクリトリスをこんな風にあああんっ</p><p>寧さんがオレの眼を見ながら、自分のオナニーのやり方を説明してくれる</p><p>中に指を入れるのは怖いから、まだしないのケイちゃんを受け入れるところだから、綺麗に取ってあるんだよっ</p><p>本当に、弟さんを愛していたんだ</p><p>お姉ちゃんは、ケイちゃんの物だからねお姉ちゃんをあげるあげるから、絶対に一人にしないでっお姉ちゃんを、一人にしないでっ</p><p>お姉ちゃんっ</p><p>オレは寧さんの乳首を舐めた</p><p>乳首を吸った</p><p>もう錯乱する寧さんの顔を見ていられなかった</p><p>オレは、寧さんの胸に顔を埋めた</p><p>もう乱暴にしないででも、嬉しいよっケイちゃんが、お姉ちゃんを求めてくれて、嬉しいよっうふふふっ</p><p>オレを弟だと誤認している寧さんが乳首を吸うオレを愛しげに撫でる</p><p>可愛いケイちゃんあたしのケイちゃんあたし、ケイちゃんの赤ちゃんが欲しいよっケイちゃんの赤ちゃんを産みたいよっケイちゃんッ</p><p>寧さんの息が、荒くなる</p><p>股間をまさぐる手が、早くなる強くなる</p><p>オレは、寧さんの乳首をチューチュー吸う</p><p>おっぱいを、ぐにぐに揉むっ</p><p>もっと強くもっと酷くしてっお姉ちゃんをイジメてケイちゃんっ</p><p>オレは、寧さんの乳首に歯を立てた</p><p>ああんっ寧ちゃん、イッちゃうよおっ寧ちゃん、イッちゃうのおっ</p><p>寧さんは幼児退行したかのように、自分を寧ちゃんと呼んだ</p><p>ケイちゃん、見ててよおっ寧ちゃんが、気持ち良くなるところを、ケイちゃん見ててよおっ</p><p>見てるよっお姉ちゃんっ</p><p>見てててぇぇっ、見ててぇぇぇイクッ寧ちゃん、イッちゃうッイッちゃうよおっケイちゃぁぁんっ</p><p>寧さんの身体が、ビクンビクンと痙攣したッ</p><p>オレは、寧さんの身体を思いっきりギュツと抱き締めるッッ</p><p>ああんっケイちゃんに抱かれてるっ嬉しいよおっ寧ちゃん、嬉しいよおっ</p><p>寧さんは、オレの腕の中で絶頂の余韻に浸っている</p><p>寧さんの携帯の着メロが鳴った</p><p>寧さんがハッと意識を取り戻す</p><p>えっ、ヨッちゃん</p><p>剥き出しの裸の胸</p><p>オレの唾液でベトベトになって光ってる、ピンクの乳首</p><p>寧さんの右手はまだ、自分の女性器の上にある</p><p>あたしやっちゃったんだ</p><p>寧さんの顔が、真っ赤に染まる</p><p>ああの、ごめんなさい</p><p>オレは、急いで寧さんから身体を離した</p><p>うんうんヨッちゃんは悪くないよあたし、自分が何をしたか、はっきり覚えてるし</p><p>覚えているんだ</p><p>今、オレの目の前でオナニーして、イッたこと</p><p>それより、寧さん電話</p><p>あっ、そうだ</p><p>寧さんは、急いで電話に出た</p><p>もしもし、ごめーんっ克っつん</p><p>どうしたの、何かトラブった</p><p>寧さんの電話から克子姉の声が零れてくる</p><p>うんうん、大丈夫無事に脱出できたからっヨッちゃんも、ここに居るわっ</p><p>興奮したままの声で、寧さんは克子姉に返事する</p><p>良かった安心したわ途中までの経過は、お嬢様から聞いたわとにかく合流しましょう合流ポイントは</p><p>克子姉は、寧さんの変なテンションに気づかなかったらしい</p><p>オレは改めて、電話している寧さんの横顔を見る</p><p>美しい少女</p><p>見た目の美しさでは、世界で一番だと思う</p><p>オレは、大好きだ</p><p>何でも、力になってあげたいと思っている</p><p>そんな寧さんが心の中に深い闇を抱えている</p><p>亡くなった弟さんの存在が、今でも深く寧さんの心に突き刺さっている</p><p>いや寧さんだけじゃない</p><p>マルゴさんも</p><p>オレは二人に何かできるんだろうか</p><p>こんなに、お世話になっている二人に</p><p>とっても、大好きな二人に</p><p>自分が無力なことが、情けなくてたまらなかった</p><p>ということで、マルゴと寧の裏の性格が出ました</p><p>二人とも、心に闇を抱えています</p><p>寧は弟のトラウマが消えない限り、処女喪失できません</p><p>今日は、ワンフェスへ行きませんでした</p><p>ここ数年は、必ず行ってたんですけれど</p><p>まあ、金欠ですので仕方ないのですが</p><p>78．遅い夕食</p><p>克子姉との合流地点へ向かう車中寧さんは、ずっと黙っていた</p><p>窓の外は夜の町並みもう、十一時近い</p><p>空はどんよりとしてる明日は、雨かもしれない</p><p>時々、カーナビが進行方向を音声で教えてくれた</p><p>ヨッちゃん、ごめんね</p><p>不意に、寧さんがそう呟いた</p><p>あたし火を見ていると、時々変になっちゃうの普段は、それでも自分の部屋に戻るまでは、ガマンできるんだけどね今夜はヨッちゃんと二人きりだったから、心が破裂しちゃったみたい</p><p>寂しそうな、寧さんの横顔</p><p>気持ち悪かったでしょ、あたし</p><p>馬鹿なこと言わないで下さいっ寧さんは、いつだって綺麗です</p><p>思いの丈をぶちまける</p><p>寧さんは、世界で一番綺麗ですっ美人で優しい、オレのお姉ちゃんなんですからっ</p><p>オレ亡くなった弟さんの代わりにはなれませんけれど、オレのできることなら何でもしますっ</p><p>寧さんは、ゆっくりと首を横に振る</p><p>あたし、頭のおかしい女なんだよ火を見ると興奮しちゃって、毎晩、ベッドの中で一人でオナニーしてるんだよっそういう気持ちの悪い女なんだよっ</p><p>寧さんが眼に涙を溜めながら、そう言った</p><p>オナニーくらい、オレだってしますっ一晩で最高、五回したことだってあります</p><p>オレはもう、何もかも告白することにした</p><p>高校に入学してでも、家の中にいつも一人きりで寂しくて、怖くてオレ、毎日、オナニーばかりしてました日曜日には、七回出したこともあります</p><p>頭の中、妄想でいっぱいでずっと、雪乃をレイプすることしか考えていませんでした雪乃と付き合って、幸せなセックスをするみたいな考えは全然なくってただひたすら、色んな場所で雪乃を強姦することばっかり考えてそれでずっと、オナニーばっかりしていたんですっ気持ち悪いのは、オレの方ですっ</p><p>それが入学式以来のオレの生活だった</p><p>オレはずっと雪乃を性欲の対象としか見ていなかった</p><p>オレはそういう気持ちの悪い人間だ</p><p>あたしは自分の死んだ弟とセックスすることを妄想している女なんだよっその方がずっと気持ち悪いでしょ</p><p>いいえっ、オレの方が３倍気持ち悪いですっ</p><p>あたしの方が、全然気持ち悪いって</p><p>オレの方ですっオレは、寧さんの１０倍気持ち悪いですっ</p><p>じゃあ、あたしはヨッちゃんの１００倍気持ち悪い女なんだよっ</p><p>それなら、オレは１万倍気持ち悪くなりますっもう、ゲロゲロな男になりますからっ</p><p>ぷっ、と寧さんが笑い出した</p><p>ハンドルを握って、真っ直ぐ正面を見ている</p><p>馬鹿みたいだねおかしいよね、あたしたち</p><p>そうですね変ですねオレたち</p><p>横顔の寧さんが、ニッと微笑んだ</p><p>しょうがないかっ姉弟だもんねっ</p><p>オナニー好きの変態妄想姉弟そうでしょ</p><p>あのね</p><p>運転しながら寧さんが、オレに言う</p><p>たすき掛けになっているシートベルトが、寧さんの豊かな胸にグッと食い込んでいる</p><p>寧さんが、乾いた声でオレに言った</p><p>赤信号で車が停まる</p><p>寧さんは、ちらっとオレを見た</p><p>本気で、あたしの弟になってくれる</p><p>そんなの答えは、決まっている</p><p>どうしたらいいんです</p><p>寧さんはちょっと考えて、それから答えた</p><p>形から入ろうか</p><p>形って</p><p>マルちゃんが、弓槻先生の養女になっているって話したでしょ</p><p>あたしもね養女にならないかって、言われてるの</p><p>寧さんも</p><p>あたし、両親も弟も殺されちゃったし他の親族は、どこにいるかも判らないしね先生が、自分の戸籍に入れてくれるって言うの黒森の家に</p><p>弓槻先生も、戸籍上は黒森御名穂なんだっけ</p><p>だからねヨッちゃんも、一緒に入らない</p><p>オレも黒森の戸籍に</p><p>そしたら、戸籍上は本当の弟だよもう、あたしとは絶対に結婚できなくなるよそれでも構わないのなら</p><p>それで、寧さんの気が済むんならオレは全然構いません</p><p>別に吉田の家に未練は無い</p><p>オレは、両親に捨てられたんだし</p><p>寧さんは眼を丸くして、驚いていた</p><p>もう、戻れなくなるんだよ人生を黒い森に捧げることになるかもしれないんだよ</p><p>オレは笑った</p><p>オレの人生なんて、初めっから何の価値も無いんですからそれで、寧さんの気持ちが少しでも楽になるんなら、寧さんにあげます</p><p>いいよな別に</p><p>あ行方不明のオレの父親を探さないといけませんねオレ、まだ未成年だから養子に行くには保護者の同意がいりますよね</p><p>参ったな</p><p>母親にこんな話をするのは嫌だし</p><p>あっさり、決めちゃうんだ</p><p>寧さんは、ポカンとした顔をしている</p><p>だってそれが、寧さんの希望なんでしょ</p><p>寧さんが何を驚いているのか、オレにはよく判らない</p><p>あのね、ヨッちゃん</p><p>寧さんの顔が、クッと真顔になる</p><p>あなたにあたしたちの本当のことを教えるわね</p><p>寧さんが何を言おうとしているのかオレには、判らない</p><p>あたしも、マルちゃんも、先生もね男という存在が、心の底から嫌いなのどうしょもないくらい憎んでいるのよ</p><p>みぃちゃんもそうだと思う渚さんも克っつんと恵美ちゃんは違うなあの二人は、心の底から憎くむほど男を嫌悪してはいないわ</p><p>そんなこと急に言われても</p><p>だって</p><p>オレ男だし</p><p>あたしたちは、男を絶対に信用しないわ死んでも、心を許さないのみんな、男という生き物に散々な思いをさせられてきたからね警戒心を解くことは無いわ先生は、長年一緒に働いている森下さんにすら、完全に心を開いてはいないしね</p><p>無理なのよあたしたち、根本的にオチンチンの付いている生き物は信用できなくなっているから本当に大っ嫌いなのよっ</p><p>嫌われていたんだ</p><p>オレみたいな男が、こんなに綺麗な人に好かれるはずがない</p><p>ただ一人ヨッちゃん、あなたを除いて</p><p>ヨッちゃんあなたは確かに壊れているわ人間としての心の、大切な部分が大きく欠けている</p><p>でも、その代わりあなたは、一度信用した人間は絶対に裏切らない嘘を付かない自分の欲望を第一に行動しないこれって、スゴイことよ</p><p>そう、なんですかね</p><p>オレには正直、よく判らない</p><p>そうよだから、みぃちゃんはヨッちゃんをパートナーに選んだのよっ</p><p>みすずが</p><p>あの子、本当は男よりも女の子の方が好きよなのに、今はヨッちゃんにメロメロでしょ</p><p>メロメロかどうかは、オレにはよく判らない</p><p>すごく、オレのことを好いてくれているとは思うけれど</p><p>みぃちゃんみたいな家柄の子に寄って来る男は、みんな碌なもんじゃないわお金や権力目当てだったり、単なるステータスとして彼女を欲しがっているだけだったりあの子、良家のお嬢さんてだけじゃなくて、とびっきり可愛いしね</p><p>確かにみすずは、とっても可愛い</p><p>お祖父様やお父様や一族の身近な男性は、みんな相当に女遊びが激しいみたいだしあの子の性格じゃ、男嫌いになるのは当然でしょ</p><p>でもオレだって男ですよそれも、普通の男よりもよっぽど劣っている人間です</p><p>ヨッちゃんは、みぃちゃんのどこが好き</p><p>どこって</p><p>みすずの全部が好きです</p><p>全部って</p><p>あの子の可愛い性格も好きだし優しくて、いつも人に気を遣っているところは立派だと思ってます小柄で華奢な身体も好きですもちろん、顔も可愛いって思いますし抱き心地も好きですお腹のぷにっとした手触り感がすっごい好きですそれから、声も好きですちょっと高いけれど、何でもハキハキ喋る声がそれから、子犬みたいにコロコロしてて、柔らかくっていつも、オレの後ろをちょこちょこ付いてくるところも好きです</p><p>好き過ぎて、数え切れない</p><p>みぃちゃんに、何か不満はある</p><p>そんなのあるわけないじゃないですか</p><p>寧さんは、はぁと溜息を吐いた</p><p>それ全部、みぃちゃん個人のことじゃないっ</p><p>だってみすずの話をしているんですからっ</p><p>寧さんは、ノンノンと首を振る</p><p>ヨッちゃんは、どこまでもみぃちゃん自身のことしか見ていないんだよねっ普通の子はね、まずみぃちゃんの周りにある物に眼が行くんだよっ</p><p>周りの物</p><p>そうお祖父様が権力者だとかすっごいお嬢様学校に通ってるとか</p><p>だってそんなの、オレとみすずには関係無いことじゃないですか</p><p>寧さんは、アハハッと笑った</p><p>うんうん壊れてるっヨッちゃんは、ホント、良い感じに壊れてるよっ</p><p>そして、また真顔に戻る</p><p>だからあたしたちには、ヨッちゃんが必要なんだね</p><p>ヨッちゃんあたしのこと、好き</p><p>好きですよ当たり前じゃないですか</p><p>あたしどうしょもない変態女だよ</p><p>そんなことないですよ</p><p>あたしのどこが好きなの</p><p>寧さんは、いつも優しくてお茶目で、笑顔が可愛くてそして、綺麗ですオレ、世界で一番綺麗だって思ってますそれから、スタイルもいいしよく、オレにおっぱいをおしつけてくるでしょあのふんわりとした感触がとっても好きですそれから、いつもニコニコしているところも好きですっイタズラ好きで、クスクス笑っている時も好きですそれから</p><p>オレは寧さんの心の闇の部分を思い出す</p><p>今みたいに真面目な顔をしている寧さんも好きです寧さんには、まだまだオレの知らない顔がいっぱいあるんですよねっ</p><p>寧さんの顔が曇る</p><p>そうだよあたし、ヨッちゃんにいっぱい隠し事をしてるよっ</p><p>うわっ楽しみだなっ</p><p>楽しみ</p><p>寧さんは驚いた顔をする</p><p>だって、そうでしょまだまだ、寧さんの色んな顔が見られるんですよっすっごい、楽しみですオレ、どんな寧さんもきっと好きになると思いますっ</p><p>うんそうだ</p><p>きっとそうだ</p><p>あたしのこと嫌いにならない</p><p>もっともっと好きになると思いますっ</p><p>だってあたしの過去、メチャクチャなんだよ</p><p>寧さんは、寧さんですよ</p><p>過去も現在も未来も全部まとめて、寧さんじゃないですかオレが寧さんのこと、嫌いになるわけは無いでしょう</p><p>泣きながら車の運転を続ける</p><p>ほら危ないですよ、寧さん</p><p>大丈夫大丈夫だよ大事な弟を、交通事故に遭わせたりはしないって</p><p>寧さんは、涙目でニコッと微笑んだ</p><p>ヨッちゃん行方不明のお父様、弓槻先生はもう探してくれてると思うよ</p><p>うん調査会社に何か頼んでたから、多分、そうだと思う</p><p>先生、オレのこと、ちゃんと考えてくれているんだ</p><p>さっきの話に戻るけれど先生に話してもいいあたしとヨッちゃんで、先生の養子になるって</p><p>本当に、戻れなくなるんだよ</p><p>あたし、ヨッちゃんの本当のお姉ちゃんになっちゃうんだよっ</p><p>そのために同じ戸籍に入るんじゃないですか</p><p>お姉ちゃんになったら、あたし一生、ヨッちゃんにつきまとうよっもう、離れないからねっ</p><p>はい、判ってます</p><p>寧さんは、正面を見たままニッと微笑んだ</p><p>あたし、もうケイちゃんの夢を見ないで済むかもしれない</p><p>ケイちゃんのことは、今度話してあげるね今は無理そろそろ、目的地だから</p><p>ね正式に戸籍が一緒になってヨッちゃんが、あたしの弟になったらさ</p><p>いっぱい、セックスしようねっ</p><p>あたし一生、ヨッちゃんとしかセックスしないからあたしの性欲は、全部ヨッちゃんにブツけるから、覚悟しておいてねっ</p><p>あ、あの</p><p>なあにお姉ちゃんのお願い、きいてくれないのっ</p><p>いえわ、判りました</p><p>あたしヴァージンだからね優しくしてよっ</p><p>は、はい判りました</p><p>うふふふんっよろしいっ</p><p>寧さんは、いつの間にかいつもの寧さんに戻っていた</p><p>ふんふんと、オレの知らない歌をハミングしている</p><p>うんニコニコしている、寧さんの方がいい</p><p>本当に、綺麗な顔をしている</p><p>美人は横顔が一番良いって、中学の美術の先生が言ってたけど本当だな</p><p>オレ、寧さんが好きです</p><p>あたしもだよっヨッちゃん</p><p>寧さんは、最高の笑顔でオレに微笑んだ</p><p>克子姉が指定した合流地点は、街道沿いのファミレスだった</p><p>深夜だというのに、煌々と灯りが付いている</p><p>寧さんが、車を駐車場に入れる</p><p>見慣れた緑のミニバンを確認した</p><p>克子姉は、先に着いているようだった</p><p>店内に入ると克子姉と恵美が居た</p><p>遅かったですね運転、大丈夫でした</p><p>克子姉が、心配そうに寧さんに尋ねた</p><p>２ヶ月前にアメリカで運転して以来だからねまあ、何とかなったよっえへへっ</p><p>寧さんは、すっかり上機嫌だった</p><p>寧様の車はここに置いて、帰りは全員、あたしの車に乗って下さいあの車は、明日、あたしが回収しますっ</p><p>いいよあたし、お屋敷まで運転するってヨッちゃんにナビして貰うからさ</p><p>ダメですっ寧様、日本の免許証は持ってないんですからっ検問とかに引っ掛かったら、大変なことになりますよっ</p><p>克子姉が、強く寧さんを叱った</p><p>判ったよ、克っつーんあーあ、もう少し、ヨッちゃんと二人きりで居たかったのにっ</p><p>寧さんは、口惜しそうにそう言った</p><p>お嬢様はマルゴ様と一緒に先にお屋敷に戻りましたしばらくは、お二人だけにしておく方が良いと思います何かあれば、今はお屋敷に渚もいますし</p><p>真緒ちゃんが眠っちゃったから、渚さんは今夜はお屋敷にお泊まりなのねっ</p><p>はいお嬢様たちのお食事は、渚にお願いしましたあの子のことですから、台所の冷蔵庫を開けて何か作ってくれるでしょうあたしたちは、ちょっと遅いご飯になっちゃいましたけれど、ここで食べて帰りましょう</p><p>うん渚さんが居てくれるなら心配ないな</p><p>ところで恵美って、ずっとどこに居たの</p><p>オレは、恵美に聞いて見た</p><p>えっと最初は、御名穂さんと赤い車でお医者さんへ行って、それからお酒のお店でのヤクザさんとのやりとりは車の中で見てたその後、克子さんの緑の車に移って、倉庫の時は、１キロくらい離れた所で克子さんと待機してたの</p><p>恵美様は、黒い森としては今夜が最初の活動になりますから今回は、全体像を見ていただくだけに致しました</p><p>克子姉が、そう説明してくれる</p><p>でもスゴイね、吉田くんもうすっかり、活躍してるだね</p><p>いや、活躍とかしてないよオレは、ほらおとりだから</p><p>おとり</p><p>うん相手の隙を作って、マルゴさんが不意打ちをするキッカケを作るのが仕事だから</p><p>すごいすごいよっ</p><p>恵美が、オレの手を強く握る</p><p>おっほんと、克子姉が咳払いした</p><p>とにかく先に、ご飯を注文しちゃいましょう</p><p>寧さんが、メニューを拡げる</p><p>ヨッちゃん、何にする</p><p>オレは、メニューを眼で追う</p><p>吉田くん、一番安いものを頼もうとしているでしょ</p><p>恵美が、オレに言った</p><p>図星だった</p><p>あたしもそうだったから山峰の家では、いつも気を遣ってお母さんにいつも叱られるの値段は気にしないで、食べたい物を食べなさいって</p><p>恥ずかしそうに、恵美はそう言った</p><p>そうなんだオレの場合はさ、こういう所に来るの初めてだからメニューを見ても、よく判らないんだよ</p><p>えっ、ヨッちゃん、家族でレストランとか行ったことないの</p><p>小学生の時は、何回かありますでも、うちの場合は、何を食べるかは母親が全部注文しちゃうから</p><p>ヨッちゃんの分まで</p><p>はい父親とオレの分までメニューを見るのは、母親だけなんです母親が自分の食べたい物を注文して、それからそれよりも安い食べ物を父親とオレ用に注文するんです</p><p>それじゃあ、ヨッちゃんは食べたい物は食べられないじゃない</p><p>でも何を食べたいって言うほど、オレ、色んなものを食べてきたわけじゃないしうちはそれが普通だったから</p><p>吉田くん一人でファミレスに来たりはしないの</p><p>恵美が、オレに尋ねた</p><p>来ないよオレ、まだ高一だよ</p><p>ええっ、あたし高一の時には、毎日ファミレスに居たよ学校に居る時間よりも、ファミレスに居る時間の方が長かったもの</p><p>寧さん本当に、不良少女なんだな</p><p>ハンバーガー屋や牛丼店には一人でいきますけどファミレスって、高いでしょオレには無理ですハンバーガーなんかも、一番安い百円のしか食べないですから</p><p>ファミレスが高いって</p><p>驚く寧さんに、克子姉が言った</p><p>彼は、お父様が残されたお金で生活していたからできるだけ倹約していたのよね</p><p>はい贅沢したら、すぐにお金なくなっちゃいますから</p><p>でも今はいいのよ特に今夜は、黒い森の仕事で来ているんだから何を食べてもいいの一番高い料理だっていいのよ</p><p>克子姉が、優しくオレに言ってくれた</p><p>でもオレ何が美味いんだか、よく判らなくてオレ、学校の給食と、中学の寮の食事しか知らないから</p><p>正直メニューを見ても、何だかよく判らない料理がある</p><p>ドリアって何だ</p><p>ジャンバラヤって、どこの秘境だ</p><p>じゃあさ、ヨッちゃん、あたしと同じ物にしようよきのこのハンバーグハンバーグはさすがに知ってるよねっ</p><p>寧さんが、そう言ってくれた</p><p>はい、それにします</p><p>克子姉が、ウェイトレスさんを呼んでオーダーする</p><p>飲み物はドリンクバーだから、好きなのを何杯飲んでもいいんだからね</p><p>吉田くんこっち自分で取りに行くのよっ</p><p>恵美が、オレの手を引っ張る</p><p>克っつんは何がいい持って来てあげるよ</p><p>じゃあコーヒーをお願いします</p><p>了解っす</p><p>寧さんと恵美と三人で、ドリンクバーという場所に行く</p><p>えここにある飲み物、どれを選んでもいいんですか</p><p>そうよしかも、お代わり自由コーヒー飲んだ後に、コーラを飲んだっていいんだからねっ</p><p>スゴイ</p><p>世の中は、ここまで進歩していたのか</p><p>いつの間に</p><p>あたしはアイスティーにするけど、吉田くんは</p><p>じゃあ、オレもそれで</p><p>恵美がドリンクサーバーの使い方を教えてくれた</p><p>恵美ちゃん、氷入れない派なんだ</p><p>はいあたし、飲み物に氷を浮かべるの何だか苦手てで</p><p>へえ、そんなのも自分で選べるんだすごいな</p><p>陸上部の先輩とか、試験期間はファミレスで勉強しているんだよ</p><p>恵美が、教えてくれた</p><p>だって、一晩中やってるしドリンクバーを注文したら、飲み物はお代わり自由でしょアパートとかで家族と同居している人は、家で勉強するよりもファミレスの方が気が楽だって言ってたわ</p><p>あたしたちも今度、来ようか</p><p>付き合っているカップルで、ファミレスのテーブル席に座って試験勉強するの流行っているんだって先輩が言ってた</p><p>吉田くんは、嫌</p><p>そんなことないよ今度来よう勉強教えて</p><p>恵美は、恥ずかしそうに頷いた</p><p>あのねお医者さんがね</p><p>そうだ病院の結果はどうだったんだろう</p><p>どうだったの</p><p>綺麗に破れてるって</p><p>恵美が、オレの耳に小声で囁く</p><p>処女膜、ちゃんと破れてるって</p><p>お薬も貰ったし明日から、どんどんしてもいいって</p><p>どんどん</p><p>エッチなこと</p><p>恵美の顔が真っ赤になった</p><p>だからまた、してね</p><p>克子姉にコーヒーを届けに行った寧さんが、戻って来る</p><p>二人とも、いつまでドリンクバーに居るのさっ</p><p>あ、ごめんなさいっ</p><p>恵美は、恥ずかしそうに席に戻っていく</p><p>んー今夜のご相談かな</p><p>寧さんが、オレの顔を見てニヤッと笑う</p><p>違いますよ今夜は、寧さんと寝ますから</p><p>オレの言葉に、寧さんが驚く</p><p>約束したでしょ一緒に抱き合って寝るって</p><p>寧さんがモジモジする</p><p>あたしセックスはまだ、できないよ</p><p>エッチなら今日はもういっぱいしましたから</p><p>克子姉とも、雪乃ともしたし恵美の処女も貰った</p><p>みすずとは、風呂場と車の中と二度もしたし</p><p>充分すぎる</p><p>ただ抱き合って寝るだけです今日はもう疲れましたよ</p><p>うんそうだねっ</p><p>寧さんが、ニッコリと微笑んだ</p><p>あたし、ヨッちゃんの抱き枕になってあげるっ</p><p>オレが寧さんの枕になるんですよ</p><p>じゃあ、二人とも枕でいいよぐっすり、眠れそうだね</p><p>席から、克子姉がオレたちを呼ぶ</p><p>何をしているんですっご飯、届いてますよっ</p><p>はーいっほらっ、ヨッちゃん行くよっ</p><p>そして遅い時間の、楽しい夕食が始まった</p><p>というわけで、長かった四月二十九日の章がやっと終了です</p><p>次話より、四月三十日に入ります</p><p>舞夏ちゃんと恵美の話が中心となる予定です</p><p>79．朝の激闘</p><p>んん</p><p>もう、朝か</p><p>弓槻先生のお屋敷のふんわりとしたベッドにはまだ慣れない</p><p>ゆっくりと眼を開けると</p><p>目の前に寧さんの綺麗な顔があった</p><p>おはようヨッちゃん</p><p>寧さんは、真面目な顔でオレの顔を眺めている</p><p>オレと寧さんの顔は、３０センチも離れていない</p><p>寝起きの寧さんは、カラーコンタクトをしていない</p><p>寧さんのダークブラウンの瞳が、オレを見ている</p><p>これが、寧さんの本当の眼の色</p><p>夕べは、確か</p><p>ファミレスで晩ご飯を食べて、みんなで克子姉の運転する車でお屋敷に帰って</p><p>部屋のシャワーを浴び終わった頃に、パジャマ姿の寧さんが枕を持ってやって来て</p><p>それで二人で寝たんだった</p><p>手を繋いで</p><p>セックス無しで</p><p>オレの左手をまだ寧さんの右手は掴んでいた</p><p>お早うございます</p><p>オレも、寧さんに挨拶する</p><p>寧さんは、まだオレの顔をジッと見ている</p><p>あのもしかして、よく眠れませんでした</p><p>あんまりにも寧さんの眼がぱっちり開いているので、ちょっと心配になった</p><p>オレと同じベッドじゃ、やっぱり眠れなかったのかな</p><p>ぐっすり眠れたよこんなに安心して寝れたのは、久しぶりだから、いつもより一時間も早く目が醒めちゃったの</p><p>それであの何をしているんですか</p><p>ヨッちゃんの寝顔を見ていたの</p><p>オレの寝顔なんて、見ていて面白いですか</p><p>面白いよっすっごい発見があったよっ</p><p>寧さんが、力強く答える</p><p>例えばさヨッちゃんて、全然寝返りとかしないんだねっ</p><p>自分で気づいてないヨッちゃん、夕べ眠り込んだ時と全く同じ体勢なんだよこの一時間もずっと見てたけれど、ぴくりとも動かないの寝相が良いとかいうレベルじゃないんだよっ普通は、もっともぞもぞ動くはずだから</p><p>何の研究をしているんですか</p><p>それはあのオレ、普段は居間のソファで寝ているでしょ</p><p>うちのソファだと、寝返りとかしたら床に落っこちちゃうんですよだからなんじゃないですかね</p><p>多分クセになっているんだと思う</p><p>中学の卒業式からずっと２ヶ月近く、そういう生活をしていたんだから</p><p>そっか、なるほどね</p><p>寧さんは、うんうんと頷いた</p><p>ねヨッちゃんヨッちゃんは、生きてるんだよね生きてここにいるんだよね</p><p>突然、妙なことを言い出す</p><p>え何です居ますよ、ちゃんと</p><p>寧さんは、左の手でオレの顔を撫でる</p><p>うんちゃんといる生きてる温かい</p><p>オレの体温を感じて寧さんは、そう呟いた</p><p>生きてるってすごいね</p><p>あたし昨日、ケイちゃんの夢を見なかったケイちゃんが死んじゃってから、初めてだよこんなの</p><p>死んじゃってる人って、やっぱり生きてる人が羨ましいのかなそうだよね、死んじゃったら何もできないもんね生きてる人には、適わないんだね</p><p>寧さんは、そう言いながらオレの鼻をむにっと掴む</p><p>ふが、ふが、ふががっ</p><p>ね寧はん、それじゃあ息ができまへん死んじゃいまふっ</p><p>寧さんに鼻を摘まれたオレは、変な声になる</p><p>あごめん、ごめん</p><p>寧さんは、摘んだ指を離してくれる</p><p>イタズラっ子ぽく、ニッと笑った</p><p>やっぱり、寧さんは笑顔が一番だ</p><p>ヨッちゃん、これから毎晩一緒に寝ようか</p><p>あたしね、ヨッちゃんと一緒だと、怖い夢を見ないで眠れるみたいなの</p><p>寧さんは寂しそうに笑った</p><p>ケイさんの夢って怖いんですか</p><p>そりゃ怖いよケイちゃん、毎晩、死んじゃうんだからいつも、ケイちゃんが死んじゃう所で眼を醒ますのお姉ちゃん、助けてって、叫んでるところででも、あたし、助けてあげれないんだ本当にそうだったから</p><p>寧さんの、悲しい過去</p><p>夢という形で、それが毎晩再現されている</p><p>だからさ一緒に寝てよね、いいでしょヨッちゃんと一緒だと、ケイちゃんが夢に出て来ないからんふふっ今朝はあたし、ヨッちゃんの夢を見たんだよっ</p><p>オレの夢</p><p>どんな夢だったんです</p><p>ちょっと気になる</p><p>あのねヨッちゃんが椅子に座っててね目の前の机の上に、肉まんが千個あるの</p><p>に、肉まんが千個</p><p>それをねあたしが、ヨッちゃんに食べろっもっと食べろって、無理矢理食べさせていくのよっヨッちゃんは、三百個くらいでギブアップしてもう食べれませんって弱音を吐くんだけど、あたしはダメだっもっと食べろっって、ヨッちゃんの口に肉まんをギューギュー押し込むのすっごい、楽しかったよっ</p><p>楽しいのか、それ</p><p>いや無理矢理、喰わせる方は楽しいのかも</p><p>オレはそんな状況は、ちょっと勘弁だな</p><p>というか、どんな夢だ</p><p>何を暗示しているんだ</p><p>寧さんがオレにすり寄ってくる</p><p>キュッとオレの頭を抱いた</p><p>ほっぺたに、柔らかいおっぱいが押し当てられる</p><p>寧さんのパジャマの間から大きな胸の谷間が見えた</p><p>寧さんの寝汗の匂い</p><p>ヨッちゃん大好きだよ</p><p>お、オレもです</p><p>ベッドの上で、寧さんがオレを抱き締める</p><p>温かい肉体</p><p>寧さんも生きてる</p><p>ん、ヨッちゃん</p><p>勃ってるでしょアレ</p><p>あ、あのこれは、男の生理現象で朝はこうなるんですっ</p><p>オレは、必死で弁解した</p><p>寧さんとはセックス無しっていう約束だもんな</p><p>えーっ、あたしに興奮してくれてるんじゃないのっ</p><p>それはその</p><p>寧さんの顔が、オレの目の前でクククッと笑った</p><p>オナニー、見せっこしようか</p><p>昨日は、あたしが見られただけでしょだから、今度は見せっこするの</p><p>寧さんは、パジャマのボタンを外していく</p><p>寧さんの大きなおっぱいピンクの乳首が見える</p><p>あたしもう、ケイちゃんのことでオナニーしないことにするわっ今日からは、ヨッちゃんでオナニーするっ</p><p>オレがオカズですか</p><p>そうよっだから、ヨッちゃんもあたしをオカズにしてっ</p><p>寧さんは、パジャマの下を脱ぐ</p><p>白いパンティには、じんわりと染みができていた</p><p>寧さん興奮して、濡れている</p><p>ほらっヨッちゃんも、オチンチン出して一緒に、オナニーしようよっ</p><p>まるで、ゲームでもするみたいな気安さで、寧さんはオレを誘う</p><p>しかし、寧さんの眼は情欲に熱く燃えていた</p><p>ほら早くぅっ</p><p>寧さんの指が、パンティの上に伸びている</p><p>オレも、パジャマの下を下ろそうと手を掛ける</p><p>突然部屋のドアが、ガバッと開いたっ</p><p>そこまでよっ</p><p>メイド服の克子姉が、颯爽と登場するっ</p><p>そ、そこまでですっ</p><p>パジャマ姿の恵美まで</p><p>えど、どういうことよっあたし、夕べ、部屋の鍵はしっかり閉めていおいたはずよっ</p><p>寧さんが、驚いて克子姉に叫ぶ</p><p>あっはっはこの部屋の合い鍵なら、ほらっこの通りっ</p><p>克子姉は、手の中の銀色の鍵をオレたちに掲げて見せる</p><p>あのあたしも、いただきましたっ</p><p>恵美の手にも、同じ鍵が</p><p>寧様も、欲しいのでしたら後で差し上げますっ!</p><p>って克子姉</p><p>それ、オレの部屋の鍵だろ</p><p>みんな、オレの部屋には入り放題ってこと</p><p>克っつん、ずるいーそりゃ、克っつんは、お屋敷の部屋の鍵は、全部持ってるんだろうけどさでも、人がいる部屋にノック無しで入るのは酷いよっ</p><p>そ、そうですよ</p><p>プ、プライバシーの侵害ですっ</p><p>お黙り下さいったった今、オナニーの見せっこを強要していたのはどなたですっ</p><p>な、なぜ知ってる</p><p>あーっ、克っつん、部屋の中の様子をずっと監視していたのねっ</p><p>当然ですっこの屋敷のメイドとしての克子の義務ですっ</p><p>わ克子姉開き直った</p><p>これがちゃんとしたセックスか、朝のご奉仕のフェラチオなら、克子も温かく見守りましたっしかし、よりによって朝からオナニーだなんて例え、天が許したとしても、この克子と恵美様が許しませんっ</p><p>ゆ、許しませんっ</p><p>克子姉は、ノリノリだけど</p><p>恵美は、とっても恥ずかしいらしいもう、顔が真っ赤だ</p><p>そのハレンチな女体をどうしてお使いにならないんですっ寧様のオマンコとお口は、何のために開いているんですかっ</p><p>うっさいなー、もおっいいじゃんか、別にっオナニーの見せっこだって、立派なプレイだよっあたしは、したいのっ</p><p>寧さんは、徹底抗戦するっ</p><p>いいえ、いけませんっ彼の貴重な精液をそれも朝一番の濃いのを、オナニーなんかで消費されては克子の面目が立ちませんっそうですよねっ、恵美様っ</p><p>あのっ</p><p>そ、う、で、す、よ、ねっ恵美様っ</p><p>羞恥の顔が、とっても可愛い</p><p>ということですのでっ克子の朝のご奉仕教室を始めさせていただきますっ</p><p>は、はい</p><p>では改めまして、おはようございます克子の朝のご奉仕教室の時間がやって参りました今日の生徒様は</p><p>お、おはようございますや、山峰恵美ですっ</p><p>恵美様は、今朝は何をお勉強したいのかしらっ</p><p>あ、あたしはよ、吉田くんのオチンチンをな、舐めますっ</p><p>舐めるだけでいいの</p><p>あのあたしのお口にだ、出して下さい</p><p>何を</p><p>よ、吉田くんの精液を、いっぱい出して下さい</p><p>出して貰ったら、どうするんですっ</p><p>の飲みます吉田くんの精液を飲みます</p><p>それで、おしまいですか</p><p>もしお口で満足できなかったらめ、恵美のお、オマンコも使って下さい恵美は、いつも吉田くんに犯されたくて、うずうずしてますっ</p><p>はいっ、よくできましたっ</p><p>うふふふっ、と笑う克子姉</p><p>きっと事前に練習させられたんだな</p><p>恵美は、恥ずかしさの極地で今にも倒れてしまいそうだ</p><p>では、ベッドに上がって、おチンポ様と対面致しましょうっ</p><p>恵美はふらふらと夢遊病者の様に、オレのベッドにやって来る</p><p>ちょっと、克っつんこれ、どういうことよっ</p><p>寧さんは、ご機嫌斜めだ</p><p>あーら、では寧様がフェラします</p><p>でしたら、寧様はご見学下さいそっちで、オナニーしてていいですからっ</p><p>ぐぬぬぅ</p><p>真っ赤な顔の恵美が、オレに言う</p><p>ぬ、脱がしていい</p><p>恵美の目の前にオレのパジャマの下半身が、テントみたいにビーンと立っている</p><p>オレは、唾を飲んで頷いた</p><p>し、失礼します</p><p>恵美の細くて長い指が、オレのパジャマとパンツを一気にペロンと捲った</p><p>勃起チンポが、ビビーンと現れる</p><p>お、大きい</p><p>ビクッとする恵美</p><p>こ、こんなのがあたしの中に入ったんだ</p><p>改めて見る男の勃起ペニスに、恵美は驚いている</p><p>ご、ごめん</p><p>オレは、つい謝ってしまった</p><p>グロいだろ気持ち悪くない</p><p>そんなの判んないよ吉田くんの身体に付いてるものだし</p><p>恵美は、すっかり困惑している</p><p>可愛いおチンポ様ですよっ克子が保証致しますっ</p><p>克子姉が、横から茶々を入れる</p><p>恵美は、勃起チンポを目の前にしてドキマギしている</p><p>高校一年の女の子には、やっぱりちょっとグロテスクだよなあ</p><p>恵美無理してしなくてもいいからな</p><p>無理なんかしてないよ</p><p>無理なんかしてませんっ</p><p>恵美が、オレの顔を見上げる</p><p>あたし吉田くんの以外は見たことがないし、一生他のを見るつもりはないからっ</p><p>だから、これがいいのっあたしには、これしかないんだからっもう一生、吉田くんのだけなんだからぁっ</p><p>恵美が、思い切ってペニスに手を伸ばす</p><p>あ温かい</p><p>ペニスの熱さに、恵美は驚く</p><p>これはですねえ、こういう風に優しく愛撫して下さいっ</p><p>克子姉が、恵美の手の上に自分の手を重ねてゆっくり、動かしていく</p><p>もっと力を入れて握って下さい大丈夫です、潰れちゃったりはしませんからっ</p><p>二人がかりの手コキ気、気持ちいい</p><p>ちっくしょう克っつんだけなら、邪魔するのにっ恵美ちゃんが健気過ぎて文句も言えないよおっ</p><p>ベッドの端で、寧さんがそんなことを言っている</p><p>でも、寧さんの指は自分の股間をまさぐり始めて</p><p>寧さん、この状況でもオナニーする気満々なんですねっ</p><p>恵美様見て下さいおチンポ様の先が濡れてきたでしょう男の人も、気持ち良くなると濡れるんですよ</p><p>オレの先走り液を見て、克子姉が解説する</p><p>吉田くん、気持ちいい</p><p>うん気持ちいいよ、恵美</p><p>嬉しい</p><p>恵美の優しい微笑</p><p>クラスメイト</p><p>優等生の委員長</p><p>陸上部のスリムで長身な美少女</p><p>そんな子が、今、オレのチンポを素手で触っている</p><p>嘘みたいだ</p><p>ではそろそろ、舐めてみましょうか</p><p>克子姉の言葉に、緊張する恵美</p><p>克子姉は、いつの間にかカメラを持っている</p><p>では、まずここをこのつるつるの場所を亀頭と言います亀の頭に似ているでしょ</p><p>ここが男の人は一番感じるんです思い切って、パクッと咥えちゃって下さい歯を立てて噛んじゃダメですよ唇と舌で柔らかい所で、優しく擦って差し上げるんですでも</p><p>先走り液の光っているオレの亀頭には、性臭も漂っている</p><p>恵美は、躊躇している</p><p>じゃあ、克子がいただいちゃいましょうかっ</p><p>克子姉が大きな口を開いて、オレのペニスをパックリ咥えようとする</p><p>待って待って下さいやりますっあたしが、やりますから</p><p>恵美が両手でオレのペニスを握って顔を近づける</p><p>あたし、恥ずかしくて死んじゃいそう</p><p>大丈夫です恥ずかしさで死んだ人はいませんっむしろ、恥ずかしさを楽しんで下さいっ</p><p>恥ずかしさを楽しむんですか</p><p>恵美様にも、いずれ判りますっさあ、どうぞっ</p><p>吉田くんあたし、おしゃぶりするねっ</p><p>大きく口を開けて勃起を口に収める</p><p>熱くて湿った恵美の口</p><p>克子姉が、その様子をパシャパシャとカメラで撮していく</p><p>恵美様そのまま、彼の顔を見て下さいご奉仕している恵美様のお顔を、彼にしっかり見ていただくんですっ</p><p>オレをしゃぶったまま恵美が顔を上げる</p><p>オレと恵美の眼が合う</p><p>恵美の濡れた瞳</p><p>それでは、おチンポを舌でペロペロ舐めて下さい亀頭をキャンディだと思って全体的に舌で舐めるんです</p><p>恵美が赤い舌でオレのペニスを舐めていく</p><p>チロチロとした舌使いはまだ判らないらしい</p><p>子猫が水を飲むようにペロッ、ペロッと舐めていく</p><p>舐めながら、ちゃんと彼の顔を見て下さいどこを舐めた時に、どんな反応をするか観察していくんですよ</p><p>真面目な顔でオレのペニスを舐めながら恵美の眼は、オレを見ている</p><p>恵美の舌がカリ裏を這った</p><p>思わず、声が出てしまった</p><p>吉田くん、ここ気持ちいいの</p><p>じゃあ、もっと舐めてあげるねっ</p><p>オレの気持ちいいポイントを発見して、恵美はニコッと微笑む</p><p>緊張が取れたようだ</p><p>嬉しそうに、舌を使う</p><p>舌の色んな部分を使って下さい舌先や舌の横も裏も使って</p><p>さすが、優等生</p><p>克子姉の指導に、恵美はどんどんフェラチオを学んでいく</p><p>そろそろ、激しくしましょうかちょっと口で説明しづらいので、お手本を示させていただいてもよろしいですか</p><p>克子姉が、オレのペニスに顔を近づける</p><p>これからするのは、お口をオマンコにする動作ですこれで彼を射精に導きますっ唇と舌を使って口全体をオマンコそのものだと想像して下さい</p><p>こんな風にします</p><p>克子姉が、いきなりオレのペニスを咥えて</p><p>チューチュー吸いながら、頭を振ってジュポジュポとピストンする</p><p>さすが気持ちいい</p><p>判りましたかこんな風にやって下さい</p><p>はいがんばりますっ</p><p>それはあたしにではなくて彼に言うのよっ</p><p>恵美が、恥ずかしそうにオレの顔を見る</p><p>吉田くん、あたし、がんばるからあたしのお口のなかに射精して下さいっ</p><p>その言葉を聞いただけで、射精しちゃいそうだよっ</p><p>じゃ、するね</p><p>恵美が、オレのペニスを咥える</p><p>ジュポジュポとピストンを始める</p><p>恵美の唇の感触が気持ちいい</p><p>克子もお手伝いしますわ</p><p>克子姉が、右手でオレのペニスの付け根を握って、シュコシュコしごく</p><p>左手は、玉袋を優しくさわさわと撫でてくれている</p><p>んふふふあたしも、手伝うーっ</p><p>寧さんが、後ろから手を伸ばして恵美のパジャマのボタンを外していく</p><p>ほーら、恵美ちゃんのおっぱいだよっヨッちゃん、見てみて</p><p>恵美の桜色の乳首</p><p>オレのペニスをしゃぶりながら恵美の顔が羞恥でさらに赤くなる</p><p>あっヨッちゃん、気持ちよさそうあたしも、気持ちいいよおっ</p><p>寧さんは、すっかり自分で自分を慰めていた</p><p>ぐっしょりと湿ったパンティの中に右手を入れて激しく動かしている</p><p>左手では、豊かなおっぱいを自分で揉んでいた</p><p>ピンクの乳首をクリクリしている</p><p>ああーんっヨッちゃん、どうしようあたし、イッちゃいそう寧ちゃん、イッちゃうよおっ</p><p>寧さんは、絶頂に近づくと幼児退行する</p><p>一人称があたしから寧ちゃんに変わる</p><p>寧ちゃん、気持ちいいのおっ気持ちよさそうな顔のヨッちゃん見てたら、寧ちゃんもおかしくなっちゃうのおっ寧ちゃん、もうイッちゃうよおっ</p><p>あああっ、オレももう限界に近い</p><p>ヨッちゃん、寧ちゃんに命令してっイケって命令してっお願いだからっ寧ちゃん、ヨッちゃんに命令されたいのおっ</p><p>寧さんが、叫ぶっ</p><p>ね、寧さん、イッて下さいオレも、もうイキますからっ</p><p>そんなんじゃ、ダメだよおっもっと、強く命令してっ寧ちゃんのこと、イジメてよおっ</p><p>イケッ寧イクんだっ</p><p>うんっ寧ちゃん、イッちゃうっヨッちゃんのお許しが出たから、イクのおっイッちゃうのおっあああああっイクぅぅッッ</p><p>寧さんが天国へ飛ぶっ</p><p>おっオレも恵美、出るよ出るよッ</p><p>恵美が、オレを見上げる</p><p>判ってる出してっと、眼で訴えている</p><p>い、イクよ恵美ッッ</p><p>びゅるるっ、びゅるるるっ、びゅるるるるるっ</p><p>恵美の口の中に、オレは激しく射精する</p><p>恵美はんんっと、苦しそうな顔をして精を受けとめている</p><p>生まれて初めて男の精を味わっている恵美</p><p>克子姉が、またカメラを出してそんな彼女の顔を撮影していく</p><p>うううっ</p><p>最後の一滴まで恵美の口の中に出した</p><p>もういいよありがとう、恵美</p><p>オレは、恵美の口からペニスを引き抜いた</p><p>恵美様大きく口を開いて、口の中にちゃんと精液があることを見せて下さい</p><p>克子姉が、そう指導する</p><p>それが、フェラチオの正しいしきたりです</p><p>恵美は恥ずかしそうに口を開いてオレに見せる</p><p>赤い舌の上に白濁液がたっぷりと乗っていた</p><p>それもまた、克子姉は写真に撮る</p><p>では、お口を閉じてクチュクチュして下さい唾がいっぱい出るように精液は唾に溶かした方が飲み込みやすいですから</p><p>素直に克子姉の指導に従う、恵美</p><p>クチュクチュとしてゴクッ、ゴクッと飲んでいく</p><p>苦いです</p><p>恵美は、そう感想を述べた</p><p>朝一番の精液は、特に濃いんですそこは、苦いではなく美味しいと表現して下さいっ</p><p>鬼教師の指導が入る</p><p>はい美味しかったよ吉田くん</p><p>恵美は、恥ずかしそうにオレに言った</p><p>ありがとう、とっても気持ち良かったよ</p><p>オレは恵美を抱き寄せて、お礼を言った</p><p>いつでもしてあげるからねっ学校でも、したくなったらいつでも言ってね</p><p>だってお昼休みとかは、おしゃぶりしかできないでしょ</p><p>恥ずかしそうに微笑む恵美</p><p>何を言ってるんですか、お昼休みの時間に、セックスは充分できますっ３回はできますっ</p><p>克子姉が、そう強く主張する</p><p>でも校内では、エッチする場所がありません</p><p>恵美は、そう答えた</p><p>まあ普通はそう考えるよな</p><p>場所はあるんだよ校長室の下に秘密の部屋がベッドもあったし</p><p>オレは、あの監視室を思い出して恵美に言った</p><p>そうなのじゃあ、お昼休みでもセックスできるかな</p><p>うん多分</p><p>吉田くんはあたしと、したい</p><p>恵美が、オレにすり寄って来る</p><p>恵美の髪は、シャンプーの良い匂いがする</p><p>オレは恵美とは、いつでもしたいよ</p><p>嬉しいじゃあ、毎日セックスしようね、吉田くんっ</p><p>パジャマの前を開けたままの恵美</p><p>可愛い乳首が見えている</p><p>ああ萎え始めた勃起がまた元気になってしまいそうだ</p><p>恵美様、フェラチオはまだ終わりではありませんよっ</p><p>横から、克子姉が割り込んでくる</p><p>あはい何をしたらいいですか</p><p>生徒の顔に戻る、恵美</p><p>射精が終わったおチンポ様を、もう一度舐めてお掃除しますっ特に亀頭に先にチュッチュッと吸い付いて、おチンポの中に残った精液を完全に吸い出して下さいっ</p><p>はいっ、判りましたっ</p><p>恵美は、オレの足下に寝転がって再び、ペニスに吸い付く</p><p>精液のついた勃起を、舌でぺちゃぺちゃ舐めていく</p><p>んふふふっヨッちゃん</p><p>絶頂の余韻に浸っていた寧さんがオレの手を掴む</p><p>寧ちゃんねヨッちゃんのことか好きっ好きなのおっ</p><p>まだ幼児退行したままだ</p><p>ヨッちゃんも、寧ちゃんのこと好き</p><p>嬉しいよおっ寧ちゃん、とっても嬉しいのおっ</p><p>寧さんが、オレに抱きついてくる</p><p>寧さんの大きなおっぱいで窒息するっ苦しい</p><p>PIPIPIPIPI</p><p>不意に、オレの携帯が鳴り出した</p><p>寧さん、電話が鳴ってるからちょっと、どいて</p><p>オレは枕元の携帯を取る</p><p>大の字に寝た、ベッドの上</p><p>下半身では、恵美がお掃除フェラをしている</p><p>上半身では、寧さんがオレの胸を枕にしている</p><p>足下では、克子姉が恵美の奉仕を指導しているし</p><p>もしもし</p><p>電話に出てみると</p><p>おはようございますっみすずですっ</p><p>そうだよな、やっぱり</p><p>旦那様みすず、おしっこをしてもいいですか</p><p>そして携帯電話の向こうから、ジョーっとおしっこの音が聞こえてくる</p><p>あれっ、吉田くんオチンチン、また大きくなってきているよっ</p><p>オレの股間から、恵美の声がした</p><p>では、今日二回目の精液は克子がいただきますっ</p><p>克子姉がオレのペニスに食いついてくる</p><p>ヨッちゃぁん寧ちゃんはねっ、ヨッちゃんが好き好きっ</p><p>克子さんの舌使い、すっごいそうやってするんですねっ勉強になります</p><p>んふふふふっ</p><p>旦那様ぁぁ、みすず、いっぱい出てますぅぅ</p><p>オレ、どうなっちゃうんだろ</p><p>あわわわわわわっ</p><p>えー、吉田くん大変だ</p><p>今日はバレンタイン</p><p>バレンタインて何ですか</p><p>80．青春少女・山峰恵美（その1）</p><p>ふう</p><p>恵美と克子姉に１回ずつ絞り取られて、シャワールームに逃げ込む</p><p>背中を流してあげるという女性が三人もいたが、丁重にお断りした</p><p>そんなのすぐにセックスに発展するのは、目に見えている</p><p>というか、三人がお互いに牽制し合ったので、その隙にシャワーへ飛び込んだ</p><p>恵美と克子姉にフェラして貰っていることが、みすずにバレた</p><p>みすずは電話の向こうで、あたしのいないところでズルい、ズルイと抗議したが、幼児退行から正気に戻った寧さんがそんなのいない方が悪いんだよっと言って、勝手に電話を切ってしまった</p><p>寧さん自分は、フェラ大会に参加していないくせに</p><p>みすずには、判らないと思って</p><p>あーあ</p><p>後が怖いなあみすず、今日も来ることになってるし</p><p>何かリフレッシュというより、ぐったりした気分になってシャワー室から出た</p><p>恵美が制服に着替えて、一人で待っていた</p><p>吉田くん、あのね</p><p>あたし今日は、陸上部の練習があるのだから</p><p>恵美は、顔を赤くしてうつむく</p><p>一緒に来てくれないかな</p><p>オレが</p><p>うん部活の人たちに、紹介したいのあたしの彼ですって</p><p>そんなイベントがあるんだ</p><p>嫌かな</p><p>恵美は心配そうな顔で、オレを見る</p><p>恵美はそうしたいの</p><p>そうしたいっていうか女子陸上部のルールなの</p><p>ルール</p><p>ほら、恋愛と部活は両立しないって言うでしょ</p><p>吉田くん、聞いたことない</p><p>オレ、中学は男子校だから、基本的に校内で恋愛は無いしそもそも、オレ、クラブに入ったことが無いから</p><p>そっか</p><p>でそのルールって、どんなの</p><p>恵美は、眉を八の字にして困った顔をする</p><p>それがね部員が彼氏ができた時は、部活の先輩たちに紹介して、承認して貰わないといけないのちゃんと真面目に交際しているかどうか判断して貰って、いい加減な相手だと思われたら別れさせられるの</p><p>げ</p><p>どうしよう</p><p>だってオレ、恵美だけじゃないしみすずや、克子姉や渚さんともセックスしてるし雪乃のことなんて、レイプしちゃってるしメチャクチャいい加減じゃないか</p><p>吉田くん、すっごい真面目だよ真面目にあたしのこと、好きでいてくれるもの</p><p>オレ、いいのかなこんなオレで</p><p>あたしは、吉田くんがいいのっ</p><p>恵美がオレに、抱きついてくる</p><p>だからいいでしょ部活の人たちに紹介しても</p><p>みすずは、恵美が自分で宣言してたしな了解してたし</p><p>渚さんは、あの場にいたよな</p><p>克子姉は、笑って許してくれると思うでも、一応聞いた方がいいか</p><p>それと、寧さんも</p><p>克子姉と寧さんのオッケーを貰ってからでいい</p><p>そっか勝手にそんなことしたら、やっぱり悪いよね</p><p>恵美も納得してくれた</p><p>ちょっと待っててすぐ、制服に着替えるから</p><p>オレは急いで、パジャマから着替える</p><p>恵美と一緒に、食堂へ下りる</p><p>マルゴさんが、英字新聞を読みながらコーヒーを飲んでいた</p><p>あお早うございます</p><p>マルゴさんは、すっかりいつもの状態に戻っていた</p><p>お早う吉田くん恵美ちゃんも</p><p>マルゴさんは、爽やかに微笑む</p><p>もういいんですか</p><p>ああ、ミナホが付き添ってくれたからね一晩ぐっすり寝たから、もう大丈夫だよ夕べはみっともないところを見せてしまったね</p><p>マルゴさんは、恥ずかしそうにそう言った</p><p>いえ昨日は、マルゴさんに何度も助けていただきましたありがとうございます</p><p>オレは、深く頭を下げた</p><p>結局、ヤクザさんも黒服の男たちも全てマルゴさんが倒してくれた</p><p>オレはほとんど役に立っていない</p><p>あたしだって、吉田くんに助けて貰ったよピストルを撃ったのには驚いたけどね</p><p>笑って話すマルゴさんの言葉に、恵美が驚く</p><p>どうやら、彼女は夕べの倉庫内での出来事は知らないらしい</p><p>克子姉だけが待機車の中でモニターして、恵美にはわざと黒い森の裏の活動は見せないようにしたんだろう</p><p>吉田くん、約束して欲しいことがあるんだけど</p><p>マルゴさんが、オレに言った</p><p>ピストルの撃ち方はそのうち教えてあげるから、それまでは二度と撃たないでね</p><p>あオレ、そんなに危なっかしかったですか</p><p>何か、パンパン気軽に撃てたけど全然当たらなかったし</p><p>危なっかしいっていうかいや、そういうことにしておこうかな</p><p>マルゴさんは、何やら考え込みながらそう答えた</p><p>ピストルの弾って、変な角度でコンクリートの床とかに当たると、跳ねてとんでもない方向へ飛んだりすることもあるんだよ</p><p>ああ、それは危ないですね</p><p>だから充分に練習を積むまでは、二度とピストルには触らないいいね</p><p>そっか、オレの撃った弾が跳ね返って、他の人に当たったら危ないもんな</p><p>うんマルゴさんの許可が出るまで、ピストルには触らない</p><p>そうしよう</p><p>はいはいはーい朝ご飯、できましたよおっ</p><p>そこへ克子姉と寧さんが、食事のワゴンを押して入って来る</p><p>今日は、クロワッサンとサラダハムエッグそれから</p><p>これ、克っつんが作った自家製のヨーグルトなのっ</p><p>うわっヨーグルトって家で作れるんだ</p><p>オレはてっきり、化学工場でないと作れないもんだと思ってた</p><p>身体にいいから食べてねっ</p><p>克子姉も、ニコニコして勧めてくれる</p><p>あれヨッちゃん、ヨーグルト、食べれるわよねっ</p><p>正直あんまり食べたことがありません</p><p>小学校の給食以来か</p><p>中学の寮では、見たことないもんな</p><p>よしっ、じゃあ、食べてみようっ克っつん、ヨッちゃんのはお砂糖入れた方がいいかもよっ</p><p>そうですねっオリゴ糖があったと思うんで、持って来ますっ</p><p>寧さんの言葉に、克子姉が台所に駆けていく</p><p>結局白いヨーグルトに砂糖をまぶして、食べることになった</p><p>さあ召し上がれっ</p><p>克子姉が、ニコニコして見ている</p><p>オレは、おそるおそるヨーグルトを口に入れる</p><p>酸っぱい記憶にある給食のヨーグルトより遥かに酸っぱいそして、甘い</p><p>砂糖を入れなかったら、すっごい酸っぱいんだろうなこれ</p><p>何か不思議な味ですね</p><p>克子姉の問いに対して、オレはそんな感想しか返せない</p><p>身体にいいんだから、全部残さず食べなさいっ</p><p>克子姉が、オレに言う</p><p>オレは、金属のスプーンをグッと噛みしめて</p><p>何故だろう</p><p>涙が、こみ上げてきた</p><p>ど、どうしたの、ヨッちゃんヨーグルト、そんなに口に合わなかったの</p><p>寧さんが、オレの顔を覗き込んで驚く</p><p>いいえ、違いますそうじゃないんです</p><p>オレは涙を拭いながら、答えた</p><p>身体にいいんだから、全部残さず食べなさいっって言葉死んだバァちゃんがよくオレに言ってくれたんですそんなこと言われたの、久しぶりだなあって思ったら何かすごく嬉しくなって</p><p>子供の頃オレは、いつもバァちゃんと二人だけでご飯を食べていた</p><p>バァちゃんが死んでからはご飯は、いつも一人だった</p><p>身体にいいんだから、全部残さず食べなさいっ って言葉</p><p>バァちゃん、ホントオレのことを気遣ってくれてたんだな</p><p>その同じ言葉を克子姉が言ってくれた</p><p>ありがとう、克子姉</p><p>え何が</p><p>克子姉は、何の礼を言われたのか判らないようだった</p><p>いいんだよとにかく、ありがとう</p><p>克子姉が、困っている</p><p>よ、ヨーグルト、もっと食べるクロワッサンに付けて食べても美味しいのよっ</p><p>うん、そうしてみるよ</p><p>オレはクロワッサンをちぎって、ヨーグルトを付けて食べてみる</p><p>この方が食べやすいかも</p><p>美味しいよ、克子姉</p><p>そう、良かった</p><p>朝食が進んだところで、恵美が女性陣に話を切り出した</p><p>あの陸上部の人たちに、吉田くんとお付き合いしてるって報告したいんですか、構いませんでしょうか</p><p>ちょっと緊張気味に恵美は話した</p><p>いいんじゃないのねえ、克子さん</p><p>マルゴさんが、最初にそう言ってくれた</p><p>ええ運動部って、そういうのやかましいんですよねあたしも、最初にきちんと話しておいた方がいいと思いますわ</p><p>克子姉も、笑ってそう言ってくれた</p><p>恵美様には、あたしや渚の経験できなかった楽しい高校生活を送って貰いたいんですあたしや渚に遠慮はいりませんから、思いっきりエンジョイして下さいっ</p><p>恵美は、克子姉に頭を下げた</p><p>えっと、寧さんは</p><p>いいんじゃないの</p><p>ニコニコと笑って、そう言ってくれる</p><p>あたしは、ヨッちゃんのお姉ちゃんになりたい人だからさっ恵美ちゃんのことも、妹だと思ってるし学校の中では、ヨッちゃんと恵美ちゃんが付き合ってるってことにすればいいんでしょ</p><p>はい学校外は、別で構いませんみすずさんとの約束もありますし</p><p>みすずは、自分の友達にはオレと付き合ってるって話すって言ってたもんな</p><p>そっちでは、オレはみすずの彼氏になるんだ</p><p>いいよ、判った協力するええっと、女子陸上部のキャプテンて竹柴さんだっけ</p><p>寧さんが、言った</p><p>はい、三年の竹柴先輩です</p><p>あの子、頭が固いから大変なんじゃないの承認して貰えないと、別れさせられるんじゃなかったっけ</p><p>寧さんは、留年しているから今の三年生のことはよく知っているらしい</p><p>その時は陸上部を辞めますあたし</p><p>でも、大丈夫です吉田くんなら、きっとみんな認めて下さいます</p><p>恵美はそう言うけれど</p><p>でも、オレだよ</p><p>オレはオレに自信が無い</p><p>とにかく、がんばってみて何かあったら、いつでも相談してよねっ何なら、竹柴さんに直談判してあげようかっ</p><p>いや寧さんが、話すのは</p><p>この間の、うちの教室への乱入事件を思い出すとちょっと、怖い</p><p>まずは、あたしと吉田くんでお話してきます何かありましたら、必ずご相談致しますその時は、よろしくお願いします</p><p>恵美は、寧さんの顔を立ててそう言った</p><p>判ったうんとさ</p><p>寧さんが、ニヒッと笑う</p><p>あたし恵美ちゃんのこと、メグちゃんて呼んでもいい</p><p>ほら、みすずちゃんのことはみぃちゃんて呼んでるじゃないだから、恵美ちゃんはメグちゃんダメ</p><p>いいえそう呼んで下さいあたしも、寧さんのことこれからは寧姉さんて呼びます</p><p>あたしはここで生まれた生粋の黒い森の女ですから今日からは、克子姉さん、マルゴ姉さん、寧姉さんと皆様をお呼びします</p><p>別にいいのよ、恵美様はお屋敷の娼婦では無いのですから</p><p>はい、あたしは吉田くんだけの女ですでも、ここがあたしの故郷だということを、あたしは忘れたくないんです</p><p>恵美は、はっきりとそう答えた</p><p>食事が済むと克子姉が、何やら大きなカバンを持って来た</p><p>これ、昨日、あなたのために珠代様が持って来て下さったものなのよ</p><p>オレのためって</p><p>そういや、珠代さんてスタイリストをやっているんだっけ</p><p>今日の作戦のための服だよ</p><p>マルゴさんが、オレに微笑む</p><p>女子中学生に受けの良さそうな服だよんっ</p><p>そうか、今日は雪乃の妹を堕とすんだ</p><p>恵美を見ると彼女は判っているからという眼をしてくれた</p><p>恵美にとっては、腹違いの妹だ</p><p>親戚の集まりで、面識もあるだろう</p><p>一応ね、三種類コーディネートして下さったのよ</p><p>克子姉がテーブルの上に、それぞれ三種類の服を出す</p><p>えっとねA案が爽やかスポーツマン系ね</p><p>ブランド物のスポーツウェアに、たっぷりとした感じのズボンに、スニーカー</p><p>B案が、大人っぽい知性派だそうよ</p><p>こっちは、ボタンダウンのシャツにカーディガンそれと、スラックス茶色系の革靴</p><p>で最後のC案は星の王子様だって</p><p>えー、白いズボンに白いシャツあと、変なバラの花の刺繍の付いたチョッキに黄色いスカーフそして、謎の厚底ブーツ</p><p>確かに、王子様っぽいけれど何の王子様だ、こりゃ</p><p>いつの時代のアイドルだよ</p><p>どれがいいかしらね</p><p>克子姉の問いに、寧さんが答えた</p><p>そんなの、スポーツマン系しかないでしょっヨッちゃん、これ似合いそうだし</p><p>えオレのどこがスポーツマンなんですか</p><p>あたしは知性派がいいと思うな中学生から見れば、高校生は大人でしょ大人っぽい雰囲気を高めた方がいいんじゃないかな</p><p>マルゴさんは、そう言う</p><p>そうですねスポーツマン系は、ちょっと馬鹿っぽく見えるかも</p><p>克子姉も、マルゴさんの意見に乗るようだ</p><p>何言ってんの、ちょっと馬鹿っぽいところが可愛いんじゃないっ</p><p>寧さんやっぱり、オレのことをちょっと馬鹿だと思ってますね</p><p>いや確かに、そうなんですけど</p><p>恵美ちゃんは、どう思う</p><p>マルゴさんが、恵美に尋ねた</p><p>あたしはこれがいいと思います</p><p>そう言って、星の王子様のコーディネートを指差す</p><p>それはちょっと馬鹿じゃなくって、かなりの馬鹿だよっメグちゃん、そういうセンスなの</p><p>寧さんが、驚く</p><p>あたしは、こういうのは好きではないですでもあたし、舞夏ちゃんのことは良く知っているんです</p><p>恵美が、お姉さんたちに言った</p><p>舞夏ちゃんて雪乃の妹ですよ</p><p>恵美の一言が、部屋全体に衝撃をもたらす</p><p>じゃあ、星の王子様しかないですね</p><p>うん、仕方ないね</p><p>ということだから、ヨッちゃん後で星の王子様に着替えてねっ</p><p>えっ、オレこれ着るの</p><p>ま、マジですか</p><p>あ、マジなんですね</p><p>相変わらず、オレには選択権が無いらしい</p><p>本当にお送りしなくていいんですか</p><p>玄関で、克子姉がオレたちに言う</p><p>はい、歩いて行きますこれからは、毎日通学するんですしお姉様方に車で送っていただくのは、申し訳ありません</p><p>道は判ります</p><p>はい、この辺りは昔のあたしの遊び場ですから</p><p>恵美は、六歳までこの屋敷に居たんだっけ</p><p>次の予定がありますから、十時三十分までには戻って来て下さい</p><p>克子姉が、オレにそう言った</p><p>はい王子様タイムが待っているんですね</p><p>ちょっと、気が重い</p><p>では、行って参ります</p><p>恵美が、礼儀正しく克子姉に挨拶した</p><p>オレも行ってきます</p><p>オレも真似して、頭を下げる</p><p>あ待って</p><p>克子姉が、オレの制服の衿を直してくれる</p><p>それから、髪の毛にも手を入れる</p><p>うん可愛くなったわ</p><p>克子姉せめて、格好良くなったと言って欲しい</p><p>学校内では、恵美様が気を付けて直してあげてくださいね</p><p>克子姉が恵美に言った</p><p>はい判りましたみんなの吉田くんですから</p><p>何か、子供だと思われてるみたいでちょっと嫌だ</p><p>衿ぐらい、自分で直せるよ</p><p>じゃ、行ってくるからね</p><p>改めて、克子姉にそう言った</p><p>はい、行ってらっしゃい気を付けてね</p><p>克子姉は、満足そうに笑って見送ってくれた</p><p>お屋敷の正面の出入り口でなく恵美は、裏に廻った</p><p>こっちの方が抜け道になっているのよ</p><p>恵美は道路では無く、木の生えた斜面の山道を下っていく</p><p>帰り道はしんどいと思うけれど行きはただ下りていくだけだから</p><p>確かに、道になっている</p><p>所々、階段になっているし</p><p>あ、まだあった</p><p>山道の途中で、恵美が立ち止まった</p><p>見ると、道の向こうに小さな東家がある</p><p>あそこ子供の頃のあたしの秘密基地だったの</p><p>ここいら辺で、六歳の恵美は遊んでいたんだ</p><p>今度、あそこでセックスしようね</p><p>あそこもね本当は、そういう目的で建てられたのよ子供の時、何度か見たこともあるわあたしのお母さんも、あそこでお客さんに犯されてたの</p><p>お母さんがされてたみたいにあたしのこと犯して</p><p>恵美の眼が、濡れている</p><p>約束よ</p><p>しばらく歩くと、高校の裏の道に出た</p><p>何だ、車で五分の距離だけど抜け道を歩くと、十分も掛からないで着くんだ</p><p>そう言えばお屋敷は元々、うちの高校の女子寮に偽装して建てられたんだっけ</p><p>それなら、この近さも判る</p><p>寮生は、毎日歩いて通ってたんだろうから</p><p>校門が見えてきたところで恵美が言った</p><p>ね、吉田くん手を繋いでもいい</p><p>恵美がそっと手を差し出す</p><p>恵美と手を繋ぐ</p><p>女の子と手を繋ぐということ</p><p>何か、むずかゆい</p><p>力が抜ける恥ずかしい</p><p>でも恵美の手が、ギュッとオレの手を握りしめている</p><p>恵美緊張しているんだ</p><p>オレも、キュッと手を握り返す</p><p>大丈夫だからオレは、ここに居るから</p><p>うんありがとう</p><p>二人で手を繋いだまま校門を潜り抜けた</p><p>そのまま、運動部の部室棟へ向かう</p><p>休みの日だけれど、部活の生徒が何人もいる</p><p>みんな見ている</p><p>オレと恵美が、手を繋いで歩いている姿を</p><p>恵美の手が熱い</p><p>じんわり汗をかいている</p><p>大丈夫恥ずかしいけれど、恥ずかしくないから</p><p>赤い顔で、恵美は答えた</p><p>お早う、山峰さん</p><p>陸上部らしい女生徒が、恵美に声を掛けた</p><p>お早う、高城さん</p><p>高城さんと呼ばれた子が、オレと恵美の繋いだ手を見る</p><p>えどうしたの</p><p>ど、どうしたのは無いだろう</p><p>つ、付き合ってるのあたしたち</p><p>恥ずかしそうに、恵美は答えた</p><p>う、嘘</p><p>高城さんは、絶句する</p><p>すみません</p><p>こんな男で</p><p>嘘じゃないわそうよねっ、吉田くん</p><p>恵美が、オレに振る</p><p>うん嘘みたいだけど、嘘じゃ無いんですっ</p><p>一か八か、そう答えた</p><p>高城さんは、オレたちをしげしげと見る</p><p>そう言えば、山峰さん何か綺麗になった髪型変えた</p><p>うん昨日、切ってもらったの</p><p>何か、気まずい雰囲気のまま部室棟に到着した</p><p>ちょっと、待っててね</p><p>恵美が、オレにそう言う</p><p>着替えてきちゃうから</p><p>恵美と高城さんは、そのまま部室の中へ入って行く</p><p>オレは、部室棟の前で立っている</p><p>どこか、別の場所で待っていると言えば良かった</p><p>女子陸上部の部室の中には、何人かもう来ているらしい</p><p>時々、中からえーとかきゃあとか言う声が聞こえる</p><p>部室の入り口が少しだけ開いて好奇心いっぱいの眼が、オレの方を覗き込んできたりする</p><p>何だ</p><p>オレは、動物園のパンダか</p><p>珍獣か</p><p>やがて、部室の戸が開いて恵美が出て来た</p><p>短パンにトレーニングウェアの恵美</p><p>細くて長い素肌の脚</p><p>スリムな長身</p><p>切れ長の綺麗な瞳</p><p>昨日、優花さんに切って貰った髪が似合っている</p><p>美少女だ</p><p>本当に、綺麗な少女</p><p>顔だけでなく全身のスタイルが美しい</p><p>この肉体を昨日、抱いたんだ</p><p>恵美の子宮の中には、まだオレの精液が入っている</p><p>この可愛い口に、今朝射精した</p><p>オレの精液を美味しいと言って、飲んでくれた</p><p>愛おしい</p><p>とっても、愛おしいと思う</p><p>あの身体を、思いっきり抱き締めたい</p><p>ただ</p><p>恵美の背後には、たくさんの女子陸上部員が</p><p>みんな、ちょっと興奮した眼でわくわくしてオレたちを見ている</p><p>お、お待たせ</p><p>あ、うん</p><p>何か、恥ずかしい</p><p>みんなが、オレたちを見ている</p><p>しげしげと見ている</p><p>ジロジロと見ている</p><p>二年生らしい部員が、恵美に言った</p><p>恵美ぃ、ホントにこの子でいいの</p><p>ドキッとした</p><p>いいんですっあたし、吉田くんが好きなんですっ</p><p>恵美がつい、大きな声で抗弁する</p><p>言ってしまった後、自分でも驚いたらしい</p><p>ハッとして、真っ赤になる</p><p>女子部員たちはきゃあーっと歓声を挙げた</p><p>あ、あのね、キャプテンたちはもうグラウンドに行っちゃってるんだって</p><p>泣きそうな眼で、恵美は言った</p><p>だから、どうしようか</p><p>恵美は、朝の部室でみんなに報告するつもりだったらしい</p><p>部室の中なら内々で済むけれどグラウンドなら人目が多い</p><p>判った行こう</p><p>オレは、恵美に手を差し出した</p><p>恵美の眼が、オレを見る</p><p>いいも何もオレも、恵美が好きだから</p><p>また、背後でわあっと歓声が起きる</p><p>恵美が、オレの手を握った</p><p>行こう、吉田くん</p><p>手を繋いだままオレたちは、グラウンドに向かって駆け出す</p><p>後ろから、他の女子陸上部員たちも追っかけてきた</p><p>みんなでグラウンドに向かう</p><p>何か、映画みたいだった</p><p>本当じゃないみたいだった</p><p>だけど恵美と繋いでいる手が</p><p>この手のぬくもりが</p><p>キュッと握りしめてくる力が</p><p>これは嘘じゃない、本当のことなんだって教えてくれた</p><p>ハァハァと息を吐きながらオレたちは、グラウンドに到着する</p><p>グラウンドには、陸上部だけでなく他の運動部の連中もたくさんいる</p><p>正直ちょっと、ビビる</p><p>あ、あそこよ</p><p>恵美の視線を追うと</p><p>グラウンドの前のベンチで、トレーニングウェアの三年生が何人か集まって話をしていた</p><p>あの中に、女子陸上部のキャプテンも居るのだろう</p><p>あの真ん中のショートカットの背の高い人あの人が、キャプテンの竹柴遙香さんよ</p><p>綺麗な人でしょう</p><p>確かに、綺麗な人だった</p><p>恵美よりも長身で、日焼けしている</p><p>大きな二重の眼ちょっと怖そうな顔をしている</p><p>竹柴センパーイ、山峰さんがお話があるそーでーすっ</p><p>さっきの二年生が、茶化した感じでそう叫んだ</p><p>竹柴さんたち三年生も、一気にわさわさと現れた部員たちとその中心にいるオレたちに気づいたらしい</p><p>立ち上がって、こっちを見る</p><p>話って、何</p><p>不機嫌そうな顔で、竹柴キャプテンが恵美に言う</p><p>恵美は、どきどきした顔で</p><p>た、竹柴キャプテンそれから、三年生、二年生の先輩方陸上部員の皆様に報告致しますっ</p><p>恵美はオレと繋いだままの手を、ブンブン振った</p><p>思いっ切り大きな声で叫ぶっ</p><p>あたしっこの人とお付き合いすることになりましたっ</p><p>グラウンド中が騒然となる</p><p>えー、なになになに</p><p>何が始まったんだ</p><p>オレたちの周りに、どんどん生徒たちが集まってくる</p><p>竹柴先輩は、野次馬たちを不快そうに見て、チッと舌打ちする</p><p>そして恵美に、</p><p>どうゆうこと</p><p>と、吐き捨てるように言う</p><p>恵美は、ハッと息を呑んでさらに大きな声で叫ぶ</p><p>あたしっ、この人のこと愛しているんですっ</p><p>えー、舞夏ちゃん陵辱編に行く前に、先に恵美の青春編をやっておきます</p><p>そんなに長くはなりませんので</p><p>ここでまた新キャラか</p><p>81．青春少女・山峰恵美（その２）</p><p>さて大変なことになった</p><p>朝のグラウンドは、野次馬が次々に集まって来る</p><p>女子陸上部キャプテン、竹柴遙香先輩は不機嫌MAXの顔で恵美に言った</p><p>うちの女子部は、文武両道で通ってるんだ陸上部のどこに武があるってやつもいるけれど、あたしは陸上ってのは武道だと思ってるからそこんとこ、よろしくね</p><p>竹柴先輩は、周りのギャラリーをキツイ眼でギッと睨み付けて威圧する</p><p>はいっ、判ってます勉強も部活も、絶対に手を抜きませんっ食らい付いてがんばりますっ</p><p>恵美も、真剣な眼で先輩に答える</p><p>てめえ、男なんかとイチャイチャしてて、ちゃんとやれると思ってんのかよっ</p><p>竹柴先輩が、怒鳴るッ</p><p>グラウンド中が震撼する</p><p>はいっ精一杯、やって御覧に入れますっ</p><p>恵美も、負けないくらいの大きな声で先輩に答えた</p><p>恵美は、芯の強い子だ</p><p>キャプテンの声での恫喝ぐらいでは負けない</p><p>あっそあんたが、どうしようと別にあたしの知ったこっちゃないけどね</p><p>先輩は、ジロッとオレを見る</p><p>不快な生き物を見る目付きだ</p><p>あんた名前は</p><p>一年生</p><p>はい恵美と同じクラスです</p><p>先輩が、ハッと鼻で笑う</p><p>へえ恵美って呼んでるんだ</p><p>やべつい、口から出ちゃった</p><p>はいっ、吉田くんはあたしの恋人ですからあたしのことは、呼び捨てにして貰ってます</p><p>恵美が、ハッキリとそう言った</p><p>ふうん判ってると思うけれど、男ができたせいでフヌケたり、弛んでりした場合は別れて貰うよ</p><p>別れませんそうゆう風に先輩方がご判断された時は、クラブを辞めます</p><p>竹柴先輩の顔にクッと怒りが走る</p><p>なに陸上より、男の方が大事だっての</p><p>恵美は、怯まずに答えた</p><p>陸上も大事ですでも、吉田くんとは一生のお付き合いですから、絶対に別れません</p><p>先輩は、ハハハと笑った</p><p>恵美を小馬鹿にするように</p><p>馬鹿じゃないの、あんた男なんて、あんたとヤりたいだけなんだよどうせ、こいつに遊ばれて、捨てられんのが落ちだっての</p><p>彼はそんな人ではありません真面目な人ですあたしは、一生、この人を愛しますこの人の子供を産みますもう決めたんです</p><p>恵美の言葉にギャラリーからおおっという声が上がる</p><p>あら、そうじゃあ、今すぐ辞めなあんたみたいな恋愛で頭がブッ壊れてるがいると、部の士気に影響するから部内がチャラつくんだよねとっとと辞めて先生には、あたしから話しておくから今すぐ退部届を書いてきなっ</p><p>先輩は、冷たく恵美を突っぱねる</p><p>それはあたしの練習態度を見てから、ご判断していただけませんか</p><p>恵美は、尚もキャプテンに食らいつく</p><p>その必要は無いから、そう言っているんだけど</p><p>竹柴先輩の言葉は、冷たい</p><p>そうですか、残念です</p><p>恵美が、うつむく</p><p>短い間ですが、お世話になりました</p><p>ハンッと竹柴先輩は、恵美を笑う</p><p>こっちは世話した覚えは無いから悪いけれど、あんたは最初っから陸上部とは無関係だったってことにするから退部届けもいらないわあんたの入部届は捨てとくから最初っからいなかったってことにするわ</p><p>酷い</p><p>なんだよ、それ</p><p>ちょっと待って下さいよそれ、おかしくないですか</p><p>オレは、先輩にそう言った</p><p>何あたしの決定に不服なの、あんた</p><p>竹柴先輩は、ジロッとオレを見る</p><p>はい、不服ですおかしいと思いますこんなの変です</p><p>オレは止まらなかった</p><p>おかしいぞ</p><p>こんなの、全然オレらしくない</p><p>でも恵美の気持ちを考えたら</p><p>黙っているわけにはいかないっ</p><p>あんた一年のくせに先輩に楯突く気</p><p>竹柴先輩の眼が怖い</p><p>だが、負けられない</p><p>こんなおかしな話に、先輩も後輩も無いですよっ 恵美は中途半端なことはしたくないから、一生懸命陸上をがんばるって、オレに言ってくれました恵美は、いつも真面目で、一生懸命で、精一杯がんばる女ですっ恵美に一度もチャンスを与えないで、邪魔だから部から出て行けなんて、おかしいですよっそんなの間違ってますっ</p><p>口から感情のままに言葉が迸った</p><p>こんなの、初めてだ</p><p>オレじゃないみたいだ</p><p>よくそんなこと言えるわね生意気な上に馬鹿ふざけんじゃないわよっ</p><p>竹柴先輩が、オレを突き飛ばす</p><p>オレはグラウンドに転がった</p><p>恵美が、オレに駆け寄ってくる</p><p>ホントさ目障りだからさ、二人ともグラウンドから出てってくれる今すぐ、出て行きなさいよっ</p><p>竹柴先輩の怒号が、グラウンド中に響いた</p><p>出て行きませんよ</p><p>オレは、先輩に叫び返した</p><p>恵美にチャンスをくれるまではオレは、ここから動きませんっ</p><p>恵美が、ギュッとオレを抱き締めるッ</p><p>吉田くんっいいから、もういいからっ</p><p>全然、良くないよっこんなのっ</p><p>オレは、竹柴先輩を睨み返した</p><p>そうね、全然良く無いわね</p><p>観衆の中から現れたのは岩倉先輩だった</p><p>岩倉幸代さん</p><p>生徒会長で弓槻先生の玩具の一人でもある</p><p>あなたたちの話は全て聞かせていただきました生徒会長として発言するけど、竹柴さん、あなた、ちょっとやり過ぎなんじゃないかしら</p><p>岩倉さんは、ククッと微笑む</p><p>これは女子陸上部の内部の問題だ生徒会には、関係無いと思うけれど</p><p>竹柴先輩は、岩倉会長の介入に反発する</p><p>あら全てのクラブ活動は、生徒会の管轄下にあるんだけど竹柴さん、ご存じない</p><p>岩倉会長は、余裕の表情で竹柴先輩に話す</p><p>それは知っているだが、あたしは女子陸上部のキャプテンとして</p><p>キャプテンなら何をしてもいいの顧問の先生に相談もしないで、勝手に下級生の部員を退部させる権限なんて、どのクラブの部長には与えられてないと思うけれど</p><p>岩倉会長が、冷酷な瞳で竹柴先輩を追い詰めていく</p><p>あたしに、どうしろって言うんだ</p><p>竹柴先輩が、溜息を吐く</p><p>別に普通にしていてくれればいいわそうね、取りあえず１ヶ月その一年生の練習の様子を見てそれから、その子の処遇を決定すればいいわ</p><p>岩倉先輩は恵美に陸上部を続けるチャンスを与えてくれようとしている</p><p>一ヶ月、様子を見ればいいのね</p><p>ええ、一ヶ月でいいわ</p><p>見つめ合う、竹柴キャプテンと岩倉会長</p><p>あたしの考えは変わらないよ</p><p>それこそ、やってみないと判らないじゃない</p><p>竹柴先輩は、チッと舌打ちする</p><p>判ったよここは会長の顔を立てておくことにする</p><p>あら、悪いわね竹柴さん</p><p>岩倉会長は、フフッと笑った</p><p>さすが、岩倉会長だっ</p><p>よっ、生徒会長</p><p>公平なお裁き、ご苦労様っス</p><p>ギャラリーから、岩倉会長を讃える声が上がる</p><p>会長は、軽く手を上げて歓声に応えた</p><p>竹柴先輩はブスっとしている</p><p>あのありがとうございます</p><p>オレは岩倉会長に頭を下げた</p><p>恵美も、オレの後ろで頭を下げている</p><p>あなたたちに礼を言われる筋合いは無いわあたしはただ、生徒会長として正しいと思うことをしたまでだから</p><p>岩倉会長は、満足げにそう言った</p><p>あらこんなことで恩を売ったつもり</p><p>ギャラリーの列がスッと二つに割れる</p><p>現れたのは</p><p>弓槻御名穂</p><p>オレたちの先生</p><p>恩を売るなんてそんな気はありません</p><p>先生の姿を見た途端岩倉会長は動揺する</p><p>そうかしらこんなの全然、あなたらしくない行動だと思うけれど</p><p>弓槻先生は、あたしを誤解なさっています</p><p>睨み合う、先生と岩倉会長</p><p>驚いた顔で竹柴先輩も見ている</p><p>ああ、判ったわあなた、こっちの一年生に恩を売ろうとしたんじゃなくて、竹柴さんに気があるのね</p><p>先生は、冷たく笑った</p><p>竹柴先輩がえっという顔をして、岩倉会長を見る</p><p>ば、馬鹿なことを言わないで下さい</p><p>岩倉先輩は、疑惑を強く否定する</p><p>隠さなくてもいいわよ計算高いあなたが、わざわざこんなことをするんですものそうとでも考えなければ、話の筋が通らないでしょ</p><p>突然、先生が言い出した生徒会長のレズ疑惑に、観衆はざわつく</p><p>竹柴先輩も、思わず岩倉会長から距離を取った</p><p>違うわあたし、違いますからねっ</p><p>必死で抗弁する岩倉会長</p><p>それが、さらにギャラリーの注目を集める</p><p>まあ、別にあたしはあなたの性的嗜好についてとやかく言うつもりはないわそんなのあたしには関係無いもの別に、岩倉さんに興味は無いし</p><p>散々煽っておいて、先生は岩倉会長を切って捨てる</p><p>口惜しそうな会長の顔</p><p>ところで</p><p>あなたコーラを買ってきて</p><p>あそこに自動販売機があるでしょあそこまで行って、コーラを買ってきて</p><p>先生の指差す方向グラウンドの外、南校舎の端には確かに自販機幾つかがある</p><p>ここからは直線距離で、百メートルくらいだ</p><p>早くして</p><p>先生が、オレを促す</p><p>心配そうに、オレを見る恵美</p><p>はい、買って来ますっ</p><p>オレは全力疾走で、自販機まで走る</p><p>ダダダダダーッ</p><p>ポケットから財布を取り出して</p><p>一番手前のコカコーラの自販機でコーラを買う</p><p>再び、全力疾走でグラウンドを横切って</p><p>先生買って来ました</p><p>息を切らしながらオレは、先生にコカコーラの缶を届けた</p><p>ところが、先生は</p><p>あら、これコカコーラじゃないあたしが頼んだのは、ペプシコーラよ</p><p>えっ、そうだっけ</p><p>すみませんっ間違えましたっ</p><p>オレは再び、全力疾走で自販機まで走るっ</p><p>ええっとペプシ、ペプシ、ペプシあった</p><p>ペプシを買ってまた走るっ</p><p>はぁ、はぁ、はぁペ、ペプシです</p><p>先生は、オレの手渡したペプシの缶をしげしげと見ながら、</p><p>ごめんなさいやっぱり、紅茶にするわ紅茶の缶を買ってきて</p><p>先生が、冷酷に微笑む</p><p>レモンティですか、ミルクティですか</p><p>ストレートティってある</p><p>確か、ありましたっ</p><p>じゃあ、それにするわ</p><p>オレは再び、自販機に向かって駆け出す</p><p>先生は、何か理由があってオレにこんなことをさせている</p><p>なら、オレは精一杯やるだけだ</p><p>全身汗びっしょりになりながらオレはストレートティの缶を持って、先生の前に戻った</p><p>はい、ストレートティですっ</p><p>く、苦しい</p><p>普段から、もっと走り込んでおけば良かった</p><p>あら、もう買ってきちゃったのあなたが走り出した時に、やっぱり、レモンティがいいわって言ったんだけど聞こえなかった</p><p>先生は、平然とそう言った</p><p>判りましたっレモンティですね</p><p>オレは、汗だくの身体で走り出すっ</p><p>はぁ、はぁ、はぁ</p><p>自販機に向かってダッシュする</p><p>オレが財布を取り出すともう小銭が無い</p><p>仕方ないオレは千円札を取り出す</p><p>レモンティを買って</p><p>走って戻る</p><p>れ、レモンティです</p><p>差し出したレモンティの缶を見て、先生は言った</p><p>あなたの帰りがあんまり遅いから気が変わったわやっぱり、ウーロン茶がいいわ</p><p>はいっウーロン茶ですねっ</p><p>再び走り出すオレをギャラリーの連中は、不思議そうに見ている</p><p>竹柴先輩も岩倉会長も、呆然と見ている</p><p>オレはただ、言われたことをやり抜くだけだ</p><p>自販機に向かって走る</p><p>全力で走る</p><p>震える手で、自販機にコインを入れようとすると</p><p>吉田くーんっ</p><p>恵美が、オレに向かって走って来る</p><p>さすが陸上部足が速い</p><p>恵美は、誰かから借りたらしい大きなビニール製のカバンを持っていた</p><p>オレの前に駆け寄って恵美が言う</p><p>全部買いましょう</p><p>え全部</p><p>ここの自販機にある飲み物全部の種類買うのよっ</p><p>そそうかっ</p><p>吉田くん、お金ある</p><p>恵美は部活のトレーニングウェアだから、財布を持っていない</p><p>大丈夫足りるぐらいは持ってる</p><p>まだ先生に貰ったお金が残っている</p><p>オレは恵美に千円札を手渡して手分けして、飲み物を買う</p><p>オレは左の自販機から</p><p>恵美は右の自販機から</p><p>買った飲み物は、恵美が持って来たバッグに入れていく</p><p>全部で二十五本くらいは買ったと思う</p><p>吉田くん、そっち持って</p><p>重いバッグを二人で持ち上げてオレと恵美は、走り出す</p><p>二人で、足並みを合わせて</p><p>いっちに、いっちに、いっちに、いっちに</p><p>恵美が、声で拍子を取ってくれた</p><p>走る</p><p>オレたちは、走る</p><p>グラウンドのギャラリーたちに向かって</p><p>冷たい微笑でこちらを眺めている、弓槻先生に向かって</p><p>二人で走る</p><p>全部の種類を買って来ました弓槻先生のご希望の品はどれですかっ</p><p>恵美が、先生に向かってそう叫んだ</p><p>観衆たちは、恵美の声に圧倒されてしーんと静まりかえっている</p><p>どれもいらないわ</p><p>先生はそう言って、オレが最初に買ったコーラや紅茶の缶をオレたちの持つカバンの中に押し込んだ</p><p>どよめくギャラリー</p><p>先生は、ククッと笑って竹柴先輩を見る</p><p>竹柴さん、一本いただいたら</p><p>驚く、竹柴先輩</p><p>こんなにたくさん買ってきちゃってこのままじゃ、邪魔になっちゃうでしょそのカバンの中から、好きなのを一本取りなさい</p><p>先生の言葉に、躊躇する先輩</p><p>一本、取りなさいって言っているのよ</p><p>弓槻御名穂が悪魔の本性を晒して、竹柴先輩を見据える</p><p>ゾクっと震える、竹柴先輩</p><p>ど、どうぞ先輩取って下さいっ</p><p>肩で激しく息をしながらオレは、先輩に言った</p><p>どうぞ、キャプテンっ</p><p>恵美がバッグを開いて、先輩に差し出す</p><p>判ったいただくわ</p><p>先輩は、スポーツドリンクを選んでバッグから取り出した</p><p>それ女子陸上部の人たちにあげなさい山峰さん、判るわね</p><p>恵美の顔が、パッと明るくなる</p><p>恵美は大きな声で返事をした</p><p>吉田くん、一緒に持って</p><p>オレは、恵美とバッグを持ち上げる</p><p>こっちに来て</p><p>二人でバッグを抱えたまま恵美の促す方へ歩く</p><p>副キャプテンの青嶋先輩よ</p><p>恵美が三年生の部員を紹介してくれた</p><p>よ、吉田です恵美がお世話になっていますっ</p><p>オレは、頭を下げた</p><p>青嶋先輩、よろしければ一本貰って下さいっ</p><p>あえっと</p><p>恵美の言葉に青嶋先輩は、竹柴キャプテンの顔を見る</p><p>竹柴キャプテンは、小さく頷いた</p><p>じゃあ、オレンジジュースをいただくわ</p><p>二人で青嶋先輩に頭を下げる</p><p>次の人</p><p>三年の岩崎先輩よっ</p><p>吉田です恵美がお世話になっていますっ</p><p>岩崎先輩は、コーヒーを選んだ</p><p>三年生の部員から、二年生へ</p><p>飲み物を配りながらオレと恵美は、一人一人に頭を下げていく</p><p>重いカバンは、少しずつ軽くなっていった</p><p>次は一年生だ</p><p>高城さんは、もう紹介したわよね</p><p>ああ、さっき部室棟へ行く時に会った高城さんだ</p><p>恵美のこと、よろしくお願いします</p><p>オレがそう言うと、なぜか高城さんは泣き出してしまった</p><p>あたし応援するからね吉田くんが、こんなに恵美のことを好きだなんて知らなかったよ</p><p>見ると、他にも数人一年生が泣き出している</p><p>みんな、ありがとう</p><p>恵美も半分泣いている</p><p>一年生にも飲み物を配り終わってそれでも、カバンの中には二本残った</p><p>オレは、恵美の顔を見る</p><p>恵美、いいよね</p><p>オレたちは、岩倉さんにカバンを差し出す</p><p>岩倉会長残り物で申し訳ありませんが、会長も受け取って下さい</p><p>困惑した顔をしている岩倉先輩</p><p>貰ってあげなさい岩倉さん</p><p>弓槻先生に促されて残っていたコーラを取る</p><p>最後の一本は</p><p>あたしはいらないわよ</p><p>弓槻先生は言った</p><p>あたし、炭酸飲めないから</p><p>最後の一本は、ドクターペッパーだった</p><p>うんこれは確かに陸上部員は飲まないな</p><p>じゃあ、先生本当は何が飲みたいですか</p><p>オレの言葉に、先生はえっと驚く</p><p>買って来ますよオレ</p><p>もう、息も元に戻ってる</p><p>走るのは苦じゃない</p><p>じゃあ紅茶をいただくわ</p><p>ストレートティですか</p><p>レモンティがいいわね</p><p>先生は、クスッと笑った</p><p>恵美は</p><p>オレは恵美に尋ねる</p><p>え吉田くん</p><p>何が飲みたい</p><p>あたしも一緒に買いに行くわ</p><p>いいから恵美はここで、陸上部の皆さんと一緒に居て</p><p>オレは、恵美にそう言った</p><p>竹柴キャプテンが、ジッとオレを見ている</p><p>うんあたし、スポーツドリンクがいいレモン味の</p><p>オレは、再び全力疾走で自販機に向かう</p><p>恵美と先生に、注文の品を届ける</p><p>オレは残っていたドクターペッパーを取った</p><p>竹柴さん冷えているうちに飲んだ方が美味しいと思うけれど</p><p>弓槻先生が、竹柴キャプテンに言った</p><p>判ったよみんな、飲んでいいよ</p><p>竹柴先輩が、缶を開ける</p><p>女子陸上部員は、全員一斉にプルトップを開けた</p><p>プシッ</p><p>音が重なる</p><p>全員ほぼ同時に、缶に口をつける</p><p>ゴクリと飲み込む</p><p>オレの口の中で、ドクターペッパーがショワッと弾ける</p><p>で竹柴さん、あなたどうするの</p><p>これでも、山峰さんと吉田くんの交際は認められないあたしには、結構、気合いの入ったカップルに見えるんだけど気合いが入ったって言うのよね、確かあなたたちの言葉だと</p><p>先生は、クククと微笑む</p><p>竹柴キャプテンは、大きく溜息を吐いた</p><p>ここまで仁義を通されたら、文句は言えません山峰恵美の退部処分は取り消しますそこの一年生との交際も認めます</p><p>キャプテンは、はっきりそう言った</p><p>わぁっ</p><p>一年生の部員の中から、歓声が上がる</p><p>山峰さん、良かったね</p><p>恵美、おめでとうっ</p><p>何人かの女の子が、恵美に飛びついて喜んでくれた</p><p>あんた、吉田って言ったっけ</p><p>竹柴キャプテンが、ギッとオレを見る</p><p>今日のところは、認めてあげるあんたが彼女を大事にしていることもよく判ったでも、もしこの子を泣かせるようなことがあったら、あたしが承知しないからねっ</p><p>キャプテンが、強い眼でオレに迫る</p><p>泣かされませんよ、あたし</p><p>恵美がキャプテンに言った</p><p>だって、あたし泣きませんから絶対に泣きませんあたし、この人しかいませんからっ</p><p>そう言いながら恵美は半べそをかいている</p><p>オレ恵美が好きですずっとずっと大切にしますっ約束しますっ</p><p>オレは、そう竹柴先輩に誓った</p><p>判ったとりあえずは信じてやるよ二人とも</p><p>竹柴キャプテンは、そう言ってくれた</p><p>そんな和やかな光景を</p><p>岩倉会長だけが、コーラを飲みながら不服そうに眺めている</p><p>まさか、キャプテン→会長→先生と、ドＳが三連発になるとは思いませんでした</p><p>竹柴キャプテンは、突発的に思いついたキャラなので、今後の展開は全然かんがえていません</p><p>今日は、めちゃくちゃ寒いです</p><p>皆様、ご自愛下さい</p><p>82．岩倉幸代という女（続々）</p><p>ああ、そうそう山峰さん今日、あなたの家に家庭訪問に行きますからね</p><p>女子陸上部員全員が缶ジュースを飲み終わった頃、弓槻先生が恵美に言った</p><p>再び、部員たちがざわつく</p><p>みんなで缶を開けた辺りをピークに、ギャラリーは散り散りに解散していった</p><p>今ここには、女子陸上部員と先生と岩倉会長とオレしかいない</p><p>別に変な用ではないわ山峰さんは、特待生でしょだから、保護者の方に直接ハンコをいただかなきゃいけない書類があるの特待生の管理は、あたしが担当しているから</p><p>先生は、平然とみんなにそう言う</p><p>本当は、そうじゃない</p><p>弓槻先生は、恵美を山峰の家から引き取るつもりだ</p><p>恵美の養父母と離れて恵美は、これから黒森のお屋敷に住むことになる</p><p>えーっ山峰さんて特待生だったの</p><p>あたし、そんなこと知らなかったわ</p><p>一年生の何人かが、恵美に話し掛ける</p><p>ううん、そうなのよ</p><p>恵美は、取りあえず誤魔化す</p><p>もちろん学力の方での特待生よ山峰さん、今年の入学試験のトップだから</p><p>先生は、笑ってそう言った</p><p>そうなんだ恵美ちゃん、頭いいもんね</p><p>今度、勉強教えてね</p><p>普段から優等生で誰に対しても優しい恵美一年生たちは、先生の言葉をあっさりと信じてしまう</p><p>吉田くんと一緒でいいからさ</p><p>高城さんが、恵美に言った</p><p>赤くなる、恵美</p><p>やっぱり、二人で試験勉強したりするんでしょ邪魔しないから、あたしも一緒に勉強させて</p><p>えー、高城っちあんたが一緒に居たら、充分邪魔してるっての</p><p>一年女子たちは、キャハハと笑う</p><p>構わないわよっ高城さんも一緒に勉強しましょ吉田くん、いいわよね</p><p>恵美が、にこやかにオレを見る</p><p>えっと恵美、オレに勉強を教えてくれるの</p><p>うんっ、もちろんっ</p><p>オレ勉強するんだ</p><p>するわよっ将来のお婿さんがお馬鹿さんだと、あたしが困りますっ</p><p>恵美が、ニコッと笑った</p><p>判った勉強、教えて下さい</p><p>オレは、恵美に頭を下げる</p><p>はいっあたしでよろしければ喜んでっ</p><p>また一年女子の間から、キャアと歓声が上がる</p><p>というわけだから後で、迎えに来るわあたしの車で山峰さんの家まで行きます今日の練習は、何時まで</p><p>四時半ですけど、一年は片付けがありますので五時過ぎになると思います</p><p>先生の質問に、恵美が答えた</p><p>そういう話なら先に上がっていいよ一年、山峰抜きでも片付けはできるだろ</p><p>竹柴キャプテンが、一年部員たちに言った</p><p>はいっ、キャプテン</p><p>一年を代表して、高城さんが答える</p><p>そんな困りますあたしも一年生ですから、片付けはちゃんとやりますやらして下さいっ</p><p>恵美は、みんなに頭を下げる</p><p>でも先生をお待たせするのは悪いでしょう</p><p>高城さんが、弓槻先生を見てそう言った</p><p>じゃあ五時に部室棟に迎えに行くわ竹柴さん、五時で山峰さんを先に上がらせてくれるかしらあたしも他の仕事があるから、その方が助かるわ</p><p>先生が妥協案を出す</p><p>判りましたじゃあ、みんな、そういうことにして山峰もいいね</p><p>はいキャプテン</p><p>先生が、オレに振り向く</p><p>吉田くんも乗っていかない</p><p>山峰さんのご両親には、まだちゃんとご挨拶していないでしょう</p><p>先生がオレを見ている</p><p>そうですねちゃんとご挨拶しないといけませんよね判りました、オレも一緒に連れてって下さい</p><p>オレは恵美の処女を奪った</p><p>恵美は、オレとずっと付き合ってくれると言ってくれている</p><p>オレには恵美の両親と会って話す、義務がある</p><p>心配そうに、恵美がオレを見る</p><p>大丈夫、恵美のお父さん、お母さんと、ちゃんと話すから心配しないで</p><p>オレは笑って恵美にそう言った</p><p>恵美は、また半べそになっている</p><p>さっき泣かないって言ったばかりなのに</p><p>あんた吉田だったよね</p><p>竹柴キャプテンが、オレに言った</p><p>はい、吉田です</p><p>さっき、山峰が言ってた一生、付き合うとか、子供を産むとかって話、あれ本気だったわけ</p><p>竹柴先輩は、やや驚いた感じでオレに尋ねる</p><p>はいあたしは、本気です</p><p>オレが答える前に、恵美が言った</p><p>あたし絶対に離れませんし吉田くんの赤ちゃんを産みます</p><p>恵美が震える手をオレに差し出す</p><p>オレはその手を握りしめる</p><p>恵美もギュッとオレの手を握りかえしてくれた</p><p>まさかもう妊娠してるとか無いよね</p><p>竹柴キャプテンの言葉に、オレは昨日の恵美の発言を思い出してドキっとする</p><p>昨日恵美は、雪乃と一緒に妊娠・出産したいと言い出して</p><p>あのっ恵美は妊娠したいって言ってたんですけど色々あって、無しになりましたっ</p><p>弓槻先生や渚さんたちに反対されたんだっけ</p><p>竹柴先輩の顔が歪むっ</p><p>ヤバイオレ、また変なこと言っちゃった</p><p>あたし、赤ちゃんは高校を卒業してから産みますっそうすることにしましたっ在学中は、高校生らしい交際をしますっ</p><p>恵美が、大慌てでフォローしてくれる</p><p>高校生らしい交際って</p><p>もうセックスしちゃったし、朝フェラもして貰ってるけど</p><p>あのさもう少し、判るように説明してくれないかな</p><p>竹柴先輩は、少しキレ気味に恵美に尋ねた</p><p>あたし養女なんです山峰の両親は、あたしの本当の親ではありません</p><p>恵美は一か八か、ブッチャケた</p><p>養父母はとても良い人たちですでもお互いに遠慮し合って、あたしたち、どうしても本当の家族にはなれませんだから、あたし早く結婚して、自分の本当の家族を持ちたいって思っていますあたしこの人の、吉田くんの赤ちゃんのお母さんになりたいんですっ</p><p>恵美は、みんなの前でハッキリとそう言った</p><p>山峰はこう言っているけれど、あんたはどうなのさ</p><p>竹柴キャプテンは、今度はオレに尋ねる</p><p>恵美が隠していた事実を告白した以上、オレも正直に話すべきだと思った</p><p>オレは両親が離婚して、今は一人で暮らしています家族のいない寂しさはよく知っているつもりですだから恵美の気持ちは、できる限り適えてあげたいって思ってます</p><p>オレたち、似たような環境なんだ</p><p>ふぅん本気なんだ、あんたたち</p><p>竹柴キャプテンは、ギロリとオレたちを見た</p><p>悪かったねあたし、てっきり山峰が恋愛に目が眩んでお馬鹿なことを口走っているだけだと思ってたたまにいるのよ、口先だけであたしの恋は世界一って連呼しちゃうみたいな、頭のおかしい子がね</p><p>先輩は、頭を下げて恵美に謝ってくれる</p><p>とにかくあんたたちが半端な気持ちじゃなく、恋愛してるってのは判ったよよく知らないのに、馬鹿にするようなことを言って済まなかった</p><p>そんな、いいんです、キャプテンあたし、本当に舞い上がってたと思います</p><p>恵美が、そう答える</p><p>あたし吉田くんと一緒に生きていけることになって、嬉しくて嬉しくて仕方がないんですあたし、少しうきうきし過ぎていたと思いますキャプテンに叱られて、当然です</p><p>恵美は本当に自分に厳しい</p><p>いい子だ</p><p>山峰</p><p>竹柴キャプテンが、恵美にフッと微笑み掛けた</p><p>これからは練習の時に、しっかり日焼け止めを塗っておくんだよあんたにはもう男がいるんだからお肌の手入れを怠ると、嫌われるよ</p><p>はいキャプテン、ありがとうございますっ</p><p>恵美は、またほろりと涙を流す</p><p>うん、良かった</p><p>がんばったね</p><p>恵美の周りに、一年生部員たちが集まる</p><p>ありがとうみんな</p><p>恵美が、みんなにニッと微笑む</p><p>可愛いなあ</p><p>恵美は、微笑んでいる顔が一番可愛い</p><p>吉田くんも、がんばってね</p><p>高城さんが、オレに言った</p><p>あ、うんがんばるよ</p><p>恵美の友達とはいえ、あんまり知らない女の子に微笑み掛けられたことなんてないから、ちょっと照れる</p><p>さて、吉田くん、そろそろ行きましょうか</p><p>弓槻先生が、オレに言った</p><p>あなたがここに居ると、みんな気になって練習にならないわ</p><p>確かにオレたちのせいで、女子陸上部の練習のスタートが遅れている気がする</p><p>はい、判りましたじゃ、恵美五時に迎えに来るから</p><p>うん待ってる</p><p>練習、がんばってね</p><p>がんばるよぉっ吉田くん</p><p>恵美が、赤い顔でオレに言った</p><p>そう言って、もう一度オレの手をギュッと握りしめる</p><p>また後でねっ</p><p>恵美は、陸上部一年の列に戻っていく</p><p>そうそう岩倉さん、田之倉先生があなたにお話があるそうよ体育祭の予算のことだと思うけれど一緒に職員室まで来てくれる</p><p>先生が、岩倉生徒会長に言った</p><p>岩倉さんは憮然として、そう答える</p><p>では竹柴さん、お騒がせしたわねみなさん、練習頑張ってね</p><p>いえ色々とありがとうございました</p><p>竹柴キャプテンが、弓槻先生に頭を下げる</p><p>さあ吉田くん、行くわよ</p><p>先生と会長とオレは、三人一緒にグラウンドから出る</p><p>途中で何度か恵美に振り返ったが、彼女はオレの方を見てはいなかった</p><p>真剣に先輩の話を聞いて、練習の準備に取りかかっている</p><p>山峰恵美は真面目な子なのだ</p><p>職員室ではなく弓槻先生は、校長室へ向かった</p><p>岩倉会長も、当たり前の様に着いてくる</p><p>隠し階段から、階下の監視室へ</p><p>克子姉が、オレたちを待っていた</p><p>適当に座って</p><p>先生はそう言って、椅子に腰掛けた</p><p>克子姉が指差してくれた、端の方の椅子に座る</p><p>岩倉さんは、先生の正面に</p><p>お話って何ですか</p><p>岩倉会長が、先生に尋ねた</p><p>あらあなたの方こそ、あたしに何か言いたいことがあるんじゃないの</p><p>弓槻先生が、会長に冷たく微笑む</p><p>岩倉会長は、大きく深呼吸して</p><p>はいお願いがあります</p><p>どうぞ、話して</p><p>弓槻先生は、軽く答える</p><p>克子姉が、それぞれにコーヒーを配ってくれた</p><p>黒い森の売春部門をあたしに任せて下さい</p><p>岩倉さんは突然、そんなことを言い出した</p><p>あら本気なの</p><p>先生はコーヒーを飲みながら、岩倉さんの眼を見る</p><p>本気です</p><p>岩倉会長は、真顔で答えた</p><p>そうどこまで話は進んでいるの</p><p>先生は穏やかに尋ねる</p><p>陽子さんと友加里さん、清乃さんは私に同調してくれています</p><p>会長は、持っているカードを晒す</p><p>みんな売春婦に戻りたいって</p><p>はいあたしたちは、売春しかできませんし、他に興味もありません</p><p>売春が大好きなのは、あなただけでしょ</p><p>先生は、冷たく言った</p><p>はい、あたしは売春行為が好きですあんなに楽しいことは他にはありませんそれは認めます</p><p>岩倉さん、本当に売春が好きなんだ</p><p>あたしはともかく、陽子さんたちが売春婦に戻りたいとお考えなのは事実です渚様や他の方々のように、売春以外に才能があって、別の職で生計を立てられる人ばかりでは無いことはご理解下さい</p><p>岩倉さんは、強く主張した</p><p>それなら、白坂創介が新しい売春組織を始めるらしいわよ</p><p>先生は、意地の悪い笑みを浮かべる</p><p>そんなものが成立しないことは、みんな判っています</p><p>岩倉さんは、キッとした眼で先生に言った</p><p>弓槻先生が、そんなことを許すはずがありません白坂創介は、すでに抹殺の対象になっているのでしょう</p><p>誰から聞いたの</p><p>先生が探りを入れる</p><p>聞かなくても判ります白坂よりも、政財界に太いパイプをお持ちなのは、弓槻先生の方です白坂の行動は黒い森に対する裏切りです抹殺されるのは、当然だと考えています</p><p>岩倉さんは白坂創介とは手を組んでいないんだ</p><p>そう白坂の組織は立ち上がらないことを知って、あたしの方へ来たのね</p><p>あたしは岩倉幸代は先生の玩具です初めから</p><p>岩倉さんは、先生にそう告げる</p><p>あたしの意にそぐわない玩具よあなたとアニエスはね</p><p>そういう玩具がいるのも面白いと、おっしゃったのは先生です</p><p>そうだったわね</p><p>二人の魔女は、心の探り合いを続ける</p><p>であなたが売春部門の運営責任者になりたいのね</p><p>あなたにできるの</p><p>正直、岩倉会長はそんなに自信が無いようだった</p><p>あなたに、陽子に友加里に清乃じゃあ大した稼ぎにはならないと思うけれど</p><p>先生は、フフッと笑う</p><p>判ってるあなた、克子の二十分の一も稼げなかったのよ岩倉さんに付くお客様は、変態ばっかりだから変態さんは困るのよねえこちらへの要求は多いくせに、支払いは悪いからいざ、精算となると途端にごねるのよ</p><p>確かに、あたしにはまともな顧客は付いていません</p><p>岩倉会長は、あっさりと認めた</p><p>しかし克子様には</p><p>岩倉さんの言葉を、克子姉が遮る</p><p>あたしは岩倉様の管理下に入るつもりはありません岩倉様が売春部門を運営なさるのなら、克子抜きでお願いしますわっ</p><p>克子姉が、ニッと笑う</p><p>克子様</p><p>岩倉様克子は、お嬢様の第一の玩具ですよ第四の玩具であるあなたの指揮下に入るわけがないでしょう</p><p>岩倉さんは、口惜しそうにうつむく</p><p>だから、勘違いしないで下さいね吉田くんを殺せば、あたしや渚が売春婦に復帰するとか、そういう単純なことではありませんから</p><p>克子姉は、さらっと言ったけれど</p><p>昨日の倉庫でオレらを襲った男たちを雇ったのは岩倉さん</p><p>夕べの三人組の素性はもう割れているのよどこの暴力団の所属かもね岩倉さん、あなたの顧客に暴力団の幹部が一人いたわよね</p><p>先生が冷たい眼で、岩倉会長を見る</p><p>あ、あたしは</p><p>答えなさい岩倉幸代ッ</p><p>先生にフルネームを呼ばれて岩倉さんの背筋にビクビクビクッと電流が走る</p><p>岩倉さんは、弓槻先生の精神支配を受けている</p><p>名前を呼ばれたらもう嘘は吐けない</p><p>は、はいっ岩倉幸代があ、あたしが、依頼しましたっ</p><p>岩倉さんはオレに死んで欲しいと思っている</p><p>吉田くんを殺そうとする目的は、他にもあるんでしょ</p><p>先生が、さらに岩倉さんを問い詰める</p><p>岩倉さんは、ぶるぶると震えている</p><p>答えなさい</p><p>先生の命令に岩倉さんは口を開く</p><p>し、白坂雪乃を彼女を狙っていました</p><p>雪乃を</p><p>白坂雪乃を黒い森の売春婦に迎えたかったんです</p><p>雪乃を売春婦に</p><p>あなたは吉田くんを殺して、自分が代わりに白坂さんの調教師になろうとしたのね</p><p>そ、そうです</p><p>岩倉さんが雪乃に優しくしていたのも自分の配下の売春婦にするつもりだったのか</p><p>アハハハハ</p><p>弓槻先生は、ゲラゲラと笑い出した</p><p>やっぱりダメね岩倉さん、あなたには娼館の経営は無理よ全然、センスが無いもの</p><p>先生は、そう断言する</p><p>白坂雪乃は、黒い森の娼婦には相応しくないわあの子には、高級売春婦に必要な細やかな気配りや優しさが根本的に欠落しているもの</p><p>ＳＭ専門にします</p><p>岩倉さんが、なおも食い下がる</p><p>あのねＭ奴隷でも、Ｓの女王様でも、普通の売春婦以上にきめ細かい心配りが必要になるんだけど判ってる遊びでやっているんじゃないのよ黒い森がお客様に提供するのは、最高級の娼婦なの白坂さんじゃあ、現役女子高生というだけの価値しかないわうちでは売り物にならないわよ</p><p>でも彼女は、白坂創介の娘です白坂に恨みのある人間は多いですそういう人たちに提供すれば</p><p>弓槻先生は、ハッと鼻で笑った</p><p>本当にゲスねあなたそういうところ、あたしは嫌いじゃ無いけれどでも、そんなのは商売にはならないのよそういう企画に乗っかってくるお客様なんて数が知れているしほとんどは一回限りのお客になるわ一度きりだからって、白坂さんに無茶苦茶なセックスを強要してくるのは目に見えているし、そのうちお客の誰かが警察にタレ込むわね良心の呵責に耐えかねて</p><p>先生は、冷静に分析する</p><p>その上、味をしめたお客からは次は、誰々の娘を浚ってこいって話になるでしょうし黒い森の評判が落ちるだけだわリスクばかり多くて、儲けは少なく、評判は落とす悪い運営の典型ね</p><p>岩倉さんが、がっくりと肩を落とす</p><p>白坂と父が黒い森の運営を乗っ取った時期の再現になるわあたしと森下が、古くからのお客様たちの信頼を取り戻すのに何年掛かったと思う白坂の変態嗜好が、あたしたちにとってどれだけの足かせになったことか</p><p>先生は、吐き捨てるように言った</p><p>確かに弓槻先生が運営に参加なさってからは、弓槻先生と森下さんの従来の政財界のお客様を顧客にする部門と、白坂創介の変態専門部門の二本柱で黒い森は安定してきたと聞いています</p><p>先生が苦笑する</p><p>それ白坂から聞いたんでしょ実際はね、変態部門はずっと赤字なのよまともな運営状態にないから白坂は無能だし、いつも自分の嗜好を第一に動くでしょ、あの人儲かるわけがないのよ黒い森の収益は、ずっとあたしと森下で出していたのよ</p><p>そうだ白坂創介と弓槻先生のお父さんの経営で、黒い森は一度メチャメチャになって、売春婦たちを苦しめて優花さんたちが古くからの顧客である政財界の大物にお願いして、弓槻先生と森下さんの二人が経営の立て直しをすることになったんだっけ</p><p>弓槻先生が運営者になって、業績が二十倍になったと聞いています</p><p>二百倍よ白坂と父が、黒い森の信頼も売り上げも徹底的に落としてくれていたから</p><p>先生は憎しみのこもった声で、岩倉さんに言った</p><p>岩倉さんあなたが黒い森の売春部門の統括をしたら、白坂の二の舞になるわねあなたも、経営より自分の性的嗜好が優先する女でしょ</p><p>黒い森が必要としている娼婦は、渚みたいな子よあの子は、高級娼婦としての素養の全てを持っているわ明るくて、神経が細やかで、決してお客様を不快にしない最高の娼婦だったわあの子の実働期間は、ほんの二年だったけれどあの子がその二年間で稼いだ収益は、誰よりも多いの</p><p>知っています今でも、多くの顧客とお付き合いがあることを</p><p>そうだよな渚さん、あんなに綺麗だし明るいし優しいし</p><p>たくさんのファンが付くことは判る</p><p>そんな渚の人気を妬んで白坂は、渚に辛いゲームを強要したわ</p><p>渚と克子先に妊娠した方を売春婦から解放してやるって言って、自分の顧客の変態たちに二人を売ったのよ</p><p>ええあれは辛い体験でした何日も、変態たちの相手をさせられて避妊ピルを飲ませて貰えないまま、何度も犯されました</p><p>克子姉が、悲しそうに騙る</p><p>いいえあなたは知らなかったんでしょうけど、白坂は克子にだけこっそりピルを飲ませていたのよ確実に、渚だけを妊娠させてお屋敷から、無一文で追放するつもりだったのよ</p><p>先生が、真実を告げる</p><p>でも、その件があったから妊娠したら引退っていうルールができたんですし、娼婦の引退後の生活の基盤作りも、お嬢様が掛け合って下さったからできたことです</p><p>当たり前ですっ大切なあなたたちを、裸で放り出すことなんてできないわ</p><p>そういうお嬢様のお気持ちがあったから渚はお花屋さんを開店できました優花さんは、ご自分の顧客に助けていただいて美容室をオープンなさいましたが秀美様や珠代様の独立は、お嬢様のご助力無しには不可能だったでしょう</p><p>結局渚の件で、たくさんのお客様から白坂に抗議がいったのよ彼女を苦しめた上に、こんな形で追放するとは何事だってあたしは、その方々の力を利用させていただいただけよ渚は、本当にたくさんのお客様に愛されていたから</p><p>それが、キッカケとなって</p><p>引退後の娼婦が、ビジネスを始められるような環境ができたのは、つい最近のことなんだ</p><p>しかし弓槻先生全ての売春婦が、引退後に別の仕事を始められるわけではありませんあたしや陽子さんたちのように売春しかできない女もいます</p><p>岩倉さんが先生に言う</p><p>そうね去年、父が失態を犯して黒森楼を閉鎖して、ほとんどの売春婦には独立するだけのお金は渡したけれど陽子や友加里や清乃は、まだ何も始められていないのね</p><p>先生が、苦しそうにそう言った</p><p>あたしもですあたし、売春婦がいいんです売春以外にあたしの生きる道はありませんっ</p><p>岩倉さんは、真剣な顔で先生を見る</p><p>突然黒い森の売春部門が閉鎖してしまってあたしたち、戸惑っています陽子さんたちは、白坂の企画にすら乗ろうとしていましたあたしたちは、今すぐに売春を辞めることはできませんあたしは売春部門の運営は無理だとおっしゃるのなら</p><p>岩倉さんは言った</p><p>弓槻先生の手で、黒い森の売春部門を再開して下さいっ</p><p>ということで、少し岩倉さんに話に寄り道します</p><p>今日もギリギリまで書いていました</p><p>83．岩倉幸代という女（新）</p><p>あたし売春している時だけは、生きているって実感できるんですお客様から他人からちゃんと認められている必要とされてるって感じるんです</p><p>岩倉会長は、必死で弓槻先生に嘆願する</p><p>そんなの錯覚よ所詮はお金で買った・買われたの関係ですもの</p><p>先生は、冷たく答える</p><p>それがいいんですあたし</p><p>岩倉さんの言葉の意味がオレには判らない</p><p>一晩限りのほんの数時間だけの関係だから、気が楽なんです次々と知らない男に犯されるのが、スリリングでドキドキするんです今夜はどんなことをされるんだろうって、わくわくするんです</p><p>弓槻先生は、小さく溜息を吐く</p><p>本当に売春依存症なのねあなた</p><p>依存症ではありません病気じゃないですからあたしにとって、それが自然なんですお金で知らない男に抱かれることが</p><p>なら別に黒い森に拘る必要は無いでしょうどこか、別の売春組織を紹介してあげましょうか日本国内だと、どうしても暴力団が絡むから、まともな所は少ないけれど、ヨーロッパの組織なら紹介できるわよ確か、日本人の女の子を欲しがっている組織があったと思うから</p><p>先生は、岩倉さんに妥協案を示す</p><p>いいえあたしは、黒い森の娼婦でいたいんです</p><p>岩倉さん</p><p>黒い森の高級娼婦であるということは、ステイタスですお客様も全て社会的に成功した方々ですし皆様、魅惑的なセックスを求めて下さいます何より、ここには弓槻先生が居ます先生は、絶対にあたしたち娼婦の身に危険が及ぶことのないように、いつも注意して下さっています白坂創介が連れてくるような、頭のおかしいお客にも、きちんと釘を刺して下さいましたし</p><p>弓槻先生は、そっと眼をつぶる</p><p>恵子さん恵美のお母様が亡くなって以来、安全管理は徹底的に行っていますプレイの一環として認知できる範囲を超えた暴力を振るわれるお客様は、マルゴが排除してくれていますし薬物などの持ち込みは、絶対に許さないようにしています</p><p>お嬢様はずっと、あたしたち娼婦をお守り下さいましたわ</p><p>先生の言葉に、克子姉がそう呟いた</p><p>そうです弓槻先生の管理なさっている黒い森ほど、安全に売春できる場所はありませんっあたしは、死ぬまでここで売春を続けたいんですっ</p><p>岩倉さんが、熱く語るほど先生の顔は、冷たくなっていく</p><p>高校一年の時援助交際でヤクザに目を付けられ、泥沼にハマっていたあたしを助けて下さったのは、弓槻先生ですっ先生はあたしを黒い森の娼婦にして、この世のものとは思えない、素晴らしい売春の悦びを教えて下さいましたっあたし理想の売春婦になるためには何でもしましたっ幸代には知性や品格が足りないから、ロクなお客様が付かないって、先生はおっしゃいましただから、あたし必死にレッスンに通って、礼儀作法や、高貴な話し方や、歩き方や何から何まで学んだんですっ</p><p>岩倉さん</p><p>あたしはそういうつもりで、あなたにレッスンさせたのではないのよ</p><p>先生は、静かに答えた</p><p>何をおっしゃるんですかっ全ては、より優れた売春婦になるためじゃないですかっ克子様のように</p><p>岩倉さんが、克子姉を見る</p><p>あたしですか</p><p>はいあたしはずっと、克子様に憧れていましたあたしが黒い森に来て以来、克子様はずっとトップの娼婦でいらっしゃいますあたしとは、比べものにならないくらいの政財界の大物を顧客になさって優雅な売春生活を送っていらっしゃいますなのに、あたしに付くお客様は、小物の変態客ばかりでそりゃあ、あたしは変態的なセックスは嫌いじゃないですっむしろ大好きですっでも、そんなのばっかりしか、あたしには廻って来ないんです</p><p>娼婦には、娼婦の世界があるんだ</p><p>娼婦のプライドもあれば</p><p>娼婦としてのコンプレックスもある</p><p>弓槻先生に、生徒会長に立候補しろって言われた時には、初めは冗談だろうって思いましたでも、それは先生があたしにもっと付加価値を付けろっておっしゃっているんだなって思いましたそれまでのあたしは、克子様に対して現役女子高生という付加価値しかありませんでしたからそれが、現役女子高生で生徒会長となれば価値が高まるっもっと、良いお客が増えるっ先生は、そう考えて下さって、あたしに命じられたんだと確信しました</p><p>違うわあたしは、そういうつもりで命じたわけでは</p><p>先生は否定しようとするが</p><p>いいえそうなんですっそうに決まってますっだから、あたし必死に猫を被って、生徒会長になったんですからっ実際、あたしのお客様は増えましたロリコンのお客様とボクを叱って下さいっていう変な人もいましたが、とにかく変態以外のお客様があたしにも付いたんですっあたしは、すごく嬉しかったなのに</p><p>岩倉会長が先生を見据える</p><p>それから一月も経たないうちに黒い森は閉鎖されてしまいましたあたし娼婦として、やっとこれからって時に</p><p>去年の生徒会長の選挙は十月くらいのはず</p><p>そして、十一月に弓槻先生のお父さんの不祥事で、黒い森の売春部門は閉鎖に追い込まれた</p><p>あたしも黒い森の娼婦だっということは知っているわね</p><p>先生が、岩倉さんに尋ねた</p><p>はい知ってます</p><p>あたし自分が売春婦だった頃は、毎日、早くこの世界から抜け出したいって願っていたわ祈ってたお金で男に抱かれるのが苦痛でしか無かったこの世の地獄だと思っていたわ</p><p>あたしも、そう思ってますわお嬢様</p><p>克子姉が、優しく先生に微笑む</p><p>そうね渚もそうだと思う優花様や、秀美さん、珠代もね売春婦であるということが、自分の本当の姿で無いと思っているからそこから抜け出した後の未来を信じているから、みんな将来の夢を持っていたのよ明確な夢があれば、どんな苦痛にも耐えられるから</p><p>はいだから、克子はパンを焼きます克子は、パン屋を開店するのが夢ですからだから、どんなことにも耐えてきました</p><p>渚もそうよあの子は妊娠して大きなお腹を抱えながら、必死でお花屋さんの経営について勉強していたわ他の人たちも仕事の合間に、自分の部屋でそれぞれ勉強していたわそういう人たちを見てきたから、あたし、お屋敷の娼婦はみんなそうなんだって思い込んでたわ</p><p>悲しそうに、先生は岩倉さんを見る</p><p>お屋敷の娼婦であることに売春にハマッてしまう子が出るなんて、思わなかったのよ</p><p>岩倉さんは、ポカンとした顔で先生を見ている</p><p>昔なら、こういう子はいませんでしたわお嬢様が運営に参加なさる前の黒い森の娼婦は、本当に酷い扱いを受けていたそうですからでも、現在はお嬢様のお力で全てが改善されました娼婦の安全は保障されていますし自分が稼いだ分の報酬も、きちんと受け取れます確かに、売春婦にとっては理想の働き場所になってしまっているのかもしれません</p><p>克子姉が、悲しそうに言った</p><p>そうねあたし、やり過ぎてしまったのかもしれないわね</p><p>先生は再び嘆息をもらす</p><p>陽子ちゃんも友加里ちゃんも清乃ちゃんもどっちかって言えば、ボーッとした流されやすいタイプの子でしたあたしあの子たちから、将来の夢とか聞いたことは無いですね</p><p>売春を覚えてこのままでいいと思ってしまったてことかしら</p><p>むしろ、こうなってしまったからは仕方が無い今更、他の仕事を覚えるよりは、このまま売春を続けていきたいって考えているんだと思います</p><p>克子姉が、問題の娼婦たちの心情を分析する</p><p>岩倉さんどうしても、黒い森で売春婦を続けたいのね</p><p>岩倉さんは</p><p>当然ですっあたしは、まだ十八歳です娼婦としては、これからが一番脂が乗る時期なんですっここで、辞めるわけには参りませんっ</p><p>岩倉さんの鼻息は荒い</p><p>克子、あたしはどうしたらいいと思う</p><p>先生が、克子姉に意見を問う</p><p>一種の依存症ですから一気に断ってしまったことが、問題を悪化させたと思います</p><p>お嬢様の管理下で、新たな道に目覚めるまでは取りあえず、売春させるしかないと思います</p><p>それしかないのかしら</p><p>先生の表情は、複雑だった</p><p>外に置いたままにしておくと、何をしでかすか判りませんまさか、岩倉様が人を雇ってまで彼を殺そうとするとは誰も思いませんでしたあたしやマルゴ様の事前の想定からは、完全に外れていました</p><p>そうよね八つ当たりも甚だしいものね吉田くんを殺して、黒い森の売春部門が再開されるわけではないというのに</p><p>あたしやお嬢様が彼に構うのが、面白く無かったんでしょうそうですわね、岩倉さん</p><p>克子姉が、可哀想な子を見る眼で岩倉会長にそう言う</p><p>だってこんなつまらない男に、克子様が転んでしまうなんてそれで娼婦を引退なさろうとしているなんて、とんでもないことですわっ</p><p>岩倉会長が、オレを指差して叫ぶ</p><p>克子様は、あたしの理想の娼婦なんですっこんな子にたぶらかされないで下さいっずっとずっと、黒い森の娼婦でいてくださいっ</p><p>あなたは、どう思う</p><p>あなたは、あたしに娼婦を続けさせたい</p><p>克子姉が、オレに尋ねる</p><p>答えは、決まっている</p><p>嫌です売春は、もう辞めて下さい</p><p>克子姉はニッコリと笑った</p><p>判ったあなたの言う通りにするわ</p><p>そして、オレに近寄り抱き締めてくれる</p><p>あなたを愛してるわあたし</p><p>克子姉が、オレにキスをした</p><p>そんなの嫌ぁ、嫌ぁ、嫌ぁぁっあんたなんて死ねばいいのよっ死ねっ死ねっ自分で死んじゃいなさいよおっ</p><p>オレたちの抱擁を見た岩倉さんが、半狂乱で絶叫する</p><p>お黙りなさいっ岩倉幸代っ</p><p>ははいっっっ</p><p>狂乱の岩倉会長に、先生がフルネームを叫んで、精神支配する</p><p>ゆっくりとさん付けの呼称で、先生が会長に話し掛ける</p><p>岩倉さんを縛る精神支配が、緩和される</p><p>もしあたしが吉田くんと寝ろって言ったら、あなたはどうする</p><p>黒い森の仕事として、正規料金でしたら、セックス致します</p><p>岩倉さんは、即答した</p><p>吉田くんは</p><p>岩倉さんとセックスしたいと思う</p><p>オレは、岩倉さんを見る</p><p>長いストレートの黒髪眼鏡の似合う美人生徒会長</p><p>先生の命令でしたら、セックスします</p><p>オレは、答えた</p><p>命令でないなら</p><p>セックスしません</p><p>なぜ</p><p>先生の質問に、オレは素直に答えた</p><p>オレは、この人のことを愛していませんから</p><p>先生はニッと笑う</p><p>誰かが岩倉さんを抱いたら、百万円あげるって言っても</p><p>一千万円でも、一億でも嫌です好きでない人とは、セックスできません</p><p>オレの答えに、岩倉さんの顔が歪む</p><p>な何よ、それ</p><p>克子姉も、ニッと微笑む</p><p>ごめんなさいねこの人は、普通の男とは違うの男の子なのよどこまでも、純粋に</p><p>克子姉が、オレをギュッと抱き締める</p><p>吉田くん克子のこと、愛している</p><p>先生が、オレに聞いた</p><p>はい愛していますっ</p><p>渚のことは</p><p>愛してます</p><p>恵美のことは</p><p>みすずさんのことは</p><p>オレは全て、正直に答えた</p><p>こんなの口だけに決まっているわよ何人も同時に愛してるなんてそんな男がいるわけありませんっ</p><p>岩倉会長が、オレを指差して叫んだ</p><p>そんな岩倉さんを見て弓槻先生が、オレに言う</p><p>吉田くんもし、あたしがあなたに死んでって言ったらいいえ、仮定の話はやめましょう吉田くん、悪いんだけど死んでくれないかしら</p><p>ごめんなさい、やっぱりあなたの存在がみんなにとって迷惑みたいなの岩倉さんを助けるためには、どうしてもあなたに死んでもらうしかないみたい判ってくれるわよね</p><p>弓槻先生の言葉に、克子姉が鋭く反応する</p><p>克子しばらく黙っていて</p><p>先生は、片手を上げて克子姉を制した</p><p>今すぐですか</p><p>そうね克子、水を一杯ちょうだい</p><p>先生に言われて克子姉が、グラスにペットボトルの水を注ぐ</p><p>先生の前に置かれたグラス</p><p>ありがとう、克子</p><p>先生は、ポケットから一錠の薬を取り出す</p><p>これ毒薬よこれを飲んだら、苦しまずにすぐに死ねるわ</p><p>グラスの中に薬を落とす</p><p>シュワワワっと泡を立てて、水に薬は溶けていく</p><p>これを飲んでちょうだい</p><p>先生がオレにグラスを差し出す</p><p>オレは、受け取りながら</p><p>あの先生</p><p>なあにやっぱり、死ぬのは嫌</p><p>いいえそれはもう仕方が無いことだからいいんですけれど</p><p>オレの言葉に、呆然と成り行きを見ていた岩倉さんが反応する</p><p>仕方がないですって</p><p>はいだって弓槻先生がオレに死ねって言うんですから、それはもう死ななきゃいけないような理由があるんだって思いますオレ、馬鹿だからよく判らないけれどでも、先生はオレなんかより何十倍も頭がいいから先生の言うことに間違いはありませんよ</p><p>オレの答えに、岩倉さんは驚く</p><p>先生があなたに嘘を吐いているのかもしれないわよ</p><p>嘘とか本当とか、どうでもいいんです先生は、今まで克子姉や渚さんや恵美に、ずっと良くしてくれましただから信じてますこれからも、きっとみんなに良くしてくれるって</p><p>あなたはどうなるのよ死んじゃったら、どうすることもできないじゃないっ</p><p>何を言ってるんだろう、岩倉さん</p><p>オレの命なんて、はなっから価値なんか無いじゃないですか</p><p>オレは、先生を見る</p><p>先生死ぬ前に、みんなに手紙を書いてはダメですか</p><p>先生が、オレに答える</p><p>どうして手紙なの会って、お別れすればいいじゃない</p><p>オレは頭をかく</p><p>会うとみんなに死ぬのを止められちゃいそうだから、手紙にしたいんです時間は掛かりません一人一人にありがとうって、書きたいんです</p><p>先生はニッと笑った</p><p>ごめんなさい、そんな時間も無いのよなるべく早く、死んで欲しいの</p><p>じゃあ、しょうがないな</p><p>じゃあみんなに伝えて下さいオレずっと、つまらない人生だったですけど、みんなに会えて優しくして貰って、本当に幸せでしたみんなのおかげで、生まれて良かったって思えるようになりましたありがとうございます</p><p>あこれで死ぬんだ、オレ</p><p>みすず日舞の発表会、行けなくてゴメン大好きだよ</p><p>恵美ご両親に会えなくてゴメン好きだよ、本当に好きだ</p><p>渚さん赤ちゃんできてるといいですね大好きです</p><p>真緒ちゃんにも伝えて下さいパパになってあげられなくて、ゴメンて</p><p>マルゴさんいつもありがとうございます大好きです</p><p>寧さんオレ、寧さんは本当に綺麗だと思うずっと好きでした</p><p>怖い、怖いなあ</p><p>死ぬってやっぱり、怖い</p><p>手の震えが止まらない</p><p>でも死なないといけないんだ</p><p>オレは、克子姉を見る</p><p>克子姉ご飯、美味しかったオレ、克子姉が大好きだよ</p><p>お嬢様っ</p><p>克子姉が、先生に叫ぶ</p><p>先生は、その叫びを無視してジッとオレを見ている</p><p>吉田くん、死ぬのは怖い</p><p>オレは、笑って答えた</p><p>そりゃ怖いですけれどこうやって、先生と克子姉が近くに居てくれるからそんなに怖くありません</p><p>一人で死ぬよりは、よっぽどいいですありがとうございます</p><p>オレの心に一つだけ、思い残しがある</p><p>あの先生、お願いがあります</p><p>うん、やっぱり、そうだ</p><p>雪乃に雪乃に、ごめんなさいってオレが謝っていたと伝えて下さい</p><p>白坂さんに</p><p>はい許して貰えるとは思わないけれどゴメンとだけ</p><p>これでいい</p><p>じゃあ、死にます今までありがとうございましたっ</p><p>オレは薬の溶けたグラスを持ち上げる</p><p>あの、弓槻先生</p><p>オレ先生のことも、大好きでした</p><p>ハッと、驚く先生</p><p>その顔を見たままオレは、一気にグラスを飲み干すっ</p><p>ごくっ、ごくっ、ごくっ</p><p>毒を飲んでいく</p><p>うんやっぱり、この数日が夢だったんだ</p><p>こんなに幸せな思いを、一気に味わったんだ</p><p>ここで死ぬのも仕方が無い</p><p>スッと、身体から力が抜ける</p><p>グラスが手から零れる</p><p>床に落ちてガチャンと割れた&gt;</p><p>オレもゆっくりと崩れ落ちてくる</p><p>もおっバカバカバカッ、ヨッちゃんのバカッッ</p><p>地階からの階段から寧さんが飛び出して来るッ</p><p>克っつん、水っ</p><p>寧さんが、克子姉に要求するっ</p><p>渡されたペットボトルの水を寧さんは口に含む</p><p>そして、何やら錠剤を自分の口に押し入れた</p><p>そのままオレの口に唇を当てる</p><p>口移しで水と錠剤が、オレに注がれていく</p><p>うっく、うっく</p><p>思わず注がれた水を、オレは飲んでしまう</p><p>寧さんの唇はまだ、オレの口と重なっている</p><p>オレキスしている</p><p>寧さんと</p><p>ヨッちゃん、大丈夫</p><p>オレの目の前に寧さんの美しい顔がある</p><p>寧さん、オレ</p><p>寧さんがオレを見ている</p><p>本当に綺麗だなあ</p><p>寧さんとキスしたもう、死んでもいいや</p><p>うん満足だ</p><p>すっげぇ、幸せだ</p><p>オレの言葉に、寧さんは怒る</p><p>馬鹿なこと言わないでっキスくらい何回でもしてあげるから、ヨッちゃんは生きなさいっ</p><p>先生っ何で、1錠丸まる使っちゃうのよっこれ強力な薬なんだからっ痺れ薬だって、量が多ければ死ぬことだってあるんですからねっ</p><p>え、そうでしたっけ</p><p>驚く、克子姉</p><p>ちょっと、克っつーん、しっかりしてよおっ</p><p>ごめんなさいあたし、催淫剤専門ですから痺れ薬とかは、そんなに詳しくないんですよ</p><p>え痺れ薬</p><p>駐車場の車の中で映像見ていたら、びっくりしたわよっもう、地下通路を全力で突っ走って来たんだからねっ</p><p>寧さんが、スゴイ剣幕で先生を叱る</p><p>いいのよ吉田くんには、死んで貰うつもりだったんだから</p><p>先生は、笑ってそう言う</p><p>そっか、痺れ薬だって致死量を超えれば死ぬんだから</p><p>うん、全然間違ってないな</p><p>あたしはそんなに薬のことは詳しくないけれど何か間違いがあれば、誰かが来てくれると思っていたし</p><p>ていうことは</p><p>寧さん今、オレに飲ませたものは</p><p>中和剤よ</p><p>じゃあオレ、死なないの</p><p>死なれたらこっちが困るのよっ</p><p>せ、先生マズイよオレ、死なないといけないんでしょど、どうします屋上から飛び降りますかそれとも、車に跳ねられましょうか</p><p>慌てるオレの頭を、寧さんがバシンと叩く</p><p>死ぬな、バカぁ</p><p>先生はクククと笑い出した</p><p>もういいわ、吉田くん</p><p>寧に止められたから、予定を変更するわ今すぐ、死ぬのは無しにします</p><p>い、いいんですか</p><p>先生は、オレをジッと見て言った</p><p>でもそのうち、あなたにはきっと死んで貰います</p><p>だから、心残りが無いように、いつでも精一杯生きておきなさい</p><p>う、うん</p><p>特に女の子たちには、優しくしてあげてね</p><p>も、もちろんですっ</p><p>オレは、先生に約束した</p><p>あたしのことも好きだっていうの本当なの</p><p>オレは、先生に答えた</p><p>当たり前じゃないですかっ</p><p>先生は優しく微笑んだ</p><p>ありがとうあたし、男の子に好きって言われたの、生まれて初めてよ</p><p>それから先生は岩倉さんに振り向く</p><p>岩倉さんは場の展開に付いていけず、すっかり腰を抜かしていた</p><p>見ての通りよ</p><p>先生が岩倉さんに告げる</p><p>吉田くんて、こういう男の子なのこの子、ちょっと壊れているのよ</p><p>この子は、一度心を許した女の子には絶対に嘘を吐かないわその子の言葉なら、何でも信じるし望んだことは、何でもしてくれる命を懸けてねこんな馬鹿みたいに誠実な子は、なかなかいないでしょ</p><p>岩倉会長は、小さく頷いた</p><p>こんな子を野放しにしていたら大変なことになるわだから、あたしの玩具にして保護したの岩倉さんあなたと一緒よ</p><p>克子や渚やマルゴは有能な人材だから、あたし直属の玩具にしましたあなたは、心配だったからお屋敷の娼婦の中で一番不安定で、未熟で、何をしでかすか判らないからだから、あたしの玩具にして保護したのあのままだったら、白坂に言いように使い捨てにされると思ったから</p><p>先生が岩倉さんに微笑む</p><p>岩倉さんは困ったように立ち尽くしている</p><p>まそういうことなんだよねっ、うんうんっ</p><p>寧さんが、オレに囁く</p><p>寧あなたも保護して玩具にしたのよ判ってる</p><p>先生が、寧さんに言う</p><p>わっヤブヘビだあっ</p><p>寧さんは、ニヒッとオレに笑った</p><p>寧さんも先生に保護された</p><p>やっぱり、寧さんの過去には秘密があるんだ</p><p>大丈夫、身体</p><p>克子姉が、オレに寄って来てくれた</p><p>あ平気です大分、痺れも取れてきたし</p><p>ごめんなさいあたし、薬の量とかよく判ってなかったから</p><p>克子姉が、オレに謝ってくれた</p><p>あ、いいんですよ寧さんが来てくれる前に、きっちり死ななかったオレが悪いんですから</p><p>克子姉が、オレの頭をコツンと叩く</p><p>そういうことじゃないのよっ</p><p>それからオレの身体を抱き締める</p><p>あなたは生きてて良いのよいいんだからね</p><p>克子姉がオレにキスをした</p><p>ちょっと先生が暴走し過ぎな感じもしますが、岩倉さんに対してショックを与えるには、これくらいやるだろうなと</p><p>まあ、そういうことにしておいて下さい</p><p>岩倉さんシリーズは、これで終わりです</p><p>次話から、舞夏ちゃんの話に入ります</p><p>84．菫色の影</p><p>さて話を元に戻すけれど</p><p>先生が、岩倉さんに言った</p><p>黒い森の売春部門の再開についてはしばらく考えさせてちょうだい</p><p>それって、まさか</p><p>娼館を、また始める</p><p>あなたたちが、今すぐに売春を辞められないことは判ったわ突然、売春婦を辞めさせて世間に放り出したあたしが間違っていました謝罪します</p><p>先生は岩倉さんに頭を下げる</p><p>弓槻先生、止めて下さい頭を上げてくださいっ</p><p>戸惑う、岩倉会長</p><p>でも、だからと言って今、黒い森を再開することはできないの何よりまず、女の子が足りないわ</p><p>女の子が足りない</p><p>喜んで引退していった子たちを、今更呼び戻すわけにはいかないわそれは、あなたにも判るでしょう</p><p>先生は、岩倉さんを見る</p><p>それは判りますでも、とりあえず、あたしと陽子さんと友加里さんと清乃さんの４人が居れば</p><p>あなたたちみんな、売り上げの悪い子ばかりじゃないどうして、お客様に人気の無かった子ばっかり、売春婦に戻りたいって言うのかしらね</p><p>何か、複雑なんだなあ</p><p>世の中って</p><p>か、克子様は</p><p>縋るような眼で、岩倉さんは克子姉を見る</p><p>あたしは、もう引退しますあなたたちのために引退式をやって、あたしの顧客の皆様をお呼びすることぐらいはしてあげてもいいけれどもう、売春はしないわっ</p><p>克子姉は、笑ってそう言った</p><p>岩倉さんは、ガックリと落ち込む</p><p>あなたたち４人じゃあ、黒い森の看板は出せないわうちは女の子の質をステイタスにしているんだから</p><p>先生が、岩倉さんにトドメを刺す</p><p>しかし、彼女はめげない</p><p>でしたら２年生に、いい子いるんですけれど</p><p>い岩倉さん</p><p>先生は、小さく溜息を吐きながら、</p><p>一応、聞いてあげるわ誰</p><p>二年三組の権田さんですっ</p><p>岩倉さんはニコニコしながら進言するが</p><p>あの子はダメでしょ性格は暗いし、そんなに綺麗ではないわ</p><p>あのぐらいの顔でしたら、整形すればなんとかなりますっ</p><p>本当に、残念な人なんだなあ岩倉さん</p><p>うちは、整形美人は使わないのうちのお客様は、みんな目が肥えていらっしゃるから整形した顔はすぐに判るわ信用問題に関わるのよ</p><p>先生が、厳しい眼で岩倉さんを見る</p><p>でしたらさっきの竹柴さんはどうですか陸上部のキャプテンのあの子なら、充分な美しい顔立ちをしていると思いますけれど</p><p>岩倉さんは、なおも食らいつく</p><p>あんなに気性の荒い子に、高級娼婦が勤まるはずがないでしょう男気があり過ぎよ、あの子は</p><p>先生は、竹柴キャプテンをそう評した</p><p>その気性の荒い娘を拉致監禁して、大勢で陵辱するんですっきっと、お客様は大興奮で満足して下さいますわっ</p><p>どうして、あなたはそう変態思考なのっそんなの、一回きりしかできないし、お客様も変態しか来ないじゃないのっだいたい、拉致して集団レイプなんて犯罪よっ</p><p>売春も、立派な犯罪です</p><p>ていうか、オレたち、雪乃を監禁レイプしてるし</p><p>岩倉さんは、小さくなった</p><p>岩倉様在校生の２年生、３年生にめぼしい子がいたら、去年までの段階ですでにアプローチしていますわ去年の秋までは、黒い森は機能していたのですから</p><p>克子姉が、岩倉さんに告げた</p><p>そ、そうですねじ、じゃあ、一年生を探しますっ</p><p>もういいわ岩倉さん</p><p>先生が冷たく言った</p><p>何のために、あたしが入学試験の段階から生徒全体をチェックしていると思っているのこの学校の生徒に関しては、あなたよりもあたしの方がよく知っています</p><p>そ、そうでした</p><p>そのために、あたしはこの学校の教師になったんですからね</p><p>先生はこの学校の隅から隅まで眼を通している</p><p>監視カメラや隠しマイクを通じて生徒たちの動向を見ている</p><p>姿形だけでなく声や、性格まで把握して</p><p>誰が黒い森の売春婦に相応しいのかずっと調べていたんだ</p><p>やっとそんな任務から、離れられると思ったのに</p><p>先生は、小さく呟いた</p><p>でも仕方ないのねそれが、あたしの背負った業なのかもしれないわ</p><p>本当は嫌だったんだ</p><p>自分の生徒を、娼館に送り込む仕事が</p><p>白坂創介への復讐のために</p><p>黒い森の娼婦たちを解放するために</p><p>先生は、ずっとガマンしてその辛い仕事を続けてきた</p><p>オレは、先生に言った</p><p>すぐに答えを出さないで少し考える時間を作りましょうきっと、あるはずです岩倉会長たちが満足して、先生が辛い思いをしなくてもいい方法が</p><p>オレはとにかく、そう言っていた</p><p>無責任かもしれない</p><p>ただ、今、ここでそう言っておかないと</p><p>先生はまた、自分一人で全てを背負おうとしてしまうだろう</p><p>そんなことはさせない</p><p>させてはいけない</p><p>そう思った</p><p>先生がハッとしてオレを見る</p><p>とにかく、みんなで考えましょう先生一人で決めてはダメです先生はオレたち全員の先生なんですから</p><p>オレはそう言った</p><p>そうね判ったわ</p><p>先生は、納得してくれた</p><p>岩倉さん一週間、時間をちょうだいその間に答えを出しますいずれにしても、あなたや陽子たちを悪いようにはしません何をするにしても準備が必要ですし</p><p>先生は、岩倉さんにそう告げた</p><p>判りました良いお返事をいただけることを期待しています</p><p>岩倉さんは、ただそう答えた</p><p>ところで岩倉さんそれとは別に、あなたには罰を受けて貰わなくてはいけないわね</p><p>先生はいつもの意地悪な眼に戻って、岩倉会長に言った</p><p>あなた知り合いの暴力団幹部に依頼して、吉田くんを殺そうとした件、忘れてない</p><p>わ、忘れてたオレ</p><p>そうだ、あれって岩倉さんの仕業だったんだっけ</p><p>その前にも、うちの学校の不良を使って、吉田くんとみすずさんを襲わせようとしたわね</p><p>あれも岩倉さんかよっ</p><p>あなたもし、みすずさんがあのまま不良にレイプでもされたら、どうなってたか判ってる</p><p>先生の質問に、岩倉会長は首を振る</p><p>あの子香月重孝の孫娘よ</p><p>岩倉さんの顔が、真っ青になる</p><p>あなたが死んでお詫びするだけじゃ済まされなかったでしょうねあの不良の二人が殺されるのは当然として、あたしも吉田くんもいいえ、黒い森の関係者は全員抹殺されたと思うわ揃って、コンクリートに詰められて海底に沈められたでしょうね</p><p>うへっ、みすずのお祖父さんって、そんな怖い人なの</p><p>お、オレそんなみすずをペットにしちゃったけど</p><p>まあ、その件は吉田くんが機転を利かせてくれたお陰で何とかなったからいいわ寧が燃やしちゃった山口先生のスポーツカーが問題だけど</p><p>あれどうなったんだろう</p><p>お嬢様それでしたら、山口先生が教職員用の駐車場に車を停めるっていう決まりを破っていたのが、そもそも悪いということに致しました山口先生には、ご自分の保険で修理していただくことになっています</p><p>克子姉が、そう報告する</p><p>克子姉は、うちの学校の理事長を兼任している</p><p>理事長として、そういう決裁をすることになったらしい</p><p>では不良の件は不問にしますしかし夕べの殺し屋の方は大問題よすでに、あたしの方から依頼の取り消しの連絡はしておきましたあちらの三人は、再起不能だそうよ</p><p>再起不能って</p><p>とりあえずは、生きてるわ裏の仕事は、もうできないでしょうね</p><p>マルゴさんが殴り続けた男も、死んでないんだ</p><p>もちろん、依頼された仕事を完遂できずに返り討ちに遭った向こうが悪いんだけど裏社会の人には、そういう理屈は通じないの判ってるわね</p><p>先生は、岩倉さんに念を押す</p><p>幾らで、話は付きましたか</p><p>六千万円よ間に入って貰った人への謝礼も含めてねその代わりそれで一切、貸し借りは無しにして貰ったわ今後一切この件で黒い森に言いがかりを付けることは無いと、約束してくれることになったのよその筋の大物に立ち会って貰って、誓約書に署名して貰うから、まず問題はないと思うわ</p><p>大変なことになってるんだ</p><p>六千万あたし、稼がないといけないんですね</p><p>岩倉さんが、先生に言った</p><p>七千万よ吉田くんへの慰謝料が入ってないわ</p><p>先生は、そう岩倉さんに宣告する</p><p>あたしどうすればいいんですか弓槻先生の方で、もう何かしらのプランはお考えなのでしょう</p><p>岩倉さんが先生に尋ねる</p><p>どういうことだろう</p><p>オレには、何か岩倉さんが嬉しそうな顔をしているように見えるんだけど</p><p>岩倉さんあなた、夏休みの予定はもう決まっている</p><p>じゃああたしが二つ、プランを用意してあげるわ一つはアラビアの産油国のお金持ちの所に行って、一ヶ月、ハーレムの女になるの日本人の女子高生を欲しがっている人がいるのよその人は悪い人では無いから、贅沢はさせてくれると思うわよお人形みたいに可愛がってくれると思うわ五十過ぎのかなり気持ちの悪いオジさんだけどね</p><p>もう一つのプランは</p><p>岩倉さんは、先生に尋ねる</p><p>もう一つはアフリカ沖の遠洋漁業船に乗って貰うわ乗組員は、あなた以外、みんな男性よ４０人くらい、全員アフリカと東南アジアの漁師よあなたは船の中で、男たちの性欲処理を一人でするのその様子を、世界中のお客様に生中継で配信するわ</p><p>先生は平然と、そう言った</p><p>一応、船員は全員エイズと性病の検査をパスして人だけを選んであげるから安心なさい日本語の判る人もいるはずよハラジュクでアメリカの黒人のフリをして偽物のサッカーのレプリカ・ユニフォームを売っていたっていうガボンだか、ブルキナファソだかの人が何人かいるらしいから</p><p>ガボンとかブルキナファソとか</p><p>どこら辺にあるんだ、そんな名前の国</p><p>岩倉さんどっちのプランにする</p><p>岩倉さんは、キラキラした眼で即答した</p><p>漁船に乗りますっ</p><p>先生は、ハァと大きく溜息を吐く</p><p>本当に残念な子ねあなたはアラビアのハーレムの方が、手間も掛からないし、儲けも多いのに結局、自分の嗜好に溺れるのね</p><p>いいわ手配しておきます出発は七月の下旬だから、準備をしておいてね</p><p>い、岩倉さん</p><p>どうして、そんなにウキウキしているの</p><p>漁船ですよ外人の漁師さんしかいないんですよ日本語カタコトなんですよ</p><p>だめだ根本的に、この人はおかしい</p><p>やっぱり弓槻先生は、最高ですっこれからも、あたしを導いて下さい</p><p>あそんなに嬉しいんだ</p><p>一ヶ月、漁船でメチャクチャにされるのが</p><p>正直ちょっと引く</p><p>もう、あたしに隠れておかしな行動はしないわね</p><p>先生が、岩倉さんに念を押す</p><p>もちろんですっあたしの性癖を本当に理解して下さっているのは弓槻先生だけですっこんな素晴らしい体験をさせていただけるなんてっあたし、感動して濡れてきちゃいましたっ</p><p>これじゃあ、全然、罰にならないじゃないか</p><p>むしろご褒美だよ</p><p>判ったわじゃあ、もういいから下がりなさいあたしは次の仕事に入らないといけないから</p><p>先生は、岩倉さんに退室するように告げた</p><p>はいあたしっ、これから生徒会室で男の子たちと乱交してから帰ります三時間ぐらいセックスしないと、この興奮は治まりませんっ</p><p>い岩倉会長</p><p>あなた大学生の彼ができたんじゃなかったの</p><p>先生が、岩倉さんに尋ねる</p><p>そう言えば、そんなことを雪乃に話していたような気がする</p><p>どの大学生のことでしょうか</p><p>岩倉さんは、キョトンとして先生に答える</p><p>どの</p><p>はい、大学生でキープしているのは、良晴と正太郎と小泉の三人がいますが</p><p>三人</p><p>良晴はラグビー部員なので、主にセックス要員に使ってます良晴の友達とも、よく寝ます今、チームのレギュラー全員とセックスする計画を立ててます</p><p>正太郎はイケメンなので、しっとりとセックスしたい時に使っています小泉は本命なので、まだセックスさせてあげてません</p><p>何で、本命が苗字呼び捨てなんだよっ</p><p>あなた白坂さんに、将来結婚して、赤ちゃんを産みたい人がいるって言っていたでしょ</p><p>それが小泉です上場企業の創業者一族の人なんです小泉を掴まえておけば、将来食いっぱぐれがありませんから小泉の前にも似たような感じで大曽根って人をキープしていたんですけれど、簡単にセックスさせたら気味悪がって逃げて行ってしまいました何でも、あたしのフェラチオが巧すぎるのが、気に入らないそうでだから、小泉とはすぐに寝ないで焦らすようにしていますっ</p><p>と、岩倉会長は楽しそうに報告する</p><p>それ全部去年の秋に黒い森の売春部門を閉鎖した後に作った男関係よね</p><p>先生が、呆れた顔で岩倉さんに尋ねる</p><p>はいあたし、毎日、身体がうずいて仕方がありませんからっ</p><p>岩倉さんは、テヘッと微笑んだ</p><p>あなたの現在の男性関係について、レポートにまとめて報告してくれる詳細によ少し整理しないと、もし黒い森を再開しても、娼婦としては使えないわよ</p><p>大丈夫ですっあたし、娼婦に戻れるのなら全員ポイッて捨てますからっ</p><p>岩倉さんは、ニコニコしてそう言った</p><p>とにかくレポートは明日までに提出しなさいいいわね</p><p>判りましたっ</p><p>では退室して話は終わりよ</p><p>はいっ弓槻先生、これからもよろしくお願いしますっ失礼しましたっ</p><p>岩倉さんは監視室から上階の校長室へ昇って行く</p><p>軽やかなステップで、階段を駈け上って</p><p>彼女の姿が完全に消えたところで先生は大きく溜息を吐いた</p><p>オレを見て、</p><p>岩倉幸代は、黒い森の数々の娼婦の中で一番手の掛かる子なのよ中途半端に綺麗で、中途半端に頭が廻るところが逆に問題をややこしくするの性癖は完全に淫乱で変態だしあれでまだ可愛げがあるから玩具にして保護したのよそうでなかったら、とっくにどこかの国の変態に売り飛ばしているわよっ</p><p>先生はそう言う</p><p>でも先生のことだから、実際は放っておけなかったんだろう</p><p>異国に売り飛ばすなんて、するはずがない</p><p>ホント、一番の問題児だよねっ</p><p>寧さんが、笑って言った</p><p>一番の問題児はあなたよ寧</p><p>先生は、ぐったりした様子でそう言った</p><p>あれれまた、ヤブヘビなの</p><p>寧さんは、アチャーという顔をする</p><p>笑っている場合じゃ無いわ本当に困った事態が進行しているのよ</p><p>先生は、真顔で寧さんに言う</p><p>岩倉幸代が吉田くんを殺す依頼をした時に、あなたたちのデータを暴力団に流したのよ吉田くんと寧とマルゴの三人分をね</p><p>克子の分は外したのねそれから恵美が玩具になったことは知らないから、恵美のデータも渡ってないわそれだけが不幸中の幸いねマルゴのことは、黒森楼に出入りしていたお客様ならみんな知っているし、街で暴れているからすでに暴力組織の方でもデータは持っていると思うわ吉田くんもただの高校生だから、特に注目はされないでしょうし</p><p>先生は、冷静に分析していく</p><p>問題は寧の顔写真と現在の所在地が裏社会のネットワークに流れてしまったってことよ</p><p>寧さんがビクッと震える</p><p>マルゴと一緒に金髪の女が街で暴れているってだけなら、良いカムフラージュになったんだけどね名前と鮮明な写真と居場所が、ネット上に流出してしまうとね</p><p>まさか、アメリカにも</p><p>先生の言葉に、寧さんが反応する</p><p>当然、アメリカでも見れるわネットですからね</p><p>寧さんだけでなく、克子姉も緊張する</p><p>ミスター・ヴァイオラ日本まで来るでしょうか</p><p>克子姉が先生に尋ねる</p><p>当然、来るでしょうねあの男にとっては、寧は一度仕留めたはずの獲物だからあたしに横から掻っ攫われたとしか思ってないわだから、取り戻しに来るでしょうね</p><p>寧さんがぶるぶると震え出す</p><p>ヨッちゃんお願い、ギュッと抱き締めて</p><p>オレは寧さんを力一杯、抱き締める</p><p>データがネット上に流れてから、もう三日は経っているわ向こうにも日本の情報を専門に分析している担当者は何人もいるしシザーリオ・ヴァイオラには、もう伝わっていると考えた方がいいわね</p><p>先生は、そう言った</p><p>彼に該当する外国人の入国については、すでに調査を開始して貰っています警察にも税関にも、すでに情報はリークしたわただ、あの人が正規の方法で日本に入国してくるとは思えないのよ</p><p>ミスター・ヴァイオラは、国際指名手配されたままですものね</p><p>その人は寧さんとどういう関係なんですか</p><p>オレは先生に尋ねた</p><p>シザーリオ・ヴァイオラは、寧の両親を殺害した男よ寧を誘拐して弟のケイくんを殺した男よ</p><p>先生の言葉に寧さんが、泣き出す</p><p>ヨッちゃん、ヨッちゃんもっとギュッとして、寧ちゃんを抱いていてっ</p><p>大丈夫ですっオレはここにいますからっ</p><p>オレは、震える寧さんを必死で抱き締める</p><p>心なしか、寧さんの身体が冷たく感じた</p><p>寧はしばらくお屋敷から出ない方がいいわね学校内とお屋敷のセキュリティに関しては、あたしがもう一度再チェックしておきますあなたたちも、お互いの連絡を緊密にするように心掛けてね</p><p>今日のスケジュールについては、克子たちだけで予定通りに実行してあたしはこの部屋で監視を続けます</p><p>克子姉が、寧さんに囁く</p><p>大丈夫ですよまだ、あの男が襲って来るって決まったわけではありません少なくても、まだ数日は余裕がありますみんなで撃退すればいいんですよ</p><p>克子姉は、優しく微笑む</p><p>ほら今日は怖いことは忘れて、一日楽しみましょうっねっ</p><p>克子姉の微笑みに寧さんの心も解れていく</p><p>ようやく、寧さんも泣き止む</p><p>そうよあたしの分まで楽しんでね</p><p>先生も、寧さんにそう言ってくれた</p><p>吉田くん、中学生とセックスするのは初めてでしょ</p><p>え、弓槻先生</p><p>そ、そりゃあ、初めてですけど</p><p>そっか楽しむって</p><p>舞夏ちゃんを犯すことか</p><p>じゃあそろそろ、あなたたちはお屋敷に戻りなさい色々と準備があるでしょう</p><p>そう言って、弓槻先生は監視室のモニターを立ち上げていく</p><p>中央のモニターに、グラウンドの恵美が映った</p><p>恵美が他の部員たちと一緒に、声を出しながらダッシュしている</p><p>汗で光る首筋素肌の太ももが艶めかしい</p><p>がんばっているな、恵美</p><p>非日常の事柄が次々と起こる中で恵美だけが、日常の生活の中に居る</p><p>部活をしている恵美を見たら、少し心が落ちついた</p><p>監視室から、地下通路を通って教職員用駐車場へ</p><p>克子姉と寧さんと三人で行く</p><p>やっぱり寧さんはまだ元気が無い</p><p>ところでさ、ヨッちゃん</p><p>寧さんが、オレに話し掛けてくる</p><p>さっき、ヨッちゃんが飲んだ中和剤なんだけど</p><p>ああ、痺れ薬のそういや、まだちょっと身体が重い</p><p>動きが鈍くなっている感じがする</p><p>あれさちょっと副作用があるんだよねっ</p><p>え、どんな</p><p>今日さ、ヨッちゃん一度、勃起したらずっと勃ちっ放しだから</p><p>何回射精しても、薬の効果がなくなるまで、ずっと勃ったままになるからよろしくね</p><p>仕方ないでしょそういう薬なんだからさ</p><p>寧さんが悪戯っ子ぽく、ニヒッと笑う</p><p>やっと、笑ってくれた</p><p>だからいっぱい楽しんでね</p><p>寧さんは、クククと笑う</p><p>ただ、運命に従うだけだ</p><p>どうにでもしてくれいっ</p><p>駐車場にはマルゴさんが、マセラッティの前で待っていた</p><p>マルちゃーん</p><p>寧さんが、マルゴさんに抱きつく</p><p>車の中でミナホの話は聞いていたよ</p><p>マルちゃんあたし、あたしね</p><p>しがみつく寧さんを、マルゴさんは優しく抱き締める</p><p>大丈夫だよシザーリオ・ヴァイオラは、あたしが倒すから</p><p>マルゴさんは、はっきりとそう言った</p><p>うん頼むねホントだよ、マルちゃん</p><p>ああ約束するよ</p><p>マルゴさんは、ニッと微笑んだ</p><p>さあ今日は今日で、予定があるだろうみんな、車に乗って</p><p>マルゴさんの号令でオレたちは、マセラッティに乗り込む</p><p>運転席にマルゴさん寧さんが助手席</p><p>オレと克子姉は、後部座席へ</p><p>隠しガレージのシャッターが、キリキリと音を立てて開いていく</p><p>オレはちょっと、考え込んでいた</p><p>これから中学生の女の子をレイプすることについて</p><p>吉田くん、イージー・ライダーって映画を知ってる</p><p>不意にマルゴさんが、そんなことを聞いてきた</p><p>いいえ知りません</p><p>そっか、ちょっと昔の映画だからねオートバイの出てくる話なんだけど</p><p>オートバイで、ライダーだから</p><p>ああ特撮のヒーロー物か</p><p>あ、もしかしたら、小学生の時に友達の家で観たかもしれません</p><p>え、小学生でそんな趣味の子がいるの</p><p>何か、すごいたくさん映像ソフトを買って貰ってる子がいたんですよ</p><p>うん、ライダーとかウルトラマンとか</p><p>へえ、さすが映像大国・日本だね小学生にイージー・ライダーを観せるなんて</p><p>マルゴさんは、感心してくれる</p><p>イージーなライダーって、あれだろきっと</p><p>あの顔の下が半分剥き出しのライダー</p><p>片手がアタッチメントの</p><p>うん、間違いないな</p><p>でも、小学生の低学年の時だから、あんまりよく覚えてませんよ</p><p>それはちょっと残念だねラストの近くにさ、デニス・ホッパーとピーター・フォンダが薬でラリるシーンがあるんだけど、覚えてない</p><p>ホッパーは多分、バッタの怪人だな</p><p>ピーター本田ってのは、きっと悪の博士か何かだな</p><p>いいえ覚えてません</p><p>それでねラリったピーター・フォンダが、高いところに昇ってママって叫ぶ場面があるんだよ</p><p>へえ変わったヒーロー物だなあ</p><p>これは聞いた話なんだけどその場面の撮影の時に、ちょっとモメたらしいんだよピーターとホッパーがね</p><p>悪の怪人と博士が</p><p>ていうのはねピーターは母親に対して深いトラウマがあったんだよピーター・フォンダはお父さんがヘンリー・フォンダだからねピーターのお母さんは、自分の夫が余りにも英雄的な人気があることに対して精神を病んで自殺してしまっていたんだよその話は有名で、みんな知っていたんだ</p><p>何か、壮絶なストーリーだな</p><p>そんなの子供に見せて判るんだろうか</p><p>だから、ピーターはホッパーに怒ったんだよ確かに、自分には母親に対するトラウマがあるけれど、この映画のこの役とは全然関係無いことじゃないかどうして、演技と関係無いところで、自分のトラウマをさらけ出さないといけないんだって</p><p>何か判るような、判らないような</p><p>それで、どうなったの</p><p>助手席に座った寧さんが、マルゴさんに尋ねる</p><p>ホッパーは、ピーターに、こう答えたんだそうだよ</p><p>バックミラーの中のマルゴさんがオレを見ている</p><p>理屈はいいんだオレのためにやってくれって</p><p>理屈はいいから、オレのために</p><p>ピーターは、それで納得したの</p><p>寧さんの疑問に、マルゴさんが答える</p><p>ピーターは、判った、お前のためだったらやるよって答えたらしいよそれで、あのシーンが完成したんだ</p><p>へえあの場面の撮影に、そんなエピソードがあったんだ</p><p>寧さんが、マルゴさんの話に大きく頷いた</p><p>正直、オレにはマルゴさんの話の内容がよく判らない</p><p>ということだからさ吉田くん</p><p>あの何がということなんです</p><p>理屈は抜きにしてミナホのために、やってくれ</p><p>ミラーの中のマルゴさんの眼は、真剣だった</p><p>弓槻先生のために</p><p>弓槻先生と妹さんは白坂創介に拉致されて、犯され、売春婦に堕とされた</p><p>そして妊娠させられて、妹さんは殺された</p><p>これは、その先生の復讐</p><p>先生は白坂の娘である雪乃と舞夏ちゃんを堕とさなければ、心が治まらない</p><p>あたしからもお願いするよミナホの復讐を完遂させるために心を鬼にしてくれないか</p><p>判りました先生のためなら、オレ何でもやります</p><p>ガレージのシャッターが開く</p><p>マルゴさんの青いマセラッティは、お屋敷に向かって走り出した</p><p>池袋の虎の穴の近くに、黒人さんがアニキ、見テッテヨと呼び込みしている服屋がありましたよね</p><p>最近、池袋へはあんまり行かないんですけどまだ居るのかな</p><p>感想の方で岩倉さんもハーレムにという意見をいただきましたが、さすがにメンドクサイ子すぎるので、見送らさせていただきます</p><p>岩倉さんが何か行動する度に、大問題が起きますので</p><p>正直、他の子と一緒にやっていけない気がします</p><p>ただ、今後も作中には登場はしますので、ご期待下さい</p><p>これっきりということはありません</p><p>ただ岩倉さんのポカのおかげで、寧さんルートへの入り口が見つかったので感謝しています</p><p>シザーリオ・ヴァイオラがどんな人物かは、まだ検討中ですが（ほんの1時間前に命名しました）、小悪党ではありませんので、こちらもご期待下さい</p><p>85．中南米辺りの男性アイドル</p><p>お屋敷に着くと、マルゴさんは言った</p><p>じゃああたしは、このままみすずさんを迎えに行くから、克子さんたちは舞夏ちゃんを迎える準備をして</p><p>えっみすずを</p><p>ミスター・ヴァイオラが、もう来日しているとは思えないけれど一応、気を付けた方が良いからね直接、みすずさんの家まで迎えに行って来るよ</p><p>それなら、オレも行きます</p><p>オレの言葉に、マルゴさんが苦笑する</p><p>ダメダメ吉田くんが来ると、また車の中で大変なことになっちゃうでしょ今日はこれから一日がんばって貰わないといけないんだから無駄な消耗は無しにしようよ</p><p>確かにマルゴさんの言う通りだ</p><p>昨日は、迎えの車の中で、みすずに手コキされて</p><p>見送りの車では、カーセックスだっけ</p><p>みすず密室になると、とにかく目の色が変わるもんな</p><p>オレは、車の中で欲情したみすずの顔を思い出す</p><p>うん今日は、迎えに行かない方がいいかも</p><p>そういうことだから克子さん、こっちの方は任せたよ</p><p>はい、よろしくお願いします</p><p>マルゴさんの青いマセラッティは、再びお屋敷から走り出る</p><p>空を見上げると夕べからの雲でどんよりとしている</p><p>昼過ぎくらいに雨になるかもしれませんね</p><p>克子姉が、そう呟いた</p><p>ここしばらく晴れが続いていましたのに</p><p>オレたちは灰色の空を見ながら、屋敷の中に入った</p><p>さてとオレは、星の王子様の服に着替える</p><p>白いシャツに白いズボン</p><p>バラの刺繍の入った黒いチョッキ</p><p>そして黄色いスカーフ</p><p>厚底の茶色いブーツ</p><p>恥ずかしいけれど、仕方が無い</p><p>みんなが、これを着ろって言うんだから</p><p>着替えながらモニターで学校のグラウンドの様子を観る</p><p>克子姉から、監視システムの最低限の使い方だけを教わった</p><p>やろうと思えば、更衣室やシャワー室の映像も観られるらしいけれど</p><p>とりあえず、グラウンドの映像を出す方法だけ教えて貰った</p><p>画面の中に恵美が映っている</p><p>恵美は、他の一年生と何かの器具の掃除をしている</p><p>おでこから汗を流して右手でグッと拭う</p><p>真剣な眼差し</p><p>普通に部活をしている恵美を観ていると心が和む</p><p>うん大丈夫だ</p><p>オレはまだ、おかしくはなっていない</p><p>そう、信じたい</p><p>じゃじゃーんっどう</p><p>別室で着替えていた寧さんと克子姉が部屋に入ってくる</p><p>二人とも大人っぽい服を着ていた</p><p>克子姉は、胸元が大きく開いた黄色いサマーセーターに腰のラインがはっきり判るデニムのパンツ</p><p>寧さんは、身体にフィットした黒のワンピースだ背中が大きく開いて、スカートは短い寧さんの素晴らしいスタイルがはっきりと示されている</p><p>ええ、二人とも格好いいです</p><p>大人っぽいセクシー</p><p>寧さんが、オレにさらに感想を求める</p><p>はいっ、とっても色っぽいです</p><p>オレは、思わず赤面してしまった</p><p>それ程、二人の格好は艶っぽくてそれなのにとっても上品だった</p><p>少しも下卑ていない</p><p>舞夏様は、大人っぽい、セクシーな女性に憧れているんですよ</p><p>克子姉が、そうオレに言う</p><p>うんだから、あたしたちはこういう格好で、舞夏ちゃんのハートを掴むわけ</p><p>なるほどそういう作戦なんだ</p><p>では、あたしと寧様で舞夏様を迎えに行ってきます</p><p>あれオレは</p><p>ヨッちゃんの出番は、もうちょっと後ね</p><p>はい、何事にも順番てものがあるからねっ</p><p>色々と、すでに計画があるんだ</p><p>今日はベンツでお迎えに行って、まず舞夏様とお茶をしますっ高級チョコレートの専門店がやっている喫茶店があるのよまずは、そこでハイソな雰囲気をたっぷり味合わっていただくわっ</p><p>そこで話を弾ませてそれから、お屋敷に連れて来るからねっ</p><p>は寧さんと克子姉の二人がかりじゃ、女子中学生は堪らないだろうな</p><p>一時間半くらいを目安にするわそれで、戻って来ますあなたはここで、マルゴ様とみすず様を待っていて</p><p>そういう予定なら仕方ない</p><p>オレが付いていったところで女子中学生と何を話したらいいのか判らないし</p><p>お腹が空いたら、食堂に菓子パンを用意しておいたから食べてね</p><p>克子姉が、オレに近寄ってそう言ってくれた</p><p>オレの唇に、そっとキスをする</p><p>ヨッちゃんあたしもしていい</p><p>寧さんが、赤くなってオレにキスをねだる</p><p>さっき唇を重ねちゃったからさ何か、フッ切れたんだよねっ</p><p>さっき、口移しで薬を飲ませて貰ったんだっけ</p><p>キスしてくれる</p><p>オレは寧さんを抱き締める</p><p>ぷっくりとした唇に、チュッと口づけする</p><p>うわっ、背中がゾクゾクってするっ何か、甘いレモン味の飴みたいな味がするよっキスって、こんな味なんだねっ</p><p>そう言う寧さんの唇にもう一度、キスする</p><p>気を付けて行って来て下さい</p><p>オレは寧さんにそう言った</p><p>うんっ行ってきますっヨッちゃん</p><p>今度は寧さんの方から、オレにキスしてくれた</p><p>ヨッちゃんが居てくれて良かった大好きだよっ</p><p>抱擁するオレたちに、克子姉が言った</p><p>ほらほら、そろそろ離れなさいっもう行きますよっ</p><p>はーいっ克っつんっ</p><p>寧さんは笑って、オレから身を離す</p><p>それから二十分ほど、一人で恵美の様子を観ていた</p><p>何か、恵美のストーカーになったみたいだけれど正直、見飽きない</p><p>真面目な顔で、練習に打ち込む恵美</p><p>一年生の部員と仲良く話している恵美</p><p>本当に、可愛い</p><p>特にトレーニングウェアで走っている姿が美しい</p><p>短パンから伸びた素肌の脚が、とても長くて綺麗だ</p><p>恵美はとっても、清楚で健康的でおだやかな雰囲気がある</p><p>うん昨日、優花さんに切って貰ったヘアスタイルがまた似合っている</p><p>今までは少し子供っぽい感じもあったけれど</p><p>現在の恵美は間違いなく、美少女だ</p><p>こんな子とオレは、セックスしたんだ</p><p>夢みたいだ</p><p>オレは、ポーつとなってモニター上の恵美を眺め続けていた</p><p>玄関に車の音がする</p><p>このエンジン音は、マルゴさんのマセラッティだな</p><p>と、思ったのもつかの間</p><p>ドアが、ガチャリと開いて</p><p>制服姿のみすずが飛び込んで来るっ</p><p>旦那様ぁっどうして、迎えに来て下さらないんですかぁっ</p><p>みすずは、ちょっと怒りモードの様だった</p><p>しかし</p><p>オレの王子様の服装を見るなりみすずの様子が一変するッ</p><p>だだだ誰ですかぁっみすずの旦那様に、こんな格好をさせたのはぁっ</p><p>これ壮絶に格好悪いよね</p><p>星の王子様コーディネート</p><p>かかかかか可愛いじゃないですかっもおっ</p><p>み、みすずさんっ</p><p>可愛いですっナイスですっキュートですっ旦那様っ今すぐベッドへ行きましょうっ</p><p>みすずが、オレの腕を引っ張る</p><p>ちょっとちょっと、待ってよみ、みすず</p><p>待てませんっそんな可愛い姿でいられたら、あたし、もおっ、お腹がキュンとなって濡れちゃってますっ</p><p>おおいっ</p><p>ダメだよ、みすずさんそのままセックスしたら、せっかくの服がしわだらけになっちゃうでしょ</p><p>車を置いてきたマルゴさんが、部屋に入りながら、みすずに注意する</p><p>じゃあ、脱いでっ旦那様、今すぐ全部脱いで下さいっあたしもすぐに脱ぎますっ</p><p>みすずの暴走は止まらない</p><p>いや止まった</p><p>ああーんっ、脱いじゃったら、こんなに可愛い姿の旦那様とエッチできなーいっいやーんそんなの嫌だぁーんっ</p><p>そんなに、この星の王子様コーディネートは、みすずの心にジャストミートしたらしい</p><p>主に、エッチな気分の方に</p><p>その格好でのセックスなら後でできるから今日は、舞夏ちゃんを堕とすのが目的なんだからねイチャイチャするのは、舞夏ちゃんが来てからにしてよね</p><p>マルゴさんがみすずに苦言を言う</p><p>うーつ、判りましたぁっ</p><p>まあ、座ってお茶でも入れるから</p><p>マルゴさんが、お茶の支度を始める</p><p>あ、そんなこと、みすずがやりますっ</p><p>いいから吉田くん、みすずちゃんの相手をしてあげてて</p><p>はい座ろう、みすず</p><p>オレは、椅子に腰掛ける</p><p>とみすずは、オレのすぐ隣に椅子を持って来て、ちょこんと座った</p><p>甘えて、オレに擦り寄ってくる</p><p>旦那様みすず、今朝はとっても寂しかったんですよおっ</p><p>朝のご挨拶のお電話をした時恵美さんと克子様と寧さんがいらして</p><p>ああ朝の大騒ぎのことか</p><p>皆様で旦那様に朝のご奉仕をなさっててみすず、寂しかったですっ</p><p>オレはみすずの華奢な身体を抱き締める</p><p>ほら、心配しなくていいから</p><p>旦那様温かいあーあ、あたしもこのお屋敷に住みたいですそしたら、ずっと旦那様と一緒に居られるのに</p><p>みすずは寂しそうに、オレの耳に囁く</p><p>ダメだよみすずにはご両親もお祖父さんも居るんだからご家族を心配させては、いけないよ</p><p>ここは家族と一緒に暮らせなくなった人たちの家だから</p><p>オレはそう思う</p><p>無理矢理に娼婦にさせられた、克子姉</p><p>インディアン居留地を追われた、マルゴさん</p><p>家族を殺された、寧さん</p><p>弓槻先生だって家族は大変なことになっている</p><p>そうですねあたし、優しい家族がいることに感謝しないといけないんですね</p><p>勘の良いみすずは、すぐに判ってくれた</p><p>じゃあ、旦那様早く、みすずを貰って下さいねっ</p><p>なぬ</p><p>旦那様お誕生日は、いつですか</p><p>オレの誕生日</p><p>えっと八月四日</p><p>じゃあ、二年後の八月四日に旦那様が十八歳になったら、みすずと籍を入れましょうねっ</p><p>どうして、そうなる</p><p>みすずをお嫁さんにするのは、お嫌ですか</p><p>みすずが、上目遣いでオレを見る</p><p>い嫌じゃないけれど</p><p>やっぱり、恵美さんの方がいいんですか</p><p>恵美も、さっき宣言してたよな</p><p>グラウンドで、みんなの前で</p><p>一生添い遂げるとか言ってた</p><p>そういうことじゃなくって</p><p>オレは言葉を濁した</p><p>じゃあ、やっぱり寧さんですか寧さん、みすずよりも綺麗ですもの</p><p>みすずの顔が、暗くなる</p><p>オレはそっとみすずの耳にキスをする</p><p>そんなこと気にしないでみすずは、とっても可愛いよ大好きだから</p><p>みすずが、オレにしがみつく</p><p>本当に子犬みたいに可愛い子だ</p><p>みすずの頭を撫でてあげる</p><p>って本当は、みすずの方が一つ年上なんだけれど</p><p>ほらほら、二人ともじゃれてないでお茶が入ったから、廻して克子さんの焼いたパンもあるんだよ</p><p>マルゴさんが、ソーサーに乗ったティーカップを手渡してくれる</p><p>オレは、それをみすずの前に置いて次のカップを自分のにする</p><p>それからしばらく三人でお茶を飲みながら、話をした</p><p>正確には、二人だな</p><p>マルゴさんとみすずは、南米の文学や昔のフランス映画にについて楽しそうに話している</p><p>この二人は、趣味が合うらしい</p><p>オレはもちろん、そういうことは一切知らないから、ただ横で聞いているだけだ</p><p>一人で、むしゅむしゃパンを食べてた</p><p>さてそろそろ、克子さんたちの様子を覗いてみようか</p><p>マルゴさんは話を切り上げて、壁際の機械を操作する</p><p>スピーカーから声が聞こえてきた</p><p>ホント、うちのお姉ちゃんは意地悪なんですっ洋服とかお化粧品とか、ちょっと借りただけですっごく怒るんですよっあんたにはまだ早い、とか言うんですお姉ちゃんだって、まだ子供のくせにっ</p><p>これ舞夏ちゃんの声</p><p>何か、周りにブオオオンて雑音が聞こえるけど</p><p>寧の携帯電話に高性能の集音マイクを付けて、通話しっぱなしにしてあるんだよずっと会話を記録しているんだ背後のノイズは、車の駆動音だねもう、お茶は終わって、こっちに向かっているんだと思うな</p><p>マルゴさんが、説明してくれた</p><p>へえ、舞夏ちゃんのお姉さんてどんな人なのっ</p><p>これは、寧さんの声だ</p><p>うーんと、我が儘で、身勝手で、お天気やさんでそれで、やっぱり怒りんぼですっ</p><p>うわ雪乃、妹に酷い言われようだ</p><p>それじゃあ、ホントに子供みたいじゃんっ</p><p>そうですよっ子供みたいな人なんですっ、お姉ちゃんて克子さんや寧さんみたいな、大人とは全然違いますっ</p><p>舞夏ちゃん、雪乃と仲が悪いんだ</p><p>どうも、舞夏ちゃんは大人っぽい女に憧れているみたいなんだよね</p><p>大人っぽい女性ですか</p><p>みすずが、ちょっと考え込む</p><p>ならあたしも、もう少し大人っぽい雰囲気を出した方がいいですよね</p><p>うんその方がいいねすぐにできる</p><p>みすずは持って来たバッグの中から、小さな袋を取りだした</p><p>開けると化粧の道具がいっぱい入っている</p><p>うわっこんなに持ち歩いているんだ</p><p>みすずちゃん、他に何か必要な物はある寧の化粧品とかなら、好きに使ってもいいよそっちの化粧室に置いてあるから</p><p>マルゴさんが、そう言ってくれるけれど</p><p>大丈夫です手持ちで何とかなりますから</p><p>みすずは手鏡を見ながら、チャッチャと化粧をしていく</p><p>決して、濃い化粧では無い</p><p>むしろ、ナチュラルな感じで、要所要所にちょっと色を足していくような感じで</p><p>みすずは、あっという間に数歳、大人びた</p><p>二十歳ぐらいに見える</p><p>でもとっても可愛らしくて綺麗だ</p><p>どうです旦那様</p><p>うんすっごい、大人っぽくなった綺麗だよ</p><p>こういうみすずは、お嫌いですか</p><p>ちょっと心配そうに、みすずはオレに尋ねる</p><p>どんなみすずだってオレは大好きだよ</p><p>大人びた顔が、パッと明るくなる</p><p>旦那様、大好きっ</p><p>それから再び、鏡に向かい、</p><p>髪もこれじゃあお化粧と合いませんから、ちょっと直しますね</p><p>みすずは、髪を上げてポニーテールにした</p><p>うんこのメイクだと、こっちの方が段違いに良い</p><p>首筋が見えるのが、とってもセクシーに感じる</p><p>すごい綺麗だ</p><p>うふっありがとうございます、旦那様</p><p>みすずは、自分がどうすれば魅力的に見えるのか完全に理解しているようだ</p><p>あたしたまに、外国のパーティとかに出ないといけない時があるじゃないですか</p><p>髪を固定しながら、みすずが言った</p><p>あっちの人って、大人っぽくて少しお化粧が濃いめの方が好きですからそういう時は、向こうの流行に合わせるんですそうしないと、日本人の女の子って若くに見え過ぎますからワインだって飲ませて貰えません大人っぽくしないと、ウェイターさんがオレンジジュースしか渡してくれなかったりするんですよ</p><p>みすずって</p><p>やっぱり、すごいお嬢様なんだ</p><p>オレ子供だな世の中のこと、何も知らないし何もできないし</p><p>ちょっと暗い気持ちになる</p><p>旦那様は、とっても可愛いんですからっ、そのままでいいんですっ</p><p>大人っぽくなったみすずが、強く主張する</p><p>可愛いって何だよ</p><p>みすずは、オレの顔をジーッと見ている</p><p>えっと何</p><p>みすずがマルゴさんに言った</p><p>マルゴ様旦那様、このご衣装でしたら髪型も変えた方が、もっと可愛らしくなると思いません</p><p>うんそうかもしれないね</p><p>みすず何をするつもりだ</p><p>リーゼントとか、どうです</p><p>リ、リーゼント</p><p>うん、みすずちゃん、グッド・アイデアだよっ整髪剤を持って来るね</p><p>マルゴさんが、化粧室へ向かう</p><p>鏡の中の自分を見て、ゾッとする</p><p>黄色いスカーフ</p><p>謎の茶色い厚底ブーツ</p><p>そしてリーゼント・ヘアーだ</p><p>もっとドぎついヤンキーっぽいリーゼントにされるのかと思ったらみすずが、整髪してくれた頭は以外とソフトなイメージだった</p><p>どうですジェームス・ディーンをイメージしてみましたっ</p><p>と、みすずは言う</p><p>もちろんオレは、ジェームス・ディーンが何なのか知らない</p><p>うん、若い頃のエルビスっぽい感じもするよ</p><p>マルゴさんもそう言う</p><p>エルビスって何だろう</p><p>日本の不良の人たちのリーゼントって、やっぱり最初はジェームス・ディーンやエルビスをイメージして始めたんだよねそれが何であんな、不思議な髪型に発展したんだろうね</p><p>マルゴさんが、みすずに疑問を呈する</p><p>それは余所の国の文化を何でも取り入れて、そこに独自性を加味して、過剰に再現する国民性ですから</p><p>とみすずは、答えた</p><p>オレには、よく判らない</p><p>鏡の中の自分の姿を見る</p><p>これでギターとか抱えたら中南米とかなら、こんな男性アイドルが居るかもしれない</p><p>うん、グァテマラとか、パラグアイとかなら</p><p>男性アイドルとして、オリコン一位とかも獲得できるかも</p><p>いや、行ったことないけれどオレのイメージ的に</p><p>とにかくオレ、どうなの、これ</p><p>本当にこんな格好でいいのか</p><p>格好いいですっとっても可愛いですっ</p><p>とみすずは、ニコニコして言ってくれるけれど</p><p>でもちょっと待って下さい</p><p>みすずは、改めてオレを上から下までジロジロとチェックしていく</p><p>ブーツが、ちょっと綺麗すぎますよねえ</p><p>みすずがオレの足下を見て、そんなことを言い出す</p><p>そりゃ新品なんだから、仕方ないよ</p><p>このブーツも昨日、服と一緒に珠代さんが持って来てくれたものだ</p><p>旦那様ちょっと中庭に行きましょう</p><p>みすずが怖い顔でオレに言う</p><p>みすずに引っ張られて、部屋を出る</p><p>昨日一日居ただけで、みすずは屋敷の中の構造を理解しているらしい</p><p>テラスから、中庭に出る</p><p>そこの土の中へブーツを入れて、汚して下さい</p><p>みすずに言われた通り乾いた土の中にブーツを入れて、ホコリを付ける</p><p>もういいですっこっちへ来て下さい</p><p>土の中から出て、テラスのみすずの前に</p><p>みすずは、ポケットティッシュを何枚か引き抜いて、オレの顔の前に出す</p><p>これに、ペッと唾を吐いて下さいっ</p><p>唾</p><p>いいからっやって下さい</p><p>オレは、みすずの小さな手の上のティッシュに唾を垂らす</p><p>みすずはテラスの床にしゃがみ込み、唾で濡れたティッシュで、靴の前面の上の方だけをキュッと拭いていく</p><p>靴は、この部分だけをピカピカにします全部、ピカピカに磨くのは、ダンディじゃないんですそれから唾で靴を磨くのは、紳士としてアリな行為ですから覚えておいて下さい</p><p>跪いてオレの靴を拭いてくれる、みすず</p><p>何か凄く、申し訳無いことをしているような気がする</p><p>ごめんそんなことまでさせちゃって</p><p>何を言ってるんですか</p><p>しゃがんだみすずが、オレを見上げる</p><p>みすずの旦那様なんですか、みすずがお世話するのは当然ですっ</p><p>これからは、旦那様のお姿は毎日、みすずがチェックしますっ旦那様は、何も心配しなくていいですからねっ</p><p>いやオレは、服装とか無頓着だから</p><p>それは、それでとっても助かるけれど</p><p>もしかして</p><p>オレこれからずっと、リーゼントなんだろうか</p><p>はい、できましたっお部屋に戻りましょうっ</p><p>みすずは嬉しそうに、ニコニコとしている</p><p>まあ、みすずが喜んでいるんなら、いいか</p><p>途中で手を洗って元の部屋に戻る</p><p>マルゴさんは、ずっとスピーカーから流れる克子姉の車内の会話をチェックしているようだった</p><p>それでですねっお姉ちゃんたら、最近ちょっと変なんですっ</p><p>舞夏ちゃんの声がする</p><p>変て</p><p>これは、寧さん</p><p>何かすっごく大きいパンツを履いているんですっオバサン用のおへそまで隠れるようなっ</p><p>今までは、ずっと小さいパンツばっかり履いてたくせに可愛くないパンツは嫌だって、お母さんに文句とか言ってたんですよっそれなのに、急に</p><p>雪乃下腹部の吉田のタトゥを見られないように</p><p>別におへそまで隠すようなパンツでなくてもいいと思うけれど</p><p>ちょうど良いサイズのパンティって、無いのだろうか</p><p>お腹壊しているんじゃないのかしらお腹を冷やしたくないのよ</p><p>と克子さんの声がする</p><p>いーえ、舞夏、思うんですけどお姉ちゃん、もうエッチしちゃったんじゃないかって</p><p>舞夏ちゃん</p><p>あら、どうしてそう思うの</p><p>お姉ちゃん高校に入って、彼氏ができたんですよっもう、浮かれちゃってどうしょもなかったんですから夜も携帯でずっとお喋りしてたしそれが、ここ何日か変なんです</p><p>どう変なのさっ</p><p>家に帰ってきても、ずっと暗いし沈み込んだままだし彼氏とも全然電話しなくなっちゃったし</p><p>ケンカしているだけじゃないのかしら</p><p>いいえあの先週、ママが出張で留守だった日お姉ちゃん、外泊したんですよあたしには親戚の家に泊まるって言ってましたけれど絶対に嘘です</p><p>どうして判ったのっ</p><p>その親戚の人ってお姉ちゃんと同じ学校へ通っているんですけれど、お姉ちゃんはすっごく嫌っているんです親戚の集まりとかでは、いっつも、イジメているんですよとっても良い人なのにお姉ちゃんが、急にあの人の家に泊まるなんて、そんなことするはずがありませんっ</p><p>あの人ってのは恵美のことなんだな</p><p>舞夏ちゃんは恵美のことを嫌っていないと知って、とりあえずホッとする</p><p>多分お姉ちゃん、あの日、彼氏と初エッチしちゃったんですよっでも、きっと上手くいかなかったんですっ舞夏は、そう推理しているんですっ</p><p>舞夏ちゃんは、結構鋭い</p><p>実際は、彼氏の遠藤と初エッチではなく</p><p>オレに、レイプされちゃったんだけど</p><p>ロスト・ヴァージンって、下手な人とするとすっごくお腹が痛いって言うじゃないですかだから、お姉ちゃん大きなパンツでお腹を守ってるんだと思いますっきっと、まだ痛いんだと思います今日は一日、お部屋で寝てるって言ってましたから</p><p>雪乃今日はずっと、部屋に籠もっているんだ</p><p>えー、普通はロスト・ヴァージンしても、そんなに何日も長引かないもんだよっ</p><p>寧さんが、舞夏ちゃんに言う</p><p>自分は処女のくせに</p><p>だから、きっと相手のオトコがすっごい下手だったんですよっお姉ちゃんのお腹に、穴が開いてるんだと思いますっ</p><p>どんな、チンポだよそりゃ</p><p>ドリル・チンポか</p><p>そうね最初のセックスって大切よね初体験に下手な人としちゃったら、一生、心に傷が残って、普通のセックスができなくなるかもしれないわね</p><p>克子姉が、舞夏ちゃんに言う</p><p>そうよ舞夏ちゃんて、まだヴァージン</p><p>はい、ヴァージンです</p><p>近々、ロスト・ヴァージンする予定はあるの</p><p>そんなの無いです無いですけど</p><p>舞夏ちゃんは、口籠もる</p><p>んどうしたのっ</p><p>寧さんの問いかけに、舞夏ちゃんは答えた</p><p>ヴァージンをあげたい人は、います</p><p>ということで、舞夏ちゃんの陵辱週間に入りました</p><p>一気にいかずに、じわじわと追い詰めます</p><p>では、今日も働いてきます</p><p>86．MAN OF DESTINY</p><p>舞夏ちゃん、好きな人がいるんだ</p><p>えっ、どんな人教えてっ</p><p>寧さんが、尋ねる</p><p>オレも、壁のスピーカーに聞き耳を立てる</p><p>飛鳥シンさんて言うんですけど知ってます</p><p>知らない</p><p>ていうか、知っているわけがない</p><p>デスティニーってバンドのリード・ギターの人なんですけど</p><p>バンド</p><p>舞夏ちゃん、発音が悪いねDestinyならディスティニィだよ</p><p>と、マルゴさんが呟く</p><p>カタカナでデスティニーっていうバンドがあるんですよロック・バンドっていうより、若手アイドルのユニットですけど</p><p>みすずが、苦々しい顔でそう教えてくれた</p><p>げ、芸能人かよ</p><p>え、その人と舞夏ちゃん、知り合いなの</p><p>寧さんが、驚いて尋ねる</p><p>知り合いっていうかうちのパパは広告代理店の人で、顔が効くじゃないですかだから、サインは貰って来てもらいましたっ</p><p>えもしかして、舞夏ちゃんは会ったこと無いの</p><p>寧さんが、突っ込む</p><p>何度もありますよっ舞夏、コンサートには毎回行ってますからっパパが許してくれないんで、昼の部しか観れないんですけど</p><p>マルゴさんが、怪訝な顔をする</p><p>昼の部ってなんだいロックのコンサートなら夜だよね</p><p>みすずが答える</p><p>だから、ロック・バンドじゃなくって、アイドルのユニットなんですよデスティニーは人気があるんで、一日、三回、同じ会場で同じ演目のコンサートをやるんです</p><p>一日三回へえ、よくやるねえ</p><p>マルゴさんが、呆れている</p><p>アメリカ規準からすると、相当、変なのだろう</p><p>本当は一日三回、全部の公演を観たいんですけど最初の二回しか観れません</p><p>舞夏ちゃん二回連続で観ているんだ同じコンサート</p><p>もしかしてコンサート期間は、毎日通ってるとか</p><p>恐る恐る、寧さんが尋ねる</p><p>まさかあたし、追っかけの人たちみたいなことはできませんお小遣い、少ないですから貯めたお年玉とかで、チケット買うので精一杯なんですでも、口惜しいから、同じ日に二回は必ず観るんです</p><p>ふーん、本当に好きなんだその</p><p>飛鳥シンですっあたしたちは、シンちゃんて呼んでますっ</p><p>で舞夏ちゃんは、そのシンちゃんには合ったことあるの</p><p>ですから、コンサートで毎回</p><p>楽屋に会いに行くとか</p><p>まさかぁっ警備員さんに捕まっちゃいますよっそれに、そんなことしたらファンクラブの怖いお姉さんたちに袋叩きにされちゃいますネットで顔が公開されて、二度とコンサートに行かれなくなっちゃいますよ</p><p>うんと</p><p>じゃあもしかして、舞夏ちゃんはそのシンちゃんとは、二人きりで会ったこととか無いの</p><p>いやだあっ、寧さんそんなの無理に決まってるじゃないですかっ</p><p>舞夏ちゃんは、ケラケラと笑う</p><p>でも、テレビやラジオに出る時は必ずチェックしてます雑誌は、全部は買えないけれど写真が格好いい時は買いますブログだって、毎日観ていますあシンちゃんて彼女がいるんですよっ</p><p>ちゃんとブログで公開してますから麻里愛さんてモデルの人ですあんまり、可愛くない顔の子なんで、全然売れてない子なんですけどね</p><p>舞夏ちゃんは、楽しそうにどんどんそのアイドルの話をする</p><p>でも、とっても大人っぽいんですシンちゃんが十九歳で、麻里愛さんが二十三歳かなちょっとお姉さんで格好いいんですよっ</p><p>へえで、舞夏ちゃんは、その彼女さんの居るシンちゃんにヴァージンをあげたいんだ</p><p>一度も会ったことの無い、ただのファンなのに</p><p>女の子って、謎だ</p><p>夢ですよっ</p><p>舞夏ちゃんが、キラキラした声でそう言った</p><p>シンちゃんが、麻里愛さんじゃなくって、舞夏を選んでくれてそれで、ロマンチックな夜を過ごすんですっそういう夢なんですっ</p><p>夢って言うか</p><p>妄想だよな</p><p>というより</p><p>本当にまだ子供なんだ</p><p>吉田くんは、そのデスティニーってバンド知ってる</p><p>マルゴさんがノート・パソコンを立ち上げながら、オレに尋ねる</p><p>知らないですオレずっと寮生活で、テレビの無い生活ですラッシャー木村が死んだのだって、最近知ったぐらいですから</p><p>うんこの三年間の芸能情報は、全く知らない</p><p>ラッシャー誰</p><p>しまったマルゴさんに、ラッシャー木村は難しかったかもしれない</p><p>あ、忘れて下さいオレも忘れますから</p><p>すまんラッシャー</p><p>まあいいけどデスティニー　アスカシンで画像検索したよ</p><p>マルゴさんが、オレとみすずにノートパソコンを向けてくれる</p><p>みすずちゃんこの人</p><p>はい、そうですっ</p><p>画面の中のシンちゃんは、ワインレッドの変なステージ衣装を着ていた</p><p>今時のアイドルらしく、もっさりとした髪型で</p><p>前髪あり過ぎだろうちゃんと前が見えるのか、これ</p><p>カメラ目線でへへへと笑っている</p><p>どう見ても、そんなに頭が良さそうには見えない</p><p>というか馬鹿丸出し</p><p>シンちゃんは、笑顔がとっても可愛いんですよホント、何も考えてないって感じなんですっ</p><p>と、舞夏ちゃんは言うけれど</p><p>ホントに、何も考えてないなこの笑顔</p><p>舞夏ちゃんこの男の子のどこが良いんだろうね</p><p>不思議そうに、マルゴさんが呟く</p><p>だから女子中学生は、怖いんですよっ女の子が、人生で一番眼が曇る時期ですからっ</p><p>みすずが、フフッと笑う</p><p>えみすずちゃんも、中学の頃、誰かのファンだったのかい</p><p>マルゴさんが、みすずに尋ねる</p><p>ごめんなさいっ、それだけは聞かないで下さい</p><p>そして、みすずはオレの手をギュッと掴む</p><p>みすずは、もう旦那様一筋ですからっみんな、もう過去のことなんですっ</p><p>みすず何で涙目</p><p>ただファンだっただけでしょ</p><p>みすずは、小さく震えている</p><p>マルゴさんが、おやおやという顔をして微笑む</p><p>そうだよあたしだって、子供の頃はヒーローだった人がいるもの今考えると、恥ずかしいけどね</p><p>へえ、マルゴさんにもそんな人がいたんだ</p><p>ちなみに誰だったんです</p><p>オレの質問に、マルゴさんは恥ずかしそうに答えた</p><p>スティーブン・セガール</p><p>うんそれは、確かに微妙だ</p><p>微妙に、恥ずかしいかもしれない</p><p>あたし、スティーブン・セガールの映画を観て、マーシャル・アーツを習い始めたから今になって思うと、笑っちゃうよねジェット・リーとかなら、まだ判るけれど</p><p>そのマルゴさんの例えは、ちょっとよく判らない</p><p>それでみすずちゃんは、誰のファンだったの</p><p>マルゴさんが、みすずに聞く</p><p>あたしも教えたんだからさ、みすずちゃんも教えてよ</p><p>わ笑わないで下さいますか</p><p>笑わないって吉田くんだって、知りたいよね</p><p>うん、オレも笑わないからさ</p><p>みすずは、顔を真っ赤にして小さな声で答えた</p><p>アン・シャーリーです</p><p>誰</p><p>映画スターロック歌手</p><p>といかアンて女の人の名前じゃないか</p><p>それってもしかして、Anne of Green Gables の</p><p>マルゴさんの英語は早口で、オレには聞き取れなかった</p><p>はい赤毛のアンのアン・シャーリーです</p><p>赤毛のアンて、あれだよな</p><p>南北戦争へ行ったお父さんを、四人姉妹で待っている</p><p>うん間違いない</p><p>えあれ、映画とかになっていたっけ</p><p>オレの言葉に、みすずは答える</p><p>いいえあの、あたし原語版で読んでいたら、すっごく感動して</p><p>原語って</p><p>え、もしかして英語で読んだの</p><p>はいっ、もう中学生でしたからっ</p><p>みすずは、平然と答える</p><p>やっぱり、この子は普通ではない</p><p>もうすごい大好きで、毎晩、アンのことばっかり考えてたんですっ熱病みたいでしたもう、アンの話になると、興奮しちゃってあはっおかしいですよねっ</p><p>オレもマルゴさんも笑わなかった</p><p>むしろ、引いていた</p><p>もしかして非実在人物</p><p>しかも女の子じゃんか</p><p>えそういうのも、ファンて言うのか</p><p>はぁすごいねそれは</p><p>とにかくそんな言葉が口に出た</p><p>いやぁぁんっ昔のことですからっ</p><p>みすずは、恥ずかしそうに身悶えする</p><p>お母様にお願いして、中２の夏休みにプリンス・エドワード島まで連れてって貰ったんですよぉ</p><p>プリンス・エドワード島が、どこにあるのか知らないけれど</p><p>すっごい綺麗な所で、ちゃんとアンの家もあるんですよっマシューの部屋もあって</p><p>あまずい</p><p>みすずの赤毛のアン熱が再発している</p><p>みすずちゃん、アンの話はまた別の機会にしようよ今は、舞夏ちゃんの情報収集に集中しないといけないからね</p><p>マルゴさんナイス・フォロー</p><p>あっ、すみませんじゃ、旦那様、今度写真をお見せしますね五百枚くらい撮ったんですよっ</p><p>五百枚オレ、観るんだな</p><p>みすずの旅行写真</p><p>覚悟しとこう</p><p>中学生の時のみすずの様子が見られると思えば、問題ないうむ</p><p>スピーカーから流れてくる、盗聴に耳を傾ける</p><p>車内の会話は、すでに別の話題に移っている</p><p>舞夏ちゃんは、オナニーとかする</p><p>いきなり露骨なことを、克子姉が尋ねる</p><p>カラッと聞いているから、全然、普通の会話に聞こえるんだけど</p><p>恥ずかしそうな、舞夏ちゃんの声</p><p>オナニーって判るわよね一人エッチのことよ</p><p>それくらい、舞夏も知ってますっ</p><p>知ってるんだ</p><p>あんまり、しないですたまに</p><p>舞夏ちゃんは、そう控えめに答えた</p><p>舞夏ちゃんもそろそろ大人なんだからちゃんと、性欲を発散しないとダメよ</p><p>克子姉は、わざと大人という言葉を強調する</p><p>一人エッチは、お姉ちゃんがうるさいんです</p><p>え雪乃が</p><p>お姉ちゃんり部屋、舞夏の隣ですから夜遅くに、隣の部屋からアンアン声がするんですお姉ちゃん、聞こえてないと思ってるんでしょうけどちょっと、うるさいです今度、壁を叩いてやろうと思っているんですけど</p><p>雪乃オナニーで喘ぐんだ隣の部屋に聞こえるくらい</p><p>夕べもしてました今朝もホントは具合が悪いんじゃなくて、一日ずっと一人エッチしてるんだと思います</p><p>彼氏との初体験が上手くできなかったから、欲求不満になっているのよ</p><p>克子姉が、笑いながらそう言った</p><p>克子さんもしているんですか一人エッチ</p><p>克子姉は、くすくすと笑った</p><p>あたしは、しないわよっあたしはちゃんと、定期的にセックスしてるから</p><p>克子姉のドぎつい言葉に、舞夏ちゃんが怯む</p><p>人間の身体って、定期的にセックスしないといけないようにできてるのよっ舞夏ちゃん、聞いたことないセックスすると、女は綺麗になるとか</p><p>やっぱり、そうなんですか</p><p>そうよ普段からきちんとセックスをしていないと、女は綺麗なままではいられないのよセックスって、女にとってはとても大切なことよ</p><p>克子さんは、週に何回ぐらいしてるんですか</p><p>性的なことには、やはり興味があるらしい</p><p>舞夏ちゃんは、克子姉にそんなことを尋ねた</p><p>あたしあたしは、週に五回は必ずしてるわよそうしないと、お肌の張りが全然違うのよセックスで、肉体が活性化していく感じよね</p><p>克子姉が舞夏ちゃんを罠にはめていく</p><p>寧さんもですか</p><p>あたしあたしは、もう少し回数が少ないかなあなぁんて</p><p>ね、寧さん</p><p>克子さんや寧さんは、そんなにエッチしてるんですか</p><p>舞夏ちゃんは、驚いている</p><p>うんまあねっ</p><p>だ、騙されるな、舞夏ちゃん</p><p>その人は、処女ですっ</p><p>毎月の生理が来るようになったら、女の身体はもうセックスする準備ができているってことでしょ毎日、ご飯を食べるのと一緒よいい女になりたかったら、きちんとセックスする習慣を身につけないとね舞夏ちゃん、もちろん、もう生理は来ているんでしょ</p><p>克子姉が探りを入れる</p><p>ちょっと、小馬鹿にしたような口調で、舞夏ちゃんを煽る</p><p>当たり前じゃないですかっ舞夏、子供じゃありません小学校五年生の時から、ちゃんと毎月あります</p><p>煽られた舞夏ちゃんは、ついつい個人的な情報を漏らしてしまう</p><p>それなら、生理が来るようになって、もう三年でしょうそろそろ、セックスしないと、身体の成長によくないわよ</p><p>驚く、舞夏ちゃん</p><p>ちゃんと男性ホルモンを定期的に採り入れながら成長しないと、アンバランスな身体になっちゃうのよ昔の日本人のスタイルが悪かった原因はそれだから</p><p>克子姉は、思いっきりいい加減なことを言い出す</p><p>そうよアメリカやヨーロッパの女の子はスタイルがいいでしょあれなんかは、やっぱり若いうちから、定期的にセックスしているのが効いているのよ成長期にちゃんとセックスしていないと、寸胴短足な体型になって背も伸びないのよ寧さん、そうよね</p><p>克子姉が、寧さんに振る</p><p>そうそうアメリカの医学雑誌にそういう論文が発表されたらしいよこないだ駅のスポーツ新聞に載ってたから</p><p>何じゃ、そりゃ</p><p>舞夏ちゃんもそろそろ、ヴァージンを捨てた方がいい年頃よね</p><p>克子姉が、ククッと笑う</p><p>でも、舞夏相手がいないですしエッチはまだ怖いです妊娠したりすると困るし</p><p>妊娠の心配なんてしなくて平気よちゃんと、避妊すればいいんだから</p><p>克子姉は、軽く答えた</p><p>あたしや寧さんは、避妊ピルを飲んでるわよピルなら、百パーセント避妊できるから</p><p>ええ、コンドームだと破れたりする危険性があるからねていうかコンドームがこんなに使われているのは、日本くらいなのよアメリカじゃあ、大人の女性はみんなピルを飲んでるわよ</p><p>でも避妊の薬だと身体に悪く無いですか</p><p>克子姉は、あはははと笑った</p><p>今はもう、良い薬がたくさん開発されているの全然平気よあたしや寧さんを見て不健康そうに見える</p><p>見えません</p><p>それにね男の人に、ちゃんとお腹の中に射精して貰わないとダメなのよ</p><p>何でですか</p><p>そうしないと、男性ホルモンが吸収できないでしょいっぱい、男性ホルモンを吸収することで女は、魅力的な大人の身体になっていくのよ</p><p>舞夏ちゃんフェラチオって判る</p><p>聞いたことはあります男の人のアレを舐めるんですよね</p><p>舐めるだけじゃなくて、お口の中に射精して貰うのよあれだって、口から男性ホルモンを吸収するためにするのよちゃんと医学的な意味があるのよ</p><p>そ、そうなんだ舞夏、そんな理由があるなんて知りませんでした</p><p>オレも初めて聞いた</p><p>というか全世界が知った</p><p>あの克子さん</p><p>舞夏ちゃんが、恥ずかしそうに尋ねる</p><p>お二人とも、ちゃんと定期的にエッチしているってことは恋人さんがいるんですよね</p><p>うーん、恋人っていうよりセックス・パートナーがいるわ</p><p>セックス・パートナー</p><p>そうよ、アメリカとかのセレブリティの人たちの考え方なんだけどね結婚相手とか恋人とか、そういうお互いを縛り付ける関係で無くて、純粋にセックスを楽しむ相手とパートナー・シップを結ぶのよ</p><p>もしかして克子さんには、何人もエッチのパートナーが居るんですか</p><p>もおっ、やあねえパートナーって言ったら、普通は一人でしょあたし、そのパートナーとしかセックスしないわ</p><p>うふふと笑う、克子姉</p><p>舞夏ちゃんは、大きく息を吐く</p><p>ちょっと、安心しました</p><p>本当に安心してセックスできる相手なんて、そうそういないわよ病気をうつされたりするのも怖いし</p><p>そうですよね</p><p>やっぱり、信頼関係が大切なのこの人なら、安心して身を任せられるっていう男の人じゃないとそれに</p><p>やっぱりセックスの上手い人でないとね</p><p>これ君のことみたいだよ、吉田くん</p><p>オレ、全然、上手くなんかないですよ</p><p>つい、この前まで童貞だったんだし</p><p>上手いはずがない</p><p>いいえっ、旦那様はお上手ですっ</p><p>みすずが、赤い顔でオレに言う</p><p>みすずはいつも満足させていただいてますっ</p><p>そ、そんなこと言われても</p><p>オレも顔が赤くなる</p><p>うーんと舞夏ちゃんんなら、教えてあげてもいいかなっ</p><p>あたしたちのとっておきの秘密なんだけどねっ</p><p>えっ、何です教えて下さいっ</p><p>秘密という言葉に、舞夏ちゃんは食いつく</p><p>あたしと克子さんね今、セックス・パートナーを共有しているのっ</p><p>共有</p><p>同じ男の子とねエッチしているのっ</p><p>そんなに驚くことではないわよ本当に心から信頼できて、セックスも上手い人なんてそうはいないものとっても、貴重な存在よ</p><p>あたしも克子さんも、その人のことがとっても大好きなんだよっ</p><p>もう、他の人とはセックスしないわよ一生、あの人だけでいい</p><p>あたしも、あたしもっ</p><p>ヒートアップする克子姉と寧さんに舞夏ちゃんは、驚いている</p><p>そんなに良いんですかその人</p><p>うんあたしにとっては、最高の人よっあの人とセックスすると幸せな気持ちになれるの</p><p>だから、寧さん</p><p>あなたは、処女</p><p>すっごい克子さんと寧さんを二人とも虜にしちゃう男の人なんて</p><p>男の人っていうか男の子だよねっ</p><p>ええ、あたしたちよりも年下だから</p><p>幾つの人なんです</p><p>高校一年生だよっ</p><p>そんなに若い人なんですか</p><p>舞夏ちゃん、愛に年齢は関係ないんだよっ</p><p>あの子はね特別な子なのよっ</p><p>吉田くん、ベタ褒めにされてるね</p><p>何かすごく、恥ずかしいです</p><p>恥ずかしくなんかないですっ旦那様は、本当に特別な人なんですから</p><p>みすずは、そう言ってくれるけれど</p><p>正直、オレは困る</p><p>この後舞夏ちゃんと会うんだし</p><p>いいのか、このリーゼントで</p><p>ところで旦那様</p><p>何だい</p><p>克子様と寧さんは、セックス・パートナーでいいみたいですから</p><p>みすずとは、結婚して下さいね</p><p>今の克子姉と寧さんは、舞夏ちゃんを罠に掛けているわけで</p><p>そもそも、オレは二人のセックス・パートナーじゃないし</p><p>ていうか、そんなにセックスが上手くないし</p><p>全然、特別ではないし</p><p>ああ、もう</p><p>そうだわ舞夏ちゃん、あの人とセックスしてみない</p><p>克子姉が、今思いついたかの様に話し出す</p><p>うんうん、それいいかもっ</p><p>舞夏ちゃんは、困惑している</p><p>そりゃ、そうだろう</p><p>処女だしまだ、中学生なんだし</p><p>さっき、舞夏ちゃんのお姉さんの話の時に言ったけれど初体験で酷い男に当たると、一生後悔するわよ</p><p>そうだよっロスト・ヴァージンはやっぱり上手な人の方がいいって</p><p>連携して舞夏ちゃんに攻め込む、二人</p><p>でも、あたし</p><p>そろそろ、ロスト・ヴァージンしないといけない時期だって話は、さっきしたわよね</p><p>それは判ってますけど</p><p>あっ、もしかして怖いのっ</p><p>ちょっと怖いです</p><p>舞夏ちゃんは、小さな声でそう答えた</p><p>でもロスト・ヴァージンしないと大人にはなれないのよ</p><p>克子姉が大人というキーワードを使って、さらに舞夏ちゃんの心に揺さぶりを掛ける</p><p>やっぱりそうなんですか</p><p>もちろんよセックスを楽しめるようになって、初めて大人の女になれるのよ</p><p>楽しむんですか</p><p>最初は痛いのは知ってるわよね</p><p>でも、何回もしていくと、段々気持ち良くなってくるの本当に気持ちいいのよああ、あたしは人間なんだ女なんだって、心の底から実感できるのああいう体験をしないことには、魅力的な大人の女性にはなれないと思うわ</p><p>そそうですか</p><p>舞夏ちゃんは、息を呑む</p><p>そうだっいっそのこと、舞夏ちゃんも、あたしたちとセックス・パートナーを共有しようよっそしたら、あたしたち姉妹だよっ</p><p>寧さんが、そんな提案をする</p><p>姉妹に、なるんですか</p><p>そうよ同じ男の人を愛し愛される間柄だもの立派な姉妹よ</p><p>克子姉が、明るく勧誘する</p><p>舞夏ちゃんは、あたしたちと姉妹になるのは嫌なのっ</p><p>そんなことないですけれど</p><p>あたしの姉妹になってくれたら、お姉ちゃん何でもしてあげるよっ舞夏ちゃんに色んなこと教えてあげるし、色んなとこへ連れてってあげるっ</p><p>寧さんが、さらにさらに強く押す</p><p>だけどでも</p><p>舞夏ちゃんは迷いながらも、軽く拒絶する</p><p>やはり、まだ中学二年生だ</p><p>ロスト・ヴァージンとかセックス・パートナーとかはまだ早い</p><p>その様子を感じ取った克子姉は</p><p>まあ、無理には勧めないわあたしたちは、舞夏ちゃんが大人になる手助けをしてあげたいだけだから本当に好きな人ができて、その人が恋人になるまで、ヴァージンを取っておくのもいいかもしれないし</p><p>でもそんな時には、もうオバさんになっちゃってたりしてっ</p><p>寧さんが、わざと茶化す</p><p>まああたしたちとしては、なるべく早くロスト・ヴァージンした方がいいと思うけれどね舞夏ちゃんが、魅力的な大人になるには</p><p>それは、判っているんですけど</p><p>そんなの、判っちゃダメだって</p><p>全部、嘘なんだから</p><p>この話はここまでにしましょうところで、舞夏ちゃん</p><p>そのまま克子姉は、話題を評判のファッション・ブランドの話に変えた</p><p>うんこれならプランＢだね</p><p>ここまでの話を聞いてマルゴさんが、そう言った</p><p>舞夏ちゃんの反応に合わせて、幾つかプランを用意してあるんだよもう五分もしたら、みんなこの屋敷に到着するだろうそしたら、次はみすずちゃんに出動して貰うから</p><p>みすずの戸惑う顔</p><p>うん次の切り札はみすずちゃんだよっ</p><p>マルゴさんは、ニヤリと微笑んだ</p><p>バンドとアイドルの名前は、時間がないので二秒で決めました</p><p>私の一番好きなガンダム・キャラは、オーギュスト・ギダンです</p><p>好きなモビル・アーマーは、ビルケナウ</p><p>今やっているガンダムは、全然観ていません</p><p>87．PIANISSIMO</p><p>やがて克子姉の運転するベンツが、お屋敷に到着する</p><p>玄関前に着く車寧さんと舞夏ちゃんが車を降りる</p><p>その様子をオレたちは、監視カメラの映像で観ていた</p><p>あれが、舞夏さんですか</p><p>アップになった舞夏ちゃんの画像を、みすずがじっくりと見つめている</p><p>ああ舞夏さん、あそこの学校なんですね</p><p>舞夏ちゃんの古風なセーラー服の制服を見て、みすずが言った</p><p>ああ、みすずちゃんの学校ほどではないけれど結構なお嬢様学校だよね</p><p>マルゴさんが、そう返事する</p><p>みすずの学校が、やんごとない家系のお嬢様が通う、超お嬢様校なだけで</p><p>舞夏ちゃんの学校も、相当有名な女子中学校だ</p><p>むしろ普通の男子高校生なら、舞夏ちゃんの学校の子の方が人気があるかもしれない</p><p>舞夏ちゃんのお嬢様中学の子なら、付き合って恋人になることも想像できるけれど</p><p>みすずの学校は</p><p>防弾ガラスのベンツで通学、送り迎えにはＳＰが付いてそうな印象がある</p><p>普通の男子には、ちょっと高嶺の花過ぎる存在だ</p><p>だいたい判りましたみすずの学校にも、ああいうタイプの子、いますから</p><p>みすずは、舞夏ちゃんの分析を終えたらしい</p><p>本当のお嬢様育ちで、世間知らずで頭の中が、お子様のままなんですね</p><p>マルゴさんが困ったなという顔をする</p><p>そういう風に言うのは、ちょっと可哀想だと思うよ舞夏ちゃんは、まだ中学２年生なんだから子供なのは、しょうがないでしょ</p><p>アイドルに憧れて、コンサートでキャーキャー叫んでいたり</p><p>克子姉や寧さんが大人に見えて、何を言われても信じてしまったり</p><p>お化粧やファッションのことを教えて貰うのに夢中になっている</p><p>未成熟な子供</p><p>そんな子とセックスしたりしていいんだろうか</p><p>舞夏ちゃんは、玄関先で寧さんと話している</p><p>キャハキャハと屈託のない笑みを浮かべている、舞夏ちゃん</p><p>十四歳になったばかりの少女</p><p>でも、お子様で良かったですこの状態なら、どんな風にでも調教できますから</p><p>画面を見たまま、みすずが真顔で言った</p><p>やっぱり雪乃さんと似ていますね</p><p>そりゃそうだろ妹なんだからさ</p><p>旦那様あの子が居たら、雪乃さんのこと諦めて下さいますか</p><p>あたし舞夏さんなら、ガマンできると思います雪乃さんと違って素直そうですし、可愛げもありますみすずの前で、舞夏さんをレイプして下さいそうしていただけたらあたし、受け入れられると思うんです</p><p>そんなに、雪乃が嫌なのか</p><p>昨日、克子姉と雪乃の身代わりに舞夏ちゃんを、オレのペットにするって言ってたけど</p><p>ごめんなさい、そうじゃないですねみすずが、舞夏さんを旦那様に差し上げますセックス専用の愛玩ペットとして献上しますから</p><p>みすずが、ふふっと微笑む</p><p>妖しい笑み</p><p>これもまたみすずの別の顔</p><p>みすずちゃんだけではないわよっあたしたち全員であなたにプレゼントするからねっ</p><p>部屋の中に突然、克子姉が入って来る</p><p>ああ、車をガレージに置いて、地下通路を通って来たのよみすずちゃんと事前の打ち合わせをするためにね</p><p>克子姉が、笑ってそう言った</p><p>抱き枕みたいな子にしちゃっていいのよね</p><p>克子姉が、みすずに聞く</p><p>はい、雪乃さんが旦那様の安心毛布なのは許せませんが舞夏さんが抱き枕になるのは平気です嫉妬もしませんっ</p><p>でもセックス専用の抱き枕よ</p><p>意地悪そうに、克子姉が囁く</p><p>構いませんみすずは今はまだ、二十四時間ずっと旦那様とは一緒に居られませんからみすずの居ない時に、旦那様の性欲を解消する可愛いペットを差し上げたと思うことにしますっ</p><p>みすずは、ニコニコとそう言う</p><p>あらそれじゃあ、あたしが彼とする分がなくなっちゃうじゃないっ</p><p>克子姉は、ちょっと不満げだ</p><p>あ、ごめんなさいっそういうつもりで言ったんじゃないんですっ</p><p>ぺこりと頭を下げるみすずに、克子姉はククッと笑う</p><p>冗談よとにかく舞夏ちゃんは、彼専用のセックス奴隷に堕としますいいわね</p><p>何かオレを無視したまま、二人は勝手に盛り上がっている</p><p>夕べ送った、メールは見てくれたかしら</p><p>そう言えば、昨日の夜に送って行った時、克子姉がそんなことを言っていた</p><p>はいっ、拝見致しました</p><p>あのプランの中の２のＡの撮影会をやるわみすずさんは、今日はあたしに写真を撮りに来て貰ったそういう設定でいくからいいわね</p><p>オッケーですっ</p><p>みすずは、それで判るらしい</p><p>克子姉オレは</p><p>オレは何をすればいいんだろう</p><p>あなたは、しばらくここで観ていて</p><p>観てる</p><p>車の中での会話は聞いてた思ったよりも、男の子に対する免疫が強いみたいなの、あの子雪乃様の妹だから、もっと鈍感で淫乱体質かと思ったんだけど</p><p>想像してたよりも、潔癖そうですよね</p><p>セックスに対して、興味よりも恐怖感の方が勝っている感じよね</p><p>克子姉とみすずの感想に、マルゴさんが意見を述べる</p><p>まだ、子供なんだよそれに、彼女は女子校でしょアイドルくらいしか、男の子を観ていないんだよ</p><p>ああオレも三年間、男子校の寮生活だったから良く判る</p><p>ついこの間まで、女の子と喋ると震えが止まらなかったもんな</p><p>小学校の時は共学でも、中学に入ると男女ともに肉体が変化するから</p><p>この時期に身近に異性がいないと、耐性が弱くなるのは当然なのかもしれない</p><p>そうね男の子慣れしてないのがよく判るもの男性とは、家族と学校の先生くらいしか接していないんじゃないかしらそう言えば、女子校だと、若い男の先生はどんな不細工でも、人気があるって言うわよね</p><p>克子姉は、そう言う</p><p>みすずが、ぷるぷると首を振る</p><p>うちの学校もそうですけど舞夏さんの学校は、若い男性の教師を雇いませんから男性教師は、既婚者で中学生以上の子供の居る人しか採用されないんですよ</p><p>えっ、そんなんでもし、男の先生が離婚とかしたらどうなるの</p><p>思わず、みすずに尋ねてしまった</p><p>もちろんクビです雇用契約書に、そう書いてあるはずです</p><p>そこまで徹底してるのかよ</p><p>みすずの学校ではさらに奥さんが妊娠したら、その期間は丸まる休職する決まりになっています</p><p>昔、奥さんが妊娠中でセックスできなかった先生がムラムラしちゃって、不祥事を起こしたんだそうです</p><p>不祥事</p><p>あ、校内では何も無かったんですけど四十歳過ぎの先生が、電車の中で女子大生に痴漢をして捕まったらしいんですもう、学校の百年の歴史に残る大不祥事になったそうです週刊誌とかに記事が載ったそうですからそれでその先生だけなく、理事長先生から、校長先生、教頭先生、学年主任の先生まで全部クビになったそうです学校の名誉を汚したということで</p><p>超名門のお嬢様学校だと、先生も大変なんだ</p><p>とにかくあたしたちが、彼女の気分を解放させるから、あなたはしばらくここに居てちょうだい</p><p>克子姉が、オレに命じる</p><p>オレの顔をチラッと見る</p><p>そのリーゼントみすず様にやって貰ったの</p><p>とっても似合ってるわよ可愛いわ</p><p>克子姉が、ニコッと微笑む</p><p>そうでしょう克子様っ</p><p>みすずは、自分の手柄を褒められて喜んでいる</p><p>また後でねマルゴ様、十分後にみすず様を連れて、テラスへ来て下さい</p><p>克子姉は笑って、部屋から出て行く</p><p>さてとみすずちゃんは、もう一度自分の姿をチェックしてすぐに行動開始だよ</p><p>はいあ、忘れてましたっ</p><p>みすずが、自分のバッグを開けてごそごそする</p><p>旦那様これ、お願いしますっ</p><p>みすずは、赤い首輪を取り出す</p><p>え、これをしたまま、舞夏ちゃんに会うの</p><p>はいみすずの正装ですから</p><p>そうとまで言われたら仕方が無い</p><p>オレは、みすずに首輪を付けてやる</p><p>おむつもする</p><p>オレが、そう言うとみすずは、</p><p>本当はしたいですけれどこの後の撮影会に差し支えますから</p><p>まあ、知らなくていいことなら、そのままでいいし</p><p>監視カメラの映像に、克子姉が現れる</p><p>この部屋から出て三十秒も経っていない</p><p>玄関前の寧さんと舞夏ちゃんの前に、姿を表す</p><p>ごめんなさいっお待たせして</p><p>もうっ、克子さん、遅いっ</p><p>そう言えば寧さんは、舞夏ちゃんの前では克っつんて言わないな</p><p>克子姉も、普段みたいに寧様と言わずに寧さんて言ってるし</p><p>全部演技しているのか</p><p>ガレージのシャッターの調子がちょっとねさあ、中に入りましょう</p><p>どうもここは克子姉の家という設定になっているんだな</p><p>今は、家の中には誰も居ないことになっているらしい</p><p>克子姉が、玄関のドアに鍵を差し込んでいる</p><p>そうして舞夏ちゃんは、二人の女悪魔に連れられて、お屋敷の中に入っていく</p><p>さあて、舞夏さん処女のままでは、帰さないですよぉっ</p><p>カメラの映像を観て、みすずがそう囁いた</p><p>三人目の悪魔が、ここにいる</p><p>マルゴさんが、カメラを切り替える</p><p>テラスに通じる明るい部屋に三人が入って来た</p><p>うわぁ素敵なお部屋ですねっ</p><p>舞夏ちゃんは、お屋敷の調度品にうっとりとしている</p><p>すごいですねっ、克子さんのお家</p><p>やっぱり、そうか</p><p>適当に座って今、お茶を入れるわあ、クッキーを焼いたの、食べてみて</p><p>克子姉が、舞夏ちゃんにクッキーを差し出す</p><p>相変わらず、高級菓子店の商品としか思えない出来映えだ</p><p>えっこれ克子さんが焼いたんですか</p><p>そうだよっはい、舞夏ちゃん、どうぞっ</p><p>寧さんに手渡されて、舞夏ちゃんはクッキーを一つパクッと食べる</p><p>うわっ、美味しいっ克子さん、お菓子作るの上手なんですねっ</p><p>お菓子だけじゃないよっ克子さんは、お料理は何でも上手なんだからっ</p><p>パンも自分で焼くわよっあたし、将来、パン屋さんを始めるつもりだからっ</p><p>克子姉が、舞夏ちゃんにニッと微笑む</p><p>すごい、すごい、すごい克子さん、格好いいですっ</p><p>舞夏ちゃんは、少し興奮気味だ</p><p>とっても綺麗で、スタイルも良くて、ファッションにも詳しいしその上、お料理も上手なんて</p><p>舞夏ちゃんは、憧れの眼で克子姉を見ている</p><p>舞夏大人になったら、克子さんみたいな女性になりたいですっ</p><p>克子姉は、クスッと笑う</p><p>大人になったらってじゃあ、舞夏ちゃんは、まだ子供なの</p><p>舞夏ちゃんは、恥ずかしそうに笑った</p><p>舞夏はもう、大人ですでも、ちょっとまだ、子供のところもあります</p><p>そう言うところが、子供なんだけどね</p><p>うん子供として、とっても可愛い</p><p>舞夏ちゃんは、とっても素直だしちょっと、人の言葉を信じすぎだけど</p><p>照れている顔が雪乃に似ている</p><p>雪乃にも、こんな時期があったんだろうか</p><p>ホント、お姉さんとは全然違いますよね</p><p>みすずが、モニターを見て言った</p><p>違う</p><p>違うんだ</p><p>はいみすずは一人っ子ですけど、親戚に姉妹が何組がいるからよく判ります雪乃さんと舞夏さんみたいに、２つ違いくらいの姉妹が一番違いますね性格が</p><p>やっぱり、妹はお姉さんの姿を見て成長しますからそれに、親の接し方も違いますし</p><p>オレはほとんど親戚づきあいがなかったから、他の家の兄弟姉妹のことはよく判らない</p><p>みすずの家は名家だから、たくさん親戚がいるんだろう</p><p>一番上の子供は、親にとっても最初の子だから、いっぱい手を掛けて貰えるんですよ親自身、恐る恐るでも積極的に接しますしでも、次の子は二回目だからって、やっぱり少し手を抜いて育てられるんですよねうーん、良い意味で、親が手の抜きどころを判ってしまってるって言った方がいいかもしれません</p><p>はあそうなんだ</p><p>オレ、ほとんど親と接触しないで育ったから、よく判らない</p><p>小学校に提出する書類を書いて貰う度に、父親にお前は、今、何年生だっけって聞かれてたし</p><p>さすがにお前の生年月日っていつって聞かれた時は、ショックだったけれど</p><p>もちろん、母親はそういうのは一切ノータッチだったオレの学校のこととかは、全部、父親任せで</p><p>ていうか、父兄会も、授業参観も、運動会も、卒業式も誰も家族は来なかったし</p><p>小学校の入学式だけは、祖母ちゃんが来てくれたよな</p><p>まあ、二人姉妹の場合ですけどね年が離れていたり、姉妹が多かったりしたら、また変わりますでも、年の近い二人姉妹だとお姉さんが我が儘で、妹が大人しいってケース、割と多いと思いますよ</p><p>みすずが、そう教えてくれた</p><p>みすずちゃんそろそろ行くよ</p><p>マルゴさんが、上着を羽織る</p><p>これから、この屋敷を訪問するという設定なんだろう</p><p>マルゴさんが、部屋の隅に生けてあった花瓶の花を見る</p><p>これ、借りていこう</p><p>マルゴさんは、花瓶から花を抜き取ると模造紙でくるんで花束を作った</p><p>慣れた手つきだ</p><p>あたしもね、渚さんのお店がオープンしたばかりの頃に何回か手伝いに行ったことがあるんだよ</p><p>マルゴさんは、そう言って微笑む</p><p>では旦那様、行って参りますっ</p><p>みすずが、オレの顔に唇を差し出す</p><p>オレはチュッとキスをする</p><p>うふふ楽しんで、観ていて下さいねっ</p><p>二人は部屋から出て行く</p><p>監視モニターの前に、オレ一人が取り残される</p><p>オレは、冷めた紅茶をゴクリと飲んだ</p><p>玄関のベルが鳴る</p><p>あっ、きっとマルゴさんよ</p><p>テラスの前の部屋に居た克子姉が、玄関へ出迎えに行く</p><p>マルゴさんとみすずは、どこか屋敷の脇から外に出て、玄関へ廻ったらしい</p><p>しばらくモニターを見ていると克子姉が二人を連れて入って来る</p><p>やあ、舞夏ちゃん、こんにちわ</p><p>こうやって映像で観ると、マルゴさんは本当に格好いいな</p><p>こんな風に花束を持つ姿が格好いい女性って、なかなかいないと思う</p><p>克子さん、はい、これ</p><p>マルゴさんが、克子姉に花束を渡す</p><p>その姿も、決まっている</p><p>まあ、ありがとうございますっ</p><p>花束を受け取る克子姉も綺麗だ</p><p>今日は、友達のみすずちゃんを連れてきたよ</p><p>マルゴさんが、みすずを紹介する</p><p>自然な演技だ</p><p>初めまして香月みすずと申します</p><p>みすずは、いつもと違って少し大人っぽい声で挨拶した</p><p>みんな、演技が上手い</p><p>オレだけ、待機になった理由が何となく判った</p><p>みすずちゃんこちらが、克子さん寧には会ったことがあるよねそのお隣が舞夏ちゃんだよ</p><p>よろしくお願いします皆さん</p><p>みすずは、上品に礼をする</p><p>普段の少し子供っぽいみすずは、そこにはいない</p><p>名家のお嬢様として育ったみすずは、いつでもこういう大人っぽい顔が出せるんだ</p><p>は、初めまして白坂舞夏ですっ</p><p>舞夏ちゃんは、すっかり緊張している</p><p>そんなに固くなることはないよ、みすずちゃんはとっても優しいお姉さんだからね</p><p>マルゴさんが、笑って舞夏ちゃんにそう言った</p><p>ええ仲良くして下さいね、舞夏さん</p><p>品良く微笑むみすず</p><p>こ、こちらこそよろしくお願いしますっ</p><p>みすずは、しっかりと舞夏ちゃんの心を掴んだ</p><p>さあ今日は、思いっきり楽しんでね</p><p>克子姉が、みんなにそう言う</p><p>みすずは、ごく自然に舞夏ちゃんの隣の席に座った</p><p>今、お茶を入れるわくつろいでいて</p><p>あ、あたし、お花を生けてくるっ</p><p>スッと、克子姉と寧さんが席を外す</p><p>舞夏ちゃんが、みすずに話し掛ける</p><p>あの香月さん</p><p>みすずでいいわあたしも、皆さんと同じように舞夏さんて呼ぶからいいわよね</p><p>でどうしたの、舞夏さん</p><p>あのみすずさんて、あそこの学校へ行ってらっしゃるんですね</p><p>舞夏ちゃんが、みすずの制服を見てそう言う</p><p>やっぱり、気になるらしい</p><p>そういう舞夏さんは、あそこの学校なのね</p><p>ご存じなんですか</p><p>当たり前よ有名なお嬢様学校じゃない</p><p>照れる、舞夏ちゃん</p><p>そんなみすずさんの学校には、適いません</p><p>あらうちは普通の学校よ</p><p>いえいえ日本一の名門お嬢様学校じゃないですかうちの学校なんかよりも、遥かに上の</p><p>みすずが、ククッと微笑む</p><p>学校に上も下もないわそうねちょっと高貴な家柄の方が多く通っているかもしれないけれど、それでも普通の学校よ授業だって普通だし</p><p>お花や日舞の授業もあるって聞きましたけれど</p><p>ああそれは、教養を身につけるための特別授業よ大したことはしないわそういうのは、みんな個別に習っているしあたしも、お花と日舞はお稽古に通っているわ</p><p>ええちゃんと、師匠に付いて学ばないと身につかないものそうだ、今度、日舞の発表会があるのよかったら観に来て</p><p>みすずは、カバンからチラシを取り出す</p><p>日舞教室の発表会のチラシのはずなのに綺麗にカラーで印刷されている</p><p>何か、やたら豪華な作りだ</p><p>えっみすずさんの先生って、紺碧流の家元様なんですか</p><p>チラシを見て、舞夏ちゃんが驚く</p><p>そうよ紺碧撫子先生に師事しているの去年、名取りにしていただいたわ</p><p>すごーい</p><p>オレには、よく判らないがとにかく、すごいことらしい</p><p>すごくないわよ家元先生のお教室にたまたま入門しただけだもの</p><p>すごいですよ舞夏、学校のお友達に、家元先生のお教室には普通の人は入れないって聞きました</p><p>入れるわよちゃんとした人の紹介があれば</p><p>だから、そのちゃんとした人の紹介を得るのが大変なわけで</p><p>舞夏さん、日舞に興味があるの</p><p>ちょっとあります前にお友達の発表会を観に行って、綺麗だなって思って</p><p>それなら、習ってみる家元先生にご紹介致しましょうか</p><p>えいいんですか</p><p>いいも何ももう、お友達でしょうあたしたち</p><p>みすずの笑顔が、舞夏ちゃんの心を蕩かしてゆく</p><p>何が心配家元先生の教室だからって、お月謝が高いとかっていうことはないわよ</p><p>そういうことではないんです</p><p>舞夏ちゃんは、暗い顔をする</p><p>あたしお姉ちゃんがいて、とっても意地悪なんです</p><p>どう意地悪なの</p><p>舞夏が何かを始めるとお姉ちゃんは必ず嫌がらせをするんです舞夏、小学校の時にピアノを習っていたんですけれど練習の音がうるさいからって、お姉ちゃんに無理矢理辞めさせられましたバレエ教室は、お姉ちゃんと一緒に入ったんですけどお姉ちゃんが三回で飽きて辞めちゃってそうしたら、舞夏ももう行くなってあたし、お友達ができて楽しかったのに</p><p>雪乃本当に、家では暴君なんだな</p><p>そんなの平気よもし、お姉さんが何か言ってきたら、あたしが文句を言ってあげるわ舞夏さんのお姉さんは何年生</p><p>高校一年生です</p><p>じゃあ、大丈夫よあたし、高校二年生だからっ</p><p>本当に日舞を習いたかったら、あたしに相談してねいつでも、紹介してあげるから</p><p>舞夏ちゃんが、頭を下げる</p><p>舞夏ちゃん、ピアノが弾きたかったらそこにあるよ</p><p>マルゴさんが、部屋の隅を差す</p><p>壁際にアップライトのピアノがあった</p><p>奥の部屋にはグランドピアノもあるんだけどそっちは、しばらく調律していないからそのアップライトは、音が合っていると思うわ</p><p>克子姉が、お茶を運びながらそう言った</p><p>舞夏ちゃんは、ピアノはどれくらいやったの</p><p>マルゴさんが尋ねる</p><p>えっとバイエルが半分くらい終わったくらいです</p><p>バイエル</p><p>マルゴさんは不思議そうな顔をする</p><p>ああ、日本のピアノ教室ではバイエルっていう教本から練習するのよ最近は、やらないところも多いらしいけれど舞夏ちゃんの先生は、きちんとした音楽教育を受けた方だったんでしょう</p><p>克子姉が、そう説明する</p><p>はい音大を出られた女の先生でした</p><p>ふーん、本格的に習ってたんだね</p><p>マルゴさんが、感心する</p><p>本格的じゃあありませんよ本当にピアニストを目指してる子とかは、小学校の間にソナチネまで行きますから</p><p>ソナチネって</p><p>マルゴさんはそう言いながら、ピアノへ向かう</p><p>バイエルの次の段階に習う教本です</p><p>へえ日本にはそういうのがあるんだ</p><p>蓋を開け、鍵盤の上の赤い布を取るとマルゴさんは、ピアノの前に座った</p><p>あたしは、いきなり実践で弾かされたから</p><p>すっとピアノを弾き始める、マルゴさん</p><p>この曲は、オレでも知っている</p><p>聖者の行進だ</p><p>巧い</p><p>ちょっと、ジャズっぽく弾いている</p><p>軽やかな旋律が、部屋の中に響いている</p><p>マルゴさんが弾き終わると、舞夏ちゃんがパチパチと手を叩いた</p><p>すごいですっお上手なんですねっ</p><p>本当は、クラリネットの方が得意なんだけどね</p><p>マルゴさんは、そう謙遜する</p><p>ジャズはいいよね間違えそうになったら、適当にアレンジしちゃえばいいんだから</p><p>そんなことも言った</p><p>舞夏ちゃんも何か弾いてよっ</p><p>花瓶の花を持った寧さんが、舞夏ちゃんにそう言う</p><p>えー、あたしはしばらく弾いてないですし</p><p>いいから、いいからっ</p><p>花瓶をテーブルに置いて、寧さんは舞夏ちゃんをピアノに引っ張って行く</p><p>じゃあ簡単な曲を弾きます昔、発表会で弾いたんですけど</p><p>舞夏ちゃんが、弾き始める</p><p>この曲も知っている</p><p>小学生の時に、学校の音楽の時間に聞いたことがある</p><p>カッコーのワルツだ</p><p>誰が作ったかとかは、知らないけれど</p><p>しばらく舞夏ちゃんの可愛い演奏を聴いていた</p><p>突然、オレの携帯が鳴った</p><p>恵美からだった</p><p>もしもしどうしたの</p><p>今、休憩時間になったのみんなから離れて、電話しているわそっちはどう</p><p>今、舞夏ちゃんが来たところオレだけ隔離されて、他の人は舞夏ちゃんとお茶してる</p><p>恵美が、ホッと息を吐く</p><p>まだ、これからなのね</p><p>うん全然まだこれからだよ</p><p>なるべく優しくしてあげてね</p><p>恵美は、そう言った</p><p>いいのかなオレ</p><p>オレは、心の内を恵美に晒した</p><p>さっきからモニターで観ているけど舞夏ちゃんて、まだ子供だよしかも、素直で良い子なんだあんな子をオレ</p><p>思わず、口籠もる</p><p>レイプして、いいのかな</p><p>携帯電話の向こうの恵美が答えた</p><p>もう、しょうがないのよ</p><p>しょうがない</p><p>あたしは覚悟したわ</p><p>吉田くんがツラいのなら、あたしも一緒にしてあげるそっちに行くわ</p><p>いやいいから恵美は、部活の練習をしっかりやってよさっき、キャプテンと約束したろ</p><p>恵美の気持ちは嬉しいけれど</p><p>これはやっぱりオレの役目なんだ</p><p>舞夏ちゃんはあたしの妹よ</p><p>恵美は、雪乃の腹違いの姉妹だ</p><p>だから当然舞夏ちゃんの妹でもある</p><p>判ってるよ優しくする</p><p>後で舞夏ちゃんの前で、あたしのことを犯して</p><p>恵美が、そう言った</p><p>メチャクチャ、酷いことをしてお願い、吉田くん</p><p>そうでないとあたし、舞夏ちゃんに悪くて</p><p>恵美も、罪悪感を感じているんだ</p><p>オレだけでなく</p><p>判ったするよ</p><p>あたしと舞夏ちゃんの二人で、吉田くんに奉仕するわだから</p><p>恵美は言った</p><p>雪乃のことはもう、いいよね</p><p>みすずといい、克子姉といい</p><p>どうして、そんなに雪乃を嫌うんだろう</p><p>恵美も、オレが雪乃とするのは嫌なんだ</p><p>恵美の声は、真剣だった</p><p>昨日吉田くんと雪乃のセックスを観たらね</p><p>オレと雪乃のセックス</p><p>克子さんやみすずさんとの時は、みんなとっても幸せそうなのあたしもとっても幸せだった世界がキラキラしている感じで吉田くんも、とっても気持ちよさそうだったわ</p><p>オレのセックス</p><p>でも雪乃としている時は、とってもツラそうなの重い荷物を担いでいるみたいに見えたわ雪乃からは、何かどんよりとした黒い感じしかしなくて</p><p>吉田くんに抱かれている雪乃があたしには、死に神に見えたわ</p><p>あたし吉田くんが望むことなら何でもするどんな酷いことでも耐えるわ痛くしてくれてもいいし、どんなに恥ずかしいことだってする</p><p>恵美、何を言ってるんだ</p><p>吉田くんが、あたしに内緒で浮気したって構わない他に好きな子ができたら、あたしのことを捨ててもいいわあたしが、その子を連れて来てあげてもいいただ、雪乃とは、もうしないで</p><p>電話の向こうで恵美は泣いていた</p><p>恵美オレ、本当は怖いんだ</p><p>オレはもうガマンできなかった</p><p>舞夏ちゃんて、雪乃に似ているだろ雪乃とそっくりな顔ででも、雪乃よりも幼くて、純真で、まだ子供じゃないか</p><p>それでもやっぱり</p><p>オレは舞夏ちゃんの中に、雪乃の影を見ている</p><p>オレ舞夏ちゃんに襲いかかったら、歯止めが効かなくなりそうなんだ雪乃をレイプした時みたいにううん、それ以上に、舞夏ちゃんを犯したまま、止まらなくなりそうで心が爆発しそうなんだよっ</p><p>一人きりの部屋で</p><p>オレは、恵美に心中を打ち明ける</p><p>怖い</p><p>オレは自分がとんでもないことをしてしまいそうで</p><p>いいわ思いっきり、吉田くんのしたいようにして</p><p>恵美が、そう答えてくれた</p><p>舞夏ちゃんにはあたしも、後で一緒に謝るから吉田くんだけのせいじゃないわあなたの罪は、あたしも一緒に償うから</p><p>舞夏ちゃんの中で思い切り爆発して</p><p>うんあたしたち姉妹で、あなたの奴隷になります舞夏ちゃんには、ずっとあたしが付いているからあたしが彼女のお姉さんになるわだからあなたは、あたしたちも犯して思いっきり、犯して下さいお願いします</p><p>恵美の優しさがオレの心に突き刺さる</p><p>ありがとう、恵美</p><p>一度腹を括ってしまうと女の方が、肝が据わっていたりします</p><p>陵辱という目標に向かって、まったくブレなく舞夏ちゃんを追い込んでいく女性陣と、ブレっぱなしの吉田くん</p><p>女の演技力は、日常生活での行動力そのものなので、男には太刀打ちできません</p><p>そろそろ、働きに出ます</p><p>88．Naked</p><p>こっちは、何とかするよ恵美は心配しないで</p><p>オレは、携帯電話の向こうの恵美にそう告げた</p><p>うん吉田くんを信じてるごめんね、そろそろ練習、始まるみたい</p><p>ああ、恵美は練習をがんばって後で、迎えに行くから</p><p>その頃にはおそらく全ては、終わってるだろう</p><p>どういう結果になったとしても</p><p>じゃあね、吉田くん大好きよ</p><p>オレもだよ大好きだ、恵美</p><p>そして電話は切れた</p><p>オレも好きだ愛してるっ</p><p>振り向くと寧さんが居た</p><p>オレの顔を見て、ニッと笑う</p><p>いつの間に、部屋の中に入って来たんだろう</p><p>オレが尋ねると、寧さんはハッと息を吐いた</p><p>ちょっと息抜き舞夏ちゃんの前では、ずっと大人の女を演じてないといけないでしょ肩が凝ってきちゃったから、抜け出してきたんだよ</p><p>そう言って、寧さんは肩と首を擦っている</p><p>肩揉みましょうか</p><p>マッサージくらいなら、オレでもできると思う</p><p>女の人の肩なんて、揉んだことは無いけれど</p><p>それよりさっ、あたしも恵美ちゃんみたいに、大好きとか愛してるとか言って欲しいなあっ</p><p>寧さんが、オレに寄って来る</p><p>大きな胸をオレの肩にぐいぐい押しつける</p><p>はい大好きですっあなたのことを愛してます寧さん</p><p>オレは心を込めて、そう言った</p><p>寧さんはびっくりしていた</p><p>そんな真顔で言わないでよ照れちゃうじゃないのっ</p><p>寧さんは、真っ赤になる</p><p>自分でそうして欲しいって、言ったのに</p><p>初めて会った時から、ずっと好きですからオレ、寧さんは世界で一番綺麗だと思います</p><p>本当にそう思っているから、相手の眼を見てハッキリと言える</p><p>こうやって見る寧さんは、本当に綺麗だ</p><p>美人は見飽きるっていうの、嘘だよな</p><p>美人にも、色んな顔がある</p><p>笑った顔、怒った顔、泣いてる顔、びっくりしている顔</p><p>たくさんの表情があって見飽きることは無い</p><p>ヨッちゃん本当に女殺しだよね</p><p>寧さんは、うっとりとした顔でそう言った</p><p>嘘やお世辞じゃなくって、ヨッちゃんが本気でそう思ってるてこと伝わって来るもの</p><p>いや、そんなこと言われても</p><p>だってこんなの、嘘やお世辞じゃ言えませんよ恥ずかしくて</p><p>寧さんが、ニコッと笑う</p><p>ヨッちゃんのそういうところ、大好きよっ</p><p>オレのほっぺたに、チュッとキスしてくれた</p><p>ところで、ヨッちゃんはみぃちゃんのことは、どう思っているのかな</p><p>どうって</p><p>世界で一番何だと思ってる</p><p>ああそういうことか</p><p>みすずは世界で一番、可愛いです</p><p>恵美ちゃんは</p><p>恵美は、世界で一番優しいと思います</p><p>マルちゃんは</p><p>マルゴさんは物知りかな</p><p>えー、強いじゃなくて</p><p>それもありますけどでも、いつも色んなことを教えて貰っているから</p><p>克っつんは</p><p>柔らかくて温かいかな</p><p>やだそれエッチの感想でしょ</p><p>だって美味しい、とかだと失礼でしょ</p><p>失礼じゃないんじゃない世界で一番、美味しい女って、ちょっと格好いい感じだし</p><p>いや、オレが言ったのは、作ってくれるご飯が美味しいで</p><p>寧さんのとは違う、美味しいでしょ</p><p>渚さんは</p><p>渚さんは、明るくて、優しくて、ほんわかしてて夏の暑い日に、プールの中でぷかぷか浮かんでいるみたいな感じです和やかな感じですね</p><p>うんあんまり、上手く説明できないけれど</p><p>渚さんと居ると、平和な感じがする</p><p>弓槻先生のことは、どう思う</p><p>先生は世界で一番、悲しそうに見えます</p><p>悲しそう可哀想じゃなくて</p><p>はいとっても、悲しそうですいつも</p><p>オレは、先生を可哀想とは思わない</p><p>先生は、オレになんかよりよっぽど強い人だから</p><p>ただとっても、悲しそうに見える</p><p>ふーん、そういうイメージなんだ</p><p>寧さんは、意外そうだった</p><p>ところであの子のことはどう思う</p><p>寧さんはモニターの中の舞夏ちゃんを示す</p><p>ピアノを弾き終えた舞夏ちゃんは、お茶を飲みながらみすずたちと楽しく談笑している</p><p>話題はオレにはよく判らない、クラッシック音楽についてみたいだった</p><p>舞夏ちゃんはとっても子供に見えます</p><p>オレは正直に答えた</p><p>そっか、やっぱりそういう風に見ちゃうんだね</p><p>寧さんが、オレの手を握る</p><p>え寧さん</p><p>そのまま、オレの手を自分の胸に押し当てた</p><p>寧さんのおっぱいの柔らかい感覚</p><p>もっと力を入れて触っていいよ揉んでもいいからね</p><p>いやあの</p><p>手の感触が寧さんの胸の量感を伝えている</p><p>そのままもう一度、モニターの中の舞夏ちゃんを見て</p><p>寧さんが、そうオレに言った</p><p>いいから見なさいっ</p><p>オレは画面の中の舞夏ちゃんを見る</p><p>あの子精神的には、確かにまだ子供かもしれないヨッちゃんは優しいから、あの子の心を先に見ちゃうんだね</p><p>心</p><p>ちゃんと舞夏ちゃんを見て心じゃなくって、肉体の方もね</p><p>肉体</p><p>舞夏ちゃん足が細いよね身長は、みぃちゃんと同じくらいかなでも、年齢よりも成長していると思わない</p><p>心でなく舞夏ちゃんの肉体にだけ注目する</p><p>おっぱいは、まだ小さいけれどでも、ふくらんでいるのは、はっきり判るよね</p><p>オレは思わず、唾を飲み込む</p><p>舞夏ちゃん、普通の中学2年生より発育は良い方だと思うよ</p><p>寧さんのおっぱいに当てた手に思わず力が入ってしまう</p><p>だからね、大丈夫だよヨッちゃん</p><p>寧さんがオレの耳に囁く</p><p>あの子、もうセックスできる身体になってるから</p><p>それを言うために</p><p>わざわざ、オレに会いに来てくれた</p><p>もう、心は見なくていいからねあの子の身体だけ見ていて心配になったら、今、あたしが言った言葉を思い出してね</p><p>舞夏ちゃんは、もうセックスできる身体に成長している</p><p>オレいいんでしょうか</p><p>まずは食べちゃいなさい目の前に、美味しそうな物があったら全部食べて、取り返しがつかなくなった後で、その先どうするかを考えるのよそれが、あたしたちのやり方よっ</p><p>そんなことを、前にマルゴさんにも言われた</p><p>美味しそうでしょ、あの子ヨッちゃん、食べたくない</p><p>食べたいです</p><p>雪乃によく似た少女</p><p>舞夏ちゃんの成長途中の肉体をオレは貪りたい</p><p>じゃあ今は、そのことだけを考えて</p><p>寧さんがオレのおでこにキスしてくれる</p><p>そろそろ、あたしは戻るから次のスケジュールに移る時間だし</p><p>もう一度、モニターを見て寧さんは笑った</p><p>ここから見てると、おかしいでしょあたしたち、あの子を騙そうと、一生懸命おかしな芝居をしてて</p><p>寧さんは、全てを客観的に見ているんだ</p><p>状況に流されず自分が何をしているのかを、ちゃんと理解している</p><p>やっぱり、みぃちゃんはスゴイね本物のお嬢様だけあって、求められている役柄を完璧に演じきっているものあたしなんて、克っつんのことを克子さんて言うだけで背筋がソゾッとなるのに</p><p>みすずそんなにスゴイんですか</p><p>うんあの子、ヨッちゃんが思っているよりも、何十倍もスゴイ子よ</p><p>寧さんは、そう言うけれどオレには、よく判らない</p><p>画面の中では、ツンと澄ましているけれど</p><p>オレには、みすずはみすずでしかないし</p><p>頭が良いし、気が利くし、度胸があるし何より、生きていくための演技力が凄いわ</p><p>生きていくための演技力</p><p>女にとっての演技力は、そのまま生活力とイコールだからねみいちゃんて、物凄い生命力の持ち主なんだと思うよ</p><p>その寧さんの評はオレには難し過ぎて、よく判らない</p><p>さ、そろそろ、あたしもお芝居の世界に戻りますかねっところで、ヨッちゃん</p><p>そのリーゼント、決まってるねっ</p><p>オレこれからずっと、この頭にした方がいいですか</p><p>もう、ブッチャケて聞いてみる</p><p>ううんヨッちゃんは、いつもの髪型の方がいいよでも、今日はみんなでお芝居をしなくちゃいけない日だからその頭でいいんだと思うよ</p><p>寧さんはそう言って、微笑んでくれた</p><p>この衣装も、リーゼント頭も全部、芝居だと思えばいいんだ</p><p>オレはそう、寧さんに答えた</p><p>映像の部屋の中に、寧さんが加わる</p><p>あら、寧さん、どちらへ行かれてたんですか</p><p>いつもだったら、もおっ、寧さんどこへ行ってたんですっとか、言ってるだろうに</p><p>みすずは、完全に上流階級の気品のあるお嬢様になっている</p><p>いや、こちらの顔の方が、彼女にとってはいつもの顔なのかもしれない</p><p>オレに見せている顔の方が、特別で</p><p>ちょっとねみんな、何を見ているの</p><p>部屋の中の女性たちは、テーブルの上に拡げられた何かを見ていた</p><p>克子さんの撮られた写真です克子さん、写真も上手なんですねっ</p><p>舞夏ちゃんが、ニコニコして寧さんに言う</p><p>あっ、それ、あたしの写真じゃない</p><p>そうよ前に撮った、寧さんのポートレイトを見て貰っていたの</p><p>やっぱり、綺麗な人だと写真がいいですねぇ</p><p>そんなことないよ、舞夏ちゃん克子さんの腕がいいんだよ</p><p>今日は、あたしも写真を撮っていただきたいと思って来たんです</p><p>みすずが、打ち合わせ通りの演技をする</p><p>ええ、上のスタジオに準備してあるわ</p><p>スタジオがあるんですか</p><p>克子姉の言葉に、舞夏ちゃんが驚く</p><p>写真はあたしの趣味だから使っていない部屋を改装して、スタジオにしているの衣装もたくさん用意してあるわよっ</p><p>スタジオって</p><p>多分オレが雪乃を最初にレイプした部屋だ</p><p>そうだ、舞夏さんもあたしと一緒に写真を撮っていただかない</p><p>あたしもみすずさんとですか</p><p>そうね、色んなお洋服を用意してあるから、一人が着替えている間にもう一人を撮せば効率がいいわね</p><p>克子姉も、舞夏ちゃんを誘い込む</p><p>あたしなんてモデルになりますか</p><p>舞夏ちゃんの言葉に、克子姉はククッと笑う</p><p>何言ってるのよ舞夏ちゃんは、とっても可愛いわよ</p><p>そうだよっみすずさんと一緒に撮って貰いなよっ</p><p>舞夏ちゃんは、ちょっと恥ずかしそうに答えた</p><p>じゃあお願いします</p><p>罠に掛かった</p><p>では、上のスタジオへ行きましょう</p><p>克子姉の言葉に、女性たちは席を立つ</p><p>モニターの中は、無人の部屋が映ったままになっている</p><p>ええっとカメラの切り替えって、どうやってやるんだろう</p><p>とガチャっとドアが開いて、今度はマルゴさんが入って来た</p><p>あれ、マルゴさんは撮影会には行かないんですか</p><p>うんミナホがそろそろ、こっちの映像に集中したいだろうと思うからあたしは、ミナホが今やっている仕事を引き継ごうと思ってね</p><p>マルゴさんは、ノートパソコンを起動させる</p><p>弓槻先生が今やっている仕事って</p><p>お屋敷と学校のセキュリティシステムの確認とミスター・ヴァイオラに関する情報収集だよ</p><p>ミスター・ヴァイオラ</p><p>寧さんを付け狙っているという</p><p>怖い人なんですか</p><p>あたしが知る限り、世界で一番危険な男だよ</p><p>どうして、そんな人が寧さんを狙っているんです</p><p>それはあたしからは教えられない</p><p>マルゴさんが、オレを見た</p><p>寧の人生の根幹に関わることだから吉田くんが知りたいのなら、寧から直接聞いて</p><p>人の人生に踏み込むなら、ちゃんと礼を尽くすべきだ</p><p>マルゴさんの眼が、そう言っていた</p><p>判りましたそうします</p><p>君に、一生寧と生きていく覚悟があるんなら聞いてみるんだね</p><p>それぐらい重い話だから</p><p>弟さんの死に関わることだもんな</p><p>覚悟はもうしています</p><p>オレは寧さんの弟になる約束をした</p><p>そっか君はそういう子だったね</p><p>マルゴさんは、フッと微笑んだ</p><p>あれ、どうしたのモニターの画像が、スタジオに切り替わってないじゃない</p><p>マルゴさんが、監視モニターの画像に気づく</p><p>どう操作すればいいのか判らなくて</p><p>もう、早く言いなよここを押せばいいんだよ</p><p>マルゴさんが、パチパチとキーを操作する</p><p>画面がスタジオに切り替わる</p><p>凄い、凄い本当のスタジオみたいですねっ</p><p>天井が高くて、照明機材やカメラに囲まれた部屋</p><p>舞夏ちゃんが、すっかり興奮している</p><p>部屋の後ろに置かれた、トレーニングの機械はそのままだけれど</p><p>雪乃を犯した時と違うのは</p><p>大きなハンガーラックが幾つも並べられていて、たくさんの洋服が用意されている</p><p>子供じみた仮装用のコスチュームから</p><p>ブランド品のお洒落な服</p><p>雪乃の着ていた、ウェディング・ドレスまで</p><p>まずは、制服姿のまま撮りましょうかみすずさんそっちに立って下さい</p><p>三脚に乗せられた大きな一眼レフ・カメラを、克子姉はセッティングする</p><p>みすずは、白い背景ホリゾントの前へ進む</p><p>彼女は、写真を撮られることにも慣れているみたいだった</p><p>スッとカメラに向かって立って、微笑む</p><p>はい行くわよっ</p><p>バシュッ</p><p>光るフラッシュ</p><p>フラッシュの充電器が、キュンキュンキュンと甲高い音を立てる</p><p>克子さんプロのカメラマンみたいですっ格好いい</p><p>舞夏ちゃんが、そう感想を漏らす</p><p>そのまま、数回、克子姉は色々な指示をしながらシャッターを切った</p><p>はい制服は、これぐらいにしましょうみすずさん、好きな服に着替えて</p><p>みすずは、ハンガーラックの方へ行く</p><p>下に、ビニールシートが敷かれていた</p><p>そこが、着替えのゾーンということなんだろう</p><p>舞夏さん、次はどれを着たらいいと思う</p><p>みすずが、舞夏ちゃんに尋ねる</p><p>そこの水色のワンピースとか、どうですか</p><p>これね判ったわ</p><p>みすずは、平然と服を脱ぎ出す</p><p>服を脱ぐのが自然なシチュエーションになっているから、おかしくは見えない</p><p>ただ舞夏ちゃんは、下着姿になっていくみすずをボーッと見ている</p><p>ふふっ、どうしたの</p><p>ブラとパンティだけになったみすずが、舞夏ちゃんに尋ねた</p><p>みすずさん、凄い下着を付けているんですね</p><p>ああ今日は、シルクの下着にしたのいつもは、こんなの履いてないわよ</p><p>確かにみすずの白い下着は光沢が違った</p><p>きっと、肌触りも全然違うんだろう</p><p>すっごい、大人っぽいです</p><p>うっとりした眼で、舞夏ちゃんはみすずを見ている</p><p>こんなのまだ普通よ今日は制服だから、地味なのしか付けてこられなかったし</p><p>みすずは笑って、水色のワンピースに袖を通す</p><p>服の水色に、首のチョーカーの赤が映えて美しい</p><p>克子さん、お願いしますっ</p><p>みすずは撮影ゾーンに戻り、また克子姉の被写体になる</p><p>繰り返されるフラッシュの光とシャッター音</p><p>じわじわと、舞夏ちゃんの心に浸透していく</p><p>はい、みすずさん次に着替えてきて舞夏ちゃん、その間にあなたを撮るわ</p><p>子犬のように、舞夏ちゃんがカメラの前に向かう</p><p>そんなに緊張しないで学生証の写真を撮るんじゃないのよっ</p><p>そう言われても舞夏ちゃんは、力が入ったままだ</p><p>まあいいわじきに慣れてくると思うし</p><p>克子姉が、シャッターを切る</p><p>何度も写真を撮られるうちに</p><p>舞夏ちゃんの緊張が、ゆっくり溶けていく</p><p>はい、制服はここまで着替えてきてみすずさん、用意はいい</p><p>舞夏ちゃんとみすずが、入れ替わる</p><p>舞夏ちゃんは、そのまま洋服ラックの方へ</p><p>えっとどれにしよう</p><p>たくさんの服に迷う舞夏ちゃんの前に、寧さんが現れる</p><p>これとこれの組み合わせなんていいんじゃない</p><p>寧さんは黒いミニスカートと、派手な色のブラウスを示した</p><p>あっ、すごい大人っぽいさすがですっ</p><p>靴は、こっちの編み上げのサンダルね</p><p>な、なるほど勉強になりますっ</p><p>ほらほらそう思ったら、早く着替えて色んな服を着て、克子さんにたくさん写真を撮って貰いたいでしょ</p><p>舞夏ちゃんがセーラー服を脱いでいく</p><p>スカートが、ストンと落ちた</p><p>白い子供らしいパンティが見える</p><p>うんしょと、上も脱ぐ</p><p>シンプルなデザインのブラジャー</p><p>胸のふくらみがはっきりと判る</p><p>うんＢカップ以上はあるんじゃないもしかしたらＣかもしれない</p><p>マルゴさんが、監視モニターをちらっと見て、そう呟いた</p><p>舞夏ちゃんは、オレがここで盗み見ていることを知らない</p><p>優しいお姉さんたちに囲まれていると思って平気で肌を晒している</p><p>はい交代して</p><p>みすずの撮影が終わり、また舞夏ちゃんの番に</p><p>その服での撮影も終わって、再び着替えに戻る</p><p>舞夏ちゃん今度はこれを着てよっ</p><p>寧さんが、舞夏ちゃんに黒いサマー・ドレスを見せる</p><p>うわっ、こんなに大人っぽいのあたし似合うかな</p><p>大丈夫だって、とにかく着てみて</p><p>舞夏ちゃんは、ドレスを受け取る</p><p>あそれ、背中が大きく開いてるから、ブラジャー外してねっ</p><p>寧さんが、当然のことのように言った</p><p>写真にブラ紐が見えたら、おかしいでしょ</p><p>ニコッと笑う、寧さん</p><p>あ、はいそうですね</p><p>舞夏ちゃんは、いったんドレスを置いてブラジャーを外そうとする</p><p>背中に手を廻してホックを外す</p><p>パン生地のような白くてぷっくりした可愛いおっぱいが、見える</p><p>桜色の乳首は、まだ乳輪の中に埋もれたままになっていた</p><p>舞夏ちゃんがドレスに袖を通すと、後ろから克子姉の声がする</p><p>はいっ、次、舞夏ちゃんっ</p><p>今、行きますっ</p><p>舞夏ちゃんが、パタパタと駆けていく</p><p>いいじゃないっとっても、セクシーよっ</p><p>克子姉に褒められて、舞夏ちゃんは嬉しそうだった</p><p>えへっそう言っていただけると嬉しいですっ</p><p>その表情も克子姉は、カメラに収める</p><p>もう舞夏ちゃんは、緊張していない</p><p>むしろ高揚感に、自分を見失い始めている</p><p>一回、チェックして見てみましょうか</p><p>克子姉が使っているカメラはプロ用のデジタルカメラだから、撮った映像がすぐに見られる</p><p>克子姉はカメラをノートパソコンに接続して、画像を舞夏ちゃんに見せていった</p><p>ノートパソコンはお屋敷内の回線とも接続しているので、その画像はオレの居る部屋でも見られる仕組みになっているらしい</p><p>マルゴさんが、別のモニターを起動させて映してくれた</p><p>うわっみすずさん、綺麗っ</p><p>さすが克子姉の写真の出来映えは素晴らしかった</p><p>みすずが、可愛いことは判ってたけれど写真に撮したら、こんなにモデルさんみたいに綺麗になる子だとは知らなかった</p><p>オレは、普段の明るくて甘えてくるみすずばかり見ていてみすずの本質を見ていない</p><p>克子姉の撮った写真が、そう教えてくれた</p><p>舞夏さんも、可愛いですよ</p><p>みすずが、にこやかに言う</p><p>うん舞夏ちゃんの写真も良い</p><p>あっ、これ舞夏のおっぱい、見えちゃってます</p><p>舞夏ちゃんが、慌てる</p><p>あの後、寧さんはずっと、胸や背中が大きく開いた服ばかりを舞夏ちゃんに着せていた</p><p>だから舞夏ちゃんは、ずっとノーブラのままだ</p><p>いいじゃない別に公表する写真じゃないんだし自然な感じでいいと思うわよっ</p><p>そうそう、舞夏ちゃんとあたしたちが見るだけだしねっ</p><p>克子姉と寧さんが、相次いでそう言った</p><p>そうですねあたしも、綺麗な写真だと思いますっ</p><p>みすずまで、同調する</p><p>舞夏ちゃんは、ちょっと恥ずかしそうだけど</p><p>そうだあたし、ヌードも撮っていただこうかしら</p><p>みすずが、突然、そんなことを言い出す</p><p>みすずさん裸の写真を撮るんですか</p><p>ええ、せっかくの機会ですし若くて綺麗な時の自分の写真て、持っておきたくないですか</p><p>みすずが、舞夏ちゃんの顔を覗き込む</p><p>そうね、ヨーロッパのセレブの女の子なんかは、みんな若い時に自分のヌードを撮って貰っているのよ</p><p>克子姉がまた、嘘知識を舞夏ちゃんに吹き込む</p><p>そうそう、写真に残す勇気があるくらい自分の裸に自信がないと、あっちでは大人の女とは認められないからねっ</p><p>そうだ前に、寧のヌードは撮ったのよ寧、見せてあげてもいい</p><p>いいよっあたしは、自分の裸に自信のある、大人の女ですからっ</p><p>と、処女が言う</p><p>克子姉が、ノートパソコンのファイルを選んだ</p><p>うわっ綺麗</p><p>舞夏ちゃんが、思わず声を上げる</p><p>画面に現れた寧さんのヌード</p><p>完全な裸</p><p>何一つ身につけていない、生まれたままの姿</p><p>その写真は、どれも美しかった</p><p>豊かな胸とお尻の作り出す柔らかな曲線</p><p>でも、腰はキュッと細く締まっている</p><p>そして和やかに微笑んでいる美しい容貌</p><p>こんなの、もうアートの領域だ</p><p>美しすぎる</p><p>あたしも、こんな風に撮って貰えますか</p><p>いいわよっ</p><p>克子姉は、ニコッと笑って承諾する</p><p>みすずは、舞夏ちゃんを見る</p><p>舞夏さんも、撮っていただきましょうよ</p><p>戸惑う舞夏ちゃん</p><p>いいじゃないこんなチャンス、なかなか無いわよ</p><p>だけど、写真は</p><p>他の人には見せないわ今、このお屋敷に居る人だけの秘密、それならいいでしょ</p><p>みすずは、そう言う</p><p>今、この屋敷に居る人ならオレも含まれる</p><p>正直に話すとねあたし、一人だけだとちょっと恥ずかしいのだから、舞夏さん、あたしと一緒に撮って貰いましょうよねっ</p><p>みすずの言葉に舞夏ちゃんは、ついに陥落する</p><p>わ、判りましたでも、誰にも見せないで下さいね約束ですよ</p><p>舞夏ちゃんは、真っ赤になりながらもそう答えた</p><p>大丈夫よデジタル写真だし、気に入らないのは、すぐ消せるから</p><p>克子姉は、そう言っているけれど</p><p>じゃあ、ヌードの撮影を始めましょうみすずさんが先ねっ</p><p>寧さんの言葉に、みすずが微笑む</p><p>はい、お願いしますっ</p><p>みすずがゆっくりと、服を脱いで行く</p><p>というわけで、じわじわと続きます</p><p>じわじわじわ</p><p>働いてきます</p><p>89．ヌードでモード</p><p>舞夏ちゃんの前でみすずが服を脱いでいく</p><p>途中で、みすずが克子姉をチラリと見た</p><p>克子姉はああと頷いて、舞夏ちゃんに気づかれないように、こっそり片手で壁の一点を示す</p><p>それは隠しカメラの位置だ</p><p>みすずは、何気なくカメラの正面に向き直す</p><p>カメラの向こうに居るオレに、自分のストリップがよく見えるように</p><p>ゆっくりと、ブラウスのボタンを外していく</p><p>みすずちゃんは、本当に君のことが好きなんだね</p><p>本来はあの子は、とっても独占欲が強いんだと思うね</p><p>カメラにチラッと目線を送りながらみすずが、ブラウスを脱ぐ</p><p>シルクの下着だけになった、みすず</p><p>華奢な手が、今度はブラジャーに伸びる</p><p>独占欲が強い</p><p>うん本当は吉田くんことを、自分一人だけのものにしたくて堪らないんだと思うな</p><p>でもみすずは、そんなことは言いませんよいつも、他の人たちに気を遣ってくれていますし</p><p>ああ、みすずちゃんはとっても良い子だよいつも、周囲の人に気を配っているというか、あの子は自分の周囲の人たちに気遣いせずにはいられない質なんだろうね</p><p>高価なシルクのブラジャーホックは背中側だ</p><p>おっぱいを下に、身体を折り曲げて手を背中に廻すみすず</p><p>可愛い胸にも、谷間ができている</p><p>可哀想にあの子は、相反する性質を同時に持ってしまっているんだよ</p><p>相反する性質</p><p>そう片方では、強い好奇心と衝動そして、それを一人で探求するだけの思考力も行動力もある</p><p>みすずは、オレよりも遥かに頭が良いし、実行力もある</p><p>なのに、もう片方ではそういう自分の衝動を押さえつける強大な自制心を持っているんだ</p><p>自制心</p><p>まあ高出力のエンジンと強力なブレーキの両方が付いている、高級スポーツカーみたいな子だよね</p><p>みすずがブラジャーを外す</p><p>ぽろんと放たれる、おっぱい</p><p>可愛いピンクの乳首が、ふわんと揺れる</p><p>みすずはオレを意識して、わざと胸をカメラに向ける</p><p>顔が紅潮している</p><p>みすずは、興奮しているんだ</p><p>でも凄いエンジンに凄いブレーキが付いているんなら、問題ないんじゃないですかスピードが出すぎた時には、ちゃんとブレーキを効かせられるってことでしょ</p><p>それで、みすずちゃんが壊れてしまわなければね</p><p>エンジンがもの凄いスピードで走りたがってウンウン唸っているのを、強いブレーキで無理矢理に押し留めていたら車はどうなると思う</p><p>画面の中のみすずがシルクのパンティに手を掛ける</p><p>カメラをチラッと見て、妖しくニコッと微笑んだ</p><p>エンジンが一気に焼き付いて壊れるか、ブレーキが急激に摩耗して保たなくなるかどっちにしてもその車はダメになってしまうよ</p><p>モニターの中のみすずが、両手でゆっくりとパンティを引き下ろしていく</p><p>みすずはパンティを脱ぎながら、わざとお尻をカメラに向ける</p><p>白くて丸いお尻が、ぷりりんと画面の中で揺れる</p><p>みすずちゃんのお祖父さんは、黒い森のお客様の一人だった渚さんがお相手したこともあるあたしも知っているけれど、日本でトップ５に入る財界人だよそういう人が、どうしてみすずちゃんが渚さんの所にアルバイトに行くことを許したと思う</p><p>自分の大事な孫娘を、どうして</p><p>渚さんが、みすずをペットにしてしまうことをお祖父さんは、予測していた</p><p>みすずちゃんは、香月家の娘としては完璧すぎるんだよ本当は、好奇心の塊のやんちゃな子なのに一族の前や、学校ではいつも品の良いお淑やかなレディを演じている今、舞夏ちゃんの前でやっているみたいにね</p><p>あれが、みすずの普段の姿</p><p>なまじ、能力も才能もある上に、他人の気持ちが判る優しい子だから一族の中で自分が求められている役柄を完璧に演じ切ってしまっているんだろうね</p><p>モニターの中パンティーを脱いでしまった、みすず</p><p>恥ずかしそうに、自分の胸のふくらみを隠す</p><p>秘部は、隠さない</p><p>みすずの無毛の割れ目が、はっきりカメラに写っている</p><p>いや見せているんだ</p><p>みすずは、オレに</p><p>でも、自分の本当の衝動や欲求を、無理矢理に押さえつけているんだから当然、彼女の中にストレスが発生する心と身体には、良くないよねだからみすずさんのお祖父さんは、彼女を渚さんに預けたんだと思うよ</p><p>まあガス抜きのつもりだったんだろうね渚さんは明るくてほんわかしている人だから、癒やしにはもってこいだし渚さんの前では、良家の子女を演じる必要はないだろうむしろ、そういう殻を壊して丸裸にしてくれる人だから</p><p>渚さんは、そういう人だ</p><p>渚さんはみすずの本質を見抜いて、自分のペットにすることで、彼女の本性をさらけ出させ解放したんだ</p><p>それにお祖父さんは、みすずちゃんの性衝動の強さに気付いていたんじゃないかな</p><p>性衝動</p><p>あのお祖父さんも、相当な性豪だからねみすずさんが、大きな性衝動を抱えていることは判っていたんだと思うよそれを発散させるため渚さんに可愛がられるのは、良いことだと思ったんだろう</p><p>お祖父さんは、みすずが渚さんの性的なペットになることを黙認していた</p><p>みすずさん、撮影はこっちのソファでするわっ</p><p>克子姉が、みすずに言う</p><p>はい、今行きますっ</p><p>全裸のみすずは、隠しカメラに向かって、こっそりウインクしてくれた</p><p>でも、みすずのお祖父さんは一つだけ誤算をしていたんだよ</p><p>渚さんはみすずちゃんをどれだけ可愛がっても、処女のまま香月家に帰してくれるだろうと思っていたんだと思うみすずちゃんは、香月家のための結婚をする予定になっているから、処女のままでないとマズイんだよ</p><p>そうだ最初の時みすずは処女でないと結婚できないと言っていた</p><p>あの時、みすずの脳裏にあったのは祖父の決めた婚約者の存在だろう</p><p>オレに処女を捧げた後、彼女は婚約者と話して欲しいと言った</p><p>処女を失った彼女はもう、香月家の娘として婚約者とは結婚できないから</p><p>はーい、ソファに座ってカメラを見て、行くわよっ</p><p>克子姉がみすずのヌード撮影を開始する</p><p>みすずは、笑っている</p><p>楽しんでいる</p><p>裸の写真を撮られることを</p><p>この姿を、オレに見られていることを</p><p>まさか、渚さんが君にペットとしてみすずちゃんをあげてしまうなんていまだに想像すらしていないじゃないかな</p><p>渚さんは、みすずのお祖父さんの意に反して、オレに彼女をくれた</p><p>渚さんは香月家の都合よりも、みすずちゃんの心と身体の解放を望んだんだねみすずちゃんの性衝動は、きちんと男性に抱かれないと解消できないって考えたんだと思うそして、彼女には君みたいな子じゃないとダメってことも</p><p>君は、みすずちゃんの強い性衝動を嫌がらずに真っ正面から受けとめているよ普通の男の子ならビビッて逃げ出しちゃうような状況でも、君は文句一つ言わずにみすずちゃんの希望に応えている</p><p>だってあんなに可愛い子が、オレを求めてくれるんですよ答えないわけには、いかないじゃないですか</p><p>そんな君だからますます、彼女は君にのめり込んでいるんだよ</p><p>フラッシュ光とシャッター音を浴びながら全裸のみすずが、微笑んでいる</p><p>時々、ちらちらと隠しカメラの方を見る</p><p>みすずはずっと、オレの視線を意識している</p><p>みすずちゃんが性衝動を解放できる男性は、この世の中に君しかいないんだからね</p><p>オレみすずに、どうしてあげればいいんでしょうか</p><p>マルゴさんに、意見を求める</p><p>とりあえずは、今のままでいいんじゃないかな彼女の強い性衝動を、避けずに全部受けとめてあげれば</p><p>それでいいんでしょうか</p><p>吉田くん、判ってるみすずちゃんが、本当は黒い森の高級娼婦に最適の人材だってこと</p><p>美人で頭が良くて、細かい気遣いができて、気品と知性と教養があってそして、大きな性衝動を抱えている高級娼婦には、もってこいの逸材でしょ</p><p>そうかもしれない</p><p>別に黒い森じゃなくてもいいんだよ彼女は、道を踏み外したらいつでも娼婦に転がり落ちてしまう危険性があるんだ変な男に引っ掛かったり、悪い男に騙されたりしたらねそういうことも危惧して、お祖父さんは渚さんに会わせたんだと思うよ超一流の高級娼婦だった、彼女にね渚さんが、このお屋敷の一番の稼ぎ頭だったことは知っているよね</p><p>知っています</p><p>先に本物の高級娼婦を見ておけば、おかしな男に騙されたりはしないだろうって考えたんだと思うな</p><p>モニターの中で、裸のみすずがポーズを取る</p><p>克子姉が撮したデジタル写真が次々と、別のモニターにアップされていく</p><p>みすずは可愛くて、セクシーだった</p><p>みすずちゃん君が見ていると思っているから、あんなにセクシーな表情になっている君には、自分の性衝動を全てぶつけてもいいきっと、受けとめてくれるって信じているから</p><p>みすずはオレを信じてくれている</p><p>君が彼女の性衝動を引き受けてくれたら彼女は、他の場所では良家の子女を演じ続けられる心も身体も壊れないどんな時でも、本性の自分を受けとめてくれる君という人間がいると信じているから</p><p>マルゴさんが、そう説明してくれた</p><p>オレみすずの信頼に応えないといけないんですね</p><p>そうだよ君に裏切られたなら彼女の心は、本当に傷ついてしまう娼婦に堕ちてしまうことだって、充分にありえるよ吉田くんは、みすずちゃんに売春婦になって欲しいかい</p><p>そんなの嫌です</p><p>あたしもだよだから彼女の衝動には、必ず全て応えてあげて</p><p>君に愛されていると感じていればみすずちゃんは、どんどん綺麗に魅力的になるだろう他の男が、次々に彼女に言い寄るよでも、みすずちゃんはきっと君一筋だね彼女が裸の心をさらせる相手は、吉田くんだけなんだから</p><p>写真の中の裸のみすずがどんどん綺麗に、セクシーになっていく</p><p>吉田くんに見て貰ってるていう思いだけでみすずちゃんは、魅力的に変わっていく判るよね</p><p>問題はこのまま行くと、みすずちゃんの中で君を独占したいって欲求が高まってくるだろうってことだけど</p><p>みすずちゃんが、しきりにみすずは旦那様のペットですって言うでしょあれ、本当は逆の思いを言っているんだよね</p><p>逆</p><p>本当はみすずちゃんが、君をペットにしたいんだよ</p><p>画面の中のみすずは、自分のおっぱいを持ち上げて</p><p>腰をくねらせて、ポーズする</p><p>聖なる娼婦オレのペット</p><p>でもそれは、あたしたちが困るからね</p><p>吉田くんは、寧にも恵美ちゃんにも克子さんにも渚さんにも必要な人だからねそうミナホも君を必要としている</p><p>先生も</p><p>ああだから、君をみすずちゃん一人だけのものにするわけにはいかないんだ</p><p>マルゴさんは、そう言ってオレに微笑んでくれた</p><p>それは、あたしたちで何とかするよあたしたちを信じてみすずちゃんや君が困るようなことにはしないからだから、君はみすずちゃんの衝動を思い切り受けとめることだけ考えていて今の彼女には、それが必要だから</p><p>モニターの中の裸のみすずが、また隠しカメラの方を見る</p><p>オレの視線を求めている</p><p>克子さんお願いがあるんですけれど</p><p>撮影の途中みすずが、克子姉に言った</p><p>あら、どうしたの</p><p>あたしの性器見ていただけませんか</p><p>ソファに座った全裸のみすずが大きく足を拡げる</p><p>あたし自分の性器が、他の人と違うんじゃないかって心配なんです</p><p>みすずの声は穏やかだが眼は欲情している</p><p>そうなのちょっと待って、見てあげるから</p><p>克子姉は、手持ちのカメラを持ってみすずの方へ向かう</p><p>寧さんと舞夏さんも、見ていただけますか</p><p>みすずは、二人にも声を掛けた</p><p>うん、いいよっほら、舞夏ちゃんも行こうっ</p><p>恥ずかしがる、舞夏ちゃん</p><p>他の女の子のアソコなんて、見たことないでしょ</p><p>それはそうですけど</p><p>舞夏ちゃん自分のは見たことある</p><p>真っ赤になる、舞夏ちゃん</p><p>あるんだ</p><p>あたしはあるよっ鏡に映してさ</p><p>寧さんの誘導尋問に舞夏ちゃんが、引っ掛かる</p><p>舞夏もあります手鏡で映してみたこと</p><p>よく、判りませんでした</p><p>じゃあ、みすずさんのを見せて貰おうっ比較できれば、何か判るかもしれないっ</p><p>寧さんが、舞夏ちゃんを無理矢理に引っ張って行く</p><p>みすずはソファの上で大きく開脚していた</p><p>わわっ</p><p>みすずの秘部を見て、驚く舞夏ちゃん</p><p>ごめんなさい写真を撮ってもらっていたら、あたし、興奮しちゃって</p><p>みすずのそこは、グッショリと濡れていた</p><p>みすずさんは濡れやすい体質なのね</p><p>克子姉が、体質の一言で片付けてしまう</p><p>見ていただけますか</p><p>みすずの恥ずかしげな顔</p><p>うーん、外から見た感じは普通だと思うわ</p><p>何気なく克子姉はハンディカメラを、みすずの秘部に向ける</p><p>もちろん、それは動画撮影モードで起動していて別室のオレに、みすずの秘部をアップで見せてくれる</p><p>ちょっと、中を開いてみてくれるかしら</p><p>克子姉の言葉に、みすずし右手の人差し指と中指を使ってVの字に割れ目の襞を開く</p><p>ピンク色の女性器が露わになった</p><p>すごい</p><p>思わず、舞夏ちゃんが声を上げる</p><p>みすずの中は、愛液でテラテラと光っている</p><p>みすずさん、大丈夫よあなたの性器は、どこもおかしな所はないから</p><p>うん、とっても綺麗だよっ舞夏ちゃんも、そう思うでしょ</p><p>寧さんに釣られて、舞夏ちゃんが返事をする</p><p>舞夏ちゃん判るここがおしっこの出る穴ね</p><p>あそうなんですか</p><p>克子姉の説明に、舞夏ちゃんが食い付く</p><p>じゃあ、ここは何だか判る</p><p>ここは、男の人のオチンチンを受け入れる穴よ</p><p>ここが</p><p>そうよここに入るのみすずさん、触ってごらんなさい</p><p>克子姉に言われてみすずが膣口に指を這わす</p><p>あ指が入っちゃいそうです</p><p>舞夏ちゃんの眼は、すっかりみすずの性器に釘付けだ</p><p>指くらい入るわよ大きくなったオチンチンて、もっと太いのよ</p><p>親指くらいですか</p><p>もっともっと太いわ</p><p>そんなの入らないですよ</p><p>入るわよ女の身体は、そういう風にできているんだから</p><p>舞夏ちゃんは、一人エッチの時に指を入れてみたりしないの</p><p>しないですそういうのは怖いから上の方を撫で撫でするだけにしています</p><p>言葉巧みに、普段のオナニーのやり方を喋らされる、舞夏ちゃん</p><p>克子姉は、そんな舞夏ちゃんの反応を楽しんでいる</p><p>ここは知ってるわよね</p><p>克子姉は、みすずのクリトリスを露呈させた</p><p>あんっそこは乱暴に触らないで下さい</p><p>みすずが思わず、声を上げる</p><p>あら、ごめんなさい舞夏ちゃんは、ここを触ると気持ちいいのは知ってる</p><p>舞夏ちゃんが、ゴクッと唾を飲む</p><p>舞夏ちゃんは触ったことあるのかしら</p><p>た、たまに</p><p>やっぱり、気持ちいい</p><p>変な感じがしますお腹の奥がキュンとして</p><p>そういう感覚を気持ちいいって言うのよ</p><p>じゃあ気持ちいいです</p><p>舞夏ちゃんが、真っ赤になる</p><p>他にみすずさんのアソコを見て、何かかんそうはある</p><p>感想ですか</p><p>困惑する、舞夏ちゃん</p><p>ええ女性器に変なところがあると大変でしょ何か、気がついたことがあったら教えて</p><p>開脚したまま裸のみすずが、舞夏ちゃんに微笑む</p><p>あのみすずさんは</p><p>舞夏ちゃんが、恥ずかしそうに話し出す</p><p>生えていないんですね</p><p>そうだみすずには、陰毛が無い</p><p>うちのお姉ちゃんなんて、ボーボーなのに</p><p>舞夏ちゃんは、そう言うけれど</p><p>雪乃だって、そんなにワッサワサじゃないと思う</p><p>大人になっても毛の生えない人って、結構居るのよパイパンて言うんだけど日本人だと、五十人に一人くらいの割合でいるって言うし</p><p>克子姉が、笑ってそう説明した</p><p>こういう陰毛の生えていない女性器の方が、セックスの時に気持ちいいって人もいるのよだから、自分で剃っている女性もいるの</p><p>ヨーロッパの女性だと、自分で剃っている人は多いわね古代ギリシャでは、女性は陰毛を剃るのが決まりだったし美術彫刻だと毛が生えてないでしょ</p><p>舞夏ちゃん、どうして下の毛ことがそんなに気になるのっ</p><p>舞夏ちゃんに、寧さんが尋ねる</p><p>あの舞夏も</p><p>舞夏ちゃんの顔が羞恥に染まる</p><p>まだ、生えてないんです</p><p>それでよく、お姉ちゃんに馬鹿にされるんですまだ毛が生えない舞夏は、お子様だって</p><p>雪乃お前の方が、お子様だよ</p><p>小学生じゃあるまいし</p><p>克子姉が、ちょっと考え込む</p><p>舞夏ちゃん、ちょっと見せてみて</p><p>ドキッとする、舞夏ちゃん</p><p>みすずさんみたいに、きちんと成長していても毛が生えないパイパンならいいんだけど発育不良だったら、大変でしょちょっと、見せてくれないかしら</p><p>うん克子さんに見て貰った方がいいよっ</p><p>克子姉と寧さんで舞夏ちゃんに女性器を晒すように、持ちかける</p><p>あたふたする、舞夏ちゃん</p><p>その姿が、可愛い</p><p>どうしたの恥ずかしいの</p><p>克子姉が、笑って舞夏ちゃんに尋ねる</p><p>ちょっとだけ</p><p>みすずが脚を閉じて、舞夏ちゃんに微笑む</p><p>舞夏ちゃんが恥ずかしいんなら、みんなで裸になりましょうよ</p><p>スッと舞夏ちゃんの手を握る</p><p>みんなも裸になれば、舞夏ちゃんだって恥ずかしくないでしょ</p><p>大丈夫よみんなで温泉に来たと思えばいいのよっ</p><p>みすずの言葉は、ちょっと強引だ</p><p>そうよ、あたしなんてとっくに裸ん坊だけど恥ずかしくないわよだって、ここに居るのはみんなあたしの親しいお友達ばかりですものっ</p><p>みすずの言葉に、寧さんが続く</p><p>そうだよねっあたしも脱ぐわっ</p><p>じゃあ、あたしも</p><p>寧さんと克子姉が、服を脱ぎ出す</p><p>あ</p><p>ちょっとパニック気味の舞夏ちゃんに、みすずが寄り添う</p><p>さああたしが手伝ってあげるわ</p><p>みすずが優しく、舞夏ちゃんの服を脱がしていく</p><p>ああああああ待ってあの</p><p>待てませんわっ</p><p>寧さんは、思い切りよくポンポンと服を脱いで行く</p><p>克子姉は、ゆっくりとストリップ的に</p><p>舞夏ちゃんはみすずに無理矢理、剥がされるように</p><p>はいっ、おっぱいだよっ</p><p>寧さんが、跳ね飛ばすようにブラを外す</p><p>大きな胸が弾ける</p><p>克子姉は、しっとりとブラを取った</p><p>寧さんよりさらに大きな巨乳が、ぽあんと転げる</p><p>舞夏ちゃんはさっき、ブラを外したままだ</p><p>可愛いおっぱいが外気に晒されている</p><p>パンツは、せーので脱ぎましょうっ</p><p>寧さんが笑って、みんなに言った</p><p>はい、せーのっ</p><p>寧さんは、スバッとパンティを下ろすっ</p><p>克子姉は、大きなお尻を乗り越えるように</p><p>舞夏ちゃんのパンティは、みすずが後ろから下げ下ろした</p><p>はーい、これでみんな裸ん坊でーすっ</p><p>モニター画面には四人の全裸の美少女が映っている</p><p>アメリカの男性雑誌のグラビア写真の様な迫力に満ちた克子姉の裸身</p><p>芸術写真家の撮ったヌード写真のような豊満な寧さんの裸体</p><p>華奢で柔らかいみすずの裸は、子犬のように可愛らしい</p><p>そして舞夏ちゃんのヌードは</p><p>春の妖精のようだった</p><p>発育中の少女の身体</p><p>ふくらみつつある胸は、芯を残してまだ固そうだ</p><p>ピンクの乳輪乳首はまだ陥没したままだ</p><p>お腹は、ぷっくりと柔らかそうだった</p><p>それでも、腰は細いキュツと引き締まっている</p><p>舞夏ちゃん何か、運動をやっているのだろうか</p><p>まだお肉のついてないお尻</p><p>脚もすらりと細かった</p><p>舞夏ちゃんが、恥ずかしそうに両手で胸を隠す</p><p>舞夏、恥ずかしいです</p><p>そう言えば、処女は胸を隠し、非処女は局部を隠すって効いたことがある</p><p>さっきのみすずも胸を隠していたけれどあれはオレに秘部を見せつけていたんだし</p><p>恥ずかしがることはないわよ舞夏ちゃん、可愛いわよ</p><p>でもあたし、おっぱい小さいですし</p><p>克子姉の巨乳と寧さんの豊乳を見比べて、舞夏ちゃんが呟く</p><p>あら、あたしだって、おっぱいはそんなに大きくないわよっ</p><p>みすずが、少し不機嫌になる</p><p>やっぱり、コンプレックスがあるんだ</p><p>でもみすずさんの身体は、とっても魅力的ですみすずさん、可愛らしいし</p><p>舞夏ちゃんが、みすずにそう答える</p><p>気にしない、気にしないっ二人とも、これから大きくなるってっ</p><p>寧さんが、笑ってそう言った</p><p>心配そうな、舞夏ちゃん</p><p>舞夏発育不良じゃないですよね</p><p>やっぱり、少し心配しているらしい</p><p>お姉ちゃんがいつも舞夏のことを、子供、子供って言うからちょっと不安なんです</p><p>克子姉が、優しく舞夏ちゃんの肩を抱く</p><p>大丈夫よ見たところ、おかしな感じは無いわよちゃんと可愛く成長しているわそれにね、ちょっとした発育不良ぐらいなら、簡単に直す方法があるのよっ</p><p>舞夏ちゃんの顔が、パッと明るくなる</p><p>克子さん、本当ですか</p><p>ええその方法なら、女の子の身体が魅力的に成長するのよ</p><p>どうするんです</p><p>舞夏ちゃんに、克子姉が微笑む</p><p>セックスするのよセックスして、男の子にいっぱい射精して貰うの膣の中から男性ホルモンを吸収すれば、女の身体はどんどん綺麗になっていくのよ</p><p>怯える舞夏ちゃん</p><p>克子姉は、平然と言葉を続ける</p><p>しかもねセックスする相手は、一人だけよ何人も違う人の精子を受け入れたら、舞夏ちゃんの子宮が拒絶反応を起こして、身体に悪い影響が出るから</p><p>そうそうセックスするパートナーは、一人に絞らないといけないんだよねっ</p><p>寧さんが、克子姉の嘘に乗っかる</p><p>あたしもさ、今のパートナーとセックスするようになってから、おっぱいがぐんぐん大きくなったんだよっ</p><p>この処女は、大嘘つきです</p><p>そうよ心配なら、舞夏ちゃんもセックスしてみればいいのよ</p><p>裸の女たちが裸の舞夏ちゃんを罠に落としていく</p><p>WIKIで女性器の構造を再確認しました</p><p>WIKIの解説のためだとモロ写真貼ってあってもいいんですね</p><p>なぜか黒人さんの性器で膣前庭のみメラニン沈着を認めないて、謎の解説が付いているんですけど</p><p>次話で、吉田くんが乱入します</p><p>90．セックス見学会</p><p>でも舞夏、エッチは怖いです</p><p>舞夏ちゃんが、怯えてそう言う</p><p>舞夏ちゃん、すぐにセックスしてくれそうな相手はいる</p><p>寧さんが、そんな無茶なことを尋ねる</p><p>そんなのいるわけがないじゃないですか舞夏の中学、女子校ですし</p><p>でも、女子校の子だって彼氏が居たりするでしょ親戚のお兄さんとか、近所の人とかでセックスしてくれそうな人はいないの</p><p>克子姉も、探るような眼で舞夏ちゃんを追い詰めていく</p><p>いません</p><p>泣きそうな顔の舞夏ちゃん</p><p>ちょっと、可哀想になる</p><p>じゃあやっぱり、あたしと寧のセックス・パートナーとするしかないわねっ</p><p>それで決まりのように、克子姉は断言した</p><p>舞夏ちゃんは、やはりセックスに対して恐怖感があるらしい</p><p>あたししてみようかしら</p><p>そんな舞夏ちゃんに、みすずが言う</p><p>エッチしたら、おっぱいが大きくなるんですよね</p><p>みすずは、自分の可愛いおっぱいを触る</p><p>そうだよっみすずさんもすぐにあたしぐらい大きくなるってっ</p><p>処女が、また嘘を吐く</p><p>それに、その人とセックスしたら克子さんや寧さんの姉妹になれるんですよねえこんな、チャンスなかなかないと思いますわ</p><p>みすずの言葉が、舞夏ちゃんを刺激する</p><p>何よりセックスができれば、女は一人前の大人になれるのよ舞夏ちゃんは、素敵な大人になりたくはないのかしら</p><p>克子姉が、さらに踏み込む</p><p>舞夏ちゃんは</p><p>元気なく床を見つめて、話し出した</p><p>なりたいですよ早く大人に</p><p>静かに顔を上げる</p><p>あのあたし、生まれた時、未熟児だったんです</p><p>舞夏ちゃんは、意外な告白を始めた</p><p>普通の赤ちゃんよりも、ずいぶん早く生まれて来ちゃってそれで、子供の頃、本当に発育不良で身体が弱かったんです</p><p>隠しカメラが写している、裸の舞夏ちゃん</p><p>その裸体は、中学２年生としては充分に発達しているように見えた</p><p>もちろん、年齢相応には幼いのだけれど</p><p>発育不良なんかではなく、とても健康的に見えた</p><p>それで、あたし生まれてからずっと、静岡の親戚の家に預けられていたんですあっちは気候も温暖だし、良い病院もあったんで静岡の叔父さんと叔母さんはとっても良い人たちで舞夏にピアノも習わせてくれたしそれで、あたし、静岡での生活で、とっても身体が丈夫になってこっちに戻って来たのは、小学校５年生からなんです</p><p>舞夏ちゃん雪乃や家族とは、ずっと離れて暮らしてきた</p><p>それは大変だったわねお父様やお母様も、相当ご苦労なさったんじゃないの</p><p>克子姉が、さらに内情を聞き出そうとする</p><p>いえ、うちは父も母もお仕事が忙しいですから静岡には、一度も会いに来てはくれませんでしたお姉ちゃんも、来てくれなくて</p><p>その舞夏ちゃんの言葉で、ようやくずっと考えていた疑問が解けた</p><p>舞夏ちゃんが、雪乃とあまり仲良くない理由が</p><p>この姉妹は幼い時期に同居していない</p><p>それも、人格が形成される幼少期に離ればなれになっていた</p><p>だから、お姉ちゃん舞夏のことをよく、発育不良って言ってイジメるんですあんたは出来損ないの娘だって</p><p>まったく、お前ってやつは</p><p>舞夏もよく判ってますあたしは、他の子よりも身体の成長が劣っているってことはだから、あたし早く大人になりたいんです</p><p>舞夏ちゃんの身体は、ちゃんと育っているわ身体が弱かったのは、昔のことでしょう静岡での暮らしのお陰ですっかり健康になって、すくすくと成長して戻って来たんじゃないそうでしょ</p><p>克子姉が、舞夏ちゃんに優しく微笑む</p><p>でも舞夏、お姉ちゃんよりも全然子供の身体だし</p><p>それは仕方ないわよ舞夏ちゃんとお姉さんは、幾つ違うの</p><p>２つです</p><p>思春期の女の子で年齢が２歳違えば、身体の成長具合に差があるのは当然よ舞夏ちゃんだって、すぐに大人の身体に変わるわ</p><p>克子姉の言葉でも、舞夏ちゃんは落ち込んだままだった</p><p>ええそのためには、今からいっぱいセックスしないとダメよ</p><p>舞夏ちゃんのお姉さんは、最近彼氏ができて朝帰りしたんだったわよね</p><p>その彼氏とが、お姉さんの初体験だったと思う</p><p>はいそうだと思いますお姉ちゃんも中学は女子校でしたし彼氏が居た感じは、ずっと無かったから</p><p>それなら、舞夏ちゃんが中学生の今からセックスし始めれば、あっという間にお姉さんを追い抜けるわ大人っぽくて、セクシーな身体に成長できるわよ</p><p>女悪魔が、巧みに誘惑していく</p><p>さっきも言ったけれど、セックスには女の身体を爆発的に成長させる力があるから</p><p>舞夏ちゃんは迷っている</p><p>克子姉が、カメラを構える</p><p>まず現在の舞夏ちゃんの身体の状態を確認したいわ写真を撮るわよ</p><p>こういうのは、写真で見た方が良く判るのよ舞夏ちゃんは、一度、自分の身体の状態を外側から客観的に見てみるべきだと思うわ鏡で見ても判らない部分まで、写真だとはっきり見えるから</p><p>克子姉は、うむを言わさず、シャッターを切る</p><p>あ、ちょっと待って下さい</p><p>フラッシュの閃光にビクッとなる、舞夏ちゃん</p><p>克子さんの言うとおりだよっ写真で見れば、すぐに判るからさっ</p><p>そうですよ今の舞夏さんは、もう発育不良じゃないことが、すぐに判りますよっ</p><p>寧さんとみすずが、克子姉の言葉を肯定する</p><p>ほら、舞夏ちゃん真っ直ぐ立ってこっちを向いてはいっ</p><p>正真正銘の処女の中学二年生の裸体が記録されていく</p><p>はい、次は後ろを向いて</p><p>様々な角度から、様々なポーズで裸の写真を撮られる</p><p>全身くまなく</p><p>おそらく、これが舞夏ちゃんの処女時代の最後の写真になるだろう</p><p>そうだ女性器の様子も記録しておきましょう</p><p>克子姉が舞夏ちゃんに、言う</p><p>恐怖にひきつる、舞夏ちゃん</p><p>女の肉体の成長は、女性器を見るのが一番なのよちゃんと成長しているかどうか、確認してあげるわ</p><p>そうそう、アソコの具合がどうなっているか、きちんと見て貰った方がいいと思うよっ</p><p>克子姉と寧さんの言葉に舞夏ちゃんの眼が、みすずに助けを求める</p><p>舞夏さん、さっきあたしの性器を見たじゃないですか今度は、舞夏さんが見せて下さる番ですよ</p><p>みすずにそう言われては、舞夏ちゃんは断るわけにはいかない</p><p>ほらほら脚を開いてっ</p><p>寧さんが、舞夏ちゃんをソファに押し倒して大きく開脚させる</p><p>待ってい、嫌です舞夏はっ</p><p>舞夏ちゃんは嫌がるが</p><p>そんなこと言わないで下さいすぐ済みますからっ</p><p>みすずも、舞夏ちゃんの強制開脚に参加する</p><p>二人の高校生が相手では、中２の女の子はどうすることもできない</p><p>舞夏ちゃんの秘部がカメラの前に、露わになる</p><p>克子姉が、次々にシャッターを切る</p><p>あはっ舞夏さん、ちょっと興奮しているでしょう少し湿っていますよっ</p><p>みすずが、笑ってそう言った</p><p>そそんなこと、ないです</p><p>羞恥に耳まで赤く染まる、舞夏ちゃんの顔</p><p>ほーら、あたしが開いてあげますからっ</p><p>みすずが指で、舞夏ちゃんのヴァギナを開く</p><p>ぴったりと閉じていた筋が大きく開かれる</p><p>うんうん綺麗だよ、舞夏ちゃんのアソコ</p><p>寧さんも、指で性器の周囲を撫でていく</p><p>ああんっそんなことしないで下さい</p><p>舞夏ちゃんが、刺激にピクッとなる</p><p>ほらっ舞夏ちゃんの処女膜も見えるよピンク色で綺麗だよっ</p><p>寧さんそんなこと言わないで</p><p>克子姉のカメラの映像が、そのままオレの部屋に送られてくる</p><p>舞夏ちゃんの膣口の奥にピンクっぽい白いものが見える</p><p>それが処女膜</p><p>克子さんどうです、舞夏ちゃんの女の子の部分あたしは、充分、大人になっていると思うけどっみすずさんもそう思うでしょ</p><p>寧さんが、みすずに目配せする</p><p>はいあたしも、そう思います舞夏ちゃんは、もう大人よ</p><p>最後に、克子姉が舞夏ちゃんに言った</p><p>これなら大丈夫よ舞夏ちゃん、あなた、もうセックスができる身体よ</p><p>三人の女悪魔が、舞夏ちゃんに微笑む</p><p>むしろここまで成長したら、積極的にセックスするべきだわっ</p><p>克子姉の眼が、妖しく光る</p><p>不意に、マルゴさんがオレを呼んだ</p><p>マルゴさんが、ニッと微笑む</p><p>そろそろ出番だよ</p><p>出番</p><p>君は君の仕事をしないとね</p><p>オレの仕事</p><p>舞夏ちゃんをレイプすること</p><p>もう充分な頃合いだと思う今、克子さんたちの居る部屋への行き方は判るよね</p><p>このお屋敷に来て、もう数日が経つ</p><p>だいたいの構造は判っている</p><p>はい判ります</p><p>じゃあ、行って来て</p><p>マルゴさんは、軽くそう言った</p><p>オレは、椅子から立つ</p><p>そうそう吉田くんは、あの部屋の中でははいかいいえしか喋ってはダメだよ</p><p>マルゴさんが、そんなことを言い出す</p><p>だって吉田くんは、克子さんたちに合わせてお芝居するのは無理だろ何か喋ると、ボロが出ちゃうんじゃない</p><p>あの部屋の人たちは、みんな舞夏ちゃんを騙すために嘘の演技をしているんだっけ</p><p>オレには、あの人たちみたいな芝居する力は無い</p><p>頭悪いもんなオレ</p><p>だから、変なことを言わないように、喋る言葉をあらかじめ二つだけに絞っておく方がいいと思うよ</p><p>判りました喋るのは、はいといいえだけにします</p><p>舞夏ちゃんに聞こえないような小声なら、何を話しても構わないけどね極力、気を付けて</p><p>はい行ってきます</p><p>オレは、部屋を出た</p><p>廊下を廻って、玄関ホールから二階に上がる階段へ</p><p>階段を昇って、左側の扉</p><p>ほんの数日前雪乃の処女を犯した部屋</p><p>その部屋に今度は、舞夏ちゃんをレイプするために入る</p><p>ノックもせずに、ガチャリと扉を開いた</p><p>部屋の奥に裸の女たちが集まっているのが見える</p><p>さっきまで監視モニターで観ていた光景を</p><p>今度は、肉眼で見る</p><p>オレの登場に、ソファの上の舞夏ちゃんが悲鳴を上げる</p><p>寧さんが、すっと近くに落ちていた白いブラウスを舞夏ちゃんに懸けてあげる</p><p>舞夏ちゃんの身体を、オレの眼から隠すためではない</p><p>舞夏ちゃんがパニックに陥って、部屋から逃げ出さないように</p><p>とりあえず、服を着せて落ちつかせようという魂胆だ</p><p>それが証拠に舞夏ちゃんの上半身はブラウスの布に隠れているけれど</p><p>秘部はそのまま、オレの眼に晒されている</p><p>克子姉が、オレを見て優しく微笑んだ</p><p>彼があたしと寧さんのセックス・パートナーよ</p><p>舞夏ちゃんに、そう告げる</p><p>舞夏ちゃんはブラウスで胸を隠したまま、小刻みに震えている</p><p>そんな舞夏ちゃんを、みすずが背中から優しく抱いてあげる</p><p>いや舞夏ちゃんを両腕でしっかり捕らえている</p><p>こっちへいらっしゃい</p><p>全裸の克子姉が、オレに手招きする</p><p>オレは、克子姉の元へ歩み寄る</p><p>あたしたちが居なくて寂しかったのごめんなさいね</p><p>克子姉が、オレに濃厚なキスをする</p><p>あたしもするっ</p><p>裸の寧さんが走ってきて、オレの唇にチュッとする</p><p>みすずの眼がキスを欲しがっている</p><p>でも、みすずは舞夏ちゃんを掴まえたまま、動くことができない</p><p>うふふもしかして、したくなったのかな</p><p>克子姉が、オレに言った</p><p>そこに座りなさい</p><p>克子姉は、舞夏ちゃんのいるソファを指差す</p><p>オレは、舞夏ちゃんのすぐ隣に座ろうとする</p><p>ひぃやぁ</p><p>怖がってソファすら立ち上がろうとする、舞夏ちゃん</p><p>しかし、みすずが後ろからしっかり掴まえているから舞夏ちゃんは逃げ出すことができない</p><p>さらに寧さんが、前から舞夏ちゃんの身体を押さえつける</p><p>舞夏ちゃん怖くないから、そこで見ていなさいあたしが、本物のセックスを見せてあげるから</p><p>克子姉が、妖しい眼でそう言った</p><p>怯えている、中学２年生にみすずが囁く</p><p>見せていただきましょうよ大人になるためのお勉強ですよっ</p><p>そうそう、見るだけなら怖くないって</p><p>寧さんも、舞夏ちゃんにそう言う</p><p>克子姉が、ソファに座ったオレの前にしゃがんでオレのベルトを外す</p><p>うふっ脱がしてあげるっ</p><p>細くて長い綺麗な指が、オレのズボンの前を開く</p><p>パンツをゆっくりと下げてオレの勃起を外気に晒す</p><p>現れた肉の剛直に舞夏ちゃんが悲鳴を上げる</p><p>ほらほら、眼を開けてっそんなに怖いものじゃないよっ男の子には、みんな付いているものだからねっ</p><p>寧さんが、舞夏ちゃんにそう言う</p><p>そうですよあたしがここに居てあげますから一緒に見学させていただきましょうねっ、舞夏さん</p><p>みすずの背後からの囁きに舞夏ちゃんが、眼を開く</p><p>怖くないわみんな、ここにいるからね</p><p>みすずの囁きが、魔法の呪文のように舞夏ちゃんの心に浸透していく</p><p>オレの前に膝立ちになった克子姉がその巨乳を、オレの顔の前に突きだした</p><p>触って触ってちょうだいっ</p><p>オレは克子姉のおっぱいを、ぎゅっと揉む</p><p>親指で、すでに固くしこっている乳首を転がした</p><p>うふふっ気持ちいいわもっと強く揉んでギュッと、握りつぶす感じで</p><p>オレは、指に力を込める</p><p>あふっいいわ気持ちいい舞夏ちゃんおっぱいを大きくするには、毎日、男の子にこれぐらい激しく揉まれないといけないのよっもっと痛くしてもいいからっ</p><p>オレは温かいパン生地の様な克子姉のおっぱいを、力一杯揉む</p><p>いいわよ、いいっ乳首を舐めて舐めて欲しいのっ</p><p>オレは、克子姉の乳首に吸い付く</p><p>舞夏ちゃんによく見えるように首を曲げて</p><p>舌でそうよ、舌で転がしてペロペロして</p><p>呆然とした顔で舞夏ちゃんは、克子姉の乳首を舐めるオレを見ている</p><p>いいなあっ、克子さんあたしも舐めて欲しいっ</p><p>舞夏ちゃんに聞こえるように寧さんが言った</p><p>そうですねぇ克子さん、とっても気持ちよさそう</p><p>みすずも、そう囁く</p><p>ええっ、とっても気持ちが良いのよ男の子に、おっぱいを舐められるのはうふふ、見て、この子一生懸命、あたしの乳首に吸い付いて赤ちゃんみたいでしょ可愛いとっても可愛いわお姉ちゃんが抱いてあげるからねっ</p><p>豊満なおっぱいが、オレの顔に押しつけられた</p><p>次はアソコも舐めて</p><p>克子姉が、立ち上がる</p><p>オレの眼前に克子姉の陰部がある</p><p>性臭が漂う</p><p>アソコを舐めるって</p><p>舞夏ちゃんは、自分の指で触るだけでしょでもね、ここは男の子の舌で舐められると、指の何百倍も気持ちいいのよっ</p><p>そうそう、とっても気持ちがいいんだよねっ</p><p>処女が、また嘘を重ねる</p><p>この子はあたしのセックス・パートナーだから、あたしが望むことはどんなことでもしてくれるわそうよね</p><p>克子姉は、オレの顔を両手で掴み陰部に押しつけようとする</p><p>舐めて、舐めなさいっ</p><p>オレは舌を突きだして克子姉のヴァギナを舐めるッ</p><p>あああんっ、気持ちいいわっ</p><p>愛液の酸味が舌に拡がる</p><p>割れ目の中に舌を差し込む</p><p>ペロペロと舐め上げる</p><p>脚の付け根や、割れ目の下にも舌を這わす</p><p>すごいあんなところまで舐めてるっ</p><p>舞夏ちゃんが見ている</p><p>克子姉の秘部を舐めるオレを</p><p>舐めてここも、舐めなさいっ舐めるのよっ</p><p>克子姉は、自分でクリトリスを露わにした</p><p>小さなルビーの様に、丸く輝いているクリトリス</p><p>オレは舌先でチョンと触る</p><p>あああんっあああっ</p><p>克子姉の身体が、小刻みに揺れる</p><p>オレは、クリトリスにチュパチュパと吸い付く</p><p>いいわっそれ、いいっ</p><p>見学の少女たちの視線が、オレの舌先に集中している</p><p>裸の寧さんが、自分の秘部に手を伸ばす</p><p>寧さんがオナニーを始める</p><p>ね、寧さん</p><p>舞夏ちゃんが、寧さんの異変に気付く</p><p>だって克子さん、気持ちよさそうなんだものっガマンできないよっ</p><p>熱い眼で寧さんは濡れた陰部をまさぐる</p><p>そうですよ舞夏さんも、ガマンできなくなったら、自分で慰めていいですからね</p><p>みすずが、そう舞夏ちゃんの耳元に囁いた</p><p>もういいわ今度は、あたしが舐めて上げるっ</p><p>克子姉が、再びオレの足の間にしゃがみ込む</p><p>舞夏さん見てて男の子とセックスする時にはね、必ず男の子のオチンチンを舐めてあげないといけないのよっ</p><p>克子姉が、オレの亀頭の先を指でクリクリいじくりながらそう言った</p><p>舐めるんですか</p><p>そうだよっ聞いたことない、フェラチオって</p><p>オナニーしながら、寧さんが言った</p><p>そういうのがあるってことは、聞いたことがありますけれど必ずしなくちゃいけないんですか</p><p>あたし、教えて貰ったことがあるわオチンチンを舐めて、たっぷり唾を付けておいた方が女性器に挿れる時にスムーズに入るんですよねっ</p><p>舞夏ちゃんの疑問に、みすずが嘘知識で答える</p><p>そうよこんな風に舐めるのっ</p><p>克子姉が、激しくオレのチンコに吸い付く</p><p>赤い舌で、ペロペロと亀頭を舐め</p><p>チュッパッチュッパと音を立てて、唇でしごいていく</p><p>ああやってオチンチン、全体を舐めてあげないといけないんですねっ</p><p>みすずが、舞夏ちゃんの耳元に囁く</p><p>舞夏さん興奮してるでしょすっかり、アソコが濡れてますよ</p><p>あのっ、あたし</p><p>興奮を指摘され恥ずかしさに顔を染める、舞夏ちゃん</p><p>大丈夫ですよあたしなんて、もうグチョグチョですからっ</p><p>みすずがとろんとした眼で、舞夏ちゃんにそう告げた</p><p>そろそろ、中に欲しいわっ</p><p>大きくハァハァと息を荒げている</p><p>呼吸の度に、大きなおっぱいが上下する</p><p>全身に汗が滲み顔は、欲情の色に染まっている</p><p>克子姉の興奮は、最高潮に高まっている</p><p>あなたは、そのままでいて</p><p>克子姉が、ソファに座るオレの上にのし掛かってくる</p><p>全部、あたしがしてあげるからお願い、いいでしょ</p><p>熱い息が、オレの顔を撫でていく</p><p>あなたを犯させて可愛い、あなたを犯したいのっいいわよねっ</p><p>克子姉が、舞夏ちゃんを見て言った</p><p>見ててね彼のオチンチンが、あたしの中に入るところを</p><p>克子姉がオレの勃起を手で掴んで自分の膣口に当てる</p><p>ほうら食べてあげるわっ</p><p>ゆっくりと亀頭が、ヴァギナに押し入れられていく</p><p>すごいっ</p><p>舞夏ちゃんがオレたちの結合していく様子を</p><p>対面座位の形でオレと克子姉が、繋がっていく</p><p>ああんっ美味しいわ、あなたのおチンポ</p><p>温かくて柔らかい襞がオレを包み込んでいく</p><p>克子姉が、完全にオレの上にのし掛かる</p><p>亀頭の先がコリッとした子宮口をノックする</p><p>大きく息を吐いて克子姉は脱力する</p><p>克子姉の体重が、すべて結合点に集中する</p><p>オレたちの勃起は、全て克子姉の胎内に入り込んでいた</p><p>すごいあんなに大きくて太いのが、全部入っちゃった</p><p>舞夏ちゃんが、絶句する</p><p>そりゃ、入るよっ大人の女ならねっ舞夏ちゃんだって、きっと全部受け入れられるって</p><p>もう、突っ込んでいる余裕はない</p><p>あたしが動くからあなたは、そのままでいて</p><p>克子姉が、上からオレにそう言った</p><p>今日は、あなたを犯したいの可愛いあなたを、全部食べちゃいたいのよ</p><p>克子姉の眼は、すっかり愛欲に燃えている</p><p>オレがそう答えると克子姉は、ゆっくりと腰を使い出した</p><p>快感が、勃起を締め付けるっ</p><p>うふふっ気持ちよさそうな顔をしてるわねっあたしの中、気持ちいい</p><p>あたしとセックスするの好き</p><p>あたしも、好きよあなたが好きもう、あなたとしかセックスしないわ</p><p>克子姉が、ずんずんと腰を動かしていく</p><p>ソファのクッションで身体全体を弾ませる</p><p>ズンッと押し込む度に、オレの亀頭が子宮口とタッチする</p><p>ヌルヌルでぐっしょりと湿った、克子姉の膣の中</p><p>こういうのは、どう</p><p>克子姉が、腰をくねらせる</p><p>膣の中が何段階かに締め付けられるっ</p><p>まるで、亀頭の先を小さな赤ちゃんの手で優しく掴まれてるような感覚</p><p>気持ちいいのね可愛いわあなた、どんどん可愛い顔になっていくもっと、もっと溶かしてあげるわ</p><p>克子姉が激しく身体を動かすっ</p><p>大きなおっぱいがオレの上で上下に弾む</p><p>ソファ全体が、ユッサユサと激しく揺れた</p><p>その振動は、当然、同じソファに座っている舞夏ちゃんにも伝わっている</p><p>すごい、激しい</p><p>舞夏ちゃんが、そう感想を漏らした</p><p>でも幸せそうですよね、克子さん</p><p>みすずがそう、舞夏ちゃんの耳に囁く</p><p>克子さん、とっても幸せそうっ羨ましいよおっ</p><p>寧さんが、激しく股間をまさぐりながらそう叫んだ</p><p>ええ幸せよ、あたしっこの子とセックスすると、とっても幸せな気持ちになれるのっああっ、いいわっ</p><p>オレももうガマンできないっ</p><p>下から、克子姉の揺れるおっぱいを鷲掴みにしたっ</p><p>ああんっいいわっもっと、掴んでっ</p><p>オレも下から、腰を突き上げるっ</p><p>ズンッズンッと、ビチョビチョの克子姉の膣穴を責めるっ</p><p>いいわっいいのっ好きッあなたが好きっ</p><p>克子姉が、オレにしがみつくっ</p><p>オレも下から、克子姉を抱き締めたっ</p><p>それでも、克子姉は腰の動きを止めないっ</p><p>ソファのクッション力を利用してオレのペニスが、克子姉の濡れた穴を激しく磨きあげていくっ</p><p>ああんっああんっ、ああああんっどうしよう、あたしっあたし、もうイッちゃいそうよっ</p><p>克子姉の熱い息を耳元に感じる</p><p>あなたはどうもう、イキそうイキそうなの</p><p>潤んだ瞳で克子姉が、オレの顔を覗き込む</p><p>オレももう、限界が近かった</p><p>うふふっ嬉しいっあたしでイッてくれるのねっいつでもいいからねっあたしの中に漏らしちゃってあなたの熱い精液克子の中にたくさん注いでっ</p><p>オレたちは一気にクライマックスに向かう</p><p>さあ、舞夏さんようく見せていただきましょうねっこれから、克子さん、射精されちゃうんですよっ</p><p>みすずが、舞夏ちゃんにそう囁く</p><p>えっホントに中に出しちゃうんですか</p><p>舞夏ちゃんは驚きながらもオレたちから、眼が外せなくなっている</p><p>そうだよっ克子さんは、もうこの子のものだもの子宮に、いっぱい熱いのを出して貰うんだよっ</p><p>寧さんもクライマックスを迎えようとしていたっ</p><p>全身に汗をかいて、ハァハァと熱い息を吐く</p><p>あああんっ、あはっもう、ダメ克子、イッちゃいます克子、イキそうなのっいいイッてもいい克子、イッてもいいわよねっ</p><p>泣き顔でオレに哀願する、克子姉</p><p>オレももう、ダメだっ</p><p>見て、見ていて舞夏ちゃんっ克子、イキますっイッちゃいますっいいわっ、セックス気持ちいいっ気持ちいいのよっあはんっあああっイッ、イクぅぅっっっ</p><p>克子姉の膣が、ギュキュンとオレのペニスを締め上げるっ</p><p>出、出るぅぅっ</p><p>どっぴゅっ、どびゅっ、どどぴぴゅゅっ</p><p>克子姉の中で、ペニスが激しく精を吐くッ</p><p>あああうっ、出てるっ熱いのが、子宮に届いてるっ噴き上がってるっ気持ちいいっ克子、気持ちいいのっ</p><p>克子姉が、力一杯、オレをギュッと抱き締めた</p><p>あああっ出てる、まだ出てるわっ好きよ愛してる、愛してる、愛してるずっと、一緒に居て好きなのっあなたが、好きなの</p><p>ビュクビュクと痙攣する膣がオレの精液を最後の一滴まで絞り取った</p><p>心臓がドクドク鳴っている</p><p>オレの心臓の鼓動なのか、克子姉の鼓動なのかそれすら、判らなくなっていた</p><p>余韻に浸っている克子姉が、オレの顔を眺めている</p><p>うふっと笑って、ニコッと微笑んだ</p><p>好きよ大好き</p><p>克子姉が、もう一度オレにキスをした</p><p>口の中に舌を入れて、絡めてくる</p><p>チロチロと舐め合う舌</p><p>ペニスはまだ、克子姉の中に深く潜り込んでいる</p><p>性器と舌肉体の上と下で、オレたちは繋がっていた</p><p>やっぱりエロシーンは、土日の方が書きやすいです</p><p>時間が掛けられるということもありますが、</p><p>それ以上に体力的な問題が</p><p>明日もエロシーンです</p><p>91．義務と演技／嘘と本音</p><p>とっても良かったわよあなたも気持ち良かった</p><p>克子姉が潤んだ眼で、オレに言う</p><p>オレの勃起は、まだ克子姉の中にある</p><p>そうありがとうまた、しましょうねっ</p><p>克子姉が腰を浮かしチュポンと胎内から勃起ペニスを抜き出す</p><p>大量の白濁液が、一気にとろとろと滴り落ちた</p><p>舞夏ちゃんがオレの勃起を見ている</p><p>今、お掃除してあげるわ</p><p>克子姉が、オレのペニスに唇を付ける</p><p>舌で、ペニスに纏わり付いている愛液と精液を舐め取っていく</p><p>こうしてセックスの後は必ず、女の子が舌で優しく舐めてあげるのよそれが、セックスのマナーだからね</p><p>克子姉が、舞夏ちゃんにそう告げる</p><p>中に残った精液は、こうやって吸い出すの</p><p>克子姉が亀頭にチュウチュウと吸い付く</p><p>尿道に溜まった精液が吸われる</p><p>口の中に深く勃起全体を頬張り、唇でチュパチュパとしごいていく</p><p>はい綺麗になったわ</p><p>克子姉がニコッと笑って、オレを見上げた</p><p>綺麗になったオレの亀頭が、克子姉の唾でテラテラ輝いている</p><p>固く勃起ペニスは、まだ天を指したままだ</p><p>寧さんあなたもする</p><p>克子姉が、意地悪でわざと寧さんに尋ねる</p><p>寧さんは、自分で濡れた股間をいじくりながら</p><p>あ、あたしは今はいいっあ、後でするからっ</p><p>克子姉は、慌てる寧さんの様子にうふふと笑った</p><p>あたししたいですっ</p><p>みすずが、克子姉にそう言った</p><p>みすずさんっ</p><p>舞夏ちゃんは、みすずがすでにオレのペットであることを知らない</p><p>その人とエッチしたら、克子さんや寧さんの姉妹にしていただけるんですよねっ</p><p>みすずが、言った</p><p>そうよみすずさんも、この子とセックス・パートナーになるただし、もう他の男の子とはセックスできないわよずっと、この子だけよそれでもいい</p><p>いいですっあたし、セックス・パートナーになりますっその人とっても、可愛いですし</p><p>裸のみすずが、立ち上がった</p><p>その股間は愛液でぐっしょり濡れていた</p><p>まるで、おしっこを漏らしたみたいに</p><p>ほ、本当にしちゃうんですかみすずさん</p><p>心配そうな舞夏ちゃんの身体をみすずの代わりに、今度は克子姉が抱き止める</p><p>舞夏ちゃんをソファから逃がさないために</p><p>大丈夫よねみすずさんは、もう立派な大人の女性ですものセックスぐらいはできないとねっ</p><p>克子姉が、みすずを煽る</p><p>うん、見せてみぃちゃんがセックスするところあたしに見せてぇっ</p><p>オナニー中の寧さんついにみすずさんと言うべきところをみぃちゃんと言い出す</p><p>大丈夫だろうか</p><p>舞夏ちゃんは、気付いていないみたいだけど</p><p>ねえ、あなた、いいわよねあたしともエッチしてくれるわよねっ</p><p>ソファに座ったままのオレの前に裸のみすずが仁王立ちになる</p><p>すっかり欲情した眼で、オレを見下ろす</p><p>初対面という設定の芝居を続ける、みすず</p><p>オレとの本来の関係みすずの方が一つ年上という現実が、彼女の言葉使いを変化させていた</p><p>したいのよあたし、あなたと</p><p>赤い舌が、ペロッと唇を舐める</p><p>劣情に紅潮したセクシーな表情</p><p>キスしてもいい</p><p>マルゴさんと約束した通りオレははいといいえしか喋れない</p><p>うふっするわよっ</p><p>みすずの顔が近づいて来る</p><p>オレの唇に、そっとキスをした</p><p>さっき、克子さんとしてたのをあたしにもして欲しいの舌を絡めて</p><p>みすずの舌が、オレの口の中に侵入してくる</p><p>ザラリとした舌の感触を感じる</p><p>今度は、オレの舌がみすずの口の中へ</p><p>オレは、みすずの前歯を舌で撫でていく</p><p>唇と歯の間をさらりと舌を走らせる</p><p>あはんっ、それ気持ちいいわあたしもしてあげる</p><p>同じ事をみすずもしてくれた</p><p>おっぱい舐めて</p><p>小柄なみすずが、ソファの上に乗りかかってくる</p><p>オレの顔の前のかわいいおっぱい</p><p>左の乳首をペロリと舐める</p><p>あんっ、もっと吸って乳首をしゃぶって</p><p>オレはチロチロと舌を使う</p><p>もう片方のおっぱいを、手で揉んだ</p><p>もっとして好きにしていいからメチャクチャにしていいからあたしねもっと、大きなおっぱいになりたいのだから、いっぱいイジくってあたしのおっぱい、玩具にして弄んでお願いっ</p><p>いつもとは、違うシチュエーション</p><p>オレは、克子姉たちのセックス・パートナーでみすずとは初めてという設定</p><p>お互いをよく知らないという芝居をしながらみすずがオレの上にのし掛かって、セックスの主導権を握る</p><p>そんな特殊な状況にみすずは、酔っている</p><p>演技の中でのセックスに溺れようとしている</p><p>あああっんあたし、もうガマンできないわっね、挿れてもいいあなたのをあたしの中に入れてもいいっ</p><p>熱い眼で、みすずがオレに嘆願する</p><p>ダメよ、みすずさんオチンチンを受け入れる前には、ちゃんとお口でしゃぶってあげなきゃそれが、マナーでしょ</p><p>それは舞夏ちゃんを騙すための、嘘のマナー</p><p>しかし、みすずはその言葉に従う</p><p>そうでしたねしゃぶってあげるわ</p><p>みすずがソファから降り、オレの股間に座り込む</p><p>舞夏さん、見えるあたし、舐めちゃうから</p><p>妖しい眼で、舞夏ちゃんを見るみすず</p><p>は、はいよく見えてますっ</p><p>克子姉に抱き締められた舞夏ちゃんその眼は、オレたちの痴態を凝視していた</p><p>あたしがおしゃぶりしている姿そこで見ていてね</p><p>あんっと声が出るような勢いで、みすずが大きく口を開きオレのペニスをパクリと頬張る</p><p>ちょっと前の、克子姉のフェラチオとは違う</p><p>口の中の温度がみすずの方が高い</p><p>亀頭を舐める舌の感触もみすずの方が繊細に思えた</p><p>女の子によってこんなにも違うんだ</p><p>どうみすずさんその子のオチンチン、とっても美味しいでしょ</p><p>克子姉が、舞夏ちゃんの耳元でみすずに言う</p><p>はいとっても美味しいですこれなら、あたし毎日だって、おしゃぶりできそう</p><p>そう言ってみすずは、カリ裏を舌でペロペロ舐めてくれる</p><p>そうよその子のオチンチンは特別だからこんなに、美味しいオチンチンはなかなか無いのよ</p><p>克子姉は、舞夏ちゃんにそう囁いた</p><p>騙されていく、舞夏ちゃん</p><p>そうよこの子をセックス・パートナーにした女の子は、みんな幸せになれるわこの子のは、幸運のオチンチンだから</p><p>克子姉ったらまた、適当なことを言っている</p><p>みすずの舌がオレの陰茎から玉袋まできれいに舐め上げてくれた</p><p>もう、いいですよね、克子さんあたしガマンできませんっ</p><p>みすずが、克子姉に叫ぶ</p><p>ええそれだけ、オチンチンに唾をつけられれば大丈夫だと思うわ</p><p>克子姉の許可を得てみすずが再び、ソファの上に乗り上がって来る</p><p>あたし上になってもいいあなたのこと、犯したいの</p><p>潤んだ瞳のみすずが、オレにそう言った</p><p>オレの返事に、みすずはうふっと微笑む</p><p>たっぷり、犯してあげるわあたしのものになって</p><p>片手でオレのペニスの根元を持ってみすずは、自分の膣に亀頭を当てる</p><p>みすずさん、本当にしちゃうのっ</p><p>みすずのことを、超高級な良家のお嬢様としか思っていない舞夏ちゃん</p><p>当然彼女はまだ処女だと思ってる</p><p>するわっこの人を、あたしのものにしたいのっ</p><p>オレはマルゴさんの言葉を思い出していた</p><p>みすずは、本当はオレをペットにしたがっている</p><p>あああ入って来るぅっ</p><p>亀頭がみすずの膣口をブニッと押し広げる</p><p>セックスを経験して、まだ数日のヴァギナ</p><p>ゆっくりと、勃起ペニスを呑み込んでいく</p><p>ズズズズズズッ</p><p>あはぁぁっ気持ちいいわっあなたで満たしてあたしの中、いっぱいにしてぇっ</p><p>豊富すぎる愛液でドロドロになった、みすずの膣の中</p><p>熱くて濡れた穴にペニスがズブズブと侵攻していく</p><p>あっ、ああはんっ</p><p>みすずが、小さく声を上げた</p><p>ほんの数日前まで、処女膜があった場所を潜り抜けた</p><p>そのまま、ズシンッッと一気に身体が沈む</p><p>ああっ奥まで一番、奥まで届いてるぅぅ</p><p>オレのペニスが根元までみすずの中に挿入されたっ</p><p>みすずさん、痛くはないんですか</p><p>舞夏ちゃんが、みすずに尋ねる</p><p>あふっちょっとだけ痛いけどもう、気持ちいいのあはぁん、気持ちいいよおっあたし、どうしようね、どうしたらいい</p><p>快感に眼を潤ませるみすずが、オレを見下ろす</p><p>みすずが上になる体位での初めてのセックス</p><p>彼女には、勝手が掴めないようだった</p><p>女の子が、上になった場合はね自分で腰を使わないとダメよ少しずつでいいから、腰をアップダウンさせて</p><p>克子姉が、そうアドバイスした</p><p>みすずが、ゆっくりと腰を浮かべまた沈める</p><p>ジュルッジュボッ</p><p>たっぷり潤んだ結合部が、水音を立てる</p><p>あっ、あんっ</p><p>みすずの可愛い喘ぎ声</p><p>何度聞いても可愛いと思う</p><p>もっともっと啼かしたい</p><p>お腹の中のあちこちをオチンチンに当てて擦ってみなさいっそうして、自分の感じる部分を探していくのよっ</p><p>克子姉の指示に、みすずが腰をくねらせて膣の中の色んな箇所に亀頭を擦り付ける</p><p>あはっここいいっここ、感じるっすっごく、気持ちいいですっ</p><p>みすずはすぐに、気持ちの良いポイントを探し当てた</p><p>何度もそこに、オレの亀頭を擦り付ける</p><p>何これっ気持ち良すぎますっこんなの知ったらあたし、もう一人エッチなんてできないっ</p><p>みすずの性感が、一気に燃え上がるっ</p><p>すごいっすごいのおっ気持ちいいっセックス、気持ちいいよおっ</p><p>叫ぶ、みすず</p><p>セックスの快感に溺れていく</p><p>みすずさん気持ち良さそう</p><p>舞夏ちゃんが、そっと呟く</p><p>気持ちいいのよあの子とのセックスは、本当にいいのあんなに素敵なことは他にはないんだからっ</p><p>克子姉が、舞夏ちゃんの耳元に誘惑の言葉を囁いていく</p><p>ああっ、気持ち良さそうっあたしもしたいっしたいよおっ</p><p>寧さんのオナニーも激しさを増す</p><p>ああんっあなたがいいのっあなたとしか、もうセックスできないっセックスできない身体になってっちゃってるのおっ好きっ好きっ好きよおっ</p><p>みすずが、激しく腰を動かす</p><p>可愛い乳房が、オレの目の前でプルプルと踊った</p><p>ねえ、あたしのものになってずっと、あたしと一緒に居てあなたを監禁したいっあたしのお部屋に閉じ込めたいのおっ大好きっ大好きっ大好きなのっ</p><p>オレの上に乗りオレを犯しているという状況に、みすずは燃え上がる</p><p>演技しているという設定が彼女の本音を吐露させていく</p><p>あなたを、あたしのベッドに縛り付けておきたいのっあたしとだけセックスしてっ朝も昼も夜も、あなたと繋がっていたいのっ一晩中、セックスしていたいのっあなたの精液、全部あたしの中に出して欲しいのっ</p><p>みすずが、さらに腰をバウンドさせるっ</p><p>ソファのスプリングがギシッギシッと唸るっ</p><p>もう、あたしあなたがいないとダメなのっいつでも抱いてっ毎日犯してっあたしをあげるっあたしを全部あげるからあたしのものになってっあなたが欲しいのっ欲しいのよっ</p><p>みすずの額から、ぽたぽたと流れ落ちる汗が、オレの胸に滴り落ちる</p><p>可愛いおっぱいの間を、汗の滴が流れていく</p><p>こんなに好きになったのは初めてなのっもう、他の男なんて一生いらないっあなただけでいいっあなただけがいいのっお願いっお願いっ</p><p>みすずの中でオレの勃起が溶けていくようだ</p><p>みすずの胎内は、湿った熱気に渦巻いている</p><p>キュウキュウと絞り取られるっ</p><p>オレはみすずをギュッと抱き締めたっ</p><p>汗だくの火照った肌と肌が重なり合う</p><p>オレの胸に、みすずのおっぱいの弾力を感じる</p><p>思わずみすずの耳元に、囁いてしまった</p><p>みすず、愛してるよ</p><p>それは本当に小さな声だったのに</p><p>その瞬間みすずが快感の波に、飛ぶ</p><p>ひぃああっんっ</p><p>ゾクゾクゾクッと反り上がる、みすずの背中</p><p>膣の中が、キキキュっと締まるっ</p><p>みすずは軽く絶頂に達していた</p><p>愛してるよおっあたしも、あたしもっ大好きっ大好きっ愛してるのおっ</p><p>みすずが、オレにキスするっ</p><p>また舌を、チュウチュウと吸う</p><p>何でもするぅ何でもするからっ欲しいのっあなたが欲しいのっ</p><p>みすずは半狂乱だった</p><p>こんなに本心では、オレを独占したいんだ</p><p>みすず、出そうだよっ</p><p>ついにオレはそう叫んでしまった</p><p>みすずの中に下さいっお腹の奥にピューッて出してぇっみすずに、熱いの下さいっみすずの身体を、熱くしてぇぇぇっ</p><p>セックスのクライマックスに、みすずも演技を崩してしまう</p><p>もう、もうダメだっ</p><p>待ってぇぇもうイクからっみすずも一緒にイキますっ気持ち良くなるからっ</p><p>性に溶けたみすずがオレの顔を覗き込む</p><p>オレもみすずの顔を見る</p><p>あああっあなたに抱かれてるっみすず、幸せですっ</p><p>オレも、幸せだよっ</p><p>そのオレの言葉がみすずの導火線に火を付けた</p><p>あああんっイ、イキますっみすず、もう飛びますっ飛んじゃうのおっあ、あ、ああああっ、だ、ん、な、さまぁぁっっ</p><p>旦那様と叫んで、みすずは昇天するっ</p><p>大きく眼を開いてオレを見たまま</p><p>みすずっ</p><p>オレも、みすずを見たままみすずの中に激しく射精するっ</p><p>ああああああんっ熱いッッ</p><p>子宮に注がれる熱流にみすずの身体が痙攣するっ</p><p>抱いてぇぇ抱き締めてぇぇっ</p><p>全身でギュッとみすずの身体を抱き締めるっ</p><p>抱き締めたまま射精を続けるっ</p><p>射精が</p><p>幸せぇっみすず、幸せなのおっ</p><p>みすずが、オレの髪の毛をグッと掴む</p><p>オレの唇に何度もキスをした</p><p>もう離れない離れないんだからぁっみすずのお家に連れて帰るぅぅみすずのお部屋に住んでぇぇお願いっずっと、一緒に居て欲しいのっそしたら、みすず、もうお部屋から出ないからっ学校にも行かないっどこにも行かないっずっと、裸でいるからっずっとずっと、セックスするぅぅみすずとセックスしてぇぇっお願いっお願いしますずっと、ずっと、愛して欲しいのおっっ</p><p>みすずが壊れた</p><p>壊れたまんまオレの舌を求める</p><p>発情期のメス犬のようにただ、ひたすらオレを求めている</p><p>あの可憐で聡明な美少女は、もういない</p><p>ここにいるのは情欲に溺れた一人のオンナだ</p><p>オレのオンナ</p><p>パンッッ</p><p>耳元で、大きな音がしたっ</p><p>オレもみすずも思わず、ハッとなる</p><p>見ると克子姉が、手を打ち鳴らしたらしい</p><p>ニッとみすずに微笑む、克子姉</p><p>みすずさんのお気持ちは、よーく判りました</p><p>セックスの快感の中で、つい本音を漏らしてしまったみすず</p><p>克子姉の前で喋ったことを思い出して、ゾッとする</p><p>でもね彼は、あたしたちのセックス・パートナーなのみすずさん一人のものにはならないのよ判る</p><p>ニコニコ笑っている、克子姉の顔が怖い</p><p>思わず、謝ってしまうみすず</p><p>いーえ、本当の気持ちを教えてくれることは、とってもいいことだわでもね共存共栄できない人は、仲間には入れてあげられないわよ</p><p>克子姉の言葉は重い</p><p>それは判ってます判ってますけれど</p><p>みすずが身体を震わせる</p><p>膣の中が、キュッと締まった</p><p>陰茎に残ったオレの精液が、ジュルッと絞り出される</p><p>今日のところは、判ってくれるだけでいいわでも、ちゃんと理解して貰えないようなら、実力行使を致しますからね</p><p>克子姉の強い言葉に、みすずはうなだれている</p><p>寧さんも、それでいいわよね</p><p>と、克子姉が寧さんに振り向くと</p><p>寧さんは、ソファにもたれたまま、ぐったりとなっている</p><p>二人と一緒にイッちゃったの今、余韻を楽しんでるから、しばらく放っといてっ</p><p>寧さんオナニーでイッたんだ</p><p>全裸のまま、大の字でグデーっと倒れている</p><p>あーあ、綺麗な顔が台無しだ</p><p>そろそろ、離れなさいお掃除の時間よ</p><p>克子姉が、少し厳し目にみすずに言った</p><p>とっても気持ち良かったですまた、して下さいね</p><p>オレに、そっとキスをした</p><p>それから腰を浮かせる</p><p>みすずの胎内からオレのペニスを抜き出していく</p><p>誰よりも愛液の量の多い、みすず</p><p>ペニスが抜けた途端、ジュワッと液が拡がる</p><p>その様子を見ていた舞夏ちゃんが、声を上げる</p><p>うふっ、あたしは他の人よりもお汁が多いみたいなのそういう体質なのよっ</p><p>みすずが、舞夏ちゃんに微笑む</p><p>みすずさん、痛くなかったんですか</p><p>舞夏ちゃんが、みすずに尋ねた</p><p>そうね最初にオチンチンが入って来る時は、ピリリってしたけれどすぐに気持ち良くなったわもう、最高よあたし、一生、この人としかセックスしないそう決めたわ</p><p>オレの股間に座り直しながら、みすずがそう言った</p><p>何かみすずさん、とってもスッキリしたお顔をしています克子さんも、そうだけどエッチする前よりも、綺麗になってますエッチで綺麗になるって、本当なんですね</p><p>中学２年生の美少女は、そういう感想を述べた</p><p>舞夏ちゃん、それだけじゃないでしょう</p><p>みすずさん少し、大人っぽくなったと思わない</p><p>セックス後の気怠い顔</p><p>汗でぐっしょりと濡れた身体</p><p>股間からは、愛液と精液がたらたらと零れだしている</p><p>なのにみすずの眼は、生気に満ちて爛々と輝いていた</p><p>はいみすずさん、とっても大人っぽいです</p><p>舞夏ちゃんが、驚きの声を上げる</p><p>これが、セックスの力よセックスしないと大人になれないってこと、よく判ったでしょ</p><p>克子姉が、勝ち誇ったように言った</p><p>お掃除しますねっ</p><p>みすずは、パクンとオレのペニスを咥える</p><p>舌で綺麗に液を舐め取っていく</p><p>まだまだ、元気ですねっ</p><p>亀頭をチュパチュパなぶりながら、みすずが言った</p><p>二度も大量の射精をしたのに、オレのペニスは少しも萎えない</p><p>はち切れそうなくらいに固くビンッと勃っている</p><p>じゃあ次は、舞夏ちゃんの番ねっ</p><p>克子姉が、平然とそう言った</p><p>怯えている舞夏ちゃん</p><p>そうですね、あたしもしたんですからっ舞夏さんも、してみましょうよっ</p><p>みすずもペニスのフェラ掃除をしながら、舞夏ちゃんにそう言う</p><p>寧さんはまだ、オナニーの余韻から醒めていない</p><p>ぐったりとして、転がったままだ</p><p>やってみたら、そんなに怖くはなかったわよっ痛いのも最初だけだしすぐに気持ち良くなったわっ</p><p>みすずが、誘惑の言葉を投げ掛ける</p><p>だけど、エッチすると赤ちゃんができちゃうと困ります</p><p>舞夏ちゃんにはセックスに対する恐怖感がまだまだ強いらしい</p><p>そんなの大丈夫よちゃんと、避妊薬をあげるから</p><p>避妊薬ですか</p><p>アフター・ピルって言ってね、セックスの後に飲んだら妊娠しないお薬があるのあたしも寧もいつも使ってる薬だから、問題ないわよ</p><p>そんなお薬があるんですか</p><p>心配そうな舞夏ちゃんに、克子姉が優しく微笑む</p><p>世の中、どんどん進歩しているのよっアメリカとかじゃあ、高校の中で自動販売機で売っているんだからそれくらい、ポピュラーなお薬よっ</p><p>いくらなんでも</p><p>それは嘘だろうオレでも判る</p><p>だから、舞夏さんもエッチしてみましょうよっそして、あたしたちみんな同じセックス・パートナーの姉妹になるのっいいでしょ</p><p>みすずが、さらに舞夏ちゃんに攻め込む</p><p>ごめんなさい舞夏、まだエッチは怖いです</p><p>舞夏ちゃんは、みんなに頭を下げた</p><p>それに、舞夏</p><p>舞夏ちゃんが、顔を上げる</p><p>ヴァージンは、やっぱり好きな人にあげたいんです舞夏のことを、愛してくれる人に</p><p>あの舞夏、ちょっとおトイレに行きたいですおトイレは、どちらですか</p><p>舞夏ちゃんが、克子姉にそう言う</p><p>トイレに行きたいというのは、言い訳だろう</p><p>とにかく、この部屋の状況から何としても逃げ出したいというのが本音だ</p><p>寧さんおトイレの場所を教えてあげて</p><p>克子姉の言葉に、寧さんがようやく復活する</p><p>裸のまま、むっくり起き上がり</p><p>トイレは部屋の外の廊下にあるんだよっついて来て</p><p>舞夏ちゃんに手を差し出す</p><p>でも、あの</p><p>舞夏ちゃんは、裸の上に白いブラウスを一枚羽織っているだけだ</p><p>ブラジャーもパンティも身につけていない</p><p>ほらほら早く漏らっしゃうつもり</p><p>急かす、寧さんに</p><p>舞夏ちゃんは、とにかくこの部屋から出るのが優先だと思ったのだろう</p><p>と、立ち上がる</p><p>うんっ、こっちだから</p><p>寧さんに手を引かれていく、舞夏ちゃん</p><p>ブラウスの裾から零れている小さなお尻を、必死で手で隠している</p><p>恥ずかしそうに、小さな歩幅でチョコチョコと歩いて行く</p><p>大きな部屋のドアを開け</p><p>寧さんと舞夏ちゃんは、外に出て行く</p><p>ドアが閉まった途端、克子姉が大きく溜息を吐いた</p><p>うーんここまでいけば、乗ってくると思ったんだけど</p><p>そう言いながら、ノートパソコンを操作する</p><p>画面に別室のマルゴさんが映った</p><p>どうしましょう、マルゴ様</p><p>マルゴさんも困っているようだった</p><p>白坂雪乃の妹だから、絶対に淫乱体質だと思ったんだけどちょっと、違うみたいだね</p><p>ドアが、ガチャリと開き裸の寧さんが一人で戻って来る</p><p>とりあえず、一番近くのトイレに入れたよ舞夏ちゃんは気付いてないけれど、外からロックしたから中からは出られなくしといた</p><p>寧さんも、ちょっと元気が無かった</p><p>雪乃さんみたいに、嫌な女なら心も痛まないんですけど舞夏ちゃん、良い子ですよね</p><p>みすずも、そう言う</p><p>うん可愛くて、素直で良い子だから騙しているのが、どんどん心苦しくなってきてるよね</p><p>寧さんも溜息を吐いて、椅子に腰掛ける</p><p>舞夏様の飲み物には、催淫剤をたっぷり入れておいたから身体の方はそうとう疼いているはずなのよでも、心の方はね</p><p>克子姉も、困ったなと言う顔をする</p><p>もう、お芝居の時間は終わったらしい</p><p>みすずは舞夏ちゃんと呼ぶし、克子姉は舞夏様と言い直す</p><p>子供の時に預けられていたっていう静岡の親戚が、相当きちんとした家だったんだろうねまったく、予想外の反応だよ</p><p>マルゴさんも、頭を抱えている</p><p>というか身体は成長しているのに、心は子供なんだよあの子、自分は発育不良だってコンプレックスがあるから、口では早く、大人になりたいって言ってるけど本心では、自分はまだまだ子供だって思っているんだよね</p><p>寧さんのその解説は、とても判りやすい</p><p>自分はまだ子供だと思っているから、大人になりたいのであり</p><p>早く大人になりたいと口に出すことと、本当に大人になることはイコールでは無い</p><p>舞夏ちゃんはその谷間にいる</p><p>大人にも子供にも成り切れない、微妙な年頃</p><p>十四歳中学二年生</p><p>克子姉が、さらにパソコンを操作する</p><p>ちょっと舞夏様のおトイレの様子を見てみましょうか</p><p>この屋敷のトイレには、隠しカメラが付いているんだっけ</p><p>前に雪乃の放尿シーンを見たことがある</p><p>舞夏ちゃんが、本当におしっこしているとは誰も思っていない</p><p>落ち込んでいたり、泣いていたりしていたら、大変だ</p><p>オレたちは、モニターを覗き込む</p><p>あら</p><p>モニターに映ったトイレ内の映像に克子姉が驚く</p><p>トイレの中で、オナニーしていた</p><p>ハァハァと熱い息を漏らしながら</p><p>右手の中指でクリトリスとヴァギナの上を触っている</p><p>どうやらここまでの作戦の効果が無かったわけでは無いようだね</p><p>マルゴさんが、そう分析する</p><p>マルゴ様、このままプッシュし続ければ、今日中に舞夏様は堕ちると思います</p><p>克子姉の質問に、マルゴさんは答えた</p><p>今日中は無理だと思うよ日を改めて、二、三回、同じ様なことをして同時に吉田くんの好感度を高めれば、確実に堕ちるだろうけど</p><p>なら、今日はもう諦めるしかないよな</p><p>次の機会を待つしかない</p><p>でも舞夏ちゃん、次もこちらのお屋敷に来ると思います怖がって、近寄らなく可能性もありますよね</p><p>みすずが、そんなことを言い出す</p><p>それよりもね今日中に、何とかするしか無いんだよ</p><p>今日中って</p><p>これは全て、ミナホの白坂創介に対する復讐の一環としてやっていることだからね</p><p>そうですわね白坂創介が帰国するまでに舞夏ちゃんをセックス浸けにしないと、復讐は果たせませんわ</p><p>それにミスター・ヴァイオラの件もあるからねできる限り、今日中に片を付けてしまいたいな</p><p>寧さんを狙っている、悪人が来るかもしれないんだっけ</p><p>そうだよね、どうにかするしかないよね</p><p>どうにかって</p><p>吉田くんここのおトイレって、外から簡単に開くんだよ</p><p>えマルゴさん</p><p>このお屋敷は、娼館として作られたでしょうお客様が女の子をおトイレに閉じ込めたり、おトイレの中で変なことをしないように外から簡単に鍵が開くようになっているのよ</p><p>克子姉が、説明してくれた</p><p>変なことって</p><p>たまにねおトイレの中で、危険なお薬を使おうとするお客様がいらっしゃるのよコカインとか判るかしら</p><p>何となく、判ります</p><p>だから、娼館ではトイレの中はいつも厳重に見張っているのただの変態趣味だけで、監視カメラがあるわけじゃないのよ</p><p>それに、うちのお客様は年輩の方も多いでしょおトイレの中で倒れられては困るからだから、特別な鍵になっているの</p><p>そういうことか</p><p>ドアのノブを左に三回、思いっきり廻したらロックが解除されるから</p><p>マルゴさんは、そう言った</p><p>舞夏ちゃんのトイレのドアを開けて</p><p>オレは、何をするんだ</p><p>あたしが、舞夏様を抑えていますわ</p><p>あたしも抑えるよ</p><p>寧さんも</p><p>みすずも手伝います</p><p>みすず何を手伝うんだ</p><p>だからあなたは、舞夏様をレイプして下さい</p><p>克子姉がオレに言った</p><p>オレは頭の中が真っ白になった</p><p>いや舞夏ちゃんを犯すってことは、ずっと考えてきたけれど</p><p>まさか力ずくで、無理矢理</p><p>画面の中のマルゴさんまで、そう言う</p><p>大丈夫です彼と克子でやります他の人も、助けはいらないわ</p><p>でも克っつん</p><p>そうです旦那様と克子様にだけにお任せするわけにはいきません</p><p>いいのか、みんな</p><p>舞夏ちゃんを無理矢理、レイプするのか</p><p>中学生力ずくで暴行するのか</p><p>大丈夫かい、吉田くん</p><p>マルゴさんが、オレを心配して声を掛けてくれる</p><p>ごめんなさいっ嫌な思いをさせてでも、こうしないとお嬢様の復讐が終わらないのよっ</p><p>弓槻先生の復讐</p><p>自分自身と妹の恨み</p><p>無理矢理犯され、売春婦にさせられ妊娠までさせられて</p><p>先生は、二度と子供の産めない身体になり</p><p>妹さんは殺された</p><p>その復讐のため</p><p>先生は白坂創介の二人の娘を堕とさないと、気が済まない</p><p>自分と妹さんのために</p><p>雪乃と舞夏ちゃんを</p><p>あたしからもお願いするよっ先生のために、お願いっ</p><p>寧さんも、オレにそう言う</p><p>あたしからも頼むよ吉田くんっ</p><p>恵美は何て言ってたっけ</p><p>そうだ、もう、しょうがないって言ってた</p><p>みんな、諦めているんだ舞夏ちゃんのことを</p><p>オレは全員に言った</p><p>オレ一人でやります</p><p>そうするしかない</p><p>舞夏ちゃんは、オレが一人でレイプします</p><p>舞夏ちゃんの陵辱では、黒い森の人たちが本当に悪い人たちの集まりであり、普通の人間とは考え方が違うということを表現したいと思いました</p><p>彼女たちは道徳よりも目的の方が上位にある人間たちです</p><p>だから、舞夏ちゃんに嘘を教え、誘惑するという、彼女たちの悪い部分を強めに描写しました</p><p>また、他に方法が無ければ、中学生を無理矢理暴行するという選択を即座にできる冷徹さを持っています</p><p>仕方ないと感じた瞬間に、何もかも割り切ってしまえるのは女性ならではの強さだと思います</p><p>（実際、窮地に立ったときの思い切りの良さは、男性よりも女性の方が遥かに上ですし）</p><p>そういう女性の割り切りに対して、吉田くんがどう行動するのか</p><p>吉田くんは、割り切ってレイプできるのか</p><p>次話をご期待下さい</p><p>というか今から、続きを書くんですけれどね</p><p>がんばります</p><p>93．舞夏をレイプする</p><p>そんなあなた一人に、罪を背負わせるつもりはないわっ</p><p>克子姉が、オレの言葉を拒絶する</p><p>そうだよっ舞夏ちゃんに酷いことをしなきゃならないなら、みんなでしようよっ</p><p>違う、違う、違うみんな、間違っているよっ</p><p>オレは、叫んだ</p><p>初めて大きな声で怒鳴ったオレに、みすずが驚く</p><p>克子姉寧さんみすず</p><p>オレは三人の顔を見る</p><p>ほらっ、返事をしてっ克子姉っ</p><p>寧さんっ</p><p>な何</p><p>オレは、三人を強い眼で見て言った</p><p>あなたたちは、これからも舞夏ちゃんの理想のお姉さんでいなくちゃいけないんだっ</p><p>ギョッとする、三人</p><p>でも、ヨッちゃん、そんなの無理よ</p><p>そうよ、できないわよっ</p><p>オレは叫んだっ</p><p>いや、するんだっ舞夏ちゃんを、絶望のどん底に突き落としちゃいけないんだっ</p><p>オレは、何を言ってるんだ</p><p>確かにオレたちは、舞夏ちゃんを堕とさないといけないっ弓槻先生のために</p><p>そうよだから、あたしたち全員で彼女を</p><p>オレは、克子姉の言葉を遮った</p><p>そんなの、みんなでする必要はないんですっ</p><p>何だろう</p><p>オレの中に</p><p>激しい、怒りが湧いている</p><p>レイプしなくちゃならないとしたってやり方があるでしょうっ</p><p>何が、許せないんだ</p><p>何をこんなに、怒っているんだ</p><p>言葉が勝手に、口から零れていく</p><p>元々これは、舞夏ちゃんのお父さんの白坂創介に対する復讐で彼女には関係ないことですよね</p><p>そんなことは、君に言われなくても判ってるよでも、あたしたちはやらなきゃいけないんだミナホの心を救うために</p><p>画面の中のマルゴさんが、オレに言う</p><p>オレにだってよく判ってますよっだからこそちゃんと、舞夏ちゃんの心を尊重したレイプをしなくちゃいけないんですよっ</p><p>舞夏ちゃんの心を尊重したレイプって</p><p>オレ、何を言ってるんだ</p><p>みんな舞夏ちゃんのことをちゃんと見ていないっ舞夏ちゃんだって、一人の人間なんだ女の子なんだっそんな理由で、レイプされるべきではないですっもし、舞夏ちゃんをレイプするなら、そんな理由じゃ無い別の意味が必要なんですっ</p><p>どうしちゃったんだ</p><p>別の意味って、どういうことです</p><p>呆然としている克子姉と寧さんの間で、みすずが最初に冷静さを取り戻す</p><p>舞夏ちゃんはオレがレイプするその理由は、オレが舞夏ちゃんの魅力にムラムラして、ガマンできなくなって彼女が可愛すぎるから犯すんだオレが、犯したくなっちゃったからレイプされるんだよよっ舞夏ちゃんは、一生、そう思っているべきなんだっ</p><p>滅茶苦茶な思考だけど、何となく判ってきた</p><p>自分が、何に腹を立てているかに</p><p>だから、オレが一人で彼女をレイプし終えるまでみんなは、気付かなかったってことにして下さいっそして、レイプされた後の舞夏ちゃんに、優しくしてあげて下さいっ</p><p>舞夏ちゃんはここにいる全員に騙されていたことを知るべきではない</p><p>自分が信頼し、慕っていたお姉さんたち全員に裏切られるなんて可哀想だ</p><p>あんまりだ</p><p>いくら、彼女が白坂創介の娘だからって</p><p>そんなに酷い体験をするべきではない</p><p>絶対に</p><p>絶対にそうだ</p><p>君はそれでいいの</p><p>マルゴさんが、オレに尋ねた</p><p>オレはトイレの映像の映ったモニターを見る</p><p>個室の中で、一人でオナニーしている舞夏ちゃん</p><p>オレ最低の男ですから、舞夏ちゃんが雪乃の妹だって知った時から、彼女のことを犯したくてしょうがありませんでした</p><p>舞夏ちゃんの顔は雪乃の面影がある</p><p>いや、そんなことはどうでもいい</p><p>舞夏ちゃんは、可愛い</p><p>抱きたい犯したい</p><p>あの身体を徹底的に蹂躙したい</p><p>今日、ここで本物の舞夏ちゃんの様子を見て声や立ち振る舞いや、しゃべり方や笑い声やそれから、彼女の裸を見て本当に、舞夏ちゃんとセックスしたくなりましたオレは、彼女をメチャメチャにしたいんです</p><p>オレの股間で勃起がギンギンに隆起していく</p><p>白坂創介とか、弓槻先生の復讐とか、黒い森とか、一切関係ありませんこれは、オレがそうしたいからそうするんですっ</p><p>オレは女たちを見る</p><p>少なくとも舞夏ちゃんには、一生、そう思わせますっそうじゃないと</p><p>オレの心から、熱い気持ちが浮かび上がる</p><p>誰も、舞夏ちゃんを一人の人間として一人の女の子として認めて上げなかったってことになるじゃないですか</p><p>そうだ舞夏ちゃんは、復讐の道具じゃない</p><p>一人の女の子なんだ</p><p>人間なんだ</p><p>白坂舞夏は、一人の可愛い女の子としてオレが犯しますオレが一人で犯してオレのセックス奴隷にしますっ</p><p>オレは強く宣言した</p><p>みすずの顔が、パッと明るくなる</p><p>それでこそ、あたしの旦那様ですっ</p><p>みすずはそう言ってくれるけれど克子姉とマルゴさんは、悩んでいる</p><p>寧さんは、まだ呆然としたまま</p><p>そこへ別の通信が割り込む</p><p>みんな聞こえるあたしよ</p><p>弓槻先生の声だった</p><p>話はずっと聞いていたわ吉田くん</p><p>オレは、返事した</p><p>あなたの提案を受け入れます白坂舞夏は、あなたにあげるわ好きになさい</p><p>先生の言葉は、率直だった</p><p>ただし彼女には、絶対に謝らないこと女の子を一人、地獄に堕とすのだから覚悟しなさい謝罪の言葉は、あなた自身に対する贖罪にしかないから</p><p>そうだオレは、これから彼女に酷いことをする</p><p>その上で彼女にどんな謝罪の言葉を言ったところで</p><p>それは、自分に対する言い訳にしかならない</p><p>一生、恨まれてもいい</p><p>一生、憎まれてもいい</p><p>だったらオレは、死んでも彼女に謝ってはいけない</p><p>オレは、自らの欲望を満たすために、舞夏ちゃんを犯すのだから</p><p>はい判りました、先生っ</p><p>オレは、そう返事した</p><p>みんなは、吉田くんに従って克子もマルゴも、サポートは最低限にそして</p><p>白坂舞夏を絶望に突き落とさないで吉田くん、確かにあなたの言う通りよ克子も、マルゴも、寧も、みすずさんもずっと、舞夏さんの優しいお姉さんでいるべきだわ</p><p>あたしは白坂創介に復讐できればいい手段や方法には興味が無いわ彼女のことは吉田くんに任せますあたしは最終的に、白坂創介にセックス奴隷に堕ちた娘たちを見せつけたいだけですから</p><p>先生が、そう言う</p><p>判った、ミナホ</p><p>マルゴさんと克子姉も、了承する</p><p>これで話は決まった</p><p>オレは、まず、みすずを見る</p><p>みすず、オレが部屋から出たら、ドアに鍵をかけろ</p><p>次はマルゴさん</p><p>マルゴさん、この屋敷の他の部屋も鍵は掛けられますか</p><p>ああこちらで操作できるよ</p><p>じゃあ、一階の最初に舞夏ちゃんが通された部屋以外、全部ドアをロックして下さい</p><p>それから、克子姉を見る</p><p>克子姉お風呂の用意をしておいて</p><p>多分舞夏ちゃんは、処女喪失で出血する</p><p>きっと大変なことになる</p><p>判ったわ昨日のお風呂場を用意しておきます</p><p>それから寧さんを見る</p><p>寧さんが、ハッと我に返る</p><p>寧さんは祈っていて下さい</p><p>うん、判ったヨッちゃんのために、お祈りしておくねっ</p><p>そうじゃないですっ</p><p>舞夏のためにあの子が、そんなに痛がらずに済むように、祈っていて下さいっ</p><p>オレには</p><p>舞夏ちゃんが痛まないようにレイプする自信は、全く無いから</p><p>では、先生行ってきますっ</p><p>スピーカーから、先生の声が聞こえる</p><p>幸運を祈っているわ</p><p>今まで居たスタジオの部屋から外に出る</p><p>ドアを閉めた途端ガチャリと鍵が掛かる</p><p>みすずが、ロックしてくれたんだろう</p><p>舞夏ちゃんは一番近くのトイレ</p><p>ああここか</p><p>ドアに、そっと耳を当てる</p><p>あっうんっあぁぁっ</p><p>舞夏ちゃんの喘ぎが聞こえる</p><p>オレは、大きく深呼吸をする</p><p>すぅはぁ</p><p>よし、始めよう</p><p>静かにドアのノブに手を掛ける</p><p>いきなり、ガチャ、ガチャ、ガチャッと、三回左に思い切り、廻す</p><p>カチャリ</p><p>ロックが、解除される</p><p>オレは思い切り、ズバッとドアを開いた</p><p>舞夏ちゃんの驚いた顔</p><p>人間て、本当に本当に驚くとこんなに眼が丸くなるんだ</p><p>便座に座った舞夏ちゃんは足を大きく拡げていた</p><p>上半身は、白いブラウス一枚</p><p>下半身は、何も着ていない</p><p>無毛の恥部割れ目に指を当てている</p><p>お前、可愛いな</p><p>オレは低い声で舞夏ちゃんに言った</p><p>な、何なんですっ</p><p>震えながら、舞夏ちゃんがオレを見上げる</p><p>お前処女か</p><p>オレは、冷たくそう言った</p><p>そ、そんなのひ、秘密ですっ</p><p>オレは、裸の股間を舞夏ちゃんの前に突き出した</p><p>激しく隆起したペニスが、舞夏ちゃんの視界に入る</p><p>ゾッと怯える舞夏ちゃん</p><p>やらせろよっ</p><p>舞夏ちゃんには言葉の意味が判らないらしい</p><p>勃起したペニスを、舞夏ちゃんの目の前でゆっくりとしごく</p><p>こんなに美味しそうな女を目の前にして、ガマンできるわけがないだろっ</p><p>亀頭は先走り液でテカテカに輝いている</p><p>舞夏ぁっセックスさせろよ</p><p>舞夏の顔が、恐怖に歪むッ</p><p>いやぁッッ</p><p>舞夏はオレを突き飛ばして、トイレから飛び出すッ</p><p>オレの計算通りに</p><p>助けてぇぇっ克子さぁんっ</p><p>舞夏は、克子姉たちのいるスタジオに逃げ込もうとドアに走り寄る</p><p>ガチャ、ガチャ</p><p>どれだけノブを回しても、ドアは開かない</p><p>そのドアなら、オレが鍵を掛けておいたぜっ</p><p>オレが、叫ぶっ</p><p>助けてっ克子さんっ寧さんっみすずさん</p><p>舞夏は、必死にドアをドンドン叩く</p><p>無駄だそれはスタジオ用の特注のドアだからな、どれだけ叩いたって中には聞こえないんだっ</p><p>もちろんそんなことはない</p><p>オレはハッタリをかます</p><p>大人しく、オレに犯されろよっ舞夏</p><p>オレは、ゆっくりと舞夏との距離を縮める</p><p>嫌よっそんなの嫌っ絶対に嫌あぁぁっ</p><p>舞夏は半泣きになって、階段の方へ走る</p><p>助けてぇぇぇ誰か、助けてぇぇ</p><p>絹を裂くような、舞夏の悲鳴</p><p>克子姉に、たっぷりと催淫剤を飲まされた舞夏は足下がふらついている</p><p>上手く、走れない</p><p>よたよたとしかし、必死に逃げていく</p><p>全力で追い掛ければすぐ掴まえられるがそうはしない</p><p>舞夏を、克子姉たちの居るスタジオから遠ざけなければいけない</p><p>克子姉たちに罪を被せないために</p><p>誰かぁぁっ誰か来てぇぇっ</p><p>ふらふらしながら、階段を駆け下りる舞夏</p><p>可愛い裸のお尻が丸見えになっている</p><p>オレは、彼女の後ろを追い掛ける</p><p>嫌ぁぁっ助けてっ助けてぇぇッッ</p><p>階段を下りきった舞夏が、玄関へ向かう</p><p>ブラウス一枚の姿で、そのまま外に逃げる気か</p><p>玄関のドアも閉まったままで開かない</p><p>なあ、舞夏どこでセックスするここがいいのか</p><p>オレの言葉に、舞夏はひぃと悲鳴を上げる</p><p>しないわよっそんなことっ</p><p>再び舞夏は、裸足で廊下を走っていく</p><p>時々、あちことのドアを開けようとするがどのドアをロックされている</p><p>彼女は最終的に最初に通された、テラスに通じる部屋に向かう</p><p>いやそう仕向けられているのだが、必死に逃げる彼女には判らない</p><p>ガチャ</p><p>開いたドアに舞夏は飛び込む</p><p>続いて、オレも</p><p>舞夏は、すでに激しく肩で息をしていた</p><p>犯されるという恐怖感と、急激な運動が彼女の体力を消耗させている</p><p>この部屋で犯す</p><p>オレは、そう決意していた</p><p>だが舞夏は</p><p>テラスに通じるガラス戸が開いていることに気付いたッ</p><p>カラス戸に向けて、ダッシュする舞夏</p><p>舞夏はカラス戸を潜り抜けて、外のテラスへ</p><p>逃がすかよっ</p><p>オレは猛スパートをして、舞夏に追いつく</p><p>舞夏のブラウスの裾を掴んだっ</p><p>きゃああぁぁっ</p><p>大きな悲鳴を上げながら舞夏が裏庭の地面に転がり倒れる</p><p>舞夏</p><p>オレが思わず、声を上げる</p><p>良かった、下は芝生だ</p><p>これなら、ケガをすることはないだろう</p><p>舞夏は、勢い余ってゴロンゴロンと芝生で何回転も転がっていく</p><p>ようやく舞夏は芝生の上にうつぶせになって止まった</p><p>裸のお尻と、陰部がオレから丸見えだ</p><p>さて少し、脅かしてやらないといけない</p><p>横を見ると大きな空の植木鉢が幾つか置いてあった</p><p>克子姉がガーデニングに使っているんだろう</p><p>空の植木鉢なら壊しても、問題は無いだろう</p><p>オレは、その一個を持って舞夏の方に差し出す</p><p>舞夏が、オレに振り向いた</p><p>その瞬間、植木鉢を思い切り近くのレンガの花壇に叩き付けるッ</p><p>バリンッ</p><p>舞夏が、鋭い悲鳴を上げた</p><p>もう一つ</p><p>激しい破砕音に震える、舞夏</p><p>もう一つだ</p><p>バリンっ</p><p>その悲鳴を聞くと同時にオレは、舞夏に襲いかかった</p><p>上から、舞夏に飛びかかって押さえつける</p><p>仰向けに引っ繰り返してマウントポジションを取る</p><p>嫌ぁぁっ助けてっ誰かぁぁっっ</p><p>異性に素肌を触れられて舞夏が絶叫する</p><p>暴れるなよっケガをさせたくないんだオレは、お前の綺麗な顔が気に入っているんだからなっ</p><p>オレは、舞夏の耳元にそう怒鳴りつけるっ</p><p>ひぃっ、ひいっひぃぃぃ</p><p>驚いてしゃくりあげる舞夏</p><p>本当に可愛いなあ、お前最初に見た時から、ずっと思っていたんだ</p><p>オレは、舞夏の眼を見下ろして言った</p><p>絶対にオレの女にするって</p><p>舞夏の顔から、血の気が消える</p><p>い、嫌ですそんなのあたしできません</p><p>ぷるぷると震える舞夏</p><p>何て、可愛いんだろう</p><p>オレは舞夏の腰の上にまたがる</p><p>体重をギュッと乗せて舞夏を逃げられないようにする</p><p>舞夏のブラウスを両手で掴んだ</p><p>そのまま</p><p>力任せに、引き裂くっ</p><p>ビッビッビッと白いボタンが一気に弾け飛んだッ</p><p>裸の白いおっぱいがオレの眼に晒される</p><p>いやあぁぁっッ</p><p>舞夏の眼から、シャワーの様に涙が噴き出す</p><p>舞夏は、泣き出す</p><p>泣きじゃくる</p><p>オレは舞夏の成長途中のおっぱいをギュッと握った</p><p>その瞬間ショックで舞夏の涙が止まる</p><p>舞夏の胸はまだ固い</p><p>おっぱいの中に、芯のようなものがある</p><p>まだ大人になり切っていない青い身体</p><p>だが、舞夏にはそうは言わない</p><p>舞夏柔らかいな、お前のおっぱいもうすっかり、大人の身体になってるじゃないか</p><p>そんなことないですっ舞夏、まだ子供ですっ</p><p>舞夏が、首を横にプルプルと振る</p><p>そんなことはない舞夏はもう大人だよ大人にしてやるからなッ</p><p>オレは舞夏の左の乳首に吸い付いたッ</p><p>いやぁぁしないでッそんなことしないでぇっ</p><p>暴れる舞夏を、ギュッと腕で押さえつけてオレは十四歳の乳首を味わってゆく</p><p>チュウチュウと吸う</p><p>乳輪に陥没したままの乳首は姿を現さない</p><p>乳首は、隆起しない</p><p>美味しいよ舞夏のおっぱいこれから、毎日、舐めてやるからな</p><p>嫌ですっ放して舞夏を放して助けてぇぇ克子さぁんっ寧さぁん</p><p>誰にも聞こえないよそういう風に、してきたからな</p><p>オレは、舞夏に鋭く言う</p><p>どうして舞夏に、こんな酷いことをするんですかッ</p><p>涙目の舞夏が、オレを責める</p><p>そんなの決まっているだろうお前が可愛いからだよっ魅力的だからだよっ</p><p>そ、そんなはずないですっ</p><p>オレは、舞夏の頭を掴んで無理矢理、勃起を見せつけるっ</p><p>目の前のグロテスクな一物に、舞夏がまた叫び声を上げる</p><p>お前が魅力的だから、こんなになっているんだよっお前とセックスしたくて、うずうずしてるんだっ</p><p>オレは舞夏の手を掴んで、無理矢理ペニスに触らせた</p><p>いやぁぁ、あ、熱いっ</p><p>触った勃起の熱さに、舞夏は身体を縮める</p><p>だからセックスするからなっオレの女にするからなっ</p><p>おれはまた、舞夏の胸に顔を埋める</p><p>乳首を舐める</p><p>おっぱいを揉む</p><p>あたしお巡りさんに言いつけますっパパにもっ裁判になったら、死刑ですよっ死刑にして貰いますっいいんですかっ</p><p>そんな子供っぽい舞夏の言葉に、オレは顔を上げて真剣に答えた</p><p>死んだっていいよ舞夏とセックスできるなら、オレ、殺されたっていい</p><p>舞夏が、びっくりした顔でオレを見ている</p><p>オレは舞夏の眼をジッと見つめたまま</p><p>嘘よっそんなの嘘よっ</p><p>舞夏はそう呟いた</p><p>嘘で、こんなことができるもんかッ</p><p>オレは、舞夏をギュッと抱き締める</p><p>細い首筋にキスをする</p><p>耳たぶを噛む</p><p>耳の中に、舌を這わす</p><p>嫌ぁっいやぁぁんっ</p><p>嫌がりながらも舞夏の身体が、ゾクッと反応する</p><p>催淫剤が効いているんだっ</p><p>オレは、舞夏の秘部にも指を伸ばす</p><p>そこはジトジトに濡れていた</p><p>舞夏お前、濡れているな</p><p>舞夏は涙声で答えた</p><p>濡れてなんかないもんっ</p><p>感じているだろ</p><p>感じてなんかないああんっ</p><p>クリトリスを包皮の上から愛撫した途端に喘ぎ声が出る</p><p>可愛いよ舞夏</p><p>本当に、そう思う</p><p>い、嫌ぁ嫌よぅ嫌ぁぁ</p><p>舞夏は必死で、オレの愛撫に耐えている</p><p>眼を閉じて身体全体をギュッと固くして</p><p>だから、その隙にオレは、舞夏の脚をグイッと大きく開かせて</p><p>こっそり、秘部に亀頭を当てる</p><p>必死にオレを拒絶している舞夏には</p><p>それが指なのか、ペニスなのか判らない</p><p>舞夏好きだよ愛してる</p><p>オレは、ギュッと眼をつぶった舞夏の顔に唇を寄せる</p><p>舞夏のぷっくりとした唇にキスする</p><p>ハッと、舞夏が眼を開ける</p><p>そ、そんな舞夏、ファースト・キスだったのにっ</p><p>舞夏の眼にじわっと涙が溜まる</p><p>その瞬間を</p><p>オレは狙っていた</p><p>ウンッ</p><p>オレは舞夏の中に突っ込むっ</p><p>い、痛いぃぃっ</p><p>舞夏は、必死で腰をずらして上に逃げようとする</p><p>まだ、亀頭の先しか入っていない</p><p>舞夏の狭くて小さい割れ目にオレは、亀頭を無理矢理食い込ませる</p><p>やめてッやめて、やめてぇぇっ嫌ぁっっっッ</p><p>痛みに耐える、舞夏なおも、上に逃げようとする</p><p>オレは舞夏の肩を掴んで、それ以上逃げられないように固定する</p><p>舞夏大人しく、オレに犯されろよっ</p><p>嫌ぁぁっこんなの嫌ぁぁ助けてぇぇ助けてよおっっッッ</p><p>フンッと、もう一撃力を入れて押し込む</p><p>だが、舞夏も必死に身体を固くして拒んでいる</p><p>なかなか、中には入らない</p><p>舞夏の中には亀頭の三分の一が埋まっただけだ</p><p>子宮どころか処女膜にも届いていない</p><p>ちくしょおぅっ</p><p>うぐうっっっッ</p><p>びゅるるるっ</p><p>オレはレイプの興奮で、思わず射精してしまった</p><p>三分の一埋没した亀頭から、舞夏の奥へ精が噴き上がる</p><p>何っあ、熱いっ</p><p>胎内に熱い液を入れられて、舞夏の身体がビクッと震える</p><p>な、何なの、これ</p><p>怯える中学２年生</p><p>射精したんだよっ</p><p>オレは、舞夏に言った</p><p>舞夏が、大きく息を呑む</p><p>お前の中にオレの精液を出したんだよ</p><p>舞夏の眼が絶望に大きく見開かれる</p><p>その時舞夏は勘違いをした</p><p>オレが射精したことで</p><p>もう、セックスは終わったのだと思ったらしい</p><p>そんなのひ、酷いです</p><p>ショックを受けた舞夏は全身から力を抜いた</p><p>だが</p><p>オレのペニスは、まだ全然萎えちゃいないっ</p><p>本当のセックスは、これからだっ</p><p>オレは一回、力を抜いて</p><p>舞夏の中から、ペニスを抜く振りをする</p><p>全身脱力している舞夏</p><p>静かに、ぐすぐすと泣き始めている</p><p>舞夏の呼吸を確認する</p><p>吸って</p><p>吐いて</p><p>スリー</p><p>ツー</p><p>ワン</p><p>今だッ</p><p>オレは息を吐ききった舞夏の中に、一気にペニスを突き込んだっ</p><p>オレの放ったばかりの精液すら潤滑油にして</p><p>亀頭が一気に、滑り込むっ</p><p>イイイイ痛ぁいぃぃぃぃッッッ</p><p>舞夏の身体が、落雷にあったかの様にビクビクッと震える</p><p>亀頭は大きな壁に守られて、途中で止まる</p><p>そこが舞夏の処女膜だッ</p><p>舞夏っ入ってるよっオレと舞夏、繋がっているんだよっ</p><p>舞夏が、オレに叫ぶ</p><p>もう嫌ぁぁっ抜いて、抜いてよおッ痛いのッ舞夏、本当に痛いのッッ</p><p>絶叫する、舞夏っ</p><p>大人になるためだ、ガマンしろっ</p><p>嫌ぁぁ大人になんかならなくていいからもう許してぇッッ</p><p>ボロボロと涙を零しながら、オレの下で舞夏が訴える</p><p>もういいでしょ舞夏の処女をあげたんだからもう許してお願いっ許して下さいっ</p><p>舞夏は、わーわー泣き出す</p><p>処女の舞夏はこれがセックスの終着点だと思っているんだ</p><p>白坂舞夏はまだ処女のままだ</p><p>そのことを、本人は判っていない</p><p>オレのペニスは、まだ半分以上が外に出たままだ</p><p>根元まで舞夏の中に入りたくて全身がカッカと燃えてくる</p><p>舞夏、綺麗だよ</p><p>犯されて泣く舞夏は本当に可愛らしい</p><p>もっともっと犯してやりたい</p><p>ポタッ、ポタッ</p><p>背中に冷たい滴を感じた</p><p>雨だ</p><p>昨日から、降りそうな天気だった</p><p>雨が天オレの火照った身体を冷やしてくれる</p><p>ああ、舞夏ぁぁっ</p><p>舞夏の処女膜に亀頭を当てたままオレは、舞夏に言った</p><p>も、もう許してぇっっ</p><p>ヴァギナにペニスを入れられた舞夏は、まな板の上の魚のように、ハァハァと口で大きく息している</p><p>こうして、ジッとしている間は、どうにか痛みに耐えられるらしい</p><p>舞夏の心臓がドキドキしているのを感じる</p><p>大きな二重の眼が、オレを見上げていた</p><p>時々、辛そうに、ウンと眉の間にしわを作る</p><p>お前、本当に可愛いよな</p><p>それは、正直な感想だった</p><p>オレ本当に、お前が欲しいんだよ</p><p>十四歳の小さな身体の上にも雨粒が落ちていく</p><p>だから奪ってやる</p><p>舞夏がえという顔をする</p><p>オレが、女にしてやる</p><p>オレは、一気にズンッと腰を押し込んだっ</p><p>勃起が、処女膜をキリキリと押しあげていく</p><p>まだ若すぎる少女の処女膜は弾力があって破れにくい</p><p>ぎゃあああああっ</p><p>舞夏の悲鳴が、雨の庭に響いていく</p><p>ズンッ、ズンッ、ズンッ</p><p>勢いを付けて、何度も押し込むっ</p><p>亀頭の先に、処女膜の抵抗を感じる</p><p>痛いッッ痛いッ痛いのおっひぃぃぃやめてぇぇっ</p><p>声を枯らさんばかりに、舞夏は絶叫するッ</p><p>やめるもんかっ</p><p>もう一度っ</p><p>やぁぁっ</p><p>はぁぁうっ</p><p>舞夏が、大きく口を開く</p><p>亀頭の先がズルッとめり込むッ</p><p>膜が、破けたっ</p><p>いっ、痛ッッ</p><p>膜を裂いてオレの勃起が内部に侵入していくっ</p><p>嫌嫌いやあああああっ</p><p>女の子の最も大切な身体の奥に無理矢理、異物を押し込まれる感覚</p><p>男のペニスの熱さを、膣内に感じる恐怖</p><p>ガチガチガチと音が鳴った</p><p>それは舞夏が奥歯を噛む音</p><p>処女喪失の痛みと恐怖に、小さな身体の全てが震えている</p><p>ジュルルズルッジュルル</p><p>舞夏の拒絶を無視して、それでもオレはペニスを押し込む</p><p>ついにオレの固く張り詰めた亀頭が、処女膜を越えた</p><p>いぎぃぃぃぃっ</p><p>本当の痛みと恐怖は、これからだ</p><p>そのままジュルルルッと、ペニスを一気に挿入するっ</p><p>舞夏の中へ潜り込むっ</p><p>あががっ、痛いっい、痛いのおっ</p><p>根元まで、ぴっちり入った</p><p>亀頭の先はコリッとした子宮口へキスをするっ</p><p>オレは完全に、舞夏と交わっている</p><p>セックスしている</p><p>舞夏ぁぁっ</p><p>オレは、舞夏の身体をギュッと抱き締めた</p><p>何て小さな身体なんだ</p><p>中学生とのセックスは不思議な感覚があった</p><p>膣の中は、今までの誰よりも温度が高い</p><p>小さな肉体を抱き締めているとオレのペニスは、舞夏を刺し貫いてしまったようにすら感じる</p><p>処女を破られたばかりの膣が、ビクッビクッと心臓の鼓動に合わせて収縮する</p><p>舞夏の生命のリズムを、ペニスで感じる</p><p>女になったぞ、舞夏ッお前はもう、オレの女だからなッ</p><p>オレは激しく息をしている舞夏の口にキスする</p><p>舞夏はもう、拒絶しない</p><p>絶望にうちひしがれてオレの下で、雨の落ちてくる乳白色の空を見上げている</p><p>酷いさっきので、もう終わりだと思ったのにこんなに痛いなんて</p><p>オレに串刺しにされたまま</p><p>ぐすっ、ぐすっと舞夏は、涙を零していく</p><p>まただ痛いのは、これからだからな</p><p>何っ</p><p>オレは、ユサユサとピストンを開始した</p><p>い、痛いッ痛いですッやめてッやめて下さいッッ</p><p>オレは絶対に止めない</p><p>舞夏の子宮に射精するまでは</p><p>ピストンする度に、舞夏の処女膜がさらに裂けていくはずだ</p><p>きっと、オレたちの結合部は処女血で真っ赤に染まっているだろう</p><p>ひぃぃいやぁいやぁぁやめてやめて下さいっ</p><p>痛みが酷すぎて舞夏は、全身の身体の力が入らないようだった</p><p>ただ、オレの好きなように犯されている</p><p>オレの動きに合わせて、小さな乳房が揺れている</p><p>い、痛い痛いよおっ</p><p>舞夏にできるのはただ泣き喚くことだけだった</p><p>助けてぇ、パパぁッママぁッ痛いッ舞夏痛いのおっ</p><p>オレは、徹底的に舞夏を犯す</p><p>ピストンを繰り返しながらキスしたり、おっぱいを舐めたりする</p><p>ああ美味しいよ舞夏の身体、最高だよ</p><p>助けてぇッ痛いよおッ叔父さぁん叔母さぁん</p><p>それは、舞夏が子供自体に預けられた静岡の親戚のことだろうか</p><p>助けて誰でもいい舞夏を舞夏を助けてぇぇお願いお願いだからぁぁッ</p><p>舞夏はついに、雪乃の名前を口にしなかった</p><p>舞夏を舞夏を犯している</p><p>可愛らしい十四歳の処女をレイプしている</p><p>小さな身体の、小さな膣処女の締め付けがキツイ</p><p>それでも、子宮口までオレは、ズンズンと突き上げるッ</p><p>あああペニスが処女地に擦られて気持ちいい</p><p>舞夏の小さな身体は美味い</p><p>この肉体にオレの刻印を残してやるッ</p><p>オレの腹の底から熱い劣情が湧き上がる</p><p>もうすぐだ</p><p>もうすぐ、オレは噴き上がる</p><p>ま、舞夏お、オレ、もうイキそうだっ</p><p>ああ熱い塊が昇ってくる</p><p>舞夏の中に出すからなッ</p><p>ま、また</p><p>舞夏が、ハッとしてオレを見る</p><p>そうだよ、精液が出るんだ今度こそ、舞夏の子宮に注いでやる舞夏が赤ちゃんを作る場所に、オレの熱いのを注いでやるからな</p><p>舞夏が、大きく激しく首を降る</p><p>嫌だぁぁそれだけは嫌なのぉぉっ</p><p>も、もう遅い</p><p>一気にこみ上げてくるっ</p><p>オレは小さな舞夏の身体を、力一杯抱き締めたっ</p><p>うううっ、ま、舞夏ぁぁッッ</p><p>舞夏の名を叫びながらオレは射精する</p><p>十四歳の処女の子宮に届ける初めての白濁</p><p>思いっきり放出するっ</p><p>舞夏っ出、出るよおっ</p><p>どくどくっっどくどくっっどくっどくっ</p><p>受精する舞夏の顔を見ている</p><p>舞夏は、大きく眼を開けて泣いている</p><p>泣き顔の舞夏にさらに、熱い精を送り込む</p><p>どくっどくどくっどぴゅっどくっ１</p><p>どうしよう入って来るよおっ舞夏のお腹の底に熱いのが届いてるよおっどうしよう舞夏、どうしたらいいの</p><p>射精が、終わらない</p><p>まだまだ、射精が続く</p><p>これで舞夏は、一生、オレの女だからな</p><p>泣き顔の舞夏がオレを見る</p><p>嫌だよ舞夏、そんなの困るパパに怒られちゃうよママにだって</p><p>泣いている舞夏の涙を、オレはペロペロと舐めていく</p><p>雨の滴とは違う</p><p>舞夏の涙はしょっぱくて、苦い</p><p>綺麗だよ、舞夏一生、可愛がってやるからな</p><p>小降りだった雨が少し強くなった</p><p>バクバクと鳴り続ける心臓</p><p>すっかり、火照りきった肉体</p><p>重なり合うオレと舞夏の上に初夏の雨が降り注いでいる</p><p>こういう内容の作品を書いている以上、一度はガチのレイプを書かないといけないと思っていました</p><p>ということで、こうなりました</p><p>このレイプした／されたの関係が、どう変化していくか</p><p>次話にご期待下さい</p><p>93．可愛い君へ</p><p>ハァ、ハァ、ハァ</p><p>乳白色の空から、小粒の雨がしとしとと降っている</p><p>背中に感じる、冷たい雨</p><p>腹や胸は、熱い舞夏の素肌にびったりと接触している</p><p>舞夏の身体は小さい</p><p>オレは、舞夏にペニスを挿入したまま彼女の小柄な身体の上にのし掛かっていた</p><p>心臓がまだバクバクする</p><p>全速力でマラソンした後みたいだ</p><p>身体の節々が痛い</p><p>舞夏も</p><p>ハァ、ハァとオレの下で激しく呼吸していた</p><p>舞夏の熱い吐息を、頬に感じる</p><p>オレたちは男女二人でしかできない、激しい運動をしたばかりだ</p><p>セックス生殖行為</p><p>オレたちは、オスとメスになった</p><p>いやそうじゃない</p><p>オレが無理矢理、舞夏を女にした</p><p>レイプ強姦したんだ</p><p>重い</p><p>やがてオレの下で舞夏が、そう呟いた</p><p>舞夏の顔は、雨と涙に濡れていた</p><p>オレはつい、ごめんと言いそうになる</p><p>その謝罪の言葉を、グッと呑み込む</p><p>弓槻先生と約束したんだ</p><p>舞夏には、絶対に謝罪の言葉は言わないって</p><p>ずごい、気持ち良かったぞ</p><p>オレは舞夏に、感想を述べる</p><p>褒めるのなら、いいだろう</p><p>舞夏の身体、最高だすごい、気持ち良いセックスだったオレ、気持ち良すぎて、たくさん射精しちゃったよ</p><p>舞夏の唇に、キスする</p><p>舞夏はもう拒絶しない</p><p>無表情で曇天の空を見ている</p><p>これから、毎日セックスするからな一生、オレとだけ、セックスしろこんな気持ちの良い身体他のやつには渡さないからなっ</p><p>舞夏の顔に、オレはキスしていく</p><p>耳に首筋に</p><p>もう一度、ギュッと抱き締める</p><p>舞夏のこと、好きなの</p><p>舞夏は、空を見たまま、そう言った</p><p>ああ好きだ最初に見た時から、絶対にセックスするって決めてた</p><p>もう一度、小さなおっぱいに手を伸ばす</p><p>若いおっぱいの感触を楽しむ</p><p>舞夏は嫌いだよあなたのことなんて</p><p>無表情のまま、舞夏はそう言う</p><p>そんなことはどうでもいいんだよっ</p><p>オレは乳首の陥没したままの乳輪し舌を這わせながら、そう答えた</p><p>舞夏が、不思議そうにオレを見る</p><p>やっと</p><p>オレの顔を見てくれた</p><p>オレが、舞夏を好きなんだだから、舞夏を抱くセックスするそれだけだっ</p><p>舞夏の顔が苦悩に満ちる</p><p>そんなの酷いよ</p><p>オレは、舞夏のおっぱいをギュッと握るっ</p><p>酷かろうが何だろうが、そうするっもう決めたんだ、舞夏はオレの女だっ一生、オレとしかセックスさせないからなっ</p><p>この少女は、オレのものにする</p><p>オレは、そう決めたんだ</p><p>この子と、一生、付き合っていくって</p><p>舞夏がどんなに嫌がっても、無理矢理するオレが舞夏とヤリたくなったら、いつでもどこでもレイプする舞夏の家に押しかける学校にもだ何度でも何百回でも何万回でもレイプする</p><p>舞夏の中でまた、勃起が強ばっていく</p><p>あなたなんて警察に捕まればいいのよっ刑務所に行けばいいんだわっ</p><p>舞夏が、泣きながらオレに怒りをぶつける</p><p>刑務所に入れられたら、脱獄してやるっすぐに脱獄して、舞夏をレイプするっ</p><p>オレは負けないっ</p><p>絶対に、負けてはいけないっ</p><p>黙り込んだら負けだ</p><p>口籠もっても</p><p>とにかく強気で話し続けるんだっ</p><p>舞夏に好きな男ができたら、そいつをブン殴るっお前に言い寄る男がいたら、全員、オレがブッ飛ばすっオレ以外に、舞夏にキスする男がいたら、オレはそいつを殺すっ</p><p>舞夏の顔が、哀しみに歪む</p><p>舞夏には、絶対にオレ以外とはキスさせないっ一生、オレとだけセックスしろっ舞夏に近づく男は、皆殺しにしてやるからなっ</p><p>理屈なんか、どうでもいい</p><p>とにかく舞夏が欲しいって気持ちだけを届かせるっ</p><p>オレの狂気の言葉に舞夏は、思わず息を呑む</p><p>どうしてよどうして、そんな酷いことをするのよっ舞夏、何もあなたに悪いことしてないじゃないっ何でよっどうしてっ</p><p>雨の中身体が交じり合ったまま、怒鳴り合うオレたち</p><p>そんなの舞夏が、いい女だからに決まってるだろっ</p><p>オレは子供の理屈を、舞夏にぶつけるッ</p><p>舞夏が可愛いからだよッ可愛すぎるんだよッどんな酷い方法を使ったって、舞夏を手に入れたいんだよッもう、絶対に放さないからなッ</p><p>それは、かつて雪乃に対して思っていたことだった</p><p>あの時以上の熱い思いを今は、舞夏に感じる</p><p>嫌よっ絶対に、絶対に、嫌っ</p><p>舞夏も、オレに怒りの咆哮を浴びせる</p><p>あなたとなんて、絶対に嫌ぁっ</p><p>声だけでは子供のケンカだ</p><p>ただの怒鳴り合いだ</p><p>だけどオレたちは</p><p>舞夏の中でオレのペニスは完全に復活した</p><p>舞夏ッ</p><p>オレはまた、腰を振る</p><p>雨の降る芝生の上で舞夏の肉体を蹂躙するッ</p><p>イ、痛いッッ痛いぃぃぃ</p><p>舞夏はまた、奥歯を噛みしめて耐える</p><p>痛いのおっ動かないで、お願いっ</p><p>二度目のセックスは処女喪失の時よりも、痛そうだった</p><p>少し、舞夏が可哀想に思う</p><p>もちろんだからといって、レイプは止めない</p><p>オレはペニスを舞夏から半分だけ出して</p><p>肉棒の根元の方を自分の手でしごいていく</p><p>舞夏舞夏舞夏</p><p>亀頭を膣内に入れたままのオナニー</p><p>だけど、オレの下には舞夏の熱い肉体がある</p><p>舞夏の素肌とオレの肌が、接触している</p><p>舞夏の白くて可愛いおっぱい</p><p>弾力のある成長中の若い肉体</p><p>十四歳の身体</p><p>冷たい雨を背中に感じる中で亀頭だけが、熱い舞夏の胎内に在る</p><p>舞夏のヴァギナにしゃぶられてオレのペニスは、飴の様に溶けていきそうだったッ</p><p>オレに押さえつけられている舞夏が怯えた顔で、オレを見上げる</p><p>オレは舞夏の上で、ハァハァと獣のような荒い息遣いをする</p><p>また、射精するんだよ舞夏の中に、出すんだよッ</p><p>ああッ</p><p>すぐに快感の波が、昇って来るッッ</p><p>あれは嫌だよ赤ちゃんができちゃうんだよお願いっ舞夏のお腹の奥が熱くなるのは、もう嫌なのよっ</p><p>舞夏が、涙を零しながら舞夏がオレに嘆願する</p><p>可愛いなすっげぇ、可愛いよ舞夏舞夏舞夏ぁっ</p><p>ウウッ、出るっ</p><p>オレはペニスの根元から手を離し</p><p>一気に、膣奥へ突き込むッッ</p><p>嫌だぁぁっ、嫌ぁぁッッ</p><p>舞夏の悲鳴を聞きながら射精するッ</p><p>ああああっ、熱いッッ</p><p>子宮にまた灼熱の白濁液が、飛び込むッッ</p><p>また来たよおっ熱いのが入って来るよおっ馬鹿、馬鹿、馬鹿ぁぁ舞夏、もう、お嫁に行かれないよおっ</p><p>舞夏がまた、ぽろぽろと涙を零す</p><p>オレは、亀頭を子宮口にグッグッと押し込んで</p><p>最後の一滴まで、中に注ぎ込んだ</p><p>お前は、もうオレの女なんだよっ</p><p>舞夏の身体は、本当に熱い</p><p>舞夏の中に、三回も射精した</p><p>ようやく、オレのペニスも萎えていく</p><p>硬度を失い小さくなった肉の棒</p><p>処女を破られたばかりの十四歳の膣から、やがて、すぽんと抜け落ちる</p><p>膣の圧力に押し出されたっていうやつか</p><p>ペニスでの交合が終わって、ようやく少し気分が落ちつく</p><p>オレは、ゆっくりと身体を起こした</p><p>雨が、次第に強くなっている</p><p>オレも舞夏も、汗と雨にすっかり濡れて、酷い有様になっていた</p><p>芝生の下の土が、雨に濡れて泥になる</p><p>舞夏の身体は泥だらけだ</p><p>地面に大の字に、ぐったりと転がっている</p><p>まるで、死んだように</p><p>その股間は赤い血で染まっていた</p><p>オレが、これをやったんだ</p><p>十四歳の少女を犯して三度も、膣内に射精した</p><p>舞夏、立てるか</p><p>ようやく、それだけが言葉になった</p><p>舞夏は動かない</p><p>腰が抜けているのかもしれない</p><p>酷い出血だから</p><p>舞夏家の中に入ろうおんぶしてやるから</p><p>オレは、舞夏にそう言った</p><p>舞夏からは、何の反応も無い</p><p>お姫様だっこの方、格好いいんだろうけれど</p><p>正直、腕力に自信が無かった</p><p>オレは舞夏の身体を無理矢理起こす</p><p>軽いぞ</p><p>舞夏こんなに軽いんだ</p><p>犯した少女の幼さにオレは、ゾッとする</p><p>しかし時は戻らない</p><p>舞夏ほらっ、掴まれよ</p><p>舞夏は、オレを無視している</p><p>脱力したままぴくりとも動かない</p><p>ほら、このまんまじゃ風邪をひいちゃうだろっ</p><p>結局、舞夏の上半身を持ち上げてずるずると足を引きずる感じで運んでいく</p><p>雨にびちゃびちゃになった全裸の男と、泥だらけのブラウスを着た半裸の少女だ</p><p>外から見たら、相当変に見えるだろう</p><p>オレが、少女の死体を運んでいるように見えるかもしれない</p><p>舞夏しっかりしろよとにかく、濡れないところまで行くからなっ</p><p>一先ず雨に当たらないテラスまで、舞夏を運ぶ</p><p>少し風が出て来た</p><p>ここでもダメだやっぱり、屋敷の中に入らないと</p><p>テラスの床はタイルだけど、引きずったら痛いだろうか</p><p>ええい、一か八かだ</p><p>お姫様だっこで、舞夏を持ち上げるっ</p><p>うんしょっ</p><p>舞夏が、薄目を開けているのが判る</p><p>暴れるなよ落ちたら、危ないからなっ</p><p>やっぱり軽いっ</p><p>うんこれなら、どうにか運べるかもしれない</p><p>とにかく、滑って落とさないように細心の注意をして</p><p>慎重に慎重に舞夏を部屋の中まで運ぶ</p><p>部屋の入り口に白いタオルが数枚置いてあった</p><p>多分克子姉だ</p><p>舞夏、拭いてやるからな</p><p>舞夏はまだ死んだふりのままだ</p><p>脱力したまま何もしない</p><p>何も喋らない</p><p>目は開いているから、失神しているわけではない</p><p>ただ無表情で天井を見ている</p><p>拭くからなっ</p><p>オレは、タオルで舞夏の身体の水滴を取ってやる</p><p>細い足を、タオルで拭いた</p><p>白くて長い腕も</p><p>とりあえず、これで滑って転んだりすることは無いだろう</p><p>だけど泥や血は、こんなタオルでは間に合わない</p><p>早く風呂に、連れて行かないと</p><p>オレは、自分の手と足をササッと拭く</p><p>滑って舞夏を落としたら大変だ</p><p>足の裏は、特に入念に拭く</p><p>それから、もう一度お姫様だっこだ</p><p>さっきの経験で、要領が判った</p><p>どの辺に重心を置けばいいのかも</p><p>舞夏また、運ぶからな風呂場へ行くぞいいな</p><p>聞いているのか、聞いていないのかは判らないが</p><p>取りあえずは、目的地を伝達しておく</p><p>舞夏を抱き上げて部屋を出る</p><p>幸い、ドアはさっき開けたままになっていた</p><p>廊下に出て風呂場に向かう</p><p>変な感じだ</p><p>全裸で泥だらけで</p><p>自分がレイプした中学生を風呂場に運んでいく</p><p>廊下では、誰にも出会わなかった</p><p>克子姉たちは、黙って見守ってくれているようだ</p><p>風呂場の入り口の扉も、通りやすい様に大きく開いていた</p><p>オレは心の中で、克子姉に感謝する</p><p>脱衣場を真っ直ぐに抜けて風呂場へ</p><p>やっぱり、ガラス戸が開いたままになっている</p><p>風呂場のタイルに滑らないように、気を付けながら</p><p>オレは、湯船の近くに舞夏を横たわらせた</p><p>細心の注意で</p><p>頭が床にゴツンとかならないように</p><p>さっきのタオルを枕代わりに敷く</p><p>まだ汚れていない白いままのタオルが残っていた</p><p>すっかり泥だらけになったブラウスを脱がせる</p><p>水を吸ったブラウスは、身体に貼り付いて脱がせにくい</p><p>でも、とにかくがんばる</p><p>舞夏脱がせるからなっ</p><p>舞夏は、脱力したままだ</p><p>腕から袖を抜いたり、背中を浮かせたり</p><p>悪戦苦闘して、ようやく舞夏を全裸にする</p><p>シャワーを引いてきて、一気にお湯で洗い流す方が楽だけど</p><p>舞夏の眼や顔に、お湯が入ったら可哀想だ</p><p>オレは湯船の中に指を入れてみる</p><p>温度を見る</p><p>そんなに熱くはないよし</p><p>オレは、湯桶で湯船から、ザバッとお湯を汲む</p><p>舞夏今、綺麗にするからな</p><p>舞夏の身体に湯桶で、少しずつお湯を掛ける</p><p>指で擦って泥を洗う</p><p>まずは、足の先から</p><p>オレは舞夏の足先にしゃがみ込んで舞夏の足を洗う</p><p>足の指の間の泥を丹念に洗ってやる</p><p>アンッ</p><p>舞夏の足の指の間を擦ると舞夏は、小さく声を上げた</p><p>どうしたどっか、痛いのか</p><p>舞夏は答えない</p><p>痛かったら、すぐ言えよ本当に辛かったら、病院に連れてって貰うからガマンしなくていいんだからな</p><p>オレは、次の指と指の間を洗う</p><p>こんなところまで、泥が入り込んでいる</p><p>人差し指を差し込んで、中の泥を掻き出した</p><p>うん綺麗になった</p><p>一度、お湯で流して次の指に</p><p>何度も何度も、湯桶でお湯を汲んで</p><p>舞夏の足を洗い尽くす</p><p>次は腕だ</p><p>腕についた汚れを洗っていく</p><p>それから、また指の間を</p><p>それが済んだら、肩</p><p>そして胸</p><p>お腹も洗う</p><p>股間にお湯を掛けた時</p><p>舞夏は痛ッと声を上げた</p><p>痛いか染みるのか</p><p>オレの心配そうな顔に舞夏が答える</p><p>そしてゆっくりと起き上がった</p><p>もういいわ舞夏、自分で洗えるから</p><p>いや、ジッとしてろよ身体、辛いんだろオレが洗ってやるから</p><p>舞夏が、オレをジロッと見た</p><p>だってあなたの身体、泥だらけじゃないそんな身体の人に洗って貰ったって、全然綺麗にはならないわよっ</p><p>そ、そうかっ</p><p>そう言えば、オレは全然自分を洗っていないっ</p><p>オレはまだ、汗まみれの泥だらけの状態だった</p><p>ちょっと、待ってろ</p><p>オレは、湯桶を湯船に突っ込んで、頭からザブンッと被る</p><p>一回</p><p>二回</p><p>三回</p><p>ほらっ、もう綺麗なった綺麗になったから、舞夏を洗ってやるっなっ</p><p>舞夏は、驚いた顔でオレを見ていた</p><p>どうして、そんなに舞夏のことを洗いたいのよ</p><p>オレのこの手で、洗ってやりたいからだっ</p><p>舞夏を綺麗にしてやりたい</p><p>変な人</p><p>舞夏は、そう答えた</p><p>うんよく言われる</p><p>オレも、答えた</p><p>もう、エッチなことしない</p><p>舞夏が、心配そうに尋ねた</p><p>オレは自分の股間を見る</p><p>とりあえず、今は治まっているさっき何度も射精したから、もうしばらくは勃たないと思う</p><p>舞夏は答えた</p><p>そうなら、好きにすればいいわ</p><p>舞夏が起き上がってくれたおかげで、シャワーが使える</p><p>オレはシャワーを引っ張ってきて、舞夏の身体に掛けた</p><p>さっきは寝転がっていたせいで洗えなかった背中や、お尻も洗ってやる</p><p>手がエッチだよ</p><p>お尻を洗うオレの手つきに、舞夏が文句を言う</p><p>仕方ないだろ舞夏のお尻、可愛いんだから</p><p>舞夏のお尻は、全然肉が付いていない</p><p>丸くて小さなお尻</p><p>しかし張りがあって、お餅のように柔らかかった</p><p>お尻の割れ目にもお湯を掛ける</p><p>いやぁんっそんなところに、お湯を掛けないでよっ</p><p>だって、泥が付いてたから</p><p>嘘よっエッチなことしたかったんでしょ</p><p>ホントに泥が付いてたんだって</p><p>嘘ですぅ</p><p>まさか、ウンチ</p><p>レイプのショックで、脱糞してたとか</p><p>オレの真剣な疑問に、舞夏の顔は真っ赤になる</p><p>そんなわけないでしょっバカ、バカ、バーカ</p><p>とにかく</p><p>舞夏の背中にお湯を流してやる</p><p>お湯で流すだけじゃなくて、ちゃんと石けんで洗おうよそこにボティ・シャンプーとかスポンジとかあるじゃない</p><p>舞夏が、そんなことを言い出す</p><p>見ると確かに、何でも揃っていた</p><p>お兄さんも、ちゃんと洗ってお兄さん、まだ身体のあちこちに泥がついたままよ</p><p>やっぱり、三回、お湯を頭から被っただけじゃダメか</p><p>舞夏がスポンジにボティシャンプーを垂らして泡立てる</p><p>細くて長い指が、器用にくりくりと白い泡を作っていく</p><p>ほら、舞夏が洗ってあげるから</p><p>舞夏</p><p>お兄さんは、舞夏のことが洗いたいんでしょ</p><p>じゃあ、お兄さんは舞夏が洗ってあげるわ</p><p>舞夏はちょっと怒ったような顔で、そう言った</p><p>はいしゃがんで</p><p>どういう心境の変化なのかオレには、よく判らない</p><p>洗うよ</p><p>舞夏が、オレの背中をスポンジでごしごしと洗ってくれる</p><p>白い泡がオレの背中に拡がる</p><p>スポンジ越しに、舞夏の小さな手の存在を感じる</p><p>ねお兄さん、何て言う人</p><p>舞夏お兄さんの名前、知らないから</p><p>そう言えば一度も名乗っていない</p><p>克子姉も、この子とかしか言わなかったし</p><p>オレは吉田</p><p>ふーん、吉田さんか吉田さんて、言いづらいから、お兄さんて呼ぶよいいわね</p><p>舞夏は、今度はオレの腕を洗ってくれる</p><p>前は、自分で洗って</p><p>舞夏からスポンジを受け取って、オレは自分の胸と腹を洗う</p><p>それから、股間も</p><p>じゃあ、流すからね</p><p>舞夏が、オレにシャワーでお湯を掛けてくれる</p><p>泡が綺麗に流れて行く</p><p>うん気持ちいい</p><p>ありがとう、綺麗になったよ</p><p>と、オレが舞夏に礼を言うと</p><p>舞夏は、プッと噴き出した</p><p>笑いながら、舞夏が言う</p><p>お兄さん、顔に汚れがついたままだよ</p><p>ああ、そういや顔はまだ洗ってない</p><p>眼を閉じて洗ってあげるから</p><p>オレが眼を閉じると、舞夏の小さな手がオレの顔に石けんの泡を塗りたくっていく</p><p>はい、流すよ</p><p>シャワーの水流が、直接顔に当たる</p><p>ああスッキリした</p><p>じゃあ舞夏の番ね</p><p>今度は、オレがスポンジで舞夏の背中を洗ってやる</p><p>白い泡が綺麗なＳ字のカーブを付くって流れて行く</p><p>お兄さんさ</p><p>舞夏が、オレに話し掛ける</p><p>舞夏ね最初は、お兄さんのこと、怖かったの変な格好してるし特に、髪型が変だったから</p><p>おいおい</p><p>星の王子様もリーゼントも、大失敗じゃないかっ</p><p>それから克子さんやみすずさんとエッチしたでしょ</p><p>ちょっと、びっくりした</p><p>うんそうだろうね</p><p>いきなり、セックスの本番を見せつけられたんだもんな</p><p>舞夏お父さんの部屋にあった、エッチなビデオを観たことがあるの</p><p>そのビデオの中のエッチはとっても、気持ち悪かった男の人も、女の人もみんな動物みたいでワー、ギャー喚いていて動物園の猿みたいだった</p><p>だって、女の人は鉄棒みたいなのに宙吊りになってるし鼻フックされて、浣腸されたり、鞭で叩かれたりしてたお尻の穴に、花火を差して火を付けたり</p><p>白坂創介変態趣味も大概にしろ</p><p>あんな気持ち悪いこと、舞夏はしたくないって思ってたエッチって、とっても怖いって</p><p>最初に観たセックスが、究極変態ビデオならそりゃ、そう思うよな</p><p>でもお兄さんと克子さんのエッチは違ってた克子さんが、お兄さんのこととっても好きなんだってことがよく判ったとっても綺麗で気持ち良さそうだった</p><p>舞夏は、そう言ってくれた</p><p>お兄さんとみすずさんのエッチは、逆にお兄さんがみすずさんのことが好きだっていうのがよく判ったみすずさんに、本当に気を遣って大事にしてた愛してるって、よく判った</p><p>だから克子さんがあたしもエッチしてみないかって、言ってくれた時舞夏、困っちゃった</p><p>だって舞夏は、お兄さんのこと好きじゃなかったしお兄さんだって、舞夏のことを好きじゃないって思ってたから克子さんやみすずさんみたいに、エッチできないよ</p><p>とにかく、オレたちの誘惑計画は全部、失敗してたんだ</p><p>舞夏ちゃんはオレたちが想像していたよりも、ずっと聡明で</p><p>しっかりとした子なんだ</p><p>それからお兄さんが、舞夏のことを襲ってきて</p><p>オレはスポンジを持つ手を止める</p><p>舞夏、とっても怖かったよお兄さん、訳のわからないことを叫んでるし舞夏を追い掛けてきてレイプした</p><p>思わずごめんと言いそうになる</p><p>グッと、言葉を呑み込む</p><p>仕方ないじゃないか舞夏をオレのものにしたかったんだ</p><p>舞夏の背中が、オレの手にピクッと震える</p><p>とっても怖かったよ痛かったお腹が裂けちゃうかと思った</p><p>お兄さんの言ってること、全然意味が判らないしメチャメチャだよ理屈が変なの頭がおかしい人に、犯されてるって思ってた舞夏、悲しくて、怖くて、情けなくて</p><p>舞夏の裸の背中か震える</p><p>オレは後ろから、舞夏の背中を抱いてやる</p><p>お兄さん、嫌だって言ったのに、舞夏のお腹の中に二度も出すし</p><p>三度だ</p><p>オレは背中から、舞夏の耳に囁く</p><p>舞夏の中で三回射精したんだ</p><p>オレは手を伸ばして、舞夏のお腹に触れる</p><p>柔らかな十四歳の女の子のお腹</p><p>今、ここにオレの精液が三回分入ってるこの中で、生きてるんだ</p><p>悲しそうに、舞夏は言う</p><p>克子さんが、妊娠しない薬を持っているから後で貰おう大丈夫だよ</p><p>オレは、舞夏のお腹を優しくさすってやる</p><p>そのオレの手に舞夏は自分の手を重ねた</p><p>ねえお兄さん、そんなに舞夏とエッチしたかったの</p><p>オレは、後ろから舞夏を抱き締める</p><p>何て小さい身体なんだろう</p><p>発達中の青い肉体</p><p>抱き心地が全然、違う</p><p>華奢な体型のみすずよりもさらに、細い</p><p>ギュッと抱き締めたら、粉々に砕けてしまいそうだ</p><p>エッチが終わった後あたし、お兄さんのこと大っ嫌いになってた絶対、許さないって思った死ねばいいのにって、思ってた</p><p>舞夏かオレに振り向く</p><p>潤んだ眼でオレを見る</p><p>可愛いなって、思った</p><p>オレは、舞夏にキスをした</p><p>舞夏の顔が、驚きに変わる</p><p>どうして、舞夏にキスしたの</p><p>唇を離すと舞夏が尋ねてくる</p><p>可愛いって、思ったから</p><p>舞夏が可愛いと思ったら、キスをするの</p><p>するよ</p><p>オレはまた、舞夏にキスする</p><p>何度でもするよ</p><p>もう一度唇を合わす</p><p>舞夏は嫌いだよお兄さんのことなんて</p><p>そんなのどうでもいいオレは、舞夏が可愛いんだから</p><p>見つめ合うオレと舞夏</p><p>一生、恨むよ絶対に許さないから</p><p>ああ、一生恨んでいいよ許さなくていいから</p><p>本当に、本当だよずっと、大嫌いのままなんだからね</p><p>ああ大嫌いのままでいいよ</p><p>真剣な顔の舞夏に、真剣に言う</p><p>オレは舞夏が好きだだから、他のことはどうでもいい</p><p>舞夏の気持ちは、どうでもいいの</p><p>ああオレが、舞夏を好きなことは、絶対に変わらないから</p><p>舞夏が、ポロッと涙を流した</p><p>酷いよお兄さん</p><p>ああ酷いんだよ</p><p>舞夏の涙を、オレは唇で吸い取っていく</p><p>もう、絶対に離さないからな</p><p>酷いよ酷いよ</p><p>舞夏が、オレに抱きつく</p><p>オレも舞夏を抱き締める</p><p>静岡の叔母さんがね</p><p>オレの耳元に、舞夏が言った</p><p>叔母さんが教えてくれたの男の人はみんな口が巧いから、言葉を信じちゃいけないって必ず、その人の行動を見なさいって</p><p>オレさっきから、口ばっかりだもんな</p><p>こんなんじゃ舞夏には、信用して貰えないな</p><p>お兄さんすごい優しいね舞夏のこと、本当に好きなんだって判った</p><p>お外から、ここまで舞夏を運んでくれた時舞夏のこと、物凄く大事にしてくれたよねびっくりするぐらい一生懸命で自分のことは全部後回しで、舞夏のことだけ考えててくれたお風呂場に来てからもそう舞夏のこと、とっても丁寧に洗ってくれた舞夏の足洗ってくれたでしょ</p><p>舞夏が、オレの眼を覗き込む</p><p>足の指の間まで全部綺麗にしてくれたお兄さんに指の中を触られたら舞夏、ゾクゾクッてしちゃったそれで、思ったのこの人は、悪い人じゃないかもしれないって</p><p>もう一度洗って</p><p>舞夏がオレに素足を突き出す</p><p>オレは今度は石けんをつけて、舞夏の足を洗っていく</p><p>足の指の間まで一本一本、丁寧に</p><p>どうしよう舞夏、どうしよう</p><p>舞夏が呟いた</p><p>これ気持ちいいのゾクゾクするの</p><p>なら、これからずっとオレが洗ってやるよ</p><p>うん洗ってねお兄さん</p><p>舞夏は、そう言った</p><p>舞夏お兄さんのことは、一生許さないよずっと、ずっと大嫌いそれでもいい</p><p>ああいいよ</p><p>舞夏が、オレを見る</p><p>舞夏、お兄さんのセックス・パートナーになればいいの克子さんみたいに</p><p>舞夏が言った</p><p>判ったなってあげる</p><p>一生、オレとしかセックスさせないぞ</p><p>いいよその代わり、ずっと舞夏の足、洗ってね</p><p>両脚とも洗い終わる</p><p>オレは、シャワーで泡を洗い流した</p><p>舞夏はオレに両腕を開いた</p><p>お兄さん舞夏の前も洗いたいんでしょ</p><p>なら、洗わせてあげる</p><p>オレは、舞夏のおっぱいに石けんをつける</p><p>可愛いお腹股間にも</p><p>そこはまだ、ちょっと痛い</p><p>しばらくしたら、慣れるよ</p><p>どれくらいかな</p><p>雪乃はどうだったっけ</p><p>二、三日かな遅くても一週間もすれば、セックスに慣れるよ</p><p>ちゃんと気持ち良くなるまで、丁寧にするもう、乱暴なことはしないから</p><p>約束だよ</p><p>ああ、約束する</p><p>また、キスしたぁ</p><p>舞夏が、クスッと笑う</p><p>また、キスする</p><p>行動にしないと判らないんだろこれからは、舞夏が可愛いと思ったら、すぐにキスするいつでも、どこでも</p><p>判った、お兄さん</p><p>もう一度舞夏にキスをした</p><p>ねお兄さん、髪の毛も洗って雨でくしゃくしゃになっちゃったから</p><p>シャワーで舞夏の髪を濡らして</p><p>シャンプーを垂らす</p><p>女の子の髪は、量が多い</p><p>こんなんで足りるのかな</p><p>いくよ</p><p>舞夏の髪の中に指を入れて、洗う</p><p>女の子の髪を洗うなんて、生まれて初めてだ</p><p>何か、すごいな</p><p>舞夏の髪は、細くて</p><p>舞夏が眼をつぶったまま、オレに尋ねる</p><p>えっとかゆいところはありませんか</p><p>何それ</p><p>舞夏は笑う</p><p>えっ床屋さんが言うだろシャンプーの時に</p><p>知らないわよ舞夏、床屋さんなんて行かないもの</p><p>えっじゃあ、お母さんに切って貰ってるのかよ</p><p>オレの答えに、舞夏は爆笑した</p><p>それ受けるっお兄さん、おもしろい人なんだねっ</p><p>舞夏は、ちゃんと美容室に通ってます床屋さんへは行きませんっ</p><p>この子も、いいとこのお嬢さんだっけ</p><p>でも、子供の頃は行ったろ床屋さんへ</p><p>行かないわよ舞夏は、小さい頃からずっと美容室だよ</p><p>うわ</p><p>こんなところで、経済格差を思い知らされる</p><p>そうだよな、静岡の叔父さんだって白坂家の人間なんだし</p><p>ピアノ習ってたんだもんな</p><p>オレが小学校の時に、クラスでピアノを習っている子っていえば、焼き肉屋の社長の娘と税理士の娘だけだったもんな</p><p>うん金持ちの世界だ</p><p>シャンプーして、洗い流して</p><p>リンスして、洗い流して</p><p>何とか、舞夏の髪を洗い終わる</p><p>舞夏の髪もこれから、ずっとお兄さんの担当ねっ</p><p>舞夏が笑って、そう言った</p><p>え嘘、冗談で言ったのに</p><p>いいよ髪の毛くらい、ずっと洗ってやるから</p><p>舞夏は、真っ赤になった</p><p>うんじゃあ頼もうかな</p><p>それから、オレを見る</p><p>その代わり、お兄さんの髪は舞夏が洗ってあげるねっ</p><p>舞夏がオレの頭を洗ってくれた</p><p>シャンプーだけでなく、リンスもしてくれた</p><p>洗い終わった後濡れたオレの髪を適当に分けてくれる</p><p>もう、あんな変な髪型にしない方がいいよお兄さん</p><p>自分でしたわけじゃないんだけど</p><p>普通の方がいいよお兄さんは</p><p>舞夏が、ニコッと微笑む</p><p>その顔があんまりにも可愛いから</p><p>オレはまた、キスをした</p><p>また、キスしたっお兄さん、ホントにキスが好きだね</p><p>舞夏が好きなんだよ</p><p>舞夏は、微笑む</p><p>二人で、湯船に浸かって</p><p>何度も何度も、キスをした</p><p>そんなに、舞夏のこと好きなの</p><p>ああ、好きだよ</p><p>舞夏の方から、チュッとキスしてくる</p><p>舞夏が笑ってオレに言う</p><p>だってお兄さん可愛いんだもの</p><p>しばらく、風呂の中で二人きりでキスを繰り返した</p><p>愛し合う春の小鳥のように</p><p>この様子をカメラで観ている、他の子たちが怖い</p><p>特にみすず</p><p>舞夏ちゃんに関しては、まだ色々とハードル（父とか姉とか）があるのですが</p><p>何か、今夜は雪らしいですね</p><p>帰宅する頃かな</p><p>皆さんも、ご自愛下さい</p><p>94．中学生とお風呂の中で</p><p>そろそろ出ようか</p><p>二人で風呂に浸かって、キスを続けている</p><p>もう、五分以上</p><p>もうちょっと、こうしてたいな</p><p>舞夏はそう言って、またオレにキスする</p><p>キスするの好きになったの</p><p>オレがそう言うと、舞夏はクフッと笑って、</p><p>お兄さんがキスしたがるからよ舞夏は、付き合ってあげてるだけだよっ</p><p>そう言って、またキスをした</p><p>ねお兄さん</p><p>くりくりした可愛い瞳が、オレを見る</p><p>オレが、そう尋ねると</p><p>お兄さん、何歳</p><p>舞夏は、ニッと笑う</p><p>十六歳、今年高校に入ったばかり</p><p>えっ、そんなに若いんだ舞夏と二つしか違わないよ</p><p>うん知ってる</p><p>うちのお姉ちゃんと同い年だねお姉ちゃんも、今、高１だから</p><p>それもよく、知ってる</p><p>どこの学校に行っているの</p><p>このお屋敷のすぐ近くだよ歩いて十分くらいなんだけど</p><p>えっじゃあ、ホントにお姉ちゃんと同じ高校だっ</p><p>雪乃とのことは、まだ話さない方がいいな</p><p>舞夏の学校は、女子校なんだろ</p><p>話を変えてみる</p><p>うん、うちの学校は厳しいからさみんな、彼氏とか作れないんだよ前に、携帯に彼氏の写真を入れてた子がいたんだけど</p><p>どうなったの</p><p>他の子に先生に告げ口されているんだよ、他の子のことに一々口を出す嫌な子がそれで、携帯は没収されて、お母さんが呼び出されてたそれで、その子の携帯の中に男の子とキスしてる写真があったから</p><p>舞夏は、小さく溜息を吐く</p><p>その子、公立に転校させられちゃった我が校には、下品な生徒は必要ありませんわっだって</p><p>舞夏は、先生の物真似をする多分、五十過ぎのオバちゃん先生だなちょっと、ヒステリック気味の</p><p>生活指導の小曽根って先生が、うるさいんだよあたしたちのこと、細かくチェックしているんだから</p><p>持ち物検査とか毎日あるんだからお化粧品とか、持ってたら全部没収されちゃうんだからそれと</p><p>お菓子とかも</p><p>女子中学生と二人で風呂に浸かってオレ、何してるんだろ</p><p>二人とも全裸で</p><p>しかも、この子の子宮には、オレの精液がたっぷり染み込んでいる</p><p>飴はいいのよちょっと喉が痛いんですて言えば、取られないんだけどガムがダメもう、絶対にダメ小曽根の話だとガムなんて言うものは、不良の食べ物ですっそもそも、後から吐き出さなきゃいけない様な物は、食べ物ではありませんっだって</p><p>うむ面白い意見だ</p><p>あとね、チョコもすごく怒られるのだから、バレンタインの日は大騒ぎなのよ小曽根も普段以上に厳しく持ち物検査するししょうがないから、三日ぐらい前からロッカーに隠しておいたりするの</p><p>バレンタインって女子校だろ</p><p>だって、部活の先輩とかにあげないといけないじゃない</p><p>女同士で</p><p>関係無いよお菓子は、人間関係の潤滑油だから</p><p>あ、そうなんだ</p><p>そうだよ学校中、みんな女の子だと大変なんだよ人間関係がさすぐに嫉妬したり、騒いだり、裏でグチグチ悪口言う子とかたくさんいるからなるべく、敵を作らないようにしないといけないのよっ</p><p>だから、クラブにはお菓子の差し入れとかしないといけないしお世話になっている先輩には、バレンタインのチョコもあげないとね</p><p>色々あるんだ</p><p>もお、大変なんだよっ</p><p>舞夏は、クククッと笑った</p><p>舞夏は、何部なんだよ</p><p>舞夏はねダンス部</p><p>うわ、女子校っぽいなあ</p><p>どんなダンス</p><p>舞夏は眉を顰める</p><p>ちょっと変なダンス</p><p>変なダンス</p><p>舞夏もねジャズ・ダンスとか、モダン・ダンスだと思って入部したんだよでも、入ってみたら、変な踊りだった</p><p>変な踊りって</p><p>創作ダンスって言うんだけど三年生の先輩が、気持ちの悪い振りを考えて、みんなでその気持ちの悪い踊りを踊るの</p><p>今年も学園祭で踊るんだよ嫌なんだけどうちの学校、一度入部したらよほどのことが無い限り、退部させてくれないから</p><p>一年生の時に、バレエ部にするか迷ったんだけどねバレエはスタイルが良くなるけど、胸やお尻が成長しないって聞いたからそれで、ダンス部にしたの</p><p>女の子って、そんな頃からスタイルのことを気にしているんだ</p><p>でも、いいの夏になったら三年生が引退するから、そしたら舞夏たちの天下になるでしょそこで、ジャズ・ダンス部に変えちゃうつもりなの</p><p>うんまだ内緒だけどね革命しちゃうちもりなんだっ</p><p>舞夏は、ニヒヒって微笑む</p><p>とっても、可愛い</p><p>オレは、またキスする</p><p>あーん、まだお話の途中なのに</p><p>いや可愛かったから</p><p>しょうがないなあお兄さんは</p><p>今度は、舞夏からキスしてくる</p><p>可愛かったから</p><p>もう一度キスする</p><p>どうしようこんなとこ、小曽根に見つかったら舞夏、退学だよ</p><p>舞夏の口に舌を入れる</p><p>舞夏はオレの舌を受け入れてくれた</p><p>舌と舌が絡まる</p><p>これも、気持ちいいねっ</p><p>チューチューと舌を吸い合う</p><p>舞夏、退学でもいいや</p><p>ダメだよ、そんなの</p><p>でもキスどころか、エッチまでしちゃったんだしヴァージンじゃないことがバレたら、絶対に退学だよ</p><p>その時は、オレが先生に話してやるよ舞夏は、オレに無理矢理レイプされたんだから被害者なんだから舞夏は、何も悪くありませんて</p><p>そんなことしたら、お兄さんが警察に捕まっちゃうよ</p><p>いいよそれで、舞夏が退学にならないで済むんなら捕まったっていい刑務所にだって行くよ</p><p>そんなの舞夏が困るよ</p><p>舞夏が、またオレの唇を吸う</p><p>刑務所に入っちゃったらお兄さんとキスできなくなっちゃうよ</p><p>オレは、舞夏を抱き締める</p><p>お兄さんにギュッとされるの好きだよ</p><p>オレも、舞夏を抱き締めるの好きだ</p><p>舞夏は、オレの腕の中に全部キュッと入るから</p><p>この小さな少女の命の全てを、オレは抱き締めている</p><p>他の子とは、違う</p><p>舞夏は、ちょっと心配そうな顔でオレを見上げた</p><p>舞夏はうつむいて、尋ねた</p><p>お兄さんのセックス・パートナーって、克子さんと寧さんとみすずさんだけ</p><p>気になるんだオレのこと</p><p>違うもうちょっといる</p><p>正直に、話すべきか</p><p>やっぱりお兄さん、モテるんだねっ</p><p>いやそんなはずは無いんだけど</p><p>全部で何人いるの</p><p>克子姉と、みすずと、渚さんと恵美寧さんとはしてないから、違うよなホントは数に入れたらいけないよな</p><p>雪乃も違う</p><p>雪乃は、セックス・パートナーとかじゃなくって</p><p>彼女は、もっと表現し難い何かだ</p><p>四人かな舞夏が入って、五人目</p><p>舞夏は驚く</p><p>うわっ、そんなにいるんだっ</p><p>いやでもみんな、つい最近知り合った人たちばかりだからほんのちょっと前まで、オレ、童貞だったし</p><p>ちょっと前まで、こんなことになるとは想像もしていなかった</p><p>ドウテイって何</p><p>あお嬢様中学の２年生じゃ、知らないか</p><p>まだセックスしたことの無い男のことを童貞って言うんだよ</p><p>中国語</p><p>ちゃんとした日本語だよ辞書にも載ってるよ</p><p>そうなんだ今夜、調べてみる</p><p>舞夏は、真顔でそう答えた</p><p>とにかくオレ、まだセックスをし始めてから、そんなに日が経って無いんだ</p><p>嘘だぁ</p><p>舞夏は、眉を顰める</p><p>嘘じゃないってホントだよ</p><p>だって克子さんとしてる時、とっても慣れてるみたいだったよっ</p><p>あれは克子姉が巧いんだよ</p><p>オレの言葉に、舞夏が反応する</p><p>克子さんのこと、克子姉って呼んでるんだ</p><p>何で</p><p>克子姉が、そう呼んで欲しいって言ったから</p><p>夜の公衆トイレで初めて克子姉とセックスした後</p><p>克子姉が、オレにそう言ったから</p><p>寧さんのことは</p><p>舞夏が、オレをジロッと見る</p><p>寧さんのことは、何て呼んでるの</p><p>そんなことが、気になるんだ</p><p>寧さんは、寧さんだよみすずもみすず</p><p>舞夏の眉が、ピクッと動く</p><p>しまった</p><p>舞夏はオレが今日、みすずと初めて会ったと思ってるんだっけ</p><p>みすずのことはホントは、前から知ってるんだ前って言っても、一昨日《おととい》の午後に初めて会ったんだけど</p><p>一昨日《おととい》それで、すぐにセックス・パートナーになったの</p><p>ええい</p><p>全部、話しちゃえ</p><p>みすずは、オレのセックス・パートナーじゃないんだよペットなんだ</p><p>舞夏が、ぽかんと驚いた顔をする</p><p>あんなに綺麗で上品な人がお兄さんのペットなの</p><p>あのね克子姉の親友で、渚さんて人がいてね元々、みすずはその渚さんのペットだったんだ渚さんが、オレにくれたんだよみすずを</p><p>何か説明すればするほど、泥沼にはまっていくような気がする</p><p>その渚さんて人とも、お兄さんエッチしたんだ</p><p>うん、した</p><p>舞夏が、ぷっとふくれる</p><p>お兄さん、エッチな人だね</p><p>うん自分でも、そう思う</p><p>穴があったら入りたい</p><p>渚さんて、どんな人やっぱり、綺麗なんでしょ</p><p>渚さんは、克子姉と同い年でとっても、綺麗で明るくて優しい人だよ</p><p>克子さんみたいな感じ</p><p>克子姉とは、ちょっと違うな克子姉は、でっかいひまわりみたいな人だろいつも、ニコニコしてて、颯爽としてて克子姉を見てると元気になれるんだ</p><p>うん、ドーンと一本立っている背の高いひまわりだ夏の太陽を浴びて、ギラギラ光っている感じ</p><p>渚さんは、菜の花のお花畑みたいな人なんだよ温かくて、ほんわかしてて、のんびりした気分になれるんだよ</p><p>そう、渚さんは遠くまでずっと拡がっている春のお花畑みたいだ</p><p>ふうん</p><p>やっぱり、言葉じゃ判りづらいかな</p><p>オレ、人に説明するのとか下手だし</p><p>今度、会うといいよ</p><p>舞夏、会ってもいいの</p><p>うん舞夏にもきっと優しくしてくれるよ</p><p>渚さんなら、きっと</p><p>いいのかな</p><p>いいも、悪いも無いよ舞夏のことは、自分の妹みたいに可愛がってくれるよ</p><p>オレの言葉を、舞夏は間違って受け取る</p><p>そっか、セックス・パートナーはみんな姉妹なんだっけ克子さんが、そう言ってたよねっ</p><p>あたし、克子さんや寧さんとも姉妹でいいんだよねっ</p><p>そうだよみんな、舞夏に優しくしてくれるよ</p><p>うわぁ、嬉しいなっ</p><p>舞夏は、ニッコリ微笑む</p><p>舞夏を一人でレイプして</p><p>みすずもだよ</p><p>でもみすずさんは、お兄さんのセックス・パートナーじゃないんでしょペットなんでしょ</p><p>うーんと</p><p>舞夏お兄さんのペットとは、どう接すればいいんだろ</p><p>舞夏は、本気で悩み出す</p><p>舞夏のお友達の友美ちゃんが、子犬を飼っているんだけどね舞夏が友美ちゃんの家に遊びに行くと、すっごく吠えるのキャンキャン吠えるの友美ちゃんを舞夏に取られると思って、大騒ぎするんだよ</p><p>確かに、みすずは子犬っぽいけれど</p><p>何だか、オレも心配になってきた</p><p>お兄さんはみすずさんとは、一昨日《おととい》会ったばかりなのね</p><p>うんでも、昨日も会ったしそう言えばオレ、みすずと毎日セックスしてるな</p><p>というかオレと一緒にいると、みすずはすぐにオレの精を絞り取ろうとする</p><p>隙あらばという感じだ</p><p>毎日、エッチしてるの</p><p>うん一日、一回は必ずしてるあ、克子姉ともだ</p><p>克子姉とも毎日、一度は交わってる</p><p>克子さんとも</p><p>じゃあ舞夏も、毎日しなきゃダメかな</p><p>舞夏は、小さなお腹を押さえる</p><p>お腹、痛いか</p><p>ちょっと、ジンジンするのまだお兄さんが入ってるみたい</p><p>あんまり痛いようなら、お医者さん行こうな</p><p>そこまで辛くないよでも</p><p>セックスは、まだ怖いらしい</p><p>どうしたのまた、したくなっちゃったの</p><p>舞夏は勘違いする</p><p>やっぱり、レイプの体験が影響しているんだろう</p><p>そこに座って</p><p>オレは、湯船の壁際を差す</p><p>ちょっと段になって、座れるようになっていた</p><p>ケガしてないか、見るから</p><p>オレを信じて</p><p>壁を背にして、舞夏が段に座る</p><p>オレは、舞夏の足の間に入った</p><p>目の前に舞夏のヴァギナが見える</p><p>やっぱり、恥ずかしいよそんなに見ないで</p><p>舞夏が身体をよじって、恥ずかしがる</p><p>見ないと、よく判らないじゃないか</p><p>オレは舞夏の太ももを掴んで、大きく開かせた</p><p>舞夏の秘部は、ちょっと腫れていた</p><p>痛そうだ</p><p>ぴっちりと閉じていたはずの襞が、少しめくれている</p><p>無理矢理に、セックスを強要されたせいだろう</p><p>痛かったろう</p><p>その後に続くごめんなの言葉は、呑み込む</p><p>うん、痛かったよ</p><p>せめて</p><p>少しでも、気持ち良くしてやりたいと思った</p><p>舐めてやるよ</p><p>舞夏は、驚く</p><p>オレの唾で殺菌するから</p><p>殺菌</p><p>本当は、唾に殺菌効果があるかどうかなんて知らない</p><p>とにかく、オレが傷付けてしまったところを舐めてあげたかった</p><p>オレは、舞夏に舌を伸ばす</p><p>まずは、太ももの内側をペロッと舐めた</p><p>いやんっ、くすぐったいよっ</p><p>十四歳の美少女の肌はつるつるしている</p><p>白くて柔らかい</p><p>そこに、舌を這わせていく</p><p>何か、これすごくエッチっぽい</p><p>自分の股間を舐めるオレを見下ろして、舞夏が呟いた</p><p>エッチだよオレ、エッチな人だから</p><p>オレがそう言うと、舞夏は</p><p>あのねホントはね</p><p>顔を真っ赤にしている</p><p>舞夏も、興奮しているらしい</p><p>舞夏もちょっとだけ、エッチなんだよ</p><p>舌をヴァギナにの上に這わせる</p><p>酸っぱい味がした</p><p>これは愛液の味</p><p>舞夏から、じわじわと液が染み出す</p><p>舞夏、濡れてきてるな</p><p>そ、そんなことないよ</p><p>舞夏のお汁、美味しいよ</p><p>わざと音を立てて、チュルチュルと舐める</p><p>いやそんなこと言わないで</p><p>愛液の味も女の子によって違う</p><p>一人一人違うんだ</p><p>ヴァギナの中に舌を入れるのは、止めた方がいいな</p><p>そっちは、まだ痛いだろうし</p><p>オレは、クリトリスの方に舌を伸ばす</p><p>いやんっ</p><p>皮を被ったままのクリトリスを舐めていく</p><p>あんっ、そんなとこ舐めないでっ</p><p>ペロペロ舐めていくうちに舞夏の身体が緩んでくる</p><p>小さなクリトリスが皮から姿を現す</p><p>オレは、唾をいっぱい舐め付けるっ</p><p>ふわぁっあんまり、強くしないでっ</p><p>舞夏の身体が、ビクンッとする</p><p>大丈夫だよオレに任せて</p><p>チュパッ、チュパッと、わざと音を立てて下品に舞夏のクリトリスに吸い付いていく</p><p>すごいっき、気持ちいいよおっ</p><p>舞夏が、オレの頭を両手で掴む</p><p>感じている顔で上から、オレを見下ろしている</p><p>こんなの覚えちゃったら舞夏、もう一人エッチできなくなるよおっ</p><p>舌先で、クリトリスをグリグリする</p><p>あひぃぃんっ</p><p>舞夏の身体が、跳ねる</p><p>もう一人エッチなんかさせないからなっ全部、オレがやってやるから</p><p>オレは、さらに舌で細かく刺激していく</p><p>レロレロと小刻みにクリトリスを舐め上げる</p><p>ああああっ気持ちいいよおっもう、舞夏、一人エッチしないよおっお兄さんにしてもらう毎日、してこれ、毎日してよおっ</p><p>舞夏がオレの髪の毛をギュッと掴む</p><p>股間をオレに、ギュッと押しつけたっ</p><p>さらに激しく、舞夏のクリトリスを責めていく</p><p>じわぁぁっと、ヴァギナから愛液が滴ってくる</p><p>舞夏の身体がぷるぷると震えて</p><p>あああんっ気持ちいいっこれ、クセになっちゃうっ舞夏、いけない子になっちゃうよおっ</p><p>もうすぐ、絶頂が訪れる</p><p>あはぁぁんつああんっ何か、光ってるっ白いのっ白いのが来るのっあっあっあっああんっおにぃさぁぁあんっ</p><p>ビクビクビクッと、舞夏の身体が反り上がるっ</p><p>舞夏、ダメになっちゃうっダメになっちゃうよおっっ</p><p>絶叫しながら舞夏は、イク</p><p>ギュッと力一杯、オレの頭を掴んで</p><p>若すぎる小さな肉体が、キュッと締まって、痙攣している</p><p>ああああっ、ダメぇぇぇっ</p><p>ジョロロロ</p><p>オレの顔に温かい水が浴びせられる</p><p>舞夏は放尿していた</p><p>ダメぇぇダメぇぇよけて、お兄さんっ</p><p>舞夏は口ではそう言うが、彼女の両手はしっかりとオレの頭を掴んで固定している</p><p>オレは、舞夏の股間に押さえつけられたまま動けない</p><p>熱い噴流をそのまま、顔で受けとめる</p><p>舞夏のおしっこは、キラキラと輝いて美しかった</p><p>いや、いや、いやぁぁんっ</p><p>やがて舞夏は全てを出し切った</p><p>舞夏の手から、力が抜ける</p><p>そのままずるずると、湯船の中に腰を下ろす</p><p>舞夏は、まだ快感の余韻に浸っている</p><p>それから、ジャボンッとオレの顔にお湯を飛ばしたっ</p><p>顔洗ってよ、バカぁっ</p><p>あ、そうか</p><p>オレは、バシャバシャと顔を洗う</p><p>あ、そうかじゃないわよっ汚いじゃないっ</p><p>舞夏は恥ずかしいのか、ちょっとテンションが高い</p><p>舞夏のだろ汚くないよ</p><p>オレが、そう答えるとさらに顔を赤くする</p><p>バカ</p><p>それからオレに抱きついた</p><p>気持ち良かったよお兄さん</p><p>いいんだよ痛いばっかりだと、いけないだろ舞夏の初体験の思い出が</p><p>うん、ありがと</p><p>舞夏が、オレにキスをする</p><p>舞夏お兄さん無しじゃ、ダメな身体になっちゃった</p><p>小さなおっぱいをオレに、押しつける</p><p>舞夏退学になっちゃってもいいよ</p><p>舞夏がオレにキスをする</p><p>お兄さんまた、元気になっちゃってるね</p><p>また勃起していた</p><p>どうするまた、舞夏の中で出す</p><p>舞夏が、オレに尋ねる</p><p>でも痛いんだろう</p><p>舞夏の身体が心配だ</p><p>ガマンするよ舞夏は、お兄さんのセックス・パートナーなんだから</p><p>風呂場に、彼女は颯爽と現れた</p><p>そこから先は、あたしに任せて下さいっ</p><p>来たか</p><p>全裸のみすずが、風呂場に乱入して来たぁぁッ</p><p>舞夏さん、ごめんなさいっ先に謝っておきますっ</p><p>みすずが、舞夏に叫ぶ</p><p>みすずは、本当はこんな性格ですっ旦那様を取られたまんまだと、悔しくて悔しくてガマンできなくなっちゃう、はしたない女の子なんですっ</p><p>あまりのみすずのハイテンションぷりに、舞夏は呆然としている</p><p>だからそのオチンチンは、みすずに譲って下さいっお願いしますっお願いしますっ本当にお願いしますっ</p><p>もうみすずは、プライドも誇りも投げ捨てている</p><p>舞夏は、オレの顔を見る</p><p>これが本当のみすずだよいつも声が大きくて、よく笑って、よく泣く可愛い女の子なんだオレのペットなんだよっ</p><p>はいっ、みすずは旦那様の忠実なペットですっ</p><p>オレは、ザバッと湯船から上がる</p><p>風呂の縁に腰掛けた</p><p>勃起ペニスは、天を指している</p><p>みすず、しゃぶって</p><p>はぁい、旦那様ぁっ</p><p>みすずは、嬉しそうにオレの股間にしゃがみ込む</p><p>ホントに子犬みたいに擦り寄ってくる</p><p>いただきまぁすっ</p><p>パクッと亀頭を咥える</p><p>舌でペロペロと舐めてくれる</p><p>みんなは、どうしている</p><p>オレが尋ねると、みすずは答えた</p><p>克子さんは、お昼ご飯を作ってます</p><p>きっと、旦那様たちがお腹を空かせているだろうからって一緒にお風呂場に殴り込みましょうって、お誘いしたんですけれど克子様、あたしにはお料理のスキルもあるから、そっちでアピールするってでもみすずには、セックスの才能しかありませんから</p><p>セックスの才能には溢れていると、思っているんだ</p><p>みすずは、エッチしなくても可愛いよ</p><p>旦那様は、みすずとエッチするのはお嫌いですかっ</p><p>みすずが、オレをギロリと見上げる</p><p>いやそんなことないけれど</p><p>みすずは旦那様とセックスのが大好きですっもう旦那様なしでは生きていけませんっ</p><p>みすずのこと、見捨てないで下さいね</p><p>そう言ってみすずは、オレの亀頭をチロチロと舐める</p><p>オレは、みすずの顔を撫でてやった</p><p>どうしたんだい</p><p>みすずは答えた</p><p>みすずはちょっと、焦っているんですっ</p><p>旦那様を若くて、可愛い子に取られるんじゃないかって</p><p>まったく、この子は</p><p>手が掛かるけど可愛い子だ</p><p>オレはみすずの身体を抱いてやる</p><p>心配するなよオレがみすずのことを忘れるわけがないだろうみすずだって、とっても可愛いんだ大好きだよ</p><p>旦那さまぁぁっ</p><p>泣くことはないのに</p><p>みすずさん、可愛い</p><p>湯船の中の舞夏が、きょとんとした顔でそう言った</p><p>あーん、旦那様ぁぁっあたしより可愛い子に、可愛いって言われましたぁぁっ</p><p>そんなんで泣くなよっみすずだって可愛いんだからっ</p><p>泣き顔で、オレを見上げるみすず</p><p>その時スピーカーから声がした</p><p>へへへ安心していいよ、みぃちゃん今、いいものを聞かせてあげるからねっ</p><p>寧さんの声だった</p><p>これは、ほんの一時間前の録音でぇす</p><p>録音</p><p>スピーカーから、音声が再生される</p><p>あこれは</p><p>そんなこと、言ってたな</p><p>寧さん、録音してたのかよっ</p><p>ということだからヨッちゃんは、みぃちゃんを世界一可愛いと思っているらしいよっ</p><p>寧さん、ホントに悪戯っ子なんだから</p><p>旦那様っ好きッ大好きっ</p><p>みすずが、オレに飛びついて来る</p><p>まあ、みすずたちが、いつまでもガマンしているわけがないので</p><p>これで舞夏と仲良くなればいいなあ</p><p>東京は雪が降ってます</p><p>寒いけれど働きに行かねばならない</p><p>行ってきます</p><p>95．裸のみすず</p><p>えっと、あのそろそろ説明して下さいませんか</p><p>舞夏が、みすずに尋ねる</p><p>みすずは、チュパチュパ舐めていたペニスから口を離し</p><p>セックスの後じゃダメですか</p><p>舞夏は</p><p>うんとできれば、先の方が良いですその方が、安心してお兄さんとみすずさんのエッチを見られますから</p><p>色々と、説明しないといけないことが多すぎるよな</p><p>タイミングの良すぎる、みすずの乱入とか</p><p>寧さんのアナウンスとか</p><p>そもそも、このお屋敷の秘密とか</p><p>どこまで話せばいいんだろ</p><p>というかどこまでなら、舞夏に話していいんだろう</p><p>みすずはこの方を旦那様とお呼びしていますっみすずは、この方のペットなんですっ</p><p>みすずそっちの説明かよ</p><p>さっき、旦那様が舞夏さんにお話しなされた通り、みすずは前の飼い主である渚様から旦那様へプレゼントされました一昨日《おととい》のことですそれで、みすずは旦那様にヴァージンを捧げましたっ</p><p>みすずは、ワーッと一気に答えた</p><p>三日前に会ってすぐに、ヴァージンをあげちゃったんですか</p><p>でも、みすずさん、さっきとっても気持ち良さそうでしたよ</p><p>舞夏が、不思議そうにみすずに尋ねる</p><p>それは旦那様が、みすずを一生懸命、愛して下さるからです</p><p>みすずは、ポッと赤くなる</p><p>みすずも、最初の時は痛かったですでも、二回目の時から気持ち良くなりました今では、もう痛みは全くありません舞夏さんも、すぐにそうなりますっ</p><p>みすずは、そう答える</p><p>みすずも処女を捧げた時は、旦那様と初対面でしたその時のみすずの飼い主でいらした渚様から、突然、旦那様とセックスするように命じられたんです正直、とても怖かったですあたし、男の人、苦手ですし</p><p>みすずは、あの時</p><p>ほんの三日前のことなのに、もうずっと前のことのように感じる</p><p>舞夏さんの場合とよく似ていますみすずのヴァージン・ブレイクも、ほとんどレイプみたいなものでしたから</p><p>ごめん</p><p>でも、旦那様はみすずにとっても優しくして下さいましたみすずのことを好きだって言って下さってそれから、愛して下さいましただから、みすずは愛されて処女を失いました素敵な初体験にしていただいて、旦那様にとっても感謝しています</p><p>そんなオレは</p><p>ただ、みすずを抱きたかっただけで</p><p>みすずさんは本当に香月家の方なんですよね</p><p>舞夏が、探るような眼でみすずに問う</p><p>はい先程申し上げた、あたしのプロフィールに嘘はありませんあたしは、香月みすずです祖父は香月重孝父は、文部科学省に奉職しています母は、大谷家の出身ですあの制服も間違いなく、あたしの物です聖母マリア様に誓って、一切嘘は申しておりません</p><p>みすずは、ハッキリと舞夏に答えた</p><p>お兄さんは、香月家のことはご存じだったんですか</p><p>いやあのその時は、全然知らなかったというか正直、今でもよく知らないんだ</p><p>うん悪いんだけど</p><p>そんなに有名な家なのか</p><p>旦那様は、みすずの家のことは何もご存じありません何も知らないままただ、みすずの姿だけを見て愛して下さいましたみすずは、それがとっても嬉しかったんです</p><p>舞夏さんに勘違いしていただきたくないから、お話しておきますけどみすずの旦那様は、女の子を見たら誰にでも愛を語るような、軽薄な方ではありませんむしろ、とっても不器用なご性格で女の子に対して、軽いお世辞の一つも言うことのできない人です</p><p>オレホントにダメな男だよな</p><p>この方は好きな人には、決して嘘の吐くことができません旦那様があたしにおっしゃって下さることは、全部本心で心の底から、本気です旦那様が愛しているとおっしゃる時は、本当に全身全霊を懸けてそう思っていらっしゃいるんですっ</p><p>みすずの言葉に、舞夏が頷く</p><p>はいそれは、何となく判ります</p><p>みすずが、舞夏にニコッと微笑む</p><p>旦那様は一度、好きになった女の子を絶対に裏切りませんそれどころか、何一つ拒絶することなく、受け入れて下さいますみすずは本当は悪い子ですから、わざと夜遅くや朝早くに旦那様にお電話したこともありますでも、旦那様は一回も迷惑そうな態度をお示しにはなりませんでしたどんな時でも真摯な態度で、みすずの話を聞いて下さるんです</p><p>ええあの、おしっこ報告の電話って</p><p>オレ、試されていたのか</p><p>前に、寧さんやマルゴさんにも試されたっけ</p><p>この人たちがそんなに簡単に、オレみたいな人間を信用してくれるわけない</p><p>それ、舞夏も感じましたさっき、舞夏、結構だらだら学校の話とかしてたんですけどお兄さん、ずっと一生懸命聞いててくれるんですうちのママやお姉ちゃんだったら、はいはいって言って、適当に相づちを打つだけみたいな内容のことなのにお兄さんは、ずっと舞夏の眼を見て真剣に聞いてくれるんですっ</p><p>いやだって</p><p>舞夏が話しているんだから、真剣に聞かないと</p><p>この方は、そういう人ですとっても、素晴らしい人なんですみすずは、この方が好きです大好きなんですっ</p><p>みすずは少し興奮している</p><p>眼が、うるうると潤んでいる</p><p>みすずは最初は、半分、運命だから仕方ないって思っていたんですあたし正直、ちょっとここ何年か、自分の人生を投げていたんですだから渚様から、旦那様のペットになるように言われてそれでヴァージンを差し上げなければいけなくなってでも、あたしもうそういう人生でもいいかなって、軽く思っていましたこうなってしまった以上は、もう仕方が無い一生、この方のペットでいいやって</p><p>色々と諦めた心境で</p><p>オレのペットになってくれていたんだ</p><p>でもそんなのは、最初の数分だけでした</p><p>みすず旦那様とお話する度に旦那様とお会いする度に旦那様のことが、どんどん好きになっていくんですっ旦那様は、どんな時でも絶対にみすずを拒絶なさいませんいつでも、受け入れて下さいますみすずがどんな我が儘を言っても、全部、真剣に聞いて下さるんですみっともなくて、はしたないみすずを、どんな時でも真っ直ぐ正面から受けとめて下さるんですっこんな方、他にはいらっしゃいませんっあたしにとっては、最高の殿方ですっあたしには、この方が必要なんですっ</p><p>みすずが、うつむく</p><p>今日、舞夏さんとお会いして最初のテラスの前のお部屋や、二階のスタジオでのあたしの態度って酷かったでしょごめんなさい</p><p>みすずが、舞夏に深く頭を下げる</p><p>そんなことありませんよみすずさんは、とっても親切で大人っぽくて、颯爽としていらっしゃいましたよ</p><p>舞夏は、そう答えるが</p><p>いいえあれは、全て作った姿です大人ぶって、格好つけているだけの情けない姿ですでも</p><p>悲しげに、みすずが顔を上げる</p><p>あれが、普段のみすずの姿なんです学校や家の中や社交の場に出る時の香月家の娘として生きていかなくてはならない時には、いつもあんな感じなんです偉ぶってて、頭がいい振りをしてて上品ぶった、いけすかない態度でみすずは、そういう子を演じているんですあたし、そういう心の醜い女の子なんです</p><p>何、言ってるんだよああいうみすずだって、悪く無いよとっても、素敵だったよ</p><p>オレはそう、みすずに言うけれど</p><p>みすずの暗い顔は、変わらない</p><p>ありがとうございます、旦那様でも、みすずは、ああいう時の自分が好きじゃないんですでもあんな態度で演技していないと、うちの学校では生きていけませんから</p><p>生きていけない</p><p>うちは、全員が良家のお嬢様の学校なんですどの方も、厳選された名家の血縁者ばかりです弱みを見せれば、噛み殺されます校内には、それぞれの家を元に、幾つもの派閥が在りますそういう派閥に属して、どなたか有力者の庇護の傘に入れば、まだ楽に生きていけますがみすずは香月家の娘ですから他の方の派閥に入ることはできません</p><p>超お嬢様学校ってそんなに、大変なんだ</p><p>みすずは本当は、コンプレックスの塊なんです</p><p>小さな女の子のようにみすずが、オレを見る</p><p>オレに縋るように</p><p>うちの学校のみすずの２つ下の学年に、親戚の女の子がいるんです香月家の後継者みすずのお父様のお兄様の長女です瑠璃子さんて、言います</p><p>みすずの、心の奥底が見えてくる</p><p>あたし、瑠璃子さんに、いつも負けているんです何一つ、あの子に適わないんです語学もピアノもお花も日舞も瑠璃子さんの方がずっと上手なんです２つも年下の子なのに</p><p>それがみすずのコンプレックス</p><p>誰にも話さなかった心の中の棘</p><p>瑠璃子さんは、とっても大人っぽい子なんです幼い頃から、ずっと大人びていて綺麗なんですあたしなんかより、ずっと美人なんですそれで何でもお上手なんです何もかもが完璧な子なんですだからあたしも、その子みたいに完璧でないといけなかったんです年上の親戚として</p><p>みすずが自分の心の暗闇を話してくれる</p><p>でもずっと自分を偽って完璧な子を演じていたら、やっぱり肩が凝っちゃってストレスが溜まっちゃって周りに心を許せるお友達なんて、一人もいなくて当たり前ですよねみすずが、常に自分を偽っているんですからお芝居演技をしているんですから完璧な子の振りをする醜いアヒルなんですあたし</p><p>みすずの手が、震えている</p><p>子供の頃から、ずっとそんなことを続けていたらあたし、辛くて段々、気持ちが暗くなってそしたら、お祖父様があたしを心配して下さってそれで、渚様の所に連れて行って下さったんです</p><p>生け花のお師匠さんの教室で、渚さんとみすずが出会ったというのは、偶然じゃない</p><p>渚様はあたしを見るなり、こう言って下さいましたこれから、お姉さんといけない遊びをいっぱいしましょうっってあたしの前では、ハチャメチャになっていいのよっあたしもハチャメチャになるからっって笑って下さってそれで、あたし渚さんのペットにしていただいてそしたら、すごく心の重荷が解消されたんです渚さんには、子犬みたいに甘えることができて</p><p>うん判る</p><p>渚さんには、そういう包容力があるから</p><p>みすずのお祖父さんは、渚さんのお客様だったから渚さんのそういう力を知っていたんだろう</p><p>みすずが苦しんでいることに気付いてなぎささんに托したんだ</p><p>みすず本当は自分のことをみすずなんて呼ぶような子じゃなかったんですそういうのは、子供っぽくてはしたない子のすることだって、ずっと思っててでも、渚様と一緒にいると、どんどんそういう子になっていってそれで、気付いたんですあたしの本当の姿は、これなんだって子供っぽくて、はしたない女の子なんだってそう気付いたら、とっても楽になりました</p><p>さすがだ、渚さん</p><p>みすずの心の殻を一枚一枚、剥がしてあげたんだ</p><p>一週間に二回、火曜日と土曜日にアルバイトという名目で、渚様に会いに行くようになってあたしその二日があるから、残りの五日間を耐えられるようになりましたあたしそういう日常に満足していました</p><p>それがオレと出会う前のみすず</p><p>家や学校では完璧少女を演じ、渚さんの前では子犬の様になって甘える</p><p>二つの貌を持った少女</p><p>でもそれは、間違いでした今なら、よく判ります渚様が、なぜ、みすずを旦那様にお渡しになったか</p><p>あたしと渚様の関係は結局、息抜きでしかなくってあたしは渚様にも、自分の心の全てをさらけ出してはいなかったんですね渚様は、あたしにはもっと根本的な変革が必要だと思われたんだと思いますだから旦那様を、あたしに</p><p>旦那様と出会ってからのこの三日間は、衝撃的でしたっ</p><p>みすずがオレの腕を掴む</p><p>みすずは変容した</p><p>今まで見たことのないまた別の顔に</p><p>ごめん、あなた、判ってるあなた、あたしの人生を変えちゃったんだよっあたし、あなたにならどんな自分でも見せられるわっ心の中の一番汚いところも、ズルいところも、いやらしいところも、何でも晒せるあなたの前なら、いつでも裸になれる体中、どこでも見せられるのっ心の中に思っていることだって、全部話せるあたしあなただけなのっあたしには、あなたしかいないのよっ</p><p>泣きながらみすずが、オレにしがみついた</p><p>だって、あなたは絶対にあたしのこと拒絶しないって知ってるからっどんなあたしも受けとめてくれるって信じてるからっ</p><p>一つ年上の美少女</p><p>子犬の様な女の子かと思っていたら年上のお姉さんに変わる</p><p>幾つもの顔を持っている少女</p><p>その全ての顔が、オレには愛おしく感じられる</p><p>あたし、ずっとあなたと生きていきたいっお祖父様やお父様に叱られてもいい一族から追放されてもいいっ香月の家を捨てたっていいのっあなたとじゃないと、あたしは生きていけないのよっ</p><p>みすずがオレにキスする</p><p>オレは黙って、みすずのキスを受け入れる</p><p>みすずは、唇を離してジッとオレを見上げる</p><p>潤んだ瞳が光ってる</p><p>どうしようどうしようどうしようあたし、どうしても、あなたをあたしだけのものにしたいのよっあなたが好きなのっ</p><p>みすずの心がオレには痛い</p><p>あたし、何でもするわっあなたの赤ちゃん、何人でも産むどんなことでもする生涯、あなたに尽くしますっだからだからあたしだけの男になってあたし、あなたを独占したいのっどうしてもっ</p><p>オレにはみすずだけを選ぶことはできない</p><p>残念だけどそれは、認められないわ</p><p>風呂場の入り口から声がした</p><p>それは、弓槻御名穂オレの先生</p><p>先生が、裸で風呂場に入って来る</p><p>腹部の大きな傷跡を隠すこともなく</p><p>吉田くんを必要としているのは、みすずさんだけではないから克子も渚も他の子たちも、その子の存在を必要としているわ今、あなたが語ったのと、全く同じ理由で</p><p>先生がみすずに、そう言う</p><p>みすずさんが吉田くんのペットなら吉田くんの現在の飼い主は、あたしですあなたの勝手は、あたしが認めませんいいわね</p><p>弓槻先生の言葉には、凄みがあった</p><p>みすずが暗い顔で頭を下げる</p><p>みすずさん、あなた、本気でお祖父様と対決する気はあるかしら</p><p>先生が、みすずにニッと微笑む</p><p>もしあなたが本気ならあたしも、香月様とお話するわ</p><p>みすずが信じられないという顔をする</p><p>協力してあげてもいいと言っているのよ</p><p>先生とみすずが、互いの心を探り合う</p><p>弓槻様に、メリットはあるのですか</p><p>黒い森と香月家の関係が深まるのは、良いことだわ香月様が正式にあたしたちの後ろ盾になって下されば、大助かりよ万々歳だわ</p><p>みすずは数秒考えて、答えを出した</p><p>判りました弓槻様にお任せします</p><p>とりあえず、今は彼の女の一人でいることで満足していなさい独占はさせられないけど、ちゃんとみすずさんが彼と二人きりで過ごす時間は作ってあげるわ他の子と均等にねみすずさんが、良い子にしていてくれるなら、将来的には社会的な地位も考えるわよ</p><p>先生は、みすずに微笑む</p><p>えっと社会的な地位って</p><p>でも、それはあの子も狙っていますから</p><p>みんな、狙ってるわよ克子も、渚もね</p><p>オレは、みすずにそっと囁く</p><p>これ、何の話</p><p>みすずは、オレをギッと見る</p><p>誰が、旦那様のお嫁さんになるかって話ですよっ</p><p>オレの嫁</p><p>まだ急ぐ話ではないでしょう吉田くんは、まだ若いんだしみんなで、競い合えばいいのよそれとも、みすずさんは、妻の座を勝ち取る自信が無いのかしら</p><p>先生は、挑戦的にみすずに尋ねた</p><p>ありますっあたし、他のみなさんと勝負しますっ</p><p>眼をギラギラさせてみすずが宣戦布告する</p><p>みすずさん、みんなと闘うなら正々堂々とねおかしな計画は実行しないでね</p><p>おかしな計画って</p><p>あなた時々、眼が怪しいのよ何か企んでいるんでしょ</p><p>みすずは、モジモジとして</p><p>ごめんなさいみすず、旦那様を拉致する計画を練っていましたっ</p><p>拉致</p><p>オレを</p><p>長野にうちの別荘があるんです旦那様をそこに閉じ込めてベッドに縛り付けて、赤ちゃんができるまで、セックスするつもりでした旦那様のご飯もお風呂もおしっこのお世話も、全部、みすずがするつもりでした</p><p>ここ数日、毎日、こちらのお屋敷に来ていたのも克子様やマルゴさんの隙をついて、旦那様を連れ出す方法を探していたからです</p><p>そそそそうだったのかっ</p><p>吉田くんの飼い主としてはそんなことをさせるわけにはいかないわ二人で長野って心中しに行くようなものじゃない</p><p>せ、先生心中って</p><p>死にません生きます旦那様と幸せになります</p><p>みすずは、先生にそう言う</p><p>もし、あなたが吉田くんを拉致して長野まで行き着いたとしてその先はどうなるのあなたのお祖父様とうちの黒い森が本気で捜索すれば、あなたたちの居所なんてすぐに判るわ二日も経たないうちに、捕まるわねそして、みすずさんは吉田くんと別れさせられる一生、もう会えなくなるわよ</p><p>先生が、みすずを脅す</p><p>だって、これってあなたのお祖父さんの顔に泥を塗るような行為でしょみすずさんには、まだお祖父様が決めた婚約者がいるんだから</p><p>はいそうですそうなると思います</p><p>あなたのお祖父様も、吉田くんを殺せとまでは言わないでしょうけれどあなたの近くからは遠ざけさせるわねあなたの方が留学させられるかもしれないあるいは、婚約者との結婚を早めるとかね</p><p>先生の言葉が、みすずに重くのし掛かる</p><p>だからみすずさんが、一人で先走って無茶なことは絶対にしないであたしたちは、みすずさんの敵ではないのだからあなたの姉妹を信じなさい</p><p>あたしの姉妹</p><p>みすずが、驚いた顔をする</p><p>吉田くんを必要としている女の子は、みんな姉妹よそう、思いなさいケンカしたり、競い合ったりするのはいいけれど憎み合う必要は無いのよどうせ、吉田くんは、どの女の子のことも同じだけ愛してるんだから</p><p>先生の言葉の後にスピーカーからの声が続く</p><p>そうだよ、みぃちゃんっあたしたちは、みんな姉妹だからねっ助け合えることは、協力し合おうよっあたしはみぃちゃんのことが、大好きだからっでも、ヨッちゃんはみんなのものだよっ</p><p>寧さんっ</p><p>克子もそう思いますわ姉妹だと思って、何でも相談して下さいね渚もそう思っているはずですみんな、みすず様のことが大好きなんですよっところで彼は、決して独り占めさせませんからねっ</p><p>みすずは泣きながら、みんなに答えた</p><p>オレは、先生を見た</p><p>先生先生は、みすずを玩具のメンバーにするつもりですか</p><p>先生はゆっくりと首を振った</p><p>しないわよみすずさんは、あなたのペットでしょあなたが、きちんと世話なさい躾がなってないわよっ</p><p>先生は、笑った</p><p>はいみすずは、とっても悪い子でした皆様の姉妹にして下さいそれから旦那様</p><p>みすずは、風呂場の床に正座してオレに頭を下げる</p><p>大変、失礼致しましたっごめんなさいっ</p><p>オレに、土下座するみすず</p><p>頭を上げろ、みすず</p><p>いえ、みすずはペットとして相応しくないことをしていたんですから罰をお与え下さいっ</p><p>そういうのはいいんだよっ頭を上げろっ</p><p>オレは、みすずに怒鳴った</p><p>みすずが驚いて、頭を上げる</p><p>オレはみすずを前にしゃがんで彼女の華奢な身体を抱く</p><p>いいんだよっみすずは我が儘で、ハチャメチャで、はしたなくていいんだよっ躾のできてないペットでいいんだっ</p><p>もっと、オレに甘えろっオレを困らせろっオレには、どんな迷惑を掛けてもいいんだからなっ</p><p>オレの言葉にみすずは困惑する</p><p>そんなの悪いです</p><p>悪くていいんだよっみすずに迷惑を掛けられるのは、オレにとっては当たり前のことなんだよっ一生一緒に居るっていうのは、そういうことだろっ</p><p>愛しているというのは、相手にどれだけ迷惑を掛けられても受けとめる覚悟のことだ</p><p>旦那様ぁぁっっ</p><p>みすずがオレに抱きつき泣く</p><p>まったくみすずは、しょうがないなあっ</p><p>ごめんなさいっごめんなさいっ旦那様ぁぁっ</p><p>みすずが、オレにキスを求める</p><p>もちろんオレはキスをする</p><p>何度でも、何度でも</p><p>どう、ご感想は</p><p>弓槻先生が、舞夏に尋ねた</p><p>あのびっくりしました何か、映画を観ているようでした</p><p>舞夏は、そう答える</p><p>あらその中に、あなたも居るのよこれから、あなたにも映画みたいにドラマチックなことが起きるんだから</p><p>先生が舞夏に微笑む</p><p>あたし弓槻御名穂と言うの初めまして</p><p>白坂舞夏です</p><p>オレとみすずが抱き合っている側で二人は、不思議な挨拶を交わす</p><p>色々とあなたには説明しなければいけないことがたくさんあるのあなたも知りたいでしょ</p><p>舞夏が、先生の顔をジッと見ている</p><p>でも、安心してどんな事態になったとしても、吉田くんが舞夏さんのことを守ってくれるから彼、あなたのことが大好きなの知っているわよね</p><p>オレが他の女の子と抱き合っている時に、そんなことを言われても</p><p>彼のこと、信じられない</p><p>信じられますお兄さんのことは今の、みすずさんとのことだってお兄さん、みすずさんにとっても誠実だし</p><p>舞夏さんにも誠実よこの子、好きな子には全員、同じくらい誠実だから人によって差を付けたりはしないわ克子、そうよね</p><p>先生が、天井に向かって話し掛ける</p><p>はい、克子のことも同じだけ愛してくれていますっその子は、女の子の気持ちを絶対に裏切りませんからっ</p><p>克子姉の声が風呂場内に響く</p><p>吉田くん、舞夏さんはもうあなたの女なのよね</p><p>みすずちょっと離れてて</p><p>みすずは、小さく頷く</p><p>オレは舞夏の前に行く</p><p>舞夏が、きょとんとした顔でオレを見る</p><p>なあに、お兄さん</p><p>オレは、舞夏の前に跪いて舞夏の手を取る</p><p>舞夏の手の甲にそっとキスした</p><p>オレはこの先、絶対に舞夏を裏切らないどんな時でも、舞夏の味方だ何が起こっても舞夏のことは守る守るから</p><p>多分、舞夏は父を失うことになると思う</p><p>白坂家は、崩壊するだろう</p><p>それはもう止めようがない</p><p>お兄さん、それってどういうこと</p><p>舞夏が、オレの顔を見る</p><p>それは、あたしが説明するわ</p><p>先生が、舞夏に言った</p><p>でも、忘れずに覚えておいて欲しいのよ吉田くんは、絶対に舞夏さんのことを見捨てないってことをそして、吉田くんが舞夏さんの味方である限り吉田くんのことが好きな姉妹たちも克子や、寧や、みすずさんたちもあなたの味方よ</p><p>みすずが舞夏を見る</p><p>はい舞夏さんは、あたしの妹です妹だと思って、大切にします</p><p>驚く舞夏に対し先生は言った</p><p>あたしはあなたのお父さん、白坂創介に恨みを持つ女ですあなたのお父さんに復讐することだけを考えて生きてきました</p><p>コンプレックスの無い人間はいない、とよく言います</p><p>人がコンプレックスを抱える時には、必ず現在の自分自身と比較する対象が存在します</p><p>具体的な人物でなく、ある階級の人々とか、グループとか、世間という名のイメージだったりもしますがとにかく、自分よりも上等の存在である何かに対して劣等感を感じた時にコンプレックスは成立します</p><p>この物語は、それぞれの登場人物がコンプレックスを解消していくストーリーです</p><p>96．優しい嘘つきたち</p><p>舞夏のパパが、悪いことをしたんですか</p><p>舞夏が心配そうに、弓槻先生に尋ねる</p><p>先生は静かに話し始めた</p><p>あたし、十二歳の時に、あなたのお父さんにレイプされたのあなたが生まれる前のことよ</p><p>先生の真剣な眼差し</p><p>それから、ずっとあなたのお父さんに酷い目に遭わされてきたの売春をさせられたわ売春て、判るわよね</p><p>判ります</p><p>あたしあなたのお父さんのお友達に何人もの人にレイプされたわ何年も何年も</p><p>先生はジッと舞夏の眼を見て、話している</p><p>舞夏も真剣に先生の話を吐いていた</p><p>そして、妊娠したのよあたし、まだ十六歳だったわ</p><p>舞夏の眼に涙が溜まる</p><p>でもそれでもあなたのお父さんは、妊娠しているあたしにさらに売春をさせてそれで、お腹の赤ちゃんはダメになったのそして、あたしの身体はこんなになっちゃったのよ</p><p>先生は、自分の下腹部の傷跡を舞夏に見せた</p><p>下腹部から女性器に向かってギザギザに抉り込んでいる痛々しい傷</p><p>酷いでしょう、醜いでしょうあたし、もう子供は作れない身体なの子宮が無いのよそれどころか、男の人とセックスもできないのそういう身体にされてしまったの触っていいわよ</p><p>舞夏に先生が言う</p><p>触って欲しいの本物の傷だってこと、ちゃんと指で確認して欲しいのよ</p><p>強ばったまま、動かない</p><p>オレは舞夏の手を握る</p><p>一緒に触ってみよう</p><p>お兄さん</p><p>舞夏が触ってあげないと先生が可哀想だから</p><p>弓槻先生は、舞夏に本当のことを知って貰いたくて自分の一番、他人に見せたくない傷を見せてくれているんだから</p><p>そのために先生は、裸になって来てくれた</p><p>舞夏が、覚悟する</p><p>お兄さん舞夏と一緒に触って</p><p>ああオレは、ちゃんとここに居るから</p><p>舞夏の手にオレの手を重ねて先生のお腹に、手を伸ばす</p><p>触ります</p><p>オレと舞夏は同時に、先生のお腹に触れた</p><p>弓槻先生のお腹は冷たかった</p><p>傷の盛り上がっているところをなぞっていく</p><p>間違いなく、本物の傷だ</p><p>どう偽物じゃないでしょ本当の傷跡よ</p><p>はい、判ります</p><p>舞夏は、小さく答えた</p><p>舞夏のパパが、弓槻さんに酷いことをしたんですね</p><p>舞夏の眼から、ぽろりと涙が零れる</p><p>先生は、さらに苛酷な過去を告白する</p><p>あたしだけじゃないのよあたしには、奈生実という名前の妹がいたんだけど奈生実も、舞夏さんのお父さんにレイプされたわそして死んだの</p><p>舞夏の眼が、カッと見開かれる</p><p>妹は、まだ十三歳だったわそれなのにレイプされて、売春させられて死んだの初恋だって、まだだったのに</p><p>先生は怒りを噛みしめて、言った</p><p>だから、あたし絶対に許さないわ白坂創介を地獄に突き落とすって誓ったのそのためなら、悪魔になるって</p><p>舞夏が、一気にワーッと泣き出す</p><p>滝のように涙が流れた</p><p>舞夏大丈夫だからオレが付いているから</p><p>オレは、舞夏をギュッと抱き締めるっ</p><p>みすずもいますっここにいますからっ</p><p>みすずも、優しく舞夏の背中を撫でてくれた</p><p>舞夏は少し、落ちつく</p><p>みすずが、タオルを持って来てくれた</p><p>それで、舞夏の顔を拭いてやる</p><p>舞夏さん、信じてくれるかしら今、あたしが話したこと</p><p>ようやく泣き止んだ舞夏に先生が、尋ねる</p><p>信じます</p><p>静岡の叔父さんが、前に舞夏に言ってました舞夏のお父さんは、そのうちにとんでもないことをしでかすかもしれないって、あいつは裏で、悪いことをやっているって</p><p>うちのパパ悪い人だって、親戚中で有名なんだって言ってました広告代理店に勤めているけれどヤクザのお友達がいるって</p><p>舞夏が小刻みに震える</p><p>だから、舞夏いつか、パパが警察に捕まるかもしれないって、ずっと思ってました子供の頃から</p><p>舞夏は、辛そうな顔をした</p><p>彼女はずっと親のことで悩んでいたらしい</p><p>白坂創介</p><p>どんな人間なんだか、オレはよく知らないけれど</p><p>自分の娘に、こんな顔をさせる親は最低だ</p><p>絶対に、許さない</p><p>妹を殺されてから十二年間、あたしは、ずっと白坂創介に復讐することだけを考えて生きてきました</p><p>先生は、さらに言葉を続ける</p><p>この屋敷は、あたしの家なのもちろん、克子もここに住んでいるんだけど、マルゴも、寧もこの屋敷の住人よ</p><p>先生、舞夏に全部話してしまうつもりなのか</p><p>黒い森のことや</p><p>克子さんが、娼婦だったことまで</p><p>克子とマルゴはあたしの仲間なのあたしの復讐を手伝ってくれるために、ここに来てくれたのよ</p><p>え、先生</p><p>先生は、少しずつ真実に嘘を混ぜていく</p><p>さっきから、吉田くんがあたしのことを先生って呼んでいるでしょあたし、普段は高校の教師をしているのよ寧と吉田くんは、あたしの生徒よ学校の生徒だった二人をあたしは、復讐のために利用したの</p><p>先生は、真実とは違うストーリーを舞夏に語る</p><p>舞夏には克子姉の過去を知らせないように</p><p>舞夏の中の克子姉のイメージを壊さないように、考えてくれているんだ</p><p>利用なんかされてないよっあたしは、自分の意志で先生の味方になっているんだからねっヨッちゃんも、そうでしょ</p><p>また寧さんの声がスピーカーから、響いてくる</p><p>あのさっきから気になっているんですけれど、これって</p><p>舞夏が、率直な疑問を投げ掛ける</p><p>ああこのお屋敷は、元はお金持ちのお爺さん、お婆さんのための高級有料老人ホームだったの廃園になった老人ホームを、あたしが買い取ったのよここは部屋がいっぱいあって、みんなで住むには便利だから職場の学校にも近いしね</p><p>先生は、スラスラと嘘を重ねていく</p><p>元が老人ホームだから、幾つか監視カメラがある場所が残っているのよほら、お年寄りがケガをすると危ないでしょ夜中に徘徊する人もいるし防犯にも必要だしお風呂の中にも、カメラがあるのはそういうことなのよ</p><p>こんな芝居、オレには絶対できない</p><p>アナウンスのシステムがあるのも、老人ホームだったら当たり前でしょ火事とかになったら、大変なんだから</p><p>舞夏は、あっさり信じる</p><p>うん信じるよな</p><p>十四歳の少女に対して、弓槻先生はアカデミー賞並みの演技をしている</p><p>舞夏さんのことが心配だったから克子も寧も、昔の管理人室からお風呂の中の様子を見ていたのよあたしもね</p><p>そういうことになるんだ</p><p>あ、みすずも見ていました管理人室で</p><p>みすずも、話を合わす</p><p>頭が付いていかないので、こういう時は黙っていることにしている</p><p>黙っていればボロは出ない</p><p>克子さんも、寧さんも、みすずさんも、知っていたんですね舞夏が、お兄さんにレイプされちゃったこと</p><p>舞夏の顔が悲しそうに歪む</p><p>その問題が、浮上したっ</p><p>はっきり言うわ克子と寧が舞夏さんと接触したのは、あたしの命令があったからよあなたをこの屋敷に誘き出すのが目的でした</p><p>せ、先生、そんなハッキリと言わなくても</p><p>舞夏を、レイプするのが目的だったんですね</p><p>白坂創介に対する、復讐として</p><p>そうよあたしが犯されたのと同じように、白坂創介の娘をレイプするのが目的でした</p><p>みなさんで舞夏のこと騙していたんですね</p><p>舞夏の顔が、一気に暗くなる</p><p>最初はねそういう計画だったはずなんだけれど</p><p>先生は、平然と答える</p><p>途中から変わったのよ、計画も目的も</p><p>舞夏が、ハッと顔を上げる</p><p>舞夏さんと接触して、舞夏さんがどういう人なのかを知ったらね克子も寧もマルゴも、みんなあなたのこと気に入ってしまったのあんな子に酷いことはできない、むしろ、舞夏さんは仲間にするべきだって、みんな言い出してね</p><p>先生の嘘が続いていく</p><p>特に、吉田くんがねこの子ったら、舞夏さんの写真に一目惚れしちゃってね本当に、あなたのことを好きになっちゃったのよ</p><p>舞夏が、びっくりした顔でオレを見る</p><p>今更、隠す必要なないから、全部話すわ最初の計画では、あたしは舞夏さんを大人の男に襲わせるつもりだったのよあたしが、舞夏さんのお父さんにレイプされた時と同じようにね</p><p>先生は、わざと強く舞夏の心に棘を刺す</p><p>でも吉田くんが、そんなのは可哀想ですお願いですから、止めて下さいって、あたしに土下座するのよあたしは、もちろん断ったわだって、これはあたしが十二年間ずっと考え続けてきた復讐なんですからだから、あたし言ったの</p><p>先生が、ニッと笑う</p><p>それならいっそのこと、吉田くんが舞夏さんをレイプすればってあたしは、舞夏さんがレイプされたという事実を、白坂創介に叩き付けられればそれで満足だから変なオジさんにレイプさせるより、吉田くんの方がまだ優しくしてくれるでしょうしねそしたら、吉田くん泣いて、あたしに言うのよ</p><p>オレ何て言ったんだ</p><p>舞夏さんは、自分がレイプしますその代わり責任を取って、一生、舞夏さんの面倒を見ます絶対に、舞夏さんを幸せにしますっって</p><p>そんなでかいことを言ったんだオレ</p><p>もう床に額を擦り付けて、あたしに懇願したのよボロボロに泣きながらね吉田くん、本当にあなたのことが好きなのよ</p><p>先生の嘘が、舞夏の心に浸透していく</p><p>何か言うとマズいと思った</p><p>だから、キスする</p><p>舞夏の唇に、何度もキスする</p><p>この小さな少女が、心から愛おしい</p><p>その気持ちは、本物だから</p><p>舞夏さんをレイプする時吉田くん、お前はオレのものにするとかお前はオレの女だとか、訳のわからないことを叫んでいたでしょ</p><p>はいお兄さん、そんなことを言ってました</p><p>先生が、舞夏に微笑む</p><p>あれ本気で言ってたのよこの子本当に、舞夏さんが欲しくて欲しくてたまらないのよ吉田くん</p><p>そんなの舞夏さんが、可愛いからに決まってるじゃないですかっ</p><p>オレが答える前に、みすずが叫ぶ</p><p>みすず旦那様と何回かセックスしていますけれどいつも、みすずの方から旦那様におねだりしているんですっ旦那様の方から、みすずとセックスしたいって迫って来て下さったことは一度もありませんっだから、正直、悔しいんですっ焦っているんです</p><p>みすずのハイ・テンションに、舞夏がびっくりする</p><p>そんなの舞夏さんに、旦那様を取られちゃうかもしれないからに決まってますっ旦那様が、自分からセックスしたいって迫って行かれたのは、舞夏さんが初めてなんですよっ</p><p>みすずナイス・フォローだ</p><p>というか半分、本音なんだろうけれど</p><p>でも、あたしそんなに可愛くはないですみすずさんの方が、舞夏よりもよっぽど大人で素敵じゃないですか</p><p>舞夏の言葉に今こそ、オレは答える</p><p>オレは、舞夏がいいんだっ舞夏が可愛いって、思ってるんだっ舞夏とキスしたいっ舞夏とセックスしたいっ舞夏をオレのものにしたいんだっ</p><p>もう、訳がわからない言葉しか出て来なかった</p><p>答える代わりに、キスをした</p><p>舞夏の口に舌を差し込む</p><p>舞夏の口の中を舐めていく</p><p>舞夏を抱き締める</p><p>もおっ、お兄さんちょっと離れて下さいっ</p><p>舞夏が少し怒った口調でそう言うので身体を離す</p><p>判りましたっお兄さん、相変わらず、言葉では何を言ってるのかよく判らないけれど</p><p>舞夏の視線が、オレの股間を見る</p><p>オレは激しく、勃起していた</p><p>それ、舞夏で大きくなっちゃったんですよね</p><p>ああ舞夏を抱きたくなって、勃起したんだ</p><p>舞夏の身体、おっぱいもお尻も小さいしつまんないですよ</p><p>そんなことはないオレは、舞夏とヤリたい</p><p>オレは、真っ直ぐに舞夏を見てそう言った</p><p>舞夏も、オレを見ている</p><p>舞夏のこと、本当に好き</p><p>判ったお兄さんのオチンチンを信じる</p><p>オレは、また舞夏を抱き締める</p><p>首筋を舐めてやった</p><p>ああんっそんなとこ舐めないでっ</p><p>舞夏が可愛い声を上げる</p><p>もおっ、旦那様っみすずにもして下さいっみすずのことも、ペロペロしてっ</p><p>みすずが、オレにねだる</p><p>舞夏が、オレを見て</p><p>みすずさんにもしてあげてみすずさんは、舞夏のお姉さんなんですからっ</p><p>ニコッと微笑んで、そう言ってくれた</p><p>みすず、来いっ</p><p>はぁいっ</p><p>子犬の様に、飛びついて来るみすず</p><p>その首筋に舌を這わせてやる</p><p>あはぁぁん、くすぐったいっ旦那様、大好きっ</p><p>みすずともチュッチュとキスを交わす</p><p>そろそろ、いいかしら</p><p>弓槻先生が、口を開く</p><p>顔は笑っているけれどちょっと怖い</p><p>あすみません、先生</p><p>本当にお兄さんの先生なんだ</p><p>うんオレのクラスの担任だから弓槻先生は</p><p>ゴールデンウィークが、終わるまでは</p><p>話を戻すわ舞夏さん</p><p>先生の静かな声が場の雰囲気を引き締める</p><p>あなたのお父さん今、オーストラリアに行っているわね</p><p>ええもうすぐ、帰って来ますけれど</p><p>この出張あたしが仕組んだの白坂創介が帰国するまでに、全ての準備を終わらせるわ</p><p>パパ、どうなっちゃうんですか</p><p>お父さんのことより自分のことを心配なさい</p><p>先生は、舞夏にそう言った</p><p>白坂創介は、会社をクビになるわあたしあなたのお父さんの会社の偉い人に、白坂創介が今までしてきた悪事を全て報告したから懲戒解雇って判る悪いことをしたから、完全にクビっていうこと</p><p>白坂家からも、あなたのお父さんは追放になると思うわ親戚の人たちも、もうあなたたちを助けてはくれなくなる判るわよね</p><p>そうなるだろうって、思います静岡の叔父さんたちにも、もう会えなくなるんですね</p><p>それからあなたのお父さんは、ヤクザに借金があるの今までは、白坂家の一員であるということと、大企業に勤めているということで返済を待って貰えていたけれどそういう後ろ盾を無くしてしまった以上、ヤクザは一気に回収に来るわあなたのお家も売ることになるでしょうねううん、あなたのお父さんの全財産を取られてもまだ借金が残るはずよ</p><p>舞夏の身体が震える</p><p>オレは、ギュッと抱き締める</p><p>パパは、もうダメなんですか</p><p>ええ諦めてちょうだいオーストラリアに出掛けた段階で、全ての準備は終わっているから</p><p>先生は、冷たく白坂創介の処刑を宣告する</p><p>二、三日前から携帯も繋がらない場所に行って貰ってるわ克子、白坂創介は今、どうしているの</p><p>先生が、克子姉に尋ねる</p><p>今は、砂漠の真ん中にいます昨日、荷物もパスポートも全て盗まれて困っているところを親切な白人に声を掛けられて助けて貰ったのですが、その白人が連れて行った場所がハード・ゲイ専門のモーテルで、白坂は男たちにお尻を狙われ続けたまま朝を迎えたそうですわ</p><p>克子姉が、そうアナウンスする</p><p>あらお尻を犯されたのかしら</p><p>いいえ十人ばかり、フェラチオするだけで今回は見逃しますお尻は、次の機会に</p><p>それは残念ね今日の予定は</p><p>今日は、四十歳以上のレズビアンしかいないインド系の新興宗教の寺院に宿泊しますそこで四人のお婆さんからガネーシャ神の素晴らしさについて、朝まで徹底的にお説教して貰います絶対に寝かせません</p><p>まあ、それも大変ね相変わらず、槍を持ったアボリジニには追い掛けられているの</p><p>しっかりマークしていますっ</p><p>先生は、クククと笑った</p><p>白坂創介のオーストラリア地獄巡りの旅は、続いているらしい</p><p>パパ</p><p>舞夏が、小さく呟いた</p><p>それで舞夏さんは、どうするあなたの家はもうすぐなくなっちゃうのよ</p><p>舞夏は暗い顔になる</p><p>舞夏今の学校は辞めないといけないんですね</p><p>それどころじゃないわ舞夏さんは住むところも無いし、保護者もいなくなるのお父さんは犯罪者だしこれから、どうやって生きていく</p><p>舞夏が怯えている</p><p>何としても、助けなきゃ</p><p>先生に言った</p><p>舞夏はオレが一緒に暮らします</p><p>オレ高校辞めます辞めて、働きます一生懸命働いたらきっと、舞夏一人ぐらいの生活は何とかできると思うんです</p><p>きっと、できる</p><p>お兄さん、どうして</p><p>舞夏がオレに尋ねる</p><p>だってオレ、舞夏のこと好きだから好きっていうのは、そういうことだろ</p><p>オレに迷いは無い</p><p>舞夏オレ、両親に捨てられたんだ</p><p>オレは舞夏に本当のことを言う</p><p>だからオレは、絶対に舞夏を見捨てない何があっても、舞夏を幸せにするそう決めた舞夏は心配しなくていい</p><p>舞夏が、オレにしがみつく</p><p>オレは、舞夏の背中を優しく撫でてやった</p><p>そんなオレをみすずが見ている</p><p>それなら、みすずも一緒に住みます</p><p>舞夏さんだけに、旦那様を独り占めさせませんっ</p><p>みすず話をちゃんと聞いてる</p><p>みすずさん、大丈夫よそんなことにはならないから</p><p>先生が、笑ってそう言った</p><p>ところで、舞夏さん</p><p>舞夏さんはお母さんのことは好き</p><p>先生が、舞夏の眼を覗き込む</p><p>はい、好きですママは、あんまり家には居ないですけれど、居る時はいつもご飯を作ってくれるし舞夏には優しいです</p><p>お母さんが不倫をしてるのは知ってるわね</p><p>知ってますマネージャーの財部さんですよね</p><p>舞夏のパパとママは家同士の都合で結婚した仮面夫婦ですからパパとママが愛し合っていないことは、ずっと知っていましたもう何年も、別の寝室で寝ていますしそういう家だからパパもママも外で浮気をするんだって、思ってました</p><p>舞夏は利発すぎる少女だ</p><p>その上人の気持ちをいつも考える優しさがある</p><p>だから、舞夏は両親の身勝手な生き方を、仕方の無いものだと受け入れてしまっていたのだろう</p><p>あなたのお母さんに会いたいのあたしできれば、お祖父さんにもお母さんの実家は、市川さんよね</p><p>白坂創介が失脚する前にお母さんは離婚の準備をした方がいいと思うの料理研究家としての体面もあるでしょうし、今回のことで実家の市川の家に迷惑を掛けるわけにもいかないでしょう</p><p>舞夏は、静かに答えた</p><p>多分あなたとお姉さんは、市川家が引き取ることになると思うわ</p><p>オレは、少しホッとする</p><p>舞夏にはまだ行き場がある</p><p>判りました祖父には、舞夏からお電話しますあたしがママにこの話をしても、ママは信じてくれないと思います祖父からママに話して貰う方がいいと思いますから</p><p>ありがとうお願いするわ</p><p>先生は、舞夏に礼を言った</p><p>あの弓槻さん</p><p>舞夏が、先生に言う</p><p>何かしら</p><p>弓槻さんの復讐は舞夏だけですか</p><p>もしかしてお姉ちゃんも</p><p>自分をレイプする計画があったのなら姉の雪乃もと考えるのは当然だろう</p><p>舞夏は、聡明な少女なのだから</p><p>答えられないわあたしの復讐は、まだ進行中だから</p><p>もし、できればお姉ちゃんは許して上げて下さいお姉ちゃんは、初めての彼氏ができて今、幸せなんです酷いことをしないで下さい</p><p>それでも舞夏は子供だ</p><p>自分が、先に犯されたと思っている</p><p>ここ数日の雪乃の異変は、遠藤と初体験を済ませたばかりだからと</p><p>すでに刻みつけられてしまった先入観は、簡単には覆らない</p><p>答えられないって言っているでしょう</p><p>先生は、少し強めに舞夏に言った</p><p>舞夏なら舞夏が何でもしますから、お姉ちゃんには何もしないであげて下さいっ</p><p>低く頭を下げる舞夏に先生は言う</p><p>それはダメよ舞夏さんは、もう吉田くんの女ですからあたしは、これ以上、舞夏さんに酷いことはしないわ</p><p>吉田くん今まで、あたしの復讐に協力してくれてありがとうでも、もういいわあなたは舞夏さんやみすずさんと幸せになりなさいここから先は、あたしたちだけでやるわ</p><p>先生がそう言う</p><p>舞夏やみすずのためにオレを玩具から解放してくれようと言うのか</p><p>先生、冗談でもそういうことを言うのは止めて下さい</p><p>オレは先生に言った</p><p>オレは舞夏が大切ですみすずが大切です黒い森のみんなが大切ですそして弓槻先生、あなたのことだって大切に思っています</p><p>先生がうつむく</p><p>最後まできちんと付き合います</p><p>オレは舞夏を見た</p><p>舞夏お前はオレの女だろ</p><p>舞夏がオレを見る</p><p>はい舞夏はお兄さんの女です</p><p>なら何も聞かずに、オレに従え</p><p>オレは強い眼で、そう言った</p><p>復讐のことは、もう何も聞くなオレは、舞夏を幸せにする絶対に幸せにするから</p><p>判った舞夏もう、何も聞かない何でも、お兄さんの言う通りにする</p><p>舞夏はそう言ってくれた</p><p>昔、女の子に相談されて返答できなかったことの三位が、</p><p>あたしのお父さん、ヤクザなんだけどどうしよう</p><p>でした</p><p>やっぱり、そういう子供は悩んでいるんですね</p><p>いつ警察に捕まるか判らないわけですし</p><p>ちなみに、二位は家でしたお姉ちゃんが、ＡＶ嬢になって帰って来たんだけど、どうしようです</p><p>一位はあんまり衝撃的過ぎて、ここでは書けません</p><p>その内容は、墓場まで持って行くつもりです</p><p>97．恋の鞘当て／みすずと舞夏</p><p>とりあえず、あたしの話は終わりよ</p><p>先生はそう言って、立ち上がる</p><p>お風呂場に来たのに、ずっと外に居たから身体が冷えちゃったわ</p><p>先生はそう言って、湯桶でお湯を汲む</p><p>膝建ちになって、肩から掛ける</p><p>オレたちには、背中を向けた状態で</p><p>先生の白い背中</p><p>背骨のラインがはっきりと判る</p><p>大人の女性の肉体</p><p>先生は、とても痩せているけれど裸の背中はセクシーだと思う</p><p>先生の背中って、綺麗ですね</p><p>オレは、そう感想を述べた</p><p>えっそんなことを言われたのは、初めてよ</p><p>先生が、笑ってオレに答える</p><p>オレだって、こんなことを言うのは初めてです</p><p>案の定みすずが、割り込んでくる</p><p>だ、旦那様っみすずの背中も見て下さいっ</p><p>オレの目の前に、裸の背中を向ける</p><p>うんみすずの華奢な背中も、可愛くていいな</p><p>ていうか女の人の背中って、すごく年齢が出る</p><p>みすずの背中は、完全に大人になりかかっている身体のラインを示していた</p><p>高校生の背中だ</p><p>舞夏も背中を見せて</p><p>はいっお兄さんっ</p><p>舞夏の後ろ姿は子供と大人の中間のシルエットをしている</p><p>中学生十四歳だもんな</p><p>二人とも可愛いよとっても、綺麗な背中だよ</p><p>オレの言葉に、舞夏がニコッと微笑む</p><p>ありがとう、お兄さんっ</p><p>みすずの方は</p><p>本当ですか興奮して下さいますかみすずの背中</p><p>どうして、みすずはすぐにエッチな方に頭がいくんだ</p><p>オレの問いに、みすずは顔を赤くして答える</p><p>だって、みすずセックスでしか、旦那様にご奉仕できませんから</p><p>あたし旦那様とセックスしている時が、一番、生きてるって感じがするんですみすずは、このために女に生まれてきたんだって、実感できるんです</p><p>みすずはオレとのセックスに、依存してしまっている</p><p>でもそれは、現実逃避でしか無いのかもしれない</p><p>いいのだろうかこのままで</p><p>湯船に浸かった、先生がオレに声を掛ける</p><p>オレが振り向くと</p><p>女の子には、こういう時期も必要なのよ今は、みすずさんに優しくしてあげなさい</p><p>先生は全て、お見通しのようだ</p><p>お見通しの上で、そう言ってくれるのなら</p><p>今は、みすずの好きにさせていいんだろう</p><p>みすずおいで</p><p>はい旦那様っ</p><p>オレは、みすずとキスを重ねる</p><p>うわっすごい</p><p>舞夏が、オレたちを見て、声を出す</p><p>舞夏も来いよキスしよう</p><p>うんお兄さん</p><p>オレたちは、三人でキスをする</p><p>旦那様のまだ、お元気ですよねっどうしますかみすずの中に出していただけますっ</p><p>みすずがオレのペニスを見て、そういう</p><p>まったくみすずが子犬だっら、しっぽを激しく振り降りしているんだろうな</p><p>そんな様子を想像した</p><p>でもこれは、舞夏で大きくなったから</p><p>オレはそう言って、舞夏を見る</p><p>さっき舞夏は、オレのオチンチンを信じると言ってくれた</p><p>だからこの勃起は、みすずに任せてはいけない</p><p>舞夏が、自分の股間を触る</p><p>まだ痛みは残っているのだろう</p><p>レイプされた時の恐怖感も</p><p>舞夏は、セックスを怖がっている</p><p>残念だけど、そろそろお風呂から上がる時間よセックスなら、また後にしなさい</p><p>先生が、オレたちに言った</p><p>ザバッと、湯船から上がる</p><p>克子が、お昼ご飯を作っているわお腹空いているでしょう、みんな</p><p>優しく、そう言ってくれる</p><p>オレは、そう返事するがみすずは不満らしい</p><p>えー、みすずして欲しいです</p><p>先生が、みすずに冷たい眼で言う</p><p>あらみすずさんは、ベッドの上でしたくないの</p><p>みすずの表情が固まる</p><p>どうしても今すぐ吉田くんとセックスしたいのなら、いいわよすればでも、それでもう、今日はみすずさんの順番は終わりよ吉田くんが他の女の子とベッドの上で愛し合うのは、パンツを履いて見学していてね</p><p>先生の意地悪な言葉に、みすずは降伏する</p><p>判りました今は、諦めますみすずも、ベッドの上で可愛がって欲しいです</p><p>みすず涙目になることは無いだろう</p><p>舞夏が、先生に尋ねた</p><p>どうしたの、舞夏さん</p><p>あの舞夏、前にお友達に聞いたことがあるんですけれど男の人のオチンチンて一度大きくなると、アレを出さない限り小さくならないって</p><p>女子中学生って、そんな話をしているのかよ</p><p>いや舞夏は女子校だし</p><p>かえって、耳年増になっているのかもしれない</p><p>間違った性知識ばかりだけど</p><p>あら、よく知っているわね舞夏さん</p><p>先生は大げさに驚いて見せる</p><p>そうなのよ男の人のペニスは、一度大きくなると精液が溜まっちゃって苦しくなるのよ</p><p>また嘘知識を中学生に教える</p><p>じゃあお兄さん、出さないといけないんじゃないですか</p><p>心配そうな、舞夏</p><p>一回分ぐらいならガマンできるから平気よそうよね、吉田くん</p><p>先生が、オレに振る</p><p>あはいガマンできますっ</p><p>うんガマンしなきゃ</p><p>これから、お昼ご飯なんだし</p><p>でもお腹が突っ張って、ちょっと苦しくなるのよだから、舞夏さんご飯が終わったら、すぐに射精させてあげてね</p><p>先生は舞夏に、そう言った</p><p>舞夏は、真面目な顔でそう答えた</p><p>あのみすずもしたいです</p><p>小さな声でみすずが呟く</p><p>舞夏さんみすずさんも一緒にしたいっていいかしら</p><p>先生の言葉に、舞夏は</p><p>はい舞夏まだエッチのこと、よく判りませんしみすずさん、舞夏に教えて下さい、お願いしますっ</p><p>舞夏が、みすずに頭を下げる</p><p>そういうことで、いいかしらみすずさん</p><p>先生が、強い眼でみすずに迫る</p><p>今、吉田くんのお腹に溜まっている精液は、舞夏さんの分ですからねちゃんと、舞夏さんのお腹の中にあげてねみすずさんは、その次の分ちゃんと、順番を守るのよ</p><p>みすずも取りあえずは、納得してくれた</p><p>じゃあ、あたしは先に上がるわあなたたちは、もう一度ちゃんと身体を流してから上がりなさいね</p><p>そう言って先生は先に、風呂場から上がって行った</p><p>あみすず、お風呂に来たのに、まだ身体を流していませんっ</p><p>洗っている時間は無いけれど、もう一度、お湯に浸かってから出よう舞夏も</p><p>オレたちは、三人で湯船に入る</p><p>天窓から差す、五月の午後の陽光</p><p>休日の日らしい、穏やかな空気に包まれている</p><p>舞夏が、オレを呼ぶ</p><p>舞夏は顔を赤くして</p><p>何でも無いですちょっと、呼んでみただけ</p><p>オレは、舞夏の唇にキスをする</p><p>あん</p><p>呼んでみただけですッッ</p><p>みすず可愛いなあ</p><p>みすずにも、そっとキスをする</p><p>唇を重ねた途端みすずが、フニッと微笑む</p><p>こっちもキスして欲しいです</p><p>みすずは膝建ちになってオレの目の前に、おっぱいを差し出す</p><p>オレは、みすずの乳首にキスをする</p><p>あんっ旦那様、可愛いですっ</p><p>オレの頭を抱き締めてみすずは、そう言った</p><p>いいなあみすずさん舞夏のおっぱい、子供のままだから</p><p>舞夏が、湯の中の自分の胸を眺める</p><p>乳首が乳輪の中に陥没していることが、気になっているらしい</p><p>そんなのすぐに直りますよっみすずも、昔はそうでしたから</p><p>乳首を吸われたまま、みすずが舞夏に言った</p><p>旦那様にいっぱいペロペロして貰っていただけば、すぐにプクッて出て来ますよっ</p><p>笑って、みすずはそう答える</p><p>舞夏から言った</p><p>これからも、舞夏と仲良くして下さいお願いしますっ</p><p>みすずに頭を下げる</p><p>み、みすずの方こそお願いしますっあの舞夏さん</p><p>みすずはうつむいて言った</p><p>あんまり旦那様を独り占めしないで下さいねっ</p><p>舞夏は、はぁと驚きそれから、笑った</p><p>みすずさんこそっお兄さんを、独り占めしちゃダメですよっ</p><p>浴室に、二人の少女の笑い声が響く</p><p>浴室から、脱衣所に上がる</p><p>バスタオルが、三人分用意されていた</p><p>この脱衣所には、着替えが無い</p><p>このまま三人とも、全裸でスタジオまで戻らないといけないんだろうか</p><p>みすずどこで服を脱いできた</p><p>みすずも、不思議そうな顔をしている</p><p>ここなんですけれど無いですよね</p><p>風呂に入っている間に、回収されてしまった</p><p>それもきっと克子姉なんだろうけど</p><p>まあいいどうせ、監視カメラで観ているんだろうし</p><p>舞夏、拭いて上げるよ</p><p>オレは、バスタオルを一枚取る</p><p>あはい、お願いします</p><p>舞夏は、恥ずかしそうにオレに背中を向けた</p><p>湿った髪が背中に貼り付いて、色っぽかった</p><p>拭くよ</p><p>舞夏の小さな身体を丁寧に拭いてやる</p><p>全ての水滴を残さずに</p><p>背中からお尻</p><p>腕脚も</p><p>何かこうしてると、舞夏が本当にオレの女になったんだって思うよ</p><p>舞夏の膝小僧の裏を拭きながら、オレは言った</p><p>舞夏も、そう思います舞夏、お兄さんのものなんですね</p><p>舞夏も、そう呟く</p><p>前も拭くよ</p><p>はいお願いします</p><p>舞夏の可愛いおっぱいやお腹も拭いてやる</p><p>局部から太ももも</p><p>舞夏は、柔らかくて可愛いな</p><p>舞夏のこと、気に入った</p><p>最初から、大好きだよ舞夏</p><p>舞夏の唇にキスする</p><p>さて次は、みすずだ</p><p>と、思ったらみすずが、オレの背中にバスタオルをバサッと掛ける</p><p>旦那様は、みすずが拭いて差し上げますっ</p><p>みすずがオレの身体をゴシゴシと拭いてくれる</p><p>全部綺麗にしてあげますからねっ</p><p>オレの全身をみすずの小さな手が動き回る</p><p>股間の半勃ちしたペニスまで</p><p>これはオマケですっ</p><p>みすずは、わざと舞夏から見える位置で、オレの亀頭をペロッと舐めた</p><p>さあ、今度こそみすずの番だ</p><p>オレがそう言うと、みすずは</p><p>旦那様、あれをして下さい</p><p>恥ずかしそうに、そう言う</p><p>さっき舞夏さんにしていたみたいにみすずの足を綺麗にして欲しいんですっ</p><p>じゃあ、みすずさんの身体は舞夏が拭きますっ</p><p>みすずは裸のまま、脱衣所の籐の椅子に腰掛ける</p><p>舞夏がみすずの後ろに立って、背中や腕を拭いている</p><p>オレはみすずの前にしゃがんで</p><p>みすずの足を拭いてやる</p><p>ああんっこれいいですっクセになっちゃう</p><p>みすずは、眼をとろんとさせている</p><p>ヴァギナから、温かい液を滴らせていた</p><p>舞夏は気を遣って、みすずの前は拭いていないので、気付かれてはいないようだけど</p><p>お兄さんに足の指を触られるのって、気持ちいいですよねゾクゾクしちゃいますっ</p><p>舞夏が、そう言った</p><p>舞夏も、して欲しいんだろ</p><p>オレが、見上げると</p><p>はいっもちろんですっ</p><p>舞夏は、嬉しそうに微笑んだ</p><p>ようやく、二人の少女の身体から水滴がなくなる</p><p>次は舞夏の髪を乾かしてやる</p><p>鏡の前に椅子を置いて、裸の舞夏を座らせた</p><p>ええっと、ドライヤーとブラシはこれか</p><p>舞夏の言葉に、オレは、</p><p>全然気にしないでオレがやりたいんだから</p><p>オレは舞夏の髪にドライヤーを掛けてやる</p><p>左手でドライヤーを持って、右手で髪にブラシを掛ける</p><p>違う、違う旦那様、それはこうやるんですっ</p><p>みすずが、オレの手に自分の手を重ねる</p><p>ドライヤーの風は、こっちの向きでブラシは、上から下に梳く感じてちゃんと、覚えて下さいね</p><p>舞夏、絶対に退学になっちゃう</p><p>舞夏が、そう呟く</p><p>裸ん坊で男の人に、ドライヤーして貰ってるお兄さん、これ、すごくエッチだよっ</p><p>女の子の感覚は、よく判らない</p><p>これホントのエッチよりも、もっとエッチだよ舞夏、すっごく悪い子になっちゃってる</p><p>なら、やめるか</p><p>いやんっやめないでっイジワルっ</p><p>舞夏は正面を向いたまま、鏡の中のオレに怒鳴る</p><p>ちゃんと、乾かしてやるからな</p><p>鏡の中の舞夏が、ニコッと微笑む</p><p>あ、旦那様今度は、こっちに風を当てて下さい</p><p>みすずの指示で、オレはドライヤーの向きを変える</p><p>みすずの髪も乾かしてやるからな</p><p>オレは、そっとみすずに囁いた</p><p>あんまり舞夏にばかり構っていると、またヘソを曲げるだろうし</p><p>みすずは、髪を洗ってないですから、ドライヤーはいいですそれより、旦那様</p><p>みすずが、ニタッと微笑む</p><p>旦那様の髪は、みすずが乾かしますっいいですねっ</p><p>それから十分後</p><p>やっぱり、こうだと思います</p><p>鏡の前に座らされたオレ</p><p>舞夏が、櫛でオレの髪を七三に分ける</p><p>えーっそれじあ、旦那様が、銀行員みたいですっやっぱり、こうでしょうっ</p><p>みすずが、オレの頭をオールバックにする</p><p>みすずさん、これの方がよっぽどサラリーマンですよっ</p><p>舞夏が、強く反論する</p><p>じゃあ間を取って、こんなのではどうかしら</p><p>みすずはオレの髪を、キッチリと二つに分けた一本の白い筋が浮かぶ</p><p>それ間を取ってじゃなくって、ただの真ん中分けじゃないですかっ</p><p>えーと</p><p>これじゃあ、お兄さん、ちょっとエロい人みたいですっ</p><p>まあ、実際エロい人だと思うけれどね</p><p>じゃあ、やっぱりオールバックかしら</p><p>おい、みすず</p><p>みすずさんもしかして、お兄さんを変な頭にしたのって</p><p>変な頭じゃありませんっリーゼントですっカッコいいんですっ</p><p>みすずは、譲らない</p><p>旦那様は、もうちょっと不良っぽい感じを出された方がいいと思うんですっきっと、可愛いですっ</p><p>みすずは、そう言うけれど</p><p>いいえっお兄さんは、優しい感じの方がいいですっさらさらした爽やかヘアーを目指すべきですっ</p><p>舞夏は、舞夏で各個とした意見があるらしい</p><p>不良っぽくしたいですよねっ、旦那様ぁっ</p><p>舞夏は、優しいお兄さんの方がいいんですっ</p><p>左右から、二人の美少女がオレに迫る</p><p>取りあえず、いつもの感じにしておくよ</p><p>みすずの顔が、ピクッと歪む</p><p>みすずさん、お兄さん、いつもは、どんな感じなんです</p><p>みすずが、答えた</p><p>ボサボサッて感じ</p><p>二人の少女が同時に、オレに叫ぶ</p><p>それが一番ダメぇぇっッッ</p><p>そ、そうだったのか</p><p>結局</p><p>二人の少女の共同作業でオレの髪型は、少し後ろに流し気味にした六四分けに決定された</p><p>うん、これなら舞夏も安心ですっ</p><p>舞夏は、ニコニコしながらオレの髪を梳いていく</p><p>みすずも満足ですっ</p><p>まあ気に入ってくれたのなら、それでいいんだけれど</p><p>しかし、お兄さん本当に、あたしたちにされるがままなんですね</p><p>舞夏が、オレにそう言う</p><p>だって二人が、オレのために色々と考えてくれているんだから</p><p>オレの言葉に、舞夏は</p><p>舞夏小学生の時に、お友達の家で美容院ごっこをしたことがあるんですそれで、そこの家の小学校一年生の弟さんをお客さんにして、髪の毛を弄ったんですけどもう、物凄い嫌がって、大変でしたよ最後には、泣き出しちゃって</p><p>それは小学生だからだろオレ、高校生だし</p><p>いいえ、旦那様高校生でも普通の男の人は、髪の毛に触られるともっと嫌がるはずです旦那様みたいに、何をされても平気な人って、そんなにいないと思います</p><p>あうちのパパとか、自分の髪の毛にはすごいうるさいですから毎日、出社前に三十分以上、鏡の前に居ますうちには、パパ専用の洗面所がありますから整髪料とか、ズラッと並んでいるんです学生の頃は、ヘアスタイルが決まらなかった日は、学校をお休みしていたって言ってました</p><p>白坂創介ってそんなやつなのか</p><p>朝、鏡の前に三十分もいるくらいならオレは寝ていたい</p><p>まあ、うちのパパはちょっと行き過ぎなんだと思いますけれどでも、お兄さん髪型とかには、もっと気を遣った方がいいですよっ</p><p>舞夏が、オレをたしなめる</p><p>とっても、嬉しそうな顔をして</p><p>判ったちょっと勉強してみるよ</p><p>あ大丈夫ですっ旦那様は、そういうことをお勉強しないで下さいっ</p><p>旦那様の髪の毛は、みすずがお世話しますっ旦那様は、鏡の前で椅子に座っていて下さいっみすずが、毎朝、可愛くしてさしあげますからっ</p><p>って言うけど</p><p>でもみすず、別にオレと暮らしているわけじゃないし</p><p>早起きして、毎朝、旦那様の元に通いますっ旦那様、毎日、何時頃お目覚めですか</p><p>いやそんなことしたら、大変だろしかも、オレの時間に合わせたら、みすずは学校に間に合わないじゃないか</p><p>早朝に起きて、オレの家に移動して、オレの髪の毛をセットしてそれから、みすずの学校へ向かうとなると何時になる</p><p>学校は、毎日遅刻しますっ旦那様のお世話以上に、みすずには大切なものなんてありませんからっ</p><p>みすずの眼が怖い</p><p>鼻息も</p><p>でも、みすずさんのセンスはちょっと</p><p>舞夏が、みすずの闘争心に油を注ぐようなことを平然と言う</p><p>みすずが、ギロリと舞夏を見たッ</p><p>ヤバイっ</p><p>あたしもそう思うわそれに、そんなことのために学校を遅刻するのもよくないわね</p><p>救いの女神克子姉が、現れたッ</p><p>はいはいはーい、みんなの着替えを持って来たわよっ</p><p>克子姉は、ゴロゴロと大きなワゴンを押して来た</p><p>克子さん、綺麗</p><p>舞夏が、克子姉の姿に感嘆する</p><p>克子姉は、白い薄地の服を着ていた</p><p>ギリシャ神話の女神様のような、衣装だ</p><p>服の生地が薄すぎて、肌が透けている</p><p>克子姉が、下着を付けていないのが判る</p><p>首や腕には大きな宝石の付いた、アクセサリーをしていた</p><p>すごいです</p><p>舞夏が、宝石に驚く</p><p>それ本物ですね</p><p>みすずも</p><p>ええ派手だけど高い石を使ってないから、高価ではないのよ</p><p>そんなことないです相当な値打ちの物ばかりじゃないですか</p><p>みすずが言うのだから、そうなのだろう</p><p>オレには、アクセサリーや宝石のことは判らない</p><p>相当な値打ちって言うんだからきっと、十万円とかするんだろうな</p><p>いや、二十万円を越えるのかも</p><p>あなたたちの分もあるのよ</p><p>そう言って、克子姉はワゴンから黒いケースを取り出した</p><p>カパッと開ける</p><p>中には輝くアクセサリーが詰まっていた</p><p>どれでも好きなのを付けて</p><p>克子姉が、みすずと舞夏に差し出す</p><p>うわぁぁっ</p><p>宝石に見とれる二人</p><p>女の子は光る物が好きっていうの本当なんだ</p><p>服は、これを着てちょうだい</p><p>克子姉がワゴンの下の段から、白い衣装を取り出す</p><p>今、克子姉が着ているのと同じギリシャ神話風の薄地の服だった</p><p>ただし舞夏とみすず用のは、ミニスカートになっている</p><p>下着は付けないで、直接、肌の上に着て</p><p>克子姉が、二人に言う</p><p>これ、本物のシルクですよね</p><p>みすずが布地に触れて、そう言う</p><p>そうよ、最高級のシルクの生地で作ったの肌触りがいいでしょ</p><p>はいとってもスベスベしています</p><p>舞夏が、克子姉に答える</p><p>吉田くんのもあるのよ</p><p>克子姉は、ワゴンから同じ様な服を取り出した</p><p>吉田くんも下着は無しでこれを着てね</p><p>とにかく、着てみることにするけど</p><p>うわっ、みすずさん可愛いっ</p><p>舞夏さんこそっ</p><p>みすずと舞夏が、ギリシャ風の衣装を着る</p><p>二人とも神殿の巫女のようだった</p><p>首と腕には本物の宝石のアクセサリーを付けている</p><p>ミニスカートの下には、素足が伸びている</p><p>足には、克子姉が持って来た革のサンダルを履いている</p><p>あんまり飛び跳ねると見えるわよ</p><p>克子姉が、二人に注意する</p><p>実は、さっきからちらほらと生のお尻が見えている</p><p>構いませんっ旦那様にお見せしているんですからっ</p><p>舞夏さんも、見えちゃってもいいですよね</p><p>みすずの言葉に、舞夏は恥ずかしがりながらも</p><p>お兄さんには、もういっぱい見られちゃいましたしこの服、半分、裸みたいなものですから</p><p>そう</p><p>薄地のシルクの生地は透け透けで何も隠していない</p><p>というかこれを着ているせいで、かえっていやらしい</p><p>エッチな感じがする</p><p>お兄さん、何でさっきから前を隠しているんですか</p><p>それはだって</p><p>隠していないと、前がぽろりと出てしまいそうで</p><p>それにしても鏡の中の、オレの姿は何だこりゃ</p><p>オレ走れメロスみたいな感じになっている</p><p>ところでみんな、お風呂上がりで喉が渇いたでしょカルピスを持って来たわ</p><p>着替えが終わったところで、克子姉が水差しとコップを運んでくる</p><p>さすが、克子姉気が利いている</p><p>あらあら、出しっ放しにしちゃダメじゃない</p><p>克子姉の視線の先を見るとワゴンの上にアクセサリーが出しっぱなしになっていた</p><p>みすずと舞夏の二人が、色々と試してみて、そのままにしていたらしい</p><p>あ、ごめんなさい</p><p>舞夏が駆け寄るが</p><p>いいわよ、あたしが片付けるから</p><p>克子姉が優しく微笑んで、残った宝石類を仕舞っていく</p><p>オレを見て</p><p>みんなに、カルピスを配ってくれる</p><p>はいっ、克子姉舞夏、みすず、飲むだろ</p><p>はい、いただきますっ</p><p>舞夏の返事を聞いてオレが、水差しを取ろうとすると</p><p>あああっ旦那様そんなことは、みすずがしますっ</p><p>みすずが、慌てて駆けてくる</p><p>そんな走って来ることなんてないのに</p><p>みすずさんてお兄さんのお姉さんみたいですね</p><p>舞夏が、笑ってそう言った</p><p>驚いて、眼が点になるみすず</p><p>だっていつでも、お兄さんのお世話をしたがるじゃないですか</p><p>舞夏は、クフフと可愛く笑う</p><p>舞夏の眼には、そう映っているんだろうけれど</p><p>みすずは本当は、オレをペットにしたいんだよなあ</p><p>飼い主として世話がしたいんだ</p><p>ととと、とにかくカルピスをいただきましょうっ</p><p>みすずが、コップにカルピスを注いでいく</p><p>土曜と思って、気が緩んでました</p><p>98．吉田くん姉妹の会</p><p>食堂の部屋へ行くと寧さんが待っていた</p><p>寧さんもギリシャ神話風の衣装を着ている</p><p>本物の宝石のアクセサリーを付けて</p><p>寧さんが笑ってオレたちを招く</p><p>早く早くお腹空いちゃったよう</p><p>大きなテーブルの上に、食事が用意されていた</p><p>今日は、点心風のお昼ご飯にしてみました中華風のスープとサラダもあるわよっ</p><p>なるほど春巻きやシューマイなんかが揃っている</p><p>春巻きも揚げたのと、ベトナム風の生春巻きと二種類あるからね適当に座って、適当に食べて</p><p>克子姉の言葉に、寧さんが取り皿と箸をみんなに配っていく</p><p>ほらほら、ヨッちゃんも座って</p><p>みんなテーブルの周りに椅子を集めて、適当に座る</p><p>飲み物は、お茶でもジュースでも何でも欲しいものを言ってね</p><p>克子姉は、とにかく優しかった</p><p>ワイン、開けちゃおうよっ</p><p>と、言いながら寧さんは、すでにワインの瓶のコルクを抜き始めていた</p><p>もう中学生もいるのよっ</p><p>克子姉の言葉に、寧さんは</p><p>いいじゃんかっ今日は、舞夏ちゃんのお祝いなんだから</p><p>お祝い</p><p>舞夏のですか</p><p>舞夏が、不思議そうな顔をして寧さんに尋ねる</p><p>そうだよ、舞夏ちゃんが大人の女になった記念日それから、吉田くんのセックス・パートナーになった記念日も一つおまけに、あたしたちの妹になった記念日だぁっ</p><p>寧さんが、スポンとワインのコルクを抜く</p><p>だから、舞夏ちゃんも一杯だけ付き合って今は、うるさいことをいう人はいないし</p><p>寧さんが、笑って舞夏に言う</p><p>そう言えば先生とマルゴさんは</p><p>オレは、克子姉に尋ねた</p><p>二人とも、どこへ行ったんだろう</p><p>お嬢様は、あたしに気を遣われてあたし、お嬢様の前では、決して食事を致しませんから</p><p>そうだった克子姉は、メイドの本分を守って弓槻先生と同じ食卓にはつかないんだった</p><p>今日は、舞夏さんのお祝いだから姉妹になる、克子も一緒に食卓を囲みなさいって</p><p>克子姉も、みんなと一緒に楽しめるようにしてくれたんだ</p><p>マルちゃんはね、ちょっとお仕事四十分くらい前に、出掛けて行ったよ何だか、よく判らないけれどっ</p><p>寧さんが、オレにそう教えてくれた</p><p>急にマルゴさんが出掛けて行く</p><p>ハッとするオレに克子姉が、眼でコンタクトする</p><p>アメリカから寧さんを追う人物</p><p>シザーリオ・ヴァイオラに、何らかの動きがあった</p><p>そんなのどーでもいいじゃないっヨッちゃん、みんなにグラスを配って</p><p>寧さんは気にしない振りをして、グラスにワインを注いでいく</p><p>あみすずも手伝いますっ</p><p>みすずとオレで、全員にグラスを渡した</p><p>へっへっへロスト・ヴァージンの記念だから、赤ワインにしてみましたっ</p><p>寧さんが、そんなことを言う</p><p>それじゃあここで会長から一言、挨拶がありまーすっ</p><p>会長</p><p>寧さんの言葉に、克子姉がこほんっと咳払いをする</p><p>それでは、僭越ながらあたくし高梨克子が、初代会長としてご挨拶させていただきますっ</p><p>克子姉、何の会の会長なの</p><p>克子姉は、ニッと微笑む</p><p>もちろん吉田くん姉妹の会よ</p><p>吉田くん姉妹の会</p><p>みなさん、あたしたちは全員、吉田くんを愛し、また吉田くんから愛される、吉田くんの女ですっ同じ男の人を愛する女となれば姉妹も同然っですから、姉妹同士の親睦を深め、お互いを助け合うために、ここに吉田くん姉妹の会の設立を宣言しますっ</p><p>寧さんは、笑ってるけどみすずは、ぽかーんとしている</p><p>舞夏は何で、そんなにワクワクしているんだっ</p><p>い、いいんですかっ舞夏、みなさんの仲間になって</p><p>舞夏は、少し興奮している</p><p>当たり前じゃない舞夏ちゃんだって、もう女になったんでしょ</p><p>克子姉が、優しくそう言った</p><p>でも舞夏は、みなさんみたいに大人じゃないし美人でもありません</p><p>舞夏は、ちょっと項垂れる</p><p>そんなの関係ないよっヨッちゃんが、舞夏ちゃんをどう思っているかが大事なんだものっ</p><p>ヨッちゃん、舞夏ちゃんのことどう思ってるっ</p><p>オレは、ハッキリと答える</p><p>すっげぇ、可愛いって思ってますっ</p><p>寧さんが、舞夏に微笑む</p><p>はいっ、これで決定っ舞夏ちゃんも、姉妹会のメンバーですっ</p><p>寧さんはそう言ってくれたけれど舞夏の顔は、まだ晴れない</p><p>でもあたしのパパ、弓槻さんに酷いことをしました</p><p>舞夏はオレたちが、先生の復讐に協力していると思っている</p><p>実際には克子姉や渚さんも、白坂創介に深い恨みを持っている</p><p>しかし、そのことは舞夏には教えられない</p><p>舞夏は、黒い森の売春部門の闇を知るべきではない</p><p>誰が親だろうと関係無いわ舞夏ちゃんは、舞夏ちゃんよ</p><p>克子姉が、舞夏に言った</p><p>大事なことはヨッちゃんが、舞夏ちゃんのことを好きだってことそれから、舞夏ちゃんがヨッちゃんのセックス・パートナーになることを受け入れることその二つだけだよ</p><p>寧さんが、舞夏の顔を覗き込む</p><p>彼は舞夏ちゃんのことが好きだって、もう答えたわ舞夏ちゃんは、どう本気で彼のセックス・パートナーになる場の雰囲気に流されるんじゃなくって、本当に心から誓えるあたしたちは、舞夏ちゃんの気持ちが知りたいの</p><p>克子姉が舞夏に、人生の選択を突き付ける</p><p>そうそう本人の意志が全てだよっ親とか兄弟とか、全然関係無いからねっ</p><p>黙り込む舞夏</p><p>もちろん、今、舞夏ちゃんのお父様が苦境に立たされていることは知っているわというかあたしたちが、あなたのお父様を追い込んでいる張本人なんだけどねなぜ、そうしなくてはいけないのかはお嬢様から説明していいだいたでしょう</p><p>克子姉の言葉に舞夏は、頷く</p><p>はい、お風呂場でパパが酷いことをしたから償いをしなくちゃいけないことは判っています</p><p>舞夏に克子姉が、優しく微笑む</p><p>あたしたちは、あなたのお父様を決して許さないわあたしたちの全身全霊を懸けて、復讐を遂げるわそれはもう、決まったことなのでもそれと舞夏ちゃんのことは、別よあたしたちは本当に、あなたと仲間になりたいの舞夏ちゃんのお姉さんになりたいのよ</p><p>そうだよっ安心してっ舞夏ちゃんのことは、お姉ちゃんたちが絶対に守るからねっ</p><p>寧さんも舞夏に優しく、微笑む</p><p>舞夏ちゃんあたしたちは、あなたもセックス・パートナーの輪に入って欲しいのそして、お互いの良いところも悪いところもさらけ出せる本当の姉妹になりましょう実の姉妹よりも、固い絆で結ばれた姉妹よあなたの悩みや苦しみは、あたしたちの物になるの</p><p>克子姉の言葉が舞夏の心を溶かしていく</p><p>本当に、いいんですか</p><p>舞夏が、そう答えた</p><p>いいかどうかは舞夏ちゃんが決めることだよっその代わり、姉妹会に入ったら、ヨッちゃんとしかエッチしちゃダメだよっ他の男の子のことは諦めてねっこの会は、ヨッちゃんを愛し、愛される女の子たちの会なんだから</p><p>寧さんが、そう釘を挿す</p><p>オレが、口を挟む</p><p>その会については文句は無いんですけれど一つだけ、オレに決まりを作らせて下さい</p><p>オレの言葉に、克子姉が応える</p><p>どんな決まりかしら</p><p>もし、オレの他に好きな男の人ができたらいつでも、会を辞められるということにして下さい</p><p>オレは、一人一人の眼を見て話し出す</p><p>今のこの状況は、はっきり言って異常ですこんなのは、おかしいんですオレみたいな人間が、こんなにモテるはずがないんですから</p><p>みんなの眼が、オレに集中する</p><p>今のオレは、単にみんなの関係を強くするための付録みたいなものだと思いますあるいは克子姉や渚さんが、過去の自分と決別するためのキッカケでしかなくってみすずや舞夏もたまたま、オレが初めてだっただけでいずれはみんな、オレなんかとは比べ物にならないような素敵な男の人に出会えると思いますだからいつでも良い人を見つけたら、オレから離れて下さいオレは、一人でも平気ですから</p><p>オレの言葉に克子姉が溜息を吐く</p><p>そういうあなただから離れられないのよ</p><p>旦那様っみすずを馬鹿にしないで下さいっ</p><p>今まで黙り込んでいたみすずが、激しくオレに怒る</p><p>みすずだって、別に箱の中に閉じ込められて暮らしてきたんじゃないんですっ今までだって、たくさんの男の人を見てきましたっお祖父様のパーティで、男の人に声を掛けられたことなんて、幾らでもあるんですっ名家の人や一流の芸能人や世界的に活躍する芸術家にだって会ってきましたっでも、旦那様みたいな人は、いませんでしたっ</p><p>みすずのことを、全身で受けとめて下さる男性は、世界に旦那様ただお一人ですっみすずは、もう決めましたっみすずの心と身体は、旦那様に捧げますっ</p><p>克子姉がみすずに言う</p><p>舞夏ちゃんの次に聞こうと思っていたんだけどみすずさんは姉妹会への入会はオーケイなのね</p><p>みすずは、コクンと首を振る</p><p>はい旦那様が、みすず以外の女性もみんな、大事になさっていることは判っていますから</p><p>安心なさいこれからは姉妹会が、平等に彼との時間を割り振ってあげるからみすずさんと二人きりの時間も、ちゃんと用意するわ</p><p>はい、克子様を信じます</p><p>とみすずの姉妹会入会が決まった</p><p>あたしもねこの際だから、言っておくわ</p><p>あたしはねあなたに幸せにして欲しいわけじゃないのあたしが、あなたを幸せにしたいのあなたの幸せな顔を見ることが、あたしの幸せだから、絶対に離れないわよっ</p><p>克子姉が潤んだ瞳で、オレを見る</p><p>ヨッちゃん、あたしもそうだよっ</p><p>と言う、寧さんに克子姉は</p><p>寧様は、そういうことを言う前に</p><p>そこまで言って、言葉を呑み込む</p><p>何よおっ</p><p>ももういいですっ</p><p>どうやら寧さんがまだ処女であることは、舞夏には内緒のままにしておくらしい</p><p>克子姉は、舞夏に視線を向ける</p><p>とにかく、舞夏ちゃんはどうするはっきり言っておくとねこのお兄さんは、掘り出し物よこんな子、他にはいないからこの人は、あたしたちには絶対に嘘を吐かないし死んでも、裏切らない他の女の子と共有しても構わないわあたしは、この人が好きっ</p><p>あたしも、ヨッちゃんが好きっ</p><p>舞夏は、考え込んでいる</p><p>そうだ、他の子も紹介しておくわっ</p><p>克子姉は、携帯電話を取る</p><p>携帯をノートパソコンに繋いで電話を掛けた</p><p>もしもし、渚ぁっさっきの話なんだけど</p><p>パソコンのモニターに、渚さんが映る</p><p>姉妹会の名誉会長の片貝渚さんよっ</p><p>克子姉が、パソコンのカメラを舞夏に向けた</p><p>克子、もうちょっとカメラを右に振ってあ、見えたわ</p><p>スピーカーから、渚さんの声がする</p><p>こんにちわっあたしも、吉田くんの女の一人片貝渚ですっ舞夏ちゃん、よろしくねっ</p><p>モニターの中の渚さんは相変わらず、人を癒やす笑顔だ</p><p>こ、こんにちわ白坂舞夏です</p><p>舞夏がカメラに向かって、挨拶する</p><p>まあ、可愛いっ同じ男の子を愛する女として、よろしくお願いするわねっ</p><p>渚さんの優しい笑顔には誰だって勝てない</p><p>は、はいよろしくお願いします</p><p>あたしお花屋さんをやっているのいつでも、遊びに来てね歓迎するわ</p><p>嬉しいわぁ、こんな可愛い妹ができたなんてっありがと、吉田くんっ</p><p>何で、礼を言われるのかよく判らない</p><p>早く会いたいわごめんなさいね、今はあたし、お仕事中だからそろそろお店に戻るわねっ</p><p>急に電話してごめんね、渚っ</p><p>いいのよ、克子吉田くんのことなら、仕方ないもの今のあたしは、吉田くんがいてくれるから、幸せなんだものっ</p><p>舞夏が、疑問の声を上げる</p><p>吉田くんの女にして貰う前はねあたし、顔はニコニコしてても、心の中は荒れていたのみんなの見ていないところでイライラしたり、夜中に一人で急に悲しくなってポロポロ泣いたりしてたわ今はもう平気寂しくないわあたしには、吉田くんが居るんだもの寂しくなったら、いつでも会いに行けるしいつでも抱いて貰えるからあたし、幸せよっ</p><p>渚さんは、そう言ってくれた</p><p>だから舞夏ちゃんも、早く幸せにしてもらいなさいねっ遊びに来る時は二人で来るのよっじゃあねっ</p><p>そして嵐のように電話は切れた</p><p>今のが渚ねあたしの親友なのっ</p><p>とっても、綺麗で優しそうな人ですね</p><p>みすずの、前の飼い主でいらした方ですっ</p><p>何故か、みすずが胸を張った</p><p>まあ自慢したくなる気持ちは、判らなくもない</p><p>彼の女は、後もう一人いるんだけど今、クラブ活動中で学校にいるのよだから、もう少ししないと会えないわ</p><p>学生さんなんですか</p><p>高校生よ彼と同じ学校のクラスメイトよね</p><p>舞夏は血縁である、恵美を知っている</p><p>いつ、恵美がオレの女であることを話そうか</p><p>とにかくそれで全部だよっヨッちゃんの女は、それで全部</p><p>寧さんが、明るく舞夏に告げる</p><p>寧さんが、テーブルの下でオレの足をゴツンと蹴る</p><p>オレをジロリと見た</p><p>今は、言うなということか</p><p>でどうする舞夏ちゃんも、入ろうよ姉妹会</p><p>寧さんが、舞夏に迫る</p><p>姉妹になりましょうねっ</p><p>みすずも一緒ですから</p><p>みすずまで</p><p>舞夏は、オレの顔を見た</p><p>お兄さん、あたし</p><p>舞夏は決心が付かないようだった</p><p>克子姉、寧さん舞夏に、自分で決めさせたいのは判るんだけどでも、オレ、ちょっと違う気がする</p><p>克子姉たちは、色々な方法で舞夏を追い込んで舞夏が自分で納得して決めたという形にしたいらしい</p><p>でも舞夏は、まだ中学生だ</p><p>舞夏に、こんなことを自分で決めさせるのは酷だと思う</p><p>オレは舞夏を見る</p><p>舞夏、よく聞いてくれ</p><p>舞夏は、もうオレのものだオレが、そう決めた舞夏の気持ちは、関係無いオレは舞夏が好きだし、舞夏を幸せにしたいそれは、全部、オレの勝手な気持ちだオレが、自分勝手にお前を好きにしたいんだ</p><p>責任はオレが取る</p><p>オレが、舞夏に命令する姉妹会に入れ他のオレの女たちと仲良くしろお前の人生は、もうオレが貰ったんだお前の自由にはさせない全て、オレの言う通りにしろ</p><p>舞夏がオレを見ている</p><p>いいなあ、舞夏さんみすずも、あんなこと言って貰いたいです</p><p>みすずが小さく、呟いた</p><p>判った舞夏、もう迷わない何でも、お兄さんの言う通りにします</p><p>その代わり舞夏のことが嫌いになったらいつでも、舞夏を捨てて下さい</p><p>捨てないよ、一生大事にするから</p><p>舞夏は口籠もる</p><p>そういうことじゃないのよ</p><p>舞夏ちゃんにも、女のプライドがあるのよ</p><p>あなたは、舞夏ちゃんのどこが好きなの</p><p>綺麗で、可愛いところ</p><p>オレは、素直に答えた</p><p>女として舞夏ちゃんが、好きなのよね</p><p>当たり前だろ</p><p>舞夏がはぁっと顔を赤くする</p><p>舞夏ちゃんはあなたに、憐れみを掛けられたくないのよ愛されるのなら、きちんと女として愛されたいのだから、自分に女としての魅力を感じられなくなったらいつでも捨てて下さいって、そう言ってるのよ</p><p>克子姉の説明は、よく判った</p><p>舞夏は十四歳だけどもう、一人の女なんだ</p><p>でも、安心なさい舞夏ちゃんあなたの女は、これからお姉ちゃんたちが徹底的に磨いてあげるから</p><p>そうだよっ魅力的なレディにしてあげるからねっ</p><p>あたしたちも舞夏ちゃんと同じことを、ずっと思っているの彼に捨てられないように、一生懸命、自分を磨くつもりよ</p><p>うんっ、もっともっと良い女になるんだっ</p><p>彼の方も、徹底的に磨くけれどねっ</p><p>オレ、何をされるんだろう</p><p>みすずもがんばりますしっ、旦那様も磨きますっ</p><p>み、みすずまで</p><p>舞夏がみんなに、ペコリと頭を下げる</p><p>みなさんよろしく、お願いします</p><p>克子姉が、手を差し出す</p><p>寧さんが、その上に自分の手を重ねる</p><p>みすずが、その上に手を</p><p>舞夏さん</p><p>一番上に、舞夏が手を乗せた</p><p>ヨッちゃんはダメだよ姉妹の会だから、ヨッちゃんは入れませんっ</p><p>旦那様は、見ていて下さいっ</p><p>そうなのかっ</p><p>あなたは、そこのカメラで写真を撮って</p><p>克子姉が、オレにそう言う</p><p>オレは、カメラを取って女たちに向ける</p><p>いくよっ笑って</p><p>手を重ね合う少女たちがニコッと笑う</p><p>カシャッ</p><p>カメラがこの瞬間を、記録する</p><p>ええっとこういう時って何か宣言してから手を離すんですよね</p><p>手を重ね合ったままみすずが言った</p><p>あ、あたしが何か格好のいいこと言うからみんなは最後にオーッって言ってそれで手を離すいい</p><p>寧さんが、みんなに言う</p><p>舞夏も、笑っている</p><p>じゃあ行くようっ</p><p>重ね合った手に寧さんが、叫ぶ</p><p>我ら４人、生まれし日、生まれし場所は違えども、姉妹の契りを結びしからは、心を同じくして助け合い、ヨッちゃんを愛す</p><p>寧さん、それって</p><p>いいわねっ</p><p>オーッ</p><p>そして、四人はパーンと手を離した</p><p>その瞬間もオレはカメラに収める</p><p>さあ、ご飯にしましょっ</p><p>克子姉の言葉にようやく、食事が始まった</p><p>少し遅めの和やかな昼食</p><p>みんなよく食べよく笑った</p><p>良く喋るのは、みすずででも、彼女は上手く話題をみんなに振る</p><p>だから、舞夏も楽しそうに話している</p><p>寧さんはえーっとかそれでそれでっとか大きく反応して、みんなの話を引き出すのが上手い</p><p>克子姉は、話に参加しながらみんなに食事を勧めたり、飲み物を注いだりしている</p><p>もっぱら、喰う方が専門だ</p><p>正直女の子たちの話は、半分も意味が判らない</p><p>特に化粧品とか、ブランドの話は</p><p>二十世紀後半のヘアスタイルの発展はね、六十年代のヴィダル・サスーンが起点になっているものが多いのよ</p><p>克子姉が、そんなことを言う</p><p>へえ</p><p>ヴィダル・サスーンって現実に居る人の名前だったんだ</p><p>ガンダムに出てくる人かと思った</p><p>もっとも、今の日本ではヴィダル・サスーンは、プロテクター＆ギャンブル社のブランドの一つとしてしか認識していないけれどね</p><p>プロテクター＆ギャンブル社どんな会社なんだ</p><p>名前だけでは、戦争産業としか思えない</p><p>オレの携帯が、マナーモードで振動する</p><p>見ると先生だった</p><p>吉田くん、ちょっとそこから抜けて来てくれるあたしは、あなたが待機していた部屋に居るから</p><p>ああ監視カメラのモニターのある</p><p>オレが、午前中に待機していた部屋か</p><p>判りました、すぐに行きます</p><p>みんなには、すぐに戻るって言うのよ</p><p>そう言うと、電話は切れた</p><p>オレは、席を立つ</p><p>勘の良いみすずが、すぐにオレに声を掛ける</p><p>ちょっと先生に呼ばれたから行って来るよ</p><p>弓槻様が</p><p>不審に思うみすずに、克子姉が言った</p><p>舞夏も、こっちを見ている</p><p>学校の方のことだと思いますよ</p><p>学校という言葉を聞いてみすずは、恵美のことだと思ったらしい</p><p>舞夏は本当に学校のことなんだと考えている</p><p>すぐ戻って来るよ</p><p>オレがそう言うと、寧さんが</p><p>ヨッちゃん、このワインの残り先生に届けてあたしたちじゃ、飲みきれないから</p><p>ワインのボトルは、半分以上残っていた</p><p>すぐに戻って来なくていいよっ先生、姉妹会に気を利かせてくれたけれど一人で寂しいんでしょちょっと、お喋りして来なよっ</p><p>寧さんが、オレにウインクする</p><p>そうですねっ、ここは姉妹で楽しくやっていますからっ</p><p>うんじゃあ、行ってくるよ</p><p>オレは、ワインボトルを持って部屋を出る</p><p>オレは、部屋に入る</p><p>勧められた椅子に、オレは座った</p><p>先生は、グラスを二つ用意する</p><p>オレの持って来たボトルを見て、</p><p>あら、寧ったら、随分良いワインを開けたのね</p><p>そう言いながらグラスに注ぐ</p><p>高いんですか</p><p>そんなに高くは無いわ五万円はしないから</p><p>うわっ、高いっ</p><p>でも、その値段にしては、破格に美味しいのよこれ</p><p>先生は、そう言うけれど</p><p>吉田くんにも、そのうち判るわよお酒と女の価値は、実際に味わってみないことには判らないから</p><p>先生が、オレにグラスを勧める</p><p>オレは、グラスを取った</p><p>先生が、オレのグラスに自分のグラスを合わせる</p><p>チンッと、クリスタルの透き通った音がした</p><p>先生が一口飲むのに合わせてオレも飲む</p><p>うーん</p><p>これが約五万円の味か</p><p>とりあえず、ここまでは何とか上手くいっているわね</p><p>先生はそう言った</p><p>正直まだ、エッジの上だけどギリギリのバランスで、どうにか壊れずにすんでいるって感じよね</p><p>吉田くん舞夏さんが、どうして自分をレイプした相手であるあなたを受け入れているか判る</p><p>先生はグラスのワインを飲み干す</p><p>すぐに次を注いだ</p><p>子供だからよ</p><p>先生は、苦笑する</p><p>人間て愚かだからねすぐに、自分は世界一不幸だと思いたがるあるいは、世界一ラッキーだとね</p><p>うんあなたは、何が幸せで何が不幸か判らなくなっちゃっている子だから、舞夏さんの状況が掴めないんでしょうけれど</p><p>女にとって、レイプされるっていうのは、やっぱり一番の屈辱なのよ怖いし、恐ろしいし、一生のトラウマになるわそれが、初体験だったら尚更よね</p><p>とりあえずここまでのあなたの対処は素晴らしいわ舞夏さんの女の子としてのプライドを傷付けないで、どうにか本人に事態を納得させたでもレイプの経験は、彼女の心に深く傷跡を残しているわ彼女、このままでは普通のセックスは、できなくなるかもしれない</p><p>結局ね簡単に、あなたを受け入れたことだって、心の防御本能の一つなのよ</p><p>レイプされたけれどその人は、意外と優しかった良い人かも知れない自分のことを好きだと言ってくれる自分の魅力を認めてくれるそれならこれは運命なのかもしれない運命なら、受け入れなければいけない</p><p>運命</p><p>だって、認めたく無いでしょ自分の初体験が、レイプだなんて無理矢理、力尽くで欲望の捌け口にされたなんてだから、必死で別のストーリーを作るのみすずさんの最初の頃と同じよ</p><p>最初の頃のみすずは</p><p>渚さんに言われたペットという言葉に、異常に拘っていた</p><p>今になって冷静になるとオレと初体験した後の、みすずの異常さがよく判る</p><p>つまりみすずはオレのペットになったというストーリーに身を任せてそうなってしまったんだから、仕方ないと諦めていた</p><p>だからこそオレに異常に執着していた</p><p>さっき、お風呂場でみすずさん自身が言っていた通りよそれでも、彼女は吉田くんのことがどんどん好きになったからまた、あなたが必死でみすずさんに応えたから一応は、落ちついたわ</p><p>落ちついた</p><p>あれで</p><p>少なくても、自暴自棄になったり、心を閉ざしたり、危険な方向に向かう可能性はもうないわ今は、過剰にエネルギーが全てあなたに向いているけれどあなたのことを本当に愛していて、信頼していることは事実よそれは、もう揺るがないわ安心なさい</p><p>だからさっきも言ったけれど、しばらくは彼女を甘えさせてあげなさい彼女のあなたへの欲求が過剰になったら、克子や寧に調節させるからそのために姉妹会を作ったのよ</p><p>先生はそのために</p><p>もっとも、克子や寧だって完全に安定しているわけじゃないんだけどねとりあえず、今は吉田くんの存在が碇になって落ちついてくれているわあたしあなたには、本当に感謝しているのよ</p><p>まさかあなたみたいな男の子の存在が、あの子たちに良い効果をもたらすとは思わなかったわでも、あなたのおかげで克子は自分から売春婦を引退すると言ってくれたし、寧も亡くなった弟の悪夢に悩まされないようになったわ</p><p>何もしていないのに</p><p>しばらくは、あの子たちと一緒に居てあげてお願い</p><p>先生は、オレに頭を下げる</p><p>そんな、やめて下さいオレは先生の玩具なんですよ</p><p>先生は寂しそうに笑った</p><p>吉田くんまで、そういう言葉遊びに付き合ってくれる必要は無いのよ</p><p>言葉遊び</p><p>女の子はね、これは運命なのよとかあなたはあたしの玩具よとかそういう言葉が好きなのよううんそういう言葉の力で、あたしはあの子たちを何とか制御しているの</p><p>あの子たちはみんな本当は、傷だらけで脆いから言葉に身を任せてみんなで肩を寄せ合うことで、何とか生きてる今だって姉妹って言葉で、寄り添っているでしょう</p><p>部屋のモニターには食堂の様子が映っていた</p><p>みんな楽しそうに笑っている</p><p>本物の姉妹の様に</p><p>舞夏さんの話に戻るけれどあの子は取りあえず、吉田くんが自分のことを好きで好きで仕方なくてレイプしたというストーリーに乗ってくれているわ自分も吉田くんに愛されている、これも愛されたが故の結果だって、必死で思い込もうとしているの</p><p>画面の中舞夏が笑っている</p><p>でも、よく見ていると時々、もじもじと座り直している</p><p>股間が痛むのだろう</p><p>これで舞夏さんが、もう少し馬鹿な子なら、幾らでも騙してあげれるんだけれどね彼女にとって都合の良いストーリーを、事実ということにしてあげればいいんだから</p><p>先生が画面の中の舞夏を見上げる</p><p>でもあの子、気付いているわよ自分が自分の作ったストーリーを必死で真実だと思い込もうとしていることを</p><p>先生、オレ、どうしたらいいんでしょうか舞夏のために</p><p>オレの問いに先生は、オレをジッと見る</p><p>一生あの子に責任を取る覚悟がある</p><p>あの子の初体験を恐ろしいレイプから、素敵な思い出に書き換えなくてはいけないわ一生、あの子を騙し続ける覚悟が必要よ</p><p>判りました一生、騙し続けますそれで、舞夏が救われるなら</p><p>そうそれなら</p><p>そして、先生は言った</p><p>吉田くんもう一度、舞夏さんをレイプしなさい</p><p>今日もギリギリです今、23時52分</p><p>そして、このまま次話を書き始めないと、次が間に合わない</p><p>日々、闘いです</p><p>99．教えて弓槻先生</p><p>レイプで処女を失った女の子ってねその後のセックスに対しての対応が、大きく二つのタイプに分かれるのよ</p><p>弓槻先生は、ワインを飲みながらオレに言った</p><p>あたしは良く知っているわこの屋敷が黒森楼だった頃に、たくさんそういう女の子を見てきたしあたし自身もそうだし</p><p>弓槻先生は、十二歳で白坂創介にレイプされた</p><p>一つめのタイプの女の子たちはレイプされた経験を消し去るために、セックスにのめり込んでいくわ恐怖の記憶を消すために、快感に溺れていくのみすずさんは、そっちのタイプね</p><p>確かにみすずは、自分からセックスに溺れようとしていった</p><p>別に淫乱な性質だったからじゃないのよレイプで受けたセックスへの恐怖感を乗り越えようとして、自分の心に嘘を吐いて、積極的にセックスしようとするのあくまでも自分の意志でセックスしてしまったって、思い込みたいから</p><p>みすず、そうだったんだ</p><p>本当はみすずさん、ずっと怖がっていたのよ昨日、みすずさんとお風呂場でセックスしたでしょ</p><p>あの時にようやく、あなたに対する信頼が生まれたのよそれまでは、心の中では怯えていたんだと思うわ覚えている昨日セックスする前、みすずさん、あなたにそろそろ自分のことを信用して欲しいって言っていたでしょう</p><p>そう言えばそんなことを言われた気がする</p><p>あれ言葉が裏返しなの本当は、みすずさんの方があなたを信用したいって思っていたのよ自分の願望をあなたに投影して話していたわけ</p><p>その後、みすずさんはあなたに犯されたいって言ったわよね覚えてる</p><p>本当はまだ、セックスに対して恐怖感が残っているからだから、そう言ったのよ自分の意志ではなくあなたの方から、力尽くでセックスして欲しいって</p><p>みすずのそんな気持ちが全然判らないで</p><p>ただ、自分の欲求に従ってしまった</p><p>あの時みすずは、オレのセックス奴隷になりたいって言ってました</p><p>先生が、ククッと笑う</p><p>本当に男の奴隷になりたい女の子がいると思う</p><p>思いません</p><p>本当に危うい状態だったのよあなたたち、レイプごっこしたでしょ</p><p>した</p><p>オレは、とっても興奮したけれど</p><p>みすずにとっては、あれは実際にレイプされるのとほとんど変わらなかったんだ</p><p>もしかしたら、みすずさんはあのレイプごっこのせいで自暴自棄になって、あのまま本当にあなたのセックス奴隷になっていたかもしれないわ</p><p>先生がそう言った</p><p>世の中にはね底抜けに、淫乱な女なんていないのよ売春婦の中には、時々、誰とでもどんなプレーでもするっていう女がいるわ禁止プレー無しの、オール・オーケイな子がねそういう人って、別にどうしょもない淫乱だからじゃないのただ単に、諦めているのよ自分の人生を投げ捨ててもう、どうしようもないって思っているからだから、何でも、受け入れられるの受け入れるしかないのよ</p><p>人生を、諦めている</p><p>そんな風になっちゃうとねもう、相手なんて誰でもいいのよ相手の男の顔なんか見ていないから自分の身体の中の快感だけに、身を委ねるの自分の現実を見据えると、怖くなるから情けなくて、死にたくなるからだから、セックスの快感だけに溺れようとするジッと眼をつぶって、自分の中の性感だけに集中するのよ</p><p>先生は、グイッとグラスを煽る</p><p>あたしが、そうだったわ</p><p>あたし、白坂創介に一つだけ感謝していることがあるのよあたしって、二度とセックスのできない身体になっちゃったでしょだから、セックスの快感に逃げることができなくなったわ無理にでも、現実と直面しなくちゃいけなくなったからだから、あたし気が狂わずに済んだんだと思うのよ</p><p>オレは黙って、先生のグラスにワインを注ぐ</p><p>ありがとうあたしね本当は弱い女なのいいえ、弱かったのよ昔はでも、強くなるしかなかったあたしには、もう一つも逃げ道が無いからあたしね、オナニーとかもできないのよあそこに触ると、傷跡が痛むのお腹の底にジンジン響く痛さなのだから、あたし</p><p>オレは先生の手を握った</p><p>反射的に、先生の身体がビクッとして、オレの手を撥ねのけようとする</p><p>それでもオレは、先生の手をギュッと握った</p><p>何もしません手を握っているだけです</p><p>先生はその手を見て</p><p>ごめんなさいあたし、お酒のピッチが速すぎるわよね</p><p>先生は、うつむいてそう言った</p><p>みすずさんの話に戻すけれどあの子は、もう少しでセックス気違いになるところだったと思うわ本当に危険な状態だったもし悪い方向へ進んでいたとしたらしばらくは、あなたとしか身体を合わせいだろうけどすぐに、男漁り始めたでしょうねセックスに逃避して、どんな男とでも寝るどうしょもない女の子になるところだったのよ</p><p>そんな危機的な状態だったんだ</p><p>今は、違うんですか</p><p>勇気を振り絞って、オレは先生に尋ねた</p><p>昨日のお風呂場でのセックスあなたは、レイプごっこの後に、すぐに２回目を始めたでしょう</p><p>そうだオレは、抜かずに二発目を始めた</p><p>結果的に、あのセックスで救われたのよ一生懸命にみすずさんのことをちゃんと感じてあれが良かったのよみすずさんに、あなたの気持ちが届いたからあの子も、あなたのことを信頼してくれるようになったあの二回目のセックスが無ければ、今頃大変なことになっているわ</p><p>先生は、溜息を吐く</p><p>あのセックスでどうにか、みすずさんは、あなたを受け入れたのよ</p><p>２回目のセックスの後、みすずの態度は一変した</p><p>今までの変な作った明るさでなく、本当にニコニコ笑うようになったし</p><p>あれ以降みすずさんは、あなたの女になったの安心なさいもう、よっぽどのことが無い限り、あなたから離れないから</p><p>先生は、呆れたように笑った</p><p>あなたが、心と身体を許せる、世界でただ一人の男性だからよみすずさん本人が、何度もそう言っているでしょう</p><p>あれ本気だったんだ</p><p>まったく何人もの女の子を本気にさせているくせにあなたは、相変わらず一人ぼっちなのね</p><p>先生は悲しそうに、そう言った</p><p>オレ一人ぼっちですか</p><p>オレの問いに、先生が質問で返す</p><p>吉田くん自分のベッドって言われると何を想像する</p><p>オレのベッドならオレの家のソファですけれど</p><p>あの古いスプリングの効きの悪いソファ</p><p>オレが、ずっと寝起きしている</p><p>オレが身体を伸ばして横になれない丸まって寝るしかない、あの古いソファ</p><p>この屋敷のベッドは、あなたのベッドになっていないのね</p><p>だってこの家のベッドは借りているだけですしオレの家は、あそこですし</p><p>父親も母親も帰ってこないあの家</p><p>そろそろ帰らないと行けないな</p><p>まあいいわその件は、また別の機会に話し合いましょう</p><p>先生は、無理に話を変えた</p><p>オレに家のことを思い出させたのは、マズかったという顔をして</p><p>もしあなたが二度目のセックスをしていなくてみすずさんの心を開かなかった場合は、あたしはみすずさんをどうしていたと思う</p><p>先生は、オレに尋ねる</p><p>いいえ、判りません</p><p>正直想像もつかない</p><p>みすずさんは、渚が香月様からお預かりした女の子でしょうセックス気違いにするわけにはいかないわ</p><p>その場合は、渚に回収させて渚の奴隷にするつもりだったの完全なレズにね</p><p>レズ</p><p>そして、香月家の決めた婚約者と結婚して子供一人産むためのセックスだけはガマンさせて、後はレズとして生涯飼うつもりだったの男遊びに狂うよりは、渚のペットたちの中でレズり合う方がマシでしょ世間の眼は、それで誤魔化せるし</p><p>先生はいつもずっと先のことまで、何通りも考えてくれている</p><p>そもそもね最初に、渚がみすずさんを吉田くんに譲渡したことに、あたしはビックリ仰天したのよあれ、突然のことだったでしょあたしが全然知らないうちに、そうなっていたんだから</p><p>渚さんのお店には、弓槻先生の監視カメラは無い</p><p>あれは、渚さんが一人で決めたことだった</p><p>弓槻先生に、相談しないで</p><p>渚には吉田くんの力が判ったのねきっと、みすずさんの心を開いてくれると信じていたのね</p><p>マルゴもねあたしに、その場で連絡しないで事後報告したってことはあなたの力を信じていたのねまあ、あの子は渚が吉田くんに抱かれて解放されたのを見ていたからでしょうけれど</p><p>渚さんもマルゴさんもオレを信じて、みすずを托してくれたんだ</p><p>時々ねガックリくるのよどんなにあたしが一生懸命に考えても、渚の直感やマルゴの洞察力には適わないんだからあの子たちは、あたしなんかよりも何倍も優れた女よううんあたしがダメなのよね頭でっかちで、想像力の足りない女だから</p><p>先生はそう言って、自分を責める</p><p>とにかくみすずさんの方は、現状では問題ないわいっぱい愛してあげて今は、甘やかせてあげる時期よ信頼の絆を太くなさいいいわね</p><p>問題は舞夏の方か</p><p>舞夏さんはレイプされた処女の子の、もう一つのタイプなのよ</p><p>別のタイプ</p><p>彼女、セックスを怖がっているわ完全に、トラウマになっている単純に、セックスに恐怖している男性恐怖症を引き起こしているかもしれないわ</p><p>でもさっきは、ずっと一緒にオレとお風呂に入ってましたし</p><p>うん二人で話もしたしキスもした</p><p>あの子お風呂の中で異常に饒舌だったと思わない</p><p>普通はレイプされた相手に、自分のクラブ活動の話なんてしないのよ</p><p>それはそうかもしれない</p><p>でも風呂場では、オレが触っても嫌がりませんでしたし何度もキスをしました</p><p>オレは、舞夏のクリトリスを舐めてイカせたし</p><p>その後オレとセックスしてもいいって、舞夏は言ってくれた</p><p>それは恐怖感の裏返しよ自分をレイプした相手と二人きりでいるのよ力尽くで無理矢理犯されるよりは進んで身体を開く方を選ぶでしょう自分から進んで男を受け入れたって思い込まないと、恐怖に勝てないのよ</p><p>その後、みすずさんがお風呂場に乱入してあれは、わざと行かせたのよあなたがガマンできなくなるかもしれないって思ったからみすずさんが行けば、舞夏さんの代わりにあなたとセックスしてくれるでしょう</p><p>あれも先生の作戦だったのか</p><p>みすずさんが、あなたにメロメロなのを見れば舞夏さんの吉田くんに対する認識も変わるしねみすずさんがベタ惚れな相手なら、舞夏さんも安心できるでしょ</p><p>そういう意図でみすずが、送り込まれた</p><p>案の定みすずさんが自分のことで暴走しちゃって、それをあなたが受けとめて少しは和やかな雰囲気になったから、あたしが行ったの</p><p>そうだ実に良いタイミングで、先生が風呂場に入ってきた</p><p>あの後、覚えているあなたオチンチンを固くしちゃって、もう一度セックスしようとしたわよねその時舞夏さんは、どういう反応をした</p><p>セックスを拒絶していましたとっても、怖がっているみたいな感じで</p><p>うんそうだった</p><p>あの場には、あたしもみすずさんも居たわあなたち二人きりでは無かったつまり、あれがの舞夏さんのセックスに対する現在の率直な反応よ</p><p>あの子、相当無理しているのよずっと今でも</p><p>オレは、モニターの中の舞夏を見る</p><p>みんなと一緒に笑っている舞夏</p><p>舞夏さんまだ悩んでいるわよ自分は、みんなの仲間になっても良いのかそもそも、自分が誰かのセックス・パートナーのなるなんて異常なことなんじゃないかってとんでもない世界に連れて来られたことが判っているわあの子割と聡明だから</p><p>こんなの間違いなく、異常だ</p><p>舞夏は、まだ中学二年生で</p><p>他の女と、セックス・パートナーを共有するなんて気が狂ってる</p><p>先生オレ、これからどうしたらいいんですか</p><p>オレは、改めて先生に尋ねた</p><p>とにかく舞夏さんのセックスに対する恐怖心を壊さないとダメね</p><p>だからまた、レイプするしかないのよ</p><p>何度もレイプして舞夏さんが、セックスで気持ち良くなるまで何度も繰り返すしか無いのよそういう愛の形もあると勘違いするくらいね</p><p>ちょっと</p><p>待ってくれよ</p><p>今のままじゃ、舞夏さんは絶対に自分の方からは、あなたにセックスを求めないわそれは、判るわよね</p><p>あなただけじゃないわ将来、舞夏さんに恋人ができても、やっぱり彼女はセックスを拒絶すると思うの舞夏さんは決して、自分からは誰にも身体を許さないでしょうね初体験レイプのトラウマからセックスを恐れ、恐がり最終的には、性行為そのものを嫌っていくと思うわ完全な、男性恐怖症になるわね</p><p>だからあなたが、無理矢理求め続けるしかないの</p><p>オレは舞夏を犯し続けるしかない</p><p>みすずさんにしても、克子にしても２回目以降は女の子の方から求めて来たでしょ</p><p>吉田くんは自分からは、決して女の子に求めないものね</p><p>オレみたいな男とするのは本当は、みんな嫌なんじゃないかと思うから</p><p>女の子に嫌われたくないんでしょ</p><p>っていうかずっと、世の中の女の子は、みんなオレのことが嫌いだろうって思っていますから今でも思っています先生の話でみすずや舞夏が、本当は無理をしていたことが判ってやっぱりな、って思いましたオレがモテるなんて変ですから</p><p>でも舞夏さんには、あなたからセックスを求めてくれないと困るのよ</p><p>嫌われる覚悟をしてですか</p><p>先生は、苦笑した</p><p>馬鹿ね舞夏さんを何度もレイプして好かれなさい惚れさせるのよ</p><p>そんなの、無理です</p><p>じゃあ、あなたこのまま、舞夏さんを見捨てるつもり</p><p>先生が、オレに詰め寄る</p><p>見捨てるつもりはありません</p><p>それなら舞夏さんが、あなたのことを愛するまで何度でも、レイプしなさいっ</p><p>先生は大きく深呼吸してから、言った</p><p>吉田くん、リー・ミラーって写真家、知ってる</p><p>リー・ミラー</p><p>知りません</p><p>先生は、ククッと笑う</p><p>そうよねあなたが知ってるわけないわよね</p><p>なら、聞かないで下さいっ</p><p>写真家としてより、マン・レイの恋人という方が有名かもねマン・レイという芸術家のことも、当然知らないわよね</p><p>リー・ミラーはね、すごい美人だったの当時、世界一綺麗だと言われた妻がいたエジプトの大富豪が、リー・ミラーに恋をして離婚しちゃったくらいだから</p><p>離婚された奥さんは、自殺しちゃったわそれぐらいの美人よ</p><p>ちょっと、想像できない</p><p>マン・レイが、リー・ミラーに捨てられた夜に自分の姿を写真に撮っているの上半身裸で、首にロープを巻いて、毒薬を用意して、手にはピストルを持っているのよちょっと、ユーモラスな写真なんだけどそのピストルには、実弾が入っていたそうよマン・レイのアシスタントは、本当に引き金を引くんじゃないかってビクビクしていたそうだから</p><p>その人が舞夏とどういう関係があるんだろう</p><p>リー・ミラーは、もちろん子供の頃から綺麗だったのよ綺麗すぎて、八歳の時にレイプされたの</p><p>でも八歳の子じゃ、幾ら何でも幼すぎるでしょ</p><p>もちろんレイプされた体験は、彼女にとって深いトラウマになったのだから、彼女の周りの大人は、彼女に恋愛感情と性的な欲求は別のものだと教えるしかなかったのよ</p><p>人を愛する気持ちと、セックスしたいという気持ちは別の物だそう、教え込まれて彼女は育ったのだから彼女はセックスに対して奔放な女性に成長してしまった仕方ないわよね誰かを愛しているという気持ちと、誰かとセックスしたいという欲求が別なんだから恋人がいたって、セックスしたいと思う男性がいれば気軽に寝てしまうわ</p><p>そういう風に育てられたらそうなってしまうのも仕方ないかもしれない</p><p>結局マン・レイと別れて、エジプトの富豪とも別れ彼女は、次々と男を代えていくのよ落ちついたのは、中年以降美貌が衰えてからね結局、シュールリアリズムのアーティストと再婚したんだけどその人のこともそんなに好きじゃなかったみたい離婚しなかったのは、息子さんが産まれたかららしいわ</p><p>別に、リー・ミラーだけじゃないのよ女の子はみんな、多かれ少なかれ、最初に教え込まれたセックスに人生を左右されるわあたしも、そうよ</p><p>あたし、十二歳から娼婦をやっているでしょもちろん、それまで男の人と恋愛したことなんて無いしレイプされて、毎晩、お客様の相手をさせられ男の人とか、セックスとかそういう物だって、思い込んでいたわみんな大っ嫌いだった</p><p>先生はふっと、遠くを見る</p><p>人ってね本当に弱いのよそんな状況でも仲間がいるから何とか、生きられるこんな境遇なのは、自分だけじゃないって思えるからね売春婦同士で励まし合ってどうにか生きる希望を持っていたわあの頃</p><p>先生がグラスの中のワインを見つめる</p><p>恵美のお母さんの恵子さんがねあの人が居たから、あたしはまともになれたのよ</p><p>恵美のお母さん</p><p>恵子さんは、十九歳で白坂創介に騙されて、ここに監禁されたでしょそのまま強制的に恵美を出産させられてその後は娼婦に堕とされた恵子さんには、恋人がいたのよ</p><p>恵子さんが、いつもあたしたちに恋人の話をしてくれたわ恵子さんが、本当にその人のことを愛していることがよく判ったのまた、恵子さんの恋人が、彼女にどれだけ優しかったのかも知ったわそういう恋愛が、この屋敷の外にはあることを、あたしたちは教えて貰ったの恵子さんの恋物語を、あたしたちは自分の物語の様に受けとめて、聞いたわこの屋敷の中は地獄だけど外には、素敵な世界があるお金で買われるのではない男と女の優しい関係があるって、判っただから、あたしは恨みだけに、ねじ曲がらずに済んだんだと思う</p><p>先生は、グラスの中のワインを飲み干す</p><p>コクコクと喉が鳴った</p><p>舞夏さんのことだけどね男は、好きな女のことはセックスしないではいられないんだって思い込ませなさい好きで好きでたまらないから、舞夏さんをレイプしちゃうんだってそれも普通の男の子は、絶対にそうしないけれど吉田くんは、誰よりも深く舞夏さんのことを愛しているから、そうするのも仕方ないんだってあの子の身体に覚え込ませなさい舞夏さんを束縛するの舞夏さんが、他の男の子のことを口にしたら、その度に犯しなさいもう、あなた以外の男とはセックスさせないって宣言するのよ</p><p>先生の言葉が、オレに刺さる</p><p>そんなこと、いいんでしょうか</p><p>仕方ないでしょうあなたはもう、舞夏さんをレイプしてしまったんだから徹底的にやるのよレイプは、あなたの愛情表現でどんな男も適わないくらい舞夏さんを愛しているからそうするんだって思い込ませなさい</p><p>騙すんですか</p><p>そうよ、一生、騙し続けなさい騙して、騙して、突き抜ければ今日のレイプも、過剰すぎる愛情の結果だと納得できるわ恐怖の体験が、美しい思い出に変わるのよ</p><p>舞夏に本当に好きな人ができた場合は</p><p>オレは身を引かないといけない</p><p>吉田くんっどうして、あなたは舞夏さんを上から見下ろしているのっ</p><p>先生が怒った</p><p>あなたは、当事者なのよっ騙すんだろうが、何だろうが舞夏さんもあなたの恋人の一人になるのよっ</p><p>それは判ってますけれど</p><p>いいえ、判ってないわっ恋敵が現れたら、舞夏さんの男として、その相手と闘うのがあなたの使命でしょ</p><p>オレの使命</p><p>当たり前でしょあなたが舞夏さんを好きで、強引にレイプして自分の女にしたのよっどんな男が現れようと、簡単に引き下がっていいわけがないでしょ全力で闘いなさい死んでも、他の男に渡さないぐらいの覚悟をなさいッ</p><p>それが、オレのやらなくてはいけないことだ</p><p>だいたいねあなたと舞夏さんの関係に、横から割り込んで舞夏さんを連れ去るぐらい強い相手じゃないと、舞夏さんは幸せにはならないわよそんなヘナチョコな男は、みんなブッ飛ばしなさいあたしが命令しますっ</p><p>オレは、そう返事をした</p><p>言っておきますけれど他の女の子に対しても、そうよ克子も渚も、恵美もみすずさんも死ぬ気で愛しなさい絶対に他の男には渡さないって、いつも思っていなさいそういう気概がなくては、あの子たちの男は勤まらないわ</p><p>はい、覚悟します</p><p>先生が、ニッと笑った</p><p>吉田くん、これであなた簡単には死ねなくなったわね</p><p>オレは、あの人たちを幸せにしなくちゃいけないんだから</p><p>精一杯、生きなさいあなた自身のためではなく、あの子たちのために</p><p>オレはあの人たちのために、生きなくてはいけない</p><p>あの先生、寧さんは</p><p>どうして、先生の口から寧さんの名前が出て来ないんだろう</p><p>寧のことは今はいいわあの子が、あなたに処女を捧げる覚悟ができるまでは、あなたも寧を自分の女だと思わなくていいから</p><p>先生は冷たく、そう言った</p><p>でもオレは、寧さんも大切です</p><p>先生は、カッとした眼でオレを見る</p><p>そろそろきちんと区別しなさいっ今すでに、自分の女にしてしまった子たちの方が優先でしょそうでないと、あの子たちに失礼だわっ</p><p>確かに、そうかもしれない</p><p>別に寧を見捨てろと言っているわけではないのでも、誰を優先するかの順列は付けるべきよ今、ここで決めなさい</p><p>先生が、オレに決断を迫る</p><p>いいみんなで船に乗っていて、その船が沈没するとしますあなたは、どの子を先に救助船に乗せるか、決めないといけません克子、渚、寧、恵美、みすずさん、舞夏さんさあ、優先して助ける順番を決めなさい</p><p>あたしが吉田くんだったらみすずさん、恵美、渚、寧、克子、舞夏さんの順番にするわね</p><p>みすずさんは香月様のお孫さんだから、一番に助けるわ二番は恵美あの子は、あたしの宝だから次が渚真緒のこともあるし、先に乗せるわ寧はその次克子はその後舞夏さんは、最後に乗せるわ</p><p>先生は舞夏のことが好きじゃないのだろうか</p><p>あなたならどうするの今すぐ、答えなさい</p><p>オレなら</p><p>一番年下の舞夏が最初です次が恵美、それからみすずその次が、寧さん渚さん申し訳無いけれど、克子姉が最後です</p><p>うんそうするな、きっと</p><p>吉田くんにとって、寧の評価は高いのね</p><p>先生は、少し驚いたようだった</p><p>だって、綺麗じゃないですか寧さん</p><p>オレはそう答える</p><p>まあまだ寧とだけはセックスしていないってこともあるんでしょうけれど今の順番の寧を最後にしなさい寧のことは、一番後回しにするの</p><p>吉田くんあなた、自分が器用な人間で無いことは判っているでしょ</p><p>先生は、少し呆れた口調でそう言った</p><p>それは判ってます</p><p>まずは先に助けなきゃいけない子を優先なさい寧は後回しでも平気よあたしやマルゴが付いているんだから</p><p>寧さんは別にオレの助けなんて必要ない</p><p>とにかくすでに自分の女にしちゃった子を優先にしなさいいいわね</p><p>先生が、強くオレに命じる</p><p>オレはそう返事するしかなかった</p><p>でも、安心したわ吉田くん、ちゃんと判っているのね</p><p>今、吉田くんが言った順番吉田くんのことを、まだ本当に信頼していない子の順番と同じなのよ</p><p>舞夏はまだ、オレのことをそんなに信用していない</p><p>それは判る</p><p>でも恵美も、そうなのか</p><p>恵美が最近、あなたにどんなことを言っているか覚えている</p><p>自分を犯して欲しいとかセックス奴隷にしてくれとかそんな話ばかりしているでしょ</p><p>先生は、しっかりと監視している</p><p>それってあなたを完全に信頼する前の、みすずさんの反応に似ていると思わない</p><p>セックスに対して恐怖感が強いから逆に、無理矢理犯してくれと言う</p><p>オレにたいする信頼がまだ薄いから逆に、自分はセックス奴隷でいいなんて言い出す</p><p>恵美の言葉は全部、裏返しなんだ</p><p>判ったわね恵美のこと、注意して付き合ってあげて今朝のことだって、相当無理しているから</p><p>クラブの先輩の前でオレの子を産むと宣言していた</p><p>恵美はわざと自分を追い込もうとしている</p><p>現実の恐怖感がおかしな方向に、あの子を走らせているのよ恵美は、白坂創介に売春婦にさせられる寸前だったことは知っているわよね</p><p>何とか、それは阻止できたけれどそのために、あの子を山峰家から引き取る必要が生じたわ山峰さんに迷惑を掛けるわけにはいかないから</p><p>山峰家は白坂の家に頭が上がらない</p><p>あの子今、相当なストレスの中にいるのよその中で、あなたに処女を捧げてついでに人生もあなたに丸投げしようとしているわ</p><p>でもそれは、本当に心からあなたを愛しているからではないのよたまたま、そこに居たのがあなたであなたが、恵美を欲しがったから恵美は優しい子だからね自分の身体を欲しがってくれるならって、吉田くんに身投げしちゃったのよ</p><p>それで恵美はオレに処女をくれた</p><p>今までのことは、どうでもいいわ問題は、これからでしょ</p><p>あたしからお願いするわ恵美のこと、お願いあの子を、本当に愛してあげてあの子が、あなたに処女を捧げたことを後悔させないで</p><p>先生の言葉を、重く受けとめた</p><p>恵美だけじゃないけどね克子も、渚も寧とマルゴも含めて失望させないでみんな、吉田くんのことを信じているんだから</p><p>オレは、いつのまにか</p><p>色んな人たちと、絆を作っている</p><p>あの人たちがオレを信じてくれるなら</p><p>オレは、あの人たちを裏切ってはいけない</p><p>とにかく必死で、あの子たちに食らいつきなさいもう、引き返すことはできないんですからね</p><p>先生がそう言ってくれた</p><p>判りましたオレ、がんばります</p><p>とにかくがんばるしかない</p><p>それしかない</p><p>話を元に戻すけれど自分の女にした以上は、男のあなたからセックスを求めるのが礼儀よ舞夏さんだけじゃないわ他の子もね</p><p>みすずや、恵美や、克子姉や渚さんも</p><p>あなたからセックスを求めてくれた方が、女の子は嬉しいのそういう気持ち、判ってなかったでしょ</p><p>オレ、全然判っていなかった</p><p>本当に、あの子たちのことを考えてはいなかった</p><p>オレは結局自分を守ろうとして</p><p>あの人たちに嫌われないようにするだけで</p><p>あの子らがオレに何を求めているかなんて少しも気付いてあげれなかった</p><p>大変だと思うけれど、自分がやったことなんだから最後まで、責任を取るのよ</p><p>先生の言葉がオレの背中にズシリとのし掛かる</p><p>精一杯、がんばります</p><p>先生が、ニッとオレに笑う</p><p>とにかくまずは舞夏さんよ夕方までに、もう一度レイプしなさいみんなの見ている前でねそれから舞夏さんを恵美に会わせるわ</p><p>恵美に</p><p>恵美に対面させて二人とも、吉田くんの女になったことをハッキリと自覚させるの今日中に二人とも仕上げるわこういうことは、時間が経つほど取り返しが効かなくなるから舞夏さんは、その後で池田医院に連れて行きますだから、ちょっとぐらい痛がっても、無理矢理セックスしなさい必ず、舞夏さんの子宮に射精することいいわね</p><p>恵美のことはともかく正直、先生がここまで舞夏のことを考えてくれているとは思わなかった</p><p>そして、今日は何とかして舞夏さんをうちに泊めなさい夜は、あなたと同じベッドに寝かせて他の子と一緒でもいいから今日、家に帰すのは危険だわ一人きりになった途端、レイプの恐怖がフラッシュバックしたりするから</p><p>舞夏を一人きりにしてはいけない</p><p>恐怖感が再現されると舞夏さんの記憶の中に、嫌な思い出としての認識が定着してしまうわそうなったら、取り返しが付かないから今夜はずっと、あなたの側にいさせなさい絶対に離れないで一人きりでは、トイレにも行かせないでね</p><p>オレは、ずっと舞夏に付いていないといけない</p><p>トイレにも一人で行かせない</p><p>今夜は、舞夏さんを抱き締めて寝なさいそして、明日の朝はあなたに抱かれたまま、穏やかに目覚めさせるのよそうしたら、あなたに対する恐怖感はほとんど消えると思うわ</p><p>先生は、どうして舞夏のことをそんなに考えてくれるんですか</p><p>さっきの先生の優先順位じゃ、最下位だったのに</p><p>先生はあんという不快な表情をする</p><p>あたしあんな子は別にどうなったっていいのよ</p><p>舞夏さんは白坂の娘よ本当なら、あの子だって外国の売春宿に売り飛ばしたいくらいなんだからねっ</p><p>じゃあ、何で</p><p>あたしは、あなたのために色々と考えているんでしょあなたが嫌な思いをしないで済むように</p><p>あたし高校の教師ってことになっているけれど、先生らしいことをしたことは一度も無いのよあたしは、黒い森の売春婦のスカウトとして、あそこに在籍させられていたわけだしこの五年間、一度も担任を持ってこなかったわ部活の顧問もしていないのただ英語の教師として各クラスを廻って、候補になる女の子を探すだけ</p><p>先生は、フッと微笑む</p><p>あたし吉田くんには、先生らしいことをしたいのよ最後に、あなたの先生をきちんと務めてそれで、先生を辞めたいの</p><p>先生は黒い森のために教師になった</p><p>白坂創介への復讐が終われば黒い森は完全に閉鎖される</p><p>弓槻先生も教師を続ける必要はなくなる</p><p>あたしの今の優先順位を教えてあげるわ</p><p>先生が柔らかな笑顔で言った</p><p>あたしの場合はね吉田くん、アニエス、恵美、寧、克子、幸代、渚、マルゴ、みすずさん、舞夏さんの順番よ</p><p>あたし吉田くんに、もっと信頼されたいのあなたのことが、一番心配よ</p><p>弓槻先生がそう言ってくれた</p><p>あなたはあたしの最後の生徒だから</p><p>食堂に戻るとみんなは、まだお喋りしていた</p><p>女の子同士で、ちょっと姦しい</p><p>おおっ、ヨッちゃんどうだった先生、何だって</p><p>寧さんが、オレに尋ねる</p><p>一人だけ結構ワインを飲んでいたはずなのに、全然赤くなっていない</p><p>寧さんお酒に強いのかな</p><p>寧さんのことは後回しでいいから、今は、舞夏とみすずを一番に可愛がれって</p><p>オレは、率直に答えた</p><p>何それっ先生のイジワルっ</p><p>寧さんが、荒れる</p><p>さすが弓槻様っよく判って下さっていますっ</p><p>みすずが、オレに寄って来る</p><p>弓槻様のお許しが出たんですから、舞夏さん、二人でたっぷり可愛がっていただきましょうねっ</p><p>みすずが、舞夏にそう言うが</p><p>舞夏は、可愛がるという言葉に緊張する</p><p>オレは、みすずを抱き寄せてキスをする</p><p>それからスカートの下に手を入れて、裸のお尻を揉む</p><p>な、何をするんですかっ</p><p>ビクッと震えるみすず</p><p>先生に言われたんだ本当に愛しているんなら、遠慮してちゃダメだって</p><p>オレはみすずと舞夏に言う</p><p>本当にみすずのことが好きだからだから、オレはみすずに触りたいし、キスしたいしみすずとセックスしたいって思うんだろってそれなら、自分からどんどん求めないといけないってそう言ってくれたんだ</p><p>オレの言葉に舞夏が怯える</p><p>そして顔は笑っているが、みすずも</p><p>内心では、ドキッとしている</p><p>みすずの内面の動揺が先生の説明を聞いた今では、よく判った</p><p>自分から身を寄せるのは怖くないがみすずは、オレから求められることにまだ慣れていない</p><p>男の欲求に恐れを感じている</p><p>そうね、さすがお嬢様ね今までのあなたは、女の子が求めてくるのを待ち過ぎだったものどんどん、積極的になるのはいいことだわ</p><p>オレは、克子姉の唇を求める</p><p>克子姉は、チュツとキスしてくれた</p><p>みすずもっと、お前のお尻触らせてくれよオレ、好きなんだみすずのお尻の感触</p><p>そのオレの好きという言葉で、困惑していたみすずの顔が一気に明るくなる</p><p>ホントに好きなんですかっみすずのお尻</p><p>そうだよ大好きだって言ってるだろ</p><p>みすずが、オレの胸に飛び込んで来るっ</p><p>嬉しいですっなら、触って下さいっ</p><p>みすずは、あくまでも自分から、オレに与えるという姿勢を崩さない</p><p>まあ取りあえずは、仕方が無い</p><p>オレの現在の目標は、舞夏だから</p><p>みすずをベースに舞夏を抱く</p><p>もう一度レイプするんだ</p><p>ということで、みすず、恵美、舞夏の現在の状況が示されました</p><p>一度、セックスしたくらいで完全に攻略したと思ったら大間違いということです</p><p>男と女の闘いは、むしろここからが山場です</p><p>今までの各キャラの吉田くんとのエッチを、これ本当は強がりを言っているだけなんだとかこれ、裏返しの意味なんだとか、違う視点で見直すと、また新たな興奮が体験できると思います</p><p>しかし、WIKIの日本版に、リー・ミラーの項目が無いとは思わなかった</p><p>100．脅迫と決意</p><p>んふふ旦那様、はい、あーんっ</p><p>オレが大きく口を開けるとみすずが箸で、オレの口に生春巻きを入れてくれる</p><p>うん克子姉の作ってくれた春巻きは美味しい</p><p>スパイシーなタレが効いている</p><p>旦那様ぁ美味しい</p><p>みすずの顔が、アップでおれに迫ってくる</p><p>みすずは、満足そうにニッコリと微笑んでいる</p><p>舞夏が見ているオレたちを</p><p>オレはソファに深く座って膝の上にみすずを乗せている</p><p>みすずは小皿に乗せた中華点心を、箸でオレの口に運んでくれる</p><p>オレの手はさっきから、みすずの尻を触るので忙しい</p><p>ああんっそんなに触られたら、気持ち良くなっちゃうっ</p><p>みすずが、オレの耳に熱い息を吹きかける</p><p>じゃあ、触るのをやめようか</p><p>もおっ、旦那様のイジワルっみすずのお尻、気持ちいい</p><p>みすずの眼が、とろんとなっている</p><p>ああ柔らかくて、気持ちいいよ</p><p>女の子のお尻は、男よりも脂肪が付いている</p><p>だから、ふんわり柔らかいのにちょっと男よりも体温が低く感じる</p><p>ひんやりとまではいかないけれどそれでも、ちょっとは冷たい</p><p>その感触が心地よい</p><p>みすずのこと好き</p><p>んふふふふっみすずも、大好き</p><p>みすずとキスをする</p><p>あんっ旦那様のお口、春巻きのソースの味がするっ</p><p>みすずの口は、レモンの味がするよ</p><p>みすずは、オレの顔に頬ずりする</p><p>旦那様の舌は、どんな味がするの</p><p>舐めてみろよ</p><p>オレは、みすずに舌を突き出す</p><p>いただきますっ</p><p>みすずは、オレの舌をチュパチュパ吸った</p><p>舞夏が見ている</p><p>イチャついている、オレたちを</p><p>みすずは、笑ってオレに答えた</p><p>味なんて判らなくなっちゃった心臓がドキドキするのっ</p><p>みすずは、オレの胸に自分のおっぱいを擦りつけてくる</p><p>みすず、欲しくなっちゃった</p><p>オレに甘えてくるみすず</p><p>ダメダメさっき約束したろ舞夏が先だよ</p><p>オレは、舞夏を見る</p><p>舞夏は、サッと眼を伏せる</p><p>舞夏さんの後でいい抱いて下さるのなら</p><p>みすずが、オレの耳をペロペロと舐める</p><p>うん約束する</p><p>嬉しいっ</p><p>その代わり舞夏とのセックスは、みすずも手助けして欲しいんだ舞夏、まだ痛がると思うから</p><p>みすずが、舞夏に声を掛ける</p><p>大丈夫よ、舞夏さん二回目だものもう、処女膜は破れちゃっているんだから、最初の時程は痛くないわよっ</p><p>みすずは、明るくそう言うが</p><p>舞夏の顔は暗い</p><p>二度目の方が痛い可能性もあるわよっ</p><p>大きなお皿を持って、克子姉がやって来た</p><p>処女膜の裂けたところが捲れ上がって、オチンチンに引っ掛かったりすることもあるから</p><p>さすが、克子姉は詳しい</p><p>できれば、今日はもうセックスしない方が舞夏さんの身体にはいいんだけどどうしてもしたい</p><p>克子姉が、オレを見下ろす</p><p>したいというか、絶対にする</p><p>オレの決意の言葉に、舞夏は震え上がる</p><p>克子姉が、腰を曲げてオレに顔を接近させる</p><p>オレは、その唇にキスした</p><p>もおっふざけてないで答えなさいっ</p><p>克子姉は顔は笑っているが舞夏のことが心配なんだろう眼は真剣だ</p><p>だからオレも、真面目に答える</p><p>さっきの舞夏のロスト・ヴァージンは間違っていただから、もう一度、やり直す</p><p>舞夏がハッとオレに振り向く</p><p>舞夏の初体験が、あんなレイプじゃ可哀想だろちゃんとベッドの上で、もう一度抱き直すんだ</p><p>オレの決意の言葉に克子姉が喜ぶ</p><p>そうねもう一度やり直すなら、今日中じゃないと意味がないわねっ</p><p>みすずも、うんうんと頷いていた</p><p>確かにそうですっとっても良い考えだと、みすずも思いますっ</p><p>舞夏の顔は恐怖に震えている</p><p>もう一度、あんな恐ろしい体験をしなければいけないのだから</p><p>オレは、舞夏の表情を無視して彼女に言った</p><p>今度は違うからな舞夏は、姉妹になったお姉さんたちに見守られて祝福されながら、オレに抱かれるんだっ</p><p>一見、素晴らしいことのようだけど</p><p>それは、セックスの場面をみんなに見られるということ</p><p>克子姉、オレが舞夏を抱いているところを写真に撮ってくれないかな</p><p>舞夏が、ビクッと反応する</p><p>写真を撮るんですか</p><p>舞夏の怯えた顔</p><p>ああ、舞夏の一生の記念だからな</p><p>オレは、当たり前だろうという表情で舞夏を見る</p><p>舞夏写真は嫌です困ります</p><p>暗い顔の舞夏に、みすずが言う</p><p>平気よ、舞夏さん他の人には、絶対に見せないからあたしたち旦那様と姉妹会のメンバーしか見ないわ</p><p>あのねみすずも、撮って貰ったの旦那様との初めての時の写真もちろん、ヴァージンだったのよっみすず、ファーストキスも処女も、みぃーんな旦那様に差し上げたんだからっ</p><p>それは、舞夏さんも同じでしょ</p><p>すでに処女じゃなかった克子姉が、ぶすっとしてみすずに言う</p><p>あっ、そうですねっ舞夏さんとみすず、おんなじだっ</p><p>みすずは、楽しそうに舞夏に告げるが舞夏の表情は、晴れない</p><p>じゃあ、記念写真の撮影も、みすずと同じになりましょうっあたしのロスト・ヴァージンの写真、全部見せてあげますからっ</p><p>みすずは、うふふふと笑う</p><p>克子姉、今、見れる</p><p>ええっとノートパソコンで見られるけれど、データを持って来るからちょっと待ってさすがに個人情報は、あたしの部屋に管理してあるのよ</p><p>克子姉は、そう言いながら持っていた、大皿をオレの前にドンと置く</p><p>マルゴ様の分だけ別にしたわ後、残りはこれだけだから、全部食べちゃってねっ</p><p>オレは、大皿に残った点心をどんどん口の中に放り込む</p><p>すごい、まだ食べるんだ</p><p>舞夏が、単純に驚いている</p><p>実のところオレは、それまでにかなりの量の食事を摂っていた</p><p>この子ね、あたしの作ったご飯は絶対に残さないの最後まで、きっちりと食べてくれるのよっ</p><p>克子姉が、自慢げに舞夏に言った</p><p>だって、克子姉のご飯、美味しいんだものっ</p><p>ムシャムシャと食べながら、オレはそう答えた</p><p>本当に優しい子なのよ</p><p>克子姉の言葉に舞夏は戸惑っている</p><p>さっきまでの、みすずとイチャついていたオレ</p><p>無慈悲にも、もう一度、舞夏の処女喪失を公開でやり直すと宣言したオレ</p><p>残ったお昼ご飯を、全力で平らげているオレ</p><p>どれも、オレの姿だ</p><p>だが舞夏の眼で見れば、オレは多重人格にしか見えないだろう</p><p>庭で雨の中、舞夏をレイプしたオレ</p><p>風呂場で舞夏の足を洗ってやったオレ</p><p>みすずや克子姉に慕われているオレ</p><p>舞夏が、オレを見ている</p><p>ジッと心配そうに</p><p>ふう、お腹空いたよあたしの分、残っている</p><p>そこにマルゴさんが入って来た</p><p>マルゴさんは、茶色の革ジャンにベージュのスラックスというスポーティな格好をしていた</p><p>あらどうでしたの</p><p>克子姉が、マルゴさんに尋ねる</p><p>マルゴさんは、無言で首を振った</p><p>シザーリオ・ヴァイオラの調査は、上手くいかなかったらしい</p><p>お嬢様には</p><p>先に報告したよ寧は</p><p>寧さんなら、そこでお休みですっ</p><p>みすずが、テーブルに突っ伏してクークー寝息を立てている寧さんを指差した</p><p>寧さん結構、ワイン飲んでたもんなあ</p><p>オレたちは最初の一杯というか、ちょっと舐めたぐらいだったけれど</p><p>寧さんは、一人でグイグイ飲んでたし</p><p>オレが弓槻先生のところにボトルを持って行った時には、半分以上減ってたもんな</p><p>まったく、寧はしょうがないな</p><p>マルゴさんはそう言って自分の着ていた革ジャンを寧さんに掛けてあげた</p><p>マルゴ様お食事はこちらに用意してあります温め直しましょうか</p><p>克子姉の言葉に、マルゴさんは</p><p>そのままでいいよ本当に、お腹がペコペコなんだよ</p><p>食卓に座って、マルゴさんは食事を始める</p><p>そう言えば、ミナホから聞いたんだけどみんなで姉妹会って言うのを結成したんだって</p><p>マルゴさんが、尋ねる</p><p>はいっ、みすずと克子様と寧さんと舞夏さんは、旦那様を愛する姉妹の誓いを致しましたっ</p><p>誇らしげに、みすずが答えた</p><p>舞夏は暗いままだ</p><p>へえ吉田くん、これから大変だね</p><p>マルゴさんがオレを見て、クスクス笑う</p><p>マルゴ様も入会なさいませんかっ</p><p>みすずが誘うとマルゴさんは</p><p>あたしあたしは、いいよ今はね</p><p>マルゴさんは、苦笑してそう答えた</p><p>今はって</p><p>あたしは、吉田くんとセックスする関係じゃないし彼のことは好きだけど、みんなとは少し方向が違うしね</p><p>方向が、違う</p><p>とにかくせっかくのお誘いだけど、あたしは辞退します姉妹会は、みんなだけで楽しんでよ</p><p>マルゴさんの明るい笑顔に舞夏がショックを受けている</p><p>無理して、入らなくても良かったんだ</p><p>舞夏の表情が、そう告げていた</p><p>舞夏の顔が、絶望と後悔に染まる</p><p>舞夏は場の雰囲気と流れで姉妹会に入らなきゃいけないんだと思い込んでいた</p><p>オレのセックス・パートナーになるとか、他の男とはセックスしないとかそういう覚悟は、全然できていなかった</p><p>いやそもそも、舞夏は今日、処女を奪われるとは想像すらしていなかった</p><p>ほんの数時間で彼女は、酷い体験を強制的にさせられ続けている</p><p>今舞夏の目の前で、マルゴさんが姉妹会への入会を拒んだ</p><p>断っても良かったんだという思いが舞夏を暗く閉ざしていく</p><p>それでどうなったの舞夏ちゃんは、もう吉田くんとセックスしたの</p><p>マルゴさんは、普通のことの様にそう言った</p><p>隣の家の猫が、赤ちゃんを産んだらしいよというのと、同じ感覚で</p><p>マルゴさんわざとやっているな</p><p>マルゴさんは、食堂へ来る前に弓槻先生に会って報告を済ませている</p><p>つまり今までの状況は、全て知っている</p><p>知っている上で舞夏を追い込んでいるんだ</p><p>それなら、もう終わりましたっですけど、もう一回、やり直しますっ</p><p>みすずが、マルゴさんに答えた</p><p>やり直すどうして</p><p>平然と、マルゴさんは質問する</p><p>あの舞夏さんのロスト・ヴァージンちょっと、無理矢理のレイプっぽくなっちゃったんですそんなのが初体験になるのは、可哀想ですからもう一度、みんなが見ている前で、やり直そうってことになったんです旦那様が、そう提案なさって</p><p>みすずが説明する</p><p>ふぅんみんな、舞夏ちゃんに優しいねぇ</p><p>マルゴさんは、春巻きにパクついていく</p><p>あの舞夏、どうしてももう一度エッチしないとダメですか</p><p>いたたまれなくなった舞夏が、オレたちに言った</p><p>あの舞夏、アソコが痛いんです</p><p>マルゴさんが静かに、箸を置いた</p><p>舞夏ちゃん、君は何か勘違いをしているんじゃないのかな</p><p>口調は優しかったがマルゴさんの眼は、怖かった</p><p>君は今、自分がどういう立場にいるのかちゃんと理解した方がいいと思うよ</p><p>マルゴさんの強い視線に舞夏は、ビクッと震える</p><p>吉田くん、君が優しくし過ぎるから、こんな勘違いをするんだよ克子さんも優しくするのと、甘やかせるのは別でしょ</p><p>マルゴさんは、オレと克子姉を強く叱責した</p><p>す、すいません</p><p>取りあえず、謝る</p><p>何を怒られているのか、全然判らないけれど</p><p>申し訳ございません</p><p>克子姉も、マルゴさんに深々と頭を下げた</p><p>舞夏ちゃん</p><p>マルゴさんが、再び、舞夏を見る</p><p>舞夏は震えている</p><p>君のお父さんが、弓槻先生に酷いことをしたのはもう聞いているよねミナホは十二歳でレイプされて、ずっと売春させられたそれも、普通のセックスじゃない君のお父さんに、変態親父の相手をさせられてありとあらゆる、酷い行為をさせられたんだ</p><p>小声で舞夏は返事する</p><p>そんな地獄を四年間も味わせられて十六歳で妊娠させられ赤ちゃんがダメになって、二度と子供の産めない身体にさせられたことは聞いた</p><p>はい、聞いていますお風呂場で、傷を見せていただきました</p><p>舞夏は小さく、震えている</p><p>それ君のお父さんが、妊娠した娘をメチャクチャにしたいって気違いにミナホを差し出したからだって、知ってる</p><p>それは知りませんでした</p><p>ミナホは一生懸命、お腹の子を守ろうとしたんだよなのに、君のお父さんの連れて来た客はミナホの身体を痛めつけたそれで流産してミナホの身体は、あんな身体になってしまったんだ</p><p>マルゴさんは、怒りと憎しみの視線を舞夏に投げ掛ける</p><p>あたしはミナホに助けて貰ったから、自分はこうやって生きていると思っているミナホの復讐は、あたしの復讐なんだ</p><p>インディアン居留地で、過去にレイプされた過去を持つマルゴさんには白坂創介は、絶対に許せない人間なのだろう</p><p>君のお父さんは、徹底的に追い詰めるこの世の地獄を見せてやるそう、決めたんだあたしたちは</p><p>マルゴさんと克子姉と寧さんの三人は、弓槻先生の復讐に最初から携わっている</p><p>先生の玩具として</p><p>ところで白坂の家族君と君のお母さんとお姉さんは、どういうことになる予定だった知っている</p><p>マルゴさんは、冷たい眼で舞夏に尋ねる</p><p>怯える舞夏</p><p>ゾクッと震える全身に、鳥肌が立っていく</p><p>まず君のお母さんは、マネージャーと不倫しているよねこれはもう、写真を撮ってあるよくある、ホテルの前でのスキャンダル写真じゃないよ君のお母さんとマネージャーが、ベッドの上で裸でセックスしている場面の写真だ動画もある盗撮したんだはっきりと顔の判る状態でね見たいなら、見せてあげるよ</p><p>そ、そんなの見たくないです</p><p>舞夏は、反射的拒絶する</p><p>いつでも、マスコミに公表する準備はできているネットに流失させる用意もね舞夏さんのお母さんは有名な料理研究家だけどそれ以上に、白坂家は名が通っているからね一流新聞社の創業者の血縁だマスコミは、食い付いてくると思うよ君のお母さんは二度と表に出られなくなるくらい恥ずかしい思いをすることになる</p><p>そんなこと、しないで下さいお願いします</p><p>舞夏の嘆願を無視して、マルゴさんは話を続ける</p><p>それから君とお姉さんだけど本当は、舞夏ちゃんの最初の相手は吉田くんじゃなくて、その辺のオジサンだったことは聞いてる</p><p>弓槻先生から、聞きました</p><p>うつむいて、舞夏は言った</p><p>うんそうなんだよ君のロスト・ヴァージンのために、オジサンを四人用意していた</p><p>舞夏の眼が、大きく見開かれる</p><p>舞夏ちゃんは、気持ちの悪いオジサンたちに代わる代わる輪姦される予定だったんだそれだけじゃないそのまま、この屋敷に監禁して、ゴールデンウィークが終わるまで、ずっとレイプし続ける手はずになっていたんだよ四人のオジサンだけじゃないよ何十人もの相手をして貰う予定だったんだ</p><p>マルゴさんの脅しは続く</p><p>仕方ないだろミナホが君のお父さんに売春させられた人数は、そんなものじゃない十二歳から十六歳の青春時代を、毎日毎晩、変態親父たちに犯され続けたんだその上、ミナホはもう、男性を愛することのできない身体にされてしまった</p><p>マルゴさんの怒りと憎しみは本物だ</p><p>だからこそ</p><p>舞夏は集団レイプされる予定だったという嘘に、真実味が増す</p><p>舞夏はマルゴさんの話を信じている</p><p>それが、何でギリギリの段階で変更になったと思う吉田くんが、泣いてミナホに頼んだからだろう</p><p>吉田くん、舞夏ちゃんみたいな子のどこが良かったの</p><p>綺麗で可愛いところですオレの女にしたいって思いました</p><p>舞夏がハッとして、オレを見る</p><p>監禁して、君のセックス奴隷にしたって良かったじゃない君の女でいいんだね</p><p>マルゴさんが、言葉を強調する</p><p>はい舞夏はもう、オレの女です</p><p>吉田くんが、責任を持って面倒を見るんだね</p><p>舞夏がオレを、見ている</p><p>ええ、先生とも約束しましたオレは、舞夏を愛しています</p><p>マルゴさんが、フッと溜息を吐く</p><p>吉田くんは、ミナホのお気に入りだからね君じゃなかったら、舞夏ちゃんを救うことはできなかったたろう</p><p>マルゴさんが、舞夏に視線を戻した</p><p>良かったね、舞夏ちゃん吉田くんに気に入って貰えてしかも、奴隷じゃなくって、ちゃんと一人の女として愛してくれるらしいよだからミナホは、君のお母さんは見逃すことにしたんだろうね</p><p>舞夏が、驚きの声を上げる</p><p>吉田くんの愛する女だから、お母さんは助けてあげることにしたんだもし君が吉田くんの奴隷だったなら、容赦はしないよ当たり前だろ</p><p>マルゴさんは、そう断言した</p><p>まあ、舞夏ちゃんを気に入ったのは吉田くんだけじゃないしね復讐のターゲットだった君を姉妹にした克子さんと寧も、偉いと思うよ舞夏さん、判ってる君は、恩情で姉妹会に入れて貰ったんだよ</p><p>恩情で入れて貰った</p><p>姉妹会に入ることで、復讐の対象から完全に外れたんだ克子さんや寧の姉妹に、あたしは絶対に手出しはしないあたしにとって克子さんや寧は、実の姉妹以上の存在だからね</p><p>強い眼で、マルゴさんは舞夏を見る</p><p>でも、忘れないであたしは、本当は最初のプラン通りの復讐をするべきだと考えているそのために、長い時間を掛けて準備してきたんだから吉田くんの女で、克子さんたちの姉妹になったから、舞夏ちゃんのことは見逃すんだあたしは、心の底から舞夏ちゃんを助けたいとは思っていないよ</p><p>マルゴさんは、舞夏にそう告げた</p><p>あたしが今、姉妹会に入らない理由は、舞夏ちゃんが居るからだよ白坂創介の復讐が終わるまでは、あたしは舞夏ちゃんと一線を引いておきたいそういう考えになんだよあたしは、復讐の実践部隊の中核だからね</p><p>マルゴさんはわざと嫌われ役を演じてくれている</p><p>舞夏を保護する人間が必要だから克子姉や寧さんは姉妹会という括りを用意してくれた</p><p>それに対してマルゴさんは、舞夏に常に現実を直視させるために、敵対者になってくれた</p><p>舞夏の現在の状況をはっきりと示すために</p><p>吉田くん、一つ、約束して欲しいことがあるんだけど</p><p>オレが返事する</p><p>舞夏は、ジッとオレたちを見つめていた</p><p>もし、舞夏ちゃんのことが嫌いになったら、いつでもあたしに言ってね舞夏ちゃんが、吉田くんに優しくないとか、我が儘ばかり言うとかでもいいよく見てみたら、可愛くなかったとかでもいいから</p><p>マルゴさんがゆっくりと、舞夏を追い込んでいく</p><p>そしたら、あたしすぐに凍結中の計画を再始動させるからまずは、舞夏さんのお母さんの件からね舞夏ちゃんとのセックスに飽きて、もう要らなくなったっていうのなら、輪姦計画もやり直すし</p><p>舞夏が震えている</p><p>怯えているときの顔は、雪乃に似ているなと思った</p><p>ただ雪乃は、すぐに泣く</p><p>雪乃ならすぐに泣いて感情を垂れ流すだけで、思考停止してしまう</p><p>舞夏は泣かないで、必死に耐えている</p><p>耐えて、現状と正面から向き合っている</p><p>子供時代に静岡で両親と離れて暮らしてきた体験が、舞夏にそういう強さを与えたのだろうか</p><p>それとも単に、雪乃より頭がいいからだろうか</p><p>要らなくなることはありませんオレ、自分の女は決して捨てませんから</p><p>だからといって、甘やかしちゃダメだよ君が彼女に情けを掛けるとみんなが迷惑する判るよね</p><p>君の女は舞夏さんだけじゃないんだから舞夏さんが重荷になるようだったら、いつでも切り捨てる覚悟はしておいて</p><p>はっきりと宣言することが大切なんだ舞夏さんも、それでフッ切れる</p><p>そうだマルゴさんが、ここまで嫌われ役に徹してくれたのなら</p><p>オレも、強い態度を舞夏に示さないといけない</p><p>オレは舞夏に言った</p><p>オレは今は、お前が好きだ舞夏の顔が好きだ身体が好きだ声が好きだ可愛い性格も好きだ舞夏とセックスしたいと思っている</p><p>舞夏はオレを見ている</p><p>堪え忍ぶ眼でオレを見ている</p><p>ずっと、オレに舞夏を好きなままにしろオレに愛され続ける女になれ命令だいいなっ</p><p>舞夏は困惑している</p><p>あ、あの</p><p>何と答えるべきか迷っている</p><p>まだ、オレを男として愛していない</p><p>オレに恋していない</p><p>そもそも、十四歳の少女には何が愛で、何が恋だか理解できないのだろう</p><p>だから</p><p>オレが酷い言葉で追い詰める</p><p>今すぐ、オレを好きにならなくていいオレに嫌われないようにしろ必死でオレにしがみつけ全身で媚びろセックスで満足させろそれが、オレの女になるってことだ</p><p>舞夏は息を呑む</p><p>みすずは、そうだよな</p><p>オレは、みすずに振り向いた</p><p>はいっみすずは、旦那様に嫌われることは絶対にしませんっいつでも、旦那様におすがりして、満足していただけるまでセックスしますっ</p><p>みすずは、子犬の様にオレにじゃれつく</p><p>克子姉は</p><p>ずっと話を聞いていた克子姉が、オレに答える</p><p>あたしあなたに嫌われるようなことをするくらいなら死ぬわあなたに好かれるためなら、何でもするあなたが望むなら、どこでも裸になるし、いつでも抱かれるわあたしはもう、死ぬまであなたとしかセックスしないから</p><p>克子姉は、そう言ってくれた</p><p>舞夏、オレの女はみんなそういう考えだ舞夏もそうなれ</p><p>お兄さんのこと、無理に好きにならなくていいんですね</p><p>オレは、舞夏の肩を触る</p><p>舞夏は、ブルッと震えた</p><p>ああ、無理に好きにならなくていいただ、オレに嫌われるようなことはするないつでも、オレに注目していろオレが望んだら、いつでもセックスさせろオレを舞夏の身体で満足させるんだ</p><p>オレは舞夏を抱き締める</p><p>舞夏の意志とは、関係無しに勝手にキスする</p><p>舞夏、もうダメなんですねお兄さんに、捕まっちゃたんですね</p><p>悲しそうに、舞夏は言った</p><p>舞夏ちゃんそういうのを幸せって言うんだよ</p><p>マルゴさんが、呟いた</p><p>舞夏が顔を上げる</p><p>どん底まで堕ちる前に、掴まえてくれる人がいてくれて良かったね今日、起こり得た最悪の事態を想像して御覧</p><p>マルゴさんの言葉にオレは、想像する</p><p>信頼していた、克子姉や寧さんに裏切られてオレにレイプされる、舞夏</p><p>そのまま監禁されて</p><p>弓槻先生は、本当に外国の娼館に売り飛ばしてしまったかもしれない</p><p>本当にラッキーだったんだよ君は</p><p>マルゴさんの言葉に舞夏はゾッとする</p><p>いい加減諦めろ、舞夏もう、お前はオレの女なんだオレがそう決めただから、お前を抱いたこれからも抱くお前とセックスする後は、舞夏がオレを受け入れるかどうかだけだ</p><p>オレは舞夏を冷たい言葉で突き放す</p><p>舞夏がお兄さんを受け入れる</p><p>舞夏が、オレを見上げる</p><p>ああもう現実は変わらないんだ舞夏がオレを受け入れてくれれば、この先のオレたちは幸せになれるだろうでも、受け入れてくれないならみんなが不幸になる</p><p>みんなという言葉の中に舞夏の母親も入っている</p><p>どうする、舞夏</p><p>舞夏はようやく、覚悟を決めた</p><p>小さく彼女は呟いた</p><p>何が判ったんだ</p><p>オレは、きちんと舞夏に喋らせる</p><p>舞夏が、間違っていた舞夏、お兄さんやみなさんに優しくされて甘えていました</p><p>舞夏がオレに抱きつく</p><p>舞夏お兄さんに好かれるように努力しないといけないんですね</p><p>オレは、優しく舞夏を抱いた</p><p>舞夏と、セックスしたい</p><p>舞夏は震えながら、それでも気丈にオレに答えた</p><p>はいお兄さん</p><p>震える小さな身体を、ギュッと抱き締める</p><p>満足するまで、やめないからな</p><p>びっくりするくらい小さな身体</p><p>オレの両腕の中に、すっぽりと入る</p><p>はい舞夏、ガマンします</p><p>ガマンなんてするなセックスを楽しみますって答えろ</p><p>はい舞夏、お兄さんとのセックスを楽しみます</p><p>記念すべき百話目ですが、全然通常の投稿になってしまいました</p><p>まあ、今までもクリスマスも正月もバレンタインも平常運転でしたので</p><p>特に何も無しです</p><p>押してダメなら引いてみなで、舞夏は脅迫で陥落しました</p><p>まあ、舞夏の場合は、今は肌を合わせる回数を増やすのが大事ので、こういう展開になります</p><p>このまま陵辱っぽく、百一話目は、再レイプになります</p><p>101．舞夏、再レイプ（その１）</p><p>ふぁぁっ</p><p>オレたちが、舞夏を厳しく追い詰めている中テーブルに突っ伏して眠っていた寧さんが、大きな声を出して目覚める</p><p>大きく、伸びをして</p><p>シルクの薄衣の衣装から、ピンク色の乳首が零れる</p><p>もちろん、寧さんはそんなことは全然気にしない</p><p>寝ぼけた顔で、オレたちに微笑む</p><p>あたし今、夢を見ていたよっ</p><p>夢</p><p>また、怖い夢だったんじゃ</p><p>いや、のほほんと笑っているから、そんなことないか</p><p>姉妹会のみんながね全員、ヨッちゃんの赤ちゃんを産むの克っつんも、渚さんも、みぃちゃんも、舞夏ちゃんもみんな、自分の赤ちゃんを抱いているんだよどの子もさ、本当に可愛いんだよあんまり可愛いから、あたし、順番にだっこしていったのそしたらさ</p><p>寧さんが、クククッと笑う</p><p>どの赤ちゃんが、誰の赤ちゃんか判らなくなっちゃってさ夢の中で、すっごく焦ったんだよっそしたら、マルちゃんがやって来て</p><p>そうマルちゃんが、お馬鹿なあたしに言ったんだよっくくくくっ</p><p>寧さんが、呆然としているオレたちを見ながら笑う</p><p>寧の夢の中で、あたし、何て言ってた</p><p>寧さんは、マルゴさんの真似をして答えた</p><p>誰が産んだかなんて関係無いよどの子も、みんな寧とみんなの子供じゃないかって</p><p>寧さんは、けらけらと笑う</p><p>ホント、そうだよねえだから、あたしたち姉妹会を作ったんだもんね誰が赤ちゃんを産んでも、それはヨッちゃんの子供なんだしみんな姉妹会の子供なんだよっね、舞夏ちゃん、そう考えると楽しいねっ</p><p>寧さんが、明るく舞夏に話し掛ける</p><p>えー、すっごい楽しいじゃんっヨッちゃんを中心に、みんなで助け合って暮らしていくんだよっ赤ちゃんが産まれたら、もちろんみんなで協力して育てる誰が産んだ子でもいいじゃんみんな、兄弟姉妹になるんだよっケンカもするかもしれないけれど、きっと仲良く成長してくれるってうんうんあたしたちで、そういう家庭を作らないといけないんだねっ</p><p>家庭</p><p>だって、そうでしょあたしたち、家族になるんだからさっ</p><p>寧さんは、当たり前のこととして、そう言った</p><p>オレたちが家族になる</p><p>なれるんだろうかオレ</p><p>そんな心配そうな顔しないでよヨッちゃんには、有能な奥さんがいっぱいるんだからっ</p><p>寧さんは、笑ってオレにそう言ってくれるけれど</p><p>って奥さん</p><p>セックス・パートナーって、妻のことだよ正式な婚姻を結んだ戸籍上の妻じゃなくってもいいの内縁の妻だって、妻には変わりないでしょうヨッちゃんと一緒に暮らして、ヨッちゃんとしかセックスしない間柄なんだから</p><p>寧さんは、そう説明してくれた</p><p>つまり一夫多妻</p><p>家事はみんなで分担しようねっ克っつんにだけ、押しつけたりはしないからその代わりあたしたちに、お料理とか教えてねっ</p><p>ええ判ったわそうしましょう</p><p>克子姉が、寧さんに約束する</p><p>みんなで暮らせる家を探さないとね克っつんは、そこでパン屋さんを始めるでしょ渚さんは、お花屋さんがあるからあたしは、何をしようかなあ</p><p>寧さんは、次々と夢を語った</p><p>子供がたくさん産まれるんだから、広くて日当たりの良いお家がいいよねっみぃちゃんは、赤ちゃんは何人産むつもり</p><p>みすずは急に話を振られて、どっきりする</p><p>みすずですかみすずはとりあえず、一人まず、一人産みたいです</p><p>少し考え込みながらみすずは、そう答えた</p><p>えーっ、たった一人でいいの</p><p>だって今の姉妹会の会員が一人ずつ産んだって、四人の子供が誕生するんですよっ</p><p>それにここにはいない、恵美もいる</p><p>そして雪乃のお腹の中にも</p><p>いいじゃんかっみんなで育てれば、何も怖いことはないよっきっと、すっごく楽しいよっ毎日が、ドキドキワクワクするって</p><p>寧さんは、そう言う</p><p>舞夏は、呆然としている</p><p>寧さんが当然のこととして描いている夢は、一般常識から遠くかけ離れている</p><p>寧の言ってること、おかしいって思う</p><p>マルゴさんが、舞夏に尋ねた</p><p>あの舞夏には、判りません</p><p>舞夏は、うつむいてそう答えた</p><p>普通じゃないことは認めるよっでも、あたし、みんなと家族になりたいっ</p><p>寧さんが言った</p><p>あたしさ自分の家族が、もういないでしょマルちゃんとは、いつまで一緒に居られるか判らないしさこの先、どうなっちゃうんだろうっていつも思ってたあたしヨッちゃんに出会えてよかったよ</p><p>うん今のあたしには夢があるもん姉妹会のみんなで、家族になって、一緒に住むのみんなで働いて、みんなで子供を育てるのきっと、あたしたち幸せになる幸せになってやるわ、あたし</p><p>寧さんは、明るく決意を語った</p><p>みすずさんは、どうするこの寧の夢に参加するかい</p><p>みすずは旦那様にどこまでも付いていきますみなさんのことも好きですし参加します家族になります</p><p>みすずさんは、いつ頃、出産したいって思っている</p><p>マルゴさんの問いに、みすずは少し考え込む</p><p>赤ちゃんはあたし、旦那様が望まれたら、すぐにも産みたいですっ今すぐにだって</p><p>ちょっと、意地悪そうに笑って</p><p>みすずさん、その回答じゃ赤点だよ本当に家族になろうとするんなら、そろそろ現実に立ち向かうことを考えるべきだと思うけどね</p><p>マルゴさんの眼は厳しい</p><p>現実ですか</p><p>みすずも真剣な顔に変わる</p><p>本気で答えて吉田くんの赤ちゃん、産みたい</p><p>産みたいです</p><p>みすずは、即答した</p><p>今、寧が話していた家族計画なんて、まだただの夢に過ぎないよあんなこと、本当に実現できると思う</p><p>マルちゃん、酷いよっ全然、夢じゃないってあたしは、実現するからねっ</p><p>あたしと渚も、夢のままでは終わらせないわ絶対に、実現させます</p><p>みすずさんは、どう</p><p>みすずは</p><p>みすずも実現させたいです</p><p>みすずが背の高いマルゴさんを、真っ直ぐに見上げて答えた</p><p>じゃあこれからは、全て夢を実現するために何をするべきか考えて一つ一つ、現実的な障害を排除していかないといけないよね</p><p>どんなことでも見落とさずに、具体的に考えるんだみすずさんは、何歳で出産する</p><p>みすずは深く考える</p><p>高校を卒業してすぐに出産というのでも、不可能ですね香月の家の体面もあります</p><p>みすずはオレのペットの甘えた顔から香月家の娘のお姉さんの顔に変わる</p><p>ですが、あたし大学卒業まで待つのは嫌です二十一歳か二十二歳で産みます</p><p>二十一か、二十二かはっきり決めて</p><p>マルゴさんは、さらに細かい決定をみすずに要求する</p><p>では二十二歳で</p><p>みすずは、すぐに決めた</p><p>出産は、何月頃がいいのかな</p><p>マルゴさんのさらなる追求</p><p>夏休みの間に産みますそれなら、大学の勉強に支障が出ません</p><p>女性の妊娠期間は、２８０日プラスマイナス１５日だよ夏休み中に確実に出産するためには、いつ妊娠しないといけないか判るね</p><p>計算しておきます</p><p>今から予定表を作っておいて本当に実現する気があるんならね</p><p>夢を現実にする</p><p>そのための、具体的な計画を立てる</p><p>一つ一つ、細かく、的確に</p><p>みすずさん、大学はどこへ行くつもり香月家のお嬢様なら、外国の大学に留学するのが普通でしょ</p><p>その予定でしたが、止めますみすず、旦那様と離れる気はありませんから国内の大学へ行きます</p><p>ちょ、ちょっと</p><p>ということは</p><p>マルゴさんが、眉を顰める</p><p>はい東京大学に合格しないといけませんね</p><p>と、東大って</p><p>みすずって、そんなに頭が良いの</p><p>祖父も父も東大ですから女の東大生は、縁談が減ると、父は嫌がるでしょうけれどみすずはもう旦那様の女ですからおかしな見合い話を持ち込まれないためにも、そうするしかありません</p><p>それが、みすずのような良家の世界</p><p>みすずは、旦那様の女で居続けるためには何でもしますどんなことだってお祖父様やお父様と敵対することになったとしても</p><p>そこまで覚悟してくれているんだ</p><p>ダメだよ、考え方を変えて吉田くんと離れたくなかったら、絶対にお祖父さんや両親と敵対してはいけないみすずさんの味方にするんだよ</p><p>マルゴさんが、そう指導する</p><p>そうですねみすずが間違っていましたマルゴさんのおっしゃる通りだと思います</p><p>夢を実現化するためには、何が一番近道なのかを考えるんだわざと遠回りしたりしないでみんなが迷惑するからこれは、みんなの夢だからね</p><p>マルゴさんの言葉に、みすずははいと頷いた</p><p>寧も吉田くんも覚えておいて目的を達成するために、具体的に何が必要なのか、何をしなくてはいけないのか全ての可能性を、あらかじめ考えておくんだよそして、準備しておく常に近道して、最優先で夢に向かうことを考えるんだそうしないと、夢はいつまでたっても実現しないよいいね</p><p>オレと寧さんも、頷いた</p><p>マルゴさんは、克子姉を見る</p><p>克子さんは、いつ出産するつもり</p><p>克子姉は、笑って答えたる</p><p>渚は、今すぐにも妊娠して来年には出産するつもりでしょだから、あたしも同じ時期に産みたいの渚とあたしの子供を、双子みたいに一緒に育てたいそれが、あたしの夢だから第一希望としてはね</p><p>克子姉が、オレに向かってニッと微笑む</p><p>でも今は、白坂創介への復讐の方が優先よそれが終わるまでは、あたしはお嬢様の側を離れられないからだから、この件が片付くまでは、あたしはピルを飲み続けるわもう、そう決めてるの</p><p>マルゴさんが、次にオレを見る</p><p>舞夏ちゃんのことは、吉田くんが決めるんだ</p><p>吉田くんは、舞夏ちゃんに何歳で出産して欲しい</p><p>舞夏が恐ろしいものを見る眼で、オレを見ている</p><p>今すぐ決めて後で、状況によって変更したって構わないんだでも、何をいつ、どうするという具体的なプランは、いつも前もって決めておかないといけない</p><p>オレはもう、何もかも覚悟しないといけないんだな</p><p>覚悟するということは、具体的な計画を常に持ち続けるということ</p><p>舞夏を自分の女にしたのなら</p><p>もう、舞夏との人生設計をはっきり考えておかないといけない</p><p>オレは舞夏に、何歳で出産させる</p><p>何歳だったらオレは、舞夏に安心して子供を産ませることができる</p><p>舞夏は、オレの二つ下だ</p><p>オレは高校を出たらすぐに働くつもりだから</p><p>舞夏、お前は二十歳で子供を産め</p><p>オレは断言した</p><p>お兄さんそれ、もう決まりなの</p><p>舞夏が、悲しそうにオレに言う</p><p>ああ今決めたお前に心配はさせないそれまでに、舞夏が安心して子供を産める環境を作るオレがんばるから</p><p>みすずが、舞夏を後ろから抱き締める</p><p>もう、ずっと一緒ですあたしたちは、絶対に夢を実現させるんですから</p><p>舞夏は、ぼんやりとみすずを見ている</p><p>まだ、現実として受けとめることは難しいらしい</p><p>そんな顔しないのっぜーったいに楽しいからっみんなが一緒なんだよっあたしたちみんなで、幸せになるんだからねっ</p><p>寧さんが、明るい笑顔でそう言った</p><p>でも、マルちゃんどうして、あたしには何歳で妊娠するって聞いてくんないの</p><p>この処女は、どうしたらいい</p><p>マルゴさんは、苦笑して答えた</p><p>今の寧には、目の前にもっと大きな課題があるだろやっかいな一件がまずは、それを片付けないとね</p><p>シザーリオ・ヴァイオラ</p><p>アメリカから、寧さんを追ってくるという</p><p>寧さんの両親と弟さんを殺した男</p><p>一体、どんな男なんだろう</p><p>さて、あたしの余計なお説教は、もうおしまい</p><p>マルゴさんは笑顔に戻って、そう言った</p><p>あたしは仕事があるからじゃあ、これで克子さん、ごちそうさまご飯、美味しかったよ</p><p>マルゴさんは、そう言うと部屋から退室して行った</p><p>寧様、みすずさんお皿、洗うの手伝ってくれる</p><p>克子姉は、二人にそう言った</p><p>あオレも手伝うよ</p><p>と、オレが声を掛けると、克子姉は</p><p>あなたはいいわそこで、舞夏さんの相手をしていて</p><p>舞夏が震える</p><p>セックスは撮影するから、片付けが済んだ後にしてねそれ以外なら、何をしてもいいから</p><p>克子姉が、怪しく微笑む</p><p>舞夏ちゃんあたしたちは、お台所にいるからどうしてもガマンできなくなったら、大きな声で呼んでね</p><p>とだけ、小さく答えた</p><p>あ、克っつん、後片付けならあたしが一人でやっておくよっ</p><p>と、寧さんが言う</p><p>あたしヨッちゃんと舞夏ちゃんのセックスを見たら、また変になっちゃうと思うしちょっと、一人で考えたいこともあるから</p><p>寧さんは、そう言った</p><p>判りましたじゃあ、お願いします</p><p>舞夏ちゃんと、どこでセックスしたい</p><p>昨日の部屋がいいな</p><p>昨日恵美とセックスした部屋</p><p>判ったわじゃあ、みんなで行きましょう</p><p>みすずが、舞夏の手を取る</p><p>さあ、舞夏さん、行きましょうっ</p><p>舞夏はみすずと克子姉に両側から支えられて、部屋を出る</p><p>オレに再び、レイプされるために</p><p>昨日の部屋に入ってすぐオレは、舞夏をベッドに座らせた</p><p>昨日、恵美を抱いたベッド</p><p>今日は、恵美の腹違いの妹を抱く</p><p>カメラの準備をするから、ちょっと待ってて</p><p>克子姉が部屋を出る</p><p>オレは、舞夏の隣に座る</p><p>舞夏が、ビクッと緊張するのが判る</p><p>舞夏、怖いか</p><p>オレが、尋ねると</p><p>と、小さく呟く</p><p>二度目なら、そんなに怖くありませんよみすずも居ますからね</p><p>みすずが、舞夏に微笑み掛ける</p><p>舞夏は、返事をしない</p><p>オレはペニスを露出させる</p><p>ペニスはすでに半分、勃っている</p><p>震え上がる、舞夏</p><p>ベッドから立ち上がって、オレと距離を取ろうとする</p><p>ダメだ、そのままそこに居ろ</p><p>オレは、舞夏の腕を掴んで、立たせない</p><p>舞夏触って大きくしろ</p><p>オレは、舞夏に命令した</p><p>舞夏は震えたまま、動けないでいる</p><p>舞夏さんこうするのよ</p><p>みすずが、ベッドに座るオレの足の間にしゃがみ込む</p><p>オレのペニスを指で優しく撫でる</p><p>怖くないからほら</p><p>みすずが、舞夏の手を握る</p><p>そのまま舞夏の手を、オレにペニスに近づけて</p><p>平気だから一緒に触ろう</p><p>震える十四歳の指先がオレの亀頭に触れた</p><p>みすずとは指の感触か違う</p><p>体温も違う</p><p>ここのところを優しく触って</p><p>みすずは、舞夏の指をオレのカリに這わせた</p><p>あっ、大きくなってく</p><p>舞夏が呟く</p><p>オレのペニスに血流が充満していく</p><p>舞夏さんが触ったから旦那様、気持ち良くなったのよ</p><p>舞夏が</p><p>ああ、舞夏がオレを興奮させているんだぞ</p><p>オレも、舞夏にそう告げる</p><p>お兄さんのこれ熱い</p><p>舞夏に触られて亀頭はパンパンに張り詰める</p><p>ほら、ぬるぬるしてきたでしょ男の人も、気持ちが良いと濡れるんだって</p><p>みすずが、舞夏にそう解説する</p><p>みすずは舞夏の指をペニスの根元に運ぶ</p><p>指で輪を作ってそうそれで、ここを握って上下させるの少し力を入れて握っても平気ようん、こんな風にね</p><p>みすずは、舞夏の手の上に自分の手を重ねてオレのペニスをしごかせる</p><p>旦那様、気持ちいいですかみすずも、克子様に少し教えていただいただけですから、あんまり自信は無いんですけれど</p><p>そうだみすずだって、セックスの経験は乏しい</p><p>経験の少ない少女が、何も知らない年下の少女にセックス指導するという状況にオレは、激しく興奮した</p><p>気持ちいいよ、みすず、舞夏</p><p>快感がペニスから背筋に響いてくる</p><p>うふふっ良かったですじゃあ、舞夏さんはそのまま触っていて下さいみすずは、おしゃぶりしますねっ</p><p>舞夏にペニスの根元をしごかせたままみすずは、オレの亀頭を口に含む</p><p>あうんっと、亀頭がみすずの熱く湿った口内に</p><p>舌のざらつきが張り詰めた亀頭を、キャンディの様に舐めていく</p><p>ああっ気持ちいいよ、みすずっ</p><p>みすずが、チュパッとペニスから口を離した</p><p>唾がペニスの先からみすずの唇に糸を引く何てエッチな顔なんだ</p><p>みすず、おしゃぶり大好きになっちゃいましたっ</p><p>みすずが、オレを見上げる</p><p>舌を伸ばして、亀頭の先をチロチロ舐める</p><p>オレもみすずのフェラチオ、好きだよ</p><p>うふふふ、ありがとうございますっ毎日して差し上げますねっ</p><p>チュパッ、チュッパと水音を立てて、吸い付くみすず</p><p>すごいお兄さんの、どっくんどっくんしてる</p><p>根元を握っている舞夏が、驚きの声を上げる</p><p>お待たせっあら、もう始めちゃってるの</p><p>大きなカメラを抱えて克子姉が戻って来た</p><p>二人とも、こっち向いてはいっ</p><p>みすずは、嬉しそうにオレの亀頭を咥えたまま</p><p>舞夏は、怯えた顔でペニスを触ったまま</p><p>写真を撮られる</p><p>うん、いいわよ二人ともとっても、表情が生々しくてエッチな写真になっているわ</p><p>克子姉は、次々とシャッターを切っていく</p><p>オレのは充分に大きくなったから次は、舞夏の番だよ</p><p>オレの言葉に、舞夏は震え上がる</p><p>舞夏を食べたいんだ</p><p>こ、怖いです、舞夏</p><p>舞夏はレイプの記憶が蘇ったのだろう</p><p>ぶるぶると震えている</p><p>大丈夫よ怖くないわみんな、ここに居るからね</p><p>みすずが、舞夏をそっと抱き締める</p><p>舞夏、ベッドに横たわれ</p><p>舞夏は、ゆっくりとベッドに仰向けになる</p><p>薄物のシルクの衣装は、着せたまま</p><p>すでに素肌は透けているし、下着も付けていない</p><p>ちょっと捲ればおっぱいも、割れ目も露出させることができる</p><p>舞夏は手で胸と股間を隠した</p><p>この前は、胸だけ隠したんだっけ</p><p>処女を失ったから股間も隠すようになった</p><p>いいやヴァギナに処女喪失の痛みが残っているから</p><p>だから嫌でも、股間を意識せざる得ないんだ</p><p>舞夏はこれから苦しみを想像して、ギュッと眼を瞑っている</p><p>眼を閉じるなずっと、オレを見ていろ</p><p>オレは、舞夏にそう命じた</p><p>はいごめんなさい</p><p>舞夏が、眼を開ける</p><p>眼を開けてないと、誰とセックスしているか判らなくなるだろオレを見て、オレを感じるんだ</p><p>舞夏自分がどんな状況なのか、もう判りました何をされても殺されちゃっても仕方ないってことも</p><p>オレたちは舞夏を苦しめるつもりはないんだぞ</p><p>それは判ってます克子さんや、寧さんや、みすずざんが、舞夏を仲間にしてくれようとしてくれいることも</p><p>舞夏の眼は、それでも哀しみの色に染まっている</p><p>お兄さんが、そんなに悪い人じゃないことも判りました本当は優しくて、良い人なんだろうなって思いますでも</p><p>舞夏は言った</p><p>お兄さんが、舞夏のことを好きだって言ってくれたことどうしても、信じられないの</p><p>お兄さん言ってくれたよね舞夏が好きだから、どうしても自分の物にしたくなって、舞夏をレイプしたって</p><p>お兄さんがレイプしてくれたから舞夏は、もっと酷い目に遭わずに済んだことは判ってますだから、レイプされたことは諦めますこれから、ずっとお兄さんにレイプされ続けるのも覚悟しますママやお姉ちゃんのためだからお兄さんの赤ちゃんも産みます全部、丸ごと受け入れます</p><p>舞夏は一気に、感情を放出させた</p><p>でも、舞夏は泣かない</p><p>雪乃とは違う</p><p>この子は、芯の強い少女だ</p><p>でも、舞夏お兄さんが、舞夏のことを好きだっていうのどうしても信じられないんです</p><p>舞夏は、しっかりとオレを見据えてそう言った</p><p>どうしてです舞夏さん、とっても可愛いじゃないですか旦那様が、舞夏さんのことを好きなのは、本当だと思いますよ</p><p>みすずが、横からフォローしてくれるが</p><p>舞夏可愛くないですよまだ子供だし舞夏が、お兄さんに好かれるはずがないです</p><p>舞夏はそう言う</p><p>どうして、そう思うんだ</p><p>だって周りに、克子さんや寧さんやみすずさんみたいな素敵な人たちが居てこの人たちが、みんなお兄さんのことが好きで、赤ちゃんを産むって笑って話していて!舞夏、みなさんに何一つ適わないじゃないですか</p><p>それが舞夏のコンプレックス</p><p>あたし判ってますお兄さん、本当は舞夏のこと可哀想だって思っているんでしょ舞夏が知らないオジサンたちにメチャメチャにされるのが可哀想で舞夏のことを、弓槻さんから引き取ってくれたんでしょ本当は、舞夏のことなんて好きじゃないんですよねそうなんですよね</p><p>そんなことないよオレは、本当に舞夏が好きだ</p><p>嘘です本当のことを言って下さい大丈夫です舞夏、お兄さんとエッチしますこれからずっと、お兄さんの相手をします子供も産みます約束しますでも嘘で、好きって言われるのは、嫌なんです好きじゃ無いって、はっきり言って下さいそしたら、舞夏</p><p>寂しい眼で、舞夏がオレを見上げる</p><p>もう何もかも諦められますお兄さんの奴隷になりますだから</p><p>本当に好きなんだよ、舞夏</p><p>そういう嘘は、もういいです</p><p>嘘じゃないんだ本当のことを言うよ</p><p>オレは、舞夏を見下ろす</p><p>オレ初めて好きになった女の子が、舞夏によく似ているんだよ</p><p>舞夏は雪乃の妹だ</p><p>本当によく似ている</p><p>だから舞夏の顔が好きだ</p><p>舞夏の眼が、ハッと大きく見開かれる</p><p>心はよく判らないまだ、今日、会ったばかりだもんなでも、舞夏の顔が好きだだから、助けたいと思ったオレのものにしたいと思ったそれだけだ</p><p>舞夏の身体から力が抜けていくのが判る</p><p>本当だよ舞夏の顔に惚れた顔だけだよでも、好きになっちゃったんだ</p><p>それはオレの正直な気持ちだった</p><p>本当に、舞夏がいいの舞夏の顔、そんなに可愛くないよ</p><p>オレは、可愛いと思う</p><p>舞夏はふっと小さく笑った</p><p>まだ、ぎこちない笑顔だったけれどそれでも、笑顔を見れたことは嬉しい</p><p>判ったお兄さんに、舞夏をあげる</p><p>舞夏は胸と股間を隠していた両手を、大きく拡げた</p><p>好きにしていいよ</p><p>平日の仕事の後に、エッチシーンを書くのは、大変です</p><p>ちょっと分割させて下さい</p><p>舞夏は受け入れているので和姦ですが、十四歳の女の子に対してやっているので、実質的にはレイプというのを目指してみます</p><p>102．舞夏、再レイプ（その２）</p><p>舞夏の顔が気に入って、舞夏とエッチがしたいんでしょいいよ何でも、お兄さんの好きな様にして</p><p>覚悟した舞夏がベッドの上で脱力する</p><p>寂しそうな顔で天井を向く</p><p>二重の眼高い鼻</p><p>あと数年経ったら、飛びきりの美人になるだろう</p><p>黙り込んでいるオレにみすずが尋ねた</p><p>オレはみすずに返事しないで、克子姉を見る</p><p>ねえ、克子姉</p><p>何か気になることがあるのね</p><p>克子姉は、オレに微笑む</p><p>どうして、女の子ってこうなんだろう</p><p>なぜ、簡単に諦めるんだろう</p><p>オレに、抱かれることを覚悟して</p><p>自分から、身体を許そうとする</p><p>みすずや、恵美もそうだった</p><p>それはねあなたの周りにいる子は、みんな可愛い子ばかりだからよ</p><p>克子姉が、そう答えてくれた</p><p>みんな綺麗な子でしょみんな、女としてのプライドがあるのだから、奪われるのではなく、与える形をしようとするのよ</p><p>与える</p><p>自分から進んで身を差し出したことにすれば、自分のプライドが傷つかずに済むから</p><p>その通りだ</p><p>みんなそうやって現実に起きたことを、自分のプライドが傷つかない方向に修正して納得しようとする</p><p>仕方ないことだって思い込んで無理に、呑み込む</p><p>そうやってオレとセックスした後自分の本心とは違うことをした</p><p>みすずはオレの性的なペットになりきろうとした</p><p>恵美は部活の先輩たちの前でオレの子を産むと、宣言した</p><p>舞夏はレイプされた後に、風呂場でオレと親密になろうと試みた</p><p>全て本心とは違う</p><p>だから、行動がみんな変に過剰だったんだ</p><p>みすずは、何度もオレと肌を合わすうちに安定してくれたまだ過剰だけど</p><p>恵美はこの後、改めて様子を見ないといけない</p><p>そして舞夏は</p><p>このままでは、いけない</p><p>舞夏お前は、勘違いしているよ</p><p>舞夏が、えっという顔でオレを見る</p><p>オレは、死体みたいに寝転がっている舞夏を抱きたいんじゃない</p><p>オレは、舞夏の横に添い寝するように身を横たえる</p><p>反射的にオレから逃げようと身体を離そうとする、舞夏</p><p>それをオレは許さない</p><p>力尽くで仰向けだった舞夏の身体をオレの方に向ける</p><p>ベッドの上でオレと舞夏は、鏡合わせに向かい合う</p><p>２本の平行な線になって横たわるオレたち</p><p>オレと舞夏の間に、オレのペニスがニュッと突き出ている</p><p>触れよ舞夏</p><p>そのままオレは再び、舞夏に勃起ペニスを触らせる</p><p>オレのチンコ、どうなってる</p><p>か、固くなっています熱いです</p><p>もっと触れよオレを気持ち良くしろ</p><p>さっきの様に、亀頭を撫で始める</p><p>手の震えは、止まらない</p><p>チンコじゃなくてオレの顔を見ろ舞夏</p><p>怯えた眼で舞夏が、オレを見る</p><p>オレどんな顔をしている</p><p>怖いお兄さん、とっても怖い顔をしている</p><p>なら舞夏の手で、気持ち良さそうな顔に変えろ</p><p>オレは、無茶な命令をする</p><p>気持ち良く</p><p>舞夏には、よく判らないらしい</p><p>オレのチンコを色んな風に触ってみろあちこち、触って試してみるんだオレの顔を見てどこを触れば、気持ち良くなるか調べるんだ</p><p>舞夏の指が静かに動き出す</p><p>しかし、舞夏の手はもじもじして上手く動かない</p><p>ここだここを撫で上げろっ</p><p>オレは亀頭の裏側を舞夏の指に押しつける</p><p>こ、ここですか</p><p>先走り液とさっきのみすずの唾液で、亀頭はヌチュヌチュになっている</p><p>舞夏の指が快感のポイントを擦る</p><p>お兄さん、気持ちいいの</p><p>オレの顔を見て、舞夏が驚く</p><p>ああそこをもっと強く強く触れっ</p><p>こう</p><p>ヌチュヌチュと舞夏の小さな手が、オレの亀頭を摘み上げる</p><p>そ、そうだオレが気持ち良さそうなの判るか</p><p>うん判るよ判ります</p><p>オレも舞夏を見ている</p><p>オレと舞夏の顔は、３０センチも離れていない</p><p>舞夏舌を出せ</p><p>舞夏の舌を舐めてやる</p><p>舞夏は覚悟する</p><p>オレに向かって、舌を突きだした</p><p>オレは首を伸ばしてその舌を吸う</p><p>粘膜と粘膜の交わり</p><p>舞夏は、辛そうな顔をしている</p><p>舞夏、オレに舌を舐められるのは嫌いか</p><p>舞夏の手が止まる</p><p>手を休ませるなチンコは触り続けろ</p><p>はい、お兄さん</p><p>再び、舞夏の手がもぞもぞと動き出す</p><p>もう一度聞く舞夏オレと舌を絡めるのはどうだ</p><p>何か変な感じがしますゾクゾクって</p><p>そういう感想はいい好きか嫌いかだけ答えろ</p><p>オレは、冷たく言い切った</p><p>正直にだオレを喜ばすために嘘を吐くのは無しだ</p><p>舞夏の顔が曇る</p><p>嘘は、すぐに判るからな</p><p>オレは、本当のことが知りたい</p><p>き、嫌いです</p><p>舞夏は、小さな声で答えた</p><p>そうだよな今日、初めて会った男に舌を舐められるのは嫌だよな</p><p>それが、正しい反応だろう</p><p>こんな短期間でしかも自分を突然レイプした男を、舞夏が好きになるはずがない</p><p>舞夏は、辛そうに呟く</p><p>じゃあ、舞夏もう一度だ</p><p>舌を出せ</p><p>舞夏は諦めて、舌を出す</p><p>その舌をオレはチュパチュパと舐める</p><p>どうだ</p><p>やっぱり嫌ですこんなこと、されたくない</p><p>グッと耐える、舞夏</p><p>そうじゃない舞夏じゃなくて、オレはどんな顔をしている</p><p>舞夏の顔にが浮かぶ</p><p>これから、オレは舞夏がどう感じているのかを一つ一つ確認していくだから、舞夏もオレがどう感じているのか、見ていてくれ</p><p>オレは、舞夏にキスした</p><p>舞夏の口に舌を押し込む</p><p>舞夏の口内で舌を絡める</p><p>どうだ、オレ、どんな顔をしている</p><p>お兄さん気持ち良さそうな顔をしています</p><p>ああ気持ちいいんだ舞夏の舌を感じると、背筋がゾクゾクするオレのチンポはどうなってる</p><p>舞夏が手の中のペニスを確認する</p><p>さっきよりも大きく、熱くなってます</p><p>舞夏が、そう報告した</p><p>驚きと戸惑いの混じった顔で</p><p>オレはそんな舞夏の唇に、チュッとキスをする</p><p>舞夏のファースト・キスは、オレが貰ったんだよな</p><p>舞夏は、オレから視線を外そうとする</p><p>ダメだオレを見ていろオレの眼をずっと見ているんだ</p><p>舞夏の眼が、ハッと、オレを見つめ直す</p><p>舞夏は、オレにファースト・キスを奪われたことどう思ってる</p><p>仕方なかったって、思ってます</p><p>嘘を吐くな</p><p>オレは、舞夏を睨み付ける</p><p>この近い距離では本当に心が見える</p><p>嘘と本心がよく見える</p><p>本当はどうなんだ</p><p>後悔しています</p><p>舞夏は、答えた</p><p>舞夏のファースト・キスが、あんなのだなんて</p><p>舞夏は、オレを見たまま悔しそうに言った</p><p>そうか</p><p>オレは、舞夏に再びチュッとキスをした</p><p>どうして、舞夏にキスするの</p><p>舞夏は、少し怒った顔でそう尋ねる</p><p>内心の苛立ちを隠せなくなってきている</p><p>したいからだ舞夏とは、何回でもキスしたい</p><p>オレは、さらにキスする何回も</p><p>舞夏は嫌だよこんなの</p><p>少しずつ舞夏の心の覆いが外れていく</p><p>生々しい、傷だらけの本心が露わになる</p><p>オレは舞夏の心に、さらに土足で踏み込んでいく</p><p>舞夏、オレとセックスしてどうだった</p><p>舞夏の顔に、明らかな憎しみの色が浮かぶ</p><p>痛かった痛かったです</p><p>それでも、舞夏は雪乃とは違う</p><p>泣いて自分の心の中に閉じ籠もろうとはしない</p><p>真っ正面から、オレを見据えて本気で、オレと闘う意欲を見せている</p><p>舞夏の身体のことなんてどうでもいいんだオレが知りたいのは、舞夏の心だ</p><p>オレは、さらに舞夏を挑発する</p><p>オレとセックスして嬉しかったか</p><p>嬉しいわけないでしょあんなのっ</p><p>オレを強く、睨み付ける</p><p>手が止まっているぞ</p><p>舞夏の手が、オレのペニスを愛撫する</p><p>口惜しそうに辛そうに</p><p>オレはとっても嬉しいよ舞夏とのセックスすげぇ、気持ちが良かったよ</p><p>舞夏は辛かった悲しかったただ、痛くて情けなくて舞夏、もう死んじゃいたいです</p><p>死なせないよ舞夏は、ずっとオレとセックスするんだから</p><p>嫌だ、舞夏そんなの</p><p>オレと舞夏は、本音をぶつけ合う</p><p>舞夏は、オレにレイプされてロスト・ヴァージンしたそうだな</p><p>そうだよ舞夏</p><p>舞夏の中に、大きな感情がワーッと湧き起こる</p><p>その感情を、舞夏は必死で押さえ込もうとしている</p><p>自分の内側に呑み込もうと、がんばっている</p><p>だからオレは、次の一手を打つ</p><p>舞夏オレのこと、どう思ってる</p><p>肉体的なセックスの話から、精神的な内面の話に大きく舵を切る</p><p>舞夏の本音が思わず、零れる</p><p>嫌い大っ嫌いです</p><p>十四歳の眼が、オレを憎んでいる</p><p>これが剥き出しの舞夏の感情</p><p>でもオレのセックス・パートナーになるんだろ二十歳でオレの子供を産むんだろさっき、約束したよな</p><p>オレは、さらに舞夏の心を抉る</p><p>それはだって舞夏が、そうしないとお兄さんが、そうさせようとしているんでしょ舞夏を、お兄さんの奴隷にしたいんでしょ</p><p>溜まり込んでいた舞夏の心が、炸裂する</p><p>舞夏オレのチンコは、今、どうなってる見てみろよ</p><p>舞夏が、オレのペニスを確認する</p><p>勃起は最大限に張り詰めていた</p><p>オレ、興奮しているんだまた、舞夏とセックスできるって思って、ゾクゾクしているんだ</p><p>舞夏が、オレをギロリと見た</p><p>変態中学生を苛めて、楽しいのっ</p><p>中学生に興奮しているんじゃないオレは、舞夏に興奮しているんだッ</p><p>オレは舞夏にのしかかるっ</p><p>舞夏の腰に乗って両手を押さえつける</p><p>さあセックスしようぜ、舞夏</p><p>舞夏が、剥き出しの心のままで叫ぶ</p><p>嫌だ、嫌だ、こんなの嫌よ嫌ぁぁっ</p><p>オレはそのまま舞夏が落ちつくまで、しばらく待った</p><p>舞夏の身体を押さえつけたまま</p><p>何もしてこないオレに舞夏が、困惑してオレを見上げる</p><p>オレも舞夏の顔を見下ろす</p><p>眼と眼が合う</p><p>舞夏オレたち、何でセックスしないといけないんだと思う</p><p>オレはそう尋ねた</p><p>そんなのお兄さんが、舞夏をレイプしたいからでしょ</p><p>オレはわざと舞夏の心を傷付ける決意をする</p><p>お前の身体、レイプしたいと思うほど良い身体か</p><p>オレにはみすずもいる克子姉もセックスする相手には困っていないんだ</p><p>きっとお兄さんはロリコンなんでしょ舞夏の子供っぽい身体をレイプしてみたかったのよ</p><p>オレは苦笑する</p><p>克子姉をセックス・パートナーにしている男が、どうしてロリコンなんだよ</p><p>舞夏は、克子姉の大人の女の魅力にコンプレックスを持っている</p><p>自分は子供っぽくて女の魅力が足りないと思い込んでいる</p><p>だから、この理屈が舞夏には一番痛く響く</p><p>舞夏オレがレイプしたいのは、お前の小さな肉体だけじゃない</p><p>オレはお前の心もレイプする</p><p>ゾッとする、舞夏</p><p>そうしてお前を完全にオレのものにする</p><p>どうしてどうして、そんな酷いことをするのよ</p><p>か細い小さな声で舞夏はオレに言った</p><p>心も身体も、完全にオレの女にしなければオレは、舞夏のために命を懸けられないからだ</p><p>オレはここにきて、ようやく弓槻先生の話の意味が判った</p><p>なぜ、自分の女を優先にしてまだ身体を合わせていない寧さんは後回しにしなければいけないのか</p><p>オレと寧さんはまだ、セックスしていない</p><p>セックスして心の絆を築いていない</p><p>セックスしないままの関係ではダメなんだ</p><p>オレたちは、親子でも姉弟でもないのだから</p><p>自分の心と肉体を差し出して、愛し合う関係にならなければ命を懸けられない</p><p>中途半端な状態で命を懸けちゃいけないんだ</p><p>何よりすでにオレに心と身体を預けてくれた、他の女たちに失礼だ</p><p>お兄さんの言ってること、メチャクチャだよ舞夏のために、舞夏をレイプするのそんなの、お兄さんがただ舞夏をレイプしたいだけでしょ舞夏、レイプされたのにお兄さんに感謝しなくちゃいけないの酷いよっおかしいよっハチャメチャだよっ</p><p>確かに、ハチャメチャだ</p><p>オレは、目の前に美味そうなものがあったら、何も考えずにまず食べてみるんだよっ食べてしまってから、その後のことを考える全身全霊を懸けて、責任を取るんだ</p><p>それが黒い森のやり方</p><p>舞夏オレは、もうお前を食べてしまった後戻りはできないお前のことは、死ぬまでオレが責任を持つだが、その前に</p><p>オレは、腹を括る</p><p>オレはお前を完全に食い尽くす心も身体も</p><p>オレは、勃起しきったペニスを舞夏に挿入しようとする</p><p>嫌だよおっ嫌、嫌、嫌ああああっ</p><p>舞夏が、恐怖に叫ぶ</p><p>それまで堪えていた涙が、一気に噴き出した</p><p>十四歳の少女として舞夏が、泣き喚く</p><p>克子姉が、後ろからオレに声を掛けた</p><p>ローションを使いましょう舞夏ちゃん、ほとんど濡れてないから</p><p>克子姉が、半透明なボトルを持って来る</p><p>舞夏の秘部にたらーりと液を垂らす</p><p>つ、冷たいっ</p><p>舞夏の身体がビクッと跳ねる</p><p>中にも入れるわ</p><p>克子姉が、舞夏の割れ目を拡げてボトルの注ぎ口を押し入れる</p><p>グッとボトルを絞るッ</p><p>舞夏の口が、魚のようにパクパクと開く</p><p>ローションが舞夏の胎内に注ぎ込まれていく</p><p>酷い克子さん、酷いよ</p><p>舞夏が、克子姉に恨み言を言った</p><p>酷くはないわ本物の女になりなさい</p><p>ただセックスを経験するだけでは、本当の大人の女にはなれないのよあたしは、この人に抱かれて初めて判ったわ心も身体も全部さらけ出してお互いにお互いを食い尽くすのそこまでして、ようやく絆が生まれるわ</p><p>舞夏は大きく首を振る</p><p>判らないよ舞夏には、克子さんの言っていること、全然判らない</p><p>経験なさいすれば判るわ</p><p>克子姉が、舞夏の肩を押さえる</p><p>驚く、舞夏</p><p>舞夏さんはあたしが抑えていますから早く</p><p>オレは舞夏の割れ目に、勃起を当てる</p><p>亀頭にローションのぬめりを感じる</p><p>嫌、嫌ぁぁ酷いよ、克子さん克子さん、助けてぇぇぇっ</p><p>ググッと突き込むッ</p><p>痛ぁぁっ</p><p>舞夏の絶叫</p><p>舞夏は、今日、二度目のレイプを体験するッ</p><p>き、きついっ</p><p>亀頭の侵攻を阻む、抵抗</p><p>しかし、一度すでに犯された後の肉体だ</p><p>ゆっくりと、舞夏の中に潜り込んでいく</p><p>痛い、痛い、痛い痛いぃぃぃぃっ</p><p>暴れる舞夏をオレと克子姉が押さえつけるッ</p><p>舞夏ぁぁっ舞夏ぁぁっ</p><p>亀頭がまた、処女膜の場所にメリこんでいく</p><p>破れた膜が、さらに引き裂かれる</p><p>あああああっ</p><p>舞夏の叫びは快感ではない</p><p>ビリビリとした痛みを感じているのだろう</p><p>全身で耐えている</p><p>オレのペニスを弾き返そうと、身体をギュッと縮こまらせている</p><p>男の侵攻には適わない</p><p>ここが、ゴールだッ</p><p>オレは、一気にペニスを根元までブチ込んだっ</p><p>亀頭がプニッとした子宮口とキスをするッッ</p><p>入ったぞ、舞夏ぁっ</p><p>オレに串刺しにされた、十四歳の美少女</p><p>舞夏ははぁ、はぁと大きく息をしている</p><p>痛むのだろう眉を顰めている</p><p>額には、粒の汗が浮かんでいた</p><p>舞夏が落ちつくまでそのままの体勢をキープする</p><p>舞夏がもう暴れないのを確認して、克子姉は舞夏から離れた</p><p>カメラを持って、繋がっているオレと舞夏を撮影していく</p><p>オレたち、セックスしているんだ舞夏、またレイプされているんだぞオレに</p><p>気違い変態</p><p>そう、オレを罵った</p><p>オレ、今、どんな顔をしている</p><p>オレの問いに舞夏は答えた</p><p>サイアクの顔だよ舞夏をレイプして嬉しそうな顔をしている</p><p>舞夏もサイアクの顔をしているよ苦しくて、辛そうだ</p><p>オレのその言葉に舞夏の眼から、ぽろりと涙が零れる</p><p>早く済ませて</p><p>済ませるって何を</p><p>オレは、意地悪く舞夏に尋ねる</p><p>早く、舞夏の中に出してそれで、終わりにして</p><p>舞夏が、ギッとオレを睨み付ける</p><p>オレは、徹底的に舞夏を味わせて貰うお前の身体も心も</p><p>大っ嫌い</p><p>舞夏が、オレを罵る</p><p>みすず、来てくれ</p><p>オレは舞夏と繋がったまま、身体を起こす</p><p>はい、何でしょう、旦那様</p><p>ずっとオレたちの様子を見ていたみすずが、飛び込んで来る</p><p>舞夏のクリトリスを舐めてやってくれ</p><p>オレは、そう命じた</p><p>オレはこのまま動かないからみすずの舌で、舞夏を気持ち良くしてやってくれ</p><p>はいかしこまりました、旦那様</p><p>みすずの頭がオレと舞夏の結合部に降りて行く</p><p>み、みすずさんや、やめて下さいっ</p><p>舞夏が、みすずに懇願するが</p><p>舞夏さんみすずは渚様に舌の使い方は仕込んでいただきましたから、自信がありますっ</p><p>ニコッと笑って、指で舞夏のクリトリスを露わにする</p><p>気持ち良くしてあげますねっ</p><p>みすずの赤い舌が舞夏のクリトリスに触れるっ</p><p>舞夏が、ビクッと跳ねる</p><p>膣がオレのペニスをキュキュっと締めたッ</p><p>うふふふっ舞夏さん、可愛いっ</p><p>みすずが、舌でレロレロと舐め上げるッ</p><p>たっぷり唾を垂らして、クリトリスを刺激する</p><p>あああっあああっ、あーっ、あんっ</p><p>舞夏は喘ぎ声が漏れるのを止められない</p><p>快感に身体が反応する度に膣の中も妖しく蠢く</p><p>オレはピストンしないでただ、舞夏の胎内の変化を楽しんで行く</p><p>うふふっ、舞夏さんのお豆さん、大きくなってますよっルビーみたいに赤く光ってますっ</p><p>みすずが、唇でチュッとキスするっ</p><p>ひやぁん、す、吸わないでっ</p><p>舞夏が、身体を弓なりに反らす</p><p>舞夏のクリトリスが感じやすいことは、風呂場の経験で判っていた</p><p>うふふっふふーっもっと、可愛くなっちゃえーっ</p><p>みすずは指でクリトリスの周りを刺激しながら舌先で表面をなぞる</p><p>本当に、渚さんには色々な技を教え込まれたらしい</p><p>あっあっあっいやぁんあああっ</p><p>喘ぎ声とともに舞夏の膣が湿り気を強めていく</p><p>胎内がキュウキュウと締まる</p><p>奥と入り口で締まり方が違う</p><p>そんな舞夏の胎内をオレは、じっくりと堪能する</p><p>舞夏、気持ち良さそうな顔をしているぞ</p><p>オレの言葉に、舞夏が潤んだ瞳でオレを見上げる</p><p>見ないであああんっ舞夏恥ずかしいあっああ</p><p>オレに犯されたまま舞夏は、みすずの舌に酔っている</p><p>オレは、どんな顔をしている</p><p>お兄さんはあんっ気持ち良さそうな顔をしています</p><p>舞夏の膣が、勃起を絞っていく</p><p>この胎内の蠢きだけでイッてしまいそうだ</p><p>オレは、ペニスの根元を握って上下にしごく</p><p>いつでも射精できる準備をする</p><p>気持ちいいよ舞夏の膣は温かくて、ヌルヌルでオレのを優しく、締めあげている</p><p>みすずが舞夏に言った</p><p>激しくしますね</p><p>ジュジュッ、チュパパパツと、水音を立てて、みすずが舞夏のクリトリスを責めていく</p><p>いやぁぁんっあああっ、あっ、あっ、あっ、はぁぁんっ</p><p>舞夏の歓喜の顔</p><p>舞夏、オレを見ろオレも、舞夏を見ているから</p><p>舞夏がオレを見上げる</p><p>気持ちいいよ、舞夏</p><p>いやぁんそんな、エッチな眼で舞夏を見ないで</p><p>舞夏だって、エッチな顔をしているよ</p><p>みすずがラスト・スパートを掛ける</p><p>ひぃぃっあぁぁんああっ来ちゃうっ舞夏に、白いの来ちゃうぅぅ</p><p>舞夏が絶頂の兆候を口にする</p><p>オレを見ていろ、舞夏っオレも見ているからっオレを見たまま、イクんだっ</p><p>舞夏舞夏、舞夏、舞夏</p><p>中学二年生の美少女が快感に堕ちた眼で、オレを見ている</p><p>膣の中が蠢く</p><p>オレももうイク</p><p>あああっま、舞夏っもうダメダメになっちゃううっ</p><p>見てる、見てるぞ舞夏っ</p><p>見られてるっ舞夏変態お兄さんに見られてるよおっ</p><p>すごいエッチな顔をしているぞ、舞夏ぁぁ</p><p>あああっ、嫌ぁぁ、見ないで見ないで</p><p>見てるぞ、お前もオレを見ているっ</p><p>舞夏の身体に雷撃が奔るッッツ</p><p>ぬぁぁんっっ</p><p>ビクッビクッビクッっと、舞夏の全身が痙攣したッ</p><p>膣の中がキュキュキューッと締まるっ</p><p>今だぁっ</p><p>オレは、舞夏の子宮口に亀頭をドンと押し込んで</p><p>精液を漏らすッ</p><p>あああ熱いっ</p><p>子宮に注がれる熱液を舞夏は胎内で感じる</p><p>見てるぞっ、舞夏ぁっオレは、お前を見ているぞっ</p><p>オレは見ている絶頂に達した舞夏の顔を</p><p>オレの白濁を受精した、舞夏の顔を</p><p>舞夏も、見ている</p><p>舞夏の瞳にオレの顔が映っている</p><p>舞夏の最奥に激しく精を噴出しているオレの顔を</p><p>舞夏オレの舞夏</p><p>最後の一滴まで注ぎ込もうと、オレは亀頭を子宮口にグリグリ押しつける</p><p>舞夏がそんなオレを、見ている</p><p>セックスを交わした男を女が見ている</p><p>花粉が、飛び始めてますね</p><p>眼と喉の痛みで判ります</p><p>早速、薬を飲むのですが頭の動きが鈍くなる</p><p>この季節はつらいです</p><p>103．和解のためのセックス</p><p>出したの、舞夏の中に</p><p>舞夏が、オレを見上げている</p><p>オレのペニスは、まだ固い</p><p>舞夏の中からペニスを引き抜く</p><p>結合していた部分から、白い精液がどろりと溢れ出す</p><p>克子姉が舞夏の写真を撮る</p><p>舞夏の脱力した顔と無残な女性器を</p><p>何で、こんなことしているんだろ舞夏</p><p>大きく脚を拡げたまま舞夏は、そう呟いた</p><p>エッチって、よく判らないよ</p><p>舞夏は、戸惑っている</p><p>十四歳の少女が、好きではない男と、愛のないセックスを交わす</p><p>肉体的な快感を得たことが、舞夏の心の中でさらなる混乱を引き起こしている</p><p>舞夏ちゃんは、女なのよそして、彼は男男女が理解し合うには、セックスするしかないのよ</p><p>克子姉が舞夏に言った</p><p>あたし今、初めて気が付いたことがあります</p><p>舞夏の股間から顔を上げてみすずがオレに言った</p><p>みすずは旦那様のペットにしていただいてから、毎日少しずつ、旦那様のことが好きになりました今は、大好きですそれは旦那様がいつも、みすずに誠実で優しくて、みすずのことを愛してくれていたからだと思っていました</p><p>みすずの瞳が、オレを見つめる</p><p>でもそうじゃなかったんですね旦那様は、渚様からみすずをプレゼントされた時からずっと一生懸命、みすずのことを好きになろうと、がんばって下さっていたんですね</p><p>今、旦那様が舞夏さんになさったセックスで、よく判りました旦那様、一生懸命に舞夏さんのことを好きになろうと努力なさっている</p><p>舞夏が驚きの眼で、オレを見る</p><p>舞夏のこと、好きになろうとしてる</p><p>みすずが、優しい眼差しで舞夏を見た</p><p>はい、そうです舞夏さんあたしたちの旦那様は、本当にお優しい方なんですよ</p><p>違うよ、みすずオレは、そんなに良い人間じゃないよ女の子をレイプしちゃうような、酷い男だ</p><p>それは舞夏さんを救うため、でしょ</p><p>そうね、あたしもみすずさんの言っていること今、ようやく判ったわさっき、何でマルゴ様が、あんなに怒っていたのかもあたしたち彼に甘えすぎていたわねどんなことをしても、彼は受けとめてくれるって信じてるからそれに甘えて、彼を苦しめてた</p><p>あたしたちは、勢いとその場の雰囲気で言葉を発し過ぎているわもちろん、勢いで言葉を出して行かないと、やってられないのよみんなで幸せになりましょうとかねお互いに声を掛け合わないと、耐えられないのよこの屋敷の女たちは特に</p><p>克子姉が、寂しそうにそう言った</p><p>そして言葉の力で結束しあい言葉の力で縛っていくのが、あたしたちのやり方だった</p><p>あたしたち</p><p>それは黒い森</p><p>弓槻先生は、いつもオレたちを言葉で縛る</p><p>あなたは＊＊しなければならない</p><p>もう、あなたには＊＊することしかできない</p><p>そういう強い言葉の力に導かれてオレは、これまでやって来た</p><p>でもさっき、マルゴ様はおっしゃったわそろそろ現実に立ち向かうことを考えなくてはいけないって</p><p>マルゴさんは、確かにそう言った</p><p>もう言葉の力に縋っているだけじゃダメなのよお嬢様の言葉に寄り添っているだけでは本当に幸せになりたいのならあたしたちは自分で決意して、目の前の障害に立ち向かっていかないといけない</p><p>マルゴ様のおっしゃられたことが、胸に刺さったから寧さんは、一人でお台所へ行かれたんですね</p><p>みすずが、克子姉に言った</p><p>多分、そうね夢ばっかり語ってないで、きちんと自分の現実に向き合えって言われたんですものね</p><p>何よりみんなが勝手な夢を語ることで、旦那様が大変な思いをなさっているということに、誰も気付いていませんでした</p><p>本当にそうだわ</p><p>旦那様ごめんなさい</p><p>みすずが、オレに頭を下げる</p><p>いやオレは何も</p><p>何を言われているのか、オレには判らない</p><p>みんなから、いきなり姉妹会の話をされてあなたはどう思った</p><p>いやみんながそうしたいのなら、そうしないといけないんだなって</p><p>えっと高校には、すぐに退学届を出さないといけないって思った</p><p>克子姉が驚く</p><p>だって、みんなと生活するんだろまずは、渚さんの花屋と克子姉のパン屋の仕事を覚えないといけないから学校へ行っている余裕なんて無いよそれに、今からバイトして少しでもお金を貯めておかないと</p><p>お金</p><p>そうだよ渚さんはお店があるし、克子姉はうちの学校の仕事なんかもしているからいいけれど寧さんとみすずと舞夏の生活費は、オレが稼がないといけないじゃないか</p><p>舞夏がハッとする</p><p>お兄さんあたしも</p><p>ていうか舞夏が一番心配なんだよみすずには家があるし、寧さんには先生やマルゴさんがいてくれるからでも、舞夏はお父さんが大変なことになっちゃうんだしこんな状況の中で舞夏を引き取るとしたら、オレが働くしかないじゃないか</p><p>克子姉が溜息を吐く</p><p>ちゃんと考えてくれているのね</p><p>当たり前だろみんながそうしたいって言うのなら、オレは何とかしないといけないんだから</p><p>オレの言葉に、みすずが応える</p><p>旦那様姉妹会は、まだ単なる夢なんですよ将来、こうなるといいねっていうぐらいのでも、旦那様は真剣に考えているんですね</p><p>というよりいつでも、真剣なのよこの子そんなこと、判っていたのに判っていたはずなのに、いつのまにかあなたに甘えていたわあたしたち</p><p>マルゴ様が怒るのも当然ですね</p><p>みすずがうつむいて、そう言った</p><p>克子姉が舞夏を見る</p><p>舞夏ちゃん、一度、頭の中をゼロにして聞いてくれる</p><p>あなたのお父様白坂創介への復讐として、今日、あなたがレイプされる計画があったそれはもう判っているわね</p><p>そして彼は、結果的にだけど舞夏ちゃんをレイプしたわ</p><p>普通の男なら、レイプが終わったらすぐに逃げ出すわ後ろめたさで、逃げるように立ち去るそう、思うでしょ</p><p>もう少し図々しい男なら、舞夏ちゃんを自分のセックス奴隷にしようとするわただ、自分の欲望を吐き捨てるためだけの玩具に</p><p>でもこの子は違ったわこの子は、あなたをレイプした責任を取って、一生あなたを背負っていく覚悟をしちゃったのよこの子、真面目で、不器用で、一生懸命だから</p><p>女の子は、男はみんなエッチであの子をレイプしてなんて言われたら、ホイホイ実行しちゃうもんだって思っているでしょ性欲だけのケダモノだって確かに、そういう男もいないわけではないんだけど大概の男の子は繊細なのよ好きでもない子をレイプしろって言われて、実行できるものではないわオチンチンが勃たないのよ</p><p>うん、何となく判る</p><p>他人に命令されて、知らない女の子をレイプができる男は、想像力の欠けた馬鹿か、本物の性犯罪者くらいよそうでもなければ、命令した人がよっぽど怖いとかね</p><p>てことはオレは想像力の欠けた馬鹿か本物の性犯罪者なのか</p><p>ところがこの子は、普通とは違う発想をしちゃったの舞夏ちゃんをレイプした上で、舞夏ちゃんを幸せにするって決心したのメチャクチャでしょこの子も、舞夏ちゃんと会ったばかりでまだ、あなたのことを好きではないのに</p><p>メチャクチャですねお兄さん</p><p>舞夏ちゃん今日、この子に何回好きだって言われた</p><p>そんなの、数えきれません最初に襲われた時から、舞夏のこと好き好き言ってますから</p><p>だから、さっき舞夏ちゃんは怒ったんでしょ本当に好きとは思えないって</p><p>はいでも、お兄さんは舞夏の顔が好きだって言ってました</p><p>舞夏ちゃんは、どう思った</p><p>嘘吐きって思いました</p><p>そう感じていたんだ</p><p>この子もね、必死だったのよ</p><p>克子姉が、舞夏に微笑む</p><p>この子一生懸命、必死で舞夏ちゃんのことを好きになろうとしているのホントに馬鹿な子舞夏ちゃんの良いところを探して、何としても舞夏ちゃんのことを好きになろうとしているの</p><p>みすずの時もそうでした旦那様は、一生懸命、みすずのことを好きになってくれたんだと思います旦那様も本当は困惑なさっていたんだと思います渚様から、突然、みすずを託されてなのに、迷惑そうな顔は一度もなさらないし押しつけがましいこともおっしゃらないんですみすずには何もお求めにならないで、いつもみすずのお願いを聞いて下さいました本当は、みすずの方がお姉さんなのにあたしは、ずっと甘えていました旦那様のお気持ちがどんなだったかなんて、全然判ってなくて</p><p>あたしの時もそうよ今だから判るわこの子の舞夏さんへのアプローチを見たからこの子、最初からあたしのことを好きだったんじゃないわそれは、よく覚えているのあたし、あの頃、精神状態がまともじゃなかったしこの子、セックスの途中で、あたしのことを好きになってくれたいいえ、好きになろうと一生懸命努力してくれてだから、今のあたしがある</p><p>舞夏ちゃん、恋愛結婚と見合い結婚では、どっちが離婚しない率が高いか知ってる</p><p>見合い結婚の方よ見合いの人の方が、一生添い遂げるのそれってやっぱり相手のことを好きになる努力をするからだと思うわ</p><p>好きになる努力ですか</p><p>そうよ恋愛結婚なら、相手のことが好きっていうことが前提で結婚するでしょだから、好きじゃなくなったらすぐに離婚しちゃうわけでも、見合い結婚はお互いのことを全然知らない二人が出会って、この人なら好きになれるかなって感じて結婚するでしょ結婚してからも相手を好きになる努力が持続するから、破局することが少ないのよ</p><p>舞夏ちゃんこの子は多分、舞夏ちゃんのことを好きになる努力を止めないわよそして、本当に好きになってくれるあたしやみすずさんを好きになってくれたように</p><p>真剣な眼で、オレを評価しようとしている</p><p>舞夏ちゃんも、そこから始めてみない</p><p>克子姉が舞夏にそう告げる</p><p>舞夏もう、お兄さん以外に選択肢は無いんですか</p><p>舞夏が、悲しそうに言った</p><p>そんなことは無いそんなことは無いんだよ舞夏は、他に好きな人ができたら、オレなんて捨てていけばいいただ</p><p>ただ</p><p>さっき、弓槻先生に言われたんだ舞夏は、今のままだとレイプのショックでセックス嫌いな女の子になる男性恐怖症になるかもって</p><p>それでお嬢様は何て</p><p>まさか、もう一度、レイプしろと言われたとは答えられない</p><p>とにかく舞夏と何度もセックスしろってそうして、セックスの気持ち良さを身体で理解させろってオレが舞夏のことを好きで好きで堪らないから、セックスばかり求めるんだと思い込ませるぐらいセックスしろって</p><p>もう仕方がないと思って、全部ブチ撒ける</p><p>お嬢様らしいわ</p><p>克子姉がはぁと溜息を吐く</p><p>お嬢様も元娼婦でいらっしゃるから発想が偏っているんです</p><p>でもきちんと考えてくれていたし、理屈は合っていると思ったから</p><p>理屈に合っていても、そんなことをしていたらあなたの身体と心が保たないでしょっ</p><p>克子姉が怒った</p><p>お嬢様も、あなたのことを過大評価しすぎなのよっあなただって、普通の高校一年生なんだから舞夏ちゃんをセックス浸けにする前に、あなたの方が壊れちゃうわよっ</p><p>ええっ、あの</p><p>ちょっと、おいで</p><p>克子姉が、強引にオレを抱き締める</p><p>克子姉の豊かなおっぱいが、オレの顔を包み込む</p><p>ごめんなさいねお嬢様だけじゃないわあたしたちみんなあなたに望みすぎだったと思うわ</p><p>克子姉が、オレの耳にそう囁く</p><p>あなたが絶対に拒絶しないあたしたちを裏切らない人だからって</p><p>いいんだよオレ今まで誰かに期待されたことなんて無いしオレにできることなら、何だってするよ</p><p>馬鹿っもっと自分を大切になさい</p><p>みすずが、背中からオレに抱きつく</p><p>そうですよ旦那様みすずたちが、間違っていました</p><p>何が</p><p>オレには判らない</p><p>お兄さん、馬鹿なんですね</p><p>舞夏が、オレに言う</p><p>うんオレが馬鹿なのは認めるけれど</p><p>そういうことを言っているんじゃないですっ</p><p>舞夏が叫ぶ</p><p>結局お兄さんは、最初から最後までずっと舞夏のことを考えてくれていたんじゃないですか全然、間違っているけど変なことばっかりされちゃったけどでも、お兄さん、本当に舞夏のことを心配してくれていたんですね</p><p>あたしずっとお兄さんのことを、怖くて危ない人だと思って警戒していましたでもそうじゃなかった</p><p>舞夏の眼に、涙が溜まる</p><p>舞夏の中で全然繋がらなかったんです舞夏に無理矢理エッチした怖いお兄さんとその後のお風呂場での優しいお兄さんが二重人格なのかと思いました怖かったですすっごく怖かったでも、克子さんや寧さんやみすずさんは、とってもお兄さんのことを信頼しているし訳が判りませんでしたっ舞夏の頭がおかしくなっちゃったんじゃないかって、ずっと思ってました</p><p>今の話でやっと判ったお兄さんもずっとギリギリだったんですね舞夏とおんなじで急に変な世界に押し込められて、舞夏とエッチしなくちゃいけなくなってずっとずっと苦しんでいたんですね</p><p>そんなオレ、苦しんでなんかいないよ</p><p>克子姉がオレに言う</p><p>あなたは、ずっと耐えるのが当たり前の世界に生きてきたから自分が、どれだけ苦しんでいるのか判らなくなっちゃっているのよ</p><p>みすずが最初の頃、必死に旦那様のペットになろうとしたみたいに今、旦那様は必死で舞夏さんを好きになろうとしているんです理屈抜きで</p><p>みすずが、オレに言う</p><p>いやなるよ、オレ絶対に舞夏のことを好きになる好きになって、幸せにするみすずの時と同じだよ</p><p>判ってますみすずは、判ってますから</p><p>みすずが、オレの背中を抱き締める</p><p>みすず泣いているのか</p><p>どうして、あなたはそうなのよ</p><p>女の子と、いい加減な付き合いは絶対にしないのね本気で相手のことを、心と身体で愛してくれようとするから</p><p>だって当たり前じゃないか本当に好きにならなきゃセックスなんてできないよっ</p><p>馬鹿あなたは馬鹿よ</p><p>克子姉も、オレを抱き締める</p><p>舞夏が、オレに声を掛ける</p><p>舞夏のために、もう苦しまないで下さいお兄さんが舞夏にしたことは、全部許しますお兄さんは、もう舞夏のことで悩まなくていいです</p><p>舞夏最初に弓槻さんが計画した通りにしますたくさんの男の人たちに犯されますもう、それでいいですお兄さんは、舞夏のことは見捨てて下さい</p><p>叫んだっ</p><p>ふざけるなぁぁッッ</p><p>自分でも驚くぐらいの、大きな声が出た</p><p>そんなこと、できるわけないだろッッ</p><p>舞夏の驚く顔</p><p>絶対に見捨てないぞっ舞夏のことは、オレが幸せにするっ幸せにするから</p><p>克子姉が、舞夏に言う</p><p>少し前にこの子が舞夏ちゃんに言ってたでしょこの子、両親に捨てられたの本当よだからこの子は目の前に居る人を、見捨てることができないの</p><p>みすずが、泣きながらオレに言う</p><p>本当に困った旦那様ですよねあたし、大好きです</p><p>克子姉が、オレの頭を撫でてくれた</p><p>舞夏が小さく呟いた</p><p>舞夏も努力します一生懸命、お兄さんのことを好きになってみます</p><p>いいよ舞夏は、そんなことしなくてもオレが舞夏を好きになるから舞夏は、無理にオレのことを好きにならなくていい</p><p>舞夏は、キッと強い眼でオレを見る</p><p>子供扱いしないで下さいっ舞夏は、もう大人ですっお兄さんに大人の女にされちゃいましたっ</p><p>お兄さんが努力するなら舞夏も努力します好きになりますっ必ず、好きになりますからっ</p><p>それから舞夏は、克子姉とみすずに</p><p>克子さん、みすずさん改めて、お願いします舞夏を姉妹会のメンバーに入れて下さいっ</p><p>舞夏はまだ幼くて、できの悪い妹ですけど一生懸命、がんばりますがんばって、お兄さんの女になりますっ</p><p>克子姉は舞夏に微笑む</p><p>喜んで、あなたを妹に迎えるわ</p><p>みすずも同じです</p><p>オレには何が何だか、全然判らない</p><p>とにかく急に舞夏の心が変わって、オレたちを受け入れてくれたということだけは理解できた</p><p>もう一度舞夏とエッチして下さい</p><p>さっきのお風呂場で舐めて貰った時も今さっきのエッチの時もお兄さんは、舞夏が気持ち良くなることを一番に考えてくれてました</p><p>もう一度お兄さんが気持ちいい様に、舞夏を抱いて下さい</p><p>でも痛いんだろ、舞夏</p><p>痛いのはガマンします舞夏の身体で、お兄さんに気持ち良くなって欲しいんです</p><p>舞夏はそう言うけれど</p><p>してあげなさい手加減抜きで</p><p>気を遣われることが、かえって辛いこともあるのよ</p><p>舞夏さんは旦那様のことを、ちゃんと知りたいんですよ</p><p>舞夏が、舐めた方がいいですか</p><p>舞夏がオレのペニスに顔を寄せる</p><p>確かエッチの前に舐めるのがルールでしたよね</p><p>それはさっきスタジオで克子姉が言った嘘のルールだ</p><p>舞夏の小さな唇がオレの半勃起したペニスに吸い付く</p><p>こうですよね</p><p>舌でペロペロと舐め上げる</p><p>気持ちいいところは、ここでした</p><p>カリの裏に舌を這わす</p><p>亀頭をチュパッと濡らしていく</p><p>あっという間に勃起は張り詰めていく</p><p>もういいよ、舞夏</p><p>舞夏が、唇を離す</p><p>ちゃんと脱いでしましょう</p><p>そう言って、舞夏は薄物の衣装を脱いで全裸になった</p><p>オレも裸になる</p><p>今はまだ成長途中の身体ですけどきっと、お兄さんに好きになってもらえる身体になりますお兄さんの身体も好きになります</p><p>舞夏の表情は、硬い</p><p>緊張しているのだろう顔が青い</p><p>舞夏、オレに敬語を使うのはやめろ</p><p>そんな舞夏は好きになれないもっと、普通にしろ</p><p>普通って</p><p>いいから一回、深呼吸しろ</p><p>舞夏は大きく深呼吸する</p><p>さらに深呼吸を重ねる</p><p>舞夏の顔に少し、生気が戻ってくる</p><p>舞夏は、素直にキスを受け入れる</p><p>ホントいい人だね、お兄さん</p><p>舞夏が、そう呟いた</p><p>もう緊張は取れている</p><p>舞夏すぐに好きになれる気がする</p><p>ゆっくりとオレは、舞夏を仰向けに寝かせる</p><p>舞夏のおっぱいを舐めた</p><p>相変わらず乳首は陥没したままだ</p><p>これ大人のおっぱいになるのかな</p><p>心配そうに、舞夏が言った</p><p>すぐになるよいや、吸い出してやる</p><p>オレはちゅーちゅーと乳輪を吸う</p><p>しかし、乳首は出て来ない</p><p>ダメみたいだね</p><p>舞夏は笑った</p><p>ゆっくりやろうそのうち、出てくるよ焦らなくていいから</p><p>舞夏の両脚を拡げさせる</p><p>もっとだもっと拡げて</p><p>こ、こう</p><p>カエルのように大きく開脚する、舞夏</p><p>小さな秘部はオレがさっき放出した精液で濡れている</p><p>お尻の下に枕を入れなさい腰を高くした方が、入りやすいから</p><p>克子姉が、そうアドバイスしてくれた</p><p>オレは指示通り、舞夏の尻を上げさせて枕を押し込む</p><p>あなたのオチンチンの方に、ローションを付けなさい舞夏さん、少し濡れにくい体質みたいだから</p><p>オレがローションのボトルを取ろうとすると</p><p>旦那様、みすずが塗って差し上げます</p><p>みすずがオレのペニス全体にローションを垂らして、塗っていく</p><p>細くて長い指でペニスをしごいて</p><p>行くぞ、舞夏</p><p>舞夏がオレを見て頷く</p><p>お兄さん舞夏、ちょっと強引な男の子が好きなのだから、強引にして舞夏が痛がっても、最後まで止めないで</p><p>亀頭をヴァギナに押し当て</p><p>今日、三度目の挿入を試みる</p><p>うぐぅっ入ってきたぁぁっ</p><p>舞夏の処女を失ったばかりの狭い隘路を強引に拡げていく</p><p>んっんんんっくっ</p><p>舞夏は痛みに耐えている</p><p>ああっうっあっ</p><p>ペニスが完全に埋没する</p><p>全部入ったよ、舞夏</p><p>判るお兄さんのドクドクしてる熱い</p><p>舞夏は、痛みを堪えて微笑んでくれた</p><p>動くよ</p><p>強引にして強引でいいいんたからねっ</p><p>オレは律動を始めるッ</p><p>ああっああっ、あぐっくぐっあはぁ</p><p>舞夏は必死で痛みを堪えている</p><p>どう気持ちいい舞夏の中気持ちいい</p><p>ああ、気持ちいいよ舞夏</p><p>早く終わらせてあげないといけない</p><p>だからオレは激しく、舞夏を責める</p><p>ああっ、あっ、あああっ、いっ、痛っあああっ</p><p>舞夏舞夏舞夏ぁぁ</p><p>お兄さんっもっと、メチャクチャにしていいよっ舞夏の中、グチャグチャにしてぇぇっ</p><p>小さすぎる舞夏の膣穴をオレは激しく犯していく</p><p>舞夏、舞夏、舞夏、舞夏ッッ</p><p>あっ、あっ、ああっ、あっ、ぐ、ああっ、ああああーっ</p><p>欲望の熱いたぎりがオレの中に上昇してくる</p><p>舞夏出そうだまた、出ちゃいそうだっ</p><p>早く出してぇぇお願い、早く出してぇぇ</p><p>痛みが限界なのだろう</p><p>舞夏は早く出してと叫んだッ</p><p>その舞夏の耐える顔を見ながらオレは絶頂に達する</p><p>いいい、イクぞぉっ舞夏ぁぁっっ</p><p>オレは射精するッ</p><p>どっくんどくんどくどくどくっ</p><p>出てるよおっ舞夏の中に熱いのが拡がってる</p><p>舞夏が射精するオレを見ている</p><p>オレが受精する舞夏を見ている</p><p>これで、本当にオレの女だぞ舞夏っ</p><p>うんっお兄さんの女舞夏、女になっちゃった</p><p>舞夏はなおも子宮に精を注ぎ込まれながら</p><p>熱い涙を零した</p><p>ようやく、舞夏のハーレム入り確定です</p><p>長かったですがこれで、この後は心配なくイチャイチャできると思います</p><p>少しずつ、吉田くんのことを好きになって貰いましょう</p><p>次話は、台所で泣いている寧さんのフォローをして、また恵美の方のストーリーに移ります</p><p>104．初恋の来た道</p><p>舞夏からペニスを引き抜く</p><p>小さすぎる隘路から、にゅるんと勃起が零れ落ちる</p><p>二度も注ぎ込まれた精液が、舞夏のヴァギナからたらたらと垂れていた</p><p>少し血も混じっている</p><p>痛かったか</p><p>オレは、舞夏にそう尋ねた</p><p>舞夏は苦しそうに、ハァハァと大きな呼吸を繰り返している</p><p>白い肌は紅潮しじんわりと汗をかいていた</p><p>大丈夫ガマンできたよ</p><p>舞夏は、オレの眼を見て答えた</p><p>お兄さんは、気持ち良かった</p><p>心配そうに、オレの顔を見上げている</p><p>ああ、とっても気持ち良かった</p><p>舞夏の中は狭くてきゅうきゅうとオレを締め付けてくれた</p><p>舞夏、お兄さんが思っているより何倍もプライドの高い女の子なんだよ</p><p>舞夏が、不意にそんなことを言う</p><p>だから舞夏、エッチはお兄さんとしかしない</p><p>お兄さんとしかエッチできないようにしてねお願い</p><p>その舞夏の言葉には二つの意味がある</p><p>一つは、オレにセックスの快楽を教え込んで欲しいということ</p><p>もう一つはオレに見捨てられて、輪姦されたり、娼婦に堕とされたりはしたくないということ</p><p>今の舞夏は完全に、自分の立場を理解している</p><p>もはやオレに自分の運命を委ねることしか、生きる道がないことを</p><p>判ったオレが、舞夏を守る約束するから</p><p>オレは、舞夏の汗で湿った身体を抱き締めた</p><p>愛おしい気持ちで、全身を撫でてやる</p><p>髪の毛から小さなおっぱいお腹と</p><p>舞夏の唇に、何度もキスをした</p><p>ね、お兄さん、さっき何回か舞夏のことお前って呼んだでしょ</p><p>舞夏がそんなことを言い出す</p><p>えっと、そうだっけ</p><p>オレお前なんて言ったっけ</p><p>言ったよ今のエッチじゃなくってさっきの、ちょっと怖い顔でエッチした時だよ</p><p>舞夏は、不満そうな顔でそう言う</p><p>旦那様言ってましたよ</p><p>うん、あたしも聞いた</p><p>みすずと克子姉が、背中からオレに言う</p><p>確かにお前って言ったかもしれない</p><p>舞夏、男の人にお前って呼ばれるのはちょっと嫌かな</p><p>舞夏が、ぷっとむくれた顔をした</p><p>あそうなんだ舞夏が、そんなに嫌がるとは思わなかったから</p><p>つーか、オレ</p><p>ちょっと陵辱モードで、格好つけてたし</p><p>思い出すと、恥ずかしくて顔から火が出そうだ</p><p>そんなオレの顔を舞夏が両手で掴む</p><p>オレのほっぺたを左右から</p><p>そして、オレの唇にチュッとキスした</p><p>お兄さん、可愛いね</p><p>でしょうこの子は、とっても可愛いのよ</p><p>はい、みすずもいつもそう思ってます</p><p>克子姉とかは、オレのことをよく可愛いと言う</p><p>まあ、克子姉も渚さんもみすずも年上だから、可愛いって言われてもそんなに抵抗はないけれど</p><p>二歳も年下の舞夏に言われるとちょっと、微妙な感じがする</p><p>舞夏だって可愛いよ</p><p>年上の男の威厳を掛けてオレは舞夏にそう告げた</p><p>舞夏は、くすくすと笑い出す</p><p>そんなに格好つけなくてもいいよ、お兄さん今は、お兄さんが可愛い人だって判って、舞夏、嬉しいの良かった</p><p>舞夏が、オレにもう一度キスする</p><p>お兄さんで良かった</p><p>本当に、オレを受け入れてくれるのか</p><p>舞夏の眼が潤んでいる</p><p>ねえ、お兄さん舞夏のこと、何て呼びたい</p><p>あたしお兄さんだけの特別な呼び方をして欲しいな</p><p>ニッコリと微笑んで</p><p>何でも良いから、お兄さんが決めて</p><p>ま舞夏に愛称を付けろってことか</p><p>どどうしょう</p><p>オレ女の子の愛称なんて、生まれてからこの方、一度も考えたことがない</p><p>舞夏、あのさ</p><p>とりあえず、頭に浮かんだことを言ってみる</p><p>昔、Jリーグにオグラって選手が居たんだけど</p><p>舞夏が、きょとんとした顔をする</p><p>そのオグラ選手が新人だった頃に、所属チームがニック・ネームを公募したんだよ</p><p>うんそれで</p><p>一応舞夏は、オレの話を聞いてくれる</p><p>サポーターから集まった愛称の第１位がオグで２位がグラだった</p><p>何を言っているんだろう</p><p>舞夏、お友達にマイはいるしイカは絶対やだなあ</p><p>やっぱりそうか</p><p>背中から、みすずがオレに声を掛ける</p><p>一応、お伝えしておきますけれどみすずもミスやスズは嫌です</p><p>そうよねあたしなんかカツかツコになっちゃうものね</p><p>渚様はの場合はナギかギサですか</p><p>一応、ナギならアリかもね</p><p>それよりも、寧さんはどうします</p><p>まさか、ネかイ</p><p>いっそ、引っ繰り返してイネにしてしまったら</p><p>それじゃあ、お婆さんみたいじゃない</p><p>克子姉みすず</p><p>ぷっ</p><p>舞夏が、噴き出す</p><p>あはははと、大きな声で笑った</p><p>舞夏は、笑いながらオレの鼻を摘んだ</p><p>もおっそんな情けない顔しないでっ面白いなぁ、お兄さんは</p><p>舞夏は、けらけらと笑う</p><p>何の緊張も無しに</p><p>可愛いっとっても、可愛い</p><p>舞夏が、オレに頬ずりする</p><p>舞夏ね、静岡に居た頃に犬を飼っていたの</p><p>舞夏がそんなことを話し出す</p><p>ラッキーって名前でねパグって種類なのヘチャッとした顔をしてて、舞夏のお友達はみんな可愛くないって言うのでも、舞夏はとっても可愛いと思うの</p><p>そしたらねある時、静岡の叔父さんに言われたの自分の犬だと思うから、可愛いんだよって</p><p>自分の犬</p><p>あたし今、お兄さんのこと可愛いって感じてるこれって、同じだよね</p><p>オレ犬なのか</p><p>舞夏は、くくくっと笑い転げる</p><p>違うよお兄さんは、舞夏の男だよ舞夏のなんだそう思ったら、どんどん可愛く見えてきたの</p><p>お兄さんも舞夏のこと、可愛いと思う</p><p>舞夏が、上目遣いでオレを見上げる</p><p>ああ可愛いと思う舞夏は、とっても可愛いよ</p><p>舞夏はお兄さんの女なんだよね</p><p>そうだ舞夏は、オレの女だ</p><p>舞夏は大きく息を吐いて安堵する</p><p>オレは、舞夏の頭を撫でてやる</p><p>犬のラッキーは、今、どうしているんだ</p><p>まだ静岡に居るよ舞夏は、一緒に連れてきたかったんだけどお姉ちゃんが嫌がったからうちでは動物は、飼いたくないって</p><p>また、雪乃の我が儘か</p><p>まったく、一つぐらい妹の希望を聞いてやってもいいだろうに</p><p>じゃあ、そのうち会いに行こうか</p><p>うん舞夏が育った街も見たいし</p><p>オレは、舞夏に微笑む</p><p>細い裸の腕が、オレをギュッと抱き締める</p><p>舞夏さん、動物がお好きなんですか</p><p>みすずが、舞夏に話し掛ける</p><p>猫だったらみすずの家に居ますよ</p><p>えー、ホントですか</p><p>いつでも見に来て下さい可愛いですよ</p><p>行きますっ舞夏、見たいですっ</p><p>変なところから、みすずと舞夏の交流が生まれる</p><p>何匹、いるんですか</p><p>オス２匹とメス１匹の３匹です</p><p>えー、名前は</p><p>イワン雷帝とエカチェリーナと偽ドミトリー３世です</p><p>それ猫の名か</p><p>二匹は、ロシアンブルーなんです猫の種類が</p><p>うわっ、すごい</p><p>舞夏は、喜んでいる</p><p>どんな種類なんだか、オレには知らない</p><p>イワン雷帝は子猫の時に貰って来たんですけれど、お父さんがイワンて名前だったんですで、四匹生まれた子猫の一番小さい子を貰ったんで、イワン雷帝になりました</p><p>と、みすずは簡潔に説明してくれるけれど</p><p>あイワン四世が、イワン雷帝なんですよ</p><p>舞夏その説明で判るのか</p><p>オレには、さっぱりだぞ</p><p>イワン雷帝の方は血統書付きなんですけど、メスのエリザヴェータの方はちょっと他の種類の猫の血が混じっているらしいんですそれでうちに来る前にエリザヴェータって名付けられたんですもちろん、お母さん猫の名前は、エカチェリーナです１世の方ですね</p><p>みすずの話は続く</p><p>偽ドミトリー３世は、この間貰って来たばかりでまだ子猫なんです種類がサイベリアンって、やっぱりロシアの猫なんで、これはもう偽ドミトリー３世しかないなって思いまして</p><p>オレが悪かったからもう、この話題は勘弁してくれ</p><p>猫に名前を付けるのは、本当に難しいですね</p><p>舞夏が、はーぁと感想を述べる</p><p>キャッツにそんなセリフがあったわね</p><p>克子姉が、舞夏にそう言った</p><p>そう言えば、そうですね</p><p>ああ、ジェリクル・ソングのすぐ後ですね</p><p>みすずも舞夏も、それだけで意味が判ったらしい</p><p>キャッツって何だ</p><p>いや絶対に質問しないぞ</p><p>またなんたらかんたら３世とかの話になったら困る</p><p>やっぱり、名前って大切ですよねその名前でずっと呼ぶんですから</p><p>そうだね猫がこんなに大変なんだからお兄さんが、舞夏にニックネームを付けるのも簡単にはいかないよね判ったこれは宿題にしておくねっ</p><p>舞夏は、えへへとオレを見て微笑む</p><p>まあ、今すぐ考えなくていいんなら、それでいい</p><p>さてと</p><p>オレは身体を起こして、みすずを見る</p><p>はい、旦那様何でしょう</p><p>みすずが、笑ってオレに返事する</p><p>次、みすずの番だよな</p><p>さっき約束した</p><p>舞夏の後にみすずともう一回、セックスするって</p><p>あみすずはいいです旦那様、お疲れでしょ</p><p>みすずがそう言った</p><p>いやでも、するって約束したし</p><p>みすずがオレに抱きついて、そっと頬にキスする</p><p>今までごめんなさいいつも、みすずの気持ちばかり押しつけて</p><p>みすず少し、ガマンすることを覚えます</p><p>いや別に、オレは平気だぞもう一回ぐらいしたってちゃんとみすずを気持ち良くするから</p><p>みすずが、オレの口を自分の唇で塞いだ</p><p>旦那様も、無理しちゃう癖を直して下さいそれじゃあ、身体を壊しちゃいますよ</p><p>いやオレは、別に無理なんか</p><p>克子姉が、横から口を挟む</p><p>あなた今日、何回射精した</p><p>朝、起きがけに、恵美と克子姉に一回ずつ口内射精して</p><p>スタジオの部屋で、克子姉とみすずに一回ずつセックスして</p><p>庭で、舞夏をレイプした時に三回射精して</p><p>この部屋に来てからも舞夏にさらに二回、中出しした</p><p>九回かな</p><p>まだ、日が高いのよやり過ぎだと思わない</p><p>お、思います</p><p>どうせこれで最後のはずじゃないだろうし</p><p>恵美とちゃんと話し合って恵美とも、セックスしないといけないんだよな</p><p>みすずは一生、旦那様に可愛がられたいんですだから、今、ガツガツして求めるのは止めにします</p><p>慌てる必要なんか無かったんです本当にガマンできなくなった時には、どんな時でも、どんな場所でも旦那様はみすずのことを愛して下さることは判っていますから</p><p>それに旦那様と舞夏さんのセックスを見ていて、ちょっと羨ましくなったんですみすずとのセックスはいつも、みすずが旦那様にお願いして、していただいてばかりじゃないですかみすず少し、自重しますですからたまには、旦那様からみすずを求めて下さい</p><p>みすずは、顔を赤らめてそう言った</p><p>とりあえず、みすずを見たら射精しなければならないという覚悟は、もうしなくていいんだな</p><p>オレは深く息を吐く</p><p>みすず１日１回でガマンしますから</p><p>１日１回はみすずのこと、抱いて下さいね</p><p>まあ、仕方ない</p><p>１回だけなら</p><p>あたしもそうするわっ１回でガマンするッ</p><p>舞夏はどうしようかな</p><p>舞夏さんは、セックスに慣れるまではいっぱいしていただいた方がいいと思います</p><p>そうねしばらく、セックスしないと処女膜って再生するらしいから、また痛むわよっ</p><p>舞夏また、痛いのはやだなあじゃあ、慣れるまでは１日３回するいいよね、お兄さんっ</p><p>ここに居る人だけで、１日５回は確定</p><p>これに恵美と</p><p>渚さんにも、同じだけしないと悪いよな</p><p>それから雪乃</p><p>オレ、あと数日で、雪乃と六十回以上、セックスしないといけないんじゃなかったっけ</p><p>心配しないでいいわよっあなたの体調は、みんなで管理するから</p><p>はいっ旦那様には、もうご無理はさせませんっ</p><p>克子姉とみすずはそう言ってくれるけれど</p><p>正直、気が重い</p><p>そうだ、旦那様舞夏さんとセックスしたままでしたね</p><p>みすずが、オレの半萎えのペニスを見る</p><p>みすずがお掃除しますねっ</p><p>みすずが、オレのペニスを口に含もうとすると</p><p>あそれ舞夏がします舞夏の中に出して貰ったんですから</p><p>そう言って、舞夏がベッドから起き上がろうとするが</p><p>処女を犯されたばかりの舞夏はお腹を押さえる</p><p>今日は、もうゆっくりしなさい無理しないでいいからもう一度、お風呂に入ってお医者さんに行きましょう</p><p>今回は、みすずに譲って下さいお願いします、舞夏さん</p><p>みすずが手にオレのチンコを持って、舞夏に微笑む</p><p>でも、それ舞夏のも付いてますよ</p><p>舞夏は自分の愛液を舐められるのが、恥ずかしいらしい</p><p>そんなの、気にしないで下さい姉妹じゃないですか</p><p>みすずが、オレのペニスを口に含む</p><p>唇と舌で愛液と精液を舐め取っていく</p><p>姉妹なんだ</p><p>舞夏が、呟いた</p><p>克子姉が、薬とコップの水を持って来る</p><p>舞夏ちゃんはい、これ</p><p>舞夏は、錠剤を見る</p><p>妊娠しないためのお薬よ中学生じゃ、まだお母さんになるには身体が成長しきっていないから危険なの今は、これを飲んで</p><p>オレが、みすずにお掃除フェラをされている中舞夏は、緊急避妊薬を飲み込む</p><p>あの錠剤は、本物だった</p><p>これまでも何回も見てきたのと、同じ薬</p><p>オレはやっと、気持ちが落ちつく</p><p>舞夏はもう、復讐のターゲットじゃない</p><p>オレの女で</p><p>克子姉たちの姉妹だ</p><p>仲間として認められたんだ</p><p>あたしたちお風呂に行ってくるから、あなたはお台所へ行って</p><p>台所には寧さんが居る</p><p>寧様、きっと落ち込んでいると思うからフォローしてあげて欲しいの</p><p>克子姉は、寧さんのことが心配らしい</p><p>じゃあ、お兄さんお風呂に行ってきまーすっ</p><p>舞夏は、みすずと一緒に先に風呂場へ向かう</p><p>本当に局部が痛むらしい</p><p>がに股でぴょこたんと歩く</p><p>みすずが、そんな舞夏に気遣って並んで歩く</p><p>いつでも、手を伸ばせるように</p><p>舞夏さんのことは任せて下さい旦那様は、寧さんをお願いしますっ</p><p>そう言ってみすずは舞夏と部屋を出る</p><p>克子姉が、オレに小声で囁いた</p><p>ここのお台所にはね監視カメラはあるけれど、マイクは無いの</p><p>お屋敷の娼婦が自由に愚痴を零せるようにねお嬢様が、外してしまったのよ</p><p>常に監視されているんじゃ、ストレスが溜まるもんな</p><p>台所でなら、何でも好き勝手なことが言えるようにしたんだ</p><p>だから何を話しても、誰にも聞こえないからね</p><p>克子姉が、オレに微笑む</p><p>じゃああたしも、お風呂へ行くわ</p><p>台所に向かう</p><p>昨日、みんなで雪乃の妊娠記念のケーキを作った部屋</p><p>寧さんは部屋の奥でぼんやり座っていた</p><p>窓の外は、相変わらずの曇天</p><p>しかし雨は降っていない</p><p>さっき降ったのは、短時間のにわか雨だったらしい</p><p>寧さんが、オレに気付いて顔を上げる</p><p>元気の無い表情</p><p>まだ、ギリシャ神話風の薄衣の衣装を着ている</p><p>オレも、そうだけど</p><p>寧さん、元気なさそうだったから</p><p>オレがそう、声を掛けると</p><p>嘘克っつんが、気を利かせてくれたんでしょ</p><p>寧さんは、再びうつむく</p><p>うんまあ、そうなんだけどね</p><p>ここで嘘を吐いても、何も始まらない</p><p>近くの椅子に腰掛ける</p><p>あたし、最低な女だよね自分はヨッちゃんとセックスしていないのに姉妹会だとか、みんなで幸せになろうとかさ</p><p>寧さんは自分を責める</p><p>さっきの夢もさみんなは、ヨッちゃんの赤ちゃんを抱いているのにあたしには子供がいなかったんだあたしはただ、みんなの赤ちゃんを抱かせて貰うだけで</p><p>酷いよね自分は、みんなの仲間に入る勇気が無いくせに舞夏ちゃんのことを追い詰めてヨッちゃんの女になれとか言ってさ</p><p>寧さんの眼に涙が溜まる</p><p>そのくせあたし、口ばっかしで、本当にみんなの将来のことなんて考えていなかったマルちゃんに怒られた通りだよあたし、最低だ</p><p>オレは寧さんの前にしゃがみ込む</p><p>目の高さを寧さんに合わせて</p><p>だって、仕方ないじゃないですか寧さん、ミスター・ヴァイオラとかいう人のことが片付かない限り先のことなんて考えられないんでしょ</p><p>寧さんがオレを見る</p><p>オレは、寧さんに微笑んだ</p><p>急ぐ必要も慌てる必要も無いんですオレたち、みんなまだ若いんですからゆっくり、どうしたら良いのか考えていけばいいんですよ</p><p>寧さんの眼からポロっと涙が零れる</p><p>寧さんはオレのお姉さんになりたいんでしょそれなら、別に無理してセックスすることなんかないじゃないですか</p><p>でも、ヨッちゃんはしたいでしょ</p><p>そりゃあ、したいです寧さん、綺麗だしでも、自分のお姉さんならガマンします</p><p>あたしは弟とセックスしたいのよっううん弟としか、セックスできないのっそういう変態なのそんな女にされちゃったの</p><p>そういう女にされた</p><p>シザーリオ・ヴァイオラに</p><p>あたし自分の弟に処女を捧げるって約束させられちゃったの子供の頃から、ずっとなのにあたしの弟は、もういないケイちゃん殺されちゃったから</p><p>寧さんの身体が、震え出す</p><p>寧さんの両肩を、ガシッと押さえたッ</p><p>だから、オレが弟になるって言ってるでしょうッ</p><p>寧さんが驚きの眼で、オレを見る</p><p>変態でも何でもいいんです寧さんが、いいんですっ</p><p>オレは胸の内を寧さんに告げる</p><p>さっき弓槻先生に、オレは寧さんの優先順位が高いって怒られましたでも、そう言われて初めて、判ったんです</p><p>オレの心</p><p>自分の心ってよく判らないですよねオレ、克子姉も渚さんもみすずも恵美も舞夏も好きですみんな大切です心から、愛おしいと思っていますそれから、弓槻先生やマルゴさんのことも好きです自分の家族のように感じています</p><p>オレ寧さんの肩に触れている</p><p>寧さんの体温を感じている</p><p>でも寧さんあなたは、オレにとって他の人たちとは違う特別な存在なんです</p><p>寧さんが小さく呟く</p><p>オレは、大きく頷いた</p><p>オレこれまでずっと、自分の初恋の相手は雪乃だと思い込んでましたでも、違ったんです雪乃は、オレにとって憧れの人でしかなくてオレは、いつも雪乃を遠くから見ていただけで外見や上辺の性格に憧れていただけで雪乃の存在を見ることで現実逃避していただけでこんなの初恋じゃないですっ</p><p>オレは本当の雪乃の姿を、何一つ理解していなかった</p><p>オレは驚いたままの寧さんに告げる</p><p>オレ、寧さんが好きですあなたは、オレの初恋の人なんです</p><p>休日なのに今日もギリギリです</p><p>ちなみに、私の静岡の従妹が猫を飼っているんですが</p><p>ばんぐらという名前です</p><p>どうしてそんな名前にしたのと聞いたら、</p><p>雨の日に泥だらけで捨てられていたのを拾って来たから何か見た感じがバング＊＊シュの人みたいだったから</p><p>と答えられました</p><p>怒られるぞ、バングラ＊＊シュの人に</p><p>105．心のシャッフル</p><p>さっきオレ、舞夏に舞夏はオレの初恋の人に似ているって言ったんです雪乃に似ているから、舞夏のことも好きだってそしたら舞夏はオレのことを嘘吐きって思ったんだそうですそれで、オレ、気が付きました</p><p>人に嘘と言われて、初めて気が付く</p><p>オレの初恋は雪乃では無いということに</p><p>オレいっつも、頭でこれはこうだろうって思い込んで自分の本当の気持ちとか、判らなくなっちゃってます雪乃がオレの初恋じゃないのなら何なんだろうって思ってそれから、弓槻先生に寧さんの優先順位が高いって言われて改めて、考えてみたんです</p><p>答えはすぐに出た</p><p>オレ寧さんが好きです寧さんのためなら、何でもしますこういう気持ちって、多分恋ですよね</p><p>寧さんはただ穏やかにオレを見ている</p><p>ありがとうでも、あたしはヨッちゃんの気持ちには答えられないよ</p><p>寧さんはそう言った</p><p>あたしは呪われている女だから</p><p>そんなこと、どうでもいいです オレは、寧さんが毎日、明るく楽しそうにしていてくれたらそれでいいんです寧さんと、どうにかなりたいとかって気持ちはありませんオレは寧さんの力になりたいんです</p><p>寧さんが、オレの眼を見ている</p><p>真剣に</p><p>セックスしなくてもいいの</p><p>あたしはヨッちゃんの恋人にはなれないよ</p><p>オレは心に浮かんだ言葉を述べた</p><p>叶わないのが、初恋でしょう</p><p>寧さんの瞳が潤む</p><p>バカだよヨッちゃんは</p><p>オレは、寧さんに微笑む</p><p>はい自分でも、そう思います</p><p>あたしなんか放っといてみんなと幸せになればいいじゃんか</p><p>オレ結構、欲張りなんです</p><p>オレ、寧さんも一緒に居てくれないと、幸せにはなれません</p><p>寧さんがフッと微笑んだ</p><p>あたし、かなりメチャメチャな女だよ</p><p>よく知ってます</p><p>ホントに、ヨッちゃんに迷惑を掛けるよ</p><p>幾らでも掛けて下さい</p><p>あたしを追ってくる男は、本物の気違いなんだよ人を殺すことなんて、何とも思って無いような極悪人なんだから</p><p>だからそいつから、オレは寧さんを守りたいんです</p><p>オレの心は、もう定まっていた</p><p>寧さんの眼から、涙が零れる</p><p>いいの、本当に</p><p>オレ、男ですから初恋の女性を助けるのは当然です</p><p>寧さんはポロポロと涙を流す</p><p>でもあたしは、ヨッちゃんに何も返せないよ</p><p>オレが惚れたんだから、仕方ありません寧さんが、いつもニコニコ笑っているだけで、オレは満足です寧さんが、いつかオレじゃない、他の男の人と幸せな結婚をしたとしても、オレは笑って祝福しますいつだって、寧さんを応援します手助けしますオレのできることなら何でもします</p><p>つまりこれは初恋なんだ</p><p>恋愛ではない</p><p>でもね、ヨッちゃんあたしはあたしは</p><p>寧さんは、大きく首を振って泣きじゃくる</p><p>とりあえず、彼にありがとうって言っておけばいいんですよ</p><p>振り向くと、克子姉がいた</p><p>あれ、克子姉お風呂に行ったんじゃ</p><p>克子姉は、ニッと笑う</p><p>みすずさんがね舞夏ちゃんの相手は自分がするからって言ってくれたのよあなた一人だと、話をややこしくしちゃうんじゃないかって</p><p>克子姉もみすずもみんな、オレと寧さんに気遣ってくれる</p><p>寧様とりあえず、シザーリオ・ヴァイオラの件が片付くまで、全部保留にしてはどうですか</p><p>克子姉が、そう寧さんに提案した</p><p>あの男のことがどうにかならない限り寧様は、自由にはなれないんですから</p><p>でもさ、克っつん何も片付かないかもしれないよあたしは、また姿を隠して、ここでは無い、どっか遠くへ逃げるしかないのかもしれないし</p><p>寧さんは俯いて、そう言った</p><p>最初にシザーリオ・ヴァイオラから逃げ出した時みたいに先生に連れられて、最初にアメリカから日本に来た時みたいに名前を変えて、また別の土地へ逃げた方がいいのかもしれないし</p><p>名前を変えて</p><p>それはもう不可能ですわ</p><p>克子姉が、寧さんに言った</p><p>お嬢様は、できる限り早く黒い森を解体なさるおつもりです黒い森の後ろ盾が無くなれば寧様が、新しい戸籍を手に入れることも、新しい隠れ家を見つけることもできません</p><p>それは、判っているけど</p><p>何よりお嬢様もマルゴ様も、ここでシザーリオ・ヴァイオラとは決着を付けるおつもりです黒い森の最後の仕事として</p><p>先生とマルゴさんは、もう決心しているんだ</p><p>黒い森を終わらせることを</p><p>だから、マルゴさんさっき、オレたちに怒ったんだ</p><p>本当に幸せになりたいのなら、具体的に現実と向き合って考えろって</p><p>シザーリオ・ヴァイオラは、化け物だよ</p><p>寧さんが、吐き捨てるように言った</p><p>だからこそ、倒さないといけません寧様を解放するために</p><p>克子姉が、寧さんに微笑む</p><p>あなたはあたしたちにとって大切な妹なのよ</p><p>もう、そういうのはいいからっ黙って、お姉ちゃんたちと弟に甘えなさいっ</p><p>克子姉が、寧さんを抱き締める</p><p>どうしようあたし、みんなに助けて貰うばかりで何も返せないよっ</p><p>泣きながら寧さんが克子姉に叫ぶ</p><p>そう思ったら、みすずさんや恵美ちゃんや舞夏ちゃんに優しくしてあげなさい寧様も、もうお姉さんなんですよたくさん、妹ができたんですからね</p><p>寧さんは、うんうんと頷きながら</p><p>克子姉の胸で泣く</p><p>克子姉は、そんな寧さんに優しく微笑みながら</p><p>そうですよねお嬢様</p><p>突然、克子姉が壁の用具入れに向かって怒鳴った</p><p>用具入れの中でドガン、ガチャンと音がする</p><p>あなた、開けてあげて</p><p>克子姉は、寧さんを抱き締めていて手が塞がっている</p><p>オレは命じられたままおそるおそる、用具入れの戸を開けた</p><p>ガチャンと開いた戸の中</p><p>弓槻先生が、小さくなって入っている</p><p>とても、いたたまれない顔をして</p><p>この部屋隠しマイクが無いって教えたでしょ</p><p>その代わり、隠し通路があるのここでの会話を盗み聞きしたいと思ったら、そこへ隠れるしかないのよ</p><p>なるほど用具入れの奥は、壁の向こうに繋がる通路になっていた</p><p>克子、あたしを誘き出したのね</p><p>先生が、恥ずかしそうにそう言った</p><p>はいもちろんですわ寧様には、あらかじめ台所から動かないようにメモをお渡ししておきました</p><p>克子姉は、風呂場までは行ったんだ</p><p>克子姉は、風呂に居ると思ったから先生は、隠し通路を移動して、オレと寧さんの話を盗み聞きしに来た</p><p>でも、ここには監視モニターが無いから克子姉が、台所に来ることを先生は察知できなかった</p><p>そして今、克子姉によって、隠れていたことをバラされた</p><p>あたし、今まで全然知らなかったっここに、隠し通路があるなんて</p><p>寧さんが驚く</p><p>もういいですよねお嬢様黒い森も娼館もなくなるんですから、全部バラしてしまっても</p><p>克子姉は、先生にそう言う</p><p>そうかここには隠しマイクが無いから、娼婦たちは自由に愚痴を言えた</p><p>そういう自由な発言を先生は、ここで盗み聞きしていたんだ</p><p>べ、別にいいでしょあたしはあなたたちのことが、心配だったんだから</p><p>気恥ずかしそうに先生は言う</p><p>お嬢様、それより先にあたしたちにおっしゃるべきことがありません</p><p>克子姉が、先生に言う</p><p>お嬢様は、彼と舞夏ちゃんの様子をずっと御覧になっていたんですよね</p><p>先生のことだから、どこかの部屋でずっと監視していたはずだ</p><p>お嬢様彼に舞夏ちゃんが受け入れるまで、レイプし続けろって命令なさったそうですね</p><p>ジトッとした眼で、克子姉が先生を睨む</p><p>それはあたしは、そうした方がいいと思ったのよ</p><p>先生は、必死に弁明する</p><p>彼のことに関してはこれからは必ず姉妹会に相談して下さいお嬢様は、ご自分の感性が世間とズレていることを、もっと理解なさるべきですっ</p><p>克子姉の貫禄に先生は、頭を下げる</p><p>それからオレを見た</p><p>吉田くんどんどん、立派になっていくのねあたしの頭でっかちな予測や指示なんか、あっさり飛び越えてあなたが真っ正面から対処したことで、舞夏さんのことも上手くいったし寧の気持ちも、きちんと考えてくれている</p><p>あたしはあなたに余計なことばかり言っているだけでもう、あなたにはあたしみたいな人間は必要ないみたいね</p><p>あまずい、と思った</p><p>こいつは、ヤバイと</p><p>まったくこの屋敷の女性はみんな</p><p>先生必要とか、必要じゃないとかそう言う話じゃないんですよっ</p><p>オレは、真っ正面から先生に言った</p><p>先生は、驚いている</p><p>先生は今、何歳ですか</p><p>二十八よ</p><p>そうですまだ、若いんですいつも正しいはずがないし、間違えることがあってもいいんですっ</p><p>オレの言葉に克子姉も寧さんも、きょとんとしている</p><p>例え間違っていたとしても先生は、オレのことを本気で考えて、オレに忠告してくれたんでしょいえ、答えなくてもいいですっオレ、ちゃんと判っていますから</p><p>判っているんだよ、先生</p><p>オレ男ですから、何をするべきかは最終的に自分で決めます自分で決めて、自分で行動して、最後まで責任を取りますだから先生は、今まで通り、どんなことでも思ったことをオレに言って下さいお願いします</p><p>先生が、口を開く</p><p>いいのそれで</p><p>まったく</p><p>先生はオレたちの一番年上のお姉さんじゃないですかお姉さんの言ってくれる意見なら、大切に受けとめますよーく考えてみますオレたちもう、家族みたいなものじゃないですか</p><p>オレも舞夏の件で、よく判りましたもう腹を括ります覚悟しますさっきの先生の話がよく理解できました</p><p>オレはもう、引き返せない</p><p>オレには、オレの女と仲間に対する責任がある</p><p>先生この屋敷のオレの借りているベッドをオレのベッドにさせて下さい</p><p>オレは、先生に深く頭を下げた</p><p>あたしの子供になってくれるの</p><p>先生は、オレにそう言う</p><p>前にマルゴさんが言っていた</p><p>寧さんはお姉ちゃんになりたい人で</p><p>弓槻先生はお母さんになりたい人だと</p><p>オレは頭を横に振った</p><p>オレのこと子供だと思うから間違えるんですよ</p><p>子供だと思うから、間違える</p><p>はい子供だと思うから、上からの目線で大きなことを言わないといけないって思っちゃうんでしょでも先生だってまだ若いんだし、無理に母親を演じる必要なんて無いんです</p><p>オレは、真っ直ぐ先生の眼を見る</p><p>オレのことは、弟だと思って下さい生意気で頭の悪い、手の掛かる弟だとそしてオレたち全員の、一番年上のお姉さんになって下さいお願いしますっ</p><p>あ、あたし吉田くんのお姉さんなの</p><p>はいっ、そうですよ</p><p>先生は、呆然としている</p><p>克子姉が先生に言う</p><p>克子は、この五年間ずっとお嬢様にお仕えして参りましたそして、お嬢様が、あたしたちお屋敷の娼婦の母親代わりとして、精一杯努力なされたことを知っていますでももう、いいんですよ</p><p>今、お屋敷に残ったのは、お嬢様が心を許せる人間ばかりですもう、無理して背伸びなさって、白坂創介やお父様と闘う必要は無いんです</p><p>先生はずっと、お屋敷の娼婦を守るために闘ってきた</p><p>だから、先生は娼婦たちの母になろうとして</p><p>まだ二十代だというのに、必死に背伸びしてきたんだ</p><p>彼がお屋敷に来てから克子は、色んなことを学びました</p><p>少し前までは克子は、何もかもお嬢様に依存していましたただ、お嬢様の命令の通りに行動し自分では、何も考えていませんでしたでも、今は違います</p><p>あたしこの子を本当に幸せにしてあげたいんです毎晩、眠る前に明日、この子に何をしてあげようかって考えます何をしてあげたら、喜んでくれるだろうかってこれまでは、食事の献立も克子の趣味で決めていましたお料理の本を見て、ただ本の順番通りに食事を作っていた時期もあります今はこの子が美味しいって言ってくれるからそれが、嬉しくて幸せで毎日、この子のために食事を作っています克子、幸せです今、本当に幸せなんです生きてるって感じがするんです</p><p>ありがとう</p><p>そんな風に、思っていてくれるなんて</p><p>そしてお嬢様のご苦労が、初めて判りましたお嬢様が、どれだけご自分を犠牲にしてあたしたちに尽くして下さったのかを</p><p>先生は黙って、克子姉の話を聞いている</p><p>お嬢様は間違いなく、あたしたちの母親になろうとして下さいました母親なら子供たちを正しい道に導いて行かねばなりません子供たちの信頼を失わないために、失敗は絶対に許されませんし見返りを求めることもありません時には、強い力で子供たちを拘束することもありますそして母親は決して子供たちと対等の立場にはなりませんいつだって母親は子供の庇護者でなければならないからです</p><p>いつも庇護者であった弓槻先生には</p><p>対等に話のできる相手がいない</p><p>お嬢様もういいんです少なくても克子は、もう母親は必要ありません克子は、お嬢様に姉になっていただきたいんですどんな心配事も、お互いに胸を開いて話し合うことのできる姉妹に</p><p>克子姉の言葉が、オレの心に染み込んでいく</p><p>先生、オレもですっオレも、先生には姉さんになって欲しいですっ何でも相談し合える姉弟に</p><p>先生はぼんやりと、オレたちを見ている</p><p>あたしできるのかしら姉なんて</p><p>ずっと黙っていた寧さんが口を開く</p><p>できるよっ先生なら</p><p>なろうっみんなで姉妹に</p><p>では、姉妹会の会長として克子はお嬢様に姉妹会への入会を願い致しますっ</p><p>先生は困惑する</p><p>でもあたしは、吉田くんとはセックスできないのよ</p><p>ですから姉妹会の名称と規約の方を変更しますっ吉田くん姉妹の会ではなく、黒森姉妹会に会員も、姉妹の契りをした者なら誰でも入れることにします</p><p>それなら、あたしも会員のままでいいの</p><p>寧さんが、克子姉に尋ねた</p><p>もちろんっ</p><p>寧さんの顔が、ぱぁっと明るくなる</p><p>そしたらさ先生と克っつんと渚さんとあたしとヨッちゃんが姉妹で、みぃちゃんと恵美ちゃんと舞夏ちゃんはヨッちゃんの奥さんだから義姉妹ってことでいいじゃんっ姉妹と義姉妹の間に差は無いのよみんな、お互いに相談し合って、一緒に幸せになっていくため会になるのっ</p><p>寧さんが、嬉しそうにそう言った</p><p>うん笑っている方が、寧さんは素敵だ</p><p>えオレも妹ですか</p><p>本当は弟だけどま、細かいことはいいじゃないっ</p><p>克子姉は、クククと笑う</p><p>ということで、いかがですかお嬢様</p><p>先生は、小さく溜息を吐く</p><p>負けたわ判りましたあたしも入会します</p><p>先生は、そう答えてくれた</p><p>では、お嬢様には姉妹会の総裁をお願いしますっ</p><p>総裁</p><p>克子姉は答える</p><p>はい姉妹会の中で意見が割れた時には、あたしたちはお嬢様に決裁を仰ぎますどうぞ、これからも一番上の姉として、あたしたち妹を導いて下さい</p><p>克子姉は、恭しく先生に頭を下げた</p><p>結局、めんどくさいことはあたしに押しつける気ね</p><p>いーえ、お嬢様の決断を仰がないことには、あたしたちでは解決できない問題がたくさんありますからっ</p><p>先生と克子姉は、見つめ合う</p><p>そして同時に、ニッと笑った</p><p>判ったわよやればいいんでしょ一番年上のお姉さんぐらい、やってみせますっ</p><p>先生もようやく、オレたちの仲間になった</p><p>主人でも支配者でも指導者でもなく</p><p>一人の仲間に</p><p>ということで、お嬢様が姉妹会の総裁に就任致しました</p><p>克子姉が、みすずと舞夏に説明する</p><p>二人とも風呂上がりで、それぞれ元の制服に着替えていた</p><p>パチパチと拍手する二人の少女</p><p>言っておきますけれど、姉妹会の会長はあくまでも克子ですからねあたしは、内部で意見が割れた時の調整役しかやりませんからね</p><p>先生は、ツンツンした態度だが内心は嬉しそうだった</p><p>後はマルちゃんだけだねっ</p><p>マルゴ様も、すぐに入会なさりますよ今は入らないっておっしゃっていましたから</p><p>今は入らない</p><p>白坂創介への復讐が終わるまでは</p><p>お兄さん、気にしないで</p><p>舞夏ちゃんと判ってるから</p><p>舞夏は、無理して微笑んでくれた</p><p>じゃあ、吉田くん、大急ぎでシャワーを浴びて着替えて来て</p><p>そろそろ学校へ戻ります</p><p>次は、恵美だ</p><p>恵美とオレの関係もねじれている</p><p>このねじれを修正して恵美の家へ行かないといけない</p><p>旦那様みすずも夕方から日舞の練習がありますので、そろそろ帰らないといけません</p><p>そうだ発表会が、明後日なんだっけ</p><p>みすずさん車で送って行くから、ちょっと待ってて</p><p>いえ、みすず、ここからなら歩いて駅まで行かれます</p><p>と、みすずは固持するが</p><p>ここから駅まで歩くのは大変だ</p><p>シザーリオ・ヴァイオラのこともあるし</p><p>みすずさんにもあの子と吉田くんの話し合いに立ち会って欲しいのよ</p><p>あの子とは、恵美のこと</p><p>まだ舞夏はオレと恵美の関係を知らない</p><p>ここまできてもなお隠しておくということは、先生は何か考えがあるんだろう</p><p>どっちにしても、車で行った方が早いわいいでしょう</p><p>先生の再三の言葉に、みすずもついに承諾する</p><p>判りました、そういうことでしたら</p><p>克子姉が、舞夏を見る</p><p>舞夏ちゃんも一緒に乗って学校へ寄ってから、病院へ行くから</p><p>みすずも一昨日連れて行っていただきました池田先生は、優しい女医さんですから安心して下さいねっ</p><p>みすずが、舞夏に言う</p><p>すっかり、舞夏のお姉さんにおっている</p><p>しかし三日連続で処女喪失の子を担ぎ込まれる医院も大変だよな</p><p>というか一人だけ連れて行って貰えなかった雪乃が不憫だ</p><p>お茶でも入れるわあなたは、急いでシャワー学生服も脱衣所に置いてあるからっ</p><p>克子姉の声に押されて、オレは廊下に走る</p><p>あ、待ってヨッちゃん</p><p>後ろから、寧さんがオレに話し掛ける</p><p>寧さんは、何かのファイルを持っていた</p><p>オレが立ち止まると</p><p>歩きながらでいいよお風呂場に着くまでに済む話だから</p><p>オレは寧さんと並んで、長い廊下を歩いて行く</p><p>周りに誰もいなくなった所で寧さんがオレに言った</p><p>さっきは、ありがとうね</p><p>とっても、嬉しかったよあたし</p><p>寧さんはそう言って頬を赤く染める</p><p>ヨッちゃんあたしさ</p><p>寧さんは言った</p><p>本当は、奈島寧《ナトウ・ネイ》じゃないの</p><p>本当はね奈島寧子《ナジマ・ヤスコ》日本語だと子を取っただけだけど英語表記では、全然違う名前になるでしょ</p><p>そうやってシザーリオ・ヴァイオラの追跡を振り切って、日本へ来た</p><p>弟はね奈島景人《ナジマ・ケイト》子供の頃から、家族にはネイとケイって呼ばれてたのよこれ見て</p><p>寧さんは、ファイルから一枚の写真を取りだした</p><p>幼い子供が二人映っている写真</p><p>こっちが、あたしでそっちが、ケイちゃん</p><p>写真に写っている子供は、間違いなく子供の頃の寧さんだけど</p><p>二人とも同じ顔をしている</p><p>あたしとケイちゃんは、双子だったの</p><p>いや、でも</p><p>これ二人とも、女の子の格好をしていますよ</p><p>オレの問いに寧さんが寂しそうに答える</p><p>シザーリオ・ヴァイオラは、ケイちゃんに女の子の格好をさせるのが好きだったのよ</p><p>シザーリオ・ヴァイオラはそういう種類の変態なの</p><p>今日もギリギリです</p><p>明日から、恵美編のスタートとなります</p><p>106．噂と視線</p><p>急いでシャワーを浴びて、制服に着替えるとみんなは食堂で、お茶を飲んでいた</p><p>時刻は４時３０分を過ぎていた</p><p>あなたにもお茶をあげたいところだけど時間が無いみたいね</p><p>克子姉が、申し訳なさそうに呟いた</p><p>克子姉もすでに着替えている</p><p>黒のビジネス・スーツだ下はタイトスカートでなく、パンツ</p><p>活動的で格好良く見える</p><p>寧はお留守番よいいわね</p><p>先生は、いつもの黒いワンピース</p><p>というか、朝、学校で着ていたのと同じ服だ</p><p>学校の生徒たちは、弓槻先生がこんな学校と目と鼻の先の場所に住んでて居るとは知らない</p><p>着替えて現れたら、変な誤解を与えかねない</p><p>はぁいお留守番してまーすっ</p><p>寧さんだけが、ギリシャ神話風の薄衣のまま</p><p>一人だけ透け透けを着ていると、とんでもなくいやらしく見える</p><p>お兄さんは、やっぱりそういうさっぱりした髪型の方がいいね</p><p>風呂上がりのオレの頭を見て、舞夏が言った</p><p>えーっ、もうちょっとワイルドな方がみすずは好きですぅ</p><p>日本を代表する有名お嬢様女子校の制服を着た二人が、オレの頭を触り出す</p><p>まあこれから、学校へ行くわけだから</p><p>オレは、二人にそう言う</p><p>朝も一度行ったんだ急に髪型が変わってたら、みんなびっくりしちゃうだろ</p><p>実際の所オレの髪型の変化に気付く人間なんて、誰もいないだろうけれど</p><p>それなら仕方在りませんね</p><p>みすずは、どうにか納得してくれたようだ</p><p>先生が席を立つ</p><p>車を廻してきます</p><p>克子姉が、一礼して退出する</p><p>寧屋敷の警備モードは、最高レベルにしておくのよ</p><p>先生の言葉に寧さんは</p><p>そういうのはもう、全部マルちゃんがしておいてくれたよっ</p><p>マルゴさんは、すでにシザーリオ・ヴァイオラが日本に来ている可能性を考えている</p><p>お屋敷が強襲されることさえ</p><p>玄関先に、克子姉が緑のミニバンを廻して来てくれた</p><p>克子、運転はあたしがしますあなたはみすずさんと舞夏さんの隣に座って</p><p>先生が、そう言った</p><p>一番後ろの座席に、舞夏さんを挟むようにして座るのよ舞夏さんは、何か、心にもやっと暗い気持ちが湧いたら、克子かみすずさんかどちらかにしがみつきなさい二人も、危ない感じがしたら、すぐに抱き締めてあげて</p><p>それはレイプされたことに対する、心理的なフラッシュバック現象を想定しているのだろう</p><p>何かしらのキッカケで、舞夏が強い恐怖に襲われるかもしれない</p><p>だから、舞夏の隣には二人のお姉さんが付く</p><p>レイプした張本人であり男のオレは、舞夏と離れて座った方がいい</p><p>オレ助手席ですね</p><p>オレは、後部シートから一番離れた助手席に座ろうとすると</p><p>吉田くんは２列目のシートに座って一応、学校の中を走るから女教師が男子生徒と親密にしているように見られるのは不味いわ</p><p>この車は、２列目以降の窓ガラスはスモークが貼ってあるから外からはよく見えないだろうけれど弓槻先生とオレが二人きりで車に乗っていると誤解されたら、厄介だ</p><p>３列シートのミニバンの一番後部のシートに、みすず、舞夏、克子姉が座る</p><p>２列目の左の席にオレ</p><p>１列目は、運転席の先生しかいない</p><p>急がないとね</p><p>先生はエンジンを始動させた</p><p>オレたちを乗せた緑の車はすぐに学校の敷地へ</p><p>ここ、お姉ちゃんの学校ですよね</p><p>舞夏が、窓の外の様子を見ながら言う</p><p>オレは、言葉を濁す</p><p>恵美や、雪乃のこと舞夏には、どう説明したらいいんだろう</p><p>いつもの教職員用の駐車場でなく先生は、直接運動部の部室棟の方へ向かった</p><p>ほとんど使っていない体育倉庫の裏に、先生は車を停めた</p><p>あんまり時間が無いのよ吉田くん、あの子をここまで連れてきてくれる</p><p>先生が、ミラー越しにオレに言った</p><p>あの子</p><p>舞夏が不安そうな顔をする</p><p>さっき教えたでしょ彼には、同級生にもう一人セックス・パートナーがいるって</p><p>克子姉が、笑って舞夏に言った</p><p>とっても優しい人ですよみすずは、大好きですきっと、舞夏さんにもよくしてくれると思いますから</p><p>みすずも、舞夏にそう言ってくれた</p><p>舞夏は、心配そうにオレを見る</p><p>お兄さんまさか、お姉ちゃんじゃないよね</p><p>舞夏は聡明だ鋭い感性を持っている</p><p>オレは、二列目のシートから腰を浮かせて、後ろの座席の舞夏に振り向く</p><p>違うよ別の子だから</p><p>だから安心して、舞夏</p><p>その人も、舞夏の姉妹になるんだよね</p><p>そうだ</p><p>判った舞夏、その人と仲良くするから</p><p>オレは手を伸ばして、舞夏の頭を撫でた</p><p>じゃあ、すぐに連れてくるから</p><p>オレは一人、車から降りる</p><p>女子陸上部の部室に向かって</p><p>おっ、吉田くん</p><p>女子陸上部の部室の前では、一年の女子が集まって、備品の整理をしていた</p><p>もちろん、まだみんなトレーニングウェアのままだ</p><p>オレに声を掛けてくれたのは高城さんだった</p><p>ゆ、弓槻先生に言われて、め、恵美を迎えに着たんだけど</p><p>ダメだ大分直ってきたけれど</p><p>学校の中だと、またドモってしまう</p><p>恵美なら、今、シャワー室だよちゃんと５時に帰れる様に、あの子だけ先に上がらせたから</p><p>竹柴先輩が部室の中から顔を出して、オレにそう言った</p><p>先輩は、オレにニッと笑って、</p><p>そんなに緊張することはないよあんたたちはあたしが認めた恋人同士なんだ堂々としてていいんだからね</p><p>そう言って一年の部員に声を掛ける</p><p>誰か、山峰に教えてあげな旦那が迎えに着たって</p><p>キャーという女の子たちの歓声</p><p>あ、あたし呼んできますっ</p><p>高城さんが立ち上がって、竹柴キャプテンに返事した</p><p>ん、頼むよ</p><p>そう言うと、先輩は部室の中へ消えていった</p><p>じゃ、行って来るね</p><p>あ、頼みます</p><p>高城さんは、部室棟から体育館の方に向かう</p><p>運動部の女子用シャワー室は、体育館に隣接している</p><p>ちなみに、男子用は部室棟のすぐ裏だ</p><p>男子用と女子用のシャワー室が離れているのは、もちろん覗きとかをさせないためで</p><p>いや多分、弓槻先生のことだから、シャワー室にはカメラがあるな</p><p>先生は、この学校で娼婦候補の女学生を探していたんだし</p><p>裸体が確認できるシャワー室に、カメラを置かないはずがない</p><p>なんてことを考えていたら</p><p>ねえねえ、吉田くん</p><p>一年生女子の陸上部員が、オレの周りに集まって来る</p><p>オレに声を掛けたのは多分、オレのクラスメイトだ</p><p>顔は見覚えがあるけれど名前が出て来ない</p><p>やだなあ、荻野だよ同じクラスじゃない</p><p>それは、判ってたんだけど</p><p>まあ、いいけどさ吉田くん、あんまりみんなと仲良くないもんね</p><p>返す言葉が無い</p><p>でも、あたしびっくりしちゃったまさか、吉田くんと恵美がラブラブになっちゃうなんてさ</p><p>オレだって、驚いている</p><p>まさか、こんなことになろうとは</p><p>吉田くんて、白坂さんにずっぽりハマってたじゃないよくまあ、恵美に切り替えられたよね</p><p>切り替え</p><p>荻野っち、その言い方はないでしょ</p><p>他の女生徒が、荻野さんを叱る</p><p>あ、ごめんでも、クラスのみんなは吉田くんが白坂さんにベタ惚れなのは判っていたからさやっぱり、アレ、白坂さんが遠藤くんと付き合っちゃったんで目が醒めた</p><p>やっぱり、オレの様子はみんなに筒抜けだったんだ</p><p>って遠藤と付き合ったから、目が醒めた</p><p>まあ、そうだよねえ幾ら、顔が良くても遠藤くんじゃねえ百年の恋も醒めちゃうよねっ</p><p>荻野さんは、平然と笑ってそう言う</p><p>え遠藤って、女の子に人気があるんじゃないの</p><p>思わず、オレが尋ねると</p><p>そんなのごく一部だけだよあんなフカシ野郎の話にワーキャーしてるのはさあの子たち、声が大きいからそう思うのかもしれないけれどクラスの女の子の大半は、遠藤くんのこと嫌ってるのよ</p><p>そう言えば吉田くん、見た</p><p>荻野さんは、クククと笑い出す</p><p>あ、知らないんだ今日、遠藤くん、すごい顔で学校に着たのよ顔がすっかり腫れ上がっちゃって、鼻に大きな絆創膏を貼ってさ</p><p>一昨日、夜の公園でマルゴさんにボコボコにされたからか</p><p>遠藤くんは、街でチンピラにやられたって言ってるけど</p><p>荻野さんは、さらに笑う</p><p>一昨日の夜に無理矢理、白坂さんを襲い掛かってそれで、雪乃に反撃されたんだろうって、みんな話しているのよ</p><p>雪乃に反撃された</p><p>何かさ野球部の人たちで、遠藤くんと白坂さんがいつ初エッチするかでお金を賭けていたんだってそれで、遠藤くんが焦って、夜の公園で白坂さんを襲ったら思いっきり、撃退されちゃったんじゃないかってさ</p><p>そんな噂になっているんだ</p><p>あっ、あたしの兄ぃが野球部の二年なんだわさっき、昼休みに兄いに会ったら、そう言ってたから</p><p>別の部員の女の子が、そう教えてくれた</p><p>遠藤くん、親のコネで野球部の監督と仲が良いからってイバッてるでしょ一年坊主のくせにだから、野球部の中でも浮いてるんだってさ</p><p>兄ぃの話だと、他の部員にスポーツドリンクだの、プロテインだの差し入れして、何とか居場所を作ってるみたいですけどね結局は、それも親の金じゃないですか先輩たちも表向きは仲良くしてますが、裏では小馬鹿にしているみたいですよ</p><p>だから、雪乃に反撃されてボコられたなんて噂が流れているんだ</p><p>吉田くんも後で見て来なよスッキリするから</p><p>荻野さんが、オレに言う</p><p>あれ吉田くんも、白坂さんのことで遠藤くんに殴られたんでしょ</p><p>あれも酷いよねそりゃ、吉田くんは白坂さんのことジロジロ見てたけどそれだけだったもんね別にストーカーしてたわけじゃないし、三メートル以内に近づくことも無かったのにさ</p><p>オレそんなだったんだ</p><p>荻野っち、もういいじゃん彼にはもう、山峰ちゃんがいるんだからさ</p><p>そうそう別に、白坂さんと付き合ってたわけじゃないんだしそれ以上、話すのは可哀想だよ</p><p>他の女子部員が、オレをフォローしてくれる</p><p>あごめんごめんでも、驚いたよね急だったからさ</p><p>でもヤマミー、すっごく綺麗になったよね明るくなったし</p><p>うん前はクソマジメで、頭の固い子かと思ってたけど</p><p>こんなにお茶目な子だとは思わなかったよねえ</p><p>ほら朝の時あたしは絶対に吉田くんの子供を産みますとかああいう、ブッ飛んでるところのある子だとは思ってなかったよね</p><p>そうそう、意外だった</p><p>でも、すっごい人間味が出て、可愛くなったでしょ</p><p>ちょっと、ボケが入ってるけどね</p><p>うん、今日の練習は集中できてなかったよね</p><p>荻野さんのその言葉にオレはハッとする</p><p>恵美、集中してなかった</p><p>まあ、いつもの恵美ならしないようなミスをいっぱいしてたよね先輩の指示を聞き違えるとか一人だけ、一周多くグラウンドを走ってたりとか</p><p>そんで妙に明るいのよやたら、よく笑うし</p><p>それはしょうがないよ恋愛ボケでしょ頭の中が幸せモードなんだから、しばらくは放っといてあげようよ</p><p>部員たちは、そう言うけれど</p><p>やっぱり、恵美は無理をしているんじゃないのか</p><p>オレと付き合うことに</p><p>そうだ、山峰ちゃんから聞いたんだけどさ告白したの、山峰ちゃんの方からなんだって</p><p>嘘、そうなんだぁ</p><p>お昼休みの時に白状させたら、そう言ってたわよ</p><p>あたしも聞いた何か、入学式の時からずっと吉田くんのことを好きだったんだってそれで、急に吉田くんと学級委員になったから二人きりの時に、恵美から告白したんでしょ</p><p>ちょっと、待てよ</p><p>そうそう恵美の方が、吉田くんにお願いして付き合うことになったんだよね</p><p>何度もお願いして、やっとオッケーして貰ったってヤマミー言ってたよずっと吉田くんのことが大好きだったって</p><p>恵美の中で別のストーリーが作られている</p><p>現実を自分の受け入れるべきストーリーに書き直している</p><p>というかヤバイ状況かもしれない</p><p>あたしなんて、吉田くんのどこが良いのか全然判らないけど</p><p>荻野さんが、そう言う</p><p>こらこら、荻野っち人の旦那に失礼だぞ</p><p>そうそう、他人の好みにケチ付けない</p><p>あ、ごめーん</p><p>荻野さんが、オレに舌を出して謝る</p><p>いやオレだって、そう思う</p><p>オレみたいな人間を恵美みたいな子が、急に好きになるはずがない</p><p>ヤマミーみたいな真面目な子って、一度思い込むとまっしぐらだからね</p><p>うんだから、大切に付き合ってあげてね吉田くん</p><p>恵美のこと、泣かせるんじゃないよっ</p><p>あんな優しい子、なかなかいないからねいい加減なことをするとバチが当たるよ</p><p>女子部員たちはみんなして、オレにそう言ってくれる</p><p>恵美こんなにみんなから好かれているんだ</p><p>あたしもさ吉田くんのこと、クラスの中で影の薄い変な人だとずっと思ってたんだけどさ</p><p>荻野さんがオレに言う</p><p>でも、見直したよキャプテンや弓槻先生とも、真っ正面から立ち向かったし</p><p>うん男らしかったよ</p><p>ジュース、ゴチになりました</p><p>やっぱり、恵美が惚れた男だよねボヤッとしているけど、芯はしっかりしてる</p><p>荻野さんはそう言ってくれるけれど</p><p>自分に全然自信が無い</p><p>もっとさ、教室でも胸を張ってドーンと構えていた方が良いよ</p><p>そうだよ、これからは吉田くんがしっかりしていないと山峰ちゃんが笑われるんだからね</p><p>オレがしっかりしてないと恵美が笑われる</p><p>まあねそれが、彼氏彼女ってことだからさ</p><p>甘かった</p><p>全然、考えが足りてなかった</p><p>女の子と付き合う以上はその子が笑われるようなことはしてはいけない</p><p>女の子が胸を張って誇れるような立派な男にならないといけない</p><p>ありがとう、みなさんオレ、恵美に相応しい男になるようにがんばるよ</p><p>オレは彼女たちに頭を下げた</p><p>な、何言ってんのよ、吉田くん</p><p>荻野さんが、慌ててオレに言う</p><p>うんうん、本当にありがとうオレ、まだ全然ダメだけど恵美の隣に居てもおかしくない男になるオレ、今のままじゃダメだ一生懸命、がんばるよ</p><p>女の子たちは、驚嘆の眼でオレを見ている</p><p>吉田くん、こんなに真面目な人だったんだ</p><p>さすが、ヤマミーの彼だよね</p><p>こんなセリフ、あたしもちょっと言って貰いたいかも</p><p>荻野さんが、オレを見る</p><p>ところでさ、これから本当に弓槻先生と恵美の家に行くの</p><p>うん、行くよ行って、恵美のご両親に挨拶してくる</p><p>オレはもう恥ずかしいことなんか何もない</p><p>胸を張って、正々堂々とそう言った</p><p>うわっ本気なんだ</p><p>ああ、本気だよクラスのみんなに話してくれていいからオレは、恵美とちゃんと付き合うから</p><p>もう、後には引けない</p><p>オレは、恵美も幸せにする</p><p>命を懸けて</p><p>吉田くん、格好いい</p><p>あたし、応援してるからねっ</p><p>結婚式には全員招待するんだぞっ</p><p>女子部員たちには、オレの決意は伝わらない</p><p>みんな、キャハキャハと笑っている</p><p>だから、オレは覚悟する</p><p>この子ら全員絶対に招待してやる</p><p>オレと恵美の結婚式に</p><p>あ、ヤマミー来たよ</p><p>女子部員の声に振り向くと</p><p>体育館の方から、高城さんと制服姿の恵美がやってくるのが見える</p><p>恵美は、オレの姿を確認するとこちらに全速で走ってくる</p><p>オレの手を引っ張り、女子部員の群れから引き離す</p><p>部室棟の鉄階段の下まで、引っ張って行って</p><p>小声でオレの耳に囁いた</p><p>舞夏ちゃん、どうなったの</p><p>オレも、小声で答える</p><p>とりあえずは、丸く収まった</p><p>舞夏はオレたちの仲間になった今、弓槻先生の車の中に居るよ</p><p>本当なの</p><p>色々あったんだけどでも、今は判ってくれてる克子姉やみすずとも、仲良くしてくれてるし先生も舞夏が仲間になるのを認めてくれたよ</p><p>恵美が、オレに抱きつく</p><p>ワーオ</p><p>女子部員たちが、また歓声をあげた</p><p>ヤマミー、ラブラブなのはいいけどさ</p><p>まあ、いいじゃんなかなか見れないものが見られたんだし</p><p>えー、これから毎日、あんな感じなんじゃない</p><p>言えてるかも</p><p>あんまりウザったかったら、文句言おうよ</p><p>ま、今日のところは勘弁しておいてあげようね</p><p>そんな声が、女子部員の中から聞こえてくる</p><p>とにかく、先生の車に行こう</p><p>恵美が、オレから離れる</p><p>自分が女子部員たちの注目を浴びていることにようやく気付き、ちょっと恥ずかしそうに</p><p>じゃ、先輩たちに挨拶してくるね</p><p>ちょこちょこと女子陸上部の部室に向かう</p><p>ドアをコンコンとノックして、</p><p>一年の山峰です</p><p>おう</p><p>竹柴キャプテンの声がした</p><p>ドアを開ける、恵美</p><p>では、大変申し訳ありませんが、お先に上がらせていただきます</p><p>深々と頭を下げる、恵美</p><p>ああよく判らないけれど、がんばってきな</p><p>きょとんとする恵美に、部室の中から先輩たちが次々と声を掛ける</p><p>彼氏を親に紹介するなんて、女にとっては一大イベントだからね</p><p>男の身だしなみとか山峰がちゃんとチェックしてやるんだぞ</p><p>父親とか、最初に服装を見るらしいからね</p><p>男の顔は直せないけれど格好だけは、マトモにできるだろ</p><p>えー、あんたそんな経験あるの</p><p>ないないあんたは</p><p>あたしは前の彼と駅前をデートしていてる時に、たまたま仕事帰りのオトンに会っちゃったことがあってさ</p><p>ほおそれで、どうなったの</p><p>もう、超気まずいってのあたしは赤のミニスカに、フリフリのブラウス着てたし男の方は思いっきり、チャライ格好してたからさ</p><p>で、どうなった</p><p>それがオトンたら、冷静にあたしたちの姿を携帯で写真に撮ってさ</p><p>その写真を元に、その夜、家族会議オカンとアニキと小学生の妹まで集合してさこんな格好をしているカップルを、世の中の人々はどう思うだろうとか、ネチネチやられた</p><p>そりゃあ、キツイね</p><p>確かに写真で見たらさあたしたち、おもろいカップルにしか見えなかったし</p><p>反省した</p><p>猛省しましたっ</p><p>ということらしいからさ、あんたたちも格好には気を遣いな一人だけなら、ちょっと浮いてるぐらいのファッションでもカップルになると、ちょっと世間に対してガツンとしたインパクトになることって割とあるからね</p><p>竹柴キャプテンが、どうにか話をまとめてくれた</p><p>ご意見ありがとうございますっ参考にさせていただきます</p><p>真面目な恵美は、先輩方に再度頭を下げる</p><p>とにかくがんばりなあたしたちも、応援しているからね</p><p>それじゃあねお疲れ様</p><p>お疲れ様ですお先に失礼しますっ</p><p>恵美はそう行って、部室のドアを閉めた</p><p>じゃあ、ヤマミーまたねー</p><p>吉田くんも</p><p>部室の外の一年生部員たちも、オレたちに声を掛けてくれる</p><p>先に上がってごめんねこの借りは、きっと返すから</p><p>そんなのいいよ、恵美朝、ジュース貰ったしさ</p><p>そうそう気にしなくていいからその代わりさっ</p><p>簡単に別れるなよっ</p><p>恵美は、他の一年生たちに何度も頭を下げ</p><p>ようやくオレと部室棟を後にする</p><p>恵美が、オレの手を握る</p><p>恵美は、ギュッと力強くオレの手を握りしめる</p><p>舞夏に会うことに、緊張しているんだ</p><p>手が冷たい</p><p>オレたちは手を繋いだまま先生の車が停まっている体育倉庫の裏へ向かった</p><p>恵美の緊張が伝わってくる</p><p>オレたちは車に近づき</p><p>オレが後ろのドアをガチャリと開けた</p><p>後部シートの真ん中</p><p>克子姉とみすずに挟まれて座っている舞夏が</p><p>驚いた顔で、恵美を見上げる</p><p>え、恵美ちゃん</p><p>恵美は無理な笑顔で、舞夏に言った</p><p>久しぶりだね舞夏ちゃん</p><p>前に、アウトドア馬鹿の男と付き合っていたという女の子の話を聞いたことがあるんですが、</p><p>で、何で別れたの</p><p>だって、そいつどこへ行く時でも山用のリュックサックを背負って来るんですよまあ、リュックぐらいならまだガマンできるんですけど東京の街中で待ち合わせした時に、リュックの横にアルミのマグカップをぶら下げてたんですよでっかい、テカテカ光ってるのをあれを見た時は、さすがにあたしもブチキレました新宿のビル街のど真ん中で、あんたはそのマグカップを何使うんだって、怒鳴りつけてその日はデートせずに家に帰りました</p><p>身だしなみって、大切ですねえ</p><p>107．奴隷少女・山峰恵美</p><p>舞夏は、突然現れた恵美の姿に戸惑いを隠せない</p><p>みすずさんは２列目に移って、恵美は舞夏さんの隣に座りなさい</p><p>先生が、そう指示をする</p><p>みすずが、席を移動する</p><p>代わりに、恵美が舞夏の隣に座った</p><p>舞夏は克子姉にギュッとしがみつく</p><p>遠縁の親戚であるはずの恵美でなく克子姉の方へ</p><p>最後に、オレが車に乗り込みドアを閉めた</p><p>じゃあ行くわよ</p><p>先生が、車を発進させる</p><p>車内はしばらく緊張した状態が続く</p><p>恵美ちゃんも、お兄さんのセックス・パートナーなの</p><p>舞夏が、恐る恐る恵美に尋ねた</p><p>恵美は、言葉の意味が判らないらしい</p><p>克子さんも、寧さんも、みすずさんも、お兄さんのセックス・パートナーなんだよそれでね舞夏も、セックス・パートナーになったの舞夏、お兄ちゃんの女なんだよ</p><p>舞夏が、恵美に話す</p><p>舞夏の手は、克子姉の腕をギュッと掴んでいた</p><p>克子姉も、舞夏の肩を優しく抱いてやる</p><p>恵美は、答えた</p><p>違うわあたしは、吉田くんのセックス奴隷よ</p><p>舞夏が、呆然とする</p><p>みすずが、ハッとして恵美を見る</p><p>オレも、ショックだった</p><p>あたしはみすずさんや、克子姉さんの後でいいからあたしは吉田くんには、一番最後の存在でいいの舞夏ちゃんも、あたしのことは気にしないで吉田くんにいっぱい可愛がって貰ってね</p><p>恵美が、優しく微笑む</p><p>でも、良かった舞夏ちゃんが、みんなの仲間にして貰えて</p><p>そう言って舞夏は、車内の人々に話し掛ける</p><p>みなさん、本当にありがとうございますどうか、これからも舞夏ちゃんを可愛がってあげて下さいよろしく、お願いします</p><p>恵美は、頭を下げる</p><p>恵美さん、今のどういう意味ですか</p><p>みすずが、恵美に尋ねた</p><p>旦那様のセックス奴隷だっていうのは</p><p>オレもそれが、理解できない</p><p>だって、あたしみたいな娘は、セックス奴隷しか勤まらないじゃないですか</p><p>恵美が舞夏を見る</p><p>舞夏ちゃん、あたしのこと、どれくらい知っている</p><p>どれくらいって</p><p>舞夏は、困惑した表情</p><p>舞夏ちゃんのお父様が、あたしのお父さんだってことは知ってる</p><p>舞夏は、ギュッと克子姉にしがみつく</p><p>よりによって雪乃が喋ったのかよ</p><p>雪乃、何て言ってた</p><p>恵美ちゃんはパパが、銀座のホステスさんに産ませた娘だってパパは、その人に騙されていてそれで、恵美ちゃんが産まれたことで、たくさんお金を取られたってでも、結局、その人は恵美ちゃんを捨ててどっかに逃げて行っちゃって仕方が無いから、山峰の叔父さんが、恵美ちゃんのことを引き取ってくれたんだって</p><p>何だそれ</p><p>真実と、全然違うじゃないか</p><p>それは嘘よ</p><p>運転席から、弓槻先生が呟いた</p><p>車はまもなく学校の敷地から外に出る</p><p>驚いて舞夏は、先生の方を見る</p><p>先生は、ミラー越しに恵美を見て言った</p><p>恵美舞夏さんには、あたし自身に起こったことしか話していないわ自分のこと以外を、勝手に話すのはマナー違反だと思ったから</p><p>先生はそういう理屈で、恵美に黒い森の詳細は舞夏に話すなと、釘を差す</p><p>舞夏さんあたしと妹があなたのお父様にレイプされて売春させられていたことは話したわよね</p><p>はい、聞きました</p><p>あたしのお母さんもそうよ</p><p>恵美が、先生の言葉に続く</p><p>舞夏が、ドキッとして恵美を見た</p><p>あたしのお母さんもそうなの白坂さんに無理矢理レイプされて子供を妊娠させられて売春させられたの</p><p>淡々と語る、恵美</p><p>ミラーの中の先生の眼は、暗い</p><p>嘘っ</p><p>本当よあたしの本当のお母さんは、売春婦だったのよ</p><p>先生が、恵美の話を裏付けする</p><p>恵美のお母さん恵子さんは、あたしと同じ時期に白坂創介に売春させられてていたのよあたしは、よく知っているわ同じ男の人を、二人で相手させられたこともあるものあたし、恵子さんには本当にお世話になったのよ</p><p>先生の言葉は、重い</p><p>恵美は六歳まで、あたしと一緒に育ったの売春婦の家でねそして、恵子さんが亡くなられたから白坂創介が、立場の弱い山峰さんの家に恵美を押しつけたのよ</p><p>舞夏が、恵美を見る</p><p>恵美ちゃんの本当のお母さん亡くなったの</p><p>うんまあ、色々あってね</p><p>恵美は、言葉を濁した</p><p>あんまりにも一気に、父親の悪行について話すのは酷だと考えたのだろう</p><p>しかし先生は、言葉を続ける</p><p>恵子さんが亡くなって、恵美が山峰さんの養女になって、もう十年になるのねでも話は、それで終わりじゃないのよ白坂創介はね、今年になってから恵美に連絡してきたの高校を辞めて恵美に、売春婦になれって言ってきているのよ</p><p>パパが</p><p>舞夏は衝撃を受ける</p><p>恵美は</p><p>ええ、本当よゴールデンウィークが終わったら、山峰の家から連れて行くって、言われているわ</p><p>恵美が、自分の携帯を取り出す</p><p>見て</p><p>恵美は、過去の受信メールを開く</p><p>連休明けには、迎えに行くすでに、商談は済ませたお前の処女は、三百万で売れたから、身体を洗って準備しておけ</p><p>恵美が舞夏に見せているメールの内容を、克子姉が読み上げる</p><p>これ、パパのアドレスだ</p><p>舞夏は、メールの差出人が自分の父親であることを確認した</p><p>ヤクザと政治家に、恵美のことを売り込んだのよ誰に売られる予定になっていたのかまで、あたしは知っているわ全部調べたから</p><p>酷い酷いよパパ</p><p>舞夏が、ポロリと涙を零す</p><p>克子姉が、舞夏をギュッと抱き締める背中を擦ってやる</p><p>大丈夫よ御名穂さんが、あたしを助けてくれることになったからあたし売春婦にはならないで済むのよ</p><p>恵美が、舞夏に微笑み掛ける</p><p>舞夏が、顔を上げる</p><p>その代わり山峰の家は出ないといけないわ山峰家は、白坂の本家には逆らえないから</p><p>白坂家の一員である舞夏には、恵美の話す家の問題は理解できない</p><p>良い家柄の一族には、必ず放蕩息子が生まれるわ白坂創介がは、正にそう普通なら、できの悪い子供は一族の中で処分されるんだけどでも今の白坂家の当主の白坂守次は、白坂創介の父親の弟よね舞夏さんにとっては大叔父様</p><p>白坂家の当主って新聞社のオーナーってことか＿</p><p>守次さんにとっては、白坂創介が可愛いのよあんなのでも、自分のお兄さんの息子だからね守ってあげなければって考えているようなの</p><p>あの有名な新聞社が白坂創介を守る</p><p>それにもしも、白坂が自分の隠し子を売春婦にしようとしたことが世間にバレたら、大スキャンダルになるわ白坂家は、マスコミの標的になるだから今の状況が白坂本家に伝われば、恵美は消されることになるわ</p><p>先生それって</p><p>さすがに殺されることはないでしょうけれどどこか遠くの場所へ送られてずっと監視されることになったでしょうね自由に外出もさせて貰えないでいずれ、白坂本家の指示する相手と強制的に結婚させられるそんな状況でしょうね</p><p>それが白坂家のやり方なのか</p><p>だからあたしは、恵美を山峰さんの家から連れ出すことにしたのあたしに無理矢理連れて行かれたってことにすれば、山峰の家にはお咎めは無いでしょうから申し訳無いけれど、山峰さんには恵美との縁を切って貰うわそれが、お互いのためなのよ</p><p>縁を切る</p><p>十年一緒に暮らした、養父母と別れる</p><p>舞夏ちゃんあたし、これから山峰の家にお別れを言いに行くのそれで、あたし白坂の家系からは、完全に離れるわ御名穂さんの仲間になるそう決めたの</p><p>弓槻御名穂の仲間</p><p>それは、犯罪結社黒い森の一員になるということ</p><p>それでねあたし、売春婦にならないでいいことになったでしょ</p><p>恵美は、最高の笑顔で微笑む</p><p>だから、決めたの吉田くんのセックス奴隷になるって</p><p>おい</p><p>どういうことなんだよ</p><p>舞夏ちゃんも、もう吉田くんとセックスした</p><p>したよ</p><p>舞夏は怯えた表情で、恵美に答えた</p><p>じゃあ、知ってるでしょ吉田くんて、優しくて誠実で良い人だって</p><p>舞夏は頷く</p><p>あたし吉田くんのことをとても信頼しているし感謝もしているわ吉田くんに抱いて貰ったことで、あたし、色んなことをフッ切ることができるようになったからあたし、もうすっかり諦めていたのよあたしは売春婦の娘なんだから自分も売春婦になるしかないってあたしの人生は、ずっと情けなくて恥ずかしいくてそれは、もう変えられないことなんだって思ってたから</p><p>でも吉田くんが、あたしを抱いてくれて本当に、恋人みたいに優しく抱いてくれたのあたしのことあたしみたいな女の子でも、生きている価値があるんだって認めてくれたわあたしだけじゃないあたしを育ててくれた全ての人を認めてくれた感謝してくれたあたしとっても、幸せだった</p><p>恵美の眼に、涙が溜まる</p><p>だから決めたの売春婦になってたくさんの男の人に奉仕せずに済んだのだからあたしは、一生を吉田くんに捧げようこの人のセックス奴隷になろうって</p><p>みすずが、間髪入れずに突っ込む</p><p>何で、セックス奴隷なんですかっそこは、恋人でいいじゃないですかっ</p><p>恵美が答える</p><p>だって、あたしが抱いて貰う前から吉田くんにはもう、克子姉さんやみすずさんが居ましたから</p><p>恵美と初体験する前に</p><p>オレは、克子姉とみすずとセックスする様子を恵美に見られている</p><p>あたし横入りするつもりはありませんあたしは、克子姉さんやみすずさんみたいに綺麗ではないから</p><p>恵美さん、あなた、何を言っているのよ</p><p>みすずが強く恵美に抗議する</p><p>あたしは売春婦の娘です生まれた時からずっと、お母さんが色々な男の人に抱かれるのを見てきたわお金で買われていくのをだからずっと、自分もいつかは売春婦になるんだって思っていたのその運命からは、逃れられないって</p><p>恵美は六歳まで、娼館の中で売春婦に囲まれて育った</p><p>その幼い日の記憶が恵美の心に深く突き刺さっている</p><p>山峰の養父母は、あたしをとても大切にしてくれましたいつも申し訳無かったですあたしみたいな売春婦の娘に、優しくして下さってだから、あたし山峰の家の子である間は、養父母にとって恥ずかしくない娘であろうと思ってきました</p><p>だから恵美は、ずっと優等生だった</p><p>養女であるということが、さらに恵美の性格形成に暗い影を落とした</p><p>あたしは、そういうつまらない女ですみすずさんとは、違います他のみなさんみたいに、吉田くんに愛される資格は無いんです</p><p>あたし売春婦にならずに済んだからだから、誓うわ</p><p>あたし一生、吉田くんのセックス奴隷になりますきちんと愛してくれなくていいあたしは、奴隷でいいの何でもするわ吉田くんにしか身体を許さないし吉田くんの子供を産みたい吉田くん一人のための、売春婦になりたいの</p><p>恵美は、そう宣言する</p><p>オレは恵美のことだって、愛してるぞ</p><p>恵美は、小さく笑って首を振る</p><p>あたしのことは愛してくれなくていいわあたしは、あなたに愛されるべき女じゃないから吉田くんには、あたしなんかよりも愛するべき女性がいっぱいいるじゃないあたしのことは、ただの奴隷だと思ってあたし、一生、あなたに尽くすわあたしあなたのセックス奴隷でいいの</p><p>結局オレは、何も判っていない</p><p>先生からリー・ミラーの話を聞いたときに、理解するべきだったんだ</p><p>リー・ミラーは八歳でレイプされそのトラウマを取り除くため、周囲の大人たちから恋愛感情と性欲は別な物だと教え込まれて育った</p><p>その結果、リー・ミラーはセックスに対して奔放すぎる女性になってしまった</p><p>恵美の場合は</p><p>生まれてから六歳まで、売春婦の中で育ちしかも、白坂創介が一番好き勝手をやっていた時代のお屋敷で、自分の母親や周りの女性たちが無理矢理、変態的なセックスを強いられているのを見てきた</p><p>いつか自分もそうなるものだと思い込んで</p><p>さらに、山峰の家に養女として引き取られたことで彼女は自分の存在が、迷惑になっているという負い目を感じさせ続けた</p><p>だから恵美は、歪んでしまった</p><p>自分は、誰かに愛される資格の無い女だと決めつけている</p><p>何てこった</p><p>では、今朝の騒ぎは何だったのあなた陸上部の皆さんの前で、吉田くんと交際宣言したわよね高校生らしいお付き合いをしますって</p><p>先生が、恵美に尋ねた</p><p>それはそうしないと、吉田くんが雪乃から離れられないと思ったから</p><p>恵美の言葉に、舞夏が反応する</p><p>お姉ちゃんから</p><p>恵美が静かに答える</p><p>あたしと、雪乃と、吉田くん同じクラスなのよ吉田くんにとって、雪乃は初恋の相手だったのよ</p><p>恵美のブッチャケ・トークに先生がフォローを入れる</p><p>だから白坂雪乃に対する工作員の一人として、あたしは吉田くんを選んだの</p><p>もしかして、お姉ちゃんはもう</p><p>舞夏の鋭い質問に、先生は、</p><p>まだ、計画は進行中よ完了はしていないわそれ以上は、舞夏さんには答えられないわね</p><p>お兄さん舞夏は初恋の人に似ているって言ってたよねあれって、お姉ちゃんのことだったの</p><p>オレは素直に認めた</p><p>オレ中学三年間、ずっと全寮制の男子校に居て高校に入学して、雪乃に出会ってずっと、憧れていた</p><p>その吉田くんの気持ちをあたしは利用しようとしているわけ</p><p>先生が、オレの言葉に付け足しをする</p><p>雪乃がすでに犯されていることを、現在進行形の絶妙な表現で隠しながら</p><p>あたしは吉田くんが雪乃に惹かれているのが嫌なの絶対に嫌なのだから吉田くんの眼から、雪乃を引きはがしたいそれだけよ</p><p>恵美が再び、オレを見る</p><p>ごめんなさいあたしみたいな女が、吉田くんの彼女面するのは嫌だと思うけれどしばらくはガマンしてねお願いします</p><p>恵美何を言っているんだよ</p><p>もし、学校の中で雪乃以外に好きな子ができたら教えてあたし、その子を連れて来てあげるわ吉田くんの恋のためなら、あたし何でもするから</p><p>大丈夫よ、学校の子たちには、あたしが勝手に吉田くんを好きになって、無理矢理付き合って貰っているって言ってあるからあたしのことを捨てても、吉田くんの評判は落ちないようにする絶対にそうする吉田くんは、あたしをただのセックス奴隷だと思ってくれればいいんだからね</p><p>どうして、お前はそんなに奴隷根性なんだ</p><p>そのためにお前は、自分の記憶すら改変しようとしているのか</p><p>オレさっき、陸上部の一年の子たちと約束したんだ恵美との結婚式には、みんな招待するって</p><p>結婚式</p><p>恵美は、口籠もる</p><p>そうだよオレと恵美の結婚式だ</p><p>恵美は呆然とする</p><p>そんなの、無理だよあたし奴隷だもの結婚式なんて挙げたら、バチが当たるわよ</p><p>２列目のシートに座っているみすずが重い口を開ける</p><p>いいえ恵美さんには、旦那様と結婚式を挙げていただきます</p><p>そんなあたしはできませんみすずさんこそ吉田くんと結婚したいんじゃないんですか</p><p>恵美の言葉に、みすずは</p><p>したいですでも、現実はそれを許してはくれません</p><p>現実</p><p>あたしたちさっき、マルゴ様に怒られました本当に幸せになりたいのなら、ちゃんと現実と向き合ってよく考えて行動するべきだって</p><p>マルゴさんは、そう言っていた</p><p>みすずは香月の娘ですみすずが我を通して、無理に旦那様と結婚したら、みすずはお祖父様から勘当されてしまいますそれは、あたし自身のことだけでなく弓槻様や渚様、他の皆様にまで悪い影響を及ぼす結果になりかねません</p><p>確かにみすずが強行すれば、みすずの家は黒い森と敵対することになるだろう</p><p>みすずはまず、旦那様にずっと愛していただけることだけを第一に考えるべきなんだと思いますみすずはまず一族の中で確固たる地位を築こうと思いますお父様のような高級官僚か、国立大の研究職に就こうと思いますそうして社会的な力を背景に一族からの見合い話を断り続けますそれなら、お祖父様や一族の顔を潰さずに、一生、旦那様の愛人でいられますから</p><p>そのためにみすずは、東大を受験する</p><p>オレと、別れないためだけに</p><p>みすずには、旦那様の戸籍上の妻になることはできません香月の家が、絶対にそれを許しませんからですから恵美さん旦那様の正妻は、あなたにお任せします</p><p>みすずの眼は、真剣だった</p><p>あたしが吉田くんと結婚して、いいんですか</p><p>驚く恵美に克子姉が微笑む</p><p>あたしも彼と結婚はできないわあたしの過去が、それを許さないわ彼には、可愛いお嫁さんを貰って欲しいの恵美ちゃんみたいな</p><p>渚もきっとそう思ってるわあたしたちも、みすずさんと同じよ一生、彼の愛人でいい法的な妻の座は望まないわいいえ望めないのよ</p><p>克子姉と渚さんの過去</p><p>黒い森の娼婦であったということ</p><p>それはそんなに重いのか</p><p>でも寧さんだっています寧さんは、とっても綺麗だし吉田くんは、きっと寧さんのことが好きですあたしよりも</p><p>恵美にはオレの心が見抜かれている</p><p>いやどうせ、オレには隠し事なんかできないんだ</p><p>オレ寧さんの弟になるから</p><p>オレは、恵美にそう告げた</p><p>オレ、寧さんの戸籍に入る寧さんの本当の弟になるそう決めたんだ</p><p>寧さんは弟を欲しがっている</p><p>オレの姉になりたがっている</p><p>だからオレは寧さんとは、結婚できない</p><p>オレは、きっぱりと言い切った</p><p>弓槻先生オレ、そうしようと思いますオレの父親と連絡が取れ次第、養子縁組をして貰えませんか</p><p>オレの言葉に、弓槻先生は、</p><p>吉田くんのお父様は、今、福岡にいらっしゃるわ</p><p>先生は、調べていてくれた</p><p>本当にいいのね</p><p>はい、お願いします</p><p>判ったわ今は色々と立て込んでいるから一段落したら、あたしの方からお父様とコンタクトするわ</p><p>白坂創介への復讐と、ミスター・ヴァイオラの件が終わったら</p><p>オレは、正式に寧さんの弟になる</p><p>舞夏さんは、どうする吉田くんと結婚したい</p><p>先生が、舞夏に尋ねる</p><p>舞夏は、結婚とかまだよく判りません</p><p>十四歳の少女は、そう答えた</p><p>でもお兄さんが恵美ちゃんと結婚したら、舞夏の本当のお兄さんになるんですよね</p><p>舞夏ちゃんあたしのこと、お姉ちゃんだとおもってくれるの</p><p>舞夏は、恵美にニッコリと微笑む</p><p>当たり前だよ恵美ちゃんは、舞夏のお姉ちゃんだよっ</p><p>舞夏が恵美に手を伸ばす</p><p>恵美が舞夏の手を握る</p><p>子供の頃から、恵美ちゃんは親戚の中で一番舞夏に優しくしてくれた舞夏、ずっと思ってたんだよ恵美ちゃんが、舞夏の本当のお姉ちゃんならいいのにって</p><p>あたしはお兄さんと恵美ちゃんの妹でいいよ恵美ちゃん、結婚しなよきっと、恵美ちゃんがお兄さんを一番必要としているから</p><p>舞夏が、そう言う</p><p>あたしが吉田くんを</p><p>驚く恵美に、みすずが言う</p><p>そうですよあたしも、一時期旦那様のペットって言葉に依存しちゃったからよく判ります恵美さん旦那様に依存したいんですよだから、セックス奴隷って言葉に逃げ込もうとしている</p><p>恵美は、自分の内面を見つめ直す</p><p>この中で一番彼を独占したがっているのは、恵美ちゃんかもしれないわね</p><p>克子姉も、そう言った</p><p>あたしそうなんでしょうか</p><p>うつむく恵美に、克子姉が言う</p><p>本当の気持ちって、自分が一番よく判ってになったりするものよ</p><p>改めて、みすずが舞夏に聞く</p><p>舞夏さん舞夏さんも旦那様の愛人でいいですか</p><p>はい舞夏、愛人になります舞夏はもう、お兄さんの女ですから</p><p>おいおい、舞夏</p><p>舞夏、別に無理する必要は無いんだぞ舞夏だって、いつかオレなんかよりもっと良い男に出会うかもしれないしその人と結婚すればいいじゃないか</p><p>舞夏は、無邪気に笑って首を振った</p><p>お兄さんさっきのみすずさんの話、ちゃんと聞いてたの</p><p>舞夏もう、まともな結婚はできないんだよ舞夏のパパ、きっと酷いことになるんでしょそれだけの悪いことをしたんだもんね仕方ないと思う</p><p>舞夏、お前</p><p>舞夏たちも白坂の家には、もう居られなくなるんでしょこの後、舞夏がどんな男の人と出会ったとしても、舞夏のパパがしたことは一生、舞夏につきまとってくると思う</p><p>舞夏は聡明すぎる</p><p>まだ、十四歳の少女なのに</p><p>自分の感情を抑えて、冷静に現実を分析できる強さがある</p><p>舞夏多分まともな結婚は一生できないよ結婚相手の人やその家族に、余計な迷惑を掛けるわけにはいかないし</p><p>舞夏が、オレを見た</p><p>お兄さん舞夏のことも愛人として、一生可愛がってくれる</p><p>中学二年生がオレに将来を託してくれようとしている</p><p>ああ約束する舞夏は、一生オレの女だ</p><p>克子さんや寧さんやみすずさんと同じにしてくれる</p><p>うん同じだ絶対に差はつけない同じだけ愛するオレの全身全霊を懸けて</p><p>オレは、恵美を見る</p><p>恵美も同じだ恵美と結婚したとしても、他の女の子より優遇はしないみんな、同じだけ公平に愛するよみんな、オレの女だ</p><p>恵美がオレを見ている</p><p>舞夏が、ホッとしたように呟く</p><p>舞夏ねお兄さんだけじゃないの克子さんや寧さんやみすずさんやみんなが好きあたしみんなの仲間でいたい舞夏恵美ちゃんのことも大好きだよ</p><p>舞夏の穂笑みに恵美は</p><p>思っていたよりも、恵美の記憶改変は進んでいませんでした</p><p>というか、理性的な判断で記憶改変を選択するのが怖い</p><p>実際は、走行中のミニバンの中での会話なので、一々振り向いたとか見たとかおかしいだろうと思われるかもしれませんが、</p><p>あつし先生作画の車内だと思って、ご納得下さい</p><p>http://livedoor.3.blogimg.jp/amosaic/imgs/7/b/7b8e57a9.jpg</p><p>あつし先生が亡くなって、もう六年ですか</p><p>私は、あつし先生のエロマンガが大好きでした</p><p>リュミューンダダムドゥ</p><p>花粉症が苦しいですが、働いてきます</p><p>108．恋愛少女・山峰恵美</p><p>恵美さんは、旦那様とのセックスはお好きですか</p><p>みすずが、いきなりそんな質問を恵美に投げ掛ける</p><p>あたしまだ、よく判りません</p><p>そうだろう</p><p>恵美は、昨日、処女を失ったばかりだ</p><p>まだ痛みを伴っていて快感だけのセックスは体験していない</p><p>でも、あたし吉田くんが望むことなら何でもやりますがんばって、エッチな女の子になります</p><p>そういうのは、がんばらなくてもいいですっ</p><p>みすずが、恵美を叱りつける</p><p>判りました恵美さんあなたは、ただ旦那様に奉仕すれば良いんだと勘違いなさっているんですね</p><p>みすずの言葉に恵美は戸惑う</p><p>セックスって自分の身体と心を与えれば、それで済むことではありません相手に与えて自分も受け取らないといけないんですよ</p><p>相手に与えて、自分も受け取る</p><p>みすずも、最近ようやく判ってきましたというか旦那様に抱いていただく度に、色々なことを発見します学びますそうしてみすずは、どんどん旦那様が好きになりました</p><p>オレとセックスして判ったこと学んだこと</p><p>別に何も学んでいない</p><p>みすずの身体は、柔らかくて、温かくて気持ちいい</p><p>それだけだ</p><p>みすず最近、エロスとアガペーのことをよく考えます</p><p>エロスと、何だって</p><p>みすずさんそれって、何</p><p>舞夏が、質問してくれた</p><p>助かった、ナイス・フォローだ</p><p>そうね、中学じゃまだ教わってないわよね</p><p>いえオレは高校生ですが、知りません</p><p>どっかで、教わってるのかもしれないけれど</p><p>元々は古代ギリシャの言葉なんだけれどねキリスト教の哲学では、愛を大きくエロスとアガペーに分けているの</p><p>き、キリスト教哲学</p><p>て、哲学って何</p><p>エロスっていうのは一般的な愛欲肉体を伴う性愛相手に見返りを求める愛とされているわ</p><p>えただのエロって意味じゃなかったんだ</p><p>アレだろ</p><p>エロスは、ほどほどにしときなさいのエロスだろ</p><p>これに対してアガペーは誰にでも無条件に与える博愛精神的な愛見返りを求めない愛隣人愛と訳されることもあるわ</p><p>やばい</p><p>みすずってもしかして、本当に頭の良い子なのか</p><p>東大受験するって言ってるもんな</p><p>キリスト教では、肉体よりも精神の方が重要とされているから、アガペーは最高級の愛とされているわ神様が人間にお与えになる愛は、アガペーと同じ物ということになっているの</p><p>でもみすずは、昔からずっと疑問だったんです本当にエロスはアガペーよりも劣るものなのかって</p><p>精神的な博愛とエッチな気持ちじゃ比較にならないだろ</p><p>というか、エッチな気持ちってのは、物凄く個人的なものだし</p><p>というか、この二つが並べられて語られるのが一番不思議だ</p><p>みすずにはエロスもとても、大切なことに思えるから</p><p>克子様、ちょっとお尋ねしてもいいですか</p><p>みすずが、克子姉に話し掛ける</p><p>克子姉は、機嫌良く答えた</p><p>克子様この先、旦那様以外の男性とセックスなさるおつもりはありますか</p><p>無いわあたし、もう彼としかしない彼とセックスできないなら、一生オナニーだけでいいわ他の男は、もういらないわよ</p><p>克子姉は、笑う</p><p>どうして、そう言い切れるんです</p><p>だって彼とのセックスは、本当に素晴らしかったからあたし、彼の前なら心も身体もさらけだせる彼もあたしに全てを見せてくれる隠し事無しよどんな欲望も欲求も、ぶつけ合えるこんな理想的なセックスの相手は、二度と巡り会えないと思うわ</p><p>みすずは、さらに質問を続けた</p><p>では、もしも旦那様が、今、突然死んでしまわれたら克子様は、どうなさいます</p><p>あたしも死ぬわ</p><p>克子姉は、即答した</p><p>あたしこの子に会うまでは、死んでいたも同然だったからこの子のいない世界なんて、あたしには何の意味も無いもの</p><p>ではもし、旦那様が事故に遭われて、オチンチンがなくなってしまったなら克子様は、どうなさいます</p><p>オレのチンコがもげたら</p><p>そうねおチンポがなくなっても、口や指の一本でも残っている限り、愛して貰うわううん手も口も使えなくなってしまったとしても、そこに居てくれればいいどこか一カ所でも、肌を触れることさえできればあたしは、彼の肉体を抱き締めながら、自分でオナニーするわそれで満足よ一生、彼と暮らすわ</p><p>でも、もうセックスはできないんですよ</p><p>セックスなら、もう充分にしたわよ克子の肉体と心に、彼とのセックスの素晴らしさはしっかり記憶されていますもちろんこれからもずっと彼と愛し合っていきたいけれどあたしは、彼が生きてさえいてくれればいい幸せなセックスの記憶があるものあたしは彼を見つめながら、自分でするだけでもいいのよ充分、満足できるわ一生、幸せに生きていける</p><p>みすずは克子様のそういうお気持ちが、本当のエロスだと思います</p><p>本当のエロス</p><p>これも、やっぱり愛でしかもセックスを仲立ちにしなければ、成立しない愛なんです</p><p>みすずは、言った</p><p>みすずも旦那様にエロスを感じています例え、旦那様が今、昏睡状態の植物人間になってしまわれたとしてもちょっと、不謹慎ですねごめんなさいそれでも、みすずは一生旦那様を愛していきます一生、お世話します絶対に離れませんそれは、旦那様との素晴らしいセックスの思い出があるからです愛し、愛された記憶があるからみすずは旦那様に、親愛の情だけでなく、信頼や尊敬の念を抱いています今は肉親よりも、旦那様の方により深い愛を感じています</p><p>オレはオレには、よく判らない</p><p>ただ、セックスした相手は、みんな大好きだし大切にしたいと思う</p><p>彼女たちを愛しているかと聞かれたら愛していると答える自信がある</p><p>オレは、克子姉やみすずが植物人間になってしまったとしても一生、愛し続けることはできるだろうか</p><p>判らない</p><p>今は、答えが出せない</p><p>素晴らしいです克子姉さんも、みすずさんも</p><p>恵美が、二人に言った</p><p>あたしもそんな風に、感じられるようになるかしら</p><p>みすずが、恵美に微笑む</p><p>なれますよ、恵美さんなら</p><p>恵美は、少し考え込む</p><p>あたし吉田くんのことは信頼しています人として、尊敬もしていますだから、あたしの身体を一生、捧げる覚悟をしましたそれでは、足りないのでしょうか</p><p>克子姉が、答えた</p><p>ええ、足りないわね</p><p>恵美さんは、言葉では捧げると言っているけれど彼に全てをさらけ出してはいないもの</p><p>あたしさらけ出していない</p><p>本当に彼に全てを捧げるというのならちゃんと、彼に何をして貰いたいのか聞いてみなさい</p><p>吉田くんあたしに、何をして欲しいあたし、あなたに何をしてあげればいいのかな</p><p>恵美の顔を見る</p><p>切れ長の瞳綺麗な女の子</p><p>オレは、恵美に何を望んでいる</p><p>オレ、恵美とちゃんと付き合いたい</p><p>オレの口からそんな言葉が飛び出した</p><p>恵美は、驚いている</p><p>恵美いや、山峰恵美さんオレと付き合って下さい</p><p>そんな吉田くんそんなことを言わなくてもあたし、これからも吉田くんとセックスするよ吉田くんのしたいことは、何でもしてあげるわ約束するから</p><p>オレもっと、恵美のことをよく知りたい恵美にも、オレのことをもっと知って欲しいオレ、今まで恵美のことを判っているつもりで本当は、判っていなかったごめん、恵美</p><p>恵美の生い立ちから来る、考え方とか</p><p>恵美がずっと何を悩んで生きて来てきたのか</p><p>オレは、全然判ってなかった</p><p>オレは、頭が悪いから恵美の気持ちとか、全然判ってあげられなくていいや、これからだって、そうだと思うどれだけ判ろうと努力しても、恵美はオレとは別の人間だからずっとずっと、理解仕切れないのかもしれない深い溝があるのかもしれないだけどオレは、恵美を理解する努力を止めたくないんだ絶対に止めないよ</p><p>そして恵美にも、ずっとオレのことを理解し続けて欲しいと思うんだ</p><p>それが、オレの心から溢れた自然な言葉だった</p><p>相手を理解する努力を止めないそれも愛よね</p><p>でも、どうやって</p><p>恵美が、オレに問い掛ける</p><p>そんなのセックスするんですよいっぱい、いっぱい、セックスするんです</p><p>あたしたち神様じゃありません心で判らないことは、身体全体を使って、感じ取るしかありませんたくさん、セックスしましょうぶつかって、ケガしたり、ケンカすることもあるかもしれませんでも、身体を合わせて、お互いを理解していきましょう感じていきましょうよね、恵美さん</p><p>恵美に、手を差し出す</p><p>オレ、上手く言えないけれどオレは、恵美にオレのセックス奴隷なんかになって欲しくないんだオレは恵美と愛し合いたいんだ</p><p>恵美の眼が、大きく見開かれる</p><p>もう一度言うよ山峰恵美さん、オレの彼女になって下さいお願いします</p><p>いいのあたし、吉田くんの彼女になって</p><p>いいんだよオレは、なって欲しい</p><p>でも、あたし恋人って、何をすればいいのかよく判らないわ</p><p>高校一年生の少女</p><p>これまで恋愛経験が一度も無い</p><p>売春婦の中で育ちその反動で、養女に行った家では極端な優等生になり</p><p>初恋より先に、ロスト・ヴァージンをしてしまった女の子</p><p>何一つ普通の女の子とは、違う道を歩まされてきた美少女</p><p>オレもよく判らない</p><p>そうだ、オレだって</p><p>普通の恋愛経験なんか一つも無いまま、雪乃をレイプし</p><p>セックス回数ばかり増えてきちんとした恋愛なんかしてきていない</p><p>まだ何も判って無い</p><p>だから二人で、やってみようよ</p><p>二人で</p><p>うん二人で確かめ合いながら調べながら試しながら一つ一つ、恋愛らしいことをしてみよう</p><p>オレは恵美の潤んだ瞳に、語りかける</p><p>できるかな、あたし</p><p>恵美は、心配そうに言った</p><p>大丈夫だよオレと恵美なら</p><p>恵美の眼から涙が零れる</p><p>クリスタルの滴のように</p><p>判ったわあたしやってみる吉田くんと恋愛してみるわ</p><p>恵美が、オレの差し出した手を握る</p><p>こんなあたしで良ければよろしく、お願いします</p><p>オレと恵美は</p><p>恋人になった</p><p>形だけではなく本当に</p><p>面白いわね、あなたたち</p><p>運転席から、弓槻先生が呟く</p><p>遠回りしているのか、近道しているのか全然判らないわでもお互いの存在は、ようやく見えてきたみたいね</p><p>オレたちすっごい、遠回りしてきたみたいな感じがする</p><p>一気に、近道を駆け抜けた感じも</p><p>でも、大事なことは恵美とオレが、今、手を繋いでいるということ</p><p>ここに、オレと恵美が一緒に居るということだけだ</p><p>男と女ってね暗闇の中を、ライトを点けないで疾走している２台の車みたいなものなんだってすぐ隣に居ると思っていても、ちゃんと相手の存在を感じていないと、いつの間にか離ればなれになってしまっている逆に、ぶつかって２台ともクラッシュしてしまうかもしれないいつでも、気を緩めてはいけないそうよ</p><p>弓槻先生がそう言った</p><p>これ昔、恵子さんから聞いたの恵子さんが、そう言ってたわ</p><p>恵子さん恵美の亡くなったお母さん</p><p>お母さんが</p><p>ええ恵子さんは、ちゃんとした恋愛をしていらしたのねあたし、とっても羨ましかったわ</p><p>恋人同士になったんだから、これからは何でも思ったことを口に出すのよっガマンしたりしちゃダメよ相手の嫌なところ、悪いところもちゃんと指摘しなさいもう、そんなことで壊れるような関係じゃないんですからね</p><p>吉田くんあの、あたし</p><p>何かを思い付いたのか、恵美がオレの顔を見る</p><p>何だい、恵美</p><p>と、オレが返事すると</p><p>あたしねあんまり恵美って呼ばれるの、好きじゃないの</p><p>あわわ</p><p>確かに呼び捨てって、偉そうだもんな</p><p>ていうか似たようなこと、舞夏にも言われなかったか</p><p>あたしのことはメグって呼んで</p><p>メグ</p><p>あたしはヨシくんて呼びたい</p><p>奴隷意識から抜け出すには、ここから始めるべきなんだろう</p><p>判ったよ、メグ</p><p>ありがとう、ヨシくん</p><p>恵美が、微笑む</p><p>オレは、シートから身体を伸ばす</p><p>恵美も、オレに身体を近づけた</p><p>ミニバンの真ん中で</p><p>オレたちは、キスをした</p><p>ヨシくん、あたし、今とってもセックスしたい</p><p>後でねいっぱいしような、メグ</p><p>オレたちは、キスを繰り返す</p><p>恵美さんみすずの分まで、旦那様といっぱい恋愛して下さい</p><p>みすずさん、いいんですか</p><p>恵美は、みすずに済まなさそうに言った</p><p>みすずは旦那様とお外ではデートはできませんあたしは、やっぱり香月の娘なんです旦那様とイチャイチャしているところを、人に見られるわけにはいきません家の恥になれば、お祖父様のお叱りを受けます</p><p>旦那様とずっと一緒に居るためですみすずは、ガマンしますその代わりベッドでは、今まで以上に可愛がっていただきますいいですね</p><p>みすずが、オレに微笑む色っぽい眼で</p><p>ああいっぱい、セックスしよう</p><p>オレはみすずに約束した</p><p>克子には、そういうしがらみはありませんからお外でも、いっぱいイチャイチャさせていただきますっ大人じゃないと入れないような場所にも、連れてっちゃおーっと</p><p>でもあなたが恵美さんと、高校生らしい健全な恋愛をすることには賛成なのあたしや渚だと、刺激の強すぎるセックスしか教えてあげられないからあなたたちは、ちゃんと高校に通えているんだから普通の人たちと同じ体験をして欲しい</p><p>克子姉と渚さんは、高校一年生で売春婦に堕とされて</p><p>学校へは行かれなかった</p><p>もちろん普通の高校生の恋愛も体験していない</p><p>あたしは、学校の中でのことについては一切口出ししないわ二人で、たーっぷり、イチャイチャなさいねっ</p><p>克子姉は、そう言って笑ってくれた</p><p>舞夏は、どうしようかな</p><p>舞夏はちょっと困っている</p><p>あらお姉ちゃんの彼氏とエッチするって刺激的じゃない</p><p>克子姉が、そんなことを言い出すけれど</p><p>舞夏ちゃんも、ヨシくんの恋人になるあたしは、少しも嫉妬しないわよ</p><p>恵美が、舞夏にそう言う</p><p>うーんと舞夏は、お兄さんの愛人でいいよ恋人は、恵美お姉ちゃんに任せる</p><p>ほらっ、舞夏ってどっちっていうと日陰の女って感じでしょ</p><p>それは、どうだろう</p><p>でもエッチはいっぱいしてね舞夏も、お兄さんにエロスっていうの、感じてみたいから</p><p>そう言って、舞夏は笑った</p><p>あたしは学校だけでいいからヨシくん、外では舞夏ちゃんや克子姉さんや渚姉さんともデートしてあげてね</p><p>恵美は、そう言ってくれる</p><p>あら、恵美ちゃんもいっぱいデートなさいちゃんと姉妹会で四人公平になるようにデート時間を設定しますから</p><p>克子姉が、姉妹会の会長として宣言する</p><p>ねえ、寧さんは</p><p>舞夏が、不思議そうに尋ねる</p><p>寧さんはお兄さんとデートしなくていいの</p><p>何と説明しようか</p><p>ちょっと、寧さんは色々あるんだよ</p><p>とりあえず、そんなことしか言えなかった</p><p>そうそう旦那様と恵美さんの結婚式のことですけど</p><p>みすずが、無理矢理話を変えた</p><p>みすず、恵美さんの友人代表でスピーチします</p><p>あたしその日は、本当に心から祝福します</p><p>みすずは、もう決めてしまっているらしい</p><p>じゃあ、あたしと舞夏ちゃんで歌でも歌いましょうか</p><p>克子姉が、おどけて舞夏に言った</p><p>舞夏は踊りますっ恵美ちゃんの結婚式だもん</p><p>舞夏ちゃんも、笑って答える</p><p>ありがとうございます式ではあたしがヨシくんの隣に座りますでも、その結婚は、あたしだけのものにはしません結婚初夜は、みんなで過ごしましょうヨシくんと姉妹全員で</p><p>恵美さんいいんですか</p><p>みすずが、恵美に尋ねる</p><p>ええあたしは、姉妹の代表で花嫁の席に座らせていただくだけです結婚はヨシくんとあたしたち姉妹がするんだと思いますその方がいいです</p><p>恵美はそう言った</p><p>相変わらず、オレには何の了承も得ないまま</p><p>オレの未来が、決まっていく</p><p>まあ別にいいけれど</p><p>この姉妹はオレの愛する人たちだから</p><p>お嬢様も出席なさって下さいねよろしいですか</p><p>克子姉が、弓槻先生に声を掛ける</p><p>あたしはいいわよあなたたちだけで楽しみなさい</p><p>先生は祝い事のパーティとかは苦手そうだ</p><p>そうはいきませんお嬢様には、彼の親族席に座っていただきます</p><p>先生は、口籠もる</p><p>彼の母親役でも、姉役でもお好きな方をお選び下さい</p><p>克子姉は、ニヤッと笑った</p><p>何なら、花嫁花婿からお嬢様に献花するコーナーも作りましょうかお世話になりました、お母様って</p><p>いいわよそんなことしないで</p><p>先生は、困っている</p><p>いいえ、先生には親族席とは違う席に座っていただきます</p><p>違う席</p><p>はい先生は、オレとメグの恩師ですから</p><p>先生はオレたちの先生だ</p><p>オレたちの恩師として、オレとメグで献花します</p><p>オレはメグを見る</p><p>メグは</p><p>うんあたしも御名穂さんには、あたしたちの先生として出席して欲しいです</p><p>先生は答えた</p><p>ありがとう、二人ともあたし、行くわあなたたちの先生として</p><p>昨日、電車の中で聞いた、大学生くらいのカップルの会話</p><p>あたしさ、この間の晩、ちょっと寂しくてさ昔の彼氏のこと、調べてみようと思ったのね</p><p>え、何で</p><p>ほら、今、ツィッターとか流行っているじゃない名前で調べたら、昔の彼氏とか何か呟いているかなあって思って（会話が全然噛み合ってない）</p><p>そんで</p><p>そしたらさあ、あたし、いざ調べようと思ったら、昔の彼氏の名前が出て来ないのよ顔は覚えてるんだけどフルネーム、完全に忘れてんの</p><p>そこにたまたま妹が来たからさ、ね、あたしの前の前の彼って何て名前だっけって聞いたのね</p><p>そしたら妹は、ちゃんと覚えてた</p><p>妹って、今いくつ</p><p>高一妹はまだ男と付き合ったことが一度も無いのよだからなんだと思うんだけどねあたしの昔の彼の名前とか覚えてるのはさ</p><p>感想変な女付き合っている、男も変</p><p>花粉で死にかけてます</p><p>がんばって、生きていきましょう</p><p>目と喉と鼻が、デンジャーですが</p><p>109．岐路／第一の覚悟</p><p>ところで、舞夏さんあなたの学校は、明日は授業があるのかしら</p><p>明日は、５月１日</p><p>今年のゴールデンウィークは飛び石連休なので、５月１日と２日は平日だ</p><p>舞夏の学校は、ゴールデンウィークが終わるまでずっとお休みです連休の間に、海外旅行とかに行く子も多いんでまとめて全部お休みにしちゃうんだそうです</p><p>さすが、お嬢様学校思い切ったことをする</p><p>みすずの学校は、明日だけお休みです５月１日は、学校の創立記念日なんです２日も、身体検査とかだけで午前中だけで終了です</p><p>なるほど連休中じゃ、学校も通常の授業をやる気が起きないんだな</p><p>うちの学校もそうよ明日は、身体検査と避難訓練だけでおしまい２日は、通常通りに授業をするけどね</p><p>へえ明日は、授業は無いんだ</p><p>遠藤くんの野球部の練習試合は、お昼からだそうよ</p><p>そんな予定もあったな</p><p>遠藤のことなんてすっかり忘れてた</p><p>顔の絆創膏が大変なことになっているんだっけ</p><p>では、明日はお昼頃に伺います</p><p>もう、お屋敷に来るのは当然のことになっているらしい</p><p>あんまり朝から出掛けると、母が不審に思うかもしれませんからそれに、明日もみすずは、夕方から日舞のお稽古が入ってますし</p><p>みすずの日舞の発表会は、５月２日の夜</p><p>今日、明日は稽古の総ざらいになるのだろう</p><p>来る前に電話をちょうだい迎えに行くから</p><p>いえ毎回、お車で来ていただくのは申し訳無いです明日は、駅から歩いてお屋敷まで参ります</p><p>そんなこと気にしないでいいわよ最近ねこの辺も物騒なのよだから、迎えに行くわいいでしょ</p><p>みすずと克子姉の話に、オレは割り込む</p><p>みすず、克子姉に迎えに来てもらえ</p><p>みんな、お前のことを心配しているんだから</p><p>みすずは、うつむいて</p><p>みすずはあんまり、特別扱いして欲しくはありません</p><p>あたし、特別扱いなんてしていないわよ</p><p>克子姉が、みすずに微笑む</p><p>みすずさんでなくても恵美ちゃんでも、舞夏ちゃんでも、あたしは迎えに行きますみんな、同じくらい大切よ</p><p>だから迎えに来て貰え</p><p>オレは、みすずに命令した</p><p>判りました、旦那様克子様、よろしくお願い致します</p><p>みすずが、克子姉に頭を下げる</p><p>ところで舞夏さんあなた、今日、うちの屋敷に泊まってくれないかしら</p><p>お泊まりですか</p><p>舞夏は困惑した顔で、オレとメグを見る</p><p>恵美と話したいこともあるでしょう恵美は今日から、うちの屋敷に住むことになるし克子も、もちろんいるわ吉田くんも、今日は泊まっていくわよね</p><p>舞夏にはオレがお屋敷にずっと泊まり込んでいることはまだ話していない</p><p>確か、お母様は今、地方に行ってらっしゃるのよね</p><p>はいママはお仕事で、今日は帰ってきません</p><p>なら、いいじゃない</p><p>先生は、舞夏を誘う</p><p>舞夏は、悩んでいる</p><p>あたし、舞夏ちゃんといっぱいお話ししたいわ</p><p>恵美が、舞夏に微笑む</p><p>それは舞夏も同じなんだけど</p><p>舞夏の心配事は</p><p>お姉ちゃんが許してくれないと思う</p><p>やっぱり、雪乃か</p><p>ママがいないとお姉ちゃんが、家の中で一番いばってるから</p><p>あれ舞夏の家って</p><p>父親は、オーストラリアで地獄巡りをしている</p><p>母親は、仕事で地方に行っている</p><p>他にも一緒に住んでいる家族がいるのか</p><p>あ、うちには通いのお手伝いさんが来てくれています</p><p>お手伝いさん</p><p>うちのお掃除やお洗濯は、お手伝いさんにやっていただいているんですママがいない時のご飯も、お手伝いさんが作ってくれます</p><p>お金持ちの家って</p><p>わざわざお金を出して、人を頼んでいるのかよ</p><p>でもお姉ちゃんが、我が儘を言うからみんな、すぐに辞めてしまうんですご飯が美味しくないとか洗濯物の畳み方が悪いとか言ってお姉ちゃんが、直接、お手伝いさんの紹介所にクレームの電話を掛けたこともありますだから、一年で三人も四人もお手伝いさんが変わって</p><p>文句を言うくらいなら、自分ですればいいのに</p><p>雪乃も、もう高校生なんだから</p><p>オレがどうこういうことじゃないけれど</p><p>舞夏の家ではお姉ちゃんは、女王様みたいだから</p><p>そんな風に、徹底的に甘やかされて育って</p><p>雪乃は、あんな女になったんだ</p><p>そしてそんな姉が上にいたからこそ</p><p>舞夏は、まともな女の子に成長した</p><p>もちろん、幼少期を姉と離れて静岡の親戚の家で過ごしたことも大きいだろうけど</p><p>姉に抑圧されているという思いが、早く大人になりたいという気持ちに転化したんだろうし</p><p>とにかく雪乃は罪深い</p><p>だから舞夏が、今日は、お友達の家に泊まるって電話してもお姉ちゃんは、きっと許してくれないと思います</p><p>舞夏は、寂しそうにそう言った</p><p>まあいいわもうすぐ、みすずさんのお稽古場所に着くからその後に、山峰さんの家その後に、池田医院に行きますそういう順番で廻るから</p><p>先生は、オレたちにそう言った</p><p>車は、猛スピードで街を走り抜けていく</p><p>はいそこです次の信号の先で、停めて下さい</p><p>みすずが、先生に言った</p><p>ここって</p><p>はいここが家元様のお稽古場です</p><p>日本舞踊の家元の稽古場っていうから和風建築の建物だと思っていたけれど</p><p>眼の前にあるのは、七階建ての大きなビルだった</p><p>駅前のデパートくらいはある</p><p>大通りに面した一等地だ</p><p>周りは大きなビルばかり</p><p>お洒落なレストランや洋服屋が並んでいる</p><p>この辺て確か、有名な高級住宅地の一角だよな</p><p>戦前は、この辺りは全部山の手のお屋敷町だったそうですけれど今は、すっかり開発されてこんな感じになってます</p><p>みすずが、そう説明してくれた</p><p>ここは昔は家元様のお屋敷でそれを三十年くらい前に、ビルに建て替えたんだそうですだから、このビルは丸まる、家元様が持っていらっしゃるんですよ四階が事務所で、五階がお稽古場ですお稽古場も、大きなお部屋と小さな部屋に別れています六階には内弟子様たちがお住まいになっていて、七階が家元様のお宅になっています</p><p>下の方の階は、貸しているの</p><p>はい家元様のご親族が、スポーツジムをなさっています地下が温水プールで、二階と三階が事務ですね一階にはティー・ラウンジとレストランが入っています</p><p>屋上は</p><p>屋上は緑化されていて家元様のお庭になっています綺麗な日本庭園になんですよお茶室もあります</p><p>なるほどねえ</p><p>克子姉が、じっくりとビルを眺めている</p><p>どうしたの、克子姉</p><p>ほらあたしの将来のパン屋さんなんだけど、こういう複合ビルもいいかなって思って</p><p>例えばね渚と二人で、ビルを一棟買って花屋とパン屋と一緒にやるのもいいかなって、思ったのビルの上の方に住んでねそしたら、お互いに助け合えるし子供の世話とか、幼稚園や学校の送り迎えにも便利かなって</p><p>克子姉の中で、色々なプランが立ち上がっているらしい</p><p>あなたはどう思う</p><p>そうよあなたも住むんだから</p><p>恵美ちゃんの部屋も作るし舞夏ちゃんもいらっしゃいああ、寧様とマルゴ様の部屋も要るなあとなると、ビルを丸ごと買うのって、正解かもしれないわねあたしなら、屋上にスパを作るわ</p><p>克子姉は、そんなことを言うけれど</p><p>そうね面白いアイデアね候補地を探させましょうか</p><p>お願いしますお嬢様</p><p>克子の資産なら、小さなビルくらいは買えるわ</p><p>克子姉そんなに稼いでいるんだ</p><p>その先生の言葉に、克子姉は笑って答える</p><p>いいえ克子が欲しいのは、もうちょっと大きなビルです</p><p>ですからお嬢様も出資して下さい一番、良いお部屋をお嬢様のお部屋に致しますから</p><p>お嬢様には、ずっと克子の作った食事を食べていただきたいんです</p><p>克子姉と弓槻先生眼と眼が合う</p><p>考えておくわ</p><p>マルゴさんの言葉</p><p>夢を語る前に、現実と立ち向かうために、具体的な計画を考えるべきだ</p><p>それが着実に、みんなの心に浸透している</p><p>みんな具体的な未来を考えて、行動し始めている</p><p>では、そろそろ、みすずは行きます</p><p>みすずが、オレに顔を近づける</p><p>外から見えない位置でオレたちは、キスをした</p><p>今日もいっぱい愛して下さって、ありがとうございました大好きです旦那様</p><p>みすずが、潤んだ目でオレを見ている</p><p>オレも好きだよ、みすず</p><p>もう一度、唇を重ねる</p><p>また明日愛して下さいね</p><p>今夜、お電話します</p><p>うん待っている</p><p>みすずが、メグを見る</p><p>恵美さん旦那様のお相手、お願いします</p><p>メグは、頬を赤らめる</p><p>舞夏さんまたね</p><p>みすずは、舞夏に微笑む</p><p>はいみすずさん</p><p>また一緒に、旦那様とエッチしましょうね</p><p>みすずさんにペロペロされたのとっても、気持ち良かったです</p><p>そうだ、舞夏はオレのペニスを受け入れたまま、みすずにクリトリスを舐められてイッたんだっけ</p><p>またいつでもしてあげるわ</p><p>今度は、舞夏がみすずさんを舐めてあげます</p><p>あらいいの</p><p>これからも、舞夏と仲良くして下さいね</p><p>当たり前じゃない恵美さんだけでなく、みすずも舞夏さんのお姉さんですからねいっぱい可愛がってあげるわ</p><p>みすずの笑みには、妖艶さすら感じられた</p><p>弓槻様、克子様色々とありがとうございましたどうぞ、これからもみすずをご指導下さい</p><p>みすずが、二人の年長者に頭を下げる</p><p>こちらこそみすずさんには感謝しています吉田くんのこと、他の子たちのことよろしくお願いするわ</p><p>先生も、そうみすずに挨拶した</p><p>はい大事な旦那様と姉妹たちですから</p><p>みすずは、ニッコリと微笑んだ</p><p>では、失礼します</p><p>みすずが、車のドアを開ける</p><p>車から降りる前に、チラッとオレを見た</p><p>ポケットから白い布を取りだし、オレに手渡す</p><p>これお土産です</p><p>そう言ってみすずは車を降りる時に、わざと自分のスカートを捲った</p><p>スカートの下は裸の白いお尻が見えた</p><p>オレの手の中にあるのはみすずのパンティ</p><p>すぐにお稽古用の浴衣に着替えますしお稽古場のロッカーには、替えが置いてありますから心配しないで下さいね旦那様以外の男性には、絶対見せませんから</p><p>そう言ってみすずは、車のドアを閉めた</p><p>稽古場に入るまでずっと、オレたちの車に手を振ってくれた</p><p>この三日間で本当に変わったわね、彼女</p><p>弓槻先生が、ビルの中に消えていくみすずを見ながらそう言った</p><p>ええ、大分安定しましたよね何だか、少し貫禄もついてきました</p><p>克子姉も、そう言う</p><p>安定してきた</p><p>確かに、落ちついてきているとは思うけれど</p><p>前は子供っぽい感じの女の子だったけどいい女になってきたでしょう</p><p>克子姉がオレを見る</p><p>オレも、確かにそう思う</p><p>いずれにせよ彼女が味方になってくれたことは大きいわ</p><p>そうですね白坂本家との対決には、香月様のご助力を得る必要がありますもの</p><p>白坂創介の復讐を完遂させるためには</p><p>白坂本家に、白坂創介を見捨てさせる必要がある</p><p>また、恵美のことも解放して貰わないといけない</p><p>雪乃や舞夏の処遇についても、話し合わないといけない</p><p>白坂家は、大手新聞社の創業者の一族でそれなりの社会的な力を持っている</p><p>黒い森が正面から闘うには、危険な相手だ</p><p>それならより大きな力を持つ、財界の大物みすずの祖父に間に入って貰うというのは悪い手では無い</p><p>しかし、お嬢様香月様は、ご助力下さるでしょうか</p><p>みすずのお祖父さんは、黒い森の古くからのお客様で</p><p>お屋敷の娼婦たちには同情的なんじゃないの</p><p>香月様は、今まであたしたちに大変好意的でいらっしゃいましたがみすずさんと彼との関係は、お許しにならないと思うんです</p><p>娼婦たちに好意的であるということと</p><p>みすずがオレの女になるということは</p><p>全然、別の話だ</p><p>自分の孫が黒い森の男の女になったということをみすずの祖父は許さないかもしれない</p><p>元々、みすずには祖父の決めた婚約者がいる</p><p>名家の娘として家柄の良い男と結婚する予定になっている</p><p>それをオレが</p><p>処女を奪い自分の女にした</p><p>そしてただの庶民であるオレは</p><p>いや、庶民どころか両親に捨てられて、何の後ろ盾もないオレは</p><p>香月の家の娘の婿には当然、相応しくは無い</p><p>あたしたちに力を貸す代わりに、吉田くんとみすずさんを別れさせろって、話になるでしょうね</p><p>先生はそう分析する</p><p>吉田くん正直に、答えてみすずさんと別れるのは嫌</p><p>オレとみすずが別れたらみすずのお祖父さんは、黒い森を助けてくれる</p><p>もし、そうだとしたら</p><p>先生たちは、助かるだろう</p><p>黒い森にとっては、プラスになる話だ</p><p>嫌ですオレは、みすずを守ると約束しました別れることはできません</p><p>オレはハッキリそう答えた</p><p>先生にはすごくお世話になっているのに、申し訳ないんですけど</p><p>先生は、ククッと笑った</p><p>いいのよあなたがそういう子だってことは、よく判っているから</p><p>だからこそ、みすずさんは本当に心からあなたの女になってくれたんだし今更、それをどうこうする気はないわ</p><p>ただ覚悟はしておいてだからこそ、あなたはみすずさんとの仲を香月様に認めて貰うしかないのよ直接、香月様と対決することになるわ</p><p>直接、オレが</p><p>みすずのお祖父さんと、話をつけることになる</p><p>明後日のみすずさんの日舞の発表会もちろん、香月様もいらっしゃるわ</p><p>そこでみすずのお祖父さんに会う</p><p>いや、お祖父さんだけじゃない</p><p>お祖父さんが決めた、みすずの婚約者も来るんだっけ</p><p>香月様と、どんな風に何を話すのか今から、よく考えておいて</p><p>判りました考えておきます</p><p>オレは、手の中のみすずのパンティを見る</p><p>みすずはきっと、もう覚悟している</p><p>それならオレも覚悟を決めないといけない</p><p>みすずの男として</p><p>あなたも変わったわね吉田くん</p><p>先生が、オレの顔を見て言った</p><p>変わったわいい顔になった男の顔ね</p><p>男</p><p>オレは、ずっと男だけど</p><p>前のあなたには、何も守るべきものが無かったあなたは、自分自身すら大切にしていなかったもの</p><p>でも今のあなたには、たくさん大切な人がいるから守りたいという気持ちは、人に良い緊張感をもたらすわ今は、引き締まった良い顔をしているわよ</p><p>克子姉が、そうオレを褒めてくれた</p><p>これで、自分自身のことも、もう少し大切にしてくれたらいいんだけど</p><p>先生が、嘆息する</p><p>大丈夫です</p><p>メグが、そっと呟いた</p><p>吉田くんのことは、あたしたちが大切にします大切なあたしたちの旦那様ですから</p><p>みすずの言葉を借りてメグは、そう言った</p><p>そうね彼のことは、あたしたちが気を付ければいいのね</p><p>克子姉も、微笑んでくれる</p><p>じゃあ、舞夏が撫で撫でしてあげますっ</p><p>舞夏が、オレの頭を撫でてくれた</p><p>良かったわね吉田くん</p><p>先生はそう言って、アクセルを踏む</p><p>オレたちの車は再び走り出す</p><p>次の目的地は山峰家</p><p>今度はメグの養父母と対面しないといけない</p><p>ということで、吉田くんの覚悟ロードの二つめに向かいます</p><p>今日は、マジでヤバいくらいにギリギリなので、もう他のことは書けません</p><p>仕事に行きます</p><p>遅刻するぅぅ</p><p>110．結婚宣言／第二の覚悟</p><p>そこが、あたしの家よ</p><p>メグが、車の中から一件の家を指す</p><p>すでに日が暮れていた</p><p>曇ったままの空が夜になる</p><p>下町の住宅地の一角小ぢんまりとした商店街から入った、路地のすぐ裏</p><p>小さな古い一軒家が、そこには建っていた</p><p>うわ小さい</p><p>舞夏が、声を上げる</p><p>おそらく、一階も二階も二部屋ぐらいしかない</p><p>一階が居間と両親の部屋、二階が恵美の部屋と物置という感じか</p><p>玄関のガラス戸が割れていて、茶色のガムテープで補修してある</p><p>玄関前の電球がぼんやりと灯っている</p><p>板張りの壁のペンキも、もうかなり色褪せていた</p><p>どんよりとした薄暗がりの中のボロ家屋</p><p>お世辞にも名家・白坂一族の縁戚の家とは思えない</p><p>そうね舞夏ちゃんのお家よりは、小さいわね</p><p>弓槻先生が、舞夏に言う</p><p>あごめんなさいあたし、そういう意味では</p><p>謝る舞夏に、メグは微笑む</p><p>いいのよ山峰の家は、白坂家に助けられて生活しているんだから</p><p>メグは、そう言った</p><p>白坂家本家の新聞社の創業者の後妻の方が山峰家の出身なのよね</p><p>はい、元々は新聞社の社員の娘だったそうですそれを創業者様が、見初められて一応、籍は入れていただきましたが、実態はお妾さんの様なものだったそうです</p><p>先生の問いに、メグは答える</p><p>山峰家は、それで白坂家と縁戚になりましたが白坂の家での縁談は、山峰家以外はみんな政財界の名家ばかりですからすっかり、一族のお荷物になっています</p><p>庶民出身の山峰の家は白坂の家の人たちからは、ずっと下に見られていたんだ</p><p>山峰の養父も、養父の兄弟たちもみんな、白坂本家の関連企業に就職していますから</p><p>新聞社の中にも、どなたか入社されているの</p><p>メグは、大きく首を振る</p><p>山峰家の人間は、絶対に新聞社や大きな会社には入れて貰えませんグループ企業の子会社の子会社ぐらいのところを指定されますそういう会社で何年勤めても、課長以上にはなれません白坂家の人間には、決して逆らえない立場に追い込まれているんです</p><p>そういうことを平気でする一族なんだ</p><p>馬鹿みたいよね白坂家だって、初代が新聞社を成功させるまではただの庶民だったのに名家に成り上がったという錯覚が、そういう馬鹿なことを正当化させているんでしょうけれど</p><p>舞夏さん明後日、みすずさんの日本舞踊の発表会があるの吉田くんと恵美と一緒に行ってきなさいそこには本物のこの国の名家の皆さんが集まっているから</p><p>先生が、舞夏にそう言う</p><p>本物の一流の人たちを見てきなさい白坂の一族がいかに成り上がりで、本物ではないことが判るわ</p><p>みすずは紺碧流の家元に日舞を習っている</p><p>明後日の発表会は、その家元の教室が行うものだ</p><p>ただの日舞教室の発表会なのに、会場は国立劇場だし</p><p>みすずと一緒に踊る子たちは、みんな家元の直弟子で相当な名家のお嬢さんばかりなんだろう</p><p>当然発表会を観に来るのは、その家族</p><p>日本のセレブの皆様だ</p><p>そうね、多分、あなたたちにとって良い勉強になると思うわ行ってらっしゃい</p><p>克子姉もそう言ってくれるけれど</p><p>寧様とマルゴ様も行かれるでしょうし確か、渚も行くのよね</p><p>あれ、克子姉は行かないの</p><p>オレは、思わず尋ねた</p><p>あたしはそういう場には、行かれないわ渚は引退して何年も経つからいいけれどあたしは、まだ現役ということになっているから顔を合わせると困る人が多いのよ</p><p>舞夏の前なので、克子姉は言葉を選ぶ</p><p>克子姉のお客さんだった人もたくさん来るんだ</p><p>あたしは、平気だけどあちら様がね</p><p>奥さんと一緒に娘の発表会を観に来たのに克子姉と顔を合わすのは、確かにツライかもしれない</p><p>だから、明後日はサポートに廻るわ</p><p>留守番ではなくサポート</p><p>ということは、その日にも何かしらの行動予定があるんだ</p><p>黒い森の</p><p>克子、後方の様子はどう</p><p>先生はさっきからずっと、車外の様子を観察している</p><p>街灯の光の当たらない暗がりを、ジッと目をこらして眺めている</p><p>後方も、異常ありません張り込みや待ち伏せは無さそうですね</p><p>克子姉も、リア・ウインドウ越しに車外をチェックする</p><p>白坂本家は、まだ動き出していないようね</p><p>はいオーストラリアの白坂創介は、日本と連絡ができない状態にしてありますし会社や一族の人間は、まだ通常の海外出張だと思っているはずですから</p><p>先生が、オレたちに振り返る</p><p>オーケーそろそろ行きましょう恵美と吉田くんは、あたしに付いてきて克子と舞夏さんは、車で待っていて</p><p>メグが緊張している</p><p>あたしが隠しマイクを持って行くわ舞夏さんは、克子とここで中の様子を聞いていてちょうだい</p><p>先生が舞夏に、そう言う</p><p>舞夏さん、まだ心の中で何パーセントかあたしたちのことを信用していないでしょう</p><p>舞夏はゴクッと息を呑む</p><p>だからあたしと山峰さんの話を、聞いておいて欲しいのよまさか、山峰さんまでがあたしたちとグルになって、舞夏さんを騙そうとしているとは思わないわよね</p><p>それははい、山峰の叔父様はそういう方では無いと思ってます</p><p>先生は、真っ直ぐに舞夏を見つめる</p><p>ならここで聞いていて白坂家の真実についてあたしは、舞夏さんに理解して欲しいのよ</p><p>舞夏は、先生に返事した</p><p>これ、持って行って</p><p>克子姉が、オレに小型のデジタル・カメラを渡してくれた</p><p>写真を撮ってあげなさい恵美ちゃんの家族やお部屋の</p><p>写真を撮る</p><p>今日で恵美ちゃんは、この家とお別れだから記念にね</p><p>メグはもう、この家には帰らない</p><p>六歳から十年暮らした、この家を出る</p><p>養父母と別れる</p><p>あたしの尊敬する有名な写真家の言葉なんだけどねなるべく写真を撮っておきなさいどうせ、忘れてしまうんだから人間て結構、忘れやすいのよだから、忘れたくないことは、できる限り写真に残しておいた方がいいのよ</p><p>判った撮ってくるよ、写真</p><p>オレは、カメラをしっかりと握る</p><p>ヨシくんあたし</p><p>メグが震えている</p><p>大丈夫オレが、一緒に居るから</p><p>オレはメグにそっとキスをした</p><p>ただ今戻りました</p><p>玄関のガラス戸をガラガラと開けメグが家の中に声を掛ける</p><p>ドタドタと家の中から足音がする</p><p>五十近くの中年の男女が現れる</p><p>恵美は、二人に頭を下げる</p><p>夕べは外泊して申し訳ありませんお父さん、お母さん</p><p>メグの両親は少しも、メグに似ていない</p><p>当たり前だけど</p><p>メグの養父は髪の三分の一ぐらいが白髪になっていた真面目そうな人に見える仕事から帰ったばかりなのだろうグレーのスーツにネクタイをしているよれよれで、少しダボッとしたスーツ安売りの既製品をずっと長く着ている感じがした</p><p>養母は普通の地味なお母さんだった髪は短く、化粧気は無い心配そうにメグを見ている</p><p>先日、ご連絡致しました黒森です</p><p>弓槻先生が、メグの養父母に挨拶する</p><p>あなたが</p><p>はいわたくしが現在の黒森の当主です</p><p>先生は、いつもの冷たい眼で答えた</p><p>まあとにかく、ここでは何ですから、お話は中でねえ、あなた</p><p>メグの養母が、夫にそう声を掛ける</p><p>う、うんそうだな黒森さん上がって下さい</p><p>先生は、そう言って靴を脱ぐ</p><p>あのそちらは</p><p>メグの養母が、オレを見る</p><p>恵美のお友達</p><p>はいオレは、恵美さんのクラスメイトですそして黒森の家に関係する人間です</p><p>恵美の養父母は、犯罪組織としての黒い森の名を知らないかもしれない</p><p>だから、そう答えた</p><p>素性の怪しい人間ではありません恵美さんの荷物の搬出を手伝って貰うために来て貰いました</p><p>先生が、そう説明する</p><p>そうかこの家から出るのなら</p><p>恵美の荷物を持って行かないといけないんだな</p><p>大丈夫よ、お父さん、お母さんこの人は、信用できる人だから</p><p>メグが、真剣な眼で養父母にそう言った</p><p>判りましたどうぞ、お上がり下さい</p><p>養父の言葉にオレも靴を脱ぐ</p><p>こちらにどうぞ</p><p>玄関の隣の部屋が、居間になっていた</p><p>和室に座卓が置いてある</p><p>メグの養母が座布団を出してくれる</p><p>六畳間かみんなで座ると少し狭い</p><p>茶箪笥の上に、こけしと木彫りの熊</p><p>壁には、日付だけのシンプルなカレンダー</p><p>何か、物凄く昭和っぽい</p><p>全員にお茶が出されたところで、養父が話を切り出す</p><p>恵美本当にこちらの方は、お前が前に居た場所の方なのかね</p><p>はい、お父さん間違いありませんあたしがこの家に来る前から、黒森さんにはお世話になっていますあたし、小さかったけれどちゃんと覚えています</p><p>恵美さんの本当のお母様恵子さんには、わたくし、大変お世話になりました今回は、そのご恩に報いる機会だと思っています</p><p>先生は、メグの養父母に話し続ける</p><p>すでにご存じでいらっしゃると思いますが恵美さんの実の父、白坂創介は彼女を売春婦にしようとしていますそんなことは決してさせません恵美は、わたくしが引き取りますそして、白坂の家の手の届かない場所で保護致します</p><p>しかし黒森さんあなたは創介さんと一緒に売春組織を経営している方なのでしょう</p><p>メグの養父は、明らかに不信感を抱いているようだ</p><p>わたしどもは、すでに売春組織の運営を停止しています同時に、白坂創介はわたしどもの組織から追放致しました現在、わたくしたちと白坂創介は、完全に決別しています</p><p>先生ははっきりと答えた</p><p>そうは、おっしゃいますが僕は、あなたを信用することはできません</p><p>養父は、そう断言した</p><p>僕は正直、創介さんに恵美を渡したくはありません大切に育てた娘を売春婦にしたいと思う親はいませんしかし黒森さんも創介さんと同じ売春組織の方じゃないですかあなたに恵美を預けて売春婦にされないという保証はありません</p><p>普通の人からすれば白坂創介と先生の間に差は無い</p><p>二人とも黒い森の娼館の経営者だったわけだし</p><p>信用しろという方が無茶なのかもしれない</p><p>白坂創介は、すでに罠にはめました</p><p>先生は、冷たい眼で断言した</p><p>今はオーストラリアでわたくしたちの手の者に捕らえられていますまもなく、暴力団とのトラブルも発覚します白坂創介は、確実に失脚します白坂の本家から、追放されることになるでしょう</p><p>メグの養父母が、ギョッとする</p><p>そうなれば恵美さんは、白坂本家が引き取ることになります白坂本家にとって、恵美さんは白坂創介の恥の子です徹底的に世間から隠そうとするでしょう山峰様たちからも離されることになると思いますどこか、地方の白坂家の言いなりになる人間に預けられ、一生飼い殺しにされることになると思います</p><p>それでも売春婦になるよりはマシですっ</p><p>メグの養母が叫んだ</p><p>何が良いのかどんな人生を選ぶのかは、恵美さん自身が決めることです恵美さんあなたは、どうしたい</p><p>先生がメグを見る</p><p>メグは養父母に言った</p><p>お父さん、お母さん恵美は、黒森さんのところへ行きます</p><p>メグは、養父母に頭を下げる</p><p>あたしはもう白坂の家の都合で、引きずり回されて生きていくのは嫌ですどんな結果になろうと恵美は、白坂の家から離れたいんです</p><p>養父母は顔を見合わせる</p><p>だけど恵美</p><p>養母が、何とかメグを説得しようと試みる</p><p>しかし、メグは</p><p>ごめんなさい、お母さんあたし、もう決めたんです今まで恵美は、ずっと運命におとなしく従って生きてきましたでも、もう嫌ですあたしは自分の運命と闘いますあたし幸せになりたいんです</p><p>あたしは、勝手にこの家から出て行ったことにして下さい家出してしまったことにそうすれば、白坂の本家からお父さんたちにお咎めは無いと思います</p><p>養父母が、苦悩しているのは</p><p>先生に恵美を渡すと、山峰家が白坂の本家から処分されるからなのか</p><p>恵美さんあなた、判っていないわそんなことぐらいで、白坂の家が山峰さんを許すはずが無いわ色んな言いがかりを付けて、山峰さんを苦しめることになると思うわ</p><p>メグは、絶句する</p><p>ですから、恵美さんはわたくしが無理矢理に連れて行きます白坂本家には恵美さんは黒森の者に誘拐されたと報告して下さいわたくしたちが、すでに白坂創介を拘束していることも、本家の人間にお話して下さって結構です</p><p>山峰さんお一人のお気持ちで、白坂の家に刃向かうことはできないのは、よく判っています山峰さんのご兄弟も、ご親戚もみんな、白坂家の関連会社にお勤めですものねどうしても、白坂の家を裏切ることはできないことは理解できます</p><p>先生は強い口調で、そう言った</p><p>いや、僕は</p><p>メグの養父は、反論しようとするが言葉が出ない</p><p>黒森の家は、本物の犯罪組織ですこれまでも何度もそういう犯罪を犯してきていますから、白坂の家は山峰さんの報告を信じるはずです</p><p>黒い森は克子姉や渚さんを拉致、誘拐した</p><p>そして売春婦に仕立て上げた</p><p>二人だけではない</p><p>これまでにたくさんの女性を</p><p>犯罪組織にお嬢さんを誘拐されたのです山峰さんは被害者であってわたくしたちの協力者ではないわたくしたちが、恵美さんを連れてこの家を出た瞬間に、白坂の家に連絡して下さいそれで、山峰さんに火の粉が降りかかる心配はなくなります</p><p>その代わり</p><p>黒い森は、白坂本家と全面対決することになる</p><p>それでは、黒森さんや恵美は</p><p>ご心配には及びませんわたくしどもは、白坂の家と闘う準備は済ませています白坂創介の身柄は、わたくしどもが抑えているのですから</p><p>先生はそう言って、携帯電話を取りだした</p><p>通話のスイッチをサッと押す</p><p>克子、フェイズ３よ</p><p>電話に向かって一言だけ告げる</p><p>これでオーストラリアに居る白坂創介は、わたくしどもしか知らない場所に監禁されました白坂創介と引き替えに、白坂家と交渉します</p><p>無茶だ黒森さんは、白坂の家の恐ろしさを判っていない</p><p>メグの養父が、そう呟いた</p><p>無茶は承知ですそして、山峰さんも判っていらっしゃらないようですねわたくしたちは、本当の地獄を知っている人間の集まりですよ</p><p>先生は冷たく、微笑む</p><p>私たちは白坂の家よりも何倍も恐ろしい存在と闘ってきました負けるつもりはありません</p><p>そして、カバンから白い包みを取り出した</p><p>座卓の上に置く</p><p>もちろん、山峰様にタダで恵美を手放せとは申しませんわここに現金で一千万円あります</p><p>先生はスッと紙包みをメグの養父に差し出した</p><p>メグの養父母は困惑している</p><p>僕に娘を売れというのですか</p><p>これは、白坂の家に嘘の報告をしていただくための見返りです恵美さんは、あくまでもわたくしどもが誘拐するのです山峰さんのご意志とは関係なく</p><p>先生はジッと恵美の養父を見る</p><p>小切手では、銀行から足が付きますすでに流通済みの番号の合ってない紙幣で用意しました全額を同じ銀行に預けるのは、危険です少しずつ、小分けにして名義の違う口座に入れて下さい</p><p>メグの養父は紙包みを見たまま、黙り込んでいる</p><p>あたしからもお願いします受け取って下さい、お父さん</p><p>メグは、養父に強く言った</p><p>それで僕たちに、お前との縁を切れと言うのだね</p><p>養父は、悲しそうに答えた</p><p>違いますどんな立場になろうと、恵美はお父さんとお母さんの娘です</p><p>恵美のことは嫁に出したと思って下さい</p><p>メグがオレを見る</p><p>オレは大きくメグに頷いた</p><p>お父様、お母様これまで恵美を慈しみ育てて下さって、本当にありがとうございました</p><p>メグが座布団を外し養父母に手を付いて頭を下げる</p><p>恵美はこの人と結婚します</p><p>メグの養父母も、呆然としてオレを見た</p><p>恵美の真似をして、座布団を外す</p><p>畳の上に手を付いて恵美の養父母に頭を下げる</p><p>吉田です恵美さんと結婚を前提にお付き合いさせていただいています</p><p>オレはハッキリと言った</p><p>恵美さんは、オレが幸せにします絶対に悲しませるようなことはしませんお嬢さんは、オレがいただきます</p><p>お嬢さんを下さいというのは嫌だった</p><p>メグはもう自分の意志で自分の未来を決める年齢だ</p><p>誰かの意志に左右されることからもう、解放されるべきだ</p><p>白坂創介からも</p><p>白坂本家からも</p><p>そして養父母からも</p><p>オレは改めて、メグを見た</p><p>メグ、オレと結婚してくれ</p><p>と、小さく答えた</p><p>いずれ時がくれば、きちんと式を挙げますその時は、どうかメグの両親として出席して下さいお願いします</p><p>オレはメグの養父母にそう約束した</p><p>本気なんだね</p><p>メグの養父が、オレに言う</p><p>はい本気です</p><p>オレは、ハッキリと答えた</p><p>お父さん、お母さんあたしも本気ですあたし、この人を愛しています信じています一生、この人に付いていきます</p><p>恵美は、養父母に何度も頭を下げる</p><p>あなたこの子たち、本当にそう思っているようですよ</p><p>メグの養母が夫に言った</p><p>恵美は嫁に出したそう、思いましょう</p><p>養父が、妻に振り返る</p><p>お前、いいのか</p><p>養母は頷いた</p><p>連れて行かれて売春婦にさせられるとか誘拐されるとかよりは、何倍もいいです祝い事ですし</p><p>養父は、小さく溜息を吐いた</p><p>そして、オレを見る</p><p>吉田くん、だったね</p><p>恵美のことを、よろしくお願いします</p><p>養父が、オレに頭を下げた</p><p>グッと腹を括る</p><p>全力でメグを守ります</p><p>オレはまた大きな覚悟をすることになった</p><p>ここからは、少し大人だけで話をするからあなたたちは、荷物をまとめて来て</p><p>先生がオレとメグに言った</p><p>そうね三十分くらいは掛かると思うから、その時間で荷造りしてね持ち出すのは、必要最小限な物だけになさい</p><p>メグが、先生に答える</p><p>ヨシくん、あたしの部屋は二階だから行こう</p><p>居間を出て、すぐ脇の狭くて急な階段を昇る</p><p>居間から弓槻先生の声が聞こえてくる</p><p>山峰さんから、白坂本家にしていただく報告の内容ですが</p><p>先生は、メグの養父母が責められないでなおかつ、白坂本家に最低限の情報しか伝えない報告内容をすでに準備しているらしい</p><p>ここが、あたしの部屋よ</p><p>メグの部屋</p><p>六畳の和室に勉強机と本棚とベッドがあって</p><p>他に、何も無かった</p><p>女の子らしいものは、何も</p><p>荷物はねもう、まとめてあるの</p><p>ベッドの脇に、古い旅行鞄が二つ並んでいた</p><p>ほらあたし、本当はゴールデンウィーク明けに白坂さんに連れて行かれるはずだったでしょだからもう、準備は済ませてあったの</p><p>すでに、彼女は覚悟していたんだ</p><p>実の父親に売春婦に堕とされることを</p><p>だから、メグは</p><p>あんなにも、自分の人生を諦めていた</p><p>待ってて今、学校のものだけまとめるからもう、学校へは行かれないって思っていたでしょうだから、学校で使うものだけは、まとめてなかったのよ</p><p>メグはそう言うが</p><p>学校の教科書やノートなどは、全てメグの机の上にまとめて置いてあった</p><p>それと制服の予備や体操着なんかを、スポーツ・バッグに仕舞い込むだけで</p><p>ほんの一分もしないうちに、荷造りは終わった</p><p>オレはメグの部屋を写真に撮る</p><p>どうしたの、ヨシくん</p><p>だってこの部屋、メグが六歳の時から住んでいた部屋なんだろ</p><p>うんここで十年間暮らしたわ</p><p>じゃあ写真に撮っておかなくちゃ</p><p>そうだねもう、帰って来られないんだもんね</p><p>寂しそうにメグは言った</p><p>十年暮らしたにしては、メグの部屋、本当に綺麗だよな</p><p>綺麗というか最低限の物以外、何も無い</p><p>本棚にも、雑誌やマンガどころか、小説さえ一冊も無い</p><p>古い教科書だけが入っていてガランとしている</p><p>他にも縫いぐるみとか、ポスターとか高校生の女の子らしいものは、何一つ無かった</p><p>そして、窓も綺麗に拭かれているし床もチリ一個落ちていない</p><p>完璧に掃除されている</p><p>あたしこの部屋は、山峰さんに借りているだけだと思っていたから</p><p>オレと二人きりの部屋の中でメグは養父を山峰さんと呼んだ</p><p>つまりメグは、養父母を心から自分の両親とは思っていない</p><p>あくまでも育てて貰っている住まわせて貰っているしか、考えてこなかったんだ</p><p>お借りしている部屋だから汚すわけにはいかないでしょ</p><p>メグは、真面目にそう答える</p><p>それにいつか、誰かがあたしを迎えに来ると思ってたから</p><p>いずれ、あたしはお屋敷に戻って、売春婦になるんだって思ってたの子供の時から、ずっと</p><p>だからあたし、子供の頃からずっとすぐに家を出られるようにしていたの昔からずっと準備していたのいつ迎えが来てもいいように、カバン二つに自分の物を詰め込んで、いつも枕元に置いてたのよ</p><p>この二つのカバンはずっと用意していたんだ</p><p>このカバンあたしがお屋敷からこの家に連れて来て貰った時に、持って来たカバンなのママのカバンよ</p><p>メグの実母恵子さんのカバン</p><p>この家にはカバン２つだけ持って来たでしょだから、出る時もこの二つのカバンだけ持っていけばいいと思ってたの</p><p>メグの２つの古いカバン</p><p>何か、オレの段ボール箱を思い出した</p><p>オレも私物は、段ボールの箱１つだけにまとめて暮らしてきた</p><p>オレとメグは似た存在なのかもしれない</p><p>学校の物を入れたカバンが増えたから三つになっちゃったわね</p><p>メグは苦笑する</p><p>オレが全部、持って行くよ</p><p>メグの思いと共にオレが、この家から運び出す</p><p>いいよ半分だけ持って</p><p>メグは、恥ずかしそうにそう言った</p><p>あたしはヨシくんと半分こにしたい</p><p>辛い思い出も、哀しみもオレもメグと分かち合いたい</p><p>でも、良かった御名穂さんのお陰であたし、学校は続けさせてもらえそうだから</p><p>あたしずっと思ってたのあたしが、普通の子と同じ生活ができるのは今だけ山峰の家に置いていただいている間だけだから、精一杯がんばらなくちゃってそれで、あたし勉強もスポーツもがんばったの養父母も、あたしが良い成績を出すと、とても喜んでくれたし</p><p>そうして優等生・山峰恵美が作られていった</p><p>人生の先には、売春婦としての地獄しか待っていないと信じていたからこそメグは</p><p>メグは、売春婦にはならないんだぞオレの嫁さんになるんだから</p><p>オレは、そっとメグを抱き締めた</p><p>うん良かったヨシくんに出会えて幸せだよ、あたし</p><p>オレは、メグにキスする</p><p>メグもオレにキスを返した</p><p>変だねあたし、自分の部屋で男の子とキスするなんて思わなかった</p><p>メグが笑って、そう言った</p><p>そう言えば、オレ女の子の部屋に入るのって生まれて初めてだ</p><p>ごめんね何もなくて、殺風景な部屋で</p><p>そんなことないよこの部屋は、メグの匂いがする</p><p>うん部屋全体に、メグの匂いが染み込んでいる</p><p>やだ恥ずかしいこと、言わないでよ</p><p>ホントだよほら</p><p>オレは、メグのベッドにごろんと横たわった</p><p>布団から、メグの匂いがする</p><p>オレは大の字になって、メグの布団に顔を突っ込む</p><p>いい匂いだメグに包まれてるみたいだよ</p><p>背後で、シュルシュルと衣擦れの音がした</p><p>顔を上げるとメグが、服を脱いでいる</p><p>メグ</p><p>メグは言った</p><p>この部屋であたしの裸の写真を撮って</p><p>メグの眼は真剣だった</p><p>それからあたし最後にこの部屋で、ヨシくんに抱かれたい</p><p>ここで、セックスしたいの</p><p>この間の、アウトドア馬鹿と付き合っていた女の子の話の続き</p><p>でその人、すっごい変なんです</p><p>何が変なの</p><p>一緒に、河の近くとか歩いていたりすると突然、いい斜面だとか言って、急な土手を登って行っちゃうんです</p><p>へえでも、すぐに降りてくるんでしょ</p><p>それが、降りてこないんです早く、お前も登ってこいとか言うんですあたしはスカートでヒールのある靴を履いているのに</p><p>で、どうしたの</p><p>しょうがないから登りましたよ四つん這いになって何とかそしたら、スピードが足らないとか言って怒るんです</p><p>それが原因で別れたの</p><p>いいえ、それはまた別の話です</p><p>え、何があったの</p><p>夏休みに、泊まりがけで山に行こうって、誘ってくれたんです</p><p>あたしはキャンプに行くのって初めてって、最初は喜んでいたんですけれど彼は</p><p>えキャンプじゃないんだ</p><p>そんな、レベルの低い場所に行ってどうする前人未踏の山中に籠もってこそ、山に行く意味があるんだとか言い出しまして</p><p>何日間</p><p>最低でも三泊はしたいって何か、アメリカ軍だか自衛隊だかの、山岳訓練のマニュアルを手に入れたんで、実際にやってみたいって</p><p>えそれに一緒に来いって</p><p>はい彼女なんだから、当然だろうって</p><p>だってその人、アウトドアの仲間とかいないの</p><p>友達にはみんな断られたそうですそんな馬鹿げたこと、やれないって</p><p>付き合いきれないんで、別れました</p><p>彼女だから付いてこいっていうんなら、もう彼女やめるって言いました</p><p>111．あたしの部屋で犯して欲しい</p><p>あたし、この家には住まわせててただいている身だからお行儀の悪いことは、してはいけないからだから、あたし、今まで一度もこの部屋でエッチなことはしたことは無いわ</p><p>下着姿になったメグがオレに言った</p><p>オレはメグが十年間暮らした子供部屋で、彼女の半裸をカメラに収める</p><p>あたし、生まれてから一度もオナニーとかしたこと無いのエッチなことは、全部、ヨシくんが初めてこれからもそうよ</p><p>あたし生まれた時からずっと、お母さんやお屋敷のお姉さんたちが男の人に抱かれるのを見てきたでしょだから、いつか自分もああいうことをするんだって、そう思っていたわずっと</p><p>メグは娼館に産まれた</p><p>幼い日のメグが見たのは、愛のある普通のセックスではない</p><p>金で女を買う男と売春婦たちのセックスだ</p><p>しかも、その頃は白坂創介が黒い森の実権を完全に掌握していた</p><p>おそらくその大半は、変態的なセックスだったに違いない</p><p>あたし、全部覚えているのお屋敷で、お姉さんたちがどんな風に犯されていたかそれを思い出すと、いつも心がキュンて痛むの</p><p>メグは、少し震えている</p><p>この家に来てからも何度も、夢に見たわ夢の中であたしいつも、男の人に乱暴されているのメチャメチャに犯されているの眼が醒めると、いつも汗びっしょりで、心臓がバクバクしてたわ</p><p>娼館での幼い日の記憶がメグの心を深く蝕んでいるのか</p><p>恋人同士の穏やかに愛し合うエッチじゃないの夢の中のあたしは、いつも無理矢理力尽くで犯されているのあたし、ずっとセックスっていうのは、レイプされることだと思ってたから</p><p>メグが潤んだ瞳で、オレを見る</p><p>ヨシくんどうしよう、あたしあたし、きっと変態なんだと思うどうしようもなく、エッチな女の子なのよ</p><p>泣きそうな眼で、オレを見ている</p><p>あたしそんな自分の中の妄想が怖かっただから、あたし小学校も、中学校も、ずっと男の子には近付かないようにしていたの必死に、勉強とスポーツだけに集中して恋愛も、エッチなことは厳禁でだって、もしこんなあたし、エッチなことを始めたらもう、セックスから抜け出せなくなるような気がして</p><p>片方では脅迫的なまでに高まっているセックスに対する興味</p><p>もう片方ではそんな自分自身に対する恐怖と違和感</p><p>相反する二つの感情がずっと、メグの中で対決していた</p><p>一度でも、あたしほんのちょっとでもエッチなことを経験したらあたし、そのまま変態な女の子になってしまうんじゃないかって思って</p><p>そんな子とオレは、セックスしてしまった</p><p>メグの性感を目覚めさせてしまった</p><p>ヨシくんにだけは、話しておくわメグは、本当はエッチでいやらしい女の子なの変態なのずっとずっと、エッチなことに興味があったの</p><p>懺悔するかのようにメグが、オレに語る</p><p>それもね普通のエッチじゃないのあたし子供の頃に、お母さんが男たちにされたこと全部してみたいのあたしの身体、メチャクチャにして欲しいの</p><p>だからさっき、車の中で言ったこと本気なのあたしヨシくんだけの売春婦になりたいのあなただけに、本当のメグをあげる一生、あなた一人のセックス奴隷になりたいみすずさんや克子さんは、あたしに気を遣って下さって、ああ言って下さったけれどメグは、本当にヨシくんに犯される人形になりたいの</p><p>母親と同じように、犯されたいというメグ</p><p>そこには母を救えなかったメグの贖罪の思いも入っているのだろう</p><p>どす黒いセックスがメグの心に深く絡みついている</p><p>オレは、そのもつれた糸を解してあげなくてはいけない</p><p>いいから、メグもう、いい判ったから</p><p>オレはメグを抱き締めた</p><p>メグも、オレをギュッと抱く</p><p>メグのエッチな気持ちは、オレが全部受けとめるから</p><p>オレはメグに約束した</p><p>でも、メグはオレの恋人だオレと結婚するんだ</p><p>うん、表向きはねあたしは、ヨシくんの表向きの彼女を担当するんだから</p><p>あくまでもメグは、オレとの結婚は姉妹会のメンバーとしての担当役職だと思うつもりらしい</p><p>そんなのはどうでもいいメグはオレの恋人だそれは間違いないだろ</p><p>ヨシくん</p><p>本当の恋人同士なんだからどんなセックスをしたって、許されるんだよどんな恥ずかしいことをしたって、変態みたいなことをしたって、全部、恋人同士のセックスだよごっこ遊びだよ</p><p>オレはメグの欲求を全部受け入れる</p><p>どんなことだって拒絶しない</p><p>レイプごっこでも奴隷ごっこでも、何でもしてやるメグがしたいことなら、オレ、何でもしてやるよいいや、一緒に楽しもう</p><p>オレは、メグの眼を見る</p><p>それでいいの、ヨシくん</p><p>その代わり、一生離さないからな</p><p>メグは、うんと小さく頷いてくれた</p><p>ヨシくんあたしね今ここで優等生の山峰恵美とお別れしたいの</p><p>だから、この部屋でセックスしたいのか</p><p>うんこの部屋とのお別れに下に、お父さんお母さんが居るのにメグはヨシくんとセックスするのレイプされちゃうのあたしメチャクチャな悪い子になりたいの</p><p>判った悪い女にしてやる</p><p>メグが、オレに背中を向ける</p><p>メグのブラジャー、ヨシくんが外して</p><p>オレは、メグのブラのホックを外す</p><p>可愛いおっぱいが、ぽよんと弾ける</p><p>これからはメグのブラは、いつもヨシくんが外してね付けるのもやって</p><p>メグが、オレに甘えてくる</p><p>学校でもか</p><p>バカ学校は別よそれ以外は、ヨシくんに任せる</p><p>あたしねヨシくんに、メチャクチャ束縛されたいの</p><p>束縛</p><p>もう、他の男と話をするなって言って</p><p>メグもう、オレ以外の男と口を利くな</p><p>はいメグは、もうヨシくんとしか口を利きません絶対に裸を見せませんヨシくんとしかセックスしません一生、ヨシくんだけの奴隷になります</p><p>奴隷じゃないだろ</p><p>奴隷がいい奴隷みたいな、奥さんになる</p><p>メグがオレの手を、自分のパンティの股間に触れさせる</p><p>メグのそこは、ぐっしょりと濡れていた</p><p>メグ興奮してるのどうしよう、ヨシくんメグ、本当に変態だよ</p><p>オレは人差し指でメグの陰部をまさぐる</p><p>変態でいいよメグのエッチな顔は、オレにしか見せないんだろ</p><p>はいメグは、ヨシくんにしかエッチにならないですヨシくん</p><p>メグが、熱い息を吐く</p><p>ヨシくんは、メグだけじゃなくていいからね他の女の人たちともいっぱいエッチしてね</p><p>その方がいいのみすずさんや他の人たちとも、いっぱいセックスしてメグ、見てるから</p><p>見たいのか</p><p>うんメグ、見たい</p><p>メグは激しく、興奮している</p><p>あたしねヨシくんが、舞夏ちゃんをレイプするって聞いた時本当は、すっごく興奮していたの心の片方では嫌なのヨシくんが他の子とエッチするのは、とっても辛いのでも、心のもう片方ではそれを見たいって思うヨシくんがみすずさんや克子さんとセックスしているのを見た時も、とっても興奮してたのあたし、本当にエッチな子なのよ</p><p>舞夏は、最初は無理矢理力ずくでレイプした雨が降る中庭で、泥だらけになって</p><p>外でしたの</p><p>舞夏が逃げたから追い掛けて、芝生の上に押し倒して押さえつけて</p><p>舞夏ちゃん、泣いてた</p><p>ああ泣いてる舞夏の処女膜を、無理矢理引き裂いたんだ</p><p>痛がっていたのね</p><p>ああ大声で泣き喚いたでも、最後まで犯した</p><p>オレはベルトを外して、ズボンを下ろす</p><p>勃起はすでに隆々としている</p><p>舞夏ちゃん、可哀想</p><p>それで舞夏の中に、三回射精した</p><p>メグのパンティは、すっかりグショグショになっている</p><p>可哀想なのにあたし、すごい興奮しているわあたし、悪い子だ舞夏ちゃんは、あたしの妹なのに</p><p>メグが、とろんと溶けた眼でオレを見る</p><p>ヨシくん悪い子のメグにお仕置きして</p><p>オレは、メグに言った</p><p>メグおしゃぶりしろよ</p><p>メグは妖艶に微笑む</p><p>はいあなた</p><p>メグはオレの前に跪きオレのペニスを口に含んだ</p><p>十年暮らした自分の部屋で</p><p>今まで一度も、エッチなことをしたことの無い部屋で</p><p>メグは、オレにフェラチオする</p><p>下の部屋には、養父母がいるのに</p><p>写真を撮るからカメラを見上げろ</p><p>メグが、カメラを見上げる</p><p>羞恥に赤く染まった頬</p><p>嬉しそうに微笑んでいる</p><p>オレは、その顔を写真に撮る</p><p>メグの裸の上半身ピンクの乳首も記録される</p><p>チュパッと、メグがペニスから口を離した</p><p>もう、ダメメグのこと、犯して</p><p>オレは一瞬、時計を見る</p><p>確か、弓槻先生は三十分で荷造りをしろと言った</p><p>もう、あれから十二、三分は経過しているはずだ</p><p>服を直すのに五分は掛かるとして</p><p>あたしのことは考えないで、ヨシくんが気持ちいいように犯してあたし犯されたいの、この部屋の中で、メチャメチャにされたいの</p><p>メグが、オレに懇願する</p><p>判ったメグの身体は気遣わない勝手に突っ込んで、勝手に気持ち良くなるけどいいな</p><p>メグが、上目遣いでオレを見上げる</p><p>メグっ</p><p>オレは、急いで下半身だけ裸になる</p><p>その間に、メグはベッドの上の毛布を畳の上に敷いた</p><p>ベッドの上だとギシギシ鳴るからこの毛布の上で犯してお願い</p><p>ああセックスしていることを階下の人たちに知られるわけにはいかない</p><p>なるべく、物音を立てないように</p><p>短時間でメグの中に射精するんだ</p><p>メグが、毛布の上に横たわる</p><p>オレはメグのパンティを、荒々しく引き下ろした</p><p>まだ二回目だから、痛いと思うぞ</p><p>いいの痛い方がいいその方が、ヨシくんに犯されてる気がするから</p><p>全裸のメグが、オレの前で大きく開脚する</p><p>濡れ濡れになっているメグのヴァギナが開いている</p><p>いくぞ</p><p>メグの割れ目に、ペニスを押し込む</p><p>ングググッ</p><p>まだ処女を失ったばかりのメグの膣は異物の侵攻にねっとりと抵抗する</p><p>い、痛ッ</p><p>メグが、声を漏らした</p><p>オレは思わず、腰を引いてしまう</p><p>チュポンとペニスが抜けた</p><p>ヨシくん、そこのハンカチを取って</p><p>メグが、オレに脱いだメグの制服のポケットから顔を出している白地のハンカチを指差す</p><p>オレがハンカチを手渡すと、メグは</p><p>あたしこれで声が出ないようにするから</p><p>そう言ってメグは、ハンカチをギュッと口にくわえる</p><p>メグの眼がオレにさあ、犯してと訴えている</p><p>入れるぞっ、メグ</p><p>オレは再び、メグの中へ突き込むッ</p><p>んんっ、んんんっ</p><p>やっぱりメグは苦しそうだった</p><p>だがオレももう止まらない</p><p>奥までブチ込んでやるからなっ</p><p>一気に子宮口までペニスを押し込むッ</p><p>んんんんっんっんんっ</p><p>メグの眼から涙が零れる痛いのだろう、苦しいのだろう</p><p>それでもメグの眼はジッとオレを見ている</p><p>ゆっさゆっさと腰を動かす</p><p>メグの中に、激しく突き込む</p><p>熱いペニスでメグのまだ熟れていない胎内を掻き回していく</p><p>んんっんっんんんっんんんんんっ</p><p>メグオレに犯されている、メグ</p><p>ぽろぽろと涙を零しながら</p><p>それでも、メグは悦んでいる</p><p>メグ、メグ、メグ</p><p>オレは、腰を動かしながらメグの乳首にむしゃぶりついた</p><p>チューチューと乳首を吸いながらおっぱいを揉む</p><p>んんんっんっんんんんっ</p><p>メグの息遣いが、荒くなる</p><p>性的な興奮に、メグの肌が赤くなり全身から、じんわりと汗が浮かんでくる</p><p>メグの汗は甘いミルクのような匂いがする</p><p>メグの部屋メグの毛布メグの肉体</p><p>メグの匂いに包まれてオレは、メグを激しく犯す</p><p>あああああっ</p><p>メグの胎内は熱く湿っている</p><p>セックスに慣れていない膣が力任せの交合に悲鳴を上げながら、ぐっちょりとオレを絞り上げる</p><p>んんんっんっんぅんんんっんんんっっ</p><p>白いハンカチを噛みしめて男の暴虐に耐えている、メグ</p><p>それでもその眼は、オレを見ている</p><p>オレにレイプされることを心の底から、悦んでいる</p><p>め、メグッ</p><p>快感がこみ上げてくる</p><p>出すよメグの中にオレの精液、ブチ撒けるよ</p><p>メグが眼で訴えている</p><p>中で射精して、と</p><p>メグ、メグ、メグぅぅあああああっ出るぅっっ</p><p>メグの一番奥でオレは、白濁を漏らした</p><p>小便するように激しく射精するッ</p><p>メグの子宮にオレの液を注ぎ込む</p><p>んんんんっんっんんんんっっっっ</p><p>メグも胎内に熱液を感じている</p><p>ぶるぶるぶるっと身体を震わせた</p><p>し絞り取られるッッ</p><p>恵美、吉田くん準備はできた</p><p>階下から弓槻先生の声がした</p><p>や、やばい</p><p>オレはまだメグの中で射精を続けている</p><p>射精が止まらない</p><p>もう少しです、御名穂さん後、五分待って下さいっ</p><p>メグが、咥えていたハンカチを取って、先生に返事した</p><p>全裸でオレに貫かれ受精しているまま</p><p>早くしなさい</p><p>はいすぐに参りますっ</p><p>メグは優等生の声で、先生に答える</p><p>ようやくオレの長い射精が終わる</p><p>気持ち良かったよ、メグ</p><p>オレは、メグにキスをした</p><p>さあ急いで、服を着よう</p><p>そう言うオレにメグは</p><p>待って、ヨシくん写真を撮って</p><p>あたし記念写真を残して置きたい</p><p>メグの眼は、真剣だった</p><p>オレはメグと繋がったままの写真を撮る</p><p>それからペニスを引き抜いて</p><p>全裸開脚したままのメグのヴァギナから、白い精液がトロトロと零れる様子も撮した</p><p>あまだ仕舞わないで</p><p>パンツを履こうとするオレを、メグが止める</p><p>メグが綺麗にするから</p><p>愛液と精液に塗れたオレのペニスをメグは舐めてくれた</p><p>その光景もカメラに収めた</p><p>もういいよ急ごう</p><p>メグは、バッグから着替えの下着を取りだした</p><p>今のセックスで汚れてしまった下着は、ビニール袋に入れてバッグに仕舞う</p><p>こんなのこの家に残していくわけにはいかないものね</p><p>オレは、メグのブラを取る</p><p>ほら、背中を向けろよ</p><p>オレは約束通りに、メグのブラジャーを付けてやった</p><p>ついでに、パンティも履かせてやる</p><p>ありがとう本当に、ヨシくんて優しいね</p><p>メグが、照れてオレに言う</p><p>そんなことはいいから早く、服を着ろ</p><p>恵美は、幸せそうに微笑んだ</p><p>オレたちは急いで、身支度する</p><p>メグは高校の制服から白いワンピースに着替えた</p><p>清楚な美少女が、そこにいた</p><p>ほんの数分前まで、男とセックスしていたとは思えない清純な少女が</p><p>うん綺麗だ</p><p>それに比べて服を着たオレは、何だかだらんとした感じになっている</p><p>もうヨシくん、そこに立って</p><p>メグが、オレの服装を直してくれた</p><p>はい、これでよしっ</p><p>ニコッと笑う、メグ</p><p>その顔にはもう、何の陰りも無い</p><p>メグ、綺麗だ</p><p>素直に、そう思った</p><p>メグはセックスする度に、どんどん綺麗になっていくように思う</p><p>ありがとうあたし、がんばるね</p><p>ヨシくんの女の中で、あたしはヨシくんの表向きの彼女を担当するんだからあたし、できる限り綺麗に見えるようにがんばるわそうでないと、他の女の人たちに悪いもの</p><p>メグは、オレにそう約束した</p><p>荷物はオレが持つよ</p><p>オレは、メグの三つのバッグを持ち上げる</p><p>メグは、もう一度ぐるりと部屋の中を見回した</p><p>おかしいね</p><p>メグが笑った</p><p>あたしこの部屋とは、もうお別れなのに</p><p>オレの顔を見てニッコリと微笑む</p><p>悲しいはずなのに嬉しくてたまらないの</p><p>最後だから、しっかり部屋の様子を見ておこうって思ってたのにヨシくんの顔しか、覚えていない</p><p>メグが、両手にカバンを持ったオレを抱き締めてそっとキスをした</p><p>これでいいのよあたしヨシくんが居てくれたら、もう何もいらないんだから</p><p>下の階へ降りる</p><p>先生もメグの養父母もすでに玄関で待っていた</p><p>それだけでいいのかい</p><p>メグの荷物がカバン三つ分しか無いことに、養父が驚く</p><p>はい、お父さんこれだけで充分です</p><p>メグは、笑顔で答えた</p><p>恵美のお部屋は、ずっとそのままにしておきますからね</p><p>メグの養母が、そう言ってくれた</p><p>ありがとうございます十年間本当にお世話になりましたお父さん、お母さん</p><p>メグが、両親に頭を下げる</p><p>ご恩は一生忘れません本当にありがとうございました</p><p>恵美の養父が、涙を堪えている</p><p>済まない僕に力がないばかりに</p><p>白坂家に頭の上がらない山峰の家</p><p>養父は、本当に口惜しそうだった</p><p>では、先程お話しした通りあたしたちの車が立ち去ったと同時に、白坂本家に連絡して下さい</p><p>弓槻先生が、最後に念押しする</p><p>はい恵美は、黒森御名穂という女性に無理矢理、連れ去られた警察に連絡すると、白坂創介の命は保証できないと言われているどうしたら良いのか、指示して欲しいでしたね</p><p>養父が、連絡するべき内容を復唱する</p><p>その連絡さえしておけば山峰さんに白坂本家からの追求はありませんあちらは、他のことで手が一杯になりますから</p><p>オーストラリアに居る、白坂創介の捜索</p><p>当然弓槻先生やオレたちも、ターゲットになる</p><p>では行きます</p><p>メグが、再度、養父母に頭を下げる</p><p>恵美はお父さん、お母さんの娘にしていただいて、本当に幸せでした</p><p>重い空気が玄関を漂う</p><p>恵美どうか、僕たちを許してくれ</p><p>養父にとっては山峰の一族のために、恵美を家から追い出すようにしか思えないのかもしれない</p><p>十年育てた養女を売春組織の女当主に托すのだから</p><p>いいえお父さん、これは恵美が望んだことですお母さんも、どうか笑って見送って下さい</p><p>メグはオレの腕を掴む</p><p>これから恵美はこの人と幸せになるんですから</p><p>恵美さんは、一生、オレが守ります</p><p>メグの養父母に、そう誓った</p><p>どうか、恵美をよろしくお願いします</p><p>養女と別れる夫妻が、オレに頭を下げてくれた</p><p>絶対に、幸せにしますから</p><p>オレにはそう答えることしか、できなかった</p><p>家の外に停めてあった車に戻る</p><p>山峰夫妻は、車まで見送ろうとしてくれたが先生が止めた</p><p>娘を無理矢理連れ去られたという設定なのに見送るのは変だ</p><p>外なら、誰が見ているか判らないのだから</p><p>克子、監視されている様子はある</p><p>運転席に座って、先生は後部座席の克子姉に尋ねた</p><p>今のところは、何の兆候もありません</p><p>克子姉はそう、答えた</p><p>では山峰さんが白坂本家に連絡した瞬間がスタートね</p><p>先生は、わざと大きくエンジンを吹かして車を発進させる</p><p>その音を合図にメグの養父は、電話を掛けるだろう</p><p>メグの誘拐と白坂創介の疾走が、発覚する</p><p>白坂本家と黒い森は全面抗争となる</p><p>舞夏さん、どう思った</p><p>そうだ先生は隠しマイクを持って、山峰家に行った</p><p>メグの養父との交渉や、その後の打ち合わせを全て、車の中で舞夏は聞いている</p><p>弓槻さんは、さっき舞夏に今夜は、泊まっていかないかっておっしゃいましたけれど本当は違いますよね舞夏は、今夜は帰れないんですね</p><p>悪いけれど、そうしてもらうわ</p><p>ミラー越しに、先生が答えた</p><p>車は大通りに出る</p><p>白坂の家を敵に回すわけですから舞夏も、人質になった方がいいですよね</p><p>舞夏は、ニコニコして先生に答えた</p><p>舞夏、いいのか、お前</p><p>オレが尋ねると、舞夏は</p><p>だって、舞夏はおにいさんの女でしょ白坂のお家を敵にするのはつらいけれど、でも仕方ないです舞夏は、もう姉妹会の一員ですから</p><p>舞夏はすっかり覚悟を決めているようだった</p><p>そうねできれば連休が終わるまでは、あたしの屋敷に居て欲しいわ</p><p>先生が、舞夏に言う</p><p>判りましたでも、そのうちに一度、家に帰らせて下さい舞夏も着替えとか持って来たいですし手元に置いておきたい物もありますから</p><p>ええ、状況を見て、機会を作るわ</p><p>舞夏も、恵美さんみたいに家を出ないといけないんですね</p><p>舞夏もメグと同様に、誘拐されたことになる</p><p>白坂本家に対するカードとして</p><p>家に戻る時はお兄さんも、一緒に来てねっ</p><p>ああ判ったよ</p><p>オレはこないだの夜に、雪乃の家の前まで行ったことを思い出す</p><p>家の前の路上に車を停めて雪乃をレイプしたんだっけ</p><p>舞夏のお部屋で、エッチさせてあげるからっ</p><p>ま、舞夏</p><p>さっき恵美さんと、上のお部屋でエッチしてたでしょ</p><p>舞夏が、へへーんと笑う</p><p>な、何で</p><p>どうして判った</p><p>音を立てたり、声を出さないように気を付けていたのに</p><p>あれだけ、天井がミシミシ鳴っていれば、誰でも気付きますっ</p><p>そうよあたし、山峰さんご夫妻とお話ししながら本当に恥ずかしかったんですからね</p><p>あの二人は本当に愛し合っているからとか若い人たちは、どうしても熱情を抑えられないからとか山峰さんたちに、適当なことを言って場を保たせたんだからっ</p><p>それはマジで、申し訳無い</p><p>というかオレ、死にたい</p><p>誰かオレを殺してくれ</p><p>ご、ごめんなさい御名穂さん</p><p>メグも顔を真っ赤にして、先生に謝る</p><p>でも、あたしどうしても、したくなっちゃったんですっ</p><p>めメグ</p><p>その言い訳って、どうなんだろ</p><p>だと思ったわもう、しょうがないわねっ</p><p>先生が、メグに言った</p><p>まあね、あたしもあの状況なら絶対セックスするわね</p><p>って克子姉まで</p><p>だから舞夏ともしようねっ舞夏のお部屋で</p><p>ま舞夏</p><p>舞夏が、むふふんとオレに甘えてくる</p><p>バレてしまったら、仕方が無い</p><p>オレの女は、みんな公平に接すると約束したんだから</p><p>わ、判った舞夏ともするよ</p><p>オレは約束した</p><p>お兄さん、大好きっじゃあ、舞夏も一仕事するとしますかっ</p><p>舞夏が自分の携帯電話を取り出す</p><p>カチャカチャとスイッチをいじって</p><p>あ、もしもし、お姉ちゃん舞夏だけどね舞夏、今日はお友達の家に泊まるからご飯要らないよえ、帰って来いって何言ってんのよ、お姉ちゃんだってこの前ママの帰って来ない日に、無断外泊したじゃないっ</p><p>舞夏雪乃と電話しているのか</p><p>だいたいねえ、最近、お姉ちゃん、夜中にハァハァうるさいのよっ隣の部屋まで響いているんだからねっうるさくて眠れないわよっお姉ちゃんの声で、窓ガラスがビリビリ鳴るんだからねっお姉ちゃんの声、甲高くて、超音波みたいなのよっ</p><p>喘ぎ声で、窓のガラスが振動するってゆ、雪乃</p><p>お姉ちゃんのオナニー狂そんなにオナニーが好きなら、オナニーと結婚すればいいのよっエロッ子、スケベ、変態っ</p><p>ま舞夏さん</p><p>というわけだから、舞夏はお友達の家にお泊まりしますからっえ、誰の家に泊まるかって</p><p>舞夏はオレの顔を見て、ニコッと笑った</p><p>もちろん、男の子の家だよっ</p><p>舞夏は、そのまま通話をガチャ切りする</p><p>すぐに、電話が鳴った</p><p>雪乃が、リダイアルしているのだろう</p><p>もおっうるさいなぁっ</p><p>舞夏は、携帯の電源を落とした</p><p>えー、今日は特に何もありません</p><p>では、また明日</p><p>112．女いろいろ万華鏡</p><p>オレたちを乗せた車は、夜の街を走る</p><p>住宅地から、繁華街の方へ</p><p>御名穂さんお父さんに渡してて下さったお金の件ですけど</p><p>メグが、心配そうに弓槻先生に尋ねる</p><p>さっき、弓槻先生は山峰夫妻に口止め料として一千万円の現金を手渡していた</p><p>あたし一生掛けてでも、必ずお返ししますから</p><p>恵美は、真剣な顔でそう言った</p><p>別にいいわよあれ、吉田くんのお金だから</p><p>車を運転しながら先生は、軽く答える</p><p>オレの金</p><p>吉田くん岩倉さんが、あなたの命を狙った慰謝料として、一千万円払う約束をしていたの、覚えている</p><p>そう言えばそんな話があったような</p><p>とりあえず岩倉さんの口座から、七百万円抜いたわ後の三百万円も必ず回収するから、気にしないで</p><p>黒い森の売春部門が閉鎖させた時に、弓槻先生は屋敷の全ての娼婦に分配金を渡している</p><p>当然岩倉さんも大金を貰ったはずだ</p><p>その口座から先生は、引き落としたのか</p><p>恵美のために使ったんだから、吉田くんは構わないわよね</p><p>ミラーの中のクールな瞳が、オレを見る</p><p>はい、もちろんです</p><p>オレは、きっぱりと答えた</p><p>そんなあたし、困ります</p><p>恵美が、オレの顔を見る</p><p>自分の女のために、金を使ったんだ何も困ることは無いよ</p><p>でもそれでは、あたし、ヨシくんにお金で買われたみたい</p><p>視点を変えれば、オレは山峰家から一千万円でメグを買い取った様にも見える</p><p>あら恵美は、その方がいいんじゃないの</p><p>恵美は吉田くんと一生、別れられなくなる明確な理由が欲しいんでしょ</p><p>先生はメグの本性を見抜いている</p><p>清楚で優しい優等生の顔に隠されたメグの本性を</p><p>メグは少し考えてから、先生に答えた</p><p>はいそうですね、御名穂さん</p><p>メグは先生の言葉を完全に肯定する</p><p>あたしこれで一生、ヨシくんに尽くして生きなくてはいけなくなったんですね</p><p>メグは嬉しそうに微笑んだ</p><p>そうよ、彼に一生尽くしなさい</p><p>ちょちょっと待ってくれよ</p><p>でもオレは、別にそういうつもりは</p><p>オレはメグが好きです本当に一生、大切にしたいと思ってます</p><p>その言葉に、嘘偽りは無い</p><p>でもオレは自分に自信が無いんだメグに愛されるに相応しい男である自信がだから、もしメグが将来、オレ以外に好きな男ができたなら、オレのことなんか捨てて、その人と幸せになって欲しいオレは、メグが幸せならそれでいいんだから</p><p>オレは、メグにそう言う</p><p>お兄さん、まだそんなこと言ってるの</p><p>舞夏が、はぁと溜息を吐く</p><p>もう、そんなことを言って許されるラインは、とっくに越えちゃってるんだよあたしたち</p><p>あたしたちは姉妹は全員、とっくに運命共同体でもう、お兄さんと一生生きていくしか選択肢が無いんだからね</p><p>選択肢が無い</p><p>舞夏が、寂しそうな眼でメグを見る</p><p>恵美ちゃんは、もう山峰の家には帰れない舞夏もそうだよ舞夏、白坂の家を裏切るんだからお兄さん、ゴールデンウィークが終わった後の舞夏のこと、ちゃんと考えてる</p><p>ゴールデンウィークの後</p><p>お休みの間は、弓槻さんのお屋敷に居させて貰うわでも、その後、舞夏はどこへ行けばいいの</p><p>白坂創介は、破滅する</p><p>舞夏の家庭は崩壊するだろう</p><p>もし、白坂のこれまでの悪行が世間に知れたなら舞夏は、学校へもいけなくなる</p><p>舞夏の現在の日常は全て失われる</p><p>舞夏の居場所は、オレが作ってやるから絶対に、一人で放り出したりはしない</p><p>信じていいんだね</p><p>オレは本当に覚悟しなくちゃいけないんだ</p><p>何もかも</p><p>オレ何とかしなくちゃ</p><p>命を懸けてでも、何とかしないと</p><p>どうすればいいんだ</p><p>吉田くん、あなたは少し、世間のしがらみというものを学ばないといけないわね</p><p>先生がミラー越しにオレの様子を見て、そう言った</p><p>人間はね、絶対に一人きりでは生きていけないのよ例えば吉田くんは、山峰さんご夫妻の苦悩が本当に理解できている</p><p>白坂家に生活の基盤を握られている人たち白坂本家を怒らせたら、仕事を失うかもしれない社会的に抹殺されるかもしれないしかも、自分だけでなく、山峰さんのご兄弟や親類にまで害が及ぶかも知れない</p><p>世間のしがらみ</p><p>人間は、一人きりでは生きていけない</p><p>山峰さんは、あの一千万円をどう使うと思う</p><p>オレには想像もつかない</p><p>きっと数百万円ずつ、親戚に渡すことになると思うわ今回の件のお詫び金として</p><p>お詫び金</p><p>恵美が連れ去られたことでいずれにせよ白坂家から山峰の一族には、何らかのお咎めがあるでしょうからね大事にはならなくてもちょっとした嫌がらせくらいはあるでしょうねだから恵美のお父さんは、他の山峰の縁戚に、お詫びしないといけないの</p><p>あのお金一円たりとも、山峰さんには残らないわ大人の世界って、そういうものだから</p><p>それが、大人のやり方</p><p>吉田くんは単純だから今すぐ高校を辞めて働いて、恵美と舞夏さんを養おうって考えているんでしょ</p><p>馬鹿なことを考えるのは、止めなさい吉田くんはもう、一人ではないんだから</p><p>あなたにはあたしたちが付いているのよ</p><p>克子姉が、スッとオレの手を掴む</p><p>あたし銀行に七千万円預金があるわあなたのためなら、全額使ってもいいわあなたも、恵美ちゃんも、舞夏ちゃんもあたしが養うわお金のことは心配しないで、安心して学校へ行きなさい</p><p>克子姉、でもそれは、克子姉がパン屋さんを始めるための資金だろ</p><p>お金なんて、これからまた貯めればいいのよあたしは、あなたの女よ恵美ちゃんも舞夏ちゃんも、あたしの姉妹なの家族のためにお金を使って、何が悪いの</p><p>もう判ってるあなたは、さっきあたしと同じ事を言ったのよ自分の女のために金を使って何が悪いって</p><p>それはオレのさっきの理屈と同じだ</p><p>メグのために、オレが一千万払うのなら</p><p>克子姉が、オレや姉妹たちのために金を出すことを批判できない</p><p>オレ、一生掛けて、きっと返すから</p><p>オレの言葉に、克子姉はプッと噴き出した</p><p>それもさっきの恵美ちゃんと同じ返事じゃない</p><p>同じ立場になってようやくメグの立場が判った</p><p>メグにはもう一生、オレと生きる選択肢しか見えないんだ</p><p>オレが、決して克子姉を裏切るまいと誓うように</p><p>きっと舞夏も</p><p>克子だけではないわ渚もきっと、あなたたちのためにお金を出すって言うでしょうねもちろんあたしもね</p><p>はっきり言っておくわ三人とも、高校までは必ず卒業しなさいその後の進路は、自分で決めて大学に行きたいのなら、あたしがお金を出しますあたしの屋敷には、ずっと住んでくれて構わないわうちが嫌なら、渚の家でもいいと思うわただあなたたちだけで、部屋を借りて済むことは許しません</p><p>舞夏が驚く</p><p>舞夏も、お兄さんや恵美ちゃんと一緒でいいんですか</p><p>あたし正直な気持ちを言うと、舞夏さんには複雑な感情を抱いているわでも、あなたが吉田くんの女である限りは保護します約束するわ吉田くんを裏切るようなことをしたら、その場で叩き出しますからねよく、気を付けて行動しなさい</p><p>それでは舞夏は、他の男を好きになることは許されない</p><p>ずっと、オレに縛られたままになる</p><p>しかし、舞夏は</p><p>はいっ判りました舞夏は、一生、お兄さんだけの女になりますお兄さんを裏切るようなことは絶対にしません</p><p>中学二年生の可憐な少女が宣言する</p><p>舞夏、お前、それでいいのか</p><p>舞夏は、きょとんとした顔をする</p><p>いいも悪いもないよだって、これが、あたしたちの運命でしょ</p><p>オレたち全員の</p><p>吉田くんも、もう、何重ものしがらみに縛られているのよ絶対に一人きりでは抜け出せないわ運命を受け入れるのならそろそろ家族に甘えることを学びなさい</p><p>家族</p><p>オレの</p><p>あなたがあたしに言ったのよオレたちはもう家族みたいなものだって</p><p>オレが、言ったんだ先生に</p><p>好きなだけ甘えなさいあたしもあなたの姉の一人です</p><p>オレこれから先生のこと、ミナホ姉さんて呼んでいいですか</p><p>好きになさい学校の中では、ちゃんと先生って呼ぶのよ</p><p>はい姉さん</p><p>あたしは吉田くんのままでいい</p><p>先生が、恥ずかしそうに言った</p><p>他の呼び方にすると学校の中で、つい呼んじゃいそうだから</p><p>うん判った姉さん</p><p>オレはそう答えた</p><p>ミナホ姉さんが、克子姉に話し掛ける</p><p>どうしました、お嬢様</p><p>急に、姉さんて呼ばれると心臓に悪いわね胸がキュンとするわ</p><p>克子姉は、クククと笑った</p><p>心臓だけならまだ良い方です克子は、彼に克子姉って呼ばれる度に、子宮が疼きますっ</p><p>あのあたしも、メグって呼んで貰う度に、キュンキュンしてますっ</p><p>メグも、顔を赤くして報告する</p><p>いいなあ舞夏は、何て呼んで貰おうかしらっ</p><p>なななな、何なんだ、この空気は</p><p>そんな会話を続けているうちにオレたちの車は、繁華街近くの高級マンションに到着する</p><p>赤い外壁の大きなマンション</p><p>その地下駐車場へ、車はするりと滑り込む</p><p>ここ、池田先生の医院よ</p><p>メグが、舞夏に言った</p><p>あたしも、昨日、連れてきて貰ったのとっても親切な女医さんだから、安心してね</p><p>えじゃあ、恵美ちゃんは昨日ロスト・ヴァージンしたの</p><p>そうよヨシくんに抱いて貰ったの</p><p>さっき、お部屋でしてたのが二回目</p><p>そうだけど</p><p>舞夏の質問に、メグは戸惑っている</p><p>二回目だと痛くなかった</p><p>うーん、ちょっとまだ痛むけど最初の時ほどじゃないわ</p><p>みすずさんは、二回目から気持ち良かったって言ってたけど</p><p>二人の会話に、克子姉が口を挟む</p><p>そういうのは女の子の体質で違うから最初っから、全然痛くないって子もいるらしいし</p><p>うわっ、そうなんだいいなあ舞夏も、その方が良かったのに</p><p>あたしは痛くて良かったわ</p><p>え恵美ちゃん、どうして</p><p>ちゃんと、ヨシくんにヴァージンをあげれた感じがするから</p><p>ええーっ、男の子って、痛がる女の子の方がいいの</p><p>いや、あんまり痛がるのは困るけど心配になっちゃうしでも、処女なのに、すごく感じまくる子もどうだかなあ</p><p>何、言ってるんだオレ</p><p>はぁ結構、バランスが難しいんだ</p><p>舞夏は、ぽかんとしている</p><p>でも、あたし、今は痛いけれどちょっとだけ、気持ちいい感じも判るしヨシくんとエッチするのすごく好きよ愛し愛されてるって気持ちになるの</p><p>め、メグ</p><p>うわっ、恵美ちゃん、エッチな顔してる</p><p>そうちょっと、思い出しちゃったからさっきのエッチ</p><p>メグは、頬を染めて舞夏に微笑む</p><p>舞夏ちゃんも、すぐに気持ち良くなるわよどんな子でも、二週間毎日セックスしていたら、エクスタシーを感じるようになるらしいわ</p><p>克子姉が、また余計な情報を吹き込む</p><p>克子さん、それ本当</p><p>ええ昔、読んだアメリカの性科学者のリポートに載っていたから</p><p>二週間かぁ</p><p>えっとま、舞夏さん</p><p>じゃあ、取りあえず気持ち良くなるまでは、毎日しようねお兄さんっ</p><p>まマジですか</p><p>でも毎日、エッチしてたら、舞夏のアソコ、ガバガバのユルユルになっちゃたりはしない</p><p>舞夏が再び、克子姉に尋ねる</p><p>ああそれは、大丈夫よ舞夏ちゃんが、アソコをちゃんと鍛えればね</p><p>アソコを鍛える</p><p>女の子の入り口って、ちゃんと筋肉があるのよよく、聞くでしょオマンコでおチンポを締め上げるって</p><p>そんなの舞夏、初めて聞いた</p><p>女の子の穴には、そういう機能があるのよだから、全然鍛えないで、のほほんとセックスし続けたら、確かにガバガバのユルユルになっていくんでしょうけれど本気で鍛えていけば、どんどん凄いオマンコになっていくのよ</p><p>うわっ、そうなんだ</p><p>膣の中もそうよ鍛えていけば、中でおチンポを何段階にも締め付けることができるようになるわ男の人が感動するぐらい気持ちの良い女性器を名器って言うんだけれどねちやんと鍛え上げれば、どんな女の子のアソコも名器になるのよ</p><p>克子姉女子中学生に名器とか</p><p>ね、お兄さん、どうする舞夏、名器になった方がいいよねっ</p><p>それは、まあ</p><p>どちらかと言えば</p><p>それで克子さんどう鍛えれば、名器になれるの</p><p>舞夏は、盛りの付いた子犬のように、克子姉にしがみつく</p><p>まずは、セックスに慣れること後は、セックスしながら実地で教えてあげるわ</p><p>あわわわわ</p><p>舞夏が、克子姉に弟子入りしてしまった</p><p>名器への道は、険しいわよっ</p><p>舞夏、がんばりますっ</p><p>そこへメグが声を掛ける</p><p>あの、克子姉さん</p><p>どうしたの、恵美ちゃん</p><p>あたしも、教えて欲しいです</p><p>あたし、恵美ちゃんには無理矢理にでも教え込むつもりだったわよ</p><p>克子姉は、優しくメグにそう言った</p><p>セックスが下手で彼に嫌われたくないんでしょ</p><p>はい克子姉さんも渚姉さんも、お上手そうだしみすずさんは、才能がありそうですしここで、舞夏ちゃんまでエッチが上手くなったらあたし、ヨシくんに嫌われちゃうから</p><p>いや、そんなことは無いんだぞみんな、それぞれ抱き心地が全然違うんだから渚さんは、ふんわりと包み込んでくれる感じだし克子姉は、中身が詰まってて弾けるみたいだしみすずは、つるつるしてて柔らかで舞夏は全身でギュッと抱き締める感じが良くてメグは</p><p>オレは心配そうな顔のメグに言った</p><p>メグの身体は、キュッと引き締まっていてでも、柔らかなところもあって気持ちいいんだオレはとっても好きだよ</p><p>メグは、ホッと溜息を吐く</p><p>じゃあ、それぞれの身体の特性に合った形で鍛えていきましょうもっともっと、彼に気持ち良く愛して貰うためにね</p><p>克子姉が、上手く話をまとめた</p><p>みたいだったんだけど</p><p>あれ、寧さんは</p><p>何で、お前は変なところが鋭いんだ</p><p>あなたたち、いつまでお喋りしているつもり</p><p>グッドなタイミングで、ミナホ姉さんが突っ込んでくれた</p><p>さすが、オレたちの姉さん</p><p>もうそろそろ予約の時間よ舞夏さんは、克子と池田先生のところへ行きなさい</p><p>あれみんなで行くんじゃないんですか</p><p>ミナホ姉さんが、呆れた顔でオレを見る</p><p>池田先生は非合法なお医者様なのこんな大人数で押しかけるわけには、いかないでしょ</p><p>非合法</p><p>ああ黒い森と関係のあるような医者だ</p><p>やはり、裏の世界の人間なのだろう</p><p>安心なさい、腕は確かな方だから</p><p>それにあなたが舞夏ちゃんに付いて行ったら、先生にこっぴどく怒られるわよ</p><p>と克子姉が言う</p><p>克子姉は、意地悪な眼でオレを見て</p><p>一昨日はみすずさん、昨日は恵美ちゃん、今日は舞夏ちゃん三日連続で、処女喪失の子の診察をするのって、女医さんとしては複雑な気持ちだと思うけれど</p><p>ななるほど</p><p>ていうかオレ</p><p>天罰とか当たるんじゃないかそろそろ</p><p>お嬢様ぁ、付き添いはあたし一人なんですかぁ</p><p>悪いけれど克子、頼むわ</p><p>克子が、池田先生に嫌味を言われますう絶対、絶対、言われますぅ</p><p>悪いけれど一人でお相手して</p><p>ミナホ姉さんは、克子姉に女医さんとの対応を押しつけた</p><p>はいはい判りましたぁ</p><p>もちろん克子姉は本気で不満なわけではない</p><p>ミナホ姉さんとじゃれ合っているだけだ</p><p>克子姉がニコッと微笑んで、舞夏を見る</p><p>じゃ、いきましょうか舞夏ちゃん</p><p>お医者さんに診せて舞夏、どうなるの</p><p>処女膜がちゃんと破れているか、膣の中に傷は無いか、出血は止まっているかそういうことを診てもらうのまあ、大丈夫だと思うけれどセックスのための定期点検だと思ってそれから、妊娠しないためのお薬を貰うわ身体に影響の少ない、毎日飲むタイプのをね</p><p>判ったそれなら診て貰った方がいいもんねっ</p><p>じゃあ、行って来るねっお兄さんっ</p><p>ああ、しっかり診て貰うんだぞ</p><p>判ってるよっ</p><p>舞夏と克子姉が車を降りる</p><p>暗い、マンションの地下駐車場を奥の方へ歩いて行く</p><p>じゃあオレたちは、診察が終わるまでここで待機ですか</p><p>いいえあなたたち二人は、このまま街へ行きなさい</p><p>街って</p><p>買い物とか今のタイミングでしかできないわよ</p><p>ミナホ姉さんが、真顔で言う</p><p>白坂家がいかに名家だからって結局は、ただの新聞社のオーナーよさっき、山峰さんから白坂本家に連絡があったからといってそのまますぐには動けないわ</p><p>動けない</p><p>まずオーストラリアの白坂創介が、本当にあたしたちに捕まっているのか、安否を確認するところから始めるでしょだけど、オーストラリアは遠いしこちらも、色々と工作を施しているから、今日中に明確な情報を得ることはできないはずよ</p><p>最初から、携帯電話の繋がらない地域に行くスケジュールだったことにしておけば確認のしようがない</p><p>まあ、取りあえずは新聞社のオーストラリア在住の社員とかを動員するんでしょうけれどこっちの尻尾は、簡単には掴ませないわ</p><p>ミナホ姉さんは徹底的に、計画を練っているんだ</p><p>恵美が、さらわれたというのもね白坂本家としては、優先順位は白坂創介より低いことだからまあ、知り合いの裏組織の人間に調べさせるんでしょうけれどそれもきちんと動き出すのは、明日以降でしょうね</p><p>なぜです</p><p>裏の世界の人間というのはね仕事を頼むと高くつくのよしかも、一度仕事を頼んだ以上は、途中でキャンセルするにも大金が掛かるしね恵美が本当に黒い森に誘拐されたという確証を得るまでは、白坂家は裏の人間に依頼しないわ</p><p>そうか恵美の誘拐は、狂言かも知れない</p><p>まずは白坂創介の安否確認に集中して</p><p>メグのことは明日の朝に山峰家に連絡して、本当に彼女が帰宅していないことを確認してからでも、対応は遅くは無い</p><p>恵美がよっぽど白坂の本家の人に気に入られていれば、話は別だけど</p><p>それはありませんあたしは、一族の汚点ですから</p><p>恵美がそう答えた</p><p>だから街に出て買い物するなら、今日しかないのよ</p><p>ミナホ姉さんが、笑ってオレたちに言った</p><p>でも買い物って、何を買うんです</p><p>オレは特に何を必要とはしていないけれど</p><p>まず明日は、学校で身体検査があります</p><p>ミナホ姉さんは、そんなことを言い出した</p><p>恵美吉田くんの下着は、あなたが選んで買いなさい</p><p>それから恵美の下着は、吉田くんに選んで貰うのよ</p><p>し、下着を選ぶ</p><p>どどうして</p><p>高校一年生の最初の身体検査よ女の子は、お互いの下着とかチェックしているものよ恵美が、他の女の子と比べられて恥ずかしくない下着を選んであげなさい</p><p>それから明後日、五月二日に、みすずさんの日本舞踊の発表会へ行くわよね</p><p>吉田くん恵美のドレスを選んであげて</p><p>メグのドレス</p><p>御名穂さんあたし、制服で行きますから</p><p>メグは、ミナホ姉さんの提案を断ろうとする</p><p>恵美あなた、みすずさんに恥をかかせる気</p><p>ミナホ姉さんは、厳しくメグに言った</p><p>あたしそんなつもりはありません</p><p>ではみすずさんの友人として相応しい格好で行きなさい</p><p>みすずの出る発表会は、日本舞踊の家元の教室の発表会で</p><p>たくさんのセレブの人たちが観に来るんだ</p><p>制服ではみすずの前に行けない</p><p>メグ、買いに行こう、ドレス</p><p>ヨシくんでも、あたし</p><p>メグは雪乃の妨害で、ずっと晴れ着を着せて貰えなかった少女だ</p><p>どんな場にもいつも学校の制服で出席させられていた</p><p>いいんだよメグはもう山峰家のいいや、白坂家に気を遣う必要は無いんだ</p><p>オレは、メグを抱き締める</p><p>思いっきり、綺麗な格好で行こうなっ</p><p>恵美は小さな声で呟いた</p><p>昨日で、感想の欄が７００件を越えました</p><p>いっぱい感想をありがとうございます</p><p>誤字や表記の間違えだけで無く、いろいろとご指摘いただいています</p><p>どこが説明不足なのかや、判りづらいのかなどご指摘で気付かなかったことが判明することも多く、すぐに翌日の原稿に反映させていただいています</p><p>本当に、ありがとうございます</p><p>ところで舞夏ちゃんの愛称はどうしたらいいでしょう</p><p>とのあえずマイマイとキングマイマイだけは避けたいと思っています</p><p>113．ドレスと指輪</p><p>はい、これ</p><p>ミナホ姉さんが、オレに封筒を差し出す</p><p>二十万円入ってるから、使いなさい</p><p>吉田くん、昨夜、渚のために黒い森の活動をしてくれたでしょその報酬として、百五十万円支払うわあなた用の口座を作ったから、残りの百三十万円はそっちに振り込んでおいたから通帳とカードは、屋敷に戻ってから渡すわね</p><p>ミナホ姉さんは、当然のことのように言った</p><p>いやでも、オレ、何もしていませんし</p><p>ヤクザの前で渚のために身体を張ったり、殺し屋に命を狙われたりしたでしょいいから、受け取っておきなさいマルゴにも、寧にも、克子にもちゃんと支払っているんだから</p><p>お金は必要でしょあたしは、あなたたち三人の生活の面倒は見るけれどそれ以外の費用は、吉田くんに任せますからね</p><p>それ以外</p><p>恵美と舞夏ちゃんの洋服代とか、月々のお小遣いとか吉田くんが払うのよ</p><p>お、オレが</p><p>当然でしょ二人とも、あなたの女なんだから</p><p>何から何まで、ミナホ姉さんに頼るのはよくない</p><p>どうせ、恵美たちのために何かしらアルバイトをするつもりだったんでしょあなたの仕事は、あたしが見つけてきますから</p><p>オレの仕事ですか</p><p>黒い森は、売春部門しか無いわけではないのよ</p><p>元々あたしの祖父、黒森公之助は、自分の事業の拡大のために売春部門を作ったのであって、娼館が全てはなかったのよ</p><p>昔は、貿易や興行なんかの仕事もしていたらしいわ父の代になって、全て処分してしまったけれど</p><p>先生は、寂しそうに言う</p><p>父は、祖父にコンプレックスがあったから祖父を越える実業家になろうとして、無茶をして事業に失敗したのそれで、黒い森の娼館だけが残ったのよ白坂創介につけ込まれることになったのも、父のそういう性格が原因ね</p><p>父親の話をする時御名穂姉さんは、いつも辛そうな顔をする</p><p>あたしが黒い森の運営に参加するようになってから少しずつ、他の事業も始めていたの今は、投資部門と不動産部門があるわ</p><p>そうだミナホ姉さんは、渚さんが契約している駅前のホテルの大株主なんだっけ</p><p>これから、克子のためにパン屋も始めるしマルゴや寧のためにも、事業を始めるわ</p><p>ミナホ姉さん</p><p>黒い森の売春部門は、もうなくなるんだからあたしたち、別の仕事を見つけないといけないものね</p><p>ミナホ姉さんはずっと先のことまで、考えてくれている</p><p>本当にオレたちの姉さんなんだ</p><p>吉田くんや恵美も、将来の希望があったら言ってちょうだいあたしどんなことでも、準備するから</p><p>正直ありがたいと思う</p><p>とにかく吉田くんのアルバイトは何か考えておきますいいわね</p><p>オレは、大きく返事をした</p><p>御名穂さんあたしも、アルバイトします</p><p>ヨシくんだけ働いて貰うのは悪いですあたしも、自分の必要なお金くらいは自分で稼ぎます</p><p>メグは、そう言ってくれるけれど</p><p>ダメだメグは、陸上部が最優先だろ</p><p>竹柴キャプテンや他の部員の前で、約束したんだから</p><p>心苦しそうなメグに、ミナホ姉さんが言った</p><p>恵美部活の練習の無い日週に二回ぐらいなら、働けるわよね</p><p>はい、それなら大丈夫だと思いますけど</p><p>ミナホ姉さんが、メグに微笑む</p><p>じゃあ、渚のお店にアルバイトに行きなさいみすずさんの代わりにね</p><p>みすずの代わりって</p><p>みすずさんもう、アルバイトしている余裕は無いもの本気で東大の受験を考えているのなら</p><p>ああそんな話もあった</p><p>みすずは、高校二年生もう、受験勉強に本腰を入れないといけないのか</p><p>後で、みすずさんに電話して話してみなさい渚には、あたしから話しておいてあげるから</p><p>メグは、ミナホ姉さんに頭を下げた</p><p>というわけだからとにかく、二十万円は渡しておくわよ恵美が発表会に着ていくドレスは、吉田くんのお金で買いなさいいいわね</p><p>オレの金という実感は、全然無いんだけど</p><p>とにかくメグの服は、この金で買うしかない</p><p>五万円以上のドレスを買うのよそれから、二万円以上の靴もね</p><p>ミナホ姉さんは、強くそう言った</p><p>そんな御名穂さん、高すぎますあたしが着るんですよ</p><p>メグの言葉にミナホ姉さんは</p><p>他の子は、もっと高くて高価な物を着てくるわ本当なら、二十万円の服に十万円の靴って言いたいくらいよでもあなたたち二人じゃ、そんな金額だとどんな物を探せばいいのか見当も付かないでしょ</p><p>そんな天文学的な数字の服どこで売っているんだ</p><p>今回はあなたたち二人だけで、買い物することに意義があると思うのだから、克子や寧に付き添って貰わないで行きなさい</p><p>ミナホ姉さんはオレたちに経験値を積ませようとしている</p><p>恵美の服のセンスは、マトモだと思うから可愛い感じのドレスで、七万円くらいのを目安に買いなさい靴はドレスに合わせて買うのよ判らなかったら、店の人に聞きなさい予算三万円で、この服に合う靴を見せて下さいって、言えば出してくれるから</p><p>ミナホ姉さんは、そうアドバイスしてくれた</p><p>あの御名穂さんヨシくんの服はいいんですか</p><p>メグが、そう言う</p><p>確かにオレも学生服で行くつもりだったし</p><p>メグが制服じゃダメならオレもだよな</p><p>吉田くんの着ていく服は今、克子が直しているわ</p><p>克子姉が直している</p><p>昨日、吉田くんの服のサイズを測ったでしょうちの屋敷には、亡くなったお祖父様の着ていたスーツがかなり残っているのその中から、吉田くんが着れそうなのを探して克子が直すそうよどうせ、今からじゃオーダーメイドは間に合わないし吊しの服を買ってくるよりは、マシだろうって</p><p>オレのためにサイズ直しをしてくれる</p><p>克子は、そういうことをするのが好きなのよやらせてあげなさい</p><p>あこれ、あたしが喋ったことは内緒にしておいてね克子から吉田くんに話すまで、知らなかったことにして</p><p>ミナホ姉さん克子姉</p><p>みんな、オレのために考えてくれている</p><p>それから吉田くん</p><p>ミナホ姉さんが、ニッと微笑む</p><p>ついでにメグに指輪を買って上げなさいとりあえず、一万円くらいのでいいから</p><p>ゆ、指輪って</p><p>学生手帳持ってるわよね</p><p>オレは、学生服のポケットから、学生手帳を取り出す</p><p>校則の女子生徒の服装規定のところを見て</p><p>ミナホ姉さんの言葉にオレはパラパラとページをめくる</p><p>横からメグが、オレの手帳を覗き込んだ</p><p>アクセサリーに関する項目に、何て書いてある</p><p>ええっと</p><p>華美なアクセサリー類イヤリング、ネックレス、ペンダント、ブローチ、ブレスレットなどは、校内の持ち込みを一切禁止するただし、</p><p>何じゃこりゃ</p><p>石の付いていない婚約指輪と首に巻くチョーカー類は、学年主任が認める場合は着用を許可される</p><p>えアクセサリー類は、全面的に禁止なのに</p><p>指輪とチョーカーはいいの</p><p>昔は、昼間、うちの高校に通いながら、夜はお屋敷で娼婦をしている子が何人もいたから</p><p>ミナホ姉さんは、そう答えた</p><p>チョーカーは首輪の印よ校内の先生たちに、この生徒は黒い森の娼婦だから気を付けろ、というサインだったの</p><p>うちの高校は黒い森の娼婦のカモフラージュとして、ミナホ姉さんの祖父が買い取ったんだっけ</p><p>現在は、娼婦の候補者の狩り場になっているけれど昔は、娼婦がそのまま通学していたんだ</p><p>指輪はこの子には婚約者がいるから、手を出すなって、男子生徒に対する警告だったわけ</p><p>だから恵美に指輪を買ってあげなさい</p><p>他の男たちにメグはもうオレの物だと知らしめるために</p><p>メグと二人で、マンションの外に出る</p><p>ミナホ姉さんは車の中に残って、パソコンを開いていた</p><p>オーストラリアの様子や、白坂家の動向を調べるつもりらしい</p><p>ここ、どの辺だか判る</p><p>地下の駐車場から、外界へ</p><p>夜の街もう六時を過ぎている</p><p>ここは、繁華街の近くということは判るけれど</p><p>普段からあまり出歩かないオレには土地勘が無い</p><p>判るわあっちがＪＲの駅の方だと思う</p><p>さすがメグは頼りになる</p><p>ね、手を繋いでもいい</p><p>あうん、いいよ</p><p>オレたちは手を繋ぎひとまず、駅の方へ向かう</p><p>うふふ</p><p>メグが、笑い出す</p><p>どうしたんだよ</p><p>あたし男の子とデートするの初めてだから</p><p>オレだって、そうだよ</p><p>ヨシくんも、そうなの</p><p>メグが、急に自販機の影にオレを引き込む</p><p>オレが尋ねる前にメグがキスしてくる</p><p>好きよ、ヨシくんあたし幸せ</p><p>メグが、オレを抱き締めてそう、囁いた</p><p>メグは、さっき十年間暮らした家を失った</p><p>もう、帰る場所は無い</p><p>それどころかこれから白坂の家から追い掛けられることになる</p><p>それでもメグは</p><p>ずっと一緒に居ようね</p><p>今度は、オレの方からメグにキスをした</p><p>とりあえずどこから行く</p><p>照れ隠しに、そんなことを尋ねてみる</p><p>五万円以上の服なんて、あたしもよく判らないからとりあえず、駅前のブランドショップのたくさん入ってるデパートへ行ってみましょうか</p><p>メグは、そう提案した</p><p>高級ブランドの出店が並んでいるデパートの中</p><p>オレたちは通路を行ったり、来たりしている</p><p>お店の前は通るけれど中に入る勇気が無い</p><p>外国ブランドのお店は、何か妙にギラギラした感じで</p><p>店員さんたちが何、この子たちって睨んでいる感じで</p><p>オレも、メグも</p><p>すっかり、ビビっている</p><p>ここって、オレたちには似合わないんじゃない</p><p>あたしも、そう思ってた</p><p>脱出する</p><p>うん、ここは止そうね</p><p>二人手を繋いで、ぴゅーと建物の外へ逃げ出す</p><p>表に出たところで、メグと顔を合わせる</p><p>自然と笑みが零れた</p><p>こんなことで、あがっちゃってダメだね、あたしたち</p><p>ああダメだな、オレたち</p><p>二人でケラケラと笑う</p><p>何か楽しい</p><p>不意にメグが、自分のお尻を押さえて立ち止まる</p><p>メグは、困ったなという顔でオレを見る</p><p>垂れてきたの</p><p>ヨシくんのが</p><p>ヨシくんの精液だよ</p><p>そうだオレ、さっきメグの胎内に射精したんだ</p><p>うんもう大丈夫行こう</p><p>メグがまたオレの手を取って、歩き出す</p><p>隣を歩いている女の子の子宮にオレの精液が入っている</p><p>そう考えると何だか、興奮してきた</p><p>ヨシくんエッチなこと考えているでしょう</p><p>メグが、オレをニッと見る</p><p>あごめん</p><p>いいのよあたしも考えてたから</p><p>あたしいつも、ヨシくんので満たされていたい</p><p>エッチな女の子で、ごめんね</p><p>いやエッチな女の子の方が嬉しいよ</p><p>オレは、メグの腰を抱いた</p><p>あんまた垂れちゃう</p><p>メグは、オレの耳にそう囁く</p><p>初めから、こっちに来れば良かったね</p><p>オレたちは、もう少し庶民的なデパートに移動した</p><p>エスカレーターで、婦人服売り場を目指す</p><p>このデパートなら、あたし、お母さんに洋服を買って貰ったこともあるし</p><p>あたし他の子より、少し背が高いでしょだからもう、子供用じゃなくて大人の服じゃないと入らないから</p><p>エスカレーターに乗る、メグの全身を見る</p><p>うんメグは長身で、モデルさんみたいにスラッとした体型をしている</p><p>おっぱいは子供サイズでごめんね</p><p>みすずといい、舞夏といい女の子は、みんな胸の大きさを気にするなあ</p><p>オレは好きだよメグのおっぱい</p><p>うんメグらしくて、可愛いよ</p><p>あたしもヨシくんに、おっぱいぺろぺろして貰うの好きよ</p><p>メグが、うつむいて言った</p><p>また後でしようね</p><p>オレは、メグのお尻をポンと撫でる</p><p>あんっもう</p><p>メグが声を上げる</p><p>ごめん嫌だったまた垂れてきたとか</p><p>メグは、恥ずかしそうに</p><p>もう平気よ触られるのは、嫌じゃないわメグの身体はヨシくんのだもの、好きなだけ触ってね</p><p>メグは、オレと二人きりの時だけ、自分のことをメグと言う</p><p>少し恥じらう様子がオレにはとっても可愛い</p><p>こっちかそっちだと思うな</p><p>婦人服売り場をぐるっと巡ってメグは、二着の服を選んだ</p><p>一つは真面目そうな、かっちりとした感じの上着とスカートのセット</p><p>もう一つはちょっと華やかな感じのドレスだった</p><p>といっても、メグのセンスだから派手過ぎではない</p><p>どっちも、色は鮮やかなグリーン</p><p>緑の服がいいのか</p><p>うんグリーンの服で行きたいの</p><p>さてどっちにしようか</p><p>値段は真面目な方が五万八千円で、華やかな方が七万三千円</p><p>高い方が布地が少ないのに</p><p>女の子の服の規準は、よく判らない</p><p>安い方でいいよ</p><p>メグは、そう言うが</p><p>そういう考え方は、止めよう</p><p>オレは、きっぱりと言った</p><p>でもどうしようか</p><p>真面目な方はメグらしくて、これはこれで似合うと思う</p><p>華やかな方はメグのイメージを変えるキッカケになると思うこれは、これで見てみたい</p><p>試着してみる</p><p>メグの話だと、若い子向けの洋服屋だと、カップルで入れる試着室というのがあるらしい</p><p>男は自分の彼女の生着替えを、その場で見られるらしいのだがここは、普通のデパートだからそんな設備は無い</p><p>オレは、試着室の外で待つ</p><p>まず、真面目な方</p><p>アリだすっごく、可愛い</p><p>服だけ見た時は、地味だと思ったけれどリアル委員長のメグが着ると、清楚でとても可愛いメグの可憐さを引き立ててくれる服だ</p><p>うんじゃ、もう一つの着るね</p><p>再び、メグは試着室の中に</p><p>デパートの婦人服売り場はあんまり人通りが無い</p><p>外でボーッと待っているとオレ、何やっているんだろうって感じがする</p><p>ちょっと、厚手のカーテンの隙間から中を覗く</p><p>メグの裸の背中が見えた</p><p>もうヨシくんのエッチ</p><p>あ、気付かれた</p><p>見たいのなら言ってくれればいいのに</p><p>メグが桜色の乳首をチラっと見せてくれる</p><p>今はこれだけまた、夜にねっ</p><p>カーテンの隙間から、メグが微笑む</p><p>夜が待ち遠しい</p><p>はいお待たせしました</p><p>試着室のカーテンが、サッと開く</p><p>華やかな方のドレス</p><p>これもいいなあ</p><p>メグってこんなに美人なんだ</p><p>普段から地味な感じになろうとしているから印象が地味なだけで</p><p>華やかな服を着ると背は高いし、スタイルはいいし、目鼻立ちもクッキリしているし本当は、すごい美人なんだと気付く</p><p>雪乃が死んでも晴れ着を着せなかった理由が判った</p><p>これはちょっと恥ずかしいな</p><p>こんなに足とか肩とか出す服初めてだから</p><p>え、とっても可愛いと思うよ</p><p>でも恥ずかしいよ</p><p>恥じらうメグは、とっても可愛い</p><p>あたしさっきの大人しい服がいいなあっちの方が安いし</p><p>オレはこっちの華やかな方が好きだけど</p><p>さて意見が対立した</p><p>いっそのこと、二着とも買おうか</p><p>オレは思い切って、そう言ってみた</p><p>ええーっ、それはもったいないよぉ</p><p>もったいなくないよメグの服だもの</p><p>あたしの服だから、もったいないんじゃない</p><p>どうして、メグは自分を卑下するんだろう</p><p>こんなに可愛いのに</p><p>ヨシくんは、どうしてこっちの服の方が良いの</p><p>メグが、オレに尋ねた</p><p>こっちのドレスの方が、メグの足がくっきり見えるから</p><p>オレは、思った通りのことを答える</p><p>あたしの足</p><p>恵美は、びっくりした顔をする</p><p>うんメグの足は、細くて長くてとっても綺麗で、格好いいんだちゃんとスポーツをやっている子の足でオレは大好きなんだだから、その足がくっきり見える、こっちのドレスの方が好きだよ</p><p>メグはジッとオレを見ている</p><p>どうしたんだよ、メグ</p><p>ヨシくんてホント、良い人だね</p><p>どんな時でも、絶対にいい加減なことを適当に言わないから</p><p>そんなの、当たり前だろ</p><p>ううんみんなは、そうじゃないよヨシくんみたいに、何でも真剣には考えないし真剣に答えようとはしないよ</p><p>そうなのかな</p><p>うん、そうだよだから、あたし、ヨシくんが好き</p><p>メグが、オレに微笑みかける</p><p>あたし、このドレスにするねっ</p><p>ヨシくんにあたしの足、もっと見て貰いたいから</p><p>メグは静かに言った</p><p>あたしみすずさんの発表会に行って他の女の子に比較されても、恥ずかしくない服を着ないといけないって、そればっかり考えてた</p><p>いやそれでいいんだろ</p><p>でも、違うんだねそんなこと考えてたら、発表会にどんな服を着て行ったって、あたし結局、恥ずかしがってたと思うわ</p><p>他の子は、もっと高価な服を着てくるかもしれない</p><p>単純に服を比較しようとすればメグに分があるはずがない</p><p>あたしヨシくんの女だもんねヨシくんが、気に入ってくれる服を着て行けばいいんだそうだよね</p><p>メグが、オレを必要としている</p><p>ああ、そうだオレがメグを見て可愛いって思えばいいんだ他の人間の視線なんて、関係無い</p><p>ミナホ姉さんがなぜ、オレと二人きりで服を買いに行かせたのか判った</p><p>メグの晴れ着へのコンプレックスを打ち壊すために</p><p>オレがどう思うかというよりメグ本人が納得して着るのなら、どんな服でもそれは晴れ着になるのだということを理解させるために</p><p>ヨシくん本当に、このドレスでいいの</p><p>メグが再度、オレに尋ねる</p><p>ああオレは、そのドレスがいい</p><p>オレはそのドレスを着た、メグが好きだよ</p><p>メグの顔が大輪の花が咲いたように輝く</p><p>ありがとうヨシくんっ</p><p>ドレスを買ってそれに似合う、靴も買った</p><p>二十万円貰ったけれどすでに半分以上が、吹っ飛んだ</p><p>女の子の服って、本当に高いんだな</p><p>オレとんでもなく稼がないといけないかも</p><p>メグは庶民派だけど</p><p>みすずと舞夏は、高級志向な気がするし</p><p>寧さんなんて、最高級品しか似合わなそうだし</p><p>克子姉や渚さんにも、何かしらプレゼントしたいしな</p><p>今までは自分が金を使わない生活をしてきたから、お金なんてどうでもいいと思ってきたけれど</p><p>もう、そんなことは言えない</p><p>いっぱい働かないと</p><p>ヨシくんこれなんかどうかな</p><p>続いて指輪売り場に来た</p><p>何か女性服売り場より、さらに恥ずかしい</p><p>女の子と一緒に指輪を買うというのはこの子がオレの女だと世間にアピールしているわけで</p><p>道行く買い物客が、みんなオレたちを見ているような気がする</p><p>ああ恥ずかしくて、死んでしまいそうだ</p><p>というか誰か殺してくれ</p><p>そちらより、こちらの方が最近は人気のアイテムなんですよ</p><p>店員のお姉さんが、さりげなく値段の高い指輪を示すがメグの眼は、一万円以下の指輪ばかりを見ている</p><p>ったく</p><p>メグ三万円以上の指輪じゃないと買わないからな</p><p>オレは、そう宣言した</p><p>どうして御名穂さんは、一万円ぐらいのって言ってたわよ</p><p>っていうかだからって一万円以下のコーナーを探すのか</p><p>ミナホ姉さんは最初の、１個目の指輪だから安いのでもいいだろうっていう意見なんだよ</p><p>何となく、それぞれの女性の考え方の違いが判ってきた</p><p>どの人もみんな、少しずつ違うんだ</p><p>でもメグは、その指輪、一生付けてる気だろ</p><p>ほらやっぱり</p><p>ならちょっとでも高い方がいいよ簡単に壊れたりしないようなやつがいい</p><p>そうだね、判ったわ</p><p>メグが、三万円以上のコーナーに眼を向ける</p><p>うんこれで良い</p><p>一万円でも三万円でも、実際はそんなに大して強度は変わらないと思うけれど</p><p>メグの選択の幅が拡がるのは良い</p><p>正直、一万円以下の指輪はそんなに種類が無かったし</p><p>プラチナでもいい</p><p>ああ、何でもいい</p><p>プラチナって何だか判らないけれど</p><p>プラズマとは関係無いんだろうな</p><p>メグは真剣に選んでいる</p><p>これとこれとこれだったら、どれがいい</p><p>オレは指輪と指輪に付いたタグを見る</p><p>これは止した方がいいよ</p><p>これだけ、プラチナの純度が違うからこういうのって、純度が高い方が高品質なんじゃないかな</p><p>あすごいね、ヨシくん</p><p>いやよくわかんないけれど多分</p><p>あたし、聞いたことがあるわ純度が低いとプラチナの指輪でも、歪んじゃったりするって</p><p>誰に聞いたの</p><p>部活の先輩</p><p>あいかわらずメグは、耳年増だ</p><p>となるとこれかこれだよね</p><p>最終的に、メグはシンプルなデザインの方の指輪を選んだ</p><p>これにする</p><p>店員のお姉さんが、ササッと寄って来る</p><p>指のサイズを見ますねえ</p><p>そしたらメグは</p><p>サイズは薬指に合わせて下さい</p><p>メグは、満足そうにニッコリ微笑んだ</p><p>これ結婚指輪にしますから</p><p>オレはもちろん仰天していた</p><p>だってオレたち、どう見てもまだ高校生だし</p><p>オレなんか、学生服だし</p><p>しかし店員さんはこういう展開になれているのか</p><p>幸いメグは細くて長い指をしている</p><p>サイズ直しをしなくても、ぴったり薬指に入った</p><p>とってもお似合いですよ</p><p>店員さんの言葉に、オレは</p><p>これ買います</p><p>オレは指輪の代金を支払った</p><p>三万二千円</p><p>あ包まなくていいですこのまましていきますから</p><p>メグは、店員さんにそう言うと</p><p>プラチナの指輪をオレに差し出す</p><p>ヨシくんがはめて</p><p>オレはメグの白い手を掴んで</p><p>左手の薬指に指輪をはめる</p><p>指輪が薬指の根元に届いた時メグが小さく声をあげた</p><p>まるでペニスで子宮口を突かれた時のように</p><p>これであたし完全にヨシくんのものになった気がする</p><p>うっとりとした眼で、メグは指輪を撫でている</p><p>指輪ってこんな魔力があるんだ</p><p>指輪はヴァギナの暗喩でしたっけ</p><p>私は、女の子に指輪を買ったことは一度しかありません</p><p>まあ、その後ふられましたが</p><p>なんか、もの悲しくなったので仕事に行きます</p><p>114．下着と追跡者</p><p>指輪を買ってさて、次は</p><p>ヨシくんの下着を買おうよ</p><p>オレのパンツか</p><p>いやオレのパンツなんて、別にデパートで買わなくても</p><p>えヨシくん、普段はどこで下着を買ってるの</p><p>メグは、意外そうな顔をする</p><p>百均</p><p>ひゃく</p><p>百円ショップ</p><p>というかオレはこの五年、ずっと百円ショップのパンツで暮らしている</p><p>うんと百円のパンツなんて履き心地悪いんじゃないの</p><p>メグは、心配そうにそういうけど</p><p>そんなの判らないよオレ、百円のしか履いたことないし</p><p>男のパンツに、そんな履き心地の違いなんてあるのか</p><p>百円のパンツなんてよくないよもっと、良いパンツを買おう</p><p>メグは、真剣な顔でオレにそう言う</p><p>いやオレは、百円ので全然問題無いんだけど</p><p>いいよもったいないよオレが履くんだよ</p><p>それならメグも百円のパンツしか履かないわそれでもいい</p><p>メグが、ジッとオレを見つめる</p><p>いやメグがオレに合わせることないんだよ百円ショップで売っている女の子の下着なんて、ロクなもんじゃなさそうだし</p><p>うん品質が悪そうだ</p><p>何て言っても百円なんだし</p><p>ヨシくん百円ショップで売っている女の子の下着がロクなものじゃないんなら、男の子のパンツもそうなんだと思わない</p><p>真面目にそう言うメグ</p><p>確かにそう言われたら、そうかもしれないけれど</p><p>でもオレは、別に履き心地なんか気にしないし</p><p>あたしは気にして欲しいの</p><p>ヨシくん世の中には、色んな物があるんだよあたしは、ヨシくんにちゃんと物の違いの判る男の人になって欲しい</p><p>物の違いの判る男</p><p>うん違いが判らないと、本当の価値は判断できないでしょ</p><p>メグは、オレの手をギュと力強く握りしめる</p><p>でもパンツなんて外からは見えないんだし</p><p>他の人からは、見えなくても履いているヨシくんには、判るでしょ身につけて肌で感じるんだから</p><p>それは、そうだけど</p><p>ヨシくんあたしが、お金がもったいないからって、古くなってボロボロになったパンツを履いて学校に行こうとしたら、どうする</p><p>メグがボロボロの下着を付けているとしたら</p><p>それは嫌だメグにはいつも、綺麗で良い物を身につけていて欲しい</p><p>あたしだって、そうだよ</p><p>メグが強くオレに言った</p><p>オレが一方的に、メグに尽くすだけじゃいけないんだ</p><p>メグに綺麗な良い下着を付けて欲しいと思ったらオレも、綺麗で良い下着を身につけるしかないんだ</p><p>それに明日は身体検査だよあたし、ヨシくんには、ちゃんとしたパンツで行って欲しい</p><p>明日の身体検査というのは、身体測定のことだ</p><p>お医者さんに学校に来て貰う、健康診断は入学してすぐにやった</p><p>まあ、内科の検診だけだったけど</p><p>明日のは身長や体重とか胸囲とか座高を量るのがメインだ</p><p>それとレントゲン車が来るんだっけ</p><p>とにかく男女に分かれて、下着姿で測定されることになる</p><p>ヨシくんが変なパンツ履いてたら、あたしが笑われるんだよ</p><p>メグが、オレをメッと睨む</p><p>あたし学校では、ヨシくんの彼女なんだから</p><p>ああ何もかも、完全に包囲されてしまったんだな</p><p>オレもう、一人きりじゃない</p><p>オレの女たちの思いを背負って生きるしか無いんだ</p><p>判ったメグに任せるよ</p><p>メグが、ニコッと微笑む</p><p>しかしだ</p><p>紳士服売り場の端っこで</p><p>うふっふっふふふーん</p><p>メグは、上機嫌でオレのパンツを選んでいる</p><p>鼻歌交じりで</p><p>メグ恥ずかしくないの</p><p>だって男のパンツの売り場だぜ</p><p>あたし、とっても楽しいわよっヨシくんの奥さんになったみたいで</p><p>お、奥さん</p><p>ええっとヨシくんは、トランクス派だよね</p><p>メグには何度か、下着姿を見られている</p><p>下着以上の格好も見せているけれど</p><p>でもさこれからは、こっちのボクサーブリーフにしてみないこれの方が、肌触りが良いと思うわよ</p><p>ボクサーブリーフ</p><p>ああ、トランクスのちょっとぴったりした感じのやつか</p><p>うんじゃ、それでいいや</p><p>オレには、特に異論は無い</p><p>パンツなんて、別に何を履いたっていいんだし</p><p>白のブリーフは嫌だけど</p><p>百円ショップのトランクスを買う前は、オレも白ブリーフをはいていた</p><p>あれ一年くらい履いていると、何回洗濯しても黄ばみが取れなくなるんだよな</p><p>判ったじゃ、５枚買うね</p><p>５枚</p><p>いや３枚でいいよ３枚も、あれば洗濯して充分ローテーションできるって</p><p>ダメ５枚買います予備も居るわよ</p><p>奥さん仕様のメグは、強情だった</p><p>ちなみにそれ、おいくらですか</p><p>１枚、８４０円</p><p>ボクサーブリーフ１枚で、百円ショップのトランクスが８枚買える</p><p>それが５枚</p><p>だだだ、大散財だ</p><p>そんな顔しないのあたしの七万円のドレス買ってくれたんでしょ自分のパンツにもお金を使いなさい</p><p>ち、ちくしょう</p><p>こうなったら</p><p>そんなもったいないわよ</p><p>オレたちは今、女性下着売り場にいる</p><p>もう、とんでもなく恥ずかしい</p><p>顔から火が出そうな気分だが断固として耐える</p><p>いや、ダメだメグには、上下セットで一万円以上の下着を買ってやる</p><p>もうヤケだ</p><p>最高のブラジャーとパンティを揃えてやる</p><p>それも３種類買うからな</p><p>３種類って</p><p>メグが、きょとんとした顔をする</p><p>まず明日の身体検査用のやつこれは校則に合わせて、白の無地のじゃないとマズいだろ</p><p>白の無地でもブラとパンティが、ちゃんとセットでデザインしてあるのを買う綺麗で可愛くて、格好いいやつだ</p><p>そんな学校に着て行く下着なんだから、普通のでいいわよ</p><p>ダメだっ明日は、身体測定で他の女子に見られるんだろオレだって、メグに最高に綺麗で可愛い下着で行って欲しい</p><p>さっきメグがオレに言った理屈を、そのまま返す</p><p>判ったでも、三千円のでいいよ</p><p>絶対にダメ一万円のにするっもう、見た目から違うのに</p><p>オレは断固として、宣言する</p><p>それから明後日、みすずの発表会に着て行くやつせっかく、良いドレスを買ったんだから、下着も良いのを付けていくべきだ外から見えなくても、お洒落するべきだろ</p><p>それはそうかもしれないね</p><p>七万円のドレスに似合う、ブラとパンティを買うぞ</p><p>うんそれは、判った</p><p>これについては、メグはすぐに了承してくれた</p><p>最後にエッチな下着を買おう</p><p>メグの切れ長の眼が、大きく見開かれる</p><p>エッチな下着を付けたメグが見たいんだ</p><p>メグが顔を赤く染める</p><p>メグが、オレに抱きついてくる</p><p>メグどんなエッチなのでも着るからね</p><p>二人で下着売り場を漁る</p><p>まず、明日用の校則に合う下着を探す</p><p>これなんかいいんじゃない</p><p>オレは、スッキリとしたデザインのセットを選んだ</p><p>メグは、恥ずかしがっている</p><p>ええっと値段の付いているタグを見る</p><p>純白のブラとパンティのセットが、一万二千円</p><p>さっきのメグの話が、よく判ったよ</p><p>え、どうして</p><p>ただの白い下着なのに本当に、見た目からして全然違うこっちの方が、高級品で肌触りも付け心地も違うって、外観から伝わって来るよな</p><p>本当にシンプルなデザインなのに</p><p>安売り品とは、一線を画した風格が漂う</p><p>やっぱり、一万円を越えると違うんだなあ</p><p>ヨシくんの百円のパンツと八百四十円のパンツだって、全然違うわよ</p><p>多分、そうなんだろうけれど女の子の下着の方が、差がはっきりと判る</p><p>まあ、値段も値段だし</p><p>よしまずは１セット目が決定</p><p>本当に、これでいいの</p><p>今度は、発表会用の下着だ</p><p>オレは、二万三千円のセットがいいんじゃないかとメグに提案する</p><p>淡いピンクのレースのフリルとか付いているやつ</p><p>花柄の透かし模様が入っている</p><p>もう、見た目からしてゴージャスで可愛い</p><p>あたしこんなの似合うかな</p><p>メグは、また自分を低く見ている</p><p>ならそっちの四万円のにするか</p><p>オレは、強気で責める</p><p>って所持金ギリギリだけど</p><p>い、いいよこっちので、いいから</p><p>メグは、二万三千円ので納得してくれた</p><p>最後にエッチな下着だけど</p><p>ヨシくんそんなのでいいの</p><p>オレが選んだのは、赤い生地に黒のレースの付いた下着のセットだった</p><p>色こそ派手だがデザインは、普通だ</p><p>高校生の女の子が、普通に履いてそうな感じの</p><p>それでも、まあ勝負下着っぽい感じはする</p><p>もっと変なのでもいいんだよ</p><p>とメグは、頬を染めて言ってくれる</p><p>あたし子供の頃に、お屋敷でお姉さんたちが、すっごいのを着ているの見てきているからヨシくん、ああいうエッチなのがいいんでしょ</p><p>メグは、もっと変態っぽくて扇情的な下着を買うのだと思っていたらしい</p><p>そういうのは多分、克子姉がいっぱい持ってるだろうから</p><p>うん穴あきのブラとか、紐のパンティとか、いっぱい持ってるんだろうな</p><p>それにここは、普通のデパートだからそんな、ブッ飛んでるのは置いてないよ</p><p>マジでエロ下着を買おうと思ったらそういう専門店に行かないといけない</p><p>でもこれ、そんなにエッチな下着じゃないし全然、大人っぽくないよヨシくん、こんなのでいいの</p><p>メグは、判っていない</p><p>メグ今まで、どんな下着を付けてきた</p><p>全部、白の無地だよ校則通りの</p><p>だと、思った</p><p>色が付いてたり、派手な下着って付けたことないだろ</p><p>いきなりさ、エロ過ぎる下着とか付けなくていいんだよ今までずっと、メグは優等生の良い子だったろそんなメグが、勝負下着っぽいのを着てくれるだけで、オレは興奮するよ</p><p>メグは、まだ高校一年生なんだからさエッチな子になるにしても、高校生らしい方がいいよ</p><p>オレはメグとは同い年の等身大の付き合いをしたい</p><p>無理して、背伸びする必要なんか無いんだから</p><p>メグは深く考え込む</p><p>そうだねあたし大人のセクシーさなら、克子姉や渚さんに勝てるわけ無いんだよねメグが勝負するなら、高校生らしいエッチさを武器にするしかないものね</p><p>勝負とか、武器とか</p><p>あたし山峰の家に置いて貰ってからは、ずっと良い子の優等生を目指してきたしその殻は、なかなか壊せないと思うのこれからも多分、優等生の路線からは抜け出せないと思うし</p><p>メグが、自分自身を分析していく</p><p>ヨシくんはそういう優等生のメグが、エッチで淫らになることに興奮してくれているんだよね</p><p>メグが、オレを顔を覗き込む</p><p>うんとオレは、エッチなメグも好きだけど</p><p>ちょっと待てよ</p><p>オレも、オレ自身の内面をよくよく考えてみる</p><p>いいや頑張り屋で、努力家で、みんなに優しくてとっても清楚なメグが、オレの前でエッチになることに興奮しているんだよな</p><p>イメージのギャップに</p><p>メグが真剣にオレの話を聞いている</p><p>そしてうんと大きく頷く</p><p>判ったメグはこれからも優等生は止めないみんなの前では、ずっと良い子でいるそして、ヨシくんの前でだけ悪い子になる</p><p>メグは、キラキラとした眼でそう言った</p><p>ヨシくんは、両方のメグを見ていてどっちも本当のメグだから</p><p>メグは、赤と黒の勝負下着を手に取る</p><p>そうだね今まであたし、こんな色付きの下着を付けるのは悪い子のすることだと思ってたそれぐらい、カチンコチンの優等生だったんだよね</p><p>黒い森との再会が、メグの感覚を狂わせていたんだと思う</p><p>エッチな下着と聞いただけで娼婦らしい下着と思い込むほど</p><p>うんヨシくんの言う通りだあたし、この下着くらいから悪い子を始めるべきなんだよね</p><p>メグは自分の立ち位置を確認しそこからスタートしようとしている</p><p>無理な背伸びをすることなく</p><p>メグは、ヨシくんの同級生で高校生らしいエッチをするべきなんだね</p><p>メグちょっと、そこの柱の裏へ行こう</p><p>オレは、メグの手を掴む</p><p>メグが、オレに微笑む</p><p>ちょっとメグにキスしたくなったから</p><p>メグがオレに抱きつく</p><p>奇遇だねっメグもヨシくんとキスしたかったのっ</p><p>メグはそのまま、オレに唇を寄せた</p><p>デパートの女性下着売り場でオレたちは、キスをした</p><p>結局のところ、最後に選んだ高校生っぽい勝負下着が一番安かった</p><p>上下セットで、何と八千八百円うーむ</p><p>三種類の下着を買うことを決めた後で、サイズのことに気付く</p><p>メグは、多分、これで合っているはずと言うけれど</p><p>高い買い物だし</p><p>すると、店員さんが試着しますかなとど言う</p><p>え、下着って試着できるの</p><p>そっか高価な買い物だしなあ</p><p>でも他人が試着して買わなかった下着とか何か、嫌じゃね</p><p>ちょっと、着てみるね</p><p>と、メグは店員さんと試着室へ行った</p><p>今度はちょっと付いていけない</p><p>幾ら何でも、恥ずかしすぎる</p><p>もうそれに決めてるから、サイズが合うかだけ調べてくるんだぞ</p><p>なんて女性の店員さんの前だから、格好つけてみたけれど</p><p>オレ学生服姿だし</p><p>何、言っているんだつーか、馬鹿かオレは</p><p>そして一人、待つことになって</p><p>女の下着売り場にボーっとたたずむ、学生服のオレ</p><p>あ道行く買い物客のみなさんが、みんなオレのことを変な眼で見ている</p><p>この子、何でこのフロアに居るのって顔をして</p><p>オレどう見ても変態じゃないか</p><p>メ、メグ</p><p>は早く、帰って来て</p><p>ヨシくん、お待たせ</p><p>結局、十五分ほど、世間の冷たい眼を浴びてみた</p><p>試着してみて良かったわ最後の勝負下着は、サイズぴったりだったんだけど前の二つは、ちょっと大きかったの同じ商品のサイズが、別なのと交換して貰ったわそれとね店員さんに、胸が大きく見えるブラの付け方教えて貰っちゃった</p><p>あそうですか</p><p>では、お会計してよろしいでしょうか</p><p>女の店員さんは、浮き浮きした顔でそう言った</p><p>まあ、一気に四万円を越える買い物だからな</p><p>お支払いは、現金ですよね</p><p>そりゃオレみたいな高校生が、カードなんて持っているわけない</p><p>はい現金です</p><p>オレはミナホ姉さんから貰った封筒から、お金を取り出す</p><p>彼女に誕生日のプレゼントですか</p><p>店員さんは、笑ってオレにそう言った</p><p>レジの前に並んで立っているオレとメグ</p><p>メグは、またオレの手を握っている</p><p>オレたちそういう風に見えるんだ</p><p>確かに、オレはメグのドレスの袋を持ってるしメグの靴もオレが持っている</p><p>その代わりメグはオレの下着を買った袋を持ってくれているけど</p><p>いえそうじゃないです</p><p>オレは、店員さんにはっきり答えた</p><p>これは、オレの彼女への感謝の気持ちです</p><p>メグが、繋いでいるオレの手をギュッと握りしめる</p><p>潤んだ瞳で、恥ずかしそうに下を向いている</p><p>今、お包みしますね</p><p>店員さんは、ニッコリ笑ってそう言ってくれた</p><p>メグのドレスが、七万三千円</p><p>ドレスに合わせた靴が、三万五千円</p><p>指輪が、三万二千円</p><p>オレのパンツが、四千二百円</p><p>ついでに買った無地のＴシャツタイプの下着が、３枚セットで千八百円</p><p>メグの下着が、三つ合わせて四万三千八百円</p><p>合計十八万九千八百円</p><p>思い切って、買ったなあ</p><p>二十万円貰ったのに一万二百円しか、残っていない</p><p>不思議だな</p><p>オレは、ついそう呟いてしまった</p><p>メグが、オレを見る</p><p>いやね自分のためにお金を使うのは、もったいないって思うのにメグのために買うのは全然惜しくないむしろ、もっと買ってあげたいって思うよ</p><p>ホントに不思議だ</p><p>オレいっぱい稼ぐよメグだけでなく、舞夏や他の子にも色んな物を買ってあげたいから</p><p>メグがオレの身体に寄りかかる</p><p>あたしもバイトするヨシくんに、色んな物を買ってあげたいから</p><p>オレはいいよメグの働いたお金は、メグの好きなことに使うべきだよ</p><p>メグの好きなことは、ヨシくんに尽くすことですっ</p><p>メグはニッとオレに微笑んだ</p><p>何か胸が熱くなった</p><p>オレよく判らないけれど</p><p>幸せっていうのは、多分、こんな気持ちなんじゃないかと思う</p><p>ブルルルルッ</p><p>不意に、ポケットの中の携帯が振動した</p><p>多分、御名穂さんじゃないかな</p><p>そうか舞夏の診察は終わったのかな</p><p>オレは、電話に出る</p><p>もしもし、吉田くん今、どこに居るの</p><p>駅前のデパートです</p><p>買い物は終わった</p><p>はい、全部買いました</p><p>幾ら残ったの</p><p>えっと一万円くらいです</p><p>怒られるかな</p><p>使いすぎだって</p><p>合格よあなたのことだから、半分以上残すかと思ったわ</p><p>もし五万以上残していたら、もう一着、恵美の服を買わせるつもりだったんだけど問題ないみたいね</p><p>相変わらずミナホ姉さんは、人を試すのが好きだな</p><p>十五分後に、駅前のバス乗り場に着て市民病院行きのバス停に並んでいて</p><p>市民病院行きのバス停</p><p>あたしたちの車が近付いても、知らない振りをしてクラクションを鳴らしたら、ダッシュで車に飛び乗っていいわね</p><p>何か、裏があるんだ</p><p>はい、判りましたクラクションが鳴ったら、走って飛び乗るんですね</p><p>オレは、腹を括って返事する</p><p>じゃあ十五分後にね</p><p>電話が切れた</p><p>すみません、荷物をまとめたいんで大きめの袋をいただけますか</p><p>オレの電話を横で聞いていたメグが店員さんに言った</p><p>走って車に飛び乗るなら、その方がいいでしょ</p><p>メグは、平然と微笑んでいる</p><p>もう、覚悟は決まっているんだ</p><p>急がず慌てず</p><p>普通のスピードで歩く</p><p>買い物は二つの袋にまとめた</p><p>ドレスの袋は、メグが持って</p><p>靴と下着は、袋にまとめてオレが抱えている</p><p>デパートを出てバス乗り場へ</p><p>市民病院行きのバスって、何番の乗り場か判る</p><p>と、オレが尋ねると</p><p>十二番よ前に、山峰のお母さんが入院していた時に、通ったことがあるから知っているわ</p><p>と、メグは答えた</p><p>お母さん、何で入院したの</p><p>会社の階段で転んで腰の骨を折ったのよ</p><p>お母さんも働いているんだ</p><p>ええ広告のデザイン会社よ小さな会社なんだけどね新聞の折り込みチラシとかのデザインをしているのスーパーとかじゃなくて、自動車会社とか大きなマンションとか、印刷部数の多いチラシよ</p><p>つまりメグの養母も、白坂家に関係する会社に勤めているんだ</p><p>あ十二番はこっち側よ</p><p>市民病院行きのバス乗り場は一番、外れにあった</p><p>もうすぐバスが来るのかすでに十人くらい並んでいる</p><p>オレたちも並ぼう</p><p>オレたちも、列に並ぶ</p><p>ミナホ姉さんとの約束の時間まで後、五分くらいある</p><p>缶ジュースでも買ってこようか</p><p>と、オレが言うと</p><p>いいよ動きが鈍くなるから</p><p>メグは、そう答える</p><p>それよりヨシくん</p><p>メグが、オレに寄り添って、小声で囁く</p><p>もし誰かがあたしたちを付けて来ているとしたら、この列に並んでいるはずよ</p><p>そ、そっか</p><p>だから聞かれたくない話は、大きな声では話さないでね</p><p>というよりヨシくん、こういうの苦手でしょ</p><p>メグが適当に喋るからヨシくんは、うんうん頷いていて</p><p>オレの女たちはみんな、オレよりも頭が良いんだろう</p><p>とっても助かるけれど</p><p>メグは、そのまま学校の陸上部の話を始めた</p><p>オレはとにかく、うんうん頷き続ける</p><p>来たわ</p><p>表情を変えないでメグが、オレの耳に囁く</p><p>ヨシくんは振り向かないで</p><p>クラクションが鳴ったら、走って乗り込めばいいのよね</p><p>メグが、オレの手を握る</p><p>緊張しないでメグも一緒だから</p><p>メグは、何て頼りになる女の子なんだろう</p><p>車は、ヨシ君の右の後ろ十メートルくらいの所に、停まってるわ</p><p>メグが、細かい情報を教えてくれる</p><p>今、克子さんがドアを開けた</p><p>ブッブーッ</p><p>クラクションが鳴った</p><p>オレとメグは、車に振り返って猛ダッシュする</p><p>さすが、陸上部メグの足は速い</p><p>おいこら、待てぇぃ</p><p>背後から、怒号がするッ</p><p>やっぱり、付けられていたのか</p><p>おい、兄ちゃん、落とし物したぞっ</p><p>その手に乗るかっ</p><p>車では、克子姉が後部ドアを大きく開けてくれている</p><p>舞夏は、小さくなって隠れているのだろう</p><p>オレからは見えない</p><p>泥棒だそいつらを捕まえてくれっ</p><p>後ろから追い掛けてくる男が、そんなことを叫んだ</p><p>もう、何でもアリかよ</p><p>まず、メグが車内に飛び込んだ</p><p>続いてオレも車内に</p><p>急いで、ドアを閉めようと振り返ると</p><p>チンピラ風の三人の男が、オレたちを追って来ていた</p><p>ま間に合うかっ</p><p>しっかり掴まってなさい</p><p>ドアが閉まる前に車が急発進する</p><p>コラアッ</p><p>一人のチンピラが、車のドアを蹴った</p><p>そのお陰で、ドアが閉まるッ</p><p>バババババァ</p><p>車の加速</p><p>リア・ウインドゥの向こうに三人の男たちが、小さくなっていく</p><p>助かった</p><p>オレが、そう息を吐くと</p><p>いいえちゃんと追って来ているわ</p><p>とミナホ姉さんが呟いた</p><p>えー、私は十年くらいパンツは百円ショップで買ってます</p><p>この間、保険屋のオバさんにパンツを貰いました</p><p>百円じゃないパンツって、いいですねえ</p><p>しみしみ言うことでは無いんですけど</p><p>115．地の底で</p><p>ミナホ姉さんの言葉に、背後を振り返る</p><p>確かに異様なスピードで追っかけてくる車が一台ある</p><p>あれ一台だと思ったら、大間違いよ</p><p>今は、携帯電話とネットの時代だからねああやって、一台が派手に追い掛けてくる間に、別の車が先回りしているはずよ</p><p>相手は、そんな大組織なんだ</p><p>どどうするんです</p><p>オレは先生に振り向く</p><p>ハンドルを握った先生は平然と言った</p><p>大丈夫よだから、さっきから駅前の周りをぐるぐる廻っているのよ</p><p>そう言えば全然、駅の近くから遠ざかっていない</p><p>これで敵の動いている数が、だいたい読めるわ数が判れば規模が判る相手がどれくらい本気なのかもね</p><p>あたしたちが、何年この街に居ると思うこっちも信頼できる調査会社の人間を雇っているのよ今、駅前周辺に展開している怪しい人間を全て抑えさせているわこっちは地元だからね商店街や公共施設の監視カメラなんかの映像も使えるし</p><p>相手を見極めるためにわざと駅前に敵を集めているんだ</p><p>それに、これだけ人目の多い場所なら相手も無理な接触はできないしね</p><p>さすがオレたちの姉さん</p><p>どうするんだ</p><p>最初から、逃げ込む先は決めてあるから</p><p>逃げ込む先</p><p>みんな、しっかり掴まっていて</p><p>そう言うと、ミナホ姉さんは、突然、ハンドルをグワッと廻した</p><p>きゃあーっ</p><p>思いっきり横Ｇが掛かる</p><p>舞夏とメグが悲鳴を上げた</p><p>ブァァァーンッ</p><p>車はエキゾーストを吹かして、大通りから駅前の大きなホテルの地下駐車場へ飛び込むッ</p><p>ここって</p><p>克子姉がニヤっと笑った</p><p>そうよ、渚が契約しているホテルそして</p><p>克子姉がミナホ姉さんを見る</p><p>あたしは、ここの株式の四割を持っているわ</p><p>つまりミナホ姉さんは、このホテルの大株主で</p><p>この建物は、黒い森の息が掛かっている場所なんだ</p><p>やっぱり、追って来るわね</p><p>オレたちの車は、地下の駐車場を爆走する</p><p>後ろから、さっきの車が追って来る</p><p>いや２台に増えている</p><p>さてそろそろ終わりにしましょうか</p><p>ミナホ姉さんは、車を駐車場の一番奥のゲートに向けた</p><p>ゲートの前には会員専用・駐車場と書いてある</p><p>管理用のオフィスもあって、中から屈強な警備員がぞろぞろと走り出てくる</p><p>ミナホさんが、車のライトをチカチカと光らせた</p><p>それだけで、自動的にゲートが開く</p><p>先に連絡してあるからあたしの車だってことは、向こうはよく知っているしね</p><p>オレたちの車は、そのまま会員専用・駐車場に滑り込む</p><p>車が入った瞬間、警備員たちがミナホ姉さんに頭を下げた</p><p>後は頼みます</p><p>車の窓を開けて、ミナホ姉さんが警備員たちに言った</p><p>すでに背後のゲートは閉まっている</p><p>おい、こらぁここを開けろっ</p><p>追っ掛けて来た２台の車は、ゲートに阻まれて中へ入れない</p><p>すいません、ここは会員専用なんですよ</p><p>警備員たちが、追跡者たちの車に向かう</p><p>何ダァ、何の会員だぁ</p><p>追跡者たちも、ドタバタと車から降りてきた</p><p>一、二、三、四全部で五人いる</p><p>全員、チンピラというかヤクザ風だ</p><p>それがですねえここは、何の会か知らないような人間は絶対に通すことのできないゲートなんですわ</p><p>警備員たちは当たり前の様に、金属の警棒とスタンガンを取り出した</p><p>後はあの人たちに任せておけばいいわ</p><p>オレたちの車は、そのまま会員専用・駐車場の奥へ向かう</p><p>駐車場の奥には、大型車がそのまま入れるサイズのエレベーターになっていた</p><p>ミナホ姉さんが、電子キーみたいな物を取りだしてエレベーターに向ける</p><p>ここは人間の警備員が守るゲートと、機械認証式のエレベーターの二重のチェックが行われているらしい</p><p>エレベーターのドアが開き車は中へ入る</p><p>うぎゃぁぁ</p><p>背後から、男たちの悲鳴が聞こえてくる</p><p>振り返って見ちゃダメよ見苦しいだけの景色だから</p><p>ミラー越しに、ミナホ姉さんがそう言った</p><p>エレベーターのドアが閉まる</p><p>悲鳴は、もう聞こえない</p><p>エレベーターは、さらに地下に降りる</p><p>ここは、地下五階まであるから</p><p>ミナホ姉さんは、そう教えてくれた</p><p>エレベーターの降下が止まり扉が開く</p><p>そこは車が十台くらい駐められる駐車場になっていた</p><p>もっとも今は、一台も駐まっていない</p><p>ここに来るのも久しぶりね</p><p>克子姉が、無表情で呟く</p><p>オレにも、何となく判ってきた</p><p>このホテルは黒い森の娼館の別館になっていたんだ</p><p>黒い森の存在を教えたくない舞夏を気遣ってミナホ姉さんが、言葉を選んで説明してくれる</p><p>ここはねお金持ちの人が、誰にも知られずに愛人と密会するための場所なの今は、そういう目的の人たちに時間貸ししているの</p><p>黒い森の売春部門は、活動停止しているけれど</p><p>この別館は、今でも昔からの黒い森の顧客に部屋だけ貸しているんだ</p><p>顧客は、自分で相手の女性を連れてやって来る</p><p>だから、警備員たちもここに常駐している</p><p>こういうシティ・ホテルなら、別の部屋で会議をする振りをして秘密のエレベーターで地下の施設へ降りてくればいいでしょ誰にも見られずに、大人の密会ができるわアリバイ用に普通の客室も借りてくれるから、ホテルの方も儲かるしね</p><p>そういうビジネスをやっているんだ</p><p>とにかく、あたしのオフィスへ行きましょう荷物は全部持って降りてねこの車、気に入ってたんだけど、もう乗れないわあの人たちに、ナンバーを控えられているからね</p><p>ミナホ姉さんは、口惜しそうに言った</p><p>登記上、この車の持ち主になっている人が可哀想だけど迷惑料は先払いで払ってあるから、諦めてもらうしかないわね</p><p>どんな人なんです</p><p>オレは、ちょっと興味が湧いて聞いてみる</p><p>確か、工業団地の中のメッキ工場で働いている年輩の人だったと思ったけど</p><p>はあその人の所に、あのチンピラたちの仲間が押しかけるんだ</p><p>ご愁傷様というしかない</p><p>オレたちは、荷物を抱えてミナホ姉さんに付いていく</p><p>ここよオフィスと言っても、ほとんど使ってないんだけどね</p><p>姉さんは鍵を開けて、オレたちを中に招いた</p><p>事務机と応接セットがあるだけの意外に質素な部屋だった</p><p>とにかく座ってここは絶対に安全だからね</p><p>姉さんの言葉に、オレたちはソファに座る</p><p>舞夏がはぁと大きく溜息を吐いた</p><p>やっぱり、緊張していたんだろう</p><p>大丈夫か、舞夏</p><p>うん平気っていうか、ドキドキするよねっ</p><p>舞夏がオレの顔を見て、ニッと微笑む</p><p>弓槻さん、大人の密会用って、どんなお部屋なんですか</p><p>舞夏が、ミナホ姉さんに尋ねる</p><p>何だよ</p><p>ドキドキするって、そっちに興味があるのかよ</p><p>いや、違うな</p><p>舞夏は顔は笑っているけれど</p><p>足下は震えている</p><p>不安を隠すために、わざと違う話をしているんだ</p><p>この子は、そういう性格だ</p><p>オレもっと気遣ってやらないと</p><p>オレの視線にメグが頷く</p><p>メグは判っている</p><p>克子姉もさりげなく、舞夏の肩を抱いてくれていた</p><p>みんな一番小さな舞夏を大切に思ってくれているんだ</p><p>密会用の部屋は、どの部屋の内装も豪華よ部屋ごとに趣向が違うの</p><p>わあ、舞夏、見てみたいです</p><p>今はダメよ色々と、刺激的な物も置いてあるしね</p><p>えーっ刺激的って、どんなのです</p><p>ミナホ姉さんの言葉に舞夏が食い付く</p><p>見学は、また今度にしましょう今日は、ちょっと余裕が無いから</p><p>ミナホ姉さんは、苦笑してそう言った</p><p>事務机の上の電話がルルルと鳴る</p><p>はい、あたしです</p><p>ミナホ姉さんが、電話に出る</p><p>そう、判ったわホテルのフロントにも押しかけているのね構わないから、警察を呼びなさい地下まで追い掛けて来た連中から何か判ったそう、やっぱりね暴力団関係者なら話は早いわ弁護士の鶴谷先生にも連絡してあそこの組が相手なら、逆にたっぷり毟り取ってやるわ</p><p>やっぱり暴力団か</p><p>細かい対応は、高田支配人と野本コンシェルジュ・チーフに任せますあくまでもホテル側は、言い掛かりを付けてきた暴力団と対応しているという形を崩さないでホテルは無関係であることを強くアピールして下さいすぐに上へ行きますいつもの部屋をお願い頼みます</p><p>姉さんは、そう言って電話を切った</p><p>このホテルのコンシェルジュのチーフはあたしの先輩なの</p><p>克子姉が、笑ってオレたちに言う</p><p>克子姉の先輩つまり、引退した黒い森の女の一人か</p><p>とっても頼りになる人だから、みんな安心してね</p><p>多分、かつてのお屋敷の女たちの多くが、ミナホ姉さんの様々なビジネスに関与しているんだろう</p><p>娼婦にさせられた女同士の、固い絆があるんだ</p><p>お嬢様お茶を入れましょうか</p><p>克子姉が、ソファから立ち上がろうとする</p><p>いいわここでの話はすぐ済むから上の客室を用意させたから、そこでルームサービスを頼みましょう</p><p>では、夕食もこちらで</p><p>そうねルームサービスで済ませた方が無難よね</p><p>今日の晩ご飯は、このホテルで食べるらしい</p><p>この地下施設に来たのは、追跡者から逃げるためだけじゃないのよ</p><p>ミナホ姉さんが、オレたちを見る</p><p>この地下施設は、携帯の電波が届かないの中継施設も置いていないわ電話が掛かってくる場所じゃ密会が楽しめないっていうお客様が多くてね</p><p>携帯</p><p>三人ともここで携帯電話を回収します</p><p>ミナホ姉さんがオレとメグと舞夏に告げる</p><p>携帯電話の電波から、持ち主がどこに居るかの位置情報が判るって話、聞いたことない</p><p>うん聞いたことがある</p><p>あなたたちの携帯は、向こうの連中に特定されると思うわ</p><p>位置情報からオレとメグの現在位置がバレたんだ</p><p>でも舞夏、お友達の連絡先が判らなくなると困ります</p><p>それなら大丈夫よ</p><p>克子姉が車から持って来たノート・パソコンみたいな機械を取り出す</p><p>携帯電話屋さんにあるのと同じものよ携帯の中のメモリーを読み取って、移し替えることができるわ</p><p>さらに、克子姉は同じ機種の３台の携帯電話を取り出す</p><p>回収した電話の代わりに、これをあげるわちゃんと使えるから安心してメモリーされている電話番号とメールも、全部こっちのに移してあげるこの機械が気に入らなくてもガマンしてね今回の事件の片が付いたら、機種変更してあげるから</p><p>克子姉は、笑顔でそう言った</p><p>それならいいでしょ、舞夏ちゃん</p><p>メグが、舞夏に微笑み掛ける</p><p>率先して、自分の携帯を克子姉に手渡した</p><p>はい、任せてっ</p><p>克子姉が、携帯と機械をケーブルで繋いで、作業を始める</p><p>しょうがないよね舞夏、この間、新しくしたばかりなんだけど</p><p>そう言って、舞夏も自分の携帯を差し出した</p><p>オレも携帯を取り出す</p><p>でも思ってたよりも早かったですね</p><p>オレは、ミナホ姉さんに言った</p><p>白坂本家の動きが、こちらの予想よりも素早かったってことですか</p><p>するとミナホ姉さんは</p><p>いいえ白坂本家の方は、まだ動き出してないわあたしが調べた様子では、どうやら裏の仕事も請け負う調査会社に依頼したみたいだけどそこは評判が悪くて、動きがトロくて、調査能力も低い会社なのよね何でわざわざ、あんなところを雇うのかしらやっぱり新聞社の人たちってダメね物を知っているようで、視野狭窄だから結局、世間知らずなのよ</p><p>じゃあ白坂本家の調査は、まだ始まっていないんですか</p><p>そうよまあ、あそこの調査会社の規模なら、全ての準備が整って実際に調査員が動き出すのは明日以降になるでしょうね</p><p>てことは</p><p>あれそれなら、今、追っ掛けて来ている暴力団のみなさんは</p><p>だ、誰に雇われて来たんだ</p><p>不意に部屋のドアがノックされる</p><p>オレたちは、ビクッとした</p><p>この地下施設って今は、オレたちしか居ないはずだろ</p><p>誰</p><p>ミナホ姉さんの声にドアの向こうの人が答えた</p><p>あたしだよミナホ</p><p>ミナホ姉さんをミナホと呼ぶ人は一人しかいない</p><p>ま、マルゴさん</p><p>入って、鍵は開いてるわ</p><p>ガチャリとドアを開けてマルゴさんが入って来る</p><p>ミナホ姉さんの問いにマルゴさんは、一枚のプリントアウトされた紙を示す</p><p>思った通りやつだよ</p><p>紙にはどこかの監視カメラから撮した、解像度の低い写真が印刷されている</p><p>背の高い外人</p><p>顔は、よく判らないけれど</p><p>シザーリオ・ヴァイオラだよ</p><p>やつはもう、この街に来ている</p><p>オレは目先のことに頭がいっぱいになって、強力な敵の存在を忘れていた</p><p>この外人さん誰なの</p><p>舞夏が不思議そうに、写真を覗き込む</p><p>寧の仇だよ</p><p>マルゴさんが、吐き捨てるように言った</p><p>寧さんの仇</p><p>ああ寧の家族を殺して寧を付け狙っているアメリカ人だよ</p><p>オレはハッとする</p><p>もしかして今、追跡してきている人たちは</p><p>マルゴさんが苦笑する</p><p>吉田くんの想像通りだよミスター・ヴァイオラが日本に来てから雇った連中さ</p><p>ミスター・ヴァイオラは、親が軍人なんだ子供の頃に、日本に来ているから日本語は喋れるただし、ずっと沖縄に居たはずだよ本土に来たのは、あたしが知る限り、今回が初めてだと思う当然、土地勘が無いから地元の人間を雇ったんだろうね</p><p>そんなに簡単に日本のヤクザって雇えるものなんです</p><p>メグの問いに、マルゴさんは</p><p>ミスター・ヴァイオラは、アメリカの裏社会では顔が広いからね日本の暴力団と交流がある人間に紹介して貰ったんだろう</p><p>今、ホテルに押しかけている暴力団員たちを尋問しても、シザーリオ・ヴァイオラの情報はほとんど判らないだろうな</p><p>人を介して、雇われているだけの関係なんだから</p><p>とりあえずの手として大量のヤクザに吉田くんを追跡させて、ミスター・ヴァイオラはあたしたちを反応を見ているんだろうね</p><p>反応</p><p>人数とか、規模とか裏の世界との繋がりとかね</p><p>それはこちらも同じだけどね今はまだ、お互い探り合いの状態だよでも、駅前周辺だけに集中して騒ぎを起こしたから、ミスター・ヴァイオラ本人がすでに来日していることが確認できたこの辺りの全部の監視カメラを、一斉にチェックさせたからね</p><p>ミナホ姉さんが、駅前周辺に追跡者を集合させたのはシザーリオ・ヴァイオラの姿を確認するためだったんだ</p><p>絶対にミスター・ヴァイオラ本人も、現場に寄って来るだろうと考えて</p><p>それでこの人は今、どこに</p><p>マルゴさんは、首を振った</p><p>監視カメラの映像だと、この後、タクシーに乗って立ち去っている一応、タクシー会社に調査しているけれど追跡は無理だろうねこのホテルには、来ていないと思うやつも一人で敵の巣に飛び込んで来るほど、馬鹿じゃないからね</p><p>すでに日本に居ることを確認できただけで、良しとするべきなのか</p><p>でもどうして、あの人たちにあたしたちの居場所が判ったんです</p><p>メグが、マルゴさんに聞く</p><p>それは吉田くんの携帯からだろうね</p><p>オレの携帯</p><p>岩倉さんが、吉田くんとあたしと寧の情報を裏社会に流したことは覚えているよね</p><p>そうだオレたち三人の個人情報は、岩倉さんによって裏社会に流れてしまったんだ</p><p>ミスター・ヴァイオラは、その流出情報の中の寧さんの写真を手掛かりに日本にやってんだろうし</p><p>あたしも寧もずっと隠れた存在だから日本国内では、あたしたちの居場所を調べるのは、ほぼ不可能なんだよ</p><p>マルゴさんも寧さんも黒い森の一員だけど</p><p>寧さんは、一度も客を取ったことが無いのだから黒い森の客の前に姿を見せたことはないのだろう</p><p>マルゴさんだって、警護役という裏方だから基本的には顔出ししないだろうし</p><p>黒い森と二人を関連づける情報は、何も無い</p><p>寧がどこの学校に通っているかぐらいは、岩倉さんの流した情報に記載されているけれど元々、寧が役所や学校に提出している住所や電話番号は、全部架空の物になっているからね誰かがアクセスしてきたら、すぐに警戒態勢に移るように体勢を整えてある今は休み中だし、学校から寧の居場所が判別されることはないあたしが、在籍している大学や大使館に登録している連絡先も同じだよ携帯電話は、全部他人名義の物だしいつも、複数の物を使っているあ、今まで使っていたあたしと寧の携帯はもう処分したからまた、後で新しい番号を教えるね</p><p>そこまで徹底してやっているんだ</p><p>だから吉田くんだけが、やつらの手掛かりになんだよ</p><p>君がどこの誰でどこの学校に通っているかは、岩倉さんの流した情報でバレてる携帯の番号だって、クラスメイトの誰かに一万円も握らせれば、電話連絡網のコピーくらいは手に入れられるだろう</p><p>多分、そうだ</p><p>オレ緊急連絡先に、携帯の番号を書いておいたんだっけ</p><p>それでやつらはまず、君を追って来たんだ</p><p>オレが黒い森の関係者であることは、誰も知らない</p><p>やつらは、ただの高校生だと思っている</p><p>まずオレを捕まえて寧さんの居場所を吐かせるつもりなんだ</p><p>あそれなら、舞夏やメグの方は、まだ安心てことですよね</p><p>オレは、大きく溜息を吐く</p><p>オレ一人が狙われているだけなら、どうにでも対処できる</p><p>しかしマルゴさんは</p><p>あのね、吉田くん裏の世界ってのは、割と狭いんだよ</p><p>ミスター・ヴァイオラに雇われたヤクザと白坂本家が依頼した調査会社が情報を共有したら、どうなると思う</p><p>情報を共有</p><p>君と一緒に逃げた女の子が、恵美ちゃんだってことは、すぐにバレるだろうその恵美ちゃんは、白坂家から調査会社に捜索を依頼されている同じ学校の同じクラスの生徒が裏社会の情報網にアップされるんだ何か関係があるかもと考える人間は少なくないと思うよ</p><p>つまり両者が協力して、オレたちを追ってくる</p><p>吉田くんと恵美ちゃんの後ろに、あたしたちが居ることはすぐにバレるよお互いのターゲットが同じグループだとしたらミスター・ヴァイオラの雇った暴力団と白坂本家が依頼した調査会社が共闘する可能性はあるよね</p><p>それはメンドクサイことになるかも</p><p>シザーリオ・ヴァイオラの雇った暴力団に手を引かせることはできませんか</p><p>うん黒い森の名前を出せば、暴力団は諦めてくれるかも</p><p>それはダメだよ暴力団のやつらは、ミスター・ヴァイオラとコンタクトしているこちらは、ミスターに関する手掛かりがほとんど無いんだ泳がせて、もう少し情報を得たいな</p><p>マルゴさんの意見は、もっともだった</p><p>暴力団の方には、たまたまこのホテルに逃げ込んだということにしておきましょうこの施設とあたしたちとの関わりは、向こうは知らないわけだしね</p><p>ミナホ姉さんが、そう言った</p><p>このホテルの地下ゲートに入り込んだのは、あくまでもホテルの顧客で顧客の情報は教えられないって、突っぱねるわそれで、向こうも黙るでしょう</p><p>黒い森が、政財界の大物を相手にしている売春組織であることは暴力団の人間なら、知っているはずだ</p><p>その顧客情報は、死んでも教えられないということも</p><p>とりあえずミスター・ヴァイオラの雇った暴力団の方は、それで制することができるはずだ</p><p>何も知らずに黒い森の支配下のホテルに営業妨害をしてしまったという負い目も感じさせることができる</p><p>しかし白坂本家の方は</p><p>そっちは、初めから相手が黒い森だと知っている</p><p>白坂本家の方の体勢が整う前に、一発カマしておく必要があるね</p><p>マルゴさんが、そう言って舞夏を見る</p><p>舞夏ちゃん悪いんだけど、お母さんとお母さんの方のお祖父さんに連絡してくれるかな</p><p>白坂本家が、今、一番恐れているのは白坂創介の悪行が世間に知られることだ白坂家自体に深刻なダメージを与えるからね</p><p>マルゴさんが、判りやすく分析してくれる</p><p>二番目が、白坂創介の身柄を確保することそれも、白坂創介が誘拐されていることを誰にも知られないうちに、奪還したいと考えているはずだ</p><p>恵美ちゃんの身柄の確保は、優先順位としてはその後になるもっとも、白坂創介の現在の所在を知るための手掛かりだとは思っているだろうけどね</p><p>マルゴさんの話に、ミナホ姉さんが補足する</p><p>白坂本家が、もうちょっとマトモなら真っ正面から、あたしに連絡してくるんでしょうけれどねあたしやうちのお屋敷のことは、あの人たちの中にも知っている人がたくさんいるんですから</p><p>白坂創介の家族や関係者は当然、黒い森のことを知っている</p><p>いや一族の中には、顧客になっていた人間だって何人もいるはずだ</p><p>姑息なのよ手が汚れる様な仕事はみんな人を雇って、直接自分でアプローチしないからどんどんメンドクサイことになるのよ</p><p>だから白坂創介がこれまで裏で何をしていたかそして、今、オーストラリアで拘束されているという事実を白坂家以外の人間にリークしてしまおうって思うんだよ</p><p>マルゴさんが、ニヤッと微笑んだ</p><p>つまり舞夏の母方の一族に知らせて白坂本家に牽制させるのか</p><p>舞夏さんのお母さんのお父さん市川さんは、真面目で実直な人物だと聞いているわあたしたちは、一度もお会いしたことは無いのよ</p><p>つまりお屋敷の客ではない</p><p>今の黒い森とは、全く接点の無い人なんだ</p><p>白坂創介の裏の顔を一気、世間に公表する必要は無いのさまずは身内の、市川さんに知らせるだけで、充分な効果がある市川さんは、広告業界の重鎮で白坂本家とは対等の立場にある人だ白坂家の勝手な都合に合わせてはくれないだろうね</p><p>むしろ、白坂家のスキャンダルに自分たちが巻き込まれるのを嫌うでしょうね市川さんからすれば、白坂創介の悪行は許しがたい裏切り行為でしょうから</p><p>政治的な家同士の結婚といっても自分の娘を嫁がした男が、違法な売春組織を運営していたんだもんな</p><p>実直な人間なら、そんなことを許せるはずが無い</p><p>お祖父様きっと、びっくりしちゃうと思うな</p><p>舞夏が、そっと呟いた</p><p>そうですねここで今、舞夏が連絡した方がいいんですよね</p><p>静かに笑って、答えた</p><p>舞夏、やってくれるか</p><p>オレの言葉に、舞夏が顔を上げる</p><p>何言ってるのあたし、お兄さんの女だよ</p><p>舞夏にも、弓槻さんたちがどれだけ本気なのか判りますしでも</p><p>舞夏が、口籠もる</p><p>そろそろ舞夏にも、全部、教えて下さい</p><p>舞夏は、聡明すぎる少女だ</p><p>オレたちが黒い森の全貌を舞夏に語らないようにしていることに気付いている</p><p>今は、まだダメよ全部は教えられないわ</p><p>ミナホ姉さんが、きっぱりと言った</p><p>それは舞夏のことが信用できないからですか</p><p>舞夏は、真っ直ぐにミナホ姉さんを見つめる</p><p>違うわよ単純にタイミングの問題よ今は、舞夏さんに全部話さない方がいいと思うのその方が、安心して行動できるわ</p><p>ミナホ姉さんは、笑って答える</p><p>今夜は、舞夏さんをお家に帰してあげれないけれどもしかしたら、明日にはお母様やお祖父様と対面して貰うことになるかもしれないわその時に、舞夏さんが何もかも知り過ぎていると困るのこちらがまだ知らせたくない情報が、市川さんに伝わるかもしれないでしょ</p><p>舞夏がぺらぺら、お祖父様に喋ると思っているんですか</p><p>そうは思わないわでも、舞夏さんのお祖父様はあなどれないわ大企業の経営者でいらっしゃのでしょ舞夏さんから、言葉巧みに情報を聞き出すことぐらいはなさると思うの</p><p>ミナホ姉さんも、強い眼で舞夏を見る</p><p>だからあなたには、まだ全ては話せないのよ</p><p>今は、まだですよねいつかは、全て話して下さいますね</p><p>ええ約束するわ</p><p>二人の女は、睨み合う</p><p>判りました舞夏、ママとお祖父様に電話します</p><p>舞夏はひとまず、折れてくれた</p><p>ということで、２つの勢力が黒い森に迫っています</p><p>色々と、話が進展していますが雪乃は、現在も自室でオナニーしているはずです</p><p>116．お祖父ちゃんにお電話です</p><p>あ、もしもし、お祖父ちゃん</p><p>あたし舞夏だようん元気にしてるよ</p><p>今、電話してても平気あ、良かった</p><p>え舞夏は、今、ご飯食べてる途中</p><p>途中なんだけど、お祖父ちゃんにお願いしないといけないことができちゃってさ</p><p>えーっ違うよっ</p><p>お小遣いとかは、いいです</p><p>別に、買って欲しいものとかはありませんっ</p><p>お姉ちゃんじゃないんだからさ舞夏は、お祖父ちゃんにそういうお願いはしないよ　違う、違う、違うのっ</p><p>舞夏は、そんなにお子様じゃありませんっ</p><p>だからおねだりとかの電話じゃないってば</p><p>実はね</p><p>んとあのね</p><p>舞夏ね誘拐されちゃったんだよね</p><p>誘拐</p><p>そうだよ舞夏、誘拐されてる最中なの</p><p>もう</p><p>お祖父ちゃん、舞夏のお話、ちゃんと聞いて下さいっ</p><p>ホントにホントに、誘拐されているんだらねっ</p><p>あでも、酷い目には合ってないから、安心してね</p><p>誘拐犯の皆さんは、みんな、とっても優しい人たちばかりだから</p><p>うん今、みんなでご飯食べてるの</p><p>そうだよ、お外でご飯食べてる</p><p>誘拐されてるんだから、家に居るわけないじゃん</p><p>今、どこに居るかなんて言えるわけないでしょ</p><p>舞夏、捕まっちゃってるんだからさ</p><p>舞夏はねハンバーグ食べてる</p><p>違うよ、ファミレスとかのじゃないよ</p><p>ちゃんとしたコックさんが作ってくれたやつだよ</p><p>うん結構、イケてるとっても美味しいよ</p><p>違うってだから、そういうんじゃなくって</p><p>本物のシェフがいるレストランのハンバーグみたいのだってば</p><p>だから、そうじゃなくって</p><p>どうして、舞夏のお話、真面目に聞いてくれないの</p><p>舞夏、怒っちゃうよ</p><p>いいよ、いいよ、別に謝ってくれなくてもいいけどさ</p><p>別に舞夏、本気で怒ってないからね</p><p>あーっ</p><p>お祖父ちゃんまだ、信じてくれてないんだ</p><p>舞夏本当に、誘拐されているのに</p><p>ちょっと、待ってて</p><p>今、誘拐犯のボスの人に代わるね</p><p>だから、違うって</p><p>愉快犯じゃなくってユーカイハンっ</p><p>とにかく電話、代わるね</p><p>お電話、代わりました</p><p>市川様でいらっしゃいますね</p><p>初めてご挨拶させていただきます</p><p>わたくし黒森御名穂と申します</p><p>いいえ舞夏さんの学校のお友達ではありませんわ</p><p>そういう関係の者でもございません</p><p>わたくし裏の世界の人間です</p><p>はいわたくしが、舞夏さんを誘拐致しました</p><p>はいおっしゃる通りです</p><p>そうです、黒森です</p><p>黒森公之助の孫娘と言えば、お判りになると思います</p><p>はい黒森公之助</p><p>父は、黒森公一郎</p><p>祖父の作りました組織は、現在、わたくしが引き継いでいます</p><p>市川様も、昭和５０年代に何度かお越し下さったと思います</p><p>ええ</p><p>はい、その黒森です</p><p>思い出していただけましたか</p><p>そうです</p><p>私は黒森の家の現在の当主です</p><p>組織の実権を握っています</p><p>はい、そうです</p><p>なぜ、黒森の人間が、舞夏さんと一緒に居るかですか</p><p>ふふふふ</p><p>それは今、お孫様がお話しなさった通りですわ</p><p>わたくしどもは、白坂舞夏様を誘拐致しました</p><p>冗談でも、狂言でもございません</p><p>黒森の家は、長年、日本の裏社会に属しておりますから</p><p>ええ、そうですわ</p><p>舞夏様は、わたくしどもが丁重におもてなししています</p><p>うふふっ</p><p>そんなにお慌てにならないで下さい</p><p>どうぞ、最後まで、わたくしの話をお聞き下さい</p><p>拙速な行動はお慎みいただくべきだと思いますわ</p><p>わたくしどもは、事を荒立てたくは無いと考えています</p><p>舞夏さんの安全は、保証致します</p><p>いえいえ、そういうことではありませんの</p><p>わたくしどもの組織は、すでに複数のマスコミにコンタクトを取る準備をしています</p><p>はい幾ら、市川様が広告業界の重鎮でいらしても、全てのマスコミ機関をコントロールなさることは不可能ですわ</p><p>今は、インターネットという物をございますし</p><p>ええ舞夏さんのお父様のご実家は新聞社でいらっしゃいますけれどライバル社の傘下の報道機関までは抑えられないでしょう</p><p>むしろ白坂家に繋がるスキャンダルなら、彼らは喜んで報道して下さると思います</p><p>そうでございます</p><p>わたくしどもは、白坂家についての大きなスキャンダルの情報を持っています</p><p>ですから、市川様が先走った行動をなさるとスキャンダルの火種が市川様の一族にまで及ぶ可能性がありますのでご忠告致します</p><p>白坂家は、市川様のご長女様が嫁がれたお家ですものね</p><p>市川様にとっても、命取りになりかねませんわ</p><p>詳細をお話ししてもよろしいですか</p><p>はいでは、お話しさせていただきます</p><p>まずあらかじめ、警告させていただきますがわたくしどもの組織が現在拘束しているのは舞夏さんだけではございません</p><p>現在、オーストラリアにご出張なさっている筈の舞夏様のお父様白坂創介氏の身柄もわたくしどもは抑えています</p><p>はいそうです</p><p>白坂創介氏は、わたくしどもの手の者によってすでに監禁されています</p><p>今、どちらにいらっしゃるのかは、お答えできません</p><p>すでに、白坂家は創介氏の捜索を開始しているはずですわ</p><p>後ほど、ご確認下さい</p><p>実のところ私どもの目的は、白坂創介氏にあります</p><p>はい舞夏様にこちらに来ていただいたのも、営利誘拐などが目的ではありません</p><p>舞夏様には、あくまでも市川様とコンタクトする手段を得るために来ていただきました</p><p>重ねて申し上げますがわたくしどもは、舞夏様に危害を加えるつもりは毛頭ございません</p><p>できる限りご無事な状態で、お宅へお戻ししたいと考えています</p><p>市川様とは、なるべく友好的な関係を築きたいと考えております</p><p>わたくしどもも、そういう状況が続くことを強く願っています</p><p>何より舞夏さんは、ご聡明で美しいお嬢様でいらっしゃいますから</p><p>可能な限り、手荒なことはしたくないというのが、わたくしの正直な気持ちでございます</p><p>舞夏さんの安全は保証するということは、先程すでにお約束致しましたわ</p><p>もちろんわたくしどもに極めて不利な状況に陥らないならば、ですが</p><p>よろしいですね</p><p>では話を白坂創介氏に戻します</p><p>市川様が白坂創介氏が過去二十年近くに渡って、わたくしどもの組織に属していたことをご存じですか</p><p>白坂創介氏は、長年、黒森の組織の主導的な立場にいらっしゃいました</p><p>もし、お信じいただけないのでしたらそうですね</p><p>市川様の会社の方でしたら、役員の山崎常務、事業局の田村局長あるいは、メディア戦略推進部の吉岡部長にお尋ね下さい</p><p>このお三方が、特に白坂創介氏と親しい関係にあることは、市川様もよくご存じだと思います</p><p>このお三方は、わたしどもの組織の長年のお客様です</p><p>はい白坂創介氏が、組織の運営に関わってからの常連様です</p><p>わたくしどもと創介氏との関わりは、みなさん、とてもよく知っていらっしゃるはずです</p><p>どうぞ、後ほどご確認下さい</p><p>今は、話を先に進めさせていただきます</p><p>端的に申し上げます</p><p>白坂創介氏は、わたくしどもの組織を裏切りました</p><p>現在、創介氏はとある暴力組織のバックにして、ご自分で新しい組織を立ち上げようとしています</p><p>このことも、どうか山崎常務にお尋ねしてみて下さい</p><p>山崎常務も、創介氏の新組織の設立に深く関わっていらっしゃいますから</p><p>そして白坂創介氏は、ご自分の新組織のためにわたしどもの顧客リストを盗み出そうとなさいました</p><p>これが、組織に対する裏切り行為であることは明白です</p><p>もちろんわたくしどもと致しましては、黙って見過ごすことはできません</p><p>黒森の家は、裏社会に属しておりますから</p><p>裏切り者は、絶対に許すことは出来ませんわ</p><p>そういう世界であるということは、市川様もよくご存じだと思います</p><p>白坂の家は、それでも創介氏を奪還したいというお考えのようです</p><p>どうやら白坂創介氏の救出のためには、わたくしどもの組織の殲滅まで視野に入れている様ですね</p><p>このままでは、黒森は白坂家と全面的に闘うことになります</p><p>そうなれば火の粉は、市川様にまで及ぶことになりかねません</p><p>料理評論家のお嬢様やお二人のお孫様を巻き込むことになるのは当然ですが</p><p>市川様のご一族や、ご支配なさっている企業にも悪い影響が及ぶ可能性がございます</p><p>重ねて申し上げますがわたくしどもの組織は、この業界の老舗です</p><p>市川様ご本人が、来館なさっていただいた記録も残っていますし</p><p>ご一族の中には、過去にご贔屓下さった方が何人もいらっしゃいます</p><p>わたくしどもの組織にはスキャンダルの火種でしたら、幾らでも確保しております</p><p>わたくしどもの番頭の森下を覚えていらっしゃいますか</p><p>森下は、今でもわたくしどもの組織におります</p><p>絶対に組織の中でのできごとは、外部に漏らさない</p><p>お客様の秘密は守り通すというのが、わたくしどものこれまでの流儀でした</p><p>ですから組織はこれまで、お客様にご愛顧いただき存続して参りました</p><p>しかし白坂創介は、わたくしどもを裏切りあまつさえ、顧客情報を盗み出そうと致しました</p><p>そうですわ</p><p>このままでは、長年の組織の秘匿してきた顧客名簿お客様たちの個人情報が、白坂創介が接近している暴力組織に流れる恐れがございました</p><p>わたくしどもが、全力で白坂創介氏を抹殺しなければならない理由が、お判りいただけたと思います</p><p>その通りでございます</p><p>わたくしどもの目的は、白坂創介氏の処罰</p><p>それだけです</p><p>白坂の家や、市川様との無益な争いを望んではおりません</p><p>もちろんです</p><p>そう、ご理解下さい</p><p>わたくしどもは、白坂創介氏さえ諦めて下さればそれで結構です</p><p>しかしどうしても、白坂家が創介氏を助けようとなさるのなら</p><p>また、わたくしどもの組織に対する攻撃を停止なさらないのなら</p><p>わたくしどもも、自衛手段を執らざる得ません</p><p>はいそういうことです</p><p>あくまでも白坂創介氏の起こした裏切り行為が発端です</p><p>わたくしどもは、裏社会の組織として当然の行動を行っているだけです</p><p>はい金銭で、どうなるものではありません</p><p>白坂創介氏は、わたくしどもの組織の一員でいらしたのですから</p><p>無理でございますね</p><p>不可能です</p><p>では市川様は、組織の顧客情報が、暴力組織の手に渡るのを見過ごせとおっしゃるのですか</p><p>はい市川様のご想像通りです</p><p>白坂家が、創介氏の救出にこだわるのはよろしくない判断だと思います</p><p>創介氏は、このままわたくしどもの手で処罰される方が後々の禍根は残さずに済むことになるかと</p><p>ですがどうも、白坂家の中には、わたくしどもと全面対決してでも、創介氏を救出するべきだと主張なさっている方がいらっしゃるようで</p><p>わたくしどもと致しましても緊急的な防衛対策を講じざる得ない状況にあります</p><p>舞夏さんをお預かりすることになったのはそういう事情です</p><p>お判りいただけましたか</p><p>昔から、窮鼠猫を噛むと申します</p><p>わたくしどもの様な小さな組織が、白坂様の様な名家と闘うためには、相当の覚悟をしなくてはならないと考えています</p><p>ですがわたくしどもも、白坂創介氏のために組織を崩壊させるわけには参りません</p><p>防衛のためなら、どんなことでもいたしますわ</p><p>話し合いなどという段階は、すでに過ぎています</p><p>白坂の家は、すでに動き出しているようですし</p><p>これはご確認いただければ、すぐに判ることだと思います</p><p>いいえ</p><p>もちろんわたくしどもは、市川様のご協力を得たいと考えております</p><p>しかし今すぐ、お返事をいただくつもりはございません</p><p>市川様は、今はご自宅にいらっしゃいますか</p><p>それでしたら今、お話ししました事柄についての詳細なファイルを、転送致します</p><p>ご自分の眼で、お確かめ下さい</p><p>白坂創介氏が、過去に売春、婦女暴行、拉致監禁などの重犯罪を犯していた証拠の画像も添付しておきます</p><p>また、市川様の部下であられる山崎常務らの違法行為も</p><p>まずは、それらの資料をご参照いただいてから今後の対応をご検討いただきたいと思います</p><p>では、今から一時間後にこの電話番号で、再度ご連絡します</p><p>ご賢明でいらっしゃる市川様が、まさかそのようなことはなさらにいと思いますが</p><p>もしこの一時間の間に、何か一つでも市川様がわたくしどもに敵対的な動きをなさった場合はまず、市川様の会社の山崎常務の違法行為からネットにアップします</p><p>スキャンダルの最初の火種は、市川様の足下からということになりますので、どうかご了承下さい</p><p>舞夏さんですか</p><p>最後の切り札を最初に使うほどわたくしどもは愚かではありませんわ</p><p>わたくしどもは、舞夏さんのことをとても愛らしいお嬢様だと思っております</p><p>可能な限りご無事でお返ししたいと、心から願っていますわ</p><p>今、舞夏さんに代わります</p><p>あ、お祖父ちゃん</p><p>とにかくさ、そういうことになったみたいなのっ</p><p>そうだよね</p><p>いや、ホントみんな、舞夏には優しくしてくれているよ</p><p>だから、舞夏は大丈夫</p><p>今のところはね</p><p>ホント、ホント嘘じゃないって</p><p>元気だよ元気、元気</p><p>無理して、明るく喋ってるわけじゃないってば</p><p>本当に、良くして貰ってるから</p><p>ハンバーグ、美味しいし</p><p>うんみんなでご飯食べてるんだよ</p><p>みんな良い人それは本当だってば</p><p>そうだっての</p><p>あのさ</p><p>結局パパがみんな悪いんでしょ</p><p>舞夏も、色々教えて貰った</p><p>あでも、全部じゃない</p><p>子供に全部教えるのは、可哀想だからって</p><p>ちょっとだけ教えて貰った</p><p>っていうかパパに酷い目に遭わされた人に会ったの</p><p>その人、嘘は吐いてないって判った</p><p>舞夏にも、判ったよ</p><p>パパ、ここの人たちに本当に酷いことをいっぱいしてたみたい</p><p>いや、舞夏、パパよりもこの人たちの方を信じるよ</p><p>だって、この人たち、本気だし</p><p>真剣だし</p><p>舞夏のこと子供扱いしないもの</p><p>舞夏のお話だって、ちゃんと聞いてくれるしね</p><p>あのさ、お祖父ちゃん</p><p>そうじゃないの</p><p>舞夏ねもう、覚悟している</p><p>パパのことはもうダメだと思う</p><p>無理だよ</p><p>だって本当にパパ、どうしょもない人なんだもの</p><p>ここの人たちにたくさん迷惑を掛けたみたいなんだもの</p><p>判るでしょ</p><p>舞夏のパパが、どんな人間かお祖父ちゃんだって、よく知ってるじゃない</p><p>静岡の叔父さんが言ってた通りの</p><p>舞夏のパパは、ろくでなしだった</p><p>だから仕方ないよ</p><p>舞夏は、もう諦めているよパパのことは</p><p>それはさ、白坂の本家の叔父さんは、パパのこと好きだから</p><p>あの人、プライドの塊みたいなところがあるじゃない</p><p>でもそれは違うよ</p><p>舞夏のパパのせいで、大きな揉め事になるのは、よくないと思う</p><p>それは、舞夏もそう思うけど</p><p>でもそんなこと、今更言ってもどうにもならないよ</p><p>判ってる</p><p>ホント、舞夏は大丈夫だから</p><p>あママとお姉ちゃんには、まだ何も言ってない</p><p>お姉ちゃんにはね今夜は、友達の家に泊まるって話してあるよ</p><p>そうだね</p><p>あ、ちょっと待ってよ</p><p>ううん、そうじゃなくってさ</p><p>お姉ちゃんには、まだ何も教えない方がいいと思う</p><p>あの人、パパッ子だし</p><p>白坂の本家の叔父様を焚き付けて、変な事しそうだから</p><p>お祖父ちゃんも知ってるでしょ</p><p>雪乃お姉ちゃんちょっと、頭が悪い子だから</p><p>でも、声が大きくて、すぐにヒステリー起こすでしょ</p><p>あれ、誰に似たんだろうね</p><p>パパとおんなじで、駄々っ子のところがあるから</p><p>そうだよ、そう</p><p>とにかくさ</p><p>舞夏がお家に戻るまでは、お姉ちゃんには何も伝えないで</p><p>お願い</p><p>そんなの嫌だよ</p><p>舞夏、誘拐されてるだけでも大変なのに、お姉ちゃんの心配までできませんっ</p><p>そうですっ</p><p>とにかく、舞夏は舞夏でがんばってるんだからさ</p><p>お姉ちゃんには、黙っていてよ</p><p>頼んだからねお祖父ちゃん</p><p>ああそうだね</p><p>うんママには、お祖父ちゃんから話して</p><p>今日は、静岡に行っている筈だから</p><p>ママの携帯がつながらないようなら、マネージャーさんに電話してみて</p><p>大丈夫よいつも、マネージャーさんと二人で居るから</p><p>夜だって、同じ部屋に泊まってるんでしょママたち</p><p>知ってるよ</p><p>舞夏、もう中学生なんだからさそれくらい、見てれば判るって</p><p>えっとマネージャーさんの携帯の番号判る</p><p>うんそうだね</p><p>お祖母ちゃんが、知ってるよね</p><p>とにかく舞夏は無事だから</p><p>今は、本当によくして貰ってる</p><p>みんな、舞夏に優しいよ</p><p>だからね舞夏</p><p>レイプされるぐらいで済めばいいなあって、思ってるの</p><p>だって、そうでしょ</p><p>ここの人、心の底からパパのこと怒ってるもの憎んでるもの</p><p>それくらい、酷いことをずっとやって来たんだよ舞夏のパパは</p><p>舞夏、無理矢理レイプぐらいされても仕方ないと思うよ</p><p>殺されたって、文句言えないよ</p><p>舞夏まだ死ぬのは嫌だけど</p><p>とにかくさ舞夏は今、そういう微妙な状況の中にいるから</p><p>お祖父ちゃん、無茶なことはしないでよね</p><p>この人たち、警察の情報とか怪しい調査会社の様子とか、全部把握しているから</p><p>お祖父ちゃんがこの人たちとの約束を破ると舞夏がピンチになるんだからね</p><p>舞夏もう一度、お祖父ちゃんに会ってお話したいからさ</p><p>舞夏お祖父ちゃんのこと、好きだよ</p><p>お祖母ちゃんも好き</p><p>ママのことも好きだよ</p><p>でもパパのことは嫌い</p><p>二度と顔を見たくないよ</p><p>お祖父ちゃん、知ってる</p><p>舞夏のパパ、色んな女の人に乱暴していたんだよ</p><p>レイプしたり売春させたりしていたんだよ</p><p>亡くなった人もいるんだよ</p><p>舞夏もう、パパのことは嫌いだよ</p><p>絶対に許せないよ</p><p>あちょっと待って</p><p>黒森さんに代わるね</p><p>今、ファイルを転送しましたご確認下さい</p><p>では一時間後に、またご連絡致します</p><p>プツッ</p><p>ツー、ツー、ツー</p><p>でもさあ、ホント、このハンバーグ美味しいよね</p><p>ミナホ姉さんが電話を切る後ろで、舞夏が大きな口を開けて肉塊を食べる</p><p>うんオレ、こんな美味しいハンバーグ食べたの、生まれて初めてかも</p><p>オレも、自分の皿に向かってムシャムシャ食べる</p><p>えー、これ位、普通でしょうこの味なら、あたしだって作れるわよっ</p><p>と克子姉は言うけれど</p><p>ホテルのルーム・サービスって、誰が作っているんです</p><p>オレの問いに、ミナホ姉さんが答えてくれる</p><p>うちのホテルの場合は、各レストランのコックさんが担当しているわ洋食、和食、中華、イタリアンとそれぞれの厨房で基本的には、レストランで出しているのと同じ料理を部屋まで持って来てくれているのよ</p><p>ああ、それで美味しいんだ</p><p>オレたちは地下施設から、ホテルの客室に移動している</p><p>二十七階から見る夜景</p><p>部屋は、一番小さいルームライトしか点けていない</p><p>薄暗い部屋の中で</p><p>駅前のキラキラと瞬く喧噪を見下ろしながらオレたちは、夕食を摂っていた</p><p>あんまり窓には近付かないでね望遠レンズで見られている可能性があるから</p><p>マルゴさんが、オレたちに注意する</p><p>そうだオレたちは、ミスター・ヴァイオラの雇った暴力団員たちに狙われているんだっけ</p><p>このホテルの中に居ることは、バレている</p><p>外から双眼鏡で、一部屋ずつチェックしていると思うよだから、部屋の電気はなるべく点けない様にしているんだ明るい方が外からよく見えるからね</p><p>部屋の中に暗い空気が漂う</p><p>ええっと何か、会話をしないと</p><p>しかしさ舞夏、さっきのは少し言い過ぎじゃないか</p><p>えー、お兄さん、何の話</p><p>ほら電話の最後の方のレイプぐらいされても仕方ないっての</p><p>えー、だって、本当にそう思ってるもん</p><p>でもさお祖父さん、あんなこと言われたら、頭に血が上って、無茶なことをしたりするかも</p><p>無茶なことって</p><p>何かほら、特殊部隊とかを雇って、舞夏の救出作戦をするとか</p><p>お兄さん、馬鹿なんじゃないの特殊部隊なんて個人では雇えません</p><p>でもさ何か、そういう闇のスペシャリストとか</p><p>マンガとかじゃないんだからさそんな人間がいるわけないでしょだいたい、舞夏のお祖父ちゃんは普通の人なんだから闇のスペシャリストの知り合いなんていませんっ</p><p>舞夏は、ぷんぷん怒り出す</p><p>だいたいさお兄さんホントにしたじゃない</p><p>え、何が</p><p>舞夏のことレイプした</p><p>ヤブヘビだったかもしれない</p><p>それも何度もしたよねっ</p><p>確かに改めて、別の視点から見てみると</p><p>舞夏はすでに黒い森の人間であるオレに、レイプされてしまっているわけで</p><p>舞夏のお祖父さんに知られたらヤバいよな</p><p>本当に、特殊部隊を送り込んで来るかも</p><p>ま、別にいいんだけどね</p><p>舞夏は、ケロッとしてオレに微笑む</p><p>舞夏は今、ロスト・ヴァージン記念キャンペーン中だからさお兄さんに限り、いつでも、どこでも、何回でもレイプされてあげるねっ</p><p>舞夏まだ、エッチの気持ちよさってよく判らないしさでも、アレって何度もやって、身体を慣らしていかないと気持ち良くならないんでしょだからさお兄さんがしたくなったら、どんどんレイプしちゃっていいよ舞夏、早く、気持ち良くなりたいから</p><p>舞夏ちゃん、さっきも大変だったのよ池田先生のところでね</p><p>克子姉が、苦笑して話す</p><p>案の定池田先生に怒られたわよ毎日、処女喪失の子の診察ばかりさせて、どういうつもりだって</p><p>別に、そういう計画があってそうなったわけではないけれど</p><p>結果的に、三人ともオレが初体験の相手だったわけで</p><p>何か、申し訳なく感じてしまう</p><p>そしたら、舞夏ちゃんそんなことより、舞夏は今晩すぐにエッチできますかって先生に聞いて</p><p>だって今夜は、舞夏、お兄さんと一緒でしょ舞夏がエッチできないと、お兄さん、可哀想だと思ったから</p><p>舞夏は、ニコニコしてそう言う</p><p>一応、先生に診て貰ったの舞夏のアソコ、傷ついてたりはしてないって本当は、今夜はあんまりエッチしない方がいいらしいんだけど二回ぐらいなら、してもいいってあ、明日以降は、どんどんしてももう平気だって言ってたよピルもたくさん貰ったし、いっぱい舞夏のお腹に出してねっ</p><p>おいおいどうなってるんだ</p><p>あでも、舞夏は今晩は二回までだからねそれ以上は、克子さんか恵美ちゃんとして下さいっお兄さん、いいですねっ</p><p>これが、誘拐されていることになっている中学生の発言だろうか</p><p>メグが顔を赤くして、こちらをチラっと見る</p><p>あ、あたしは何回でもするからね</p><p>こ、この姉妹はまったく</p><p>そうだこの二人は、母親違いの姉妹なんだよな</p><p>二人とも綺麗な顔立ちをしているけれど全然、似ていない</p><p>メグは切れ長の眼で、大人っぽい感じだし</p><p>舞夏は、ぱっちりとした大きな瞳でいつもニコニコしている</p><p>いや鼻が似ているかな</p><p>じっくりと見れば似ている箇所は、もっとあるかも</p><p>それでも普通は、姉妹には見えないな</p><p>舞夏ね寧さんみたいになりたいの</p><p>不意に舞夏が、そんなことを言った</p><p>ほら、寧さんて、とっても綺麗でセクシーでなのに、とっても明るくてハチャメチャでしょ舞夏も、寧さんみたいな楽しい女の子になりたいの</p><p>舞夏にはそう、見えるんだ</p><p>寧さんがさ克子さんと一緒に、お兄さんをセックス・パートナーにしているって話を聞いた時にピピーンて来たのそれって、凄いなって</p><p>えどういうこと</p><p>だって寧さんも克子さんも、もうエッチはお兄さんとしかしないって言ってたでしょ</p><p>それは本当よあたしはもう、この子としかセックスしないわ</p><p>克子姉が食後のコーヒーを飲みながら、舞夏に言った</p><p>あたしもヨシくんだけ一生、ヨシくんだけでいいわ</p><p>メグは、真顔で舞夏に答える</p><p>寧さんもそうでしょあんなに綺麗でセクシーな人がさっ</p><p>ますます、寧さんが処女であることが言い出せなくなってきた</p><p>だからね舞夏も、寧さんみたいな女の子になることにしたのっ</p><p>寧さんみたいって</p><p>舞夏はお兄さんとしかエッチしない、ビッチになりますっ</p><p>ビ、ビッチ</p><p>舞夏ビッチって何だよ</p><p>まさかロシア人になるとか</p><p>イワン・セルゲイビッチとかってやつだよな</p><p>ビッチってのはちょっと下品でエッチな子ってことだよそういうハチャメチャな女になるのっ</p><p>ああロシア語でそういう意味なんだ</p><p>いやでも、無理にハチャメチャになる必要は無いと思うけど</p><p>オレの言葉に舞夏は、答えた</p><p>だって舞夏、もうハチャメチャになるしかないんだよ舞夏白坂の家の敵になっちゃったんだしパパのこと、見捨てるわけだし多分、もう今の学校へは戻れないよね</p><p>舞夏は今、エッジにいる</p><p>恐ろしい現実と未来への不安が、舞夏に迫っている</p><p>舞夏ねお兄さんの情婦になる情婦で合ってるよねエッチな愛人てこと</p><p>ええ意味は合っているわ</p><p>恵美ちゃんが、お兄さんの正妻でしょなら、舞夏は情婦がいいな日陰の女でも、とってもセクシーでハチャメチャなのお兄さんだけのビッチなの</p><p>舞夏は無理に明るく振る舞っているけど</p><p>やっぱり、無理しているんだ</p><p>ビッチになるんなら、一度、セックス浸けになるくらいの体験はしないとね</p><p>ミナホ姉さんが、オレを見た</p><p>セックス浸けなるなるっ舞夏、お兄さんに徹底的に犯して貰いたいなっ</p><p>舞夏は眼の前の恐怖から、逃避したいだけなんだ</p><p>吉田くんしてあげなさい</p><p>ミナホ姉さんが、オレに言った</p><p>いずれにしても、今夜は舞夏さんと同じベッドで寝るのよいいわね</p><p>それは、前からミナホねえさんと約束している</p><p>舞夏のレイプ体験を恐怖を和らげるため</p><p>オレは、今夜は舞夏を抱き締めて、寝ないといけない</p><p>ああたしも、一緒に寝るわ</p><p>え恵美ちゃんも一緒に寝てくれるの</p><p>舞夏ちゃんがビッチになるのなら、あたしもはしたない娘になりますっ舞夏ちゃん姉妹で一緒に、ヨシくんに愛して貰おう</p><p>え二人ともいっぺんに</p><p>うわっ、舞夏するそういうのって、すっごくビッチっぽいもんねっお兄さん恵美ちゃんとううん、恵美お姉ちゃんと舞夏と三人でしよっ</p><p>し姉妹丼なのかな</p><p>この場合でも</p><p>そうね仲良く、三人でしましょうね</p><p>メグも、勝手に決めているし</p><p>いやオレ、どうなるんだ今晩</p><p>楽しそうな話の邪魔をして申し訳ないんだけどまずは、どうやってこのホテルから脱出するかを考えないとね</p><p>今まで黙っていたマルゴさんが、笑ってそう言った</p><p>今晩は、このままここに泊まるんじゃないの</p><p>今、舞夏ちゃんのお祖父さんの市川さんは、あたしたちが送ったファイルのチェックをしていると思うよさきのミナホの話が真実かどうかを見極めようとしているはずだもちろん、白坂の本家の様子や白坂創介の状況についても調べさせているはずだ</p><p>ミナホが吉田くんと恵美ちゃんを連れて、このホテルに入ったことはミスター・ヴァイオラの雇った暴力団員たちに見られているあの人たちは、ミナホの正体を知らないだろうけれどこのホテルとミナホの関係を知っている人間は、裏の社会には多いよ</p><p>確かにそうだ</p><p>このホテルの地下施設も黒い森の一部なんだから</p><p>この一時間でそこまで調査が行き着くとは思えないけれどでももし、あたしたちがこのホテルに居ることが判ったら市川さんはどうすると思う</p><p>ミナホ姉さんが、ここに居るということは</p><p>もちろん、舞夏もここに居るということになる</p><p>あたしなら、このホテルに特殊部隊を送り込むよね</p><p>実際の話、本物の特殊部隊ではないけれど、似たような連中は実在するんだ市川さんだって、裏社会の知り合いぐらいはいるだろうしそういう奴らにコンタクトを取るのは、そんなに難しいことじゃないんだよ</p><p>だからずっとこのホテルに閉じ籠もっているのは、良策ではないよねどっちにしたって、シザーリオ・ヴァイオラの雇った連中がホテルの周囲を固めているあたしたちが、ここから出てくるのを待ち構えていると思うね</p><p>じゃあ今、出て行くのも危険じゃないですか</p><p>マルゴさんは、ニヤッと笑った</p><p>出て行くのも危険だし閉じ籠もるのも危険だ何より、あたしは早くお屋敷に戻りたい寧を残して来たのが心配だからね</p><p>黒い森の本拠地であるお屋敷こそ、一番、狙われる危険がある</p><p>まあ、あそこのセキュリティは要塞並みだからね簡単に突破されることは無いと思うけれど</p><p>慌てないで吉田くんちゃんと、対策は講じてあるから心配は無いわ</p><p>まずは市川さんのお返事を聞くのが先よそれによって、あたしたちの次の打つ手も変わることになるから</p><p>そうだね次の電話までは、このままこの部屋に待機だよ</p><p>オレはさっき貰ったばかりの新しい携帯の時計を見る</p><p>さっき、舞夏のお祖父さんに電話をしてからまだ十五分しか経っていない</p><p>次の連絡をするまでまだ四十五分もある</p><p>ああ花粉がやってくるよおっ</p><p>ホテルから脱出した後は、姉妹丼になります</p><p>117．脱出</p><p>舞夏の祖父へ、二度目の連絡をするまでのわずかな時間ミナホ姉さんたちは、情報収集に当てた</p><p>ミナホ姉さん、マルゴさん、克子姉とそれぞれが、自分のノート・パソコンに齧り付いている</p><p>ミナホ姉さんは、舞夏の祖父の周辺の動きを</p><p>マルゴさんは、ミスター・ヴァイオラの雇った人間たちの動向を</p><p>克子姉は、ホテルの外部の監視カメラの映像をチェックしている</p><p>やっぱりダメねどの出口にも、誰かしら見張りが付いているわ</p><p>克子姉が、呟いた</p><p>どの出口もって</p><p>正面玄関はもちろん、お客用の地下駐車場への出入り口から、テナント用の搬入口まで数人ずつ、見張っているわ車も二、三台ずつ待機しているようねあたしたちが、飛び出して行けば、すぐに追って来るでしょうね</p><p>うわホテルの周囲は、ガチガチに固められているのか</p><p>ホテルに出入りしている業者さんに協力していただくわけにはいきませんか例えば、宅配便屋さんとかこういう大きなホテルなら、毎日、たくさんの荷物が送り出されてますよねその荷物用のトラックに忍び込むとか</p><p>舞夏が、克子姉に言う</p><p>それはダメよそういう車は、集配の時間がちゃんと決まっているのもう夜の便は終わっている時間よ</p><p>それに初対面の宅配便の人が、あたしたちをトラックに乗せてくれるとは思えないしねああいう仕事の人たちは、指定された目的地に荷物を時間通りに運ぶことが最優先だからね百万円払うって言っても断られるよ目先の百万円で、日々の仕事を失う様なことはしないよ</p><p>マルゴさんも、舞夏の意見を却下する</p><p>あ向こうも、舞夏さんと同じことを考えたみたいね一人、宅配便の人に化けて、ホテル内の侵入しようとしたらしいわすぐに、うちの警備員に捕まったみたいだけど</p><p>克子姉が、モニター画面を見てそう言った</p><p>このレベルのホテルだと、出入りの業者は警備の人間が完全に把握しているからね幾ら、偽装しても、詰問されたらすぐにバレるよ</p><p>でも、マルゴさんお客さんのふりをして来られたら、お断りできないんじゃないですか</p><p>メグが、マルゴさんに聞いた</p><p>まあねロビーやレストランは、自由に入り込まれるけれどそういうオープンな場所に来た怪しそうな人は、ホテルマンが必ずチェックして監視しているよ幸い、さっきフロントで一騒ぎ起こしてくれたから、警察の人も何人か来ているみたいだしね無茶なことはできないだろうね</p><p>でも勝手に客室の階まで、上がって来てしまったら</p><p>ホテルにチェックインしたお客でないと、客室の階へは来られないよ勝手にエレベーターに乗ろうとする客には、どのお部屋へ行かれるつもりですかって、ベルボーイが声を掛けるしねあやふやな答えの人は、絶対に通さないから安心して</p><p>マルゴさんは、そう答えた</p><p>こういうホテルの従業員たちは、普段から怪しい人間の監視を怠らないように厳しく教育されているのよそうでないと、泥棒とか、変質者とか、詐欺師とかがどんどん入り込んで来るでしょ暴力団の集会に使われたりね</p><p>先生が、補足する</p><p>なるほどホテルならではの来訪者のチェック・システムがあるんだ</p><p>ですがあの人たちが、普通にフロントへ行って、ホテルの部屋を借りたら客室階へ上がって来ることは拒めませんよね</p><p>舞夏が、心配そうにそう言った</p><p>特に理由が無い限りホテル側が宿泊拒否することってできないはずですから</p><p>だからあたしたちが、ここに逃げ込んだ瞬間に、本日は、満室にして貰ったわ嘘では無いわ空き部屋は、全部、あたしが予約したからどの部屋に逃げ込んだか、判らないようにね</p><p>さすがミナホ姉さんは抜け目が無い</p><p>満室なら、断っても仕方ないよな</p><p>克子さん、今、このホテルを監視している人間の総数って、何人ぐらいだと思う</p><p>マルゴさんが、自分のコンピューターと睨み合いながら克子姉に尋ねた</p><p>そうね各出入り口に居るのと、車で待機している人を合わせて、五十人くらいじゃないかしらロビーやレストランに入り込んだ人を足しても七十人前後って、とこでしょうね</p><p>克子姉は、そう分析する</p><p>さっき、地下の警備員に捕まったやつらの所属先か判ったんだよまあ、暴力団の下部組織の一番、下っ端だけどねでも、末端が判れば、そいつらの親が判るミスター・ヴァイオラが雇った相手がね</p><p>うんこういう無茶な仕事を引き受ける人間は、そう何人もいないからねどうにか、特定できたよそいつの動かせる組織の規模もね</p><p>マルゴさんが、ニッとオレたちに微笑んだ</p><p>おそらく、今、ホテルを取り囲んでいる人数で、彼らの組織の動かせる人間は手一杯だねもし他に別動部隊いたとしても、せいぜい十人くらいだよ</p><p>何とか、ホテルを取り囲んでいる包囲網を気付かれないように潜り抜ければしばらくは、時が稼げる向こうは、吉田くんとあたしたちがどういう繋がりなのか、まだ判っていないだろうからね</p><p>ですが気付かれないように、このホテルから逃げ出すのはとても難しいんじゃありませんか</p><p>舞夏が、マルゴさんに尋ねる</p><p>舞夏さん消防法って知ってる</p><p>ミナホ姉さんが、舞夏に尋ねた</p><p>何かお店をとかを始めようとする時にはね消防法で、必ず三カ所の避難口を設けることが定められているの火事になった時に、出口が火に包まれたら逃げられないでしょだから、三カ所ね酷いお店だと、消防署の検査の時だけ避難口を開けて、普段は荷物置き場とかして、人が通れなかったりしてるけれど</p><p>ミナホ姉さんは、フフッと微笑む</p><p>だからということではないけれどあたしは、どんな時でも必ず三つ以上の脱出手段を準備するわそれも別の方向にね同じ方向の出口じゃ、一つが使えなくなったらもう一つもってことになるでしょ</p><p>そういう考え方なんだ</p><p>あら、そろそろ時間ね市川さんにお電話しましょうか</p><p>先生が、パソコン・モニターの時間表示を見て、そう言った</p><p>もしもし、黒森でございます</p><p>うむ、連絡を待っていたよ</p><p>電話機に接続した外部スピーカーから、舞夏の祖父の声がする</p><p>お送りしましたファイルは、御覧いただけましたか</p><p>まだ全部は見ていないだが、概要は判った創介くんが、君たちの組織に属していて、かなり悪辣なことをしていたというのは間違いないようだね</p><p>個人的な性的欲求を解消することの方に熱心な方でしたから組織にとっては、決して好ましい人物ではありませんでしたわそれに非常に、変態的な嗜好の強い方ですし</p><p>それもよく判った彼がどういう人間かということはねまた、私の部下が彼と親密すぎる関係にあるということも、確認した君たちの組織を利用して、非常に恥ずべき行為を行っていたということも彼らは、必ず処分するよ</p><p>それは、市川様のご自由になさって下さいわたくしどもがターゲットにしているのは、あくまでも白坂創介氏お一人です</p><p>白坂家そのものと闘う意志は、無いのだね</p><p>はい白坂の本家も、また、創介氏の奥様のご実家でいらっしゃる市川様にも、危害を加えるつもりはございませんわ</p><p>電話機に向かって、ミナホ姉さんはニッと微笑む</p><p>私の娘瑤子と二人の孫、雪乃と舞夏はどうなる</p><p>それはわたくしどもの中でも、意見が分かれています</p><p>わたくしどもの中には白坂創介氏によって、無理矢理拉致監禁されて娼婦にさせられた者もおります妊娠させられた者も二度と子供の産めない身体にされた者もいますわたくしどもにそのような仕打ちをしておきながら白坂創介氏が、幸福な家庭を築いていたことに対し、深い憎しみを抱いている人間は一人ではありません</p><p>だが黒森さん、君がボスなんだろう君の意志で、組織全体の意志を統一することはできるんじゃないかね</p><p>ハッと、ミナホ姉さんは鼻で笑った</p><p>市川様白坂創介氏に、子供の産めない身体にされましたのは、このわたくしですわ</p><p>重い沈黙が、しばらく続いた</p><p>その時、わたくしは今の雪乃様と同じ年齢でした十六歳で強制的に売春させられ、妊娠させられ子供の産めない身体になりましたわたくしの妹もそうです妹は白坂創介氏の連れて来た無免許医の堕胎手術の結果、死にました亡くなった時の妹の年齢は今の舞夏様とほとんど変わりません</p><p>しかし君は、黒森公一郎氏の娘なんじゃなかったのかね</p><p>ミナホ姉さんが静かに答える</p><p>ですから先程、申し上げました白坂創介氏は、非常に変態的な嗜好が強い人間だとわたくしの父もそうですわ中学生の娘をレイプして、売春させて、悦んでいたんですからわたくしどもは、ずっとそういう男たちに奴隷のように扱われてきました組織の女たちの中で、白坂創介氏に恨みを感じていない人間は一人もおりませんわわたくしどもは永年にわたり、白坂創介氏に対する復讐の機会を待ち続けていました</p><p>それで、ようやく事態の全貌が見えたよそうか君も、組織の女の一人だったんだね</p><p>はいですから金銭的な補償で、白坂創介氏の身柄を引き渡すようなことは決してありません白坂創介氏は、完全に破滅していただきます</p><p>判った白坂家には、私から君たちの意志を伝えよう</p><p>よろしくお願い致します</p><p>だが私の娘と孫たちは見逃して貰えないだろうか</p><p>市川老人は、それだけは譲れない様子だった</p><p>それは白坂の家がわたくしどもに対する、敵対行為を停止させてからのご相談ですわね</p><p>ミナホ姉さんは、そう突っぱねる</p><p>市川様明日のご予定は</p><p>君に任せる舞夏が人質に取られているんだ、どんなスケジュールにでも合わせる</p><p>では午前十一時に、雪乃様の通っていらっしゃる高校へお出で下さい</p><p>雪乃の学校</p><p>はいお嬢様もご一緒に雪乃様の学校に、お母様とお祖父様がご来訪なさるのは、そんなに変なことでは無いと思います</p><p>しかし</p><p>ああわたくし、表向きは高校の教師をしておりますの</p><p>どういうことだね</p><p>雪乃様の学校はわたくしどもの組織の一部ということですわ</p><p>雪乃が、その学校に通っているのは君たちが何か裏工作をしたのかね君たちは、雪乃のことも狙っているのか</p><p>さすが舞夏のお祖父さんは鋭い</p><p>まさか雪乃様が、わたくしどもの高校に入学なさったのは偶然です偶然と言うより雪乃様が、進学する高校をお探しになっている時に、白坂創介氏が勧めたんですわわたくしどもの高校なら、色々と便宜が図れると思われたのでしょう</p><p>ミナホ姉さんは、あくまでも白坂創介の決定だと印象づける</p><p>そうか君がそう言うのなら、そうなのだろうね</p><p>市川老人は、不承不承、納得する</p><p>では、明日の十一時に、校長室でお待ちしています</p><p>待ってくれ舞夏に代わってくれ</p><p>ミナホ姉さんが、舞夏に電話を手渡す</p><p>もしもし舞夏だよっ</p><p>舞夏今晩だけだから明日には絶対、助け出すからな</p><p>そんなに心配しなくても平気だよっみんな、いい人たちだしとっても、良くしてもらってるから</p><p>帰って来たら、お祖父ちゃんが舞夏の言うことを何でも聞いてやる何でも、買ってやるからな</p><p>舞夏、何もいらないよっああ、そうだお姉ちゃんには、舞夏のこと話してないよね</p><p>ああお前が言ってた通り、雪乃には話していない瑤子にも口止めした</p><p>良かったお姉ちゃんがグチグチ言い出したら、たまんないもんねっ</p><p>本当に、酷い目には遭ってないんだな大丈夫なんだな</p><p>最初はちょっと怖いこともあったし痛い思いもしたんだけど今は、もう平気みんなと仲良くしてる</p><p>とにかく明日には家に帰れるから、もうしばらくガマンしていてくれ</p><p>うんごめんね、お祖父ちゃん心配かけて</p><p>いいんだ私は、お前のためなら何でもする</p><p>老人は、言葉を詰まらせた</p><p>もう、そんな声出さないでよ、お祖父ちゃん本当にごめんね舞夏悪い子でごめんごめんなさい</p><p>舞夏も眼に涙を溜めている</p><p>いいや悪いのは創介くんだ舞夏は何も悪く無い</p><p>そうじゃないの舞夏、本当に悪い子なんだよっだから、こんなことになったのごめんねっお祖父ちゃん、ごめんっ</p><p>舞夏は泣き出してしまった</p><p>やっぱりこの現在の状況に、中学生の心は押し潰されそうになっているんだ</p><p>メグが、オレの背中を押す</p><p>オレは舞夏の身体を抱き締める</p><p>舞夏の身体が一瞬ビクッと震えてその後で、脱力した</p><p>ミナホ姉さんが、舞夏から電話機を取る</p><p>市川様そろそろ、よろしいですか</p><p>ああ、判った舞夏のことを頼む</p><p>ご不自由はさせませんわ</p><p>後で母親にも電話させてやってくれないか</p><p>残念ですがわたくしどもも、そろそろ現在の所在地から移動しないといけません市川様も、わたくしどもが今、どこに居るのかそろそろ、把握なされていると思います</p><p>ああそこがどこのホテルかなのは判っておるよ</p><p>この短時間でもう、そこまで調べているんだ</p><p>ですから違う場所へ移動致します申し訳ありませんが、明日まではどのような接触も致しませんので、ご了承下さい</p><p>そうか君たちは、裏の人間だものなこちらの手は、全てお見通しということか</p><p>それは市川様も同じでございましょう</p><p>ミナホ姉さんは、そう切り返した</p><p>では、明日お目に掛かるのを楽しみにしておりますわ</p><p>重ねて言うが、舞夏のことだけは頼む</p><p>はいご無事でお返しできるよう、努力致しますわ</p><p>ミナホ姉さんは、電話を切った</p><p>マルゴ、克子どう思う</p><p>すぐにミナホ姉さんは、二人のブレーンに意見を聞いた</p><p>今のところは五分五分だねあちらも、嘘は吐いていないだろうけれどすでに、舞夏ちゃんの救出チームを結成する準備はしていると思うよミナホの言葉を信用してはいないね</p><p>でも白坂本家に対しては、良い牽制になって下さると思いますただ、市川様かからの要求で、白坂本家が白坂創介を諦めるとは思えませんが</p><p>いや、この場合、白坂家と市川家の仲がギクシャクしてくれるだけでも、充分だよ後々の布石になる</p><p>でももう、オレたちがこのホテルに居ることまで知られてましたけど</p><p>それはわざわざ、バレるようにホテルの電話を使ったんだよ</p><p>いくら黒森御名穂って自己紹介したって本物かどうかは確認できないでしょこのホテルから電話すればホテルとミナホの関係は、調べればすぐに判ることなんだから電話してきた人間が、本当に黒森御名穂だという保証になるまあ、完全な証拠にはならないけれどね</p><p>そして市川さんは、あたしたちが暴力団組織にホテルごと取り囲まれている事態はまだ知らない知っていたら、ああいう反応はしないよ交渉のカードに使おうとするだろうからね</p><p>マルゴさんは、そう教えてくれた</p><p>とにかくここから、脱出することが先ねこれ以上は、ここに籠もっていると状況が悪化するだけだから</p><p>ミナホ姉さんは、そう言った</p><p>うんこのホテルにずっと居ると判ったら</p><p>外で取り囲んでいるやつらに加えて、今度は市川さんの配下の人間も駆けつけてくるだろうし市川さんからの連絡を受けて、白坂本家の人間も集まって来る</p><p>今以上に、逃げ道がなくなる</p><p>では、部屋を出ましょうみんな、準備して</p><p>ミナホ姉さんの言葉に、マルゴさんたちはノートパソコンを閉じる</p><p>メグが運び出す荷物をまとめている</p><p>舞夏、大丈夫か</p><p>オレは、抱き締めている舞夏に尋ねた</p><p>うんもう平気だよお兄さん</p><p>嘘だと判った</p><p>舞夏の身体は、まだ震えている</p><p>抱いているオレには、判る</p><p>オレは舞夏の口にキスする</p><p>舞夏か一瞬、驚くが、それでもオレの舌を受け入れる</p><p>舌を絡め合ううちに舞夏の震えは治まった</p><p>唇を離すと、舞夏が大きく息を吐いた</p><p>ぷはっ酷いよ、お兄さん</p><p>何が酷いんだ</p><p>舞夏に無理矢理キスした</p><p>嫌だったか</p><p>うんうんでも、する時はするって言って欲しいな</p><p>じゃあ、もう一度するぞ</p><p>キスするからな</p><p>オレたちは、再び唇を重ね合う</p><p>業務用のエレベーターを乗り継いで２階まで降りる</p><p>そこから、隠されている秘密のエレベーターで、さっきの地下施設へ戻る</p><p>この地下にはどこかに通じている秘密の通路があるんだろうか</p><p>このホテルを建てる時はねここのブロックが丸ごと全部、再開発されたのよ</p><p>長い廊下を歩きながら、ミナホ姉さんが、オレたちに言った</p><p>だから、インフラのための地下の施設は周囲のビルと繋がっているわけ</p><p>じゃあ、メンテナンス用の通路か何かが通じているんですね</p><p>まさかそんな通路があれば、抜け道があるってことが知られちゃうでしょ</p><p>マルゴさんが、ククッと笑う</p><p>他のビルからだって、来放題になっちゃうしね</p><p>じゃあどうやって、逃げるんです</p><p>それは、まあね</p><p>マルゴさんが、廊下の途中の鉄の扉の鍵を開ける</p><p>中は広い空間の機械室になっていた</p><p>壁と天井には、大きなパイプが何本も通っている</p><p>電気だかガスだか水道だか何用のパイプか判らないけれど</p><p>人間が立って歩けそうなパイプもある</p><p>ここに四本、大きなパイプが通ってるだろ</p><p>このうちの１本は、フェイクなんだ</p><p>フェイク</p><p>実際には、他のパイプに繋がってないんだよ真っ直ぐ、二つ隣のビルに繋がっている</p><p>ここから、入れるんだ</p><p>マルゴさんは、一本のパイプの途中のカバーをガチャンと外した</p><p>なるほど、ここから中に入ることができる</p><p>マルゴさんが、懐中電灯を手に持って先に中へ潜り込んだ</p><p>床が丸く湾曲しているから、気を付けて歩いてね所々に空気穴があるから、酸欠の心配は無いよとにかく暗いから、注意して</p><p>大人が立つと頭をぶつけそうな狭い空間をオレたちは進む</p><p>パイプの中は空気が悪いすえた匂いがする</p><p>マルゴさんは、正面を照らしながら先頭を行く</p><p>克子姉は、両肩にノートパソコンやら荷物やらを下げているから大変だ</p><p>メグと舞夏は手を繋ぎ合って、オレの前を行く</p><p>メグには、自分のドレスの買い物袋を持って貰った舞夏にも、小さな荷物を運んで貰う</p><p>オレもメグの家から持って来た３つのバッグを抱えて進む</p><p>一番後ろからミナホ姉さんが、懐中電灯でオレたちの足下を照らしてくれていた</p><p>パイプの中を進むこと二十分</p><p>ようやく、マルゴさんが出口を見つける</p><p>うんここが、出口だ</p><p>マルゴさんが、一人で先にパイプの外に出る</p><p>やっぱり、そこも暗闇だった</p><p>大丈夫だ一人ずつ、出て来て</p><p>指示通り一人ずつ、バイブの外へ</p><p>そこは別のビルの地下の機械室の様だった</p><p>真っ暗な空間にブブブと何かの振動音が聞こえてくる</p><p>みんな出たね出口は、こっちだと思うよ</p><p>また、マルゴさんを先頭に暗闇の中を進む</p><p>また、鉄の扉に行き着く</p><p>鍵はかかっていなかったガチャリと開く</p><p>その部屋もやっぱり暗いままだったけれど</p><p>あ今、電気を点けるよ</p><p>マルゴさんが、壁のスイッチを入れる</p><p>蛍光灯が、ビカビカと灯った</p><p>ずっと鞍や者中にいたから眼が眩しい</p><p>うわっ、みんな酷い顔してる</p><p>舞夏が、笑った</p><p>みんなホコリまみれで真っ黒になっていた</p><p>舞夏だって、そうだよ</p><p>オレがそう言うと、舞夏は笑った</p><p>ほらホコリをはたいてあげるね</p><p>舞夏が、オレの学生服の背中をパンパンと叩いた</p><p>待って待って、舞夏ちゃんここだとホコリが舞うから、そういうのは外でやって</p><p>ケホケホしながら、マルゴさんが舞夏に言った</p><p>あごめんなさいっ</p><p>舞夏が、ペコリと頭を下げる</p><p>周りを見渡すとそこは、災害時用の備蓄倉庫のようだった</p><p>棚にたくさんの段ボールが並んでいる</p><p>普段は誰も入らない部屋なんだろう</p><p>こっちだよ</p><p>マルゴさんが、さらに奥に続くドアを示す</p><p>そのドアを開くと外は、ビルの地下駐車場になっていた</p><p>外と通じている空気の匂い</p><p>間違いないさっきのホテルの二つ向こうのビルだよ</p><p>マルゴさんが、確信を持ってそう言った</p><p>ここに辿り着くことになるかもしれないってことは、前から想定していたからねここの駐車場には、うちの車を２台、用意してあるよ</p><p>何とか、脱出できそうだ</p><p>じゃあ、舞夏がはたいてあげるねっ</p><p>舞夏が、オレの学生服をパンパン叩く</p><p>オレも、舞夏の髪に付いたホコリを払ってやった</p><p>恵美は、ミナホ姉さんを</p><p>マルゴさんは、克子姉の汚れを落としてあげている</p><p>早く、お風呂に入りたい</p><p>舞夏の意見には同感だった</p><p>マルゴさんが事前に用意した車は２台のライトバンだった</p><p>案の定、丸子印刷の文字が入っている</p><p>じゃあ、マルゴと克子は、お屋敷へ戻ってあたしは、子供たちを連れて行くから</p><p>ミナホ姉さんが、指示を出す</p><p>えオレたちはお屋敷に戻らないんですか</p><p>ええこのまま全員で帰るのは、危険よあなたたち三人は、今晩は別の所に泊まって貰うわ</p><p>明日はそこから直接、学校へ行くことになるわだから、明日必要なものだけを持っていきなさい他の荷物は、マルゴの車に預けて</p><p>ミナホ姉さんの言葉に、一番荷物の多い恵美が返事した</p><p>あんまり、格好いい脱出方法にはなりませんでした</p><p>感想の方でも、地下通路を予想している方がいらっしゃいましたし</p><p>まあ、これしか思いつかなかったので</p><p>ご勘弁下さい</p><p>花粉症で苦しいです</p><p>118．逃亡者たち</p><p>じゃあ、ドレスと靴は、あたしが預かるわサイズ直しとかはしなくて平気ね</p><p>克子姉が、メグの買ったばかりのドレスを受け取る</p><p>はい、ちゃんと試着しましたから</p><p>メグは、恥ずかしそうに答えた</p><p>これに似合うアクセサリーを探しておくわみすずさんの発表会ですものお洒落して行かないとね</p><p>克子姉は、ニッコリと微笑む</p><p>メグは、克子姉に頭を下げる</p><p>いいなあ、恵美ちゃん舞夏、どの服着ていこうかな</p><p>と、舞夏は言うが</p><p>どの服も何も現在、誘拐されていることになっているんだぞ</p><p>明日の着て行く制服のブラウスと下着はさっき買ったから</p><p>メグは持って来たカバンの中から、必要な物を取り出して別のカバンに詰めていく</p><p>でもオレは、どうしよう</p><p>学生服だけで、何も用意していない</p><p>あ下着だけは、さっき買ったのがあるんだっけ</p><p>あなたの着替えのＹシャツは、明日の朝、届けてあげるわ</p><p>いや、いいよＹシャツなんて、二日着てても</p><p>ダメよ清潔にしないと笑われるのは、恵美なんですからね</p><p>ミナホ姉さんに叱られた</p><p>後は学生鞄には、何を入れていけばいいのかしら</p><p>と、克子姉がオレに尋ねる</p><p>あ空っぽでいいよ明日は、健康診断だけだから</p><p>ホント授業の無い日で助かったわね</p><p>ミナホ姉さんが、しみじみとそう言った</p><p>とにかく、荷物をマルゴさんと克子姉の方の車に移す</p><p>気を付けて下さいお屋敷の方にも、監視の人間が来てるかもしれないですし</p><p>オレがそう言うと、マルゴさんは</p><p>確実に居るだろうねミスター・ヴァイオラの配下は、まだかもしれないけれど白坂家の雇った調査員は、もう押しかけて来ていると思うよ</p><p>大丈夫なんですか</p><p>オレはお屋敷に残っている寧さんが心配だった</p><p>平気だよお屋敷に通じる道は、私道なんだよだから、道ごと閉鎖したよ無理矢理乗り越えようとしたら、不法侵入だからすぐに警備会社の人が飛んでくる手はずになっている</p><p>でもそれじゃあ、お屋敷の廻りの家の人が困るんじゃないですか</p><p>うちのお屋敷は、小高い丘になっているだろ廻りには、ぐるりと家が六軒あるんだけどね誰も住んでないんだよ</p><p>あ裏の一件だけ、今は住んでるんだっけ六軒の内二軒だけは、外の通りに直接出られる出口があるんだそこには、洋画家の先生が住んでいる</p><p>浜さんよ信頼できる先生だから、お貸ししているの</p><p>マルゴさんの言葉に、ミナホ姉さんが付け足した</p><p>うんカモフラージュにね残りの五軒も、書類上は誰かが住んでいることになっているんだその内の一軒は、あたしが住んでいることになっているし</p><p>マルゴさんが</p><p>そうだよどこかに一人で出掛ける時は、わざとその家から出るようにしているあ、六軒の家は、全部、地下通路でお屋敷と繋がっているからね浜さんは、知らないだろうけれど</p><p>あたしたちは、浜さんの家じゃない方の外と通じている家に行くよそこから、お屋敷に戻る寧もとりあえす、今晩中にあたしの家に移すよしばらくは、あたしが寧に貼り付くからお屋敷は、克子さんと森下さんだけ残って貰うことになるね</p><p>仕方ないですね誰かしらが、監視者のお相手をしないといけないですから</p><p>克子姉が、溜息を吐く</p><p>それにアニエス様が、お腹を空かせるといけませんから</p><p>アニエスって</p><p>ミナホ姉さんの六番目の玩具</p><p>えっアニエスって子、お屋敷の中にいるの</p><p>いるわよ地下に</p><p>地下って</p><p>確か、監禁部屋になっているんじゃ</p><p>晩ご飯は、寧があげてくれたかしら</p><p>それなら、あたしが用意しておきました寧様にもお願いしてあります</p><p>克子姉が、穏やかな顔でミナホ姉さんに答える</p><p>アニエス様は、あたしか寧様がお届けしないとお食事して下さらないのよ</p><p>アニエスは白坂創介が、自分欲望を満たすために産ませ、成長させた娘だって聞いている</p><p>ずっと地下に監禁され学校にも通わせて貰っていないんだ</p><p>その子どうして、地下に居るの閉じ込められているの</p><p>舞夏がミナホ姉さんに尋ねた</p><p>ミナホ姉さんは</p><p>舞夏さんあなたの秘密の姉妹は、恵美だけじゃないの</p><p>ビクッと震える、舞夏</p><p>あなたには、もう一人妹がいるのよ</p><p>ミナホ姉さんは静かに、そう言った</p><p>混乱の表情の舞夏</p><p>名前はアニエスただのアニエスよ戸籍も何も無いの生まれてから、ずっと屋敷の地下室に居るから</p><p>舞夏の問いにミナホ姉さんは、しばらく考えてから答えた</p><p>舞夏さん源氏物語の紫の上って判る</p><p>源氏物語は学校で習ったけれど詳しくは知りません</p><p>オレもだ</p><p>多分、源頼朝が平家を倒して、鎌倉幕府を作る話だと思うけれど</p><p>簡単に説明するとね光源氏が、紫の君という少女を誘拐して、自分好みの女に育て上げるっていうエピソードがあるのよ</p><p>あれ頼朝は義経と弁慶は</p><p>男の人の理想らしいわ自分の好みに育てた娘を自分の女にするというのは</p><p>まさかパパは</p><p>ミナホ姉さんは、吐き捨てる様に言った</p><p>そうよ白坂創介は、自分好みの娘を作ってその娘を玩具にしたいって思ったのそれでアニエスを監禁しているの生まれてから、ずっとね</p><p>マズい</p><p>克子姉とメグが、後ろから舞夏を抱き締める</p><p>元々はあたしの祖父が考えた計画だったらしいけれど本気では無かったみたいただの遊び老人の個人的な妄想の計画それを白坂創介は実行したのよ自分の肉欲のために</p><p>何て酷い男なんだ</p><p>しかも白坂創介は、自分の娘とセックスしたいと思ったのよだからアニエスのお母さんは、フランス人よとても、綺麗な人だったわ十七歳で、白坂創介の娘を産まさせられたそれが、十二年前</p><p>十二年間ずっと、アニエスは地下に居る</p><p>母親と引き離され、友達もなくまともな教育は、何一つ受けていないわただ、ひたすら、白坂創介を愛することしか教えられていない子なの</p><p>それが人間のやることなのか</p><p>自分の娘に対して</p><p>アニエス様は、言葉はお判りになりますが文字を知りません読むことも書くこともできません今までに接触したことのある男性は、白坂創介だけです白坂は幼い頃からアニエス様に、ずっと自分のセックスビデオを見せていますお前は、そのうちパパとこういうことをするんだぞと言いながら</p><p>克子姉も、憎しみの表情で白坂の悪行を語る</p><p>その後お屋敷は、色々とありましたから去年の秋以降、白坂とアニエス様は接触していませんお嬢様が、保護なさっています幸いまだアニエス様の身体は、白坂に汚されてはいません</p><p>十三歳の誕生日に、処女を奪うのを楽しみにしていたものね</p><p>はいお嬢様それだけが、救いですわ</p><p>克子姉は、ハッと息を吐く</p><p>白坂はアニエスに自分の子を産ませることまで、計画していたものね</p><p>あたしの妹奈生実を幼いまま妊娠させて死なせてしまったでしょその事が、白坂にとっても、一応トラウマになっていたみたいなのだからある程度、肉体が成長するまでは、セックスしないでガマンすることにしていたようよあの男処女を犯す時には、絶対に避妊しないから</p><p>メチャクチャだ</p><p>そんな男がこの世の中に居るなんて</p><p>本当に、アニエスちゃんは舞夏の妹なの</p><p>舞夏が、ミナホ姉さんに尋ねた</p><p>ミナホ姉さんは、まっすぐに舞夏の眼を見て答える</p><p>あたし、アニエスちゃんに会いたい</p><p>舞夏が、悲しげにそう呟いた</p><p>ええ、会ってちょうだいあの子は、舞夏さんみたいな年の近い女の子とまだ出会ってないから</p><p>そうですね食事を届ける寧様とあたしとお嬢様以外は、往診に来ていただく女医の池田先生だけしか会話していないですものね</p><p>あたしとは会話はしてくれないわ</p><p>ミナホ姉さんは、寂しそうに言った</p><p>あたしだって、ほとんど会話して下さいません寧様とは、多少、お話になられるようですが</p><p>克子さんが世話をする様になる前の白坂創介が雇っていた、女が本当に酷い人だったからね食事の上げ下げをするだけで、何もしないしいっつも、無表情で時々、アニエスに暴力も振るってたんだろ</p><p>それで解雇したのよ監視カメラに、アニエスを叩いている記録が残ってたから</p><p>ミナホ姉さんが、マルゴさんに答える</p><p>アニエスちゃん可哀想</p><p>舞夏は泣きそうな表情で、克子姉にしがみつく</p><p>そうだわ今度は、吉田くんや恵美にも、アニエスに食事を届けて貰いましょうか</p><p>ミナホ姉さんが、オレたちにそう言った</p><p>そうですね、お嬢様それは、良い考えだと思いますわ</p><p>克子姉も、うんうんと頷いている</p><p>舞夏も、お世話します</p><p>アニエスちゃんが舞夏の妹なら舞夏が助けて上げないと</p><p>２台の車に分かれて、出発する</p><p>１号車に、マルゴさんと克子姉</p><p>２号車に、ミナホ姉さんと、オレ、メグ、舞夏</p><p>ミナホ姉さんが運転席で、オレが助手席</p><p>女の子二人は、後部座席へ</p><p>吉田くん学生服は目立つから脱いで</p><p>確かに丸子印刷の車の助手席に、学生服は変だ</p><p>オレは学生服を脱いで、Ｙシャツ姿になる</p><p>ダッシュボードを開けてみて、マルゴのことだから変装用の小道具を入れてあると思うの</p><p>言われた通りに開けて見ると帽子と伊達眼鏡とネクタイが出て来た</p><p>その帽子は、あたしが貰うわ吉田くんは、眼鏡とネクタイをして後ろの二人は、あたしが良いって言うまで隠れているのよ</p><p>代表して、メグが返事をした</p><p>二人とも、車内にあった毛布を被って伏せる</p><p>オレは眼鏡は掛けたけれど、ネクタイが</p><p>何をやっているの</p><p>ミナホ姉さんが手を伸ばして、オレのネクタイを結んでくれた</p><p>いやミナホ姉さん、ネクタイを結ぶの上手いなって思って</p><p>子供の頃祖父のネクタイを毎朝結んであげるのが、あたしの日課だったから</p><p>黒森の祖父ではないわ弓槻の母方の祖父よ小学生の頃、同居していた時期があるのそういえば、祖父のお葬式にも行かれなかったわね</p><p>ミナホ姉さんは白坂創介に拉致されて、黒い森の女にさせられたから</p><p>お墓参りに行きましょうみんなで</p><p>オレは、ミナホ姉さんにそう行った</p><p>そうね全ての方が付いた後でね</p><p>ミナホ姉さんは車のエンジンを始動させる</p><p>ビルの地下駐車場から夜の街へ</p><p>さっきまで居たホテルを背にして２台の車は、走り出す</p><p>最初の交差点でマルゴさんたちの車とは別れた</p><p>そのまま十分ほど、車は走り続ける</p><p>もういいわ尾行してくる車は無いみたいだから</p><p>ミナホ姉さんの言葉に、後部座席の二人が毛布から顔を出す</p><p>熱かった</p><p>舞夏のおでこと鼻には、汗の球が浮いていた</p><p>メグも、大きく深呼吸する</p><p>ちょっと、休憩しましょう電話もしたいし</p><p>ミナホ姉さんは、車を二十四時間経営のスーパーマーケットの駐車場に駐めた</p><p>吉田くん悪いんだけど、みんなで買い物に行って来てこの後でお腹が空いたら困るから、飲み物やお菓子とかを買いなさい明日の朝ご飯は、克子が届けると思うけど</p><p>そう言って、ミナホ姉さんがオレにお金を渡そうとする</p><p>いいですよまだお金、残ってますから</p><p>うんさっきの残金だって、１万円ちょっと残っている</p><p>いいのよこれは必要経費だからあなたのお金は、使わなくていいの</p><p>ミナホ姉さんが、オレの手に五千円札を押し込む</p><p>周囲には、注意してねこんなところまで、誰かが付けて来ているとは思えないけれど、用心に越したことは無いわ</p><p>オレは学生服を着直して、袖にブン殴り棒を仕込む</p><p>お兄さん、何それ</p><p>んブン殴り棒</p><p>ブン殴り</p><p>そう一応、何かあった時のための武器だよ</p><p>舞夏は、大きな口を開いて驚いている</p><p>じゃあ、行ってきます</p><p>オレたち３人が、車から降りるとミナホ姉さんは、誰かに電話していた</p><p>あ、もしもし、あたしだけど今晩、あなたのところのホテルに泊めてくれないかしら</p><p>誰と電話しているんだろう</p><p>ありがとう助かるわ</p><p>とにかく今夜の宿は、どうにか決まったらしい</p><p>ほらお兄さん、行こう</p><p>舞夏が、オレを急かす</p><p>その横からメグが、当然の様にオレの手を握る</p><p>ヨシくん、行こう</p><p>メグと手を繋いでオレはスーパーの店内に向かう</p><p>ちょっと買いすぎよ舞夏ちゃん</p><p>メグが、買い物カゴに山と突っ込まれたお菓子の量を見て怒った</p><p>二十四時間経営のスーパーマーケット</p><p>店内は、とても明るい</p><p>しかし買い物客は、ほとんどいなかった</p><p>今夜の分だけでいいんだから残したら、もったいないでしょ</p><p>残ったらまた、明日、舞夏が食べるよ</p><p>もう、そんなこと言って欲しくなったら、また買いに来ればいいじゃない</p><p>メグの言葉に、舞夏は</p><p>だって舞夏、この後しばらくお外に出られないかもしれないし</p><p>舞夏は誘拐されているって設定だったんだっけ</p><p>メグは少し、間を置いて言った</p><p>せめて半分にしなさいそれにもしどうしても欲しい物ができたら、あたしかヨシくんが買ってきてあげるから約束するわ</p><p>そう言って、お菓子を棚に戻していく</p><p>それにチョコレートはカロリー高いから、夜は食べない方がいいわよ</p><p>え恵美ちゃん、そうなの</p><p>そうよニキビができても知らないわよ</p><p>うわっ、じゃあいらないっチョコは止めとく</p><p>何か本当の姉妹みたいだな</p><p>いや本当に姉妹なんだけれど</p><p>チョコ一つだけ買っておいて</p><p>どうして、ヨシくん</p><p>ほらチョコは、カロリーがあるから非常食にいいんだろだから、一つくらい持ってたいな</p><p>それなら、普通の板チョコでいいよね</p><p>うん頼む</p><p>それから、1.5リットルの飲み物も買った</p><p>舞夏は、甘いジュースがいいと言ったけれど</p><p>甘いのは、歯を磨いた後には飲めないでしょ</p><p>というメグお姉さんの一言で、ウーロン茶になる</p><p>その代わり、舞夏には５００ミリのボトルを一本買ってやった</p><p>歯磨きとか、タオルとかは</p><p>舞夏が、オレたちを見る</p><p>要らないでしょミナホさんのさっきの電話の様子だと、どこかのホテルに泊まるみたいだしホテルなら歯ブラシもタオルもあるでしょうから</p><p>そうだな</p><p>荷物になってもいけないし</p><p>ねえ恵美ちゃん</p><p>弓槻さんて本当に信用できるのかな</p><p>さっきの舞夏のお祖父ちゃんとのお話を聞いていたらさ</p><p>舞夏が、うつむく</p><p>弓槻さん自分のこと黒森って言ってたよ</p><p>舞夏にメグが答える</p><p>ミナホさんはねあたしと同じなの</p><p>お父様の本妻の子じゃないの黒森というのが、お父様の家で弓槻はお母様の家の名前だから、普段は弓槻の姓を名乗っているのよ</p><p>その答えに、舞夏は</p><p>じゃあ組織って何弓槻さんは組織のボスだって言ってたよ舞夏のパパも、その一員だったって</p><p>舞夏は子供の様でいて、頭がいい</p><p>むしろ聡明すぎる</p><p>元々黒森の家が売春組織をやっていたのミナホさんのお祖父さんがねそれをミナホさんのお父さんと白坂さんが、乗っ取ったのよ</p><p>乗っ取った</p><p>そうそれで色々と好き勝手なことをしたのミナホさんは、その頃お母さんと妹さんと別の場所で暮らしていて組織とは関係無かったの</p><p>関係無いミナホさんと妹さんを白坂さんが、無理矢理レイプして売春婦にしたのそこからは、ミナホさんが話していた通りよ</p><p>じゃあ何で、今はあの人がボスなの</p><p>舞夏は、どうしても納得できないらしい</p><p>それはさミナホ姉さんは、身体をメチャクチャにされて、二度とセックスできない身体になったから売春婦から運営者の方に移ったんだよ</p><p>オレの説明で判ってくれるだろうか</p><p>運営者</p><p>ああ白坂創介の運営があんまりにもメチャクチャなんで、売春婦のお姉さんたちが有力なお客さんにお願いしたんだ自分たちを保護する人間を運営部門に入れて欲しいってそれでミナホ姉さんが、組織の運営に関わるようになったんだってミナホ姉さんは、創業者の黒森の血を引いているわけだし元売春婦だから、何が改善するべき問題点なのかよく判っているからね</p><p>そうやってミナホさんは、組織の運営に携わって少しずつ、実績を上げていったのいつか組織全体を掌握するために</p><p>具体的には白坂創介を追い出すためにね</p><p>ミナホさんは今、二十八歳だから売春婦を引退したのが十六歳でしょだから、十二年間、ずっと白坂さんに復讐することを考えて生きてきたのよたくさんの売春婦が、白坂さんの犠牲になっていくのを見ながら</p><p>メグが眼を潤ませる</p><p>舞夏ちゃんあたしね六歳まで、売春婦の人たちと生活していたのあたしのお母さんは、白坂さんに拉致されて売春婦にさせられていたからあたしは、売春屋敷で生まれて育ったのよみんな優しい人たちばかりだったわみんなで、いつもあたしに話し掛けてくれたしお勉強を教えてくれる人もいただからあたしアニエスさんみたいには、ならないで済んだわ</p><p>メグの眼から、涙が零れる</p><p>うんうんそうじゃないあたしが、そうだったからだから、白坂さんはアニエスさんを地下に閉じ込めたんだと思う誰にも会わせないで自分だけの人形にしたいんだと思うの</p><p>メグが売春婦たちに教育されて、自分の色に染まらないと悟ったから</p><p>白坂は、アニエスを地下に隔離した</p><p>あたしさっきの話を聞いてて、ドキっとしたわ確かにあたしが小さい時に、あそこには外人さんが一人いたわ乳白色の金髪のとっても綺麗な人だったその人が、赤ちゃんを産んだ日のことも覚えているでも、あたしは赤ちゃんを見ていないのお母さんたちは、赤ちゃんは余所に連れて行かれたって言ってたけれどずっと、地下に居たのねあの屋敷の地下に</p><p>オレは、メグをそっと抱き締める</p><p>大丈夫だからオレたちで、アニエスを助けよう</p><p>アニエスはメグと舞夏の妹だもんな</p><p>メグは、小さく頷いた</p><p>舞夏さっき、ミナホ姉さんも言ってたけれど今は、舞夏に何もかも話せないんだよそれは舞夏のことを騙そうとしているからじゃなくて、あんまりにもショックなことが多すぎるから少しずつしか、話せないんだ</p><p>さっきの舞夏のお祖父さんとのやり取りでも地下での話でも、ミナホ姉さんたちは少しずつ小出しにして、舞夏に真実を話しているいっぺんに話すと、舞夏がパニックになっちゃうんじゃないかって、気を遣っているんだと思う</p><p>そうだと思うわミナホさん、不器用だけど、本当は優しい人だから</p><p>でも時が来れば、ちゃんと全部話すから</p><p>オレは舞夏に約束する</p><p>その時舞夏はどうなってるのかな</p><p>舞夏は、心配そうに呟いた</p><p>どうなったりもしないわよ舞夏ちゃんは、あたしの妹なんだから</p><p>メグが強く、舞夏に言う</p><p>何があったってあたしたちが姉妹だってことは変わらないんだからどんなことがあっても、あたしが舞夏ちゃんを守るわ</p><p>舞夏がメグの胸に飛び込む</p><p>ごめんね恵美お姉ちゃん舞夏、我が儘ばっかり言って</p><p>いいのよ、姉妹じゃない</p><p>それからメグは、オレを見た</p><p>ヨシくんもね</p><p>あたしはもう、一生、ヨシくんの女だからねヨシくんが、あたし以外の女の子を好きになっても構わないあたしのことを嫌いになったら、いつでも捨てて構わないわでも、メグは一生、ヨシくんだけを愛しますあたし、そう決めたの絶対に、愛し続けるからね</p><p>それは愛なんだろうか</p><p>執着なんだろうか</p><p>オレにはメグの思いを、全身で受けとめることしかできない</p><p>オレだって一生、愛し続けるよメグも舞夏もずっとオレの女だ</p><p>舞夏がオレを見た</p><p>舞夏いい子じゃないよわがままだし、バカだし性格悪いし</p><p>関係無いよ舞夏は舞夏だ</p><p>夜の人気の無いスーパーの片隅で</p><p>オレたちは三人お互いを抱き締め合った</p><p>ようやくアニエスの詳細が出せて</p><p>恵美と舞夏のテンションも上げて</p><p>次話は、姉妹丼に突入です</p><p>展開が遅くて済みません</p><p>姉妹丼は、２～３話かけるつもりです</p><p>119．三人だけの夜へ</p><p>ここよ</p><p>ミナホ姉さんがキラキラとしたネオンの光る路地に車を進入させた</p><p>えここって</p><p>これっていわゆる、ラブホテル街だよな</p><p>路地の左右に、いかがわしい宿泊施設がずらっと並んでいる</p><p>ご宿泊とかご休憩とかの看板がギラギラ光っていて</p><p>それから満室／空室とかのサイン</p><p>うわっ何ここ</p><p>後部座席から、女子中学生が声を上げる</p><p>ミナホ姉さんは、さっき誰かとあなたのところのホテルに泊めてくれないかしらって電話してたけど</p><p>御名穂さん今日泊まるホテルってもしかして</p><p>メグの問い掛けに、ミナホ姉さんの眼が微笑む</p><p>そうよ、ラブホテルよ連休だから混んでるかと思ったけれどむしろ、空いているわね</p><p>空いている</p><p>ほら、空室の文字が光っている方が多いでしょ</p><p>赤い満室の表示が出ているホテルよりも、緑色の空室の文字の方が多い</p><p>まあ、今年は飛び石連休で、明日は平日だからこんな感じなんでしょうけれど</p><p>そっかだから、そんなに混んで無いんだ</p><p>ええっとここみたいね</p><p>路地の真ん中辺りのホテルの看板を見上げて、ミナホ姉さんは呟いた</p><p>まったくこんな建物にオテル・ド・パリなんて、よく名付けたものよね</p><p>オテル・ド・パリ</p><p>モナコで一番のホテルよまあ、モナコ以外でも同じ名前のホテルは世界中にあるけれどあの子は、モナコのホテルから名前を取ったんでしょうね吉田くん、モナコって知ってるわよね</p><p>あのＦ１がぐるぐる走り回ってる</p><p>ミナホ姉さんは、クククと声を出して笑った</p><p>舞夏が、呆れている</p><p>お兄さん別に毎日、Ｆ１やっているわけじゃないんだからさ</p><p>オレは、てっきりモナコ名物でいつもやってるんだと思ってた</p><p>舞夏は行ったことあるよ、モナコ夏休みに家族でね九歳の時かなさすがにオテル・ド・パリには泊まれなかったけどね</p><p>さすがお金持ちのお嬢さんだ</p><p>広告代理店の部長の家だと、家族で海外旅行なんだ</p><p>それでさパパが、国営のカジノ行ったまんま、一晩中帰って来なくてさ昼間は、グーグー寝てて、どこにも連れてってくれないそれで、お姉ちゃんが怒っちゃって大変だったんだからママは、最初から諦めてみたいだったけど</p><p>話している内に舞夏は、涙目になっていく</p><p>家族のことを思い出してしまったらしい</p><p>へえすっごいな舞夏、飛行機乗ったことあるんだ</p><p>え、お兄さん無いの</p><p>無い</p><p>うん生まれてから一度も無い</p><p>あ、でも、見たことはあるぞ小学校の時に、社会科見学で空港へ行ったからジャンボって、本当にジャンボだよな</p><p>クククと笑う、舞夏</p><p>泣きそうだった顔が、あっという間に笑顔になる</p><p>まったく女子中学生は、コロコロと表情を変える</p><p>ところで、ミナホ姉さん中国にあるのに、何でホテルの名前にパリって付いてるんですか</p><p>オレは、話題を元に戻した</p><p>舞夏は、びっくりした顔でオレを見ている</p><p>一応、聞くけどお兄さん、モナコってどこにあるのか判ってる</p><p>そんなの決まってる</p><p>中国のホンコンの近所だろ、確か</p><p>舞夏とメグが、ギョッとして顔を見合わせた</p><p>メグが、オレに小声で囁く</p><p>ヨシくんそれ、マカオ</p><p>マカオ</p><p>マカオって、モナコのことだろ</p><p>ほら、ベネチアをベニスって言ったりするじゃん</p><p>もしかして、ヨシくんモナコとマカオは、同じ場所だと思ってる</p><p>違うの</p><p>舞夏が恐ろしい物を見るような眼をして、オレに言った</p><p>全然、違うよ</p><p>え、だってカジノがあって、Ｆ１のレースをやってて</p><p>吉田くん、マカオでやってるのはＦ３よ</p><p>ミナホ姉さんが、苦笑しながら教えてくれた</p><p>Ｆ１とＦ３って、何が違うんです</p><p>車の大きさとか、エンジンの性能とかじゃないかしらあたしも、詳しくは知らないけれど将来、Ｆ１にステップアップすることを目指す人たちのレースがＦ３だと思うわそういうのは克子が好きだから、聞いてみて</p><p>そういえば、すっごいバイク乗ってたし車の運転も、猛スピードでブッ飛ばしてたりしたもんなみすずとのカーセックスの時とか</p><p>まったく、お兄さん全然、判ってないじゃない</p><p>舞夏が、ぷんぷんしている</p><p>いいのよ吉田くんは、物知らずなところが可愛いんだから</p><p>ミナホ姉さんが、笑って言った</p><p>舞夏さんも恵美も、吉田くんにいっぱい色んなことを教えてあげて吉田くんには、そういうお話をする相手が、ずっといなかったんだから</p><p>メグは、ミナホ姉さんの言葉に即答した</p><p>えお兄さん、お友達いないの</p><p>えっとまあ</p><p>確かに気軽な話をできる友人は、山奥の男子校に置いてきた</p><p>小学校の頃の友達なんて、みんなどうしているか知らないし</p><p>今は、あたしがいますっみすずさんや、他の人たちも</p><p>メクが、大きな声で叫んだ</p><p>だから、いいのっヨシくんは、これからの人なんだからねっ</p><p>何か、褒められているような、小馬鹿にされているような</p><p>舞夏はどうしてなんだろうという顔で、オレを見ている</p><p>まあ舞夏には、そのうちオレのことも話す機会を作ろうと思う</p><p>じゃあこのちょっと名前負けのオテル・ド・パリに入りましょうか</p><p>ミナホ姉さんは、車をホテルの駐車場に滑り込ませた</p><p>ラブホテルの駐車場の前には、下がビラビラと切り裂かれてスダレみたいになっているビニールシートが、ザバッと上から吊り下がっている</p><p>そのビニールシートをバサバサと潜り抜けて何か、滝の向こうへ突き抜ける様な感じで、車は駐車場の中へ入っていく</p><p>駐車場は、三分の一くらい埋まっていた</p><p>舞夏ラブホテルに入ったの初めてだよ</p><p>あたしだって</p><p>恥ずかしそうに、メグが言った</p><p>さ車を降りて荷物は全部、持って降りなさい</p><p>ミナホ姉さんの言葉に従ってオレたちは、車を降りる</p><p>壁にホテル受付／フロント→の表示板が貼ってあった</p><p>オレがそっちに行こうとすると</p><p>そっちじゃないわよ、吉田くん</p><p>でもフロントはこっちだって</p><p>制服姿でラブホテルに入れるわけないでしょ中学生もいるのよフロントで他のお客さんと鉢合わせしたら、どうするの</p><p>ミナホ姉さんはそう言いながら駐車場の外から誰か入って来ないか監視している</p><p>しばらく、ホテルの外で停車していたのもこのホテルの中に入るのを誰かに目撃されないように、人のいないタイミングを計っていたんだ</p><p>とにかくこっちへ来て建物の裏側に、通用口があるって言ってたから</p><p>オレたちは荷物を抱えてミナホ姉さんに付いていく</p><p>確かに通用口がある</p><p>ミナホ姉さんが、インターホンを押した</p><p>明るい女性の声がする</p><p>あ、御名穂っち今、開けるね</p><p>監視カメラがあるんだな</p><p>ミナホ姉さんは、一言も喋っていないんだから</p><p>ていうかこの声は</p><p>何か、聞いたことがあるような</p><p>すぐに通用口がガチャリと開く</p><p>おおっ待ってたわよっ</p><p>中から現れたのは珠代さん</p><p>元・お屋敷のお姉さんの一人だった</p><p>さあさあ、中に入って</p><p>オレたちはホテルの事務室に通された</p><p>蛍光灯で照らされているけれど、ちょっと薄暗い事務室</p><p>普通に事務机や金庫なんかがある</p><p>タイムカードとか</p><p>事務室の奥は、ホテルのフロントになっていた</p><p>今は、お婆さんが一人座っている</p><p>ここって、珠代さんのホテルなんですか</p><p>メグが、思い切って尋ねる</p><p>そうよあたしの副業っていうか、生業かな</p><p>生業</p><p>あたしまだ、スタイリストの仕事じゃそんなに稼げてないのよそれでね、引退した時に御名穂っちから貰ったお金で、ここを買い取ったの普段は、アルバイトの人に任せている時間なんだけどね今日は、ヒマな日だから、あたしとお母さんだけしかいないわちょうど良かったわね</p><p>フロントに座っていたお婆さんが、オレたちの方に振り向き頭を下げる</p><p>珠代が大変、お世話になりました</p><p>ミナホ姉さんも、礼をする</p><p>いいえあたしの方こそ、珠代さんには本当に助けていただきました今日も突然押しかけまして</p><p>珠代さんもく白坂創介に騙されて、お屋敷で娼婦にさせられていた</p><p>そして引退してようやく、お母さんと再会して</p><p>今は、一緒に暮らしているんだ</p><p>ところで、御名穂っちその女の子は誰</p><p>珠代さんが舞夏を見る</p><p>珠代さんは、びっくりする</p><p>白坂って</p><p>そうよ白坂創介の下のお嬢さんよ</p><p>えいいの、御名穂っち</p><p>珠代さんが、ミナホ姉さんを見る</p><p>仕方ないわ吉田くんが、自分の女にしちゃったんだから</p><p>まあ</p><p>そういうことなんですけれど</p><p>御名穂っちは、それで納得できている</p><p>あたしの目的は、白坂創介よあの人が苦しむ結果になるのなら、どんな形でも構わないわ</p><p>そっか大事な娘を寝取られたってのも、いいかもね</p><p>娘を寝取られた</p><p>どうせ、あの男娘だって、自分の所有物だと思ってるんでしょうから彼が、この子と雪乃ちゃんとセックスしているところを見せつけてやればいいのよ</p><p>珠代さんは、憎々しげにそう言った</p><p>えお姉ちゃん</p><p>舞夏はまだ、雪乃がすでに犯されていることを知らない</p><p>そうね早いところ、雪乃さんも罠にハメないとね</p><p>ミナホ姉さんは、わざと大きな声でそう言った</p><p>それで珠代さんも、気付く</p><p>そうよ妹から先に攻略するなんて、順番が違うわよ</p><p>ううんと</p><p>誤魔化せただろうか</p><p>舞夏は変に鋭いからなあ</p><p>あっ、そうだ恵美ちゃんに良い物をあげるっ</p><p>そう言って、珠代さんが後ろのロッカーを開けて、ごそごそと何かを探す</p><p>ええっとねあ、これだ</p><p>新品の首輪型の革のチョーカーだった</p><p>メタリックグリーンと、ゴールドの２色が箱に入っている</p><p>この間は、お母さんの使っていた首輪だったでしょ恵美ちゃんも、ちゃんと自分のを持つべきよこういうものは、誰かのを引き継ぐべきではないから</p><p>メグのお母さんの首輪を引き継ぐのは、よくないと思う</p><p>メグは娼婦にはならないのだから</p><p>絶対に、オレがさせない</p><p>これは最新型のやつだからここに金具があるでしょこれにリードを繋ぐの</p><p>リードって</p><p>オレが尋ねると、珠代さんは、</p><p>飼い犬とかを繋ぐ紐とか鎖とかのことをリードっていうのよそうだ、確か、リードもあったからついでにあげるわっ</p><p>珠代さんは、ロッカーから長くて細い鎖を取り出す</p><p>片側に金具反対側が、携帯のストラップみたいに手で掴める様になっている</p><p>正に犬のお散歩用の鎖だ</p><p>で恵美ちゃん、どっちの色がいい</p><p>あたしは緑のにします</p><p>恵美は、即答した</p><p>お母さんのも緑色でしたから少し、色合いが違うけれど</p><p>珠代さんが、メタリックグリーンの首輪をメグに手渡す</p><p>ありがとうございます大切に使います</p><p>君には、これねっ</p><p>オレはリードの鎖を貰った</p><p>横から舞夏が、物欲しそうな眼で見ている</p><p>残った方の首輪舞夏にいただけませんか</p><p>え、欲しいの</p><p>珠代さんが、舞夏を見る</p><p>はい舞夏も、お兄さんの女ですから</p><p>珠代さんは、チラッとオレを見て</p><p>ふーん、ちゃんと調教しているみたいじゃない</p><p>いや調教って</p><p>まあ、いいからいいからじゃあ、ゴールドの方はお嬢さんにあげるわ</p><p>こうして</p><p>メグは、メタリックグリーンの</p><p>舞夏は、ゴールドカラーの首輪を手に入れた</p><p>それじゃあこの子たちをお願いね</p><p>ミナホ姉さんが、珠代さんにそう告げる</p><p>えっ御名穂さんは一緒に泊まらないの</p><p>メグの問いに、ミナホ姉さんは</p><p>あたしは、全ての責任者ですもの屋敷に戻らないとね市川さんや白坂本家から何か連絡があるかもしれないしあたしが居ないと、マルゴたちでは対応できないこともあるでしょうから</p><p>黒い森の代表者として、それぞれの相手と話ができるのはミナホ姉さんだけだもんな</p><p>明日の朝、六時三十分に克子に迎えに来させますそのまま、学校へ連れていかせるからいいわね</p><p>判ったミナホ姉さんも気を付けて</p><p>女の子たちをよろしくね</p><p>メグと舞夏は今晩は、オレ一人で守らないといけないんだ</p><p>珠代お願いねこの借りは、ちゃんと返すから</p><p>何言ってるのあたしたちみんな、姉妹みたいなものじゃない御名穂っちの復讐は、あたしたち全員の復讐だからね</p><p>珠代さんはミナホ姉さんに微笑んで、そう答えた</p><p>もしかしてお姉さんもパパに酷い目に遭った人なんですか</p><p>舞夏が思わず、そんな質問を口にする</p><p>珠代さんは</p><p>そうよこの世の地獄を味わせられたわ十年間ね女が一番綺麗で、一番楽しく過ごせる筈の十年をあなたのパパに奪われたのよ</p><p>舞夏は、ビクッと震える</p><p>あたしだけじゃないわそういう女が、何十人も居るってことを忘れないで死んだ娘だって何人もいるのよ</p><p>ミナホ姉さんの妹さんと、メグのお母さんだけじゃないんだ</p><p>あなたのお父さんを八つ裂きにするためなら、自分の命を捨ててもいいって考えているのは御名穂っちだけじゃないわあたしは母と娘がいるから、協力することしかできないけれどね今は、死ねないものあたし</p><p>あたしも死ねなくなったわ</p><p>ミナホ姉さんが、ぽつりと言った</p><p>あたし白坂創介に復讐したら、もう死んでもいいって思っていたわ克子もマルゴも自立して生きていくことのできる女だし寧は、今の問題さえ片付いたらマルゴに預けられるって思っていたの幸代とアニエスの将来は、克子に任せることができるし正直、白坂家と差し違えるつもりだったわ</p><p>差し違えるって</p><p>白坂の一族の人間を一人闇に葬るんですものこちらも、一人くらい死んでみせないと、あちらの家は納得しないでしょうから</p><p>ミナホ姉さんずっと、死ぬつもりだった</p><p>でも今は、もう死ねないわあたしには、大切な妹弟ができてしまったから吉田くんと恵美が、成人して自立するまではあたしは、死ねないあたしには、この子たちを守る義務があるのだから</p><p>ミナホ姉さんの中では</p><p>渚さんは、もう自立して自分からは独立している人なんだ</p><p>克子姉とマルゴさんは、自立するだけの力のある大人で</p><p>寧さんと岩倉会長とアニエスはみんなに委ねることのできる人</p><p>そしてオレと恵美が、まだ未成年の子供扱いなんだ</p><p>ってみすずと舞夏は</p><p>ミナホ姉さんにとっては身内ではない</p><p>吉田くん、そんな顔しないのあたしは、ちゃんとあなたの女は尊重しますからでも身内扱いはしないわ</p><p>舞夏さん絶対に吉田くんにしがみついて離れないようにしなさいねもし、あなたがあたしたちを裏切ったらあたしは、あなたを地獄の最底辺に突き落としますからね</p><p>あなたが、あたしをまだ信用していないようにあたしも、あなたをまだ信用していません</p><p>さっきのスーパーでの会話を、ミナホ姉さんは聞いていたんだ</p><p>どこかに盗聴器を付けられた</p><p>あたしとあなたは、吉田くんという接点だけで繋がっていますその接点を切り離したら、あなたは最初の予定通りあたしの復讐ターゲットに戻りますから、そのつもりでね</p><p>舞夏がメグに寄り添う</p><p>恵美に甘えてもダメよ恵美は、あなたと吉田くんなら、もう吉田くんの方を選ぶから恵美はもう、心の底から吉田くんの女になっているわ男と女の絆は、あなたが泣いて見せるぐらいでは、崩せないからね</p><p>最後にミナホ姉さんは、オレを見る</p><p>吉田くんこれが最後のチャンスだと思いなさい</p><p>明日の朝までに舞夏さんを完全にあなたの女になさい舞夏さんの中の心の揺れを完全に鎮めなさいそうしないといつまでも、この子はあたしたちの仲間でも敵でもない存在のまま、宙ぶらりんになっているわよ</p><p>ミナホ姉さんは舞夏の心のぶれを見抜いている</p><p>迷いと焦りと恐れを</p><p>恵美も吉田くんを助けてあげて本当に、舞夏さんを自分の妹に迎えたいのなら優しくするだけではダメよ</p><p>そうですね、御名穂さん</p><p>あたし舞夏ちゃんがまだ子供だと思って優しくし過ぎていたかもしれません</p><p>いや、多分、そうだ</p><p>オレも舞夏に対して、いつのまにか腫れ物に触る様な態度で接している</p><p>じゃあ、後は朝まで三人で過ごしなさい</p><p>朝までの宿題をオレたちは、ミナホ姉さんに授けられた</p><p>ま、あんまり気にしない方がいいんじゃない</p><p>ミナホ姉さんが帰った後珠代さんが言った</p><p>舞夏ちゃんだっけ彼とはもうセックスしたの</p><p>えっと２回レイプされて、１回普通のエッチをしました</p><p>舞夏は、すっかり小さくなっている</p><p>うわっ、相変わらず容赦無しだねぇこの子、処女だったんでしょ</p><p>珠代さんは、ジロリとオレを見た</p><p>ええっとまあ、色々ありまして</p><p>そんなら、後は回数だよいっぱいセックスしてそれで身体の相性が合うか合わないかだけだからさ</p><p>身体が合えばずっと付き合う合わなきゃ別れる無理矢理合わそうとしてもどっかで破綻するからね割り切らないと</p><p>珠代さんの考え方は、サバサバしていた</p><p>で恵美ちゃんの方はどうなの</p><p>この子とのセックスの相性は</p><p>えっとヨシくんとのエッチは、好きです</p><p>もうイッた</p><p>それは、まだですけどちょっと、痛くしてもらった方が、あたしは気持ちいいので</p><p>ああ、ちょっとＭっ気があるんだね</p><p>うんとそれは、よく判らないですけど</p><p>まあ、この子は相手がＭでもＳでも、きちっと対応してくれる男の子だからね恵美ちゃんも自分の性癖は、恥ずかしがらずにさらけ出しなさいよ</p><p>すっかり珠代さんの直接的な質問にタジダジになっている、オレたち</p><p>ま恵美ちゃんの方は、そんなに心配してないんだけどねあなたたちの初セックスも観ているから</p><p>そんな風に言われると何だか、恥ずかしくて死にそうになる</p><p>舞夏さんの方はまあとにかく真っ正面から、何度もセックスしてみなさいよどうせ、君にはそれしか手段は無いんだから</p><p>そう言って、珠代さんは部屋の鍵をくれた</p><p>はい、四〇二号室ね</p><p>オレはキーを受け取る</p><p>どうしてもお腹が空いたりしたら、フロントに電話して出前を取ってあげるからメニューは部屋にあるから見てね</p><p>ついでに、うちのホテルの会員カードをあげるわこのカードを見せれば、次に来た時からは料金が二割引になるからねいいや、君は特別会員てことにして、半額サービスにしちゃうわ</p><p>お屋敷でセックスしてると、どこかで誰かが覗き見してるような気がして集中できないでしょいつでも、うちのホテルを使っていいわよ</p><p>い、いつでも</p><p>君が、恵美ちゃんと舞夏ちゃんそれから昨日会った香月のお嬢さんと来た時は、必ず割り引きしてあげるからバイトの子にも、伝えておくわああ、克子ちゃんや渚ちゃんと来た時はダメよあの子らからは、ちゃんと正規料金取るからね</p><p>はいっと、珠代さんはカードを差し出す</p><p>オレはカードを受け取って</p><p>そうだ次から、来る時は学校の制服のままじゃダメだからね必ず着替えて来るか、上から制服が見えない様に何か羽織ってね恵美ちゃんたちもよ</p><p>じゃあ三人とも、たっぷり夜を楽しんでらっしゃい</p><p>珠代さんはにっこり笑って、そう言った</p><p>いいセックスを楽しむの心配事はみんな、明日に廻してしまいなさいっ</p><p>人気の無い廊下を通って、エレベーターへ</p><p>三人で乗り込む</p><p>この三人きりで、一夜を過ごすのか</p><p>本当にいい人ね珠代さん</p><p>メグが呟いた</p><p>ヨシくんが、舞夏ちゃんと上手くいくって信じてくれてるだから、カードをくれる時に、舞夏ちゃんの名前も言ってくれたわ</p><p>オレもそう思った</p><p>だけど、舞夏はちょっと元気が無い</p><p>うつむいて、エレベーターの壁にもたれている</p><p>４階に着く</p><p>エレベーターから、降りて</p><p>えっと四〇二号室って、どこだろ</p><p>あそこだよ、お兄さん</p><p>舞夏が、指を指した方向を見ると</p><p>四〇二号室のドアの上で、ライトがチカチカと点滅していた</p><p>こうやって、部屋を間違えないようにしてくれているんだ</p><p>ドアの鍵を開ける</p><p>先に入って</p><p>舞夏とメグを先に部屋の中に入れる</p><p>最後にオレが入ってきっちりと鍵をロックする</p><p>とにかくこれで密室に逃げ込めた</p><p>ハッと息を吐く</p><p>うわっ、すっごいよ</p><p>部屋の中にはどかんと真ん中に大きなベッド</p><p>後は、小さなテーブルとソファしかない</p><p>本当にセックスするためだけの部屋なんだ</p><p>奥が、風呂場と洗面所らしい</p><p>でもまあ変な感じだけど、おかしな調度品は無い</p><p>それでも、舞夏が騒いでいるのは</p><p>ベッドの横と天井が全部、鏡張りだ</p><p>これってベッドの上でエッチしてたら、丸見えだよね</p><p>舞夏の言う丸見えの意味がよく判らないが</p><p>完全に、自分たちのセックスの様子を鑑賞するための鏡であることは理解できる</p><p>こんなところでエッチするんだ</p><p>舞夏はちょっと緊張しているようだ</p><p>まあ初めてのラブホテルだし</p><p>しかも三人で</p><p>ヨシくんそんなに緊張しないでよ</p><p>メグが、オレの耳に囁いた</p><p>えオレ、緊張している</p><p>こういう大人の場所って初めてだから、緊張するのは判るけれど</p><p>あはははは緊張しているんだ、オレ</p><p>あたし、お風呂にお湯を入れて来るねっ</p><p>メグが、元気よくそう言った</p><p>あ、賛成っ舞夏もお風呂入りたいっ</p><p>舞夏は、ソファにどすんと腰を下ろしている</p><p>やっぱり色々あって、疲れているんだろう</p><p>舞夏ちゃん、お茶を入れてくれる</p><p>メグが舞夏に言った</p><p>この場合のお茶は、さっきスーパーで買ったお茶を紙コップに注ぐという意味だ</p><p>舞夏は、ごそごそとレジ袋を開く</p><p>今のうちに電話を掛けておきたいと思った</p><p>さっき貰ったばかりの新しい電話を取り出す</p><p>お兄さん、どこに電話をするの</p><p>舞夏が、コポコポとウーロン茶を注ぎながら、オレに尋ねた</p><p>んまず、寧さんに</p><p>お屋敷に居るはずの寧さんのことが心配だった</p><p>寧さんは、無事だろうか</p><p>調べたんですけれど、世界中の有名なホテルの名前を使ったラブホっていっぱいあるんですね</p><p>ラブホは、ここ数年行ってないので昔の記憶で書いています</p><p>吉田くんにラブホに行かせるプランは、かなり前からあったんですけれど</p><p>最初の計画では、相手は雪乃だったのに</p><p>なぜ、姉妹丼になった</p><p>120．男と女</p><p>新しい携帯に、寧さんの電話はちゃんと登録されていた</p><p>当たり前か</p><p>克子姉が、こういうことをしくじるはずがない</p><p>ベッドサイドの時計を見る</p><p>９時３２分</p><p>よし</p><p>オレは、電話を掛けてみることにした</p><p>もしもし、ヨッちゃん</p><p>電話の向こうの寧さんの声は、心なしか元気が無いように感じられた</p><p>うん、もうマルちゃんも克っつんも戻って来てるしヨッちゃんの電話が変わったことは教えて貰ったから新しいのも、もう登録してあるよ</p><p>やっぱり克子姉に、ぬかりは無い</p><p>そっちは大丈夫ですか</p><p>シザーリオ・ヴァイオラの雇った暴力団とか</p><p>白坂本家の送り込んだ調査員とか</p><p>白坂家の方だけ来ているよお屋敷のある丘の周りをぐるっと取り囲んでるって、感じかな</p><p>やっぱりお屋敷が黒い森の本部だってことは、知られているんだ</p><p>白坂の一族にも、お屋敷の客は何人もいたっていうし</p><p>ミスター・ヴァイオラの方の連中は、まだここまでは来ていないよまあ、時間の問題だとは思うけれどね</p><p>まだ駅前のホテルに居るんですかね</p><p>うんとねホテルの方はヨッちゃんたちが脱出してから、一時間後にうちのホテルにはもう居ませんて支配人さんが宣言したらしいよでも、半分くらいのヤクザさんは、信用しないでまだ残ってるみたい</p><p>は大変だ</p><p>そのうち、あそこのホテルと黒い森の関係が判ってくるだろうから今日、集まって来た暴力団の七割は自然消滅でいなくなると思うよあたしたちだって、暴力団関係者には太いパイプがあるしねあんまり関わらない方が良いって判断する人が大半だろうからでも、残りの三割の連中が怖いんだよね</p><p>頭が悪くて、理屈が通じなくて、何にでも首を突っ込みたがる困った人たちだから</p><p>うんそりゃあ、困る</p><p>謎の外人にお金を積まれただけで、はいはい従っちゃうようなやつらだもんまあ、バカだけにこちらの望む方向に誘導する手もあるんだけどねその辺は、今、マルちゃんと克っつんで、色々と工作を仕掛けてるみたい</p><p>すいません、オレ</p><p>みんなが大変な時に一緒に居られなくて</p><p>寧さんは、ちょっと怒った声で</p><p>ヨッちゃん、何言ってるのメグちゃんと舞夏ちゃんを守るのだって、大切な仕事でしょ</p><p>二人が怖がらないように優しくしてあげるんだよ</p><p>判りました寧さん</p><p>ヨッちゃんが、ここに居ないのは寂しいけどさ</p><p>寧さん大丈夫ですか本当に</p><p>ミスター・ヴァイオラが、すでに来日しているという確認が取れたんだ</p><p>寧さんにとっては、これ以上の恐怖は無いだろう</p><p>ヨッちゃん心配してくれるんだ</p><p>だって寧さんが、また怖い夢を見たらいけないって思って</p><p>大丈夫だよ</p><p>姉さんは優しい声で呟いた</p><p>さっき、ヨッちゃんが着てた服持って来たから</p><p>オレの服</p><p>ほらお昼にみんなで着ていた白いの</p><p>ああギリシャ風の</p><p>これにねヨッちゃんの匂いが染み込んでいるの今夜は、この服を抱き締めて寝るからね</p><p>ちょっと、恥ずかしい気もするけど</p><p>だからあたしは平気ヨッちゃんの匂いを嗅いで、ヨッちゃんの夢を見るからね</p><p>とにかくこっちは、ヨッちゃんたちが心配しなくても平気だよマルちゃんも、克っつんも居るしもうすぐ、先生も戻って来るしねこのお屋敷の警備体制は、先生が数年がかりで完璧に仕上げたんだから今夜のところは、平気だと思うよ</p><p>それならいいんだけど</p><p>ヨッちゃん今夜は離ればなれでも、同じ地球の上、同じ月の下に居るんだからねあたしはいつも、ヨッちゃんと一緒だよ</p><p>オレも、心は寧さんと一緒に居ますから</p><p>ありがとうそれじゃあねあ、みぃちゃんにも電話した</p><p>まだですけど</p><p>みぃちゃん、ヨッちゃんの電話が変わったこと知らないでしょ教えてあげた方がいいと思うよ</p><p>た、確かに</p><p>判りました、すぐに電話します</p><p>また、明日ね、ヨッちゃん</p><p>愛してるよ</p><p>そう言って寧さんは、電話を切った</p><p>最後の一言の重さに硬直する</p><p>ねえねえ、お兄さん寧さん、何だって</p><p>舞夏がウーロン茶の紙コップを、オレの前に置く</p><p>ああやっぱり、白坂本家に雇われた連中がお屋敷の廻りをうろうろしているってでも、マルゴさんと克子姉がもう着いてて、寧さんのガードをしているから心配しなくていいって言ってくれた</p><p>舞夏は複雑な表情をする</p><p>そうだ、急いでみすずに電話しないと</p><p>ほら、みすずはオレの電話が変わったのを知らないだろあいつ、それでオシッコをガマンしているかもしれないから</p><p>膀胱が破裂したらマズイ</p><p>何で、お兄さんの電話が変わると、みすずさんがオシッコをガマンするの</p><p>舞夏の顔には、が浮かぶ</p><p>みすずさんはねヨシくんのお許しがないと、オシッコできないのそういうルールになっているのよ</p><p>お風呂にお湯を張りに行った恵美が、戻りながら舞夏に言う</p><p>うわっ、お兄さん、みすずさんにそんな酷いことをしているんだそれが調教</p><p>違うわよ舞夏ちゃん</p><p>恵美が舞夏に微笑む</p><p>みすずさんが、自分からそうしているのよ</p><p>みすずさんが</p><p>そうよヨシくんは、どんなこともあたしたちに強制しないからいつも、あたしたちの望むことを、全力で受けとめてくれる人なのよ</p><p>恵美はそう言ってくれるけれど</p><p>みすずに電話が繋がらない</p><p>お兄さんみすずさんは、新しい電話のナンバーは知らないんでしょ</p><p>うん当たり前だろこれさっき貰ったばかりなんだから</p><p>舞夏だって、その場に居たじゃないか</p><p>なら、その電話から掛けたって、みすずさんは出ないって</p><p>みすずさん、香月家のお嬢様だよ知らない番号の電話には出ないよ舞夏だって、そうするもん</p><p>そそうなのか</p><p>だって、変な人からだったら怖いでしょ</p><p>だからさ取りあえず、メールを送りなよ自分の名前をタイトルに入れて、電話番号変わりましたって</p><p>わ、判ったぁ</p><p>と、オレが叫んだ瞬間</p><p>あ、ヨシくん今、あたしが送ったから今、コールしたのがヨシくんの新しい電話ですって</p><p>メグが、さっさとみすずにメールしてくれた</p><p>あたしも、部活の子にメールしとかないと</p><p>そっかメグは友達が多いから大変だな</p><p>器用にカチャカチャとメールを打っていく</p><p>オレの携帯が、プルプルと鳴った</p><p>急いで、電話に出る</p><p>もしもし、みすずかっ</p><p>旦那様、漏れちゃうーっ</p><p>みすず、今、どこに居るんだ</p><p>自宅のおトイレですっ</p><p>なら、話は早い</p><p>みすず放尿してもいいですかっ</p><p>いいから、放尿しろっていうか、頼むから放尿してくれ早く</p><p>ジョワワワワーッという音が、携帯の向こうから聞こえる</p><p>ぁぁんっ</p><p>みすずはちょっとエッチな声を出した</p><p>みすず平気か膀胱が破れたりしてないか</p><p>大丈夫です酷いですよ、旦那様お電話番号が変わったのなら、すぐにみすずに教えて下さい、もおっ</p><p>オレは、素直に謝る</p><p>旦那様は今、どちらですか恵美さんのお家からは、もうお戻りになったんですか</p><p>ああメグの家の方は無事になんとかなったでも、その後に色々とトラブルがあって今は、メグと舞夏と三人でラブホテルに居る</p><p>ラブホテル</p><p>みすずの放尿の音がぴたりと止まる</p><p>ラブホテルって、アレですよね男と女が、主にセックスをするための</p><p>ああそのラブホテルだ</p><p>もしかして今夜はそこにお泊まりですか</p><p>うんそういうことになった</p><p>みすずは何でそこに居ないんです</p><p>もちろん旦那様は、ラブホテルにお泊まりになるのは初めてなんでしょう</p><p>はいそうですけど</p><p>場所を教えて下さい今すぐに、タクシーを飛ばして駆けつけますからっ</p><p>いやちょっと待て</p><p>そんなここは、みすずが来るような場所じゃないぞちょっと場末のそんなに綺麗じゃない場所だしラブホテル街のど真ん中だぞ</p><p>あああっみすず、そんな場所で旦那様に犯されたいですっ</p><p>みみみ、みすず</p><p>お前そんなこと大声で叫んで大丈夫なのか</p><p>一応自宅のトイレなんだろ</p><p>大丈夫ですここは、みすずのお部屋のおトイレの中ですから</p><p>みすずって自分の部屋にトイレがあるのか</p><p>はいバスルームもありますよそれに、みすずはピアノも弾きますから、このお部屋は完全防音なんですだから、声のことは気にしないで下さい</p><p>ほ、本当にお嬢様なんだ</p><p>それって部屋ごとにトイレと風呂が付いてるってことだろ</p><p>そんなことよりみすずも、ラブホテルで旦那様とセックスしたいですっ</p><p>そんなこと絶叫するなよ</p><p>何で、恵美さんと舞夏さんはそこに居てみすずはいないのっああっ、信じられないですっ口惜しいですっ納得できないですっ</p><p>みすず落ち着けって</p><p>あのなみすず今夜は離ればなれでも、同じ地球の上、同じ月の下に居るんだからなオレの心はいつも、みすずと一緒だよ</p><p>とにかく、さっき寧さんが言ってた言葉をそのまま使ってみる</p><p>そんなの関係無いですっ旦那様がすぐ側に居てくれて抱いてくれなかったら、みすずは嫌ですっ死んでしまいますっ</p><p>し、死ぬって</p><p>お、大げさな</p><p>わ、判ったみすずとは、また別の機会を作るから二人っきりでラブホテルに来ような、そうしよう</p><p>もうヤケクソだ</p><p>それでも、この言葉でみすずの暴走にブレーキが掛かる</p><p>このラブホテル珠代さんが経営しているんだ覚えているだろ、昨日、お屋敷で会った</p><p>はいスタイリストの方ですね</p><p>そうださっき、割引カード貰ったからだから、今度はみすずと来るよ</p><p>約束ですよっ</p><p>一晩お泊まりですからね</p><p>ああ、何なら二十四時間一緒に居てもいい</p><p>うわぁそれって素敵ですぅ</p><p>メグが、オレに声を掛ける</p><p>ヨシくんちょっと電話を代わって</p><p>あのみすず、メグが話したいって言ってるから、代わるぞ</p><p>オレは電話をメグに手渡す</p><p>もしもし恵美です安心して下さいあたし、別にみすずさんのいない所で抜け駆けするつもりは無いですから</p><p>はい今夜は、ヨシくんはあたしと舞夏ちゃんで独占させていただきますけれどちゃんと、みすずさんの時間も作ります絶対に仲間外れにしたりはしませんから</p><p>メグはみすずに話しているようで違う</p><p>実際には舞夏にオレたちの関係を見せつけているんだ</p><p>はいありがとうございます舞夏ちゃんにも代わりますね</p><p>メグはそう言って、電話を舞夏に手渡した</p><p>舞夏はすっかり困惑している</p><p>ま、舞夏ですはいそうですねあ、はいえっと判りましたみすずさんの分まで、お兄さんに可愛がって貰いますはい</p><p>舞夏の顔は青ざめている</p><p>お兄さんみすずさんが</p><p>舞夏が、携帯電話をオレに差し出す</p><p>オレは受け取り</p><p>納得しました今晩は舞夏さんの教育時間ということでしたら、みすずも文句は言いません旦那様、たっぷり躾けてあげて下さいね</p><p>躾け</p><p>とにかく舞夏さんはまだ、誰が自分のご主人様なのか判っていませんきっちり、旦那様の匂いを付けてあげて下さい</p><p>そんな犬じゃあるまいし</p><p>人って誰かの支配下に入ることで安心するってこともあるんですよ</p><p>例えば子供は両親の支配下にいますよね支配されるのはちょっと邪魔くさくても、支配を受けることで心が穏やかになるってこともあります</p><p>依存というのとは、まだ少し違うんですもう少し成長すれば、また違うんでしょうけれど舞夏さんは、まだ子供ですから変に大人扱いする方が、かえって精神を磨り潰してしまいます大人は自分の責任で常に判断して行動しないといけないですから</p><p>はい支配してあげて下さい今の舞夏さんに、現状を自分で判断して常に最適な行動をしろというのは酷です強制的で構いませんから、旦那様の判断に従うように躾けて下さいその方が、よっぽど精神的には楽になります</p><p>みすずはオレよりも何倍も頭が良くて大人だ</p><p>舞夏の心の状態を、きちんと把握している</p><p>判ったみすずの言う通り、やってみるよ</p><p>でもみすずと二人きりでラブホテルは、必ず実行しますからねっ詳しい日程は、また明日にでも相談致しましょうね</p><p>みすずノリノリだな</p><p>では、旦那様お休みなさい大好きですよっチュッ</p><p>ヨシくんお風呂入ろうか</p><p>メグが、オレに言う</p><p>もう、お湯溜まったと思うから</p><p>ヨシくん学生服、掛けておくから脱いで</p><p>オレは、学生服の上を脱ぐ</p><p>メグはそれをハンガーに吊してホテルの備え付けの洋服ブラシを掛けた</p><p>さっき、ホコリっぽい所に入ったからね</p><p>オレの服にブラシを掛けてくれるメグ</p><p>何かオレの奥さんみたいだ</p><p>メグは、舞夏にも声を掛ける</p><p>舞夏ちゃんも、制服はハンガーに掛けておいた方がいいわよそのままだと、皺になっちゃうわ</p><p>皺になってもいいよ</p><p>だってもうこの制服を着て、学校へは行かれないと思うし</p><p>舞夏は、うつむく</p><p>オレはみすずの言葉の意味を理解する</p><p>舞夏制服は、ちゃんと掛けておけ</p><p>連休が終わった後に、学校に行けるか行けないかは、まだ判らないんだろ</p><p>１パーセントでも可能性があるのなら皺にならないように、ちゃんとしておくんだ</p><p>舞夏は、納得していないようだ</p><p>舞夏ちゃん脱いで</p><p>メグが、厳しい顔で舞夏に言った</p><p>ヨシくんの言う通りだわ舞夏ちゃん世の中には、自分の自由にならないことがいっぱいあるのよだからせめてどんな事態になっても良いように、常に準備だけはしておかないとね</p><p>しわしわになった制服を着て行くのは嫌でしょう</p><p>メグの言葉が、舞夏の心に刺さる</p><p>舞夏が立ち上がる</p><p>舞夏向こうで脱いで来るね</p><p>舞夏は、脱衣所に行こうとするが</p><p>ダメよヨシくんの前で脱ぎなさい</p><p>メグははっきりと言った</p><p>舞夏は怯えている</p><p>どうしても何も無いわあたしたち、ヨシくんの女でしょう</p><p>でも舞夏、恥ずかしいよ</p><p>あたしだって、恥ずかしいわでも、恥ずかしがっているあたしを、ヨシくんにちゃんと見て欲しい</p><p>メグはその場で、服を脱いでいく</p><p>メグはオレの前で、あっという間に下着だけの姿になった</p><p>顔は真っ赤で恥ずかしそうに、震えている</p><p>長身のスリムな肉体</p><p>下着だけの時の姿は、メグの肉体美をはっきりと際立たせる</p><p>メグ綺麗だ</p><p>メグって、足が長くて全身がキュッと締まってて本当に、綺麗な身体をしているよな</p><p>オレは思わず、半裸のメグに見とれてしまう</p><p>おっぱいが小さいのは許してね</p><p>何言ってるんだよいつも言ってるだろメグらしい、おっぱいで気に入ってるって</p><p>メグには、メグにしか無い良さがあるんだからオレメグの身体のライン、好きだよ本当に、綺麗だと思う</p><p>あたしヨシくんに嫌われないように、ずっとこの身体をキープするね</p><p>メグが、オレに身体を委ねる</p><p>オレはメグにキスをした</p><p>舞夏ちゃんあたしね、もうヨシくんしか残ってないの</p><p>オレの腕の中で半裸のメグが、舞夏に言う</p><p>残ってないって</p><p>山峰の家には、もう帰れないし白坂の家とは、敵対することになったわ本当のお父さんは、あたしを売春婦にしようとするような酷い人だしあたしには、もうヨシくんしかないの</p><p>弓槻さんや、マルゴさんや、克子さんがいるじゃない</p><p>あの人たちはあたしを助けてくれて、愛してくれているわもちろん、そのことには感謝している一生掛けて、お返ししないといけないって、思ってるわでもヨシくんは違うのこの人は</p><p>メグがオレの頭を抱き締める</p><p>メグの胸にオレの頬は押しつけられる</p><p>あたしたちがあたしや、みすずさんや、寧さんや、克子姉さんが、ヨシくんを愛しているのはねヨシくんがあたしたちを愛してくれて助けてくれているようにヨシくんもあたしたちが愛してあげないと、壊れてしまうからなの</p><p>愛して愛される関係になっているからあたしたちは、お互いを必要としているううんあたしたちはヨシくんじゃないと、ダメだしヨシくんも、あたしたちじゃないとダメだからそう信じてるからあたしたちはもう、ヨシくんしか無いのよ</p><p>どうしてそんなの舞夏には判らないよ</p><p>オレはずっと状況に流されてきて</p><p>眼の前の現実を、ただ全力で受けとめてきただけで</p><p>自分では自分のことを、よく理解していない</p><p>だってヨシくんにも、あたしたちしか残っていないんだもの</p><p>舞夏ちゃんヨシくんから聞いたかもしれないけれどヨシくんは、両親に捨てられたのお母さんは、ヨシくんを見捨てて家を出て行ってしまってお父さんも失踪しちゃったのそれも、高校の入学式の日に</p><p>ヨシくん誰も帰って来ない家で１ヶ月暮らしていたんだよずっと、一人でお金だって、いつまで保つか判らない家にだっていつまでいられるか判らないそういう状況の中で、ずっとずっと一人ぼっちだったんだよ</p><p>改めて自分の置かれていた状況を思い返してゾッとする</p><p>あの頃のオレはちょっと頭が変になっていた</p><p>変にならないと耐えられなかったと思う</p><p>あの暗闇の中にオレの未来は、何一つ無かったのだから</p><p>あたしもそうだよ山峰の人たちは、良い人たちだったけれどメグは、一度もあの人たちを自分の家族だと思ったことは無いわメグは、あの家に置いてもらっているだけでだから、お行儀良く、迷惑を掛けてはいけないって、ずっと思って生きてきたそしたら白坂さんが来てメグを売春婦にするって言うんだよメグ、怖かったあたしの人生は、もうおしまいなんだって思ってた</p><p>オレはメグの身体をギュッと抱き締める</p><p>大丈夫だからメグには、オレがいるんだから</p><p>そうだよメグには、ヨシくんが居てくれるそして、ヨシくんには、ずっとメグが一緒に居てあげるんだからねっ</p><p>メグが、オレの唇にキスをする</p><p>熱く熱く情熱的に</p><p>オレ、勘違いしていた</p><p>オレはずっと、自分がメグやみすずたちを守って行こうと思っていた</p><p>そうじゃない</p><p>メグたちもオレを守ろうとしてくれているんだ</p><p>メグには、もうヨシくんしか無いヨシくんにも、もうあたしたちしか無いのだから、あたしたち死んでも離れないって、心に決めたのよメグだけじゃないわみすずさんたちだって、きっと同じ気持ちだと思う</p><p>舞夏ちゃんそろそろ、舞夏ちゃんも気付こうよ</p><p>メグの言葉に、舞夏はビクッと震える</p><p>さっきの御名穂さんの言葉、覚えているでしょ</p><p>納得するしかないのよ舞夏ちゃんにも、もうヨシくんしか残ってないってこと</p><p>舞夏はオレが守るしかない</p><p>オレが舞夏を見捨てたらミナホ姉さんは、舞夏を地獄に堕とすだろう</p><p>ねえ、ヨシくん</p><p>御名穂さんは最初の計画では、雪乃を最終的にどうするつもりだったの</p><p>メグが、オレを見て小さく、頷く</p><p>もう雪乃のことを話すべきだと</p><p>ミナホ姉さんは最初の予定では、雪乃を東南アジアのスラム街の売春宿に売り飛ばす計画だったらしいよわずかなお金で、どんな人間にでも身体を売る娼婦にしたいって言ってた</p><p>そうじゃあ、レイプされただけで済んだのは、まだ幸せだったのね</p><p>お姉ちゃんもう、レイプされちゃっているの</p><p>メグが真剣な顔で、舞夏に答える</p><p>確か三日間で、三十回以上だったと思うわ</p><p>それはオレがやったんだけど</p><p>オレが口を開く前にメグが、舞夏に気付かれないように、すっとオレの口に自分の手を当てる</p><p>余計なことは言うなということらしい</p><p>あたしも雪乃が犯される場面を見たわ雪乃はどこまでも反抗的だから徹底的に犯されていたわお尻の穴まで、機械を入れられてた</p><p>そんなのって酷い</p><p>舞夏は、ぶるぶると震える</p><p>だって、悪いのはパパでお姉ちゃんは、関係無いじゃない</p><p>それは舞夏の本音なんだろう</p><p>もちろん自分自身のことも</p><p>どうして、父の罪に巻き込まれているのか</p><p>心の底では、どうしても納得できないに違いない</p><p>ごめんなさいあたしは、お母さんを白坂さんに殺されているし自分も売春婦にさせられる寸前だったから御名穂さんたちの気持ちは判るの</p><p>肉親を傷付けられた憎しみは相手の愛する家族を傷付けることでしか晴らせないんだと思うわ特に御名穂さんはお腹の赤ちゃんと妹さんを、白坂さんのせいで殺されているから</p><p>舞夏は黙り込む</p><p>多分最初の予定では、舞夏ちゃんにももっと酷いことをするはずだったんだと思うの</p><p>酷いことはされたよ舞夏、レイプでロストヴァージンしたんだから</p><p>そうだオレが、舞夏を犯した</p><p>雨の降る中庭で三回も射精した</p><p>ヨシくん雪乃は、ロストヴァージンの時に何回犯されたか知ってる</p><p>メグはわざと、それがオレの仕業でないような言い方をしてくれた</p><p>雪乃はロストヴァージンの時に、一晩で十三回犯された</p><p>舞夏の顔が驚愕する</p><p>御名穂さんは舞夏ちゃんにも、それぐらい酷いことをしたかったんでしょうねでもヨシくんには、できなかったんでしょ</p><p>ヨシくんのことだから御名穂さんの気持ちを考えて、最初の１回だけ力尽くでレイプして後は、舞夏ちゃんに優しくしているんでしょ</p><p>判ってるわよヨシくん、そういう人だから</p><p>メグが、オレの頭を撫でる</p><p>御名穂さんと、真っ正面から交渉したんでしょ舞夏ちゃんのことは、オレに任せて下さいオレの女にしますとか言ったんじゃないそうでないと、あの御名穂さんが、こんなに舞夏ちゃんに譲歩するわけないもの</p><p>メグは判っているんだ</p><p>御名穂さんは白坂創介という人間に関わるものを全て憎んでいるものあたしだってお母さんのことが無ければ、白坂さんの娘として一緒に断罪されていたと思うわ仕方ないわよ、白坂さん、それだけ酷いことをやってきたんだから二十年近くも</p><p>メグの言葉が舞夏の心に染みていく</p><p>恵美ちゃん舞夏、どうしたらいいの</p><p>舞夏がメグを見る</p><p>まず、全ての起こりそうも無い可能性を捨てなさい</p><p>メグはそう言った</p><p>例えば今すぐ、白坂の家の人が助けに来て、そこのドアを開けて、舞夏ちゃんを迎えに来るそんなことが起こると思う</p><p>思わないよ</p><p>現実的に考えるの白坂の家は、最終的にどうすると思う</p><p>白坂の本家の叔父さんは最終的には、パパを見捨てると思う弓槻さん、手強そうだし時間が長引けば、それだけパパが不利になるよね白坂の分家の人たちは、みんなパパのことそんなに好きじゃないと思うから</p><p>雪乃と舞夏ちゃんは、どうなると思う</p><p>弓槻さんが市川のお祖父ちゃんとお話ししたからママはパパと離婚すると思う舞夏たちは、ママに付いていくことになると思う</p><p>本当に、そう思う</p><p>ううんママは、マネージャーさんと再婚するだろうからそしたら、舞夏の居場所は無いと思うよ</p><p>市川さんが舞夏ちゃんたちを引き取ってくれるかもしれないわ</p><p>でも舞夏たちは、パパの子だから市川の一族の中では、生きられないよ恥ずかしい存在として、白い眼で見られちゃう</p><p>そうねあたしが白坂の一族の中でそうだったみたいにね</p><p>さっき、みすずがオレに言ったのとは別の手法で</p><p>メグは舞夏の心を解いていく</p><p>あたしもう山峰の家にも白坂の一族にも戻らないわあたしは、ヨシくんの女としてヨシくんに仕えていく</p><p>舞夏ちゃんもそうするべきだと思うわさっき、自分で言ってたじゃないヨシくんとしかセックスしないビッチになるって</p><p>あれはちょっと、そう思ったから言っただけで</p><p>いいえ本当にそうなりなさい舞夏ちゃんに残されている選択肢の中で、本当に舞夏ちゃんが成りたいものになるのよ</p><p>メグの言葉が舞夏を支配していく</p><p>ヨシくんは舞夏ちゃんの望みを全部受けとめてくれるわ舞夏ちゃんがヨシくんを裏切らない限りヨシくんも、絶対に舞夏ちゃんを裏切らないヨシくんが、そういう人だってことは、舞夏ちゃんももう判っているでしょ</p><p>それはそうだけど</p><p>舞夏、服を脱げ</p><p>オレの言葉に舞夏は緊張する</p><p>オレも裸になる</p><p>オレがそう言うと、メグがオレのシャツのボタンを外してくれる</p><p>とにかくもう一度、セックスしようそして試すんだ</p><p>震えながら舞夏が尋ねた</p><p>オレたちが本当に男と女の関係になれるかセックスして確かめるんだ</p><p>ということで、舞夏ビッチ化計画は進行中です</p><p>吉田くんとしかセックスしないビッチですが</p><p>121．夏の妹</p><p>待って、ヨシくん、そうじゃないわ</p><p>メグがオレに言った</p><p>ここでヨシくんの方から、舞夏ちゃんにセックスを求めるのは結局、舞夏ちゃんを甘やかすことになるだけだと思うの</p><p>そう言って、メグはオレと舞夏の間に立つ</p><p>舞夏ちゃんあたしはもう、舞夏ちゃんを甘やかさないからね</p><p>うんあたしは今日、正直、舞夏ちゃんのことをずっと甘やかしてたと思うまだ小さいのに可哀想だ、優しくしてあげなきゃって思ってたでも、それみんな間違いだったと思うの</p><p>そんなことを言ったら、あたしだってまだ高校一年生だしとても酷い境遇の中で生きてきたと思うわだけど、ガマンして生きてきたのよ</p><p>メグは舞夏の前で、裸の心を晒そうとしている</p><p>さっき、みすずは舞夏を躾けろと言った</p><p>ミナホ姉さんは舞夏の心を今晩中に鎮めろと</p><p>そして、メグはメグなりのアプローチで、舞夏と向き合おうとしている</p><p>ヨシくんだって、そうだわヨシくんも、大変な状況の中で孤独に耐えて生きてきた同情して貰いたいのは、あたしたちの方よ</p><p>メグはわざと大きな声を舞夏に叩き付ける</p><p>いきなり豹変したメグに、舞夏はとりあえず頭を下げる</p><p>舞夏ちゃんはあたしが一族の集まりで、いつも一人だけ学校の制服を着せられていたことをどう思ってたあたしが、どんな気持ちだったか判るあたしのお母さんは白坂さんにレイプされてあたしは、誰からも祝福されない娘として生まれてその上、お母さんは売春婦にさせられてあたしは、お母さんが色んな男の人に犯される姿を毎日見せ続けられたのよ</p><p>メグは心の傷をわざと見せつける</p><p>ごめんなさいごめんなさい</p><p>舞夏はそんなことは聞きたくないという顔で、ただ謝り続けている</p><p>言葉だけのごめんなさいなんていらないわっ</p><p>メグは、舞夏に怒鳴った</p><p>そしてあたしのお母さんは具合が悪くなった時に、病院に連れて行って貰えなくて死んだの白坂さんはあたしのお母さんを見捨てたのよっ</p><p>メグがぽろぽろと涙を零す</p><p>そんなメグをオレは抱き締めた</p><p>もっと、ギュッと抱いて</p><p>ヨシくん愛してるメグには、もうヨシくんしかいないの</p><p>メグもオレを、抱き締める</p><p>ごめんなさい、舞夏何も知らなかったから</p><p>舞夏は力なく、うつむく</p><p>そんなの知らないわよ</p><p>メグが舞夏を突き放した</p><p>ヨシくん一緒に、お風呂に入ろうそれから、メグのこといっぱい愛して舞夏ちゃんのことなんか放っておけばいいのよメグ、何でもしてあげるから愛してる愛してるから</p><p>メグがオレに何度もキスをする</p><p>オレの背中をギュッと抱き締める</p><p>舞夏が泣きそうな顔で、メグに尋ねる</p><p>自分で考えなさいどうするべきなのか</p><p>メグは舞夏に振り向かなかった</p><p>でも判らないんだもの</p><p>舞夏は、メグに叫ぶ</p><p>そんな舞夏に、メグは</p><p>舞夏ちゃんさっき御名穂さんがヨシくんに言ってたこと、聞いてたわよね</p><p>御名穂さん、こう言ったのよこれが最後のチャンスよって</p><p>そのことは</p><p>オレも気付いていた</p><p>もし明日の朝になっても、舞夏ちゃんが我が儘なままだったら御名穂さんは舞夏ちゃんのことを見捨てるでしょうね御名穂さんは、舞夏ちゃんのために今、わざわざ面倒な交渉をしてくれているんだから</p><p>それってどういうこと</p><p>舞夏がメグの言葉に食い付く</p><p>白坂さんのこれまでやってきた悪いことは、もう全部、いつでも公表できる形にまとめてあるんだと思うわさっき市川さんに送ったファイルって、そのために作ったんだと思うの</p><p>あのファイルをミナホ姉さんは、自分のノートパソコンに入れて持ち歩いていた</p><p>ホテルの部屋から、市川さんに送信したのだから</p><p>いつでも、どこでも公表できる体勢でいるんだ</p><p>きっと克子姉やマルゴさんも、同じファイルを持ち歩いている</p><p>あのファイルをあのまま色んなマスコミに送られたらそれだけで、白坂さんは破滅するわもちろん、白坂の本家も巻き込んだ大スキャンダルになるでしょうね</p><p>いや別にマスコミじゃなくてもいい</p><p>ネット上のどこでもいい</p><p>白坂創介のファイルが、世間に流出すれば、それだけで</p><p>その瞬間にミナホ姉さんの勝ちだ</p><p>ファイルが広まってしまったら、白坂家はもうどうすることもできない</p><p>その代わり舞夏ちゃんも雪乃も、舞夏ちゃんのお母様や市川さんまで、スキャンダルの影響を受けることになるでしょうね白坂さんの罪状は、拉致監禁、レイプ、強制売春よそれも、二十年分とんでもないスキャンダルだもの旦那様がそんな犯罪を犯していたなんて知れたら、もう料理評論家なんてやれないわ市川さんだって、会社の代表を辞めなくてはいけなくなると思うわ恥ずかしくて、外に出られなくなるわよ</p><p>もちろん、そんなことは御名穂さんからすればどうでもいいことよむしろ、白坂さんの家族が苦しむのを笑って見ていたかったと思うわでもヨシくんが、舞夏ちゃんを受け入れてしまったから</p><p>オレのせいなのか</p><p>だから、御名穂さんは舞夏ちゃんの居場所を作るために市川さんと交渉することにしたのよこの一件をスキャンダルにしない代わりに白坂家と市川家の合意の元に、舞夏ちゃんのお父様だけを処罰する許可を得ようとしているんだと思うわそうすれば、市川さんや舞夏ちゃんのお母様の経歴に大きな傷が付くことはないわ舞夏ちゃんと雪乃も、今まで通り学校へ行けるんじゃないかしら</p><p>そうか白坂本家に、自ら白坂創介を見捨てさせるのが狙いなんだ</p><p>だから、ミナホ姉さんは</p><p>ミナホ姉さんの計画は、本当は確実でシンプルで完璧なものだったんだ</p><p>それを、オレが舞夏を助けようとしたばかりに</p><p>オレのしたことで、みんなに迷惑を掛けてしまっているんだ</p><p>変なやつらに、お屋敷が取り囲まれることも無かったんだ</p><p>寧さんが、怯えた夜を過ごすことだってなかった</p><p>ヨシくん大丈夫よ心配しないで市川さんに送ったファイルは、白坂本家にも渡っていると思うわきっと今頃、一族の主だった人たちで見て、相談しているわよそして多分御名穂さんはファイルの最後に、このファイルは、いつでもネット上で公表できるようにすで準備されていますって、メッセージを残していると思うの朝までには、白坂本家は折れるわよ無理矢理にお屋敷を制圧したって、肝心のファイルが別の場所から流出されてしまったら、何の意味もないものあっちは、あたしたちが何人のグループなのか知らないいいえ、お屋敷の売春婦だった人は、みんなミナホさんの仲間だと思っているでしょうねわずかな時間で全員の所在地を把握することは不可能だわ最初から、この勝負は御名穂さんの勝ちなのよ</p><p>それならいいんだけれど</p><p>だからこそもし、朝までに舞夏ちゃんが変わらなければ御名穂さんは、市川さんの交渉を待たずにファイルを公表すると思うわヨシくんに対する教育として</p><p>オレに対する</p><p>今後ヨシくんが、ただ可哀想だからという理由だけで、女の子を拾ってこないようにねヨシくんにはちゃんと愛するべき価値のある子だけと付き合って欲しいからあたしもそう思うわ</p><p>結局はオレの甘い考えがいけなかったんだ</p><p>だけど舞夏は、良い子だよオレが、命を懸けて守る価値のある女の子だよオレはそう思う</p><p>メグがオレにチュッとキスをする</p><p>ヨシくんのそういうところ、好きよでも、これはヨシくんには、どうしようもないの</p><p>震えている舞夏にメグは振り向く</p><p>舞夏ちゃん、あなたにはヨシくんが命懸けで愛する価値はあるの自分ではどう思う今日、確かに舞夏ちゃんは酷い目にも遭ったけれどそれ以上の、不幸なことに陥らないように、ヨシくんが一生懸命、助けてくれたわそれは判っているでしょそんなヨシくんに舞夏ちゃんは何が返せるの</p><p>メグと舞夏</p><p>二人の少女がしばらく、見つめ合う</p><p>そんなの、舞夏には判らないよ</p><p>舞夏は呟く</p><p>ヨシくん、二人でお風呂に入りましょうそして、今晩はメグが精一杯愛してあげる舞夏ちゃんがダメだったことは、明日、御名穂さんに報告しましょうね</p><p>舞夏はガタガタと震え出す</p><p>恵美ちゃん、舞夏を見捨てないで</p><p>メグが、キッと怒りの眼で舞夏に叫ぶ</p><p>あたしに甘えないで自分には何ができるのか、自分で考えなさい</p><p>メグオレはもう、舞夏を見捨てることしかできないのか</p><p>うん、そうだと思うわ</p><p>例えばオレ、まだ一万円持っているから、これを舞夏に渡して、タクシーで家に帰らせてやるとか</p><p>舞夏の眼が、えっと見開かれる</p><p>ヨシくんあたしたちを裏切るつもり</p><p>メグは、御名穂さんではなく、あたしたちと言った</p><p>すでにメグの心は、黒い森の一員になっている</p><p>御名穂さんは、舞夏ちゃんを人質にしているからこそ、市川さんと交渉しているんだよここで舞夏ちゃんを逃がしちゃったら、御名穂さんが困ると思わない</p><p>そうだなオレには、ミナホ姉さんを裏切ることはできない</p><p>舞夏の顔が再び、暗く沈み込む</p><p>それに舞夏ちゃんが逃げ出したら、御名穂さんはすぐにファイルを公表するわそれでお終いよ白坂家と市川家はダメージを受け、舞夏ちゃんの家族は一生世間に顔が出せないほど恥ずかしい思いをするそれだけのことよ</p><p>つまり舞夏を救うことにはならない</p><p>じゃあ舞夏がオレに服従したことにして、明日、市川さんとの交渉が終わった後に解放すればいいのか</p><p>メグは、オレのほっぺたをギュッとつねった</p><p>そんなの、あたしが許さないわよっどうしてヨシくんは、そんなに舞夏ちゃんに甘いのっ</p><p>舞夏ちゃんも、どうなのよヨシくんにここまで言って貰って、それでもまだお姫様気分でいるつもり</p><p>舞夏は呆然としている</p><p>あたしは今のままの舞夏ちゃんには、絶対にヨシくんを渡さないわっ今の舞夏ちゃんは、ヨシくんが愛するのに相応しい子じゃないもの</p><p>メグは一人の女として、舞夏と立ち向かっている</p><p>舞夏の姉妹でなくオレの女として</p><p>メグは、もう腹を括ったんだ</p><p>家も血のつながりも捨てて本当に、オレだけを選んでくれたんだ</p><p>メグごめん</p><p>いいのよあたしは、ヨシくんの女だもの</p><p>メグが、オレの頬を優しく撫でる</p><p>痛くしちゃって、ごめんね</p><p>いいんだよそんなの</p><p>さあ、お風呂に入ろうそれから、セックスして舞夏ちゃんみたいな我が儘な子のことなんて、もう、どうでもいいじゃないメグといっぱい愛し合おう</p><p>メグがオレの手を握って、風呂に誘う</p><p>まって、恵美ちゃん行かないで</p><p>舞夏が、メグに呼び掛ける</p><p>舞夏、どうしたらいいのか本当に判らないのお願い、教えて恵美ちゃん</p><p>メグが振り返る</p><p>鏡を見なさい舞夏ちゃん</p><p>鏡</p><p>ラブホテルの部屋の壁と天井に貼られた、大きな鏡</p><p>オレも舞夏も鏡を見る</p><p>あたしはヨシくんと一緒にいるわ</p><p>鏡の中下着だけ身に纏った半裸のメグと、前をはだけたＹシャツ姿のオレが寄り添っている</p><p>舞夏は一人きり</p><p>あたし幸せだわ愛している人と一緒に居られる本当に、穏やかで幸せそうな顔をしている</p><p>鏡の中のメグはオレにぴったりとくっついて、満足そうに微笑んでいる</p><p>綺麗だメグ</p><p>長身で、スタイルの良いすらりとした身体</p><p>切れ長の瞳の美少女</p><p>こんな綺麗な女の子がオレの側に居てくれるなんて、嘘みたいだ</p><p>メグは、言った</p><p>嘘じゃないわメグはずっと、ヨシくんと一緒だよ</p><p>鏡に映るもう一人の少女舞夏</p><p>半べその顔捨てられた子猫のように怯え震えている</p><p>舞夏ちゃんあたしは、克子さんみたいにヨシくんに何でもしてあげられない寧さんみたいに綺麗じゃないみすずさんみたいに、明るい元気をヨシくんにあげられないでも、みんな言ってくれたでしょあたしが、学校でのヨシくんの彼女になってもいいってヨシくんの戸籍上の奥さんになってもいいってだから、あたし頑張ることにしたのずっと、ヨシくんに愛される可愛い奥さんになるわ</p><p>あたしたちヨシくんの女は、今、みんな必死になって頑張っているわあたしだけじゃない克子さんも、渚さんも、みすずさんもきっと、寧さんもね</p><p>だって、そうでしょみんな綺麗で、才能も能力もある人たちばかりだもの本当なら、みんなヨシくんを独占したいって思ってるあたしだってでも、ヨシくんが本当にどの女のことも好きだってことが判っているから、みんなガマンしているのあたしたち、ガマンしているのよ</p><p>鏡の中のメグがそう言った</p><p>だからみんな、ヨシくんにとって価値のある女になろうと、必死で自分を磨いているわこれからもずっとそうあたしたちは、競争し続けると思う</p><p>オレはそれだけの価値のある男なんだろうか</p><p>もし女の中に、ヨシくんに迷惑を掛けるだけの人が現れたら、あたしたちは全力で排除するわそんな身勝手な人に、ヨシくんが振り回されるのを見るのは嫌だもの絶対に許さないわ</p><p>鏡の中のメグが鏡の中の舞夏を見る</p><p>鏡を通して眼と眼が合う</p><p>舞夏ちゃんあなたのことよ</p><p>メグは冷たく言った</p><p>舞夏ちゃんは今日一日、ヨシくんに迷惑しか掛けていないじゃない</p><p>そんなことはない</p><p>舞夏をいきなり、レイプしたのはオレで</p><p>舞夏は、そこからずっと自分の身に降り懸かった状況に混乱しているだけで</p><p>十四歳の少女に、何もかも決断させることは酷なことで</p><p>そうだね舞夏、お兄さんに迷惑しか掛けてないね</p><p>お兄さんは、ずっと舞夏の居場所を作ってくれようと、一生懸命頑張ってくれているのに舞夏は、ただそれに甘えてばかりでずっと、我が儘ばかり言ってた</p><p>いや、でもそれは</p><p>でも舞夏は、何もできない子だよお兄さんに、何も返せない</p><p>舞夏はうつむく</p><p>そうやって、勝手に決めつけて何もできないことにするから、舞夏ちゃんはお姫様なのよ</p><p>メグの眼は、冷たかった</p><p>御名穂さんや珠代さんの前でもそうだったわ舞夏ちゃんの態度は酷かったヨシくんに恥ずかしい思いをさせていたわよね</p><p>オレ、別に何も感じてなかったけれど</p><p>うんお兄さんが、舞夏を保護してくれていて舞夏は、それで皆さんの仲間にしてもらっているだけなのに失礼な態度をしていたと思う</p><p>思う</p><p>メグが舞夏を睨む</p><p>思いますお兄さん、申し訳ございませんでした</p><p>いや舞夏</p><p>何で、お前がオレに謝るの</p><p>舞夏はジッと鏡の中の自分の顔を見る</p><p>酷い顔してる舞夏本当に何もかも失くしてしまったんだパパもママも家も家族も、もう諦めないといけないんだ</p><p>鏡に映っているのは追い詰められた子供の顔だった</p><p>舞夏もう、どうでもいいです人生、どうなってもいいあたしもう、何をどうしたらいいのか、全然判らないんだもの</p><p>それは子供の言葉</p><p>運命が受け入れられないからといってただ、駄々をこねるだけの</p><p>舞夏ちゃん本当にあなた、もうどうなってもいいの</p><p>いいです舞夏、もう、どうなっちゃってもいい</p><p>舞夏が人生を投げる</p><p>いいのか、これで</p><p>オレどうしたらいいんだ</p><p>何かできないのか</p><p>何を言えばいいんだ</p><p>答えのみつからないオレの前で</p><p>そう舞夏ちゃんがどうでもいいのなら舞夏ちゃんの人生は、ヨシくんに拾って貰いましょうね</p><p>舞夏が、恐怖の顔でメグを見る</p><p>これから舞夏ちゃんのことは、ヨシくんが考えますもう、舞夏ちゃんは自分のことで悩む必要は無いわどんなことでも、ヨシくんの言う通りに生きて行きなさい</p><p>その代わり舞夏ちゃんは、ヨシくんに尽くしなさいどうしたら、ヨシくんが喜んでくれるのか、それだけを考えて生きなさいヨシくんのためだけに生きるのそれが今のあなたにできる、たった一つの選択よ</p><p>たった一つ</p><p>舞夏はジッとメグを見ている</p><p>そうよ舞夏ちゃんには、もう何も思いつかないんでしょ舞夏ちゃんの幸せは、これからずっとヨシくんが考えますどんなことからも、ヨシくんが舞夏ちゃんを守りますだから舞夏ちゃんは、ヨシくんのことだけを考えてればいいのよ</p><p>いいの、それで</p><p>舞夏の眼がオレを捉える</p><p>ああ、そうだ舞夏のことはオレが守る何も心配するなだから舞夏は、オレのことだけ考えればいいんだ</p><p>たぶんこれがみすずの言っていた支配するということなんだろう</p><p>オレはそう思った</p><p>メグはみすずと同じ結論に達したんだ</p><p>本当に、いいんだね</p><p>舞夏が、再度オレに問う</p><p>そんなの舞夏が尋ねるべきことじゃない舞夏はオレに判りました言う通りにしますってだけ答えればいいんだ</p><p>オレはそう言い切った</p><p>舞夏には、もう悩ませない</p><p>舞夏は子供にしては聡明すぎて考えすぎるんだ</p><p>その変に大人ぶったところと、子供なところのギャップが他の女性たちに嫌われるポイントになっている</p><p>なら舞夏の思考を封じる</p><p>舞夏はもう舞夏自身のことで、悩むべきではないんだ</p><p>はいお兄さん舞夏は、これからずっとお兄さんのことしか考えません</p><p>舞夏は、静かにそう答えた</p><p>鏡の中の舞夏の顔が変わっていく</p><p>捨てられた子供の顔から保護され、守られている少女の顔に</p><p>誰かに愛されている女の子の顔に</p><p>再び、舞夏がメグを見る</p><p>鏡の中の虚像では無く現実のメグを</p><p>恵美ちゃん色々、舞夏に言ってくれてありがとう</p><p>舞夏ちゃんあなたはまず、ヨシくんに恥をかかせないというところから始めるのよ</p><p>は、はい恵美さん</p><p>舞夏はメグに対しても、態度を改めた</p><p>そんな舞夏に</p><p>あたしのことは、メグお姉ちゃんと呼びなさい</p><p>あなたが、本当にヨシくんの女として生きていく気があるのならちゃんとあたしたち、姉妹になりましょう言葉だけでなく、心の底から本気の姉妹にね</p><p>メグが、真剣な眼で舞夏を見る</p><p>舞夏も真っ直ぐにメグを見る</p><p>よろしくお願いしますメグお姉ちゃん</p><p>舞夏はそう言って、メグに頭を下げる</p><p>ふつつかな妹ですがどうぞ、これからもご指導下さい</p><p>メグは舞夏に微笑む</p><p>ええ恵美は、あなたを受け入れます</p><p>メグがオレを見た</p><p>ヨシくん舞夏ちゃんにはヨシくんの妹になって貰いましょうよ</p><p>妹</p><p>あたしは心の中では、すでにヨシくんの妻のつもりでいます自分は吉田恵美だと思っています舞夏も、白坂の家にはもう帰れないのだから、これからはヨシくんの妹吉田舞夏のつもりで生きて行きなさい</p><p>メグが、舞夏に宣言する</p><p>舞夏が、オレの妹になる</p><p>あの、メグお姉ちゃん</p><p>舞夏が、小さな声でメグに言う</p><p>なあに何か不服なことでもあるの</p><p>そうじゃなくってあたし、お兄さんのいいえ、お兄ちゃんの妹になるのなら、何もかも変えたいんです</p><p>あたしの名前を前に、間違えてマナツって読んだ人がいましたその人の親戚にあたしと同じ名前の人がいてその人はマナツさんだったらしいんですだから</p><p>たった今からあたしは、吉田舞夏《よしだまなつ》になりますマナって読んで下さいマナは、お兄ちゃんの妹になります</p><p>メグが、オレを見た</p><p>さあ、ヨシくんマナって呼んであげて</p><p>マナ</p><p>はいお兄ちゃん</p><p>マナの顔がやんわりと緩んでいく</p><p>マナが、オレに自分自身の全てを委ねてくれたことが判った</p><p>この子はもうオレのものだ</p><p>これが支配するということなのか</p><p>オレとメグの支配下に入ることでマナは、心の平穏を取り戻したのか</p><p>いやこんなの、ただの現実逃避なんじゃないのか</p><p>オレに全てを依存しているだけの</p><p>ヨシくんあたしたち姉妹は、まだ自立していくための力を何も持っていませんだから今は、ヨシくんに頼ることを許して下さい</p><p>オレの心を察したのかメグは、そう言った</p><p>そうだ、みすずは何と言っていた</p><p>子供には、支配してあげることで心が穏やかになることもある</p><p>メグは、自分もマナもまだ子供だと言っているんだ</p><p>だから強い心で、支配して欲しいと願っているんだ</p><p>判ったお前たちは、オレが支配する</p><p>マナお兄ちゃんのエッチな妹になるね</p><p>マナ</p><p>マナは、お兄ちゃんとだけエッチする可愛い妹になります</p><p>ヨシくんあたしたち姉妹は、他の女の方々のようにヨシくんに色んなことをしてあげるだけの能力がまだ何もありません今のあたしたちにできるのは、せめて、あたしたちの身体をヨシくんに楽しんで貰うことだけですそうよね、マナ</p><p>はいメグお姉ちゃん</p><p>マナも</p><p>でもメグお姉ちゃんマナは、あんまり自信がありません</p><p>だってマナの身体は、まだ子供だしお兄ちゃんに満足して貰えないかもしれないって思うんです</p><p>そんなマナにメグが言った</p><p>あたしだってそうよセクシーな肉体なら克子さんには敵わないわ綺麗さなら、寧さんの方が遥かに上でしょうだからメグは、ヨシくんに全身で尽くすことしかできないと思っているわ</p><p>全身で尽くす</p><p>あたしヨシくんがエッチしたくなったら、いつでもどこでも相手をするわあたしの身体は、どんな時でもヨシくんのために捧げるつもりよ</p><p>そうか質で勝てないなら、量で勝負すればいいんだ</p><p>そういうことじゃないわヨシくんがしたくなった時のために、いつも近くに居るのよあたし性欲処理のための道具でいい他の女の人より、一度でも多くヨシくんに愛されたいの</p><p>メグは、そう言ってオレにキスする</p><p>判りましたマナも、お兄ちゃんの道具になります妹兼エッチ奴隷でいいですマナのこと、ずっと可愛がって下さい</p><p>メグもマナも、眼を爛々と輝かせている</p><p>二人とも興奮している</p><p>本当に、この二人は確かに、血の繋がった姉妹だ</p><p>すぐにセックス奴隷になりたいと言い出すのが、メグの悪い癖だ</p><p>今似たようなことをマナも言い出した</p><p>結局これは、血筋なんだと思う</p><p>おそらく白坂の血</p><p>メグもマナも本性として、セックスに貪欲なんだ</p><p>いや雪乃も足してこの姉妹はみんな、淫乱体質なんだと思う</p><p>メグは優等生でなければいけないという強い気持ちで、その淫乱体質を閉じ込めてきた</p><p>舞夏は雪乃に対する反発と、聡明さ、そして良家の娘としてのプライドで、自分の性に対する興味を封じ込めてきた</p><p>そのパンドラの箱をオレは開いてしまった</p><p>オレの支配下に入ったことで、二人の少女の歯止めは吹き飛んでしまった</p><p>リミッターが完全に解除されてしまったんだ</p><p>この少女たちは、喜びも悲しみも不安や苛立ちも全てセックスで解消する</p><p>オレは二人のセックスに対する欲求を全力で受けとめないといけない</p><p>それがオレの責任だ</p><p>二人とも風呂に入るぞ</p><p>オレは覚悟を決めた</p><p>今夜は、この二人を存分に愛してあげないといけない</p><p>と、メグが言った</p><p>と、マナが答える</p><p>ヨシくん、脱がせて</p><p>メグがオレに甘えてくる</p><p>あたしの下着は、ヨシくんが脱がせてくれるのよ</p><p>メグが嬉しそうに、マナに言う</p><p>おっぱいが、ぷるんと震える瞬間を見るのは何度見ても楽しい</p><p>ヨシくん下も脱がせて</p><p>えブラだけって、約束じゃなかったっけ</p><p>早くぅ</p><p>メグは、イチャイチャする姿をマナに見せつけたいらしい</p><p>メグの顔は羞じらいで、真っ赤に染まっているのに</p><p>オレは、メグのパンティに手を掛ける</p><p>メグの弾力のあるお尻の山を越えて小さな布地を引き下ろす</p><p>薄い陰毛が、オレの顔のすぐ横に現れる</p><p>メグ足を上げて</p><p>オレは、メグの足からパンティを抜く</p><p>ありがとう見て、メグの身体</p><p>メグの裸身は美しかった</p><p>ピンク色の乳首が、すでに固く尖っている</p><p>メグの身体は、ヨシくんのものだからね</p><p>メグがオレに抱きつく乳首の感触を胸に感じる</p><p>うふふじゃあ、ヨシくんは、メグが脱がせてあげるね</p><p>メグが、オレのズボンに手を掛ける</p><p>待ってお兄ちゃん</p><p>マナがオレに言った</p><p>マナは、まだ制服姿のままだった</p><p>マナのことも裸にして下さい</p><p>マナの服を脱がせて裸にするのはきっと楽しいと思うよ、お兄ちゃん</p><p>恥ずかしそうにマナは言った</p><p>ということで、舞夏はマナにクラスチェンジです</p><p>十字架天使がクロスエンジェルになった感じですね</p><p>これで、とりあえず安定すると思います</p><p>たぶん本性はかなりの性豪な気もしますが</p><p>吉田くんも、 もうすぐヤマト爆神ぐらいにはなれると思います</p><p>122．お湯の中での合身／暗い衝動</p><p>ううううう、うーむ</p><p>ということで女子高生と女子中学生と風呂に入っている</p><p>裸の姉妹に挟まれて、温かいお湯にちゃぽんと浸かっているオレ</p><p>どんな天国だ</p><p>とにかくラブホテルの風呂場の大きな鏡には、オレたちの三人が裸で並んでいる姿が映っていて</p><p>みんな、黙り込んだまま身動き一つしないでいる</p><p>ラブホのお風呂は普通よりも広くて、三人入っても全然余裕なのが助かるな</p><p>というかマナが小柄だからか</p><p>いややっぱり、ラブホの風呂は広い</p><p>広いんだけど浅いっていうか、本当はきっと寝そべって入るタイプの湯船なんだな、これ</p><p>だからお湯の深さがそんなではない</p><p>横を見るとメグのおっぱいも、マナのおっぱいもこんにちわしている</p><p>だから、横を向くのは何となく気恥ずかしくて</p><p>別にいいんだけど</p><p>服を脱いで、湯船に浸かったときから三人とも、言葉を発さないままでいる</p><p>変な沈黙が三人の風呂を包み込んでいる</p><p>何か変な感じというかとにかく、恥ずかしい</p><p>メチャクチャ、恥ずかしい</p><p>これがどちらかの女の子と二人きりなら、また様子が違うんだろうけれど</p><p>1対1なら、開き直れるし</p><p>でも、三人一緒だと</p><p>それも女の子２人に対して、オレ1人だと</p><p>もう、どっちの方を見たらいいのかも判らなくて</p><p>何か、公平に話し掛けないといけないような</p><p>どっちの子の裸も見た方がいいのか、あんまり見ちゃいけないのか</p><p>あああ何が正解なのか、全然判らない</p><p>それでも、お湯の中では二人の足がオレの足と接触していて</p><p>オレのチンコは激しく、勃起している</p><p>それを左右から、女の子たちがチラチラ見ている気配がして</p><p>オレも二人の桜色の乳首を、時々チラ見しているわけで</p><p>あああああ</p><p>お風呂のお湯は、ちょっとヌルかったけれどそれでも、ずっと浸かっているから、身体がどんど温まってきた</p><p>オレのおでこに汗が浮かぶ</p><p>突然、メグがオレの汗をペロっと舐めた</p><p>オレを見て、ニッと笑う</p><p>苦いヨシくんの汗って、苦いんだねちょっとしょっぱい感じもするけど</p><p>メグはそう言って、オレに可愛い舌を見せた</p><p>ピンク色の舌</p><p>勃起がさらに固くなるのを感じる</p><p>ヨシくん、緊張してるメグはすっごく、緊張してるよ</p><p>メグがオレにおっぱいを擦り付けてくる</p><p>腕に尖った乳首の感触が</p><p>メグの身体、ヨシくんの好きにしていいんだよなんて言ったらきっと、ヨシくんは悩んじゃうんだよね</p><p>その通りであります</p><p>ヨシくん、真面目だもんね</p><p>真面目な男が、女の子二人と風呂には入らないです</p><p>でも、そこが好き</p><p>メグは、横からオレの耳をチロッと舐めた</p><p>身体がゾクッとする</p><p>マナも恥ずかしいの</p><p>メグが、オレを飛び越してマナに話し掛ける</p><p>は、恥ずかしいです</p><p>顔を赤くしている中学二年生</p><p>お昼にお屋敷で最初のレイプの後マナと風呂に入った</p><p>あの時は、平然としていたけれど</p><p>やっぱり、あれは演技だったんだ</p><p>まあ、そうだよな</p><p>自分をレイプした相手と二人きりで</p><p>つまり、オレと密室の中に居て</p><p>何されるか判らない状態だったんだものな</p><p>オレを変に刺激しないように、わざと無邪気な子供のキャラを演じていたんだ</p><p>むしろあの状況で、あれだけの芝居ができることがマナの凄いところで</p><p>とっても、悪いところでもある</p><p>あれならわーわー泣いたり、ギャーギャー喚いてくれた方が、よっぽどマナの気持ちが良く判った</p><p>なのに、変に適応能力が高すぎるから平気なふりができる</p><p>だけど、それはやっぱり作った笑顔だから</p><p>オレみたいな頭の悪い人間は騙せるけど</p><p>ミナホ姉さんみたいな大人には、通じなかったんだ</p><p>だけど、そんな状況をまたマナは鋭く察知するから余計に馴れ馴れしく、我が儘っ子みたいに振る舞うことになって自分を保護してくれそうな、オレに擦り寄って他の人から反感を買った</p><p>克子姉や寧さんは、根っから優しいからきっと、相手が子供だと思ってガマンしてくれてたんだな</p><p>メグみたいに</p><p>今思うとマルゴさんは、全然マナと口をきいていなかった</p><p>マルゴさんきっとマナのこと、すっごく怒ってるんだろうな</p><p>ていうか普通に平然とマナと喋っていたミナホ姉さんの方が怖い</p><p>ミナホ姉さん怒ると笑顔になるタイプだもんな</p><p>メグが言ってた通り</p><p>ミナホ姉さんがこれが最後のチャンスって言ったのは、尋常じゃないよな</p><p>オレあの言葉には、ちょっとドキっとしたけど</p><p>でもメグに言われるまで、さすがにミナホ姉さんも可哀想な子供を切り捨てる様なことはしないだろうって事態を甘く考えていた</p><p>ミナホ姉さんが、オレのために、どれだけ自分の復讐計画を妥協しようとしてくれているかも判らずに</p><p>ミナホ姉さんの計画ではマナも処分されるはずだったんだから</p><p>それが理解できなかった自分自身がとても情けない</p><p>オレが、そんな風に甘く考えてマナの好き勝手にさせていたから</p><p>状況をより、悪くしたんだ</p><p>黒い森全体の</p><p>全部オレの責任だ</p><p>マナはオレの女にするという約束で、ミナホ姉さんの復讐のターゲットから外して貰ったんだから</p><p>ヨシくん何を考えているの</p><p>メグが、心配そうにオレを見る</p><p>御名穂さんのこと</p><p>うつむくオレの頬に、メグはキスをする</p><p>今日は、お屋敷の人たちは大変だと思うから明日、御名穂さんに謝ろうメグも一緒に謝るわ</p><p>マナがオレを見る</p><p>それマナのことだよね、お兄ちゃん</p><p>ああマナも謝るんだぞ、みんなに</p><p>元気なく、マナはそう言った</p><p>明日のことは、今は忘れましょうよヨシくん、身体を洗ってあげようか</p><p>メグが、オレにニコッと笑ってくれる</p><p>本当にメグは優しい</p><p>優しくて、綺麗で</p><p>オレにはもったいなさ過ぎる女の子だ</p><p>うふっやっと、メグのこと見てくれた</p><p>ほら洗ってあげるから</p><p>あでも、オレとマナはお屋敷を出る前に風呂に入ったんだ泥だらけでグチャグチャになってたから</p><p>何か一日に何度も身体を洗うのって、変な感じがする</p><p>しずかちゃんじゃないんだから</p><p>それにこれから、オレたちセックスするんだろう</p><p>明日の朝もきっとシャワーを浴びるだろだから、今は汗を流すだけでいいや</p><p>オレの答えに、マナも</p><p>マナお兄ちゃんと1日2回もお風呂に入るって思わなかったなそうだね、マナも今は身体は洗わない明日の朝にする</p><p>というか少し、疲れている</p><p>できれば、このまま眠りたいぐらいの心境だ</p><p>今日は、色んな事があった</p><p>ホントにあり過ぎだと思う</p><p>メグも部活の後にシャワー浴びたけれどでも、石けんでちゃんと身体を洗いたいな</p><p>メグは、オレに身体を寄せる</p><p>ヨシくん洗ってくれる</p><p>あああいいよ</p><p>でも、その前に</p><p>メグがお湯から顔を出しているオレのチンポを見る</p><p>これ舐めて上げるね</p><p>ヨシくん腰を浮かせてオチンチンの先っぽだけ、お湯の外に出して</p><p>オレはメグの言う通りにする</p><p>腰をお湯に浮かせて勃起した亀頭の先だけを、湯面から出す</p><p>おしゃぶりするね</p><p>メグがオレの亀頭を口に含む</p><p>ちゅぱちゅばと唇でしごいてくれる</p><p>ヨシくん気持ちいい</p><p>ああ気持ちいいよ</p><p>良かったこれ昔、お屋敷に居た頃に、お姉さんの一人に教わったのお風呂の中でオチンチンの先だけ舐めると、男の人は悦ぶって覚えていてよかったわ</p><p>メグは、舌を伸ばして亀頭をペロペロしてくれた</p><p>メグねすっごい恥ずかしいのヨシくんの前で裸になるのも一緒にお風呂に入るのもこうやって、オチンチンをおしゃぶりすることも</p><p>メグの顔は、羞恥で赤く染まっている</p><p>でも、その瞳は欲情に濡れていた</p><p>あたしずっと、恥ずかしいままでいるね絶対に慣れないメグが裸でいることに慣れちゃったらヨシくん、つまんないでしょ</p><p>オレの赤い亀頭を、長くて白い指先ですりすり擦りながらメグは言った</p><p>メグ今、とっても恥ずかしいことをしているよねこんなこと、ヨシくんだけだよ恥ずかしいメグを見せるのは、ヨシくんだけなんだからねっ</p><p>ヨシくんメグのおっぱい触っていいんだよお尻も触ってアソコもイジってメグに恥ずかしいことしてメグは、ヨシくんの玩具なんだよいっぱい、恥ずかしいことして欲しいの</p><p>メグが、オレの亀頭に唾を垂らし指でキュッキュッと亀頭をしごく</p><p>ああぅっ</p><p>お兄ちゃん、気持ちいいの</p><p>マナがオレに囁く</p><p>マナが、ゴクンと唾を飲み込む音が聞こえる</p><p>マナも興奮しているんだ</p><p>すっげぇ、気持ちいい</p><p>オレのチンコをいじくりながらメグがマナに言った</p><p>ヨシくんとっても、気持ち良さそうでしょ可愛いでしょメグの指で、気持ち良くなってくれているのメグは、ヨシくんの気持ち良さそうな顔を見るのが好きメグ、ヨシくんのためなら、どんな恥ずかしいことでもするわ</p><p>め、メグお姉ちゃん</p><p>マナは、自分も何かしなければいけないと思っているらしい</p><p>だけど何をしたらよいのか、見当が付かないようだ</p><p>メグお姉ちゃんマナ、どうしたらいいの</p><p>そんなの知らないわ自分で考えなさい</p><p>そう言って、また舌でペロッと亀頭を舐め上げる</p><p>ビクッとするオレの表情を楽しんでいる</p><p>自分から何もしない子には、何もしてあげないわマナがしないのなら、今夜のヨシくんには、全部メグが一人でご奉仕するわヨシくんには、あたしだけを見て欲しいものメグだけをたっぷり愛して欲しい</p><p>メグは徹底的にマナを教育するつもりらしい</p><p>みすずとの約束通り</p><p>躾けを施すつもりなんだ</p><p>自分で考えなさいねどうしたら、ヨシくんに気持ち良くなって貰えるかどんなことをすれば悦んで貰えるのかどんなことを言ったら、ヨシくんは楽しいのかメグは、今、必死でそうしているわだって、あたしヨシくんが欲しいもの他の女の子たちより、一回でも多くヨシくんに愛して欲しいから、精一杯頑張るわ</p><p>メグが、オレの亀頭に頬ずりする</p><p>ペニスの側面に、チュッチュッとキスをしてくれる</p><p>ヨシくん愛してる愛してるわ大好きほら触って</p><p>メグがオレの手を取り自分の股間に導く</p><p>お湯の中なのにはっきりと判った</p><p>メグのそこは愛液で濡れていた</p><p>ねメグのここ、濡れてるでしょヨシくんが居るからだよメグ、ヨシくんが側に居てくれるだけで、ヌルヌルになっちゃうのもっと触ってそうここは、ヨシくんのための入り口だからねヨシくんのしか入らせないんだからメグはね、ヨシくんに犯されるために生まれてきた女の子なんだよ</p><p>メグオレのメグ</p><p>メグがオレの上に跨がってくる</p><p>あんっメグ、もうガマンできないヨシくん、メグに命令して</p><p>濡れた瞳でメグがオレを見下ろす</p><p>あたしはヨシくんのお許しがなければ、生きていけない女ですメグにお許しを下さい</p><p>許し</p><p>欲しいのヨシくんので、メグの中を満たして欲しいの</p><p>メグの顔が切なそうにオレの侵入を待ち望んでいる</p><p>オレはメグの期待に応える</p><p>メグお前とセックスしたいメグの中に入れてくれ</p><p>メグの顔がとろんと蕩けていく</p><p>はいあなたぁ</p><p>そのまま水中で、メグはオレの勃起を膣口に押し当てる</p><p>あふぅっ</p><p>お風呂の中でオレたちは、対面座位で繋がるんだ</p><p>固く尖った亀頭が愛液で濡れた、柔らかい肉唇を突き開いていく</p><p>んんんぅっ</p><p>つらそうな顔をする</p><p>ペニスがメグの中にずるりと侵攻していく</p><p>ああああんっ</p><p>メグの胎内をえぐっていく</p><p>昨日、処女を破られたばかりの狭い道をオレのペニスが押し広げていく</p><p>痛そうに顔を歪める、メグ</p><p>それでも、メグはオレを迎え入れることを止めようとはしない</p><p>メグ痛いのか大丈夫か</p><p>いいのっ痛いのがいいのっ</p><p>そのままメグは、根元までオレを受け入れる</p><p>亀頭が最奥にキスをする</p><p>肩ではぁはぁと息をするメグ</p><p>やはり、まだ挿入はきついんだ</p><p>脱力してオレに、ずっしりと体重を委ねる</p><p>オレたちの下半身は温いお湯の中で完全に交わり合っていた</p><p>オレの眼の前には、メグの可愛いおっぱいがある</p><p>メグの大きな呼吸に合わせておっぱいも上下に揺れている</p><p>ピンクの乳首が果実のように実っていた</p><p>メグが天女の様な笑顔で、オレに言った</p><p>ヨシくんのだよヨシくんとヨシくんの赤ちゃんにしか舐めさせないわ</p><p>メグの乳首にむしゃぶりついた</p><p>チュッチュッと、乳首を吸う</p><p>舌で転がす</p><p>あんっ気持ちいい</p><p>膣の中が、キュッと締まる</p><p>オレは、メグのおっぱいの感触を顔で楽しむ</p><p>乳首を舌でペロペロと舐め上げた</p><p>メグ女で良かった</p><p>メグが、オレを見て嬉しそうに微笑んだ</p><p>ヨシくんの女であたし、幸せだよ</p><p>外気よりも温かいお湯の中での交合</p><p>そしてメグの胎内は、お湯の中よりさらに熱い</p><p>外気と、お湯と、メグの胎内三つの温度差を、同時に感じる</p><p>お風呂の中でのセックスは本当に気持ちいい</p><p>ちゃぱちゃぱとお湯を跳ね上げながらオレたちは、セックスを続ける</p><p>メグ今、ヨシくんのことを全身で受け入れてるのあたし、今ヨシくんを愛してるヨシくんに、愛されてる好きヨシくんが好きなのぉっあなたあたしのあなたメグはもうあなたがいないとダメなのメグは、あなたの奴隷です奴隷みたいな奥さんなんだよぉ</p><p>お湯の中でメグの身体を下から揺する</p><p>真下からメグの胎内を突き上げるッッ</p><p>あっあああっああーっ</p><p>メグが、大きな喘ぎ声を出した</p><p>とっても、切ない顔をしている</p><p>潤んだ瞳で、オレを見つめている</p><p>オレの顔中に、チュッチュッと、キスを重ねていく</p><p>メグ本当に平気か痛くないのか</p><p>ユサユサと、メグの身体が揺れる</p><p>ちゃぷちゃぷと、お湯が跳ねる</p><p>ちょっと、まだ痛いもっと、痛くしてメグは、痛いのが好きなの</p><p>メグもぐいっと、腰を使い出した</p><p>子宮口にオレの勃起を突き当てるようにゴッゴッとお尻を跳ね下ろす</p><p>ああっその動き、気持ちいいよメグ</p><p>本当本当にメグ、ヨシくんのこと悦ばせてあげられてるメグ、ヨシくんの役に立ってる</p><p>ああメグの身体、気持ちいいよオレずっとずっと、メグとセックスしていたいこのまま、時間が止まればいいのに</p><p>いいのよずっとしていいの何時間でも、何回でもメグはヨシくんの奴隷なんだからっ</p><p>メグがキュッと膣を締めたッ</p><p>オレのペニスを一番深いところまで、ずっぽりと埋めて腰をぐるんぐるんと廻す</p><p>うっ絞られるようだ</p><p>うふふ気持ちいいこれね今日、陸上部の先輩に教わったの</p><p>メグが、微笑む</p><p>ヨシくんを悦ばせるテクニックを先輩が教えてくれたの</p><p>陸上部って何のクラブだよ</p><p>知ってる、ヨシくんお尻の穴と女の子のアソコって、筋肉が８の字に繋がっているんだってだから、お尻の穴をキュッと締めると、アソコもキュッと締まるんだよ</p><p>そう言いながらメグは、オレの唇をチロチロ舐める</p><p>あたし色んなことを覚えるねヨシくんを気持ち良くするためなら、あたし、どんなことでも勉強するわ</p><p>でも、絶対にセックスに慣れない溺れないあたしのセックスは、ヨシくんを悦ばせるためのものだからとっても恥ずかしいことをしているって気持ちは、絶対に忘れないわ恥じらうメグを、ヨシくんは犯していいのよ</p><p>メグは、犯される方がいいのか</p><p>メグは普通のセックスは、好きになれないんだろうか</p><p>うんメグね、ヨシくんに犯されたいの犯されるのがいいのオモチャにされたいのオモチャになりたいのよっヨシくんのお気に入りのオモチャになりたいっ</p><p>メグは心の全てをオレにさらけ出す</p><p>メグ、セックス人形になりたいよおっメグ、ヨシくんに犯されるために生まれたんだもんヨシくんだけのセックス人形だよメグのこと、メチャメチャにしていいんだからね</p><p>ずっぷずっぷずっぷと腰が揺れていく</p><p>オレの勃起がメグの胎内を磨き上げていく</p><p>判ったメグは、オレのセックス人形だだけど、大切にする大事に、可愛がるから一生、大切にするから</p><p>オレはメグの裸の背中を抱き締める</p><p>オレの言葉にメグは熱い涙を零した</p><p>嬉しい嬉しいよおっヨシくんが、メグのこと大切って言ってくれたよおっメグも大切だよヨシくんが好きあげるっみんなあげるからっメグは、全部、ヨシくんにあげる</p><p>ああああああっ</p><p>熱塊がこみ上げてくる</p><p>メグ、オレ、もう</p><p>メグが、オレを見て叫ぶ</p><p>いいよっメグにちょうだいメグのお腹に注いでっ</p><p>い、イクよ</p><p>メグに出す顔ヨシくんの一番、気持ちのいい顔を見せてぇ</p><p>ううううっ</p><p>メグぅぅっ</p><p>精液が噴き上がる</p><p>あっ届いてるヨシくんの届いてるよ</p><p>お風呂の中での密着した体勢でのセックス</p><p>オレのペニスがメグの一番深いところを突き上げ</p><p>噴水みたいに、白濁液を放出する</p><p>ヨシくんの温かいのがメグの赤ちゃんのお部屋に染み込んでくる</p><p>射精しながらメグの顔を見ている</p><p>メグもオレを見ている</p><p>愛してるあなたが好きよ</p><p>メグメグオレのメグぅぅ</p><p>オレたちはそのまま、抱き合ってキスをした</p><p>射精はまだ、終わらない</p><p>どういっぱい、出た</p><p>オレと繋がったままメグが微笑む</p><p>うんメグの中にいっぱい出ちゃったよ</p><p>メグが、オレの唇を舐める</p><p>いっぱい出されちゃったヨシくんの精液が、子宮に入ってくるのが判ったよメグの中ヨシくんのでいっぱいになっちゃった</p><p>メグはまた膣をキュッと締める</p><p>メグの中でペニスに残っていた精液が、チュチュッと絞り出される</p><p>でももっと欲しいメグの子宮ヨシくんの精液がもっと欲しいって、言ってるの</p><p>メグが、オレの口に舌を入れてくる</p><p>舌と舌が絡み合う</p><p>お兄ちゃん</p><p>耳元で泣きそうな女の子の声がした</p><p>マナのことも見て</p><p>オレとメグの激しい交合を見たマナは</p><p>眼を潤ませている</p><p>自分の股間に指を当ててクリトリスを刺激していた</p><p>マナ、ヨシくんに命令してはダメよ</p><p>オレにしがみついたままメグがマナに躾する</p><p>見て欲しいのなら自分から差し出しなさいどうしたらヨシくんに悦んでもらえるかだけを考えるのよ頭の中をヨシくんだけにしなさい自分のことは投げ捨てて、ヨシくんのことだけを考えるの</p><p>メグの言葉にマナは、立ち上がる</p><p>じゃばじゃばとお湯を跳ね上げながら幼い裸身が立ち上がる</p><p>オレはメグと繋がったまま思わず、マナの裸に見とれてしまう</p><p>発育途上の未成熟な肉体</p><p>それでも、おっぱいはすでに自己主張を始めている</p><p>ぷっくりとした可愛いお腹</p><p>そんなに筋肉の付いていない十四歳の肉体</p><p>お尻の肉は、まだそんなに厚くなっていない</p><p>だけどそれがとてつもなく柔らかく、弾力があることをオレはすでに知っている</p><p>マナはオレの前に立つ</p><p>オレの顔の前にマナの無毛の割れ目がさらけ出される</p><p>お兄ちゃん、見て下さい</p><p>マナが、緊張した声でオレに言う</p><p>今日、お兄ちゃんに女にしてもらった、マナのアソコです</p><p>マナは、湯船のへりに腰掛けて大きく足を開いた</p><p>少し腫れたヴァギナがくっきりと見える</p><p>ここにまた、お兄ちゃんのを入れて欲しいのマナにエッチなことをして</p><p>マナは震えている</p><p>マナ本当は、怖いんだろう</p><p>オレは、マナにそう言った</p><p>怖いですでも</p><p>マナは指で自分のヴァギナを開いて見せる</p><p>中は濡れていた</p><p>とろりと愛液が滴り落ちる</p><p>マナはお兄ちゃんに捨てられる方が、もっと怖い</p><p>マナの身体は子供でエッチしても、お兄ちゃんは全然楽しくないと思いますでもマナは、他にお兄ちゃんにしてあげられることが何もないから</p><p>マナの言葉に、メグが反応する</p><p>マナはまだ、上から目線なのね</p><p>マナが、ビクンッと震える</p><p>身体が子供だとか、何もしてあげられないとかそういうのは、マナの勝手な都合でしょそんなことを考える時間があったら、どうすればマナの貧弱な身体でヨシくんに楽しんで貰えるかを考えなさいヨシくんのことだけに集中するのよ</p><p>メグお姉ちゃん</p><p>このままなら、マナは明日の朝まで一度もヨシくんに抱いて貰えないわねミナホさんに報告しなくちゃマナには、ヨシくんの女としての自覚がありませんて</p><p>メグは胎内にオレをきっちり迎え入れたまま、マナに言う</p><p>でもマナ、どうしたらいいのか判らないから</p><p>判らないのなら、ヨシくんに聞けばいいでしょマナのことを、どうしたいですかって</p><p>メグの教育は、厳しい</p><p>メグも必死なんだ</p><p>もし、明日までにマナがミナホ姉さんの納得してくれるような女になっていなかったら</p><p>マナは、処分されるから</p><p>あの優しいメグが、ここまでマナを追い詰めるのは</p><p>メグ自身、今夜が瀬戸際だと判っているから</p><p>お兄ちゃんマナをどうしたいですか</p><p>怯えるマナの顔</p><p>ヨシくん思っていることをハッキリ答えてあげてヨシくんは、マナをどうしたい心の中にあるものを全部出して</p><p>メグの言葉にオレは</p><p>改めて、マナを見る</p><p>可哀想な状況に追い詰められた一人の少女ではなく</p><p>ただマナという女の子の、顔と身体を見る</p><p>オレは何で、この子にこんなに執着したんだろう</p><p>いつからマナのために、命を懸けてもいいって思ったんだろう</p><p>怯えて、震えている顔を見てハッと気付いた</p><p>オレやっぱり、こういう顔の子が好きなんだ</p><p>しかもオレの中には、こういう顔の女の子に酷いことをしたいという欲望がある</p><p>もっと、もっと怯えさせたい</p><p>この子を泣かせたい</p><p>レイプしたい</p><p>オレは本当の気持ちを吐露した</p><p>オレマナをメチャクチャにレイプしたいんだ</p><p>判った</p><p>オレがマナに拘ったのは</p><p>オレはマナの最初のレイプを楽しんでいた</p><p>力尽くでマナを犯すことを悦んでいたんだ</p><p>そのことが、心苦しかったから</p><p>その後、必死でマナを守ろうとしていたんだ</p><p>いいのよ、それで</p><p>メグが、オレに囁く</p><p>ヨシくんは、自分の気持ちを素直にぶつけてくれればいいの</p><p>あたしたちはヨシくんの女なんだから</p><p>メグがオレの耳を舐める</p><p>その代わり他の子としちゃダメだからね</p><p>メグはオレの中の暗い性衝動を知っている</p><p>昨日、お屋敷でオレが雪乃を犯す場面を見ているのだから</p><p>だからこそオレの性衝動は、オレの女たちにぶつけろと言ってくれる</p><p>いいのよマナだって、ヨシくんの女なんだからメチャクチャにしていいのよ</p><p>その言葉は裏返せば、もう雪乃を抱くなということなんだろう</p><p>マナヨシくん、レイプがいいんだってどうする</p><p>マナは</p><p>お兄ちゃんマナのこと、好きなだけレイプして下さい</p><p>色々書きたいこともあるのですがもう出ないと、マジで仕事に遅刻するので</p><p>123．マナはお兄ちゃんの</p><p>中学の時、友達のタカハシから聞いたんだけどさ</p><p>オレは湯船の縁に腰掛けている</p><p>膝の上に、裸のマナを抱きかかえて</p><p>あオレ、中学は男子校の寄宿舎に居たんだタカハシは、高校もそこに通ってるオレは、何とか抜け出してこれたんだけど</p><p>オレとマナの姿がラブホテルの風呂場の鏡に映っている</p><p>裸のオレに抱えられたマナは、恐怖に怯えている</p><p>可哀想なマナの顔</p><p>それでさそのタカハシには大学生の兄貴がいるんだってさそれでさ、冬休みか何かの時に、タカハシが帰郷した時に兄貴がこんなことを言ったんだって</p><p>後ろから抱き締めてマナの小さなおっぱいを指で揉んでいる</p><p>いや指で揉むほどの量は無い</p><p>それでも手を当てると十四歳の素肌に、明らかにムニッという弾力を感じる</p><p>まだ固さの残る女子中学生の胸</p><p>手の平で、その感触を楽しむ</p><p>女の子は、やっぱり髪の毛の長い方がいいな髪の毛の長い子ってのは、毎日のケアが大変なんだよサラサラな髪を保っている子は、真面目できちんとした性格の子に決まっているからな付き合うならって</p><p>オレはマナの白い背筋をペロッと舐める</p><p>ゾクッと震えるマナの身体</p><p>舐めた箇所に、鳥肌が浮かぶ</p><p>それを聞いて、タカハシは驚いたんだって言うんだだって、タカハシの兄貴がこれまで付き合ってきた女の子の中に、髪の毛の長い子なんて一人もいなかったから</p><p>マナの首筋にキスをする</p><p>マナはまたビクつく</p><p>でもガマンしている</p><p>後ろ髪の下の肌をチュッと吸うと、赤く跡が残る</p><p>これがキスマークってやつだな</p><p>よしいっぱいつけちゃえ</p><p>舞夏の首筋をオレはチュッチュッと何度も吸う</p><p>それでさタカハシは、兄貴が出掛けている時に、こっそり兄貴のコンピューターを起動させてみたんだってまあ、何かエロい画像とか動画とか隠しているんじゃないかって思ったらしいんだけどオレは、コンピューターを持ってないから、よく知らないけれどさ男ってみんな、ネットで拾ったエッチな画像をコンピューターの中に溜め込んでいるらしいんだよ</p><p>後ろから、舞夏の乳首を触る</p><p>舞夏の乳首は、まだ乳輪の中に陥没している</p><p>鏡に映る右の乳首の先をよく見るとマイナスドライバーで回せそうな感じの小さな凹みがある</p><p>そこをツンツンと指で刺激する</p><p>乳輪の中に沈み込んでいるがマナの乳首が固くなっていくのが判る</p><p>それでタカハシは、兄貴が溜め込んだエッチな画像を開いて一つ一つ眺めていくうちにあることに気付いたんだって</p><p>マナの耳を、そっと噛む</p><p>マナはあんっと声を上げた</p><p>タカハシの兄貴の溜め込んだエッチな画像に出てくる女の人はみんな、ちょっと眼と口が大きい人ばっかりだったんだ</p><p>マナのお腹に触る</p><p>ぷにぷにしていてでも、すっきりと細い腰</p><p>十四歳の少女の肌は、ぴんと張っている</p><p>何か肌がちょっとだけ厚いように感じる</p><p>克子姉や渚さんの肌はもっと薄い感じがする</p><p>薄い肌の中にぷるぷるしたお肉が詰まっている感じ</p><p>マナは少しだけ厚めの肌の下には、ほとんど脂肪は感じられない</p><p>わずかにおっぱいとお尻にあるだけで</p><p>それで、タカハシはハッと気付いたんだってそう言えば、自分の兄貴のこれまで付き合ってきた女の子は、みんな眼と口が大きかったなって</p><p>マナの太ももに触る</p><p>何て柔らかくて、ぷるっとした感触なんだろう</p><p>オレが撫でると、お湯の玉がスゥーと流れて行く</p><p>水を弾く肌って、こういうのを言うんだろうな</p><p>つまり溜め込んだ画像の中の女の子の共通点眼と口が大きい女っていうのが、タカハシの兄貴の実際の好みでさ、髪の毛が長いなんて言うのは全然関係無かったんだ</p><p>マナのお尻</p><p>触ると、身体をよじる</p><p>まだお肉の付いていない、薄いお尻</p><p>でも、触ってみると中学生のお尻は、生ゴムのようにぷるんとした弾力がある</p><p>それで、最終的にタカハシが出した結論はさ男って、割と自分は本当はどんなタイプの女の子が好きなのか、自分ではよく判っていないんだろうって判ってないけれど、ちゃんと好みがあって選んでいるんだってだから、自分の本当の好みを知りたかったら、コンピューターの中に溜め込んだ画像を見るといいって言ってたよ画像の女の子たちの共通点を探したら自分が実際はどんな子が好きなのか、よく判るはずだって</p><p>オレの指が、ついにマナの割れ目に触れる</p><p>そこは濡れていた</p><p>鏡に映るマナの秘唇</p><p>強姦による処女喪失とその後の、何度ものセックス</p><p>少し腫れている</p><p>それでも十四歳の無毛の割れ目は</p><p>ぴっちりと閉じていた</p><p>マナオレが何が言いたいか判るか</p><p>マナの耳に、そっと囁く</p><p>もし、オレがコンピューターを持っているとしたらきっとオレが拾い集めた画像は、みんなマナみたいな顔立ちの女の子ばかりだと思うんだ</p><p>鏡の中の綺麗な少女が驚きの声を上げる</p><p>生理的に、マナみたいな顔の子が好きなんだと思うマナは、とっても綺麗な顔をしている眼が大きくて、鼻も高いし唇が少し厚くて、セクシーな感じがするオレは多分、マナみたいな顔立ちの子が好みなんだよ</p><p>愛しているというのとは違う</p><p>好み</p><p>単純に好きなんだ</p><p>犬より猫が好きとか</p><p>食パンより、クロワッサンが好きというレベルの好みで</p><p>あ、ありがとうございますお兄ちゃん</p><p>マナは、震えながらも、オレに礼を言う</p><p>でもゴメンオレ、マナみたいな顔をした女の子が、ちょっと困った顔をしているのが好きなんだ</p><p>オレはオレの中の真実に到達した</p><p>黒くて暗い衝動に</p><p>オレ、前にも話したけれどマナの姉さんの雪乃に、入学式以来ずっと憧れてた憧れっていうのとも、ちょっと違うなオレは毎日、雪乃をレイプする妄想ばかりして、オナニーばかりしていたんだ毎日、頭の中で雪乃の身体を犯していた</p><p>オレの腕の中でマナの身体が硬直する</p><p>オレは雪乃と愛し合いたかったんじゃない雪乃を、自分の恋人にしたかったんじゃないオレは、雪乃を犯したかったんだ決してオレの手に届かないような可憐な美少女をオレの精液で、ドロドロに汚してやりたかった</p><p>それが、オレという男の本性だ</p><p>情けなく、格好悪いオレの性衝動</p><p>オレが雪乃が遠藤と付き合っていると知って、ショックを受けたのは雪乃の処女を遠藤に奪われるんじゃないかって恐れたからだ雪乃の処女は、どうしてもオレが踏みにじりたかった他の男に、取られたくなかった遠藤に抱かれてしまったら、オレはもう、頭の中で雪乃を犯す妄想さえできなくなるから</p><p>鏡の中のオレの顔</p><p>情けない男の顔</p><p>そのオレの顔をマナは、怯えた顔で見つめている</p><p>オレはどうしても、雪乃の肉体をメチャメチャにしたくて堪らなかったオレは、オレの心の中にある全ての感情を雪乃の胎内に吐き出したかった父母への憎しみも将来への不安も孤独と絶望もみんなみんな、精液と一緒に、雪乃の中に射精したかった</p><p>そうだオレは、自分の心のはけ口に雪乃の肉体を利用した</p><p>オレの溜め込んだ感情を雪乃の中に吐き出していたんだ</p><p>それで、お姉ちゃんをレイプしたの</p><p>マナが口を開く</p><p>マナ雪乃をお姉ちゃんて呼ぶのは禁止よ</p><p>湯船の中からメグが言った</p><p>メグは、オレの背中に自分のおっぱいを押しつけながら</p><p>手でオレのペニスをイジってくれている</p><p>マナはもう吉田舞夏でしょ白坂舞夏じゃないのよ雪乃のことは、雪乃さんて呼びなさい</p><p>メグが、厳しく指導する</p><p>はいお兄ちゃんは、雪乃さんをレイプしたんですか</p><p>マナは萎縮して、オレに尋ねる</p><p>ええ、ヨシくんもレイプに参加したわ御名穂さんにお願いして、雪乃のヴァージンはヨシくんが破らせて貰ったのよね</p><p>オレが答える前にメグがそう言った</p><p>まるで、雪乃は輪姦されたような口振りで</p><p>オレはまるで、その中の一人でしかないという風に印象づける</p><p>ああミナホ姉さんに、必死に頼んだんだどうしても、雪乃のヴァージンは、オレがレイプで奪いたかった</p><p>そう雪乃さんも、初めてはレイプだったんだね</p><p>マナは、寂しそうに言った</p><p>でも、良かったわねマナ</p><p>メグが、オレの亀頭をくりくり撫で擦りながら、笑って言った</p><p>ヨシくんに、気に入って貰える顔立ちで</p><p>マナが鏡越しに、メグを見る</p><p>だってそうでしょマナの顔立ちをヨシくんが気に入ってくれたからヨシくんは、御名穂さんから、マナを引き取ってくれたんでしょそうでなかったらマナは、もっと恐ろしい眼に合っていたでしょうね雪乃みたいに</p><p>メグが赤い舌を伸ばして、オレの背中を舐め上げる</p><p>背中にゾクッと快感が走る</p><p>ヨシくん雪乃は、どんな酷いことをされたの</p><p>オレの耳に、メグが囁く</p><p>ロストヴァージンで、一晩で十三回犯されたことは聞いたわその後は、どうなったの</p><p>メグはマナに、雪乃に起きたことの全てを話してしまえと言うのか</p><p>いやメグは、オレに懺悔しろと言っているんだ</p><p>オレが雪乃に何をしたのか全てを告白しろと</p><p>その後雪乃は、野球部員の恋人が朝練しているのを眺めながら、車の中で犯されたそれから廃校舎の中で、何度も犯されて小便を引っかけられて、自分もみんなの前でオシッコさせられた全部、ビデオに撮っている写真もある</p><p>マナが震えている</p><p>しかし、眼を開けて鏡の中のオレを見つめている</p><p>オレも、鏡の中のマナに話し続ける</p><p>それから恋人とのデートの途中に、公園の公衆便所に呼び出されて二度、売春させられたその後は、パンツを履かないままミニスカートで繁華街を歩かされて風俗街のど真ん中でたくさんの男に観られながら犯された雪乃の家の前でも、犯された</p><p>マナが、絶句する</p><p>そして昨日は</p><p>オレがそこまで言ったところで、メグが口を挟む</p><p>そこかに先はメグが話すわ昨日のことは、メグも見ていたから雪乃は、たくさんの人にバイブレーターや電気ショックで散々、なぶり者にされたのそれから、花嫁さんの衣装を着せられて教会の礼拝室みたいな場所で、男に犯されたわ可哀想に、雪乃はもう花嫁衣装は着れないと思うわ結婚式はできないわねあんな体験をしてしまったら、レイプされた時のことをどうしても思い出しちゃうだろうから</p><p>まるでメグにミナホ姉さんが乗り移ったようだった</p><p>いやメグは、わざとそうしている</p><p>マナの心を支配するためにメグは、ミナホ姉さんの言葉による呪縛を行おうとしているんだ</p><p>メグは、黒い森の女ミナホ姉さんの八番目の玩具</p><p>それだけじゃないのよマナ雪乃は、マナよりもさらに態度が悪かったからあたしや、マナや、みすずさんみたいにロストヴァージンの後、池田先生の医院に連れて行って貰えなかったの</p><p>それって、まさか</p><p>マナが震え上がる</p><p>そうよ雪乃だけは、避妊のピルを貰ってないの御名穂さんは、雪乃を妊娠させるつもりよ産むことができなかった自分の赤ちゃんの代わりを、雪乃のお腹に宿そうとしているの</p><p>そんな酷い酷いよ</p><p>マナの眼から、ぽろぽろと涙が零れる</p><p>マナいい加減にしなさいね</p><p>メグが低い声で、マナを叱る</p><p>マナは、メグの怒りの意味が理解できない</p><p>マナは、雪乃に同情している余裕なんてないのよマナも雪乃と同じ目にいいえ、もっと酷い目に遭いたいの</p><p>いいえ遭いたくないです</p><p>マナはプルプルと、首を振る</p><p>マナがお医者さんに連れて行って貰えたのは、誰のお陰マナが良い子にしていたから</p><p>違いますお兄ちゃんのお陰ですマナはずっと、態度が悪かったから</p><p>ヨシくんがずっとミナホさんからマナのことを庇ってくれていたことは判っているわよね</p><p>はいよく判ってます</p><p>そして今マナはまだ、生きるか死ぬかの瀬戸際にいることも判っているわよね</p><p>メグの言葉が、マナに突き刺さる</p><p>それならお姫様な気分は、もう完全に捨ててしまいなさい</p><p>真剣に考えてみななさいマナが、御名穂さんに許して貰うためにはマナは、どうならないといけないと思う</p><p>マナは考える</p><p>ヨシくん甘い考えは全部捨てましょう御名穂さんは今、人生賭けた大勝負をしているのよマナが少しでも裏切る可能性があるなら自分たちにとって、何か一つでも足を引っ張るようなことをする可能性があるのなら断固として処分するわ</p><p>そ、そうだ</p><p>御名穂さんはオレたちの黒い森全員の命を背負っている</p><p>マナに不安な要素があるのなら見過ごすはずが無い</p><p>生半可なことでは、御名穂さんはマナを認めてはくれないわどうするの、マナ</p><p>メグの問いにマナは</p><p>マナは、答えを出した</p><p>マナはお兄ちゃんの奴隷にならないといけないと思います</p><p>マナは、泣きそうな顔でそう答えた</p><p>あたしもそう思うわそこまで徹底しないと、御名穂さんは絶対にマナを受け入れてはくれないと思う</p><p>奴隷</p><p>だから、さっきメグお姉ちゃんは、もう自分のことを考えるのは止めて、お兄ちゃんのことだけ考えろって言ってくれたんですね</p><p>そうよマナが自分のことを何か一つでも優先しようとすればその瞬間に、御名穂さんはマナを切り捨てるわもう、そういうレベルまで来てしまっているのよ</p><p>マナがずっと、我が儘で、身勝手で、生意気な態度をとっていたからですね</p><p>マナが深く反省する</p><p>今日一日でマナはそこまで、ミナホ姉さんの心象を悪くしていたのか</p><p>いや確かに、信頼できる様な子には見えなかったと思う</p><p>マナこの先、人間らしく生きていきたいのなら徹底的に奴隷になりなさい大丈夫、ヨシくんはあなたをちゃんと妹として愛してくれるからだけど、マナはヨシくんの愛に甘えてはいけないわマナは奴隷なんだから</p><p>いいのか、それで</p><p>蒼白の顔でマナは、頷く</p><p>眼に涙を溜めながら</p><p>はいマナは、優しくされるとつけあがる、お馬鹿さんですものね自分は奴隷なんだって、いつも思っていないとまた、失礼なことをしてしまいますものね</p><p>判ったわねマナ</p><p>はいマナはお兄ちゃんの奴隷になります自分は、奴隷になるんだって思い込みます奴隷根性を身につけます</p><p>マナは鏡の中の自分自身に誓っている</p><p>マナがマナを奴隷に堕とす</p><p>ヨシくんそういうことだから</p><p>ヨシくんは気にしないでいいの今まで通りマナを妹だと思って、可愛がってあげればいいのよマナが勝手に自分のことをヨシくんの奴隷だと、思い込んでいるだけだから</p><p>これは、マナにとって、必要なことなの判って</p><p>マナがオレに振り向く</p><p>お兄ちゃんマナのこと、レイプしたいって言ってくれてありがとう</p><p>マナは、必死に笑顔を作っている</p><p>犯されるという恐怖を乗り越えてオレの奴隷になりきろうと</p><p>マナはとっても聡明な少女だ</p><p>どんな状況でも、自分らしさを失わなかった適応力のある子だ</p><p>そのせいで、ミナホ姉さんたちに嫌われたわけだけど</p><p>マナには、強い精神力と演技力がある</p><p>そんなマナが自分は、オレの奴隷だと思い込んだら</p><p>どうなるんだ</p><p>マナの顔を気に入ってくれて、ありがとうマナ、いっぱいお兄ちゃんにレイプされるねきっと、レイプに慣れるから</p><p>マナの方からオレに縋り付いてくる</p><p>小さなおっぱいをオレの胸に擦り付ける</p><p>マナ慣れたらダメなのよヨシくんは、怯えて怖がっているマナをレイプしたいんだからレイプに慣れてはダメずっと、怖いままでいるのよ</p><p>メグがそんな無茶苦茶なことを言う</p><p>判りました、メグお姉ちゃんマナ、レイプには慣れませんずっと、怖いままでいます</p><p>マナが震えながら、無理に微笑む</p><p>さあ、ヨシくんマナをレイプしてあげて</p><p>マナみたいな顔の子が好きなんでしょいいのよヨシくんの憎しみも、不安も、孤独と絶望もみんなみんな、精液と一緒に、マナの中に射精して</p><p>ヨシくんは、いつでもガマンし過ぎなのよ心の中に悪いものをいっぱい溜め込んでいるわだから雪乃みたいな子を、犯したくなっちゃったんでしょ</p><p>メグの眼が痛い</p><p>ああオレ、最低な男だよな</p><p>最低じゃないわとっても、可愛いわよ大好き、ヨシくん</p><p>いいのよあたしたちの前では、本当のヨシくんをさらけ出してみっともなくても、格好悪くてもいいあたしたちが、ヨシくんの心の中に溜まった暗い気持ちは、全部綺麗にしてあげるから</p><p>あたしたちは、ヨシくんの女だよヨシくんの良いところも、悪いところも全部受けとめてあげたいさあ溜まっているものを、みんなマナの中に吐き出して今日からは、マナがその係になるからだから</p><p>雪乃は、もう要らないわよね</p><p>メグはオレから、雪乃を引きはがそうとしている</p><p>オレの感情のはけ口を雪乃からマナに変更することで</p><p>マナ今日から、あなたはヨシくんのレイプ奴隷よヨシくんがムシャクシャしたら、いつでも犯されるの良かったわね、ヨシくんがマナのことを必要としていて</p><p>必要とされているの、マナ</p><p>マナがメグに尋ねる</p><p>うんヨシくんは、あたしや他の子が相手だと、セックスの時もとっても気を遣ってくれるからそれはとても嬉しいけれどヨシくんには、感情のままに欲望を吐き出す相手が必要なのそういう相手がいないとこの先、ヨシくんは壊れてしまうと思う</p><p>メグは、そう言い切った</p><p>今までは、雪乃を犯すことで発散させていたんでしょうけれどでも、雪乃は不適格だわ雪乃には、男の人の欲求を受けとめるような包容力は無いからバカでしょ、あの子</p><p>うん雪乃さん、バカだものね</p><p>雪乃お前、姉妹に酷いこと言われてるぞ</p><p>だからマナが適任なんだと思うヨシくんも、そう思わない</p><p>ヨシくんもう一度、マナの顔を見て上げて</p><p>オレはメグの言うとおり、マナの顔を見る</p><p>やっぱり、マナはヨシくんの好みのタイプの顔だと思う</p><p>マナのこと、犯したいと思う</p><p>正直に答えてあたしたちはもう、そんなことでヨシくんから離れたりはしないからヨシくんの本当の気持ちが知りたいの</p><p>オレの本当の気持ち</p><p>あたしたちにヨシくんの裸の心を見せて欲しい</p><p>オレはマナを犯したいいつでもムシャクシャした時は、マナをメチャクチャにしたいマナをオレのレイプ奴隷にしたい</p><p>オレはオレの中の暗い欲望をメグとマナに示す</p><p>マナのこと、必要ですか</p><p>マナが、オレに尋ねた</p><p>セックス奴隷でも、レイプ奴隷でも構いません本当に心の底から、マナのことが必要だと思いますか</p><p>結局ここがマナのプライドの、最後の一線なんだろう</p><p>憐れみで救われるのは、プライドが許さないんだ</p><p>マナはせめて、必要とされたいと思っている</p><p>それが、レイプ奴隷だとしても</p><p>必要だオレにはレイプ奴隷のマナが要る</p><p>マナがオレの前に土下座する</p><p>マナを必要としてくれてありがとう、お兄ちゃんマナは、これからお兄ちゃんのレイプ奴隷として生きていくねずっとずっと、可愛がって貰えるように努力するからお願いだから、捨てないでマナを捨てないで下さい</p><p>マナが、オレの足をペロペロと舐めた</p><p>服従する犬の様に</p><p>マナ今、言ったことを、これから毎日三回、ヨシくんに誓いなさいマナは、そこまでしないと、レイプ奴隷には成り切れないでしょ</p><p>メグは、さらにマナを突き堕とす</p><p>はい約束しますマナはお兄ちゃんの奴隷です一生、奴隷であることを誓います</p><p>オレの足に何度もキスをする</p><p>昼間オレはマナの足を洗ってやった</p><p>それが今マナがオレの足に接吻している</p><p>オレの奴隷として</p><p>ヨシくんマナを抱いてあげて</p><p>オレのペニスをしごきながらメグが言った</p><p>マナは、レイプ奴隷だって誓ったのよ思いっきりレイプしてあげないと、本当にヨシくんに必要とされているのかどうか心配になっちゃうわよ</p><p>お兄ちゃんマナを犯してお兄ちゃんの心の中のモヤモヤを全部、マナの中に出してマナは、そのためのレイプ奴隷なんだよ</p><p>マナ鏡に手を付いて、お尻を突き出せ</p><p>オレは、マナにそう命じた</p><p>マナが鏡に手を付く</p><p>ぐいっとお尻を高く付きだした</p><p>これでいいですかお兄ちゃん</p><p>それでもマナの身体は、震えている</p><p>セックスに対して恐怖を感じている</p><p>鏡に映る自分の顔を見ていろ</p><p>オレは勃起したペニスを、マナのヴァギナに押し当てる</p><p>ひぃっ</p><p>亀頭が触れた感触にマナがビクッと震える</p><p>怖いか、マナ</p><p>とっても、怖いです</p><p>もっと怖くなるんだぞ</p><p>もっと怖くして下さい</p><p>マナの割れ目を指で開く</p><p>愛液がトロトロトロと零れていく</p><p>何だ中はすっかり濡れているんじゃないか興奮しているのか、マナ</p><p>よく判らないですただ、お腹の中が熱いの</p><p>淫乱なんだよ、マナは</p><p>はいマナは淫乱な女の子ですお兄ちゃん、いけないマナをお仕置きして下さい</p><p>一生、オレ以外の男を受け入れるんじゃないぞ</p><p>はいマナはもう、お兄ちゃんの所有物ですからお兄ちゃんだけの奴隷ですから</p><p>マナの声は上ずっている</p><p>マナの身体は震えている</p><p>鏡の中の、怯えた顔</p><p>この顔をもっと啼かせてやりたい</p><p>犯すぞマナ</p><p>ぐいっとマナの割れ目に亀頭を押し入れる</p><p>痛ぁいッッ</p><p>鏡の中の顔が痛みに耐える</p><p>さっきまで処女だったマナの膣</p><p>痛みの癒えてない胎内に、オレは欲望を侵入させる</p><p>怖いかぁ、マナ</p><p>怖い、怖いよぉ</p><p>狭くてキツイ穴をオレの勃起が、無理矢理拡げていく</p><p>ああああああッッ</p><p>大きく口を開けて、絶叫するマナ</p><p>犯している</p><p>マナを犯している</p><p>そうら最後まで、押し込むぞ</p><p>オレは、根元までペニスを突き入れる</p><p>痛い痛いです</p><p>お腹の中が張り裂けんばかりに、異物を押し込まれたマナ</p><p>ぽろぽろと熱い涙を零している</p><p>泣くほど痛いのか苦しいのか</p><p>耐えているマナの顔は、とても美しいと思う</p><p>ほら、鏡を見ろ</p><p>オレにレイプされている自分の顔を見るんだ</p><p>マナがマナを見る</p><p>恥ずかしい恥ずかしいです</p><p>綺麗だよ、マナマナは、オレにレイプされている時の顔が、一番可愛いよ</p><p>オレは、マナを後ろから貫いたままマナの耳元に囁く</p><p>お兄ちゃんはちょっと怖い顔をしていますでも、気持ち良さそう</p><p>気持ちいいよマナをレイプするのは、本当に気持ちいいんだ</p><p>オレは、マナの身体を後ろから抱き起こす</p><p>鏡の中にオレたちの結合している部分が見える</p><p>ほら見ろよ、マナオレたち、繋がってるぞ</p><p>ああマナ、お兄ちゃんに入り込まれちゃってる</p><p>マナが、また涙を零す</p><p>本当に入ってるあんなに大きかったのが、全部マナの中に入ってるの</p><p>そうだマナは今、レイプされているんだぞ</p><p>どうしようマナ、またレイプされちゃった</p><p>動くぞ</p><p>オレは、ゆっくりと腰を使う</p><p>あああんっマナの中に入って来る出て行くまた、入って来る見える丸見えだよぉマナ、お兄ちゃんにレイプされちゃってるよお</p><p>マナが犯される自分を見て、被虐に溺れていく</p><p>オレは、もうガマンができなかった</p><p>マナ、もう一度鏡に手を付けこのまま射精まで、一気にいくぞ</p><p>オレは、マナの腰を掴んで</p><p>痛くするからなッ</p><p>こ、怖い</p><p>オレは激しく、ピストンする</p><p>痛い痛い痛い痛いよおっ</p><p>狭い膣の中でペニスをしごき上げる</p><p>マナの子宮に向かって、奥までズンズンと突き込む</p><p>痛い奥は痛いよぉっ</p><p>鏡の中のマナの顔は、痛みと苦しみに耐えている</p><p>涙が、ポロポロと零れ、風呂場の床に跳ねる</p><p>お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃぁん</p><p>マナはもうお兄ちゃんとしか、叫ばない</p><p>ただ必死に、男の暴虐に耐えている</p><p>オレは、後ろからマナのおっぱいを触った</p><p>乳首をコリコリと触る</p><p>ああ射精への欲求が一気に高まってくる</p><p>マナ吐き出すぞマナの中に、出すからな</p><p>鏡の中のマナが、オレを見る</p><p>出してマナの身体を汚して汚してお兄ちゃん</p><p>くるっ</p><p>こみ上げてくるッッ</p><p>ま、マナぁぁっっ</p><p>精液が噴き上がるッッ</p><p>ああッお兄ちゃん</p><p>マナが子宮に注がれる熱液に震える</p><p>今、出てるからな</p><p>鏡越しに見つめ合う、オレたち</p><p>判る判るよマナ、今、お兄ちゃんのを注ぎ込まれてるぅぅ</p><p>どくっ、どくどくっ、どくっ</p><p>ペニスが脈打って白い液をマナに送り届けている</p><p>マナぁぁ</p><p>オレは、グイグイッと腰を突き動かして最後の一滴まで、絞っていく</p><p>あああお兄ちゃん、気持ちいいの</p><p>気持ちいいよマナは</p><p>マナはよく判らないでも</p><p>鏡の中の十四歳が、受精している自分の顔を見つめている</p><p>鏡の中のマナは気持ち良さそうな顔をしているよ</p><p>マナはきっと変態なんだよ変態の淫乱なんだよ</p><p>ようやく、射精が終わる</p><p>オレは、マナの身体を後ろから抱き締める</p><p>それでいいんだマナは、オレだけのレイプ奴隷なんだからな</p><p>うんそうだねお兄ちゃん</p><p>ありがとうマナマナの中に射精して、スッキリしたよ</p><p>オレは、マナの耳の後ろにキスをした</p><p>マナから、ペニスを引き抜く</p><p>拡がった割れ目から、とろとろと精液の残滓が零れる</p><p>マナは風呂場の床にお尻を付けて、オレの方を向く</p><p>マナこそマナの身体を使ってくれて、ありがとう、お兄ちゃん</p><p>マナが、メグを見る</p><p>メグお姉ちゃんセックスって凄いね</p><p>メグは、満足そうにオレたちを見つめていた</p><p>自分の身体を使って、お兄ちゃんに悦んで貰うのがこんなに嬉しいことだとは、マナ知らなかった</p><p>マナが、メグに微笑む</p><p>あたしも、そう思うわヨシくんに気持ち良くなって貰うと、本当に女に生まれて良かったなって感じるの</p><p>うんマナも女で良かったお兄ちゃんで良かった奴隷にして貰って良かった</p><p>メグが、マナに尋ねる</p><p>どう、マナずっと続けられそう</p><p>続ける</p><p>レイプ奴隷としての生活を</p><p>これからずっとマナは、オレの欲望を吐き出され続ける</p><p>うんレイプでも、お兄ちゃんはマナのことが好きだって気持ちは判るから</p><p>マナは、小さく頷いた</p><p>もう一度、湯船に入って汗と愛液を洗い流した</p><p>ヨシくんメグの身体を洗って</p><p>そう言えば、そんな話もあった</p><p>オレがスポンジを取ると、メグは</p><p>スポンジなんかいらないよ</p><p>ヨシくんの手で洗って</p><p>オレは自分の手にボディシャンプーを泡立て</p><p>そのままメグの身体を洗っていく</p><p>ああん、気持ちいいよ</p><p>オレは手の平で、メグの身体の柔らかさを堪能していく</p><p>もっと、エッチな触り方をしてもいいのよ</p><p>メグが言った</p><p>ううんもっと、エッチに触って触って欲しいの</p><p>おっぱいも、お腹も、背中も、手足も、お尻も、股間までオレは、綺麗に洗っていった</p><p>メグにシャワーを掛けて、泡を洗い流す</p><p>それから、もう一度、湯船で身体を温めて</p><p>風呂から上がることにした</p><p>お風呂から出て、一休みしてからでいいんだけど</p><p>メグ、さっき貰った首輪を付けるわヨシくんは、鎖を持ってメグ、ヨシくんの犬になるから犬みたいに、後ろから犯して欲しいな</p><p>熱い眼で、メグがオレにおねだりする</p><p>あたしもヨシくんに犯されている姿を鏡で見たいの</p><p>オレの股間がまた強ばってくる</p><p>マナもしたいでしょヨシくんのペットになるのよ</p><p>お兄ちゃんがしたいのなら</p><p>マナは、もう自分の欲求を第一にはしない</p><p>どんなことでも、オレが何を望むのか先に考える</p><p>よしよし、マナちゃんと正しいお返事ができたわね</p><p>メグは、マナの教育を忘れない</p><p>うんマナも一緒に首輪プレイしようかあ、でも首輪に付ける鎖は一本しか貰わなかったよな</p><p>そうだ珠代さんは、一本しかくれなかった</p><p>一本しか無いのならメグお姉ちゃんがどうぞマナは、見学していますから</p><p>これも正しい回答なんだろう</p><p>前の舞夏だったら、珠代さんに、もう一本持って来て貰おうぐらいのことは、平気で言い出してたもんな</p><p>よしとにかく、風呂から出よう何か飲もうよオレ、喉が渇いた</p><p>オレたち三人は、風呂から上がる</p><p>風呂場のドアをガチャンと開けると</p><p>そこには一人の女性が立っていた</p><p>黒い服を着た長身の女性</p><p>どうやら、彼女の教育は順調のようね</p><p>いつもの冷たい眼で、ニッと微笑む</p><p>どどうしてここに居るの</p><p>み、ミナホ姉さん</p><p>さてここで、さらにダメ押しするのが黒い森のやり方です</p><p>鉄は熱いうちに叩け</p><p>特に、マナみたいな気が変わる可能性のある女の子は念入りに</p><p>お仕事してきます</p><p>124．罪と罰</p><p>突然、姿を現したミナホ姉さんに</p><p>オレとマナは、呆然としている</p><p>メグは毅然とした表情で、ミナホ姉さんに言った</p><p>もう少しだけ、時間を下さればよかったのに</p><p>ミナホ姉さんが来ることを知っていた</p><p>恵美は、そんなに首輪プレイがしたかったの</p><p>メグは、頬を赤らめてそう答えた</p><p>大丈夫よまた、後でできるわ</p><p>どういうことなんだ</p><p>マナが、ハッと我に返る</p><p>マナは、そのまま全裸で風呂場の床に土下座した</p><p>おでこをぴったりと床に付けて、伏せている</p><p>あら、どうしたのかしらこの子</p><p>意地悪そうな声でミナホ姉さんは、そう言うが</p><p>マナは返事しない</p><p>どうしたんだ、マナ</p><p>とオレが声を掛けると、マナは</p><p>お兄ちゃんどうか、マナが弓槻様にお詫びすることをお許し下さい</p><p>床に額を付けたままマナは言った</p><p>あうんミナホ姉さん、マナが姉さんに謝りたいことがあるんだって</p><p>ふうんそうなの</p><p>ミナホ姉さんが、マナの前に立つ</p><p>舞夏さん、いえ、今はマナさんだっけあたしに口をきくことを許します</p><p>ミナホ姉さんは、支配者としてマナの前に君臨する</p><p>弓槻様わたくしは、今日は一日、ずっと弓槻様を始め、皆様たちに失礼なことばかり致しました大変、申し訳ございません</p><p>マナの声は必死だった</p><p>声を震わせながらミナホ姉さんに、お詫びしている</p><p>わたくしは、どのようにも処分して下さいですが、どうかお兄ちゃんには、罰をお与えにならないで下さいお願い致します</p><p>マナはオレの女だ</p><p>オレの妹でオレのレイプ奴隷だ</p><p>当然マナの不始末は、オレの監督不行届ということになる</p><p>マナの罪は、オレの罪だ</p><p>どうしてこう頭が悪いんだろう</p><p>大切なことを、いつも誰かに言われてから気付く</p><p>オレは急いで、マナの横に跪く</p><p>全裸のまま、ミナホ姉さんに土下座する</p><p>ミナホ姉さん、申し訳ありませんでした マナの罪は、オレがちゃんとマナを躾けしていなかったからです罰は全て、オレが受けますどうか、マナを助けてあげて下さい</p><p>風呂場の床に、額を当てる</p><p>勢い余って、ゴツッと頭を床にぶつけた</p><p>それでもオレも必死になって、床のタイルに額を擦り付ける</p><p>いいわ取りあえずは、合格よ二人とも</p><p>ミナホ姉さんが、オレたちに言った</p><p>頭を上げなさいあたしを見て</p><p>オレたちは床に伏せたまま、ミナホ姉さんの顔を見上げる</p><p>吉田くんあたしは、あなたに自分の女に対する、男としての責任を学んで欲しかったの甘やかせるだけでは、ダメ他の人に迷惑を掛けないように、時には叱らないといけないし、罰も与えないといけないわそれがちゃんとできないようならあたしは、いつでもあなたからマナさんを取り上げるわ</p><p>優しい口調でもミナホ姉さんの言葉は、厳しかった</p><p>そして、マナさんもし、今、あなたが自分の主人である吉田くんを無視して、直接あたしに話し掛けるようだったらあたしは、あなたを即、処分するつもりでした</p><p>ミナホ姉さんの冷たい言葉に、マナは怯えている</p><p>今までの舞夏だったら、ミナホ姉さんに謝るにしても、オレのことなんか無視して直接、話し掛けていたはずだ</p><p>そして自分の罪を認めて、主人様には罰が及ばないようにする気遣いは見事でしたあなたは頭の良い子だからもう自分が白坂の家のお姫様ではなく、吉田くんの奴隷になったんだということを自覚すれば、きちんとした振る舞いが出来るとは思っていたわとりあえずは、合格点をあげておきます</p><p>じゃあ、ミナホ姉さんはマナのことを</p><p>でもあたしは、今日一日、ずっとマナさんのことを見てきたんだけれどあなたって喉元過ぎれば熱さを忘れるっていうタイプじゃない</p><p>ミナホ姉さんは、冷たい笑みでマナを見下ろす</p><p>はいマナは、そういう馬鹿な娘だと思います</p><p>マナは泣きそうな顔で、反省の言葉を述べる</p><p>馬鹿じゃないわさっきも言ったけれど、マナさんは頭はいいわよただ品が無いのよね自分は下劣な人間だってことを自覚しなさい</p><p>はい弓槻様</p><p>マナはそれでも、涙を堪える</p><p>雪乃なら感情に押し流されて泣き喚くような場面でもマナは耐える</p><p>それがマナの強さだと思う</p><p>鉄は熱いうちに叩けって言うでしょだから、今の段階で徹底的にマナさんを教育しないといけないと思ってね</p><p>マナに徹底的に奴隷意識を根付かせるために</p><p>ミナホ姉さんは、この部屋へ来たのか</p><p>とにかく、いつまでも裸でいると風邪を引くわ詳しい話は、あっちのベッドの部屋でしましょう恵美</p><p>まだ、身体が濡れているわねあなた、吉田くんを拭いて上げて</p><p>メグが、脱衣所にあったラブホテルのバスタオルを取る</p><p>ばさりと拡げてオレのことを拭いてくれようとする</p><p>あ大丈夫自分でできるから</p><p>オレが、そう言うとミナホ姉さんは</p><p>吉田くん恵美にして貰いなさい</p><p>ミナホ姉さん</p><p>あなたの女の仕事を取ってはいけないわ</p><p>ミナホ姉さんはオレのことも、教育しようとしている</p><p>メグに拭かせてあたしがしてあげたいの</p><p>メグが、オレに優しく微笑んでくれた</p><p>うんじゃあ、頼むよメグ</p><p>オレは、両手を拡げてメグが拭きやすいように立った</p><p>メグは、バスタオルでオレの身体を拭いていく</p><p>ところでバスタオルは２枚あるのよ</p><p>確かにラブホテルのバスタオルは男女一枚ずつ用意してあった</p><p>なぜ、あなたは何もしないのかしら</p><p>ミナホ姉さんの言葉に、マナが飛び上がる</p><p>お、お兄ちゃんま、マナにも、お兄ちゃんの身体を拭かせて下さい</p><p>もう一枚のバスタオルを取り上げてマナが、オレの背中に立つ</p><p>ふ、拭いても、よろしいでしょうか</p><p>マナは勝手に、拭こうとはしなかった</p><p>これが奴隷意識ということか</p><p>うんマナも頼む</p><p>前は、メグが</p><p>背中側はマナがオレの身体を拭いてくれる</p><p>二人とも裸のまま</p><p>メグの可愛いおっぱいが揺れている</p><p>足をお拭きします</p><p>マナが床に跪いてオレの足を拭いていく</p><p>ヨシくん、ここも拭くね</p><p>メグはオレのペニスを丹念に拭いてくれた</p><p>ありがとう二人とも</p><p>オレの身体から、すっかり水滴が取れた</p><p>オレはミナホ姉さんに尋ねる</p><p>あのオレもメグとマナの身体を拭いてやってもいいでしょうか</p><p>そんなことはあなたの好きになさい吉田くんの女でしょ</p><p>オレの女だ</p><p>何をするのも、オレがオレの責任でしなければいけない</p><p>メグ拭いて上げるよ</p><p>はい、あなた</p><p>恥ずかしそうに、メグがオレの前に立つ</p><p>どんなにオレに裸身を晒しても、メグは羞恥の心を忘れない</p><p>オレに見られているという気持ちが、メグに羞じらいを忘れさせないのだろう</p><p>赤く顔を染めるメグは、本当に可愛い</p><p>メグからバスタオルを受け取り、その柔らかい身体を拭いてやった</p><p>次は、マナだ</p><p>前なら、年下だからという理由でマナから拭いたと思う</p><p>それじゃあ、いけないんだ</p><p>メグはマナよりも先にオレの女になったんだし</p><p>オレにとってのメグは正妻になる人でマナは、妹で奴隷だ</p><p>マナのことは、メグの後にしないといけない</p><p>それが優先順位</p><p>マナの小いさな身体も、すみずみまで拭いてやる</p><p>小さなおっぱいもオレの精液が垂れている股間も</p><p>拭き終わったじゃあ、そこに、ラブホテルのガウンがあるでしょうあなたと吉田くんは、それを着なさい</p><p>確かに、脱衣所に変な布一枚のぺらぺらな着物が置いてある</p><p>メグは、それのピンクの方を自分用に取って、ブルーの方をオレに渡してくれた</p><p>とにかく羽織ってみる</p><p>何かガウンというより</p><p>これから手術を受ける、病院の患者さんになったみたいだ</p><p>オレとメグは、色違いのガウンを着たけれど</p><p>えっとマナは</p><p>オレの問いに、ミナホ姉さんは笑った</p><p>奴隷に服はいらないでしょ</p><p>ミナホ姉さんの言葉に、マナはビクッと震える</p><p>さあ向こうの部屋に行きましょう安心なさい少し、話をしたら、あたしは帰るからその後はまた、三人で夜を楽しみなさい</p><p>ベッドの部屋に戻る</p><p>オレとメグはベッドに腰掛けマナは裸のまま、床に正座している</p><p>ペットのように、オレの足下に寄り添って</p><p>ミナホ姉さんは、ソファをベッドの方に向けて座った</p><p>ところでミナホ姉さんは、いつここに戻って来たの</p><p>オレは、まず当たり障りの無いことから質問してみた</p><p>戻って来た</p><p>だってお屋敷へ帰ったよね</p><p>そうだミナホ姉さんは、そう言って、ラブホテルの事務室から出て行ったはずだ</p><p>電話で寧さんも、先生は、もうすぐ戻って来るって言ってたし</p><p>あああれは嘘よ</p><p>あたしは、ずっとこのホテルの中に居たわあなたたちの会話をずっと聞いていたの</p><p>今夜のあたしは行方知れずで音信不通の方がいいのよあたしたちの敵を攪乱するためにはね</p><p>ミナホ姉さんは、さっき事務室で言ったことと全く違うことを話す</p><p>恵美は、いつ気付いたの</p><p>ミナホ姉さんが、メグを見た</p><p>そうだメグは</p><p>電話です</p><p>メグは答えた</p><p>携帯の番号が変わったことを、あたしは陸上部の友達全員にメールしましたでも、返信が一つも帰って来ないんです</p><p>返信が無い</p><p>いつもなら、メールしたら必ずすぐに返信してくれるような子まで、何も送って来ないんです</p><p>いやでも</p><p>みすずにメールしたのは、メグの携帯からだったよな</p><p>そして、みすずはすぐに電話を掛けてきた</p><p>だから御名穂さんがくれたこの電話は、特定の相手としか通話できない仕組みになっているんじゃないかって思ったんです</p><p>特定の相手</p><p>そうよその電話は、あなたたちの前の携帯電話のメモリーをコピーしたけれどあらかじめ登録しておいた何人かとしか電話できないようになっているの</p><p>あらかじめ登録しておいた人間とだけ</p><p>みすずや寧さんと通話できたのは、そういうことか</p><p>さっきも言ったけれどあたしは、マナさんのことはこれっぽっちも信用していないから</p><p>ミナホ姉さんが、マナを見下ろす</p><p>マナさんが、吉田くんを裏切ってこっそり白坂家や市川さん、あるいは警察に電話すると困るでしょ</p><p>マナがオレを裏切る</p><p>居場所を連絡されてマナさんの身柄を奪回されたら、あたしたちの計画に支障が出るわ吉田くんや恵美を、人質に取られる可能性もあるし</p><p>自分の携帯がダメなら、吉田くんや恵美の携帯を使うかもしれないだから三人とも、同じ仕様の携帯を渡したの吉田くんが、みすずさんや寧に電話するだろうってことは判ってたし一応、あたしと克子マルゴと渚とも通話できるようにしてあるわそれ以外の人とは、通話できないようにしてあるのよ</p><p>つまり、ミナホ姉さんは</p><p>マナのことを全く信用していなかった</p><p>スーパーでのあたしたちの会話を御名穂さんが知っていたのはこの携帯に盗聴器が付いているからですよね</p><p>メグが、さらに尋ねる</p><p>そういうことよもっとも、このホテルに着いてからはこの部屋には、盗聴器も隠しカメラも付いているから、あなたたちの様子は下で珠代とずっと見ていたわ</p><p>でも珠代さんは</p><p>さっき、オレにお屋敷でセックスしてると、どこかで誰かが覗き見してるような気がして集中できないでしょって言ったいつでも、このホテルを利用していいって</p><p>だからオレは、てっきり、このホテルにはカメラやマイクは隠されていないんだと思い込んでいた</p><p>珠代さんは、別にここには監視装置が無いと言ったわけではない</p><p>オレが勝手に勘違いしていただけだ</p><p>明日市川さんとの交渉を終えるまでは、マナさんは大切な人質です逃がすわけにはいかないわだから、あたしは帰るふりをして監視に残ったの</p><p>現在進行中のミナホねえさんの計画では、マナの身柄を抑えているということは、大きな意味があるんだ</p><p>ミナホ姉さんが、自ら監視を続けなくてはならないほどの</p><p>マナさんを奪還したらすぐに市川さんは白坂家と手を組んで、あたしたちを攻撃してくるわそれは困るのよあたしたちは、もう一日いいえ、半日でいいから時間が必要なのマナさんがこちらの手の中にいる限り市川さんは白坂家の活動を阻害してくれるわ今は、白坂家の動きを少しでも攪乱しておきたいのだから今夜は、絶対にマナさんにはここに居て貰わないと困るのよ</p><p>それに、マナさんの本心も知っておきたかったのよあなたが本当に、吉田くんに相応しい女なのかこの眼で確認したかったの</p><p>オレに相応しい女</p><p>あなたたちの判断は妥当ねマナさんの性格じゃ、一度奴隷の身分にまで堕ちてみないと、やり直せないものね</p><p>本当に育った環境が悪いとしか思えないわ恵美がお姫様気分て評していたけれど、本当にその通りよよく敵の中に居て吉田くんが自分の保護者になってくれたからって、あれだけ自由気ままに振る舞えたわね</p><p>そんなに酷い有様だったんだ</p><p>普通の子なら、もう少し謙虚にしているわしかもマナさんは、あたしたちの仲間になりますつて宣言した後も、何度か迷っていたでしょ吉田くんを裏切って、市川さんに連絡するべきかどうか</p><p>ミナホ姉さんはずっと、マナを観察していたんだ</p><p>ある意味白坂の家の人間らしいけれどねまああたしたちは、白坂創介という人間を知っているからガマンできたけれどねよく似てるわこちらを信用させるような発言をしながら、頭の中で別のことを考えている時の顔とかね</p><p>ミナホ姉さんたちはマナの後ろに、父親である白坂創介の姿を感じていたんだ</p><p>娘は父親に似る</p><p>一緒に暮らしていれば考え方や、人に対する態度が似てくるのは当たり前だ</p><p>だからミナホ姉さんは、絶対に警戒を緩めなかった</p><p>どれだけマナが子供だとしても、油断することなく白坂創介に対する時と同じように</p><p>裏切りの可能性を忘れなかった</p><p>ここまで言葉では説明してきたけれど、マナさんには白坂創介の犯した罪についての証拠を一切見せて来なかったわなぜだか判る</p><p>ミナホ姉さんが、オレに尋ねる</p><p>そう言えば雪乃には、映像や写真を見せていたのに</p><p>マナには、まだ何も見せていない</p><p>ミナホ姉さんのお腹の傷は見せたけれど後は、ただ言葉で説明しただけだ</p><p>あたしたちの真剣な話をどれだけ、マナさんが真剣に聞いてくれるか知りたかったのそういうことでしか、人間性は測れないから</p><p>マナの人間性</p><p>吉田くんはいつもマナさんに対して真剣だったあたしも、真剣な気持ちで、マナさんに自分の傷を見せたなのに、マナさんの態度は、いつもブレていたわ</p><p>ブレる</p><p>結局お父さんがどんなに悪いことをしたからって、自分に害が及ぶことについて納得できないんでしょというより吉田くんにレイプされたという現実を、マナさんのプライドが許せなかったのよ自分に起きた悲劇のことで、頭の中がいっぱいだから、どんなに真剣に話しても、マナさんの心には響かなかったマナさんはずっと、上辺だけの仲間を演じていたわ</p><p>恵美は、あたしの意図に気付いてマナさんがどれだけ、瀬戸際にいるのか知ったのよね</p><p>ミナホ姉さんが、恵美を見る</p><p>はい御名穂さんが、マナをどう処分しようとしているのか想像ができましたから</p><p>そうよね恵美は、黒い森の一番恐ろしい時期にお屋敷のなかに居たんですものね</p><p>はいあたしのお母さんだけじゃなく何人もの、お姉さんが亡くなるのを見てきましたから</p><p>亡くなる</p><p>ミナホ姉さんが、マナを見る</p><p>マナさんあなたさっき、あたしにどのような処分でも受けますって言ったわよね</p><p>床に裸で正座したままマナが答えた</p><p>あたしたちの世界で処分というのが何を意味しているか判っていて言ったの</p><p>マナは首を振った</p><p>処分というのは、殺すという意味よ</p><p>ミナホ姉さんは穏やかに言った</p><p>マナはガクガクと震え出す</p><p>奥歯がガチガチと鳴っていた</p><p>メグがマナを見る</p><p>あたしマナが裏切ったら、御名穂さんはマナを殺すつもりなんだって気付きましたもう、そういうレベルの段階に来てしまっているんだって</p><p>最初から、そういうレベルよ</p><p>ミナホ姉さんは、笑って言った</p><p>あたしの作った元々の計画では白坂雪乃は、妊娠・出産をさせた後、海外の娼館に売り飛ばす白坂舞夏は白坂創介の眼の前で輪姦した後に、殺すことになっていました</p><p>仕方ないでしょうあたしの妹は奈生実は、白坂創介に殺されたんだから奈生実だけじゃないわ恵子さんや忍さん博子さん好恵さん有姫美奈子楓自殺した子もたくさん居るのよ</p><p>ミナホ姉さんは冷たい眼でマナを見ている</p><p>白坂創介に復讐するなら白坂の最も愛している娘を、眼の前で殺すしかないでしょう</p><p>ミナホ姉さんは、ソファから立ち上がりテーブルに置いていた、ノートパソコンを起動させる</p><p>証拠を見せてあげるわ市川さんに送ったファイルは、全部で８時間あるのあっちは、ノーカットで全ての映像と動画が入れてあるから今から見せるのは、その一部よ</p><p>パソコンの画面をオレたちの方に向ける</p><p>そして、映像はスタートした</p><p>男がまだ幼い少女を犯している</p><p>泣きじゃくる少女を笑いながら</p><p>これはあたしよ、十二歳のあたし</p><p>同じ男が別の女性をレイプしている</p><p>これあたしのお母さんだわ</p><p>その女性の死に顔</p><p>ベッドに横たわった死体の横で、小さな少女が泣いている</p><p>あれメグだよね</p><p>また別の少女が、犯されている</p><p>激しく、抵抗している少女に男が乗り掛かる</p><p>これが奈生実まだ十二歳だったのよ</p><p>その少女の葬儀の写真</p><p>こんなの酷い</p><p>うちの高校の制服を着た少女が犯されている</p><p>そうよ渚は白坂創介に処女をレイプされたのよ</p><p>また別の少女抵抗する少女を男は、拳で殴りつける</p><p>あれ、克子さんだよね</p><p>ああ克子姉も、白坂創介に拉致されて売春させられていたんだ</p><p>今度は二人の少女犯されて、激しく泣いている</p><p>その泣いている少女の顔には、見覚えがあった</p><p>この人、さっきホテルの事務室に居た</p><p>珠代さんも白坂創介に騙された女の一人なんだ</p><p>珠代の後ろで犯されている子が、美奈子よ美奈子は、売春させられることに耐えられなくなって自殺したわ</p><p>白坂創介にレイプされる少女たち</p><p>その映像と</p><p>亡くなった女性たちの遺影が</p><p>交互に繰り返されていく</p><p>白坂の行った変態セックスの映像も</p><p>血まみれになっている少女もいた</p><p>股間から血が噴き出しているのはミナホ姉さんだった</p><p>どの映像でも女たちは、激しく苦しみ泣いている</p><p>そして、白坂はいつでも、笑っていた</p><p>白痴のようにへらへらと笑っている</p><p>何て身勝手で、気持ちの悪い笑顔なんだろう</p><p>こんなの無理だよ</p><p>マナが小さく、呟いた</p><p>こんなことしてパパが、許されるはずがない</p><p>マナがぽろぽろと涙を零した</p><p>パソコンの映像が終わる</p><p>これは一部よ白坂創介は、二十年近くこんなことを続けてきたんだから女の子を騙して、拉致して、強姦して自分が飽きたら、売春させる壊れた娘を海外に売り飛ばしたりもしたわ売春させられた娘たちが、ちゃんとした報酬を貰えるようになったのは、つい最近よあたしが運営に参加するようになってからだから</p><p>話で聞くのと、実際に映像で見るのでは全然違う</p><p>こんなに酷くて恐ろしいことだったんだ</p><p>吉田くん克子が自分は絶対に幸せな結婚は出来ないって言った理由判ったわね</p><p>こんな酷い地獄を体験してしまったらもう、無理よ死んでしまった女の子たちのことを思ったら自分だけ幸せになるなんて絶対にできない</p><p>オレは頭だけで判ったつもりになっていた</p><p>言葉だけで理解しているつもりになっていた</p><p>だけどミナホ姉さんたちの復讐は</p><p>白坂創介への憎悪は</p><p>オレが考えていたよりも遥かに深くて、暗いんだ</p><p>自分の青春を奪われただけじゃない</p><p>死んでいるんだ</p><p>仲間を何人も殺されて</p><p>ミナホ姉さんたちの心も殺されたんだ</p><p>マナは、死なないといけませんか</p><p>マナがミナホ姉さんに言った</p><p>それは、吉田くん次第よ</p><p>本当にこの子が欲しい憐れみや同情で答えてはダメよ正直に言いなさいマナさんは、あなたに必要</p><p>オレはマナを見る</p><p>マナは必死な顔で、オレを見上げている</p><p>ミナホ姉さんに答える</p><p>必要ですオレでなくミナホ姉さんのために</p><p>ミナホ姉さんが驚く</p><p>あたしのため</p><p>どんなに白坂創介が憎くてもミナホ姉さんは、マナを殺してはダメだよそれじゃあ、白坂創介と同じになってしまう殺すのだけは、ダメだよ姉さん</p><p>オレの答えにミナホ姉さんは</p><p>それならあなたの奴隷にしなさいあたしは奴隷以外には、マナさんの生存を認めません</p><p>判ったマナは、一生、オレの奴隷にする</p><p>オレはマナの命を預かる</p><p>殺させはしない</p><p>殺してもいけない</p><p>マナは生きているべきなんだ</p><p>マナオレは、白坂創介の前でお前をレイプするマナは、お父さんの前でオレの奴隷になることを宣言しろそれでお前に対する復讐は、諦めてもらう</p><p>そうね最低限、それくらいのことをして貰わないと気が済まないわね</p><p>マナいいな、それで</p><p>と、小さな声で返事をした</p><p>マナさん言っておきますけれど、白坂創介に恨みを持っている女はたくさんいるのよ吉田くんのためにあたしが、他の女は抑えますでも、もし今後、マナさんが一度でも吉田くんを裏切ることがあったならあたしたちは、躊躇なくあなたを殺すわ思いつく限り、残酷な方法でそれだけは、覚えていてちょうだい</p><p>ミナホ姉さんは、マナにそう伝えた</p><p>オレは、ベッドから降りミナホ姉さんに土下座する</p><p>オレを罰して下さい</p><p>今日のオレはミナホ姉さんに罰せられなければならないほどの罪を犯した</p><p>オレミナホ姉さんたちが、どれほど真剣に復讐と向き合っているのか、全然理解していませんでしたマナに好き勝手をやらせていたのも、オレの責任ですましてやオレは、一度、マナを逃がしてやろうとさえしました</p><p>オレは、マナをタクシーで家に帰らせようと提案した</p><p>それをミナホ姉さんは、隠しマイクで聞いていた筈だ</p><p>でもあなたはちゃんと思いとどまったじゃない</p><p>いいえそんなことを一度でも思いついたオレをオレが許せません</p><p>ミナホ姉さんが、ククッと笑う</p><p>いいわじゃあ、吉田くんに罰を与えます</p><p>オレは、顔を上げてミナホ姉さんを見上げる</p><p>今から、明日の朝の七時までに十回、射精しなさい全て、膣内射精よフェラチオや体外への射精は許しません</p><p>結局先生たちの復讐への思いは、吉田くんの想像を遥かに上回っていたということです</p><p>ということで、次話は吉田くんの罰、スーパー姉妹丼大戦、十番勝負になります</p><p>では</p><p>125．第一次スーパー姉妹丼大戦・Ｆ</p><p>じ十回</p><p>膣内射精を</p><p>今二回、セックスしたばかりなのに</p><p>その数が妥当だと思うわ</p><p>ミナホ姉さんがマナを見下ろす</p><p>今日一日でマナさんが、吉田くんを裏切るかどうか迷った回数がそれくらいでしょ</p><p>マナがビクッと震える</p><p>吉田くん駅前のホテルから市川さんに電話を掛けた時マナさんが執拗にハンバーグのことを喋っていたのを覚えている</p><p>そういえばやたらとハンバーグの話をしていた</p><p>あれ自分の現在の居場所を、市川さんに伝えるかどうか悩んでいたからでしょそれとも市川さんとどこかのホテルでハンバーグを食べた記憶があるとか</p><p>ミナホ姉さんの言葉にマナは、うつむく</p><p>人ってねすぐにイメージの連想をしてしまうのよ今、ホテルに捕まっているということを伝えようとして、眼の前にあったホテルのルームサービスのハンバーグの話をついしてしまったまあ、そんなところなんでしょうねもちろん、ハンバーグだけじゃ、市川さんには何のメッセージも届かないけれどね</p><p>マナさんは平然と電話しているような顔をしていたけれど実際は、かなりの重圧を感じていたんでしょだからホテルというイメージが、ハンバーグという言葉でしか表現できなくなっていたのよ</p><p>そんな風にミナホ姉さんは、ずっとマナを心理を読んでいたんだ</p><p>マナさん返事がまだよ今日は、何回吉田くんを裏切ろうとしたの</p><p>マナが顔を上げる</p><p>おっしゃる通り十回ぐらいだと思います</p><p>そうねどうやって、あたしたちから逃げ出すかちょろちょろと廻りの様子を何度も見ていたものね吉田くんと恵美が、付きっきりになっていてくれなかったら本当に、どこかで逃げ出したと思うわ</p><p>オレは全然、気付かなかった</p><p>マナのことを、少しも疑っていなかった</p><p>可哀想な状況に堕とされた子供としか認識していなかった</p><p>だからその数だけ罰として、吉田くんは射精しなさい</p><p>オレが、マナの不審な様子を見逃した数だけ</p><p>ただ明日も色々と大変なのよ吉田くんにも、元気で居て貰わないと困るわ</p><p>ミナホ姉さんか、ニヤッと笑う</p><p>だから最低でも、五時間は睡眠を取って欲しいの</p><p>今が十時ちょっと前ねこれから２時間セックスして、夜の十二時には寝なさいそして、明日の朝五時に起きて七時までの２時間、セックスなさい</p><p>２時間＋２時間の４時間で十回の射精</p><p>御名穂さんヨシくんが射精する相手は、あたしでも構いませんか</p><p>メグが、真剣な顔で尋ねる</p><p>もちろんいいわ吉田くんが膣内射精するのならただし、メグが受精するのは、夜の２時間だけにしなさい明日の朝は、吉田くんの射精を受けとめるのは禁止します</p><p>何故です、御名穂さん</p><p>ミナホ姉さんが、クスクスと笑う</p><p>恵美明日は、身体検査よ他の生徒たちと一緒に身長なんかを測っている時に、吉田くんの精液が股間から垂れてきたら、恥ずかしいでしょ</p><p>メグに、そんな恥ずかしい思いをさせるわけにはいかない</p><p>でもマナは、今夜は二回しかセックスしないように池田先生に言われています</p><p>メグは、なおも食い下がる</p><p>あれはね池田先生はまあ二回ぐらいにしておけばって、おっしゃったのよマナさんはそもそも今夜は、もう吉田くんに犯されたくなかったのよ明日になれば、市川さんが迎えに来てくれると思っているから何とか、今夜をしのげばいいと思ったのねそれで池田先生に自分から今夜、セックスしてもいいですかって聞いたんでしょ池田先生が今夜は処女喪失したばかりだから、もうセックスするなっていう答えが返ってくることを期待して</p><p>マナはやっぱり、嫌だったんだ</p><p>オレとのセックスは</p><p>でも池田先生は、長年、お屋敷の娼婦たちを診てきた先生ですからね甘やかすようなことは、おっしゃらないわ</p><p>じゃあ明日の朝になったら何度してもいいっていうのは</p><p>オレは、ミナホ姉さんに尋ねる</p><p>そう言えば吉田くんが、今夜はもうマナさんにセックスを求めないって考えたんでしょ明日の朝になったら、また別の理由でセックスを回避すればいいし根本的に、マナさんは頭はいいのよ中学生レベルではね</p><p>ミナホ姉さんは、マナを侮蔑の眼で見下ろす</p><p>あたしこういう心理戦は、幸代で散々やってきているからあの子も、言い訳と自己弁護と自分に有利な論理展開だけは上手いから</p><p>岩倉さんか</p><p>幸代はあたしが知る限り、お屋敷の女としては一番の馬鹿よ淫乱で下品で変態で、もう救い様の無い子だからとても、可愛いのよ</p><p>ミナホ姉さんが、岩倉会長をそう評した</p><p>さっき、吉田くんがあたしのことを裏切ったって言い出したけれどそんなことを言ったら、あたし、幸代には何回裏切られたことかううん今だって、彼女はあたしを裏切るための工作を始めているしもちろん、何もかもあたしは把握しているけれどね次のお仕置きを考えておかなくちゃ</p><p>ミナホ姉さんは楽しそうに、そう言った</p><p>だから吉田くんも恵美も、あたしのことなんて何度裏切ってもいいのよ罰を受ける覚悟があるのならね安心なさいあたしは、どれだけ裏切られたとしても絶対にあなたたちを切り捨てたりはしないから</p><p>克子渚マルゴ幸代寧アニエスそして、あなたたち二人あたしの玩具たちあたしは、受け入れた人間を決して、見捨てたりはしないわあなたたちが大切よ自分の命よりあなたたちを愛しているわ</p><p>オレは弓槻御名穂という女性に受け入れられたことの意味を、全然理解していなかった</p><p>オレ、ミナホ姉さんの玩具にしてもらうまでいや、その後も、何度もミナホ姉さんや黒い森のみんなから試されましたよね</p><p>雪乃陵辱から始まってこれまでに、様々なことがあった</p><p>そうよあたしたちは、そもそも白坂創介や他の人間に騙されて、地獄に墜ちた女たちの集まりですから簡単に人を信じたりはしないわ</p><p>それが黒い森のメンバーのバックボーンだ</p><p>だからこそ、オレは何度も試された</p><p>自分がそういう体験をしてきているというのに</p><p>オレはマナが、みんなから受け入れられていると思い込んでいた</p><p>オレは馬鹿だ</p><p>白坂創介の娘が簡単に信用されるはずがない</p><p>あたしたちは、言葉だけでは決して人を信じないわあたしたちはいつも、その人間の行動が言葉と釣り合っているかを見ているの吉田くんはいつも、誠実だったわ勢いだけの言葉は言わないし誓ったことに対しては、いつも全力で行動してくれただから、受け入れたのあなたに姉さんと呼んでもらえることは、とても誇らしいわ</p><p>ミナホ姉さんが、嬉しそうに微笑む</p><p>逆にあたしたちは言葉で相手を縛るわ人間は、簡単に場の雰囲気や勢いで、適当な言葉を吐くものよその自分が吐いた言葉にどれだけ責任を取る気概があるかで相手の人間の品格を測るのどんなにお金持ちだろうが、権力者だろうが品格の無い人間はクズよまともに相手をするべきではないの</p><p>今日一日ミナホ姉さんたちが、マナに対して吐いた優しい言葉はみんな試しでしかなかった</p><p>その試しにマナは</p><p>あなたは散々、その場限りの言葉で誤魔化し続けたわね</p><p>も、申し訳ありません</p><p>マナの顔が引きつる</p><p>今度やったら殺すわあたしが思いつく限り、一番残酷な方法で</p><p>ミナホ姉さんの眼は、冷たかった</p><p>もし、あたしが死んだとしても、克子があなたを殺すわあるいは、マルゴがあるいは、寧があなたが、まだ知らないあたしの身内が、絶対にあなたを殺す</p><p>マナさん今後は、自分の言った言葉に責任を持つと誓えるかしら</p><p>誓いますだから殺さないで下さい</p><p>ミナホ姉さんは、笑った</p><p>じゃああなたは、一生、吉田くんの奴隷でいいのね自分で言ったことですものそれでいいわよね</p><p>ミナホ姉さんはほんの数分前、マナが風呂場で誓ったオレのレイプ奴隷になるという言葉さえ信用していない</p><p>や、約束しますマナは一生、お兄ちゃんの奴隷です</p><p>そう返事するマナにミナホ姉さんは</p><p>そうじゃあ、奴隷の証としてマナさんの性器の上にタトゥを入れるわ</p><p>マナが、顔を上げる</p><p>奴隷に所有者がマーキングするのは、当然の権利でしょう</p><p>ミナホ姉さんが、オレを見る</p><p>雪乃さんの時は、テンプレートを使ったけれど今回は、自分で書くタイプにしたわ吉田くん何て文字を入れたい</p><p>ミナホ姉さんが置いてあった鞄から、タトゥを入れる器具を取り出す</p><p>あなたのお姉さんも頑固だったから雪乃さんは、下の毛を剃って、タトゥを入れたのよこれ特別な薬を使わないと、一生、消えないから、そのつもりでね</p><p>吉田くん、自分で書く</p><p>いえオレ、字はあんまり綺麗じゃないですからミナホ姉さんに任せます</p><p>使ったことのない器具で、マナの肌に汚い文字を残したら可哀想だ</p><p>じゃあ、あたしが書くわ何て書けばいいかしら</p><p>宝って入れて下さい</p><p>タカラ</p><p>マナはオレの宝ですから</p><p>あなたらしいわね</p><p>ミナホ姉さんが、マナに近付く</p><p>いやタトゥなんて嫌だよぉ恵美ちゃん、助けて</p><p>マナ死にたいの</p><p>マナはハッと息を呑む</p><p>あたしはヨシくんの女なのマナが、ヨシくん裏切ったら、あたしもマナのことを殺さないといけなくなるのよ</p><p>この部屋の中にはもうマナを甘やかす人間はいない</p><p>マナは奴隷なのだから</p><p>動かないでね、変な字になったら一生後悔するのはマナさんよ</p><p>ペン状になった器具をミナホ姉さんは、マナの下腹部に当てた</p><p>ペンの先の触れる感触にマナがビクッとする</p><p>動くな、マナ</p><p>オレは、そうマナに命じた</p><p>ミナホ姉さんはマナの割れ目のすぐ上に、宝という文字を書いた</p><p>雪乃の時と同じ特殊な染料による、エメラルド・グリーンの文字</p><p>毛筆で書いたような達筆な字だった</p><p>しばらくそのままでいなさい肌に定着する前に触ると、みっともないことになるから</p><p>マナは呆然として、自分のへその下に書かれた宝の文字を見ている</p><p>これでマナさんは、もう一生、恋はできないわ吉田くん以外の男性とは、絶対にセックスできないわね</p><p>マナが眼に涙を溜めて、ミナホ姉さんを見上げる</p><p>他の男性にその文字を見られたら、何て答えるの女性器の上に、そんなタトゥをしている様な女をまともな男が相手にすると思う</p><p>女性器のすぐ上に輝く文字はどう見ても、ファッションではない</p><p>裏世界の奴隷女だ</p><p>マナは本質的に上流階級の娘だ</p><p>やはり、上流階級の男との普通の恋愛や結婚を考えていたのだろう</p><p>しかし日本の上流階級は保守的だ</p><p>女性器にタトゥのある女を受け入れるはずがない</p><p>マナは静かに泣き始めた</p><p>マナはもう白坂舞夏《しらさか・まいか》には戻れない</p><p>オレの奴隷吉田舞夏《よしだ・まなつ》として生きるしかないのだ</p><p>マナさんは三十分くらい放っておいてタトゥが完全に定着するまでは、恵美とセックスしていなさい</p><p>メグが、真剣な顔で尋ねた</p><p>ヨシくんは御名穂さんたちに何度も試しを受けたんですよね</p><p>あたしは一度も、試されていません</p><p>メグは悲しそうに、そう言った</p><p>あたしのことも試して下さい</p><p>ミナホ姉さんは黙って、メグを抱き締めた</p><p>あなたも試されてきたのよ、恵美</p><p>メグが驚く</p><p>あなたが山峰さんに引き取られてから十年あたしは、ずっとあなたのことを遠くから見ていましたあんな、辛い環境に居てよく曲がらずに、心の優しい娘に成長してくれたわね今までの十年が、あなたの試しよ</p><p>あたし優しい良い子なんかじゃありませんあたしだって、我が儘だし、自分勝手だし、いやらしくて変態なんです</p><p>メグが、ミナホ姉さんに訴える</p><p>そういう恵美は吉田くんが、ちゃんと受けとめてくれるわ安心しなさい黒い森のメンバーは、みんな恵美のことを信じているわみんな判っているから恵美がどんな子かって</p><p>あたしたちは行動で人を判断するって言ったでしょ</p><p>特に、あたしたちは、元娼婦の集まりだからセックスの様子で、人を判断するわ</p><p>セックスで</p><p>あたしたちは、別に面白がって吉田くんのセックスを覗き見していたわけではないのよセックスは、本当にその人の根本的な人格が露わになるから</p><p>ミナホ姉さんが、ククッと微笑む</p><p>恵美は、献身的で優しいセックスをするわみすずさんは享楽的だけど吉田くんに対する気遣いを決して忘れない吉田くんはどんな時でも、絶対に相手の女の子の顔を見ている自分だけの身勝手な欲求に身を任すことはない</p><p>それがオレたちのセックス</p><p>三人とも絶対に相手のことを忘れないわセックスの最中でも、きちんとコミュニケーションを取っていこうとしているそういうセックスができる人に、悪い子はいないわ</p><p>ミナホ姉さんは、そう断言した</p><p>そこの奴隷の子みたいに、無理矢理レイプされるしか能の無い娘とちがってね</p><p>マナはセックスでも、低評価なんだ</p><p>とにかく恵美のことを悪く言う人はいないわあなたは吉田くんの正妻になることだけを考えて、一生懸命がんばりなさい</p><p>はい、御名穂さん</p><p>さて、あたしはそろそろ退散するわそうだ、吉田くんにこれを渡しておかないと</p><p>ミナホ姉さんは、鞄から黒い首輪と長い鎖を取り出す</p><p>さっきマナさんが持っていったゴールドの首輪は、珠代に返しておくわマナさんには、似合わないから</p><p>そう言って、オレに首輪と鎖を手渡す</p><p>この首輪は一度付けると、暗証番号を合わせないと外せないから番号は吉田くんが好きな番号を入れなさいこっちの鎖も、首輪に取り付けたら本人の力では外せなくなるから鎖の端は、吉田くんが持っていなさい先がリストバンドになっているでしょこのリストバンドも、暗証番号でロックされる仕組みよ夜寝るときは、必ずロックして暗証番号は、マナさんに覚えられないように、必ず毎回変えることいいわね</p><p>つまりここまでして、なおミナホ姉さんは、マナを信用していない</p><p>ちゃんと首輪をして鎖で管理しておけというのか</p><p>マナ首輪をするからな</p><p>マナはまだ、タトゥを入れられたショックで、呆然としている</p><p>オレは、勝手にマナに首輪をはめる</p><p>みすずの足に付けたアンクレットと同じ仕組みだ</p><p>番号は中学三年の時のオレの出席番号を入れた</p><p>首輪がカチャリとロックされる</p><p>その首輪に鎖を付けた</p><p>鎖の金具の位置は、首の後ろで本人には手を伸ばしても外せないように、取り付け方が複雑になっていた</p><p>とにかく鎖をはめて</p><p>鎖の長さは２メートル半くらいか</p><p>今のうちに鎖の端っこのリストバンドもはめてしまう</p><p>暗証番号を入れてロックする</p><p>これでマナは、勝手に逃げ出すことはできない</p><p>じゃあねそろそろセックスしないと、時間が足りなくなるわよ</p><p>言い忘れていたけれど、もし、吉田くんが明日の朝七時までに十回膣内射精できなかった場合は、マナさんを鞭で叩くことにするからとりあえず、二十回ね</p><p>吉田くんは、自分に対する罰なら、どんなことでも耐えてしまいそうでしょだから、これからは吉田くんの起こした失敗に対するペナルティは、全部、奴隷のマナさんに担当して貰いますからね</p><p>呆然としたままだった、マナが怯えた眼で、ミナホ姉さんを見る</p><p>そんな顔をしても無駄よ自分に課せられた仕事をしなさい奴隷らしくね大丈夫よ、たかが二十回ぐらいの鞭打ちでは、人間は死なないからただ、背中の皮がむけてベロンベロンになるくらいよあたしが使うのは、乗馬用の鞭だから</p><p>ミナホ姉さんは、笑ってそう言った</p><p>三人で、楽しい夜を過ごしなさい</p><p>そう言ってミナホ姉さんは、部屋から出て行った</p><p>オレは、メグに尋ねた</p><p>ミナホ姉さん朝までこのホテルに居るのかなそれとも、これからお屋敷に戻るんだろうか</p><p>あたしには、判らないわ</p><p>メグは、静かにそう答えた</p><p>どうせ、この部屋は監視されているわ御名穂さんが帰ったとしても、珠代さんがチェックしているでしょうし</p><p>オレたちは監視されているままなのだろう</p><p>だから御名穂さんが言ってた通り、あたしたちは課せられたことを精一杯やるしかないのよ</p><p>メグがオレに微笑む</p><p>これから十二時まで二時間それから、朝の五時から七時までの二時間よねとりあえず、朝の五時に目覚ましをセットするわ</p><p>メグは、すぐに自分の携帯のタイマーをセットする</p><p>単純に夜に五回、朝に五回セックスするていう計算は難しいわよねできるだけ多く、夜の内に回数をこなしておいた方がいいと思うの</p><p>単純計算でも、二十四分に一回ずつ射精しなくちゃいけないのよ</p><p>メグは真剣に、考えてくれている</p><p>あたしたちのことは考えなくていいからとにかく、ヨシくんは射精することだけを考えて</p><p>マナは、まだタトゥが定着していないから一回目は、メグにちょうだい</p><p>メグがベッドの上に横たわる</p><p>一回目は、普通にしましょう犯して、ヨシくん</p><p>メグは、ガウンの紐を解く</p><p>ぱらりと裸身がオレの前に晒される</p><p>オレはメグの上に覆い被さった</p><p>ああんっ好き好きよ</p><p>メグメグメグ</p><p>メグのおっぱいを舐める</p><p>美味しいメグの乳首、美味しい</p><p>美味しいよメグ</p><p>もっと、吸ってメグの身体、イジメてヨシくん</p><p>オレはメグの身体を触りまくる</p><p>すでに風呂の中で一度、オレの精を受けとめている身体はすぐに火が付いた</p><p>オレのペニスも強度を取り戻す</p><p>もう、平気だからとろとろだから来て</p><p>潤んだ瞳でメグが訴える</p><p>オレはメグに突入する</p><p>ああっ入って来た</p><p>一気にペニスを子宮口まで押し込む</p><p>クチュクチュと水音がする</p><p>愛液と精液でメグの胎内はぐっしょりと濡れていた</p><p>犯してメグのこと、犯して</p><p>オレは短距離走のランナーの様に、一気にメグの中で加速する</p><p>激しく突き込む度にメグの顔が痛みに耐えている</p><p>でも、メグはオレの眼を見つめたまま</p><p>ヨシくんメグの中、気持ちいい</p><p>メグのこと、妊娠させたい</p><p>妊娠させたいよ</p><p>メグもヨシくんの赤ちゃん、欲しいよ</p><p>もっと、メグのこと欲しがってメグ、何でもあげるから</p><p>メグっ</p><p>ヨシくん、出そうなのメグの中で漏らしちゃいそう</p><p>も、もう出そうだよ</p><p>いいのよメグの中に出していいのよ</p><p>メグがオレの背中をギュッと抱き締める</p><p>ヨシくんの熱いのメグにちょうだい</p><p>あっ、ああっ</p><p>メグの胎内でペニスが暴発する</p><p>びゅるるっ</p><p>ああん熱いの、来てるよメグ、受精してるよヨシくん好き大好き</p><p>うっうううっうっ</p><p>オレはまたメグの子宮を汚していく</p><p>はぁはぁはぁはぁ</p><p>本当に、百メートルダッシュの様なセックスだった</p><p>射精した後から一気に、汗が噴き出してくる</p><p>脱力して、メグの身体に重なるとメグが、オレの唇にチュッとキスしてくれた</p><p>ご苦労様一回目ね</p><p>オレの精を受けとめたメグは女神様のように微笑んでくれる</p><p>すぐに二回目にいける</p><p>メグは二回連続で、受けとめてくれるつもりらしい</p><p>なんて献身的な</p><p>メグオレ、メグが奥さんで嬉しいよ</p><p>え今、何て言ったの</p><p>メグはもう、オレの奥さんだ大切な、奥さんだよ</p><p>メグがチュッチュとキスをする</p><p>あのねヨシくん</p><p>ふとメグが、言った</p><p>メグの位置からだとね天井の鏡に、ヨシくんに抱かれているメグの姿がはっきり見えるの</p><p>そうだこの部屋は、天井と壁が鏡張りだ</p><p>オレにのし掛かられているメグは天井がよく見えるのだろう</p><p>あたし、とっても幸せそうな顔をしているわ</p><p>天井を見上げてメグは言った</p><p>今あたしの中に、ヨシくんが入っているのね</p><p>ああ入っているよ</p><p>メグとヨシくんセックスしてる</p><p>ヨシくんメグのおっぱい舐めて</p><p>オレはメグのおっぱいを舐めてやる</p><p>うふっあたし、気持ち良さそうこんな風にエッチしているんだ</p><p>メグは興奮しているようだった</p><p>オレのペニスもまだ硬度を保っている</p><p>このまま鏡の中のメグを見ていてもいい</p><p>メグの言葉にオレは、ゆっくりとピストンを再会する</p><p>ヨシくん抱かれている自分の姿が見てみたいの</p><p>いいよ、メグ</p><p>まだ精力の残っている内にできるだけ数をこなしておきたい</p><p>それも短時間で</p><p>オレは再び加速し始める</p><p>あっああっあんっああっ</p><p>メグは喘いでいく</p><p>とってもエッチだよエッチなことしてるよぉぉヨシくんヨシくん</p><p>メグは犯されている自分を見上げて、激しく欲情している</p><p>あんっああんっあっ、あっああっー</p><p>メグとオレの身体が一体になる</p><p>オレたちはまるで、１つの機械のようだった</p><p>オレが突き込むとメグの身体が揺れる</p><p>可愛いおっぱいが、ぷるんと跳ねる</p><p>結合部から、潤滑油の様な愛液が水音を立てる</p><p>子宮口と亀頭がキスする度にメグは大きく喘いだ</p><p>あたし変になっちゃうなっちゃってるよぉぉ</p><p>鏡に映る自分を見上げてメグが叫ぶ</p><p>すごいエッチだよあたし、とってもいやらしいことをしているのっヨシくんとセックスセックスしてるの</p><p>そうだセックスしてるんだ、オレたち</p><p>メグもオレも汗でびしょびしょになっていた</p><p>変なのメグ溶けてく溶けてくよおっどうしようヨシくん、どうしよう</p><p>もっと痛くしてヨシくん、痛いのがいいのこのままじゃメグ、気持ち良くなっちゃうよぅ</p><p>気持ち良くなっていいんだぞ、メグ</p><p>そんなの困る困っちゃうメグは痛いのがいいの気持ちいいとメグ、エッチにハマっちゃうよセックスから抜け出せなくなる</p><p>いいんだハマっていいんだ抜け出せなくなっていいんだ</p><p>ダメだよエッチにハマったらヨシくんに嫌われちゃうよぅあたし、エッチな子になっちゃダメなんだよ</p><p>セックスの興奮がメグの潜在意識を露わにする</p><p>メグはセックスの快感に溺れることに恐怖を感じている</p><p>だから痛い方が好きって、言っていたんだ</p><p>痛みで快感に埋もれることから、逃れようとしていたんだ</p><p>オレは、淫乱なメグの方が好きだぁ</p><p>もっと、オレの前ではエッチになれ気持ち良くなるんだ</p><p>ヨシくんヨシくん</p><p>メグの膣がキュンキュン締まっていく</p><p>メグの心の中の最後のストッパーが外れていく</p><p>あっあっあっメグ、変になるっ変になるよおっ</p><p>もっと変になれもっと、もっと、もっと</p><p>オレはラストスパートに入る</p><p>あっあっあっあっああっー激しいよヨシくんヨシくん</p><p>メグ溶けちゃうよ溶けちゃうよああっ何か、上がって来るメグの身体が上がって行くよ</p><p>メグ、メグ、オレのメグ</p><p>好き好き好きなのメグは、ヨシくんが好き愛してる愛してる愛してる</p><p>オレもメグが好きだ</p><p>いやメグ、溶ける、溶ける、溶けるあああーっヨシくん、ギュッとしてメグのこと、ギュっとしてぇぇぇ</p><p>メグの身体が、ビクンビクンと痙攣する</p><p>ヨシくんヨシくん、助けてぇぇ</p><p>絶叫とともにメグが、昇天する</p><p>いやぁぁ、いやぁぁあああああああっ</p><p>快感の絶頂に飛んだメグの中でオレのペニスも弾けるッ</p><p>メグイクぞメグぅぅッッ</p><p>白濁した熱液が噴流となって、メグの胎内に飛び散るッ</p><p>メグが受精する</p><p>ヨシくんヨシくんメグを離さないでメグをずっと掴まえていてぇぇ</p><p>オレはここにいるからメグのことをしっかり、掴まえているから</p><p>オレたちは溶け合うように、激しく抱き締め合う</p><p>熱くぬめった裸の肉体同士を絡め合う</p><p>唇を合わす舌を絡め合う</p><p>本物のセックス・パートナーになったんだ</p><p>オレたちは穏やかに脱力する</p><p>顔と顔を見合わせて微笑み合った</p><p>好きよヨシくん</p><p>オレも好きだ、メグ</p><p>もう一度、キスする</p><p>あたしヨシくんのためなら何でもする</p><p>オレだってメグのこと、愛している</p><p>何度も何度もキスした</p><p>そしてメグは、言った</p><p>これで二回だね</p><p>オレはベッドの下のマナを見た</p><p>マナは恐ろしいものを見るような眼で、オレたちを見ていた</p><p>次はお前だぞマナ</p><p>そうねもうタトゥも定着したでしょうしレイプ奴隷としての仕事を果たさないといけないわね</p><p>オレのペニスを胎内に受け入れたままメグは、言った</p><p>マナは怯えていた</p><p>次回は、第一次スーパー姉妹丼大戦・F(完結編)になります</p><p>やっと３Ｐやります</p><p>お待たせしました</p><p>126．第一次スーパー姉妹丼大戦・Ｆ　完結編</p><p>いや、もういやだ</p><p>マナは、床を這って逃げ出そうとする</p><p>しかし首輪に付けられた鎖がピンッと張り詰める</p><p>オレは、オレの腕のリストバンドに付いている鎖を思いきり引っ張る</p><p>あはっ</p><p>マナが苦しそうに喉を押さえて動きを止める</p><p>もう、ダメなのよマナは、ヨシくんのレイプ奴隷なんだからちゃんと、お仕事をなさい</p><p>２度のセックスですっかり肌の上気したメグがマナにそう告げた</p><p>オレはメグからペニスを引き抜く</p><p>メグのヴァギナから、白い液がとろとろと零れ落ちる</p><p>いっぱい出してくれて、ありがとうヨシくん大好きよ</p><p>メグの身体、気持ち良かったよありがとう</p><p>オレたちは、またキスする</p><p>あたしみすずさんの言っていたエロスって言葉の意味やっと判ったわ</p><p>メグが微笑む</p><p>セックスで一緒に気持ち良くなることって、とっても大事なことなのね</p><p>ああオレだけ気持ち良くなるより、メグも一緒の方が百倍嬉しいよ</p><p>メグもう、ヨシくん無しじゃ生きていけないわ</p><p>それで、いいんだよオレたち、結婚するんだから</p><p>うんヨシくん愛してる</p><p>もう一度キス</p><p>呼吸するように、キスを繰り返す</p><p>それじゃあ、ヨシくんそろそろメグと一緒に奴隷の躾をしようね</p><p>メグが妖艶に笑う</p><p>マナ、ベッドの下に来なさい</p><p>あの優しかったメグがマナに命令する</p><p>あううっ</p><p>マナは、震えているまま動かない</p><p>マナ本当に、殺されてもいいのね</p><p>メグが静かに言う</p><p>まるでミナホ姉さんのように</p><p>こ、殺さないで</p><p>マナは小さな声で言った</p><p>ヨシくんが、明日の七時までにあと八回射精しなかったらマナは、乗馬用の鞭で二十回叩かれるのよ判っているわね</p><p>マナは鞭で叩かれた人を見たことがある</p><p>マナは、ぷるぷると首を振る</p><p>あたしはあるわ子供の頃、お屋敷で何度もね二十回も叩かれた、背中が裂けて血まみれになるわ一週間は痛くて、仰向けには寝られなくなるわよもちろん、傷も一生残るわ</p><p>メグがマナを追い込んでいく</p><p>心臓の弱い人は、ショック死することもあるらしいわよマナは、心臓は強い方だったかしら</p><p>マナは、小刻みに震えている</p><p>助けて、メグお姉ちゃん助けて下さい</p><p>マナは必死でメグに懇願する</p><p>判っているでしょそれ、あたしにはどうすることもできないのよこの部屋での様子は、全て監視されているわ鞭打ちが嫌なら自分で何とかしなさい</p><p>自分で</p><p>ヨシくんに射精して貰える様にマナがご奉仕するしかないでしょ</p><p>マナがやっと、オレを見る</p><p>ヨシくん、もういいわこんな子は、放っておきましょうヨシくん、疲れたでしょ今夜は、もう寝ましょう明日も、克子さんが迎えに来るまでグッスリ眠りましょうよメグがヨシくんの抱き枕になるからもちろん、ヨシくんがもっとしたかったら、ガマンしないでメグの中にちょうだい</p><p>メグが、オレに甘えて抱きついてくる</p><p>裸のおっぱいをオレの胸に擦り付ける</p><p>こりこりとした乳首の感触がくすぐったい</p><p>そうだな自分の立場が判らないマナが悪いんだし、こんなマナのためにオレが無理する必要は無いよなもう、寝ようかメグ</p><p>オレとメグは、そのままベッドに横になろうとする</p><p>ご、ごめんなさいお兄ちゃん</p><p>マナの泣きそうな声が聞こえてくる</p><p>マナが、間違っていましたお願いです、マナを助けて下さい</p><p>メグがマナに振り向かずに、答える</p><p>判らない子ねあたしたちは、マナを助けることはできないのよ</p><p>もう誰もマナを甘やかせる人間はいない</p><p>マナは誰かに助けられるべきではない</p><p>自分自身の意志で課された仕事をこなさないといけない</p><p>マナ、どうしたらいいの</p><p>オレは身体を起こして、マナを見る</p><p>全裸で恐怖に震えている可哀想な十四歳の少女</p><p>その外見に惑わされてはいけない</p><p>決して同情してはいけない</p><p>マナは奴隷なんだから</p><p>そうやって、頭の中であれこれ考えるから怖くなるんだお前はもう、オレのことを気持ち良くすることだけを考えていろッ</p><p>オレは強い言葉で、そう命じた</p><p>マナが、オレを見る</p><p>マナが今後どうなるかなんて、マナ自身にはもうどうすることもできないんだよッオレたちだって、そうだ明日の交渉で、マナのお祖父さんがミナホ姉さんを怒らせるようなことをしたらやっぱり、マナは殺されるだろうと思うよ</p><p>仕方ないだろうこれは、ミナホ姉さん一人きりの復讐じゃないんだ</p><p>オレはすでに、優花さん、秀美さん、珠代さんという協力者を知っている</p><p>白坂創介に対するミナホ姉さんの復讐に協力してくれている人たちは、たくさんいるんだみんな自分の恨みと憎しみを、ミナホ姉さんに托してくれているもう、ミナホ姉さんの一存でマナをどうにかするってレベルじゃないんだよ</p><p>こんなマナを見逃したなら他の協力者がミナホ姉さんに抗議する</p><p>あるいは自らの手で、マナを葬ろうとするだろう</p><p>じゃあ舞夏は、どうすればいいのよっ</p><p>マナは、自分のことを舞夏と呼んだ</p><p>やっぱり今までのお兄ちゃんとか奴隷になりますという発言は、演技だったんだ</p><p>その場しのぎの</p><p>あなたはね死ぬか、こんな身の上になるなら死んだ方がマシっていう姿になるかどちらかしか無いのよ</p><p>オレの代わりに、メグが答えた</p><p>白坂の一族の人間白坂舞夏として、誇りをもったまま殺されるそれとも、全ての誇りを捨てて奴隷吉田マナとして生きる今すぐ、決めなさい</p><p>メグの言葉は厳しかった</p><p>本当に、どっちかしか無いの</p><p>マナはまた媚びた表情で、メグを見る</p><p>もういいわあなたみたいな子は、殺されちゃえばいいのよ</p><p>メグは、バタンとベッドに転がる</p><p>ジッと天井の鏡に映る、自分を見て</p><p>あたし今まで、どんな人にも優しくしてあげないといけないって思って来たわそう信じて生きてきたでも違うのね白坂さんや雪乃やあなたみたいに優しくすれば、つけあがるだけの人がいるんだものあなたたちみたいな人に付き合っていたら、メグが幸せになれないわ</p><p>メグがオレに縋り付く</p><p>ヨシくんあたし、幸せになりたいヨシくんとあたしは今まで、白坂さんや白坂の一族のことで、ずっと自分は幸せにはなれない人間なんだって思ってたあたしは、絶対に幸せになれないって諦めてた夜、一人きりのベッドで、何度も泣いていたわ</p><p>でもねあたし、ヨシくんの女になってこんな運命、ブッ飛ばしてやるんだって決めたのメグは、幸せになるわメグは、ヨシくんを幸せにするの御名穂さんや、みすずさんや、他のみんなたちと絶対に幸せになってやるわ</p><p>メグがオレの頭をギュッと抱き締める</p><p>メグの可愛いおっぱいに、オレの顔が押しつけられた</p><p>あたしは運命と闘うことにしたのいいえ、あたしだけじゃない御名穂さんだって、他のみんなだってみんな、今、ギリギリの所で運命と闘っているんだわだから、あたしはもう</p><p>メグは、鏡に映る自分自身に誓う</p><p>どこまでも人の善意につけ込んでくるような、馬鹿な子供の手助けはしないわ</p><p>メグはマナを突き放す</p><p>ごめんメグ、オレも間違っていたよ</p><p>オレはベッドから起き上がる</p><p>オレに、任せて</p><p>オレはベッドから下り、全裸でマナの前に仁王立ちになる</p><p>えな、何</p><p>マナは怯えている</p><p>その怯えるマナの顔を</p><p>オレは、思い切り引っぱたいた</p><p>パァンッッ</p><p>きゃあ</p><p>マナが、ラブホテルの壁に吹っ飛ぶ</p><p>そのまま、倒れたマナの身体を引っ張り起こして</p><p>ベッドの上に、放り投げる</p><p>いやぁぁっいやぁぁ</p><p>叫ぶ、マナのオレは尻を持ち上げる</p><p>そしてそのまま</p><p>マナの尻を力一杯、叩く</p><p>バァシィィ</p><p>一度では済まさない</p><p>痛いッッいやぁぁやめてぇぇぇ</p><p>やめるもんか</p><p>オレは力の限り、何度もマナの尻を叩く</p><p>ビシィッピシィッパァァンッハパァァン</p><p>いやぁぁ痛いよおっ助けてぇぇ助けてぇぇ</p><p>泣き喚くマナ</p><p>だが止めてやらないっ</p><p>オレは二十発以上は、叩いた</p><p>マナの尻は赤く腫れ上がっている</p><p>マナの尻を叩く体勢のままマナの顔を鏡の方に向ける</p><p>鏡越しにオレとマナの顔が合う</p><p>お前の名前は</p><p>オレがマナに尋ねる</p><p>鏡の中のマナは戸惑っている</p><p>名前だよ、名前</p><p>マナの尻を叩く</p><p>痛ぁいッ白坂白坂舞夏ですっ</p><p>痛みに気を取られてマナには、演技をする余裕が無い</p><p>違うだろう</p><p>オレは、さらに強くマナの尻を叩く</p><p>マナの身体が跳ね上がる</p><p>お前は、ヨシダマナツだそうだな</p><p>もう一発</p><p>きゃああっ</p><p>ほら、答えろお前の名前は</p><p>マナが震えながら、答える</p><p>ヨシダマナツです</p><p>オレの何なんだ</p><p>尻を叩くッ</p><p>ぎゃああっお兄ちゃんの奴隷奴隷です</p><p>マナが涙を零しながら、オレに言う</p><p>お願いですっもう、叩かないで</p><p>思い切り、引っぱたく</p><p>うぎゃああああっ</p><p>叩くか叩かないかは、オレが決めることなんだよッ</p><p>もう一度</p><p>きゃあああッ</p><p>オレはマナに言った</p><p>マナお前はもう、私はマナですお兄ちゃんの奴隷ですとだけ話せ他のことは、一切言うな</p><p>尻を叩く</p><p>痛いぃぃッ判りました判りましたから</p><p>判りましたじゃないだろっ</p><p>あ、あたしはマナですお兄ちゃんの奴隷です</p><p>マナが泣きながら、そう言う</p><p>繰り返せ</p><p>あたしはマナですお兄ちゃんの奴隷です</p><p>何度もだオレがいいって言うまで、永遠に繰り返せ</p><p>あたしはマナですお兄ちゃんの奴隷です あたしはマナですお兄ちゃんの奴隷です</p><p>オレはマナの身体を仰向けにする</p><p>酷く怯えているマナ</p><p>何やっているんだ繰り返せよ</p><p>あたしはマナですお兄ちゃんの奴隷です あたしはマナですお兄ちゃんの奴隷です</p><p>オレはマナの小さなおっぱいを弄ぶ</p><p>ああっあたしはマナですお兄ちゃんの奴隷ですあっ</p><p>命令したこと以外のことを言ったら今度は、顔の形が変わるまで頬を殴るからな</p><p>マナは泣きながら、言葉を繰り返す</p><p>メグしゃぶって大きくしてくれ</p><p>オレはメグに、フェラチオをねだる</p><p>メグは、ニコッと微笑んでオレのペニスを口にくわえる</p><p>オレはマナの身体を玩ぶ</p><p>おっぱいだけでなく太ももや、ヴァギナの周りにも指を這わす</p><p>その間もマナは呪文のように、自己紹介を続けていた</p><p>あたしはマナですお兄ちゃんの奴隷ですあたしはマナですお兄ちゃんの奴隷です</p><p>うんそろそろいいだろう</p><p>メグもう、充分大きくなったか</p><p>ええマナの身体を楽しんで</p><p>オレはマナの両脚を大きく拡げる</p><p>マナは恐怖に怯えている</p><p>ほら繰り返しは、どうしたんだ</p><p>マナはぶるぶる震えながらも言葉を繰り返す</p><p>あたしはマナですお兄ちゃんの奴隷ですあたしはマナですお兄ちゃんの奴隷ですあたしはマナですお兄ちゃんの奴隷ですいやぁぁっ</p><p>マナの胎内にブチ込むッ</p><p>ほら繰り返すんだほらっ</p><p>オレは、ズボズボとピストンしながらマナに叫んだ</p><p>あああ、あたしはマナですお兄ちゃんの奴隷ですあたしはマナですお兄ちゃんの奴隷ですいゃあああ あたしはマナですお兄ちゃんの奴隷です</p><p>マナは泣きながら、暴虐に耐える</p><p>オレは、一切マナの身体に気遣うことなく膣口を責めていく</p><p>ほらマナ、続けろ続けるんだッ</p><p>ああんっあたしはマナですお兄ちゃんの奴隷ですいやぁぁ、あたしはマナですお兄ちゃんの奴隷ですあっあっあたしはマナですお兄ちゃんの奴隷ですぅぅ</p><p>レイプされながらマナは必死で叫び続ける</p><p>マナ可愛いわ</p><p>メグが、マナの陥没した乳首をペロペロ舐めてやる</p><p>首筋や耳女だからこそ判る性感帯を舌で刺激していく</p><p>マナ、マナ、マナぁぁっ</p><p>あたしはマナですお兄ちゃんの奴隷ですあたしはマナですお兄ちゃんの奴隷ですあたしはマナですお兄ちゃんの</p><p>オレの中でまた、熱い塊がこみ上げて来る</p><p>マナ天井を見ろ</p><p>オレの言葉にマナが眼を開く</p><p>見えるか鏡の中のマナの姿がマナは、今、オレにレイプされているんだぞ</p><p>マナの眼が絶望に染まる</p><p>犯されている自分の姿を見て</p><p>それでもマナは言葉を繰り返す</p><p>あたしはマナですお兄ちゃんの奴隷です あたしはマナですお兄ちゃんの奴隷ですあたしは</p><p>オレはもう、ガマンができないっ</p><p>マナイクぞまた、マナの中で射精するからなっオレに中出しされる、自分を見るんだッ</p><p>オレは、一気にスパートを掛けるッ</p><p>マナの小さな身体を、激しく責めるッ</p><p>ああっ、あたしはマナです、お兄ちゃんの奴隷ですああぅ、あたしはマナです、お兄ちゃんの奴隷です あああ、あたしはマナです、お兄ちゃんの奴隷ですあああ</p><p>出るぅぅッッ</p><p>どぉっくんっっどぉっくんっどおっくくん</p><p>オレの肉竿がマナの膣の中で、ぶるんッと弾けながら、白い毒液を迸らせるッッ</p><p>届いてるかぁぁ、子宮にマナぁぁ</p><p>マナが射精されている自分の姿を見上げている</p><p>絶望に、ぽろぽろと涙を流しながら</p><p>それでも、マナは繰り返す</p><p>三回目ご苦労様</p><p>メグがウーロン茶を紙コップに入れて、持って来てくれた</p><p>マナと繋がったままオレはコップを受け取る</p><p>ありがとうメグ</p><p>ごくごくと飲む</p><p>オレの下でマナも飲み物が欲しそうな顔をしている</p><p>欲しいか、マナ</p><p>は、</p><p>はいと答える前に、マナの額にデコピンする</p><p>イエスなら、頷くだけでいいんだよっお前はもう、あたしはマナです以外は、喋るな</p><p>マナがあわてて、うんうんと頷く</p><p>ほら自己紹介を続けろ</p><p>マナの眼から、涙が零れる</p><p>それでいい</p><p>オレは、メグからもう一杯、ウーロン茶を貰う</p><p>口移しで飲ませてやるというか、お前は今後、飲み物は全部、オレの口移しで飲むからないいな</p><p>マナが驚愕する</p><p>いいなって聞いているんだよ</p><p>オレの言葉にマナは、うんうんと首を縦に振った</p><p>オレはウーロン茶を口に含みマナの口の中に送り込む</p><p>マナは、すごく嫌そうな顔をしながらそれでも、本当に喉が渇いていたのだろう</p><p>ゴクゴクと飲んだ</p><p>もっと欲しいか</p><p>マナは頷く</p><p>メグはコップのウーロン茶を自分の口に含む</p><p>そして、オレと唇を重ねる</p><p>メグの口から送り込まれてくる、ウーロン茶</p><p>それをさらにマナに届ける、オレ</p><p>メグも口移しがいい</p><p>メグが、照れながら微笑む</p><p>うんたまにはね</p><p>ええたまでいいから、してちょうだいね</p><p>マナからペニスを抜く</p><p>さすがに三回連続だといや、風呂場でのセックスを足すと五回か</p><p>ペニスの張りもなくなる</p><p>ちょっと休憩する</p><p>メグが、オレに言った</p><p>今何時</p><p>十一時十分</p><p>ミナホ姉さんとの約束では夜の部は十二時までだ単純計算のノルマとしては、夜のうちにもう２回は済ませておきたいけど</p><p>マナを見る</p><p>あたしはマナですお兄ちゃんの奴隷です あたしはマナですお兄ちゃんの奴隷ですあたしはマナですお兄ちゃんの奴隷です</p><p>マナはベッドの上に裸で大の字になったままジッと天井の鏡に映る自分を見ている</p><p>犯された自分</p><p>大きく開いた股間から白い液体が溢れて出ている</p><p>あたしはマナですお兄ちゃんの奴隷ですあたしはマナですお兄ちゃんの奴隷ですあたしはマナですお兄ちゃんの奴隷です</p><p>マナは壊れた機械のように小さな声で、自己紹介の言葉を繰り返し呟いている</p><p>今夜中にマナの中の白坂舞夏をブチ壊す</p><p>そして奴隷吉田舞夏に生まれ変わらせる</p><p>マナ、ベッドから下りてフェラチオしろ</p><p>マナは悲しそうな眼でオレを見て小さく頷いた</p><p>オレはベッドの端に腰掛ける</p><p>マナには、オレの前に跪かせた</p><p>やっぱりマナが、鏡に映る自分の姿を良く見える位置で</p><p>舐めろ</p><p>少し萎えているペニスをマナの顔に突き付ける</p><p>マナは子犬のように舌でぺちゃぺちゃと舐め始めた</p><p>鏡を見ろ、自分か何をしているか、よく見るんだ</p><p>マナがフェラチオする自分を見る</p><p>酷く、汚らわしいものを見る眼で</p><p>全裸で男に口での奉仕をさせられている女子中学生</p><p>股間から太ももには、白い精液がてらてらと光っている</p><p>マナはオレの奴隷だレイプ専用の奴隷だオレのことだけを考えろもうマナの人生は、オレに犯されることだけしか残っていないんだから</p><p>マナは、絶望の涙を流す</p><p>泣きながらフェラチオを続ける</p><p>ヨシくんメグも首輪したい</p><p>ああ付けて上げるよ</p><p>オレはメグから、グリーンの首輪を受け取る</p><p>メグは、オレの前に首を差し出して</p><p>首輪をしたら、メグもヨシくんのメス犬だからね犬だと思って、可愛がって</p><p>メグは顔を染めて、そう言う</p><p>オレは、メグに首輪をはめる</p><p>リードの鎖も付けた</p><p>よし二人ともベッドの上で四つん這いになれ</p><p>鏡に相対して、二人を並べる</p><p>首輪を付けて犬になったメグが、すぐ横のマナに話し掛ける</p><p>こんにちわあたしはメグヨシくんのいやらしいメス犬ですっあなたはだあれ</p><p>オレは二人の鎖を手に持つ</p><p>鏡に映るオレたちは</p><p>飼い主と２匹のメス犬にしか見えなかった</p><p>お前たちの具合を比べるぞ</p><p>オレは何とか復活したペニスで、二人の背後に立つ</p><p>まずメグからだ</p><p>四つん這いのメグの後ろから勃起を突き込む</p><p>はい犯してぇぇあんっヨシくんが来てくれたぁぁ</p><p>昨日、処女を破られたばかりのメグのヴァギナは、まだまだ狭い</p><p>しかし、何度ものセックスですっかり潤いとろけている</p><p>メグの性器の締まり具合を楽しむ</p><p>後ろから手を廻しておっぱいも揉む</p><p>四つん這いでのセックスだと重力で下を向いたおっぱいの感触は、また変化があって気持ちいい</p><p>んっ、んんっあんっあたし犬みたいに犯されてるっ首輪を付けてヨシくんに犯されているよおっああっ恥ずかしい恥ずかしいよおっ</p><p>メグは鏡に映る自分の痴態に激しく興奮している</p><p>ヨシくん、これいいよっすっごく、メグ犯されてるって感じがするのこれ、学校でもしようっねっ学校の中でも、四つん這いのメグを犯してヨシくん、お願いっ</p><p>メグがオレにおねだりする</p><p>いいよどこでしようか</p><p>うんとね屋上かプールがいいお外がいいのお外で、メグヨシくんに丸裸にされて、後ろから犯されたい犯されたいのぉっ</p><p>メグの膣がキュンキュン締まった</p><p>ああ絶対にしようなっ</p><p>好きっヨシくん、大好き</p><p>メグの胎内の感触をたっぷり楽しんだところで引き抜く</p><p>今度は、マナを犯す番だ</p><p>マナ、自己紹介しろ</p><p>オレは四つん這いのマナの尻にペニスを向ける</p><p>オレに散々叩かれたマナの尻は、真っ赤に腫れ上がっていた</p><p>手で触ると身体をビクッと震わせる</p><p>触られるだけでも痛いのだろう</p><p>ほら、早くしろよ</p><p>マナの膣口に亀頭を当てる</p><p>行くぞ</p><p>あたしはマナですお兄ちゃんの奴隷ですうううっ</p><p>後ろからの挿入に十四歳の肉体が悲鳴を上げる</p><p>どうヨシくんメグと比べて</p><p>横から、メグが興味深そうにオレたちの結合を見ていた</p><p>うんやっぱり、女の子によって違うんだな</p><p>オレは感想を述べた</p><p>どう違うの</p><p>全然違うよ入れる場所の位置もマナの方が少し後ろだしチンコが入って行く角度が違うんだメグの中には真っ直ぐに入ったけれどマナのは、少し上に向かって突き上げる感じかな</p><p>そんなに違うの</p><p>ああ中の感じも違うマナの方が温度が高い感じだよ</p><p>マナの方がいいの</p><p>メグは、ちょっと心配そうな顔をした</p><p>言うことをきかない奴隷と可愛い奥さんじゃ、奥さんの方がいいに決まっているだろ</p><p>メグの眼が、キラキラと輝く</p><p>ホント、ヨシくん</p><p>ああ、メグとのセックスは、本当に愛し合っている感じがするよマナのは、ただ精液を吐き出すための運動みたいだ全然比較にならないよ</p><p>オレはわざとマナを貶める</p><p>やっぱり、いらないかなこんな奴隷</p><p>鏡の中のマナがハッと顔を上げる</p><p>そうねヨシくんが気持ち良くないのなら、御名穂さんにお話しして処分して貰いましょうか</p><p>メグもオレの芝居に乗る</p><p>うんこうやって、セックスしてても全然気持ち良くないものなあ</p><p>マナが</p><p>四つん這いでオレに犯されながら涙を零す</p><p>あーあ、泣いちゃったよこんなんじゃ、セックスする気もなくなっちゃうよ</p><p>ヨシくんメグとしようよマナなんて、もういらないでしょ</p><p>そうだな殺されるのは可哀想だから、助けてやろうと思ったのに何の役にも立たないんじゃ、必要ないものな</p><p>ごめんね、マナヨシくん、マナはいらないってセックスの相手なら、メグやみすずさんや克子さんたちで充分だしマナじゃ気持ち良くならないんですって</p><p>オレはピストンを止める</p><p>そういうことだからマナ、ごめん助けてあげられなくて</p><p>オレはマナの中からペニスを抜こうとした</p><p>助けて下さいお願いです見捨てないで</p><p>マナが鏡越しに、オレに懇願する</p><p>でも、マナ生意気だし、身勝手だし、いつもオレたちのことを見下してたわけだしオレにとって何の役にも立たないじゃないか</p><p>オレはマナの存在を全否定する</p><p>オレには、マナより綺麗で可愛くて優しくて、いつでもセックスさせてくれる女の子が何人もいるんだみんな、マナより、よっぽど大人でセクシーな身体をしているんだぜ</p><p>わざとマナのコンプレックスを突っつく</p><p>オレはもうこの娘を助けるためなら、どんな卑怯なことでもする</p><p>オレは正真正銘、黒い森の人間になりきる</p><p>そう決めたんだ</p><p>可哀想だから助けてやろうとしていたのにさマナは、ずっとオレを裏切ることばかり考えていたんだろ</p><p>マナの尻をペチンと叩く</p><p>マナの膣がキュッと締まった</p><p>明日、ミナホ姉さんに鞭で叩いて貰ってマナのことは、捨てるよさすがに、マナが殺されるところは見たくないから</p><p>マナと繋がったままオレは鏡を見る</p><p>必死な眼でマナは、見ている</p><p>マナは言った</p><p>あたし奴隷になりますお兄ちゃんの気に入ってくれるような奴隷になりますから</p><p>四つん這いで膣に深々と男の勃起を受け入れたままマナが言った</p><p>マナギリギリだったな</p><p>オレはマナに告げる</p><p>ここまで追い詰めてそれでも、お前がまたどうしたらいいんですかって尋ねてきたらその時は、もう本当に切り捨てるしかないと思ってた</p><p>人生の窮地で</p><p>最後の最後まで、他人に自分のするべきことを聞くやつは救いようが無い</p><p>助ける価値は無い</p><p>例えそいつが、死ぬことになったとしても</p><p>今のオレたちは本当に危険な世界にいる</p><p>白坂本家にシザーリオ・ヴァイオラ</p><p>黒い森のみんなが命を懸けて闘っている</p><p>オレはマナのことを通して学んだよ簡単に、人に同情しちゃいけないんだって可哀想だから、拾い上げてはいけないんだってだって、オレたちだってサバイバルしている最中なんだもの人に同情している余裕なんか無いんだ</p><p>オレにそれを教えるためミナホ姉さんは、オレにマナを預けてくれた</p><p>最終的に、オレがマナを見捨てたとしてもミナホ姉さんは、オレを許してくれるだろう</p><p>マナお前、本当にオレにとって役に立つ人間になるかなるなら、生かして置いてやるそうでないなら</p><p>見捨てるしかない</p><p>マナが殺されることが判っていたとしても</p><p>なりますお兄ちゃんの役に立つ奴隷に奴隷になるから</p><p>オレはピストンを再開した</p><p>まずは、オレのレイプ奴隷でいろ今のお前には、それしかできないんだから</p><p>マナの中に激しく突き込む</p><p>十四歳の少女が必死にオレを受け入れようとしている</p><p>マナは鏡の中の自分に言い聞かせるように言葉を繰り返す</p><p>ヨシくん、キスしてあげる</p><p>メグがオレにキスをする</p><p>メグの舌がオレの口に侵入する</p><p>マナ、出すぞ</p><p>四度目の射精はさすがに、ちょっとしか出なかった</p><p>それでも、マナの尻をぎゅっと掴んでペニスの中に残った精液まで絞り出すようにする</p><p>鏡の中でマナが絶望の淵に堕ちていく</p><p>オレはマナの中からペニスを抜く</p><p>マナが脱力してベッドにごろんと横たわった</p><p>それでオレは</p><p>鏡の中ではなく改めて、現実のマナの身体を見る</p><p>あれ、マナの身体ってこんなに小さいっけ</p><p>いつの間にかマナの心と闘っているうちに</p><p>オレはマナの肉体を見ていなかった</p><p>マナの身体はまだ、子供だった</p><p>十四歳の子供の身体</p><p>マナを奴隷に堕として、初めて</p><p>オレは自分が犯していた少女が、まだ本当に子供だったことに気付く</p><p>マスターアジアの正体は、宇宙人でした</p><p>うーむ紆余曲折したら、あんまり３Pぽくはならなかったです</p><p>まあ、朝の部もありますので</p><p>◎現在の登場人物</p><p>色々と人間関係に変化がありましたので、登場人物の現在をまとめました</p><p>判りやすくグループごとにまとめ直しただけですので、別に雪乃がヒロイン落ちしたわけではありません</p><p>ご了承、下さい</p><p>犯罪組織黒い森（ブラック・フォレスト）</p><p>戦後まもなくから、上流階級相手の高級娼婦を扱う娼館を運営していた、犯罪組織創設者は、黒森公之助</p><p>しかし、黒い森は、公之助の息子、公一郎と白坂創介の乗っ取りにより、少女を拉致監禁して、変態セックスを強要する売春組織に変貌してしまった</p><p>その後弓槻御名穂を運営者に加えることで、往事の高級娼館の趣を取り戻しつつあった</p><p>現在は、弓槻御名穂の復讐のため、一丸となって白坂創介とその家族を狙っている</p><p>本編の主人公下の名前は未定高校一年生</p><p>両親に捨てられ精神的に追い詰められていた時に、白坂雪乃に出会い、彼女に対して複雑な感情を抱いている</p><p>自分は無価値な人間であり、自分の肉体や生命は仲間のために投げ出しても構わないと思いこんんでいる</p><p>一度信じた人間のことは、絶対に裏切らないある意味、壊れている少年</p><p>現在は、犯罪組織黒い森のメンバーであり、弓槻御名穂の七番目の玩具である</p><p>高校教師担当は英語身長178センチ痩せている長い黒髪黒縁眼鏡の下に冷たい美貌を隠している</p><p>本名は、黒森御名穂黒森公一郎の隠し子として産まれるが、認知されていた</p><p>十二歳で白坂創介に拉致され、処女をレイプされ売春婦にさせられるその後、御名穂の妹である奈生実も同様にして娼婦となるが奈生実は娼館で死に、御名穂は子供を流産してあげく、二度とセックスのできない身体にさせられる</p><p>娼館の運営者になってからは、娼婦たちの待遇改善に全力を注ぐと共に</p><p>一見、人に対して冷酷な態度を取るが実は情に厚い</p><p>現在は、白坂創介に対する復讐に全勢力を傾けている</p><p>身長172センチ黒髪ロングの美人で爆乳だがウエストはキュッと締まっているお尻はまたドバーン弓槻先生の一番目の玩具</p><p>夏のひまわりの様に、明るくてきさくなお姉さんだが、以前はセックスになると性獣と化していた</p><p>本人は引退の意志を示しているが、対外的にはまだ黒い森の娼婦の一人である御名穂が復活させた高級娼婦として、顧客には人気があり、ここ数年は、克子が稼ぎ頭だった</p><p>普段は、弓槻家のメイドをしているパン作りが趣味で、将来はパン屋さんを開業するのが夢</p><p>弓槻先生の最初の生徒の一人であり、白坂創介によって売春婦に堕とされた</p><p>現在は、吉田の女の一人吉田とパン屋をやることを夢見ている</p><p>黒い森の一員として、復讐の実働部隊の一人となっている</p><p>身長165センチ眼鏡を掛けた知的でクールな美人背は克子ほど高くないが、巨乳弓槻先生の二番目の玩具であったが、現在は引退して、花屋を経営している</p><p>穏やかで、いつでも周りの人間を和ませる魅力に溢れた女性</p><p>克子と同時に、白坂創介に拉致され、娼婦に堕とされた</p><p>弓槻先生による高級娼婦・復活プロジェクトにより、政財界の重鎮に対する高級娼婦となり、その美貌と穏やかな性格で大人気となる現在でも、多くの顧客とのパイプを保っている</p><p>彼女の人気に嫉妬した白坂創介は、渚を無理矢理妊娠させ、黒い森から強制的に引退させた</p><p>その時に産まれたのが、現在は三歳の女の子、真緒であるが誰が父親なのかは全く判らない</p><p>店員として、二十歳から十七歳までの五人の美少女を雇い入れているが、その全員が渚のペットである真緒出産後は、男嫌いでありずっとレズだった</p><p>現在は、吉田の女の一人となり、吉田と花屋を盛り立てていくことを夢見ている</p><p>今は、まだ可愛い天使である</p><p>身長180センチ金髪・碧眼顔に大きな傷跡があるが、それさえも魅力の1つにしてしまうほどの、逞しさと美貌を兼ね備えている弓槻先生の三番目の玩具</p><p>アメリカのインディアンの血を引く貧困のインディアン居留地で育ち、十二歳でレイプされ保護施設に入れられていたところを、留学中の弓槻先生が拾われる</p><p>黒い森には、娼館の警護役兼宦官（マルゴは女性だが、宦官のように娼婦たちの生活のサポートをしている）として呼ばれた</p><p>マーシャル・アーツを徹底的に仕込まれていて、全身筋肉隆々であるが、スタイルは良い</p><p>強いが、絶対に相手と正面からは闘わない隙をついた卑怯な戦い方を好む</p><p>女はどんな卑怯な手を使っても、勝たねば意味が無いが持論</p><p>時々、破壊衝動止まらなくなる欠点があるが普段は、頭脳明晰で誰よりも優しい</p><p>卓越した知性と暴力という二つの力を持つ、黒い森の実行部隊の要である</p><p>寧と仲が良く、彼女の保護者という意識が強い</p><p>本性は表向きの性格とは逆で、嘘吐きで品の無い、淫乱女である</p><p>元々は、白坂創介が拾って来て娼婦にしたのだが、あまりの馬鹿っぷりと淫乱さに弓槻先生が呆れ自分の保護下に入れた</p><p>その後、徹底的な英才教育を施し、理想の生徒会長に仕立て上げられる</p><p>が今もなお、生徒会室で乱交しているような状態で、馬鹿と淫乱は死ななきゃ直らないことを自ら証明している</p><p>彼女の裏切りによって、シザーリオ・ヴァイオラを呼び寄せることになってしまった</p><p>本名は、ナジマ・ヤスコ身長170センチほんわかとした感じの明るい娘目鼻立ちのはっきりした外人顔美しすぎるほどの美貌で、巨乳でナイスバディちなみに処女</p><p>弓槻先生の命令で、普段から髪の毛を金髪（乳白色）に染め、ブルーのカラーコンタクトをしているわざと、マルゴと外見を似せているらしい弓槻先生の五人目の玩具</p><p>アメリカで両親と双子の弟ケイを、シザーリオ・ヴァイオラに殺されたその後、シザーリオ・ヴァイオラの手から逃れ、弓槻先生の保護下に入った</p><p>寧のバックストーリーについては、これから語られることになる</p><p>白坂創介に、理想のセックス奴隷として計画された少女</p><p>黒い森の娼婦であったフランス人の少女によって、お屋敷の中で出産され現在まで、ずっとお屋敷の地下の監禁室に幽閉されている</p><p>白坂創介を愛することと、セックスに関することしか教えられていない</p><p>白坂はアニエスの十三歳の誕生日に、処女を奪うことを楽しみにしていた</p><p>黒い森からの白坂追放後、弓槻先生の六人目の玩具として保護されている</p><p>雪乃の異母姉妹である母親は、黒い森の娼婦だった</p><p>雪乃によって、わざと野暮ったい格好をさせられていたが黒い森の仲間たちに磨かれ、本来の美しさを取り戻した</p><p>弓槻先生の八番目の玩具として、復讐を手伝うことを誓う</p><p>吉田くんの女としては、彼の正妻の役を果たすこととなった</p><p>献身的なセックスを好んでいたが、ついにイクことを学びますます吉田とのセックスにのめり込み、可憐な美しさに妖艶さも加わる</p><p>吉田くんの女たち</p><p>吉田の初体験の相手高校一年生美しい少女　身長163センチ目が大きくて、肩までのストレートの黒髪胸は小ぶりだが美乳、脚が細いアイドル級の美少女であるが、寧には負ける</p><p>吉田にレイプされ処女を喪失その後も、何度も徹底的な陵辱を受ける</p><p>その結果彼女の心と肉体は大きく変化していく</p><p>ただし吉田のことは、激しく嫌っている</p><p>現在もなお、黒い森の復讐ターゲットであり妊娠が確認されるまで、陵辱が続けられる予定</p><p>◎　香月　みすず　（コウヅキ・ミスズ　十七歳）</p><p>身長165センチ長い黒髪を後ろでエンジ色のリボンでまとめているずっと文化系少女だったため、身体は華奢足が長い胸の発育は普通で、巨乳では無いが、出るところはしっかり出ている生まれたての子犬のような、愛くるしい可憐な少女</p><p>渚のペットだったが、吉田くんにプレゼントされた</p><p>超名門の家系に生まれ、父は文部科学省の高級官僚深窓の令嬢</p><p>子供の頃から、日本一のお嬢様女子校に通い、友人もセレブな人間しかいなかった</p><p>名門の家に生まれたことにより、常に周囲に気を遣わなくてはならないというストレスの多い生活をしていた祖父はみすずの中の淫蕩さに気付いており、息抜きのため渚に預けるが、渚は吉田にみすずを渡してしまった</p><p>実は年上だが、吉田には年下のように甘えるのが好き</p><p>自分の全てをさらけ出すことができ、全力で受けとめてくれる吉田に、深い愛情を感じている</p><p>マルゴに現実を考えろと言われてからは、吉田を支えるために何でもする覚悟をしている</p><p>実は頭脳明晰で、観察力も人一倍凄い</p><p>頼りになる姉さん女房であり、可愛いペットであり、感度の良い肉体を持つ最高の愛人でもある</p><p>雪乃の妹中学二年生身長152センチ雪乃によく似ている髪の毛を三つ編みに結って、黄色いリボンで留めている眼が大きく、鼻筋がすっと通った小柄な美少女さすがにまだ胸は、ふくらみかけ大人の女に憧れている</p><p>吉田によって、雨の中でレイプされ処女喪失そのまま拉致同然で、黒い森のメンバーと行動を共にする本人は黒い森のメンバーに取り入るために、親しげな振りをしていたが、心の中ではずっと逃亡の機会を伺っていたなので、その後の和姦的なセックスもすべて実質レイプである</p><p>彼女の演技は黒い森の年長者たちには最初から見破られており最終的に、吉田の奴隷になることを強要される</p><p>現在は、吉田舞夏（ヨシダ・マナツ）通称、マナと呼ばれる</p><p>マナのレイプは、これからも続く</p><p>黒い森の関係者たち</p><p>戦後、日本の古い遊郭の文化の復活を試みて、政財界の重鎮のみを顧客とする高級娼婦の娼館黒森楼を設立し、成功する</p><p>クーデターで、息子と白坂創介に黒森楼を奪われ、失意の内に死す</p><p>御名穂の父父に対するコンプレックスから、白坂創介と共にクーデターを起こしたそのせいで、白坂に頭が上がらなくなり白坂が黒い森を好き勝手にする原因となる現在、オーストラリアに逃亡中ということになっているが</p><p>祖父は大手新聞社の創業者で、生まれついてのお坊ちゃんである妻とは見合いで結婚した</p><p>過去に黒い森の娼館を乗っ取り、おのれの趣味嗜好と変態的な性欲を満たすために女たちを苦しめてきた張本人</p><p>弓槻御名穂ら、黒い森の現メンバーの復讐の対象である</p><p>現在は、オーストラリア地獄巡りの最中</p><p>◎森下　重義　（モリシタ・シゲヨシ　七十三歳）</p><p>黒森楼の番頭として、長年高級娼館を支えてきた人物白髪で度のきつそうな金縁の眼鏡痩せていてるが、年の割には背筋がピンと伸びている</p><p>白坂によるクーデター後、一度お屋敷から追放されたが、弓槻先生によって呼び戻された</p><p>引退したお屋敷の女の一人現在はスタイリストをしている生業として、ラブホテルの経営もしている</p><p>橋本　恵子　（ハシモト　ケイコ）</p><p>恵美の母、故人音大に在学中、白坂に拉致され犯され恵美を出産させられたその後、娼婦にさせられ、客に無理矢理打たれた薬物により死亡</p><p>吉田の高校の生徒たち</p><p>高校一年生身長175センチ当然、坊主頭雪乃と付き合い始めたばかりイケメンで地元の名士の資産家の息子お父さんが土建屋の社長で、叔父さんが市会議員</p><p>一年生なのに野球部のレギュラー候補になっているという才能の持ち主ただし、そんなに野球の強い学校ではないので、実際には中途半端な実力しか無い本人も、別に甲子園を目指すような努力はしたくないと考えている馬鹿</p><p>変装したマルゴに、ブチのめされて負傷中</p><p>現在もなお、恋人の雪乃が、吉田にレイプされていることを知らない</p><p>◎竹柴百合香　（タケシバ・ユリカ　十七歳）</p><p>高校三年生177センチ日焼けしている、大きな二重の眼の美人しかし、ちょっと怖そうな顔をしている</p><p>陸上部のキャプテンで、曲がったことが大嫌い竹を割ったような性格をしている</p><p>きちんと筋を通したことで、吉田と恵美の仲を認めてくれた</p><p>◎荻野ひろみ　（オギノ・ヒロミ　十五歳）</p><p>高校一年生吉田のクラスメイトで、恵美と同じ陸上部員</p><p>◎富沢ケイ　吉田のクラスメイトテニス部2年生の彼氏がいる</p><p>◎菊池聖子　吉田のクラスメイト中学時代からの彼氏がいる</p><p>◎浜松英　　吉田のクラスメイト眼鏡をかけたグラマーな女の子</p><p>◎小林　吉田のクラスメイト不良っぽい男子馬鹿</p><p>◎大宮　吉田のクラスメイト不良っぽい男子馬鹿</p><p>◎合田　吉田のクラスメイト前の男のクラス委員</p><p>◎田中　吉田のクラスメイト下の名前はヤスオではない</p><p>◎杉浦　吉田のクラスメイト天文部</p><p>◎香月重孝　（コウヅキ・シゲタカ　八十二歳）</p><p>みすずの祖父京都の貴族の家系であり、旧華族の香月家の現当主政財界の大物の一人である高級娼館であった頃の黒森楼を愛し、御名穂の運営者入りを後押ししたまた、渚の顧客の一人でもある</p><p>◎市川伸一郎　（イチカワ・シンイチロウ　七十三歳）</p><p>雪乃と舞夏の母方の祖父広告業界の重鎮孫のことを溺愛している</p><p>若い頃に、接待で黒森楼に何度か行ったことはあるが、顧客にはなっていない</p><p>◎白坂瑤子　（シラサカ・ヨウコ　三十八歳）</p><p>雪乃と舞夏の母で、白坂創介の妻料理評論家として、活躍している夫との仲は、家同士の結婚であり白坂のことは愛していない何年も前から、マネージャーと肉体関係にある</p><p>◎白坂守次　（シラサカ・モリツグ　六十八歳）</p><p>白坂本家の現当主大手新聞社のオーナーである白坂創介の父親の弟雪乃や舞夏にとっては大叔父に当たる</p><p>昔から、白坂創介には甘い</p><p>◎シザーリオ・ヴァイオラ　（不明）</p><p>アメリカ人の犯罪者親が軍人で、子供時代を沖縄で過ごしたため日本語ができる</p><p>執拗に寧を狙っているがその詳細はまだ不明である</p><p>◎山峰夫妻</p><p>恵美の養父山峰家は、白坂本家新聞社を創業した人物の後妻となった人の家系</p><p>一応、親戚であるが白坂の家の人間からは、差別されている</p><p>ただし、山峰家の人間は白坂家のグループ会社にみんな就職しているので文句が言えない</p><p>◎高城杏奈　恵美の陸上部の友人一年生</p><p>えっと私、どこかに白坂家の当主の名前を書いたはずなんですけど</p><p>見つからないです</p><p>情けない</p><p>→感想欄で教えていただきましたありがとうございます</p><p>白坂＊ツグだったと思うんですけど</p><p>他に抜けている人物がいましたら、お知らせ下さい</p><p>申し訳ありません</p><p>127．技の１号、力の２号</p><p>んんん、うん</p><p>携帯の目覚ましが鳴っているのか</p><p>眠い</p><p>正直身体か、重い</p><p>セックスし過ぎだよオレ</p><p>起きなきゃ</p><p>あと、六回だっけ</p><p>股間に快感を感じる</p><p>見ると</p><p>メグがオレのペニスをおしゃぶりしていた</p><p>おはよ、ヨシくん</p><p>メグは、オレにニコッと微笑んで亀頭をペロペロと舐めてくれる</p><p>オレの問いに、メグは</p><p>だってオチンチン、勃っていたから</p><p>オレの身体はこんなにくたびれているというのに</p><p>お前は、起きていたか</p><p>マナも起こして</p><p>唇で亀頭をしごきながらメグは言った</p><p>マナはすやすやと眠っている</p><p>携帯の目覚まし位では、起きる様子は無い</p><p>その穏やかな寝顔</p><p>本当にまだ、子供だ</p><p>こんな幼い少女をオレは何度もレイプした</p><p>そして、この朝もこれからレイプし続けないといけない</p><p>ミナホ姉さんとの約束で、この朝はもうメグには射精できない</p><p>マナは二時間で六回の射精を受けなくてはならない</p><p>そうだ</p><p>昨夜は結局、四回しかできなかった</p><p>四度目の射精が終わった所で十一時四十五分</p><p>残り十五分で、勃起が復活して精を吐くのは無理だと思った</p><p>今日はもう、歯を磨いて寝よう</p><p>と、言ってくれたのはメグだった</p><p>オレたちは洗面台の前に三人並んで歯を磨いた</p><p>というかラブホテルの歯ブラシは二人分しか無かったから</p><p>オレとメグが先に磨いて</p><p>マナにはオレの使った歯ブラシを使わせた</p><p>マナは嫌そうな顔をしたので尻をまた叩いてやった</p><p>マナは泣きながら、歯を磨いた</p><p>そしてマナもメグも首輪をしたまま、三人で川の字になって寝た</p><p>真ん中にマナを挟むようにして</p><p>マナは絶対に逃がさない</p><p>オレとメグで抱きかかえるようにして眠った</p><p>おい、マナ起きろよ</p><p>んんっ眠いよ舞夏、まだ眠いんだよお</p><p>マナは、寝惚けている</p><p>オレはマナの頬をパシンと叩いた</p><p>一瞬にしてマナが目覚める</p><p>お前は、誰だ</p><p>またあの自己紹介の言葉を繰り返す</p><p>そうだ朝のレイプの時間だぞ</p><p>オレはマナの唇にキスをする</p><p>マナは嫌がっている</p><p>メグマナのアソコを濡らしてくれ</p><p>メグがオレのペニスから唇を離しマナの股間に顔を埋める</p><p>マナ舐めてあげるわ</p><p>メグは舌を長く伸ばしてマナの割れ目を舐めていく</p><p>ヨシくんの精液の味がするよ</p><p>今朝は無理だけどまた今度、メグにヨシくんの精液、呑ませてね</p><p>オレの精液呑むの好きか</p><p>ヨシくんのならメグは何でも好きよ</p><p>あたしマナを気持ち良くしているんじゃないのマナのここのヨシくんの味を舐め取っているだけだからね</p><p>ペロペロと舌を這わせながらメグは言った</p><p>オレもマナのおっぱいを舐める</p><p>この陥没した乳首は、どうにかならないのかな</p><p>まだマナは小さいんですもの仕方ないわ</p><p>メグはどうだったの</p><p>メグは中三ぐらいから出て来たかな</p><p>だからヨシくんが舐めて、吸い出せばいいのよ</p><p>怯えるマナを無視して、二人で身体を玩んでいく</p><p>マナの股間から、ちゃぷっちゃぷという水音が聞こえてきた</p><p>やっぱり淫乱なのね濡れてきたわ</p><p>メグがマナに微笑む</p><p>マナは恥ずかしそうに顔を赤らめている</p><p>仕方ないだろレイプするぐらいしか価値の無い奴隷なんだから</p><p>本当にそうねマナは、他には何の役にも立たないから</p><p>オレたちの言葉責めにマナはまた涙目になる</p><p>マナのここ腫れちゃって、大変なことになっているわよ</p><p>いいんだよどうせ、オレしか使わないんだし</p><p>そうねヨシくんが犯してくれなくなったら、マナはもうお払い箱だものね</p><p>メグの言葉にマナは、震える</p><p>ほらマナ、天井の鏡に映っている自分を姿を見上げてごらなんなさい</p><p>メグがマナに強要した</p><p>見えるアソコの上に、緑色のタトゥがあるのが</p><p>マナの下腹部に輝く宝の文字</p><p>これヨシくん以外の男の人に見せたらあたしたちは、あなたを殺すからね</p><p>メグがマナに囁く</p><p>こんなタトゥを入れられてマナはもう、普通の女の子には絶対に戻れないのよ判ってるわよね</p><p>マナはもう、喋らない</p><p>適当な返事をすれば、オレに叩かれることが判っているからだ</p><p>ヨシくんもう、いいと思うわ</p><p>メグがマナの股間から顔をどける</p><p>代わりにオレがマナの上にのしかかる</p><p>いくぞマナ</p><p>昨日の処女喪失から何度、マナをレイプしたんだろう</p><p>結局マナは、オレに心を開かないままだから</p><p>何度セックスしたところでレイプにしかならない</p><p>オレとマナの間に普通のセックスは成立していない</p><p>亀頭を腫れた膣口に当てる</p><p>どうしたのヨシくん</p><p>いやオレもセックスし過ぎだからチンコがヒリヒリしてきたんだ</p><p>ごめんね、ヨシくん</p><p>マナのために、ガマンしてくれて</p><p>メグの言葉にマナがオレを見上げる</p><p>もう諦めようよ後、二時間で六回の射精なんて無理だよヨシくん、そんなに疲れているのに</p><p>いいや諦めないオレは絶対に、マナを鞭打ちなんかさせないからな</p><p>マナはオレの奴隷で妹なんだから</p><p>腫れた膣口にペニスを押し込む</p><p>マナが苦痛の呻き声を上げる</p><p>マナの内部は、まだ完全に潤んでいない</p><p>オレは、ゆっくりとマナの身体を揺らしていく</p><p>十四歳の小さな肉体をオレは陵辱していく</p><p>狭い膣にオレのペニスの形を覚えさせる</p><p>この幼い少女をオレのレイプ奴隷に変えるんだ</p><p>身も心も完全に犯し尽くすんだ</p><p>マナ舌を出せ</p><p>マナが辛そうな顔で、舌を出す</p><p>オレは、その舌をすすった</p><p>舌と舌を絡め合う</p><p>メグがオレの背中をペロペロと舐めてくれている</p><p>がんばって、ヨシくん</p><p>オレは額からぽたぽたと汗を垂らしながら</p><p>ただマナの中に射精することだけを考える</p><p>一生懸命な、ヨシくんが好き</p><p>メグが、オレの背中に自分のおっぱいを擦り付ける</p><p>オレは性感だけに溺れようと試みる</p><p>ただセックスと</p><p>陵辱と</p><p>射精だけに向かって</p><p>もう他のことは考えられない</p><p>ああ出るぞ、出るぞマナぁぁっ</p><p>どくん</p><p>量は少なかった</p><p>マナはまた子宮に精を受ける</p><p>熱い液を胎内に感じた瞬間マナは絶望に震える</p><p>十四歳の小さな肉体がレイプされるためだけの女の身体に改造されていく</p><p>汗ばむ肉体をマナに重ねる</p><p>性臭と汗の匂いが、部屋の中に漂う</p><p>オレたちはオスとメスいや、マナはメス以下だ</p><p>ただの犯されるための人形として大きく足を開いて、男のペニスを受け入れている</p><p>メグがまた、口移しでお茶を飲ませてくれた</p><p>いやもう、そんな時間はないよ</p><p>オレはマナの髪の毛に顔を埋める</p><p>汗とシャンプーの匂いが混ざった少女の匂い</p><p>その匂いを嗅いで少しでも、性欲を高める</p><p>さあ、六回目を始めよう</p><p>も、もうダメだ</p><p>な、何も出ない</p><p>メグ今、何時</p><p>五時五十七分よ</p><p>一時間かけて、何とか三発捻り出したけど</p><p>もう、オレの精液タンクは空だ</p><p>つーか体力の限界</p><p>それにオレよりもマナがヤバい</p><p>完全にぐったりとして</p><p>人形のように、全裸のままベッドの上に脱力している</p><p>腫れたヴァギナから、たらたらと精液を零して</p><p>マナ、大丈夫か</p><p>マナは答えた</p><p>オレはマナが精神的に、おかしくなってしまっているのではないかと一瞬焦った</p><p>しかしマナの眼には、まだ生気がある</p><p>ジッとオレを睨んでいる</p><p>自分に、こんな苦しみを与え続けるオレを</p><p>もう、無理よ諦めましょうマナには悪いけれど</p><p>嫌だオレは絶対に諦めない</p><p>マナがジッとオレを見ている</p><p>オレの心を探っている</p><p>オレはオレの女を鞭打ちさせたりはしないんだ絶対に</p><p>オレはもう一度、マナの身体にのし掛かろうとした</p><p>マナが絶望に、眼を閉じようとする</p><p>ガチャン</p><p>不意にホテルの部屋のドアの鍵が外れた</p><p>この部屋の鍵を外から開けられるのは</p><p>ドアが開き外の空気が入ってくる</p><p>あらあら、酷い匂いねえ</p><p>うふふお早う</p><p>克子姉と渚さん</p><p>まだ、七時になっていないのに</p><p>克子姉は黒のスーツ</p><p>渚さんは、ピンクのワンピースを着ている</p><p>恵美ちゃんあと、何回分残ってるの</p><p>克子姉が、尋ねる</p><p>あと三回です</p><p>メグが答えた</p><p>まあがんばったわね、あなたたち</p><p>渚さんが、オレたちを褒めてくれる</p><p>あと一時間で三回でしょねえ、渚</p><p>うん楽勝よね</p><p>そう言って二人は、服を脱いでいった</p><p>これはいったい</p><p>あなたは自分の女をもっと頼りなさい</p><p>渚さんが言った</p><p>そうよあなたのためなら、あたしたちはどんなことでもするんだから</p><p>黒のセクシーな下着姿になった克子姉が鞄から飲み物の入ったボトルを取り出す</p><p>青汁みたいな色の何だこりゃ</p><p>特製の精力剤よこれを飲んでちょっとは、ドーピングもしましょうね</p><p>オレは言われるままに、飲む</p><p>でもお腹の中が、カッカと燃えるような熱さを感じる</p><p>吉田くん、仰向けになって寝て</p><p>渚さんは、赤の下着下着の間に切れ込みが入っていて、乳首が丸見えだ</p><p>いいでしょうオープンブラって言うのよ</p><p>渚さんは、ニッコリと微笑んでくれた</p><p>恵美ちゃん、よく見ておきなさいね渚のテクニックを</p><p>克子姉に言われて、恵美が起き上がる</p><p>渚さんは、オレの股間に顔を向ける</p><p>いい精液っていうのはね、ここのおチンポの下の玉袋の中の睾丸で作られているのよ</p><p>渚さんの特別講義が始まる</p><p>だからねこういう時は睾丸を刺激して、新しい精液をいっぱい作って貰うのよ</p><p>そう言って渚さんはオレの玉袋に舌を這わした</p><p>玉袋の皺を伸ばすように舌で舐め上げる</p><p>睾丸も転がすように刺激する</p><p>き気持ちいい</p><p>あたしたちが、オチンチンの立たないお爺さんの相手をどれだけしてきたと思ってるのよ</p><p>克子姉が、胸を張って言った</p><p>渚に掛かったら、今にも死にそうな人だって勃起させられるわ</p><p>金玉袋の裏側付け根の所から渚さんは、チロチロと舌を這わせる</p><p>熱い息が股間に感じられる</p><p>オレはほんの数分で、復活した</p><p>彼が十回膣内射精すれば相手は誰でもいいって、ルールよね</p><p>克子姉が、メグに尋ねた</p><p>はい、そうです克子姉さん</p><p>それじゃあ克子、お先にいただいちゃってもいい</p><p>渚さんが克子姉に許可を取る</p><p>どうぞ渚が勃てたおチンポですもの渚に食べる権利があるわ</p><p>では、失礼するわね</p><p>渚さんが、優雅にパンティを脱ぐ</p><p>あなたは、そのまま寝ていればいいからね全部、ママに任せて</p><p>ママ</p><p>そうよあなたがパパで、あたしがママ</p><p>渚さんの笑顔が、オレの全てを優しく包んでくれる</p><p>あたし、もうピルは飲んでいないからね</p><p>オレの勃起が渚さんのとろけるような胎内に吸い込まれていく</p><p>あんっ美味しい</p><p>オレのペニスを根元まで受け入れて渚さんは、チュッとオレにキスをした</p><p>本気で妊娠させるつもりで射精するのよそうでないと、怒っちゃうから</p><p>チュッチュッチュと、何度もオレにキスをする</p><p>な、渚さん</p><p>あなたとの子供が欲しいの渚をママにして</p><p>渚さんの腰が緩やかに動く</p><p>オレのペニスを優しく、強く締め付けてくれる</p><p>ああ、気持ちいいわ大好きよあなた</p><p>な何だ、この膣の感触は</p><p>き、気持ちいい</p><p>ママのおっぱい吸ってお願い</p><p>渚さんはブラを付けたままだけどブラの切れ目から、尖ったピンク色の乳首が折れに迫ってくる</p><p>オレは差し出された乳首を、チュウチュウと吸った</p><p>渚さんは、おっぱいをオレの顔に押しつける</p><p>大きな乳房温かくて、柔らかい感触</p><p>お乳が出るようになったら、あなたにも飲ませてあげるわ</p><p>いいえあなたに飲んで欲しいのあたしは、あなたの女だから</p><p>渚さんは、腰の動きを早めていく</p><p>うふふ気持ちいいのママの中で気持ち良くなってね</p><p>渚さんの身体から女の匂いがする</p><p>メグやマナとは違う匂い</p><p>大人の成熟した女のセックスの匂い</p><p>その匂いがオレの性感を高めてくれる</p><p>頭の中をあたしとのセックスのことだけで、いっぱいにするのよあたしを妊娠させることだけ考えて</p><p>渚さんの笑顔がオレの心に染み込んでくる</p><p>ほーら、渚を妊娠させたいって言って</p><p>な渚を、妊娠させたい</p><p>頭の中から残り時間のことや、マナのことが消えていく</p><p>オレの身体はただ、渚さんの中に射精することだけに集中する</p><p>な、渚ぁぁっ</p><p>そうよもっと、あたしを求めてあたしに種付けしてぇぇ</p><p>渚さんの腰がオレを</p><p>あっああああああっ</p><p>お、オレ渚さんっ</p><p>どうしたの漏れちゃいそうなのいいのよ、あたしの中でお漏らしして</p><p>好きです渚さん愛してますっ</p><p>あたしもよ吉田くんっ</p><p>出、出るぅぅ</p><p>あっあああああああ</p><p>うふふふ出てるわ今、出てるのね吉田くんの精子、とっても温かい</p><p>な渚さん</p><p>あたしの卵子に掛かっているわよ吉田くんはパパになるの</p><p>渚さんがオレの唇にキスしてくれる</p><p>産んで下さい渚さんにオレの子を産んで欲しい</p><p>あたしもヨシくんの赤ちゃんが欲しい</p><p>オレの横でメグが呟いた</p><p>恵美ちゃんは、もう少しだけ大人になってからね高校生の間は、今しかできないことを楽しみなさいママにはいつでもなれるんだから</p><p>そう言って、克子姉はメグにキスした</p><p>渚さんがヨシくんの赤ちゃんを産んだら、あたしにも抱かせてくれますか</p><p>そういうメグに渚さんは満面の笑みで</p><p>あたしと彼の子供は、恵美ちゃんの子供よあたしたち、姉妹でしょ</p><p>メグは眼を潤ませて、大きく頷く</p><p>渚さんが、オレのことを抱き締める</p><p>妊娠するまで、何度でも抱いてね一週間に一度でいいから、うちに泊まりに来て</p><p>渚さんは、寂しそうにオレに言った</p><p>真緒も待っているからね</p><p>判ってますオレ、真緒ちゃんのパパになります</p><p>運命と闘うということは運命を受け入れるということでもある</p><p>オレは渚さんの全てを受け入れる覚悟をした</p><p>真緒ちゃんも含めて</p><p>ありがとう愛しているわ</p><p>渚さんは、オレを抱き締めてキスすると身体を離した</p><p>ごめんなさいあたし、これから市場に行かないといけないから</p><p>渚さんは、お花屋さんの朝の大事な仕事があるのに</p><p>オレを助けに来てくれたんだ</p><p>渚さんありがとう</p><p>心配しないで今日、お店に必要な花はネットで注文してあるし、今から車を飛ばせば競りにも十分遅れぐらいで間に合うから</p><p>でも、渚さん</p><p>もう渚って呼んで</p><p>年下でも、あなたはあたしの男なんだぞ</p><p>渚</p><p>うんありがとう、渚</p><p>オレたちは、もう一度キスする</p><p>克子残り、二回、任せたわよ</p><p>と渚が、克子姉の眼を見る</p><p>お任せあれ</p><p>パンと手を合わせ、タッチする二人</p><p>選手交代だ</p><p>残り時間少ないから、無茶するけどいいわね</p><p>克子姉が全裸になって、オレにのし掛かってくる</p><p>ああ何でもしてマナを鞭打ちさせたくないんだ</p><p>オレは克子姉に言った</p><p>じゃあ身体の力を抜いて</p><p>オレは全身の力を抜く</p><p>お尻の穴に指を入れるからね</p><p>うおおおおお</p><p>克子姉の指がオレの尻に入って来る</p><p>動かないで</p><p>掻き回すように蠢く指</p><p>変な感じだよ</p><p>尻の中で指を動かしながら克子姉はオレの全身にキスをする</p><p>的確に性感帯だけを刺激する</p><p>さっきの精力剤が効いてくる頃だと思うの</p><p>うううペニスの付け根に、熱を感じる</p><p>うふふほうら、勃ったわペニスが勃った</p><p>オレのチンコはクララか</p><p>克子姉がオレを受け入れる</p><p>それからは</p><p>もう、何が何だか判らなかった</p><p>オレのペニスは、克子姉の胎内で揉みくちゃにされ</p><p>克子姉の指と舌はオレの全身を刺激する</p><p>あたしが学んできたセックスの全てを教えてあげる</p><p>そんな克子姉の言葉が聞こえてくる</p><p>オレ克子姉の中に溶けていくよおっあああつオレ、どうなっちゃうんだ</p><p>いいのよ何もかも、あたしに預けて天国へ連れて行ってあげるわ</p><p>ペニスを中心に全身が快感に包まれていく</p><p>セックスってこんなに凄いんだ</p><p>克子姉克子姉克子姉ぇぇ</p><p>お姉ちゃんって呼んで</p><p>お姉ちゃんお姉ちゃんオレのお姉ちゃん</p><p>オレの眼の前にお姉ちゃんの優しい顔がある</p><p>優しい微笑みの顔が揺れている</p><p>セックスしているんだ、オレたち</p><p>もう、一人でがんばっちゃダメよ</p><p>お姉ちゃん</p><p>あなたはもう一人じゃないのいつでも、あたしたちを頼って</p><p>いい子ねさあ、お姉ちゃんの中にお漏らししなさい</p><p>オレの中で快感が大きくなる</p><p>風船の様に大きくなって</p><p>もうすぐ破裂する</p><p>さああなたが気持ち良くなる顔を、お姉ちゃんに見せて</p><p>オレ破裂しちゃうよ爆発しちゃうよ</p><p>大丈夫よお姉ちゃんがしっかり抱いてあげているからね</p><p>克子お姉ちゃんの温かい肉体潤んだ肌溶けた胎内そして、大人の匂い</p><p>お姉ちゃんの髪の匂いを嗅ぐ</p><p>お姉ちゃんは大人だ子供のオレを抱き締めてくれている</p><p>出るよ出ちゃうよお姉ちゃん</p><p>お姉ちゃんの中においでっ</p><p>精液が克子姉の中で弾ける</p><p>全身でオレを抱き締めてくれる</p><p>オレはオレは</p><p>克子姉の肉体に溺れていく</p><p>克子姉の豊満な胸に顔を埋めてオレは肩で息をしている</p><p>でも気持ちいい</p><p>セックスの奥深さを教えて貰った</p><p>恵美ちゃんそんな顔しないの</p><p>克子姉が、メグに言う</p><p>メグは悲しそうな顔をしていた</p><p>あたしは、彼を独り占めしたりはしないから</p><p>でもあたしは、克子姉さんみたいにヨシくんを気持ち良くさせてあげられないから</p><p>克子姉は、フフッと笑った</p><p>あなたは、まだ覚え立てでしょゆっくり勉強なさい彼と</p><p>一緒に、セックスを覚えていける関係って素敵なのよあなたとみすずさんと彼と三人で一緒に、上手くなっていけばいいのよ</p><p>大丈夫よあたしも渚も、どんなことでも教えてあげるから</p><p>むしろあたしたちは、愛し合っている男女のセックスには必要の無いテクニックまで知っているからねそういうのは除外してあなたたちには、愛のあるセックスのやり方だけ教えてあげるから</p><p>そう言って克子姉は、オレから離れた</p><p>オレは周囲を見回す</p><p>あれ渚は</p><p>ヨシくんと克子さんがエッチしている間に静かに、出て行かれたわ邪魔しないようにって</p><p>オレの女たちは</p><p>どうして揃いも揃って、いい女なんだ</p><p>恵美ちゃんあと、何分</p><p>そうだまだ、終わってないんだ</p><p>約束の十回射精まではあと一回</p><p>残り三十分です</p><p>あら、余裕ね</p><p>克子姉が居てくれると何も心配がない</p><p>オレは、心を込めて礼を言う</p><p>これからは、何でも相談するのよ</p><p>オレはこんな優しい姉をもって本当に嬉しい</p><p>さあ最後の一回は</p><p>克子姉がぐったりしたままのマナを見た</p><p>やっぱり、この子が受け持つべきよね</p><p>ええっと困った時には、お姉ちゃんたちが助けに来てくれると</p><p>もう少しで、ふたりは＊＊というタイトルにするところでした</p><p>登場人物表もやっていたので、感想の返事をまだ書いていませんごめんなさい仕事から帰ってから、書きます</p><p>この間、感想の数が７００だったのに、もう８００越えですよ</p><p>128．最後の一発</p><p>克子姉がくれた特製の精力剤が効いているのか、オレのペニスはどうにかまだ勃起を保っている</p><p>もう一度何としても、十回目の射精をキメないといけない</p><p>じゃじゃじゃじゃあーん</p><p>克子姉が、ドラえもんのひみつ道具の様に、ライムグリーンの液体の入ったボトルを取り出す</p><p>何なのそれ</p><p>お爺さんとかを相手にするとね勃たなかったり、なかなか精液が出なかったり、色々と大変な人がいるわけだからこういう特殊な薬品もあるのよ</p><p>克子姉は、ボトルの蓋を外す</p><p>これをねオチンチンに塗るの</p><p>克子姉は、自分の手にボトルの液体をたらーりと垂らす</p><p>それをオレのペニスに塗った</p><p>一瞬冷やっとする</p><p>それからじわじわと、ペニス全体に刺激が拡がる</p><p>何かトニック・シャンプーで頭を洗った時みたいだ</p><p>何かチンコがクールになった感じ</p><p>そうでしょうマナちゃんのオマンコにも塗るわよ</p><p>克子姉が、自分の指に薬を垂らし、マナのヴァギナに触れる</p><p>うっ</p><p>マナが、声を出す</p><p>ちょっと、ガマンしてすぐに良くなるから</p><p>克子姉は、優しくマナに微笑んだ</p><p>マナの割れ目の中へ、直接薬を垂らしていく</p><p>これ、擦れて痛くなっているところを治す効能があるのよ</p><p>オレのペニスがセックスし過ぎでヒリヒリしているように、マナの膣の中も相当大変なことになっていると思う</p><p>傷になっているところに効くのなら、こんなにありがたいことはない</p><p>ほら熱くなってきたでしょ</p><p>本当だ</p><p>さっきまでジンジンしていたチンコが熱くなる</p><p>勃起がまた最大限に硬くなっていく</p><p>まあ、こんなのドーピングもいいところだけどね最後の手段だから</p><p>克子姉がマナのヴァギナに指を入れる</p><p>マナの奥にまで、薬を塗り込んでいく</p><p>あああぁん</p><p>マナが喘ぐ感じているんだ</p><p>うふふもっと良くしてあげる</p><p>克子姉がピンク色の丸い器具を取り出す</p><p>電気のコードが付いているそれは</p><p>これをねお尻の穴に入れるのよ肛門用のローターだから</p><p>マナは怯える</p><p>大丈夫よ気持ち良くなるだけだから</p><p>克子姉はそのピンクのローターにもライムグリーンの薬を塗して、マナの肛門に</p><p>入りまぁす</p><p>マナの肛門にちゅぽんと押し込む</p><p>お尻の中でマナはまた、あのジンジンくる感覚を味わっているんだ</p><p>克子姉がオレに妖しく微笑む</p><p>さあマナちゃんの中にどうぞ</p><p>熱くなったペニスをマナの中へ</p><p>ひぃああああっ</p><p>マナが悲鳴を上げる</p><p>んんんんっうっ</p><p>マナの中は、愛液とグリーンの薬が合わさって不思議な感触になっていた</p><p>腰を振らなくても、ペニス全体がジュワジュワっと細かい泡に刺激されているような感覚</p><p>まるで炭酸水の中に、勃起としたチンポを突っ込んだような</p><p>それでいて、マナの膣の狭さがオレのペニスを締め付けている</p><p>はぁいでは、ポチっとな</p><p>克子姉がマナの肛門に押し込んだローターのスイッチをオンにする</p><p>あがぁぁ</p><p>マナが、うなり声を上げる</p><p>マナのお尻から、細かいビビビビビッという振動がオレのペニスに伝わって来る</p><p>何これ</p><p>き気持ちいいッ</p><p>オレの腰が勝手に動く</p><p>あんなに疲れていたのに</p><p>こんなの腰を振らずには、いられないっ</p><p>ひぃやぁぁんっあああっあああああっーッ</p><p>マナは、眼から涙をポロポロ零して絶叫する</p><p>マナちゃんて、割と頭でっかちな子でしょ いつも冷静でいて、他の人を観察してそれで、自分が優位な立場に居るようにしたいっていうタイプよね</p><p>激しくセックスしているオレたちの横で克子姉が呟いた</p><p>そういう子はね肉体の快感で堕とすしかないのよ</p><p>克子姉は、マナの陥没した乳首を指でコリコリと刺激していく</p><p>身体で覚えなさいあなたは女でメスで動物なのよ女の肉体は、男の人を受け入れるようにできているの理性を捨てて、ケダモノになっちゃいなさい</p><p>まるで呪文のように克子姉は、マナの耳に囁く</p><p>いやぁぁんっいゃぁぁんっこんなのっあたしじゃない</p><p>マナは自分の肉体の中で起きている異変に激しく戸惑っている</p><p>いいえ、それはマナよ天井の鏡をご覧なさいマナとっても、うれしがっているわ</p><p>メグが克子姉の反対側からマナに囁く</p><p>マナは眼を開く</p><p>見上げる天井マナはまたレイプされている</p><p>あたしこれがあたし</p><p>激しくピストンを繰り返すうちにマナの胎内の様子が変化していく</p><p>マナの膣の中が中と奥と入り口で個別にオレを締め上げる</p><p>ああ腰が勝手に動く</p><p>マナを突き責めることが止められない</p><p>また薬の効果だろうか</p><p>オレのペニスの根元の方は、たまらなく熱い</p><p>まるで温かいゴムのベルトで根元を絞られているような</p><p>それでいて、亀頭の方はクールに感じる</p><p>最大限に勃起してマナのコリコリとした子宮口を何度もノックする</p><p>ああああああああっ</p><p>快感が溜まってもうすぐ、吐き出される</p><p>あぎゃあああっあくはぁぁっあああああっ</p><p>マナも小さなケダモノになって、喘いでいる</p><p>快感に完全に襲われているしゃぶり尽くされている</p><p>溺れていく溺れていく溺れていく</p><p>みゃぁぁっにゃぁぁっっ</p><p>小さな獣のように、マナは喘ぎ声を上げる</p><p>すっごく可愛いぞ</p><p>あああ、マナッ</p><p>出るぅっ</p><p>十回目の射精</p><p>一つの塊のようになって、一気にビュッとマナの子宮に噴き出すっ</p><p>マナの身体が、熱液を受けて弓なりに跳ね上がったッ</p><p>あああああああああっ</p><p>絶叫する、マナ</p><p>この薬を使うとね子宮に精液を出された時の刺激が一番凄いのよお腹の一番奥がジンジン疼くのどんな子でも、メスになるしかなくなるのよ</p><p>ああああっあああああああああーッッ</p><p>マナはビュクッビュクッと、何度も身体を痙攣させる</p><p>その度に、オレのペニスを締め上げ一滴でも多くの精液を絞り取ろうとする</p><p>まるで、子宮がゴクゴクとオレの精液を呑み込むかのように蠢いている</p><p>マナマナマナ</p><p>オレは、マナの上に脱力しマナの唇に何度もキスした</p><p>マナはまだ、朦朧としている</p><p>こんな体験をしちゃったら、もうセックスにハマるしかなくなるわねマナちゃん</p><p>そんな克子姉の声も、放心するマナには届かない</p><p>あたしも、こんなエッチしたい</p><p>恵美ちゃんは、薬を使わないでこうなれるように頑張りなさいこれって、やっぱりドーピングだからあんまり身体にいいことではないし</p><p>ちゃんとセックスを楽しんでしていけば、これくらいのところまではすぐに到達できるわ恵美ちゃんは彼と、一歩一歩確かめ合いながら、セックスを学ぶのよいいわね</p><p>オレは全身汗まみれで、マナの上に乗っている</p><p>どうしてだか急に腹の底から、笑いたくなった</p><p>んふふふ、あははは、あはははははは</p><p>オレの笑い声にマナが正気を取り戻す</p><p>お、お兄ちゃん</p><p>やったぞ、マナこれで、十回だマナはもう、鞭打ちされなくていいんだぞ</p><p>何かやり遂げた感じがした</p><p>とにかくオレは、達成したんだ</p><p>マナちゃんは、結局、十回中、何回射精されたの</p><p>克子姉が、メグに尋ねる</p><p>六回です</p><p>処女を失った日の夜に、六回犯されるのとお嬢様から二十回鞭打ちされるんじゃ、あんまり大差はないと思うわ</p><p>でもオレたちは、やれたんですミナホ姉さんとの約束を守れたんですマナ、やったなあ、オレたち凄いぞ、偉いぞマナ</p><p>笑いがいつしか涙に変わった</p><p>オレは泣いていた</p><p>熱い涙がマナの裸の胸の上に落ちていく</p><p>驚きの顔でマナがオレを見上げている</p><p>オレたちはまだ性器で繋がったままだ</p><p>マナ、あなたは何</p><p>メグがマナに尋ねた</p><p>またその言葉を繰り返す</p><p>ヨシくんが、奴隷のマナを褒めてくれているのよよくやったって</p><p>オレはマナを抱き締める</p><p>頭を撫でてやった</p><p>顔に頬ずりする</p><p>そうだ良くやった頑張ったなあ、マナ</p><p>嬉しかった</p><p>とにかく何もかもが</p><p>マナは、戸惑ったままの顔でオレを見ている</p><p>そんな顔するなよ、マナ</p><p>オレは、マナにキスする</p><p>何度も繰り返し</p><p>マナは、オレのキスをただ受け入れていた</p><p>よく頑張った偉いぞマナ</p><p>オレの涙が、マナの頬に弾ける</p><p>マナは、ただ呆然としている</p><p>さあ、急いでシャワーを浴びて来て二人一緒に行きなさい</p><p>克子姉が、オレとメグに言った</p><p>マナは</p><p>マナちゃんは今日は学校は無いんでしょあなたたちは、登校しないといけないんだから</p><p>時計を見る七時三分</p><p>十分で済ませてきますっヨシくん、急いで</p><p>メグがオレを引っ張って、風呂場へ連れて行く</p><p>とオレのしているリストバンドについた鎖が、マナの首輪に付いているから、釣られるようにマナを付いてくる</p><p>もういいや、マナも来いっ</p><p>マナを抱えるようにして、三人で風呂場に飛び込む</p><p>ヨシくんは、メグが洗ってあげるから</p><p>汗と精液と愛液ととにかく、淫臭でメチャメチャ臭くなっているオレの身体を、メグがシャワーで洗い流してくれる</p><p>その間に、オレはメグの首輪から鎖を外した</p><p>首輪自体は防水加工になっているから大丈夫だと、克子姉から聞いた</p><p>いや本当は、首輪を外した方がいいのは判っているんだけど</p><p>この首輪、外すのに時間が掛かるから今は、諦めて貰う</p><p>頭からザバッと掛けちゃって</p><p>その方が、気分がスッキリする</p><p>うん髪の毛の間を熱い湯が通り抜けていく</p><p>あたしも髪を乾かしている時間なんて無いけれどでも、こんな匂いじゃ身体検査に行かれないわ</p><p>今度は、オレがメグの頭からシャワーのお湯を掛ける</p><p>スポンジにボディシャンプーを垂らして</p><p>オレはメグの身体をメグはオレの身体を洗った</p><p>もう、エッチな気持ちは無しだ</p><p>時間が無いから、必死で洗う</p><p>それからシャンプーとリンスも</p><p>マナは悪いんだけど、お湯で洗い流すだけで勘弁してくれ</p><p>残念ながら、せっけんで洗ってやる時間がない</p><p>メグがオレの頭を泡立ててくれている間に、マナの身体をシャワーで流す</p><p>マナは大人しく、されるがままになっていた</p><p>首輪と鎖を付けたままの裸の十四歳</p><p>何か、本当に飼い犬を洗ってやっているみたいな感じだ</p><p>大急ぎで洗って大急ぎで出る</p><p>克子姉が脱衣所に、タオルとオレの着替えを持って来てくれる</p><p>克子姉は、すでに元のスーツ姿に着替えていた</p><p>あ、あたし制服は、バックの中だわ</p><p>メグはタオルで自分の身体を拭きながら部屋の中へ</p><p>あなたは急いで自分の身体を拭いて</p><p>克子姉に言われて、ダッシュで身体を拭く</p><p>タオルが二枚しか無いから、マナは濡れたまま呆然と立っている</p><p>ヨシくん、昨日買った下着を持って来たわ</p><p>メグが脱衣所に帰ってくる</p><p>ありがとう、メグほら、マナ</p><p>オレは拭き終わったタオルをマナに渡す</p><p>マナはおずおずと自分の身体を拭きだした</p><p>ヨシくん、付けて</p><p>メグが新品の下着をオレに差し出す</p><p>そうだ、そういう約束だった</p><p>まずはパンティから</p><p>両脚を通して履かせてやる</p><p>次はブラを</p><p>メグの可愛いおっぱいが見えなくなるのが、ちょっと惜しくて</p><p>今のうちにこのピンク色の乳首を眼に焼き付けておこう</p><p>バカねメグはヨシくんが見たいなら、いつでも脱ぐんだから</p><p>あたしもヨシくんの下着、履かせてあげるね</p><p>メグが新品のオレのパンツを履かせてくれようとする</p><p>オレの前にしゃがみ込む、メグ</p><p>顔がペニスの前に</p><p>うふふまた後でね</p><p>メグは、オレのペニスにそう話し掛けると亀頭にチュッとキスしてくれた</p><p>パンツを履く</p><p>うんさすが８４０円履き心地が全然違う</p><p>でしょ</p><p>などと言っているオレたちに、克子姉が</p><p>そういうのは後でやりなさい早く、着替えて</p><p>しかしシャツを着ようとすると</p><p>マナの首輪の鎖があるから着られない</p><p>一度、リストバンドを外しなさいマナちゃんは、あたしが見ててあげるから</p><p>ええっと暗証番号は</p><p>バンドはカチリと外れた</p><p>克子姉に手渡す</p><p>新しいＹシャツを持って来たわ</p><p>交換で克子姉がＹシャツをくれた</p><p>すぐに着替える</p><p>靴下はこれね</p><p>さすが克子姉は、全部用意してくれていた</p><p>メグは、家から持って来た鞄から着替えを取り出す</p><p>猛スピードで服を着るオレたち</p><p>あっという間に、制服姿に</p><p>メグは頭にタオルを巻いている</p><p>乾かす時間は、ありませんよね</p><p>そんなメグに、克子姉は言った</p><p>学校に着いてからやりましょうちゃんと綺麗にセットしてあげるから今は、そのままタオルを巻いたままでいいわ</p><p>でも学校の中では、髪の毛をセットする場所なんて</p><p>大丈夫ちゃんと、部屋があるからドライヤーもあるわ</p><p>メグは、校長室の下の部屋を知らないんだっけ</p><p>ミナホ姉さんの秘密の部屋があるんだ</p><p>でもこんなタオルを巻いたままの頭で登校できないわ</p><p>それも平気だよ裏の秘密通路があるから車の後ろに乗っていれば、外から見えないし</p><p>うんとにかく、何とかなるだろう</p><p>マナが裸のまんまじゃないか</p><p>克子姉、マナも服を着せないと</p><p>と、慌ててオレが言うと、克子姉は</p><p>どうしてって</p><p>奴隷なんだから、裸でいいのよ</p><p>克子姉は、ニコッと笑った</p><p>持って来た鞄なんかを全て持ってラブホテルの廊下へ</p><p>そういや、買ったお菓子とか全然食べなかったな</p><p>まあいい校長室の下の秘密部屋に置いておけば、誰かが食べるだろう</p><p>寧さんとか</p><p>寧さん大丈夫だろうか</p><p>ほら、早く歩いて他のお客さんと、鉢合わせしたら恥ずかしいでしょ</p><p>克子姉が、後ろからオレをせっつく</p><p>オレたちは、全裸中学生を連れているんだっけ</p><p>学生服に着替えたオレは、再びリストバンドをキメている</p><p>マナは、靴下と靴だけは履かせている</p><p>後は首輪と鎖だけの完全な裸体だ</p><p>下腹部にグリーンの宝の文字が輝いている</p><p>せっかく洗ってやったばかりなのに腫れた割れ目から、オレの白い精液がふとももに垂れている</p><p>どうにか誰にも会わないまま、駐車場に出た</p><p>そこに珠代さんは待っていた</p><p>うふふ良い格好ね首輪に鎖にタトゥまで入れられて</p><p>珠代さんはマナを見て、微笑んだ</p><p>よかったわ奴隷に堕ちてくれて昨夜は、あたし本気で頭にきていたんだから</p><p>珠代さんも白坂に、酷い目に遭わされた一人だ</p><p>やっぱり昨夜のマナの馴れ馴れしい態度を怒っていたんだ</p><p>ずっと見ていたわよちゃんと躾けができるようになったわねあなたが、ちゃんとしない様なら、あたしが鞭で引っぱたいてやるつもりだったのよ</p><p>この人も、この間、花嫁衣装の雪乃の陵辱に参加したメンバーだった</p><p>マナ珠代さんにご挨拶しろちゃんと、初めましてって付けるんだぞ</p><p>初めましてあたしはマナですお兄ちゃんの奴隷です</p><p>全裸に首輪のマナは悲しそうな顔で、珠代さんに挨拶した</p><p>頭が高いわよ</p><p>珠代さんの言葉に、マナは</p><p>駐車場のアスファルトの上に、土下座する</p><p>あたしはマナですおにいちゃんの奴隷です</p><p>珠代さんが、マナの顔先に自分の靴を差し出す</p><p>あたしの靴にキスしなさい</p><p>マナは靴に唇を当てた</p><p>あんたがこの子の奴隷でいる限りは、見逃してあげるわでもまた、昨夜みたいにいい気になっているところを見掛けたら殺すわよ</p><p>珠代さんは、穏やかにそう言った</p><p>あたしあんたとあんたのお姉さんは大嫌いよあんたたちって、本当に白坂に性格がそっくりよね頭が悪いくせに、プライドがやたらに高くて、他人をいつも小馬鹿にしているのあたし、大っ嫌いよ、あんたみたいな小娘</p><p>珠代さんの言葉にマナは震えている</p><p>珠代さんこいつはもう、白坂舞夏ではありませんオレの奴隷の吉田マナです</p><p>オレは珠代さんにそう言った</p><p>今日のところは、それで納得してあげるわちゃんと調教しなさい立派に奴隷としての役目を果たしているのなら、これから先も認めてあげるわ</p><p>はいがんばります</p><p>甘やかしちゃダメよこういう馬鹿な子は、つけあがるだけだから</p><p>克子姉が、珠代さんに言う</p><p>この子が彼の奴隷になったということは、他のお姉様方にお話し下さい昨日からの映像もお見せになっていただいて構いません</p><p>ああ、この子がお屋敷の中庭でレイプされている映像なら、もうみんなに流れているわみんな、白坂の娘が犯されているって、喜んで観ているわよ</p><p>本当に、白坂創介は憎まれ、恨まれているんだ</p><p>昨夜のスパンキングの様子も、とっても良かったわあれなら、取りあえずみんなも納得してくれるんじゃないかしら</p><p>ミナホ姉さんは、珠代さんたち元・お屋敷の娼婦たちに復讐の協力者になってもらっている</p><p>当然この人たちの希望を尊重せざる得ない</p><p>珠代さん</p><p>メグが珠代さんに振り向く</p><p>あたしも白坂創介の娘ですあたしも、奴隷になった方がいいですか</p><p>真剣な表情のメグに珠代さんは</p><p>あたしこの子に躾けしている恵美ちゃんの様子をずっと見ていたわ時々、御名穂っちみたいになっていたわよ</p><p>メグがミナホ姉さんのように</p><p>メグは戸惑いの表情を浮かべる</p><p>恵美ちゃんは、あたしたちの側の人間よ</p><p>珠代さんはそう言い切った</p><p>あなたも白坂創介に人生を歪められて普通の幸せは望めない境遇にさせられた恵美ちゃんはあたしたちと同じ復讐者よ復讐する側であって、される側ではないわ</p><p>復讐する側の人間</p><p>でもね恵美ちゃんには、あたしたちとは違う別の復讐をして欲しいの</p><p>珠代さんが、恵美の頬を優しく撫でる</p><p>あなたはあたしたち、お屋敷の女の一番下の妹よ白坂があたしたちに幸せになれない呪いを掛けたのならその呪いを打ち破って、あなたはあなたを愛してくれる人と幸せになりなさい</p><p>優しい眼で、珠代さんはオレを見る</p><p>あなたたちの前途は多難よ覚悟して、進みなさい何があろうとも、精一杯幸せになろうと努力するのよ</p><p>オレは、強い決意を込めて答えた</p><p>これで舞夏編は一先ず終わります</p><p>４月３０日の章は、ほぼ恵美編と舞夏編でした</p><p>５月１日の章は、雪乃編か代行消失編あるいはチャド編になります</p><p>久々に高校に部隊が戻りますからスーパーサイヤマン編かも</p><p>えっと冗談です</p><p>関東地方の天気がメチャクチャですが働いてきます</p><p>129．おにぎりとお味噌汁と</p><p>克子姉の車は、今まで見たことの無い銀色のミニバンだった</p><p>緑の車が昨日の一件で使えなくなっちゃったでしょ</p><p>あの車はナンバーから何から、全て調べ尽くされている</p><p>シザーリオ・ヴァイオラの雇ったやつらに</p><p>だから予備の車を持って来たの</p><p>相変わらず、後部の窓は全てスモークが貼られていて、中が見えないようになっている</p><p>荷物は後ろにまとめて積んで</p><p>克子姉がドアのロックを開けてくれるとミニバンの後部は、みすずとカーセックスした時の様に座席が倒されてフラットになっていた</p><p>あなたたちは横になって寝ていていいわよ学校までは２０分くらいだけど、少しでも眠っておいた方がいいでしょ</p><p>克子姉の気配りは、いつもありがたい</p><p>オレは、なるべく車の後ろの方に荷物を積んでいく</p><p>あたしのこの鞄、中身は全部洋服だからヨシくんの枕にして</p><p>メグが、鞄を一つ提供してくれた</p><p>そこに毛布もあるでしょ寒かったら掛けて寝なさい</p><p>克子姉の言う通り毛布がある</p><p>克子姉、マナに毛布を掛けてもいいかな</p><p>さすがにずっと裸のままじゃ寒いだろう</p><p>あなたの奴隷よあなたの好きにすればいいの</p><p>克子姉はそう言って、微笑んでくれた</p><p>風邪を引くと困るからな</p><p>オレは、裸のマナを毛布でくるむ</p><p>マナは、無表情でくるまれている</p><p>マナは、オレの抱き枕になってろ</p><p>オレは皺にならないうに、制服の上着を脱ぐ</p><p>そして、マナを抱いてゴロンと寝転んだ</p><p>あたしも、マナを抱いて寝るわ</p><p>メグも、オレの反対側に寝そべってマナを抱く</p><p>マナの頭の上で、オレとメグの顔が合う</p><p>オレはメグの笑みの理由が判らない</p><p>こんな風に制服を着たまま寝転んで、ヨシくんの顔を見るのは初めてだなあって思って</p><p>そんなこと言ったらオレだって、初めてだ</p><p>ヨシくん可愛い</p><p>いやオレの顔が可愛いわけがない</p><p>可愛いというのは今のメグみたいな顔を言うんだ</p><p>マナは、オレたちに抱き締められてブスッとした顔をしている</p><p>二人とも、イチャイチャしていないで出発するわよ</p><p>運転席から、克子姉が言った</p><p>あ珠代さんは</p><p>オレは、身体を起こして車の窓の外を見るが</p><p>もう事務室に戻ったわ珠代姉さんも眠そうだったから</p><p>そうか珠代さんは、ずっとオレたちのことを監視してたんだっけ</p><p>すぐにまた会えるわ今日のお礼は、またその時に改めてしなさい</p><p>そしてオレたちの車は、ラブホテルを出る</p><p>朝のラブホテル街は昨日の夜のケバケバしさが嘘のように見えた</p><p>どのホテルも実は結構、古い建物ばかりで、コンクリートの壁にひびが入っていたりする</p><p>ゴミ捨て場に、ゴミ袋がたくさん並んでいた</p><p>その前を猫が、つまらなそうに歩いている</p><p>電線に停まっている、カラスが２匹</p><p>何度も切り貼りされた後の残るアスファルトの路面</p><p>朝の光は、夜の闇に消されていた現実を全て明らかにする</p><p>太陽の光の下の世界日常が蘇る</p><p>ヨシくん寝た方がいいわよ</p><p>メグが心配そうに、声を掛けてくれた</p><p>オレはまた、フラットシートに横たわる</p><p>車が大きく揺れた</p><p>きっと、ホテル街の路地から大通りに出たんだろう</p><p>オレが、そう声を掛けるが</p><p>マナは返事をしない</p><p>どうやったら、心を開いてくれるのか</p><p>そもそも奴隷に心を開かせるのは、無理なことなのかもしれないけど</p><p>いや、今は深く考えるのは止そう</p><p>オレは眼を閉じる</p><p>とにかく眠い</p><p>オレの携帯が鳴った</p><p>頭の上に放り出していた学生服から、携帯を取り出す</p><p>夜と朝には、必ず電話掛けてくるんだよな</p><p>お早うございます旦那様</p><p>みすずは、元気だ</p><p>おしっこか</p><p>はい、みすずはおトイレの中で旦那様のお許しが出るのをお待ちしていますっ</p><p>みすずが下半身裸で、便器にまたがっているんだ</p><p>何かエッチな状況を想像するが身体が重くて、チンコはピクリともしない</p><p>ヨシくん、代わって</p><p>メグがオレから、電話を受け取る</p><p>もしもし、恵美ですごめんなさい、ヨシくん、今、とっても疲れているの今は休ませてあげて下さい</p><p>いやメグがそんなことを言うのは、逆効果な様な気が</p><p>え何で、そんなに疲れているかってそれはその</p><p>ほらメグが困った顔をしている</p><p>昨夜はヨシくんは十回いいえ、その前もあったから十二回、セックスしました</p><p>メグよ、余計なことを</p><p>内訳はあたしが三回で、マナがあ、舞夏のことね彼女が七回後、克子さんと渚さんが一回ずつ</p><p>すっげぇなあオレ</p><p>もう、死ぬかもしれない</p><p>えあ、克子さんと渚さんは、朝、いらっしゃったの渚さんは、ヨシくんと一回セックスしてすぐにお帰りになったわ今は、克子さんの車で学校へ向かっているところですはいええっとヨシくん、みすずさんが代わってって</p><p>メグそこで、オレに電話を戻すのか</p><p>ああ、もう仕方が無い</p><p>旦那様一晩で十二回って、死ぬおつもりですか</p><p>オレも、そう思う</p><p>かなりマジで</p><p>ちょっと、色々あったんだよマナの舞夏のことでさ</p><p>詳しくは後で説明するけどミナホ姉さんとの約束で、オレが一晩で十回、膣内射精しないとマナが鞭で叩かれることになっていたんだ</p><p>でも十二回ですよね二回、多いです</p><p>それはその約束をする前に、すでに二回してたから</p><p>克子様と渚様がいらしたって言うのは</p><p>七回目ぐらいで、オレがへたばったから二人で助けに来てくれたんだあの精力剤とか持って</p><p>そういう時は、みすずも呼んで下さい</p><p>夜中だろうが構いませんどんな手段を使っても、駆けつけます旦那様が大変な時に、みすずだけ知らないで眠っていたなんて、もう嫌ですからね</p><p>オレの女は、みんな揃いも揃ってオレに優しい</p><p>ありがたいと思う</p><p>後で旦那様のお腹をさすって差し上げますお疲れでしたら、みすずと一緒にお昼寝しましょうね</p><p>ああありがとう、みすず</p><p>電話の向こうからシャーッという水音が聞こえてくる</p><p>みすず漏らしているのか</p><p>はい、旦那様みすずは、旦那様に見守られてお漏らししています</p><p>朝のいつも通りの放尿をみすずは行う</p><p>早く、旦那様と一緒に暮らしたいですそうしたら、お電話でなく、毎回、おしっこを見ていただけるのに</p><p>一緒に暮らしたら、毎朝毎晩、そんな日課があるのか</p><p>大変だなオレ</p><p>旦那様は、今日はお昼まで学校ですよねまた、後でそちらに伺いますから</p><p>あ、そうだ</p><p>みすずこっちに来る時は、必ず克子姉に電話して迎えに来て貰うんだぞちょっと、色々あって、お屋敷の廻りは危なくなっているから</p><p>何があったんです</p><p>昨日は、色んな事件が起きる前にみすずと別れたから</p><p>みすずは何も知らないんだよな</p><p>詳しいことは後で説明するけれど、とにかく大変なことになっているんだ</p><p>電話では白坂本家の調査員とか、寧さんを狙っているアメリカ人犯罪者の雇った暴力団員とか話しようがない</p><p>後でみすずさんには、あたしが電話するわ詳細はその時に話しておくから</p><p>運転席から、克子姉がそう言う</p><p>みすず後で克子姉が、みすずに電話するって詳しいことは、その時に聞いてくれ今は移動中であんまり話せないから</p><p>判りました克子様からのお電話をお待ちします</p><p>とりあえず納得してくれたらしい</p><p>でも、お昼には絶対に伺いますから待っていて下さいね</p><p>ああお昼ご飯は、みんなで食べよう</p><p>そういや、朝飯食ってないな</p><p>腹減った</p><p>学校へ着いたら、購買部でパンでも買おう</p><p>メグとマナの分も買わないと</p><p>克子姉の分も要るよな</p><p>はいでは、後ほどところで、旦那様</p><p>もう、一晩で十二回とか無茶なことをしちゃダメですよ</p><p>弓槻様と恵美さんには、後で抗議しますから大切なみすずの旦那様に、そんなことをさせるなんて</p><p>いやこれは、オレが納得してしたことだからミナホ姉さんとメグは悪くないんだ</p><p>いいから無茶してゴメンみすずに心配掛けて、悪かった</p><p>もう、こんなことはしないから</p><p>はいみすずとお泊まりの時は、半分で構いませんから</p><p>半分</p><p>一晩で六回は愛して下さいね</p><p>ん判った</p><p>もうしようがない</p><p>みすずだって、そんなに経験は無いから</p><p>半分の六回なら余裕だと思っているんだろう</p><p>それなら頑張るしかないよな</p><p>愛しています、旦那様では、お昼に</p><p>オレも愛してるよみすず</p><p>電話が切れる</p><p>一気に、眠気がオレを襲う</p><p>ごめんね、ヨシくんあたし、みすずさんに余計なことを言っちゃったみたい</p><p>メグが、オレに謝る</p><p>いいんだよみすずには、隠し事をしない方がいい後から知った時の方が、大暴れしそうだし</p><p>オレは携帯を置いて、横になる</p><p>マナの身体を抱いた</p><p>マナはジッとオレを見ていた</p><p>どうしたんだ、マナ寒いのか</p><p>どうしてあたしのせいだって、言わなかったの</p><p>小声でそう言った</p><p>マナがしたことの責任は、全部オレが取らないといけないんだそれが、マナを奴隷にしたオレの義務なんだミナホ姉さんは、オレにそれを教えるためにああいう命令をしたんだよ</p><p>逆にオレが悪いのに、マナが責められることもあるだから、オレはもう失敗はできないんだ</p><p>オレはマナの顔をそっと撫でる</p><p>色々厳しくするし、もう甘やかすようなことはしないマナが鞭で叩かれる姿なんて、見たくないから</p><p>オレはマナの小さくて柔らかい身体をギュッと抱き締める</p><p>少し寝るよお休み、マナ</p><p>揺れる車内の中で</p><p>オレは眼を閉じた</p><p>克子姉の声で、ハッと眼を覚ます</p><p>車はすでに学校の教職員用駐車場に到着していた</p><p>秘密のシャッターの中へ入る</p><p>え、何ここ</p><p>メグは、隠し通路のことは知らない</p><p>ここから校舎まで、秘密の地下通路があるんだよ</p><p>オレは、メグに教えてやった</p><p>うちの学校の内部は、ミナホ姉さんが色々大改造しているんだよきっと、メグ、びっくりすると思うな</p><p>隠しカメラとかマイクとか</p><p>はい、車を降りて今日、必要なものだけを持って降りなさい後は車の中に残しておいていいから</p><p>克子姉の言葉にメグは、荷物を整理する</p><p>オレはマナを連れて車から降りた</p><p>大きく伸びをする</p><p>学生服の上着を着ようとするとマナが手伝ってくれた</p><p>マナはお兄ちゃんの奴隷だから</p><p>マナは、無表情にそう答えた</p><p>オレたちは克子姉を先頭に地下通路を歩いて行く</p><p>寒そうだったけれどマナの毛布は、車に置いてきた</p><p>裸のままで行かないと、ミナホ姉さんは納得してくれないだろう</p><p>やがて校舎の地下に着く</p><p>この一つ上が、秘密の部屋になっているんだ</p><p>オレたちは校長室の下の監視ルームに到着する</p><p>階段を昇りきると寧さんがいた</p><p>おはよっご飯できているよ</p><p>寧さんは、いつもの様にニコニコしている</p><p>良かった元気そうで</p><p>オレはその笑顔を見て、ホッとした</p><p>寧さんの無事が一番心配だった</p><p>うん昨夜から、ずっとここに居たから学校の方がお屋敷よりも、何倍も防衛システムがあるからねっ</p><p>え昨夜の電話では、お屋敷に居るって言ってませんでしたっけ</p><p>驚くオレの前にマルゴさんが現れる</p><p>それは嘘だよ寧には、わざと吉田くんに嘘を言って貰ったんだ</p><p>そこに居る裸の子が、吉田くんたちから逃げ出したりしてこちらの情報を喋る可能性があったからね</p><p>マルゴさんが、冷たい眼でマナを見る</p><p>本当にみんな、マナのことを信用せずに警戒していたんだ</p><p>マナみなさんにご挨拶しろ</p><p>マナは珠代さんの時で、充分に学んでいる</p><p>裸のまま、床に土下座する</p><p>初めましてあたしは、吉田マナツですマナと呼んで下さいお兄ちゃんの奴隷にしていただきました</p><p>地面にひれ伏すマナに、マルゴさんは言った</p><p>何だ、やればできるんじゃないか昨日は、どうしようも無い子だと思っていたけれど</p><p>やっぱりマナのこと、怒っていたんだ</p><p>ヨッちゃん、先生から聞いたけれどマナちゃんは、今、レイプ奴隷なんだっけ</p><p>寧さんそれはその</p><p>オレの代わりに、マナが答えた</p><p>マナちゃんちょっと、顔を上げて</p><p>マナが寧さんを見る</p><p>寧さんは、ニコッと微笑んだ</p><p>マナちゃんが、ちょっと良い子にしていたらレイプ奴隷からセックス奴隷になれると思うよそれでね、もう少し良い子だったら、普通の奴隷になれるよそんでそんでマナちゃんが本当に良い子になったら、ヨッちゃんは優しい人だから、マナちゃんは妹奴隷になれると思うんだ</p><p>あのどう違うんですか</p><p>マナが尋ねた</p><p>うんオレも、よく判らない</p><p>マナちゃんが、どう思うかだよ</p><p>寧さんは、答えた</p><p>ヨッちゃんは、ずっと変わらないよ今だって、ヨッちゃんはマナちゃんに底抜けに優しいしこれからも、ずっとマナちゃんのこと大切にしてくれるよ</p><p>オレはマナに優しいか</p><p>レイプしたり、お尻を叩いたり</p><p>首輪に鎖を付けて、全裸で引き回したりしているのに</p><p>だから後は、マナちゃんがヨッちゃんを受け入れるだけだよヨッちゃんを受け入れれば、受け入れるほどマナちゃんは幸せになれるのにね</p><p>寧さんは微笑むがマナは、無表情で寧さんの顔を見上げているだけだった</p><p>それより、お腹空いているでしょおにぎりとお味噌汁作っておいたから食べよう</p><p>えっと今、何時です</p><p>オレは時間が気になる</p><p>すでに校内にいるんだけど</p><p>八時五分前よ</p><p>上の階から、ミナホ姉さんが下りてきた</p><p>うちの高校の始業時間は八時三十分だからまだ余裕がある</p><p>あマナ、ご挨拶だ</p><p>マナが、ミナホ姉さんに土下座する</p><p>もういいわ寧とマルゴに挨拶していたのを聞いていたから</p><p>ミナホ姉さんは、ニコッと微笑む</p><p>それより吉田くん、ご苦労様ちゃんとあたしとの約束を果たしたのね</p><p>メグや、克子姉や、渚さんに助けてもらいましたから</p><p>うんみんなの助けがなければ無理だったと思う</p><p>あたしは、マナさんのことを鞭打ちできなくて残念だけどね</p><p>ミナホ姉さんが、テーブルの上に置いてあった鞭を取る</p><p>マナさん見なさいこれがあたしの鞭よ</p><p>太い革で覆われた黒光りする鞭</p><p>それをミナホ姉さんは、思い切り振るった</p><p>空気を切り裂くシュッという音とテーブルの上を叩く、ピシィッという鋭い音</p><p>こんなので叩かれたら確かに、肌が裂ける</p><p>あなたがあたしたちを裏切ったらこれで叩いてあげるわいいわね</p><p>ミナホ姉さんが、マナにそう言った</p><p>先生、そんなことよりご飯、ご飯、ご飯ーんっ</p><p>寧さんが制服の上に割烹着を着て、お皿に山盛りになったおにぎりを持って来る</p><p>マルゴさんが、味噌汁の入った鍋を持って来た</p><p>ほらほら、ヨッちゃんも、メグちゃんも食べて</p><p>正直ありがたい</p><p>いただきます</p><p>と、オレは一つ手に取るが</p><p>マナの方を見てちょっと考える</p><p>ヨッちゃん、はい、取り皿それで、この列が鮭で、この列がおかかで、この列がイクラね</p><p>寧さんがそう言いながら、オレに目配せする</p><p>オレは、取り皿におにぎりを全種類乗せて３つで足りるかな</p><p>それと、味噌汁をお椀に注いでマナのところへ運ぶ</p><p>命令だ食え</p><p>食べるんだマナ、命令だぞ</p><p>マナが自分の手を見る</p><p>土下座して汚れた手</p><p>ヨシくん、はい、おしぼり</p><p>メグがスッとオレにおしぼりを渡してくれた</p><p>そのおしぼりでマナの手を拭いてやる</p><p>マナが、そっと呟いた</p><p>これでいいだろ食えよ</p><p>マナがおにぎりを一つ、頬張る</p><p>三つで足りるかもっと、持って来ようか</p><p>マナは、そう答えた</p><p>ほら、ヨシくんの分も持って来たわよ</p><p>メグが、取り皿におにぎりを山と積んで持ってきてくれた</p><p>オレは、マナの横に座って食べ始める</p><p>はい、お味噌汁だよっ</p><p>寧さんがお椀を渡してくれた</p><p>一口飲む</p><p>疲れている身体に温かい味噌汁が染み込んでくる</p><p>このお味噌汁は寧がおにぎりはマルちゃんが作ったんだよ</p><p>ご飯を握るだけなら、あたしでもできるから正直、味噌汁の味付けって、あたしにはよく判らなくて</p><p>おにぎりを食べながら、マルゴさんが言った</p><p>そういえばさっき、昨夜の寧さんとの電話の内容は嘘だって言ってましたけれど</p><p>オレは、マルゴさん尋ねる</p><p>もしかしてマルゴさんが話していたことも</p><p>ああ嘘と本当が混ぜてあるお屋敷の廻りに六軒の家があるのは本当だけど、その全部に脱出通路が繋がっているっていうのは嘘あたしが住んでいることになっている家があるっていうのは本当で裏の家に住んでいる洋画家の浜さんという人は、実在しない本当は、小説家の伊佐坂先生が住んでいる</p><p>それも嘘でしょう</p><p>マルゴさんは、ニヤニヤと笑っている</p><p>本当は、不動産屋さんの花沢さんだったかなサラリーマンの穴子さんいつも、野球を誘いに来る中嶋くんだったかもしれないね</p><p>ほらやっぱり、嘘なんだ</p><p>もう、苦笑するしかない</p><p>今はまだ教えられないってことだよ</p><p>真実を知るべきでないのは、マナだけじゃないんだ</p><p>マナの祖父市川氏との交渉が終わるまでは、何が起こるか判らない</p><p>できるだけ必要の無い情報は知ない方がいい</p><p>オレだって、メグだってもしかしたら、敵に捕まって尋問されるかもしれないのだから</p><p>適当な嘘を言っているわけでは無いんだよ人によって、話す内容を少しずつ変えるんだそうしたら、誰から話が漏れたのか判るだろう</p><p>なるほどそういうことなのか</p><p>マルゴさんは、徹底して現実的に対応しているんだ</p><p>恵美ちゃんそのままで居てね</p><p>克子姉は食事をしないで、霧吹きとドライヤーとブラシを持って来た</p><p>今、髪をセットしてあげるからね</p><p>あ、自分でやりますからお食事なさって下さい</p><p>あたしはあなたたちが教室に行った後でもいいから</p><p>そう言って、克子姉はメグの髪に霧吹きで濡らしていく</p><p>可愛くしてあげるわクラスの子がみんな、びっくりするくらい</p><p>克子姉がメグの髪にブラシを掛けていく</p><p>ならさついでに薄くお化粧しちゃおうよっ</p><p>寧さんが、化粧道具の入ったポーチを持って来る</p><p>いえあたし、お化粧なんて</p><p>いいから、いいからお化粧しているかどうか判らないくらいのナチュラル・メイクにするから大体、みんな優等生のメグちゃんがお化粧してるなんて、絶対に思わないから平気だよ</p><p>メグは、クラスでは真面目な子だと思われている</p><p>でもあの、あたし</p><p>いいからメグちゃんは、おにぎり食べてて</p><p>このさい、眉毛とかも整えた方がいいかもしれないわね</p><p>克っつん、それ賛成ええっと</p><p>大丈夫、大丈夫</p><p>そうそう、あたしと克っつんにお任せあれ</p><p>そして、十五分後</p><p>とんでもない美少女が誕生した</p><p>恵美ちゃんて下地がいいことは判ってたんだけど</p><p>うん髪型を直して、ちょっとお化粧したら、可愛くなる確信はあったんだけど</p><p>メグを弄くった二人が、一番驚いている</p><p>恵美ちゃんとっても、綺麗だよ</p><p>マルゴさんまでが、驚嘆している</p><p>ここまで、美人になるとはさすがに想像していなかった</p><p>ヨシくん、どう</p><p>メグはまだ鏡を見ていない</p><p>すっごい可愛い</p><p>嬉しいヨシくんが、あたしのこと褒めてくれた</p><p>克子姉が手鏡を持って来てくれた</p><p>はい恵美ちゃん</p><p>メグが、鏡を覗き込む</p><p>これが、あたし</p><p>自分の変貌にメグも驚いている</p><p>恵美恵子さんにそっくりよ</p><p>ミナホ姉さんが、メグに言った</p><p>雪乃さんの妨害や山峰の家の子としての白坂家に対する遠慮が、あなたの美しさを隠していたのね</p><p>本当のメグは、こんなに綺麗だったんだ</p><p>ヨッちゃん、大変だねこれから</p><p>寧さんが、オレに言う</p><p>寧さんが、はぁと呆れる</p><p>ヨッちゃん判ってるこれから、ヨッちゃんはメグちゃんの婚約者として振る舞わないといけないんだよ学校の中ではさ</p><p>女子陸上部の女の子たちは、オレとメグの交際宣言を聞いている</p><p>それどころかオレが山峰家に行ったことまで知っているんだっけ</p><p>その話は</p><p>当然、すでにクラス中に広まっているはずだ</p><p>だってうちのクラスにも、陸上部の子はいるんだし</p><p>あわわわ</p><p>覚悟を決めなさい、吉田くん</p><p>ミナホ姉さんが、オレにニッと微笑んだ</p><p>ということで、次話は恵美の青春少女シリーズです</p><p>ラブラブカップルが、教室を震撼させます</p><p>雪乃も、そろそろ出てくるはずです</p><p>130．あたしたち、婚約しました</p><p>じゃあ、君の奴隷はあたしが預かっておくよ</p><p>マルゴさんに、マナの鎖の付いたリストバンドを渡す</p><p>鎖は、ここに繋いでおくからね</p><p>部屋の壁の柱の上にちょうど良い感じの鉄の輪がハマっていた</p><p>マルゴさんは、そこにリストバンドを通してロックする</p><p>マナの背では、手が届かない位置だ</p><p>こんな場所に鉄の輪があるってことはきっと</p><p>前にも、この部屋に誰かが拘束されたことがあるんだな</p><p>マナちんはあたしが相手しているからさ、心配しないでねっ</p><p>でも、寧さん、身体検査は</p><p>寧さんだって、うちの学校の生徒だろ</p><p>あたしはパス今日は、登校していないことになってまーすっ</p><p>寧さんは、笑ってそう言った</p><p>シザーリオ・ヴァイオラの件もあるし</p><p>無闇に、寧さんの目撃情報を増やすべきでは無いかも</p><p>メグが、オレの後ろで大きな声を出して驚く</p><p>これって学校の中が、映っているじゃないですか</p><p>メグは、ミナホ姉さんの監視システムのことは知らないんだっけ</p><p>この学校はね黒い森の売春婦の候補者を探すために、長いこと利用されてきたのよ</p><p>ミナホ姉さんが、メグに説明する</p><p>学校中のありとあらゆる場所に、監視カメラとマイクが仕込んであるわそして、まず目を付けた女生徒が、娼婦として相応しい性格の持ち主か調査するのそれから、その子の家族や友人関係をそうやって下調べをした上で、ターゲットを追い込んで行くのよ</p><p>ミナホ姉さんが、操作盤のスイッチを押していく</p><p>カメラが次々と切り替わる</p><p>教室、廊下、階段、下駄箱女子のトイレの中まで</p><p>校舎の外もグラウンド、裏庭、屋上、立ち入り禁止の旧校舎の方まで</p><p>恵美は、びっくりした顔で切り替わっていく画面を見ている</p><p>この校舎は五年前に建て替えた時に、徹底的に監視システムを仕込んだのよそれから防衛システムもね</p><p>ミナホ姉さんが微笑む</p><p>白坂創介への復讐を実行する時は、ここがあたしたちの基地になることは判っていたからお屋敷の内部構造は、白坂も良く知っているでしょそれに、お屋敷は建物の土台が古いからあんまり、無茶な改築はできないのよ</p><p>この校舎は初めから、そのために作ったんだ</p><p>学校なら白坂が雇った暴力団なんかがやって来ても、立ち入り禁止にできるし最悪、警察を呼ぶこともできる</p><p>昨夜から、寧さんたちがここに避難していたというのもよく判る</p><p>この部屋を中心に、幾重もの防衛システムが隠されているんだろう</p><p>さてあたしは、一度、職員室に顔を出すわ一応、教師ですものね</p><p>ミナホ姉さんは、上の階への階段へ向かう</p><p>時間をズラしましょう吉田くんとメグは、あたしの二分後に上がって来て一緒に部屋を出るところを誰かに観られたくないから</p><p>オレは返事した</p><p>じゃあ、教室でね</p><p>ミナホ姉さんは、フッと笑って階段を上がっていく</p><p>上の部屋の出口のドアの上に小さなランプがあるからそのランプが緑だったら、外に出ていいよ外の廊下に誰もいないっていうサインだからドアは、オートロックで鍵が掛かるからそのままにして</p><p>マルゴさんが、そう教えてくれた</p><p>入る時は、ドアを三回ノックして監視カメラで確認して、問題が無ければドアのロックを遠隔操作で外すから</p><p>何もかもこの監視室からの操作でできるようになっているんだ</p><p>二人とも、忘れ物は無い</p><p>克子姉が、オレたちに聞いた</p><p>今日は、身体検査と避難訓練だけだし</p><p>パンツは、８４０円の新しいのを履いているし</p><p>ハンカチとポケット・ティッシュは持ってる</p><p>持ってません</p><p>だと思ったはい</p><p>克子姉が、オレに白い無地のハンカチとティッシュを手渡してくれた</p><p>あたしは、自分のを持ってますそれより、ヨシくん</p><p>恵美は珠代さんから貰った、グリーンの首輪を取りだした</p><p>それってメグ</p><p>昨日、御名穂さんに教えて貰ったでしょう校則で、チョーカーはしてもいいことになっているのよ</p><p>それは、そうだけど</p><p>そうね恵美ちゃんは、それを付けていた方が安全だと思うわ</p><p>今の校長先生や古くから居る先生方の中には、この学校と黒い森との関係を知っている人が何人かいるの首輪をしている生徒は、黒い森の女の証だからそういう先生たちは、恵美ちゃんに一目置いてくれるわよ</p><p>ミナホ姉さんのお爺さんが黒い森の実権を握っていた頃は、この学校の中に何人もの娼婦が在学していたんだっけ</p><p>首輪で一般生徒と黒い森の女を見分けていたんだ</p><p>黒い森のことを知らない教職員にも、首輪の女生徒には絶対に手を出すなって厳命してあるわみんな、特別な生徒だってことは判っているから安心よ</p><p>でもそれじゃあ、メグのことを娼婦だって勘違いする先生も出てくるんじゃないですか</p><p>オレはそれが不安だった</p><p>思わせておけばいいのよこの学校の先生ぐらいのお給料じゃ、黒い森の娼婦は買えないことは知っているし何しろ、下手に手を出せば、お嬢様からとんでもない賠償を要求されることになるからね</p><p>お金か、命かね</p><p>黒い森を知っている先生は、その恐ろしさも知っている</p><p>それに首輪を付けていた女生徒は、娼婦とは限らないよ黒い森に関係する女生徒はみんな首輪を付けていたんだあたしも、昔は付けてたし</p><p>マルゴさんはこの学校の卒業生なんだっけ</p><p>でも寧さんは、首輪をしていませんよね</p><p>オレの問いに、マルゴさんが答える</p><p>寧も昔はしてたよでも、今は首輪なんかしなくたっても、寧は学校中の有名人になっちゃったから先生も生徒たちも、寧はアンタッチャブルな存在だろ</p><p>あははあたし、剣道場に放火して全焼させちゃったでしょそれ以来、髪の毛は金髪に染めてるし眼にはカラーコンタクトしているし廊下を歩くと、みんな、あたしを避けていくもんね今更、首輪をする必要はなくなっちゃったんだよ</p><p>寧さんのその事件について</p><p>オレは、何もまだ詳しい話を聞いていない</p><p>寧さんが、なぜ放火したのかなぜ、黒髪を染めるようになったのか</p><p>もう一人のあの子はね選挙に出る前に外させたんだあの子の真似をして、ファッションで首輪をする生徒が増えると困るからね</p><p>マルゴさんが、岩倉さんのことについて教えてくれた</p><p>恵美ちゃん君の首輪を見て、おかしな反応をする先生のことをよく覚えておいてその先生たちは、黒い森と関係していた人たちだから</p><p>白坂への復讐が終わったら全員、処分しなくてはいけない人たちだから</p><p>マルゴさんと克子姉は、そう言った</p><p>ミナホ姉さんは、黒い森を解体しようとしている</p><p>過去の暗い出来事を知る人間はこの学校から、全て追放する覚悟なんだ</p><p>ヨシくん、お願い</p><p>オレはメグの首輪を付ける</p><p>恵美ちゃんで首輪を付ける女性とは最後にしないとね</p><p>年長者の二人は、ジッとメグのグリーンの首輪を見つめている</p><p>これでよしそろそろ行こう忘れ物は、無いな</p><p>オレがメグにそう言うとメグは、オレに手を差し出す</p><p>手、繋いで</p><p>ああ一番、大事なことを忘れていた</p><p>メグと手を繋ぐ</p><p>メグの手はひんやりしていた緊張しているのかな</p><p>それじゃあお姉様方、行って参ります</p><p>メグが、みんなに挨拶する</p><p>オレも、行って来るね</p><p>ええ気を付けてね</p><p>代表して、克子姉が答えてくれた</p><p>マナのこと、お願いします</p><p>奴隷らしい扱いでいいんだよね</p><p>はい厳しく接して下さいでも、良い子にしていたら、優しくしてあげて下さい</p><p>うん判った寧もいいね</p><p>オッケーっ</p><p>オレは、マナを見る</p><p>じゃあ、オレはちょっといなくなるけど大人しく、お行儀良くしているんだぞ、マナ</p><p>全裸で鎖に繋がれたマナは複雑な表情で、オレを見ている</p><p>上の階へ上がって隠し扉を開けて、部屋に入る</p><p>そう校長室下の部屋は、校長室に繋がっていたんだよ</p><p>メグは、驚いている</p><p>そりゃそうだな</p><p>教職員用駐車場の隠しガレージから、地下の通路に、監視ルームそして、校長室だもんな</p><p>自分の通っている学校に、こんな秘密があるとは普通は思わないだろうし</p><p>校長室から外の廊下に出るドアの上にさっきマルゴさんが説明してくれた通りのランプが点灯していた</p><p>今はグリーンに光っている</p><p>廊下の外には、誰もいない</p><p>行くよ、メグ</p><p>ドアをガチャリと開けて、外に出る</p><p>ドアを閉めると自動で鍵がロックされた</p><p>高校の廊下</p><p>見慣れた日常の景色</p><p>昨日からの非日常の世界からやっと、戻って来た</p><p>日常の世界に帰って来たけれど</p><p>オレもメグももう、昨日までとは違う</p><p>クラスメイトたちと対面するのはちょっと緊張する</p><p>大丈夫心配しないで</p><p>オレはメグにキスする</p><p>メグは、ニコッと微笑んだ</p><p>心配してないよ二人一緒だもんね</p><p>メグと手を繋いで廊下を進む</p><p>人通りのほとんどない校長室のあるブロックを出ると三年生の教室が並んでいた</p><p>たくさんの生徒たちが、いる</p><p>教室の中の時計を見る</p><p>時間は八時十七分</p><p>始業まで、あと十三分か</p><p>メグが、いきなり大声を上げた</p><p>うわわわ</p><p>陸上部の竹柴キャプテンが居た</p><p>お、お早うございます</p><p>オレも慌てて、挨拶する</p><p>どうした、二人揃ってわざわざ、あたしに報告に来てくれたのかい</p><p>竹柴キャプテンは、一年生のオレたちが三年生の教室が並んでいる廊下に居ることを自分に会いに来たと勘違いしたらしい</p><p>報告ってやっぱり、昨日のことだよな</p><p>は、はいキャプテンにまず、ご報告しないといけないと思いまして</p><p>頭の回転の速いメグは、すぐにキャプテンに話を合わせた</p><p>竹柴先輩は、オレがメグの両親に会いに行ったことまでは知っているんだっけ</p><p>それでどうなった山峰のご両親は何て</p><p>竹柴キャプテンは、興味津々に尋ねてくる</p><p>やっぱりキャプテンも女の子なんだ</p><p>はいあたしたち、婚約しました</p><p>メグが思い切って、報告する</p><p>こ、婚約</p><p>さすがのキャプテンも、話の展開に驚く</p><p>はいヨシくんが、あたしの両親にあたしと結婚したいって、ちゃんと話してくれましてそれで、両親に二人の関係を許していただきました</p><p>メグは顔を真っ赤にして、報告する</p><p>確かに山峰家での話を要約すれば、そういう風に言えなくもないような</p><p>そそうか、それは良かったな</p><p>キャプテンも、すっかり戸惑っている</p><p>し、式は高校を卒業してから挙げますキャプテンもご出席下さい</p><p>わ、判った山峰</p><p>だが二人とも、声が大きすぎるよ</p><p>三年生の女子たちが、あっという間に集まって来た</p><p>なになに、婚約って</p><p>ほら、この子たちだよ昨日、女子の陸上部でさ</p><p>ああグラウンドで交際宣言したって一年生</p><p>うわ、女の子、可愛いね</p><p>そりゃ、婚約するぐらいだからね</p><p>やっぱり昨日の一件は、学校中に広まっているんだ</p><p>え、山峰ちゃん本当に婚約しちゃったの</p><p>竹柴キャプテンの後ろから顔を出した眼鏡の先輩の顔は、見覚えがあった</p><p>多分、女子陸上部の三年生の一人だ</p><p>はい、高林先輩、あたしたち婚約しましたヨシくんに婚約指輪も買って貰いました</p><p>三年生たちに取り囲まれて、すっかりテンションが上がりまくってしまったメグが、指輪を先輩たちの前に掲げる</p><p>オオーッという歓声が、三年女子の中から起きた</p><p>すっごい、ホントに婚約しちゃったんだ</p><p>この男の子、本当に彼女の家まで行って、ご両親に挨拶したらしいよ</p><p>えマジで親の許可を貰ったの</p><p>いわゆる結婚を前提とした交際ってやつよね</p><p>だぁかぁらぁ婚約って言ってるでしょ</p><p>すっごいじゃん</p><p>ヤバイんじゃないの</p><p>ていうか、すっごく可愛いよね</p><p>三年生たちが、ワーキャー騒ぐ</p><p>どんどん人が増えていないか</p><p>３０人以上は居るぞ女の先輩ばっかり</p><p>婚約したのは判ったけれど山峰、学校に指輪をしてくるのはマズくないのか</p><p>眼鏡の高林先輩が、メグに言った</p><p>婚約指輪ってあれ</p><p>うっわー、いいなあ</p><p>あたしも、指輪くれる彼氏欲しいっ</p><p>うん婚約はしたくないけど、指輪だけ欲しいな</p><p>女の先輩たちは、勝手なことを言う</p><p>婚約指輪の場合はいいんですっ校則にちゃんと書いてありますからっ</p><p>メグが叫ぶ</p><p>ほとんど、破れかぶれだ</p><p>えー、どれどれ</p><p>何人かの女生徒が、生徒手帳を拡げる</p><p>あ、あった小さな字で書いてある</p><p>ホントだ婚約指輪はしてきていいんだ</p><p>え何で、こんな校則があるのよ</p><p>そりゃ、前にもいたんでしょ婚約した生徒が</p><p>はぁなるほどねえ</p><p>三年の女子のお姉様たちは、みんな感心していた</p><p>竹柴キャプテンが、オレたちに言った</p><p>あんたたちが本気なことはよく判ったちゃんと筋を通して山峰の両親の許可を得て、婚約までしてきたんだあたしは応援するよあんたたちに文句を言うやつがいたら、あたしに言いなあたしがブッ飛ばして、制裁してやるから</p><p>竹柴キャプテンは、ニッと微笑む</p><p>さすが陸上は武道だがモットーの人</p><p>ありがとうございますっ、キャプテン</p><p>メグが頭を下げる</p><p>校則が許しているのなら、婚約指輪のことも認めるよでも、部活の時は外して仕舞っておくんだよ失くしたら困るだろ</p><p>財布と一緒に貴重品袋に入れておくんだねうちの部の連中には、あたしから話しておくよ</p><p>メグばっかり喋っている</p><p>オレも何か言わないと</p><p>あ、あのよ、よろしくお願いしますっ</p><p>グ、グダグダだぁぁっ</p><p>他に適当な言葉が思い浮かばなかったし</p><p>この子照れてるぅ</p><p>可愛いよねえ</p><p>女の先輩たちに笑われるかなり恥ずかしい</p><p>吉田くんだっけ山峰のこと頼むぞ</p><p>オレは、竹柴キャプテンに深々と頭を下げた</p><p>失礼します失礼します</p><p>すみませんみません</p><p>三年生の包囲から、メグと手を繋いで脱出する</p><p>ああんっ緊張したわすっごく恥ずかしかった</p><p>二人きりになった瞬間メグがオレに言った</p><p>オレも何を話したらいいのか判らなくなっちゃったよ</p><p>あたしが一人でペラペラ喋っちゃったよねごめんね</p><p>いいんだよオレ、よろしくお願いしますしか言葉が出て来なかったし</p><p>本当にパニックに陥っていた</p><p>こんなんで自分のクラスに着いたらどうなるんだ</p><p>うちのクラスにも女子陸上部の子は居るから</p><p>今の三年生たちよりも、大騒ぎになるんじゃ</p><p>ヨシくん心配</p><p>メグがオレの顔を覗き込んで、尋ねる</p><p>平気だよ二人で乗り越えていかなきゃいけないことだものな</p><p>メグが、ギュッとオレの手を握る</p><p>オレたちは、心を一つにして教室へ向かった</p><p>１年２組のオレたちのクラスへ</p><p>行くぞ、メグ</p><p>うんヨシくん</p><p>オレたちは、せーので教室の戸を開く</p><p>教室の中にはほぼ八割の生徒が集まっていた</p><p>雪乃はいない</p><p>野球部の一年生は、今日の練習試合の準備があるから、始業ギリギリまで教室に来られないんだろうけれど</p><p>雪乃は、どうしたんだろう</p><p>誰かに何かを言われる前に、オレたちの方から公表するべきだろうか</p><p>それってやっぱり交際宣言じゃなくて婚約発表になるんだよなあ</p><p>どんな風に話そうか</p><p>一瞬、躊躇してしまう</p><p>あっれぇぇどうしたの、山峰さん</p><p>いきなり一人の女生徒が、メグを見て叫ぶ</p><p>ホント山峰さん、すっごく綺麗になっている</p><p>あっという間にクラス中の視線が、メグに集中する</p><p>髪型変えたいや、そんなレベルじゃねえよ何か、根本的に綺麗になっちゃってるんですけど</p><p>男たちも騒ぎ始める</p><p>あそうだった</p><p>竹柴キャプテンは、昨日、優花さんに髪をカットして貰ってイメチェンしたメグの姿を見ているからそんなに驚かなかったけれど</p><p>さっきの三年生たちのほとんどは、前のメグを知らなかったわけだし</p><p>でもうちのクラスの連中は</p><p>綺麗になったメグを見るのは、これが初めてなんだっけ</p><p>ていうか何で、山峰さん、吉田くんと手を繋いでいるわけ</p><p>メグの変貌に驚いていたたくさんの視線がその声と共に、オレとメグの手に移る</p><p>あえうええっと</p><p>何て説明すればいいんだろう</p><p>それはですねえ恵美と吉田くんは、昨日から付き合っているからなのですよっ</p><p>オレたちが言葉を発する前にいきなり、そんな言葉が飛び出して来る</p><p>声の主はやっぱり</p><p>女子陸上部員の荻野さん</p><p>えっええーっ</p><p>教室中に衝撃が走る</p><p>それも何と恵美から告白したんだってさ</p><p>あ昨日、メグが陸上部の子に伝えた話では</p><p>そういう設定になっていたんだっけ</p><p>ど、ど、どどうして</p><p>男子の一人が、大きな声を上げる</p><p>山峰さん吉田のどこがいいんだよ</p><p>たくさんの視線が、メグに集まったまま</p><p>みんな、メグの返答を待っている</p><p>なぜか、オレを見るやつは一人もいない</p><p>えっとヨシくんは</p><p>メグの言葉の途中で、男子生徒たちがヒソヒソと話し出す</p><p>ヨシくんて</p><p>そりゃ、吉田のことだろ</p><p>そんなことは判っている</p><p>そうだ、問題なのは、何で山峰ちゃんが吉田のことをヨシくんて呼んでるのかってことだ</p><p>そりゃあ、お前</p><p>一人の男子生徒が言った</p><p>山峰ちゃんが、吉田と付き合っているからだろ</p><p>男子生徒たちに、1500のダメージ</p><p>やっぱり、そうなのか</p><p>そうだろ、普通</p><p>でも、吉田だぜ</p><p>うん、吉田だよな</p><p>普通は、この選択は無いだろ</p><p>無いよなあ、普通</p><p>吉田に騙されてるんじゃね</p><p>吉田みたいなのに騙されるか、普通</p><p>山峰ちゃんみたいな真面目な子の方が意外とさ</p><p>そこんとこ、どうなの山峰さぁんっ</p><p>男たちの勝手な言葉に、メグはカチンときたらしい</p><p>大きな声で、はっきりと言った</p><p>ヨシくんは、真面目で誠実で優しい人ですっそれにとっても、可愛いし</p><p>メグその表現は、この場合どうなんだろうか</p><p>吉田が</p><p>いや山峰ちゃんの眼から見れば可愛いんだろう</p><p>眼が曇っているんじゃねえの</p><p>恋は盲目と言いますが</p><p>つーか、そもそも何で、山峰さんが吉田に恋するんだよおかしいだろ変だよ、こんなのさっ</p><p>うんみんなの納得できない気持ちは良く判る</p><p>オレだってこんなの夢じゃないかって、思ってるくらいだから</p><p>おかしくないし、変でもありませんっ</p><p>男子生徒たちの言葉にメグが怒った</p><p>本気で</p><p>あたしはヨシくんが好きなんですっヨシくんと結婚するって、決めたんだからっ</p><p>教室中に波紋が拡がる</p><p>や、山峰さん、結婚て</p><p>昨日、吉田くんが恵美のご両親に挨拶に行ったんだよね</p><p>荻野さんが、メグに尋ねた</p><p>ええヨシくんが、あたしのお父さんとお母さんに恵美さんを下さいって話してくれたわっ</p><p>ヒートアップした、メグは止まらない</p><p>吉田そんなことをしたのかっ</p><p>そ、それで、恵美のご両親は何て</p><p>男たちの問いに、メグが答える</p><p>ちゃんと許してくれたわっ</p><p>ゆ、許してくれた</p><p>こうなったらもうしょうがない</p><p>オレはメグの婚約指輪をした手を取り、クラスのみんなに掲げる</p><p>これ婚約指輪</p><p>オレの呟きの後にメグが凜とした声で言った</p><p>あたしたち婚約しました</p><p>1年2組のクラスがとんでもないパニックに陥る</p><p>雪乃登場まで、行き着けませんでした</p><p>次話には出ます</p><p>131．うしろすがたの</p><p>なぜ、こんなことに</p><p>オレはいつもの様に、自分の席に座っている</p><p>しかし、オレの横にはメグが立っていて</p><p>ギュッとオレの手を握りしめている</p><p>そして、オレたちの周りを、ぐるりとクラスの女子たちが取り囲んでいて</p><p>メグに次々に質問を浴びせかけている</p><p>もちろんオレたちを囲んでいるのは、クラスの女子の全員ではない</p><p>メグと割と親しい子だけそれでも、十人以上はいるな</p><p>他の女子メグとそんなに仲良くない、どっちかっていうと不良に近い女の子たちは、それぞれのグループに固まってそれでも、チラチラとこちらの様子を伺っている</p><p>やっぱり女の子は、恋愛沙汰には興味津々らしい</p><p>対称的なのは、男子生徒たちで</p><p>全員、教室の後ろの方に集まって、ヒソヒソ話をしている</p><p>時々、こっちの方をジロっと見ながら</p><p>何を話しているんだか気になるけれどまあ、どうせロクなことは言われてないんだろうな</p><p>それでもクラスの不良連中は、いつも始業ギリギリにならないと教室に来ないからまだ助かっている</p><p>あいつらが居たら、面と向かって何を言われるか判らない</p><p>オレは別にどんな酷いことを言われても構わないけど</p><p>メグが馬鹿にされたり、侮辱的なことを言われるのはガマンできない</p><p>もし、そういうやつがいたら絶対にブン殴ってやる</p><p>それで、それで二人はいつから付き合ってるわけ</p><p>そんなことよりさもう、デートとかしたのもちろん、キスはしたんだよね</p><p>不躾で際どい質問にも、ニッコリと微笑んで、一つ一つ丁寧に答えていくメグ</p><p>どうしてだか、オレは一言も喋っていない</p><p>オレに対する質問もたまにはあるのだが</p><p>オレが答える前に、メグが回答している</p><p>何か、変な感じだ</p><p>オレの手を力強く握りしめる手が冷たい</p><p>メグは本当に緊張しているんだ</p><p>心の緊張を、微笑の下に隠している</p><p>そのことは手を握っている、オレだけしか気付いていない</p><p>ねえそれでさ、マジな話、どっちからコクったの</p><p>メグの友達の一人が、そんなことを尋ねた</p><p>それは、恵美の方からなんだよねえ</p><p>メグの代わりに陸上部員の荻野さんがニヤニヤ笑って、そう答えた</p><p>もうあたしは、山峰ちゃんと吉田くんに聞いているの</p><p>どうして、みんなそんなことが気になるんだ</p><p>ブッちゃけそんなの、どっちからでもいいじゃないか</p><p>オレとメグ以外の人には、関係無いことなんだし</p><p>あたしから、声を掛けたのよヨシくんに</p><p>メグは恥ずかしそうに、そう答える</p><p>入学した時から、ずっと好きだったの他の子にヨシくんを取られたくなくて</p><p>いや、取らないよ吉田くんだもの</p><p>女の子たちが爆笑する</p><p>まあそうだよな</p><p>でもあたしは、どうしてもヨシくんと付き合いたくてそれで、あたしの方から交際して下さいって、お願いしたのよ</p><p>メグが話しているストーリーは、みんなデタラメだ</p><p>でもメグはもう、その筋書きを女子陸上部の子たちに話してしまった</p><p>今更昨日の話は、間違いでしたとは言えないもんな</p><p>オレは、黙ってメグの話に頷く</p><p>変にオレが口を挟むと、ボロが出そうだから</p><p>だから、できる限り黙っている</p><p>そもそもオレは、昨日メグが話したストーリーの詳細を知らないんだし</p><p>でもさあ付き合って、いきなり親に紹介して、婚約するかぁ普通</p><p>そこが生真面目っ子の山峰ちゃんらしいとこなんじゃない</p><p>でもこんな風に大々的に宣伝しちゃったら、簡単には別れられなくなるわよ</p><p>その女生徒の言葉にメグは、反論する</p><p>絶対に別れないからあたし、ヨシくんと本気で結婚したいのよ</p><p>と山峰ちゃんは言ってますが、吉田くんの方はどうなのさ</p><p>眼鏡の女子が、ニタニタ笑ってオレを見る</p><p>するよ、結婚メグと幸せになるんだ</p><p>それは願望ではない</p><p>決意だ</p><p>えーっ恵美を幸せにするじゃなくて</p><p>荻野さんが、日本語の文法的なことを言い出す</p><p>いいのよそのことで、昨日、ヨシくんに怒られたの</p><p>メグが友人たちに微笑む</p><p>怒られたって</p><p>女生徒たちは、オレをジロッと見る</p><p>お前のどこにメグを怒る資格があるんだという眼で</p><p>まあそれは、オレも同意する</p><p>あたしねあたしが、一方的にヨシくんを幸せにしたいって思ってたのそしたら、ヨシくんがこう言ってくれたのよどっちかが相手を幸せにしようとするんじゃダメなんだ二人で一緒に幸せになることを考えていこうって言ってくれて</p><p>荻野さんが、オレに尋ねる</p><p>吉田くん、本当にそんなことを言ったの</p><p>今、メグが要約してくれた内容みたいなことを、確かに言ったような気がする</p><p>昨日の車の中で</p><p>言いました</p><p>女生徒たちは、わおと歓声を上げた</p><p>何か意外</p><p>うん、吉田くんのキャラには合ってないような発言だわ</p><p>いや確かに、オレみたいなダメな男が言うべきことではないのは、判っているけれど</p><p>でも、オレは</p><p>ええっと何というさ</p><p>荻野さんが、今ひとつ納得できないという顔でオレを見る</p><p>昨日からずっと、恵美の話を聞いているとさとにかく具体的な理由はよく判らないけれど、恵美が吉田くんにメチャメチャにベタ惚れだってことはよく判ったのよどの辺が良いのかは、正直、全く判らないけれどね一応、入学式以来ずっと好きだったって、本人は言ってるしさ</p><p>はい、荻野さんのおっしゃる通りです</p><p>オレにも、オレのどこが良いのかよく判らないです</p><p>マジな話</p><p>だけどさあ吉田くんが恵美のことを好きになったっていうのが、ちょっと納得いかないんだよねだってほら</p><p>うん、そうだよね</p><p>女の子たちが疑惑の目で、オレを見る</p><p>吉田くんて、他に好きな子が居たじゃない</p><p>ホントにみんな、知っているんだ</p><p>今、まだあの人、来てないからブッちゃけちゃうけどさ恵美が告白してくれたたから、あの人から乗り換えたとかじゃないよね</p><p>うんちょっとさ、吉田くんが山峰ちゃんのどこが気に入ったのか、はっきりあたしたちに教えてくれない</p><p>そうだよね吉田くんが本当に山峰さんのことが好きなのか、やっぱりちょっと考えちゃうもんね</p><p>いい加減な気持ちで、婚約とかされたら恵美が可哀想だしさ</p><p>うん、そうだ</p><p>そうよね</p><p>女の子たちの眼が、オレに迫る</p><p>いやこの子たちだけじゃない</p><p>オレたちに関心がないふりをしている女生徒や後ろの男子生徒たちまで、耳を大きくしてオレの答えを聞こうとしている</p><p>オレはいつ、どこでメグに惹かれたんだろう</p><p>最初に、メグのことを意識したのは</p><p>メグは後ろ姿が綺麗だったんだ</p><p>あれは何日前のことなんだっけ</p><p>メグが、オレのために走って救急箱を取りに行ってくれた</p><p>あの時</p><p>メグの走っている時の後ろ姿がね</p><p>後ろ姿</p><p>荻野さんが怪訝な顔をする</p><p>他の女生徒たちも</p><p>そうだなちょっと言葉が足りないよな</p><p>背筋がスッとしててさ長い足が綺麗で</p><p>頭の中に、あの時のメグの姿がはっきりと焼き付いている</p><p>足何よ、結局、恵美の身体が気に入ったってこと</p><p>荻野さんは、悪く受け取って解釈する</p><p>いや、メグの足は確かに細くて長くて綺麗だって思っているけれどそうじゃなくてそういうことじゃなくって</p><p>何て答えればいいんだろう</p><p>メグはさ、後ろ姿がいつも綺麗なんだよちゃんと地面に足を付けて、スッと立っててさ誰にも寄り掛かってないんだいつも、自分の力でしっかりと立っているんだよ</p><p>女の子たちがオレの答えに、きょとんとしている</p><p>頭の中に浮かんでいることを全部話しちまえ</p><p>メグはさ、誰にでも優しい子だけど自分には厳しいんだよどんな時でも、人に頼らずに自分の力だけでがんばろうとしているそういう毅然とした心が、後ろ姿にすごくはっきりと出ていて好きなんだ好きっていうかオレ、メグのこと尊敬しているよ</p><p>オレは、メグを見上げた</p><p>メグはさっきからずっと、オレの隣に居る</p><p>オレを席に座らせて自分は立っている</p><p>オレたちは手を繋いだままだけど</p><p>メグは絶対に、オレにもたれ掛かってきたりしない</p><p>オレの机にお尻を乗せるような、お行儀の悪いこともしない</p><p>自分の足でスッと立っている</p><p>オレの隣に居る時も、自立しようという気概を忘れない</p><p>メグはそういう少女なんだ</p><p>尊敬って吉田くん、自分の彼女を尊敬しているの</p><p>女の子の一人が、不思議そうにオレに言った</p><p>うん尊敬しているし本当に、素敵な女の子だと思ってるだから、オレは、メグのことを大切に思ってるよ</p><p>ヨシくん、あたしもよ</p><p>メグが繋いだ手をギュッと握りしめる</p><p>オレも握り返した</p><p>あたしもヨシくんのこと、尊敬しているよヨシくん、絶対にあたしに嘘を付かないし、いつもあたしの眼を見て、真剣に話を聞いてくれるあたしヨシくんのこと、信頼しているしだから、大好きなの</p><p>見つめ合うメグとオレ</p><p>ヨシくんと、結婚したい</p><p>うん結婚するよメグ</p><p>そんなオレたちを見てクラスの女子たちは</p><p>あんたたち、ホントにホントに婚約しちゃったんだ</p><p>ノリとか、冗談とかじゃないんだ</p><p>真面目な山峰ちゃんが春の陽気に錯乱したんだと思ってた</p><p>あたし、吉田くんが悪い人で山峰さんの純情を弄んでるんだと思ってたわ</p><p>あたしは逆山峰さんの押しに負けて、吉田くんが折れたんだと思ってた</p><p>マジでラブラブなんだ二人</p><p>女の子たちは、口々にそんなことを言う</p><p>あたし、昨日、恵美が話しているのをちょっと聞いてたんだけど</p><p>荻野さんが言った</p><p>恵美は養女なんだって</p><p>養女</p><p>恵美が友人たちにニコッと微笑む</p><p>そうよあたしの本当のお母さんは、もう亡くなっているのそれで山峰の家に引き取られたのよ</p><p>平然とメグは答えた</p><p>メグの手は本当に冷たい</p><p>わずかに震えている</p><p>オレは、ギュッと手を握っていてやる</p><p>それでさ吉田くんのところも、ご両親が離婚しているんだって</p><p>あうんそうなんだ</p><p>メグのように</p><p>オレも平然と話す</p><p>ちょっと声がかすれ気味だけど</p><p>だから恵美は早く結婚して、自分の家庭が欲しいんだって陸上部の竹柴キャプテンにそう話しているのをあたし聞いたわ</p><p>荻野さんの言葉に女生徒たちは言葉を失う</p><p>そうよあたし、早くママになりたいの好きな人の赤ちゃんを産んで幸せな家庭を作りたいの</p><p>それはメグの本心なんだろうと思った</p><p>あたしヨシくんと家族になりたいんだ</p><p>もう、家族だよオレたち</p><p>オレたちは手を繋ぎ合っている</p><p>オレたちにはもう絆がある</p><p>誰にも断ち切ることのできない、強い思いが</p><p>だから山峰さんと吉田くん、婚約したんだ</p><p>吉田くんも、恵美のそういう気持ちを考えてくれたのね</p><p>荻野さんは、そう言ってくれるけれど</p><p>オレもメグもおんなじ気持ちなんだよ一緒に幸せになるんだ家族になってさ</p><p>こういう機会があって良かったと思う</p><p>自分の頭の中を自分の気持ちを整理することができた</p><p>オレとメグいや、メグだけじゃない</p><p>克子姉に、渚さん、みすずオレの女たち</p><p>それから、ミナホ姉さんに、マルゴさんに、寧さん</p><p>今はまだ奴隷のマナも含めて</p><p>オレはみんなと家族になりたい</p><p>家族になりたいからオレたちは、寄り集まっているんだ</p><p>愛している</p><p>オレオレの家族を心から、愛している</p><p>ごめんあたし、吉田くんのこと勘違いしてた</p><p>うんいつも、ポーッとしてて、ちょっと頭の悪い人だと思ってた</p><p>そんな風に思われていたのかオレ</p><p>かなり、ヘコむ</p><p>うん何か、自分の意見をしっかり持っている人みたいだし</p><p>まあ、真面目な山峰さんが選んだ人なんだから、きっといい人なんだろうね</p><p>そんな風に言われると</p><p>どんな反応したらいいのか、判らない</p><p>そうよヨシくん、昨日、あたしの家に来て山峰のお父さんとお母さんに、ちゃんと挨拶してくれたの畳に両手を付いて、恵美さんを下さいって言ってくれたのよ</p><p>メグは眼に涙を溜めていた</p><p>吉田くん、本当にそんなこと言ったの</p><p>はい言いました</p><p>よく、あんな勇気があったよな</p><p>自分でも驚く</p><p>本当に恵美の両親の前で、結婚するって誓ったんだね</p><p>ああオレは、もう腹を括っている覚悟している自分の運命に納得しているんだよメグの人生に責任を持つよ一生、メグと一緒に居たいんだいいや、メグだけじゃないオレはオレの家族を大事にしたいんだずっとずっと、一緒に居たいんだ家族を守るためなら、オレ何でもするよ</p><p>そうだだから、オレは</p><p>ヨシくん、ありがとう</p><p>メグの涙がオレの机の上に零れた</p><p>オレは席を立って</p><p>メグの背中をさすってやる</p><p>メグ大丈夫だからオレはずっとメグと一緒だから</p><p>ヨシくんっ</p><p>メグが、オレに抱きつく</p><p>オレも、メグをしっかりと抱いた</p><p>なぜか、教室中からおおっという歓声と拍手が巻き起こった</p><p>教室に入って来た、一人の少女</p><p>どうしたの、何の騒ぎ</p><p>あ、白坂さん実はね</p><p>一人の女生徒が雪乃に話し掛けた瞬間</p><p>メグがオレにキスをした</p><p>おおおおおッ</p><p>やった</p><p>キス、しちゃってる</p><p>よ、吉田のくせに</p><p>あの山峰さんが</p><p>恵美やるぅぅ</p><p>オレたちを見ている雪乃</p><p>雪乃の驚いている顔</p><p>信じられないものを見るような眼で</p><p>ゾッとした表情で</p><p>メグと抱き合いキスしているオレの姿を</p><p>その後もメグはオレの席に居た</p><p>オレと手を繋いだまま、女の子たちと話している</p><p>もう、オレとメグの話題は終わって</p><p>今日の身体検査の話になっている</p><p>それでもメグは、オレの手をギュっと握ったまま</p><p>オレの側から、離れようとしない</p><p>今日の身体検査用の下着はね昨日、ヨシくんに買ってもらったの</p><p>メグが少し大きな声で、そんなことを言い出す</p><p>えー、二人で買いに行ったの</p><p>そうよデートだったのね、ヨシくん</p><p>ヨシくんのパンツはあたしが選んであたしの下着は、ヨシくんに選んでもらったの</p><p>うわわわそりゃ、お熱いことで</p><p>ていうか本当に買ってもらったの安売りのじゃないんだよね</p><p>買ってもらったわちゃんとした良いものよ</p><p>えー、見せて見せて</p><p>後で見れるわよ身体検査なんだから</p><p>それもそうか</p><p>女の子たちは笑う</p><p>雪乃の様子を見たいと思うんだけど</p><p>メグの身体の陰になっていてオレの席からは見えない</p><p>そう思った瞬間に</p><p>オレは、ハッとした</p><p>さっきから何で、メグがオレの席に来ているのか</p><p>どうして、オレの横に立っているのか</p><p>メグは最初からオレから雪乃を遮断する位置に立っている</p><p>つまり、オレの席と雪乃の席の間に</p><p>雪乃の存在をずっと意識しているんだ</p><p>ねえ、恵美、いつまで吉田くんと手を繋いでいるのよ</p><p>荻野さんが、メグに言う</p><p>そうだよさっきも言ったけどさ、誰も山峰ちゃんから吉田くんを取ったりはしないからさ</p><p>別の女の子も、冷やかすようにそう言った</p><p>そんなの判らないものあたしは、ヨシくんの手を離したくないの</p><p>メグは雪乃のことを心配している</p><p>いや正確には、雪乃に囚われているオレの心を</p><p>そんなこと言ったって授業中は、手を繋げないんだからね</p><p>山峰さんの席が吉田くんの隣だったら良かったのにね</p><p>そりゃ周りに座る人間が困るわ授業中まで、イチャイチャされたらさ</p><p>女の子たちが何度目かの笑い声を上げると</p><p>始業のベルがなった</p><p>廊下の外から、不良連中がドカドカと入って来る</p><p>それから遠藤も</p><p>野球部はギリギリまで、練習試合の準備とか打ち合わせとかしていたんだろうけど</p><p>でも遠藤よ</p><p>幾ら、今日は練習試合だからってユニホームを着たまま教室に来るってのはどうなんだろうか</p><p>今日の試合みんな観に来いよな十二時半からだから、野球部のグラウンドに全員集合だからな</p><p>遠藤は教壇に上って、大声でクラスのみんなに言う</p><p>ああユニホームは、自分が出場するっていうアピールなんだ</p><p>なるほど、練習着じゃなくてちゃんと背番号の付いた、試合用のユニホームを着ている</p><p>見ろよオレ、監督にさエース・ナンバーを貰っちまったんだぜ</p><p>高校野球で、背番号が１８って何か意味があるのか</p><p>というか</p><p>遠藤お前、顔のど真ん中にでっかい絆創膏を付けてるけれど</p><p>鼻が完全に隠れている</p><p>格好つけてるけれど、鼻声だしちゃんと呼吸できているのか</p><p>マルゴさんのパンチって、凄い威力なんだな</p><p>遠藤は一昨日の夜、公園の便所の前でマルゴさんにボコられている</p><p>とにかく、オレ、試合に出ることになってるからさクラス全員で応援に来いよ判ったな以上</p><p>以上って、何だよ</p><p>どうして、こいつ全てが命令形なんだろう</p><p>とにかく言いたいことを言って、遠藤は自分の席に戻って行く</p><p>何かギクシャクした変な歩き方で</p><p>これって、腰か足が痛いんじゃないかな</p><p>マルゴさん、徹底して相手を痛めつけるからなあ</p><p>相当ダメージが残っているみたいなんだけど</p><p>こんな体調でも、こいつは試合に出られるんだ</p><p>野球部の監督って、どれだけ遠藤に甘いんだよ</p><p>普段、遠藤と親しい連中もニヤニヤと笑っている</p><p>遠藤の無様な姿がおかしいらしい</p><p>つくづく人徳が無いなあ、遠藤</p><p>お早う、皆さん</p><p>教室の扉を開けてミナホ姉さんが、入って来る</p><p>ミナホ姉さんの顔を見て生徒たちがどよめく</p><p>そうだ休み前の最後のホームルームで、ミナホ姉さんは担任じゃ無くなるって話があったんだっけ</p><p>ゲロッパ校長まで、やって来て</p><p>あら何か変ゴールデンウィークが終わるまでは、あたしが担任ていう話だったでしょ</p><p>そう言えば、そうだった</p><p>今日は、連休の間の平日でまだ、ゴールデンウィークは終わっていない</p><p>出席を取るわね相原さん</p><p>ミナホ姉さんが、出欠を確認していく</p><p>オレは、ついいつもの癖で、雪乃の方を見てしまった</p><p>ただ、ジッと下を向いてうつむいている</p><p>ちょっと、猫背気味で</p><p>そう言えば、雪乃はメグと比べて姿勢がよくない</p><p>何か、どっか一つ身体の重心が歪んでいる感じがするな</p><p>今まで、気付かなかったけれど</p><p>雪乃って、こんな顔だったっけ</p><p>何か記憶の中の顔と違うような気がする</p><p>いやオレの記憶の中の雪乃は、オレが脳内で美化してしまった姿で</p><p>多分今、見ているのが雪乃だ</p><p>これが本物の白坂雪乃なんだろう</p><p>現実の雪乃の顔はマナに似ている</p><p>姉妹なんだから、当たり前なんだけど</p><p>ていうか</p><p>オレ、昨日の昼からさっき監視室で別れるまでずっと、マナと一緒だったから</p><p>マナが何を考えているのか、本当はどんな子なのか理解したくてずっとマナの顔ばかり見ていたから</p><p>今日は、マナの印象の方が強い</p><p>マナの顔は、はっきりと思い出される</p><p>泣いてる顔も、笑っている顔も</p><p>昨夜から朝に掛けてマナと八回もセックスしたんだし</p><p>毎回、マナの顔を見ながら射精したから</p><p>そう言えば、マナはどうしているだろう</p><p>マルゴさんが見張っているし、寧さんが相手をしていてくれるんだから心配ないと思うけれど</p><p>メグが心配そうな顔で、オレを見ている</p><p>こりゃ、まずい</p><p>オレは、雪乃から視線を外す</p><p>ミナホ姉さんが、オレの名前を呼んだ</p><p>和田さん</p><p>欠席は無しね</p><p>オレは名前順で、下から二番目だ</p><p>うちの学校は、クラスの名簿は男女混合の五〇音順ということになっている</p><p>何でか知らないけれど</p><p>今日は、予定通り身体検査と避難訓練があります十一時前には、終わると思うわ</p><p>そして十一時に、校長室に雪乃とマナの母親と祖父がやって来る</p><p>いよいよ、直接交渉だ</p><p>そして、遠藤の試合が十二時三十分からか</p><p>今日も、色々とスケジュールが詰まっているな</p><p>身体検査は、男子と女子に別れて３年生から行います前の組が終わったら、係の先生が呼びに来るから、それまでは教室に待機していなさい</p><p>うんどうせ、大した時間は掛からない</p><p>身長とか体重とか計測するだけだし</p><p>待つのは、レントゲンの車の前に並ぶぐらいだな</p><p>終わったら、教室に戻って来て全員身体検査が終わったことを確認してから、避難訓練になるから、寄り道せずに戻って来るのよ</p><p>ミナホ姉さんは、みんなにそう言った</p><p>さて何か質問はあるかしら</p><p>一人の女生徒が手を挙げた</p><p>ちょっと不良に近いオレとは一度も喋ったことのない、色黒の女の子だ</p><p>先生、山峰さんが学校に指輪をしてきていまぁす注意した方がいいんじゃないですかぁ</p><p>ミナホ姉さんは、ククッと笑った</p><p>あら、山峰さんは婚約したんでしょ学校にも、山峰さんの保護者から連絡が来ているわよ</p><p>今のメグの保護者はミナホ姉さんだ</p><p>え何だよ山峰が婚約って</p><p>遠藤が、近くの友人に問い詰める</p><p>遠藤お前は、周回遅れになってるぞ</p><p>さっき、職員会議にも報告したわ山峰恵美さんは、婚約しましたって</p><p>メグとオレの婚約は学校公認になった</p><p>でもアクセサリーをしてくるのは、校則に触れるんじゃないんですかぁ</p><p>色黒の女の子は、さらに言う</p><p>多分、オレたちの様子をずっと陰から見ていて、反感を持ったんだろう</p><p>ちゃんと学生手帳の校則を見なさい婚約指輪なら、校内でもしていていいのよ学校にちゃんと保護者から連絡があればね</p><p>クラスの中の何人もが、生徒手帳を開く</p><p>あった</p><p>あ、ホントだ、書いてある</p><p>婚約指輪ならアリなんだ</p><p>ざわざわとなる教室内</p><p>でも先生は以前、高校生の恋愛は禁止するって言ってましたよね山峰さんと吉田くんは、恋愛どころか婚約したらしいですけれど先生は、どうするつもりなんですか</p><p>意地悪そうに、色黒の子が言った</p><p>そうだよな、恋愛禁止なんだから婚約ってのも禁止だよな</p><p>不良の男子が大声で叫ぶ</p><p>山峰と吉田が婚約え何でだよ</p><p>遠藤お前は、黙ってろ</p><p>それに山峰さんと吉田くん、さっき教室の中でキスしてましたよ</p><p>アレは無いよねえ</p><p>今までずっと黙っていた、不良に近い女子のグループが一気にオレたちを批判する</p><p>みんな、ミナホ姉さんが来るのを待ってたんだ</p><p>オレとメグを非難すると同時に</p><p>ミナホ姉さんを攻撃するために</p><p>ちょっと待て山峰と吉田がキスしてたって、本当かよ</p><p>お前は、もう死ねよ</p><p>そうねそのことについて少し話しましょうか</p><p>ミナホ姉さんは楽しそうに、フフッと笑った</p><p>うしろすがたの　しぐれてゆくか　種田山頭火</p><p>吉田くんが他人の反応の中で、自分の心を確認していく話として</p><p>女の子のグループって、あれなんでしょうかね</p><p>グループを作らないと、生きていけないのか</p><p>似たような趣味の子が集まったから、グループになったのか</p><p>グループになったから、みんな似たような趣味になっていくのか</p><p>さて、働いてきます</p><p>132．遠藤くんて、もしかしてバカなの（前）</p><p>確か先生のご意見は、高校生の間は恋愛禁止、もちろんキスも禁止そういうのは、勉強の邪魔だから絶対にするなでしたよね</p><p>色黒の女生徒が、挑戦的な眼でそう言った</p><p>ええそれが、あたしの個人的な意見よ教育信条と言ってもいいわ</p><p>ミナホ姉さんは、平然と答える</p><p>でも、それはちょっと行き過ぎた指導だって、あたしお休みの前にみなさんの前で校長先生に叱られたんじゃなかったのかしら</p><p>確かにゲロッパ校長が、オレたちの前でミナホ姉さんを叱った</p><p>ミナホ姉さんの恋愛セックス禁止令は、撤回になっていたんはずだ</p><p>へえ先生は、校長先生に怒られたら、自分の信条を曲げちゃうんですか</p><p>だって、しょうがないでしょお給料を貰っている身分ですからねもちろん、あたしの心の中では今でも同じ考えのままよ</p><p>メグとあんまり仲の良くないつまり、不良に近い生徒たちや遠藤の取り巻きたちによる挑発を、ミナホ姉さんは軽々とスルーする</p><p>でも確か、校長先生だって生徒たちの恋愛行為を推奨しているわけじゃない高校生らしい、爽やかな交際をしろって言ってましたよね</p><p>そうだぜっ婚約とか教室でのキスとか、色々とマズいんじゃねえの</p><p>ミナホ姉さんの旗色が悪いと思ったのかお調子者の男子が、みんなを煽ろうとする</p><p>あら吉田くんと山峰さんの交際って、爽やかよね</p><p>ミナホ姉さんの答えに、別の男子が叫ぶ</p><p>どこがだよ教室ん中で、みんなが見ている前でキスしてるんだよ</p><p>先生、どうかしてんじゃねえの</p><p>そうだぜっ校長だって不純異性交遊はダメだって言ってたもんな</p><p>山峰と吉田だけ、特別扱いする気かよ</p><p>特別扱い、反対</p><p>反対に賛成</p><p>不良の男子が、調子に乗ってはしゃぎ出す</p><p>確か弓槻先生は、遠藤くんと白坂さんの恋愛には反対していましたよね</p><p>眼鏡の女子が、ミナホ姉さんを睨んで言う</p><p>それはそうよだって、遠藤くんと白坂さんの交際は不純でしょ</p><p>ミナホ姉さんは、小馬鹿にしたように微笑み返す</p><p>何でだよ遠藤と白坂は不純で、吉田と山峰は爽やかってのはおかしいだろっ</p><p>そうだ、そうだ</p><p>どういうことだよ</p><p>おい弓槻じゃ話になんねえよ誰か、校長連れて来いよ</p><p>教室内は、紛糾する</p><p>煽っているのは、遠藤の取り巻きだ</p><p>遠藤本人は、小声で仲間に指示している</p><p>薄ら笑いを浮かべて</p><p>本当に、下劣で嫌な野郎だ</p><p>ところであなたたちは不純異性交遊って、どんなことだと思ってるの</p><p>ミナホ姉さんは、文句を言う生徒たちに逆質問した</p><p>穏やかな口調で出された問いに生徒たちは、凍り付く</p><p>つまり、あの</p><p>男どもは、てんでだらしない</p><p>代わりに、色黒の女子がミナホ姉さんに答えた</p><p>学生のうちは、エッチしちゃダメって、ことなんじゃないんですか</p><p>遠藤の取り巻きが、その発言に乗る</p><p>そ、そうだよな</p><p>高校生は、セックスするなってことだろ</p><p>うんうんそういうことだな</p><p>クククと笑い出す、ミナホ姉さん</p><p>先生、何がおかしいんですか</p><p>眼鏡の女生徒か、ミナホ姉さんに食って掛かる</p><p>いえねあなたたち、本当に何も知らないんだなあって思って</p><p>ニッと微笑む、ミナホ姉さん</p><p>その不可解な笑みにクラスの生徒たちは、背筋に悪寒を感じる</p><p>いいわせっかくの機会だから、教育してあげるわあたしは、まだあなたたちの担任ですものね</p><p>そして弓槻御名穂の講義が始まる</p><p>不純異性交遊というのはね、十八歳未満の青少年の健全な育成に支障があると思われる性的な行為を意味する言葉よこれを学校や教育機関が校則などで禁止したり、警察の少年課が不良行為の一つとして補導の対象としている理由は、主に二つあるわ</p><p>生徒たちの眼がミナホ姉さんに集中する</p><p>一つは、青少年はセックスした結果についてつまり、妊娠と出産ね自分では責任が取れないということ赤ちゃんを産んで育てるための経済力も、生活基盤も無いし、だからといって堕胎は女の子の身体にダメージが大きいでしょだから、精神的にも未熟な子供はセックスするなという、お節介な大人たちの考えね</p><p>ミナホ姉さんの言葉に、不良男子たちが反発する</p><p>そんなの、ちゃんと避妊すればいいじゃなねぇの</p><p>そうだよゴム付ければいいだろゴム</p><p>今はピルとかさ色々と便利なものがあるじゃねえかよ</p><p>ミナホ姉さんは、そんな意見をせせら笑う</p><p>コンドームを使ったとしても、百パーセント避妊できないってことは知ってるわよねあれ、薄いのよたまに破れちゃったりするんだけどああ、あなたたちはまだ使ったこと無いのよねここに居るのは、童貞くんたちばかりですものね</p><p>ミナホ姉さんは、不良男子たちをニヤニヤと見つめる</p><p>ピルは、ほぼ百パーセントに近い確率で妊娠を防ぐことができるけれどあれって、お医者さんの処方箋が無いと買えないのよ普通のお医者さんは、保護者の同意が無ければ、高校生に処方箋を出してくれることは絶対に無いわまあ生理がとんでもなく重い女の子の場合には、ピルと同じ効果のある薬が出して貰えるけれどその場合だって、保護者の確認は必要よ</p><p>まともな医者や薬剤師なら高校生が個人的に頼んだくらいでは、絶対にピルを売ったりはしてくれないだろうな</p><p>黒い森が懇意にしている池田女医みたいな、闇の世界の医者ならともかく</p><p>しかも、ピルは基本的に毎日飲み続けないといけないのよあなたたちのお小遣いで、延々と買い続けることなんてできるのかしら</p><p>ミナホ姉さんが、不良たちを見る</p><p>そんなのバイトすりゃ、幾らでも買えるよなっ</p><p>そうだよネットとかで買えばいいんだよ裏で出回っているやつをさ</p><p>ああ、今はネット販売で何だって買えるんだぜ</p><p>先生、知らねえんだろ裏の世界は、何でもアリなんだぜ</p><p>不良男子たちが口々に、そんなことを言う</p><p>お前らこそ判っていない</p><p>弓槻御名穂はその裏の世界の住人だ</p><p>男の子たちは、そういう意見みたいだけどじゃあ、女の子たちに聞くわあなたたち、インターネットの闇業者から裏取引で買った通販のピルを飲んで、安心して男の子に膣内射精させられるの</p><p>不良女子たちはみんな、口籠もる</p><p>お互いに顔を見合わせるか下を向いてしまう</p><p>そうよねそんな本物だかどうだか判らない薬の効果を盲信するほど、あなたたちはバカじゃないわよね</p><p>完全にミナホ姉さんのペースで話が進んでいく</p><p>まあいいわとにかく、青少年の妊娠・出産は絶対に許せないから、青少年はセックスするなっていう考えの大人たちがたくさんいるってことは、覚えておいてちょうだい</p><p>ミナホ姉さんは、話を進める</p><p>次に不純異性交遊が禁止されているもう一つの理由はねこれは、この間あたしがみなさんに恋愛やセックスを禁止したのと同じ理由よつまり学生の本分は勉強だから、恋愛やセックスにハマったら勉学の妨げになるから禁止しましょうって考え</p><p>何だよ、オレたちに勉強以外はするなって言うのかよ</p><p>ジンケン無視だよジンケン無視</p><p>お前、ジンケンて何だか判ってんのか</p><p>いやよく判んねえけど</p><p>人犬だろ人犬</p><p>そりゃ、人面犬だろ</p><p>こいつらみんな高校を辞めて、崖から身投げするべきだと思う</p><p>人に迷惑の掛からない場所で死ね</p><p>ある意味、あなたちの言う通りよねだから、あたしはこの前、校長先生に怒られたのよやりすぎだって</p><p>ミナホ姉さんは、わざと少し反省した風の表情をしてみせる</p><p>まあ、よくよく考えてみたら確かにそうよね勉強の妨げになることはしちゃいけないって言うのなら、テレビを観るのも、ゲームをするのも、スポーツ観戦だって、全部禁止にしないとおかしいもの娯楽という娯楽を全部禁止にしないと理屈に合わないわだからこの意見は、昔から色んな人から批判されているのよ</p><p>ミナホ姉さんは、不純異性交遊の定義と考え方また、それについての問題点を一通り説明し終える</p><p>さて、ここで話の視点を山峰さんと吉田くんの婚約に戻すけれど</p><p>ミナホ姉さんがメグを見る</p><p>山峰さんと吉田くんの場合不純異性交遊と言えるのかしら</p><p>教室中の視線がオレとメグに集まる</p><p>彼らの場合は、きちんと保護者を説得して正式に婚約したのよ学校にも婚約しましたっていう連絡が来ているわ</p><p>学校に報告したのはミナホ姉さん本人だろう</p><p>山峰夫妻がそんな連絡をしてくるはずがないし</p><p>オレの両親は音信不通なんだから</p><p>さっき、職員会議で校長先生から話があったわ山峰さんと吉田くんが、正式に婚約しているということは、学校側も了解しています</p><p>つまりオレたちの婚約は、学校公認になった</p><p>そこまで、ちゃんと学校側にも筋を通してきているんだものあたしだって、この二人には文句は言えないわ学校に公認された正式な婚約者同士なんだから</p><p>残念そうな表情を作るミナホ姉さん</p><p>ちょっと待って下さい</p><p>眼鏡の女子が、ミナホ姉さんに問う</p><p>どうして、婚約したら文句が言えなくなるんですか婚約したって、山峰さんと吉田くんが高校一年生なことに代わりは無いじゃないですか</p><p>どうして婚約が公認になったら、オレたちは恋愛・セックスしても良くなるんだ</p><p>婚約したのは判ったけれどエッチしてもいいってことにはならないよな</p><p>そうですあたしたちの暮らしている自治体には、青少年保護育成条例があるんですよ</p><p>眼鏡の女子が、ミナホ姉さんに強く抗議する</p><p>セイショーネン何だよ、それ</p><p>あれだよほら、淫行条例ってやつだよ</p><p>ああ確か、十八歳未満の青少年とセックスすると、警察に捕まるんだよな</p><p>十八歳未満の青少年てじゃあ、高３で十八歳の誕生日を迎えたらエッチしてもいいのか</p><p>バーカダメに決まってるだろ</p><p>こういうのは、十八歳になっても高校生の間はダメってことになっているんだよ</p><p>えー、じゃあ、あたしたちは高校生のうちは絶対にエッチできないじゃない</p><p>でも淫行条例って、大人が青少年とエッチした場合にだけ引っ掛かるもんなんじゃねぇの</p><p>いいや未成年同士でも捕まるというか、補導されるんじゃねえか</p><p>何だよそれ</p><p>生徒たちの疑問に、ミナホ姉さんが解説する</p><p>まあ売春や買春、強要や強姦で無く、青少年の男女が双方の合意の上でセックスした場合は、見逃してもらえるという場合が多いけれどねそれでも、条例違反は、条例違反よ自治体によって青少年保護育成条例の内容が微妙に異なっているんだけれどそれでも、ほとんどの自治体では、高校生がセックスしていることが確認されたら、警察はいつでも補導することができるわ</p><p>ま、マジかよ</p><p>まあ、警察も面倒なことになるのは避けたいから、よっぽどのことが無い限りセックスしているからという理由だけで高校生を捕まえたりはしないけれどねでも例えば、女の子の両親が警察に訴えたら、男の子が補導されるケースは充分考えられるわよ未成年者に対しての親権者、保護者の力ってとても大きいから</p><p>じゃあ、オレは捕まるな</p><p>いや、オレはその前に雪乃とマナに対する強姦罪ですでに有罪だ</p><p>二人とも処女だったから強姦致傷にアップグレードされるかも</p><p>さてこの青少年保護育成条例について、１９８５年に最高裁判所でとても大事な判例が出ているの</p><p>いよいよ、ミナホ姉さんの眼が爛々と輝く</p><p>教室内の生徒たちは、今やミナホ姉さんの講義を真剣に聴いていた</p><p>青少年保護育成条例違反で逮捕されたある男性がね自分たちは、きちんと婚約しているということを裁判で主張してねそれが認めらて、最高裁判所で無罪を勝ち取ったのよ</p><p>婚約が認められれば無罪</p><p>判決文によると婚約中の青少年又はこれに準ずる真摯な交際関係にある青少年との間で行われる性行為等、社会通念上およそ処罰の対象として考え難いということになっているんだけど</p><p>それ、どういう意味なんですか</p><p>眼鏡の女子が、解説を求める</p><p>つまり婚約、またはそれに準じる真摯な交際関係であれば、青少年保護育成条例には引っ掛からないということよ逮捕されることも補導されることも無いってことね例えもし警察が勝手な思い込みで、そういうカップルを逮捕・補導したとしても、裁判になったら絶対に勝てるということ最高裁判所での判例という、最高のお墨付きがあるんだから</p><p>ミナホ姉さんは、何でもよく知っているなあ</p><p>え、どうなるんだ</p><p>山峰ちゃんと吉田くんは今、婚約しているわけだから</p><p>青少年だけどセックスもして構わないってことなるのか</p><p>再び、教室内が騒然とする</p><p>あの、先生一応、質問しておきますけれど、婚約に準じる真摯な交際関係ってどんなことなんです</p><p>うんそれは、オレもちょっと気になる</p><p>まあ、そうね取りあえず、将来の結婚を誓い合っているというのが大前提なんじゃない</p><p>それじゃあ、婚約と変わらないじゃないですか</p><p>女に結婚しようぜって言ったら、それでいいんだろ</p><p>不良男子の極端な言葉に、ミナホ姉さんは苦笑する</p><p>婚約というのはね、当事者の男女だけが言葉だけで誓い合いましたってだけじゃ成立しないのよ口約束だけじゃ、本気かどうか判らないしね裁判になったら、相手に送った手紙とかメールとか具体的な証拠が無ければ、立証できないわよ特に未成年者の場合は保護者が二人の恋愛関係を認めているってことが最低条件なんじゃないかしら</p><p>え親の承諾がいるのかよ</p><p>日本の法律では、男は十八歳、女は十六歳から結婚できることになっているけれど未成年の場合は、親の同意が必要なの親の同意が無ければ結婚できないということは、当然、婚約もできないということになるわよね</p><p>ミナホ姉さんは、ニヤリと微笑む</p><p>親は反対していますが、あたしたちは結婚を前提として真剣に交際していますって主張しても、未成年者の親権者が訴えたら、青少年保護育成条例違反で逮捕されるのが普通よ</p><p>先生は、楽しそうにそう言った</p><p>絶対に認められないということでもないのよ実際の話判例が一つあるわそれは妻子のある男性が女子高生と交際していて、その女子高生の親から告発されて青少年保護育成条例違反で逮捕されたケースなんだけれど現在の妻とは離婚して、その女子高生と正式に結婚するつもりだったということを主張して、裁判で無罪になったということが一度だけあるわでもこれはかなり特異なケースよ検察側が控訴しなかったんで、簡易裁判所での判決だけで結審しちゃっているからこの裁判で無罪になった男がその後、自分を起訴した自治体と国に対する賠償訴訟を起こしたんだけど高裁では真剣な交際とは思えないと前の裁判とは真逆の審判を受けたし、最高裁でも負けてるわ多分、最初の裁判も、最高裁まで争ったら真剣な交際とは認めて貰えなかたでしょうね</p><p>つまり正式な婚約をしているか、親や周囲の人間がこいつらは、本当に真剣に交際しているという証明が無い限り、高校生はセックスできないってこと</p><p>いやもちろん、これは法律上の話で実際には、セックスしている高校生はたくさんいるってことは判っているんだけど</p><p>青少年保護育成条例のある自治体では、いつ警察に補導されても文句は言えないってことなのか</p><p>ちなみに、日本のほとんどの自治体は独自に青少年保護育成条例を設けているから長野県には無いっていうのは有名だけど、長野県の中でも市によっては条例を定めているところもあるわまた、各自治体ごとに条例の内容は細かく違うからね</p><p>はあ、そういうものなんだ</p><p>２００５年に制定された東京都の条例なんか凄いわよ何人も、青少年と淫らな性交又は性交類似行為を行ってはならないだからね青少年は、どんなことがあろうともセックスもエッチなことも全面禁止だっていう宣言だから</p><p>そいつは、すげえぜ</p><p>それって、高校生以下のセックス、全否定じゃん</p><p>何やってんだよ太陽の季節書いたやつ</p><p>でもちょっと待って下さい条例でそこまで明確に書かれているのに婚約していたら、高校生でもエッチしていいってのはおかしくないですか</p><p>眼鏡の女子が、なおも食い下がる</p><p>それはね条例が規制しているのは、あくまでも淫らな性行為だからよ</p><p>ミナホ姉さんは、さらりと答える</p><p>婚約者のセックスは、淫らな性行為には当たらないという考えなの</p><p>オレとメグのセックスは淫らじゃない</p><p>いや充分、淫らだったけど</p><p>オレすっごい興奮するもの</p><p>さっき話した１９８５年の最高裁の判例でね青少年に対する淫らな行為つまり淫行とは、いわゆる性犯罪的な行為、暴力や脅迫でセックスを強要したり、金銭を支払ってセックスするということだけではなく心身ともにまだ未成熟な青少年に自己の性的欲望を満足させるための対象として性交又は性交類似行為を行うことも含むと記載しているわ</p><p>えどういうこと</p><p>つまり、青少年高校生以下の年齢の少年少女に対して、ちょっとでもエッチな感情を抱いて、キスしたり触ったりしたら、それだけでもう淫行性犯罪だっていうことになっているのよ</p><p>えムラムラして、触っただけで犯罪</p><p>さっき、あたしが話した婚約している場合はセーフという判例は、この文のすぐ後に続くわただし青少年の性行為全てを考えると、婚約中の青少年又はこれに準ずる真摯な交際関係にある青少年の性行為等などは、社会通念上およそ処罰の対象として考え難いし、淫らな性行為を示す淫行には当たらないだろうと最高裁は、審判を下したのよ</p><p>ど、どういうこと</p><p>婚約している相手とはエッチしても、淫らな行為じゃないから性犯罪にはならないってことですか</p><p>眼鏡の女子が、先生に尋ねる</p><p>すでに話が高度になりすぎて、他の不良男子や女の子たちは、ミナホ姉さんの言葉に茶々を入れることさえできなくなっていた</p><p>そういうことなんでしょうね婚約ってのは、公式に結婚する約束をしているってことだから</p><p>ミナホ姉さんは、明確に答える</p><p>結婚て何のためにするの子供を作って、子孫を残すためでしょだから、正式に結婚した夫婦間のセックスは、淫らな行為には当たらないのむしろ義務よね性の不一致が離婚調停の理由になるぐらいだから</p><p>日本の法律では、男は十八歳以上、女は十六歳以上から結婚できるってことは話したわよねこの法律は、高校生でも適用されるの高校生でも、親の承諾があれば日本では結婚できる結婚を認めるということは、セックスを認めるということでしょ国の定めた民法は、地方自治体の定めた条例よりも上よつまり高校生であったとしても結婚しているカップルの行うセックスは淫らな行為では無いから、青少年保護育成条例には違反しないの従って正式な結婚の約束をした婚約者同士によるセックスも同じように淫らな行為には当たらないだろうというのが、最高裁判所の判断なの</p><p>でも、実際に結婚しているのと婚約では違います</p><p>そうだ婚約したって、破棄する可能性もあるんだし</p><p>結婚なら国に書類を提出しなければいけないけれど婚約は別に、公式な届け出とか無いんだし</p><p>その通りよでも、仕方ないでしょ婚約者とのセックスなら、相手が高校生だとしても青少年保護育成条例違反にはならないという判例を最高裁判所が下してしまっているんだからこの判例が覆らない限り日本では、高校生が正式な婚約をしていれば、セックスしても罪には問えないのよ</p><p>何か、ミナホ姉さんに大きく誤魔化されている様な気がするけれど</p><p>とにかくオレとメグは、セックスしても誰からも文句は言われないってことなのか</p><p>だからあたしは一人の教師として、山峰さんと吉田くんが正式に婚約して、学校もそれを認めた以上二人が恋愛しようと、セックスしようと文句を言うつもりは無いわ国の決定がそうなんだから</p><p>ミナホ姉さんの言葉に教室中が沈黙する</p><p>いや、でもうちの学校は私立なんですし、国の決定がどうであろうとも、学校の教育方針で処分することはできるはずです</p><p>眼鏡の女子は、それでもミナホ姉さんに抗議を続ける</p><p>そんなにオレとメグの婚約に納得ができないのかよ</p><p>あなた、あたしの話を聞いていたのさっき、職員会議で山峰さんと吉田くんの婚約が、校長先生から伝えられたのうちの学校は、二人の関係を認めているということよ</p><p>この学校の真の支配者は、ミナホ姉さんなんだから</p><p>どうにでもなるんだろうけれど</p><p>さすがに教室内でキスしていたというのは注意ぐらいするけれど山峰さんと吉田くんが婚約している以上、二人が恋愛をしようと、セックスしようと、学校側は一切、文句は言わないわ</p><p>妊娠してもですか</p><p>女生徒がミナホ姉さんを睨む</p><p>吉田くんの子供を妊娠するつもりだから、山峰さんは婚約したんでしょそうよね、山峰さん</p><p>ミナホ姉さんの問いにメグは</p><p>あたしは高校に在学している間は、妊娠するつもりはありませんでも、ヨシくんがあたしを望むのならあたしはいつでも、ヨシくんとセックスするつもりですし、その結果もし、赤ちゃんができたなら、喜んで産みます</p><p>メグはそう言ってくれた</p><p>吉田くんはどう</p><p>オレもメグと同じですもし、子供が出来たら、オレは学校を辞めて働きますそして、メグと子供を養っていきます絶対に、幸せにしてみせます</p><p>教室のみんなの前でオレはハッキリと宣言した</p><p>そういうことだから山峰さんと吉田くんの件は、これでもういいかしらみなさん、二人のことを温かく見守ってあげてちょうだいね</p><p>ミナホ姉さんはそれで話をまとめようとした</p><p>おい、ちょっと待てよ</p><p>今までずっと黙っていた遠藤が</p><p>突然、口を開く</p><p>てことは、何だよオレと雪乃も、正式に婚約しましたって学校に届けたら、セックスしても構わないってことなんだよな</p><p>遠藤が、ミナホ姉さんに言う</p><p>まあ、そういうことよね</p><p>ミナホ姉さんは、冷たい笑みで遠藤に答えた</p><p>よし判ったなら、今日にでも親父に話して、雪乃の家に交渉して貰うぜ</p><p>え遠藤</p><p>そしたら、何でもやり放題でしかも、学校も警察も一切、文句は言えないんだろ</p><p>遠藤はニタニタと品の無い笑いを浮かべる</p><p>な、そうしようぜ雪乃</p><p>遠藤が雪乃に声を掛ける</p><p>オレはこの話題の間、ずっとミナホ姉さんとメグの方を見ていた</p><p>一度も雪乃の方を見ていない</p><p>雪乃は、オレを睨んでいた</p><p>物凄い形相で</p><p>雪乃がオレに憎しみの視線を浴びせている</p><p>裏切り者という表情で、オレを強く見つめている</p><p>オレがメグと幸せになるということが、許せないんだ</p><p>雪乃は、オレに何十回とレイプされて</p><p>おそらくおそらく、お腹の中にはすでに</p><p>オレの子供を孕んでいる</p><p>おい、雪乃、どうしたんだよっ</p><p>自分の方を見ようとしない恋人に遠藤は苛立って、声を荒げる</p><p>そんな遠藤にミナホ姉さんは言った</p><p>遠藤くん、あたし時々思うんだけど</p><p>侮蔑と嘲りの籠もった笑みで</p><p>あなたってもしかしてバカなの</p><p>ミナホ姉さんの言葉に、遠藤はカチンと来る</p><p>おい、どういうことだよっオレを舐めるのもいい加減にしろよなっこの間のことを忘れたのかよ</p><p>この間のことってああ、校長先生の話</p><p>そうだ、校長はオレの味方なんだからなあんたみたいな、どうでもいい女教師の首なんて簡単に飛ばせるんだからなっ</p><p>キレた遠藤が、クソガキ丸出しの態度でミナホ姉さんを罵る</p><p>ふうんどうして、校長先生が遠藤くんの味方なわけ</p><p>ミナホ姉さんは、ニッと笑って遠藤と対面する</p><p>ヤバイミナホ姉さん、絶好調だ</p><p>それはオレの親父は、この学校にスッゲエ寄付しているし</p><p>何で、あなたのお父様が学校に寄付していると、校長先生があなたの味方になるわけ</p><p>だって本当にマジですっげぇ金額、寄付しているんだぜ</p><p>お前、マジでバカみたいだぞ</p><p>確かに遠藤くんのお父様がうちの学校にたくさん寄付金を下さったことは本当だけど</p><p>そうだろうなっ</p><p>でも四位ぐらいよ今年、寄付して下さった保護者の中では別に、遠藤くんのお父様の寄付金が無くても、うちの学校は困らないし何なら、返していいわよ</p><p>ミナホ姉さんがじわじわと、遠藤をいたぶり始める</p><p>そんなの学校に雇われているだけのあんたが、勝手に決めれる話じゃないだろ</p><p>遠藤は、ミナホ姉さんの余裕のある態度に戸惑いを見せる</p><p>ごめんなさいあたしね、この学校の理事なんだけど</p><p>ミナホ姉さんは、ニタッと笑った</p><p>理事</p><p>理事会を運営する理事の一人よあたし、面倒なことになるから、あんまり話さないことにしているんだけど、この学校の前の理事長の親族なのよそのうち、理事長になる予定よ今の理事長は、あたしの親しい人に臨時でお願いしているだけだし</p><p>ざわ</p><p>ざわざわ</p><p>この学校でのあたしの様子を見て、何か気付かなかったあたしって、ただの教師にしては、ちょっと偉そうじゃない他の先生方よりも、好き勝手にやっているように見えない</p><p>ミナホ姉さんの冷たい微笑みに教室の生徒たちは、圧倒されていく</p><p>理事会と校長先生とどっちが、立場が上か判るわよね</p><p>遠藤は大きく口を開けたまま、返答しない</p><p>理事会は、校長先生を辞めさせる権限を持っているのよ</p><p>でも、この間、校長はあんたのことを叱ってたじゃないか</p><p>遠藤は、額に冷や汗を垂らしながらミナホ姉さんに言う</p><p>そりゃあ、校長先生ですものあたしの教育方針に問題があると思えば、叱って下さるわそういうことのできる方だから、理事会はあの方に校長の職をお願いしているのよ</p><p>屁理屈では、ミナホ姉さんには絶対勝てないよ</p><p>判らないのかな</p><p>遠藤は、バカだから</p><p>でも、オレの叔父さんは市会議員だぞオレに何かあったら、叔父さんに言って、学校に抗議させるからな</p><p>ミナホ姉さんは、あはははと大きな声で笑った</p><p>あたしあなたに前から一回聞いてみようと思っていたんだけど市会議員でそんなに偉いの</p><p>遠藤のアイデンティティを崩壊させる一撃を、ミナホ姉さんは炸裂させる</p><p>うちの学校は私立なのよたかが市会議員ぐらいが口を出しても、別にどうすることもできないと思うんだけどね</p><p>でも、オレの叔父さんは</p><p>この学校も地元では、結構な伝統校なんだけどあたしだって、県会議員とか地元選出の国会議員の知り合いぐらいは何人もいるわよ</p><p>ミナホ姉さんは、ニヤニヤと笑う</p><p>あなた、叔父様の名前を出してこの間、あたしと校長先生を脅迫したわよねあなたの叔父様、次の選挙からは党から公認貰えなくなるから、覚悟しておいてちょうだいね</p><p>党の支援で当選していた人が、無所属になるのは大変よあなたの叔父様に対抗する候補者も、ちゃんとあたしの方で用意してあげるから</p><p>どどういうことだよ</p><p>ミナホ姉さんは言った</p><p>親のコネを持ち出して、大人を脅迫したんでしょだから、あたしも同じことをしてあげることにしたのもっと上の立場の人たちを使ってね</p><p>遠藤の顔が怯む</p><p>あなたのお父様の建築会社は、叔父様の市会議員とつるんで市の公共事業の多くを手掛けているわよねそういうのは、もうできなくなるからねお父様の会社、きっと潰れることになると思うけれど悪く思わないでね全部、遠藤くんが悪いんだから</p><p>それからさっき、遠藤くんのお父様がうちの学校にたくさん寄付したって話をしてたけれど</p><p>ミナホ姉さんは、爆弾を投下する</p><p>だって、アレはしょうがないじゃない</p><p>ククッと笑うミナホ姉さん</p><p>遠藤くん、裏口入学なんだから</p><p>ざわざわ</p><p>ざわ、ざわざわ</p><p>な何言ってるんだよ、てめぇぇっ</p><p>机をガッと叩いて、立ち上がる遠藤</p><p>あなたって入学試験の点数が全然足りてないのよ判ってるまあ、判んないでしょうねあなたの頭じゃ、そんなことも理解不能でしょうからね</p><p>ミナホ姉さんは、ニヤニヤと楽しそうに笑っている</p><p>あなたの叔父様に依頼されて、うちの理事の一人があなたの裏口入学を引き受けたのよこの件次の理事会でハッキリさせますからねその理事には辞めていただくし裏口入学に関わった教職員は全員処分しますあたしがね</p><p>ミナホ姉さんが、そう宣言する</p><p>嘘だぁこんなのみんな嘘だからなっ</p><p>遠藤がそう叫ぶが</p><p>その裏口入学を斡旋した理事奥村さんて言うんだけど、遠藤くん会ったことあるわよね</p><p>遠藤は奥村という名前を聞いた瞬間、あっという顔をして驚いた</p><p>クラス全員が見ていた遠藤の表情が変わった一瞬を</p><p>それでみんな遠藤の裏口入学を確信する</p><p>いや、叔父さんの知り合いで前に一度、ホテルで高級中華料理を食ったことがあるだけだよ一回、会っただけだ別に、何か頼んだわけじゃないそんな斡旋とか</p><p>遠藤は、クラスの連中にそう叫ぶが</p><p>喋れば喋るほど怪しさが増す</p><p>生徒たちは、すでに遠藤を胡散臭そうな眼で見始めている</p><p>う訴えてやるからな弁護士をうちの弁護士を呼べよ</p><p>今や</p><p>野球のユニホームを着たバカが一人で喚いている</p><p>ミナホ姉さんは、笑っているだけで相手にしない</p><p>遠藤は、自分の取り巻きの連中に声を掛ける</p><p>お前らも何とか言えよこの間、寿司オゴってやったろおい、オレの立場が悪くなったら、野球部への差し入れもなくなるんだからなこの間、松阪牛持って来てやったろプロテインだって、オレが親父に言って一番良いのを差し入れているんだからな</p><p>遠藤は、取り巻きたちに叫ぶが</p><p>誰も返事をしない</p><p>ミナホ姉さんの裏口入学の一言は想像を絶するダメージを与えたらしい</p><p>ホントにバカなのねあなたが他人を見下して偉そうな態度でいることは、みんな、お金とコネでどうにかしたってことばかりじゃないそれも、全部、お父様の後ろ盾があればこその話であなた自身の力では無いわ</p><p>遠藤が金とコネの話しかしなかったから裏口入学の話が、どんどん信憑性を増していく</p><p>違う、違うんだよオレは</p><p>何か、とても調べ物が多くて大変でした</p><p>裁判の解釈とか、違ってたら、ごめんなさい</p><p>先生は、屁理屈を言って楽しんでいるだけなので</p><p>本気でこういう主張をしているわけではありません</p><p>133．遠藤くんて、もしかしてバカなの（後）</p><p>ああ、遠藤くん自身は知らなかったのかしら自分が裏口入学だってことは</p><p>意地悪そうな眼で、ミナホ姉さんは遠藤をせせら笑う</p><p>そうねあなたぐらい頭の悪い子なら、教えない方がいいってお父様が判断なさったんでしょうね他の子に、オレは裏口入学だから、学校はオレの言いなりだとか訳の判らない自慢を始めそうだし</p><p>遠藤は呆然としている</p><p>いやオレがこの学校に着たのは、叔父さんの紹介でその野球の推薦が</p><p>もう、しどろもどろになっている</p><p>あらお父様のお金と叔父様のコネと両方使ったの自分で暴露しちゃったわねやっぱり、知ってたんじゃない自分が裏口入学だってこと</p><p>そういうことじゃねえっ</p><p>遠藤は叫ぶが</p><p>はいみなさんでは、ここでこの間、遠藤くんが校長室であたしを脅迫した時の録音を公開するわね</p><p>ミナホ姉さんは、胸のポケットからＩＣレコーダーを取り出す</p><p>最近は、モンスター・ペアレンツみたいなおかしな保護者が、学校に言い掛かりを付けて訴えてくるケースも多いでしょだからうちの学校の教師は、常に校内での会話を記録している規定になっているのよ</p><p>ホントに嘘吐きだなあ</p><p>学校中に監視システムを仕込んでいる張本人のくせに</p><p>ちょっと待てよ、おいっ</p><p>遠藤の言葉を無視して</p><p>ミナホ姉さんの白い指がレコーダーを起動させる</p><p>再生される遠藤の過去の声</p><p>うんこれだけ聞いた感じでは、まるで遠藤が裏口入学を自白しているようにしか聞こえないよなあ</p><p>問題発言はこの後よ</p><p>音声は、さらに続く</p><p>ミナホ姉さんは、そこでスイッチをオフにした</p><p>これ確かに、遠藤くんの発言よね</p><p>ちょっと、どういうこと</p><p>え遠藤くんの家って、暴力団と関係してるってこと</p><p>自分でそう言ってるじゃない</p><p>これ、弓槻先生のことを完全に脅迫しているわよね</p><p>遠藤くんて、こういう人だったの</p><p>こんなのヤクザのやり口じゃない</p><p>裏口入学という印象操作から今度は暴力団との癒着の疑惑へ</p><p>真面目な女の子たちのグループから遠藤に対する不信感が高まっていく</p><p>違うオレは、こんなの知らねえ</p><p>遠藤は、必死に否定しようとするが</p><p>ミナホ姉さんによるイメージ操作は、クラスの生徒たちの心に浸透していく</p><p>確かあの時は、校長室に白坂さんと吉田くんも居たわよねでも、白坂さんは遠藤くんの彼女だから、何を聞いても本当のことは話してくれないわよね吉田くん、悪いんだけど証言してくれる</p><p>ミナホ姉さんは、するりと雪乃が発言しないようにブロックする</p><p>クラスの注目はオレに</p><p>これ遠藤くんの発言よね</p><p>犯罪組織黒い森の人間だ</p><p>そのボス、弓槻御名穂の玩具であり</p><p>彼女の弟でもある</p><p>はい確かに間違いはありません遠藤は、この発言の通り校長室で弓槻先生を脅迫していました</p><p>遠藤が、憎しみの眼でオレを睨む</p><p>吉田、てめえっ</p><p>オレは遠藤のことなんて、少しも怖くなかった</p><p>遠藤本人の暴力や、その取り巻きに何かされるという恐怖もない</p><p>もちろん遠藤の家の力なんて、気にしていない</p><p>なぜなら、オレは</p><p>黒い森の人間だからだ</p><p>遠藤もう高校生なんだからさ自分の発言には責任を持てよ</p><p>オレは、遠藤を冷たい眼で見る</p><p>ミナホ姉さんの様に</p><p>怒りや憎しみの感情を露わにするのは、愚か者のすることだ</p><p>オレたちは冷ややかに自分の感情を包み込む</p><p>その方が何倍も鋭く、相手の心に傷を付けられるから</p><p>見てみろ</p><p>オレの発言に遠藤は、頭から湯気を出す勢いで怒り狂っている</p><p>その表情は馬鹿そのものだ</p><p>こんな状態の人間は誰にも理解されない</p><p>人は、理性を失った人間には、絶対に同情も共感もしないからだ</p><p>常に冷たい鉄のような強い意志で、状況を分析し最善の決断を心掛けている弓槻御名穂という姉から、オレは学んだ</p><p>正しい冷淡さというものを</p><p>そんな顔でオレを睨んでも無駄だよお前が、こういう発言をしたという事実は変わらないんだから</p><p>この数日本当に、色々なことがあった</p><p>ヤクザから渚さんを守ったり</p><p>岩倉さんの雇った暗殺部隊に襲われたり</p><p>昨日は、暴力団の大群に追跡されたし</p><p>今、現在もなおオレたちは、白坂本家とシザーリオ・ヴァイオラという強大な敵と交戦している最中だ</p><p>正直今のオレには</p><p>遠藤とか、取り巻きの不良たちとかは、もうどうでもいい</p><p>オレの心は、もっと大きなそして、オレたちに牙をむいて襲いかかってくる敵勢力に向いている</p><p>昨日からずっと臨戦態勢で、警戒状態のままなんだから</p><p>遠藤みたいな馬鹿勝手に自滅すればいいんだ</p><p>吉田、てめえ覚えてろよオレは、絶対に許さねえからな</p><p>はぁ捨て台詞まで、馬鹿っぽい</p><p>遠藤お前って、本当に馬鹿なんだな</p><p>オレは遠藤から、ミナホ姉さんに視線を移す</p><p>先生ちょっと質問があるんですけれど、いいですか</p><p>あら、吉田くん何が知りたいのかしら</p><p>ミナホ姉さんは、ニッと微笑む</p><p>弓槻御名穂に学んだことを実践する</p><p>先生は、事実上、この学校の代表者の一人なんですよね</p><p>ええそう考えて貰って構わないわ</p><p>ミナホ姉さんは、軽やかに答えた</p><p>この学校って、この地域では結構昔からありますよね正直な話、今までの卒業生やその保護者の中に暴力団と関係のある人間って何人もいるんですよね親が暴力団関係者とか、生徒が卒業した後に暴力団員になったとか今では、組織の大幹部になっている人とかもいるんじゃないですか</p><p>オレの質問に教室内がまた、ざわめく</p><p>そうね個人のプライバシーに関わることだから、具体的に、ハッキリは答えられないけれど何人もいるわよ今では、暴力団組織の上層部にいる人もね</p><p>そういう人たちと、学校は現在もコンタクトしていますか</p><p>それは、仕方ないでしょ学校は、卒業生やその保護者との関係を断ち切ることはできないものもちろん、学園祭や学校行事への参加は、なるべくお断りしているけれど</p><p>ミナホ姉さんは、フフツと笑う</p><p>学校への寄付も、そういう方たちにはご遠慮していただいているわでも、ああいう稼業の方々って、とっても義理堅いでしょご自分の子供が通っている学校だから、思い出深い母校だからという理由で、わざわざ暴力団とは関係無い別の方の名義にして寄付をして下さる方は多いわそういうのは、お断りするわけにはいかないでしょ名義上は、その方の寄付ではないのだからでも、学校としては本当はどなたがして下さった寄付なのかは把握しているわよ</p><p>ミナホ姉さんの言葉に、女子生徒の一人が叫ぶ</p><p>え今の在校生の保護者にもいるんですか</p><p>親がヤクザの人がいるの</p><p>あ、あたし知ってる三年の先輩にそういう人がいるって</p><p>知ってる、知ってるお父さんが組長なんだよね</p><p>二年生にもいるはずよ</p><p>先生それって本当なんですか</p><p>だから、言ったでしょプライバシーに関わることだから、あたしの口からは言えないわ親が暴力団関係者だからって、子供には全然関係ないでしょあたしたちは、基本的には入学試験の成績と中学の内申書で、生徒の合否を決めているだけなんだから</p><p>基本的にはという言葉を強調する、ミナホ姉さん</p><p>まるで遠藤は、例外中の例外みたいな顔をする</p><p>では、答えられる範囲で教えて下さい今の再生音声で、遠藤は知り合いの暴力団員に依頼して、弓槻先生を付け回すと言ってましたがそういうことは、現実的に可能ですか</p><p>オレの質問にミナホ姉さんは、クククと笑う</p><p>うーん無理なんじゃないかしらうちの学校に支援して下さっている方々は、遠藤くんのお父様や叔父様と仲の良い人たちよりも、上の立場の人だから</p><p>けろりとした顔でミナホ姉さんは言った</p><p>さっきも言ったけれどあの世界の方々って、本当に律儀なのよ息子さん、お嬢さんが在学・卒業している学校の関係者に、自分の配下のチンピラ・ヤクザが迷惑を掛けていると知ったらこちらからお願いしなくても、あの方たちのお力で止めて下さると思うわよ何しろ、我が校は伝統ある学校ですからね</p><p>つまり、遠藤の脅迫は何の意味も無い</p><p>甘やかされた子供が、親の威を借りて適当なことを言っただけだ</p><p>だから遠藤くんくれぐれもお知り合いのヤクザさんに相談しない方がいいわよあなたのお父様の会社が潰れる理由が増えるだけだからあ、もう遅いかもしれないわね</p><p>遠藤は真っ青な顔をしている</p><p>遠藤お前、もうヤクザに依頼したな</p><p>この数日の休みの間に</p><p>あーららどんな結果になっても、あたしは知りませんからね</p><p>ミナホ姉さんは、クククと楽しそうに笑っている</p><p>あの方々は、組織の中での上下関係が全てだから遠藤くんに頼まれて、行動を起こしてそれが組織の上の人にバレて怒られたら回り回って、遠藤くんのところに怒りの矛先が向くことになるかもねメンツを丸潰れにされたわけだから</p><p>遠藤は、青い顔をしたまま黙り込んでいる</p><p>ミナホ姉さんは、そんな遠藤を無視して今度は、雪乃の方を見る</p><p>ねえ白坂さん、あなたはどうしてこんなバカな男の子と交際してみようと思ったのもしかして、白坂さんも頭が悪いのかしら</p><p>雪乃を挑発する</p><p>雪乃は、怒りと屈辱で爆発しそうな表情をしていた</p><p>今、雪乃が何を考えているのかオレには、よく判る</p><p>できることなら、ミナホ姉さんの主導で、オレにレイプされたことを公表したいと思っているんだろう</p><p>オレとミナホ姉さんがグルでオレたちが卑劣な悪党であることを、クラス全員に告発したいと</p><p>そうせずにはいられないくらい雪乃は怒っている</p><p>憎しみで一杯になっている</p><p>そんなことをすれば雪乃自身も公的な立場を失う</p><p>オレに、何十回もレイプされたことを世間に知られたら</p><p>現在の雪乃の生活は、完全に崩壊する</p><p>両親や、白坂本家にも悪影響を及ぼすことは雪乃本人が一番良く知っている</p><p>その結果白坂本家から見捨てられることを、雪乃は何よりも恐れているに違いない</p><p>だから雪乃の怒りと憎しみは、雪乃の中で増幅されたまま出口を失っている</p><p>あんたたちは、嘘吐きよっ馬鹿ぁ気違いっ卑怯者ぉっ</p><p>ヒステリーの症状を起こしたように、雪乃が大声で喚き散らす</p><p>ああああっバカぁっっバカぁぁっみんな、大ッ嫌いよぉぉッッ</p><p>ギャーギャー喚き泣き出す、雪乃</p><p>申し訳無いが</p><p>それでは誰にも何も伝わらない</p><p>クラスメイトの中でこんな姿の雪乃を見て、彼女に同情する子は一人もいないだろう</p><p>雪乃、大丈夫</p><p>いや一人、居た</p><p>それはメグ</p><p>メグが雪乃の側に駆け寄って、彼女に触れようとする</p><p>あたしに触らないでよッ</p><p>雪乃は、メグの手を払いのける</p><p>愛人の子のくせにっあたしに優しくしないでッ</p><p>メグを睨み付ける雪乃</p><p>その雪乃の一言が</p><p>クラスメイトたちに、反射する</p><p>え愛人の子って</p><p>そう言えば山峰さんて、さっき</p><p>養女だって言ってたよね</p><p>そう言えば、確か白坂さんと山峰ちゃんて、親戚なんじゃなかった</p><p>うんそう聞いているけれど</p><p>ざわめく声を背景にミナホ姉さんが、次の手を打つ</p><p>確かに山峰さんのお母様は、きちんとした婚姻関係を結んでいないまま、山峰さんを出産したわそして、養女になったその通りよあたしは、彼女の身上調査票を読んでいるから、よく知っているわ</p><p>クラスの視線が、再びミナホ姉さんへ</p><p>ごめんなさい山峰さんあなたのプライバシーを勝手に話してしまってでも、白坂さんの今の発言はどうしても見逃せなかったのよ</p><p>ミナホ姉さんは、興奮してつい喋ってしまったという芝居をする</p><p>構いませんあたしが養女であることは、事実ですから</p><p>メグは、毅然とした態度で答えた</p><p>でもどんな親から生まれようと、あたしはあたしです</p><p>オレのメグは本当に、可愛くて格好いい女の子だと思う</p><p>あたしは今まで、精一杯生きてきたし、これからもそうしていくわ</p><p>雪乃を強い眼で、見下ろすメグ</p><p>雪乃はメグから、視線を外す</p><p>そうだよ、山峰さん</p><p>うん、親のことなんて関係無いって</p><p>恵美が優しくて良い子だってことは、あたしたちみんな知ってるから</p><p>こんな時こそ日頃の人との交流が意味を持つ</p><p>メグの親しい友人たちがみんな、声を掛けてくれる</p><p>メグは誰にでも優しい、明るくて元気で頑張り屋さんの少女だから</p><p>そうよ、今のは白坂さんが悪いわよ</p><p>幾ら、自分の彼のことでいっぱいいっぱいになってたってちょっと酷いよね</p><p>うんそもそも、悪いのは遠藤くんなんだし</p><p>心配してくれた山峰ちゃんにアレは無いよな</p><p>あっという間にクラスの空気は、雪乃を悪者にしてしまう</p><p>白坂さん謝った方がいいんじゃないの</p><p>ていうか、山峰さんに謝れよ</p><p>そうだよな</p><p>お調子者の男子生徒が、ここぞとばかりに雪乃を責め立てる</p><p>いいのよ雪乃があたしのことをどう思っていても、あたしは平気だから</p><p>メグがクラスメイトたちにニコッと微笑む</p><p>先生お騒がせして、済みませんでした</p><p>そう言ってメグは、自分の席に戻った</p><p>さてどうしましょうか</p><p>わざと大きく溜息を吐いてクラスの注目を、自分に引き戻す</p><p>学校としては今の発言について、白坂さんが山峰さんに謝罪するように指導したり、遠藤くんの言動について反省を求めるのは、簡単なんだけれどね心の籠もっていない謝罪や反省では意味がないでしょうそんなのは、教育ではないものね</p><p>ミナホ姉さんは次の展開へ話を進めようとしている</p><p>あたしもね遠藤くんみたいな子を全く評価していないわけではないのよもちろん、遠藤くんにも良いところがあるわ彼には、彼独特の魅力があるからだから、白坂さんは遠藤くんと交際しようと思ったんでしょそれは、あたしにもよく判るのよ</p><p>急にミナホ姉さんは、優しく物わかりの良い大人の様に喋り出す</p><p>落としに落とし切った、遠藤の人間性を急に褒めようとする</p><p>さらに、遠藤を陥れるために</p><p>遠藤くんの行動力は、ある意味、高校生離れしているわこういうのを人並み以上のバイタリティって言うんじゃないかしらいつも前向きだし、自分の欲望に素直でしょこういう子は、社会に出てから活躍することが多いのよ</p><p>生徒たちは、ミナホ姉さんが突然遠藤を褒めだした理由が判らなくて、ぽかーんと聞いている</p><p>背も高いし、イケメンよねカリスマ性も、そこそこあるわよね飲食店チェーンの経営とかしたら、大成功するんじゃかしら</p><p>ほらテレビとかでよく出てくる、飲食店チェーンの経営をしている青年実業家とかって、遠藤くんみたいなタイプの人が多いでしょ</p><p>確かに遠藤って、そういう系統かも</p><p>まあ成功する人も多いけれど食品偽装とか食中毒とかで、役所から営業停止処分とかを受けちゃうような経営者もいるわよねきちんと謝罪会見ができなくて、後でネット上でブログとかが炎上しそうな</p><p>あそういう意味なら</p><p>間違いなく、遠藤はそっちだ</p><p>でも、ああいう人たちって、みんな自分なりの信念を持って、たくましく活躍しているからみんな、奥さんが美人だったりするのよ暴走族のリーダーの彼女が綺麗だったり、暴力団の組長さんの奥さんが美人だったりするのと一緒人並み以上に前向きなバイタリティとそれなりのカリスマ性で、女の子を惹き付けるのよね</p><p>そこでミナホ姉さんの視線が遠藤から、雪乃に移る</p><p>白坂さんも、そんな理由で遠藤くんと交際を始めてしまったんでしょ</p><p>当たり前だ</p><p>ミナホ姉さんは、遠藤を褒めている様で貶している</p><p>遠藤に惚れた雪乃のことも</p><p>そうでなかったら誇り高き白坂一族の一員であるあなたが、遠藤くんみたいな庶民の子と付き合うわけがないものね</p><p>父親は地元の名士で叔父は市会議員というのを口癖にしている遠藤をミナホ姉さんは、庶民と言い切ってしまった</p><p>オレの家が庶民だって</p><p>遠藤がミナホ姉さんの仕掛けた罠に、反応する</p><p>あら、ごめんなさい別に、遠藤くんのお家のことを小馬鹿にしたわけではないのよ白坂さんのお家みたいな名家に比べたら、世の中のほとんどの家は庶民だってことが言いたいだけだから</p><p>ミナホ姉さんは、笑みを崩さない</p><p>雪乃の家が、名家って</p><p>遠藤が雪乃を見る</p><p>あら、遠藤くん白坂さんから聞いていないの</p><p>ミナホ姉さんの挑発に、遠藤は</p><p>雪乃の親父さんは、ただのサラリーマンのはずだ</p><p>その答えに雪乃と親しい女生徒が、つい口を滑らせる</p><p>遠藤くんバッカじゃないの白坂さんのお父さんは、有名な広告代理店の部長さんだよ</p><p>えそれじゃ、サラリーマンはサラリーマンでも、超大企業のエリート社員じゃねぇか</p><p>遠藤の家って、地元じゃ名が通ってるけれど結局、ただの建設会社だよな</p><p>うんでっかい仕事は大手のゼネコンがやってるわけだし</p><p>お父さん社長ったって中小企業だよな</p><p>中小企業の社長さんと、大企業の部長さんてどっちが凄いの</p><p>そりゃあ大企業のほうでしょ</p><p>つーかさ、土建屋さんとギョーカイジンだぜ白坂の家の方が上だろ</p><p>うんゲーノージンとかと、毎日会っているんだろ</p><p>ていうかさテレビでコマーシャルとかやりたい大企業と、コマーシャルに出るゲーノージンの間を取り持つのが広告代理店だろ</p><p>じゃあ、白坂の親父の方がダブルで凄いじゃんか</p><p>給料とかもメチャクチャ良いらしいぜ、ボーナスとかも</p><p>はぁ本当にエリート会社員なんだ</p><p>白坂さん、スゲェ</p><p>白坂さんじゃなくて白坂さんのお父さんがでしょ</p><p>そんなの一緒でいいんだよ同じ家に住んでるんだし</p><p>高校生は、ゲーノージンとかエリート社員とかという言葉には弱い</p><p>あれってことはさ</p><p>何だよ</p><p>遠藤って、何かにつけてうちは金持ちで地元の名士だ叔父さんは、市会議員って言って偉そうにしていたけどさ</p><p>もしかして、大したことないんじゃねえか</p><p>お前、今頃気が付いたのか</p><p>バカじゃねえのオレたちみんな、遠藤が色々とオゴってくれるから、ヘーコラして付き合ってただけだぜ</p><p>うん遠藤といると便利だからな</p><p>ちょっと小腹が空いた時とか</p><p>お前もしかして、マジで遠藤の話、信じてたの</p><p>あれれ</p><p>あのさあさっきの弓槻先生の言葉じゃないけどさぁ</p><p>叔父さんが市会議員だからって、何かスゲェ力があるわけねえだろ</p><p>うん市会議員だよ立候補した人間の、半分以上が当選するんだよ、うちの市じゃさ</p><p>大きな政党に入ってて、普段からちゃんとしたポスターを作って貼ってるような人は、みんな当選しているよね</p><p>つーか、遠藤の市会議員、市会議員ての正直、うざいよな</p><p>何で、お前らそんなこと詳しいんだよ</p><p>お前こそ、高校生にもなって、何でそんなこと知らねぇんだよ</p><p>ほら、オレの家みたいに地元で商売しているとさ商店街の繋がりで、色々あるからさ店の壁にポスター貼ってくれとかさ</p><p>遠藤の取り巻きをやっていた連中も判っているんだ</p><p>判っていて財布として遠藤を利用してきて</p><p>今、大きな声でそんな話をしているということは</p><p>こいつらもう、遠藤を切り捨てるつもりなんだ</p><p>それよりさあ白坂さんのお父さんて、アイドルとかと会ったりする</p><p>あオレもサインとか欲しいな</p><p>お宝グッズとかあったら、オレにくれよ</p><p>何だよお宝って</p><p>ほらアイドルが飲んだ後の紙コップとかさ</p><p>広告代理店のエリート社員は、そんなの集めてたりはしねえだろ</p><p>遠藤を見限って雪乃に接近しようとしている</p><p>こいつらの方が、よっぽどバイタリティに溢れているよ</p><p>あらみんなは、そこまでしか知らないのね</p><p>ミナホ姉さんが、さらに生徒たちの好奇心をくすぐる</p><p>別に、白坂さんのお父様が広告代理店にお勤めしていることなんて大したことじゃないのよだって、白坂家はもっとトンデモなく凄い名家なんだから</p><p>ミナホ姉さんの言葉にお調子者たちが食い付く</p><p>え先生、それって、どういうことなんですか</p><p>止めて下さいプライバシーの侵害です</p><p>だがミナホ姉さんは、許さない</p><p>白坂さんだって、山峰さんのプライバシーを暴露したじゃない</p><p>確かに、そうだ</p><p>だからって、ミナホ姉さんが雪乃の家のことを話すのは、絶対に変なんだけど</p><p>この場の雰囲気では理屈よりも勢いが勝る</p><p>白坂さんのお父様のご実家は有名な新聞社のオーナーなのよどこの新聞社かまでは言わないけれどプロ野球のチームを持っているところよ</p><p>ミナホ姉さんの爆弾が炸裂する</p><p>あ判った</p><p>うんスポーツ・ニュースで白坂オーナーって見たことがある</p><p>おうおう、球界改革とかでやたらと顔を出しているよな</p><p>つーか、すぐに選手会とケンカするんで有名な</p><p>ほらほらお調子者たちに火が付いた</p><p>そうよあの球団の白坂オーナーは、親会社の新聞社のトップも兼ねているでしょあの人が、白坂さんのお爺さんの弟さんなの</p><p>つまり現在の白坂本家の当主</p><p>白坂守次という人物</p><p>今、オレたち黒い森と敵対している勢力の親玉だ</p><p>えマジかよ</p><p>じゃあ白坂さんて、超お嬢様なんじゃねぇの</p><p>うんただの金持ちとか、そういうレベルじゃねえよな</p><p>確かに、名家だわ</p><p>球団のオーナーってことは、あのドーム球場も持ってるってことだろ</p><p>バーカ、あそこの新聞社のグループ企業って、物凄くでかいんだぞ</p><p>そうだなラジオ局とかもあるだろテレビ局とも提携してるわけだし</p><p>だから、新聞屋が色んなイベントのチケットを持って来るんだ</p><p>変なテンションで、ざわつく教室内</p><p>雪乃はただジッとミナホ姉さんを睨んでいる</p><p>半分心を閉ざしたような顔をして</p><p>すげぇな白坂</p><p>つーかさ</p><p>何で、白坂そんなスゲェ家の子なのに、遠藤と付き合ってるんだよ</p><p>言われてみれば確かに</p><p>遠藤が幾ら地元の名士だって偉そうにしたって白坂の家とは、比べ物にならないじゃんか</p><p>そうだな、家のレベルが五十くらい違うよな</p><p>うん超高学歴で、超金持ちのボンボンとか、知り合いにいっぱいいそうじゃん</p><p>うん何で、遠藤なんだ</p><p>勝手な事を言う元・遠藤の取り巻きたち</p><p>それがほら弓槻先生の言うところの、バイタリティの強さなんじゃねえの</p><p>ああエリートのボンボンてひ弱そうだもんな</p><p>待てよてことは、別に遠藤じゃなくてもいいなじゃねぇ</p><p>そうだなあオレも割とバイタリティある方だと思うんだけど</p><p>バーカ、お前みたいなのを白坂さんが相手にするわけないだろ</p><p>仲間内だけでガハガハと笑う、男子生徒たち</p><p>いつの間にか教室の雰囲気が変わってしまっている</p><p>すっかりと立場を失った遠藤</p><p>今や、彼に話し掛ける仲間はいない</p><p>逆に祭り上げられてしまった雪乃は</p><p>誰も声を掛けられない</p><p>掛けられるような雰囲気では無い</p><p>二人は完全に、教室内での居場所を失っていた</p><p>そろそろ、移動して下さぁい</p><p>不意に、ガラガラと教室の戸が開いて</p><p>隣のクラスの担任が、ミナホ姉さんに声を掛ける</p><p>ありがとうございますみなさん、身体検査の順番が来たみたいよ男女に分かれて移動してちょうだい</p><p>代理店の人は、個人的には大嫌いです</p><p>134．男の世界</p><p>身体測定と言ったって、別に大したことをするわけではない</p><p>男子は校舎の１階の空き教室、女子は体育館1階の特別教室へ行って、身長や体重なんかを測って貰って、それからレントゲン車へ行く</p><p>それで、終わりだ三十分も掛からないだろう</p><p>並んで待つ時間を抜けば</p><p>廊下で列を作って順番を待つオレたち</p><p>上着だけ教室に置いてきて、みんなＹシャツ姿だ</p><p>あれさオレたちが覗きをするんじゃないのかって警戒しているらしいぜ</p><p>一人のクラスメイトの言葉に、窓の外を見るとジャージ姿の体育教師の山口がうろうろしている</p><p>生徒指導の先生たちは、みんな見回りしているってさ</p><p>男子と女子じゃ、測定の場所が全然離れてるじゃん</p><p>学校の建物のほとんど西と東の端と端だよな</p><p>レントゲンの車だって、男子のは校舎の脇で女子のは体育館前だろ</p><p>うん２台、別々</p><p>どうやったって、覗きに行ったりはできねえじゃん</p><p>いやそこを何とかするのが、エキスパートだろ</p><p>何のエキスパートだよ</p><p>いや覗きのさ</p><p>馬鹿じゃねえのお前</p><p>まあ最近は、カメラとかも高性能だしな</p><p>画像がネットなんかに流出して、どこの学校か判ると大問題だしな</p><p>うんシャレになんねえよな</p><p>つーか、オレたちなんかよりも、よっぽど男の教師が覗く可能性の方が大きいんじゃねえ</p><p>まあ最近は、そういう不祥事も多いしな</p><p>バーカ、オレたちが覗きをやったって停学と反省文で済むけれど教師が覗きでバレたら、懲戒免職で一生アウトだぞ</p><p>うん覗き教師じゃ再雇用は無理だよな</p><p>校内は隠しカメラだらけなことを知っているオレとしては何とも言えない</p><p>でもよ実際、見てみたいよな女子は、みんな脱いでるんだろ</p><p>脱がねえよ、身体測定だぜ下着姿までだろ</p><p>そうだよオレたちだって、パンツまでは脱がねえじゃん</p><p>だけど、レントゲン撮る時は、ブラジャー外すだろ</p><p>そうなのかなやっぱり</p><p>ほらブラにワイヤーが入ってたりすることもあるからさ</p><p>えワイヤー入りのブラなんて、高校生が着けるのか</p><p>それはまあ本当のところ、どうなんだ</p><p>うーむそれはまた、オレたちには未知の領域だな</p><p>女体それは、最後のフロンティア</p><p>つーかさってことは、もしかしてレントゲンの技師とかになったなら女の裸が見放題なんじゃね</p><p>そうだなこの時期は、学校検診ばっかりだろうし</p><p>オレちょっと、レントゲン技師になってくるわ</p><p>バーカ、爺さん婆さんばっかり撮影しないといけない日だってあんだぞ</p><p>いや一年の内、一日でも女子高生の裸が見放題の日があれば、オレは満足だ</p><p>アホか、お前は見るだけだぞ</p><p>うん医者なら、さらに触れるんだよな</p><p>オレもそっちの方がいいよな女子校の内科検診なんて、触り放題じゃねぇか</p><p>冷たい聴診器を女の乳首にペタッとさ</p><p>それで、女の子がビクッとして</p><p>イヤぁん</p><p>バカァん</p><p>うんいいよなあ</p><p>がんばって、医者を目指すか</p><p>オレはレントゲン技師でいいやそっちの方が、簡単になれそうだし</p><p>バーカ、Ｘ線をナメるなよ</p><p>え、Ｘ線て何かヤバいの</p><p>知らないのかたくさん身体に浴び過ぎると、大変なことになるんだぞ</p><p>そうだよ、肌が緑色になって、筋肉ムキムキになるからな</p><p>眼からビームが出るんだろ</p><p>腹からミサイルが</p><p>屁が臭くなるんだよ</p><p>そうそう、蛍光ピンクの小便が出る身体になる</p><p>暗いところで小便すると、光るんだよなネオンみたいに</p><p>段々大喜利みたいになってきたな</p><p>あのさあオレの叔父さんが、産婦人科の医者やってるんだけどさ</p><p>おおっそういう話を待っていた</p><p>マンコ見放題じゃんか</p><p>さらに、触り放題だろ触診しまーすって</p><p>それがさ叔父さんの話だと仕事になると、実際つらいって</p><p>何がつらいんだよ見放題に、触り放題だろ</p><p>だってよ基本的に、すでに他の男に種付けされている女の身体だぞ</p><p>あそっか</p><p>確かに、それはちょっと萎えるかも</p><p>オバチャンとかのも、見たり触ったりしないといけないんだしな</p><p>いや、叔父さん曰く見た目が綺麗な女の子が、グロいマンコだった時の方が、ダメージでかいって</p><p>な、なるほど</p><p>いやそのギャップに、むしろ興奮しねえか</p><p>お前、もしかして天才か</p><p>でもさ毎日診ていたら、もう、そんな気分にはならないんだろうさ</p><p>うーむ確かに</p><p>結局さどんな仕事をしたら、女の裸、見放題なんだよ</p><p>やっぱりさ、ＡＶ男優とかじゃね</p><p>この間さＡＶ男優の書いたこうしたら女にモテるぞみたいな本を読んだんだけどさ</p><p>そんなの読んでるのかよ、お前</p><p>いや、家にあったんだよ兄貴のだと思うけど</p><p>そんなのはいいからさそんで、読んでみてどうだったんだよ</p><p>いちいちさよく、世の中では女性は＊＊という様なことが言われていますが、実際には違います私の周りの女の子に聞いたところって書き方なんだよ私の周りの女の子に実際聞いてみると、本当は男に＊＊を望んでる場合が多いですみたいなさ</p><p>いいじゃん別にちゃんと調べてみた結果だろ</p><p>だってそいつＡＶ男優だぜ周りに居る女って、全員ＡＶ嬢じゃん</p><p>平気でＡＶに出るような女たちの意見を聞いたって、それが世の中の女全体の意見とはならないだろ</p><p>そうだなちょっと、偏ってそうだよな</p><p>実際、読んでみると変なとこいっぱいあるんだよ</p><p>そっかＡＶ男優になったって、所詮、エッチできるのはＡＶ嬢ばっかりか</p><p>そうだなあ</p><p>いや、オレはＡＶ嬢でも何でも、女ならどんなんでもヤリたいけど</p><p>えお前、古文の東山とかとヤレるの</p><p>東山、五十過ぎじゃねえか</p><p>女ならどんなんでもヤリたいんだろ</p><p>東山は女じゃねぇよ元・女ぐらいだろ</p><p>と、犯人は意味不明なことを口走っております</p><p>なんじゃそりゃ</p><p>まったく男しかいないと、馬鹿話ばかりしている</p><p>オレが気分的に助かっているのは、この列が名前順だということで</p><p>名前順で前の方の遠藤は、もう測定会場の教室に入っている</p><p>オレは名前順では、男の最後だ</p><p>吉田の後ろは誰もいない</p><p>馬鹿話に興じているのは遠藤とは、そんなに仲良くない八人ぐらいの連中だった</p><p>ところでさ吉田、さっきのは結局、どういうことなんだよ</p><p>その中の一人が、オレに話し掛ける</p><p>そうそう何で、お前が山峰ちゃんと婚約なんだよ</p><p>理解できないよな</p><p>納得できないっての</p><p>どう答えればいいのかオレには判らない</p><p>バーカ、お前ら、ちゃんと見ていたのかよ</p><p>それは田中だった</p><p>この間、電車の中でばったり出会った</p><p>あれは、どう見たって山峰ちゃんの方が吉田にベタ惚れじゃねぇか</p><p>アプローチして来たんだって、山峰ちゃんの方からだって言ってたろ</p><p>田中がみんなにそう言ってくれた</p><p>確かに</p><p>そうだったよな</p><p>あんな子に迫られたら</p><p>しかも、いきなり親のところに連れて行かれて、挨拶させられて、婚約だぜ吉田あれ、全部、本当のことなんだよな</p><p>田中が、オレの顔を見る</p><p>ああ本当に、メグの家に行って、ご両親に挨拶した</p><p>オレは正直に答える</p><p>そんで婚約して学校にも報告だぜ</p><p>さらに、クラスメイトに公表か</p><p>そうだよこれでもう吉田は、山峰ちゃん以外の女の子とはろくに話もできなくなるぜ山峰の婚約者だってことは、みんな知っているんだから</p><p>え何でだよ</p><p>女って、こういうことになると一々、チェックしだすからさ</p><p>チェック</p><p>吉田がどっかで別の女と喋ってたりするだろそしたら、山峰ちゃんの友達が山峰ちゃんに報告に行くわけ</p><p>今、吉田くんが、＊＊ちゃんと楽しそうにお喋りしてたわよーんって</p><p>その子にも直接言ったりしてな</p><p>吉田くんて、恵美の婚約者なのよあんた、判ってんのぉとか</p><p>そして吉田は、山峰ちゃん以外の女子とは接触できなくなる</p><p>こ、怖ぇぇ</p><p>山峰ちゃん、友達多いし運動部のネットワークもあるから、これから吉田の高校生活は全て女子たちに監視されることになるぞ</p><p>うんオレ、姉ちゃんいるから判るわ</p><p>そうなのか</p><p>ほら、みんな婚約者のいる女の子なんて珍しいじゃんちょっとは、羨ましいって感情もあるからさ親切な顔をして、どんどん二人に干渉してくると思うよ</p><p>女って、そうだよな</p><p>それじゃあ山峰ちゃんも、吉田以外の男とは喋れなくなるじゃん</p><p>別にいいんだろ山峰ちゃんは、吉田にベタ惚れなんだし</p><p>むしろそれが、山峰ちゃんの作戦なんでしょ自分も他の男子と接触できなくなってもいいから、吉田のことを完全に自分だけのものにしたいって</p><p>肉を切らせて、骨を断つですか</p><p>その例えは、どうだろ</p><p>むしろ死なばもろともだよな</p><p>まあ実際、二人ともこれで高校生活の自由な恋愛はもう無理だわ心中したも同然だよ</p><p>え婚約解消するって可能性もあるじゃん</p><p>バーカ、高校生なのにいきなり婚約しちゃった過去があるやつなんて、怖くて付き合えるかよ</p><p>うん山峰ちゃん、すっげぇ美人になったけれどそういうことを考えると、ちょっとな</p><p>もしこれで吉田と別れたとしても手を出すやつはいないよな</p><p>吉田ももう、この学校にいる限りは、他の女との可能性は完全に切れたな</p><p>確かに心中っぽいかも</p><p>メグもオレももはや、添い遂げるしかない</p><p>他の道は全て、閉ざされている</p><p>そう考えると山峰ちゃん、ちょっとスゲェな</p><p>真面目な子って、ハジけると怖いな</p><p>うんいきなり、親の前へ連れてって婚約させるって、並みの女じゃやらないぞ普通</p><p>うんマジ、ヤベぇよ</p><p>山峰ちゃんは、そういう覚悟なんだろうけれど</p><p>吉田</p><p>お前</p><p>クラスの男たちが、みんなでオレを憐れみの眼で見る</p><p>今後、お前の行動は全て女子たちに監視されるんだぜ</p><p>そして学校内で、吉田がどこで誰と何をしているか、全部、山峰ちゃんの耳に入る</p><p>もう、吉田には自由な学園生活はありませーん</p><p>そう、なるのか</p><p>別に、何も困らないけれど</p><p>そう言えば、吉田お前ら、陸上部の竹柴キャプテンにも報告したんだって</p><p>もうそのことも広まっているんだ</p><p>うんしたメグがお世話になってる先輩だから</p><p>オレは正直に朝のことを話した</p><p>あ、じゃあもうダメだ吉田て、お前もう終わってるわ</p><p>うん竹柴先輩って、運動部のドンだから</p><p>いや、応援してくれるって言ってくれたよ</p><p>うん悪い人じゃない</p><p>竹柴キャプテンは</p><p>だからその応援の仕方が、問題なんだろう</p><p>きっと、女子の運動部にはもう伝達がいってるよな</p><p>まあ、これで山峰ちゃんのことは安心だろうけれど</p><p>もし、男の先輩とかが、山峰ちゃんを口説こうとかしたら</p><p>運動部の女の先輩たちが、ただじゃ済ませないってことだよ</p><p>山峰ちゃんの身は、完全に守られる</p><p>というか他の男には、触れさせないって感じになるのか</p><p>まあ、吉田はその方がいいだろうけれど</p><p>でもお前もそうだからな</p><p>お前が、山峰ちゃんをいい加減に扱ったり他の女とへらへらしているところを目撃されたら</p><p>女子の運動部のキャプテンたちの前で正座だな</p><p>うん説教されて、何かやらされるだろうな</p><p>グラウンド百周とか</p><p>そういうんなら、まだいいよ</p><p>全校生徒の前で、山峰ちゃんに全裸土下座とか</p><p>うんありえる</p><p>むしろそうであって欲しい</p><p>何か凄いことになった</p><p>学校公認の婚約ってそういうことなのか</p><p>まあ仕方ない</p><p>どんなことでも、オレは黙って受け入れる</p><p>オレは、メグとの婚約を自分の意志で決めたのだから</p><p>しっかしそう考えると</p><p>うん山峰ちゃんと婚約って</p><p>羨ましいんだか、可哀想なんだか全然、判らないな</p><p>とても幸せな気分なんだけどな</p><p>でも、みんなの顔は暗い</p><p>正直、女がいることは羨ましいけれど</p><p>親に挨拶とか、婚約してみんなに公表とか</p><p>オレには無理だわ</p><p>オレも、ダメだ</p><p>ちょっと、想像できないよな</p><p>みんなが、しげしげとオレの顔を見る</p><p>これで吉田の高校生活は、終わっちゃったようなもんだぜこれから、ずーっと嫁と女子たちに監視され続けるんだ</p><p>うんよりによって嫁は同級生だもんな</p><p>楽しいことばかりだと思うけどな</p><p>ずっと、一緒に居られるんだから</p><p>何だって、吉田なんだよ</p><p>どうして、山峰ちゃんの相手が吉田なのかそれだけが理解できないわ</p><p>何だって、あそこまでベタ惚れなんだろう</p><p>どういうことなんだよ</p><p>男の一人が、オレに尋ねた</p><p>ごめんそれは、オレにも良く判らないんだよ</p><p>正直に、そう答える</p><p>そうだよなオレたちに判らないんだから</p><p>吉田だって判ってるはずないよなあ</p><p>何だそりゃ</p><p>身体測定の会場の教室の戸がガラガラと開く</p><p>中から出て来たのは遠藤だった</p><p>遠藤はもう、測定が終わったらしい</p><p>オレの存在に気付いてオレを睨み付ける</p><p>吉田、覚えていろよてめぇだけは絶対に許さねぇからな</p><p>遠藤はそう言って、オレを脅しに掛かる</p><p>遠藤お前に何ができるんだよ</p><p>オレは平然と遠藤に答えた</p><p>この野郎っ</p><p>遠藤がオレに殴り掛かって来る</p><p>オレは、遠藤が身体を痛めて、変な歩き方しかできなくなっていることを知っている</p><p>冷静に、遠藤の動きを見て</p><p>身体を躱す</p><p>遠藤はそのまま、床に転んだ</p><p>何やってんだよ、お前</p><p>オレは、冷たい眼で床の遠藤に声を掛けた</p><p>ちくしょうっ</p><p>大声で叫ぶ遠藤</p><p>教室の中から、中年の男性教師が顔を出す</p><p>何騒いでいるんだ、お前たち</p><p>あこいつが転んだんですよただ、それだけです</p><p>本当なのかお前ら</p><p>オレたちを見る教師</p><p>ええっとはい</p><p>あ、確かに、遠藤が勝手に転んでました</p><p>特に問題になるようなことは起きていません</p><p>クラスメイトの男たちは、口々にそう言ってくれた</p><p>遠藤も、今日はこれから野球部の試合があるんだろ転んで、ケガとかしたらマズイんじゃないのか</p><p>田中が、遠藤にそう言った</p><p>ちくしょう覚えていろよ</p><p>遠藤はぷりぷりしたまま、レントゲン車の方へ向かって行く</p><p>よく判らないですけど何か解決したみたいです</p><p>オレは、男性教師にそう告げた</p><p>そうかまあ、何も無かったのならいいんだが</p><p>そう言って、教師は教室の中へ戻っていく</p><p>お前、変わったな</p><p>田中が、オレにそう言った</p><p>うん何か、落ちついたな</p><p>遠藤が怒ってても、全然、慌てないし</p><p>怖くねぇのあいつのこと</p><p>いやオレ、遠藤なんかよりも怖い人がいるんで</p><p>もう遠藤ぐらいに、ビクついてはいられない</p><p>平然と泰然とどんな時でも、慌てずに対応できないといけない</p><p>そうでないと</p><p>オレは黒い森のメンバーとして、他の人たちに迷惑を掛けることになる</p><p>遠藤よりも怖い人って</p><p>ああ山峰ちゃんか</p><p>いや、あの</p><p>誰も、そんなことは言ってないんですけど</p><p>やっぱ、変わったよ吉田</p><p>女ができると男は変わるってのは、本当だな</p><p>何か、嬉しいような悲しいような</p><p>勘違いを正すのは、やめた方がいいよな</p><p>こいつらに、シザーリオ・ヴァイオラのことなんて説明しようが無いし</p><p>でもよ山峰ちゃんと、初エッチしたら、ちゃんとオレたちに報告しろよ</p><p>そうだ、何かオゴれよ</p><p>缶ジュースでいいからさ</p><p>ちゃんとオレたちにも筋は通せよいいな</p><p>そこに居る、クラスメイトたちの数を数える</p><p>オレと会話していたのは八人ぐらいだけど</p><p>聞き耳を立てて、様子を伺っていたやつまで数えると十二、三人だろう</p><p>うんこれなら</p><p>今の所持金で足りるな</p><p>別に、遠藤の元取り巻きの連中や、不良のやつらにまでオゴる必要な無いんだし</p><p>レントゲン車の帰りに、購買部へ寄ろう</p><p>オレはクラスメイトたちに言った</p><p>えどういうことだよ</p><p>田中か、オレを見て言う</p><p>一人、ジュース１本でいいんだよな</p><p>オレのその言葉に</p><p>クラスメイトたちは</p><p>あ山峰ちゃんが、急に綺麗になったなあって思ってたけど</p><p>何か、キラキラ光ってるみたいに見えたんだけど</p><p>大人の女になったからってことなのね</p><p>うんそりゃあ婚約とか言い出すわ</p><p>山峰ちゃん超がつくマジメッ子だもんな</p><p>溜息を吐く男たち</p><p>だから婚約したんだよオレとメグ</p><p>オレははっきりとそう言った</p><p>みんなにも約束するメグのこと、絶対に幸せにするから</p><p>田中がオレを見る</p><p>オゴリは一人２本だ</p><p>ニャっと微笑む田中</p><p>それでみんな、チャラにしてやろうぜなあ</p><p>田中が男たちに、そう声を掛ける</p><p>仕方ないな</p><p>山峰ちゃんを泣かすなよ</p><p>結婚式には呼べよこの野郎</p><p>クラスの男たちはそう言って、オレに笑ってくれた</p><p>判った一人、２本ずつだからな</p><p>オレもみんなに微笑む</p><p>少し短めで済みません</p><p>ブックオフで買った、八〇年代のモテるためのマニュアル本に載っていることま大半は、今やると捕まります</p><p>毎日、彼女の家に電話を掛けろ相手が迷惑そうでも続けろそして、ある日突然やめるんだきっと女の子の方から心配になって、君に電話してくるはずとか</p><p>ストーカーすれすれというか、まあストーカーという言葉の意味が違った頃の話ですし</p><p>大学生になって、東京に出て来たばかりで、イケメン野郎に処女を奪われて捨てられた直後の女の子を狙えというレポートは、とてもリアルでしたけれど</p><p>えー、働いてきます</p><p>135．教室の力学</p><p>レントゲン車での撮影を終えた後みんなで連れだって、自販機のコーナーまで行く</p><p>全員で十二人一人に２本ずつか</p><p>好きなのを選んでくれ</p><p>オレは千円札を自販機に突っ込む</p><p>後はそれぞれ、勝手にボタンを押させる</p><p>吉田、オレ、こっちの自販機のやつがいいんだけど</p><p>そっちにも、千円札を突っ込む</p><p>みんな、遠慮無しにガンガン買って行く</p><p>オレとメグの仲を認めて貰うためだから、仕方ない</p><p>みんな、まだ開けて飲まないでくれ</p><p>オレは、早速とばかりにプルトップに手を掛けたクラスメイトたちを止める</p><p>え何でだよ、吉田</p><p>と、聞き返してくる田中にオレは尋ねた</p><p>今、ここに居る以外で、缶ジュースを持っていった方がいいやつって何人居る</p><p>今、ここに居るのは、たまたま廊下で並んでいる時にオレに近くに居たやつらだ</p><p>オレたちは５０音順で並んでいたのだから先頭の方は、身体測定の教室の中に入ってしまっていて、オレと会話していない</p><p>そいつらが知らないうちに、ここに居るやつにだけジュースをオゴるのは何か悪いような気がする</p><p>オレはクラスの男子全員にオゴるつもりは無いんだ遠藤とか遠藤の仲間とか、不良グループの連中にまで、買ってやる気は無いからでも、それ以外のやつらには、お前らと公平にしておきたいんだ</p><p>オレは正直な気持ちを田中に話した</p><p>うん、そうだな相原と加藤と菊池と合田には、買ってってやった方がいいんじゃないかな</p><p>田中は、そう教えてくれた</p><p>みんな名前順で、前の方に居たやつらだ</p><p>大田はどうすんだよ</p><p>他の男子が、そう言った</p><p>大田って、遠藤のグループなんじゃなかったのか</p><p>いやこの間、遠藤と揉めて、今はグループから抜けてるはずだぞ</p><p>じゃあ、大田の分も買っていこう</p><p>オレは、そう決める</p><p>後々、面倒なことになるのはゴメンだ</p><p>缶ジュース２本で済むのなら、波風は立てたくない</p><p>そいつらが好きそうなのを買ってくれ</p><p>オレは、コインを自販機に投げ込む</p><p>相原と合田の分は、あっちの自販機でオレが買うわ</p><p>頼む</p><p>そう言ってくれたクラスメイトに、金を渡す</p><p>そこまで気を遣うのならやっぱり、クラスの男子全員に買った方がいいんじゃねぇか</p><p>別の男子が、オレに言った</p><p>いや遠藤のグループと不良連中にやったって、損するだけだよむしろ、吉田のことをナメて今後、タカッてくるかもしれないしな</p><p>田中が、オレの代わりに答えてくれた</p><p>確かにあいつらじゃ、こちらが下手に出ると付けあがる可能性が高い</p><p>相原たちへの缶ジュースも、吉田が自分で手渡さない方がいいな他のやつがさりげなく渡す方がいいこれ、吉田からって</p><p>田中がオレにそう言う</p><p>女子陸上部の時はオレとメグで一人一人頭を下げて、手渡ししたけれど</p><p>同じクラスの人間だしな</p><p>あんまり下手に出るのは、嫌味かもしれない</p><p>女の世界と男の世界って、やっぱり違うもんな</p><p>判ったみんなに頼むよ</p><p>加藤と菊池には、オレが渡すよ</p><p>田中が、引き受けてくれる</p><p>オレが手渡ししてこれ、吉田からって言うそれで、加藤や菊池が吉田の方を見たら、お前はおう、飲んでくれとか言ってくれ軽くだぞ、押しつけがましくならないようにな</p><p>そんなアドバイスまで、してくれた</p><p>大田には平林、頼むわ</p><p>田中が、別の男子に指示をする</p><p>えオレか</p><p>お前、大田と同じ中学出身だろ</p><p>大田は、遠藤のグループを抜けて、他のグループに入りたがっている良い機会だから、こっちに入れてやろうとぜ</p><p>田中って割と親分肌なやつなんだ</p><p>じゃあ、相原と合田はオレが渡すわ</p><p>さっき、その二人の分のジュースを買ってくれた男がそう名乗り出てくれた</p><p>ありがとうよろしく頼む</p><p>そいつは、オレにニッと笑った</p><p>吉田って、こういうマトモなやつだって知らなかったよ</p><p>ああちょっと、ポーッとしてて変なやつだと思ってた</p><p>やっぱ童貞捨てたら、頭がシャッキリしたのか</p><p>何だよ山峰ちゃんとヤったんだからお前ももう、大人だろ</p><p>オレが童貞を捨てたのは、雪乃なんだけど</p><p>もちろん、ここではそんなことは言えない</p><p>でもどんなもんだよ、セックスって</p><p>山峰ちゃん、胸は小さいけれどスタイル良しな</p><p>陸上やっている子は、締まりがいいって本当か</p><p>バカ、吉田だって初めてなんだし他に比較のしようがないだろ</p><p>田中が、笑ってそう言う</p><p>うんととにかく、黙っていよう</p><p>みすずとか、渚とか、克子姉とか、マナのことは</p><p>まあ、吉田は山峰ちゃんをゲットした代わりに、残りの人生を山峰ちゃんに捧げることになったんだから</p><p>ホントもう学校生活で自由は無いんだもんな</p><p>まあ、頑張ってくれたまえ</p><p>田中たちは、口々に勝手なことを言う</p><p>でもよ本当にいいのかよ不良グループのやつらの分を買っていかなくて</p><p>気の弱そうな男子が、オレに言う</p><p>あいつらってそういうこと、根に持つタイプだぜ</p><p>オレはそいつに答える</p><p>いいんだよ別に、あいつらと仲良くしたいとは思わないし</p><p>関わるだけ、時間の無駄だ</p><p>でもようあいつら、学校の外の不良たちとも交流があるし</p><p>気弱くんが、怯えてそう言う</p><p>そんなの関係ねぇよ吉田だって、金髪センパイと知り合いじゃないか</p><p>金髪センパイって寧さんのことか</p><p>ああそうだったな</p><p>あの金髪センパイと今年卒業した留学生の外人オンナが、この学校では最凶の不良コンビだったらしいからな</p><p>マルゴさんか</p><p>剣道場に放火して、全焼させたんだろ</p><p>何か、男の教師を一人ボコボコにして、半身不随にしたらしいな</p><p>えオレは三人て聞いたぞ</p><p>空手部を廃部に追い込んだんだろ</p><p>オレはボクシング部殲滅って聞いたぞ</p><p>入学式から一ヶ月</p><p>寧さんとマルゴさんの悪名は、一年生の間でも広まっているらしい</p><p>この前、金髪センパイがうちの教室に乱入して来た時は驚いたよな</p><p>うんあんなに美人なのに</p><p>ものすごいオッパイしてたよな</p><p>それでいて腰はキュッとしまってて</p><p>見た目は美少女なのに</p><p>メッチャクチャだったよな</p><p>遠藤のこと、脅してたもんな</p><p>そんなこともあったなあ</p><p>吉田お前、金髪センパイとは、どこで知り合ったんだよ</p><p>田中が、オレに尋ねる</p><p>他の男たちの視線もオレに集まった</p><p>こないだ屋上でさ</p><p>屋上</p><p>オレ遠藤に殴られてさ顔を腫らせて、授業をサボッたろ</p><p>ああそうだった</p><p>そんなことあったな</p><p>その時に会ったんだよ</p><p>寧さんとはそういう出会いをした</p><p>殴られて気絶していたオレを寧さんが膝枕していてくれたんだ</p><p>そうか金髪センパイは、いつも授業をサボッて屋上に居るって話だもんなそれで、倒れている吉田を見つけて</p><p>吉田を殴ったのが遠藤だと知って、怒鳴り込みに来てくれたのか</p><p>なるほどそういうことだったのか</p><p>いやそんな簡単な話じゃないんだけど</p><p>まあいいか</p><p>でも金髪センパイって、そんな面倒見の良い人なのか</p><p>田中がオレに尋ねる</p><p>優しい人だよとってもいい人だ</p><p>みんなにも、本当の寧さんを知って貰いたい</p><p>筋の通らないことは、許さないって性格なのかな</p><p>硬派だな</p><p>いや、単に吉田のことを新しい遊び道具と思ったんじゃねえの</p><p>そっちの方がありえるな</p><p>確かにうちのクラスに乱入して来た時、楽しそうだったし</p><p>うん遠藤のこと、楽しそうにイジメてたもんな</p><p>眼に狂気が籠もってたよ</p><p>ヤバイ人だってことは、確かだよな</p><p>みんな、そんな風に思っていたんだ</p><p>まあいいや、金髪センパイのことはそれより吉田、缶ジュースのことで不良のやつらが何か言ってきたら、一発カマしてやれよ</p><p>一発、カマす</p><p>ああ不良だなんだって言ってたって、どうせうちの学校の人間だ大したレベルじゃねえよオレらと同じ高校一年だしな</p><p>相手の隙をついてさのど輪をカマせよ</p><p>坊主頭に眼鏡の男子が、そう言う</p><p>のど輪</p><p>そうだよ手でさ相手の喉をガッて押さえつけるんだケンカの時は、これが一番効くらしい有名なケンカ空手の先生の本に書いてあった</p><p>そんなの読んでいるんだ</p><p>競技試合の様な１人対１人の闘いは、現実の闘いにはまずない男の闘いとは、１人対３人、あるいは４人であることが普通だって、先生だから</p><p>街で誰彼構わずケンカを売っているだけでは無いのか</p><p>相手のさ息を吸っているところを狙うんだよ</p><p>息を吸う</p><p>ほら、力を入れて何かアクションする時って、息を吐くだろブン殴る時とか逆に、防御する時は息を止めるじゃないか筋肉を張り詰める時とさだから相手が、一度息を全部吐ききった後で、次に息を吸っている時に攻撃するのがいいらしいその瞬間だけは、相手は攻撃も防御も力が入らなくなるんだそうだ</p><p>マルゴさんが、人の隙を突いて攻撃を仕掛けるけれど</p><p>相手の呼吸とか、そういうことを見ているのかもしれない</p><p>後で、聞いてみよう</p><p>また、浜本の格闘技話かよ</p><p>眼鏡に坊主頭の男子は、浜本という名前らしい</p><p>浜本は、格闘技オタクだからな</p><p>田中が、浜本についてそう言った</p><p>正確には、格闘技本オタクだな</p><p>うんこいつ、こういうことを読んだり話したりするのは得意だけど</p><p>別に、格闘技やっているわけじゃないし</p><p>浜本、何部だっけ</p><p>将棋部だろ</p><p>闘うことは好きなんだよな</p><p>汗を流して練習するのは嫌いなんだ</p><p>理論派なんだよオレは</p><p>ああそういうやつなんだ</p><p>まあいいとにかく、教室へ戻ろう</p><p>親分肌の田中がみんなに言った</p><p>不良連中が絡んできたら、オレたちも文句言ってやるから吉田は気にするな</p><p>悪いな</p><p>オレは、田中に礼を言う</p><p>文句を言うだけだ実際に揉めたら、知らないぞ</p><p>判ってるその時は、自分でどうにかするよ</p><p>みんなで一緒に教室へ戻る</p><p>男子は、ほぼ全員戻って来ていたが女子は３分の１もいない</p><p>女子の方が、時間が掛かっているらしい</p><p>まあ体育館の方が遠いし</p><p>女子は、着替えとか面倒だもんな</p><p>お前ら、遅かったな何していたんだよ</p><p>先に教室に戻っていた男子が確か、こいつが加藤だと思うまとめて帰って来たオレたちにそう言った</p><p>加藤、これ吉田から</p><p>田中が、スッと加藤の机に缶ジュースを２本置く</p><p>菊池も吉田からだ</p><p>菊池というやつの机にも缶ジュースが</p><p>え、吉田が</p><p>二人が驚いて、オレを見る</p><p>さっき、田中に言われたとおり</p><p>おう飲んだくれ</p><p>か、噛んでしまった</p><p>何だよ、飲んだくれって</p><p>お、大田これ、吉田からだってよ</p><p>大田という男子にも、ジュースが渡る</p><p>え、いいのか吉田</p><p>ああ飲んでくれ</p><p>今度は、ちゃんと言えた</p><p>相原と合田にも缶ジュースが届く</p><p>つーことだから吉田からのオゴリだみんな飲もうぜ</p><p>田中が、音頭を取ってくれた</p><p>みんなして、プルトップをパシッと開けて</p><p>飲む</p><p>ふぅこれで取りあえず、筋は通したことになるんだろうか</p><p>遠藤は、憮然とした表情でオレを睨んでいる</p><p>遠藤の取り巻きだった連中は固まって、オレを無視していた</p><p>絡んでこないだけ、良いと思うことにする</p><p>おい、オレらの分はどうしたんだよ</p><p>そうだぜ、オレらのジュースは</p><p>不良の小林と大宮がオレに絡んでくる</p><p>悪いがお前たちにやるジュースは無い</p><p>オレははっきりと、そう答えた</p><p>アン何でだよ</p><p>席から立ち上がる大宮</p><p>お前らと仲良くするつもりは無いからだ</p><p>あんだとぉぉてめぇ</p><p>大宮がオレに迫ってくる</p><p>ざけんなよぉッナメてんのか、こらぁぁッッ</p><p>オレの耳元で大宮が大声で喚く</p><p>こういうのが効くと思っているらしいけれど</p><p>オレ大宮よりは、３倍は怖そうなヤクザさんから同じことをされている</p><p>今更こんなことでビビるオレでは無い</p><p>むしろ喚ききって、息が切れた瞬間を狙う</p><p>さっきの、浜本のアドバイス通りに</p><p>いやここは、マルゴさんになったつもりで</p><p>んッ</p><p>大宮が息を吸い込み始めた瞬間</p><p>その隙を突いて大宮の喉を、グッとオレの手を押し込むッ</p><p>マルゴさんならここから、加速するッ</p><p>スゥッ</p><p>オレは大宮の喉を強く押さえ込んだまま一気に、教室の壁に大宮の身体を叩き付ける</p><p>大宮の後頭部が、ドドンッと壁に当たった</p><p>オレに喉を押さえつけられた大宮の顔が真っ赤になっていく</p><p>悪いけど、お前らの分は無いんだ</p><p>絶対に大声は出さない</p><p>低い声で小さくしかし鋭く、自分の意志を相手に叩き付ける</p><p>感情任せにしてはいけない</p><p>感情を抑え込んでその反発力だけを利用して、喋るんだ</p><p>その方が深く鋭く言葉が、相手の心に刺さる</p><p>オレはそれをミナホ姉さんから、学んだ</p><p>そういうことだから</p><p>大宮の喉を、もう一度グイッと突き上げてそれから、パッと手を離す</p><p>大宮は、壁をずるずるとへたり込んでケホケホと咳をした</p><p>完全に戦意を喪失している</p><p>浜本本当にこれ、効くな</p><p>オレは、のど輪を教えてくれた浜本にそう言った</p><p>あ、ああそ、そうだろ</p><p>格闘技本オタクの浜本は、ちょっと驚いた表情をしていた</p><p>ケンカ空手だっけ</p><p>う、うんそうそう、ケ、ケンカ空手</p><p>あれおかしいな</p><p>浜本が言うとおりにやったのに</p><p>クラス中の男子も女子も、みんなびっくりした顔でオレを見ている</p><p>吉田って意外と、武闘派なんだな</p><p>そう言ったのはああ、加藤だったな、こいつは</p><p>吉田って、キレるとヤバいタイプか</p><p>さすが金髪センパイの弟子だけのことはあるな</p><p>うん恐るべき突進力だった</p><p>いつのまにか、オレは寧さんの弟子ということになってしまった</p><p>でもまあ今のは、大宮の方が悪い</p><p>うん誰にオゴるかは、吉田の自由なんだし</p><p>強要するのは間違っているよな</p><p>とにかく、オゴリのジュースを飲もうぜ</p><p>田中がそう言ってくれた</p><p>何でもいいだろとにかく、吉田がちゃんと筋を通すやつだってことは判ったんだからさ</p><p>こういうことを言ってくれるやつが居てくれて本当に助かる</p><p>そそうだな</p><p>ジュース、ご馳走になるわ</p><p>ゴチになるっす</p><p>ありがとな、吉田</p><p>いただきます吉田さん</p><p>おい誰だよ、今、吉田さんて言ったの</p><p>ああさっきの気弱くんか</p><p>冗談でも、さん付けは止めてくれよ吉田でいいからさ</p><p>はいも変だろうまあ、いいけれど</p><p>白坂さんそんなとこで、何やっているの</p><p>その声にオレは、後ろを振り向く</p><p>教室の入り口の戸のところに</p><p>雪乃が居た</p><p>そこに立っていられると、中に入れないでしょ</p><p>雪乃の後ろに居た女生徒が、教室の入り口に立ち尽くしている雪乃に文句を言う</p><p>文句を言ってきた女子を通してやる雪乃</p><p>雪乃は、たまたま教室に戻ってきた瞬間にオレの今ののど輪を見たらしい</p><p>やっぱり驚いた顔をしている</p><p>ちょっと、邪魔よ白坂さん</p><p>その後ろから来た女生徒にも雪乃は文句を言われる</p><p>白坂さんて基本的に態度、でかいよね</p><p>椅子に座っていた女生徒が雪乃にそう言った</p><p>でっかいのは、パンツだけにして欲しいわよねぇ</p><p>雪乃の後から教室に入って来た、女生徒が、そんなことを言う</p><p>でかいパンツ</p><p>不良のもう一人小林が、その女子に尋ねた</p><p>ああ、この女の子は不良グループの子なんだっけ</p><p>それがさあ白坂さんて、すっごいでっかいパンツを履いているのよおへそまで隠れるようなさ</p><p>不良の子は、思いっきり大きな声でそんなことを言いだした</p><p>あれはないよねえ</p><p>正直、ババァ臭かったよねぇ</p><p>ケラケラと雪乃を笑う、女生徒たち</p><p>え白坂さん、お腹壊しているの</p><p>真面目グループの女の子が、雪乃に尋ねる</p><p>う、うんちょっと</p><p>雪乃は、そう答えた</p><p>違うっての白坂さんの家はお金持ちだから、パンツも大きいのよ</p><p>そうそうきっと、生地が違うんだよね</p><p>ブランド物のデカパンなんじゃない</p><p>そんなわけないでしょ何か、すっごい分厚い生地だったわよ</p><p>毛糸のパンツかな</p><p>白坂さんのパンツは良いパンツ、でかいぞ、でかいぞ</p><p>これから白坂さんのこと、デカパンちゃんて呼ぼうよ</p><p>あそれ、いいかも</p><p>ミナホ姉さんの作戦は見事に当たった</p><p>雪乃の家白坂家のことを公表することで雪乃は、まず不良グループの女子から反感を買うことになった</p><p>名家で、お金持ちでゲーノージンとも近いマスコミ機関のトップの家系</p><p>そんな雪乃の環境を知らされた他の女子は羨ましさを超えて、憎悪を感じることになる</p><p>この流れはクラス全体に拡がっていくだろう</p><p>雪乃は孤立することになる</p><p>おい、雪乃</p><p>雪乃に声を掛ける遠藤</p><p>あたしのことは、放っといて今は、話し掛けないで</p><p>雪乃は、遠藤に冷たくそう答えた</p><p>あーあ、遠藤くん可哀想</p><p>しょうがないよ遠藤くんじゃあ、白坂さんの家とは格が合わないんだもの</p><p>親は社長で、叔父さんは市会議員じゃあ、届きませんか</p><p>無理よ無理デカパンちゃんは、親戚が球団オーナーで、お父さんがギョーカイジンだよんッ</p><p>あはは全然、無理だわねっ</p><p>遠藤と近かったはずの不良グループの女の子たちが今や、遠藤と雪乃を攻撃の標的にしている</p><p>クラスの状態がすっかり変化してしまった</p><p>あんたもデカパン履いてみたら白坂さんみたいなお嬢様になれるかもよ</p><p>無理無理あんな、でっかいパンツを履かなきゃならないんなら、お嬢様になんか成りたくないわよ</p><p>雪乃が身体測定に、大きなパンツを履いて来たのは</p><p>下腹部に入れられたタトゥの文字の隠すためだろう</p><p>緑色に輝く吉田の文字</p><p>あのタトゥを誰にも見られないように</p><p>あんなパンツ履いてる姿を見たら、遠藤くんだって冷めるよね</p><p>うん百年の恋も冷めるわ</p><p>セクシーさの欠片もないもんね</p><p>そこへ、別の女子が飛び込んで来る</p><p>ねえねえねえねえ山峰ちゃんが、すっごい下着履いてたよっ</p><p>山峰だから、名前順では最後の方だ</p><p>まだ、教室に戻って来ていない</p><p>この女生徒は、測定の教室の中で、メグの下着姿を目撃したのだろう</p><p>すっごいって何が</p><p>いや、山峰ちゃんだから、ちゃんと校則通りの無地の白いブラとパンティなんだけどさ高そうなのよちゃんと上下でセットになっているやつだと思うあれ、一万円以上すると思う</p><p>うわホントに</p><p>だってさもう、外観からして違うんだものすっごい大人っぽいデザインなのしかも、山峰ちゃんてスタイルいいでしょ何か、モデルさんが着ているみたいだったわ</p><p>良かった一万二千円のにしておいて</p><p>メグが褒められるのは、とても嬉しい</p><p>ねえねえ山峰ちゃんの下着がさ</p><p>また別の女子が、教室に飛び込んで来る</p><p>今、その話をしていたところよ</p><p>不良グループの女の子って、何でみんな声が大きいんだろ</p><p>それが山峰ちゃんが、他の子と話しているのを聞いたんだけどさ</p><p>飛び込んできたばかりの子が言った</p><p>あの下着って、吉田くんに買って貰ったんだって</p><p>教室中の視線がオレに集中する</p><p>えホントなの、吉田くん</p><p>ここは本当のことを言うで、一点突破だ</p><p>ああ昨日、メグと買い物したから</p><p>うわっ、二人で下着を買ったんだ</p><p>オレが、メグの下着を選んでメグにオレのパンツを決めてもらったんだ</p><p>何か</p><p>むちゃくちゃ恥ずかしいぞ</p><p>あの下着上下で幾らするの</p><p>一万二千円</p><p>本当に、吉田くんがお金を出したの</p><p>当たり前じゃないかメグの必要な物は、これからはオレが払うよ</p><p>メグはオレの女なんだから</p><p>山峰ちゃんの婚約指輪ももちろん、吉田くんが買ってあげたんだよね</p><p>うんあのちょっと、臨時収入があったから</p><p>ミナホ姉さんが黒い森の仕事をした分のお金をくれたから</p><p>え吉田くんのお金なの吉田くんの親が出してくれたんじゃなくって</p><p>あのうちは親が離婚してあんまり、会ってないから</p><p>あんまりどころかここのところ、ずっと会っていない</p><p>母親はオレを捨てて実家へ戻って行ったし</p><p>父親は失踪中だもんな</p><p>吉田はバイトしてんだよ</p><p>田中が女の子たちに、そう言った</p><p>この間、休みの日に電車の中でばったり会ったんだ吉田がちょうどバイト中でツナギを着ていたよな確か花屋だっけ</p><p>ああそういう話にしたんだっけ</p><p>うんそうだ駅前の花屋さんシュバルツ・ヴァルトってお店</p><p>まあ、花市場で車に積み込むのを手伝ったからまんざら、嘘ではない</p><p>また手伝う約束もしているし</p><p>週に一回は、渚の家に行く約束をしたから店の手伝いも、いっぱいしないといけないな</p><p>えー、あの可愛くて評判のお店</p><p>吉田くん、シュバルツでバイトしてるの</p><p>不良グループの女の子だけでなく普通の女生徒たちも、オレたちの話に加わってくる</p><p>渚の店ってそんなに評判なんだ</p><p>ああお店のオーナーの店長さんと知り合いなんだ</p><p>知り合いって言うかオレの女の一人なんだけど</p><p>あの店長さんて綺麗よね</p><p>ていうかさあそこのお店って、店員さんがみんな可愛い女の子で有名なのよね</p><p>そうそう普通の女の子がバイトさせて下さいって頼んでも、まず採用して貰えないって聞いたわよ</p><p>というよりあのお店の店長さんが、綺麗な女の子をスカウトしているって聞いたわ</p><p>じゃあさ吉田くんは、どうして採用されたわけ</p><p>綺麗な女の子ばかりのお店になんで吉田くんだけ</p><p>いやだから、オレは店には出ないんだ花の市場での仕入れとか男手が必要な時に、裏で手伝うって感じで</p><p>ああ、そっか店員さんがみんな女の子だから、力仕事に男の子が必要なのね</p><p>そんなバイトがあるなら、オレたちにも紹介しろよ</p><p>田中が、そんなことを言ってくる</p><p>いや、でもそんなに人数はいらないんだよ男が一人いれば済むような仕事内容だから</p><p>そんなら、仕方ないけどさもし、他にも男手が必要な時は声を掛けろよ</p><p>あ、オレもやる</p><p>あそこの店の子とは知り合いになりたいから、オレもやりたい</p><p>お前なんか紹介したら、吉田が首になっちまうよ</p><p>笑い声が起きる</p><p>うんどうにか、誤魔化せたぞ</p><p>それでバイトしたお金で恵美に、プレゼントしたんだ</p><p>吉田くんて、男らしいんだ</p><p>まあ婚約しちゃったんだから、それくらいはしないとね</p><p>でもまあ偉いようん</p><p>偉いとかそういうことでなく</p><p>メグとマナの生活は、これからはオレが支えていかないといけないから</p><p>オレは、もう腹を括っている</p><p>でもさああんな可愛い店員さんばかりのお店でバイトしているんじゃ、山峰さんの方が心配になるんじゃない</p><p>えー、恵美が</p><p>吉田くんを取られちゃうんじゃないかって</p><p>ないないそれは、無いでしょう</p><p>むしろさ吉田くんの方が、綺麗な店員さんに目移りしちゃうかも</p><p>あそれは、ありえるわね</p><p>女子たちは、好き勝手なことを言ってくれる</p><p>それは大丈夫よ</p><p>教室の入り口に、メグが立っていた</p><p>メグも身体測定とレントゲンが終わったらしい</p><p>あたしもねそのお店で、バイトすることになったから</p><p>メグは、みすずの代わりに渚の店でバイトするんだっけ</p><p>だからね心配は無いのよっ</p><p>ニッコリと微笑むメグ</p><p>そうだよねえ、今の山峰ちゃんならあのお店の店員さんになってもおかしくないよねぇ</p><p>ホント綺麗に可愛くなったもんね</p><p>うん恋する女は違うよね</p><p>いやいや婚約した女はでしょ</p><p>女の子たちが、笑い合う</p><p>不良グループの子も、普通の子たちもみんな、一緒に</p><p>メグに悪い感情を持っている女の子は、一人もいないようだ</p><p>ちょっと、ホッとする</p><p>雪乃が居る</p><p>雪乃は暗い眼で、オレたちのほうをジッと見ていた</p><p>ということで、吉田くん－メグと遠藤－雪乃の立場は、逆転していきます</p><p>昨日書いた、モテモテマニュアル本が見つからない</p><p>昔は、青年向けの雑誌でよくああいう特集やってましたけれど</p><p>今でもあるのだろうか</p><p>ポパイもブルータスも、もう何年も読んでないです</p><p>136．二人きりの教室で</p><p>さて、生徒たちが全員戻って来た頃を見計らって、ミナホ姉さんが教室に戻ってくる</p><p>席に着きなさい</p><p>全員が自分の席に戻る</p><p>みなさんも知っている通り、今日はこの後に避難訓練があります</p><p>避難訓練て先にやるって宣言してからするものじゃないような気がするんだけど</p><p>でも、今日、避難訓練をすることはみんな知っているし</p><p>ゴールデンウィーク中の平日は、身体測定と避難訓練だけで1日潰すというのがこの高校の長年のしきたりらしいから</p><p>まあしょうがないのかな</p><p>避難訓練の後は、そのまま解散でいいわ帰りのホームルームはやらないわ</p><p>時計を見ると十時二十分</p><p>雪乃とマナの祖父市川老人が、やってくる予定が十一時</p><p>悪いんだけどちょっとあたし、これから人に会わないといけないのよ避難訓練にも出られないのうちのクラスのことは、隣の長谷川先生にお願いしてあるから何かあったら、長谷川先生に相談してちょうだい</p><p>ミナホ姉さんとしては、事前の準備なんかもあるんだろう</p><p>グラウンドに生徒全員が避難するだけでも、十分以上は掛かるし</p><p>それからゲロッパ校長の話と消防署の人なんかも来るのかな</p><p>多分、消火器の使い方とかの講習とかあって</p><p>うん訓練に参加していたら、十一時には間に合わないな</p><p>それから学級委員二人は、教室に残って避難訓練は不参加でいいわちょっと、資料の運搬なんかを手伝って貰わないといけないから</p><p>学級委員て</p><p>メグとオレか</p><p>グラウンドに避難した後の点呼とかは吉田くんの前の委員長って誰だったかしら</p><p>あオレです</p><p>さっき後から缶ジュースを渡した一人合田が手を挙げた</p><p>じゃあ、あなたにお願いするわ女子の方は</p><p>それなら、あたしがやります</p><p>挙手したのは荻野さんだった</p><p>では、お願い点呼の報告も長谷川先生ね</p><p>じゃあそういうことであたしからは、他には連絡事項は無いわ明日は、通常授業の日ですからね連休の合間だからといって、気を緩めないでね</p><p>そう、今年のゴールデンウィークは飛び石連休なんだ</p><p>今日、五月一日と、明日の二日は平日だ</p><p>もっともその後は、三日、四日、五日、六日と四連休だけど</p><p>じゃあ、みなさんは訓練が始まるまで、教室で待機していて</p><p>とミナホ姉さんが言ったところで</p><p>火災報知器のベルが高らかに鳴る</p><p>じりりりりりりりりりりりんッ</p><p>スピーカーから全校に向けて、放送が行われる</p><p>避難訓練を開始する避難訓練を開始する二階、化学室より火災発生ただちに、全校生徒はグラウンドに避難せよ北側の階段は、使用できないものとする繰り返し伝える二階、化学室より火災発生ただちに、全校生徒はグラウンドに避難せよ</p><p>この声はゲロッパ校長だな</p><p>何か、楽しそうだぞ</p><p>まあ、自分の一声で全校生徒が大移動するんだから</p><p>支配欲の強い人間には、こういう指示出しは快感なのかもしれない</p><p>じゃあみなさんは、避難して吉田くんと山峰さんだけ残ってちょうだい</p><p>ミナホ姉さんの指示で、生徒たちはゾロゾロと教室の外に向かう</p><p>山峰ちゃんと二人っきりだからって、教室の中でエロいことすんなよ</p><p>田中が、笑ってオレにそう言った</p><p>そんなのしないよ</p><p>そうよね恵美とは、後でいっぱいイチャつけるもんね</p><p>ゴールデンウィークも、まだ半分残ってるしな</p><p>まあ、せいぜい楽しんでくれや</p><p>山峰ちゃんも、いっぱい甘えなさいね</p><p>えー、吉田くんじゃ頼りなくない</p><p>そんなことないよバイトして指輪買ってくれたんだよ</p><p>あー、あたしも指輪くれる人が欲しいなあ</p><p>婚約もする</p><p>それは、ちょっとパスだけど</p><p>缶ジュース、ごちそうさんな</p><p>じゃあな、吉田</p><p>男子生徒も女子生徒もオレとメグに声を掛けて、教室の外に次々と出て行った</p><p>雪乃がミナホ姉さんに話し掛けている</p><p>教室の中に残っているのはミナホ姉さんと雪乃、オレとメグの四人だけ</p><p>あら、何かしら白坂さん</p><p>ミナホ姉さんは、平然と雪乃に微笑む</p><p>冷たい眼で</p><p>ちょっとお話がしたいんですけれど</p><p>雪乃は暗い顔で、ミナホ姉さんに言った</p><p>悪いんだけど、さっき言った通りあたしは、今、時間が無いのよ学校に人が訪ねてくるのよ</p><p>雪乃はそれが、自分の実母と祖父であるということは知らない</p><p>さらに言えば自分の妹が、校長室の下の隠し部屋に全裸で監禁されているということも</p><p>すぐ済みますあの、これのことなんですが</p><p>雪乃はポケットから、液晶の小さなバッジを取り出す</p><p>あったなあ、そんなの</p><p>液晶に浮かんでいる数字は雪乃が残り何回オレとセックスしないといけないかを示している</p><p>雪乃は一週間で百回の精を受けるという約束をした</p><p>今、バッジの上に浮かんでいる数字は５３</p><p>５３</p><p>これ、いつの間にか数字が減っているんです</p><p>オレは、雪乃とは３５回したはずだ</p><p>だから、残りの数字は６５じゃないといけない</p><p>えっと６５－５３＝１２</p><p>１２回分、減っている</p><p>さあ、どういうことかしらねあたしにもよく、判らないわ故障しているんじゃないのかしら</p><p>ミナホ姉さんは、冷たい眼で笑っている</p><p>オレは頭の中で、必死に記憶を再現する</p><p>そうだこれは</p><p>オレがマナを犯した数だ</p><p>昨日雨の中庭での処女レイプで３回膣内射精した</p><p>それからお屋敷のベッドの上で、さらに２回</p><p>珠代さんのラブホテルでは朝までに７回</p><p>合計１２回</p><p>ぴったりと数字が合う</p><p>勝手に減った数字でもいいわそのバッジに出ている数字が今の残り回数ってことにしてあげるわよあなたとしては助かるんじゃないの数字が減ることは</p><p>ミナホ姉さんは雪乃のノルマから、マナが受けたレイプの数を引いたんだ</p><p>雪乃は、戸惑っている</p><p>ミナホ姉さんには、これまで散々騙されてきた</p><p>いくら、雪乃でもそろそろ学習する</p><p>何か裏があるのではと疑っているらしい</p><p>というより、どうするまだ、これ続ける</p><p>ミナホ姉さんはそんな雪乃の心を読んで、わざと話題を変える</p><p>続けるって</p><p>あたしとしては、あなたの妊娠さえ確認できたら別に、残りのセックス・ノルマは無くしてあげてもいいんだけど</p><p>改めて強調される妊娠の強要</p><p>雪乃がうつむく</p><p>オレに犯され続ける地獄からの脱出は妊娠の確定次第</p><p>まあ十中八九、もう妊娠していると思うけれどねでも、こればかりは、もう少し日が経たないと判らないことだから</p><p>大丈夫よあなたの体型なら、妊娠八ヶ月くらいまでは、お腹が出てきても目立たないでしょうし体育は休んでもいいようにしてあげるからあたしたちも、お腹の子のことを第一に考えていますからね最後の二ヶ月だけ、学校をお休みして後はハワイでもオーストラリアでも、好きな方で出産すればいいわ</p><p>ミナホ姉さんは、それが当然というように話した</p><p>子供を産んだ後、あたしはどうなるんです</p><p>そんなの知らないわ赤ちゃんは、あたしが貰ってあなたとはサヨナラよ解放してあげるわどこでも好きなところへ行きなさい恋愛も自由にできるわよ</p><p>何か不満なの</p><p>ミナホ姉さんの冷たい視線が、雪乃の心を探る</p><p>あたし、妊娠したくありませんあの人の子なんて</p><p>キッと席に座ったままのオレを見る、雪乃</p><p>メグがスッとオレに寄って来て雪乃の視線を遮る</p><p>メグがオレの手をギュッと握った</p><p>吉田くんが嫌なら、他の人にするその場合は、駅前のホームレスの浮浪者とかが相手になるけれど、それでもいいかしら</p><p>ミナホ姉さんはニッと微笑む</p><p>吉田くんは、まだあなたに優しい方だと思うわよ</p><p>オレはメグの陰から、雪乃を見る</p><p>雪乃がキッとした眼で、ミナホ姉さんを睨んでいる</p><p>いいわ、あなたはそういう眼の方が暗い眼で落ち込んでいるあなたって、イジメてもあんまり楽しくないから</p><p>ミナホ姉さんはさらに雪乃を挑発する</p><p>吉田くんも浮浪者も拒絶した場合はその次は、犬になるからね</p><p>犬</p><p>獣姦て判る大型犬のペニスを、あなたの中にブチ込んで射精させるわ犬の精液を受けて、子犬を産みなさい</p><p>ミナホ姉さんが静かに雪乃を脅す</p><p>嫌よそんなの絶対に嫌</p><p>雪乃はぶるぶると震えている</p><p>あなたが、あたしの指示に逆らうのならあたしは、そこまでやるわよあたしは、あなたをどうすることもできるわそれだけの組織も、力も持っています</p><p>ミナホ姉さんの脅迫が続く</p><p>あなたのこれまでの痴態は、全てネット上に流出させる準備ができているのよ名前と住所もちゃんと判るようにしてあるわ一度、ネットに恥ずかしい動画がアップされたら、それがあなたの人生に一生つきまとうということは判っているわよね</p><p>これは、あなただけのことじゃないのよあなたのご両親や、妹さん、白坂の一族のみなさんにも影響を及ぼすことだと思うけれど</p><p>ミナホ姉さんは、楽しそうだった</p><p>一族の恥さらしになってみる</p><p>嫌よそんなの、絶対に嫌です</p><p>ならあたしに逆らわない方がいいんじゃない吉田くんの子を産みなさいそれが、最低条件よそれを拒絶するのなら、もっともっと酷い地獄に堕としてあげるわ</p><p>それから言っておきますけれどあなたの恥ずかしい画像は、吉田くんや恵美でもネットに流出させられるようになっているから</p><p>え、そんなの知らないけれど</p><p>ミナホ姉さんが、オレとメグの方を見る</p><p>二人とも雪乃さんが、あんまりにも判らず屋の我が儘放題だったら、自由に流出させちゃいなさい一々、あたしに許可を取る必要は無いわ</p><p>雪乃が絶望の眼で、オレとメグを見る</p><p>はい、判りましたミナホさん</p><p>雪乃があたしたちに刃向かうようでしたら、あたしが雪乃を破滅させます</p><p>真剣な顔でメグはそう告げた</p><p>雪乃は屈辱に震えている</p><p>吉田くんもいいわね</p><p>はい雪乃、オレたちに逆らったら、容赦しないからな</p><p>オレは黒い森の一員として</p><p>雪乃への脅迫に加わる</p><p>悪いけれど今は、これ以上あなたと話している時間は無いわ</p><p>ミナホ姉さんは、壁の時計を見る</p><p>予定通り遠藤くんの練習試合を応援に行きなさい</p><p>ミナホ姉さんは、雪乃にそう命じる</p><p>雪乃は、困惑している</p><p>あの人とはもう、別れます別れますから</p><p>これは命令よ遠藤くんの試合を観に行きなさい</p><p>ミナホ姉さんは、強く命じた</p><p>雪乃は震えながら、返事する</p><p>吉田くんと恵美も観に行くでしょう</p><p>いや遠藤の試合なんて、別に観たくはないけれど</p><p>そんなに面白そうでも無いし</p><p>でもミナホ姉さんが、こう言うからには</p><p>何か、特別な予定があるんだな</p><p>はい行きます</p><p>オレの代わりに、メグがそう返事をした</p><p>じゃあ、雪乃さんも吉田くんたちと一緒に観戦しなさい</p><p>ミナホ姉さんの雪乃に命じる</p><p>吉田くんや恵美の命令は、あたしの命令だと思いなさいいいわね</p><p>雪乃は震えたまま、答えない</p><p>白坂の家を巻き込んで、破滅する</p><p>ミナホ姉さんの言葉に、雪乃は</p><p>雪乃はまた涙を零した</p><p>いいわあうふふ、あたし、泣いている雪乃さんの顔を見るのが一番好きよ</p><p>ミナホ姉さんは悦んでいる</p><p>では雪乃さんは、急いで避難訓練に参加しなさい</p><p>あの、あたし</p><p>早く行きなさい</p><p>雪乃は泣きながら、教室を出て行った</p><p>一瞬だけオレの方を見る</p><p>憎悪と拒絶の眼で</p><p>雪乃はオレを心底嫌っている</p><p>ミナホ姉さんが、オレたちの方を見る</p><p>はいミナホさん</p><p>あなたたちは、十五分後に校長室に来なさいそして、市川さんとの交渉の間は、下の部屋でマナさんの相手をしていて</p><p>メグが、答える</p><p>十五分間は、この教室にいなさいそして、恵美の気の済むようになさい</p><p>メグの気の済むようにって</p><p>ではあたしは、先に行きますからまた後でね</p><p>ミナホ姉さんは、フフフと笑って教室から出て行った</p><p>二人きりになった瞬間メグがオレにすり寄って来る</p><p>ねキスしてキスして欲しいの</p><p>オレはメグと唇を重ねる</p><p>メグがオレの手を引っ張る</p><p>こっちへ来て</p><p>いいから</p><p>メグがオレを引いていった先は雪乃の席だった</p><p>ここで、もう一度キスして</p><p>ヨシくんが雪乃の方を見ようとしたらあたしのことを思い出すようにしたいの</p><p>今日もヨシくん何度も、雪乃の方を見ていたよ</p><p>自分でも気を付けていたつもりなのに</p><p>それでも、雪乃の方を振り向いていた</p><p>メグが制服のブラウスのボタンを外していく</p><p>白ブラウスの中から純白のブラジャーが見える</p><p>みんな褒めてくれたよヨシくんが買ってくれた下着</p><p>うん綺麗だ可愛いよ、メグ</p><p>メグは自分でスカートも捲り上げる</p><p>下も見て</p><p>細くて長い足の間に純白の布地が見える</p><p>つい雪乃の方に眼が向いてしまうのはいいの仕方がないことだって、判ってるでも雪乃の方を見た後で、あたしのことを思い出してメグの身体は全部ヨシくんのなんだよ何でもしてあげたいのメグはヨシくんが好きなの</p><p>オレのメグ</p><p>何て、抱き心地の良い身体なんだろう</p><p>スリムで両腕の中にすっぽりと入る</p><p>それでいて柔らかい</p><p>メグの内側から熱い高まりを感じる</p><p>このまま雪乃の机の上で、ヨシくんに犯して欲しい</p><p>十五分じゃ無理だよな</p><p>与えられた時間は、余りにも少ない</p><p>残念そうに、メグは言った</p><p>ミナホ姉さん今、はガマンしなさいって意味で、十五分て言ったんだと思うよ</p><p>そうだよねヨシくん、昨夜から朝に掛けてたくさん射精しているしお腹痛くない</p><p>メグが撫でてあげるね</p><p>メグの白い手がオレの下腹部を撫でてあげる</p><p>メグメグのおっぱいを舐めたい</p><p>オレは今の時間でできるだけのことがしたい</p><p>メグと肉体の快楽を分かち合いたい</p><p>うん、舐めて</p><p>メグは自分でブラジャーをたくし上げて、乳首を晒した</p><p>その桜色の乳首を吸う</p><p>あああんっ気持ちいいよヨシくん</p><p>舌の先で転がす内にメグの乳首は、あっという間に鋭く固く尖っていく</p><p>メグの手がオレの股間を優しく触る</p><p>ダメだよメグ、そんなに触るとしたくなっちゃうから</p><p>あんなに射精した後なのに</p><p>また、勃起してしまう</p><p>やっぱり、したいよね</p><p>十五分でセックスしようヨシくん</p><p>メグがオレのベルトをカチャカチャと外す</p><p>白い手がオレのズボンを下ろし、パンツからペニスを露出させる</p><p>オレさっきまで、クラスメイトたちの居た教室の中で</p><p>勃起した生のチンコを出している</p><p>ごめんねメグどうしてもガマンできないの</p><p>メグは自分からパンティを下ろした</p><p>雪乃の机に手を付いて</p><p>スカートを巻くって、裸のお尻をオレに向ける</p><p>ここで犯してメグの中に射精して</p><p>メグのそこはすでに湿っていた</p><p>濡れたヴァギナを見せながらメグはオレに振り返る</p><p>恥ずかしそうにオレの侵入を待っている</p><p>後ろから、メグの腰を掴んで</p><p>メグの中に突き入れるッ</p><p>グチュュッ</p><p>ペニスを押し込んだ分だけ愛液がとろとろと外に押し出される</p><p>ぐっちょりと濡れた柔らかい膣肉</p><p>オレを迎え入れ悦んでいる</p><p>誰もいない教室</p><p>オレたちは二人きりで、セックスに興じる</p><p>メグの細い腰を掴んで、オレは激しくピストンする</p><p>制服を着たまま半裸でのセックス</p><p>十五分で終わらせないといけないという焦りが</p><p>オレとメグの心を急かせる</p><p>荒々しい獣のようなセックスになる</p><p>避難開始の放送から、全員の点呼確認が終わるまで九分三十二秒も掛かっていますこれでは、もしもの時には大惨事になります</p><p>窓の外からそんな校長の声が聞こえてくる</p><p>そうだ他の生徒たちはみんな、校庭に整列しているというのに</p><p>オレたちはセックスしている</p><p>雪乃の席雪乃の机の上で</p><p>動物みたいに、バックから繋がっている</p><p>あっあっヨシくんヨシくん</p><p>メグがオレの名を呼ぶ</p><p>メグに求められているということが何よりも嬉しい</p><p>メグメグうううっ</p><p>あはぁんっメグねもっともっと、いけない子になりたいのあんんんっヨシくんに愛されて、悪い子になりたいの</p><p>もう、なっているよオレたち、こんな時にセックスしている</p><p>うんメグ、犯されてるよ大好きなヨシくんに、犯して貰ってるのああんっ</p><p>動物みたいだろ、オレたち</p><p>メグ犬なのヨシくんの飼い犬いつでも、どこでもしたくなったらメグを犯してぇっ</p><p>ああいつでも抱くからなっ</p><p>ヨシくんメグの首輪を触って</p><p>オレはメグのグリーンの首輪に触れる</p><p>鎖を付ける金具を指で引っ張る</p><p>ヨシくんの可愛い犬になりますっメグのこと、可愛がって</p><p>ああ、可愛いよメグ</p><p>後ろからメグのおっぱいを揉む</p><p>ああそれいいッおっぱい、ギュッとして</p><p>痛くないのか、メグ</p><p>痛い方がいいのメグは、ヨシくんに痛くして欲しいのっ</p><p>オレはメグのおっぱいを力一杯握る</p><p>ああっ気持ちいいっ痛いの、いいヨシくんっ</p><p>急がないといけないという状況が</p><p>一気にオレを高ぶらせる</p><p>メ、メグオレ</p><p>いいよっヨシくんガマンしなくていいのっメグの中に出してヨシくんの温かいのメグの中でお漏らししてぇぇっ</p><p>メグの胎内がキュキュッと締まるぅぅ</p><p>ぬあああああっ</p><p>メグぅぅッッ</p><p>メグの名を叫んで</p><p>オレはメグの腰をギュッと掴んで</p><p>メグの胎内に思いっ切り、射精するッッ</p><p>びゅるるるるっ</p><p>ひゃああああんっ</p><p>メグが震えて叫ぶ</p><p>オレの白い熱液が噴流となって、飛び込むッ</p><p>メグの子宮の中をとろとろに満たしていく</p><p>びゅるるっびゅるるっびゅびゅっ</p><p>あああ、温かいのぉお腹の底に、拡がってるのぉぉ</p><p>メグの身体が精受けて、大きく弓なりになるっ</p><p>オレのペニスを締め上げて最後の一滴まで子宮に呑み込ませようと</p><p>締まるッ</p><p>締まるぅぅッッ</p><p>メ、メグ</p><p>オレとメグの結合部から白い液体が、ぽたぽたと零れ落ちる</p><p>雪乃の机の上に</p><p>雪乃の机の上で熱い息を吐く、オレたち</p><p>ヨシくん愛してるよ</p><p>ああ、オレもだメグ</p><p>オレたちはまだ、繋がったままで</p><p>窓の外では、消防署の人が話をしている</p><p>急がないと約束の十五分が過ぎてしまう</p><p>オレは、克子姉に渡されたポケットティッシュでメグの陰部を拭いた</p><p>ありがとうヨシくんのは、メグが綺麗にしてあげるね</p><p>メグはオレの半萎えのペニスをちゅばちゅぱと舐める</p><p>亀頭の先を咥えてちゅうちゅうと尿道に残った精液を吸い取ってくれた</p><p>さあ急ごう</p><p>オレはメグにパンティを履かせてやる</p><p>このまま履くとオレの精液が垂れてきて、汚れてしまうな</p><p>ごめんな、メグ</p><p>え、何のこと</p><p>せっかく綺麗な下着を買ったのにもう汚してしまって</p><p>メグがオレの顔に微笑む</p><p>バカねヨシくんに汚して貰うために、買ったのよ</p><p>メグのこといっぱい汚してメグの下着も、メグの身体もグチャグチャにしていいのよメグは、ヨシくんに犯されるのが大好きなんだから</p><p>メグがオレを優しく、バグする</p><p>これで、もう雪乃の方を振り向いても平気だよね</p><p>オレの耳元にメグがそう囁いた</p><p>また、つい雪乃の席を見てしまったらここでメグとセックスしたことを思い出してね</p><p>メグは断固として、オレを雪乃から引きはがしたいらしい</p><p>ねえ、ヨシくん部活の子に聞いたんだけど男の子って、授業中でもオチンチンが硬くなっちゃう時があるって本当</p><p>相変わらず、メグは耳年増だ</p><p>うんそんな時もあるよ</p><p>もしヨシくんが、そうなったら先生にお腹が痛くなったって言って、保健室で待っててねメグもすぐに行くから</p><p>授業中でも構わないのよヨシくんがしたくなった時は、いつでもメグの中に出して欲しいの</p><p>でも二人とも居なくなったら、みんなにバレちゃうよ</p><p>別に構わないじゃないあたしたち、婚約しているんだものそれに</p><p>メグは微笑む</p><p>クラスのみんなにも知って欲しいのメグは、ヨシくんのためなら何でもする女の子だってこと</p><p>あたし心も身体も、ヨシくんにあげるのっメグが、全部ヨシくんのものだってこと世界中の人に知らせたいのよッ</p><p>大好き大好き絶対に離れないからメグを離さないで</p><p>オレもメグを抱き締める</p><p>それでは、次に消火器の使い方を説明します</p><p>二人きりの教室で愛し合うオレたちには窓の外から聞こえる声は、異世界のものの様に思えてた</p><p>うーむ、予定ではメグのおっぱいを舐めるだけでここでは、エッチまではしないはずだったのに</p><p>メグが暴走しました</p><p>この調子だと、今日も吉田くんの射精数は大変なことになりそうだ</p><p>メグすっかりエッチな子になってしまって</p><p>他の生徒がグラウンドに居る時に、教室の中でセックスするというのは男の子の永遠の憧れですねえ</p><p>では働いてきます</p><p>137．メグの気持ち</p><p>メグと手を繋いで校長室に向かう</p><p>校舎の外では、まだ避難訓練が続いている</p><p>窓には、近付かないようにして廊下を歩いて行く</p><p>グラウンドから、誰かがこちらを見上げているかもしれない</p><p>オレとメグが校長室の方へ向かっている姿を見られるのはマズイ</p><p>なるべく教室側に沿って歩く</p><p>うふふっ</p><p>メグが、笑っている</p><p>メグは自分の下腹部に手を当てて言った</p><p>ここにヨシくんの温かいのが入っているんだなって思ったら安心できたの</p><p>安心</p><p>やっぱりね心配なのよ、あたしヨシくんを雪乃に取られちゃうんじゃないかって</p><p>ずっとあの子は、白坂の家のお嬢様であたしは、あの子には絶対に勝てないって思ってたからううん勝っちゃいけないって、思ってたから</p><p>白坂家と山峰家の関係は</p><p>親戚であるにも関わらず、主従関係に近い</p><p>メグはずっと雪乃にコンプレックスを感じて、成長してきた</p><p>オレは雪乃より、メグの方が好きだよ</p><p>オレはメグの手を強く握りしめる</p><p>セックスの時には、もっと格好付けたセリフも言えるのに</p><p>校舎の廊下を二人で歩いている時にこんなセリフを言うのは照れる</p><p>困ってしまう</p><p>判ってるヨシくんのことは、信じてるでも、あたし怖いの</p><p>メグは、心配そうにうつむいた</p><p>雪乃は、ずっと勝手気ままなお姫様だったからあたしから、ヨシくんを奪って行くんじゃないかって怖いの</p><p>メグは雪乃から、様々な嫌がらせを受けてきた</p><p>お洒落をさせて貰えず</p><p>中学のバスケ部も退部させられ</p><p>合格していた第一志望の高校にも行かせて貰えなかった</p><p>メグの中に雪乃という存在は、突然、自分を苦しめるものとして強く存在している</p><p>長年に渡って固着してしまったコンプレックスから抜け出せないでいるんだ</p><p>ごめんねヨシくん</p><p>さっき、ヨシくんがセックスしたい時は、いつでもいいよって言ったけれど本当は、逆だね</p><p>あたしがヨシくんに抱いて貰わないと、不安なんだよねさっきだって、求めたのはあたしの方だったものダメなんだよね</p><p>何がダメなんだよ</p><p>あたしねやっぱり、雪乃のことが怖いの</p><p>怖いから抱いて欲しいと思うヨシくんとセックスしている時は、ヨシくんの温かさを全身で感じられるからヨシくんが、本気であたしを求めてくれていることが伝わってくるからお腹の中に射精されるとね涙が出てくるくらい、嬉しいの愛してくれているんだって、感じるの</p><p>でもねヨシくんに愛して貰って幸せを感じれば、感じるほど怖くなるのだって、今までだってあたしが幸せになろうとする時には、必ず雪乃が邪魔をしてきたから</p><p>やっと、バスケ部のレギュラーになれたり行きたかった高校に、ようやく合格した時とかあたしが幸せな気持ちになると、必ず雪乃が現れるの</p><p>だから、メグはさっき、教室でオレを求めたんだ</p><p>雪乃が怖いから</p><p>メグメグが怖い気持ちになったら、すぐにセックスしよう抱いて欲しい時は、いつでもオレを求めてくれ授業中だって構わないちょっと保健室へなんて言わないで堂々と、二人で教室から出て行こう</p><p>クラスのみんなにセックスをしに行ったって思われてもいいいいや、見せつけてやるんだ、雪乃にオレが、先生に言ってやるからちょっとムラムラした気持ちになったんで、オレの女とセックスしてきますって</p><p>メグはクスッと笑った</p><p>そんなの、ダメだよ恥ずかしいよ</p><p>恥ずかしくないメグと愛し合うんだからこれより大切なことなんか、他に無いよ</p><p>セックスで、怖さが紛れるのなら</p><p>オレが、幾らでも抱いてやる</p><p>オレはメグとキスをする</p><p>約束してくれ絶対にガマンしないって</p><p>判ったして欲しくなった時は、必ず言うね</p><p>ヨシくんもメグに言ってね</p><p>判ってるよ</p><p>昨日、みすずさんが車の中で言ってたよね</p><p>エロスの愛人間には、セックスのある愛がとても大切なんだって</p><p>ああそんなことを言ってたよな</p><p>その通りだねあたしヨシくんと毎日セックスしないと、ダメになっちゃうと思う</p><p>セックスし過ぎても、ダメになっちゃうだろ</p><p>し過ぎてもいいよヨシくんとなら</p><p>メグの眼が潤んでいた</p><p>雪乃のことなんて、すぐに怖くなくなるよメグの方が、雪乃よりも何倍も綺麗で優しいオレは、本当に雪乃よりもメグが好きなんだ</p><p>これを機に、雪乃から卒業しようと思った</p><p>オレが、メグの方だけを見て雪乃を見るのを止めれば</p><p>メグの不安は、きっと解消される</p><p>そんなことないわだって、雪乃は、ヨシくんの赤ちゃんを産むんだもの</p><p>ヨシくんあたし、ピルを飲むのを止めてもいい</p><p>メグがジッとオレを見る</p><p>雪乃に産ませるのはミナホ姉さんのための赤ちゃんだ雪乃とは、関係無い</p><p>渚も今、赤ちゃんを欲しがっていることは知っているだろう</p><p>渚さんはいいのよ渚さんには、赤ちゃんを産んで欲しいしあたしも、その子を可愛がるわ世話もする真緒ちゃんだって、自分の娘だと思うわ他の女の人だって、みんなそうよ</p><p>メグは強い眼で言った</p><p>他の女の人が、ヨシくんの子を産むのはいいのでもね雪乃は、嫌なの雪乃が妊娠するのならメグも妊娠したいあたし、負けたくないのよ</p><p>メグ二年だけいやオレが二十歳になるまで待ってくれ</p><p>オレはメグにそう告げた</p><p>二年経ったら、オレは十八歳で、法律上は結婚できる年齢になる</p><p>これはそういうことではない</p><p>二十歳</p><p>うん高校を出て、２年間で必死で仕事を覚える大した給料は貰えないだろうけれど二十歳になったら、結婚しようそして、オレの子を産んで欲しい</p><p>どうして、二十歳なの</p><p>メグとのことは結婚も妊娠も、みんなに祝福して欲しいから</p><p>本当にクラスのやつらを呼んで、式をあげようもちろん、メグの山峰のご両親にも来て貰ってオレたちは、みんなに祝福されて結婚するんだそして子供を作ろう</p><p>ほんの数日前まではオレは、一ヶ月先のことすら判らなかった</p><p>親父が失踪して一人きりで家に居て</p><p>自分の未来なんて、どうにも考えようが無かった</p><p>今だって、そうだ</p><p>オレは自分の未来は、どうしたらいいのか何一つ判らない</p><p>成りたいものなんかないししたいこともない</p><p>ただオレの女たちには、幸せになって欲しいと思う</p><p>幸せにしたいと思う</p><p>オレの全てを懸けて</p><p>メグは自分の指の婚約指輪を見る</p><p>そうだねあたし、今はガマンする今焦って、子供を作っても祝福されないもんねちゃんと大人になって結婚してみんなに祝福された方が、何倍も幸せだもんね</p><p>大好きヨシくん</p><p>もう一度、唇を合わせる</p><p>オレたちは小鳥のように、キスをする</p><p>愛している、メグ</p><p>校長室のドアの前に着くと自動的にガチャッとロックが外れた</p><p>監視カメラで誰かが観ていて遠隔操作で開けてくれたんだろう</p><p>メグと手を繋いだまま中に入る</p><p>校長室には、ミナホ姉さんと克子姉が居た</p><p>ミナホ姉さんと克子姉は、揃いの黒いスーツに着替えていた</p><p>それが黒い森の人間としての正式な衣装なんだろう</p><p>恵美は落ちついた</p><p>ミナホ姉さんが、笑ってそう言う</p><p>やっぱりカメラでオレたちの様子を見ていたんだな</p><p>あそこで吉田くんを消耗させるのは望ましくなかったんだけど恵美の心が不安定になっているのが判ったから</p><p>だから二人きりの時間を作ってくれたんだ</p><p>はいこれ飲んで</p><p>克子姉が、オレに飲み薬のボトルをくれる</p><p>精力剤よあんまり使いたくないんだけど、この後はあなたにがんばって貰わないと困るから</p><p>がんばる</p><p>もし、市川さんがあたしたちとの約束を違えるようなことがあったら市川さんの見ている前で、マナさんを犯しなさい</p><p>ミナホ姉さんはそう言った</p><p>そこまでやるんだ</p><p>いいや市川老人やマナの母親を、ミナホ姉さんは味方だとは思っていない</p><p>敵の勢力白坂本家を攪乱するための道具ぐらいにしか考えていない</p><p>むしろ気を許せば、こちらを攻撃してくる敵だと認識している</p><p>マナは今、どうしています</p><p>オレは尋ねた</p><p>下の部屋で寧と遊んでいるわ</p><p>寧は、あの子を操縦するのが上手いから</p><p>確かにマナは寧さんに憧れの気持ちを持っていたけれど</p><p>とにかく、それは飲んでおきなさいそれで、下の部屋でしばらく身体を休めていて恵美もよ市川さんとの交渉は、あたしと克子でやるから</p><p>確かにメグの姿を市川氏たちに見せるべきではない</p><p>マナの母親は、白坂家の遠縁であるメグのことを知っているだろうし</p><p>白坂本家には、メグは黒い森に誘拐されたことになっているんだから</p><p>オレはとりあえずボトルを開けて、中の薬を飲む</p><p>だけど身体の奥がポカポカしてくる</p><p>空の瓶を、克子姉が回収してくれた</p><p>克子姉、今日からオレにパン作りを教えて</p><p>いいけれどどうしたの</p><p>克子姉は、驚いている</p><p>オレ克子姉のパン屋で働くから二十歳までに、ちゃんと稼げるパン職人にならないといけないだろ</p><p>えっあたしとパン屋さんやってくれるの</p><p>克子姉は感激しちゃっているけど</p><p>渚の花屋だって手伝うよでも、あのお店は接客が綺麗な女の子だから人気があるんだろオレにできることなんて、仕入れの時の力仕事くらいだから</p><p>うん大したことは、オレにはできない</p><p>オレにフラワー・アレンジメントの才能なんて無いだろうし</p><p>克子姉のパン屋さんも、きっとそうなると思うんだお店に出るのは、克子姉に任せてオレは、店の奥でずっとパンを作っている方がいいと思うだから、今からパン作りについて勉強しておきたいんだ</p><p>オレみたいな馬鹿には他に、できることは無いだろうし</p><p>本当に、いいのね</p><p>うんメグには大学に行って欲しいしマナの生活費だって、オレが稼がないといけないだろ</p><p>他の仕事をしてもいいのよ</p><p>オレは克子姉の男だろ克子姉の仕事を手伝うのが当然じゃないか</p><p>あなた</p><p>もちろん、渚の店も手伝うしみすずやメグやマナが、将来何か始めたいっていうのなら、それも手伝うでもまずは克子姉のパン屋さんが先だろ</p><p>オレの中で将来のビジョンが次々と産まれる</p><p>判った今日から、教えるわ</p><p>克子姉は嬉しそうに微笑んだ</p><p>あたしにも教えて下さい、克子姉さん</p><p>メグが、そう言うが</p><p>ダメ恵美ちゃんには、教えてあげない</p><p>彼とあたしの二人だけの幸せな時間を奪うつもり</p><p>あのそういうつもりは無いんですけれど</p><p>メグは恥ずかしそうにうつむいた</p><p>あたしのパン屋さんだって、まだどうなるか判らないんだから開店してみたら、全然売れなかったってこともありえるでしょだから恵美ちゃんは、別のことを探しなさい</p><p>別のことですか</p><p>そうよ自分の一生の仕事として彼と一緒に生きていくためには、何ができるかを考えなさいそのために、学生時代を有意義に過ごしなさいあたしの夢に乗っかってくる必要なんてないのよ恵美ちゃんも、自分の夢を見つけるのよ</p><p>メグの顔が笑顔になる</p><p>はいっ判りました</p><p>ミナホ姉さんが卓上のノートパソコンの画像を見ながら、オレたちに言った</p><p>学校の敷地内に、市川さんの車が入ってきたわ吉田くんと恵美は、下の部屋に降りなさい</p><p>時間は十時五十分</p><p>うん、判ったよミナホ姉さん</p><p>オレとメグは、急いで隠し扉から下の階へ向かう</p><p>お帰りっ</p><p>下の部屋では</p><p>寧さんとマナが、遊んでいた</p><p>遊んでいたってまあ、トランプなんだけど</p><p>マナが朝のままの全裸に首輪状態なのは判るけれど</p><p>どうして寧さんも、下着姿</p><p>いやあマナちゃん、強くて</p><p>二人はポーカーをしていたらしい</p><p>あたしが負けたら一枚脱いで、マナちゃんが負けたら身体に落書きするルールなの</p><p>確かにマナの裸を見てみると</p><p>お腹と太ももにマジックで正の字が書いてある</p><p>勝ったときは、どうなるんです</p><p>どうにもなんない負けた方だけが、罰を受けるルールなの勝負</p><p>寧さんとマナが、自分のカードを晒す</p><p>２と６のツーペアです</p><p>うっふふん、ジョーカーが入って４カードだよーんっ</p><p>寧さんの勝ちらしい</p><p>はいお腹出して</p><p>寧さんが、未完成の正の字に一本書き足す</p><p>マナは今までに十一回、負けたらしい</p><p>寧さんが下着姿だということを考えると</p><p>何だ寧さんの方が、ずっと強いんじゃないか</p><p>マナ寒くないか</p><p>ずっと裸でこの部屋にいるんだから</p><p>平気ですもう慣れてきちゃいました寧さん、マナが裸でも全然普通に相手してくれますし</p><p>マナはそう言って新しいカードを配っている</p><p>寧さんと二人で居たことで少し、安定しているみたいだけど</p><p>やっぱり、雰囲気は暗い</p><p>そんなに喋らないし</p><p>いやマナの場合、明るくペラペラ喋っている時はキャラを作って演技している時だから</p><p>こうやって静かな方が、正しいのかもしれないけれど</p><p>おっぱいも股間も、お腹のタトゥも隠すことなく黙々とゲームを続けている</p><p>ヨッちゃん、裸の女の子をそんなにジロジロ見るのは失礼だよ</p><p>寧さんに叱られた</p><p>あすみません</p><p>うそうそいいの、いいのマナちゃんは、ヨッちゃんの奴隷なんだから</p><p>寧さんは、当たり前のこととしてそう言った</p><p>ヨッちゃんとメグちゃんも、一緒にポーカーやる</p><p>寧さんがオレたちを誘ってくれたけれど</p><p>すみません少し休みます</p><p>何だか和やかな雰囲気になっているけれど</p><p>オレことの次第では、お祖父さんと母親の前でマナを犯さないといけなくなる</p><p>少しマナから離れていたかった</p><p>そうだよね、ヨッちゃんメグちゃんとエッチしたばかりだもんね</p><p>観てたんですか</p><p>当然ここは、そのための部屋だよ校内の全てを監視するシステムがあるんだから</p><p>寧さんは、立ち上がってモニターを起動させる</p><p>たくさんのモニターに一気に学校中の様子が、映る</p><p>マナちゃんにも見せたんだよ一通りね</p><p>どうやら、さっきまで寧さんはマナに監視カメラに映る各教室の様子を見せていたらしい</p><p>マナが元気の無い理由もそれだろう</p><p>この監視システムはオレたち黒い森の裏の力を示しているのだから</p><p>この学校内にいる限り隙を見て逃げ出してもマナはすぐに捕まる</p><p>そういうことだ</p><p>それからねヨッちゃんが観たそうな映像は、ちゃんと記録しておいたよ</p><p>寧さんが笑って、スイッチを押す</p><p>画面が再生モードに切り替わる</p><p>全てのモニターに映ったのは</p><p>それは、さっきの身体測定の時の女子の様子だった</p><p>下着姿の女子生徒たちが次々に映り変わる</p><p>もっと凄いのもありまーす</p><p>寧さんはさらにスイッチを切り替える</p><p>レントゲンを撮る寸前の女子たちの映像</p><p>女の子たちはみんなブラジャーを外している</p><p>可愛いおっぱいがそのまま晒されている</p><p>あこれ、うちのクラスの荻野さんじゃないか</p><p>荻野さんて乳輪が大きいんだ</p><p>全学年の女子生徒の分みんなあるんだよ</p><p>寧さんが次に映したのは</p><p>竹柴キャプテン</p><p>竹柴キャプテンの鍛え上げられた裸身にロケットみたいに尖った、おっぱいが</p><p>寧さん、どういうことなんですこれ</p><p>オレの問いに寧さんは、答えた</p><p>一応、毎年やっていることだからね今年も継続してみたんだよ</p><p>毎年、やっている</p><p>うちの学校の女子生徒は、ずっとお屋敷の売春婦の候補者だったでしょだから、毎年この時期に身体測定をして裸の映像と、肉体の成長データを記録していたのよそれを後から、白坂創介が見てこいつを候補にするとかこいつは、もう一年様子を見るとか決めていたんだよねずっと</p><p>そのための身体測定だった</p><p>でも、白坂創介はもう失脚したわけですよね何で、今年もこんなことをしているんですか</p><p>寧さんは寂しそうに言った</p><p>学校の教職員の中には女生徒を娼婦にするのに関わった人がまだ何人か残っているわけ</p><p>そうだ、ゲロッパ校長とか</p><p>きっと、他にもいるんだろう</p><p>その人たちには、まだ白坂の失脚は教えていないんだよね先生は、機を見て一気に全員処分したいと考えているみたいだから今年も、いつも通りの身体測定を行ったってわけ</p><p>もちろんその人たちには、この映像やデータは見せないから安心してあの人たちには、このシステムにアクセスする方法は教えてないから</p><p>そうかこの部屋か、ミナホ姉さんの英語準備室でしか見れないんだっけ</p><p>あの部屋だって、勝手に入ることはできないんだろうし</p><p>女生徒たちの裸のデータが悪用されないのなら、ひとまず安心だ</p><p>あヨッちゃんは、見てもいいんだよ裸が見たい女の子がいたら、どうぞ使い方、教えてあげるから</p><p>いやそんなこと言われても</p><p>いいのよ、ヨシくん</p><p>メグがオレの顔を見る</p><p>もし、それでヨシくんがエッチしてみたい子がいたらあたしが連れてきてあげるから</p><p>どうして、メグはそんなことを言うんだ</p><p>メグはうつむいて言った</p><p>あたし自分の身体に自信がないからだからヨシくんが、あたしよりもセクシーな女の子を抱きたくなっちゃったら、仕方ないって思うの</p><p>メグの身体には満足しているよ</p><p>オレはそう答えたのに</p><p>でも、あたし、おっぱい小さいでしょ</p><p>何度、オレが否定してもメグは、そこから離れられないらしい</p><p>どうも自分の肉体にコンプレックスを持っているみたいだ</p><p>だからいいのよヨシくんは、他の子とエッチしても</p><p>何て、言えばいいんだろう</p><p>もう、メグちゃんはホント、言ってることとやってることが違うんだから</p><p>寧さんが笑った</p><p>さっきの教室でのやり取りずっと、ここでマナちゃんと見てたよメグちゃんたら絶対に、ヨシくんを誰にも渡さないって、凄い剣幕だったじゃない</p><p>それも見ていたんだ</p><p>朝のやり取りからミナホ姉さんのホーム・ルームオレが、クラスメイトの男子に缶ジュースを渡したことまで</p><p>そんなあたし</p><p>メグは赤くなる</p><p>あんな様子のメグちゃんを見たらクラスの他の子は、絶対にヨッちゃんに手出ししないっての</p><p>外から見るとそんな風なんだ</p><p>当事者だと、よく判らないけれど</p><p>メグちゃん本当の気持ちを言って本当は、誰にもヨッちゃんを取られたくないんでしょ</p><p>雪乃に取られるのは、嫌です</p><p>メグはそっと呟いた</p><p>うそうそ雪乃っちだけじゃないよね本当はヨッちゃんのこと、独占したいんでしょ自分だけのものにしたいって顔に書いてあるよ</p><p>寧さんが、ニヒヒと笑う</p><p>ヨシくん本当のことを言うね</p><p>あたしね自分に自信が無いからヨシくんが、他の女の子とエッチしたくなったらそれは仕方ないって思っているの本当に、本当なのよ</p><p>でもねヨシくんには、もう何人もの女がいるでしょ</p><p>オレには克子姉、渚、みすず、マナ、そしてメグがいる</p><p>だからね今いる子たちよりも素敵な子としかこの先は、ヨシくんに好きになって欲しくないの</p><p>今いるオレの女たちより素敵な子としかって</p><p>そうでないとヨシくんは、また可哀想だからってそれだけで女の子を拾って来ちゃったりしそうだから</p><p>メグは遠回しに、オレがマナを自分の女にしたことを責めている</p><p>そして雪乃は、絶対に女にするなと</p><p>その意見には賛成だねっヨッちゃんは、ちょっと優しすぎるんだよ</p><p>寧さんはそうオレに言った</p><p>もちろんあたしは、寧さんのことは受け入れます寧さんは、あたしよりもずっと綺麗で優しくて、素敵な人ですから</p><p>メグは寧さんにそう言った</p><p>えあたしうんと、あたしのことは</p><p>照れる寧さんにマナが驚く</p><p>えっ寧さんて、お兄ちゃんのセックス・パートナーなんですよね</p><p>マナに、寧さんが処女だということはいつ告げようか</p><p>寧のことはともかく吉田くん、他にもまだ自分の女を作る気があるのなら、今のあたしたちには足りない人材を探して欲しいね</p><p>その声は</p><p>地下通路に続く階段からマルゴさんが上がって来る</p><p>ターゲットは無事に到着したよ護衛の車が付いてきたけれど学校の敷地内には入っていない</p><p>マルゴさんは外で、市川さんの動きを監視していたんだ</p><p>マルゴさん今足りない人材って、どんな人ですか</p><p>メグが話を戻す</p><p>どうにも、気になってしまっているらしい</p><p>あたしのサポートができる人が欲しいな</p><p>マルゴさんのサポートですか</p><p>ああ武闘派の仕事ができるのは、あたしだけでしょそれも、あたしは相手の意表を突いて一気に殲滅っていうパターンだしね正統派の格闘家タイプが欲しいなミナホやみすずさんのガードを任せられるような誰から見ても警護役だって判るような人がいい</p><p>マルゴさんはかなり、具体的なことを言った</p><p>確かに今のオレたちで、戦闘能力のあるのはマルゴさんだけだ</p><p>ミナホ姉さんは、頭脳系だし</p><p>克子姉や寧さんは、行動力はあるけれど格闘は無理だろう</p><p>みすずも頭脳派だよなあ</p><p>メグは頭も良いし、身体能力もあると思うけれど優しい子だから、闘うのは向いていないと思うし</p><p>マナは論外だ今はまだ、仲間ですらない</p><p>そして、オレは足手まといなだけで、戦力では無いよな</p><p>あ、恵美ちゃんこの学校の女子の運動部を探しても無駄だよそういう子は、大体チェックしてあるから武道系の部活をやっている子に、有望な子はいないね</p><p>少し、現状でのメグの気持ちを整理してみました</p><p>この作品は、それぞれの少女が別の少女にコンプレックスを抱えています</p><p>吉田くんのセックスが、彼女たちのコンプレックスを解消してくれるのか</p><p>次話は、市川氏との交渉に入ります</p><p>138．交渉．１</p><p>でもさそれって、恭子ちゃんが帰って来てくれたら、少しは楽になるよね</p><p>寧さんがマルゴさんに言った</p><p>恭子ちゃん</p><p>寧恭子さんのことは</p><p>マルゴさんに、寧さんは謝る</p><p>オレとメグは、顔を合わせる</p><p>マナもキョトンとした顔をしていた</p><p>仕方ないね恭子さんていうのは、あたしの師匠なんだよ</p><p>マルゴさんの師匠</p><p>恭子・ドスノメッキー黒い森の娼館の警護責任者だよ</p><p>マルゴさんの他にも、お屋敷には警護役がいるってこと</p><p>あたしは、去年まで高校生だったしミナホに連れられて、日本に来たのは数年前だからね黒い森には、あたし以前に絶対的な警護責任者がいたんだ</p><p>確かに黒い森は犯罪組織だし、長い歴史が在る</p><p>マルゴさんがメンバーになる前から、警護役の人間が居るのは当然だ</p><p>組織を守るための武闘派の人材はいつだって必要なんだろう</p><p>娼婦たちだけでは、男たちに対抗できない</p><p>その人は今どこに</p><p>オレは、マルゴさんに尋ねた</p><p>そんな人がいるのなら、是非とも協力して貰いたい</p><p>マルゴさんの師匠ってことは、きっと能力も優れているんだろうし</p><p>ていうか現役の警護責任者が、何で今いなくなっているんだ</p><p>黒い森は、今、大きな二つの敵と戦っている最中なのに</p><p>ゴールドコーストだよ</p><p>マルゴさんは答えた</p><p>ゴールドコーストってオーストラリアですよね</p><p>メグが、マルゴさんに言う</p><p>マナが、オーストラリアという言葉を聞いてハッとする</p><p>みんなの想像通りだよ恭子さんは、オーストラリアで白坂創介を拘束しているミナホは白坂の身柄を抑えるために、一番信頼できる人物を派遣したんだよ</p><p>ミナホ姉さんが白坂創介の海外での拉致・監禁を</p><p>黒い森の身内以外の人間に任せるはずがない</p><p>恭子・ドスノメッキーという人は、一人でその任に就いているんだ</p><p>たった一人で白坂に、あのとんでもないオーストラリア地獄観光をさせている人だよあのバカなイベントも、ほとんど恭子さんが企画して、実行しているんだよ</p><p>白坂創介が、オーストラリアで通信手段を失って</p><p>ゲイ専門のホテルに泊まらされたり、教会で一晩中説教されたりしているという</p><p>そういうことを考えて実行できるってことは、相当、オチャメな人なんだな</p><p>というかもしかして、マルゴさんだけでなく、克子姉の師匠でもあるんじゃないか</p><p>恭子さんは、元々はミナホが黒い森の運営に加わることになった時に香月さんが寄越してくれた人なんだそうだよ</p><p>みすずのお祖父さんが</p><p>香月さんは、白坂創介がお屋敷を支配する前のミナホ姉さんのお祖父さんの作った高級娼館であった黒森楼の時代からの顧客なんだっけ</p><p>白坂とミナホ姉さんのお父さんが、黒い森を乗っ取り高級娼館から、自分たちの欲望を満たすためだけの売春組織に変えてしまった</p><p>そんな白坂の横暴に耐えかねた屋敷の古参の娼婦たちが、香月さんたち昔の顧客に訴えてそして、その人たちがみんな政財界の大物だったから</p><p>黒い森は、香月さんたちの介入を受けた</p><p>それ以降お屋敷は、昔の黒森楼に回帰しようとするミナホ姉さんと、自分の趣味嗜好を満足させたいだけの白坂創介の２つの派が並立していた</p><p>ミナホが黒い森の運営に加わった時は、まだ十六歳だったしねしかも、元娼婦でしょ最初の数年は、白坂たちの勝手な振る舞いに対抗することは難しかったんだってそして恵美ちゃんのお母さんが亡くなったことがキッカケで、恭子さんがお屋敷に呼ばれたんだそうだ</p><p>メグのお母さん</p><p>メグのお母さんは、客に無理矢理薬物を飲まされ苦しんでいるにも関わらず、白坂創介に病院に行くことを拒絶され亡くなった</p><p>もう二度と、そういうことが無いようにお屋敷の警護役というより、白坂たちの行動を監視するために香月さんが、恭子さんを派遣してきたんだ</p><p>そういう人なんだ</p><p>白坂が全ての主導権を握っていた頃は、白坂の仲間のチンピラみたいのが屋敷の中をうろうろしていたらしいよそういう人たちが、お屋敷の女たちにたくさん酷いことをしていたんだそうだ恭子さんは、そういう客じゃないやつらを文字通り叩き出してくれたんだそうだ</p><p>そうかミナホ姉さんの黒い森の改革は、その恭子さんという人の後ろ盾があって、始めることができるようになったんだ</p><p>恭子さんは、腕が立つし裏の仕事も何でもできる人だからねあたしは日本に来てから、ずっと恭子さんに色々なことを教えてもらっている正直、まだ全然、恭子さんには敵わないんだ格闘も調査も裏工作もね</p><p>それがマルゴさんの師匠</p><p>だからさ恭子さんが、戻って来てくれれば一番良いんだよっ</p><p>ミナホだって、そう思っているさだから、予定を変更して市川さんと交渉することにしたんだよ</p><p>マルゴさんは、苦笑する</p><p>本当なら白坂家との闘いは、もっとゆっくり時間を掛けるつもりだったんだ白坂創介を抑えている限り、こちらは有利だからね</p><p>つまりミナホ姉さんは、解決を急いでいる</p><p>とにかく白坂本家と話が付いてしまえば彼らが、白坂創介を見捨てるという決断をしてくれれば恭子さんは、白坂を連れて帰国できる</p><p>ミナホ姉さんが、今、急いで白坂家と交渉したいと考えているのは</p><p>シザーリオ・ヴァイオラの方が危険だと考えているから</p><p>ミスター・ヴァイオラと闘うためには恭子さんという人の力が必要だから</p><p>恭子さんを帰国させるために予定を早めている</p><p>何とかこの交渉で、全てを終わらせたいねオーストラリアの隠れ家から日本に戻るには、どんなに早くても丸１日は掛かるからね</p><p>今すぐ交渉が成立して、白坂創介を隠しておく必要がなくなったとしても恭子さんが帰国するのは、明日の午後以降ってことか</p><p>まあとにかく、あたしたちにはもう一人頼りになるお姉さんがいるってことは覚えておいてよっ</p><p>寧さんが、オレとメグに微笑む</p><p>でもさっき言った、ガード役のできる人材ってのは、恭子さんとは別に必要なんだよ恭子さんも、あたしと同じで表に出ないで行動する方が良いタイプだからね公にガード要員が勤まる人は、やっぱり欲しいんだ今の黒い森には、守らないといけない人が増えているからね</p><p>マルゴさんはそう言った</p><p>こちらがそこの子を捕まえたということだけで、市川老人と取引しているわけだよね</p><p>そうだオレたちは、マナを人質にして取引のカードにしている</p><p>それなら敵だって、みすずさんや恵美ちゃんや吉田くんを拉致しようとしてくるかもしれない</p><p>敵だって、人質を取る作戦に出るかもしれない</p><p>今まではミナホだけをガードしていれば良かったミスター・ヴァイオラに対しては、寧だけをねでもこれからは、複数の人間を同時にガードしないといけないだから、警護役の人数がいる</p><p>それもあたしや恭子さんみたいに陰からこっそりガードする役と、敵から丸見えでいいから直接対象者の真横に立ってガードする人間が、同時に居た方がいい敵の襲撃を受けた時に、守るのに徹する人間と攻撃に転じる人間に分かれることができるからね</p><p>うんなるほど</p><p>ぶっちゃけ、ガード役らしく見えるだけの人でもいいんだ相手を警戒させるだけでも、今は効果がある</p><p>そんな人がいればいいけれど</p><p>確かに、うちの高校の中にはいそうじゃないな</p><p>ん、マルちゃん来たみたいだよ</p><p>寧さんが監視カメラの映像を変える</p><p>うちの高校の玄関先に駐まった黒塗りのベンツから</p><p>市川老人が現れる</p><p>その次に降りてくるのは綺麗な中年女</p><p>マナが呟いた</p><p>画面の中緑色のスーツを着た不安そうな表情の女性は、白坂老人の後ろを追う</p><p>この人が料理評論家の白坂瑤子</p><p>別のカメラが、女性の顔を正面から捕らえる</p><p>確かに、雪乃とマナに似ている</p><p>おや、もう一人車を降りたね</p><p>マルゴさんの声に元のカメラの映像を見ると</p><p>確かに、もう一人黒眼鏡を掛けた、スーツ姿の男性が降りてくる</p><p>黒い鞄を抱えている</p><p>あれは、誰だか判るかい</p><p>マルゴさんがマナに尋ねた</p><p>白坂浩太郎さん本家の人で、弁護士さんです</p><p>市川老人は白坂家の弁護士を連れて来た</p><p>オレたちは、さらに映像に注目する</p><p>高校の事務所から、女性の事務員が出て来て市川さんたちを案内する</p><p>階段を昇って２階へ</p><p>校長室へ向かう廊下を行く</p><p>カメラを切り替えながらオレたちは、彼らの様子をジッと見ていた</p><p>やがて校長室のドアの前に到着する</p><p>女性事務員がドアをノックする</p><p>ミナホ姉さんの声がする</p><p>開かれるドア</p><p>カメラは校長室の内部の物に切り替わる</p><p>わざわざお越しいただいて、申し訳ございません</p><p>校長の机に座っていた、ミナホ姉さんが立ち上がって、客たちに挨拶する</p><p>あなたはもういいわ下がってこのお客様たちには、お茶も要りませんからこちらで用意します</p><p>ミナホ姉さんの言葉に女性事務員は頭を下げて、部屋から出て行く</p><p>ドアが完全に閉まったところでミナホ姉さんは、改めて頭を下げた</p><p>初めまして、黒森御名穂です</p><p>市川老人が強い眼でミナホ姉さんを見て、応える</p><p>市川伸一郎ですこれが、娘の</p><p>白坂瑤子です</p><p>マナの母親が、ミナホ姉さんを見る</p><p>舞夏はどこにいるんですかすぐに舞夏を返して下さい</p><p>ミナホ姉さんはフフッと微笑んだ</p><p>それは、交渉次第ですわそのために、来ていただいたのですから</p><p>市川老人が、憮然とした表情で言う</p><p>まずは、舞夏をここに呼んで貰おう話は、それからだ</p><p>それを決めるのは、我々ですこのままお嬢さんを残されて、お帰り下さっても私たちは構いません</p><p>市川老人の圧力を押し返す</p><p>舞夏さんも白坂創介さんもあたしたちの管理下にありますそれをお忘れにならないように、お願いします</p><p>市川老人は、それでも言葉を続ける</p><p>せめて、元気な顔を見せて欲しいここへ連れて来ては貰えないか</p><p>お断りします</p><p>ミナホ姉さんは、即断した</p><p>交渉が成立するまでは、生身のお嬢さんをお見せすることはできませんご安心下さいお嬢様は、この学校の敷地内にはいらっしゃいますから</p><p>ミナホ姉さんは、意地悪く微笑む</p><p>学校の外で待機なさっている部下の方々を捜索のために侵入させるのは、お止し下さい学校というところは、関係者以外の立ち入りは禁止ですから昨今は、色々とうるさいですからね無茶をなさった場合は、すぐに警察に通報します</p><p>マナの母親が、ミナホ姉さんに叫んだ</p><p>それなら、あたしたちだって警察に通報します今すぐ舞夏を返して下さい</p><p>ミナホ姉さんは、冷たい眼で彼女を見た</p><p>それでは、白坂家も市川さんの家も、大変なことになりますが構いませんねあなたも、二度と料理評論家のようなお仕事はできなくなりますよお嬢さんの将来にも、傷が付くことになりますが</p><p>マナの母親は、それでも止めない</p><p>全部、悪いのは創介さんなんでしょうあたしたちには、関係ありませんっ</p><p>どうやらマナの母親は白坂創介のしてきた悪行について、父親である市川氏から聞いているようだった</p><p>それを知った上で自分たちとは、関係無いと言う</p><p>あなたは、白坂創介氏の奥様ではないのですか</p><p>夫は夫ですあたしたちとは別の人格です</p><p>そういう理屈が通ると本当にお考えなんですか</p><p>ミナホ姉さんの言葉にマナの母親は口籠もる</p><p>白坂創介氏が、売春組織を運営してことはご存じなかったのかもしれませんそれも、一般の女性や少女を無理矢理、拉致監禁、強姦して売春婦に仕立て上げていたことは</p><p>ええあたしたちは、何も知りませんでしたみんな、創介さんが勝手にやったことですあたしや父や娘の舞夏には、少しも関係の無いことです</p><p>確かに、まだお若い娘さんには関係のないことかもしれませんしかし、白坂創介氏の奥様である瑤子様には道義的な責任がございますでしょう</p><p>責任</p><p>マナの母親が、驚いた顔をする</p><p>まさか、売春組織をやっているとまでは想像なさっていなかったとしても白坂創介氏が、何らかの法律的に際どい行為をしているということは知っていらっしゃいましたよね何人もの女性と関係を持ち子供も産ませているということは</p><p>ミナホ姉さんは笑った</p><p>知らないはずはございませんわ奥様は、白坂創介氏との離婚を考えて、すでに興信所に調査を依頼していたのでしょう</p><p>ギョツとする、マナの母親</p><p>白坂創介氏が、犯罪行為をしているということはご存じでしたよね</p><p>そんなこと、あなたには関係ありません</p><p>逆ギレする白坂瑤子</p><p>実に、雪乃やマナとよく似ている</p><p>こういうところを見ると親子なんだなって思う</p><p>関係ありますわあたくしも、白坂創介氏の被害者の一人ですから警察を呼んで下さっても結構ですよ全てを洗いざらい、お話致しますから白坂創介氏が、十二歳のあたくしをレイプし、売春を強要したことを公共の場で申し上げますわ写真も映像も残っています創介氏は、ご自分のレイプを撮影するのがお好きな変態でいらっしゃいますから</p><p>ミナホ姉さんの言葉にマナの母親は、何も言い返すことができない</p><p>法律上のご夫婦でしたら旦那様が悪事に手を染めていることについて知っていたなら、奥様には諫める責任がございますよね旦那様の行為を黙認しておきながら、自分は無関係だとおっしゃるのは、少々無責任すぎると思いませんか</p><p>ミナホ姉さんはジッとマナの母親を見る</p><p>マナの母親はミナホ姉さんから、眼を反らした</p><p>瑤子、黒森さんに謝罪なさい</p><p>市川老人が娘に言う</p><p>でもお父様どうして、あたしがこんな女に</p><p>言葉を選びなさいっ舞夏が人質になっているんだぞっ</p><p>老人は、厳しく娘を叱責する</p><p>こちらの方が立場が悪いさあ、瑤子</p><p>父親に命じられてマナの母親は、不承不承、頭を下げる</p><p>ちょっと言い過ぎたかもしれませんわごめんなさい</p><p>マナの母親の口調は少しも謝っているようには聞こえなかった</p><p>娘もこう言っている創介くんについて、我々が監督不行届だったということは認めよう申し訳無かった</p><p>市川氏も、ミナホ姉さんに頭を下げるが</p><p>心の中では、謝罪する気なんか全然無いことがよく判った</p><p>とにかくお座り下さい立ったままでは、お話もできませんわ</p><p>ミナホ姉さんは市川氏たちに椅子を勧めた</p><p>腰掛ける市川氏たち</p><p>ミナホ姉さんも校長の机に座る</p><p>克子、市川様にお茶を差し上げて</p><p>克子姉は、すでにお茶の用意を済ませていた</p><p>市川氏の前に、お茶を置く</p><p>あたしも、白坂創介さんにレイプされた女の一人です十六歳で拉致監禁され、売春を強要されましたわ</p><p>微笑みながら克子姉は、市川氏らにそう言う</p><p>その眼は冷たい</p><p>ところでもう一人の方は、どなたですかあたくしは、市川様とお嬢様のお二人だけをお呼びしたはずですが</p><p>ミナホ姉さんの眼がもう一人のスーツの男性に向かう</p><p>男性は、ぺこりと頭を下げ</p><p>申し遅れました私は白坂浩太郎と申します白坂の顧問弁護士の大畑先生の事務所に属しております、弁護士です</p><p>ミナホ姉さんが市川氏を見る</p><p>弁護士さんをお連れになって、どうなさるおつもりですか</p><p>市川氏の代わりに、弁護士の男が話す</p><p>いえ私は弁護士ですが白坂本家の人間でもあります本日は、白坂家を代表して参りました</p><p>白坂家の代表</p><p>それは白坂家の現当主、白坂守次氏の代行としていらっしゃったということですか</p><p>ミナホ姉さんの言葉に弁護士はハンカチで額の汗を拭く</p><p>いいえそういうことではございません</p><p>白坂守次氏の意志に反して白坂家を代表することなんてできないはずでは</p><p>ミナホ姉さんの冷たい眼が、弁護士を射貫く</p><p>それはその当主の守次様は、現在、非常に感情的になっておりましてちょっと、冷静なご判断をいただけるような状態ではございません</p><p>この弁護士は、当主を無視してここに来たと言うのか</p><p>守次様以外の白坂家の面々は、みな全て同じ意見に到達していますですから私たちの意見が、白坂家の考えだと思っていただいて問題は無いと思いますいずれ、守次様にもご容認していただきますので</p><p>ミナホ姉さんは、クククと笑い声を上げた</p><p>白坂の家では、当主である守次氏の意見が絶対なのではありませんかそういう家だと聞いていますが</p><p>それはあの、そうなのではありますが</p><p>白坂家のビジネスの根幹である新聞社のオーナーでいらっしゃるわけですし全てのグループ企業の大株主でいらっしゃいますよね</p><p>ええ確かに、私たちの家は守次様を中心に結束していますしかし、今回のことは、家の存続に関わる大きな問題です守次氏は、私たちが絶対に説得いたしますどうか、私たちを信じていただきたいと思います</p><p>白坂の家の人間の言うことを、どうして信じられるって言うんだろう</p><p>まあいいでしょうとりあえず、ご当主以外でまとまったという意見をお話し下さい</p><p>ミナホ姉さんの言葉に弁護士は話し始める</p><p>まず白坂家は、白坂創介氏を追放致します創介氏については、どのようになさっても構いません</p><p>それは、白坂家は白坂創介を見捨てるということですね</p><p>マナがうっと声を上げる</p><p>白坂の家はマナの父親を切り捨てた</p><p>はいただし創介氏の身柄は、一度、白坂家にお戻しいただきたい</p><p>どういうことですか</p><p>いや、別にどういうことでもないのですが創介氏は、現在海外に居るのですね</p><p>ええオーストラリアにあたくしたちの仲間が、監禁しています</p><p>では、帰国時に一度、白坂家へお戻しいただけませんかそれから、改めて、そちらに身柄を引き渡します</p><p>納得できるか</p><p>どういう理屈だ</p><p>そういう約束だけしておいて創介氏を、白坂家の中で処分するおつもりなんですね</p><p>処分て</p><p>殺す気なのか</p><p>白坂家は自分たちの手</p><p>いえ、そういうことではありませんあくまでも、形式上のことですどうか、白坂家の顔を立てるということで白坂創介氏の身柄を一度、ご返却いただきたいのです</p><p>弁護士は、滅茶苦茶なことを言う</p><p>それから山峰恵美も、こちらに引き渡していただきたいと思います</p><p>メグも</p><p>山峰恵美は、わたしたちの一族の人間ですそちらにご迷惑をかけるのは、申し訳ありませんわたしたちが、責任を持って養育致します</p><p>弁護士の顔は無表情だった</p><p>それはまるで、メグに対する死刑宣告のようで</p><p>メグがオレの手を強く握りしめる</p><p>大丈夫だオレがついているから</p><p>オレは、メグの身体を抱き締める</p><p>ああどこかの地方の家に閉じ込めるつもりですね恵美を飼い殺しにするおつもりですか</p><p>いえいえ、そういうことではありませんわたしたちの手で、立派に教育をして彼女に相応しい家に嫁がせます</p><p>彼女に相応しい家って</p><p>これは守次様の承認を得てはいませんが、白坂家の総意ですどうか、信用していただきたいこの通り、念書も用意してあります</p><p>弁護士は鞄から一枚の紙を取り出した</p><p>そんな念書を貰ったって</p><p>当主が認めていない物が、効力を発するわけがない</p><p>舐めていやがる</p><p>馬鹿にしている</p><p>オレたちを</p><p>黒い森を</p><p>こんないい加減なことで、オレたちが白坂家の思い通りになると考えているんだ</p><p>まったく馬鹿にされたもんだね</p><p>あちゃあ先生、あれ、マジで怒っているよ</p><p>ミナホ姉さんは暗く微笑む</p><p>結局そういうお考えですか白坂創介も、恵美も闇に葬るおつもりなんですね消してしまえば、白坂家には傷が付かないと</p><p>弁護士は</p><p>端的に言えばそういうことです白坂家の力を甘く見ないで下さいわたしたちはメディアを自由に操ることができますお判りですね</p><p>ニッと笑う弁護士</p><p>こいつは最初っから、こちらに譲歩させるつもりなんだ</p><p>守次くんの承認の代わりに、僕が約束しよう創介くんの身柄は、必ずそちらに返す僕の約束なら信用して貰えるだろう</p><p>市川老人も平然とそんなことを言う</p><p>こいつら自分たちの立場が、全然判っていない</p><p>オレたちみたいな下の人間は白坂家や市川家みたいな名家には逆らわないのが当然だと思っていやがる</p><p>えっと、マジで遅刻しそうなので</p><p>働いてきまーす</p><p>139．交渉．２</p><p>もちろん無償でとは申しません</p><p>白坂本家の一員である白坂浩太郎弁護士が、ミナホ姉さんに言った</p><p>三千万円でいかがですか</p><p>交渉現場の映るモニターを見てマルゴさんが苦笑する</p><p>安すぎるよ全然、話にならないね</p><p>まず前金で千五百万円、お支払いします残りは、舞夏さんと山峰恵美さんをお返しした時に、五百万白坂創介氏の身柄をお渡しいただいた時に、一千万を分割してお支払いしますどうです、あなた方にとってもそう悪い取引では無いと思いますが</p><p>舞夏には、僕も一千万出そうそれでどうだね</p><p>弁護士の話に市川氏も加わる</p><p>合計で四千万円なら、君たちも不服はあるまい</p><p>市川氏の勝手な言葉についに、ミナホ姉さんは笑い出す</p><p>ふふっくくくくっ</p><p>何がおかしいんだね</p><p>強い眼でミナホ姉さんに圧力を掛けようとする、市川氏</p><p>しかしミナホ姉さんは</p><p>いえね白坂家も市川家も所詮、こんなものなのかと思いましてね</p><p>それは、どういう意味だね</p><p>ミナホ姉さんは、冷たく微笑んで市川氏に言った</p><p>では、一応お尋ね致しますがそのお金は、どうやってわたくしたちにお支払い下さるおつもりですか</p><p>それは君の銀行口座を教えてくれれば、今すぐにでも秘書に連絡して振り込ませる</p><p>市川老人は、答えた</p><p>この様なことに会社の秘書の方を仲介させるのですか</p><p>僕の秘書は、僕に忠実だそんなことは、君の心配することではない</p><p>市川老人は、憤慨してそう答えるが</p><p>秘書って市川氏の会社の従業員だろ</p><p>こんな裏の事件に巻き込むべきでないことは、オレにだって判る</p><p>銀行振り込みなんて形に残る方法で、身代金を送金なさってもよろしいんですか</p><p>どこからどこへ幾らの送金があったか、銀行の記録にはっきりと残りますが</p><p>ミナホ姉さんの言葉に市川老人は、口籠もる</p><p>やっぱり、何も考えていないんだ</p><p>口では、ああしろ、こうしろってこちらに要求ばかりしているけれどそれを実現するための具体的なことについては、彼らは全然考えてきていない</p><p>どういうことなんだ、これは</p><p>そもそも市川さんの一千万円にせよ、弁護士さんのおっしゃる三千万円にせよどこから、捻り出して来るお金ですかまさか、お二人の個人資産からお支払いいただくのではありませんよね</p><p>ニヤリと笑うミナホ姉さん</p><p>そんなことこそ、あんたには関係のない話だ</p><p>市川老人は、大きな声で怒鳴る</p><p>いえねもし、お二人が市川様の会社なり、白坂家のグループ企業から資金を調達しようというお考えでしたならそれは、業務上の横領に当たりますよどちらの会社も、上場している株式会社でいらっしゃいます大きな額の使途不明金の存在は、会計監査で問題となると思いますが</p><p>そうだ数千万円というお金は、そう簡単に捻出できるような額じゃない</p><p>二人が言っている四千万円という数字は、具体的な支出先の裏付けがない限り、全く信用できない</p><p>こんなのただの口約束でしかない可能性の方が高い</p><p>ば、馬鹿にするな一千万くらいの金は、僕の個人口座からいつでも引き出せる</p><p>激高する、市川老人</p><p>ええ市川様はそうでございましょうしかし、白坂家は当主の認可が無いのなら、本家の資産は使えませんよね</p><p>そうこの弁護士はさっき、白坂家の当主はこの話に納得していないと言った</p><p>ならば白坂本家の口座から、三千万円というお金を引き出すことはできない</p><p>どうなさるんですまさか、一族の皆さんから頭割りでお金をかき集めるおつもりですか</p><p>困惑する弁護士</p><p>え本当に、何も考えてなかったのかよ</p><p>白坂一族が何人いるのか知らないけれど全員で三千万円集めるとなるとモメるだろうな</p><p>誰が集めるのかとか、一人幾らなのかとか</p><p>それは、これから話し合って、白坂の家の主要な人間で出し合います一人、五百万円くらいなら、どうにか集められるだろうと思いますので</p><p>何だよどうにかって</p><p>全部、推測の言葉ばっかりじゃないか</p><p>誰が幾らずつ出すのかいつまでに出すのかそのお金は、いずれ返ってくるのかあるいは返って来ないのか返ってくるのなら、それは誰が補償するのか問題は山積みだと思いますが</p><p>ミナホ姉さんは、さらりと言う</p><p>そうこれは本来、白坂家の一員である白坂創介個人の引き起こしたことだ</p><p>一族の他の人間からすれば、こんなことで自分たちの金を取られるのは心外だろう</p><p>オレなら、千円だって払いたくない</p><p>後から返還するという約束でもない限り、金を集めることなどできるはずがないと思う</p><p>そ、それは、いずれ白坂創介氏の個人資産を処分して、一族の人間には弁済しますおそらく創介氏の家と土地だけでも、三千万円程度にはなるはずです</p><p>弁護士は、額の汗をハンカチで拭いながら、また適当なこと答えた</p><p>おい、ちょっと待ちたまえ</p><p>市川老人が、弁護士に口を挟む</p><p>創介くんの資産は、創介くん一人だけのものではない資産の半分は、妻である瑤子の物だろう</p><p>それは、そうでございますが</p><p>これは全て創介くんが一人で起こした不祥事だこんなことになった以上瑤子は、創介くんとは離婚させるそれは判っているだろうね</p><p>はい白坂の一族の者が、市川様にご迷惑をお掛けしたことは、大変申し訳なく思っております</p><p>では、白坂家は当然、創介くんの資産の半分と慰謝料を払ってくれるんだろうね</p><p>市川氏の怒りの矛先はミナホ姉さんから、白坂弁護士に移る</p><p>あーらら、白坂創介の資産は半分になってしまった上、慰謝料まで取られることになった</p><p>それに雪乃と舞夏の大学卒業までの養育費もだ</p><p>市川氏の言葉に、弁護士はしどろもどろになった</p><p>何だよ白坂家と市川家の間でも、何をどうするのか全然決まって無いのかよ</p><p>これでは、白坂創介の家を売って、一族が立て替えた身代金を補償するという計画は実行不可能だろう</p><p>それはその一度、白坂家に持ち帰って、皆で相談致しますいえ、相談させて下さい私一人の一存では、今この場で何ともお答えしようがありません</p><p>これじゃあ、何の約束もできやしない</p><p>交渉としては、完全に失敗じゃないか</p><p>またあの、創介くんの娘さんたち雪乃さんと舞夏さんのことですが</p><p>弁護士の言葉に市川氏は</p><p>瑤子と二人の孫娘は、僕が引き取る今後、白坂家とは接触させるつもりは無い</p><p>それがその当主の守次様は、お二人を特に、雪乃様を大変可愛がっておられていまして創介氏の二人のお子様は、白坂家で引き取ると強く要望されていますので</p><p>市川氏が、カッとして弁護士に怒鳴る</p><p>そんなことは絶対に許さん二人は、僕の孫だぞ</p><p>し、しかし</p><p>もういいその件は、僕が白坂くんと後で話そう君では話にならんよ</p><p>は、はい、申し訳ございません</p><p>ななな何だ、こりゃ</p><p>そんな話、余所でやってくれ</p><p>つーか、こんないい加減な交渉を提示しておいて、マナは返ってくると本気で思っているんだこいつら</p><p>呆れて、モニター画面を見ているオレにマルゴさんが言った</p><p>吉田くん、マナちゃんのお母さんをどう思う</p><p>えどうって</p><p>ああいう、中年の女性に君は、性的な魅力を感じるかい</p><p>そんなことを急に言われても</p><p>オレは改めて、別のモニターに映し出されている雪乃とマナの母親を見る</p><p>父親である市川氏の前だからほとんど黙ったままだけど</p><p>物凄い怒りの形相でキキッとミナホ姉さんを睨み付けている</p><p>どうして、自分たちがこんな目に遭うんだと言わんばかりに</p><p>マスコミによく顔を出す料理評論家の時の愛想の良さなんか微塵も無い</p><p>とにかくミナホ姉さんを見下して、怒っている</p><p>どうしょうもなく酷い顔をしている</p><p>うーん正直、あんまり近寄りたくないですねああいう、偉そうな態度のオバさんには</p><p>そうだろうねじゃあ、あのオバサンをレイプする計画は無しにしよう</p><p>吉田くんは、ずっと母親不在の状態で成長してきているからねマザコンの気は無いのは判っていたんだ君の場合コンプレックスを形成する以前に、本当のお母さんというものを知らないわけだからね</p><p>オレは何を言われているかよく判らない</p><p>吉田くんは、自分のお母さんを一言で表すとどうなる</p><p>信用できないですかね</p><p>別の言葉なら</p><p>得体が知れないです</p><p>うんオレは、あの人が良く判らない</p><p>そして知りたくもない</p><p>二度と会うつもりはない</p><p>会いたくない</p><p>存在を忘れてしまいたい</p><p>そういう吉田くんだから克子さんや渚さんの母性本能をくすぐるんだと思うよ</p><p>君には、母親みたいな存在が自分を保護してくれるっていう実感を得たことがないんだろうどんな時でも、自立せざる得ない状況で生きてきたから誰かに頼るという考えが無い守られたいという感覚に欠けている</p><p>メグが振り向く</p><p>はいあたしの心もいつも、ヨシくんにくすぐられています</p><p>えメグ</p><p>ヨシくんは、いつも自分一人でがんばろうとするからあたしの前では、もっともっと甘えてくれればいいのにって思っているんです</p><p>だから君の女たちはみんな、君を抱き締めてあげたくなるんだと思うよ</p><p>正直、よく判らないけれど</p><p>あの話を戻しますけれどミナホ姉さんの復讐計画の中には、オレにあのオバサンをレイプさせる予定もあったってことですか</p><p>ああミナホは白坂創介を苦しめるために、ありとあらゆる計画を練っていたからね白坂の妻を犯すというのは、もちろんあったよ</p><p>それならミナホ姉さんが望むのならオレは、やりますよ</p><p>オレはミナホ姉さんの弟だ</p><p>ミナホ姉さんが望むのならどんなことでもする</p><p>そんな無理する必要は無いんだマナちゃんが、心配しているじゃないか</p><p>マルゴさんの言葉にマナを見る</p><p>マナはこちらに聞き耳を立てていた</p><p>ジッと、オレたちの様子を伺っているのが判る</p><p>おそらくミナホも望んでいないと思うしねあのオバサンを君がレイプするんじゃああのオバサンにとってはご褒美になっちゃうよ若い男の子に抱いてもらったってね</p><p>マルゴさんは、そう言って笑った</p><p>それにあの奥さんを見ている限り、白坂創介との間に夫婦としての愛情は全く存在していないねそれなら白坂創介に、奥さんをレイプしているところを見せたって何の復讐にもならないよ本人たちは、痛くもかゆくも無いんだから</p><p>確かにさっきから誰も、白坂創介の安否を尋ねない</p><p>白坂創介のことは、みんなどうなってもいいと思っているんだ</p><p>誰も彼のことを心配していない</p><p>心配しているのは家のスキャンダルのことだけで</p><p>そう言えばマナのことすら</p><p>そんなに心配しているようには見えないけれど</p><p>どうなってんだ</p><p>さあモニターに集中して、そろそろミナホが次のカードを切ると思うよ</p><p>マルゴさんの言葉にオレたちは、隠しカメラの映像に眼を戻す</p><p>その様子では、お二人ともご存じないみたいですね</p><p>ミナホ姉さんが不意に、市川老人と弁護士に話し掛けた</p><p>白坂創介氏は、とある暴力団に多額の借金をしていますその返済をすれば、彼の資産なんて何も残らなくなりますよ</p><p>市川氏ら三人が、ギョッとした顔をする</p><p>夫婦の資産は法律上、共同財産です瑤子様はまだ、白坂創介氏の奥様でいらっしゃいますから創介氏の残した借金を支払う義務があると思いますが</p><p>どうして、そんなお金をあたしが払わないといけないんですかッ</p><p>マナの母親が、キッとして叫ぶ</p><p>瑤子、黙りなさい</p><p>市川氏が娘を制しようとするが</p><p>でも、お父様何だって、あたしたちがこんな女にバカにされないといけないんですか</p><p>それが本音か</p><p>こんな売春婦に馬鹿にされてそれでもお父様は、腹が立たないのですか</p><p>うんオレ</p><p>こんなオバさんは、抱きたくない</p><p>死んでも嫌だ</p><p>あたしたちだって望んでこうなったわけではありません</p><p>静かにミナホ姉さんは、口を開いた</p><p>あたしたちは白坂創介氏に、無理矢理、売春婦に堕とされました</p><p>そんなことあたしには、関係無いって言ってるじゃないですかッ</p><p>マナの母親は、叫ぶのを止めない</p><p>あダメだこれじゃあ</p><p>オレの横でマナが呟いた</p><p>ママがこんなじゃああたし、助からない</p><p>オレはマナの肩を抱きしめる</p><p>大丈夫だ大丈夫だから</p><p>オレの言葉にマナが小さく頷く</p><p>モニターの中では</p><p>市川様</p><p>冷たい眼でミナホ姉さんが、老人を見る</p><p>な、なんだね</p><p>マナの母親をなだめていた市川氏が、急にミナホ姉さんに声を掛けられてギョッとする</p><p>昨日の夜にお電話で舞夏さんをお預かりしていることをご報告してから市川様には十二時間以上の猶予を差し上げましたしかしどうやら市川様は、その時間を何一つ有効にお使いにはならなかったようですね</p><p>ミナホ姉さんの顔が、妖しく微笑む</p><p>な、何を言うんだぼ、僕は、白坂家とも話し合って君らにとって有利な条件を提示しているつもりだ</p><p>よく言う</p><p>自分たちだけに都合の良い話をしているだけじゃないか</p><p>それは四千万円の身代金のことですか</p><p>ミナホ姉さんの冷たい言葉に市川老人は、ウッと息を呑む</p><p>そ、そうだとも君らの様な、売春組織の人間からすれば、破格の条件だろう違うかね</p><p>市川老人が感情を露わにする</p><p>この際、はっきり言っておくぞ僕たちは、この国のマスコミ業界の根幹に居る人間だ表の世界にも、裏の世界にも知り合いは多いんだ君たちのような、小さな犯罪集団など簡単に潰すことができるんだぞ僕たちは、君らの様な下賤な連中に屈することはない今すぐ、舞夏と創介くんをこちらに引き渡して貰おう二人とも、君たちの様な存在に拘束されるべき人間ではないんだぞ</p><p>市川老人の言葉に、マルゴさんが笑い出す</p><p>ああ本当に馬鹿なんだねこの人自分で自分の吐いた嘘をバラしてしまったよ</p><p>え、どういうことなんです</p><p>さっき、この人が自分たちから言い出した取引の内容白坂創介を見捨てるから、一度、白坂家に戻して欲しいという約束していたよね</p><p>あれ全然、守る気が無いんようだねあたしたちが、白坂創介の身柄を渡したら最後もう、こちらには戻さないつもりだ</p><p>だから、こんな言葉を吐くんだ</p><p>その後は、白坂家の中で飼い殺しにでもされるのだろうけどいずれにせよ、この人たちは白坂創介を生きたまま黒い森から奪回したいみたいだね</p><p>ということは白坂家の当主だけが、この件に反対しているというのも嘘なんだな</p><p>念書を残していったって、後であれは、白坂家の当主の認可が無いから無効って押し切るつもりだったんだろ実際は、白坂家の当主は全部知っているよあの弁護士だって、当主の意志でここに派遣されて来ているんだろう</p><p>全部、嘘</p><p>そんなことでミナホ姉さんと交渉しに来たって</p><p>汚いというより、こちらを舐めているよね本当に、どうしょうもない人たちだよ</p><p>マルゴさんは、吐き捨てるように言った</p><p>段々、腹が立ってきたぞ</p><p>それとも君は、四千万では不服とでも言うのかね</p><p>市川老人は、恩着せがましくそう居直っている</p><p>その四千万円だって</p><p>本当に支払う気はあるのかどうだか</p><p>嫌無いんだろうな</p><p>だからこいつらは、具体的なことを何も決めずにここに来た</p><p>ええ、不服ですわね</p><p>市川老人にキッパリと言う、ミナホ姉さん</p><p>その口元が苦笑して歪む</p><p>わたくしは、この十二時間で一億二千万円使っていますから</p><p>い、一億二千万</p><p>市川老人が、目を見開いて驚く</p><p>マナの母親と弁護士も</p><p>ミナホ姉さんが静かに話し出す</p><p>普段ならこの様な問題が起きた時には、市川様の会社も白坂様の家でも、懇意にしている裏組織の力をお使いになれますよね自分の手は汚さず裏の人間に指示だけを出して、処理させるそれが、あなた方のような人間のやり方ですから</p><p>ミナホ姉さんの強い視線に市川氏と弁護士とマナの母親は、凍り付いたように固まっていた</p><p>それが今回だけは、いつもの組織は動かなかったどれだけ金を積んでもあなたたちのために、誰も働いてはくれませんでした何故だと思います</p><p>そうですわあたしが、裏から手を廻したからですあらゆるツテを使ってかなりお金もバラ巻きましたし、酷い恫喝もしましたわざとブラフを仕掛けて、相手を追い込むような真似もしました</p><p>同じ十二時間をミナホ姉さんは、ずっと闘い続けた</p><p>裏社会の中で</p><p>そもそもどうして、この場に白坂浩太郎弁護士がいらしたんです白坂家の顧問弁護士が大畑先生だということは、誰でも知っています大畑法律事務所は政財界にも多くの顧客を持つ、力のある事務所ですからね</p><p>ミナホ姉さんの眼が、白坂弁護士を強く見据える</p><p>しかし大畑法律事務所では、裏社会に関わる案件は、全て鷺坂弁護士か辻本弁護士が担当することに決まっているはずですね白坂弁護士は、あくまでも白坂家からお預かりしているだけのお若い弁護士で例え、白坂家に関わる事案だとしても、今回の様な汚い仕事には関わらないようになっているはずです</p><p>ミナホ姉さんは十二年掛けて、この復讐の準備をした</p><p>当然白坂家の周辺の事情については徹底敵に調査している</p><p>なのに、白坂浩太郎弁護士がこの場にいらっしゃったということは大畑先生も、この案件には関わりたくないという判断をなさったのでしょうね</p><p>何で市川氏たちが強硬で、無茶苦茶な要求をこちらに提示してきたか判った</p><p>市川氏たちはいつもなら、こういう場合に手助けしてくれる人々から、全て協力を断られたんだ</p><p>裏組織の人々からも</p><p>自分の顧問弁護士からも</p><p>みんな黒い森との揉め事には、関わりたくないと言ってきたんだ</p><p>そういう流れを作るために</p><p>ミナホ姉さんは、徹夜で工作活動を行ったんだろう</p><p>金と脅しと両方の力を全開で駆使して</p><p>どうです普段なら、決してご自分ではなさらないような汚れ仕事をなさってみてはっきり申し上げますが、市川様の交渉術は最低ですブラフはブラフになっていませんし、お金で解決するにしてもこの様な場合に提示すべき金額の相場をご存じない取引における最低限のルールもね</p><p>ミナホ姉さんが、鼻で笑う</p><p>少なくともお二人は、見せ金ぐらいは用意してくるべきでしたね裏の人間は、銀行振り込みなんて絶対に使いません取引に使うお金は必ず一度流通した、番号の揃っていない古いお札で現金で用意しますそれを安物の風呂敷で包んで、無地の白い紙袋に入れて相手に渡すそれが、ルールですあたしたちは、眼の前にある現金しか信用致しませんから</p><p>市川氏も、弁護士も黙り込んでいる</p><p>マナの母親だけは、まだ状況が判っていないのかそれでも、鬼の形相でミナホ姉さんを睨み付けている</p><p>結局市川氏も白坂弁護士も、裏の人間との交渉について何も判っていなかったんだ</p><p>いつもなら、こんなことは誰かに任せるだけだから</p><p>上から命令して、自分の意志を実行させるだけで具体的な交渉ごとのやり方を理解していない</p><p>現場の交渉で血と汗と涙を流している人々の苦労を知らない</p><p>いや、知ろうともしない</p><p>だから今日もまた、何も理解していないくせに、いつもの様に</p><p>上からただ自分たちの命令だけを押しつける形で、ミナホ姉さんに応対した</p><p>どうせ下賤なやつらが相手なのだからと高をくくって</p><p>こいつらはクズだ</p><p>最低の人間だ</p><p>わたくしたちは、この復讐に全てを懸けています今更、四千万程度の金に心を動かされたりはしませんわ</p><p>そうだミナホ姉さんは、復讐が終わったら死ぬ覚悟だったんだ</p><p>自分の持っている資産を全て失っても構わないという気構えで昨夜は、金をバラまいたんだろう</p><p>それにわたしくたちはこの日のために、裏社会に悪名を響かせて参りました黒い森の人間は、金では動かない黒い森の人間は、徹底的に敵を潰す黒い森の人間は、残虐で残忍で何人たりとも容赦はしないとね</p><p>画面を見つめながらマルゴさんが言った</p><p>そうさだから、あたしたちは夜な夜な繁華街で暴れてきたんだ黒い森には、とんでもない狂犬がいる下手に手出しすると、何をされるか判らないって評判を作るために</p><p>うんあたしたち、不良でもチンピラでも、嚙み付いてきた相手には、絶対に容赦して来なかったもんね</p><p>寧さんが、呟く</p><p>あああいつらはイカレてる近寄るとケガをするだけだぞって思い込ませるまで、眼に付いた連中を徹底的にブチのめしてきたからね</p><p>あの夜ごとの暴虐行為も全ては、黒い森の名を裏社会に轟かせるため</p><p>この日のために裏社会の人々に、黒い森をアンタッチャブルな存在だと認識させるための活動だったんだ</p><p>あれでどれくらい効果があったかは判らないけれどそれでも、市川氏や白坂家から依頼があった時に、黒い森が相手なら手伝えないっていう連中が少しでも居てくれたのなら暴れた甲斐があったよ</p><p>結局最初に白坂家の依頼を受けた調査会社が、黒い森がどういう組織なのかを知った段階で手を引いたんだ正確には、ミナホが手を引かせたかなこちらから、向こうの会社に積極的にアプローチしたからね</p><p>ミナホ姉さんはそこまでやっているのか</p><p>それで市川氏も白坂家も、他の調査会社や別の裏社会の組織に次々に依頼をしていったんだけれどことごとく断られたのさあちら側の動きは、こちらには完全に読めていたからね全て、先回りしてこの勝負は、白坂家には勝ち目が無いという噂を流したんだ誰だって、負ける馬には賭けない正直、この十二時間が勝負だった</p><p>白坂家や市川氏が、どんなにマスコミ業界の大物だとしても</p><p>あくまでも表の世界での存在でしかない</p><p>黒い森という犯罪組織と闘うためには、どうしても裏社会の人間に協力を求める</p><p>それが判っていたからミナホ姉さんは徹底敵に先回りして、彼らに協力しそうな相手を押さえていったんだ</p><p>大きな組織は、お金の力でねじ伏せて、小さな組織は黒い森の悪名で脅しを掛けたんだよっ最後には、少人数の小さな暴力団事務所にまで話が行ったんだよでも、そこは前にマルちゃんとあたしに酷い目に遭わされた人たちだったからそんな人たちからも協力して貰えないで市川氏も白坂家も、ついに丸腰の状態で交渉にやって来たってわけなのっ</p><p>寧さんが、そう教えてくれた</p><p>それなのに市川氏も白坂家も、あたしたちに対して見えすえたブラフだけで対抗しようとしたここまで馬鹿にされるとは、正直思っていなかったよ</p><p>マルゴさんの内面の怒りはモニターの中のミナホ姉さんに通じる</p><p>さて、どうしましょうか、市川様裏社会には、あなたたちの味方はいませんそれでもまだ、わたくしたちに無理な要求をなさいますか</p><p>市川老人は</p><p>判った一億二千万円いや、一億三千五百万円支払おう</p><p>何だ、その微妙な額は</p><p>お金の額が問題だとは、申し上げておりませんわたくしたちは、あなたがたの誠意の無い対応に大変憤慨しています</p><p>ミナホ姉さんは、微笑む</p><p>それはどうあっても、舞夏も創介くんもこちらには返さないということかね</p><p>市川氏は、この期に及んでまだ強気の姿勢を崩さない</p><p>まともな交渉にならないようにしたのは、そちらです違いますか</p><p>ミナホ姉さんの言葉に</p><p>お父様あたくしは、もうガマンできませんっ売春婦風情に、あたくしたちがこうも愚弄される筋合いはございませんわっさあ、今すぐ、舞夏を返しなさいあたくしたちを誰だと思っているの</p><p>マナの母親がヒステリーを起こして喚き出す</p><p>マナがオレを見上げる</p><p>どうしたんだ</p><p>マナが泣きそうな顔で、オレに言った</p><p>マナはこれからママとお祖父ちゃんの前で、お兄ちゃんにレイプされるんだよね</p><p>そしてパパは、オーストラリアのゴールドコーストに居るって叫べばいいんだよね</p><p>パパは本当はもう、オーストラリアには居ないんでしょ</p><p>色々あって、大変です</p><p>ここ２週間は、体力的に厳しい</p><p>140．交渉．３</p><p>さっきの話はマナを騙すために、わざとしたんでしょ</p><p>マナがマルゴさんを見る</p><p>マルゴさんは、ククッと苦笑して</p><p>別に騙すつもりはないよただ、マナちゃんを試そうとしただけさ</p><p>そうかマナの現在の心を知るために、わざわざ目の前で白坂創介がオーストラリアのゴールドコーストに居ると言ったんだ</p><p>それを、マナが祖父や母に言うかどうかを試すために</p><p>もちろん、ゴールドコーストの件は偽の情報で</p><p>黒い森は、いつも人を試す</p><p>簡単に人を信用しない</p><p>何度でも納得がいくまで試し続ける</p><p>あたしたちは、白坂創介をオーストラリアで拘束しているということは、昨日の段階ですでに市川氏には告げているよね</p><p>マルゴさんが、ニヤリと微笑んだ</p><p>つまりあの電話をした時には、すでに白坂創介はオーストラリアから連れ出されている</p><p>もちろん本当のことは、この場では教えられないよ白坂創介は、まだオーストラリアのどこかにいるのかもしれないしすでに別の場所に移動しているのかもしれないどっちなんだろうね</p><p>マルゴさんの言葉に、マナは答える</p><p>でもゴールドコーストの近辺には、いないということですね</p><p>まあ、そういうことだね</p><p>マナの言葉に、マルゴさんは頷いた</p><p>白坂家が、ゴールドコーストの方面に注目してくれてそちらに人員を割けば、他の場所が手薄になるただのそのためだけの攪乱情報だよもっともこの攪乱が成功しなくても、あたしたちはそんなに困らないけれど</p><p>もし、すでに白坂創介がオーストラリアに居ないのならゴールドコーストの件は、大した問題じゃない</p><p>いや、判らない</p><p>今のマルゴさんの言葉も、陽動なのかもしれないし</p><p>むしろ日本に入国するのを阻まれる方が困るよね</p><p>そっか、空港なんかで網を張られたら</p><p>いずれにせよ、白坂創介を連れて帰国することは判っているのだから</p><p>一応、言っておくけれどあたしたちは、オーストラリアからの直行便を使うほど馬鹿じゃないよオーストラリアからの直行便は、年々減る傾向にあるからね便数が限られているそんなのじゃ、すぐに発見されるよね</p><p>マルゴさんが、マナに言う</p><p>インチョン空港経由ですか</p><p>さあね香港かもしれないよ上海経由という手もあるいずれにせよ、中国や韓国の空港からなら、日本の地方空港への便もあるしね</p><p>そうかいったん、日本の近くの別の国へ出て</p><p>そこから、日本の地方の空港へ</p><p>そうすれば、白坂家は全国の空港に監視の眼を拡げなくてはならなくなる</p><p>あたしたちには、幾らでも選択肢があるそれに、こういう裏の仕事に関しては、恭子さんはエキスパートだからね</p><p>マルゴさんは、師匠である恭子さんという人を心から信頼しているようだ</p><p>というか恭子・ドスノメッキーという人は、本当に実在するらしい</p><p>もう、マルゴさんの話は一々疑ってかからないといけないから大変だ</p><p>何が本当で、何が嘘なのか全然判らない</p><p>市川様と白坂家からのご提案は、以上ですか</p><p>校長室の中ではミナホ姉さんが、市川老人たちと向き合っている</p><p>ああ僕たちからの提案は、これまでだ</p><p>市川老人は、ミナホ姉さんを睨んでそう答えた</p><p>確かに僕たちの提案のやり方が、スマートでは無かったことは認めるいずれにせよ、まんまと君にしてやられたようだねしかし、君だって裏社会の全ての勢力を押さえたわけではないだろう金さえ出せば、どんなことでもやるという連中は、意外と多いもんだよ</p><p>市川老人は、この期に及んでなおミナホ姉さんに脅しを掛ける</p><p>そうでしょうね時間を掛ければ、こちらが不利になることは判っていますわわたくしたちの資金は有限ですし</p><p>ミナホ姉さんは、笑ってそう答えた</p><p>ああ今までの段階では、僕たちは世間体を考えて、最低限のことしかできなかった君たちが、ここまで金と労力を使って対抗してくるとは思わなかったよ君が有能なゲーム・プレイヤーであることはよく判った最初の第１ラウンドは、君たちの勝ちだしかし、勝負はここからだよ僕たちはもう、君たちに手加減はしない</p><p>市川老人は、そう言うが眼に焦りの色が見える</p><p>首にびっしょりと汗をかいていた</p><p>こういう時にね饒舌になるのは、負けている証拠なんだ覚えておいてどんな時にも、短い言葉で感情を押し殺したまま、静かに対応するんだ冷静になろうなんて考えてはダメだよかえって、焦るし言葉が増える余計な言葉は、相手にこちらの情報を教えるだけだしこちらの心理状態も知られてしまう短い言葉と静かな声それだけに集中するんだ今の、ミナホのように</p><p>マルゴさんが、オレにそう教えてくれた</p><p>モニター画面の中では市川老人が、汗を垂らしながら必死に話し続けている</p><p>いいかねよくよく考えれば判ることだがね僕と白坂くんが本気になって行動すれば、今の状況は簡単に逆転するんだよ僕たちの立場なら、長期にわたって裏社会の人間に恩恵を施すこともできるからね恥を忍んで、政財界の友人たちに助けを求めることもできるマスコミ業界と司法業界は、割と近い関係にあるしね</p><p>それに対してミナホ姉さんは、涼しい顔で応対している</p><p>はいそうでしょうねですから、この十二時間が勝負だと思って行動して参りましたわ</p><p>ミナホ姉さんの冷たい微笑</p><p>すでに勝負はついているように見えた</p><p>まあいいでは、君の側の提案を聞こう僕たちがどうすれば、舞夏と創介くんを返してくれる条件を聞こう幾ら欲しい何をしたらいい条件次第では、君たちの要求に従ってもいい白坂くんには、僕から話してみてもいいんだよ</p><p>それでも上からの目線で、何とかこの場を支配しようとする、市川老人</p><p>うふふこちらからの条件提示なんて、何一つございませんわ</p><p>ミナホ姉さんの冷たい言葉に</p><p>市川老人は、ギョッとする</p><p>では交渉決裂で、このまま第２ラウンドへ突入ということかね</p><p>あはははは第２ラウンドなんてございませんわ市川様とのお話しは、これが最初で最後になりますわ</p><p>ど、どういうことかねッ</p><p>市川老人は、大きな声を出して叫ぶ</p><p>ミナホ姉さんは穏やかに答えた</p><p>わたくしどもは最初から、市川様や白坂家と交渉するつもりはございません</p><p>なんだと</p><p>わたくしたちにとって、この十二時間は別の方々と交渉するために必要だったのです</p><p>ミナホ姉さんは立ち上がって、校長室の机の脇の機械へ向かう</p><p>それは、校長室から全校に通知をするための放送の機械に見えた</p><p>機械の上に、マイクが飛び出している</p><p>ミナホ姉さんは一つのスイッチをパチンと押して</p><p>マイクに向かって、話し掛ける</p><p>御覧の通りでございます閣下</p><p>か、閣下って</p><p>すると校長室に据え付けられている大きなスピーカーから</p><p>威厳のある老人の声が聞こえてくる</p><p>市川くんにも白坂の家にもどうやら、自浄能力というものは無かったようだね</p><p>だ誰なんだ、この声の主は</p><p>声だけで人を制することのできそうな強い意志が感じられる</p><p>君たちの話は、最初から聞かせてもらっていたよ</p><p>その低い声に市川老人が苛立つ</p><p>盗み聞きをなさっている不届き者は、どなたですかな僕を市川伸一郎と知った上で、あなたはこんな無礼を働いているのかね</p><p>スピーカーから、声の主は答えた</p><p>私は、これを無礼だと思わんよこんな事態を招いておきながら、何の対応もできていない君たちの方が、世間に対してよほど無礼だ</p><p>市川老人が、怒りに任せて声を荒げる</p><p>何者だね名を明かしていただこう</p><p>声の主は穏やかに答えた</p><p>市川くん、私だよ香月重孝だ</p><p>香月って</p><p>みすずのお祖父さん</p><p>さきほど、閣下と申し上げたでしょう</p><p>ミナホ姉さんが、市川老人を笑った</p><p>閣下</p><p>香月さんはね、お若い頃に駐英大使に任命されたことがあるんだ日本では大使には閣下という敬称を付けるよねだから今でも香月さんは、親しい人たちからは閣下と呼ばれているんだよ</p><p>明治以前からの歴史ある名門貴族の家系で政財界の大物で元・駐英大使って</p><p>もう、とんでもない権力者ってことなのか</p><p>ほ、本当に閣下なのであらせられますか</p><p>市川氏は、すっかり青ざめている</p><p>市川くん私は、君がまだ若い頃に話したことがあったろう企業の経営者に必要なのは、想像力とインスピレーションだと覚えているかね</p><p>スピーカーからの声は、そう言った</p><p>は、はい覚えております</p><p>君は事態に対する想像力もインスピレーションもそこに居る御名穂くんに、完全に劣っているようだね</p><p>マナの母親が、市川老人を見る</p><p>お父様、本当に</p><p>市川氏は</p><p>間違いない香月先生だよ</p><p>ま、まあ</p><p>後ろで、白坂弁護士も真っ青になっている</p><p>みすずのお祖父さんは市川老人や白坂家ですら敵わない程の力を持っているのか</p><p>市川くん御名穂くんは、君に充分な情報を知らせていたはずだよしかし君は自分たちの家のメンツに拘る余り大切なことを見逃していた</p><p>スピーカーの声が市川老人を責める</p><p>僕が大切なことを</p><p>市川老人は、ポカンと口を開けている</p><p>何が何だか判らないという表情だ</p><p>御名穂くん、説明してやりたまえ</p><p>はい、閣下</p><p>ミナホ姉さんが市川氏に振り向く</p><p>昨日のお電話でわたくしは、市川様にはっきりと申し上げたはずです白坂創介氏がわたくしたちを裏切りわたくしどもの顧客リストを暴力団関係者に渡そうとしていると</p><p>そ、それは、判っているだから、君たちは創介くんを捕らえて、抹殺しようとしているのだろう</p><p>市川氏は、ミナホ姉さんにそう答えるが</p><p>やっぱり何もお判りになっていませんね白坂創介氏が、裏切ったのはわたくしたち黒森の娼館に関わる人間だけではありません</p><p>ミナホ姉さんの言葉に、スピーカーの声が続いた</p><p>白坂創介という人間のしたことは黒森の娼館を利用したことのある全ての顧客に対する裏切りだそうは思わないかね</p><p>市川老人はガタガタと震えだした</p><p>黒森の娼館は戦後間もない頃に、御名穂くんの祖父によって設立された日本の政財界の重鎮とアメリカ軍の高級将校を対象とした、洗練された娼館だった館の女性たちは若く美しいだけでなく、深い教養と奥ゆかしい性格の持ち主ばかりだったし常に最高の料理と音楽が用意されていた</p><p>香月閣下は黒森楼の一番良い時代を知っているらしい</p><p>その頃からのお屋敷の顧客なんだ</p><p>敗戦期から高度経済成長時までの黒森楼は、日本を代表する人々の社交場でありあの屋敷に出入りすることは、ステイタスだった女を抱くことが目的ではないあそこに集う、一流の人間たちと交際するために黒森楼に通う者も多かったまだ若かった君も、正会員の誰かに連れて行って貰ったのだろう</p><p>市川老人は震えながら、答える</p><p>ははいわ、わたくしも、先々代の社長であった杉内様に二度ほど連れて行っていただきましたしかし娼婦とは関係しておりません</p><p>当たり前だ当時の君の給料では、黒森楼の女を買うことなどできはしなかったろうまた、ビジターの客は娼婦を買えないルールだったしなそれでも行っただけの価値はあったろう</p><p>は、はい確かに、多くの著名な方々とお話させていただきました</p><p>それがミナホ姉さんのお祖父さんが作った、そもそもの高級娼館黒森楼</p><p>ただ女を売るのではない高級娼婦たちの居る社交場</p><p>あの頃の黒森楼の常連だった人物は、ほとんど現役を引退しているすでに亡くなっている者も多いしかしその子供や孫は、親の事業を引継ぎ、政財界の中核に数多くいることは判っているだろう</p><p>スピーカーの声は、静かに語り続ける</p><p>かつての常連の名は、全て黒森の娼館の顧客リストに載っているそれも、写真付きでね黒森楼は、会員制の秘密クラブだったのだからねそんなリストが、白坂創介という小悪党の手で暴力団組織の手に落ちたらどうなると思うね</p><p>暴力団は、そのリストを元にかつての顧客の親族を恐喝する</p><p>自分の父親や祖父が、かつて娼館に通っていたということをネタに脅されるというのは、どうにも面白く無いだろうまた、私のようにかつての常連で、まだまだ現役にこだわり続けている者もいる困るのだよ今更、そんなリストが暴力団組織に流れるのは大変な迷惑だ</p><p>白坂創介の裏切りは</p><p>かつて黒森楼を訪れた全ての客に対しての裏切りなんだ</p><p>ミナホのお父さんと白坂創介がクーデターを起こして、お屋敷の実権を握った時それまでの顧客情報は全て、支配人の森下さんが持って逃げたんだ白坂たちは、森下さんを追放したということにしていたけれど実態は逆なんだよ</p><p>マルゴさんが、説明してくれる</p><p>ミナホがお屋敷の運営者になって、森下さんを呼び戻した時には、香月さんの指示で恭子さんが派遣されてきた後だし昔の顧客リストを白坂の手に渡さずに済んだんだよまあ、白坂創介は自分の変態的な性癖を満足させたいというだけのバカだったから、顧客リストの重要性には気付いていなかったんだろうけれど</p><p>だから暴力団に、お前のために新しい売春組織を作ってやるから、黒い森の顧客リストを持って来いと言われて、ホイホイ従ってしまったのか</p><p>顧客リストは、オーストラリアに逃げたミナホのお父さんが持っているという嘘の情報を信じてね</p><p>なるほどそういうことか</p><p>白坂創介という人間が、黒森の館を乗っ取った後はかつての高級娼館の面影は、完全になくなってしまった子供じみた下らない低俗なだけの売春組織に変貌してしまった私はね当時、大変失望したよ私は、昔の黒森楼の趣きのある世界を愛していたからね</p><p>閣下は語り続ける</p><p>しかしそれも時代の変化かもしれないと諦めたバブル経済の絶頂期で、日本中が浮かれていた時代だったからね私を含めた多くの常連が、それ以来、黒森の屋敷には足を踏み入れなくなった</p><p>白坂創介に乗っ取られた高級娼館黒森楼は少女を拉致、監禁、強姦して売春婦に堕とすだけの悪辣な犯罪組織黒い森になってしまう</p><p>しかし今から、十二年前だ私たちは、黒森の館の女から助けを求められたそうあの屋敷の中には、かつて私たちが贔屓にした娼婦たちが、まだ何人か残っていた私は、女たちから屋敷内の惨状を聞いてねこれは可哀想だ少しでも力になってやりたいと思ったのだよ</p><p>それはミナホ姉さんの妹さんが殺されたばかりの時期か</p><p>もちろん私たちの様な表の世界の人間には、娼館の運営などに携わることはできないしかし、少しでも黒森の屋敷に昔の光を取り戻してやりたくてね私は、ここに居る御名穂くんを抜擢し、白坂創介と対抗する運営者になってもらったのだよ</p><p>声の主閣下は話し続ける</p><p>御名穂くんは、私たちの期待に応えてくれた十二年という時間を掛けて破壊し尽くされていた黒森楼の雰囲気を、少しずつ昔の感じに取り戻す努力をしてくれた彼女が見出し、磨いた娼婦はみな、なかなかの逸材だった私は、彼女のこれまでの努力に深く感銘しているよ</p><p>ありがとうございます閣下</p><p>ミナホ姉さんは頭を下げる</p><p>それに比べて白坂創介という人間の今回の失態は、どういうことなのかね</p><p>も、申し訳ございません</p><p>白坂弁護士が、家を代表して閣下に謝罪する</p><p>こんなことなら、十二年前に徹底的に介入しておけば良かったと思うよ白坂創介の側には、亡くなった黒森さんの息子がぴったりとくっついていたからね黒森さんの息子に対して仏心を出したら、白坂創介を処分することができなかったその結果御名穂くんには、大変な苦労を掛けることになってしまった謝罪する</p><p>いいえ閣下当時のわたくしはまだ小娘でしたし閣下の派遣して下さって、恭子さんや古くからの黒森を知る森下の協力がなければ、父や白坂創介とは対抗できませんでした閣下のお力添えには、いつも感謝しております</p><p>ミナホ姉さんと閣下の結びつきに市川老人たちは、唖然としている</p><p>さて市川くん、今後のことなんだがね</p><p>閣下が、話し掛ける</p><p>は、はい何でございましょうか</p><p>市川老人は、すっかり怯えていた</p><p>かつての黒森楼の常連だった京極さんや大原くんそれに、神戸の五代くんなんかとも話し合ったんだがね</p><p>市川氏は名前を聞く度に、ブルッと震えた</p><p>オレには判らないけれどどの人も、日本の政財界の権力者たちなんだろう</p><p>私たちは御名穂くんの提案を全て飲むことにしたよ</p><p>ミナホ姉さんの提案</p><p>ミナホ姉さんはずっと、香月さんたち昔の顧客と交渉していたんだ</p><p>この十二時間はそのための時間</p><p>今日の午後三時に、オーストラリアで白坂創介が現地の警察に逮捕されたというニュースが各マスコミ機関に流れる</p><p>白坂創介がオーストラリアの警察に逮捕される</p><p>容疑は、オーストラリアでの連続少女強姦と未成年ポルノの製造、販売だ夕方、五時からの各局のニュースは、この白坂創介の逮捕だけを大々的に特集させる</p><p>これは作り話じゃないんだよ白坂創介は、実際に三年前にオーストラリアの高校生を三人レイプしているその時に撮った映像と仲間に売っていたそれを今回、オーストラリアの警察に告発するんだ</p><p>日本どころかよその国でそんなとんでもない性犯罪を犯していたことが、トップニュースで公表されたら</p><p>白坂創介の社会的な地位は、完全に失われる</p><p>いやその家族や、一族にも影響が及ぶだろう</p><p>その上白坂家は、有名な名家だから</p><p>た大変なことになる</p><p>白坂くんのところの新聞社とテレビ局は、どうするつもりかは知らないがね他の報道機関には、徹底してこのニュースを流すそういうことになっているこの命令は徹底しているもはや、覆すことはできない</p><p>閣下の声は、裁判官の下した判決の様に響いた</p><p>白坂くんは野球の球団も持っているし、新聞社のオーナーとして広く世間に知られているその甥で大手広告代理店に勤めるエリートサラリーマンが、国辱としか言えない犯罪を他国で犯して逮捕されたんだこれはもう、大変なスキャンダルになるだろう</p><p>オーストラリアで、連続少女強姦で、児童ポルノの製造・販売で捕まったら</p><p>そんなの日本の恥と言われても仕方ないよな</p><p>日本の国民全体が白坂創介を白い眼で見る</p><p>そして、その家族も</p><p>ま、待って下さいそれでは、白坂家が潰れてしまいます</p><p>白坂弁護士が、スピーカーからの声に嘆願する</p><p>白坂創介という害虫を身内に抱えながら、何の対応もできなかった君たちが悪い言っておくが、今回の事態に関しては、私は非常に怒っているんだよ私だけでない京極さんも大原くんも五代くんも昔の黒森楼に通っていた人間は、完全に腹を立てている白坂家には、当然、それなりのペナルティを支払ってもらうつもりだよ</p><p>閣下は、強い口調でそう言い切った</p><p>市川くん、君もだ</p><p>市川老人が、ガクガクと床に崩れ落ちた</p><p>引退したまえ娘の結婚相手がそれだけの罪を犯したんだ当然、君にも責任がある</p><p>おおおおおおッ</p><p>市川老人は、床に頭を抱えて大声を上げる</p><p>お父様、これはどういうことなんですっあたしは、どうなるんですか</p><p>ヒステリックに喚き散らす、マナの母親</p><p>もう、ダメだ閣下を怒らせて、生き延びた人間はいない</p><p>絶望の眼差しで娘を見る市川老人</p><p>お前も僕も終わりだ僕たちは、日本の恥の家族なんだからな</p><p>市川氏は会社の代表の座から退くことになるだろう</p><p>マナの母親ももう、料理評論家なんていう華やかな仕事はできない</p><p>これからは世間の眼から逃れるように、日の当たらない場所で生きていくしかない</p><p>私たちに対する裏切りへの報いだ仕方ないね</p><p>閣下の声が市川老人を突き放す</p><p>お、お願いですせめて、一族の者と相談する時間を下さい</p><p>白坂弁護士が、必死に頼み込むが</p><p>くどいね君も</p><p>閣下は、拒絶する</p><p>さっき市川くんが言っていたよね何でも、君たちはこの国のマスコミを牛耳っている存在で、表の世界にも裏の世界にも知り合いが多いのだろう私たちの決定に不服ならば、自分たちの力で何とかすればいいじゃないかまだ、白坂創介の逮捕のニュースが配信されるまで三時間以上あるぞ</p><p>そんな三時間程度では、何もできません</p><p>弁護士は、半泣きで訴える</p><p>その三時間があれば御名穂くんなら形勢を逆転してみせるだろうよそれが、君たちと彼女との違いだ</p><p>あたしたちがこんな売春婦よりも劣っているというのですか</p><p>マナの母親が絶叫する</p><p>君も彼女も同じように人間だ売春婦であったことが汚らわしいというのなら、夫以外の男性と不倫している君は汚らわくないのかね自分たちは他の人間とは違うという、君たちの驕った感性が白坂創介という悪党を野放しにしてきたのだよ</p><p>声の主はそう言った</p><p>ああミナホ姉さんは、白坂創介についての全ての資料を閣下に見せているんだ</p><p>マナの母親の不倫のことまで知っているんだから</p><p>この件について私たちが、白坂創介に下す処罰については以上だ</p><p>市川氏、マナの母親、白坂弁護士はただ呆然としている</p><p>あ、あたし、帰る場所がなくなっちゃった</p><p>その様子をモニターで観ていたマナがそっと言った</p><p>もう、家には帰れないううんあたしの家は、もうすぐなくなっちゃうパパのせいで</p><p>外国で連続レイプをしていた人の娘だなんてみんなに知られたらあたし、もう学校へも行かれないあたしどこにも、行かれない</p><p>ブルブルと震えるマナ</p><p>あたし、何もかもなくなっちゃったよ</p><p>マナが怯えている</p><p>えっ、何言ってるのそんなことないじゃんっ</p><p>寧さんが明るく、マナに言う</p><p>驚いた顔で寧さんを見る、マナ</p><p>マナちゃんには、ヨッちゃんがいるじゃんっ</p><p>マナちゃんが、ヨッちゃんの奴隷でいる限りマナちゃんは、あたしの妹だよっ</p><p>寧さんはニヒヒと微笑む</p><p>そうよあなたはもう吉田マナでしょ白坂舞夏じゃないんだから</p><p>メグもマナに笑ってそう言ってくれた</p><p>お父さんのことで後ろ指さされるのが嫌ならさ、吉田マナって名前で別の中学に潜り込めばいいんだよあたしが、先生に頼んであげようか</p><p>寧さんが、そう言ってくれるけれど</p><p>いえそれは、オレからミナホ姉さんに頼みます</p><p>オレの言葉に、寧さんがニコッと微笑んでくれた</p><p>そうだねヨッちゃんから、お願いするのが筋だよね</p><p>マナは驚いた顔で、オレたちを見ている</p><p>どうしてお兄ちゃんたちは、平然とそんなことが言えるの</p><p>マナはぶるぶると震えたまま</p><p>あたし帰る場所がなくなっちゃったんだよ</p><p>強く感情を放出するマナ</p><p>あうんと</p><p>ええっと何て言ってあげればいいんだろ</p><p>そんなのさあたしたち、みんなそうだからっ</p><p>寧さんがマナに微笑んで答えた</p><p>マナがその微笑にショックを受ける</p><p>マナちゃんには言ってなかったけれどあたし、アメリカで両親を殺されたのそのまま双子の弟と犯人に拉致されてね弟も殺されちゃったんだそれから、やっとその犯人から逃げ出したら、悪い女に奴隷として売り飛ばされてねそんで、先生に引き取られたのあたしもねマナちゃんと同じで、奴隷だった時期があるんだよっ</p><p>寧さんはニコニコして、そう言う</p><p>あたしはアメリカのインディアン居留地に産まれてね十二歳で男二人にレイプされたあたしを売ったのは、あたしの父親だよそして、あたしはその男たちを銃で射殺した一応、正当防衛っていうことになったからねその後は、施設に送られてでも、レイプされて人を殺したことのある女に友達なんかできるわけがないだろう荒れている時期に、ミナホと出会ったんだ</p><p>マルゴさんもマナに微笑む</p><p>だからあたしにも、帰る家は無いんだ</p><p>その次はメグ</p><p>あたしのことは知っているわよねあたしは、白坂さんに売春婦にさせられる寸前だったわもう白坂の家にも、山峰の家にも帰れない</p><p>メグも優しくマナに微笑む</p><p>ミナホと克子さんのことも知っているよね二人とも、白坂創介に売春婦にさせられて親の死に目にも会えなかったやっぱり、帰る場所が無いからここにいる</p><p>マナちゃんと、おんなじなんだよっ</p><p>マルゴさん寧さん</p><p>やっとあたしたちと同じなれたわね、マナ</p><p>同じなの、あたし</p><p>マナが呟く</p><p>そうよそして、あたしたちにはヨシくんがいてくれるわ</p><p>ここに居て、いいのだろうか</p><p>オレにはまだ帰れる家がある</p><p>あの電気を消したままのオレの寝床のソファが</p><p>本当に帰れる家を失ったみんなとは違う</p><p>吉田くんがマナちゃんを受け入れている限りあたしは、マナちゃも受け入れるよ</p><p>マルゴさんが言った</p><p>うんヨッちゃんがマナちゃんのことを可愛がっている限り、あたしもマナちゃんのことを可愛がってあげるっ</p><p>あたしは心の中ではもう、吉田恵美のつもりよだから、ヨシくんがマナを妹だと言うのなら、あたしも妹としてあなたを受け入れるわ</p><p>先生も克っつんも、同じ考えだと思うよ後は、マナちゃん次第だねっ</p><p>寧さんがそう、マナに告げる</p><p>あたし次第</p><p>ああ上の部屋へ、お母さんとお祖父さんのところへ帰ってもいいんだぞマナ</p><p>お兄ちゃんママとお祖父ちゃんが見ている前で、あたしを犯して下さい</p><p>あたしこの後、お祖父ちゃんたちの前で犯される予定だったんですよね</p><p>マナの問いに、マルゴさんは</p><p>あああたしたちの復讐計画では、そうなっていた</p><p>素直に、計画の存在を認める</p><p>あたしまだ、ママもお祖父ちゃんも知らないままだけどあたしは、もう何度もお兄ちゃんに犯されました</p><p>マナが、寂しそうに言う</p><p>ああオレは、昨日の処女レイプを含めて、一日で十二回もマナを犯している</p><p>お兄ちゃんに犯されたあたしを見てそれでも、ママやお祖父ちゃんがあたしを受け入れてくれるのならあたしは、白坂の家に戻ります</p><p>マナの顔は真剣だった</p><p>一生後ろ指をさされてもいいママとお祖父ちゃんと一緒に、頑張って生きていきますだけどもし</p><p>レイプされたあたしをママやお祖父ちゃんが、汚いものを見るような眼で見たのなら</p><p>マナの眼に涙が溜まる</p><p>あたしもう、一生、お兄ちゃんの奴隷でいい奴隷として生きていきます</p><p>うーむ、なかなか大変だ</p><p>ということで、次話はマナの公開レイプになります</p><p>141．マナの誕生</p><p>じゃあ、吉田くんは全部脱いで</p><p>マルゴさんに言われたままオレは学生服を脱ぐ</p><p>マナちゃんは、こっちに来てっ</p><p>全裸に首輪のままのマナは、寧さんに呼ばれて部屋の片隅のソファへ</p><p>うわん、何これっ</p><p>マナが、ソファに腰掛けるとビョンッと強く跳ね上がる</p><p>あ、気を付けて、これソファのスプリングが特別製で、ちょっと動いただけでビョンビョン跳ね上がる様にできているからっ</p><p>寧さんが、マナに注意した</p><p>どうして、そんな造りになっているんです</p><p>こんなにスプリングが過敏で強力だと、座りにくいじゃないか</p><p>これはセックス用のソファだからさ</p><p>マルゴさんが、フフッと笑った</p><p>ちょっと揺らすだけで、スプリングの力で上下に激しく動くからこの上でセックスするとちょっと面白いことになるんだよ</p><p>上から女の子の身体を突き込むと下からスプリングがビュンビュン跳ねるし男の身体の上に女の子を乗せてもソファの跳ね上がりでカエルが飛び上がるみたいに、女の子のお腹の中を突き上げることができるんだ</p><p>ヨシくんオチンチン、硬くなっているよ</p><p>さっき、克子姉に貰った精力剤が効いているようだ</p><p>オレのチンコはすでにビンビンに勃起していた</p><p>チンコの付け根あたりがジワッと熱い</p><p>メグが、舐めてあげるね</p><p>メグがオレのパンツを脱がせて、ペニスにしゃぶりつく</p><p>くちゅくちゅと亀頭を口に含んでくれた</p><p>赤い舌で、ぴちゃぴちゃと舐めてくれる</p><p>その間にマナはソファの上で、大きく開脚させられていた</p><p>これ克っつんが用意してくれた特製のローションなんだよっ</p><p>寧さんが、赤い液体の入ったボトルを取り出す</p><p>どうせならお祖父さんたちには、マナちゃんがたった今、バージンブレイクしたと思い込ませた方がいいでしょ</p><p>そう言ってマナのヴァギナにローションを注ぐ</p><p>ヴァギナから、とろりとした赤い液体が零れて</p><p>まるで、処女血の様だった</p><p>マルゴさんが、いつもの吉の字の入った黒マスクをオレに手渡してくれる</p><p>別に上の連中に顔を晒してすることでもないだろ君がマスクをしている方が、マナちゃんが一方的に犯されていることが強調できるしね</p><p>マスクの男に犯されている方が、マナの悲壮感が際立つ</p><p>オレは、ズズッとマスクを被る</p><p>メグありがとう行ってくるよ</p><p>オレは、フェラチオしてくれているメグに礼を言った</p><p>はい、あなたがんばってね</p><p>メグが、最後に亀頭にチュッとキスしてくれた</p><p>さて</p><p>これからマナの公開レイプが始まる</p><p>お兄ちゃんマナのこと、メチャメチャにしてね</p><p>マナが、ソファから立ち上がって、オレを迎える</p><p>マナの眼は、すでに涙が溜まっていた</p><p>遠慮しないでいいから</p><p>その小さな裸体を、オレは抱き締める</p><p>判ったマナもオレに最初に処女を犯された時を思い出して、力一杯叫ぶんだぞ</p><p>うんたった今、処女を犯されたつもりで泣き喚くね</p><p>オレはマナに変わって、ソファに座ってみる</p><p>なるほど、スプリングの反発力が半端じゃない</p><p>お兄ちゃん、どんな風に繋がりたい</p><p>マナは震えながら、セックスの体位をオレに尋ねた</p><p>これからオレたちの痴態を撮影するカメラはオレたちのソファの正面にある</p><p>オレとマナの繋がっているところが、カメラにはっきりと見えるようにしたい</p><p>うんマナはどうすればいいの</p><p>オレがこのソファの上に浅く座るからマナは、オレの膝の上に座る様にして、オレのチンコを受け入れるんだ</p><p>いわゆる座位の体位でオレは、マナを犯す</p><p>マナは、小さく返事をした</p><p>ソファに腰掛けたオレの前に背中を向けて立つ、マナ</p><p>緊張しているその背中を、オレは優しく撫でてやる</p><p>そのまま、ゆっくりお尻を突き出してマナの入り口に、オレのチンコを当てるんだ</p><p>オレは、そう指示した</p><p>恐る恐る、可愛いお尻をオレの硬く勃起したペニスに近づけるマナ</p><p>ちょっと待って</p><p>マルゴさんが、オレたちに声を掛ける</p><p>その角度だと、首輪の鎖がカメラの邪魔になるから</p><p>マルゴさんがカメラの画像を見て、マナの首輪の位置を調整する</p><p>今まではマナの身体の中心線を描く様に真っ直ぐ下に垂れていた鎖</p><p>確かにこれでは結合部がよく見えない</p><p>首輪の鎖は、右の肩から背中の方に流さすようにする</p><p>それならさ手はやっぱり、革手錠で縛っておいた方がレイプっぽいよっ</p><p>寧さんが、そう言って革の手錠を持って来た</p><p>後ろ手で縛ると、引っ繰り返った時に危ないから前で縛ろう</p><p>マナの手首を革の手錠で拘束する</p><p>ヨッちゃん気を付けてねスプリングの威力が凄いから、マナちゃんが前に倒れ込んだりしないようにね</p><p>はい、気を付けます</p><p>オレはマナの細い腰を後ろから掴む</p><p>マナの十四歳の背中がオレのすぐ眼の前にある</p><p>こうやって見るとまだ子供の身体だ</p><p>大人になりきっていない、女の子の柔らかいライン</p><p>オレは、その背中を舌でペロッと舐めた</p><p>きゃうんっ</p><p>マナが、ビクッと背中を反らす</p><p>マナのお尻も触る</p><p>緊張しているのか肌が冷たい</p><p>お尻の柔らかい感覚を楽しんでから再び、腰を両手でホールドする</p><p>何があってもこの手は外さない</p><p>さて用意はいいかい、二人とも</p><p>はい、オーケイですいいなマナ</p><p>はい、お兄ちゃん</p><p>オレはソファから少し腰を浮かせて亀頭をマナのヴァギナに当てる</p><p>オレの亀頭は先走りの液でマナの秘部はローションで濡れている</p><p>それぞれの肉体の体温をそれぞれが一番感じる場所で伝え合う</p><p>もっと、お尻を突き出していつでも、オレの上に体重を掛けられるようにスタンバイするんだ</p><p>マナが乾いた声で、そう答えた</p><p>いいかい上の階には吉田くんのペニスがマナちゃんの中に、挿入された瞬間から映像を流すからね</p><p>マルゴさんが、オレたちに言った</p><p>オレはマナの耳元に囁く</p><p>いいなマナ</p><p>マナの眼は、すっかり潤んでいる</p><p>マナは最初の涙を零した</p><p>ミナホ、余興の準備が出来たよ</p><p>マルゴさんが、壁のマイクで上の校長室に連絡する</p><p>オレたちのソファの正面カメラの後ろには、大きなモニターで上の部屋の様子が映し出されている</p><p>さて、市川さん現在の舞夏さんの様子をお見せしましょう</p><p>ミナホ姉さんが、ぐったりと落ち込んでいる市川老人に告げる</p><p>顔を上げる、市川氏</p><p>マナの母親と白坂弁護士もミナホ姉さんの方を見る</p><p>ええ舞夏さんの艶姿をお見せいたしますわ</p><p>その言葉と共に校長室のミナホ姉さんの後ろに、天井から白いスクリーンがツーッと下りてくる</p><p>プロジェクターでこれから、あそこにオレたちの痴態が投影されるのだろう</p><p>マナが犯される姿を祖父と母親は観ることになる</p><p>スタンバイ</p><p>マルゴさんの言葉にオレはペニスの先に全てを集中させる</p><p>オレの亀頭の先は、すでにローションで濡れたヴァギナとキスしている</p><p>クチュクチュと水音を立てている</p><p>これが、現在の白坂舞夏さんです</p><p>ミナホ姉さんの後ろのスクリーンに</p><p>今、正に犯されようとしている全裸のマナの姿が</p><p>はっきりと、投影された</p><p>アクションッッ</p><p>マルゴさんの合図とともに</p><p>ンンンッ</p><p>ペニスをマナの中に潜り込ませるッッ</p><p>絶叫するマナ</p><p>マナの腰を掴んだ手を、力任せに一気に下に下ろすっ</p><p>マナの中学２年生の身体は軽い</p><p>体勢を崩したマナはオレの上に座り込むように、乗っかってくるッッ</p><p>グリュグリュッとオレの剛勃起したペニスが、マナの胎内をえぐり込んで侵入していくぅッ</p><p>ああああっイイイイ、痛ァいッッ</p><p>スクリーンの中に、大きく眼と口を開けて絶叫するマナの顔が映っている</p><p>ま、舞夏ぁぁっ</p><p>市川老人の叫び</p><p>きゃあああっっ</p><p>マナの母親は、スクリーン内の陰惨な光景に絶叫する</p><p>入ってくるぅぅお腹の中にぃぃぃ</p><p>熱い涙をポロポロと流しながらマナが苦しみに呻く</p><p>ほらっもっとだ根元まで、ネジ込んでやるからなっ</p><p>オレは、マナの腰をググッと下に引き下げる</p><p>下から上に腰を突き上げる</p><p>マナは足を大きく開脚させて完全にオレに体重を委ねた</p><p>ああマナの柔らかい尻の重みを、オレは膝で感じた</p><p>マナと繋がっている</p><p>オレのペニスは、マナの子宮口に達している</p><p>根元まで、まだ小さくて狭い膣穴にギッチリとハマっている</p><p>結合しているその場所をカメラに向かって、はっきりと晒した</p><p>ま、舞夏ぁぁッッ</p><p>正面のモニターで市川老人が、絶句している</p><p>ややややめなさいっ何てことをするのぉぉぉっ</p><p>マナの母親は犯される娘の映像を観て、半狂乱になっていた</p><p>交渉が決裂すればこうなることは判っていましたよね</p><p>ミナホ姉さんが冷たく、市川老人に言った</p><p>君たちは、舞夏の無事は保証する言っていたはずだ</p><p>そんな市川氏をミナホ姉さんは、侮蔑の眼で嘲笑う</p><p>ちゃんと生きているじゃないですか</p><p>殺しはしませんでしたわ</p><p>き、貴様ぁぁ</p><p>殺さなかっただけ、感謝していただきたいですわねわたくしたちは、犯罪組織ですのよ</p><p>市川氏はミナホ姉さんの冷たい眼に、ゾッとする</p><p>さあ舞夏さんお祖父様とお母様の前で、犯されなさい</p><p>ミナホ姉さんの言葉にオレは、ゆっくりとピストンを開始する</p><p>普通の状態の様に、下から腰を突き上げるのではない</p><p>ソファに腰を鎮めてスプリングの反動を利用して、跳ね上がる</p><p>ギュッと腰を下ろしてビヨーンッ</p><p>あ、ああああっ</p><p>男に無理矢理開かれた膣道を亀頭がムニムニと擦りあげていくっ</p><p>肉体の最奥をドスンと突かれる</p><p>いやぁぁいやぁぁ犯さないでぇぇ</p><p>マナが叫ぶ</p><p>半分は演技で</p><p>半分は本気で</p><p>祖父と母親の前でオレの陵辱に耐える</p><p>いゃゃあんこんなのこんなの、嫌よおぉぉあああんっ</p><p>オレが、マナの腰を両手で固定しているから</p><p>マナは、オレから逃げられない</p><p>ソファのスプリングが弓で、オレのペニスが矢だ</p><p>マナの子宮口が、的となって</p><p>何度も、何度も硬い男の性器を撃ち込まれていく</p><p>痛ぁぁいっっ助けてぇぇ、お祖父ちゃんママぁぁ</p><p>カメラに向かって、涙を流しながら絶叫するマナ</p><p>オレは、マナの小さな肉体を責めていく</p><p>マナの全身から苦痛の汗がじんわりと溢れてくる</p><p>た、助けて、助けてこんなの嫌だよおっお祖父ちぁゃん</p><p>痛いのぉぉぉアソコが痛いよおっ犯されてるあたし、犯されちゃってるよおぉぉ</p><p>照明のライトに照らされてテラテラ光る赤いローションは市川氏たちには、破瓜の血の輝きにしか見えないだろう</p><p>お、おい、今すぐに、止めさせろ</p><p>市川老人が、ミナホ姉さんを怒鳴りつける</p><p>今すぐにだ舞夏を解放するんだッッ</p><p>こんな状態でもなお、市川氏は命令口調のままだった</p><p>あら何故です</p><p>ミナホ姉さんは、妖しく微笑む</p><p>何故だと</p><p>はいだって、あなた方のせいでこうなったんじゃありませんか</p><p>ぼ、僕は</p><p>全身を怒りで激しく震わせながら市川氏は、ミナホ姉さんを睨んでいる</p><p>さっき、閣下がおっしゃっていた通りですよ市川様には、想像力とインスピレーションが足りてらっしゃらないようですね</p><p>ハッとする市川老人</p><p>孫娘を預けたままわたくしたちを怒らせたら、こうなるのは当然じゃありませんか</p><p>ミナホ姉さんは、そう言って冷たく笑う</p><p>その背後に立っている、克子姉も</p><p>市川老人を嘲笑する</p><p>ああああ、舞夏、舞夏どうしてこんなことに</p><p>マナの母親は、おろおろとして泣くだけだった</p><p>お父様お父様が、いけないんですわっ</p><p>自分の父親を責めるマナの母</p><p>あああ舞夏が舞夏が、こんな酷いことに</p><p>マナの母親は、パニックに陥っている</p><p>ななんてこった</p><p>白坂弁護士も、ただ呆然としてマナのレイプシーンを見つめているだけだった</p><p>別室で行われている凄惨な少女のレイプ</p><p>市川と白坂の大人たちは、ただスクリーンを見るだけでどうすることもできない</p><p>絶対に貴様らを許さない全員、皆殺しにしてやるからな</p><p>そう憎しみの言葉を吐く市川氏に</p><p>ミナホ姉さんは、穏やかに言った</p><p>わたくしたちも、そう思ったんですよ</p><p>市川老人の眼が、カッと見開かれる</p><p>白坂創介という男に犯されて全てを奪われてわたくしたちも、そう思いました絶対に復讐してやるって</p><p>ミナホ姉さんの眼は市川氏の何百倍も、憎しみに燃えていた</p><p>どうですこれが、白坂創介のやって来たことですあなたたちが、平然と見逃してきたことです</p><p>だが市川老人は</p><p>貴様たちの復讐のためにそんなことのために、舞夏を犯しているというのかっ舞夏はまだ、十四歳だぞッ</p><p>わたくしも妹も十二歳で犯されました十二歳で、売春婦にさせられたんですわ</p><p>しかし舞夏は、僕の孫なんだぞ</p><p>その言葉にオレは、力強くマナの中に突き込むッツ</p><p>痛ぁいいいいっっ</p><p>ハッとして、マナの画面を見る市川氏</p><p>そんな市川氏にミナホ姉さんは憎しみの思いを叩き付ける</p><p>わたくしたちも人間ですわたくしたちにも、親がいます</p><p>あたしにも母親がいました母親から無理矢理引き離されて、拉致され、犯され家には戻して貰えなかった</p><p>たくさんの女性が白坂創介という男によって、地獄に堕とされたんです</p><p>しかし市川老人は</p><p>そ、それが何だって言うんだ貴様たちと一緒にするなッ舞夏は、僕の大事な孫娘なんだぞ貴様らみたいな卑しい女とは、違うんだッ</p><p>その祖父の言葉に</p><p>犯されている、マナが</p><p>キレた</p><p>お祖父ちゃんのバカァそんなことを言ったら、誰もあたしのことを助けてくれるわけがないじゃないッ</p><p>幼いヴァギナを、オレのペニスでえぐられて</p><p>怒りと哀しみと屈辱の涙を流しながら</p><p>マナが、カメラに向かって絶叫する</p><p>どうして、何が何でも、あたしを助けようとしてくれなかったのよッ土下座でも何でもして、あたしを助けることを一番に考えてくれても良かったじゃないッッ</p><p>全裸に首輪手を手錠で縛られて、男に犯されながら孫娘が祖父を責めるッ</p><p>ぼ、僕は、こいつらがここまで非道な連中だとは思わなかったんだ</p><p>その祖父の言い訳がマナの怒りに油を注ぐ</p><p>この人たちは、本物の犯罪集団なんだよっパパのことを、心底憎んでいるんだよこんな人たちに捕まったら、あたしが何をされるかなんて、簡単に想像できるじゃないのッッお祖父ちゃんのバカぁッッ</p><p>マナは眼から、ぶわわわっと激しく涙を零した</p><p>昨日、オレにレイプされてから溜め込んできた怒りと憎しみを一気に祖父にぶつける</p><p>ま、舞夏僕は、ただ</p><p>お祖父ちゃんや白坂の家を恐れて、この人たちがあたしに手を出さないって信じていたのバカじゃないの、お祖父ちゃんこの人たちは、命懸けであたしたちに復讐しているんだよそんなことも、判らないの</p><p>マナの膣がオレのペニスをキュウキュウ締め上げていく</p><p>ま、舞夏僕はただ</p><p>そ、そうよ、舞夏お祖父様は、あなたの安全を第一に考えて</p><p>孫の叱責に力を失っていく父親を見てマナの母親がそんなことを言い出す</p><p>みんな大ッ嫌いパパも、ママも、お祖父ちゃんもみんなみんな、大ッ嫌いよっ</p><p>マナが絶叫する</p><p>絶叫しながら、自分で腰を動かす</p><p>オレとのセックスに逃げ込もうと</p><p>そうだオレたちの肉体は繋がっている</p><p>肌と肌粘膜と粘膜で</p><p>肉親との血の繋がりよりも濃く性器と性器で繋がっている</p><p>パパが、この人たちの人生を狂わせてしまったからお祖父ちゃんやママが、パパを止めてくれなかったからあたしの人生も、この人たちに狂わせられたのよっ</p><p>オレの眼の前でマナの尻の筋肉がキュッと収縮する</p><p>オレのペニスを締め上げる</p><p>パパなんて、死んじゃえばいいのよっ殺されちゃえばいいんだっ</p><p>そのマナの言葉に</p><p>マナの母親が叫ぶ</p><p>舞夏親に向かって、何てことを言うの</p><p>絶叫した</p><p>ふざけないでよぉっッッ</p><p>憎しみの眼を母親に向ける</p><p>娘をこんな目に遭わせて、何が親よ大嫌い、大嫌い、大嫌いみんな、大嫌いだぁぁ</p><p>ぷるぷると、頭を左右に振るマナ</p><p>こんなのいやぁぁ</p><p>マナの哀しみの絶叫がオレの心を突き刺す</p><p>オレのマナ</p><p>オレは、動きを止め後ろからマナの身体を、優しくギュッと抱き締める</p><p>マナつらいなら、もう止めような</p><p>そっとマナの耳に囁いた</p><p>マナが、首を振ってオレを見る</p><p>オレはジッとマナの眼を見つめた</p><p>マナ、大丈夫かもういいもう、止そうな</p><p>オレの言葉に、マナは</p><p>大丈夫じゃないわよっ大丈夫なわけないじゃない</p><p>またポロポロと熱い涙を零す</p><p>再び、キッとカメラを向いて</p><p>ママあたし、今、レイプされているんだよっ犯されちゃっているんだよっ処女を強引に奪われてメチャクチャにされちゃっているんだよもう、ヴァージンには戻れないんだよ</p><p>必死に母親に訴えるが</p><p>マナの母親には、届かない</p><p>マナの母親は、眼を閉じ耳を手で塞いでいた</p><p>わたしは知りません、わたしは知りませんこんなことこんなことみんな夢よ悪夢なのよ</p><p>自分に都合の悪いことは決して認めないというのか</p><p>マナが哀しみに耐える</p><p>何でよどうして肉親よりも、あたしをレイプしている人の方が優しいのよこんなのおかしいよ嫌だよあたし</p><p>マナ続けるぞ</p><p>マナはボロボロに泣きながら、答えた</p><p>一気に、射精まで行くからな</p><p>どうぞお兄ちゃんの好きにして下さい</p><p>心の中にあるものを全部吐き出せ思っていることを全部叫んじまえ</p><p>怒りも憎しみも悲しみも全部、思いっきり吐き出せあの人たちの前に、叩き付けてやるんだ</p><p>うん、判った判ったよ、お兄ちゃん</p><p>スプリングの効果を最大限に利用して</p><p>激しく猛スピードで</p><p>マナの身体を陵辱する</p><p>十四歳の肉体を犯す、犯す、犯す</p><p>いやぁぁ、痛い、痛いのおっ</p><p>マナは、叫んだ力一杯</p><p>助けてぇぇぇ嫌よ、こんなの嫌あああ</p><p>心の中の全てを晒して</p><p>犯さないであたしの身体から出ていって</p><p>胸の中の苦しみを一気に吐き出す</p><p>怖いよおっつらいの痛いのぉぉぉこんなの嫌ぁぁ</p><p>マナが、絶叫する</p><p>マナはもう、助けて、お祖父ちゃんとか助けてママとは言わない</p><p>ただレイプされる苦痛を、思いっきり吐き出す</p><p>肉体の痛みと</p><p>精神の苦しみを</p><p>何一つ隠さずに叫び続ける</p><p>ま、舞夏ぁぁ</p><p>市川老人は、呆然として孫のレイプ場面を見つめている</p><p>母親は、眼と耳を閉じたまま</p><p>白坂弁護士も、もはや顔を背けている</p><p>それほどマナのレイプは凄惨な物に見えたんだろう</p><p>そんな彼らを見守るミナホ姉さんと克子姉</p><p>二人の娼婦たちは、顔に冷たい微笑を浮かべていたが</p><p>その眼は、泣いていた</p><p>今、オレに犯されているマナは過去の自分だ</p><p>過去の自分と向き合っているんだ</p><p>ま、マナイクぞ、射精するぞ</p><p>それでも最後の時が来る</p><p>マナの胎内に、オレの精が吐き出される完全に少女の肉体が汚される、その瞬間を祖父たちに見せつける時が</p><p>い、嫌よっ嫌よぉぉ出さないでぇぇあたし、妊娠したくないぃぃっ</p><p>マナが、叫ぶ</p><p>それは、昨日マナが初めて、子宮でオレの精を受けた時に言ったのと同じ言葉だった</p><p>おい、頼むやめさせてくれ舞夏を孫を助けてくれぇぇ</p><p>市川老人がミナホ姉さんと克子姉に土下座する</p><p>何でもするどんなことでもする舞夏のことを助けてくれぇぇぇ</p><p>床に額をぐりぐりと擦り付けて市川氏は懇願した</p><p>もう遅いですわ</p><p>ミナホ姉さんは、侮蔑を込めて言った</p><p>なぜ、最初からそうなさらなかったんです</p><p>市川氏の顔が絶望に黒く染まる</p><p>ああああっ、イクっイクぞっ</p><p>ああああっ、出、出るぅぅっっっ</p><p>灼熱の迸りが、マナの子宮に飛び込むッ</p><p>きゃああああああっっ</p><p>胎内に男の精を受けてマナの幼い身体が弓なりに反り返るッッ</p><p>熱いぃぃぃ入って来るぅぅッ入って来ちゃってるよおぅ</p><p>マナが身体の中に拡がっていく白濁液の感覚を言葉にする</p><p>と、届いてるぅぅあたしの中ぁぁっ犯されちゃってるぅぅ</p><p>男にトドメを刺されてしまった十四歳の肉体が小刻みに、震えている</p><p>あああ、舞夏</p><p>市川老人は、ボロボロと涙を零した</p><p>お父様舞夏は、どうしたんですどうなって、しまったんです</p><p>必死に目を閉じているマナの母親が父に尋ねる</p><p>お、男に射精されてしまった舞夏はもうダメだ</p><p>市川老人は、脱力している</p><p>ウッウウウーッウウーッ</p><p>オレは、最後の一滴までマナの中にどっぷりと注ぎ込んだ</p><p>それからカメラによく見えるようにマナの足を拡げて</p><p>オレのペニスを引き抜く</p><p>舞夏の小さなヴァギナからオレの白い精液がたらたらと滴り落ちる</p><p>ああ、これは酷い</p><p>白坂弁護士が、小さく呟いた</p><p>首を横に大きく振る</p><p>まるでマナが瀕死の重傷で、もう助からないとでも言うかのように</p><p>あたし、もうダメなんだ</p><p>マナが、小さな声で言った</p><p>マナは、レイプシーンの全てを祖父たちに見られた</p><p>ねえ、お祖父ちゃん、あたしはもうダメなの</p><p>股間から精液を零しながら叫ぶ孫娘に市川老人は</p><p>そ、そんなことはないぞど、どんな身体になっても、ま、舞夏は僕の孫だお、お祖父ちゃんは、お前を絶対に見捨てないぞ</p><p>その祖父の様子に、マナは</p><p>どんな身体になってもって、どういう意味</p><p>祖父は口籠もる</p><p>あたし、生きているよっ全身、ちゃんとしているっただ、犯されちゃっただけだよっまだ、何も失っていないよ</p><p>市川老人は全裸で拘束されて股間から男の精液を垂らす孫の姿を、もう見つめることができない</p><p>ギュッと眼を閉じて叫ぶ</p><p>ああキズモノになっても舞夏お前は、僕の孫だ</p><p>その言葉に全てを捨てた</p><p>家も、名前も、過去も、自分自身さえ</p><p>もういいさようなら、お祖父ちゃんママ</p><p>全裸でオレに後ろから抱かれたままマナは言った</p><p>市川老人にはマナの心は判らない</p><p>お兄ちゃん、あたしはキズモノなの</p><p>いいやお前は、オレの宝だ</p><p>オレはマナの下腹部のタトゥに手を当てる</p><p>マナもそのオレの手に、自分の手を重ねる</p><p>そうだよねあたしは、お兄ちゃんの宝だものねあの人、何を言ってるのかしら</p><p>マナは、自分の祖父をあの人と呼んだ</p><p>そんなマナに市川老人が言う</p><p>一緒に帰ろう舞夏お前の面倒は、一生、お祖父ちゃんが見てやるキズモノになっても、舞夏は舞夏だお前の進学も、就職も、結婚もみんなお祖父ちゃんが助けてやる助けてやるから</p><p>マナは、キッと祖父を睨み付ける</p><p>結構ですあたしは白坂舞夏は、もう死んだものと思って下さいあたしは、この人たちの味方になります</p><p>おい舞夏、何を言い出すんだ</p><p>お祖父ちゃんあなたは、あたしのことを汚れた物みたいに見ているわさっきまで、弓槻さんや克子さんをそういう眼で見ていたように</p><p>マナが怒りの眼で、祖父を見ている</p><p>それならあなたたちは、あたしの敵よ</p><p>おい、舞夏落ちつくんだ僕は、ただね</p><p>うるさい、うるさい、うるさいッッ</p><p>最後に一つだけ教えてあげるわパパはオーストラリアのゴールドコーストっていうところに居るらしいわ後、三時間以内にパパを見つけることねオーストラリアの警察からパパの身柄を奪還すれば、お祖父ちゃんたちも破滅しないで済むのかもねっ</p><p>マナはそうカメラに向かって叫んだ</p><p>もういいでしょうカメラを切って下さい</p><p>オレはマルゴさんに言う</p><p>このままじゃマナが、可哀想だ</p><p>画面の中で、ミナホ姉さんが頷く</p><p>マルゴさんがカメラを止めた</p><p>撮影中の赤いライトが消える</p><p>マナ、もう平気だから</p><p>オレは、マナをギュッと抱き締める</p><p>お兄ちゃんあたし、一生、お兄ちゃんの奴隷になるからね</p><p>マナは、興奮したままそう言った</p><p>もういいのあたしマナの身体も未来も、みんなお兄ちゃんにあげるマナのこと、メチャクチャにしていいからね</p><p>マナの頬を軽く、パチンと叩いた</p><p>マナがハッとして、オレの顔を見る</p><p>そんな偉そうな奴隷があるか</p><p>オレは、そうマナを叱る</p><p>そしてマナは、激しい恐怖に襲われる</p><p>ごめんなさい、お兄ちゃんマナが悪かったです捨てないでマナのことを、捨てないで良い子になりますおにいちゃんの奴隷になるからマナを捨てないで</p><p>マナにはもう、オレしか居ない</p><p>マナは、家族を捨ててしまったのだから</p><p>ああマナが良い子なら、絶対に捨てたりはしないずっと、ずっと、可愛がってやるからな</p><p>緊張と恐怖で、すっかり血の気が引いて冷たくなったマナの肌をオレは、優しく撫でてやる</p><p>マナの眼にまた、涙の粒が溜まっていく</p><p>マナ命令だ</p><p>潤んだ瞳がオレを見つめる</p><p>このまま抱いていてやるからオレの胸で、思いっきり泣け</p><p>泣きたいんだろ、マナ</p><p>ギュッと抱き締めているマナの身体</p><p>ずっと緊張に固く強ばっていた小さな肉体が</p><p>スーッと脱力していく</p><p>オレは、ここに居てやるからずっと、マナと居てやるから</p><p>お、お兄ちゃぁぁん</p><p>マナの眼から一気に涙が噴き上がる</p><p>あたしあたしあああああああーっああああああーっ</p><p>オレの胸に顔を埋めてマナは絶叫しながら、涙を流す</p><p>オレは、そんなマナを力一杯抱き締めた</p><p>ということで、マナ編はこれでひとまず終わりです</p><p>長かったですね紆余曲折して、真・奴隷少女となりました</p><p>さて、次話では残務処理をして余裕があれば、次の場面に行きます</p><p>遠藤の試合ですね雪乃編に入るところまでいければいいのですが</p><p>さてでは、働いてきます</p><p>142．叱るということ</p><p>オレは泣きじゃくる裸のマナを抱き締めている</p><p>わあああああっうあああああんっ</p><p>ついにマナは全てを失った</p><p>家も家族も友人も</p><p>白坂舞夏にはもう、戻れないんだ</p><p>昨日から、こうして何度マナを慰めたろう</p><p>その度ごとにマナは、オレを心の中で裏切ってきた</p><p>内心では、オレたちから逃げることばかり考えていてずっと、偽りの演技をしていた</p><p>オレやメグがマナを甘やかしたことに、いい気になりミナホ姉さんや、珠代さんたちに馴れ馴れしく、失礼な態度を取ってきた</p><p>だけど今のマナはもう、オレを裏切ることはできない</p><p>マナにはもうオレしか残っていないのだ</p><p>さあ上の部屋は、そろそろお開きの時間だね</p><p>マルゴさんが、モニター画面を見てそう言う</p><p>壁際の大きなモニター画面には上の校長室の様子が、映し出されていた</p><p>閣下、いかがでしたか</p><p>ミナホ姉さんが、静かに言う</p><p>うむなかなか見応えのあるショウだったね余興にするには、少しもったいないくらいだ</p><p>スピーカーからの声がそう言った</p><p>マナの悲しみの決別をショウと</p><p>今のが、例の男かね</p><p>オレのことか</p><p>はいそうでございます</p><p>ミナホ姉さんは、答える</p><p>なるほど、確かに面白そうな男だねしかし</p><p>閣下はオレとみすずのことをどう思っているんだろう</p><p>しかしと言うからにはやはり、反対なのだろうな</p><p>オレは、ただの庶民で</p><p>いや庶民よりももっと低い立場だ</p><p>オレは、両親に捨てられた子供なんだから</p><p>そして犯罪組織黒い森に属している</p><p>香月家の一員である、みすずとは絶対に釣り合わない</p><p>何よりオレには、複数の女がいる</p><p>香月閣下でなくてもこんな男に、自分の孫娘を托すのは嫌だろう</p><p>その上みすずには、閣下の決めた婚約者がいる</p><p>オレはみすずが好きだ</p><p>みすずを、手放すつもりはない</p><p>閣下そのお話は、また別の機会に致しましょう</p><p>うむ確かに、これは人に聞かせる話ではないな</p><p>その部屋にはまだ、市川老人や白坂家の弁護士が居る</p><p>そいつらに、聞かせるべき話ではない</p><p>まだ、この勝負は決していないのだから</p><p>実際に、白坂創介のオーストラリアでの犯罪がニュースとして流れるまでは</p><p>そして、白坂創介本人の身柄を帰国させ復讐を遂げるまでは</p><p>黒い森と白坂家の闘いは、終わらない</p><p>今はまだ、ただの通過点でしかない</p><p>明日の夜の紺碧流の家元の踊りの会には、君たちも来るのだろう</p><p>閣下の声が、そう言った</p><p>はい伺わせていただきます</p><p>もちろん、私も行くつもりだ御名穂くん詳しい話は、その時にしようか</p><p>国立劇場で</p><p>オレとみすずの今後について、話し合う</p><p>ミナホ姉さんは、声の主に頭を下げる</p><p>さて市川くん</p><p>閣下が市川老人に声を掛ける</p><p>はっはい</p><p>マナに絶縁を宣言されて呆然としていた市川氏が、ハッとなって姿勢を正す</p><p>この後、君はどうするかね</p><p>市川老人は一気に十年も年を取ったような顔をしていた</p><p>全て、閣下のご指示に従います</p><p>断腸の思いで市川氏は、平伏する</p><p>良い判断だねでは、五時のニュースに合わせて、記者会見の準備をしなさい</p><p>記者会見ですか</p><p>声の流れてくるスピーカーをハッと見上げる市川氏</p><p>そうだ君は、白坂創介の悪行は何も知らなかった知らなかったがこんな事態になってしまった以上、義理の父としての責任を取り、君の会社の代表の座から下りるそういう会見だよ引退会見だ</p><p>香月閣下の言葉に市川氏は、震える</p><p>そうせねば、なりませんか</p><p>そうすれば、君が受けるダメージは最小限で済む自ら腹を切って見せれば世間もマスコミも、必要以上に君を責めることは無いだろうなあに、君もそろそろ引退すべき時期だった良い頃合いだったと思うのだね</p><p>みすずのお祖父さんはこういう人なんだ</p><p>市川老人や白坂家なんかよりも遥かに高いところに居る</p><p>日本でも有数の実力者なんだ</p><p>娘さんもそうしなさい記者会見に出て、評論家としての全ての仕事を自粛すると言うんだねしばらくは、謹慎だほとぼりが冷めれば、また料理評論家としての仕事もできるようになるかもしれない運が良ければね</p><p>お父様</p><p>マナの母親が、市川氏を見る</p><p>香月様の言う通りにするんだ僕たちには、それしか道は無い</p><p>マナの母親は、泣き出す</p><p>マナのことよりも自分の仕事を失うことの方が、悲しいのかよ</p><p>さて白坂弁護士市川くんたちは、私の言う通りにするそうだが白坂家はどうするだろうね</p><p>閣下は矛先を、白坂弁護士に向ける</p><p>あの私では、どのようなことも返答する立場にはございません一度、家に持ち帰り当主である守次様にご相談致しませんと</p><p>君個人の意見で構わない守次くんは、納得すると思うかね</p><p>いいえ守次様は、この様な事態はご納得いただけないと思います</p><p>そうだろうね彼はなかなか頑固な人間だからね意固地と言ってもいい</p><p>閣下は、白坂家当主、白坂守次をその様に評した</p><p>しかし、先程、話したとおり夕方三時には、白坂創介のニュースは各マスコミに伝わり五時のニュースでは、トップ項目で報道されることになっている白坂家の関わる新聞社とテレビ局以外はねこれから、君たちも他の新聞社やテレビ局に、ニュースを流さないように要請するのだろうがこの決定は、決して覆らないよ</p><p>そうか夕方三時のマスコミへの連絡と五時のテレビニュース</p><p>その時間まで白坂家は、まだ工作を続ける余地がある</p><p>これはメディアを牛耳る一族である白坂家のスキャンダルだからねマスコミ他社の人間には、白坂家の支配を嫌う者は多い徹底的に叩いてくるだろうよまた、そういう風に私がさせるのだがね</p><p>お、お待ち下さい守次様から、香月様にご連絡していただく様に致しますので是非とも、守次様とお話し合い下さいますよう</p><p>白坂弁護士の言葉を閣下は、途中で遮る</p><p>なぜ、私が新聞屋風情の親玉と話し合わないといけないのかね</p><p>香月氏にとって白坂家や、白坂家の支配する新聞社は大した意味は無いんだ</p><p>しかしこれでは、白坂の家が潰れてしまいます</p><p>潰れても仕方がないだろうね他のマスコミが全て報道するニュースを、白坂家の支配下の会社だけが流さなかったとしたらメディアの私物化だそれも、自分の身内の恥だから、報道しなかったということになれば潰れても仕方が無いだろう</p><p>香月様は、白坂家の新聞社やテレビ局が無くなっても良いとおっしゃるのですか</p><p>弁護士は、それでも食い下がる</p><p>潰れるのは、白坂家だけだよ白坂家は、新聞社やテレビ局を経営することで利益を得てきたのであり白坂家のおかげで、新聞社やテレビ局が栄えてきたわけではない白坂家が潰れたからといって、新聞社やテレビ局が無くなることはありえんよ何なら、良い譲渡先を紹介しようか</p><p>閣下は白坂家から、新聞社やテレビ局を奪い取るつもりなんだ</p><p>私は、日本の新聞社やテレビ局は、少し数を減らした方が良いと思っているああ、白坂くんの持っているプロ野球チームは別だよ</p><p>閣下は言った</p><p>もっとも白坂くんが、自分の球団の利益を優先する様な動きをしすぎたから、日本のプロ野球人気は衰退したんだと、私は思っているそろそろ退場するべきたね白坂守次という人間は企業経営者としても球団オーナーとしても</p><p>それは白坂家に対しての宣戦布告だった</p><p>さあゲームを始めようプレイ・ボールだ君たちの支配する報道機関だけがオーストラリアでの白坂創介の逮捕は誤報だ、誤認逮捕だと言い張ればいいしかし市川くんは、こちらに付いたぞ白坂創介の妻と義理の父親が、記者会見で罪を認めてしまってもなお君たちだけは、否定し続けるのかね面白いね守次氏がどう動くか楽しみだよどうせなら、徹底して私と対決して貰いたいそういうゲームは、ここしばらくしていないからね</p><p>閣下の言葉に白坂弁護士は、呆然としている</p><p>まもなく、正午だそろそろ行きたまえこれから始まるのは、二枚舌、抜け駆け、裏切り、見殺し、何でもありの残虐なゲームだ白坂守次くんが、私と同じくらいこのゲームを楽しんでくれると嬉しいんだがね</p><p>スピーカーから流れる閣下の声が、クククと笑う</p><p>市川くんもまあ、これから君にも白坂くんからの懐柔の電話があるだろうが別に私を裏切っても構わないんだよそれ相応の報復を覚悟するのならね</p><p>め、滅相もございません僕は香月様のお言葉にただ従うだけです守次くんからの電話には、一切出ません娘にも徹底させます</p><p>本当に、そうだと有り難いんだがねまあ、期待しているよ</p><p>市川氏は、床に額を擦り付ける</p><p>ではこれで解散だ御名穂くんいいね</p><p>はいいろいろとお骨折り下さり、ありがとうございます閣下</p><p>ミナホ姉さんも、声の主に頭を下げる</p><p>君はこの十二年間私に対し誠実であり、有能な人間であることを証明し続けた私は、君の才覚を高く評価しているんだよところで</p><p>どうしても、娼館は閉鎖するつもりかね</p><p>それがわたくしの夢でございますから</p><p>残念だね私は君なら、昔の黒森楼を再建できると思っているんだが</p><p>わたくしには、そんな力はございません</p><p>まあ、いいその話も、明日しよう君と君の組織の未来についての相談だ</p><p>香月氏はミナホ姉さんに、娼館を続けさせたいんだ</p><p>そしてオレたち黒い森の未来についても、介入するつもりだ</p><p>では諸君楽しい午後を過ごしてくれたまえ</p><p>そして閣下の声は途切れた</p><p>ミナホ姉さんが口を開く</p><p>克子市川様たちがお帰りよ下までお見送りして差し上げて</p><p>克子姉がそう答えた</p><p>下の監視室でオレたちは、その様子を観ていた</p><p>どうなっちゃうんでしょうねオレたち</p><p>オレがポツリとそう言うと</p><p>そんなの今、考えてもしょうがないじゃんか気にしないのっ</p><p>と寧さんは、言った</p><p>でも気になるじゃないですか</p><p>だけどあたしたちにできることなんて、何もないでしょ先生に任せるしかないよあたしたちのリーダーなんだからさ</p><p>それは判っていますけれど</p><p>こういう時は、先生が余計な心配をしなくていいように、あたしたちはニコニコしていればいいのよあたしたちには、そんなことしかできないんだからさ</p><p>寧さんは、そう言ってニッコリ微笑んでくれた</p><p>そうだ寧さんの言うとおり</p><p>ここまで来たらオレたちにどうこうできるレベルの話ではない</p><p>オレができることはミナホ姉さんを心配させないように</p><p>ほら、マナそろそろ落ち着いたか</p><p>オレは、ずっと抱き締めていたままのマナに声を掛ける</p><p>う、うんお兄ちゃん</p><p>マナは、まだグズっていたがさっきよりは、落ち着いていた</p><p>そこの奥の部屋がお風呂場だからさヨッちゃんとマナちゃんは、お風呂に入って来なよ</p><p>本当にこの監視室は、いつでも立て籠もることができる様に造られているんだ</p><p>もうすぐ克っつんも、戻って来ると思うからさそしたら、マナちゃんは、あたしと一緒に克っつんがお昼ご飯作るのをお手伝いしようねっ</p><p>寧さんは本当に優しい</p><p>マナは、そう返事をした</p><p>マナ、先にお風呂に行ってお湯を入れておいてくれ</p><p>オレはマナに命じる</p><p>マナは奴隷らしく、オレに答えた</p><p>あ、あたしが案内するね</p><p>寧さんが、マナに付いて行ってくれた</p><p>オレはパンツとズボンだけを身につけると、マルゴさんのところへ行く</p><p>マルゴさんは、すでにコンピューターで何かの調査を開始していた</p><p>何あたしに話があるの</p><p>あのどうして、マナのお祖父さんたちは、あんな酷い有様だったのかマルゴさんの意見が聞きたくて</p><p>ミナホ姉さんに、裏社会の協力者のルートをことごとく断ち切られ</p><p>ほとんど丸腰の状態だったのに、ずっと上から目線での立場を崩さないで</p><p>四千万円という、口約束のお金をちらつかせればこちらが折れると思っていた</p><p>何よりマナの安全について、完全に無頓着だった</p><p>あんな人が大きな会社のトップだなんて</p><p>そういう立場のある人ならもっと慎重でしっかりとしているものだと思っていたけれど</p><p>市川氏もね、良い家のお坊ちゃんなんだよ元から</p><p>お父さんの興した広告会社に入社して、三十代に入った途端に会社の役員だよ文字通りのエリート人生だったってわけ</p><p>エリートだといけないんですか</p><p>エリートだからどうだってことはないんだけどあんまり、人から叱られないまま大人になっちゃった人なんだろうね</p><p>人から叱られる</p><p>これは、あたしが居た施設の牧師さんが言っていたんだけどね人は、大人になると他人から叱ってもらえなくなるんだそうだよだから、子供の時に愛情をもって自分を叱ってくれた人の言葉は大切にしないといけないしその経験は、絶対に忘れちゃいけないって</p><p>愛情をもって、叱ってもらえなくなる</p><p>怒られるというのと叱られるは違う判るよね</p><p>あはい怒られるは、相手が頭にきてガーッて感情的に怒鳴られるって感じで叱られるは、向こうがこっちのことを考えてくれていて、物事を教え諭すように話してくれるって感じですよね</p><p>オレはそんな風に思うんだけど</p><p>まあそうだねあたしが小さい頃にさインディアン居留地で、夜、大人たちが集まってお酒を飲んでたりするでしょそうすると、必ずその場にいない人の悪口が始まるわけあいつはダメだとかあいつは仕事が判ってないとかねどういう時のどういう行動が悪いのかみんな細かく、的確に話すんだよあたしはそれを横で聞いていて、どうして本人に直接言わないのか、ずっと不思議だったんだ</p><p>言わないんですか</p><p>うんとケンカになって、ガッと文句を言うっていうのはあるけれどちょっと呼び止めてお前は、こういうところが悪いから直した方がいいっていうのは、まず無いね</p><p>どうしてなんです</p><p>悪いところがあって気になるのなら本人に教えてあげればいいのに</p><p>それはねそういうのが、大人の社会だからさ</p><p>マルゴさんは、ニコッと笑った</p><p>人を叱るってことはさよっぽど相手に愛情や仲間意識がない限り、絶対にしないのが大人の世界なんだよ余計なことを言って、相手に根に持たれても困るしねそういう面倒なことに一々首を突っ込むのはバカなんだよ無用なトラブルを招き込むだけだからねだからこの人のこういうところは嫌だな直した方がいいって思っても、みんな本人には黙っている直接の上司とか、その人の行動で直接被害を受けることが限り本人には言わないで、ガマンするんだよそして、酒の席でこそこそと陰口を言う</p><p>そういうものなんだ</p><p>市川さんは、その会社のトップの人間の息子として入社してまだ若い内に役員になって社長でしょ市川さんを叱ってくれる大人なんて、実の親ぐらいしかいなかったんじゃないかな</p><p>それでどうして、さっきみたいなことになるんです</p><p>市川さんが、昨日、マナちゃんを人質に取られて、白坂創介があたしたちに拘束されていることを知ってから何から何まで、全部一人で考えて行動したと思う</p><p>えっと、判りません</p><p>市川さんは、色んな人に相談しているよ会社の部下とか、自分の弁護士とか、いつも頼っている暴力団関係者の偉い人とかねあたしは、いつ誰と連絡を取ったかだいたい把握しているよ</p><p>でもそういう人たちは、市川さんに対して親身になって話を聞いてあげたりはしないわけあくまでもビジネス上の付き合いでしかないんだからさ事態をどうするかってことでなく何て言えば、市川さんの機嫌が良くなるかを考えて、発言するそれで、迷走していくんだ</p><p>誰一人、お孫さんを助けることが最優先だから、何もかも投げ出して、下手に出て行動しましょうとは言わなかったんだろうね市川さんがあたしたちを売春婦の集まりとしか思っていなくて、そういう連中に好きにやられていることに腹を立てているからあんな連中は、大したことありませんちょっと、脅してやればいいんですとか、言い出すそれが、一人や二人じゃなければ市川さんも、段々そういうものかと思い込んでしまうだろう</p><p>それであんな、無防備な状態で偉そうにしてやって来たのか</p><p>マナちゃんのことだって最初は、とても心配だったとしても、周りの人間から彼らが人質に手出しをするはずがないとか彼らは市川さんの力を恐れているはずだとか言われているうちに、心配しないでも大丈夫だろうと思い込むまあ、ミナホの作戦もあるんだけど</p><p>昨日マナちゃんに市川さんに電話させたのはホテルで晩ご飯を食べて、少しリラックスさせた時を狙ったよねあの時のマナちゃんの声が明るかったから市川さんは、マナちゃんのことはそう心配しなくてもいいと間違った判断をしたんだよ</p><p>でも結局は、周りの人だよね市川さんの機嫌を伺うことしか言わないで、市川さんを怒らせてでも厳しい状況判断を進言してくれる人がいなかったってことさ</p><p>そういうことですか</p><p>うんそれでも、きちんと誰かから叱られた経験のある人なら、こんなことにはならないんだいつも、心の中に、自分を叱ってくれた人がいるからこんな時、あの人なら自分にどう言ってくれるだろうって、自問自答するだから、甘ったれた判断は決してしない市川さんには、そういう心の中の誰かが居ないんだろうねつまり誰かに愛情をもって叱られた経験が無いんだよ</p><p>マルゴさんの心の中の人って誰ですか</p><p>マルゴさんはニコッと笑った</p><p>あたしの場合は施設の牧師さんと、恭子さんあと、ミナホと克子さんだね</p><p>そんなに</p><p>うんあたしも、昔はちょっと意固地な娘だったからみんなによく叱られたよ今では、感謝している何か困ったことがあった時には、いつも思うんだこんな時に、牧師さんならどう言ってくれるだろう恭子さんならミナホならって自分にとって厳しい選択をしなくてはいけないこともあるよでも勇気を持って、苦難に飛び込めるあたしの中のその人たちが、あたしの勇気を後押ししてくれるから</p><p>恥ずかしそうに、マルゴさんは微笑む</p><p>心の中で意見が対立することは無いんですか</p><p>オレは、ちょっと疑問に思って尋ねてみた</p><p>そりゃあるさ牧師さんは常識的な人だったし、恭子さんは裏社会の人間あの人なら、この状況で何て言ってくれるだろうって考えたら、全然正反対の意見になったりすることはよくあるよそんな時は、自分でベストだと思った行動を選択するまあ、たいていは心の中の牧師さんにごめんなさいって言うことになるんだけどあたしは、犯罪組織の女だから</p><p>倫理的にいけないことを選択せざる得ない</p><p>でも大切なのは、心の中にそういう誰かがいるってことなんだいつでも相談ができる自分を甘やかさないで、厳しく接してくれる信用できる誰かがね</p><p>そういう誰かがいるのだろうか</p><p>ちょっと、判らない</p><p>お湯が溜まりましたお兄ちゃん</p><p>マナがやって来る</p><p>ああ、今行くよマルゴさん、色々、教えて下さって、ありがとうございます</p><p>オレは、お礼を言った</p><p>別に構わないよほら、マナちゃんが待っているよ</p><p>オレは風呂場に向かう</p><p>風呂場に向かうとあれ、マナだけでなくメグもいる</p><p>メグも、すでに裸になっていた</p><p>寧さんは</p><p>寧さんは、お台所へ行ったわお昼の用意をするって</p><p>それは聞いてたけど</p><p>何で、メグも脱いでここにいるの</p><p>これから、ヨシくんのことあたしたち姉妹が綺麗にしてあげるねっ</p><p>メグがそう言って、オレのズボンに手を掛ける</p><p>ちょっと、メグ</p><p>マナと二人だけでお風呂なんて、許せないんだから</p><p>メグはそう言って、嫉妬心から風呂場に乱入したように言うけれど</p><p>本当は、マナのことが心配なんだな</p><p>あやっぱり</p><p>メグは、パンツの下で半分勃っているオレのチンポを見て、そう言った</p><p>マナこっちに来て見てごらんなさい</p><p>風呂の湯加減を見ていたマナがパタパタとやって来る</p><p>やっぱりちょっと、元気が無い</p><p>克子さんの精力剤って強そうだったから一回、マナに射精したくらいじゃ、ヨシくん満足できないでしょ</p><p>メグがエッチな顔で、オレに微笑む</p><p>メグとマナどっちとする</p><p>今、出さない方がいいんじゃないかな今日は、この後も、いっぱいしないといけないような気がするし</p><p>気がするじゃないな</p><p>ほぼ、確実に</p><p>これから、みすずがやって来るんだし</p><p>みすずが来たら、セックスするのは当然だろうし</p><p>メグは今、欲しい</p><p>マナは、どう</p><p>マナはさっきの祖父と母の前での公開セックスを思い出したのだろう</p><p>ちょっと暗い顔になる</p><p>あらそうじゃあ、メグがもらっちゃうわ</p><p>メグはオレのパンツを引き下ろし</p><p>オレの勃起ペニスを、口に含む</p><p>ちゅぱ、ちゅぱ、ちゅぱ</p><p>ほらマナったら、さっきエッチしてもらった後に、お掃除してあげてないでしょヨシくんのオチンチンの中に、精液が残ったままになってるわよ</p><p>メグは、そう言ってオレの亀頭をチュウチュウ吸って、尿道の中の精液を吸い出してくれる</p><p>はい綺麗になりました</p><p>メグが、うふっと微笑む</p><p>マナ、あなたがお仕事しないなら、あたしが全部もらっちゃうわよ</p><p>オレのペニスを愛撫したままメグが、マナに言う</p><p>戸惑っているマナ</p><p>あなたはヨシくんの何なの</p><p>オレに可愛いおっぱいを擦り付けながらメグが、マナに問う</p><p>あたしはお兄ちゃんの奴隷です</p><p>それなら、奴隷の仕事をしなさい奴隷にさえなれないような役立たずな子なら、あたしが叩き出すわそんなの、ヨシくんの迷惑でしかないもの</p><p>本当に、マナの姉になるつもりなんだ</p><p>マナのことについて愛情をもって、叱ってあげるつもりなんだ</p><p>マナがメグに言った</p><p>そうよあたしはマナのお姉ちゃんよマナがちゃんと奴隷の仕事ができない間は、お姉ちゃんも一緒にヨシくんの奴隷になるわマナを助けてあげるつもりはないわよマナがもたもたしていたら、奴隷の仕事は全部、お姉ちゃんがしてしまいますからね役立たずは、ここから追い出されるそれくらいは、判っているでしょ</p><p>そうだ市川氏との交渉の前に、下の部屋に居た全員がマナに言った</p><p>オレとの関係がある限りマナが黒い森に居ることを認めると</p><p>それに、メグが今さらなる条件を加えている</p><p>オレにとって役に立たない人間ならマナをここから、追い出すと</p><p>マナに人に甘えるのではなく、自ら進んで行動することを求めている</p><p>何だマナ</p><p>マナがお兄ちゃんの足を洗ってあげるね</p><p>足</p><p>うんマナ、足を洗ってあげたいの</p><p>マナがオレを風呂場の椅子に座らせる</p><p>オレの前に跪いて</p><p>お湯をオレの足に掛け石けんでシャボンを作り</p><p>両手でオレの足を洗っていく</p><p>足の指の間を丁寧に</p><p>ど、どうかな</p><p>マナが上目遣いで、オレを見る</p><p>昨日最初にマナをレイプした後に</p><p>オレが風呂場でマナにしてやったことだ</p><p>お兄ちゃん、あたしね</p><p>マナが言った</p><p>あたし自分が何をしたら、お兄ちゃんに喜んでもらえるか判らないから</p><p>小さな細い指がオレの足の指を丹念に洗っていく</p><p>自分がお兄ちゃんにしてもらって、嬉しかったことをするね</p><p>マナはバカだからこんなことからしか始められないけれどそれで、いいのかな</p><p>マナが潤んだ眼で、オレを見上げる</p><p>ああ、オレも嬉しいよマナ</p><p>それを見てメグもオレの前に跪く</p><p>マナそれだけじゃダメなのよ</p><p>メグは、オレのマナが洗っているのとは逆の足に手を伸ばす</p><p>あたしたちはヨシくんの奴隷なんだから自分が嬉しかったことから先のことを考えないともっともっと、ヨシくんが悦んでくれることは何だろうって</p><p>メグはそう言ってオレの足の指を舐めた</p><p>指の間にちろちろと舌を這わす</p><p>ヨシくん、気持ちいい</p><p>ああ、気持ちいいよ</p><p>マナは、ハッとして洗っていたオレの足にお湯を掛けて石けんを流すと自分も足の指に舌を這わせた</p><p>一生懸命オレの足の指をしゃぶっていく、マナ</p><p>うん二人とも次は、オレがお前たちの足の指を舐めてやるからな</p><p>オレは嬉しくて、そう言った</p><p>ま、マナはいいです</p><p>そう言って首を振るマナに、メグは</p><p>ヨシくんがしたいって言っているのよどんなことも、ヨシくんの好きなようにしてもらうのが奴隷でしょ</p><p>とマナを叱る</p><p>ははい判りました後で、マナの足をいっぱい、ペロペロして下さいお兄ちゃん</p><p>マナは少しずつ、妹奴隷として学び始めている</p><p>メグが、そんなマナを温かい眼で見つめている</p><p>こんな優しい姉がいるのだ</p><p>マナはきっといい子になるだろう</p><p>オレはそう、確信する</p><p>香月閣下は、善人ではありません</p><p>物わかりの良い人ですが、自分が俗物だと判っている俗物です</p><p>対処するのが、いろいろと大変な人ですね</p><p>前話で積み残した分を終わらせましたので、次話からは本当に野球編に行きます</p><p>マナがお休みで、雪乃とみすずが登場します</p><p>143．次の指令</p><p>メグとマナと三人で風呂から上がる</p><p>何だかんだあったけれど三人で、洗いっこしているうちにマナも少しは明るい顔を取り戻してきた</p><p>オレは結局風呂場では、セックスも射精もしなかった</p><p>マナもメグも、少しだけ舐めてくれたけれどオレは、この可愛い姉妹と風呂に入っているだけで満足だった</p><p>本当にいいのヨシくんのまだ元気だよ</p><p>また後でいいよもうすぐ、みすずも来るし</p><p>そろそろ、克子姉に電話があるはずだ</p><p>そうねみすずさんに悪いものね</p><p>え、どうしてメグ</p><p>昨日の夕方からずっとあたしとマナで、ヨシくんを独占しているなあって思ったから</p><p>みすずと分かれた後メグの家で一回したしその後は、珠代さんのラブホテルで合計十二回か</p><p>克子姉と渚さんとのセックスが一回ずつ入ってるけど後はずっと、マナとメグだもんな</p><p>うんこれは、みすずさんに</p><p>そう言って、メグはオレのペニスにキスしてくれた</p><p>ああたしもします</p><p>マナも、亀頭にチュッと唇を当てる</p><p>可愛いぞ、マナ</p><p>オレは、マナの頬を撫でる</p><p>マナはまだ奴隷であることに慣れていない</p><p>可愛いと言われて、ちょっと戸惑った顔をしている</p><p>オレたちは三人で、お互いの身体をバスタオルで拭き合って</p><p>オレとメグは、元の制服姿に戻れば良い</p><p>ここには、下着の替えも持って来ているし</p><p>高い下着は、また今度にするね</p><p>そう言ってメグは、さっきまで着ていた一万二千円の身体測定用の下着を仕舞う</p><p>ここには、洗濯する場所はあるのかしら</p><p>さあ後で、克子姉に聞いてみようよ</p><p>おそらく、しばらくはこの秘密の監視室に閉じ籠もって生活することになるだろう</p><p>白坂家が、もしまだ反撃してくるとするならメグもマナも、ここに隠れて生活した方がいい</p><p>それに寧さんを狙っているという、シザーリオ・ヴァイオラのことも気になる</p><p>はい、ヨシくんお願い</p><p>振り向くとメグが、家から持って来た普段用のブラとパンティを持って立っていた</p><p>オレは、まずパンティから履かせてやる</p><p>二人で居る時のメグの下着の脱着はオレの仕事ということになっている</p><p>ブラジャーも付けてやる</p><p>何か女の子の乳首が隠れてしまうのは、惜しいような気もする</p><p>でも、メグはモデル体型でプロポーションがいいから、下着を付けると身体のラインが一層際立つ</p><p>本当に綺麗だ</p><p>はいヨシくんのは、あたしが履かせてあげるね</p><p>メグにパンツを履かせてもらった</p><p>ヨシくんがお爺さんになっても、一生してあげるわね</p><p>メグが笑って、オレを見上げる</p><p>じゃあオレも一生するよ</p><p>メグは、微笑んでいる</p><p>オレはズボンを履いて</p><p>マナをどうしよう</p><p>マナは、バスタオルを纏ったまま</p><p>うつむいている</p><p>やっぱりまだ、気持ちの切り替えができていないんだな</p><p>ガチャリとドアを開けて寧さんが入って来た</p><p>あのさ、マナちゃんの服なんだけどね</p><p>寧さんは、段ボールの箱を抱えていた</p><p>えマナに服を着せてもいいんですか</p><p>昨日の躾のなってない態度に対する罰でマナは朝から全裸に首輪のままの状態だった</p><p>そして、珠代さんにもミナホ姉さんたちにも、全裸で土下座をさせられた</p><p>先生がねこれからどうするかは、ヨッちゃんが決めなさいって</p><p>寧さんがそう言う</p><p>うんマナはオレの奴隷なんだからこれからは、オレが全てを考えてやらないといけないよな</p><p>マナのことは何でも、オレが責任を持たないといけない</p><p>なら服を着せます</p><p>このままじゃ、風邪をひきますから</p><p>寧さんは、ニコッと微笑む</p><p>ヨッちゃんがそう言うと思ってね幾つか、着れそうな服を持って来たんだよ</p><p>さすが、寧さん</p><p>ヨッちゃん、どれがいい</p><p>寧さんは、段ボール箱を開けるが</p><p>ああん</p><p>えっとねえこれが、ロリ・レースクイーンの衣装ねこっちが、ロリ・バニーガールで、これがロリ・スクール水着に猫耳どれにする</p><p>黒い森は、売春組織で昔は、マナみたいな小さな女の子もいたんだろうから</p><p>ここに、ストックされている服となるとこんなのだろうなあ</p><p>普通の服は無いんですよね</p><p>というか、何でロリが付くんですか</p><p>だって、そういうエッチ目的のための衣装なんだもん</p><p>スクール水着は、エッチ目的用じゃないでしょう</p><p>だって、スクール水着の色が白だよ水に濡れると透け透けになる素材の</p><p>それはエッチだ</p><p>もう少し、布地が多いものは無いのか</p><p>せめてロリ・メイド服とか、ロリ・ナース服とか、ロリ・巫女衣装とかないんですか</p><p>無いよんっ</p><p>寧さんは、楽しそうに笑っている</p><p>じゃあ、バニーで</p><p>スクール水着じゃ、ド変態過ぎるし</p><p>レースクイーンの格好でうろつかれるのは、何か落ち着かない</p><p>んふふふふっそうだろうと思ったよんっ</p><p>ヨッちゃんマナちゃんには、バニーちゃんの服が似合うと思っているでしょ</p><p>そうなんでしょ</p><p>寧さんが、ニタァと笑う</p><p>メグとマナが、ジトっとオレを見る</p><p>思っています</p><p>うん、素直でよろしいっ</p><p>マナが驚く</p><p>お兄ちゃんマナのバニーガール姿が見たいの</p><p>バニーガールって、寧さんや克子さんみたいなグラマーな人が着た方がいいんじゃないの</p><p>マナの言うことは、もっともなのだが</p><p>マナみたいな成長期の肉体というのもそれはそれで、アリだと思う</p><p>オレは、別にロリコンじゃないけれど多分</p><p>マナは眼が大きくて、大人っぽい顔立ちをしているからバニーガールの格好は、きっとセクシーだろうなって思ったんだよ</p><p>オレの言葉に、大きく眼を見開く</p><p>判ったお兄ちゃんが気に入ってくれるのなら</p><p>マナは、バスタオルを外して裸で寧さんの方へ歩み寄る</p><p>寧さんはマナのお腹を見て言った</p><p>うんさっき、あたしが書いた正の字ちゃんと消えてるねっ</p><p>そう言えばトランプの勝負で、そんな罰ゲームをやっていたんだっけ</p><p>せっかく、あたしが効果的に書いておいたのにマナちゃんのお祖父さんは、全然気付いてくれないんだもんっ</p><p>え寧さん</p><p>ほら、よく集団レイプされちゃった女の子が、犯された回数を落書きされたりするでしょあれをイメージしてみたんだけど</p><p>寧さんそれはエロマンガの世界だけです</p><p>って、もしかして</p><p>ちゃんとヨッちゃんがマナちゃんとエッチした回数に合わせておいたのにさ</p><p>え十二回</p><p>マナの身体の落書きって正正Ｔだった</p><p>あれってトランプの勝敗で、書き込んでたんですよね</p><p>寧さんも負けて脱衣してたし</p><p>それでもちょうど良い時間に合わせて、マナを十二回きっかり負けさせた</p><p>だって、ポーカーだよ勝ち負けなんて、幾らでもコントロールできるじゃん</p><p>あ、そっか普通の人は、できないんだっけ</p><p>まさかエスパー</p><p>ほら、あたしさ昔、アメリカのカジノで、散々イカサマの片棒をさせられてたからさミスター・ヴァイオラに</p><p>寧さんはケロリとそう言った</p><p>寧さんの過去って</p><p>しっかしあたしの正の字もタトゥの宝の字も、全然眼に入ってないんだからマナちゃんのお祖父ちゃんは、本当にマナちゃんのことを見ていなかったんだね</p><p>寧さんは、また元の話に戻す</p><p>カジノの話は、もうしたくないみたいだった</p><p>結局心配しているフリだけで、あたしのことなんて考えてくれてなかったんですよ</p><p>マナが言う</p><p>マナ前に学校で転んで、膝に大きな絆創膏を貼って家に帰ったことがあるんです膝が痛くて、真っ直ぐに歩くと痛むくらいだったんですけれどママは気付いてくれなくて三日ぐらい経った後に、言うんですあら、その足どうしたのって</p><p>三日後でも、気付いてくれるならいいじゃないか</p><p>オレの母親なら、まず気付かない</p><p>気付いても、何も言わない</p><p>お祖父ちゃんもいつ会っても大きくなったなあとしか言ってくれないんです三日前に会ったばかりの時も、そう言いましたというか三日前に、あたしに会ったことも覚えていてくれないんです</p><p>オレは中学の男子校の寮から、夏休みに初めて家に帰った時に、どうして、ここに居るのって、母親にこっぴどく怒られたなあ</p><p>この家は、お前のものじゃないんだから、帰ってくる前にあたしの許可を取るのが筋だろうこの恩知らずって、怒鳴られたっけ</p><p>母親と真っ正面を向いて、話をしたのはあれが多分、最後だな</p><p>あれ以降は、同じ家に居ても親父を経由でしか話していなかったから直接、話し掛けるのは禁止だったもんな</p><p>今思うとお祖父ちゃんも、ママも、ちゃんとあたしの顔を見て、お話を聞いてくれたことなんて無かったと思います</p><p>どんな家族でも、そんなものよなかなか、ちゃんと相手の顔を見て喋っていることなんて無いもの</p><p>メグがそう言った</p><p>有名な写真家の先生がエッセイで書いていたわだから、家族の写真を撮っておきなさいどうせ、忘れちゃうんだからって</p><p>そうだね、メグちゃんあたしも、ずっと一緒に生活していると、段々、マルちゃんや克っつんの顔をちゃんと見ないで話しているような気がするよちょっと、それ取ってとかうん、ありがとうとか会話しているけれどちゃんと、顔を見ていないかも</p><p>寧さんがそう言った</p><p>だからヨッちゃんは偉いんだね</p><p>うんヨシくんて、絶対に相手の眼を見て話をしてくれますものね</p><p>ヨッちゃん、いっつも真剣に話を聞いてくれるし</p><p>自分では、あんまり自覚がない</p><p>ほらオレ、あんまり頭が良くないから必死で話を聞かないと、みんなの本当の気持ちが判らないから</p><p>ミナホ姉さんも、克子姉も、渚も、マルゴさんも、寧さんも、みすずも、メグも、マナもその時、口に出している言葉と本当の気持ちが違っていたりするから</p><p>オレみたいなバカは必死で食らいついていかないと、本当の姿が理解できない</p><p>普通はさみんな、そういうところをナアナアにして生活しているんだよ判ったフリをして適当に人間関係を保っているんだよ</p><p>でもオレ、そういうの苦手ですから</p><p>うんヨシくんて不器用だよね</p><p>だけど、そういうところが可愛いんだよね絶対にナアナアにしないで、いつも一生懸命、判ってくれようとしてくれるから自分なりに理解できるまでは、ジッと相手の顔を見ているもんね</p><p>すみません、自分ではあんまり気付いていませんでしたそんなジロジロ見ていたら、嫌ですよね今度から気を付けます</p><p>オレは、寧さんたちに頭を下げる</p><p>嫌じゃないから、続けて</p><p>そうだよヨッちゃんに、一生懸命な眼で見つめられるとね、ドキドキするんだよ</p><p>あたしもいつも、ドキドキしているの</p><p>そうだねお兄ちゃんは、いつもジッと見ているよねどんな時でも</p><p>マナも、そう言ってくれた</p><p>最初はそれが怖かったんだけど今は判るお兄ちゃんは、昨日からずっと、マナがどんな子なのか一生懸命理解してくれようとし続けてくれたってこと</p><p>ありがとうお兄ちゃん</p><p>小さなバニーガールを連れて、みんなで監視室に戻る</p><p>思った通りだマナのバニーちゃんは、格段に可愛い</p><p>ウサギの耳が何ともいえない</p><p>まだ十四歳で成長途中だけどマナの身体は、将来凄くなる予感があちこちに見える</p><p>今はまだぷくっとした胸もお尻も、これから膨らんでいく予兆が見えているし</p><p>長い足に細い腕背もまだまだ伸びていくだろう</p><p>バニーガールの衣装は、さっきまでの全裸よりもマナの肉体の素晴らしさを際立たせていた</p><p>相変わらず首輪と鎖付きだけど</p><p>あら可愛いウサギちゃんね</p><p>ミナホ姉さんが、紅茶を飲んでいた</p><p>あれ他の人は</p><p>克子はお昼の準備マルゴは、みすずさんを迎えに行ったわ</p><p>ミナホ姉さんが答えた</p><p>マルゴさんが迎えに</p><p>あれお迎えは、克子姉の予定だったんじゃ</p><p>色々と物騒な状況になってきたでしょだから、マルゴに行って貰ったの</p><p>午後三時のマスコミへの伝達と、午後五時からのテレビニュースが終わるまではねそれに</p><p>シザーリオ・ヴァイオラの暗躍もある</p><p>まあみすずさんには、香月家の護衛がすでに付いていると思うけれどこちらも、礼儀として、一番の警護役を迎えに行かせるべきだから</p><p>香月家の警護が付いている</p><p>香月さんは今日、みすずがこっちに来ることとか、今までのこととか全部知っているんですか</p><p>ご存じでしょうね</p><p>知ってて今日も、みすずを</p><p>みすずがオレとセックスする仲だと知っているのなら</p><p>今日だって、セックスするんだろうし</p><p>香月様はね吉田くんとみすずさんがセックスすることには反対ではないのよ子供さえ作らなければね</p><p>香月様はご自分でも、何人もの愛人を持っていらっしゃったしセックスに関しては、寛容なお方なの孫娘の処女性にこだわるようなお方ではないわみすずさんも、セックスを存分に楽しむべきだと考えていらっしゃるの</p><p>いやでも</p><p>あの雰囲気はオレとみすずの付き合いに反対しているみたいだったけれど</p><p>あくまでも、吉田くんがみすずさんの愛人ということならね香月様は、みすずさんには予定通り、ご自分の選んだ婚約者と結婚させたいと思っていらっしゃるのよ婚約者と結婚して、子供さえ産んでくれれば後は、吉田くんとずっと愛人関係を続けても構わないと思っていらっしゃるわ</p><p>そ、そんな</p><p>でもあなたとみすずさんは、そういうのは嫌なんでしょみすずさんは、もうあなた以外の男の人とセックスしたくないみたいだしあなたの子供を産みたいと思っているそこまで本気になられると、香月様としては困るということなんでしょう</p><p>みすずが愛の無い結婚をして</p><p>オレではない男の子供を産むのは嫌だ</p><p>オレ、どうしたらいいんでしょうか</p><p>ミナホ姉さんは、答えた</p><p>それはみすずさんと相談しなさい大丈夫よ明日の夜までに考えればいいことなんだから</p><p>明日の夜</p><p>みすずの日本舞踊の発表会まで</p><p>さて、今日、これからのことなんだけど</p><p>ミナホ姉さんは黒い森のリーダーとしての顔で、オレに言う</p><p>吉田くんと恵美は、遠藤くんの練習試合を観に行きなさい</p><p>何でオレが、あんなやつの試合を応援に行かないと</p><p>雪乃ですね</p><p>そうかミナホ姉さんは、雪乃に遠藤の試合を観に行くように指示していた</p><p>吉田くんさっきの騒ぎの後、市川さんと白坂瑤子さんは雪乃さんに何かしら連絡していると思う</p><p>普通ならこういう展開になって、マナが捕まっているんだから</p><p>雪乃にも気を付けろと、電話の一本もするよな</p><p>ていうかどこに居るのか確認して、連れて帰るよな</p><p>せっかく、雪乃の学校まで来ているんだし</p><p>お二人ともご自分たちのことで手一杯みたいね雪乃さんの電話が使用された形跡は無いし雪乃さんは、ちゃんと校内に残っているしね</p><p>ミナホ姉さんが、監視モニターを操作する</p><p>教室でアンニュイな顔をして、落ち込んでいる雪乃の姿が映る</p><p>祖父と母親に存在を忘れ去られている</p><p>白坂弁護士の車は、新聞社へ向かっているわ電話じゃ白坂守次氏に状況の説明をするのは無理でしょうから直接会って、話をするつもりでしょうね</p><p>弁護士が話をした上でそれでも、白坂家がこちらへの攻撃を止めないようなら</p><p>ミナホ姉さんは、言った</p><p>白坂雪乃を拉致します</p><p>それが次の指令</p><p>吉田くんは、メグと一緒にフェンスの外から試合を観ていて欲しいのこの間、みすずさんと野球部の練習を見ていた辺りがいいわ</p><p>この間ってオレがみすずと野球部員の前でキスした時か</p><p>えでも、あそこは学校の敷地の外ですよ</p><p>だから、いいのよあそこなら、学校の違うみすずさんが一緒でも、問題無いでしょ</p><p>確かにみすずが、一緒に観戦するとしたら、あの場所がベストだけど</p><p>学校外ということは危険なんじゃないのか</p><p>恵美とみすずさんの安全は、あなたが確保しなさい</p><p>黒い森での、あなたの役割は判っているわよね</p><p>オレの役割はいつも同じ</p><p>囮になることだ</p><p>判りました二人は、オレが守ります</p><p>オレは、腹を括ってそう答えた</p><p>では、恵美とそろそろ行きなさいお昼は、みすずさんと一緒に後で届けるわ</p><p>マナちゃんは、あたしと克っつんのお手伝いをしようねだから、ヨッちゃんは心配しなくても大丈夫だよっ</p><p>寧さんがそう言ってくれた</p><p>可愛いバニーガールは、心配そうな顔をしていた</p><p>もう、そんな顔をしてたらダメだよっだから、マナちゃんは奴隷からやり直すことになっちゃったんだよ</p><p>寧さんの言葉に、マナが驚く</p><p>どんな時でも笑顔でいるの特に、家族や仲間にはね</p><p>寧さんが、お手本とばかりにニコッと微笑む</p><p>でも、あたしそんなに上手に笑えません</p><p>マナが、寧さんに言う</p><p>それでも笑うの人はね笑いたくて笑っている時よりも、誰かに笑顔を見せるために笑っている時の方が遥かに多いんだよ笑顔は、コミュニケーションなんだよ野生の動物は、笑わないでしょ笑うっていう機能は、人間が自分で身につけたことなんだよ</p><p>寧さんは、自分の顔を指で触りながら言った</p><p>知っている人間の顔にある、表情を作るための筋肉って十本ぐらいしか無いんだよそれだけの筋肉を駆使して、人間は色んな表情を作っているんだよマルちゃんの話だと、表情を作るということは、言葉以前の最初のコミュニケーション手段で人間の最初の文化なんだってさ</p><p>表情は自然な感情から、勝手に表れてくるものだけではない</p><p>人間が自分で誰かに示すものなんだ</p><p>作るもので、見せるもので伝えるものなんだ</p><p>誰だって、明るくニコニコして見送られたいでしょだから、奴隷のマナちゃんは、ヨッちゃんにニコニコしてお見送りするところから始めましょうっ</p><p>自分の心に嘘を付いてでもですか</p><p>マナが、真剣な顔で寧さんに尋ねる</p><p>そうだよ最初はそれでいいと思うそのうちに判ってくるから笑顔の力がさ</p><p>寧さんは、いつもニコニコしている</p><p>いやニコニコ、オレたちに微笑んでくれている</p><p>どんな時でも</p><p>さ一緒にやってみようっニッとして</p><p>寧さんとマナが、ニッと唇を動かす</p><p>うん良い感じ、良い感じ</p><p>いや変な笑い顔だけど眼が泣きそうだし</p><p>でもこれを機に、マナが他人の気持ちを考えて、コミュニケーションすることに気付いてくれれば</p><p>マナみんなに迷惑を掛けるんじゃないぞ</p><p>強ばった笑顔のままマナが答えた</p><p>寧さんマナのことをよろしくお願いします</p><p>まっかせといてーっ</p><p>寧さんの笑顔は、いつもの様に晴れやかだった</p><p>メグと手を繋いで校長室を出る</p><p>オレは学生服の袖に、ブン殴り棒を仕込んでいく</p><p>オレには、他に武器は無い</p><p>とにかく雪乃を連れていきましょう</p><p>まずは、教室へ</p><p>部活のある生徒以外は、もうすでに帰宅している</p><p>教室には雪乃しかいなかった</p><p>メグが声を掛けた途端に、机に突っ伏していた雪乃がビクッとする</p><p>雪乃、お前</p><p>今自分の股間を触っていただろう</p><p>マナの報告の通り雪乃はすっかりオナニーっ娘になってしまったらしい</p><p>ギョッとした顔で、雪乃がオレたちを見る</p><p>そんな睨んでもダメだよ</p><p>さっきまで、同じ校舎の別の部屋の中で</p><p>祖父や実母が泣き喚いていたり</p><p>妹が公開セックスさせられてたりしたってのに</p><p>雪乃は誰もいない教室で、一人寂しくオナニーなのか</p><p>何か、ちょっと悲しくなってくる</p><p>弓槻先生から伝言よあたしたちと一緒に練習試合の観戦に行くようにって</p><p>メグが雪乃に告げる</p><p>雪乃はメグを睨んでいる</p><p>メグも負けずに睨み返す</p><p>判っているわ言う通りにすれば、いいんでしょう卑怯者</p><p>雪乃が、机から立ち上がる</p><p>ちょっと、カチンときた</p><p>雪乃に命令して、オナニーの途中でグショグショになったパンティでも見せて貰おうかと思ったけれど</p><p>まだ、ここでは何もするべきではないな</p><p>そんなに雪乃がオナニーばっかりしているってことは</p><p>雪乃は今、相当、欲求不満になっているということだから</p><p>さあ早く行きましょ</p><p>雪乃を見ているオレの手を、恵美が引っ張る</p><p>雪乃も、ついてきなさいね</p><p>恵美は、ジロッと雪乃を見た</p><p>うんこっちの方がいい作戦だ</p><p>メグ腕を組もう</p><p>メグがオレに嬉しそうに微笑む</p><p>うんっヨシくん</p><p>オレとメグは腕を組んで、ベッタベタにイチャイチャしながら廊下を歩く</p><p>オレの肘が、時々、メグのおっぱいに当たる</p><p>うふふ、ヨシくん、もっと触っていいよ</p><p>メグはオレたちの後ろを付いてくる雪乃に、見せつけるように言った</p><p>あたしの身体は、みんなヨシくんのものだものいつでも可愛がってね</p><p>背後から雪乃の視線を感じる</p><p>強い欲望の視線を</p><p>階段の途中でメグが潤んだ眼で言った</p><p>ここでキスして</p><p>オレはメグにキスをする</p><p>舌と舌を絡め合う濃厚なキスを</p><p>オレの舌を吸いながらメグがちらりと雪乃の方を見る</p><p>また、自分の股間に手を当てていた</p><p>処女レイプからの連日の陵辱が</p><p>すっかり、雪乃を淫乱化させているんだ</p><p>性の快感にすっかり、溺れてしまっている</p><p>雪乃にはあげないわよあたしの旦那様なんだから</p><p>勝ち誇った眼でメグは、雪乃を見る</p><p>べ、別にいらないわよそんなの</p><p>雪乃は、力なく言った</p><p>だけどその眼は、ギラギラしている</p><p>母親の違う同い年の姉妹</p><p>お互いにコンプレックスを抱き合う二人が</p><p>熱い嫉妬の視線をぶつけ合う</p><p>学生時代に、奥さんの居る男性と付き合っている女の子の知り合いがいて、</p><p>奥さんがいるとしてもあの人にはあたしがいないとダメなのよと、言ってました</p><p>その後なぜか私は、その男性の奥さんと会う機会があり</p><p>ああ、こういう奥さんだから旦那さんは、安心して外に愛人を作るんだと思いました</p><p>嫉妬している時の女の子の、エッチの激しさは普段の数倍だそうです</p><p>ずるい男は、二人の女を嫉妬させてそれで、自分から離れないように縛っていくみたいですね</p><p>私には、まず体験できない世界ですが</p><p>さて、そろそろ働いてきます</p><p>144．プレイボール</p><p>どこに行くのよ</p><p>雪乃が後ろから、オレに尋ねた</p><p>決まっているでしょ野球部のグラウンドよ</p><p>オレより先にメグが答える</p><p>メグは、オレと腕を組んで、ぴったりと身体をくっつけている</p><p>道が違うじゃない</p><p>そう学校の敷地内で、練習試合を観戦するのならこの道ではない</p><p>学校の外から試合を観るのよ金網の外からね</p><p>メグが、後ろから付いてくる雪乃にそう言った</p><p>どうしてよ</p><p>雪乃は警戒している</p><p>学校の敷地内からでも、試合は観られる</p><p>というかほとんど全員そっちに居るだろう</p><p>わざわざ遠回りして学校の外に出て、金網フェンスの向こうへ行くのは手間だし</p><p>そっちは、普段から人通りが少ないし</p><p>知らないわそこに居ろというのが、弓槻先生の命令だから</p><p>メグは、雪乃に振り返ってそう言った</p><p>これまでずっと雪乃に怯えて生きてきた、メグ</p><p>それが今では、メグの方が雪乃よりも強い立場にいる</p><p>しかしメグの中の雪乃へのコンプレックスは、まだ強く残っている</p><p>メグは、オレの腕にギュッと力を込めてしがみついている</p><p>こんな状況になっていることに戸惑っているんだ</p><p>オレはメグに声を掛ける</p><p>大丈夫だから</p><p>メグはうんと小さく頷いた</p><p>オレたちは、裏口から校外へ出てぐるっと、敷地に沿って、外の道を廻り込む</p><p>やがて野球部のグラウンドが見えてきた</p><p>一塁側が学校内で三塁側が校外だ</p><p>グラウンドの外は、金網フェンスの先がすり鉢状の勾配になっていてその一番上が自動車の通れる幅の道になっている</p><p>一塁側にはすでに多くの生徒が集まっていた</p><p>今日、練習試合に来た相手は、近くの高校でもそこそこ名が知られている野球の名門校だ</p><p>ちょっと試合を観てみようという生徒が多いのだろう</p><p>生徒だけでなく、先生たちも結構、集まっている</p><p>あゲロッパ校長まで</p><p>相変わらず、マラドーナによく似ているな</p><p>雪乃、何でお前、そんなところにいるんだよっ</p><p>グラウンドからユニホーム姿の遠藤が怒鳴っている</p><p>もうすぐ試合開始だってのにそんなことしてていいのか、お前</p><p>つーか、何でお前、そいつらと一緒なんだよっ</p><p>遠藤は、雪乃がオレたちと一緒な様子を見て、不審に感じたらしい</p><p>関係無いわ、こんな人たちたまたまよ</p><p>雪乃も遠藤に怒鳴り返す</p><p>全然、恋人同士の会話とは思えない</p><p>お互いに、怒号をぶつけ合っているだけだ</p><p>ならいいけどよっ何だって、そっちに居るんだよっ</p><p>金網フェンスの外側にいる雪乃に怒鳴る、遠藤</p><p>どこから見たって、あたしの勝手でしょ</p><p>グラウンド内の運動に怒鳴り返す、雪乃</p><p>はたから見たら終わってるよな、このカップル</p><p>バッカじゃねえのか、お前</p><p>遠藤が雪乃に叫ぶ</p><p>しかし遠藤は、でっかい絆創膏で鼻が隠れているまんまだし、相変わらず腰が痛そうな変な歩き方をしている</p><p>こんな酷い有様なのにやっぱり、試合に出るんだろうか</p><p>いや試合用の学校名の刺繍の入ったレギュラーのユニホームを着ているしな</p><p>うん出るんだろうな</p><p>すげえな本当に、野球部の監督を買収してるんだ</p><p>そっちは三塁側で敵側なんだよっお前、そんなことも知らねえのかよっ</p><p>知らないわよっ野球なんて興味ないんだからっ</p><p>遠藤はぷりぷり怒っているが、金網フェンスの向こうだし、こっちの方が高い位置にいるから</p><p>グラウンドの中で、馬鹿が一人で喚いているだけにしか見えない</p><p>まあ、こっちで怒鳴っている雪乃も相当、変なんだけど</p><p>一塁側のたくさんの生徒や先生たちに比べて三塁側のフェンスの外は、オレたち三人きりしかいないし</p><p>おい、遠藤もうすぐ試合開始だぞ、早くこっちへ来い</p><p>三年の野球部の先輩が見かねて、遠藤を呼ぶ</p><p>うんもう、練習試合の相手の高校の人たちも試合の準備をしているし</p><p>校長とか、他の生徒も見ているし</p><p>ホント遠藤って、人の眼とか気にならないんだな</p><p>ある意味、凄いと思う</p><p>今行きまッすしょうがねえな雪乃ぉもう、そこでいいから、しっかりオレを応援してろよっ</p><p>遠藤は雪乃にそう叫んで一塁側の自分のチームのベンチの方へ、走っていく</p><p>はあオレたちとかうちのチームとかじゃないんだ</p><p>遠藤の野球は、個人競技なのか</p><p>何かとことん、突き抜けているな</p><p>雪乃の彼氏面白いわねキーキー叫んで、まるで動物園のお猿さんみたいだわね</p><p>メグが雪乃に言う</p><p>酷いことを言っているがオレの腕を掴んでいるメグの手は、震えている</p><p>メグは、一杯一杯なんだ</p><p>あなたの彼氏だって、大したことないじゃない</p><p>雪乃が敵意剥き出しで、メグに言う</p><p>彼氏じゃないわ婚約者よ</p><p>メグも負けない</p><p>ふーん、そんな卑劣な強姦魔と婚約するなんてあたしには、下品な血筋の人の考えることは判らないわね</p><p>雪乃はまた、メグの母親のことを悪く言う</p><p>下品な血筋はお互い様じゃない</p><p>メグは雪乃の言葉を、白坂創介にすり替えて反撃した</p><p>あたしとあんたは違うわあたしは白坂の家の人間で、あんたは山峰一緒にしないでちょうだい</p><p>香月閣下という、最強の血筋の人に白坂弁護士や市川老人が平伏する姿を見たばかりのオレたちには雪乃のその言葉は、少しも響かない</p><p>あたしは、吉田よ吉田恵美になるんだから</p><p>山峰の家を捨ててきたメグには白坂の家から受けた屈辱は、すでに過去のことになっている</p><p>心の中に、まだコンプレックスを残していたとしても自分の意志で撥ね付ける</p><p>あらそうまあ、強姦魔と淫売の娘なんて、意外と良い組み合わせなのかもね</p><p>雪乃は嘲笑の眼でメグを見る</p><p>今の遠藤との怒鳴り合いで雪乃のテンションはすっかりハイになっている</p><p>いつもの様にメグが、雪乃の酷い言葉に屈しないことに気付いていない</p><p>メグは自分の中のコンプレックスと闘っている</p><p>子供の頃から、長年に渡り押しつけられてきた雪乃に勝ってはいけないというトラウマを、自分の力で克服しようとしている</p><p>そのことに雪乃は、気付かない</p><p>ええあたしは、とっても幸せよ愛している人がいてあたしも愛してもらっているから</p><p>メグが強い心で、雪乃と対峙する</p><p>昨夜もねあたし、ヨシくんとラブホテルに泊まったの朝まで、いっぱい愛してもらったわあたし、やっとセックスの気持ちよさが判ってきたみたいヨシくんは、とっても優しくあたしのことを可愛がってくれるから</p><p>メグが、逆襲する</p><p>あら、そうそれは良かったわね</p><p>雪乃は、興味無いフリをしているが軽くショックを受けた様だった</p><p>うん愛し合っている人とのセックスって素敵なのよ雪乃は、レイプしかされたことしか無いから、判らないでしょうけれどね</p><p>メグの言葉に雪乃がギッと睨み付ける</p><p>あんただって、その男に遊ばれているだけなんじゃないのその人、女なら見さかい無しなんでしょうから</p><p>ヨシくん昨日、山峰の両親に会ってくれたわ恵美さんを下さいって、頭を下げてくれたのよあたしたち、本当に婚約したのあたしはヨシくんの奥さんになるのよそれに、ヨシくんは見さかいが無いわけではないわヨシくんが愛するのは、みんな素敵な女性ばかりだもの雪乃以外はね</p><p>睨み合う二人</p><p>そうなら、もうあたしには構わないで欲しいわねあたし、本当に嫌なのよその男に犯されるのは、もう気持ち悪いの思い出すだけで、ゲロ吐きそうよ</p><p>それなら良かったわ雪乃は、もう用無しだからこれからは、もう雪乃の番は来ないからねあたしたちが、ヨシくんと楽しむわたくさん、たくさんエッチして貰うんだから</p><p>メグが、強い眼で言う</p><p>あそう、それは助かるわあたしはその男に犯されるのは、本当にもううんざりだったからあなたみたいな淫売に引き取ってくれるのなら、とっても有り難いわよ</p><p>雪乃の手が小刻みにぶるぶると震えている</p><p>オレはマナの証言で知っている</p><p>雪乃は、ここ数日、自宅でずっとオナニーに狂っていた</p><p>ミナホ姉さんの仕掛けた陵辱は確実に、雪乃の身体を蝕んでいる</p><p>性の快感を無理矢理に覚え込まされた肉体はもう、普通のセックスでは満足できなくなっているのだろう</p><p>しかし雪乃のヴァギナの上には、吉田のタトゥの文字がエメラルドグリーンに輝いている</p><p>プライドの高い雪乃には遠藤や他の男に身を任せて、性の欲求を解消することはできないだろう</p><p>雪乃が自分のプライドを保ったまま欲求不満を解消するにはオレに犯され続けるしかない</p><p>それならこれは自分が望んだことではない自分は、あくまでも無理矢理にセックスを強要されているのだと言い訳して欲望に溺れることができる</p><p>なのに今</p><p>メグは雪乃にお前はもう用無しだと、リストラ宣言をした</p><p>雪乃は内心、動揺している</p><p>眼に落ち着きが無い</p><p>あたしこれからも雪乃が体験できないような気持ちの良いことをいっぱいいっぱいして貰うの毎日、セックスするわ、あたしたち</p><p>メグの声も震えていた</p><p>これはコンプレックスを抱き合う、二人の少女の嚙み付き合いだ</p><p>コンプレックスを剥き出しにして</p><p>二人の少女が、対決する</p><p>正式に婚約しているんだものどれだけ、セックスしてもいいのよ、あたしたちさっき、弓槻先生が教室で言ってたでしょう婚約している人同士のセックスは、最高裁判所が認めているって</p><p>メグが心の中で、雪乃よりも高い位置に立とうと必死に背伸びをする</p><p>ふん勝手にやればいいじゃないエッチし過ぎて、せいぜい妊娠しないように気を付けることね</p><p>雪乃は、そう言ってメグを愚弄しようとするが</p><p>ええ妊娠するのは、雪乃だけでいいものね</p><p>そのメグの言葉に</p><p>雪乃はぷるぷると身体を震わせた</p><p>そっと自分の下腹部に手を当てる</p><p>どう妊娠するってそろそろ、身体に変化が出て来たんじゃないの</p><p>メグが雪乃のお腹を見つめる</p><p>何の変化も無いわよ次の生理だって、ちゃんと来るわよ絶対に</p><p>雪乃は眼を潤ませて、そう言った</p><p>雪乃は精神的につらくなると、すぐに泣く</p><p>泣いて感情を発散させてそれで終わってしまう</p><p>事態の原因を自分の力で解決しようと努力したりはしない</p><p>ただ泣いて状況に流されるだけ誰かに助けられるのを待つだけ</p><p>それが白坂雪乃という女の生き方なんだと思う</p><p>そんなことないわ雪乃は妊娠しているわよ、絶対</p><p>メグは負けない</p><p>自分の意志で、自分の運命から脱出しようとしているメグは</p><p>何よりも、雪乃の精神支配から抜け出そうとしている</p><p>そのためにはどんな酷いことでも言う</p><p>メグは雪乃に勝ちたいんだ</p><p>ほら妊婦さん用の雑誌があるでしょ雪乃は、出産までにあの雑誌を読んでおいてねあたしは、出産後の育児用の雑誌を読んでおくから</p><p>メグの言葉に雪乃は、ついに黙り込む</p><p>眼からぽろりと涙を零す</p><p>雪乃は産むだけでいいのよ育てるのは、あたしたちがするから安心してね</p><p>ああこの言い方は</p><p>ミナホ姉さんの喋り方だ</p><p>メグは、ミナホ姉さんのやり方を真似している</p><p>だけどメグも、震えている</p><p>震える手で、必死にオレに縋り付いている</p><p>あんたなんて大嫌いよ絶対、絶対、許さないわ</p><p>雪乃がメグに言った</p><p>お生憎様あたしの方が、その何倍もあなたのことを憎んでいるの雪乃あたしは、あなたを許さないわ絶対、絶対、許してあげない</p><p>メグにとって雪乃は天敵だ</p><p>絶対に、負けられない相手なんだ</p><p>あたしによくそんな口が利けるわね淫売の娘のくせに本家の叔父様にお願いして、あんたたちみんな酷い目に遭わせてあげるわあんたもその男も、メチャメチャにしてやるから弓槻先生も、他の人も、あたしを陥れた人たちはみんな地獄に堕としてやるんだからっ</p><p>雪乃も負けない</p><p>しかし黒い森のメンバーであるオレたちには、その言葉は通じない</p><p>オレたちは、白坂家当主白坂守次とガチンコで抗争している最中なんだから</p><p>そんな脅し、もう全然怖くないわあたしはもう、白坂の家とも山峰の家とも関係無いのよそれに、あたしにはヨシくんが居てくれるもの</p><p>メグが震える手でオレの学生服の裾を掴んでいる</p><p>そんなクズ男が何の役に立つっていうのよ</p><p>半泣きの雪乃が、メグを責める</p><p>あなたこそ白坂の家が、雪乃を助けてくれると本当に思っているの</p><p>思っているわ守次様は、あたしにはとっても優しいもの</p><p>雪乃は、もう何十回もレイプされてて、タトゥを入れられてて、お腹には赤ちゃんがいるのよそんな娘を、白坂の家が助けてくれるのかしらね</p><p>メグの言葉に、雪乃はギッとメグを憎しみの眼で見る</p><p>助けてくれるわよっ白坂の家の人はみんな、あたしには優しいんだからっ</p><p>グラウンドの中に次々とユニホーム姿の選手たちが集まっていく</p><p>一塁側の応援の生徒たちから歓声が上がる</p><p>メグ、座ろうぜそろそろ始まりそうだ</p><p>両校の選手が整列する</p><p>いよいよ試合開始のようだ</p><p>オレとメグは、並んで勾配に腰を下ろす</p><p>雪乃は、オレたちから少し５メートルくらい離れたところに座る</p><p>オレは、改めて周囲をぐるりと見回す</p><p>案の定観戦者は一塁側にばかりいる</p><p>三塁側のフェンスの外は、オレたち三人しか居なかった</p><p>なるほどミナホ姉さんが、ここから観戦しろと言った理由がよく判る</p><p>ここはすり鉢状になっていて周囲に隠れる場所が無いが、その代わり誰かが近寄って来れば、すぐに判る</p><p>何より、グラウンドの中にいる野球部員たちや一塁側から応援しているたくさんの生徒たちから丸見えだ</p><p>ここでオレたちを襲ったり拉致しようとしたりしたらたくさんの目撃者を産むことになる</p><p>まず、普通のやつならここで襲撃は掛けないだろう</p><p>よっぽどの馬鹿か、よっぽど切羽詰まっていない限り</p><p>プレイボール</p><p>球審役の野球部のコーチが大きく叫ぶ</p><p>そして練習試合は、スタートした</p><p>先攻は、うちの学校だった</p><p>メグは、野球は詳しい</p><p>まあ、スポーツ少女だしルールくらいは知ってると思うけれど</p><p>あたしはそんなに詳しくないけれど山峰の父がねいつも野球のニュースを観ていたから</p><p>山峰さん、野球好きなの</p><p>好きって言うか一応、白坂家の関連会社に勤めているでしょ</p><p>だからあそこのプロ野球チームを応援しているわ</p><p>応援ていうか父の会社の社長が、熱狂的なファンなんですって試合に負けた次の日は機嫌が悪くなるくらい</p><p>はあそりゃ、大変だ</p><p>ていうか、まだいるんだそういう人</p><p>だから山峰の父だけでなく、会社の人は全員、試合内容をチェックしているのよ試合中継は観ていなくても試合の結果だけは必ずね社長さんの話に合わせられるように</p><p>サラリーマンて、大変なんだな</p><p>山峰の父の居る会社は、社員数が二十人くらいの小さなところだから社長さんが誰彼構わず話し掛けてくるんだって負けて機嫌の悪い日よりも、連勝中の方が大変らしいわ機嫌の良い時の方が、いっぱい話し掛けてくるんだってあの選手は最近よく打っているよな打率で今、何位なんだとか聞かれるらしいから</p><p>ああ選手とかの細かいデータまでチェックしとかないといけないんだ</p><p>そんな話をしているうちに最初の打者が、ピッチャーフライでアウトになる</p><p>ヨシくん、眠くない少し休んだら</p><p>メグが、オレにそんなことを言った</p><p>昨夜から大変だったでしょ</p><p>それはまあセックス十二連発とかだったし</p><p>さっきもマナとの公開セックスをしたばかりだし</p><p>メグの膝枕でお休みしない</p><p>でも、ほら急に誰かが襲って来たりしたらマズイし</p><p>オレは一応、周囲を警戒する</p><p>大丈夫よ誰か近付いてきたら、あたしが起こしてあげるから</p><p>メグが、ぽんぽんと自分の膝を叩く</p><p>メグの膝枕きっと気持ちいいと思うよ</p><p>誘惑に負けた</p><p>どう、ヨシくん</p><p>メグの膝に頭を乗せてオレの真上に微笑んでいるメグの顔がある</p><p>うんメグの膝、ふんわりしていて気持ちいいよ</p><p>メグが、オレの頬を優しく撫でている</p><p>ニコニコとオレの顔を見つめながら</p><p>なあに、ヨシくん</p><p>試合観なくていいのか</p><p>ヨシくんの顔を見ている方が幸せなんだもの</p><p>メグは、嬉しそうにそう言った</p><p>おい、こらそこの一年</p><p>怒鳴り声に思わずグラウンドの方を見るといつの間にか、チェンジになったらしい</p><p>ピッチャーが投球練習している間にうちの高校の野球部の三塁手が、守備位置からオレたちを怒鳴りつける</p><p>こっちは真面目に試合をやっているんだイチャイチャするんなら、他でやれっ</p><p>多分、二年生か三年生なんだろうな</p><p>確かに、練習試合中に膝枕でイチャついているカップルが視界に入るのは気になるのかもしれない</p><p>オレはすみませんと言って、身体を起こそうとするが</p><p>メグがオレの肩を押さえて、起き上がらせてくれない</p><p>あたしたちだって、真面目にイチャイチャしているんですっ先輩こそ、もっと試合に集中して下さいっ</p><p>一塁側の観戦者たちから、ドッと笑い声が起きた</p><p>そうだ、そうだ、集中しろ</p><p>そんなことを囃し立てるやつまでいる</p><p>すっかり、オレたちの姿は注目されてしまった</p><p>いやこの先のことを考えたら、注目されている方がいい</p><p>オレは膝枕のままでいることにした</p><p>横になったままグラウンドの中を見る</p><p>遠藤はライトを守っていた</p><p>オレたちの居る位置からは、グラウンドの反対側の奥だから結構離れている</p><p>うーん、マジで試合に出てるんだ</p><p>監督も、よくあんなケガしているやつを外野で使うな</p><p>もっとも一年生を依怙贔屓してレギュラーにしたんだから</p><p>さすがに先輩たちを差し置いて、内野は守らせないよな</p><p>ライトに球が飛んでかないといいんだけど</p><p>プレイ</p><p>審判が合図して、一回の裏になる</p><p>ピッチャーが球を投げる</p><p>うわっ結構、速いな</p><p>この人がエースの滝本先輩か</p><p>このスピードなら、そうは打てないだろう</p><p>カキーンッ</p><p>金属バット独特の澄んだ快音が響く</p><p>ライトバックだ、バック</p><p>あ早速、遠藤のところにボールが飛ぶ</p><p>遠藤がヒョコヒョコ歩く</p><p>ちょこまか動く</p><p>簡単なライトフライだけど</p><p>やっぱり落とした</p><p>遠藤が、慌ててボールを投げるが</p><p>おい、どこに投げてんだよっ</p><p>腕もマルゴさんにヤられてたんだな</p><p>ライトからファーストに投げたボールはワンバウンドして、あさっての方向へ</p><p>暴投のボールを追っている間にランナーは、二塁を越えて、一気に三塁まで進んでしまった</p><p>ただのライトフライがノーアウト・ランナー三塁の大ピンチに変わる</p><p>おい、こらぁ、遠藤、死ねえ</p><p>遠藤が、謎の力で無理矢理試合に出ていることはみんな知っているから</p><p>一塁側から、遠藤にブーイングが起きる</p><p>試合に出ていない野球部員の先輩たちのブーイングが、一番酷かった</p><p>動けねぇんなら、とっとと交代しろよっ</p><p>そうだ、このバーカ</p><p>これはもう何回かライトにボールが飛んだら、大変なことになりそうだな</p><p>二番バッターに、ピッチャーがボールを投げる</p><p>ここは、セオリー通りきっちりと犠牲フライを放つ</p><p>んと</p><p>犠牲フライはライトに飛んだ</p><p>おーい、遠藤</p><p>やっぱり、落とした</p><p>てめぇ、死ねぇ自分で死ね切腹しろぉぉぉ</p><p>ベンチの後ろの野球部員たちから、また怒号が轟く</p><p>す、すいませぇぇん</p><p>ふてぶてしいのだけが取り柄の遠藤もさすがにミス二連発には頭を下げるしかない</p><p>これで１点取られて、ノーアウト・ランナー一塁</p><p>ブッブー</p><p>後から車のクラクションが聞こえた</p><p>振り向くと克子姉の青いミニバンが勾配の上の道を向こうから走って来る</p><p>うん運転席に居るのは、確かに克子姉だ</p><p>メグが、車に手を振る</p><p>車がオレたちの真後ろで、停まった</p><p>ここからだと車の窓ガラスは全てスモークが貼ってあるから、中の様子は判らない</p><p>後部のドアが、ガチャリと開いて</p><p>中からいつもの制服を着た、オレのみすずが降りてくる</p><p>おおーっ</p><p>ちょうど試合が止まったところだったからグラウンドと一塁側の観戦者の男たちから声が上がった</p><p>そっち側からだと見上げる感じの堤の上に、突然、美少女が現れたわけで</p><p>しかもみすずは、誰もが知る超お嬢様高校の制服を着ている</p><p>まるで、アイドルのコンサートの演出のようだった</p><p>かっ可愛い</p><p>あれ、この間の子だよなっ</p><p>うちの学校の野球部員がみすずを指差して、そう言った</p><p>その男たちの注目を浴びているみすずは</p><p>その全ての視線を無視して勾配の下のオレを見る</p><p>そしてニッコリと微笑んで</p><p>旦那様ぁぁ</p><p>オレたちに向かって、嬉しそうに手を振っている</p><p>だ、誰が</p><p>まさかあそこの一年か</p><p>遅くなってごめんなさぁーいお昼ご飯、持ってきましたぁぁ</p><p>満面の笑みで、叫ぶみすず</p><p>みすずを見ていた全ての男たちが、ズッこけたことは言うまでもない</p><p>な、何だあいつ</p><p>あ、あんなところで、お、女に膝枕させておきながら</p><p>あの子とも、関係があるってのか</p><p>ていうかこの間は、あっちの子とチューしてたよな</p><p>じゃあ、今、膝枕している女は何なんだ</p><p>ていうか膝枕の女も、結構、いい女じゃねえ</p><p>どうなってんだよ、これ</p><p>誰か、あっち行って、聞いて来いよ</p><p>馬鹿言え、ここからあっちへ行くには学校の外を廻って十五分は掛かるぞ</p><p>一塁側から、色んな声が聞こえる</p><p>まったくみんな声がでかいよ</p><p>みすずの出現によって、みんな遠藤へのブーイングも忘れてしまったらしい</p><p>ていうか試合は、どうなった</p><p>静かにしろ試合を再開するぞ</p><p>主審の野球部のコーチが、一塁側の観衆を怒鳴りつけた</p><p>そうだとも全員、試合に集中しなさいッッ</p><p>ゲロッパ校長まで生徒たちに注意する</p><p>今度は、車の反対側のドアが開く</p><p>な、何だ</p><p>今度のも、可愛いぞ小っこいけど</p><p>ロリコンの血が騒ぐぜ</p><p>そこには身長１５０センチくらいの美少女が立っていた</p><p>みすずと同じ制服を着て手には、大きなバスケットを持っている</p><p>前髪パッツンに切り揃えられた黒髪</p><p>日本人形の様に整った顔</p><p>克子様、ありがとうございました</p><p>バスケットの少女は、運転席に向かって可愛い声で挨拶する</p><p>克子姉は、少女に何か返事したらしいがここからでは、聞こえない</p><p>みすずを迎えに行ったのは、マルゴさんじゃなかったっけ</p><p>克子姉は、昼ご飯の用意をしていたはずだ</p><p>ということはみすずはこの少女と、一度監視室に立ち寄ってから、ここに来たということか</p><p>お昼ご飯を持ってきたってことは、そうなんだろうな</p><p>車の運転手が、マルゴさんから克子姉に交代になって</p><p>ねヨシくん</p><p>メグがオレに言う</p><p>ああオレも気付いた</p><p>助手席の窓が、ちょっとだけ開いていて</p><p>そこからウサギの耳がちょろんと外に出ている</p><p>あの車に、マナが乗っている</p><p>マナは車のスモークの窓にくっついて、オレたちの方を見ているのだろう</p><p>だからバニーガールの耳だけが、窓の外にはみ出して見えている</p><p>バスケットの少女が、ドアを閉めると車は、そのまま発進した</p><p>ええ</p><p>克子姉はマナをどこへ連れて行くんだ</p><p>恐ろしい話ですが新キャラの名前をまだ考えていません</p><p>今日、働きながら考えます</p><p>145．美少女と野球</p><p>初めまして、工藤美智と申します</p><p>前髪パッツンの小柄な少女は、無表情でオレたちに挨拶した</p><p>吉田様と山峰様でございますね</p><p>日本人形の様な、白くて綺麗な顔がオレたちを見る</p><p>お二人のことは、みすず様より伺っておりますふつつか者でございますが、どうぞよろしくお願い致します</p><p>黒髪の小さな美少女がスッとオレたちに、頭を下げる</p><p>あ、こちらこそ</p><p>オレとメグもとりあえず頭を下げるが</p><p>えっと何が、よろしくお願いしますなの</p><p>この、異常に礼儀正しい和風美少女は何者</p><p>この子はみすずの護衛です</p><p>みすずが、ニコニコしてそう言う</p><p>こんな、小っこいお嬢ちゃんが</p><p>はい、香月閣下のご命令で本日より、みすず様の護衛を拝命致しましたまた、みすず様より、吉田様や山峰様やみなさまの護衛もするように申しつかっております</p><p>香月閣下の命令</p><p>本来なら、香月家でのみすずの立場では護衛が付くなんて、とんでもないことなんですけれどお祖父様がご心配して下さったんです</p><p>みすずが、恥ずかしそうに言った</p><p>はあこの子が、本当に護衛役なんだ</p><p>護衛、かあ</p><p>美智さんの家は、ご家族全員で香月家の護衛を担当して下さっているんですお父様の工藤さんは、古流武術を伝承していらっしゃるお家の方でお祖父様の護衛の1人ですお母様とお兄様は、香月家の関連している企業のセキュリティ部門にお勤めなさっていて美智さんのお姉さんも、今は本家のお嬢さんの瑠璃子さんのガード役をしています</p><p>一家全員で、香月家を護っているんだ</p><p>まあ、古くからの名家だからそういう人たちが仕えていてもおかしくはないんだろうけれど</p><p>それでこの子が、みすずの護衛役に</p><p>これから数日間だけのことですよ今のあたしたちは、色々と危険な状況ですから</p><p>みすずは、笑顔でそう言った</p><p>こちらに来る前にこれまでのことは全てうかがいました弓槻様と克子様から</p><p>みすずは、昨日の夕方にオレたちと別れてから何が起きたのかを全て、聞いたらしい</p><p>もちろんさっきの香月閣下のことも</p><p>本当に、事態は切迫しているようですね</p><p>白坂家にシザーリオ・ヴァイオラ</p><p>強大な二つの敵がオレたちに迫っている</p><p>これから夕方までが一つの山場になることは間違いない</p><p>それでも香月さんは、みすずにオレたちの所へ行くなとは言わなかったんだ</p><p>オレはそれが不思議だった</p><p>どうして閣下は大事な孫娘がオレたちの所に来るのを止めないのだろう</p><p>オレたち黒い森の現在の状況を全て詳細に知っていて何で、平気で送り出せるんだ</p><p>オレには香月閣下という人物が判らない</p><p>お祖父様は、身内にはとても厳しい方ですからみすずが自分の道を選択し続ける限りは、どんな危険な状況が待ち構えているとしても引き止めようとはなさらないですわ</p><p>みすずは言った</p><p>リスクを負わなければ、本当に欲しい物は手に入りませんから</p><p>みすずは真剣な眼でオレを見る</p><p>お祖父様はあたしたち親族には、どんなものでも絶対に無償では与えて下さいませんどんな物にでも価値があり、それを手にするためにはそれなりの代償を払わねばならないということを常にお示しになられます</p><p>価値に対する代償</p><p>いつも、心に勇気を持てと、お祖父様はよくお話になられますリスクを負う覚悟をするということは、そういうことだと自ら危険の中に入り込んで闘い取らなければ、どんなものも自分のものにはならないと</p><p>本当に厳しい人なんだ</p><p>今、オレたちを取り囲んでいるのは尋常じゃ無い危険だ</p><p>いいのだろうか</p><p>オレはみすずをこんな状況に巻き込んでしまって</p><p>もう、旦那様、そんな顔をなさらないで下さい</p><p>みすずが、優しくオレに微笑む</p><p>みすずは、お祖父様に示さないといけないんですよどんな困難があろうとも、決して旦那様と離れないという覚悟を</p><p>あたし覚悟はできています</p><p>この子は強い</p><p>オレなんかより、何倍も</p><p>でもお祖父様は、お優しい方ですみすずに美智を貸して下さいましたから</p><p>みすずが小柄な少女を見る</p><p>黒髪の美少女は、無表情のまま片手に黒く光る短い棒を持っている</p><p>うん長さ３０センチくらいの</p><p>棒って言うか時代劇とかで、お姫様が持っている懐剣みたいに見える</p><p>あのそれは何</p><p>オレは美智さんに尋ねた</p><p>美智さんは、顔色一つ変えずに言った</p><p>もし、みすず様が暴漢に襲われた場合は、これで成敗致します</p><p>せ成敗って</p><p>美智さんは素振りするように、短棒を上下にブンブンと振っているけど</p><p>やっぱりこれ、刃物か何かなんだ</p><p>つーか、こんな短い刀一本でどうにかなるのか</p><p>どうにかするんだろうな</p><p>古武術の人だから</p><p>美智さんは、お幾つですか</p><p>メグが尋ねた</p><p>数えでですか</p><p>いやあの</p><p>ま、満でお願いします</p><p>オレの言葉に美智さんは</p><p>私めは、今年の誕生日で満十五歳になります</p><p>ということは今は、中学三年生ですか</p><p>メグが、尋ねる</p><p>はいみすず様と同じ学園の中等部に在籍しております</p><p>なるほど、遠くから見た時は同じ制服に見えたけれどこうして近寄ると、細部が微妙に異なっている</p><p>十五歳でもう護衛役なんだ</p><p>何かすげえな</p><p>美智は、これが初仕事なのよね</p><p>みすずが、美智さんに微笑む</p><p>はい精一杯、お勤めを果たします</p><p>小さな美少女は、真顔で答えた</p><p>そ、そうですか</p><p>頼りになるようなならないような</p><p>とにかく、小柄で可愛らしい美少女だということは判っているけど</p><p>アウトチェンジ</p><p>グラウンドから、球審の声が響く</p><p>オレは、スコアボードの方を見る</p><p>一回の裏は相手の高校に、３点取られて終わったらしい</p><p>うち２点は、遠藤の失策絡みだ</p><p>遠藤、てめぇ、死ね、この野郎</p><p>ライトの守備位置から、ひょこひょこ帰って来た遠藤にベンチの野球部の先輩たちから罵倒の言葉が突き刺さる</p><p>遠藤はベンチの中に入れて貰えず、外に立たされている</p><p>二回の表うちの高校の攻撃だ</p><p>さあ、旦那様お昼にしましょう</p><p>みすずの言葉に美智さんが何も言わずにピクニック用のシートを斜面に敷いていく</p><p>さあ旦那様も恵美さんもこちらへ</p><p>みすずがシートの真ん中に美智さんが運んできたバスケットを置いて、中を開く</p><p>克子様より、お預かりして参りました</p><p>バスケットの中身はサンドイッチだった</p><p>お茶もございます</p><p>うん魔法瓶の水筒も入っている</p><p>あ旦那様、ここは恵美さんのホームグラウンドですから、恵美さんにぴったりと寄り添っていて下さいね</p><p>今日のみすずは、いつもみたいにオレにベタベタして来ない</p><p>いつもよりも少し距離を取っている</p><p>メグが、みすずを見る</p><p>他の人の眼がありますここでは、旦那様は恵美さんにお任せ致しますみすずは、お二人の親しい友人の様に振る舞いますわ</p><p>みすずはメグの立場を考えてくれている</p><p>その代わりみすずのホームグラウンドでは</p><p>メグが、答えた</p><p>その時はあたしが、一歩後ろに下がります</p><p>みすずとメグが見つめ合う</p><p>それでもみすずさん、お気遣いありがとうございます</p><p>メグが、みすずに頭を下げた</p><p>気にしないで下さい恵美さんは旦那様の本妻で、みすずは愛人です本当なら、どんな時でも恵美さんを立てるべきだということは判っているんですけれど</p><p>いいえ、あたしは本妻の役をさせていただくだけですからヨシくんの本当の奥さんに相応しいのは、あたしよりもみすずさんだということは判っています</p><p>みすずさんは、とても聡明な方です御名穂さんの次に、あたしたちのリーダーになる方だと、あたしは思っています</p><p>恵美はみすずが黒い森の次世代のリーダーになると思っている</p><p>ミナホ姉さんは、もう黒い森を潰してしまおうと考えているんだろう</p><p>さっきのお話で香月様が、黒い森を解体してしまうのはもったいないということを考えていらっしゃることが判りました香月様に認められて、あたしたちが暮らしていくためには何らかの方法で黒い森を存続させていくしかないんだと思います</p><p>恵美がみすずに言う</p><p>克子様も、そうおっしゃっていました弓槻様は、何もおっしゃっていませんでしたが</p><p>みすずが、そう答えた</p><p>黒い森の存続とは娼館を続けるということだ</p><p>お屋敷に囚われた売春婦たちの苦しみを知っているミナホ姉さんとしては</p><p>受け入れることの出来ない選択だろう</p><p>しかし香月閣下には、力がある</p><p>閣下の要請を簡単に断ることはできない</p><p>いずれにせよ、あたしたちはこれから先のことを考えていかないといけませんね</p><p>真面目な顔でみすずが、そう言った</p><p>先のこと未来</p><p>心に勇気を持ってリスクを負ってでも、未来を勝ち取らないと</p><p>みすずとメグは、すでに未来のことを考え始めている</p><p>オレは、今現在のことに精一杯で</p><p>突然美智さんが、怖い顔でみすずを見る</p><p>どうしました、美智</p><p>日本人形の様な美しい顔が、凜として答えた</p><p>早く、お食事に致しましょう</p><p>いつのまにか、美智さんはサンドイッチを並べ全員分のお茶も用意している</p><p>ただの護衛役ではない</p><p>メイドさんとしての教育も受けているらしい</p><p>そうね、いただきましょうか</p><p>ピクニック・シートの上</p><p>オレとメグが、ぴったりと並んで座る</p><p>サンドイッチを挟んで向こう側にみすずと美智さん</p><p>グラウンドや、一塁側で観戦している生徒たちから見れば</p><p>さっきまで膝枕していたオレとメグがカップルで</p><p>みすずと美智さんが、親しい友達としか見えないだろう</p><p>野球部員だけが前にオレとみすずがキスしたことを知っているけれど</p><p>遠藤と数人のオレのクラスメイトぐらいしかオレの顔は知らない</p><p>他の野球部の先輩たちは、オレが誰なのかは判ってないし</p><p>超お嬢様学園の制服に身を包んでいる美少女の方ばかりを見ていたから</p><p>現在のこの状況を見れば、ただただ混乱するだけだろう</p><p>さらに</p><p>雪乃さんこっちにいらっしゃい</p><p>みすずがオレたちから離れて座っている雪乃に声を掛ける</p><p>あなたの分もあるんですよ</p><p>雪乃はみすずの声を無視している</p><p>ジッと、グラウンドの方を見ている</p><p>試合を観ているのではない</p><p>何か考え事でもしているかの様に誰もいない方をボーッと見ていた</p><p>雪乃さん</p><p>みすずは、さらに声を掛ける</p><p>あたし、弓槻様から言われているんですあたしたちと一緒に食事しないようなら、雪乃さんの映像を全校生徒の携帯に送信するそうです</p><p>雪乃の映像</p><p>裸の画像かオレに犯されている画像か</p><p>いずれにせよ公開されればとんでもないことになる写真を、雪乃はすでに何十枚も撮られている</p><p>犯される度に写真を撮られていたもんな</p><p>どうしますあなたの写真、みんなに見られてもいいんですか</p><p>みすずの言葉に</p><p>雪乃は、静かに立ち上がる</p><p>今、行きます</p><p>雪乃がオレたちの輪に加わる</p><p>オレは一塁側のうちの学校の野球部の連中を見る</p><p>さすがにベンチに居るレギュラー選手たちは試合に集中しているが</p><p>ベンチ外の控えの連中は、試合そっちのけでオレたちの方を見ていた</p><p>こっちを指差してコソコソ話しているのが見えた</p><p>そりゃそうだ</p><p>雪乃が、遠藤の彼女だということはみんな知っている</p><p>試合前に、仲良く怒鳴り合っていたし</p><p>それがオレたちと一緒に仲良く食事を始める</p><p>うん野球部員からすれば、もう何が何だか判らない状況だろう</p><p>とにかく雪乃の存在が、迷彩になっている</p><p>あ遠藤が、ポカンとした顔でこっちを見ている</p><p>さあ雪乃さんも食べて下さいね</p><p>みすずが雪乃にサンドイッチを勧める</p><p>食べないとどうなっても、知りませんよ</p><p>雪乃が無言でサンドイッチを一つ取って、口に入れる</p><p>あたしたちも、いただきましょう</p><p>オレたちも食事を始める</p><p>相変わらず克子姉の手作りのパンは、風味が違う</p><p>サンドイッチは、卵やハムやキュウリや手作りジャムや</p><p>とにかく、何種類もあった</p><p>タイム</p><p>一塁のベンチから、野球部の監督が出てくる</p><p>四十近い、いかつい黒眼鏡のオッサンはそのまま、オレたちの方へやって来る</p><p>おい、そこの一年</p><p>試合中だと言うのに野球部の監督が、フェンス際まで来てオレたちに怒鳴る</p><p>そんなところで飯を食っているんじゃねえ試合の邪魔だ</p><p>何だろうこのオッサンは</p><p>買収されて、ケガ人をレギュラーで使っているくせに</p><p>選手たちの気が散るんだよどっか、余所へ行って食え</p><p>いやこんなことで気が散るって</p><p>ここは学校の敷地外ですどこでお食事しても、あたしたちの自由だと思います</p><p>メグが監督に、抗議する</p><p>何だ、お前は何年何組だ</p><p>メグに叫ぶ監督にみすずが言った</p><p>答える必要はありませんよこの方は、あたしたちに言い掛かりを付けているだけですから</p><p>そして、みすずはグラウンド内の選手たちを見る</p><p>監督のタイムの声で試合は、止まっていた</p><p>監督の怒号でみんな、驚いた顔でこっちを見ている</p><p>あたしみなさんのお邪魔になっていますか</p><p>みすずは満面の笑みで、選手たちに声を掛ける</p><p>邪魔になっていますかぁぁ</p><p>美智さんがなぜかみすずの問いを復唱する</p><p>選手たちはうちの野球部員も、試合に来た相手の高校の選手たちも</p><p>ブンブンと大きく、首を振った</p><p>あたしここでお食事していても構いませんよねっ</p><p>構いませんよねぇぇ</p><p>美少女高校生の笑みと可愛い中学生の復唱</p><p>野球選手たちは、ウンウンと大きく首を縦に振った</p><p>いや選手だけじゃない</p><p>グラウンドの外で観戦している一般生徒やゲロッパ校長までが、こちらを見て大きく頷いている</p><p>それほどまでにみすずの上品な笑顔は、素晴らしかった</p><p>美智さんの人形の様な可憐な姿も</p><p>ほらみなさんは構わないとお返事してくださいましたわっ</p><p>みすずは、笑って野球部の監督に言った</p><p>チッほら、何やってる試合再開だ</p><p>監督は、一塁側のベンチへ戻って行く</p><p>すごいなあみすずは</p><p>ニコニコしているだけで監督を引き下がらせるなんて</p><p>みすずがオレに微笑む</p><p>旦那様にいただいた力ですわっ</p><p>みすずは、旦那様と一緒ならどんなことも怖くありませんから</p><p>みすずは変わっていく</p><p>渚のお店で最初に会った時は、少し内向的で、大人しくて渚に依存していた女の子だった</p><p>あれから、数日しか経っていないのに</p><p>今のみすずには、余裕が感じられる</p><p>ニコニコ微笑んで誰にも頼らずに、自立している</p><p>さっき、メグの言っていた通りだと思う</p><p>頭の回転が速くて、決断力に優れていて包容力も感じられる</p><p>オレたちの世代のリーダーは、みすずなのかもしれない</p><p>雪乃さん、もっと召し上がって下さいね</p><p>雪乃にまで気遣いすることを忘れない</p><p>また、金属バットの澄んだ音が響く</p><p>オーライ、オーライ</p><p>ショートフライで、アウトだ</p><p>試合は、三回の裏に入っている</p><p>３対０で、うちの学校が負けているままだ</p><p>みすずは、野球って詳しい方</p><p>バターとカラシの利いたハムサンドを食べながらオレは尋ねた</p><p>みすずはスポーツは、あんまりよく判りません</p><p>みすずは、お茶入った紙コップを持って恥ずかしそうに、言った</p><p>確か３点でハットトリックですよね</p><p>うん何も知らないみたいだ</p><p>でも選手のみなさん、みんな最初から帽子を被っていますよね</p><p>ええと</p><p>何から、説明するべきだろうか</p><p>あ遠藤くんの打順みたいね</p><p>メグの言葉に振り向く</p><p>遠藤が、バッターボックスに入る</p><p>遠藤は、８番打者か</p><p>本当に、無理矢理レギュラーに押し込んだんだな</p><p>遠藤きっちり、こなしていけよッ</p><p>ノーアウトで遠藤の前の打者が、一塁に居る</p><p>四球を選んで、出塁したんだ</p><p>セオリー通りなら、送りバントなんだけど</p><p>ストライクッ</p><p>遠藤は振るんだな</p><p>中学までは、遠藤中心のチームだったらしいし</p><p>そこそこの強打者だったみたいだけど</p><p>今日の遠藤は、ケガをしているし</p><p>何よりこいつ硬式球の試合は、これが初めてだろ</p><p>ここは、変な意地を見せるところじゃないと思うんだけど</p><p>あの人、身体の動きが変</p><p>美智さんが、ジッと遠藤を見てそう言った</p><p>うん、数日前にちょっと、ボコボコにされたんだよ</p><p>マルゴさんに</p><p>雪乃がすぐ近くにいるから、マルゴさんの名前は出せない</p><p>あれが雪乃のお付き合いしている人です</p><p>メグが、みすずに言った</p><p>ふうん雪乃さんは、あんな鼻に絆創膏をしている人がいいんですか</p><p>みすずが、感想を述べる</p><p>いやあの絆創膏は、いつもしているわけではないんだけど</p><p>粗雑な人っぽいですね</p><p>また、大振りしてストライクを取られた遠藤を見てみすずが言った</p><p>ケガをしていることもあるけれど元から、注意力が散漫なんだと思うあの人</p><p>美智さんが、そう言った</p><p>古武術の人は、立ち振る舞いだけで相手の性格が判るみたいだ</p><p>雪乃さんいいんですか</p><p>みすずが雪乃を見る</p><p>雪乃はこの試合の間中、全然、遠藤の方を見ない</p><p>いや、試合そのものだって見ていない</p><p>全てを拒絶するようにうつむいたままでいる</p><p>あの人自分勝手なセックスしかしないような気がしますあんな人に抱かれても、きっと気持ち良くはなれないでしょうね</p><p>みすずが、囁くように雪乃に言う</p><p>あたしたちの旦那様とは違いますね旦那様はいつでも、みすずたちを幸せな気持ちにして下さいますから</p><p>みすずの言葉に雪乃が、顔を上げる</p><p>何がおっしゃりたいんですか</p><p>雪乃が、みすずを見る</p><p>雪乃は、みすずが香月の家の人間であることを知っている</p><p>メグと違って対決姿勢で、きつい言葉を言うようなことはしない</p><p>いいえ、別にあたしたちの旦那様は、とっても素敵なセックスをして下さるってお話ししただけですよ</p><p>みすずが雪乃に微笑んだ</p><p>みすずはミナホ姉さんから、雪乃のことで何か指令を受けているのか</p><p>もし、白坂家がオレたちへの攻撃を止めなかった場合の次の手は</p><p>雪乃を拉致すると、ミナホ姉さんは言っていた</p><p>そのための布石として</p><p>みすずは、すでに行動を起こしている</p><p>ストライク、バッターアウト</p><p>最後は、見逃し</p><p>遠藤もう、お前、どうしようも無いな</p><p>何やってんだ、コラぁぁ</p><p>バントもできねえのかよっ</p><p>そこは死んでも、ランナーを送るところだろ</p><p>つーか、自分から当たりにいけよ</p><p>デッドボールに当たって、本当に死ね</p><p>野球部の先輩からたちの罵倒が、どんどんキツくなる</p><p>ヨシくん、手を見せて</p><p>メグがオレの手を握る</p><p>いつも、この手に気持ち良くして貰っているのよねヨシくんに触られるのあたし、大好きよ</p><p>雪乃の見ている前でメグは、オレの手にキスする</p><p>オレの指をチュッと口に含んだ</p><p>みすずも大好きです旦那様の手旦那様とのセックスは、とっても気持ちいいですから</p><p>みすずも、潤んだ眼でオレを見る</p><p>いつもならメグに負けじと、オレの指を舐めようとするんだろうけれど</p><p>人目のあるここでは、ガマンしているらしい</p><p>代わりに、自分の指を舌でペロッと舐めて見せた</p><p>手も好きですけどみすずは、舌でペロペロして貰うのも好きです</p><p>うん判るヨシくんに、おっぱいを舐められると女の子に生まれてきて良かったって、本当に思うもの</p><p>メグも、みすずの話に乗る</p><p>二人は、アイコンタクトで何となく意志を疎通させているらしい</p><p>つまり雪乃の前で性的な話題をするということを</p><p>みすずはアソコを舐めていただくのも好きですでも、やっぱり</p><p>ヨシくんと繋がるのが、一番気持ちいいですよね</p><p>はい身体がトロトロに熔けるような気持ちになります</p><p>判りますあたしも昨夜やっと、セックスでイケるようになりました</p><p>そうなんですか良かったですね、恵美さん</p><p>はいあたし、それまではヨシくんにご奉仕するだけで充分だって思っていたんですけれど一緒に、イクのって本当に幸せな気持ちになれますよね</p><p>そうですよ、恵美さんみすずは、絶頂に達した時に旦那様の精を子宮に注いでいただくのが大好きですあんなに幸せな瞬間は、ありません</p><p>判りますみすずさん</p><p>雪乃の喉がゴクッと音を立てた</p><p>二人の少女の性的な会話に雪乃も興奮している</p><p>何だ</p><p>遠くから音の割れたスピーカーから流れるこれは軍歌か</p><p>斜面の上の道を黒いワンボックスの車が３台</p><p>オレたちの方に向かって、爆走してくる</p><p>車はみんな大きく政治結社の名前が書いてある</p><p>あれ偽右翼ですね</p><p>みすずが、政治結社の名前を見て、そう言った</p><p>偽右翼って</p><p>オレの問いに、みすずは</p><p>右翼の政治結社のフリをしている暴力団の手先です</p><p>そんなやつがここに来るってことは</p><p>３台の車はオレたちの真上で、停まった</p><p>ドアがガラガラとスライドして、開く</p><p>揃いの黒い服を着たガラの悪い男たちが、次々に降りてくる</p><p>３台の車から全部で十五人近くは居るだろう</p><p>先頭に立つ、サングラスの男が言った</p><p>山峰恵美ってのは、どいつだ</p><p>恵美を捕まえに来た</p><p>オレでも、みすずでもなく</p><p>ということはこいつらは、白坂家に雇われてきたのか</p><p>裏組織に協力を断られ続けてようやく、雇うことのできた連中がこいつらってことか</p><p>山峰恵美は、この子よ</p><p>雪乃が恵美を指差す</p><p>ったく、この女は</p><p>みなさまここから動かないで下さい</p><p>美智さんがすっと、立ち上がる</p><p>例の黒い短棒を持って</p><p>ススススッと、男たちの方へ斜面を昇っていく</p><p>なんじゃ、お前は</p><p>威嚇する男たちに、美智さんは言った</p><p>あなたたちの相手は、わたくしが致します</p><p>無表情のまま美智さんは、男たちをジッと見据える</p><p>黒い棒をしっかりと握りしめて男たちに向かって、突きだしている</p><p>お嬢ちゃんケガしたくなかったら、すっこんでな</p><p>オレたちは、山峰恵美っていう姉ちゃんに用があるだけなんだ</p><p>お嬢ちゃんじゃ、オレたちの相手はまだ早いもんな</p><p>嘘吐けロリコンのお前には、ストライクゾーンのど真ん中だろ</p><p>あ、判りますぅ</p><p>兄貴、オレはあっちの子の方が好みっす</p><p>捕まえた後は、マワしていいんですよね</p><p>偽右翼の男たちはゲラゲラと笑う</p><p>メグを捕らえて犯すつもりだって</p><p>そんなことは、絶対に許さない</p><p>オレはブン殴り棒に、そっと手を置く</p><p>何だ、何だ、何だ</p><p>グラウンドの方から、声が上がる</p><p>突然の偽右翼たちの乱入に野球部員や観戦の生徒たちが、こちらを注目している</p><p>おい大丈夫なのか、あの子</p><p>オレたちから離れて男たちの前に一人立つ、小柄な黒髪の少女</p><p>お嬢ちゃんちょっと、そこをどいてくれないか</p><p>お遊びはそれくらいにしてくれよオジさんたちは、忙しいんだよ</p><p>兄貴、もうその子も拉致っちまいましょうぜ</p><p>そうだなついで、この子もマワしちまうか</p><p>全員連れてきましょうよ</p><p>うんよく、見りゃ、美人ちゃんばかりだもんな</p><p>あのガキだけ、ブチ殺して全員、拉致と行こうぜ</p><p>そうはさせない</p><p>オレは、女たちの前に出る</p><p>これより成敗致します</p><p>真剣な顔で、美智さんは言った</p><p>成敗何言ってるんだ、お前</p><p>頭がおかしいんじゃねえの</p><p>男たちは、美智さんを嘲笑う</p><p>美智さんはすっと、黒い棒を正眼に構える</p><p>男たちの先頭に居るリーダー格の男に向かって</p><p>棒を男の額に真っ直ぐに向ける</p><p>工藤流古武術、工藤美智参ります</p><p>バッシュッッッ</p><p>凄まじい発射音と共に</p><p>黒い棒の先端が、高速で射出された</p><p>黒い塊がバキッと鈍い音を立てて、リーダーの男の額にヒットする</p><p>うぎゃああああっっ</p><p>男は、そのまま後方に数メートル吹っ飛ばされた</p><p>なななな何だ、こりゃあああ</p><p>お覚悟</p><p>美智さんは、先端のなくなった黒い棒の中から丸い鋼球と細い鎖をしゅるしゅると取り出す</p><p>ビュンビュンビュンと、超高速で空気を切り裂いて鋼の分銅を振り回し始める、美智さん</p><p>こ、怖ぇぇ</p><p>これが古武術</p><p>時代は、スペツナズ・ナイフということで</p><p>色々と、反省しています</p><p>申し訳無いです</p><p>いつでも、気が付いた時にはもう遅いのですが</p><p>働いてきます</p><p>146．工藤流古武術</p><p>な、何だぁぁ</p><p>グラウンドの中から</p><p>一塁側で観戦している生徒たちから</p><p>驚きの声が上がる</p><p>三塁側の金網フェンスの向こう側</p><p>グラウンド側から見れば、小高くなった斜面で</p><p>十五人近い、偽右翼のチンピラたちに</p><p>小柄な美少女中学生が、立ち向かっている</p><p>ビュン、ビュン、ビュン、ビュン</p><p>ハァァァァァァァァッッ</p><p>自分の頭上で超高速で、鋼球付きの鎖を振り回している、黒髪の少女</p><p>工藤美智、中学三年生</p><p>香月閣下の命を受けて、みすずの警護役となった和風美少女</p><p>美智さんは、手首だけで鎖を振り回してはいない</p><p>腰を軸に全身のバネを使って、腰をくねらせて分銅の鎖をビュンビュン唸らせる</p><p>まるで西部劇のカウボーイが、投げ縄を扱っているような動きだった</p><p>右の手だけで鎖を振り回し左腕でバランスを取っている</p><p>鎖を掴む右の手を上下に不規則にゆらゆらと伸縮させてチンピラたちに鎖の間合いを掴ませないようにして鋼球を打ち込むタイミングを計っている</p><p>トゥャァァァ、ハァァァァ</p><p>腹の底から鈍い声を出して偽右翼たちを牽制する、美智さん</p><p>お嬢ちゃんそんな鎖の振り回したって、オレたちには当たりゃしねえぜ</p><p>高速で射出された黒い棒の先端を額に受けて失神したリーダーに代わり、背の高い別の男が美智さんに言った</p><p>どんなに素早く鎖をブン回したって、先っぽの球がこっちに飛んでくることは判っているんだそんなもん、簡単に避けられるぜ</p><p>確かにこの距離では、サッと身を躱して避けられるかもしれない</p><p>美智さんの手と、振り回されている鎖鋼球が飛んでくる軌道は、簡単に読めるだろう</p><p>オレは、普段からバッティングセンターで、１６０キロの球を打ってるからな眼がスピードに慣れてん</p><p>鋼球がキラリと閃くッッ</p><p>アガぁぁッッッ</p><p>男の側頭部に、打ち込まれるッッ</p><p>言葉を最後まで言い終える前に男は、スババコーンッと斜め後ろに吹っ飛んだぁッッ</p><p>そのまま、バタリと失神して倒れる</p><p>ひとぉぉぉぉつ</p><p>美智さんは、低い声でそう叫びながら再び鋼球を頭上でシュルルルと加速させていく</p><p>サングラスの偽右翼が、美智さんに声を掛けた瞬間ッッ</p><p>ふたぁぁつ</p><p>シュゴッっと、繰り出される鋼球がサングラスを砕いて、男の額を割るッ</p><p>ムギィィッ</p><p>その男もビョンと宙を舞って、バッタリ崩れ落ちる</p><p>お、おいおいそんな、見切れないスピードじゃないだろ</p><p>何で、避けられないんだ</p><p>ビュンビュンと、回転する鎖と分銅</p><p>みぃぃぃっつッ</p><p>ビュウインッ</p><p>バコムッ</p><p>ウッヒィィィィッッ</p><p>三人目の偽右翼が吹っ飛んでいく</p><p>ヨシくんあれって</p><p>メグが、オレに耳に囁く</p><p>美智さんの左手を、よく見て</p><p>ズコッッ</p><p>ギョヘェェッッ</p><p>よっつ</p><p>四人目が、頭を分銅で強打されて、地面にブッ倒れる</p><p>美智さんの左手</p><p>オレはメグの言うまま、美智さんの左手に注目する</p><p>あ、あれは</p><p>美智さんは左の手の中に、レーザーポインターを隠し持っていた</p><p>いつつ</p><p>美智さんの左手が、スッと動く</p><p>次の標的の男の眼に赤いレーザー光を照射する</p><p>男が怯んだ瞬間</p><p>高速で打ち出された鋼球が、なぎ払うようにその男の頭を吹っ飛ばすッッ</p><p>ミィギョォォォォォォンッ</p><p>また一人偽右翼が、地面に転がる</p><p>す、すげぇ</p><p>メチャメチャ、卑怯だが素晴らしい技だ</p><p>むっつぅぅッッ</p><p>六人目の偽右翼が、分銅の餌食となる</p><p>うおおおおおおおーっ</p><p>オレたちの背後から、大きな歓声が上がる</p><p>野球の試合は、またしてもストップしていた</p><p>グラウンド近辺に居る誰もが美智さんの鋼球攻撃に注目している</p><p>ちくしょう、このままじゃ一人ずつ倒されちまうぞ</p><p>こうなりゃ、全員で一気に攻めるしかねぇ</p><p>偽右翼たちが、互いに声を掛け合う</p><p>あの鎖の間合いの中に入り込めば、こっちのもんだ</p><p>つーか、あいつは一度に一人ずつしか攻撃できねえんだからな</p><p>よし左右に分かれて、一気に襲いかかるぞ</p><p>そうだ、立ち止まったまんまじゃ、標的になるだけだからムゴォォォッッ</p><p>最後に口を開いた男の頭に、鋼球が炸裂するッッ</p><p>ええい全員で突っ込めぇぇ</p><p>こうなりゃ、ヤケクソだぁぁ</p><p>残りの男たちがサッと五人前後の二つの群れに分かれて、ダッシュで斜面を駆け下りて来るッ</p><p>まずいぞ</p><p>このままじゃあ</p><p>させないっ</p><p>美智さんは、右側の男たちの足下に向かって鋼球を打ち込むッ</p><p>ビィュゥゥンッッと伸びた鉄の鎖に数人が足を取られて転ぶが</p><p>残りの男たちは鎖を飛び越えて、オレたちの方へ迫って来る</p><p>左側から接近する男たちには、何の障壁も無い</p><p>メグ、みすず、雪乃オレの後ろに隠れて</p><p>オレは、ブン殴り棒をギュッと握りしめる</p><p>何としても女の子たちは、護らないと</p><p>男たちの怒りの顔が、迫って来る</p><p>シュバッ</p><p>オレたちの背後</p><p>金網フェンスの付け根辺りの草むらが、バコッと開いて</p><p>地下から人影が飛び出すッッッ</p><p>みんな、伏せて</p><p>聞き慣れたその声にオレたちは頭を低くするッッ</p><p>トゥリャャァァァァッッ</p><p>しゃがみ込んだオレたちの上を飛び越えてマルゴさんが、左側の男たちの群れに突っ込むッッ</p><p>マルゴさんは、両手に１メートルぐらいの長さの黒い棍棒を握りしめていた</p><p>その棒で迫り来る男たちを、なぎ払っていくッッ</p><p>トァァァッッットァァッイヤァァッッ</p><p>ヒギィィッ</p><p>ミヤァァァッ</p><p>アベシッ</p><p>足場の悪い斜面てこともあるんだろうけれど</p><p>マルゴさんに棍棒で殴られた男たちは、空中を回転して斜面に倒れ込んでいくッ</p><p>そっちは任せたよっ</p><p>棍棒を振るいながらマルゴさんが、美智さんに叫ぶ</p><p>右側から迫る男たちは</p><p>任されましたぁぁッ</p><p>美智さんは、鎖分銅を投げ捨ててスカートの中から、折りたたみ式の警棒を取り出すッ</p><p>シュバッと、警棒を伸ばして一番前の男に、突進する</p><p>そんなもんが、なんじゃいッッ</p><p>男は小柄な少女の振り上げる警棒を、腕で受けとめた</p><p>嬢ちゃんの力で、こんなもんが役立つわけねぇだろ</p><p>男の顔が、フヒッと歪む</p><p>警棒の先を太い腕がグワッと掴むッッ</p><p>や、ヤバイ</p><p>美智さんが、捕まった</p><p>しかし、美智さんの顔に動揺は無い</p><p>バリバリバリバリッッ</p><p>その瞬間男の身体が、ブルルルルルッと震えるッ</p><p>あががががががががぁぁ</p><p>焦げ臭い匂いが周囲に立ちこめる</p><p>男はそのままズルリと地面に倒れた</p><p>あの警棒スタンガンが仕込んであるのかよ</p><p>ちょっと、待てよ</p><p>う、うかつに近づくなよ</p><p>残った男たちが美智さんの電撃警棒に怯む</p><p>その間にマルゴさんは、右の群れの男たちを粉砕し終わっていた</p><p>残り四人か</p><p>マルゴさんが、ゆっくりと美智さんの方へ近付く</p><p>この四人は、わたくしにお任せいただいたはずです</p><p>美智さんが、男たちを睨んだままマルゴさんに言う</p><p>そう言わないで二人で片付けた方が、早く済むよ</p><p>マルゴさんは、黒い棍棒を投げ捨て素手で構えを取る</p><p>ではお一人、お任せします</p><p>美智さんが、低い声で言った</p><p>あーらら君は、気付いていないようだね</p><p>美智さんが、驚いた顔をした瞬間にマルゴさんは、男たちに向かって飛び込んでいく</p><p>あ校長先生、お久しぶりでーす</p><p>マルゴさんは、グラウンドの反対側にいるゲロッパ校長に挨拶しながら最初の男を拳で倒した</p><p>あたしでーす今年の春に、卒業しましたマルゴ・スタークウェザーですっ</p><p>さらに、回し蹴りと肘を使って二人の男を同時に吹っ飛ばす</p><p>在校中は、大変お世話になりましたぁッ</p><p>最後の一人は、下からのアッパーカットで沈めたッ</p><p>あ、ひ、久しぶりですマルゴくん</p><p>遠くで、引きつった顔のゲロッパ校長がこちらを見ている</p><p>そして、もう一人</p><p>マルゴさんはすでに倒れていた一人の男を蹴ろうとする</p><p>失神しているはずの男が、サッとマルゴさんの足を避けて立ち上がる</p><p>死んだふりをしているのは、あと二人</p><p>マルゴさんが、オレたちに警告してくれた</p><p>そいつとそいつだ</p><p>指名された男たちがむっくりと起き上がる</p><p>よく判ったな</p><p>男たちの一人が呟いた</p><p>こっちも、プロなんでね</p><p>マルゴさんが、ニィィと微笑む</p><p>それに死んだふりは、あたしもよくやる手だから</p><p>マルゴさんが起き上がった男たちを牽制しながら、美智さんに声を掛ける</p><p>あたしは、こっちの二人を倒すから君は、その男をお願いできるかな</p><p>死んだふりを見破ることのできなかった美智さんが口惜しそうに言った</p><p>そんな顔しないの</p><p>瞬間二人は、同時に行動を起こす</p><p>マルゴさんは、男の一人の顔に正拳を叩き込み、そのまま身体を捻ってもう一人の男のみぞおちに肘を打ち込む</p><p>美智さんは電撃警棒を男の首元に叩き込んでいた</p><p>バリバリバリバリバリッ</p><p>マルゴさんと美智さんの動きが止まる</p><p>うううっッ</p><p>同時に三人の男が、バッタリと地面に崩れ落ちた</p><p>まるで、アクション映画の立ち回りのようだった</p><p>おおおおっ</p><p>グラウンドから思わず、歓声がドッと上がった</p><p>おい、車の中にいるやつ出て来い</p><p>マルゴさんが、偽右翼たちの分乗してきた３台の黒いワンボックスカーに向かって叫ぶ</p><p>すると、車の中から偽右翼の下っ端らしい、３人の青年が怯えながら出て来た</p><p>一応、みんな揃いの特攻服もどきの黒い服を着ているけれど</p><p>あの、オレたちは</p><p>ただの手伝いで</p><p>その先輩に今日だけ、バイトに来いって言われたっていうか</p><p>車の運転だけすればいいって言われたんで</p><p>とにかく関係無いんです</p><p>み見逃して下さい</p><p>偽右翼って</p><p>１日だけの手伝いのバイトとかもいるんだ</p><p>ブッ倒れている連中を車に乗せるんだ</p><p>マルゴさんは、青年たちに言った</p><p>そんで、とっとと帰って</p><p>青年たちは怯えたまま、動かない</p><p>早くハリー・アップ</p><p>マルゴさんの怒号に、ようやくバイトの青年たちが動き出す</p><p>青年たちは、斜面を駆け下りて倒れて失神している偽右翼たちに向かう</p><p>さてと</p><p>マルゴさんがグラウンドの中に振り向く</p><p>大きく息を吸って</p><p>校長先生、みなさぁーん</p><p>マルゴさんがにこやかに叫んだ</p><p>もう、全部終わりましたからぁどうぞ、試合を再開して下さぁいお見苦しいものをお見せしましたぁぁ</p><p>そして、マルゴさんは、ニコニコと微笑む</p><p>その笑顔に凍り付いて、フェンスの向こうの戦闘を見ていた人たちがハァと息を吐いた</p><p>お、終わりだってよ</p><p>つーか、何だったの今の</p><p>映画の撮影とか</p><p>まさかだって、あれ伝説のマルゴ先輩だぜ</p><p>うん、そうだよな</p><p>オレ初めて見た</p><p>本当に、実在してたんだ</p><p>ていうか化け物みたいに強ぇぇぇ</p><p>であのちびっ子は何</p><p>どうせ、マルゴ先輩の知り合いだろ</p><p>とにかく見なかったことにした方がいいんじゃね</p><p>うん校長も、呆然として見ているだけだし</p><p>誰も警察も救急車も呼んでないもんな</p><p>オレたちには、関わってはいけない世界なのかもしれん</p><p>そんなざわざわとした声が遠くから、聞こえてくる</p><p>いいかい向こうの人たちが観ているから、みんな顔だけはリラックスして</p><p>マルゴさんがオレたちに言った</p><p>でもまだ警戒を緩めないでね</p><p>あの偽右翼のバイトの子たちは、ブルッた演技をしているだけかもしれないし</p><p>そうか失神している男を介抱するフリをしながら、オレたちに近付いて</p><p>突然、襲って来る可能性もある</p><p>あの子たちが、今日だけのバイトというのは、嘘かもしれないもし、彼らが偽右翼の正規メンバーだったらしかも、あの中に一番戦闘能力のある人間が居たとしたら今までの連中が全部囮で、あたしたちの隙を突くためにずっと隠れていたのかもしれない</p><p>うんそういう可能性もある</p><p>それにね今、倒れている連中だって、完全に失神しているかどうか判らないよね急に意識を取り戻して、反撃してくる可能性だってある</p><p>マルゴさんは、常に最悪の状況を考えて行動している</p><p>美智さんは、ススッとみすずさんに近寄って警戒態勢を取る</p><p>オレもメグや雪乃を護るようにして立つ</p><p>もちろんブン殴り棒を握りしめたまま</p><p>その間に三人のバイトの青年たちが、倒れている偽右翼たちをズルズルと引きずって、それぞれの車の中に放り込んでいく</p><p>ところで君、判っているよね</p><p>マルゴさんが、美智さんに話し掛ける</p><p>美智さんは、怪訝な顔をしてマルゴさんを見上げる</p><p>今の君の行動について何が一番、問題だった</p><p>マルゴさんは、優しく微笑んで美智さんを見る</p><p>美智さんは、口籠もる</p><p>自分の反省は、自分でしますあなたには、関係のないことです</p><p>そう言う美智さんにみすずが口を挟む</p><p>いいえ、美智マルゴさんのお話を伺いなさい</p><p>小柄な少女が、みすずを見上げる</p><p>マルゴさんは、プロですあなたの大先輩です今だって、マルゴさんに助けていただかなければ、あなたはあたしを守ることはできなかったそうよね</p><p>美智さんは口惜しそうに答える</p><p>それなら、まずマルゴさんにきちんとお礼を言うべきよね</p><p>美智さんは</p><p>助けていただき、ありがとうございました</p><p>ぺこりと、マルゴさんに頭を下げる</p><p>それから先輩のご意見を、自分からお尋ねするべきでしょう</p><p>みすずの言葉に美智さんは</p><p>わたくしの行動について、何が問題であったかお手数ですが、お教え下さい未熟者が生意気なことを申し上げて、大変失礼致しました</p><p>みすずも、マルゴさんに頭を下げる</p><p>あたしからもお願いします今の美智の行動ついて、ご意見をお聞かせ下さい</p><p>マルゴさんは、ニッと微笑む</p><p>まずは選んだメインの武器が悪かったね鎖と分銅は、見た目には派手だけど振り回すと周囲の人を傷付ける恐れがあるから、君はガード対象者であるみすずさんから距離を取らざる得なかった</p><p>あれだけ、距離を取ると敵に廻り込まれる恐れがあった敵に最初から、左右に散開されていたら危なかったよ君が無事でも、ガード対象のみすずさんが敵に捕らえられてしまってはダメだろ</p><p>そのマルゴさんの言葉に美智さんは</p><p>それは足場の悪い位置での闘いであることを考慮致しましたあの男たちを、斜面の下に行かせさえしなければ充分にみすず様たちを守りきれると判断しました</p><p>うん確かに斜面だから、ササッとオレたちの後ろに廻り込むのは難しいだろうけれど</p><p>そんなの思いっきり距離を取って、一気に斜面をフェンス際まで駆け下りて、下から攻められたらどうしようも無かったじゃないか相手は１５人も居たんだしさらに、車の中に３人も居た別働隊を出されていた、どうしようも無かったよね</p><p>マルゴさんは、ありえた可能性を想定する</p><p>それはそうですが</p><p>実際に敵は最後には、左右に分かれたもし、あたしがあの瞬間に飛び込まなかったら右側の男たちは美智さん一人で食い止められたとしても、左側から攻めてきた男たちには突破されていたよね</p><p>美智さんは、うつむく</p><p>それに死んだふりをしていた３人あいつらが君の死角に隠れて、少しずつみすずさんたちの方へ近付いていたことには気付いていたの</p><p>いいえ気付きませんでした</p><p>マルゴさんは闘いながら、周囲の状況をそこまで観察していたんだ</p><p>君は、みすずさんのガード役なんだろ</p><p>ガード役というものは、絶対に失敗できないんだ君が見落とした小さなミスで、ガードすべき人物の命が失われることもあるもう少し、俯瞰して状況を見るクセを身に付けるべきだね</p><p>美智さんがみすずに振り向く</p><p>みすず様、申し訳ありませんでした</p><p>深く頭を下げる</p><p>いいのよ美智</p><p>みすずが、美智さんに微笑んだ</p><p>とにかく背丈と体重が無いから、鎖と鉄球みたいな大振りの武器にこだわっているんだろうけれどこの場には適していなかったね</p><p>マルゴさんは、さらに言葉を続ける</p><p>特に今の場合だと、敵が斜面の上に居て、君は斜面の下に居た下から上を攻撃すると鋼球の威力はそれだけ落ちるそれに</p><p>マルゴさんはバイトの青年たちを警戒しながら、地面に落ちていた鎖と鉄球を拾いに行く</p><p>じゃらじゃらとした鎖と共に鉄の球を取り上げる</p><p>そのまま鋼球を手の平に乗せてジックリと観察した</p><p>やっぱり思った通りだ本物の鉄の球じゃないんだね</p><p>え、本物じゃない</p><p>見た目は、重そうな鋼鉄の棘付きの球だけれど</p><p>はい、硬化ゴムです</p><p>美智さんは、恥ずかしそうに言った</p><p>そうだよね本当の鉄の球じゃ、重すぎて君には振り回せないしマトモに当たったら、みんな死んでしまうよね</p><p>本物の鉄の球でも練習していますでも、父がまだ実戦での使用を許可して下さらないので</p><p>鉄の球でも練習しているんだ</p><p>そりゃあ、そうだろうあんな精度の低さじゃ危なくて許可できないよ</p><p>マルゴさんは、美智さんを見下ろしてそう言う</p><p>確実に一撃で相手を仕留めることが出来ないからあんな風に、死んだふりをされるんだよそれも３人てのはちょっと多すぎる</p><p>美智さんは、深々と頭を下げた</p><p>ゴムでも鉄でも構わないけれど人体の急所に、完璧に打ち込めるようになるまで訓練を重ねないとね</p><p>はいおっしゃる通りだと思います</p><p>美智さんは段々、半泣きになってくる</p><p>この球が本物でないということも簡単にバレる危険があった君は最初に持っていた黒い棒の先端を、男の頭に当てたよね</p><p>そうだ最初に、バシュッと撃ち出した</p><p>ミサイル・パンチのことですか</p><p>み、ミサイル・パンチ</p><p>射出して敵に打ち込む技ですから</p><p>確かにミサイルでパンチだったけれど</p><p>あれは強化バネで飛ばしているの</p><p>本当は、あれナイフみたいな尖った物を撃ち出す武器だよね</p><p>そ、それは危ないぞ</p><p>はい旧ソビエトのスペツナズ・ナイフを参考に、わたくしの父が製作致しました</p><p>うん誰が見ても判るよ</p><p>わ、判るもんなんですかマルゴさん</p><p>本当なら鋭く尖ったナイフを撃ち出して、一撃で相手を仕留める武器だなのに君が使ったものは、刃が付いていなかっただから、君の使っている武器には、全て完全な殺傷能力は無いんじゃないかって思ったんだ</p><p>そうか刃の無い塊だけを撃ち出したり、硬化ゴムの球を振り回したり</p><p>相手を気絶させるだけで殺してしまうまでの力の無い武器を使っているんだ</p><p>真の工藤流では、ちゃんと殺傷能力のある物を使っておりますミサイル・パンチも父の使う物にはちゃんと刃が付いていますし、刃先に毒も塗ってあります</p><p>美智さんは、工藤流の名を貶めないようそう答えた</p><p>ただ父がわたくしには、まだ使用を許して下さらないのです</p><p>お父さんの気持ちは判る</p><p>こんな小さくて可愛い子に人殺しはさせたくないよな</p><p>しかし刃に毒は、ヤバイだろ</p><p>お父さんと君の関係は、どうでもいいよあたしは、武器の使い方が悪かったって言っているんだ先に、あんな物を見せてしまったらもしかして、次の武器も見た目ほどの殺傷能力は無いんじゃないかって、相手に気付かれる可能性があったそういうことだよ</p><p>それはそうかもしれません</p><p>美智さんが落ち込む</p><p>だからこれでの攻撃は、必ず一撃で相手を失神させるしかなかったんだ当たりが浅くて死んだふりをしていた連中には、見た目ほど危険な武器ではないことはバレていたよね</p><p>マルゴさんは手の中で、球を転がす</p><p>返して下さいわたくしのビクトリー・ハンマーです</p><p>び、ビクトリー・ハンマー</p><p>はいこれと、レーザーポインターを組み合わせた戦い方は、面白かったけれどね</p><p>マルゴさんは、鉄に見えるゴムの球を美智さんに渡しながら、そう言った</p><p>レーザーポインターではありませんクリムゾン・フラッシュです</p><p>くりむぞん・ふらっしゅ</p><p>思わずオレは呟いてしまった</p><p>はい深紅の光線ですから</p><p>美智さんは真顔で、オレを見る</p><p>えっとそうすると、最後に使っていたスタンガン付きの折りたたみ警棒は</p><p>オレがそう尋ねると美智さんは</p><p>わたくしのジュピター・サンダーボルトが、何か</p><p>ジッとオレの顔を見る</p><p>それってみんな工藤流古武術なんだよね</p><p>当たり前です</p><p>真剣な顔で怒る美智さん</p><p>ミサイル・パンチにビクトリー・ハンマーにクリムゾン・フラッシュに、ジュピター・サンダーボルト</p><p>さすがは工藤流古武術</p><p>本当に古武術なんだろうか</p><p>現在の工藤流は、父が現代風にアレンジしたものですから</p><p>美智さんは、言った</p><p>現時点での伝承者は、父とわたくしだけです</p><p>んんんんん</p><p>ちょっと待って確か、お母さんとお兄さんとお姉さんも、香月家の護衛をしているって言ってなかった</p><p>美智さんは、残念そうに答えた</p><p>母たちは、工藤流の素晴らしさを理解してくれないんです</p><p>はい母たちは、普通の空手やマーシャルアーツを身に付けています</p><p>だ、ダメじゃん</p><p>工藤流</p><p>だからお祖父様はあたしの護衛という形で、美智を修行に出されたんだわ</p><p>みすずが言った</p><p>修行</p><p>マルゴさんや黒い森の他のみなさまの下で、実戦を体験して立派な警護役に成長するように、勉強の機会を与えて下さったのよ</p><p>美智さんは驚いた顔で、みすずを見上げる</p><p>なるほど、そうかもしれないね</p><p>マルゴさんが、ニヤッと笑った</p><empty-line/><p>えー、昨日で感想欄が1000件を越えました</p><p>ありがとうございます</p><p>ひたすら、感謝するばかりです</p><p>まさか、1000件を越すとは想像していませんでした</p><p>これからも、完結までがんばって参ります</p><p>147．草上での昼食</p><p>しかし、どうしてオレたちがここに居るって判ったんでしょう</p><p>オレたちは再び、昼食を再開している</p><p>克子姉の昼食の残りは、偽右翼たちが乱入して来た時に、メグが素早くバスケットの中にしまってくれたので無事だった</p><p>今は、一暴れした後のマルゴさんもオレたちと一緒にサンドイッチを摘んでいる</p><p>そんなの決まっているだろうミナホがやつらに情報が伝わるようにリークしたんだよ</p><p>マルゴさんは、当然という顔をしている</p><p>何でわざわざ敵を呼び込んだんだ</p><p>それはさ</p><p>マルゴさんがチラッと雪乃を見る</p><p>雪乃の前では白坂本家の話はするなということだろう</p><p>オレは小さく頷く</p><p>この段階で敵がこちらを襲撃したっていう既成事実があればあたしたちに、徹底的に敵と闘う大義名分ができるだろう</p><p>さっきミナホ姉さんは、白坂家の弁護士に対して様々なことを話した</p><p>だが、それはあくまでも、白坂創介という悪人に対する処罰だ</p><p>白坂本家に対する宣戦布告ではない</p><p>だが白坂家の雇った偽右翼は、メグを拉致しようと企てた</p><p>これは、白坂本家による黒い森への攻撃である</p><p>だからオレたちは、白坂本家と全面的に闘う</p><p>踏み越えては成らない領分を越えたのは、あくまでも白坂家側である</p><p>そういうことにしようというのか</p><p>もちろんこのリークには、香月さんも関わっているだろうあの変な偽右翼が敵に雇われて来たのも、香月さんが後ろから手を廻して仲介したのかもしれないね</p><p>マルゴさんは、そう分析する</p><p>白坂家は、ミナホ姉さんの工作で裏社会の組織とのパイプを完璧に遮られていた</p><p>なのに急に白坂家に協力する組織が現れたということは、そういう可能性も充分に考えられる</p><p>香月さんは、お互いに自己紹介し合う機会を作ってくれたんだと思うよ</p><p>自己紹介</p><p>あたしには、工藤さんを工藤さんには、あたしをね時間を掛けて話をするよりも、一回、戦闘能力を見せ合った方がよく判るからねどういう物の考え方で、どういう訓練をしてきているかがね</p><p>マルゴさんが、ニッコリと笑って工藤さんを見る</p><p>工藤さんは無表情で、メグの入れたお茶を飲んでいた</p><p>香月様よりのご命令なら仕方ありませんがわたくしの師匠は、父だけです他の方に教えを乞うつもりはございません</p><p>見た目は、小柄で可愛い女の子なんだけどなあ</p><p>性格は、とっても頑固で意固地な感じがする</p><p>別に、何かを教えるつもりなんてないよ</p><p>マルゴさんは、爽やかに言った</p><p>でも君もプロなら、他の流派の人間とチームを組む仕事もこなさないといけないよね</p><p>そうですよ、美智あなたは、まだ経験不足です自分のやり方に固執するべきではないと思います</p><p>みすずが、工藤さんに言う</p><p>でもわたくしは、工藤流の人間です</p><p>工藤さんは、あくまでも自分の立場にこだわっている</p><p>それでは、誰も護れないし、君も死ぬよ</p><p>何流だって構わないし君が誰かなんて知ったことじゃないちゃんと、何を優先して行うべきか、判っている人間ならあたしは、受け入れるよ</p><p>工藤さんの眼が、ビクッと大きく見開かれる</p><p>でも下らないことに意地を張るような、お馬鹿さんならこの場でブチのめして、香月さんに引き取って貰うからね</p><p>マルゴさんの気合いに工藤さんが、スッと身体を後ろに反らす</p><p>わたくしを排除なさるおつもりですか</p><p>静かに手を背後に置いた自分のバッグに伸ばしていく、工藤さん</p><p>どんなに戦闘能力が有っても、物事の優先順位の判らない子は足手まといだからね</p><p>マルゴさんも腰を浮かせている</p><p>マルゴさんの筋力なら、一瞬で工藤さんのところまで移動して攻撃することができるだろう</p><p>わたくしを足手まといと言うのですか</p><p>自称・古武術伝承者の女子中学生は、カチンときたらしい</p><p>サッと、バッグの中に手を忍ばせる</p><p>めんどくさい子だな</p><p>こんなところでまたミサイル・パンチだのジュピター・サンダーボルトだの出されても困る</p><p>オレは工藤さんの手を、上から掴んだ</p><p>工藤さんが眼をぱちくりさせて、オレを見る</p><p>ななななな、何をするんです</p><p>顔を真っ赤にさせる、工藤さん</p><p>武器の使用は禁止工藤さんは、もうちょっと落ち着いた方がいいと思うよ</p><p>あたしもそう思いまいますわ</p><p>みすずが、オレの言葉を肯定してくれる</p><p>美智は、護衛としては殺気を出し過ぎですガードする人間が、そんなに目立ってどうするんです</p><p>うんオレも、そう思う</p><p>基本的に派手好きだよなこの子</p><p>しかし当の工藤さんは、みすずの話を聞いていない</p><p>オレに掴まれた手を見て、あたふたしている</p><p>み、みすず様ぁ</p><p>どうしたの、美智</p><p>普段は無表情の美少女が慌てている様子を見て</p><p>みすずが、不思議そうに尋ねる</p><p>ここの方、わたくしの手を触っていますっ</p><p>ずっと、握ったままなのは失礼だったか</p><p>ああ、ごめんごめん</p><p>オレは手を離した</p><p>それでもなお工藤さんは、自分の手をジッと眺めている</p><p>殺気が感じられませんでした</p><p>工藤さんがぽつりと呟く</p><p>殺気</p><p>オレの言葉に、工藤さんはギロッとオレを睨む</p><p>吉田様は、どちらの流派の方でいらっしゃいますか</p><p>流派って</p><p>居合いですか合気道ですか</p><p>真剣な眼で、オレを見る工藤さん</p><p>いや、あの武道とかは、何もやっていませんけれど</p><p>そんなはずはありませんっ</p><p>工藤さんは、叫ぶ</p><p>普通の男性が、気配を殺してわたくしに触ることなど絶対にできませんからっ</p><p>そんなことを言われても</p><p>どんな男性もわたくしに近付いて来る時には、独特の気配がします</p><p>工藤さんはオレをジロジロと観察している</p><p>どの男性もわたくしに近付く時は、少し緊張した面持ちで複雑な念を抱いていらっしゃいます</p><p>まあ工藤さんは、見た目は凄い美少女だし神経質そうに見えるから、男はみんな緊張するだろうな</p><p>特に通学の途中の路上などでは、時折、わたくしに邪悪な念を向ける男性すらいらっしゃいます</p><p>じゃ、邪悪な念て</p><p>それ、痴漢てこと</p><p>つい、聞いてしまった</p><p>いいえ、痴漢の様な下劣な人間など、工藤流伝承者であるわたくしが近づけるはずがございませんっ</p><p>そうかそれこそ念で判るのか</p><p>はい通学は、絶対に女性専用車輌にしか乗りませんからっわたくしっ</p><p>工藤さん</p><p>それ伝承者とか関係ないじゃないですか</p><p>邪念というのはアレです</p><p>アレ</p><p>手紙です</p><p>手紙</p><p>朝の駅のホームなどで、時折わたくしにあの、これを読んで下さいって、男性が邪悪な念の詰まった手紙を持ってくるのですっ</p><p>も、もしかして</p><p>そういう男性自身が、すでに強い邪悪なオーラを発していますそして、もちろん手紙の封筒の中からも、邪念がユラユラ蠢いているんですっ</p><p>工藤さんは、そう熱く語るが</p><p>そういうことが、三ヶ月に一回ぐらいあるんですっ学校の校門の前で待ち伏せされたことも五回ありました</p><p>うんモテモテなんだな</p><p>あれはみんな工藤流を敵視する、余所の武術の手先なんだと思いますっ邪悪な念をぶつけてくることで、わたくしの精神を疲弊させるつもりなんですっ</p><p>ど、どうしよう</p><p>工藤さんもしかして、その手紙の中身を読んだことがないんじゃ</p><p>オレはとりあえず聞いて見た</p><p>当たり前ですあんな恐ろしい邪念の込められた封筒を、どうして開けることができましょうっ</p><p>や、やっぱり</p><p>それでその手紙は、いつもどう処理しているんですか</p><p>オレの質問に工藤さんは、ギンッと眼を光らせる</p><p>燃やしますッ</p><p>もやす</p><p>あのような邪悪な念は、浄化の炎で焼き尽くさねばなりません</p><p>じょ、浄化の炎</p><p>そのために、わたくしは常にこのバーニング・プラズマを肌身離さず持っているのです</p><p>そう言って、工藤さんはポケットから赤い電子ライターを取り出した</p><p>そのライターで</p><p>はいこのバーニング・プラズマで、それをわたくしに差し渡して来た本人の眼の前で完全に炎で浄化します</p><p>読まずに焼くのか</p><p>バーニング・プラズマで</p><p>みすずあのさ、工藤さんて、もしかして</p><p>呆れて工藤さんの話を聞いているオレたちの中で唯一、みすずだけが悠然とお茶を飲んでいる</p><p>もう慣れているのだろう</p><p>今の話だと工藤さんのことを小さいときから知っているみたいだし</p><p>はい、旦那様のお察しの通り美智は、幼稚舎からずっと女子校生活ですずっと、みすずと同じです</p><p>みすずの通っている超お嬢様校は、幼稚舎から高校まで揃っていると聞いた</p><p>つまりこの子男に対する免疫が完全に無い</p><p>正直、みすずは驚いています美智が男の方とこんなに長い時間会話をしているのを見るのは、これが始めてです</p><p>とにかくっ男性がわたくしに近付こうとする時は、必ず邪悪な念を発していますわたくしには、それが感じられますですからわたくしは、これまで父と兄以外の男性と接触したことはございませんっ</p><p>ある意味箱入りのお嬢様なんだ</p><p>鉄球振り回している子なのに</p><p>いやそう言えば</p><p>この子は、鋼球とか電撃警棒とか道具を使ってしか、男を倒していない</p><p>直接、相手を触る様なことは避けているのか</p><p>その父と兄でさえここ三年間は、この身に接触させていませんっ</p><p>工藤さんはドンと自分の胸を叩く</p><p>特に父の殺気は強いですから今でも時折、わたくしに接触を試みて参りますが、どんな状況でも、スッと身を躱すことができるようになりました</p><p>それが武術の稽古でなく</p><p>父が娘にスキンシップを求めているだけだとしたら</p><p>いや、何か可哀想になってきたから、考えないでおこう</p><p>それなのにどうして、吉田様は気を感じさせずに、わたくしの手に触ることができたのですか</p><p>小柄な美少女中学生がジッとオレの顔を見る</p><p>美智は、そんなことも判らないの</p><p>みすずが、笑う</p><p>判りませんみすず様どうか、わたくしにご教示下さい</p><p>工藤さんは、真面目な顔でみすずを見る</p><p>みすずはニコッと微笑んで答えた</p><p>旦那様は、あなたに対して何の邪念も持っていないからよ</p><p>邪念が無い</p><p>あたしの旦那様は仲間だと信じた相手に対しては、完全に心を開いて接して下さるの</p><p>わたくしを仲間だと認めて下さっている</p><p>工藤さんがオレを見る</p><p>そうよ美智はもう仲間だと思って下さっているからマルゴさんとケンカにならないように、美智の手を止めて下さったのただ、それだけの思いでね邪念も殺気も無いから、美智も旦那様に手を触れられることを拒絶できなかったのよ</p><p>わたくしに邪念も殺気も感じさせない</p><p>そうよ、それが美智にとって危険を感じさせるものだったならあなたは無意識のうちに、旦那様の手を避けていたでしょうあなたの心も、旦那様の手を安心なものだと感じたのよだから、旦那様はあなたに触れることができた</p><p>みすずは、そう説明してくれた</p><p>そうなのでございますか</p><p>工藤さんが、驚きの眼でオレに尋ねる</p><p>ええっと何て答えればいいんだ</p><p>オレは別に、工藤さんと闘う気は無いしみすずのことを護ってくれる、仲間だって思ってるそれでやっぱり、同じく仲間であるマルゴさんとは争って欲しくなかったから純粋に、工藤さんを止めたくてそれで、工藤さんの手を掴んだんだただ、それだけだよ他に、特別な理由なんか無いよ</p><p>言い訳するつもりはないのに言い訳しているみたいだ</p><p>申し訳ございません、吉田様</p><p>工藤さんが手をついてオレに頭を下げる</p><p>わたくし吉田様がそれほどまでに、わたくしを信頼して下さっているとは思っておりませんでしたっ</p><p>はぁ誰か、助けてくれ</p><p>この子なかなか、メンドクサイ</p><p>美智まだまだ、あなたは若いわ色々な人に出会って、学ばなければならないことが多いのよ</p><p>みすずが工藤さんに告げる</p><p>それはあたしもそうよこの数日の間に旦那様を始め、あたしは沢山の方々に出会ったわそしてあたしは、今まで知らなかった様々なことを教えていただいているの毎日、毎日ね</p><p>みすずが工藤さんにニッと微笑み掛ける</p><p>あたしはあたしの旦那様のことを愛しているし、尊敬しているわ人間として、とっても立派な人だと思っていますあたしの誇りであり、宝物なの</p><p>それと同じであたしは、恵美さんのことも尊敬しています大好きなのこの方は、あたしよりも強い心を持っているあたしよりも、素晴らしい女性よ</p><p>そんなことはありません</p><p>ずっと後ろに控えていたメグがみすずに言う</p><p>あたしの方こそみすずさんを尊敬していますみすずさんは、いつも明るくて朗らかで周りのみんなを優しい気持ちにして下さっていますあたしもみすずさんのことが好きです</p><p>前にあたしにずっと仲良くしていきましょうねって言って下さいましたあたしはとても嬉しくてみすずさんに感謝しています</p><p>あたしだって恵美さんの強さをいつも羨ましいと思っていますあたしも、恵美さんみたいに家を捨てて、自分の身一つで旦那様に飛び込んでいきたいって</p><p>でもあたしには、家を捨てるまでの勇気は無いですからだからあなたの勇気が本当に羨ましいんです人として女として尊敬しています</p><p>恵美さんだけでは無いのマルゴさんの優れた身体能力と判断力も素晴らしいと思っているし克子様の芯の強い優しさや渚様の包容力寧さんの明るさ弓槻様の鋼の様な精神力どなたもみんな素晴らしいと思っていますあたしよりも、何十倍も魅力的で、知的で、行動力と判断力に優れていて</p><p>みすずは正式には黒い森のメンバーではない</p><p>オレを通じて何となく関わっているだけだ</p><p>みすずには黒い森の年上の女性たちがそう見えていたんだ</p><p>あたし自分よりも優れている女性たちと、今の時期にたくさん出会うことができて幸せだと思っていますそして、自分が劣っているということについてひがまず、落ち込まず真っ直ぐに受けとめて、自分を磨いていこうと思っています何年先になるかは判らないですけれどあたしも、みなさんと肩を並べられる様な、素敵な女になりたいから</p><p>みすずがオレを見る</p><p>あたしもずっと、あなたの隣に居たいから</p><p>みすずさんあたしも同じ気持ちですあたしも、今は他の女性たちに何一つ敵わないけれどがんばって、いつかはみなさんと同じくらい強い人間になりたいそうじゃないと、ヨシくんと一緒には生きられないから</p><p>な、何言ってるんだよみすずだってメグだってとっくにオレよりも立派な人間になっているじゃないか魅力的だし強いし優しいしオレこそ、みんなに愛想を尽かされない様に、がんばんなきゃって思っているのに</p><p>オレが一番ダメ人間で、馬鹿で、劣っているのに</p><p>お情けで、みんなに助けて貰っているだけなのに</p><p>大好き</p><p>みすずがオレに言った</p><p>そうやって、がんばっている旦那様が一番好き</p><p>あたしも好きよヨシくん</p><p>メグも笑って、そう言ってくれた</p><p>オレも好きだよみすずメグ</p><p>オレたちは三人で、お互いを見つめ合う</p><p>そしてフフッと笑い合った</p><p>ねえ美智</p><p>みすずが工藤さんに、振り向く</p><p>あなたは工藤流の古武術伝承者であることに誇りを持っているんでしょうけれど</p><p>工藤さんはジッとみすずの眼を見て話を聞いている</p><p>それは悪いことじゃないけれどでもね、自分が今、身に付けている能力を頼るんじゃなくこれから身に付けなくてはならないことを探すべきだと思うの</p><p>これから、身に付けなくてはならないこと</p><p>あたしたちはまだ若いんですから</p><p>みすずは優しく、微笑み掛ける</p><p>今の自分には無い力を持っている人に対して尊敬の気持ちを持たないといけないし尊敬できる人たちからは、たくさん学ばないといけないわ</p><p>みすずの言葉が工藤さんに染み込んでいく</p><p>学ぶですか</p><p>そうよ人は進化する生き物だから昨日できなかったことが、今日にはできるようになる明日はもっと上手くなるそう思って、自分で自分を成長させていかなければね</p><p>みすずはそう言った</p><p>ちょっと、いいかな</p><p>マルゴさんが二人の会話に割り込む</p><p>みすずは、笑って受け入れる</p><p>工藤さんは自分は小柄で、力も体重も無いからだから、今みたいな攻撃方法を選択しているんだろう</p><p>マルゴさんは工藤さんに判りやすいように、戦闘能力や戦術を例に話をしてくれようとしているらしい</p><p>で工藤さんは、今、幾つだっけ</p><p>今年、十五歳です</p><p>もう、背は全然伸びていないの</p><p>いえ去年と今年では、五センチは伸びています</p><p>今後は、伸びるつもりはないの</p><p>工藤さんは、またカチンときたらしい</p><p>だって今の君は、もう身長が伸びないつもりで、今の技を練習しているようにしか見えないから</p><p>鎖と鋼球もミサイル・パンチも電撃警棒も</p><p>小柄な体型での不利を消すために、やっていることとしか思えない</p><p>それは今のわたくしには、これしか無いから</p><p>工藤さんは苦々しい顔で反論する</p><p>ふーん、じゃあ、背が伸びたり体重が増えたりする度に一からまた、その体型に合った戦術を探していくんだ</p><p>口籠もる工藤さん</p><p>そうだよね一々、そんなことをしていたら、どれだけ時間が合っても追いつかないよ何一つマトモに通用する技は身につかないままになる</p><p>そんなことは</p><p>今日みたいな雑魚相手ならいいけれど本物の敵には、こんな未完成な技は通用しないよそれぐらいは判るでしょ</p><p>工藤さんはうつむく</p><p>だからあたしたちはみんな、何年も掛けて自分の技を磨いていくんだよねあたしだって、そうだよあたしは、大柄だからね小回りは利かないそして、あたしの仕事のメインは、ミナホと寧のガードだからね身体を張って、あの人たちを護るためには、肉弾戦に磨きを掛けるしかないそう思って毎日、訓練している</p><p>工藤さんは何年か経った後自分が向かうべき理想の姿をイメージするべきだ</p><p>未来の理想ですか</p><p>そうだよ今の中学生の段階から、将来の理想をイメージして、そうなるためには何をするべきか考えるんだどんな訓練をするかどんな経験を重ねておくか</p><p>工藤さんがハッと息を吐く</p><p>そんなことわたくしは、これまで一度も考えたことがありませんでしたわたくしの父は、いつも今できることをやれ、いつでも現在の状態を最高に保っておけという考えでしたから</p><p>マルゴさんは、クククと笑う</p><p>工藤さんのお父さんが言っていることとあたしの話実は、そんなに違いが無いんだよ</p><p>驚く工藤さん</p><p>工藤さんのお父さんの言葉の受け止め方が違うんだよ</p><p>突然みすずが、叫ぶ</p><p>そうかだからなのねっ</p><p>だからお祖父様は工藤さんの下では、もう美智の理解は限界に来ていたからだから、美智を外に修行に出したんだわ</p><p>外に修行</p><p>世の中には、色んな人たちが居てたくさんの視点があるのよあたしが旦那様に出会って、自分の世界がぐーんと拡がったように美智も、たくさんの人たちに出会っていくべきなのよ</p><p>みすずがにっこり笑って、工藤さんに言う</p><p>まずは自分よりも優れたものを持っている人たちに尊敬の念を抱きなさいそして、そういう人たちの物の見方や考え方を学びなさい今のマルゴさんのご意見を伺っただけでも、美智の世界観は変わったでしょう</p><p>もっともっと変わっていきなさいあたしも変わるわ</p><p>旦那様と愛し合うようになって毎日がドキドキしているの生まれて初めてすることは、どんなことだってドキドキするわドキドキすることを体験するとそれは、自分の経験になる二度目からは、もうドキドキしなくても、ゆったりした気持ちでできるようになるでもね</p><p>みすずが、笑った</p><p>ドキドキすることは、なくならないの一つのドキドキを経験したらその先に、また新しいドキドキすることがあることに気付くのあたし、今、とっても幸せよ旦那様と一緒に居るとずっとずっと、新しいドキドキがやって来るからきっと、あたし一生、このままドキドキし続けるのよ</p><p>だから美智も、あたしたちと一緒にドキドキしながら学んでいきましょうね</p><p>工藤さんは</p><p>はい判りましたみすず様</p><p>そう答えてくれた</p><p>何なのあんたたち本当に馬鹿なんじゃないの</p><p>オレたちの一番前でずっと、うなだれていた雪乃が言った</p><p>あたしもうこんなのウンザリよあたしを解放してよこんな、馬鹿みたいな目に遭うのは、もうたくさんなのあたしもう、ガマンができないわよっ</p><p>美智（ミチ）ちゃんを受け入れるのに、１話使ってしまいました</p><p>雪乃イジメと遠藤の試合の結末は、次話で</p><p>何故か老父が突然、三越の本店に行きたいと言うので連れて行きました</p><p>せっかく日曜なのに突然どうした</p><p>ちょっとコーヒーでも飲んでいこうと言うので、デパート内の喫茶室に入ったら</p><p>いや久しぶりに飲みましたよ１杯１０００円のコーヒー</p><p>こんな高いコーヒーは、新宿にあった某談話室以来です</p><p>父と二人で２０００円</p><p>さすがに美味かったけれどおまけのミニカーの付いている缶コーヒーの方が好きです</p><p>えーん何やってるんだろう</p><p>148．雪乃は雪乃である</p><p>雪乃がぶち切れている</p><p>あたし、こんなの耐えられないわよあたしを解放してよ怖いのも、痛いのも、もう嫌なのよッッ</p><p>また涙を零しながら、雪乃が喚く</p><p>どうして、雪乃はすぐに泣くのだろう</p><p>泣いて自分の中のマイナスの感情だけを外に垂れ流す</p><p>垂れ流すだけで何の解決にもならない</p><p>いや雪乃は、自分からは絶対に何かを解決しようと動き出したりはしない</p><p>いつも他人に＊＊してよと乞うばかりで</p><p>何もしないまま状況に身を任せている</p><p>いつまで経っても、自分の力で立ち上がろうとはしない女</p><p>それなのに、他人に文句だけを言い続ける</p><p>それが白坂雪乃という女だ</p><p>別にいいけど君、自分一人だけで何とか出来るんだね</p><p>マルゴさんが、ケロリと言った</p><p>それ、どういう意味よ</p><p>雪乃がギッと、マルゴさんを睨む</p><p>さっき襲って来た、偽物の右翼とかもしかして、あれとかは自分には全然関係ないことだと思っているわけ</p><p>マルゴさんは、雪乃を鼻で笑う</p><p>当たり前でしょあたしは、あんな人たちに襲われる様なことは何もしていないわよっみんな、あなたたちのせいなんでしょ</p><p>泣いてた少女が、もう怒り顔に変わる</p><p>結局泣くのも怒るのも、雪乃にとっては感情の発散でしか無い</p><p>躾のなっていない子供の様な無遠慮な感情の垂れ流しは周りの人間にとっては、ただただ迷惑だ</p><p>君のお父さんは、今、ある暴力団とトラブルを起こしているんだよあれ、一昨日、話さなかったけ</p><p>マルゴさんが、探るように雪乃の眼を見る</p><p>白坂創介は、その暴力団にかなりの借金があるんだけどね</p><p>フフツと笑うマルゴさん</p><p>マルゴさんは雪乃の操縦法をオレたちに伝授するつもりらしい</p><p>雪乃に穏やかに話しながらスッと、オレやみすずやメグの眼を見る</p><p>オレたちは雪乃に気付かれないように、小さく頷く</p><p>そ、それが何よ</p><p>雪乃は脅しに弱い</p><p>怒りの炎が、あっという間に沈下する</p><p>雪乃さんはまだ十六歳だよねそれなら五年は稼げるから、あの人たちもきっと悦んでくれると思うよ</p><p>マルゴさんがブラフのカードを切り出す</p><p>五年</p><p>雪乃は引っ掛かった</p><p>今の君なら、裏の売春婦で五年間は稼ぎが見込めるってことっていうか、五年しかもたないってことなんだけどね</p><p>マルゴさんは、ニヤッと微笑む</p><p>五年経ったら肌はボロボロ、髪の毛は白髪だらけで、おっぱいは無残に垂れ下がるだろうねヴァギナも肛門もユルユルになっているんじゃないかな何しろ、五年間毎日、三十人くらいは、客を取らされるわけだし</p><p>あ、でも大丈夫だよあの連中は、危険な薬を使うことに躊躇がないから五年後の雪乃さんの脳みそは、薬がビンビンに効いて、いつもハッピーな気持ちのままでいられるだろうからその代わり、自分の名前も思い出せなくなっていると思うけどせめて、一桁の足し算ぐらいができるぐらいの知能は残っているといいね</p><p>ゾッとして、身体を震わせる、雪乃</p><p>最初の三年は楽だと思うよ現役高校生っていうだけで、幾らでも客は寄って来るから精神的につらいだけで済むだろうねでも十八歳を越えた辺りからは、肉体的にも厳しくなるよ変態の客のリクエストに応えていかないと、今まで通りには稼げなくなるからねこれが、二十歳を過ぎたら君を管理している暴力団の連中ももうそろそろ壊れてしまっても仕方ないって考え出すだろうから無茶な肉体破壊も求められることになるだろうねまあ、最低限、人工肛門になるのは覚悟しておいてね肛門の筋肉が断裂しちゃうのは仕方ないことだから</p><p>それって死んだ方がマシってやつですか</p><p>君のお父さんがトラブルを起こしている相手ってのは、そういうことを当たり前にやるような連中だよ</p><p>マルゴさんは笑う</p><p>白坂創介本人には、もう内臓を売るぐらいしか金を作る方法が無いだろあんなオジサン、もう強制労働させたって大した仕事はできないだろうし君のお母さんだってマニアにしか売れないよねとなれば雪乃さんが、その身体でお父さんの借金の返済を求められるのは当然だよね暴力団の人々は、そう考えるよ君の身体が一番稼げそうだからね</p><p>マルゴさんは上手く、話をすり替えている</p><p>確かに、雪乃の父はそういう相手と問題を起こしているんだろうけれど</p><p>さっき襲って来た偽右翼は、白坂家に雇われた連中だ</p><p>つまり白坂創介がトラブルを起こしている暴力団とは、無関係だ</p><p>それなのに偽右翼に襲撃された恐怖をも利用して、マルゴさんは雪乃を追い込んで行く</p><p>雪乃さん一人でその辺を歩いていたらあいつらは、力ずくで拉致するんだろうねまずは味見で暴力団全員に輪姦されて明日には、売春組織に売り飛ばされるだろう</p><p>一人でがんばってね言っておくけれど、君のお父さんはあたしたちに拘束されているままだよ助けては貰えないからねそれとも、白坂の本家に泣きついてみるかいお父さんが暴力団と問題を起こして、売り飛ばされそうだから助けて欲しいって、本家の人に言ってみたらいいんじゃないかな</p><p>雪乃は、白坂創介の件ですでに白坂本家が動き出していることを知らない</p><p>雪乃が白坂家の当主・白坂守次に救援を要請すれば白坂家はすぐに救出に乗り出すだろう</p><p>白坂守次は、雪乃のことがお気に入りらしいし</p><p>しかし、雪乃はプライドが高い</p><p>白坂本家に父の問題を自分の口で報告するなんてことは、口が裂けてもできない</p><p>ましてや自分がレイプされていることなんて</p><p>君のことなんて、あたしたちはどうでも別に構わないよどうぞ、自分の身は自分で守ってね</p><p>マルゴさんは、笑いながらそう言い捨てた</p><p>あたしたちと一緒に行動する限りは仕方ないから、雪乃さんのことも一応はガードするけれど実際の話は、あたしは君みたいな女の子は大嫌いだから、ここで消えてくれた方が助かるよ</p><p>雪乃は震えている</p><p>まあ今、お別れすれば、二度と君には会えなくなるだろうし今日中にやつらに拉致されて明日には、瀬戸内海のどこかの島に監禁されると思うよそういう売春島があるんだよそこで、五年ほど稼いできてねお父さんの借金は、それでなくなるだろうしただ五年後の君の姿は、家族ですら君だとは判らなくなっているだろうけれど</p><p>論理的に</p><p>具体的に</p><p>相手がイメージしやすい言葉を使って</p><p>それもなるべくドギツイ感じの悲惨なイメージを、雪乃に叩き込んでいく</p><p>雪乃にはそんなことがあるはずないと必死に想像力を働かしたり、相手の言葉の論理の矛盾に反論するような思考はできない</p><p>雪乃はちょっと、頭の回転の鈍い子だから</p><p>いやそれは、オレもそうなんだけど</p><p>頭の悪さではオレと雪乃は同レベルだ</p><p>そのことは、よく判っている</p><p>ただ雪乃には、自分の力で運命を克服しようという生命力が、根本的に欠けている</p><p>精神的に弱くて、誰かの庇護下でしか生きられない子なのに自我とプライドだけが肥大してしまっている、アンバランスな少女なんだ</p><p>そそんなの、全部嘘よあ、あたしは、信じないわ</p><p>ほら信じないと言いながら</p><p>もう、信じている</p><p>マルゴさんの策に、完全にハマッている</p><p>別に信じなくても構わないよそれで、君が暴力団に拉致されたって、あたしは別に何とも思わないし</p><p>マルゴさんは、そんな雪乃を嘲笑する</p><p>忘れたのあたしたちは、みんな白坂創介に恨みのある人間なんだよ本当なら、君のことなんか助けたくないんだあたしたちは、あくまでも吉田くんの気持ちを尊重して、君に対する復讐を弱めているだけだからね</p><p>雪乃が反発する</p><p>弱めているですってあんな酷いことをして</p><p>ここぞとばかりに殺気の籠もった眼を、雪乃に向ける</p><p>殺されなかっただけ、マシだと思うんだね</p><p>雪乃はその殺気を正面から感じて、ビビる</p><p>ひぃっと声を上げて怯えた</p><p>あたしたちは、ずっとそういう感覚で、君と接している吉田くんが居なかったらあたしたちだって、とっくに君を売り飛ばしているよみんな知っているよね</p><p>マルゴさんが話をメグとみすずに振る</p><p>ええ御名穂さん、言っていたわ雪乃を外国の売春組織に売り飛ばすつもりだったって</p><p>はいみすずも聞きました東南アジアのスラム街の売春窟へ送り込む計画だったとか</p><p>でもヨシくんが雪乃のことを見捨てない限りはそうしないって言っていたわ</p><p>そうです雪乃さんの未来は、旦那様次第だそうです</p><p>二人の言葉に雪乃は、震え出す</p><p>そうだよあの計画は、まだペンディングの状態で中止になっていないからね</p><p>鋭い眼で雪乃を追い込む、マルゴさん</p><p>あ、あたしにどうしろって言うんですか</p><p>また涙目に戻った雪乃がマルゴさんに尋ねる</p><p>そんなの知らないよその辺をうろうろ歩いて、さっさと暴力団に捕まってしまえばいいんじゃない</p><p>そんなの嫌です耐えられない</p><p>雪乃はまた泣く</p><p>それが嫌ならとりあえずは、吉田くんにくっついているんだね</p><p>その視線誘導に乗せられて雪乃の眼も、オレに向かう</p><p>まあ、吉田くんが君を見捨てた時が、君の命運の尽きる時だと思うよ吉田くんが雪乃さんは必要無いって判断したらあたしたちは即座に君を処分するから</p><p>マルゴさんは、ハッキリとそう言った</p><p>雪乃が怯えた眼で、オレを見ている</p><p>こんな子もういらないじゃないですか旦那様</p><p>みすずがオレに言う</p><p>そうね雪乃なんて、邪魔なだけだものね</p><p>メグまで</p><p>マルゴさんの追い込みに協力する</p><p>何か良く判らないですけれど取りあえず、わたくしはこの人を警護する命令は受けていません</p><p>工藤さんまでが、そんなことを言い出す</p><p>工藤さんは、この子が一人で誰かに襲われたていたらどうする助けてあげるかい</p><p>マルゴさんが、工藤さんに尋ねる</p><p>どうして仲間でない人間を助けなくてはならないんですか</p><p>工藤さんは、真顔で答えた</p><p>わたくしは、正義のヒーローではございません主より命を受け、任務を果たすことのが仕事です余計なトラブルに手を出すことは、主に迷惑を掛けることになるから絶対にするなと、父より強く厳命されています</p><p>うん考え方は武士なんだよなこの人</p><p>一応聞いておくけれど工藤さんの主って、誰になるのやっぱり、香月閣下</p><p>オレはちょっと心配になったので、聞いてみた</p><p>もしこれでオレが香月閣下と敵対するようなことになってしまった場合</p><p>工藤さんが敵になることも考えなくてはいけなくなる</p><p>いいえ父の主は、香月様ですがわたくしは父にみすず様を主だと思って行動するように厳命されております</p><p>お祖父様はこの機会に、みすずのこともお試しになっているんですだから工藤さんにお願いして、美智を完全にあたしの配下にして下さったんだと思います</p><p>もし仮にだよみすずと香月閣下が対立したとしたら工藤さんは、どっちの命令を聞くの</p><p>工藤さんは、即答した</p><p>みすず様です例え父や母、兄と闘うことになったとしても、みすず様をお守り致しますわたくしは、そのように教育されて参りましたから</p><p>香月閣下は、最悪の事態まで想定している</p><p>そして、その上でなお</p><p>正々堂々と、オレたちと対決してくれようとしている</p><p>自分の持つ強権で事態を引っ繰り返すことはしないということをオレたちに示すために</p><p>工藤さんを、みすずの下に付けてくれたんだ</p><p>美智は、お祖父様のスパイではありませんしお祖父様に命令されて、あたしたちを裏切るようなことは絶対にしませんそうよね美智</p><p>みすずが、小柄な少女に問う</p><p>はいお約束致します</p><p>工藤さんは、オレたち全員にそう言った</p><p>それと吉田様</p><p>工藤さんが言った</p><p>わたくしのことはどうか親しみを込めて工藤ちゃんとお呼び下さい</p><p>頬を赤く染めてそう言う</p><p>く、工藤ちゃん</p><p>はい父は、本当に親しい仲間にだけ工藤ちゃんと呼ばれています吉田様は、わたくしを仲間として信頼して下さいましたですから、吉田様にはわたくしのことを工藤ちゃんと呼んでいただきたいのです</p><p>それならオレのことも、吉田ちゃんでいいよ</p><p>そんな年上の殿方をちゃん付けでは呼べません</p><p>と、殿方って</p><p>この武士娘は</p><p>吉田様は吉田様です</p><p>工藤ちゃんの中では、色々とこだわりがあるらしい</p><p>オレには、今ひとつ理解できないけれど</p><p>ねえあたしも君のこと工藤ちゃんて呼んでいいかな</p><p>マルゴさんが、笑って工藤ちゃんに言った</p><p>あたしたち、もう仲間だろう</p><p>マルゴさんは自分が闘いの先輩とか教師役という立場になると、工藤ちゃんが反発すると思ったのだろう</p><p>彼女との関係を改善するために笑って、そう提案した</p><p>はいどうぞ、その様にお呼び下さいわたくしも</p><p>工藤ちゃんは、口籠もりながら言った</p><p>マルゴ様のことを姉上と呼んでもよろしいでしょうか</p><p>姉上</p><p>工藤流では、入門が一日でも早かった先輩には、必ず兄さん、姉さんと敬称で呼ぶ定めがございます</p><p>工藤流って工藤ちゃんとお父さんしか居ないんじゃなかったっけ</p><p>わたくしも日頃の鍛錬の場では、父のことを兄上と呼んでおります</p><p>それってもしかして、工藤ちゃんのお父さんの趣味では</p><p>というか芸人か落語家かなのか</p><p>父は、以前からわたくしに自分のことをお兄ちゃんと呼ばせようとしていますがわたくしは、もう子供ではないゆえ、現在は兄上に統一しております</p><p>やっぱり父の趣味なんだ</p><p>うんこれだけの小さくて可愛い美少女だもんな</p><p>父親なのにお兄ちゃんて呼ばせたいんだ</p><p>いいよあたしは、工藤ちゃんのお姉さんになるよ</p><p>マルゴさんは、笑ってそう答えた</p><p>ぺこりと頭を下げる、工藤ちゃん</p><p>うんこの二人は、これで上手くいくだろう</p><p>そんな確信がある</p><p>ところで</p><p>雪乃は、どうした</p><p>雪乃は自分から、人々の注目が工藤ちゃんに移ったことに、苛立っていた</p><p>何なの、この子という顔で、工藤ちゃんを見ている</p><p>ところで雪乃のことなんだけど</p><p>仕方ないからオレが率先して、雪乃を話題の中心に戻してやる</p><p>さっきも申し上げましたがもう、要らないんじゃないですか旦那様にこの方は</p><p>みすずがさらりとそう言った</p><p>旦那様には、みすずや恵美さんや他の女性もいます精神的にも、肉体的にもあたしたちの方が、雪乃さんよりも旦那様にご満足いただけるように尽くせると思います</p><p>うんあたしたち、ヨシくんが望むことなら何でもするわどんな恥ずかしいことでも、ヨシくんに悦んでもらうためならできると思う</p><p>メグもそう言ってくれる</p><p>はい、みすずたちが旦那様のことをいつでも気持ち良くご奉仕致しますですから雪乃さんのことは、そろそろ見捨てて下さいませんか</p><p>みすずが雪乃を見ながら、そう言った</p><p>みすずに恵美さん克子様、渚様他にも、旦那様に心と身体を捧げている女性が居ます</p><p>みすずはマナのことを口に出さないように気を付けている</p><p>雪乃は自分の実の妹が、オレの奴隷になってしまったことをまだ知らない</p><p>あたしたちだけでは、ご不満ですか</p><p>みすずが、オレの眼をジッと見る</p><p>心の半分では雪乃を追い込むための発言なんだろう</p><p>しかし、もう半分はみすずの本心なんだろうと思った</p><p>みすずは現在における、オレの雪乃への気持ちを知りたいんだろう</p><p>オレは雪乃を見る</p><p>みすずも恵美も、雪乃より優しいし、頭がいい顔だって、雪乃よりもずっと綺麗だ</p><p>オレは思ったことを、そのまま口にした</p><p>みすずの身体はどうですかみすずとのセックスには、ご満足いただいていますか</p><p>みすずは肉体の相性にこだわる</p><p>うんみすずとセックスするのは、とっても気持ちが良いよ満足しているメグもそうだよメグの身体を抱き締めるのは大好きなんだ</p><p>メグがオレに寄り添ってくる</p><p>あたしもそうよヨシくん</p><p>オレの手に、そっと自分の手を重ねてくる</p><p>メグはオレの手を握りしめるのが、本当に好きなんだな</p><p>はっきりお示し下さいみすずや恵美さんとのセックスと、雪乃さんとのセックス旦那様は、どちらがお好きですか</p><p>みすずや恵美の方がいいちゃんとお互いの気持ちと心が繋がって雪乃とは、そういう関係にはなれないから雪乃よりも、みすずや恵美とする方が何十倍も気持ちいいよ</p><p>正直にオレは、答えた</p><p>雪乃がショックを受けている</p><p>あたしたちだけではありません旦那様には、他の女性もいらっしゃいます素晴らしいプロポーションの肉体美なら、克子様がいらっしゃいますし包容力なら渚様には敵いません美貌なら、寧さんが誰よりも勝っていらっしゃいます</p><p>付け加えるなら小悪魔的な愛すべき妹で奴隷のマナもいる</p><p>結局、雪乃さんなんて、何の取り柄も無い子じゃありませんか</p><p>雪乃はまた、眼に涙を溜めている</p><p>泣いてもダメですよ雪乃さん、何か一つでもあたしたちより勝っていることがお有りなんですか</p><p>みすずが雪乃を責める</p><p>みすずは、オレから雪乃を遠ざけたいと考えている</p><p>だから言葉が、思わずキツクなっている</p><p>普段の穏やかで優しいみすずの様子からは、想像できないくらいに</p><p>雪乃が全てのプライドを振り絞って、みすずに反論しようとする</p><p>まさか、家柄のことについて話そうとはしていませんよね</p><p>みすずが、先に釘を挿す</p><p>みすずは、香月の家の人間ですよ判っていますよね</p><p>雪乃の眼から反抗の炎が消える</p><p>雪乃のプライドの根幹は雪乃自身が自分で得た力では無い</p><p>白坂の家に生まれたただ、それだけのことだ</p><p>それだけのことなのに他人を低く、見下していた</p><p>だからこそもっと強い名家の存在に、圧倒される</p><p>白坂家と香月家では比較にならない</p><p>旧華族の伝統を引き継ぐ日本有数の名家である香月に対して</p><p>白坂の家は、ただの成り上がりでしかない</p><p>そのことを雪乃自身が、一番良く知っている</p><p>もう一度、聞きます雪乃さんには、あたしたちに勝っていることが何か一つでもございますか</p><p>みすずが強く詰問する</p><p>無いわよあたしには、何も</p><p>雪乃は本心では、昔からメグの美しさと能力にコンプレックスを抱いていた</p><p>みすずには、家柄も通用しない</p><p>ここには、身体能力で雪乃を屈服させることのできるマルゴさんもいる</p><p>これに女神の様に美しい寧さんが加わったら</p><p>雪乃の心は、完全に折れるだろう</p><p>雪乃さんも認めて下さいました旦那様これでもまだ、こんな何の魅力も無い女の子に拘られますか</p><p>別に可哀想だから、助けてやりたいというのでも、みすずは構いませんでも、それならそうと、はっきり言って下さい雪乃さんには魅力を感じていない好きではないということを、あたしたちにお示し下さい</p><p>それはそれで、みすずのプライドが言わせた言葉なんだと思う</p><p>あるいは、みすずの中のコンプレックスが</p><p>オレに雪乃への思いを否定させようと働きかける</p><p>そうねヨシくんが、雪乃のことを可哀想って思っているのなら助けてあげるのにも協力するわでも、それだけの感情なのよねヨシくんの中には、もう雪乃にそれ以外の気持ちは残っていないわよね</p><p>メグも真剣な眼で、オレを見る</p><p>雪乃は、泣き出している</p><p>自分という人間を完全否定されて</p><p>雪乃が泣いている</p><p>別に雪乃のことをただ可哀想だと思っているわけじゃないんだ</p><p>今の雪乃には、雪乃にしか無い魅力があると思う</p><p>雪乃はハッとオレを見る</p><p>うまく口では言い表せないんだけど雪乃にもオレは、魅力があるって感じるんだ</p><p>また、金属バットの打撃音が響く</p><p>そうだ野球部の練習試合は続いているんだっけ</p><p>全然、気にしていなかったけれど</p><p>さてお昼ご飯も済んだしあたしは寧のところに戻るよ</p><p>マルゴさんが、スッと立ち上がった</p><p>さっき、飛び出して来た穴にフタをする</p><p>ここからは戻れないんだ一度出たら、二度と通れなくなるように設計されているからね</p><p>まったくこの学校の地下は、どうなっているんだか</p><p>ああそのバスケットは、克子さんに返しておくよ</p><p>マルゴさんは、空になったバスケットを持って斜面を上がって行く</p><p>きっとまた、教職員用の駐車場から監視室に戻るんだろう</p><p>斜面の途中で立ち止まる</p><p>あミナホが来たみたいだね</p><p>見ると斜面の上の車道を、今まで見たことの無い黄色いミニバンが走って来る</p><p>運転席に居るのは確かに、ミナホ姉さんだ</p><p>ミナホ姉さんはオレたちの真上の位置に、車を停める</p><p>そして、車から出て遠くをジッと見ている</p><p>何を見ているんだ</p><p>ミナホ姉さんの視線の先に居るのはゲロッパ校長</p><p>ゲロッパ校長が、ミナホ姉さんを見てうんと頷く</p><p>そして今度はゲロッパ校長が、野球部の監督に叫ぶ</p><p>監督そろそろ真面目にやってもらわんと困るぞ</p><p>今５対３ね相変わらず、負けているままみたいね</p><p>メグが、オレに教えてくれた</p><p>そうだ練習試合は、すでに四回の裏に入っていた</p><p>ワンアウト、ランナー二塁の状態で</p><p>次のバッターは</p><p>御名穂さんこのタイミングに合わせて、来たんだわ</p><p>メグの意見にオレも賛同する</p><p>ミナホ姉さんは、そういうタイミングを絶対に外さない</p><p>ちっくしょう絶対、オレが決めてやっからなっ</p><p>遠藤がブンブン素振りしてから、バッターボックスに向かおうとしている</p><p>あれだけミスを連発したくせに</p><p>まだ、自分がこの試合の中心人物だと思っているらしい</p><p>まったくおめでたいと言うか何というか</p><p>あの人が、雪乃の彼です</p><p>まあまた随分、がさつそうな人ですね</p><p>みすずが、雪乃に言う</p><p>遠藤くんみたいな人って、セックスも下手そうですね</p><p>みすずもそう思います自分勝手で、女の子を気持ち良くするとか全然考えないタイプだと思います</p><p>二人の言葉を雪乃は、ジッと聞いている</p><p>グラウンドの中の遠藤を見つめたまま</p><p>ねえ、雪乃さん</p><p>みすずが雪乃に囁く</p><p>あたしと恵美さん今日は、これから旦那様に抱いて貰うんですよ</p><p>雪乃は振り向かない</p><p>これからの午後を三人でセックスして楽しむんです</p><p>みすずが妖しく微笑む</p><p>三人で裸になって思い切り、旦那様に愛していただきますお腹の中に旦那様の温かいものをたっぷり出していただくんです</p><p>雪乃の喉が鳴る</p><p>雪乃さんは、どうしますか</p><p>ジッと固まったまま、動かない</p><p>おいっ、それ、どういうことだよっ</p><p>グラウンドの中で遠藤が喚いている</p><p>見ると監督がベンチから立ち上がり、主審のところへ歩いて行く</p><p>オレに代打って、ふざけんなよッッ</p><p>えっと美智（みち）は、中２病ではありません</p><p>実は、あの変な名前の数々は、全て美智の父の工藤優作氏が付けています</p><p>隠れオタクなのは、父の方であって美智は、ネーミングの由来を一切知りません</p><p>美智が元ネタの全てを知った時は父の権威は失墜することになるでしょう</p><p>というわけで美智の新・必殺技を募集します</p><p>中２病的なネーミングというより、昔のマンガや特撮の地味な技の名前をそのまま生かした技の方が助かります</p><p>オーロラ・サンダー・アタックとかスカイラブ・ハリケーンとかツイン・ビームとかロングホーン・トレインとか無想転生とか岩山両斬波とか御成敗式目とかエリーゼの憂鬱みたいな</p><p>できれば技の名前と、実際の技の内容を考えてみて下さい</p><p>技の内容は、なるべく名前に対してしょぼい方が助かります</p><p>それでいて実際に効く技だと、もっと助かります</p><p>よろしくお願いします</p><p>149．絶叫と欲情</p><p>代打、伴</p><p>監督は、非情な決断を主審に告げる</p><p>おうようやく、わしの出番かのおっ</p><p>一塁側のベンチから、巨漢の三年生がバットを持って、のっそりと現れる</p><p>遠藤は監督に抗議する</p><p>おい、ちょっと待てよこんな場面で交代なんて、ありえねーだろっ</p><p>いやここいらで交代しないと</p><p>何のために練習試合をやっているのか、判らなくなる</p><p>元々入学したての一年生の遠藤が、特別扱いで試合に出ていることがおかしいんだ</p><p>さっきから、遠藤はミスばかりしているし</p><p>バッティングの方も一度も塁に出ていないどころか、バットに球が擦ってさえいない</p><p>もう試合も中盤だしチームのチャンスの場面に、代打を出されるのは当然だ</p><p>こんなのオレは、認めねぇからな</p><p>遠藤は、訳の判らないことを言い張る</p><p>とっとと、どかんかぁ、このスカタンがぁっ</p><p>代打に出て来た伴という先輩が、バットで遠藤の尻をバシッと叩く</p><p>痛ぇ何しやがるんだよっ</p><p>遠藤の怒りは、監督から伴先輩へ向く</p><p>お前が分からず屋だから、制裁するんじゃいっ</p><p>伴先輩は、遠藤にニヤリと笑う</p><p>オレを誰だと思っているんだ、このおっ</p><p>伴先輩に殴りかかる、遠藤</p><p>伴先輩は、バットを捨て遠藤の腕をひょいと掴み</p><p>そのまま背負い投げで、地面に思い切り叩き付けるッ</p><p>グヘェッ</p><p>わはははわしは元々、こっちの出身じゃけんのおっ</p><p>どうも、伴先輩は柔道が得意らしい</p><p>倒れている遠藤を無視して、バットを拾いバッターボックスへ向かう</p><p>すでに監督さんが、交代のコールをしたんじゃ貴様は、そのまま引っ込んでおればいいんじゃいッ</p><p>バットを構える伴先輩</p><p>お待たせしましたのぉ</p><p>主審がプレイを宣言する</p><p>相手のピッチャーがセットポジションで構える</p><p>ランナーは二塁にいる</p><p>クイックモーションで、ボールを投げる</p><p>伴先輩が真芯でボールを捉えるッ</p><p>どんなもんじゃいっ</p><p>ボールはそのまま、センターのフェンスを楽々と越えていった</p><p>ホームランだ</p><p>ぐっわっははははこれが、わしの実力よッ</p><p>伴先輩が、大笑いしながらドスドスと巨体を揺らしダイヤモンドを一周していく</p><p>ちゃんと仕事してくれたみたいね伴くん</p><p>いつのまにかミナホ姉さんが、オレたちの方へ下りてきた</p><p>あの先輩ってホントにうちの学校の生徒ですか</p><p>メグがミナホ姉さんに尋ねる</p><p>今日だけね</p><p>今日付で入学して、明日にはもういないわ</p><p>それって、もしかして</p><p>本当はね、高校生じゃないの四国の独立リーグに所属しているプロ選手よみんなには内緒にしておいてね</p><p>ミナホ姉さんは、クククと笑った</p><p>練習試合なんだから、構わないでしょ遠藤くんの鼻っ柱を叩き折るのに、丁度良い人を探すのが大変だったんだから</p><p>この人は復讐に関しては、金と手間を惜しまない</p><p>遠藤くんには、前に校長室で山ほど暴言を吐かれたからうふふふ、絶対に許してあげないわ</p><p>ミナホ姉さんは、嬉しそうだった</p><p>グラウンドでは伴先輩が、ホームベースを踏む</p><p>野球部員が全員で、伴先輩を出迎えた</p><p>遠藤はまだ土の上に転がっている</p><p>ちっくしょう、何なんだよ、何なんだよ、何なんだよこれ</p><p>大声で喚く遠藤</p><p>遠藤くんは子供の頃から、野球だけには自信があったみたいね</p><p>ミナホ姉さんが言う</p><p>当然遠藤の調査も詳細にしているんだろう</p><p>でも自分よりも上手い人たちがいるチームに入って、より上達しようって気は無かったみたい遠藤くんが一番で、お山の大将を気取れる方が良かったのねだからあの子は、強豪のチームには一度も入ったことがないの</p><p>お父さんや叔父さんのコネを使ってねリトルリーグ時代から、そんな感じよ自分よりも才能が有りそうで、チームの柱になりそうな選手はみんな遠藤くんが追い出してしまうわけそんなことをしておいて自チームが試合で負ければ、他の子のせいにするのそれなら、自分のプライドに傷が付かないでしょ</p><p>何ていう、小さい人間なんだ</p><p>中学もそう実績のある野球の名門校には行かないのそういうところじゃ、自分が目立たないし誰かに能力で負けるのが、怖いからだからわざわざ、野球の強くない学校へ行くそして遠藤くんのワンマンチームになるように、野球部員を買収したりするわけもちろん、うちの高校を選んだのも同じ理由だし監督にも、コーチにも先輩たちにも、もうかなりのお金と物をバラ巻いているみたいよ</p><p>そうまでして野球でイバッていたかったんだ</p><p>今回だって監督に指示して、わざわざ野球の弱い学校に練習試合を申し込ませたのよこの試合で活躍して高校三年間の野球部での地位を固めるつもりだったんでしょうけれど</p><p>マルゴさんに負傷させられ</p><p>チームのチャンスの場面での打席は伴先輩に奪われた</p><p>絶妙のタイミングで、遠藤に代打を送るのはミナホ姉さんが事前にゲロッパ校長と監督に指示していたのだろう</p><p>そして伴先輩は、きっちりとホームランを打った</p><p>現在のヒーローは、伴先輩だ</p><p>遠藤の目論見はことごとく外れた</p><p>さてこういう屈辱的な状況を受けて、どう対応するか男の価値って、こういう時に決まると思わない雪乃さん</p><p>ミナホ姉さんは、そう雪乃に言うが</p><p>ジッとグラウンドの上に転がっている、遠藤を見ている</p><p>何だよっちくしょうこんなのやってられるかよっ</p><p>遠藤はのっそりと立ち上がる</p><p>代打を出されて交代させられた遠藤はもう、試合には出られない</p><p>他の一年生部員と一緒にベンチ裏で試合の応援をするのが筋のはずだ</p><p>そんなことは、遠藤のプライドが許さない</p><p>オレ、帰るわ</p><p>帰る</p><p>どういう判断だ</p><p>監督、オレ、今、その先輩に地面に投げられて、腰を痛めたみたいなんで帰りますあんたのことは、親父に報告しますから覚悟しておいて下さいね</p><p>遠藤は、勝手なことを言った上に観衆の前で、野球部の監督を恫喝する</p><p>馬鹿は、底抜けなんだ</p><p>親父に言って公式戦までには、監督とコーチを全取っ替えして貰いますからあんたみたいな人の下じゃあ、楽しく野球ができませんからねっ</p><p>すげぇな</p><p>これで納得いかないから、遠藤が野球部を辞めるってのなら、まだ理解できるけれど</p><p>自分は野球部に残って、監督とコーチを首にする気なんだ</p><p>どうすれば、人間はここまで傲慢になれるんだ</p><p>遠藤は、ユニフォームに付いた泥をパンパンとはたいて</p><p>それからオレたちの方を見る</p><p>おい、雪乃帰るぞ</p><p>遠藤が観衆の面前で散々、恥をかいた遠藤が</p><p>自分のプライドを守るためにした行動が野球部の監督への恫喝</p><p>そして雪乃への命令だった</p><p>雪乃に供をさせて格好良く退場しようというのだろう</p><p>お前、家までオレを送れよな</p><p>偉そうに命令する遠藤に雪乃は</p><p>答えない</p><p>ただ、ジッと遠藤を見ている</p><p>さて、あたしたちもそろそろ行きましょうか</p><p>ミナホ姉さんがオレたちに言う</p><p>そうですねみすずは、今日も夕方からお稽古ですから急がないと、旦那様に愛していただく時間が減っちゃいます</p><p>あたしは昨夜、いっぱいしていただきましたから今日は、みすずさん中心でいいですよ</p><p>みすずとメグが雪乃に聞こえるように言う</p><p>みすず恵美さんと一緒に、旦那様に可愛がってもらいたいです三人一緒って、まだしたことないですよね</p><p>みすずは、恵美さんも大好きですしずっとしたかったんです三人でのセックス</p><p>あたしもみすずさんと三人でしたいって思ってました</p><p>いいですよね旦那様、三人一緒で</p><p>みすずが、妖しい眼でオレを見る</p><p>正直オレもしてみたい</p><p>みすずは、元は渚のペットだからレズの経験もあるんだろう</p><p>みすずとメグの絡む間に飛び込んで行きたいと思う</p><p>じゃあ、車に乗りなさいセックスできる場所に移動しましょう</p><p>はい御名穂さん</p><p>美智行きますよ</p><p>はいみすず様</p><p>旦那様も</p><p>オレたちは斜面を登って行こうとする</p><p>雪乃がオレたちの方に、振り向く</p><p>ま、待ちなさいよっ</p><p>雪乃は少し、興奮しているみたいだった</p><p>ああたしも、連れて行きなさいよ</p><p>雪乃が潤んだ眼で、オレたちを見上げている</p><p>一緒に行って、どうするんです</p><p>みすずが雪乃を見下ろして、微笑む</p><p>まさか雪乃さんも旦那様に抱いて欲しいとか言うおつもりではありませんよね</p><p>ビクッと震えて</p><p>でも、ギッとみすずを見上げて言った</p><p>そうよあたし、犯されたいのよその男に、犯して欲しいの</p><p>セックスしたいではなく</p><p>雪乃は犯されたいと言う</p><p>それは雪乃のプライドか</p><p>それとも、無理矢理に男にレイプされることに、すっかりハマッてしまったのか</p><p>それなら、まず先にするべきことがあると思います</p><p>あなたの彼氏あなたのことを見ていますよ</p><p>振り返る雪乃</p><p>グラウンドの中で遠藤が、物凄い形相でオレたちを見ている</p><p>そんなやつらと話してるんじゃねぇとっととオレを迎えに来いよっ雪乃</p><p>遠藤に言った</p><p>あたし、あんたと別れるからっ</p><p>野球部員の中からオオーッと声が上がった</p><p>別れるぅぅ</p><p>遠藤の頭に、カーッと血が昇る</p><p>ふざけたことを言っているんじゃないぞ、こらぁぁッ</p><p>遠藤には、それは絶対に認められない言葉だったらしい</p><p>もし、雪乃と別れるとしても</p><p>それは、あくまでも遠藤の意志によるものであって</p><p>雪乃から別れを切り出されるという可能性は</p><p>遠藤の頭の中には、まったく存在していなかったのだろう</p><p>そんなの認めないっ認めねぇからなっ</p><p>野球部員たちと観衆の中から、笑い声が起きる</p><p>それほど遠藤の様子は、滑稽だった</p><p>どうしようもない馬鹿にしか見えなかった</p><p>格好悪いみっともない何よあんたみたいな、どうしょもない男と付き合っていけるわけないでしょあんたなんて、死んじゃえばいいのよっ二度とあたしに話掛けないでッ</p><p>雪乃はそう叫ぶと、オレたちの方へ振り向く</p><p>これでいいんでしょ</p><p>悲しいのではない</p><p>つらいのでもない</p><p>感情が高ぶって興奮しているんだッ</p><p>雪乃は多くの人々の前で恋人を捨てたことに興奮している</p><p>あたしも連れてって</p><p>雪乃は激しく、発情している</p><p>雪乃さん、あなたのアソコ、今グチョグチョになっているんじゃない</p><p>ミナホ姉さんが、意地悪く行くのに尋ねた</p><p>ええ、そうよ濡れているわよそれがどうかしたのっ</p><p>雪乃はもう開き直っている</p><p>そんなに、吉田くんに犯されたいの</p><p>雪乃がオレを見上げる</p><p>べ別に、その男じゃなくたっていいわ</p><p>あらそうじゃあ、街へ行って援助交際でもすればいいわ</p><p>ミナホ姉さんは、そう言い捨てて、雪乃に背を向けようとする</p><p>ま、待って</p><p>雪乃がミナホ姉さんの背中に声を掛ける</p><p>誰でもいいんでしょ雪乃さんは</p><p>冷たい眼で雪乃を見下ろす、ミナホ姉さん</p><p>その男でいいわよ</p><p>なあによく聞こえないんだけど</p><p>その男でいいわ</p><p>雪乃がオレを求めている</p><p>それならそれなりの頼み方があるんじゃないかしら</p><p>ミナホ姉さんは、フフフと笑った</p><p>おお願いします連れて行って下さい</p><p>頭を下げる雪乃</p><p>おそらく、その股間はまた熱い液を零し湿っているだろう</p><p>来なさい、雪乃さん</p><p>ミナホ姉さんが、雪乃に言う</p><p>雪乃は嬉しそうな顔をしてオレたちの方へ走って来る</p><p>斜面を登って行く</p><p>おい雪乃、どこへ行くつもりだよっ</p><p>遠くで遠藤が、吠えている</p><p>ふざけんなぁぁ絶対に絶対に許さねぇからなぁぁ</p><p>恋人に捨てられた遠藤を野球部員や観衆が、ニヤニヤと見つめている</p><p>これじゃあ、遠藤は道化師だ</p><p>どいつもこいつも絶対に、許さないッッ</p><p>馬鹿の戯言には付き合っていられない</p><p>黙らんかい、貴様ぁぁ</p><p>ギャアギャア喚く遠藤をまた、伴先輩が地面に叩き付けた</p><p>さあ車に乗って</p><p>オレたちはミナホ姉さんの言葉に従って、乗車する</p><p>運転席にミナホ姉さん</p><p>助手席はみすずの警護役である、工藤ちゃん</p><p>３列シートの２列目に雪乃</p><p>３列目にオレを挟んでメグとみすずが座る</p><p>雪乃は、興奮している</p><p>時々オレをチラチラと見る</p><p>ミナホ姉さんの予定では、白坂家が攻撃を継続してきたら、雪乃を拉致するだった</p><p>拉致される予定だった雪乃が自らホイホイと、オレたちの車に乗り込む</p><p>そして車が走り出す</p><p>グラウンドの中の遠藤がオレたちの車を見つめている</p><p>また、何か喚いている</p><p>そして伴先輩にまた、締め上げられていた</p><p>昨日は、ずっと一人でオナニーしていたんですって</p><p>ミナホ姉さんが雪乃に言う</p><p>雪乃が驚く</p><p>あたしの調査能力は知っているでしょう昨日のあなたの様子は、全部判っているのよ</p><p>何回ぐらいしたの</p><p>そんなの数えていません</p><p>じゃあ、教えてあげましょうかあなたは昨日、十五回オナニーしてイッたのよほとんど丸一日、オナニーしかしていなかったんでしょ</p><p>雪乃の顔が赤く染まる</p><p>だ、だったらどうだって言うんですか</p><p>何を想像してオナニーしていたの吉田くんに犯されることそれともこの間、たくさんの女にメチャメチャにされたことを思い出して</p><p>そんなの言いたくないです</p><p>雪乃はギュッと制服のスカートを握りしめる</p><p>言わなきゃ、この車をグラウンドに戻すわ遠藤くんの前で、車から降りてもらうわよ</p><p>ミナホ姉さんは容赦しない</p><p>雪乃はそれでも口籠もっている</p><p>じゃあ、質問を変えてあげるわあなたの昨日のオナニーの想像に吉田くんは出て来たそれだけ答えなさい</p><p>出て来ました</p><p>やっぱり吉田くんに犯されることを想像して、悦んでいたんじゃない</p><p>ミナホ姉さんが、嘲るようにそう言った</p><p>ところで遠藤くんは</p><p>さらに追い打ちを掛ける</p><p>あなたの想像の中に遠藤くんは、出て来たのかしら</p><p>出て来ません</p><p>それって昨日だけそれとも前から</p><p>雪乃は答える</p><p>その男に犯される前は遠藤くんに抱かれることを考えて、オナニーしたこともあります</p><p>処女喪失後は、どうなったの</p><p>ずっとその男だけですあたし普通に男の人に抱かれることが、想像できなくなって</p><p>レイプされることしか、頭に無いんでしょ</p><p>あんたたちのせいじゃないあたしをそういう身体にして</p><p>淫乱なのは、元々の体質だと思うわよ</p><p>ミナホ姉さんは、さらりと言った</p><p>男にレイプされたら普通は、男性恐怖症になるからあたしがそうだったし多くの女の子がそうだったわ雪乃さんみたいに、犯されるのが嬉しくなっちゃう子ってなかなかいないわよ</p><p>ミナホ姉さんの言葉に雪乃は、またうつむく</p><p>いいわよ、淫乱でも何でも</p><p>こういう身体なんだもの仕方ないじゃない</p><p>処女喪失以来繰り返し、激しいレイプを体験して</p><p>次々に、新鮮な刺激を肉体に経験させられ</p><p>たった一日、休みを与えられたことで</p><p>雪乃は堕ちた</p><p>オレに犯されることを受け入れてしまった</p><p>普通は、こうはならないのよ</p><p>結局吉田くんが、雪乃さんに激しい執着を抱いていて雪乃さんを見捨てなかったからなんでしょうね</p><p>おかしな関係だけどレイプする相手に信頼を感じているのよ、雪乃さんは吉田くんに犯されることが普通だっていう感覚になっちゃっているのかな</p><p>その男には何度も、犯されたもの</p><p>もう、慣れたわ</p><p>どれだけ数を重ねたところで</p><p>オレと雪乃の間にあるのはレイプだ</p><p>オレたちの肉体関係は絶対に愛のあるセックスにはならない</p><p>襲い、奪い取り、犯し尽くすレイプでしかない</p><p>でも、雪乃さんはレイプでいいんでしょ吉田くんに、犯して貰いたいのよね</p><p>ミナホ姉さんの言葉に雪乃は</p><p>レイプでいいですいいえレイプがいいんです</p><p>レイプ以外でこんな男に抱かれるなんてあたしのプライドが許さないわ</p><p>その眼には愛情は無い</p><p>ただ欲情だけが溢れていた</p><p>それがオレと雪乃との関係</p><p>ところで、どこへ向かっているんですか</p><p>みすずがミナホ姉さんに尋ねた</p><p>お屋敷は、とっくに過ぎてしまいましたけれど</p><p>みすずはオレたちがお屋敷から校内に待避していることをしらない</p><p>本当にどこへ向かっているんだろう</p><p>もうすぐ判るわ</p><p>ミラーの中のミナホ姉さんの眼が、笑った</p><p>巨人の星よりも、新・巨人の星の方が好きです</p><p>安定食屋で、巨人の負ける中継を見ながら焼酎をあおる星飛雄馬</p><p>銀座のクラブで、伴や牧場と豪遊する星飛雄馬</p><p>花形の奥さんになったのに、普段の格好が派手な和服にホステスさんの髪型の明子姉ちゃん</p><p>正統な続編なのに、突っ込みどころ満載です</p><p>一番好きなのは、ポルシェの後ろを開けて（ポルシェは後ろにエンジンがあります）、そこからバットを取り出して、いきなり素振りする花形ですね</p><p>さて働いてきます</p><p>150．最終奥義・エターナル</p><p>旦那様ぁ</p><p>みすずがオレに身体をすり寄せる</p><p>メグが、オレの手を握りしめる</p><p>ミナホ姉さんの運転するミニバンの一番後ろの座席で</p><p>オレを挟んで二人の美少女が迫ってくる</p><p>雪乃が時折、こちらをちらちら見ているが</p><p>今は、無視する</p><p>何か眼が怖いし</p><p>みすずのおっぱいとか、触ってもいいんですよ</p><p>メグの足も触ってね</p><p>二人は、競い合うようにオレの耳に囁く</p><p>みんなが見てるだろ</p><p>オレがそう呟くとミナホ姉さんが</p><p>別にいいわよイチャイチャしてても</p><p>いやミナホ姉さんは、よくても</p><p>この車には雪乃と工藤ちゃんがいる</p><p>特に女子中学生の前で、イチャつくのは</p><p>美智のことは、気にしないでいいですからね</p><p>美智には旦那様は、みすずの大切な方だとちゃんと話してありますからそうよね美智</p><p>助手席に座った小柄な美少女が、こちらに振り向く</p><p>はいわたくしは、みすず様の護衛ですからみすず様が愛しい方とお楽しみの間も、ずっとお側に居て警護致します</p><p>それってオレとみすずがエッチなことしている時も、側に居て見ているってこと</p><p>工藤ちゃんは真顔で答えた</p><p>もちろんですっ</p><p>ほ、本気か</p><p>でも工藤ちゃんは、そのエッチなこととか判っているの</p><p>この子は箱入り娘っぽいし</p><p>セックスのこととか、ちゃんと理解していない可能性があるよな</p><p>基本的にズレてる子だから</p><p>その分、可愛いんだけど</p><p>エッチなこととはすなわち、男女のまぐあいのことですよね</p><p>まぐあい</p><p>まぐわるまぐあい乳繰り合う日本古来の言葉で言うと、つまりそういうことでございますね</p><p>工藤ちゃんは、ジロリとオレの眼を見る</p><p>日本古来の言葉でって</p><p>はいそういうことです</p><p>そういう男女の交わりについては理論は知っております</p><p>り理論</p><p>わたくし全ての教科で、学年トップの成績を修めておりますので</p><p>ななぜ</p><p>勉強の成績がいいと、セックスの理論が判る</p><p>人間の性についても教科書の内容を全て、暗記しております</p><p>せ、性教育</p><p>中学の保健体育の教科書の</p><p>そ、そこからそんなところから始めなくては、ならないレベルなのか</p><p>男の方は第二次性徴を迎えると体内で精液を作り出すのでございますよね</p><p>そして三日以上、体内に精液を溜め込むと爆発すると聞きました</p><p>爆発何が</p><p>もちろん、男性のイチモツがでございます</p><p>いイチモツ</p><p>あるいは、オチンチン</p><p>工藤ちゃんは、真顔でオレを見る</p><p>こんな場合、何て答えればいい</p><p>旦那様美智は、男性の夢精のことを言っているんだと思います</p><p>む夢精</p><p>あ確かに、あんまり溜め込むと寝ている時にビュッと出ることもあるけれど別に爆発はしない</p><p>工藤ちゃんの眼が、カッと開く</p><p>えわたくしは、ボンッと破裂すると聞きましたポップコーンみたいに弾けて、飛び散ると</p><p>それ誰から聞いたの</p><p>オレはとにかく尋ねてみる</p><p>学校の友人の末長さんです</p><p>工藤ちゃんの学校は、みすずと同じ日本でも一、二を争う超お嬢様学校だから</p><p>きっと、みんな男に免疫が無いんだろうな</p><p>こういう変なネタも、みんなで信じているんだろう</p><p>えっとね爆発はしないんだよドビュッと噴き出っていうか零れる感じかな</p><p>なんと</p><p>驚く、工藤ちゃん</p><p>美智それなら、後で旦那様が射精なさる瞬間を見せてあげましょうか</p><p>みすず様よろしいのですか</p><p>美智のためのお勉強ですから旦那様、よろしいですよね</p><p>みすずが、オレにニコッと微笑む</p><p>みすずとのセックスも全部見せてあげるわ男と女が愛し合う素晴らしい時間を、存分に観察しなさい</p><p>お、おいおい</p><p>みすず、いいのか</p><p>美智は、あたしのお気に入りなんです</p><p>今は、お祖父様からお借りしている形になっていますがみすずは、お返しするつもりはありません</p><p>この子は、あたしの妹にします</p><p>旦那様がお望みでしたら美智のことも、愛してあげて下さい別に今すぐでなくても構いませんからこの子にはずっとみすずの側に居て貰いたいと思っています</p><p>みすずが工藤ちゃんを見る</p><p>みすずは香月の家の中で、確固とした地位を確立しなくてはいけませんこれからのみすずには、たくさんの信用できる人間が必要になりますあたしは美智のことは、子供の頃からよく知っていますから</p><p>工藤ちゃんを自分のブレーンにする</p><p>みすずさんあたしみすずさんのためなら、どんなことでもお手伝いしますから</p><p>横からオレたちの囁きを聞いていたメグが、みすずに言う</p><p>ありがとうございますでも恵美さんは、一緒に旦那様を愛するあたしの姉妹ですからずっと対等な関係で居たいんです</p><p>みすずがメグに微笑む</p><p>みすずの中では昨日の姉妹会は健在のままだ</p><p>いやあれはミナホ姉さんのマナを安心させるための計略の一つだったけれど</p><p>あのまま、本当に姉妹会を続けたって、別に構わないだろう</p><p>みすずは、恵美さんを絶対に部下のようには扱いませんそして、美智も</p><p>みすずが、工藤ちゃんを見る</p><p>あたしは家臣で無く、みすずの妹になって欲しいと思っています</p><p>それって、つまり</p><p>オレの女にしろというのか</p><p>こんな小柄で可愛らしい少女を</p><p>えっとちょっと、考えさせてもらってもいい</p><p>学年ではマナより一つお姉さんだけど工藤ちゃんの方が、幼く見える</p><p>胸だって、つるぺただし</p><p>こんな小さな子と、セックスするというのは</p><p>はい急がなくてもいいですから美智は、あと数年もしたら物凄い美女になります</p><p>みすずが微笑む</p><p>美智のお姉さんとお母様本当にお綺麗なんですよ</p><p>うん確かに、将来性は感じるけれど</p><p>今は可愛い、ちびっ子だ</p><p>オレの方から、無理矢理にセックスを強要したりするのは嫌だよあくまでも、工藤ちゃんが望んだ場合だけそうでないと、あの子は抱かないからね</p><p>オレはそう、みすずに釘を刺す</p><p>はい判ってます</p><p>旦那様も美智のことを大切に思って下さっているんですね</p><p>別にそういうつもりではないんだけど</p><p>性についての知識に疎い子を言葉巧みに騙してナニするのは、どうかと思う</p><p>工藤ちゃんは、可愛すぎて守ってあげたくなるタイプの美少女だ</p><p>ねえ、工藤ちゃん</p><p>オレは彼女に話し掛ける</p><p>工藤ちゃんは、キリッとしてオレに振り返る</p><p>あの多分、みすずに聞いていると思うんだけど</p><p>オレはちょっと話しづらいことを言うことにした</p><p>オレはみすずのことが好きだし、セックスする関係にあるでも、他にもここに居る恵美のことも好きでセックスしているしそういう相手が何人もいるんだ</p><p>雪乃がジロッとオレを見る</p><p>何で、あたしの名前は出さないんだという眼で</p><p>そりゃあ雪乃は</p><p>オレのことを愛していないしオレも、雪乃を愛しいとは思っていない</p><p>オレたちは犯し犯されるだけの肉体だけの関係で</p><p>心の繋がりは何も無い</p><p>オレは雪乃がオレを裏切る可能性について、いつも考えているし</p><p>雪乃だって、絶対にオレを信用しないだろう</p><p>雪乃はただ異常なセックスの快感に溺れているだけで</p><p>セックスの相手が、オレしかいないからこの車に乗ったのにすぎない</p><p>それだって一つは、彼女自身のプライドを守るために</p><p>オレに犯されて感じていることを、他の人々には知られたくないから雪乃は溜まった性欲を発散させるために、街で男を漁るようなことはできない</p><p>だから確実に犯してくれるであろう、オレに擦り寄ってきた</p><p>もう一つは下腹部のタトゥのため</p><p>白坂の家の娘として吉田のタトゥを誰かに見られるわけにはいかないから</p><p>だから今は、雪乃はオレとしかセックスできない</p><p>そういう理屈になっている</p><p>そこには愛情も友情もない</p><p>あるのはただ欲情だ</p><p>徹底的に肉体を犯され続けて目覚めてしまった、雪乃の淫乱の血だ</p><p>とにかくオレは、たくさんの女性と関係している、ふしだらな男で工藤ちゃんみたいな女の子には、軽蔑されるべき人間なんだと思う</p><p>オレは素直に話した</p><p>工藤ちゃんは、真っ新すぎる女の子だからちゃんと話しておきたいと思った</p><p>それで嫌われるならそれでもいい</p><p>工藤ちゃんは、みすずの警護役でみすずは、彼女をずっと自分の側から離したくないと言っている</p><p>ずっと付き合っていかないといけない子なら正直でいたいと思った</p><p>吉田様は、真面目なお方なんですねぇ</p><p>工藤ちゃんは、そう言う</p><p>工藤家は、父がずっと香月様の護衛をしていますしわたくしも上流階級の男性の性生活に関しては、よく存じ上げております</p><p>香月様も奥様以外に何人も愛人がいらっしゃるそうですしご一族の中には、毎晩取っ替え引っ替えの殿方もいらっしゃると聞いています上流階級の男性の性癖は、特殊な場合が多いから、気に留めるなと父からも、厳命されておりますですから、わたくしは気には致しませんどんな性癖であろうとも</p><p>あの、オレは別に上流階級の人間じゃないんだけど</p><p>むしろ下流だ</p><p>どっちかというと、最底辺に近いと思う</p><p>ご謙遜を</p><p>工藤ちゃんは、言った</p><p>吉田様が、どのようなお家にお生まれになったかとは関係無くみすず様に愛されたということは、上流階級に足を踏み入れたということでございます</p><p>吉田様はこれからもずっと、みすず様を愛されていくお覚悟なのですね</p><p>小さな少女の眼が、オレの心を射貫く</p><p>うん、そのつもりだ</p><p>ならばそれは、吉田様も上流階級の中で生きて行かれるお覚悟を決められたということではありませんか</p><p>このちびっ子は</p><p>オレよりも、香月家のことをよく知っている</p><p>そうかみすずを愛していくということは</p><p>みすずの香月の血も一緒に、背負っていかないといけないということか</p><p>オレは腹を括る</p><p>オレはみすずのためなら何でもするどんなことでも、フォローするよ</p><p>みすずがオレに寄り添ってくる</p><p>オレは上流階級のことはよく判らないしオレみたいな人間には、そういう世界は相応しくないことは判っているけれどみすずの力になりたい</p><p>みすずがオレを見ている</p><p>ずっと、みすずと一緒に居て下さいますよね</p><p>当たり前だろみすずと別れるつもりはない絶対に</p><p>だからオレは、香月閣下にみすずとの関係を認めてもらわないといけない</p><p>ああ旦那様</p><p>みすずが、オレの手にキスする</p><p>オレもみすずの手にキスした</p><p>オレが微笑むとみすずも微笑み返してくれた</p><p>工藤ちゃんが、そんなオレの様子を見て小さく頷いた</p><p>本当に生真面目な方なんでございますね</p><p>そうなんだろうか</p><p>自分ではよく判らない</p><p>わたくしは子供の頃から、みすず様を存じ上げています姉が瑠璃子様の護衛役として常にお側に居るようにわたくしもいつかはみすず様の警護役を任じられるように、これまで鍛錬を重ねて参りました</p><p>瑠璃子さんというのはみすずの従妹だ</p><p>香月閣下の長男の娘</p><p>みすずは、閣下の次男の子供だ</p><p>おそらく、香月家の未来の当主は瑠璃子さんか、瑠璃子さんの結婚相手になる</p><p>だから、瑠璃子さんにはすでに、工藤ちゃんのお姉さんが警護に付いているのだろう</p><p>年の近い少女なら学校の中や身近な場も警護できるから</p><p>みすず様はずっと、男性が苦手なご様子でしたむしろ、女性の方がお好きなんだと思っていました</p><p>工藤ちゃんがそう言う</p><p>それが急にお好きな男性がおできになったと聞いて驚きましたびっくりしましたしかも、みすず様の他にもたくさんの愛人のおられる方だというので疑念も抱いておりました</p><p>疑念</p><p>わたくしは、みすず様の警護役ですから吉田様がみすず様に相応しくない方ならば、闇に葬るしかないとさえ考えていました</p><p>闇に葬る</p><p>最終奥義エターナル・フォース・ブリザードの使用も辞さない覚悟でした</p><p>えたーなる</p><p>エターナル・フォース・ブリザードです</p><p>一応聞くけれどそれって、どんな技なの</p><p>工藤ちゃんは真剣に答えた</p><p>まず抹殺対象者を誘き出します</p><p>どこに</p><p>港の冷凍倉庫です</p><p>れ、冷凍倉庫</p><p>そして二週間ほど閉じ込めます</p><p>閉じ込められた敵は、必ず死にます</p><p>死ぬだろうさ</p><p>確実に</p><p>どこが、古武術なんだ</p><p>父によりますと江戸時代は、富士山の氷穴に閉じ込めていたそうです</p><p>工藤ちゃんお父さんに騙されているんじゃないだろうか</p><p>ど、どうやって連れて行くの富士山まで</p><p>一応、聞いてみる</p><p>駕籠です</p><p>カゴ</p><p>はい、江戸時代ですから</p><p>そうか駕籠か</p><p>早駕籠で、二日で富士山麓まで辿り着くそうです</p><p>二日</p><p>明治時代は、人力車になったそうです</p><p>駕籠や人力車で富士山までわざわざ連れてって、閉じ込めるんだ</p><p>そんで二週間掛けて、凍らせる</p><p>何かまだ、ご不審な点はございますか</p><p>いや、別に</p><p>今でも、富士山麓の氷穴へ行きますと工藤流の代々の手練れたちによって、閉じ込められた人間が無数に氷づけにされているそうです</p><p>凍ったままなんだ</p><p>はいエターナルですから</p><p>それで美智の眼から見て、旦那様はどんなお方なのかしら</p><p>一向に進まない話に業を煮やして、みすずが口を挟む</p><p>はいわたくしがこれまでご様子を拝見した限り吉田様は、まともな殿方に見えますみすず様のことを大切に思われている様ですし</p><p>そうよ、とっても大切に愛していただいています</p><p>みすずは、満足そうに答えた</p><p>それよりも、わたくしが不思議に感じているのは本来ならば、みすず様の恋敵であるのはずの山峰様が、とてもみすず様と仲良くなさっていることです</p><p>恋敵あたしがですか</p><p>メグが驚いた顔をする</p><p>そう言えば普通は、そうなのかもしれませんわね</p><p>みすずが、メグに微笑む</p><p>あたしはヨシくんがみすずさんと愛し合っているのを見た後に、抱いて貰いましたから最初から、ヨシくんとみすずさんの関係は、よく判っていますし</p><p>みすずも旦那様に恵美さんとのセックスを勧めたのは、あたしですし最初から、恵美さんのことは受け入れています</p><p>あたし、みすずさんの邪魔になっていませんか</p><p>何を言うんです恵美さんこそ、旦那様の正妻になる方ですみすずは、お情けをいただくだけで構わないんですよ</p><p>そんなあたしは名目上の正妻でいいんです本質的にはみすずさんの方が、ヨシくんの奥さんに相応しいことは判っていますみすずさんは、あたしよりも頭が良いし、優しいし、とってもお上品だし</p><p>君たち</p><p>その謙遜し合いは、そろそろ止めた方がいいと思うわよ</p><p>ずっと話を聞いていたミナホ姉さんが楽しそうに、言った</p><p>自分を卑下ばかりしていると吉田くんを克子か渚にさらわれちゃうわよ寧だっているしね</p><p>ハッとして、顔を見合わせるみすずとメグ</p><p>そうでした</p><p>うんそうなんですよね</p><p>正妻の地位を譲り合っているとお姉様方に旦那様を取られてしまいますよね</p><p>今は高校生活を楽しみなさいって、あたしたちに機会を譲って下さっていますけれど</p><p>お姉様方は、パワフルですものね</p><p>溜息を吐く二人</p><p>工藤さん吉田くんはね、とにかく変わった女の子を惹き付ける力があるのよ普通の女の子には効かない魅力かもしれないわでも惹き付けられた女の子は、もう離れられなくなる別に吉田くんの方が、女の子をガツガツ口説いているわけでは無いのよ</p><p>ミナホ姉さんが工藤ちゃんに言った</p><p>それは判ります吉田様は女性に気に入られようと、おかしなパフォーマンスはなさらないですし</p><p>工藤ちゃんが、そう言う</p><p>そうよねヨシくんは、女の子に上面だけのお世辞とか絶対に言わないし</p><p>旦那様は、ご自分の自慢話もなさらないです</p><p>え自慢話</p><p>女の子に好かれようと、お世辞を言うのは判るけれど</p><p>何で自分の自慢話なんかするんだ</p><p>男の方って自分を良く見せようと、おかしな自慢話をすることがあるんですよ</p><p>みすずがそう教えてくれた</p><p>ほら遠藤くんがいつも教室の中で大きな声で話しているでしょ</p><p>メグのその例えは、よく判った</p><p>あれクラスの女の子に向けて、話していたんだ</p><p>オレはてっきり遠藤は、自慢話をしていないと死ぬ病気なんだと思っていた</p><p>というか旦那様は、いつも物静かでいらっしゃいますよね</p><p>うん心の中では色んなことを考えているんだろうけれど、ヨシくんは必要なことしか喋らないよね</p><p>自分じゃ、全然気付かなかった</p><p>そうね吉田くんの余計なことを話さないところは、あたしも気に入っているわ</p><p>ミナホ姉さんまでがそう言ってくれる</p><p>だから吉田くんが質問してくる時は、本当に知りたいことなんだなってよく判るしちゃんと、説明してあげなきゃって思うのよ</p><p>あありがとう</p><p>よく判らないけれど</p><p>とにかく、お礼が言いたくなった</p><p>バカねえ無理して褒めているわけじゃないんだから</p><p>ミナホ姉さんはクククと笑う</p><p>本当に旦那様は正直な方ですし、絶対に嘘を吐かないところが大好きです</p><p>うんヨシくんが好きって言ってくれる時は、本当に心の底から好きって思ってくれていることが判るからとっても嬉しいの心が温かくなるわ</p><p>セックスの時もそうです心の底から、求めて下さっていることが判るから</p><p>うんとっても愛されているって気持ちになる</p><p>女に生まれてきて旦那様の女にしていただいて心から幸せを感じるんです</p><p>二人の高校生の言葉を車の助手席から、女子中学生が真剣に聞いている</p><p>眼を爛々と輝かせて</p><p>馬鹿じゃないのあんたたち</p><p>そんな甘い空気を雪乃が打ち破る</p><p>その男は嘘吐きよあたしが、今までにどれだけそいつに騙されて、酷い目に遭って来たか知っているの</p><p>オレは雪乃を騙し犯した</p><p>何度も、何度も</p><p>その人は、最低のクズ野郎よ</p><p>厳しい眼で、オレを睨む雪乃</p><p>その侮蔑の表情</p><p>みすずとメグが笑い出す</p><p>ミナホ姉さんまで、声を出して笑う</p><p>工藤ちゃんは、子猫のようにキョトンと驚いている</p><p>な何が可笑しいのよ</p><p>怒鳴る雪乃</p><p>雪乃さん旦那様が正直で嘘を吐かないっていうの、どういうことだか判っていますか</p><p>な、何のことよ</p><p>メグが笑う</p><p>ヨシくんはね思っていることが、全部顔に出るの隠し事が何一つできないのよだから、嘘を吐いてもすぐに判るの</p><p>ね、とっても正直な方でしょう</p><p>あたしにも嘘を吐いたことはあるわよずっと前に、遠藤くんに叩かれた傷のことを尋ねたら、階段から落ちたって答えたのでも嘘だって、すぐに判ったそういう顔をしているんだものその上嘘を言って、ごめんなさいって泣きそうな顔をするのよ</p><p>そんなこともあったっけ</p><p>その顔が、とっても可愛かったわ今考えると、あたしはあの時からヨシくんのことが気になっていたんだと思うわ</p><p>メグが、そう言った</p><p>みすずには一度も嘘を吐いてないと思いますただ旦那様は、言いづらいことは心の中にしまわれて言葉になさらないですからでも、そういう時は恵美さんのおっしゃる通り言わなくて、ごめんなさいって顔をなさるんですよそのお顔がとっても、可愛いんですみすずの心にキュンと来るんです</p><p>オレだだ漏れなのか</p><p>だからヨシくんに騙されるなんて雪乃がよっぽと注意不足で、ヨシくんの顔をちゃんと見ていなかったってことなんじゃないのかしら</p><p>みすずも、そう思います雪乃さん、人を見る観察力が足りないんじゃないですか</p><p>二人の指摘に雪乃は</p><p>な何よあたしが悪いって言うの</p><p>ミナホ姉さんが、クククと笑い声を上げる</p><p>まあ、いいじゃない雪乃さんそろそろ、目的地よ</p><p>その言葉に雪乃が窓の外の景色を見て、ハッとする</p><p>この町並みはオレも見覚えがある</p><p>ここは雪乃の家の近くだ</p><p>そうよこれから、あたしたちはあなたの家に行くの</p><p>雪乃がゾッとした表情をする</p><p>大丈夫よ今日は、お手伝いさんは来ないことになっているわあなたのお母さんだって、お仕事でご不在でしょ</p><p>雪乃はさっきまで、実母が高校の校長室に来ていたことを知らない</p><p>今は市川老人と一緒にいるだろう</p><p>雪乃の家に戻っている可能性は無い</p><p>でも家は妹がいるわ</p><p>あらあなたの妹さんは、昨夜は外泊して帰宅していないんじゃなかったかしら</p><p>徹底的に調査しているという様子でミナホ姉さんが雪乃に言う</p><p>雪乃は黙り込む</p><p>とにかくあなたの家に行きますから</p><p>ミラーの中でミナホ姉さんの眼が、ニッと笑う</p><p>ところで、みすず様</p><p>工藤ちゃんがみすずに尋ねた</p><p>なあに、美智</p><p>ずっと気になっていたのですが</p><p>工藤ちゃんが雪乃を見る</p><p>こちらの方はわたくしたちの敵ですか味方ですか</p><p>工藤ちゃんには、結局、雪乃のことを何も説明していない</p><p>敵よ</p><p>みすずは、さらりと答えた</p><p>あやっぱりそうですか</p><p>工藤ちゃんが、ギロリと雪乃を見る</p><p>敵だからこれから、レイプしたり酷い目に遭わせるけれど、工藤さんも容赦しないでね</p><p>了解致しました</p><p>工藤ちゃんの言葉に雪乃は、ゾッとする</p><p>まさか雪乃、お前、全然判っていなかったのか</p><p>そうだ、雪乃はマナの姉だ</p><p>昨日のマナのことを思い出せば</p><p>マナは自分が復讐の対象になっていることに気付かず</p><p>みんなが自分に優しくしてくれるのは当たり前のことと勘違いして</p><p>散々、みんなの前でいい気になって、身勝手な言動を繰り返した</p><p>その結果が今朝の全裸土下座だ</p><p>お前敵の車に乗ったんだぜ</p><p>みすずは雪乃にあたしたちは、これからセックスします雪乃さんは、どうしますかと尋ねただけだ</p><p>どうしますかとだけ</p><p>雪乃さんも、一緒にセックスしませんかとか一緒に楽しみましょうとかそういう誘いの言葉は一切言っていない</p><p>メグも雪乃を誘っていない</p><p>一緒に連れてって、犯されてセックスしたいと言ったのは、あくまでも雪乃で</p><p>そんな雪乃に対しミナホ姉さんは来なさいと答えただけで</p><p>仲間に入れてやるとは、一言も言っていない</p><p>この中に、誰か雪乃さんのお友達はいる</p><p>ミナホ姉さんが車中の人たちに声を掛ける</p><p>誰も返事しない</p><p>雪乃の顔に恐怖が走る</p><p>雪乃さんは、本当に変わっているわよね</p><p>ミナホ姉さんが言った</p><p>自分から敵に拉致されたがる子なんてあたし、初めてよ</p><p>雪乃は今拉致されているのだ</p><p>犯罪組織黒い森に</p><p>さあ、雪乃さんまた酷い目に遭うんだけど構わないわよね今回は、あなたが望んで、あたしたちに付いてきたんですものね</p><p>ミナホ姉さんの復讐はまだ続いている</p><p>ということで、ご提案いただいた技の中から早速一つ出してみました</p><p>エターナルというよりパーシャルですね</p><p>さて、車の到着した先は雪乃の家でした</p><p>雪乃の受難は、これからが正念場となります</p><p>151．決別</p><p>やがて車は、雪乃の家に到着する</p><p>高級住宅地の中の３階建ての大きな家だ</p><p>白い外壁に青い屋根一階部分はガレージになっているのだろうか</p><p>２階のテラスが広くて、庭のようになっていた</p><p>なかなかの豪邸だ</p><p>さすが、一流広告代理店の部長</p><p>追跡車は無かったみたいね</p><p>もしものことを考えて、３回ほどルートを変えたわ左折を繰り返したりね</p><p>左折を繰り返すって</p><p>近い場所で４回左折したらどうなる</p><p>ミナホ姉さんが、ミラー越しにオレに微笑む</p><p>左に曲がって、左に曲がって、左に曲がって、左に曲がれば</p><p>同じ場所をぐるぐる廻る</p><p>そういうことそれでも同じ車が追い掛けて来たら、尾行されてるって考えるべきでしょ</p><p>そうやって、確認するんだ</p><p>ああたしたちに気付いたみたいね</p><p>オレたちの車が近付くと</p><p>ギギギギギギギ</p><p>雪乃の家のガレージの鉄扉が、自動的に開いた</p><p>家には今、誰もいないはずなのに</p><p>ミナホ姉さんが、クククと笑う</p><p>そうとは限らないんじゃない</p><p>オレにはすでに、見当が付いていた</p><p>さあ雪乃さんのお宅にお邪魔しましょうか</p><p>ミナホ姉さんは車をガレージに入れる</p><p>車が５台は入りそうな広いガレージだった</p><p>一番奥のベンツは、白坂創介のだろう</p><p>その隣に</p><p>見たことのある１台の車が停まっていた</p><p>青いミニバン</p><p>さっき、克子姉が運転していた車だ</p><p>その車には、マナが乗っていたはずだ</p><p>つまり家の鍵は、マナが開けたんだ</p><p>ガレージの操作をしているのも、おそらく</p><p>ギギギギギギ</p><p>再び、ガレージの鉄扉が閉まっていく</p><p>完全に閉まりきったのを確認してからミナホ姉さんは言った</p><p>みんな、降りなさい</p><p>オレは雪乃が逃げないように監視する</p><p>いや工藤ちゃんが、すでに先回りして睨み付けている</p><p>敵は逃がしませんっ</p><p>小柄な中学生の美少女が、高校生を見上げてそう言うのは、いかにも滑稽だったけれど</p><p>工藤ちゃんの体術は、雪乃もさっき見て知っている</p><p>また、ビクトリー・ハンマーやらジュピター・サンダーボルトを取り出されては困るので黙って従っている</p><p>雪乃さん、玄関はどこかしら</p><p>ミナホ姉さんが、楽しそうに雪乃に尋ねた</p><p>そこの階段を上がって上よ</p><p>やはり２階が玄関になっている造りなんだ</p><p>そう案内してちょうだい</p><p>ミナホ姉さんが雪乃に命じる</p><p>判ったわよ行けばいいんでしょ</p><p>雪乃は、率先して先頭を歩く</p><p>十段ほどの石の階段を上ると大きな玄関があった</p><p>でっかいドアだピアノとかも普通に入るな、こりゃ</p><p>家の外へは、ガレージからとは別の石の階段が続いていた</p><p>雪乃が制服のポケットから、家の鍵を取り出そうとする</p><p>その瞬間に家の中から、カチャリとロックが外される</p><p>ドアを開けなさい</p><p>雪乃がミナホ姉さんに振り向く</p><p>何を企んでいるんだという眼で</p><p>ミナホ姉さんに急かされて</p><p>雪乃は大きな玄関ドアを開く</p><p>ガッチャン</p><p>外開きに開く、ドア</p><p>家の中には</p><p>バニーガール姿のマナが立って居た</p><p>お待ちしておりました、皆様</p><p>マナはオレたちに深々と頭を下げる</p><p>うん女子中学生のバニー姿はやっぱりいい</p><p>バニーの衣装は、マナの成長途中の肉体のラインをくっきりと浮かび上がらせている</p><p>つるぺたの工藤ちゃんと違って、マナはぷっくりとおっぱいが膨らみかけているから</p><p>その微妙な膨らみが、なんともいえずいい</p><p>それに足も長いし、元々身体のプロポーションのバランスが良いんだよな</p><p>舞夏あ、あんた、何て格好をしているのよっ</p><p>雪乃は妹の猥褻な姿に、思わず文句を言う</p><p>しかしマナは、雪乃を完全に無視する</p><p>マナは玄関口から、靴脱ぎのタタキにストンと下りる</p><p>雪乃の家の玄関は広い靴を脱ぐスペースも普通の家より多めにとってある</p><p>香月様</p><p>マナは、そのタタキに手を付いてみすずに向かって、ススッと土下座をする</p><p>ま、舞夏あ、あんた、どうしちゃったの</p><p>雪乃の驚きは、半端ではない</p><p>自分の妹が、バニーガール姿でオレたちを出迎えた上にいきなり、みすずに向かって土下座しているのだ</p><p>昨日は、大変なご無礼を致しました申し訳ございませんでしたこれからは、身も心を生まれ変わったつもりで精一杯生きて参りますどうか、お許し下さいませ</p><p>マナの言葉に、みすずが微笑む</p><p>いいんですよみすずは、あなたが判ってくれればそれで</p><p>みすずが、メグに振り返る</p><p>嬉しそうに、ニッコリと微笑んだ</p><p>ちゃんと躾けて下さったんですねお見事です、恵美さん</p><p>あたしとヨシくんで一生懸命がんばりました御名穂さんや珠代さんも、色々とご指導して下さいましたし克子さんや渚さんまで助けて下さいましたから</p><p>昨夜から朝に掛けては、本当に色々と大変だった</p><p>そういえば、克子姉はどこに居るんだろう</p><p>これはどういうことなのよ、舞夏</p><p>雪乃が妹に詰問する</p><p>マナは答えない</p><p>土下座したまま雪乃を無視して、みすずを見上げる</p><p>初めてお会いする方に、ご挨拶をしても構いませんか</p><p>ああ工藤ちゃんのことか</p><p>工藤ちゃんは、みすずと同じ制服を着ているから</p><p>正確には、みすずは高等部で工藤ちゃんは中等部制服の細部がちょっとだけ違うんだけど</p><p>それでも、みすずが連れてきた人だということは、見れば判る</p><p>そうですねこの子は、工藤美智みすずの警護役です</p><p>工藤ちゃんが、スッと前に出る</p><p>工藤流古武術工藤美智です香月様の命を受け、みすず様の警護を致しております</p><p>マナに凜として一礼する、工藤ちゃん</p><p>うんやっぱり、武士だなこの子は</p><p>動作が、一々、ピシッとキマっている</p><p>マナは、土下座のまま工藤ちゃんに頭を下げる</p><p>吉田マナと申しますお兄ちゃんの奴隷にしていただきましたまだ、奴隷になったばかりで、右も左もよく判りませんでも、精一杯、奴隷としてご奉仕していきたいと思っていますよろしく、お願い致します</p><p>武士娘が、眼を丸くする</p><p>奴隷ですか</p><p>みすずが、クスッと笑う</p><p>そうよ彼女は、旦那様の奴隷になったの</p><p>工藤ちゃんが、オレをジロッと見る</p><p>ううん</p><p>確かに、色んな意味で問題があるよな</p><p>あたしから奴隷にしていただいたんです</p><p>マナが、工藤ちゃんに言う</p><p>あたしはとても心の醜い悪い子でしただから、お兄ちゃんの奴隷にしていただいて、一からやり直すことにしたんです</p><p>床に手を付いたままのマナが潤んだ瞳で、オレを見上げる</p><p>彼女が自分から望んだことなんだから、仕方ないことよね</p><p>みすずが笑って、工藤ちゃんに言った</p><p>奴隷でいいんですか、あなた</p><p>工藤ちゃんが、マナに尋ねる</p><p>はい奴隷にまで堕ちないと、あたしみたいな性格の悪い女の子はやり直せません</p><p>工藤さんも、どうぞあたしを奴隷として扱って下さいあたし、人に優しくされるといい気になる、馬鹿な娘ですから</p><p>あくまでも旦那様の奴隷ですからね奴隷だからって、勝手に命令とかしてはダメですよ</p><p>みすずが、工藤ちゃんに微笑む</p><p>はいマナは、お兄ちゃんの妹奴隷でセックス奴隷です</p><p>バニーガール姿の女子中学生が頬を赤く染めて、そう言った</p><p>ま、舞夏あんた、一体、どうしちゃったのよ</p><p>妹のあまりの変貌ぶりに言葉を失っていた雪乃がマナに叫ぶ</p><p>大声で喚く姉にマナは、冷たく言った</p><p>お静かに願います雪乃さん</p><p>マナは実の姉を雪乃さんと呼んだ</p><p>雪乃さんとは、これまでずっと一緒に生活して参りましたが今日限りです色々とお世話になりましたありがとうございます</p><p>冷たい態度でマナは、雪乃に頭を下げる</p><p>な何を言っているのよ</p><p>あたしはもう、お兄ちゃんの奴隷ですからこれからは、毎日、お兄ちゃんにご奉仕して暮らさないといけません</p><p>オレは玄関口に置かれた、三つの鞄に気付いた</p><p>マナは私物を取りに来たんだ</p><p>本当に家を出て、オレたちと生活する覚悟なんだ</p><p>いい加減にしなさいっそんな冗談、面白くないわよっ</p><p>妹を叱りつける雪乃</p><p>しかしマナは</p><p>冗談ではありません本当に、マナは家を出て、お兄ちゃんと暮らすんですさようなら雪乃さん</p><p>マナの眼には涙が溜まっていた</p><p>雪乃は絶句する</p><p>白坂舞夏は、もういませんあたしは、吉田マナですだから、雪乃さんはもうあたしのお姉さんではありません</p><p>マナがメグを見上げる</p><p>あたしのお姉さんはメグお姉ちゃんだけです</p><p>その言葉に雪乃は衝撃を受ける</p><p>そうよマナは、あたしの妹になったの安心してこれからは、この子はあたしが可愛がるし、つらい思いはさせないから</p><p>メグが雪乃に言った</p><p>みすずのこともお姉さんだと思ってくれていいんですよあたしたちは、姉妹会のメンバーなんですから</p><p>みすずがマナに微笑み掛ける</p><p>ありがとうございますでも、マナは未熟な奴隷ですから今はまだ、みなさんの妹にしていただくのは、よくないと思いますまずは、メグお姉ちゃんに厳しく監督していただいてお兄ちゃんの奴隷として一人前の働きができるようになりたいんです</p><p>実母と祖父の失態が父の失脚が決定的になったことがマナの心を根本から変えてしまった</p><p>マナはもう自分には今まで通りの生活ができないことを知っている</p><p>これからはオレやミナホ姉さんを頼って、生きていくしかないということが</p><p>いやマナは自分で選んだんだ</p><p>市川さんの家で傷物というレッテルを貼られて、冷ややかな視線を浴びて暮らしていくことより</p><p>オレたちと一緒に、黒い森の中で暮らしていくことを</p><p>十四歳の少女は自ら選択し覚悟した</p><p>家や家族を捨てて行くことを</p><p>恵美あんた、あたしから妹を奪うつもり</p><p>雪乃が物凄い形相で、メグを睨む</p><p>そうね結果的に、そうなるのかもしれないわね</p><p>メグは穏やかに答えた</p><p>でもそれが、彼女の選んだことだから</p><p>メグは、マナを見る</p><p>はいマナがお願いしたことです雪乃さんには、関係無いことです</p><p>マナの言葉に雪乃は</p><p>舞夏っ</p><p>マナを引っ叩こうとするッ</p><p>オレは、その手を押さえつけた</p><p>何するのよっ</p><p>オレの奴隷に勝手なことをするなっ</p><p>あたしの妹よっ</p><p>もう違うッ</p><p>オレの言葉に雪乃がビクッと震える</p><p>マナが雪乃を見上げる</p><p>叩きたかったら、叩いてもいいよこれでもう、お別れなんだから</p><p>寂しそうに、雪乃に微笑む</p><p>色んなことがあったよね楽しかったことも、つらいこともでも、雪乃さん</p><p>雪乃がぶるぶると震え出す</p><p>あたしにとっては、もうあなたは雪乃さんなんですあたしはもう、白坂の家とは関係の無い人間ですから</p><p>マナの決意は固い</p><p>今まで、本当にありがとうございましたでも雪乃さんのことは、忘れようと思いますあたしはこれから、お兄ちゃんの奴隷吉田マナとして、生きていかないといけませんから雪乃さんの妹だったっていう記憶は、これからのあたしには邪魔なんです</p><p>マナの言葉に雪乃は、泣き出す</p><p>舞夏の馬鹿ぁ</p><p>マナは、ゆっくりと首を振った</p><p>白坂舞夏は、もういないんです白坂の家に生まれて自分は特別だって思い込んでいた、あの馬鹿な女の子は完全に消してしまわないといけませんだから、あたしは吉田マナ奴隷という最下層の人間として、一からやり直さないといけないんです</p><p>マナは白坂舞夏という人格を葬り去ろうとしている</p><p>そのために裕福な名家に生まれた少女とは真逆の存在</p><p>オレの奴隷に成り切ろうとしている</p><p>それが家を捨てるという、マナの覚悟なんだ</p><p>マナさん舞夏さんのお部屋で、吉田くんとセックスしていらっしゃい</p><p>ミナホ姉さんがマナに言った</p><p>白坂舞夏と決別するのなら最後にね</p><p>奴隷の身分であるあたしが一人だけ、お兄ちゃんを独占するわけには参りません</p><p>マナは、みすずとメグを見る</p><p>舞夏さんのお部屋でみなさん、どうぞお楽しみ下さいあたしは、最後で構いませんから</p><p>みすずが、床に伏しているマナに近付き頭を優しく抱く</p><p>マナの頭がみすずの柔らかい胸に包まれる</p><p>驚くマナ</p><p>本当に可愛らしくなったわねとっても、嬉しいわマナさん</p><p>みすずは、本当に嬉しそうだった</p><p>あたしねマナさんには、みすずや恵美さんが旦那様のお相手ができない時の人形になって欲しいって思っていたの</p><p>人形ですか</p><p>旦那様がちょっとムラムラなさった時に、率先してお相手するお人形にね</p><p>おトイレみたいですね</p><p>マナは、小さく笑った</p><p>おトイレじゃないわマナは、こんなに可愛いんですもの</p><p>みすずは、マナの頬を優しく撫でる</p><p>おトイレでいいですマナは、セックス奴隷ですからみすずさんのおっしゃる通り他の方がいなくて、お兄ちゃんがエッチしたくなった時にすぐにご奉仕できる女の子になりますおトイレみたいに使って、マナの中に精液をいっぱい吐き出して下さいお兄ちゃん</p><p>マナが潤んだ眼で、オレを見上げた</p><p>そうよマナさんのお仕事は、旦那様を気持ち良くすることもう、旦那様のことだけを考えて、毎日を過ごすのよ</p><p>いい子ねマナ</p><p>みすずが、マナを抱き締める</p><p>これでもう雪乃は必要無いわね</p><p>呆然としていた雪乃がハッとする</p><p>学校の中ではあたしが、ヨシくんの相手をするわ</p><p>メグが、雪乃に挑戦的に微笑む</p><p>みすずも少しでも時間があれば、旦那様に会いに参ります</p><p>みすずも雪乃に微笑む</p><p>家ではあたしも居るわよ</p><p>玄関脇の階段からスーツ姿の克子姉が、下りてくる</p><p>今までは、３階の部屋に居たらしい</p><p>これでマナちゃんも、彼の相手をしてくれたら完璧よね</p><p>克子姉が、ニッコリと微笑んだ</p><p>はいセックス奴隷として、精一杯ご奉仕致します</p><p>マナの言葉にミナホ姉さんが、言った</p><p>あらこれなら、もう雪乃さんは必要無いみたいね</p><p>雪乃にフフフと笑う</p><p>正に嘲笑</p><p>そうですね、マナさんが居るんですもの雪乃さんは、必要ありませんよね</p><p>みすずが、明るく笑う</p><p>そうよ雪乃みたいな子の相手を、ヨシくんはもうしなくていいのよ</p><p>メグがオレに身体を擦り付けてくる</p><p>ああんたたち、舞夏に何をしたのよっ</p><p>たった一日でこの子がこんなに変わるなんて舞夏に、何をしたのっ</p><p>叫ぶ雪乃</p><p>雪乃にしたことと、同じことだよ</p><p>うん、そうだ</p><p>レイプして処女を奪って</p><p>一晩で犯した回数も雪乃の初体験の夜と、ほとんど同じだ</p><p>同じ様な体験をして彼女は変わって、雪乃さんは変わらなかったそれだけの違いよね</p><p>ミナホ姉さんがそう言った</p><p>そうなの、舞夏あなたも、この男にレイプされたの</p><p>雪乃が妹だった少女に尋ねる</p><p>はい、レイプしていただきましたっそれから、昨夜は一晩中、お兄ちゃんに可愛がっていただきました</p><p>舞夏あんた、自分が何を言っているのか判っているの</p><p>表情を変える</p><p>判っています雪乃さんこそ、何も判っていないくせに</p><p>何のことよ</p><p>雪乃は白坂創介や白坂家を取り巻く現在の状況について何も知らない</p><p>雪乃さんは、自分が今、どういう立場に居るのか全然判っていないじゃないですか</p><p>マナがかつて姉だった人に、厳しく言う</p><p>あたしはもうお兄ちゃんの側の人間です仲間にしていただきましたいいえ、仲間にしていただくためにはあたしは何もかも捨てなければなりませんでしたっ</p><p>今まで溜め込んでいた感情の全てをマナは、雪乃に叩き付ける</p><p>白坂の家も、名前も、プライドも何もかも捨てて、奴隷にまで堕ちなければ敵である白坂家に生まれたあたしは、仲間にしていただけるはずがないじゃないですか</p><p>それはマナが、悔恨の夜を通して学んだこと</p><p>いいえ今だって、あたしはまだ試されていますとりあえずは、味方として受け入れて下さっていますがあたしが何か一つでも疑われるようなことをすれば、この方たちは、すぐさまあたしを切り捨てるはずです</p><p>そうよあたしは、あなたが一度でも雪乃さんのことをお姉ちゃんと呼んだら許さないつもりでした</p><p>ミナホ姉さんが暗い笑みで、そう言う</p><p>あたしもマナが何か一つでもみすずさんに失礼なことをしたら、容赦無く叩くつもりだったわ</p><p>メグもそう言う</p><p>メグは、すでにマナの姉として指導しなければならないことを自覚している</p><p>お兄ちゃんは、素直で真面目な人だから騙すことは簡単かもしれないけれど</p><p>うん簡単だと思うよ</p><p>オレは、単純でバカな男だから</p><p>でも他の人たちはこの人たちに、嘘を付き続けることはできないよみんな頭が良くて、怖い人たちだから</p><p>ミナホ姉さん克子姉みすずメグ</p><p>うんみんな、観察力も洞察力も優れている</p><p>ここに居る人だけでなくまた、マルゴさんや寧さんもいるし</p><p>渚だって、ほんわかしているけれど人のことはちゃんと見ている</p><p>みんな隙のない女たちだ</p><p>だから今日まで、お世話になった雪乃さんに申し上げます</p><p>マナが姉だった人に告げる</p><p>こっち側に来るのなら全部、捨てて来なければダメなんだよ</p><p>その言葉には姉妹としての最後の情愛が籠もっているように思えた</p><p>怯む、雪乃の腕に克子姉が、カチャンと手錠をはめる</p><p>な何をするのよっ</p><p>人質がいつまでも自由なままじゃ、格好が付かないわよ</p><p>マナが、こちら側の人間になった以上</p><p>雪乃はたった一人の人質だ</p><p>三時まであなたたちは、楽しんでなさい</p><p>三時にはオーストラリアでの白坂創介逮捕の一報が、各マスコミに流れる</p><p>あたしは克子の手伝いをしているから</p><p>手伝い</p><p>今、白坂創介の部屋の家捜しをしているのよ</p><p>克子姉が、苦笑する</p><p>黒い森に関する資料は、全て持ち去らないとね</p><p>ミナホ姉さんたちはこの家が、いずれ警察に家宅捜索されることを考えて</p><p>今のうちに黒い森との関連を示す物を運びだそうとしているんだ</p><p>オレも手伝おうか</p><p>後でコンピューターを運び出す時だけ手伝って</p><p>コンピューター</p><p>コンピューターは、調べている時間が無いからそれに、消したデータでもハードディスクの中から再生できるでしょだから白坂が使っているのと同じ機種をお屋敷から運んできたの今、デスクトップのどうでもいい部分だけ、新しいコンピューターにコピーしているところよ</p><p>なるほど元々の白坂のコンピューターは、運び出してしまうつもりなんだ</p><p>他にも手伝うことがあったら、何でも言って</p><p>いいからみんなとセックスしていらっしゃいあなたがいないと、みんなが楽しめないでしょ</p><p>それに雪乃さんを困らせるのも、あなたの大切な仕事の一つよ</p><p>雪乃を困らせる</p><p>舞夏さんの部屋でマナさんを抱きなさいそれから雪乃さんの部屋で、メグを抱きなさい</p><p>雪乃の部屋でメグを抱く</p><p>い、嫌よあたしの部屋でなんて</p><p>雪乃が本当に嫌がっている</p><p>自分の部屋を他人に汚される</p><p>それがメグだということに全身で嫌悪感を露わにしている</p><p>恵美いいわね</p><p>ミナホ姉さんの言葉に、メグは頷いた</p><p>はい雪乃のベッドで、ヨシくんに愛してもらいます</p><p>ということで雪乃はまず、妹を失いました</p><p>雪乃の受難は続きます</p><p>白坂邸は、昔一度行ったことのある白金の大教授の家をモデルにしています</p><p>都心の豪邸って、地下とか三階とかがありますね</p><p>まあ土地が高いから、仕方ないんでしょうけれど</p><p>ではでは働いてきます</p><p>152．舞夏の部屋の中で</p><p>マナのいや、舞夏の部屋は３階にあった</p><p>手前が雪乃の部屋で奥がマナ</p><p>廊下の反対側が、白坂創介の書斎だと言う</p><p>あたしたちは、作業に戻るから</p><p>克子姉とミナホ姉さんはその書斎に向かう</p><p>三時までに全て終えて撤収するわあなたたちも、そのつもりでいてね</p><p>みんなを代表して、メグが答えた</p><p>白坂創介がオーストラリアで逮捕されるというニュースは、午後３時に各マスコミに知らされることになっている</p><p>そうなればここにも取材の記者が押し掛けて来るだろう</p><p>だから、その前に白坂創介の部屋から黒い森に関する物は運び出さないといけない</p><p>いずれはこの家にも、警察の捜索が入るかもしれないし</p><p>チャンスは今だけだ</p><p>白坂本家も、この間隙を突いてオレたちが白坂創介の家に潜入するとは思っていないだろうし</p><p>三時って、何のことよ</p><p>雪乃がオレを睨む</p><p>もちろん、オレは答えない</p><p>時間が来るまで雪乃には、何も教えるべきではない</p><p>ここが舞夏さんの部屋です</p><p>マナが部屋のドアを開けた</p><p>どうぞお入り下さい</p><p>部屋の中から、オレたちに声を掛けるマナ</p><p>オレは、雪乃の背中を押す</p><p>ほら入るんだ</p><p>ちょっと、押さないでよ</p><p>騒ぐ雪乃に工藤ちゃんが近付く</p><p>少しは大人しくなさって下さい人質なんですよ、あなたは</p><p>工藤ちゃんは雪乃にスタンガン付きの警棒をいや、何だっけとにかく、取り出す</p><p>抵抗するようでしたら、このジュピター・サンダーボルトの一撃をお見舞いすることになります</p><p>スタンガン部分が、バリバリと青白く放電するジュピター・サンダーボルト</p><p>わ、判ったわよ判ったから</p><p>雪乃は克子姉によって両手首を手錠で縛られている</p><p>電気の火花に雪乃は、あっさりと反抗的な態度を止めた</p><p>それでしたら早く、部屋の中に入って下さい</p><p>工藤ちゃんが睨み付けて雪乃を部屋の中に押し行れる</p><p>メグやみすずも中へオレも続く</p><p>最後に、工藤ちゃんが部屋に入りドアを閉める</p><p>女の子の部屋らしく、ドアには鍵が付いていた</p><p>工藤ちゃんが鍵をロックする</p><p>これでもし、雪乃が部屋から逃げだそうとしても、手錠を掛けられた腕で鍵を開けなくてはならない</p><p>すぐには逃げ出せない誰かに捕まるだろう</p><p>あら広いんですね</p><p>みすずが、部屋の感想をそんな風に言った</p><p>その言葉通り十畳はある広い部屋だった</p><p>みすずの部屋は、ここより狭いの</p><p>オレは、ふと疑問に思って聞いてみた</p><p>みすずの家は、マンションですから</p><p>ただのマンションではない超高級マンションだ</p><p>ですからみすずの部屋は、六畳です</p><p>みすずは日舞とかやっているし</p><p>趣味も多そうだし</p><p>みすずは、たくさん色んな物を持っているようなイメージがあるんだけど</p><p>でも、お部屋には、余り物を置かないようにして広く使っていますみすずのお洋服はほとんど、ウォークインクローゼットに置いてありますから</p><p>ウォークイン</p><p>そういう物置みたいな部屋があるんです</p><p>ああマンションの中に、そういう収納用の部屋があるんだ</p><p>はいお母様とみすずと、それぞれのウォークインクローゼットがあります</p><p>別々の物置部屋が２つあるってこと</p><p>はい、そうですお父様は書斎の備え付けのクローゼットをお使いになっていますから</p><p>みすずは、にこやかに答えた</p><p>そのウォークインクローゼットって、どれくらいの広さの部屋なの</p><p>やっぱり六畳くらいですね普段着ないようなお洋服は、全部そこに仕舞っています</p><p>普段着ないような服という段階でオレには、もう理解できない</p><p>なぜ、普段着ない服が必要なのか</p><p>そして、何でそんな服のために六畳の空間が使われているのか</p><p>もう、考えるのは止めよう</p><p>この子は、超お嬢様なんだから</p><p>でもホント、女子中学生らしい部屋だな</p><p>舞夏の部屋は木のベッドに、白い壁紙で綺麗に片付いていた</p><p>同じく木製の勉強机</p><p>白い洋服ダンスと本棚少女マンガやぬいぐるみが飾られている</p><p>壁には男の芸能人のポスターが何枚か貼られていた</p><p>これが前に言っていたロックバンドのギタリストだろう</p><p>克子様に持って出る荷物は、最低限にするように言われました</p><p>そうだ何もかも持って出たら、マナが自分の意志で家を出たことがバレる</p><p>後で、家宅捜索された時に、変だと思われるだろう</p><p>メグお姉ちゃんが、山峰さんの家から持って出られたのがカバン３つでしたよねですから、マナも３つにまとめることにしました</p><p>マナはそこまで、気遣ってくれるんだ</p><p>下着の替えと普段着と後、お勉強の道具は一式入れました今後、学校は変わっても、お勉強はきちんとしないとお兄ちゃんはマナのことを嫌いになるでしょう</p><p>そうねお勉強は、しっかりやるべきだと思うわ</p><p>学校が変わるってあんた、何を言っているの</p><p>雪乃が、マナの発言に驚いているが構っていられないので、みんなで無視する</p><p>それでお兄ちゃん、あの</p><p>マナは本棚の上から、大きな犬のぬいぐるみを一つ取り上げる</p><p>これ静岡の叔母さんから、いただいた物なんですこれだけは舞夏さんからマナに貰って行ってもいいですか</p><p>マナが心配そうな眼で、オレを見上げる</p><p>うんいいよ持って行けばいい</p><p>とオレが言うと、</p><p>待って、ヨシくん</p><p>メグが、つかつかとマナのところへ歩み寄る</p><p>マナ、貸して</p><p>メグは、マナからぬいぐるみを受け取ると手に取って、中を調べていく</p><p>ぬいぐるみの中に異物が入っていないか、確認しているようだった</p><p>うん、何も隠していないみたいね</p><p>メグは、そう言ってぬいぐるみをマナに返した</p><p>オレが、声を掛けるとメグは</p><p>ヨシくんは、そのままでいいのよマナに対して、鷹揚で優しいお兄さんでいてその分、あたしが厳しくマナを監視するから</p><p>マナを見るメグ</p><p>あたしのこと、憎らしく思ってくれてもいいからね</p><p>マナは首を振る</p><p>マナは、敵の娘だったんだからそれぐらい警戒されて当然ですメグお姉ちゃんは、マナのことを考えて厳しくしてくれているって判ってますから</p><p>そんなマナをメグが抱き締める</p><p>みんなの仲間にしてもらうためだからね</p><p>うんありがとう、お姉ちゃん</p><p>メグに妹を奪われた雪乃がギッとした眼で睨んでいる</p><p>そんな女から離れなさい舞夏あんたは白坂舞夏なのよ山峰の家の娘とは、違うんだからね</p><p>マナが雪乃に言う</p><p>あたしは吉田マナです白坂の家は、もうあたしの家ではありません雪乃さんだって、あたしのお姉さんじゃない</p><p>馬鹿なこと言わないで</p><p>雪乃が妹に怒鳴る</p><p>家とか、家族とか、姉妹とかそんな簡単に捨てられるものじゃないでしょ</p><p>舞夏が穏やかに答える</p><p>そうですだから、あたしは今、必死で舞夏さんとお別れしているんです</p><p>お兄ちゃん舞夏さんが暮らしてきた、このお部屋でマナのことを犯して下さい</p><p>マナがオレをベッドに誘う</p><p>マナは、お兄ちゃんの奴隷です身も心も、お兄ちゃんに捧げます</p><p>ベッドにちょこんと座って眼でオレを誘っている</p><p>ここで犯してあたしを舞夏さんから、完全に切り離して下さい</p><p>みすずがマナに言う</p><p>奴隷が主人にお願いするのは間違っていますよマナさん</p><p>マナがハッとする</p><p>スッと立ち上がりオレの方へ近寄る</p><p>マナが小さな身体で、オレに抱きつく</p><p>小ぶりなおっぱいを、オレに擦り付ける</p><p>手をオレの股間に当てて、すりすり撫でてくれた</p><p>ご奉仕します</p><p>マナがオレのベルトを外し、ズボンのチャックを開ける</p><p>固くなってきていますね</p><p>パンツからオレの勃起を露わにした</p><p>あわっ</p><p>男性のペニスを見て工藤ちゃんが、声を上げる</p><p>美智、よく見ておきなさいこれはお勉強よ</p><p>主人であるみすずの言葉に工藤ちゃんは返事をする</p><p>その眼はオレのペニスをジッと凝視している</p><p>マナがペニスを指で優しく愛撫する</p><p>勃起がさらに高まっていく</p><p>あんなになるんですね</p><p>工藤ちゃんが、絶句する</p><p>美智マナさんは、あなたより一つ年下よ昨日、処女を失ったばかりよでも、もう立派なセックス奴隷よ</p><p>みすずが工藤ちゃんに囁く</p><p>ま、舞夏やめなさいあんたはまだ十四歳なのよっ</p><p>雪乃が喚く</p><p>そうだマナは、まだ十四歳の中学二年生だ</p><p>そんな幼い少女をオレは、犯した</p><p>そして、セックス奴隷にしようとしている</p><p>おしゃぶり致しますね</p><p>マナがオレの亀頭を口に含む</p><p>舌でペロペロと舐め上げてくれた</p><p>そんなイチモツを舐めるなんて</p><p>工藤ちゃんが、思わず呟く</p><p>噂では聞いたことがありましたがまさか、本当にこのような行為が実在するとは</p><p>フェラチオなんて誰でもしますみすずも大好きですよ</p><p>わたくし男性のイチモツを舐める行為など、一部の変態的な婦女子しかやらない行為だと思っておりました</p><p>そんなことありませんフェラチオは、女の嗜みです</p><p>嗜みって</p><p>みすずそれは、言い過ぎのような</p><p>ほら旦那様のお顔を見てご覧なさいとっても、気持ち良さそうでしょうみすずは、この旦那様のお顔を見ると胸がキュンとなりますっお腹の中がとろとろ熱く溶けてくるの</p><p>みすずがオレの顔を見ながら、自分のスカートの中に手を入れる</p><p>旦那様みすず、はしたなくてごめんなさい</p><p>みすずの顔が欲情している</p><p>オレもこの顔を見るのが好きだ</p><p>みすずさんも、ご一緒にいかがですか</p><p>マナがオレのペニスから口を離してそう言った</p><p>亀頭の先からマナの唇に唾が糸になって伸びる</p><p>みすずが、マナに言う</p><p>はいマナが一人だけでご奉仕するのは、申し訳ありませんから</p><p>そして、メグを見上げ</p><p>メグお姉ちゃんもいいんですよ</p><p>あたしはマナの次でいいのよ今は、雪乃を見張っているわ</p><p>本来なら工藤ちゃんに、雪乃の監視をお願いしたいところだけど</p><p>箱入りの武士娘はすっかり、オレのペニスに眼を奪われている</p><p>だからメグが、この場での監視役を引き受けてくれた</p><p>どうせ、ミナホ姉さんの指示通りに次は、雪乃の部屋でメグを抱くことになるんだから</p><p>もっとも当の雪乃は、すでに自分の股間に指を伸ばしている</p><p>ま、舞夏よしなさいっそんなこと、白坂の家の娘がするべきではないわ</p><p>そう言いながらアソコをぐりぐりとイジッている</p><p>みすずさんは、先の方をどうぞ</p><p>マナは下の方を舐めます下の方の舐め方を、今朝、渚様に教えていただきました</p><p>それって、どんな方法なんです</p><p>みすずが、興味を持つ</p><p>とマナは</p><p>それではご説明しますね</p><p>マナがオレに微笑む</p><p>お兄ちゃん、ベッドに仰向けで寝て下さい</p><p>ズボンとパンツはマナが脱がして差し上げます</p><p>マナの小さな手がオレのズボンとパンツを脱がせてくれた</p><p>学生服の上も脱いで</p><p>オレはYシャツ姿で、下半身は靴下だけの姿になる</p><p>ちょっと恥ずかしい</p><p>お兄ちゃんベッドに寝て早くぅ</p><p>バニーガール姿の可愛らしい中学生がオレに囁く</p><p>判った判ったから</p><p>寝転がるオレ</p><p>たくさんの視線を感じる</p><p>特に隆々と勃っているオレのペニスを、工藤ちゃんがグッと食い入る様に見ている視線が痛い</p><p>オレの亀頭が、親の仇であるかの様に怖い顔で凝視している</p><p>お兄ちゃん大きく足を開いて下さぁい</p><p>可愛いウサギちゃんがオレに命じる</p><p>オレは、言われたままに大きく開脚する</p><p>ああオレ、今、肛門までみんなに見られている</p><p>なんじゃこの状況は</p><p>オレの拡げた足の間にバニーガールは身を入れる</p><p>オレのペニスの下に顔を近づけ</p><p>こうやってオチンチンの下の袋を舐め上げるんです</p><p>中学生の小さな舌が玉袋をぺろんぺろんと舐めていく</p><p>男の人の精液って、ここで造られているんだそうですだから、ここを刺激すると、とってもいいって</p><p>うん温かい舌が、玉袋の筋をチロチロと刺激していく</p><p>本当ね旦那様、とっても気持ち良さそう</p><p>みすずがとろんとした眼で、オレを見ている</p><p>それで、マナ、思ったんです一人が袋を舐めている時に、もう一人がオチンチンの先を舐めたらお兄ちゃんは、もっと気持ちいいんじゃないかって</p><p>お前は、天才か</p><p>そうねそれは、やってみるべきだと思うわ</p><p>みすずの口が亀頭に近付く</p><p>香しい息が、オレのペニスに当たっている</p><p>みすずも、気持ち良くしてあげますねっ</p><p>あんぐっと小さな口が、亀頭を頬張る</p><p>ぴちゃぴちゃぴちゃ</p><p>水音がオレの股間から響いてくる</p><p>ヨシくん、とっても気持ち良さそう</p><p>メグの声が遠くで聞こえる</p><p>ああ気持ちいいよみすずマナ</p><p>ペニスの上と下を同時に舌で責められるのが、こんなに気持ちいいなんて</p><p>しかも舌を這わしているのは、二人とも飛びっ切りの美少女だ</p><p>どうします旦那様一回、出しちゃいますか</p><p>みすずがチロチロとカリ裏を舐めながら、オレに尋ねる</p><p>それともマナさんかあたしのお腹の中で、お漏らしなさいます</p><p>工藤ちゃんに、男が射精するところを見せるんだろ</p><p>お勉強させるって言ったのは、みすずだよ</p><p>うふふそうでした</p><p>オレはマナに言う</p><p>マナそこは、もういいから手でペニスをしごいてくれ</p><p>しごくって</p><p>ああ女の子には判らないか</p><p>ここの根元の所を握ってくれ</p><p>こうこれでいいの、お兄ちゃん</p><p>マナがオレのペニスを握ってくれる</p><p>あ、熱いドクドクしている</p><p>舌での感覚と、手での感触はやっぱり違うんだろう</p><p>こうやって手で握るとやっぱり大きくて太いんですね</p><p>マナは、そんな感想を述べた</p><p>こんなのがあたしのお腹の中に入るんだ</p><p>オレはマナの手の上に、自分の右手を重ねる</p><p>こうやって上下に動かすんだ</p><p>マナに手コキのやり方を教えていく</p><p>もっと、力一杯握っても平気だから</p><p>平気なんですか折れたり、潰れちゃったりしないの</p><p>オレはマナの手をギュッと押さえてスコスコとペニスをしごかせる</p><p>みすずはそのまま、チンコの先をペロペロして</p><p>みすずは、嬉しそうに返事してくれた</p><p>オレは空いている左手を、マナの胸元に伸ばす</p><p>バニーガールの服の胸をペロンとめくる</p><p>小さなでも形の良いおっぱいが零れ落ちる</p><p>きゃあんっ</p><p>マナは、悦びの声を上げた</p><p>オレはマナの膨らみかけの弾力のあるおっぱいを揉む</p><p>陥没したままの乳首を指の腹でクリクリする</p><p>ああんっ気持ちいいよ、お兄ちゃんっ</p><p>マナがオレに微笑みかける</p><p>マナ、そのままチンポを擦り続けるんだ</p><p>オレは、チンコから右手を離してみすずの胸に向かう</p><p>あん旦那様</p><p>みすずの制服の裾から中に手を突っ込む</p><p>ブラジャーとおっぱいの間に指を入れブラをめくり上げる</p><p>あんっもつと、乱暴にして下さいっ</p><p>左手でマナの小さなおっぱいを揉み右手でみすずの乳首を摘む</p><p>もう、出そうだよマナみすず</p><p>みすずが唇で、ちゅっぱちゅっぱと亀頭を舐ってくれる</p><p>マナもしこしことペニスの根元を上下させる</p><p>く、工藤ちゃん見えているオレもうすぐ出るよ精液、射精しちゃうよ</p><p>オレの奥底から熱い塊が急浮上してくるッ</p><p>はい、拝見しておりますっいつでも、どうぞっ</p><p>武士っ娘は、熱い眼でオレのペニスを凝視している</p><p>もう、イクよイクイク出るよみすずぅぅ</p><p>その瞬間みすずは、口からペニスを離した</p><p>脈打つように白い精がビビュッと飛ぶ</p><p>みすずはオレの熱い白濁を、自分の顔で受け止めた</p><p>ビュビュビュツ</p><p>ビュッ、ビュッ</p><p>二射目三射目がみすずの顔を汚していく</p><p>すごい飛び出る瞬間、おちんちんがビュクビュクなった</p><p>射精の瞬間、ペニスの根元を握りしめていたマナが驚いたように、そう言った</p><p>すごいあんな勢いであんなにたくさん出るんだ</p><p>工藤ちゃんが驚いている</p><p>みすずさんはい、ティッシュです</p><p>勝手知ったる自分の部屋</p><p>マナがティッシュの箱を、みすずに差し出す</p><p>ありがとうマナさん</p><p>みすずは、ティッシュを数枚引き抜いて自分の顔に浴びた精液を拭った</p><p>お兄ちゃんのは、マナが綺麗にしますね</p><p>マナもティッシュを取って、オレのペニスを拭こうとする</p><p>あマナさん、それはいいのよ</p><p>みすずが、軽く精液を拭いただけでオレのペニスに顔を寄せる</p><p>旦那様は、みすずが綺麗にしますから</p><p>そう言って再び、ペロペロと亀頭を舐める</p><p>零れている精液を舌で舐め取り</p><p>オチンチンの中に残っている精液も、チュッと吸い出すのよ</p><p>みすずが亀頭の先を咥えて、チューチュー尿道の中の精液も吸ってくれる</p><p>恵美さん、ちょっと来て下さい</p><p>みすずがメグを呼ぶ</p><p>どうしました、みすずさん</p><p>近寄って来たメグにみすずは、ニコッと微笑む</p><p>はいお裾分け</p><p>メグに向かって、舌を突き出す</p><p>みすずの舌は、オレの精液で白く染まっている</p><p>メグはクスッと笑って</p><p>メグが、みすずの舌を吸う</p><p>ディープキスする美少女たち</p><p>二人でオレの精液を味わっている</p><p>どちらもオレの女だ</p><p>みすずさんのお顔メグがお掃除しますね</p><p>メグが自分をメグと呼ぶのは激しく興奮している時だけだ</p><p>みすずの顔に付いた精液をメグが舌で舐めていく</p><p>ではマナは、お兄ちゃんのお掃除をします</p><p>マナが、そう言ってオレのペニスや下腹部に垂れた精液を丹念に舐めていく</p><p>それって、舐めても平気なものなんですか</p><p>工藤ちゃんが、みすずに尋ねる</p><p>ちょっと苦いしそんなに美味しい物ではないわでも、旦那様の赤ちゃんの種だし全部、みすずの身体に受け入れたいって思うの</p><p>でも今はこうして、恵美さんやマナさんと分け合うのもいいなあって思うわあたしたち同じ男の人を愛している姉妹だから</p><p>みすずは、笑顔でそう答えた</p><p>そんなみすずの顔にメグが、キスしていく</p><p>みすずさん素敵ですみすずさんに出会えて、本当に良かった</p><p>みすずもそう思ってます恵美さんに出会えて、本当に良かったって</p><p>ありがとうございます、旦那様</p><p>何で、オレが</p><p>旦那様が居て下さったからあたしたち、知り合えました</p><p>うん大好き、愛してるヨシくん</p><p>みすずも愛してます旦那様</p><p>マナさんのことも、大好きですよ</p><p>みすずの言葉にオレのペニスを舐めていたマナが驚く</p><p>あたしも好きよあたしの妹になってくれて、ありがとうマナ</p><p>メグもマナに言う</p><p>ずっとずっと旦那様と一緒に、可愛がってあげますからね可愛い奴隷でいて下さい</p><p>あたしはお姉さんとして厳しいことも言うけれどでも、あなたが好きよ昔から、ずっとあなたが大好きだったわ</p><p>みすずが、マナの未来を</p><p>メグが、過去を語る</p><p>あたし、いいんだよね本当に、みなさんの仲間になっていいんですよね</p><p>マナがポロポロと涙を零す</p><p>いいんだよお前は、オレのマナなんだから</p><p>オレはマナの頬を優しく撫でてやった</p><p>マナの涙が、オレの指を濡らしていく</p><p>あたしもう、一生奴隷でいいですっずっとずっと、お兄ちゃんや、みすずさんや、メグお姉ちゃんや、克子さんや寧さんやマルゴさんやみんなと一緒に居ますみんなと一緒がいいんです</p><p>そんなマナにみすずが微笑んで言った</p><p>さあマナさん次は、一緒に旦那様の精をお腹の中にいただきましょうね</p><p>みすずが服を脱ぎ始める</p><p>マナは、答えた</p><p>メグは、にっこり笑って再び、後ろに下がる</p><p>そうだ雪乃は</p><p>呆然とした顔でオレたちを見ていた</p><p>舞夏、あなた</p><p>鈍い雪乃もようやく実感を持って、理解する</p><p>妹が自分からもう、離れて行ってしまったということを</p><p>ここに居るのはマナ</p><p>白坂舞夏はもう、いない</p><p>正直、四月に入ってから、少し厳しい状態で</p><p>そんなに推敲を重ねられない状態で、毎日アップしています</p><p>色々、お見苦しいところが多くて、申し訳ありません</p><p>明日からは連休なので少し、楽になると思います</p><p>次話は、マナとみすずと３Pです</p><p>雪乃は、しばらく放置プレーです</p><p>153．ファミリー</p><p>制服の上を脱いだ、みすず</p><p>オレの前に、身体を寄せる</p><p>旦那様見てて下さいね</p><p>オレの見ている前でブラジャーを外す</p><p>ポロンと零れる可愛い、おっぱい</p><p>うふふっ旦那様ぁぁ</p><p>みすずが裸のおっぱいをオレの顔に押しつけてくる</p><p>オレの頭をギュッと抱き締めて</p><p>温かい二つの肉の山がオレの顔を包んでいる</p><p>大好き、旦那様</p><p>潤んだ眼でオレを見ている</p><p>乳首を舐めて下さい</p><p>みすずが、オレにおねだりした</p><p>オレは、みすずの左の乳首を口に含む</p><p>すでに固く鋭くなった乳首を舌で転がす</p><p>あんっ気持ちいいです</p><p>みすずが、喘ぐ</p><p>旦那様赤ちゃんみたい旦那様のおつぱいですからね好きなだけ舐めてしゃぶって下さいああんっ</p><p>オレは左の乳首を舌で責めながら、右の胸を揉む</p><p>みすずは巨乳ではないけれどとっても綺麗な美乳だ</p><p>片手にすっぽり入るサイズがみすずらしくて良いと思う</p><p>旦那様ぁぁ絶対に、幸せにして差し上げますからね</p><p>喘ぎながらみすずが、そう言った</p><p>思わず乳首から顔を離しオレは、みすずの顔を見上げる</p><p>幸せにして差し上げたいんですそう思うんですもちろん旦那様と一緒に、みすずも幸せになりたいって思うんですけれどそれ以上に、みすずは旦那様に幸せになっていただきたいんです</p><p>うるうるとした瞳でみすずが、オレに囁く</p><p>オレは、今、とっても幸せだよみすずが居てくれてみんなが居てくれてオレ、今、生まれてきて一番幸せだって思ってるよ</p><p>オレは今の気持ちを正直に言った</p><p>みすずは今だけじゃ、嫌なんです</p><p>みすずがニコッと微笑む</p><p>みすずはずっとずっと、旦那様に幸せになって欲しいんですそのためなら、何でもします</p><p>みすずがオレの顔を優しく撫でてくれる</p><p>旦那様が好きですありがとうございますあたし、旦那様のことを好きになって、愛してるっていうのがどんな気持ちなのか、初めて判りました</p><p>愛してる</p><p>あなたを幸せにしたい自分のことはどうなってもいいから、あなたに幸せになって欲しいこれが愛してるって気持ちなんですね</p><p>でもオレは、もう充分に幸せだよこれ以上、幸せになったらバチが当たるよ本当に、もうオレは満足しているから</p><p>みすずみたいな美少女に愛されてメグもマナも居て克子姉や渚も居る</p><p>ミナホ姉さんの様なお姉さんも居るマルゴさんみたいな、優しくて強いお姉さんも</p><p>そして寧さん寧さんみたいな人と出会えただけで、オレは幸せだ</p><p>旦那様、想像してみて下さい</p><p>あたしたち、みんな一緒に暮らすんですみすずも、恵美さんも、マナさんも黒い森の方々と全員一緒にみんなで暮らして旦那様の子供を産んで、みんなで育てます恵美さんの赤ちゃんや、他の方の赤ちゃんも一緒ですみんなで働いて、みんなで暮らして、みんなで子供を育てるんですどうです、楽しいとは思いませんか</p><p>うんそれは、楽しいだろうと思うけれど</p><p>そうなるための障害は多い</p><p>白坂家との闘争にオレたちが勝たなければメグもマナも、本当の意味で自由にはなれないだろう</p><p>寧さんは、シザーリオ・ヴァイオラという旧敵を退けないといけない</p><p>そしてみすずは、香月閣下にオレとの仲を認めてもらわなければならない</p><p>正直どれも大変なことばかりだ</p><p>それに、一緒に暮らすとしてどうやって生活する</p><p>黒い森は解体されるだろうそれが、ミナホ姉さんの意志だ</p><p>渚のお花屋さんと、克子姉のパン屋さんで全員の生活が賄えるほど稼げるのだろうか</p><p>それだって渚や克子姉が、妊娠・出産する間は、どうやって経営を保つのか考えないといけないし</p><p>そんな顔しないで下さい</p><p>みすずが、オレの額にチュッとキスをする</p><p>旦那様が一人で背負い込むことではありませんあたしたち全員で考えて、全員で一つ一つ、克服していけばいいんです</p><p>そうですよね恵美さん</p><p>はいみすずさんのおっしゃる通りですあたしたち、みんなで考えて幸せになりましょうもっと、もっと幸せに</p><p>いいのかな、オレ今だって、幸せすぎて夢みたいなのに</p><p>オレの言葉にみすずが言う</p><p>旦那様は、あたしたちをお見捨てになられるおつもりですか</p><p>いや別にそんなつもりはないけれど</p><p>それならもっと、もっと幸せになりましょう</p><p>オレの身体を抱き締めるみすず</p><p>旦那様はもっともっと幸せになっていいんです</p><p>みすずを信じて下さい絶対に幸せにして差し上げるんですから</p><p>みすずの眼には決意があった</p><p>美智</p><p>みすずが、工藤ちゃんに振り向く</p><p>即座に返事する工藤ちゃん</p><p>あなたはお祖父様に、あたしの警護だけでなく、監視も命じられていますよね</p><p>みすずは笑ってそう言う</p><p>はい承っております</p><p>お祖父様はどのようにおっしゃっていらっしゃいました</p><p>美智の話せる範囲で構いませんから教えてちょうだい</p><p>工藤ちゃんは仕方ないという表情で、話す</p><p>みすず様と吉田様のまぐあいに関しては、全てみすず様のお好きにさせるようにとみすず様が、きちんと避妊なさっていられるのならばというご指示でした</p><p>香月閣下はオレとみすずのセックスには、文句が無い</p><p>ちゃんと避妊のお薬を飲んでいますご心配をお掛けするようなことにはなりません</p><p>みすずが、そう答える</p><p>後ろで雪乃が睨んでいる</p><p>オレとセックスして唯一、避妊薬ではなく排卵誘発剤を飲まされた雪乃が</p><p>香月様はもし、みすず様が男女の性の快楽に溺れるようなことになっていたとしても、決して干渉することの無いよう、わたくしに厳命なされました男女の交わりを覚えたばかりの男女が、一時の感情だけで突っ走ってしまうということはよくあることだから手出しはしないようにといずれ、恋愛感情が冷めた後に、みすず様がご自身で性に溺れることの愚かしさを学ばれるだろうからと、おっしゃっていました</p><p>香月閣下はやっぱり、オレをただのヤリチン野郎だと思っているんだ</p><p>今は覚えたてのセックスの快感だけで、みすずはオレに溺れていてるのであってすぐに、馬鹿なことをしていると気付くと思っているらしい</p><p>むしろそういう男との体験をしておいた方が、今後はセックスに対して慎重になると思っているんだ</p><p>お祖父様の話を聞いて美智はどう思ったの</p><p>みすずは、工藤ちゃんに尋ねた</p><p>わたくしもみすず様は、下らない男の方に騙されていらっしゃるんだと思っていました吉田様は、みすず様以外にも何人もの女性と関係なさっているというお話でしたし</p><p>確かに、そう思われても仕方がない</p><p>オレだって今のオレの状況は、異常だと思う</p><p>しかし実際に、吉田様や他の女性の方々にお会いしてみると想像していたのとは全く違った状態でわたくしは戸惑っています</p><p>工藤ちゃん</p><p>どう、想像と違ったのかしら</p><p>みすずが、さらに問う</p><p>それは吉田様がとても控え目で、大人しい方だったからです</p><p>控え目</p><p>吉田様は決して、みすず様に馴れ馴れしくはなさいません常に、節度を持った態度で接していらっしゃいますそれに吉田様の方から、みすず様に何かを求められることもありません今の性的な行為もみすず様がお求めになることを、吉田様は受け入れられています</p><p>そのことは、あたしたちも困っている問題ですねえ、恵美さん</p><p>はいもっと、ヨシくんの方から、あたしたちの身体を求めてきてくれたらいいのにって、いつも思っているんです</p><p>みすずメグ</p><p>それはだってオレ、みすずやメグたちに嫌われたくないから</p><p>だって、みんなオレには、もったいないくらいの美少女ばかりだから</p><p>もう、そんなことで嫌ったりしないわよヨシくん</p><p>そうですもう少し、ご自分に自信を持って下さい</p><p>二人の美少女に怒られた</p><p>吉田様は香月様が思っていらっしゃるようなプレイボーイでは無いのですね</p><p>プレイボーイ</p><p>どうしてオレが</p><p>売春婦の組織である黒い森に所属している男性となれば女性をコマすのが仕事のプレイボーイだと思われるのが当然だと思いますが</p><p>確かにそう言われてみたら、そうだ</p><p>黒い森の人間で売れっ子だった克子姉や渚を自分の女にしていて他にも何人もの女の子とセックスしている男だ</p><p>香月閣下としてはヤリチン野郎どころか、立派なエロ事師だと思ったんだろう</p><p>しかもオレのボスは、ミナホ姉さんだ</p><p>行き過ぎた関係にならないように、ミナホ姉さんが監視してくれていると考えている</p><p>お祖父様はあたしが、ただのプレイボーイに執着してしまったとお考えなのね</p><p>みすずは、ちょっと怒った顔をする</p><p>しかもしばらくすれば、男の怖さを知って別れると考えていらっしゃるそういうことなのね</p><p>つまり香月閣下は、オレとの関係は、みすずに男というものについての勉強をさせるための機会だと考えている</p><p>香月閣下は、みすずの処女性なんかには全く拘っていない</p><p>自分が性に対して放埒に生きてきたのだから孫娘だって、セックスを楽しむべきだと思っている</p><p>その祖父としての度量は、凄いと思うけれど</p><p>だけど、オレは</p><p>オレは、エロ事師ではない</p><p>もし、あたしがどうしても旦那様と別れないとしてもお祖父様は、弓槻様にお話しすれば、旦那様の方から別れて下さると思っていらっしゃるんだわ幾らかでもお金を積めば、喜んでそうしてくれると</p><p>みすずが怒る</p><p>バカにしていらっしゃるわみすずのことも、旦那様のことも</p><p>みすずがオレのことについても、怒ってくれる</p><p>それで美智あなたの眼から見て、あたしたちはどう見えますかあたしは、ただセックスに溺れて狂っている女の子ですか</p><p>みすずの言葉に工藤ちゃんは、首を振る</p><p>みすず様は吉田様に家族をお求めなんだと思います</p><p>山峰様やマナ様にも</p><p>工藤ちゃんが、真顔でそう言った</p><p>あなた、判っているじゃないっ美智</p><p>みすずが、嬉しそうに叫んだ</p><p>そうよみすずは、旦那様と家族になりたいのっ恵美さんや、マナさんや、他の皆様ともねっ</p><p>あたしもですっみすずさん</p><p>あたし自分が何でヨシくんの正妻とか婚約とかに拘っていたのか、今判りましたあたしヨシくんと家族になりたいんですっ</p><p>あたし一昨日、ヨシくんの身の上話を聞いた時この人は、あたしよりも可哀想だなって思いましたあたしよりも辛い思いをしているのに、耐えて生きているってそう、思ったらあたし、この人の家族になりたいって思えてきて</p><p>みすずはもっと前からですみすずは、最初は渚様のペットでした渚様にあたしのペットになりなさいって命じられた時は変な感じだったんですけれど今なら、判ります渚様はみすずが心を許せる家族を求めていることに気付いていらっしゃったんですねでも簡単に家族になることなんてできないから渚様は、まずあたしをペットにして下さった</p><p>みすずもオレを見る</p><p>渚様から旦那様のペットになる様に言われた時には正直、動揺しました男の人のペットになるなんてどうしていいか判らなかったからでも旦那様は、みすずにとても優しくして下さいました最初はペットの飼い主としてでしたけれどいつも、みすずのことを気遣って、責任を持って大切にして下さいましたまるで家族みたいに</p><p>そうだったろうか</p><p>オレはみすずを家族みたいに扱っていたのだろうか</p><p>オレには何が家族で</p><p>何が家族らしい行動なのか全然、判らないから</p><p>そうだよねヨシくんて、あたしのこともマナのことも、絶対にメンド臭がらないもんね</p><p>メグがそう言う</p><p>前に何かで読んだことがあるんだけどね愛情って、どれだけ迷惑を掛けられてもガマンできるかってことなんだって</p><p>例えば子供が手が掛かるのは、当たり前でしょうちょっとしたことで泣いたり、喚いたり大暴れするのはそういう子供にお母さんが根気よく世話をし続けるのは、やっぱり愛よね</p><p>オレは、子供の頃から家の中で泣いたり喚いたりしたことは無かったし</p><p>それどころか、母親に何か喋りかけることも許されなかった</p><p>親父には、家の中では、空気になったつもりでいつも、気配を消していろと言われてきたし</p><p>他人ならガマンできないようなことでも、身内ならガマンできるわガマンした上で問題を解決するために努力することができる身内だって恋人だったら許せないことも、家族なら受け入れられる自分の子供のことだったら、自分の身を投げ捨てて死ぬことだってできるのが親の愛情でしょ</p><p>メグはそう言うけれど</p><p>オレの両親ならとっととオレを見捨てて、自分だけ生き残ろうとするだろう</p><p>いやもちろん、世の中にはメグの言うとおりの愛情を持つ親もいるんだろう</p><p>いるんだろうとは思うけれどオレには、関係の無いことだ</p><p>オレの親は、そうではないんだから</p><p>ヨシくんそんな顔をしていないで、こっちを向いて</p><p>ヨシくんは昨日ずっと、マナのために頑張ったよねどうして</p><p>途中で何度もマナのことを見捨てようと思うようなことは無かったあたしは、あったわ正直に言うマナみたいな足手まといが居ると、全体の迷惑になるからもう、諦めるしかないって思ったことが</p><p>マナが真剣な眼で、オレを見ていた</p><p>もしヨシくんが、あんなに頑張らなかったら最後まで、マナを見捨てないでいてくれなかったらマナは、今、ここに居ないと思うの</p><p>オレはただ</p><p>ヨシくんはどうして、マナを見捨てないって頑張れたの何故</p><p>マナがオレを見ている</p><p>それは自分でも、よく判らないけれどとにかく、絶対に見捨てたらダメだって思った</p><p>オレには自分で自分が判らない</p><p>じゃあ、今の気持ちを教えてマナのこと、ヨシくんはどう思っている</p><p>マナに対する今の気持ち</p><p>そうよ教えて</p><p>メグが、オレに尋ねる</p><p>マナもみすずも工藤ちゃんも真剣にオレを見ている</p><p>雪乃だけが、ポカンと口を開けている</p><p>可愛いと思っている</p><p>えっと守ってやらないといけないって、思っている</p><p>守る</p><p>だってマナは、白坂の家を捨ててしまったわけだからオレが守ってやらないといけないだろ</p><p>守るって、何をするの</p><p>とりあえずバイトだな</p><p>うん今の騒動が収まってからだけどとにかく、いっぱい稼がないと</p><p>だってマナの生活費は、オレが稼ぐしかないだろマナはまだ中学生なんだから</p><p>本気で言っているのよね</p><p>本気だよマナにはちゃんと中学校へ通って欲しいし高校もマナは頭が良さそうだから、大学だって行くだろうし</p><p>マナはヨシくんの奴隷なんだよ奴隷のためにお金を稼ぐの</p><p>だってオレの奴隷だろ</p><p>オレの奴隷なんだからオレが全部、面倒を見てやるしかないじゃないか</p><p>マナの眼からほろりと涙が零れる</p><p>マナだけじゃないよメグだって、そうだ</p><p>メグは自分でもバイトするって言ってくれたけれど本当は、そんなことをして欲しくないんだ</p><p>メグには部活を頑張って欲しいしメグは成績が良いんだから進学して欲しいし</p><p>いいのよ、あたしのことなんて</p><p>よくないっオレメグのことについては、ミナホ姉さんにお金を借りるつもりだから</p><p>ヨシくん何を言っているのよ</p><p>将来、オレが働いて全部返済するからそういう約束で、メグの進学費用は貸してもらおうと思っている</p><p>ミナホ姉さんもメグのためなら、貸してくれると思うんだでも、マナのためには貸してくれないだろマナはミナホ姉さんの仇の娘なんだから一緒に居させてくれるだけでも感謝しないといけないからだから、マナのためのお金は、オレがバイトして稼ぐしかないんだよ</p><p>オレはみすずを見る</p><p>だからみすず、ごめんっ</p><p>な何がですか、旦那様</p><p>みすずが、驚いた顔でオレを見る</p><p>みすずにも色んな物を買ってあげたいけれど今は、お金が無いからでも、みすずのことを他の女たちより低く見ているわけじゃないんだ信じてくれちゃんとみすずにも返すから一生掛けてでも、返すよ約束する</p><p>何を返すんですか</p><p>みすずが不思議そうな顔で、オレを見る</p><p>そんなの決まっているだろう恩だよっ</p><p>オレは叫んだ</p><p>オレはみんなに、みすずにも、メグにも、克子姉にも、渚にも、ミナホ姉さんにも、マルゴさんにも、寧さんにも多分、マナにだって恩を受けているからだから、返すよ一生、掛けても</p><p>オレの言葉にみすずが、呟く</p><p>旦那様は、バカですっおバカさんですっ</p><p>うん確かに、オレは頭が悪くて、いつもみんなに迷惑を掛けているけれど</p><p>そういう意味じゃないですっバカぁぁっ</p><p>場が静まりかえる</p><p>オレみんなを怒らせるようなことを言ってしまったんだ</p><p>あのわたくしが言うことではないのかもしれませんが</p><p>静寂を打ち破って工藤ちゃんが口を開いた</p><p>つまり吉田様にとっては、皆様はすでに家族でいらっしゃるんですね</p><p>旦那様旦那様は、間違っています</p><p>みすずが、ぷりぷりしてオレに言った</p><p>オレは大人しく、頭を下げる</p><p>あたしたちの間にあるのは愛です恩ではありません</p><p>愛</p><p>今のお言葉でどうして、旦那様が何でもお一人で背負い込まれようとするのかがよく判りました恩を返すとか二度と思わないで下さい不快です納得ができません</p><p>あたしたちはもう家族です家族なんですから甘えて下さい感謝はしても、恩を返すなんて他人行儀なことは絶対に言わないで下さい</p><p>あたしも、そう思うわみすずさんとあたしはヨシくんの奥さんなんだから、旦那様はどっしり構えていてくれていいのよ</p><p>恵美さんみすずは</p><p>正妻が二人いたっていいじゃないですかあたしたちの旦那様は、器の大きい人間ですから</p><p>メグがみすずに微笑む</p><p>お祖父様にご報告する時に伝えて下さいみすずは旦那様と正式な結婚は致しません香月の家の名を汚すようなことは断じてしませんしかし生涯、旦那様以外の男性を主人に持ちませんもう、この方はみすずの旦那様ですから</p><p>判りましたみすず様と吉田様は、家族のように愛し合っていらっしゃるとお伝えします</p><p>家族のようにではないわ家族ですみすずはもう、旦那様の妻ですから</p><p>みすずが宣言した</p><p>お兄ちゃん、あたしは</p><p>マナが泣き顔でオレを見る</p><p>あたしも家族にしてくれる</p><p>何言っているんだよマナを奴隷にした時からオレの中では、お前は家族だよそうじゃなきゃ奴隷になんかできないって</p><p>マナがオレの腕に飛び込んで来る</p><p>好きっお兄ちゃん、大好きっ</p><p>オレはマナを抱き締めてやる</p><p>いっぱいいっぱいご奉仕しますずっとずっと可愛がって下さい</p><p>みすずも可愛がっていただきます</p><p>じゃあ、あたしはヨシくんのことを可愛がる方に廻ろうかしら</p><p>そう言うメグに、みすずが</p><p>ああ、待ってみすずも、可愛がる方もやりたいですっ</p><p>じゃあ一緒に、みすずさん</p><p>はい一緒に、恵美さん</p><p>微笑み合う二人</p><p>ちょっと待ちなさいよあんたたち</p><p>雪乃が口を開く</p><p>訳のわかんないことばっかり言って勝手に盛り上がって</p><p>雪乃はパニックを起こしているようだった</p><p>ここはあたしの家でその子は、あたしの妹なのよ勝手に家族ごっことかしないでよっ</p><p>ていうかあたしは、何なのよ</p><p>あたしはあんたの何なの勝手に犯されてメチャメチャにされた、あたしは</p><p>激しい怒りの形相で</p><p>あたしは、どうなるのよっ</p><p>連休に入ったのですが初日は疲れが溜まっていたのか、目が醒めたら夕方の４時でした</p><p>それでもリボルテックの機動歩兵を買いに、秋葉原まで行ったのですがどこにも無い</p><p>売り切れなのか、発売前なのかさえ判らないまま帰宅しました</p><p>個人ブログなんかじゃ、もうレビューしている人もいるんですけれどね</p><p>さて前に書いた他の小説をアップする作業も開始しています</p><p>頑張らねば</p><p>しかしこの作品を書き始めた時は、ゴールデンウィークまでには絶対に終わっているつもりだったんですけれど</p><p>154．性の宴（その１）</p><p>そんなの、仕方ないじゃないですか</p><p>オレが答える前に</p><p>マナが、姉を睨んでそう告げる</p><p>ギョッとする、雪乃</p><p>舞夏なんて人は、もういませんあたしは、マナです</p><p>マナが小さなおっぱいをオレの胸に擦り付ける</p><p>お兄ちゃんの奴隷なんです</p><p>そう言ってマナは、オレにキスをした</p><p>舞夏馬鹿なことを言うのは、もう止しなさい怒るわよ</p><p>雪乃の言葉にマナは、キッとした眼で振り向く</p><p>雪乃さんこそ敵のくせに、いい加減にして下さいッ</p><p>敵</p><p>実妹からの激しい敵意に雪乃は動揺する</p><p>お兄ちゃんは黒い森の復讐のために、仕方なく雪乃さんをレイプしたんですそうじゃなかったら、お兄ちゃんが雪乃さんみたいな人とセックスするはずがありませんッ</p><p>マナは雪乃が、オレにとっての安心毛布だったということを知らない</p><p>その上マナは今、必死に自分の過去を否定しようとしている</p><p>白坂舞夏から、脱皮しようとしている</p><p>だから自分にとって都合の良い現実を自分で創って、信じ込もうとしている</p><p>マナ、それは違うんだ</p><p>オレがそう言ってもマナは</p><p>いいんですよ雪乃さんのことを庇わなくてもお兄ちゃんは、真面目で優しい人だから、雪乃さんみたいな敵にも、ついつい優しくしちゃうんですよねマナには、よく判ります</p><p>そういう思い込みの激しさこそ</p><p>マナが雪乃の妹であり、白坂の家の娘だからなんだと思うけれど</p><p>だからマナが、お兄ちゃんの代わりに雪乃さんに言ってあげますから</p><p>マナが姉を見る</p><p>雪乃さんあなたは、白坂創介さんへの復讐のための道具でしかありませんだからお兄ちゃんにレイプされちゃったんですそれだけですよだって雪乃さんには、女の子としての魅力なんて、これっぽっちも無いんですから</p><p>舞夏、あんた</p><p>そんな顔して睨んだって、全然怖くないですよ</p><p>マナは、平然と姉に立ち向かう</p><p>判らないんですか雪乃さんは、今、敵に拉致されて捕まっているんですよ暴れて逃げだそうとしたって無駄ですあたしたちは、絶対にあなたを逃がしませんからね</p><p>それが、実の姉に言うことなの</p><p>雪乃も舞夏を睨み付ける</p><p>あたし子供の頃から、雪乃さんのことが大っ嫌いでした</p><p>その舞夏の言葉に</p><p>雪乃の怒りの顔が崩れる</p><p>な、何を言うのよ</p><p>雪乃さんはいつも、あたしに命令ばかりしてあれをしてはいけない、これもしてはいけないって禁止の命令ばかりしていましたずっと、意地悪であたしが嫌がったり、困ったりする顔を見て、ずっと喜んでたじゃないですか</p><p>それは、</p><p>それはあんたは子供の頃は、身体が弱かったしあたしは、姉として</p><p>姉として身体の弱い子をイジメて、せせら笑っていたんですか</p><p>違うわよそんなことはないわあたしは、ずっとあんたのことを考えてそれで、姉として注意していたのよ</p><p>嘘吐きッ</p><p>舞夏が、叫ぶ</p><p>あたしが静岡に療治に行ったのに一度も、会いに来てくれなかったくせに</p><p>マナがぶるぶると震えている</p><p>オレはマナの手を握りしめる</p><p>もう全部、吐き出せよ</p><p>姉に対する思いを</p><p>こんな機会は二度と来ないかもしれないのだから</p><p>マナが涙目で頷いて再び、姉に向かう</p><p>だってそんなのどうしようも無いでしょうあたしは、学校とか部活とかあって忙しかったんだから</p><p>電話だって掛けてくれなかったくせにッ</p><p>マナの言葉が雪乃に鋭く突き刺さる</p><p>あんたなんか、お姉ちゃんじゃないッッ</p><p>あたしが静岡から帰って来た日雪乃さんは、あたしのことを厄介者が帰って来たみたいな眼で見てたよね</p><p>そんなことしてないわよ</p><p>しかもあたしのこのお部屋は、雪乃さんの普段使わない物の荷物置き場になってたママに全部、自分の部屋に片付けなさいって言われたら、雪乃さんは凄い憎々しげな眼であたしのことを見たのよまるであんたなんか、帰って来なければ良かったのにって言ってるみたいだった</p><p>誤解よあたしは、そんな人間じゃないわ</p><p>雪乃は、必死で否定するが</p><p>だって、雪乃さん全然、あたしに優しくなかったじゃないですかッ</p><p>雪乃がショックを受ける</p><p>あたし優しくなかった</p><p>そんなことないわよッ</p><p>雪乃も憎しみを爆発させる</p><p>あたしいっぱい、あんたに優しくしてあげたじゃないッ冗談じゃないわよっ舞夏、あんた何様のつもり</p><p>いつも、意地悪な小言ばっかり言ってあたしのこと嘲笑っていただけじゃないっ舞夏は、まだ子供だから、そんなことは止しなさいとか舞夏は、他の子よりも成長が遅いんだから、そういうのはまだ早いとか一々、あたしの心を傷付けるようなことばっかり言って</p><p>あんたのことを気遣って、そう言ってあげたんでしょう子供のくせに、生意気言うんじゃないわよッッ</p><p>舞夏の部屋で</p><p>姉妹の怒号が響く</p><p>いつもいつもいつもあたしを子供扱いして馬鹿にして大っ嫌いよあんたなんて</p><p>姉の気遣いが判らないなんて、それこそ子供の証拠でしょ</p><p>二歳しか違わないのに自分だけ、大人ぶらないでよねっ</p><p>あたしは大人よ少なくても、あんたよりはね</p><p>あんたなんか、あたしのお姉ちゃんじゃないわよ</p><p>マナの叫びに雪乃が禁断の言葉を放つ</p><p>人よりも成長が遅い未熟児のくせに偉そうなことを言わないでッ</p><p>工藤ちゃんが雪乃にスタンガンの一撃を放った</p><p>ぎゃああッッ</p><p>電撃に震え、床に崩れ落ちる雪乃</p><p>工藤ちゃんが雪乃を見下ろして、言う</p><p>わたくしにも、姉がいますからマナ様のお気持ちは、よく判ります</p><p>倒れた雪乃の背中をコツンと蹴って</p><p>人よりも成長が遅くて、悪うございましたですがわたくしたちは、自分で成長を止めているわけではございませんので</p><p>工藤ちゃんも小柄なことを気にしているんだ</p><p>だからあんな大振りで派手な技にばかりこだわっているんだ</p><p>わたくしは、なるべく中立な立場に立っているつもりでしたがなるほど、この方がなぜ敵なのかということは、よく判りました</p><p>工藤ちゃんはそう言った</p><p>この方は独善的で身勝手な思い込みを家族の愛情と称して、押しつけてくるそういう種類の人間の様ですね</p><p>工藤ちゃんの分析は、的確だ</p><p>わたくしの姉にそっくりです</p><p>そう言えば工藤ちゃんにもお姉さんが居るって言ってたっけ</p><p>お父さんの工藤流を否定して空手とマーシャルアーツをやっているというお姉さんが</p><p>ふんそれが何よ、あんたには関係無いでしょこれは、あたしの家の問題よ姉妹のことに口出ししないでよ気にくわないから、すぐに暴力に訴えるなんて最低だわそこの男と一緒よこの犯罪者</p><p>床に転がったまま、雪乃が怨嗟の言葉を吐く</p><p>そうよあたしたちは、犯罪組織の人間よそれが、何か</p><p>メグが雪乃を見下ろして言った</p><p>あんたたち全員捕まって、死刑になればいいのよ</p><p>雪乃がメグを睨み上げる</p><p>それって自分の妹も、死ねばいいって思っているってことですか</p><p>工藤ちゃんが雪乃に尋ねる</p><p>彼女は、もうあなたの敵ですよ</p><p>堪えるべき時に、堪えられない雪乃は</p><p>言葉を選ぶべき時に、言葉を選べない雪乃は</p><p>最悪の返答をする</p><p>そうよこのまま白坂家の恥になるくらいなら舞夏なんて、今すぐに死んじゃえばいいのよッ</p><p>オレはマナをギュッと抱き締める</p><p>マナ、オレはここにいるからな</p><p>うん抱き締めてもっと、強く抱き締めてお兄ちゃん</p><p>雪乃は、さっき姉妹のことに口を出すなって言ったわよねあたしは、あなたの母親違いの姉妹よだったら、あたしには、あなたに文句を言う権利があるわよね</p><p>雪乃がメグに牙を剥く</p><p>あんたなんて姉妹じゃないわよッあたしは、あんたのことなんて絶対に認めないからねッ</p><p>その言葉に、マナが反応する</p><p>だったら、あたしだってあなたの妹じゃないわよッ</p><p>マナが雪乃の心を突き落とす</p><p>あたしのお姉ちゃんは、メグお姉ちゃんよ雪乃さんなんて、もう知らない要らないもう関係無いんだから</p><p>メグお姉ちゃんは昔から、あたしに優しかったよいつ会ってもどんな時でも静岡にも、手紙をくれたんだよ年賀状だって、毎年必ず</p><p>だって、あなたはあたしの妹だからずっと、妹だと思っていたから</p><p>メグがマナの背中を優しく撫でる</p><p>メグお姉ちゃん、ごめんねあたしずっと、お姉ちゃんの気持ちに気付いてなかった</p><p>いいのよ、あたしはお姉さんなんだものガマンできるわ</p><p>マナとメグが見つめ合って、手を繋ぐ</p><p>ちょっと舞夏、離れなさいそいつは白坂の家の敵なのよ</p><p>動揺する雪乃に、マナは</p><p>敵は、あんただッ</p><p>雪乃は衝撃を受ける</p><p>マナは大きく深呼吸する</p><p>すーはー、すーはー、すぅ</p><p>そしてオレを見て、力なく微笑んだ</p><p>ごめんねお兄ちゃん、ずっと待たせて</p><p>マナねずっと、気持ちが定まらなかったマナは、ずるい子だから口では、すぐに調子のいいことばかり言っているけれど心の中では、ずっと悩んでいたのこのままでいいのかいけないのかマナは馬鹿だからまだ、自分には、運命の選択権があるんだと勘違いしてたごめんね</p><p>マナ自分に何も無くなっちゃうのが、怖かったマナを守ってくれるものが、いっぱい欲しかったお兄ちゃんたちと一緒に行くって宣言した後でもこんな状況になっても、なお白坂の家に戻る可能性は無いのかとかそんな、ずるいことばかり考えていたの</p><p>マナは変わろうとしていた</p><p>今までのマナは言動に、どこか力が入っていた</p><p>本心を隠そうと身体のどこかが緊張していた</p><p>その緊張が消えていく</p><p>それはしょうがないよ</p><p>だってマナは、怖かったんだろ</p><p>自分を守ってくれる色んな物を失うことが怖かったのだろう</p><p>かといってオレや黒い森を完全に信じることもできなかったろうし</p><p>どこかに、少しでも自分を守ってくれる可能性があればそれに縋りたいと思うのは当然だ</p><p>マナはオレと違って頭が良くて観察力も洞察力もある子なのだから</p><p>ありがとう、お兄ちゃん</p><p>マナがオレに微笑む</p><p>あたしもう、お兄ちゃんしかいないお兄ちゃんしか残っていないって思うやっと、それが判ったの</p><p>マナが、オレに擦り寄って来る</p><p>そうしたらマナには、メグお姉ちゃんも居るってことが判ったのみすずさんや克子さんたちも、本当にマナの仲間になってくれる人たちなんだって信じられるようになった判ったよ、マナ、やっと判った</p><p>お兄ちゃんも、マナと同じなんでしょ</p><p>お兄ちゃんも本当の家族を失くしてもう、マナたちしかいないんでしょだから、あたしたち家族になるんだよね</p><p>マナの洞察力が</p><p>初めてオレに向けられる</p><p>マナという少女がオレという人間の内側を、解析しようとしている</p><p>いやでも、オレには家があるし両親だって生きているし</p><p>そうなの、お兄ちゃん</p><p>うん、親父は失踪中だし母親とは二度と会いたくないし、向こうも会ってくれないと思うけれどだけど、オレにはまだ、戻らないといけない家があるから</p><p>その家で、誰かがお兄ちゃんを待っていてくれているの</p><p>マナがオレを問い詰める</p><p>いやそんな人はいないけれど</p><p>あの家には</p><p>あそこには</p><p>ずっと、オレが寝起きしたソファがある</p><p>家の中で一人ぼっちになったオレが丸くなって、自分のぬくもりで自分を温めたおんぼろのソファが</p><p>あそこはオレが、帰るべきところなんだ</p><p>あの家ではオレがオレを待っている</p><p>お兄ちゃん、可哀想</p><p>お兄ちゃん自分が一人ぼっちで寂しいってことも判らなくなっちゃっているんだね</p><p>マナが、オレを抱き締める</p><p>でももう、大丈夫だからね</p><p>マナが、オレに微笑みかける</p><p>マナが一生、一緒に居てあげるから一生、お兄ちゃんの奴隷になるからね</p><p>愛してるよお兄ちゃんのことがとっても、愛おしい</p><p>マナが、オレにキスをした</p><p>止めなさい、舞夏はしたないわよっ</p><p>怒鳴る雪乃の声はもう、マナには聞こえない</p><p>いっぱい慰めてあげるねマナは、もう大人の女だからお兄ちゃんに女にしてもらったんだもんね</p><p>マナの細い指がオレのペニスを触る</p><p>あなた、本当に舞夏まで犯したのそんな小さな子をレイプして恥ずかしくないのっ恥を知りなさいよぉ</p><p>雪乃の声をオレたちは無視する</p><p>抱いて舞夏さんのベッドの上でお兄ちゃんあたしのお兄ちゃん</p><p>オレはマナに、ベッドの上に押し倒される</p><p>仰向けでドスンと身体を横たえる</p><p>枕からマナの髪の匂いがした</p><p>ここは、マナの匂いがする</p><p>マナがオレの上に被さって、ニコッと微笑む</p><p>もっともっとマナの匂いを嗅いでそして、マナの身体をお兄ちゃんの匂いでいっぱいにして下さい</p><p>マナがまたオレにキスする</p><p>マナの方から舌を絡めてきた</p><p>愛してる愛してる愛してるようお兄ちゃぁん</p><p>マナが荒々しく、オレの舌を吸う</p><p>その間にオレのペニスが熱く湿ったものに包まれる</p><p>見るとメグが、オレのペニスをしゃぶっていた</p><p>マナばっかり、ずるいわよ</p><p>亀頭をチロチロと舐めながらメグが、マナに言う</p><p>えへっごめんなさい、お姉ちゃん</p><p>ヨシくんは、みんなのヨシくんなんだからね</p><p>そんな二人にみすずが言う</p><p>マナさんもあたしたち全員の妹ですからね</p><p>みすずも、マナさんのお姉さんですいいですね</p><p>はいっみすずお姉ちゃん</p><p>みすずも、一緒に旦那様にご奉仕してもいい</p><p>みすずまでが参戦するのか</p><p>ベッドの上に仰向けのオレ</p><p>オレとキスするマナ</p><p>ペニスをフェラするメグ</p><p>みすずはオレのシャツをまさぐって</p><p>旦那様の乳首舐めて差し上げますね</p><p>おおお</p><p>凄まじい快感がオレを襲う</p><p>可愛い中学２年生</p><p>クラスメイトの高校１年生</p><p>年上なのに愛らしい高校２年生</p><p>三人の美少女にオレは同時に責められていた</p><p>あんたたち変態なんじゃないの変態よみんなみんな、変態ばっかり</p><p>相変わらず雪乃が喚いているが</p><p>その手は手錠をはめられたまま、自分の股間をまさぐっている</p><p>いつの間にか十四歳の少女の部屋に、淫臭が立ちこめていた</p><p>ここはこれから、セックスの宴の会場となる</p><p>美智その女の監視は、あなたがしていてちょうだい</p><p>みすずが美智さんにそう言うが</p><p>と、答えた工藤ちゃんは呆然とオレたちの痴態を眺めている</p><p>もっとも、雪乃はオナニーを開始していて、最早逃げるような状況にはない</p><p>オチンチン、ビクンビクンしてるよ</p><p>メグがそう、言った</p><p>マナさんお先に、とうぞ</p><p>みすずが、マナに微笑む</p><p>マナの言葉に、みすずは</p><p>その代わり美智に見せて上げて下さいね</p><p>工藤ちゃんに見せる</p><p>や、止めなさい舞夏あんたはまだ、子供よ中学２年生なのよ</p><p>子供じゃないです、マナは女です</p><p>マナが嘲りの目で雪乃を見下ろす</p><p>美智この子は、あなたよりも一つ年下の中学２年生よ昨日、処女を失ったばかりなのでも、もう立派に男の人を悦ばせることができるのよ</p><p>工藤ちゃんがジッと見ている</p><p>旦那様はそのまま、寝ていて下さいね</p><p>そうねマナが上になって、自分でヨシくんを受け入れるのできるわね</p><p>はいメグ、お姉ちゃん</p><p>マナがバーニーガールの衣装のおへその辺りに手を伸ばす</p><p>お兄ちゃんこの服、エッチな作りになっているんだよおへその所からねお尻の先まで、ジッパーで開くようになっているの</p><p>マナの白い指が寝ているオレの眼の前で、ジーッとジッパーを開いていく</p><p>マナの下腹部から女性器が、露わになる</p><p>うふふマナは、下の毛が生えていないからいいんだって克子さんに、そう言われたの下の毛が生えていると、ジッパーに毛が挟まって痛いんだって笑っちゃうよね</p><p>ジッパーの間のマナのヴァギナは、すっかり濡れている</p><p>割れ目が、わずかに開いていた</p><p>美智、見えるマナさんの女性器濡れているでしょこんなに小さいところに、旦那様の全てを受け入れるのよ</p><p>そんな、入るわけがありません</p><p>工藤ちゃんが最大に勃起したオレのペニスと、マナの膣穴を見比べてそう言う</p><p>入りますもう何度も受け入れましたからマナは、女です</p><p>マナが、妖しく微笑む</p><p>舞夏止しなさいそんな</p><p>叫びながらも股間を押さえる雪乃の手は、小刻みに震えている</p><p>バニーちゃんの格好のままお兄ちゃんと繋がるね</p><p>興奮している、マナ</p><p>ゴクリと唾を飲み込む</p><p>バニーガールの服を着たまま長いウサギ耳を付けてはいるけれど、おっぱいと女性器を剥き出しにしてマナがオレの身体に馬乗りになる</p><p>オレのペニスを、騎乗位の体勢で自分の膣口に押し当てて</p><p>さあマナの中へ入りましょうねっううッ</p><p>亀頭がヴァギナを押し開いていく</p><p>うああああああっ</p><p>とろとろと愛液の滴る内側へオレのペニスを呑み込んでいく</p><p>ま、舞夏ぁ</p><p>本当に、入って行っちゃってる</p><p>ズボボボッとマナの胎内に進行していく熱棒</p><p>あっ来るマナの中に貫いてくるよぉお兄ちゃん</p><p>マナがオレの上に体重を掛けてペニスの全てを呑み込もうとする</p><p>あっあっああーっ</p><p>根元まで完全に挿入された瞬間ペニスに押し出されたマナの愛液が、ジュワーッと結合部から外に溢れ出した</p><p>今までのセックスでは、濡れにくかったのに</p><p>完全にオレを受け入れたマナの胎内はグチョグチョに湿っていた</p><p>なおもトロトロと、温かい液を零している</p><p>ふぅふぅふぅ</p><p>オレをお腹の中に収めたままマナが、大きく深呼吸する</p><p>大丈夫か、マナ苦しいのか</p><p>オレが下から、マナに尋ねると</p><p>苦しい方がいいの痛い方がいいのマナは</p><p>オレはそんなマナに言った</p><p>オレは、マナが気持ちいい方がいい</p><p>気持ちいいよお兄ちゃんと繋がっているんだもの</p><p>マナはオレと繋がったまま、腰を捻って雪乃の方を見る</p><p>そして、下腹部のジッパーが開いた箇所を大きく引っ張って雪乃に示した</p><p>見て下さい、雪乃さんこれ、お兄ちゃんが書いてくれたんですよ</p><p>マナの下腹部に浮かぶ緑色のタトゥの文字</p><p>宝</p><p>お兄ちゃんがマナのことを宝だって言ってくれたんですだから、宝って書いてくれましたこれ、一生消えないんですよ</p><p>嬉しそうにタトゥを晒すマナ</p><p>あんた、舞夏にまで</p><p>雪乃が怒りの眼で、オレを見る</p><p>雪乃さんにもあるのよ</p><p>メグが、雪乃を後ろから羽交い締めにする</p><p>みすずが、制服のスカートを捲り上げた</p><p>なあに、それ大っきなパンツ格好悪い</p><p>マナが、オレとセックスしたまま雪乃のデカパンを笑う</p><p>は、離しなさいよ</p><p>暴れる雪乃をメグは離さない</p><p>みすずか、デカパンをくるりとめくって下腹部を晒す</p><p>そこに現れたのは</p><p>緑のタトゥーの文字</p><p>吉田</p><p>あははははなあに、それバッカみたい</p><p>マナが笑う度にオレのペニスがキュウキュウ締まる</p><p>見ないで見ないでよ</p><p>雪乃は、恥辱に顔を赤くして、喚いた</p><p>見ないわよあんたになんて、もう興味が無いもの</p><p>マナは雪乃に言った</p><p>お兄ちゃん、そろそろ動くね</p><p>オレを見下ろして微笑む、マナ</p><p>ゆっくりと腰を動かしていく</p><p>んっうんっんんっ</p><p>ズッ、ズッ、ズッと</p><p>マナの胎内を、オレのペニスが擦り上げていく</p><p>マナ、奥はまだ苦しいんじゃないの</p><p>でもこの方が、お兄ちゃんが気持ちいいんじゃないの</p><p>オレは、マナにも気持ち良くなって欲しいから</p><p>みすずが口を挟む</p><p>マナさんお腹の中で、旦那様のオチンチンが当たって気持ちいいところを探して見て下さい</p><p>気持ちいいところ</p><p>はいみすずだと、入り口から少し入った辺りの上の方とかが感じます</p><p>オレも知らなかった</p><p>あ旦那様には、まだ、お話ししていませんでしたね</p><p>そういうことは、教えておいてくれよ</p><p>ごめんなさいちょっと、恥ずかしくて</p><p>オレたちの間に、今更、恥ずかしいとかは無いだろ</p><p>オレの言葉にみすずが笑う</p><p>そうですね次からは、全部、お話しします</p><p>次ったってすぐだぞ</p><p>マナの次は、みすずだからな</p><p>みすずの眼が悦びに輝く</p><p>はいお願いしますっ</p><p>あたしは、今じゃなくってもいいからねヨシくん</p><p>そんなメグに、みすずが言う</p><p>門限があるみすずに気を遣っているのだろう</p><p>確かに、メグとは夜にしたっていいんだけれど</p><p>ダメですよ恵美さんは、みすずと一緒です二人一緒に抱いていただきましょうよ</p><p>二人一緒に</p><p>みすずのアソコと恵美さんのアソコ旦那様に味比べしていただきましょうねえ</p><p>やってみたい</p><p>よし、次は二人一緒だいいな、メグ</p><p>うんヨシくんがしたいなら</p><p>そう言いながらもメグの顔も欲情している</p><p>メグだってみすずと３人でのセックスを、待ち望んでいたんだろう</p><p>オレたちのそんな会話を</p><p>雪乃が憎々しげに聞いている</p><p>自分で自分を慰めながら</p><p>その間にマナは腰をくねらせて、オレの亀頭を膣内の色んな場所に擦り付けている</p><p>ああっここ、気持ちいいっ</p><p>マナの身体が震える</p><p>そうでしょう探してみると、いっぱい気持ちのいい場所があるでしょう</p><p>はいみすずさんあっ、あっ気持ちいいよどうしよう、癖になっちゃうよぉ</p><p>マナの小さな身体が、オレのペニスを絞りながら上下に揺れる</p><p>癖になっていいんだよずっと、ずっと可愛がってやるから</p><p>オレも下から時々、ズンとマナの身体を突き上げてやる</p><p>あはぁっいいよそれいいお兄ちゃん、どうしようマナ、セックス好きになっちゃういやらしい女の子になっちゃうよお</p><p>なれよもっと、もっといやらしくなるんだ</p><p>少しずつマナの腰の動きが激しくなる</p><p>あっあああっ気持ちいい気持ちいいよぉぉ</p><p>喘ぐ十四歳</p><p>わわたくしよりも、年下の子がま、まぐわっていると、殿方を悦ばせている</p><p>工藤ちゃんが呟く</p><p>悦ばせているだけではないわ本人も気持ち良さそうでしょ</p><p>は、はい確かに</p><p>でも、二人だけで気持ち良くなるのは、ちょっとズルいかもしれないわよね</p><p>みすずがメグを見る</p><p>恵美さんは旦那様をお願いしますあたしはマナさんを</p><p>それだけで心は通じた</p><p>騎乗位で、激しくセックスしているオレとマナ</p><p>メグがオレの顔に寄ってくる</p><p>うふふヨシくんっ</p><p>そう言ってオレの首筋や耳をペロペロと舐める</p><p>メグぅ</p><p>気持ちいいもっと良くしてあげる</p><p>メグは制服のブラウスの前を開きブラジャーをめくって、乳首を出す</p><p>はいメグが、ヨシくんにおっぱいを飲ませてあげますね</p><p>オレの頭を抱いて赤ちゃんに母乳を飲ませるように、オレの口に乳首を差し出す</p><p>オレは、尖った乳首をチューチューと吸う</p><p>頬でメグの柔らかい胸の山を堪能する</p><p>その頃マナは、みすずに乳首を吸われていた</p><p>うふふ、マナさんの乳首、まだ陥没しているんですね大丈夫ですよすぐに吸い出してあげますから</p><p>ダ、ダメェみすずさん</p><p>ダメなんてことはないでしょ</p><p>それは、お兄ちゃんにお兄ちゃんにしてもらうのぉぉ</p><p>残念そうですね、旦那様のお楽しみを奪うわけにはいきませんねじゃあ、こっちを舐めて差し上げます</p><p>そう言ってみすずはマナの脇の下に舌を這わせた</p><p>いやっいやっくすぐったいっ</p><p>じわわわっとマナの中から、また愛液が染み出す</p><p>それとクリトリス、イジッて差し上げますねぇ</p><p>みすずの長い指がマナの股間に向かう</p><p>あああああっああああああんっ</p><p>大きく口を開けて歓喜の声を上げる、マナ</p><p>膣が締まる</p><p>どうですいいでしょうマナさん</p><p>女同士だクリストスの触り方は、よく判っている</p><p>その上みすずは渚によって、レズの経験もある</p><p>マナの幼い身体が快感に、ギューッと縮こまる</p><p>あたしもうすぐ、イッちゃう飛ぶよ、飛ぶの飛んじゃうよおっ</p><p>快感の大波にマナは呑み込まれようとしている</p><p>ヨシくん、ヨシくん、ヨシくん</p><p>メグが、オレに激しくキスする</p><p>気持ち良さそうな顔をしているヨシくん、可愛い可愛い</p><p>オレも、もうガマンができない</p><p>メグオレ、もう出そうだよ</p><p>出しちゃうのねマナの中に出しちゃうのね見せて、メグにヨシくんが射精している顔を見せてヨシくんは、射精している時の顔が一番可愛いのよ見せて、メグに見せて</p><p>メグの欲情した眼がオレを誘っている</p><p>旦那様は、もうイキそうですねマナさんは、どうですか</p><p>みすずが右手でマナのクリトリスを激しく擦りながら左手でおっぱいを揉んでいる</p><p>舌でマナの耳を嘗め回しながらそっと囁いている</p><p>ま、マナもイキそうですあ、上ってますどんどん上っているの怖い怖いよお兄ちゃんみすずさん</p><p>大丈夫よみんな、マナさんと一緒だからね決して離しませんからね</p><p>みすずが左手でマナの手を握りしめる</p><p>ああっ離さないで絶対に離さないでああああっ</p><p>離しませんあたしたちみんな家族ですから</p><p>みすずの囁きにマナは、歓喜の涙を流す</p><p>みんな大好き大好きぃぃ</p><p>マナの中がキューッと締まるッ</p><p>マナッオレのマナぁぁっ</p><p>出すぞマナの子宮に浴びせるからな</p><p>うん浴びせてっマナのお腹の中、温かいのでいっぱいにしてぇぇ</p><p>そのマナの叫びに</p><p>オナニーにふけっていた雪乃が、ハッと我に返る</p><p>だ、ダメよ、舞夏舞夏の中に出さないでぇッッ</p><p>もう、遅い</p><p>お兄ちゃんマナ、飛ぶよっ飛ぶッ飛ぶッあああああっ、お兄ちゃぁぁんっ</p><p>マナ、出すぞっ出すぞっマナァァァァッッ</p><p>どおっくっ</p><p>どおくっ</p><p>どおくどくんっ</p><p>あああ、で、出てるぅぅま、マナの中、温かいのが拡がっていくよおぉぉ</p><p>胎内で噴水のように噴き上がるオレの精液</p><p>マナの身体が痙攣しながらオレのペニスを絞り上げる</p><p>出てる、出てる、出てるぞぉぉマナぁぁ</p><p>オレも腰を何度もグイグイと突き上げて最後の一滴まで、子宮に届かせる</p><p>可愛い、ヨシくん可愛い</p><p>射精するオレにメグが、優しくキスしてくれた</p><p>みすずはまだクリトリスへの愛撫を止めない</p><p>旦那様の精を受けとめているマナさんも可愛いですよ</p><p>マナの顔にチュッとキスしている</p><p>しゃ、射精したのですかちゅ、中学２年生の女の子の子宮に</p><p>工藤ちゃんが、眼を丸くしている</p><p>そして、雪乃は</p><p>な何てことしてくれたのよおっ</p><p>絶叫する雪乃</p><p>ま、舞夏が妊娠しちゃうじゃない</p><p>妊娠は雪乃が現在最も恐れていることだ</p><p>妹の膣内射精を見て雪乃は恐怖におののく</p><p>はぁ、はぁはぁそんなの大丈夫ですから、雪乃さん</p><p>肩で大きく息をしながらマナが雪乃に答えた</p><p>あたし、ちゃんと避妊薬を飲んでますから</p><p>その答えに雪乃は、呆然とする</p><p>ま、舞夏</p><p>雪乃さんとは違うんです</p><p>オレはグイッともう一度、腰を突き上げる</p><p>尿道に残った最後の一滴をマナの子宮に押し込む</p><p>あんっお兄ちゃん</p><p>マナの身体、気持ち良かった</p><p>繋がったままマナがオレに微笑む</p><p>マナの中にいっぱい出たねっ</p><p>マナがオレにキスをした</p><p>大好き、お兄ちゃん</p><p>オレもだ</p><p>みすずお姉ちゃんも、メグお姉ちゃんも大好き</p><p>あたしもよ、マナ</p><p>みすずもです</p><p>オレたちは４人でキスを繰り返す</p><p>乾杯するように相手を替えて何度もキスする</p><p>違う、違うわ</p><p>雪乃が呟いた</p><p>こんなの舞夏じゃない</p><p>こんな子あたしの妹じゃないわよ</p><p>ということで、連休なので大エッチ大会になります</p><p>次話は、メグとみすずと３Ｐの予定です</p><p>連休で思い出したのですが昔、ゴールデンウィークに一度だけ、ヒーローショーのバイトをしたことがあります</p><p>それは前日に、知り合いの知り合いの人（つまり、全然知らない人）から電話が掛かって来て人が足りないので、やってみないといきなり声を掛けられたのでした</p><p>そして、面白そうなので待ち合わせ先に行ってみると</p><p>本当に知らない人ばかり、３人居ました</p><p>知らない人とのヒーローショーは、とんでもない世界でした</p><p>まず司会のお兄さんが居てその人が会場のちびっ子を盛り上げます</p><p>そこへ悪人（怪人の衣装が足りなかったらしく、何故か米軍の迷彩服を着たお兄さんでした）と戦闘員二人（一人が私です）が現れ司会のお兄さんは外へ連行されます</p><p>で、悪人が司会でちょっと子供をいじると</p><p>その間に、司会のお兄さんがヒーローら着替えて登場するという</p><p>悪人と戦闘員が蹴散らされて、ショーは終了です</p><p>司会のお兄さんは、二度と戻ってはきませんでした</p><p>そんなのをデパート２カ所でやったのですが</p><p>いまだにバイト料はもらっていません</p><p>知らない人だったもんなあ</p><p>155．性の宴（その２）</p><p>マナは、じっとりと肌に汗をかいている</p><p>全身からミルクのような甘い匂いを発している</p><p>お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん</p><p>子犬の様に、オレの唇を貪ってくる</p><p>オレも酷く汗をかいている</p><p>オレの方は、単に汗臭いだけだろう</p><p>マナがオレの額に浮かぶ汗の玉をペロッと舐めた</p><p>おいマナ</p><p>オレは驚く</p><p>ちょっと、しょっぱいね</p><p>どれどれ</p><p>みすずもオレの首筋の汗を舐める</p><p>メグは胸の</p><p>うん旦那様の汗って、しょっぱいですよね</p><p>ほんのり、苦いかも</p><p>三人は、顔を見合ってくすくす笑った</p><p>みすずお姉ちゃん、メグお姉ちゃんあのね</p><p>マナが二人の姉に微笑む</p><p>どうしたんですかマナさん</p><p>もうちょっとだけ、お兄ちゃんと繋がっていてもいいですか</p><p>オレのペニスはまだ、マナの中に深く突き入れられたままだった</p><p>マナまだ、お兄ちゃんと離れたくないの</p><p>仕方ないわねもうちょっとだけよ、マナ</p><p>メグがそう微笑むと、マナは大きく頷く</p><p>ありがとうお姉ちゃんっ</p><p>ともにセックスの悦びを感じ合った三人</p><p>すっかり、本当の姉妹の様に打ち解けている</p><p>お兄ちゃぁぁんっ大好き</p><p>十四歳の瑞々しい肉体がオレの上で、元気に跳ねる</p><p>オレをギュッとハグする</p><p>可愛いおっぱいを、オレの胸に擦り付ける</p><p>抱き締めたままオレの身体を揺さぶった</p><p>オレのペニスをヴァギナに、しっかりくわえ込んだまま</p><p>んどうしたの、お兄ちゃん</p><p>マナはニコニコしながらオレの唇にチュッとキスする</p><p>あんまり身体を揺するなよマナの中で、また大きくなっちゃう</p><p>マナはニヒヒと微笑んだ</p><p>大きくしているんだもんっ</p><p>マナの中に何回出してもいいんだよっマナは、お兄ちゃんのセックス奴隷なんだから</p><p>マナがオレの耳をチロチロと舐めた</p><p>ちょっとこそばいぞ</p><p>やばい本当に、勃起してきた</p><p>このままじゃ抜かずの２発目になってしまう</p><p>マナセックス、大好きっとっても、気持ちいいんだもの</p><p>そんなマナに、みすずが言った</p><p>マナさんセックスが気持ちいいんじゃないわよ</p><p>そうよヨシくんが気持ちいいのよ</p><p>メグも横からオレのほっぺたにキスする</p><p>それともセックスが大好きになったマナは、ヨシくん以外の男の人ともしてみたいと思うの</p><p>ゾッ、とした</p><p>でも、そういう可能性はあるんだ</p><p>セックスの快楽を身体で覚えた以上</p><p>マナだって、メグだって、みすずだって</p><p>オレなんかよりも、もっとセックスアピールのある大人の男性とセックスしてみたくなるかもしれない</p><p>もしそうなったら</p><p>オレみたいな人間には彼女らを引き留める力はない</p><p>もおっ、そんなわけないでしょ、メグお姉ちゃん</p><p>マナが明るく言った</p><p>オレは思わず、尋ねた</p><p>やだお兄ちゃん、本気で心配しているの</p><p>ヨシくんは、心配性なのよ</p><p>ホントもう少し、ご自分に自信を持って下さるといいんですけれど</p><p>マナは一生、お兄ちゃんとしかセックスしないよ</p><p>マナは、家族としかセックスしないもんお兄ちゃんは、マナの家族だから</p><p>マナがオレに、ぴったりと身を寄せる</p><p>あたしもヨシくんに操を捧げるわ</p><p>メグが、オレの左の耳に囁く</p><p>旦那様以外の人に身体を許すぐらいなら、みすずは死にます</p><p>みすずが、右の耳に</p><p>オレは思わず、聞いてしまった</p><p>オレは、自分に自信が無い</p><p>オレみたいな人間がこんな美少女たちの人生を縛っていいわけがないんだ</p><p>どうしてってだってマナたち、みんな家族だからだよねぇ</p><p>か、家族</p><p>うんメグは、ヨシくんの奥さんだもの一生、ヨシくんだけよ</p><p>みすずもです旦那様なんですからっ</p><p>マナは妹で、セックス奴隷なのっお兄ちゃんの言うことなら、どんなことでもするからねっ</p><p>でもいいのか、それで</p><p>旦那様あたしたち血の繋がりのない家族じゃないですか</p><p>だからあたしたち、セックスするしか無いんですセックスして、男女の関係の契約をしていずれは旦那様の赤ちゃんを産みます</p><p>メグも産むわよヨシくんの赤ちゃんのママになるんだから</p><p>じゃあ、マナも産んであげるっお兄ちゃん</p><p>三人の美少女は幸福そうに笑っている</p><p>気が狂っているわよ、あんたたち</p><p>雪乃がオレたちを責める</p><p>うん責められるのは判る</p><p>オレたちのやっていることは、倫理的にはおかしいことだ</p><p>そんなの人間のすることじゃないわあんたたちは、ケダモノよ</p><p>ケダモノ</p><p>確かに見境無く美少女たちと交わるオレは、ケダモノ以外の何者でもない</p><p>そんなのオナニーしながら言われてもさ</p><p>雪乃はまだ自分の股間をまさぐっている</p><p>舞夏ぁ、その男から離れなさい</p><p>雪乃は、グショグショに濡れたパンティの上から、自分の淫部をグリグリとイジッている</p><p>そんな彼女にマナは、オレとの結合部を見せつける</p><p>そこは愛液と精液を滴らせながら、オレのペニスをぴっちりとくわえ込んでいた</p><p>見て、見て、雪乃さんほらまた、硬くなってきたんだよっ</p><p>マナが腰をくねらせる</p><p>ペニスが膣の中で揉まれる</p><p>欲しいんでしょう、雪乃さんも</p><p>実の姉をベッドの上から嘲りの眼で見下ろす、マナ</p><p>気持ちいいよ、セックスお兄ちゃんに、お腹の中をグリグリ抉ってもらうの</p><p>舞夏、変態みたいなことを言うのはやめなさい</p><p>雪乃の息が荒い</p><p>変態は雪乃さんじゃない他人のセックスを見て、興奮しているんでしょ自分もお兄ちゃんに犯されたいんでしょ正直になったらどうなの</p><p>妹の言葉に雪乃は</p><p>そ、そうよっあたしを犯しなさいよっ</p><p>屈辱の涙を流しながら叫ぶ</p><p>あたしを、こんな身体にしてもう、ガマンできないのよっあたしをメチャクチャにしなさいよっ</p><p>オナニーしながら、叫ぶ雪乃</p><p>雪乃は本当に、自分の肉体の欲求に弱い</p><p>腰を上下させてオレのペニスの出し入れを雪乃に見せつけながら</p><p>ダメですっもう、雪乃さんにはお兄ちゃんはあげませんからっ</p><p>雪乃が、怒る</p><p>ふざけないでよっ舞夏ぁ</p><p>雪乃の手の動きが、さらに激しくなる</p><p>その眼はオレとマナの性器の結合をジッと凝視している</p><p>雪乃さんみたいな性格の悪い人に、お兄ちゃんはもったいないもんっ</p><p>マナは騎乗位でのピストンを、本気で再開した</p><p>あんっうふふっ気持ちいいよ大好きあたしの、お兄ちゃん</p><p>雪乃さん、雪乃さんには彼氏がいるんでしょセックスしたいんだったら、その人とすればいいんじゃないですかぁ</p><p>ゆっくりと腰を上下させながらマナが言う</p><p>別れたわよ</p><p>雪乃が小声で言った</p><p>え、何ですか雪乃さん、全然聞こえませんよ</p><p>マナが雪乃の心をいたぶる</p><p>別れたのよっあんな男</p><p>雪乃が大声で怒鳴った</p><p>へえスポーツマンで、格好いい人だって、舞夏さんに自慢していたじゃないですか今度、家に連れて来るから、絶対に失礼のないようにしろって</p><p>マナの中では舞夏だった頃のことは、完全に過去になっているらしい</p><p>マナはもう、吉田マナという人格に変わってしまっている</p><p>思っていたよりも、嫌なやつだったのよバカで身勝手なくせに、人の注目を浴びることばっかり好きで親が社長だとか、親戚が議員だとか、そんなどうでもいいことばっかりイバっている、気持ちの悪い男だったのよッ</p><p>恋が醒めれば</p><p>相手の悪いところばかりが、眼に付くようになるというけれど</p><p>へえまるで、雪乃さんみたいですね</p><p>身体を反らして、子宮口まで亀頭を受け入れながらマナが言った</p><p>雪乃が吠える</p><p>だって身勝手で頭が悪くて、人の注目を浴びるのが大好きなんでしょうそれで、親や親戚の自慢ばっかりしてるって言ったらそれは、雪乃さんじゃないですか</p><p>妹の言葉が重く、雪乃に突き刺さる</p><p>恋人になる相手は、自分と同レベルの人間だってよく言いますけれど雪乃さんと彼は、お似合いのカップルだったってことですよねぇ</p><p>マナが腰を振りながら、雪乃をせせら笑う</p><p>な何よあんただって、そんないやらしい男とそんなことしているくせにっ下劣な男に抱かれて悦んでいる、はしたない女なくせにっ</p><p>渾身の怒りを込めて雪乃が、吠える</p><p>あたしたち、お似合いに見えますか</p><p>ゆっさゆっさと腰をくねらせながらマナが言った</p><p>可愛いおっぱいの谷間をまた汗の滴が垂れていく</p><p>セクシーでいやらしい肢体</p><p>十四歳の幼い肉体がオレの上で、いやらしく踊る</p><p>お、お似合いよあんたたちみたいな変態カップルは</p><p>雪乃の言葉にマナは</p><p>ありがとう雪乃さん</p><p>お兄ちゃん雪乃さんが、あたしたちお似合いだって言ってくれたよ</p><p>マナがオレの顔を上から覗き込む</p><p>あたし頑張るお兄ちゃんに、相応しい女の子になるからだから絶対に、マナを捨てないでね</p><p>お兄ちゃんに捨てられたらマナ、もう生きていけない人としても女としても</p><p>マナの瞳がオレの真上で、潤んでいる</p><p>マナこそオレなんかには、もったいない子だよ綺麗だし可愛いしとっても、いい子だ</p><p>違うよマナは、ずっと悪い子だったよ</p><p>マナの涙がオレの頬の上で弾ける</p><p>それでも、マナは腰の動きを止めない</p><p>いいやマナは、いい子だいい子になるんだろ</p><p>なりますっいい子になるからずっとずっと、一緒に居て下さいっ</p><p>ぽろぽろと涙を零しながら、マナは腰をオレに打ちつける</p><p>ずっと一緒だ離さないよマナ</p><p>この中学２年生の幼い少女が</p><p>オレの可愛いバニーガール</p><p>オレは、お前を離さない</p><p>ちょっと舞夏こっちを向きなさい舞夏ぁぁ</p><p>雪乃の声が遠くに聞こえる</p><p>今のオレにはマナしか見えない</p><p>だけどマナは</p><p>お兄ちゃん、マナ、先にイッちゃってもいい</p><p>お兄ちゃんのは次に、お姉ちゃんたちに出してあげて</p><p>マナはちゃんと周りを見ている</p><p>自分の快楽だけに溺れていない</p><p>マナだけ、お腹に射精してもらうのは悪いから</p><p>泣いてたマナが、ニコッと笑った</p><p>ああそうしよう、マナ</p><p>マナオレのマナ</p><p>オレも下から腰を突き上げる</p><p>ああんっいいよおっお兄ちゃん</p><p>マナが喘ぐ</p><p>旦那様あたしたちのことはいいですから、マナさんにもう一度注いであげて下さい</p><p>横からみすずが言う</p><p>でも、みすずお姉ちゃん</p><p>困り顔のマナにメグが言った</p><p>いいからヨシくんと一緒にイキなさいこれは、マナの人生にとって大切なセックスになると思うから</p><p>旦那様も、ガマンしないで下さい思いっきり、マナさんの中に出してあげて下さいねっ</p><p>わ、判った</p><p>オレも射精に向けて、心をペニスに集中していく</p><p>またマナに出してくれるのお兄ちゃん</p><p>ああ出すよマナぁぁ</p><p>マナは昇り詰めていく</p><p>お、お兄ちゃぁんああああ、もうイキそうだよマナまた飛んじゃうよぉ</p><p>そんなマナにメグが言う</p><p>マナ大きく眼を開けていてヨシくんを見て絶対に、眼を閉じてはダメよ</p><p>みすずが、オレに囁く</p><p>旦那様もですマナさんの気持ち良くなる顔を見ていてあげて下さいね</p><p>ああ、見ていてやるから</p><p>見てて見ててマナの飛ぶところ見てて</p><p>マナの顔が切なくなる</p><p>オレの顔を見たままイクんだマナがイク顔を見せてくれ</p><p>うん見ててねお兄ちゃんが気持ち良くなる顔も見ててあげるから</p><p>激しく身体を揺するオレたち</p><p>上下に幼い肉体を振り続けるマナ</p><p>下からズンズンと突き上げるオレ</p><p>だけどお互いの顔を見つめ合っている</p><p>快感に昇り詰めていく相手をはっきりと感じている</p><p>マナの肌が張り詰めるッ</p><p>ああっ見てて見てあっく、クるっクるのぉぉ</p><p>大きな波がマナの身体の中を奔り抜けていく</p><p>お、オレももう出そうだよマナ</p><p>オレの中でも熱い塊が浮上してくる</p><p>見てるよ見ているよお兄ちゃぁんっ</p><p>オレも見ているよマナぁぁっ</p><p>先に、マナが弾けるッ</p><p>ああああっイ、イクぅぅ</p><p>オレの身体の上で十四歳の少女が痙攣する</p><p>膣が、ギキュウッと締まる締め上げる</p><p>絶頂に震える顔をオレは見ている</p><p>マナも眼を閉じない</p><p>オレの瞳に映るで性の悦びに打ち震えている自分の顔を見ている</p><p>恥ずかしい恥ずかしいよぉぉ見られてるイッちゃってる顔を見られちゃってるよぉぉぉ</p><p>オレのペニスが暴発する</p><p>い、イクぞおおおっ、マナァァ</p><p>出してぇぇ、マナの中に出してぇぇぇぇっ</p><p>白濁液が</p><p>噴き上がるぅぅッッ</p><p>あああ、熱いィッッ</p><p>子宮に灼熱の液を浴びて顔を歪めるマナを見たッ</p><p>マナもペニスを脈動させて射精するオレを見ているッ</p><p>お、お兄ちゃぁぁんっ</p><p>マナぁぁッッ</p><p>中学生美少女の小さな子宮に向けて</p><p>オレは何度も突き上げるようにして、射精を繰り返す</p><p>出てるぅ、熱いの出てるの判る、判るよぉぉぉ</p><p>精液を受け留めている時の少女の顔は何て、セクシーなんだろう</p><p>マナがオレの命を受け入れながらオレだけを見ている</p><p>オレもマナだけを見上げている</p><p>可愛いよぉっ、マナに出しているお兄ちゃんの顔とっても、可愛いのぉぉ</p><p>マナが叫んだ</p><p>出してぇぇ、もっと出してぇぇマナの中、全部お兄ちゃんの熱でいっぱいにしてぇぇぇ</p><p>マナは絞り取るように、何度も全身を痙攣させる</p><p>マナの汗がぽたぽたとオレの身体に落ちてくる</p><p>オレたち一体になっている</p><p>一つになっているのに与え合っている奪い合っている</p><p>マナとのセックス</p><p>マナは全身をキューッと強張らせて</p><p>オレの上に、重なるように脱力した</p><p>百メートル走を終えたばかりの様に激しく息を繰り返す小さな肉体</p><p>ドクドクなるマナの心臓の響きが小さな肉体から伝わって来る</p><p>オレはそっとマナを抱いてやった</p><p>気持ち良かったよぉぉお兄ちゃぁぁん</p><p>歓喜の涙を零しながらマナが、オレの唇を求める</p><p>好きぃぃ、好きなのもう、ダメぇぇ</p><p>オレは汗に湿ったマナの髪を、優しく撫でてやった</p><p>遠くから憎悪の声がする</p><p>舞夏ぁぁずるいわよっあんたばかり</p><p>雪乃が鬼の形相で自分のアソコをまさぐっている</p><p>妹の痴態を見るだけではイケなかったらしい</p><p>エッチな気持ちよりも羨望と憎しみが勝ってしまったのだろう</p><p>マナさん、もう平気お話しできる</p><p>ベッドの横から、みすずの声がした</p><p>みすずとメグか優しく、オレたちを見守っている</p><p>工藤ちゃんはすっかり茫然自失の状態だ</p><p>は、はいみすずお姉ちゃんマナばっかり、お兄ちゃんとしてごめんなさい</p><p>ぐったりしながらもマナが答える</p><p>いいのよこれは、マナにとって大切なセックスだったんだから</p><p>ヨシくんが雪乃を見捨てるためにもね</p><p>雪乃を見捨てる</p><p>雪乃が、ハッとしてオレを見る</p><p>オナニーの手すら、止めて</p><p>マナが居たら、もう雪乃はいらないでしょ</p><p>ヨシくんは両親がいなくなっちゃって、寂しくてそれで、雪乃を求めていたんだよね</p><p>メグがオレを分析する</p><p>オレ自身ですら、よく判っていないオレの内面を</p><p>でもヨシくんは、もう寂しくないんだよヨシくんには、あたしたち家族が居るんだから</p><p>身体のぬくもりが欲しくなったらいつでも、抱いてあげるギュッとしてあげるヨシくんが、あたしたちが辛い時にギュッと抱き締めてくれるみたいに、あたしたちもヨシくんを抱いてあげるんだからね</p><p>メグがオレにそう言った</p><p>家族なんだものもうどんな寂しさも、どんな辛さも肌と肌を重ね合わせれば耐えていけるよメグ一人で受け止められなかったら、みすずさんと一緒に抱いてあげるそれでも足りなかったらマナと他の女の人たちともみんなで、ヨシくんを支えるからだから、ヨシくんは、もう安心していいんだよ</p><p>そうですよ旦那様旦那様が、みすずたちを幸せにしようと頑張って下さるようにみすずたちも、旦那様を幸せにして差し上げたいんです旦那様がお一人だけで、あたしたち全員を背負い込もうとなさるのならあたしたちは全力で、旦那様を抱き締めます</p><p>二人とも</p><p>マナがオレに言う</p><p>さっきマナは、お兄ちゃんに捨てないでって言ったけれどあれ、間違いだったんだね</p><p>マナは、絶対にお兄ちゃんを見捨てないよ死ぬまで、お兄ちゃんの奴隷でいる約束する誓うよお腹に奴隷って入れ墨とてもいいだから、お兄ちゃんもマナを捨てないで</p><p>マナがオレの身体をギュッと抱き締める</p><p>ヨシくんフィフティ・フィフティなんだよ</p><p>あたしたちの関係ただ与えるだけでもないし、奪うだけでもない支え合っていこうよ、抱き締め合っていこうよ家族なんだからもう、ずっと一緒に居るんだからね</p><p>メグの言葉に</p><p>オレの心の中で凍り付いていた何かが溶ける</p><p>じんわりとゆっくりと</p><p>溶けていく</p><p>ヨシくん、もう大丈夫だからね</p><p>オレ、大丈夫なのか</p><p>そうよ、ヨシくん</p><p>そうだよっお兄ちゃん</p><p>オレの身体から力が抜ける</p><p>大きく大きく、全身で息を吸って</p><p>腹の底から息を吐く</p><p>吐き切る</p><p>旦那様そんなに気張っていたんですね</p><p>あたしたちと一緒に居てあたしたちとセックスしてそれでも</p><p>そんなに緊張してたんだ</p><p>何だか判らないけれど</p><p>とても心が安らかになった</p><p>全身の力が緩んでいく</p><p>あれオレ、何でみんなに急にホッとしているんだろう</p><p>そんなオレにマナが呆れて言う</p><p>もうお兄ちゃんたら</p><p>その安心感がお兄ちゃんが、あたしたちにくれたものじゃないっ</p><p>どういうことだ</p><p>そうですよ旦那様と一緒に居ると安心なんですどんな自分でも全てさらけ出せるんですどんなみすずでも、旦那様はどっしりと受け止めてくれることが判ってますから</p><p>そうよあたしたち、ヨシくんの前なら心も身体も、完全に裸になれるの</p><p>んふふふっだからお兄ちゃんも、あたしたちの前で裸になりましょうねっ</p><p>何か急に、涙が出て来た</p><p>お兄ちゃん、大丈夫</p><p>ああオレは、一人じゃないんだな</p><p>オレには家族がいるんだ</p><p>なあにお兄ちゃん</p><p>三人の美少女がオレを取り囲んでいる</p><p>ず、ずっと一緒に居て下さいオレと</p><p>離したくない</p><p>オレはオレの家族を</p><p>離れたくないよぉぉッ</p><p>もう旦那様、言うべきセリフが違いますよ</p><p>みすずが、優しくオレに言った</p><p>そういう気持ちの時はこう言うんです</p><p>そして真剣な顔で、みすずがオレを見る</p><p>愛しています、旦那様</p><p>そんな、みすずに</p><p>オレは、そっとキスする</p><p>愛しているよ、みすず</p><p>今度はメグがオレを見る</p><p>愛しています、ヨシくん</p><p>オレはメグと唇を合わせる</p><p>愛しているよ、メグ</p><p>最後にマナが</p><p>愛しているからね、お兄ちゃん</p><p>キスはマナの方から、強く唇を押しつけてきた</p><p>愛しているよ、マナ</p><p>三人の美少女がオレの身体を抱き締める</p><p>オレも三人を抱き締める</p><p>幸せだオレ</p><p>そんな言葉が口から零れた</p><p>まだまだですもっともっと、幸せになりましょう</p><p>そうよまだ、克子さんや渚さんもいるんだし</p><p>寧さんもね</p><p>マナの言葉にオレは</p><p>いや寧さんは、その</p><p>えー、何でぇ寧さんだって、お兄ちゃんのセックス・パートナーでしょあたし楽しみだなあ寧さんと一緒に、お兄ちゃんとセックスするの</p><p>寧さんが処女なこといつまで黙っていればいいんだか</p><p>そんなことより旦那様</p><p>あの人、どうします</p><p>雪乃は口惜しそうに、こっちを見ていた</p><p>黙り込んで心を塞いでいるみたいだった</p><p>ゴールデンウィークは執筆と睡眠だけですね</p><p>何にも無いです</p><p>前にお伝えしました以前に書いてコンクールで落選した作品を小説家になろうの方へ投稿し始めました</p><p>こちらも、毎日一章ずつアップしていこうと思います</p><p>マボロシの姉物語　　－　愛美さん、ショウ・マスト・ゴー・オン　－http://ncode.syosetu.com/n5911be/</p><p>です</p><p>ご一読いただければ、幸いです</p><p>今日、自分で気付いて、ゾッとした誤字</p><p>だからあたしたち、セックスするしか無いんですセックスして、男女の関係の契約をしていずれは旦那様の岡ちゃんを産みます</p><p>メグも産むわよヨシくんの岡ちゃんのママになるんだから</p><p>岡田監督って、今、何をしているんだろう</p><p>さて、何とか２話で終わらせたかったセックス回ですが</p><p>抜かずの２発というのは、男の夢なんですよ</p><p>それとそろそろ、みすずのトイレタイムが必要な気がしてきましたので</p><p>メグとの３Ｐと、おしっこは次話になりました</p><p>156．性の宴(その３)</p><p>ヨシくん、雪乃はもう要らないでしょ</p><p>そうだよね、お兄ちゃん雪乃さんなんて、もう必要ないよね</p><p>うなだけている雪乃を見下ろしてメグとマナが言う</p><p>雪乃さんのことは、今は放っておきましょうよそれより</p><p>オレが答えを出す前に</p><p>みすずが、話を変えてしまう</p><p>呆然とオレたちの愛し合う様子を眺めていた工藤ちゃんが</p><p>ハッとして、我に返る</p><p>あ、はい何でしょうか、みすず様</p><p>みすずは半裸で、オレの身体を抱き締めたまま言った</p><p>はっきり言うわあなた、あたしたちの家族になりなさい</p><p>あの、どういうお話でしょうか</p><p>工藤ちゃんは戸惑っている</p><p>みすずは子供の頃から、ずっとあなたが好きでした</p><p>みすずは衝撃的な告白をする</p><p>美智はとっても可愛らしいしひたむきで、頑張り屋さんのあなたの性格も素晴らしいと思っていますみすずは、ずっとあなたを自分の妹にしたいと思っていました</p><p>みすずの言葉に工藤ちゃんは</p><p>そんなわたくしなんて、可愛いはずがありません</p><p>うつむく工藤ちゃんに、マナが言う</p><p>何言ってるんですか工藤さんは、とっても可愛らしいです</p><p>うんあたしも、可愛い人だって思っているわ</p><p>メグも、工藤ちゃんに微笑み掛ける</p><p>みすずが、チラッとオレを見る</p><p>うん、オレも可愛いと思っているよ</p><p>工藤ちゃんが、ギッとオレを見る</p><p>吉田様まで、そんなことをおっしゃるんですか</p><p>もう、ヤケだ</p><p>いや、ホントだよ工藤ちゃんが美少女じゃなかったら、誰が美少女だってんだよっ</p><p>最初に会ったときから、可愛い子だなって思ってたよすっごい、美少女だって</p><p>ほら、美智旦那様も、そうおっしゃって下さってますよ</p><p>工藤ちゃんは日本人形みたいな顔を、真っ赤に染める</p><p>しかしわたくしは、武に生きる女です</p><p>武に生きるのと、美少女なのと別に、両方被ってたって問題ないじゃないかむしろ、美少女で武人ならもう、完璧じゃないか</p><p>工藤ちゃんがオレを見る</p><p>そ、そういうのは姉に任せていますから</p><p>姉</p><p>美智のお姉さんの遙花さんは、空手の女子高校生日本一なんですよ美少女空手家として、マスコミにも何度も取り上げられているんですっ</p><p>あ何か、聞いたことがあるぞ</p><p>美少女空手家、工藤遙花って工藤ちゃんのお姉さんなんだ</p><p>しかしみすずは、遙花さんよりも美智の方が器量は上だと思っています武人としても、女としても</p><p>そんなことありません</p><p>うつむく工藤ちゃん</p><p>いいえ三年後には、美智の方が上になります</p><p>みすずの言葉に工藤ちゃんが顔を上げる</p><p>無理です</p><p>無理じゃないわ</p><p>みすずが妖しく、工藤ちゃんに微笑み掛ける</p><p>美智があたしたちの家族になってくれるのならあたしたちが、全力で美智を磨き上げます</p><p>磨く</p><p>工藤ちゃんは、戸惑っている</p><p>わたくしは工藤流ですし</p><p>工藤ちゃんそれって</p><p>母や兄や姉のようにまともに、武道家としての道は歩めないと思っています</p><p>工藤流がイロモノだってことは、判っているんだ</p><p>それこそ美智の思い込みです</p><p>何より美智は、工藤流が好きなんでしょう</p><p>工藤ちゃんは</p><p>わたくしは、工藤流を愛していますが工藤流は、わたくしの代で最後だと思っています</p><p>みすずが、さらに工藤ちゃんを問い詰める</p><p>美智が女しか愛せないから</p><p>ハッとして、みすずを見る工藤ちゃん</p><p>はい、みすず様</p><p>工藤ちゃんてレズなんだ</p><p>それはみすずも同じでした</p><p>はい、わたくしもみすず様は、わたくしと同じ性癖をお持ちだと思っていましたでも</p><p>工藤ちゃんが恨めしそうにオレを見る</p><p>みすずはまだ、女の子の方が好きですよ美智</p><p>みすずが工藤ちゃんに優しく言った</p><p>旦那様みすずは、香月の家に生まれてお祖父様やお父様のことは、尊敬していますが女性関係については、どうしても受け入れることができませんでした</p><p>笑ったままオレにそう語る、みすず</p><p>だから、みすずは自分は、男の方は愛せないと思っていました男の人とのセックスという行為がどうしても、汚らわしく思えて</p><p>みすずはお祖父様に婚約者を定められましたが、その方とも子供を産むため以外には、愛されるつもりはありませんでした正直今でも、男性は苦手ですそばに近寄るのも怖いんです触られたら、吐き気がしますお祖父様やお父様でさえ</p><p>みすずはオレにぴったりと身体を寄せたまま、そう言った</p><p>で、でも、みすず</p><p>みすずの白い手が、オレの身体をしっかりと抱き締める</p><p>ニコッと微笑んでみすずは言った</p><p>旦那様は別ですみすずは、旦那様だけは怖くありません旦那様はとっても可愛いし愛しいと思っています好きです大好きです旦那様と一緒に居ると安心できるんです</p><p>みすずは、絶対に旦那様としかセックスできませんもう、そういう身体になってしまいましたですから旦那様の赤ちゃんしか産めないんです</p><p>恵美さん、マナさんみすずは、本当はそんな女なんですこんなみすずでも受け入れて下さいますか</p><p>あたしも似たようなものですあたしは娼館の生まれですからあたしもいずれ、自分も娼婦に堕とされると覚悟していましたから</p><p>それでも男の人は、やっぱり苦手ですだから、この年になるまで一度も、男性とお付き合いしたことはありませんでした全部、ヨシくんが初めてですヨシくんじゃなかったら、誰ともエッチしなかったと思う</p><p>何で、オレが</p><p>ヨシくん優しいから</p><p>優しい</p><p>絶対に女の子に無理強いしないからそれなのにあたしたちが望んだことには、一生懸命応えてくれようとしてくれるし嘘は吐かないし大事にしてくれるし大好きヨシくんみたいな人、他にはいないわ</p><p>メグもオレに身体を擦り寄せる</p><p>あたしは男の子にも興味があったけれど、ずっと女子校だったし今まで、誰とも付き合ったことないよ</p><p>あたしももうダメお兄ちゃんがいい一生、お兄ちゃんに抱かれるのだって奴隷なんだもんっ</p><p>マナも、オレの腰に手を廻す</p><p>みすずお姉ちゃんがレズでも、全然オッケーだよみすずお姉ちゃん綺麗だしお兄ちゃん、マナ、みすずお姉ちゃんとエッチなことしてもいい</p><p>マナが、ニマァと微笑む</p><p>お兄ちゃんの前だけでするから絶対に、浮気はしないから</p><p>マナがみすずを見る</p><p>マナお前も、レズなのか</p><p>オレの問いに、マナは</p><p>まっさかでも、ほら家族は仲良くしないといけないでしょマナ家族にだったら、何をされてもいいもんっ</p><p>マナは工藤ちゃんを見る</p><p>工藤さんも家族になろうよっこっちには、みすずお姉ちゃんに、メグお姉ちゃん美女だらけだよあ、寧さんていう物凄く綺麗な人もいるんだよみんな、工藤さんの家族になるんだよ愛し合おうよ、みんなでさ</p><p>お言葉はありがたいのですが</p><p>スッと、オレの方を見る</p><p>旦那様のことが、怖いの</p><p>みすずが、尋ねた</p><p>わたくしは、男性は苦手です</p><p>旦那様でも</p><p>みすずの言葉に工藤ちゃんは、ピクッと震える</p><p>美智あなた判っている旦那様は、今裸なのよ男性器を露わにしていらっしゃるそれなのに、あなたどうして、平気で同じ部屋の中に居られるの</p><p>それは、わたくしはみすず様の警護役として</p><p>本当にそうかしら</p><p>みすずが工藤ちゃんに詰め寄る</p><p>怖くないでしょ、あたしの旦那様は</p><p>オレは怖くない</p><p>みすずの旦那様は絶対に、美智に危害を加えない裏切ることはないし嘘も吐かない邪な感情も持っていないそれは、判るわよね</p><p>ジッと</p><p>何故なのでございましょうか吉田様</p><p>オレに真剣な眼で尋ねる、工藤ちゃん</p><p>味方だと思っているからかな</p><p>工藤ちゃんがみすずのことを大切に思ってくれているのはよく判るし仲間なんだから、信用しているよ当たり前じゃないか</p><p>うんいい子だしな</p><p>美智はどうなの</p><p>みすずが尋ねた</p><p>わたくしはわたくしも、吉田様を信頼しています</p><p>オレを信頼</p><p>わたくしが拝見している限り吉田様は、真剣にみすず様や他の方々を愛していらっしゃるようですし邪心は感じられません</p><p>ちらっと、雪乃を見る</p><p>この敵に対するお気持ちだけがよく判りませんが</p><p>雪乃は床に伏せて、眼を閉じていた</p><p>あ何か、こんな姿を見た覚えがある</p><p>そうだ校長室での、雪乃とマナの母親</p><p>あのオバサンもこんな風に、心を閉ざしていた</p><p>ごめんオレも雪乃に対してだけは、自分で自分がよく判らないんだ</p><p>本当に、正直な方なんですね</p><p>工藤ちゃんがそう、言ってくれた</p><p>それでどうしますか、美智</p><p>みすずが、改めて問う</p><p>あなたが家族になれば工藤流の跡継ぎの問題も解決すると思いますけれど</p><p>みすずさまは、わたくしに吉田様の子を産めとおっしゃるのですか</p><p>そうよ産みなさい、美智もちろん何年も後のことでしょうけれど</p><p>こんな人形みたいに可愛い小さな女の子が</p><p>オレの子を産む</p><p>確かに、悪くない考えだと思いますわたくしが子を産むとしたら、他に相手はいないと思いますしみすず様との関係を深めることができるというのも、わたくしとしては大変喜ばしいことだと思います</p><p>そう言う工藤ちゃんの言葉をみすずは遮る</p><p>美智、自分の心を偽るのはおやめなさい</p><p>工藤ちゃんがハッと、みすずを見る</p><p>みすずも心を裸にして、あなたに対します</p><p>みすずも真顔で、工藤ちゃんを見据える</p><p>みすずは、あなたが好きです美智も、みすずのことが好きよね</p><p>みすずの身体を抱きたい</p><p>わたくしはみすず様に愛されたいと思っています</p><p>みすずへの思いを認めた</p><p>みすずも美智のことを愛してみたいって、ずっと思っています</p><p>だから美智も、旦那様に処女を捧げなさい</p><p>みすずと同じ旦那様の女になりなさいこれは命令です</p><p>はい、かしこまりました</p><p>ちょっと待てよ、みすずそんな命令は、無いだろう</p><p>こんなことはおかしい</p><p>工藤ちゃんも工藤ちゃんだよみすずのことが好きなのと、オレの女になるのは、全然別の話じゃないか</p><p>工藤ちゃんが、驚いてオレを見ている</p><p>みすずは、急ぎすぎだよもっと、ゆっくりでいいだろまだ、お互いのことを、よく知らないんだしさゆっくり少しずつ判り合ってそれで、オレたちのことを本当に気に入ってくれれば家族になってくれればいいしならなくたっていいんだそれでも、オレたちは仲間だしオレは、工藤ちゃんのことを自分の身内だと思っているよいやいや、セックスする必要なんか無いんだ</p><p>みすずがクスクスと笑い出す</p><p>どう美智旦那様って、本当にこういう人なの</p><p>工藤ちゃんは言った</p><p>こんな男の方が、本当にいるのでございますね</p><p>オレみすずに、試された</p><p>最後に旦那様にお尋ねします</p><p>一人の男性として正直にお答え下さい包み隠さず本当のことだけをお話下さい</p><p>旦那様は、一人の男性として美智をどう思いますか美智は、旦那様がセックスしたいと思われるくらい魅力的な女の子ですか</p><p>工藤ちゃんとセックス</p><p>オレは改めて、工藤ちゃんを見る</p><p>小柄で可愛らしすぎる、美少女を</p><p>そんなのしたいに決まっているだろ</p><p>正直答える</p><p>どんな風になさりたいですか美智には、女としてのセックス・アピールは充分に備わっていますか</p><p>備わっているに決まっているじゃないかっ抱きたいよ工藤ちゃんとセックスしてみたいよ工藤ちゃんの処女が欲しい工藤ちゃんのお腹の中で、いっぱい射精してみたいよ</p><p>オレはオレの欲望をブチ撒けた</p><p>この小柄な身体を貫きたい</p><p>オレの精液で真っ白に染め抜きたい</p><p>オレだけの女にしたいよッ</p><p>みすずがオレの身体をギュッと抱き締める</p><p>はいそこまでですっ</p><p>見えるでしょ美智旦那様、美智とセックスすることを想像して、オチンチンを大きくしてしまわれたわ</p><p>オレのペニスは勃起していた</p><p>隆々と</p><p>これ美智のことを思って、こんなに硬くなったのよ</p><p>工藤ちゃんがオレのペニスを見ている</p><p>赤黒く腫れ上がった亀頭を</p><p>美智も、濡れちゃったんでしょ</p><p>ハッとして股間を押さえる、工藤ちゃん</p><p>今は、これくらいにしておきます旦那様のおっしゃる通りゆっくり少しずつね美智の処女を旦那様に捧げるのは、もう少し後にします</p><p>妖しく微笑んでみすずが、オレを見る</p><p>今日はみすずたちが、旦那様に愛していただく姿をじっくりと見ていなさいそして、想像するのよ自分も、同じことをしていただいたら、どんなに気持ちがいいだろうって</p><p>みすずがオレに甘えてくる</p><p>旦那様、おしっこ</p><p>みすずおしっこしたい旦那様みすずのおしっこを見て見てて欲しいの</p><p>工藤ちゃんや他の女たちに遠慮するつもりは無いらしい</p><p>みすずが全力で、オレに甘えてくる</p><p>判ったみすずマナ、トイレはどこ</p><p>ドアを出て、廊下の突き当たりだけど</p><p>みすずの甘えっぷりにびっくりしている</p><p>旦那様抱っこして抱っこして、おトイレまで連れてって</p><p>ああ判ったから</p><p>オレはみすずの柔らかい身体を抱き上げる</p><p>あんなに、甘えちゃってもいいんだ</p><p>マナが、呟いた</p><p>お兄ちゃん許してくれるんだ</p><p>いや許すも何も</p><p>早く旦那様、みすず漏れちゃう</p><p>漏らされたら困るだろう</p><p>メグが立ち上がる</p><p>あたしもするからメグのも見て</p><p>あ、お兄ちゃんマナもおしっこする</p><p>こんなことに、対抗意識を持たなくたって</p><p>じゃあみんなで旦那様に、おしっこを披露をしましょうか</p><p>オレの腕に抱かれたままみすずが、みんなに言った</p><p>結局トイレでは狭いので、隣の風呂場に来た</p><p>オレとみすずとメグとマナ工藤ちゃんに、なぜか雪乃までいる</p><p>ついでだから、連れてきました</p><p>と工藤ちゃんは言うけれど</p><p>じゃあみすずからご披露しますっ</p><p>みすずがニコニコしながら、パンティを脱いでいく</p><p>全裸になって洗い場の壁を背にして、大きくＭ字に開脚する</p><p>見えますか旦那様</p><p>恥ずかしそうにみすずが言う</p><p>ああよく見えるよ</p><p>全身が柔らかく、ふんわりとしたみすず</p><p>そのぷっくりとした、可愛らしい恥丘が見える</p><p>毛の生えていない、つるつるの割れ目</p><p>じゃあお漏らししますねあんっ</p><p>チョロチョロチョロ</p><p>割れ目から、湯気を立てて放出される尿が</p><p>やがて、見事なアーチを形作る</p><p>ああん恥ずかしいです、旦那様ぁぁっ</p><p>みすずが羞恥に震える</p><p>みすずはおしっこを見られるのが大好きなんだろ</p><p>旦那様旦那様だけですっみすずは、旦那様には恥ずかしい姿を全部見ていただきたいのぉっ</p><p>熱い尿を放出しながらみすずが叫ぶ</p><p>みすず様が悦んでらっしゃる</p><p>工藤ちゃんがぽつりと言った</p><p>やがてみすずの放尿は、終わる</p><p>あはっ気持ちいいさっぱりしました、旦那様っ</p><p>みすずは、そう言ってオレにキスした</p><p>次はあたしがします</p><p>メグが前に出る</p><p>オレはメグの前に跪いてメグのパンティを下ろす</p><p>恥ずかしそうにオレを見下ろすメグ</p><p>何で、旦那様が恵美さんのパンティを脱がすんですか</p><p>放尿してスッキリした顔のみすずがメグに尋ねる</p><p>あたしの下着は上も下も全部、ヨシくんが脱がせてくれることになったんです一緒に居る時は必ずです履かせてくれるのも、ヨシくんの仕事ですねヨシくん</p><p>メグが嬉しそうにそう言った</p><p>あんそれいいみすずも、そうして下さい、旦那様</p><p>判った次からな</p><p>全裸になったメグが大きく開脚する</p><p>これすごく恥ずかしいヨシくん</p><p>メグ可愛いよ</p><p>メグのおしっこ見たい</p><p>見たいよ</p><p>じゃあするね</p><p>メグの陸上部で鍛えている下半身はキュッと締まっている</p><p>オレの眼の前に膣口も肛門を晒して</p><p>メグがおしっこを迸らせる</p><p>あああんっ</p><p>ジョロロロロロと、零れる熱い水</p><p>あの優等生で優しいメグが放尿している</p><p>これ、恥ずかしすぎるよ癖になっちゃう</p><p>癖になってもいいよ毎日、見ててやるから</p><p>もうバカ</p><p>みすずは毎日、見ていただいていますよ恵美さん</p><p>あたしはみすずさんみたいにはなれません</p><p>顔を真っ赤にして、放尿披露の恥ずかしさに耐えるメグ</p><p>可愛いよ、メグメグは、たまにしような</p><p>うんたまにならいつでも見せてあげる</p><p>オレはおしっこを続けるメグに、キスする</p><p>好き、好き、ヨシくん好き</p><p>恥ずかしさの余りメグは、オレに抱きついてくる</p><p>もう、メグお姉ちゃんそれじゃあ、お兄ちゃんにおしっこが掛かっちゃうよ</p><p>掛かってもいいよオレも裸だしここは風呂場だしメグのおしっこなら、汚くないよ</p><p>メグの放尿も終わる</p><p>次は、あたしの番だねっ</p><p>マナが前に出てくる</p><p>マナはさっきからずっと、全裸のままだ</p><p>あたしはずっとパンツ履かないでいようかミニスカートでさお兄ちゃんは、いつでもスカートをめくって、マナの中にオチンチンを入れてきていいんだよ</p><p>マナが、エッチな顔で微笑む</p><p>マナは、ヨシくんの気持ちが判っていないのね</p><p>ヨシくんはパンティを脱がすのが大好きなのよいつも、とっても嬉しそうに、あたしのパンティを脱がしてくれるんだから</p><p>えっそうなの</p><p>うん、そうかもしれない</p><p>オレが、そう答えると</p><p>じゃあ、半分半分にするマナがパンツを履いているかどうかは、毎日、お兄ちゃんが確かめて</p><p>お兄ちゃんが確かめないとノーパンのまま、学校に行っちゃうからね</p><p>そりゃ大変だ</p><p>必ず確認しないと</p><p>履いてないときはお兄ちゃんが、履かせてねあパンツを履く前に、一回犯してマナ、お腹にお兄ちゃんの精液を入れたまま学校へ行きたい</p><p>マナは風呂場に、四つん這いなる</p><p>ワンちゃんみたいに、おしっこしまーす</p><p>そうしてマナは片足をあげて犬の様に放尿した</p><p>んんっ</p><p>割れ目から噴き出す小水</p><p>見える、お兄ちゃん</p><p>マナの幼い肉体</p><p>十四歳の身体はまだ、成長途中だ</p><p>それでも胸と尻は柔らかく膨らみ始めている</p><p>処女喪失からたった一日</p><p>少し腫れたヴァギナから弧を描いて、水滴が飛ぶ</p><p>見えるよマナ</p><p>ぷっくりとしたお尻と肛門も見える</p><p>ホント、すっごく恥ずかしいよ、これ</p><p>初めての放尿披露にマナも興奮している</p><p>可愛いぞマナ</p><p>あたし本当に奴隷になっちゃったんだもんお兄ちゃんの命令なら、何でもするよ</p><p>マナは、そう言ってくれた</p><p>そうしてマナの放尿も終わる</p><p>さあ綺麗に洗い流すからな</p><p>オレがシャワーで洗い流そうとすると</p><p>工藤ちゃんが</p><p>まだわたくしの放尿が終わっておりません</p><p>続いてしまいました</p><p>予定では、２話で終わらせるはずだったのに</p><p>まあ、若い子グループのセックスは和気藹々と楽しそうなので、書いてて筆が進むのですが</p><p>それとやっぱり、百合属性は必要かなあと</p><p>工藤ちゃんは、見た目は究極のちっちゃい美少女ですから</p><p>明日こそみすずとメグの３Ｐに突入したいです</p><p>雪乃が、何か変な事をしなければいいんですが</p><p>小説家になろうの方で、マボロシの姉物語　　－　愛美さん、ショウ・マスト・ゴー・オン　－http://ncode.syosetu.com/n5911be/ 　も、毎日更新しております</p><p>そちらの方も、ご一読いただければ、幸いです</p><p>では、連休の中日働いてきます</p><p>小説の中の日時が現実を追い越してしまいました</p><p>157．性の宴(その４)</p><p>あら、美智もおしっこを披露してくれるの</p><p>みすずが、工藤ちゃんに言う</p><p>はいわたくしの放尿姿も、どうぞ御覧下さい</p><p>わたくしもみなさまの仲間ですから</p><p>いや仲間だからって、痴態を披露しなくても別にいいと思うけれど</p><p>それに見ていただきたいんですみすず様に</p><p>工藤ちゃんが熱い眼で、みすずを見る</p><p>やっぱりこの子は、みすずに恋心を抱いているらしい</p><p>ええ見ていてあげますわ</p><p>みすずが主人らしく、工藤ちゃんに微笑む</p><p>工藤ちゃんが、前に出る</p><p>制服のスカートの中に手を入れようとすると</p><p>美智パンティは、旦那様に脱がしていただきなさい</p><p>工藤ちゃんの手が止まる</p><p>みすず様、それは</p><p>怯える工藤ちゃん</p><p>できましたらみすず様の手で、お願いします</p><p>みすずに救いを求める工藤ちゃん</p><p>旦那様の手は、みすずの手ですそう、思いなさい</p><p>みすずはきっぱりと言った</p><p>みすずの心も身体も、すでに旦那様のものですあなたがみすずのものになるという覚悟があるのならみすずのものは旦那様のものと知りなさい</p><p>吉田様お願い致します</p><p>彼女は自分でスカートを捲り上げた</p><p>驚いた</p><p>可愛らしい外観とは違う大人っぽい下着だった</p><p>黒いレースのパンティ</p><p>細い左右の太ももには特殊警棒の黒革のケースが、ガーターストッキングの様に巻き付いている</p><p>小柄で可愛らしい工藤ちゃんと、黒い下着のギャップが何とも、いやらしく感じられた</p><p>旦那様、お願いします</p><p>みすずが、早く脱がせとオレを促す</p><p>震える工藤ちゃんの腰に手を伸ばす</p><p>工藤ちゃん、脱がすよ</p><p>手触りの良いレースのパンティに手を掛ける</p><p>そのまま工藤ちゃんの丸いお尻を越えて</p><p>するりとパンティを引き下ろす</p><p>工藤ちゃんの陰部はやっぱり無毛だった</p><p>この小柄な美少女に陰毛は似合わない</p><p>見ないで下さい</p><p>震える声で工藤ちゃんが言う</p><p>美智そこは、見て下さいというべきでしょう</p><p>みすずの指導が入る</p><p>は、はいみ、見て下さい</p><p>とっても、綺麗だよ工藤ちゃん</p><p>そんなこと言わないで下さい</p><p>顔を真っ赤に染めて恥ずかしがる工藤ちゃん</p><p>どう、旦那様は怖くないでしょう</p><p>怖くないけれど恥ずかしいです</p><p>みすずは、ニッと笑った</p><p>恥ずかしいのがゾクゾクするでしょ美智あなたのアソコ、濡れているわよね</p><p>確かに工藤ちゃんの割れ目から、とろりとした液がキラキラと光っている</p><p>いやらしい子ね興奮しているの</p><p>工藤ちゃんは、子猫のように震えている</p><p>工藤ちゃん右足を上げて</p><p>オレは太ももの革ケースを越えてパンティを、するすると足首まで下ろす</p><p>まずは右の足を潜らせて次は左</p><p>工藤ちゃんの小さな黒パンティがオレの手の中に収まる</p><p>美智みすずは、旦那様と一緒の時は、必ずおしっこする姿を見ていただいていますこれからは、美智もそうするのよいいわね</p><p>みすずが工藤ちゃんに言う</p><p>工藤ちゃんは、小さく頷いた</p><p>それから恵美さんの様に、これからはみすずの下着の管理は、必ず旦那様にしていただきます美智も、そうするのよ</p><p>わたくしも下着の上げ下げを、吉田様にお任せするのですか</p><p>工藤ちゃんが、驚く</p><p>不服なの</p><p>工藤ちゃんは真っ赤な顔で、オレに言う</p><p>吉田様、よろしくお願い致します</p><p>う、うん判った任せとけ</p><p>取りあえずそう、答える</p><p>それでは放尿なさい</p><p>みすずの命令に工藤ちゃんが、M字に開脚してしゃがみ込む</p><p>失礼致します</p><p>ちょろちょろと水滴が零れる</p><p>美智、何を緊張しているのお腹に力が入りすぎているわ</p><p>みすずが大きな声で叱責する</p><p>は、はい申し訳ございません</p><p>そうは答えるがまだ、身体が強ばっている</p><p>おしっこは、ちょろちょろとしか出ない</p><p>工藤ちゃん、力を抜いて</p><p>オレは彼女に言った</p><p>大きく深呼吸するんだスーッと吸って</p><p>工藤ちゃんが息を吸う</p><p>そしてゆっくりと吐いていくハァーって</p><p>工藤ちゃんが息を吐いていくとともにおしっこの出が良くなる</p><p>シャァァァ</p><p>工藤ちゃんの割れ目から温かい水が、アーチを描いて吹き出していく</p><p>あああ恥ずかしい恥ずかしいです</p><p>工藤ちゃんが羞恥に震える</p><p>わたくしもう、お嫁には行けません</p><p>そんな彼女にみすずが言った</p><p>いいのよ、美智あなたは、あたしが貰ってあげるから</p><p>工藤ちゃんがみすずを見上げる</p><p>あなたは、あたしの妹になるの旦那様の女にいいわね、美智</p><p>工藤ちゃんは、答えない</p><p>やがて彼女の放尿も終わった</p><p>お、終わりました</p><p>恥ずかしそうに、そう言う工藤ちゃんにみすずは</p><p>本当に、もう終わりなの</p><p>戸惑う工藤ちゃん</p><p>ちゃんと全部出たかどうか割れ目を開いて、旦那様にご確認していただきなさい</p><p>できません</p><p>どうして、できないの</p><p>みすずが、妖しく微笑む</p><p>震える工藤ちゃんにみすずが</p><p>では、みすずが開いてあげるわ</p><p>みすずがM字開脚している工藤ちゃんの前に跪く</p><p>いけません、みすず様汚いです</p><p>おしっこに濡れている自分の股間を、みすずの指が触れる羞恥に工藤ちゃんは、耳まで真っ赤になる</p><p>いいのよ美智の身体に、汚いところなんて一つも無いわあなたは純潔よ、美智</p><p>だから旦那様に汚していただくの</p><p>汚れるのですか</p><p>そうよ純潔のままでは、大人にはなれないからみすずも、汚していただきました美智みすずと同じ方に、純潔を捧げたくはない</p><p>みすずがまた、工藤ちゃんにオレとのセックスを勧める</p><p>わたくしは</p><p>怖い</p><p>いいのよ急がなくてもでも美智の純潔は、みすずが旦那様にプレゼント致しますからねみすずも見ていてあげるあなたは、あたしの眼の前で大人の女になるのよ遙花さんよりも、早くね</p><p>お姉様より</p><p>言ったでしょうあなたは、遙花さんよりも素敵な女性になれるいいえみすずと旦那様が、必ずそうしてあげるわ</p><p>工藤ちゃんは、どうやらお姉さんに対してコンプレックスがあるらしい</p><p>みすずはそのことをよく知っているらしい</p><p>あたしは姉には勝てません</p><p>工藤ちゃんは寂しそうに言う</p><p>みすずもそんな風に思っていた頃があったわ瑠璃子さんに対して</p><p>みすずは従妹に対する思いを語る</p><p>瑠璃子さんというのは、みすずのお父さんの兄の娘だ</p><p>香月家の直系の後継者</p><p>みすずは、その娘にコンプレックスを抱いていたらしい</p><p>瑠璃子さんは完璧な人でみすずには敵わないって、諦めていたわでも今は違うわ</p><p>みすずには旦那様がいるから旦那様に女にしていただいて女の悦びを教えていただいたわ今のあたしには、自信があります</p><p>どうしてですか</p><p>工藤ちゃんがみすずに尋ねる</p><p>絆があるからよ旦那様は、絶対にみすずを裏切らないみすずのことを愛して下さっているみすずも愛しているそのことを考えただけで、胸が熱くなるの何も怖くないわこんな素敵な絆を、瑠璃子さんは持っていないもの</p><p>みすずの旦那様なのっううん旦那様が居て下さるから、たくさんの姉と妹も居るわ血の繋がりのある瑠璃子さんよりも、親密で愛おしくて、信頼できる人たち香月の家よりも、みすずはこの家族が大切なの大好きなの</p><p>みすずが工藤ちゃんに微笑む</p><p>だから、美智もお入りなさいあたしたちの家族に</p><p>工藤ちゃんはそれでも悩んでいる</p><p>お喋りが過ぎたわねさあ、美智の純潔を見せてちょうだい</p><p>みすずが、細い指で工藤ちゃんの割れ目を開く</p><p>熱く濡れているヴァギナ</p><p>愛液がとろろろと滴る</p><p>濡れやすいのね、美智</p><p>言わないで下さい、みすず様</p><p>恥ずかしがる工藤ちゃん</p><p>見えるわあなたの純潔の証が</p><p>膣口の奥に薄いピンク色の処女膜が見える</p><p>羞恥に乱れる、工藤ちゃん</p><p>旦那様御覧下さい</p><p>みすずが、オレに向けて工藤ちゃんの割れ目をさらに大きく開いて見せる</p><p>よく見えるよ</p><p>は、恥ずかしいです恥ずかしくて、死んでしまいたい</p><p>美智、これまでに男の人に自分の処女をお見せしたことがありますか</p><p>そんなのあるわけがないです</p><p>旦那様だけ</p><p>吉田様だけです</p><p>それじゃあもう、旦那様にこの処女は捧げるしかないわね</p><p>あああっはい</p><p>工藤ちゃんがうつむいて、小さく頷く</p><p>そんな彼女に</p><p>みすずが工藤ちゃんに、そっとキスする</p><p>驚く工藤ちゃん</p><p>よく、頑張ったわね今日は、ここまでにしておきましょう</p><p>優しく工藤ちゃんの髪を撫でる</p><p>みすず様ぁ</p><p>涙目で工藤ちゃんは、みすずに抱きつく</p><p>みすずは、その小さな身体を抱き締めて</p><p>可愛い可愛いわよ、美智</p><p>好きです、本当に好きなんですみすず様ぁぁ</p><p>みすずもあなたが好きよ</p><p>あああっみすず様ぁぁ</p><p>泣き出す彼女をみすずが、優しく愛撫する</p><p>二人の様子を見て、すっかり勃起しているオレのペニスを</p><p>マナが、舐めしゃぶっている</p><p>マナは、ちゅぽんっと亀頭から唇を離して</p><p>お兄ちゃん興奮しちゃったまた、出したいの</p><p>十四歳の小悪魔が妖しく、微笑む</p><p>あたしを使ってよ</p><p>地の底から暗い声がした</p><p>雪乃が股間を押さえて、震えている</p><p>もう、ガマンできないのよレイプしてよもういいじゃないっイジメないでよっ</p><p>雪乃は半狂乱だった</p><p>床に這いつくばってオナニーしながら暗い瞳で、オレを見上げている</p><p>お願いだからあたしの中をエグッて犯してそうよ、あんたじゃないとダメなの毎晩、夢に出るのよあんたに、レイプされる夢ばかり見るのいつも、あんたよ自分で触っても、あんたにメチャクチャにされることばかり想像しているのあたしをこんな身体にしたんだから、責任を取りなさいよねそのオチンチンで、あたしを犯してよッ</p><p>元々淫乱な体質だったんだと思う</p><p>雪乃は白坂創介の血を濃く引き継いでいる</p><p>そして、この数日間の徹底的な陵辱が</p><p>雪乃の肉体を性の快楽に沈めてしまった</p><p>雪乃はもう元には、戻れない</p><p>ただセックスに溺れていくだけ</p><p>さらにみすずの工藤ちゃんに対する調教が</p><p>雪乃の性感に火を付けてしまった</p><p>そう言えば、雪乃さんだけおしっこ見せてないよねえ</p><p>マナがオレのペニスをいじりながら、言った</p><p>いや雪乃が小便するのは、前に見たことがあるんだ</p><p>オレは、マナに言った</p><p>えいつ</p><p>ちょっと前かな克子姉が、雪乃におしっこ披露を強要してでも、その前に</p><p>どうしたの、お兄ちゃん</p><p>マナが、尋ねる</p><p>オレと克子姉で雪乃におしっこを引っ掛けたんだ</p><p>おしっこしたの雪乃さんに</p><p>うん引っ掛けたっていうより、浴びせた感じかな</p><p>すごいさすが、克子さん</p><p>マナが感動する</p><p>あそれなら、あたしも雪乃さんにおしっこすれば良かったな</p><p>マナはもう、雪乃に対して親族、姉という気持ちが希薄になっている</p><p>雪乃を敵としてしか見ていない</p><p>舞夏、何てことを言うのよ</p><p>マナに怒鳴る、雪乃</p><p>あれれおしっこ掛けて欲しいんじゃないの変態の雪乃さんは</p><p>へ、変態じゃないわよあたし</p><p>妹の酷い言葉に屈辱に震える</p><p>変態じゃないんだじゃあ、お兄ちゃんに犯してもらわなくてもいいよね</p><p>雪乃が絶句する</p><p>オレは雪乃の制服を見る</p><p>この制服を今、小便で汚すわけにはいかない</p><p>雪乃には、この制服姿でもっと、屈辱的な思いをしてもらわないといけない</p><p>でも次は、メグお姉ちゃんとみすずお姉ちゃんが、お兄ちゃんの精子を貰う番だからねっ雪乃さんは、後ろに並んで待ってればいいんじゃないのもしかしたら、雪乃さんまで順番が廻って来ないかもしれないけれどさっ</p><p>マナが実姉を嘲笑う</p><p>でも、いいよね雪乃さんは、オナニーが大好きなんだから</p><p>自分の手じゃ満足できないのよッ何回やっても</p><p>犯して欲しいのよッオチンチンがいいのっその男に、メチャメチャにされたいのよっ</p><p>風呂場の床の上でジタバタする、雪乃</p><p>そんな雪乃にメグは</p><p>ちゃんと順番を守ってね、雪乃次は、あたしとみすずさんなんだから</p><p>メグも雪乃の我が儘を許さない</p><p>あなたは、あたしたちが愛し合う姿を見ていればいいわ</p><p>さてミナホ姉さんからの指令では、次は雪乃の部屋でメグとセックスする予定なっていたけれど</p><p>や、やめてよ勝手にあたしの部屋に入らないで</p><p>あんなに情欲に燃えて犯してくれと叫んでいた女が自分の部屋に場所を移すとなった途端、大暴れで抗議する</p><p>何で、こんなに嫌がっているんだ</p><p>オレが、マナに尋ねると</p><p>だって雪乃さんの部屋、汚いから</p><p>開けるねお兄ちゃん</p><p>マナが、雪乃の部屋のドアに手を掛ける</p><p>やめなさい舞夏ぁっ</p><p>ドアが、開く</p><p>何じゃ、こりゃ</p><p>何という惨状</p><p>というか洋服だらけ</p><p>雪乃の身体は一つしか無いのに</p><p>どうして、こんなに服が必要なんだ</p><p>それからカバンとか</p><p>靴とか、サンダルも転がっているけれど</p><p>床に転がっているのは、買ったけれどまだ履いてないやつなの雪乃さん、気に入ったのがあると、何も考えずにすぐ買っちゃうから</p><p>マナが呆れた口調で、そう説明してくれた</p><p>うん雪乃</p><p>無駄遣いはよくないと思うぞ</p><p>それとこの脱ぎっぱなしの服は、何なんだ</p><p>あたしこの部屋、掃除したい</p><p>メグがそう呟いた</p><p>物を持たない生活をしてきて、綺麗好きの彼女にとってこの部屋は、異次元過ぎるのだろう</p><p>オレは部屋をぐるっと見回す</p><p>さすがに机の上には、勉強のための物が載っているが</p><p>壁にはファッション雑誌が山になっていた</p><p>鏡の前には、びっくりする程の数の化粧品</p><p>えっとまだ十六歳だよな雪乃</p><p>オレ学校での姿しか知らなかったから</p><p>学校では制服だしもちろん、化粧品は禁止されている</p><p>雪乃ってこんな子だったんだ</p><p>オレの呟きにマナが答える</p><p>うんファッション馬鹿なのよ雪乃さん、お年玉もお小遣いも、全部、洋服と化粧品に注ぎ込んでいるから舞夏さんの４倍、お小遣い貰っているくせに</p><p>４倍</p><p>何で、４倍なんだよ</p><p>中学２年生の４倍の小遣いって</p><p>雪乃さん親に取り入るのが上手いから高校生になったら、色々付き合いがあるとか何とか言って四月から毎月、８万円も貰っているの</p><p>は、８万円</p><p>明治なら、家が買えるじゃないか</p><p>っていうか</p><p>お前も、毎月２万円も貰っているのか</p><p>オレそんなに、お前に小遣いあげられないぞ</p><p>オレの言葉にマナは</p><p>オレの身体を、ギュッと抱き締める</p><p>お金なんていらないよ一緒に居てくれればいい</p><p>愛してるよ、お兄ちゃん</p><p>マナがオレの頬にキスをする</p><p>そんなことまで、心配してくれなくていいからマナは、もう覚悟しているもん</p><p>でもお前に不自由な生活はさせたくないんだ</p><p>マナのために、お兄ちゃんが不自由な思いをする方が嫌だよ</p><p>メグが、オレに振り向く</p><p>ヨシくんアルバイトは、あたしもするからマナのお小遣いは、あたしが出すわ</p><p>メグ、でも</p><p>マナは、あたしの妹よあたしにも、お姉さんらしいことをさせて</p><p>この部屋、空気が悪いですねちゃんと換気しています</p><p>してないと思います雪乃さん、昨日、一昨日とずっと部屋に籠もってオナニーしていましたから</p><p>マナが答えた</p><p>舞夏さんの部屋に戻りましょうよこの部屋は、不潔です</p><p>雪乃お前、妹に不潔とまで言われてしまったぞ</p><p>雪乃はすでに、ぐったりとヘタレている</p><p>そんなに部屋の惨状を見られたのが、ショックだったんだ</p><p>再び舞夏の部屋に戻る</p><p>マナが台所から、飲み物とコップを持って来てくれた</p><p>冷たい紅茶とオレンジジュースだ</p><p>ほら雪乃も飲めよ</p><p>オレは、勧めてやるが</p><p>いらないほっといてよ</p><p>雪乃は顔を背ける</p><p>みすずがオレに近寄る</p><p>恵美さんとエッチなことをしてもいいですか</p><p>みすず恵美さんとしてみたいんです旦那様の前で</p><p>みすずが恵美を見る</p><p>それでその後で、二人並んで旦那様に犯していただきたいんですみすずの身体と、恵美の身体の違いを、旦那様に味わっていただきたいと思います</p><p>メグは、いいのかそれで</p><p>ヨシくん見たいあたしとみすずさんのエッチ</p><p>メグが尋ねる</p><p>うん見たい二人とも、オレの女だ女同士で愛し合っているところは、見てみたい</p><p>二人ともタイプの違う、美少女だし</p><p>じゃあ、してみるね</p><p>メグは恥ずかしそうに言った</p><p>美智もよく見ていなさい</p><p>美智が旦那様の女になったあかつきには美智のことも、そういう風に抱いてあげます言っておくけれどみすずはもう旦那様の前でしか、はしたないことはしませんからね美智を抱くとしても、旦那様に見ていただいている時だけです</p><p>と、小さく、頷いた</p><p>これもみすずの調教の一環なのだろう</p><p>舞夏のベッドに全裸になったみすずとメグが乗る</p><p>メグが下でみすずが上だ</p><p>恵美さんは、女同士は初めてですよね今回は、全て、みすずに任せて下さい</p><p>みすずがメグに言う</p><p>はいよろしく、お願いします</p><p>メグは緊張しているようだった</p><p>みすず最初にお会いした時から恵美さんとこうなりたかったんです</p><p>いやらしい女の子で、ごめんなさい</p><p>いいんです同じ、ヨシくんの女じゃないですか</p><p>仲良く、して下さい</p><p>みすずがメグにキスをする１</p><p>メグのおっぱいをまさぐるみすず</p><p>恵美さん、綺麗です</p><p>みすずさんの方が綺麗ですよ</p><p>メグもみすずの耳を噛んだ</p><p>みすずが喘ぐ</p><p>ヨシくん見てくれてる</p><p>ああ見ているよ</p><p>メグはレズじゃないからヨシくんが見てくれているって感じてないと、恥ずかしくてたまらないの</p><p>みすずはちょっとレズですけど旦那様の視線を感じて、興奮しています旦那様</p><p>どうしたんだみすず</p><p>これ浮気じゃないですからね旦那様の前でしか、致しませんからね</p><p>判ってるよ二人とも、オレの可愛い女だ</p><p>オレのペニスも最大限に勃起していた</p><p>マナは、おしゃぶりしまぁすっ</p><p>そのペニスをマナが咥えてくれる</p><p>温かい唾で、ヌルヌルにしてくれる</p><p>恵美さんおっぱい、舐めますね</p><p>みすずが、メグの乳首を舐める</p><p>ああんっ気持ちいいですっ</p><p>メグが快感に震える</p><p>その声を聞いて雪乃がまた、自分の股間に指を這わす</p><p>ガマンができないらしい</p><p>どれだけ追い込んで刈り取ろうか</p><p>雪乃の様子を見る</p><p>今はまだ徹底的に追い込むべきだ</p><p>雪乃は本物のセックス奴隷にする</p><p>いやただのセックス奴隷じゃない</p><p>オレに、犯されることしか頭にないセックス気違いに</p><p>レイプでしか感じることのできない、淫乱娘に堕とし切る</p><p>肉体の改造は終わった</p><p>次は、心だ</p><p>それがミナホ姉さんの復讐なんだと思う</p><p>ミナホ姉さんは白坂創介に、最愛の愛娘が救いようのない淫乱変態女になった姿を見せつけたいんだろう</p><p>だからそこまで、堕とす</p><p>ああっ、みすずさんあんっ</p><p>みすずがメグの陰部を舌で舐めていた</p><p>まるで子犬がミルクを舐めるように</p><p>気持ちいいですか恵美さん</p><p>気持ちいいよぉぉヨシくん</p><p>メグの心にはいつも、オレが居る</p><p>オレに見られているからみすずに抱かれている</p><p>それはみすずも同じだ</p><p>旦那様、恵美さんのお汁、とっても美味しいですっ</p><p>オレに見せようと一生懸命、メグを責める</p><p>お兄ちゃん、美味しいよ、お兄ちゃんのオチンチン、美味しいよ</p><p>マナもフェラチオしながら、オレの気を惹こうとする</p><p>みんな可愛いオレの女だ</p><p>山峰様がみすず様に愛されているわたくしも吉田様に純潔を捧げれば</p><p>みすずの痴態を見ながら工藤ちゃんが、ゴクリと唾を飲み込む</p><p>その横で雪乃が自分を慰めている</p><p>助けて助けてよおっ犯して犯して欲しいのオチンチンが欲しいのよ</p><p>次話で、性の宴はクライマックスとなります</p><p>エロシーンが続いて、済みません</p><p>セックスがあると、登場人物たちの関係は深まりますがストーリーは進みません</p><p>まあ、この場面が終われば一気に進むことになると思います</p><p>みすずが暴走していますが香月閣下の孫としての本性がこれです</p><p>本質的には、自らの野望を果たすためには、手段を選ばない女です</p><p>というか吉田くんという旦那様の存在によって、今まで瑠璃子に対する怖れから全力を出し切れなかったみすずは、フルパワーで全能力を発揮することができるようになりました</p><p>この宴をキッカケに、みすずは黒い森の第2世代のリーダーとして、みんなを引っ張って行くことになります</p><p>第２のミナホ姉さんの誕生です</p><p>そう言えば、吉田くんにメグの処女を奪うように進言したのもみすずでしたし</p><p>みすずは、可愛い女の子が吉田くんとセックスするのを見るのが大好きなんでしょうね</p><p>恐るべき奥さんになっていきます</p><p>ところで雪乃の小遣い８万は、学生時代に出会った金持ちの息子の言動から決めましたそいつは遠藤のモデルの一人になっています</p><p>そいつオレ親に頼むから、バイトはするなって言われてるんで、小遣いは基本、毎月１０万貰っていんだよ</p><p>私基本ってどういうこと</p><p>そいつあ、車のガソリン代とかは、親のカードで払っているんで</p><p>私車って親のだろ</p><p>そいつもちろん、オレんだよ大学の入学祝いに買って貰ったんだ</p><p>私どんな車</p><p>そいつプジョーの４０５オレは、２０５がいいって言ったんだけど親が４枚ドアの方がボディが頑丈だから、こっちにしろって言うから</p><p>私新車なのかよ</p><p>そいつあったりまえじゃねえか中古車なんて、貧乏人が乗るもんだぜ</p><p>これが大学一年生の男の言葉ですよ</p><p>世の中って恐ろしい</p><p>そちらの方も、よろしくお願いします</p><p>それでは働いて参ります</p><p>158．性の宴(その５)</p><p>オレの愛しい二人の女が絡み合っている</p><p>みすずがメグのヴァギナを舐めている</p><p>舌を出してクリトリスを刺激する</p><p>喘ぐメグ</p><p>みすずの舌気持ちいいですか、恵美さん</p><p>ミルクを飲む子犬のようにピチャピチャと舌を震う</p><p>気持ちいいです、みすずさん</p><p>メグが快感に顔を震わせる</p><p>みすずのも舐めて下さい</p><p>上から、メグのを舐めながらみすずが、メグの顔の前に大きく開脚する</p><p>みすずさんのここ、綺麗ですね</p><p>メグが濡れたみすずの割れ目を見て、そう言った</p><p>恵美さんのだって、綺麗ですよ</p><p>メグの膣口に吸い付くみすず</p><p>メグもみすずに舌を伸ばす</p><p>シックスナインの体勢で愛し合う二人の美少女</p><p>すごい、お姉ちゃんたち</p><p>マナがオレのペニスを愛撫しながら、そう言った</p><p>恵美さん、もうビチョビチョですね</p><p>みすずさんのもです</p><p>お互いの女性器を見て少女たちが妖しく、微笑む</p><p>恵美さんの身体プロポーションが良くて、キュッと締まってて素敵です</p><p>みすずさんの身体だってふんわりと柔らかいのに腰は細くて、とっても綺麗ですよ</p><p>全裸でお互いの肉体を、まさぐり合う、みすずとメグ</p><p>あたしはレズじゃないですけれどみすずさんと、こういう風にするのは気持ちいいです</p><p>みすずは、レズの気がありますけれどううん、みすず、やっぱりレズにはもう戻れないみたいです</p><p>不意にみすずが、そんなことを言う</p><p>恵美さんの身体はもちろん、とっても気持ちいいんですけれど</p><p>そう言ってみすずは、熱い眼でオレを見た</p><p>そろそろ身体が、旦那様を欲しがっています</p><p>みすず旦那様に、お腹の中に射精してもらわないと満足できない身体になってしまいました</p><p>オレに向かって女性器を開く</p><p>とろとろになったみすずのヴァギナ</p><p>それは、メグも同じよヨシくんので犯して欲しいって、メグの子宮が疼いているの</p><p>メグもまたオレに向かって、女性器を開いて見せる</p><p>旦那様、ここに来て下さい</p><p>みすずが、言う</p><p>ヨシくん、みすずさんと一緒に抱いて</p><p>さあお兄ちゃん、お姉ちゃんたちをレイプしてあげて</p><p>マナがオレの亀頭をたっぷりと唾で濡らして、そう言った</p><p>行って来るよ</p><p>二人の待つ、ベッドに上がる</p><p>みすずメグ四つん這いになってくれ</p><p>オレは二人に言った</p><p>二人の身体を抱き比べてみたいんだ</p><p>二人の美少女は顔を見合わせ</p><p>恵美さんには、負けませんっ</p><p>メグだって、負けないわっ</p><p>微笑み合って四つん這いになる</p><p>二つの可愛いお尻がオレの前に並んだ</p><p>まずみすずから犯すよ</p><p>はい来て下さいっ</p><p>みすずの弾力のあるお尻を掴んで膣口に亀頭を押し当てる</p><p>は早くぅぅ意地悪しないでみすずを犯してぇぇぇ</p><p>ぬちょっと亀頭にみすずの温かい愛液が纏わり付いていく</p><p>ズホボッっとみすずの中に突き込んでいく</p><p>ああああっ欲しかったのぉぉぉ旦那様が、欲しかったのぉぉぉ</p><p>みすずが身体を反らせて、オレを迎え入れる</p><p>柔らかい膣肉がオレのペニスを包み込んでいく</p><p>悦ぶみすず</p><p>みすずがオレを最深部まで、迎え入れる</p><p>みすずね旦那様に犯していただいている時が、一番幸せなのみすず、旦那様に犯されるために生まれてきたのペットですみすずは、旦那様のペットなんです</p><p>セックスしながらみすずが、叫ぶ</p><p>他の女たちに自分の本性をさらけ出す</p><p>ゆっくりと、腰を動かせていく</p><p>犬みたいに後ろから犯されてる美智、見ているみすずの犯されているところ、見てくれている</p><p>ははい、見ていますみすず様</p><p>どうなっているみすずのアソコどんなになっている</p><p>工藤ちゃんは、熱い眼でオレたちの結合部を凝視している</p><p>みすず様の女性器が吉田様の男性器を呑み込んでいますあんなに大きなものが全部、入ってしまっている根元まで</p><p>オレは工藤ちゃんによく見えるように、ゆっくりと出し入れする</p><p>気持ちいいのよ旦那様に犯していただくのは、本当に気持ちいいの</p><p>工藤ちゃんに向かってみすずは、性の悦びを語る</p><p>みすずの子宮の入り口をね旦那様が、コンコンとノックして下さるのああっ、グリグリしているぅぅ擦って、もっと旦那様ぁぁ</p><p>オレは腰を使って、みすずの胎内を攻め込んでいく</p><p>そんなに気持ちいいんですか、みすず様</p><p>工藤ちゃんの太ももに愛液が垂れているのが判る</p><p>マナ、工藤ちゃんを触ってやれ</p><p>オレは、マナに命じる</p><p>工藤ちゃんはレズだからマナに触られるのは、いいだろ</p><p>オレの言葉に、工藤ちゃんは</p><p>わたくしもマナ様をお慰めして、構いませんか</p><p>工藤ちゃんの眼は欲情していた</p><p>ああ可愛がってやってくれ</p><p>オレの言葉にマナが、工藤ちゃんに抱きつく</p><p>美智お姉ちゃん美智お姉ちゃんて、呼んでもいいですか</p><p>はい、マナ様</p><p>工藤ちゃんも、裸のマナに手を伸ばす</p><p>マナに様はいらないよマナは、お兄ちゃんの奴隷なんだから</p><p>でもマナ様マナ様って、お呼びしたいんですっ</p><p>震えながら愛し合う、工藤ちゃんとマナ</p><p>うふふ本当に、美智お姉ちゃんはマゾなんだね</p><p>マナ様</p><p>マナに自分の本性を見抜かれ工藤ちゃんが、戸惑う</p><p>マナには判るよ美智お姉ちゃん、可愛い</p><p>マナの指が工藤ちゃんのスカートの中に</p><p>あああっマナ様</p><p>美智お姉ちゃんも早く、お兄ちゃんに犯されちゃおうよお兄ちゃんの大きいオチンチンで、美智お姉ちゃんの処女膜を突き破ってもらおう</p><p>マナが工藤ちゃんの耳に囁く</p><p>お腹の底で射精されちゃうのって、スゴイんだよ熱いのが、お腹の底まで拡がっていくの</p><p>でも妊娠妊娠してしまいますっ</p><p>いいじゃんお兄ちゃんの赤ちゃんだよゾクゾクしないお兄ちゃんに、レイプされて妊娠するの想像して、美智お姉ちゃん</p><p>あああそんなことになったら絶望しますっ</p><p>絶望するだけ</p><p>マナの指が奔る</p><p>ああっ絶望したいっ絶望したいですっ</p><p>みすず様みたいに吉田様に四つん這いで犯されて処女を破られて精液を精液を注がれる妊娠わたくし妊娠してしまいますっ</p><p>眼ではオレとみすずのセックスを見て</p><p>女性器はマナに弄ばれている</p><p>工藤ちゃんが妄想の中へ溺れていく</p><p>うふふやっぱりそうだ美智お姉ちゃんは、お兄ちゃんにレイプされたいんだよねっそうだよねっ</p><p>はいっわたくし犯されたいっみすず様の前で汚されたい</p><p>オレのペニスが興奮ではち切れんばかりに勃起する</p><p>ああ大きい旦那様のオチンチンみすずの中で膨らんでいますっ</p><p>オレは後ろから手を伸ばして、みすずのおっぱいを揉む</p><p>手の中で尖った乳首がコリコリとしている</p><p>あああっあああああああっ</p><p>オレはわざとここでみすずの中からペニスを引き抜く</p><p>いやぁんっ抜かないでぇぇ突いて、みすずのお腹の底をもっと苛めて下さいっ</p><p>みすずは、そうオレに懇願するが</p><p>ダメだ次は、メグの番だ</p><p>オレは、今度はメグのお尻を掴み</p><p>一気に突き込むっ</p><p>ヨシくん、待ってたのぉぉぉ</p><p>メグの中もすでに熱く蕩けきっていた</p><p>あああっ激しく激しく、犯してメグのことメチャメチャにしてぇぇ</p><p>こうやって、連続で挿入すると</p><p>みすずとメグの身体の違いが良く判る</p><p>何より肌の感触から違う</p><p>みすずの肌は、薄くて最高級の絹布の様にきめ細かい</p><p>メグの肌は、それより少し厚くて張り詰めている感じがする</p><p>柔らかくて弾力のあるみすずのふっくらと艶やかな肉体と</p><p>メグの中身が詰まっているのに、キュッと締まった健康的なボディ</p><p>どちらも素晴らしい</p><p>気持ちいいヨシくんメグの身体、気持ちいい</p><p>オレにペニスを突き込まれながらメグが叫ぶ</p><p>ああ、気持ちいいよメグ</p><p>オレも全身にじっちりと汗をかきながら、メグに応える</p><p>みすずさんとどっちがいい</p><p>恵美さんとみすずどちらの身体が、お好みですか</p><p>やっぱり気になるのか</p><p>どっちも気持ちいいよそれぞれ、違った魅力があるんだ</p><p>二人とも好きだっ一生、抱き続けてやるからなっ</p><p>メグの身体を、背中から抱き締める</p><p>一生、犯してねみすずさんと一緒に</p><p>みすずも一生、旦那様にお仕えしますっ</p><p>みすずが、オレに抱きついて来る</p><p>ああ気持ちいい</p><p>オレそろそろ、射精しそうだよ</p><p>オレがそう言うとメグは</p><p>ヨシくんみすずさんの中に出してあげて</p><p>メグは昨日の夜から、たくさんお腹に出してもらっているからずっと、みすずさんに悪いと思っていたの</p><p>そんな悪いとか、そういうことは考えないで、恵美さん</p><p>いいのみすずさんに、みすずさんに出してあげて</p><p>この二人の少女は</p><p>お互いに複雑な心情を抱えている</p><p>尊敬の念や親愛の情を抱き合いながら</p><p>同時に、嫉妬やコンプレックスを感じ合ってもいる</p><p>相手に遠慮しながらも</p><p>オレの関心を相手から奪い取りたいとも感じている</p><p>不思議な関係だ</p><p>よしみすずに出すことにする</p><p>だから最後の判断は、オレが責任を持ってしないといけない</p><p>それがこの二人の美少女を自分の女にした</p><p>オレの責任だ</p><p>みすずそこに仰向けになれ</p><p>オレはメグから、ペニスを引き抜いた</p><p>メグの愛液に塗れてオレのペニスが白い糸を引く</p><p>みすずは、オレの命令通りベッドの上にあおむけになって、オレの挿入を待つ</p><p>美智これから、みすずが旦那様の精を受けとめます</p><p>マナと絡み合う、工藤ちゃんにみすずが、そう言った</p><p>いずれ、美智も体験することですからね</p><p>はいっみすず様ぁぁ</p><p>工藤ちゃんは、マナに小柄な肉体をまさぐられている</p><p>すっかり、顔が真っ赤になっている</p><p>いつのまにか舞夏の部屋は、興奮した女たちの汗と愛液の匂いが充満していた</p><p>ここにオレは男の精液の匂いを付け加えたい</p><p>いくぞみすず</p><p>オレはみすずの身体にのし掛かる</p><p>旦那様が、入ってきますぅぅ</p><p>また亀頭がみすずの膣口を押し広げて、胎内に侵入する</p><p>もう、ガマンはしない</p><p>オレは全力で、みすずの中に突き込んでいく</p><p>ああああっあんっあんっああっ犯してぇぇもっと、もっとみすずの身体食べてぇぇぇあああっいいのおっ気持ちいいですっっセックス、いいっああああっ</p><p>みすずも性の悦びに、狂乱するッ</p><p>みすず様そんなにいいんですかっ吉田様が、いいんですかっ</p><p>工藤ちゃんも身体を震わせながらみすずに叫ぶ</p><p>いいわっ女の子よりもいいのっ旦那様に犯していただく方が旦那様がいいっ好きですっ好きなのっみすずを楽しんでっみすずの身体で、気持ち良くなってぇぇぇ</p><p>みすずもう、イキそうなのっもうすぐ、イクわっ美智、あなたはどう美智は、イクのっ</p><p>オレに激しく突き込まれながらみすずが、工藤ちゃんに叫ぶ</p><p>みすずの可愛いおっぱいが、激しいピストン運動にぷるぷると揺れている</p><p>すっかり汗でぬめった身体からはたっぷりといやらしい淫臭が</p><p>みすずの身体はオレの精液を受け入れる準備を始めている</p><p>わたくしももうすぐイキますっイカせていただきますっみすず様っ</p><p>工藤ちゃんが、叫ぶ</p><p>一緒にみすずと一緒にイクのよ美智も、みすずの身体に旦那様の精液が注がれる瞬間を感じなさいっいいわねっ、美智っ</p><p>はいかしこまりましたっ</p><p>オレとみすずのセックス</p><p>工藤ちゃんとマナのまさぐり合い</p><p>メグは女神のように優しい笑顔で、オレを見ている</p><p>メグが見ていてあげるからね、ヨシくん</p><p>みすずさんの中で、お漏らししてね</p><p>オレの唇を吸うメグ</p><p>オレの舌をチロチロと舐めてくれる</p><p>おがあああっぬうあああああっ</p><p>床からケダモノの様な、嗚咽が聞こえた</p><p>見ると雪乃がオナニーしている</p><p>雪乃は、部屋の中のセックスの匂いに</p><p>完全に溺れている</p><p>そうだこの部屋は</p><p>セックスのバイブレーションだけに、完全に支配されてしまっている</p><p>ああああ</p><p>みすず、イクっ旦那様みすず、イキますっイッちゃすますっ</p><p>みすず様、わたくしもわたくしも、お供しますっお供させていただきますっ</p><p>あっああああっ</p><p>イクの、美智お姉ちゃんっマナが、思いっきりグリグリしてあげるからねっ</p><p>うがぁぁっみにゃあああああっ</p><p>お、オレももう出るよ</p><p>ヨシくんいっぱい出してっ見てて上げるからメグに見せてぇぇぇ</p><p>六人の性感が加速し爆発に向かう</p><p>だ、旦那様ぁぁっんんんっイクっイクぅぅっっ</p><p>みすず様ぁぁっみすず様っうっ、うっあはぁぁッッ</p><p>うふふふっ、イッてるんだねっ美智お姉ちゃんっ切ない顔をしてるよっ</p><p>ぬはぁぁッイグゥぅぅ</p><p>連鎖反応で次々に弾けていくッッ</p><p>みすずの身体が全身で痙攣しオレの身体をギューッと抱き締める</p><p>だっ、出すぞぉぉぉぉっみすずぅぅ</p><p>オレもイクぅぅッッ</p><p>みすずの胎内に一気に吐き出すぅぅッッ</p><p>あ、熱いィィィィッッ</p><p>ジュワッと灼熱の白濁液がみすずの子宮を焼き尽くす</p><p>オレは腰を何度もガンガン押し込んで</p><p>どびゅっどびゅっっと、精液を放出する</p><p>ヨシくん、気持ち良さそうな顔をしている</p><p>そんなオレにメグが優しくキスしてくれた</p><p>あああっみすず様ぁぁっみすず様がぁ男に汚されている汚されていますぅぅ</p><p>工藤ちゃんが絶頂に達しながら、みすずを見て震えている</p><p>そうだよみすずお姉ちゃんのお腹の中に、お兄ちゃんの赤ちゃんの種が拡がっているんだよ気持ちいいんだよお兄ちゃんの精液って、とっても温かいんだから</p><p>マナがそんな工藤ちゃんの耳に、囁く</p><p>そんなこと言わないで言わないでみすず様ぁぁみすず様が汚れていくああああっ</p><p>美智お姉ちゃんも、汚して欲しいんだよねお兄ちゃんに</p><p>わたくしはああああっ</p><p>射精が終わってぐったりとしたオレの身体をみすずが、下から抱いてくれる</p><p>オレは、みすずのおっぱいに顔を埋める</p><p>みすずの子宮が旦那様の精液をゴクゴク呑んでるのぉぉ</p><p>みすずの膣はまだ律動していた</p><p>オレのペニスをくわえ込んで</p><p>全ての精液を、呑み込もうと蠢いている</p><p>旦那様の精液を美味しい、美味しいって、呑んでいるのぉ</p><p>みすずはセックスの余韻に溺れている</p><p>好きぃぃずっと旦那様とセックスしていたい色んな場所で、犯されたい旦那様の玩具になりたいペットセックス用のペットなのぉぉ</p><p>みすず気持ち良かったよ</p><p>オレはみすずにキスをした</p><p>そのキスでみすずは、ハッと我に返る</p><p>旦那様あたし</p><p>真っ赤になるみすず</p><p>そんなみすずにメグが言う</p><p>とっても可愛かったですよみすずさん</p><p>いつでもどこでもヨシくんの前では、どこまでも変になっちゃっていいんですからね</p><p>オレのペニスを胎内に深く受け入れたまま</p><p>みすずが、可愛く返事をした</p><p>恵美さんの変になっちゃったところも、見せて下さいね</p><p>もちろんですみすずさんには、見ていただきます</p><p>マナのも見てよね、お姉ちゃんたち</p><p>マナが、みすずとメグに笑って言った</p><p>ええこれからも、みんなでいっぱい愛し合いましょうねっ</p><p>みすずがそう、マナに言う</p><p>ヨシくんいいよね</p><p>もちろんみんながいいなら</p><p>でもお兄ちゃんと二人っきりのエッチもしたいな</p><p>マナ誰かに見られているセックスしか、したことないから</p><p>マナがそう言う</p><p>いや最初の時は二人きりだったろ</p><p>オレは、マナにそう言う</p><p>処女喪失の雨の中でのレイプはオレと二人っきりだったはずだ</p><p>遠くから、カメラで監視されていたんだろうけれど</p><p>あれはマナじゃなくて、舞夏さんだから</p><p>マナにとっては区別されているらしい</p><p>でもお外でお兄ちゃんにレイプされるって、いいよねまた、今度しようねお兄ちゃん</p><p>満員電車の中とか混んでいるファーストフードのお店のトイレの中とかそういうところで、マナを犯してお願いっ</p><p>マナは欲望の歯止めがなくなってしまっているようだ</p><p>自分からレイプをねだるセックス奴隷がいるか</p><p>オレは、マナを叱る</p><p>ごめんなさいお兄ちゃん</p><p>マナが、小さくなる</p><p>マナお前の中学の運動会を、オレ、観に行くから</p><p>そんなマナのために一つ、提案してやる</p><p>運動会の最中に校内のどこかで犯させろいいな</p><p>マナは嬉しそうに、ニッコリ微笑んだ</p><p>うんっ判った</p><p>汗に濡れたみすずがオレの下から微笑んで言う</p><p>みすずの学校の学園祭にも来て下さい</p><p>みすずの学校は、普段は男子禁制です学園祭も、学校指定のチケットを持っていない方は絶対に入れません</p><p>そうだ日本で一、二を争う、超お嬢様女子校だもんな</p><p>ですから学園祭の日に、校内でレイプして下さいっ</p><p>おそらくみすずの学校の校内でセックスした女生徒は、学校の長い歴史の中でも一人もいないと思います</p><p>それはすごいかも</p><p>みすずと美智が旦那様のお相手しますから</p><p>旦那様美智に、みすずの中から旦那様の精液が滴り出る瞬間を見せてあげて下さい</p><p>美智よく見ているのよ</p><p>みすずの中から、ペニスを引き抜く</p><p>亀頭が膣口からスポンと抜け出た瞬間</p><p>白い精液が、ジュワァッと一気に滴り落ちる</p><p>すごいこんなにいっぱい</p><p>工藤ちゃんが精液の溢れるみすずのヴァギナを凝視している</p><p>美智あなたが舐めて、綺麗にしなさい</p><p>みすずの命令に工藤ちゃんは、ビクッとなる</p><p>わたくしが男性の精液を舐め取るのですか</p><p>男性ではありません旦那様の尊い精液です</p><p>いやみすず</p><p>精液に尊いはないだろう</p><p>みすずと旦那様のセックスの後のお掃除は美智の仕事にしますこれからは必ず、美智が舐めて清めなさい</p><p>か、かしこまりましたみすず様</p><p>そうしてみすずの股間に顔を寄せる</p><p>工藤ちゃんに対して大きく開脚する、みすず</p><p>さあ始めなさい</p><p>人形の様に可憐で美しい小柄な美少女が</p><p>オレの精液で汚れたみすずの膣口を舐めていく</p><p>中の精液も、すすって飲みなさい</p><p>みすずがそう、工藤ちゃんに命じた</p><p>工藤ちゃんが、割れ目に唇を寄せチュチュッとすする</p><p>どう旦那様の精液の味は</p><p>に苦いです</p><p>そういう時は、美味しいって答えるのよもう一度聞きます美智旦那様の精液のお味はどう</p><p>工藤ちゃんは耳まで真っ赤になって、答えた</p><p>お、美味しいです</p><p>ヨシくんのは、メグが綺麗にしてあげるね</p><p>メグがオレのペニスを舌で舐める</p><p>あっマナもするっ</p><p>そうね二人でお掃除しましょうっ</p><p>メグとマナの姉妹が二人で、フェラチオ掃除してくれる</p><p>亀頭をチロチロと舐めながら、メグが言った</p><p>メグとはどんなセックスがしたい</p><p>メグはどんなのがいいんだ</p><p>メグは前も言ったけれど、部室とかシャワールームでレイプして欲しいな後、うちの学校の学園祭や体育祭の時は、メグとしてね修学旅行の時は、毎晩しよう</p><p>メグはオレのクラスメイトである自分にしかできないセックスをオレに提案する</p><p>校内でのセックスは、今夜にでもしよう</p><p>オレはそう、メグに提案した</p><p>どうせ今夜は、学校に泊まることになるんだろうし</p><p>多分そういうことになるだろう</p><p>そうね今夜が楽しみね</p><p>あ今夜なら、マナもするぅ</p><p>マナもオレにねだる</p><p>いいですねみすずは、夜は旦那様とご一緒できませんから</p><p>工藤ちゃんに女性器を舐めさせながら残念そうに、みすずは言った</p><p>さて、連休スペシャルの大エロ大会は、今回で一区切りとなります多分</p><p>次話は、白坂家からの脱出と白阪創介逮捕の一報の話になる予定です</p><p>連休楽しいですか</p><p>私はあんまり楽しくないです</p><p>機動歩兵が売り切れていました買えません</p><p>川崎のヨドバシなら残っていると思ったんですけどね</p><p>アマゾンでは、すでにプレ値が付いてますし</p><p>それではまた明日</p><p>159．喧嘩セックス</p><p>あらずっと、こっちの部屋に居たの</p><p>ドアをガチャっと開けて克子姉が、入って来る</p><p>雪乃の部屋見た</p><p>オレの言葉に克子姉は苦笑する</p><p>見たわちょっとしたジャングルだったわね</p><p>洋服と化粧品とファッション雑誌の密林だ</p><p>だからこっちの部屋で、セックスしてたんだ</p><p>オレの言葉にマナが舐めていた亀頭から顔を上げて</p><p>お仕事終わったんですか克子さんも、お兄ちゃんとエッチしましょうよ</p><p>人に気を遣えるようになったのは、いいんだけど</p><p>内容は、セックス一辺倒だ</p><p>お茶を入れるとか椅子を勧めるとか</p><p>そういうのは、思い付かないのか</p><p>つ、次はあたしの筈よ</p><p>床のカーペットに転がったまま雪乃が、低い声で言う</p><p>雪乃さんは敵なんだから、一番後回しに決まっているじゃないですか</p><p>マナがベッドの上から、姉を見下ろす</p><p>メグお姉ちゃんだって、お兄ちゃんに射精してもらってないしメグお姉ちゃんと、克子さんがしてそれから、マナがもう一回犯してもらって雪乃さんの順番は、その後ですから</p><p>マナオレを殺す気か</p><p>あと、何回、射精させるつもりだ</p><p>舞夏、いい加減にしてよあたしを苛めないでっ</p><p>もう、指じゃだめなのよっもっと太いモノでお腹の奥を掻き回して欲しいのっ力尽くで、犯されたいのよッ</p><p>半泣きで雪乃が喚く</p><p>散々他の女のセックスを見せつけられ</p><p>徹底的に存在を無視されて</p><p>雪乃だけおしっこ披露さえ、させて貰えない</p><p>雪乃はまだ、制服姿のままだ</p><p>誰も雪乃を見ない</p><p>指一本触ろうとしない</p><p>女としての自信を、完全に打ち崩され続けている</p><p>うん大分、いい感じになってきたわね</p><p>そんな雪乃の様子を見て克子姉が微笑む</p><p>そろそろ、みんな外に出る準備を始めて後、三十分でこの家からは脱出します</p><p>克子姉の言葉にベッドサイドの目覚まし時計を見る</p><p>今は午後二時二十六分</p><p>克子姉は白坂創介逮捕のニュースが報じられる午後三時丁度に、この家を出るつもりなのか</p><p>あたしあたしの番は</p><p>雪乃が克子姉に懇願する</p><p>お願いしたいの欲しいんですっ</p><p>克子姉はニッと微笑む</p><p>そんなに欲しいのなら、させてあげるわ向こうの部屋でね</p><p>向こうの部屋とは</p><p>白坂創介の部屋か</p><p>これはミナホ姉さんの指示か</p><p>また何か計画があるのか</p><p>そんな人にお兄ちゃんとセックスさせてあげるのは、もったいないです克子さんが、すればいいじゃないですかっ</p><p>マナが怒った口調で、そう言う</p><p>マナは思い込みの激しい子だ</p><p>自分の実の姉である雪乃を敵と認識するために雪乃に対して、厳しい態度で接している</p><p>いや厳しすぎる</p><p>マナ、克子姉に謝れ</p><p>お兄ちゃんでも</p><p>そんな口答えをする奴隷は、いらない捨てるぞ</p><p>オレの言葉にマナはビクッと震える</p><p>ごごめんなさい捨てないで、捨てないで下さい何でもしますからお願いします</p><p>マナがガタガタと震えながら、オレに擦り寄って来る</p><p>オレは、どうしろって言った</p><p>マナはハッとして</p><p>ベッドから飛び降りる</p><p>カーペットの床に額をこすりつけて</p><p>克子さん申し訳ありませんでしたマナは奴隷なのにとっても、偉そうな態度でしたごめんなさい</p><p>克子姉に土下座する</p><p>マナの全裸土下座を、これから何度見ることになるんだろう</p><p>いいわ今回は、彼に免じて許して上げるわ</p><p>克子姉も、ＳＭプレイ時の女王様の顔でマナに、そう言った</p><p>雪乃さんとセックスするのは、彼のお仕事なのそう思って、割り切りなさい</p><p>白坂創介の部屋でのセックスは何か理由があるんだ</p><p>はい判りました判りましたぁぁ</p><p>マナは顔面蒼白で、必死に頭を下げている</p><p>オレに捨てるぞと言われたことが相当に応えたらしい</p><p>少し、フォローしてやらないと</p><p>マナこの家から持って出る荷物は、全部用意してあるんだな</p><p>オレはわざと話を変える</p><p>は、はいカバン、三つ分玄関に出してあります</p><p>知っている</p><p>さっき、見たから</p><p>お前明日着る、ドレスは入れたのか</p><p>マナがキョトンとする</p><p>明日の、ドレス</p><p>オレは優しく微笑んでやる</p><p>明日のみすずの発表会には、お前も行くんだから綺麗なドレスが要るだろう</p><p>そ、それって紺碧流の家元様の教室の発表会ですよね</p><p>昨日、舞夏としてお屋敷に来た時にマナは、みすずから説明を受けている</p><p>そうだ、お前も連れて行くからな</p><p>舞夏の表情が曇る</p><p>それって多分、会場に舞夏さんのお友達も来ると思うんです</p><p>舞夏の友達</p><p>紺碧流の家元様の発表会には、良い家の女の子たちがいっぱ観に行きますから舞夏さんの学校のお友達も、きっと</p><p>マナもみすずの学校ほどではないけれど、そこそこ名の知れたお嬢様学校に通っているんだっけ</p><p>日本舞踊を習っている友達もいるだろうし</p><p>みすずのように家元の教室に入れて貰うには、それなりの血筋と家柄が必要なんだろうけれどせめて、発表会ぐらいは観に行きたいって子もいるだろう</p><p>会場でマナの友人に出会う可能性は、高い</p><p>マナは白坂舞夏として、その子らに会うことを怖れている</p><p>明日には白坂創介の悪行は、日本全国に知れ渡っているのだから</p><p>そんなの、変装していけばいいんだよ</p><p>オレは平然と言った</p><p>変装、ですか</p><p>そうだお前は、もう吉田マナなんだから誰が見たって、白坂舞夏には見えないように変装して行けばいいんだ</p><p>克子姉が、クククと笑う</p><p>そうね簡単なことよね手伝ってあげましょうか</p><p>うん克子姉に任せるのが一番だろう</p><p>うん克子姉、頼むよ</p><p>判ったわうちには、あたし以外にも変装って言葉が大好きな人がいるけれど</p><p>ああ寧さん</p><p>寧さんは無事だろうか</p><p>寂しい思いをしているんじゃないだろうか</p><p>寧さんのコーディネートは、却下の方向で全然、笑えなくていいからマジで、綺麗で可愛いい姿にして欲しいんだよオレのマナだから</p><p>誰が見てもハッとして、振り返るような美少女がいいな白坂舞夏と、同一人物とは気付かれないぐらいの美少女できるかな</p><p>できるわ</p><p>じゃあ、それで決まりだ</p><p>オレは、改めてマナを見る</p><p>マナ今まで、一度も人前で着ていないドレスってあるか</p><p>あります今月末の親戚の結婚式用に買って貰ったドレスがそれはまだ、外では一度も着ていません</p><p>その親戚の結婚式には</p><p>マナは、確実に出席できないだろう</p><p>白坂創介の家族は親族から縁切りされることになる</p><p>それなら、そのドレスでいい持って出る、準備をしろ</p><p>オレはそう命じた</p><p>マナが、返事する</p><p>うんまだ、表情が硬いな</p><p>それとカバンでもう一つ分、お前の好きな洋服を持って行けアクセサリーとかも、積めていいから</p><p>でも克子さんから、持って出るカバンはメグお姉ちゃんと同じ数の三つまでって言われましたから</p><p>マナはメグに対しては、本当に遠慮するようになった</p><p>姉妹としていい感じになってきている</p><p>それならオレが喜ぶような服を入れろカバンにもう一つ分だ</p><p>お兄ちゃんが喜ぶ</p><p>そうだオレは、マナが可愛い格好をしていてくれる方が嬉しいんだからな</p><p>こういう言い方なら</p><p>マナも、気を遣わずに、好きな服を持って出るだろう</p><p>そう思ったんだけど</p><p>判ったスクール水着とか、そういうやつだねっ</p><p>ま、マナ</p><p>うんエッチの時、お兄ちゃんが悦んでくれそうな服を探しますっ</p><p>え、えっと</p><p>マナさん浴衣とか持ってらしたら、入れておいた方がいいですよ</p><p>みすずも今度、和服で抱いていただこうと思っているんです</p><p>冬用のコートもねコートの中は裸ヨシくんと二人で、セックスできる場所を探しながら、お外を散歩して人が通らない瞬間を狙って、路地裏とかで犯してもらうのよ</p><p>お前、そういうのやってみたいのか</p><p>これからは夏になるんだからわざと清楚な薄手の服を着て、彼にビリビリに破いてもらいながらセックスするっていうのもいいんじゃない野外でのレイプごっこ用に白いワンピースとかが、お勧めよ</p><p>か、克子姉まで</p><p>うわぁっ、あたしそれやりたいっお兄ちゃんに、またお外でレイプされたいなあっ</p><p>マナお前な</p><p>とにかく選んで来い他の人と相談してもいいから</p><p>まあいいやマナが元気を取り戻してくれれば</p><p>判りましたっお兄ちゃんっ</p><p>明るい顔に戻ってマナが返事する</p><p>それから雪乃の部屋から、雪乃の制服の替えと一番、地味そうな服を探して来てくれないか</p><p>オレはマナに頼む</p><p>一番地味な服</p><p>オレは一言だけ答える</p><p>変装用だ</p><p>頭の良いマナはそれだけで理解した</p><p>雪乃は判っていない</p><p>はぁという顔をする</p><p>みすず様は、シャワーを浴びて来て下さいねまた、夕方から、明日の発表会のお稽古でしょ</p><p>判りました美智あなたも来て、背中を流してちょうだい</p><p>かしこまりましたみすず様</p><p>工藤ちゃんが、頭を下げて返事する</p><p>マナとメグは部屋に残ってドレスと服の用意</p><p>みすずと工藤ちゃんはさっきの風呂場へ</p><p>オレと克子姉は雪乃を連れて、白坂創介の部屋へと向かう</p><p>パパの部屋へ行ったら、あたしのこと、犯してくれるのね</p><p>廊下を進みながら雪乃が、オレに言う</p><p>ああメグたちも居ないし、雪乃はその方がいいだろ</p><p>雪乃はメグに対して、コンプレックスがある</p><p>妹のマナの前でのセックスにも、抵抗があるだろう</p><p>自分よりも遥かに上の家柄の娘であるみすずに見られるということも</p><p>そうねあんたたちだけの方が、気が楽ね</p><p>雪乃はそう言った</p><p>遅かったわね急いでちょうだい</p><p>白坂創介の部屋に入ると</p><p>ミナホ姉さんが、待ち構えていた</p><p>床には机の上と同じ機種のコンピューターが転がっている</p><p>コンピューターの交換は、すでに終わっているらしい</p><p>デスクトップは、元のコンピューターの物を全てコピーしたわインターネットやメールの設定もね</p><p>とにかく白坂のコンピューターが警察に押収されても、黒い森と繋がるテーターは無いようにしたのだろう</p><p>さ、時間が無いわすぐに始めて</p><p>ミナホ姉さんが克子姉に言う</p><p>克子姉は</p><p>動画モードにしますか</p><p>静止画だけでいいわ雪乃さんの演技力には期待できないし編集している時間も無いんだから</p><p>克子姉がデジカメを手に持つ</p><p>そのカメラから長いケーブルが、白坂創介のコンピューターに繋がっているのを見て</p><p>オレは、ようやくミナホ姉さんの意図に気付いた</p><p>このコンピューターに、犯される雪乃の画像を残していくつもりなんだ</p><p>ミナホ姉さんの予定ではこの家は、数日中に警察の家宅捜索に合う</p><p>そして警察は、当然、このコンピューターを押収して行くだろう</p><p>ミナホ姉さんは黒い森とは無関係のエロ画像は、こちらのコンピューターにコピーしたはずだ</p><p>その画像フォルダーの中に雪乃のセックス画像があったとしたら</p><p>自分の娘が犯されている場面のデータを父親が持っているとしたら</p><p>捜査官たちの白阪創介の心証は、最低なものになる</p><p>それを狙っているんだ</p><p>何でもいいわよ早くして</p><p>頭の中がセックスのことでいっぱいの雪乃は何も気付いていない</p><p>オレは白阪創介の机の上から、ハサミを取る</p><p>ミナホ姉さんちょっと、ハードな方がいいんだろ</p><p>判ってくれて嬉しいわ</p><p>オレは雪乃の前に立つ</p><p>な、何よ何をするつもり</p><p>雪乃が怯えている</p><p>雪乃その制服は、ビリビリに破くからな</p><p>オレはブラウスの首元を強く掴む</p><p>ちょっとや、やめてよ</p><p>嫌がる雪乃</p><p>大丈夫だ予備は、マナに用意させてある</p><p>オレは力一杯、ブラウスを首元を引っ張るッッ</p><p>ブチ、ブチ、ブチ、ブチッ</p><p>ブラウスのボタンがちぎれて飛ぶっ</p><p>い、いやぁぁ何するのよっ</p><p>オレは雪乃を、ベッドに押したおすッ</p><p>ハサミで、スカートの裾に切れ込みを入れて</p><p>引き裂くッ</p><p>シュィィィイッ</p><p>小気味の良い音とともにスカートが破れていくッ</p><p>今度は制服の上の袖に穴を開ける</p><p>ザクッザクッザクッ</p><p>ハサミで雪乃の制服を、ボロ雑巾に変えていく</p><p>いやぁぁいやいやぁぁ</p><p>雪乃は悲鳴を上げながら、激しく興奮している</p><p>淫乱の変態だ</p><p>この女はそういう人間に変わってしまった</p><p>オレが変えてしまった</p><p>最後にブラジャーとパンティに穴を開ける</p><p>下着は、付けたまま</p><p>制服は、身に付けたまま</p><p>なのに雪乃の乳首と女性器は</p><p>オレの眼の前に露わになっている</p><p>こんなんで、どうかな</p><p>オレは一度、雪乃から離れて、遠目から彼女の身体全体を見る</p><p>うん雪乃は、レイプされるのに相応しい惨めな姿を晒している</p><p>ボロボロの布を身に纏って陰部を露わにして</p><p>熱く欲情した眼ではぁはぁ息をしながらオレを見上げている</p><p>いいわビジュアル的に、最高よ</p><p>そんな雪乃の姿を克子姉が撮影していく</p><p>うふふ、アソコがもうグチョグチョじゃないっ早く、犯して欲しいのね</p><p>オレはハサミを放り捨てた</p><p>雪乃おねだりしろ</p><p>雪乃は大きく開脚する</p><p>お、犯してっは早く</p><p>オレのペニスが雪乃に向かって隆々と勃っている</p><p>雪乃が切ない顔で、オレの赤黒い亀頭を見つめている</p><p>欲しいのかこれが</p><p>欲しいのよッ</p><p>また中で出すぞ妊娠させるからな</p><p>そんなのもう、どうでもいいのよっ早く早く、それであたしに蓋をしてっ酷いことしてっ</p><p>あんた散々あたしにしたじゃないっ何度も何度も、あたしのこと、レイプしたじゃないっしなさいよっ早くっ</p><p>雪乃のヴァギナからとろりと愛液が、零れ落ちるッ</p><p>オレの子供を妊娠するって言えよっ言わないと、やらないからなっ</p><p>妊娠ぐらいしてあげるわよっ子供だって産むから早くぅぅっ</p><p>オレはその言葉に</p><p>ベッドに向かって、ダイブする</p><p>雪乃の身体を抱くっ</p><p>ブラジャーごと、おっばいを強く揉むッ</p><p>力一杯傷が残ったって構わない</p><p>オレの暴力の痕を雪乃の肉体に刻みつけたいっ</p><p>雪乃の乳首を舐めしゃぶるッ</p><p>それだけで雪乃は、最初の絶頂を迎えた</p><p>ひぃぃぃッッッあがぁぁッッ</p><p>ブルブルと身体を震わす雪乃ッ</p><p>ブチ込んでやるからなっ</p><p>オレは、ペニスを一気に突っ込む</p><p>うぐぅぅうぐっ、うぐぐぐっっああああっ</p><p>雪乃の肉体が悦びに震える</p><p>欲しかった、欲しかったずっと、これが欲しかったのよぉっ</p><p>雪乃は下から弓なりになって、腰をうねらせるッ</p><p>犯されたかったのぉぉ男の硬いオチンチンで一番奥まで、ズンズンして欲しかったのぉぉぉぉッッ</p><p>ぐっちょッ、ぐっちょッ、ぐっちょッ</p><p>愛液をドクドクと噴出する雪乃の膣がピストン運動する度に、水音を立てる</p><p>気持ちいいぃぃぃぃセックスセックス、気持ちイイイッッ</p><p>雪乃の絶叫は廊下の向こうのマナたちにまで届いているだろう</p><p>ほら克子姉が、オレたちの繋がっているところを撮っているぞ雪乃は、写真を撮られながら犯されるのが大好きなんだろっ</p><p>雪乃の耳にデジカメのシャッター音が響いていく</p><p>そうよ見てぇぇ見て下さいっ雪乃のいやらしい写真を撮ってぇぇぇ</p><p>散々、お預けを喰らわされていた雪乃はセックスの快感に、思考がブッ飛んでしまっている</p><p>淫乱っヘンタイッほら自己紹介してみろよっ雪乃ッッ</p><p>オレは、ガンガン腰を突き込みながら雪乃に叫ぶ</p><p>雪乃とのセックスはケンカしているみたいだった</p><p>いやこれは、ケンカだ</p><p>オレと雪乃の男と女のケンカだ</p><p>拳の代わりに性器をぶつけ合う</p><p>それしかオレたちにできるコミュニケーションは無い</p><p>そうよっ淫乱のヘンタイよっあんたが、そうしたんじゃないっ</p><p>雪乃がオレを憎しみの眼で見る</p><p>眼は憎しみでいっぱいなのに口元は、セックスの快感に歪んでいる</p><p>オレのことが嫌いかっ雪乃ッ</p><p>嫌いよぉッ嫌い、嫌い、嫌い大ッ嫌い</p><p>雪乃の眼からぼわっと涙が一気に溢れる</p><p>それなら、もうセックスはやめるか嫌いなんだろなあ雪乃ッッ</p><p>嫌いよッッあんたなんかに触られるのは、嫌っ顔も見たくない側にも寄って欲しくないあんたを殺して、海の底に沈めて永遠に忘れたいっあんたのことしなんて、思い出したくないのよ</p><p>雪乃はそれでも、腰の動きを止めない</p><p>下からぐわんぎわんと、突き上げてくる</p><p>何度ものレイプで鍛え上げられた雪乃の膣はキュウキュウとオレを締め付けてくる</p><p>雪乃いい膣になったなあ</p><p>なのにセックスしたいのよっ身体がセックスしたい、セックスしたいって疼くのよお腹の底がジンジンするのよっ</p><p>雪乃ぉぉぉぉ</p><p>なら、遠藤とすればいいじゃないかっお前は、あいつの彼女なんだろっ</p><p>雪乃のがガァッと眼を見開いてオレを睨むッ</p><p>あたしだって、そうしようとしたわよッッケンジのことを考えて、オナニーしようとしたのッ前ならできたのよッあんたに、ヴァージンを犯される前はあたし、毎晩、ケンジのことを考えてオナニーしていたんだからっあたしケンジと電話しながら、オナニーしたことだってあるんだからねっ</p><p>怒りに任せて雪乃は、何もかもオレにブチまける</p><p>でももう、ダメよっあたし犯されることを想像しないと、イケなくなっちゃったのよ夢でも見るのよ何度も、何度も夢に出て来たわッいつも、あんたよっあんたに犯されるのッあんたが、あたしの中に気持ち悪いのをドクドク流し込むのよっ</p><p>あたしもう、レイプじゃないと感じないのよっあんたに犯されないとダメなのよっヘンタイっ気違いっあたしのことメチャクチャにしたのよ</p><p>オレは必死に、雪乃の中に突き込む続ける</p><p>おっぱいに爪を立てて、キュッと握りしめる</p><p>乳首を指でこね上げる</p><p>あああああッ</p><p>あたしを元の身体に戻してよっヴァージンの綺麗な身体に戻しなさいよっ変質者犯罪者強姦魔一週間前のあたしに戻してよっ一週間前は、あたし幸せだったんだからケンジと恋をしていてとっても、幸せだったんだから</p><p>出そうなの</p><p>雪乃がオレに尋ねた</p><p>ああもうすぐ出る</p><p>ま待ってもう少しであたしも、イケそうだから</p><p>あああんっどうしようあたしレイプでないとイケないイケないのぉぉぉそれもあんたみたいな最低のクズ男でないと</p><p>雪乃の身体が上っていく</p><p>膣内が縮こまっていくのが判る</p><p>子宮口が精液を呑み込もうと降下してくる</p><p>嫌い嫌い死ぬほど嫌い大っ嫌い死ねばいいのにあんたなんてあんたなんてあああああっ</p><p>呪詛の言葉を吐きながら雪乃が昇り詰める</p><p>やっとイケるイケるよぉぉぉあたし、待ってたずっと、ずっと待ってたぁぁ</p><p>オレももう、限界だ</p><p>イ、イクぅぅッッッ</p><p>雪乃の身体が弾けて飛び散るッ</p><p>オレも出るぞぉぉッッ</p><p>出してぇぇあたしの中に出してよぉぉぉぉぉッッ</p><p>どっぷっ</p><p>熱いぃぃぃぃッッ</p><p>焼けちゃう子宮が焼けるぅぅッ</p><p>どっぷ、どぷっ</p><p>入って来てる入って来てるぅぅ待ってたのぉぉこれを待っていたのぉぉ</p><p>雪乃ぉぉぉッッ</p><p>汚されてくあたし、汚れた身体になっていくよぉぉあああんっ酷い酷いよぉぉ許さない絶対に許さないんだからね</p><p>そう言いながら</p><p>雪乃の腕がオレを抱き締める</p><p>雪乃の膣がオレを締め上げる</p><p>子宮がオレの精を飲み干していく</p><p>受精する</p><p>雪乃とのセックスだけは</p><p>妊娠を目的としている</p><p>死ねばいいのよ、あんたなんて</p><p>全身を痙攣させて、精を浴びながら</p><p>雪乃がぽつりと呟いた</p><p>絶望の暗い瞳でオレを見ている</p><p>ああオレもそう思うよ</p><p>オレはそんな雪乃の唇にキスをしようとする</p><p>キスは嫌よ唇は、ケンジにあげたものだから</p><p>オレは雪乃の顔を手でがっしりと掴んで</p><p>力尽くでキスをする</p><p>ふざけるな、雪乃</p><p>お前の身体は全部、オレが犯したんだ</p><p>そうねあんたに汚されてないところなんか、一つも残って無いわね</p><p>そして呟く</p><p>やっぱり嫌いよあんたなんか大嫌い一生、憎んでやるわ</p><p>うん自分でも、こうなるとは思わなかった</p><p>でもボケ役からヒロインの一人には、返り咲いたような気もする</p><p>秋葉原中を探してやっと機動歩兵を買って来ました</p><p>WFカフェにすら残っていないとは</p><p>これから遊びます</p><p>その後は、朝までマボロシの改稿をやって</p><p>これの続きは、明日だなあ</p><p>160．虎と馬</p><p>シャッターの音が響いている</p><p>白坂創介のベッドの上で</p><p>制服をボロボロにされ乳首と女性器を晒した雪乃が</p><p>力なく、両脚を開いて転がっている</p><p>ヴァギナから滴る、白い精液</p><p>たった今犯されたばかりの少女はぐったりとした顔で</p><p>それでも、カメラのレンズを見上げている</p><p>セックスを写真に撮られるということに</p><p>すでに、彼女は慣れている</p><p>当然の様に受け入れている</p><p>まあ、こんなものでしょうね</p><p>克子姉がカメラから顔を上げる</p><p>吉田くんが判別できるような写真は、一枚も無いでしょうね</p><p>ミナホ姉さんが克子姉に確認を取る</p><p>問題ございませんっ</p><p>克子姉は、明るく答えた</p><p>そんな失敗をしでかすような克子姉じゃない</p><p>克子姉が撮影した、オレと雪乃のセックス写真は全て、白坂創介のコンピューターにコピーされた</p><p>ファイル名は娘、レイプでいいわね</p><p>日時設定を操作してましたから写真の日付は、全て一月前になっています</p><p>つまりコンピューター上の写真のデータを見る限り</p><p>雪乃は一ヶ月前にこの部屋のこのベッドの上で、レイプされたとしか思えないだろう</p><p>それも父である白坂本人によって</p><p>これを見た警察の人間が白坂創介にどんな心証を抱くか</p><p>自分の娘を犯し、その写真をコンピューターの中に保存しているような人間に情状酌量の余地は無い</p><p>ミナホ姉さんの計画は、完璧だ</p><p>まったくよくやるわよねオーストラリアから帰って来たパパがその写真を見たら、確かにショックを受けるわよねあんたたちらしい、卑怯な手口よ</p><p>雪乃はこの画像ファイルは、白坂創介に見せるものだと勘違いしている</p><p>彼女はこれから起こる、白坂逮捕の報道のことや</p><p>白坂本家とオレたち黒い森との抗争を知らない</p><p>この写真撮影もあくまでも、白坂本人に対する報復の一つちょっとした嫌がらせぐらいにしか考えていないようだ</p><p>オレたちが、白坂にしか写真を見せないと思い込んでいる</p><p>実際には</p><p>雪乃のレイプ写真がこれから、警察関係者に見られることになるというのに</p><p>お父さんに見られるのはいいの</p><p>いいわよパパにならパパのせいで、あたしはこんな目に遭っているんだもの少しぐらい、気分の悪い思いをして貰うわ</p><p>吐き捨てるように雪乃は言った</p><p>もしこの写真が、世間に出回ったら雪乃さんは、どうする</p><p>雪乃は笑った</p><p>いい加減、あたしを馬鹿にするのは止めてよあたしにだって、それくらいの想像はできるわ</p><p>今まではすっかり、あんたたちにダマされてきたけれど舞夏なんて、子供だからすっかりダマされきっているみたいねでも、あたしは違うわ</p><p>むっくりとベッドから起き上がる</p><p>何が違うの</p><p>ミナホ姉さんは冷たい微笑を崩さない</p><p>ジッと雪乃を見る</p><p>あんたたちが、パパのことを恨んでいるってことはよく判ったし相当、時間を掛けて色んなことを準備してきたことも判っているわでもここまででしょ</p><p>雪乃は裸の乳首も性器を隠そうとせずミナホ姉さんを睨む</p><p>何が、ここまでなのかしら</p><p>ミナホ姉さんは静かに尋ねる</p><p>ここから先に踏み込むと白坂の家が出てくるわよ</p><p>雪乃が言う</p><p>今までみたいに、誰にも知られないでパパやあたしや舞夏をいたぶるだけならこの家の問題だけで済むんでしょうけどあたしの写真とかが世間に出たら、白坂の本家が許さないわよあたし大叔父様の守次様のお気に入りだから白坂の家と新聞社が動いたらあんたたちなんか、一瞬で潰されるわよ</p><p>勝ち誇ったように話すレイプ被害者</p><p>あんたたちだって、白坂の家の力は怖いでしょだからここまであんたたちは、また口先だけであたしをダマそうとしているんでしょうけれどあたしには、判っているわあんたたちが、その写真を流出させるようなことはしないって</p><p>あんたたちだって、そこまでバカじゃないわよね白坂の家に、正面からケンカを売るなんて、自殺行為だもの</p><p>残念だけど</p><p>バカなんだオレたち</p><p>というか白坂の家になんて、全然怖くないし</p><p>すでに白坂家と、オレたちの戦争は開始されているんだよ</p><p>それにね知らないかもしれないけれど、あたしの母方のお祖父様は広告業界の大物なの白坂家と組んだら、全てのマスコミを従わせることができるわ有名な弁護士の先生とも知り合いだしここから先に踏み込んだらあんたたちには、勝ち目は無いわよ</p><p>その母方のお祖父さんは</p><p>今、自分の家で小さくなって、震えていると思うよ</p><p>それと香月家の娘あんたたちが、あの子をたぶらかしていることあたしが、香月の家に報告してもいいのよいいえ守次様とお祖父様にお話しして、香月家のスキャンダルとしてマスコミに報道して貰おうかしら</p><p>頭の悪い人間が、自分の見えている範囲のことだけで物事を知った気になるとこんな結論に達するのか</p><p>雪乃さんあなたの言っていること、よく判らないけれど</p><p>ミナホ姉さんはクククと笑いながら、雪乃に言う</p><p>もしかして、あなたあたしたちを脅迫しているつもりなの</p><p>き、脅迫じゃないわあたしは、あんたに提案がしたいのよ</p><p>提案</p><p>これまでに起きたことは、もう、どうでもいいわパパのことは諦めるあんたたちの勝手にすればいい</p><p>雪乃はあっさりと父を見捨てた</p><p>でもこれ以上は、許さないわあたしのプライドが許さないのよ</p><p>プライドって</p><p>お前今、自分がどんな格好をしているのか判っているのか</p><p>制服をビリビリに引きちぎられて</p><p>おっぱいも股間も丸見えで</p><p>割れ目を愛液と精液をベトベトにしているんだぜ</p><p>これ以上はないってくらい徹底的にレイプされて</p><p>それでも、お前はあたしのプライドがなんて、馬鹿なことを言い出すのか</p><p>本当に面白いわね、あなた正直、あなたには大分興味がなくなってきていたんだけれどまだまだ楽しくませてもらえそうね</p><p>ミナホ姉さんは嬉しそうに笑った</p><p>であなたの提案て何話してごらんなさい</p><p>まず妊娠を中絶させる薬をちょうだい</p><p>真剣な眼で雪乃は言う</p><p>あらあなた、さっきセックスしながら吉田くんの赤ちゃんを産むって約束していだじゃない</p><p>ミナホ姉さんは雪乃を嘲笑う</p><p>産んであげてもいいわでも、今すぐは困るのせめて、高校を卒業した後でないと世間体が悪いわ</p><p>吉田くんの子供を産むことに抵抗は無いのね</p><p>そのミナホ姉さんの言葉に雪乃は</p><p>ここからが、あたしの提案の本題よ</p><p>この男はあたしが貰うわ</p><p>この男には、今まで散々酷い目に遭わされたからこの男は、あたしの奴隷にするわあたしただけの命令を、何でもハイハイ聞く、あたしに絶対服従の奴隷にね</p><p>熱い眼で雪乃が、オレを見ている</p><p>もう、あたし以外の女とは遊ばせないわこの男には、あたしが望む時にいつでもあたしの相手だけをさせるから他の女には貸さないわ</p><p>ふーん、雪乃さんもやっと吉田くんの価値が判るようになったみたいね</p><p>ミナホ姉さんは笑ったまま</p><p>違うわよっそんなの自分でオナニーするよりは気持ちがいいからよっただ、それだけただの気持ち良くなるためだけの道具よあんたは、一生、あたしのことを気持ち良くすることだけを考えて生きるのよあたしの奴隷になるんだから</p><p>雪乃の眼にあるのは愛ではない</p><p>情欲と独占欲だ</p><p>今のレイプの前雪乃はオレが他の女たちとセックスする様子を散々見せつけられた</p><p>その女たちに自分の女としての魅力を無視されたと感じた</p><p>だからオレを独占しようとする</p><p>自分のプライドを守るために</p><p>結局雪乃はオレを一人の人間とは見ていない</p><p>最初からずっと</p><p>ふーんということは、雪乃さんは吉田くんと結婚するつもりなのね</p><p>ミナホ姉さんが、茶化すように雪乃に言った</p><p>冗談じゃないわ、誰がこんな男と誰が</p><p>即座に否定する</p><p>あたしは白坂の家の人間よ家柄に相応しい男性と結婚するわそれが、白坂の家に生まれたあたしの義務だから</p><p>あら遠藤くんとは、結婚するつもりは無かったのね</p><p>雪乃は鼻で笑う</p><p>当たり前でしょう最初に付き合った男と結婚しようとするほど、あたしは子供でもバカでもないわよっあの男とはちょっと、恋愛ってものがどんなものか体験してみたかっただけよあいつ顔だけは、良かったし最初は、男らしくて格好良く見えたのよあんなに底抜けのバカだとは、思っていなかったから</p><p>吐き捨てる様に雪乃は言った</p><p>でも遠藤くんと、セックスする気はあったんでしょ</p><p>それはあたしだって高校生になったんだからそういうことに興味があったのよでも、それで子供を作るつもりはなかったしそのまま、あの男と付き合い続けるつもりも無かったわもっと他の色んな男の人と付き合ってみたかったから</p><p>淫乱なんだ</p><p>生まれついての淫乱</p><p>でも、もういいわこれからは、この男にやって貰うから奴隷として、這いつくばらせるわそして、あたしの相手をさせるの約束したから子供は産んであげるわよ二人目の子ならね一人目は、ちゃんと結婚した相手の子供を産んであげないといけないから</p><p>これが白坂雪乃</p><p>そうやって吉田くんを一生、あなたのセックス奴隷にするの</p><p>当たり前でしょこの男は、あたしに酷いことをいっぱいしたんだから一生掛けて、謝罪させるわ残りの人生は、全てあたし一人に捧げるのよっ</p><p>あんただって本望でしょあたしのことが好きなんでしょだから、あたしの処女をレイプしたのよねほら、答えなさいよっ雪乃様の奴隷にしていただいて幸せですって言いなさいよこのヘンタイっ</p><p>ミナホ姉さんが大きな声で笑う</p><p>ふふふふあははははあははははは</p><p>な何よ</p><p>ミナホ姉さんは笑いながら</p><p>それでそれで、おしまいなのあなたの提案は</p><p>提案はもう一つあるわ</p><p>舞夏を返してあの子も白坂の家の娘よあんたたちの玩具にしていいような人間じゃないのよ</p><p>そうね、あの子になら、この奴隷を貸してあげてもいいわあの子が、頭を下げてあたしに貸して下さいって言うのならね舞夏はあたしの可愛い妹だから</p><p>部屋のドアがギィと開いた</p><p>雪乃が戸口に現れた妹の姿に驚く</p><p>マナはバニーガールの衣装から、可愛い私服に着替えていた</p><p>ぴっちりとしたヘソ出しのＴシャツに、ミニスカート</p><p>十四歳の少女に相応しい姿で</p><p>お仕事は終わりましたか</p><p>マナがオレに尋ねる</p><p>ええ、もう終わったわありがとう、吉田くん</p><p>オレの代わりにミナホ姉さんが答えた</p><p>オレが声を掛けると</p><p>嬉しそうに部屋の中に入って来る</p><p>準備は終わったのか</p><p>うんもうみんな玄関で待っているよこの服どうかな</p><p>マナがオレの前に立つ</p><p>可愛いよ</p><p>えへっバニーガールの次は、こういう普通っぽい格好をした方がお兄ちゃんに悦んで貰えるって、みすずお姉ちゃんが選んでくれたんです</p><p>さすがみすず</p><p>バニーも可愛かったけれど</p><p>こうやって私服のマナを見るのは初めてだし</p><p>本当に可愛い</p><p>ちゃんと、みんなと仲良くしているんだな</p><p>そうじゃないよあたしが仲良くしているんじゃなくてお姉ちゃんたちが、マナに優しくしてくれているんだよ</p><p>マナは、みすずやメグと出会うことで良い方向に変わってきていると思う</p><p>自分の姿が、客観的に見えてきている</p><p>お兄ちゃん、触っていい</p><p>マナがオレの出しっ放しのペニスを見る</p><p>オレの言葉にマナは、ニコッと笑ってペニスに触れる</p><p>お掃除まだ、みたいだね</p><p>してくれるか</p><p>マナがオレのペニスを咥える</p><p>チュパチュパと吸って</p><p>フェラチオ掃除を始める</p><p>舞夏、そんなことやめなさいっ</p><p>雪乃が妹を叱りつける</p><p>あんたは白坂の家の子なのよっそんな男のものを舐めたりしないでっ</p><p>マナは姉の言葉を無視して</p><p>オレを見上げて言った</p><p>マナはお兄ちゃんの奴隷にしていただいて幸せです</p><p>お前雪乃の話を聞いていたな</p><p>ドアの外から</p><p>残りの人生は、全てお兄ちゃん一人に捧げます一生、お兄ちゃんにご奉仕します</p><p>オレはマナに尋ねた</p><p>マナこの人が誰だか、判るか</p><p>雪乃を指差す</p><p>さあよその家の人のことは、よく判りませんね</p><p>笑ってトボけるマナ</p><p>舞夏何を言ってるのよ</p><p>雪乃はそんなマナに怯える</p><p>マナ自己紹介しろ</p><p>あたしは、吉田マナですお兄ちゃんのセックス奴隷です</p><p>マナがスッと立ち上がる</p><p>自分のミニスカートを、たくし上げた</p><p>マナは下着を履いていなかった</p><p>マナのアソコを使って下さいますかマナは、いつでもお兄ちゃんに犯されるのを待っていますっ</p><p>無毛の割れ目が濡れている</p><p>今はいいまた、後でしような</p><p>オレはマナにキスをした</p><p>マナが、スカートを下ろす</p><p>それから雪乃に振り向いて</p><p>ねえそこに居る、どこの誰だか判らないお姉さん</p><p>雪乃にニッと微笑む</p><p>マナはお兄ちゃんに捨てられたら、もう死ぬしかないんだよお兄ちゃんに愛して貰うことに、命懸けなんだよ</p><p>その眼は</p><p>もう、肉親である姉を見るものではない</p><p>今度下らないことを言って、お兄ちゃんを独り占めしようとしたらマナが殺すからねあたしは、あんたみたいな身勝手な女、嫌いよ大っ嫌いよ</p><p>同族嫌悪という言葉は知っていたけれど</p><p>こんな言葉のままの状況になるとは思わなかった</p><p>マナは元々、思い込みが激しい子だし</p><p>何より、まだ子供だ</p><p>この二日間で急変してしまった状況のストレスが</p><p>雪乃を敵と認識することに集中している</p><p>あんたこそ、姉に向かって何てことを言うのよっ子供のくせにっ成長不良の病人のくせに、偉そうなこと言わないでよっ</p><p>雪乃もまた</p><p>身内である妹に対しては遠慮の無い怒りをぶつける</p><p>お兄ちゃんあたし成長不良じゃないあたし</p><p>オレの腕の中で震え出す、マナ</p><p>雪乃ぉっ</p><p>オレは雪乃に叫ぶ</p><p>オレの怒声に驚く雪乃</p><p>マナのいや、舞夏の将来の夢って何だった知らないか舞夏は、何になりたがっていた</p><p>オレは咄嗟に思い付いたことを尋ねる</p><p>それはあの</p><p>知らないのかよっ姉のくせにっ</p><p>オレの言葉に、カチンとなった雪乃は</p><p>ファッション・モデルよっ</p><p>モデル</p><p>そうよっ前に、ヨーロッパのブランドのショー出るようなスーパー・モデルになりたいって言ってたわ</p><p>雪乃の声にマナはビクッと身体を震わせる</p><p>なのにその人は、舞夏さんにあんたには無理よって言ってましたあんたみたいな成長不良のチビじゃ、絶対にモデルなんかになれるはずがないって</p><p>過去の雪乃の言葉のトラウマに震える、マナ</p><p>どうして、お前はいつも一言多いんだ</p><p>そんなことないぞマナっ</p><p>なれよスーパー・モデルを目指して頑張るんだオレが、何でも協力してやる</p><p>今のマナに必要なのは</p><p>将来への希望だ</p><p>夢だ</p><p>スーパー・モデルになるには、何をしたらいいんだどんな勉強をすればいいんだ一緒にやるぞなあ、マナ</p><p>オレは、マナの手をギュッと握りしめる</p><p>バッカじゃないのあんた</p><p>そういう雪乃にオレは、怒鳴る</p><p>お前は、黙ってろ</p><p>あたしには無理だよスーパー・モデルは、とっても綺麗で背が高くないと無理なんだよ</p><p>お前は、綺麗だ</p><p>オレが保証するお前は、綺麗だとっても、可愛い</p><p>オレが綺麗だって言ってるんだから綺麗なんだよっほら、言ってみろマナは、スーパーモデルになれるぐらい綺麗な女の子ですってっ</p><p>いいから、言うんだ</p><p>マナが半べそ顔で、オレに言う</p><p>マナはスーパー・モデルになれるぐらい、綺麗な女の子です</p><p>今のを一日五回いや、一日十回オレに言え毎日だちゃんと、オレの眼を見て言うんだぞ</p><p>自信を持てお前はまだ若いだけなんだっこれから、どんどん綺麗になる背だって、もっともっと伸びる</p><p>子供の頃身体が弱くて、他の子よりも小柄だったマナ</p><p>ずっと姉の雪乃から成長不良と小馬鹿にされてきた記憶がマナの自信を奪っている</p><p>このままじゃいけない</p><p>いけないんだ</p><p>背が伸ばしたいのなら、協力してあげましょうか</p><p>ミナホ姉さんがオレに言った</p><p>食事の内容から、毎日の運動まで徹底的に管理することになるけれど</p><p>黒い森の娼館では、娼婦の管理のために色んなことをやっていたからそれなりのデータもプログラムもあるわ協力して下さる、お医者さんもいるし</p><p>そうだ昔の黒森楼は、年端のいかない少女を地方から買い取って、娼婦に仕立て上げていたから</p><p>少女を美しく成長させることについて様々な試みをしてきたはずだ</p><p>それに吉田くんも知っているでしょあたしは、前にどうしようもない変態淫乱娘を人前ではエレガントに振る舞えるレディに教育したことがあるんだけど</p><p>雪乃の前だから</p><p>ミナホ姉さんは、岩倉さんの名前を出さなかった</p><p>あのプログラムをマナさんのために、再現してもいいわよ</p><p>確か立ち振る舞いから、演技や、話し方まで徹底的に叩き込まれるんだっけ</p><p>お嬢様スーパー・モデルを目指すのでしたら、語学の教育プログラムも必要ですね</p><p>克子姉がミナホ姉さんに言う</p><p>そうねどうする、吉田くんあなたが望むのならすぐに始めてあげるけれど</p><p>どうする、マナお前は、どうしたい本当にスーパー・モデルを目指すのならオレが、ミナホ姉さんに頼んでやるオレも、何でも協力する</p><p>無理だよ、マナにはそれに</p><p>それに</p><p>マナはお兄ちゃんの奴隷なんだよ奴隷がスーパー・モデルになんて、なれっこないじゃないっ</p><p>マナにはこういう言い方をしてはダメなんだ</p><p>マナは、自分で選択するということが、極端に苦手だ</p><p>いつも＊＊だから、もう＊＊するしかないとか私にはもう、＊＊することしか許されていないとか誰から限定された状況にハマりこもうとする</p><p>それはこの子の性格的な弱さであって</p><p>だからオレは</p><p>マナ命令だお前は、スーパー・モデルになれ</p><p>オレの奴隷としてスーパー・モデルになるための勉強をしろそして、なれこれはオレの命令だからなっ</p><p>め、命令なの</p><p>オレはマナに、微笑む</p><p>自分の奴隷が、スーパー・モデルになったらオレは嬉しいとっても、嬉しいすっごく、嬉しい</p><p>お兄ちゃんが嬉しい</p><p>そうだオレのために、スーパー・モデルになれ頑張れ努力しろ</p><p>判ったお兄ちゃんのためなら</p><p>マナがオレに抱きつく</p><p>それならマナ頑張れると思う努力するよ</p><p>いい子だ</p><p>オレはマナにキスしてやった</p><p>今度はマナから、オレにキスをする</p><p>好き一生、離れないから</p><p>オレとマナは</p><p>ただの奴隷とご主人様という関係を越えた</p><p>今のオレたちには</p><p>信頼の絆がある</p><p>こどもの日ということで</p><p>もう十年以上前の話ですが電車の中で、こんな会話を聞きました</p><p>それは父母と四、五歳の子供の三人家族で</p><p>母親が、子供に尋ねます</p><p>＊＊くんは、大きくなったら何になりたいの</p><p>子供の答え</p><p>ミクロマン</p><p>電車の中で死ぬかと思いました</p><p>大きくなってないじゃん</p><p>むしろ小さくなっている</p><p>多分アニメの平成ミクロマンがやっていた頃なんでしょうね</p><p>雪乃の発育不良発言は親や家族にネガティブなことを言われるのはトラウマになるんですよねえ</p><p>私もお前は、＊＊に比べて全然ダメだって散々言われて育ちました</p><p>そういうネガティブな言葉のトラウマって結構、人生を左右しますね</p><p>だから、マナには救われて欲しいと心から思います</p><p>161．家を捨てる</p><p>さて予定よりも、三分遅れているわ早く、ここから出ましょう</p><p>ミナホ姉さんが、オレたちに声を掛ける</p><p>午後三時三分</p><p>机の上の高価そうなインテリア時計が、そう示していた</p><p>あなたは、早く服を着てそのコンピューターを下まで運んでくれる</p><p>克子姉の指示に従って、オレは服を取りに舞夏の部屋に行こうとする</p><p>あお兄ちゃんの服は、あたしが持って来ました</p><p>マナが、廊下に置いてあったオレの服を持って来てくれた</p><p>ちゃんと、畳んである</p><p>ありがとう、マナ</p><p>オレは急いでパンツを履く</p><p>畳んだのは、メグお姉ちゃんですマナにお兄ちゃんに届けるように言ってくれたのは、みすずお姉ちゃんです</p><p>さすがオレの女たちは、気が利いている</p><p>ちょっと待ちなさいよまだ、あたしの提案の返事を聞いていないわ</p><p>雪乃が不機嫌そうに、文句を言う</p><p>ああそんな話もあったわね</p><p>ミナホ姉さんは、克子姉と荷物をまとめるのに忙しい</p><p>ディスクやメモリーや写真資料など大きな紙袋に四つ分、詰め込まれている</p><p>あんたたちが帰ってくれるのはいいけれどその男と舞夏は置いていってちょうだいっいいわねっ</p><p>お前どんどん、ミナホ姉さんを怒らせているってこと、判っているのか</p><p>ミナホ姉さんは静かな時が一番怖い</p><p>服を着終わったオレに克子姉が四角いものを手渡す</p><p>スタンガンギュッと握れば、電気が流れるから</p><p>オレは雪乃の前で、スイッチを入れる</p><p>ジバババババッッ</p><p>青白い火花が閃く</p><p>な、何よ</p><p>怯える雪乃にオレは言う</p><p>お前も一緒に来て貰うからな</p><p>そう今からが、今日の正念場だ</p><p>どどこへ連れて行くつもりよ</p><p>そんなの、誘拐する相手に教えられるか</p><p>誘拐</p><p>雪乃に自分の立場を、はっきりと教え込まないといけない</p><p>オレたちは、お前が思っているより遥かにヤバイ人間なんだよ</p><p>ビクッと震える雪乃</p><p>白坂の家とオレたちはすでに交戦状態に入っているさっき野球部のグラウンドでオレたちを襲って来たやつらがいたろあれは、お前の大叔父さんが雇った連中だ</p><p>そんなの、嘘よ</p><p>雪乃は認めたくない現実は、無視しようとする</p><p>本当だよ、雪乃さんお兄ちゃんに、昨夜の段階で舞夏さんが誘拐されたことは、市川さんも知っているんだよ市川さんが、白坂の本家にも連絡したからとっくに、お兄ちゃんたちは白坂の家と全面対決しているんだよ</p><p>マナが冷たく、姉に言う</p><p>だからね雪乃さんも、人質として連れて行かれちゃうんだよ</p><p>舞夏あんた、何を言っているの</p><p>雪乃には妹の言葉が判らない</p><p>あたしね市川さんと、雪乃さんのお母さんの見ている前で、お兄ちゃんにレイプしてもらったの</p><p>市川さん舞夏は、もうダメだなんて言うのよ笑っちゃうわよね雪乃さんのお母さんなんか、必死に眼をつぶって娘がレイプされているところを見ようとしないの耳も塞いで、声だって聞こうとしないんだよだから、決めたの</p><p>あたしはお兄ちゃんに、一生を捧げるってだって、お兄ちゃんだけがあたしに優しくしてくれたんだものあたしのこと、愛してくれているんだもの本当の家族より</p><p>だから、あたし白坂の家や、市川さんの敵になったのしょうがないよねあたしはもう、お兄ちゃんの奴隷なんだからあたしの家族は、お兄ちゃんとお兄ちゃんの家族なの雪乃さんたちは敵よ</p><p>オレの家族</p><p>マナは、オレを家族と言ってくれた</p><p>メグやみすずをオレの家族と</p><p>何言ってるのあたしたち、姉妹でしょ家族じゃない</p><p>それでも雪乃がマナに食い下がる</p><p>お兄ちゃん、スタンガン貸して</p><p>オレはマナに手渡す</p><p>一発喰らわしたぐらいなら死なないよね</p><p>マナが克子姉に尋ねる</p><p>大丈夫よその子、心臓は丈夫そうだから</p><p>克子姉は笑った</p><p>ややめなさいっ舞夏っ</p><p>スタンガンを握りしめて近付く妹に雪乃が叫ぶ</p><p>黙んなよっこのぉぉぉっ</p><p>ビシュュュッ</p><p>ぎゃあああっ</p><p>雪乃が電撃の痛みに、にのたうち回るッ</p><p>あんたなんかに、絶対、お兄ちゃんはあげないからねっお兄ちゃんは、あたしたちのものなんだっこの豚ぁっ</p><p>マナが、姉に唾を吐きかける</p><p>マナの唾は雪乃の裸の胸に飛び散った</p><p>慌てて、階段を下りる</p><p>オレは、コンピューターの本体と抱えてミナホ姉さんと克子姉は、ディスクやメモリーなんかを詰め込んだ紙袋を抱えている</p><p>その後ろからマナがスタンガンで脅しながら、雪乃を連行する</p><p>雪乃はビリビリに破かれた制服姿のままだ</p><p>玄関口には、みすずとメグと工藤ちゃんが待っていた</p><p>コンピューターと記録媒体は、あたしの車にあたしは、もう一度、白坂の部屋を確認してくるから</p><p>克子姉が、メグに車のキーを渡す</p><p>判りました先に、荷物を積んでいます</p><p>人質は、あたしの車の方にね</p><p>ミナホ姉さんが、マナに言った</p><p>雪乃は半べそで従っている</p><p>妹の変容が相当ショックらしい</p><p>マナの荷物は、あたしが運びますどっちの車に乗せますか</p><p>メグが、ミナホ姉さんに尋ねる</p><p>それも克子の車にして</p><p>メグがマナのカバンを抱えて駐車場への階段へ向かう</p><p>みすずと工藤ちゃんも荷物運びを手伝ってくれた</p><p>大きな玄関ドアを出て</p><p>石の階段を下りて下の駐車場へ</p><p>はいヨシくん</p><p>メグが、克子姉の車のドアを開けてくれた</p><p>フラットになっている後部座席にコンピューターを置く</p><p>その横に、ミナホ姉さんが紙袋をドサリドサリと置いた</p><p>ほら中に乗るんだっ豚ぁっ</p><p>マナが雪乃を向こうの車に押し込んでいる</p><p>やっぱり姉に対する様々な感情があるんだろう</p><p>誰よりも、雪乃に対する扱いが酷い</p><p>っていうか豚はないだろう</p><p>しばらくは、マナさんに雪乃さんを監視させるわ</p><p>でもあんなギスギスした状態じゃ</p><p>オレは心配だ</p><p>今の状況なら、その方がいいわマナさんなら、何一つ見落としせずに、雪乃さんを監視してくれると思うし雪乃さんに、余計なことを考える余裕を与えたくないのよ</p><p>今は、非常事態だ</p><p>マナや雪乃の精神の安定を考えるよりオレたち全体の安全を考えるべきだ</p><p>マナに任せておけばマナは雪乃には、絶対に容赦しない憐れみの感情は持たない厳しく、雪乃を監視してくれるだろう</p><p>そして雪乃は自分の支配下にあって、自分よりも立場の弱い存在であったはずのマナに監視されることに激しく動揺するだろう</p><p>他のことを考える余裕なんて、本当になくなる</p><p>その代わりオレも、そっちの車に乗ります</p><p>それでもマナが暴走しないように、オレが付いているべきだろう</p><p>そうねそうしてちょうだい</p><p>ミナホ姉さんは、快諾してくれた</p><p>メグは、克子姉の車に乗って</p><p>この上雪乃とメグを一緒にしない方がいい</p><p>雪乃はマナとだけバトルさせておこう</p><p>メグが居ると雪乃に余計なコンプレックスが現れて、ややこしくなる</p><p>メグは、すぐに理解してくれる</p><p>みすずたちは、旦那様と一緒でよろしいでしょうか</p><p>うんみすずと工藤ちゃんが居てくれた方が、雪乃に対する牽制になる</p><p>ああそうしてくれ</p><p>車に乗り込むオレたち</p><p>美智はマナさんと一緒に敵の監視をしなさい</p><p>ということで</p><p>助手席は誰もいない</p><p>２列目にオレとみすず</p><p>３列目に雪乃を挟んで、マナと工藤ちゃん</p><p>という並びになる</p><p>工藤ちゃんも自分の電撃警棒を取り出した</p><p>雪乃の首に押しつける</p><p>怯えている雪乃を見る</p><p>そんな人ばかり、見ないで下さいっ</p><p>マナが自分のスカートを捲り上げ、自分の淫部をオレに晒す</p><p>いくら雪乃さんが、おっぱい丸出しだからって見るのなら、マナのを見て下さいっ</p><p>ピチピチのTシャツも、めくりあげる</p><p>可愛いおっぱいが、ぽろんと弾けた</p><p>そそういうことで争わないでいいから</p><p>工藤さんシートの後ろに毛布があるから、雪乃さんに掛けてちょうだい</p><p>ミナホ姉さんが、工藤ちゃんに言った</p><p>そんな貧相な身体いつまでも、丸見えにしておくのは罪というものよ</p><p>ミナホ姉さんの言葉に工藤ちゃんは、雪乃に毛布を掛けてやる</p><p>貧相な身体って今、この車に乗っている女性で、一番胸があるのは雪乃なんだけど</p><p>というかミナホ姉さんが、一番つるぺただ</p><p>いや工藤ちゃんも、相当ぺったんこだけど</p><p>工藤ちゃんは、下は処女膜まで見せてもらったけれど裸の胸は見せてもらってないし</p><p>ミナホ姉さんの胸は、一緒にお風呂に入った時に見ているから、よく知っている</p><p>平地だ</p><p>どこまでも、どこまでも地平線まで、真っ平らの</p><p>吉田くんあなた、ちょっと失礼なことを想像していない</p><p>うわミナホ姉さんに、感付かれた</p><p>おオレは女性は、プロポーションが全てじゃないって思っているよ</p><p>と言い訳にならない、言い訳をすると</p><p>そうですわお嬢様、プロポーションなんて、女の魅力としては下の方の部類です</p><p>と車の窓の外で、爆乳が揺れる</p><p>克子姉の極上ボディの前では誰も何も言えません</p><p>最終確認は、終わりました</p><p>克子姉がミナホ姉さんに報告しながらマナに鍵を渡そうとする</p><p>玄関のドアは閉めてきたわありがとう</p><p>その鍵はもう、要りませんマナは、もうこの家の子じゃありませんから</p><p>鍵を受け取ることを拒絶する</p><p>そうでは、この鍵はあたしが預かっておくわねっ</p><p>克子姉は、ニコッと微笑んで鍵を締まった</p><p>マナさん駐車場の扉を開けてちょうだい</p><p>ミナホ姉さんが、マナに言う</p><p>マナは車の外に出ようとするが</p><p>工藤さんこの人質の監視を、よろしくお願い致します</p><p>工藤ちゃんが、うんと頷く</p><p>お任せ下さい</p><p>工藤ちゃんの電撃警棒が雪乃の首元に突き付けられる</p><p>わたくしのジュピター・サンダーボルトは電圧の調節ができますから一瞬で、失神していただくことも可能です</p><p>美智、失神させるのは最後の手段にしてちょうだい</p><p>最大電圧だと、おしっこを漏らすんじゃなかったかしらそれ</p><p>はい確実に失禁します</p><p>この車の中で漏らされるのは迷惑ですそれに</p><p>旦那様の前でおしっこを披露するのはみすずの仕事です</p><p>さっきはみんなで披露してくれたじゃないか</p><p>さっきのは特別ですみすずは、毎日ですからっ</p><p>マナだって、お兄ちゃんが見たいんなら毎日見せて上げるからっ</p><p>マナそういう対抗意識はいいんだ</p><p>そういえばこの敵だけ、シーシーなさっていませんでしたね</p><p>だからホントに漏らすかもしれないだろそういうことだから、最大電圧は勘弁してやってくれそれから、マナは早く扉を開けて来い</p><p>マナが外へ出て鉄の扉の開閉スイッチを押す</p><p>半分ほど開いたところで</p><p>行くわよ</p><p>ミナホ姉さんが車を出す</p><p>克子姉の車も続く</p><p>家の前の道に車を並べてマナを待つ</p><p>マナは駐車場の扉を閉めると中を廻って、通用門から外に出て来た</p><p>オレたちの車に向かいながらちらっと、家に振り返る</p><p>おそらく彼女がこの家に戻ることは二度とない</p><p>マナ、早く</p><p>思いを断ち切らせようとオレは、窓を開けてマナに叫んだ</p><p>マナは、スカートをめくってオレに秘部を見せてニコと笑った</p><p>そんなこといいからっ</p><p>と、オレが叫ぶと</p><p>もっと、ドキドキしてよお兄ちゃんにしか、見せないんだからっ</p><p>みんな見てるじゃないかっ</p><p>男の人は、お兄ちゃんだけなのっそれにいいんだよ、そこの敵以外は、みんなマナの仲間なんだから</p><p>戸籍上は敵だけが家族なのに</p><p>マナは、嬉しそうに微笑んで車に乗り込んだ</p><p>ただいま、お兄ちゃん</p><p>おかえり、マナ</p><p>オレはマナを出迎える</p><p>これから先オレの居る場所が、マナの家になる</p><p>二台の車は縦に並んで走っていく</p><p>別れるのは危険だからしばらくこのまま併走させるわ</p><p>車の時計は午後三時一五分を示している</p><p>そろそろ、動きが出ていると思うわ</p><p>白坂創介のオーストラリアでの逮捕は午後三時に、各マスコミへニュースが配信される予定になっていた</p><p>三時に伝えられたニュースが一般に公表されるまで、多少の時差が生まれる</p><p>みすずの携帯って、ネットのニュースとか見れる</p><p>オレはみすずに尋ねた</p><p>はい見られますけれど</p><p>そしたらちょっと、トップニュースを見てくれないかな</p><p>オレは、そう尋ねた</p><p>オレの携帯は昨日、ミナホ姉さんに渡されたものだ</p><p>ネットへアクセスする機能は、ついていない</p><p>はい出ました</p><p>みすずがすぐに携帯を操作してくれる</p><p>トップのニュースを読んでみて項目のタイトルだけでいいから</p><p>オレは指示する</p><p>はい大手広告代理店部長、少女暴行と児童ポルノ禁止法違反で逮捕オーストラリアにて</p><p>一発目からビンゴだ</p><p>それだ、詳細を開いて読んでみて</p><p>みすずの指が、ススッと動く</p><p>走っている車の中で、携帯の中の文章を読むのは大変そうだけど</p><p>５月１日、午前１１時頃オーストラリアのアデレード近郊で、現地の女子中学生を暴行したとして、東京の大手広告代理店電王エージェンシーの部長、白坂創介（４２）が、警察に現行犯で逮捕された白坂は大量の児童ポルノを所持しており、警察は現地で連続している少女暴行事件についても彼の犯行ではないかとして捜査を開始した</p><p>雪乃の顔が驚きに歪む</p><p>やっぱり、ネット・ニュースは早いわね</p><p>ミナホ姉さんがクククと笑う</p><p>嘘でしょう</p><p>みすずを見る、雪乃にマナは</p><p>嘘なはずないじゃん雪乃さんて、ホントにバカなのねっ</p><p>御覧になりますか</p><p>工藤ちゃんが二人に自分の携帯を差し出す</p><p>うわっ、ホントだっ</p><p>自分の眼で父の逮捕のニュースを確認する、姉妹たち</p><p>海外で、現地の中学生をレイプして、児童ポルノを山ほど持っていたなんてはたして、白坂創介さんは日本に帰って来られるのかしらね国辱って、こういう時に使う言葉だと思わない</p><p>楽しそうにミナホ姉さんが、言う</p><p>ミナホ姉さんが、十年以上計画してきた復讐がいよいよ最終段階に入る</p><p>興奮するのは、当然だ</p><p>こくじょく</p><p>マナには言葉の意味が判らないらしい</p><p>国の恥という意味です</p><p>工藤ちゃんがマナに教える</p><p>そっか雪乃さんのお父さんは、国の恥になっちゃうんだ</p><p>マナが姉を責める</p><p>何を言っているのよ、舞夏あなたのパパなのよっ</p><p>不安な気持ちを怒りに変換して妹に叩き付けようとする、雪乃</p><p>あたしはもう白坂の家とは関係ありませんっ雪乃さんは、大変だよね明日から</p><p>マナが意地の悪そうな口調で、雪乃に言う</p><p>実のお父さんが外国で、中学生をレイプして捕まって、婦女暴行と児童ポルノ法で逮捕されたんだよどんな顔をして、学校へ行くつもり</p><p>雪乃の顔が暗く曇る</p><p>中学生レイプ犯の娘だよこんなに恥ずかしいことってないよね雪乃さん恥ずかしくないの</p><p>妹の言葉に雪乃は、黙り込む</p><p>みすずさん、その次のニュースは何て書いてあるかしら</p><p>ミナホ姉さんが、運転席からみすずに尋ねた</p><p>次のニュースですか</p><p>そうよ白坂創介逮捕のニュースの次はどんな記事が出ている</p><p>みすずが画面を覗き込む</p><p>市会議員に不正献金発覚大規模な贈収賄事件か</p><p>ミナホ姉さんがニヤッと笑う</p><p>それよ読んでちょうだい</p><p>みすずが読み上げる</p><p>はい５月１日、午前１０時、＊＊市の市会議員遠藤栄三氏の資金管理団体の職員から、同氏が不正な献金を大規模に受け取っているという内部告発があり、報道関係者に対して記者会見が行われたまた、この職員に告発によると、遠藤議員は市の公共事業に深く関与し、市の総合スポーツセンターの建設において親族の経営する建設会社が主導的な地位を得られるように、政治的に画策したという</p><p>遠藤の</p><p>オレの叔父さん、市会議員のその叔父さんだよな</p><p>親族の経営する建設会社って遠藤の父親の会社だろ</p><p>吉田くん、あなた病院で手術とか受けたことある</p><p>ミナホ姉さんが不意に、そんなことを言った</p><p>いや無いけど</p><p>オレは至って健康だ</p><p>手術どころか、病院だって何年も世話になっていない</p><p>病院で手術を受けるとねたまについでにやっておきましたってことがあるのよ</p><p>ついで</p><p>そうよ肝臓の手術をしたついでに盲腸も切っておきましたとかねお医者さんて、たまにそういう変なサービスをするのよ</p><p>へえ、そうなんだ</p><p>その話が、今、何と関係があるっていうんだ</p><p>今回はねあたしが、そのついでをやってみたのよ</p><p>白坂創介の件のついでにね遠藤くんの家も破滅させておきましたっ</p><p>ミナホ姉さんは大声で笑った</p><p>怒らせるとこの人は、徹底的に相手を打ちのめす</p><p>遠藤という高校一年生に対する怒りが</p><p>叔父の市会議員と、父親の会社を</p><p>破滅に追い込もうとしている</p><p>連休は終わりなのに</p><p>機動歩兵があんまり可動しないので、秋葉原の海洋堂まで行って、ダブルジョイントを買って来ました</p><p>手足が伸びてミクロマンとも良い感じの大きさになりました</p><p>うーむこんなんで、連休は終わりか</p><p>楽しいことは何も無かった</p><p>マナが雪乃を豚と叫んだことぐらいだ</p><p>あれは私も驚きました</p><p>連休中にササッとやるつもりだったマボロシも、たっぷり残っているし</p><p>改稿がこんなに手間取るとは</p><p>さあ明日から、どうしよう</p><p>162．バッド・シティ</p><p>どこの新聞社も、トップニュースはみんな同じですね</p><p>みすずが携帯をネットに繋げたまま、調べてくれた</p><p>白坂家の新聞社は</p><p>同じですあ、ここだけ大手広告代理店部長、少女暴行と児童ポルノ禁止法違反で逮捕かとなってますねかとで疑問系になってます</p><p>何じゃそりゃあ</p><p>白坂逮捕のニュースは、大手の通信社から各報道機関に配信して貰うようにしたのだから、どこのマスコミでも、横並びでこのニュースがトップになるわけ白坂さんの新聞社だけ、ニュースを出さないわけにはいかないのよ疑問系にしたのは、せめてもの抵抗なんでしょうけれど</p><p>ミナホ姉さんが、そう説明してくれた</p><p>これから５時のテレビ・ニュースそして、９時や１０時のニュース・ショーが勝負になるわもう一つ付け加えれば、明日のワイドショーまでね</p><p>ミナホ姉さんは先を見ている</p><p>白坂家は必死に火消しに走るでしょう何とか、事件を矮小化できないか他のニュースの陰に隠すことはできないかとかねつまらない、政治家のスキャンダルを突然暴露するぐらいのことはやると思うわ</p><p>だからこちらも、情報を小出しにして対抗しないといけない</p><p>高度な情報戦てわけか</p><p>すでにねオーストラリアでは、白坂本家に雇われた現地の弁護士が動き出している頃だと思うわ</p><p>今回の事件白坂創介にレイプされたことになっている被害者の中学生に、訴えを取り下げさせればいいのよ間違いでしたってことにしてねお金を積んで、示談にさせるわけそうしておいて、日本では冤罪だったって発表すれば、白坂家に傷は付かないでしょ</p><p>これだけ大きく報道されれば白坂創介本人の立場は危ういけれどねまあ、会社はクビになるでしょうねそれでも示談にさえ持ち込めれば、白坂家にまで延焼することは避けられるとそう考えると思うの</p><p>そこまで、判っているのなら</p><p>だからその裏交渉を、隠しカメラで撮影するように言ってあるわ白坂家に雇われた弁護士が、被害者の両親に多額の金を提示する瞬間を押さえるようにねその映像が５時のニュースか遅くても、９時のニュースに、報道されるようにしたいわ</p><p>そうすれば</p><p>白坂創介の事件の揉み消しを、白坂家が行おうとしたことが明白になり</p><p>世間の批判は、白坂創介個人から白坂家全体に移る</p><p>さすがミナホ姉さん</p><p>ねえこれ、何がどうなっているのよっ嘘でしょうみんなして、あたしをダマしているだけよねえそうなんでしょ</p><p>事態が呑み込めていない雪乃が喚き出す</p><p>残念ね嘘じゃないわ全部、本当よあなたのお父さんは、国際的な犯罪者になったの連続少女レイプ犯だけどね</p><p>オーストラリアのことは、向こうに居るあたしたちのエージェントに任せておけば大丈夫だと思うけれど</p><p>オーストラリアには、マルゴさんの師匠に当たる人が行っているんだっけ</p><p>名前は確か</p><p>恭子・ドスノメッキーさんだっけ</p><p>こちらは、今マルゴしか動ける状態に無いから早く、戻らないとねあたしと克子も、ネットの対応に加わらないと</p><p>ネットでの工作活動ができる二人が運転中なのは、マズイよな</p><p>早いところ、学校に戻ってマルゴさんのサポートに入らないと</p><p>どっちにしても白坂の家に行くのは、このタイミングしか無かったわ黒い森との関係を示す資料は、一通り持ち出せたし</p><p>でもどっか別の場所に隠しているとか</p><p>オレはあと思い付いた疑問を投げ掛けてみた</p><p>白坂みたいな人間が自宅に、全ての資料を隠しているものだろうか</p><p>それに二十年近く、黒い森に関わっていたにしては、持って来たディスクやメモリーの量が少ないような</p><p>白坂は、自分のレイプの様子を撮影するのが趣味だったんだし</p><p>それに昔の分は、ビデオテープとかじゃないのか</p><p>吉田くんの想像通りよ白坂だって、底抜けのバカじゃないから危ない資料を自宅には置いておかないわ奥さんだっているんだし年頃の娘さんが二人も居るそれに、あの家は普段はお手伝いさんが来ているんでしょ掃除している時に、間違ってディスクを持ち出されたりしたら大変ですものね</p><p>白坂は都内に別宅を持っているの奥さんにも内緒の家よマンションじゃなくて、一軒家を丸まる借りているわそこが、白坂の個人的なセックス部屋になっているわけ</p><p>セックス部屋</p><p>あの人は本業が、広告代理店の社員でしょ白坂創介本人は素人の何も知らない女の子をレイプするのが大好きだったけれど本業としては、タレントの卵とか若手アイドルとかを、色んな企業の人に抱かせたりしていたわけもちろん、白坂本人もね黒い森とは別腹でそういうこともやっていたから、都心にそういう場所を借りていたのよ</p><p>タレントを</p><p>枕営業の斡旋まで、やっていたんだ</p><p>そんなに売れなかったアイドルを黒い森で娼婦にしろって、連れてきたこともあったわあんまり品の良くない子だったから、あたしの方では断ったんだけど白坂の方のヘンタイ部門では、使ってたみたいね</p><p>じゃあ白坂が黒い森で撮影したヤバイ映像なんかは、みんなその家に</p><p>ええその家に保管してあるはずよ多分地下室とかにね</p><p>じゃあ何とかしないといけないですよね</p><p>いずれその隠れ家にも、捜査が入るだろう</p><p>そこで白坂創介と黒い森の関係が明らかになったら</p><p>面倒なことになる</p><p>当初の計画ではあたしたちが白坂の自宅を捜索しているこの時間に平行して、マルゴと寧がそっちの家に行く予定だったのよ寧が放火したいって言うから</p><p>寧さんには放火癖がある</p><p>でもシザーリオ・ヴァイオラが来たことで、寧が外に出られなくなったでしょマルゴも寧のガードをしないといけなくなったし</p><p>誰かがその家の処理に行かねばならない</p><p>オレが行きますよ</p><p>吉田くんが、そう言ってくれるのは助かるけれどあなた一人では無理よ</p><p>マ、マナも行きます</p><p>それはもっとダメマナさんじゃ、足手まといになるだけだわ</p><p>美智あなたが行きなさい</p><p>美智は、そういう破壊工作についても、お父様から指導を受けているのでしょう</p><p>みすずの言葉に、工藤ちゃんは</p><p>でもわたくしは、みすず様の護衛ですお側を離れるわけには参りません</p><p>みすずは工藤ちゃんに、ニコッと微笑む</p><p>みすずは、これから日舞のお稽古です今日は、明日の発表会のための総ざらいですから、夜遅くまで掛かります</p><p>みすずの稽古はまた、家元の稽古場のあるビルで行われる</p><p>今日の家元様の稽古場は、いつも以上に安全ですよ何しろ、各家の警護役が全員集まっていますからね</p><p>そうか家元の稽古場に来ているのは、みんな名家のお嬢様たちばかりだから</p><p>それぞれが、警護役を連れて来ている</p><p>これ以上、安全な場所は無い</p><p>しかしみすず様だけが、警護役がいないというのは</p><p>あらお稽古には、瑠璃子さんもいらっしゃるから美智のお姉さんの遙花さんもいらしゃるはずよ香月家は遙花さんが警護役という風に、みなさんは見て下さると思うわ元々みすずには、通常は警護役は付かないんだから</p><p>工藤ちゃんは、不満そうだった</p><p>工藤ちゃんもお姉さんの遙花さんに対しては、色々とあるのだろう</p><p>お姉さんは、工藤流を否定して空手家になってしまったわけだし</p><p>日本一の美人高校生空手家としてマスコミでも有名な人だし</p><p>そんなお姉さんに対抗して</p><p>みすずの警護役として稽古場の公の場に出ることを、楽しみにしていたのだろう</p><p>美智の警護役としての公式デビューは、明日の発表会当日の方がいいわよね</p><p>美智はみすずにとって、旦那様がどれほど大切な方か、もう判っているわよね</p><p>それは判っておりますが</p><p>工藤ちゃんはそれでも、納得いかないようだった</p><p>とにかくみすずさんを先に送るわ今、紺碧流のお稽古場に向かっています</p><p>ここからの数時間が、一番危険だ</p><p>みすずは、早く送り届けた方がいい</p><p>昨日よりも早いけれど早めに、稽古場に着いても平気なのか</p><p>オレがみすずに尋ねる</p><p>大丈夫ですわ明日の発表会に向けて、もう自主練習を始めている子もいると思いますし家元様のお稽古場には、自主練習のための部屋があるんです家元様の弟子にしていただいた者なら、いつでも使えるお部屋が</p><p>それならいいけれど</p><p>一人だけ早く着いて、寂しそうに他の人が来るのを待つんじゃ可哀想だ</p><p>みすずも、お稽古の開始の時間まで一人で練習します明日は、旦那様に始めてみすずの踊りを観ていただく大事な日ですから</p><p>みすずは笑った</p><p>旦那様だけではないてすね恵美さんやマナさん、妹や姉に観られるのですから、一生懸命頑張ります</p><p>そうだ明日は、みんなで行く</p><p>みすずの発表会の会場で</p><p>香月閣下や白坂家の人間との話し合いがある予定なのは</p><p>みすずは、知らない</p><p>もうすぐよ</p><p>ミナホ姉さんがそう言う</p><p>確かに昨日、みすずを送った時に見たのと同じ風景だ</p><p>もうすぐ家元の稽古場ビルに着く</p><p>付けられているわね</p><p>後ろを振り向くと</p><p>ベスパ</p><p>ベスパに跨がった黒いスーツの男が</p><p>赤いシャツに、黒いネクタイに</p><p>眼にはサングラスをしたやたらとがっしりした男</p><p>何で、ヘルメットを被ってないんだ</p><p>男はスーツと同じ色の、ソフト帽を被っている</p><p>工藤ちゃんが呟いた</p><p>するとあれが</p><p>工藤流古武術継承者</p><p>父の工藤優作です</p><p>工藤ちゃんのお父さん何で、ヘルメット被ってないの</p><p>取りあえず聞いてみる</p><p>お父様はヘルメットは、せっかく決めた髪型を潰してしまうからお嫌いなんだそうです</p><p>いやでも、帽子被っているじゃんか</p><p>帽子まで被るのがお父様のヘアー・スタイルですから</p><p>ヘアー・スタイル</p><p>帽子で照準を付けているので帽子が無いと、拳が敵に当たらないそうです</p><p>いやそれ、某アニメの某キャラの設定だろ</p><p>オレだって知っているぞ</p><p>でもヘルメットを被ってないと、警察の人に捕まっちゃうんじゃないの</p><p>マナが工藤ちゃんに尋ねた</p><p>それはお父様は、普段はあのベスパを積んだワンボックスカーで移動しているんですわたくしたちの前に、格好良く登場するためにその辺の路上に車を置いて、ベスパに乗って来たんだと思います</p><p>オレたちに見せるためだけに</p><p>はいお父様は、自分のスタイルに強いこだわりをお持ちな方ですから</p><p>スタイル</p><p>確かに、スタイルに拘っているのは判るけれど</p><p>あれ格好いいか</p><p>ハーレーとかなら判るけれど</p><p>スクーターだし</p><p>シャツ、真っ赤だし</p><p>みすずの携帯には、ＧＰＳ機能が付いていますからそれで工藤さんは、あたしたちの車が特定できたんだと思います</p><p>そして先回りして</p><p>ベスパに乗り換えて後ろから登場</p><p>多分あの人も、香月様から何か指示を受けてきているんでしょうねもう着くから駐めるわよ</p><p>ミナホ姉さんはそう言って紺碧流の稽古場ビルの前に、車を停める</p><p>オレたちのすぐ後ろを走っていた、克子姉の車も停まる</p><p>黒スーツの男のベスパがオレたちの車に接近して来る</p><p>スッとベスパから降りオレたちの方へ</p><p>みすずが窓を開く</p><p>工藤様、いかがなさいました</p><p>何の問題も無いという表情でみすずが黒スーツの男に話し掛ける</p><p>近付いてきた黒スーツの男はでかい</p><p>百八十センチを優に超えているだろう</p><p>体つきも、全身ががっしりしている</p><p>手の指なんかも骨太で格闘家っぽい</p><p>格好だけが変だけど</p><p>いや、いや、いや、みすずお嬢さん香月さんに言われましてねえお嬢さんの周りに、変な奴らが近付いているから、ちょっと行って蹴散らして来るようにってねそういうご命令なんですわ</p><p>そしてオレたちをギロリと見る</p><p>濃い色のサングラスを掛けているから、眼はみえないんだけど</p><p>それでも、強い視線を向けられたことは判った</p><p>やあ、やあ、やあ犯罪組織のお嬢さんお坊ちゃんもいるねえこんにちわミッチィくんのパパです</p><p>ミッチィくん</p><p>お父様、今度人前でその呼び方をしたらブチ殺して差し上げると、申し上げた筈です</p><p>工藤ちゃんが、父親を睨み付ける</p><p>ほう、ほう、ほうミッチィくんがブチ殺すオレをほほううんなるほどどうやって</p><p>工藤優作氏は、娘を挑発する</p><p>ミッチィくん世間の皆様に、パパと仲良くしていることを知られたからって、それは別に恥ずかしいことでは無いんだミッチィくんとパパは、実にアチチな関係なわけだからね</p><p>何なんだ</p><p>アチチな関係って</p><p>どうやら直接、そのお口を塞がないといけないようですわね</p><p>工藤ちゃんが車の外に下りる</p><p>雪乃がハッとするがマナが、スタンガンを押しつけているので逃げられない</p><p>車のドアが、バタンと閉じる</p><p>あー、あー、あー、何だミッチィくん君は、みなさんの前でパパとゴニョゴニョしようっていうことなのかい</p><p>そうさせているのは、お父様でございますっ</p><p>工藤ちゃんがビクトリー・ハンマーを取り出して、ビュンビュン振り回し始める</p><p>おい、おい、おーいいいのかい、ミッチィくんパパには、工藤流必殺奥義ゴールドフィンガー２００１があることを忘れてないだろうねぇ</p><p>ススッと、変な構えで娘に対峙する工藤優作氏</p><p>お父様こそわたくしのシャイニングフィンガー２０１２／春の恐ろしさ身をもってご存じの筈です</p><p>ゴールドフィンガー２００１に、シャイニングフィンガー２０１２／春</p><p>どんな技なんだ</p><p>別に知りたくはないけれど</p><p>うーん、なるほどなるほどねミッチィくんは、そんなにパパとお外で遊びたいわけだなるほど、なるほどね</p><p>優作氏の手がスッとスーツの裾に消える</p><p>何か武器を取り出すつもりか</p><p>工藤ちゃんが父親に叫ぶ</p><p>お父様わたくしは今日、男性にセックスしたいと申し込まれましたっ</p><p>工藤父の動きが止まる</p><p>何じゃ、そりゃあっ</p><p>ビュイッ</p><p>鋼球が空を切るッ</p><p>パゴーンッ</p><p>工藤ちゃんのビクトリーハンマーの硬質ゴム製の偽の鋼球が</p><p>父親の頭に、めり込むようにヒットするッ</p><p>工藤父は、帽子を吹っ飛ばして後方に引っ繰り返った</p><p>こんな、わたくしにまぐわりたいとのお申し出をして下さいました</p><p>再びビュンビュンと鋼球を振り回す、工藤ちゃん</p><p>工藤父は、ふらつきながらも立ち上がる</p><p>お父様わたくし、その方とまぐあうべきでしょうかッ</p><p>再びシュートッ</p><p>鋼球が父の頭にベコーンッと命中するッ</p><p>吹っ飛ぶ工藤父</p><p>待てちょっと待て待ちなさいミッチィくん待てぇぇってのっ</p><p>工藤父が娘を無視して、こっちを見る</p><p>オレの可愛いミッチィくんに、そういう下品なことを言ったのは誰だぁぁっ先生、怒らないからしょーっじきに名乗り上げろ誰だぁぁ</p><p>もう怒っているじゃないか</p><p>えっとオレです</p><p>仕方ないから、手を挙げる</p><p>オレしか男はいないんだし</p><p>隠れていてもしょうがない</p><p>オレには実際に工藤ちゃんにそう言った責任がある</p><p>おーおーおー、お前かちょっと、来いいいから、来い</p><p>と工藤父がオレに言った瞬間</p><p>三撃目の鋼球が、工藤父の頭にヒットする</p><p>わたくしを相手にしている最中に眼を離すとはお父様、臆されたかっ</p><p>叫ぶ工藤ちゃん</p><p>ストーップミッチィくん、ストーップ戦闘は中止だパパは今、ミッチィくんのことで、とっても大事な話をしているんだからねっ</p><p>父の言葉に工藤ちゃんは、ハンマーの回転を止める</p><p>いいから、出て来い、この野郎っ</p><p>工藤父がオレに叫ぶ</p><p>お父様、こんな時にもイノキの物真似ですか</p><p>工藤ちゃんがポツリと呟いた</p><p>工藤様は、プロですし今、御覧になった通り、美智の攻撃を三回受けても平然となさっています</p><p>化け物だな</p><p>ですから旦那様も、本気で思いきり叩いて下さいねっ</p><p>本気で叩くって</p><p>こういう方に、旦那様の真価を理解していただくのは、それしかございませんから</p><p>みすずがオレの袖に、そっと触る</p><p>そこにはブン殴り棒が隠してあった</p><p>これで</p><p>工藤さんのお父さんを、ブッ叩けってこと</p><p>ほらあ何をしている早く、降りてこいっ</p><p>工藤父は、変な足の動きをしながらオレを呼んでいる</p><p>今度は、アリ・シャッフルですか</p><p>オレには意味が判らない</p><p>行って来る</p><p>みすずに声を背にオレは、車から降りた</p><p>初めまして吉田です</p><p>オレは工藤さんのお父さんに頭を下げた</p><p>おうんでどういうことなんだあお前が、うちの娘とアレしたいってのか</p><p>もう正直に行こう</p><p>はいオレは、工藤ちゃんとセックスしたいと思っています工藤ちゃんにも、はっきりそう申し込みましたっ</p><p>工藤父の顔色が変わる</p><p>あーあーあー、なるほどなるほどねんでミッチィくんミッチィくんは、この小僧のことをどう思っているのかな</p><p>まだ、よく判りません</p><p>判らないんーんーんー、そうだよねぇミッチィくんは、まだ中学生だ中学生にニャンニャンはまだ早いよねえニャンニャンは</p><p>ニャンニャン</p><p>ニャンニャンて何だ</p><p>いえわたくしは、すでに大人ですしいずれセックスするならば吉田様に身を任せても良いかと思っております</p><p>んんんーつミッチィくん何を言っているのか、パパにはよく判らないなぁ</p><p>はい吉田様には、すでにわたくしの女性器を鑑賞していただきましたし処女膜まで見ていただきました</p><p>工藤父の顔色がいよいよヤバくなる</p><p>うーん、おい小僧お前、ミッチィくんの処女膜まで見たぁぁ</p><p>はい見ました</p><p>そんなもんお前っオレだって、見たことがねぇんだぞっ</p><p>当たり前ですお父様にお見せするようなものではございませんっ</p><p>パパにはダメでこいつには見せるのかよっおいっ、ミッチィくんっ</p><p>工藤ちゃんは顔を赤らめて</p><p>ですからわたくしには、吉田様は特別なお方なのです</p><p>そして言った</p><p>わたくし吉田様には、放尿する姿もご披露いたしましたし</p><p>工藤父がキレる</p><p>お前ミッチィくんのおしっこまで見たのか見たのかあああっ</p><p>み、見ました</p><p>まさか飲んだりはしてないだろうなっ</p><p>それは、していません</p><p>あわよくば飲むつもりだったんだろう</p><p>そういう趣味は、ありません</p><p>じゃあ、どういう趣味があるってんだぁぁこの小僧がぁぁ</p><p>工藤父が、オレに襲いかかろうとする</p><p>四度、鋼球が工藤父の頭にめり込んだ</p><p>へげぇぇ</p><p>お父様わたくしに隙を見せ過ぎですわ</p><p>さあ大変だ</p><p>いきなり、遅刻寸前です</p><p>工藤父は、昭和テイストたっぷりでいきます</p><p>そう言えば私は松田優作が若い頃にバイトしていたという飲み屋に、一度だけ行ったことがあります</p><p>もう今は無いんですよね</p><p>上の階が、エロ漫画屋でした</p><p>それでは働いてきます</p><p>163．工藤家の闘い</p><p>ミッチィくん、いいから君は、ちょっと休んでなさい</p><p>フラフラしながら、工藤父が娘に言う</p><p>パパはちょっと、この小僧くんと大事なお話があるから</p><p>そしてオレに振り向く</p><p>で、えっと、何だお前の名は</p><p>工藤父は、再度、ニヒルでダンディな顔を作って、オレに話し掛ける</p><p>名前は、何だったっけって聞いているンだよッアー、ハン</p><p>うん本当にいるンだよって感じに喋ってる</p><p>最後のアー・アンは、英語風に</p><p>オレが、改めて名乗ると</p><p>工藤父は、突然、雷に打たれたみたいな深刻な顔をして</p><p>よ吉田だと</p><p>サングラスをサッと外す</p><p>力強い眼で、オレをカーッと睨む</p><p>額から、大粒の汗をタラーッと流している</p><p>お前、ま、まさか本当に吉田、なのか</p><p>物凄い、真剣な顔でオレを見る</p><p>はい、そうですけれど</p><p>工藤父はスーツの胸ポケットに手を入れ</p><p>オレは、もしかしたらお前の祖父さんに世話になったことがあるかもしれねぇちょっと、悪いんだがこいつを見てはくれねぇか</p><p>そう言って紫色の風呂敷に包まれた何かを取り出す</p><p>ちょっと、手間を掛けさせて悪いんだが</p><p>そのままススッとオレに近付いて来る、工藤父</p><p>手の風呂敷が、オレの前に差し出される</p><p>工藤父が、さらに一歩前に踏み出す</p><p>ふぁさっ</p><p>突然、工藤父の手から風呂敷がパッと開いて、オレの顔に向かって飛んでくる</p><p>オレの顔に浴びせかけられる風呂敷を無視して</p><p>ブン殴り棒を引き抜きながら一歩、前に出る</p><p>そのまま、何のためらいもなく</p><p>そこに居る工藤父の頭を力いっぱい、ブン殴ったッッ</p><p>ガコッ</p><p>真芯を捉えたインパクトの手応えッッ</p><p>いっ痛ぇぇぇぇぇぇッッ</p><p>顔に飛んで来た風呂敷を払いのけると</p><p>地面に頭を抱えた、工藤父が転がっている</p><p>すごいお父様の秘技ネバー・セイ・ネバー・アゲインを、ああも容易く打ち破った</p><p>工藤ちゃんが、呟く</p><p>知っているの、美智</p><p>みすずが、工藤ちゃんに尋ねる</p><p>いや、そりゃ知っているだろう</p><p>この人は工藤ちゃんの父親でこの世にただ二人きりの工藤流古武術の伝承者なんだから</p><p>はいみすず様秘技ネバー・セイ・ネバー・アゲインとは言葉巧みに、相手に近付き風呂敷の中の物を相手に見せるふりをして、一気に相手の顔面にその風呂敷を被せ相手の視界を奪ったところで、全力でタコ殴りするという工藤流の秘技です</p><p>秘技なんだ</p><p>わたくしの様な未熟者には、会得することのできない幻の技ですわたくしには、父のような多彩な演技力はございませんから</p><p>確かに工藤ちゃんは、演技力とか以前にもっと笑った方がいい</p><p>というか工藤父の演技だって、どうかと思うぞ</p><p>何か、異常に暑苦しい顔をしてたし</p><p>いやな、こっちの意図に途中で気付くってケースはよくあるんだよな実際</p><p>工藤父が、頭をさすりながらむっくりと起き上がる</p><p>でもなそういう時はな、顔に飛んで来た風呂敷を避けることに集中するもんなんだよな思わず、後ろに下がるんだわんでオレは、その隙を突くってまあ、そういう戦法なんだわな</p><p>ずりずりとまた、オレに近付いて来る、工藤父</p><p>なのに何で、お前はそこで一歩前に出られる</p><p>前に出ないと殴れないじゃないですか</p><p>うん間合いが届かないと思った</p><p>つーか何でお前、平然と人が殴れるんだよお前、自分の持っている、それ見てみろよちょっとした鈍器だよ鈍器びっくり鈍器だよ鈍器コングだよな見ろ、オジサン、頭にタンコブできちまったよお前、オレだったからコブで済んでるけどさ下手したら、こんなもん、死ぬよ死ぬ死ぬ、マジで死ぬうん、死ぬなお前、そういう想像力とかないわけ業務上過失致死とかじゃないんだぜ立派な殺人罪だぜお前の心は痛まないのかアンっ</p><p>何が言いたいんだろう</p><p>というわけで、ちょっとこれを見て貰いたいんだが</p><p>工藤父は再び、胸ポケットから風呂敷を取り出した</p><p>取りだしたから</p><p>オレは、思いっきりブン殴った</p><p>バゴッ</p><p>吹っ飛び転がる工藤父</p><p>すごいネバー・セイ・ネバー・アゲインの二段攻撃を完全に撥ね除けた</p><p>いや工藤ちゃん</p><p>これすごいか</p><p>むしろ平然ともう一回風呂敷を取り出してきた、君のお父さんの方がすげぇ</p><p>んーんーんーッオジサン、今、ちょっと頭がどうにかなっていますっ</p><p>それでも工藤父は、立ち上がる</p><p>二度も殴ったね親父にも殴られたことがないのに</p><p>いやそんなことをオレに言われても</p><p>ああんと吉田くんだったっけな君いったい、どうなっているわけ</p><p>工藤父が、オレに尋ねる</p><p>普通はさオレに、ああまで言われたら、次は全力で殴れないもんだぞ君に人間の心っちゅうもんがあるのならなお前は悪魔かそれとも、想像力ゼロ人間か自分のやっていることの意味が判ってないのかああっこんなにポンポン頭をブン殴ってたらなあ死ぬんだよ、死ぬんだお前は、オレを殺す気かああんっ</p><p>あの全力でブン殴っても、工藤さんは平気だと聞きましたので</p><p>なにぃぃぃ誰がそんなことを言ったんだ</p><p>みすずですけど</p><p>つーかこの人</p><p>工藤ちゃんのハンマーで４回も頭を強打されて</p><p>オレにブン殴り棒で２度も殴り倒されて</p><p>全然、平気じゃん</p><p>すっげぇなあ</p><p>みすずお嬢様がぁ</p><p>工藤父が、車の中のみすずを見る</p><p>はい確かに申し上げました工藤さんは、とてもタフな方だから全力で立ち向かうべきだと</p><p>みすずが車の窓を開けて、工藤父にそう言う</p><p>はあはあはあはいはいはいなるほど、なるほどねみすずお嬢様が、そうおっしゃったのなら仕方がないなぁんて、オレが言うと思ったか、コンチクショウがぁぁッッ</p><p>工藤父が、強い眼でオレを睨む</p><p>おいてめえああんと何だっけ</p><p>そうだ、吉田ぁぁッッオレは、お前にもの申すッッッ</p><p>なぜに古文</p><p>お前は、みすずお嬢様に全力でブン殴っても、工藤の叔父様は素敵だから平気（はあと）と言われたんだろう言われたんだなまあ、言われたとしてそれはそれとしてだが、しかーし、バーットだからって、本気でオレの頭をブン殴っていいわけが無いだろうそんなのちょっと考えれば、判ることじゃあーりませんかっそれとも何かお前、みすずお嬢さんが死ねつて言ったら死ぬのかああああっ</p><p>あのオレみすずが、死ねって言ったら死にますけど</p><p>何を言っているんだろうこの人</p><p>なんですとぉぉぉぉぉッッ</p><p>絶叫する工藤父</p><p>車の中で、顔を赤くするみすず</p><p>わ、わたくしもですっ</p><p>え工藤ちゃん</p><p>みすず様に死ねと言われればいつ、どこでも自害致しますっ</p><p>何を宣言なさっているのですか</p><p>そして熱い眼でオレを見る</p><p>仲間です</p><p>吉田様は心底から、わたくしの仲間でいらっしゃったんですね</p><p>オレはみすずに死ねって言われたら死ぬけれど</p><p>メグでも克子姉でも渚でも死ぬ</p><p>マナでも死ぬな</p><p>ミナホ姉さんの命令は、絶対だから死ぬ</p><p>マルゴさんでもマルゴさんが、オレにそんなことを言うのは何か考えがあるからだからためらわずに死ぬしかない</p><p>寧さんならうん、死ぬ喜んで死ぬ</p><p>雪乃だったら死なない</p><p>っていうか雪乃には、もう何度も死ねって言われてるし</p><p>それでも、オレ死んでないし</p><p>美智は本当に、みすずの言うことなら何でも聞くの</p><p>車の中から、みすずが言った</p><p>はいっ、みすず様</p><p>工藤ちゃんがみすずに叫ぶ</p><p>何か子犬が尻尾を振っているみたいだ</p><p>では美智に命令します</p><p>はい何でも、お申し付け下さいっ</p><p>旦那様に処女を捧げなさいそして、一生、旦那様以外の男性には抱かれないと誓いなさい</p><p>男性は、ですか</p><p>女性の方はみすずが、可愛がってあげます一生</p><p>みすず様ぁぁ</p><p>想像してご覧なさいみすずは、美智にあたしと旦那様の赤ちゃんの警護もしてもらいたいの</p><p>みすず様のお子様</p><p>そうよでも、できることなら警護役でなく乳母になって欲しいわ</p><p>乳母</p><p>工藤ちゃんが、自分の平らな胸を見る</p><p>でもみすず様わたくしには、みすず様のお子様を満足させられるほどの胸がございません</p><p>そんなの平気よ今から、旦那様に揉んで、吸っていただけばすぐに大きくなるわ</p><p>しかし乳母になるためには、わたくしも子供を孕みませんと乳が出ません</p><p>それだって旦那様が、美智を妊娠させて下さいますっ</p><p>みすずの赤ちゃんと、美智の赤ちゃんが美智のおっぱいで、兄弟のようにスクスクと成長するどう、素晴らしいとは思わない</p><p>素晴らしいですぅぅ</p><p>工藤ちゃんの顔がぽわーんとなっている</p><p>工藤ちゃん妄想の世界から帰って来るんだ</p><p>工藤ちゃん、今ならまだ間に合う</p><p>判りましたっわたくし吉田様にこの身を捧げますっいえっ、捧げさせていただきますっ</p><p>遅かった</p><p>ゆ、許さんっ許さんぞミッチィくんパパは絶対に、許しませんからねっキーッ</p><p>何だ最後のキーッっての</p><p>ミッチィくん子供の頃に言ってたでしょ大きくなったら、パパのお嫁さんになりたいってあの三歳の日の決意は、どこに行った初志貫徹だろうよそういうのは</p><p>わたくし、そんなことは申しておりません</p><p>言ったんだよミッチィくんは三歳で、パパとお風呂に入っている時に</p><p>言ってませんしお父様とは、お風呂に入ってません</p><p>入ってたろう小四まで</p><p>入ってません</p><p>入ってたってパパはもう、ミッチィくんのああーんな姿やこぉーんな姿も、全部見ているんだからねぇだって、パパだから</p><p>工藤父の頭に工藤ちゃんの放ったミサイル・パンチがめり込むッ</p><p>ぐっへぇぇぇ</p><p>後ろに吹っ飛んで、崩れ落ちる工藤父</p><p>忘れなさい忘れて下さい例え、十歳までお父様と一緒にお風呂に入っていた娘がいたとしても、それはわたくしであってわたくしではないのですっ夢です幻ですそんな娘は、最初から存在しなかったのです全て、お父様の妄想です信じて下さい、みすず様</p><p>みすずはニッコリと微笑んで</p><p>美智今度、一緒にお風呂に入りましょうね</p><p>旦那様も一緒だけれど、いいわよねっ</p><p>はい吉田様は、仲間でございますからっ</p><p>どうしたらいい</p><p>許しません、許しません、許しませんっパパの眼の黒いうちは、そんなことブヘッ</p><p>工藤ちゃんのビクトリー・ハンマーが命中する</p><p>ならばお父様の黒い眼を、わたくしの手で白くするまでですっ</p><p>ビュンビュンと鋼球を振り回す、工藤ちゃん</p><p>ミッチィくんせめて、青とかグレーとかじゃダメかパパ、変装用にカラーコンタクト作ったんだけど</p><p>工藤父もそんな軽口を言いながら、不思議な構えを取る</p><p>父娘が再び対峙した</p><p>あんたたち、いい加減にしなさいっ</p><p>二人を止める女性の声</p><p>見ると紺碧流の稽古場ビルから、白いスーツを着た長身の女性が現れた</p><p>マ、ママ上様</p><p>工藤ちゃんが、鎖の回転を止める</p><p>人前ではちゃんとお母様って呼びなさいって、いつも言っているでしょ何ですかママ上様ってホント、美智は父親の変なところばっかり真似して</p><p>この人が工藤ちゃんのお母さん</p><p>下で、おかしな劇団が路上パフォーマンスをやっているっていうからもしやと思って来てみたらやっぱり、あなたたちなのねっ</p><p>工藤母は、お怒り気味だった</p><p>廻りを見てみると</p><p>この辺は閑静な一等地で、そんなに人通りの多い場所ではないのに</p><p>いつのまにか、野次馬が二十人くらいは集まっている</p><p>紺碧流の稽古場ビルを見上げると</p><p>ああ、２階の窓とかから浴衣姿の女の子たちがこちらを見下ろしている</p><p>え、悦子何で、お前がここに</p><p>工藤父は、突然の妻の出現にすっかり驚いている</p><p>そんなの瑠璃子様とみすず様の警護に決まっているでしょう</p><p>その言葉に工藤父は</p><p>いやそれは、オレが香月様から指示を受けてだな</p><p>あんたは、引っかき回し役が専門なんだからまともに警護役なんてできるわけないでしょだから、あたしがフォローするようにご命令を受けたのよ</p><p>こんなに見た目が派手で、エキセントリックな人に護衛は無理だよな</p><p>人目に付くだけで、かえって敵を寄せ付けるだけだ</p><p>まったく香月様には、あたしと遙花の働きで、どうにか工藤家に警護のお仕事を下さっているんですからね足を引っ張るのは止めてちょうだい美智も工藤流古武術なんて、くだらない遊びに付き合ってないで遙花に、空手でも教わりなさいそんなの、実戦では何の役にも立たないんだから</p><p>お言葉ですがママ上様</p><p>母親に口答えしないのッ</p><p>母親が、工藤ちゃんを叱りつける</p><p>黙り込む工藤ちゃん</p><p>いやその悦子それがだなミッチィくんが、突然男を作ってその、男とニャンニャンするとか言い出してだなああんっ</p><p>工藤父そのニャンニャンて何なんですか</p><p>あらいいことじゃない美智もやっと、ノーマルな恋愛に目覚めてくれたのねレズは不毛よどんどん、男の子の方を向きなさい</p><p>工藤ちゃんお母さんにも、レズって知られているんだ</p><p>なんなら、お母さんと今度、コンサートへ行こうかお母さん、今ねディステイニーっていう男の子のロックバンドにハマッていてねそこのギターのシンちゃんて子が可愛いのよっ</p><p>それって、マナと</p><p>いや舞夏と同じ趣味じゃないですか</p><p>しかしミッチィくんは、まだ十五歳だぞ男とかニャンニャンとか、まだ早いっ早すぎるでござるよ、ニンニン</p><p>エキサイトする夫を妻はジトッとした眼で見る</p><p>あなた、あたしのことを最初に押し倒したときあたしは、何歳でした</p><p>えっと十五歳だったと思います</p><p>その時あなたは幾つだったの</p><p>記憶にございませんでござる</p><p>ブッ飛ばすわよ</p><p>工藤父は答えた</p><p>十三歳だったと思いますです、はい</p><p>え工藤さんのお父さんて</p><p>お母さんより、年下なの</p><p>中学生で性欲に押し流されて初エッチした男がよく言うわよね</p><p>そんなのそれはそれこれはこれだ</p><p>だってぼかぁ、本当に心の底から、ミッチィくんのことが心配なんだよっ</p><p>妻に食い下がる工藤父</p><p>女の子は、いずれ誰かにヴァージンを破られるものなのよそろそろ、大人になりなさいよ、あなたも</p><p>いや、そんなことは認めないっ他の男に破られるくらいなら、いっそ</p><p>その瞬間工藤母の回し蹴りが、華麗に工藤父の頭に炸裂した</p><p>ここれは、工藤流反転プロペラキックお前、いつの間に、工藤流を</p><p>ただの空手の回し蹴りよあたしの技に、勝手な名前を付けるの、いい加減にやめてちょうだいっ</p><p>妻が怒鳴る</p><p>だいたいあなたは、美智にばっかりべったりと構ってたまには、上のお姉さんともコミュニケーションしなさいよっ</p><p>だって遙花は</p><p>いじける工藤父</p><p>オレのこと生ゴミを見るような眼で見るしそれに、あいつは大きく成長し過ぎた</p><p>お前もだよ十五歳の時は、オレより小さくて可愛かったのに</p><p>それ以上言うと、本気で殺すわよ</p><p>オレはちっちゃい子が大好きなんだっ</p><p>このロリコンッッ</p><p>再び工藤母の蹴りが、工藤父を襲う</p><p>工藤父は、その足をパシッと片手で受けとめて</p><p>かかったぞ美智ッ</p><p>はいっ、お父様</p><p>工藤ちゃんが野次馬の中の一人に、何かを投げつける</p><p>怯む野次馬</p><p>だが、もう遅い</p><p>投げつけられたカプセルが、野次馬の頭に当たり砕ける</p><p>パァァァッと赤い粉塵が、辺りに飛び散る</p><p>ゲホッゲホッ</p><p>激しく咳き込む、野次馬</p><p>見たか、純正トウガラシの力秘技、ベルリンの赤い雨</p><p>確かに粉塵が眼に入ったのか、野次馬は激しく涙を流している</p><p>トウガラシの赤い粉が溶けて赤い涙がポロポロと</p><p>ベルリンだけ、意味不明だけど</p><p>おっとお前もだ</p><p>工藤父が、もう一人別の野次馬に眼を付けそいつに向かって、突進する</p><p>その男は逃げようとするが</p><p>もう、間に合わない</p><p>電光工藤キックッ</p><p>工藤父の跳び蹴りが、その男の背中に決まる</p><p>もんどり打って、倒れる男</p><p>＆デビル・チョップッ</p><p>男の首に手刀を叩き込むッ</p><p>気絶して倒れる男</p><p>参りますっ</p><p>その間に工藤ちゃんも、トウガラシ粉をくらった男に突進する</p><p>激しく咳き込んで身体を丸める男の頭を掴んで</p><p>ワールドシェイキングッ</p><p>その顔面に膝蹴りを食らわせたッッ</p><p>その男も鼻血を吹きだして、倒れた</p><p>フッ、またつまらないものを蹴ってしまいましたわ</p><p>工藤ちゃんのセリフがキマる</p><p>な、何じゃこりゃあ</p><p>弓槻さんてのは、どの人だ</p><p>工藤父がオレたちの車に向かって言った</p><p>あたしですわ</p><p>ミナホ姉さんが車から降りて、そう返事する</p><p>香月様からの伝言だシザーリオ・ヴァイオラは四人の部下を連れて、一昨日セントレア空港に降り立った</p><p>四人の部下</p><p>しかもやっぱり、発見されにくいように地方空港から来たんだ</p><p>こいつらは、そのうちの二人さ偵察に来たんだろうが気を許して、オレたちに近付きすぎたのが敗因だったな</p><p>確かに美智が倒した相手は、帽子や上着で誤魔化しているけれど</p><p>よく見ると外人ぽい</p><p>工藤さんの方は、ホントに日本人に見えるけれど変装しているのか</p><p>オレはあんたたちに協力して、そのシザーリオとか言う、アメリカ人の犯罪者の駆除をするようにってね</p><p>それが香月閣下からの指令</p><p>工藤さんは護衛ではなくシザーリオ・ヴァイオラの撃退を命ぜられた</p><p>もしかして工藤ちゃんも</p><p>まとにかく、これで二人片付いた後は三人だ</p><p>そう言って微笑む、工藤父に工藤ちゃんが</p><p>お父様これ違います</p><p>わたくしが倒した相手は確かに、空港の監視カメラの映像の中にあった人物ですがお父様が倒した方は</p><p>まさか、変わり身の術か</p><p>ギッとした眼で叫ぶ父に工藤ちゃんは</p><p>単なる人違いだと思います</p><p>無関係の人をキックして、チョップして</p><p>気絶させたぁぁ</p><p>昨日、某プロレスラーのことを書いたので</p><p>前に一緒に働いていた人から聞いた話</p><p>その人は、有名な某プロレスラーの娘さんと幼稚園が一緒だったらしい</p><p>ある日、一人の男の子がその娘さんとケンカしてしまった</p><p>と翌日</p><p>幼稚園の玄関に、巨大なプロレスラーが現れ</p><p>おい＊＊＊＊くんていうのは、どの子だね</p><p>他の子が、その男の子を指差すと</p><p>君がうちの娘とトラブルを起こした子かちょっと来たまえ</p><p>いいから、ちょっと来たまえ</p><p>そして、その男の子は一方的に彼が悪いと、小１時間ほどプロレスラーとマンツーマンで叱られ続けたらしい</p><p>幼稚園の子供たちには、恐ろしい光景だったそうだ</p><p>うん園児が二人っきりで、あの人に怒られるんだもんな</p><p>盆場家</p><p>164．みすずの決意</p><p>どどど、どうしようかミッチィくん</p><p>全然関係無い、一般人に跳び蹴りをくらわせたあげく、チョップで気絶させた工藤父が娘の顔を見る</p><p>パパ久しぶりに警察のご厄介になるかもしれないね差し入れは、チョコレートケーキがいいなあわはははは</p><p>えっとどうすりゃいいんだ、こりゃ</p><p>そいつは、オレの部下だだから、別に気にしなくていい</p><p>と稽古場のビルの方から、一人の体格の良い男が現れる</p><p>短髪にグレーのスーツにサングラスの壮年の男性</p><p>どこから見てもボティ・ガードとかそういう関係の仕事の人にしか見えない</p><p>山岡部長</p><p>工藤母が、振り向いて驚く</p><p>男は、サングラスを外してミナホ姉さんに言った</p><p>香月セキュリティ・サービス総合警備部部長、山岡鉄郎です</p><p>この人も香月の人</p><p>うちの警護課の者が、とんだ失礼を致しました</p><p>その言葉に、工藤父が反発する</p><p>警備部の人間がなんだってんだよオレたち、警護課は別にお前の部下では無いからな</p><p>ああ工藤父は警護課で</p><p>こっちの人は、警備部なんだ</p><p>あなたあたしも、遙花も警備部の所属ですけれど</p><p>と工藤母が言う</p><p>お父様、わたくしも今回が初任務ですが所属は、警備部ということになっております</p><p>工藤ちゃんまで</p><p>というよりセキュリティ・サービスの警護課って、あなたとあなたのアシスタントの子しかいないじゃないですか</p><p>工藤母の言葉が工藤父に突き刺さる</p><p>そりゃあオレたちは、特殊任務班なんだよっ遊撃部隊なんだよっ黒い秘密兵器なんだよぉっ超兵器Ｒ－１号なんだよっ</p><p>途中からまた意味が、判らなくなった</p><p>とにかくお前が倒したのは、変装させてターゲットに接近させたオレの部下だ今年入社したばかりの警備部の新人だ</p><p>ターゲットに接近</p><p>工藤お前、何でこいつをターゲットと誤認した</p><p>山岡部長は、工藤父に問い質す</p><p>それは標的は赤い帽子を被っているって途中でチェックしておいたから</p><p>なるほど、倒れている男は赤い野球帽を被っている</p><p>多分、ナイフかピストルを押しつけて黙らせておいてギリギリの瞬間に、帽子を被らせたんだろうそして、工藤がアクションを起こした瞬間に逃げた</p><p>自分の帽子を無理矢理</p><p>やはり忍法、変わり身の術かッ</p><p>お前が、最終確認をせずにこいつを攻撃したからこうなったんだよ</p><p>警備部長が、強い眼で工藤父を見る</p><p>そういうことなんだな</p><p>も、申し訳無いッすオレの手足のしたことは、オレの責任ッす</p><p>工藤父は、無責任にそう言った</p><p>とにかく気絶させたのが、身内の人間だったので、警察に捕まることはなくなったと安堵しているらしい</p><p>黒森さん</p><p>山岡部長は、ミナホ姉さんをにそう呼び掛けた</p><p>つまり黒い森のトップの人間に対して話し掛けている</p><p>香月家の警備の人間だ</p><p>香月閣下が目を掛けている黒森御名穂と黒い森のことは、当然よく知っているのだろう</p><p>香月様は、シザーリオ・ヴァイオラというアメリカ人犯罪者の訪日を非常に心配なさっています我々、警備分の人間は勝手ながら、独自に彼らに対する駆除をすでに始めています</p><p>お手数をお掛けして申し訳ありませんわあたしたちは、ミスター・ヴァイオラを撃退することさえできれば手段は問いません山岡様たちは、どうぞご自由に行動なさって下さい</p><p>はい我々は、我々のやり方でターゲットを捕捉し駆除しますしかし、情報共有は必要だと思いますが</p><p>判りましたこちらの資料は、後ほどお届け致します</p><p>ミナホ姉さんと山岡部長は、プロ同士らしいやり取りをした</p><p>山岡部長は、工藤母に振り向く</p><p>工藤主任瑠璃子様とみすず様の警護は、君に任せる君のグループは、２４時間１６人体制で体勢で警護に入ってくれ決して、他家の護衛担当者に迷惑を掛けないようにいいな</p><p>了解致しました部長</p><p>工藤母が、敬礼する</p><p>そして工藤君は黒森さんのところに出向だ</p><p>黒森さん香月様より、そちらには男手が足りないようなので、誰かしら補助要員を差し向けるようにと指示をいただいておりますこんな男ですが、何かの役には立つかもしれません別に死体で返却いただいても構いませんので、コキ使ってやって下さい</p><p>工藤父がオレたちに加わる</p><p>おい、ちょっと待てっオレは、お前の部下じゃねえぞっ</p><p>叫ぶ工藤父</p><p>だが香月様の部下だろう香月様のご指名だお前を出向させろとさ</p><p>ごご指名</p><p>工藤父の顔が変わる</p><p>ご指名とあれば仕方がないなあ</p><p>何故か嬉しそうな工藤父</p><p>まあ他に手の空いている人間がいないからなオレもファイルを見たが、シザーリオ・ヴァイオラってのは、最悪の部類に入る異常犯罪者だ香月セキュリティ・サービスとしても、すでに最高レベルの警戒態勢を取っているうちの担当している要人には、全て普段の倍の警護員を派遣しているんだ会社中探しても、暇なのはお前の警護課ぐらいだ</p><p>落ち込む工藤父</p><p>どうせ、オレは誰も担当者のいないボディ・ガードですよーんっ</p><p>そうだろうなこの人に担当されても</p><p>一緒に歩くのは嫌だっていう、クライアントは多いと思う</p><p>お嬢ちゃんは、どうする</p><p>山岡部長は工藤ちゃんに話し掛ける</p><p>お母さんやお姉さんと一緒に、みすず様の警護に廻るかそれとも、その愉快なお父さんと黒森さんの補助に行くか</p><p>工藤ちゃんが、みすずを見る</p><p>車の中のみすずはうんと、おおきく頷いた</p><p>わたくしはお父様と黒森様の方へ</p><p>喜ぶ、工藤父</p><p>ミッチィくんやっぱり、君はパパを選んでくれたんだねっ</p><p>いいえわたくしは、吉田様をお助けします</p><p>な、何でそんなやつをミッチィくぅんっ</p><p>仲間ですから</p><p>もう一度、工藤ちゃんがみすずを見る</p><p>みすずはニコッと工藤ちゃんに微笑んだ</p><p>工藤ちゃんはその笑みに顔を赤らめる</p><p>さあ、みすず様、参りましょう</p><p>工藤母が、みすずに言う</p><p>振り向くと克子姉の車から、メグが降りてきていた</p><p>ここは、みすずさんの場所だからエスコートしてあげて</p><p>さっきうちの学校のグラウンドでは、自分がみすずに優先してもらって、ずっとオレの横にいたことを、メグは気にしている</p><p>だからこそ今度は、みすずの番だと</p><p>オレは車のみすずの方へ向かう</p><p>車のドアを開こうとしてる工藤母に</p><p>すみませんオレがやります</p><p>オレがみすずのためにドアを開ける</p><p>みすずが笑って、オレに手を差し伸ばす</p><p>オレは、その小さな手を握って</p><p>みすずはオレの手を握ったまま、優雅に車から降りた</p><p>お姫様だ</p><p>建物の入り口まで、手を繋いでいて下さい</p><p>みすずが恥ずかしそうにオレに言う</p><p>判ったみすず</p><p>オレが、そう言うと</p><p>わたくしもお供します入り口まで</p><p>工藤ちゃんが、そう言った</p><p>頼みます、美智</p><p>手を繋いでビルの入り口までの五十メートルほど二人で歩く</p><p>オレたちのすぐ後ろに工藤ちゃん</p><p>少し離れて、工藤母が周囲を警戒しながらオレたちを追う</p><p>旦那様、建物の２階のロビーを見て下さい</p><p>みすずの言う方を見るとガラス張りのロビーに、二人の人影が見える</p><p>一人は長い黒髪の和服の少女みすずによく似た美少女だった</p><p>あの方が、瑠璃子さんです</p><p>みすずの年下の従妹</p><p>香月家の跡取り娘だと言う</p><p>あちらは</p><p>知っているよ</p><p>オレは、みすずの言葉を遮った</p><p>もう一人はスポーティなトレーナー姿の、おかっぱ頭の背の高い少女</p><p>テレビで何度か見たことがある</p><p>女子高校生、空手ナンバーワンの工藤遙花</p><p>工藤ちゃんのお姉さんだろう</p><p>美人空手家というだけあって確かに美しい</p><p>いやそれ以前に、体型が素晴らしい</p><p>何一つ無駄の無い鍛え上げられた健康的な肉体をしている</p><p>前にマルゴさんが言っていたんだけどさ</p><p>オレはみすずに言った</p><p>警護役は、見た目からして警護役っぽい人の方が良いってあの体格の良い警備部長さんや工藤ちゃんのお姉さんを見ていると、その意味がよく判るよ</p><p>確かに、見た目からして強そうな人が側に居たら</p><p>悪人が手を出してくる可能性は減るもんな</p><p>わたくしや父では、警護役には不向きですか</p><p>工藤ちゃんが、悲しそうに言った</p><p>うん正面切っての警護はねでも、相手の意表を突いて、隙を狙うのが工藤流なんだろ工藤流は、工藤流のやり方が活かせる方法を考えればいいじゃないか</p><p>オレは工藤ちゃんに尋ねた</p><p>オレも、黒い森では囮役だからオレや寧さんが敵の隙を作って、マルゴさんが殲滅するそれは黒い森で戦闘能力があるのがマルゴさん一人だから、そうするしかなくてやっている戦法なわけで戦力が足りなきゃ、知恵で補わなきゃならないのは仕方のないことなんだけど工藤流って、マルゴさんの戦い方に似ていると思うよ</p><p>どんなところがです</p><p>工藤ちゃんが尋ねる</p><p>マルゴさんは絶対に相手に、全力で闘っている自分の姿を見せないんだ相手に、自分の力を見きられるのを恐れているんだと思うこちらの力が判れば敵に容易に対策を立てられるからね工藤流もそうでしょ工藤さんのお父さんが、おちゃらけているように見せているのは実際の工藤流の力を相手に把握されないようになんだと思うな</p><p>工藤ちゃんは小さく頷く</p><p>その通りです実力を隠せ秘してこそ、花というのが、工藤流の考え方ですまさか、吉田様がお判り下さるとは</p><p>真剣な顔をして頷く工藤ちゃん</p><p>そんなことないわよ美智は、あの人にダマされているのよ</p><p>工藤母が、娘に言った</p><p>あの人子供の頃から、ずっとふざけているんだからいつも、あんなよそんな深いことなんか、考えているわけないじゃない</p><p>お父様はずっと工藤流なんです</p><p>母の否定の言葉に工藤ちゃんは、反発した</p><p>ママ上様</p><p>工藤ちゃんが改まって、母に言う</p><p>何よ美智</p><p>工藤ちゃんは、オレの顔を見て</p><p>わたくしはこの方と契りを結びたいと思います</p><p>工藤母がオレをジロッと見る</p><p>こんな子がいいの</p><p>はいこの方に、純潔を捧げたいと考えております</p><p>工藤母は言った</p><p>ちゃんと避妊するのよ</p><p>はい成人までは、子供を孕むようなことは決して</p><p>あたしは、この男の子に言っているの</p><p>はい気を付けます</p><p>工藤母に頭を下げる</p><p>美智セックスを覚えたからって、やたらと他の男としてはダメよセックスは、信頼できる人としかしてはダメいいわね</p><p>わたくしは吉田様としかするつもりはございません</p><p>それなら、いいけれど</p><p>えいいんだ</p><p>これ母親の承諾済みってこと</p><p>ご安心下さい悦子様何か問題が起こりましたら、全て、みすずが責任を負います</p><p>みすずが穏やかな笑顔で、工藤母に言った</p><p>美智は生涯、みすずの側近として働いてもらいたいと思っていますよろしいですね悦子様</p><p>工藤母は</p><p>そんなこんな出来の悪い娘に目を掛けていただいて本当に申し訳ございません、みすず様</p><p>その母の言葉に工藤ちゃんの顔が曇るのが判った</p><p>工藤ちゃんは、出来の悪い娘なんかじゃありませんっとっても、すごい子ですっ</p><p>思わずオレは、そう口に出してしまった</p><p>みすずもそう思いますわ今はただ、力の使い方がまだよく判っていないだけ後、三年もしたら、美智は大きく変わりますみすずは、お姉さんの遙花さんよりも才能のある子だと信じております</p><p>でもわたくしは、姉のように強くはございませんし美しくもございません</p><p>そんなことは無いよ本気で闘ったら、工藤ちゃんの方が強い</p><p>オレは二階のロビーを見上げる</p><p>遙花さんという娘さんはオレたちを見下ろしている</p><p>小馬鹿にして、笑っているように見えた</p><p>それに工藤ちゃんの方がずっと綺麗だ</p><p>オレと工藤ちゃんの眼が合う</p><p>そうよ三年後は、誰も美智の強さと美しさには対抗できなくなるわみすずが、美智を磨き上げるわ美智には、その素質があるもの</p><p>みすずも、工藤ちゃんに微笑み掛ける</p><p>ん気に入った</p><p>工藤母が言った</p><p>美智は、子供の頃からお父さん子でちょっと気が弱いところがあるのよあなたみたいな男の子が相手だと、ちょうどいいと思うわっみすず様、この子美智のダーリンにいただいていきますねっ</p><p>工藤母は、オレとみすずの関係を知らないから</p><p>みすずのエスコートをしているけれどそれは、オレの仕事なんだと思っているみたいだ</p><p>黒い森側が用意した、みすずのご機嫌取りとか</p><p>オレのことを黒い森の人間としか考えていないから</p><p>何よりみすずは、工藤母の前では一度もオレを旦那様とは呼んでいない</p><p>みすずはいつも先を読んで行動している</p><p>美智のことより悦子様は、ご自分のことをお考えになるべきだと思いますわ</p><p>みすずの言葉に工藤母の顔色が変わる</p><p>悦子様は山岡部長さんと、不倫の関係にございますよね</p><p>あのガタイの良い、部長さんと</p><p>みすず様、どうして</p><p>わたくしも知っておりますママ上様</p><p>知らないのはお父様だけだと思いますお父様は、ママ上様を心から信頼していらっしゃいますし愛していらっしゃいますから</p><p>愛ってあの人は</p><p>わたくしは軽蔑しておりますが</p><p>工藤ちゃんが母を見る</p><p>軽蔑していなければ自分の生母をママ上様などとは、呼びません</p><p>な、何という判りにくい抗議だ</p><p>く、屈折しすぎたよ工藤ちゃん</p><p>ごめん美智このことについては早急に決着を付けるから</p><p>ていうと</p><p>山岡部長離婚が決まったのだからあたしも離婚するわ</p><p>工藤父と別れるってこと</p><p>それで秋には、山岡さんと再婚するつもり遙花は、あたしに付いてきてくれるって言っているけれど美智は、あの人の方がいいのよね</p><p>その言葉にオレは、反発する</p><p>工藤ちゃんは、オレたちのところに貰いますっ</p><p>この子は仲間だ</p><p>オレたちのところって黒い森に引き込むってこと</p><p>オレの言葉を勘違いする工藤母</p><p>違いますわ、悦子様みすずの警護役として、二十四時間みすずと一緒に居ていただきます</p><p>でもこの子は黒い森で働いている子なのよね</p><p>みすずが口を開く</p><p>黒い森の現在の代表者はもうすぐ引退しますその後の黒い森はみすずが全て管理するつもりです</p><p>お前まさか</p><p>はいお祖父様を説得しますあたしが次の黒い森の指導者になるつもりです</p><p>ミナホ姉さんは、黒い森を完全に解体しようとしているけれど</p><p>香月閣下は、それに反対していた</p><p>娼館としての黒い森が機能している間は、香月さんたちのサポートが得られるけれど</p><p>廃業してしまえば力は借りられなくなる</p><p>むしろ政財界の大物たちの裏の顔を知り過ぎているということで警戒される</p><p>顧客リストの流出の懸念から今回、白坂創介の抹殺が認められた</p><p>再び、そんな情報漏洩が無いように今後は、今まで以上に監視されることになるだろう</p><p>簡単に廃業しますと言って許されるような存在じゃない</p><p>下手すれば黒い森の今のメンバー全員が香月閣下に消される可能性だってある</p><p>この危険を回避するためには</p><p>まだ、しばらくは黒い森の活動は続けた方が無難だ</p><p>しかしミナホ姉さんは、売春業に関わるのはもう嫌だろう</p><p>誰か他の人間が黒い森の運営者を引き受けるしかない</p><p>それも香月閣下たちの信頼を得られる人間を探すとなると</p><p>候補者は限られる</p><p>黒い森はみすずが管理・運営します</p><p>みすずはすでに決意しているらしい</p><p>もちろん、美智に客を取らせるようなことは致しません美智は、わたくしの護衛役を勤めさせますそれなら、問題はございませんよね</p><p>みすずが工藤母を見る</p><p>そういうことでしたらみすず様も、黒い森のお仕事だけに没頭なさるとわけではございませんでしょうしいえ美智の実力では、娼館の警護役ぐらいが相応しいのかもしれませんね</p><p>工藤母は、あくまでも工藤ちゃんと工藤流の力を認める気は無いようだった</p><p>母子の様子に気を取られているオレにみすずが囁く</p><p>あの二人をよく見ておいて下さいね</p><p>みすずは工藤母の言葉を無視して、２階ロビーの二人を見上げている</p><p>背の高い空手使いの美少女工藤遙花</p><p>その奥の黒髪の美少女香月瑠璃子</p><p>みすずによく似た少女は冷たい眼をしていた</p><p>無表情でジッとこちらを見ている</p><p>ふふっ、旦那様</p><p>みすずは工藤母に聞こえないように、小声でオレの耳に囁く</p><p>あの二人は倒しますそうすれば、香月家はみすずのものになります</p><p>香月閣下の孫娘に相応しい、野心を語った</p><p>旦那様に巡り会う前はみすずは、自分に自信の無い弱い娘でした</p><p>みすずの眼が、妖しく光る</p><p>今は違いますみすずは、旦那様を幸せにするためなら、何でもします全て手に入れます</p><p>オレたちはようやく、ビルの玄関に到着する</p><p>ここで結構です</p><p>みすずが、笑ってオレに言う</p><p>背中に瑠璃子さんたちの視線を感じて</p><p>見せびらかすようにオレと話す</p><p>今日もいっぱいありがとうございました</p><p>みすずはスッと自分の下腹部を押さえた</p><p>そこには</p><p>みすずの子宮の中にオレの新鮮な精液が詰まっている</p><p>明日の発表会を楽しみにしていて下さいみすず、一生懸命踊りますから</p><p>ああ頑張って</p><p>キスしたかったが</p><p>瑠璃子さんが見ている前でするわけにはいかない</p><p>ここには、お稽古に来ている他家のお嬢さんたちの眼もあるし</p><p>今日の分は明日、まとめて差し上げます</p><p>オレの心を見通してみすずが言った</p><p>三倍返しだぞ</p><p>みすずは、十倍でもいいです</p><p>そうしてオレたちの手が離れる</p><p>美智後のことをお願いね</p><p>その言葉には</p><p>オレの助けをするようにという指示が込められていた</p><p>かしこまりました、みすず様</p><p>工藤ちゃんが頭を下げる</p><p>では、悦子様参りましょう</p><p>みすずは工藤母と、ビルの中へ入って行く</p><p>マジで遅刻寸前です</p><p>何も書いている余裕がありませんっ</p><p>165．ヤァヤァヤァ</p><p>さてみすずを見送って、急いで元の場所まで戻る</p><p>いつの間にか、制服を着た警備員が二十人ぐらい動員されてビルの周りの野次馬たちを追い払っていた</p><p>この制服の人たちは香月セキュリティ・サービスの人間なんだろう</p><p>社章の付いた大きなワンボックスカーに、工藤ちゃんが倒したシザーリオ・ヴァイオラの手下と工藤父が間違って気絶させた社員が運ばれていく</p><p>オレは雪乃が気になって、ミナホ姉さんの車の後ろを見た</p><p>毛布で半裸の姿を隠している雪乃は何だか、ぐったりしている</p><p>マナどうしたんだ、雪乃は</p><p>オレが尋ねると、マナは小さく笑って</p><p>何か、騒ぎ出しそうだったんでマナが、気絶させておきましたっ</p><p>マナの手の中のスタンガンが、バチバチと火花を散らす</p><p>マナ相変わらず、雪乃には容赦が無いんだな</p><p>克子、こっちの車を運転してあたしが、そっちを運転します</p><p>ミナホ姉さんが克子姉を呼ぶ</p><p>恵美もこっちの車よマナさんと雪乃さんの監視をして</p><p>メグがマナと雪乃を挟むように、車の後部座席に座る</p><p>吉田くんと工藤さんは、あたしと一緒にあっちの車へ移るわよ工藤さんのお父様も、こちらへ来て下さい</p><p>いやオレはベスパがあるから</p><p>そういう工藤父をミナホ姉さんは、睨み付ける</p><p>ちょっとお話があるだけです</p><p>２台の車の乗員が替わる</p><p>１台目が運転手が克子姉で、マナ、恵美、雪乃</p><p>２台目が運転手がミナホ姉さんで、オレ、工藤ちゃん、工藤父</p><p>車の中に乗り込むと同時にミナホ姉さんが言った</p><p>工藤さん取りあえず、香月セキュリティ・サービスが把握している状況についてお話していただけないかしら</p><p>ミナホ姉さんは車のダッシュボードの何かのスイッチを入れながら、そう言った</p><p>多分集音マイクだ</p><p>この車での会話を、向こうの車の克子姉にそして、学校で寧さんを守っているマルゴさんにも聞かせようとしているのだろう</p><p>うんそれはだな</p><p>話し出そうとする工藤父を、ミナホ姉さんが遮る</p><p>あなたではないわ工藤さんに聞いています</p><p>オレも工藤ですけれどっていうか、オレが工藤の家長です</p><p>家長家庭内、すでに崩壊してますけれど</p><p>あなたには聞いていないと言っています</p><p>ミナホ姉さんがジロッと睨むと工藤父は小さくなる</p><p>ミッチィくん、皆さんにご説明して</p><p>はいお父様</p><p>工藤ちゃんが、説明を始める</p><p>香月セキュリティ・サービスの調査ではアメリカ人犯罪者シザーリオ・ヴァイオラとその仲間と思われる五人組が一昨日、中国経由で中部セントレア空港に降り立っています</p><p>うんそこまでは、さっき警備部長から聞いた</p><p>五人は全て、偽名のパスポートを使用していますそれぞれの偽名は、ポール・マキ・クロード、ジョン・オーノ・ノレン、ジョージ・ハリソン・フォード、スチューワート・サトクリフ、ピート・ベスト・キッドです</p><p>偽名か</p><p>このうち、ジョージ・ハリソン・フォードと名乗っていた人物が、シザーリオ・ヴァイオラの片腕と目されているロレンザッチョ・バンデーニに酷似していたため、この五人組がシザーリオ・ヴァイオラの一党であると判明しました</p><p>一人しか判っていない</p><p>シザーリオ・ヴァイオラと彼の仲間は、変装するのが趣味だからＦＢＩでも、きちんとした彼らの写真は持っていないと思うわロレンザッチョは、ヴァイオラが外の組織と連絡する時の繋ぎ役だから一人だけ、顔が判明しているのよ</p><p>はい今回、空港で撮られた監視カメラの映像は、彼らの顔を知る貴重な資料となっています</p><p>いいえ、もしかしたらミスター・ヴァイオラは、その中にはいないかもしれないわ</p><p>セントレア空港の五人組に注意を集中させて一人だけ、別便で来日しているかもしれない</p><p>なぜ、そう思われるんです</p><p>工藤ちゃんの疑問にミナホ姉さんは、答える</p><p>偽名を聞けばわかるわミスター・ヴァイオラは、人を小馬鹿にするようなことが大好きな人だから</p><p>偽名</p><p>工藤ちゃんもう一回、言ってくれる</p><p>オレの要請に</p><p>はいポール・マキ・クロード、ジョン・オーノ・ノレン、ジョージ・ハリソン・フォード、スチューワート・サトクリフ、ピート・ベスト・キッド</p><p>オレには全然、判らない</p><p>そのうち、さっき工藤さんが倒した人はどの人</p><p>最後のピート・ベスト・キッドです</p><p>やっぱりね</p><p>あのオレに判るように説明してよ、ミナホ姉さん</p><p>うんオレにも判るように頼んまッす</p><p>オレと工藤父が、並んでミナホ姉さんにお願いする</p><p>ビートルズよ</p><p>ミスター・ヴァイオラは、自分たち偽名にビートルズのメンバーの名前を使ったのあたしたちに判るように馬鹿にしているわ</p><p>と、言われても</p><p>オレは、ビートルズとかそんなに詳しくない</p><p>そうかぁっ判ったポールにジョンにジョージあれ、スチュアートとピートってのは何だよ</p><p>工藤父判ってないじゃないか</p><p>ビートルズの初期メンバーハンブルグに演奏に行った時のメンバーよ</p><p>ミナホ姉さんが、答える</p><p>スチューとピート・ベストはビートルズとしてメジャー・デビューできなかったメンバーよ</p><p>そんな人がいるのか</p><p>スチューは、早くに亡くなっているのでも、よく五人目のビートルズと言われている人よピート・ベストの方は、他のメンバーと合わなくてクビになったのよ</p><p>工藤さんが倒したピートを偽名で名乗っていた男はヴァイオラの仲間の中でも、一番の小物ってことでしょうね</p><p>マンガで言う四天王の中では最弱我らの面汚しよってやつか</p><p>おそらくその男を尋問しても、大した情報は得られないと思うわ</p><p>残念だ</p><p>あの工藤さんがお父さんの方です取り逃がした相手って、どの偽名の人ですか</p><p>お父様が逃がしたのはポール・マキ・クロードです</p><p>工藤父がオレたちに言う</p><p>あんまり、逃がしたって言うなよ立場がなくなる</p><p>お父様の立場なんて初めからございません</p><p>グッミッチィくんに言われるのが、一番キツいよ</p><p>凹む父</p><p>おそらくポールとジョンが、ヴァイオラの実行部隊の二杯看板ロミオ・モンタギューとジュリアーノ・ジェンカだと思うわスチューは、ちょっと相当する人物が判らないけれどヴァイオラが、一緒に来日したとすればスチューがヴァイオラなんでしょうけれど確信は無いわ</p><p>ミナホ姉さんが、そう呟く</p><p>判ったぁぁ他の便で来日した外人で、リンゴの名前のやつを探せばいいんじゃねオレ、頭良くね</p><p>お父様もし、そういう人がいたとしても確実に、ヴァイオラ本人では無いと思います</p><p>えっ、何でだよっミッチィくんポール、ジョン、ジョージときたら、やっぱり最後はリンゴでしょう</p><p>そんな見え見えのことをシザーリオ・ヴァイオラが、わざわざ仕掛けてくると思われますか</p><p>娘の一言にグッと押し黙る、工藤父</p><p>罠だとしても、もう少し捻ったことをすると思いますそんなのにストレートにダマされるのは、お父様ぐらいです</p><p>パパは、素直で純真な男なんだよそこをママは気に入ってくれて、パパと結婚したんだからぁ</p><p>あなたの奥さんは、浮気しています</p><p>浮気って言うか離婚して再婚するつもりだから、もう本気なのかも</p><p>ミナホ姉さんこれから、どうします</p><p>予定では白坂創介の別宅に放火しに行くはずだったけれど</p><p>一度、戻りましょうミスター・ヴァイオラの実戦部隊が動き出しているのなら、恵美やマナさんを連れたままでは危ないわとにかく、あの子たちを安全な場所へ連れて行ってそれから、メンバーを再編して行動を再開しましょう</p><p>オレもそう思う</p><p>でも白坂の別宅をマスコミ何かか嗅ぎ付けて来る可能性は</p><p>オレはそれが心配だ</p><p>すでに、第一報は各マスコミに配信されている</p><p>おそらくさっきまで居た白坂の家には、すでに報道陣が集まり始めているだろう</p><p>となれば別宅だって</p><p>それはあたしも心配なんだけれど</p><p>ミナホ姉さんの表情は暗かった</p><p>多分マスコミ関係者なんかでも、白坂の別宅を知っている人は多いと思うの白坂は、そこに芸能人とかを呼んで乱痴気騒ぎをしていたわけだし</p><p>急がないとやっぱり、ヤバいか</p><p>だがこのままでは</p><p>ミスター・ヴァイオラの手勢の強襲を受けることになる</p><p>それでも子供たちの安全が最優先よとにかく、一旦戻りましょう</p><p>ミナホ姉さんは、そう決意した</p><p>判ったミナホ姉さんの判断が正しいと思う</p><p>ミナホ姉さんが、工藤父を見る</p><p>な、何だよ</p><p>あの山岡という警備部長さんは、信用できる人間ですか</p><p>ミナホ姉さんの問いに</p><p>信用できるんじゃねえのと工藤父</p><p>信用できませんと工藤ちゃん</p><p>ほぼ同時に答えた</p><p>何で信用できないんだ</p><p>お父様こそなぜ、信用できるんです</p><p>だってあいつは部長だよそれだけでも、頼れそうな感じがするじゃないか</p><p>それだけでは、全然信用できません</p><p>工藤ちゃんは、きっぱりと答えた</p><p>工藤さんの言葉を信じるわ山岡部長には、こちらのカードは見せない方がいいわね</p><p>はいその方が良いと思います</p><p>ミナホ姉さんはオレを見る</p><p>吉田くんは、どう思う</p><p>オレも工藤ちゃんの意見に賛成ですあの山岡って人は、きちんとして一見頼れそうだけどああいう人って、信用できない気がします</p><p>オレの勘がそう言っている</p><p>学校でもああいう感じのやつっているんですよ生徒会長とか運動部の部長とかでカリスマがあって、人の上に立つんだけどカリスマしか無いって人が</p><p>カリスマしか無い</p><p>工藤ちゃんが、オレを見る</p><p>見た目は真面目そうだし、言っていることもまともだし、能力もあるしカリスマ性もあるそれなのに実際に、役職について何か大きな問題が起きると責任持って対処しないで、一人だけ先に逃げて行くようなタイプだと思う</p><p>割と多いんだよな</p><p>そういうやつが、また</p><p>処理能力が無いわけじゃないんだ単純に自分が面倒な目に遭うのが嫌だってだけで、やらなくてはいけないことを他のやつに丸投げしたりするんだよそれでも、なまじカリスマ性があるから責任放棄しても他のやつから糾弾されずに済んで、また別の役職に就いたりするんだ</p><p>うん劉備玄徳みたいのが</p><p>ホントあなたの眼は確かみたいね</p><p>ミナホ姉さんは、オレに微笑む</p><p>その観察力と洞察力は磨き上げれば、強い武器になるわ</p><p>武器って</p><p>オレは、ただ思っていることを言っただけで</p><p>意外です</p><p>わたくし、吉田様はただポーッとして、みすず様のおっしゃることを何でもうんうん聞くだけの方かと思っていました</p><p>それじゃあオレバカみたいじゃないか</p><p>だって吉田様は今までずっと、みすず様のご要望に答えているではありませんか拒否なさったところを、わたくしは一度も見ておりません</p><p>そりゃあオレにできることなら大抵のことはするよでも、みすずの望むことなら何でもするわけじゃないしオレ、みすずを叱ったこともあるよ</p><p>吉田様がですか</p><p>うんみすずは、もうオレの家族だから</p><p>自分で言ってドキッとした</p><p>みすずは家族だ</p><p>家族だもの何か、頼まれたらよっぽどのことがない限り、言われた通りのことをするよでもみすずだけじゃないよメグだって、マナだってミナホ姉さんたちだって、オレの家族だからオレみすずと同じ様に、何か言われたら、その通りに行動するよ</p><p>そのことには迷いは無い</p><p>オレは黒い森のメンバーだけどミナホ姉さんを家長とした家族の一員だからオレは、そう思っている</p><p>ミナホ姉さんがオレを見る</p><p>そうねあたしは、吉田くんに住む場所と食事を提供しているけれど給料は払っていないわあたしの仕事を手伝ってくれたことに対して、お小遣いはあげているけれどあたしと彼の間に、労使契約は無いしあたしは別に、彼の雇用者でも上司でも無いから本当のことを言うと、恵美やマナさんと一緒に保護する対象だと思っているんだけれど、今は人手が足りないからついつい、吉田くんにも手助けして貰っているわ</p><p>うん今のオレは、ミナホ姉さんと何の契約もしていない</p><p>復讐の手伝いもミスター・ヴァイオラとの闘いも</p><p>オレが勝手にやっていることだ</p><p>吉田様にとっては、みすず様と黒い森の皆様が家族なのですね</p><p>工藤ちゃんがそう呟く</p><p>彼女もできることなら家族に迎えたい</p><p>さっきの母親との会話を聞いて</p><p>オレは、この子の心が傷ついていることを知った</p><p>この子には家族がいるけれどそれは、今、上手く機能していない</p><p>さてそろそろ移動しましょう工藤さんは車から降りて下さい</p><p>ミナホ姉さんは工藤父を見る</p><p>お父様の方の工藤さんにだけ、言っています</p><p>工藤父は</p><p>あ、判ったオレはベスパがあっからねベスパでキミたちを追い掛ければいいんでしょ</p><p>残念ながらあたしのアジトは、男子禁制なんです工藤さんは、入れませんから</p><p>ギョッとする工藤父</p><p>えこいつはどうなんだよこいつも男だろうタマ付いているんだろう</p><p>オレを指差す</p><p>はいタマもサオも付いています</p><p>吉田くんは、あたしたちの家族ですから聞いてなかったんですか、今までの話</p><p>ミナホ姉さんは、工藤父を冷笑する</p><p>お父様、降りて下さい</p><p>娘までが父に手厳しい</p><p>いいもん、いいもん、別にいいんだからっ勝手に追っ掛けちゃうもんねぇ</p><p>工藤父は携帯電話を取り出す</p><p>もしもぉしッノーマか、すぐにこっちへ来いタイタンボーイごとだ</p><p>するとすぐ近くに隠れていたのだろう</p><p>白いワンボックスカーが、こちらに近寄って来て止まった</p><p>運転席から若い男女の二人組が降りてくる</p><p>一人は眼鏡を掛けた、痩せている女性</p><p>もう一人は小太りの男性だ</p><p>おうこっちだ</p><p>工藤父は、車から降りそのワンボックスの方へ近寄って行く</p><p>ワンボックスの車体には大きく工藤探偵事務所の文字</p><p>め、目立ち過ぎだろこれ</p><p>あの二人がお父様のアシスタントです</p><p>アシスタント</p><p>はい野間さんと谷井さんですお父様には、あの二人しか部下はいません</p><p>そうだよな娘の工藤ちゃんも、部下ではないんだっけ</p><p>トニー、オレのベスパをタイタンボーイに乗せろ</p><p>工藤父が、小太りの男の部下に命令する</p><p>トニーではありません、谷井ですっ</p><p>叫ぶ小太り</p><p>そんなん、どっちでも同じだトニー谷井だろ</p><p>谷井賢太郎ですっトニーじゃないです</p><p>オレの部下になった日から、お前はトニーなんだよっ</p><p>工藤父が、部下に当たり散らす</p><p>それからノーマ</p><p>野間ですっ野間美也子ですっ</p><p>お前は、ノーマ・ジーンなんだよっそういう、コードネームなんだからっ</p><p>コードネームって</p><p>ではわたしたちも、工藤さんにコードネームを付けますっ</p><p>野間さんが、怒って叫ぶ</p><p>いいねえそういう自主性を待っていたんだよ、ボクチンは</p><p>嬉しそうに微笑む工藤父</p><p>そんな工藤父を指差して野間さんは、叫ぶ</p><p>荒鷲師団長</p><p>ビクッとする、工藤父</p><p>あなたは今日から荒鷲師団長ですっ</p><p>その声に工藤父は、</p><p>ノーマくんその荒鷲師団長はないんじゃないかな</p><p>そうだよ、野間さん僕は暗黒大将軍の方がいいって言ったんですけれどね</p><p>小太りのトニーさんが、そう言う</p><p>いやどっちも却下だ</p><p>がっくりしている工藤父</p><p>ちなみにその暗黒大将軍は、最終回の後のお正月スペシャルのやつか</p><p>当然ですっ</p><p>何の話なのかよく判らない</p><p>僕としては、パチンコ大名人も候補として推しているんですが</p><p>工藤父が、キレる</p><p>みんな悪の怪人じゃないかっ</p><p>え工藤さん、まさかヒーローの方になりたい人だったんですかっ</p><p>その言葉の一撃で工藤父は消沈する</p><p>いいから、早いところベスパをタイタンボーイに積み込めそんで、そこの車を追い掛けるからな</p><p>了解ですボス</p><p>ノーマさんとトニーくんが、工藤父に敬礼する</p><p>ところでどうして、このワンボックスカーの名前がタイタンボーイなんですか</p><p>ノーマさんが工藤父に尋ねる</p><p>そういうことは、気にしなくていいっ</p><p>工藤父は強く答えた</p><p>今日も、遅刻寸前</p><p>週の真ん中は厳しいです</p><p>いつもより短めで、済みません</p><p>九十年代中頃に有名な歴史小説の作家が、色んな霊能者と対談する１９９９年という対談集があったのですが</p><p>ある霊能者が、その作家の先生に</p><p>あなたの前世は、三国志に出てくる公孫瓚です</p><p>と、言っていました</p><p>ええっとその先生は喜んでいましたが</p><p>（その先生は、その時点で三国志をよく知らないご様子でした）</p><p>しかし三国志マンガでの扱いを見ている限り</p><p>喜んでいいのだろうか前世が、公孫瓚ての</p><p>特に蒼天航路や覇を見ると</p><p>166．パイル</p><p>オレたちの車は、猛スピードで町中を駆け抜ける</p><p>時間がないわとにかく恵美たちを学校へ送り届けて、あたしたちはそのまま白坂の別宅へ向かうわ</p><p>えミナホ姉さんも</p><p>ミナホ姉さんは、黒い森の頭脳だ</p><p>危険な場所へ赴くべきでは無いと思う</p><p>仕方ないわマルゴは、敵の迎撃のために寧の側を離れられないしネット上の工作活動は、克子がいれば何とかなるでしょうから</p><p>でもミナホ姉さんに、もしものことがあったら</p><p>運転席のミナホ姉さんの口元が微笑む</p><p>大丈夫よ計画は様々な状況を考えて、綿密に組んであるからあたしがいなくなっても、マルゴと克子なら完璧に遂行してくれるわ</p><p>オレたちには、ミナホ姉さんが必要なんだ</p><p>ミナホ姉さんの口元の笑みが消える</p><p>本当のことを言うとね白坂の別宅から、盗み出したい物があるのよ今のあたしたちにとって、大事な切り札になる物があるのそれは、あたしが行かないと判別できないでしょうから</p><p>そういう考えがあったんだ</p><p>判ったミナホ姉さんは、オレが守るから</p><p>では吉田様は、わたくしが守ります</p><p>みすず様よりのご命令ですから</p><p>彼女は自分のカバンの中を見ている</p><p>装備品を点検しているのだろう</p><p>またビックリドッキリな武器が入っているんだろうな</p><p>工藤さん質問したいことがあるんだけれど</p><p>はい何でございましょう</p><p>あなたのお父さんが所属している警護課って、香月セキュリティ・サービスの中では、どんな部署なの警備部には属していないって、言っていたけれど</p><p>工藤ちゃんは、答える</p><p>会社の組織図的には社長室に属しています実態は香月様直属の遊撃部隊というか、香月様のお遊び相手だと思われています</p><p>お遊び</p><p>お父様は香月様、直々の命令しか受けませんし命令の内容は、社内の他の者には一切知らされませんですから他の方から見れば、お父様はだらだら遊んでいるようにしか見えないのだと思います</p><p>まああの格好に、あの言動だものな</p><p>真面目にやっているとは、誰も思わないだろう</p><p>待遇的には、どうなの</p><p>課の予算は香月様から直接、いただいているそうですあの車も装備品も、香月セキュリティ・サービスの備品としては登録されていませんし、社の経理も通していません書類上は、お父様の会社の所有物ということになっています</p><p>工藤ちゃんは、後ろから追い掛けてくる工藤探偵事務所のバンを見て、そう言った</p><p>お父様の会社って</p><p>オレが尋ねる</p><p>あの通り工藤探偵事務所です香月セキュリティ・サービスとは、全く関係の無い別会社ということになっています表向きには、工藤探偵事務所が警護課と業務提携していて、お父様が派遣されているという形になっています</p><p>てことは</p><p>はいお父様は、香月セキュリティ・サービスの正社員ではありませんお給料は、香月様から毎年、年俸制でいただいています</p><p>年俸制</p><p>毎年、契約更改をするのが楽しいみたいです毎年の功績によって、額が上ったり下がったりしているそうです</p><p>はあプロ野球選手みたいなことをしているんだ</p><p>父の部下ということになっているノーマさんとトニーさんは、セキュリティ・サービスの正社員さんです正社員でないのは、父だけです</p><p>工藤ちゃんは、寂しそうな顔をする</p><p>実際お父様には、香月セキュリティ・サービスの正社員になる資格がありません</p><p>正社員になるには柔道か剣道、あるいは指定された流派の空手の免状がないと、入社試験すら受けられませんそれも、三段以上という決まりがあります</p><p>工藤流古武術じゃだめなの</p><p>はい柔道や剣道には明確な認定基準がありますから空手も、社の認めている流派の資格なら有効ですしかし工藤流は、お父様とわたくししかおりませんから</p><p>認定のしようがないんだ</p><p>ママ上様は、昔から空手をなさっていましたから正社員として香月セキュリティ・サービスに入社していますそれで、お兄様や姉様にも空手を勧められて</p><p>お父様も、柔道か空手を別に習われて三段の資格さえ獲得すれば、入社試験を受けられたのでしょうがオレは工藤流なんだと、他の武術を学ぶことを拒まれたのです</p><p>お母さんが正社員で、お父さんがそうじゃないってことがやっぱり、夫婦の間に溝を作るキッカケになったのかな</p><p>オレは、そんな風に想像した</p><p>いいえわたくしの幼い頃は、とても睦まじい仲の良い夫婦であったと思いますおかしな空気になってきたのは、ここ数年です</p><p>工藤ちゃんは後ろのバンを見ている</p><p>助手席に座った工藤父が、楽しそうに運転席のトニーさんを怒鳴っている</p><p>ママ上様が主任に昇格したのが大きいのだと思いますママ上様は、社内での評判も良いそうですし昇格して、お給料もボーナスも増えています香月セキュリティ・サービスは、福利厚生も手厚いですしお父様との間に、格差が付く一方です</p><p>そういうことなんだ</p><p>お父様の方は年俸は毎年上下するばかりで、増えてはいませんからそれなのに、お父様には工藤流としてのスタイルのこだわりがございますから洋服や装備に、お金が掛かる一方で</p><p>奥さんは毎年給料が上がり、出世もしてどんどん認められていく</p><p>なのに夫は香月閣下の直接の指示で秘密裏に動いているから、どんな活動をしているのかは誰も知らないはたから見れば、遊んでいるとしか思えないしかも、正社員じゃないから出世もしないし給料も増えない</p><p>奥さんが、浮気に走った理由は何となく理解できた</p><p>またお姉様とわたくしが、瑠璃子様とみすず様の警護役に選ばれたことも大きいのだと思います</p><p>そうだ警護役だから</p><p>工藤ちゃんも、みすずと同じ超お嬢様校に通っている</p><p>姉は、空手をやっていますからいずれは、セキュリティ・サービスの正社員として登用されることになると思いますそして、瑠璃子様が香月家の後継者となれば姉は、警備主任となるでしょう出世は確実ですですから</p><p>山岡部長が、ママ上様に近付いたのだと思います</p><p>成功間違い無しの娘の義父になって、自分もあやかろうって魂胆か</p><p>さあ判らないわよ</p><p>横からミナホ姉さんが、口を挟む</p><p>女性はね男性と違って、性欲のピークが三十代の半ば過ぎに来るの</p><p>性欲のピーク</p><p>だから性欲の減退と、肉体の老化がほぼ同時に訪れるわけアラフォーっていう時期にね</p><p>それが何か関係あるんですか</p><p>工藤ちゃんが、ミナホ姉さんをギッと睨み付ける</p><p>若いうちは工藤さんのお父様みたいな方って魅力的に見えると思うの見ていて面白いし、自由そうだしね</p><p>でも年齢が四十歳を過ぎて、自分や子供たちの将来を考えないといけなくなってくると幻滅しちゃったんじゃないかしら工藤さんのお父様は、亡くなるまで今のままでしょうし</p><p>はいお父様は死ぬまで工藤流を貫かれると思います</p><p>それが、お母様からすれば嫌なんでしょうねやっぱり、自分たちの生活を優先して、柔道でも空手でも習って正社員になって欲しかったんだと思うわ</p><p>しかし警護課は、香月様直属ですし現実の立場は、山岡部長よりも上です</p><p>実質的にどうかということよりも、目に見える地位の方が立場が強いのよ正社員の警備部長さんのが何だか正体不明の、探偵事務所から派遣されてきている非正規社員よりも、世間では優遇されるわけ</p><p>世の中って、よく判らない</p><p>年を取るとね若い頃とは、価値基準が変わるのは仕方ないわ保険や年金のことを考えても正社員と結婚する方が得だものね</p><p>オレは自分のことを考える</p><p>オレも年を取ったら、みすずやメグやマナに捨てられるんですかね</p><p>いやそんなに年を取らなくても</p><p>オレよりも優れた男はいっぱいるしオレみたいな人間が、見捨てられるのは当然だと思うし</p><p>ミナホ姉さんは、笑う</p><p>そうかもしれないわよでも、安心なさい全員、いなくなったりはしないから</p><p>最低でも一人は、あなたから離れないと思うわ吉田くんは、もう一生、一人ぼっちにはならないのよ</p><p>やがて車は、学校へ到着する</p><p>克子姉の車は、正面玄関から中へ</p><p>克子姉は、学校の役員だしメグは制服を着ているから、平然と校内の敷地に入っていく</p><p>雪乃はぐったりしたままでマナはシートの陰に隠れているだろう</p><p>現在の時間は午後三時三十六分</p><p>メグが心配そうに、オレたちの方を見ていた</p><p>後部座席からマナの手が伸びて、オレに向かって振られている</p><p>すぐに克子姉の車は、敷地の奥へ消えていく</p><p>もし、尾行されているとしたらマズくないですか真っ直ぐに正門から校内に入ったのは</p><p>オレがそう言うとミナホ姉さんは</p><p>もう覚悟しているわよ学校は、最終防御ラインにするわむしろ、今は秘密通路の位置を特定される方が怖いわよだから、正門から中に入ったのよ</p><p>校長室経由で、みんなの居る監視室へ</p><p>職員用駐車場へ通じる裏通路の存在は知られたくないものな</p><p>雪乃は毛布を被せたまま運ぶのかまた、段ボールに入れて台車で運ぶのか知らないけれど</p><p>さあ白坂の別宅へ向かうわよ</p><p>ミナホ姉さんが、大きくハンドルを切る</p><p>後ろから工藤探偵事務所の車も追い掛けて来る</p><p>午後四時二十六分</p><p>どうにか、白坂の別宅という家に辿り着く</p><p>それは高い塀に囲まれた、豪邸だった</p><p>ぶっちゃけ雪乃たちの暮らしていた本宅よりもでかい</p><p>さてどうしようかしら</p><p>運転席でミナホ姉さんが呟く</p><p>なるべく早く中に入って必要な物を奪い取って、確実に放火したいの</p><p>何が問題なんです</p><p>ミナホ姉さんは、塀の上に走る金属線を指差す</p><p>あれ多分、警備会社と繋がっていると思うのよ何か異常があれば、すぐに感知してやって来ると思うわ</p><p>あああの線に触れると、連絡が行くシステムなんだ</p><p>この分だと、玄関口はもっと大変ね監視カメラも直接、警備会社から見られるようになっていると思うし</p><p>そういう警備システムを突破して、中に入るのは</p><p>オレたちには、荷が重い</p><p>マルゴさんなら、何か良い方法を知っているんだろうけれど</p><p>工藤ちゃんが口を開いた</p><p>こんな時のための工藤流です</p><p>工藤ちゃんの指示で人通りの少ない塀の脇に、車を停める</p><p>塀の向こうは、すぐに屋敷だ</p><p>家の裏側になっているのだろう</p><p>こちら側は窓も少ない</p><p>工藤ちゃんが車を降り工藤探偵事務所のバンを停める</p><p>んんんーっどうしたぁっ、ミッチィくん</p><p>バンの窓を開けて、娘に声を掛ける工藤父</p><p>これから警備システムに触れないように、この屋敷に忍び込みますそして、目的の物を盗み出し、屋敷に火を放ちます</p><p>うんうん、なるほど</p><p>お父様何とかして下さい大至急です</p><p>何とかしてって</p><p>おっし、判ったおい、ノーマ</p><p>工藤父は、バンの後ろに振り返る</p><p>野間です</p><p>ノーマさんが、即座に答える</p><p>作戦５０５だ</p><p>えーっボス、またですかぁ</p><p>不平を言うノーマさん</p><p>ゴタゴタ言うなトニーはカメラと第七聖典の準備</p><p>谷井ですっ</p><p>うっせぃ、早くしろっ</p><p>ドタバタと準備が始まる</p><p>何をするつもりなんだこんな所で騒ぎを起こしたら、みんな集まってきちゃうぞ</p><p>とオレが、工藤ちゃんに言うと</p><p>集まって来ても構いませんむしろ、大っぴらにやった方がいいんです</p><p>大っぴらにやっていれば見掛けた人たちも、まさかわたくしたちが泥棒で放火魔だとは思いませんから</p><p>それはまた大胆なことを</p><p>はい、はい、はーいっ</p><p>ノーマさんがバンの横に大きく書かれた工藤探偵事務所の文字を外す</p><p>マルゴさんの白い車の様にマグネット式で貼ってあっただけらしい</p><p>代わりに貼ったのは</p><p>工藤プロダクション　テレビ制作部</p><p>バンの後ろからカラーコーンとバリケード用の棒が運び出される</p><p>トニーさんがそれで、屋敷の壁の一部を覆った</p><p>これから工事でも始まる感じだ</p><p>そしたら</p><p>工藤父が、本当に工事用のでっかい鋼鉄の杭の付いた機械を持ち出して来る</p><p>あれ、何</p><p>オレが工藤ちゃんに尋ねると</p><p>コンクリート・ブレイカー第七聖典です</p><p>コンクリートブレイカー</p><p>実際に、家の解体工事などで使う工事用のコンクリート破砕機です</p><p>えそれを、あの人はどう使うつもりなの</p><p>工藤ちゃんは、オレの顔を見上げて答えた</p><p>そんなの見た通りに決まっているじゃないですか</p><p>見た通り</p><p>このままあの塀をブチ抜きます塀の中には、センサーはありませんから</p><p>塀に穴を開ける</p><p>人が通れる大きさの穴が開けば良いのでしょう</p><p>確かに、その通りだけど</p><p>それってうるさくないの</p><p>何か凄い音が出そうな感じなんですけれど</p><p>本来は工事用の破砕機ですから相当騒がしいと思います</p><p>工藤ちゃんは、ケロリと答えた</p><p>じゃあ周りの家の人とかが集まってきちゃうじゃないか</p><p>平気ですそのための作戦５０５ですから</p><p>任せましょ、吉田くん</p><p>ミナホ姉さんが、真顔で言った</p><p>香月閣下がずっと使っていらっしゃるプロよ信用するべきだわ</p><p>トニーさんが、大きな業務用のビデオカメラを車から運んでくる</p><p>ノーマさんは、＊＊＊テレビという腕章を付けている</p><p>腰には何故かウェストバッグを巻いてあ、黒いガムテープを吊しているな</p><p>元から地味な顔立ちをしているから何となくＡＤさんぽい</p><p>手に、交通誘導灯のバトンを持ってノーマさんは、カラーコーンの外側に立つ</p><p>トニーさんは、カメラを工藤父に向ける</p><p>ほんじゃば、いくぜいっ</p><p>工藤父は派手なスーツ姿のまま、コンクリート破砕機を始動させる</p><p>ブルンッ、スババババッ、バルンバルンバルンッ</p><p>コンクリート・ブレイカー第七聖典は、物凄い音を立てて鉄杭を上下させている</p><p>インパクトッ</p><p>その先端を工藤父は、屋敷の塀にブチ当てた</p><p>ガガガガガッッバオン、バオン、バオンッ</p><p>ドゥガガガガガッッ</p><p>コンクリートの壁が砕かれていく</p><p>ちょっと、何をやっているのよっ</p><p>近所のオバサンが、音の騒がしさに様子を見に来る</p><p>すみませーんテレビの撮影でえーす</p><p>ノーマさんが、やる気無さそうに答えた</p><p>テレビ何の番組よ</p><p>オバサンが、怪訝そうな顔で見るがノーマさんは、気にしない</p><p>トニーさんも平然と、壁を破壊している工藤父を撮影しているし</p><p>お笑いバラエティでーす</p><p>バラエティ</p><p>びっくり人間、大集合って言う、深夜番組でーす</p><p>知らないわねえ</p><p>ＢＳでやってまーす</p><p>ってことは、あの機械で塀を壊している人がタレントさん</p><p>はーい、お笑いタレントでーす</p><p>あんまり、売れそうにない感じの人ねぇ</p><p>あたしも、そう思いまーす</p><p>他に誰か来ていないの売れている人は</p><p>このロケには来ていませーん</p><p>オバサンは何となく、納得した</p><p>これすぐに終わるわよね</p><p>はーい、塀に穴が開くシーンが撮れたら、すぐに撤収しまーす</p><p>ならいいわ早く終わらせてね</p><p>ご協力あっりがとうございまーす</p><p>オバサンは自分の家に帰って行く</p><p>その間に塀の壁には、丸く穴が開いていた</p><p>人が入るには、充分すぎる大きさだ</p><p>よし今のうちに、中へ入りましょう</p><p>オレがミナホ姉さんに、そう言うと</p><p>待て待て待てってばまだ、早い、急いてはことをし損じるでごわすぞ</p><p>工藤父が、何故か鹿児島弁でオレを止める</p><p>これってさ、最終的には、屋敷に火を付けちゃうんだよな</p><p>今度は、軽い口調で</p><p>はいその予定ですけれど</p><p>ボヤ半焼全焼どれになるんだ</p><p>工藤父が、ミナホ姉さんを見る</p><p>全焼よ</p><p>フフッと笑う工藤父</p><p>なら、壁に穴が開いていたって構わねえじゃねぇかっ</p><p>再びコンクリート・ブレイカーを始動させる</p><p>玄関のドアをこじ開けたり、警備会社の感知器の有無を調べながら窓を開けるより</p><p>工藤父はコンクリート・ブレイカーを抱えたまま、塀の中へ入り</p><p>今度は屋敷の壁に鉄杭を向ける</p><p>適当な場所に、穴を開ける方が早いんじゃいっ</p><p>ひ、広島弁</p><p>バガガガガガガッ</p><p>砕け散る壁の破片</p><p>ドババ、ヌガガガ、ガガガガガガッ</p><p>あっという間に屋敷の壁に穴が開いた</p><p>どうじゃ、見たかぁっ</p><p>大いばりな工藤父</p><p>外の道から塀の穴と、屋敷の壁の穴が</p><p>真っ直ぐに続いていて</p><p>メチャメチャに、シュールな状況になっている</p><p>助かりました吉田くん、行くわよ</p><p>ミナホ姉さんが、工藤父に礼を言う</p><p>わたくしも、お供します</p><p>工藤ちゃんも、塀の穴の縁をを乗り越える</p><p>オレも行くトニーとノーマは、ここで穴を見張っていろ</p><p>工藤父が、部下たちに言う</p><p>えー、この状況でですかぁ</p><p>うんかなり、とんでもない状態になっていると思うけれど</p><p>そこは作戦５０５適当に誤魔化せ</p><p>了解しました、ボース</p><p>トニーくん、缶コーヒーでも飲んでようか</p><p>谷井ですノーマさん</p><p>野間ですっ</p><p>そんな二人を置いてオレたちは、屋敷の中へ侵入した</p><p>あいつらは、二人一緒にしておかないとヤバイからな</p><p>工藤父が、呟く</p><p>もし、ここで敵の襲撃を受けたとしたら一人だけなら、速攻で倒される二人なら片方がやられた瞬間に、警報ぐらいは鳴らせるだろう</p><p>工藤父は襲撃される可能性を考えているんだ</p><p>ミッチィくんは、前方を警戒オレは、後ろを見ながら進む</p><p>了解ですお父様</p><p>冷たい緊張感がオレたちを包んでいく</p><p>今日もまた、遅刻寸前</p><p>今日さえしのげば週末だ</p><p>がんばろう</p><p>月姫は中古が安かった時に、二千円で買ってやりました</p><p>でも第七聖典て、本編に出てきましたっけ</p><p>今となっては、秋葉の洗濯板しか覚えていない</p><p>当時、ユージンから出ていた秋葉のフィギュアが、赤髪版しかなくてガッカリした記憶があります</p><p>167．バトル</p><p>工藤父が開けた大穴を潜って、屋敷の中に入ると</p><p>そこは風呂場だった</p><p>天窓から、外の光が差している</p><p>まだ夕暮れになる時間では無い</p><p>ん</p><p>オレはぐるりと周りを見回した</p><p>白坂が、自分の顧客の接待セックスに使っていた屋敷だ</p><p>風呂場は豪華で、広々としている</p><p>穴を開けた壁だけが一面のタイル貼りで、他の壁には全て大きな窓があった</p><p>それが、オレの心に引っ掛かった</p><p>偶然にしては、上手くいきすぎじゃないか</p><p>窓のある壁に、コンクリート破砕機で穴を開けたら窓枠が歪んで、ガラスが割れるんじゃないだろうか</p><p>あるいは、激しい振動で</p><p>窓ガラスに、防犯センサーが付いていたヤバイことになる</p><p>だから窓の無い壁に穴を開けた</p><p>いや、そもそも</p><p>工藤ちゃんは、屋敷の周囲のこのポイントをなぜ選んだんだ</p><p>たまたまとか、偶然とか</p><p>そんなはずがないと思う</p><p>工藤ちゃん</p><p>オレは、脱衣所の中をうかがっている彼女に声を掛けた</p><p>なんでございましょう</p><p>工藤ちゃんは、オレに振り返る</p><p>お父さんは、いつも車の中にコンクリート・ブレイカーを載せているのかい</p><p>この工事用の機械は最初から、こうやって屋敷に侵入する計画があって持って来たんじゃないのか</p><p>第七聖典のことですか</p><p>ぶっちゃけ、名前はどうでもいい</p><p>工藤父が、オレに振り向く</p><p>おうっ、いつも載っけてるよコンクリート・ブレイカーと、アスファルト・カッターと、ランマーはな</p><p>ランマー</p><p>オレはつい聞き返してしまう</p><p>アスファルトを敷いた時に地固めする機械だよこっちの都合で、道路にに大穴を掘るなんてことはよくあるだからって、そのまんまにして帰れないだろ開けた穴は、ちゃんと塞いでるんだよ</p><p>もっともらしいことを言っているけれど</p><p>アスファルトって、高熱の状態のやつを敷かないといけないんじゃないですか</p><p>オレだって、道路工事をしているのを見たことがある</p><p>ダンプから、モアッと熱気のある熱い状態のアスファルトを下ろしている様子を</p><p>簡易用の温めなくてもいいアスファルトもあるんだよ</p><p>工藤父は、そう言うが</p><p>何か怪しい</p><p>本当に、あのバンにそんな幾つもの工事用の機械を入れているわけがない</p><p>オレはマルゴさんのバンを知っているから、ワンボックスカーにどれくらいの荷物が入るのかは大体想像ができる</p><p>重い工事用機械なんて幾つも載せたら、他の物が積めなくなるし車の動きだって悪くなる</p><p>いつも持ち歩いているという工藤父の言葉は嘘だ</p><p>おい、お前何が言いてぇんだ言いたいことがあったら、とっとと言えよあんっ</p><p>工藤父は、脅すようにオレに言うが</p><p>もしかして、外で穴を開けた場所ってこの屋敷の監視カメラの死角になっている場所なんじゃないんですか</p><p>工藤父は、表情一つ変えなかった</p><p>当然です</p><p>父の代わりに、工藤ちゃんが答える</p><p>工藤ちゃんも、工藤父もオレたちがこの屋敷に来ることを知っていて</p><p>全て、事前に調査しているんだ</p><p>見た目ほど、トボけてはいないみたいだな</p><p>工藤父は、オレに言った</p><p>この屋敷が黒い森のターゲットになることは予想していたからなあらかじめ、屋敷の警戒システムは調査してあるし建物の中の間取りも判っている</p><p>ここに白坂の別宅があるということは裏の人間ならすぐに判る</p><p>白坂は、ここに芸能人なんかを連れ込んで、いかがわしいパーティなんかも開催していたわけだし</p><p>この屋敷の中にある黒い森の関係者の映像や資料を、オレたちが処分に来ることは判っていた</p><p>いや、違う</p><p>工藤父は、いつオレたちの前に現れた</p><p>オレたちが雪乃の家から、みすずの日舞の稽古場ビルに向かう途中だ</p><p>雪乃の家に居た時すでに、工藤父はオレたちを見張っていたんじゃないのか</p><p>となれば雪乃の家についてだって、事前に全て調査をしているはずだ</p><p>香月閣下の命令を受け</p><p>工藤父は、黒い森が狙いそうな場所をこどこどく調べ上げているんだろう</p><p>この人の、ボケた外観は全て、フェイクだ</p><p>もしかしてミスター・ヴァイオラの部下を一人逃がしたのもわざとですか</p><p>オレがそう訪ねるとミナホ姉さんが、オレに言う</p><p>吉田くんそういうもう判っていることは、質問するするべきではないわ</p><p>ミナホ姉さんは、とっくに気付いている</p><p>一人はわざと逃がして今頃は、工藤さんのお知り合いが追跡しているわよ</p><p>工藤さんは、香月セキュリティ・サービスの警備部の人たちに対しても牽制を仕掛けているの</p><p>そのために美智さんはわざわざ、一番下っ端の人を倒したのよあの男からは、どうせ大した情報は得られないでしょうしもしかしたら、ミスター・ヴァイオラがこちらに偽の情報を伝えるために罠として置き去りにしたのかもしれないわでも、警備部の山岡さんは、今頃必死になって、あの男を尋問しているでしょうね</p><p>その間は、時間が稼げる正直、あいつらにはお嬢様たちの警護だけに集中して貰いたいんだわ下手に、シザーリオ・なんちゃらとの闘いに首を突っ込まれると面倒だからな</p><p>工藤父は、笑ってそう言った</p><p>それにオレがデビル・チョップで気絶させた男とは因縁があってねあいつ、香月セキュリティ・サービスのビルの中でオレと擦れ違ったときに、笑いやがったんだわオレの格好を見てね新入社員のくせにだから、この辺でシメとこうと思ってな</p><p>この人の格好や言動は全て、目眩ましだ</p><p>工藤父は全てにおいて綿密に計画を立てて、行動している</p><p>工藤さんあなたは、香月様にあたしのサポートをするように言われていらっしゃったんですよね</p><p>ミナホ姉さんが妖しい眼で、工藤父に言う</p><p>おうそれは、その通りで間違いないオレにできることなら、何でも言ってくれ</p><p>工藤父の言葉に、ミナホ姉さんは</p><p>ではお言葉に甘えます工藤さんあたし、面倒なことは先に片付けてしまいたいんですけれど</p><p>奇遇だね、オレもそう思っていたとこだわ</p><p>おいっ、出て来いよッ</p><p>工藤父の叫びに脱衣所の方から、人影が現れる</p><p>黒いスーツの男が一人、二人、三人</p><p>ミッチィくん、敵は三人だ</p><p>はい三人以上ということですね</p><p>娘の返答に工藤父はニヤリと微笑む</p><p>判ってきたじゃないか、ミッチィくん</p><p>お父様のご教育の賜物ですわ</p><p>工藤父が前に出る</p><p>工藤ちゃんはオレとミナホ姉さんの前へ</p><p>シザーリオ・ヴァイオラの手下かい</p><p>いいえ白坂家の関係だと思います</p><p>白坂家だって、当主の守次さんくらいになりゃ裏の仕事をするのが専門の直属の部下がいるそうなんだろあんたたち</p><p>黒スーツの男たちは答えない</p><p>いいねえ寡黙な男ってのはオレは好きだよオレは、自分が喋りたがりだからな聞き上手な相手は、いつでもウェルカムだ</p><p>そう言って身構える、工藤父</p><p>ミッチィくんこいつらの標的は、黒森さんだガードは任せたぜ</p><p>工藤ちゃんが、電撃警棒を伸ばす</p><p>さすがに室内では、鋼球は使えないらしい</p><p>いきなり、黒スーツの三人が同時に工藤父を襲いかかった</p><p>三人の動きは、完全に連携が取れている</p><p>工藤父は、一人目のパンチ、二人目の蹴りをかわすが</p><p>三人目の拳が工藤父の顔面に入るッ</p><p>殴られたと思った瞬間工藤父は、物凄い速さで相手の攻撃をすり抜ける</p><p>逆に、工藤父の膝蹴りが殴りかかった男の腹に命中した</p><p>悪りぃな飛レン脚って言うんだあんたたちの技じゃ瞬歩って言うんだろ</p><p>そんな技は無い</p><p>膝を腹に打ち込まれた男が倒れる</p><p>工藤ちゃん、レーザー・ポインターの予備って持っているだろ</p><p>絶体に持っていると思った</p><p>この父娘は、徹底的に準備している</p><p>クリムゾン・フラッシャーですか</p><p>名前なんていいから貸して</p><p>工藤ちゃんから、レーザー・ポインターを借りる</p><p>工藤父と工藤ちゃんの位置で二人が次に何を予想しているか判る</p><p>ならばオレはオレのできるサポートをするまでだ</p><p>真空竜巻旋風脚</p><p>工藤父が、普通の後ろ廻し蹴りを放つ</p><p>ウワッ</p><p>その男の首に蹴りが決まった瞬間</p><p>オレたちが入って来た穴からさらに三人の男が飛び込んで来た</p><p>工藤ちゃんは、ずっとそっちの方を警戒していた</p><p>最初から、敵が二手に分かれて襲って来ることは判っていたんだ</p><p>キィエッッッ</p><p>黒い棍棒の様な物を振り回す最初の男に工藤ちゃんは電撃警棒を叩き込むッ</p><p>バァッジジジッ</p><p>火花と煙と嫌な匂いが立ちこめる</p><p>ミッチィくん、敵はボディアーマーを着込んでいるかもしれないからな素肌の剥き出しになっているところを狙いたまえよ首筋とか</p><p>黒スーツの男と闘いながら工藤父が娘にアドバイスする</p><p>やってます</p><p>判っているのなら、それでよろしい</p><p>その瞬間一番最後に穴から入って来た男が、ピストルを取り出す</p><p>動くなッ、貴様ら</p><p>こういう展開があると思ったから</p><p>レーザー・ポインターの赤い光線を、その男の眼に照射するッ</p><p>その男が怯んだ瞬間</p><p>工藤ちゃんが、男に何かを投げつけるッ</p><p>男の顔面でカプセルが砕けて赤い粉が、飛び散るッ</p><p>ぐぁぁッ</p><p>トウガラシの粉を眼に受けて、苦しむ男はピストルを落とす</p><p>片手で顔を押さえて、片膝を付いた</p><p>必殺ッ</p><p>工藤ちゃんが、その男に向かって風の様に走るッ</p><p>ニー・インパルス・キック</p><p>工藤ちゃんは、男の膝を踏み台にして</p><p>相手の顔面に膝をブチ込むッ</p><p>くはぁッ</p><p>倒れる男</p><p>って工藤ちゃん</p><p>それはニー・インパルス・キックじゃなくって</p><p>シャイニング・ウィザードって技だよ</p><p>てめえ、よくも</p><p>後から突入してきた最後の男が、工藤ちゃんに襲いかかるッ</p><p>その男に工藤ちゃんは</p><p>お前はデベソだあーっ</p><p>はあっ</p><p>男は、驚きの余り大きな口を開けた</p><p>その口に</p><p>工藤ちゃんの投げたカプセルが飛び込むッッ</p><p>ウイニング・ザ・レインボウ</p><p>ギョッと眼を剥く男のアゴを工藤ちゃんのアッパーカットが砕いた</p><p>ボムッ</p><p>男の口の中で何かが爆発する</p><p>見たか必殺、天火星稲妻炎上波ッ</p><p>口から黒い煙を噴いて男が倒れる</p><p>スコルピオン・クラッシュ</p><p>その間に工藤父が、最後の男を倒していた</p><p>これでもう大丈夫だ</p><p>工藤父は、オレたちに振り向く</p><p>どうして判るんです</p><p>オレは、一応尋ねてみる</p><p>こいつらは六人組のチームだ他にはいねぇ</p><p>そこまで、調べてあるんだ</p><p>もしかして、予備の人間がいるかもしれないじゃないですか</p><p>こいつらは、自分たちの仲間しか信用しねえそういうチームだ</p><p>でももしかして、白坂守次に応援要員を送られているかもしれませんし</p><p>オレたちにとっての工藤父のように</p><p>大丈夫だ昨夜の内に最終確認しているこいつらのチームは六人きりサポートも応援もいねぇ</p><p>本当に徹底しているんだ</p><p>だがオレたちが、この屋敷に到着した時点で他のチームに連絡している筈だこの屋敷の中に居られるのは、後十五分が限度だと思ってくれ</p><p>工藤父が、オレたちを見る</p><p>この屋敷の放火は、オレがやる派手にやっていいんだな</p><p>できるだけ派手にお願いします</p><p>了解だ十五分以内に、またこの場所に戻って来てくれそれまでに、あんたは目的を果たすいいな</p><p>少年とミッチィくんは、黒森さんと一緒に行け</p><p>屋敷の廊下を走るミナホ姉さん</p><p>オレと工藤ちゃんは追い掛ける</p><p>ミナホ姉さんは、迷うこと無くある部屋に到着した</p><p>ミナホ姉さん、この屋敷に来たことがあるの</p><p>オレがそう訪ねると</p><p>十五年くらい前にね何度も来ているわ</p><p>ミナホ姉さんも白坂に犯された娼婦の一人だった</p><p>少女娼婦として、この屋敷に連れて来られ</p><p>いかがわしいパーティに参加させられたこともあるのだろう</p><p>オレはミナホ姉さんに謝る</p><p>姉さんは</p><p>いいのよ吉田くん</p><p>その部屋は鍵が掛かっていた</p><p>お任せ下さいっ</p><p>工藤ちゃんがスカートの中から小さな道具を取り出す</p><p>これより、工藤流ピッキングを致します</p><p>それも、古武術なのか</p><p>古いタイプの鍵ですこれなら、すぐに開きます</p><p>工藤ちゃんが、道具の先を鍵穴に差し込む</p><p>秘技、工藤流サムターン廻しっ</p><p>鍵は開いた</p><p>工藤流古武術恐るべし</p><p>間違いないわ、ここよ</p><p>そこは白坂の専用室の様だった</p><p>暖炉のある西洋風の豪華な部屋</p><p>その壁には、ファイルや古いビデオテープ、ディスクなどがズラッと並んでいた</p><p>ここに白坂が犯してきた女たちの記録が全て収められているわ</p><p>何という数なんだ</p><p>ファイルやテープにはそれぞれ女性の名前が書かれていた</p><p>これだけの数の女性たちが白坂創介の被害を受けた</p><p>ビデオテープだけでも、二百や三百ではきかないだろう</p><p>凄い量だね</p><p>思わず呟く</p><p>そうね白坂創介は黒い森の運営者になる前から、少女レイプが趣味だったみたいだしここには、黒い森だけでなく白坂の個人的なレイプの映像もコレクションされているから</p><p>黒い森だけじゃないんだ</p><p>ミナホ姉さんこれ、全部焼却しちゃっていいんですかね</p><p>白坂にレイプされて誰にも言えないまま、苦しんでいる人も多いんでしょうこの映像が証拠があれば白坂の隠している全ての犯罪を告発することができるんじゃ</p><p>オレの言葉にミナホ姉さんは、寂しく首を振った</p><p>みんなそんなことは、望んでいないわ白坂の全ての悪事を裁判所で明らかにしたところであたしたちの心は晴れないもの</p><p>白坂に犯された女性の一人としてミナホ姉さんはあたしたちと言った</p><p>警察に捕まったり、裁判になったって</p><p>レイプされた人の心の傷は癒えない</p><p>むしろこんな証拠映像が残っていたら</p><p>せっかく癒えかけた古い傷口をまた開くことになりかねない</p><p>こんな映像はできる限り、焼いてしまった方がいいのよ完全に抹消させてしまうべきなの</p><p>ミナホ姉さんの眼は暗い</p><p>白坂創介には、公の場で破滅して貰うわ白坂が絶望して死んでいく姿を誰もが見える形で公開するのよそれでこの画像を撮られた女の人たちも、少しは心が晴れると思うのあたしには、そうしてあげることしかできないから</p><p>だからテレビやマスコミを使って</p><p>白坂創介は、公式に抹殺される</p><p>社会的な制裁を受ける</p><p>全世界の人間がニュースとしてそれを知ることになるだろう</p><p>それで被害者たちの心を少しでも、救うことができれば</p><p>暖炉に火を付けましょう</p><p>工藤ちゃんが言った</p><p>それでビデオ・テープや写真やディスクを片っ端から燃やしますただ普通に放火しただけでは、燃え残る可能性がありますから</p><p>うんすぐにやろう</p><p>工藤ちゃんがその辺の適当な紙に、ライターで火を付ける</p><p>そして暖炉の中へ</p><p>オレはまず燃えやすい写真ファイルから突っ込んでいく</p><p>わたくしもお手伝いします</p><p>火が強くなってきたところでビデオテープも</p><p>プラスチックの溶ける嫌な匂いがしたがそんなことは言ってられない</p><p>どんどん、ブチ込んでいく</p><p>その間に</p><p>ミナホ姉さんはディスク類を調べていた</p><p>うんここから、ここまでは運び出します</p><p>ミナホ姉さんが選別していく</p><p>それって何なの</p><p>白坂がこの屋敷で行ったパーティに参加した政財界やマスコミの人たちの映像よ白坂のことだから、絶対に隠し撮りしていると思ったの</p><p>そう黒い森の顧客リストの件で、あれだけ大変なことになったんだから判るわよねこれがあれば白坂の顧客は全て、社会的に抹殺することができるわ</p><p>白坂創介だけに復讐したいんじゃない</p><p>白坂を巡る全てのもの</p><p>白坂の様な人間を産み出した全てのものに</p><p>復讐したいんだ</p><p>それからこれも、持って行くわ</p><p>ミナホ姉さんは、さらに数枚のディスクを選別する</p><p>それは何なの</p><p>ミナホ姉さんはクスッと笑った</p><p>白坂創介が女性タレントとセックスしている映像よ</p><p>大丈夫タレントさん本人の許可は取ってあるから一人、三千万円ずつで納得してくれたわ</p><p>何人もいるのか</p><p>今はもう二十代や三十代でそんなに売れていない、お色気系のタレントさんたちよでもこの映像の時は、まだ十代高校生だった当時は、そこそこ売れているアイドルだった子もいるから名前を聞けば、みんなああ、あの子かと判ってくれると思うの</p><p>この映像をミナホ姉さんは</p><p>午後三時にネットのトップニュースになって五時のニュース番組で大々的に取り上げられたとしてもまだ弱いわオーストラリアで連続少女強姦事件を起こした広告代理店の部長というだけではね</p><p>ミナホ姉さんが、ニヤッと微笑む</p><p>人ってね、自分の知らない人の不幸については、そんなに関心を持たないものなのよ逆にただテレビで見掛けただけの相手でも、名前を知っていれば関心が沸く</p><p>ミナホ姉さんが、選んだディスク類をまとめていく</p><p>五時のニュースが終わるまでの時間に、この映像をネットにアップするわオーストラリアの少女強姦事件の容疑者の名前を聞いたことがある元アイドルとセックスしている映像が流出したらみんな食い付くとは思わない</p><p>しかも五年や十年前の映像とはいえ高校生アイドルの本番セックス映像よ広告代理店の社員で、大手新聞社のオーナー一族の男がそれらの力を背景に、高校生アイドルを犯していた</p><p>ネットは、大騒ぎになる</p><p>その上で、さらに噂を拡げるわいや、この男が犯したのは、この映像のアイドルたちだけでない白坂創介は、実は現在も、人気のあるアイドルをレイプしているらしい、あの子が怪しい、あのアイドルもレイプされているんじゃないか</p><p>白坂創介は</p><p>日本の庶民の男を全員、敵に回すことになる</p><p>あわわわ土曜日だと思ったら、くたびれて爆睡してしまいました</p><p>土日は、睡眠時間を取り戻すだけで精一杯です</p><p>昔、一緒に仕事をした人に、</p><p>キミは人から何かをして貰っても、ありがとうと言わない人だねそれはよくないよ</p><p>と、たしなめられたことがあります</p><p>その仕事が終わった時、</p><p>今回は色々とありがとうキミも人にありがとうと言うくせを身に付けた方がいいよ</p><p>と言って、その人は去って行きました</p><p>実際のところその人が私にありがとうと言ったのは、その時が最初で最後でした</p><p>色々と業務以外のこともしたんですけれど</p><p>なぜ人って自分のしていないことを人に要求できるのでしょうか</p><p>時々、がっくりくることがあります</p><p>168．ザッピング・ニュース</p><p>元の風呂場に戻る</p><p>工藤父は、すでに来ていた</p><p>倒した黒スーツの男たちに猿轡と手錠を掛け外に運び出している</p><p>おう、お前も手伝え</p><p>オレをジロッと睨む</p><p>どうすんですかこいつら</p><p>このまま、焼死させるわけにもいくめぇだろそれより、こいつらには放火の実行犯になって貰う</p><p>実行犯</p><p>白坂の家が、証拠隠滅のために白坂創介の別宅を放火した黒森さんは、そういうシナリオが欲しいんだろ</p><p>工藤父は、そう言ってミナホ姉さんを見る</p><p>その通りですわ</p><p>なだから、手伝え少年っ</p><p>ミナホ姉さんが、うんと頷いた</p><p>オレは工藤ちゃんと一緒に、残りの男を運び出すのを手伝う</p><p>男たちは大穴を開けた塀の外に並べた</p><p>周りは、カラーコーンで取り囲んである</p><p>でこいつを残して置けばいいのさ</p><p>工藤父は、大きめのカードを男たちの上に置いた</p><p>カードに書かれている文字</p><p>この者、放火犯人なり　　　Ｚ</p><p>Ｚって何です</p><p>日本一の男だ</p><p>知らなきゃいいんだ黙ってろ</p><p>どんなことでも、お父様のやることには意味があるんですわたくしたちが心配する必要はありません</p><p>説明されても、オレには判らないことっぽいし</p><p>黒森さんそっちは目的を果たしたのかい</p><p>人通りの無い道路に出て工藤父が、ミナホ姉さんに問う</p><p>お陰様で必要な物は、手に入れました</p><p>ミナホ姉さんは持って来たディスクの束を見る</p><p>後は全て燃やして下さい</p><p>工藤父は、ニヤッと微笑む</p><p>了解だ</p><p>そして外を守っていた、二人の部下に</p><p>トニーは、車に乗れノーマはここに残って、後始末だ</p><p>えあたしが、貧乏くじですか</p><p>文句を言うな第一発見者ってのは、女の方が心証がいいんだよっ</p><p>工藤父が、怒鳴る</p><p>了解です、ボス</p><p>ノーマさんが、不承不承命令を受諾する</p><p>工藤さん申し訳無いんですが</p><p>ミナホ姉さんが工藤父に冷たい眼で話し掛ける</p><p>あたしたちの車の運転をお願いできませんか</p><p>再びディスクに眼を落とす</p><p>あたしはやることがあります今は、一秒でも多く時間が欲しいんです</p><p>工藤父は、ニッと笑った</p><p>了解だトニー、お前はタイタンボーイで追っ掛けて来いいいなっ</p><p>オッケーです、ボス</p><p>オレたちは車に乗り込む</p><p>運転席に、工藤父</p><p>助手席に座ったミナホ姉さんは早速、ノートパソコンを開いている</p><p>ディスクに入っている映像データを学校の監視室にいる克子姉たちに送っているのだろう</p><p>時間はまもなく、五時になる</p><p>オレと工藤ちゃんも後ろの座席に飛び乗る</p><p>行くぜっ</p><p>工藤父は車を二十メートルほど、進ませた</p><p>工藤探偵事務所に文字の戻ったバンも追って来る</p><p>ノーマさんが塀の脇で、耳を塞いで小さくうずくまる</p><p>そんでは</p><p>工藤父が、ポケットからリモコンスイッチを取り出した</p><p>ポチッとな</p><p>ドゥバァァァンッッ</p><p>白坂の別邸の上階がその瞬間、爆発したッ</p><p>続いて、炎上</p><p>工藤父が、第二のスイッチを入れると</p><p>下の階がまるでガスコンロに火を付けたみたいに、ボッと火が付いていく</p><p>うん後はノーマに任せて、オレたちは逃げるぞッ</p><p>車が急発車するッ</p><p>なーに、簡単なことさ</p><p>車を運転しながら工藤父は言った</p><p>屋敷の火災報知器とガス感知器の電源を切ったんだそんで上の階の各部屋のガス栓を開いた</p><p>ガスが、部屋に充満する</p><p>今の建築は、エアコンで温度調節するからな基本的に、部屋は密閉気味に造られているその上あの屋敷は、使用目的上、防音になっている部屋も多かった十五分もガス栓を開けておけば相当部屋に溜まる</p><p>それでリモコンで発火装置を起動させたんですか</p><p>オレの言葉に工藤父は</p><p>DA　BOMB</p><p>黒森さんが、派手な方がいいって言ってたろ</p><p>ガス大爆発は派手だ</p><p>ただ爆発だけだと爆風で、火種が消える恐れがあるからなだから、下の階は普通に炎上するように別の発火装置を仕込んだんだ</p><p>それで二段階に分けたんですか</p><p>EXACTLY</p><p>イグザクトリーって</p><p>その通りでございますだったっけ</p><p>早速克子が、マスコミに連絡したわ白坂家が、証拠隠滅のために白坂創介のセックス・パーティ会場に火を付けたって</p><p>ミナホ姉さんが、パソコンの画面を見ながらそう言う</p><p>メールのやり取りで、そういう連絡が来たんだろう</p><p>そろそろ、時間ね</p><p>ミナホ姉さんが車のダッシュボードから、携帯テレビを取り出す</p><p>電源を入れる</p><p>夕方五時のニュースがちょうど、始まった所だった</p><p>白坂家の新聞社と提携しているテレビ局は、トップニュースから外したみたいね</p><p>しかしそれ以外の局のニュース番組は</p><p>どこも、オーストラリアにて、連続少女レイプ事件の容疑者として日本人が逮捕されるというニュースを報道している</p><p>白坂創介という人間の詳細な、経歴を含めて</p><p>もちろん白坂創介が、大新聞社のオーナー一族の人間であるということも</p><p>ここからは、当番組のスクープ映像です</p><p>白坂家のテレビ局と一番反目している会社のニュース番組でアナウンサーが、カメラに向かってそう告げた</p><p>この白坂容疑者の関係者と見られる人間が被害者であるオーストラリア人少女の家族に対して、警察への被害届を取り下げるように不当な圧力を掛けていたことが判りました</p><p>隣の女性アナウンサーが、先を続ける</p><p>これはその被害者の家族が、交渉の模様を隠し撮りしていたものです</p><p>流される荒い画面の映像</p><p>オーストラリアの家庭の客間でその家の両親とスーツ姿の男たちが英語で話している</p><p>下に浮かぶ、翻訳のスーパーの文字</p><p>こちらの指示に従ってくれたら、さらに金を払おう</p><p>裁判沙汰になったら、恥をかくのはお嬢さんの方じゃないのか</p><p>こういうのは、どこかのテレビ局１社だけの独占スクープにしてあげた方がいいのよ</p><p>再び、ノートパソコンでの作業に戻りながらミナホ姉さんが、言った</p><p>他のテレビ局や報道機関が、悔しがって、自分たちもスクープを得ようと頑張ってくれるから何でも、平等にこちらから情報を流すと現場の記者たちのやる気を削ぐことになるからね</p><p>ミナホ姉さんは報道機関を完全にコントロールしようとしている</p><p>こういう時白坂本家は、どう動くと思う</p><p>ミナホ姉さんがチラリとオレを見る</p><p>えっと判りません</p><p>何か授業みたいだな</p><p>わざと、大物の政治家か有名な芸能人のスキャンダルなんかを暴露するのよそれで、白坂創介のニュースを消そうとする</p><p>ミナホ姉さんの手がテレビのチャンネルを、白坂家のテレビ局に変える</p><p>そこでは</p><p>椎名さん、本当のところはどうなんですか</p><p>二股を掛けていたことを、認めるんですか</p><p>画面に出ているスーパーは</p><p>俳優・椎名鷹介二股騒動本当に好きなのはどっち</p><p>七海さんと日向さん、どっちの方が本命なんですか</p><p>答えて下さい</p><p>この度は世間をお騒がせして、申し訳ありません</p><p>これが五時のニュースのトップにやることか</p><p>もっと後の、芸能コーナーでいいじゃないか</p><p>こんなネタしかないってことは向こうは、こちらの出す情報スピードに相当困っているようね</p><p>ミナホ姉さんは笑って、そう分析する</p><p>政治家の汚職とか大会社の収賄事件とかそういう大きな社会問題になるようなニュースでないと、白坂創介のニュースは吹き飛ばせないわ</p><p>何で、こんな誰も知らないようなレベルの俳優のスキャンダルなんて暴露しているんですか</p><p>オレの質問にミナホ姉さんは</p><p>報道機関というところはね自称正義の味方って人がたくさんいるのよ自分だけは、正しいって思っている人たちがね</p><p>そんな人たちが幾ら会社のトップ命令だからって、犯罪事件のニュース報道の揉み消しに協力的になると思う自分の会社のオーナー一族の人間が起こした犯罪を報道するなって命じられるのよむしろ、反発する人の方が多いでしょうね</p><p>上の人が望んでいる、大物政治家や有名芸能人のスキャンダルではなく</p><p>どうでもいい俳優のニュースを流している</p><p>それにね報道関係の人たちって、色々なしがらみに囲まれて生活しているのよこんな下らないことのために、大物政治家や有名芸能人とのパイプを投げ捨てたいと思うわけが無いわ一つ間違えたら、報道人としての生命を絶たれることになるもの</p><p>身内のスキャンダルのニュースを小さくするために普段懇意にしている政治家や芸能人のスキャンダルを暴いたら</p><p>信用は失うよな</p><p>何があっても、白坂家の面子を保とうとするのは白坂家の人間だけよ会社の人たちは、そこまで白坂家に忠実ではないわ白坂家なんて、所詮、戦後に成り上がった家だから</p><p>ミナホ姉さんは、楽しそうに笑う</p><p>そしてあたしたちも、どんどん次の手を打つしね</p><p>ミナホ姉さんがまた、チャンネルを変える</p><p>別の局では</p><p>早速、白坂の別宅の爆発炎上事件のニュースを報道していた</p><p>こちら、現場上空です物凄い勢いで、家が燃えています</p><p>ヘリコプターからの映像で</p><p>さっきまで居た屋敷が、黒々と煙を上げて燃え上がっているのが見えた</p><p>えー、今入りました情報によりますとこの家の持ち主は、先程お伝えしたオーストラリアでの少女レイプ事件の容疑者の広告代理店勤務の男性だと言うことです警察は、証拠隠滅を計った行動ではないかと、捜査を開始したようです</p><p>同じニュースの時間帯に白坂創介についてのニュースが重ねて報道される</p><p>あの屋敷で、白坂創介がセックス・パーティをしていたことは芸能関係の記者なら、みんな知っているわ今までは、白坂本家と白坂の勤めている広告代理店を恐れて誰も報道しなかったでも白坂が犯罪者として、報道されてしまえば</p><p>みんなの閉じていた口が、開かれる</p><p>白坂の悪行が多くの人によって、一気に語られることになる</p><p>ミナホ姉さんが、またチャンネルを変えた</p><p>そこではまだ、オーストラリアでの事件を報道していた</p><p>まったく、許せない犯罪ですよ日本人が、外国の少女を連続強姦していたなんて国の恥です日本人の敵だ</p><p>有名なコメンテイターが、また適当に白坂を怒る</p><p>この白坂創介という人物は、大手広告代理店の部長としてこれまでも、よくない評判があったということですが</p><p>そのことにつきましては、芸能デスクの丸林さんにお尋ねしたいと思います丸林さん</p><p>いやねえ私は、この人がいつかこんな事件を起こすんじゃないかと思っていましたよ</p><p>と申しますと</p><p>この白坂という人物はですねえ某新聞社のトップの方のご親戚なんですが前々から、芸能界で非常によくない噂があったんですよ</p><p>噂ですか</p><p>えっと先程の火災現場の映像出ますか</p><p>白坂という人は、この建物を使って若い芸能人や芸能人志望者の女性を集めて、いかがわしいパーティを行っているという情報を私は前々から知っておりました</p><p>すると白坂容疑者は、日本国内でも少女レイプ事件を起こしている可能性があると</p><p>大いに考えられますねオーストラリアでの旅行中に、ガマンがきかなくなるような男です日本でも同様の事件を起こしているんじゃないでしょうか</p><p>そしてその容疑者の所有している建物が、現在炎上しているわけですが</p><p>白坂容疑者のパーティには、暴力団関係者も多く参加していたと聞きますこのタイミングですと、証拠隠滅としか思えませんね</p><p>芸能記者は、真顔でそう言った</p><p>この芸能記者大っ嫌いだけど、ボーナスは払うわ三百万いえ、四百万出すわ</p><p>この記者とも事前に打ち合わせしているの</p><p>まさか今日の午後一時の段階で、各芸能記者にメールしたのよ新聞大手の白坂一族の人間がスキャンダルを起こしたら、徹底的に叩いて欲しい礼金は払いますって</p><p>でもそれって、こっちが誰だか判らないメールですよね</p><p>それでもこうやって、実際に白坂創介の逮捕がニュースになって、報道機関が大々的に取り上げたら勢いがどっちにあるか判るでしょああいう人たちは、場の雰囲気に乗るのよ</p><p>そして白坂のことについて、どんどん適当に悪人というレッテルを重ね貼りしてくれる</p><p>むしろ匿名のメールが先に来ていたことで、この事件の流れが偶然ではなく、誰かの計画の上にあるって感づいてくれているわだから、勢いに乗ってくれる</p><p>ミナホ姉さんは、オレの顔を見る</p><p>次は九時のニュースよ</p><p>これで終わりでは無いわ今夜は、十一時のニュースまで、白坂創介の悪行についての情報を小出しにしていくの日本中の人間が、白坂創介に注目して彼を心の底から憎むまでね</p><p>携帯テレビによるニュースは続く</p><p>一つのテレビ局のニュースで、芸能記者が白坂創介の別宅でのセックス・パーティについて語ってしまったことで</p><p>他の局でもそのニュースが解禁となる</p><p>色々な芸能記者が伝聞と憶測にまみれた、白坂創介の悪行を語る</p><p>白坂容疑者が担当するコマーシャルに出演した女優が、ロケ地のセブ島で彼に暴行されたと聞いたことがあります</p><p>芸能事務所から定期的に、アイドルの卵をパーティに提供させていたらしいね</p><p>どうも、大学時代にすでにレイプ事件を起こしているらしいが白坂一族の力で無理矢理揉み消したという噂が</p><p>各局入り乱れて白坂創介を救い様の無い悪人と報道していく</p><p>白坂家のテレビ局だけは</p><p>なぜか、東京のデパートの行列ができるスイーツ特集を流している</p><p>こちら、爆発炎上している白坂創介氏所有の建物前です</p><p>ついに中継車が、現場に到着したらしい</p><p>事件を目撃なさったという方に来ていただきました</p><p>そして画面に現れる</p><p>ノーマさん</p><p>えっと、わたしぃ道を歩いていたら突然、ドーンという爆発音がして、びっくりしちゃったんですよぉぉ</p><p>なぜか舌っ足らずな口調で、可愛い子ぶって喋るノーマさん</p><p>そしたらぁそこの家がボオボオと燃えだして、そこの穴から五、六人の黒い服を着た男の人たちが出て来ました</p><p>その人たちは、何か言ってましたか</p><p>はいこれで上手くいったとかぁ証拠隠滅は完璧だとか</p><p>それで、その人たちはどこへ</p><p>そしたらぁ突然、赤い服を着た人が現れてぇ待てーぃと叫んでぇ黒い人たちを全員、ブチ倒してしまいましたぁ</p><p>あ、赤い服の人ですか</p><p>はい全身赤いツナギみたいのを着た人でぇ、赤いヘルメットのおでこのところにＺって字が貼ってありました</p><p>その赤い人が放火犯人グループを全員倒したんですか</p><p>はい、そしてぇこれで一件落着だヨヨヨイ、ヨヨイ、ヨヨヨイ、ヨイめでてぇなあって言ってぇ、馬に乗って、去って行きました</p><p>馬ですか</p><p>はい馬でしたぁ</p><p>馬に乗りながらギターを弾いて、去って行きましたぁ</p><p>何かおかしいですか、あたしの話</p><p>ええっと爆発のショックで、色々と混乱していらっしゃるようですこちらの現場から、黒い服の男が五、六人、警察に連行されたということは確認されていますおそらく、それらの人物たちが放火事件の犯人だと思われますが詳細は、まだ判明しておりません一旦、スタジオにお返しします</p><p>画像がスタジオに切り替わる</p><p>うーん、ノーマくん、イマイチだなもうちょっと、トボケた感じが欲しいよね赤い服の男が現れたじゃなくて赤青ピンクのタイツを着た三人組が、でっかいトマホークを持って現れたとかだね</p><p>工藤父がそう、論評する</p><p>どうして、いつもふざけているんですか</p><p>ふざけている誰が</p><p>工藤さんです</p><p>バックミラー越しに工藤父の眼が、オレを見る</p><p>ふざけている方がいいんだよその方が、上手くいく</p><p>工藤父はクッと笑って、そう言った</p><p>でも本当は、すごく真面目な人なんじゃないですか工藤流だって、実際は強そうだし</p><p>実際も何も初めから強いです工藤流古武術は</p><p>工藤ちゃんが横から、そう言う</p><p>それなら何で一々、悪ふざけみたいなことをするんですこれじゃあ、丸でわざと弱そうにしているみたいじゃないですか</p><p>少年オレたちは、アスリートじゃねぇんだよ</p><p>オレは強いぞ、工藤流は最強だぞって、宣伝して歩いて何か、いいことがあんのか</p><p>むしろあいつは弱そうだ、あいつは、いい加減で適当だって思われている方がいいンだよオレたみたいなの商売ではな</p><p>昔さ本当の大昔さオレがまだ少年ぐらいの年で、本当に工藤流で世の中に打って出ようと思った頃があったんだわ</p><p>工藤父が運転しながら、気軽に言う</p><p>たまたま出会ったオッサンがいてなオレが工藤流の技を見せたら、こいつすごい、君は将来、大物になるだなんて、褒めてくれてなどうだい、私の仕事を手伝ってくれないかとか言いやがるんだよ</p><p>工藤父はただ前方を見ている</p><p>そしたらだそれは、どうしようもなく下らねえ、ヤクザ同士の抗争絡みの仕事でオレの役割は、見捨てられるのが最初から決まっていた鉄砲玉だった気付いた時は、もう遅い何とか、ヤクザを十数人ブチのめして警察にパクられたもちろん、最初のオッサンは助けに来ねぇオレは、何の後ろ盾も無くヤクザにケンカを売った馬鹿小僧ってことにされていた</p><p>工藤ちゃんが真剣に父親の話を聞いている</p><p>この話を聞くのは初めてらしい</p><p>どうにか、警察から釈放されてまだ未成年だったから、悦子が身元引受人に来てくれたあいつは二つ年上で、もう二十歳を越えていたからなで悦子に言われたんだ</p><p>ママ上様は、何と</p><p>あいつは、オレに言ったよあんた、バッカじゃないのあんなオッサンを信用するなんてそうだ最初にオッサンに技を披露した時に、悦子のやつも居たんだよなあの人が信用できる人間じゃないことなんて、最初にあの人の顔を見たときから判っていたことじゃないってこりゃ、堪えたよねぇ</p><p>工藤父は溜息を吐く</p><p>そうなんだわ最初に見た時には、確かにうさんくさくて、信用できそうにもないオヤジだなあって、思ったんだよそう感じていた筈なのにこいつすごい、君は将来、大物になるの一言で眼が眩んじまった人に技を褒めて貰うなんて、生まれて初めてだからなその言葉だけで、嬉しくなってこの人はオレを認めてくれたんだから、絶対に良い人だって盲信してしまった馬鹿だよなマジで、ガキだったってことだ</p><p>工藤ちゃんはジッと、父の言葉を聞いている</p><p>それ以来オレは、悦子には頭が上がらないんだあいつは凄いよオレみたいにすぐに頭に血が昇らずいつも、冷静に物事を見ている</p><p>その奥さんが今、浮気をしている</p><p>この人を裏切っている</p><p>まその後も、色々あって馬鹿なことにいっぱい首を突っ込んで何度も、痛い目に遭ってその度に悦子に助けられて結局、香月さんと知り合って香月さんの世話になることになったのが二十六の時かな香月さんはスゲェよオレはあんなに悪い人間を知らないでも正直なんだ香月さんは、自分が悪人だということを隠さないこれって、本当にスゲェことなんだぜ</p><p>それがみすずのお祖父さん</p><p>世の中のホンモノのクソ野郎は性分が悪人のくせに自分は善人だと思い込んでいる善いことをしているつもりで平然と他人を陥れていく</p><p>判るような気がする</p><p>香月さんは違うあの人は、自分が悪人だってことに気付いているそして、そのことを決して隠そうとしないフェアな人なんだオレは、あのジィさんには敵わない本気でそう思うよ</p><p>工藤父はそう言う</p><p>だからオレなりにフェアな形で、あのジィさんとは付き合ってきたんだ</p><p>フェアな形</p><p>オレはオレがミスったら、その責任はオレ自身が負いたいと思うだから、オレは絶対に、香月のジィさんの部下にはならねぇだから、正社員には死んでもならないんだ</p><p>あの年俸を貰っているというのは</p><p>そいつは嘘だよ現実には、香月さんとは個別の事件ごとに契約している工藤探偵事務所と香月さんの一対一の契約だ</p><p>それが、この人のプライドなのか</p><p>それは判りましたけれどだからって、何で、いつもふざけているんですか</p><p>そりゃあ、お前仕方ねぇだろ香月のジィさんを含め香月セキュリティ・サービスの連中は、みんなオレの味方ってわけじゃねえんだいつでも、敵になるかもしれない連中だお前、敵に自分の手の内を見せるか</p><p>見せません</p><p>だろむしろ、オレのことを侮っていてくれた方が助かるんだよ色々とな</p><p>それは判るけれど</p><p>でもちょっと、やり過ぎなんじゃ</p><p>工藤父が、チラッとオレを見る</p><p>少年オレの所属していることになっている警護課って何人居ると思う</p><p>トニーさんとノーマさんといや、他にもいるんですね</p><p>稽古場ビルで逃がしたヴァイオラの手下を追跡している人間が居るはずだ</p><p>それに、今までの事前調査だってとても、三人だけでやったとはとても思えない</p><p>そうだ警護課には、もう一人、影の男がいる</p><p>工藤父がもったいぶるようにそう言う</p><p>一人以上でしょう</p><p>さっきの工藤ちゃんと、この人のやり取りを見ている</p><p>判ってきたじゃねえか、少年</p><p>嬉しそうに、工藤父は言った</p><p>オレは香月さんの裏の部隊と、表の香月セキュリティ・サービスを繋ぐ役割もしているんだよホンモノの裏のメンバーは、絶対に表の連中とは顔を合わさないオレだけが接点なんだだからセキュリティ・サービスの本社に出入りする</p><p>でもだからといって、表のセキュリティ・サービスの連中に、オレも身内の仲間だと思われるわけにはいかないんだオレは、あいつらにとってはイレギュラーの困ったちゃんでなけりゃいけないそうしないと、勘違いしてセキュリティ・サービスの中の人間関係の順列で、オレに命令してきたりするからな</p><p>それでわざと、いつもふざけた行動をしている</p><p>もちろんこんな真似をしている以上、やつらにナメられるのは仕方がないと思っているだがあんまりにも度を超えてナメやがった野郎のケツは必ず、蹴飛ばしてきているさっき、デビル・チョップで失神させてやった新人みたいにな</p><p>あれは制裁だったのか</p><p>でも、だからって奥さんや息子さんや上の娘さんにも家族の前でも、ずっとふざけたまんまの姿を見せているんですか</p><p>仕事が終わった後の家庭に戻った時でも</p><p>仕方ないだろこういうのは、二十四時間ずっと続けて、初めて意味があるんだ家族の前だけ、真面目な顔とかできるかそれに、あいつらは香月セキュリティ・サービスの正社員だしな</p><p>工藤父は、カハッと笑う</p><p>しょうがないよなあいつらに、オレみたいな生き方は勧められないしな</p><p>そして工藤ちゃんに言う</p><p>ミッチィくんだっていいんだぜこんなパパのことは見捨てて、あっちで安定した生活をした方が幸せになれるかもしれねえ</p><p>いいえわたくしは工藤流の人間ですから</p><p>ミッチィくん</p><p>わたくしはお父様の生き様を尊敬しております</p><p>娘の言葉に工藤父は</p><p>くぅぅ泣かせるねえミッチィくんはなあ、少年っ</p><p>何でオレ</p><p>だからミッチィくんのこと、頼んだぜ</p><p>お前ミッチィくんのバージン、狙っているんだろ</p><p>ミッチィくんもこいつで、いいんだな</p><p>なら仕方ないじゃねえか</p><p>さてこのまま夜中まで、高度な情報戦が続きます</p><p>工藤父とは、もうすぐ一度別れることになります</p><p>松田優作モドキでスタートして、次の回には馬鹿キャラにしていまい申し訳ありません</p><p>一応、最初からの狙いだったんですけれど</p><p>松田優作さんという人は、原田芳雄さんという役者さんに憧れていたそうです</p><p>この前原田さんが亡くなられたニュースを見たときに、思ったことがあります</p><p>松田優作さんがもし、長生きなさっていたなら</p><p>年を重ねられた彼はどんな芝居をしたのだろうかと</p><p>アクションや派手な芝居ができない年齢になった後他のジャンルに挑戦しただろうか</p><p>コメディや、コントなんかにも出たりはしなかっただろうか</p><p>そういう諸々のことを考えた時ギャグキャラとしての工藤ちゃんを設定してみました</p><p>松田優作さんはあの時代のハードボイルドが、一歩間違えればギャグすれすれだったことに気付いていたと思います</p><p>ということなので工藤父も、また変化していきます</p><p>賛否の分かれているキャラですが温かい目で見てやって下さい</p><p>（ごめんなさい、今日多分、更新遅れます０時には間に合いません）</p><p>169．父と娘</p><p>お父様なぜ、今、そんな話を</p><p>工藤ちゃんが父親に尋ねる</p><p>そりゃ、ミッチィくんが色を知る年齢になったからだ</p><p>父は運転しながら、そう答える</p><p>そろそろオレから離れるべき年頃だろ</p><p>真面目な横顔</p><p>工藤ちゃんが小さく呟く</p><p>わたくし昼間に、黒い森のマルゴ様という方から、戦い方についてダメ出しをいただきました</p><p>ああ昼飯を食べた後の</p><p>偽右翼との戦いか</p><p>わたくしはそれで自分の戦闘が、いかにお父様のサポートに支えられていたのかを思い知りました</p><p>あの時、マルゴさんは工藤ちゃんが、いかに戦闘空間全体を見ていないかを指摘した</p><p>そうか工藤ちゃんは、普段はお父さんと一緒に闘ってきたから</p><p>戦場全体を見通すのは、工藤父の担当で工藤ちゃんは、お父さんにサポートして貰いながら、自由に伸び伸びと闘っていたんだろう</p><p>知ってるよ見ていたからな</p><p>あの時にはすでにオレたちに張り付いていたんだ</p><p>わたくしは指摘を受けるまで、自分がいかにお父様に助けられて戦闘していたのかを理解していませんでした</p><p>うんでも、もう判ったんだろ</p><p>さっきの屋敷の風呂場での戦闘ミッチィくんの位置取りは、良かった敵の後続部隊の襲撃に備えながら、いつでもオレのサポートをすることができ、なおかつ黒森さんを守れる絶好の位置に付いていた合格点をやろう</p><p>父と娘はそんな話を続ける</p><p>だからミッチィくんは、そろそろオレから卒業しないといけない</p><p>そんな、お父様</p><p>オレの工藤流古武術はあくまでも、オレがオレの生き方に合わせてアレンジしたもんだミッチィくんは、ミッチィくんで自分の工藤流を考えてみるべきなんじゃねえのかな</p><p>父親はそう娘に告げる</p><p>わたくしの</p><p>ああオレとミッチィくんは、違う人間だ生まれた時期も違うし、育った環境も違う何よりオレは男でミッチィくんは女だ違う人間なんだから、考え方だって違う生き方だって違うはずだろう</p><p>工藤ちゃんは、真剣な顔で父の話を聞いていた</p><p>そんならミッチィくんにとっての工藤流古武術だって、オレとは違うものにならなきゃならねえだろ人間のやる行動は、どんなことでもその人間の内面の全てを表す見てみなオレは、こんな下らない馬鹿げた格好をしていて、ミッチィくんは名門女子校の制服を着ているオレの着こなしはダラしねぇが、ミッチィくんはピシッとしている髪の毛なんざ、綺麗に梳いてあってサラサラじゃねぇかオレとミッチィくんは、本質的なところで違うんだよ</p><p>父と娘は、違う</p><p>違う以上は、別れないといけない</p><p>今までは、子供だと思っていたからオレの真似をしてりゃあ良かったのかもしれないでもミッチィくんは、もう大人だ自分の道を探して行かなければ、ならない</p><p>わたくしの道ですか</p><p>そうだオレが、香月のジィさんを主人に選んだようにミッチィくんも、自分の主を決めたんだろ</p><p>工藤ちゃんはうつむいて答える</p><p>はいわたくしは、みすず様を生涯の主といたします</p><p>工藤父はクッと笑った</p><p>ならそのうちオレらは、敵同士になるかもしれねえな</p><p>香月閣下とみすずが対立するかもしれない</p><p>その可能性を二人は、すでに考えている</p><p>お父様わたくしのことをミッチィくんと呼ぶのは、もうお止しになって下さい</p><p>工藤ちゃんが父に言う</p><p>わたくしはお父様の愛弟子ではなくなるのですから</p><p>そんならお前もオレをお父様と呼ぶのは止めるんだな</p><p>父は寂しそうに微笑む</p><p>いいえお父様は、お父様ですどんなことがあってもお父様は、わたくしのお父様ですから</p><p>工藤ちゃんはそう答える</p><p>クククッお前は、本当に真面目だねえそういうところは、悦子に似たのかな</p><p>工藤父が妻の名前を口にする</p><p>お父様、ママ上様は</p><p>おっと、それから先は口にするんじゃねえぞ、美智</p><p>父は娘の言葉を遮る</p><p>ご存じなのですね</p><p>工藤父は答えない</p><p>少し間を置いて口を開く</p><p>パパから最後のアドバイスだ美智、お前は自分の家族を探せ</p><p>恋人ってのは楽しいだが、長続きはしない恋ってのは、絶対に終わるどんなキュートな感情も、いつかは古くなる、悪くなる、腐っていく</p><p>恋は終わる</p><p>だが家族は終わらないどれだけ時が経っても死んでも家族は家族だその代わり、逃れられねえ一度家族になってしまったら、その縁は永遠に追っ掛けてくる家族は、辞められねえんだ</p><p>家族は辞められない</p><p>悦子とは、小学校以来の仲だ一緒に、悪い遊びを散々やった悪友から、恋人になって、結婚したオレはあいつを家族だと思っていたがあいつにとってのオレは違ったらしいだから、あいつの中の恋が終わればオレはお払い箱だそれは仕方がねえことだ</p><p>恋と家族</p><p>だがそれでも、オレにとってはあいつは家族なんだあいつのことは、一生面倒を見るオレと別れた後でもな</p><p>工藤ちゃんが小さく呟いた</p><p>山岡の野郎には、キッチリ落とし前を付けさせるオレの工藤流は馬鹿にされるのは仕方ねぇだが、ナメられたら相手のケツを蹴り返すそれが、オレの生き方だからな</p><p>オレは口を開く</p><p>工藤ちゃん、オレの家族になってくれ</p><p>オレはみすずも、メグも、マナもミナホ姉さんや、克子姉や、渚や、寧さんやマルゴさんだってみんな、オレの家族にするって決めたんだ家族みたいに大切なんだあの人たちが</p><p>オレは真っ直ぐに、工藤ちゃんを見る</p><p>だから工藤ちゃんも、オレとみすずの家族になって欲しいみすずの家来じゃなくってオレたちの家族の一員に</p><p>そのお申し出しばらく考えさせて下さい</p><p>工藤父が、笑ってミナホ姉さんに言う</p><p>いいねえ、若いってのは何でも、直接的でそう思いませんかね黒森さん</p><p>ミナホ姉さんは、工藤父の言葉を無視して工藤ちゃんを見る</p><p>もうすぐあたしたちの家に着きますどうぞ、好きなだけあたしたち家族の姿を見てそして、工藤さんが気に入ってくれたのならあたしたちの家族に加わって誰もあなたに強制はしないわ</p><p>オレたちの家長としてミナホ姉さんは、工藤ちゃんにそう言った</p><p>はい拝見させていただきます</p><p>工藤ちゃんも、生真面目にそう返事をする</p><p>んそろそろだな</p><p>フロントガラスの向こうにオレたちの学校が見えてくる</p><p>工藤さんこの辺で結構ですありがとうございました</p><p>工藤父は車を停めた</p><p>後続の工藤探偵事務所のバンも停止する</p><p>さすがに、オレを自分の城に招き入れるようなことはしねえよな</p><p>フンと鼻で笑う工藤父</p><p>はいあたしの城には、男性は入れませんから</p><p>ミナホ姉さんが、そう答える</p><p>おいおい、この少年がいるじゃねぇか</p><p>その問いに、ミナホ姉さんは</p><p>吉田くんは、あたしたちの大切な家族ですから例外です</p><p>工藤父は苦笑する</p><p>まあ、いいけどよ美智のことを頼んますちょっと頭が固いがいい女にはなると思っている</p><p>はいお預かり致しますわ</p><p>工藤父が運転席のドアを開けて、外に出る</p><p>オレは、今晩は学校の敷地の外で警戒を続けるシザーリオ・ヴァイオラでも白坂家の兵隊でも、襲撃して来たやつらは勝手に迎撃するからな</p><p>お任せ致しますあたしは工藤さんを信頼していますから</p><p>ミナホ姉さんは笑って、工藤父にそう言った</p><p>おだてんなよオレはそういうのに弱いんだ</p><p>そう言って、ドアを閉める</p><p>そのまま振り返らずに、自分のバンへと向かう</p><p>車の中から父の背中を見て工藤ちゃんが、声を漏らす</p><p>今父は、娘を突き放した</p><p>娘は、これから先独り立ちしていかなければならない</p><p>自分の新しい家族を見つけるのだ</p><p>トニー、とっとと開けろ今夜は、この車の中で野営すっからな</p><p>えー、勘弁して下さいよボス</p><p>ノーマは、どうした</p><p>就業時間が過ぎたから、自宅に直帰したと思いますけれど</p><p>呼び戻せ今夜は、三人で朝まで警戒監視する</p><p>えー、マジっすかぁ</p><p>つべこべ、言わずにコンビニに寄って、牛乳とアンパン買ってこい</p><p>いやもっと美味いもん食いましょうよ、ボス</p><p>うるさい、うるさい、うるさーい張り込みには、牛乳とアンパンてのが決まりなんだよっ</p><p>そんな声を聞いている間に</p><p>ミナホ姉さんが、運転席に座る</p><p>工藤ちゃんが小さく頷く</p><p>オレたちの車が走り出す</p><p>工藤父の姿がどんどん小さくなっていく</p><p>お父様はわたくしに自分の工藤流を見つけろとおっしゃいましたが</p><p>寂しそうな、工藤ちゃん</p><p>わたくしには何をどうすれば良いのか、皆目見当が付きません子供の頃からずっと父の教えだけを信じて、今までやってきたのですから</p><p>それでも工藤ちゃんがお父さんのやり方を見てここは、直した方が良いのにって思ったことは無かったの</p><p>オレの言葉に、工藤ちゃんがハッとする</p><p>まずはさそういうところから変えてみたらどうかな</p><p>工藤ちゃんがうんと頷く</p><p>わたくしずっと、思っていたことがあるんです</p><p>工藤ちゃんの眼に、光が戻る</p><p>お父様は敵に技を仕掛けながら、その技の名前を叫びますがそれは常に舌を噛む危険をはらんでいますですから技の名は、相手に技を仕掛けた後に叫ぶべきではないかと</p><p>技の名前は絶対に叫ばないといけないのかい</p><p>う、うんいいんじゃないそういうことを違えることだって立派に工藤ちゃん独自の工藤流を造っていくことに繋がると思うよ</p><p>それでもこれが彼女の第一歩なんだと思う</p><p>だから肯定する</p><p>背中を押してあげないと</p><p>それでいつかは、彼女が技の名前を叫ばないようになってくれると</p><p>とても、助かる</p><p>吉田様、お願いがあります</p><p>工藤ちゃんが、ジッとオレを見る</p><p>な、何だい</p><p>わたくしのことをこれからミッチィと呼んで下さい</p><p>恥ずかしそうに彼女は、そう言った</p><p>ミッチィくんてこと</p><p>お父さんの代わりに</p><p>いいえ、ミッチィくんではありません吉田様には、ただのミッチィと呼んでいただきたいのです</p><p>大きな瞳がオレを見上げる</p><p>わたくしのことをミッチィくんと呼ぶのはお父様だけですから</p><p>やっぱり、寂しいんだな</p><p>お父さんと別れることになって</p><p>判ったよ、ミッチィその代わり、オレも頼みがある</p><p>何でございましょう、吉田様</p><p>身構えるミッチィ</p><p>その吉田様っていうのを止めてくれオレたちは仲間だろ様を付けて呼ばれるのは、身体がかゆくなるよ</p><p>オレの言葉にミッチィは、ニッコリと微笑んだ</p><p>判りました吉田</p><p>よ吉田</p><p>あのご要望通りに、様を外してみたのですがそういう意味では無かったのですか</p><p>オレも、ミッチィって呼ぶんだし</p><p>それで構わないよよろしく、ミッチィ</p><p>こちらこそ、よろしくお願いします吉田</p><p>年下とはいえ</p><p>こんなに小柄で可愛らしい子に、呼び捨てにされるってのは</p><p>うんまた、何か違う趣があるな</p><p>これはこれで、アリだと思う</p><p>何とか、無事に着いたわね</p><p>そしてようやくオレたちの車が、学校に到着する</p><p>さっきと同じ様に正面玄関から中へ入った</p><p>もちろん、ミナホ姉さんの顔は警備員さんも知っているから黙って、通してくれる</p><p>空が真っ赤な夕焼けになっていた</p><p>時刻は午後五時五十二分</p><p>六時もニュースを続けている局もあるし七時には国営放送のニュースがあるわまだまだ、攻撃を仕掛けないとね</p><p>ミナホ姉さんは校舎に一番近い、駐車スペースに車を停めた</p><p>オレたちは車を降りて校長室へ向かう</p><p>おっ、お帰りっ</p><p>校長室の下の監視室では寧さんが、オレたちを出迎えてくれた</p><p>寧さんはまだ、ミッチィのことを知らないんだっけ</p><p>寧さんこちらは、みすずの警護役で</p><p>知ってるよ、工藤美智さんでしょ</p><p>お昼の野球部のグラウンドでの乱闘観てたから</p><p>あ監視カメラで</p><p>この部屋から観てたんだ</p><p>でも、寧さんの言い方だと</p><p>ミッチィが野球の試合に出ていて、相手チームと乱闘したみたいだ</p><p>わたくしも、存じ上げております奈島寧様ですね</p><p>ミッチィも、お父さんからオレたち黒い森のメンバーの調査ファイルは、見せられているのだろう</p><p>そうだよ、寧さんだよっええっとミッちゃんでいいのかな</p><p>はいお好きにお呼び下さい</p><p>ヨッちゃんは何て、呼んでいるのかな</p><p>寧さんが、オレを見てクフフと笑う</p><p>えっとミッチィ</p><p>何だって、聞こえないよおっ</p><p>ミッチィ</p><p>オレが校長室に入るまでに、廊下でミッチィと会話していたのを隠しマイクで聞いていたな</p><p>ふーんミッチィねぇ</p><p>ジトッとした眼で、オレを見る寧さん</p><p>そ、それはわたくしが吉田にお願いしたことで</p><p>吉田呼び捨てなんだぁ</p><p>ヤブヘビだぁ</p><p>寧そんなことして遊んでいる暇があったら、どんどん書き込んで</p><p>ノートパソコンに向かっているマルゴさんが、寧さんを叱る</p><p>吉田くんもできれば手伝って欲しいんだけどな</p><p>え何を</p><p>見るとマルゴさんや克子姉だけでなく、メグまでがノートパソコンに向かっている</p><p>ヨシくん、色んなネット上の掲示板にね情報の書き込みをするのよ</p><p>書き込み</p><p>白坂創介という人間は、他にもアイドルをレイプしているらしいとかあのアイドルもレイプされているぞとか内容は何でもいいから、白坂の悪事をセンセーショナルに書き込むのそれで書き込んだ後に、必ず動画投稿サイトのアドレスを貼るのよ</p><p>動画投稿サイトのアドレス</p><p>克子姉が、その先を話す</p><p>世界中の動画投稿サイトにマルゴ様とあたしで、白坂創介のレイプ映像をアップしているのよそれなりに名前の知られた、ちょっと前のアイドルさんたちを犯している映像よそこへ、どんどんネットの人たちを誘導して</p><p>ああミナホ姉さんが、大金を払って流出させる許可を得たという</p><p>白坂のアイドル・レイプ動画を、どんどんネット上にアップしているんだ</p><p>みんな興味本位に観るだろう</p><p>そして白坂創介という人間を知る</p><p>レイプ魔として</p><p>こちらがアップしてしばらくすると、白坂家の関係者が動画を消しに掛かるからまた、別のサイトにアップするんだで、そのアドレスを広めるちょっとした、追いかけっこだよ</p><p>マルゴさんが笑いながらそう言う</p><p>でも効果は出ているわねネットの世界は、ちょっとしたお祭り状態よマルゴと克子以外にも、動画のアップをしてくれている人も出てきているわね</p><p>ミナホ姉さんは自分のノートパソコンを見ながら、そう言った</p><p>とにかく七時までは、地道にこの作業を続けましょう</p><p>と、ミナホ姉さんが言った途端</p><p>ああたし、アクセス禁止になっちゃいました</p><p>メグがマルゴさんに言う</p><p>じゃ、そっちのパソコンを使って回線も別のに繋ぎ換えるから</p><p>どうやら、ここには何種類もの回線が通っているらしい</p><p>あのオレ、コンピューターは詳しくないんで</p><p>ああ吉田くんは、普段は全然使ってないものね</p><p>ミナホ姉さんが、オレに微笑む</p><p>工藤さんは</p><p>マルゴさんが、ミッチィを見る</p><p>一通りは使えます</p><p>じゃあも、そっちのパソコンを使ってみて</p><p>ミッチィも、パソコン戦線に加わる</p><p>オレは何をしましょうか</p><p>克子姉が、オレを見上げる</p><p>それならあなたは、お夕飯の支度を手伝ってちょうだい</p><p>夕飯</p><p>お台所で、マナちゃんが一人でがんばっているから</p><p>そうかさすがに、ネットに自分の父親の悪口を書くのは</p><p>克子姉が気を遣って、この仕事からは外してくれたんだな</p><p>メグの方は、平然と書き込みを続けているけれど</p><p>あんっまた、アクセス禁止になっちゃったどうなっているのっ</p><p>興奮して、叫ぶメグ</p><p>うん、恵美ちゃんはもういいやありがとう吉田くんと、マナちゃんの方へ行ってくれる</p><p>マルゴさんがメグに言う</p><p>そんなに白坂の追い込みに協力したいんだメグは</p><p>マナちゃん一人に夕食の準備をさせるのは、可哀想だろ吉田くんと一緒に行ってあげて</p><p>マルゴさんは、優しくそう言ってくれた</p><p>はい判りましたヨシくん、行こう</p><p>あれ雪乃は</p><p>そう言えばあいつは、どうした</p><p>雪乃なら、あそこよ</p><p>メグが手で指差す</p><p>今朝、マナが繋がれていた場所に居た</p><p>やっぱり首輪をはめられて</p><p>鉄の鎖で繋がれている</p><p>ビリビリに破かれた制服を着たまま</p><p>おっぱいも股間もむき出しだ</p><p>そして呆然として、テレビの画面を眺めていた</p><p>監視室の複数のモニターが、現在放映している全てのテレビ局の映像を流していた</p><p>ニュースをやっている局の過半数が再び、白坂創介の続報を流している</p><p>白坂家のテレビ局だけは五百円で食べられる大盛りランチのお店特集を流していた</p><p>ミナホ姉さんが続報を流している局の音声のボリュームを上げる</p><p>本当に、この白坂創介という人間は、芸能界に寄生する極悪人だったんです例えばですね、私が聞いた話では</p><p>芸能コメンテイターが、興奮気味に熱く話している</p><p>白坂の芸能人とのセックス画像がどんどん流出し</p><p>そのことが、ネット上で話題になっている現在</p><p>芸能関係の記者は、ここぞとばかりに白坂の悪行を報告している</p><p>今はそういう祭りの時間なんだろう</p><p>いやあ、許せないっ本当に許せないですよこんなやつは</p><p>祭りと聞いて、熱血漢で売っているスポーツキャスターまでが、駆けつけてきた</p><p>すでに最初のニュース</p><p>オーストラリアでの連続少女レイプ容疑というニュースは、消し飛んでいる</p><p>現在の話題は白坂の家名と大手広告代理店の部長という立場を利用して、芸能人やアイドルを毒牙に掛けてきたレイプ魔・白坂創介ということに集中していた</p><p>あたしたちが書き込んでいない情報も流出しているわ白坂のセックス・パーティに参加した芸能人の名簿とかね</p><p>ミナホ姉さんが、ネットの世界の状況を教えてくれた</p><p>勢いは、こちらにある</p><p>白坂創介という人間は叩いてもいいという空気になった今</p><p>様々な人間が、ずっと黙っていた恨みをネットの世界で暴露し始めた</p><p>その中には白坂に犯された、元芸能人もいるだろう</p><p>その家族や友人</p><p>恋人を犯された人まで</p><p>面白いわね白坂創介の収賄や脱税についての情報を書き込んでいる人もいるわ</p><p>そうか個人的に白坂に恨みを持つ者までが</p><p>白坂の悪事について語り始めた</p><p>とんでもない勢いで</p><p>白坂創介という一人の人間が日本の敵になっていく</p><p>こんなの嘘よパパ</p><p>雪乃が絶望の声を漏らした</p><p>さて白坂家は、いつまで耐えられるかしらね</p><p>ミナホ姉さんが冷たく、笑う</p><p>そろそろ憎しみの炎が、白坂創介個人から白坂家そのものに燃え広がっていくわよ</p><p>さて、月曜日だ</p><p>工藤父がOUTして、みすず以外のフルメンバーになりました</p><p>しばらくは、情報戦が続きます</p><p>170．修羅場と日常</p><p>メグと台所へ行ってみると</p><p>マナが料理の本を睨んだまま固まっていた</p><p>マナは、さっき別れた時と同じ私服のままだった</p><p>オレが、声を掛けると</p><p>カレーを作ろうと思ってていうか、あたし、カレーしか作ったことないから</p><p>マナは、お嬢様で家には、ずっとお手伝いさんに来て貰っていたんだよな</p><p>普段は料理なんてしていないんだろう</p><p>カレーだけは、作れるんだよ前に学校でキャンプに行った時に作ったから</p><p>マナは、そう言うけれど</p><p>作ってないじゃん</p><p>でも、たくさんの量を一遍に作ったこと無いから</p><p>材料の分量が判らないんだ</p><p>学校で作った時は、班ごとに材料は用意してあったんだろうし</p><p>あたしが教えてあげるわ</p><p>メグがエプロンを付ける</p><p>判るのかメグ</p><p>メグは冷蔵庫の中を調べて</p><p>山峰家は、お母さんも働いているから小学校の時から、週に何回かはあたしがご飯の支度をしていたの</p><p>メグはてきぱきと必要な物を取り出していく</p><p>カレーライスとサラダでいいのよね</p><p>有能な姉の登場に、マナがニッと微笑む</p><p>ヨシくんは、お米を磨いでくれる</p><p>ああ何合炊く</p><p>メグは、炊飯器を指差した</p><p>その炊飯器で、目一杯炊けるだけ多分、足りなくなるからもう一回ぐらい、炊かないといけないんじゃないかな</p><p>この監視室に常駐していた黒い森のメンバーは、ほんの数日前まではミナホ姉さんと克子姉とマルゴさんと寧さんの四人だけだった</p><p>だから、炊飯器も家庭用の普通サイズの物しかない</p><p>しかし、今は四人にプラスして、オレとメグとマナとミッチィと雪乃合計九人も居る</p><p>うん二回は炊かないとな</p><p>どうせ、全員一緒には食べられないと思うからいいんじゃない順番に食べるんなら、先の人が食べている間に次のを炊けばいいんだもの</p><p>マルゴさんと克子姉を中心としたネット上での工作活動は続いている</p><p>夜の十一時台のニュースまでは、こんな状況のままだろう</p><p>確かに順番に抜けて食べるのなら問題は無い</p><p>一気に食料が無くなっちゃっても平気なのかな</p><p>今は、シザーリオ・ヴァイオラのこともある</p><p>しばらくは、このまま学校の中に隠れているんだろうし</p><p>冷蔵庫の中の食材は、なるべく残して置いた方がいいんじゃ</p><p>それは気にしなくていいって、克子さんが言ってた</p><p>食料品は、明日補充するって</p><p>えどうやって</p><p>あたしも、克子姉さんから聞いたわ学生食堂に食材を納入している業者に発注したそうよ届いたら、明日、あたしとヨシくんでこっちの部屋に運んでって</p><p>そうか明日は、平日だから</p><p>残りの連休分の食料品は、業者さんに持って来て貰うんだな</p><p>じゃあ、心配はいらないな</p><p>よし、作ろうか</p><p>オレたちは、メグの指示で手分けしながらカレーを作る</p><p>あそれは後から入れるの先に入れると煮崩れしちゃうから</p><p>うんメグお姉ちゃん</p><p>仲良く、料理をする腹違いの姉妹</p><p>何か、生まれてからずっと一緒に居る姉妹の様に、和気藹々としている</p><p>メグが笑って、オレに振り向く</p><p>そしたら、マナが</p><p>お兄ちゃんは、お料理しているあたしたちの姿にドキッとしちゃったんでしょ</p><p>小悪魔っぽく微笑む</p><p>いいんだよ、マナのお尻でもメグお姉ちゃんのお尻でも触って</p><p>マナが自分のミニスカートを捲り上げる</p><p>マナは、パンティを履いていない</p><p>剥きたての卵のような丸くつるりとした裸のお尻が見える</p><p>マナお料理中よお尻出したりしないのっ</p><p>メグが妹を叱る</p><p>オレは、背中からメグを抱き締める</p><p>もうヨシくんまで</p><p>恥ずかしがるメグ</p><p>料理している時のメグって、とってもセクシーだよ</p><p>メグの鍛えられてキュッと締まっているお尻を撫でる</p><p>うん、いい触り心地だ</p><p>マナが、オレにお尻を突き出し</p><p>お兄ちゃんマナのは</p><p>マナのお尻を触る</p><p>十四歳の裸尻の弾力はすごい</p><p>肌触りも違う</p><p>それ以上は、今は止めて火を使っているんだから</p><p>また後でね</p><p>キスするのもダメか</p><p>いいわして</p><p>メグの柔らかい唇にキスする</p><p>それだけで、メグはうっとりした顔になる</p><p>お兄ちゃん、マナにもして</p><p>マナのぷっくりとした可愛い唇その感触</p><p>えへへお兄ちゃん、大好き</p><p>その二人の笑顔を見て</p><p>オレは急に心配になる</p><p>さっき、ミッチィのお父さんに言われたんだけどさ</p><p>オレは思い出す</p><p>ミッチィって工藤さんのこと</p><p>マナが尋ねる</p><p>うんもう仲間になったんだから、これからはミッチィって呼んで欲しいんだって</p><p>そっかミッチィさん、ミッチィお姉ちゃんあたしは、何て呼ぼうかな</p><p>マナが、そんなことを呟いている</p><p>それでさここへ戻って来る途中の車の中で、ミッチィのお父さんに言われたんだどんな恋もいつか終わるだけと、家族は終わらないって</p><p>恋が終わるのなら</p><p>この二人も、いつかオレから離れて行くのだろうか</p><p>あら、あのお父さん、見た目と違ってそういうことを言う人なの</p><p>メグが、驚いている</p><p>でも、正しいよね恋は終わっちゃうけれど、家族はずっと家族だもん</p><p>マナが、微笑む</p><p>お兄ちゃん、あたしたち家族になれて本当に良かったね</p><p>マナね今、とっても変な感じなの舞夏さんの時の記憶がね確かに、あたしは白坂創介さんの娘で、雪乃さんと姉妹だったはずなんだけれどそういう記憶が全部、映画で観た自分じゃ無い人の記憶みたいなのきっと、お兄ちゃんがマナを家族にしてくれたからだよね</p><p>あたしの家族は、お兄ちゃんとメグお姉ちゃんとみすずお姉ちゃんとりあえず、今はね早く、黒い森の人たちが、あたしのことを許してくれたらいいなって思っているのそしたら、マナみんなとも家族になれるのに</p><p>マナは無邪気に微笑んだ</p><p>大丈夫よマナは、ちゃんとヨシくんのセックス奴隷になっているから奴隷だって家族だって、ヨシくんも言ってくれてたじゃない</p><p>うんそうだねメグお姉ちゃん</p><p>でも、気を緩めちゃダメよ精一杯、奴隷として頑張るのよそうしたら、きっと御名穂さんや他のみなさんも、マナのことを認めてくれるわ</p><p>判っている</p><p>マナはもう、オレの家族になっている</p><p>心から</p><p>あたしもヨシくんの奥さんなんだからっ家族よね</p><p>あでも、変な独占意識とか持たないように心掛けるからヨシくんには、他の子たちもいることはよく判っているわみんなが、ヨシくんを必要としていることもだから、あたしのことは変に気にしなくていいのよヨシくんが、他の子とセックスしても浮気とか思わないから</p><p>でも、いいのかそれで</p><p>オレは不安だった</p><p>どうしたの何が心配</p><p>メグが、オレの身体を抱き締める</p><p>オレが身勝手なことをしたら、メグに見捨てられちゃうような気がしていや、もちろんメグは、オレが要らなくなったらいつでも、他の人のところへ行っていいんだぞ</p><p>メグがオレの口を、自分の唇で塞ぐ</p><p>一生、一緒にいるのメグは、ヨシくんの妻であたしたちは、もう家族なんだから</p><p>そうだよ心配しすぎだよ、お兄ちゃんは</p><p>マナも後ろから、オレを抱き締める</p><p>あたしたちこれから先は、もうずっとずっと家族なんだから</p><p>家族は、終わらない</p><p>家族は、続く</p><p>家族だけは、死んでも家族だから</p><p>カレーライス、できましたよっ</p><p>監視室に戻ると</p><p>モニター画面を相手にした戦いは、続いていた</p><p>マルちゃんたち、先に食べてあたしとミッちゃんは今、大乱戦中だから</p><p>寧さんが、叫ぶ</p><p>時計を見ると七時過ぎ</p><p>国営放送のニュースですら、オーストラリアでの白坂の逮捕を取り上げていた</p><p>すっかり忘れていたけれど遠藤の叔父さんの市会議員の収賄事件も</p><p>扱いは小さいが全国ニュースだぞ、遠藤やったな</p><p>じゃあ、そうさせて貰おうかなこっちは大分、楽になったし</p><p>マルゴさんが、席を立つ</p><p>白坂創介と芸能人とのセックス映像は、全て完全に流出させたからあたしたちが動画投稿サイトにアップしなくても、もう他の人が勝手にどんどん拡散してくれているし</p><p>メグからお皿を受け取ってカレーを食べ始める</p><p>寧さんとミッチィは、何をしているんですか</p><p>オレはマルゴさんに、尋ねた</p><p>あの二人は某巨大掲示板とつぶやきサイトで、情報攪乱中工藤さんは凄いよ、謎の武士言葉で、裏情報を書き込んでいて白坂の新しいセックス画像にどんどん誘導しているから、掲示板の連中から武士神さまという名前まで貰っているよ</p><p>ミッチィそんな才能があるんだ</p><p>インターネット上での情報工作は、お父様に徹底的に教えていただきましたかつては赤いアラシの女王とかアラシの中で輝いてなどという異名を取ったこともあります</p><p>ミッチィそれはただのあらしなんじゃ</p><p>不意に克子姉の携帯が鳴る</p><p>もしもし了解です</p><p>克子姉から、ミナホ姉さんに</p><p>お嬢様恭子様からカウント・ゼロです</p><p>恭子さん</p><p>オーストラリアに居るという、マルゴさんの師匠で、黒い森の初代警護要員</p><p>恭子・ドスノメッキーさんから連絡って</p><p>タイミングとしては、今しかないわね決行よ</p><p>恭子様、ウイスキー、GOGOですッ</p><p>オーストラリアで、何が起こっているというんだ</p><p>マルゴ、白坂家の新聞社の動きを調べて</p><p>マルゴさんが、カレーライスの皿を置いてコンピューターの前に戻る</p><p>そのまま置いておいて、また後で食べるからっ</p><p>マルゴさんが、戦いの顔に戻る</p><p>お嬢様白坂家が、懇意にしているシテイ・ホテルと接触したようです</p><p>克子姉が叫んだ</p><p>ホテル</p><p>記者会見を開くつもりね</p><p>記者会見って</p><p>こっちでも確認した白坂家のテレビ局で、十時からのニュース・ショ－の時間を使って緊急・特別会見を放送するらしいよ</p><p>今は七時三十分</p><p>あと二時間半</p><p>克子オーストラリアの恭子さんとの連絡を密にして向こうの映像が送られてきたら、すぐにあたしに教えて</p><p>マルゴは、記者会見についての情報を可能な限り集めて</p><p>寧と美智さんは、十時からの記者会見で、とんでもないことが判明するらしいって、煽ってネットの人たちの興味を向けさせるのよ</p><p>かしこまって候ナリ</p><p>それぞれが自分のパソコンに向かう</p><p>ミナホ姉さんも他の人に指示をしながら、物凄い顔でモニターに食い付いている</p><p>ヨシくん、あたしたちだけでも先にご飯にしよう</p><p>でもオレも何かしないと</p><p>みんなが闘っているのに</p><p>でもヨシくんは、ああいうの得意じゃないでしょ</p><p>メグが、優しく微笑んでくれる</p><p>あたしもそうさっき、寧さんのお手伝いをしようとしたんだけど掲示板の書き込みなんてしたことなかったし全然、上手くいかなかった</p><p>それよりマナとあたしと三人で、ご飯を食べておきましょう次のお米をまた炊かないといけないしきっと十時になるまでは、御名穂さんたちはお食事できないと思うわ</p><p>多分、そうなんだろうな</p><p>あたしたちはあたしたちで自分が今、できることをするしかないのよ</p><p>オレは、マナに振り向く</p><p>マナご飯にしよう</p><p>うんお兄ちゃん</p><p>三人だけで食事を</p><p>あ、雪乃を忘れていた</p><p>ほら、雪乃ご飯</p><p>雪乃は、ぐったりして床に寝そべっていた</p><p>その横にカレーの皿を置く</p><p>いらないわ</p><p>力なく、そう答える</p><p>そんなこと言うなよオレとメグとマナで作ったんだぜ</p><p>雪乃が、ギッと眼を剥いてオレを睨む</p><p>あんたたちパパを陥れてどうするつもりよ</p><p>なぜか、工藤父の言葉を思い出していた</p><p>工藤父は何かにつけて仕方ないを連発してた</p><p>仕方ないじゃないかみんな、白坂創介には恨みと憎しみしか感じていないんだから</p><p>雪乃が黙り込む</p><p>テレビでもネットでも</p><p>日本中の人間が、白坂創介を糾弾している</p><p>白坂創介は今や、憎悪の対象になっていた</p><p>ミナホ姉さんの計画は、恐ろしい</p><p>これが、もし白坂創介が日本に居たなら</p><p>白坂は、自分で自分の弁護をしたかもしれない</p><p>白坂は名家の出身で、見栄えは良いし広告代理店の人間だから、言葉も上手いだろう</p><p>記者会見でも、ネット上でも白坂自身が自由に語ることができたなら</p><p>言葉巧みに疑惑を誤魔化し大衆の中には、白坂を擁護してくれるような連中まで現れたかもしれない</p><p>しかし白坂は今、オーストラリアの地で隔離されている</p><p>日本では、白坂の悪行が全て事実として語られ</p><p>そのことに本人が抗弁することはできない</p><p>むしろ白坂家と彼らの報道機関の手際の悪い対応が白坂創介の評判をさらに落とす結果になっている</p><p>今や彼に味方する人間は、誰も居ない</p><p>とにかく食えよここに置いておくから</p><p>オレは、寝転んだままの雪乃にそう言った</p><p>ズタズタに裂かれたスカートから雪乃の裸の尻が丸見えになっている</p><p>明日の予習をしましょう</p><p>食事が終わるとメグが言った</p><p>ヨシくん英語の予習した</p><p>こんな時に</p><p>こんな時だからこそきちんと、やっておこうね明日は、平日なんだから</p><p>メグは自分のカバンから教科書や辞書を取り出す</p><p>オレの教科書は教室のロッカーの中だ</p><p>でもオレ、勉強はオレ、大学行かないし</p><p>オレは克子姉と渚の店を手伝うんだから</p><p>大学に行かなくたって、勉強は必要です商売をやるなら、計算ができないといけないしパン屋さんには化学の知識、お花屋さんには生物の知識があった方がいいでしょう</p><p>メグは強く、そう主張する</p><p>でも英語は</p><p>別に海外とかに行く気は無いし</p><p>ヨシくんヨシくんはあたしの夫だけど、みすずさんの夫でもあるのよ</p><p>メグが怒った</p><p>みすずさんの夫なら英語ぐらいできないと困るでしょうきっと、みすずさん外国のお友達も多いわよ</p><p>確かにそんな気はする</p><p>あたしも一緒に頑張るから</p><p>あたしだってみすずさんの姉妹だものお姉さんに恥をかかすわけにはいかないわ</p><p>英語と後は、社会科の教科ね歴史も政治も経済もそういうことに対して、基本的な知識が無いと、みすずさんのお友達とは話ができないわよっ</p><p>あと、国語もね文学史くらいは知らないと</p><p>そんなほとんど全部じゃないか</p><p>オレ全然、勉強してないのに</p><p>入試が終わってからは、何もしていない</p><p>四月に入ってからは親父の失踪とかもあったし</p><p>全部やるのヨシくん、マナにスーパー・モデルになるために努力しろって言ったんでしょそれなら、自分だってみすずさんのために努力しないと</p><p>みすずのため</p><p>判ったやるよ</p><p>大丈夫よあたしが、ずっとヨシくんと一緒に勉強するからね</p><p>メグが、ニッと微笑む</p><p>そしたらヨシくんあたしの教科書を貸してあげるから、ここのページの知らない英単語を全部ノートに書き出してそして、辞書で意味を調べるいいわね</p><p>オレは英語の予習を始める</p><p>ヨシくん、姿勢が悪いぞ</p><p>メグが、オレの背中が丸くなっているのを注意してくれた</p><p>お兄ちゃんあたしも、一緒に勉強するっ</p><p>マナが、自分の教科書とノートを持って来る</p><p>連休の間の宿題があるの</p><p>マナはそう言うけれど</p><p>判ってるもう、あたしは学校へは戻れない白坂創介さんのことが、これだけニュースになっちゃったらねでも、お勉強はしなくちゃお兄ちゃんのために、スーパー・モデルになるんだもの最低でも、英語は喋れないとね</p><p>オレは、マナの頭を撫でてやる</p><p>今の騒ぎが終わったらミナホ姉さんに頼んで、マナの新しい学校を探して貰うから</p><p>うんそこには、吉田マナとしてお兄ちゃんの妹として通うねっ</p><p>マナは、にっこりと微笑む</p><p>その頃</p><p>修羅場の人たちは</p><p>ミナホ、記者会見の内容はほぼ、こっちの想定通りみたいだ</p><p>マルゴさんが叫ぶ</p><p>記者会見には、誰か潜り込ませられないかしら</p><p>難しいね白坂家は、大手の報道機関の記者しか、会場には入れないつもりらしいフリーの記者は、閉め出されると思うよ</p><p>ミナホ姉さんとマルゴさんの会話に克子姉が飛び込む</p><p>大手の新聞社から依頼されたということで名前のあるジャーナリストが参加することはできますよね</p><p>克子姉に、秘策があるらしい</p><p>ジャーナリストで評論家の海音寺先生は、あたしの顧客ですわあの先生は、元は新聞社にいらしたからツテはあるはずです</p><p>白坂創介の裏の顔についても、ご存じよね</p><p>はい古くから黒い森の常連だった方ですから</p><p>克子、すぐに電話して海音寺先生には幾らでも報酬を出すわ</p><p>克子姉が携帯に飛び付く</p><p>もしもし、海音寺先生ですか克子ですご無沙汰しておりますはい先生も御覧になっていらっしゃいますかそうです、白坂創介の件でいいえあたしたちは、白坂を助けたいわけではありません逆です先生にだけはお知らせいたしますが現在の白坂のニュースは、全て、あたしたちがリークしていますそうです白坂を完全に失墜させるためにこれは、あたしたちが始めたことですそれで、ですね先生実は、先生にご相談したいことがございまして</p><p>熱い夜は続く</p><p>さて、火曜日だ</p><p>がんばろう眠いデス眠いDEATH</p><p>次話は、いよいよ記者会見</p><p>情報戦のクライマックスになります</p><p>そちらの方も、そろそろクライマックスです</p><p>171．渾身の一撃</p><p>オーストラリアのレイプ事件の被害者が、白坂家の雇った弁護士との示談交渉に応じたんだよ</p><p>マルゴさんがカレーの続きを食べながら、オレたちに教えてくれる</p><p>ああ警察への訴えを取り下げた以上、オーストラリアでの白坂の罪は一旦消滅する</p><p>警察から、釈放される</p><p>もちろん被害者側が示談に応じたのは、こちらの指示だけどね</p><p>オーストラリアではマルゴさんの師匠である、恭子・ドスノメッキーという人が裏で動いているらしい</p><p>どうして、この段階で示談にしたんです</p><p>メグが、マルゴさんに言った</p><p>そりゃ、決まっているだろうこのままにしておくと白坂創介が、このままオーストラリアで取り調べを受けて、オーストラリアの裁判を受けて、オーストラリアの刑務所に服役することになってしまう</p><p>オーストラリアで、現地の少女をレイプしたことになっているんだから</p><p>当然、現地の司法で裁かれることになるよな</p><p>ミナホは、自分の手で白坂創介を地獄に堕としたいんだ</p><p>なるほどネット上の話題は、すっかり白坂が海外でレイプ事件を起こしたことから、芸能界スキャンダルに変わっている</p><p>今ここで、白坂が帰国すれば日本中から大変な憎悪の眼を向けられることになる</p><p>それと白坂本家に対する罠だよ</p><p>罠ですか</p><p>うんまあ、記者会見を楽しみにしていてよ</p><p>すると克子姉が、ノートパソコンから顔を上げる</p><p>お嬢様できましたっ全て、準備オーケイです</p><p>ミナホ姉さんが、振り返る</p><p>海音寺先生には</p><p>概要のレポートをすでにお送りしました警察には、いつ知らせますか</p><p>十時きっかりでいいわ記者会見がスタートするのと同時にして</p><p>はい警視庁と静岡県警、両方にメールします</p><p>警察に何を知らせるのだろう</p><p>ご苦労様克子も、少し休んで今のうちに食事を</p><p>お嬢様は</p><p>あたしは今夜は、何も食べたくないわ</p><p>栄養剤を用意致しましょうか</p><p>うん頼むわ土壇場で倒れるわけにはいかないから</p><p>ミナホ姉さんは眼を爛々と輝かせている</p><p>十二年掛けた復讐が</p><p>今夜実を結ぼうとしている</p><p>寧と工藤さんも、交代で休んで十時になったら、また活躍して貰わないといけないから</p><p>寧さんとミッチィは、相変わらずネット上の世論誘導を続けている</p><p>あたしは後でいいから、ミッちゃん先にご飯食べて来なよっ</p><p>合点承知のすけざえもんっ</p><p>ミッチィ</p><p>ネットで、どんなキャラになっているんだよ</p><p>今は、るそんすけざえもんとベロだしチョンマと小野妹子の姉という三つの名前を使い分けて、自演しておりました</p><p>ミッチィは、胸を張ってそう報告する</p><p>そうなの、大変ねはい、カレーライス</p><p>メグがニコニコ微笑んで、ミッチィにカレーをよそって渡した</p><p>かたじけのうございまする</p><p>何故か武士言葉のままミッチィは、食事を続けた</p><p>はぁ肩凝っちゃった</p><p>克子姉も、やって来る</p><p>ねえ胸揉んで</p><p>克子姉が、オレを見てそう言った</p><p>いや凝っているのは肩だろ胸は関係無いじゃんか</p><p>胸が重いから、肩が凝るの</p><p>克子姉が、オレに迫る</p><p>ていうかあなたに触って欲しいのよ</p><p>仕方ないな</p><p>オレは洋服の上から、克子姉の胸をまさぐる</p><p>やっぱり、大きい</p><p>何じゃ、このボリゥムは</p><p>ねえ身体が疲れていると、かえってセックスしたくなる気持ちって判る</p><p>今夜は可愛がってね</p><p>ううんあたしが、あなたを可愛がりたいいいでしょあなた</p><p>オレも、克子姉の耳に囁く</p><p>そこ、何、こそこそ話しているんですか</p><p>マナが、こっちを睨んでいる</p><p>あ、マナちゃんも一緒でいいわ小さい子も可愛がりたい心境だから</p><p>久々に性獣が眼を覚ましそうな勢いだ</p><p>何の話</p><p>メグが、オレに尋ねてくる</p><p>えっと克子姉が、今夜、オレとセックスしたいって</p><p>正直に答える</p><p>そう克子さん、大変そうだったものね判ったあたしは、明日の朝でいいわ</p><p>校舎の中でエッチするって約束だったでしょでも、夜の学校はちょっぴり怖いから朝、他の子が登校してくる前にしましょう</p><p>メグも、すっかりやる気のようだった</p><p>判った約束するよ</p><p>オレは全てを受け入れる</p><p>メグに、チュとキスをする</p><p>あ、あたしも、お兄ちゃん</p><p>マナが抱きついて来るのでマナにも</p><p>あたしも欲しいわ</p><p>克子姉にも</p><p>ヨッちゃん、何してんのっこっちまで、出前に来てよっ</p><p>パソコンの前の寧さんのところまで行く</p><p>寧さんがオレに顔を向ける</p><p>オレは、そっとキスをした</p><p>やっと、近くでヨッちゃんの顔が見れた</p><p>寧さんが、そうオレに囁く</p><p>ずっと、寂しかったんだからもう</p><p>オレは寧さんの身体を抱き締める</p><p>うんヨッちゃん</p><p>寧さんもオレの背中に手を廻した</p><p>オレたちは、もう一度キスをする</p><p>十時になった</p><p>白坂家は、新聞社のオーナーでテレビ局も一つ持っている</p><p>いつもなら十時からニュース・ショーになるのだが</p><p>今夜は、オープニングにタイトルを出しただけですぐに記者会見場の画面に切り替わってしまった</p><p>会見の司会は、いつものニュース・ショーのキャスターではなく</p><p>そこのテレビ局で一番偉いアナウンス部長だった</p><p>あら白坂守次が居るわね</p><p>克子姉が言った</p><p>確かに画面に映ったテーブルの中央</p><p>白坂家の当主であり、新聞社の会長兼主筆白坂守次氏が座っている</p><p>プロ野球が揉めたときに、いつも出てくる人だからオレでも顔は知っている</p><p>通称、サカモリ</p><p>年齢は七十代前半</p><p>真っ白な髪に、金縁の眼鏡</p><p>食事が良いのか、肌はつやっつやしている</p><p>通称銀髪の悪魔</p><p>あるいは日本を代表する老害、キング・オブ・ザ・老害、老害界の最凶のボスなどなど</p><p>基本的に出たがりで、自分の意見が通らないとダダを捏ねる困ったちゃんだから自分の手で、この状況を引っ繰り返さないと気が済まないんでしょうね</p><p>ミナホ姉さんが、そう解説してくれた</p><p>それでは、これより記者会見を始めたいと思いますご質問は、後でまとめて受け付けますそれでは最初に白坂守次会長から、皆様にご報告がこざいます</p><p>視界のアナウンサーが、そう口火を切った</p><p>白坂です</p><p>白坂守次氏は、不機嫌そうに口を歪めて語り出した</p><p>今、巷では私の甥である白坂創介に対して、大変不名誉な噂が出ているようですしかし、これは全て、根も葉もない悪意に満ちた憶測によって語られたものであるということをまず、皆様には認識していただきたいと思う</p><p>サカモリはこの状況で、白坂創介の疑惑を完全否定するつもりらしい</p><p>白坂家を代表して申し上げるこれは全て、白坂創介と我々白坂家の名誉を踏みにじるために、何者かが企てた陰謀だ白坂創介氏も我々も、潔白であり今、巷で噂されているような違法行為には関わっていないことを神に誓って宣誓する</p><p>また大きく出たなあ</p><p>最初に報道された白坂創介のオーストラリアでの事件であるが先程、白坂創介を訴えたオーストラリア人の家族の全てが被害届けを取り下げた白坂創介は、冤罪を掛けられ、何の罪も犯していないのにも関わらず誤って逮捕されたのだ誤認逮捕だ彼が禁止されている児童ポルノを大量に所持していたというのも、彼とは違う別の容疑者のことで彼とは一切、関係無い</p><p>そう、来たか</p><p>現在、我々はオーストラリアの警察に対して強く抗議をしているまた、白坂創介に対して不当な訴えを起こしたオーストラリア人たちに対しても、訴訟する用意があるいや現地の人を悪く言うべきできではないのかもしれないこれらの事件は、白坂創介と我々白坂家の名誉を傷付けるために企てられたことだ君たちは、まんまとそいつらの策にハマってしまったということだよまったく、けしからんっ私は非常に憤慨しているっ</p><p>サカモリは、不快な表情を露わにした</p><p>これ以上、白坂創介と我々に対して、不愉快な報道を続けるようなら、こちらにも考えがあるテレビ局、ラジオ局、新聞社、出版社はもちろん、記者個人やコメンテイターの類いまで、ことごとく訴えるから、そのつもりでいるがいい君たちが、白坂家に対して不当な攻撃をするというのなら、私は断固として闘う一万倍にして、反撃してやるから、首を洗って待っていろ</p><p>記者会見場は、静まりかえっている</p><p>私からは、以上だ</p><p>サカモリはそう言って、会見場の記者たちを睨み付ける</p><p>それでは、これより質疑応答に移らせていただきますご質問の方は、挙手で必ずご所属の報道機関とお名前をお願い致します</p><p>司会の言葉に、数人が手を挙げる</p><p>はいそちらの方</p><p>えー、＊＊テレビの斉藤です白坂創介氏には、オーストラリアの件とは別に芸能人とのハレンチな行為についての噂が出ていますが</p><p>サカモリではなく、別の老人がマイクを取る</p><p>白坂家の顧問弁護士をしております、大畑です白坂創介氏が、特定の芸能関係者と性的な関係にあったあるいは、性的なパーティを主催していたという報道がありますが全て、事実ではありません白坂創介氏は、そのようなことには一切、関わっておりません</p><p>老弁護士は、完全否定した</p><p>しかしインターネット上には、白坂創介氏と思われる人物の性的な映像が何本も公開されていますその中には、未成年者と思われる芸能関係者を乱暴しているとしか見えないものもあると聞きますが</p><p>記者は、食い下がる</p><p>えー、思われるとか見られるとか推測を根拠として、お話しいただいても困りますどの様な映像が流れているのかは知りませんがその映像に映っている人物は、白坂創介氏だと確認できる証拠はあるのですか</p><p>それは映像を観れば判ります白坂創介氏に大変よく似た人物が映っています</p><p>似ているからと言って、本人である証拠にはなりません</p><p>老弁護士は、突っぱねた</p><p>これは、白坂創介氏とよく似た人物のハレンチ映像を使って、白坂創介氏を陥れようとする卑劣な犯罪行為であると私は確信しています</p><p>いや、しかし私たちの取材では、流出映像に映っていた女性の一人はこの方はすでに芸能界を引退なさっている方ですが映像が本物で、未成年時に白坂創介氏に乱暴されたことを証言してくれていますが</p><p>その方が、どんなおつもりでそう言ったのかは判りませんが真実ではありませんその人の証言だけでは、映像の人物が白坂創介氏だと立証することは不可能でしょうその方が、誰に頼まれてそんなことを言っているのかは判りませんが</p><p>うんもう、力業で否定していくつもりなんだな</p><p>＊＊新聞社の大崎です一部、報道では、白坂創介氏と暴力団との関係も取りざたされていますが</p><p>一部、報道では判りません、その様な報道をした会社名をおつしゃって下さいしかるべき対応を致します</p><p>老弁護士の言葉に記者は黙り込む</p><p>オーストラリアの事件は冤罪だ誤認逮捕だ訴えが取り下げられたのだから、白坂創介は無罪だ</p><p>芸能関係者と流出映像は映っているのは、白坂創介ではない白坂創介だという証拠を示して見ろ</p><p>その他の疑惑はおかしなことを言うと訴えるぞ</p><p>と白坂家は、徹底的して突っぱねるつもりらしい</p><p>つくづく白坂家らしいやり口ね</p><p>ミナホ姉さんが呟く</p><p>白坂家の家の力ならどんなことでも、誤魔化すことができると思っているんでしょうね</p><p>画面の中テーブルの中央に座ったサカモリは</p><p>嘲る様な眼で、記者たちを睨み付けている</p><p>白坂家の不名誉を報道するやつは絶対に許さない</p><p>徹底的に叩き潰して、報道業界から追放してやると</p><p>よろしいですかな</p><p>一人のグレーの背広の老人が手を挙げる</p><p>白髪に白い口ひげの太った老人</p><p>見た目はサンタクロースみたいだ</p><p>司会が、その人の質問を許可する</p><p>今日は＊＊新聞社の代表として参りました海音寺です</p><p>この人が海音寺さん</p><p>克子マルゴ寧</p><p>その瞬間ミナホ姉さんが指令を発する</p><p>判っているよ</p><p>三人の手が、一気にキーボードに伸びる</p><p>あんたの様な著名なジャーナリストが何だって、こんな会見に現れるんだね</p><p>サカモリが自ら海音寺さんに言う</p><p>結局何の事件も起きてはいない私の甥は潔白だ今日起きたことは、ただの空騒ぎでしかない君が来るような価値のあるニュースは無いと思うがね</p><p>海音寺さんが、サカモリに言った</p><p>この事件相当、大きなヤマだと思いますが</p><p>そしてカバンから、ファイルを取り出す</p><p>私の取材では白坂創介氏は、殺人事件を起こしてますね</p><p>海音寺さんは初手から、センセーショナルな発言をした</p><p>会見場が一気に騒がしくなる</p><p>君ィィどういうつもりで、そんな馬鹿げたことを言っているんだねっ</p><p>サカモリが切れる</p><p>大声で、海音寺さんに怒鳴った</p><p>今から十三年前神奈川県で、当時十二歳の少女が誘拐されていますこの少女の誘拐、監禁、レイプ、売春強要、殺害、死体遺棄の首謀者が白坂創介氏ですね</p><p>海音寺氏は静かに語った</p><p>しょ、証拠はあるのかね</p><p>サカモリの怒声が、会場に轟く</p><p>証拠はこれから、静岡県警が掘り出すでしょう</p><p>掘り出す</p><p>当時の白坂創介氏の関係者が詳細な報告書を私にくれました同じ物が、すでに警視庁と静岡県警に送られています被害者の名前は弓槻奈生実さん</p><p>弓槻奈生実</p><p>亡くなった、ミナホ姉さんの妹さん</p><p>白坂創介氏がこの少女の遺体を静岡県の白坂家の地所に埋めたことが、この報告書には書かれています具体的な位置まで</p><p>海音寺さんはそう言った</p><p>まもなく警察の手によって、遺体が発見されることでしょうおそらくすでに白骨化していると思いますがその手の中には、ステンレスのプレートが握りしめられているそうですその金属板に、奈生実さんの名前と白坂創介氏の名前が彫りつけられたとこの報告書を書いた人物は、告白しています</p><p>オレはミナホ姉さんを見る</p><p>ミナホ姉さんは、颯爽と立って</p><p>ジッと、画面を見つめていた</p><p>あなたは</p><p>十二年前からずっと</p><p>この日が来るのを待っていたのですね</p><p>ねつ造だそんな馬鹿なことが</p><p>叫ぶ、サカモリ</p><p>十二年間、土の下に埋められていた死体にどんな、ねつ造工作ができるというのです</p><p>海音寺氏も、叫び返す</p><p>まあ黙って、警察の発表を待ちましょう警察の発掘調査が奈生実さんの遺体が十二年間、白坂創介氏の名前を握りしめていたことを証明してくれるはずです</p><p>マルゴさん克子姉寧さんの手によって</p><p>奈生実さんの映像が一気にネット上に流出する</p><p>誘拐される前の可愛らしい、少女の写真</p><p>白坂創介に、処女をレイプされた時の動画と写真</p><p>妊娠して、お腹の大きくなった十二歳の少女</p><p>亡くなった時の写真</p><p>遺体を土の中に埋めている写真</p><p>奈生実のことは、亡くなったあたしの母が警察に失踪届を出したきりになっているのよ</p><p>つまり失踪したままの行方不明どこにも、死亡届は出していないわいいえ出さなかったのよ</p><p>あたしはあたしの手で、奈生実を埋めたわ白坂創介の静岡の別荘の敷地にねステンレスのプレートも、あたしが掘ったのよ</p><p>絶対に絶対に復讐してやるって誓ったの</p><p>黒い森に残されていた資料で復讐に使えるのは、奈生実のものだけよだって、奈生実は死んだから他の人の多くは、今は普通に生活しているし家族がいるわでも奈生実とあたしの母も、もうこの世にはいない生身の家族はあたしだけよだから奈生実の死を、あたしは最後の切り札にするの</p><p>ミナホ姉さんの手を、ギュッと握った</p><p>大丈夫だからオレたち、ずっとミナホ姉さんと一緒だから</p><p>オレたちはミナホ姉さんの家族だ</p><p>オレの顔を見て、ミナホ姉さんは</p><p>ニコッと微笑んでくれた</p><p>さて、ここからが正念場よあたしたちも、白坂家も</p><p>ミナホ姉さんは再び、画面の中のサカモリを見つめる</p><p>オーストラリアの少女レイプ事件じゃ国辱と感じる人はいても、まだ世間全体の関心は薄かったわ芸能界のセックス・スキャンダルは人々の関心は、集めたけれどそれだけよでも十二歳の少女の、誘拐、強姦、監禁、殺人は</p><p>ミナホ姉さんの眼が輝く</p><p>絶対に許されないわ</p><p>さて、水曜日だ</p><p>眠いデス</p><p>遅刻ギリギリでーす</p><p>172．事件の波紋</p><p>ここに私の取材した資料がありますこれは、ここにお集まりいただいた報道関係者にコピーを配布致しますからどうぞ、みなさん自身の手でご検証下さい</p><p>そう言って、海音寺さんは席に座った</p><p>えー、大変申し訳ございませんがそろそろ、会見を終了させていただきます</p><p>司会が、一方的に記者会見の打ち切りを宣言する</p><p>白坂さん、今の件についてのコメントをお願いします</p><p>少女誘拐・殺人というのは本当なんですか</p><p>おい、返事しろよ</p><p>逃げるのか、おいっ</p><p>記者たちの阿鼻叫喚の叫び声の中白坂守次は逃げるように退席していく</p><p>ニュース番組は、記者会見場からスタジオに画面が変わる</p><p>えー、何がどういうことなのか、私どもにもよく判っておりませんこれより、情報を整理して</p><p>アナウンサーが、必死に場を取り繕うとしているが</p><p>白坂家の当主である白坂守次が、親族の犯罪者を庇って嘘の潔白宣言をしたあげく有名なジャーナリストによって、真実を暴かれ遁走したようにしか見えない</p><p>ネットの方は凄い反響だよ奈生実さんへのアクセスがとんでもないことになっている</p><p>もっと多くの動画投稿サイトにもアップしましょう寧様と工藤様は、誘導をお願いします</p><p>まっかせてっ</p><p>かしこまって候</p><p>再び、ネット上での闘いが始まる</p><p>あ今頃、来たわね</p><p>克子姉が、呟く</p><p>来たって、何が</p><p>白坂家もネット工作のプロを雇ったみたいだわ必死になって、こちらがアップした映像を消そうとしているわ</p><p>こっちも来たよーんっ物凄い勢いで、白坂家を擁護しているよ</p><p>わたくしも、自演乙と書かれてしまいました</p><p>オレにはよく判らないけれど</p><p>とにかく、ネット上でのバトルは続いているらしい</p><p>でも、こっちは夕方からずっと白坂創介という人間についての悪いイメージを構築してきたからね簡単にネット上の世論は変えられないだろうよ</p><p>ぐふふ</p><p>急に、寧さんが笑い出す</p><p>あのね、ヨッちゃんあたしにすっごく粘着して来て、ひたすら白坂家の擁護の意見を書き込んでいる人がいたからね</p><p>寧さんが、ニターッと笑う</p><p>その人のフリをして書き込んでやったのよリーダー、どうしましょう何を書き込んでも、こちらの意見に誘導できませんて</p><p>相手が、雇われたプロの集団だってバラす手に出たのか</p><p>はい逃げてったぁあたしの勝ちぃぃ</p><p>寧さんは、喜んでいるけど</p><p>ネットの世界って、よく判らない</p><p>わたくしは、敵が白坂創介擁護のスレッドを立てましたので、徹底的にあらしてみました</p><p>何で君は、基本的に痛い子なんだ</p><p>うん思った通りだ形勢はこちらが有利だよ奈生実さんの映像は、拡散しているこうなったら、白坂家の雇った連中でも消しようが無いよ</p><p>マルゴさんは、勝利を確信したようだった</p><p>日付が変わって五月二日、零時三分</p><p>全てのテレビに、緊急速報のテロップが出た</p><p>静岡県警が、白坂創介氏所有の別荘の敷地内で白骨死体を発見</p><p>亡くなってから十二年経って</p><p>ようやく、奈生実さんは土の下から掘り起こされた</p><p>海音寺さんの配布したレポート通りに、遺体が発見されたことで</p><p>マスコミは一斉に、事件の内容を報道し始めた</p><p>そこには黒い森や売春組織の存在を匂わせるようなことは一切載せられていない</p><p>十三年前ロリコン変質者の白坂創介は、下校途中の弓槻奈生実さん（当時・十二歳）を拉致して、監禁</p><p>強姦した上に、白坂創介の仲間に売春を強要</p><p>奈生実さんが妊娠したことが発覚すると殺害し</p><p>白坂創介所有の別荘地に埋めた</p><p>それが、ミナホ姉さんの描いたシナリオだった</p><p>あたしが、あそこに奈生実を埋めたのよ自分の手で</p><p>あたしももう、お客を取れない身体にさせられたばかりだったから白坂の命令で、暴力団の下っ端のチンピラが、奈生実を埋めに行くっていうから付いて行ったの</p><p>ミナホ、姉さん</p><p>簡単では無かったわ途中で、何回もフェラチオしてチンピラの機嫌を取ってそれで、白坂の別荘に運び込ませたの白坂の指示は、静岡の山の中に埋めろって話だったんだけど山奥まで運んで埋めるなんて、めんどくさいでしょ、白坂さんていつもイバッていて大嫌いいっそのこと、白坂さんの別荘にでも埋めちゃいましょうよって、少しずつチンピラをそそのかしてね遺体があたしの妹だってことは、言わなかったわ</p><p>それが復讐の始まった日</p><p>夕暮れだったあたしとチンピラで、大きな穴を掘ってお腹の傷が、まだ痛かったけれど、あたしは必死でスコップを奮ったわそして大きなビニール・シートに包まれた奈生実を穴の中に入れてすっかり、遺体が硬くなっていた身元が判らないようにって奈生実は、丸裸でビニールに包まれていたから顔を見てあげたかったんだけど見たら泣いてしまいそうでチンピラに不審に思われるわけにはいかなかったからそれが、今でも心残りなの</p><p>十六歳の少女が十三歳の妹の遺体を埋める</p><p>近くに小さな白い花が咲いていたからそれを摘んで、奈生実の遺体に供えたわビニールから手だけが出ていたからそこに、奈生実の名前と白坂創介の名前を彫ったプレートを握らせたのそれから土を掛けたわ奈生実を埋めたのよ埋め終わった時には、すっかり夜になっていた</p><p>そして十二年の歳月が過ぎた</p><p>メグが大きな声で叫ぶ</p><p>あたしのお母さんの映像も流出させて下さい</p><p>恵子さんの映像を</p><p>驚くミナホ姉さん</p><p>あたしのお母さんも家族はあたししかいませんお母さんが白坂創介に拉致され、犯され死んでしまった映像をネットに流して下さい</p><p>確か二人殺した人は、日本では死刑になるんですよね</p><p>ぐったりとしていた雪乃が、ハッとする</p><p>あんたパパを死刑にするつもり</p><p>メグと雪乃腹違いの姉妹が睨み合う</p><p>死刑にできるもんなら、死刑にしたいわよっ</p><p>ふざけないでよっどうして、あたしのパパが死刑にならないといけないのよ</p><p>あたしはお母さんを殺されたのよ</p><p>メグも、荒い声で雪乃に叫ぶ</p><p>そんなメグにミナホ姉さんが言う</p><p>ダメよ、恵美恵子さんの映像は出しません</p><p>驚くメグ</p><p>他の黒い森に属していた過去を持つ女たちに無用な心配をさせるわけにはいかないから</p><p>ミナホ姉さんは、きっぱりと言った</p><p>奈生実だから許されるのよ彼女があたしの実の妹だということは、みんな知っているからだからこれは、弓槻御名穂の個人的な復讐なんだということを理解して貰えるわ</p><p>個人的な復讐</p><p>引退した女の中には今では、もう連絡の取れない人も何人かいるわ完全に娼婦だった過去を忘れてしまいたいんだと思うの現在の所在地の判っている人たちだって恵美が今、あたしと一緒に居ることを知っている人は、ほとんどいないわそんな中で恵子さんの映像を流出させたらもどんなことになると思う</p><p>みんな自分の映像も流出されるんじゃないかと勘違いする</p><p>ミナホ姉さんが、白坂創介を追い詰めるために黒い森に秘蔵してあった女たちの映像を無差別に使用すると</p><p>だから奈生実以外の映像は、絶対に流出させてはいけないのまた、黒い森の存在を匂わせるような物もね徹底して、隠さないといけないわ</p><p>それが黒い森の管理者であったミナホ姉さんの矜持なんだろう</p><p>それにあたしは、白坂創介を死刑にしたくはないのよ</p><p>ミナホ姉さんはモニターを見上げる</p><p>ニュースは、報道特別番組となって事件の続報を伝えている</p><p>画面にはどこから手に入れたのか、にこやかに微笑んでいる白坂創介の顔写真がアップで映し出されていた</p><p>白坂には残りの人生を、のたうち回って生きて欲しい汚辱と屈辱に塗れて人々の憎悪の視線に晒されながらみじめに生き続けて欲しいのよ</p><p>海音寺先生、ありがとうございました</p><p>克子姉が海音寺さんにお礼の電話を掛けている</p><p>いや、結果的には私がスクープをしたという形になってしまった得をさせてもらったのは、私の方だよ</p><p>部屋のスピーカーから、そのまま海音寺さんの声が流れる</p><p>克子姉が、携帯電話と部屋の音響システムを繋げているらしい</p><p>少々お待ち下さい今、お嬢様に変わります</p><p>克子姉が携帯をミナホ姉さんに手渡す</p><p>お手数をお掛け致しました、海音寺様謝礼は、ご口座の方へお振り込み致します</p><p>いや今も克子くんに言った通りこの件では、私は一方的に美味しいところを貰ったからね謝礼などはいらないよ</p><p>そういうわけには参りませんわ</p><p>謝礼金などよりこの件で、一冊本を出させては貰えないかね</p><p>本</p><p>奈生実さんの死と白坂創介の犯罪が本になる</p><p>すでに、数社からオファーを貰っていてね</p><p>ミナホ姉さんは少し考えて</p><p>判りましたお任せ致しますただし、内容はこちらで決めさせていただきますが</p><p>判っておるよこの件、香月閣下も一枚、噛んでいるのだろう</p><p>海音寺さんは、事件の背景を洞察しているようだった</p><p>はいご協力いただいております</p><p>ミナホ姉さんは、肯定した</p><p>香月閣下の狙いはあの新聞社を白坂家から取り上げることなんだろうねいや、あの御仁のことだこれを機に、一気に球界再編成も狙っているのかもしれない</p><p>香月様のお考えは、わたくしどもには判りませんわたくしは、個人的な復讐を果たしただけですから</p><p>うんまあ、そういうことにしておこう急ぎで悪いのだがこの事件について、君たちが事実にしたい内容を、もう少し詳しくレポートにして明日までに送ってくれないか</p><p>海音寺さんは言った</p><p>実は明日は朝から、ワイドショーに呼ばれているんだよそれまでに、概要が知りたい何しろ、この事件は私が密かに取材して捕まえたスクープらしいからね君たちから貰った報告書は、そのまま他のマスコミにコピーして渡してしまったそういう指示だったからね事件について、あれだけの知識しかないままじゃ、ワイドショーで格好が付かないだろ</p><p>判りました明日の朝までに作成して、メール致します</p><p>ところで御名穂くん</p><p>海音寺さんが、話を変える</p><p>黒い森はもう再開しないのかね</p><p>今は、お答えできる状況ではございません</p><p>そうか確かにね私も閣下もあの白坂家の小僧が乗り込んでくる前の、黒森楼が気に入っていたよあの小僧にすっかり荒らされてしまってあの時に、あの男の横暴を止められなかったは、当時の常連である私たちの責任だ申し訳無く思っているよ</p><p>そんなお気になさることではございません</p><p>閣下が君を抜擢し黒い森も少しは往事の輝きを取り戻すことができたと思う君が、渚くんや克子くんの様な、魅力と才能の有る娼婦を見出さなかったら私も黒い森の娼館に再び足を伸ばすことは無かったと思う</p><p>だから白坂創介という人間を完全に排除できた今こそ君が腕を奮って、黒森楼を再建してくれると嬉しいのだがね</p><p>今後の予定については、まだ何も決まっていませんただ</p><p>わたくしは、この世界から完全に足を洗おうと思っています</p><p>海音寺さんは</p><p>残念だねしかし、仕方のないことなのかもしれないな</p><p>はいわたくしは元々、娼館の経営には向かない性格の女ですから</p><p>とても面白いショーだった大変楽しませて貰ったよ御名穂くん</p><p>最後に掛かって来た電話は香月閣下からだった</p><p>君の演出は素晴らしいやはり君には才能がある</p><p>スピーカーから閣下の低い声が流れる</p><p>香月様にご協力いただいたからですわ静岡県警に働きかけて、遺体の発掘を急がせたのは香月様でございますわね</p><p>ああこういうサスペンスは、スピーディに事態が進まないと退屈だからね</p><p>閣下は、ミナホ姉さんの復讐をサスペンスと言い切った</p><p>しかし、見事だった白坂守次氏は、先程、城南女子医大に緊急入院したよマスコミのトップが、状況が悪くなると政治家の真似をして入院というのはけしからんね</p><p>本当は、どこも悪くないのにマスコミの追撃を恐れて、病院に逃げ込んだんだ</p><p>そりゃ、他の患者さんには大迷惑だな</p><p>そんな理由で、病室を占拠されるのもたまらないし</p><p>もっともそのお陰で、こちらは楽になった白坂守次氏が入院している隙に、白坂家の中でクーデターを起こす守次氏は失脚だよ次の当主には、あまり人望が無いやつを推薦しておいたこのまま白坂家は、内部分裂して衰退させる</p><p>閣下は、計画をすらすらと述べる</p><p>雪乃が、呆然として聞いている</p><p>新聞社の方も今までと同じ様に、白坂家の人間が社長に就くことは世間が許さないだろう新しい代表は、僕の息の掛かった人間を据えるこれで、あの新聞社は僕の物になるありがとう、御名穂くん君のお陰だ</p><p>海音寺さんが言っていた通り香月氏の狙いは、新聞社そのものだったんだ</p><p>ついては、君に礼がしたい君は、僕に何を望む</p><p>香月様にはすでにお助けいただいております</p><p>シザーリオ・ヴァイオラの件かね</p><p>ミナホ姉さんは、静かに答えた</p><p>わたくしたちのサポートに、工藤さんを派遣していただいております</p><p>監視カメラの映像が</p><p>学校の敷地の外の工藤父たちを映している</p><p>工藤父と部下のトニーさんは野球部のグラウンドの裏の路地に、ワンボックスカーを停めている</p><p>今日、オレたちが昼食を摂った辺りだ</p><p>あノーマさんの姿も見える</p><p>無事に合流できたんだな</p><p>工藤父たちは、あんな所で焚き火しているぞ</p><p>焚き火でバーベキューとかしている</p><p>いいのか、あんな場所で火を使って</p><p>お自転車に乗った警察官が来た</p><p>うわやつぱり怒られている</p><p>工藤父必死で謝っている</p><p>シザーリオ・ヴァイオラのことは、また別に考えてくれていいあんな凶悪な犯罪者が、日本に来ているというだけでも、私は許すことができない私の持っている組織の全てを動員してでも、ああいう輩は必ず駆除する</p><p>香月閣下は、そう言った</p><p>工藤さんと、香月セキュリティ・サービスだけでは無いのですね</p><p>ミナホ姉さんは、閣下に尋ねた</p><p>とりあえず、現在は後３グループ投入しているすでに、２人殉職者を出しているよなかなか手強い敵のようだね</p><p>２人、殺されている</p><p>そうか閣下の他のグループとも交戦しているから</p><p>ヴァイオラたちは、なかなかオレたちの前に現れないんだ</p><p>そこで、明日なんだがね予定通り白坂家と市川くんを呼んで手打ちはする白坂家と言っても、守次氏ではない新しく当主になる予定の人間だ守次氏と彼の側近には知らせないまま僕の仲介で君たちは手打ちをする白坂の一族の人間に守次氏の失脚をアピールするのには、これほどの舞台はないだろう</p><p>香月閣下ほどの実力者の前で、手打ちしたらその事実はどうにも覆すことができなくなる</p><p>これに対して、白坂守次が私の知らないところでのことで、その約束には効力が無いなとど発言したら閣下の顔に泥を塗ることになる</p><p>いや閣下が守次氏を無視して、次の当主を白坂家の代表を手打ちの席に呼んだということは</p><p>その人物を閣下が認めたということでありもはや、守次氏の復権は困難になるだろう</p><p>ただし会場は、最初の予定の国立劇場から変更する</p><p>閣下はそう言った</p><p>せつかくの紺碧流の家元の発表会にシザーリオ・ヴァイオラを呼び込むわけにはいかないあそこには、日本の政財界の重鎮の家族が集まるからね警備は万全だが子どもたちを、わざわざ危険に晒すべきではないだろうと思う</p><p>そんな場所で襲撃されたら、大変なことになる</p><p>だから会場は、帝都ホテルにする</p><p>帝都ホテル</p><p>発表会の終わった後午後九時からということでどうかな</p><p>ミナホ姉さんは答える</p><p>帝都ホテルに、ヴァイオラをおびき寄せるおつもりなんですね</p><p>さすがは御名穂くんだ理解が早くて助かる</p><p>おびき寄せるって</p><p>すでに、ホテル側に準備はさせている明日の夜は、あのホテルは僕が借り切ったよもっとも、あのホテルは全て僕の所有物だがね</p><p>閣下はクククと笑った</p><p>そこで、相談なのだが</p><p>閣下の言葉をミナホ姉さんは遮った</p><p>寧ですね</p><p>そういうことだよ上等な罠には、それに相応しい餌がいる</p><p>寧さんが姿を現せば</p><p>シザーリオ・ヴァイオラは、必ずやって来る</p><p>当然、寧さんにも危険は及ぶ</p><p>僕も、一度顔を見てみたいんだよ君の秘蔵っ子でアメリカの著名な犯罪者が、わざほざ日本まで追って来るという少女の顔をね</p><p>香月様残念ですが</p><p>寧は、わたくしども黒い森の商品ではございません</p><p>さて、木曜日です</p><p>ちょっと短めで済みません</p><p>すでに眠いデス</p><p>今日の仕事は、ヤバそうですね</p><p>173．インターミッション</p><p>スピーカーから、閣下のフッとという笑い声が聞こえる</p><p>まあいい明日そのホテルには、僕自身も居るシザーリオ・ヴァイオラの前に標的として立ってやろうそれぐらいの覚悟はある</p><p>だから、囮としての寧さんを連れて来いと</p><p>寧さんがミナホ姉さんに言った</p><p>あたしはいいよ、先生それで、ミスター・ヴァイオラを討ち取れるのなら</p><p>両親と弟さんを、シザーリオ・ヴァイオラに殺されている</p><p>ミナホ姉さんは、寧さんを見て</p><p>判りました明日は、寧を連れて参ります</p><p>みんなで腹を括らないといけないわずっと、ここに隠れているわけにもいかないでしょそれで、シザーリオ・ヴァイオラを撃退することができるのなら</p><p>明日のホテルでの罠にミナホ姉さんは、全てを掛けるつもりらしい</p><p>安心したまえ明日は厳重に警備させる何も心配はいらんよ</p><p>香月閣下は、そう言うが</p><p>この人の会話には、ゲームをしているような感じがある</p><p>正直信用はできない</p><p>山岡の香月セキュリティ・サービス総合警備部と工藤の警護課どちらが有能なのかも、これで判るしな</p><p>こんな状況なのに</p><p>わざと競い合わせるようなことをして</p><p>とにかく明日は、楽しみにしているよ白坂家との手打ちの段取りなど細かいことは、後で担当者から連絡させるでは</p><p>はいよろしくお願いします、香月様</p><p>そして電話は、切れた</p><p>マルゴ、克子、意見を聞かせてちょうだい</p><p>ミナホ姉さんは、迷いがあるといつも二人の意見に耳を傾ける</p><p>正直、それで一気に片が付くのなら良いと思うけれど</p><p>マルゴさんの表情は、微妙だった</p><p>香月さんの戦力は、完全にはアテにできないしミスター・ヴァイオラたちを完全に撃滅できるかどうかは五分五分だと思うよ</p><p>でも香月様とお約束した以上、明日は寧様を連れて行かなければなりませんわ</p><p>香月様は、これを一種のゲームだとお考えなんだと思いますがあたしたちは、そういう考え方をする人間をもう一人知っています</p><p>そうねミスター・ヴァイオラの性格なら、むしろ喜んで香月様の仕掛けたゲームに乗ってくるでしょうね</p><p>ミナホ姉さんがそういう結論に達する</p><p>むしろ明日、ここを出てホテルに到着するまでは、安全な状態になると考えられます</p><p>克子姉は、そう言うが</p><p>いやそうとも限らないよシザーリオ・ヴァイオラは、確かにゲーム的なことが大好きだけどやつの側近は、現実的な思考を持っているだろう</p><p>マルゴさんが、反論する</p><p>ホテルに着く前の車での移動中を襲うのが、一番の狙い目だと思うし</p><p>大丈夫よそんなことには、ならないわ</p><p>ミナホ姉さんが、マルゴさんに言う</p><p>だから香月様は、明日のホテルのイベントをわざわざ大規模な物にしたのよきっとこの情報は、すでにシザーリオたちにも伝わるようになっていると思うわ</p><p>わざと情報をリークする</p><p>シザーリオが接触していた、日本の暴力団組織はすでに判っている</p><p>そこに香月さんが、明日の夜、ホテルに全勢力を動員してシザーリオ・ヴァイオラを待ち構えているという情報を伝えれば</p><p>確実に、ヴァイオラたちに知らせることができる</p><p>ここまで大きな仕掛けをされてミスター・ヴァイオラが乗ってこないわけがないわむしろゲーム開始前に、手下にあたしたちに手を出すことは許さないと思う今頃は、自分の数少ない手駒だけで、どうやって寧を奪取するか計画を練っていると思うわ</p><p>ヴァイオラの目的である寧さんは、確実にそこに居るのだ</p><p>正しく、ヴァイオラにとっては攻略すべきゲームになるだろう</p><p>参ったね</p><p>マルゴさんが、呟く</p><p>ヴァイオラは、ヴァイオラで攻略作戦を考えているだろうし香月さんのところは、警備部と警護課で別々に撃退計画を練っているんだろうし</p><p>幾つもの思惑がぶつかり合うことになる</p><p>あたしたちは、あたしたちでその上を行く、作戦を考えるしかない</p><p>克子さん帝都ホテルって、何階建てか判る</p><p>克子姉が、その場で検索した</p><p>地上四十二階、地下五階よ</p><p>マルゴさんが考えを巡らせる</p><p>御名穂香月さんの担当者から連絡が来たら、明日の夜、あたしたちに十五階から二十階の全ての客室のキーを渡すように要求して</p><p>十五階から、二十階</p><p>全部の客室の灯りをつけて寧がどの部屋にいるかは、香月さんのところの人にも教えないようにするよそして、部屋は時々、移動する</p><p>どうして上の方の部屋じゃ、まずいんですか最上階とか</p><p>オレが尋ねると、マルゴさんは</p><p>出来の悪いゲームじゃないんだからお姫様は、最上階に居るっていうのはちょっとね</p><p>どこに居るのか、わざわざバラす必要は無い</p><p>それに脱出のことも考えないと階段を使って、素早く逃げるとしたら二十階が限度だろう</p><p>向こうは少人数だけど、精鋭部隊だからね上の方の階に居たって、エレベーターを使えばすぐに昇って来られるんだそんなら、わざわざ高いところに居る必要は無いだろう</p><p>敵を混乱させるためなら真ん中よりちょっと下の階に居た方がいいのか</p><p>それにマンガみたいに、パラシュートやヘリで屋上から攻められても困りますもんね</p><p>ヨッちゃんそんなこと、現実にできるわけがないでしょ</p><p>寧さんが呆れた顔で、オレを見た</p><p>東京の夜は、街の灯が明るいからねパラシュートなんかで降りてくれば、すぐに目撃されるよ帝都ホテルは、都心の一等地にあるんだし</p><p>それにさ、ヨッちゃんもしパラシュートで降りて、風の影響でホテルの上に降りられなかったらどうするわけ</p><p>風に流されて、全然違う所に落ちたら馬鹿丸出しだ</p><p>ヘリとかもね帝都ホテルには、ヘリポートなんて無いわよ無理に着陸したら、ホテルの最上階に穴が開くわよ</p><p>克子姉にも、責められる</p><p>それはホバリングしている間に、飛び移るとか</p><p>一か八か、そんなことを言ってみる</p><p>そうやって飛び降りてもビルの最上階の出入り口を押さえておけば、中に入れないだろ</p><p>そこはロープでぶら下がって、下の階の窓を蹴破って侵入とか</p><p>地上四十二階だよそんなことのできるような、特殊部隊出身のメンバーは、ヴァイオラの部下にはいないよ</p><p>マルゴさんに一蹴されてしまった</p><p>いずれにせよヘリとか飛行機とかの接近は、香月さんのとこの警備員がちゃんとチェックしているよ専用の人を用意して</p><p>あの山岡さんて人は、そういうことは見落とさないだろうな</p><p>そうね香月セキュリティ・サービスの名前で、飛行船がチャーターされているわね</p><p>克子姉が、ネットからそんな情報を探し出してくる</p><p>飛行船</p><p>広告宣伝用の飛行船よ明日の夜ずっと、帝都ホテルの上空に飛行船を飛ばしておくつもりなんでしょそうすれば、ヘリも飛行機も近づけないし無理矢理に、飛び込んで来たら、飛行船の中から監視している人に丸見えでしょ</p><p>すでに色々、動き始めているんだ</p><p>マルゴ、他にあちらに要求することってあるかしら</p><p>ミナホ姉さんが尋ねる</p><p>今のところは思い付かないねこれから、帝都ホテルの図面や内部資料を見て検討するよただ</p><p>正直明日のあたしは、寧の側から離れられないだろうと思うし一人でガードするには、限度があると思うよワイルド・カードが欲しいな</p><p>判ったわ、切り札は手配しておきます</p><p>ミナホ姉さんはそう、答えた</p><p>工藤さんのお父さんも信用はできると思うわ少なくても、シザーリオ・ヴァイオラの件に関しては</p><p>そうだね明日の昼の間にでも、ご挨拶しておくよ</p><p>マルゴさんが監視モニターの工藤父を見る</p><p>工藤父たちはまた焚き火を始めている</p><p>ところで御名穂香月さんの件だけど</p><p>マルゴさんが、話を変える</p><p>香月さん本気で黒い森を自分の支配下に置きたいみたいだねどうするの</p><p>さっきの電話での口振りだとそんな感じもしたけれど</p><p>香月閣下は、本気でそんなことを考えているのか</p><p>まあ今までの黒い森は、白坂創介の居る不良物件だったからね背後に白坂家という存在があったし、白坂創介の芸能界や暴力団との裏の繋がりもあった香月さんにとっては、無理をしてまで手を出すべき物件ではなかったんだと思うよ</p><p>白坂創介込みじゃ、逆に利用されかねないし</p><p>それがこれで、黒い森から白坂創介が完全に排除されることになる香月さんは、御名穂の才能は認めているしあの人の望みは、昔の黒森楼の再建だろうというか自分の趣味に合った娼館が欲しいんだと思う</p><p>あたしは香月様の下で働くつもりは無いわ黒い森を香月様に売り渡す気も無い</p><p>あたしたちは独立した組織として香月様や他の方々を顧客として運営してきたわその原則を変えるつもりはないのお客様であって主ではないわ対等な関係での商取引でなければ娼婦がまた虐げられることになる</p><p>白坂創介が黒い森の全権力を掌握していた時代のように</p><p>娼婦が一方的に苦しめられ搾取される</p><p>それでしたら何かしらの対抗策を考えておかないといけませんわね</p><p>そうね克子</p><p>というより明日の夜、最終的にシザーリオ・ヴァイオラの首を獲るのは、あたしたち自身でやらないといけないってことだね</p><p>香月さんの部下にシザーリオ・ヴァイオラを仕留められたらそれは香月さんに対して借りを作ったことになるだろそれを楯に香月さんは、黒い森の支配権を要求してくると思うよ</p><p>そうね香月様は、一石二鳥で一挙両得な結果を狙っているんでしょうねシザーリオ・ヴァイオラという悪人を撃滅するゲームを楽しみながらあたしたち黒い森を手に入れるおつもりなんだわ</p><p>そのために明日は、ホテルを舞台にミスター・ヴァイオラと闘う</p><p>やれやれ問題が、山積みだね</p><p>マルゴさんが、溜息を吐いた</p><p>寧、ネットの方はどうなっている</p><p>マルゴさんが、寧さんに声を掛ける</p><p>うん白坂家が雇ったみたいな擁護の連中は、ことごとく吊し上げにあって炎上中あたしたちが流出させた映像や資料は、一通り拡散したみたいだしあたしたちが手を出さなくても、勝手にどんどんコピーされてる白坂創介と芸能人のエッチ動画なんて、もうすでに課金している業者もいるくらいだから</p><p>寧さんが、そう報告した</p><p>それなら、もういいわ今夜は休みましょう明日も大変みたいだしね</p><p>ミナホ姉さんが、寧さんたちに言った</p><p>工藤さんもありがとう、とても助かったわ</p><p>ネット工作終了の指示にミッチィも、やっと武士言葉を止める</p><p>一時はどうなることかと思ったが</p><p>この子、一見クールだけど基本的にノリが良いんだよな</p><p>さすがあの父の娘にして、工藤流伝承者</p><p>コーヒーとお紅茶を煎れてきました</p><p>メグとマナが台所から、ポットとカップを持って現れる</p><p>お気が利くね、君たちっ</p><p>あたしはコーヒーがいいな今晩は、監視を続けないといけないから</p><p>マルゴさんは、ニコッとメグに微笑む</p><p>ここが襲撃される可能性は、まだ残っている</p><p>その監視とネット上での情報操作を続けるつもりらしい</p><p>あたしと克子と三人で、交代しながらでいいわマルゴも、充分な休養を取って貰わないと困るから</p><p>それなら、オレもやりますよ</p><p>と、オレが声を掛けると</p><p>あ、あたしだって</p><p>マナもいます</p><p>メグとマナも自分から立候補してくれる</p><p>あなたたちではダメよ監視装置の使い方が、判らないでしょ</p><p>克子姉は、そう言って笑う</p><p>そうだねつい見落として、敵の侵入を許したなんてことになったら、大変なことになるからね</p><p>うんそれで全滅するのは、確かにマズイ</p><p>だからあなたたち三人は、寝てちょうだい</p><p>ミナホ姉さんが、オレたちに微笑んだ</p><p>そんなの、あたしもやるわよっあたしだって、監視装置の使い方なら判っているから</p><p>と、寧さんが言うと</p><p>寧こそ睡眠時間を充分に取るのよ肌荒れとか、眼にクマとか、絶対にダメですからね</p><p>ミナホ姉さんが、強くそう言った</p><p>あたし決めたのこうなったら、最高の寧を見せつけてやるわシザーリオ・ヴァイオラにも香月様にも</p><p>マルゴさんも頷く</p><p>そうだね明日の夜は、寧は最高の美貌で現場に向かわないとね寧が主役なんだから</p><p>帝都ホテルに閉じ込められた麗しき姫君</p><p>悪魔によって攫われるか</p><p>オレたちの手で、守りきることができるか</p><p>明日は運命の夜になる</p><p>それなら最高の状態を保っていて貰わないと困りますわね</p><p>克子姉が、寧さんにウインクする</p><p>もおっ判ったわよミスター・ヴァイオラも香月閣下も、あたしが悩殺してやればいいんでしょっ</p><p>そして、午前零時四十分</p><p>みんなでお茶を飲みながら見ていて、テレビニュースで</p><p>静岡県警の緊急会見が流された</p><p>今回、発見された遺体と白坂創介との間に何らかの関係があるものと推察され、警視庁と合同捜査を開始することとなりました</p><p>ネットで流出した映像よりも詳細な情報ファイルを</p><p>ミナホ姉さんは、記者会見が始まると同時に警察に送信している</p><p>警察はついに、奈生実さんの死に白坂創介が関与していると断定した</p><p>警視庁ではオーストラリア警察に対し、白坂容疑者の身柄の移送を要請しましたがすでに、白坂容疑者は、現地の警察署から釈放されており、その後の足取りは不明です</p><p>オーストラリアの白坂創介の現在地は、不明だ</p><p>いやもちろん、ミナホ姉さんの指示を受けた恭子・ドスノメッキーさんが連れ出したんだろうけれど</p><p>ネット上の噂では、白坂家がどこから匿っているんだろうということになっていた</p><p>さてちょっと、身体を動かしてくるよ今日はトレーニングする時間が取れなかったから</p><p>紅茶を飲み終えたマルゴさんが、そう言って立ち上がる</p><p>よろしければ、お相手していただけますか</p><p>ミッチィがマルゴさんにそう言う</p><p>構わないよあたしも、一度、君と手合わせしてみたかったから</p><p>マルゴさんは、笑ってそう言う</p><p>ただしオリジナルな工藤流古武術の技だけを使うこと</p><p>ミッチィが、怪訝な顔をする</p><p>それはどういう意味でございますか</p><p>今の工藤流は君のお父さんが、相当アレンジしているんだろあたしは、オリジナルな形が見たいんだ工藤流がどんな技なのか本質を見極めたいからね</p><p>そういうことでしたら</p><p>ミッチィは、了承した</p><p>ミッチィオリジナルの工藤流って、どんな感じの技なの</p><p>つい聞いてみたくなった</p><p>はい本来の工藤流は、黙って闘います</p><p>黙って、闘う</p><p>絶対に、技の名前を叫んだりはしません</p><p>技の名前を叫ばない</p><p>それじゃ工藤父のアレンジって</p><p>お父様は、闘いながら相手にやたらと話し掛けたり、大げさな技の名前を叫ぶことによって敵の集中を削ぐという技術を、新たに開発したのです</p><p>正に二十一世紀に相応しい、新戦法だと言えると思います</p><p>そうだろうか</p><p>工藤父の喋りや、技の名前は</p><p>むしろ、二十世紀で停まっているような</p><p>じゃあその新戦法は、無しで一回、手合わせしよういいね</p><p>マルゴさんはミッチィと、上の部屋へ上がろうとする</p><p>待って下さいオレも見たいです</p><p>正直ちょっと興味がある</p><p>ダメダメ吉田くんは、お風呂だよ</p><p>階段の途中からマルゴさんが、オレに言う</p><p>お風呂</p><p>ここの施設は、こんなにたくさんの人が一遍に泊まることを想定して作ってないからねお風呂は順番に入るしか無いだろう</p><p>昼間入ったシャワールームは、そんなに広くは無かったっけ</p><p>メグとマナと三人で入ったら、ギリギリだった</p><p>ほら克子さんが君を待っているよ</p><p>あなたぁ</p><p>振り返ると</p><p>克子姉が、タオルとバスローブを持って、立っている</p><p>監視はあたしがやっているからお風呂は、先にどうぞ</p><p>ミナホ姉さんが笑って、そう言ってくれた</p><p>香月さんの部下の人から、連絡があるだろうし他にもちょっと、連絡しておきたい相手がいるのよ</p><p>連絡しておきたい相手ってミナホ姉さん</p><p>こういう時だからこそ気晴らしのイベントも組んでおかないとね</p><p>すっかり忘れていたけれどもう一つ、片付けてしまいたい相手が居たでしょう</p><p>ミナホ姉さんがテレビニュースを流しているモニターを指差す</p><p>すでに白坂創介関連の続報が終わっていた</p><p>別のニュースが流れている</p><p>報道に対し市会議員の遠藤氏は、次のように反論しております</p><p>遠藤の叔父さんの市会議員の収賄疑惑か</p><p>すっかり忘れていた</p><p>明日、学校が終わればしばらくは、また連休になるわだから、なるべく明日中に片を付けるわ</p><p>ってことは学校の人間に連絡を取る</p><p>ミナホ姉さんは、スッと鎖に繋がれたままの雪乃を見る</p><p>雪乃はすっかりうなだれて、床にごろんと転がっている</p><p>寝ているようにも見えるが</p><p>こちらに聞き耳を立てているかもしれない</p><p>ミナホ姉さんは、雪乃に聞こえないようにそっと、オレの耳に囁いた</p><p>幸代を動かすわ</p><p>岩倉会長を</p><p>あの子も、そろそろ突っついてあげないと、また機嫌を悪くするだろうから</p><p>ミナホ姉さんは、クスッと笑う</p><p>馬鹿で下品でもどうしようもない子だけれどあたしにとっては、可愛い玩具なのよ、あの子は</p><p>ミナホ姉さんは、岩倉さんに何をさせるつもりなんだ</p><p>あなたぁ、早くぅぅ</p><p>後ろから克子姉が、声を掛ける</p><p>そう言えば身体が疲れてくると、余計にセックスしたくなるって言ってたっけ</p><p>相手をするのは、オレの勤めだ</p><p>そうだよ、お兄ちゃん早くぅぅ</p><p>マナもタオルとセッケン持ってニコニコ笑っている</p><p>二人一緒か</p><p>メグはカップの片付けをしながら、寧さんと話している</p><p>克子姉とマナを気遣ってくれているんだな</p><p>早くぅお風呂ぉ</p><p>スタイル抜群のセクシー美女と</p><p>可愛らしい十四歳の美少女が、オレを待っている</p><p>よし頑張ろう</p><p>さあ楽しんでいらっしゃい</p><p>ミナホ姉さんは、オレの背中をポンと押してくれた</p><p>金曜日です</p><p>今日を乗り越えれば</p><p>明日は、克子姉によるソープ嬢講座の予定です</p><p>174．克子先生のセックス教室</p><p>いらっしゃいませっお客様</p><p>と、元気なマナの声</p><p>いらっしゃい</p><p>と、しっとりとした克子姉の声</p><p>シャワールームに入ると下着姿のマナと克子姉が、オレを待っていた</p><p>と、言ってもマナは最初からノーパンだったので、今はブラしか付けていない</p><p>な何です</p><p>オレが尋ねるとマナが</p><p>ソープランドごっこですっ</p><p>ソープランドごっこ</p><p>克子姉、またマナに変な事を教え込もうとしているな</p><p>あ、お兄ちゃん安心してねマナは、こんな遊び、絶対にお兄ちゃんとしかしないからマナは、お兄ちゃん専用のソープランドのお姉さんになるからね</p><p>いやそんな心配は、していないけれど</p><p>マナちゃんそんな所に、立っていてはダメよ最初はこうするの</p><p>そう言って克子姉は、下着姿のままでシャワールームの床に正座する</p><p>克子でございます本日は、お相手を勤めさせていただきますよろしくお願いします</p><p>スッと、両手を付いてオレに頭を下げる</p><p>あマナもします</p><p>マナも急いで、床に手を付く</p><p>マナでございますどうぞ、可愛がって下さいっ</p><p>下着姿の美女と美少女がオレの前にひれ伏す</p><p>マナちゃん可愛がって貰うんじゃないわ今夜は、あたしたちがソープ嬢なんだからいっぱい、ご奉仕しないとね</p><p>はい、克子先生</p><p>顔を見合わせて、クスクス笑い合う二人</p><p>さ脱いで</p><p>克子姉が立ち上がってオレの服を脱がしてくれる</p><p>でも克子姉、いいの</p><p>オレはちょっと心配になって尋ねた</p><p>え何のこと</p><p>克子姉は、艶やかに微笑む</p><p>こういうのって娼婦の技術だよね別にいいんだよ、オレ、克子姉のことを娼婦みたいに扱いたくは無いから</p><p>克子姉には売春婦時代のことは忘れて欲しい</p><p>できるだけ</p><p>あたしはあなたに、娼婦としても扱われたいわレイプもされたいし、メチャクチャにされたいの</p><p>克子姉はマナを見て</p><p>あたしマナちゃんたちみたいに若くはないでしょあなたに処女もあげられなかったしだから、あたしはあたしの持っている知識と技術の全てを、あなたに捧げたいの</p><p>克子姉が背中から、オレを抱き締める</p><p>ふっくらとした胸がオレの背中に押しつけられる</p><p>その代わりあなた一人の娼婦になるわあなたとだけとかセックスしないわあなたの性欲の処理のためには何でもする女になるの</p><p>オレにそう囁きながら耳を下でチロリと舐めた</p><p>左手でオレの股間をまさぐる</p><p>うふっ、大きくなってきた</p><p>オレのペニスに熱いものが集まっていく</p><p>あたしの身体に溺れてううん、溺れさせてあげるから</p><p>克子姉の舌がオレの唇の中に侵入して来る</p><p>本当のセックスの快楽を教えてあげる</p><p>オレのズボンのジッパーが、ジーィッと下ろされて</p><p>うわっ、ホントに大きくなっている</p><p>オレの前にマナが、しゃがんでいる</p><p>ベルトを外してオレのペニスを露出させた</p><p>マナはヴァージンもお兄ちゃんにあげたしあ、アレはレイプだっけ</p><p>そう言いながら勃起した亀頭を指で擦る</p><p>でも、とにかくもう、お兄ちゃんとしかセックスしないよっお兄ちゃんのセックス奴隷なんだからこれからは、克子さんに習ってお兄ちゃんを気持ち良くするテクニックをいっぱい教えて貰うんだからっ</p><p>十四歳の唇がオレの亀頭を含む</p><p>温かく、潤った口の中</p><p>小さな舌が、子猫のようにオレの亀頭を舐めていく</p><p>マナちゃんはスーパー・モデルになるために、魅力的に成長するんだったわよね</p><p>オレを抱き締めて愛撫しながら克子姉が、マナに言う</p><p>そうだよマナは、お兄ちゃんのためにスーパー・モデルを目指すのそのためなら、何でもするんだから</p><p>舌を出して、ベロベロとペニスの周りを舐めしゃぶりながらマナは言った</p><p>毎日の食事なんかのプログラムとかは、今の騒ぎが終わってから組んであげるけれど今から、マナちゃんには守って貰いたいことがあるんだけれどいいかしら</p><p>克子姉が、マナに言う</p><p>マナは、オレのペニスを掴んだまま</p><p>はい、何でも言って下さいマナ、絶対に守りますから</p><p>そしてまた、オレの亀頭を口に咥える</p><p>一つはもう、絶対に彼以外の男性とセックスしないことこれは、大丈夫だと思うけれど</p><p>はひ、それふぁ、ぜぇったひに守ひまふっ</p><p>マナはフェラチオしたまま、そう答えた</p><p>二つ目は一日一度は、必ず膣内射精を受けることそれと、口からも精液を飲むのよ</p><p>膣内射精と精飲で合計２回は、必ずセックスする</p><p>２回しかしちゃいけないんですか</p><p>最低、１回ずつは、身体の上と下に精液を出して貰いなさいってだけのことよしたかったら、何回でも良いのよ</p><p>わーいっ</p><p>喜ぶマナ</p><p>１回ぐらいじゃ満足できないもんね、お兄ちゃんは</p><p>マナは、昨日オレにレイプされて処女を失って以来</p><p>恐ろしい回数のセックスを強要されている</p><p>ここ数回は、セックスでイケるようになってきたし</p><p>物凄いスピードで、性感を開発されている</p><p>ただし、マナちゃん</p><p>克子姉がマナに微笑む</p><p>絶対に、その１回以上はマナちゃんの方から、彼に求めてはダメよ</p><p>マナの顔から微笑みが消える</p><p>女ってね、いつでもどこでもセックスしてくれる相手がいると思うと顔が弛んでくるのよちょっと、下品な顔つきになるのよね</p><p>克子姉は、そう説明した</p><p>ほらお腹いっぱいご飯を食べて、満腹の人って幸せそうだけど、表情が弛みまくるでしょそして、毎日、そんなことをしていたらぶくぶくに太って、みっともない姿になっちゃう</p><p>想像してみたのか、マナは暗い顔をする</p><p>セックスも同じよあんまりにも、毎日満足し切ってしまうと心も身体もゆるゆるに弛んで、どうしようもなくなっちゃうのよ</p><p>あんまり、気軽にセックスでき過ぎる環境ってのも、よくないんだな</p><p>気を付けよう</p><p>でも人間が、毎日ご飯を食べないと死んでしまうようにセックスだって、とても大事なことだからそれで、あたしはここのところは彼とセックスするのは、なるべく一日一回って決めているのよ</p><p>克子姉とは、そんなに身体を合わせていない</p><p>もちろん本当は、あたしだって、もっと彼と愛し合いたいわ何もかも放り出して一日中、ベッドの中で睦み合いたいそういう気持ちを抱えたまま一日一回のセックスに全力を掛けるのそれでも、ちゃんとイケるし、スッキリするし、彼のことがとっても愛しく感じられるし幸せな気持ちで、また仕事に戻れるわ</p><p>克子姉が、オレにキスする</p><p>オレ、克子姉の役に立っている</p><p>オレがそう尋ねると</p><p>あたしあなたがいるから生きているのよ</p><p>そう言って愛おしく抱き締めてくれた</p><p>マナちゃんも知っている通りこの人は、自分の女に求められたら、絶対に拒まないわ女が満足するまで、何回だって相手をしてくれるだから、あたしたち女の方が自分の欲求を抑えないとね</p><p>マナは、真剣な顔で克子姉の言葉を聞いている</p><p>判りましたでも</p><p>お兄ちゃんの方からマナとエッチしたいって、求めて来てくれた時はいいんですよね</p><p>克子姉が微笑む</p><p>そういうことよ彼が求めて来てくれるように、いつも魅力的な自分で居られるように努力をしなさいそういう緊張感がマナちゃんをいい女に変えてくれますからねっ</p><p>あなたもいいわね約束して本当に、あたしたちに魅力を感じたときは、ガマンしないで、いつでもどこでも求めて来て</p><p>オレにアピールすることでマナが魅力的な女の子になっていくのなら</p><p>本当に、いつでもどこでもだからねマナ、満員電車の中とかでも、お兄ちゃんに求められたらセックスするからね</p><p>マナが、潤んだ眼でオレを見る</p><p>っていうかそういうのもしてみたい物凄く混んでいるハンバーガー屋さんのトイレとかライブ会場のロビーとか</p><p>お前妄想が垂れてきてるぞ</p><p>そっかそういう所で、どうしたらお兄ちゃんが、あたしの身体に興奮してくれるかを考えればいいんだ</p><p>ね魅力的な女になるための練習には、もってこいでしょ</p><p>克子姉が、マナに微笑む</p><p>はい克子先生っ</p><p>マナも、ニッと克子姉に微笑み返した</p><p>脱がせて</p><p>克子姉がオレの前に、はち切れそうな胸を突き出す</p><p>思わず唾を呑む</p><p>ホックは後ろよ</p><p>オレは手を伸ばす</p><p>ホックを外すと</p><p>ブラジャーに包まれていた大きな肉の塊が</p><p>弾けるように転げ出す</p><p>ピンク色の乳首は、すでに鋭く尖っていた</p><p>克子姉はそのまま、オレの見ている前でパンティを脱いだ</p><p>淫臭がシャワールームの中を漂う</p><p>すでに濡れているんだ</p><p>お兄ちゃんあたしも</p><p>マナが、オレに飛びついて来る</p><p>マナのジュニアブラを捲り上げるようにして、脱がした</p><p>お兄ちゃんはあたしが脱がしてあげる</p><p>マナの小さな手がオレのパンツをスルリと脱がしてくれた</p><p>マナの顔の前に勃起しきったペニスが隆々と現れる</p><p>うん元気元気、可愛いっ</p><p>マナが、亀頭を撫で撫でしてくれた</p><p>その間に克子姉がシャワーを出して、温度を調節している</p><p>こちらへお出で下さいお客様</p><p>克子姉が、再びソープごっこに復帰する</p><p>熱くないですか</p><p>そう言いながらオレの身体にシャワーのお湯を掛けてくれる</p><p>あたしの身体お触り下さっても、いいんですよ</p><p>興奮した眼で克子姉が、オレに言った</p><p>オレは克子姉の巨乳に手を伸ばす</p><p>さっきから、ずっと触りたかった</p><p>むにゅむにゅとした柔らかい肉塊</p><p>それでいて弾むような手応えがあって</p><p>こんなに大きいのに、全然垂れていない</p><p>ちゃんと筋トレやって、垂れないようにしているんだ</p><p>克子姉だって、まだ二十一歳</p><p>肌だって水を弾くような若さがある</p><p>気に入って下さいましたあたしの胸</p><p>オレはお湯で洗われたばかりの乳首に口を付ける</p><p>ペロペロと舐めて</p><p>あんっ気持ちいいですわ</p><p>克子姉が乳首への愛撫に悦んでいる</p><p>あ、あたしのも触って下さい</p><p>マナが自分のおっぱいをオレに押しつけてくる</p><p>克子姉と比べたら、まだまだ未発達の胸だけれど</p><p>十四歳の少女らしいぷっくりとした膨らみだ</p><p>乳首は乳輪の中に埋もれている</p><p>マナちゃんのこれそろそろ、お外にだしましょうか</p><p>克子姉が妖しく、微笑む</p><p>そんなことできるんですか</p><p>マナが、思わず克子姉に叫ぶ</p><p>ここのところ、メグやみすずの裸体と自分の身体を見比べる機会が多かったから</p><p>やっぱり、少し気になっていたらしい</p><p>ええお客様に舐めていただいて、吸い出していただけば</p><p>克子姉の言葉にマナが、オレを見上げる</p><p>お願いします、お客様マナの隠れている乳首を、お客様の力で外に出して下さいっ</p><p>シャワールームの壁にもたれて、座り込み膝の上にマナを乗せる</p><p>オレの顔の前にマナの可愛いおっぱいがある</p><p>お客様は、お好きに吸い出すおつもりで、乳首を刺激して下さい</p><p>マナちゃんは吸い出されるイメージでぷくって、乳首が外に飛び出す様子を想像して</p><p>オレはマナの胸に舌を這わす</p><p>乳輪の中に確かに固くシコッた部分がある</p><p>そこを吸い出すように</p><p>ああんっお兄ちゃんっ</p><p>もう一つの乳輪は、指で</p><p>固い感触を指の腹で擦る</p><p>うあっあんっあああっ</p><p>身体を捩って、快感に震えるマナ</p><p>桜色の乳輪の中からぷくっと乳首が</p><p>まるで、新緑の芽が出るように</p><p>顔を出す</p><p>マナ出て来たぞ、乳首</p><p>オレが、そう言うとマナは</p><p>本当だマナ、大人のおっぱいになっちゃった</p><p>オレは舌で乳首を転がす</p><p>いやんっくすぐったい</p><p>じゃあ止すか</p><p>ううんもっと、ペロペロしてお兄ちゃん</p><p>オレは外気に触れたばかりのマナの乳首にむしゃぶりつく</p><p>あんっこれいい気持ちいいよおっ</p><p>マナは身体を奮わせて、悦んでいる</p><p>もう一つのおっぱいもお兄ちゃん、大人にして乳首、吸い出して</p><p>オレは、もう一つの乳首に吸い付く</p><p>舌先で掘り起こすように</p><p>唇で吸い上げるように</p><p>手で、おっぱい全体を揉み上げるようにして</p><p>乳首が出るように刺激を続ける</p><p>マナちゃんもイメージして乳首がぷくっと起き上がるのよさあ</p><p>克子姉の言葉をマナは頭の中で再現する</p><p>ああっあああんっ起きる起き上がるよおっあたしのおっぱい</p><p>もう一つの乳首も乳輪から顔を出す</p><p>早速吸い付く</p><p>ああっ気持ちいいっもっと、触って舐めてぇぇ</p><p>悶えるマナ</p><p>これ毎日して、お兄ちゃんマナのおっぱい、チュウチュウしてそしたら、マナどんどん、おっぱいが大きくなると思うから</p><p>ああ毎日吸ってやるよ</p><p>克子姉もマナの胸に顔を寄せる</p><p>空いている方の乳首を舐めて差し上げまーすっ</p><p>克子姉の舌がマナの乳首を責める</p><p>うそっ何これ</p><p>克子姉のテクニックにマナが叫ぶ</p><p>あなたもよく見ていて昔、辛くてたまらない夜は、よく渚と二人で慰め合ったから</p><p>克子姉はレズのテクニックにも長けているんだ</p><p>舌先だけでなく舌の横や裏側まで使って</p><p>克子姉は、マナの乳首を嬲っていく</p><p>激しくよがる十四歳</p><p>判ったこんな感じだね</p><p>オレも克子姉の真似をして、反対側の乳首に吸い付く</p><p>だめぇぇ両方同時に吸うのは、だめぇぇ</p><p>マナがはぁはぁと熱い息を漏らしている</p><p>気持ちいいよおっ大好きぃぃお兄ちゃんも、克子さんも大好きぃぃ</p><p>そんなマナの股間に克子姉が手を伸ばす</p><p>ひぃやぁんっ</p><p>両方の乳首を同時に舐められながらヴァギナを触られて、マナが声を上げる</p><p>もう、グチョグチョじゃないマナちゃんて、エッチな子なのね</p><p>エッチですぅマナ、エッチな子なのごめんなさいごめんなさい</p><p>快感にマナは、眼に涙を浮かべている</p><p>うふふ、したくなっちゃった</p><p>克子姉がオレを見て、妖しく微笑む</p><p>オレの勃起は最大レベルになっていた</p><p>じゃあ、マナちゃんにそう言ってあげなさい</p><p>マナは女性器を克子姉にまさぐられて、口で息をしながら喘いでいる</p><p>マナオレ、お前と繋がりたい</p><p>オレがそう告げるとマナは</p><p>良かったマナももう、お兄ちゃんに犯して欲しくてたまらなくなっています</p><p>シャワールームのタイルの床にマナを寝かせる</p><p>大きく足を拡げさせて</p><p>待って今夜は、ソープごっこだから</p><p>克子姉がオレとマナの身体にボディ・ソープを付けてくれる</p><p>克子姉のしなやかな手で拡げられて全身がヌルヌルになる</p><p>はいこれでいいわ</p><p>オレは亀頭をマナの膣口にくっつけた</p><p>それだけで内部から愛液が、とろんと滴ってくる</p><p>マナ、行くぞ</p><p>犯してお兄ちゃんに、犯されたいのっ</p><p>涙を流しながら、挿入を懇願するマナ</p><p>何て可愛い、十四歳なんだ</p><p>亀頭を熱く湿った胎内に押し込むッ</p><p>あうっ入ってきたぁぁ</p><p>オレの肉の欲棒がマナの小さな肉体に、呑み込まれていく</p><p>ごめんもう、ガマンできない</p><p>オレは、マナの身体を抱き締めて</p><p>ガンガンと腰を動かし始めるっ</p><p>あたしのことは気にしないでお兄ちゃんの好きにしてっ犯されたいのマナ、力尽くで、お兄ちゃんに犯されたいっ</p><p>ボディ・ソープのヌルヌルの感触が気持ちいい</p><p>マナのおっぱいの感触を</p><p>オレの裸の胸で感じる</p><p>露出したばかりの乳首が</p><p>何度も擦り付けられて</p><p>あっあああんっ気持ちいいよ何でなのどうして、お兄ちゃんにレイプされるのって、こんなに気持ちいいのおっ</p><p>マナの膣の中が、オレを熱く包み込んでいる</p><p>オレしか知らない少女の肉体</p><p>オレが女にした処女を奪い、開発し続けている少女</p><p>中学二年生の何も知らなかった少女の蕾が</p><p>わずか二日で無理矢理に、女として開花させられていく</p><p>ああっ好き好きよお兄ちゃんあたしのお兄ちゃん</p><p>泡でヌルヌルになった身体を擦り付けながらオレたちは、激しくセックスする</p><p>そろそろ、あたしも参加致しますわっ</p><p>克子姉が自分の豊かな肉体に、ボディソープを落とす</p><p>おっぱいからお腹に掛けて泡まみれにして</p><p>サンドイッチにしてあげるわ</p><p>と、オレの背中に抱きつく</p><p>身体の下にマナ</p><p>マナの幼い女体をオレは胸で感じている</p><p>身体の後ろに克子姉</p><p>克子姉のナイスボディをオレは背中で感じている</p><p>マナちゃん、苦しくない</p><p>克子姉が、マナに尋ねた</p><p>オレに深々と挿入されているマナ</p><p>だが、マナに体重が乗らないようにオレは腕で自分の身体を支えている</p><p>それならいいわあなたは、動かないでね</p><p>克子姉がオレに囁く</p><p>動くのはあたしがするから</p><p>克子姉は、オレの背中にしがみついたまま</p><p>自分の股間をオレの尻にグイッと押しつける</p><p>その反動でオレのペニスは、マナの最奥へ</p><p>喘ぐマナ</p><p>もう一度克子姉が腰を使う</p><p>グイッ</p><p>オレは、何もしていないのに</p><p>克子姉によって、強制的にピストンさせられる</p><p>不思議な感覚だ</p><p>オレが、マナを犯しているはずなのに</p><p>オレも、克子姉に犯されているような</p><p>いいでしょ、これ</p><p>ああ、とっても気持ちいいよ</p><p>克子姉の股間に押し込まれるオレの尻</p><p>ペニスの先がマナの子宮口へ届く</p><p>そして二つのタイプの違う女体に包まれているという感触</p><p>とてつもなく気持ちいい</p><p>うふふもっと、いいことしてあげる</p><p>克子姉がオレの背中に、豊かなバストを擦り付けたまま</p><p>オレとマナの結合ポイントに指を入れる</p><p>こういうのもいいでしょ</p><p>つながっているペニスの根元を優しく触る、克子姉</p><p>玉袋の縫い目にも指を這わす</p><p>マナちゃんもね</p><p>さらに、マナのクリトリスにも</p><p>あああっダメっそこはダメェェ</p><p>大きく喘ぐマナ</p><p>マナちゃんそろそろ、お腹の中に彼の精液が欲しい</p><p>克子姉がそう、マナに囁く</p><p>欲しい、欲しいですからそんなにイジらないでぇぇ</p><p>じゃあ彼におねだりなさいっ</p><p>お兄ちゃんっお兄ちゃんの精液が欲しいですっマナのお腹の中に子宮の中にいっぱい注いでお腹の中たぷたぷにしてぇぇ</p><p>マナのいやらしい叫びに</p><p>オレも激しく、興奮する</p><p>克子姉身体を離してオレ、ガシガシ突き込みたいよっ思いっきり、突き込んでマナの中に射精したいっ</p><p>オレの腰がついつい動いてしまう</p><p>しかし、克子姉の身体がぴったり引っ付いているから</p><p>激しい、ピストンができない</p><p>このままじゃ射精できない</p><p>克子姉、お願いだから</p><p>そしたら克子姉は</p><p>そんなに激しく腰を動かさなくても、簡単に射精できる方法があるのよ</p><p>克子姉の細くて長い指先が</p><p>オレの肛門に触れる</p><p>ここに、射精のスイッチがあるの</p><p>ジュポリ</p><p>泡でヌルヌルになった指が</p><p>オレの肛門の中に入る</p><p>肛門の中で克子姉の指が、そのポイントに触れた</p><p>うわああああああっ</p><p>破裂した水道管のように</p><p>オレの精液が、一気にマナの子宮に噴き出すッッ</p><p>熱いぃぃぃ</p><p>身体の一番深いところに、男の液体の熱を感じるマナ</p><p>はい、いいわよ好きに動いて</p><p>克子姉が、ぴゅっとオレの肛門から指を引き抜いた瞬間</p><p>オレは、狂った様に腰をマナの中に突き込んでいく</p><p>全ての精液を放出するために</p><p>マナの子宮の中に届かせるために</p><p>どうしようあたし、また犯されてる汚されてるぅぅ</p><p>マナがオレをギュッと抱き締め受け入れてくれている</p><p>あたし、まだ中学生なのに十四歳なのにぃ</p><p>どくどくと</p><p>マナお兄ちゃんの女なのぉぉ女の身体に、されちゃったのぉぉ</p><p>犯される快感に</p><p>マナは、溺れていく</p><p>土曜日です</p><p>目が醒めたら、夕方の５時でした</p><p>睡眠時間だけは、取り戻せました</p><p>しかし冷蔵庫にも何も無い</p><p>明日は、克子姉とのセックスになります</p><p>それでは</p><p>175．全裸問答</p><p>ごめん、マナはイケなかったろ</p><p>荒い息をしながらマナに言う</p><p>ペニスはまだ、マナの中にハマッている</p><p>結合部から愛液と精液が染み出していた</p><p>そんなの気にしないでマナは、お兄ちゃんが気持ち良ければいいんだから</p><p>マナはそう言って、オレにキスしてくれる</p><p>それよりマナの乳首を大人にしてくれてありがとう</p><p>マナの乳首は勃起したまま、ぷっくりと外に出ている</p><p>オレは、その乳首を舐めてやった</p><p>あんっ気持ちいいっ乳首って、こんなに感じるんだ</p><p>マナが、嬉しそうに笑った</p><p>次は、あたしの番よ</p><p>克子姉が、オレの耳に囁く</p><p>一回出してスッキリしたでしょ二回目は、目一杯楽しみましょうね</p><p>あ、克子さんズルい</p><p>マナが、オレの下から克子姉に言う</p><p>一回目も二回目も、それぞれ違った楽しみがあるのよ一回目の精液はとっても濃いし早く女の中に入りたいって欲求があるから、花火みたいに一気に火が付くでしょ二回目は、一回射精した後だからまったりと時間を掛けてセックスが楽しめるわ</p><p>マナちゃんは、どっちの方が好き</p><p>どっちもしたい</p><p>まあ、マナちゃんは欲張りね</p><p>待って、お兄ちゃん</p><p>マナが起き上がってオレのペニスを頬張る</p><p>マナのために出してくれたんだものちゃんと、マナが綺麗にしてあげるね</p><p>十四歳の少女がチュッチュと尿道の中に残っていた精液を吸い出す</p><p>亀頭も舌でペロペロと舐めてくれた</p><p>マナ、フェラチオには、もう慣れたのか</p><p>と、オレが聞くと</p><p>ごめんねあたし、まだ上手じゃないでしょ</p><p>きっと上手くなるからマナのこと、見捨てないでね</p><p>オレはマナの顔を撫でてやる</p><p>捨てないよこんなに可愛いんだから</p><p>マナは、ニコッと笑って</p><p>あたしは吉田マナですお兄ちゃんのセックス奴隷ですお兄ちゃんに気持ち良くなって貰うのが、マナの仕事です</p><p>マナが、チュパチュパとペニスを舐めしゃぶる</p><p>それから、オレの前で大きくＭ字開脚して見せて</p><p>見てお兄ちゃんの、トロトロ出てきたよ</p><p>マナのヴァギナの隙間からオレの精液が、とろーりと滴り零れる</p><p>中学二年生の胎内にオレは、こんなにたくさん射精したんだ</p><p>ホントマナちゃんが、羨ましいわ</p><p>あなたは、本当にいつもマナちゃんには優しいから</p><p>え優しいか、オレ</p><p>中学生の女の子を、こんなに何度も犯しているのに</p><p>そうでしょ、克子さんっあたしも、そう思ってますお兄ちゃん、マナのこととっても大事にしてくれてるよねっホント、宝物みたいに</p><p>マナが、自分の下腹部に浮かんでいる宝というタトゥに触れる</p><p>それはマナのことを、妹とかペットとかそういうものとして愛してくれているんであって女として愛してくれているわけじゃないことは判っているけれど</p><p>マナが、オレを見上げる</p><p>でも、嬉しいのお兄ちゃんが、どんな時でもマナのことを助けてくれようとしてくれたこと覚えているから忘れないよ</p><p>あたしは、お兄ちゃんが好き愛してる一生、ご奉仕するからねっ</p><p>オレだって、マナが好きだよ</p><p>オレはしゃがんでマナと視線を合わせる</p><p>マナのことはオレの女だと思っている</p><p>するとマナは</p><p>だったら、もっとマナに厳しくして下さい</p><p>マナの眼は真剣だった</p><p>あたしとっても生意気でしょお兄ちゃん、頭に来たらあたしのこと、ぶってもいいんだよううん殴ったり、蹴ったりしてもいいの</p><p>マナがオレの手を掴む</p><p>あたしのことだけじゃないわあたしに関係無くても、もし、お兄ちゃんがイライラしてたり、ムカムカしていることがあったらいつでも、マナを殴って下さいいいんだよ何をしてもそれからムラムラしたら、いつでも犯してあたし、お兄ちゃんのセックスのはけ口になりたい</p><p>マナは潤んだ瞳で、そう言った</p><p>あたしお兄ちゃんの日常に、必要な道具になりたいのいつでも、すぐにマナの身体を使って欲しいのマナは、いつでもお兄ちゃんの近くにいるからね</p><p>マナの身体を抱き締めた</p><p>お前そんなに心配なのか</p><p>マナは頭の良い子だ</p><p>彼女には判っている</p><p>彼女の父親は社会的に完全に破滅した</p><p>白坂の家も命運が尽きようとしている</p><p>もう、マナには帰れる場所は無い</p><p>普通の暮らしには、戻れない</p><p>マナにはオレの側にいるという選択肢しか残っていないんだ</p><p>だってあたし、自分に自信が無いんだもの</p><p>マナが泣いた</p><p>あたし他の人たちよりも子供だし、綺麗じゃないし、馬鹿で生意気だし</p><p>本当に何でもしますっ何でもするから絶対に、捨てないで捨てないで下さい</p><p>マナはオレに土下座する</p><p>マナが全裸で土下座するのはこれで何回目だろう</p><p>ただオレに向かって土下座するのは、これが初めてだ</p><p>マナはオレが信用できないか</p><p>オレは、優しくそう言った</p><p>そんなことはないよ</p><p>マナが、涙目でオレに言う</p><p>お兄ちゃんのことは信用しているよでも、マナ、自分で自分が信用できないんだもの怖いんだものあたしがまた、お兄ちゃんを裏切っちゃうんじゃないかって</p><p>マナは、正直にそう答えた</p><p>それはマナちゃんがまだ、心の底からセックス奴隷になり切っていないからよ</p><p>マナが、克子姉を見る</p><p>ちゃんと絶望し切っていないから希望も見えてこないのよ眼を閉じてみて</p><p>マナが眼を閉じる</p><p>今まで暮らしてきた家を思い出して、あそこに戻れると思う</p><p>絶望しなさいそして、頭の中から捨てちゃいなさい</p><p>マナの声に力がこもる</p><p>あなたの学校の友達白坂舞夏として、交流してきた人たちのことを思い出しなさい</p><p>その人たちの所へあなたは、帰れる</p><p>帰れません</p><p>それなら、きちんと絶望しなさいそして、頭の中から消してしまいなさい</p><p>克子姉がマナに言う</p><p>あなたの頭に残っているものは何</p><p>あたしとお兄ちゃんです</p><p>他には無いの</p><p>はい、残っていません</p><p>お、おい</p><p>マナ雪乃とかメグとかは、残っていないのか</p><p>マナは眼を閉じたまま、答えた</p><p>雪乃さんは敵ですあたしとは、もう関係の無い人です</p><p>白坂家を捨てたという気持ちが雪乃に対しての激しい敵愾心に変換されてしまっているんだ</p><p>メグお姉ちゃんは、いい人だけどあたしと同じですから</p><p>同じって</p><p>お兄ちゃんが一番なんですあたしとお兄ちゃんのどっちかしか助けられない状況になったら、間違いなくお兄ちゃんを助けますあたしを見捨てて</p><p>こういう話題前にもしたよな</p><p>どっちを助けて、どっちを見捨てるか</p><p>だからって、別にメグお姉ちゃんが嫌いってわけじゃないんですメグお姉ちゃんのことは好きですただあたしと同じ立場だからライバルだから負けられないんです</p><p>マナはそう言った</p><p>では今、マナちゃんの頭の中に残っているのは、マナちゃん自身と彼だけなのね</p><p>克子姉が念を押す</p><p>克子姉がニコッと微笑んでマナに言った</p><p>では、最後の質問よあなたと彼が、敵に毒薬を飲まされ、解毒剤が一つしかありませんあなたは、どうしますか</p><p>眼を閉じたままのマナが口籠もる</p><p>解毒剤は、自分が飲むそれとも、彼にあげる</p><p>マナは黙ったまま考え混んでいる</p><p>あなたはどう</p><p>克子姉が、オレを見た</p><p>解毒剤はマナに飲ませるよ</p><p>オレは即答した</p><p>でもそうしたら、あなたは死ぬことになるのよ</p><p>そんなの仕方がないじゃないかオレなんかが生き残るより、マナが生きる方がずっといい</p><p>オレはそう、思う</p><p>そんなんで、マナを殺すことになったらオレは、一生後悔すると思うし</p><p>そうよねあなたは、そういう人なのよねだから、好きなの</p><p>あなたも眼を閉じて</p><p>オレは克子姉に言われるまま、眼をつぶった</p><p>別の質問をするわ今突然、この学校がシザーリオ・ヴァイオラに襲われて秘密のロケットで緊急脱出しないといけないとしますロケットに乗せる順番を決めて下さい</p><p>ああ優先順位か</p><p>これも、この間、ミナホ姉さんとやったな</p><p>いやでも、オレ自身現在のオレの優先順位を知りたいな</p><p>最初に誰を脱出ロケットに乗せる</p><p>次は</p><p>マナだな</p><p>マナが驚いて、スットンキョな声を上げる</p><p>うんマナは一番年下だし、守ってあげないといけないからな</p><p>マナは、恥ずかしそうにそう言った</p><p>その次がメグメグも守らないといけない子だし、マナとメグは隣同士に座らせたいから</p><p>お兄ちゃん、どうして</p><p>えだって、マナはまだ他の人とは慣れていないからいつも、メグがマナのことを気遣って近くにいるじゃないかそれをミナホ姉さんたちも、容認してくれているし</p><p>何だ気付いていなかったんだ</p><p>まあ自分のことだと、意外と気付かないかもな</p><p>その次が、ミッチィだなあの子は、強いけれどちょっと、ズレているところが心配だから先に脱出ロケットに乗せた方が良い</p><p>後回しにすると、乗り遅れたりしそうだもんな</p><p>それからミナホ姉さんやっぱり、ミナホ姉さんが、みんなのリーダーだから先に乗って貰うよその次が、克子姉ごめんね、後回しになっちゃって</p><p>克子姉は、クスッと笑った</p><p>いいのよ、そんなことは</p><p>えっと渚はこの場にいないから、除外で</p><p>それから、マルゴさんでそれから、雪乃だな</p><p>雪乃さんお兄ちゃんは、雪乃さんも連れて行くの</p><p>当たり前じゃないかシザーリオ・ヴァイオラに襲われている危険な場所に、雪乃だけ置いていくことなんでできないだろ</p><p>うんそんなのは、可哀想過ぎる</p><p>でオレが最後だな</p><p>オレの優先順位終了</p><p>ねもしも、脱出ロケットの定員がオーバーしてしまって、どうしても一人降ろさないといけないとしたらあなたは、誰を降ろす</p><p>オレが降りるよ</p><p>こんなのは、即答だ</p><p>どうして、お兄ちゃん残ったら、殺されちゃうんだよ</p><p>いや、だってこのメンバーの中で、オレが一番必要無いじゃないか</p><p>うん悩むまでも無いことだ</p><p>リーダーのミナホ姉さんが居て参謀役で戦闘要員のマルゴさんが居て色んな裏方のできる克子姉が居てミッチィの戦闘力も信頼できるし一番守らないといけない寧さんはもちろんのことマナ、メグ、雪乃は、助からないといけないだろ死んでいいのは、オレだけじゃないか</p><p>眼を閉じたままのオレの身体を温かく豊かな肉体が抱き締める</p><p>ダメよ絶対に、死なせないから</p><p>マナちゃんこういう人なのよ、この人は</p><p>克子姉の声が、震えていた</p><p>オレは眼を開ける</p><p>克子姉は泣いていた</p><p>どうしたの克子姉</p><p>涙の意味がオレには判らない</p><p>絶対に死なせないわあなたは、あたしが幸せにしてあげるからね</p><p>その震える声を聞いてマナは</p><p>克子さん、あたし判りました</p><p>穏やかな声が静かに響いた</p><p>克子さんがさっき言っていたあたしは絶望し切ってないっていう言葉の意味</p><p>あたし頭の中のあたし自身を消します捨てちゃいます</p><p>そしたら何が残った</p><p>克子姉の言葉にマナは</p><p>マナが眼を開けてオレを見上げる</p><p>マナの頭の中にはお兄ちゃんしか、残っていない</p><p>十四歳の美少女が裸でオレを見上げている</p><p>どう、怖いマナちゃん</p><p>いいえ怖くないですお兄ちゃんがここに居てくれているから</p><p>そしてマナも、オレに抱きつく</p><p>ずっと一緒に居ようね、お兄ちゃんマナもお兄ちゃんを幸せにしてあげる</p><p>美女と美少女に抱き締められている</p><p>いいからあなたは、横になっていて</p><p>今度は、シャワールームのタイルの床にオレが寝そべる</p><p>寒くないように、マナがシャワーを掛けてあげるね</p><p>マナが、温かいお湯をオレに掛けてくれた</p><p>その間に克子姉が、オレのペニスをフェラチオしてくれる</p><p>うん美味しいわあなた</p><p>オレの真上に、マナが立っている</p><p>そのまましゃがみこんで、オレに股間を近づけた</p><p>見てお兄ちゃん、マナのアソコ</p><p>マナのヴァギナはこの二日間の酷使でちょっと腫れている</p><p>隙間から、まだオレの性液が垂れている</p><p>見てぇお兄ちゃんが、マナを女にしたんだよ</p><p>マナは自分で、割れ目を開いた</p><p>くぱぁと開く膣肉</p><p>一気にどろりと精液が零れる</p><p>マナの小さなクリトリスが、紅いルビーの様に固まって光っていた</p><p>マナそこにシャワーを当ててごらん</p><p>オレが、そういうと</p><p>マナが、自分の女性器にシャワーを押し当てる</p><p>オレの眼の前で中学二年生の幼い肉体が、喘ぐ</p><p>うふふ、もういいみたいね</p><p>克子姉がペニスから唇を離す</p><p>それじゃあいただきますっ</p><p>克子姉がオレの身体に跨がってくる</p><p>ペニスが艶やかな大人の秘部に呑み込まれていく</p><p>あんっこれがずっと欲しかったの</p><p>克子姉が身体を震わせて悦ぶ</p><p>うんっっうんっうううんっ</p><p>オレの上でゆっくりと、身体を揺らしていく</p><p>マナどいて、克子姉をちゃんと愛してあげたいから</p><p>マナが、オレから身体を離す</p><p>オレは下から克子姉の顔を見上げた</p><p>オレたちは騎乗位の形で顔を見合って、セックスしている</p><p>どう気持ちいい</p><p>ああとっても、気持ちいいよ克子姉</p><p>克子姉の内部は</p><p>メグやみすずやマナとは、全く違う</p><p>二十一歳の大人の膣内だ</p><p>しかも鍛え上げられた</p><p>あなたのためなのよ</p><p>腰を振りながら克子姉は言った</p><p>全部あなたのためそう思ってもいい</p><p>五年間も娼婦としての生活しなくちゃいけなかったのはあなたに、気持ち良くセックスして貰うためだったの</p><p>克子姉の豊満なバストが腰の動きに合わせて、ゆさゆさと揺れている</p><p>このテクニックはこの肉体は全部、あなたに悦んで貰うためだけに磨き上げたの</p><p>克子姉が腰を捻る膣の中のペニスが、キュッと絞られる</p><p>そう思ってもいいそう思いたいの全部、あなたのためだったって</p><p>ああそうだね何もかもオレたちが、出会うために必要だったことなんだよ</p><p>オレは下から、克子姉の豊かな胸を両手で掴む揉む</p><p>あっそれいいっ気持ちいい</p><p>克子姉が歓喜に喘ぐ</p><p>腰の動きを激しく、強くしていく</p><p>あたしは克子はあなたに抱かれるために、生まれてきたのッ</p><p>この身体も心もみんな、あなたのものよっ受け取って</p><p>ああ全部、貰うよっ</p><p>オレは克子姉の胸を揉みしだくっ</p><p>嬉しいっ愛してるつ愛してるっあなたが、好きなのっ</p><p>克子姉の身体汗と湯気でテカテカ光っていて</p><p>綺麗だ</p><p>とっても、セクシーで</p><p>とっても、いやらしい</p><p>なんて、いやらしい肉体なんだ</p><p>足の方に何かを感じる</p><p>眼を向けるとマナ</p><p>マナがオレの足の指を舐めている</p><p>お兄ちゃんご奉仕しますねっ</p><p>マナがオレの足の指の間に、舌を入れる</p><p>ぺちょ、ぺちょっと舐めていく</p><p>ちょっとくすぐったくてゾクゾクする</p><p>前にマナにしてくれたでしょだから、今度はマナがしてあげるの</p><p>足先のゾクゾクするような快感に対して</p><p>腰は直接的な生の快感だ</p><p>オレの裸の亀頭が克子姉の膣の中で擦られていく</p><p>刺激されていく</p><p>あああ、あああ、あーっ</p><p>快感に思わず、声が出る</p><p>全身から、ドッと汗が噴き出す</p><p>それは克子姉も同じ</p><p>あっあああーっあたしもうあなた</p><p>克子姉オレももう</p><p>腰の動きがフルスロットルに入る</p><p>克子姉は、激しいダンスを踊るように</p><p>オレの身体の上を跳ねていくッ</p><p>あああ、いいわくるもう、すぐ、くるあああんっあああーっ</p><p>じわじわと克子姉の中で快感の潮流が迫って来る</p><p>ううっあはんっあ、きたきてるきてるぅぅ</p><p>そして克子姉の身体が、ギューッと引き締まるッッ</p><p>オレを絞り込むッッ</p><p>くるくるあああああっ今よ今きてるきてるいくぅぅッッッ</p><p>出るよっ</p><p>出してぇぇっ今よ今子宮に注いでぇぇぇぇ</p><p>びゅくくくッ</p><p>どぷっ</p><p>あああああッ</p><p>灼熱を子宮に感じて克子姉は、昇天した</p><p>はぁはぁはぁはぁ</p><p>オレの身体に覆い被さって、疲れ果てて肩で息をする克子姉</p><p>お兄ちゃん、ごくろうさまでした</p><p>マナが四つん這いになって、オレの唇にキスをした</p><p>すっかり、出した</p><p>出し切った</p><p>マナ、何か飲みたいな</p><p>オレがそういうと</p><p>待ってて、お台所から何か持って来るから</p><p>裸のままシャワー・ルームから出て行った</p><p>日曜日です</p><p>今日も、午後に西友まで食料品を買いに行っただけです</p><p>あ、投げ売りのガンダムＡＧＥの食玩を買いました</p><p>ホント、玩具のできだけはいいんですけどねえ</p><p>あれしか活躍しない上に、ＡＧＥ１は延々と登場させるなら、Ｇエグザスのまんまで良かったようなＧバウンサーって、売れる要素があったのでしょうか</p><p>とりあえず</p><p>小説家になろうの方で、マボロシの姉物語　　－　愛美さん、ショウ・マスト・ゴー・オン　－http://ncode.syosetu.com/n5911be/ 　が完結致しました</p><p>これで、こっちの連載の方が楽になります</p><p>なるはずです</p><p>なってくれないと困る</p><p>176．夜の女たち</p><p>マナが持って来てくれた、ミネラルウォーターのペットボトルを</p><p>三人で廻し飲みする</p><p>５００ミリのボトルを順番に</p><p>最初は何で人数分持って来ないんだろうって思ったけれど</p><p>なるほどこうやって飲む方が親近感が強い</p><p>ああ生き返ったよありがとう</p><p>シャワールームでの二連発は</p><p>脱水症状で死ぬかと思った</p><p>えへへ</p><p>裸のマナが、無邪気に笑っている</p><p>こうして見ると、この子は本当に可愛い</p><p>こんな小さな少女に、何度も膣内射精しているなんて信じられない</p><p>マナちゃん、頭洗う</p><p>克子姉が、マナに尋ねる</p><p>ここドライヤーってあります</p><p>もちろんあるわよ</p><p>じゃあ、洗います</p><p>そう言えば昨夜は、ゴタゴタしてて洗えなかったもんな</p><p>よしオレが洗ってあげるよ</p><p>やったぁ</p><p>マナは、嬉しそうにオレにじゃれついてくる</p><p>オレはマナの髪の毛を洗ってやって</p><p>それから、克子姉の髪も洗ってあげた</p><p>本当に、あなたは真面目ねえ</p><p>普通は、髪の毛を洗いながらおっぱいを揉んだり、お尻を触ったりするものよ</p><p>え触って欲しかったの</p><p>馬鹿ねあなたが触りたかったら、いつでもいいのよあたしやマナちゃんに気遣わなくていいから</p><p>そうだよあたしたちの身体は、全部お兄ちゃんのものなんだからねっ</p><p>マナが、ニコッと微笑む</p><p>それから二人でオレの髪を洗ってくれた</p><p>セックス終わったぁ</p><p>シャワールームから出ると寧さんがまだ一人でネット上の情報収集を続けていた</p><p>ええスッキリさせて、貰ったわ</p><p>バスローブ姿の克子姉が、頭にタオルを巻いて寧さんのモニター画面を覗き込む</p><p>何か変化はあった</p><p>ん特に無し相変わらず白坂家を擁護する書き込みもあるけれど、あたしが何か書く前に他の人たちに徹底的にブッ潰されてるネット世論的には、白坂家は日本の敵ってことで決まったみたい</p><p>はぁそうなんだ</p><p>外の様子も警戒装置は、どれも動いていないわね</p><p>克子姉が、別のモニターを見る</p><p>そっちも心配だから、時々チェックしているよセンサーを誤魔化して、突破されるってことはまずないと思うけれどそれに</p><p>寧さんが、監視カメラの映像を指差す</p><p>工藤父が、相変わらず焚き火の前でくつろいでいる</p><p>あの人たち今、見えている人だけじゃないみたい少なくても、後、五人はいると思うその人たちが、定期的に学校の周りを巡回しているみたいうまく、カメラの死角に入っているから、顔までは判らないんだけど</p><p>工藤父の警護課っていうか工藤探偵事務所には、もっとたくさんのメンバーがいるんだ</p><p>工藤父やトニーさんやノーマさんはあくまでも、香月セキュリティ・サービスとの顔繋ぎで正体を伏せている裏活動のプロが何人もいるんだろう</p><p>ありがとうございます、寧様髪を乾かしてきたら、すぐに交代しますから</p><p>うん、オッケー</p><p>克子姉が、マナを見る</p><p>マナちゃん、こっちにいらっしゃいドライヤー貸してあげる</p><p>マナも克子姉に大人用のバスローブを纏っている</p><p>監視室の中は、まだ厳戒態勢だから裸ではうろつくなと言ったら、こうなった</p><p>ただバスローブがダボタボすぎて</p><p>マナはだけて、おっぱいが丸見えだよ</p><p>いやわざと見せてるだろ</p><p>マナちゃん、何回して貰ったの</p><p>寧さんが、笑ってマナに尋ねた</p><p>克子さんと一回ずつですっマナのお腹の中に、いっぱい射精して貰いました</p><p>鎖に繋がれて、床に寝そべっていた雪乃がのっそりと起き上がる</p><p>そして、ジロッとマナを睨んだ</p><p>日曜日の動物園のライオンか、お前は</p><p>とっても、気持ち良かったんですよっお兄ちゃん、大好きっ</p><p>マナは、雪乃を意識して大きな声で叫んだ</p><p>マナちゃん、あんまり大きな声を出さないで先生、寝ているんだから</p><p>あ、すみません</p><p>見ると部屋の中のたった一つのベッドに、ミナホ姉さんが服を着たままごろんと寝転がっていた</p><p>スースーと眠っている</p><p>ちょっと仮眠を取ったらって勧めたんだよ先生、ずっと気が張り詰めていたから</p><p>妹の奈生実さんの死という、最後のカードを使い</p><p>香月閣下の全面協力を得ることもできた</p><p>白坂家がどう反撃に出ようとしても香月閣下によって、マスコミのほとんどはコントロールされている</p><p>いや警察や司法組織も</p><p>そもそも、敵対者である白坂家そのものが閣下の工作で内部分裂を始めている</p><p>ミナホ姉さんの張り詰めていた気持ちが、緩んだのだろう</p><p>今は穏やかに眠っている</p><p>ネットの世界はともかく、一般の世界は朝にならないと動き出さないものねここに対する襲撃だけが怖いけれどそれも、工藤さんたちが見張って下さっているから</p><p>克子姉はそう言った</p><p>ドライヤーの音で、お嬢様が眼を覚ますといけないわマナちゃん、髪を乾かすのはお台所でしましょう</p><p>克子姉がドライヤーを持って、マナと部屋を出て行こうとする</p><p>あ、よかったヨシくん、ちょっと手伝って</p><p>メグが両手に何か重そうな物を持って、地下からの階段を上がってきた</p><p>メグが、オレの前に荷物を置く</p><p>エア・マットよこのお部屋で、みんなで寝ないといけないでしょ</p><p>ああディスカウントストアで、よく売っているやつだ</p><p>中に、エア・ポンプが内蔵されている</p><p>ちゃんとしたベッドは、仮眠の人に使って貰おうと思って</p><p>うんこの後、克子姉とマルゴさんとミナホ姉さんで交代して朝まで監視を続けるんだっけ</p><p>確かに仮眠の人には、ちゃんとしたベッドでぐっすりと寝て欲しい</p><p>ここやっぱり、こんなたくさんの人が一遍に泊まることは、想定していなかったみたいなのエア・マットを拡げられるスペースも限られているしだから、一つのマットで２、３人ずつぐらいで寝ないといけないみたい</p><p>エア・マット組はオレとメグと寧さんとマナとミッチィと</p><p>雪乃は、どうしよう</p><p>エア・マットは、幾つあるの</p><p>２つだけあと、こんなのがあったわ</p><p>メグが、取り出したそれはお屋敷の風呂場に、同じ物があるのを見たぞ</p><p>多分ソープランド用のエア・マットだ</p><p>これは、電気式のポンプは内蔵されていないから手作業で空気を入れるしかない</p><p>うん、これは雪乃用にしよう</p><p>小さいから一人しか寝られないだろうし</p><p>メグこれ用のポンプってあった</p><p>えっと、下に自転車用みたいなポンプはあったけれど</p><p>じゃあ、オレがそれで膨らませるよ</p><p>ヨシくんがするの雪乃のために</p><p>仕方ないだろうあいつは、自分でやらないだろうし</p><p>暗い部屋の端にいる雪乃を見る</p><p>相変わらず、ライオンみたいにのっそりしている</p><p>こっちに、聞き耳を立てているな</p><p>床に直接寝ると身体が冷えるし、朝、身体が痛くてたまらなくなるから</p><p>今のソファで寝起きしていた頃真夏で暑すぎて、床で寝てみたことがある</p><p>フローリングの床は涼しいというか、体温を取られ過ぎて、風邪をひいた</p><p>寝起きは身体が、あちこち痛むし</p><p>雪乃にああいう体験をさせるのは、可哀想だ</p><p>判ったあたしは空気ポンプを持って来るから、ヨシくんは、こっちのエア・マットを拡げていてくれる</p><p>メグは、再び地下の倉庫へ</p><p>寧さんコンセントって、どこですか</p><p>うんとねあそこの壁と、そこんとこじゃないかな</p><p>あった</p><p>オレはエア・マットのパッケージを開けて</p><p>コンセントに繋いでスイッチ・オン</p><p>あっという間に、マットが膨れあがっていく</p><p>こりゃ便利だ</p><p>持って来たわ、はい</p><p>メグが自転車用のポンプを持って来てくれた</p><p>これで、ソープランド用のマットに空気を入れるのは</p><p>ちょっと、大変だな</p><p>でも、仕方が無い</p><p>オレは、男だ</p><p>よし、やるか</p><p>オレは、マットにチューブを繋いで</p><p>シュコシュコと空気を送り込む</p><p>どうにか、マットはパンパンになった</p><p>はぁシャワー上がりなのに</p><p>また、薄っすら汗をかいてしまった</p><p>ほら、雪乃これの上に寝ろ</p><p>マットを持って、雪乃の所へ行く</p><p>あありがと</p><p>雪乃は、そう小声で言った</p><p>近くで見るとちょっと、すごいことになっているな</p><p>オレがビリビリに引き裂いた制服のまま</p><p>おっぱいもお尻を剥き出しだし</p><p>昼間、セックスしたまま拭いてもいない</p><p>髪の毛とかも、すっかりボサボサだし</p><p>うんさっきの動物園のライオンという印象は、本当に正しいな</p><p>あ、置きっぱなしだったカレーが半分になっている</p><p>雪乃、ちゃんと食ったんだ</p><p>よしよし</p><p>ヨシくん一緒にシャワー浴びようか</p><p>ちょっと、汗かいたみたいだし</p><p>いや、いいよ今、入ったばかりだし明日の朝にまた入るよ</p><p>そ、そうだねじゃあ、明日の朝に一緒に入ろうね</p><p>メグとは、明日の朝にセックスする約束だったっけ</p><p>それより雪乃もシャワーに行かせたいな</p><p>驚く、メグ</p><p>だってこいつ、ちょっと臭くない</p><p>ライオンが、のそりと動いてオレを睨んでいる</p><p>でもあたしは嫌よ雪乃とシャワーに行くのは</p><p>メグは嫌だろうな</p><p>こんなライオンと二人きりで、シャワー・ルームってのは</p><p>やっぱり、オレが連れて行くしかないか</p><p>捕虜の扱いでしたら、わたくしにお任せ下さいっ</p><p>上の校長室に繋がる階段からそう言って、ミッチィが降りてくる</p><p>マルゴさんも一緒だ</p><p>二人ともすっかり汗だくになっている</p><p>うんちょうど、これからシャワーを浴びようと思っていた所だからね</p><p>マルゴさんが、タオルで汗を拭いながらそう言った</p><p>捕虜が抵抗したら、間接を脱臼させればよろしいですか何でしたら、首の関節でも外しますが</p><p>首の関節を脱臼させたら死んじゃうだろ</p><p>マルちゃん、どうだったの工藤流古武術は</p><p>寧さんが、マルゴさんに尋ねた</p><p>うんとても面白いねオリジナルな姿が判れば、それを作った人の意志が判るそこからさらにアレンジした、工藤さんのお父さんの意志もね</p><p>マルゴさんがミッチィを見る</p><p>結論から言うとこの段階で、工藤さんのお父さんが工藤さんを独り立ちさせたのは正しい選択だと思う</p><p>どういうことでしょう</p><p>ミッチィが、マルゴさんに振り向く</p><p>お父さんがアレンジした工藤流は工藤さんには、合っていないからだよ</p><p>工藤さんのお父さんは体格に恵まれているよね１８０センチを越えているんじゃないかな</p><p>はい父の背丈は、公称１８５センチ実際は、１８３センチです</p><p>なぜ、公称とかあるんだ</p><p>いや、工藤父のことについては深く考えてはいけない</p><p>そんな大きな人なら、側に寄って来ただけで普通の人は身構えてしまうだろだから、お父さんは敵が気を緩めるように、わざとふざけた戦法をとっているんだと思う</p><p>あたしは、お父さんの戦闘は克子さんの車に付いていたドライブレコーダーの画像を転送して貰った分しか見ていないけれどでも、そうだよねわざと相手に隙を見せて敵が攻撃してきたところを反撃するっていう戦法だよね</p><p>はい平たく言うとそういうことだと思います</p><p>だけど工藤さんは、こう言うと失礼かもしれないけれど、小柄だよねそれに、見た目はとっても可愛い</p><p>わたくしは小柄ですが可愛くはありません</p><p>いや、ミッチィは可愛いよ</p><p>オレは、思わず口を挟む</p><p>うん、ヨシくんの言う通りよ工藤さんは、とっても可愛らしいわ</p><p>メグも同調してくれた</p><p>普段の姿からして、君が古武術を使うとは敵は考えていない最初っから、相手は油断しているいや舐めてかかってくるよね</p><p>マルゴさんは言った</p><p>だから、君にはお父さんのおちょくり戦術は必要無いんだというか意味が無いむしろ、君は別の能力を磨かないといけないと思うね</p><p>どんな能力でしょうか</p><p>ミッチィは、真剣だった</p><p>確実に、一撃で相手を倒す能力君は体重は無いし、腕力もその小柄な身体に見合った分しかない相手が君を侮っている間に、確実に倒せる技術を身に付けないと何発か君の攻撃をくらっても、相手が倒れなかった場合君の能力を知った敵は、警戒しながら攻撃を続けてくるだろうそしたら体力勝負になる延々と攻撃を続けられてもしのげるだけのスタミナは、今の君には無いだろ</p><p>スタミナはなくとも、わたくしには根性がありますっ</p><p>ミッチィは、そう返答するけれど</p><p>根性があるのならその根性で、有効な技術を先に身に付けるべきだね</p><p>マルゴさんの正論にミッチィは、口籠もる</p><p>確かにマルゴ姉さんのおっしゃる通りです</p><p>姉さん</p><p>ああ、ミッチィはマルゴさんを武道の先達として認めているんだった</p><p>どうしたら、確実に一撃必殺できるか考えてみようあたしも、一緒に考えるから</p><p>よろしく、お願いします</p><p>ミッチィは、素直に頭を下げた</p><p>さあ、シャワーへ行こう吉田くん、この動物も洗ってくればいいんだね</p><p>マルゴさんが、雪乃を見てそう言った</p><p>雪乃はツンとしている</p><p>マルゴさんが、高い位置に括り付けられた雪乃の鎖を外す</p><p>さあ、行こう</p><p>おかしな動きをしたら、顔面に正拳を叩き込みます</p><p>武闘派二人に連れられて雪乃は、おどおどしながらシャワー・ルームに消えて行った</p><p>うんマルちゃんとミッちゃんは仲良くできそうだね</p><p>寧さんが、嬉しそうに言った</p><p>マルちゃん、今まではトレーニングとか一人でやってたから柔軟体操ぐらいなら、あたしが付き合っていたけれど、戦闘訓練とかはできないもんね</p><p>マルゴさんも、肉体派の妹分ができて嬉しいんだ</p><p>それは、工藤さんもだと思いますお父様以外の人と鍛錬するのは、とってもいいことなんじゃないかしら</p><p>メグも、そう言う</p><p>そうだよねえそろそろ、ミッちゃんもお父さんの技の元ネタに気付いてゲンメツする年頃だろうから</p><p>ミッちゃんて、中３でしょ十五歳でベルリンの赤い雨とか天火星稲妻炎上波とか知ってるわけないもんねえ</p><p>ね、寧さんは知っているんですか</p><p>天火星稲妻炎上波の正体を</p><p>そうですよねベルリンの赤い雨はちょっと</p><p>メ、メグ知っているのか</p><p>オレが、思わずそう言うと</p><p>ヨッちゃんそこは、知っているのか、ライデンて言うところでしょ</p><p>何ですか、ライデンて</p><p>あたし前に、白坂の一族の人のベビー・シッターをしたことがあるんです</p><p>去年の夏です山峰のお父さんが、無理矢理頼まれてきて一週間、白坂の一族の人の家に、子守に行ったんです</p><p>そこの家のお父さんが、すごいデジタル・テレビとかレコーダーとか新式の機械の好きな人でうちの子がグズったら、ずっとテレビでも見せとけばいいからって、おっしゃって</p><p>はあそんな親が居るんだ</p><p>そこの家の子もまだ六歳なのに、すっかり機械の使い方が判っていてあたしが何も言わなくても、自分でどんどん映像を再生するんです</p><p>あそれで知っているんだ</p><p>はいベルリンの赤い雨ぇぇぇって言いながら、その子に何度もチョップされましたから</p><p>何か良くわからないけれど</p><p>プロレスか何かの技なんだろうか</p><p>あたしは、やっぱりモンゴルマンが国籍不明だったのが一番ショックだったなあ</p><p>寧さんの話はよく判らない</p><p>あたしさ日本に帰って来たばかりの時、色々あったからさ恭子さんに連れられて、２ヶ月間、高知県の恭子さんの実家に隠れていたんだよねそれでヒマだから、恭子さんの家の本棚を漁って色々読んだよ恭子さんて５人兄弟の真ん中なんだってだから、男の子のマンガも女の子のマンガもズラッと揃っていてさ</p><p>はあそんなことがあったんだ</p><p>あの２ヶ月は、マンガ読む以外にすることがなかったからホントに、端から端まで読んだよ</p><p>台所からマナと克子姉が帰って来る</p><p>お待たせ致しました交代します</p><p>克子姉がモニターの前に座る</p><p>よろしく、克っつーん</p><p>寧さんももずっとモニターを見ていて疲れているらしい</p><p>グッと伸びをする</p><p>シャワーでも浴びてらしたら、どうです</p><p>克子姉が、そう言うと</p><p>シャワーは今、マルちゃんとミッちゃんと動物が使ってるのっ</p><p>動物</p><p>克子姉が振り向いて雪乃が居ないことに気付く</p><p>ああ確かに、動物っぽくなってましたものね</p><p>でしょ、でしょサーカスのクマみたいだったよねぇ</p><p>ヨーゼフみたいでしたよ</p><p>マナが、二人の会話に飛び込む</p><p>ヨーゼフって</p><p>ほらハイジの</p><p>お前、どうしてそんなに実姉に厳しいんだ</p><p>うん確かに、そうかも</p><p>寧さんは、アハハハと笑った</p><p>ハイジって懐かしいなアメリカへ行った時に、持って行ったんだよ日本語のやつをケイちゃんと二人で、よく見たっけ</p><p>寧さんは懐かしそうに、そう言った</p><p>マルゴさんとミッチィと雪乃が、シャワーから出て来て</p><p>マルゴさんとミッチィは、バスローブ姿</p><p>あのバスローブは、結構な数、ここに備蓄してあるんだな</p><p>雪乃は、またビリビリの制服姿に戻っている</p><p>いや、下に着るブラウスとか無いから</p><p>素肌の上に、直接制服だ</p><p>もちろん恥ずかしいところは、丸見えのまま</p><p>この方が、吉田くんが喜ぶと思って</p><p>喜ばないですお兄ちゃんは、もうそんな人の裸には興味がありませんからっ</p><p>マナがそう言って、オレに抱きついて来る</p><p>雪乃は再び、鎖に繋がれる</p><p>自分のマットの上に、ゴロリと横になって</p><p>何か本当にヨーゼフに見えてきた</p><p>克子姉が、風邪をひかないようにタオルケットを掛けてやった</p><p>じゃあ年長組は、順番に仮眠しながら監視を続けるからみんなは寝て</p><p>ところでどうやって寝ましょうか</p><p>メグが言う</p><p>エア・マットは二つ</p><p>これから寝るオレたちは</p><p>オレ、寧さん、メグ、マナ、ミッチィの五人</p><p>寧さんがお兄ちゃんと一緒でいいよ</p><p>あたしもメグお姉ちゃんも克子さんもお兄ちゃんとエッチしたけれど、寧さんだけまだでしょ</p><p>マナは、寧さんが処女だということを知らない</p><p>あたしと工藤さんは小さいからメグお姉ちゃんと３人で寝れると思うし</p><p>確かにエア・マットの大きさ的にはそうだけど</p><p>吉田くんあたしたちは集中してお仕事しているんだから、この部屋の中でセックスを始めるのは勘弁してね</p><p>マルゴさんが、フフっと笑う</p><p>オレと寧さんが、まだセックスしていないことを知っているくせに</p><p>あ、そうだね、お兄ちゃん寧さんとしたくなったら、シャワールームかお台所に行ってね</p><p>上の校長室も使っていいわよ</p><p>今はいいです、とにかく歯を磨いて寝ましょう</p><p>と、寧さんがオレに飛びついて来る</p><p>ヨッちゃあーんっ</p><p>柔らかい肉体が、オレをギュッと抱き締める</p><p>ヨッちゃんが抱き枕っうふふっ、幸せっ</p><p>寧さんは、嬉しそうにそう言った</p><p>月曜日です</p><p>昨日、たまたま見ていたアニメに、とある声優さんが出ていたので思い出したのですが</p><p>４年くらい前に会った、ある男性のこと</p><p>その人の自己紹介の一発目が、</p><p>オレ声優の＊＊＊の元彼なんですわ</p><p>あいつが＊＊＊＊＊に出てた時とか、同棲していたんでよくアフレコの練習相手とかやってましたよ</p><p>こんなにイバっている元彼って何なんだろう</p><p>つーか、こんな馬鹿な男と付き合ってたんだ＊＊＊さん</p><p>何か、とっても悲しくなりました</p><p>177．寧の過去（その１）</p><p>ふと、目が醒めた</p><p>まだ暗い夜なんだろう</p><p>眼の前の柔らかな肉体</p><p>寧さんが起きている</p><p>寧さんが薄闇の中で、ジッとオレの顔を見ている</p><p>寧さんの顔は夢の中に出てくる、天使のようだった</p><p>大きな瞳形の良い鼻ぷっくりとした唇</p><p>本当にオレの理想の</p><p>これ夢だよな</p><p>夢の中で夢から醒めた夢を見ている</p><p>オレそういう夢を見たことが何度かある</p><p>たいてい、寝坊して遅刻寸前になるんだよな</p><p>目覚めて、起きて、着替えて、歯を磨いて</p><p>そこまで全部、夢の中だったこともあるし</p><p>でもこの寧さんは、本当に綺麗だ</p><p>寧さんがオレを見て</p><p>その瞬間完全に目が醒めた</p><p>寧さんは本当にそこに居た</p><p>あごめん、起こしちゃった</p><p>そう言いながらパジャマ代わりのバスローブの裾で、涙を拭く</p><p>オレは何と尋ねたらいいのか判らない</p><p>眠れないんですか</p><p>そんな、ありきたりな言葉をようやく、捻り出す</p><p>うんごめんね</p><p>寧さんはそう、言った</p><p>あたしのせいでみんなが、シザーリオ・ヴァイオラに狙われちゃっているんだって思ったらさ何か、申し訳なくて</p><p>寧さんの言葉にモニターの監視をしていた、マルゴさんが振り向く</p><p>そんなの寧が気にすることじゃないシザーリオ・ヴァイオラは、あたしたち全員の黒い森の敵なんだから</p><p>いつもと違う低い声だった</p><p>ありがとう、マルちゃん</p><p>寧さんの声もいつもとは違った</p><p>オレは、寧さんを抱き締める</p><p>オレここに居ますから</p><p>寧さんのためなら何でもしますから</p><p>オレは、部屋を見渡す</p><p>屋外を監視している監視カメラの映像は、暗い</p><p>暗視装置の青い画面が、その隣に輝いている</p><p>やっぱり、まだ夜なんだ</p><p>今、何時なんですか</p><p>三時半だよ</p><p>二時間半は、どうにか眠っていたらしい</p><p>部屋の暗さに、眼が慣れてきた</p><p>もう一つのエア・マットを見ると</p><p>メグが、マナを抱き締めて眠っている</p><p>マナはダボタボのバスローブがはだけて、おっぱいが剥き出しだ</p><p>ミッチィは</p><p>寝相が悪すぎる</p><p>マットの縁にギリギリ落ちる寸前で、引っ掛かっているけれど</p><p>バスローブは腰紐だけ巻いている感じで、背中に背負っている</p><p>ほぼ、全裸だ</p><p>下着は付けていないけれど、太ももに革の武装ケースを付けているから</p><p>これって、やっぱり武人としての嗜みなんだろうか</p><p>緊急事態に、いつでも闘えるように、肌身離さず武器を身に付けているのか</p><p>しかし全裸に武器だけ持って、どうするつもりなのだろう</p><p>雪乃は相変わらず、動物園のライオン状態で眠っている</p><p>オレたちに背を向けて、壁の方に対して</p><p>ぷりんとした裸のお尻が、こっちを向いている</p><p>まあいいきちんと睡眠は取って欲しいから</p><p>つーか、どんな場合でも平然と眠れるのが、雪乃の凄さだな</p><p>登山用のザイルみたいにブッ太い神経をしているから</p><p>そういう意味では、尊敬している</p><p>雪乃だけは、どんな状況になっても、絶対に自殺したりはしないだろう</p><p>そんな暇があったら、誰かにブーブー文句を言って罵っているに違いない</p><p>それはそれで強さだと思う</p><p>ちゃんとしたベッドの方は今は、克子姉が眠っていた</p><p>ミナホ姉さんは</p><p>どこに行ったんだろう</p><p>御名穂なら、アトラクションの準備に行ったよ</p><p>アトラクション</p><p>ずっとこんな感じが続くようじゃ、神経が参ってしまうからね御名穂は、気晴らしに悪巧みの用意をしているよ</p><p>ミナホ姉さんの悪巧みって</p><p>何か、嫌な予感がする</p><p>また、きっとオレが何かさせられるんだろうな</p><p>そんなんでミナホ姉さんの気分転換になるのなら</p><p>で、今の状況はどうなんです</p><p>一応この三時間で、何か起きたか知っておきたい</p><p>どっちのこと</p><p>マルゴさんが、オレに尋ねる</p><p>白坂家のことなら深夜ニュースは、みんな白坂創介の殺人疑惑のことを報道しているよ朝のワイドショーが始まるまでは、何とも言えないけれど香月さんが動いてしまったからね白坂家だけの力では、もう世論を引っ繰り返すのは無理だと思うよネット上の会話も、だいたい同じ</p><p>うんそっちは変化無しか</p><p>この学校への襲撃なら工藤さんが食い止めたよ</p><p>いつの間にか、襲撃されていた</p><p>襲撃というか相手の偵察要員を捕まえて、縛り上げてそいつに向かって、ロケット花火を撃ち込んで遊んでいたよさっきまで</p><p>何やっているんだ</p><p>あの人は相変わらず</p><p>で、本隊が偵察要員を救出に来たところで全員、工藤さんたちでノシちゃったよあの部下の人は面白いね口から火を吹くんだもの</p><p>それって、男の人ですか女の人ですか</p><p>もちろん、男の人だよ</p><p>トニーさん火を吹くんだ</p><p>つーか、火を吹くって強いのか</p><p>部下の二人は牽制だけで、実際に闘うのは工藤さんだけあれ、何か理由があるのかな</p><p>マルゴさんが、独り言のように言った</p><p>トニーさんとノーマさんは、あくまでもお父様の監視役ですから自衛はしますが、戦闘には参加致しません</p><p>むっくりとミッチィが起き上がる</p><p>起きてたのか</p><p>敵は、どっちが送り込んだ集団ですか</p><p>ミッチィが、マルゴさんを見る</p><p>白坂家だね御名穂を捕らえて、香月さんと交渉して、一か八かの逆転ホームランを狙ったんだろうけれど</p><p>工藤父に、阻止された</p><p>もう襲っては来ないよ時間切れだ朝の五時過ぎには、ニュース・ショーが始まるもう、各テレビ局の報道姿勢は決まっているだろうからね白坂創介関連の映像の編集だって、やっている今から、ここを襲撃して御名穂を捕まえて寝ている香月さんを叩き起こして、交渉しようと思ったら、最低でも三時間は必要だまともな裏組織の人間なら、もう諦めて撤収するよ</p><p>相手がまともな裏組織の人間じゃなかったら</p><p>マルゴさんは、ククっと笑った</p><p>そういうやつらは、まともな裏組織の人間が出張って粛正してくれるよどんな裏組織でも、上層部の人間は繋がっているからね勝機を失った負けるしか無い闘いをするようなやつらは、他の人間の邪魔になる元々、みんな香月さんとは敵対したくはないんだからね自分たちにトバッチリが来ないように、先手を打って粛正部隊を派遣するよ</p><p>そういう事態にならないように香月様は、お父様をこの場に送り込んだのだと思います</p><p>ミッチィが、そう言った</p><p>こういう時には、香月様に対するポイント稼ぎをしようと、頼まれてもいないのに粛正部隊を出動させるようなセコイ方々も現れますからしかし、そういう形で複数の組織に、意思の統一の無いままに介入して来られるのは迷惑です誰が敵で、誰が味方なのか判別がつかなくなりますし</p><p>ですから先に、香月様直属の警護課に属しているお父様がすでに動いていることを示せばそういう邪魔な連中の介入を防げます</p><p>もしかして紺碧流の稽古場ビルの前で、騒ぎを起こしたのは</p><p>はいもちろん、作戦ですあそこには、日本中の様々な名家のご息女がいらっしゃっていましたからその警護役の人間たちも集結していますお父様は、その方々にシザーリオ・ヴァイオラという外国人犯罪者に対する注意の喚起と、黒い森の周囲にはすでに香月様の配下が護衛に付いていることを示すために、わざと大立ち回りをなさったのです</p><p>それより、奈島様</p><p>ミッチィが寧さんに言った</p><p>シザーリオ・ヴァイオラのことについて教えていただけますか</p><p>わたくしたちはその方の起こした犯罪事件については、ファイルで読んでいますがシザーリオ・ヴァイオラ自身の情報は、余りにも少ないです素顔を特定できる映像もありませんし年齢も、日常生活の癖も、嗜好も判りません彼の今後の行動を予想するためにプロファイリングするためにはもっと、個人情報が必要です</p><p>寧さんはクスッと笑った</p><p>シザーリオ・ヴァイオラあいつはゲイだよ、ただのゲイ頭のイカレたね</p><p>ゲイ</p><p>シザーリオ・ヴァイオラ本名、ファビアーノ・カトゥイタリア系アメリカ人軍人だった父親に連れられて、子供時代を沖縄で過ごしたため日本語が堪能十七歳で最初の殺人を犯し、裏社会の住人となる二十八歳で、主に殺人や凶悪犯罪を請け負う犯罪集団のボスとなり、ロサンゼルスを中心に様々な凶悪事件の裏で暗躍している香月セキュリティ・サービスが手にしている情報は、それだけです写真も沖縄時代の少年期の物しかありません</p><p>ミッチィは、そう言った</p><p>シザーリオ・ヴァイオラが、変装を趣味にしているってのは知っているよね</p><p>はいそういう情報は、得ています</p><p>本当に凄いんだよ趣味っていうかライフワークなんだろうねその日の気分と浮かんだイメージで、姿形を変えるんだ今日は、シルベスター・スタローンの刑事物の映画の冒頭の五分くらいで、スタローンにブン殴られるコソ泥みたいな感じでとか戦争映画によく出てくる、イバッているだけで頭が空っぽの将軍の横で、ハラハラドキドキしている副官みたいな感じでとかわけの判んないオカルトの研究をしている元ナチス・ドイツのマッド・サイエンティストの気の弱い助手とかねミスター・ヴァイオラが、そういうイメージを言うと、専属のスタイリストとメークアップ・アーティストがその通りのイメージに彼を変える彼のイメージに合う姿になるまで、何度もやり直しさせられるんだよだから、ヴァイオラの家にはどうでもいい変な服を集めた衣装部屋と、付けヒゲや眼鏡や小道具を集めた部屋があるんだ</p><p>そんな人間なんだ</p><p>一度ねヴァイオラが今日は、人殺しを請け負う犯罪集団のボスっていうリクエストを出したんだけどねスタイリストさんが、死ぬほど困っていたよミスター・ヴァイオラそのものの設定なんだけどね何を着せたら良いのか判らなくて</p><p>それって、結局どうなったんです</p><p>オレは、思わず尋ねてみた</p><p>何かね、何十回もやり直しになったあげく黒いダブルの背広に、ボルサリーノ帽を被って、葉巻を咥えて、片手に黒猫を抱いている昔の犯罪映画のボスみたいな姿になって、落ち着いたよ結局ヴァイオラのイメージは、みんな映画の世界なんだ映画の中の登場人物になりたいんだろうねそれも、主役ではなく脇役に</p><p>本当に変わった人間なんだな</p><p>すっごい具体的なリクエストの日もあったよ荒野の七人で酒場でチャールズ・ブロンソンが撃ち殺したチンピラとかそういう方が楽だって、メイクの人が言ってたなそのまま似せればいいんだからって</p><p>寧さんは懐かしそうな顔をした</p><p>しかしすぐに表情が暗くなる</p><p>そうやって変装して仕事に行くんだよたいていは人殺しの現場にね</p><p>それがシザーリオ・ヴァイオラ</p><p>あの人があたしとケイちゃんの両親と、どうやって知り合ったのかはよく判らないわ多分シザーリオ・ヴァイオラが、あたしの両親を殺したのは仕事じゃないんだと思う趣味の方なんだと思う</p><p>趣味</p><p>シザーリオ・ヴァイオラは、日本語が喋れたから日本から、アメリカに仕事で来ているビジネスマンを巧みに信用させることができたわだから、きっとお父さんとお母さんに何か上手いことを言って、あたしたち家族を連れ出したんだと思う</p><p>寧さんの家族</p><p>あたしとお父さんとお母さんとケイちゃん</p><p>ケイちゃん</p><p>それは、寧さんの双子の弟さんの名前だ</p><p>写真を見せて貰ったことがある</p><p>飛びっ切りの美少女である寧さんそっくりの美少年だった</p><p>シザーリオ・ヴァイオラに殺されたと聞いた</p><p>弟さんの名前を口にした寧さんは小さく、溜息を吐く</p><p>寧さんの話が、始まった</p><p>あたしが覚えているのはそこが、砂漠だったってことだけ</p><p>ロサンゼルスって、街を出るとすぐそこに砂漠があるのよ</p><p>そこへ連れ出されたら、もうダメ</p><p>どんなに大きな声で助けを呼んでも無駄よ周囲の数マイルには、誰もいないんだから</p><p>あたしも、ケイちゃんもまだ小学生だった</p><p>ケイちゃんのことは、話したわよね</p><p>あたしの双子の弟よ</p><p>あたしたちは、そっくりの顔をしていて</p><p>あの頃は、いつも、一緒に居たわ</p><p>アメリカに来たばかりでまだ、友達もいなかったし</p><p>あたしたちのお父さんは日本の大きな食品会社に勤めていたの</p><p>正確には、あんまりよく覚えていないけれどアメリカ工場の管理の仕事で、ロサンゼルス支社に赴任することになって</p><p>それであたしたちは、日本からロサンゼルスに行ったのよ</p><p>ロサンゼルスに着いてまだ二週間ぐらいしか経っていなかったと思うわ</p><p>ちょうど、日本人学校のお休みの時期だったから</p><p>あたしもケイちゃんもずっと、お父さんの会社が借りてくれた家の中に居たわ</p><p>一回だけ夜、パーティに行ったわ</p><p>お父さんの会社の工場と地元の町の人たちとの親睦パーティだったと思う</p><p>シザーリオ・ヴァイオラには、そこで眼を付けられたんでしょうね</p><p>そしてヴァイオラは、お父さんに上手く取り入って</p><p>あたしたちは、砂漠に連れて行かれた</p><p>お父さんの車に会社から借りていた白いレクサスだった</p><p>その車にあたしたち家族四人が乗って</p><p>ヴァイオラは、ホンダのアコードだったわ青黒い車だった</p><p>彼一人だけじゃなくって、彼の妹も一緒に乗っていたの</p><p>そして砂漠の中の真っ直ぐな道で</p><p>あたしたちの車の先を走っていたヴァイオラは突然、停車したのよ</p><p>お父さんも車を停めて</p><p>どうしたんだ故障でもしたのかって、ヴァイオラに尋ねたわ</p><p>そしたらヴァイオラは、笑いながら車から降りてきて</p><p>その手には黒いマシンガンを持っていた</p><p>ヴァイオラの妹もマシンガンを抱えていた</p><p>そしてあたしたちに、言ったの</p><p>子供二人だけ、車から降りるんだって</p><p>お母さんは、泣きながら必死で拒絶したけれど</p><p>ヴァイオラの妹が、奇声を上げて銃を乱射して</p><p>車のサイトミラーが、バリリッて砕け散ったわ</p><p>それから、銃弾の撃ち込まれた地面から砂漠の砂が、もうもうと煙を上げて立ち昇った</p><p>まるで、映画みたいな景色だった</p><p>馬鹿みたいに澄み渡った濃いブルーの空に</p><p>冗談みたいに綺麗なサンドイエローの煙が重なっていく</p><p>あたしそんな不思議な光景を呆然と見ていたわ</p><p>シザーリオ・ヴァイオラが、それなら、このまま一家全員で死ぬかいってお父さんを脅したのよ</p><p>今すぐ死んだ方が、幸せかもしれないけれどねって</p><p>ヴァイオラの妹が、言った</p><p>大丈夫だよ、お父さん、お母さん</p><p>車の中でケイちゃんが、言った</p><p>きっと平気だよ何とかなるよ</p><p>そしてあたしの顔を見て</p><p>行こう、お姉ちゃんって言ったの</p><p>そしてケイちゃんが震える手で、後部座席のドアを開けて</p><p>お父さんとお母さんが、</p><p>外に出たらダメだ</p><p>止めなさい</p><p>って、あたしたちを止めたのに</p><p>ケイちゃんとあたしは</p><p>車の外に出ると</p><p>ヴァイオラは、満足したようにニッコリと笑ったわ</p><p>そして、自分の方に来るように言ったの</p><p>だから、あたしたちは</p><p>ゆっくりと、ヴァイオラの車の方に歩いて</p><p>すぐにヴァイオラの妹が、あたしたちの身体をガシッと捕まえた</p><p>そして、ガチャッと</p><p>あたしとケイちゃんに鎖の付いた手錠をハメた</p><p>ボクは、どんなことでもガマンしますだから、お父さんとお母さんとお姉ちゃんは助けて下さい</p><p>ケイちゃんそう言ってくれたんだよ</p><p>まだ、子供だったのに</p><p>震えていたのに勇気を出して</p><p>ヴァイオラは</p><p>そうは、いかないんだよ今日のオレは、ヒューマニズム映画の気分じゃないハードなヴァイオレンス・アクションが見たいんだよ</p><p>そうアメリカン・ニュー・シネマでも、いいんじゃない</p><p>ヴァイオラの妹がそう言ったわ</p><p>オレたちに明日は無いか</p><p>そういうことよっ</p><p>そして二人はお父さんとお母さんの乗っている車に</p><p>マシンガンの銃弾を撃ち込んだの</p><p>ズババババババ</p><p>雨のように降り注ぐ銃弾</p><p>火薬の焼ける匂い</p><p>白いレクサスのボディに、黒い穴がどんどん増えていく</p><p>窓ガラスが粉々に飛び散って</p><p>血の臭い</p><p>車の中のお父さんと、お母さんも</p><p>二人とも悲鳴を上げることさえなく</p><p>銃弾の雨の中で踊るように、身体が跳ねていた</p><p>あたしとケイちゃんは</p><p>ただ怯えてその光景を見ていた</p><p>どうすることもできなかった</p><p>お父さんとお母さんを助けることも</p><p>一緒に、死ぬことも</p><p>マガジンの中の弾を、全て撃ち尽くすと</p><p>ヴァイオラが、妹に言った</p><p>ガソリンを撒いて、火を付けろ</p><p>オーケイ、ブラザー</p><p>ヴァイオラの妹が車からガソリンの入ったポリ容器を取り出して</p><p>穴だらけになったレクサスにガソリンを掛ける</p><p>それから火を付けたわ</p><p>さっきまで、あたしたちも乗っていた車が</p><p>さっきまで、あたしたちのお父さんとお母さんだった肉塊が</p><p>ボワッと炎上する</p><p>ゴオゴオと音を立てて黒い煙を吐いて燃え上がる</p><p>炎熱気が、チリチリと顔の皮膚を刺す</p><p>あたしとケイちゃんは、その様子を見ていた</p><p>泣くこともできずに見ていた</p><p>だってほんの数分間のできごとだったんだもの</p><p>ほんの数分前にはお父さんもお母さんも生きていて</p><p>あたしとケイちゃんに、ニコニコ微笑んでくれて</p><p>あたしたち家族は、幸せだったんだもの</p><p>ボクのせいだボクが、すぐに車から降りてしまったから</p><p>呟くようにケイちゃんが、そう言った</p><p>なのに、あたしは</p><p>ケイちゃんを慰めることばなんて、何も思い付かなくて</p><p>あたしたちは、ヴァイオラのアコードの後部座席に乗せられた</p><p>車が動き出す</p><p>いつまでも、リアウインドゥの先を見ていたわ</p><p>真っ直ぐな道の後ろに</p><p>赤い炎が、うねっている</p><p>黒い煙が、もうもうと上がっている</p><p>炎と煙が背後にどんどん小さくなっていく</p><p>それでも、消えることはないの</p><p>砂漠には何も無いから</p><p>どれだけ離れても青い空と黄色い砂の大地に、黒い煙の柱が見えていたわ</p><p>あそこに、お父さんとお母さんが居る</p><p>砂漠にお父さんとお母さんを置き去りにしたまま</p><p>シザーリオ・ヴァイオラの虜になったの</p><p>ヴァイオラの目的はケイちゃんだった</p><p>ヴァイオラは変態だった</p><p>小さな男の子を犯すのが好きな変態のゲイ</p><p>その日</p><p>あたしの見ている前で</p><p>ケイちゃんは、ヴァイオラに犯された</p><p>ヴァイオラはこう言ったのよ</p><p>姉に傷つけたくなかったらオレの望むことを何でもしろ</p><p>ケイちゃんは</p><p>判りましたボクは何でもしますから、お姉ちゃんだけは助けて下さい</p><p>そう、言ってくれたの</p><p>ケイちゃんはあたしの見ている前で</p><p>ありとあらゆる、酷いことをされた</p><p>ヴァイオラはそういう光景をわざとあたしに見せて</p><p>ケイちゃんとあたしの反応を見て、楽しんでいた</p><p>悪魔だよ、あいつは</p><p>本当の悪魔</p><p>ヴァイオラは、ケイちゃんとあたしに同じ格好をさせて</p><p>男の子のケイちゃんにも女の子の格好をさせるの</p><p>髪もあたしと同じように伸ばさせてリボンを付けて</p><p>そして、スカートを履いたケイちゃんを、あたしの前で犯して悦んでいたわ</p><p>ヴァイオラが、仕事に行っている時は</p><p>あたしたち二人だけ鍵の掛かっている部屋に閉じ込められた</p><p>あたしよく、ケイちゃんのお尻に薬を塗ってあげたわ</p><p>ケイちゃんのお尻の穴は、すっかり腫れて可哀想だった</p><p>そんな時ケイちゃんは、いつもあたしに言ってくれたの</p><p>絶対にお姉ちゃんだけは、助けるからねボクがあいつの隙を作るから、お姉ちゃんは一人でも逃げて</p><p>あたしは</p><p>そんなの嫌だよ逃げるときは一緒だよケイちゃんと一緒じゃないと、嫌だよ</p><p>そしたらケイちゃんは</p><p>ボクはもう、ダメになっちゃったから</p><p>まだ小学生のケイちゃんには</p><p>男の子のケイちゃんには</p><p>大人の男に犯されるっていうことが本当に、耐えられなかったんだと思うの</p><p>女の子の格好をさせられて</p><p>泣いている姉の前で、親の仇に犯されるということが辛くて辛くてどうしようもなかったと思う</p><p>でも、ガマンしてくれたんだよ</p><p>ケイちゃんはあたしのために</p><p>シザーリオ・ヴァイオラは一生懸命、耐えているケイちゃんを犯すことに悦びを感じていたんだと思う</p><p>今ならそう判るの</p><p>あたしはケイちゃんを苦しめるための道具としてだけ、生かされていた</p><p>食事もケイちゃんに出された物を分けて貰っていた</p><p>ヴァイオラはあたしには、食事を用意してくれなかった</p><p>そしてケイちゃんが、ヴァイオラを満足させる度に</p><p>ケイちゃんの食事の量を増やしていた</p><p>だから、ケイちゃんは</p><p>あたしのご飯を確保するために</p><p>ヴァイオラの命令は、何でも聞くようになって</p><p>あたし、何なんだろうね</p><p>双子のお姉ちゃんなのに</p><p>足手まといで</p><p>あたしが居ることで、ケイちゃんを苦しめて</p><p>何であの時、あたし</p><p>一人で、先に死んじゃわなかったんだろう</p><p>あたしが、あの時に死んでいたら</p><p>きっと、ケイちゃんが殺されることは無かったと思うの</p><p>どうして、あたし</p><p>生き残っちゃったんだろう</p><p>ケイちゃんじゃなくて</p><p>役立たずのあたしの方が</p><p>火曜日です</p><p>そろそろ、寧さんの過去話をやらないとスケジュールが</p><p>いきなり、アメリカの犯罪話みたいになっていますが</p><p>どんな、マンガ的な厨２的な設定を考えてもそれを大きく上回る事件が、現実に起きるアメリカという国は凄いと思います</p><p>たいていのことはアメリカなら、あり得るかもって、思いますから</p><p>とんでもない美少女なのに、完全に無視されて美少年である弟が犯される姿を見せつけられて成長したということが、寧さんのトラウマになっています</p><p>さてヴァイオラに捕まっている寧さんが、どうやってミナホ姉さんと知り合い脱出することができたのか</p><p>それは、これから仕事中に考えます</p><p>小説家になろうの方でリトル・シスターズ　第１部 http://ncode.syosetu.com/n3989bf/ 　という短編の旧作をこっそりアップしてみました</p><p>そちらの方も、よろしければ御覧下さい</p><p>178．寧の過去（その２）</p><p>ねえヨッちゃん</p><p>どう思う</p><p>あたしと、そっくりな顔の男の子が双子の弟が、毎日、犯されているの</p><p>あたしの眼の前で</p><p>何度も変わってあげたいって思った</p><p>ケイちゃんのためなら、どれだけ犯されても殺されてもいいって思ってた</p><p>あたしはお姉ちゃんだから</p><p>ケイちゃんはあたしを助けるために、ヴァイオラに身体を捧げているのだから</p><p>あたしには、何もすることはできなかった</p><p>ヴァイオラは女には興味の無い男だったから</p><p>ただどうしようもない、サディストの気違いゲイ野郎だった</p><p>あいつは</p><p>苦しむケイちゃんの顔が見たいがために</p><p>ただ、そのためだけにあたしを生かしておいたのよ</p><p>お姉ちゃん、ボクはもうダメだダメなんだよ</p><p>二人きりになった夜に</p><p>よく、ケイちゃんは、そう言って泣いたわ</p><p>多分ヴァイオラは、仕事に行ったんだと思う</p><p>誰かを殴るか殺すかしに</p><p>ボクはもう、女の子とは恋ができない結婚もできないだって、ボクは</p><p>どれだけ、ヴァイオラに犯されても</p><p>ケイちゃんは、それに快感を覚えることは無かったわ</p><p>ケイちゃんは、ゲイじゃないから</p><p>ゲイだとか、セックスだとか言う前にまだ、子供だったから</p><p>シザーリオ・ヴァイオラにされた全てのことがケイちゃんには、辛くて気持ちの悪いだけの行為だったのよ</p><p>こんなことをされて神様は、きっとボクをお許しにはならないよだから、ボクはもうダメなんだって</p><p>だから、あたしケイちゃんに言ったの</p><p>大丈夫よ神様は、きっと許してくれるからだって、ケイちゃんはお姉ちゃんを助けるためにガマンしてくれているんじゃないっって</p><p>そして約束したのよ</p><p>きっと、お姉ちゃんが結婚してあげるからケイちゃんには、お姉ちゃんが一生付いていてあげるから</p><p>あたし</p><p>できることなら、その場でケイちゃんにバージンを捧げたかった</p><p>ケイちゃんを全身で受けとめたかった</p><p>でもできなかったの</p><p>あたしはヴァイオラに、貞操帯をハメられていたから</p><p>貞操帯って判る</p><p>あたしのはカーボン・ケプラー製でねヴァイオラの持っている鍵がないと、絶対に脱げないの</p><p>刃物で切り裂くことも不可能よ</p><p>オシッコとウンチをするための小さな穴は空いているけれど</p><p>そこだけ、シャッターみたいな構造になっていてね</p><p>内側からは開くから、排便はできるんだけれど</p><p>外側からペニスを突っ込もうとすると、ギザギザに尖ったシャッターが閉じる仕組みになっていた</p><p>ヴァイオラは、あたしを処女のままにしておくつもりだったのよ</p><p>その方が、高く売れるから</p><p>ヴァイオラの手下には、ペド野郎もいたからあたしはいつも、いやらしい目付きで見られたわ</p><p>でもあたしに触った手下は、全員、ヴァイオラに殺されたわ</p><p>ヴァイオラは、ケイちゃんを愛していた愛玩動物として</p><p>そして、その愛玩動物が悲しい思いをさせることを楽しいんでいた</p><p>そのためだけにあたしは、生かされていた</p><p>ううん、それだけじゃないわね</p><p>ヴァイオラはそのケイちゃんと同じ顔をしている、あたしを</p><p>他の男に犯させるのは、嫌だったのよ</p><p>それぐらい、ケイちゃんにのめり込んでいたわ</p><p>そのうち、あたしとケイちゃんは隠れ家の部屋から出されて、シザーリオ・ヴァイオラのツアーに同行させられたわ</p><p>人殺しのための、犯罪ツアーよ</p><p>お金を貰って人を殺すか</p><p>人を殺してお金を奪うか</p><p>ヴァイオラは、ロサンゼルスの裏社会では有名なスイーパーだった</p><p>契約している裏組織の依頼で、敵対者や裏切り者を殺すプロフェッショナルよ</p><p>ヴァイオラが一番好きだったのは、目撃者の抹殺</p><p>ヴァイオラは、裏組織の犯罪の目撃者を一家丸ごと殺した</p><p>特に、そこにヴァイオラの好みの男の子が入れば念入りに</p><p>女の子はヴァイオラの手下が楽しんでから殺された</p><p>誰を、どんな風に殺すかはいつも、シザーリオ・ヴァイオラの気分次第だった</p><p>ツアーの同行者はいつも、バラバラだったわ</p><p>日によってヴァイオラの犯罪集団から、違うメンバーがやって来た</p><p>受ける仕事によって、得意な仕事のプロフェッショナルが違うから</p><p>敵対者の抹殺なら殺しに特化したやつらを</p><p>裏切り者の処刑なら拷問の得意な連中を</p><p>目撃者の消去なら拉致・監禁とレイプ殺人の好きな変態仲間と</p><p>でもどの仕事の時も、ヴァイオラの妹だけは、必ず付いてきた</p><p>ヴァイオラの妹はヴァイオラの参謀役で</p><p>犯罪集団のもう一つの頭にになっていた</p><p>本名はファビアーナ・カトゥ</p><p>普段の偽名は、ロザリンド・オーランドー</p><p>ロザリンドは、バイセクシャルだった</p><p>男も女も、どっちにも性欲を感じる女で</p><p>普段は、髪を短くしてぴっちりとしたジーンズに、ウエスタンブーツを履いていた　男っぽい格好をするのが好きだったのよ</p><p>でも彼女は、白人の少年か黒人の少女かしか愛さなかったから</p><p>いやあの人は人間を愛するような女じゃなかった</p><p>ロザリンドの欲していたのはセックスで、相手を屈服させることよ</p><p>彼女も救いようのない、サディストだった</p><p>白人の少年は支配の対象として</p><p>黒人の少女は自分の性奴隷として</p><p>特に黒人の女の子の、汗の匂いが好きだって言っていた</p><p>東洋人のとくに日本人の女は、ゾクゾクする匂いじゃないから好きじゃないのさ</p><p>って、言ってたわ</p><p>だからあたしは、彼女の性の対象からは外れていた</p><p>ヴァイオラとロザリンドはツアー中は、ずっと夫婦のフリをしていたわ</p><p>そうロザリンドは、時々、自分の兄ともセックスしていた</p><p>ヴァイオラは、どうしようもないゲイ野郎だったけれど妹だけは、愛していた</p><p>こいつとのは、マスターベーションみたいなもんさ何たって、ロザリンドはオレの一部だからな</p><p>ヴァイオラはそう、言っていた</p><p>たまには、マスターベーションもしないとな自分で自分を慰めるってのも悪くはない</p><p>実際、彼らはたまにセックスすることで、お互いの絆を深めているように見えたわ</p><p>ヴァイオラとロザリンドが、信頼関係を保ち続けるために狂った兄妹には、セックスが必要だったんだと思う</p><p>あたしとケイちゃんはヴァイオラとロザリンドが海外の貧困家庭から引き取った養子っていうことにされたわ</p><p>アメリカでは、多いのよ</p><p>人種の違う子供を、海外から養子に貰うケースがね</p><p>ヴァイオラは、仕事で校外の街に行くと</p><p>よく、あたしたちを連れて色んな慈善パーティに行ったわ</p><p>地元の教会とか、社会奉仕団体の主催するバーティね</p><p>ヴァイオラもロザリンドも演技力に長けていたわ</p><p>そういう場所では、明るく、話が上手で魅力的な人物を演じていたの</p><p>だから人々は、彼らが東洋の貧困家庭から双子の姉妹を養子にして、育てているという話を受け入れてしまうのよ</p><p>あたしとケイちゃんはパパとママには、いつも感謝していますって、言わされた</p><p>少しでもおかしな態度をするとあたしを殺すって、ヴァイオラたちに脅されていたから</p><p>そしてヴァイオラたちは、そんなパーティで自分たちの趣味のための次の獲物を物色する</p><p>シザーリオ・ヴァイオラは無垢で可愛い男の子なら誰でも</p><p>ロザリンド・オーランドーは白人の男の子か、黒人の女の子を</p><p>パーティで、獲物の家族と仲良くなり誘い出して</p><p>大人は殺し子供はレイプしてから、殺す</p><p>それが彼ら兄妹の趣味だったの</p><p>ヴァイオラは、本当にあんたの弟のことを気に入っているわね</p><p>ロザリンドが、そうあたしに言ったわ</p><p>いつもなら犯したらすぐに殺すのに可愛い子は、ラッキーよね</p><p>ラッキー</p><p>ラッキーなんだろうか</p><p>こんな風に生き続けることが</p><p>ケイちゃんとあたしはヴァイオラとロザリンドに１年間連れ回された</p><p>ヴァイオラは、定住する家を持っていなかったわ</p><p>たくさんの隠れ家とモーテルとトレーラー・ハウスと</p><p>ヴァイオラの一味の押し入った被害者の家で遺体の隣で過ごした夜もあったわ</p><p>ヴァイオラの手下にアーシュラという女の人がいたの</p><p>透き通るような金髪の黒人の女の人だった</p><p>たまにいるのよ金髪の黒人て</p><p>元はロザリンドの奴隷だったんだけど成長して、手下になったの</p><p>敵を惹き付けるための餌になるのが仕事の人だった</p><p>情報収集のために男と寝たり</p><p>セックスで誰かを懐柔したりっていう</p><p>仕事の相手が敵対者で手強すぎる場合は、戦闘要員以外のメンバーは隠れ家に閉じ込められたわ</p><p>あたしにカードでのイカサマの技術を教えてくれたのは、アーシュラだった</p><p>アーシュラは、ラスベガスの生まれでお父さんは、有名なカード・ディーラーだったそうよ</p><p>あたしはすぐに上達したわ</p><p>他にすることも無かったし</p><p>アーシュラとカードで遊ぶのは現実逃避にちょうど良かったから</p><p>そしてアーシュラがロザリンドに進言したの</p><p>あの子は使い物になりますって</p><p>本当のカジノは、子供じゃ入れないから</p><p>あたしたちが連れて行かれたのは、裏カジノよ</p><p>あたしは週に何日か、そこでディラーとして働くことになったの</p><p>あたしはヴァイオラとロザリンドのために、相当稼いだわ</p><p>もちろんヴァイオラは、カジノの持ち主と交渉していたの</p><p>あたしが、イカサマ師だってことはカジノ側は知っていた</p><p>でも、あたしみたいな日本人の小さな女の子が</p><p>まさかイカサマ師だなんて、一般のお客様には判らないでしょ</p><p>あたしの技術が判るような人はみんな、あたしたちがヴァイオラの奴隷だっていうことは知っていたし</p><p>そうあたしたちは</p><p>奴隷以外の何者でも無かった</p><p>子供ディラーは、とても人気があったわ</p><p>あたしはそこで作り笑顔と話術の勉強をしたのよ</p><p>嘘でもいい</p><p>人間は笑っていないと生きるのが辛くなるから</p><p>必死で学んだわ</p><p>カードを扱っている時間だけは</p><p>色んなことを忘れていられるから</p><p>あたしは、必死だった</p><p>必死でカジノの世界に溶け込もうとしたわ</p><p>やっと、あたしにもするべきことができたから</p><p>ただケイちゃんの苦しむ姿を見せられるままではなく</p><p>でもその間も、ケイちゃんはヴァイオラに犯され</p><p>ある日カジノのお客さんの一人が、ロザリンドに言ったのよ</p><p>あの娘を買い取りたいって</p><p>その男は白坂創介だった</p><p>噂で聞いたんだがあの娘はまだヴァージンのままなのかね</p><p>ロザリンドは、答えたわ</p><p>そうよ趣味じゃないからねあんな娘は</p><p>それなら、相場の３倍いや、５倍払おうそれで、どうだろう</p><p>白坂の申し出にロザリンドは</p><p>あの娘は、カジノのディラーとしても相当稼いでいるんだけどね</p><p>白坂は言った</p><p>オーケイそっちの言い値で構わん金は、幾らでも払う</p><p>ロザリンドは白坂に、あたしを売り払うのが良いって思ったらしいわ</p><p>そいつはダメだあいつは売り物じゃねえ</p><p>ヴァイオラは妹の提案を拒絶したの</p><p>オレは、あの娘の見ている前でケイを犯すのが好きなんだ双子の姉がそこにいるから、ケイは絶望する双子の姉のために必死になる可愛いじゃねえか姉がいなくなっちまったら、あいつはただの人形になるそしたら、オレが楽しめなくなるじゃねえか</p><p>でもロザリンドは</p><p>どんな物でも売り時があるんだよあの娘を売り飛ばすなら今だよこんなに金に糸目を付けない客なんて、そうはいないんだから</p><p>ヴァイオラとロザリンドは激しく対立していたわ</p><p>お前オレに指図するつもりか</p><p>そういうつもりはないけれど</p><p>妹だってオレに刃向かうやつは、容赦しねえぞ判っているだろうな</p><p>そんなことは判っているけどさ</p><p>嘘だった</p><p>ロザリンドはシザーリオ・ヴァイオラに無断で、あたしを白坂創介に売ろうと考えていた</p><p>彼女はヴァイオラが、段々、ケイちゃんにのめり込んでいくことに不安感を感じていた</p><p>別にケイちゃんのことで、ヴァイオラの仕事がおろそかになっていたわけではないわ</p><p>ヴァイオラは確実に、スイーパーとしての仕事をこなしていた</p><p>常に自分がヴァイオラにとって一番近い存在でありたかったのよ</p><p>ヴァイオラの妹だって容赦しないという言葉が</p><p>彼女を不安に駆り立てたんだと思う</p><p>ケイちゃんが、ヴァイオラにとって愛玩動物以上の物になってしまうんじゃないかって</p><p>いえ許せなくなったのよ</p><p>ケイちゃんがヴァイオラの側に居ることが</p><p>だから、ロザリンドは</p><p>あたしを白坂創介に売り飛ばし</p><p>ケイちゃんを殺す計画を練り始めた</p><p>その頃あたしとケイちゃんも不安を感じていたわ</p><p>あたしたちの身体はどんどん、成長していた</p><p>今までは本当にそっくりな双子だった、あたしたち</p><p>でもあたしの身体は丸みを帯び</p><p>胸が膨らんできていた</p><p>ケイちゃんも男の身体に成長し始めていた</p><p>どうしよう、お姉ちゃん</p><p>ケイちゃんは本当に怖がっていた</p><p>ボクが、男の身体になってしまったらミスターはボクを捨てるだろうそしたら、ボクもお姉ちゃんも殺される</p><p>ケイちゃんは食事を減らした</p><p>何としても、成長を止めようと</p><p>神様にも祈っていた</p><p>あたしも同じことをした</p><p>だけどあたしたち</p><p>少しずつ変わっていく</p><p>そっくりなままでは、いられないって思っていた</p><p>ヴァイオラは仕事で、メキシコのティファナへ行っていた</p><p>戦闘部隊の精鋭を連れて</p><p>それなのに珍しく、ロザリンドはロサンゼルスに残っていた</p><p>二人とも出掛ける準備をしな</p><p>ロザリンドがあたしとケイちゃんにそう言った</p><p>シザーリオ・ヴァイオラがいないのに</p><p>あたしたち二人を外に連れ出すことなんてこれまで一度も無かった</p><p>あたしもケイちゃんも不安を感じた</p><p>ロザリンドがあたしに言った</p><p>嬢ちゃんは、可愛らしい格好をするんだ</p><p>あああたしは売られる</p><p>ボクは、どうしたらいいですか</p><p>ケイちゃんが彼女に尋ねた</p><p>あんたは別にどんなんでもいいよ</p><p>ああケイちゃんは、殺される</p><p>早くしな</p><p>そう言って、ロザリンドは部屋を出た</p><p>だからあたしたちは</p><p>ケイちゃんはあたしと同じ長さに髪を伸ばしていた</p><p>そっくりな双子の姉の前で弟を犯すという倒錯したセックスが</p><p>ヴァイオラのお好みだったから</p><p>同じ様な服を着た</p><p>たっぷりとした布地で身体のラインを消した</p><p>一瞬ではどっちが男の子で、どっちか女の子か判らないように</p><p>それがきっと</p><p>危機の時の切り札になると</p><p>あたしたちは思っていた</p><p>また、ずいぶん似たような格好だねえ</p><p>ロザリンドが、支度のできたあたしたちを見て、そう言った</p><p>双子ですから何を着てもそっくりになっちゃうんです</p><p>あたしはカジノで覚えた精一杯の愛想笑いで、そう答えた</p><p>まあいい来な</p><p>鍵の掛かった部屋から、外に出されると</p><p>廊下でアーシュラが泣いていた</p><p>それで確信した</p><p>あたしたちは本当に、売られ殺される</p><p>その瀬戸際に居るんだって</p><p>ロザリンドの車に乗せられて</p><p>ロサンゼルスの街に出る</p><p>怖かった</p><p>恐ろしかった</p><p>あたしとケイちゃんはギュッとお互いの手を握りしめていた</p><p>必死に神様に祈っていた</p><p>神様なんて、</p><p>一度も、あたしたちを助けてくれたことなんかなかったのに</p><p>車はロサンゼルスのホテルに到着した</p><p>待っていたよ</p><p>ホテルの裏庭に白坂創介は居た</p><p>白いスーツを着て</p><p>黒人のボディ・ガードを二人も連れていた</p><p>本当に双子なんだな</p><p>興味深そうにしげしげと、あたしたちを見た</p><p>うん夜のカジノでの姿も可憐だったがこうして、昼間の太陽の下で見るのも悪く無い</p><p>白坂は、ケイちゃんを見てそう言った</p><p>ロザリンド、笑う</p><p>馬鹿だねそっちは、弟の方だよ</p><p>白坂は、バツの悪そうな顔で改めてあたしを見る</p><p>ところで本当に、まだ処女なんだろうね</p><p>いやらしい目付きだった</p><p>確認するかい</p><p>ロザリンドがニヤッとする</p><p>ああ高い買い物をする時は、確認を怠ってはいけないからね</p><p>ロザリンドが鍵を取り出した</p><p>下を脱ぎな</p><p>あたしはその場で、だぼっとしたサーフパンツを脱ぐ</p><p>おお</p><p>白坂があたしの下半身にハメられた、貞操帯を見て驚きの声を上げた</p><p>こいつはよくできているな</p><p>兄貴の特注品だからね</p><p>何でできているんだ表面は黒いがマットな感じだ</p><p>カーボン・ケプラー製だよ</p><p>ほうこいつは面白い</p><p>白坂は貞操帯の上から、あたしのお尻を撫で回した</p><p>どこで特注したのか教えてくれこの出来映えなら、１ダース買ってもいい</p><p>そんなに興味を持つってのはあんたも、うちの兄貴と同じくらいの変態野郎なんだね</p><p>変態相手だから、商売になるんだろう</p><p>白坂は、ロザリンドに笑って言った</p><p>まあ、確かにね</p><p>この子を買い取れば弟の方は、オマケに付けてくれるんだな</p><p>ああただし、こっちの提示額のままだよ</p><p>５割増しで払おうあんたとは、これからも取引したい</p><p>白坂は、ロザリンドにそう言った</p><p>私レは、今後はロサンゼルスにも拠点を持ちたくてねあんたみたいな裏の人間とは、懇意にしておきたい</p><p>嬉しいことを言ってくれるね</p><p>ロザリンドも、悪くは無いという考えの様だった</p><p>私には少年愛の趣味は無いが、うちの顧客にはそういうプレイを好む人もいる何より、双子で姉とセットというのがいい姉の方は、しばらくは私専用で楽しませて貰うがいずれは姉弟で売り出すことになるだろうな</p><p>あたしたちは売られる</p><p>だけど殺されないで済みそうだ</p><p>どうやら</p><p>あたしは、ホッとしていた</p><p>ケイちゃんと二人なら、どんな場所でも生きられる</p><p>不意に激しい不安が、あたしを襲った</p><p>ロザリンドは、絶対にヴァイオラの許可を得ずにあたしたちを売り飛ばそうとしている</p><p>もし、このことをヴァイオラが知ったら</p><p>ヴァイオラは、あたしたちをどうするだろう</p><p>先の計画はいい今は、商品の確認が先だ</p><p>白坂が、ロザリンドに言った</p><p>本当に処女なら、今言った通りの額で買い取るすでに膜を破られているのなら</p><p>その時は、半額でいいよ</p><p>ロザリンドは、苦笑してそう言った</p><p>ホント何だって、男はそんなにヴァージンに拘るんだろうね熟成された女の方が良いとは思わないのかい</p><p>世の中ボジョレー・ヌーボーを有り難がる層っというのがいるんだ私も、その一人だ</p><p>白坂はそう言って、ロザリンドに手を差し出す</p><p>鍵をくれ</p><p>ロザリンドが貞操帯の鍵を白坂に手渡した</p><p>白坂があたしの貞操帯の鍵を外す</p><p>カチャリという音がして</p><p>貞操帯を繫ぎとめていたロックが解除された</p><p>さあて、処女穴を確認させて貰おうか</p><p>白坂が貞操帯を外す</p><p>あたしは恥ずかしかった</p><p>ケイちゃんはギュッと拳を握りしめて、うつむいている</p><p>フフフ、見せて貰うぞ</p><p>白坂だけでなく白坂の二人のボディ・ガードも、あたしの股間に注目していた</p><p>ロザリンドは嘲る様な眼であたしを見ている</p><p>黒いケプラーの貞操帯があたしの肌から離れる</p><p>あたしの下腹部が久しぶりに外気を感じた</p><p>男たちの視線が熱い</p><p>恥ずかしい</p><p>シュコーンッシュコーンシュコーン</p><p>ホテルの裏には</p><p>白い煙を吐くガス弾が、撃ち込まれる</p><p>何よ、これ</p><p>ロザリンドがピストルを引き抜こうとするが</p><p>その瞬間、飛び込んで来た人影に蹴り倒される</p><p>はぁぁッッ</p><p>ロザリンドに当て身をし</p><p>白坂のボディ・ガード二人の腹に肘と拳を叩き込む</p><p>その人は青い覆面をして</p><p>まるで、子供の頃にテレビで見た忍者の様に見えた</p><p>恭子、きさまぁ</p><p>白坂が叫んだ</p><p>水曜日です</p><p>また全然違うジャンルの小説を書いているような</p><p>十年くらい前のスイッチ誌で読んだのですが（ＣＢＳドキュメントかもしれない）</p><p>男の子が小さい時に誘拐されて、ゲイの変質者に拉致監禁されて犯され続け十八歳ぐらいで発見されたというケースがアメリカで実際にあったそうです</p><p>その被害者は、結局無理矢理、犯され続けていたのに、解放後も地元であいつはゲイだと言われて、ヤケになり自分の体験の映画化権を映画会社に売った金で、狂った様にはちゃめちゃな生活をし、最後はスポーツカーで暴走して激突死したそうです</p><p>確か、二十代前半で亡くなっのだと記憶しています</p><p>世界は、凄いですよね</p><p>どんな厨２な設定を思い付いてもすでに実行しているやつがいますから</p><p>自分の担任クラスの女生徒のほとんどを妊娠させた小学校教師というのが、中国に居たはずです</p><p>施設に入ってきた身寄りの無い娘の処女を全部奪っていたという管理のおっさんが、確かアフリカに居たと思います</p><p>性的な知識のまったくない貴族（華族）のお嬢様を治療だと偽って、毎週レイプして妊娠させた医師は戦前の日本に居ました</p><p>あちなみに寧さんが子供の頃にテレビで見たという忍者は、貴忍 麗破です妖忍 クモ御前ではありません</p><p>179．寧の過去（その３）</p><p>ソースケ、この子たちは、いただいていくよッ</p><p>また、足下で火薬が火を吹いた</p><p>あたしに付いてきなっ</p><p>女忍者があたしに言った</p><p>覆面の下の鋭い眼があたしを見ている</p><p>自由になりたいんだろ</p><p>それは日本語だった</p><p>懐かしい、日本語</p><p>自由</p><p>そんな言葉忘れていた</p><p>早く</p><p>その人に付いて行こうと思った</p><p>ケイちゃんに振り返る</p><p>怯えたまま、立ち止まっていた</p><p>混乱して</p><p>Let’s go</p><p>白い煙の中からもう一人の忍者が飛び込んで来た</p><p>黒い覆面の</p><p>その人が</p><p>あたしとケイちゃんの手を掴む</p><p>その人を間に挟んで</p><p>あたしとケイちゃんは、繋がった</p><p>逃げよう、ケイちゃん</p><p>あたしも日本語でケイちゃんに言った</p><p>ケイちゃんが小さく頷く</p><p>手を繋いでくれた、黒い覆面の忍者さんに手を引かれて</p><p>あたしたちは、煙の中を走り出す</p><p>Don’t　Move</p><p>ようやくロザリンドが、立ち上がってピストルを構えようとする</p><p>空気を切り裂く音がしてそのロザリンドの手に、小さなナイフが刺さった</p><p>手裏剣</p><p>最初に突入してきた、青い覆面の忍者さんが打ち込んだ</p><p>青い覆面の中の顔が、ニッと笑ったのが判った</p><p>それでその人は、女の人だってことが判った</p><p>Fucking Bitch</p><p>青い覆面の忍者が、さらに二発ガス弾を地面に叩き付ける</p><p>シュバババッ</p><p>催涙ガスの白い煙が周囲に立ちこめる</p><p>Come on</p><p>煙で、視界が閉ざされた瞬間</p><p>あたしたちの手を引いていた黒い覆面の人は、進行方向を９０度右に変えた</p><p>ロザリンドたちの追撃を躱すためなんだろう</p><p>どっちに逃げたかを攪乱するために</p><p>煙の中に全てを置き去りにして</p><p>あたしたちは、走った</p><p>ドキドキした</p><p>全身をアドレナリンが、駆け巡る</p><p>うわぁぁっ</p><p>ケイちゃんが突然、泣き出した</p><p>耐えきれなくなったらしい</p><p>あたしは、ケイちゃんの身体を抱き締めて</p><p>黒い覆面の忍者さんに付いて走る</p><p>しばらく行くと、ホテルの従業員用の通路があった</p><p>そこを抜けてホテルの裏道に出る</p><p>眼の前に１台のライトバンが停まっていた</p><p>その後部のスライド式のドアは、すでに開いていた</p><p>Hurry up</p><p>黒い覆面の人の命じるままに</p><p>あたしは中へ飛び込む</p><p>ケイちゃんも</p><p>黒い覆面の忍者さんが、飛び込んでドアを閉める</p><p>青い覆面の忍者さんは、助手席に乗り込んだ</p><p>ミーナ、出して</p><p>猛スピードで車が発進する</p><p>ホテルが遠ざかる</p><p>車の窓の外ホテルの裏庭から、白い煙がモアッと上がっている</p><p>あそこがさっき、あたしたちの居た場所</p><p>あれから、きっと３分も経っていない</p><p>なのに、あたしたちは</p><p>ロザリンドから逃げられた</p><p>どうしょう、どうしよう、お姉ちゃん</p><p>車の中で泣きながら、ケイちゃんがあたしにしがみついて来る</p><p>ヴァイオラはシザーリオ・ヴァイオラは、きっとボクたちを殺しにくるよおっ</p><p>ここはロサンゼルスは、ヴァイオラの庭だ</p><p>この街に居る限り</p><p>あたしたちは無事ではない</p><p>ホテルの監視カメラに映ってると思うから、二人ともまだしばらくはマスクを外すんじゃないよ</p><p>青い覆面の忍者さんが、黒い覆面の人と運転手さんにそう言った</p><p>ソースケの野郎に嫌がらせするだけのつもりだったんだけど迷子を二人、拾ってくるハメになるとわねえ</p><p>助手席の青い覆面さんがあたしたちを、見る</p><p>動いて正解よアメリカから奴隷を購入するなんてルートを、白坂に築かれたらたまらないわ</p><p>運転席の女性がそう言った</p><p>まあねこの子たちを買い取ろうとした資金だって、うちの女たちが身体を張って作った金だろ娼婦から絞り取った金で、奴隷を買うなんて冗談じゃないね</p><p>青い覆面の人が吐き捨てるように、そう言った</p><p>でも、日本人が何でロサンゼルスで奴隷にされていたんだろうね</p><p>判りませんあたしは、白坂のパソコンのメールを盗み見ただけですから</p><p>二人の会話をあたしは、心配そうに聞いていた</p><p>これから、自分たちがどうなるのか</p><p>不安でいっぱいだった</p><p>All right! I am at your back.!</p><p>あたしたちと一緒に後部座席に座っていた黒い覆面の人が</p><p>あたしたちに、そう言ってくれた</p><p>その人も、女性なんだって気付いた</p><p>それが</p><p>あたしとマルちゃんの最初の出会いだった</p><p>で、これからどうしたらいいかしら恭子さん</p><p>運転席の人は、青い覆面の忍者さんを恭子さんと呼んだ</p><p>スタジアムのパーキングへ行ってそこに予備の車を用意させているからそっちに乗り換えてとにかく、同じ車のままじゃマズいわさっきのホテルから遠ざかったし、そろそろマスクを取りましょうかマスクマンが運転している車なんて、町中じゃ怪しすぎるもんね</p><p>そう言いながら彼女は、青い覆面を脱ぐ</p><p>黒い髪が中から零れる</p><p>忍者さんは、三十半ばの日本人に見えた</p><p>ロサンゼルスで長く暮らしている日本人みたいな雰囲気だ</p><p>目が吊り上がっていてちょっと、お化粧が濃い感じの</p><p>あたしたちの横の黒い覆面の人も素顔を晒す</p><p>綺麗な金髪の背の高い少女</p><p>マルちゃんが、あたしとケイちゃんに優しくニッと微笑んでくれた</p><p>信号で停止したところで、運転席の人もマスクを脱ぐ</p><p>冷たい印象の表情をした２０代の女性</p><p>そう弓槻先生とは、こうして出会ったの</p><p>ブルルルルルッッ</p><p>前の座席シートの物入れの中で携帯電話が震え出す</p><p>あたしのだわきっと、ソースケね</p><p>恭子さんと呼ばれた人が携帯の画面を見る</p><p>やっぱりミーナもソースケの反応が知りたい</p><p>もちろんです</p><p>オッケイじゃあ、やつの音声が聞こえるようにしてあげる</p><p>恭子さんは、携帯電話と車のスピーカーに繋げた</p><p>そして電話に出る</p><p>はーい、世界のアイドル・恭子ちゃんでーすっ恭子ちゃんは現在、電波の届かない場所に居るか、電源が入っていませーんっどひひびーんという音がしたら、３０秒以内にご用件を録音して下さいねえっはい、どびびびびーんッッ</p><p>車のスピーカーから</p><p>男の日本語の声が拡大されて聞こえてくる</p><p>どういうつもりだ</p><p>十秒経過</p><p>私の取引を邪魔するとは、どういうつもりなんだと聞いているんだ</p><p>二十秒</p><p>おい、恭子</p><p>二十五、六、七、八、九</p><p>ふざけるなっ</p><p>男の怒鳴り声が、スピーカーをワンワン唸らせる</p><p>あーら、ふざけているのはどちら様なんですかねえ</p><p>恭子さんはお茶らけて返事をした</p><p>黒い森の資金を使って、高額な買い物をする時には運営員会の承認を必要とするそういうルールになっていたと思いますけれど</p><p>そのようなルールは、お前たちが勝手に決めたものだろう私は関知していない</p><p>ソースケくんそのセリフ、香月様の前でも言えるのかなぁ</p><p>恭子さんの言葉に電話の相手は、口籠もる</p><p>恭子ちゃんは、香月様に派遣されたお目付役だってこと判っているのかなそれも、これも、みぃーんな、君が黒い森を乱脈経営して、運営状態をメタメタにしたからなんだけど</p><p>いや私は今後の黒い森の発展をために</p><p>ふーん、それで海外から奴隷少女を買うことにしたわけ</p><p>国内で少女娼婦を仕入れるのはリスクが大きすぎるこれからは、海外にもルートを求めるべきだと私は考えたのだよ</p><p>男の言葉に運転席の先生が呟いた</p><p>そのリスクが高すぎることを散々やってきた男がいまさら</p><p>男の発言は続く</p><p>私は、黒い森の代表者のはずだ私が、そういう運営方針を選択した以上君たちには、私に従う義務があると思うがね</p><p>それから探るように尋ねた</p><p>それで二人の奴隷は、君がキープしているのか</p><p>恭子さんがあたしたちを見る</p><p>居るわよここに</p><p>そうかなら、そのまま私のところへ連れて来たまえ</p><p>ふーん、どうするつもりなわけ</p><p>高い金を払って買い取るはずだった商品を無料で手に入れたそういうことなら、運営員会も文句はあるまい</p><p>あたしたちは</p><p>やっぱり、売られるんだ</p><p>主人が代わるだけでこれからも、奴隷なんだ</p><p>あたしは、ケイちゃんと顔を見合わせた</p><p>ケイちゃんは震えていた</p><p>でもいい</p><p>今までは、あたしのためにケイちゃんが犯されてきたんだもの</p><p>これからはケイちゃんを守るために、あたしが身体を捧げよう</p><p>そう決心したわ</p><p>それで、やっと同じになれる</p><p>あたしもケイちゃんと同じに</p><p>恭子さんはアハハハと大きな声で笑い出した</p><p>恭子、何がおかしい</p><p>激高する電話の男</p><p>あんたさあ自分が誰と取引していたのか、判っているのかい</p><p>ロザリンド・オーランドー女史が、何だと言うんだね</p><p>恭子さんは、ハッと鼻でせせら笑った</p><p>その女は、ロサンゼルスで一番の殺人組織のボス、シザーリオ・ヴァイオラの妹だよあんたは、裏社会で最も恐れられている男の顔に泥を塗るつもりかい</p><p>そ、それは本当なのか</p><p>こんなことで嘘を吐いてどーすんのよまさか、彼女には、ソースケとあたしとの関係を話していないでしょうね</p><p>私の敵対組織の人間が、取引の邪魔に来たんだろうとだけ話した</p><p>ふーん、あんたにしては上出来だねあちらさんには、ブラジルの日系人の裏組織ってことにしておいてあたしの名前を出してくれて、構わないからあたしは、公式にはそこ組織の構成員ということになっているからあたしが、日本に戻ったことは誰も知らないからねブラジルの組織とあんたがトラブルを起こしているということにしておいた方がいい</p><p>くれぐれもあんたとあたしが、同じ組織の人間だってことは言うんじゃないよとばっちりで、殺されたくなかったらね</p><p>気、気を付ける</p><p>とにかくこの二人は、あたしとミーナが預かるから</p><p>そう言って恭子さんは、電話を切った</p><p>スタジアムで車を換えて</p><p>レストランの駐車場で、また車を換えた</p><p>車は、どんどん高級車に換わっていく</p><p>どこに行くんですか</p><p>と、あたしが尋ねると</p><p>恭子さんは、</p><p>マリブ・ビーチだよ</p><p>って答えた</p><p>金持ち用の貸し別荘を借りてあるんだ日本の知り合いの会社の名前でねこういう時は、ホテルじゃ人目に付きすぎるからね金持ち用の別荘地なら、セキュリティも万全だし</p><p>そして車は、ビーチに着いた</p><p>ずっとロサンゼルスに居たのに</p><p>海を見るのは、初めてだった</p><p>潮風と青い空が</p><p>あたしとケイちゃんの心を和ませた</p><p>さて取りあえず、あんたたちの話を聞こうか</p><p>貸別荘のリビングルームで恭子さんが、言った</p><p>先生もマルちゃんも居た</p><p>その別荘は、ビーチの先の岩場のところにあって</p><p>リビングルームから、入り江に繋いである大きなモーターボートが見えた</p><p>まずは、話を聞かせて貰わないとこれから、あんたたちをどうしてあげたら良いのか検討できないからね</p><p>あたしはケイちゃんの顔を見た</p><p>ケイちゃんは迷っているようだった</p><p>それはあたしも同じだった</p><p>鏡を見ているようにケイちゃんの表情の中に、あたしの困惑が見て取れた</p><p>話しなさい助かりたいのなら</p><p>先生が冷たく、そう言った</p><p>生き続けたいのなら、何でも利用しようと思わないとダメよ貪欲にねあたしたちをどうしたら利用できるか必死になって、考えなさいそうじゃなかったら、あたしたちから逃げる方法を考えなさいあたしたちも、リスクを背負ってあなたたちを奪取した以上簡単には、逃がさないけれどね</p><p>先生の口調は、ドライだった</p><p>間違ってもあたしたちを信用できそうだとか思わないでね信用できるわけがないでしょあたしたちも、裏の世界の住人ですからね</p><p>冷たい眼で、そう言った</p><p>信じたら、馬鹿を見るのはあなたたちよだから利用できるかどうかだけを考えなさい</p><p>信じられるかではなく利用できるか、どうか</p><p>あたしたちも、そうよあなたたちが何者で、どうして日本人なのにアメリカで奴隷にされていたのかは判らないけれどあなたたちの存在が、利用できると思ったら力を貸してあげるわ</p><p>もし、利用できないと判断した場合はどうなるんです</p><p>あたしは先生に尋ねた</p><p>先生はフツと微笑んで</p><p>あたしたちの組織は、殺しはやらないのよだから、ロサンゼルスの街のどこかにあなたたちを捨てるわどこでもいいわよ日本領事館の前とかね</p><p>日本領事館は、無理だ</p><p>絶対に、ロザリンドが監視している</p><p>ボ、ボクはお、お尻で、男の人を楽しませることができます</p><p>それまで、ずっと黙っていたケイちゃんが突然、立ち上がって、大声で叫んだ</p><p>口も使えます何時間でも、フェラチオしますボクのフェラチオは、上手くなったってシザーリオさんも褒めてくれていましたボクは、男の人の精液便器です何人とでも、誰とでも、どんな人の命令でも聞きます</p><p>先生がケイちゃんに言った</p><p>悪いけれどあたしたちは全員女なのゲイに用は無いわ</p><p>ボ、ボクは、ゲイではありませんっ</p><p>それならボクを売って下さい道端で、男の人に身体を売っても構いませんですから、お姉ちゃんをお姉ちゃんだけは、助けてあげて下さい</p><p>ケイちゃんが床に手を付いて、頭を擦り付ける</p><p>あたしのために</p><p>いつも、あたしのために</p><p>あたしにはこの人たちにとっての利用価値なんてあるんだろうか</p><p>あたしには、何ができる</p><p>カジノのイカサマ師としての技術は</p><p>ううんあんなの、所詮、子供だからって見逃してくれていただけ</p><p>本当は大したことはできない</p><p>それならあたしに残っているのは</p><p>あたしは、ヴァージンですまだ、男の人としたことはありません</p><p>この身体しか無い</p><p>あたしをセックス奴隷として売って下さいあたし、どんなことでもしますだからケイちゃんを自由にしてあげて下さい</p><p>これ以上</p><p>あたしのために、ケイちゃんを苦しめるわけにはいかない</p><p>あんたたち、何か勘違いしているんじゃないの</p><p>恭子さんが呆れた様に、そう言った</p><p>確かにあんたたちは、かなりの美少女に美少年だけどねだからって、あんたたちをセックス奴隷にしようとする人間なんてのはね、世の中にはそうそういないんだよいてたまるかっ</p><p>恭子さんは怒っていた</p><p>そういうやつらはホンモノの変態のゲス野郎でクズ野郎さあんたたちを支配していたシザーリオ・ヴァイオラは、そういうクソ野郎だったのかもしれないさっき、あんたたちを買おうとした白坂創介は、間違いなくクソッタレだでもね世の中全体が、そんな奴らばっかりだと思ったら、大間違いだからね</p><p>大人の女性が居た</p><p>普通の人間のモラルを持つ</p><p>この人はシザーリオ・ヴァイオラたちとは、違う</p><p>あたしはねこういうのが一番、嫌なんだよ身体を売れば何とかなるって考えがね別に、あんたたちに対して、怒っているんじゃないよあんたたちに、そういう考えを吹き込んだ、大人に腹が立つんだそいつら、みんな死ねばいいんだよ</p><p>恭子さんはビールを開けて、ゴクゴク飲む</p><p>二人とも、あたしに約束しな無事に日本へ帰ったら、ちゃんと学校へ通って、卒業してきちんと働いて生活するってロサンゼルスでの生活のことは、忘れる二度と、自分の身体を売るなんてことは考えないって</p><p>吊り上がった眼があたしたちを見る</p><p>あたしと約束するのならあんたたちが、安全に日本へ戻れるように、あたしが手配してあげるよ</p><p>恭子さん</p><p>先生が心配そうに、恭子さんを見た</p><p>責任はあたしが取るだから、任せて</p><p>あたしは、あたしのやりたいようにやるんだよミーナの考えは判るけれども、そこは譲れないよ</p><p>恭子さんが再び、あたしたちを見る</p><p>この子らには世の中は、悪いことばかりじゃないってことから教育してあげないといけないんだよ</p><p>あたしたちの横で、マルちゃんはずっときょとんとした顔をしていた</p><p>日本語が、判らないんだろう</p><p>そうこの部屋での会話は、ずっと日本語のままだった</p><p>とにかく何でこんなことになったのか、頭から話しな内容が、グチャグチャになっても構わないから頭の中にあるものを、全部、吐き出すんだ</p><p>恭子さんがそう、言ってくれたから</p><p>あたしは話し始めた</p><p>お父さんとお母さんが、砂漠で殺されてから</p><p>今までに起こったことを全て</p><p>ケイちゃんは黙ったままだった</p><p>だからあたしが一人で話す</p><p>途中で時系列がわやくちゃになったり</p><p>感情が高ぶって、上手く言葉にならなくなったりした</p><p>それでも</p><p>恭子さんと先生は、聞いてくれた</p><p>あたしとケイちゃんに起こった物語を</p><p>オーケイ、大体判った</p><p>恭子さんが言った</p><p>恭子さんそのシザーリオ・ヴァイオラという人物について、どれくらいご存じですか</p><p>先生が恭子さんに尋ねた</p><p>ヤバイ人間だってことは、知っているよ人殺し組織のボスで金とか名声には、全然興味が無いって男さだから誰も、そいつの顔を知らないんだ</p><p>顔を知らない</p><p>シザーリオ・ヴァイオラへの殺しの依頼は、ロレンザッチョ・バンディーニって代理人を通して行われるこの男は、みんなよく知っている裏組織に顔が広いし社交的なことが大好きな男で、パーティなんかにも頻繁に顔を出すからねアカデミー賞の受賞パーティには、毎回、顔を見せているって男さ</p><p>恭子さんは、ぐびりとビールを飲んだ</p><p>外との繋ぎは、全部そのロレンザッチョ・バンディーニがやっているだから殺しの実行者である、シザーリオ・ヴァイオラの顔は誰も知らないそもそも、シザーリオ・ヴァイオラってのは偽名だからねイタリア系アメリカ人だってことは判っているけれど</p><p>すると、この子たちがシザーリオ・ヴァイオラの素顔を知っているっていうのは</p><p>とても危険だねそれだけでも、消される可能性は大きい</p><p>あたしたちには</p><p>ヴァイオラによる死の影が、くっきりと浮かんでいる</p><p>早いところロサンゼルスから連れ出して、日本へ連れて行くしかないね</p><p>でも、パスポートがありません</p><p>あたしたちは</p><p>シザーリオ・ヴァイオラに連れ去られる前の物は、何も持っていない</p><p>だからって、日本領事館はダメだよあんなところ、裏組織の人間がやまほど関わっているから</p><p>アメリカ人スタッフからの情報が、すぐにヴァイオラに届くと思っていいだろうねさて、どうしようか日本の偽造パスポートを手に入れるのは、難しいしね</p><p>恭子さんは、クスッと笑う</p><p>そんなに心配そうな顔をするんじゃないよ</p><p>ここはアメリカだよ世界中の国の人間がいるんだ日本のパスポートが難しいのなら他の国のパスポートを手に入れればいいんだ</p><p>木曜日です</p><p>このシリーズは、三回で終わりませんでしたごめんなさい</p><p>もうちょっとだけ、寧さんの悲しい過去話にお付き合い下さい</p><p>これが終わったら、朝の騒ぎ（セックス含む）と学校生活（セックス含む）があって、みすずの発表会（セックス含む）になりますので</p><p>ああ早く、学校話に入りたい</p><p>ロサンゼルスとかだと、調べ物が多くて書くのが大変です</p><p>しかも、ストーリーを考えながらですから</p><p>本当なら資料として、映画の二、三本も見たいのですが</p><p>この平日の忙しさでは、執筆するだけで精一杯です</p><p>あ、白坂創介のキャラがなかなか定まらなかったのですがもう、シャアでいきます逆シャアの頃のシャアみたいに話す、オッサンです</p><p>それで行きます</p><p>いつのまにか、総合評価が一万ポイントを超えました</p><p>最初の１ポイントをいただいた時に、よつばのお父さんのようにパソコンの前で小躍りしたことを覚えています</p><p>あれから半年ですか</p><p>いや本当に、ありがとうございます</p><p>180．チャイナタウン（その１）</p><p>まああたしたちに、任せときな</p><p>恭子さんは、そう言うとビールを飲み干した</p><p>そして、先生の方を見る</p><p>この子たちに掛かる経費は、あたし持ちにしておくれこれは、あたしが個人的にすることなんだからこの先のことも、ミーナとマルゴは関わらなくていいからね</p><p>そういうわけにはいきませんわ白坂創介が、この子たちを奴隷として購入をしようとした段階でこの件は黒い森と関わっています</p><p>いいのかい損するだけだよ</p><p>恭子さんは、ニッと笑う</p><p>ですから、黒い森の資金は使いません経費は全て、白坂創介に請求します</p><p>あのクソ野郎が、払うと思うかい</p><p>払わざる得ないように仕向けます</p><p>先生は、真顔で答えた</p><p>ロサンゼルスの裏社会の人間なんかと接触した白坂が悪いんですから</p><p>これでいいのだろうかと、思った</p><p>あたしたちはこの人たちに、何も返せない</p><p>身体を売るなと言われたら</p><p>もう、あたしたちには何の価値も無いんだから</p><p>ケイちゃんも暗い顔をしている</p><p>じゃあ、いいねミーナ</p><p>はい恭子さんにお任せ致します</p><p>よし</p><p>恭子さんは、携帯電話を取った</p><p>そして電話を掛ける</p><p>ご無沙汰だね、あたしだよ、恭子だああ、あたしがあんたの所に電話を掛ける理由なんて決まっているだろそうだパスポートが欲しい２枚だアメリカよりも、カナダがいいね幾ら掛かるこの前よりも、高いね値上げしたのかいその2倍払うから、急いでやってくれないかな明日の朝までにオーケイ、その額でいい即金で払うよ写真とデータの打ち込みは、受け取りの時にできるよねああ、写真は、明日、あんたの事務所に行った時に撮って欲しいんだ対応させるデータは、こっちで用意するあんたは、今夜中にパスポートの原紙だけ用意しておいてくれればいいからじゃあ、明日の朝、10時に行くから頼んだよ</p><p>恭子さんは、電話を切った</p><p>写真なら、ここでも撮れますメールで送った方が、早く仕上がるんじゃないですか</p><p>先生がそう質問すると、恭子さんは</p><p>そしたら、この二人の顔写真がパスポート屋から、外部に漏れるよロサンゼルス中に、偽造パスポートを欲しがっているような連中は何人もいるけれどあたしが、連絡したのは偽造パスポート屋の中でも、一、二を争うトップの職人だ腕は良いんだけどね口は軽い</p><p>恭子さんは二本目のビールを開ける</p><p>仕方ないよね、偽造パスポート屋ってのは、地元に密着していないとできない仕事だからねずっと同じ場所に住所を構えて、同じ電話番号で営業してなきゃならない誰かが偽造のパスポートを必要とした時に、あれ、連絡がつかねえあいつはどこに行っちまったんだなんてことなったら、商売上の仁義に欠ける</p><p>じゃあ明日、偽造パスポートを受け取ったら</p><p>一時間以内に、この子たちのパスポートを作ったってことが、シザーリオ・ヴァイオラに伝わるだろう２倍の料金を払う約束をしたのは、特急料金の手間賃じゃない少なくとも、あたしたちがそいつの事務所に居る間は、情報を外に漏らさないって確約を得るためにさ</p><p>恭子さんが、笑顔で先生に言う</p><p>ミーナ、覚えておきなこっちが、相手の立場を理解しているということをいつでもはっきりと示すんだ理解している上で交渉しているとねそして、相場よりも高い料金を払ってやるんだ絶対にケチくさいことはするんじゃないよ相手に対する敬意と評価は、金銭の額で伝えるんだそうすれば裏社会の人間は、あんたに対しても敬意を払ってくれるだろう信用と信頼は、そういうことの積み重ねでしか、獲得できない</p><p>判りました恭子さん</p><p>恭子さんは、ビールを一口飲んで再び、電話に向かう</p><p>ハロー、ハロー、ハローそうだよ、恭子だよイエーッ元気してたぁウッソーへぇジョンも元気あ、ジョン、誕生日のプレゼント喜んでくれたあれ、日本の子供たちにも、とっても人気があるんだよところでさそうそう、そういうこと戸籍を二つ買いたいの双子で、東洋人黒髪眼は茶色年齢は十四歳でいいやううん男女男女の双子ね二人とも英語は普通に喋れるから特に、日系人てことにしなくてもいいや料金は幾らウッソー、安すぎだよ友達だからって、ディスカウントしてくれなくていいんだからねちゃんと正規の料金を取ってホント、いいから判ったジョンは、まだ新しい自転車欲しがってるオッケー、それ、あたしがプレゼントするわいいのよ男の子は活動的な方がいいんだから恭子オバチャンからのプレゼントよそれからパトリシアの卒業式に着ていくドレスって、もう用意したオーケイ、パトリシアに好きなドレスを選んで貰って支払いは、あたしに廻してくれていいから何よいいのよ、友達でしょあ、でも趣味の良いドレスにしてねちゃんと、あなたとパトリシアの二人で相談して決めてね判ったあたしから、パトリシアにメールしておくわ必ず、お母さんと相談して選ぶことあんまり趣味が良くないドレスなら、買って上げないわよっっていいわよ、別にブランド物とかでもそっか、他のクラスメイトの着てくるドレスとのバランスがあるのねうん、あなたに任せるわいいのよ卒業式なんて、パトリシアの晴れ姿じゃない良いドレスを着なきゃ一生の思い出なんだから全然、気にしないでそうそう戸籍の方だけどうん、頼むわねできれば、今夜中にデーターだけでも欲しいんだけどごめんね、お願いするわじゃあ、またバァーイ</p><p>そして恭子さんは、電話を切った</p><p>カナダって広いし、まだ移民を受け入れている国だからね戸籍を手に入れるのは、他の国よりは楽よ今の家のお母さんとはずっと、友人関係をキープしているの地方都市のお役人さんだけどね友達には、色々と融通してくれる人だからだから、あたしも彼女の家族の誕生日は忘れないわ必ず、何かをプレゼントする仕事でカナダに寄った時には、なるべく会い行くしねお土産を持って彼女は裏社会の人ではないからあたしという裏社会の人間とも親交があるだけの一般人よだから、裏の人間とは、また別の対応をしないといけないの</p><p>今、考えると</p><p>あれは、恭子さんの先生に対する指導だったんだと思う</p><p>先生を鍛えるための</p><p>さて、これで明日までにパスポートに書き込むデータができるわあんたたちの偽の名前と偽の住所がね偽の経歴までは作っている余裕は無いけどとりあえずは問題なしね</p><p>恭子さんはあたしたちに、微笑む</p><p>偽造パスポートを手に入れる前後が、ちょっとした試練だけどね</p><p>恭子さんその後は、どういうルートで脱出しますか</p><p>先生が、恭子さんに尋ねた</p><p>そうだねロサンゼルスの空港は、チェックされていると思うから、車で他の都市へ出て、そこから国外へ出るルートだね</p><p>ラスベガスまで行きますか</p><p>その辺は、まだ決めないでおこうよシザーリオ・ヴァイオラの動きで変更できるようにしておきたいし最悪、東海岸へ出て逆回りで日本まで行くことになるかもしれないよ</p><p>ロサンゼルスから、直接、日本ではなく</p><p>ロサンゼルスから、ニューヨーク、ヨーロッパ経由で日本</p><p>日本に帰る</p><p>帰れるんだ</p><p>とにかく今夜はシャワーを浴びて、ぐっすり寝ておきな明日は、大変だからね</p><p>恭子さんはあたしたちに、そう言った</p><p>この部屋を自由に使って</p><p>簡単な夕食の後</p><p>先生が、あたしとケイちゃんにそう言った</p><p>あなたたちの着替えは、今、マルゴに買いに行って貰ってるわ</p><p>先生は、あたしとケイちゃんをじっくりと見る</p><p>ホント綺麗な双子ね、あなたたちは</p><p>二人ともそっくりね髪型のせいかもしれないけれど、二人とも女の子みたいね</p><p>ケイちゃんの表情がまた曇る</p><p>あたしも、白坂創介のメールを盗み見ていなかったらとっても綺麗な女の子の双子だと思っていたでしょうね</p><p>ロザリンド・オーランドーだったっけその人から、白坂にあんたが買おうとしている娘には、双子の弟がいる姿形は、そっくりだもし良かったら、一緒に弟も買わないかというメールが入ってたのそれを読んでいたから</p><p>先生は先にメールの文章で、あたしたちは男女の双子だと知っていた</p><p>だからケイちゃんを女の子だとは思わなかったんだ</p><p>ホント、綺麗ね</p><p>先生の言葉にケイちゃんは、うつむく</p><p>でもそのせいで、お父さんとお母さんは殺されてボクとお姉ちゃんは、奴隷にされましたボクは</p><p>ケイちゃんはシザーリオ・ヴァイオラに犯され続けた</p><p>過去に起きてしまったことは、もう覆せないわ今、どうするべきなのかだけを考えなさい</p><p>今どうするべきか</p><p>マルゴには男の子っぽい服を買ってくるように言ってあるわ今のあなたたちは、双子の女の子にしか見えない格好をしているけれど明日は、二人とも男の子のつもりでね</p><p>双子の男の子に変装する</p><p>変装って、やり過ぎるとかえって目立つからあなたたちが双子だってことは、隠しようが無いんだしせめて、今日とは逆のバージョンでいきましょう</p><p>先生はそう、言った</p><p>ケイちゃんと二人きり</p><p>久しぶりだった</p><p>しばらくは、あたしはカジノでの仕事があったし</p><p>シャワーを浴びてくるね</p><p>あたしはシャワールームへ行く</p><p>貞操帯を付けていない</p><p>あれはあのホテルの裏庭に落としてきた</p><p>シザーリオ・ヴァイオラの認可が無いのに</p><p>あたしは、貞操帯を外している</p><p>今夜は</p><p>ケイちゃんに、あたしを捧げられる</p><p>バスタオルを巻いたままだけの姿でシャワールームを出る</p><p>薄暗い部屋</p><p>ケイちゃんは、ベッドに腰掛けてうな垂れていた</p><p>本当に、ボクたち助かるのかな</p><p>ケイちゃんは下を向いたまま、そう言った</p><p>あの人たちは、良い人たちで信用できそうだけど</p><p>ケイちゃんは震えている</p><p>シザーリオ・ヴァイオラは、恐ろしい人だから</p><p>ケイちゃんは全身で、ヴァイオラの恐ろしさを体感している</p><p>徹底的に肉体を犯されるという方法で</p><p>ヴァイオラがサディストの最悪の変態だってことを知っている</p><p>大丈夫だよケイちゃん</p><p>あたしは、言った</p><p>一緒に帰ろう、日本に日本にまでは、ヴァイオラだって追っ掛けて来ないよ</p><p>あたしも、不安だった</p><p>１年以上も続いたヴァイオラたちとの生活</p><p>血と悲鳴とヴァイオラの下卑た微笑み</p><p>ロザリンドの他人を愚弄する笑い声</p><p>あたしたちの心にシザーリオ・ヴァイオラに対する恐怖が、はっきりと刻みつけられていた</p><p>日本に帰って、ボクはどうなるの</p><p>お姉ちゃんは日本へ帰るべきだよ日本へ帰って幸せになって勉強して、恋をしていっぱい笑ってボクの分まで</p><p>ケイちゃん何を言っているのよ</p><p>ケイちゃんがゆっくりと、あたしを見る</p><p>ボクはもう、ダメだから</p><p>そんなことないよそんなことないってば</p><p>ダメだよお姉ちゃんボクは男に、シザーリオ・ヴァイオラに何百回も犯されてしまったボクの身体は、ダメなんだよ</p><p>ケイちゃんは、子供だった</p><p>純真だったから</p><p>汚された自分の身体に耐えられなかった</p><p>ボクはもう結婚だってできない女の子との恋は</p><p>そしてあたしも</p><p>子供だった</p><p>だからお姉ちゃんが、ケイちゃんと結婚してあげるって言ったじゃない</p><p>あたしはバスタオルを脱ぎ捨てて</p><p>ケイちゃんの前に肌を晒した</p><p>さあ、結婚しよう今夜は、あたしたち、結婚できるのよ</p><p>貞操帯の無い裸の陰部をケイちゃんに見せる</p><p>明日のことは、判らないわもしかしたら、ヴァイオラに捕まって、ケイちゃんは連れ戻されるのかもしれないお姉ちゃんは殺されちゃうかもしれないわでも、今夜は違うあたしたち、自由なのよ今</p><p>あたしは裸のまま、ケイちゃんの前にひざまづく</p><p>さあお姉ちゃんが、ケイちゃんの花嫁さんになってあげるわ何でもしてあげる結婚しよう今夜だけでもいいからね、ケイちゃん</p><p>泣きながらあたしに抱きついた</p><p>あたしも、ケイちゃんを抱き締める</p><p>もう泣かないの男の子でしょ</p><p>お姉ちゃんお姉ちゃん</p><p>ケイちゃんがあたしの胸に、顔を埋めて泣いている</p><p>あたしは幸せだった</p><p>さあしよう、ケイちゃん</p><p>あたしは全てを弟に捧げたかった</p><p>この心も肉体も純潔も</p><p>あたしの血肉は全て、ケイちゃんに捧げる</p><p>だって、ケイちゃんは</p><p>ずっと、あたしのために耐え続けてくれたのだから</p><p>お姉ちゃんを食べて</p><p>食べて欲しいのあたし、ケイちゃんに食べられたい</p><p>あたしはケイちゃんにキスしようとした</p><p>ごめん、お姉ちゃん</p><p>ケイちゃんはあたしのキスを拒んだ</p><p>どうしたのケイちゃん</p><p>ボクにはお姉ちゃんを汚すことは、できないよ</p><p>汚す</p><p>汚すって</p><p>お姉ちゃん大好きだよお姉ちゃんは、とっても優しくて綺麗だ</p><p>ケイちゃんお姉ちゃんも、ケイちゃんのことが大好きよ</p><p>あたしは嬉しくてケイちゃんに抱きつこうとする</p><p>ケイちゃんは、あたしの肩を掴んで距離を取ろうとする</p><p>だから、ボクお姉ちゃんを汚すようなことはできないんだ</p><p>お姉ちゃんがいてくれたからボクは、今までずっと頑張ってこられたよどんな、辛いことだって耐えられたヴァイオラは、約束してくれたんだボクがヴァイオラの言うことを聞いている限り絶対に、お姉ちゃんには誰にも手出しさせないって</p><p>ケイちゃんが無理に微笑んでくれる</p><p>お姉ちゃんが、誰かに犯されたりしたらボクは、耐えられないよお父さんとお母さんが殺されるのを見た時よりも耐えられないもし、お姉ちゃんがレイプされたらその時は、ボクは死ぬそう、ヴァイオラに言ってやったんだだから、ヴァイオラはお姉ちゃんの純潔を守ってくれた</p><p>幼い身体をヴァイオラに提供してあたしを守ってくれていた</p><p>でももう、ダメだボクたちは、ヴァイオラから逃げてしまった悪いのはロザリンドだけれどヴァイオラは、ボクたちを許さないだろう今戻ったらお姉ちゃんは、ヴァイオラの手下たちに輪姦されると思うお姉ちゃんのことを狙っていたやつらは、いっぱい居たから</p><p>あたしはゾッとした</p><p>だからケイちゃんが、お姉ちゃんを抱いてお姉ちゃんのヴァージンは、ケイちゃんにあげるから</p><p>ケイちゃんは静かに首を横に振った</p><p>お姉ちゃんは、純潔のまま日本に帰るんだよそして、本当の恋をして心の底から愛している人にヴァージンを捧げるべきだよ</p><p>あたしは愛しているわケイちゃんのことを本当に心の底から</p><p>あたしは縋り付くように、ケイちゃんに叫んだ</p><p>ケイちゃんは、言った</p><p>それは神様が、お許しにならないよボクたちは姉弟だから</p><p>こんな酷い状況に堕ちて</p><p>苦しんで、泣いて、耐えて、耐えて、耐えて</p><p>それでもなお神様のご意志だなんて</p><p>神様なんて</p><p>どれだけお祈りしたって、あたしたちを助けてはくれなかったのに</p><p>お祈りしようお姉ちゃん</p><p>ボクはお姉ちゃんのために、お祈りするからお姉ちゃんは、ボクのためにお祈りして</p><p>ケイちゃんの悲しそうな微笑み</p><p>あたしたち幼稚園が、プロテシタントの教会だった</p><p>だから幼稚園の時には、いつもお祈りさせられていた</p><p>あたしは小学校へ上がってからは、そんなこと止めてしまっていたけれど</p><p>ケイちゃんは続けていた</p><p>三度の食事と夜、眠る前に</p><p>てんにまします、われらのちちよ</p><p>ケイちゃんが、お祈りの言葉を唱える</p><p>あたしましますって言葉の意味、今でも知らない</p><p>あたしとケイちゃんのお祈りは幼稚園で習った、ひらがなのままだから</p><p>ねがわくは、みなをあがめさせたまえ</p><p>みくにをきたらせたまえ</p><p>みこころのてんになるごとく、ちにもなさせたまえ</p><p>それはただの呪文だった</p><p>言葉の内容なんて判らない</p><p>ただのオマジナイの言葉</p><p>われらのにちようのかてを、きょうもあたえたまえ</p><p>われらにつみをおかすものをわれらがゆるすごとく、われらのつみをもゆるしたまえ</p><p>冗談じゃない</p><p>あたしは許さない許されない許したくない</p><p>われらをこころみにあわせず、あくよりすくいだしたまえ</p><p>ああこれが神の試みだとするのなら</p><p>神も悪魔も同じだ</p><p>あたしたちを苦しめるだけの</p><p>くにとちからとさかえとは、かぎりなくなんじのものなればなりアーメン</p><p>アーメン</p><p>ケイちゃんが、あたしを見る</p><p>お姉ちゃん大丈夫だよきっと大丈夫だから</p><p>ケイちゃん、あたしは</p><p>お姉ちゃんのことは、きっとボクが守るから</p><p>守りたいのはあたしの方だ</p><p>でも、あたしは女で</p><p>ケイちゃんに、ずっと守って貰うだけで</p><p>お姉ちゃんなのに</p><p>お姉ちゃん、今夜は一緒に寝よう手を繋いで</p><p>ケイちゃんの笑顔が</p><p>心に痛い</p><p>うんケイちゃんが、そうしたいのなら</p><p>あたしはケイちゃんに抱いて欲しかった</p><p>あたしの肉体を純潔を捧げたかった</p><p>だけど、現実は</p><p>あたしたちは、ただ手を繋いで寝るだけだった</p><p>同じベッドに寝ているのに</p><p>接触しているのは手だけ</p><p>悲しかった</p><p>辛かった</p><p>でもケイちゃんは</p><p>あたしに、それ以上は求めなかった</p><p>だから、あたしも求められない</p><p>無理に求めることはケイちゃんの心を傷付けるから</p><p>ケイちゃんはこれまで、徹底的にヴァイオラに犯されてきた</p><p>あたしが無理強いするのはレイプと変わらない</p><p>ううんそうじゃない</p><p>あたしには、魅力が無かったんだ女としての</p><p>ヴァイオラに、女として無視されてきたように</p><p>ケイちゃんにとってあたしは女じゃなかった</p><p>だから求めては貰えなかった</p><p>口惜しい</p><p>一晩中、枕を濡らした</p><p>女になんて生まれるんじゃなかった</p><p>暗闇の中で、ケイちゃんが言った</p><p>ごめんねお姉ちゃん</p><p>ううんケイちゃんが、謝るようなことじゃないよ</p><p>あたしが女としての魅力に欠けるから</p><p>だからなんだ</p><p>ボクね</p><p>ケイちゃんが、不意に言った</p><p>オチンチンが大きくならないんだ</p><p>ずっと、ヴァイオラに犯されてきたからかなボクはゲイじゃないゲイじゃないって、自分に言い聞かせて耐えてきたからやっぱり、男の人は好きじゃないよ触られるのも好きじゃない</p><p>ケイちゃんがあたしに大切なことを話してくれる</p><p>でもね女の人に対しても、そうなんだ女の人が近付いて来るのも、怖いんだ</p><p>ボク人に触られたりするのが、どうにも辛くて苦手なんだよ人間が怖いんだ</p><p>両親を殺され殺人狂とその仲間に連れ回されている現実が</p><p>ケイちゃんを人間嫌いにしてしまった</p><p>あたしは繋いでいた手を離そうとする</p><p>ケイちゃん、ごめん</p><p>その手をケイちゃんは、ギュッと握りしめてくれた</p><p>お姉ちゃんだけは別だよ世界中でただ一人、お姉ちゃんだけは怖くない大好きだよ</p><p>でもボクは、エッチなことはできないお姉ちゃんとも、他の人ともボクのオチンチンは絶対に、大きくならないから</p><p>ああ、あたしは</p><p>何て、罪深い女なんだろう</p><p>ケイちゃんごめんごめん、ケイちゃん</p><p>あたしは朝まで泣き続けた</p><p>プチ繁忙期で地獄を見ています</p><p>今日さえ、乗り切れば</p><p>181．チャイナタウン（その２）</p><p>シザーリオ・ヴァイオラってのは、変装が趣味なんだろ</p><p>朝食の席で、恭子さんが英語で言った</p><p>マルちゃんにも聞かせたかったからだろう</p><p>だからあたしも、英語で答える</p><p>はい専属のスタイリストとメイクアップ・アーティストがいて、毎日、ヴァイオラのイメージ通りの姿にしています</p><p>恭子さんが、ニッと笑う</p><p>丸っきり別人にしか見えないぐらい凝った変装をするって言うじゃない本当</p><p>本当です</p><p>でも、それならヴァイオラの手下は、どうやってヴァイオラを見分けるんですか</p><p>マルちゃんが、あたしに尋ねる</p><p>先生も興味深そうに、あたしを見ていた</p><p>ケイちゃんはうつむいて、スクランブルエッグを食べている</p><p>簡単だろ仕事前に全員集合して、見慣れない顔のやつが一人いれば、そいつがヴァイオラだ</p><p>恭子さんが、そう言う</p><p>そんないい加減な</p><p>マルちゃんは、そう言うけれど</p><p>実際ヴァイオラのチームの顔ぶれはいつも同じですから仕事のターゲットが敵対者、裏切り者、目撃者で、チームが変わりますけれど配下のチームごとのメンバーは、いつも同じです</p><p>あたしは答える</p><p>とにかく恭子さんたちに、あたしの知っていることは何でも伝えた方がいい</p><p>生きて、ケイちゃんと日本に帰るために</p><p>仕事前に必ず、ヴァイオラの指定する場所に集合するのが決まりです広場や公園スタジアムや映画館、食堂ヴァイオラは、人が多い場所を好みますそしてその日集めたメンバーたちに、変装した自分を探させるんですヴァイオラは、このかくれんぼを楽しんでいましたカモフラージュのために、あたしやケイちゃんを連れて行ったこともあります</p><p>ケイちゃんの食事の手が止まる</p><p>その場には、ヴァイオラの妹のロザリンドも来ていますロザリンドは、ヴァイオラが変装する過程をずっと見ていますから</p><p>ヴァイオラはメイクしている時に、妹にフェラチオさせるのが好きだった</p><p>時にはケイちゃんにもさせた</p><p>だからどの人物が、ヴァイラか判っていますそして、手下たちが誰がヴァイオラなのか迷っている様子を見て、ニタニタ笑っているんです</p><p>嫌な女嫌な、兄妹</p><p>逃げ出したい</p><p>あの人たちの支配から</p><p>そしてヴァイオラの指定した集合時間に、必ず五分遅れてロレンザッチョ・バンディーニが現れます彼が、ヴァイオラだと思った人物に声を掛けますそして、ロザリンドが、笑いながら近付いていくほぼ、１００パーセントの確立で、ロレンザッチョ・バンディーニは、ヴァイオラ本人を指摘します</p><p>どうしてロレンザッチョ・バンディーニには、ヴァイオラの変装が判るんだい</p><p>恭子さんが、尋ねた</p><p>それは毎回、変装が終わった段階で、ヴァイオラはバンディーニに電話をするんですそしてヒントを出します今日の変装は、１９７８年の助演男優賞にノミネートされた一人だとか、セルジオ・レオーネの四本目の監督作品の登場人物だとかヴァイオラもバンディーニも映画マニアですからそのヒントだけで、判るみたいです</p><p>そんな下らないことをして遊んでいるのだ</p><p>人を殺しに行く前に</p><p>しかしヴァイオラの手下は、その顔合わせを済ましているから平気なんでしょうけれどあたしたちには、誰がヴァイオラなのか判りませんね</p><p>マルちゃんが、心配そうに言った</p><p>ロレンザッチョ・バンディーニは、繋ぎ役ですから現場にまでは、同行しないでしょうしあたしたちが確認できるのは、ロザリンドだけです彼女の顔は昨日のホテルで確認しましたから</p><p>あんたたち１年近くやつと暮らしていたんだろパッと見て、やつだって判ったりはしないのかい</p><p>恭子さんが、あたしたちを見るけれど</p><p>ごめんなさいあたしには、判りません</p><p>変装を完了したヴァイオラは普段とは別人だ</p><p>見分けることなんてできない</p><p>あんたも、そうなのかい</p><p>ボクはあの</p><p>うつむいたまま小声で答える</p><p>判る時もあります</p><p>ヴァイオラと、ずっと肌を重ねてきたケイちゃんは</p><p>判るんだ</p><p>あたしはヴァイオラに対して、ジェラシーを感じていた</p><p>ヴァイオラとケイちゃんはあたしよりも、近い距離にいる</p><p>ほんとうに、たまにですけれど</p><p>そうかいなら、気付いた瞬間には、間髪入れずに教えておくれ</p><p>恭子さんが、ジッとケイちゃんを見る</p><p>それがあたしたちの生死を分けることになるかもしれないんだからね</p><p>あたしたちは、今</p><p>生きるか死ぬかのライン上に居る</p><p>貸別荘から青いフォードのセダン車で出発する</p><p>車内にいるのは運転席の恭子さん、助手席のマルちゃん</p><p>後部座席にあたしとケイちゃん</p><p>先生は、いない</p><p>ミーナには、時間をズラして別の車で出て貰う全員一緒だと、一網打尽で潰される可能性があるしね</p><p>恭子さんがそう言った</p><p>あたしたちはパスポートの偽造屋さんの事務所へ向かっている</p><p>もうすぐ着くからねチャイナタウンに</p><p>チャイナタウン</p><p>偽造屋は、そこに住んでいるんだ</p><p>車は、チャイナタウンの一角の古ぼけたビルの前に泊まった</p><p>大通りに面したそこそこ人通りのある場所だ</p><p>行くよ人に見られないように、急いで建物の中に駆け込んで</p><p>恭子さんに言われるままあたしたちは車を飛び出し、ビルの中へ</p><p>あたしとケイちゃんはお揃いの黒いジャージを着ていた</p><p>少し大きめでダボッとしている</p><p>昨夜、マルちゃんが買って来てくれた服だ</p><p>頭には、スポーツ用具のプラン土のマークの付いた白いベースボールキャップを被っている</p><p>髪の毛は全部、帽子の中に入れて</p><p>遠目にはあたしとケイちゃんは、双子の男の子にしか見えないだろう</p><p>待っていたよ、準備はできている</p><p>３階の事務所のドアを開けて現れたのは背の低い、痩せた白髪のお爺さんだった</p><p>分厚いレンズの老眼鏡がお祖父さんの眼を大きく拡大していた</p><p>ニッと笑うと黄色い歯の間に、ギラリと金歯が見える</p><p>あんまり信用できそうな人には、見えない</p><p>まずは前金だ</p><p>恭子さんが、裸の札束をお爺さんに叩き付ける</p><p>残りもちゃんと、ここにある</p><p>胸ポケットの中の札束を恭子さんは、チラリと見せた</p><p>確かにいや、少し多くないか</p><p>いいんだよあんたには、世話になっているからね今後とも、あたしはあんたとは仲良くやっていきたいんだよ</p><p>お爺さんは札束を見て、それから言った</p><p>悪くは思わんでくれこの街では、シザーリオ・ヴァイオラに睨まれたら生きていけねえんだ</p><p>やはり</p><p>判っているよヴァイオラ本人が、出張ってくるのかい</p><p>恭子さんが、お爺さんに尋ねた</p><p>何かよくは知らないが妹が連絡して、昨夜のうちにティファナからロサンゼルスに戻って来たらしい</p><p>ってことはティファナで作戦行動中だった敵対者襲撃チームをそのまま率いて来ててるってことだね</p><p>そこまでは、わしは知らんよ</p><p>お爺さんは、首を振った</p><p>やつとはどういう段取りになっているんだい</p><p>恭子さんが、お爺さんに詰問する</p><p>わしには、迷惑が掛からないようにして欲しいと頼んだんだだから</p><p>あたしたちが、この建物から外に出た瞬間に襲撃を掛けて来る</p><p>多分、そうだろうあんたたちが、この部屋を出たら、そこの窓から合図することになっている</p><p>合図の方法は</p><p>窓を開けるそれだけだ</p><p>恭子さんは、スッと考えをまとめる</p><p>ヴァイオラには、あたしたちはこの事務所にどれくらいの時間居るって伝えたんだい</p><p>ヴァイオラじゃねえロレンザッチョ・バンディーニの方だ</p><p>そんなのどっちでも構わないから</p><p>偽造パスポートの製作には、１時間半は掛かると言っておいた</p><p>なら１時間でやりな</p><p>恭子さんは言った</p><p>おいおい、二人分だろ無茶は言うな</p><p>あんたヴァイオラが、本当にあんたとの約束を守ると思うのかい</p><p>あたしたちが、最も油断するのは偽造パスポートが完成して、手に入った瞬間だろあたしなら、そのタイミングでこの事務所に突入するね</p><p>恭子さんは、そう言って事務所の窓に近付く</p><p>カーテンの隙間から外を見て</p><p>そしてあんたごと、あたしたちを全員始末する外で騒ぎを起こすよりは、この部屋の中で始末する方が遥かにスマートだろう</p><p>わしも一緒に、殺す気だって</p><p>目撃者は確実に始末するのが、シザーリオ・ヴァイオラのやり方だろ</p><p>しかしわしの安全は、ロレンザッチョ・バンディーニが保証してくれている</p><p>ロレンザッチョ・バンディーニは、シザーリオ・ヴァイオラとは別の人間だよその約束本当に信用していいのかな</p><p>恭子さんが微笑む</p><p>いずれにせよあんたは、できる限り早く、あたしたちに出て行かせた方がいいと思うよ</p><p>その通りのようだな</p><p>なら急いで、作業に入っておくれこれが二人のデータだ名前と住所カナダのパスポートナンバー</p><p>恭子さんが、プリントアウトされた紙を手渡す</p><p>そして偽造パスポートの作成が始まった</p><p>あたしとケイちゃんは、事務所の奥で写真を撮られ</p><p>すぐに現像された写真がパスポートの原紙に貼られる</p><p>そして恭子さんがカナダのお役人さんから買ってくれた、個人データが打ち込まれていく</p><p>あたしは香港系のカナダ人、メイ・リン</p><p>ケイちゃんはファン・リン</p><p>これどういう漢字を書くんです</p><p>あたしは、恭子さんに尋ねた</p><p>さあねぇ自分で好きに決めればいいと思うよ</p><p>恭子さんは、そう言いながら携帯電話で誰かとメールしていた</p><p>何か企てているらしい</p><p>ほらできたぞ</p><p>汗びっしょりのお爺さんが</p><p>あたしとケイちゃんにパスポートを突き出す</p><p>あたしが、受け取ろうとすると</p><p>ちょっと見せて</p><p>恭子さんが受け取って出来をチェックする</p><p>ケイちゃんの分も</p><p>うん特急スピードで作業したにしては良い出来だ</p><p>当たり前だわしの仕事だぞ</p><p>お爺さんは、そう言って怒る</p><p>さあさっさと残金を払って、出て行って貰おうか</p><p>恭子さんは、残金の札束を取り出す</p><p>判っているよマルゴ</p><p>マルゴさんはカーテンの隙間から、ずっと外をうかがっていた</p><p>何人、判った</p><p>この部屋の様子を伺っているやつらが４人居ます</p><p>恭子さんは、ククッと笑う</p><p>あんたも、まだまだだねえここから見える範囲で、７人は居るよ</p><p>謝ることはないこういうのは、経験しないと学べないことなんだから</p><p>恭子さんが、お爺さんを見る</p><p>あたしたちが、部屋を出てから下の連中に合図するの３分間待ってくれないか</p><p>３分</p><p>いいだろう、それぐらいはサービスで</p><p>恭子さんは、お爺さんに微笑み掛ける</p><p>いいだろうそれくらいは待ってやる</p><p>頼んだよじゃ、世話になったねまた何かあったらよろしく頼むよ</p><p>シザーリオ・ヴァイオラ絡みの仕事は、もうごめんだぞ</p><p>あたしだって、ごめんさ行くよ、みんな</p><p>恭子さんが、あたしたちに声を掛ける</p><p>見送りはいらないからね</p><p>ああでは、達者でな</p><p>あんたも</p><p>お爺さんの事務所の外に出る</p><p>ドアが閉まった瞬間恭子さんが呟いた</p><p>全員、階段で２階まで走って</p><p>恭子さんが、あたしの手を</p><p>マルゴさんが、ケイちゃんの手を掴んで走る</p><p>飛び降りるように階段を２階まで駆け下りる</p><p>そこで、ストップ頭を低くして、階段の手すりにしっかり掴まって</p><p>恭子さんが、そう言った瞬間</p><p>ボァァァンッッ</p><p>三階から爆発の音が</p><p>建物がグラグラと揺れ</p><p>そして窓の外に</p><p>さっきのお爺さんが血まみれになって落ちて行くのが見えた</p><p>うわああああっ</p><p>ケイちゃんが悲鳴を上げる</p><p>あたしは、声も出ない</p><p>チッだから、すぐに窓に近付くなって言ってやったのに</p><p>恭子さん爆弾を仕掛けていた</p><p>な、何が起こったんだ</p><p>２階の事務所の中から爆発に驚いて、スーツ姿の男が飛び出して来た</p><p>通らせて貰うよ</p><p>恭子さんが、その事務所の中へ入り込む</p><p>おいな、何をするんだ</p><p>驚くスーツの男を、マルゴさんが一撃で気絶させる</p><p>さあ早く中へ</p><p>２階の事務所の中へ入る</p><p>そこは、小さな旅行代理店らしい</p><p>コンピューターのに前女性が、驚いた顔であたしたちを見ている</p><p>通らせて貰うだけだからねっ</p><p>恭子さんは部屋の奥の窓をこじ開ける</p><p>そこは爆発した３階の事務所のちょうど裏側だった</p><p>この建物の構造は、前々から把握しているからねっ</p><p>恭子さんが、窓の外を見る</p><p>うん、ミーナが来たよ</p><p>窓の外に一台のピックアップトラックが、走ってくる</p><p>運転席にいるのは先生だった</p><p>トラックが窓の下に停まる</p><p>さあ、トラックに飛び降りて</p><p>まずはマルちゃんが、トラックの屋根にひらりと降りる</p><p>続いてケイちゃんが、マルゴさんにサポートされながら</p><p>次にあたし</p><p>最後に恭子さんが</p><p>早く、乗りなさい</p><p>運転席から、先生が叫ぶ</p><p>あたしとケイちゃんは、バクバクする心臓を押さえながら４ドア仕様のトラックの後部座席に飛び込む</p><p>マルちゃんが、助手席に</p><p>恭子さんは、ピックアップトラックの荷台に掴まって</p><p>居たぞあいつらだ</p><p>チンピラ風のやつら二人があたしたちに向かって、走ってくる</p><p>手には、ピストルを持っていた</p><p>止まれ</p><p>止まらねえと撃つぞ</p><p>二人がピストルを構えようとした途端</p><p>恭子さんが、何かをシュッと投げつける</p><p>痛ぇぇッッ</p><p>二人の男は、手をケガしてピストルを落とした</p><p>手裏剣</p><p>あたしが呟くと</p><p>カブト割りだよ</p><p>と、マルちゃんが答えた</p><p>金属製の礫〈つぶて〉を投げているんだ</p><p>さらに恭子さんが、男たちにカブト割りを放つ</p><p>ミーナ車を出して</p><p>車が、猛発進する</p><p>グゥアアアアッッ</p><p>ピックアップトラックは、建物を廻り込んで、大通りに出ようとした</p><p>CUT</p><p>そんな叫びが拡声器から発せられた</p><p>何これ</p><p>荷台から恭子さんの声がする</p><p>下らんアクション映画は、これくらいで終わりにして貰おうか</p><p>大通りには銃を構えた男たちが百人以上いた</p><p>あたしたちの車を２０メートルくらいの距離で取り囲もうとしている</p><p>服装はみんなバラバラ</p><p>さっきまで、普通に街を往来していると思っていた人たちが</p><p>みんな、ヴァイオラの手下だったんだ</p><p>普通のピストルだけでなくライフルや、大きなマシンガンを構えている人もいる</p><p>その全ての銃口が</p><p>あたしたちに、向いていた</p><p>ここまで、徹底して仕込んでくるとはね</p><p>先生の口惜しそうな声</p><p>建物の窓から見えていた７人の監視者は囮で</p><p>あたしたちの見えない場所にさらに百人以上の人間が配置されていたんだ</p><p>ロサンゼルスが、シザーリオ・ヴァイオラの地元だってことあたしも恭子さんも、過小評価していたみたいね</p><p>百人の武装集団の前に</p><p>白っぽい背広を着た男が現れた</p><p>手には、拡声器を抱えている</p><p>男は</p><p>何故か、鼻に大きな絆創膏を貼っていた</p><p>あれが、シザーリオ・ヴァイオラだろ</p><p>荷台から恭子さんが、あたしたちに尋ねた</p><p>そうだと思います</p><p>ケイちゃんが答える</p><p>だと思ったわ</p><p>恭子さんが開き直ったように、荷台の上に立つ</p><p>ヘイあんたがシザーリオ・ヴァイオラね</p><p>シザーリオは、クフッと笑う</p><p>そういう、あんたは恭子・ドスノメッキーさんだそうだね</p><p>拡声器からヴァイオラの声がする</p><p>オレはブラジルの連中との関係は、そんなに悪くは無かったはずだがね</p><p>ヴァイオラはやはり、恭子さんをブラジルの裏組織の人間だと思っているらしい</p><p>ブラジルじゃあ、あんたは有名人じゃないからねっ</p><p>恭子さんはヴァイオラを挑発する</p><p>でも、あたしが教えといてあげたからシザーリオ・ヴァイオラっていう、ロサンゼルスの小悪党は、小さな男の子を犯すのが趣味の変態野郎だってね</p><p>ヴァイオラは、不機嫌そうにハンカチで額の汗を拭った</p><p>この状況で、そういう口をきく勇気は認めるがね気を付けた方がいい君は、ロサンゼルスの裏社会の王と会話しているのだからね</p><p>恭子さんは鼻で笑った</p><p>何の王よああ変態、ポン引きの王様ね</p><p>恭子さんが、ヴァイオラを挑発している間に</p><p>車内では先生とマルちゃんが</p><p>ヴァイオラの目的は、この子たちよ彼が射撃を命じることは無いわ</p><p>そうだね殺してしまったら、元も子も無い</p><p>いいや</p><p>この子たちじゃない</p><p>ヴァイオラの目的はケイちゃんだけだ</p><p>あたしは殺してもいいと思っているはずだ</p><p>とにかくヴァイオラが何を言っても、あたしたちから離れないでね</p><p>先生があたしたちを見る</p><p>判っています</p><p>ケイちゃんが答えた</p><p>そうだケイちゃんには、よく判っている</p><p>お父さんと、お母さんがヴァイオラに殺された日</p><p>あたしとケイちゃんはヴァイオラの子供二人だけ降りてこいという命令を素直にきいてしまって</p><p>だからお父さんとお母さんは、銃撃された</p><p>あれと同じことを繰り返すわけにはいかない</p><p>おーい、ケイそのトラックから、降りてこっちに来ーいお前が降りてくれば、他のやつらは助けてやる約束してやるぞ、ケーイ</p><p>拡声器の声がケイちゃんを呼ぶ</p><p>ケイちゃんは、ジッと下を向いて耐えている</p><p>ケイちゃんダメだからねあいつの約束なんて、絶対に信用できないんだからね</p><p>あたしはケイちゃんの手をギュッと握る</p><p>判ってる判っているよお姉ちゃん</p><p>その間に先生とマルちゃんは</p><p>マルゴ催涙弾は何発残っている</p><p>六発だね</p><p>もっと用意しておけば良かったわ</p><p>うんあ</p><p>マルちゃんが近くのビルの中から、キラリと輝く光点を見つける</p><p>ギリギリ間に合った</p><p>あたしもマルちゃんの見ている方を見上げる</p><p>ビルの窓から誰かが投光器で、合図をしている</p><p>とっころでさあミスター・ヴァイオラ</p><p>荷台から恭子さんが、ヴァイオラに声を掛けた</p><p>あんたは、物凄い映画マニアだって聞いたけれど嘘よねッ</p><p>ヴァイオラが怪訝な顔で、恭子さんを見る</p><p>何で、嘘だって思うんだ</p><p>恭子さんはニッと笑った</p><p>その格好ってさ映画のチャイナタウンのジャック・ニコルソンの扮装でしょ</p><p>ヴァイオラは、ニカッと微笑んで</p><p>判っているじゃねえか</p><p>判っていないのは、あんたの方よその格好をしたニコルソンは、映画の最後で何もかも失敗するんじゃなかったかしら守らなければいけない、大事な娘も連れ去られて</p><p>オレは、ニコルソンの格好をしているだけだ何から何まで、映画通りにするつもりはねえ</p><p>ヴァイオラは鼻の絆創膏をペリペリと剥がす</p><p>ケイを取り戻して、お前らは殺すストーリーの続きは、そういう予定になっている</p><p>恭子さんは、クククと笑って</p><p>あら、そうなのところで、ミスターチャイナタウンの幕切れのセリフって何だったかしら</p><p>幕切れのセリフ</p><p>それが何だってんだ</p><p>ド忘れしちゃったのよ映画マニアのミスターなら、知っているでしょえまさか、知らないの</p><p>知っているさ</p><p>なら、教えてよはいっ</p><p>そして緊張感溢れる状況は、幕切れとなる</p><p>最後のセリフはなあ</p><p>ヴァイオラは答えた</p><p>忘れるんだチャイナタウンで起こったことは</p><p>ああ、そうだったわそう</p><p>恭子さんが、上に向かって手を上げた</p><p>すぐ横のビルからヴァイオラたちに向かって銃撃が</p><p>ジュバババババッ</p><p>真横からの強襲にヴァイオラたちは</p><p>土曜日</p><p>まだ終わらなくて、済みません</p><p>そして、この中から脱出する方法をまだ考えていない</p><p>なかなか難しいですね過去話は</p><p>色々と、ムシャクシャする展開でごめんなさい</p><p>本当に、毎日ギリギリの状態で書き続けていますので</p><p>今週は、本当に時間がなくて辛かったです</p><p>本当なら、もっと下調べして書かないといけないエピソードなんですけれどね</p><p>俗語辞典とかも使って</p><p>ああこういう状況だと、いかに自分の才能が無いかが露わになって辛いです</p><p>しかし恥をかきながら前進するしかないんですね</p><p>がっくりしますけれど</p><p>死んでも毎日更新するという、ルールにしておいて本当に良かったです</p><p>毎日更新出なかったら心が折れてます</p><p>そういう一週間でした</p><p>すぐにまた、別のエピソードへ行きますので</p><p>朝になれば、久々の学校パートです</p><p>もう少々、お待ち下さい</p><p>このムシュクシャ感は、雪乃レイプで晴らします</p><p>182．死の棘</p><p>今よ、ミーナ、ターンして</p><p>恭子さんが、荷台で叫ぶ</p><p>マルゴは、催涙弾</p><p>窓からマルちゃんが、催涙弾を外に投げる</p><p>ヴァイオラの手下たちは、突然の真横からの銃撃に対処するのに精一杯で</p><p>あたしたちの車を止めることはできない</p><p>ライフルやマシンガンの轟音</p><p>怒鳴り声と叫び声</p><p>撃たれて倒れる男たち</p><p>車の影や、建物の入り口に逃げ込んで、応戦している人もいる</p><p>ふざけるな、バカッあいつらを止めろ</p><p>ヴァイオラ本人は、拡声器で怒鳴っているけれど</p><p>彼自身、近くの建物の中に逃げ込んでいた</p><p>そして白煙が、あたしたちの乗るトラックを包み込む</p><p>突っ走れ、ミーナッ</p><p>恭子さんの言葉に先生がアクセルを踏むッ</p><p>あたしたちのトラックが、チャイナタウンを駆け抜ける</p><p>あたしも、ケイちゃんも頭を抱えて、トラックの後部座席に小さくうずくまる</p><p>銃撃と雄叫びで騒然とした街から脱兎のごとく、離れて行く</p><p>ケイ絶対に、逃がさないからな</p><p>ヴァイオラの声が遥か遠くから、響いていた</p><p>助手席には、あたしが乗るマルゴは、後ろの二人の面倒を見て</p><p>４ブロックほど走り抜けたところで、先生は一旦車を停めた</p><p>荷台に掴まっていた恭子さんが、飛び降りて車内に入る</p><p>マルちゃんは、後部座席のあたしたちの隣に</p><p>シザーリオ・ヴァイオラが、あの場所へ来ることをリークしたんだよ</p><p>恭子さんは、少し興奮気味にそう言った</p><p>ヴァイオラは自分のことを、ロサンゼルスの裏社会の王って言っていたけれどねこのドでかい都市は、王様がいっぱいるんだ裏にも表にも昔からのさばっている連中も居れば、新興勢力だっている当然ヴァイオラに深い恨みを持っている王たちも多いそいつらに、教えてやったのさ</p><p>恭子さんは、そう言いながらノートパソコンを立ち上げていた</p><p>現在の状況が知りたいのだろう</p><p>ヴァイオラって男は、普段は変装していて正体が判らない人間だだから、いつもヴァイオラは、一方的な襲撃者として活動しているヴァイオラの敵対勢力の連中は、いつもやられっぱなしさだけど</p><p>鋭い目がモニター上の情報を読み取っていた</p><p>今回は、立場が逆だあたしが、あの時間のあの場所にシザーリオ・ヴァイオラが現れることを教えてやったんだからしかも誰が、変装したヴァイオラ本人なのかも、きっちり示してやった</p><p>だから恭子さんの指示で</p><p>ヴァイオラたちは、敵対勢力の人たちから銃撃された</p><p>どうですか、恭子さん使えそうなルートはありますか</p><p>運転席の先生が恭子さんに尋ねる</p><p>ダメだねLAPDと近くの郡の保安官事務所が動き出しているこの車のまんまで、街から脱出するのは難しいね特に内陸部方面は危険だ脱出ルートが特定されたら、待ち伏せを喰らうことになる</p><p>街を出て、ラスベガスかフェニックスを目指せば砂漠の中のハイウェイだ</p><p>そんなところで、敵に捕捉されたら</p><p>逃げ場は無い</p><p>地平線まで、何も遮蔽物が無いのだから</p><p>あたしたちのお父さんやお母さんが殺された時のように</p><p>砂漠での犯罪は誰も助けてはくれない</p><p>かと言って、海岸線をメキシコ方面に向かうのはあっちは、ヴァイオラの勢力圏内だ</p><p>それなら北上してサンフランシスコに向かいますか</p><p>いやこのまま、一度、貸別荘に戻ろう</p><p>しばらく、ロサンゼルスの中に隠れるんですか</p><p>まさか籠城戦は、苦手だよあたしはね</p><p>恭子さんは、苦笑する</p><p>ここは、プランBでいくよ</p><p>またちょっと費用がかさみますね</p><p>全部、ソースケのやつに払わせるんだろ</p><p>そうでした了解です</p><p>先生も、納得したようだった</p><p>別荘に戻る前にどこかで車を代えますか</p><p>先生が、チラっと車を見て尋ねた</p><p>このトラックはヴァイオラたちに見られている</p><p>今は、そんなことをしている時間も惜しいとにかく、急いで別荘へ戻って</p><p>あたしたちのトラックが再び、走り出す</p><p>大丈夫さロサンゼルスの街中なら、こんなピックアップトラックは幾らでもあるからね</p><p>恭子さんが、あたしたちを気遣って、そう言ってくれた</p><p>そのまま車は、ロサンゼルス市内を抜けて</p><p>途中で、ドライブスルーでハンバーガーを買って走りながら、食事をした</p><p>無理でも食べておくんだいざって時に、力がでなくなるからね</p><p>恭子さんの言葉にあたしは、無理矢理ハンバーガーをコーラで胃に流し込んだ</p><p>ケイちゃんは食べられないようだった</p><p>無理なら、コーラだけでも飲んでおいて</p><p>マルちゃんにそう言われてケイちゃんは、何とかストローでコーラを吸う</p><p>本当に大丈夫なんでしょうか</p><p>ケイちゃんがマルちゃんにそう言った</p><p>ボクたち助かるんでしょうか</p><p>マルちゃんは、優しくケイちゃんに微笑んで</p><p>最後は君の意志の力に掛かってくると思うよ</p><p>意志の力</p><p>君に生き抜くという意志があればどんな困難でも克服できるはずだ</p><p>ボクは正直、もう死んじゃってもいいんですでも</p><p>お姉ちゃんには生きて欲しい生きて、幸せになって欲しいんです</p><p>双子の弟の言葉があたしの心を濡らす</p><p>あたしはケイちゃんに生き残って欲しいよケイちゃんに、幸せになって欲しい</p><p>ボクはダメたよボクはもう、幸せになることなんてできないから</p><p>マルちゃんがあたしとケイちゃんの手をギュッと掴んだ</p><p>二人ともお互いにお互いの心配をしているそれでいいじゃないか</p><p>綺麗な瞳があたしたちを見ていた</p><p>お姉ちゃんは弟のために弟はお姉ちゃんのために必死で、生き抜くんだ意志を持つんだ自分の胸に、しっかりとね</p><p>マルちゃんが、自分の胸をドンと叩く</p><p>自分のためじゃない相手のためだって思ったら、幾らでも腹が据わるはずだよ</p><p>あたしは、そう返事をした</p><p>黙って、うつむいたままだった</p><p>そして車が、今朝出発した貸別荘に戻る</p><p>あれを使うよ</p><p>恭子さんが、別荘の先入り江の中に停泊しているボートを指差した</p><p>あれで海上に出て大型クルーザーで迎えに来させる知り合いが、ちょうど今日、船を出しているはずだからミーナもジョアン・スリムとは面識があったよね</p><p>はい香月様のご紹介で日本にいらした時には、うちの女をホテルに派遣致しましたから</p><p>ジョアンに助けて貰おうあの男のクルーザーなら、高級ホテル並みだしねそのまま、サンフランシスコ辺りまで連れてって貰おういっそ、ハワイまでって手もある</p><p>また、高くつきそうですね</p><p>それもソースケに押しつけてやればいい</p><p>判りましたでは、あたしはミスター・スリムと連絡を取ります</p><p>先生が運転席で携帯電話を取り出す</p><p>マルゴは、あたしと一緒にボートの準備だ</p><p>マルちゃんがドアを開けて、トラックから降りる</p><p>あんたたちはどうしたの、具合が悪いのかい</p><p>真っ青な顔をしたケイちゃんを見て恭子さんが、そう言った</p><p>へ平気です</p><p>と、ケイちゃんは言うけれど</p><p>すぐに船は出られないからしばらく、別荘のリビングで休んでな</p><p>恭子さんが、そう言ってあたしに鍵を渡してくれた</p><p>お姉ちゃんは、面倒を見てやるんだよ</p><p>そしてあたしたちは、トラックを降りる</p><p>二人でケイちゃんと手を繋いで</p><p>大丈夫、ケイちゃん</p><p>う、うんお姉ちゃん</p><p>あたしは心配だった</p><p>海に出た船は、とっても揺れるはずだ</p><p>今からこんな状態で</p><p>ケイちゃんは保つのだろうか</p><p>とにかく居間に行きましょう温かいお茶をいれてげるから</p><p>あたしは、ケイちゃんを引きずるようにして</p><p>居間のドアを開けた</p><p>ッ</p><p>ハーイ、お邪魔しているわよっ</p><p>ロザリンド・オーランドーが、お茶を飲んでいた</p><p>そしてロザリンドの向かいに座っているのは</p><p>やっぱり、君は私のものになるこれは、運命なんだよ</p><p>白いスーツの男</p><p>確か白坂創介</p><p>ミスター・白坂がね、あたしに教えてくれたのよここが、あんたたちの隠れ家だって</p><p>ロザリンドが意地悪な笑顔で、そう言った</p><p>安心して兄には、何も教えていないから下手な報告をしたら、あたしが殺されちゃうもの</p><p>いつもなら、絶対にシザーリオ・ヴァイオラと一緒に行動しているはずのロザリンドが</p><p>チャイナタウンに姿を見せなかったのは</p><p>この隠れ家のことを知って</p><p>ズババババッ</p><p>タトゥン、タトゥン、タトゥン</p><p>銃声が別荘の外から、聞こえる</p><p>双子は、あたしたちが捕まえたよッ外の連中は、皆殺しで構わないからねッ</p><p>ロザリンドが、トランシーバーに向かって怒鳴っている</p><p>罠だったんだ</p><p>本当にいいのかい外の連中は、あんたの仲間なんじゃないのか</p><p>ロザリンドが、白坂創介に言う</p><p>とんでもないあいつらは、ブラジルの裏組織の連中で、私の敵だここで始末して貰えるのなら、とても有り難い</p><p>白坂創介は、そう言ってニヤリと微笑んだ</p><p>まあたしは、どっちでも構わないけれどね</p><p>ロザリンドがあたしたちを見る</p><p>ハンドバッグからピストルを取り出して</p><p>あたしたちに、向けた</p><p>怯えるケイちゃんをあたしは、抱き締める</p><p>冷たい汗が身体を流れる</p><p>ケイは連れて帰るよ本当は、この場で撃ち殺してやりたいけれど連れて帰らないと、あたしが兄貴に殺されるからね</p><p>そして、姉の方は私が連れて行くそういうことで構わないだろうね</p><p>白坂がいやらしい眼で、あたしを見ている</p><p>ああ代金は、最初のあんたの提示額で負けておくよ</p><p>こういうのをWIN－WINな関係と言うのかな</p><p>白坂が、ニッと微笑む</p><p>外の銃声も止んだどうやら、全員片付いたらしいね</p><p>恭子さんたちが</p><p>あたしとケイちゃんが、絶望する</p><p>その瞬間ッッ</p><p>バシュッッ</p><p>窓を蹴破って、恭子さんが飛び込んで来る</p><p>何ッ</p><p>慌ててピストルを向けるロザリンドの手を、恭子さんの足が払いのける</p><p>黒いピストルが宙を舞い床にコロコロと転がった</p><p>あんたの手下は、全部で６人かい</p><p>恭子さんがロザリンドを睨む</p><p>ロザリンドは床のピストルと、自分のハンドバッグの両方を見ている</p><p>ハンドバッグにも、まだ武器があるのだろう</p><p>そうだけど、それが何か</p><p>ロザリンドが、そう言った瞬間</p><p>ホントに嘘吐きな女だねッ</p><p>恭子さんが自分の突入して来た窓に目掛けて</p><p>鉄のカブト割りを投げ付けるッッ</p><p>ブシャッ</p><p>ぎゃああああっ</p><p>窓の外に隠れていた、ロザリンドの手下が額から血を噴き出して吹っ飛ぶ</p><p>これで七人</p><p>いきなり、部屋のドアが開く</p><p>銃を構えるロザリンドの手下</p><p>しかし、恭子さんはその男の足下に滑り込んで</p><p>股間を蹴り上げるッッ</p><p>ぐぅええッッ</p><p>急所を潰された男が悶絶して倒れた</p><p>八人だぁっ</p><p>窓の外からも、男の悲鳴がした</p><p>恭子さん二人倒しましたッ</p><p>マルちゃんの声がする</p><p>これで十人まだ、かくれんぼしている子はいないだろうね</p><p>血走った目でロザリンドを見る、恭子さん</p><p>あんた何者なんだい</p><p>ロザリンドが怯えた声で呟く</p><p>知ってるだろブラジルから来た女さ恭子・ドスノメッキー</p><p>あんたがキョウコ・メッサー</p><p>驚く、ロザリンド</p><p>そう呼ぶ人もいるねえ</p><p>ロザリンドが、白坂を見て</p><p>何で、相手がキョウコ・メッサーだって教えなかったんだいッ</p><p>そ、そんなに有名なのか彼女は</p><p>馬鹿か、あんたは</p><p>白坂を罵るロザリンドに恭子さんは</p><p>ごめんねソースケ、本当に馬鹿なんだよ救いようが無いくらいにね</p><p>そしてあたしたちを見る</p><p>さあ脱出するよ</p><p>そんな恭子さんに白坂が</p><p>待ってくれ、恭子私も連れて行ってくれこのまま、ここに取り残されたらシザーリオ・ヴァイオラに殺される</p><p>いいんじゃない、ソースケあたしたちを裏切ろうとした罰だよこのまま、死になよ</p><p>簡単に死ねとか言わないでくれ私はお前たちの組織の代表者だぞ</p><p>あんたこそ簡単にあたしたちを、その女に売ったくせに</p><p>恭子さんは、ペッと床に唾を吐いた</p><p>とっとと出て行け今回の費用は、全てあんたに支払って貰うそれで構わないだろうね</p><p>あ、ああそれは、もちろんだともところで</p><p>白坂は、あたしたちをチラリと見た</p><p>私が費用を払う以上はこの子らは、私に所有権があると考えていいのだろうね</p><p>恭子さんが、白坂の顔を平手打ちする</p><p>白坂の大柄の身体が、後ろの壁に吹っ飛んだ</p><p>な、何をするッ</p><p>人間にはねえ他の人間を所有することなんて、できないんだよっ</p><p>恭子さんの眼は、怒りに燃えていた</p><p>この二人は、あたしが責任を持って育てるあんたには、指一本触らせないからねっ</p><p>白坂は、憎しみの眼で恭子さんを見上げていた</p><p>別に良いんだよあんたはここで死んだって、閣下には報告しておくから</p><p>恭子さんの手が鈍く光る鉄塊カブト割りを掴む</p><p>待て、恭子</p><p>突然ロザリンドが、ハンドバッグに飛びつく</p><p>中から予備のピストルを掴んで</p><p>お姉ちゃん、危ない</p><p>飛び出したのはケイちゃんだった</p><p>ずっと青い顔をしていたケイちゃん</p><p>震えていたケイちゃんが</p><p>床に落ちていた、ピストルを拾う</p><p>死ねぇッ</p><p>恭子さんに向かって、ピストルを向けるロザリンド</p><p>させるかァッ</p><p>恭子さんは手にしたカブト割りを、ロザリンドに投げ付けるッ</p><p>アガァッ</p><p>鉄塊が、ロザリンドの左胸に当たり彼女を身体が回転するッ</p><p>彼女は、ピストルの引き金を引いた</p><p>ドゥグゥゥゥゥンッ</p><p>銃口が火を吹く</p><p>ケイちゃぁぁんッ</p><p>ケイちゃんのお腹から</p><p>赤い血が、噴き出す</p><p>ちっきしょうッ</p><p>ロザリンドは</p><p>すぐにまた、ピストルを構える</p><p>銃口があたしに向いていた</p><p>あああああーッ</p><p>お腹の傷を押さえながら</p><p>ケイちゃんが、ロザリンドに突進する</p><p>ロザリンドに飛び掛かって</p><p>離しなよケイッ</p><p>ロザリンドの二発目の銃弾が、ケイちゃんを貫いた</p><p>ドゥギュウアンッッ</p><p>ケイちゃんの身体が跳ね上がる</p><p>ケイちゃんは、歯を食いしばって</p><p>ロザリンドに向かって、銃を撃った</p><p>ジォヒュゥゥゥンッ</p><p>ロザリンドのお腹にも穴が開く</p><p>うああああッ</p><p>激痛にロザリンドは、銃を落とした</p><p>ケイちゃんはそのまま床に、倒れた</p><p>ゆっくりと</p><p>スロー・モーションで</p><p>あたしはケイちゃんに走り寄る</p><p>ケイちゃん、ケイちゃん、ケイちゃぁぁんっ</p><p>お姉ちゃん逃げて早く</p><p>ケイちゃんがあたしを見上げている</p><p>ケイちゃんが一緒じゃないとケイちゃんが</p><p>あたしはパニック状態だった</p><p>お姉ちゃんだけでいいからボクのことは、いいから</p><p>そんなのダメだよ嫌だよケイちゃん</p><p>マルちゃんが、部屋の中へ飛び込んで来る</p><p>恭子さんは</p><p>無理だよ腹を二発じゃ止血のしようがないし出血が多すぎる</p><p>このままじゃ、ケイちゃんが</p><p>ケイちゃんが</p><p>これでいいんだよ、お姉ちゃん</p><p>ケイちゃんが言った</p><p>このまま生きていたってボクにはもう、幸せなことなんてなかったんだから</p><p>ケイちゃんの馬鹿お姉ちゃんが幸せにしてあげるって、約束したじゃないっケイちゃんと結婚してあげるってあたし、ケイちゃんの赤ちゃんだって産んであげるよ何でもする何でもするから</p><p>泣き喚くあたしにケイちゃんが、言った</p><p>幸せになって幸せにお姉ちゃんはもっともっと、幸せになるべき人だと思うから</p><p>うわわわわわわわぁぁッッ</p><p>あたしは絶叫して泣いた</p><p>叫ぶことしかできなかった</p><p>ったく、何てこったこれじゃあ、兄貴にヴァイオラに殺されちまうよ</p><p>血だらけのロザリンドが口を開いた</p><p>ちくしょう何で、ケイの方に当たっちまうんだよ死ぬんなら、姉の方が良かったのに</p><p>血まみれのままずるずると、自分のハンドバッグの所まで、這っていく</p><p>恭子さんが、ハッとして身構える</p><p>もう武器は無いよ安心しなタバコを吸いたいだけだから</p><p>そう言って、ロザリンドはハンドバッグから、タバコを取り出した</p><p>一本咥えて火を付ける</p><p>ふぅぅ落ち着いたよ</p><p>その間もケイちゃんは、身体から血を流している</p><p>トクントクンと、ケイちゃんの心臓が動く度に血が流れた</p><p>どんどん、身体が冷たくなっていく</p><p>ああお姉ちゃん、寒い寒いよ</p><p>あたしはケイちゃんの身体に縋り付いた</p><p>縋り付いて泣いた</p><p>あたしの涙がケイちゃんの顔にぽたぽたと零れた</p><p>ああお姉ちゃんの涙あったかいなぁ</p><p>大好きだよ、お姉ちゃん</p><p>ケイちゃんは、そのまま動かなくなった</p><p>ああああああああああああああ</p><p>涙と叫びが止まらない</p><p>破裂する</p><p>破裂しちゃうよあたし</p><p>助けて、ケイちゃん</p><p>そう言うとロザリンドはハンドバックの中の携帯電話を操作した</p><p>おい何をしている</p><p>恭子さんが、叫んだ時はもう遅かった</p><p>ロザリンドか、どうしたおいっ、どこに居るんだ</p><p>携帯電話から漏れてくる声</p><p>それは彼女の兄</p><p>ごめん、兄貴、やられちゃったあたし、もうダメだわ</p><p>ロザリンドが携帯に囁く</p><p>やられた誰にだおい</p><p>携帯の向こうの声が喚いている</p><p>ケイも死んだケイは死んだよここで</p><p>死んだ</p><p>おいっどういうことだロザリンドケイを連れてった連中を追い詰めたのか</p><p>そうだよ追い詰めた所で、ドジを踏んじまったあたしももうダメだ内臓に弾をくらっちまってるから</p><p>お前もケイも、やられたっていうのか</p><p>さっきからそう言ってるじゃないかまったく、兄さんは、物分かりが悪いよね</p><p>誰だ誰にやられたお前とケイをやったのは、誰なんだ</p><p>ロザリンドは、あたしを見て</p><p>ニィと、笑った</p><p>ヤスコだよ</p><p>ヤスコ</p><p>奈島寧子〈ナジマ・ヤスコ〉</p><p>それがあたしの本当の名前</p><p>ヴァイオラたちは、ずっとあたしをヤスコと呼んでいた</p><p>あたしもケイもヤスコに撃たれた</p><p>自分がケイちゃんを撃ったことを兄に知られたくなかったんだろう</p><p>だからその罪を、あたしに押しつけた</p><p>ヤスコが</p><p>ロザリンドの眼が、カッと見開かれる</p><p>そうよっあたしもケイも、ヤスコに殺されたのよッ</p><p>ドゥゥンッ</p><p>その瞬間ロザリンドの頭が吹き飛んだ</p><p>先生だった</p><p>戸口から入って来た、先生</p><p>先生の握りしめているピストルから白い煙が上がっていた</p><p>死に損ないに、喋らせすぎです恭子さん</p><p>あああ、そうだねミーナ</p><p>恭子さんが頭の吹き飛んだロザリンドの遺体から、携帯電話を取り上げる</p><p>あたしは、恭子・ドスノメッキーだ</p><p>ようやく、ケイちゃんの死まで辿り着きました</p><p>明日は、過去話のラストから吉田くんの方に戻ります</p><p>長々と、申し訳ありませんでした</p><p>エロ回を挟んで朝の学校パートに入ります</p><p>183．夜の静寂の中で</p><p>恭子・ドスノメッキー</p><p>死んだロザリンドの携帯電話からヴァイオラの声がする</p><p>ブラジルでは、恭子・メッサーって呼ばれているよッ</p><p>何で、ブラジルの組織のやつが、オレの邪魔をするんだ</p><p>さあねえこれも何かの因縁かもしれないねあんたの妹の遺体は、マリブ・ビーチの貸別荘の前に転がしておくすぐに判るようにしておくから、引き取りにきな</p><p>ケイはケイは、どうなったんだ</p><p>あんたの妹が言っていた通りさ死んだよ</p><p>ロザリンドもケイも、お前が殺したってのか</p><p>恭子さんがああ、そうだと答える前に</p><p>あたしは、携帯電話を引ったくった</p><p>違うわ、あたしよヤスコよ</p><p>これ以上あたしとケイちゃんのことで、この人たちに迷惑を掛けるわけにはいかない</p><p>シザーリオ・ヴァイオラの憎しみの標的には</p><p>あたしが、ならないといけない</p><p>あたしが殺したのよこのまま、あんたの玩具でいるくらいなら死んだ方がマシなんだからっ</p><p>あたしは絶叫していた</p><p>それでロザリンドとケイを殺したっていうのかお前が</p><p>そうよッ</p><p>死んでしまいたい</p><p>もう、死んでしまいたいという感情が</p><p>ヴァイオラにそう、叫ばせていた</p><p>ちきしょう、ブッ殺してやるヤスコ絶対に許さねぇからな</p><p>電話の向こうのヴァイオラが低い声で言った</p><p>お前を男に千回輪姦させて、嬲り殺しにしてやる世界中のどこに隠れていようが、必ず見つけてやるからな覚えていろよ</p><p>恭子さんが、あたしから電話機を奪った</p><p>長話が過ぎたようね次に会った時はどうやら、あたしたち、殺し合いをするしかないみたいね</p><p>殺し合い冗談じゃねえお前らは、オレに虐殺されるんだ一方的になヤスコの味方をした連中は、全員皆殺しにするシザーリオ・ヴァイオラ様が、そう宣言してやるぜ</p><p>そう期待せずに、待っているわ</p><p>お前らは、全然判ってねえんだよオレが、どれくらいロザリンドとケイを愛しているかをな</p><p>あんただって判ってないわあんたが、どれくらい世間様に嫌われているかをね</p><p>な、何ぃぃぃ</p><p>精々頑張って、あたしたちを追っ掛けて来なさいブラジルで待っているわじゃあね、Adeus. Cesario</p><p>ま、待て</p><p>恭子さんが電話を切る</p><p>これでしばらくはブラジルには帰れないわね</p><p>結局恭子さんは、全てを背負ってくれた</p><p>まあいいわあたしのブラジルの仲間には、アメリカ人の殺し屋の脅しにビビるようなやつは一人もいないからね</p><p>そう言ってあたしに、微笑んでくれた</p><p>それから、マルちゃんに振り返り</p><p>マルゴ失神している男たちと、この女の遺体をこの屋敷の外へ出して駐車場の向こうまで、引きずって</p><p>マルちゃんが、駆け出す</p><p>ミーナジョアン・スリムとの交渉は</p><p>問題なしよ沖合で、あたしたちを待っていてくれるわ</p><p>オーケイところで何であんた、ロザリンドを撃ったの</p><p>先生は表情を変えずに答えた</p><p>あのままではヴァイオラに、あたしたちの情報が漏洩する恐れがあったわ</p><p>相変わらず思い切りだけは、良すぎるんだから</p><p>恭子さんは、先生の行動をそう評した</p><p>ま、しょうがないね今更、どうすることもできないもの</p><p>次に白坂創介に眼を向ける</p><p>白坂は銃撃の後、ずっと頭を抱えて床に伏せていた</p><p>ぶるぶると震えて</p><p>ズボンは漏らしてしまっていた</p><p>そこの臭い男あんたは、この件とは関係が無いいいね</p><p>わ判った、恭子</p><p>あんたとロザリンドの接触を知っている人間は、どれくらいいるんだい</p><p>そ、そこら辺で気絶している連中と裏カジノの支配人だけだ</p><p>あんたまさか、そいつらに本名を晒したりはしていないだろうね</p><p>私だって広告代理店の正社員だバレたらマズイところに、本当の名前で出入りするほどの馬鹿じゃない</p><p>恭子さんは、クッと鼻で笑った</p><p>いや、あんたは底抜けの馬鹿だからね正体がばれるようなことの、４つや５つはしでかしていると思うよ</p><p>な何を言うんだ</p><p>ま、しばらく様子を見ていれば判るさ日本まで、シザーリオ・ヴァイオラが、あんたを殺しにくるかもしれないからね</p><p>おい、脅かすないでくれ恭子</p><p>白坂創介が震えながら、恭子さんを見上げる</p><p>まあいいこの街でのあんたの足跡は、あたしが消しといてあげるあんたは、このまま、滞在しているホテルには戻らないで、ラスベガスへ行きな</p><p>ホ、ホテルには、スーツケースもあるし娘たちへの土産も</p><p>全部、あきらめな盗まれたことにして、ラスベガスで全て買い直すんだパスポートと財布と携帯電話は、持って来てあるんだろ</p><p>それは、ある</p><p>ノート・パソコンは</p><p>それも外のレンタカーの中にある</p><p>じゃあ、問題なしだホテルにあるあんたの荷物は、あたしの知り合いに回収・処分させるあんたは、ラスベガスの空港から国内線を乗り継いでバンクーバー経由で、日本へ帰るんだこのままロサンゼルスに居残ったら、命は無いと思うんだね</p><p>わ、判った、お前の言う通りにしよう</p><p>白坂創介が立ち上がる</p><p>それから今後は、絶対にこの娘には手を出さないいいね</p><p>恭子さんがあたしを指差す</p><p>手を出すはずがないだろうシザーリオ・ヴァイオラに命を狙われている娘なんて</p><p>白坂は汚い物でも見るような眼で、あたしを見た</p><p>この子はあたしとミーナが引き取るからね黒い森の中で育てるわ</p><p>白坂が、ショックを受ける</p><p>おい、恭子お前、正気か</p><p>恭子さんは、ニヤッと笑った</p><p>正気さ今後、あんたがあたしたちの行動に対して、阻害するように行動に出た場合はこの子が黒い森に居ることをヴァイオラに密告する</p><p>おい恭子</p><p>黒い森の代表責任者は、誰だったっけヴァイオラの第１のターゲットは、ソースケになるだろうね</p><p>嘲る様な恭子さんの声に白坂創介は、黙り込んだ</p><p>言っておくけれど日本国外の裏社会のネットワークは、あんたよりもあたしの方が遥かに詳しいからねあんたの名前や顔写真どころか表の仕事や、家族と住んでいる家の住所だってこっそりと、ヴァイオラに知らせることはできるんだよ</p><p>や、やめてくれそんなことをされたら、会社や白坂の家にも迷惑が掛かる</p><p>恭子さんが鋭い目で、白坂を見る</p><p>馬鹿じゃないのとっくに、そんなレベルは越えているんだよ敵は、シザーリオ・ヴァイオラだよあんたの奥さんも二人の娘それだけじゃ済まないね、あんたの兄弟や親戚一族全てに至るまで身内は全員、ヴァイオラによって、輪姦されて殺されるぐらいのことは覚悟しておくんだね</p><p>おい勘弁してくれ、恭子</p><p>これもみんなあんたがあたしたちの了解を得ずに、勝手にロサンゼルスの裏社会の人間と接触したせいじゃないか違うかい</p><p>判った全てお前の言う通りだ</p><p>なら、とっととあたしの言う通りにしな</p><p>白坂創介は逃げるように立ち去った</p><p>黒い森の中で先生たちの活動が、白坂創介の支配から完全に離れることができたのは、この時からだった</p><p>この日以降、黒い森での白坂創介は、少しずつ実権を失っていく</p><p>間違いなくこの瞬間が、転機だった</p><p>その時のあたしには、そんなことは判らなくて</p><p>ただ、ケイちゃんの遺体に縋って、泣くことしかできなかった</p><p>残念だけれど、その子は連れていけないよ</p><p>恭子さんが、あたしに言った</p><p>でも、遺体だってヴァイオラにはやらないこの子は、この屋敷ごと燃やすよ</p><p>あたしも死にますここで、ケイちゃんと</p><p>死にたい</p><p>死にたいよう</p><p>ふーん、それで死んだその子が喜ぶのかね</p><p>あんたは、まだ生きているんだろその子に、生かして貰ったんだろ命を助けられたんだろ</p><p>それは、そうですけれど</p><p>もう死んでしまいたい</p><p>死んでしまいたいのよケイちゃんと</p><p>でも、あたしは</p><p>でもも、クソも無いよっ</p><p>恭子さんがあたしの頬を、引っぱたいた</p><p>痛いかい</p><p>痛いです</p><p>ほら生きてんだよ生きてるから、痛いんだ勝手に、心を殺すな</p><p>恭子さんは、あたしの髪の毛を鷲掴みにして</p><p>リビングから、玄関に引きずって行く</p><p>いやぁぁ、ケイちゃんケイちゃん</p><p>ケイちゃんの遺体が遠ざかる</p><p>離れたくない</p><p>ケイなら、ここにいるだろっ</p><p>恭子さんがあたしを玄関前の鏡の前に、突きだした</p><p>眼を大きく開いてよく見るんだッ</p><p>鏡の中</p><p>そこにケイちゃんはいた</p><p>血まみれの服を着て</p><p>大きく眼を丸くして、ぽかんと鏡の中を見ている</p><p>それは、あたし</p><p>ケイちゃんの双子の姉</p><p>あたしの顔はケイちゃんに、そっくりだった</p><p>そうだあたしたち</p><p>ずっと昔生まれた時から</p><p>とてもよく似た、双子の姉弟だった</p><p>あんたが生きている限り、ケイも生きているそう、思いなだから、あんたは必死で生きるんだよケイのために</p><p>ケイちゃんのために</p><p>あんたは、ケイの分まで２倍生きるんだ２倍、幸せにならないといけないんだよっ</p><p>恭子さんはそう、言ってくれた</p><p>さあ、脱出の準備だその血だらけの格好じゃ、ジョアンの船には乗せて貰えないよ</p><p>あたしは血まみれの服を着替えた</p><p>昨日、ヴァイオラの隠れ家からロザリンドに連れ出された時の服に</p><p>あたしの服じゃない</p><p>あたしは、ケイちゃんが着ていた方の服を着た</p><p>恭子さんが、あたしにハサミを手渡してくれた</p><p>ケイの髪の毛を切っておきなそれぐらいしか、持って行けないんだから</p><p>あたしは震える手で、ケイちゃんの髪を一房切った</p><p>それをハンカチに包んで、ポケットにしまった</p><p>ハサミは、ケイの胸の上に置いておくんだ</p><p>恭子さんは、そう言った</p><p>確か、日本の風習だろ悪魔に遺体を取られないように、刃物を置いておくってのは</p><p>ケイちゃんの胸の上にハサミを置く</p><p>それがケイちゃんに触れた、最後になった</p><p>さあ、行くよ</p><p>あたしはふらつきながら、立ち上がる</p><p>ケイちゃんの死に顔は苦しそうだった</p><p>ケイちゃんはずっと、苦しそうな顔ばかりしていたと思う</p><p>あたしは恭子さんに肩を抱かれて、部屋を出た</p><p>ボートに乗ると別荘の全体が、よく見えた</p><p>リビングの位置もよく判る</p><p>あそこに、ケイちゃんがいる</p><p>あたしは、ケイちゃんを残してきてしまった</p><p>恭子さんと、マルちゃんが</p><p>別荘の外壁に、ガソリンを撒いていた</p><p>そして火を付ける</p><p>燃える</p><p>別荘が、燃えていく</p><p>ケイちゃんが、燃えていく</p><p>ミーナ、ボートを出して</p><p>恭子さんとマルちゃんが、ボートに飛び乗って</p><p>運転席の先生に言った</p><p>ブボボボボボボッ</p><p>モーターが回転しボートが岸から離れていく</p><p>燃える別荘が</p><p>あたしから、遠ざかっていく</p><p>青い海の向こう</p><p>緑の森の中に</p><p>真っ赤な炎と黒煙が立ち昇る</p><p>あ、こんな炎を前にも見たなって思った</p><p>お父さんとお母さんが殺された時もこんな炎が遠ざかっていくのを見た</p><p>あたしの人生は炎がいつも、大切な家族を焼き尽くしていく</p><p>悲しいな</p><p>情けないな</p><p>そう思ったらあたし</p><p>ボートの上でフッと、気を失った</p><p>目が醒めるとベッドの上に居たわ</p><p>部屋全体が、ゆらゆらと揺れている様な感じがした</p><p>だから大きな船の中に居るって判った</p><p>気が付いたかい</p><p>そこには、恭子さんが居た</p><p>マルちゃんと先生も</p><p>みんなにっこりもあたしに微笑んでくれている</p><p>もう安心だよここは、ジョアン・スリムの船の中だからね</p><p>あたしは助かった</p><p>助かってしまった</p><p>あなたのことを、日本のデータベースで調べたいのこれに漢字で名前を書いてくれるかしら</p><p>先生があたしに、ペンと紙をくれた</p><p>漢字の名前</p><p>日本語で名前を書くことなんてもう無いと思っていた</p><p>はいできました</p><p>あたしは、奈島寧子名前を書いた紙を先生に差し出す</p><p>ナトウ・ネイコ</p><p>横から紙を覗き込んだ恭子さんが、そう読んだ</p><p>ナジマ・ヤスコです</p><p>あたしは、そう答えたのだけれど</p><p>嘘つけヤスコなんて読めないじゃないか本当は、ネイコなんだろ</p><p>ブラジルの日系人である恭子さんは自分の漢字の読みは間違っていないと、強く主張した</p><p>ケイのお姉さんが、ネイってことだろ違うのかい</p><p>ケイの姉のネイ</p><p>そうね、ヴァイオラの追跡を攪乱するに丁度良いわ漢字の読みを変えましょう</p><p>漢字表記は同じでも、英語では全然違う名前になるからナジマ・ヤスコという名前は隠してしまって、今日からはナトウ・ネイコということにしましょう</p><p>ネイコなんて言いづらいよネイでいいだろネイでさ</p><p>恭子さんが、そう言った</p><p>だからあたしは</p><p>その日から、奈島寧〈ナトウ・ネイ〉になった</p><p>そうだヤスコじゃない</p><p>ヤスコは、あの炎の中に消えてしまった</p><p>あたしは、寧〈ネイ〉</p><p>これかせは、寧〈ネイ〉として生きるんだ</p><p>スープを用意させたよ無理でも食べておきな</p><p>恭子さんが、あたしにお皿を持って来てくれる</p><p>マルゴ鏡を持って来てどんなんでもいいから</p><p>恭子さんが、マルちゃんにそう言う</p><p>マルちゃんは、すぐに洗面室から手鏡を持って来た</p><p>鏡を見なネイ</p><p>鏡の中に泣いている子供がいる</p><p>ケイちゃんの顔をしたネイ</p><p>その子を泣かすと、ケイが悲しむだから、食べるんだ</p><p>あたしはスプーンを取った</p><p>スープを掬って、口の中に入れる呑み込む</p><p>胃の中にジュワッと血が集まる感覚</p><p>スープがあたしの血肉になっていくという感覚</p><p>鏡の中のその子が元気だと、ケイは喜ぶこれからは、そう思って生きていくんだいいね、ネイ</p><p>恭子さんはそう言った</p><p>だからあたし</p><p>それからは何かある度に、鏡を見る</p><p>嬉しいこと、悲しいこと、辛いことがある度に</p><p>鏡の中の顔に報告する</p><p>鏡を見ればケイちゃんに会えるから</p><p>ケイちゃんはあたしの中に生きている</p><p>だからあたしは、生きている</p><p>あたしが食事をするのは、ケイちゃんのため</p><p>あたしが笑うのは、ケイちゃんのため</p><p>あたしが、笑うとケイちゃんも笑うから</p><p>だからなるべく笑う</p><p>楽しそうに大きく笑う</p><p>深夜の学校校長室下に隠された監視室</p><p>寧さんはそうして、長い話を終えた</p><p>それが三年前のことシザーリオ・ヴァイオラが、何であたしを狙っているのか、これで判ったでしょ</p><p>監視室の中は静まりかえっていた</p><p>マナとメグは、同じエア・マットの上で眠っている</p><p>おそらく、雪乃も</p><p>克子姉も眠っている</p><p>ミナホ姉さんはいない</p><p>起きているのはオレと寧さんとミッチィとマルゴさんだけ</p><p>あたしね今でも時々、自分で自分が判らなくなるんだよっ</p><p>寧さんが、遠くを見てそう言った</p><p>本当は嬉しいんだか悲しいんだか心の中がゴチャゴチャになって、大きな声で叫びたくなるの助けて、助けて、助けてって</p><p>そんな時は、鏡を見るの鏡の中には、ケイちゃんが居るからホッとするよあたしの心は、ワサワサしてて今にも爆発しそうなのに鏡の中の顔は、ニコニコと笑っているのよあたしの顔じゃないのそれは、ケイちゃんの顔なのあたし鏡の中のケイちゃんの顔に癒やされるんだよっあはは、おかしいよねっ</p><p>寧さんの身体を抱き締める</p><p>どうしたのヨッちゃんごめんねあたしが変な話をしたから、怖くなっちゃった</p><p>寧さんは、そう言ってオレの頭を優しく撫でてくれる</p><p>ごめんね、ヨッちゃん</p><p>寧さんはお姉さんに成りたがっている</p><p>ケイさんを失った寧さんは</p><p>心の中に溜め込んだ計算への思いが、膨れあがって破裂しそうになっている</p><p>この人は</p><p>心の中の愛情を注ぎ込む相手を失っている</p><p>お姉さん</p><p>オレは寧さんに言った</p><p>オレ、寧さんの弟になりますなりますから</p><p>寧さんは、オレを優しく抱いてくれている</p><p>ホント優しいよね、ヨッちゃんは</p><p>薄闇の中でミッチィが言った</p><p>それは、根本的な解決にはならないと思います</p><p>双子の弟に成り切るのは、不可能です</p><p>そんなことは判っている</p><p>ケイという人は、もう死んでしまっているのですから</p><p>ミッチィの言葉に、寧さんの身体がビクッと震える</p><p>根本的な解決ではないとしても吉田くんの存在が、寧に良い影響を与えているのは事実だよ</p><p>ずっと口を閉ざしていたマルゴさんがそう、言った</p><p>吉田くんには心に問題を抱えている女性を癒やす力がある</p><p>寧も、前から比べたらずっと安定した克子さんやミナホだってそうだ君のご主人様のみすずさんだって、そうじゃないか</p><p>それは確かに、そうかもしれませんが</p><p>マルゴさんは、ニッと笑う</p><p>大した力だとあたしは思っているよだから、あたしはなるべく吉田くんに近付かないようにしているんだ</p><p>あたしは実行部隊の戦闘要員だからねあんまり癒やされてしまったら、いざという時に動きが鈍るだろだから、彼とは距離を置いているんだ</p><p>だけど君には、本当に感謝しているよ君に出会う前の、ミナホや克子さんは危険な状況だったからね特にミナホはあたしはかなり注意していたつもりだったけれど、あのままの心理状態では大事な場面で判断を誤る可能性もあったと思う</p><p>吉田くんのおかげで安定してくれたからいや、自分の復讐だけにのめり込むんじゃなく、吉田くんや恵美ちゃんや他の子たちのことを気遣う余裕が出来ているからこそ、今まで上手い具合に計画が遂行できてきているんだと思うよこれが、最初の勢い通り差し違える覚悟で、白坂創介を追い込むだったら計画の途中で破綻をきたしていたかもしれない</p><p>オレの存在という要因がミナホ姉さんたちに良く働いているのだろうか</p><p>オレはただの足手まといでしかないのに</p><p>だからこそ少しでも、役に立ちたいとは思っているけれど</p><p>あたしは、吉田くんが寧と接してくれていることは良いことだと思うはたから見ていたら姉弟ごっこにしか見えないとしても今の寧には、そういう形でしか男の子と接触することはできないわけだしねいいんじゃないかと思うよ</p><p>でも、オレは</p><p>本当に寧さんの弟になりたいんんです寧さんの力になりたいんです</p><p>ありがとう、ヨッちゃん本当に、ありがとう</p><p>そんなオレに</p><p>マルゴさんは、言った</p><p>そうじゃないだろ吉田くん</p><p>寧が弟という存在を欲しているからだから、君は寧の弟になってあげたいと思っている</p><p>でも本当の君は、男として寧のことを愛している弟としてではなく</p><p>その通りかもしれない</p><p>オレは一人っ子だし</p><p>実際、弟というものが姉をどう愛するものなのか判らない</p><p>オレは寧さんが好きです寧さんが、求めるのなら何でもなりますオレには、寧さんが大切で寧さんが、幸せになってくれるのなら、オレはどうなったっていいんですから</p><p>寧さんは困惑していた</p><p>それは困るよ</p><p>だってあたしはあたしは、絶対に幸せになれないもんっ</p><p>あたしの幸せはあたしの中で、ワサワサして深い底に、閉じ籠もっちゃっているから</p><p>寧さんがオレから、身体を離す</p><p>あたしの中に、ケイちゃんがいる限りあたしがあたしを許さないのあたしは絶対に、幸せになってはいけない女なのよ</p><p>また、一週間が始まるぅぅ</p><p>ようやく、過去話から現世に帰還しました</p><p>うううー、ここまで書いてまだ伏線の積み残しがある</p><p>寧さんは、深すぎるなあ</p><p>次話は、無理でもエロ回にします</p><p>では、働いて参ります</p><p>184．家族の役割</p><p>オレは頭に浮かんだ言葉を、そのまま寧さんにぶつけた</p><p>世の中には幸せになっちゃいけない人なんていないと思います</p><p>寧さんが勝手に、自分を幸せになってはいけないって決めつけているだけで現実は、そうではありませんだって</p><p>ええい言っちまえ</p><p>寧さんはきっと、オレが幸せにします幸せにしてみせますからオレ、馬鹿だから、今はどうしたら寧さんが幸せになるのか全然判らないけれどでも、必死で考えます色んなことを試してみます探しますオレ</p><p>もちろんそれには、きっと長い時間が掛かると思いますだからオレに時間を下さいとりあえず十年いや、二十年二十年でダメなら、一生掛けます一生掛けてもあなたを幸せにしますだから</p><p>寧さんの涙目が薄暗い部屋の中で輝いている</p><p>オレを見つめている</p><p>フフ、吉田くん、それプロポーズ</p><p>マルゴさんが、苦笑してそう、言った</p><p>違いますっそういう不真面目なこととは違うんです</p><p>おやおやプロポーズは、真面目なことだろう</p><p>それはそうなんですけれどそういうことじゃなくってオレは、別に寧さんと結婚したいとか、寧さんにオレの恋人になって欲しいんじゃないんですオレは、この人に幸せになって欲しいんですオレじゃなくて、別の男の人と結婚したって構わないただ、寧さんがずっと、ニコニコ笑って幸せになって欲しいんですよッ</p><p>オレの頭の中はメチャクチャに混乱していた</p><p>寧さんの悲しすぎる過去の話を聞いて</p><p>オレ幸せってよく判らないですどうしたら、人って幸せになれるんですか何をしたら、人を幸せにすることができるんですかオレ判らないよオレどうしたらどうしたら、いいんですか</p><p>寧さんがオレの手を握る</p><p>ありがとう、ヨッちゃんその言葉だけで充分だよっ</p><p>寧さんは熱い涙を流しながら、オレを見つめている</p><p>違いますそうじゃないこんなのは、ただ言葉でしかないじゃないですかオレはあなたを、心から幸せにしたいんですっ</p><p>幸せだよ、あたしそう言ってくれる、ヨッちゃんがいるだけで</p><p>違う、違う、違うオレ、まだ何もしていないじゃないですかこれから、やりますっオレ、頑張ります何をするのか、何を頑張るのかだって、全然判らないけれどオレ、必死で頑張りますからッ</p><p>情けなかった</p><p>口惜しかった</p><p>オレはどうしたらいいのか全然判らない</p><p>ただ、判っていた</p><p>今のままのオレでは</p><p>ケイさんを失った寧さんの悲しみを癒やすことはできないってことが</p><p>ヨッちゃんは、今だってあたしに充分良くしてくれているよ</p><p>寧さんがうつむいて、そう言う</p><p>違う</p><p>そういうことじゃ、ないんだ</p><p>寧いいかげん、弟に甘えるのは止めなさい</p><p>高い場所からミナホ姉さんの声がした</p><p>上階の校長室へ通じる階段をミナホ姉さんが、降りてくる</p><p>先生、それ、どういうこと</p><p>寧さんがミナホ姉さんを見上げて、尋ねる</p><p>寧、あなた、今年で何歳になるの</p><p>十八歳です</p><p>三年前はあなたが黒い森の最年少者だったわそれから、幸代が加入したけれど彼女とあなたは、同い年だけれど直接の交流は無いしねアニエスも、隠された存在だし</p><p>ゆっくりと、階段を降りながらミナホ姉さんは、言う</p><p>でも今は、違うわあなたは、今お姉さんの立場にいるのよ</p><p>寧さんがハッとする</p><p>姉妹会なんてものをやりたいって言い出したのはあなたでしょう</p><p>そうだ姉妹会のアイデアの提案者は、寧さんだった</p><p>はい、先生</p><p>あなたは、ずっとずっとお姉ちゃんをやりたかった子でしょ</p><p>ニコッと寧さんに微笑む、ミナホ姉さん</p><p>うんそうだと思いますあたし</p><p>ミナホ姉さんが眠っている、メグやマナを見る</p><p>恵美やマナさんのこと可愛くないの</p><p>可愛いと思ってます</p><p>吉田くんのことは、どう思っているの</p><p>可愛くて仕方がありませんっ</p><p>寧さんは、真顔でそう叫んだ</p><p>じゃああたしは、幸せになってはいけないなんて二度と言うのは止めなさい妹や弟が、そんな姉の言葉を聞いたら心配するでしょ</p><p>お姉さんになりたかったらもっと、強くなりなさい</p><p>寧さんの眼から大粒の涙が零れる</p><p>はい先生</p><p>ミナホ姉さんがオレを見た</p><p>吉田くん寧はちょっと、思い違いをしているのよ</p><p>思い違い</p><p>寧は確かに、双子のうちのお姉さんだったけれどだから、寧は自分は、お姉さんにならなきゃいけないって気持ちは強いんだけどねでも双子って特殊でしょ結局は、同い年だしケイくんは男の子だったからね実際は、ケイくんにずっと守られて妹みたいな状態で成長してきた子なのよ</p><p>そっかさっきの寧さんの話でも</p><p>ケイさんは、ただ双子の姉弟の一人として男として寧さんを守ろうとしてきただけだ自分は弟だからというコンプレックスは無かった</p><p>姉にならなきゃというコンプレックスは、寧さん独自のものでだけど、そういうコンプレックスを抱えている寧さん本人は、ずっと誰かに保護される存在であることに慣れてしまっている</p><p>今だって寧は、年下の吉田くんに甘えているだけじゃないあなたが、本当に吉田くんのお姉さんになりたいのなら自分から率先して行動して、吉田くんを幸せにするべきでしょ</p><p>はいそうだと思いますあたし弱い子でした間違っていました</p><p>ぽろぽろと泣いている</p><p>自分は絶対に幸せになってはいけないなんて考えているお姉さんが弟を幸せにできると思う</p><p>だからって今更、吉田くんから逃げることは許しませんからねあなたのことこんなに愛してくれている子は、他にはいないわよ</p><p>オレの寧さん</p><p>マルゴ警戒・監視は、あたしが変わるわ寧とシャワーでも浴びてらっしゃい</p><p>ミナホ姉さんがマルゴさんに言った</p><p>この子、泣きすぎて酷い顔になっているから助けてやって</p><p>了解、ミナホ</p><p>マルゴさんが席を立ち寧さんの所に行く</p><p>さあマルゴお姉さんが、面倒見てあげるからね</p><p>マルちゃん</p><p>あたしは寧のお姉さんだからね幾らでも、甘えてくれていいんだよ</p><p>うわあああぁっ</p><p>寧さんはマルゴさんに抱きついて、泣く</p><p>うんシャワー・ルームで、寧の話は聞いてあげるからね</p><p>それからマルゴさんは、オレに振り向き</p><p>この子のことは、心配しないであたしは、もう三年もこの子のお姉さんをやっているからね</p><p>ニッコリ微笑んでそう言ってくれた</p><p>そのまま二人は、シャワー・ルームの中に消えて行く</p><p>納得いかない吉田くん</p><p>ミナホ姉さんが、監視モニターのシートに座ってオレに言う</p><p>どうせオレには、寧さんを助けられる力なんて無い</p><p>オレはただのガキだ</p><p>ミナホ姉さんやマルゴさんみたいな大人じゃない</p><p>そんな顔をしないの何からなにまで、一人で背負い込もうとするのは止めなさいあたしたちは、家族なんだから</p><p>年上の姉の方が話しやすいこともあるし逆に、年下で無いと解決できないこともあるわ家族って、そういうものでしょ</p><p>ミナホ姉さんはオレを見ないで、モニターのチェックをしている</p><p>ごめんオレ、そういうのよく判らなくて</p><p>オレは、兄弟はいないし</p><p>家族交流の経験も無いから</p><p>あ、そうだったわねじゃあ、判りやすく説明するわね克子</p><p>ミナホ姉さんが、軽く克子姉の名前を呼んだ</p><p>眠っていたはずの克子姉が、スッと身を起こす</p><p>あなたいつから起きてた</p><p>最初からです寧様が彼に何を話されるのか、心配でしたから</p><p>克子姉、ずっと起きていたの</p><p>でも何で、寝たふりしていたんだよ</p><p>別に、起きてきて話に参加してくれたって、良かったのに</p><p>それはあの状況の中では、あたしが眠っていた方が、寧様が話しやすいと思ったからよ</p><p>年上の姉役は、マルゴ様が居れば充分だったし特に、マルゴ様は寧様の過去の体験にずっと同行していたわけでしょこの場で、マルゴ様が居るということで、寧様は感情が爆発せずに最後まで話ができたんだと思うわ</p><p>ケイさんの死の場面を一緒に体験したマルゴさんが見守っているから寧さんは、最後まで落ち着いて話ができたんだ</p><p>あそこであたしが眼を覚ますときっと、寧様は話をするのを止めたと思うの結局ね寧様は、あなただけに、あの話を聞いて貰いたかったのよ</p><p>オレだけに</p><p>判らないシザーリオ・ヴァイオラが、日本まで寧様を追って来てあたしたち全員が対決しなくてはいけない状況になった寧様を守ることは、当たり前のことだとあたしたちは考えて行動しているけれど寧様本人としては、心苦しいのよ</p><p>だからなぜ、ヴァイオラが自分を追って来ることになったのか、きちんと話しておきたかったのよあなただけに</p><p>どうしてオレだけなんですか</p><p>メグやマナにだって話してあげたって、いいじゃないか</p><p>亡くなった弟さんのことはその人への思いは、あなたにしか話したくないのよ</p><p>ケイさんのこと</p><p>あなたには、まだ判らないかしょうがないわねあなたも、きちんと初恋をしてきていない子だからね</p><p>初恋</p><p>寧様は本当に、あなたのことが好きなのよだから自分の心の一番奥底に隠していた悲しい思い出を、あなたに知って欲しいと思ったの</p><p>寧さんがオレのことが、好き</p><p>そんな馬鹿な</p><p>するとあたしの存在は何なんでしょうか</p><p>ミッチィが、ポカンとした顔をして尋ねた</p><p>工藤さんは話を切り出すための、ダシに使われたのよあなたは黒い森のメンバーでは無いから自分の話を聞かれても、平気だと思ったんでしょう何より、あなたは裏社会のことを知っている子だから、ああいう怖い話を聞いても耐性があるでしょう</p><p>その言葉でオレは、気付く</p><p>話を盗み聞きしていたのは、寝たふりをしていた克子姉だけじゃない</p><p>ミナホ姉さんも、階段の上に隠れてずっと聞いていたんんですね</p><p>そうよあたしが出てったらそれこそ、寧は話を止めてしまうわ今夜は、とても良い機会だからきちんと、最後まで話させてあげたかったの</p><p>良い機会</p><p>ミナホ姉さんが、フフッと笑う</p><p>寧が三年間、ずっと胸に溜め込んでいた思いを言葉にしたのよどんな形でもいいわ言葉にして、誰かに思いを吐き出すっていうのは、とても大切なことだから吉田くんが、聞いてくれて本当に良かったあたしたちでは、寧は心を解放してはくれないから</p><p>あたしもマルゴもあの場に居たからよ改めて、言葉にする必要は無いでしょ全部、知っているんだからかえって、あたしたちの視点から見たケイさんの死を語られれば、それがより生々しく寧の心を傷付けることになるかもしれない</p><p>でも誰にも話せない言葉にできないというのは、辛いのよ寧の胸の中でずっと、強い感情が溜め込まれて可哀想だったわ</p><p>だから今夜は、これでいいの寧は、あなたに自分の過去を話すことができた今は、それだけでいいわこれだって、すごい進歩なんだから</p><p>ミナホ姉さんはそう言う</p><p>とにかく、覚えておいて寧は、身体は大人だけど心は幼いわ吉田くんも、あの子のことは一番年下の妹だと思って接して欲しいの</p><p>寧さんが妹</p><p>そうよケイさんとの関係も、現実には妹だったし、黒い森の中でもずっと妹として扱われてきた寧は、妹気分が身に染みついちゃっているのよ吉田くんや恵美みたいに、自立していないのよ</p><p>そうだ寧さんは、いつも誰かといる</p><p>たいがいは、マルゴさん</p><p>守ってあげないといけないオーラのある人だから仕方ないんだけど</p><p>確かに、寧さんはオレたちみんなの妹だ</p><p>別にあの子を甘やかしてきたわけじゃないのよ弟を失ったという、あの子の心の傷が、あまりにも大きかったからゆっくり、時間をかけて癒やしていくしかなかったの</p><p>最初の頃は、誰にも心を開かなかったしねマルゴと仲良くなったのだって、うちの高校へ入ってからのことだし本当に手間の掛かる子なのよ</p><p>ミナホ姉さんは、フッと溜息を吐いた</p><p>これから先寧がちゃんと、吉田くんやみんなに心を開いていけるかどうかは、今後の課題よみんなで、温かく見守っていきましょう</p><p>みんな</p><p>オレたち、全員で</p><p>あたしたちは、年上の姉としてそれも、あたしも克子もマルゴも、それぞれ別の立場から寧を見守るわ役割が違うのよあたしは指導役だしマルゴは親しい姉ね克子は、わざと寧と少し距離を取っているからだから、寧があたしやマルゴに相談できないことを話すことができる相手になってくれているのよ</p><p>ミナホ姉さんたち、年上組は</p><p>それぞれの役割をそれぞれの人が、自覚している</p><p>そっか、だから寧さんはミナホ姉さんを先生って呼んでいるんだ</p><p>年下組もそれぞれ自分の役割を考えなさいっていうか吉田くん以外の他の子たちは、もう判っているみたいだけどね</p><p>ミナホ姉さんは、眠っているメグとマナの方を見る</p><p>あたしあなたに対する考えを変えるわ黒い森のメンバーとして、正式にあなたを承認しますマナさん</p><p>眠っているはずのマナが、スッと手を挙げてVサインをする</p><p>お前起きていたのか</p><p>もっともあなたは、妹をずっとやってきた子だからこういう時の空気が読める子なのよね</p><p>そっか寧さんの話の邪魔にならないように</p><p>ずっと、寝たふりを続けていてくれたのか</p><p>恵美もありがとう</p><p>メグは横になったまま、ピクリとも身体を動かさない</p><p>でも、ミナホ姉さんがこう言っているんだからやっぱり、眼を覚ましているんだな</p><p>メグもマナも寧さんに気遣ってくれたんだ</p><p>二人とも今の話は聞かなかったことにしてくれたのよ恵美は吉田くんの寧に対する告白も聞いていないことにしたいんでしょだから、今も、寝たふりを続けているのよ</p><p>安心なさい、恵美吉田くんは確かに、寧に対して深い愛情を持っているけれどさっき、彼氏自身が言っていた通り普通の恋愛感情とは、ちょっと違っているから</p><p>ミナホ姉さんは恵美に、そう言う</p><p>この人にとっての寧は本当に初恋なのねだから、寧が至高な存在になっちゃっているの彼の中であなたやみすずさんに対しての思いとは、種類が違うのよ吉田くんのあなたたちへの思いは、ちゃんとしたごく普通の恋愛感情だから</p><p>スッとメグが起き上がる</p><p>本当にしっかり目が醒めているんだ</p><p>吉田くんはね寧には、甘えられないのよ初恋の相手だから、ついつい格好つけちゃうしね、さっきみたいにできもしない、大きなことを約束したりするし</p><p>いやオレは、本気ですッ</p><p>ミナホ姉さんはそんなオレを見て、苦笑する</p><p>だから、吉田くんは困った子なのよ</p><p>一方的に片方がもう片方を愛するだけっていうのが、健全な人間関係だと思う</p><p>あなたに一生掛けて、幸せにしますって言われたら嬉しいけれどこれが、プロポーズならアリよでも、別に自分以外の男と結婚しても構わないですからとか言われたら、正直、女の子は困っちゃうわよ</p><p>吉田くん、正直に答えてあなた、恵美たちにも同じことを考えている</p><p>恵美やみすずさんやマナさんも他に良い男性が現れたら、あなたは身を引く気</p><p>そうしなくちゃいけない</p><p>そうするべきだって思っているけれど</p><p>ちゃんと恵美を見て自分の気持ちに正直になりなさい</p><p>恵美を見る</p><p>心配そうにオレを見ている、恵美</p><p>長身でスリムな肉体</p><p>間違いなく、誰が見たって美少女だ</p><p>オレ誰にも渡したくないです</p><p>恵美がハッとして、オレを見る</p><p>恵美は、ずっとオレのものにしておきたいです</p><p>それが正直な思いだった</p><p>じゃあ一生、恵美の面倒を見るのね</p><p>そういうことらしいわよ、恵美吉田くんにとって、寧は至高の初恋の相手だけどあなたのことは、現実の恋人らしいわ</p><p>とっても、嬉しいです</p><p>メグが頬を赤らめて、そう言った</p><p>マナさんのことは、どうなの</p><p>ミナホ姉さんがオレに尋ねる</p><p>マナだって一生、オレのものです絶対に、他の男には渡しません</p><p>エア・マットの上のマナがスッと眼を開ける</p><p>オレに向かって、大きく脚を開いて挑発的なポーズを取る</p><p>当たり前じゃんマナは、お兄ちゃんのセックス奴隷なんだから一生、お兄ちゃんとしかエッチしないんだからね</p><p>みすず様のことは、どうお考えなんですか</p><p>ミッチィがオレに尋ねる</p><p>真剣な眼で</p><p>オレはみすずの姿を思い出す</p><p>あのにこやかな微笑み</p><p>しなやかな肢体</p><p>みすずとの熱いセックスを</p><p>あいつもオレの女だもう、誰にも渡さない</p><p>香月様と戦うお覚悟なのですね</p><p>みすずの祖父香月閣下は、みすずの婚約者を決めている</p><p>うんみすずに政略結婚なんかさせないあいつは、一生、オレの女だ</p><p>オレは心を決めた</p><p>オレがしてしまったことの結果の全てを受け入れる</p><p>メチャクチャです全員、自分の女にしてしまうだなんて</p><p>ミッチィが、そう言う</p><p>そうだこんなのはメチャクチャだ</p><p>メチャクチャでいいんだ</p><p>あたしは、構いません</p><p>マナもいいよ</p><p>克子も、全然オッケーですわ後、多分、渚も</p><p>マナ克子姉</p><p>早くさ寧さんもこっちに引きずりこもうよお兄ちゃんは、もっと初恋気分を楽しみたいんだろうけどさ女になっちゃった方が気楽でいいよね</p><p>マナが、そんなことを言う</p><p>でも寧さんも、お兄ちゃんとセックスしているんだよねいつも、あんなにハイテンションな感じでエッチしているの</p><p>マナは、寧さんが処女って知らないんだっけ</p><p>あら、あんなハイテンションで、愛を告白しながらするセックスも気持ちがいいわよ</p><p>克子姉が、うまいこと誤魔化してくれた</p><p>そっかうん、そうかもねでも、あんなテンションじゃ、何回もできないよねマナは嫌だなマナは、お兄ちゃんには何回も気持ち良くなって欲しいし</p><p>ニコッとマナは、笑う</p><p>さてじゃあ、恵美とマナさんと工藤さんは寝なさい少しでも睡眠を取っておかないとね</p><p>ミナホ姉さんがそう、言う</p><p>お兄ちゃんはお兄ちゃんも、こっちにおいでよマナとメグお姉ちゃんの間で寝よう</p><p>マナが、オレを誘ってくれるけれど</p><p>吉田くんはまだ、胸の中が治まっていないんでしょ</p><p>オレはまだ納得できていない</p><p>オレ自身の無力さに</p><p>寧さんをオレが助けられないということに</p><p>胸がムカムカしている</p><p>なら、マナとエッチする一回、エッチしたら気持ちも落ち着くよあ別に、一回じゃなくてもいいけれど</p><p>マナが、オレに微笑む</p><p>ごめん今は、そういう気分じゃないんだ</p><p>そう残念したくなったら、いつでも言ってねマナの身体は、お兄ちゃんのためにあるんたからねっ</p><p>マナの横でメグが、複雑な表情をしている</p><p>ここでマナとセックスしたら</p><p>メグともしなくちゃいけなくなる</p><p>みんな、オレの女だって宣言したけれど</p><p>女たちの関係を良好に保つのは大変だ</p><p>吉田くんあなた、ちょっと散歩してきなさい</p><p>うんそれは、いいアイデアだ</p><p>少し一人になって、考えてみたいし</p><p>自分のことも</p><p>寧さんのことも</p><p>これからのことも</p><p>そうだね、ミナホ姉さんオレ、ちょっと出てくるよ</p><p>オレは起き上がって、制服のズボンを履いた</p><p>上は下着代わりの無地のTシャツでいいか</p><p>じゃあ、行ってくる</p><p>オレが靴を履くと</p><p>あそこの動物も連れてってね</p><p>今日はずっと横になっているから少し、歩かせないと運動不足になるでしょ</p><p>ミナホ姉さんの指差した相手は雪乃</p><p>え、雪乃を連れて行くの</p><p>ミナホ姉さんが苦笑する</p><p>あなた全然、気付いていなかったの雪乃さんも、ずっと起きていたのよ</p><p>雪乃も寝たふりしていた</p><p>起きていてオレと寧さんの話を、聞いていたんだ</p><p>うん、いい感じにまとまったかなと</p><p>次話は、夜の校舎でエロ犬の散歩です</p><p>雪乃と吉田くんの関係を、もうちっと詰めます</p><p>185．夜の散歩へ</p><p>そうよね雪乃さん</p><p>ミナホ姉さんが、そう話し掛けると</p><p>雪乃が、むっくりと起き上がる</p><p>そして機嫌の悪そうな顔で、オレをジロッと見た</p><p>どうしたんだ</p><p>ホントに、動物っぽくなっている</p><p>そうね今から校内を散歩するのなら、３階の視聴覚室なんて、いいんじゃないかしら</p><p>ミナホ姉さんは、そう言ってオレに鍵を差し出す</p><p>はいこれが、視聴覚室の鍵だからそれから、懐中電灯はそこのテーブルの上にあるでしょ</p><p>時刻は午前４時を少し過ぎたところ</p><p>まだ、外は暗い</p><p>ちょっとした、肝試しだ</p><p>校内を歩く時は、懐中電灯の灯りは必ず床に向けること間違っても、窓の外を照らしちゃダメよ光が外の人に見られたら、大変なことになるでしょ</p><p>うん校内に人が居ることが知られるのは、マズイ</p><p>視聴覚室の中は、電灯を点けても平気よあの部屋は、外に灯りが漏れないようになっているから</p><p>それって、窓に遮光カーテンを完全に閉めた場合だろ</p><p>さっきまで、ミナホ姉さん視聴覚室に居たな</p><p>視聴覚室に何か準備をしているのか</p><p>雪乃さんの鎖を外す鍵が、これね首輪は付けたまんまにしておきなさい</p><p>ミナホ姉さんが、小さな鍵を手渡してくれた</p><p>オレは雪乃のところへ行く</p><p>雪乃首をこっちに向けろ鍵を外してやるから</p><p>雪乃は嫌がる</p><p>ちょっと触らないでよ</p><p>オレに触れられるのが、嫌らしい</p><p>ずっと、鎖に繋がれていたんだ少しは、身体を動かしたいとか思わないのか</p><p>思うわよ</p><p>じゃあ行こうぜ、散歩</p><p>雪乃は、少し考え込み</p><p>判ったわよ</p><p>オレに首を差し出す</p><p>首輪と鎖を繋いでいた、鍵が外れる</p><p>じゃあ行くか</p><p>そ、そうね</p><p>雪乃が立ち上がる</p><p>うんと大きく伸びをした</p><p>やっぱり、鎖に繋がれている状態は窮屈だったらしい</p><p>御名穂さん、あたしも行きたいです</p><p>不意に、メグがそう言った</p><p>あたしも、一緒にお散歩してきてもいいですか</p><p>ダメよ恵美は、そこで寝ていなさい</p><p>メグは、強い声でそう言った</p><p>吉田くんのこと、信じられないの</p><p>ミナホ姉さんは、モニターを見たままメグに振り向かずに、そう言った</p><p>そういうわけではないですけれど</p><p>吉田くんと雪乃さんが、二人きりになるのが嫌</p><p>あたし雪乃だけは、嫌なんです</p><p>ずいぶんと嫌われたものね雪乃さん</p><p>雪乃はグッと奥歯を噛みしめている</p><p>でも、ダメよ恵美は吉田くんを束縛したいだけみたいだから</p><p>今後、雪乃さんとどう付き合うのかは吉田くんが、自分で決めるべきことでしょあなたが一緒に行ったら、吉田くんが雪乃さんよりも恵美の方に気を遣ってしまって、ちゃんとした判断ができなくなるわ</p><p>判断</p><p>これからの、オレと雪乃の関係を</p><p>オレは、朝までに決めないといけない</p><p>でもあたしは</p><p>メグはオレと雪乃が二人だけになることを、どうしても納得できないようだった</p><p>あんたが、気にすることなんか何も無いわよ</p><p>雪乃が言った</p><p>どうせ、いつもと同じよ途中で、このオトコがムラムラして、あたしのことをレイプしてあたしの中に射精するんでしょ今まで散々されてきたことだもの、もう慣れたわよ</p><p>オレの顔をギッと睨む</p><p>どこでする視聴覚室に行くまでに、どうせガマンできなくなるんでしょ廊下でするのそれとも、前の時みたいに階段の踊り場でするいいわよあんたに何十回もレイプされまくった身体だものあんたの好きにすればいいじゃないの</p><p>もう、雪乃なんかとはしないでヨシくんの相手は、全部、あたしがするから</p><p>雪乃の挑発的な言葉にメグは乗ってしまう</p><p>判ってるわヨシくん、寧さんのお話を聞いて、辛いんでしょ色んな気持ちが身体の中をぐるぐる駆け回って何もかも吐き出してしまいたいんでしょあたしも、同じ気持ちよだからあたしを犯してあたしの中に、ヨシくんの辛い気持ちを全部吐き出してお願い</p><p>メグは真剣な顔で、オレにそう言う</p><p>あなたでは、ダメなのよ恵美</p><p>ミナホ姉さんは冷たく、そう言った</p><p>どうして、あたしじゃダメなんです</p><p>吉田くんは、あなたのことを本当に大切に思っているから</p><p>メグの顔が曇る</p><p>あなたを感情のはけ口にすることなんて、吉田くんにはできないわ吉田くんは、あなたのことを心から愛しているのだから、あなたには酷いセックスは、絶対にしないわ</p><p>メグがうつむく</p><p>メグお姉ちゃんマナたちには、マナたちで別の役割があるんだよ</p><p>メグの隣でエア・マットに横になっていたマナがメグにそう言う</p><p>マナ別の役割って</p><p>メグお姉ちゃんはお兄ちゃんにとって、同級生の理想の恋人になってあげればいいんだよ高校生の仲の良い恋人らしいエッチをすればいいんだってだから、メグお姉ちゃんは、性欲ギラギラの変態っぽいセックスとかしちゃダメなの</p><p>あメグお姉ちゃんは、したいんだそういうセックス</p><p>でもメグお姉ちゃんがしたいのは、あくまでも恋人同士のレイプごっこみたいなやつでしょエッチな遊びとして、してみたいだけなんでしょ</p><p>そうねうん、そうだと思う</p><p>そうだよほどほどに、しておきなよ本当のレイプって、痛いし怖いし大変なんだらね</p><p>と昨日、オレにレイプで処女喪失させられたマナが言う</p><p>あたしはお兄ちゃんのセックス奴隷だからお兄ちゃんがしたかったら、レイプでもエスエムでも何でもするけどさでも、あんまり痛いのや、怖いのは好きじゃないなあ</p><p>オレもう、二度とマナをレイプするようなことはしないよ</p><p>マナが、オレにニコッと微笑む</p><p>ありがとお兄ちゃん、大好き</p><p>マナはお兄ちゃんのセックス奴隷だけど、妹でもあるんだよねだから、お兄ちゃんにとっての可愛い妹になるのお兄ちゃんがマナのことを一生懸命、大切にしてくれているようにマナもお兄ちゃんのことを愛するの奴隷として、妹としてそれが、マナの役割だよ</p><p>マナがメグに笑って言った</p><p>だからもし、お兄ちゃんが寧さんの話を聞いて、今、イライラした気持ちを誰かにぶつけたいんだとしたらそういうのは、マナやメグお姉ちゃんがしちゃダメなんだよあたしたちだと、お兄ちゃんは気遣ってくれるから本当に気持ち良くはなれないでしょ</p><p>渚がここにいればいいんだけどねあの子は、男の人のそういう気持ちを、癒やして差し上げる力があるけれどあたしが、相手をしてあげてもいいけれどううん、あたしじゃダメねきっと、セックスの方の比重が大きくなっちゃって、ただダラダラとセックスをマラソンみたいに続けることになっちゃいそうだから</p><p>お兄ちゃんが、ただ落ち込んでいるだけなら克子さんがエッチの相手をするのが、一番なんだけどねでも、今はもっとワーッと心の中のモヤモヤを吐き出したいだけなんでしょ</p><p>何で、お前がオレの生理状態をそんなに詳しく分析している</p><p>そうね彼の表情を見ている限り、そうなんでしょうね</p><p>そうですか、顔に表れているんですか</p><p>だから弓槻さんの指示通り、ここは雪乃さんでいいんだよ</p><p>マナが、メグに言った</p><p>雪乃さんなら敵だからお兄ちゃんだって、雪乃さんのことは全然好きじゃないんでしょモヤモヤを吐き出すだけのレイプなら、雪乃さんで充分だよ</p><p>相変わらずマナは、雪乃には酷い</p><p>白坂舞夏時代を封印するために、雪乃に辛く当たっているのか</p><p>そしてマナは、オレと雪乃のそもそもの関係を理解していない</p><p>オレは、オレが雪乃に対して特別な感情を抱いていたことをマナに伝えたけれどマナは、その言葉をまともに受け取ってはいない</p><p>自分の時と同じ様に雪乃は、黒い森の復讐の一環としてオレにレイプされたのだと思っているらしい</p><p>雪乃さんなんて、ここに居たって、お兄ちゃんにレイプされるぐらいしか役に立たないんだしね</p><p>雪乃が、妹に怒鳴る</p><p>口惜しかった、レイプじゃなく、セックスしてごらんよ</p><p>マナが姉に食って掛かる</p><p>あたしやメグお姉ちゃんや他の女たちが、お兄ちゃんとしているのはセックスだよあたしたち、みんな愛しているもの愛し合っているもの</p><p>マナが吠える</p><p>雪乃さんだけだよ何十回したって、何も変わらない石みたいな女はずっとレイプにしかならない、欠陥オンナじゃない</p><p>あんた、姉に対して何てことを言うのよ</p><p>雪乃は、マナをまだ自分の妹だと思っている</p><p>自分の支配下にある自分がギャーギャー喚けば、引き下がる妹だと</p><p>あたしは、吉田マナですお兄ちゃんの奴隷で妹お兄ちゃんの女なのっ雪乃さんとは、もう完全に無関係なんですからっ</p><p>マナは、姉に背を向けてゴロンと寝転ぶ</p><p>だからお兄ちゃんは、早く、雪乃さんと気分転換してきなよそして、気持ちが落ち着いたらマナと一緒に寝ようマナがお兄ちゃんのこと、ギュッと抱き締めてあげるから</p><p>舞夏、あたしはねあたしは、白坂の家の人間よこんなオトコにどれだけ犯されたって絶対に負けるわけにはいかないのよっ</p><p>雪乃はそれでもなお、プライドを振りかざす</p><p>雪乃さん、こんな状況になって、まだそんなことを言っているわけ</p><p>呆れた様に、マナは言った</p><p>あなたとあたしいいえ、舞夏さんは、人殺しの娘なんだよ日本中に、そう知れ渡っちゃったんだから白坂創介は、女の子を誘拐してレイプして殺して山に埋める、極悪非道の悪魔だって白坂の一族からだって、追放になるわよううんあんな記者会見を開いちゃったんだから、守次大叔父様だって引退させられちゃうでしょうね雪乃さんには、もう何の後ろ盾も無いんだから白坂の家は、守ってはくれないんだからね</p><p>そんなこと、無いわよ</p><p>雪乃は妹を睨み付ける</p><p>ふーん、じゃあ何で、雪乃さんの電話は鳴らないんだろうね</p><p>雪乃がゾクッと震える</p><p>判っているんでしょマナがずっと、雪乃さんの見えるところに、雪乃さんの携帯電話を出して置いてあげたから着信のランプ点いてないよね</p><p>確かに鎖に繋がれた雪乃では届かない場所、テーブルの上に雪乃に見えるようにして携帯電話が置かれている</p><p>白坂創介さんのことで、夕方からずっと大騒ぎになっているっていうのにどうして、誰も雪乃さんに連絡してこないんだろうね雪乃さんのお母さんや、お祖父さんは何をしているんだろうね白坂の一族の人からだって、連絡が無いのは変だと思わない</p><p>あんたにだって、連絡が無いじゃない</p><p>雪乃の言葉に、マナはニッと微笑む</p><p>あたしが黒い森の側の人間になったことは白坂の人には、もう伝わっているんだよあたし雪乃さんのお母さんと祖父の市川さんと弁護士の白坂浩太郎さんの三人の見ている前で、お兄ちゃんとセックスしたから</p><p>とっても気持ち良かったよお兄ちゃん、とってもマナのこと可愛がってくれたからあたし、一生、お兄ちゃんに尽くすわ一生、奴隷でいいううん奴隷がいいのお兄ちゃんのセックス奴隷じゃない人生なんて、もう考えられない</p><p>マナは家と過去を全て捨てた</p><p>だからオレは、マナにそれ以上のものを与えてやらなければならない</p><p>市川さんは、白坂家と関係を断つ方を選択したよだから、雪乃さんのお母さんもそっちに動いた自分たちの保身のために行動するので、今は精一杯なんでしょだから、忘れているんだよ雪乃さんは、白坂創介さんのあの家で閉じ籠もっていると思い込んでいるんだよまさか、あたしたちに拉致されているなんて想像していないんでしょうね</p><p>マナはあたしたちと言った</p><p>完全に彼女も、黒い森のメンバーになっている</p><p>で雪乃さん、これからどうするの日本の敵・白坂創介の娘として、みんなに冷たい眼で見られながら生きていくの白坂家は、絶対に助けてくれないよホント真面目に考えた方がいいと思うよ</p><p>雪乃がぷるぷると震えている</p><p>お兄ちゃんと夜のお散歩をしながらゆっくり、考えてくれば</p><p>雪乃も自分の今後を決めないといけない</p><p>オレたちは、岐路にいる</p><p>メグが、マナに声を掛ける</p><p>ごめんね、あたし自分とヨシくんのことばっかり考えていたマナの気持ちとか、考えてあげられなくて、ごめんね</p><p>同じエア・マットの上の二人</p><p>マナがメグの手を握る</p><p>いいんだよ、メグお姉ちゃんマナもメグお姉ちゃんの気持ち、よく判るし</p><p>マナ、ごめん</p><p>謝らないでいいんだよ姉妹じゃない、あたしたち</p><p>姉妹</p><p>確かにマナとメグは腹違いの姉妹だ</p><p>おんなじ、お兄ちゃんの女でしょ大丈夫だからお兄ちゃんは、ちゃんとあたしたちのところに帰って来てくれるから雪乃さんみたいな変な女にクラクラして、どっかへ行ってしまうことなんか無いんだよ黒い森が姉妹会が、お兄ちゃんの戻ってくる場所なんだから</p><p>戻るべき場所</p><p>それは家</p><p>帰って来たら、ギュッと抱き締めてあげようねいっぱい、お兄ちゃんに甘えようねお姉ちゃん</p><p>マナとメグが、微笑み合う</p><p>ヨシくん、あたし、もっともっと自分を磨くいい女になるから</p><p>ヨシくんが、あたしのところに、すぐに帰って来てくれるようにあたしは、もっともっと魅力的な女になるからヨシくんのために</p><p>そうだよマナだって、いい女になるあたし、お兄ちゃんのために、スーパー・モデルになるんだもの</p><p>マナもオレを見ている</p><p>あたしは、いつでもお兄ちゃんのところに戻って来るからねお兄ちゃんの奴隷なんだものずっと奴隷として愛し続けて貰えるように必死で頑張るよ素敵な女になるからね</p><p>いいなあ、若い子たちは夢があってあたしは取りあえず、後十五年はこのボディラインを維持することから始めようかな</p><p>冗談よあたしも、もっといい女になるわ負けてらんないもの姉妹たちとあなたを取りっこするつもりは無いけれど女の魅力では、勝つわよ勝ち続けてやるんだから</p><p>吉田くんあなたには、もう帰ってくることができる場所があるそれは、判ったわね</p><p>最後にミナホ姉さんが、言った</p><p>オレは、もう一人じゃない</p><p>このオレの女たちに対して義務と責任がある</p><p>それが判った上で雪乃さんとお散歩していらっしゃいそして、帰って来るのよまた、ここへ</p><p>オレは、はっきりとそう答えた</p><p>そんなオレを熱い眼で見ているメグとマナと克子姉</p><p>フフッと笑う、ミナホ姉さん</p><p>雪乃はムッと憮然とした表情をしている</p><p>そして、ミッチィが</p><p>何か考え込んだ様子でジッとオレを見つめていた</p><p>階段を昇って校長室に出る</p><p>こんな仕組みが学校の中にあるなんて、知らなかったわ</p><p>雪乃が、隠し扉を見てそう言った</p><p>校長室から廊下へ</p><p>LED懐中電灯の白っぽい光が、床を照らす</p><p>でどうするの</p><p>雪乃が、言った</p><p>すぐに視聴覚室へ行くそれでも、他の場所でする</p><p>雪乃が切り裂かれた制服の胸を隠す</p><p>オレは、気付いていた</p><p>雪乃の乳首は、すでに鋭く勃起していた</p><p>１階の自販機コーナーへ行こう</p><p>驚く、雪乃</p><p>喉渇かないか何か、飲もう</p><p>そして、オレたちは１階へ向かう</p><p>お前、何にする</p><p>オレは、財布を取り出して小銭を探す</p><p>いいわよ、自分の分は自分で払うわ</p><p>雪乃はビリビリの制服のポケットから、財布を取り出そうとする</p><p>いいよ缶ジュースくらいオゴってやるから</p><p>オレは、自販機に小銭を投げ込む</p><p>どれがいいんだよ</p><p>じゃあブラック・コーヒー</p><p>そんなんでいいのか</p><p>あたし夜間は、糖分を取らないことにしているから</p><p>オレは、コーヒーを買って、雪乃に手渡す</p><p>ん、ありがとう</p><p>オレもコーヒーでいいか</p><p>あ、でも胃がムカムカしているから</p><p>カフェ・オレにしよう微糖の</p><p>コーヒー缶を買って蓋を開ける</p><p>コーヒーの香りが、当たりに漂う</p><p>自販機の灯りが、ぼんやりと雪乃を照らしていた</p><p>変な感じよね</p><p>コーヒーを一口飲んで、雪乃は言った</p><p>夜の学校って昼間とは、全然雰囲気が違うから</p><p>確かに何か、不思議な緊張感がある</p><p>それでいて開放感もある</p><p>あたし制服こんなんなっちゃっていて下着も付けてないし昼間なら、恥ずかしくて外なんて歩けないのに今は、平気なのよ</p><p>夜の校舎内は密閉されている</p><p>ここには、オレと雪乃しかいないということも判っている</p><p>だからだろうか</p><p>今までとは違う、妙な親近感を雪乃に感じる</p><p>であんた、本当は誰が好きなのよ</p><p>雪乃が缶を持ったまま、オレに尋ねる</p><p>あの、奈島寧っていう上級生に相当入れ込んでいるってことは、よく判ったけれどさま、確かに色々と大変な経験をしてきた可哀想な人なんだろうけど</p><p>雪乃も寧さんの話を寝たふりして聞いていた</p><p>でもそれ以外に、恵美や舞夏やあの克子って女にまで手を出したわけ</p><p>別に</p><p>手を出したとか、出されたとかそういう関係じゃないんだけどな</p><p>オレと、克子姉は</p><p>まああんたの勝手だから、何でもいいけれどねでも、実際誰が一番好きなの</p><p>一番とか二番とは無いよみんな好きだし、みんな大切だよ</p><p>ハッ何それメチャクチャじゃない</p><p>メチャクチャでいいんだオレたちは、これでいいんだから</p><p>何よそれ全然判らないわよ</p><p>雪乃は、コーヒーを飲み干す</p><p>まああんたみたいな変態の考えが、あたしに判るはずなんか無いんだけど</p><p>雪乃は、缶を見つめたまま</p><p>でも舞夏や恵美が、あんたの毒牙に引っ掛かっているのが嫌なのよすっごく気持ち悪い</p><p>これは</p><p>雪乃が姉妹である、マナやメグを心配しているということなんだろうか</p><p>いいや、違う</p><p>雪乃はずっと、マナやメグの上に君臨し、支配してきた</p><p>特にメグには酷い干渉を何度も行ってきた</p><p>雪乃にとっては、マナやメグは自分の所有物の様に思えていたんだろう</p><p>その所有物をオレに取られた様な気がしているのに違いない</p><p>そういうお前は、どうなんだよ</p><p>オレの毒牙に掛けられたって言ったら雪乃の方が上だろオレ、お前とセックスした回数が一番多いもの</p><p>雪乃は、ククと笑った</p><p>そうよね、結局、あたしが一番の被害者なのよね</p><p>そしてオレを見る</p><p>さっさと視聴覚教室へ行きましょう</p><p>あたしまたレイプされてあげればいいんでしょういいわよ、させてあげるわ人形みたいに、横になるから好きなだけあたしを犯せばいいじゃない</p><p>吐き捨てる様に、雪乃は言う</p><p>もう、慣れたわよ全然、平気なんだから</p><p>雪乃は、ギッと強い眼でオレを見るが</p><p>お前、これだけ犯されて何も判っていないな</p><p>ミナホ姉さんが視聴覚室に何も仕掛けていないはずがないだろ</p><p>雪乃はまた屈辱的なセックスを体験することになるだろう</p><p>昔、今は更地になった秋葉原のラジオ会館で見たこと</p><p>夏休み期間の頃</p><p>中学生ぐらいの女の子が二人、３階のイエローサブマリン（模型店）から出てくる</p><p>女の子の一人は、１/６０のフリーダムガンダムの巨大な箱を持って</p><p>あーあ、あたしこれから夏期講習なのに、何でこんな物買っちゃったんだろう</p><p>あんた、それ本当に塾に持っていくつもり</p><p>だって、しょうがないじゃない安かったんだから</p><p>うんあたしはホシ・ガンダムよりも、スズ・ガンダムの方が好きなんだけれどね</p><p>驚いたこと</p><p>①、中学生女子が１／６０のガンプラを買っている</p><p>②、この中学生たちは、ガンプラを声優のグッズの一つだと思っている</p><p>あと、ラジオ会館では他にも、</p><p>海洋堂の自販機コーナーの前で、仮面ライダーＷの探偵みたいな格好をしたオトコが携帯電話を掛けながら</p><p>オレたちは、ここに居るようなやつらとは違うんだよここのやつらは、みんな眼が死んでいるが、オレたちは生きているこんなオタク野郎どもなんか、目じゃねぇんだよオレたちで革命を起こしてやろうぜ</p><p>と、エスカレーターを昇ってくる人たちを見下した眼で嘲笑いながら、大きな声で叫んでいるのを見たことがあります</p><p>厨２病は、外で発作が出ると痛すぎますね</p><p>それでは、働いて参ります</p><p>186．オレと雪乃と</p><p>雪乃と、夜の校舎の中を歩く</p><p>雪乃は踊るようなステップで、ツツッと歩いて行く</p><p>何やっているんだよ</p><p>つい聞いてみた</p><p>ちょっと身体が、ナマッているのよここしばらく、ロクに運動していないし</p><p>オナニーばっかりしていたんだろ</p><p>そんなわけないでしょ</p><p>雪乃はフンッと膨れる</p><p>マナに聞いたから、知ってるんだよお前が、一日中オナニーしていたって</p><p>雪乃の足取りが止まる</p><p>う、嘘よあの子がまた、いい加減なことを言ったんでしょ</p><p>必死になって、誤魔化す雪乃</p><p>嘘なはずないだろていうか、マナは絶対にオレには嘘は吐かないよ</p><p>何でそう言い切れるのよ</p><p>昨日、マナはオレたちに嘘を吐いていたから大変なことになったんだ</p><p>そう言えば昨夜は、マナとメグと三人でラブホテルに泊まったんだっけ</p><p>大変なこと</p><p>ミナホ姉さんに処分されるギリギリの瀬戸際まで行った</p><p>殺される寸前だったってことだよ</p><p>うんマナが、心を入れ替えてくれて本当に良かった全裸で土下座してみんなに謝ってそれで、許して貰ったんだ</p><p>何なのよ、それ</p><p>仕方ないだろミナホ姉さんは、白坂創介って人に妹を殺されて、自分は赤ちゃんの産めない身体にされてしまった克子姉たちは、高校生の時に拉致されて無理矢理、売春婦にさせられていただから、白坂創介を破滅させ、その二人の娘をレイプして姉は強制妊娠、妹は殺すっていうのが、そもそもの復讐計画だったんだ</p><p>馬鹿みたい狂っているわよ、そんなの</p><p>雪乃はそう、言う</p><p>パパが、どうしょもない悪い人だってことはよく判ったけれどあたしや舞夏は関係ないじゃないあたしたちは、何も悪いことをしていないのに</p><p>それを言ったら白坂創介に酷い目に遭った人全員がそうだよみんな何も悪いことはしていないのに白坂創介の眼に留まっただけで、人生を狂わせられたんだから</p><p>だからって家族のあたしたちまで、復讐されるのは間違っているわ</p><p>雪乃は、本当に馬鹿だ</p><p>世界の中心が、自分なんだなこいつの中では</p><p>別に、白坂創介の家族だからって、八つ当たりして酷い目に遭わせているわけじゃないよ復讐のターゲットは、あくまでも白坂創介本人だ</p><p>なら、何であたしたちまでレイプされなきゃならないのよ</p><p>だから白坂創介に家族を奪われた苦しみを復讐するためには、白坂の家族に酷い目に遭わせて見せつけてやるしかないだろ</p><p>えあたし、パパを苦しめるためだけにレイプされてるわけ</p><p>そういうことだよ</p><p>ちょっとちょっとあたしの人権とかはどうなっていのよ</p><p>知らん</p><p>知らんじゃないでしょう基本的人権は、守られなければならないって憲法にも書いてあるのよ</p><p>じゃあ白坂創介に酷い目に遭った人たちの人権はどうなるんだよ</p><p>そんなのあたしに聞いても知らないわよパパのしでかしたことについては、警察なり裁判所に訴えればいいじゃない</p><p>じゃあお前も訴えろよお前をレイプしたのは、オレなんだからさ警察でも何でも行けばいいじゃないか</p><p>そんなの警察なんかに、言えるわけないじゃない</p><p>だろ警察に言ったって、何の解決にもならないだから、ミナホ姉さんたちは自分の手で復讐するとかなかったんだよ</p><p>そういうことじゃなくて</p><p>言えないわよあたしの初体験がレイプでしかも、相手があんただなんて恥ずかしくて、誰にも言えないわそんなこと</p><p>うあーっと</p><p>せめて、もう少し格好いい人とか何か、ステイタスのある人なら、まだ納得できるけれどあんた、クラスの中でも地味だし、暗いしどうしょもない方の男子じゃない</p><p>そうだな</p><p>あたしも、誰にも言わないであげるからあんたも誰にも言わないでね</p><p>雪乃が、眉を顰めてオレに言う</p><p>ホントあんたみたいな男とセックスしていることがバレたら、身の破滅よ</p><p>この馬鹿女</p><p>結局想像力が足りないんだな</p><p>だからミナホ姉さんたちの苦しみが理解できないんだ</p><p>その上自分のことにしか興味が無いから</p><p>周りの状況が全然判っていない</p><p>お前自分が破滅しているってこと、気付いていないのか</p><p>だってお父さんが、テレビやネットで徹底的に叩かれているんだぞオーストラリアの少女強姦とか、芸能界でのスキャンダルとか、あげくに殺人事件だぞお前、今日、どんな顔してクラスのやつらと顔を合わせるつもりだよ</p><p>ああそのこと</p><p>雪乃は、平然と答えた</p><p>そんなの簡単よあたし、こんな学校すぐに辞めるから</p><p>パパのことだって白坂家の弁護士の先生って、とっても優秀なのよ大畑先生と言ってね</p><p>知ってるそこの弁護士事務所に居る、白坂家の男が昨日来ていたから</p><p>だからしばらくは、グダグダするだろうけれどパパだって、すぐに保釈されるわよオーストラリアの事件は、示談になったんでしょ芸能界のことは、みんな噂話で証拠なんて無いじゃない</p><p>ネットに、白坂創介と元アイドルのセックス映像が流れているだろ</p><p>そんなの、みんなそっくりさんてことにすればいいのよあたしのパパだって、証明にはならないじゃない</p><p>ミナホ姉さんの妹さんのことは、どうするんだよ</p><p>それだって行方不明者の遺体が、たまたまあたしの家の別荘地から見つかったってだけでしょパパとその子の映像だって、偽物だって突っぱねれば平気よあたし、信じているからパパは、絶対に無罪を勝ち取るって</p><p>白坂創介は何も悪いことはしていないって言うのかよ</p><p>そんなことは言ってないわきっと、全部パパがしでかしたことなんでしょ判っているわよパパは罪になる様なことをたくさんしてきたでも、だからって有罪判決を受けるかどうかは別のことじゃない</p><p>罪を犯したのに、無罪放免になるって言うのか</p><p>当たり前でしょパパは、白坂家の人間なのよ</p><p>あ、ダメだ</p><p>こいつは完全に、オレたちとは違う</p><p>物の考え方が、思いっきり偏っている</p><p>守次様には申し訳ないけれど当主が別の人に代わって、新聞社を引き継ぐことになるでしょうねでも、やっぱり白坂の一族の人間がトップになるわハハッ、こんなことぐらいで、白坂の家が潰れたりはしないわよ</p><p>お前白坂創介や自分が、白坂家から追放される可能性とかは考えないのか</p><p>雪乃はクククと笑った</p><p>そんなことあるわけないじゃないあたし、白坂家の中では、とっても可愛がられているのよあの人たちが、あたしを見捨てるはずがないものしばらくはそうね、市川のお祖父様の家へ行くわ名前も市川ということにして、それで新しい学校へ通うことになるんでしょうね</p><p>市川さんてさっき、マナが話したろお前のお母さん方のお祖父さんはマナを見捨てたんだお前だって</p><p>あたしは、舞夏とは違うわ</p><p>市川のお祖父様が、あたしを見捨てるはずがないわよ</p><p>じゃあ、何でお前の携帯に誰からも連絡が来ないんだ普通なら大丈夫かとか、心配して電話してきてくれたりするもんだろ</p><p>何かの手違いでしょたまたま、電話するのを忘れているだけよそうじゃなきゃ、あたしの携帯電話の番号が判らなくなっちゃっているとかきっと、家の電話の方には、掛けて来てくれているわよそうに決まっているわあたしはお祖父様の自慢の孫娘なんだから</p><p>そこまで、自分に都合良く考えられる</p><p>ここまでくるとある意味、才能と言ってもいいかもしれない</p><p>舞夏は、何か勘違いしているのよっていうか、あんたたちに散々、変な事を吹き込まれて、頭がおかしくなっちゃっているのよ</p><p>頭がおかしくなっているは、お前の方だ</p><p>そうよ舞夏は返して貰うからねあの子は、あたしの妹よ</p><p>いいや、返さないマナは、もうオレの女だ</p><p>変態中学生をレイプして楽しいのロリコンなわけ</p><p>そういうことじゃないあいつは、もうオレの家族だ吉田マナなんだ</p><p>あんたまで、頭のおかしいことを言わないでよあの子は、白坂舞夏よあたしの妹ですっ</p><p>どこまで行っても平行線だ</p><p>オレたち永遠に噛み合わないな</p><p>オレと雪乃が判り合うことは絶対に無い</p><p>とにかく朝になったらいいえ、遅くても午後までには、白坂家の人間があたしたちを助けに来てくれるわ弁護士の大畑先生があんたたち交渉して下さって多分、身代金とか払うんじゃないの何千万円かそれで、あたしと舞夏は解放されることになるでしょうね</p><p>雪乃は、勝手なスケジュールを妄想している</p><p>そうしたら、もうこの学校には、二度と来ないわそうだ市川のお祖父さんの兄弟が、神戸で会社を経営しているのよあたしと舞夏は、その人を頼って、神戸の学校へ行こうかしら神戸なら、あたしたちのことを知っている人はいないし白坂の名前を名乗らなければ絶対にバレないと思うのよだからあんたとも今日限りよ</p><p>あたし神戸で、いい男を見つけるわあんたよりも格好良くて、ステイタスのある人をケンジとのことは、全部、あたしの勘違いだったからもう、あんな下らない思いはしたくないの今度こそあたしは、初恋をやり直すのよ</p><p>スポーツマンで、格好良くてガッシリした体格の人がいいなあそれで、エッチが上手ければもっといいんだけどさっきの話だけどさ、あたしは別に一人エッチが好きなわけじゃないのよあんたに、散々やられまくっちゃったから身体がうずくのよあたしは、セックスがしたいオナニーじゃなくってね</p><p>風俗嬢にでもなれよ毎日、セックスできるぜ</p><p>冗談白坂家の娘が、そんな真似できるはずがないでしょパパのことが無ければこのまま、この学校に居られたんなら、あんたをセックス・フレンドにしてあげたんだけどね誰にも秘密であたしに忠誠を誓うのなら、一週間に３回ぐらいはセックスさせてあげたのに残念よねあたしたち、今日限りで２度と会わないんだから</p><p>雪乃の中では、そういうことになっているらしい</p><p>だから視聴覚室では、たっぷり犯させてあげる最後だもんね思いっきり、あたしの身体を楽しみなさいよもう、これっきりなんだから</p><p>オレはどうしよう</p><p>こんな馬鹿女本当に、これっきりにするべきか</p><p>オレには何人もの女がいる</p><p>オレは、彼女たちに義務と責任がある</p><p>雪乃みたいな女と関わっているのは他の女たちに対して、失礼なことなんじゃないのか</p><p>オレお前にとって、何なんだろう</p><p>オレはふと、そんなことを雪乃に尋ねてみる</p><p>そんなの決まっているじゃないただのレイプ犯よ</p><p>あたしを騙して、無理矢理、ヴァージンを奪った卑劣なレイプ犯じゃないその後も、何度も何度もあたしを犯して最悪よ、あんた</p><p>うんオレも、そう思う</p><p>あんたにとって、あたしって何なのよ</p><p>うんと憧れの女だったんだけどな</p><p>何よ、そのだったって</p><p>高校の入学式以来、ずっと憧れていてだから、遠藤なんかに持っていかれるのがどうしても嫌でそれでレイプしたオレも、お前が初めてだし</p><p>そうでしょうね最初の頃、あんた下手くそだったもんね</p><p>すっごい勢いで、あたしの身体にしがみついていたわ童貞丸出しでさ</p><p>悪かったな</p><p>悪いわよ怖かったし、痛かったし気持ち悪かったしね</p><p>雪乃は自分の下腹部に手を当てる</p><p>今更、何を言ったってどうしようもないんだけど</p><p>やってしまったことは、どうしようもない</p><p>オレはただ、前に進むしかないんだ</p><p>あんたあたしのことが、好きなんじゃないの</p><p>雪乃が大きな瞳で、オレを見る</p><p>どうだろ嫌いじゃないけれど愛してはいないな</p><p>お前のためには、命は懸けられないもの</p><p>舞夏になら、命懸けになれるっての</p><p>恵美にも</p><p>馬鹿なんじゃないのあたしの方が、いい女なのに</p><p>ここまで来ると、もう笑うしか無かった</p><p>何がおかしいのよ</p><p>いやお前とメグだったら、恵美の方が３倍いい女だっていや、10倍だな</p><p>そんなはずないわよ</p><p>本当だってメグの方が可愛いし、優しいし、頭もいいしオレ、メグと結婚するから</p><p>何言ってるのよ</p><p>お前だって知ってるだろオレたち、婚約したんだから</p><p>あんなの冗談でしょまだ高校一年生よ、あんたたち</p><p>でも、決めたんだあんなにいい嫁さんはいないよ</p><p>本当に、愛しているの</p><p>うん愛しているメグと一生、一緒に居る大好きなんだ</p><p>オレの心に迷いは無い</p><p>舞夏はどうなのよ</p><p>マナは妹だから</p><p>あんたの妹じゃないわ、あたしの妹よ</p><p>オレの女で妹だあいつだって、一生、オレのものだ絶対に離さない誰にもやらない</p><p>香月家のお嬢さんとか、あの克子って女も</p><p>そうだよみんな、オレの女だ一生、付き合っていくそう決心したんだ</p><p>変態欲張り気違いロリコン</p><p>それから、お前は知らないんだろうけれどもう一人、渚って女もいるから</p><p>まだいるの</p><p>うん克子姉と同い年の人で、３歳の女の子のお母さんなんだ</p><p>まさか人妻なの</p><p>違うよ父親はいないというか、誰だか判らないお前のお父さんの白坂創介に、無理矢理売春させられて、強制的に妊娠させられて産まれた子供だから</p><p>だからお前のことも、妊娠させるよ絶対に、オレの子供を産ませてやるから</p><p>嫌よ他のどんなことでもガマンできるけれど、妊娠だけは絶対に嫌</p><p>雪乃が、オレを睨む</p><p>でももう、できていると思うぜお前だけは、避妊しないでガンガン、セックスしちゃっているんだから</p><p>そんなことないわよあたし、運は良いんだから絶対にできてないわよ</p><p>運の良い女の子なら、そもそもレイプなんかされてないだろう</p><p>じゃあ、今度こそ孕ませてやる絶対に</p><p>嫌よ今日、お昼過ぎに解放されたらあたし、すぐに病院に行くから弁護士さんにだけは、レイプされたことを言うわそれで、絶対に秘密を守ってくれる白坂家の掛かり付けの病院に連れてって貰うのよもし、妊娠していた堕ろすわ今ならまだ、妊娠初期だから何とかなると思うのよ</p><p>そんなことを考えていたんだ</p><p>ならお前は、解放しない出産するまで、ずっと監禁する</p><p>そんなの、あんたが決めることじゃないでしょあたしは、お昼過ぎには解放されるわ弁護士の先生の交渉が上手くいくのよそういうスケジュールなのよもう、決まっているの</p><p>それはお前の脳内スケジュールだろう</p><p>もう、何も言うまい</p><p>何を言ってもこいつには、無駄だ</p><p>こんな話を続けているうちに</p><p>オレたちは、視聴覚室へ着いた</p><p>何があるのかしらね</p><p>さあな</p><p>ベッドぐらいあるといいんだけれど</p><p>それでも雪乃は、オレとセックスする気らしい</p><p>というか、セックスはしたいんだな</p><p>本当に根っからの淫乱ビッチなんだ</p><p>開けるぞ</p><p>ドアの鍵を開き中へ</p><p>真っ暗な部屋</p><p>なるほど、遮光カーテンが完全に閉め切られているらしい</p><p>これなら灯りを点けても平気かな</p><p>何か、グリーンのランプが点いている機械がある</p><p>近寄ってみると幅１メートルくらいの四角い機械だった</p><p>何だこれ</p><p>これ演劇部の照明の機械よ</p><p>照明の機械</p><p>ライトの明るさとかを調整する機械よ中学の時に友達が演劇部に居たから、学園祭の時に見たわ</p><p>なるほど操作パネルを見るとＴ－６調光機と書いてある</p><p>ランプの光の下にメモが貼ってある</p><p>吉田くんへ　右端の黒い大きなスイッチを入れること　御名穂</p><p>メモには図も書いてあるその図の通りのスイッチをパチンとオンにすると</p><p>ピカッ</p><p>壁際に立てられたスタンドに取り付けられた舞台用のライトが光る</p><p>その光線は視聴覚室の中央に集まっていた</p><p>そこにあるのは</p><p>監視室で使っているのと同じエア・マット</p><p>エア・マットを照明の光が闇の中から、くっきりと浮き上がらせている</p><p>何か、アダルト・ビデオの撮影現場みたいね</p><p>というかエア・マットの正面に三脚に乗せられた大きなビデオカメラもあるし</p><p>あらマットの上に、何か置いてあるわよ</p><p>それは一冊のファイルだった</p><p>表紙に、またメモが貼ってある</p><p>吉田くんへこのファイル通りに行動すること　御名穂</p><p>何か、ここに書いてある通りにしろってさ</p><p>何でもいいわやってあげるわよ</p><p>雪乃は、マットの上に乗る</p><p>照明の明かりを浴びて少し、興奮しているようだ</p><p>どうせ最後だし今までだって、何度もカメラに撮られているんだから</p><p>雪乃はそう言って、マットの上に四つん這いになった</p><p>マットの弾力性を確かめているらしいが</p><p>ビリビリに裂けた制服で、下着を付けていないから</p><p>オレからは、裸のお尻が丸見えだ</p><p>割れ目も肛門もはっきり見える</p><p>で何をすればいいの</p><p>雪乃がオレに尋ねるからオレは、急いでファイルを開ける</p><p>中を読んで</p><p>雪乃マットの脇に、男物のYシャツがあるだろ</p><p>あ、あるわね</p><p>１回全部脱いでそのシャツだけ羽織って</p><p>Yシャツだけ着るの</p><p>えっと、ここに書いてあるんだけど男のセックスフレンドの家に遊びに来て、セックスした後に男のYシャツを借りて羽織っている感じだってさ</p><p>ミナホ姉さんも注文が細かいな</p><p>雪乃が服を脱ぎ始める</p><p>とビデオカメラの電源が勝手に入る</p><p>赤いランプが点いているから録画状態になっているな</p><p>カメラのレンズが自動的にズームしたりカメラそのものも、細かく上下左右に角度を変えている</p><p>ミナホ姉さんが、遠隔操作でカメラを動かしているんだ</p><p>ふふふストリップしてあげる好きなんでしょ、そういうのが</p><p>雪乃は笑って、踊るように服を脱いでいった</p><p>相変わらず良い身体をしている</p><p>胸の大きさで比べたら、</p><p>爆乳克子姉</p><p>巨乳渚</p><p>豊乳寧さん</p><p>美乳雪乃←ココ</p><p>良乳みすず</p><p>並乳メグ</p><p>控乳マナ</p><p>貧乳ミナホ姉さん</p><p>無乳ミッチィ</p><p>（マルゴさんは高身長な上に体格が違いすぎて、比較しようが無い）</p><p>だけど、十六歳の高校一年生としては、大きい方だと思う</p><p>形もいいし</p><p>ピンクの乳首が、興奮してビッと尖っている</p><p>あんたあたしのおっぱい好きなの</p><p>そうよね、いつも眼をギラつかせてペロペロ舐めているもんね</p><p>下も引き裂かれたスカートを脱げば、丸裸だ</p><p>陰毛を剃られて、つるつるになった下腹部</p><p>明るい緑色に浮かび上がった吉田のタトゥ</p><p>割れ目から愛液が染み出していて、ライトの光に反射して光っている</p><p>はい、サービスはここまでよ</p><p>雪乃は、サッと大きめの男性用のYシャツを羽織った</p><p>何だ、このシャツ生地が薄くて、透け透けだ</p><p>桜色の乳首が透けて見える</p><p>いや、勃起した乳首が布地の下から、自己主張している</p><p>ただの裸より、よっぽどいやらしい格好だ</p><p>で、これからあたしはどうすればいいわけ</p><p>雪乃はエア・マットの上にぺたりと座り込んだ</p><p>周囲からの照明光を浴び雪乃の肉体が輝いている</p><p>オレは、ファイルの次のページをめくる</p><p>ここから、インタヴュー・シーンの撮影だってさ</p><p>インタヴュー</p><p>アダルトビデオとかで、よくあるんだよ最初に、女優さんにインタヴューするっていうのが</p><p>ああ、やっぱりそういう設定なのね</p><p>雪乃は、ニッと笑った</p><p>いいわよ、何でも聞いて</p><p>ノリノリだな、こいつ</p><p>じゃあ、いくぜオレじゃなくて、カメラを見ろよ</p><p>そっか、撮影しているんだものね</p><p>雪乃は、カメラに向かって微笑む</p><p>馬鹿で淫乱</p><p>ホント救いようがないな、こいつ</p><p>まだ早く質問しなさいよ</p><p>オレはミナホ姉さんのファイルにある項目を読んでいく</p><p>あなたの名前は</p><p>白坂雪乃です</p><p>年齢は</p><p>この間、十六歳になりました高校一年生です</p><p>あなたは処女ですか</p><p>知ってるくせに</p><p>いいえ、違いますあたしは、処女ではありませんっ</p><p>えっと３人です</p><p>それから雪乃は探るように、オレの顔を見る</p><p>あんたは、知っているかどうか判らないけれどさあたし、援助交際させられて、オジサン二人とエッチしているんだよね夜の公園の公衆トイレでさどっちの人にも中出しされたからもし、あたしが今、妊娠しているとしてもさあんたの子供じゃなくて、そのオジサンたちの子かもしれないわよ</p><p>お前は、知らなかったみたいだけどそのオッサンは、二人ともオレだ</p><p>嘘よだって、二人連続で何回も出されたわよ</p><p>うん大変だった</p><p>何よ、それ本当にあんただったのあれ</p><p>そうだだから、安心しろお前の中に突っ込まれたチンコは、世界中探してもオレのチンコだけだお前の子宮に中出ししたのも、オレの精液だけだというわけでもし、お前が妊娠しているとしたら、それは確実にオレの子だからよろしくな</p><p>よろしくって何よ</p><p>元気な赤ん坊を産んでくれ</p><p>嫌よ絶対に嫌</p><p>雪乃が、マットの上でジタバタと身体を揺する</p><p>ほらインタヴューに戻るぞ</p><p>オレは、次の項目を読み上げる</p><p>オナニーとセックスでは、どちらが好きですか</p><p>セックスよ</p><p>雪乃は即答した</p><p>それにしては、オナニーばっかりやっていたんだろ</p><p>それは相手がいなかったからよそれで、一人でやってたんだけど自分の指じゃ、もうそんなに気持ち良くなれないのよ届かないのよ、あそこに</p><p>どこにだよ</p><p>子宮よ子宮の入り口のところ男の人のオチンチンでないとあたしの指じゃあ、気持ちいい場所に届かないのよ</p><p>大人の玩具とか買えばいいじゃないかバイブとか最近は、ネットで注文できるらしいぜ</p><p>嫌よ白坂の家の娘が、そんなはしたないことできるわけないじゃないっていうか</p><p>化粧品の瓶とか試しに入れてみたんだけど、やっぱり違うのよ男の人のオチンチンの方が気持ちいいの肌と肌が張り付くような感じであたしの中の気持ちいいところをキュッキュッて擦ってくれるのよそれから</p><p>雪乃が興奮した眼で、カメラに語る</p><p>お腹の中にね精液をピューッて出されるのが気持ちいいのよ熱いお湯を、身体の一番深い場所に注がれたみたいな感じなのゾクゾクして気持ちいいの</p><p>淫乱</p><p>何よあんたのせいで、こんな身体になっちゃったんじゃない</p><p>いや元々の素質だろ</p><p>違うわよあんたのせいよ</p><p>男のチンコなら誰のでも、どんなやつのでもいいんだろ</p><p>オレは思わず、そう叫んでいた</p><p>こいつは多分、オレと離れたら、すぐに別の男を作る</p><p>そして、セックス浸けの生活をする</p><p>何人も男を代えて色んな男の精液を身体に受けるんだろう</p><p>そういう淫乱なメス犬なんだ</p><p>どうなのかしらね判らないわよ</p><p>雪乃はそう答えた</p><p>あんたの話が本当ならあたしは、あんたのしか受け入れたことが無いんだしもしかして、あんたのオチンチンとだけ、物凄く相性が良くて他の人とでは、あんたとする時ほど気持ち良くないのかもしれないし</p><p>雪乃がYシャツの前をはだける</p><p>ね、もういいでしょインタヴューなんて、もう止めて</p><p>そして、オレの前に大きく開脚した</p><p>あたし欲しいのよさっきから、ずっと待っているんだから</p><p>雪乃は自分の指で、ヴァギナを開いた</p><p>とろーりと、愛液が滴っている</p><p>犯して早く、あたしを犯しなさいよ</p><p>うーん今の学校でもＴ－６調光機とか使っているのだろうか</p><p>私の時でも、すでに古すぎる機械だったけれど</p><p>体育館とかでも、そんなにアンペアの使えないところが多いだろうから</p><p>五年くらい前に見たこと</p><p>今ぐらいの季節</p><p>川の堤防の横の道で、お天気雨がパラパラと降っている中</p><p>自転車に乗った十七歳ぐらいの髪の長い女の子が</p><p>ぽろぽろと涙を零して泣きながら</p><p>サクラ大戦の歌を泣き声で唄って</p><p>走り去って行った</p><p>はっしーれぇぇ、こおそくのぉぉ、てぇいこぉくかげきだん</p><p>何があったか知らないが</p><p>いや、きっと悲しいことがあったんだと思うけれど</p><p>なぜに、サクラ大戦</p><p>サクラ大戦といえば、十年くらい前に、高校の時の後輩が結婚したばかりなのに、突然離婚したというので心配になって、何人かで様子を見に行ったら</p><p>結婚して、新居として広い部屋に引っ越したばかりなのに奥さんの荷物だけなくなっていて、やたら閑散とした雰囲気の部屋の中で</p><p>その後輩が、なぜか一人でサクラ大戦をやっていました</p><p>何やっているの</p><p>いや他にやることもないので</p><p>えっとだからって、なぜサクラ大戦</p><p>その後輩は、奥さんと三年付き合って結婚したのですが、結婚して二ヶ月で奥さんがホームシックにかかり</p><p>ある日仕事から帰ったら、奥さんの荷物だけ全て運び出されて、離婚届が置いてあったそうです</p><p>それから、しばらくしてその後輩に会った時に、</p><p>どう、最近はどうしているの</p><p>あ、オレ、ミニ四駆に今、ハマッてます</p><p>ミニ四駆</p><p>ええ、今、またブームなんで</p><p>でも、それってどこで走らせるの大会とかに出るわけ</p><p>いえ成人用の大会って無いんですよ</p><p>じゃあ、ミニ四駆作っても走らせるところが無いじゃんか</p><p>だから、コース買いました</p><p>コースを買った</p><p>ほら、オレの部屋、今、がらんと広くなったんで空いたスペースを埋めるためにも、ミニ四駆のサーキットを作るしかないかなと</p><p>その後、彼がどうなったかは誰も知りません</p><p>187．そして朝がくる</p><p>あたしあんたみたいな男は、大嫌い格好悪いし、キモいし一緒に歩いているのを人に見られるのも嫌よ</p><p>照明のライトに照らされた雪乃はオレを見て、淫靡に微笑む</p><p>でもあんたのセックスだけは、好きあんた、絶対にあたしの身体に傷を付ける様なメチャクチャなことはしないし一生懸命だしあたしに、命令したりしないしね</p><p>ホント誰にも秘密にしてくれるっていうのならセックス・フレンドになってもいいって思ったわよあたしがシタくなった時に、呼び出してセックスするそんな関係もいいかなってでも、もうダメね</p><p>雪乃の顔が、曇る</p><p>あたしもう、この学校には居られないもの本当に神戸に行くかどうかは判らないけれど少なくとも、あんたとは二度と会わないわ今回の事に関わった人とは、一生会わない舞夏にも、会わせないからね</p><p>雪乃はまた、勝手なことを言う</p><p>恵美は、あんたにあげるわ別に、あんな子あたしは、元々どうでも良かったのよ</p><p>嘘だ</p><p>雪乃とメグはお互いに、コンプレックスを抱き合っている</p><p>その代わり舞夏は返してあの子はあたしの大切な妹なんだから</p><p>お前には渡さないよ</p><p>ふんいいわよなら、あんたには頼まないから弁護士の大畑先生にお任せするわどうなっても知らないからね</p><p>ああ構わないよ</p><p>そんなレベルの覚悟は、とっくにできている</p><p>あたしのことは言わなくていいからね</p><p>あたしがあんたに何度もレイプされたことはもういいから許してあげるわ</p><p>オレのことは全部忘れて新しい学校で、新しい彼氏とやり直すんだもんな</p><p>オレは皮肉を込めて、そう言った</p><p>忘れないわ</p><p>覚えているわよあんたのことは一生、忘れないでいてあげる</p><p>だからホントに、これで最後にしましょうこれが、最後のセックスだからね</p><p>雪乃は勝手に、そう決めているけれど</p><p>オレは、どうなんだろう</p><p>他にたくさんの愛すべき女たちがいる、今</p><p>オレは、それでも雪乃との関係を続けたいのだろうか</p><p>ほらあんたも脱いで、こっちにいらっしゃいよ早くしないと、朝になっちゃうわよ</p><p>雪乃が、笑ってオレを誘う</p><p>見て今はまだ、あんたしか知らない身体よあんたの精液を散々、呑まされたのよねここで</p><p>大きく開脚する雪乃</p><p>濡れたヴァギナが、くぱぁと開いている</p><p>オレしか抱いたことのない肉体</p><p>ほら、今更恥ずかしがる間柄でもないでしょ</p><p>オレたちは</p><p>ろくに話したことも無い</p><p>お互いの趣味も何に興味があるのかも知らない</p><p>考え方も、生き方も違う</p><p>何一つ噛み合っていない</p><p>そんなオレたちが、唯一、してきたことが</p><p>セックスだ</p><p>オレたち最初から最後まで、結局、セックスしかしてきていない</p><p>オレは服を脱いだ</p><p>雪乃の前で、裸になる</p><p>ペニスはすでに勃起していた</p><p>あらためて見ると大きいのねこんなのが、あたしの中に入るんだフフッ指じゃあ、満足できないのも当然ね</p><p>雪乃は、満面の笑みでオレのペニスを見ている</p><p>それから、カメラを見て</p><p>ねこれ、録画しているのよね</p><p>さあ、オレは知らないよ</p><p>きっとしているわよあの先生、そういう人だもの</p><p>ていうか今も、この部屋の様子を見ていると思うよ</p><p>雪乃は、カメラのレンズの方を見る</p><p>ねあんたから、先生に頼んで欲しいんだけどさ</p><p>雪乃がニッと笑う</p><p>今撮っているビデオコピーして貰えないかしら</p><p>コピー</p><p>自分のセックスしているところ見てみたいのよ</p><p>そんなの見たいのかよ</p><p>えー、興味無いあたし、今、どんなエッチな顔をしているんだろうすっごい興味があるわ</p><p>判ったなら、頼んでやるよ</p><p>あ、あんたの顔とかは映ってなくていいからねあたしのセックスしている時の顔と身体だけ映っていればいいんだから</p><p>雪乃はカメラの前で、色々とポーズする</p><p>十六歳の人生で一番綺麗な時の裸を、こうやって残しておくのも悪くないと思うのよ</p><p>本当にこいつは</p><p>自分しかないんだな</p><p>自分だけにしか、興味が無い女なんだ</p><p>何なら処女喪失の時のビデオから、貰って来てやろうか</p><p>あれはいいわよあんなの、痛いだけだったし屈辱的だったしあんたにあげるわ</p><p>オレに</p><p>そうよあんたのオナニーする時に使ったらいいんじゃないどうせ、あんたみたい男すぐに、恵美や香月家のお嬢さんたちからも捨てられるんでしょうし一人で寂しくなったら、あたしのビデオを観て一人エッチなさいよ使わせてあげるあ、他の男に見せるのは無しにしてよ</p><p>そう言って、雪乃はケラケラと笑った</p><p>あんたさ勘違いしちゃダメよ今のあんたは、いわゆるモテ期が来ているだけなのよみんな、何か、変な錯覚を起こして、それであんたと付き合ってくれているだけなんだからねすぐに、みんな気付くわよあんたなんてつまらない、ごくありふれた普通の高校生だってこと</p><p>ま、いいわこっちにいらっしゃい</p><p>何してるのよ女を待たせないでよ夜は短いのよ</p><p>オレはエア・マットの雪乃の前に、立つ</p><p>ね舐めて欲しいこれ</p><p>雪乃が、オレの勃起を指差して見上げる</p><p>舐めたいのかよ、お前</p><p>オレが、そう尋ねると雪乃は</p><p>うん、舐めたい</p><p>雪乃の手がオレのペニスに触れる</p><p>こんなの汚いし、変な味がするのにすっごい嫌なのにそれなのに、一人エッチしてる時に、ずっと思い出していたのよあんたのこれを舐めさせられた時のこと</p><p>雪乃が、ゴクリと唾を飲み込む</p><p>とっても屈辱的でとっても可哀想なんだろうなあ、今のあたし</p><p>雪乃は片手でオレのペニスを持ったまま、カメラに向かって微笑む</p><p>白坂雪乃これから、オチンチンをおしゃぶりしまーす</p><p>あうんっ</p><p>雪乃のぷっくりとした唇がオレの亀頭を包み込む</p><p>雪乃は、満足そうに笑いながらオレの亀頭をペロペロと舌で舐めた</p><p>うんこの味この匂い癖になるわ</p><p>ちゅぱちゅぱと唾をペニスに擦り付けていく</p><p>口の中でね覚えちゃっているのあんたのオチンチンの形とか舌触りとかさ</p><p>あたし絶対にエッチな顔をしているわああんっ、見たいなあたし、どんな顔で舐めているんだろ</p><p>雪乃は、カメラの前でフェラチオしている自分に欲情している</p><p>何ていやらしいんだ</p><p>十六歳の少女は淫乱なメス犬の顔をしている</p><p>ね呑むのは、二回目より後でいいよね</p><p>二回目</p><p>一回目は、お腹の中に欲しいの二回目の精液は、お口で呑んで上げるからねえ</p><p>お前何回、するつもりだよ</p><p>いつも、一回じゃ満足しないくせに</p><p>そりゃ確かにそうだったけどさ</p><p>いつもいつも三回も、四回も、あたしの中に射精しているじゃない</p><p>最後だからいいわよ何回したって</p><p>お前がしたいんだろ</p><p>雪乃は、クククと笑い出す</p><p>ええ、そうよあたしがしたいのあんたの精液で、お腹の中、いっぱいになりたいくたくたになるまで、徹底的にセックスしたいの</p><p>精液浸けになりたいのかよ</p><p>うんっそれいいわねっ精液浸けにしてよさ、早く</p><p>その雪乃の反応でようやく、オレにも理解できた</p><p>こいつ</p><p>口では、何も心配していないようなことを言っていたけれど</p><p>オレに対しては無理して、平気なフリをしてみせているけれど</p><p>やっぱり、雪乃も内心は、不安でいっぱいなんだ</p><p>自分の今後のことについて</p><p>だからセックスに逃げ込もうとしている</p><p>セックスの快感に何もかも忘れ去ろうとしているんだ</p><p>ならカメラに繋がっているところが、はっきり映るようしてやろうぜ</p><p>それ、いいわねどうやってするの</p><p>ほら雪乃は乗ってきた</p><p>セックスだけが雪乃を恐怖から解放してくれる</p><p>だからいつもの何倍も、雪乃は淫乱になる</p><p>セックス好きのメス犬に</p><p>その前に、お前のおっぱいを触らせろよ今日はまだ触ってないんだぜ</p><p>いいわよ、ほら好きにしてよ</p><p>オレは雪乃の形の良いおっぱいを楽しむ</p><p>柔らかさと弾力を手で揉んで楽しむ</p><p>尖っている乳首を舌で舐める</p><p>あんっそれいいわ吸ってチュウチュウ吸って欲しいの</p><p>オレはリクエスト通り、乳首を吸う</p><p>あはぁんあんたに、そうされるの好きなの気持ちいいのいいわ、次はペロペロして</p><p>オレは桜色の乳首を舌先で転がした</p><p>やっぱり、いいなぁ自分で触るよりも、全然いい</p><p>雪乃は、紅潮した顔でオレを見ている</p><p>あんたの触り方とか舐め方とか丁寧だしあんたみたいな男、他の学校へ行っても見つかるのかな</p><p>オレの頬を撫でながら、そんなことを言う</p><p>どうしてもセックスしたくなったら、こっそりこの街に帰って来ようかなそれで、あんたとセックスするの</p><p>また、勝手な妄想を開始している</p><p>ダメねあたし、性欲が強い方だと思うからあんたとなら、毎日したいもの</p><p>そしてM字に脚を開く</p><p>ほらこっちも触って</p><p>オレは雪乃の陰部に手を伸ばす</p><p>クリトリスが大きくなって顔を出していた</p><p>ここをねクリクリッて、して</p><p>言われるとおり指の腹で、押し潰すようにクリトリスを刺激する</p><p>あふっんっ上手いわとっても、いいよぉぉ</p><p>また、じんわりと愛液が滴ってくる</p><p>ね、中に指を入れて</p><p>雪乃が愛撫をねだる</p><p>オレはとろとろの女性器に、人差し指を差し入れた</p><p>んっあっそこそこで指を上に押し当ててもう少し、先よそうあああっそこが気持ちいいのグリグリしてそうよあんっいいわ</p><p>ほんの少し前まで処女だった十六歳</p><p>元々、淫乱な血が流れているのかもしれないが</p><p>目覚めさせたのはオレだ</p><p>こいつオレがいなくなったら、どうなっちゃうんだろう</p><p>肉体の快楽だけを求めて、色んな男に次々と身を任せていくのか</p><p>ホンモノの淫乱クソ・ビッチになってしまうのか</p><p>あああっホントはね、そこのもうちょっと上上のところを突いて欲しいのでも、指じゃ届かないでしょオチンチンがオチンチンが欲しいのだって、そこ、あんたのオチンチンでないと、グリグリ擦れないんだもの</p><p>雪乃が妖しい眼で、オレを求める</p><p>来て挿れて犯してよまた、犯して欲しいの犯されたい</p><p>その前にキスしようぜ</p><p>キスはダメよ</p><p>あたしあんたにレイプされたいんだものキスしたらレイプじゃなくなっちゃうじゃない</p><p>そんなことないさオレが無理矢理するんだから</p><p>雪乃は、ニッと微笑んだ</p><p>そうね無理矢理なら、いいかも</p><p>オレは雪乃の唇に、むしゃぶりつく</p><p>無理矢理ならいいって、自分で言ったくせに、</p><p>雪乃は、自分から舌を絡めてきた</p><p>舌と舌が重なり合う</p><p>早くあたしの中に入って来てよ繋がりたいの</p><p>オレは、キスしたまま右手でペニスを、雪乃の膣口に押し当てる</p><p>うふふ硬いのきたぁ</p><p>雪乃の身体がオレを受け入れようと、開かれていく</p><p>一気にズンッて来てぇぇ</p><p>柔肉と愛液を押しのけるように</p><p>張り詰めた亀頭を、雪乃の胎内に潜り込ませる</p><p>グニュゥゥゥ</p><p>熱い愛液が、オレのペニスの茎に絡みついて根元で、ぽたぽたと滴り垂れる</p><p>雪乃の膣は完全にできあがっていた</p><p>とろとろで、ぐちょぐちょでオレを締め付ける</p><p>もっと奥まで奥まで突いてぇぇ</p><p>子宮口を亀頭で押しあげるッ</p><p>ああんっ奥に当たっているぅぅあんたのがあたしの一番奥にキスしているのぉぉうふふふっ感じる感じるよぉぉ</p><p>男女の性交を悦ぶ、雪乃</p><p>うっとりとした顔でオレを見ている</p><p>オレがキスしたらまた、オレの口内に舌を入れて来る</p><p>上と下、両方で絡み合う交わり合う</p><p>うんッうんッ</p><p>雪乃は、肛門に力を入れてキュッと締める</p><p>だから、肛門と八の字の筋肉で繋がった膣口もキュッと締まる</p><p>ああいいぞ、雪乃</p><p>雪乃は、満足そうな顔で笑っていた</p><p>ぴったりなのよねあんたのが</p><p>あたしの中にぴったり収まっているの何でだろうね</p><p>そんなの判らないよ</p><p>あんたとしかセックスしていないからあんたのオチンチンの形になっちゃっているのかな</p><p>それとも身体の相性がいいのかな、あたしたち</p><p>そんなこと、考えたことないや</p><p>あんたは、そうなんだあたしは、よく考えるよ</p><p>オレのペニスを、胎内の一番奥まで受け入れたまま雪乃は言った</p><p>だって一人エッチしている時って、ホントにいつもあんたのことばっかり思い出してたものこのオチンチンの大きさと感触と</p><p>動いてよいつも、みたいに</p><p>いつも</p><p>オレと雪乃はそんなに肌を交わしていたっけ</p><p>ほら、いつもみたいにズンズンて、犯してぇぇ</p><p>オレはゆっくりと、腰を動かす</p><p>そうこの感じいいよぉぉ犯されてるあたし、犯されてるよぉぉ</p><p>雪乃が、カメラの方を見る</p><p>あたし今、レイプされてまぁすまた、犯されてるセックスしちゃっているのぉぉぉ</p><p>あああっそうよさっき教えたところそこを擦ってオチンチンを突き上げるみたいにしてそうよああっあんっいいよ、そこっヤミツキになるぅぅああああっやっぱり、オチンチンの方がいいっあんたのオチンチンじゃないと、届かないのあああんっ、気持ちいい</p><p>雪乃の身体がじんわりと汗ばんでくる</p><p>汗と愛液の匂い</p><p>甘いミルクのような少女の性臭が</p><p>オレをさらに刺激する</p><p>あああ雪乃雪乃ぉぉっ</p><p>オレは、激しく腰を突き上げるッ</p><p>いいよぉぉそれ、いいああたし、もうイキそうねぇいいあたし、先にイッちゃってもいい</p><p>イケよほらっ、雪乃</p><p>ああんっあたしのイクところ撮っているんだよね記録されちゃっているんだよね</p><p>そうだよほらっ</p><p>オレは、さらに腰を突き動かす</p><p>高校一年生の少女の肉体がオレの突き込みに合わせて、ゆさゆさと揺れている</p><p>可愛い美乳が踊るように転がる</p><p>もうすぐすぐなの見ていてあたしのイクところ見ていてぇぇ</p><p>雪乃が、下からオレを見上げてそう言う</p><p>カメラの方を向けよ記録するんだろ</p><p>バカァァあんたに見られないと、気持ち良くなれないじゃないっ</p><p>見ていてよぉぉあたしのイクところあんたに、見られながらじゃないとダメなのよぉぅあたしぃぃ</p><p>雪乃の身体に熱い波が、押し寄せる</p><p>あああクるよぉぉぉキちゃう見てて、見てて、見ててぇぇ</p><p>見てるぞ、雪乃</p><p>雪乃が跳ぶ</p><p>イ、イクぅぅッイクのぉぉイッちゃってるのぉぉ</p><p>大きく眼を開いて歓喜の顔をオレに晒す</p><p>見られてるぅぅこんな男にぃぃあたしの一番恥ずかしい顔見られてるよぉぉぉぅあっあああっ気持ちいいぃぃぃ</p><p>雪乃、オレもで、出るぅぅ</p><p>出してぇぇあたしの中で射精してぇぇ</p><p>腰骨からペニスに熱い塊が昇ってくる</p><p>見せてぇぇ、あんたがあたしに射精する顔見たいのぉぉあたしの中に、お漏らししてぇぇぇぇ</p><p>出るッッ</p><p>白い熱汁が噴き上がるッ</p><p>どぉっぷ</p><p>どぉぷっぷっ</p><p>どぉぷどぉぷ</p><p>胎内に男の汁の拡がりを感じる、雪乃</p><p>ああっびゅって入って来たよおっ飛び込んできたのぉぉあたしの子宮子宮の中に入ってるまた、精液出されてるよぉぉぉ</p><p>雪乃はもう、カメラを気にしていない</p><p>いいのこれ好きなのっ精液の熱いのが拡がっていくの好きぃぃッ</p><p>雪乃はオレの顔を見て叫ぶ</p><p>オレも雪乃を見ている</p><p>射精するオレと受精する雪乃</p><p>お互いの存在を感じ合ってセックスのクライマックスの悦びを分かち合っている</p><p>あんたの精液いつも、とっても熱くって好き射精されるの、好きになっちゃったのぉぉ</p><p>身体をビクビク痙攣させながら雪乃が、オレのペニスを絞り上げる</p><p>ああ子宮がゴクゴク呑んでるあんたの精液呑んでる</p><p>ああああ</p><p>全部出し切ってオレは、雪乃の上に脱力した</p><p>温かく火照った柔らかい胸に顔を埋める</p><p>うふふお疲れ様</p><p>雪乃が、オレを見て笑っている</p><p>ね</p><p>どちらからということもなく再び、唇を合わせた</p><p>舌を絡める</p><p>唾液を交換する</p><p>雪乃が、オレの背中に手を廻して</p><p>オレの脱力した身体を抱き締めた</p><p>オレも雪乃を抱き締める</p><p>いっぱい出た</p><p>しばらくして、雪乃がオレに尋ねた</p><p>さあどうだろ</p><p>いっぱい出てたわよお腹の底が、カッと熱くなったんだから乳首舐めて</p><p>身体がまだ敏感になっているのペロペロして欲しいのよ</p><p>オレは雪乃と繋がったまま、また雪乃の乳首を舌で責める</p><p>あんっ気持ちいいあたし香月のお嬢様があんたにべったりな理由、判ったわ</p><p>舐めるの続けてよ</p><p>オレは、逆の乳首も舐める</p><p>男の精を受けとめた、雪乃の肉体は火照っていて、触り心地が良い</p><p>おっぱいも張り詰めているし乳首もビンビンに勃起している</p><p>だってさあんた、セックスだけはいいんだものあの人が、あんたのこと手放したくないって言うの、判るわよ</p><p>雪乃には人の心のことは理解できない</p><p>こいつには自分の感覚だけが、全てだ</p><p>セックスでしか、オレを評価できない</p><p>あたしも残念に思うわこれで最後だなんて</p><p>そしてそのセックスでの快楽よりも</p><p>さらに、雪乃自身のプライドの方が大切なのだ</p><p>仕方ないわよねあたしは、白坂雪乃あんたとは違うんだから</p><p>オレは雪乃の中からペニスを引き抜こうとする</p><p>待ってどうせなら、これもカメラに撮っておきましょうよ</p><p>雪乃はオレとの結合点を、カメラによく見えるように腰を浮かせる</p><p>いいわよ抜いて</p><p>じゅるるると半立ちの勃起を引き抜く</p><p>雪乃のヴァギナからオレの亀頭の先に愛液が糸が引く</p><p>白濁液が、とろろろっと割れ目から溢れる</p><p>うふふ垂れてるちゃんと撮っているわよね</p><p>カメラのレンズがジーッと回転しているズームしているんだ</p><p>おそらく、雪乃の股間をアップで捉えている</p><p>まだ、できるでしょ舐めてあげるから、こっちに来て</p><p>雪乃がオレのペニスを手に取る</p><p>うわっベタベタね</p><p>愛液と精液に塗れた陰茎をペロッと舐め上げる</p><p>でも美味しいわ</p><p>あんたの精液の味すっかり覚えちゃったから苦くて変な味だけどでも、これ好き</p><p>ちゅぱちゅぱと亀頭をしゃぶる、雪乃</p><p>これって、あんただけの味なの男の人によっては、違う味がするのかしらね</p><p>さあな他人の精液とか、よく知らないし</p><p>雪乃は、クスクスと笑う</p><p>それもそうよねホモじゃあるまいしさ知ってるはずがないか</p><p>舌でカリの下をチロチロと舐めていく</p><p>でも精液が、甘かったり、塩辛かったりしたら何か嫌よねやっぱり、これは苦いから美味しいんだと思うの</p><p>いやそもそも</p><p>美味しいっていう感覚が、すでにおかしいんじゃ</p><p>ね次は、どうするどんな風にあたしを犯したい最後だもの何でもするわよ、あたし</p><p>雪乃は、眼をキラキラさせてそう言った</p><p>オレには、この女は手に負えない</p><p>我が儘すぎるし何でも自分中心に考えすぎるし</p><p>欲望と快感に対して、弱すぎる</p><p>後ろからするそれとも、立ったまましようか前に、シャワーを浴びながらしたでしょ犯されている自分を鏡で見ながらのセックスって、すっごく興奮したわどこかに、全身が映る鏡はないかしら最後に、また、ああいうセックスがしたいわ</p><p>ホント</p><p>オレのことなんて、少しも気にしない考えない</p><p>自分の欲望だけをこちらに、押しつけてくる</p><p>残念だけど、そろそろ時間よ</p><p>突然視聴覚室のドアが開いた</p><p>もう、朝だから</p><p>廊下の外は朝の光に満ちていた</p><p>雪乃さんの楽しい夜は、これで終わりなの</p><p>ミナホ姉さんの後ろからメグとマナが現れる</p><p>メグは陸上部のトレーニングウェアを着ていた</p><p>マナはぴっちりとしたTシャツに、ミニスカート姿だ</p><p>二人とも不機嫌そうな顔で、こっちを見ている</p><p>さあ二人で、吉田くんに朝を見せてあげなさい</p><p>ミナホ姉さんの声にメグとマナが視聴覚室の中へ入ってくる</p><p>左右に分かれて、遮光カーテンをサーッと開いた</p><p>朝だ</p><p>窓の外には朝の光景が広がっていた</p><p>太陽が東の空からオレンジ色の光線を投げ掛けている</p><p>校庭の影は淡いブルーだ</p><p>いつの間にか学校に、朝が来ていた</p><p>ヨシくん、もう朝だよ</p><p>だから今度は、あたしたちの番だよねっ</p><p>二人の美少女が</p><p>オレの前にスッと立つ</p><p>私の昔の知り合いのイベント屋さんで、元役者さんで劇場の仕事をしている人がいたのですが</p><p>その人が、日本に巡業公演に来た中国の劇団の若い女優さんと、デキてしまいまして</p><p>中国という国はプロの俳優さんは全員、国立の演劇大学を卒業した人で、身分は公務員なんですある意味、エリートなんですその代わり、国や政府を批判するような言動は、絶対にできませんが</p><p>そういう階級の女優さんとデキてしまいまして結局、結婚して、その人は奥さんに付いて中国へ行きました日本人夫ですね</p><p>私が当時、知っていたのは、そこまでだったんですけれど</p><p>その後、その人と親しかった人にバッタリ会った時に</p><p>知ってる＊＊＊ちゃん、中国で今、俳優やっているんだってさ</p><p>え俳優で喰えなかったから、イベント屋をやっていたはずなのに</p><p>それがさ中国のテレビでドラマとかに出ているらしいよ日本人役でちゃんと日本語を喋る日本人だから、すごいいっぱい仕事があるんだって</p><p>はあ向こうにも、外タレ需要ってあるんだ</p><p>日本人のビジネスマン役とかなのかな</p><p>それがさ、日本兵専門なんだって</p><p>に、日本兵</p><p>ほら、中国の戦時中とかのテレビドラマでさ中国人に酷いことをする、日本兵の役を専門でやっているんだって中国人の俳優さんは、やりたがらないから、そういうのいや、マジで日本語を喋って、酷いことをいっぱいするから、すっごい向こうのプロデューサーに喜ばれているんだって</p><p>それでさもう、二、三人、誰か中国へ来ないかって、オレんとこに電話があったんだよギャラは、日本と比べたら安いらしいけれど向こうのレベルでは破格らしいよ＊＊＊ちゃんが日本人の将校の役をやるから、手下の軍曹とかそういう役ができる日本人が欲しいんだって</p><p>国辱っていうか売国奴っていうか</p><p>意外と身近にいるみたいです</p><p>その後、その人がどうなったかは誰も知りません</p><p>188．吉田くんの力</p><p>朝の光を浴びながらメグが心配そうな顔で、オレを見ている</p><p>あたしずっと見ていたよヨシくんと雪乃のセックス</p><p>うんきっと、そうだろうとは思っていた</p><p>このカメラの映像は監視室に中継されていたんだろうし</p><p>ね、ヨシくんどうして、ヨシくんは雪乃とはそんなに親しげにエッチできるの</p><p>親しげかオレと雪乃何か、文句言いあったり、罵り合ったりしていたけど</p><p>だってあたしには、文句を言ったり、罵ったりしてくれないじゃない</p><p>だってそれはオレ、メグには何の文句も無いから罵らなきゃいけないことなんて一つも無いし</p><p>あたしには、不満が無いって言うの</p><p>メグが辛そうな顔で、オレに尋ねる</p><p>うん無いこれっぽっちも、無い</p><p>あるわけがない</p><p>そんなはずないわよあたし全然、良い子じゃないじゃない</p><p>何言ってるんだよメグ</p><p>とにかく、何かがこじれている</p><p>メグは、すっごく可愛いし、優しいし、頭も良いしメグが良い子じゃなかったら、誰が良い子なんだよ</p><p>あたし悪い子だよ嫉妬深いし狡いところもあるし</p><p>そんなのみんな同じだよそんなの人間なら、普通に持っている欠点だろ</p><p>それに雪乃より、綺麗じゃないし</p><p>メグが、また雪乃に対するコンプレックスを露わにする</p><p>馬鹿なこと言うなッ</p><p>オレは怒鳴った</p><p>そりゃ、雪乃は確かに美人の方に入るんだろうけどさメグだって、みんなが振り返るような美人なんだぜそれに</p><p>メグの切れ長の眼が、オレを見つめる</p><p>メグの綺麗さはすっごく、メグらしいんだよ</p><p>あたしらしい</p><p>メグの良いところ何をするにしても丁寧でいつも、人に気を遣って優しくて繊細でそういうメグらしさが、メグの姿形に出ているんだよ一生懸命で清楚な美しさなんだ</p><p>メグが息を呑む</p><p>メグの心の綺麗さがさちゃんと、外面に現れているんだオレ、好きだよメグの顔も、身体も</p><p>当たり前じゃないか</p><p>そう答えたオレにミナホ姉さんは、言った</p><p>吉田くんあなたは、女の子の気持ちがよく判っていないみたいだから教えてあげるけれど女の子はね、男の子になるべく言葉で表現して貰いたいのよ</p><p>言葉で</p><p>そうよ心の中で思っているだけでは、ダメなの恵美のことを綺麗だなって感じた瞬間があったら、すぐに言葉にして伝えてあげなさい</p><p>オレが心の中で思っているだけじゃ、相手に伝わらないもんな</p><p>オレは改めて、メグを見る</p><p>陸上部のトレーニング・ウェアを着たメグ</p><p>すらっとしたモデル体型の身体のラインが綺麗だと思う</p><p>ただ整っているだけでなく、知性的な顔も美しいと思う</p><p>うん本当に、メグは美しい</p><p>ヨ、ヨシくん</p><p>メグは照れて赤くなる</p><p>他に何か、恵美に言い残していることは無い</p><p>言い残していることって</p><p>吉田くんが、メグに対して心の中で感じていることでまだ、本人に直接言っていないことって無い</p><p>言わなくても、判るだろうとか、こんなこと、わざわざ言うべきことでは無いとか、こういうことは、自分の心の内にしまっておけばいいとかそういうのは、無しになさい恵美は、吉田くんに何もかも、さらけ出して話して欲しがっているのよそれにね言わなくても判っていることをあえて言葉にするってことも大切なのよ</p><p>お互いの関係の再確認になるし何より、嬉しいのよわざわざ、言葉にしてそういうことを話す時間を分かち合うことは</p><p>うんミナホ姉さんに、良いことを教わったぞ</p><p>オレは、メグを見て微笑む</p><p>メグこれは別に、わざわざ言わなくてもいいことだと思っていたんだけど</p><p>心配そうに、オレを見るメグ</p><p>感謝しているよいつも、ありがとうメグ</p><p>えっとどんな風に話そう</p><p>確かに言葉にするには、手間が掛かる</p><p>あのさ昨日の夜いいや、もう一昨日かマナのことで、色々あったじゃんか</p><p>あの時最終的にマナを救うことが出来たのは、オレはメグのおかげだと思っているんだよ</p><p>そんなことないよあれは、ヨシくんが</p><p>違う、違うってマナの心の状態に気付いて、それからミナホ姉さんの意図を理解してオレに、教えてくれたのはメグじゃないか</p><p>そうだメグは、いつもとっても冷静で頭が良い</p><p>オレなんかより、よっぽど状況を分析する力があるし</p><p>夜のラブホテルの中で、あえてマナに厳しくして、突き放したのはメグの凄さだと思う</p><p>それにメグは、とっても我慢強いからそういうところも、好きだよ</p><p>好きあたしのことが</p><p>うん大好きだよ、メグ</p><p>オレは素直に気持ちを言葉にした</p><p>普通に好きなだけじゃないオレ尊敬しているから、メグのこと</p><p>あ、あたしを</p><p>目を丸くして、びっくりするメグ</p><p>当たり前だろ結婚するんだから尊敬できないないような女の子を自分のお嫁さんにはしないよ</p><p>ヨシくんっ本当にあたしでいいの</p><p>いいも何もメグの方こそ、オレみたいな男でゴメン</p><p>そんなこと無いよヨシくん</p><p>いやオレ、頑張るからメグと釣り合いの取れる男になれるように、努力するからさ</p><p>特に、クラスのやつらの前ではさオレがみっともないと、メグに恥をかかせることになっちゃうんだからこれからは、気合いを入れていくから約束するから</p><p>そうだオレたちは、クラス公認の婚約者カップルなんだから</p><p>オレが頑張らないと</p><p>メグみたいな、みんなに好かれる優等生にはなかなかなれないと思うけれど一生懸命、頑張るよ</p><p>オレのその言葉にメグは</p><p>ヨシくん本当に、あたしに何の不満も無いの</p><p>メグは、まだその話題で止まっていたのか</p><p>どうしたら、信用して貰えるんだろう</p><p>メグお姉ちゃんそういうことじゃないんだよ</p><p>マナが横から、そう言う</p><p>メグお姉ちゃんはお兄ちゃんと雪乃さんの関係が、何か仲よさそうで羨ましかったんでしょ</p><p>でもさそれは、お兄ちゃんが雪乃さんに対して何のリスペクトも無いわけでさ好きでも何でも無いからこそ、何度もエッチしているうちに友達感覚になっちゃっているだけだからさ</p><p>雪乃との関係の気安さってそういうことなのか</p><p>別に、心配することは無いんだよだって</p><p>マナが、ニッと微笑む</p><p>雪乃さん結局は、自分勝手なエッチをしているだけだものお兄ちゃんが、一生懸命相手してくれるから今は、気持ち良くセックスできているだけだよ雪乃さん、自分が気持ち良くなることばかりに集中してお兄ちゃんを気持ち良くしてあげようって気持ちはゼロだもの</p><p>マナにはそう見えるんだ</p><p>今の段階ではさそういう、雪乃さんの自分勝手さと、相手してあげてるお兄ちゃんのサービス精神が釣り合っているから、気持ち良さそうで楽しそうなセックスに見えるけれどさそんなの、ずっと続くわけないじゃん二人とも、愛し合って無いんだからさ</p><p>オレと雪乃は愛し合っていない</p><p>でもマナやメグお姉ちゃんはお兄ちゃんのことが、本当に好きでしょそりゃ、自分も気持ち良くなりたいけれどお兄ちゃんにも気持ち良くなって欲しいじゃん愛してるもんっ大好きだもんっ</p><p>だからさ雪乃さんに対して、焦る必要なんかこれっぽっちも無いんだからねっもっと、自分に自信を持ってよ、メグお姉ちゃん</p><p>マナが、メグにエールを送る</p><p>メグお姉ちゃんは雪乃さんなんかより、何十倍も素敵な女の子なんだからっお兄ちゃんは、本当にメグお姉ちゃんのことが大好きなんだからねっ</p><p>メグが腹違いの妹の名前を呼ぶ</p><p>メグお姉ちゃんが自信を持ってくれないと妹のあたしだって困っちゃうんだよあたしたち、一生お兄ちゃんに尽くすって約束したんでしょそこにいる変な女なんて気にしないでいいんだからね</p><p>マナの言葉にメグが頷く</p><p>そうねありがとう、マナ</p><p>それよりさメグお姉ちゃんあたしは、雪乃さんとお兄ちゃんのエッチを見て、一つ判ったことがあるの</p><p>なあにマナ</p><p>メグお姉ちゃんはお兄ちゃんに、遠慮しちゃダメなんだよお兄ちゃんは、どんなお願いをしても喜んでしてくれる人なんだよだからメグお姉ちゃんは、どんどんお願いしないと</p><p>でもマナ</p><p>もちろんお兄ちゃんの負担にならないように、気を付けてだよだけど、お兄ちゃんが求めてくるのを待っていたらまた、横から雪乃さんみたいなハイエナ女に、エッチの機会を獲られちゃうよメグお姉ちゃんは、エッチに対してはもっと積極的にならないと</p><p>メグとマナが見つめ合う</p><p>あたし、そんなに遠慮しているように見える</p><p>見えるよあたしたちに対してまで、気を遣いすぎなんだってば</p><p>確かに、他の女たちに対して、一歩引いている様な気がする</p><p>普段、あたしたちにも気を遣って、お兄ちゃんに飛び込んでいかないからだから、雪乃さんみたいに無遠慮にお兄ちゃんとセックスする人に嫉妬しちゃうんだよこんな人のこと、羨ましがっちゃダメだからねメグお姉ちゃんは、お兄ちゃんの正妻さんになる人なんだからウジウジ悩んでいる暇があったら、もっとお兄ちゃんとベタベタすればいいんだよお兄ちゃんメグお姉ちゃんのことが大好きで、メグお姉ちゃんの望むことはどんなことだってしてくれるんだからねっ</p><p>マナの言葉にメグの顔が変わる</p><p>うんマナの言う通りだオレはメグのためなら、何でもするよ</p><p>あたしのこと、好き</p><p>雪乃のことは</p><p>嫌いじゃないけれど愛してはいない</p><p>雪乃の顔が曇る</p><p>メグのことは愛しているメグが好きだ大好きだ</p><p>メグが嬉しそうに、にっこりと微笑んだ</p><p>朝の太陽の様に</p><p>ありがとうヨシくん愛してるわあたしも、あなたが好きよ</p><p>メグが、バッと小走りでオレに駆け寄り</p><p>オレの胸に飛び込む</p><p>好き、好き、大好きっ絶対に離れないんだからっ</p><p>キスしてううん、キスするわあたしから、何十回でも、キスするキスするの</p><p>メグが、オレの唇にキスする何回も</p><p>もう雪乃なんかに、渡さないんだからっあたしのヨシくんなんだもんっ</p><p>子供の様にオレにしがみつく、メグ</p><p>うふふふ恵美は、やっと素直になったわね</p><p>あなたは人に気を遣いすぎるから、吉田くんに甘えるのも遠慮していたんでしょでもね吉田くんみたいな子の場合は、女の子の方から、どんどん近付いていかないとね</p><p>はいっ、御名穂さんっ</p><p>メグが、オレをギュッと抱き締めたまま強い声で答えた</p><p>メグの柔らかい身体が裸のオレに押しつけられて</p><p>背中の方にも温かい肉体が</p><p>えへへあたしもっ</p><p>マナが、背中からオレを抱き締める</p><p>お兄ちゃんマナもくっついてていいよね</p><p>オレの耳に、そう囁く</p><p>ああマナも、どんどんオレに甘えろ</p><p>あたしは、そんな風に言われるとまた、いい気になっちゃうと思うから</p><p>マナは調子に乗りやすい自分の性格を判っているらしい</p><p>そしたら、また全裸で土下座してみんなに謝れ性格なんて、そんな簡単に直らないんだから少しずつ、変わっていけばいいんだ</p><p>お兄ちゃん、大好き</p><p>マナが背中から、オレの耳にキスをする</p><p>さて雪乃さん</p><p>ミナホ姉さんが雪乃を見下ろす</p><p>裸でエア・マットの上にいる雪乃</p><p>すっかり、みんなから無視された形になり憮然としている</p><p>結局あなたは、最後まで何も判らなかったみたいね</p><p>最後</p><p>雪乃が、へという顔をする</p><p>今のが吉田くんとの最後のセックスでしょあなたが、さっきそう言ってたんじゃないこれで最後って</p><p>雪乃は自分で、そう言った</p><p>ま、まだ途中よ一回しかしてないもの途中なのに、あんたたちが割り込んできたんじゃないっ</p><p>雪乃がまた、自分勝手な理屈を叫ぶ</p><p>だから言ったでしょもう朝になったから、タイム・オーバーよ雪乃さんの番は、おしまいなの</p><p>ミナホ姉さんは、ククッと笑う</p><p>冗談じゃないわよっあたしまだ、全然満足していないわよっ</p><p>満足していなくても、終わりなものは終わりそうよね、マナさん</p><p>マナが、意地悪そうに答える</p><p>はーい、時間切れでーすっお兄ちゃんは、あたしと恵美お姉ちゃんに返して貰いますからねっ</p><p>実の姉に、ベーッと舌を出す</p><p>メグはオレを抱き締めたまま、雪乃を見て</p><p>さっきので最後にしてもらうわいいわよね、雪乃</p><p>雪乃は大きく口をぽかーんと開いて、オレたちを見上げている</p><p>これで最後と言ったのは、雪乃だ</p><p>吉田くんもそれでいいのよね</p><p>はい雪乃が最後にするって言うんですから仕方ないです</p><p>オレが、未練を持ってはいけないよな</p><p>雪乃が決めたことなんだから</p><p>オレには選択権は無い</p><p>残念だけど仕方ないわよね</p><p>最後のチャンスをあげたのに雪乃さんは、吉田くんをきちんと理解しようとはしなかったんだから</p><p>雪乃の顔が、青ざめる</p><p>吉田くんの価値を理解できない子にこれ以上のチャンスはあげられないわ</p><p>オレの価値</p><p>オレに価値なんかない</p><p>オレはただの頭の悪い高校生で</p><p>それこそ、周りの人間より劣っていることはあっても</p><p>優れたところなんて無い</p><p>いつもいつも周りの女の人たちに助けられているだけの</p><p>情けない男だ</p><p>吉田くんはね女の子に安心感を与えてくれる力があるの</p><p>この人は絶対に、一緒に居る女の子を無視しないわいつも気遣ってジッと見守ってくれる女の子の話も、一生懸命、真面目に聞いてくれるしね笑ったり、茶化したりそういう、女を馬鹿にするようなことは絶対にしない子よ</p><p>ミナホ姉さんがオレを、そんな風に評する</p><p>それに女の子に対して、無茶なこともしない要求もしないセックスだって、女の子が許さない限りは、襲いかかって来たりしないしいつもガマンすることを強いられて成長して来たから、心のセルフ・コントロールの能力が凄いのよ凄すぎてちょっと壊れているわよね</p><p>心のセルフ・コントロール</p><p>雪乃さんだっていつの間にか、吉田くんのことを信頼しているじゃない</p><p>ミナホ姉さんの言葉に雪乃は、反発する</p><p>あたしがこんな男のこと、信頼するわけがないじゃないっ</p><p>笑うミナホ姉さん</p><p>さっきのあなたたちのセックスの動画、再生してあげましょうかあなた自分が何を言ったのか覚えていないの</p><p>雪乃が、何を言った</p><p>あたしとの関係は内緒にして、あたしも内緒にするからとかセックスのビデオを一人で観るのはいいけれど、他の人には見せないでねとか信頼している相手にしか言えないようなことを、あなたは散々発言しているんだけれど</p><p>確かに雪乃は</p><p>オレを信頼しているようなことばかり言っていた</p><p>吉田くんと何度もセックスして雪乃さんも、もう判っているんでしょこの子が、女の子に本当に酷いことはしない男の子だってこと自分の欲望だけ夢中になったりしないちゃんと、気遣ってくれる優しい人だって</p><p>雪乃は口籠もる</p><p>そういう人だから一緒にいると安心するの元気が出るのあなたたちも、判るわよね</p><p>ミナホ姉さんがメグとマナを見る</p><p>はいヨシくんは、いつも真っ直ぐにあたしのことを見てくれて真面目過ぎるくらい、真っ直ぐに考えてくれていますから</p><p>あたしもお兄ちゃんが、こういう人じゃなかったらあたし、昨日、処分されていたと思いますお兄ちゃんは、あたしを最初にレイプした時ですら真っ直ぐにあたしのことを見てくれていたからずっと、自分のことは考えないであたしのことを心配してくれたから</p><p>だから、あたしヨシくんが好きなんです一生尽くします可愛い奥さんになります</p><p>マナもお兄ちゃんに助けてもらった命ですからお兄ちゃんに捧げます</p><p>いやオレは、何もしていないし何もできていないし</p><p>マナが、背中からオレをギュッと抱き締める</p><p>お兄ちゃん、あたし、本当にセックス奴隷になれて幸せなんだよっ</p><p>お兄ちゃんがいいのっお兄ちゃんの側にいたいのっそれもね奴隷がいいの奥さんとか、彼女とか、ペットとかそういうんじゃなくってマナは、セックス奴隷なのっすっごい嬉しいあたし、生まれてきて良かった途中で、死んじゃわないで良かったよおっだってお兄ちゃんのセックス奴隷にしてもらえたんだもの</p><p>ちょ、ちょっと待ってくれ</p><p>オレはマナのセックス奴隷とか、みすずのペットとか</p><p>ただの、言葉のあやで</p><p>現在のオレとの人間関係を構築するための言葉遊びでしかなくて</p><p>彼女たちが嫌がったら、いつでも止めていいと思っていたんだけど</p><p>マナお前、本気で一生セックス奴隷でいいのか</p><p>うんっ一生、尽くすからね絶対に、マナを捨てないでね、お兄ちゃん</p><p>オレはマナこそ、オレを見限って行くって思っていたから</p><p>オレはみんなに愛されるだけの価値のある男じゃない</p><p>そんなわけないじゃんっお兄ちゃん、自信を持ってよ</p><p>そうよ、ヨシくんヨシくんは、凄い人なんだからねっ</p><p>女の子に安心感を与える力っていうのはとても素晴らしいものなのよ</p><p>ミナホ姉さんまでがオレにそう言う</p><p>よく判らない</p><p>なのに雪乃さんは、吉田くんの力をきちんと理解しなかったいいえ、理解しようとしなかったあなたは、吉田くんをナメているものね</p><p>さっきあなたは、散々、吉田くんにおかしな妄想を話したでしょう今後も白坂家は安泰で、あなたのお父さんは裁判に勝ち、あなたは神戸に引っ越して幸せに暮らすあの妄想、あなた自身はどれくらい信じているの</p><p>妄想</p><p>自分でも信じていない</p><p>あなたが、あんな妄想を楽しそうに語れたのもね吉田くんがあなたに安心感を与えてくれたからよ</p><p>雪乃は、キョトンとした顔をしている</p><p>本当は凄く不安でどうしようもなかったのに吉田くんと二人きりになったら、何だか安心感が湧いてきたそれは、本当は吉田くんの力なんだけれど雪乃さんは、吉田くんをちゃんと見ようとはしなかったから与えてもらった安心感に酔ってしまったのよ</p><p>安心感に酔う</p><p>相手から貰っている安心感なのに自分の心の中で希望が見えてきたのだと、錯覚したからだから、あんな妄想をダラダラと口にしたのよホンモノのお馬鹿さんは、やることが違うわよねまあ、自分にしか興味の無い雪乃さんなんだから仕方ないんでしょうけれどね</p><p>ミナホ姉さんの言葉に雪乃は、うなだれる</p><p>違うわよその男の力なんかじゃないわ本当に希望はあるのよっあたしのパパは助かるのよあたしだって幸せになれるんだからっ</p><p>雪乃は吠えた</p><p>そういいんじゃないあなたが、そう思うのなら夢を見るのは、あなたの勝手だしただ現実は違うわよもう２時間もすれば、生徒たちが登校してくるわ現実世間の反応を知りましょうね雪乃さん</p><p>ミナホ姉さんがニヤッと微笑む</p><p>この作品は、コンプレックスというのがテーマの一つになっています</p><p>マナの時には冷静だったメグが、雪乃のことになるとコンプレックス全開になっていました</p><p>そのコンプレックスも今回のことで、大分解消されたと思います</p><p>雪乃の方はさらに大変なことになるでしょうが</p><p>次回は、解放されたメグがまだ誰も登校してきていない朝の校内で、吉田くんにおねだりするエッチ回になります校内のどこでするかは、まだ考えていません</p><p>189．カミング・アウトする関係</p><p>雪乃さんはあたしが預かるから、あなたたちはどこか別の場所に行きなさい</p><p>この部屋は雪乃さんの匂いがして、嫌でしょ</p><p>確かに視聴覚室の中には、愛液と汗と精液の淫臭が立ち込めていた</p><p>でも、弓槻さんだけで大丈夫ですか雪乃さん、逃げちゃったりしたらマズイですよね</p><p>マナの言葉にミナホ姉さんは、笑う</p><p>こんな格好で、どこに逃げるの</p><p>そうだ雪乃は全裸だ</p><p>近くにある着る物と言えば制服のブラウスが一枚だけ</p><p>後はオレにビリビリに切り裂かれた制服の残骸が、床に散らばっている</p><p>裸で学校から抜け出したとしてもその後は、どうするの警察に助けて貰う警察に保護されたらすぐに雪乃さんの情報は、マスコミに流れるわよあの白坂創介の愛娘が、監禁レイプされていたって、またワイドショーの取材班が大喜びすることになるわ</p><p>そんな状況に陥るのは雪乃のプライドが許さないだろう</p><p>雪乃さんの自宅はもう、マスコミが取り囲んでいるでしょうしねどう、朝のワイドショーの時間に合わせて、帰宅してみる</p><p>ミナホ姉さんの言葉にゾッとする、雪乃</p><p>もっともこの学校の敷地内からは、そう簡単に出ることはできないけれどねここは、侵入者を阻止する防衛システムがあるけれど逃亡を許さないシステムもあるのよ</p><p>元々、この学校は黒い森の娼婦の選抜と育成のために、ミナホ姉さんのお祖父さんが買い取って作り直した</p><p>当然娼婦となった少女たちを、逃がさないためのシステムもある</p><p>判ったわよ好きになさいよっどうせ、あたしにはどうすることもできないんでしょ</p><p>雪乃はキレ気味に、そう答えた</p><p>何でも、あんたの言う通りにするわよ</p><p>雪乃から、さっきまでの元気が失われる</p><p>ミナホ姉さんの言葉で改めて、冷静になって現状を考えてみたのだろう</p><p>雪乃の状況は、すでに詰んでいる</p><p>オレたちから逃げたところでもはや、どうすることもできない</p><p>むしろオレたちから離れたら、マスコミや世間と直接対峙しなくてはいけなくなる</p><p>だから雪乃は、このままオレたちに囚われている状況を選ぶだろう</p><p>こいつには、自分の力で何とかして切り抜けるという考えはない</p><p>そういう女だ</p><p>じゃあ行こうお兄ちゃん</p><p>メグお姉ちゃんも</p><p>ちょっと、恥ずかしそうに</p><p>そう言えば朝は、メグとセックスする約束だったよな</p><p>昨夜そんな話をした覚えがある</p><p>どこでしょうか</p><p>ちょっと考え込むメグにマナが言った</p><p>あたしも、付いてっていい</p><p>お兄ちゃんの学校見たいし一緒に、居たいのダメ</p><p>そんなマナに、メグは、</p><p>うんいいわよ</p><p>と、笑って答えた</p><p>嬉しそうに微笑むマナ</p><p>ヨシくん、あたし陸上部の朝練があるから６時半までには、部室に行かないといけないの１年生だから、準備があるし</p><p>視聴覚室の壁の時計を見る</p><p>今は、午前４時４２分</p><p>まだ、時間はある</p><p>朝練前にセックスとかして、平気か昨夜だって、そんなに寝ていないだろ</p><p>オレの問いにメグは、エヘッと笑って答える</p><p>大丈夫よ、若いものっそれに、今したいのあたし</p><p>メグはチラッと雪乃を見る</p><p>ヨシくんにいっぱい、愛して欲しい</p><p>やっぱり、雪乃に対するコンプレックスが抜けていないんだ</p><p>判ったじゃあ、一回思いっきりして後は、時間まで抱き合っていようか</p><p>うんそれでもいい</p><p>メグは、ニコッと微笑む</p><p>一般の生徒が登校してくるのは一番早い子でも、６時くらいよ</p><p>ミナホ姉さんが、オレたちに言う</p><p>でも、そういう子は部活棟の方へ行くから校舎の出入り口の鍵が開くのは、６時半よそれまでは、誰も校舎の中には入れないから</p><p>つまりそれまでは、校舎の中で何をしても、誰にも見つからずに済む</p><p>なら雪乃さんは弓槻さんにお任せして、どっかへ行こうお兄ちゃん</p><p>マナがオレを急かす</p><p>あ待ってくれ</p><p>オレは急いで、パンツとズボンを履いた</p><p>上はいいか別に</p><p>ほらほら、行くよぉぉっ</p><p>視聴覚室の入り口で、マナとメグがオレを待っている</p><p>では三人で、楽しんでいらっしゃい</p><p>そう言って、ミナホ姉さんはオレたちを見送ってくれた</p><p>視聴覚室の部屋の奥には失意にうなだれている、雪乃の姿が見えた</p><p>朝の校舎を三人で散歩する</p><p>何か清々しい気分だ</p><p>ほんの１時間ちょっと前に、雪乃と暗い中を歩いていた時とは違う</p><p>雪乃と歩いた夜の暗い廊下は、ジメジメとして淫靡な感じがしたけれど</p><p>メグとマナと歩く朝の廊下はカラッとして、明るい雰囲気がする</p><p>ねここ、誰もいないんだよね</p><p>ねメグお姉ちゃん裸になっちゃおうか</p><p>裸でお散歩どう</p><p>マナの言葉に、メグがオレの顔を見る</p><p>ヨシくんあの</p><p>恥ずかしそうに、下を向く</p><p>メグお姉ちゃんお兄ちゃんに意見を聞く前に、ちゃんとメグお姉ちゃん自身の気持ちを教えてよお姉ちゃんは、裸でお散歩したいのしたくないのどっち</p><p>ヨシくん、あのねこんなこと言ったら、あたしのこと、嫌いになるかもしれないけれど</p><p>大丈夫だ、嫌いになんてならないから</p><p>オレは、メグの前へ行って手を握る</p><p>うつむいているメグに眼を合わせるためにしゃがんで、下から見上げる</p><p>平気だからもっと、オレに甘えろよな</p><p>メグは嬉しそうに、うんと頷いた</p><p>あたしねしたいな裸のお散歩あ、もちろん、ヨシくんと一緒だからだよあたしヨシくん以外の男の子には、絶対に裸は見せないからね</p><p>オレたちは階段の前に着く</p><p>どうせ、この散歩が終わったら、校長室へ戻らないといけない</p><p>６時半まで、校舎の入り口は封鎖されているんだからメグは、地下通路経由で教職員用駐車場から陸上部の部室へ向かうしかない</p><p>校舎内を散歩したらどうしたって、再びこの階段を通ることになる</p><p>ここで、脱ごうか</p><p>恥ずかしそうにメグは言った</p><p>わっかりましたぁぁっ</p><p>マナが、真っ先に服を脱ぐ</p><p>もっとも、下着を付けないままピチピチのTシャツとミニスカートを着ていただけだ</p><p>２枚脱いだらもう、全裸だ</p><p>トレーニング・ウェアを脱いでスポーツブラとパンティだけになった</p><p>下着は、ヨシくんが脱がせて</p><p>羞恥に桜色に染まるメグの肌</p><p>その肌の上を滑らすようにブラを外す</p><p>ふんわりとした肉の山と可愛い乳首が現れる</p><p>下も</p><p>するするとメグの細くて長い脚に、パンティを下ろしていく</p><p>あ割れ目が、もう湿っている</p><p>メグ片足ずつ上げて</p><p>メグの足からパンティを抜いた</p><p>メグは上履きと白いソックスを履いただけの裸身になった</p><p>マナはソックスすら履いていない本当の全裸だ</p><p>お兄ちゃんは、マナが脱がしてあげるぅぅっ</p><p>十四歳の少女の手がオレのズボンのベルトを外す</p><p>あもう勃っている興奮してくれているんだねっ</p><p>マナがオレのパンツを下ろした</p><p>眼の前に突き出されたペニスを愛しそうに、見つめる</p><p>舐めちゃえ</p><p>マナがペロッと亀頭を舐め上げた</p><p>マナこんなところで、始めちゃダメよ</p><p>メグが腹違いの妹を叱った</p><p>えへへそうだねごめん、また後でね</p><p>マナは、オレのペニスにそう言って勃起に頬ずりした</p><p>やっぱり、ちょっと恥ずかしいわね</p><p>朝の太陽の柔らかい光線の中に</p><p>裸になったオレたちが並んでいる</p><p>オレのペニスは、すでに隆々となっている</p><p>メグは股間を濡らし乳首も尖っている</p><p>マナだって激しく興奮して、肌が紅潮している</p><p>こ、これからどっちの方へ行く</p><p>オレは乾いた声で、そう言った</p><p>メグもマナも勃起している、オレのペニスを見つめたままだ</p><p>そ、そうねとりあえず、マナを案内して校舎を一周するのはどう</p><p>そんなのいいよあたし、お兄ちゃんの教室に行きたいな</p><p>マナは、そう言った</p><p>そうかじゃあ、こっちだもう一つ上の階</p><p>こっちなの</p><p>マナは、わざとオレの前に出る</p><p>階段を、パタパタと駆け上がって</p><p>裸のお尻をオレに突き出す</p><p>マナの肛門も割れ目もオレに丸見えだ</p><p>マナお行儀が悪いぞ</p><p>裸でお散歩しているんだものお行儀悪い方がいいんだよっ</p><p>そう言って指で、割れ目を開いて見せた</p><p>つつーっと、愛液が階段に垂れる</p><p>したくなったら、いつでもどこでも突っ込んでいいからねっ</p><p>そう言ってオレの前で、いやらしくお尻を振る</p><p>メグが慌てて、オレにくっついて来る</p><p>オレの手を握り裸の胸をオレの肘に擦り付けて</p><p>ああたしもいいからねどこでもするから</p><p>メグお姉ちゃんには、負けないよっ</p><p>マナが、ニコニコと笑っている</p><p>マナ、お前って本当にいいやつだな</p><p>オレは階段の上のマナに言う</p><p>さっき、メグはもっとオレに甘えるべきだって言ってくれたろお前そして今は、メグがオレに甘えやすいように、そうやって率先してエッチな空気を作ってメグを煽ってくれている</p><p>そんなことないよマナは、お兄ちゃんのセックス奴隷として当たり前のことをしているだけだもんっ</p><p>オレの言葉を、否定しようとする</p><p>そうだとしてもありがとう、マナ</p><p>さっき、オレ、ミナホ姉さんに言われたろ思っていることは、ちゃんと相手に伝えろってだから言うよ</p><p>そうだちゃんと言葉にしないと</p><p>オレはマナが優しくて良い子だって、思ってる判っているちょっと、言葉や行動が過激な時があるけれどマナのこと、大好きだからな</p><p>階段の途中の全裸のマナがうっすらと涙目になる</p><p>あたしだって、お兄ちゃんが好きっ</p><p>マナお前、心の中にある言葉をオレに吐き出してみろよ</p><p>マナはすぐに嘘を付く心を隠す</p><p>笑顔と、軽い受け答えの中に</p><p>お前ここのところ、ちょっとテンションが高いぞどうしたんだ</p><p>オレはマナに微笑んで、そう尋ねた</p><p>あ、あのねお兄ちゃん</p><p>マナが答える</p><p>あたし比べて欲しいの</p><p>比べる</p><p>雪乃さんと比べて</p><p>うかつだった</p><p>メグの雪乃に対するコンプレックスのことばかり、気にしていた</p><p>マナだって</p><p>実の姉である雪乃にはずっとコンプレックスを抱えていたんだ</p><p>雪乃さんの方がおっぱいもあるし、美人かもしれないけれどマナも頑張るからお兄ちゃんに好かれる様な女の子になるから</p><p>マナの顔が急激に曇っていく</p><p>メグが繋いでいた手を離し、オレの背中を押してくれる</p><p>マナのこと抱き締めてあげて</p><p>姉としてマナを気遣う、メグ</p><p>お前も一緒だよ</p><p>オレはメグに言った</p><p>いいから来いっ</p><p>オレは、メグの腕を掴んで階段を上がる</p><p>ちょっとヨシくん</p><p>二人とも、抱き締めてやるから</p><p>オレは、大きく手を広げて裸の二人の少女を抱き締める</p><p>驚く二人</p><p>お前ら気遣い過ぎなんだよっもっともっと、甘えろよ素直に自分をさらけ出せよオレは、全然平気だから</p><p>でもそんなことをしたら迷惑でしょお兄ちゃん</p><p>マナがそう呟く</p><p>あのなあお前らのことは、全然、迷惑なんかじゃないんだよっ</p><p>マナお前ってやつは</p><p>いいから、幾らでも迷惑を掛けろお前がしくじった時は、オレも一緒に全裸で土下座してやるから</p><p>そんなの悪いよ</p><p>悪くなんかないっその変な心の壁をぶっ壊せよマナ</p><p>マナが息を呑む</p><p>そんなんで、変な気遣いをされる方が、よっぽど面倒だよオレは、そんなに頭が良くないんだからさ何でも、ストレートに言ってくれ</p><p>だって、あたしお兄ちゃんに嫌われたくないんだもん</p><p>そんなんで嫌うぐらいなら、最初っから家族にはならないよ</p><p>家族本当に、家族でいいのあたしたち</p><p>ああ、お前が嫌だって言ってももうダメだからなマナはオレの家族だ</p><p>ううんそうだねお兄ちゃん</p><p>さあ、次はメグだ</p><p>メグもガマン強いのは知っているけれどオレの前では、ガマンするなっ</p><p>全部、受けとめてやるから</p><p>メグとマナが真剣な眼で、オレを見る</p><p>マナが口を開いた</p><p>あたしの身体を比べて雪乃さんとあたし雪乃さんには、負けたくないの雪乃さんに負けないセックスができるまで、何百回でもエッチするからお兄ちゃんが、マナの方が、雪乃よりも良いって言ってくれるまで</p><p>あたしもよヨシくん雪乃には、負けたくないのヨシくんと雪乃のセックスを見ていて本当に悔しかったのよヨシくん本当に気の合う友達同士みたいに、気軽に雪乃とセックスしているんだもん</p><p>二人が赤裸々な内面を吐き出す</p><p>ヨシくんに大切にして貰って優しく抱いて貰っていることは判っているわでもあたしは、ヨシくんの欲望をもっと受けとめたいヨシくん、雪乃には全然、遠慮もガマンもしていなかったじゃないあたしも、あんな風に愛されたいのっ</p><p>よく判った</p><p>まず、最初に言っておくマナ</p><p>な、なあにお兄ちゃん</p><p>オレは、マナの眼を見る</p><p>今のお前の身体は小さくて両手で抱きとギュッとオレの中に収まって抱き心地がすっごくいいんだお前の柔らかい身体の感触は絶品だオレは、お前を抱き締めるのがとっても好きなんだ</p><p>だったらもっと抱き締めてお兄ちゃん</p><p>それからオレは、お前の顔も好きだ声も好きだ</p><p>声マナの声が好きなの</p><p>ああその可愛い声で、エッチなことを言われるとすっごい興奮する</p><p>そんなこと、もっと早く言ってよ幾らでもしてあげるんだからねっ</p><p>そしてオレは、お前とのセックスは好きだお前の中に射精すると、とっても気持ちいいよ</p><p>あたしもお兄ちゃんとのセックス、大好きあたしの中で、いっぱいいっぱい出して欲しいのっ</p><p>ああこれから、いっぱいしてやるっいや、させてくれマナ</p><p>やらせろって言ってよ犯してやるって言って</p><p>ああやらせろ、マナ</p><p>いいわよっ幾らでも犯して、お兄ちゃんマナに興奮したら、いつでもどこでも襲いかかって来てガマンなんてしたら、許さないんだからねっ</p><p>マナはぽろぽろと泣きながら、オレにそう言った</p><p>続いてメグ</p><p>オレは、メグを見る</p><p>前にも言ったけれどオレは、メグのスラッとした身体、大好きだからなメグもお尻の感触がすっごくいいんだよ</p><p>あたしのお尻</p><p>うんメグのお尻は、柔らかいゴムみたいな感触なんだ弾力があって、柔らかくて鍛えられているお尻の触り心地が、とってもいいんだ</p><p>それなら、もっと触っていいんだからね</p><p>それからメグの顔が好きだメグは、すっごい美人だと思う</p><p>そんなあたしなんて綺麗じゃないわ雪乃には敵わないもの</p><p>そんなことはないメグの綺麗さには知性があるんだ</p><p>知性</p><p>そうだよただ、顔が綺麗だっていうだけじゃなくってすっごく知的なんだ知的な美人なんだよだから</p><p>その知的な顔がセックスで気持ち良くなって、乱れていくのがとっても可愛いんだ興奮するんだ</p><p>ああメグは、普段とセックスの時にギャップがあるからだから、とってもエッチな気持ちになるんだ時々、一緒に居て、ゾクッとすることがあるよすごく真面目で優等生で知的な美人のこの子の中に、オレは何度も射精したんだって思い出したら</p><p>思い出したらヨシくん、勃っちゃうの</p><p>ああ勃起しているよよく</p><p>もおだったら、すぐに言ってよあたしが気持ち良くしてあげるから</p><p>今日授業中に、教室を抜け出してセックスしようね</p><p>いつでもいいわヨシくんが、勃っちゃったら教えて</p><p>でも二人揃って、抜け出したらみんなにバレるだろ</p><p>バレていいわよううんみんなに知らせたいのあたしが、ヨシくんとセックスしに行ったってことそしてヨシくんの精液をお腹に受けとめたまま、みんなの所へ戻るわ</p><p>みんなに何を言われたっていいううん、みんなに噂されたいのあいつらは、セックスしているセックスしてきたって、後ろ指さされたいヨシくんは、嫌あたしとそんな風になるのは</p><p>判ったそうしよう</p><p>メグが、そうしたいのなら</p><p>恥ずかしくは無いし構わない</p><p>他の生徒たちにどう、思われたって</p><p>ヨシくんもう、絶対にガマンしないでねしたくなったら、いつでも言ってそして、抱いて好きなだけ、犯して</p><p>そうだよお兄ちゃんが一番、気を遣いすぎだよあたしは、セックス奴隷なんだからねおトイレでおしっこする感覚で、犯して犯して欲しいのよ</p><p>お前らどうして、そんなにセックスに拘るんだ</p><p>メグも答える</p><p>セックスって全身で、感じるんだものお兄ちゃんのこと愛してる愛されてるって</p><p>ええ女なんだもんあたしたちヨシくんの女として、ちゃんと役に立ちたいの</p><p>マナはお兄ちゃんに犯されるために生きているんだよ</p><p>あたしだってヨシくんに抱かれている時が、一番幸せなんだから</p><p>オレの勃起は最大限に勃起していた</p><p>あはっ、美味しそう</p><p>マナがちゅぱっとペニスを口に含む</p><p>うふふヨシくん</p><p>メグは、オレの唇に荒々しくキスをする</p><p>好きなのヨシくんが、好き</p><p>あたしだってお兄ちゃんが好きだよ</p><p>オレも好きだ抱きたい犯したいセックスしたいよオレ</p><p>オレも素直な気持ちを告白する</p><p>このまま、ここでする</p><p>階段は危ないわ足下が悪いし</p><p>メグがそう言うけれど</p><p>雪乃と階段の途中でセックスしたことは、今は黙っておく</p><p>教室へ行きましょうあたしたちの教室へ</p><p>メグが、オレの首筋を舐めながらそう囁く</p><p>あたしの席でヨシくんに犯されたい</p><p>じゃあ、あたしはお兄ちゃんの席で犯されるぅ</p><p>そしたらこれから、ずっと授業中にはお兄ちゃんマナのことばかり考える様になるでしょ</p><p>でも、それでヨシくんが勃っちゃったらあたしがエッチの相手をするわ</p><p>ああ、メグお姉ちゃん、ずるーい</p><p>ずるくないですっ一番近くに居る人が、ヨシくんに抱いて貰うのそういうルールなんだからねっ</p><p>そんなルール知らないもんっ</p><p>きゃあきゃあ騒ぎ合う二人</p><p>しかしいつの間にか、二人の少女はニコニコと笑っている</p><p>心の中のわだかまりを、吐き出して</p><p>朝の明るい光の中裸の少女たちが微笑み合う</p><p>実際のエッチ・シーンは次話にて枚数が足りませんでしたごめんなさい</p><p>10年くらい前に、新宿一丁目の事務所で働いていました</p><p>新宿一丁目ですと新宿駅に行くためには、毎日、三丁目のオカマ・ゾーンを通らないと帰れません</p><p>いや、遠回りして新宿通りに出れば、問題は無いんですけれど</p><p>終電ギリの時とかは、もう危険地域のど真ん中を抜けていくより無いんです</p><p>何かとにかく、ヤバイ所でした</p><p>途中に、公園があるのですが</p><p>これが、オカマの方がオカマの相手を見つけるための公園で</p><p>昼間でも、子供が遊んでいたりはしません</p><p>そういう方が、昼っからブランコに乗って、客を待っていたりします</p><p>私の知り合いが、そういう場所だと知らずに</p><p>昼間にコンビニで弁当を買って、食っていたそうです</p><p>すると公園の入り口でパリッとした身なりの男性と、ボロボロの格好をしたオッサンがずっと、彼のことを見ながらニヤニヤ笑って話をしていたそうです</p><p>彼は何だ、気持ち悪いなあと思いながらも昼食を続けていたそうです</p><p>で食べ終わった頃を見計らって、ボロボロの方のオッサンが彼に近付いて来る</p><p>そしておい、兄ちゃん飯はもう食い終わったのかいと聞いたそうです</p><p>彼がええ、もう食いましたけれどと答えると</p><p>そうかい、そりゃあ良かった実は、向こうの紳士がビジネスのことで、兄ちゃんに話があるんだそうだが</p><p>と、とてつもなく気持ち悪い顔でニヤァと笑ったそうです</p><p>そこまで言われて、相手がホモ売春の仲介をしていることに気付いて、彼は走って逃げたそうです</p><p>怖いですねえ</p><p>今は、どうなっているのか知りませんが</p><p>私が終電前に急いで、その辺を歩いていると女装したホモの方が、殴り合いのケンカをしていました</p><p>野太い声でふざけんな、ゴラァとか叫んでいて</p><p>普段、オネエ言葉の人もケンカの時は、一人のオッサンに戻るみたいです</p><p>人はその時々で、相手にそう思われたいというイメージに合った声を出すんですね</p><p>綺麗な女の子に見られたい時は高めの声のオネエ言葉で喋り</p><p>強い男に見られたい時は野太い声で、喚き散らす</p><p>問題は相手にそう思われたいイメージと、本人の現実の姿がいつだって一致していないということで</p><p>190．キスの味</p><p>うっわぁ、ここがお兄ちゃんの教室なんだ</p><p>裸のマナが、興味深そうに教室の中を覗き込む</p><p>全然普通の教室だろ</p><p>だってお兄ちゃんの教室だもんいいなあ、メグお姉ちゃんは毎日、お兄ちゃんと勉強できて</p><p>いいでしょ羨ましい</p><p>メグは、笑ってマナにそう言う</p><p>羨ましいでも、いいもんっマナは、その分、他の場所でお兄ちゃんとイチャイチャするんだからっ</p><p>まぁ</p><p>顔を見合わせて笑う、二人</p><p>いつの間に、こんな和やかな関係になったんだろう</p><p>ねお兄ちゃんの席はどこ</p><p>マナが、オレに抱きつく</p><p>オレは、教室の中へ入って自分のいつもの席へ</p><p>マナがトコトコと付いてくる</p><p>ここだよ</p><p>何か変な気分だ</p><p>いつもの教室なのに</p><p>日が昇ったばかりの早朝</p><p>澄んだ空気</p><p>窓の外からは、小鳥の鳴き声なんかも聞こえる</p><p>そしてオレたちは、みんな全裸だ</p><p>あたしの席は、ここよ</p><p>メグが自分の席に座る</p><p>ヨシくん席に座って</p><p>オレは椅子を引いて自分の席に着いた</p><p>こっちを見て</p><p>裸のメグを、少し斜め後ろから見る</p><p>横から見るおっぱいの山</p><p>ピンクの乳首が、ツンと上を向いている</p><p>しっかり眼に焼き付けてそして、覚えていてあたし、裸だとこんな風に見えるんだよ授業中に、あたしの方を見て裸のあたしを思い出して</p><p>そんなことしたら勃っちゃうよ</p><p>そしたらセックスしに行こう何度でもしてあたしの中に出して</p><p>ヨシくんの頭の中あたしの裸で、いっぱいにしたいの</p><p>そんな、勉強に集中できないよ</p><p>勉強はちゃんと毎日、一緒に予習復習するからあたしが、ぴったりくっついて教えてあげる</p><p>それじゃあ24時間、ずっとメグと一緒になっちゃうじゃないか</p><p>メグはうふふと笑った</p><p>24時間一緒に居たいの一緒に寝起きして、ご飯を食べて、勉強してヨシくんがエッチしたくなったら、いつでも抱いて欲しいの</p><p>メグの眼がオレを見ている</p><p>ねヨシくんお屋敷に戻ったらあたし、ヨシくんと同じ部屋で暮らしてもいい</p><p>あたしヨシくんが隣にいないと、もう熟睡できないと思うの</p><p>いや、それは</p><p>メグお姉ちゃん、ずるーいなら、マナもお兄ちゃんと同じベッドに毎晩寝るぅぅ</p><p>マナが、そう言いながら裸の胸を、オレに押しつける</p><p>そんなの克子姉が許さないよ</p><p>なら、克子さんや、寧さんも一緒に寝起きすればいいんだよ大きなベッドを用意してさみんなで、お兄ちゃんと一緒に寝るのそれで、いいじゃん</p><p>マナが、平然とそう言った</p><p>でもそれじゃあ、一緒に暮らしていないみすずや渚が可哀想だろ</p><p>それは、みすずさんや渚さんが考える問題よあたし、もう遠慮しないわヨシくんに、しっかりしがみ付くんだからっそうでないと、他の子にヨシくんを取られっぱなしになっちゃうもの</p><p>もう他人に気遣い過ぎる、昔のメグはいない</p><p>メグは積極的に自分の幸せを掴んでいこうと決心したらしい</p><p>それは、とってもいいことだけど</p><p>オレ大変なことになるんじゃ</p><p>メグがスッと席から立つ</p><p>自分の机にお尻を乗せオレの方を見る</p><p>見て、あたしの身体</p><p>メグのモデル体型の長身の裸体</p><p>うん綺麗だメグ</p><p>オレはちゃんと言葉にして伝える</p><p>嬉しいあたしもねヨシくんの身体、好きだよ</p><p>ヨシくんに、ギュッとされるのもヨシくんを抱き締めるのも、どっちも好き</p><p>あたしも好きお兄ちゃん、だぁい好き</p><p>マナがオレの首に抱きつく</p><p>お兄ちゃんの匂いが好きお兄ちゃんの汗はね、ガムの匂いがするんだよ</p><p>ガム</p><p>うんフルーツ味のガムの匂いなの</p><p>オレそんな匂いなんだ</p><p>マナはミルク飴みたいな匂いがするよ</p><p>オレは、そう言った</p><p>何よ、それマナは、お子様ってこと</p><p>ぷんぷん怒るマナ</p><p>違うよ本当に、汗の匂いがミルク飴っぽく感じるんだ甘くて</p><p>女の子はみんな甘い匂いがする</p><p>ヨシくんあたしは</p><p>メグがオレに尋ねる</p><p>メグはミルクにレモンと蜂蜜が掛かっているかんじだな</p><p>ああメグとキスすると、レモンの味がするもの</p><p>オレの答えに、マナは</p><p>あ、それ聞いたことあるっ何かね、本当に好きな人とキスするとレモンの味がするって</p><p>マナの顔がオレに近付く</p><p>メグお姉ちゃんとだとレモンの味がするの</p><p>うんすっごく、緊張している時にキスするとたまに、レモンの味がするんだよ</p><p>他の人でも</p><p>えっとみすずとキスした時も、レモン味になったことがある</p><p>メグお姉ちゃんと、みすずお姉ちゃんだけ</p><p>ちゃんと答えて、お兄ちゃん</p><p>マナが真剣な眼で、オレを見る</p><p>寧さんと初めてキスした時もそんな感じになった</p><p>ごめん克子姉と渚とのキスでは、まだそんなことになっていない</p><p>緊張と興奮の方向性が、ちょっと違うんだよな</p><p>克子姉や渚だとオレ、ついつい甘えちゃうから</p><p>寧さんや、メグやみすずだと一対一で向かい合っている感じだから</p><p>真っ正面から、緊張するんだよな</p><p>もおっマナも、レモン味のキスしたいっ</p><p>え、マナ</p><p>キスしてお兄ちゃん</p><p>マナの可愛い顔がキスを待っている</p><p>マナが、心配そうな顔でオレを見る</p><p>そうだよねこれで、レモン味がしなかったらあたしは、本気でお兄ちゃんのことを愛していないことになっちゃうもんね</p><p>まったくこいつは</p><p>それなら何百回でも、キスしてやるよマナが、オレを本気で好きになるまで</p><p>オレはマナを抱く</p><p>キスするぞ</p><p>うんお願いお願いします</p><p>マナが物凄く緊張しているのが判る</p><p>オレにもその緊張が伝わって来る</p><p>こうやって見ると本当に美少女だ</p><p>きっと、雪乃よりも綺麗になる</p><p>マナがそっと眼を閉じる</p><p>オレは緊張に震えているマナの唇に、そっとキスをした</p><p>柔らかな美少女の唇</p><p>あレモンの味がする</p><p>オレが唇を離すと</p><p>十四歳の少女は、眼を開ける</p><p>大きな瞳がオレを見ている</p><p>お兄ちゃんの嘘吐き</p><p>レモン味じゃないよいちごの味がする</p><p>そう言って、マナはもう一度、オレにキスをした</p><p>ほらっやっぱり</p><p>マナは、ニッとオレに微笑む</p><p>オチンチン舐めても、いちごの味するのかな</p><p>マナが、オレの膝の上に頭を潜らせる</p><p>ここにもキスしてあげるね</p><p>張り詰めた亀頭に、チュッとキスをする</p><p>あオチンチンは、オチンチンの味のままだぁ</p><p>オレのチンポって、どんな味なんだよ</p><p>つい、尋ねてしまった</p><p>うんとね大人の味だよね</p><p>大人の味</p><p>そうマナねお兄ちゃんとエッチする度に、自分がどんどん大人になっていくのが判るの</p><p>マナは、舌を伸ばして亀頭を舐めしゃぶりながらそう、答えた</p><p>もちろん、マナはあんまり頭が良くないから心は、子供のまんまだよでもねエッチすると、どんどん身体が大人になっていっているみたいなの</p><p>うんお兄ちゃんの精液を出して貰うとねおっぱいの先がゾクゾクしたりするの身体がどんどん、大人の女に変わって言っているみたいな気がする</p><p>あたしもっと、もっと変わっちゃってもいい</p><p>オレのペニスを握ったまま、マナが上目遣いでオレを見上げる</p><p>いいに決まっているだろ変わったって、マナはマナなんだから</p><p>マナは嬉しそうに笑った</p><p>そうだよねどんなになったって、マナはお兄ちゃんの奴隷だものずっとずっと、一緒に居るんだものね</p><p>オレは、この子とずっと一緒に居てやらないといけない</p><p>この子は家族を捨てなければならなかった</p><p>オレは、家族に捨てられたけれど</p><p>この子は、自分から決心して家族を捨てたんだ</p><p>そしてオレの元に残ってくれた</p><p>だから一人ぼっちにしてはいけない</p><p>お前のことは、オレが守るからな</p><p>違うよお兄ちゃんがあたしを守ってあたしがお兄ちゃんを守るんだよ</p><p>うんあたし、お兄ちゃんの役に立つ人間になりたいもの</p><p>マナは、そう言って微笑む</p><p>重荷になるのは嫌だよあたし</p><p>オレはそんなマナの頬を優しく撫でてやった</p><p>お前可愛いな</p><p>マナは可愛いよすっげぇ、可愛い側に居てくれるだけで、オレは幸せだよ</p><p>ああ、本当だ</p><p>それならもっともっと、幸せにしてあげるからねっ</p><p>気持ちを言葉にして伝えるって、こういうことなんだ</p><p>思っているだけじゃダメなんだちゃんと、言葉にしないと</p><p>勇気を持って言葉で伝えるだけで</p><p>手間を惜しまずに言葉に変換するだけで</p><p>色々な思いがわだかまりなく、相手に伝わる</p><p>心に溜まったホコリが洗い流されていく</p><p>お兄ちゃんもう、ビンビンだねっ</p><p>マナが、オレを見上げてにっこりと、微笑んだ</p><p>先にメグお姉ちゃんにしてあげて</p><p>マナは、また後でもいいからさ</p><p>裸のメグは、自分の机の上に座って穏やかな笑顔で、オレたちを見守っていた</p><p>まるで美術彫刻の女神様みたいな裸身と微笑</p><p>変だよね</p><p>さっき、ヨシくんが雪乃とエッチしているのを見た時は、あんなに嫉妬していたのにマナとヨシくんだと、微笑ましい気持ちで見ていられるの</p><p>マナもそうだよメグお姉ちゃんやみすずお姉ちゃんなら、全然オッケー克子さんも渚さんも寧さんのエッチは見たことないけれど、多分、平気ていうか見てみたいし、一緒にしてみたい</p><p>姉妹会って、凄いよね本当に家族みたいな気がするのお兄ちゃんのことを愛している女の子は、みんな好き大好き</p><p>マナが、オレに抱きついて来る</p><p>だからあたしは、雪乃のことが許せないんだと思う</p><p>あの子はヨシくんのこと、愛していないから</p><p>そうだよね雪乃さんは、お兄ちゃんとのエッチに溺れているだけでお兄ちゃんのこと愛していないよね好きですらないと思う</p><p>雪乃がオレのことを好きになるはずがない</p><p>もうそんな顔しないでよっお兄ちゃんには、あたしたちが居るでしょっ</p><p>そうよヨシくんずっとずっと、一緒なんだからねっ</p><p>ほらぁメグお姉ちゃんのこと、抱いてあげて</p><p>マナが立ち上がってオレの手を引っ張る</p><p>メグがオレを待っている</p><p>あたしの席で犯して</p><p>授業中もずっとヨシくんのことを感じていたいの</p><p>メグが机の上で、大きくM字に脚を開く</p><p>触ってこの身体も心もみんな、ヨシくんに捧げるから</p><p>オレはメグに覆い被さる</p><p>うふふマナが本当にカチンカチンにしてくれたのね</p><p>優しくオレのペニスを撫でながらメグがそう言った</p><p>メグ、興奮している</p><p>してるよいつもの教室で裸でセックスするんだもの</p><p>メグの身体からいい匂いがするミルクと蜂蜜とレモンを合わせたみたいな</p><p>舐めてメグの身体を食べて、ヨシくん</p><p>ああやっぱり、メグの唇もレモンの味がする</p><p>それから首筋を舐める</p><p>そしておっぱいへ</p><p>気持ちいいよヨシくん好きぃぃ</p><p>メグが、オレの愛撫に身体を震わせる</p><p>メグあそこも舐めるよ</p><p>舐めたいんだ</p><p>は、恥ずかしいよ</p><p>メグの身体は、全部オレのものなんだろ</p><p>オレは大きく開いたメグの股間に、頭を入れる</p><p>あんっそんなに見ないで恥ずかしいから</p><p>割れ目からとろとろと熱い液が滴っている</p><p>その上でルビー色のクリトリスが、テカテカと輝いていた</p><p>ふーぅっふーぅっ</p><p>オレはそこに息を吹きかける</p><p>ああんっ感じる感じるよヨシくん</p><p>そしてメグのそこに、舌を這わす</p><p>あああああああーっ</p><p>メグは、大きな声で喘いだ</p><p>割れ目をじゅぱじゅぱと舐め上げ</p><p>クリトリスに舌を</p><p>だめぇぇ、だめぇぇぇあああっ、そこ、だめぇぇぇっ</p><p>舌の先でクリトリスを転がすように</p><p>ああああんっあああーっヨシくんヨシくぅぅんっ</p><p>メグが、オレの頭を抱く自分の股間に押しつける</p><p>気持ちいいぃぃっ気持ちいいよぉぉぉぉ</p><p>いつもの教室で声をあげて、喘ぐメグ</p><p>オレは、さらに舌を激しく動かす</p><p>そんなにしないでイッちゃうメグ、ヨシくんに舐められてイッちゃゅうよぉぉぉ</p><p>イかしてやるッ</p><p>オレの口元は、メグの愛液でべちょべちょになっていた</p><p>汗の匂いと愛液の性臭が神聖な教室を汚していく</p><p>だめぇぇぇ、だめぇぇぇああはぁく、クるぅぅ来ちゃうの白い光があああっヨシくんヨシくぅぅんッッ</p><p>オレの名前を呼びながらメグが絶頂に達する</p><p>全身を痙攣させ太ももと両腕で、ガッとオレの頭を押さえ込む</p><p>それでも、オレは舌の動きを止めないッ</p><p>あああ好きぃぃ好きぃぃヨシくんが好きなのぉぉぉ</p><p>メグの叫びが教室の中に響いた</p><p>はぁぁ、はぁぁ、はぁぁ</p><p>一度イッたメグは涙目で大きく肩で息をしている</p><p>小粒の涙が、眼から零れる</p><p>それをオレは、ペロッと舐め取った</p><p>メグの涙の味汗の味愛液の味</p><p>メグの身体から出てくるものはみんな媚薬だ</p><p>オレのペニスを高ぶらせる</p><p>挿れて</p><p>犯して犯されたいメグの中で、気持ち良くなって</p><p>メグの膣口にペニスを当てる</p><p>は、早くッ意地悪しないでっ</p><p>メグがオレの侵入を求める</p><p>亀頭がメグの肉唇に、食い込んでいくハマッていく</p><p>あああっヨシくんの入ってきたぁぁもっと、もっとだよぉメグの底まで貫いてぇぇぇ</p><p>亀頭がメグの入り口に呑み込まれる</p><p>狭い肉の道を押し広げて</p><p>中に溜まっていた愛液が押し出されて、ビュッとペニスの茎にまとわりつく</p><p>もっとヨシくんのでいっぱいにしてっ</p><p>オレは一気に、膣奥まで突き込むッ</p><p>はぁぁっき、来たよおっヨシくんありがとうまた、メグと繋がってくれてありがとう</p><p>メグ、メグ、メグぅぅ</p><p>オレはじゅっぷ、じゅっぷとピストンを始める</p><p>メグの全身からじんわりと汗が滲む</p><p>泣いているメグは、悦びの涙を零す</p><p>すっごいエッチな顔しているよメグの顔を見ているだけで、イッちゃいそうだよ</p><p>ヨシくんだからだよ大好きな人に愛して貰っているから気持ちいいの幸せなのもっと、もっと幸せなりたいのぉぉ</p><p>メグが、オレの背中に手を廻す</p><p>ああ、女の子に抱き締められながらのセックスって何て、気持ちがいいんだろう</p><p>ごめんね、ヨシくぅんメグ、欲張りなのぉ幸せになりたいよぉぉヨシくんが、欲しいのぉぉ</p><p>ああ幸せにしてやるしてやるから</p><p>メグが下から腰をうねらせる</p><p>こういうの気持ちいい</p><p>ああすっげぇ、いいよぉぉ</p><p>良かったメグも、ヨシくんのこと幸せにしてあげる</p><p>腰を動かしながらメグは時々、ウッと力を入れて膣内を締める</p><p>あっ気持ちいい</p><p>うふふっこれでいいのいいのねヨシくん、気持ち良さそうな顔をしている可愛いっ</p><p>ねえ、ヨシくんお願い</p><p>雪乃よりも、気持ちいいって言って</p><p>メグの顔は真剣だった</p><p>嘘でいいから言って言って欲しいの</p><p>じゅっぷ、じゅっぷ、じゅっぷ</p><p>とろとろに溶けたメグの胎内をピストンしながら</p><p>メグが潤んだ瞳でオレにねだる</p><p>気持ちいいよ雪乃より、メグの方が気持ちいい嘘じゃない本当だよ</p><p>ああ肉襞が、オレのペニスを刺激してくれる</p><p>雪乃は何の思い入れもなく、お互いに思いっきりセックスできてそれはそれで、気軽で気持ち良かったけれどあいつとのセックスはオレがあいつにしてやるだけであいつは、自分のしたいことしかしないからオレのことは、見てくれていないから</p><p>メグは、見ているよヨシくんのこと、見ているよヨシくん、可愛い大好き</p><p>うんメグは、オレを見てくれてるオレのこと、気持ち良くしてくれている愛してくれている好きだ好きだよ、メグ</p><p>あたしも好きヨシくんが好き</p><p>ああさらに、腰の動きを早める</p><p>突き込みたい</p><p>もっと、もっと</p><p>おれ、このメグの身体を征服したいメグの中に射精したい</p><p>いいよぉ征服してぇぇメグも欲しいのメグの中に、ヨシくんの熱いのビュッて出して欲しいの</p><p>メグぅぅメグぅぅメグぅぅ</p><p>ああもうすぐもうすぐだ</p><p>メグオレもう</p><p>待ってちょっとだけ、待ってあたしもまたイケそうだから</p><p>ああ待てない待てないよ</p><p>じゃあ、命令してメグにイケって命令してぇぇ</p><p>メグが切ない眼でオレを見ている</p><p>ああ可愛い綺麗だ</p><p>これがオレの女オレの婚約者</p><p>イケよおっメグぅぅオレのチンコでイケイクんだ早くぅぅ</p><p>はいメグ、イキますっヨシくんで、イッちゃいますあああ、あああ、ホントにクルぅぅクルよぉぉぉ</p><p>早くぅぅもう、ガマンできないよメグぅぅ</p><p>すぐだからすぐだからごめんごめんね、ヨシくんあああああ届くよ届いてるよぉぉぉあ、あ、あーっもう、イクぅぅイクぅぅイクのおぅぅッッ</p><p>メグの中がビクンビクンと痙攣するッ</p><p>め、メグぅぅ</p><p>だ、出してぇぇ出していいよおっヨシくぅぅんッッ</p><p>オレは破裂する</p><p>あああ熱いぃぃぃぃぃッッ</p><p>噴流がメグの子宮に飛び込むッ</p><p>どおおおっく</p><p>征服されてるぅぅヨシくんの女女なのぉぉあたしぃぃ</p><p>どおおっく</p><p>気持ちいいッいいよおっヨシくんあたしのヨシくぅぅんっ</p><p>どおっく</p><p>あああっ、あああーっ、ああああああーっあああああああーっ</p><p>そしてメグが、昇天する</p><p>胎内に拡がるオレの熱さを感じながら</p><p>髪の毛まで、すっかり全身汗にまみれたオレたち</p><p>放心状態だったオレにメグが、下からキスをする</p><p>気持ち良かった大好き、ヨシくんっ</p><p>メグが、オレを抱き締める</p><p>オレもメグを抱く</p><p>おっぱいを触るまだ固いままの乳首を指で転がす</p><p>メグも、舌を出してオレの耳の裏をペロペロ舐めてくれた</p><p>すっごい良かったわヨシくんは</p><p>今までで一番良かった</p><p>メグはどんどん、セックスが上手くなっている気がする</p><p>いやメグだけじゃない</p><p>みすずも、マナも処女喪失からそんなに経っていないのにとんどん上達している気がする</p><p>オレハマッちゃいそうだよ、こんなセックス</p><p>ハマッてハマッていいんだよ、ヨシくん</p><p>メグがオレを見つめる</p><p>メグは、いつでもヨシくんに抱かれたいんだから</p><p>だから雪乃とは、もうしないで</p><p>もう見たくないのヨシくんは、雪乃に渡さない渡したくないんだもの</p><p>メグがオレを抱き締める</p><p>まだ挿入されたままのペニスも、ギュッと絞られる</p><p>尿道無いに残っていた精液がメグの胎内にビュッと零れた</p><p>とオレの背後で、マナの声がする</p><p>オレが、振り向くと</p><p>欲情しきった顔のマナがオレを見ている</p><p>その股間から愛液が糸を引いて垂れ</p><p>床に水溜まりを作っていた</p><p>マナ自分で触らないで、ガマンして見ていたよ</p><p>切ない眼でオレを見る</p><p>もう準備はできているからだから</p><p>マナも犯してお願いお兄ちゃん</p><p>キスをするとレモンの味がするというのは、興奮と緊張から脳がそんな風な信号を出して、そういう感覚になるんだと何かで読みました</p><p>私個人は、実体験があるのでよく判りますレモン味でした</p><p>そんなの迷信だよ比喩的表現だよという人もいますが酸っぱい感覚は、確かに起こります</p><p>さてこの間の後書きで書いた、中国へ行ってしまった人のことが心配になって、ネットで検索してみました</p><p>何も出て来ないですねうーむ</p><p>ついでに、当時の知り合いの人たちのことも知りたくなって名前で検索してみたのですが</p><p>何故か私の昔の彼女が</p><p>空手道場のホームページで、正拳突きのポーズで出ていました</p><p>何か大会とかで、入賞もしているみたいです</p><p>付き合っていた頃確かに、あたし、空手とか習ってみようと思っているんだけどねとは、言っていたような気がするんですが</p><p>いやまさか、あの後、本当に入門していたとは</p><p>つーか、私はその子に二股を掛けられていまして</p><p>しかも、私は本命では無い方で</p><p>どうして、日によって物凄く機嫌が悪い時があるんだろうと思っていたら</p><p>その日は本命の男とケンカしていたからと</p><p>全然、私には関係ないというか</p><p>彼女と本命の彼との人間関係の波にただ、巻き込まれていたというか</p><p>そしてそのことを別れ話の日に、初めて知らされたという</p><p>うん軽く人間不信ですね</p><p>二股の本命じゃない、オマケの役割りをさせられ自分だけ、そのことを知らなかったというのは今でも軽く鬱が入ります</p><p>まあジョジョのセリフが頭に浮かびました</p><p>お前のような男に、そんな都合の良い話があると思うか本当に</p><p>可愛い女の子だったのですがやっぱり可愛い子には、棘がありますね</p><p>そんな子が私みたいな人間に近寄って来るという段階で、おかしいと思うべきでした</p><p>ラッキーなことなんて、そう簡単に起こるはずがないんですから</p><p>でも、何で空手なんだろ</p><p>二度と会うことは無いと思いますからまあ、いいんですけれど</p><p>191．レイプごっこ</p><p>マナ、どうせなら雪乃の席で抱いて貰いなさい</p><p>メグがマナに言った</p><p>全裸のメグはオレのペニスを受け入れたまま、優しくオレの背中を撫でてくれている</p><p>顔だけがマナに向いていた</p><p>股間を愛液で濡らしているマナがメグの提案に驚く</p><p>ヨシくんが授業中に、雪乃の席の方によそ見してもマナのことしか、思い出せないようにしちゃうのよ</p><p>本当は、あたしがしたかったんだけどマナに譲るわ</p><p>メグは、笑ってそう言った</p><p>お兄ちゃんそんなに、雪乃さんの方を見たりしているの</p><p>マナが、オレに尋ねる</p><p>う、うんたまに</p><p>本当はクラスのみんなが、すっかり気付いているくらいにガン見しているらしい</p><p>だから、ヨシくんには治療が必要なのよショック療法がねっ</p><p>おいメグ</p><p>まずはあたしからのお薬をあげるわ</p><p>メグが、オレの唇にチュッとキスをする</p><p>後はマナに治療して貰って</p><p>オレを、ギュッと抱き締める</p><p>メグの身体は温かく、柔らかい</p><p>メグお姉ちゃん雪乃さんの席ってどこ</p><p>マナが、尋ねた</p><p>そこよ</p><p>メグが、身体を起こして指を差す</p><p>ここ</p><p>全裸のマナは、ススッと教室内を移動する</p><p>違うわもう一つ、後ろの席よ</p><p>ここなの</p><p>マナが雪乃の机の前に立つ</p><p>ここが雪乃さんの席であそこが、お兄ちゃんの席ね</p><p>マナは探偵のような顔をして、二つの席の距離感を見た</p><p>判りましたでは、マナがお兄ちゃんを治療しますっ</p><p>ニッと微笑むマナ</p><p>さあヨシくん、マナの所へ行ってあげて</p><p>平気よあたしが、見ていてあげるからね</p><p>もう一度、オレにチュッとキスをする</p><p>オレはメグの中から、ペニスを引き抜く</p><p>亀頭が抜けた瞬間にメグの割れ目から、精液が床に滴る</p><p>うふふまだ、元気ね</p><p>メグがオレのペニスを撫でて、そう言った</p><p>はーい、患者さんは早く、マナの所へ来て下さぁい</p><p>マナの女医さんごっこが、始まっているらしい</p><p>まあいいや付き合ってやろう</p><p>うん今、行くよ</p><p>自分の席からメグの席へそして、今度は雪乃の席</p><p>そこで、オレを待っているのは全裸のマナだ</p><p>あはっ、お兄ちゃんが来てくれたっ</p><p>マナがオレに抱きついて来る</p><p>オレにチュッとキスをして</p><p>うんうんっいちご味</p><p>マナは、そう言って笑っている</p><p>でオレは、どうしたらいいんだ</p><p>オレが尋ねるとマナは、</p><p>ではマナが、お兄ちゃんの治療方法を説明します</p><p>そう言ってマナはオレに背を向けて、雪乃の机に両手を付く</p><p>可愛いお尻を、高く突き出してオレに向ける</p><p>お兄ちゃんはここでマナを犯して下さい</p><p>オレに可愛いお尻を振りながら</p><p>お兄ちゃんレイプごっこしようっ</p><p>レイプごっこ</p><p>お兄ちゃん最初に、舞夏さんのことをレイプした時のこと、覚えている</p><p>マナは自分の初体験の時のことを言い出す</p><p>覚えているさまだ二日しか経っていないじゃないか</p><p>あれは</p><p>酷いレイプだった</p><p>舞夏は力尽くで、無理矢理オレに処女を犯された</p><p>うんあの時みたいにマナを犯して</p><p>両手を机に乗せたままマナが、顔だけをオレに向けている</p><p>でもオレは</p><p>あたし、お兄ちゃんにとっても大切にして貰っていることは判っているしいつも、そうして欲しいわけじゃないよマナお兄ちゃんとニコニコしながら、のんびりエッチするのも大好きだし</p><p>マナの顔から笑顔が消える</p><p>でもねあたし、時々、お兄ちゃんにメチャメチャにして貰いたくなるのあたし舞夏さんからマナになるまでの間に、何回もお兄ちゃんにレイプして貰ったでしょ昨夜なんて、六回も射精してくれたよね</p><p>真剣な眼でオレを見る</p><p>お兄ちゃんには、ちゃんと話しておくねマナね変態さんなんだよお兄ちゃんにレイプされるのが、大好きになっちゃったの</p><p>お兄ちゃんにレイプされると、心臓がドキドキするのとっても、興奮するんだよっ</p><p>マナの眼が熱い興奮している</p><p>また、割れ目から太ももにとろりと愛液を流す</p><p>あたしきっと、白坂創介の血を引いているかになんだと思うのだから、あたし淫乱なの変態さんみたいなセックスがしたいのメチャメチャにされたいのお兄ちゃんに</p><p>十四歳の小柄な少女がオレに告白する</p><p>お兄ちゃんはこんな淫乱な女の子は嫌だと思うけれどでも、ごめんマナは、そんな女の子なのお兄ちゃんに、レイプされたくて仕方ないの</p><p>マナそれは違うよマナは普通の子だったんだよ十四歳の普通の中学生の女の子だったそれをオレがメチャクチャ酷い方法で、マナをレイプしてそれも何回も、何回もだから、マナはオレのせいで、酷いセックスを体験しちゃったからだから、そんな目に遭った自分の心のバランスを取るのが大変になっちゃって全部、オレが悪いんだよマナは何も悪くないんだ</p><p>オレのせいだ</p><p>オレの判断が、一つ一つ間違っていたから</p><p>マナは、レイプされたいんじゃない</p><p>男に犯されたいなんて望む女の子が、いるわけない</p><p>マナはただ心のバランスを安定させたいだけなんだ</p><p>それもこれもロスト・ヴァージン以来、オレが何度もマナをレイプしたから</p><p>そんなこと言ってるんじゃないんだよっ</p><p>あたしはお兄ちゃんにレイプされたいのっお兄ちゃんじゃないと、嫌なのお兄ちゃん以外の人とするくらいなら、舌を噛み切って死んでやるんだからっ</p><p>好きなの本当に、大好きお兄ちゃんが側に居てくれるからあたしは生きていられるの</p><p>実の姉も家族も捨てたマナには</p><p>だから、お願いお兄ちゃん、受け取ってマナを全部、受け取って普通のマナだけでなくお兄ちゃんにレイプして欲しがっている淫乱のマナもお願いだから、全部お兄ちゃんのものにしてぇぇ</p><p>責任を取らないといけない</p><p>この子の人生をセックス観を歪めてしまったことを</p><p>判ったオレが、全部受けとめてやる</p><p>マナが眼に涙を溜めて、オレに言う</p><p>オレどうしたらいいマナは、どんな風にしたいんだ</p><p>オレはマナがどんなレイプごっこを望んでいるのか、尋ねる</p><p>あのねお兄ちゃん、あたし今だけ、舞夏さんに戻っていい</p><p>これは、急激に舞夏からマナに変わったことの</p><p>そのギャップを埋めるための精神療法でもあるんだ</p><p>お兄ちゃんもあたしのこと、舞夏って呼んであたしは、吉田さんて呼ぶから</p><p>オレとマナの不思議なレイプごっこが始まる</p><p>あたしは今眼に見えない鎖で、手と足を縛られているのこの机に手を付いたまま、身動きができないの</p><p>マナが、そんな設定を説明しだす</p><p>だからこのまま、後ろから犯してあたしが抵抗したり、嫌がるようなことを言っても絶対に止めないで</p><p>それからあたしのことは気にしなくていいからお兄ちゃんは、あたしの中に射精することにだけ集中して思いっきりいっぱい出して、気持ち良くなって</p><p>じゃあ、始めるね</p><p>マナは大きく息を吸う</p><p>きゃあああああああッッ</p><p>窓ガラスがビリビリと振動しそうなぐらいの大きな悲鳴を上げた</p><p>いやぁぁこんなの嫌ぁぁ吉田さん、お願い犯さないで舞夏を犯さないでぇぇ</p><p>マナは一昨日のロスト・ヴァージンを思い出しているのだろうか</p><p>すでに眼から涙を零している</p><p>嫌なのぉぉレイプしないでやめてやめて下さい</p><p>なのにオレは</p><p>オレはそんなマナの涙にひどく興奮している</p><p>犯されたくないよぉレイプなんて、やだぁぁ</p><p>涙の粒が綺麗な顔にツーッと流れる</p><p>その涙を、舐めてみたいと思った</p><p>それで判った</p><p>精神療法としてのレイプごっこを欲しているのは、マナだけではない</p><p>オレも欲している</p><p>オレも病んでいる</p><p>この数日の刺激的過ぎる日々に</p><p>雪乃の処女レイプから始まって次々に、様々なシチュエーションでのセックスを強制されてきたオレ</p><p>自分の想像力を遥かに越える刺激的過ぎるセックスを、体験し続けてしまった</p><p>オレもおかしくなっている</p><p>普通の感覚が判らなくなっている</p><p>このレイプ・プレイを望んでいるのはマナだけじゃない</p><p>オレも治療の必要な病人なんだ</p><p>舞夏ぁぁ、舞夏ぁぁ</p><p>オレは、レイプごっこの世界に飛び込むことにした</p><p>レイプ犯になり切って後ろから、マナの身体を抱き締める</p><p>いゃああ、触らないでケダモノぉぉぉ吉田さんなんて、ケダモノだよぉぉ</p><p>オレに触られることを嫌がって、身体を捩るマナのお尻を思い切り、手の平で叩いた</p><p>パァァァーンッ</p><p>肌を打ち鳴らす小気味の良い音が響く</p><p>ひぃ、いゃぁぁーっ</p><p>マナの顔が痛みに歪む</p><p>いやオレには見えた</p><p>マナは叩かれる痛みに悦んでいる</p><p>オレも叩く悦びが心を貫く</p><p>叩かないでぇ舞夏のお尻を叩かないで下さい</p><p>それは叩いて欲しいという言葉の裏返しなんだろう</p><p>だからまた、平手で叩く</p><p>パァァーンッ</p><p>パパァァーン</p><p>マナのお尻に赤く、オレの手の痕が付く</p><p>痛いぃぃ止めてぇぇ吉田さん、止めて下さい</p><p>もう、ガマンできない</p><p>オレはマナの尻を両手で掴み</p><p>熱い勃起を、押しつける</p><p>い、いやだぁぁ挿れないでぇぇぇ舞夏の中に来ないでぇぇ</p><p>いくぞぉぉ</p><p>お、犯されるぅぅ吉田さんに犯されちゃうよぉぉ舞夏レイプされちゃうぅぅッ</p><p>レイプしてやるからなっ</p><p>バックからマナの中に突き込むッ</p><p>前戯も何もしていないのにマナの胎内は、すっかりできあがっていた</p><p>まるで熱い湯の中に入るようにオレのペニスが埋まっていく</p><p>ジュポポポッッ</p><p>あまりの突き込む勢いに愛液が、周囲の床に飛び散る</p><p>嫌ぁぁッ</p><p>マナが絶叫した</p><p>痛い痛い痛いッッ痛いよおッッ</p><p>嘘だってことは、判っている</p><p>マナの膣はやんわりとオレのペニスを受け入れている呑み込んでいる</p><p>女性器は悦んでいるッ</p><p>うあああああーっ</p><p>オレは、訳の判らない雄叫びを上げて</p><p>激しくピストンを開始した</p><p>あああっ嫌ぁぁ嫌ぁぁ痛いッお腹の中が苦しい苦しいよッやめてこんなこと、もう止めて下さい吉田さん</p><p>マナの言葉がオレを拒絶する</p><p>マナの身体はオレを歓迎している</p><p>そのギャップがオレを激しく、興奮させる</p><p>うううっ、うはぁぁうっ、うっ、うーっはぁぁッ</p><p>オレはもう、言葉が出なかった</p><p>ケダモノのような荒い息遣いでマナを犯す</p><p>レイプする</p><p>熱いよぉぉ吉田さんの熱いオチンチンが舞夏の中をエグッているよぉぉぉ助けてぇぇこんなの嫌だよぉぉ</p><p>ぐっちょ、ぐっちょ、ぐっちょ、ぐっちょ</p><p>言葉は、嫌がっているのに</p><p>膣の中はとろとろに溶けている</p><p>オレのペニスを最奥まで受け入れて</p><p>キュウキュウと締め付けている</p><p>ぬぁぁうっ</p><p>オレは後ろからマナのおっぱいを鷲掴みにした</p><p>まだ、幼い乳を揉みしだく</p><p>乳首をコリコリとする</p><p>いやぁぁおっぱい、イジらないでぇぇ</p><p>指で廻すように擦っているうちにマナの陥没乳首が、飛び出してくる</p><p>ああオレに何度も犯されて、マナの身体は急速に女になっている</p><p>オレの欲望を受けとめるためのいやらしい肉体に</p><p>オレは、さらにピストンを加速する</p><p>オレの張り詰めたペニスのカリ首がマナの中の愛液を外に掻き出す</p><p>マナの内側を磨き上げていく</p><p>雪乃は、この辺りが感じるって言ってたっけ</p><p>そのポイントを目掛けて、ペニスを突き上げるッッ</p><p>ひぃぃぃぃいッッ</p><p>マナの身体が、ビクッビクッと反応する</p><p>全身から、じわーっと汗が浮かび上がる</p><p>いやぁぁあああっいいっああああんっ</p><p>中学２年生が異常なセックスに喘ぐッ</p><p>あああっ出るッッオレ出そうだッ</p><p>一気に射精への熱望がオレの身体の底から浮上するッ</p><p>だめぇぇ出さないでぇ中で出さないでぇ吉田さん、それだけは許してぇぇ許して下さい</p><p>そう叫んでいるくせに</p><p>マナの身体はオレを求めている</p><p>膣肉がオレの精液を絞りだそうと、ペニスを締め付ける</p><p>子宮口がオレの精液を呑みたいと、大きく口を開いて待ち構えている</p><p>妊娠しちゃうよぉ赤ちゃんが赤ちゃんができちゃうよぉぉ舞夏に種付けしないで吉田さん、舞夏に種付けしないで下さいっ</p><p>マナの叫びにオレは爆ぜる</p><p>種付けしてやるっ妊娠しろっオレの子供を産むんだ</p><p>嫌ぁぁ嫌ぁぁ絶対に嫌だぁぁっ</p><p>その拒絶の叫びがオレの欲望の爆破スイッチを押すッ</p><p>ああああーっ出るぅっ出るうっ出るぅぅ</p><p>灼熱噴流がオレの体内を駆け上がってくるッ</p><p>火山噴火のように一気に、精が放出されるッ</p><p>嫌ぁぁッッ</p><p>オレのマグマがマナの聖域を汚していくッ</p><p>マナの絶叫を聞きながら腰をグイグイ動かして、マナの膣奥に押し込んでいくッ</p><p>拡がってくぅぅあったかいのがお腹の中にどうしよう、あたし妊娠しちゃう妊娠しちゃうよぉぉ</p><p>そんなマナの声を聞きながらオレは、射精を続けた</p><p>あああっ、ああっ、ああーっ</p><p>腰を押しつける様にしてマナの子宮口に亀頭をぴったり接触させる</p><p>穴から穴へ直接、精液を注ぎ込む</p><p>マナも言葉とは裏腹に、オレの精を受け入れようと肉体を開いていく</p><p>自分から腰を押しつけてくる</p><p>あはぁ入って来る入って来る入って来るぅぅ</p><p>最後の一滴までオレは、どっぷりとマナの中に注ぎ込んだ</p><p>そのままマナの背中に覆い被さるようにオレは脱力した</p><p>マナがごっこを止める</p><p>オチンチン抜いてお兄ちゃんに、抱っこして欲しいの</p><p>オレはペニスを引き抜く</p><p>どろどろの精液がマナの股間から太ももに垂れていく</p><p>オレはマナを正面から抱き締める</p><p>マナは、キスを求めた</p><p>唇にそっとキスしようとすると</p><p>マナの方から、舌を絡めてくる</p><p>すっごく、気持ち良かったよお兄ちゃん</p><p>マナが熱い眼で、オレを見ている</p><p>お兄ちゃんがいいのお兄ちゃんに、ずっとレイプされたい</p><p>そう言ってマナは、萎え始めているオレのペニスを手で弄ぶ</p><p>しごかれて亀頭の先から、精液の残滓がとろりと出て来た</p><p>うふっもったいない</p><p>マナは、それを人差し指に乗せてペロッと口に含んだ</p><p>うん苦くて美味しい美味しいよ</p><p>マナは、オレにニッコリと微笑む</p><p>ねまたしてね、レイプごっこマナ、これ好きもっとしたいよいつでもしたい</p><p>マナが、オレに身体をくっつけてオレの汗を舌で舐めていく</p><p>力尽くでねお兄ちゃんに、無理矢理犯されるのがいいのとっても、いいの</p><p>マナの興奮は、まだ治まっていないようだ</p><p>お兄ちゃんは嫌いレイプごっこ、もうしたくない</p><p>心配そうにオレの顔を見る</p><p>オレもしたい</p><p>正直に言った</p><p>オレも多分、ちょっとおかしくなっているんだこういうの、よくないことだって判っているけれどでも、またしたいよ</p><p>マナが、ニッと笑う</p><p>よくないことなんかじゃないよ</p><p>お兄ちゃんとマナが、二人で楽しんでいることなんだからごっこなんだからだから、いいんだよ</p><p>もっともっとマナにエッチなことして恥ずかしいことしていやらしいことをして欲しいのマナお兄ちゃんには、何も隠さないからお兄ちゃんも、エッチな気持ちをマナに全部さらけ出して</p><p>マナには、全部さらけ出せない</p><p>だってそんなことしたら、マナはオレのこと嫌いになると思うから</p><p>やだなぁ嫌いになったりしないよむしろ嬉しいよ</p><p>マナね本当は、まだちょっと恥ずかしいけれどお兄ちゃんの前で裸になるの、好きなのお兄ちゃんにマナの全てを見て貰うのってドキドキするし嬉しいの</p><p>だから今度は心も裸になるね</p><p>裸の心</p><p>お兄ちゃんには、もう何も隠さないマナのエッチなところも淫乱で変態さんなところもだって、お兄ちゃんはどんなマナも、全部貰ってくれたんだよね</p><p>オレはマナの全てを受けとめる</p><p>そう誓ったんだ</p><p>だからマナにも、お兄ちゃんの裸の心をさらけ出して大丈夫だからそんなことで嫌いなったりしないからお兄ちゃんが望む、どんなエッチなことでもするよ</p><p>今まではマナがただお兄ちゃんに大事にして貰っているだけだったよねでも、今からは違うよマナにお兄ちゃんの心を開いてマナは、本物のセックス奴隷になるんだからお兄ちゃんだけの</p><p>マナが、オレをギュッと抱き締める</p><p>マナオレは</p><p>ここは雪乃の席だ</p><p>入学式以来、ずっとオレが見つめ続けた</p><p>雪乃の</p><p>オレはずっと、雪乃のことを遠くから見ていて口をきいたことなんて、ほとんどなくてただ、遠くから見ることができればいいって思っていたんだ</p><p>オレはマナに心を開く</p><p>でもオレは家では、毎日、雪乃のことを想像しながらオナニーばかりしていたそれも雪乃とオレが付き合えるなんてことは、絶対に無いって思っていたからどうしても、普通の恋人同士のセックスは想像できなくていつも、雪乃をレイプする想像ばかりしていたそういう妄想でオナニーばかりしていて</p><p>なのに雪乃に男ができたって判ったらあんな男に、雪乃の処女が奪われるのはどうしてもガマンできなくてだから</p><p>ミナホねえさんの復讐計画に乗っかって雪乃をレイプした処女を犯したそれが、オレの初体験だったんだ</p><p>マナがオレの頭を優しく撫でてくれる</p><p>だけど実際にレイプしてみたらオレは、雪乃の遠くから見つめていた雪乃の姿に憧れていただけで現実の雪乃のことは、何も知らない愛していないことが判って</p><p>それでも雪乃をレイプし続けることが止められなくってオレ、どんどん、おかしくなっていってたんだと思う</p><p>そうだオレは</p><p>今、考えると渚とセックスして渚は、オレとセックスして救われたって言ってくれたけれど現実は逆なんだセックスの後に、渚がオレに好きって言ってくれてニコニコ笑ってくれて、それでオレ救われたんだ</p><p>そうだよそれから、みすず克子姉メグそして、マナ一人ずつ出会ってセックスを重ねる度にオレの方が救われていたんだオレみんなに、助けられていたんだ</p><p>その事実にオレは、初めて気付いた</p><p>違うわよヨシくん</p><p>あたしたちみんな、心のどこかが傷ついていた欠けていたわそれをヨシくんと出会ってヨシくんに抱いて貰いながら、一つ一つ治しているの埋めているのよあたしたちだけじゃなくて、ヨシくんもそうセックスしながら愛し合いながらお互いに癒やし合っているの</p><p>たった一人雪乃を除いてね</p><p>雪乃だけはあの子は、自分自身しか愛していないからセックスが性欲を満たすためのものにしかならないのどれだけ、セックスしても愛情は生まれないのよ</p><p>雪乃とはどんな関係にもなれない</p><p>せいぜい、セックス・フレンド</p><p>いや、あの我が儘な性格ではセフレだって、長くは続かない</p><p>ヨシくんは雪乃とどれだけセックスしても癒やされないと思うのむしろ二人とも、セックスに溺れていくだけになるわでも、それってお腹が減っている時に、ひたすらお菓子ばっかり食べているみたいな感じでしょ食べても食べても満腹にはならないのただ、お菓子を食べる手が、止まらなくなるきりがなくなるだけなのよ</p><p>だから雪乃とはもう、セックスして欲しくないのよ</p><p>ねヨシくんマナだけでなく、あたしにもヨシくんの裸の心を晒してくれるわよね</p><p>えっとああ</p><p>オレは頷いた</p><p>正直に答えてヨシくん、あたしのことレイプしてみたい</p><p>眼の前に全裸のメグが立っている</p><p>その股間からはまだ、オレの精液がぽたぽたと垂れていた</p><p>あたしはヨシくんにレイプされたい手足を縛られて力尽くで犯されたいの</p><p>ヨシくんはどう</p><p>オレだって犯したいよメグの身体をレイプしたい</p><p>じゃあマナとだけでなく、あたしともレイプごっこしようね</p><p>別に、今すぐでなくてもいいからううん、レイプだもんね突然の方がいいよねヨシくんがしたくなったら、いつでも襲いかかって来ていいからね</p><p>いやだけど</p><p>気にしないでこれは、ヨシくんの心の治療なんだから</p><p>心の治療</p><p>そうだよヨシくんは、雪乃っていう泥亀みたいな女の子をレイプしてそれが、初体験でちょっと、おかしくなっちゃっているんだよ</p><p>泥亀</p><p>雪乃はセックスしていても、自分の殻に閉じ籠もっているだけなんだもの押しても叩いても、甲羅の中に入って一人で悶々としている泥亀みたいなものよ</p><p>そうだね雪乃さんて泥亀だよね</p><p>マナまで</p><p>でもあたしやマナなら、ヨシくんのことを本当に愛しているから癒やしてあげられると思うのだからあたしをレイプしていっぱい、いっぱいレイプごっこしよう</p><p>あマナもだよマナはお兄ちゃんとレイプごっこするの大好きなんだから</p><p>マナが、オレにしがみついてそう言う</p><p>もう、雪乃さんなんか必要無いんだからね</p><p>二人は、そう言うけれど</p><p>本当に、そうなんだろうか</p><p>雪乃はもう、救えないんだろうか</p><p>二人とのレイプごっこで、歪んでしまっているオレは治療できるんだろうか</p><p>今やっているストーリーは、雪乃編です</p><p>雪乃の現状は、視聴覚室でのセックスで描きました</p><p>理想のセフレ状態ですが多分、セフレとしても長続きしないですよねあの性格では</p><p>遊び人の男たちに、一回ずつ遊ばれるのが丁度良いぐらいのビッチになっています</p><p>ここにメグとマナのセックスを入れたのは</p><p>雪乃の状況との対比のためです</p><p>この三人は姉妹ですし名家の血筋のみすずや、すでに売春婦として開発されている克子や渚では対比の対象になりません</p><p>そして、メグとは恋人としての甘いセックスを</p><p>マナは、どんな欲望にも喜んでくれる理想のセックス奴隷としてのセックスを吉田くんに示してくれました</p><p>吉田くん自身も自分の中の歪んでしまっている性癖に気付きました</p><p>今までは女たちに気遣い過ぎるために、女たちには優しいセックスしかできませんでした</p><p>だから雪乃との、遠慮の無い奔放なセックスは魅力的だったのですが</p><p>メグとマナが、そんなセックスもプレイとして解禁してしまいました</p><p>もう、何でもありですどんなことも受け入れてくれますし身勝手な雪乃と違って、悦んでやってくれます</p><p>さて吉田くんは、今後、雪乃をどうするのでしょう</p><p>雪乃は、ついに吉田くんに見捨てられてしまうのでしょうか</p><p>そういう微妙な状況で学校パートに話は進んでいきます</p><p>192．喉の渇き</p><p>そうよ雪乃は、ヨシくんの人生には必要無いわあの子はヨシくんを苦しめるだけだと思うの</p><p>メグがオレに、そう言う</p><p>そうなんだろうかやっぱり</p><p>マナ、もっともっとお兄ちゃんに尽くすから満足して貰える女の子になるからだから、雪乃さんのことは、もういいでしょね</p><p>マナが、オレの胸に頬ずりする</p><p>吉田くん、恵美、マナさん急いで戻って来て</p><p>不意に教室のスピーカーから、ミナホ姉さんの声がした</p><p>やっぱり、覗いていたんだ</p><p>そして監視室から、校内放送の回線に繋いで連絡している</p><p>全校に一斉放送するだけでなくきっと、各教室と個別に通話することもできるようになっているんだろう</p><p>急いで戻れって、どういうことだ</p><p>もしかしてヴァイオラが攻めてきたのそれとも、白坂家の雇った連中とか</p><p>オレは教室のどこかにある隠しマイクに向かって、叫んだ</p><p>監視室のミナホ姉さんとはこれで、会話できるはずだ</p><p>すぐに、ミナホ姉さんの声がスピーカーから返ってくる</p><p>違うわ</p><p>朝ご飯の準備が出来たって克子が言っているのよ</p><p>盛大に、ズッこけた</p><p>あ朝ご飯</p><p>そうよお腹空いてるでしょう、あなたたち</p><p>と、言われた瞬間</p><p>グーっと、誰かのお腹が鳴る</p><p>あ、あたしじゃないからねヨシくん</p><p>裸のメグが、オレを見る</p><p>えへへマナでーすっ</p><p>裸のマナが恥ずかしそうに、お腹を押さえた</p><p>早く帰って来なさい特に、恵美はこれから朝練でしょご飯を食べてから行きなさい</p><p>でも御名穂さん胃に物が入っている方が、動きづらいから</p><p>だったら、急いで帰ってきてすぐに食べなさい練習開始の時間までに、少しでも消化しているようになさい</p><p>ミナホ姉さんの声は、厳しい</p><p>戻ろうメグ</p><p>あたしは時間ギリギリまで、ヨシくんとイチャイチャしていたかったな</p><p>またすれば、いいじゃないか</p><p>オレが、そう言うとメグは、ニコッと微笑み</p><p>そうだねヨシくんとの朝は、今日だけじゃないものね</p><p>じゃあ、メグお姉ちゃんが練習に行ったら、マナがおしゃぶりしてあげるね</p><p>マナ、まだ今日はお兄ちゃんの飲んでないもの</p><p>さっき、ちょっとだけ舐めたろ</p><p>あんなんじゃ全然足らないよマナ、ゴクゴクッて飲みたいんだから</p><p>そう言ってマナはオレの亀頭に唇を付ける</p><p>チュッと尿道に残った精液を啜ろうとする</p><p>オレは、慌てて腰を引く</p><p>あれっ</p><p>い、今はいいよまた、勃っちゃうだろ</p><p>マナは、笑った</p><p>マナあたしの分も残しておいてねあたしもヨシくんの飲みたいから</p><p>判ってるってメグお姉ちゃん</p><p>何かすっかり、この二人は仲良くなっているけど</p><p>性欲も凄いことになっているような気がする</p><p>じゃあ、行こうお兄ちゃん</p><p>マナが、オレの左手を取って引っぱる</p><p>お、おい</p><p>思わずつんのめるオレをメグが、抱きかかえてくれた</p><p>もう、危ないでしょマナ</p><p>メグが、オレの右手を取る</p><p>手を握って腕を絡ませる</p><p>さ行きましょう、ヨシくん</p><p>ああたしも、お兄ちゃんと腕を組むぅぅ</p><p>教室を出て校長室経由で、監視室へ</p><p>左右からメグとマナに、ぴったりと挟まれたまま</p><p>三人くっ付いたまま朝の廊下を歩く</p><p>うわっ、太陽が眩しいね、お兄ちゃん</p><p>太陽は大分昇ったようだもう、外は完全に明るい</p><p>明るい廊下を裸のオレたちが歩く</p><p>メグもマナもオレの腕に、おっぱいを押しつけている</p><p>ね、ヨシくん</p><p>不意に、メグが声を掛けて来た</p><p>メグはオレの手を掴んで、自分のお尻に触れさせる</p><p>触ってあたしのお尻、好きなんでしょ</p><p>じゃあ、こっちの手はマナのお尻ね</p><p>美少女二人のお尻の感触を楽しみながら廊下を進んだ</p><p>あお兄ちゃんのオチンチン、またちょっと元気になってる</p><p>そういうことは言わなくていいから</p><p>ホントね</p><p>メグもそんなに、じっくり見なくていいから</p><p>何か歩きながら、半勃起したペニスを観察されるというのは</p><p>あれ萎んじゃった</p><p>残念そうに、マナは言う</p><p>そりゃ萎むよ</p><p>女の子二人に、ガン見されたら</p><p>そんな状況で脱いだ服を置いたままにしてあった、階段に到着する</p><p>ほら、早く着ろよ</p><p>オレは急いでパンツを履きズボンに足を通す</p><p>あたしは、このままでいいよ裸のままでいるこのままでも、全然平気だし</p><p>ダメだそのままじゃ、オレが気になるんだよ</p><p>え、お兄ちゃんそんなにマナの裸にドキドキしちゃってるの</p><p>ああ、ドキドキするんだよだから、服は着てくれ</p><p>マナが、ミニスカートを取る</p><p>でも、あたしノーパンだから、あんまり変わらないんだけどねお兄ちゃん、いつでもマナのスカート捲っていいからね</p><p>判ったから早くしろって</p><p>オレが叫ぶと</p><p>あれメグは、何で裸のまま</p><p>着せて</p><p>メグが、恥ずかしそうにオレに下着を差し出す</p><p>そっかオレが着せてやらないといけないのか</p><p>判ったほら</p><p>メグのパンティを取って履かせてやる</p><p>いいんだよ、これくらい</p><p>ヨシくん、大好きっ</p><p>ほら、次はブラジャーだろ</p><p>メグは、嬉しそうに微笑んだ</p><p>何とか服を着て</p><p>階段を下りて、右に曲がったらすぐに校長室だ</p><p>これどうやって入るのノックするの</p><p>校長室の立派な扉の前でマナがオレに尋ねる</p><p>中で監視カメラを使って、誰が来たか見ているから</p><p>ガチャッと、鍵のロックが自動的に開く</p><p>ほら開いたぞ</p><p>オレはドアノブを廻してドアを開いた</p><p>ミナホ姉さんが居た</p><p>校長用の机に、どっしりと座って</p><p>待ってたわ三人とも</p><p>ミナホ姉さんが、いつもの冷たい眼でオレたちを見る</p><p>恵美はシャワールームで下半身を洗って、パンティを履き替えなさい</p><p>え御名穂さん</p><p>そのままだと練習中に、吉田くんのが垂れてくるでしょ</p><p>あ、あたしはその方がいいですお腹の中に、ヨシくんのあったかいのが入ってるままの方が</p><p>ミナホ姉さんは、メグの言葉を遮るように</p><p>他の子に気付かれるわよ女の子って、他の子のそういうことには勘が鋭いんだから</p><p>あたしは気付かれてもいいですっヨシくんに愛されている証拠ですから</p><p>メグはそう答える</p><p>それ吉田くんのためにならないって、判らないの</p><p>ミナホ姉さんの言葉がメグに刺さる</p><p>学校という場所は、集団生活を学ぶ場所よあなたたちが婚約していることは、みんな知っているけれどセックスの匂いをみんなの周りに撒き散らすのは、迷惑なんじゃないかしらデリカシーの無いカップルは、嫌われるわよ</p><p>みんなに嫌われたっていいですっあたしは、ヨシくんさえいれば</p><p>メグは、ミナホ姉さんに抵抗する</p><p>あなたはよくても吉田くんはどうなのかしら</p><p>ヨシくんだってあたしのことを選んでくれますあたしだけ、見ていて欲しいんですっ</p><p>そう恵美は、吉田くんが学校内で孤立してもいいと思っているのね</p><p>そんな孤立なんてヨシくんには、ずっとあたしが一緒にいますからっ</p><p>ミナホ姉さんは、冷たく笑った</p><p>恵美は、吉田くんに友達を作って欲しくないの</p><p>吉田くんに、楽しい学校生活を送って欲しいと思うのなら友達は必要でしょ学校のみんなから好かれる男の子になって欲しいと思わない</p><p>それはそうですけれど</p><p>ああ恵美は、他の女の子に吉田くんを獲られたくないのねだから、自分一人だけのものとして、囲っておきたいのね</p><p>だからわざと吉田くんとのセックスの匂いを周りの女の子たちに感じさせたいのねそれで、吉田くんは恵美の男なんだって、アピールしたいんでしょ</p><p>はいそうだと思います</p><p>メグは認めた</p><p>その気持ちは判るわでも、うちの学校は男女共学よクラスの中だって、男の子の世界、女の子の世界があるわあなたがセックスの匂いをさせて、朝練に来たことはすぐに女の子の部員から、男の子たちに広まるわ吉田くん男の子たちから、とっても嫌われることになるんじゃないかしら</p><p>まさか恵美は、吉田くんに男の子の友達も必要無いとか思っていないわよね</p><p>あたしだって、思っていますヨシくんには男の子の友達が、もっとたくさん居た方がいいってことは</p><p>男の子の友達だけじゃないわ女の子の友達だって必要よ吉田くんだって、眼に入る女子をことごとく押し倒すような、セックス狂じゃないんだからもう少し、信用してあげなさいあなたが囲い込むことは、過保護でしかないし吉田くんを孤立させるだけの結果になるわ</p><p>メグがうなだれる</p><p>とにかくあんまりにも奔放なセックスの空気を醸し出すのは得策じゃないと思うわよ無意味に周りの子から嫌われるようなことは、するべきじゃないわそんなんじゃ、味方になってくれそうな生徒たちまで、敵に廻すことになるわよ</p><p>そうですね判りました、御名穂さん</p><p>メグは、ミナホ姉さんの言葉に納得する</p><p>じゃあ早く、シャワー・ルームへ行きなさいマナさん、メグがちゃんと洗うかどうか、監視してくれるかしら</p><p>マナが、驚きの眼でミナホ姉さんを見る</p><p>吉田くんは、ここであたしと今日の打ち合わせがあるからマナさんも、よく手を洗いなさい吉田くんのオチンチンをいっぱい触ったんでしょ</p><p>あはーい</p><p>打ち合わせはすぐに終わるからあなたたちは、下の部屋に行きなさい</p><p>判りましたマナ、行きましょ</p><p>隠し扉を開いてメグとマナが下の階の監視室に下りていく</p><p>ミナホ姉さんは隠し扉を閉じると</p><p>二人とも、あなたへの依存度がとんでもないことになっているわね</p><p>オレへの依存</p><p>ええ二人とも、あなたに尽くしているつもりなんだろうけれど人って、ついつい自分の都合の良いように物事を見てしまうから現実は、あなたの方が頑張って、二人を支えてあげているだけの状態になっているわ</p><p>吉田くん面倒くさいとか思わないの感情的になった女の子の理屈に、一々真っ正面から相手してあげるのは大変でしょ</p><p>いやでも、二人ともオレの女ですしどんなことでも、きちんと真面目に応えてあげるべきじゃないですかオレには、そういう義務と責任があるわけですから</p><p>ああ面倒だなっていう意識は、ちゃんとあるのね</p><p>それはそう感じる時もあります時には</p><p>その不器用な生真面目さが、あなたの良いところだからあたしは気に入っているけれどでも、このままだと、あなたが心に重荷を背負い込みすぎて倒れてしまうんじゃないかって、心配なのよ</p><p>寧の話を聞いたんでしょあの子は、恵美やマナさんにさらに輪を掛けて重い子だしね馬鹿正直に正面から立ち向かうと吉田くんが、ペシャンコになっちゃうわよ</p><p>うん正直</p><p>今だって、どんな顔をして会えばいいのか判らない</p><p>ミナホ姉さんが、こうやってクッションになる時間を作ってくれたことが有り難いと思う</p><p>何もかも一気に背負い込んではダメよその時その時に、自分ができる範囲のことだけをしなさい</p><p>どんなに能力のある人だって身体は一つだし、手は２本しかないし、時間の流れは有限でしょその時その時にできることなんて、たかがしれているのよそれでも何もしないよりは、何か一つでもした方がいいわ物事なんて、そういう些細なことの積み重ねなのよ</p><p>積み重ね</p><p>そうよ一人の人間にできることは、積み重ねていくことだけよ一瞬にして、問題を解決できるような力なんて、誰も持っていないわもちろん能力のある人の方が、積み重ねるスピードが速いんだけどでも、時間を掛ければ、同じだけの物を積み重ねることは誰にでもできるでしょう</p><p>オレは馬鹿だし、能力なんて無い</p><p>そんなオレでも時間を掛けて、積み重ねていくことはできる</p><p>あなたの女の子たちに対する態度絶対に相手の言葉を流したり、無視したり、聞いているフリだけなんてことはしないでどんなことも馬鹿正直に立ち向かうのは、素晴らしいと思っているわあなたは、一人一人の女の子の中に、確実に積み重ねているちゃんと、彼女たちの心にプラスになる物を積み重ねているわだから、焦ったり、急いだりする必要は無いのよゆっくりと、時間を掛けていきなさい</p><p>オレちゃんとできていますか本当に、積み重ねていますか</p><p>ミナホ姉さんが、優しく微笑んでくれる</p><p>ええあなたのおかげで、みんな救われているわみんな、プラスの方に動き出している</p><p>でもオレオレの方が、みんなから助けて貰っているって思うんですブッ壊れていたオレの心をみんなが助けてくれてオレの方が、遥かにたくさん良くして貰っているって思うんです</p><p>吉田くん世の中には、完全な人なんていないってことを知りなさい</p><p>どんな人も心に欠けた場所を持っているわ全てがきちんと揃っている人なんていないのよ生きていくということは、傷を負っていくということだから</p><p>傷</p><p>人間が生きていけば他の人たちと生活していけば誰かにぶつかってしまうわ水の流れの中で石と石がぶつかり合うようにどちらの石も割れて、傷が付くもちろん、人間には自分で治癒する力もあるけれど前の傷が治らないうちに、次の傷を受けることも多いわ自分は治ったつもりでも、大きな傷跡が残っていてまたすぐに血を流すこともあるそうやって、傷だらけになって生きていくしかない全ての人間がそうなのよ</p><p>みんな傷だらけなんだ</p><p>時には傷を負った同士が寄り添い合って、癒やし合うこともあるわあなたちあたしたちの関係は、そういうことよお互いに必要だから、一緒にいるのだから、助けて貰って悪いとか自分の方が迷惑を掛けているなんて、考えないでね</p><p>あたしはあなたをあたしの復讐に引きずり込んでしまったことを後悔していないわ絶対に、後悔しないだって、そのおかげで、あたしたちは知り合えたんだからあなたはあたしの大切な弟になってくれたんだから</p><p>ミナホ姉さんがオレを見ている</p><p>この人は常に、姉の距離感を保ってくれている</p><p>抱き合う距離感にまでは入ろうとはしない</p><p>度を超えたスキンシップを求めない</p><p>本当に姉なんだ</p><p>オレの姉になってくれようとしているんだ</p><p>あたし自信があるのもし、もう一度あなたと出会うところから、人生をやり直すことができたとしてもやっぱり、あなたを巻き込むわあなたに、雪乃さんをレイプさせると思う百回やり直ししても、百回ともそうすると思うだから、後悔は無いわ</p><p>オレも、同じことを想像する</p><p>もう一度あの時に戻ったとしたら</p><p>オレも同じですやっぱり、雪乃を犯すと思います違う人生は選ばないと思います</p><p>それからその続きも想像する</p><p>渚のことだってオレは抱きますみすずだって克子姉だってメグだってマナだって細かい行動は違うのかもしれないけれど何度やり直したって、同じだと思いますオレはやっぱり、抱きますみんな、オレの女にします</p><p>オレの中で何かがフッ切れた</p><p>ああこれは一本道なんだ</p><p>後悔なんてしてられない</p><p>オレは、このままこの道を突っ走るしかないんだ</p><p>迷いはなくなったみたいね</p><p>はいありがとう、姉さん</p><p>この結果死ぬことになっても</p><p>警察に捕まって、惨めな生涯を送ることになっても</p><p>オレは、後悔しない</p><p>これが、オレの人生なんだから</p><p>良かったあなたが、元気になってくれて</p><p>ミナホ姉さんそんなに心配してくれていたんだ</p><p>寧の件があって恵美とマナさんに悪い兆候が出ているからあなたに良くない影響があるんじゃないかって心配していたのよ</p><p>メグとマナの悪い兆候</p><p>話を最初に戻すけれどさっき恵美とマナさんが、あなたと雪乃さんのことについて言ったことは忘れなさいあれは、半分しか正しくないから</p><p>一言で言うと恵美とマナさんとどれだけセックスしたってあなたが雪乃さんに対して抱えているトラウマは解消されないのよ</p><p>代償行為って、言葉知っている</p><p>心理学用語なんだけれど例えば、子供のいない夫婦が、子供の代わりに愛犬を可愛がるそれが代償行為よ</p><p>本当に犬好きなら問題は無いのでも、子供の代わりの犬でしか無いとしたらやっぱり、犬と子供は違うでしょうどこかに歪みが生じるわその歪みが、人によっては、極端な行動をさせることもある例えば、家中、犬だらけの犬屋敷になってしまったりね</p><p>あなたが雪乃さんに対して抱いている感情を、恵美とマナさんとのセックスで発散しようとしてもこれだって代償行為よやっぱり、歪みが生じているのよあなたのセックスは、より極端な行動どんどん変態的なセックスへ移行しているでしょ</p><p>全裸散歩にレイプごっこか</p><p>いや、レイプごっこを望んだのはマナだったけれど</p><p>メグもやりたいって言ってたし</p><p>今ぐらいで済めばいいけれどこれから、もっと変態的なセックスに陥っていく可能性があるでしょ吉田くん、そういうのが好きなの</p><p>ああいうのが好きなら、別に止めないけれどでも、あくまでも雪乃さんへのトラウマから生じていることなら恵美やマナさんを相手にして変態的なセックスが加速すると、ブレーキが利かなくなるわよ</p><p>恵美やマナさんは、雪乃さんではないからよ</p><p>子供のない夫婦が犬を飼う犬を可愛がるでも、犬は子供ではないから、心の飢えは解消されないむしろ、酷くなる犬の数が増えていく最後は、屋敷全部犬だらけ判る、この理屈</p><p>雪乃さんに対するセックスのトラウマを、他の女の子たちで解消しようとするでも、他の女の子たちは雪乃さんでないからセックスがより変態的になっていくその先は、判るわよね</p><p>変態度が止まらなくなる</p><p>喉が渇きが止まらないままひたすら、水を飲み続けるように</p><p>最後は破裂する</p><p>結局雪乃さんで生じたトラウマは、雪乃さんを相手にしないと解消されないのよ</p><p>雪乃のことは、雪乃でしか解消できない</p><p>ところがあなたの中にあるそういう葛藤を、恵美は勘違いしてしまったから</p><p>勘違い</p><p>恵美は雪乃さんに対してコンプレックスがあるでしょうそして、あなたと雪乃さんのセックスを見て、激しくジェラシーを感じたコンプレックスとジェラシーーの二段重ねの感情に煽られてあなたに対して、激しいセックスを望んだ</p><p>その流れに間違いは無い</p><p>恵美は自分の中のそういう強い衝動あなたの雪乃さんへのトラウマを同一視してしまったのよ無意識的に</p><p>だから自分とより激しい、荒々しいセックスをすればあなたの中の雪乃さんへのトラウマも解消されると思い込んでいるの実際に解消されるのは、恵美の中のコンプレックスとジェラシーだけよでも自分の中に満たされる思いがあるから吉田くんの方のトラウマも解消できると思ってしまっているのね</p><p>マナさんと一緒にしたのも失敗だったわあの二人を一緒にしておいた方が、マナさんの精神安定に良いかと思ったんだけれどそろそろ限界ねマナさんは、恵美とあなたの両方に依存し始めているから恵美の意見に、すんなり同調しちゃっているのよ</p><p>うんマナは恵美と仲良くなったのはいいけれど</p><p>メグの気持ちを察し過ぎているし</p><p>それを自分も同じ気持ちなんだと思い込もうとしている気がする</p><p>とにかくあの二人は、この後、引き離すように仕向けるわマナさんの相手は寧にでもして貰うわあの子も、自分のことで頭がいっぱいになっているより、他の子の面倒を見ていた方が気が紛れると思うし</p><p>ミナホ姉さんは本当に、みんなのお姉さんだ</p><p>全員の状態を観察して良い方向へ導こうとしてくれている</p><p>それより恵美のことなんだけれど</p><p>今しばらくは悪いんだけれど、吉田くんがフォローしてあげて面倒な子だと思うけれどあなたに、お願いするしかないのよ</p><p>そんな全然面倒じゃないよ</p><p>恵美も今日は、これから大変なことになると思うから</p><p>恵美が白坂家の遠縁であることは、学校のみんな知っているのよ</p><p>白坂創介のニュースが広まることで校内で糾弾を受けるのは、雪乃だけじゃない</p><p>メグが、雪乃と親戚だってことはみんなが知っている</p><p>メグもバッシングを受ける可能性がある</p><p>何で、気付かなかったんだろう</p><p>こんな大切なことを</p><p>恵美の精神状態が不安定なのは、それも原因の一つよ</p><p>だからメグは</p><p>オレ何も判っていなかった</p><p>だから吉田くんには、なるべく恵美の側に居てあげて欲しいのよ</p><p>えー、すでに遅刻寸前です</p><p>193．心のうらおもて</p><p>とにかく陸上部の部室までは送ってあげて練習に付き合うことはできないと思うけれど</p><p>判ったメグのことは、オレが守るよ</p><p>オレは誓うオレ自身の心に</p><p>恵美は今心の中で、葛藤していると思うのよ</p><p>葛藤</p><p>白坂創介は恵美の父親よあの子は今、あたしたちと一緒に実の父を抹殺しようとしているわもちろん恵美には、白坂に対して憎しみの感情しかないけれどだからこそ、感情のコントロールが利かなくなっているのよ</p><p>子供の頃から、ずっと自分を苦しめてきた存在が、いなくなろうとしているのよ溜まっていた内面の暗い感情が一気に噴き出してきているんだと思うわだから、変に感情的になっているし抑制が利いていないでしょ</p><p>大人しくて、ガマン強いはずのメグがおかしな感じになっている</p><p>そして雪乃さんの存在が、恵美の心の葛藤にさらに拍車を掛けているの</p><p>雪乃の存在が</p><p>雪乃さんは恵美にとって、憎しみの象徴だから</p><p>憎しみの象徴</p><p>今、白坂創介と白坂家何年にも渡って、ずっと恵美の苦しめてきた存在が崩れ去ろうとしているわ母親を殺した実の父と山峰家を通して、ずっと恵美を虐げてきた白坂家よそしてその両方の象徴として、雪乃さんがいる</p><p>メグにとっての雪乃</p><p>白坂創介の愛娘として愛され山峰家が白坂家に頭が上がらないのをいいことに、ずっと恵美を意地悪をしきたのが雪乃さんでしょ</p><p>白坂の当主に気に入られお姫様の様に君臨していた雪乃</p><p>メグに晴れ着を着ることを禁じ部活を辞めさせ合格していた第一志望の高校への進学を許さなかった雪乃</p><p>山峰家が白坂家に服従する家なのは、ずっと昔からだけど</p><p>メグにとっては雪乃こそが、横暴な白坂家の象徴なんだ</p><p>だから、恵美は心の中で白坂創介や白坂家と一緒に、雪乃さんにも消えて欲しいと願っているのよ</p><p>それってまさか、雪乃を殺すとか</p><p>そんなことまでは考えているはずないでしょ恵美は、普通の女の子よただ雪乃さんにも何らかのペナルティーを受けて貰ってそれから、どこか遠くの場所に行って欲しいと願っているわもう一生会わずに済むような遠い遠い場所へね</p><p>さすがに死ねとは言わないけれど</p><p>それでも雪乃にも、報いを受けさせたいんだ</p><p>そして二度と会いたくない</p><p>そういうメグの気持ちは、判る</p><p>だから雪乃さんがあなたと親しげにセックスしている映像を観てどうしょもなく許せない気持ちになったのよ</p><p>オレ親しげになんてしていませんよ</p><p>むしろ怒鳴り合って罵り合ってセックスしていたような</p><p>恵美にはそう見えるのよ</p><p>確かにメグも、そんなことを言っていたけれど</p><p>それからマナさんもね</p><p>マナも</p><p>マナさんは白坂家を捨てたでしょ自分自身の過去もアイデンティティも全て投げ捨てて吉田くんの胸に飛び込んだわだから、雪乃さんと吉田くんが仲良くしている姿を見るのが嫌なのよ</p><p>現在のマナにとっての雪乃は</p><p>自分が投げ捨てた過去の象徴だ</p><p>雪乃は未だにマナを舞夏と呼ぶ</p><p>自分の妹として自分の支配下にいる人間だと思っている</p><p>雪乃は妹を小馬鹿にしていた悪い姉だったから</p><p>マナさんも雪乃さんはどこかに行って欲しいと思っているわ消えて欲しいと思っているだからあんなに雪乃さんに対して厳しいのよ</p><p>平気でスタンガンで失神とかさせてるもんな</p><p>そんな二人を、あたしが一緒にしてしまったから二人は無意識のうちに、吉田くんを雪乃さんから引き剥がすことで意気投合してしまったのよ</p><p>二人とも雪乃にここに居て欲しくないんだ</p><p>それぞれの理由は個人的なものだけど目的は一致しているから</p><p>二人して、雪乃の排除を望んでいる</p><p>そして雪乃さんへの対抗心からあるいは、不安感からより過剰で刺激的なセックスに傾斜する傾向が現れているわ</p><p>不安感</p><p>吉田くんを雪乃さんに獲られてしまうんじゃないかって不安になっているのよ</p><p>そんなオレは、別に</p><p>雪乃とメグとマナなら</p><p>メグとマナの方が、よっぽど大事だ</p><p>あの二人はオレの女だ</p><p>オレには、あいつらを守る義務と責任がある</p><p>二人とも自分に自信が無いからあんなことになっているのよ</p><p>自信</p><p>雪乃さんに対するコンプレックス恵美もマナさんも、雪乃さんの方が女としての魅力があるって思い込んでいるから</p><p>そんなメグやマナだって、充分に魅力的な女の子ですオレだって、そのことは何度も言っているんですけれど</p><p>仕方ないでしょ今までが今までだもの</p><p>今まで</p><p>あの二人はずっと、白坂家の中で綺麗な洋服を着て、みんなにチヤホヤされている雪乃さんを何年も見てきたわけでしょあの子たちは、ずっと雪乃さんを見上げてきたのよ雪乃さんに見下されてきたそういう長年の積み重ねがあるんですもの二人の中の自分と雪乃さんの上下関係のイメージを覆すことは、簡単にはできないのよ</p><p>オレには一族とかのそういう人間関係は判らないけれど</p><p>二人とも雪乃に対してのコンプレックスがあるってことは、判る</p><p>だから二人とも、セックスに逃げるてしまっているのセックスに溺れている</p><p>セックスに逃げる</p><p>愛している人とのセックスは不安定な心を落ちつかせるのに何よりの特効薬だからあなたとセックスすれば、心の中の不安も全て解消するわ特に吉田くんには、女の子を安心させる力があるから吉田くんとのセックスに、二人とも逃げ込んでしまっているのよ</p><p>覚えておいてセックスは、素晴らしいことだけど中毒にもなる可能性のある危険なものでもあるのよ</p><p>セックス中毒</p><p>アルコール中毒やニコチン中毒と同じ様にセックス中毒という病気はあるわ今は、そういう言い方はしないんだっけそう、セックス依存症って言うのよね</p><p>依存症</p><p>あの二人の場合はセックス依存症の前に吉田くん依存症の傾向の方が強いわもう、絶対にあなたでないとセックスできない心になっているから</p><p>心って</p><p>よく特定の人物としかセックスできない身体という言葉があるでしょでもあの子たちは、まだセックスを覚えたたてで、そんなに肉体の性感は開発されていないからだから、誰でもいいからセックスしたいというような、最悪の事態には陥らないから安心してむしろ、吉田くんあなたでないとダメな女になっているから</p><p>仕方ないでしょうあの子たちは、あなた以外の男性には心を開いていないからあなたしかいないのよ</p><p>でも一昨日まで敵だった陣営に飛び込んで来たマナはともかく、メグはミナホ姉さんには心を開いているじゃないですか</p><p>メグは、ミナホ姉さんにだけは心からの信頼を寄せているはずだ</p><p>でもあたしには、オチンチンは付いていないでしょ吉田くんのセックスの鎮静作用は、本当に凄いのよあなたもそろそろ自分の能力に自信を持ちなさい</p><p>そんなこと言われたって</p><p>オレが自分のセックスに自信なんて持てるはずがない</p><p>オレだってついこの間までは、童貞だったんだし</p><p>あなたのセックスはあなたのことを全く愛していない雪乃さんの心の不安を癒やしてしまうぐらいなんだから</p><p>本当にあなたに抱かれると、女は安心できるのよそういう力があるのだからあなたを独占したくなる吉田くんの奪い合いが始まっているのよ</p><p>恵美もマナさんも雪乃さんにあなたを獲られたくないと思ったそして、二人は今、あなたにだけ限定したセックス依存症になりかけているその上二人とも、女性的な魅力では、雪乃さんに負けていると思い込んでいる</p><p>三つの要素が重なると</p><p>だからセックスの傾向が、どんどん過剰になっているのよそういう刺激的なセックスをしないとあなたが離れてしまいそうな気がしてたまらないんだと思うわ</p><p>確かにちょっと行き過ぎになってますよね</p><p>全裸散歩とかレイプごっことか</p><p>遊びのうちはいいけれど恵美が授業中にセックスしたいとか言ってたでしょ</p><p>ミナホ姉さん全部、聞いていたんだ</p><p>あ、はいあれには驚きましたとっても真面目なメグが、あんなことを言い出すなんて</p><p>もちろん恵美が、セックス狂の痴女じゃないことは判っているわよね</p><p>それはもちろん</p><p>ミナホ姉さんが溜息を吐く</p><p>そこまでしてあなたを捕まえておかないと不安なのよあの子も必死なのよ誰かに獲られちゃうんじゃないかって特に、雪乃さんにね</p><p>そうかどうしても、そういうセックスがしたいわけじゃなくって</p><p>そうまでしてオレを捕まえておきたいだけなんだ</p><p>ちょっと問題でしょ依存症と恋愛は違うわよくない状況にあることは判ったわね</p><p>でもメグは、白坂家のことでこれから校内の生徒たちと向き合わないといけないわあなたに対する依存心はむしろ、増大すると思うの</p><p>うん校内では、メグが頼れる相手はオレしかいないもんな</p><p>だから適度に接するように、注意して</p><p>つまりメグのことは、正面からサポートするけれどあんまり、過剰なセックスを求められても、応じちゃいけないってことですね</p><p>そういうことよもし、恵美がどうしても耐えられないようだったら普通に愛してあげて普通のセックスで充分だからあなたのセックスには、それだけで恵美を鎮静化させる力があるんだから自分を信じて</p><p>判りましたちゃんと、恵美の眼を見て抱き締めます</p><p>頼むわ、吉田くん</p><p>いえオレのメグですからオレがちゃんとケアしますあマナもですね</p><p>うんマナもそうだ</p><p>オレが気を付けてやらないと</p><p>別にレイプごっこくらいはしても構わないのよただし、あくまでも遊びだということを強く印象づけてねレイプごっこの前と後に必ず、正面から相手を抱き締めてキスしてあげて笑顔でねとっても気持ち良かった、ありがとうとか、相手を褒めてあげて明るい気分でセックスを終えるように心掛けるのよそうすれば、レイプごっこだって、それ以上の過激なセックスには発展しないわ逆に暗い気分が残ると女の子の心の中に沈殿していくからますます、過激で陰惨なセックスを求める傾向になってしまうと思うの</p><p>どんなセックスもオレが、明るくて楽しいものにしてやらないといけない</p><p>オレのさじ加減が重要なんだ</p><p>心にわだかまりを残すようなセックスは、絶対にしてはいけない</p><p>二人のことは、そういうことでいいわね</p><p>はい色々と、忠告してくれてありがとうミナホ姉さん</p><p>オレは頭を下げて、礼を言う</p><p>さて本題は、これからよ</p><p>本題</p><p>ミナホ姉さんは、ニヤッと微笑む</p><p>何かを企んでいる眼だ</p><p>今日は平日で本当なら六時間目まで、授業があるでしょ</p><p>でもこちらは白坂家やシザーリオ・ヴァイオラの件があるからできれば、お昼ぐらいで今日の授業は終わりにしたいのよ</p><p>雪乃さんを使って、騒ぎを起こします</p><p>ミナホ姉さんの眼が、妖しく光る</p><p>もちろんこれはあたしの復讐の一環よ</p><p>つまりオレは、それに参加しなくてはならない</p><p>何をすればいいの、オレ</p><p>詳しいことは、もうちょっと後で説明するわ今はまだ、仕込みの途中だから</p><p>とにかく雪乃絡みで、何かをやるんだな</p><p>ただそのイベントの結果次第であなたは最終的に雪乃さんをどうするのか決めないといけなくなると思うの</p><p>そのことだけは今から、考えておいてちょうだい</p><p>そんなのもう答えは出ているよ</p><p>さっきのセックスの時雪乃は、オレとするのはもう最後だって言ってた雪乃がもうオレとしたくないのならオレは、雪乃を諦めるよ</p><p>このままオレが、雪乃を追っ掛けているとメグやマナたちに悪い影響が出るのなら</p><p>雪乃のことは諦めるしかない</p><p>それにこのまま、雪乃とセックスし続けるとセックス狂になっちゃうだけだってメグに言われたしオレと雪乃の間には特別な感情は何も無いんだし</p><p>ただ、セックスをして楽しむだけの関係ならオレたちはいずれ破綻する</p><p>愛し合ってはいないなんだから</p><p>そんなこと本当に信じているの</p><p>えでも、そうなんだろオレたち</p><p>そうやって頭だけで考えないの</p><p>ミナホ姉さんは、笑ってオレを見る</p><p>頭だけで考えている</p><p>そうよあなたは、ちょっと頭でっかちになっているわねそういう風に焚き付けた恵美がよくないんだけど</p><p>人間はね、感情の生き物なの理屈だけで割り切ろうとすると、大失敗するわよ</p><p>ミナホ姉さんはスッと窓の外を見る</p><p>あたしね時々、わざと自分が昔、辛い思いをした場所に行ってみるの白坂創介に、最初に犯された部屋とか奈生実が死んだ部屋とかねその場所に行ってみて自分の心の状態を確認するの</p><p>心の確認</p><p>処女を犯された部屋とかはね今は、もう何も感じないわああ、この部屋だったっけってくらいの気持ちしか湧いてこないのそれであたしにとって、レイプされて処女を失ったという過去の傷跡は、今ではもう塞がっていることが判るの傷跡は残っているけれどもう平気だって判るわ</p><p>でも奈生実の死んだ部屋に立つと今でも、涙が止まらなくなるのそれで、判るあたしにとって、奈生実が死んだことはまだ、大きく傷口が開いたままだってことがあの時から全然何も変わっていない悲しみも怒りも憎しみもあの時のままだって再確認するの</p><p>精神のリトマス試験紙みたいなものよ実際にその場に立ってみないと自分では自分の本心が判らないってことは多いのよ</p><p>だから現地に立って、確かめる</p><p>人間は弱いからねよく自分自身を騙すわ言葉で論理でこれは＊＊＊なんだから、＊＊＊しなければいけない、仕方ないことなんだってそして、自分の本心が判らなくなるだからこそ、辛い現実に向き合う瞬間を自分で作って、計測してみる必要があるのよ</p><p>もう一度、雪乃さんと向き合いなさい場所と機会は、あたしが作るわそれで、あなたにとって雪乃さんがどういう存在なのか必要なのか、要らないのかもう一度、判断しなさい</p><p>論理でなく心と身体と感情で判断しなさいいいわね</p><p>ミナホ姉さんの言葉がオレの心に刺さる</p><p>校長室から、下の監視室へ下りる</p><p>といきなり、寧さんが飛び込んで来た</p><p>ヨッちゃぁぁんっ</p><p>オレを抱き締めるッ</p><p>ムギュウッ</p><p>豊かな胸にオレの顔が押しつけられる</p><p>ヨッちゃぁんヨッちゃぁぁんヨッちゃぁぁんっっ</p><p>や、柔らかくて天国みたいだけど</p><p>このままでは、窒息してしまう</p><p>苦しいです</p><p>オレは、寧さんの胸から必死で顔を上げて息をする</p><p>寧さんはニコッとして微笑んでいる</p><p>あのどうしたんですか、いきなり</p><p>抱きついてくるなんて</p><p>ん先生に言われたの</p><p>ミナホ姉さんに</p><p>うん、ヨッちゃんが下りてきた時に元気がないようなら思いっきり、抱き締めてあげなさいって</p><p>オレそんなに元気無いみたいでしたか</p><p>うん全然無かっただからね</p><p>寧さんがまた、オレを強く抱く</p><p>お姉ちゃんが抱き締めてあげる</p><p>ムギュウ</p><p>寧さん力入れすぎ苦しいですって</p><p>えへっ、ごめーん</p><p>寧さんはすっかり、いつもの調子に戻っていた</p><p>いやこの明るくとぼけた表情の中に、深い悲しみが眠っている</p><p>ホント、先生の言う通りだね</p><p>自分のことでウジウジ悩むよりヨッちゃんの心配をしてあげなさいって言われたのあたし</p><p>本当にオレたちの姉さんだ</p><p>おれたち全員の面倒を見てくれている</p><p>うん本当にそうだ自分のことを悩んでいると何も手に付かなくなるし、溜息しか出て来ないけれどヨッちゃんの心配をしたら、あたしでもできることがあるって思えてきて元気になったの</p><p>寧さんが、ニコッと微笑む</p><p>そうですよオレは、寧さんがそうやって笑っていてくれた方が嬉しいですから</p><p>じゃあヨッちゃんのために笑っているね</p><p>オレのために笑わなくていいですただ、オレと居ることを楽しんで下さい</p><p>楽しむ</p><p>オレは寧さんといるととっても楽しいです寧さんのこと、大好きですから</p><p>この数時間で覚えたことをちゃんと生かしていかないといけない</p><p>女性に対して思っていることはちゃんと言葉にして伝えないといけない</p><p>そして、安心させる</p><p>暗い気持ちにならないように明るい気持ちになるように</p><p>寧さんて、本当に綺麗ですね</p><p>ヨッちゃん急に、何を言うのよ</p><p>オレ寧さんみたいな、綺麗なお姉さんがいてくれて、本当に幸せです</p><p>寧さんはもうオレのお姉さんなんですからね</p><p>寧さんの眼が潤んでいく</p><p>うんありがとうヨッちゃん</p><p>今度はオレが寧さんを抱き締める番だ</p><p>大好きです寧さん</p><p>絶対に、一人ぼっちにはしませんからね</p><p>ありがとうヨッちゃんヨッちゃぁぁん</p><p>抱き締めたまま寧さんの金髪の頭を、オレは撫でる</p><p>オレの腕の中に二つ年上のお姉さんが居る</p><p>やっぱり吉田くんには敵わないね</p><p>モニターでの監視を続けながらマルゴさんが、そう言った</p><p>あたしがシャワー・ルームの中で寧を落ち着かせるのには、１時間近くかかったのに吉田くんは、１分も掛からないんだから</p><p>そんなことありませんよ寧さんは、マルゴさんのことが好きなんですだから、１時間掛けて、たっぷりマルゴさんに甘えたかったんですよ</p><p>おやおや吉田くんて、そういうことを言う子だったっけ</p><p>言いますよ本当にそう思っていることだからあの時、寧さんに必要だったのは寧さんの心を落ち着かせることができたのは、やっぱりマルゴさんですマルゴさんは、寧さんのお姉さんだから</p><p>お姉さんにはお姉さんの役割が弟には弟の役割がありますよねマルゴさんは、いつもオレたちのお姉さんをして下さっててオレ、とっても感謝していますだから、オレも、オレの役割を一生懸命果たしていきますオレたちみんな、もう家族なんですから</p><p>オレの言葉に、寧さんが感激してくれる</p><p>マルちゃんヨッちゃんが、あたしたちは家族だって家族って言ってくれたよ</p><p>あたしのことはまだ、近所に住んでいる他の家のお姉ちゃんぐらいに思っていて</p><p>吉田くんの言葉は嬉しいけれど今のあたしは、君に癒やされてはいけないんだよ今は戦闘状態の真っ最中だから、勘が鈍ると困るんだ</p><p>いや、あたしの方こそ申し訳ないんだけどジリジリした感覚を忘れたくないんだ心が落ちつくと大切なことを見落としてしまうこともあるしね</p><p>マルゴさんは本当に自分に厳しい人なんだ</p><p>いや、そうじゃない</p><p>克子姉やミナホ姉さんが、オレたちを気遣って場の雰囲気を和やかにしてくれているから、ついつい忘れてしまうけれど</p><p>オレたちの現状は、本当にどうしょもなく厳しいんだ</p><p>不安に押し潰されるわけにはいかないけれど</p><p>緊張感をなくすわけにもいかない</p><p>だからマルゴさんは極力、厳しい表情を保ってくれている</p><p>それが、黒い森という家族の中でマルゴさんが果たしている役割なんだ</p><p>あれそう言えば、他の人たちは</p><p>監視室の中にはマルゴさんと寧さんの二人しかいないけれど</p><p>ああ、克っつんはお台所メグちゃんとマナちゃんはシャワー・ルームだよ</p><p>寧さんが、そう答えてくれた</p><p>雪乃は</p><p>オレは心配になって尋ねる</p><p>雪乃さんは、監禁室だよ</p><p>マルゴさんがそう言ってキーを操作する</p><p>一つのモニターに狭い空間に閉じ込められている雪乃の画像が映る</p><p>雪乃は裸の上に白いブラウスを一枚羽織っただけの格好で、うなだれている</p><p>監禁室なんてあったんですか</p><p>うん、一応ね使うのは、これが初めてだけどあれ、畳二畳分のスペースしか無いんだ床から天井までも１８０センチしか無いし</p><p>本当に狭い部屋なんだ</p><p>あんまり使いたくは無かったんだよあの部屋に閉じ込められるのは、精神的にキツイからね</p><p>確かに閉所恐怖症とかになりそうだ</p><p>ていうか雪乃ぐったりしていてヤバそうだ</p><p>でも、仕方ないだろミナホが、雪乃さんと恵美さんたちを隔離した方が良いって言うんだから</p><p>そうか雪乃とメグ・マナが顔を合わせずに済むように</p><p>ミナホ姉さんは、先に雪乃を監禁室に閉じ込めたんだ</p><p>寧さんマナのこと、お願いできませんか</p><p>うんミナホ姉さんの言う通り</p><p>マナは、メグと離して寧さんに面倒を見てもらう方がいい</p><p>うん判っている先生からも、そう言われているから</p><p>さすがミナホ姉さんは、もう動いている</p><p>あたしもさその方がいいんだ誰かの相手をしている方が、気が紛れるし</p><p>寧さんは、オレに微笑んで言う</p><p>さシャワー・ルームの二人が帰ってくる前に、この映像は消すよ</p><p>そう言ってマルゴさんは、雪乃の監視モニターを消した</p><p>あたしとミナホで、ちゃんと監視しているからこっちの手元の小さいモニターでねだから吉田くんは、雪乃さんのことは心配しなくていいからね</p><p>今回書いた、昔嫌な思いをした場所に行ってみるというのを私はたまにやります</p><p>昔、女の子にふられた場所とか</p><p>屈辱的な思いをした場所とか行ってみて</p><p>意外と、何も感じない場合はそういう昔のできごとも、きれいに自分の中で過去になっていて、現在の自分には影響がなくなっていることを知ります</p><p>また嫌な感情が湧いてくる場合は全然、昔の傷が癒えていない自分に驚いたりもします</p><p>数年おきに、行ってみたりすると前は辛かったのに、今回はもう何も感じないとか自分の変化に気付いたりもします</p><p>結構、自分自身の思っていることとは別の結果が出て、面白かったりします</p><p>ああ、自分はあの人のことを本当に好きだったんだなと判る時もあれば</p><p>何だ、本当はそんなに好きじゃなかったんだと気付く時も</p><p>屈辱バージョンもそうですね</p><p>大きな失敗が、以外と心のダメージになっていなくて些細なことが、未だに傷として残っていることに気付く</p><p>うむそろそろまた、どこかへ行ってみようか</p><p>この半年は、この作品に掛かり切りで、ほとんど遠出をしていませんし</p><p>194．そんな親戚があるか</p><p>あれそう言えば</p><p>ミッチィは、どうした</p><p>オレが、キョロキョロしていると</p><p>誰を探しているの</p><p>と、寧さん</p><p>いや、あの</p><p>工藤さんなら、お父さんに朝ご飯を届けに行ったわ</p><p>キッチンから克子姉が、お盆を持って現れる</p><p>お盆の上には、おにぎりがいっぱい乗っていた</p><p>徹夜で警戒していただいているんですものせめて、朝ご飯くらいはね</p><p>克子姉が、お盆をテーブルに置く</p><p>昨夜から３件工藤さんのお父さんたちが、対処してくれているんだよ</p><p>３件てシザーリオ・ヴァイオラですか</p><p>寧さんの表情が、暗くなる</p><p>ヴァイオラの偵察っぽいのは１件だけだね後の２件は、白坂家に雇われた人間だと思う３件とも、工藤さんのお父さんと別働隊が倒して、どこかへ連れて行ったよ</p><p>別働隊</p><p>あたしが確認しているだけで、工藤さんのお父さんたち以外に、２グループが巡回してくれているよ焚き火とか派手にやって、敵の眼を惹き付けているのが工藤さんのお父さんたちのグループで後の２グループが、黙々と処理しているイメージかな</p><p>そうか工藤父には、オレたちのまだ知らない部下がいるって言ってたもんな</p><p>警護課は、結構、人数がいるんだ</p><p>だから最初に作ったおにぎりは、全部、工藤さんのお父さんたち用にしたのお味噌汁と一緒に、工藤さんに運んで貰ったのよ</p><p>あ、行ってくれればオレも手伝ったのに</p><p>あの小さい身体でそんな量を一人で運ぶのは大変だろう</p><p>大丈夫よ台車を使って貰っているしそれに</p><p>あの子ちょっと、焦れているみたいだから</p><p>焦れてる</p><p>君と雪乃さんとか恵美ちゃんやマナちゃんとのセックスを、ここのモニターで観ていてね色々と、考えてしまったみたいだね</p><p>どうせ、監視されているとは思っていたけれど</p><p>年下の中学３年生にあの、ちょっと変態チックなセックスを観られたかと思うと</p><p>うむむむ</p><p>朝ご飯は、お父さんたちと食べるって言ってたよまあ、工藤さんにとっては、ちょうどいい息抜きになるだろうからいいんじゃないかな</p><p>マルゴさんはそう言って監視カメラのキーを叩く</p><p>野球部グラウンドの上の道で、ワンボックス・カーを駐めている工藤父たち</p><p>あみんなで、おにぎりを食べている</p><p>お父さんの横に、ちょこんと座ったミッチィの姿も見える</p><p>まあ、吉田くん、後でフォローしておいて彼女は、みすずさんの配下として、あたしたちに味方してくれているだけで完全な身内ではないからねあたしたちと、ずっと一緒に居るのも、精神的には結構プレッシャーを感じていると思うし</p><p>とメグとマナが、シャワールームから出て来る</p><p>えへへ、結局、あたしもシャワー浴びてきちゃった</p><p>髪の湿ったマナが、オレに纏わり付いてくる</p><p>お兄ちゃんシャンプー変えてみたの</p><p>オレは濡れた髪の匂いを嗅ぐ</p><p>フローラルな香り</p><p>うんいいと思うよ</p><p>マナが、オレに抱きついてくる</p><p>ヨシくんあたしも</p><p>オレはメグを迎える</p><p>二人の少女を抱き締める</p><p>スキンシップは大切だ</p><p>そしてここで、ブレーキを掛けておかないといけない</p><p>性的な衝動に移行しないうちに身体を離す</p><p>さあご飯にしよう</p><p>マナ、お腹ペコペコだよ</p><p>二人が、ニコッと微笑む</p><p>早くパンが焼きたいわ今は、仕込みをする時間が無いからだから、おにぎりなのごめんなさいね</p><p>克子姉の作ってくれる物なら、何だって美味しいよいつも、ありがとう克子姉それから</p><p>オレは気持ちを言葉にする</p><p>今日もとっても綺麗だよ</p><p>克子姉が、真っ赤になる</p><p>えー、克っつんだけそんなこと言って貰ってずるーい</p><p>寧さんだって、とっても綺麗だ大好きだよ</p><p>寧さんが、オレの胸に飛び込んで来るッ</p><p>ヨッちゃぁぁーんっ</p><p>はいはい寧さん</p><p>オレは、寧さんの頭を優しく撫でる</p><p>メグも、マナもとっても可愛いよ</p><p>シャワー上がりの二人の少女にも、声を掛ける</p><p>あ、ありがと</p><p>照れる二人</p><p>マルゴさんにはそういうことは、言っちゃいけないんだっけ</p><p>気を削いでしまうから</p><p>と階段から、ミナホ姉さんが下りてくる</p><p>あら、まだ食べ始めていなかったの</p><p>オレは、ミナホ姉さんを見上げて</p><p>ミナホ姉さんを待っていたんだよ綺麗で優しい、オレたちの一番上のお姉さんをね</p><p>ミナホ姉さんが顔を赤くする</p><p>あたしにまでそういうことを言う必要は無いのよ</p><p>だって本当にそう思っているんだから大好きだよミナホ姉さん</p><p>ミナホ姉さんは、優しく微笑む</p><p>テーブルを囲んでおにぎりとお味噌汁と卵焼きだけの朝食が始まる</p><p>マルゴさんだけは、食事せずに監視モニターに座ったまま</p><p>克子姉と交代で食事することにしたらしい</p><p>オレの脇には、克子姉と寧さんがくっついている</p><p>あんまり、メグとマナがオレにベタベタし過ぎないように、気を遣ってくれているようだ</p><p>そして、二人ともメグとマナに積極的に話し掛けてくれている</p><p>克子姉や寧さんと楽しく会話することで内面の不安が、またオレの方だけにセックス依存症の方へ向かわないように</p><p>そういう指示が、ミナホ姉さんから二人に下されているのだと思う</p><p>そのミナホ姉さん本人は予備のモニターでリアルタイムのテレビ放送をチェックしていた</p><p>すでに朝のニュース・ショーは始まっている</p><p>どの局も白坂創介のニュースばかりだ</p><p>生い立ちから知人へのインタビュー自称事情通な人のコメント</p><p>オーストラリアでの少女暴行疑惑から、芸能界スキャンダルそして、奈生実さんの誘拐・暴行・殺人疑惑まで</p><p>さすがに今朝は、白坂家のテレビ局もニュースとして取り上げているわね</p><p>そりゃあここで１局だけ報道しなかったら、隠蔽工作だって言われかねませんもの白坂家がテレビ局を私物化しているって、ことになりますから</p><p>他の局では昨夜の白坂家当主、白坂守次氏の記者会見もニュースのネタになっていた</p><p>まあ、これまでも球界再編などで、過激な意見を述べ世間を騒がせてきた白坂守次さんですけれど今回の身内の不祥事は命取りになるんじゃないでしょうかね</p><p>コメンテーターの弁護士が、そんなことを言う</p><p>もう一人のゲストは昨日の記者会見で、ミナホ姉さんのシナリオ通りに動いてくれたジャーナリストの海音寺さんだった</p><p>あんな恫喝まがいの記者会見で、白坂創介氏の疑惑を晴らせると考えたのが、浅はかというか何で、自分から記者会見の席に出て来たんでしょうね</p><p>司会者の質問に、海音寺さんは</p><p>まあサカモリさんは、昔からパフォーマンス好きですから</p><p>今回は、大失敗でしたね</p><p>いやそれは、あくまでも結果論ですもし、白坂創介氏の殺人疑惑が浮上しなければ、この一件は白坂家によって闇に封じ込まれた可能性はとても大きいそもそも、白坂家という一族が、大新聞社、テレビ局を持ち、メディアを支配しているという現状が異常なんですみなさんも白坂家の報道機関だけが、このニュースを矮小化してしか国民に知らせようとしない事実にお気づきだと思います自分の気に入らない人間についてはプライバシーを暴いてでも報道しようとするくせに白坂の一族の人間の犯罪疑惑は伝えないという姿勢は、厳しく糾弾されるべきだと私は思います</p><p>白坂家は論理的にも、感情的にも国民の敵のように語られ始めている</p><p>そんな様子をメグとマナが、暗い顔で観ていた</p><p>二人とも白坂の家に属して、成長してきた少女だ</p><p>色々と思うことはあるのだろう</p><p>白坂の家の縁戚としてずっと苦しめられてきたメグと</p><p>白坂家の一員としてお嬢様暮らしをしてきたマナ</p><p>立場と白坂家への思いは全然、異なるのだろうけれど</p><p>マナが声を上げる</p><p>テレビ画面に白坂創介の家が映る</p><p>こちらは白坂創介氏の自宅前です昨夜から、家の電気は点いていませんどうやら、誰も家には居ないようです夫人の料理研究家の瑤子さんは、お仕事で昨日は大阪のホテルに滞在しているとの情報が入っていますが</p><p>さすがにテレビでは白坂創介の二人の娘の話は出ない</p><p>しかし雪乃やマナについての取材は、もう始まっているだろう</p><p>ミナホ姉さん報道の人間が、この学校にまでやって来るんじゃないの</p><p>オレがそう聞くと</p><p>テレビ局や新聞社大手の出版社レベルは来ないわその辺は、香月様が根回しして下さっている筈だから</p><p>ミナホ姉さんは、そう言う</p><p>この学校は黒い森の一部ですしシザーリオ・ヴァイオラみたいな人間が暗躍している時に、報道関係者の群れが押し寄せてくるのは悪夢でしょだから、学校への取材は規制して下さっているはずよ幸い</p><p>ミナホ姉さんの眼が、マナを見る</p><p>舞夏さんの通っている中学校は、お嬢様学校でしょ政治家や有名人のお嬢さんたちがたくさん通っているわけだから、取材は絶対にお断りするという姿勢を取っているしマスコミも、それに従わざるえないわうちの学校は、その流れに便乗させてもらうわまあ、三流のゴシップ誌の記者ぐらいはぶらつくでしょうけれど工藤さんのお父さんたちが蹴散らして下さると思うし</p><p>そうか深刻な事態にはならないのなら、いいか</p><p>とにかく学校の敷地内で、外部から見られない場所にいる限りは平気よ午後までは安心よ</p><p>午後まで</p><p>午後には下校してくる生徒に、取材する記者がいるでしょうから雪乃さんが、この学校に居ることはバレるわ</p><p>雪乃を授業に行かせる気なんだ</p><p>こんな状況の中で</p><p>オレは狭い監禁室に閉じ込められている雪乃のことを思い出す</p><p>御名穂さんあたし、そろそろ</p><p>メグが顔を上げる</p><p>時計を見ると６時２０分</p><p>そろそろメグは、陸上部に向かわなければいけない</p><p>そうね吉田くん、恵美を送って来てあげて</p><p>ミナホ姉さんが、当然のこととしてオレに告げる</p><p>オレは席を立つ</p><p>あ、吉田くんあなた、校舎の１階の奥の非常口って判る</p><p>あたし、判ります</p><p>あそこは内側から鍵が開くからそこから外に出てもう、クラブ活動の生徒が登校してきていると思うから、見つからないように気を付けるのよ</p><p>恵美を送ったら、吉田くんはここに戻って来ていいわね</p><p>メグはすでに出られる準備を終えている</p><p>朝練の後に、そのまま教室に行けるようにカバンも持つ</p><p>カバンはオレが持ってやるよ</p><p>いいわよこれくらい</p><p>いいって持つから</p><p>オレは奪うようにして、メグのカバンを持った</p><p>気を付けてね</p><p>マナちゃんは、あたしとお留守番しているからっ</p><p>寧さんが、マナを抱き締めてそう言ってくれた</p><p>すぐに帰って来てねお兄ちゃん</p><p>マナは心配そうに、オレを見ている</p><p>大丈夫だよ校内なんだし心配なら、監視カメラで観ていろこの学校の敷地内なら、どこに居たってカメラで観られるんだから</p><p>マナは小さく頷いた</p><p>再び、上の階の校長室から外に出て</p><p>もう一度、階段を下りて校舎の１階へ</p><p>面倒くさいが、仕方ないそういう構造なんだから</p><p>校舎の玄関は、６時３０分にならないと開かない</p><p>でも、玄関口の前には、すでに生徒が来ている可能性がある</p><p>だから人気の無い、校舎の奥の非常口から外に出る</p><p>朝の外気を吸う</p><p>まだ、空気が冷たい</p><p>メグはずっと無言だった</p><p>オレはメグに手を差し出す</p><p>右手はメグのカバンを持っているから空いている左手を</p><p>手を繋いだまま二人で裏庭から部室棟へ向かう</p><p>メグがうつむいて、呟いた</p><p>あたしやっぱり、朝練、休もうかな</p><p>みんなあたしが雪乃と親戚なことは知っているし</p><p>メグの手が、ギュッと強くオレの手を握る</p><p>どうしようもし、あたしが白坂創介の娘だって、知られたら</p><p>そんなことみんなが知ってるはずはないだろ</p><p>でもそういうことを調べる新聞記者とかレポーターとかがいて今頃、テレビで報道しているかもしれないわ白坂創介には、もう一人娘がいるって</p><p>メグはそんなことを心配していたのか</p><p>あたしあの人のことをお父さんだって思ったことは一度無いわそれでももしみんなが、あたしが白坂創介の娘だって知ったらみんな、あたしのこと嫌いになると思うのみんな、あたしから離れて行くと思うの</p><p>メグそんなことないって大丈夫だから</p><p>メグは真っ青な顔で、オレを見る</p><p>ヨシくんあたし、ヨシくんとエッチしたい朝練は休むわねあたしのこと、抱いてヨシくんに思いっきり、抱いて欲しいのよ</p><p>これがミナホ姉さんの言っていた</p><p>セックスに逃げるということなのか</p><p>オレはメグの眼をジッと見つめる</p><p>そんなに弱くなってどうするんだよ</p><p>弱いよ、あたしだから、ヨシくんに抱き締めて欲しいの</p><p>オレが好きになった山峰恵美はそんな弱い女じゃなかったぞ</p><p>ハッとするメグ</p><p>お前は白坂創介の娘じゃない山峰恵美だそうだろメグ</p><p>そして吉田恵美になる女じゃなかったのか</p><p>メグの眼に光が差す</p><p>オレの嫁さんが、そんなに弱い女じゃ困るよ何があっても、オレがお前の側についていてやるお前のことを悪く言うやつがいたら、全部オレがブン殴ってやるよだからお前も強くなれ</p><p>うんヨシくんヨシくん</p><p>メグの眼から、ぽろぽろと涙が零れる</p><p>ほら、涙を拭いて前を向いて、胸を張って行こうぜメグは、メグなんだ白坂創介なんて人間とは、全然関係無い女の子なんだから</p><p>ありがとう、ヨシくんありがとう</p><p>周りに誰もいないことを確認して</p><p>メグにキスをした</p><p>時が止まる</p><p>メグとのキスは何度してもレモンの淡い味がする</p><p>あたし甘えてたごめんね</p><p>再び、部室に向かう途上でメグが言った</p><p>あたしヨシくんのいい奥さんになる絶対になるから</p><p>何度も何度もメグは、オレにそう言った</p><p>強くなる負けない負けないから</p><p>メグの手が、オレの手をギュッと握る</p><p>オレもギュッと握り返す</p><p>あたしにはヨシくんがいてくれるんだもんね</p><p>メグの眼に闘志が見えた</p><p>これが、メグの眼だ</p><p>セックスに逃げて、欲情に溺れたあの眼とは違う</p><p>誰にでも優しくて、頑張り屋で、我慢強い</p><p>オレのメグの眼だ</p><p>あ、来たぜ</p><p>陸上部の部室の前にはすでにたくさんの生徒が集まっていた</p><p>陸上部員だけでない</p><p>他の運動部の人間もいる</p><p>あいつか</p><p>男の方</p><p>いいや女の方だ</p><p>本当に、白坂家の人間なのか</p><p>うん１年の白坂の娘の親戚だってよ</p><p>そう言ってたの、あたし聞いたから</p><p>興味本位でオレたちをジロジロと見る生徒たち</p><p>多くがオレたちをよく知らない上級生たちだった</p><p>すでに、噂が一人歩きしている</p><p>昨日からテレビで大騒ぎになっている白坂創介の娘が自分の学校に居る</p><p>その親戚も居るらしい</p><p>ただ、それだけでこんなにたくさんの生徒が、集まって来る</p><p>物珍しそうな眼で</p><p>メグを見ている</p><p>オレは怒りを覚えた</p><p>こんなやつら全員、ブン殴ってやりたい</p><p>メグ平気だから</p><p>オレはメグの肩を抱く</p><p>ヒューヒューッと、オレたちを小馬鹿にしたように口笛が吹かれた</p><p>で何なの、あいつ</p><p>白坂家の親戚の娘の彼氏</p><p>つーか、あいつも白坂家なんじゃね</p><p>勝手なことばかり、言いやがって</p><p>と、その時</p><p>山峰おはよう</p><p>女子陸上部の部室から竹柴キャプテンが出てくる</p><p>長身で体格の良いキャプテンはすでにランニングに短パンの姿になっていた</p><p>それが竹柴キャプテンの戦闘服だ</p><p>靴を履き替えるところだったのか手には、ランニングシューズを持っている</p><p>お早うございます、竹柴先輩</p><p>メグが、小さな声で挨拶する</p><p>お早うございますっ竹柴先輩</p><p>大きな声で、力一杯声を出した</p><p>うんお早う</p><p>竹柴キャプテンは、オレにニヤッと微笑んだ</p><p>ところでさぁ山峰あんたが、今テレビで話題になっている白坂なんとかってオッサンの親戚だって話本当なわけ</p><p>竹柴さんは観衆の前で、いきなり確信に触れた</p><p>ほ本当です</p><p>メグは小さな声で答える</p><p>オレは、そんなメグの背中を抱き締めてやる</p><p>ほらやっぱり</p><p>へぇ、あの子がねぇ</p><p>あの子も、変態親父にレイプとかされちゃってんじゃないの</p><p>ああるかもな</p><p>あの怯えた表情がまた</p><p>竹柴先輩が下らないことを言った男子生徒に、思いっきりシューズを叩きつけた</p><p>痛ぇぇ何しゃがるんだよっ</p><p>激高する男子生徒に、竹柴さんは</p><p>あんたたちこそ、うちの部員を小馬鹿にするようなことを言いやがって許さないよ</p><p>竹柴キャプテンの怒りの形相に男たちは、ビビる</p><p>山峰ぇ</p><p>竹柴キャプテンは、叫んだ</p><p>思わず返事をするメグ</p><p>本当に白坂創介は、あんたの親戚なんだなッ</p><p>泣きそうな顔で、メグは答える</p><p>お前白坂創介にお年玉を貰ったことはあるかッ</p><p>緊迫していた空気が凍り付く</p><p>ありませんっ</p><p>メグは叫んだ</p><p>一度も無いのかッ</p><p>一度もありませんっ</p><p>白坂創介の家に呼ばれて飯をご馳走になったことは</p><p>本当に無いんだねっ</p><p>一回もありませんっ</p><p>うん親戚関係といっても</p><p>山峰家が、白坂家に服属しているだけだから</p><p>メグの家は白坂家の人たちに、一方的に苛められていただけだし</p><p>白坂創介から、あんたの家に年賀状が来たことはあるのかいッ</p><p>一回も無いのかい</p><p>竹柴キャプテンが、大きな声で叫んだ</p><p>そんな、親戚があるかッ</p><p>そしてメグを見る</p><p>戸籍の上で血筋がどうとかってのは、関係無いんだよ親戚ってのは、ハートの問題だお年玉もくれない、家に呼んで飯をご馳走になったこともない、年賀状も来ないそんな相手が、親戚なわけないだろっ</p><p>キャプテンの言葉に観衆たちは</p><p>何だ全然、関係無いじゃん</p><p>白坂創介に会ったことがあるってくらいの関係か</p><p>あーらら、つまんねえな</p><p>手の平を返した様にメグに対する興味をなくしていく</p><p>判ったら、とっとと消えなうちの部員は、白坂なんとかとは全然関係ないんだからねッさあ</p><p>竹柴キャプテンの怒号に、観衆たちは解散していく</p><p>キャプテンがオレたちに近寄って来る</p><p>あ、ありがとうございます竹柴先輩</p><p>オレは、キャプテンに頭を下げる</p><p>あたしは別に何もしていないよ山峰、さっさと着替えな１年は準備だろ</p><p>は、はいありがとうございます</p><p>メグは頭を下げ部室に向かおうとする</p><p>ほら、メグカバン</p><p>オレは、カバンを手渡す</p><p>メグは部室の中に駆け込んで行く</p><p>部室では他の１年生部員が、メグを迎えてくれた</p><p>何だ、全然関係無かったんだ</p><p>あたし、心配してたんだからね</p><p>そうそう、恵美ちゃんのお家にもテレビ局の人が行っているんじゃないかって</p><p>行くわけないじゃん親戚ったって、全然関係無いんだから</p><p>そうだよね苗字違うんだし</p><p>部室の中は、笑顔が拡がっている</p><p>部活中は、あたしが様子を見ているから安心しな変なやつらは近づけさせないから</p><p>竹柴キャプテンが、オレにそう言ってくれた</p><p>悪いけれど朝練の終わる時間にまた、迎えに来てやってくれあの子には、あんたが付いていた方がいいだろうから</p><p>オレは大きな声で、そう答えた</p><p>平日の後半は、辛いです</p><p>今日も遅刻ギリです</p><p>※あはは久しぶりにタイマー設定失敗しました</p><p>変な時間のアップになって済みません</p><p>195．進行する計画</p><p>仲間の部員の笑顔に囲まれているメグ</p><p>オレの方を向いて、ニコッと笑って、手を振ってくれた</p><p>とりあえず朝練の間は大丈夫だろう</p><p>他のクラブの生徒たちが、興味本位でメグに近付いてきたら竹柴キャプテンが、撃退してくれるだろうし</p><p>ならばオレは、一旦、戻った方がいいな</p><p>オレとメグが婚約したっていうことも、もう広まっているだろうし</p><p>わざと目立つようなことをするべきでない</p><p>あんた顔付きが変わったね</p><p>竹柴先輩が、オレに言った</p><p>ああ、昨日はちょっと頼りない感じもしていたけれど今日は、ピシッとしている男の顔をしているよ</p><p>山峰のこと頼むよ</p><p>はいメグは、オレが守りますですから、すみません部活の時間は、メグをよろしくお願いします</p><p>オレは、竹柴キャプテンに頭を下げた</p><p>うん判っているよ山峰は、あたしのとこの部員だ安心して、このあたしに任せておきな</p><p>キャプテンは、さっぱりとした笑顔でそう約束してくれた</p><p>ところで竹柴先輩</p><p>オレは一つ気になっていることがある</p><p>どうして、恵美の家が白坂家と深い親戚づきあいをしていないって、知ってたんです</p><p>そうだ白坂家と山峰家の関係は</p><p>みんなが知っているようなことでは無いし</p><p>ああ、それならね</p><p>竹柴先輩が部室棟の先の水飲み場の方を指差した</p><p>あの人が教えてくれたんだよ</p><p>水飲み場の後ろに隠れて、オレたちの様子を見つめている女生徒</p><p>岩倉先輩</p><p>何で、あの人が山峰の家のことに詳しいのかは、よく判らないけれどね生徒会長なんだから、特別に情報を知るルートがあるのかもしれないしとりあえず、あの人が言った通りにしてみたのさ</p><p>竹柴先輩は、岩倉会長のことよくご存じなんですか</p><p>そりゃああたしは運動部の部長だからね予算会議なんかで顔を合わすよていうか同学年だからねあの人、一年の時は暗くて喋らなくて何考えているのか判らない子だったけれどよく変わったよね３年生の間じゃあ、あの人のことを小弓槻って呼んでいるんだよ</p><p>小弓槻</p><p>英語の弓槻って先生がいるだろああ、一年は教えてないのかとにかく、いつも偉そうにしていて、毒舌の女教師が居るんだよ</p><p>えっとオレたちのクラスの担任です弓槻先生</p><p>というかミナホ姉さん</p><p>いや先週から担任が交代したんで</p><p>そう知らなかったよなら、判るだろ岩倉って弓槻先生に雰囲気似てないか</p><p>今となっては、オレは優しい時のミナホ姉さんを知っているから</p><p>でも確かに、身内以外の人間に対する時の迎撃モードのミナホ姉さんと、岩倉会長の感じはよく似ている</p><p>すっと背中を伸ばして、腕組みして立っているところなんか</p><p>ていうか岩倉会長が真似しているんだな</p><p>岩倉先輩は、ミナホ姉さんみたいになりたくてでも、なれなくてズッコケている</p><p>ほら、あんたのことを呼んでいるみたいだよ</p><p>竹柴キャプテンの声に、改めて岩倉さんを見ると</p><p>オレに向かって、ちょいちょいと手招きしている</p><p>物凄くふんぞり返った、偉そうな態度で</p><p>じゃあ、オレ、行きます竹柴先輩、失礼します</p><p>ああ朝練の終わる頃に、戻って来るんだぞ</p><p>はい判っています</p><p>オレは、竹柴キャプテンに一礼して岩倉会長の方へ向かう</p><p>小走りで走りながら</p><p>学生服の下に隠した、武器を確認する</p><p>一度はオレの命を狙って裏社会の殺し屋を仕向けてきた人だ</p><p>校内で不良にオレたちを襲わせたこともある</p><p>警戒を、怠ってはいけない</p><p>ちょっと、こっちへ来て</p><p>水飲み場まで行くと岩倉会長が、オレにそう言った</p><p>ここだと他の生徒の眼があるわ竹柴さんが、まだこっちを睨んでいるし</p><p>だからってあなたと二人きりになるのは、危険だと思いますけど</p><p>岩倉会長は、ククッと笑った</p><p>何を言っているのよあなたもあたしも、弓槻先生の玩具じゃない</p><p>この笑顔が怪しい</p><p>メチャメチャ、怪しい</p><p>とにかく、こっちへ来て</p><p>岩倉会長は、オレを人気の無い体育館の裏に連れて行く</p><p>オレはブン殴り棒をいつでも出せる状態にして</p><p>周囲を警戒するが誰もいないようだ</p><p>あたしねあなたのことを勘違いしていたみたいね</p><p>二人っきりになった途端岩倉さんは、そんなことを言い出した</p><p>何のことです</p><p>あらトボケなくてもいいのよ白坂さんのことよ</p><p>弓槻先生から指令をいただいたわあなたの企画なんですって</p><p>そう言えば昨夜</p><p>ミナホ姉さんは、息抜きに、ちょっと悪巧みするって監視室を抜け出して行った</p><p>あれって岩倉さんに連絡しに行ったのか</p><p>しかもその悪巧みの企画者はオレだと、岩倉さんには伝えているらしい</p><p>まさか、あなたがこんな愉快な計画を思い付くなんてね見直したわ</p><p>岩倉さんは、ニヤニヤと笑ってオレを見る</p><p>実は、あなたを陥れるための計画の第二弾も準備していたんだけど取りやめるわこんなアナーキーな企画が実行できるならあなたとは友好関係を築いておきたいから</p><p>どんな計画なんだ</p><p>ミナホ姉さんは、雪乃に何をやらせようとしているんだ</p><p>だが岩倉さんに、オレが何も知らないということを気付かせるべきではない</p><p>そうですねオレも、岩倉会長とは仲良くしたいと思っています</p><p>上手く、芝居できているだろうか</p><p>とにかく準備は全部、あたしに任せてもう手配は済ませてあるから思いっきり、楽しませてもらうわよ</p><p>はいよろしくお願いします</p><p>オレは、岩倉会長に頭を下げた</p><p>朝のホームルームの時間になるまでに、仕込みは終わらせますと弓槻先生にお伝えしていいわね</p><p>はいオレも期待しています</p><p>うふふ可愛いことを言うのねじゃあ</p><p>岩倉会長は、笑いながら立ち去っていく</p><p>急いで、監視室に戻ろう</p><p>ミナホ姉さんに計画の内容を教えて貰わないと</p><p>オレは、校長室に向かって走った</p><p>校長室から監視室へ下りると</p><p>あれいない</p><p>監視室の中には、克子姉と寧さんとマナだけ</p><p>お帰り、お兄ちゃん</p><p>マナは寧さんとまたトランプをしていた</p><p>今ね寧さんに、イカサマのやり方を教わっていたの</p><p>イカサマ</p><p>マナちゃんは筋がいいんだよっこれなら、ラスベガスへ行っても通用するようなイカサマ師になれると思うよ</p><p>うんっイカサマは、手先の器用さと演技力と度胸の三つが揃ってないと上手くいかないんだけれどマナちゃんは、その三つとも良い感じに持ってるしね頭も良いし</p><p>うわぁ、やったぁ</p><p>まあマナが、喜んでいるからいいけれど</p><p>マナと寧さんとは、賭けトランプはやらない方がいいな</p><p>いや黒い森の人たちは、みんなオレよりも頭が良いから</p><p>誰とやったって、どうせオレが負けなんだろうけれど</p><p>そんなことより</p><p>どうしたの、お兄ちゃん誰を探しているの</p><p>キョロキョロしているオレに、マナが尋ねる</p><p>ヨッちゃんクゥちゃんなら、おトイレだよ</p><p>クゥちゃん</p><p>工藤さんだよ工藤だから、クゥちゃんて呼ぼうかなって思っているんだけど</p><p>寧さんが、にこやかにそう言うと</p><p>残念ながら、それは却下致します</p><p>トイレに繋がっているドアがギィと開いて</p><p>ミッチィがあらわれる</p><p>白いレースのハンカチで、手を拭きながら</p><p>寧さんを、ギッと睨んでいる</p><p>オレが、そう声を掛けると</p><p>え、ヨッちゃんは、ミッチィって呼んでいるんだじゃあ、あたしもそうしようかなっ</p><p>そう言う寧さんにミッチィは、冷たく</p><p>わたくしのことをミッチィと呼ぶことは、吉田にしか許してはいません</p><p>ヨッちゃん、吉田って呼ばれてるの</p><p>はいなぜか、そういうことになりました</p><p>うんミッチィって、年下なんだよなそう言えば</p><p>吉田わたくしは、昨夜からずっと吉田の様子を観察して参りましたそして、考え続けて参りましたその答えが今、おトイレの中で出ました</p><p>ミッチィが周囲をチラッと見る</p><p>マルゴさんは、いない</p><p>やはり吉田には死んでいただきますっ</p><p>それって確か</p><p>オレ、冷凍倉庫に閉じ込められて、凍死させられるの</p><p>ちょっと、ミッちゃんどうしたのっ</p><p>寧さんが、ミッチィを止めようとする</p><p>というか、ミッちゃんにすることにしたらしい</p><p>吉田は、ハレンチですハレンチすぎますっみすず様に、あのようなハレンチ極まることをさせるわけには参りません</p><p>あミッチィには</p><p>朝方のメグとマナとのやり過ぎセックスを観られている</p><p>この監視室から、みんな観ていたんだろうから</p><p>ま、まずい</p><p>わたくしがこの場で吉田退治しますっそこへ直りなさいっ</p><p>ミッチィがスカートの中から、電撃警棒を引き抜く</p><p>いや、工藤さんあれはみんなマナとメグお姉ちゃんが、お兄ちゃんにお願いしてしてもらったことだから</p><p>慌ててマナが、そう叫ぶが</p><p>それならばみすず様がお願いすれば、みすず様とも同じことをするということですか</p><p>う、うんお兄ちゃんの性格だと、そうだと思うけれど</p><p>そんなことは、わたくしが断じてさせませんっみすず様に、あんなハレンチなことをさせるぐらいならわたくしがこの場で吉田を殺して、わたくしも自害しますそうします</p><p>ミッチィの眼はマジだった</p><p>先程、お父様にもその様にお伝えしました</p><p>そうだミッチィは、工藤父に朝ご飯を届けに行ったんだっけ</p><p>それで工藤さんは何て</p><p>父はどんなことでも、悔いの残らない様に精一杯しろと言ってくれましたですからこれより、吉田を撲殺します</p><p>ぼ、撲殺って</p><p>文字通り殴り殺しますっ</p><p>ミッチィの電撃警棒からビリリリッと、青白い火花が飛ぶ</p><p>撲殺だけじゃないじゃんか</p><p>電撃も喰らわせるつもりだろ</p><p>撲殺してエターナル・フォース・ブリザードです</p><p>おいおいさらに冷凍する気かよ</p><p>でも、工藤さんが彼を殺すとみすずさんが、とても困ることになるんだけど</p><p>克子姉が監視装置を見たまま、平然とそう言った</p><p>あっ、そうだったよねそう言えば、そろそろだよねっ</p><p>寧さんも、ハッとする</p><p>え、何なんですか</p><p>マナが寧に尋ねる</p><p>あれマナちゃん知らなかったっけミィちゃんの朝の儀式</p><p>そろそろ、そんな時間だ</p><p>と、思った瞬間</p><p>オレの携帯が、激しく鳴り出す</p><p>ミッチィ、ストップだみすずからだから</p><p>みすず様から</p><p>ミッチィは、構えていた電撃警棒を下ろす</p><p>オレは急いで携帯を取り出す</p><p>もしもしみすずどうした、おしっこか</p><p>オレの声に、みすずは</p><p>も漏れちゃうぅぅッ旦那様ぁぁ</p><p>その声は、携帯から漏れてミッチィにまで聞こえているはずだ</p><p>今、トイレの中かそれなら、放尿しろっ今すぐにだ</p><p>オレは、携帯に向かって怒鳴る</p><p>は、はいっみすず、おしっこさせていただきますっ</p><p>じょろろろろろろろろ</p><p>携帯電話の向こうから温かい水と湯気さえ伝わってきそうな水音が聞こえる</p><p>ああーっ、旦那様ぁぁ今、出てますぅぅみすず、おしっこ出ていますぅぅ</p><p>涙声でみすずがそう叫ぶ</p><p>おしっこの音は、なかなか終わらない</p><p>ミィちゃんはねヨッちゃんのお許しが無いと、おしっこしちゃいけないことになっているんだよ</p><p>寧さんがミッチィにそう伝えるが</p><p>ミッチィは、ぽかーんと口を開けて呆然としている</p><p>そう言えば、昨日の朝もこんな電話していたよね</p><p>マナが前日の朝の車の中でのやり取りを思い出したらしい</p><p>もうずっと毎朝だよね、ヨッちゃん</p><p>寧さんには、一昨日の朝に聞かれている</p><p>朝晩２回です</p><p>オレの言葉に、寧さんがキョトンとする</p><p>朝だけでなく夜にも、こういう電話があってオレの許可が無いと、みすずはおしっこしないんです</p><p>そのオレの言葉に、寧さんは</p><p>でもヨッちゃん、昨夜ミィちゃんと電話していないじゃない</p><p>昨夜はあたしたちみんなでこの部屋に、ずっと一緒に居たでしょ</p><p>ヨッちゃん誰とも電話なんてしていなかったよねっ</p><p>みすずお前まさか、昨夜からおしっこしていないのか</p><p>昨夜はみすずからの放尿定期連絡が無かったってことは</p><p>昨夜は、白坂家関連のことが深夜まで続いていましたから旦那様も、とってもお忙しいと思ったので</p><p>オレに電話しないで、おしっこをガマンしていたのか</p><p>じょろろろろろ</p><p>放尿は、まだ続いている</p><p>みすず、どれだけ溜め込んだんだよ</p><p>馬鹿っそんなの、ガマンするな膀胱が破裂したらどうするんだッ</p><p>だって旦那様のお許しなしに、勝手におしっこするなんてそんなことできませんっ</p><p>できないなんて言わずにしろっ</p><p>ううーっと</p><p>こんな時は、どう言ったらいい</p><p>何て言えば、全てが丸く収まるんだ</p><p>判ったこうしようオレと連絡が付かなくて、それでもどうしてもおしっこがガマンできなくなったら健康第一で、とにかく放尿しろ絶対に放尿しろ不健康なことは、絶対にするなオレは、健康的なみすずが大好きなんだからな</p><p>でも、旦那様</p><p>話はまだ途中だその代わり、オレに内緒でおしっこしたら、みすずにはペナルティが課せられる</p><p>ペナルティですか</p><p>そうだ、ペナルティだええっと、何か、すごいエッチなことをしようすっごく、恥ずかしくていやらしいことだ</p><p>どんなことです</p><p>みすずは、興味津々なようだった</p><p>オレとみすずの電話を聞いている、克子姉や寧さんやマナまでも、興味津々でオレたちに注目している</p><p>それは何か、考えておいてくれっ</p><p>えーっ、旦那様が考えて下さいみすずは、どんなペナルティでも喜んで受けますから</p><p>この電話みんなが横で聞いているんだよっみすずのペナルティを今、決めたら他の子も同じことをやりたいって言い出すだろ</p><p>それってみすずだけに特別なペナルティを与えて下さるってことですか</p><p>あーんっと</p><p>そうだよっそういうことでいいからだから、ペナルティの内容は、みすずが自分で考えてくれ言っておくけれど、あくまでもペナルティだからなみすずが、やってみたい新しい趣向のセックスじゃないからな</p><p>みすずはとっても嬉しそうだった</p><p>終わったか、おしっこ</p><p>ええ、とってもスッキリしましたありがとうございます旦那様っ</p><p>携帯電話から漏れる声を聞いて寧さんがミッチィに言う</p><p>どうする、ミッちゃんここでヨッちゃんを殺しちゃうと、ミッちゃんの大切なミィちゃんがおしっこできなくなって死んじゃうよ膀胱が水風船みたいに、パーンッて破裂しちゃうんだからねっ</p><p>こ、困りますそれは困りますぅぅ</p><p>ミッチィは、電撃警棒を持ったままがっくりとうな垂れる</p><p>旦那様そこに美智はいますか</p><p>電話の向こうで、みすずがそう言う</p><p>ああ、すぐそこに居るけれど</p><p>ちょっと、代わって下さい</p><p>ミッチィみすずが、話があるって</p><p>みすずからと聞いてミッチィがかしこまってやって来る</p><p>オレから電話を受け取って</p><p>おはようございます、みすず様美智です</p><p>お早う美智ちゃんと、あたしの旦那様にお仕えしていますか</p><p>ほんのちょっと前撲殺＆冷凍宣言をしていたとは、ちょっと答えられない</p><p>あなたは、あたしの身代わりとして、そこに居るのですから精一杯、旦那様にお仕えするのよ</p><p>旦那様はもう、あなたの身体をお求めになった</p><p>い、いえ</p><p>きっと、お優しい旦那様のことだから、美智のヴァージン・ブレイクはみすずの前でして下さるおつもりなんだと思うけれど美智から積極的に、旦那様にご奉仕するのよいいわね</p><p>もちろん美智の放尿は、きちんと旦那様にお見せしているわよね</p><p>まさか、お見せしていないの</p><p>旦那様が、美智の放尿は見たくないっておっしゃったの</p><p>いいえそんことは、言われていません</p><p>なら、どうして美智の方から率先してお見せしないのあなたは、あたしの身代わりなのよ</p><p>も、申し訳ございませんっみすず様</p><p>謝っている時間があったら、今すぐにでもお見せなさい早く旦那様をおトイレにお連れして</p><p>それが</p><p>まさか旦那様にお見せしないまま、もう朝の放尿をしてしまったんじゃないでしょうね</p><p>工藤美智、不覚を取りましたかたじけのぅございますっ</p><p>朝の放尿だけでなく、排便も済ませてしまいました</p><p>おい、君たち</p><p>朝から何てことを話しているんだよ</p><p>二人とも、飛びっ切りの美少女なのに</p><p>何か、凄く残念だ</p><p>はぁあなたには失望しました、美智</p><p>みすずが、そう言う</p><p>あなたには何かペナルティを与えますいいですね</p><p>今からは心を入れ替えてあたしの名代として、精一杯旦那様に尽くしなさいいいわね</p><p>じゃあ旦那様に代わって</p><p>ミッチィがさっきとは全然違うへりくだった態度で、オレに電話を戻す</p><p>オレが携帯を取ると</p><p>美智のペナルティは旦那様が考えて下さいね美智に何でも、旦那様の好きなことをさせましょうあセックスだけは待って下さいそれは、みすずの居る時に一緒に、三人でね</p><p>みすずの声は明るいけれど</p><p>おい、いいのかミッチィ、すっかり落ち込んじゃったぞ</p><p>オレの言葉に、みすずは</p><p>いいんですそろそろ、ストレスが溜まってきて、極端な行動を始めようとする頃合いですから</p><p>例えば旦那様を倒してしまえばいいんじゃないかとかそういう、ろくでもないことを考えたりすると思いますから</p><p>その通り撲殺寸前まで行ったよ</p><p>美智は、まだ子供なんです一晩中、緊張して警戒を続けるなんていう経験は、これが初めてのはずですからそして旦那様は、昨夜も恵美さんや克子さんやマナさんとお楽しみになったんでしょう</p><p>いいんですよあたしのことは気になさらなくてもあたしも姉妹会の一員ですから</p><p>みすずはオレと他の女とのセックスを笑って了承してくれた</p><p>でも美智にとっては、警戒状態の中でそういうことをするというのが納得できないと思いますそれで旦那様が不真面目な人に見えてきて警戒態勢の中のプレッシャーやストレスを、みんな旦那様のせいにしてしまいたくなるんです</p><p>ですからみすずが、引き締めておきましたしばらくは、少し強めに命令するような口調で美智に接して下さい何かあったら、みすずの名前を出せば落ち着きますから</p><p>判ったありがとう</p><p>すごいなみすずは</p><p>ミッチィのこと、よく判っているんだな</p><p>小さいときから、よく知っていますから美智のことはあたしの、大切な妹だと思っています</p><p>だから旦那様とみすずと美智と三人で愛し合うのが、今のあたしの夢なんです</p><p>みすずはレズの性癖が強い</p><p>多分男は、オレ以外は受け付けないだろう</p><p>だから三人でのセックスを強く望んでいる</p><p>色々大変だと思いますけれど、今が正念場ですから頑張って下さいね</p><p>旦那様にお会いできるのは夕方ですね待ち遠しいです</p><p>オレもみすずの日本舞踊が早く見たいよ</p><p>はい精一杯踊ります今日だけは、旦那様のために</p><p>みすずの声は、艶やかだった</p><p>昨日は、タイマー設定に失敗して変な時間にアップして申し訳ございません</p><p>今日は、０時ギリギリまで書いています</p><p>学校パートに入って、色々なキャラクターが同時進行で動いています</p><p>さて、どんなことになるのでしょうか</p><p>196．遠藤と雪乃の朝</p><p>みすずとの電話が終わると克子姉が、オレに言った</p><p>悪いんだけど、監禁室の中の雪乃さんに朝ご飯を届けてくれないかしら</p><p>見るとテーブルの上の銀盆に一人分のおにぎりと味噌汁が用意してあった</p><p>お嬢様もマルゴ様もいらっしゃらないからあたしは、監視装置の前から動けないのよ</p><p>二人とも、どこに行ったの</p><p>オレは、克子姉に尋ねる</p><p>特にミナホ姉さんの行方が知りたい</p><p>マルゴ様は、学園内を巡回しているわどうしても、監視カメラとセンサーだけでは不安な場所があるしもう明るいから、一通り、肉眼でチェックなさりたいそうよ</p><p>さすがマルゴさんは、いつも先のことを考えて行動している</p><p>お嬢様はまた悪巧みの準備よ</p><p>悪巧みって何か、岩倉会長も一枚噛んでいるみたいだけど</p><p>オレはその内容が知りたい</p><p>それはあたしの口からは、言えないわお嬢様のお楽しみを、あたしが奪うわけにはいかないもの</p><p>克子姉はそう言って、笑った</p><p>ただこの映像だけは、見せてあげるわほんの数分前の映像よ</p><p>そう言ってキーを操作する</p><p>予備のモニターに映像が映った</p><p>野球部のグラウンドに仕込まれた、隠しカメラの映像だった</p><p>何しに来たんだよ、お前</p><p>怒号がグラウンド内から発せられる</p><p>いや、あのオレは</p><p>グラウンドの外に白い練習着姿で立っている男</p><p>それは、遠藤だった</p><p>オレはじゃねぇよ、この野郎てめえ、昨日、自分が何をしたのか判っているんだろうなっ</p><p>グラウンドの中から野球部の部員たちが、遠藤を睨み付けている</p><p>どの眼も怒りに燃えていた</p><p>対外試合の最中に監督批判して、勝手に帰ったんだぞ、お前は</p><p>お前、よその学校の部員にあんな様子を見られてオレたちの顔に泥を塗ったってこと、判ってるんだろうなぁ</p><p>ゲロッパ校長まで来てたんだぞ監督の立場は丸潰れだ</p><p>うちの学校の生徒だって、いっぱい居たんだぞそれなのに、お前</p><p>よく、平然とオレたちの前に顔を出せたな</p><p>他の学校の野球部を呼んでの練習試合で</p><p>遠藤のやつは、監督に交代を命じられたからって</p><p>さんざん、人前で監督を愚弄するようなことを言って</p><p>試合中に、勝手に帰ったんだっけ</p><p>で、ですからそのことを謝罪しようと思いまして</p><p>遠藤が金網の間の入り口から、グラウンドの中へ入ろうとする</p><p>部外者が、勝手に神聖なグラウンドの中に入るんじゃねぇ</p><p>厳しい言葉に、遠藤の足が止まる</p><p>部外者</p><p>野球部員の中から一人の大柄の男が出てくる</p><p>安宅キャプテン</p><p>つぶやく遠藤を、安宅キャプテンがギロッと睨む</p><p>お前さ、野球部除名になったから</p><p>じょ、除名</p><p>ああ、昨日、試合の後のミーティングでみんなで話し合って、そういう結果になったから退部届とかいらないからなつーか、二度とオレたちの前に顔を見せるな</p><p>野球部のキャプテンは、遠藤に絶縁宣言を叩き付ける</p><p>そ、そんな厳しすぎますよ、キャプテン</p><p>遠藤はヘロヘロと笑いながら、そんなことを言うが</p><p>ていうかお前、今日の職員会議で無期停学になると思うし</p><p>大口を開けて、馬鹿顔を晒す遠藤</p><p>お前底抜けの馬鹿だろ校長の見ている前で、あんな騒ぎを起こしやがって無傷で済むわけがねーだろ</p><p>一時の感情で、あれだけの馬鹿騒ぎを一人でやって</p><p>試合の進行は止めるわ、監督の批判はするわ</p><p>それを全部校長と他の学校の人間に見られていたんだもんな</p><p>普通に考えれば、完全にアウトだ</p><p>口籠もる遠藤</p><p>自慢の叔父さんの市会議員も何か、逮捕されるらしいじゃねぇか</p><p>見たぞ、昨日のニュース</p><p>贈収賄疑惑お前の親父の会社も絡んでいるんだってな</p><p>遠藤は叔父の市会議員の政治力と</p><p>父親の金の力を借りれば、どうにでもなると思っていた</p><p>だから昨日は平然と大暴れした</p><p>しかし今や、遠藤の後ろ盾は、力を失おうとしている</p><p>遠藤は、自分のしでかしたことの責任を自分自身で支払わないといけない</p><p>とにかくお前はもう、野球部とは関係ない人間だ今日、運動部の会合があるから、そのことはハッキリと伝えておく</p><p>安宅キャプテンは、そう言った</p><p>オレたちもさ、夏の予選が近いんだよお前みたいな、クソ馬鹿野郎の相手はしてられないんだよ</p><p>本当なら、全員でボコボコにしてやりてぇところだよな</p><p>よせよせ、こんな馬鹿殴ってそれで、出場停止になったら元も子もねえからな</p><p>絶対、こいつ、親に言うだろうしな</p><p>パパー、みんなにイジメられたーんってか</p><p>そうそう親に泣きついて、どうにかして貰おうとすんだよ、どうせ</p><p>でもこいつんちの親、今、そんな余裕あんのかね</p><p>そこは可愛い、可愛い、お坊ちゃまのためにネジ込んでくるだろ学校と高野連に</p><p>怖い怖い過保護ちゃんは、怖いですねぇ</p><p>部員たちが遠藤を罵って、笑う</p><p>先輩方、それはちょっと言い過ぎなんじゃないですか</p><p>学習能力の無い遠藤のガマンの利かない幼稚な心が、眼を開く</p><p>言い過ぎふざけんな、バァーカ</p><p>昨日の試合だってお前のミスがなけりゃ、オレたちが勝ってたんだ</p><p>余計な恥をかかせやがって</p><p>無期停学喰らう前に、自分から学校辞めちまえよ</p><p>そうだ、その方が清々するっ</p><p>売り言葉に買い言葉</p><p>遠藤の心が、一気にヒートアップする</p><p>ああこっちから辞めてやるよ、こんな学校</p><p>ここでガマンできれば、まだ良かったのに</p><p>そうできないのが遠藤ケンジという人間の小ささだ</p><p>お前らみたいな弱っちぃやつらとは、こっちから縁を切ってやるよ</p><p>あーあやっちまった</p><p>何だ何だ何だ、お前ら寄ってたかって、オレのことをコケにしやがって大して野球も上手くねえくせにオレはな、お前らなんかよりも、よっぽど才能があるのにわざわざこの学校へ来てやったんだぞ</p><p>そこで止めとけばいいのに</p><p>オレの親父の寄付で、備品だっていっぱい揃えたじゃねぇか飲み物とかプロテインとか、オレがお前らにどれだけ投資してやったと思っているんだそれをこんな、どうでもいいようなことで手の平返ししやがって</p><p>遠藤の本性が出る</p><p>もういいや、お前らなんてオレは、他の高校へ転校するわそこの野球部に入って絶対に、お前らを後悔させてやるからな</p><p>遠藤は野球部員全員に中指を立てて、力一杯、そう叫んだ</p><p>遠藤は、ガツンとかましたつもりなんだろう</p><p>眼を血走らせて、野球部員たちを睨み付けている</p><p>その言葉を叩き付けられた野球部員たちの頭上には、しらけ鳥が飛んでいた</p><p>ふぅん</p><p>あ、そう</p><p>がんばってみれば</p><p>うん、できるもんならな</p><p>部員たちの反応は、氷のように冷たい</p><p>な、何だよ、手前らオレは本気だからなお前らのことは、公式試合でギッタギタに叩き潰してやるからな、覚えとけよ</p><p>お前は、悲しいまでに馬鹿なんだな</p><p>えっと誰かこいつに説明してやれ、オレはもう口を利くのも嫌になってきた</p><p>安宅キャプテンは、呆れた様子でそう言った</p><p>ほんじゃあ、オレがキャプテンの代理で</p><p>一人の背の高い部員が手を挙げる</p><p>こいつは見たことがある２年生の鯉住って先輩だ</p><p>前にこの野球部員が屋上でタバコを吸ってそれを目撃したオレが、たまたまその場に居た遠藤に殴られて</p><p>雪乃レイプのそもそもの起点になった二人組のうちの一人だ</p><p>その鯉住が遠藤に言う</p><p>お前さ公式戦で、オレたちと当たるような学校へ転校するつもりなわけ</p><p>当ったり前じゃねえかオレの目的は、あんたたちに後悔させてやることなんだからこんな下らねぇことで、オレを追い出したことを死ぬまで後悔させてやっからな</p><p>激高している遠藤は大声でそう怒鳴る</p><p>でもよー県内の予選でオレたちと当たりそうな高校が、マジでお前を受け入れてくれるって思っているわけ</p><p>遠藤の怒りの顔が、引きつる</p><p>どどどどういうことだよっ</p><p>だっからさあうちの高校の野球部の中でトラブルを起こして、その上無期停学をくらって学校を辞めた様な生徒をさわざわざ引き受けてくれるような殊勝な学校があると思っているのかっての</p><p>お前の叔父さんとか親父さんの神通力は、もう使えないって判っているよな</p><p>遠藤の顔がみるみるうちに真っ青になっていく</p><p>しかもお前は対外試合の最中に騒ぎを起こしたんだし</p><p>予選で当たりそうな他の学校の偵察メンバーも来ていたよな</p><p>ああお前多分、近隣の学校の野球部員には、相当有名になっていると思うぜ</p><p>試合中にうちのパパに言いつけて、監督はクビにしてもらうもんねって、叫んでグラウンドから逃げ出した大馬鹿野郎だぜ</p><p>ていうかあの時の様子、何でだか動画投稿サイトに載っているし</p><p>えそれ、マジかよ</p><p>偵察に来ていた学校のやつがビデオ撮ってたろそれをそのまんまアップしたんだろ</p><p>あ、オレも昨夜見たネットのまとめサイトの笑えるニュースでも紹介されていたし</p><p>うん昨日の注目度ランキングのトップ５に入ってた</p><p>それも多分、ミナホ姉さんの仕業だろうなあ</p><p>あの人、恨み事に対しては、地道に復讐していくから</p><p>ってことで県内には、お前を入れてくれる野球部なんて無ぇからよッ</p><p>鯉住は、意地悪く遠藤に告げた</p><p>どーしても野球が続けたいんなら、県外の遙か彼方の田舎の学校とかを探すんだなインターネット回線とか繋がっていないようなド辺鄙な学校をさそんなところなら、お前の悪行も知られないまま、無事に転校できるかもしれねえし</p><p>でも、まあどっちにせよ、オレたちとは二度と会うことは無いよな</p><p>県外の学校なら、全国大会に出ない限り、公式戦で当たりようがないし</p><p>でもオレたちの実力じゃ、甲子園に行ける可能性なんて素粒子レベルでしか存在しねぇし</p><p>さらに、遠藤の転校した田舎の学校と、オレたちが甲子園で対決できる可能性に至ってはこれはもうゼロに等しいな</p><p>とにかくオレたちはもう、お前とは縁切りだ</p><p>うんまあ、しょうがないよな</p><p>遠藤が自分で決めたことだもんなうちの学校を辞めるってのは</p><p>まあ他の高校でも達者で暮らせよ</p><p>二度と戻って来るんじゃねえぞ</p><p>山へお帰りッ</p><p>野球部員たちは、ギャハハと笑い合う</p><p>遠藤は今にも、小便をちびりそうな顔でブルブルと震えている</p><p>最後に、安宅キャプテンが遠藤に言った</p><p>昨日の試合でお前が着たまんま持って帰った、公式戦専用のユニフォームだけどなあれだけは、返して貰えっていう部員の意見も多かったんだけどこうなっちまうと、お前が着ていたユニフォームなんて縁起が悪過ぎて使えねぇやいらねえよお前にくれてやるから高校野球の最後の思い出にな</p><p>安宅キャプテンは遠藤が転校して、高校野球を続けることは不可能だと思っているらしい</p><p>確かに県内の近隣の学校は、みんなお断りだろうし</p><p>遠くの学校に行くってプランも、遠藤の親族が贈賄事件に関わっている現状ではまず無理だろう</p><p>遠藤の高校野球はもう、おしまいだ</p><p>あ、あのキャプテン、みなさん</p><p>遠藤が、あたふたと地面に手を付く</p><p>お、オレな、生意気なことを言って、申し訳ありませんでしたっ</p><p>青い顔で、おろおろと土下座する遠藤</p><p>でも、オレ野球が好きなんですっ野球を辞めたくないんですっ</p><p>額を土に擦り付け</p><p>オレ、やっぱりこの学校に残りますっこのまま野球部に野球部に居させて下さい</p><p>安宅キャプテンは害虫を見るような眼で、遠藤を見下ろす</p><p>もう遅ぇよ</p><p>他の野球部員たちも嘲りの眼で遠藤を見ている</p><p>本当、どうしようもねぇクズだよな、お前</p><p>絶対に許さねぇからな</p><p>つーか、もう死ねよお前</p><p>遠藤は、それでも頭を下げたまま叫ぶ</p><p>こんなことぐらいで、オレに野球を辞めろっていうんですかッ</p><p>その言葉にキャプテンがキレた</p><p>ふざけんじゃねぇぞッ、てめぇ</p><p>他の部員が、全員でキャプテンを抑える</p><p>キャプテン、予選前ですから</p><p>そうです、あんなやつ殴る価値もありませんから</p><p>殴ったら負けっすあいつ、絶対に高野連にタレ込みみすから</p><p>ここは、落ち着いて下さい</p><p>オレたちも、内心ハラワタ煮えくりかえっているのをガマンしているんですから</p><p>堪えて下さい</p><p>キャプテンが叫ぶ</p><p>そのクソガキを、オレの見えない所へ連れていけっ</p><p>うっす、判ってますキャプテン</p><p>二年の二人組あの時、屋上に居た鯉住と杉山が、グラウンドの外に飛び出して来る</p><p>ほら、遠藤こっちへ来い</p><p>ほら、早く</p><p>二人の先輩部員が、遠藤を無理矢理引っ張り起こして連れ去ろうとする</p><p>ま、待って下さいオレはキャプテンにまだ話が</p><p>抵抗する遠藤</p><p>バーカ、ここまで怒らせちまって、話しも何も無いだろう</p><p>とにかく今は、オレたちと来い</p><p>そう言って二人がかりで遠藤を肩に担ぎ上げる</p><p>じゃあ、キャプテン、ちょっとこいつを捨てて来ますっ</p><p>そう言うと、鯉住と杉山はエイホ、エイホと掛け声を出しながら、遠藤を運んで行く</p><p>待ってくれちょっと、待てってばおい</p><p>二人の屈強な先輩部員に担がれて遠藤の姿がどんどん小さくなる</p><p>馬鹿の相手をしていて、練習開始が遅くなったさあ、始めるぞ</p><p>安宅キャプテンが気を取り直して、部員たちにそう告げた</p><p>はいッッ</p><p>ようやく野球部の朝練が始まる</p><p>何じゃこりゃ</p><p>オレは呆れるしか無かった</p><p>遠藤くん絡みの映像は、ここまでよ</p><p>克子姉が、笑ってオレにそう言う</p><p>いや、あのこの後はどうなっているんですかあの先輩二人に運ばれて遠藤は今はどこに</p><p>オレの質問に克子姉は</p><p>今はまだ録画中よ</p><p>録画中ってことは</p><p>現在も、何かが進行している</p><p>リアルタイムの画像で、見せてもらったりできませんか</p><p>校内には居るのだろう</p><p>監視カメラで録画しているのなら生中継だって、できるはずだ</p><p>それは今はダメよ</p><p>お嬢様の計画には順番があるの今のあなたには、ここまでしか見せられないわ</p><p>これも、ミナホ姉さんの計画のうち</p><p>それより雪乃さんの朝ご飯、早く届けて来てくれないかしら</p><p>そうだ克子姉の言葉で思い出した</p><p>雪乃が腹を空かせているのは、可哀想だ</p><p>オレはおにぎりと味噌汁の盆を持つ</p><p>あの、克子姉監禁室てどこ</p><p>オレの問いに、克子姉はミッチィを見る</p><p>工藤さんあなたさっき、雪乃さんを監禁室に連れて行く時に、お嬢様に付いて行ったわよね</p><p>みすずの電話の後、落ち込んでいたミッチィが顔を上げる</p><p>は、はいわたくしが警護致しましたが</p><p>なら彼と一緒に監禁室まで行ってきてくれないかしら雪乃さんが暴れ出すかもしれないし</p><p>任務を与えられたと感じたミッチィは、スッと仕事モードの顔になる</p><p>寧さんと遊んでいたマナが、オレの方を見て</p><p>ならあたしも行く</p><p>お兄ちゃんと雪乃さんを一緒にさせたくないもんっ</p><p>むしろマナを雪乃に会わせたくない</p><p>雪乃との接触は、マナの心を刺激する</p><p>これ以上、マナの依存症をこじらせるわけにはいかない</p><p>いやミッチィが居れば充分だあんまりたくさんで行って、雪乃を興奮させたくないあいつ、精神的に今、ヤバイと思うから</p><p>さっきのミナホ姉さんとの会話で、現実を突き付けられた雪乃は</p><p>危険な状態になっている可能性がある</p><p>そういうマナを、横から寧さんが抱き締めて</p><p>マナちゃんは、あたしとここでお留守番ねっ</p><p>寧さんの微笑み</p><p>大丈夫だよっ監禁室の中の様子は、ここからでも監視できるからねっ</p><p>そう言って寧さんは、モニターを一つ起動させる</p><p>監禁室の中の様子が映る</p><p>雪乃は何だか、ぐったりとしていた</p><p>夜の時とおんなじだ</p><p>動物園のライオンみたいになって、横たわっている</p><p>あたしと一緒に、ここで観ていようねっ</p><p>寧さんの優しい言葉にマナは</p><p>と、小さな声で答えた</p><p>こっちです</p><p>ミッチィに案内されて監禁室へ</p><p>といっても、大した距離じゃない</p><p>監視室からバスルームとトイレに通じるドアを抜けてトイレの隣の壁を開く</p><p>一見、機械室の壁みたいに見えるけれどそれが隠しドアになってった</p><p>その奥の通路を抜けると小さなドアが３つ並んでいる</p><p>これは３つとも監禁室になっているそうです</p><p>雪乃さんは一番手前の部屋です</p><p>ミッチィが克子姉から預かった鍵を開ける</p><p>ギィィ</p><p>何という狭い部屋だ</p><p>床は２畳分しかないし天井は１８０センチぐらいだ</p><p>こりゃ閉所恐怖症になるな</p><p>天井全体がライトパネルになっていて、明るく光っているからいいけれど</p><p>これで真っ暗だったら、パニックになる</p><p>息苦しさ１５０パーセントの空間だ</p><p>雪乃、朝飯を持って来てやったぞ</p><p>オレがそう話し掛けるが</p><p>白ブラウス一枚で、床にごろんと横になっている雪乃はピクリともしない</p><p>おい、雪乃大丈夫か</p><p>オレが部屋の中に入ろうとすると</p><p>入って来ないで放っといてちょうだいよっ</p><p>と、怒鳴り声を上げる</p><p>とりあえず生きてはいるらしい</p><p>ほら、腹減っているだろ朝飯持ってきたぞ</p><p>オレは銀盆の上の食事を見せようとするが</p><p>いらないわよっ持って帰って</p><p>雪乃は、ご機嫌斜めだ</p><p>そう言わずに食っておけよ食わないと体力が保たないぞ</p><p>食欲がないのか</p><p>オレはちょっと心配になる</p><p>あるわけないでしょこんな状況で、食欲があったらどうかしているわよ</p><p>雪乃は怒鳴る</p><p>まあこれだけ元気なら、心配ないか</p><p>食欲が無いなら仕方ないけれどとにかく、ここに置くぞ</p><p>オレは銀盆に乗せた食事を、寝転がっている雪乃の横に置く</p><p>狭すぎる部屋だ</p><p>すぐに味噌汁の美味そうな匂いが、部屋の中に漂う</p><p>ぐぅぅ</p><p>雪乃の腹が鳴った</p><p>何だ、あるじゃないか食欲</p><p>雪乃が飛び起きて来て、オレを睨む</p><p>うるさい、うるさい、うるさぁーいっ</p><p>うるさいのは、お前だ</p><p>とにかく食え席を外してやるから、落ち着いてゆっくり食べろいいな</p><p>オレは雪乃にそう言った</p><p>ふんっ</p><p>雪乃は、オレを無視してまた、ごろんと横になる</p><p>本当に動物だな、こりゃ</p><p>それ、誰に言われて持って来たのよ</p><p>寝転んだまま雪乃がオレに言った</p><p>え克子姉に言われて雪乃が、腹を空かせているだろうからって</p><p>そうやっぱり</p><p>雪乃ははぁと息を吐く</p><p>あんたって結局、いつも人に命令されて行動しているだけなのね</p><p>自分の意志ってものが無いのよ何でも、人に言われたことを素直にうんうんと聞いて、従っているだけなのよ最低よね</p><p>あんたが自分で何かを決めたことなんてあたしを最初にレイプした時だけなんじゃないのいいえ、あれだって弓槻先生に何から何までお膳立てして貰って、あんたはただ弓槻先生の計画通りに行動しただけじゃない</p><p>あんたには、自分が無いのよ</p><p>昔、学生時代に警備員のアルバイトをしていたら</p><p>一緒の現場を担当していた男の子が、東京都のとある島の出身でした</p><p>その子との会話</p><p>うちの高校って、ビーチの前にあるんですよ</p><p>だから、六月過ぎるともう大変なんです本土から、どんどん観光客が来ますから</p><p>て、ことは</p><p>そうなんですよ学校の前に、毎日水着のお姉ちゃんがたくさんうろうろしているんですよそんなんじゃ、学校なんて、もう行ってられないじゃないですか</p><p>うんそりゃあ、目の毒だ</p><p>だから、もう六月の半ばになったら、みんな高校なんて行ってられませんビーチに行って頑張らないと</p><p>えそれってつまり観光客のお姉ちゃんをナンパするってこと</p><p>何言ってるんですかトウモロコシ焼くんですよ</p><p>ト、トウモロコシ</p><p>観光シーズンに稼がないで、どうするんですか</p><p>あそっちを頑張るのね</p><p>197．あなたは私の何なのさ</p><p>オレには、自分が無い</p><p>うん、そうだなそうかもしれない</p><p>オレは、雪乃の言葉を肯定する</p><p>そうよあんたは、弓槻先生に命じられたことなら何でもするんでしょ人間じゃないのよロボットよレイプ・ロボットよ</p><p>雪乃はまた壁の方を向いて、ごろんと寝転がる</p><p>吉田そうなのですか</p><p>ミッチィが、オレに尋ねる</p><p>うんミナホ姉さんに言われたことら、どんなことでもするよ</p><p>レイプでも、人殺しでもですか</p><p>ああ多分、すると思う</p><p>オレの答えに、雪乃は</p><p>ほら、あたしの思った通りよあんたには、何もないのよっ</p><p>ミッチィが、ジッとオレを見ている</p><p>そりゃあミナホ姉さんのこと、信用しているから</p><p>ミナホ姉さんはいつもオレたちのことを考えてくれているミナホ姉さんが誰かを殺せって言うのなら、それは黒い森にとって必要なことなんだろうしレイプしろって言うのも、やっぱりそうなんだろうと思う</p><p>しかし弓槻様だって、判断を間違われることはあるでしょう</p><p>それは大丈夫だよミナホ姉さんは大事な判断をする時には、必ずマルゴさんと克子姉の意見を聞いているから三人とも、オレなんかよりは遥かに頭の良い人たちだし三人集まれば、大抵のことは間違わずに済むだろう</p><p>オレはあの三人の女性の知性を信じている</p><p>それに寧さんだって、すっごく頭が良いし何か問題があれば、渚だって連絡してきてくれるしオレが、自分で判断する必要なんか無いんだよ</p><p>雪乃が、オレをチラッと見る</p><p>バッカじゃないのあんたなんて、あの人たちに利用されているだけなのよ</p><p>雪乃はそう言うけれど</p><p>それなら、それでもいいし</p><p>オレのその発言に、雪乃はギョッとする</p><p>でももう、そういうレベルは、とっくに越えてきたんだオレは黒い森のメンバーだし他の人たちのことを心から信頼しているオレたちは、もう運命共同体なんだよ</p><p>オレも、メグも、マナももう黒い森の中でしか生きられない</p><p>いや克子姉やマルゴさんだって、黒い森の中だからこそ、実力を発揮できる</p><p>渚だって完全に黒い森と決別できているわけではないし</p><p>何よりミナホ姉さんは、黒い森そのものとして融合している</p><p>なら弓槻先生が死ねって言ったら、あんたは死ぬのね</p><p>雪乃がまた、当たり前のことを聞いてくる</p><p>死ぬよ命令じゃ、仕方ないじゃないか</p><p>雪乃がブルルッと震える</p><p>気違いなんじゃないのあんた</p><p>オレは、気が狂っているのだろうか</p><p>いいや自分では、そう思わない</p><p>ミッチィが厳しい顔で、オレを見る</p><p>ど、どうしたのミッチィ</p><p>吉田はわたくしに、みすず様のためになら死ねると言っていたではありませんかあれは、嘘だったのですか</p><p>うん、死ぬよみすずのために死ぬのは、全然苦じゃない</p><p>でも、今弓槻様の命令があれば、いつでも死ぬと吉田は言いました</p><p>みすずはいや、みすずもオレの家族だオレの中では、黒い森のみんなと同じくらい大切な存在だだから、死ぬ気で守るし命だって掛ける他のみんなと一緒だよ</p><p>他のみんなと同じ</p><p>ミッチィの顔が、いよいよ険しい</p><p>ああ、オレはみすずだけじゃないメグのためにだって死ねるし、マナのためにだって命を掛けれる克子姉や渚のためだって</p><p>どうして、みすず様が一番にならないんですかっ</p><p>他の女たちよりも、みすず様を優遇するのが正しい姿でしょう違いますか、吉田</p><p>ミッチィが叫ぶ</p><p>みすず様は天使ですあんなに純真で可愛らしい方はいらっしゃいません吉田は、他の誰よりも、みすず様に帰依し、深く深く心の底から崇拝するべきですっ</p><p>ミッチィにとってはみすずは、そんなにも崇高な存在なんだ</p><p>いや、みんな同じだよみんな、同じぐらい大事だどの人も、オレの中では一番なんだ</p><p>そんなのは変ですちゃんと優劣を付けるべきです</p><p>優先順位か</p><p>ああもし、今、オレたちが沈む船の中に居るんだとしたら誰を最初に救命ボートに乗せるか、オレの中での優先順位は、確かにあるよ</p><p>みすず様が一番先ですみすず様よりも大切な存在なんて、いないんですから</p><p>オレはみすずを崇拝するこの小柄な少女に告げる</p><p>誰を先に乗せるかなんて、そんなことはどうでもいいんだっ</p><p>絶対に全員助けるんだから</p><p>全員助ける</p><p>驚く、ミッチィ</p><p>そうさオレは死んだっていいたった一人で、沈む船に残されて溺れ死んだっていいだけど他のみんなは全員、助けるみすずも、寧さんも、メグも、マナも、克子姉も、渚も、マルゴさんも、ミナホ姉さんだって絶対に死なせるもんかっみんなみんな、助けるんだっ</p><p>そんなのおかしいですっ</p><p>ミッチィは、首を振る</p><p>もし助けられない人が出たらどうするんですかっ</p><p>そんなことは考えない死んだって、全員助けてみせるっ</p><p>吉田は、メチャクチャです</p><p>メチャクチャじゃないっ</p><p>狭い雪乃の監禁室で怒鳴り合う、オレとミッチィ</p><p>何故ですそんなに平等に男が女を愛せるはずがありませんっ</p><p>ミッチィがオレにそう言った</p><p>愛せるよみんな家族だから</p><p>家族</p><p>オレは、ミッチィの眼を見てはっきりと告げる</p><p>黒い森はオレの家族なんだだからみんな、愛してる命懸けで守る絶対に幸せにするみんなみんな、オレの家族だ</p><p>家族だ</p><p>オレは、やっと自分の家族を見つけたんだ</p><p>オレの守るべき家族を</p><p>みすず様が家族</p><p>そうだよみすずは、オレの家族だだから、愛している絶対に、守る幸せにしてみせる</p><p>吉田は不遜です</p><p>ミッチィはそう呟いた</p><p>フソン</p><p>思い上がりも甚だしいという意味ですわたくしたち平民が、みすず様の様な血筋の方と家族になれるはずが無いじゃないですか</p><p>ミッチィは子供の頃から、みすずに仕えている</p><p>当然、香月という家のことは、よく知っているんだろう</p><p>香月の家のことは、よく判らないけれどみすずは、普通の女の子だよ全然、普通の人間だよだから家族になれる</p><p>どういう意味です</p><p>血が繋がっていなくても赤の他人でも信頼し合うことができれば、みんな家族になれるんだオレは、黒い森に来て、それを教わった</p><p>本当にそんな、馬鹿げたことを信じているのですか血の繋がりよりも、濃い関係の家族に他人がなれるなんて</p><p>ああ信じているよ</p><p>だってオレは</p><p>オレはむしろ、血の繋がりなんて何も信じていないもの</p><p>オレは両親に捨てられた子供だしメグもそうだマナだって親だから、血の繋がりがあるから、子供たちを守ってくれるなんてそんなことは無いオレたちは自分たちの力で、サバイバルしていかなければならないんだ</p><p>そのために寄り集まっている</p><p>それが今の黒い森だ</p><p>他の人だってそうだマルゴさんは、自分の家族とは一緒に居られなかった人だし寧さんは、家族全員を殺されてしまった克子姉と渚は、拉致されて娼婦にさせられて家族の元に返れなかったミナホ姉さんは、その両方父親に捨てられて、お母さんの元から拉致され妹さんは殺されたみんな血の繋がった本当の家族を失っているんだだから黒い森を自分の家族にしているんだ</p><p>みすず様は違いますみすず様は、ご家族も健在ですお祖父様の香月様だけでなく、お父様もお母様もご健在ですみすず様は、ご自身の家族に何のご不満も感じていらっしゃらないはずです</p><p>それは確かに、そうなのかもしれないけれど</p><p>オレには一つの確信がある</p><p>オレとみすずは魂が呼び合ったんだちゃんと繋がっている絆があるオレはそう感じている</p><p>自分の中で決意が固まっていく</p><p>だから今日の夜、香月さんに会った時にちゃんと言うよみすずをオレに下さいって</p><p>ミッチィが呆然としている</p><p>みすず様と結婚するつもりなのですか不可能です庶民が、香月家と縁を結ぶことなど</p><p>正式な結婚は、できないかもしれないでも、そんなことは関係無いんだオレは、みすずと一生一緒に居たいそれだけだよ</p><p>そんなのみすず様が可哀想ですっ</p><p>花嫁衣装を着ることができないなんて女として生まれてきたのにそんなこと</p><p>本当にこの武士みたいな格闘少女は</p><p>頭の中は、女の子なんだな</p><p>十五歳の普通の少女</p><p>ごく普通の</p><p>でも政略結婚よりはましだろ</p><p>ですが家同士の関係を強化するために婚姻するのが、名家に生まれた女の宿命です</p><p>ミッチィは、両手をギュッと握りしめてそう言った</p><p>そんな宿命知ったことかよ</p><p>あいつはもうオレの女だ他の誰にも渡さない</p><p>ミッチィが驚きの表情で、オレを見上げている</p><p>あのさそういう下らない会話は、あたしのいないところでしてくれる</p><p>床に寝転んだ雪乃が呆れた表情で、オレに言った</p><p>あんたが何を決心するのも、あんたの勝手だけどさあたしには関係の無いことだしはっきり言って頭のおかしい犯罪者の、滅茶苦茶なリクツを聞かされるのは迷惑よ</p><p>うん、そうだな</p><p>雪乃から見ればオレは、頭が変になっているとしか思えないだろう</p><p>それはオレにも判る</p><p>オレは、もうこの道を行くしかないんだ</p><p>黒い森の人間として、生きていくことしか</p><p>しかしあんたもさあ、毎回毎回、よくもこんな訳の判らない討論に付き合っているわよね</p><p>こんなのさうるさい、バカオレはオレのやりたい通りにやるんだ、黙ってろで、済むことなんじゃないの</p><p>オレはきちんと対話したいんだ対話した上で理解したい判りたいんだ</p><p>きょとんとした顔で、雪乃がオレに尋ねる</p><p>今だったらミッチィのことをだこの子がどんな子でどういう考えを持っているのか、知りたいんだ</p><p>あんたがどう思っているのかをこの子に思い知らせる方が先でしょ</p><p>もちろんオレの考えは、ミッチィに伝えるけれど別に、同調して欲しいわけじゃないし判って貰いたいわけでもないそんなことより対話することで、ミッチィの心の中を知りたいんだ</p><p>ああ相手の女の心の中を盗み見したいのねつくづく、ゲスな男よねあんた</p><p>雪乃が、フンと鼻を鳴らす</p><p>だって心が見えなければ、理解できないだろ</p><p>理解</p><p>ミッチィがつぶやく</p><p>オレはミッチィのことが、理解したい</p><p>わたくしを</p><p>雪乃が、ケラケラと笑い出す</p><p>そんなの、ただ普通に見ていれば判るじゃないこの子は、香月家のお嬢さんが大好きな、格闘バカの護衛女でしょそんなことも判らないのあんた</p><p>違うそうじゃない</p><p>そんな上辺のことだけで、人を判断しちゃいけないんだミッチィは</p><p>オレはミッチィを見る</p><p>ミッチィもオレを見ている</p><p>可愛らしい女の子だよ一生懸命、背伸びしている十五歳の女の子だ</p><p>雪乃がゲラゲラ笑い出す</p><p>何よそれっなあに、今度はその子を口説くつもりウケるわ、あんた</p><p>笑う雪乃にミッチィが</p><p>笑うな</p><p>電撃警棒を、雪乃の眼の前に突き付ける</p><p>ビシッと一瞬輝く、青白い火花</p><p>ひぃ</p><p>雪乃の顔が引きつる</p><p>それが、どんなことだとしても一生懸命な人間を笑ってはいけないわたくしは、お父様からそう指導されています</p><p>わたくしには吉田の考えは、よく判りませんはっきり言って、無謀で無茶なことを言っているだけとしか思えませんでも、吉田が一生懸命なことだけは判ります</p><p>ですから今のみすず様に対する不遜な発言は、わたくしの胸の中に仕舞い込んでおきますとにかく吉田は、これからもみすず様にお仕えして下さいみすず様が、吉田のことを気に入っているのは確かなのですから吉田が、みすず様を裏切らないというのならわたくしは、吉田の存在をとりあえず許すことにします他の女との情交も見逃すことに致します</p><p>絶対にみすずを裏切る様なことはしない誓うよ</p><p>オレは、ミッチィにそう誓約した</p><p>では、吉田一つだけ、教えて下さい</p><p>ミッチィが、真剣な顔でオレに尋ねる</p><p>電撃警棒で、雪乃を示して</p><p>この女を吉田はどう思っているんてす</p><p>この女は、わたくしたちの敵のはずですそう、わたくしは聞きました</p><p>あ、ああ雪乃は、白坂創介の娘でオレたちにずっと反抗的な態度を取っているし敵であることに間違いは無いと思うよ</p><p>少なくとも味方では無い</p><p>ではなぜ吉田は、この女も他の人と同じ様に優しく扱っているのですか</p><p>雪乃に優しい</p><p>バカなことを言わないでよこいつは、あたしをレイプしたのよ何十回もこいつがあたしに優しいわけがないじゃないっ</p><p>雪乃が、喚く</p><p>そうだ雪乃の言う通りだ</p><p>本当に敵対勢力の女に対するレイプは、こんなものでは済みません</p><p>ミッチィは言った</p><p>わたくしはお父様より、何度も陵辱映像を観せられましたそれは、もし敵に囚われたならば、どんな辱めを受けるかということをわたくしに学ばせるためで人間は敵対者にはどこまで残忍になれるかを理解させるためのものでした今思い出しても、吐き気がしますわたくしが、男性というものに激しい嫌悪感を持っているのは、あの様な映像を散々観たからです</p><p>工藤父</p><p>また偏った教育をしているなあ</p><p>そんなのを女子中学生に観せたりして</p><p>それでミッチィは、レズッ子になってしまったんだ</p><p>あなたは見たところ肌に青アザも出来ていませんし歯だって、一本も折られていないじゃないですか</p><p>ミッチィは、雪乃に言った</p><p>あたしはこいつに、三十回以上犯されたのよ</p><p>雪乃は、尚もミッチィに嚙み付く</p><p>しかし女性器が裂けるほどの暴行はされてはいないではありませんか</p><p>どんな陵辱映像を観せられてきたんだよ</p><p>むしろ吉田が、手荒なことをしないことをあなたはよく理解している性交相手としての吉田に信頼すら感じているではありませんか</p><p>雪乃がオレを信頼している</p><p>そんなわけないじゃないあたしが、こいつを信頼しているだなんて</p><p>ミッチィは、さらに言葉を続ける</p><p>先程のあなたと吉田の情交はわたくしもカメラの映像で観ていましたあなたは確実に吉田とのセックスを楽しんでいたように見えましたが</p><p>楽しむわけないじゃないこんなやつに抱かれて本当は嫌なのよ嫌で嫌でたまらないんだからっ</p><p>雪乃はそう否定するが</p><p>嘘ですあなたは嘘を言っています</p><p>ミッチィはそう看破する</p><p>そして吉田あなたはなぜ、みすず様や他の女性とセックスする時の様に、この女に気を遣って奉仕しているのです</p><p>オレが雪乃に奉仕</p><p>どうしてこの女が快感を感じるように、一生懸命になるのです陵辱ならば吉田が一方的に快感を得ればそれで良いのでしょういやこの女には、肉体的にも精神的にも苦痛を与えなければ、陵辱にはなりません</p><p>それはその通りなんだけど</p><p>むしろ吉田とのセックスが、肉体的にも精神的にも、この女を救済しているようにすらわたくしの眼には見えましたが</p><p>吉田とこの女はどういう関係なのです吉田にとって、この女はどういう存在なのですかっ</p><p>ミッチィが、激しくオレに詰問する</p><p>オレの中から答えが出て来ない</p><p>オレたち何なんだ</p><p>最初は陵辱者と被害者の関係だった</p><p>でも今は</p><p>ミッチィの言う通り雪乃は、オレとのセックスを伸び伸びと楽しんでいるように見える</p><p>そして、オレは確かに、他の女と同じ様な態度で雪乃ともセックスしている</p><p>何なんだこれ</p><p>オレにとっての雪乃は</p><p>雪乃にとってのオレは</p><p>いやでも、ミッチィ</p><p>オレは口を開いた</p><p>だけど雪乃とは、もうセックスしないから</p><p>雪乃がギョッとして、オレを見上げる</p><p>だってさっき、雪乃はこれで最後って言ったから</p><p>だからもう、雪乃とのセックスは無い</p><p>雪乃が、ぷいっと顔を背ける</p><p>そんなはずがありません</p><p>ミッチィがオレに言う</p><p>この女が吉田との情交から脱することができるとは、とても思えません</p><p>もしまたこの女が情交を求めて来たら吉田は、どうするのですか</p><p>雪乃がまた、オレとのセックスを求めて来たら</p><p>その時オレは</p><p>はい、それまでぇぇ</p><p>スピーカーから、克子姉の声がした</p><p>工藤さん問題提起ありがとうございますねっ</p><p>克子姉の声は、楽しそうだった</p><p>ああオレとミッチィを、雪乃の所へ行かせたのは</p><p>ミナホ姉さんの計画通りなんだな</p><p>みすずのことで焦れているミッチィにオレを突っつかせるために</p><p>今、そこまでにしておきましょうみんな、少し頭を冷やして考える時間が必要よ</p><p>それぞれの人の意見を、ようく吟味して考えてみなさいそれから自分が言ったことの中身も、もう一度考えるの三人ともね</p><p>オレと雪乃だけでなく</p><p>克子姉は、ミッチィにも今の会話の内容を、もう一度よく考えろと言う</p><p>人はついつい自分の本心を、違う言葉で誤魔化してしまうものよ自分に騙されないで本当の自分と向き合ってみなさい</p><p>克子姉の声は優しかった</p><p>とにかく雪乃さんは、お食事をして二人は戻って来てそろそろ、次のステップに移行するから</p><p>ここから</p><p>何が、起きるんだ</p><p>ぐったりしている雪乃にとにかく、飯だけは食えよと言って、監禁室を出る</p><p>ミッチィも、何かを考え込んでいるようだった</p><p>オレも色々と思いを巡らせる</p><p>監視室に戻るとマルゴさんもミナホ姉さんも戻って来ていた</p><p>克子姉、寧さん、マナ、マルゴさん、ミナホ姉さん、ミッチィ、オレ</p><p>部活中のメグを除いたフルメンバーが、揃っていた</p><p>さっきのあなたの言葉録音して、みすずさんに送っておいたから</p><p>いきなり克子姉が、そんなことを言う</p><p>え何のことです</p><p>ほらみすずをオレに下さいって、香月様に言いに行くんでしょ、あなた</p><p>うわそのことか</p><p>後で自分の口からも、はっきりみすずさんに言ってあげなさいプロポーズの言葉なんですからね</p><p>ミナホ姉さんもニッと笑っている</p><p>でもいいんですかお兄ちゃんが、香月様にそんなことを言ってそれで弓槻さんたちが香月様と険悪なことになったりしたら</p><p>マナが心配そうに、ミナホ姉さんに言う</p><p>その時は、その時よあたしは吉田くんとみすずさんの味方よ</p><p>そう言ってくれてとても嬉しい</p><p>ま、結局、なるようにしかならないもんねっ</p><p>と寧さん</p><p>ああ、みすずさんのことは、あたしも気に入っているし</p><p>皆様は、全然お判りになっていらっしゃらないっ</p><p>ミッチィが、プンプンと怒り出す</p><p>香月様は、そんな甘いお方ではありませんっみすず様にご奉仕する愛人の一人ということならともかくみすず様を下さいだなんてっ</p><p>この子の価値観はしっかりと固定されているらしい</p><p>そんなことあなたに言われなくても、判っているわ</p><p>ミナホ姉さんが、軽くミッチィに言葉を返す</p><p>でも黒い森だって、決して甘い組織ではないのよ</p><p>ミナホ姉さんの冷たい眼にミッチィは</p><p>し、失礼なことを申し上げました</p><p>頭を下げる、ミッチィ</p><p>いいのよそれも吉田くんのせいなんだから</p><p>オレのせい</p><p>本当なら、人見知りな性格でなかなか、他人には心を開かない工藤さんが、あたしたちに気安く自分の気持ちを話している吉田くんがいなければ、こうはならないわ</p><p>と、オレが謝るとミナホ姉さんは、クスクス笑って</p><p>いやね褒めているのよ</p><p>本当に女の子の心を開くのが上手いわねあなたは</p><p>ただただ、ミッチィを怒らせてしまっているだけみたいな気もするし</p><p>さてでは、次の段階へ進みましょうか</p><p>ミナホ姉さんが克子姉を見る</p><p>克子姉の操作でモニターに、映像が映る</p><p>今から二十分前の遠藤くんよ</p><p>画面の中の遠藤は野球部二年の二人の先輩に</p><p>ボコボコに殴られていた</p><p>おいてめぇら、こんなことして</p><p>地面にうずくまった遠藤が苦しげに言う</p><p>学校にでも、警察にでも、高野連にでもチクれば</p><p>杉山という名前の方の部員がニタニタ笑いながら、そう言った</p><p>ああ、別にオレたち野球部が出場辞退とかになって構わねぇし</p><p>鯉住の方が、遠藤の腹を蹴りながらそう言う</p><p>２年になっても、レギュラーになれねえんだオレらは、最初っから出場できねぇんだもんなっ</p><p>だからチクリたければ、幾らでもチクりなっ</p><p>また、杉山の拳が、遠藤をアゴに打ち込まれるッ</p><p>とにかく、この学校パートで吉田くんに様々なことに対しての腹を括らせるつもりです</p><p>もちろん、雪乃と遠藤の処遇が一番のテーマなのですが</p><p>昨日に続いて、学生時代に警備員のアルバイトをした時のこと</p><p>駅の建て替え工事の大きな現場で、警備員も２０人ぐらいいる場所でのこと</p><p>そこに、いつもすぐにサボって仕事をしないオバサン（といっても、６０近い）がいた</p><p>そしてそこの現場リーダーは、定年退職後に警備員をやっている、とても真面目で固そうなおじいさんで</p><p>その現場リーダーと、サボっているオバサンの会話</p><p>リーダー＊＊さん、あんたまたサボッていたな</p><p>オバサンまあまあ、いいじゃないのちょっと、持ち場を離れて缶コーヒー飲んでただけなんだから</p><p>リーダー＊＊さんオレはね、自分のとこの部下が何か不始末をやらかしたとしても、十回りうち九回まではガマンして見逃してやることにしているんだよ</p><p>オバサンならいいじゃない今回も、見逃してよぉぉ</p><p>リーダーそれがな＊＊さん、あんたの場合は</p><p>リーダー、大きく息を吸って</p><p>リーダー今が、最後の十回目だぁぁッッ</p><p>何か、北斗の拳かドラゴンボールみたいな勢いの雄叫びでした</p><p>これはクリリンの分だぁぁみたいな</p><p>実際は、おじいさんとオバサンの闘いなんですけど</p><p>何か、マンガチックで、格好良かったです</p><p>そう言えば大学の時に、約束を守らなかった学生に対する教授の雄叫び</p><p>こんな約束も守れないぐらいならもう大学なんてやめちまえやいっ</p><p>も、凄かった</p><p>やいっって</p><p>江戸っ子だったのか、教授</p><p>198．ステップ１</p><p>遠藤ところで、お前、アレはどうする気だよ</p><p>野球部員の鯉住が地面に倒れた遠藤に言った</p><p>ああ、アレのことな</p><p>杉山もニヤニヤと笑っている</p><p>お前さ野球部クビになったのはいいけれどよ、まさか、アレまでチャラってことはねえよな</p><p>鯉住が遠藤の胸ぐらを掴んで、引っ張り上げる</p><p>あ、アレってな、何のことだよ</p><p>遠藤は、鼻血をたらーりと垂らしながら二人の先輩を睨み付けた</p><p>決まっているだろカケのことだよッ</p><p>カケ</p><p>お前があの子、何子ちゃんだっけ</p><p>雪乃ちゃんだろ</p><p>そうそうあの子と、五月何日にハメるかってトトカルチョだよ</p><p>遠藤と雪乃のベッド・インの日を</p><p>野球部員全体で、賭けていたんだっけ</p><p>あ、あいつはあんな女、もうどうでもいいんだよっオレは</p><p>昨日遠藤は、野球部のグラウンドで、観衆の前で雪乃に恥をかかせられた</p><p>もう、知らねえよあんな女</p><p>遠藤は、吐き捨てるようにそう言う</p><p>へっ、お前は、そういうつもりだとしてもよ</p><p>オレたちは、そうはいかねえんだよっ</p><p>鯉住がもう一発、遠藤の腹を殴りつけた</p><p>オレたちも賭けてんだよっ儲けたいんだよねっ</p><p>今更、女とはダメになったんで払い戻しますってわけにはいかねぇからなっ</p><p>二人がかりで遠藤を痛めつける</p><p>何としかしろよ、ゴラァ</p><p>無理でも、どうにかしろってんだよォッ</p><p>遠藤がボコボコにされる</p><p>そそんなオレに、どうしろって言うんだよ</p><p>遠藤は泥まみれになって半分、泣きべそで叫んだ</p><p>そんなん決まっているだろ</p><p>鯉住が薄ら笑いを浮かべながら、遠藤に言う</p><p>強姦でもレイプでもして何としてでも、賭を成立させろッ</p><p>杉山もヘラヘラとしながら</p><p>あっ、ちなみにオレと鯉住は、五月二日つまり今日に賭けているから</p><p>つまり今日中に、確実にやるんだよ</p><p>今日中に</p><p>雪乃が遠藤に犯される</p><p>で、でもあいつはあんたたちも知っているだろあいつは、昨日からテレビで話題になっているあの白坂創介の娘なんだぜ</p><p>おお、野球バカの遠藤も昨夜からの騒ぎは知っているらしい</p><p>オレはもう、あいつに関わりたくないんだよっ</p><p>遠藤はあっさりと、雪乃を見捨てた</p><p>犯罪容疑者の娘だと知った途端に遠藤にとっての雪乃の価値は、なくなってしまったらしい</p><p>鯉住と杉山二人の不良野球部員は</p><p>そんなの関係ねぇ</p><p>はっ</p><p>あらよっと</p><p>えいやっとっ</p><p>全然意に返さない</p><p>笑いながら、遠藤をいたぶっていく</p><p>五月二日に賭けているのは、野球部員の中でオレと杉山くんの二人だけなんだよねぇ</p><p>そうなんですよねぇ、鯉住くぅぅん</p><p>遠藤が今日、一発キメたらオレたちの丸儲けってことになんだわッ</p><p>全額、いただけるんだよッ</p><p>でオレたち、幾らの収益になるわけよ、鯉住くぅぅん</p><p>それがざぁっと四万二千円なんだわ、杉山くぅぅん</p><p>一人頭では</p><p>二万一千円になりまーすっ</p><p>それって、大きいよねぇぇ杉山くぅぅん</p><p>絶対に見逃せないよねぇぇ鯉住くぅぅん</p><p>二人が、再び遠藤に襲いかかる</p><p>だから、お前は</p><p>絶対にやるんだよ</p><p>あの女とハメろ</p><p>そんで証拠の写真を撮ってこい</p><p>遠藤に浴びせられる鉄拳</p><p>人気の無い体育館裏の土の上に</p><p>ボコボコされた遠藤がバッタリと倒れる</p><p>いいな判ったな、遠藤</p><p>今日中に、絶対だからな</p><p>お返事はぁぁ</p><p>遠藤は返答しない</p><p>まあいいやまた、後で呼び出すからな</p><p>それまでに、女をどうにかするメドを立てとけよ</p><p>いい加減なことしゃがったら、こんなもんじゃ済まさねぇからな</p><p>判ったな、遠藤</p><p>じゃあな、ペッ</p><p>杉山の吐きかけた唾が遠藤の顔に落ちる</p><p>鯉住と杉山はゲラゲラと笑いながら、歩き去って行った</p><p>うつぶせに倒れたままの遠藤</p><p>ちっくしょう</p><p>そんな憎しみの声を上げるが動けないようだ</p><p>な、何でオレがこんな目にちくしょう</p><p>遠藤は自分は何も悪くないと思っている</p><p>苦境の原因は、全て他人にあると思っている</p><p>それが、遠藤ケンジという人間だ</p><p>あいつら、ふざけやがってふざけやがってふざけやがって</p><p>監視カメラの画面に誰かが入って来る</p><p>あらっ誰か、そこに倒れているみたいよ</p><p>生徒会長岩倉幸代</p><p>岩倉会長は二人の男子生徒を従えていた</p><p>二人とも生徒会の腕章をしている</p><p>確か生徒会の人間は、全員岩倉さんの手下だ</p><p>どうしたの、あなたケガをしているみたいだけど</p><p>岩倉さんが驚いた演技をして、遠藤に近付く</p><p>まあまあ、酷いケガね原田、牧野、その子を運んでそうね、ここなら体育館の中のスポーツ研修室が近いわねあそこなら、医薬品もあるし</p><p>いや普通、医務室へ連れて行くだろう</p><p>スポーツ研修室なんて部屋聞いたことも無いし</p><p>何か、裏があるのか</p><p>はい、会長</p><p>さあ早く、連れて行ってあげましょうねっ</p><p>岩倉さんは、そう言いながら隠しカメラの方を見て、ニヤッと笑った</p><p>カメラの位置を知っているんだ</p><p>ちやんとミナホ姉さんの指示通りに行動していることをカメラ越しにアピールしているのか</p><p>ほら、立てるか</p><p>二人の手下が遠藤を抱き起こす</p><p>二人の生徒会の学生に支えられて遠藤が体育館の入り口に向かう</p><p>その後ろを岩倉会長が、優雅に歩いて行った</p><p>はい映像は、ここまでよ</p><p>克子姉が映像の再生を停めた</p><p>えっちょっと待って</p><p>ど、どういうことなのミナホ姉さんは、岩倉会長にどんな指令を出したんだ</p><p>今はまだ、教えられないわ</p><p>そう言ってコーヒーを飲む</p><p>そんなまさか、本当に遠藤に雪乃をレイプさせたりしないよね</p><p>オレがそう質問すると</p><p>さあどうなるかしら全ては、遠藤くんと雪乃さん次第なんじゃないそうでしょ</p><p>あんなに殴られたからって、遠藤が不良先輩たちの言うことを聞くとは思えない</p><p>遠藤の性格じゃ逆に、雪乃に近付こうとしないだろう</p><p>絶対に、二人の先輩を賭で勝たせないようにするはずだ</p><p>なあに吉田くん、そんなに雪乃さんのことが心配なの</p><p>いやだって</p><p>あんな人もう、どうなったっていいよ</p><p>マナがそう呟いた</p><p>お兄ちゃん、ギュッとして</p><p>マナは雪乃の実妹として、雪乃に深いコンプレックスを抱いている</p><p>そのコンプレックスが、オレに対する依存症を加速している</p><p>お兄ちゃんには、マナがいるんだからもう、あの人のことは考えないで</p><p>あら吉田くん、そろそろ恵美を迎えに行かないといけない時間なんじゃない</p><p>ミナホ姉さんが、時計を見てそう言った</p><p>確かにもうすぐ朝練が終わる</p><p>はい迎えに行ってきます</p><p>あいつも依存症状態になっている</p><p>迎えに行ってやらないと心配だ</p><p>ほらほーらっ、マナちゃんはあたしとお留守番ねっ</p><p>寧さんがマナに声を掛けてくれる</p><p>マナは、オレの学生服にしがみついたままだ</p><p>マナちゃんもメグちゃんのこと、心配でしょ</p><p>寧さんが、マナに優しく微笑んでそう言った</p><p>だからヨッちゃんには、しばらくメグちゃんに付いていて貰おうよねっ</p><p>その寧さんの言葉に、マナは</p><p>判ったお兄ちゃん、メグお姉ちゃんのことお願いね</p><p>マナがオレの学生服から手を離す</p><p>ああ任せておいてくれ</p><p>オレは、マナの頭を撫でてなりながらそう答えた</p><p>寧様マナちゃんと、お台所の片付けをお願いできます</p><p>おっけー、克っつーん</p><p>続いて、マルゴさんがミッチィに</p><p>工藤さん上の校長室で、ちょっと身体を動かそうか今日は、どんなタイミングで戦闘状態になるか判らないから、アップをしておきたいんだ軽く、相手をしてくれないかな</p><p>了解ですわたくしも、そう思っておりました</p><p>寧さんとマナが奥の台所へ</p><p>マルゴさんとミッチィは上の校長室へ</p><p>ミナホ姉さんと克子姉はまた何か企んでいるな</p><p>ミッチィとマナに見せたくないことを、この部屋でする</p><p>それは十中八九、雪乃のことだろう</p><p>もうすぐ、始業時間だ</p><p>そしてミナホ姉さんは、雪乃を授業に参加させるつもりのはずだし</p><p>あなたが、そんなに色々なことを考え込まなくてもいいのよ</p><p>ミナホ姉さんが、オレの顔を見てそう言った</p><p>眼の前にある問題を、まず片付けなさいできることからやっていかないと、何も解決しないわよ</p><p>オレの眼の前にある問題</p><p>まずは恵美の心のケアでしょ</p><p>メグは他の部員たちと、上手くやれているだろうか</p><p>竹柴キャプテンが、ああ言ってくれたからそんなに心配はしていないけれど</p><p>でもメグは</p><p>あいつはしっかり者なんだけど、メンタルが本当に弱いからなあ</p><p>判りました行ってきます、オレ</p><p>カバンを持って行きなさいあなたは、そのまま授業に出るんでしょ</p><p>時間的にはそういうことになるか</p><p>そうだね判ったよ、ミナホ姉さん</p><p>おれは学生カバンを抱えて</p><p>再び女子陸上部に向かう</p><p>おっし朝練は、これで終了だ一年は、片付け他は、解散</p><p>竹柴キャプテンの声がグラウンドに響く</p><p>何とか間に合った</p><p>メグは他の一年生部員と用具の片付けをしている</p><p>あ、山峰ちゃん、彼氏が迎えに来たよ</p><p>一年生の一人が、オレに気付く</p><p>先に上がりなよ片付けはあたしたちでやっておくから</p><p>同じクラスの荻野さんが、気遣ってそんなことを言ってくれた</p><p>でもいいわよみんなに悪いし</p><p>メグはそう言って、用具の入ったバスケットを抱える</p><p>もう、素直じゃないなあ吉田くんをお待たせさせてると、あたしたちの方が気になるんだよ</p><p>そうだよ山峰さん</p><p>急いで、一年生部員たちの中へ入っていく</p><p>手伝うよメグ</p><p>オレはメグの持っていたバスケットを奪うように、持ち上げる</p><p>これ女子陸上部の部室に持っていけばいいんだな</p><p>荻野さんがオレに</p><p>いいよ、吉田くんがそんなことしなくたって</p><p>そうだよ、山峰さんを連れてっちゃっていいんだから</p><p>うん片付けは、あたしたちだけてもできるし</p><p>みんなも知っていると思うけれどメグはとっても、真面目な子なんだちょっと真面目過ぎるんじゃないかってくらいにねだからオレたちに、気を遣ってくれたのは有り難いけれど、メグにもみんなと一緒に片付けをさせてあげて欲しいんだよオレも手伝うから</p><p>ほら、持っていくぞメグ</p><p>みんなで用具を抱えて、部室まで戻る</p><p>それを二往復して</p><p>ありがとう、吉田くん後は、あたしたちで中にしまうから</p><p>女子部の部屋は、男子禁制だから入れてあげられないのよっ</p><p>うんオレにできるのは、ここまでか</p><p>じゃあ外で待ってるよ</p><p>うんすぐに山峰さんは返してあげるから、今だけ貸しておいてねっ</p><p>一年女子の部員たちが、笑う</p><p>ていうかさいっそのこと、吉田くん入部しない</p><p>女子陸上部初の男子マネージャーってことで</p><p>正直荷物運び用の男の子が必要なんだよねぇ</p><p>そんな声に部室の中から、竹柴キャプテンが顔を出す</p><p>馬鹿なこと言っているんじゃないよっ準備と片付けだって、トレーニングの一環だっていつも言っているだろそれに、整理整頓は、武道を志す者の基本だよ</p><p>さすが陸上は武道だの竹柴キャプテン</p><p>す、すみませんっ</p><p>まあ、いいけどね用具は、部室の入り口の前に重ねておけばいいよどうせ、放課後の練習でまた使うんだとっとと、シャワー浴びて授業に行きな</p><p>居眠りとかするんじゃないようちは文武両道がモットーなんだからねっ</p><p>ほらっ、さっさと行きなっ小娘どもっ</p><p>失礼しますっ</p><p>一年女子たちは、着替えを持ってシャワールームへ向かう</p><p>すぐ済ませてくるから</p><p>メグもみんなと一緒に、小走りで行く</p><p>とりあえず、女子陸上部の人たちとは、上手くいっているらしい</p><p>しっかしお前は本当にマメなやつだな</p><p>竹柴キャプテンがオレに言った</p><p>マメオレがですか</p><p>ああ普通の男は、ここまでしないぞ朝練の終わりに迎えに来いと言ったのはあたしだけど片付けの用具運びまでやってくれるとは思わなかった</p><p>それはメグに、他の部員の子たちと仲良くして欲しかったしそれに</p><p>オレは遠ざかるメグの背中を見る</p><p>他の部員の子に気を遣って貰うような状態が続くんじゃメグが、心苦しいだろうと思うんですあいつ、メンタルが強くないですし</p><p>気遣って貰えるのは有り難いけれど</p><p>それで、他の部員に負担を掛けるのではメグの心の重荷になる</p><p>それに部員たちだって、全員がメグの味方なはずはない</p><p>今だってメグやオレと、一言も口をきかなかった一年生部員が居る</p><p>現実は、そんなものだ</p><p>だったらメグが特別扱いされるのと、後々に問題になる可能性が残ってしまう</p><p>だからオレは片付けを手伝った</p><p>メグにも、最後までみんなと一緒に作業させた</p><p>少しでも、問題の種になりそうなことは取り除かないといけない</p><p>メグのために</p><p>お前さ、本当に面倒見が良いよねああいうのメンドクサイとか思わないわけ</p><p>竹柴先輩が、ニヤッと笑ってオレに言った</p><p>え何がです</p><p>普通の男はさ彼氏だ彼女だって、関係になったってひたすら、女の胸と尻を眺めているだけじゃない自分の欲求だけで、女に甘えてくるだけでさ女の気持ちとか、全然考えてないやつとかの方が多いだろ</p><p>すいませんオレ、他の男のこととかは、よく判らないんで</p><p>お前女と付き合うのは、山峰が初めてなわけ</p><p>セックスの初体験は、雪乃だけど</p><p>彼氏彼女っていうのは、メグが初めてだよなあ</p><p>みすずとは、最初はペットと飼い主っていう関係だったし</p><p>はい付き合うとかは、メグが初めてです</p><p>それにしちゃあ落ち着きすぎだよ、あんた</p><p>ああ腹が据わりすぎだよ一年生っぽくないね</p><p>済みません</p><p>バーカ、褒めてるんだよ</p><p>竹柴先輩は、そう言って微笑む</p><p>オレメグの家族になりたいんです</p><p>今の竹柴先輩の言葉で思い出したんですけれど家族って、メンドクサイんですよねメンドクサイのが当たり前なんですよね</p><p>オレの脳裏に</p><p>懐かしい記憶が、蘇る</p><p>オレおバァちゃんに育てられたんです子供の頃もう亡くなって、ずいぶん経つんですけれど</p><p>バァちゃんの小さな、曲がった背中を思い出す</p><p>うちの両親は忙しいっていうか、オレには全く興味の無い人たちだったんでそれで、うちの母親は家事を全くしない女なんで家のことは全部、バァちゃんがやってました毎日、大変そうでそれなのに、バァちゃん、いつもオレの心配ばかりしているんですよ</p><p>バァちゃんは、いつも</p><p>ちゃんとハンカチ持ったかとか外では車に気を付けろとか誕生日には、小さなケーキを買って、二人だけで必ずお祝いしてくれたし本当に優しくしてくれたんです</p><p>あんなにオレの母親に虐げられていたのに</p><p>いつも、オレに気遣って優しく面倒を見てくれた</p><p>あの頃オレに優しくしてくれたのは、ホント、バァちゃんだけでそれで、オレ小学校一年生の頃かな一時、バァちゃんに聞いてみたことがあるんですよ</p><p>バァちゃんは、どうしてオレに優しくしてくれるのオレの面倒を見るのなんて、メンドクサくないのオレって、バァちゃんの迷惑になってないって</p><p>オレ自分がバァちゃんの重荷になっているんじゃないかって思ったんですオレみたいな存在がいなければバァちゃんは、もっと幸せになれるんじゃないかってだから、オレ、バァちゃんに言ったんですそんなにオレのことばっかり心配してくれなくてもオレは平気だよオレは一人でも、そこそこ何とかやってけると思うからバァちゃんは、もっとバァちゃん自身のことを大事にしてくれていいんだからねって</p><p>オレは本当に、ガキだった</p><p>そしたらおバァさんは、どう答えたんだ</p><p>バァちゃんは子供がメンドクサイのは当たり前のことなんだよだから、あんたは気にしないでいっぱい、バァちゃんに迷惑を掛けなあんたに迷惑を掛けられてあんたの面倒を見るのが、バァちゃんの仕事なんだから、気にするんじゃないよって</p><p>はいそれから、ちょっと経ってバァちゃんは亡くなったんですでも、その言葉はしっかり覚えていますだからオレ</p><p>家族の心配をして、家族の面倒を見るのは当たり前じゃないですかメンドクサイのだって、当たり前なんですでも、苦しんでいたり困っていたりしたら、助けてあげないと家族なんですから</p><p>山峰はもうあんたの家族なんだね</p><p>オレは竹柴先輩に、はっきりと答えた</p><p>そうかこれからも大切にしてやってくれ</p><p>いえ、オレの方こそメグをよろしくお願いします</p><p>オレは、竹柴先輩に深く頭を下げた</p><p>うん部活のことは、あたしに任せておきなしかし</p><p>竹柴先輩は、クククッと笑う</p><p>そういやお前の面倒見の良さは、どことなくお祖母ちゃんぽいな</p><p>あんたの腹が据わっている理由もよく判ったよ</p><p>先輩は、にこやかにそう言ってくれた</p><p>ヨシくーんっ</p><p>急いでシャワーを浴びて、制服に着替えたメグが走って来る</p><p>ほらお姫様のお戻りだお出迎えしてやんな</p><p>竹柴キャプテンが、オレの背中をドンと叩く</p><p>オレも走って、メグを迎えに行く</p><p>あのねっ、ヨシくんっみんな優しくしてくれたのっキャプテンも、他の子も、みんなあたしのこと</p><p>本当は白坂創介の隠し子であるメグ</p><p>誰にも言わないが内心では、色々な思いがあるのだろう</p><p>白坂創介への憎しみ白坂を破滅させてやりたいという思いがあるのと同時に</p><p>白坂の娘として自分も世間から罰せられるという恐れがずっとあったのだろう</p><p>だからオレへの依存が高まっていた</p><p>メグにとっての心の避難場所として</p><p>良かったなみんな、いい人たちで</p><p>うんみんないい人だよぉいい人たちで良かったよぉぉ</p><p>メグはオレの胸の中で、涙を零す</p><p>女子陸上部がメグをいつも通りに受け入れてくれたことが、本当に嬉しいのだろう</p><p>これから教室へ行って、授業を受けなければならない</p><p>クラスの連中は</p><p>メグをどう受けとめるのか</p><p>今は判らない</p><p>子供の頃に相手が話している時は、ちゃんと相手の眼を見なさいという小学校教師の言うことを真に受けたからでしょうか</p><p>私は、本当に話をしている相手の眼を見る癖があります</p><p>そしてそういう会話をしていると</p><p>どういうわけか、昔から、私には色んな人が話し掛けてきます</p><p>それもことごとくそんなに私とは仲良くない人ばかりです</p><p>私は基本的に人畜無害で、集団の中では居るのか居ないのか判らない空気みたいな存在感の人間です</p><p>また、セックス・アピールという物が、これっきしも無いらしいです</p><p>だから周囲の人からすれば話しやすい相手なんでしょうか</p><p>その人の仕事上の人間関係の問題を、延々と聞かされたり</p><p>私の知らない無関係な、職場のトラブルについて話し続けられたり</p><p>その人の将来の夢とかを、延々と語られたり</p><p>あとどういうわけか、女性から高校時代から現在に至るまでの全ての恋愛遍歴を延々と語られたことが２回あります</p><p>もちろん、二人とも別の女性で私に好意を持っているわけではありません</p><p>なのになぜか、私に語るのです</p><p>語られると、聞かないといけませんからこっちは、真剣に聞きます</p><p>そんなわけのわからないことが何度もあります</p><p>そして話をした人は、その後、私と疎遠になっていきます</p><p>何で、オレあんなやつに、会社の愚痴とか喋っちゃったんだろうとか</p><p>あんなやつに、自分の夢を話しちゃって恥ずかしいなあとか</p><p>どうして、あんな人に色んなことを話しちゃったんだろうあの人、よそで喋らないかしらとか</p><p>みなさん私に話した後、後悔するみたいです</p><p>なのでみんな、私から離れていきます疎遠になります</p><p>そういうものみたいです</p><p>いつも私の中に彼らの物語だけが残って彼ら自身はいなくなります</p><p>私が、文章を書くようになってからは</p><p>作品になりそうな話があるんだけど、聞いてくれない</p><p>という人が何人も現れました</p><p>その話というのは、ほぼ百パーセント、その人の個人的な体験談です</p><p>でも、それは</p><p>私の作品としては、書けないんです</p><p>あくまでもその人の体験した物語なのですから</p><p>書きようがないんです</p><p>結局私は、その人の物語家族の問題や、恋愛での葛藤、病気や死にまつわるものまで重いプライバシーの話を延々と聞かされることになります</p><p>話が終わった後だいたいの人は、満足した顔をしています</p><p>そして、言うのです</p><p>今の話次の作品の参考にしてくれていいからねっ</p><p>でもね参考には、ならないんです</p><p>作品には使えないしそれらは、私が使ってはいけない物語なんです</p><p>もし、その人の物語を私が書くのならその物語に登場する全員にインタヴューしないといけないんです</p><p>複数の視点からの意見を集めて、客観的に判断して</p><p>そうして彼らの物語ではない、別の物語に再構成しなければ</p><p>人様にお見せしていい作品にはならないからです</p><p>ある人の個人的な涙をその意味と価値を他の人が、本人と同じ重さで認めてくれるかどうかは判らないのですから</p><p>結局私の中に、重い話だけが残って</p><p>たくさんの疎遠になった人たちがいます</p><p>さて私が、ここまで何でこんなことを書いたかと言うと</p><p>ノクターンには、感想欄の他に作者とダイレクトにメールを送ることのできるメッセージ・ボックスという機能があります</p><p>で</p><p>私のメッセージ・ボックスに長文のお手紙を送って来るのは、ご遠慮下さい</p><p>連続で幾つもメールを次々に送ってくるのは、やめて下さい</p><p>特に個人的な思い出話とか</p><p>近況とか悩みとか送っていただいても困ります</p><p>何通も連続で送って来られても、困ります</p><p>今までの人生で大変だったこととか書かれても、困ります</p><p>読むのも大変ですし何を返信したらいいのか、全然判りません</p><p>私はプロの作家でも、悩み相談の人でもありません</p><p>ただの一般人です</p><p>自分の書いた物を、ただ投稿しているだけです</p><p>文通相手は、募集していませんしそういうことをする気はありません</p><p>そんな時間もありません</p><p>ついでに書くと作品の間違いや矛盾点などを指摘して下さるのは大変有り難いのですが</p><p>もっと、こうしたら面白くなるぞとか私なら、こうするとかは</p><p>そういう作品の展開に関わるようなことは、送って来ないで下さい長文で</p><p>そういうアドバイスは、迷惑です</p><p>好きに書かせて下さい私の作品です</p><p>お願いしますお願いしますマジでお願いします</p><p>ということなのでメッセージ・ボックスに届いた私的なメールに関しては、今後は基本的にお返事しないと思います</p><p>ご了承下さい</p><p>199．クラスの人たち</p><p>あたし弱いよね</p><p>メグがうつむいて、そう言った</p><p>二人で校舎へ向かっている途上</p><p>他の女子陸上部員の一年生たちは、気を遣ってくれてオレたちとは距離を取ってくれている</p><p>ついこの間まであたしは、白坂さんに命令されるまま、娼婦にさせられるって思っていたのに学校だって、もう何日も通えないって諦めていたのに</p><p>白坂創介は黒い森を離れて、自分の売春組織を立ち上げようとしていた</p><p>そしてメグをその組織の娼婦にしようと企んでいた</p><p>ゴールデンウィークが終わればメグは山峰家から連れ去られるはずだったんだ</p><p>なのにヨシくんと出会って、御名穂さんにも再会できて幸せな気持ちになったら、すっかり気持ちが緩んじゃってたダメだよね、あたし</p><p>自分でも判っているのあたし、ヨシくんに頼りすぎているってヨシくんが側に居てくれるから今だって教室に向かえる本当は心臓がドキドキしているの</p><p>教室のみんなはメグが雪乃の親戚だと知っている</p><p>白坂創介の血縁だと</p><p>どうしようあたし、ヨシくんがいないと生きていけない子になっちゃってる</p><p>メグがオレの手をギュッと握りしめる</p><p>大丈夫だからオレが守るからメグに変なことを言うやつは、みんなオレがブン殴ってやるから</p><p>しかしメグは</p><p>ダメだよヨシくん、そういうことじゃないのよ</p><p>メグは悲しげな眼で、オレを見た</p><p>そんなじゃあたし、ダメになっちゃうよ</p><p>あたしはヨシくんに守られたいんじゃないのそういうつもりで、ヨシくんのこと好きになったんじゃない</p><p>どういうこと</p><p>あたしヨシくんの隣に立つ女の子になりたいって思ったのお屋敷でヨシくんの今までの話を聞いた時あたし、ヨシくんの側に居てあげたいって思ったわそれなのに</p><p>メグは、また下を向く</p><p>いつの間にか、あたしはヨシくんに甘え御名穂さんたちに甘え山峰のお父さんやお母さんや、部活のみんな竹柴キャプテンに甘えさせて貰っている今、自分で自分の弱さにゾッとしているの何て、情けない女の子なんだろうって</p><p>メグの手が震えている</p><p>本当に自分で自分が嫌になるわ部活の時間に、頭の中が冷静になってハッとしたの昨日からずっとあたしはヨシくんに甘えっぱなしだったって</p><p>今、メグの頭の中では昨日からのこと</p><p>特に、早朝のオレとのセックスのことが思い出されているんだろう</p><p>確かにメグは変だった</p><p>オレとのセックスに溺れようとしていた</p><p>それもこれも自分が本当は白坂創介の娘であるという現実から逃避するため</p><p>もっと強くなりたい、あたし</p><p>メグがそう呟く</p><p>こんな時、何て言ってあげればいいんだろう</p><p>この子に</p><p>オレの大切な女に</p><p>オレ、思うんだけど</p><p>そんな言葉が口から勝手に零れた</p><p>強くなるって身体の場合だと大変じゃないか一生懸命時間を掛けて鍛え上げないといけないんだから</p><p>オレ何を言っているんだ</p><p>だけど心の場合は心を強くするためには</p><p>どうすればいいの</p><p>勇気だけでいいんだよ</p><p>オレは、自分の胸をドンと叩いた</p><p>勇気さえあったら、大抵のことは乗り越えられるはずだから心は、勇気一つだけで強くなれる</p><p>メグも自分の胸をトンと叩く</p><p>そうだね勇気だね</p><p>メグの表情が落ち着いていく</p><p>それとさオレ昔からずっと思っていたんだどんなに辛いこともいつか終わるって</p><p>オレも色んなことあったけれど、どうにかなったしどんな辛いことも、悲しいことも絶対に終わる時が来る全て過ぎ去るんだ必ず夜は来るんだから</p><p>メグがクスッと笑う</p><p>ヨシくんそれを言うなら、必ず朝が来るでしょ</p><p>オレ、朝は嫌いだったんだまた、辛い一日が始まるからオレはずっと夜を待っていた夜になって暗い部屋で、あのソファに横になればオレは一人になれるからあの頃は、毎日毎日、ずっと一人きりになれる夜を待っていたから</p><p>寮生活だった、中学から戻って来て</p><p>両親はいつの間にか離婚していて</p><p>親父が失踪した</p><p>優しかったバァちゃんは、とうの昔に亡くなっている</p><p>ずっと一人きりのあの家</p><p>夜の暗闇だけがオレの逃げ場だった</p><p>眠ってしまえば何もかも忘れられる</p><p>ほんの一週間前には、毎日、夜が来るまでガマンして生きていたんだから</p><p>ほんのちょっと前のことなのに</p><p>オレもすっかり忘れてた</p><p>ダメだな、オレも</p><p>オレもみんなに甘えてるよみんながオレの側に居てくれることが、いつの間にか当たり前のことになってすっかり甘えてたメグだけじゃないよオレも自分が情けないよ</p><p>うんあの暗闇の孤独を忘れちゃいけない</p><p>そこから掬い上げてくれた、ミナホ姉さんへの感謝も忘れちゃいけない</p><p>側に居てくれる黒い森のみんなにも</p><p>ヨシくんは、全然甘えていないよだって、ヨシくんいつも一生懸命だもの一生懸命、あたしたちのために頑張ってくれているもの</p><p>メグがギュッとオレの腕を掴む</p><p>身体を寄せて</p><p>みんなが、オレに期待してくれるのなら精一杯やらないとみんなの役に立ちたいんだオレ</p><p>オレずっと、いない子だったから</p><p>いない子</p><p>うん両親にとってのオレは、産んで後悔した子だったから</p><p>オレが産まれちゃったから両親は、離婚できなかったんだろうし</p><p>世間体のために</p><p>だからオレバァちゃんが死んじゃった後は、ずっと両親の視界に入らないように、気を遣って生きてきたろ</p><p>息を殺して</p><p>だから嬉しいんだミナホ姉さんに、指示を出されたりメグやマナのために何かをすることが克子姉の気持ちがよく判るんだよ最近</p><p>克子姉さんの</p><p>うん克子姉が、オレたちのために美味しい食事を作ってくれるのはそうやって、人と関わることが、嬉しいからなんだと思うんだ自分の作ったパンを食べて、美味しいって顔をしてくれる人を見るのが、とっても幸せなんだと思う</p><p>他人との関係自分が他人に影響を与える</p><p>その影響が相手にとって、プラスなことになれば</p><p>こんなに嬉しいことは無い</p><p>オレだってそうだよメグやみすずやマナが時々、寧さんもだよな暗い顔をしていたり、怖がっていたりする時にオレと接してそれで、少しでも心が落ちついてくれたら、とっても嬉しい</p><p>克子姉さんと渚姉さんは</p><p>あの二人は大人だからオレのことが本当に必要になった時だけ、向こうから来てくれるから</p><p>だからそう心配はしていない</p><p>本当にどうしようもなく寂しくなった時は、ちゃんとＳＯＳの信号を出してくれるものそれが判っているから</p><p>そうね克子姉さんたちは、大人だよね</p><p>メグがまた、下を向く</p><p>ヨシくん、ごめんね</p><p>あたし、とっても子供だったと思う</p><p>そしてまたオレを見る</p><p>あたし全然、ヨシくんのこと考えてあげれてなかったずっと自分のことばっかりになっていてごめんなさい</p><p>な、何言っているんだよ</p><p>オレにはメグが何を謝っているのか、全然判らない</p><p>あたし、良い奥さんになるって約束したのに</p><p>オレはメグの手を握る</p><p>ゆっくりなればいいさ毎日、少しずつ成長していこうオレも、そうするから</p><p>自分以外の人のことなんて、少しずつしか判らないし気付いていかれないんだよいいや、自分自身のことだって本気で判ろうとしなければ、全然理解できないじゃないか</p><p>そういう実感がオレにはある</p><p>あの暗い夜の中で毎晩、オレは一人だったのに</p><p>自分一人しか、そこにはいなかったのに</p><p>自分自身の頃の状態を、少しも理解してはいなかった</p><p>オレはもっとメグのことが知りたいみすずや、マナや、寧さんや克子姉、渚のことがマルゴさんやミナホ姉さんそれから、ミッチィのことだって</p><p>オレはまだ、みんなのことを全然理解していないって思うんだ</p><p>いいや、そうなんだってだって、毎日、新しい発見があるもの一人一人の今までは見えなかった心の中が見えてくるああ、オレは判っていなかったって、何度も反省しているもの</p><p>多分人間の心は多面体なんだ</p><p>横から見たら四角くても上から見たら丸かったりする</p><p>でも矛盾はしていない</p><p>一つの人間の心として、確かに存在している</p><p>だから様々な角度から見ないといけない</p><p>あいつのことは、よく判っているとか全部知っているって思い込んだ瞬間に、落とし穴にハマるような気がするだから判ろうとする努力は、決してやめちゃいけないんだ</p><p>そして相手のことを判ろうと思ったら、本気で踏み込んでいかないといけないだろ勇気を持って</p><p>オレはまた、胸をドンと叩いて見せる</p><p>だからオレは、メグを理解する努力を止めないよ</p><p>最初は、オレの前に優しくて、しっかり者のクラス委員長として現れた</p><p>でもその心の中に、深い悲しみと諦めを隠していることが判って</p><p>なのに、不安定だったマナを厳しく叱咤する厳しいメグもいた</p><p>その一方ですぐにオレに依存してくる心の弱い、メグもいる</p><p>メグは雪乃と違って、淫乱体質では無い</p><p>メグにとってのセックスはオレを独占し、現実から逃避するための心の防衛手段だ</p><p>現在はまだ</p><p>そういうメグの様々な側面が少しずつ見えてきて</p><p>オレは少しずつ、メグを理解していく</p><p>でもあたしのことが判っていったらヨシくんは、あたしのこと嫌いになると思うあたし心の汚い女の子だから</p><p>オレは、即、否定をする</p><p>どんどん好きになっていってるメグのことが、判れば判るほど</p><p>だからオレは、何度でもメグに踏み込んでいくよ勇気を持ってメグのこと、本当に理解したいって思っているから</p><p>オレとメグの眼が合う</p><p>メグの瞳にオレの顔が映っている</p><p>うんオレは</p><p>さっぱりとした顔をしている</p><p>心に迷いは無い</p><p>ヨシくん愛してる</p><p>メグがそっと呟いた</p><p>ありがとうあたし、愛してるって言葉の意味、生まれて初めて判った</p><p>あたしもヨシくんのことを判ろうする努力をするわずっと一生、努力する踏み込むわ勇気を持って</p><p>メグが、オレの胸に顔を寄せる</p><p>愛してる大好きだよ、ヨシくん</p><p>校舎の中に入るとメグを見て、ひそひそと話をするやつらが現れる</p><p>やっぱりメグが白坂家の親戚だということは、バレている</p><p>それでも玄関口では、オレたちに話し掛けてくるような生徒はいなかった</p><p>ただ遠くからジロジロと見ているだけだ</p><p>それでも人から不躾な視線を投げ掛けられるのは、気持ちの良いことではない</p><p>ヨシくん行こう</p><p>メグが、オレの手を引く</p><p>あたしは大丈夫だから</p><p>二人で堂々と廊下を歩いて教室へ向かう</p><p>オレたちの教室の前には黒山の人だかりができていた</p><p>おっ、あいつだよ</p><p>えっ、あれが白坂の娘</p><p>違うよ、親戚の方</p><p>そうかこの教室に、今テレビで話題になっている白坂創介の娘がいると聞きつけて</p><p>学校中から、野次馬が集まってきているんだ</p><p>しっかし、すげぇよなオーストラリアで連続少女強姦だろ</p><p>日本の恥だよな</p><p>それより、ゲイノージン食いまくりの方だろ</p><p>何か、某アイドルユニットの全員とヤッたらしいぜ</p><p>４８人か</p><p>いいや、フルメンバーだと確か</p><p>正にセックス・モンスターだな</p><p>あの誘拐されて殺されちゃったって女の子、可哀想よね</p><p>あんなに小さい子だったのについにお母さんに会えなかったんでしょ</p><p>酷いことするよね</p><p>ていうかさ、昨日の火事は凄かったよな証拠隠滅のために、あそこまでやるか</p><p>さすがは白坂グループ</p><p>もうさサカモリには、球団のオーナーとかは辞めて欲しいよな一族から犯罪者を出したんだし</p><p>辞めるだろあの記者会見、大失態だったじゃないか</p><p>っていうかさ白坂家の新聞社とテレビ局ごと、ヤバいんじゃね</p><p>あああそこだけ、異様だったもんなずっと白坂創介の擁護ばかりして</p><p>何か、テレビ局前で抗議デモやるらしいぞ</p><p>そうそう、あそこの局の番組で、白坂創介を擁護するコメントを言ったタレントが全部リストアップされてるぞネットでさ</p><p>プライバシーの侵害だってやつだろバッカじゃねえの</p><p>うん天下の白坂一族だもんな</p><p>オレもネットで見た擁護しているタレントって、だいたい同じ事務所なのな</p><p>それも、白坂と繋がっているのかな</p><p>バーカ、白坂創介本人が広告代理店の部長だぜ繋がってないわけがないだろ</p><p>マスコミと広告代理店の闇は、暴かんといけないわな</p><p>ミナホ姉さんの復讐の仕掛けは凄い</p><p>時間を分けて、様々な方面から白坂創介の悪行を晒したことが効力を発している</p><p>昨日の夕方から、次々に明かされていった白坂創介という人間の裏の顔</p><p>ある者はオーストラリアの事件に興味を持ち</p><p>ある者は芸能界スキャンダルにのみ、反応している</p><p>少女誘拐・殺人事件に強く関心を持っている者もいれば</p><p>白坂家という名家に対する反感と批判だけの者もいる</p><p>結果として、誰もがこのニュースに関心を持っている</p><p>国民レベルとして性犯罪者・白坂創介のイメージが浸透している</p><p>すみません、通して下さい</p><p>オレは野次馬をかき分け、メグと教室の中に入る</p><p>うーん、テレビに出て来た写真の白坂創介とは似ていないな</p><p>あったり前だろ、ただの親戚だぜ</p><p>でもちょっと、可愛くね</p><p>つーか、横にくっついている男は何</p><p>まあ彼氏なんじゃねぇの</p><p>ああ、野次馬は煩い</p><p>お、お早う</p><p>オレたちの教室に入った途端クラスメイトたちの視線が集まる</p><p>すでに始業時間に近い</p><p>ほとんどの生徒が揃っていた</p><p>みんなメグの挨拶に返事をしない</p><p>ほらメグ</p><p>オレはメグを守るようにして、席まで連れて行く</p><p>ねえねえ山峰さんさぁ</p><p>不良の女子生徒が侮りの視線でメグに話し掛けた</p><p>メグは緊張しながら、その娘に振り向く</p><p>もしかしてあんたも、白坂創介にヤられちゃったりしてるわけ</p><p>教室の外の野次馬たちがワーッと湧く</p><p>そんなわけないでしょう</p><p>メグが悲しげな顔で、そう答えた</p><p>ほら、だってさテレビの報道だと、白坂創介ってのはロリコンの変態野郎なんでしょだったらさ、親戚の山峰さんだって襲われちゃっているんじゃないのかなーって</p><p>そうそう山峰さんて処女</p><p>調子に乗って、他の不良女子までがメグに酷いことを言う</p><p>メグは、オレとやるまでちやんと処女だったよ</p><p>不良女子に、キッパリと言ってやる</p><p>また、廊下の野次馬が騒ぐ</p><p>な、何だそりゃ</p><p>あいつらセックスしちゃってんの</p><p>不良女子はなおも絡んでくる</p><p>そんなの、山峰さんにダマされてんじゃないの処女のふりなんて、簡単にできるんだからウブな男は騙されやすいんだよっ</p><p>吉田だって、ドーテイだったわけでしょ</p><p>不良女子二人は、ギャハハと笑った</p><p>残念だけどオレは、メグで５人目だし</p><p>不良たちの笑いが止まる</p><p>というか教室全体が、いや廊下の野次馬までがシーンとなった</p><p>メグの処女を貰った時は、ちゃんと処女膜だって見たし血も出たよすっげぇ、嬉しかったよ</p><p>こうなればはっきりと、言ってやるしかない</p><p>メグはオレの女だ白坂創介の親戚だからって、メグ本人には全然関係のないことだろってめぇら、ふざけんなよっ</p><p>オレの中で怒りが噴き出す</p><p>オレこんなに感情が爆発するような人間だったんだ</p><p>メグのことを悪く言うようなやつは、オレが全員ブンなぐってやるからなっ</p><p>不良少女は</p><p>ビビりながらもオレに言う</p><p>へぇあんたたちヤリヤリなんだぁ</p><p>そ、そうよね婚約したんだって、セックスしまくれるからじゃないの</p><p>そうよやっぱり、淫乱の血筋なんじゃない</p><p>オレがその女子をブン殴ろうとした瞬間</p><p>メグが、その娘を平手打ちした</p><p>見損なわないで</p><p>あたしは、この人の赤ちゃんを産むの今すぐは無理だけど、いつかきっとこの人と結婚して、幸せになるのよだから婚約したのよ</p><p>メグの言葉には迫力があった</p><p>セックスだってするわよあたしは、この人に尽くしたいんだものこの人が悦んでくれることなら、何でもするわあたしの旦那様よ</p><p>平手打ちされた不良女子がメグに言う</p><p>高校一年で、何が婚約よ旦那様とか言って、バカなんじゃないの</p><p>高校一年生だって、自分の人生を決めることはできるわあたしは一生、この人と生きていくそう決めたの誓ったの約束したのあなたには判らないでしょうけれど、あたしたちはちゃんと繋がっているわあたし幸せだからっ</p><p>高校一年でプロのスポーツ選手になる人だっているわ自分の人生を選択している人はたくさんいるあたしは、この人と結婚することを選んだのよあたしの心はう、吉田恵美なんだからっ</p><p>メグが力一杯、宣言した</p><p>お前らがどう思おうと、そんなことはどうだっていい笑いたけりゃ、笑ってろよでも、オレはメグを守る一生、オレの家族を守るそう決めたんだ</p><p>シーンと静まり返った教室の中</p><p>スッと一人の男子が立ち上がる</p><p>少し、親分肌のあるオレのクラスメイト</p><p>一つだけ教えて貰えないか</p><p>田中が、廊下の外の野次馬たちにも聞こえるような大きな声で言った</p><p>白坂創介ってやつの家と山峰さんの家って、どれくらいの親戚なんだ</p><p>メグ白坂家と山峰家の関係は</p><p>わざとそう尋ねる</p><p>白坂創介とメグなら現実は、血の繋がった父娘だが</p><p>白坂家と山峰家なら</p><p>山峰の家は白坂家の新聞社の創業者の後妻さんが、山峰家から嫁いだのそういう関係よ</p><p>白坂家の新聞社は、戦後になってから発展した</p><p>そんなに歴史は古くない</p><p>創業者の後妻そんだけの関係他に山峰家の人で、白坂家のやつと結婚した人間はいないのかよ</p><p>田中が、わざと詳しく聞いてくれた</p><p>いないわ今の白坂家の人たちは、みんな前妻さんの子供たちだし山峰家から嫁いだ後妻さんには子供がいなかったし</p><p>メグは、答えた</p><p>親戚って言ったってそんなに親しくして貰ってはいないのよ就職先のお世話とかはしていただいているけれど山峰の人間は、絶対に白坂家の新聞社には入社させて貰えないし</p><p>田中が大きな声で言う</p><p>なぁんだそれじゃあ、親戚ったって言葉だけじゃん山峰さんとは、全然関係無いじゃんか</p><p>田中の声が教室と廊下に拡がっていく</p><p>あのあたし</p><p>クラスの中の一人の女子が口を開いた</p><p>あたし恵美ちゃんとは、中学が一緒で昔、恵美ちゃんの家に遊びに行ったことがあるんだけど</p><p>その子がうつむいて喋る</p><p>恵美ちゃんの家はごめんねとってもボロっちかったよ昨夜のテレビで映っていた白坂さんの家とは、全然比較にならないくらい貧乏そうだった</p><p>その貧乏そうという表現が教室内の空気を溶かしていく</p><p>そうなんだよ、山峰さんの家は貧乏なんだよっだから吉田と早く結婚して、二人で稼いで幸せな家庭を築きたいんだよそんで吉田と婚約したんだよ貧乏が辛かった子の発想なんだから、仕方ないじゃないかっ</p><p>田中が無茶苦茶、勝手なことを言ってくれる</p><p>しかしその発言に、みんなは納得してしまったらしい</p><p>そっか山峰さん、そうだったんだ</p><p>そういえば吉田もバイトしているし</p><p>というか、吉田くんもすっごい貧乏そうだもんね</p><p>貧乏な子どうしで付き合うと結婚したくなるのは当然か</p><p>でも、避妊はちゃんとするんだよ貧乏で子だくさんてのが、一番よくないパターンなんだから</p><p>吉田くんも、しっかり頑張ってね</p><p>すっかり、オレとメグに貧乏というイメージがくっついてしまっているけれど</p><p>そう言えば山峰さん、白坂さんとは親戚だけど一度も、白坂さんの家にご飯に呼ばれたことは無いって言ってたよね</p><p>メグが答える</p><p>確かに雪乃の家で、飯は食ってないよな</p><p>セックスならしたけれど</p><p>とにかくテレビでやっている白坂創介の件は、山峰さんとは関係無いみんな、そういうことでいいなっ</p><p>田中がそう、まとめてくれた</p><p>ごめんね山峰さん</p><p>そうだよね山峰さんが、あんな悪い一族と関係あるわけないよね</p><p>あたし部活の人たちにも、ちゃんと説明しておくから</p><p>うん山峰ちゃんがどんな人かは、あたしたちが一番良く知っているし</p><p>こうなると普段、みんなに親切で優しかったメグは</p><p>あっさりと、女子生徒たちに受け入れられる</p><p>不良の女子はまだ、機嫌の悪い顔をしているけれど</p><p>他の女子たちに受け入れられたメグに、一々突っかかってくるほどバカではないだろう</p><p>ちょっと、安心する</p><p>そうだよ山峰さんは、白坂さんとは違うもんね</p><p>その女子の言葉にオレはハッとする</p><p>親戚のメグでさえこれだけの注目を浴びるのだ</p><p>白坂創介の実の娘である雪乃は</p><p>雪乃が、ここに来たらどうなるんだ</p><p>そう言えば白坂さん、まだ来てないね</p><p>来られるわけがないわよお父さんが犯罪者だよ</p><p>そうだよねぇ普通なら、休むよねぇ</p><p>おい、来たぞ</p><p>廊下から、そんな声が響く</p><p>え、あいつか</p><p>何か、地味じゃね</p><p>野次馬たちの声</p><p>雪乃が地味</p><p>もうすぐ始業のベルが鳴るわ自分の教室に戻りなさい</p><p>ミナホ姉さんの声</p><p>ほら通して</p><p>野次馬たちの間を抜けてミナホ姉さんが姿を現す</p><p>その背後に雪乃の姿があった</p><p>今日は、遅刻ギリなので</p><p>何も書けません</p><p>200．遠藤くんの欠席裁判</p><p>ミナホ姉さんの背後から現れた雪乃は</p><p>雪乃が昨日まで着ていた制服は、オレがビリビリに引き裂いてしまったから</p><p>今着ているのは、雪乃の部屋からマナが持ち出した予備の制服だ</p><p>雪乃はその制服を、普通に着ていた</p><p>いや普通っていうのとは、違うよな</p><p>うちの高校の女生徒たちは一部の超真面目組の女の子たちを除いて</p><p>ちょっと、制服の着方を工夫している</p><p>スカートを腰のところで巻き込んで、短くしてみたり</p><p>ブラウスのボタンを一つ開けてみたり</p><p>いわゆる日本の女子高生っていう感じで、着こなしている</p><p>雪乃もそうだった</p><p>昨日までは</p><p>おいおい、どういうことだよこれ</p><p>教室の中がざわざわする</p><p>今の雪乃は超真面目組の女の子と同じで</p><p>完璧に校則通りに、制服を着ている</p><p>生徒手帳に載っているイラストのまんま</p><p>正しい長さのスカートが野暮ったい</p><p>ブラウスも一番上のボタンまで、きっちりと留めている</p><p>髪の毛は真ん中でぴっちりと分けて、三つ編み</p><p>リボンとかは無し髪留めの黒ゴムのみ</p><p>額のセンターから頭にかけてペタッと２分された髪の分け目が白いラインを形成している</p><p>そしてオッサン風のダサい銀縁のメガネ</p><p>雪乃お前、視力は悪くないだろ</p><p>雪乃は、徹底的に地味な女の子にドレス・ダウンされていた</p><p>ここまでやると顔立ちの良い美少女の雪乃も、貧相で不細工な少女に見える</p><p>何だ、あんな女なのかよ</p><p>ぶっさいくだな</p><p>廊下の外からは普段の雪乃を知らない野次馬から、そんな発言が飛び出す</p><p>違うよ、バーカ</p><p>はい確か、もっと見栄えの良い子だっはずっス</p><p>雪乃を見掛けたことのある隣のクラスの一年生が、先輩らしい男子生徒に言った</p><p>あどういうことだよ</p><p>わざとあんな格好して来ているんですよ</p><p>そりゃ真面目っ子のフリでもしなきゃ、やってらんないでしょ</p><p>だから、どうしてだよ</p><p>だって、家の周りとかマスコミの連中に取り囲まれているんですよカメラに映った時に、ちょっとでも心証を良くしようっていうんでしょう</p><p>そいつの説明に野次馬たちは、みんな納得する</p><p>うわぁサイテイだよね</p><p>普段は、もっと遊んでる子なんでしょ</p><p>そりゃお父さんが、広告代理店だもん</p><p>どうせクラブとか入り浸って、チャラチャラしているんでしょ</p><p>モデル男の子とかと、ヤリまくっているんじゃないの</p><p>白坂創介の娘だもんね</p><p>あの子のお父さんて、ゲイノージンの女の子とか集めて乱交パーティやってたんでしょ</p><p>絶対にあの子も、参加しているよね</p><p>うんうん間違いなく売りやってるよ</p><p>ああ確かに、そういう顔してるよ</p><p>それが今日は、わざわざ、あんな格好してきてさ</p><p>偽装ってやつ</p><p>馬鹿なんだよあんな格好をしていたら、オレたちの同情が引けるって思ったんだろ</p><p>どうして白坂創介の娘なんかに同情するのよ</p><p>それはさあたしは、パパが悪いことをしているなんて、全然知りませんでしたエーンって、泣いて誤魔化す計画だったんだろ</p><p>そんなんで騙されないよな</p><p>当ったり前だよなふざけんじゃねぇってんだよ</p><p>廊下の野次馬たちはどんどん勝手にヒートアップしていく</p><p>そうだ写真撮っとこうぜ</p><p>おおっオレ、ネットにアップする</p><p>何人かの男子生徒が、携帯電話を取りだして勝手に雪乃の写真を撮り始める</p><p>あオレも</p><p>そうだよな犯罪者の娘の写真なんて、なかなか撮れないもんな</p><p>今、日本で一番有名な犯罪者だもんな白坂創介って</p><p>携帯電話の機械的なシャッター音が幾つも響く</p><p>ずっと、教卓のミナホ姉さんの横に立たされたままだ</p><p>廊下から聞こえる罵声とシャッター音に晒されながらジッと耐えている</p><p>そろそろ時間ね</p><p>ミナホ姉さんが教室の時計を見上げた</p><p>とそこで</p><p>ホーム・ルームの開始を告げる、チャイムが鳴る</p><p>キンコーンキンコーン</p><p>はいみなさん、自分のクラスに帰りなさい</p><p>ミナホ姉さんが野次馬たちに言う</p><p>でもさ、先生</p><p>少し興奮気味の上級生が、ミナホ姉さんにそう言うが</p><p>ミナホ姉さんは冷たい視線で、そいつを睨む</p><p>わ判りました</p><p>ほら、行こうぜ</p><p>そうだなとりあえず、学校に来ているのは見たし</p><p>また後で来ようぜ</p><p>うん写真も撮ったし</p><p>オレ、また後で撮りに来るよリアル・タイムでネットにアップしてったら、きっと祭りになるぜ</p><p>あ、いいなそれ</p><p>そんな勝手なことを言いながら</p><p>廊下に居た野次馬どもが解散していく</p><p>はいみなさん、お早う</p><p>ミナホ姉さんはいつもの無表情で、素っ気なく朝の挨拶をした</p><p>雪乃は暗い顔のまま、まだミナホ姉さんの脇に立っている</p><p>自分の席には着かない</p><p>クラスの連中は、すっかり困惑している</p><p>まだ入学式から一ヶ月しか経っていないとはいえ</p><p>雪乃は、クラスメイトだ</p><p>ずっと毎日、顔を合わせてきた同級生だ</p><p>そんな雪乃が真面目少女にイメチェンして現れたのだ</p><p>誰だって戸惑う</p><p>というか何これという空気が</p><p>最初に、白坂さんからみなさんにお話があるそうよ</p><p>ミナホ姉さんの言葉に、雪乃がペコリと頭を下げる</p><p>あたしの父が、世間をお騒がせしてごめんなさい</p><p>あ言わされている</p><p>自分の心からの言葉では無い</p><p>そういうことが、その一言から伝わってきた</p><p>その瞬間クラスの人間が、雪乃に感じていた違和感が</p><p>一気に反感に変わる</p><p>はい、じゃあ白坂さんも席に着いて</p><p>自分の席に向かう雪乃</p><p>冷たい視線が、雪乃を襲う</p><p>出席を取るわよ</p><p>名簿を見ながら、出欠の確認をするミナホ姉さん</p><p>すぐに遠藤のところで、止まる</p><p>あら、遠藤くんはお休み</p><p>席は空いている</p><p>先生遠藤くんのカバンはあります</p><p>隣の席の女生徒が、そう報告した</p><p>あの野球部の朝練には、来てたんですけれど遠藤は、追放になりまして</p><p>野球部員の生徒が、朝の顛末を説明する</p><p>それで多分頭に来て、どっかへ行っちゃったんじゃないかと</p><p>この野球部員は、遠藤が二人の先輩部員に連れ去られて行ったところまでしか知らない</p><p>その後遠藤が、その不良野球部員たちにボコボコにされたことや、岩倉会長が倒れていた遠藤を体育館内に運んだことはオレとミナホ姉さんしか知らない</p><p>そういえば遠藤くんの家も大変みたいね昨日は、白坂さんのお父さんのニュースで大騒ぎだったけれどちっちゃく報道されていたわ</p><p>ミナホ姉さんが、皮肉たっぷりにそう言った</p><p>オレ、知らないぜ</p><p>教室の中で、小声でそんな声が飛び交う</p><p>ああ、白坂創介の件ばかり大きく報道されていたから</p><p>知らない生徒も多いんだ</p><p>遠藤くんの叔父さんの市会議員さん収賄容疑で逮捕されるみたいなの</p><p>ミナホ姉さんが、平然とそう言い切った</p><p>シューワイ</p><p>何スか、それ</p><p>そんなことを言う、男子生徒にミナホ姉さんは</p><p>賄賂を貰って、便宜を図った簡単に言うと、裏金をくれた人の都合が良いように市に圧力を掛けたってことよそれで、遠藤くんのお父さんも贈賄側裏でお金を渡していた人たちの一人だったらしいわ</p><p>あ、遠藤の親父の会社、そう言えば、市からいっぱい仕事を貰ってたんじゃね</p><p>え叔父さんにお金を渡して、仕事を廻して貰ってたってこと</p><p>そういうことだろ</p><p>そういうのって、バレたらどうなるの</p><p>ミナホ姉さんが答える</p><p>普通は警察に逮捕される前に、自分から議員を辞職するけどね議会に居座った場合は、他の議員さんたちから徹底的に責められるわ所属している政党からは追い出されるみたいねま、政治家としては再起不能ね</p><p>え、遠藤の得意技のオレの叔父さんガーっての、もうダメってこと</p><p>そういうことよ肩書きだけの議員じゃ、誰も相手にしてくれないでしょ政党の公認が貰えなくなれば、次の選挙は厳しいでしょうし</p><p>遠藤の親父の会社も市からの仕事がなくなったら厳しいんじゃねぇの</p><p>そうね倒産しちゃうかもね</p><p>ミナホ姉さんが、うふふと笑う</p><p>先生、笑い事じゃありませんっ</p><p>ミナホ姉さんとよく対立する、真面目な女子がそう言った</p><p>あら、笑い事よ昨日、遠藤くんがあたしに何て言ったのか、みんな覚えていないの</p><p>遠藤は、みんなの前でもミナホ姉さんに対してオレの叔父さん、市会議員だぞをやったんだった</p><p>またった一日で、凄い変化よねフランス革命とかって、こんな感じだっのかしらねえ、白坂さん</p><p>そうだミナホ姉さんは昨日、遠藤の話に絡めて、クラスの連中に雪乃の家のことをバラした</p><p>白坂家が大手新聞社のオーナー一族であるということを</p><p>昨日、わざと話題にして持ち上げるだけ、持ち上げておいたから</p><p>オレのクラスの人間は他の連中よりも、さらに興味を持って白坂創介についてのニュースに食い付いていただろう</p><p>雪乃の居場所は、ここにはもう無い</p><p>ところでさ遠藤が野球部の朝練から追放って何なんだよ</p><p>一人の男子生徒が、野球部員に尋ねる</p><p>あ、そっか知らないやつもいるのか</p><p>昨日、身体測定が終わって、速攻で帰ったやつらは練習試合のことを知らない</p><p>昨日さ他の学校の野球部との練習試合があったんだよ</p><p>ああ、そんなこと遠藤が言ってたな</p><p>そんで遠藤のやつ、その試合の最中にも叔父さんに言いつけてやるゥをやっちまったんだよ他の学校の人間と校長の見ている前で</p><p>あいつって、クルクルパーなんじゃねえの</p><p>それもさ叔父さんの力で、野球部の監督のクビを切るって言い出してさ</p><p>いやあいつが全然ダメなんで、監督に選手交代するって言われたら突然、キレた</p><p>うんあたしも見てたわ何で、オレが交代しなくちゃいけねえんだぁとか叫びだして監督もコーチも、クビにしてやるぅって喚いていたわ</p><p>そんで試合中なのに、勝手に帰っちゃったんだよ</p><p>それは酷い</p><p>つーか、あいつどこの国の独裁者様なんだ</p><p>ていうか頭が悪いにも程があるだろ</p><p>あいつの脳内では、市会議員の叔父さんは偉大なる指導者様だから</p><p>でも普通は判るだろ市会議員に、私立高校の野球部の監督のクビを切る権限は無いってことぐらい</p><p>そこは、ほら遠藤だから</p><p>底抜けのバカなんだな</p><p>そしてその市会議員の叔父さんが、失脚してしまったと</p><p>親父の金も、もうアテにできない</p><p>あ遠藤</p><p>うん詰んだな</p><p>今は誰も座っていない、遠藤の座席</p><p>まあいいわ誰か、遠藤くんを見掛けたら、職員室まで来るように言って</p><p>ミナホ姉さんが笑顔でそう言った</p><p>校長先生が、お呼びなの遠藤くん、無期停学は確実ね</p><p>え、どうしてです先生</p><p>バーカ、他の学校の野球部が来ている前で、それをやったんだぞ学校の恥だろ</p><p>校長も見ている前だったしね</p><p>ていうか遠藤、うちの学校辞めるらしいよ</p><p>野球部員が、みんなに言う</p><p>え、嘘</p><p>さっき、朝練で野球部の安宅キャプテンにお前は、野球部除籍だって言われたらキレちゃってさ転校して、他の高校の野球部に入って、オレたちを後悔させてくれるらしいよ</p><p>そういうことって可能なわけ</p><p>まあ素粒子レベルでは可能性もあるってやつなんじゃね</p><p>うん他の高校でトラブル起こしたやつをこんな中途半端な時期に入部させてくれる学校があるとは思えないよな</p><p>白けた空気が教室内を漂う</p><p>あいつどうなるんだろ</p><p>死ねばいいんじゃないかな</p><p>いや、あいつには地獄さえも生温いかも</p><p>うん多分、地獄の鬼にも言うんだろうなオレの叔父さん、市会議員だぞって</p><p>鬼が可哀想になってくるな</p><p>バカには勝てねえからな</p><p>と、一人の男子生徒が、オレに振り向く</p><p>そういやさ野球部の試合の途中で、金網の向こうで吉田たちヒーロー・ショーやってなかったか</p><p>ヒーロー・ショー</p><p>あ、見た見た何か小柄な女の子が、鎖ガマ振り回してたり格好いいお姉さんが、チンピラと格闘したりしていなかったっけ</p><p>ミッチィとマルゴさんか</p><p>いや、鋼球は振り回してたけれどカマは無かったぞカマは</p><p>あれ何だったんだよ吉田と山峰ちゃんも居たろ</p><p>何て説明したらいいんだろ</p><p>ああ近くの大学の映画研究会の人たちが、自主映画を撮っていたのよ</p><p>ミナホ姉さんが、ケロッとした顔でそう言った</p><p>自主映画ですか</p><p>アクション・ヒーローものらしいわ大学の学園祭で上映するらしいわ一応、うちの学校に撮影許可の申請が来てたわよ</p><p>うんすらすらと嘘を吐く</p><p>へえそれにしちゃあ、凄い迫力だったよな</p><p>そうかあの鉄球攻撃は無いだろ</p><p>でも、あの子ちょっと可愛くなかったか</p><p>可愛い子が、ああいうエゲツない戦い方をするのが萌えるんだろう</p><p>そうか大学生レベルの自主映画ならアリかもな</p><p>さすが工藤流</p><p>あんまりにも、マンガじみた攻撃だから遠目では、マジな戦闘には見えないんだ</p><p>最初に話してきたやつからしてヒーロー・ショーって言ってたもんな</p><p>そういう印象しか残らないようにしているんだ</p><p>工藤父のやっていることは意外と奥が深い</p><p>っていうか吉田</p><p>野球部員のやつがオレをしげしげと見る</p><p>オレの見間違いだと思うんだけどお前、先週、あそこに居たもう一人の美人の女の子と</p><p>そうだ野球部員は</p><p>先週のオレとみすずのキスを目撃しているッ</p><p>あら、何の話</p><p>メグがそいつに話し掛ける</p><p>いや山峰ちゃん実はあの</p><p>話した方がいいのか、悪いのか</p><p>野球部員は、しどろもどろになる</p><p>ヨシくんとあたし婚約してるの知っているよね</p><p>あたしは、何も気にしないし全然平気よ</p><p>メグはそう言って、野球部員にニコッと微笑むが</p><p>その眼は怖い</p><p>確実にプレッシャーを掛けている</p><p>いや、あの山峰ちゃん何でもないです</p><p>野球部員は黙り込んだ</p><p>あたしとヨシくんがあそこに居たら大学生の人たちが来て、映画を撮るから、ちょっとだけ出演してくれって言われたのそれだけよあの二人の女の子も、やっぱり大学生の人にスカウトされて来た他の学校の子よあたし、すっかり仲良くなったの</p><p>メグもつらつらと嘘を吐く</p><p>どうにか、心の重荷から脱することのできたメグは強くなった</p><p>黒い森の一員として、ミナホ姉さんの吐いた嘘を側面から補強していく</p><p>ああ、そういうことだったのね</p><p>試合を観に来ていた女生徒が、あっさりと納得した</p><p>でも白坂さんも、あの場にいなかったっけ</p><p>そうよ白坂さんも大学生の人に声を掛けられたからみんなで、あそこでご飯を食べていたら、そこに悪い人たちが襲ってきてそれをアクション・ヒロインの二人が退治するっていうストーリーだから</p><p>すごいぞ、メグ</p><p>よくもまあこの場で、そんな嘘が思い付くもんだ</p><p>でもみんなで車に乗っていかなかった白坂さんまで、一緒乗ってたみたいだけれど</p><p>うわこの子、よく見ていたな</p><p>そうよそこまでが映画のストーリーなんだものあのあと、大学生の人の車で街まで行って、ハンバーガーをご馳走になったわ出演料代わりにそうだったわよね、ヨシくん</p><p>オレは頷くしかない</p><p>一食浮いて、助かったよね</p><p>あ、メグ</p><p>さっき出た貧乏設定を、使っていくつもりなんだな</p><p>オレたちが、クラスメイトに受け入れられるためには</p><p>オレとメグは貧乏と思って貰う方が、良いって判断したんだろう</p><p>うん助かった一番大きいハンバーガーをご馳走して貰ったしオレ、あんなの食べたのは初めてだよ</p><p>っていうかオレは、ハンバーガー屋ってほとんど行ったことが無いから</p><p>とにかく、適当なことを言ってみる</p><p>へえそうだったんだ</p><p>よしよし何とか、誤魔化せたみたいだな</p><p>じゃあ遠藤くんが来たら、よろしくねそれと白坂さんのこと、みなさん頼むわねお父様のことで色々と大変みたいだから</p><p>ミナホ姉さんが、話をまとめた</p><p>じゃあホーム・ルームは、これで終わりよ今日も一日、楽しくお勉強してね</p><p>ミナホ姉さんは冷たく微笑んで、教室から出て行く</p><p>教室内には、生徒だけが残った</p><p>いつもなら、一気にざわつく教室なのに</p><p>変な沈黙が続いた</p><p>みんな雪乃に注目している</p><p>ああのさ、美子ユカリもさ</p><p>雪乃が普段、仲の良い女生徒に声を掛ける</p><p>二人とも雪乃には、振り向かなかった</p><p>ねぇ、遠藤くんは学校辞めちゃうみたいだけど白坂さんはどうするの</p><p>オレとメグにも絡んできた不良女子が</p><p>今度は雪乃に矛先を向ける</p><p>やっぱり辞めちゃう遠藤くんと同じ高校へ行くのあんたたち、付き合っているんだもんね</p><p>あんな人、知らないわもう、どうでもいいわよっ</p><p>ふーん、それって遠藤くんの叔父さんが事件を起こしたから</p><p>違うわよあたし、あの人があんな人間だなんて全然判っていなかったから</p><p>雪乃はあくまでも、自分主体で思考している</p><p>自分が全ての物事の選択権を持っているものとして</p><p>そういう言葉使いが不良女生徒に揚げ足を取られることになる</p><p>あら遠藤くんだって、そう思っているんじゃないまさか、雪乃さんのお父さんが、あんな性犯罪者だなんて思わなかったでしょうから</p><p>雪乃に火が付く</p><p>あたしのパパは、性犯罪者なんかじゃないわよっ</p><p>あれぇ違うのあたし、ネットで見たわよあなたのお父さんが、昔のアイドルをレイプしている動画</p><p>ニュースだけじゃない</p><p>ネット上には、際どい動画を幾つも流出させている</p><p>あんなのパパじゃないわよっ似ている人の映像を、無理矢理パパだって言って流しているだけでしょ</p><p>そうなんだぁでも、おっかしぃなあ途中で、アイドルがや、やめて下さい、白坂さんって叫んでいるんだけど</p><p>１３分４２秒のとこからだろオレも見た</p><p>別の不良男子も参戦してくる</p><p>やめてぇぇ、白坂さぁぁん中で出さないでぇぇって続くのよね</p><p>でも、白坂の親父は中出ししちゃうんだよ</p><p>あれってさ１０年くらい前には結構、人気があったアイドルだよね</p><p>うちの兄貴が昔ファンだったからさちょっと、へこんでた</p><p>完全に本人だったよな</p><p>その子じゃなくてさ５人組のユニットのセンターだった子をレイプしている動画があったろあれって、あの子あの時は、まだ十四歳くらいだろ</p><p>あ、見た見た歌の衣装を着たまんま、控え室みたいなところでレイプされちゃうやつだろ</p><p>あの衣装絶対にそうだよね</p><p>うん間違いないオレ、子供の頃大ファンだったから</p><p>ガックリきたか</p><p>いやすっげぇ、興奮した</p><p>さ、さすが男子高校生たち</p><p>流出エロ動画には、みんな食い付いたんだ</p><p>マジな話さネットでは、検証サイトがもう幾つも立ち上がっているんだよでさ、流出動画の撮られた場所がどこのホテルなのかとか、どこのスタジオの控え室なのかとかほとんどバレてるんだよね</p><p>そうそうみんなすっげぇ調査力だよな</p><p>でさ画像の中の襲っている方のオッサンもホクロの位置なんかでさ、お前の親父だってのは判っているんだよ</p><p>うんあれでそっくりさんて言うのは、ちょっと無理があるよな</p><p>ていうかお前の親父のチンコって、ちょっと特徴的なんだよな</p><p>あ少し右に曲がっているんだよな</p><p>とにかく紫っぽい黒亀頭だよな</p><p>不良たちが、寄ってたかって雪乃を責める</p><p>自分の父親のペニスをクラスの中で批評されるというのは十六歳の少女としては、たまらなくキツイだろう</p><p>アイドルとかゲーノージンのビデオは、別にどうでもいいわよ</p><p>不良女子が大きな声で言った</p><p>あの誘拐された女の子は可哀想だったわよ</p><p>誘拐されて、殺されちゃったんだっけ</p><p>あんたの家の別荘から、遺体が出て来たんでしょ</p><p>奈生実さん</p><p>ミナホ姉さんの妹</p><p>あんなの酷すぎるわよ</p><p>そうよ可哀想よ</p><p>絶対に許せないわ</p><p>ゲーノージンの流出動画については不良生徒しか会話に参加してこなかったけれど</p><p>奈生実さんのことには真面目な女生徒たちからも、抗議の声が上がる</p><p>違うわあれは、パパじゃない</p><p>元アイドルの方の動画との比較で同一人物だって、バレてるんだよ</p><p>不良男子が、冷たくそう言った</p><p>お前の親父広告代理店の部長で、テレビのビジネス番組に出たことがあるだろそん時の映像と全部比較してチェックされているんだよ</p><p>うん白坂の親父だよアレはさ</p><p>ミナホ姉さんがネットに撒いた素材を元に</p><p>ネット界の住人たちが、徹底的に調査しているんだ</p><p>雪乃がどれだけ否定しても</p><p>白坂創介がレイプの常習者で、誘拐犯で、人殺しだということは、もう覆せない</p><p>お前の親父は最低のクソ野郎だよ</p><p>日本の恥よ</p><p>悪魔だわあんなことして</p><p>今はマスコミよりも、ネットの方の追求の方が怖いですよね</p><p>昔ある女の子に、聞いた話</p><p>あたし二回連続で、みゆきって名前の女に彼氏を獲られているんです</p><p>だから今の彼氏には、みゆきって名前の知り合いができたら教えてねって言ってあります</p><p>みゆきが現れたらそろそろ終わりってことですから</p><p>そんなこと</p><p>私に言われても</p><p>別の女の子の話</p><p>今日は、ワインを買って来たんですこれを持って、彼氏の家に行くんです</p><p>これを飲み終わったら彼と別れるつもりなんですだから、ちょっと高いのを勝っちゃいました</p><p>飲んでいる間は楽しくお喋りして飲み終わったら、別れ話を切り出します</p><p>いやだから</p><p>何で、私にそういう話をするの</p><p>どちらも別に私に気があるとかそういう子ではありません</p><p>それっきり会ってないし</p><p>ううむ</p><p>201．イジメカッコ悪い</p><p>違うわッ違うわッ違うのよッみんな、あの人に騙されているのよッッ</p><p>ついに堪えきれなくなった雪乃が、切れる</p><p>こんなの全部、嘘なのよあの人が仕組んだのよッ</p><p>あの人</p><p>それは弓槻御名穂</p><p>みんなみんな、騙されているんだからッ</p><p>泣きながら喚き散らす、雪乃</p><p>白坂、現実はちゃんと見ないとな</p><p>そうよ日本中の人を騙すことなんてできるわけないじゃない</p><p>お前んとこのテレビ局以外じゃ全部、ありのままを報道しているんだし</p><p>ネットの情報だって筋の通らないことは一つもないぜ</p><p>クラスメイトたちからの冷たい視線に雪乃は</p><p>違うのよあの人があの人が</p><p>お前さよく考えて見ろよ</p><p>最初は、オーストラリアの警察にお前の親父が逮捕されたんだろ</p><p>うん海外の話だ</p><p>次は芸能界でのスキャンダルが発覚してさ</p><p>ああ昔のアイドルの流出ビデオだ</p><p>それからお前の親父の隠れ家だっていう家が、突然、炎上してさ</p><p>すっごい、大火事だったよね</p><p>そんで最後は、１２年前の少女誘拐殺人事件だ</p><p>レイプも付けとけ流出映像は出ているんだから</p><p>それであんたのとこの別荘から遺体発見だよ</p><p>これが夕方３時から、真夜中過ぎまで、一気に流れた</p><p>こんなのさ誰か一人で仕組めるようなことのわけがないだろ</p><p>うん普通は、そう考えるよな</p><p>そうよね少なくても、最初のオーストラリアの事件は無理よね</p><p>あれは、もうたまたま、悪さがバレて捕まったんだろうな</p><p>そりゃそうよ誰かが仕組んで、オーストラリアの警察を動かすことなんてできるわけないじゃない</p><p>よその国だもんな</p><p>それをやったんだ</p><p>これがミナホ姉さんが、１２年掛けて仕組んだ復讐</p><p>もはや白坂創介が極悪人だというイメージは、崩せない</p><p>まあ、偶然でも何でも白坂創介が、オーストラリアで逮捕されたろその事件を、新聞社の白坂守次が揉み消そうとして、反感を買ったんじゃないかって言われてるぜ</p><p>うん朝のワイドショーでも、そう言ってた</p><p>白坂家の新聞社支配に抵抗している社員が、内部告発したって話もあるぜ</p><p>いや芸能関係の方だろ広告代理店の人間だからって、散々悪さをしてきたって話しだし</p><p>自分のところのアイドルをレイプされて泣き寝入りしていた、芸能事務所の人間とかが、この機会に動画を流出させたんだろうって、ネットでは考察していたよ</p><p>あとさ白坂創介に誘拐とかレイプとか殺人とかの手伝いをさせられていた暴力団員が、良心の呵責に耐えかねたっていう話もあるし</p><p>うんどう考えても、何人もの人間が絡んでいるよな</p><p>オーストラリアでの逮捕をきっかけに、白坂創介に反感を持っていた人間が一斉に立ち上がったんだよ、やっぱり</p><p>ああ少なくても、３０人ぐらいの人間が動いているだろうってネットの検証サイトで誰かが書き込んでいた</p><p>とにかくさ白坂守次が、オーストラリアの事件を揉み消そうとしたのは本当なんだよ</p><p>絶対おかしいもんな突然、隠れ家が炎上とかさ</p><p>白坂創介が、ロリコンのド変態で昔から、女の子を誘拐して来てレイプしているって話は有名だったらしいもんな</p><p>チャンスがあったら告発してやろうって思っていた人間がいっぱいいたってことだよな</p><p>つーか白坂家そのものが、日本の恥部で嫌われ者だったんだよ</p><p>違うわっ全然、違うわよ</p><p>雪乃にとって白坂家のステイタスは、自分のアイデンティティの根幹だ</p><p>それを否定されることは</p><p>自分自身を否定されることと同じだ</p><p>こんなのデタラメよみんなデタラメなのよ</p><p>雪乃が、涙を零しながら叫ぶ</p><p>全部、あの人が仕組んだのよあの人の命令で、こんなことになったのよッッ</p><p>不良男子が、そんな雪乃をせせら笑う</p><p>んな、わけないでしょう</p><p>つーかさ誰がそんなことをしたって言うんだよ</p><p>オーストラリアの警察を動かしてマスコミも動かしてネットの中の言動を誘導して</p><p>別荘に、行方不明の女の子の遺体を埋めていたやつがどっかに居るってのか</p><p>そうよそうなのよッ</p><p>クラス中から失笑が起こる</p><p>誰なんだよそいつ</p><p>そんな人間がいたら、それこそ神じゃないか</p><p>おい、白坂そこまで言うんなら、教えてくれよ</p><p>そうだよそんな人間がこの世に居るんなら、教えて欲しいってんだよッ</p><p>不良たちが雪乃を睨み付ける</p><p>雪乃がその先を喋ろうとした瞬間</p><p>ひぃぃぃッ</p><p>雪乃の身体が背中からビクンッと跳ねる</p><p>ぎゃわわわわァッぎゃあああッッ</p><p>背中を押さえて反り返って喚く、雪乃</p><p>ぐぅあああああわッ</p><p>オレには判る</p><p>この反応はミッチィの電撃警棒で、何度か見た</p><p>これはスタンガンによる電撃だ</p><p>雪乃は遠隔操作のスタンガンを背中に貼り付けられている</p><p>あぎゃっあぎゃぎゃぎゃぎゃッ</p><p>ミナホ姉さんか、克子姉か判らないが</p><p>雪乃が、ミナホ姉さんやオレのことを口走ろうとするとその瞬間に、背中に強烈な電撃が奔るようにしてあるんだ</p><p>だから雪乃は</p><p>ミナホ姉さんに、地味なスタイルを強いられても文句を言わずに従った</p><p>ミナホ姉さんの前では大人しくしていた</p><p>みんなの前で、父のことについて謝罪させられた</p><p>いやわざと、ダサダサな着方で、校則通りに制服を着て来たのも</p><p>身体のラインをはっきり出さないようにして、背中に貼り付けられた電撃のユニットを隠しているんだ</p><p>雪乃大丈夫</p><p>メグが急いで、雪乃に駆け寄り抱き起こす</p><p>雪乃が心配だからじゃない</p><p>他の子に、電撃の装置の存在を悟られないようにメグは、さっと雪乃を他の生徒から隔離する</p><p>おいどうしちゃったんだよ、そいつ</p><p>不良生徒が驚いて、メグに尋ねる</p><p>雪乃は、子供の時からこうなのよ自分の思い通りにならないことが起きると、頭の中でパニックを起こしてひっくり返っちゃうの</p><p>メグはまた、さらっと嘘を吐いた</p><p>あ、聞いたことあるそういう性質の子なんだ、白坂さん</p><p>はあ現実に負けると、パニックかよ</p><p>メグの嘘はあっさりと受け入れられる</p><p>大丈夫なの</p><p>しばらく放っておけば直るわいつものことだから、気にしないで</p><p>メグは、そう言い放った</p><p>あたしの家は白坂の家に奴隷みたいに扱われていたからあたしは、昔から雪乃の面倒を見る係にさせられていたの</p><p>前半分が本当で後半は、嘘だ</p><p>しかし、半分でも真実の実感がこもっているからクラスのみんなは、メグの言葉を信じてしまう</p><p>そうよね入学式からずっと、山峰ちゃんは白坂さんのこと気遣っていたもんね</p><p>その女生徒の発言がメグの言葉を補強する</p><p>しょうがないよな白坂の家は、大金持ちで山峰の家はド貧乏なんだから</p><p>もう貧乏という設定は、覆せないものになってしまってるらしい</p><p>まあ、いいけど</p><p>本当に保健室に行くほどのことじゃないから、みんな安心していつものことだからそうよね、雪乃</p><p>メグは雪乃の背中を擦ってやる</p><p>いや背中の制服の下の電撃ユニットに触れている</p><p>下手なことをすればさっき以上の電撃が、雪乃の身体を襲うことになる</p><p>そう雪乃に示すために</p><p>メグも黒い森の一員だ</p><p>そ、そうよもう、平気よ</p><p>雪乃がメグの手を振り払うようにして、身体を起こす</p><p>しかしその眼は、怯えている</p><p>その身体は震えていた</p><p>何だよパニックになるぐらい、ヤバヤバなんじゃねぇか</p><p>ホントは、自分でも判っているんでしょあんたのパパは、リアル犯罪者なのよ</p><p>自分の思い通りにならないと、キレちゃうってどれだけお子様なんだよ</p><p>どうしょうもねぇな</p><p>不良生徒たちがバカにしたような口調で、雪乃をなじった</p><p>ホントあんたには、がっかりだよ白坂さん</p><p>雪乃は唇を噛みしめて、堪えている</p><p>おい、何を騒いでいるんだもう、授業だぞ</p><p>ガラガラと教室のドアを開けて一時間目の数学の中年教師が入って来た</p><p>同時にチャイムが鳴る</p><p>さっさと席に着け</p><p>すっかりエキサイトしていた教室内の温度がサーッと冷めていく</p><p>はい教科書開け３４ページ右上の問題からだ</p><p>そして授業が、いつも通りに始まった</p><p>どうにか、一時間目の授業が終わった</p><p>雪乃はぐったりとしていた</p><p>授業の間中、雪乃はずっと不良生徒たちから嫌がらせをされていた</p><p>消しゴムのクズを投げ付けられたり</p><p>後ろから、ガンガン椅子を蹴られたり</p><p>小学生か、お前ら</p><p>オレはちょっと心配になるが</p><p>休み時間になった途端メグがオレの席にやって来る</p><p>そしてオレの手をギュッと握りしめる</p><p>決して、雪乃には近寄らせないという表情でオレを見ている</p><p>おっ、いたいたあいつだよ</p><p>あれが、白坂創介の娘かよ</p><p>また他のクラスや上の学年の生徒たちが、雪乃を見にやって来る</p><p>動物園のパンダの様に物珍しそうに、眺めている</p><p>廊下にたくさん人が居て、迷惑なのよねぇ</p><p>不良女子が、雪乃に嫌味を言う</p><p>白坂さん廊下のみなさんに、ご挨拶するべきなんじゃないの</p><p>つーかさ、インタヴューとかしてやれよ</p><p>そうそう、質疑応答の時間だよな</p><p>お父さんがロリコンで変質者だって判って今、どんな気持ち</p><p>えー、白坂は前から知ってたんだろ</p><p>つーか、白坂もヤられてんじゃないの親父にさ</p><p>パパやめてぇぇぇあたしたち、親娘なのよぉぉ</p><p>いいじゃないか、いいじゃないか、いいじゃないか</p><p>ギャハハハと、下品に笑う不良たち</p><p>普通の生徒たちは、不快な顔でそんな様子を見ているが</p><p>誰も文句は言わない</p><p>みんな、雪乃を憎々しく思っている</p><p>屈辱の１０分間を耐え抜き次の授業へ</p><p>２時間目は化学だった</p><p>化学の教師は、定年間近の少し耳の遠い老教師だったから</p><p>さっきよりもさらに明からさまに雪乃へのイジメが続く</p><p>そして、授業開始から１５分が経過</p><p>突然教室のドアが開く</p><p>ミナホ姉さんがやって来た</p><p>どうしました、弓槻先生</p><p>化学の老教師に、ミナホ姉さんは</p><p>校長先生が白坂雪乃さんにお話があるそうなの</p><p>不良たちがキターッという顔をする</p><p>おいおい、白坂、退学になるんじゃね</p><p>まあ学校の汚点だしな</p><p>バイバーイ、雪乃さーん</p><p>どういうご用件かは判らないけれどとにかく、お呼びだから付いてきて</p><p>それからメグを見る</p><p>それと山峰さんにも来て貰うわ</p><p>だって、山峰さんは白坂さんの親戚なんでしょ</p><p>そんなミナホ姉さんの言葉にメグの友人たちが怒る</p><p>先生山峰さんは、白坂さんの家とは関係ありませんっ</p><p>そうです、親戚って言っても恵美ちゃんの家は、白坂さんの家とは全然親しくは無いんですからっ</p><p>不良男子も、調子に乗る</p><p>そうだ、そうだ山峰ちゃんの家は、貧乏なんだぞ</p><p>貧乏ナメんなよ</p><p>ミナホ姉さんはいつもの冷たい眼のまま、平然と言った</p><p>あたしは校長先生に言われて呼びに来ただけだからそういうことは、山峰さんが校長先生に直接言ってちょうだい</p><p>その言葉に、メグの友達たちは</p><p>そんなの酷いです</p><p>恵美は何も悪くないんですからっ</p><p>行くことないよ、山峰さん</p><p>メグには抗議してくれる友人が居る</p><p>雪乃にはそんな人は一人も居ない</p><p>大丈夫よあたし、校長先生にちゃんと説明するから</p><p>メグは、友人たちに微笑んで席を立つ</p><p>先生、オレもメグに付いていきますいいですね</p><p>オレも立ち上がる</p><p>オレはメグの山峰恵美の婚約者ですオレもメグと一緒に、校長先生に説明します</p><p>ミナホ姉さんは、ニッと微笑み</p><p>そうねそれなら、あなたにも来て貰おうかしら</p><p>これでいいんだよねミナホ姉さん</p><p>さあ、行きましょう雪乃</p><p>メグが雪乃の席に向かう</p><p>雪乃は立ち上がろうとしない</p><p>ここで教室から連れ去られることに不安と恐怖を感じているらしい</p><p>早く立ちなさい校長先生がお待ちになっているわ</p><p>ミナホ姉さんは、冷たい笑顔で雪乃にプレッシャーを掛ける</p><p>雪乃ここに残っていても、ネチネチ、みんなにイジメられるだけよ</p><p>メグがそっと雪乃に囁いた</p><p>すっと雪乃の背中に手を当てる</p><p>あたしたちと一緒、行こう</p><p>電撃ユニットを上からトンと指で叩いた</p><p>わ判ったわ</p><p>雪乃も席から立ち上がる</p><p>ミナホ姉さんがクラスのやつらに尋ねる</p><p>そう言えば遠藤くん、戻って来た</p><p>みんなクビを横に振る</p><p>どこへ行っちゃったのかしらね遠藤くんも校長先生に呼ばれているんだけれど</p><p>ニヤッと微笑むミナホ姉さん</p><p>多分遠藤の行方は、ミナホ姉さんしか知らないと思う</p><p>こんなに、あたしを苦しめてこれだけすれば、もう満足でしょ</p><p>廊下を歩きながら雪乃が、ミナホ姉さんに言った</p><p>いいえ満足には、ほど遠いわね</p><p>この上まだあたしに何かさせるつもり</p><p>さあどうしましょうかね</p><p>ミナホ姉さんは、素っ気なく答えた</p><p>校長室に戻ると</p><p>マルゴさんとミッチィが居た</p><p>ミッチィは赤くて太いムチを持っていた</p><p>そのムチなら鋼球と同じ感覚で使えると思うんだよ工藤さんなら</p><p>ミッチィが、赤いムチを軽く振る</p><p>それでも、ムチの先端はシュッと、鋭く空気を裂いた</p><p>特殊な強化ゴムでできているからね、それ熟練者が本気で使えば、先端のスピードは音速を超えるよ</p><p>マ、マジかよ</p><p>そんなムチでブッ叩かれたら肌は裂ける骨だって、折れるかも</p><p>鋼球よりは、攻撃範囲が狭まるけれど鋼球だと、一撃を放った後に二撃目の攻撃に移るまでの時間が掛かりすぎるよねムチなら、そんなことは無いから半径２．５メートルの範囲なら、どこでもすぐに攻撃できるその空間を、君の絶対制圧圏にするんだ</p><p>ミッチィが、ムチを打ち込むッ</p><p>右に左に</p><p>シュバッ、シュバッとムチの先端が床を叩く</p><p>校長室の有の絨毯から、もわっ、もわっとホコリが飛び散る</p><p>これなら、いける</p><p>手応えに自信があるらしい</p><p>ミッチィがフッと微笑む</p><p>ムチの弱点は、知っているね絶対に奪われないこと相手にムチを掴まれないように、先端は常に動かしているか相手の手の届かない位置に置くこと敵に掴まれて引っ張り合いになったら、小柄な工藤さんの方が不利だからね</p><p>はい師匠</p><p>いつの間にか</p><p>マルゴさんは、ミッチィの師匠にランク・アップしている</p><p>この武器、気に入りましたお預かりします</p><p>ミッチィは、満面の笑みでムチを握りしめる</p><p>そのムチは、工藤さんにあげるよ</p><p>本当ですか師匠</p><p>うんあたしよりも、工藤さん向きの武器だと思うしそう思って、倉庫から出して来たんだ</p><p>ミッチィは、眼を輝かせてムチを見る</p><p>レッドビュート、レッドビュートと名付けます</p><p>ミッチィは嬉しそうに言った</p><p>マルゴさんは、ミッチィに</p><p>じゃあ、自分で色々と試して鞭の感触に慣れておいてここよりも、地下通路の向こうの隠しガレージの方が広いから、そっちで練習しようこの部屋は、ミナホたちが使うみたいだし</p><p>先に行ってて、あたしはミナホと話をしたらすぐに追い掛けるから</p><p>ミッチィは、下の階への隠しドアを開くと嬉しそうに、オレを見た</p><p>レッドビュート、確実に使えるようにしておきますからっ</p><p>あ、ああ頑張って</p><p>オレには、そんなことしか言えない</p><p>それからミッチィは、ミナホ姉さんに礼儀正しく一礼して、雪乃には憎しみの眼で一瞥して監視室へ下りて行った</p><p>現在までのところは異常なし工藤さんのお父さんたちも警戒してくれているしね</p><p>マルゴさんがミナホ姉さんに報告する</p><p>香月様の挑戦状が効いているんでしょ夜までは、襲ってこないと思うわ</p><p>挑戦状って</p><p>オレの質問に、マルゴさんは</p><p>ほら、ホテル一棟丸ごと使って、ヴァイオラを待ち構えるってやつだよ</p><p>シザーリオ・ヴァイオラ本人は寧に対するこだわりだけで来日しているけれど、他のメンバーは違うわ</p><p>特にヴァイオラの殺し屋集団のマネージャーのロレンザッチョ・バンディーニはねせっかく日本まで来たんだ金になる仕事と自分たちの能力の宣伝をしたいって考えているわよ</p><p>香月閣下は、その標的としてはベストだよね</p><p>みすずのお祖父さんぐらいの大物なら敵も多い</p><p>せっかくの機会だからそういう人と契約して、香月さんを暗殺して大金を稼ぐ</p><p>また、そのことで日本の裏社会に自分たちの能力を誇示したいんだ</p><p>そういう流れになるように香月様が、ご自分から動いて下さったのよ</p><p>ま、閣下は楽しんでいるよねヴァイオラの標的になることを</p><p>だから少なくとも、学校に居る間はヴァイオラの襲撃は無いと思うわ</p><p>百パーセント安全てことは無いけれどミスター・ヴァイオラだって、下手なことをして戦力を失いたくないだろうし</p><p>少数の精鋭しか連れてきていないんですから</p><p>シザーリオ・ヴァイオラは、閣下のお膳立てしたゲームに喜んで乗ってくるよそういう性格の男だからね</p><p>だから心配事は、なるべく今のうちに処理しておいた方がいい</p><p>マルゴさんがオレに言う</p><p>工藤さんのガス抜きはあたしがしておいてあげるから</p><p>ガス抜き</p><p>あの子は、みすずさんに言われてあたしたちと合流しているだけで黒い森のメンバーでは無いだろだから、一晩、見知らぬ集団と一緒に居てちょっと、ストレスが溜まっているんだよ</p><p>だから朝、吉田くんに強く当たったのよ</p><p>ていうかあの子も大分、吉田くんに依存し始めているよね</p><p>あの子吉田くんにみすず様だけを選べみたいなことを言っていたけれど心の中は違うよね</p><p>ええ正確には、みすず様と自分を選んでってことなんでしょうね</p><p>元がみすずさんLOVE一筋のレズっ子だから</p><p>男の子に全然関心の無かったレズッ子が吉田くんのことが、気になってしょうがなくなっているってことだよ</p><p>さっきも吉田くんを意識して、ムチを振り回していたわよね</p><p>うん可愛かったよね</p><p>まとにかく、少し運動させて気を紛らわせてあげることにするよそれにあのムチは使えるよヴァイオラとの対決には、工藤さんの力も必要になるし</p><p>そうね護衛に徹して貰うにしても、鋼球よりもムチの方がいいわね</p><p>彼女の思い通りに使えるように指導しておくよ</p><p>頼むわマルゴ</p><p>警戒監視は、克子さんと寧でやっているけど</p><p>寧一人では無理かしら</p><p>大丈夫だと思うよセンサーに何かが引っ掛かったら、アラームで知らせてくれることになっているし</p><p>じゃあ克子にここへ来るように伝えてくれる</p><p>マルゴさんも隠しドアへ向かう</p><p>ふと、立ち止まって</p><p>吉田くん、頑張ってね</p><p>マルゴさんは、オレにそんなことを言った</p><p>君が正しい選択をすることを祈っているよ</p><p>とにかく、そう返事をした</p><p>マルゴさんが隠しドアの向こうに消えるとすぐに、入れ替わりで克子姉が上がって来た</p><p>お呼びですか、お嬢様</p><p>ええ克子、雪乃さんの背中の機械を外してあげて</p><p>背中に貼られた遠隔操作の電撃ユニットか</p><p>はいかしこまりました</p><p>克子姉が、雪乃の方へ行く</p><p>そうね隣の部屋を使ってちょうだいここであたし、吉田くんに内密の話をするから</p><p>隣の部屋</p><p>校長室の隣は緊急事態が起きたときの放送室になっているのよ</p><p>確かに、壁に小さなドアがある</p><p>外の廊下かからも入れるけれど校長室からも直接入れるようになっているのよ</p><p>じゃあ、雪乃様参りましょうか</p><p>克子姉の言葉に、雪乃は</p><p>不安な表情をしている</p><p>ずっとそのままスタンガンを貼り付けにしておいた方がいいのかしら</p><p>ミナホ姉さんが冷たくそう言った</p><p>いいえ外して剥がして下さい</p><p>ならあちらの部屋に行きましょうね</p><p>克子姉が雪乃を隣の部屋に連れて行く</p><p>校長室の中に残ったのはオレとミナホ姉さんとメグの３人だけだ</p><p>ミナホ姉さんは、校長の机に座り</p><p>ノートパソコンを起動させた</p><p>そろそろ遠藤くんがどうなったか知りたいでしょ</p><p>そうだ遠藤は</p><p>２０分前の映像よ</p><p>ミナホ姉さんはノートパソコンの画面を、オレたちの方に向けた</p><p>学生時代に、同級生に国会議員の娘がいました</p><p>すっごいお金持ちで、いつもお洒落な格好をしている子だったんですけれど</p><p>あたし選挙の時って嫌なのよ地味な格好して、お父さんと一緒に選挙区廻りしないといけないからちゃんと校則通りに制服着て、頭とか三つ編みでさ地味で真面目な子みたいにしていないといけないんだもん</p><p>雪乃の地味バージョンは、彼女のその発言から思い付きました</p><p>ちなみに当時の私の彼女が、その子の家に遊びに行きまして</p><p>すっごいお金持ちだって聞いていたけれど、想像を絶するほどじゃないしま、こんなもんなんだろうなあってぐらいの家だったよ</p><p>と言うので</p><p>あのさあの子のお父さんの選挙区は、地方なんだよだから、君が遊びに行ったのは、あの子の家の東京の別宅であの子は、東京の学校に来たくて、わざわざこっちに住んでいるんだからきっと、地元にはもっと凄い家があるんだと思うよ</p><p>と私が言ったところ</p><p>世の中、理不尽だよ</p><p>と、言ってわあわあ泣き出してしまいました</p><p>相手の暮らしぶりを見て、泣くって</p><p>202．ステップ２</p><p>ノートパソコンの画面の中</p><p>そこは体育館の中の一室だった</p><p>岩倉会長とその手下である、二人の生徒会所属の男子生徒の姿が見える</p><p>そしてもう一人</p><p>小さなベッドの上に気絶している遠藤が、転がっている</p><p>いや普通のベッドとは違うぞ</p><p>妙に高さが低いし明らかに小ささ過ぎる</p><p>人が一人横になっるのが、ギリギリ精一杯なサイズしかない</p><p>気付いたあれ、ストレッチャーよ</p><p>ミナホ姉さんが、ニヤッと笑う</p><p>ストレッチャーって</p><p>病院とかで、患者さんを運ぶためのキャスター付きのベッドよ救急車に乗せたりするのにも、使うわ</p><p>ああ判った</p><p>しかもねこれ、特別製なのよ</p><p>ミナホ姉さんが、そう言うと</p><p>画面の中で遠藤は、胴体と手足に何を括り付けられていく</p><p>あれ患者さんが、救急輸送の途中で暴れないようにするための拘束具よ</p><p>拘束具</p><p>よく見ると黒い革製のベルトみたいだ</p><p>遠藤は、二人の生徒会男子らよってストレッチャーに完全に固定される</p><p>さあてと</p><p>モニター画面の中で岩倉会長が、特徴的な形をした大きなゴーグルとヘッドフォンを取り出す</p><p>素敵な夢を、見せてあげるわ</p><p>岩倉会長が、意地悪なの笑顔で遠藤にゴーグルとヘッドフォンを填める</p><p>あのゴーグルはね内側がモニターになっているのヘッドマウント・ディスプレイ人間の眼に直接ビデオ映像を見せることができるようになっている、ゴーグル型のモニターよヘッドフォンも特別製でねあれを付けると、外の音は全く聞こえなくなるわつまりね視覚と聴覚を制限し、こちらの示した映像と音声だけしか知覚できないようにしたのよ</p><p>肉体の自由を拘束され</p><p>眼は強制的に、ビデオ映像を見せられ</p><p>耳は特定の音声しか聞こえないようにされている</p><p>これ昔、カルト宗教の団体が使っていた洗脳装置を参考にしているのよ</p><p>まさか遠藤を洗脳するの</p><p>オレの言葉に、ミナホ姉さんはクククッと笑った</p><p>遠藤くんみたいな子は、洗脳するメリットなんて無いわよ洗脳したぐらいじゃ、頭の悪さは直らないんだから性格もね</p><p>じゃあ何で、こんなことを</p><p>遠藤くんには、真実を見て貰うわ正しい現実の姿をね</p><p>画面の中では岩倉さんが楽しそうに、遠藤に取り付けたゴーグル型モニターとヘッドフォンから伸びるコードをノート・パソコンに繋げていく</p><p>目を覚ませてあげなさい</p><p>岩倉さんが、一人の生徒会男子にそう命じる</p><p>その男子は何かの薬品瓶を取り出し、その匂いを遠藤に嗅がせる</p><p>ムハッッッ</p><p>薬の匂いにむせ込んで遠藤が眼を覚ますッ</p><p>ゲホッ、ゲホゲホゲホッッ</p><p>激しく咳き込む遠藤</p><p>な、何だこりゃあ真っ暗だぞか、身体が動かねぇどうなってんだ、こりゃあ</p><p>岩倉会長がノートパソコンのキーを叩く</p><p>ステップ２</p><p>その会長の声は特殊なヘッドホンで、完全に耳を塞がれている遠藤には届かない</p><p>何だ眩しいぞおいっ何なんだぁッ</p><p>そんな画面の様子を見ながらミナホ姉さんは言った</p><p>今、遠藤くんには眩しい光の点滅を見せているわ軽い催眠状態になって、何が何だか判らなくするためにね興奮作用もあるのよ、あれ</p><p>そういう機械なんだ</p><p>今の遠藤くんはもう、自分が縛り付けられて寝転がっていることも判らなくなっているわ夢と現実の境が判らなくなっているだから</p><p>ミナホ姉さんの眼が、冷たく輝く</p><p>ここで、あの子に跳びきりビターな現実を注ぎ込んであげるわ</p><p>岩倉会長を使って、遠藤に何をするつもりなんだ</p><p>なんだこりゃあオレ、どうなっちゃったんだよおいっ</p><p>遠藤が目映い光の点滅する世界に絶叫している</p><p>ガシガシ身体を揺するが</p><p>ストレッチャーにしっかりと拘束固定された身体は、１ミリたりとも動かすことができない</p><p>さあここからが、本番よ</p><p>画面の中で、岩倉会長がパソコンを操作する</p><p>催眠導入の映像は、もうおしまい</p><p>ミナホ姉さんも、キーを操作する</p><p>画面を分割して今から、遠藤くんの眼に映るものを、あなたたちにも見せてあげるわ</p><p>画面が左右に分割される</p><p>右側は監視カメラによね、部屋の様子が今まで通り映っているが</p><p>左側は</p><p>閉ざされた遠藤の視界直接、眼に入って来るビデオ映像</p><p>そこに映し出されたものは</p><p>今日の早朝の、白坂雪乃の姿だった</p><p>何だ雪乃雪乃お前、そこに居るのか</p><p>知覚を制御されている遠藤にはそれが過去の映像なのか、現在そこに居る姿なのか判らなくなっている</p><p>現実の遠藤は、ストレッチャーの上に仰向けになって拘束されているのだから</p><p>論理的に考えれば、視界に入って来た雪乃は天井に張り付いていることになる</p><p>しかし知覚をメチャメチャにされた遠藤は、そんな不条理にも気付かない</p><p>え雪乃、お前、何でそんな格好しているんだよっ</p><p>画面の左側遠藤が今、見ている雪乃は、男物のＹシャツを一枚纏ったままの半裸の状態だ</p><p>そうそれは数時間前の視聴覚教室での雪乃の姿</p><p>過去の雪乃が現在の遠藤の方に振り向く</p><p>ニコッと微笑む</p><p>そうだ夜明け前の視聴覚室で、雪乃はカメラに向かって確かにそんなことを言った</p><p>な何を言っているんだよ、雪乃</p><p>遠藤には意味が判らない</p><p>早く質問しなさいよ</p><p>半裸の雪乃が遠藤に向かって、そう言う</p><p>質問て何なんだよここはどこなんだよお前、何をしているんだよっ</p><p>遠藤が、矢継ぎ早に質問するが</p><p>当然、その声は過去の雪乃には聞こえない</p><p>白坂雪乃ですこの間、十六歳になりました高校一年生です</p><p>あこの映像は、編集されている</p><p>オレの言葉が上手く、カットされている</p><p>何言ってるんだそんなことは、知っているんだよっ</p><p>遠藤が過去の雪乃に、キレる</p><p>にこやかに遠藤に告げる、過去の雪乃</p><p>な何だよ、それ</p><p>遠藤は絶句する</p><p>えっと３人ですあんたは、知っているかどうか判らないけれどさあたし、援助交際させられて、オジサン２人とエッチしているんだよね夜の公園の公衆トイレでさどっちの人にも中出しされたからもし、あたしが今、妊娠しているとしてもさあんたの子供じゃなくて、そのオジサンたちの子かもしれないわよ</p><p>その受け答えで遠藤は、ようやく気付く</p><p>雪乃お前、誰と喋っているんだよ</p><p>過去の雪乃は遠藤の問いを完全に無視する</p><p>だって、二人連続で何回も出されたわよ</p><p>親しげな人間と遠慮の無い様子で、普通に話している雪乃</p><p>雪乃何回も出されたって</p><p>遠藤はぶるぶると震えている</p><p>雪乃は、笑って答えた</p><p>自分の指じゃ、もうそんなに気持ち良くなれないのよ届かないのよ、あそこに</p><p>子宮よ子宮の入り口のところ男の人のオチンチンでないとあたしの指じゃ、気持ちいい場所に届かないのよ</p><p>雪乃の情欲に燃えている瞳</p><p>雪乃が興奮した眼で、遠藤に語る</p><p>その言葉が遠藤の心を乱す</p><p>何だよそれど、どういうことなんだ</p><p>そこに今までカットされていた過去のオレの声が聞こえてくる</p><p>そうだあの時</p><p>オレは、雪乃にそう言った</p><p>雪乃がニヤッと微笑む</p><p>オレこんな声をしているんだ</p><p>まるで、オレらしくない</p><p>でも、確かに過去のオレの発言だ</p><p>オレと雪乃の会話に遠藤は、激しく混乱する</p><p>おいっお前、誰と喋ってるんだよ誰なんだ、お前ッッ</p><p>絶叫する遠藤</p><p>分割された反対側の画面では</p><p>そんな苦悩する遠藤を見て、岩倉会長がニタニタと笑っている</p><p>過去の雪乃がYシャツの前をはだける</p><p>ね、もういいでしょ</p><p>そして、大きく開脚した</p><p>過去の雪乃は、下着を履いていない</p><p>剃毛された赤子のような女性器が露わになる</p><p>オレは気付いた</p><p>雪乃の下腹部の吉田の緑色のタトゥが無い</p><p>この動画はかなり加工されているらしい</p><p>過去の雪乃は自分の指で、ヴァギナを開いた</p><p>おいちょっと待てよ雪乃</p><p>遠藤は雪乃の女性器を見るのは初めてだろう</p><p>いや雪乃どころか、他の女の局部だって見たことはないのかもしれない</p><p>ましてや同い年の少女が、自分で自分の割れ目拡げてみせる光景なんて</p><p>過去の雪乃が荒い呼吸で、そう言った</p><p>雪乃が淫靡に微笑む</p><p>遠藤が混乱している</p><p>ホント誰にも秘密にしてくれるっていうのならセックス・フレンドになってもいいって思ったわよあたしがシタくなった時に、呼び出してセックスするそんな関係もいいかなって</p><p>遠藤の中で確固とした雪乃のイメージが崩壊していく</p><p>雪乃お前、誰と喋っているんだよっ誰とヤっているんだ、お前</p><p>憎しみの声で遠藤が叫んだ</p><p>ほらあんたも脱いで、こっちにいらっしゃいよ</p><p>雪乃が、笑って男を誘う</p><p>遠藤ではない別の男を</p><p>今更恥ずかしがる間柄でもないでしょ</p><p>そんな声が、脇からして</p><p>画面の中に過去のオレが映し出される</p><p>遠藤にはずっと隠れていたオレが、突然現れたようにしか見えないだろう</p><p>よ、吉田</p><p>驚く遠藤</p><p>過去のオレは過去の雪乃前で、裸になっていく</p><p>雪乃は服を脱ぐオレを、うっとりとした眼で見ている</p><p>ふ、ふざけんなよっそれはオレの女だぞってめぇ、いい加減にしろッッ</p><p>ブチ切れる、遠藤</p><p>必死に全身に力を込めて拘束具から抜け出そうと、もがく</p><p>しかし革のベルトは、ギッチリと遠藤の身体に食い込んでいる</p><p>過去のオレが全裸になる</p><p>雪乃は裸になったオレに動じることなくむしろ、オレのペニスを見てニヤッと微笑む</p><p>オレのペニスはすでに隆々と勃起していた</p><p>雪乃は舌なめずりする</p><p>何て、エロい顔なんだ</p><p>過去の雪乃が、過去のオレの勃起を指差して見上げる</p><p>雪乃、お前、何を言っているんだよ</p><p>積極的な雪乃の言葉に遠藤は呆然とする</p><p>過去のオレのそんな問いに雪乃は</p><p>過去の雪乃の手が過去のオレのペニスに触れる</p><p>おいっ、止めろ雪乃ぉっ吉田のチンコなんか、触るんじゃねぇぇ</p><p>遠藤の声が過去の雪乃に届くはずがない</p><p>過去の雪乃は片手でオレのペニスを持ったまま、遠藤に向かって微笑む</p><p>いや本当は、カメラを見ただけなんだろうが</p><p>今の遠藤には自分に振り向いたようにしか見えないだろう</p><p>興奮しきった女の満面の笑み</p><p>馬鹿野郎ッそんなことするんじゃねぇぇ</p><p>過去の雪乃のぷっくりとした唇が過去のオレの亀頭を包み込む</p><p>過去の雪乃は、満足そうに笑いながら過去のオレの亀頭をペロペロと舌で舐めている</p><p>可哀想な、遠藤</p><p>自分の彼女だと思っていた女が自ら、男にフェラチオする姿を見せつけられている</p><p>十六歳の少女は淫乱なメス犬の顔をしていた</p><p>亀頭から唇を離して過去の雪乃が、過去のオレに言う</p><p>オレたちの過去の会話はセックスフレンドの甘い言葉のやりとりにしか聞こえない</p><p>過去の雪乃は、クククと笑い出す</p><p>あんたの精液で、お腹の中、いっぱいになりたいのくたくたになるまで、徹底的にセックスしたいの</p><p>遠藤は処女だと信じていた自分の彼女の真の姿を知る</p><p>淫乱なビッチ</p><p>すでに男を知りセックスの悦びに目覚めている女</p><p>それが白坂雪乃</p><p>画面の中で過去のオレが、雪乃の乳首を吸う</p><p>過去のオレは桜色の乳首を舌先で転がしているん</p><p>過去の雪乃は紅潮した顔でオレを見ている</p><p>どうしてだよ何でだよお前は、オレの女だろ何で、吉田なんだよっオレには、触らせてもくれなかったくせにっ</p><p>遠藤の中で徐々にショックが怒りに転化していく</p><p>そんな遠藤の心とは、反比例して過去の雪乃の行動は、さらにエスカレートする</p><p>大きく、M字に脚を開いて</p><p>過去の雪乃が自分から、オレの指を求める</p><p>クリトリスが大きくなって顔を出している</p><p>触らせるなッ吉田なんかに触らせるんじゃねぇぇ</p><p>遠藤の命令を過去の雪乃は、無視する</p><p>過去のオレが指の腹で、押し潰すようにクリトリスを刺激した</p><p>身体を震わせて、喘ぐ雪乃</p><p>過去の雪乃がさらにエスカレートした愛撫をねだる</p><p>雪乃はもうホンモノの淫乱クソ・ビッチにしか見えない</p><p>過去の雪乃が妖しい眼で、過去のオレを見ている</p><p>その声に遠藤は</p><p>止せよやめろよおいってめえら、今すぐ離れろっブッ殺すぞ、てめえらっ</p><p>渾身の怒声を、オレたちに叩き付ける</p><p>なのに過去のオレは</p><p>過去の雪乃に、キスを求める</p><p>一瞬遠藤の息が止まった</p><p>過去のオレが過去の雪乃に問う</p><p>そんな過去のオレの屁理屈に</p><p>過去の雪乃は、ニッと微笑んだ</p><p>遠藤がぶるぶると震え出す</p><p>ふざけるなぁお前は、オレのものなんだぞっ雪乃ぉッッ</p><p>過去のオレは過去の雪乃の唇に、むしゃぶりつく</p><p>雪乃も自分から舌を絡めてくる</p><p>過去のオレたちの舌と舌が重なり合う</p><p>ふざけやがってふざけやがってふざけやがって</p><p>遠藤の悲痛なつぶやき声</p><p>雪乃が挿入を求める</p><p>やめろぉぉそんなもん、オレに見せるんじゃねぇぇ</p><p>過去のオレと雪乃が重なり合う</p><p>雪乃は嬉しそうに笑っている</p><p>オレたちの結合しようとする局部はハッキリと見えている</p><p>遠藤の視界の中に</p><p>よせってめぇらオレの前でそんなことしたら絶対に許さなねぇからな</p><p>誰も遠藤のわめき声なんて聞いていない</p><p>過去の雪乃がうずく肉体を開いて、オレを待ち望む</p><p>過去のオレは</p><p>柔肉と愛液を押しのけるように張り詰めた亀頭を、雪乃の胎内に潜り込ませる</p><p>繋がっていくのがハッキリと見える</p><p>重なっていくのが</p><p>過去のオレと雪乃は完全に結合していた</p><p>ちくしょうちくしょうちくしょう</p><p>遠藤が絶望の声を上げる</p><p>過去の雪乃は男女の性交に悦んでいる</p><p>うっとりとした顔でオレだけを見ている</p><p>もう彼氏でない男とキスをすることにも抵抗が無いらしい</p><p>バカにしゃがってちくしょうバカにしやがって</p><p>過去の雪乃はオレしか見ていなかった</p><p>身体の相性がいいのかな、あたしたち</p><p>オレと雪乃の会話に、遠藤は怒りと憎しみの涙を流す</p><p>遠藤はずっと雪乃に裏切られていたことを知る</p><p>過去のオレはゆっくりと、腰を動かす</p><p>雪乃が、遠藤を見る</p><p>現実にはカメラを見たのだが</p><p>今の遠藤には、自分に振り向いたとしか感じられないだろう</p><p>雪乃ぉぉぉぉッッ雪乃ぉぉぉぉッちくしょうッッバカ野郎バカ野郎バカ野郎</p><p>だが過去の雪乃は、オレとのセックスにどんどん溺れていく</p><p>オレを求めて自分から腰を動かしている</p><p>何で、吉田なんだよくそぉぉふざけやがって</p><p>過去のオレが激しく雪乃の中に突き込むッ</p><p>過去の雪乃はどこまでも性の快感に貪欲だった</p><p>高校一年生の少女の肉体が男の激しい突き込みに合わせて、ゆさゆさと揺れている</p><p>雪乃が下からオレを見上げてそう言った</p><p>遠藤ではなくオレだけを見ている</p><p>雪乃の身体に熱い波が、押し寄せようとしている</p><p>過去のオレが、雪乃の耳に囁く</p><p>大きく眼を開いて歓喜の顔をオレだけに晒す</p><p>見られてるぅぅあたしの一番恥ずかしい顔見られてるよぉぉぉぅあっあああっ気持ちいいぃぃぃ</p><p>遠藤は唖然としていた</p><p>これは、アダルトビデオではない</p><p>自分の彼女が処女だと信じていた少女が</p><p>自分ではない男とセックスして絶頂に達している</p><p>オレと二人だけの世界で快感の波に身体を犯されている</p><p>ゆ、雪乃嘘だろ、こんなの</p><p>過去のオレも</p><p>限界を向かえる</p><p>その雪乃の声に、遠藤は</p><p>バカッ中になんか出されたら</p><p>自ら膣内射精を懇願する</p><p>おい、止めろ吉田ぁぁッ中で出したら、殺してやるッ絶対に殺してやるからなッ</p><p>雪乃の胎内で白い熱汁が、噴き上がるッ</p><p>雪乃の身体が、大きく反り上がるッッ</p><p>遠藤の完全なる絶望</p><p>だ、出した出されたのかよおい</p><p>雪乃はオレの顔を見て叫んでいる</p><p>二人だけの世界を作り上げている</p><p>雪乃が身体をビクビク痙攣させながら、そんなことを言う</p><p>遠藤が絶叫した</p><p>ああああああああああああああああッッ</p><p>金切り声を上げて、喚き散らす</p><p>ちきしょうバカ野郎ふざけやがってあああああっ</p><p>しかし過去のオレたちは</p><p>抱き合って、セックスの余韻を楽しんでいた</p><p>嬉しそうに雪乃がオレに尋ねた</p><p>ビデオ撮影の伏線は、こんな風に回収してみました</p><p>さて、遠藤の暴走が始まります</p><p>昔、新婚の奥さんに聞いた話</p><p>ある日帰宅したら、旦那さんが何か隠しているので</p><p>何をしているの</p><p>と、問い詰めたら旦那さんがエロいディスクを取り出して、</p><p>ドラえもんの喋り声で</p><p>オナニーの素ぉぉ</p><p>と答えたそうです</p><p>奥さんいわくあたし、どうしてこんな人と結婚したんだろ</p><p>203．ステップ３</p><p>はい、フラッシュ</p><p>画面の中の岩倉会長がそう呟いて、キーを叩く</p><p>瞬間遠藤の視界が、激しい光の点滅に包まれる</p><p>同時にブゥゥゥンッという音が次第に大きくなり、最後はキーンッ</p><p>と耳を切り裂く様な甲高い音に変わって</p><p>全身汗だくになった遠藤がピクピクと痙攣しながら、光と音の攻撃に堪えている</p><p>そしてガクッと、失神した</p><p>激しい光の明滅が、人間の脳に悪影響を及ぼすのは知っているでしょう</p><p>ミナホ姉さんが、オレに言う</p><p>そう言えばテレビのアニメでそんな演出をしたら、子供が大量に失神した事件があったっけ</p><p>ゴーグル型のヘッドマウント・ディスプレイだと、完全に視界を塞がれるから眼を瞑っても無駄よまぶた越しの光だって、あそこまで強烈だと脳への効果は変わらないからそれに音の効果も足してみたわ静かな低音から、一気に爆音の高い音を聞かせられたんですもの脳がパニックになるのは、当然よね</p><p>画面の中岩倉会長がニヤッと微笑んで、失神した遠藤の様子を観察している</p><p>それから二人の生徒会男子を見て</p><p>捨てて来てちょうだい予定通りに</p><p>予定</p><p>全ては、ミナホ姉さんの復讐計画のまま</p><p>あたしは、自分の教室へ戻るわこんな面白いもの、一般学生たちに混じって見物したいもの</p><p>まだ、これから何かが起こるのか</p><p>あたし、今、ちょっと具合が悪くなって医務室に居ることになっているから優等生の生徒会長を演じておいて良かったわこんなに楽しいことに参加できるんですもの</p><p>そう言って、画面の中の岩倉会長がこちらを見上げる</p><p>感謝していますわ先生っ</p><p>監視カメラに向かって岩倉会長は、ウインクする</p><p>岩倉会長は、本当に隠しカメラの位置をことごとく知っているんだ</p><p>後はお任せします幸代は、教室から拝見致しますわ</p><p>そして画面の中の映像は、消えた</p><p>今のがだいたい、十分前よ</p><p>オレとメグと三人きりの校長室でミナホ姉さんが、そう言った</p><p>今、遠藤は</p><p>そうねでは、リアルタイムの遠藤くんを見てみましょうか</p><p>ミナホ姉さんがパソコンを操作する</p><p>元の体育館の裏の光景が映る</p><p>監視カメラが人影を捉えた</p><p>岩倉会長の手下の二人の男子が遠藤を乗せたストレッチャーを押してくる</p><p>遠藤は、すでにゴーグルとヘッドフォンを外されていた</p><p>黒革の拘束ベルトも全て外されている</p><p>遠藤はぐったりとして倒れている</p><p>反対側から、別の二人組が現れる</p><p>それは野球部の不良部員、鯉住と杉山だった</p><p>二人とも、まだ野球部のユニフォームを着たままだ</p><p>授業には、出なかったらしい</p><p>おっつーそのバカは、その辺に捨ててってくれ後はテキトーにやっとくから</p><p>杉山が、生徒会男子に話し掛ける</p><p>じゃ、後はよろしく放課後に、生徒会室へ来てくれ幸代様が、ご褒美を下さるそうだから</p><p>うひひそうこないとな</p><p>生徒会男子の言葉に、鯉住がニヒッと下品な笑みを浮かべる</p><p>ご褒美は、金銭でも会長のご奉仕でも、どちらでもいいそうだ</p><p>両方ってのは</p><p>それでもいいけれど会長は、順番待ちだぜオレたちの後でいいんなら</p><p>生徒会男子だけでなく鯉住と杉山も、岩倉会長の手下だったんだ</p><p>会長とのお楽しみは、後日ってんじゃダメかお前らの後じゃ、気分がのらねえよ</p><p>杉山が、不満そうにそう答える</p><p>いいんじゃない後で、会長と相談してみなよ明日から、また連休なんだし</p><p>生徒会男子の一人が、気軽にそう言う</p><p>岩倉会長との乱交は、すつかり日常茶飯事になっているようだ</p><p>それもそうだな別に今日の放課後、ガッつくことぁねぇんだ会長さんとは、休みのどこかでガッツリ楽しませて貰おうぜ</p><p>それで、いいかどうせオレたち、連休中は、毎日練習で学校へ来るんだし</p><p>鯉住の言葉に、杉山は納得する</p><p>それよりお前らは、早く教室へ戻れよ生徒会所属の優等生が、二人揃って授業をサボッてんのが見つかると、ヤバイだろ</p><p>大丈夫だよ今日は、この後、こいつが大暴れしてくれるんだから何もかも、ウヤムヤにしてくれるさ</p><p>生徒会男子は、気絶している遠藤の頭をコツコツと小突いて、そう言った</p><p>なるほどね</p><p>鯉住と杉山は気味の悪い笑いを浮かべた</p><p>これ使ってくれ</p><p>生徒会男子が、杉山にペットボトルの瓶を手渡す</p><p>興奮剤にチンコが立ちっぱなしになる薬が混ぜてあるんだってさ</p><p>へえそいつは、面白いな</p><p>五回、六回、連続で射精したって、チンコのうずきが止まらなくなるらしいぜ</p><p>いいねえオレが飲みたいよ</p><p>バーカずっと勃ちっぱなしってのも、辛いんだぞ</p><p>ん鯉住、お前まさか</p><p>ああ前に、岩倉さんの相手をした時に、飲まされたんだけど三回目の射精の後からは苦行になったよ</p><p>うわそんなに効くのかよこれ</p><p>可哀想だねえ遠藤くん</p><p>何言ってるんだよ可哀想なのは、白坂雪乃ちゃんだろ</p><p>ハハッ、ちげえねえや</p><p>気絶した遠藤を囲む男子たちはゲラゲラと笑った</p><p>可哀想なのは、雪乃って</p><p>こいつらは、遠藤に何をさせるつもりなんだ</p><p>ミナホ姉さんは落ち着いた様子で、ニッと微笑んだ</p><p>これから起こることはあなた自身の試練でもあるのよ</p><p>オレ自身の試練</p><p>今は、落ち着いて事態の流れを見なさいそして、自分の心の中の動きをジッと観察するのよ</p><p>あなた自身は、本当は何を欲しているのかどうしたいのかギリギリの瀬戸際に立って、ようく考えなさい</p><p>ミナホ姉さんがジッとオレの眼を見ている</p><p>メグがスッとオレの手を握りしめる</p><p>あたしがここに居るから一緒に居るからね</p><p>泣きそうな顔でオレに寄り添ってくる</p><p>メグの手は冷たかった</p><p>メグは緊張している</p><p>ではステップ３よ</p><p>ミナホ姉さんがそう呟いた</p><p>せーのっ</p><p>鯉住と杉山がストレッチャーの上の遠藤を持ち上げて、草の上に放り投げる</p><p>グエッ</p><p>草の上でバウンドした遠藤が、叫び声を上げた</p><p>じゃあ、よろしく</p><p>任せた</p><p>生徒会男子は、そのままストレッチャーを押して退場していく</p><p>ほい、任されましたっと</p><p>さあてっと</p><p>鯉住がペットボトルの蓋を取る</p><p>杉山が倒れている遠藤を押さえつけて、やつの鼻を摘む</p><p>うげぇぇ</p><p>息苦しさに大きく口を開く、遠藤</p><p>ほれ、今だ</p><p>了解っス</p><p>鯉住が遠藤の口にペットボトルを突っ込む</p><p>うくくぐぐふっ</p><p>無理矢理ボトルの中の薬品が、遠藤の口の中へ注がれる</p><p>ぐ、ぐるじいゲホッ、ゲホゲホッッ</p><p>顔の周りをビショビショにしながらそれでも、遠藤はゴクゴクと薬を飲み込まされる</p><p>ぐぇぇぇっ助けてぇぇ溺れるぅぅゲホゲホッ</p><p>バーカ、こんなことぐらいで溺れるかよ</p><p>こいつ自分がどこに居るのかも判っていねえんじゃないの</p><p>鯉住と杉山はゲラゲラ笑いながら、ボトルの中の最後の一滴まで、遠藤の口の中に押し込む</p><p>うげぇぇゲホッ、ゲホッ</p><p>激しく咳き込む、遠藤</p><p>おい遠藤、眼が覚めたか</p><p>おいオレたちが判るか、遠藤</p><p>杉山と鯉住の言葉に遠藤は、眼を開ける</p><p>えここは</p><p>ハッとする、遠藤</p><p>しかし洗脳装置での脳へのショックや、今飲まされたクスリが効いているのだろう</p><p>起き上がろうとするが眼が廻っているらしく、上手く立ち上がれない</p><p>何やっているんだよバーカ</p><p>杉山が無理矢理、遠藤の胸ぐらを掴んで立ち上がらせる</p><p>えっオレどうしちまったんだゆ、雪乃は</p><p>遠藤は完全に混乱している</p><p>ほんの一時間ちょっと前この二人の不良先輩に、ボコボコにされて気絶した遠藤</p><p>その同じ場所で同じ二人によって、眼を覚まさせられた</p><p>今の遠藤には</p><p>岩倉会長に見せられた、オレと雪乃のセックスが夢か現実か判らなくなっている</p><p>何言ってるんだよその雪乃ちゃんを、お前はこれからレイプするんだよぉ</p><p>さっき、そうしろって言ったろ判ってんのか、こらぁ</p><p>フラフラの遠藤を不良先輩たちが、怒号で恫喝する</p><p>でもあれは本当なのか雪乃</p><p>そんな遠藤の耳元に、杉山は</p><p>本当もクソもねぇんだよっ雪乃ちゃんとヤらない限りお前には未来が無いんだよっ</p><p>ででも雪乃は、吉田と</p><p>興奮しきった遠藤の頭の中でさっきの映像が、フラッシュ・バックしているらしい</p><p>ごらぁっ、遠藤てめぇも、チンコ付いているんだろっカマしてこいやっ</p><p>そうだぞここで一発、男になってこいやッ</p><p>不良先輩たちが、遠藤を煽る</p><p>でも、でも、でも</p><p>パニックのままの遠藤</p><p>ヤリてぇんだろ雪乃ちゃんと</p><p>そんなにチンコ固くしてるくせによッ</p><p>クスリが効いている</p><p>遠藤の股間はズボン越しでも勃起していることがハッキリと判った</p><p>そのお前の熱い思いを雪乃ちゃんにぶつけて来いやっ</p><p>雪乃ちゃんは、お前のカノジョなんだろ</p><p>その言葉が遠藤の心に強く作用する</p><p>ゆ雪乃雪乃は、どこに</p><p>錯乱した眼で遠藤は、言った</p><p>そんなの教室に決まっているだろ今は、授業中なんだぜ</p><p>授業中オレのクラス雪乃雪乃ぉぉ</p><p>遠藤が吠える</p><p>ほら、これを持って早く行けよ</p><p>杉山が遠藤に、金属バットを手渡す</p><p>お前の邪魔するやつは、全部、こいつでブン殴るんだ</p><p>ほら急げよ雪乃ちゃんが待っているぜ</p><p>鯉住が笑いながら、遠藤の背中を押す</p><p>急がないと雪乃ちゃん誰かに獲られちゃうかもよ</p><p>遠藤の心に火が付く</p><p>ううう、雪乃雪乃雪乃ぉぉぉぉ</p><p>フラフラとした足取りながらも遠藤が、教室に向かって走り出す</p><p>ミナホ姉さんは、遠藤に雪乃をレイプさせるつもりなの</p><p>オレはミナホ姉さんに尋ねた</p><p>さあどうしましょうか</p><p>ミナホ姉さんはいつもの冷たい眼で、オレを見ている</p><p>それがあたしの復讐計画だって言ったらあなたは、どうする</p><p>おれは</p><p>黒い森の一員だ</p><p>それがミナホ姉さんの望みならば従うしかない</p><p>これでいいのよこれで</p><p>オレの手をギュッと握ったまま、メグがオレに言った</p><p>雪乃は、遠藤くんに返してあげましょうねっ</p><p>雪乃が居たってヨシくんの幸せにはならないわ雪乃は、全然、ヨシくんのこと愛していないんだもの</p><p>今日の早朝吉田くんは、雪乃さんと恵美とマナさんを順番に抱いたわね</p><p>ミナホ姉さんがオレに言う</p><p>三人抱いてみてどうだった</p><p>どうだったって</p><p>やっぱり違ったでしょ雪乃さんと恵美やマナさんとのセックスは</p><p>あたし判るわあたしとマナは、カメラの映像で観ていたからそれで、ガマンできなくなって、視聴覚室に乗り込んだんだから</p><p>雪乃は自分のことしか考えていないそういうセックスだった自分が気持ち良くなることしか考えていなくてヨシくんを気持ち良くしてあげようとか、楽しませようとか、そういう気持ちが微塵も無かったわ</p><p>そうだったかも、しれない</p><p>だからあたしとマナは</p><p>そうだメグとマナとのセックスは</p><p>二人とも自分の快感だけでなく、オレのことを気遣ってくれる</p><p>一緒に気持ち良くなるってことを大事にしてくれている</p><p>雪乃とのセックスは観ていて、ヨシくんが可哀想なんだもの一方的に、雪乃に奉仕させられているみたいで</p><p>メグやマナにはそう見えるんだ</p><p>だからあの時、オレと雪乃のセックスの最中に飛び込んで来たんだ</p><p>ヨシくんには、あたしたちが居るんだよ</p><p>雪乃なんて、もういらないじゃないっ</p><p>あら遠藤くんが、教室に到着したみたいよ</p><p>ミナホ姉さんが監視カメラを切り替える</p><p>雪乃ぉぉぉぉッッ</p><p>突然、ドアを開けて乱入して来た遠藤にクラスの連中は、驚いていた</p><p>遠藤は野球部の練習着を着たまま</p><p>しかし、その白いはずの練習着はあちこち泥だらけで</p><p>顔の下から胸に掛けては黄色い薬品の染みがついている</p><p>帽子はどっかで失くしてきたらしく髪はぐちゃぐちゃで</p><p>顔は青アザで腫れ上がり、鼻からは血が出ているし</p><p>まるでゾンビの様な姿だ</p><p>そして手には、金属バットを持っている</p><p>雪乃ッ雪乃がいねぇじゃないかっ</p><p>雪乃の席が空なのを見て遠藤は、絶叫する</p><p>どどうしたんだねっ、君ぃぃぃ</p><p>その時間を担当している化学の老教師が驚いて、遠藤に声を掛ける</p><p>うるせぇ、黙ってろ</p><p>遠藤は、金属バットを思い切り振り回したッ</p><p>ゴブッ</p><p>黒板に、ボコッと穴が開く</p><p>きゃああああっ</p><p>女子生徒が悲鳴を上げた</p><p>答えろッ雪乃は、どこへ行ったんだよっ</p><p>遠藤の雄叫びに女子生徒の一人が答えた</p><p>白坂さんなら、校長室へ行ったわ</p><p>錯乱した遠藤がギロッとその子を見る</p><p>校長室ぅ</p><p>そうよさっき、呼ばれて行ったわよ</p><p>それから、ハッとしてオレの席を見る</p><p>オレの席も空席だ</p><p>吉田のやつも居ねぇじゃないかっ</p><p>遠藤は、バットを教卓をガンッと叩き付けた</p><p>よ、吉田くんも校長室よ</p><p>遠藤の眼の色が変わる</p><p>ぬぁにぃぃぃぃぃ</p><p>完全に狂人の眼だ</p><p>二人ともぉぉ校長室に居るのかぁぁ</p><p>だから、そうだって言ってるじゃないっ</p><p>遠藤の迫力に女生徒は、思わずメグも一緒に行ったことを言い忘れる</p><p>あいつらぁぁふざけやがって、ふざけやがって、ふざけやがって</p><p>教室を飛び出す、遠藤</p><p>ちくしょうッッ</p><p>廊下の窓ガラスを、思い切りバットで砕く</p><p>許さねぇ許さねぇ許さねぇからなぁぁ</p><p>フラフラしながらも遠藤は、校長室に向かって駆け出す</p><p>手に金属バットを握りしめたまま</p><p>ミナホ姉さんがインターフォンのスイッチを入れた</p><p>克子、もうすぐよ</p><p>克子姉は雪乃と一緒に、校長室の隣の緊急放送室に居る</p><p>部屋の中で雪乃の背中に貼り付けた、スタンガンのユニットを剥がしているはずだ</p><p>了解です、お嬢様</p><p>スピーカーから、克子姉の声がする</p><p>遠藤はこの部屋に向かっているんですよね</p><p>ブン殴り棒の準備をする</p><p>あらどうする気まさか、遠藤くんと闘うつもりなの</p><p>だってあいつが、みんなに危害を加えるかもしれないじゃないですか</p><p>オレはみんなを守る義務がある</p><p>吉田くんこの校長室は、学校内でのあたしたちの防御の要よあのドアは、金属バットで殴ったくらいじゃ開かないから安心なさい</p><p>それに遠藤くんには、隣の部屋へ入って貰うから</p><p>隣の部屋って</p><p>だって仕方ないでしょ遠藤くんの目的は、雪乃さんなんだから</p><p>でもそれでは</p><p>雪乃が大変なことになってしまう</p><p>まさかと思うんだけど</p><p>ミナホ姉さんがオレの眼を見る</p><p>あなたが今言った、みんなって</p><p>冷たい眼がオレの心を刺す</p><p>雪乃さんは、入っていないわよね</p><p>ヨシくん違うのよ雪乃は、あたしたちの仲間じゃないんだからねっ</p><p>メグがオレの手を握っている</p><p>雪乃は違うんだよあの子は</p><p>白坂雪乃は</p><p>白坂創介の娘であり</p><p>黒い森の敵</p><p>ミナホ姉さんの復讐の対象だ</p><p>もう、捨ててお願いだから雪乃のことは見捨てて</p><p>メグが泣きながら、オレに縋り付く</p><p>雪乃ぉぉぉ</p><p>部屋の外から遠藤の野太い叫び声が聞こえた</p><p>遠藤は前にも校長室に来ている</p><p>まっすぐに、ここへ走って来たらしい</p><p>ここを開けろぉぉ雪乃出て来いっ</p><p>ダゴッ</p><p>ダカカガッ</p><p>校長室のドアを遠藤が、金属バットでブン叩いている</p><p>ミナホ姉さんが廊下の監視カメラの映像をモニターに映して、その光景をオレたちに見せてくれた</p><p>錯乱して怒りと憎しみの塊となった遠藤が恐ろしい形相で、校長室のドアを壊そうと暴れている</p><p>校長室の隣の緊急放送室のドアがガチャリと開いた</p><p>どうしたの、騒がしいわね</p><p>克子姉が部屋から出てくる</p><p>そして遠藤に言った</p><p>白坂雪乃さんなら、こっちの部屋に居るわよ</p><p>遠藤はへっという顔をして</p><p>それでも克子姉がスッと部屋の中が見えるように廊下に出ると</p><p>緊急放送室の中を覗き込んだ</p><p>ミナホ姉さんが何かのスイッチを入れる</p><p>部屋の中を見てハッとする、遠藤</p><p>雪乃ぉぉぉぉぉこんなところに居やがったのかぁっ</p><p>その遠藤の声が</p><p>スピーカーを通して、校舎全体に響き渡った</p><p>ここからは全校に中継よ</p><p>声も映像もね</p><p>ミナホ姉さんが、オレにモニターを見せる</p><p>次々に切り替わる、監視カメラ</p><p>校内の全ての教室に備え付けられているテレビに緊急放送室の映像が映っている</p><p>錯乱した生徒が、女子生徒を人質にして緊急放送室を占拠したんだもの間違って、全校放送のスイッチが入ってしまってもしょうがないでしょ</p><p>ミナホ姉さんは最初から、そのつもりで</p><p>遠藤の声が全校に轟く</p><p>ふざけやがって雪乃てめぇぇ</p><p>金属バットを持ったまま、部屋にのっそりと入って行く遠藤</p><p>室内に入った瞬間克子姉が、外からドアをバタンと閉める</p><p>その姿は中継画面には映っていない</p><p>まるで遠藤が自分でドアを閉めたように見えた</p><p>緊急放送室の中は遠藤と雪乃二人だけの密室になった</p><p>ケンジどうしたのよ、あんた</p><p>雪乃は遠藤の変貌に驚いている</p><p>その雪乃の姿は</p><p>背中の肌に張られていたユニットを外したために制服の上着を脱ぎ</p><p>白いブラウスを半脱ぎにしている状態だった</p><p>胸元のボタンを外したまま</p><p>ブラウスの裾も、外に出たまま</p><p>まるでセックスの事後のような姿だった</p><p>いやその白いブラウスが</p><p>遠藤の記憶をフラッシュバックさせる</p><p>さっき、岩倉会長に見せられたオレとセックスしていた時の、白シャツ一枚の姿を思い出させる</p><p>雪乃ぉぉお前ここでヤッてたのかよっあいつとヤッてたのかよっ</p><p>混乱した遠藤の頭の中で緊急放送室の現在が、視聴覚室の映像と合致してしまう</p><p>ふざけやがってぇぇぇぇぇッッ</p><p>遠藤が、思い切り金属バットを壁に叩き付けた</p><p>バキッッ</p><p>きゃあああああっ</p><p>雪乃の悲鳴が、スピーカーを通して校舎全体に響く</p><p>今まで張ってきた伏線がようやく回収に入りました</p><p>執拗に雪乃とメグマナの比較をやってきたのは、このためです</p><p>ここからが勝負ですが</p><p>土日は睡眠時間の確保だけで終わってしまいました</p><p>来週末こそは、どこかへ行こう</p><p>白坂創介のモデルになった学生時代の後輩の話</p><p>その後輩は、その時に学内の何かの役職を担当していて色々大変だったらしいです</p><p>そして、ある日その愚痴を、その時に付き合っていた年上のカノジョに電話で話していたそうです</p><p>二時間以上</p><p>ちっくしょう、こんなのやってられねぇよ</p><p>そんなこと言わないでいつか、この経験が役に立つこともあるわよ</p><p>そんなわけねえだろああ、ちきしょうああ、オレは今、本当に時間を無駄にしている</p><p>そんなことないわどんなことだって、時間の無駄だなんて思わないで</p><p>そういう意味じゃねぇ</p><p>お前と電話していた二時間が、本当に無駄だったぜこの時間を他のことに使えば良かったちくしょう</p><p>二時間、延々とそいつの愚痴を聞かされた上に、時間の無駄だったと言われたカノジョの立場は</p><p>もちろん、すぐに別れたそうですが</p><p>サイテーな野郎でしたね</p><p>その後は、下級生と付き合っていましたが</p><p>あいつらは昨夜、ホテルに行ったらしいしかも、カノジョは処女だったそうだ</p><p>そういう情報、私の耳にまで流れてくるというのは</p><p>絶対に、本人が言い広めているんですよね自慢話として</p><p>白坂・遠藤レベルのゲスなバカ男ってマジで実在します</p><p>204．ステップ４</p><p>絶対に許さねぇ犯してやるからなっ、雪乃ぉぉッ</p><p>遠藤の喚き声が全校中のスピーカーをビリビリと鳴らす</p><p>画面の中でバットを持った遠藤が、じりじりと雪乃に近付く</p><p>いやあっ、来ないでぇ</p><p>恐怖を感じ、叫ぶ雪乃</p><p>席を立とうとしたしかし</p><p>ダメよヨシくん</p><p>メグがオレに必死で縋り付く</p><p>行っちゃ嫌ここに居て、ヨシくん</p><p>メグがオレの腕を掴んで離さない</p><p>そんな間にも遠藤は、雪乃に近付く</p><p>興奮剤を飲まされた遠藤は血走った眼をギラギラさせながら、雪乃を見る</p><p>来ないで来ないでったらっ</p><p>雪乃は近くにあった、本を遠藤に投げ付けて牽制する</p><p>がその行為がさらに遠藤の心を高ぶらせる</p><p>ふざけんなぁ、こらぁぁ</p><p>遠藤は、金属バットで雪乃の前の机をブッ叩いた</p><p>バキッ</p><p>木片が四散するッ</p><p>オレはガマンできなかった</p><p>メグを振り切って立ち上がる</p><p>ミナホ姉さん、ここから隣の部屋に行けるんだよね</p><p>隣の緊急放送室には外の廊下だけでなく、この校長室からも行ける</p><p>さっき、雪乃と克子姉はこの小さなドアを潜って、隣の部屋に行ったのだから</p><p>どうしても、隣の部屋に行きたいの</p><p>ミナホ姉さんがジッとオレの顔を見た</p><p>それって雪乃さんを助けたいからそれとも、雪乃さんが遠藤くんに犯されるのはどうしても気に入らないから</p><p>その両方だよ</p><p>はっきりと、そう答えた</p><p>オレは雪乃が傷付けられるのを見たくはない</p><p>遠藤みたいな男に犯されるのを許したくはない</p><p>そういう身勝手な人間だ</p><p>今、あなたが雪乃さんを助けに行ったらどういうことになるか、判っているわよね</p><p>メグを見る</p><p>メグは真剣な顔でオレを見上げている</p><p>今の隣の部屋の様子は、全校に中継されている</p><p>ここで、オレが助けに入れば</p><p>その様子も学校中の人間に見られる</p><p>ブン殴り棒を振り回す黒い森の人間としての、オレの姿を</p><p>それでもいいの</p><p>ミナホ姉さんがオレに選択を迫る</p><p>ヨシくんあたしたちを選んでよ雪乃のことなんて、見捨てればいいのよ</p><p>メグが泣きながら、オレに言った</p><p>雪乃なんて助けてあげたって、ヨシくんのことを感謝したりはしないわよあの子は、そういう子じゃないの</p><p>メグの言うとおりだろう</p><p>我が儘で、身勝手でずっと、オレのことを見下している</p><p>オレのことなんか気持ちいいセックスの道具ぐらいにしか思っていない</p><p>助けてやろうが、どうしようが</p><p>あいつがオレを心から好きになってくれることはない</p><p>判っている</p><p>そんなこと判っている</p><p>どっちを選んで、どっちを捨てるとかそういう話じゃないんだよっ</p><p>メグに怒鳴っていた</p><p>オレがそうしたいから、そうするそれだけだっ</p><p>雪乃の心は絶対にオレに振り向かない</p><p>雪乃は渡さない</p><p>遠藤みたいな男には</p><p>やっと、自分の欲望に素直になったわね</p><p>ミナホ姉さんがニコッと微笑む</p><p>それでいいのよあなたは、自分の欲望とちゃんと向き合うべきなんだから御名穂さん</p><p>メグがギョッとした顔で、ミナホ姉さんを見る</p><p>恵美吉田くんの妻になるつもりなら何があっても、自分のところに吉田くんは戻って来ると信じなさい</p><p>そんなの信じられないですあたし自分に自信がないもの</p><p>メグは、そう答えた</p><p>それなら自信を持てるように、必死で努力なさい</p><p>ミナホ姉さんの言葉にメグは</p><p>口惜しかったらいい女になる様に、自分を磨きなさい吉田くんに甘える前に、愛されるのに相応しい女になりなさい</p><p>メグが、黙り込む</p><p>吉田くんは男なのよ</p><p>吉田くん黒い森の主として、あなたに命じます</p><p>雪乃さんを、遠藤くんから助けて遠藤くんの代わりに犯しなさい</p><p>ミナホ姉さんは、机の引き出しから棒型のタイプのスタンガン、スタン・ロッドを取り出し、オレの前に置いた</p><p>お屋敷でも使っていたタイプだから使い方は判るわね</p><p>オレはスタン・ロッドを取る</p><p>スイッチを入れるとビビビビビッと、電流の流れる音がした</p><p>タイミングは一瞬よ十五秒間だけ、映像をブラックアウトさせるわその間に、部屋の中の遠藤くんを倒してあなたが、代わりに雪乃さんをレイプなさい</p><p>オレが雪乃を</p><p>十五秒が過ぎたら全校生徒には、そのまま遠藤くんが雪乃さんをレイプしていると思い込ませるのできるわね</p><p>それがミナホ姉さんの計画</p><p>遠藤くんにはレイプ犯の汚名を着て貰うわ雪乃さんとは一度もセックスできないままでそして雪乃さんには、男にレイプされる姿を全校生徒に公開して貰うのよ</p><p>遠藤と雪乃への復讐</p><p>できるわね</p><p>泣きながらメグがオレを見ている</p><p>メグオレは、こういう男なんだそれを判ってオレに付いてきてくれ</p><p>メグが、ハッとする</p><p>いいの、あたしこのまま、ヨシくんに付いていっていいのね</p><p>オレはお前も大切なんだ居てくれないと困る</p><p>もという言葉を強調した</p><p>オレはすでに、たくさんの女を抱えている</p><p>メグ一人のためだけには生きられない</p><p>判ったあたしも、ヨシくんの女の一人だから</p><p>メグが、ギュッと唇を噛みしめる</p><p>いつまでも甘えているばかりじゃいけないんだよね</p><p>口惜しそうなメグ</p><p>オレにはメグに掛けてやるべき言葉が、見つからなかった</p><p>ミナホ姉さんが簡潔に、計画の流れを説明してくれた</p><p>後は実行するだけだ</p><p>止めて、来ないで来ないで</p><p>緊急放送室ではまだ、雪乃と遠藤の追いかけっこが続いていた</p><p>いや正確には、遠藤が雪乃の廻りの物をバットで叩き壊して怯える雪乃の姿を楽しんでいた</p><p>散々バカにしやがって雪乃ぉぉぉっ</p><p>ついに遠藤が、バットを投げ捨てる</p><p>白ブラウス姿の雪乃に、飛び掛かる</p><p>叫び暴れる雪乃</p><p>騒ぐんじゃねぇ</p><p>そんな雪乃を遠藤は平手打ちする</p><p>バシッ</p><p>鈍い音を立てて壁に吹っ飛ぶ、雪乃</p><p>渾身の声で、喚く</p><p>雪乃ぉぉ</p><p>のっそりと遠藤が雪乃に近付いていく</p><p>今、まさに少女がレイプされそうな映像が、全校に中継されている</p><p>この映像を撮しているのは緊急放送室の中の三脚に固定されているビデオ・カメラだ</p><p>ミナホ姉さんが別の監視カメラの映像で、そのカメラを位置を教えてくれた</p><p>このカメラは遠隔操作で、三脚ごと倒すことができるわ映像を観ている生徒たちは、何かの振動でカメラが倒れたとしか思わないでしょうね倒れた瞬間に、映像をブラックアウトさせるから</p><p>それで中継映像が見えなくなる時間を作る</p><p>音声はそのまま放送されているから気を付けてねあなたは、絶対に声を出さないで</p><p>十五秒で遠藤くんを倒してカメラを三脚から外しなさいあなたが手でカメラを持ったまま雪乃さんを犯すのよ</p><p>ハメ撮りするのか</p><p>それなら、オレの顔が撮られることは無い</p><p>生徒たちの集中が、途切れないのが十五秒以内よそれ以上時間が掛かったら不審に思う生徒が出るわ</p><p>遠藤が、引き続き雪乃をレイプしている様に見せ掛けるためには確実に十五秒で全てを終わらせないといけない</p><p>さあスタンバイして</p><p>オレはスタン・ロッドを持って、隣の部屋へ繋がるドアへと向かう</p><p>助けてぇぇ誰か、助けてぇぇ</p><p>緊急放送室では雪乃が、ちょうどそのドアへ向かって逃げてきた</p><p>ガチャガチャとドアのノブを回すが</p><p>開かない</p><p>ドアのロックは、ミナホ姉さんが遠隔操作で管理している</p><p>へへへ、雪乃ぉぉ雪乃ぉぉ</p><p>遠藤が上半身裸になって、雪乃に迫る</p><p>練習着のズボンは激しい勃起で隆起しているのが判る</p><p>止めて、こんなことしないでよケンジ</p><p>うるせぇぇッッ</p><p>また、遠藤が雪乃を平手打ちする</p><p>あんなやつにまでヤらせてたくせにこの、ドスケベ女ァッ</p><p>雪乃のブラウスを掴んで一気に引っ張る</p><p>バババババッっと、ブラウスのボタンが全て飛び散る</p><p>雪乃の水色のブラジャーが、ハッキリと見えた</p><p>いやぁぁッッ</p><p>騒ぐんじゃねぇって</p><p>もう一度、遠藤が平手打ちをカマす</p><p>雪乃の身体が、壁に叩き付けられる</p><p>眼を血走らせて襲いかかる、遠藤</p><p>いやいやいやぁぁ</p><p>雪乃は、必死で胸を隠そうとするが遠藤に髪の毛を思いっきり、引っ張られる</p><p>痛いッッ</p><p>痛みで緩んだガードに、遠藤の手が伸びる</p><p>ブラジャーを力任せに引っ張った</p><p>ブラが捲り上がり雪乃のおっぱいが、カメラの前に晒される</p><p>うぉぉぉぉぉっ</p><p>校舎全体から男子生徒たち全員の溜息が漏れた</p><p>観られている</p><p>学校の中の人間全てが実況レイプ中継に注目している</p><p>おいっここを開けろ</p><p>緊急放送室のドアをドンドン叩く音がする</p><p>中継を見た男の教師たちが、慌ててやって来たのだろう</p><p>バカなことをするな遠藤</p><p>遠藤のことを知っているとなると野球部の顧問かもしれない</p><p>遠藤は、野球部の練習着姿でカメラに映っているんだし</p><p>うるせぇぇッッどいつもこいつも、オレを小馬鹿にしやがって</p><p>教師たちの声は遠藤の怒りに火を注ぐだけだった</p><p>クッ、ドアがロックされている</p><p>ここの鍵はまだか</p><p>それが職員室には置いてありませんでした</p><p>何でだっ</p><p>男性教師たちが、廊下で叫んでいる</p><p>しかし、緊急放送室のドアは隣の校長室と一緒で、ミナホ姉さんが遠隔操作でロックしている</p><p>鍵は無い</p><p>雪乃、雪乃、雪乃ぉぉぉぉっ</p><p>遠藤は、力任せに雪乃の乳房を握りしめる</p><p>痛いぃぃ</p><p>雪乃が悲鳴を上げる</p><p>ちくしょうこのおっぱいだって、オレのだったんだあんなやつにあんなやつに揉ませやがって</p><p>握りつぶすように雪乃のおっぱいを掴む、遠藤</p><p>遠藤は、雪乃にキスしようとする</p><p>あんたなんて大嫌いよっ</p><p>近づく遠藤の顔目掛けて、雪乃は頭突きをカマしたッ</p><p>ゴヒッ</p><p>鈍い音がして遠藤が鼻を押さえる</p><p>遠藤の鼻から、ダラダラと鼻血が垂れた</p><p>てめぇぇぇ</p><p>頭に血が昇った遠藤が、また雪乃を殴りつける</p><p>いやぁぁっ助けてぇぇ誰かぁぁ</p><p>雪乃雪乃雪乃</p><p>雪乃は、ぐったりとしている</p><p>遠藤の手が雪乃のスカートを捲り上げる</p><p>ブラと同じ水色のパンティがカメラに映し出される</p><p>やってやるやってやるやってやるぜ</p><p>遠藤の手が雪乃のパンティに伸びた</p><p>犯してやる犯してやっからな雪乃ぉぉぉぉ</p><p>パンティが引き下ろそうとされる</p><p>吉田くんスタンバイ</p><p>ミナホ姉さんがオレに声を掛ける</p><p>ステップ４READY</p><p>遠藤の震える手がパンティをグイッと下ろした瞬間</p><p>GO</p><p>カメラの三脚がするっと倒れる</p><p>緊急放送室の中を撮していた画面がくるんと回転し、部屋の天井を撮した後ブラックアウトした</p><p>そこへ遠藤の声だけが聞こえる</p><p>な、何だこりゃあぁぁッッ</p><p>校長室と緊急放送室を繋ぐドアがカチッと解錠される</p><p>オレはドアを開けて、中へ飛び込む</p><p>遠藤は驚愕した顔で、雪乃の股間を見つめていた</p><p>そこには吉田と書かれた、緑色のタトゥが刻まれている</p><p>遠藤の眼がタトゥに釘付けになっている間に</p><p>オレは遠藤の首筋にスタン・ロッドを叩き込む</p><p>バリバレリバリッッ</p><p>火花と焦げ臭い匂い</p><p>遠藤は吉田の文字を見たまま、後ろにブッ倒れる</p><p>この間２秒も掛かっていない</p><p>雪乃は呆然として、オレを見ている</p><p>オレは、まず遠藤の様子を確認する</p><p>遠藤は、眼を開けたまま失神していた</p><p>完全にノックアウト状態だ</p><p>腹の辺りを思い切り蹴飛ばす反応は無い</p><p>遠藤の身体は、そのまま足で部屋の隅に転がした</p><p>それからカメラのところに行く</p><p>倒れている三脚からビデオカメラを外す</p><p>あれ、これどうやって三脚から外すんだ</p><p>おい、遠藤お前の条件を言えどうしたら、中に居る子を解放する</p><p>廊下から、そんな体育教師の怒声が聞こえた</p><p>刑事物のドラマの立て籠もり犯じゃないんだから</p><p>大人しく出て来い遠藤お前の両親は泣いているぞ</p><p>何か、他に言葉は思い付かないんだろうか</p><p>何とか、ガチャガチャやってカメラを三脚から外すと</p><p>十五秒が経った</p><p>カメラが再び、映像を中継する</p><p>オレは手持ちのカメラが、壁際に転がした遠藤を撮さないように注意して</p><p>オレが飛び込んだドアは、すでにミナホ姉さんが締めてくれている</p><p>カメラを雪乃に向けた</p><p>雪乃ははだけたブラウスを前を、手で隠してオレを見上げている</p><p>まだ襲われた恐怖が残っているんだろう</p><p>真っ青な顔でぶるぶると震えている</p><p>だけどオレを見る雪乃の眼には</p><p>別の輝きが見えた</p><p>雪乃は遠藤に襲われた恐怖を別の物に転換したいと望んでいる</p><p>暴力と恐怖の後にオレを見て</p><p>雪乃の淫乱に火が付く</p><p>この雪乃の眼の光は情欲の炎の輝きだ</p><p>セックスの快楽に逃げ込もうと心のスイッチが入る</p><p>ベルトを外してズボンごと脱いだ</p><p>パンツも脱ぐ</p><p>下半身丸裸になって雪乃の前に立つ</p><p>怯えている雪乃の前にオレの半勃起した、ペニスを突き出す</p><p>ぁぁ</p><p>オレを見上げる呆けた顔で</p><p>舐めろと、眼で雪乃に指示を出す</p><p>雪乃は黙って、オレのペニスに唇を寄せた</p><p>ちろ、ちろちゅぱっ</p><p>フェラチオする雪乃の顔が全校に流れる</p><p>全校生徒が雪乃の口淫する姿を見ているはずだ</p><p>巧みに舌を使って誰が見ても、フェラチオに慣れた様子の雪乃</p><p>ただの淫乱女にしか見えない</p><p>何の指示もしなくてもじゅぱっ、じゅぱつと深く咥える</p><p>オレのペニスの硬度が増し大きくなっていくと</p><p>嬉しそうに亀頭にしゃぶりつく</p><p>雪乃の唇から、ペニスを引き出す</p><p>残念そうな雪乃の顔</p><p>オレは、雪乃の肩をポンと押した</p><p>それだけで雪乃は理解した</p><p>床に仰向けになり大きく足を拡げる</p><p>オレの挿入を待っている</p><p>自分からブラウスの前を開き</p><p>白いおっぱいをオレに見せた</p><p>オレは雪乃のタトゥがカメラに映らないように</p><p>注意して、制服のスカートを捲っていく</p><p>オレにカミソリで剃毛された雪乃の秘部が露わになる</p><p>割れ目からトロッと愛液が滴る</p><p>その様子までオレの手持ちのカメラは、全校生徒に中継していく</p><p>お、犯して</p><p>くぐもった声で雪乃がオレに言った</p><p>メチャクチャにしてあたしもう、どうでもいい何もかもグチャグチャにして</p><p>半泣きの顔で、オレにそう言う雪乃</p><p>その顔もカメラは各クラスのテレビに配信していく</p><p>オレのペニスが雪乃の膣口に触れる</p><p>オレは、それをカメラに撮す</p><p>割れ目と裸のおっぱいと雪乃の顔</p><p>その全てが、はっきりと見える構図で</p><p>雪乃の中へ侵攻するッ</p><p>あううんっ</p><p>オレの亀頭が雪乃のヴァギナに潜り込んでいく</p><p>はぁああああああああっ</p><p>男に犯されて雪乃の身体が、ビクッと痙攣する</p><p>オレは一気に、ズンッと膣奥を突く</p><p>ああっハマってるあたし、犯されてるぅぅ</p><p>ペニスの根元まで受け入れた雪乃の女性器をオレは、アップで撮した</p><p>ゆっくりとピストンを開始する</p><p>いやぁぁあああんっああああたし犯されてる犯されてるよぉぉぉ</p><p>ゆさゆさと揺れる、雪乃の女体</p><p>可愛いおっぱいが、くるんくるんと踊るように揺れている</p><p>眼はとろんとし、顔からは力が抜けている</p><p>セックスに蕩けていく、雪乃</p><p>あああっ気持ちいい犯されるの、気持ちいいいよぉぉもっと突いてぇぇあたしの中、ぐちょぐちょに掻き回してぇぇ</p><p>犯されているのに悦んでいる雪乃</p><p>全校の生徒たちは、こんな彼女を見てどう思うだろうか</p><p>変態</p><p>少なくとも、雪乃に同情する生徒はいなくなるだろう</p><p>テレビで報道されている変態レイプ誘拐殺人容疑者、白坂創介の娘</p><p>やっぱり娘も、淫乱の変態女だったんだと</p><p>そう認識されるだけだろう</p><p>雪乃は今、完全に何もかも失おうとしている</p><p>おっぱいも触って乳首、クリクリしてぇぇ</p><p>オレは雪乃のリクエストに応えてやる</p><p>優しく雪乃のおっぱいを弄ぶ</p><p>ああんっこの手がいいのおっこの手が好き</p><p>雪乃はオレのセックスだけを気に入っている</p><p>セックスの最中も、オレのことは見ていない</p><p>ただ雪乃の内側に起こる快感だけに溺れていく</p><p>あああっもっと激しく激しくしてぇぇぇ</p><p>オレは腰の動きを早める</p><p>パンパンパンッと、オレの下腹が雪乃の股間に叩き付けられる</p><p>雪乃の膣奥を、オレの亀頭がコンコンとノックする</p><p>あうあっあはっああっああーっ</p><p>雪乃が悦んでいる</p><p>あああーっあたしクルよクルのおっ白いのクルぅぅ見ててぇぇ雪乃がイクところ見ててぇぇ</p><p>雪乃が、頭を左右に振りながら切なそうな眼でオレを見上げる</p><p>その淫蕩な表情もオレの手のカメラが撮している伝えている</p><p>ああんっもうすぐもうすぐなのぉぉ来たぁぁ波がクルのぉぉ</p><p>雪乃が絶頂への階段を駈け上っていく</p><p>ああんっイクよあたし、イクの見ててねぇぇ見てぇぇあああああっイ、イクぅぅ</p><p>雪乃の身体が、ギュッと締まるぅぅ</p><p>イッてるぅぅイッちゃってるよぉぉぉ見て見てぇぇぇ</p><p>女としての一番恥ずかしい顔を学校中に見せつけている、雪乃</p><p>もう、ガマンができないっ</p><p>どぴゅっどぴゅっ</p><p>ああああっ、熱い熱いの出てるぅぅあたし、射精されてるぅぅ</p><p>雪乃が膣内射精を受けとめる</p><p>あったかいのがお腹の中に拡がっているのぉぉぉ気持ちいい</p><p>雪乃はもう何も考えていない</p><p>家の事も親のことも自分のこれから先のことも</p><p>ほんの数分前まで、遠藤に暴力を振るわれて犯される寸前だったことも</p><p>何もかも現実を全て、投げ捨てて</p><p>セックスにだけ、没頭している</p><p>性欲に溺れきって</p><p>思考を停止している</p><p>本物の痴呆淫乱のセックス狂に、陥っている</p><p>オレには、そんな雪乃の悦楽の表情が</p><p>どうしてだか、無邪気な天使のように見えた</p><p>ああっあああっあはぁぁ</p><p>セックスの余韻を楽しむ雪乃</p><p>オレは雪乃の中に出し切って</p><p>ペニスをずるりと引き出す</p><p>開ききった雪乃の膣口から</p><p>オレの白い精液が、ドロロロロッと零れる</p><p>湯気が出そうな、熱い精液だった</p><p>その様子もカメラが撮している</p><p>舐めるわ舐めて、綺麗にしてあげる</p><p>雪乃が、身体を起こして</p><p>オレのペニスを舐めていく</p><p>美味しい精液って、とっても美味しいあたし、好きなの</p><p>思考停止した雪乃はオレが持っているカメラの意味を理解していない</p><p>この映像が、全校に配信されていることなど想像すらしていないだろう</p><p>そう考えるとオレのペニスが再び、固くなる</p><p>今度は直接飲ませてあたしの口の中に射精してぇぇ</p><p>十六歳の淫乱天使が、そう言った</p><p>雪乃の頭を掴んで、腰を突き動かした</p><p>射精する瞬間に</p><p>オレは、ペニスを雪乃の口から引き出した</p><p>え何</p><p>驚く雪乃の顔にオレは、思いっきり射精していく</p><p>白濁液が、ビュッビュッと</p><p>雪乃の綺麗な顔を汚していく</p><p>教室でこの映像を観ているやつらには、こっちの方が刺激的だろう</p><p>オレの精液は雪乃のおっぱいにまで垂れている</p><p>ああんっ酷い</p><p>雪乃は、そう言いながら</p><p>顔に付いた精液を指ですくって舐めた</p><p>うふ、美味しい</p><p>と、笑顔で笑った</p><p>本当に何も考えていない痴呆者の笑顔だった</p><p>また一週間が始まるぅぅいやだいやだ</p><p>次話は雪乃さんに現実の厳しさを理解しててただきます</p><p>205．恥ずかしいパレード</p><p>突然、校長室と繋がっている方のドアが開いた</p><p>ミナホ姉さんが、顔を出す</p><p>はい、そこまで放送終了よ</p><p>オレは手に持っていたカメラを、机の上に置いた</p><p>放送終了</p><p>半裸で上半身に精液を浴びたままの雪乃が、ミナホ姉さんに尋ねた</p><p>セックスの余韻で、顔はまだ呆けている</p><p>今のあなたのセックス学校中に実況中継していたのよ</p><p>雪乃はまだ、意味が判っていない</p><p>ここは校内で、災害とかが起きた時のための緊急放送室よつまりそのカメラで撮した映像は、この部屋から学校中に配信できるの</p><p>ようやく</p><p>おめでとう、雪乃さんあなたの裸も、セックスも、イッちゃた顔も、全部みんなに観て貰ったのよ学校中の生徒と教職員にね</p><p>う嘘よね</p><p>雪乃の身体が、ぶるぶる震え出す</p><p>嘘なわけないでしょあたしが今まで、あなたにしてきたことを思い出してみなさい</p><p>ミナホ姉さんは笑っている</p><p>雪乃は顔色が真っ青になる</p><p>しかも配信した映像では、あなたは遠藤くんにレイプされたことになっているからだからあなたは、レイプされているのに途中で気持ち良くなっちゃう情けなくて、みっともない、サイテイの淫乱女いことになっているからこれから先、学校中の人間は、もうあなたのことをそういう眼でしか見ないと思うわよ</p><p>外の廊下に人の集まってくる気配がする</p><p>おい、ここのはずだぞ</p><p>あっちの放送室じゃねぇのか</p><p>いや、放送室とは内装が違ってた</p><p>あ先生たちがいるじゃんかよ</p><p>やっぱり、ここかぁ</p><p>ちくしょう、この中でヤってんのかよっ</p><p>ざわざわという人の声が聞こえる</p><p>こら、お前たち授業中だろとっとと教室に帰れっ</p><p>男性教師の怒号が響く</p><p>何言ってるんスかあんなもん見せられて、大人しく勉強なんかできっこないでしょ</p><p>何人もの男子生徒たちの声が聞こえてくる</p><p>急に雪乃さんのセックス映像が途切れたからどんどん、男子生徒たちが集まって来ているわねそれからかなりの数の男子が、股間を押さえてトイレに走って行ったみたいよ</p><p>雪乃の喘ぎを見て自分でしないとガマンできなくなった生徒もいるのか</p><p>大変ね、雪乃さん今日からあなたは、この学校のセックス・クイーンよ</p><p>ミナホ姉さんは楽しそうに笑った</p><p>雪乃は絶望に震えている</p><p>恵美、こっちにいらっしゃい</p><p>ミナホ姉さんが、メグを呼ぶ</p><p>メグが戸口に現れた</p><p>メグ泣いているのか</p><p>御名穂さん、あたし</p><p>どうして、泣くんだ</p><p>どうして、こんなことに</p><p>オレと雪乃がセックスしたことが</p><p>そんなに辛いのか</p><p>悲しいのか</p><p>恵美、吉田くん話があります</p><p>オレも、ミナホ姉さんを見る</p><p>あたしは娼婦だったけれど、その後は運営の方へ廻ったでしょだから、色々な男の人たちを見てきたの</p><p>ミナホ姉さんが、静かに話し出す</p><p>黒い森のお客様は香月様の様に、適度に遊ばれる方ばかりでは無いわお屋敷の女にハマッて、破滅してしまったお客様も少なくはないのよ</p><p>娼婦にハマッて破滅する</p><p>二十も、三十も年下の女に夢中になってしまって全財産も社会的な地位も失った男の人たちがたくさんいたわ奥さんや子供たちにバレて絶縁されて、今は小さなアパートで一人暮らししている人もいるのよ地位とお金がなければ、お客様としてお屋敷に来ることもできない本当に、無一文の一人ぼっちになってしまった男性が何人もね</p><p>黒い森によってたくさんの男性が、不幸になっている</p><p>あたしは、その人たちに申し訳ないとは思わないわあたしは、娼館の経営者でお客様に娼婦を提供しているあたしたちとどんな風に付き合うかは、お客様たちが決めることであたしたちの口出しすることではないわ破滅することは判っていてもあたしたちが、お客様の心にブレーキを掛けて差し上げることは絶対にないわそんなの興醒めでしょあたしたちはお客様に、夢の時間を売っているんだからあたしたちの方から、お客様を現実に引き戻すことはできないのよ</p><p>ミナホ姉さんは、真剣な眼でオレとメグを見ている</p><p>娼婦にハマり込み過ぎて破滅してしまうお客様にはだいたい、パターンがあるわ男の人ってね、時々、絶対に理解し合えない愛し合うことはできないような女に執着してしまうことがあるのよ</p><p>絶体に理解し合えない愛し合えない女</p><p>オレにとっての雪乃のような</p><p>遥かに年下の生き方も考え方も、価値観も全然違う女の子にいい年をした男性がハマッてしまうんですもの酷い場合は、最初から会話が噛み合ってないこともあるわそもそも、心が通じていないお互いのことを全く理解し合ってない、判らないのに肌を合わせたということでだけ、いい年を大人の男が、若い娼婦の小娘にハマってしまう狂っていく仕事も家庭も放り出して娼館に入り浸りになるの</p><p>うんそういうことは、あるんだろう</p><p>何となく、理解できる</p><p>そういう男の人たちだって相手の女の子が自分のことを愛していない、絶対に振り向いてくれないってことは判っているのよ明るい未来が来ることは絶対に無いことは判っているのにそれでも、全てを投げ捨てて、女の子に夢中になって破滅に向かって突進し続けてしまうのよね</p><p>恵美男の人には、そういう場合もあるんだと理解しなさい</p><p>だけどね娼婦にハマッてしまった男性が、全員破滅するわけでは決してないのよ男性自身が自分の家族の大切さに気付いて、娼婦の誘惑から脱出することもあるわ逆に奥さんや子供たちが、決死の思いで娼婦から夫や父親を取り戻すということもあるのどちらも家族の絆があればこそ、現実の家に戻って来られるのよ</p><p>家族の絆</p><p>だから、恵美吉田くんが雪乃さんみたいな女にハマッてしまうのは仕方が無いと思いなさいそしてそれでも、どうしても、雪乃さんに吉田くんを奪われたくないのならしっかりと家族の絆を作る努力をなさいあなたが、一方的に吉田くんにしがみついている今の状況ではダメよあなたが彼の重荷でしかないのなら吉田くんはますます雪乃さんの方へ行ってしまうわ現実ではない、夢の女の方へね</p><p>メグが小さく頷く</p><p>そして吉田くん自分の欲望に身を任すことは、いいことよどんどん、欲望をさらけ出しなさいもっと、色んな女の子と遊びなさいでも家族を泣かせたくないのなら、瀬戸際は見極めてね</p><p>瀬戸際</p><p>どんなに遊んでもハマり込み過ぎて、抜け出せなくなるところまで行ってはダメよまた、恵美を泣かせたい</p><p>泣き腫らした眼</p><p>いいえメグは、泣かせたくないです</p><p>今回は泣いた恵美の方が悪いのよあなたの他の女たちは克子も渚もみすずさんも、あなたが雪乃さんとセックスしたぐらいでは泣かないわマナさんだって不機嫌にはなるでしょうけれど、泣いたりはしないみんな、判っているものあなたにとって、雪乃さんとのことは遊びでしかないってこと自分たちみたいな、本気の愛じゃないってこと雪乃さんとどれだけセックスしたって吉田くんが自分たち家族のところに、ちゃんと戻って来るって信じているし何かあったら、無理にでも吉田くんを連れ戻す自信もあるわだから、平気むしろ、もっともっと遊べって、みんなは思っているわよ</p><p>恵美強くなりなさいもっともっと、自分を磨きなさいあなたが吉田くんの女の中で一番弱いわ心がね</p><p>メグがオレの前に来て、ひざまづく</p><p>お疲れ様綺麗にしてあげるね</p><p>メグが白いハンカチを取り出して、オレのペニスを拭く</p><p>さあしまってあげる</p><p>そしてオレのパンツを上げ、ズボンを履かせてくれた</p><p>オレの足にギュッと抱きつき</p><p>ごめんなさいちょっとだけ、こうさせてあたし、きっと強くなるから強い子になるから</p><p>ごめんなオレ、大切にするからメグのこと、大切にするから</p><p>ううんヨシくんは、いつもあたしのこと大切にしてくれているよ御名穂さんの言う通り、あたしが弱いんだよあたし</p><p>メグが決意をする</p><p>もう雪乃なんかに嫉妬しない雪乃なんて怖がらないだって、あたしはヨシくんの女なんだもんっ</p><p>オレはメグの頭を撫でてやった</p><p>メグは、嬉しそうにオレに微笑む</p><p>そんな光景を雪乃が呆然とした顔で見ている</p><p>さて、後片付けをしましょうか</p><p>うんどうしたらいい</p><p>そこに台車があるでしょその上に、遠藤くんを仰向けで乗せてくれる</p><p>オレは気絶したままの遠藤を、引っ張り上げて乗せる</p><p>ミナホ姉さんは、トイレ掃除用の分厚いゴム手袋をして遠藤の元へ</p><p>レイプ犯人が、このままじゃおかしいでしょ</p><p>ミナホ姉さんが手袋をした手で、遠藤のズボンを脱がし、ペニスを露出させる</p><p>うふふ、興奮剤と催淫剤が効いているわね</p><p>遠藤のペニスは気絶していても勃起したままだった</p><p>さあて久しぶりだわ</p><p>ゴム手袋をした手で遠藤のペニスをしごく、ミナホ姉さん</p><p>あっという間にぴゅっと精液が飛び出す</p><p>これでレイプの証拠ができたわ</p><p>精液でテラテラになったまま薬の効いた遠藤のペニスは、まだ固く勃起している</p><p>はい遠藤くんの準備は、これでOKね</p><p>続いて近くの花瓶を持ち上げ</p><p>吉田くんと恵美は、校長室へ戻って</p><p>オレとメグは、校長室へ</p><p>戸口から眺めていると</p><p>ミナホ姉さんは、その花瓶を台車の上の遠藤の頭に叩き付けた</p><p>遠藤の頭に当たって、花瓶が割れる</p><p>おい何だ何の音だッ</p><p>破壊音は、廊下の外まで聞こえたらしい</p><p>それじゃあ雪乃さんは、そのまましばらく待っていてすぐに迎えに来るから</p><p>怯えおののく雪乃を残してミナホ姉さんも校長室へ</p><p>そして、ドアを閉める</p><p>あたしが、外の人たちと応対するから恵美は、そこのバスタオルを持って来て吉田くんは、あたしの側に居て指示に従って</p><p>それから今度は、校長室から廊下に出るドアに向かい</p><p>ちくしょう中で何が起こっているんだ</p><p>まだエッチしてるんじゃねぇの</p><p>おいこの部屋の鍵は、まだ見つからないのか</p><p>廊下の外では、男性教師と生徒たちがざわざわと騒いでいる</p><p>ミナホ姉さんが、校長室のドアを開けて登場する</p><p>鍵なら、ここにありますわ</p><p>突然現れた、ミナホ姉さんに集中する視線</p><p>ゆ、弓槻先生</p><p>校長室に、スペア・キーが置いてありましたから</p><p>なぜ、校長室に居たのかも</p><p>どうして、校長室にキーがあることを知っていたのかも、フッ飛ばして</p><p>ミナホ姉さんの平然した振る舞いに、一同は呑まれる</p><p>ドアを開けますから、どいて下さい</p><p>緊急放送室のドアの前に陣取っていた中年の男性教師が、ミナホ姉さんに場所を譲る</p><p>ミナホ姉さんは、鍵穴にキーを差し込み</p><p>カツンッとロックが外れる</p><p>背後からおーっという歓声が上がった</p><p>ミナホ姉さんは、そのままドアを開いた</p><p>部屋の中に頭に花瓶の破片を乗せて倒れている遠藤と</p><p>一番奥に半裸の雪乃が居る</p><p>雪乃は顔に精液を滴らせて</p><p>おっぱいが丸見えだった</p><p>いやぁぁ</p><p>開かれたドアの向こう廊下に集まった、男性教師と男子生徒たちの視線に気付いて、雪乃が悲鳴を上げる</p><p>男性は入らないで下さいっ山峰さんバスタオルを</p><p>ミナホ姉さんとメグだけが緊急放送室の中に入る</p><p>メグに渡されたバスタオルで雪乃は身体を隠そうとするがバスタオルが小さすぎる</p><p>胸からお尻までの幅しかない</p><p>彼女が身を守るために、花瓶を彼の頭に叩き付けたんでしょうそれで、彼は失神したのね</p><p>ミナホ姉さんが、名探偵のように状況をみんなに解説する</p><p>上手い具合に台車の上に倒れているわね吉田くん、このまま台車ごと遠藤くんを運んでちょうだい</p><p>遠藤は下半身剥き出しの仰向けの状態だ</p><p>そのペニスは、精液を纏わり付かせて勃起したままだし</p><p>ゆ、弓槻先生このままというのは</p><p>男性教師が、そう言うが</p><p>頭を強く打っていますこのまま静かに、この台車で運んだ方が良いと思いますけれど</p><p>ミナホ姉さんの強い眼に、男性教師はおののく</p><p>ま、まあ、弓槻先生がそうおっしゃるのなら</p><p>白坂さんも来なさい彼女は、あたしの車で病院に連れて行きます</p><p>ミナホ姉さんが、強くそう主張する</p><p>え警察とかは救急車を呼んだ方がいいのでは</p><p>そう言う、中年の教師にミナホ姉さんは</p><p>こんなことが世間に知れたら、この子の将来はどうなると思っているんですこの子は、白坂創介氏の娘ですよッ</p><p>その声に廻りの生徒たちが、反応する</p><p>やっぱり、そうだったんだ</p><p>レイプされてたの白坂創介の娘だってよ</p><p>あんあん、よがりまくってたじゃないか</p><p>変態の娘は、淫乱だってことだろ</p><p>親父にすっかり開発されてたんじゃねぇの</p><p>おい、みんなに知らせてやれよ</p><p>すっかり、祭りの状態だ</p><p>そ、そうですな弓槻先生こんな事件がマスコミに知れると、学校の名誉にも関わりますし</p><p>お判りでしたら、道を開けて下さい</p><p>オレは遠藤を乗せた台車を押して、廊下に出る</p><p>うわっ気絶してんのか</p><p>白坂の娘が、花瓶を頭に叩き付けたらしい</p><p>ああ、それでか</p><p>おいこいつチンコ丸出しだぜ</p><p>うわっ精子まみれじゃん、汚ねぇ</p><p>その間にミナホ姉さんは、部屋の奥の雪乃の元へ</p><p>さあ雪乃さん、行くわよ</p><p>雪乃はすっかり、怯えていた</p><p>じゃあ、この部屋に残るドアはあけたままにしておくから、男の先生や生徒たちがどんどん入ってくるけれど</p><p>わ判りました連れてって下さい</p><p>おお、出て来たぜ</p><p>うわっ、顔に付いてるの精液だろ</p><p>足の太ももを見ろよぐちょぐちょじゃないか</p><p>精液と愛液か</p><p>すっげぇ、よがりまくってたからなあ</p><p>男たちの好奇の視線に晒されて雪乃が廊下の外に</p><p>やっぱり、小さすぎるバスタオルは、雪乃の半裸の身体をギリギリにしか隠せていない</p><p>顔から胸元に飛び散っている精液も太ももに垂れている精液も</p><p>全て、丸見えだ</p><p>あの精液があそこに入っているわけだよな</p><p>男子生徒の視線が剥き出しの遠藤の勃起ペニスから、雪乃の股間に向かう</p><p>レイプ犯と、レイプされた少女が並んで陳列されている</p><p>実際は雪乃の肉体に付着している精液はオレの物だ</p><p>雪乃の胎内を汚しているのも</p><p>しかし野次馬たちは、そんな真実は知らない</p><p>さあ行きましょう遠藤くんの頭に衝撃を与えないように、ゆっくり進んでちょうだい</p><p>そして雪乃の恥ずかしいパレードが始まる</p><p>ゆっくりと遠藤の台を押して、廊下を進む</p><p>その横を背中をミナホ姉さんに抱かれた、雪乃が進む</p><p>メグも雪乃のすぐ脇にいる</p><p>野次馬たちの眼から見れば、ミナホ姉さんが雪乃を保護しているのだろうが</p><p>現実は雪乃は、ミナホ姉さんに脅されている</p><p>いやいやらしい眼でジロジロ眺める野次馬たちに取り囲まれている現状では、雪乃はミナホ姉さんやメグに頼らざるをえない</p><p>ミナホ姉さんは、わざと遠回りして校舎の中を抜けていく</p><p>教室に近付くとたくさんの生徒が、中から雪乃を見ていた</p><p>男子生徒たちは、下卑た興味本位の眼で</p><p>女子生徒たちは、侮蔑の視線で</p><p>雪乃と遠藤を見ていた</p><p>全校生徒がレイプされる雪乃を観ていた</p><p>犯されているのに、途中から悦びまくった淫乱な姿を観られてしまった</p><p>その本人が校舎の中をパレードしていく</p><p>どうしたの、雪乃さんもっと胸を張りなさいあなたは今や、学校一の有名人なんですからね</p><p>ミナホ姉さんが雪乃の耳に、そう囁く</p><p>怯えた顔で震えながら歩いて行く</p><p>しかしオレは気付いていた</p><p>雪乃の太ももに新しい滴りが垂れていく</p><p>雪乃は興奮している</p><p>恥ずかしいパレードの最中にも愛液が溢れ出している</p><p>荷物運び用のエレベーターで一階へ</p><p>オレと台車の遠藤雪乃とミナホ姉さんとメグだけが、エレベーターに乗る</p><p>おい、下へ急げ</p><p>１階だ１階</p><p>野次馬たちは、急いで階段を駆け下りていく</p><p>ドアが閉まった瞬間</p><p>ミナホ姉さんが、雪乃に言った</p><p>どう変態で淫乱の雪乃さんとしては、みんなに注目されてとっても気持ちがいいんじゃない</p><p>こんなの嘘よこんなこと</p><p>残念ねこれは現実なのあなたはもう、変態の淫乱娘として生きていくしかないのよ雪乃さん</p><p>雪乃が、ギョッとしてミナホ姉さんを見る</p><p>雪乃さんあたしが指示をしたら、みなさんの前でオシッコなさい</p><p>そんなできません</p><p>別にあたしはこのまま、あなたを見捨ててもいいのよ眼を血走らせた男生徒たちが、あなたのことを輪姦してくれるんじゃないかしら</p><p>あたしが、あなたの背中をトントンて２回叩いたらあなたは、その場で放尿するいいわね</p><p>雪乃が返答する前に</p><p>エレベーターが１階に着きドアが開く</p><p>ドアの外はまたしても、野次馬でいっぱいだった</p><p>ミナホ姉さんが、廊下の先に居る一人の女性教師に気付く</p><p>泉山先生こっちに来て下さい</p><p>確か今年、音大を出たばかりの新任の先生だ</p><p>ロングヘアに、白いワンピース姿の女教師がこっちに来る</p><p>はい、弓槻先生きゃっ</p><p>泉山先生は、遠藤の勃起ペニスを見て、驚きの声を上げる</p><p>泉山先生、申し訳ないんですがこの男子生徒を医務室まで運んで下さい</p><p>ミナホ姉さんが、そう告げた</p><p>で、でも、この子オチンチン丸出しじゃないですか</p><p>泉山先生は、顔を真っ赤にしてそう言った</p><p>音大へ行っているぐらいだからこの人も、相当なお嬢さんな筈だよな</p><p>頭を強く打っているみたいなんで、下手に動かせないんですこのまま、運んで下さいあたしは、こっちの女の子を病院に連れて行かないといけませんから</p><p>わざと、お嬢様の先生に遠藤を押しつけるミナホ姉さん</p><p>セクハラな上に、パワー・ハラスメントだ</p><p>廻りの野次馬たちは、ニヤニヤと笑って楽しんでいる</p><p>ででも</p><p>泉山先生は、躊躇している</p><p>それなら、これで彼の股間を隠せばいいじゃないですか</p><p>ミナホ姉さんは泉山先生に小さなハンド・タオルを手渡す</p><p>泉山先生は、タオルを拡げて遠藤の勃起を隠そうとするが</p><p>ハンド・タオルでは小さすぎて、ビンッと勃起したペニスを上手く隠せない</p><p>え、えっと</p><p>泉山先生が、何度もペニスの上にタオルの布地を滑らせているうちに</p><p>どぴゅっ</p><p>遠藤のペニスが、また射精した</p><p>精液が泉山先生のワンピースに掛かる</p><p>こんなのいやーぁん</p><p>泣き出す、泉山先生</p><p>その姿を見て野次馬たちがオーッと一斉に拍手する</p><p>じゃあ、泉山先生その子のことは、頼みましたよ</p><p>困惑する泉山先生に、２階から下りてきた男性教師が声を掛ける</p><p>泉山先生そいつは、私たちが運びますから</p><p>弓槻先生こいつは保健室へ入れとけばいいんですね</p><p>こういう事態に教職員の中での序列が判る</p><p>ミナホ姉さんがこの学校の支配者であることを、教職員たちは理解している</p><p>だから、みんなミナホ姉さんに指示を仰ぐ</p><p>保険医の斉藤先生に、診ていただいて下さいもし、問題があるようでしたら、救急車の手配を</p><p>警察は、呼ばなくてよろしいんですね</p><p>その教師の声に野次馬たちも鎮まる</p><p>その遠藤くんと、この白坂さんは交際していましたどこまでが、恋人同士のおふざけなのか判りませんしどちらの生徒も、父兄が社会的な事件を起こして世間の話題になっていることは、先生もご存じですわね</p><p>ミナホ姉さんが雪乃を見る</p><p>背中を一回、トンと叩いた</p><p>白坂さんあなた、遠藤くんにレイプされたの</p><p>いいえケンジには、レイプされていません</p><p>雪乃を犯したのはオレだ</p><p>どうやら、レイプごっこみたいですわねとても、手の込んだ酷いイタズラいやらしくて下品なその途中で、その子は何かの拍子に頭をぶつけたんでしょう</p><p>ミナホ姉さんはそう断言した</p><p>では</p><p>こんなバカげたことで、神聖な学園内に警察を呼ぶことはできませんそろそろ運動部の大会も近いですしこれが原因で出場辞退とかになるのは、他の生徒たちが可哀想じゃありませんか</p><p>オレたち、関係ねーもんな</p><p>ああ、こいつらのエッチ映像を無理矢理見せつけられたんだむしろ、オレたちは被害者だぜ</p><p>野次馬たちは、ヒートアップしていく</p><p>そういうことですからもし、遠藤くんに救急車を呼ぶ場合は、授業中に頭をぶつけたということにしておいて下さいくれぐれも放送室に閉じ籠もって、女子生徒と性交していたなどということが外部に漏れないように</p><p>判りました弓槻先生</p><p>ミナホ姉さんが泉山先生を見る</p><p>遠藤くんのオチンチンは、泉山先生が責任を持ってパンツの中に入れてあげて下さいいいですねっ</p><p>えっえっ、えーっ</p><p>おろおろしている泉山先生を無視してオレたちは、玄関口へ</p><p>遠藤の台車も放置だ</p><p>そして校舎の外へ出る</p><p>おいあれだあれだ</p><p>ホント、さっきのテレビの子ね</p><p>あれ、マジでレイプされてたの</p><p>どうみても、最後は感じてたよな</p><p>つーか、イキまくってたじゃんか</p><p>校舎の全ての窓から生徒たちが顔を出して、雪乃を見ていた</p><p>男子も女子も</p><p>窓という窓から雪乃に、侮蔑の視線が投げ掛けられる</p><p>雪乃は真っ青な顔のまま、うつむいて歩いている</p><p>ダメよ雪乃さん顔を上げて</p><p>ミナホ姉さんの命令に雪乃は、顔を上げる</p><p>雪乃は恐怖した</p><p>１階から３階まで信じられない数の顔が眼が雪乃を見下ろしている</p><p>変態よね</p><p>白坂創介の娘なんだろ</p><p>どうしょもないわね</p><p>中出しされてたよな</p><p>自分からフェラチオしてたぜ</p><p>ああ、いやらしい顔して飲んでた</p><p>あんなことして、恥ずかしくないのかしら</p><p>でも、あいつ、これからどーすんの</p><p>もう、死ぬしかないんじゃない</p><p>全校生徒に、恥ずかしいところを見られているんだし</p><p>よく生きてられるよな</p><p>侮蔑と悪意と嘲笑の視線</p><p>何百という冷たい眼が、雪乃の心を遅う</p><p>雪乃は校舎を見上げたまま、ぶるぶると震えだした</p><p>はい今よ、白坂さん</p><p>ミナホ姉さんが、トントンと雪乃の背中を２回叩く</p><p>校舎を見上げたままオシッコを漏らした</p><p>警備員のアルバイトをしていた頃演劇をやりながら、警備員をやっている人がいて芝居を観に来て欲しいというので行きました</p><p>もちろんチケットをちゃんと買いました</p><p>小さな劇場での、若い人たちのオリジナルな作品だったんですけれど</p><p>ちょっと古代文明がどーのこーのとストーリーに絡んできて、小道具の古文書というのが作品内で大きな役割を担っていました</p><p>ところがなぜか俳優さんたちが古文書（コモンジョ）をずっとコブンショと呼んでいる</p><p>最初から、最後まで</p><p>終演後にアルバイト仲間の俳優さんにあれって、コモンジョだよねと尋ねると</p><p>うん、そうなんだけれどコモンジョじゃ、観客が意味が判らないだろうからって、演出家が</p><p>いやコブンショの方が判らない</p><p>そんな日本語は無いんだから</p><p>次に観に行った時は、大きな会社を舞台にしたビジネス物でみんなして、会社の権利書を奪い合うというストーリーでした</p><p>権利書と書いた封筒を手に入れた人がわはははは、これでこの会社はオレの物だとか言ってて</p><p>また、終演後</p><p>あのさ株式会社って言葉知ってる</p><p>うん会社に権利書なんてものは無いしそんなものを手に入れたって名義はどうなってんだ</p><p>何で封筒だけ手に入れたら、会社が手に入るんだ</p><p>するとその俳優さんは</p><p>いや、みんな変だとは思っているんだけど演出家がこれでいいって言うから</p><p>演出家がいいって言ったら、OKなんだ</p><p>いや、そんな意味不明なことを人にやらせるっていうのは、相当のカリスマが無いと無理だと思うけれど</p><p>カリスマしか無い人って、大迷惑です</p><p>でもカリスマしか無い人って、意外と多いんですよね</p><p>206．じゃあ、白坂雪乃はアンタッチャブルってことで</p><p>うわっ、汚ねぇ</p><p>こいつ、漏らしやがった</p><p>野次馬たちが、慌てて雪乃から遠ざかる</p><p>オレは雪乃から離れない</p><p>オレが離れないからメグも離れない</p><p>あたし、これからどうなるんだろう</p><p>雪乃が空を見上げながら、ぽつりと言った</p><p>雪乃さん次第よどんな時だってね</p><p>ミナホ姉さんが、そう答えた</p><p>でも、あなたはこれまでずっと最悪な選択ばかりしてきた子だから</p><p>雪乃はぼんやりと空を見上げたままだった</p><p>本当に馬鹿な子ここまで堕ちる前に、幾らでも助かる道はあったのに</p><p>本当にそうなのかしら</p><p>そうよ雪乃</p><p>メグが冷たく言う</p><p>あなたと同じ様に処分されるはずだったマナは、吉田くんの女として幸せになったわあの子は、最後は自分で選んだのよあたしたちの味方になることを</p><p>雪乃が再び、ゆっくりと、校舎を見る</p><p>窓という窓から好奇と侮蔑の視線が、雪乃に降り注いでいる</p><p>あたし自分が愚かだということを否定しないわ</p><p>校舎を見上げてそう呟く</p><p>でもいいのこれであたしは、あたしだもの</p><p>あたしは何一つ間違っていないわよあたしは悪くないあたしは、ズル賢いあんたたちに騙されただけだもの</p><p>そして雪乃は、校舎に向かって大きく手を振る</p><p>胸を張って堂々と</p><p>という声が校舎中から轟いた</p><p>今の白坂雪乃は学校一のヒロインだ</p><p>全ての生徒が雪乃がレイプされる場面を</p><p>いや、淫蕩なセックスに耽る場面を見ている</p><p>ここには、雪乃を知らない人間は一人もいない</p><p>あたし、一生忘れないわこの光景をこの口惜しさを</p><p>口惜しいのか、雪乃</p><p>オレは思わず、そう尋ねた</p><p>当たり前じゃない騙されて、こんな酷い目に遭っているのよ口惜しいわよあんたたち、絶対に許さないからね</p><p>口惜しいだけなのかよ</p><p>どういう意味</p><p>雪乃が、チラッとオレを見る</p><p>いや</p><p>雪乃には言わない方がいいんだろうな</p><p>こんな状況に陥って口惜しいだけで恥ずかしいとは思わないんだ</p><p>人間として一番他人に見られたくない姿を全校生徒に見られたというのに</p><p>雪乃はそれを恥ずかしいとは、感じていない</p><p>お前本当に、自分中心にしてしか世界を見ていないんだな</p><p>正直ここまでくると凄いと思う</p><p>当たり前じゃないあたしの人生よあたしは、あたしのために生きているんだから</p><p>結局、この娘はこんな立場になってもなお、人々を見下している</p><p>自分は特別で高い場所に君臨していると信じている</p><p>だから、屈辱的な体験に口惜しさと憎しみは感じても</p><p>それを恥ずかしいことだとは、感じないらしい</p><p>肥大しすぎたプライドと、他者への無神経さが白坂家の特権階級意識の中で成長したことが雪乃を、こんな恥知らずな女に仕立て上げてしまった</p><p>あたし絶対に許さないからねあんたたちのこと</p><p>雪乃が校舎の窓に向かって手を振りながら、オレたちに言った</p><p>忘れない忘れるもんですかあんたたちのことは、死んでも許さないから</p><p>このメンタルの強さ傲慢さ</p><p>これこそが白坂雪乃</p><p>許さないのはいいけれどどうするつもり</p><p>ミナホ姉さんが、ニッと笑って雪乃に言った</p><p>別にどうもしないわよあたしの頭じゃ、あんたには勝てないことはよく判ったからだから、今はこの口惜しさを心に刻みつけておくわそれしか、今のあたしにはできないんだから</p><p>雪乃は潤んだ瞳でそう答えた</p><p>この学校へは、もう居られないわね別にいいわあたしは、どうせ転校するんだからどこでもいいわよいっそ、日本を離れてアメリカの学校にでも行こうかしらそうね市川のお祖父様に、そうお願いするわ</p><p>雪乃がそう言って、微笑む</p><p>あんたたちのいない場所なら、どこでもいいのよ</p><p>あんたたちのいない場所へ行って、あたしはあたしの人生をやり直すのよ恋だってもう一度、恋だってするあんたたちのいない場所で、あたしは幸せになるのよ絶対に幸せになってみせるわそれが、あたしのあんたたちに対する復讐よ</p><p>雪乃はまた、自分に都合の良い夢を語る</p><p>弓槻御名穂は、そんなことを許すほど甘い女では無い</p><p>あら、雪乃さん逃がさないわよ</p><p>雪乃が凍り付く</p><p>あなたはずっとこの学校に居るのよ卒業までね学校中の生徒に、淫乱な変態女と罵られて、これから悲惨な毎日を過ごすの妊娠して、お腹がどんどん大きくなる姿もみんなに見て貰いましょうねそれから、出産も公開しましょうかあなたは、全校生徒が見守る前で赤ちゃんを産むのよ</p><p>ミナホ姉さんはいつも通りの冷たい目をしていた</p><p>全て平常通り</p><p>つまりミナホ姉さんは、本気だ</p><p>あなたみたいに、メンタルの強い子は相手にしていて本当に楽しいわ大抵のことでは、心が壊れないから</p><p>雪乃の背筋が、ブルッと震える</p><p>もっともっと、あたしに反抗して徹底的に、ブッ潰してあげるから楽しみだわ</p><p>大丈夫よあなたが気が狂わないギリギリのところをちゃんと見極めるから壊してしまったら、面白くないもの三年間、思いっきり遊びましょうね</p><p>雪乃が絶望する</p><p>ほらお迎えが来たわよ</p><p>ミナホ姉さんが校舎裏から走って来る、一台の車を見る</p><p>それは黒いベンツだった</p><p>車内にいるのは</p><p>マルゴさんと寧さん</p><p>どうして、寧さんがここに</p><p>シザーリオ・ヴァイオラの偵察員に見つかったら、どうするつもりなんだ</p><p>ガラス窓越しに、寧さんがオレに手を振っている</p><p>ベンツは砂煙を上げながらグラウンドを突っ切り、オレたちの前で停まった</p><p>ガチャリとドアを開けて</p><p>マルゴさんと寧さんが出てくる</p><p>二人とも黒い森の黒い革ジャンを着ていた</p><p>夜の街で、ヤクザや不良をブチのめす時の格好だ</p><p>いや寧さんは、いつもスカートなのに</p><p>今は、ぴったりとした革のズボンを履いている</p><p>足はブーツ</p><p>髪は、後ろでまとめて帽子を被っている</p><p>まるで男の子のような格好をしていた</p><p>白坂雪乃ってのは、あんたかいっ</p><p>野次馬や校舎の生徒たちに聞こえるような大きな声でマルゴさんが叫んだ</p><p>マルゴさんは、サングラスをしている</p><p>長身で金髪体格の良いマルゴさんは、遠目にはヤクザにしか見えない</p><p>あたしたちは関西タテジマ連合のカネモト組長の依頼で、あんたを連れにやって来たんだあんたの親父が、カネモト会長に多額の借金をしているってことは知っているねっ</p><p>マルゴさんの言葉に、生徒たちが動揺する</p><p>そういえば、テレビでそんな話が出ていたよな</p><p>白坂創介が、ヤクザと繋がっているって話し、本当だったんだ</p><p>ヤクザに金を借りて、豪遊してたって話だよな</p><p>その金が返せなくて、オーストラリアに逃げたんだろ</p><p>いや、オレがネットで聞いた噂だと、ヤクザの金を持ち逃げしたんじゃなかったっけ</p><p>ともかく白坂創介とヤクザ組織の関係は、すっかり世間に知れ渡っているらしい</p><p>あんたには、これからその身体で、親父の作った借金を返済して貰う白坂雪乃は、高校生売春婦になるんだっ</p><p>マルゴさんの言葉に野次馬たちが湧く</p><p>高校生売春婦だってよ</p><p>マジかよ</p><p>オレとかでも金を出せばヤらしてくれるのかな</p><p>そんな野次馬たちにマルゴさんは</p><p>こいつは金持ちのヒヒ親父専門に稼いで貰うんだよっ高校生なんかには、安売りしないからねっ</p><p>マルゴさんは、ツカツカと雪乃の前に行き</p><p>雪乃の纏っていたバスタオルをいきなり、剥ぎ取る</p><p>遠藤にビリビリにされた白ブラウスの残骸も力任せに引き剥がした</p><p>雪乃の裸の上半身が、人々の前に晒される</p><p>マルゴさんは、雪乃の背中をグッと強く押さえ込んだ</p><p>そこへ寧さんが、ススッとやって来て</p><p>はい、ペッタン</p><p>雪乃の裸の背中に、大きな札を貼り付けた</p><p>札に書かれている文字は</p><p>差し押さえ品</p><p>いいかい、この娘は借金の形なんだお前ら、勝手に手出しすんじゃないよあたしたちに内緒で、この娘に手を出したやつは全員ブチのめすからねっそいつだけじゃないそいつの家族から、友人まで含めて、ことこどく追い込むからねっ</p><p>マルゴさんが生徒たちを恫喝する</p><p>体育教師の山口がやって来る</p><p>お前、今年卒業生した留学生だろそっちは、２年の奈島かお前、いったい、どういうつもりなんだあん</p><p>山口は学生時代に、柔道で全国大会のベスト４まで行ったという話で校内では不良たちも一目置いている</p><p>がっちりとした巨体で一応、校内一の猛者ということになっている</p><p>おっそう言えば、そうだ</p><p>あの不良の先輩たちだよな</p><p>馬鹿、あの二人は不良なんてレベルを超えてるよ</p><p>極悪だよな</p><p>街でチンピラ狩りやっているって噂だろ</p><p>オレ、見たことがあるよ本物のヤクザをボコッてた</p><p>さすがマルゴさんと寧さんのコンビの悪評は、知れ渡っている</p><p>相変わらずウザったい先生だね</p><p>マルゴさんが、拳を握って山口の前へ進む</p><p>おいお前</p><p>山口が反応した時にはすでに終わっていた</p><p>シャッ</p><p>山口の大きな身体が、くるんと宙を舞いドカッっと地面に落下した</p><p>ぐぇぇぇ</p><p>たった一撃で巨体の体育教師が、ブッ飛ばされ、失神したという現実に</p><p>辺りはシーンとなる</p><p>あたしはね裏の社会に就職したんだよ</p><p>マルゴさんが、フッと笑った</p><p>他にも裏の社会の人間とケンカしたいやつはいるかいっ</p><p>誰も返事はしない</p><p>それなら白坂雪乃は貰って行くよ文句は無いね</p><p>あるはずが無い</p><p>今日からこの娘はあたしたちの差し押さえ品だこいつに関わる人間に、命の保証はしなからね</p><p>ほら、車に乗りなっ</p><p>寧さんが半裸の雪乃をベンツの後部座席に押し込む</p><p>そのまま、自分も車の中に乗り込み</p><p>そういうことだから白坂雪乃は、アンタッチャブルってことで</p><p>そして、ベンツは再び走り出す</p><p>教職員用の駐車場から、雪乃さんは回収するから安心して</p><p>ミナホ姉さんが、オレにそう囁いた</p><p>いいの秘密ガレージを使って寧さんも表に出しちゃったし</p><p>オレがそう尋ねると、ミナホ姉さんは</p><p>そろそろ、また潮目が変わってきているのよ</p><p>潮目</p><p>閉じ籠もっているだけでは、後手後手になるだけよそろそろ、違う対応をしないとヴァイオラにつけ込まれるわ</p><p>ミナホ姉さんには、考えがあるらしい</p><p>それなら信じて任せるしかない</p><p>一度、恵美と教室に戻りなさいあたしは、職員会議を取り仕切るからこのまま午前中だけで授業は終わりにするから</p><p>ミナホ姉さんは、そう言うと一人で校舎に戻って行った</p><p>オレは、もう一度校舎を見上げる</p><p>まだ、窓にはたくさんの生徒たちが集っていた</p><p>みんな走り去るベンツの方を見ている</p><p>雪乃は今、あそこに居る</p><p>行こう、ヨシくん</p><p>メグがオレに手を差し出す</p><p>ふたりで校舎へ向かって、歩き出した</p><p>色々ごめん</p><p>何か言葉が思い付かない</p><p>あたしこそあたしって、ダメだよね</p><p>御名穂さんは本当にヨシくんのこと、よく判っているじゃないううん、ミナホさんだけでなくて克子姉さんも、マルゴさんも、ヨシくんのこと判っている判っているから、落ち着いて見守っていてくれるじゃない</p><p>余裕の無い自分に自信が無いらしい</p><p>そりゃそうさみんな、オレより頭が良いしオレは単純な男だもの</p><p>オレが、どんな風に行動するかなんてみんな、お見通しなんだよお姉さんたちにはさ</p><p>うん、そうだねヨシくんが、雪乃が遠藤くんに叩かれているのを見逃せないなんてこと、判っていなければいけないことだったよね</p><p>メグは悲しそうにそう言う</p><p>あたしヨシくんが、あたしの望むように行動して欲しいって思ってた甘えてた傲慢だったと思うヨシくんは、ヨシくんだものいつだって、ヨシくんらしい行動しかしないだから好きになったのに馬鹿みたいよね、あたし</p><p>でもメグは、メグなりにオレのことを考えてくれていたんだろだったら、しょうがないじゃないか</p><p>あたしはあたしの考えていたことなんて、結局、自分のことばっかりだったのよ</p><p>そうかなメグが悩んでいたことって、全部オレとメグのことだろメグはずっとオレと一緒にいたいって思ってくれているからだから、だろ</p><p>いいんだよ間違っていたと思ったら、直せばいいんだしずっと一緒に居るんだから時間を掛けて、少しずつ判り合っていけばいいんだよ</p><p>あたしヨシくんの隣に居て、いいんだよね</p><p>メグはそれでもなお、心配そうにそう言った</p><p>いいとか悪いとかじゃないんだよ居ろよ</p><p>オレはあえて命令形で答えた</p><p>メグは、ずっとオレと生きていくんだメグが居ないと、オレは困る寂しいメグが必要だだから、オレの側にずっといろ</p><p>オレはメグを抱き寄せた</p><p>メグもオレに寄り添う</p><p>メグは、嬉しそうに答えた</p><p>やっぱり、これが正しい答えか</p><p>人それぞれ付き合い方が違うんだな</p><p>メグはオレとの恋愛では、自分に自信が無い</p><p>だから、すぐに悩み出す</p><p>オレとの間に何の問題も無いのに一人で不安になって、落ち込んでいく</p><p>その結果が早朝のセックス中毒症状だったり</p><p>雪乃への過度の恐怖心になっている</p><p>だったらオレの方が少し強気で、メグを引っ張っていかないと</p><p>メグが迷ったり、落ち込みそうになったらオレが、力尽くで引っ張り上げるしかない</p><p>多少命令口調になってもいい</p><p>メグとはそういう付き合い方をしよう</p><p>ヨシくん、何を考えているの</p><p>メグがオレの顔を覗き込む</p><p>雪乃のこと</p><p>オレは靴箱の影に、メグを引っ張り込んで無理矢理キスする</p><p>メグと一緒にいるんだメグのことしか考えていないよ</p><p>嘘でも、嬉しい</p><p>オレは、メグのお尻をキュッと揉む</p><p>嘘じゃないキスしてくれ、メグ</p><p>メグの方からキスして欲しいんだ</p><p>もう一度、唇を交わすオレたち</p><p>すごく嬉しいよ、ヨシくん</p><p>ヨシくんがあたしを求めてくれたから</p><p>ギュッと抱き締め合うオレたち</p><p>馬鹿だないつもは、オレが欲しくなる前にメグの方から迫って来過ぎなんだよ</p><p>そうだねここのところ、あたしの方からヨシくんに寄って来過ぎだったよね</p><p>オレだってメグが欲しくなれば、いつだってどこだって求めるさ</p><p>うんいつでもいいわ欲しくなったら言ってね</p><p>しばらくオレたちは靴箱の影に隠れて</p><p>抱き合って、キスを重ねた</p><p>さて、教室に戻ると大騒ぎになっていた</p><p>授業は自習</p><p>先生たちは、緊急の職員会議になっていた</p><p>みんな、遠藤と雪乃の話で盛り上がっている</p><p>幸い雪乃の親戚であるメグと、その婚約者であるオレは放っておいて貰うことができた</p><p>メグと雪乃が関係無いと言うことは、朝で話がついている</p><p>だからオレたちに話をフッ掛けるやつは誰もいなかった</p><p>みんな仲間内だけで盛り上がっている</p><p>田中たちも、オレたちを放っておいてくれた</p><p>メグとオレは手を繋いで、教室の隅に居た</p><p>ずっと黙ったまま</p><p>たまに、メグがニコッと微笑む</p><p>手を繋いでいるだけで充分だった</p><p>オレたちには絆があった</p><p>それから全校生徒に、校長から説明の放送があった</p><p>ミナホ姉さんが指示をしたのだろう</p><p>遠藤と雪乃の一件は悪質な悪戯ということになった</p><p>つまりあれは、恋人同士がレイプごっこをして、それを全校に中継したのであって現実のレイプではなかったという論調だ</p><p>んな、わけないだろう白坂、マジで殴られていたもんな</p><p>クラスの男子の一人が、そう言った</p><p>うん昨日、野球部のグラウンドで白坂が遠藤のことをフッたのはみんな見ているしな</p><p>遠藤が逆恨みして、白坂を襲ったんだろ</p><p>とっころが雪乃ちゃんは、ヤられているうちにアンアン気持ち良くなってきちゃったわけで</p><p>ああいうの淫乱てんだろ</p><p>遠藤と前からヤッてたんじゃねぇの</p><p>いや、遠藤は童貞くんだ野球部の新入生歓迎会で申告させられていたから間違いない</p><p>っていうことは雪乃ちゃん、変態親父に調教されていたっていう仮説の方が信憑性があるよな</p><p>オレもそうだと思うよ白坂創介が</p><p>自分の娘に手を出さないはずがないじゃん</p><p>どう考えてもそうだよな</p><p>白坂フェラチオとか上手かったもんな</p><p>ああ、まるでAV女優みたいだったぜ</p><p>同級生であんなテクニック見せられるとたまんねぇよな</p><p>バーカ、雪乃ちゃんには手を出すなよもう、ヤクザの資金源なんだからな</p><p>高校生売春婦ですか</p><p>脂ぎったオッサン専門なんだろ高く売れるし</p><p>ヤクザの商品には手を出せないよな</p><p>そんな会話の最中も、校長の放送は続く</p><p>とりあえず遠藤と雪乃は、無期停学ということになったらしい</p><p>いずれにせよこの件に大きな犯罪性はありませんとても、下品でいやらしい悪戯ですが警察に報告するような事件ではないと、私たちは考えています</p><p>校長はそう言うが</p><p>まあ警察沙汰になるような事件にしたくないのは判るけれど</p><p>時期が時期だしな</p><p>こんなんで運動部の活動が自粛とかになったら、たまんないしな</p><p>警察を呼ばないという校長の判断はほぼ受け入れられた</p><p>事件を起こした遠藤くんも白坂さんもみなさん、ご存じの通り、今、お家の方に大きなトラブルが発生してマスコミに注目されていますそういう状況で不安定な精神状態から、あのような馬鹿げたイタズラを行ってしまったのだと思いますみなさんも、そのことを理解してあげて下さい</p><p>そうは言うけどさ</p><p>白坂のエッチ場面の写真をマスコミに売るって言ってたやつはどうした</p><p>いや写真たって、テレビ画面を撮したやつだろあんなんじゃ、画像が悪くて使えないんじゃねぇの</p><p>うんもう、ネットの掲示板に上げているやつもいるけれど</p><p>ネットの反応はどうよ</p><p>でっちあげだって言ってるやつの方が多いかな</p><p>そりゃそうだよな親父のニュースが報道されている時に、娘が全校生徒の前で生中継でレイプされてますなんて書いたって、誰も信じないよな</p><p>レイプされた後に、廊下で撮った写真は</p><p>あれの方がダメだわできすぎじゃん顔に精液まで飛び散っててさ</p><p>うんこれ、何てＡＶ女優とか、普通に書かれてるもんな</p><p>どう見ても、高１の女子高生にゃ見えないからなあ</p><p>まあ、オレみたいに実況中継を見ていなければ普通は、ガセネタだって思うよな</p><p>とりあえず雪乃が校内でレイプされたという事件は、世間までは広まらないようだ</p><p>せいぜい噂話くらいか</p><p>つーかさ、あの映像って残ってないかな放送室とかに</p><p>さすがに無いだろあれで録画までしてたら、遠藤は本物の馬鹿だぜ</p><p>いや、遠藤は本物の馬鹿だろう</p><p>まあもし、録画しててももう学校側が回収しているだろ</p><p>緊急放送室って放送室と繋がっているんじゃないの</p><p>繋がっているけれどそういうのの録画システムとかは無いだろ緊急災害とかの時に、校長が避難指示とかするための放送室なんだからさ</p><p>ミナホ姉さんはおそらく、ビデオを撮っているはずだ</p><p>遠藤の家が、学校を訴えてきた時のために</p><p>遠藤が雪乃に暴力を振るう場面は、克明に記録しているに違いない</p><p>遠藤は、どうなったんだろう</p><p>昨夜の台風は大変でした</p><p>電車が止まって、まさか一駅分歩いて帰ることになろうとは</p><p>すんません、週の初めにしてすでにかなりヘバッています</p><p>207．余波</p><p>校長の放送が、だらだらと続く</p><p>とにかく今日の事件については、外部に漏らさないでくれというお願いの言葉を何度も繰り返した</p><p>みんな雪乃の父親が、今、世間で騒がれていることは判っているし</p><p>自分たちの学生生活に、悪影響が出るのは避けたいと思っている</p><p>特に運動部の連中は、そうだろう</p><p>不良のやつらだって自分の学校を出場辞退に追い込みたいとまでは思わないだろうし</p><p>校内に友人もいなければ、愛校心も無いという極端な生徒がマスコミに話を持ち込む可能性もあるけれど</p><p>生徒ができることは目撃談と不鮮明な写真の提供だけだろうから</p><p>食い付いてくるのは３流週刊誌がいいとこだろうと思う</p><p>とにかく雪乃のレイプ実況中継は、在校生の中だけの黒歴史になるのだろう</p><p>生徒の皆さん特に女生徒は、ショックも大きいと思います保健室にはスクールカウンセラーの近藤先生がいらっしゃいますので、強いショックを受けたと思う生徒は相談に行って下さい担任の先生や、クラブ活動の顧問の先生でも構いません皆さんか、話しやすいと思う先生に、相談してみて下さい</p><p>普段から、エロ動画なんかを見慣れている男子生徒たちは、さっきから活発に会話しているけれど</p><p>女生徒には、一言も喋らない子や泣いている子もいる</p><p>生まれて初めて見たセックスが同級生のもので</p><p>しかもレイプ映像だったらトラウマになる子もいるだろうし</p><p>ですので、今日の授業は午前中で打ち切ります本日は放課後のクラブ活動も全て中止にします大会の近いクラブの皆さんには、大変申し訳ありませんが今日は、皆さんの心を落ち着けるために、ゆっくりと休んで下さい我々教職員も、今後の対応についてこれからさらに協議を重ねます明日以降のクラブ活動は、予定通りと致しますが本日だけは、カウンセリングを希望する生徒以外は速やかに下校して下さい</p><p>午前中で、授業は打ち切り</p><p>放課後のクラブ活動も禁止で生徒たちは、強制的に下校させられる</p><p>うんミナホ姉さんの予定通りだ</p><p>きっちり午後の授業までやっていたら白坂家やヴァイオラに対する対応ができなくなる</p><p>今は少しでも時間が欲しい時だし</p><p>遠藤はとりあえず、家の人が迎えに来ることになったらしいぜ</p><p>職員室まで偵察に行っていた男子生徒が戻って来て、みんなにそう答えた</p><p>何だよやっぱり警察沙汰にはしないか</p><p>この上まだ、親の力か</p><p>一応、野球部員のまんまだからな部員たちから追放になったって、顧問が退部処理してなかったんだろ、まだ</p><p>じゃあ、しょうがないか</p><p>遠藤の親父がまた金をバラ巻いて、何とかするんじゃねぇの学校にも野球部にも、寄付してさ</p><p>叔父さんと親父さんが大変な時に、ホントに迷惑な野郎だな</p><p>で、遠藤は今どこに</p><p>まだ、保健室にいるらしいよ</p><p>親が回収に来てこっそり裏口から出て行くんじゃねえの</p><p>まあ堂々と正面からは、帰らないわな</p><p>全校生徒に見られた上での大暴挙だもんな</p><p>見られたっていうか自分から見せてたわけだし</p><p>でも遠藤って、この後どうなんの</p><p>とりあえずは、無期停学ってことにしてそのまま自主退学だろ</p><p>一応は、地元の有力者ってことになってるからなあ遠藤の親父</p><p>退学処分になる前に、自分から辞めるか</p><p>というより、遠藤の親が辞めさせるだろう</p><p>その方が、まだダメージが少ないか</p><p>親が贈賄事件でマスコミに狙われている時に、息子が公然立て籠もりレイプじゃな</p><p>でも、一応レイプじゃないって、校長は言っているけれど</p><p>それは学校側の見解ってやつだよ</p><p>現実はまあ、そういうのは、これからネチネチやるんじゃないの</p><p>ああ遠藤の家と白坂の家でお互いに弁護士付けて、みっちり話し合うことになるんだろうな</p><p>もっとも白坂の家の方も、娘のレイプ裁判とかやってられる場合じゃないしなあ</p><p>あっさり示談か</p><p>いやうちの娘を傷物にした以上、おたくの息子さんに責任を取って貰おうとかって話になったりして</p><p>まさかのケコーンですか</p><p>うんそういう展開も面白いんじゃないかと</p><p>そうだな白坂も、レイプの途中からノリノリだったしな</p><p>身体の相性がいいんだろもう、いいよ二人で結婚しちまえってんだ</p><p>もし、遠藤と白坂の結婚式に招待されたらお前、行く</p><p>行くわけないだろ</p><p>そうだよなもう、花嫁と花婿の新婚初夜を見せつけられちまったって感じだしな</p><p>ああちょっとお腹いっぱいだわ</p><p>ていうか祝福できねえカップルだし</p><p>いや、お前ら白坂は無理なんだよ</p><p>だってほら</p><p>雪乃ちゃん、ヤクザの事務所に連れてかれたんだっけ</p><p>これから強制売春させられるんだよな</p><p>そういや、そうだったな</p><p>て、ことは白坂とは、このままサヨウナラか</p><p>そういうことなんじゃね</p><p>いや昼間は高校に通って、夜働くんだよ</p><p>うんうん売春婦は夜の商売だからな</p><p>いやいや別に昼だって売春はできるだろ</p><p>デイタイムですと割引になりまーすっ</p><p>おいおいそこはやっぱり高校生売春婦が売りなんだから、学校には来るだろうよ</p><p>そうだな高校生じゃなかったら、値打ちが下がるもんな</p><p>じゃあ白坂はこれからも、うちのクラスの人間なんだ</p><p>バーカ、ヤクザに監視されている売春婦なんかと一緒に勉強できるかよ</p><p>そういや、そうだ</p><p>ていうかセックス見せつけられた女と、一緒に居られるか</p><p>オレたちはいいけれど女子は、嫌がるよな</p><p>うんちょっと生々し過ぎだったもんなあの映像は</p><p>じゃ、やっぱり二人ともアウトか</p><p>ていうかどっちも、もう二度と学校には来ないんじゃねえか</p><p>まあ、そうだなこのまま、静かに消えて行くんだろう</p><p>うん普通なら、恥ずかしくて戻って来られないよな</p><p>遠藤とも白坂とも、二度と会うことは無いかもね</p><p>つーか、一生会いたくないよあんな、ハレンチな連中</p><p>レイプじゃなかったとしても公然わいせつ罪だもんな</p><p>クラスのやつらは、そう言っているけれど</p><p>果たして、そうなんだろうか</p><p>雪乃は今後も登校させると、さっきミナホ姉さんに宣言された</p><p>あいつがそう簡単に引き下がるような人間なのか</p><p>雪乃のさっきの開き直りっぷりを見ているオレとしては</p><p>遠藤も雪乃と同じで恥ずかしいという感覚の欠如した人間だ</p><p>このままフェードアウトするようにはとても思えない</p><p>あ遠藤だ</p><p>噂をすれば何とやら</p><p>教室の窓の外を眺めていた生徒が校舎から連れ去られる遠藤の姿を発見する</p><p>男子生徒たちが、窓に群がる</p><p>オレもその中に紛れ込んで遠藤の姿を見下ろした</p><p>裏口からこっそりどころか</p><p>全校生徒の見える場所から、堂々とお帰りですか</p><p>まあ、遠藤らしいって言えばそうなんだけれど</p><p>馬鹿には勝てねぇよな</p><p>頭を、包帯でグルグル巻きにされて</p><p>両肩を作業服の男に支えられて、ライトバンに向かっていた</p><p>作業服の人たちは、遠藤の父親の会社の人だろう</p><p>車も多分そうだ</p><p>大変だな社長の息子の引き取りに来させられたんだ</p><p>まあ、親父さんも遠藤が自慢していた優秀な弁護士さんも</p><p>今は、市会議員の叔父さんの収賄事件の方で手一杯だろうし</p><p>あ遠藤が、こっちを見上げている</p><p>オレは、スッと窓から離れた</p><p>オレの姿を見せて、遠藤を変に興奮させるのはよくない</p><p>こんちくしょうごらぁぁてめらっ覚えていろよオレは、絶対に戻って来るからなっ</p><p>遠藤の怒鳴り声が、校舎の下から響いてくる</p><p>何も知らない人が見れば狂人にしか見えないだろう</p><p>ふざけんなっふざけんなちくしょうクソ馬鹿野郎バーカバーカバーカ</p><p>もうメチャメチャだ</p><p>などと、犯人は訳の判らないことを供述しております</p><p>すかさず、男子の一人がそんなナレーションを始めた</p><p>さあ、坊ちゃん参りましょう</p><p>病院は、個室を用意させていますからね</p><p>坊ちゃんの好きな、マロングラッセもありますから</p><p>作業服の社員さんたちが遠藤を車に押し込む</p><p>ちきしょうちきしょうてめぇら全員、覚えていろよっ絶対に許さないからなっ</p><p>許すも何も</p><p>本当に恥ずかしいが欠如している人間は強い</p><p>どんな時でも、自分は悪くないで通している</p><p>おっご出発ですな</p><p>そして遠藤を乗せた車が走り出す</p><p>あいつの場合はさ家の会社のライトバンじゃなくって、黄色い救急車を呼ぶべきだったんじゃねぇの</p><p>男子の一人が、そんなことを言った</p><p>とにかく二人とも居なくなったな</p><p>ああやっと静かになった</p><p>そしてミナホ姉さんが教室に入って来て、帰りのホームルームになる</p><p>さっき、校長先生も放送でおっしゃっていたけれど何か心にモヤモヤするものがある人は、カウンセラーの先生に相談しなさいね</p><p>先生ボク、ムラムラしているんですけれど</p><p>不良の一人が、ふざける</p><p>だったら早く自分の家に帰って、オナニーなさいあなたの右手は何のために付いているの</p><p>ミナホ姉さんの返しの言葉はキツイ</p><p>とにかく用の無い生徒は、速やかに下校することいいわね</p><p>ま、いいかどうせ、明日からまた連休だし</p><p>そういうことよではゴールデンウィーク開けに、また会いましょう</p><p>ミナホ姉さんは、教室の生徒たちを一人一人見ていく</p><p>みんな、元気な顔で戻ってくるのよ</p><p>ミナホ姉さんの言葉は逆さまだ</p><p>元気な顔で教室に戻って来られるかどうか判らないのはオレたちの方だ</p><p>オレたちはこれから、命を賭けた闘いをしなければならない</p><p>この教室で、他の生徒たちと一緒に居られるのもこれが最後になるのかもしれない</p><p>ではこれで、ホーム・ルームを終わりにします</p><p>ミナホ姉さんの言葉がオレの胸に突き刺さった</p><p>陸上部は部室でミーティングだけするんだって</p><p>メグがオレの机にやって来て、そう言った</p><p>十五分ぐらいで終わるらしいんだけれど竹柴キャプテンが、みんなの気持ちを引き締めるって</p><p>うん竹柴キャプテンは</p><p>雪乃のレイプ中継とか、一番嫌うタイプだもんな</p><p>判ったじゃあ、オレ、部室の前で待ってようか</p><p>十五分ぐらいなら</p><p>大丈夫よヨシくんは先に戻っていて</p><p>戻るというのは校長室の下の監視室に、ということだ</p><p>今朝のこととかがあるからオレは心配だ</p><p>もう平気よ雪乃があんなことになったんだから、もうみんな、あたしになんて構わないわよ</p><p>メグは、そういうけれど</p><p>あたしは一人で平気ミーティングが終わったら、すぐに戻るわヨシくんは、先に戻って休んでいて</p><p>いやメグに付いていくよ</p><p>こういう時に、手を抜いてはいけない</p><p>いつでもきっちりとオレがメグの側に居るってことを示さないといけない</p><p>めんどくさいとかまあ、大丈夫だろうと思った瞬間に信頼の絆は壊れてしまう</p><p>オレが、メグと歩きたいんださあ、行くぞ</p><p>少し強気に命令口調で、メグに告げる</p><p>メグは嬉しそうに、手を差し出した</p><p>うんありがとう、ヨシくん</p><p>メグとしっかり手を繋いで部室棟へ向かう</p><p>途中</p><p>廻りに誰もいなくなった時にメグが言った</p><p>あたし、幸せよ</p><p>メグが、オレに寄り添って来る</p><p>オレは、メグの耳の後ろにチュッとキスをした</p><p>もうそういうのは、後でね</p><p>うん後でしような</p><p>オレは、メグの髪の匂いを嗅いだ</p><p>何、くんくんしているのよ</p><p>メグの髪の毛、いい匂いがするんだよ</p><p>ヨシくんだって、いい匂いがするよ</p><p>うんヨシくんの汗の匂い、あたし好きなの</p><p>オレも好きだな、メグの汗の匂い</p><p>メグの匂いに包まれている時が、一番安らかな気持ちになるんだよオレ</p><p>セックスした後抱き合っている時のメグは、いい匂いかする</p><p>ミルクとハチミツを混ぜたみたいな優しい匂いがする</p><p>オレはあの事後の時間が、とても好きだ</p><p>ヨシくん、凄いね</p><p>メグが顔を赤らめて言った</p><p>何のことだよ</p><p>どんどん格好良くなるんだねさっきから、ヨシくんの言葉が、あたしの心をジンジン刺激してるの</p><p>それはメグも含めて、みんながオレに色々なことを教えてくれているから</p><p>早朝に覚えたのは思っていることは何でも言葉にした方がいい特に、相手が喜んでくれそうな言葉はということ</p><p>さっき覚えたのは自分の欲望は素直にさらけ出すことただし、最低限の分別を持って、信頼を失わないように気遣うこと</p><p>それとメグの場合は、少し強引でもオレの方からリードしてあげなくちゃいけないってこと</p><p>少しずつオレは学んでいる</p><p>人とのオレの女との関わり方を</p><p>メグだって、そうさどんどんよくなっている</p><p>そうだよメグはとっても素地がいいんだ磨けば磨くほど、輝くそういう女の子だよ</p><p>あ、ありがとうヨシくん</p><p>前までのメグだったら</p><p>雪乃の方が綺麗だとか雪乃と比べて、どうとか言い出していただろう</p><p>でも今は堪えた</p><p>雪乃と自分を比較し勝手に落ち込まないように</p><p>雪乃への嫉妬心を、心の中で必死で打ち消している</p><p>そういう努力をする姿が可愛いと思う</p><p>メグって、可愛いな</p><p>ああとっても可愛いよ</p><p>大好きよヨシくん</p><p>メグも、オレのキスを受け入れる</p><p>今日、見たことは全部忘れろあたしたちは、女で陸上部だけれど心はサムライだあんなものを見せられて、動揺したら負けだからねっ</p><p>部室の中から竹柴キャプテンの声が聞こえてくる</p><p>こんなことを言うぐらいだからキャプテンは動揺しているんだな</p><p>硬派だもんな竹柴先輩</p><p>セックスの映像とか、見たことないんだろうし</p><p>学校の命令だから今日の練習は無しにするけれど、各自、家で柔軟ぐらいはやっておくこと自宅の周りに走れる場所のあるやつは、ランニングもだよいいね</p><p>部員たちが返事をする</p><p>２年生、３年生で大会に出るメンバー無理強いはしないけれど、あたしはこれから市のスポーツセンターに筋トレしに行くから、付いてきたいやつは一緒に来なあくまでも自主練だからね</p><p>は－い、お供しまーす</p><p>よし、じゃあ解散だ明日は、いつも通りの時間に集合だよお疲れ様</p><p>お疲れ様でしたっ</p><p>そして部員たちが部室から出てくる</p><p>部室の掃除と片付けがあるからメグたち一年生は最後だ</p><p>よしっ自主練組は、スポーツセンターまで走っていくよっ</p><p>竹柴先輩が出て来たので、オレは頭を下げる</p><p>先輩はオレの顔を見て、にっこりと微笑んでくれた</p><p>うへっ、キャプテン１０キロはあるじゃないですか</p><p>そうですよ、バスで行きましょうバスで</p><p>うっさいこういう時は、メチャクチャ汗かいて、頭の中を空っぽにした方がいいんだよっ</p><p>雪乃の映像は、竹柴さんには刺激的だったんだな</p><p>さあ、行くよっ</p><p>そして竹柴キャプテンと５人くらいの先輩部員たちが、走っていく</p><p>みんなでっかいスポーツバッグを抱えているから制服や教科書はあの中なんだな</p><p>あんな荷物を背負って、１０キロのランニングは大変だろうな</p><p>さらに五分ほど待って</p><p>メグが部室から出てくる</p><p>オレたちは、再び手を繋ぐ</p><p>じゃあね</p><p>メグが、他の一年生部員にそう挨拶すると</p><p>あれ山峰さん、どこへ行くの</p><p>帰るのなら、こっちでしょ</p><p>あたしたち、ちょっと先生に用があるのよ</p><p>だからさよならまた明日ね</p><p>校門に向かう一年生部員たちと別れて</p><p>オレたちは校舎へと向かう</p><p>校長室から監視室へ下りる</p><p>お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃぁぁんっ</p><p>こいつも雪乃の映像を観ていたはずだ</p><p>マナも雪乃へのコンプレックスは強い</p><p>お兄ちゃん、寂しかったよ</p><p>ああ、マナ</p><p>オレは力強く、マナを抱き締めてやる</p><p>マナが驚いている</p><p>オレも寂しかったよお前がいなくて</p><p>マナの顔に、頬ずりする</p><p>マナは、嬉しそうに微笑んだ</p><p>あーんお兄ちゃんっ</p><p>ギュッと抱き締める</p><p>マナもどんな時も絶対に無視してはいけない</p><p>できるだけ、力をこめて強く抱き締めてやらないと</p><p>不安な気持ちにならないように</p><p>ヨッちゃん、お帰りっ</p><p>寧さんはまだ男の子っぽい格好のままだった</p><p>ただ今、寧さん</p><p>寧さんの身体も、抱き締める</p><p>どどど、どうしたのヨッちゃん</p><p>慌てる、寧さん</p><p>うん寧さんだ</p><p>寧さんも本当は、なるべく抱き締めてあげないといけない人だってことは</p><p>夜に寧さんの過去を聞いた時から判っていた</p><p>この人には抱き締めてあげる人間が必要だ</p><p>だからオレが抱き締める</p><p>なあにどうしてのあたしに甘えたくなっちゃったの</p><p>そうです寧さんに甘えたいんです甘えさせておいて下さい</p><p>オレは寧さんの豊満な身体を抱いたまま頭を優しく撫でる</p><p>しょうがないなあじゃあ、いいよしばらく甘えていても</p><p>寧さんは嬉しそうにそう言った</p><p>はい甘えます</p><p>オレは寧さんの背中を擦ってあげる</p><p>あ、それ気持ちいいよヨッちゃん</p><p>やっぱり心配事が多すぎて、身体が緊張している</p><p>抱き締めてみて、判ることがいっぱいある</p><p>どうして、外に出て来たんですか敵に見つかる可能性があるのに</p><p>監視装置に向かっていたマルゴさんが答えた</p><p>状況に少し変化があったんだ</p><p>変化</p><p>シザーリオ・ヴァイオラ本人では無いけれどヴァイオラが雇ったと思われる人間が、黒い森について調べているっていう情報が入ってね</p><p>マルゴさんの言葉に寧さんが続く</p><p>渚さんや他のお姉さんたちに迷惑を掛けるわけにはいかないでしょ</p><p>黒い森について調べられたら</p><p>渚や、元黒い森の娼婦だった人たちが狙われる危険性がある</p><p>あたしたちがこのまま隠れっぱなしだとヴァイオラは、搦め手に出るかもしれないよね渚さんを拉致して、人質にするとか</p><p>それはマズイ</p><p>渚は他の人たちも大丈夫なんですか</p><p>今のところはね</p><p>マルゴさんが、そう答えた</p><p>最低限の護衛者は付いているけれどあんまり、大っぴらに警護するわけにもいかないんだよそれじゃあ、あの人たちが黒い森と深い関係にあって、重要な人物たちだって宣伝しているようなものだからね</p><p>だから渚さんたちには、普段通りの生活を続けて貰っているんだよっできるだけ違和感ないようにっ</p><p>だから渚は、オレにもコンタクトして来ないんだ</p><p>今は可能な限り黒い森との接触を断っている</p><p>でもいつまでもそんな状態ではいられないだろそしてヴァイオラ側が、渚さんたちに近付きそうな情報が入っただから、こちらのワイルド・カードを使ったんだ</p><p>あたしが姿を現せばヴァイオラは、ここにだけ集中するでしょ</p><p>ああ、寧がここに居ることをはっきりと示せばヴァイオラは、ここにだけ戦力を傾けるアメリカから連れてきた手下は少人数だしね</p><p>だから寧さんをわざと外に出して姿を目撃させ</p><p>学校の生徒は、全て午前中に帰宅させる</p><p>ついでにちょっと挑発してみたの</p><p>ケイちゃんそっくりの格好をしてね</p><p>それで寧さんは、男装しているんだ</p><p>シザーリオ・ヴァイオラは挑発に乗るよそういうタイプの男だから</p><p>さあここからが勝負だね</p><p>前に、とある大学の先生に聞いた話</p><p>その先生の大学の付属の私立の小学校で、実際に行ったという特別授業</p><p>江戸時代の百姓一揆について考える</p><p>（百姓は別称でなく、この場合は歴史用語です）</p><p>授業の方法</p><p>４年生だか５年生だか（どっちの学年だったか忘れました）５クラスあるうち４組と５組だけ、給食を出さない</p><p>給食の時間４組と５組だけは、お腹を空かせたままガマンする</p><p>予定では、１週間そうするはずが</p><p>３日目にして４組と５組の学級委員が、クラスを代表して教員室へ</p><p>何で、僕たちだけ給食が食べられないのか納得できない</p><p>他の組は食べているのがおかしい</p><p>というか、意味が判らない</p><p>これに対する、学校側の回答</p><p>それが、一揆を起こした江戸時代の人たちの気持ちだよく、それに気付いたな</p><p>特別授業、終了</p><p>ええっとその先生は、大成功だったと言っていましたが</p><p>本気かよ</p><p>今は、私立の学校は個性がないと、少子化の中で生徒が集まらないから</p><p>いや、先生その個性は、どうかと思います</p><p>208．絆の数</p><p>うんミスター・ヴァイオラは今頃、相当、頭にきていると思うよっ</p><p>寧さんがヌフフと笑う</p><p>あたしが、ケイちゃんの姿をして現れたんだもんヴァイオラは、こういう冗談が大っ嫌いなのよっ</p><p>えでも、ヴァイオラ本人は、変装するのが趣味なんですよね</p><p>確かいつも映画のキャラクターに成りすまして、裏の仕事に行くって</p><p>ヴァイオラは自分がいつも主役じゃないと気が済まない人だから変装するのは、自分だけでいいと思っているのよっ</p><p>前にねヴァイオラに気に入られようとした、若い子がいてねその日、ヴァイオラがバック・トゥ・ザ・フューチャーのドクの変装をすることを知って、自分はマーティの格好をして集合場所に現れたのよ</p><p>マーティって何ですか</p><p>マイケル・Ｊ・フォックスの役よヨッちゃん、知らないの</p><p>そもそもバック・トゥというのが何なのか判らないのだが</p><p>ここで、そんな話をすると寧さんが話しづらくなるだろうから</p><p>ああ、フォックスフォックスですね判りました</p><p>フォックスってのは映画会社のことだよな</p><p>うん何となく、判るぞ</p><p>それで、どうなったんですか</p><p>ヘッドフォンで鼓膜が破れる様な大音量でヴァ・ヘレンの曲を聴かされる拷問に掛けられて最後は、時計台で感電死させられたらしいよ</p><p>まあ、しょうがないよねドクの格好をしているヴァイオラの前に、映画の主役のマーティの姿で現れたんだからそれがせめてビフだったら殺されるところまではいかなかったかもしれないけれど</p><p>さてビフって何だろう</p><p>いやあえて聞くまい</p><p>とっころでさヨッちゃん、あたしの男装姿どうケイちゃん、そっくりでしょう</p><p>寧さんは明るく笑っているけれど</p><p>本当は、そうじゃないってことオレには判る</p><p>これはシザーリオ・ヴァイオラを挑発して、やつの眼をここに釘付けにするための苦肉の手段で</p><p>寧さん自身は本当は、ケイさんの格好はしたくなかったろうと思う</p><p>そっくりかどうかは、オレには判りませんオレケイさんには会ったことがありませんから</p><p>オレは寧さんの眼を真っ直ぐに見て、答える</p><p>オレにとってはどんな格好をしていても、寧さんは寧さんです</p><p>オレは寧さんしか知りませんケイさんもケイさんの双子のお姉さんの寧子《ヤスコ》さんも、オレは知りませんオレが知っているのは、あなただけですいつも綺麗で明るくて優しい、寧さん</p><p>うううっヨッちゃぁぁんっ</p><p>寧さんがオレの胸に飛び込んで来る</p><p>オレは、がっしりと寧さんの身体を受けとめた</p><p>大丈夫ですから寧さんは、オレが守ります</p><p>うんっうんっありがとっありがと、ヨッちゃん</p><p>泣いている寧さんの背中をオレは、しばらく抱いていた</p><p>ごめんねこんな物しか作れなくて</p><p>テーブルの上に克子姉が、素麺を並べる</p><p>付け合わせは卵焼きとサラダだった</p><p>今日はもう時間も無いし、手間も掛けられないから</p><p>克子姉は昨夜から、交代でずっと校内外の監視を続けている</p><p>夜はミナホ姉さんとマルゴさんの三人で休憩と睡眠を取りながらだったけれど</p><p>朝からは、ミナホ姉さんが学校の仕事へ行かなくてはいけなかったから</p><p>監視カメラの映像チェックだけならいいんだけれど朝からのテレビの報道状況の確認と、ネットの中での世論誘導もしなくちゃいけなかったから</p><p>うわそりゃ、大変だ</p><p>寧様にも手伝っていただいたけれどさっき、雪乃さんの回収にマルゴさんと出られたでしょだから、この部屋はあたし一人で何とかしないといけなくなっちゃって</p><p>ミナホ姉さんは、ずっとオレたちと一緒に居たし</p><p>役立たずでごめんなさい</p><p>マナが、暗い顔で克子姉に頭を下げる</p><p>いいのよ裏工作の仕事なんて、マナちゃんは覚えなくていいんですからねっ</p><p>克子姉はマナに優しく微笑む</p><p>ミナホ姉さんは、まだ職員会議</p><p>オレが尋ねると克子姉は、監視カメラのパネルを操作する</p><p>モニターに、職員室の景色が映る</p><p>まだ、終わらないみたいね</p><p>うわみんな、苦虫を噛み潰したよう顔をして会議している</p><p>まあ遠藤も雪乃も、親が大変なことになっているし</p><p>簡単に処分することができないんだろうな</p><p>お嬢様楽しんでいらっしゃるわね</p><p>克子姉が先生たちの中のミナホ姉さんを見て、そう言った</p><p>ミナホ姉さんは、いつも通りの冷たい眼で無表情で会議に参加している</p><p>ミナホやっぱり、先生を辞める覚悟なんだろうね</p><p>監視用モニターに向かっていたマルゴさんが、そう呟いた</p><p>復讐も寧とヴァイオラの因縁も、この数日で完全にケリをつけるつもりなんだよゴールデンウィークの連休が終わるまでに</p><p>お戻りをお待ちしていると遅くなるわ申し訳無いけれど、先にいただきましょう恵美ちゃん、手伝って</p><p>克子姉とメグが、テーブルに素麺と小鉢を並べていく</p><p>監視はあたしと寧で続けるから克子さんは、吉田くんたちと先に食べて</p><p>あれミッチィは</p><p>そう言えば、姿が見えない</p><p>隠しガレージの中で、ムチの特訓を続けているよ努力家なんだね、あの子</p><p>そう言って、マルゴさんはガレージの映像を映し出す</p><p>ミッチィが、赤いムチを振っている</p><p>シュビュッっと、風を切ってムチの先端が、標的用の空き缶を真っ二つに切り裂いた</p><p>あれスチール缶ぐらいなら、平気で切り裂くんだ</p><p>マルゴさんが、マイクを持つ</p><p>工藤さん、こっちへ戻って来て</p><p>敵の襲来ですか</p><p>画面の中のミッチィが、すぐさま返事をする</p><p>違うよお昼ご飯の時間だ</p><p>わたくし今のうちに、もう少し鍛錬をしておきたいのですが</p><p>食べれる時に、食べておくのも戦士の大事な仕事だよ</p><p>すぐに戻ります</p><p>ミッチィは、すっかりマルゴさんを第2の師匠にしている</p><p>すぐに戻って来るだろうから待ってあげて</p><p>マルゴさんも本当にミッチィのことを気遣ってくれている</p><p>いやミッチィにも、もっと絆が必要だ</p><p>オレが声を掛けると、マナが子犬のように近寄って来る</p><p>なあに、お兄ちゃん</p><p>オレの胸に擦り寄って来るからオレも抱き締めて、撫でてやる</p><p>ミッチィが戻って来たらミッチィに、わたしのお姉さんになって下さいって言うんだ</p><p>マナはキョトンとした顔をする</p><p>マナは、ミッチィより一つ学年が下だろマナしかここには、ミッチィよりも年下の子がいないんだミッチィ年上ばかりで、息苦しいんじゃないかって思うんだよ</p><p>だから、マナが工藤さんの妹になればいいんだね</p><p>ああ今はみすずからの命令で、ミッチィはオレたちと一緒に居るけれどミッチィ自身が、積極的にオレたちと行動を共にする理由付けを強化した方がいいと思うんだ</p><p>そうだね年上の吉田くんや他の人たちよりも年下のマナちゃんを守ってあげたいって気持ちになった方が良いだろうね</p><p>マルゴさんも、賛成してくれた</p><p>でも工藤さんよりも、マナの方がおっぱいは大きいよ</p><p>マナはそう言って、胸の先をオレに擦り付ける</p><p>確かにミッチィよりも、マナの方が肉体的には成長しているけれど妹っぽさでは、断然マナの方が上だよ</p><p>うんとっても可愛いよ</p><p>オレは、そう言ってマナの身体を抱き締めてやる</p><p>判った工藤さんのことは、マナに任せておいてマナも、工藤さんならいいって思ってるし</p><p>何がいいんだ</p><p>工藤さんも、お兄ちゃんのセックス・パートナーにしちゃう予定なんでしょ工藤さん、見た目は本当にお人形さんみたいに可愛いし言葉遣いとか、とっても面白いからマナは好きだよ姉妹会に入れてあげてもいいって思ってるから</p><p>あたしも、賛成よ</p><p>工藤さんは、あなたのためにも良い相手だと思うの</p><p>マナちゃんの時とは違った形であなたが、積極的に面倒を見てあげようとしているでしょあたしや渚は、お姉さんだし恵美ちゃんは、同い年もちろん、あなたは年齢なんて気にしないで大切にしてくれているけれど年下の子とは、アプローチの仕方が違ってくるでしょ</p><p>マナちゃんに対してやっているお兄ちゃんではなくてお兄さんをやってごらんなさい</p><p>お兄さんか</p><p>あの克子さんヨシくんにとってみすずさんはどういう立場なんですか</p><p>メグの問いに克子姉は</p><p>みすず様はちょっと、ずるいのよあの方は、とっても賢い方だし表現力も豊富だから</p><p>メグに克子姉は、ニコッと微笑む</p><p>その時、その時の状況で彼に対するアプローチを変えているのよ彼を優しくリードする一つ年上のお姉さんの時もあるし、わざと彼と対等の同い年の女の子っぽく演じている時もあるし完全に彼の支配下のペットになりきっている時もあるわ完全に使い分けているのよ</p><p>そう言えばそうだ</p><p>みすずには様々な顔がある</p><p>そうだよねマナたちの前では、完全に年下組のリーダーになっているけれどお兄ちゃんとエッチする時は、ものすごく甘えるもんねみすずさん</p><p>マナが、そんな感想を述べる</p><p>魅力的ですものね、みすずさん</p><p>メグが、また落ち込もうとするから</p><p>メグすぐに自分と比較する癖はやめろメグはメグで、とっても魅力的なんだから</p><p>そう言う、メグの口をオレの唇で塞ぐ</p><p>オレは、メグが好きなんだそれでいいだろ</p><p>そんなメグに克子姉が</p><p>恵美ちゃんいいこと教えてあげるわ</p><p>今度、彼とみすずさんがセックスしている時にねセックスが終わった後に、みすずさんにはい、お疲れ様ってタオルを渡してあげなさいにっこりと、優しく微笑んでね</p><p>笑って、みすずさんにタオルを渡すんですか</p><p>そうよあたしは何も気にしていません彼のことを気持ち良くして下さって、ありがとうございますって、感謝の気持ちを伝えるのよ泰然としてね</p><p>彼の正妻になりたいのならそういう小技が使えないとダメよ何があっても、この人はあたしのところに帰って来ることは判っていますからって、態度でいなさい初めは、フリだけでいいから</p><p>うん、そうだねそういう態度の方が、みすずさんには効くかもね</p><p>マナが、克子姉に同調する</p><p>あたしたちは彼を愛する姉妹だけれどちゃんと、彼を奪い合うバトルをしましょうそういう闘いが、女を磨くことになるんだから</p><p>克子姉が、メグとマナにウインクする</p><p>それぞれ、自分の魅力でお兄ちゃんをノーサツしちゃえばいいんでしょ</p><p>マナが、克子姉の言葉に乗る</p><p>よーし、寧さんには負けないぞぉぉぉっ</p><p>マナが、パソコンに向かっている寧さんに声を掛ける</p><p>えっ、あたし</p><p>だって、お兄ちゃんの女の中では、寧さんが一番美人で可愛いじゃない寧さんは、マナの目標なんだから</p><p>寧さんが、まだ処女なこといよいよ、言い出せなくなってきたぞ</p><p>だからメグお姉ちゃんも、落ち込んでいる暇があったら、自分の魅力でお兄ちゃんにアタックするの</p><p>あたしの魅力</p><p>メグはそれが何だか、判っていない</p><p>あのねぇメグお姉ちゃんは、本当は尽くす女のタイプなんだよ克子さんと同じでさ</p><p>マナの解析が始まる</p><p>とっても日本的っていうか旦那様のお世話をかいがいしくするのが似合っている女なんだと思うそれなのにさ</p><p>ここのところメグお姉ちゃん、落ち込んでいたからずっと、お兄ちゃんの方が尽くす男になっちゃってるじゃないよくない傾向だと思うよ</p><p>こうやって、マナが自分の思っていることを相手にズバズバ言うのはやっぱり、雪乃の妹なんだなあと思う</p><p>ただ雪乃と違ってマナは、圧倒的に頭がいい</p><p>観察力と状況判断が優れている</p><p>もっとも観察力が優れすぎているから、マナは祖父と母親が自分を愛していないことに気付いてしまった</p><p>マナが家を捨てたのはこの観察力のせいだ</p><p>あれが雪乃だったら祖父たちに見捨てられたことも気付かないまま、いつまでも家族の助けを待っているんだろうな</p><p>そう言えば雪乃は、今、どこにいるんだろう</p><p>そうだねあたし、ヨシくんに迷惑掛けてばかりだよね</p><p>ほらっ、そこでまた落ち込まない自分の内側ばかり見ていると、落ち込んでいくばかりだよメグお姉ちゃんは、お兄ちゃんだけ見ていればいいのっ</p><p>ヨシくんだけ</p><p>たとえばお兄ちゃんは今、何を必要としていると思う</p><p>メグが考え込む</p><p>はい、タイムアウトメグお姉ちゃんお兄ちゃんにだけ、お箸が渡ってないよ</p><p>あ、ごめんなさいヨシくん</p><p>配膳の途中でこんな話になっちゃったんだよな</p><p>メグが慌てて、オレに箸をくれる</p><p>克子姉がメグに話し掛ける</p><p>あたしはね彼が三食ちゃんとご飯を食べているかが、一番心配なの栄養のバランスが良くて、美味しい物をね今は、こんな物しか用意してあげられなくて申し訳ないんだけれど</p><p>克子姉は、そう言ってテーブルの上の素麺と卵焼きとサラダを見る</p><p>いや、充分だよとっても美味しそうだし</p><p>オレは克子姉にそう告げた</p><p>そう言ってくれると、とても嬉しいわ</p><p>でも本当にあたし、今はご飯のことばっかり気にしているのあなたに次はどんな料理を作ってあげようかって</p><p>ははっ、克子さんはまるで吉田くんのお母さんだね</p><p>マルゴさんが、横から笑ってそう言った</p><p>いいえ、違いますマルゴさん</p><p>マナが強い言葉でそう言った</p><p>マナは舞夏さんのお母さんは、舞夏さんのご飯の心配なんて一度もしてくれませんでしたから料理評論家のくせに、家の食事はお手伝いさん任せで去年雪乃さんが中学生の修学旅行で家に居なかった時に、お手伝いさんがお休みの日があったんです前から、その日はお手伝いさんが休むことは判っていたのに舞夏さんのお母さんは、そのことをすっかり忘れていて舞夏さんは、晩ご飯が食べられない日があったんですけれどあの人はあら、ごめんなさいって笑っているだけでした</p><p>ごめん失言だったね</p><p>マルゴさんがマナに謝罪する</p><p>でも、あたしの静岡の叔母さんはそんなこと無いんですいつ電話をしてもちゃんとご飯食べているって聞いてくれます今日のご飯は何だったってだからご飯の心配をしてくれるのは、親だからじゃないんです愛してくれているかどうかなんです</p><p>克子姉はオレのことを愛してくれている</p><p>マナオレの家もそうだよオレの母親も、オレがちゃんと食事しているかどうかなんて気にしない女だった</p><p>オレは克子姉を見る</p><p>克子姉いつも、美味しいご飯をありがとうオレ、とっても感謝しているよ</p><p>何言ってるの家族じゃない</p><p>そうだ家族だ</p><p>克子姉さんいつも、美味しいご飯をありがとうございます</p><p>メグも克子姉に礼を言う</p><p>うんっ克っつん、ありがとう克っつんのご飯、大好きだよっ</p><p>克子さんいつも感謝しています</p><p>寧さんとマルゴさんも</p><p>克子さん、これからはマナもお手伝いするねマナにもお料理教えて</p><p>ええ、いいわよマナちゃん</p><p>あたしはヨシくんのために何ができるのかしら</p><p>ほらほら、また内側に向かってるメグお姉ちゃん、そういう時は、お兄ちゃんの方を見るのっ</p><p>マナが、メグに注意する</p><p>お兄ちゃん飲み物は何がいい</p><p>冷たいのなら、お台所の冷蔵庫に麦茶とウーロン茶が入ってたよ</p><p>じゃあ麦茶かな</p><p>素麺だし</p><p>ほらほら、メグお姉ちゃんお兄ちゃん、麦茶だって</p><p>判った、すぐに持って来るわ</p><p>お兄ちゃんて、とっても判りやすい人なんだからジッと見ていれば、何をしてあげればいいのかなんてすぐに判るよ</p><p>うんそうね、マナ</p><p>マナの言葉にニッコリ微笑んでメグは台所へ向かう</p><p>ただ今、戻りました</p><p>地下通路から、ミッチィが上がって来る</p><p>ちょうど良かった一緒に食べよう</p><p>オレは、ミッチィにそう話し掛けた</p><p>工藤さんマナを工藤さんの妹にして下さい</p><p>食事の合間を狙ってマナがミッチィにそう言った</p><p>それはわたくしに弟子入りしたいということですか</p><p>わたくしは、まだ武人としては未熟者です弟子を取るには、まだ早過ぎます</p><p>喋らなければ本当に、黒髪パッツンの美少女なんだけどなあ</p><p>この武人思考が本当に残念だ</p><p>工藤さんマナちゃんが言っているのは、そういう意味じゃ無いと思うよ</p><p>マルゴさんが、横から助け船を出す</p><p>では、どういうことでしょう</p><p>マナちゃんは、君に庇護を求めているんだよ</p><p>ミッチィが箸を置く</p><p>庇護</p><p>工藤さんは十五歳だよね</p><p>はい、中学3年生です</p><p>マナちゃんは</p><p>マナは十四歳です中２です</p><p>年下の女の子が、君に庇護して貰いたいと言っているんだ武人としては、どうするべきだと思う</p><p>マルゴさんの言葉にミッチィは、マナの顔を見る</p><p>実際年齢が一つ上だとしても</p><p>背丈は、ほとんど変わらない</p><p>いや、もしかしたらマナの方が高いかもしれない</p><p>胸の大きさは完全にマナが勝っている</p><p>マナだって、成長途中の小さなおっぱいだけどミッチィは完全に真っ平らだから</p><p>遠目で見たなら確実に、マナの方が年上っぽい</p><p>いや、ミッチィの落ち着きと風格は何か、大人っぽいというか、偉そうだけれど</p><p>とにかく見た目だけなら、そういう風にしか見えない</p><p>あたし色々あって、家や家族を捨てました本当の家族のところへは、もう帰れませんだから工藤さんに、あたしのお姉ちゃんになって欲しいんです</p><p>そういうマナにミッチィは</p><p>判りましたそういうことでしたら、わたくしがあなたの姉になりましょうわたくしのことは、お姉様と呼びなさいよろしいですね</p><p>はいっ美智お姉様</p><p>マナの返答にミッチィは、背筋をゾクッとさせる</p><p>もう一度、言ってみて下さい</p><p>美智お姉様っ</p><p>ミッチィは満足そうに微笑んだ</p><p>何かいい感じですそれ</p><p>ミッチィは基本がレズだった</p><p>わたくしは、三人兄妹の末っ子ですからお姉様と呼ばれるのはとても新鮮です</p><p>ミッチィには、お兄さんとお姉さんが居る</p><p>二人とも香月セキュリティ・サービスの総合警備部に所属している</p><p>もっとも、お姉さんの方はまだ高校生で空手日本一なんだっけ</p><p>美少女空手家として、有名なんだよな</p><p>じゃあ、これからよろしくお願いしますっ美智お姉様っ</p><p>いずれにせよミッチィが、オレたちとの間に絆を増やしていくことは大切だ</p><p>ミッチィとマナが姉妹になるのは、良いことだと思う</p><p>食事が終わったら工藤さんと吉田くんで、工藤さんのお父さんのところへ行って来てくれないかな</p><p>ここからの脱出の手はずについて、打ち合わせしたいんだ</p><p>脱出</p><p>寧の姿を見せるっていうカードを切ってしまったんだもう、この先は短期決戦を目指すしかないよ</p><p>マルゴさんはそう言う</p><p>それでもこっちは戦闘能力のある人間が少ないからねできれば、敵の戦力を少しずつ削いでいきたい</p><p>戦力を削ぐ</p><p>学校からは昼過ぎに脱出するみすずさんの発表会には、全員で向かうあそこは日本中の名家の護衛が集まっているからねあんなに安全な場所は無いよ</p><p>それにこちらも、分散して行動するだけの戦力は無いしね移動するなら、全員で一気に動くしかないんだその過程でちょっかいを出して来た敵を一つずつ殲滅する明日の朝までには、全ての決着を付けたい</p><p>ここを放棄して、移動するということは</p><p>今夜の香月閣下が仕掛けたホテルでの攻防戦でシザーリオ・ヴァイオラの首を獲るところまで行く気なのか</p><p>マルゴさんは</p><p>いやおそらく、ミナホ姉さんも</p><p>あの全員で移動するんですよね</p><p>マナがマルゴさんに尋ねる</p><p>そうだよみんなで行くそうじゃないと守りきれないし、攻めきれない</p><p>攻撃組と、ここに残った人間を守る組に分かれることはできない</p><p>オレたちの中で、実際に戦闘能力があるのは</p><p>マルゴさんとミッチィだけなんだから</p><p>ってことはあの人も連れて行くんですか</p><p>マナはあの人と言った</p><p>ああ雪乃さんも当然、連れて行く仕方ないだろ香月さんが仲介人になった白坂家との手打ち式が終わるまで雪乃さんは貴重な人質なんだし</p><p>マルゴさんは、当たり前のこととして答えた</p><p>雪乃も、オレたちと行動を共にする</p><p>今週は、台風の日の疲労と、蒸し暑さでじわじわとヤられいています</p><p>もう一日がんばろう</p><p>209．ジャンクなセックス</p><p>雪乃は、今どこに</p><p>また、監禁室だよ</p><p>あの狭い部屋か</p><p>あの子にも、お食事を届けないといけないわね</p><p>後で、オレが行くよ</p><p>克子姉やマルゴさんたちは、仕事が山積みだし</p><p>メグやマナだと、また揉める</p><p>メグとマナ雪乃の姉妹には、雪乃に対するコンプレックスが強く残っている</p><p>いや、食事が済んだら吉田くんは工藤さんと、工藤さんのお父さんに会いに行ってそっちの方が優先だよ</p><p>マルゴさんがそう言った</p><p>朝の時みたいに、ご飯を届けるだけなら工藤さんだけで行って貰ってもいいけれど今回は、黒い森の代表として吉田くんに行って貰いたいんだ</p><p>オレが代表ですか</p><p>事務的な打ち合わせなら、あたしが行った方がいいんだけどね</p><p>学校の敷地の特定の一カ所に、あたしと工藤さんと工藤さんのお父さんが集まるのは危険だよね</p><p>確かに戦闘能力のある人たちが、一カ所に集まっていたら</p><p>しかも、そのことを敵に気付かれたら</p><p>敵は、他の入り口から一気に潜入して来るだろう</p><p>わざわざ教職員用の駐車場の隠しゲートを敵に晒したんだ今は、あそこからの侵入を考えていると思うけどね校長室からのルートは、やつらには判らないだろうし</p><p>そうかわざわざ、情報を小出しにしているのは</p><p>敵の注意をそちらにだけ向けるためなんだ</p><p>校外から教職員用の駐車場へ行くためには、工藤さんのお父さんが陣取っている野球部のグラウンド裏の道を通るのが最短距離だていうかあっちは普段は人通りがほとんどないからね</p><p>でも運動部の子らが、よくランニングとかしているでしょだから、今日の部活は全部中止にさせたんだよっ</p><p>マルゴさんの説明に、寧さんが補足してくれた</p><p>なるほど万が一、生徒を戦闘に巻き込まないために</p><p>寧、生徒はみんなちゃんと帰ってる</p><p>マルゴさんの質問に、寧さんが校内のカメラを次々と切り替えていく</p><p>うーん、まだ残っている子たちがいるねぇ</p><p>職員会議が終わればミナホが、生活指導の先生たちに校内を巡回させるんだろうけれど</p><p>全員帰らせるのは、午後１時か１時半とかなんじゃないかなあ</p><p>教職員も全部帰るとなると２時過ぎるかもね</p><p>マルゴさんが、ススッと計算する</p><p>つまりあたしたちは、２時過ぎまでは学校から脱出できない校内に誰かしら残った状態でここを留守にすると侵入して来た敵に、間違って攻撃される可能性があるからね</p><p>生徒も先生たちも完全にいなくなった後で堂々と出発するなるべく派手にあたしたちを狙っているやつらを全員そのまま国立劇場へ引っ張っていくから</p><p>でもやつらが学校の関係者を生徒でも先生でも、無差別に誘拐して人質にするとかしたら</p><p>そういう可能性は無いだろうか</p><p>どうして、人質になるんだい</p><p>マルゴさんは、ククッと笑う</p><p>あたしたちは犯罪組織だよ敵もそのことは判っている無差別に誘拐したって、黒い森と無関係な人間は人質にならないよ</p><p>そうかオレたちは、正義の味方じゃない</p><p>無関係な生徒や教師が敵に捕まっても助けるギリは無い</p><p>敵はそう思っている</p><p>敵が判っていることはどういう裏があるのか判らないが、学校内にあたしたちが潜伏しているっていうことだけだよ黒い森と学校の関係だって、正確には判らないはずだよ敵が知っているのは岩倉さんが流してしまったファイルの内容だけつまり、寧と吉田くんがこの学校の在学生だってことでも寧も吉田くんも、校内に特別に親しい友人は居ないだろお互いの家を行き来するような</p><p>確かにオレがクラスメイトと親しくなったのは、ここ数日だし</p><p>寧さんは、校内の不可侵の存在だったから誰とも親しくないはずだ</p><p>そりゃ敵は、おそらく下校してきた寧や吉田くんのクラスメイトに声を掛けるくいのことはしていると思うよでもその子たちからは、ほとんど情報は得られないだろうし吉田くんと恵美ちゃんの関係くらいは、話題に上がるだろうけれど当の恵美ちゃんはここに居るからねそこからさらに、恵美ちゃんのお友達や山峰さんたちをターゲットにすることは無いと思うよあたしたちに効果があるとはとても思えないだろうから</p><p>山峰のお父さんとお母さんは、無事でしょうか</p><p>心配そうにメグが尋ねた</p><p>そっちには、白坂家の配下の人間が詰めているはずだからね白坂家には、恵美ちゃんは黒い森に誘拐されていることになっているんだから</p><p>だからあたしたちが山峰さんに接触するだろうと考えて、白坂家は山峰さんの周囲を厳重に監視しているはずだそこにのこのこと、ヴァイオラの手下が行ったら</p><p>どうなる</p><p>無意味な戦闘をする程どちらも馬鹿ではないよ現場の人間は、下らないことで人員を消耗させることを嫌うからねよっぽどのことがない限り山峰さんが戦闘に巻き込まれることはないよただの睨み合いで終わりだよ</p><p>恵美が、大きく息を吐いて安堵する</p><p>ということだから吉田くんは、工藤さんのお父さんにあたしたちは、午後２時１５分に、隠しガレージから車３台で出発するということを伝えてきて目的地は国立劇場目的地までのルート選択は、工藤さんのお父さんにお任せするよ要人護衛に関しては、あの人たちの方が慣れているからね</p><p>マルゴさんがオレに言った</p><p>えっとオレたちは、午後２時１５分に教職員用の駐車場の隠しガレージから、車３台で出発目的地は国立劇場ルートは工藤さんにお任せする</p><p>そういうこと頼んだよ</p><p>こういうことは、携帯電話で伝えると聞き間違いの可能性があるし、盗聴の危険もある電子メールだとなおさらだよ偽メールかもしれないしね何より、ちゃんと代表者が直接会いに行って話すってことが大切なんだ信頼関係を築いておかないと命取りになるからね</p><p>それならオレが行くべきだ</p><p>特に、今、工藤父の居る場所が敵の注目を浴びているのなら</p><p>他の人を危険な場所に行かせるべきではないだろうし</p><p>それと忘れないで欲しいんだけど工藤さんのお父さんは、あたしたちの味方ではないからね</p><p>判ってます工藤さんは、香月閣下の命令で、今はオレたちに協力してくれているだけでいつ敵になるか判らない人なんですよね</p><p>オレの答えに、マルゴさんは満足そうに微笑む</p><p>そういうことだからこちらの情報を何でも喋ってはダメだよ何を話して、何を話さないかの選択は、君に任せるそれから吉田くんのことだから大丈夫だと思うけれど、絶対に工藤さんのお父さんに嘘は言わないで混乱させるだけだし、信頼を失うだけだからね</p><p>オレが、マルゴさんにそう答えると</p><p>あのわたくしも、父と同じ立場ですが</p><p>ミッチィが、不思議そうな顔をしてオレたちを見る</p><p>わたくしもみすず様の命を受けて、ここに居るだけでいつ、皆様の敵に廻るか判らない人間です</p><p>そんなわたくしの前で今のようなお話をなさるのは、どういうことなのでしょうか</p><p>マルゴさんはフフッと微笑んだ</p><p>工藤さんは香月セキュリティ・サービスに籍があるんだっけ</p><p>はい一応、今回が初仕事ということになっています</p><p>仕事の内容は</p><p>みすず様の指示に従うように言われています</p><p>OKじゃあ、工藤さんは香月セキュリティ・サービスに忠誠を誓っているんだね</p><p>ミッチィは困り顔をする</p><p>そうじゃないよね工藤さんは、あくまでもみすずさんに忠誠を誓っているんだよね</p><p>そのみすずさんは吉田くんの女だよで、吉田くんは黒い森のメンバーだ</p><p>じゃあ、工藤さんは誰の味方になる香月セキュリティ・サービスや工藤さんのお父さんたちが黒い森と敵対したら</p><p>いやみすずさんが、お祖父さんである香月さんと敵対したらどうする</p><p>あたしはみすず様の味方です永遠の忠誠を誓っています</p><p>そうそれなら、黒い森と香月さんが対立したらみすずさんは、どっちに味方すると思う</p><p>ミッチィが、オレを見る</p><p>不本意なから、吉田の居る方だと思います</p><p>マルゴさんが、ミッチィに優しく微笑んだ</p><p>工藤さんも、そろそろ自分の立ち位置を明確にしないとねそうでないと、廻りの人たちに迷惑を掛けることになるから</p><p>ミッチィはウッと息を呑んだ</p><p>わたくしに黒い森のメンバーになれとおっしゃるのですか</p><p>そんなこと、誰も言っていないよ現に、みすずさんは黒い森のメンバーじゃない吉田くんの女でだから、あたしたちに味方をしてくれているだけだよあの子が恵美ちゃんやマナちゃんに優しくしてくれるのも、吉田くんの女の一人として年下の子の面倒を見てくれているだけだしミナホやあたしや克子さんや寧に、敬意を払ってくれているのも吉田くんが黒い森のメンバーだからだよね</p><p>当たり前ですみすず様が黒い森の様な犯罪組織のメンバーになるなんてあってはならないことです</p><p>ミッチィは強くそう言った</p><p>メンバーでは無いけれどみすずさんは、あたしたちの味方だよ身内って言うべきかもしれないあたしたちは、そういう関係だ</p><p>正確にはみすずの飼い主であった渚の存在もあるんだけれど</p><p>ミッチィは、みすずと渚のことはよく知らないようだ</p><p>マルゴさんは、あくまでもミッチィの見える範囲での情報からロジックを構成している</p><p>良い機会だから、お父さんに会いに行く間に、自分の立ち位置を決めてきてもし、香月セキュリティ・サービスの人間のままで居たいのなら、そのままお父さんの方に残ってくれて構わないからあたしたちも、これから先は身内で無い人と一緒に行動するわけにはいかないし</p><p>マルゴさんはそう言って、ミッチィを突き放した</p><p>喋ろうとするミッチィを、マルゴさんは制止する</p><p>今すぐに答えを出さないでゆっくり考えるんだよ大切なことを衝動的に決めると、あとで後悔するからねみすずさんの警護は別に、あたしたちと一緒じゃなくてもできるだろう香月セキュリティ・サービスの人間としてだって</p><p>ミッチィは、元気無くそう答えた</p><p>これでいいのだろうか</p><p>ミッチィの戦闘力は現在のオレたちには必要だ</p><p>人間的にも悪い子じゃない</p><p>できればこのまま、一緒に居て欲しいけれど</p><p>それはミッチィ本人が、決めることだ</p><p>オレが意見を言うことでは無い</p><p>さてと吉田くん</p><p>マルゴさんがオレを見た</p><p>いや恵美ちゃんやマナちゃんも、聞いていてここから先は、あたしたちは危険の中を突破していくしかないんだから</p><p>メグとマナも、真剣な顔でマルゴさんを見る</p><p>今からはほんの些細な見落としも、誰かの命に関わるようなことに発展するかもしれないそのことを肝に命じておいて</p><p>わずかな見落としが命取りになる</p><p>ロンドンの有名な舞台演出家にピーター・ブルックって言う人がいるんだけど当然、吉田くんは知らないよね</p><p>そのピーター・ブルックが、こう言っているんだ状況が進行していく時に、いいぞ上手く行っているという感覚は間違っていることが多いただの錯覚でしかないこともあるだけど瞬間的にあれ、これは変だおかしいぞと思ったことは、絶対に錯覚ではないいつでもそんな時は、本当に何かが狂いだしているんだ</p><p>瞬間的に変だと思ったことは錯覚では無い</p><p>あれ、おかしいと思っても周囲の人たちが平然としていたら、自分の錯覚だと思い直してしまうのが人間の性だよでも自分の感じた危機感よりも、廻りの空気を大事にしたことで、状況が最悪になるまで何の対処もできなかったっていうのはマズいよね</p><p>自分の感覚を信じておかしい、変だと思ったら、躊躇無く、即座に対応するんだよ廻りの人の様子なんか気にしないでいいからそれがみんな一緒に生き残るための秘訣だからね</p><p>オレは、心に刻みつける</p><p>恵美ちゃんとマナちゃんも判ったね</p><p>二人も大きく頷いている</p><p>じゃあご飯を食べ終わったら、頼むよ</p><p>オレとメグとマナとミッチィそれに克子姉で、食事を始める</p><p>もう、そんなに急がなくても平気よ</p><p>慌てて素麺を食べるオレに克子姉が言った</p><p>まだ12時半よ工藤さんにお話しするのは、２時以降のことなんだから</p><p>オレは、ゆっくり食べることにした</p><p>はい、お兄ちゃん麦茶</p><p>オレはマナの差し出した麦茶を飲む</p><p>うん美味い</p><p>ところで雪乃には、誰がご飯を持っていく</p><p>オレはそれが、ちょっと心配だった</p><p>あたしが持って行くわ</p><p>マナも行くよ</p><p>しかし正直、この二人だと心配だ</p><p>雪乃の存在はこの二人の心に大きくトラウマになっている</p><p>しかも朝の時のように</p><p>メグの不安定さがマナに伝染して</p><p>また二人揃って、セックス中毒症状を引き起こしたら</p><p>あたしも付いていこうか</p><p>パソコンに向かっていた寧さんが、オレに振り向く</p><p>あの子の相手は、あたしがするからさあの子、あたしのこと苦手でしょ</p><p>雪乃はメグ相手なら、毒舌を吐くだろうし</p><p>マナには上から目線で命令するだろう</p><p>雪乃はずっと白坂家のお姫様でメグをイジメ、妹を足蹴にしてきたんだから</p><p>しかし寧さんは</p><p>雪乃相手なら、雪乃よりも強い</p><p>毒舌には、もっと強い毒舌で返してくれるだろう</p><p>うん、寧さん、頼みます</p><p>寧さんは、ニッコリと笑って</p><p>了解メグちゃんとマナちゃんも来るんだよあの子の躾の仕方、教えてあげるから</p><p>寧さんが、二人に言う</p><p>メグちゃんはさ朝のあの子とヨッちゃんのエッチを見て、何でヒート・アップしちゃったの</p><p>寧さんは平然とメグにそう聞いた</p><p>寧さんだから許されるというかあんまりにも自然に尋ねたので</p><p>メグも普通に答える</p><p>それはヨシくんが、とっても気持ち良さそうだったから</p><p>そうだよね何か、雪乃さんとだと伸び伸びしててマナたちの時よりも、気持ち良さそうだったから</p><p>そうだマナも</p><p>オレと雪乃の視聴覚室でのセックスを監視カメラで観て</p><p>いたたまれなくなって、やって来たんだっけ</p><p>ふぅんそうなのかなあ</p><p>ヨッちゃんどうなの実際、あの子とする時の方が、他の子の時よりも気持ちいい</p><p>はっきりと答えた</p><p>そんなことないわよ</p><p>うんとっても気持ち良さそうだったもん</p><p>メグとマナは納得いかない様子だった</p><p>あたし思うんだけどさ</p><p>寧さんが話し出す</p><p>それってあの子がとっても気持ち良さそうで、ヨッちゃんの方は他の子の時と変わってないんじゃないのかな</p><p>メグとマナがハッとして、寧さんを見る</p><p>ほらあの子って、自分にしか興味が無いし快感に弱いでしょそれでヨッちゃんが、一生懸命に相手をしてあげるからあの子は、もう何も考えないでエッチに没頭していくじゃない自分だけの快感に溺れていくよね</p><p>寧さんの言葉を、二人はウンウンと聞いていく</p><p>だからさ見た目には、他の子よりも気持ち良さそうな派手なエッチに見えるんだろうけどヨッちゃんの方は、そうでも無いんじゃないかな</p><p>一気に視線がオレに集まる</p><p>そこんとこどうなのよ、ヨッちゃん</p><p>正直雪乃とのセックスは、雪乃の要求に応えるだけだからちょっと大変ですあいつ自分の欲求をぶつけてくるだけで、オレのことは気にしてませんから</p><p>まあその分、気楽ではあるんだけど</p><p>心がオレに向いていないことは、判っているから</p><p>そうよね彼は、どんな人とのセックスでもいつも一生懸命だから一生懸命、相手を気持ち良くしてあげようとってがんばるでしょ</p><p>克子姉の説明に、メグとマナが頷く</p><p>それはそうだと思います</p><p>うんお兄ちゃんて、そういう人だよね</p><p>だから雪乃さんみたいな身勝手な女の子からしたら、彼は理想のセックス相手なんだと思うわどんなことでも言うことを聞いて自分を気持ち良くしてくれるんだから</p><p>でもそれじゃあ、ヨシくんはどうなるの</p><p>お兄ちゃん雪乃さんとのセックスは、気持ち良くないの</p><p>メグとマナがオレを見る</p><p>うんとまあ、普通</p><p>我ながらなんつー答えだ</p><p>メグが、オレの眼を見る</p><p>何というか</p><p>雪乃とのセックスはオナニーみたいな感じがするんだよ</p><p>オナニー</p><p>いや何て言うか頭の中の妄想だけで、無責任に射精できる感じ</p><p>お兄ちゃんちょっと、それ判らない</p><p>女の子には、判らないかな</p><p>ゲームしているみたいな感じするんだ</p><p>ゲーム</p><p>うんちょっと、言い方が悪いけれど雪乃とのセックスはすっごく無責任にできるんだあいつの心が、オレに向いていないことは判っているしオレのことは、セックスの道具としてしか見ていないことも判っているからすっごく割り切って気楽にセックスしている</p><p>ヨシくんはあたしとは、気楽にエッチしていないの</p><p>メグやマナの場合はエッチしながら、色んなことを考えるよ</p><p>色んなことって</p><p>こんなエッチなことをしてもいいのかなとか</p><p>いいんだよっっていうか、もっとエッチなことをしてよお兄ちゃん</p><p>でもメグやマナやみすずや他の人もそうだけど、これから一生付き合っていくわけだろいつかは子供だって産まれるんだろうしゲームみたいなセックスはできないよ</p><p>そんなにあたしたちのこと、大切に思っていてくれたの</p><p>いやだって家族なんだから、当たり前じゃないか</p><p>雪乃とは今だけだしあいつは、ああいう女だから割り切ってセックスできるけれど</p><p>マナたちにはできないんだ</p><p>そりゃそうだよお前たちとのセックスは、遊びじゃないから</p><p>オレの言葉にマナが驚く</p><p>遊びのエッチもしてくれていいんだよっマナは、お兄ちゃんのセックス奴隷なんだからマナの身体で遊んでいいんだからね</p><p>そんなマナに克子姉が</p><p>あたしは彼のことお嬢様との最初の接触の時からずっと見てきているけれど彼、自分から女の子にセックスを求めたこと、一度も無いのよ</p><p>そう言えば、オレは</p><p>最初の雪乃さんへの陵辱だってあたしとお嬢様とで全てお膳立てして、お嬢様が彼にさあ、雪乃さんを犯しなさいって命令されてそれからだし</p><p>確かにそうよねヨシくんて、いつも女の子の方からお願いしないとエッチしてくれないよね</p><p>マナの時も最初は弓槻さんの命令だったんだよね</p><p>ええっとオレは</p><p>お兄ちゃんもしかして、本当は嫌嫌、あたしたちとエッチしているの</p><p>そんなことは無いよそんなことは</p><p>オレは即座に否定する</p><p>ただとにかく、物凄い勢いで次から次へとエッチしなくちゃいけないから、オレは必死で食らいついているだけででも、オレはエッチしたくない女の子とは、一人もエッチしていないぞみんな、魅力を感じている女の子だからオレは抱いているだけで</p><p>寧さんが、クククと笑う</p><p>結局さみんながヨッちゃんのことを求めすぎなんだよっ</p><p>求めすぎ</p><p>そうだよっそれで、ヨッちゃんが求められたら、絶対に答えないといけないって思っている人だから</p><p>そうねあたしたち、ちょっと彼に無理をさせているかもしれないわね</p><p>克子姉までが、考え込んでしまう</p><p>いやオレは別に無理なんかしていないよただ、次から次へとご馳走が出て来て必死でそれに食い付いているみたいなだけで</p><p>何言ってるんだオレ</p><p>この子ご飯を残すってことを知らないから</p><p>うんヨッちゃんは、全身で感謝を示す男の子だもんね</p><p>判ったあたしヨシくんは、雪乃のとは、お行儀悪く食い散らかすエッチなんだ</p><p>そうねたまに食べるジャンクフードだから、気楽なのかもしれないけれど</p><p>でも、ヨッちゃんとしては雪乃ちゃんがヨッちゃんに感じているほど、気持ち良いセックスでは無いんだよね</p><p>あのみんなして、何を言っているの</p><p>学生の頃その頃、付き合っていた彼女の友達（女の子）から突然電話が掛かって来て</p><p>何かその子は、人格セミナーみたいのに通っていて</p><p>そこのセミナーの上級レベルの合宿に行くのに、30万円くらい掛かるから私に1万円貸してくれと言いました</p><p>何で、1万円</p><p>いやあなただけでなくて、他の人からも1万円ずつ借りているの30人から借りたら、30万円でしょ</p><p>それってさ君の彼氏も知っているの</p><p>彼女には他の大学に彼氏が居ることを私は知っていました</p><p>あ、あいつとはもう別れたから</p><p>セミナーへ行って判ったのあいつとは、価値観が違うって</p><p>今は、セミナーで知り合った人と付き合っているのその人と、上級合宿に行きたくて</p><p>えっともちろん、お金を貸すのは断りました</p><p>卒業後は、その子とは会っていません</p><p>そんなセミナーマニュアルで人をハメているだけなんですけどね</p><p>昔、古本屋でそういう会社のマニュアルそのものが売っていて、吹いたことがあります</p><p>もし＊＊＊＊と反論されたら　→　＊＊ページへ</p><p>とか、セミナー受講者への対応が、詳細に書いてあるという</p><p>210．次のステージへ</p><p>とにかく恵美ちゃんもマナちゃんも、雪乃さんのことを気にしすぎだと思うわ</p><p>そうだよヨッちゃんは、メグちゃんとマナちゃんの方をよっぽど大切にしているし愛しているんだと思うよっ</p><p>寧さんも、二人にそう言ってくれる</p><p>でもあたし、ヨシくんと雪乃のセックスを見ているとどうしても、辛くて</p><p>そんなメグに、オレは</p><p>判ったそれなら、もう、雪乃とはセックスしないよ</p><p>えーっ、それでいいの、ヨッちゃん</p><p>どう思う、克っつーん</p><p>寧さんが、克子姉に振る</p><p>あたしはそんな風に割り切るべきでは無いと思うわ</p><p>うんあたしも、そう思うな</p><p>マルゴさんまで、会話に加わってくる</p><p>雪乃さんは、吉田くんにとっての安心毛布という仮説があったけれど実態は、少し違うのかもしれない</p><p>メグがマルゴさんを見る</p><p>マルゴさんはフッと笑って</p><p>吉田くんが、雪乃さんに対して抱いている感情はもっと複雑なものなんじゃないかって思うんだよこの段階になっても彼は雪乃さんを見捨てないだろ雪乃さんとのセックスだって、陵辱者として一方的に快感を得ようとはしないむしろ、一生懸命、雪乃さんに尽くしているよね自分の快感は二の次にして</p><p>まあだからといって、あたしは吉田くんに自分の欲求だけを満たすために、平然と女の子を犯すことができるような男性になって欲しくはないし</p><p>それはあたしも、そう思います</p><p>だったら、恵美ちゃん今すぐに、吉田くんと雪乃さんを引き離すのが良策でないことは判るよね</p><p>多分吉田くんには、セックスとか女の子に対して、何らかのトラウマというかコンプレックスがあるんだよ</p><p>コンプレックス</p><p>吉田くんは、自分から君たちにセックスを求めないだろというか求められないそれだって、一つのコンプレックスだよ</p><p>しかも吉田くんはセックス中には、いつも相手の女の子に全神経を集中するだろこれって凄いことだよいつだって、自分の快感より相手が気持ちよく感じてくれているかを優先にしているんだから</p><p>ええ彼は、そうね</p><p>克子姉が断言する</p><p>それが、今は吉田くんの女たちにとっては、良い結果になっているんだと思う君たち、吉田くんとセックスするともの凄く安心感を得られるだろ</p><p>マナもとっても、あったかい気持ちになります</p><p>メグとマナが、顔を赤らめて答えた</p><p>それはそうさ吉田くんは、いつも君たちの期待を裏切らないようって精一杯がんばっているし絶対に、断らないだろ</p><p>断らない</p><p>君たちが心に不安を感じて、吉田くんに抱いて欲しいとねだったら吉田くんは、どんなに疲れていても、君たちを必死に抱いてくれるよね</p><p>メグとマナが顔を見合わせる</p><p>うんお兄ちゃんは、いつも一生懸命だから</p><p>マルゴさんが二人に言う</p><p>でもそんなことを続けていたら、吉田くんの身体も心も参ってしまうんじゃないかな</p><p>さっきの、緊急放送室での雪乃さんの公開レイプだけどねミナホは、別に白坂家への復讐の一環としてあのイベントを組んだわけじゃないんだ</p><p>復讐じゃない</p><p>ミナホはあのイベントを通して、君に雪乃さんを見捨てる決心をしてくれるだろうと思っているんだよ</p><p>オレが雪乃を見捨てるために</p><p>そのためだけに、あんな大掛かりなイベントを組んだ</p><p>だから早朝の段階から、吉田くんが雪乃さんと恵美ちゃん・マナちゃんたちと比較するようなイベントを繰り返したんだ</p><p>視聴覚室での雪乃とのセックスとオレの教室でのメグ・マナとのセックス</p><p>今の吉田くんは、何もかも一人で背負い込んでしまおうとしているだろでもどんなものにも限界はあるそうだよね</p><p>吉田くんは、そろそろ自分の限界に気付くべきだよ君一人の力で、全員を救うことなんてできないんだから</p><p>まず誰を助けるか誰を守ることを優先するか</p><p>今までも何度も言われてきたこと</p><p>優先順位</p><p>状況に余裕があればもちろん、リストアップした全ての人を助けることができるしかし限界を超えてしまえば順位の下の方の人間は助けられないよね</p><p>全員は救えない</p><p>君がスーパーマンだとしても全ての人間は、助けられないそのことを理解してそれでも、より多くの人間を救うためには優先順位の下位の人間をあえて見捨てる覚悟は必要なんだよ</p><p>見捨てる覚悟</p><p>最初の計画ではミナホは、君に雪乃さんが遠藤くんレイプされるところを見せるはずだったんだだから、あの場には恵美ちゃんにも来て貰った</p><p>そしてオレに、メグを選ばせ雪乃を見捨てる</p><p>そういう決意をさせようとした</p><p>計画を変更したのは早朝の視聴覚室での君と雪乃さんのセックスを観察した後だよ</p><p>あの早朝のセックス</p><p>雪乃との罵り合いながらの</p><p>あのセックスは、とても不思議なものだった君たちは、陵辱者と被害者という関係からスタートしたはずなのにまるで、親しい友人の様なセックスをしていた恋人同士というのとは違う恋愛感情は無いのに、お互いの間に信頼関係が築かれている奇妙なセックスだった</p><p>確かにオレと雪乃の間には</p><p>おかしな信頼感がある</p><p>それで、ミナホは気が付いたんだ今すぐに雪乃さんを処分することは、吉田くんの精神によくないってね</p><p>雪乃は処分される寸前だったんだ</p><p>吉田くんにとって雪乃さんは、まだ何かしらの意味のある存在なんだよだからミナホは、このまま雪乃さんを連れて行くことにしたんだ君のためにね</p><p>だから、形式上は君に雪乃さんを助けに行くかどうか選択させたもちろん、君が雪乃さん救出を選ぶことは判っている恵美ちゃんの反対を押し切ってね</p><p>全部ミナホ姉さんには、お見通しか</p><p>それでも君に自分の意志で選択したことを心に刻み込ませたかったんだよ状況の流れとか、運命じゃない君が選んだことだよね</p><p>それならミナホもあたしも、雪乃さんまでは認めてあげるよ吉田くんが守ろうとしている女のリストに入れることをね</p><p>雪乃はオレの女ではない</p><p>しかしオレにとっては</p><p>いつも、オレの心の中の優先順位のリストの中に存在している女だ</p><p>常に一番、下だけど</p><p>いつも、雪乃のことも意識している</p><p>でもここから先は、ようく考えて行動してね君のリストは、もういっぱいだよ今だって、限界に来ている</p><p>君が限界を越えれば全員が死ぬことになるかもしれないいつでも、余裕を持って自分の両手を伸ばして手が届く範囲に、自分の女を集めておくんだよいいね</p><p>オレは頭が悪いし</p><p>特別な能力も無い</p><p>自分にできることの範囲をそろそろ見極めないと、みんなに迷惑が掛かる</p><p>恵美ちゃんとマナちゃんもそろそろ、吉田くんに求めるばかりじゃダメだよ吉田くんの心と身体の限界を考えて</p><p>二人が小さくなる</p><p>あたし自分の気持ちばかりを優先にして、ここのところヨシくんに求め過ぎだったって反省しています</p><p>マナもお兄ちゃんに、甘えすぎていました</p><p>いやもちろん、寂しくなったらいつでもオレに頼ってくれていいんだぞオレはそのために居るんだから</p><p>ありがとうお兄ちゃんでも</p><p>うんあたしたちも、ヨシくんに頼られる女の子になりたいから</p><p>メグマナ</p><p>少しはガマンすることも覚えて女を磨くよ</p><p>あたしも良い奥さんになれるように、頑張るから</p><p>メグもオレに誓ってくれた</p><p>ということだから吉田くん、君のリストはとりあえず</p><p>マルゴさんが言う</p><p>寧と、恵美ちゃんと、マナちゃん渚さんと、克子さんそれから、みすずさんと美智さん最後にオマケで、雪乃さんということでクローズしてくれるかな</p><p>ミッチィが驚く</p><p>わたくしもですか</p><p>マルゴさんが微笑む</p><p>これは吉田くんが誰を大切にするかの優先順位リストだから吉田くんは、とっくに工藤さんのことを身内だと思って、大切にしているよ</p><p>ミッチィが、口籠もる</p><p>マルゴさんそれだと、まだ足りません</p><p>ああ、そうかミナホのことを忘れていたよミナホは、吉田くんよりずっと年上だし、黒い森全体の保護者だけれど吉田くんのリストに入れておいてくれるんだねミナホ、きっと喜ぶと思うよ</p><p>いえミナホ姉さんだけでなくオレのリストには、マルゴさんも入っています</p><p>マルゴさんが、驚く</p><p>はいオレにとっては、マルゴさんも大切な家族です身内ですお姉さんだと思っています</p><p>ええっとあたしは</p><p>戸惑うマルゴさんに寧さんが</p><p>マルちゃんそういう時は、ありがとうって言っておけばいいのよっ</p><p>あ、ありがとう吉田くん</p><p>心の中の白い紙にリストを作る</p><p>ミナホ姉さん渚克子姉マルゴさん寧さんみすずメグマナミッチィそして、ちょっと離れて一番下に、雪乃</p><p>これがオレの今の家族だ</p><p>守らなければいけない人たちだ</p><p>今は、この人たちを守ることだけに集中して</p><p>それ意外の人間のことは割り切る</p><p>オレの力では誰も守れない</p><p>自分の今の限界を知るんだ</p><p>食事を終えたところでオレとミッチィは、外へ行く準備をする</p><p>克子姉と寧さんが交代して今度は、寧さんが食事タイムに入る</p><p>吉田くんこれを持って行って</p><p>マルゴさんが丸い碁石みたいなものを３つほどオレに手渡した</p><p>上にスイッチが付いている</p><p>子供用の警戒ブザーみたいなものだよスイッチを入れて、１５秒後に物凄い大音量で警戒音が鳴る仕組みになっているから</p><p>時間差で、轟音が鳴るんだ</p><p>シザーリオ・ヴァイオラの連れてきた手下は、アメリカ式だからね</p><p>アメリカ式</p><p>何でも銃で解決するってことさ</p><p>敵が銃器で武装していることが前提なんだ</p><p>アメリカでも第一次大戦の頃はね、戦場に行っても一発も銃を撃たないまま帰国した人が多かったんだよ</p><p>マルゴさんが、そんなことを言う</p><p>やっぱり人を狙って引き金を引くっていうのは、なかなか覚悟の居ることだからね躊躇無く引き金を引ける人は、やっぱりそんなにはいなかったんだ</p><p>だから今のアメリカ軍では、動いているものを見たら反射的に銃を撃つ訓練をしている相手を人間と確認する前に、身体が勝手に引き金を引いてしまうようにトレーニングされているんだ</p><p>もちろんその結果の誤射は多いよ間違って、味方を撃ち殺してしまったなんていうケースが多々あるでも、それがアメリカ軍の方針だから</p><p>工藤さんも多分、お父さんに言われていると思うけれどシザーリオ・ヴァイオラの手下の前では、うかつに動かないでねあいつらは、反射的に銃を撃ってくるから真っ正面から、殺気を発するとそのまま撃たれかねないからね</p><p>ミッチィが答えた</p><p>吉田くんも絶対に、敵に向かって何かを投げ付けたりしてはダメだよその瞬間に撃たれるからね</p><p>隙を見せれば撃たれる</p><p>攻撃の意志を見せれば躊躇無く</p><p>このブザーは、敵の気を反らすために使うんだ自分から離れた場所に、敵に気付かれないように、こっそりと置くようにして</p><p>どんなに訓練された人間でも突発的な出来事に対しては、絶対に反応してしまうそれも、大きな音とか光にはねそこに隙ができるから</p><p>判りましたこれは、いただいていきます</p><p>オレは碁石風のブザーを、制服のポケットにしまった</p><p>じゃあ行って来ます</p><p>オレが、そう言うと素麺を食べながら、寧さんが</p><p>行ってらっしゃーいユキユキには、ちゃんと餌をあげておくから心配しないで</p><p>ユキユキ</p><p>もう、あの子はヨッちゃんのお気に入りのメス犬なんだって、思い込むことにしたからっ人間だって思わなければ、嫉妬とかもしなくて済むでしょっ</p><p>あっ、それいいですねっマナも、そう思うことにします</p><p>いやマナ</p><p>雪乃は、お前の実の姉だぞ</p><p>それでいいのか、お前</p><p>ユキユキのお世話は、マナも一緒にするから気を付けて行ってきてねっ</p><p>そうね人間じゃないって思ったら、別にいいかって思えるかもね</p><p>メグまでそんなことを言う</p><p>あっ、ちょっと待って</p><p>克子姉が、走って紙袋を持って来る</p><p>袋の中からは紺色の背広が入っていた</p><p>克子姉これ</p><p>あなたが今日、みすずさんの発表会に着ていく服よ</p><p>この忙しい中ずっとサイズ直しをしていてくれたんだ</p><p>ちょっと羽織ってみて</p><p>オレは背広の上着を羽織ってみる</p><p>うん丈は丁度良いわね袖だけ、少し詰めるわ</p><p>克子姉が、待ち針で印を付ける</p><p>続いてズボンもオレに当ててみて</p><p>裾は少し上げないとね後は問題ないみたいね</p><p>メグが克子姉に言った</p><p>ズボンの裾上げあたしにやらせてくれませんか</p><p>そううん、助かるわお願い</p><p>ニッコリと笑ってメグに背広のズボンを手渡す</p><p>あっ、マナもお手伝いしますっ</p><p>マナちゃん針仕事とかできるの</p><p>えっと家庭科で、雑巾を縫ったことはあります</p><p>克子姉の言葉に、マナは消沈する</p><p>マナ今回は、あたしがするのを見ていて今度の時は、マナにも手伝って貰うから</p><p>メグが優しく、マナに言う</p><p>うん、判ったメグお姉ちゃん</p><p>本当に、奇妙ですね</p><p>校舎の外へ出るとミッチィが、オレに言った</p><p>すでに、周囲には人気は無い</p><p>ほとんどの生徒たちは、すでに下校している</p><p>まあまだ何人かは残っているみたいだけれど、それもいずれ先生たちが巡回して追い出してくれるだろう</p><p>その先生も学校から帰って貰ってようやく、校内は無人になる</p><p>もうしばらくは時間が掛かる</p><p>奇妙って何が</p><p>オレはミッチィに尋ねた</p><p>黒い森という集団ですまったく血の繋がらない他人の集まりのはずなのに、どんどん家族の様に結束した集団になっていっています</p><p>うんオレたちは、基本的にみんな本当の家族を失った人間の集まりだからね自分の家族が欲しいって、ずっとみんな考えていたんだと思うよ</p><p>ミッチィは、オレをチラッと見て</p><p>吉田は何も判っていませんね</p><p>黒い森は吉田を中心にして、結集していますそれぞれの人間に家族に対する思いが元々あったのでしょうが吉田という存在がいなかったなら、こんなに短期間で集団がまとまることは無かったでしょう</p><p>そうかなオレが黒い森に入ったのは、最近だしマルゴさんや寧さんは、前から仲が良かったよ</p><p>しかし白坂家の娘であるマナさんまでが、あんなに自然に集団に溶け込んでいるというのは</p><p>マナさんでなく、マナだろマナは、ミッチィの妹になったんだから</p><p>ミッチィは頬を赤くする</p><p>いつの間にかわたくしも、家族化の波に捕らわれてしまっているようですね</p><p>オレたちは、無理強いはしないよミッチィには、オレたちと違って、お父さんもお母さんもちゃんと居るんだから</p><p>自分の家族が居る人は家族を一番にするべきだよ</p><p>ミッチィは、寂しそうに呟いた</p><p>ミッチィが、不意にオレに声を掛けた</p><p>吉田のことは、わたくしが絶対に守りますですから、吉田は何よりも無事に生き残ることだけを考えて下さい</p><p>吉田が居るからあの人たちは結束しています今の吉田は、簡単に死んではいけない人間になっています</p><p>オレは死んではいけない</p><p>今は死ねないな</p><p>みんなが幸せに暮らすことができるようになるまでは</p><p>死んでも、死にきれない</p><p>そうだねオレ、何がなんでも生きてないといけないんだね</p><p>校舎の裏庭を抜けて野球部のグラウンド裏に向かう</p><p>傾斜地の上の道に工藤探偵事務所のバンが停まっていた</p><p>そのバンの前で</p><p>工藤父は、一人でラジオ体操をしていた</p><p>おうどうした</p><p>オレとミッチィを見て工藤父が、ニヤッと微笑む</p><p>お父様お昼を持って参りました</p><p>ミッチィの言葉にオレは克子姉から預かってきた、紙袋を差し出す</p><p>ん飯は何だ</p><p>お素麺です</p><p>ああさっぱりとした冷たい物が欲しかったんだ</p><p>工藤父は、喜ぶ</p><p>紙袋の中のタッパーは、氷を入れて冷やしてある</p><p>数人分の素麺と、付け合わせの卵焼きとサラダをオレは運んできた</p><p>ミッチィは冷たい麦茶の入った水筒を</p><p>それと工藤さんに伝言を預かっています</p><p>オレが、そう言うと工藤父は</p><p>車の中へ入れ話は中で聞く</p><p>工藤父は、口元を手で隠してオレに囁いた</p><p>読唇術って知ってるかここだと、お前の話すことが敵に筒抜けになるかもしれねぇ</p><p>こんなに人目に付く場所で、ラジオ体操をしていたのは</p><p>すでに敵に監視されているんだ</p><p>というよりわざと敵の眼を自分に集中させている</p><p>まあ、乗れ</p><p>工藤父がバンの横のスライド・ドアをガラッと開けた</p><p>トニーさんが、グデーッとして眠っていた</p><p>おい、トニー起きろっ飯だぞ飯</p><p>トニーさんが、むくっと起き上がる</p><p>ふぁぁい、ボスぅぅ</p><p>順番に、睡眠を取りながら24時間監視をしているんだな</p><p>ノーマも、手を休めてこっちへ来い飯だぞ</p><p>ノーマさんは運転席の方で、ノートパソコンに向かっていた</p><p>んで伝言てなんだ先に聞こう</p><p>昨日と比べて工藤父は、少しぶっきらぼうな感じがした</p><p>まあ昨夜からずっと、戸外で警戒活動をしているんだから</p><p>これはこれで仕方がない</p><p>ではお伝えします</p><p>オレはマルゴさんに言われたことを、伝える</p><p>黒い森のメンバーは、午後２時１５分に教職員用の駐車場の隠しガレージから、車３台で学校を脱出します全員乗っていきます校内には、誰も残りません目的地は国立劇場ですそこへ向かうルートは、全て工藤さんにお任せするそうです</p><p>工藤父が、ジロリとオレを見る</p><p>完全撤収か</p><p>オレが答える前にミッチィが言った</p><p>黒い森は、今日中に全てを解決する覚悟のようです</p><p>つまり今日中に、シザーリオ・ヴァイオラの首を獲る</p><p>まあ、悪く無い判断だなここに閉じ籠もって居ても、状況は悪くなるだけだしな</p><p>工藤父は、そう言った</p><p>隠れ家としては良い場所なんだろうけれどお前ら、予定よりも遙かに多くの人数で閉じ籠もって居るだろ</p><p>確かにちょっと多すぎるかもしれない</p><p>このまま、閉じ籠もっていれば、いずれ食料や日用品が不足するストレスも溜まるしなお前らとしては、短期決戦を狙うより、しょうがあんめえ</p><p>それがプロの判断なんだ</p><p>ならばシザーリオ・ヴァイオラも、そう考えている</p><p>いい感じに、香月のオッサンが決戦会場を作ってくれたからな今夜のホテルで決着を付けるしかねぇよなお前らもヴァイオラも</p><p>やっぱりそうなるんだ</p><p>ボス</p><p>運転席からノーマさんの声がする</p><p>どうした</p><p>パターン・ブルーです</p><p>声が、緊迫している</p><p>昨夜からの睨み合いで、こっちも大分焦れてきたがあっちも、同じみたいだな</p><p>工藤父が、オレを見る</p><p>悪い時に来ちまったたみたいだな</p><p>敵襲だ</p><p>学校パートの総括をして戦闘編です</p><p>この間に、女たちはドレスアップしている予定です</p><p>この総括をしておかないと、吉田くんを戦闘の場面に出せませんでした</p><p>もう吉田くんは、別にオレが死んでも問題はないとは思っていません</p><p>黒い森の人々のために、生き続けると覚悟した上で</p><p>闘いの場に赴きます</p><p>昨日は女の子にお金を貸して欲しいと言われた話を書いたので</p><p>今日も、そういう話を</p><p>私は昔演劇の裏方の使いっ走りの見習いみたいな仕事をしていた時期があります</p><p>黒い服を着て、大道具を作ったり、小道具をセットしたりする係です</p><p>その頃、知り合った女子大生の女優の卵の人からある日、電話がありました</p><p>それはとある劇団の研究所に入りたいのだけど、親に反対されていてお金が無いついては、10万円ほどお金を貸してくれないだろうか</p><p>という電話でした</p><p>問題なのは私は、その子とそんなに仲良くないということです</p><p>面識はあったし、現場で話をしたことはあったのですが</p><p>別に、仕事以外の場所で会ったことは無いし</p><p>それこそ、ご飯とかだって一緒に食べに行ったことはない</p><p>そんな私に何故か、借金を申し込むのです</p><p>しかし一応、その子が演劇に対して真面目な子だという印象があったので</p><p>一応、10万円持って、待ち合わせした喫茶店に行ってみたのです</p><p>すると現れた彼女は</p><p>延々と、これまた何故か、最近、彼氏が冷たいとか、そんな話ばかりをするのです</p><p>何で、わざわざ来たのに、愚痴まで聞かされるのかとちょっと、カチンときたので</p><p>あのさ君は、今日、私に金を借りに来たんじゃないのかそれなら、彼氏がどうしたとかじゃなくてさまずこれから芝居の勉強を一生懸命頑張るとかお金は、いついつまでに返すとかそういう話をするべきなんじゃないのかい</p><p>そしたら彼女は</p><p>ありがとう今のあたしにそんなことを言ってくれるのは、あなただけだわそんなあなたから、あたしお金を借りることなんてできないわ</p><p>と言ってそそくさと、帰ってしまいました</p><p>喫茶店の中で、私は冷めたコーヒーを飲みながら、持って来た10万円入りの封筒を眺めて</p><p>ああ野良犬に噛まれるというのは、こういう気持ちなんだなと思いました</p><p>その後、彼女とは新宿駅でばったり会ったことがあります</p><p>２０代半ばで、５０過ぎの男性と結婚したそうです</p></section></body></FictionBook>