<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?><FictionBook xmlns="http://www.gribuser.ru/xml/fictionbook/2.0" xmlns:l="http://www.w3.org/1999/xlink"><description><title-info><genre>antique</genre><author><first-name/><last-name>GinSanRei</last-name></author><book-title>pure3</book-title><lang>ru</lang></title-info><document-info><author><first-name/><last-name>GinSanRei</last-name></author><program-used>calibre 8.4.0, fb2cut 2.5.4, fb2cut 2.6.2</program-used><date>26.7.2025</date><id>e8aafb2e-1f01-4904-931a-2195f7872b6d</id><version>1.0</version></document-info><publish-info><year>0101</year></publish-info></description><body><section><p>441．バスタイム・レクチャー</p><p>ヨッちゃんは、真緒ちゃんとアニエスを洗ってっみすずは、克子お姉ちゃん恵美は、渚さん瑠璃子は、マルゴお姉ちゃんを洗ってマナはレイちゃんをで、美智とイーディは、あたしを洗う</p><p>寧が指示を出す</p><p>よっし</p><p>オレは、裸の２人を並べて、両手にセッケンの付いたタオルを持って同時に洗ってやる</p><p>真緒ちゃんが、キャッ、キャッと笑っているのでアニエスも大人しくしている</p><p>そんでさ、洗ってもらった人は、後でお返しに洗ってあげるのっいいわねっ</p><p>うん良いアイデアだ</p><p>寧の組み合わせも、絶妙だ</p><p>年長組と年少組</p><p>みんなそんなに親しくない関係の組ばかりだ</p><p>仲良くなるのに、この洗いっこは有効だと思う</p><p>美智にセッケンを手渡されたイーディが何か不平を言う</p><p>が寧が、ドスの利いた英語を言って黙らせる</p><p>はあヴァイオラに捕まっていた時の体験が、こんなところで生きるとは</p><p>寧は、溜息を吐く</p><p>どういうこと、姉さん</p><p>オレの質問にマルゴさんが答える</p><p>寧はさロサンゼルスの犯罪組織の中に居たから、ものスゴくガラの悪い英語が喋れるんだよ</p><p>まあ、あそこはさ人殺しと変質者とキチガイしかいなかったからさっ</p><p>シザーリオ・ヴァイオラが死んだ今ようやく過去の話も、笑ってできるようになったんだ</p><p>イーディが育ったのは、ニューオリンズの暗殺教団だけれど歴史と伝統のある、由緒正しき教団だからね彼女の言葉使いは、英語的にはとっても綺麗だよ</p><p>伝えておきます</p><p>美智が通訳する</p><p>イーディは、うんうん、判っているじゃないかという顔をして、マルゴさんを見る</p><p>もちろん、彼女の言葉はニューオリンズ訛りが強いけれどね</p><p>訛りですか</p><p>マルゴさんの言葉に、メグが反応する</p><p>ニューオリンズってのは、新しいオルレアンという意味だからね元々は、フランスの植民地だったんだよだから、フランス系の人が多いし言葉にも、フランス語の影響があるんだ</p><p>マルゴさんが、解説してくれる</p><p>そこへいくと美智ちゃんやみすずちゃんたちの英語は、もの凄く綺麗なクイーンズ・イングリッシュだよね</p><p>何ですか、それ</p><p>イギリスの上流階級の使う英語なんだよっ美智たちのは</p><p>寧が、笑って答える</p><p>うちの学校では発音まで、厳しく指導していただいていますから</p><p>まあ日本一の超お嬢様校だからな</p><p>ただ、あたしや瑠璃子はお祖父様のお供で、外国の方とお話する機会も多いですから個人教授で、アメリカ式の発音も習っています</p><p>日本人が、あんまりも正確で礼儀正しすぎる英語を喋るのは気持ち悪いと思われる方もいらっしゃいますから</p><p>瑠璃子が、マルゴさんの背中を洗いながら答えた</p><p>アメリカの方とかは、堅苦しいのを嫌がりますし</p><p>そうよねだから、お客様によっては、わざと、たどたどしく喋ったりすることもありますね、瑠璃子</p><p>はいもちろん、品の悪い言葉使いは一切致しませんがへりくだった言葉使いで、礼儀正しくということを心掛けています</p><p>なかなか大変なんだ</p><p>美智は、真っ直ぐな性格だし今まで、特に外国の方とお喋りする必要は無かったから学校で習うクイーンズ・イングリッシュのままなんだと思いますわ</p><p>みすずが、セッケンの泡に塗れた手を濯ぎながら言う</p><p>マナちゃんの英語はアメリカ式だねそれも西海岸だと思う</p><p>マルゴさんが、マナを見る</p><p>うーん、よく判らないですけれど学校の先生が、そっちの方の人なのかもしれない</p><p>えっ、マナもしかして、お前の学校って英語の先生は、外国の人なの</p><p>そんなの当たり前じゃんか</p><p>いやオレの学校は、日本人の先生しかいないぞなあ、メグ</p><p>うん日本人の先生に、英語を習っているわ</p><p>メグが答えてくれる</p><p>変なの外国語なんだから、外国の人に習わないとダメじゃん</p><p>あたしたちの学校では英語の先生は、全員、オックス・ブリッジ出身のイギリスの方だけですわ</p><p>オックス・ブリッジ</p><p>オックスフォード大か、ケンブリッジ大学の卒業生ということです</p><p>あ、もちろん全員女性の先生ですよ</p><p>みすずの超お嬢様校は若い男性教師は、絶対に採用しないんだっけ</p><p>男の教師は結婚していて、子供もいて、詳細な身辺調査にパスした人だけ</p><p>レイちゃん、香月セキュリティ・サービスの英語の研修ってどんな感じなのっ</p><p>寧が麗華に尋ねる</p><p>あ、はいアメリカ寄りの英語だと思います多分</p><p>麗華は相変わらず、元気が無い</p><p>よーし、はい、交代っ</p><p>寧の一声で洗う側と洗われる側が、交代となる</p><p>うんと２人同時だから、背中ばっかり洗っていて、前まで洗いきれなかった</p><p>うんっアニエスちゃんいっしょにパパをあらうよっ</p><p>真緒ちゃんは、元気いっぱいだ</p><p>アニエスは困惑している</p><p>真緒とアニエスちゃんのパパなんだからっふたりであらうのっ</p><p>真緒ちゃんは、ニカッと微笑む</p><p>真緒がこっち側をあらうからアニエスちゃんは、そっちをおねがいっ</p><p>真緒ちゃんがオレの前を、アニエスが背中を洗ってくれることになる</p><p>それなら、アニエスの抵抗感も弱まる</p><p>はいっいきまーすっ</p><p>うんしょと風呂の椅子にしゃがんだオレに手を伸ばして、真緒ちゃんは首の辺りから洗ってくれる</p><p>力は無いからこすこすとセッケンの泡を塗りたくっている感じだ</p><p>アニエスも諦めたのか、オレの背中を擦ってくれた</p><p>うんしょうんしょ</p><p>真緒ちゃんの小さな手がオレの首から胸、そして腹へ</p><p>あ、そこは洗わなくていいから</p><p>さすがに、幼女に股間は洗わせられない</p><p>え、どうしてパパ</p><p>真緒ちゃんは、キョトンとした顔をする</p><p>パパのここはちょっと特別なんだよ</p><p>あっ、お口でペロペロするんだっけ</p><p>もしかして昨夜、起きていた</p><p>真緒ちゃんペロペロするのは、もう少しお姉さんになってからだよっ</p><p>寧が、助け船を出してくれる</p><p>お姉さんてあと、どれくらい</p><p>うーんとっ</p><p>寧は、ちらりとアニエスを見る</p><p>１２歳１２歳になったらヨッちゃんのそれをペロペロしてあげてっ</p><p>１２歳かぁ</p><p>真緒ちゃんは、大きな声で言う</p><p>オレは渚を見る</p><p>うんと１２歳になった時に、真緒の発育がそれなりに良かったらあるいは</p><p>かなり困惑した顔でそう言う</p><p>いいじゃん、渚さんフェラだけなら、１２歳からさせてもさっ</p><p>寧が、ニヤニヤして言う</p><p>でも、この子その先もしたがると思うのよ</p><p>母は、娘が心配らしい</p><p>じゃあ、まあホントに発育次第ってことだねっ</p><p>はついくって、なーに</p><p>寧の言葉に、真緒ちゃんが反応する</p><p>真緒ちゃんがそうだな、今のアニエスくらいに身体が成長していたら、してもいいよってことだよっ</p><p>寧はアニエスに、オレとのセックスが既定路線に乗っていることを示唆している</p><p>アニエスは、黙々とオレの背中を擦り続ける</p><p>うんとアニエスちゃんぐらい大きくなったら、来年でもいい</p><p>真緒ちゃんは、さらに食い下がる</p><p>そうだねえまあ、アニエスちゃんと同じくらいに大きくなれたらねっ</p><p>だから、いっぱいご飯を食べてお昼寝もちゃんとするんだよっそうしないと、大きくなれないからねっ</p><p>ニンジンも食べるように言って</p><p>渚が、寧に小声で囁く</p><p>ニンジンとか好き嫌いなく、ぱくぱく食べないとねっ</p><p>真緒ニンジンきらーい</p><p>じゃあ、大きくなれないよっ</p><p>うーっ</p><p>真緒ちゃんが、オレを見る</p><p>オレは早く真緒ちゃんに大きくなって欲しいな</p><p>オレの言葉に、真緒ちゃんは</p><p>なら食べるニンジンも</p><p>納得してくれた</p><p>洗いっこが終わって再び浴槽へ</p><p>アニエスと真緒ちゃんを、再び年少組に託して</p><p>オレは年長組と</p><p>麗華も、こっちに居る</p><p>代わりに寧が、年少組に参加している</p><p>あたしダメねえ</p><p>渚が、嘆息する</p><p>これから１２歳の女の子の処女を奪うのに自分の娘が、１２歳で処女を失うのは可哀想だって思っている</p><p>渚は白坂創介に恨みを持つ女たちの１人だ</p><p>だから、ミナホ姉さんの復讐にも、協力してきた</p><p>白坂創介の眼の前で、アニエスを犯すことは復讐の中にすでに含まれている</p><p>いや、オレ別に、真緒ちゃんが１２歳になったらしたいとか思ってないんだけれど</p><p>真緒ちゃんは、オレの娘になるんだし好きな人ができたら、普通にその相手とすればいいし</p><p>結婚だって他の男とするだろう</p><p>オレでは無く</p><p>いいえ、あの子もあなたとすると思うわ少なくても、初めてはあなたに捧げることになると思うの</p><p>そんなことないよ今は、パパ、パパって懐いてくれているけれど物心が付いたら、オレのことなんて嫌いになるかもしれない</p><p>真緒ちゃんはオレが、たくさんの女と寝ていることを不潔に思うかもしれない</p><p>いや、普通の女の子なら間違いなく、嫌悪感を感じるだろう</p><p>渚先のことなんか、判らないんだから今、考えても意味の無いことは考えないそうでしょあなたもよ</p><p>克子姉が、渚とオレを見て言う</p><p>克子姉が、渚に言う</p><p>さっきのは、寧が悪かったと思うよ後で、注意しておくから</p><p>寧は、彼を中心としたこの家族の形が気に入っているから真緒ちゃんも、彼の妻の一員になるって、勝手に決めちゃっているんだねでも、それは寧の願望であって本当にどうなるのかは、これからの真緒ちゃんや、渚さん、彼が決めることだから</p><p>寧はたくさんの妹ができたことが嬉しくて仕方がない</p><p>とっても良く面倒を見てくれているが</p><p>少し暴走気味でもある</p><p>要注意だな</p><p>しかし君の現状を観察するように、ミナホに指示されたけれど予想以上に、安定してきているね</p><p>ああ、白坂創介への復讐の前に君の精神状態をチェックしておくように言われたんだ</p><p>ミナホ姉さんはオレのことを心配している</p><p>今の君は、ちゃんとあたしたち全体の未来のことを考えている前みたいに、自分が死んでも構わないとは思っていないようだね</p><p>今は、死ねませんよ</p><p>ああ、君がいないと安定しないことが、たくさん有り過ぎる恵美ちゃんやマナちゃんは、落ち着いてきたけれど君がちゃんと見ていてあげないと、道を踏み外すことは判っているよね</p><p>マルゴさんが、ジッとオレを見る</p><p>判っています２人とも、今はオレが側にいてやらないと</p><p>２人の名前を先に出したのは今夜の復讐に参加してもらうからだよ</p><p>白坂創介の眼の前で娘たちを犯す</p><p>当然、メグとマナも</p><p>恵美ちゃんは、最初から白坂創介を恨んでいる側だから、感情の方向性は一直線だけれどそれだけに、ヒートアップし過ぎてしまうかもしれない</p><p>母を娼婦にされ、見殺しにされ養家ごと、ずっとイジメに遭い自分自身も、娼婦に堕とされる寸前だった</p><p>メグの憎しみは、深いだろう</p><p>マナちゃんは、もっと複雑だ今は必死になって、白坂舞夏としての過去を封印というより、自分とは別の人間だと思い込もうとしているけれどね実際に、父親と会ったら、どんな感情が湧き上がってくるか判らないよ</p><p>それは肉親の情かもしれない</p><p>あるいは父に対しての激しい憎しみが立ち上るかもしれない</p><p>マナのこれまでの人生を破壊したのは白坂創介の悪行のせいなのだから</p><p>今夜のことが終わったとしてもずっと続くんだよ君は、ずっとあの子たちの心の状態を感じて、正しい調整をし続けないといけない判っているよね</p><p>マルゴさんの言葉が、心に染みる</p><p>判っていますメグもマナもずっと、オレが見ていきます</p><p>いや、２人だけじゃない</p><p>他の子たちもオレには、責任がありますから今は、みすずが一番安定しているように見えますけれどあいつだって、いつ心のバランスを崩すか判りませんし美智や瑠璃子は、今でも精神状態が安定していませんよね寧だってお姉さんぶっているけれど、心のもろさは相当だし</p><p>年少組は問題児ばかりだ</p><p>うん、君は君であの子たちのことを頼むよ困ったことがあったら、すぐに相談していいね</p><p>はいマルゴさん</p><p>ところでエイリアン２って映画観たことある</p><p>最初のエイリアンじゃなくって、エイリアン２だよエイリアン３と４のことは忘れて特に３の存在はこの世から抹殺するべきだよ</p><p>えっとマルゴさん</p><p>エイリアン２で主人公のリブリーは、小さな少女を守っているこの子がいるから、自分は絶対に死ねないと思っている</p><p>マルゴさんは、真っ直ぐにオレの眼を見る</p><p>そして、彼女に守られている少女は縫いぐるみの人形を抱えている少女は、その人形を守らないといけないと思っているだから、必死になって生きようとする</p><p>君はあの子たちを守ろうとすることで、生き急がなくなった安定してきたそのことは、克子さんや渚さんにも言える</p><p>マルゴさんが、２人を見る</p><p>２人とも君のことが可愛くて守りたいと思っているから、前よりもずっと精神が安定してきている自覚もあるよね</p><p>その通りです</p><p>克子姉と渚が答える</p><p>寧の暴走もだから、今はなるべく見守ってあげたいって思っているんだアメリカから帰国したばかりの頃には、誰にも心を開こうとしなかったあの子が自分から、こんなに他の子たちにアプローチしているなんてあたしには、奇跡に思えるよ</p><p>確かに最近の寧は、年下の子たちの面倒を本当によく見ている</p><p>君の他の子へのスタンスが良い形で影響していると思う</p><p>だから、マナちゃんも自分よりも後から家族に入って来た子には優しくしているよね知らず知らずのうちに君の真似をしているんだ</p><p>だから、美智ちゃんがイーディの面倒を見ているし瑠璃子さんが、美子さんの心配をしている</p><p>マルゴさんはずっと別室から、オレたちの様子を観察していたんだ</p><p>それは良い傾向だと思うよ誰かのことを心配して、面倒を見てあげることで、自分自身の心も安定していくからね</p><p>だから、あたしたちはそれぞれの子の自主性に任せて、なるべく干渉しないようにサポートしていきたいと思うんだ克子さん、渚さん、いいね</p><p>克子姉と渚が頷く</p><p>君もそういう気持ちで、あの子たちと接して特に、瑠璃子さんと美智ちゃんとマナちゃんだね、今一番、心がアクティブになっているのは</p><p>特に、瑠璃子さんは、自分がここに居るということを受け入れられたからだから、やっと他のことに眼が移っている</p><p>オレに将来のことを尋ねたり、美子さんのこと考え出したりしているのは</p><p>家族の一員として生きていくことに、自信が付いたからだろう</p><p>美智ちゃんは、みすずさんも見ているからまあ大丈夫だと思うけれどマナちゃんは、さっき言った通り今夜次第で、また変化が起きるかもしれないから要注意だよ</p><p>本当にこの人はオレたち全体を見通している</p><p>ということを理解してくれた上でなんだけれど</p><p>マルゴさんは苦笑する</p><p>ミナホのこと頼むね</p><p>ミナホが、一番不安定なんだよ今恭子さんが、あたしたちから隔離しないといけないって考えたぐらいにね</p><p>昨夜からミナホ姉さんは、この屋敷を留守にしている</p><p>今は、恭子さんたちと学校の監視室にいる</p><p>しょうがないよねミナホが、ずっと待ち望んでいた復讐が、やっと完遂するんだから</p><p>白坂創介に家族から引き離され、娼婦に堕とされてから１６年か</p><p>妹の奈生実さんを殺され赤ちゃんの産めない身体にされて</p><p>娼館の運営者として、ミナホ姉さんはずっと爪を研いできた</p><p>白坂創介の喉笛を切り裂くために</p><p>ミナホのことはあたしたちで、フォローするなるべく、声を掛け合っていこういいね</p><p>はい、マルゴちゃん</p><p>判りました、マルゴ様</p><p>渚と克子姉は即答する</p><p>それで、君の役割だけれど上手く立ち回ろうとしなくて良いからね失敗してもいいからミナホを心配させるんだよ</p><p>オレが心配させるんですか</p><p>ああ君のことを心配している間は、ミナホの心は暴走しないよ</p><p>ああ、やっと話の意味が見えてきた</p><p>相手に心配を掛けるのも愛情の一つだっていう時があるんだよ</p><p>でも心配掛けるって、オレ、どうしたらいいんでしょう</p><p>わざわざ心配される方法なんて、オレには思い付かない</p><p>大丈夫さそのために雪乃さんを捕獲したんだろ</p><p>ミナホがこの屋敷に居ない時に、あの子を捕獲できて良かったよ</p><p>ミナホだったら君と接触させずに、復讐の時間まで、もう雪乃さんを監禁したまんまにしておくさその方が、イレギュラーが起こる可能性がなくなる何て言っても雪乃さんは、何をしでかすか判らない子だからね</p><p>それはその通りだけれど</p><p>イレギュラーを起こすんだよ雪乃さん爆弾だねそれに翻弄されている間はミナホは、心が破裂せずに済む今みたいに、全ての準備が終わって、夜になるのを待っているだけだとミナホの心が、ふつふつと沸騰して煮詰まっていくだけだからね</p><p>ミナホ姉さんが、夜になるのを待ってくれているのはオレがアニエスの心を開かせるのを待ってくれているからですか</p><p>そうじゃないミナホは別に、アニエスを白坂創介の前で無理矢理強姦したって構わないと思っている復讐の完遂の方が、今のミナホにとっては上だから</p><p>ではなぜ</p><p>白坂創介の精神はもう、張り詰めきっていると言っていた</p><p>今日の夜が限界だろうと</p><p>まあ、ちょっとした理由があるんだ今は言えないけれど</p><p>とにかくあたしたちは、あたしたちでミナホに勘付かれないように、作戦を行わないといけない</p><p>えっとここの浴室の会話は</p><p>ああ、マイクは真緒ちゃんがいる場所の音声だけを拾うようにしているミナホは、あたしたちより安定していない、あっちの子供たちの方を心配しているからあたしたちの会話は聞いていないよそれに、この浴室であたしが君への聞き取り調査をすることは知っているから</p><p>オレの精神状態のチェックをマルゴさんに指示したのはミナホ姉さんだ</p><p>ここでオレがマルゴさんと話しているのは変ではない</p><p>ましてやマルゴさんが、オレたちにミナホ姉さんの裏を付くことについて相談しているとは考えていないだろう</p><p>じゃあ、具体的なことはまた後でそろそろまた、真緒ちゃんに絡むメンバーを変えた方がいいから</p><p>マルゴさんは、ザバッと浴槽から立ち上がる</p><p>そして暗い顔の麗華を見下ろし</p><p>ところでさ麗華お姉さん</p><p>麗華は見上げる</p><p>あなたは、誰を心配するの</p><p>ニコッと、麗華に微笑む</p><p>あなたに欠けているのは、そういうところだと思うよ</p><p>また感想欄の返信が滞っているのでなるべく今夜やります</p><p>全て目を通して、必ず返信致しますので</p><p>お金も気力もないのでワンフェスは行きませんでした</p><p>さて、ようやく次の展開が見えてきたのですが</p><p>雪乃が何をしでかすのかもちろん、まだ考えついていません</p><p>442．恋はマジョリカ</p><p>だから、あなたは警護人としても、中途半端なんだと思うよ</p><p>そう言ってマルゴさんは、立ち去る</p><p>渚も、マルゴさんに続いて、真緒ちゃんたちの方へ行く</p><p>麗華は、どんよりとうな垂れる</p><p>麗華お姉さん</p><p>克子姉が、麗華に優しく話し掛ける</p><p>麗華お姉さんは自分が本心では守られたいって思っていたことに、もう気付いていますよね</p><p>それがオレたちの呼んでいるレイちゃん</p><p>寧が始めた麗華お姉さんの心が捻れてしまった時期まで、幼児退行させるというアイデアは良かったと思うけれどもうそろそろ、限界でしょ</p><p>麗華は、無言で克子姉を見る</p><p>守られたいっていうだけでなく、守りたいっていう気持ちが起こればそれで、随分救われることになると思いますわ麗華お姉さんの場合は</p><p>どうして、みんなこんなに一生懸命なんですわたくしのことだけでなく、小さな子たちから、黒森様や美子様、ミス・イーディのことまで考えていらっしゃる</p><p>オレやマルゴさんたちの会話を、麗華はずっと聞いていた</p><p>これが家族をするということなんだと思います今ではマナちゃんや美智さん、それに瑠璃子さんまでが、自分が守られることではなく家族を守ることの方に意識をシフトしています真緒ちゃんですらアニエスに気を遣っていますよ</p><p>克子姉は、少女たちの方を見る</p><p>この浴室の中で、自分のことだけで手一杯になっているのは、ミス・イーディと麗華お姉さんだけですわ</p><p>うん２人だけ、自分の身の置き場に戸惑っている</p><p>その通りだと思います</p><p>麗華は、湯の中に口まで浸かりぶくぶくと泡を吹く</p><p>それから、バシャバシャと顔を洗った</p><p>自分が不甲斐ないのだろう</p><p>お嬢様は麗華お姉さんのことを、そんなに高くは評価していません特に現在のお姉さんは</p><p>克子姉は小さな声で言った</p><p>そうでしょうね仕方のないことだと思います</p><p>麗華は消沈しきって、そう答えた</p><p>ですからここに隙があります</p><p>麗華お姉さんは、香月セキュリティ・サービスのトップ・エリートですしお姉さんの真っ直ぐな性格や香月家に対する忠節については、ホテルの中の闘いで見てきています</p><p>ああ、麗華は真っ直ぐ過ぎて、判りやすい性格の武人だ</p><p>お嬢様は麗華お姉さんは、絶対にあたしたちを裏切らないと思い込んでいるはずです</p><p>平然と克子姉は、言い切る</p><p>わたくしに何をさせようというのですか</p><p>麗華は真顔で尋ねる</p><p>彼と雪乃さんを人質にしてこの屋敷から脱走していただきます</p><p>お嬢様は、夕方まで白坂創介の元から離れられませんあなたたちを追い掛けるのは、マルゴ様とあたしになるでしょうね</p><p>克子姉はククッと笑った</p><p>お嬢様が、このまま何の波乱も無く復讐を完遂するのは良くありませんもう１つぐらい山場を作りましょう</p><p>よく判らないけれどミナホ姉さんの復讐心が、このまま煮詰まるのはよく無いということは判っている</p><p>うんやるよ麗華お姉さん</p><p>マルゴさんや克子姉を信じよう２人が、ミナホ姉さんやオレたち家族のことを考えて作った計画なんだから</p><p>オレは乗らないといけない</p><p>麗華お姉さんも家族なんだから頼むよ</p><p>オレはジッと、麗華の眼を見る</p><p>これは麗華お姉さんでないと、できないことなんだから</p><p>これからするのは、嘘の脱走行為あくまでも狂言だ</p><p>そして、そのことをミナホ姉さんには、気付かれてはいけない</p><p>これが、マルゴさんや克子姉が脱走の首謀者になったらミナホ姉さんは狂言だと見抜いてしまう</p><p>２人ともミナホ姉さんとは、長い付き合いなんだから</p><p>しかし麗華なら</p><p>ミナホ姉さんは本気の裏切り行為なのか、狂言なのか、見極められないだろう</p><p>何よりホテル事件以降、麗華はずっと自分自身の在り方について悩んでいる</p><p>昨夜のレイちゃん化現象も、ミナホ姉さんはずっと監視してきているわけだし</p><p>悩み苦しんだ結果、ストレスが爆発して突飛な行動に出たという可能性を考えるだろう</p><p>それと、あなた人質は、あなたと雪乃さんだけでなく、もうちょっと多くてもいいわよ</p><p>克子姉は、オレにそう言う</p><p>せっかくの機会でしょ</p><p>風呂から上がる</p><p>年少組は、バスタオルでの拭き合い大会になっている</p><p>もちろん、オレのことも拭いてくれたが、それ以上に真緒ちゃん、瑠璃子、マナのトライアングルが、アニエスを囲んで良い感じになっている</p><p>イーディは相変わらず美智に擦り寄っているが、寧によって身体を拭かれていた</p><p>旦那様下着をお願いします</p><p>まあ、こうなると思っていた</p><p>オレは、みすずから順番に、メグ、美智、瑠璃子、アニエス、真緒ちゃんと下着を付けてやる</p><p>みんな一緒だから、アニエスももう嫌がらない</p><p>ほらほら、あたしっあたしっ</p><p>いや、寧はグラマラスだからブラを付けるのも大変だ</p><p>すっごい</p><p>ブラジャーのカップに仕舞われる巨乳には、重量感が感じられる</p><p>真緒ちゃんが、改めて歓声を上げた</p><p>んふふいいでしょっ</p><p>寧は、微笑むが</p><p>肩こらないの</p><p>真緒ちゃんの一撃はシビアだ</p><p>ズッこける、寧</p><p>ママ、いつもおっぱいが重くて肩がこるって言ってるよ</p><p>ありゃりゃ、渚にまで飛び火した</p><p>あたしはさっ、渚さんと違って、まだ若くてピチピチしているから、肩なんて凝りませんっ</p><p>あららあたしだって、まだまだピチピチしているわよっ</p><p>下着姿の妖艶美女が２人お肌の張りを競い合う</p><p>じゃあ、ピチピチしていないのは克姉だけってことにしておきましょうっ</p><p>何よそれっ、こらっ</p><p>克子姉が、寧を叱る</p><p>でもさあ、レイちゃん、お肌綺麗だよねえ白くてツヤツヤあたしたちの中で、一番お姉さんなのにさっ</p><p>寧が、麗華の肌に触れる</p><p>麗華は返事せず黙々と服を着ていく</p><p>あれっ、レイちゃんまた男装スーツなの</p><p>麗華の着替えは克子姉が、事前に用意していたのだろうけれど、いつもの男装スーツだった</p><p>当たり前でしょ麗華お姉さんには、今日も渚のお店の警護に行ってもらうんだから</p><p>克子姉が、代わりに答える</p><p>そうねお願いしますあ、今日は、真緒は連れて帰るわ</p><p>えー、何で真緒ちゃんは、あたしたちが面倒見ているから</p><p>マナが、不服そうに言う</p><p>しょうがないでしょ今日は、ほらっ</p><p>寧がマナに目配せする</p><p>夕方には白坂創介への復讐がある</p><p>その準備をするお屋敷の中に、真緒ちゃんを残しておくわけにはいかない</p><p>あっ、そうかじゃあ、あたしも今日はお花屋さんの方に付いて行こうかなあそうだ、アニエスちゃんも行こうよ</p><p>マナは、そう言うが</p><p>ダメよお店みたいに人がたくさん来る場所は、アニエスには、まだ無理よ渚のお店の人たちにも、迷惑になっちゃうでしょ</p><p>克子姉に諭されて、マナはヘヘッと笑う</p><p>あたしは今日も部活だから</p><p>メグは、制服を着ている</p><p>今日もまた、女子陸上部の練習が朝から夕方まである</p><p>みすずたちは、この後どうするんだい</p><p>オレは、みすずに尋ねる</p><p>一度、お祖父様のところへ戻りますお顔を見たいですし</p><p>うん、ちょっと心配だもんな</p><p>夕方には、戻りますあたしもその場には居たいですから</p><p>復讐の場にみすずも</p><p>みすず様の警護に付きます</p><p>まあ当然だな</p><p>２人は、昨夜着ていた自分たちの制服を着ていく</p><p>はい、あなたの着替えよ</p><p>克子姉が、カゴを手渡してくれた</p><p>中にはオレの学生服が入っていた</p><p>えー、お兄ちゃんも何で制服なの</p><p>マナが、反応する</p><p>みんな夕方まで帰って来ないんならさ、マナとルリお姉ちゃんとエッチしようよそうだ、アニエスちゃんも入れてさっ</p><p>それだと他の人たちに悪いだろそれに、夕方から大変なことになるんだから少しは休ませてくれよ</p><p>そうだねごめんなさい</p><p>マナ、全裸土下座っ</p><p>いやいやいや全裸はいいからまた下着を穿かせてやらないといけなくなるんだろ</p><p>オレは、慌てて止める</p><p>じゃあ、このまま</p><p>１４歳の少女が、下着姿のまま土下座する</p><p>お兄ちゃん申し訳ございませんでしたっ</p><p>うーん、すっかり土下座にも慣れてきたな</p><p>足んないねっ罰として、みすずと全裸でデュエットしてもらうからっ</p><p>寧が、ニマーッと微笑む</p><p>な、何であたしなんですかっ</p><p>みすずが、驚く</p><p>別に深い理由は無いんだけれどマナとみすずのデュエットが見たくなったからっえっと、曲はね夢はマジョリカ・セニョリータね２人で、みっちり練習しといてっ</p><p>夢はマジョリカ・セニョリータ</p><p>そんな歌、知らないです</p><p>みすずが抗議する</p><p>知らないなら、ネットで調べる発表会は、明日にするからっいいねっ</p><p>まったくみすずにとっては、とんだトバッチリだ</p><p>ごめんなさい、みすずお姉ちゃん</p><p>仕方無いですわ時間を見て、練習しましょう</p><p>みすずは、ニッコリとマナに微笑む</p><p>２人だけじゃ、可哀想よねんじゃ、恵美と美智もコンビでデュエットねやっぱり、夢はマジョリカ・セニョリータで</p><p>あたしたちもですか</p><p>メグが、美智と眼を合わせる</p><p>そうそう、チキチキ夢はマジョリカ・セニョリータ大会にするからっもちろん、あたしも瑠璃子と組んで参戦するからさっそれならいいでしょっ</p><p>あら夢はマジョリカ・セニョリータなら、あたしもやるわ瑠璃子さんとはあたしが組むから、寧はイーディちゃんと組みなさい</p><p>まさかの克子姉が名乗りを上げる</p><p>えっ、イーディと</p><p>慌てる寧</p><p>だって、日本語の歌じゃんかっ</p><p>あらっ、例のバージョンで英語版もあるはずよっ</p><p>な、何なんだ夢はマジョリカ・セニョリータって</p><p>うーんそうきたかっていうことは、もしかして克姉も</p><p>当然、あたしもそっちのバージョンで行くわっコスプレもするわよっお屋敷の衣装部屋の中にあるはずだからっ</p><p>あじゃぱっ</p><p>呆れる寧</p><p>瑠璃子さんには土星の衣装が似合うと思うんだけれどなあっ</p><p>あはい判りました</p><p>瑠璃子は怯えながらも仕方のないことと納得したみたいだ</p><p>真緒はレイちゃんと</p><p>真緒ちゃんが、心配そうに言う</p><p>ううん真緒と麗華お姉さんは審査員をお願いするわ</p><p>渚が答える</p><p>えー、つまんなーい</p><p>そうですよどうせなら、みんなで歌いましょうマルゴお姉様もいかがですか</p><p>みすずが、マルゴさんに話を振る</p><p>いや、あたしはホラ日本語の歌は、よく知らないから</p><p>あでも、勇気プリプリまっぷりまなら歌えるよ</p><p>何ですのそれ</p><p>瑠璃子が、絶句しながら尋ねる</p><p>いや、あたしも何の歌なのか知らないんだけれど寧が教えてくれたんだよ何か、日本の歌は歌えるかって聞かれたら、勇気プリプリまっぷりまなら歌えますって答えれば、大抵の場はどうにかしのげるって違うの</p><p>オレの横で寧が、カカカと笑っている</p><p>あれ、日本ではとても有名な歌だって聞いたけれど</p><p>知らないです</p><p>判らないです</p><p>わたくしも存じません</p><p>聞いたことないよ</p><p>寡聞にして</p><p>みすず、メグ、瑠璃子、マナ、美智が首を振る</p><p>知ってます</p><p>わたくし知っています</p><p>みんなが麗華に振り向く</p><p>わたくしの女子校の中学の時のクラスメイトに、聞かされたことがありますので</p><p>て、ことは実在するのか</p><p>勇気プリプリまっぷりま</p><p>それじゃあさ、マルゴさんとレイちゃんはそれを歌ってよ真緒ちゃんは、オレと渚と３人で何か歌おう</p><p>ヨッちゃんナイス</p><p>寧は、すっかりご機嫌だ</p><p>うん、いいよじゃあ、麗華お姉さん、あたしとデュエットね</p><p>麗華は、うつむいたまま答えた</p><p>今日、これからのことを想像しているのだろう</p><p>真緒ちゃん、何が歌いたい何でも好きな歌を一緒に歌ってあげるよ</p><p>オレは、真緒ちゃんに尋ねる</p><p>うーんとね</p><p>まあ幼女の好きな歌だから幼稚園で習った童謡が、日曜日の朝のアニメの歌とかだろう</p><p>パーフェクト絶叫ヴァージョンがいい</p><p>ああ、あれね</p><p>渚知っているのか</p><p>な、何の歌の何のバージョンなんだ</p><p>うんあれなら、３人いれば完璧にうたえるからっ</p><p>ま、真緒ちゃん</p><p>真緒、あの歌好きねえ</p><p>ママだって、好きじゃん</p><p>じゃあ、久しぶりに歌いましょうか</p><p>ママとパパと真緒と、３人でねっ</p><p>真緒ちゃんは、ニコッと微笑む</p><p>まあ、真緒ちゃんが満足ならそれでいいか</p><p>あれっ、先生は</p><p>真緒ちゃんが不意に言う</p><p>先生は、だれと歌うの</p><p>大丈夫だよっ先生には、恭子さんと何か歌ってもらうからっ</p><p>寧が、笑って真緒ちゃんに言う</p><p>そうね天城越えか津軽海峡冬景色か</p><p>え、克子先生は、雪国とか舟歌とかが持ち歌じゃなかったっけ</p><p>どっちにしても、演歌なのか</p><p>恭子さんて、演歌とか歌えるんですか</p><p>あブラジルの日系人コミュニティに居たから、全然知らないってことは無い思うけれど</p><p>マルゴさんが、言う</p><p>前に、あたしの前で日本語の歌を歌っていたけどなあ</p><p>何かさ９割る３は割り切れるのに、１０割る３だと１余るのは、どうにも割り切れないとか、そういう歌詞だったと思うけれど</p><p>教育放送の歌でしょうか</p><p>判んないなあ昔、ブラジルで放送していた日本の何かの番組の歌だって言ってたけれど</p><p>まあ、いいよノリの良い人だから、何か歌ってって言えばやってくれるだろう</p><p>そう言えば、ミス・コーデリアたちは</p><p>あの人たちも多分、芸達者だと思うよっ</p><p>うんまあ、こちらかに頼まなくても何かやってくれるだろうね</p><p>心配は、いらないか</p><p>瑠璃子は、昨日来ていたマイクロビキニに、渚の店のツナギ</p><p>マナは、克子姉が持って来たミニスカ浴衣を着た</p><p>浴衣なら、身体のサイズに合わせて着られるから</p><p>克子姉は、微笑む</p><p>アニエスは、青いワンピースを着た</p><p>一応、地下室にはアニエスの服はたくさん用意されているらしい</p><p>白坂創介も、アニエスには可愛い服を着せたかったんだろう</p><p>瑠璃子と同じ、ツナギを着ている</p><p>動きやすいのが、気に入ったらしい</p><p>あれって、もしかして瑠璃子と同じ</p><p>ええ、あの子も服の替えが無いから下着の上に、直接、ツナギよ</p><p>うーん、下着のラインが丸わかりだ</p><p>まあ、しょうがない</p><p>はーい、じゃあ、みんな朝ご飯に行きましょう</p><p>克子姉を先頭に食堂へ向かう</p><p>アニエスは怯えて、辺りをキョロキョロ見ている</p><p>地下室から出たのが、初めてで何もかもが、目新しいらしい</p><p>窓の外の光景を、恐る恐る見ている</p><p>まあ、マナ・瑠璃子・真緒ちゃんのトライアングルに守られているから大丈夫なんだろうけれど</p><p>食堂に着く</p><p>さ、適当に座って寧とメグちゃんは、手伝ってくれる</p><p>克子お姉様、わたくしもお手伝いしますわ</p><p>みすずと瑠璃子が、立ち上がる</p><p>あ、いいからいいからアニエスがびっくりしちゃうから今朝は、うちの食堂に慣れている人たちだけでいいわ</p><p>克子姉は、アニエスに朝食がどういう風に供されるのかを見せたいようだ</p><p>冷蔵庫から、ミルクやバターを取り出すところから見せている</p><p>大丈夫だよもうすぐご飯だからねっ</p><p>マナが、アニエスの手を繋いでくれている</p><p>オレは食堂のテーブルに座っている子たちを見る</p><p>どうしたんですかお兄様</p><p>瑠璃子が、オレに声を掛けるが</p><p>いや、何でもないみんなを見ているだけだよ</p><p>今日これから麗華によって、オレと雪乃は誘拐される</p><p>それにメンバーを付け加えるとしたら、誰だ</p><p>まずは確認</p><p>この作戦の本当の首謀者</p><p>マルゴさんと克子姉は、もちろんオレと一緒には行けない</p><p>えっとパンは、トーストでいいよねっ２枚とか食べる人いるっ</p><p>寧が、みんなに尋ねる</p><p>今度の作戦は、珍しく寧に知らされていない</p><p>マルゴさんが、寧に教えないというのは何か思うところがあるんだろう</p><p>はい、紅茶を廻します美智、そっちをお願い</p><p>みすずと美智はジッちゃんに会いに戻るから、無理だ</p><p>ヨシくん、目玉焼きと炒り卵、どっちがいい</p><p>目玉焼きで頼むよ</p><p>メグも、部活がある</p><p>ママ、ミルク欲しい</p><p>はいはい寧ちゃん、取ってくれる</p><p>あいよーっ</p><p>渚と真緒ちゃんも、お店に行くからありえない</p><p>消去法で、無理だと判っているのは以上だな</p><p>はーい、サラダだよっ</p><p>寧お姉ちゃん、ドレッシングは</p><p>えっと、このまま、まとめてドバッと掛けちゃうそれとも、個別に取り皿に取って好きなのを掛けるっ</p><p>まとめて、ドバッでいいんじゃない和風ドレッシング苦手な人</p><p>イーディが、むしろ和風ドレッシングとは何だと聞いております</p><p>醤油風味だって答えといてっ</p><p>むしろ逆に</p><p>誰を連れて行きたい</p><p>アニエスが、オレにトーストの乗った皿を手渡してくれる</p><p>これパパからどうぞって言ってますの</p><p>向こうで、寧がオレにウインクする</p><p>ああ、ありがとう、アニエス</p><p>アニエスは、恥ずかしそうにうつむいた</p><p>やっぱり、せっかくお屋敷から出るのなら</p><p>アニエスに、外の世界を見せてやりたいな</p><p>しかしオレ一人では、アニエスが不安がるだろうなあ</p><p>お兄ちゃん、はい、タマゴ</p><p>だが、雪乃と一緒にマナは連れて行かれない</p><p>お兄様目玉焼きには、何をお掛けになられますか</p><p>瑠璃子が必要だ</p><p>よし、やっと方向性が見えました</p><p>アニエス、麗華、イーディのストーリーのためには、もう一つぐらいイベントが無いと苦しいということですね</p><p>もちろん、雪乃も</p><p>割り算の歌は、たんさー５のＥＤです</p><p>興味のある方は、検索してみて下さい</p><p>443．麗華立つ</p><p>ご飯が済んだら、みすずちゃんと美智ちゃんはあたしが車で送るよ</p><p>朝食のテーブルでマルゴさんが言う</p><p>えっと香月さんの自宅でいいのかな</p><p>はい、今日は休日ですから、お祖父様はお家にいらっしゃると思います</p><p>じゃあ恵美ちゃんは、あたしが学校まで送るわ</p><p>と、克子姉が言う</p><p>まだ、家の周りもゴタゴタしているしね車で送って行くわ</p><p>済みませんお願いします</p><p>寧克子さんと一緒に学校へ行って、ミナホの様子を見てきてきれないかな</p><p>えっ、あたしっ</p><p>マルゴさんの提案に、寧が驚く</p><p>ああ、あたしは香月家まで行かないといけないし、克子さんにはすぐに屋敷に戻ってきてもらうしかないだろ麗華お姉さんも、渚さんとお店の方へ行ってもらうことになるんだし</p><p>あ、そっかじゃあ、ヨッちゃんも行く</p><p>彼には、ここに居てももらわないとアニエスたちの相手をしてもらうよ</p><p>アニエスの相手なら、マナや瑠璃子がいるじゃんか</p><p>寧が、反発する</p><p>というか今日の昼間ぐらい、少し休ませてあげましょうよここ数日、彼はずっとオーバーワークなんだから</p><p>渚が、間に入ってくれる</p><p>あっ、そうかじゃあ、ヨッちゃんは、ゆっくり休んでてっマナも瑠璃子も、ヨッちゃんにセックスを強要しちゃダメだよっ</p><p>はぁい、寧お姉ちゃん</p><p>お姉さんぶりたい寧にマナも瑠璃子も、対応してくれる</p><p>ああ、麗華お姉さん良い機会だから、この屋敷からの車の出し方を教えておくよ渚さんのやり方を見て、正面ゲートの開け方とかは、もう大体判っていると思うけれど</p><p>マルゴさんが、さりげなく麗華に言う</p><p>今日、これから起こる脱走計画に、必要な案件なんだろう</p><p>麗華は答えない</p><p>まだ、迷っているんだろう</p><p>そうね麗華お姉さんが来て下さって、本当に大助かりだわすっかり、大人の数が足りなくなっていたから</p><p>克子姉が意味深な言い方をする</p><p>あたしだって、大人だよっ車だって、運転できるもんっ</p><p>寧が、そう言うが</p><p>寧の運転は、まだ心配だよ向こうで取った国際免許だろ日本の道は、なかなか混雑しているし</p><p>そんなことないよヨッちゃん、あたしちゃんと運転できていたよねっ</p><p>この中で、寧の運転する車に乗ったことがあるのはオレだけだ</p><p>えっと、まあ</p><p>何よっ、それっ</p><p>プンスカと怒り出す寧</p><p>うちの高校は保護者との申し合わせでは、３年の３学期になるまでは、生徒は自動車の免許を取っちゃいけないことになっているんだから寧様も、自重してね</p><p>オレの学校の理事長という肩書きを持っている克子姉が言った</p><p>平気だってばあたしは、不良娘っていう設定になっているんだからっ</p><p>そういうのは、髪の毛が金髪から黒に戻った時に終了しましたっ</p><p>克子姉が、ピシャリと言う</p><p>これから先は、彼や恵美ちゃんの評判にも関わるんだからうかつなことをしちゃダメよそれとも、学校内では彼や恵美ちゃんとは接触しないようにする</p><p>マルゴさんの言葉に、寧は</p><p>ぐぬぬ自重する模範的な高校生になるよ</p><p>外での不良行為は、慎む方向にしてくれるらしい</p><p>お願いが、あるんですけれど</p><p>あたし竹柴キャプテンにだけは、きちんとお話ししたいんですあのあたしのことだけでも</p><p>ああ、昨日竹柴キャプテンは、オレとメグが抱えていることについて話して欲しいと言っていた</p><p>もちろん黒い森全体のことについては話しませんあたしと白坂創介という人の関係についてあたしのママのこととかあたし自身のことについてだけです</p><p>メグが白坂創介の隠し子であり、レイプによって産まれた娘だということ</p><p>そして、メグの母親が白坂創介に見殺しになって死んだこと</p><p>その後のメグは、白坂家の遠縁の家に預けられずっと、一族の人たちからイジメを受けてきたこと</p><p>うんとそれってどうなのかなっ</p><p>寧が、マルゴさんを見る</p><p>あたしは別に構わないと思うけれどミナホの許可は、とっておいた方がいいね</p><p>マルゴさんと克子姉は、そう言う</p><p>でも先生のことだから、この会話だって聞いているんじゃないっ</p><p>盗聴器があるのが前提なのがこの屋敷での生活だ</p><p>もっとも、この盗聴・監視システムがなければ</p><p>白坂創介の支配が強かった時に、お屋敷の女たちはもっと酷い陵辱を受けていたかもしれない</p><p>白坂創介や彼の友人のヘンタイ客たちが、女性に深刻なケガを負わせる前にマルゴさんなり、恭子さんが制止することができるように</p><p>学校やお屋敷内の徹底した監視システムはミナホ姉さんが、運営に加わってから設置したのだと思う</p><p>ミナホ姉さんの監視癖もそういう状況の中で身に付いてしまったことなんだろう</p><p>聞いていたとしても恵美ちゃんから、直にミナホに話した方が良いそれで、何は話して良いのか、何はいけないのか、気を付けるポイントはどこかミナホからアドバイスしてもらって</p><p>マルゴさんは、優しくそう言う</p><p>マルゴさんはミナホ姉さんのことをよく理解している</p><p>もちろん監視システムについても熟知している</p><p>だから、さっきの風呂場での密談はミナホ姉さんにはバレていないだろう</p><p>マルゴさんは、緻密な人だ</p><p>味方を騙す時だって、決してぬかりは無い</p><p>はいそうしますあたしも、御名穂さんにはちゃんと話したいですし</p><p>メグは、すっきりとした笑顔でマルゴさんに答えた</p><p>それで寧お姉さん竹柴キャプテンにお話する時に、一緒に行ってもらえませんか</p><p>何で、あたしヨッちゃんの方がよくない</p><p>寧は、オレを見る</p><p>ヨシくんが一緒だと他の部員の人たちが、注目します昨夜のこともありますから寧お姉さんが証人になって下さる方が良いと思うんです</p><p>昨夜のことがあった上でいたずらに女子陸上部員たちを刺激するべきではない</p><p>それに寧は、昨夜女子陸上部とオレたちのトラブルの時に、竹柴キャプテンの前に姿を現している</p><p>そっかなら、あたしが行った方がいいか竹柴さんとは、元は同学年だし了解っ大切な妹のためなら、喜んで一肌脱ぎましょうっ</p><p>寧は、ニッコリ笑ってそう答えた</p><p>じゃあ、恵美ちゃんたちは少し早めに出て地下通路経由でミナホに会って、部活の練習前に話しておいた方がいいでしょで、寧はそのまま、恵美ちゃんと一緒に竹柴さんに会いに行けばいい</p><p>うん、そうだねっそうするよ、マルゴお姉ちゃんっ</p><p>メグの部活の開始時間にはメグも寧も、グラウンドの方へ行っている</p><p>克子姉も、二人を送って学校のミナホ姉さんに会っている</p><p>マルゴさんは、みすずを香月家に送っている美智も一緒</p><p>屋敷内にいる年長組は渚のみ</p><p>麗華が、脱出作戦を行うタイミングはその時を狙うしかない</p><p>麗華は、うつむいたまま紅茶を飲んでいる</p><p>どうしたの、レイちゃん全然食べてないじゃない</p><p>いえ気にしないで下さい</p><p>麗華は、小さな声で呟いた</p><p>麗華の異変はこのままで良い</p><p>後で、脱走事件が起きた後ミナホ姉さんが、本気なのか狂言なのか迷うポイントになるからだ</p><p>いや、今だってミナホ姉さんは、この麗華の様子を見てトラブルの懸念を感じているだろう</p><p>ただオレや雪乃を連れての、屋敷からの脱走なんていう大事になるとは思っていないはずだ</p><p>麗華にはそんなことしでかす動機が無いからだ</p><p>オレたちと一緒に居ることがプレッシャーになっているのなら独りで出て行くはずだ</p><p>オレや雪乃を人質にしたって、足手まといなだけだしそもそも、麗華が人質を取らなくてはいけないような理由が無い</p><p>ミナホ姉さんに対して、何か要求があるはずもないし</p><p>何より、香月セキュリティ・サービスのトップ・エリートに選任されているような人間が、取る行動では無い</p><p>だからミナホ姉さんの心の隙を突くことができる</p><p>うんじゃあ、恵美ちゃんと寧はすぐに準備して</p><p>みすずさんたちもそろそろ行こうか</p><p>マルゴさんも行動を開始する</p><p>じゃあ、麗華お姉さんちょっと車庫まで来て車のこと、教えるから</p><p>そのまま麗華を、車庫へと連れ出す</p><p>では、旦那様行って参ります夕方には戻りますから</p><p>お屋敷の玄関でみすずが、オレに言う</p><p>食堂にいたメンバーは、そのまま全員、玄関に下りて来ていた</p><p>アニエスもマナと瑠璃子に、手を引かれて</p><p>イーディも、オレたちに付いて来ている</p><p>うんジッちゃんのこと、頼むよ</p><p>オレが、そう言うと瑠璃子が何かを言いたそうにしている</p><p>美子さんの様子も見てきますから心配しないで</p><p>みすずが、瑠璃子の心を察してそう言った</p><p>はい、お願い致しますみすずお姉様</p><p>瑠璃子は、頭を下げる</p><p>美智みすずのことを頼んだぞ</p><p>美智は、オレに一礼するとイーディに英語で何か言う</p><p>じゃ旦那様</p><p>美智も</p><p>美智にも、キスを</p><p>気を付けてな</p><p>二人は、玄関のドアを開ける</p><p>玄関前には、すでにマルゴさんのマセラッティと、克子姉のベンツが停まっている</p><p>麗華は、渚の赤い車を運転してきた</p><p>みすずと美智は、マセラッティの後部座席に乗り込む</p><p>マルゴさん、頼みます</p><p>君もこっちの屋敷のこと、よろしく頼むよ</p><p>マルゴさんは、運転席でニヤリとオレに微笑む</p><p>一遍に３台が屋敷から出ると、外の監視の人たちが混乱するから、３台目の麗華お姉さんの車は、少し時間をずらして出発していいね</p><p>赤い車の中の麗華は聞こえているはずなのに、答えない</p><p>麗華の代わりに玄関口の渚が笑って答える</p><p>ブォォォォォッ</p><p>そして、青いマセラッティは走り出す</p><p>はい、はい、次っあたしねっ</p><p>制服に着替えた寧が、オレに抱きついて来る</p><p>ブチュッと、オレの唇に濃厚なキスをした</p><p>くふふっ今は、ここまで続きは、また後でねっ、ヨッちゃん</p><p>寧は笑って克子姉のベンツに乗り込む</p><p>メグが、オレのキスを待っている</p><p>もう一回</p><p>メグは意外と欲張りだ</p><p>うふふ、ありがと</p><p>頬を赤らめる、メグ</p><p>今日は迎えに行った方がいい</p><p>ううん今日は、ヨシくん大変だろうから、いいわあたしも練習が終わったら、すぐに帰るから</p><p>メグは夕方になったら、父親の眼の前でオレとセックスすることに納得している</p><p>いや、メグもまた白坂創介に対する復讐者の一人だ</p><p>ほーらっ、ベタベタしていないで早く来るぅ</p><p>寧が、メグを急かす</p><p>はーいじゃあ、ヨシくん行ってきます</p><p>気を付けて竹柴さんによろしくな</p><p>メグも、車に乗った</p><p>じゃ、こっちは頼むわよあたしは、お嬢様の様子を見てから帰るから１時間ぐらいしたら戻るわ</p><p>克子姉が、オレたちにウインクする</p><p>あなたこそ、頼むわねっ</p><p>そして克子姉の車も、屋敷から走り出す</p><p>えっとあたしたちの車は、どれぐらい時間差を付ければいいのかしら</p><p>マルゴさんの車の方は香月家は、ここから距離があるから問題無い</p><p>克子姉の車の方は学校まで行って、地下通路を通ってミナホ姉さんに会うのに１０分それから、メグがミナホ姉さんと話して、寧と一緒に部活に向かうのにもう、１０分</p><p>メグにも、寧にもオレが、雪乃と誘拐されることは知らないでいて欲しいしな</p><p>よく判らないけれど２０分ぐらいじゃないかな</p><p>オレは、渚に答えた</p><p>あのさ渚は、店には何時に着けばいいの</p><p>ちょっと心配になる</p><p>麗華は、渚と真緒ちゃんを送ってはいけない</p><p>多分、今日の渚たちの護衛は学校に居る恭子さんに頼むことになるだろう</p><p>ミナホ姉さんの精神状態のチェックは、克子姉が側にいてくれれば平気だろうし</p><p>今日は、開店準備はミユキにお願いしてきたから開店時間までに着けばいいわ</p><p>ミユキさんは、渚の店の店員さんだ</p><p>それなら学校から、恭子さんに来てもらってから出発しても間に合うな</p><p>オレさアニエスをちょっと、庭で遊ばせたいんだけど</p><p>あら、良い考えね</p><p>オレは、瑠璃子とマナに挟まれたアニエスを見る</p><p>アニエス、一緒に行ってみようよ</p><p>アニエスは、怖がっている</p><p>大丈夫よアニエスちゃん</p><p>わたくしたちが、一緒ですからね</p><p>二人が、アニエスに微笑む</p><p>アニエスちゃん、なんで、こわがっているの</p><p>真緒ちゃんが不思議そうに言う</p><p>アニエスはね、お外に出るのが初めてなんだよ</p><p>オレはしゃがんで真緒ちゃんと視線を合わせて、言った</p><p>そうなのアニエスちゃん</p><p>真緒ちゃんが、アニエスを見る</p><p>だから、真緒ちゃんからも、アニエスに言ってあげてみんな一緒だから、怖くないって</p><p>アニエスちゃん、こわくないよっだって、パパがいっしょだもんっえへへっ</p><p>真緒ちゃんの言葉に、アニエスの緊張が緩む</p><p>アニエス、ほらっ</p><p>オレは、アニエスをお姫様抱っこする</p><p>あ、いいなあマナもそれやって欲しい</p><p>オレは、マナを見て</p><p>うん、この小柄な肉体なら大丈夫だろう</p><p>うん、後でやってやるよ</p><p>本当じゃあ、次のエッチは、お姫様抱っこしてベットまで運んでねっお兄ちゃんっ</p><p>つくづく思うが</p><p>このオレのセックス奴隷は何かと注文が多い</p><p>まあ、いいか可愛いし</p><p>ああ、約束するよ</p><p>えへへ、やった</p><p>オレは外へ出る前に、屋敷の廊下を振り返る</p><p>雪乃が監禁されている応接室はすぐそこだ</p><p>玄関からは、そんなに離れていない</p><p>オレは、アニエスと一緒に玄関の外へ</p><p>真緒ちゃん、渚、マナ、瑠璃子イーディまでが付いてくる</p><p>今日は、良い天気ね温かくて良かったわ</p><p>青い空五月の太陽が輝いている</p><p>お兄ちゃん、こっちの芝生のところがポッカポカで気持ちいいよっ</p><p>マナが、オレたちを誘う</p><p>アニエスは、心配そうに周囲を見廻しながらオレにしがみついている</p><p>ほら、なにもこわいことなんてないって</p><p>真緒ちゃんが、アニエスに微笑む</p><p>そうですよ、アニエスさん今日はお天気、とっても気持ちいいです</p><p>ああ、ここの芝生がずっと続いて中庭の方にまで生えているんだ</p><p>どうしたんですマナさん</p><p>瑠璃子の問いに、マナは</p><p>あ、あたしね、はじめての時は、中庭の芝生でお兄ちゃんにレイプされたのっそうだったんだよねっ、お兄ちゃんっ</p><p>マナは、とんでもない笑顔でそう言う</p><p>初めてがお外</p><p>うんまたしようねっ</p><p>いやあの、マナ</p><p>お外だとさすっごいドキドキするしホントに、お兄ちゃんにメチャクチャにされちゃっている感じなのっあ、ルリお姉ちゃんも、そういうの好きなんじゃないっ</p><p>うん想像してみてっお兄ちゃんと、お外でセックスするって</p><p>でも泥だらけらなっちゃいますよ</p><p>それがいいんじゃんっ</p><p>マナは、ニヒヒと微笑む</p><p>泥だらけにならないでする方法もあるのよ立ったまま片足を上げたり、後ろからしたりとか</p><p>まあ、確かに緑の中で、新鮮な空気を吸いながらするのって、気持ちいいわよ開放感があるし</p><p>瑠璃子が、オレの顔を見る</p><p>それでしたらわたくしも、してみたいですお兄様</p><p>ママ、なんのはなしをしているの</p><p>真緒ちゃんが尋ねる</p><p>ええっとそうねえ</p><p>もしかして、おとなのはなし</p><p>真緒ちゃんが、不機嫌そうに母親を見上げる</p><p>真緒おとなのはなし、きらーい</p><p>あ、ごめんね、真緒ちゃんもう、真緒ちゃんの判らない話はしないからっ</p><p>マナが、真緒ちゃんの頭を撫でながら詫びる</p><p>うんほら、そっちの芝生に座ろうアニエスちゃんも、こっちに座ろうよ</p><p>マナが、オレの腕の中のアニエスに、そう言うが</p><p>あ、ちょっと待って、マナちゃん車の中にレジャーシートがあるからそれを敷いてから座って</p><p>パタパタと渚は、自分の車へ向かう</p><p>麗華は、ずっと運転席の中に閉じ籠もっていた</p><p>渚が、トランクからシートを取り出しながら麗華と何かを話している</p><p>はーい、お待たせ</p><p>子供向けのイヌの絵の付いた可愛いレジャーシートだった</p><p>ありがとう、渚さんアニエスちゃん、こっち来て</p><p>マナがアニエスを誘う</p><p>大丈夫だよ怖くない</p><p>オレは、アニエスをシートのマナの隣に、下ろしてやる</p><p>あ、あなたそこじゃなくて、こっちの影になっているところの方がいいわ</p><p>どうしてお日様がポカポカしてて、気持ちいいじゃん</p><p>マナが、疑問を持つが</p><p>あんまり直射日光を浴びるのは、よくないと思うのよだから</p><p>ああ、アニエスはずっと地下室の中で暮らしてきて</p><p>日光は、天窓から差し込む光しか浴びてきていない</p><p>こうやって外の光で見るとマナや瑠璃子と比べたって、青白い肌をしている</p><p>白人とのハーフということを間引いても白過ぎる</p><p>ちょっと、待ってあたしの帽子があったと思うから紫外線が眼に悪いのよ真緒も帽子を被りましょうね</p><p>再び、渚は車の方へ</p><p>あれ、麗華が車から降りている</p><p>手に、コンピューターのパッドを持って立ったまま、液晶画面を読んでいる</p><p>はい、これちょっと大きいと思うけれど</p><p>渚は、アニエスにつば広の帽子を被らせた</p><p>こういう、おしゃれな感じの麦わら帽子は、何て言うのが正式名称なんだろう</p><p>真緒ちゃんもお揃いの麦わら帽だ</p><p>うん、これでいいわね</p><p>渚は、いつもこれを被っているの</p><p>ええ陽射しが強い時は紫外線は、お肌の敵だからっ</p><p>じゃあ、しばらくみんなでアニエスと遊んでいて</p><p>うん、あ、真緒アニエスちゃんに、四つ葉のクローバーをとってきてあげるっ</p><p>真緒ちゃんが、すっくと立ち上がる</p><p>あ、待って、マナも行くっ</p><p>どうぞアニエスさんは、わたくしが一緒にいますから</p><p>レジャーシートの上に、アニエスと瑠璃子</p><p>マナと真緒ちゃんは、クローバー探しと別れる</p><p>あれイーディは</p><p>あそこにいるわあなた</p><p>渚の指差す方向を見ると</p><p>イーディは、庭の樹に向かって何やら格闘のポーズを取っている</p><p>瑠璃子庭の樹を折ったりしないように言ってくれ</p><p>瑠璃子がすらすらと英語で話す</p><p>イーディーも、何か答える</p><p>大丈夫ですわイーディさんは、樹と対話しているだけだそうですから</p><p>樹と対話する</p><p>そのまま樹に向かってスッと手をかざす、イーディ</p><p>樹の気を感じていらっしゃるんだと思いますそういうトレーニングでは</p><p>まあ、トレーニングならいいか</p><p>ならイーディは、心配要らないな</p><p>渚、ここに居てくれる</p><p>ええ、判っているわ</p><p>渚は、オレに微笑む</p><p>渚もマルゴさんと克子姉の企てに加わっている</p><p>麗華は玄関前のポーチに腰掛けて、液晶画面を読んでいた</p><p>オレは、麗華に近付く</p><p>渚さんに言われました</p><p>麗華は、画面を見たまま言った</p><p>アニエスちゃんですら、お屋敷の外に出たというのにあなたは、いつまで自分の殻に閉じ籠もっているんだって</p><p>この計画ハチャメチャですね</p><p>麗華が見ているのはやっぱり、マルゴさんから渡されたこれからの誘拐計画なんだろう</p><p>でも、面白そう黒森の家に合っています</p><p>麗華が画面から顔を上げる</p><p>真剣な顔で、オレを見上げた</p><p>本当に、わたくしはみなさんの家族になっても良いと思いますか</p><p>何を今さらもうとっくに家族だよ</p><p>後は、レイちゃんの心次第だよレイちゃんはどうなの</p><p>うん決めるのは、麗華自身だ</p><p>判らないです判らないですけれど</p><p>みなさんが、わたくしのことを心から心配して下さっていてわたくしに、ここに居ても良いと許可して下さっていることがとても、嬉しいんです</p><p>でも、それだけじゃダメなんですわたくしはアニエスちゃんでは無いから</p><p>わたくしは、もう大人です居ることを許していただくのではなくみなさんに、必要とされたい</p><p>そして手の中のパッドをギュッと握りしめる</p><p>わたくしは必要とされているのですね</p><p>ああそうだよだから、マルゴさんはレイちゃんにその計画を託したんだ</p><p>麗華の眼が、オレを見る</p><p>オレも、麗華を見つめ返す</p><p>視線を外してはいけない</p><p>麗華の心に応えるためには</p><p>それならば自分の任務を果たします</p><p>男装の麗人がスッと立ち上がる</p><p>よし、麗華が開き直ったぞ</p><p>トラブル取りあえず、一段落</p><p>といっても</p><p>こちらの不手際で、ご迷惑をおかけしましたが会社の上の方に無事に話が通りましたので、ご希望に添えると思います</p><p>いえ、あの私は、御社の内部のことは知りませんしご希望に添えるも何も、そちらが今まできちんと処理して下さらなかっただけなので</p><p>とにかく、上の許可は取りましたから</p><p>はあ、それで何時、本当の書類はいただけるのでしょうか</p><p>判りません上次第なんで進展がありましたら、また連絡致します</p><p>はあ春は遠いなあ</p><p>444．麗華はっちゃける</p><p>これ、持っていて下さい</p><p>麗華が、オレにコンピューターのパッドを手渡す</p><p>ふんぬっ</p><p>そして、撲殺ステッキを玄関前のアスファルトの小道に、ズサッと突き刺す</p><p>藤宮麗華吶喊致します</p><p>とっかん</p><p>トゥアアアアアアッッ</p><p>麗華は、キッと身構えると自己を奮い立たせる掛け声と共に、一気にガレージの方へ向かって、シュバババッと走っていく</p><p>うん実に、綺麗なランニング・フォームだ</p><p>レイちゃん、どうしたの</p><p>マナが驚いて、オレの方へやって来る</p><p>いやオレにも、よく判らん</p><p>このパッドの中のマルゴさんの指令書を見れば、これから麗華が何をするのか判るんだろうけれど</p><p>オレは、見ない方がいいよな</p><p>オレ演技は下手だし</p><p>ミナホ姉さんが監視カメラで観ていたとしたら誤魔化しきれない</p><p>とにかく、いつでも移動できるようにしておこう</p><p>とりあえず、アニエスのいるレジャーシートの方へ行く</p><p>彼女、ようやく動き出したわね</p><p>小声で、渚がオレに言う</p><p>お屋敷のことは、あたしに任せてくれて良いからね</p><p>うんこれから、オレたちは麗華に誘拐される</p><p>渚には、克子姉や恭子さんがお屋敷に戻って来るまでは、ここに居てもらわないといけない</p><p>ミナホ姉さんへの報告も</p><p>外に出たら、アニエスに靴を買ってあげて</p><p>渚が、アニエスの足を撫でる</p><p>ずっと、地下室に監禁されていたアニエスは自分の服はあっても、靴を持っていない</p><p>白坂創介は、自分の着せ替え人形として、アニエスに可愛い格好をさせていたんだろう</p><p>だが、部屋の中のアニエスは靴を履かせてはもらえなかった</p><p>だから、地下室から上がって来た後の食堂では、オレたちはアニエスにスリッパを履かせていた</p><p>玄関口から、庭このレジャーシートまでは、オレがお姫様抱っこして連れて来た</p><p>今のアニエスは、裸足のままだ</p><p>アニエスが自分の足で立つためには、靴が要るよな</p><p>アニエス自身は、不思議そうにオレを見上げている</p><p>ほら、アニエス抱っこしてやるから、こっちへ来い</p><p>アニエスは、オレに抱きつく</p><p>抱っこは気に入っているらしい</p><p>よし、これでいつでもアニエスを連れて行ける</p><p>瑠璃子が、すっとオレの横に寄って来る</p><p>これから何が起こるのですか</p><p>残念だが、オレもよく知らないんだ</p><p>オレは、麗華から手渡されたパッドを渚に手渡した</p><p>ファイルは、消しておくわね麗華お姉さんのことだから、もう全部暗記しているでしょうし</p><p>渚が、パッドを起動させて操作する</p><p>麗華は、香月セキュリティ・サービスのトップ・エリートとしての教育を受けている</p><p>まあ、大丈夫だろう</p><p>バブンッバババババッ</p><p>と、麗華は車庫から、マルゴさんの白いバンを運転してやって来る</p><p>え、何で渚お姉ちゃんの車、もう出してあるじゃんか</p><p>うん表の予定では、麗華はこれから渚と真緒ちゃんを連れて、お花屋さんの店舗へ行くことになっている</p><p>移動用の渚の赤い車は、もう用意してあるのだから車庫から、新たな車を出してくる必要はない</p><p>しかしこれからの作戦に渚の車を使ってしまうと、渚が困るだろう</p><p>あれ、マルゴちゃんの専用車でしょ</p><p>渚が、オレにこっそりと囁く</p><p>しかも、作戦用の車だからあのバンだけは、御名穂さんの監視システムから外れることができるのよ</p><p>あたしたちの他の車は、今、どの辺を走っているかとか情報が、常に御名穂さんのところに伝わるようになっているのでも、ほらあの白いバンは、擬装用に使うでしょ</p><p>ああ丸子印刷とか丸子芸能とか</p><p>今は、何の会社の名前も貼られていない</p><p>ただの真っ白な業務用バンになっている</p><p>もし、何かの拍子に敵の手にあの車が渡った場合に備えて、リンク・システムの機械を簡単に取り外すことができるのよ</p><p>ああ、少しでも危なそうな場合は機器を丸ごと取り外して、マルゴさんが持って出るのか</p><p>ということは麗華は、すでにガレージでリンク・システムを外してきている</p><p>あのまま外に出たら御名穂さんには、あの車の行き先は判らなくなるでしょうね</p><p>だからこの白いバンか</p><p>ダスンっ</p><p>玄関前に、白いバンを停めると麗華は、運転席から飛び出して来る</p><p>御免ッ</p><p>さっき突き刺したステッキをガザッと引き抜いて</p><p>そのまま、麗華は屋敷の中へ走り込んでいく</p><p>な、なんなのおっ</p><p>きええいっ</p><p>ドガァッバキバキッッ</p><p>屋内から、破壊音が聞こえてくる</p><p>麗華が破壊しているのは雪乃が監禁されている応接室のドアだろう</p><p>な、何よっあんた、何なのおっ</p><p>雪乃の絶叫が廊下を通して、玄関から響いてくる</p><p>ここを脱出するっ</p><p>麗華の声</p><p>だ、脱出って何のことよっ</p><p>問答無用っ</p><p>ドカッバキッ</p><p>ドッガバッシャガルルルッ</p><p>麗華、おい</p><p>とんでもない破壊音が、しばらく続く</p><p>あの応接室部屋の中、もうメチャクチャだろうな</p><p>はぁっ、はぁっ、はぁっ</p><p>玄関口から幽鬼のごとき様相の麗華が現れる</p><p>麗華は、酷く興奮している</p><p>息が苦しそうだ</p><p>左の肩に気絶しているらしい雪乃を担いでいた</p><p>右手にはもちろん、撲殺ステッキを握りしめている</p><p>な、何をやっているのよっ、レイちゃん</p><p>その人は、あたしたちの敵なんだよっ閉じ込めておかないといけない人なんだからっ</p><p>雪乃のことに対しては、激しい反発を引き起こす</p><p>うっ、うっ、うっうるさいっ</p><p>麗華は、バンの後ろのドアを跳ね上げて気絶してる雪乃を放り込む</p><p>どうするつもりなのよっねえ、レイちゃんてばっ</p><p>おっ、おっ、おっ</p><p>口を大きくパクパクさせて麗華は、何とか言葉を吐く</p><p>おっ、教えないっ</p><p>マナは、呆気に取られる</p><p>おっ、教えてあげないっ教えてあげないんだもんっ</p><p>れ、レイちゃん</p><p>そして麗華は撲殺ステッキで、ビュッとオレを差す</p><p>また、言葉に詰まっている</p><p>おにぃーちゃまっ</p><p>オレはお兄ちゃまのままなのか</p><p>のっ、のっ、のっ</p><p>の</p><p>乗れぇぇぇぇぇぇぇぇっ</p><p>バンに乗れって、ことか</p><p>のっ、乗らないと全員、ここで征伐するぅっ</p><p>麗華は、ブンッと撲殺ステッキを振り回す</p><p>せっ、征伐するったらしっ、しちゃうんだからぁっ</p><p>パ、パパぁぁ</p><p>麗華の異常な様子にアニエスが怖がって、オレに抱きついて来る</p><p>大丈夫だよ大丈夫だから</p><p>オレは、アニエスをしっかりと抱き締める</p><p>オレ、今こんな状態だからアニエスも一緒だけれど、いいか</p><p>オレの言葉に、麗華は</p><p>きょっ、きょっ、きょっ</p><p>きょ</p><p>許可っ</p><p>あ、そういうことか</p><p>レイちゃん、おもしろいっばっち、ぐー</p><p>興奮しきって、訳の判らない状態になっている麗華を見て真緒ちゃんが、パタパタと走って来る</p><p>真緒、ダメよこっちいらっしゃい</p><p>渚が、娘を呼び止める</p><p>いいから後で、絵本買ってあげるから</p><p>真緒ちゃんは走る進路を変えて、渚の元に</p><p>渚は、パッと真緒ちゃんに飛びつきギュッと抱き締める</p><p>おっ、おっ、おっ、お兄ちゃま</p><p>一拍おいて、麗華がオレに言う</p><p>くっ、車にはっ、早くのっ、乗ってれっ、レイちゃんに、トゥギャザーするのぉっ</p><p>瑠璃子オレだけじゃ、アニエスの面倒が見きれないから付いて来てくれ</p><p>瑠璃子は、真顔で即答した</p><p>レイちゃん許可だよな</p><p>きょ、きょ、きょ許可っ</p><p>落ち着け、麗華</p><p>一遍、深呼吸しろ</p><p>えっ、それならあたしも一緒に行くよっ</p><p>レイちゃん、何か変だもん危ないよお兄ちゃん</p><p>確かに今の麗華の様子は、何も知らないマナの眼から見れば発狂したとしか思えないだろう</p><p>それは、オレが何とかするから</p><p>オレは、マナに告げる</p><p>とにかく、マナは今起きたことをミナホ姉さんたちに報告してくれそれから、渚と真緒ちゃんを頼む</p><p>今はマナにしか頼めないんだよ</p><p>マナは、チュッとオレの唇にキスをして</p><p>判ったでも、すぐに帰って来てね</p><p>ああ、夕方までには絶対に帰るから</p><p>オレは、マナに約束した</p><p>えっ、パパどこかいくの</p><p>真緒ちゃんが、オレを見上げる</p><p>うんちょっと出掛けてくるよ</p><p>えー、真緒もいくぅ</p><p>渚に抱き締められたまま、真緒ちゃんは叫ぶ</p><p>ダメよ、真緒はママと一緒に居るのよ</p><p>ママもパパについてこうよ</p><p>真緒ちゃんは、食い下がる</p><p>もうママ、お店に行かないといけないこと判っているでしょママが働かないと、真緒もママもご飯が食べられなくなっちゃうのよ</p><p>うー</p><p>真緒ちゃんお土産買ってくるから</p><p>パパ、ほんとっ</p><p>ああ、約束するだから、渚と待っててくれ</p><p>じゃあママと待ってる</p><p>よし、真緒ちゃんはオッケーだ</p><p>はっ、はっ、はっ早く、乗るっいっ、いっ、いっ急いでっ</p><p>麗華が急かす</p><p>あ、ああ瑠璃子、頼む</p><p>オレはアニエスを抱えたまま瑠璃子とバンの後部座席へ向かう</p><p>マナ、大丈夫だから頼むぞそれから、メグには知らせるなメグの部活が終わるまでには、解決させるから</p><p>こんなことで練習から早退させたりしたくない</p><p>とにかく、ミナホ姉さんや克子姉やマルゴさんに連絡して相談するんだ連絡の方法は、渚が知っているから</p><p>判った気を付けてね</p><p>そしてマナは、キッと麗華を睨む</p><p>レイちゃんお兄ちゃんや、ルリお姉ちゃんや、アニエスちゃんに酷いことしたら、マナが許さないからねっ</p><p>酷いことがしたかったら雪乃さんにすればいいじゃないっその人なら、メチャクチャにしちゃったって良いんだからっ</p><p>それはどうだろう</p><p>やっぱり、マナを連れて行かないという選択は間違っていないと思う</p><p>とにかく、雪乃に対する敵愾心が強すぎる</p><p>かっ、かしこまって候っ</p><p>麗華の返答もハチャメチャだ</p><p>オレたちが、後部座席に座ると</p><p>LALALALALA</p><p>おかしなメロディで鼻歌を歌いながら</p><p>イーディが、やって来る</p><p>イーディのこと忘れていた</p><p>ハフーン</p><p>緊迫している状況を見て、イーディが立ち止まる</p><p>ここで、下手にマナがイーディをけしかけたら</p><p>麗華との本気バトルになる</p><p>イーディは、ニッコリ笑って英語で何か言う</p><p>それに瑠璃子が、英語で答えた</p><p>ふんふんと頷いてイーディは、何かまた答えた</p><p>そのままオレたちのバンに向かって来る</p><p>瑠璃子何て言ったんだ</p><p>イーディさんどこかへ出掛けるのかって、お尋ねになったので</p><p>わたくし海までって、答えました</p><p>何で海なんだ</p><p>あのつい</p><p>そしたら、イーディさん日本の海は、まだ見たことが無いから、自分も行くとおっしゃいまして</p><p>そのまま、うんしょとバンの助手席に座る、イーディ</p><p>いや、マナ何も言うな</p><p>こうなったらイーディも乗っていった方が、良いと思う</p><p>マナは狂った麗華の牽制には、イーディの存在が効くと感じたらしい</p><p>そして、英語で何か言う</p><p>マナさんイーディさんに、お兄様とあたしたちを守る様にお願いして下さっています</p><p>イーディは、うんうんと頷いて、マナと真緒ちゃんに手を振っている</p><p>レイちゃん、みんな乗ったぞ</p><p>オレが、麗華に告げると</p><p>えっあっはっうううううっ</p><p>あたふたと挙動不審な反応をする</p><p>しっかりしろっ、麗華っ</p><p>はっ、はいそれでは、出発致しまぁすっ</p><p>バンの運転席に飛び乗って来る</p><p>マナ、渚、真緒ちゃん</p><p>オレは、車の窓から３人に声を掛ける</p><p>大丈夫よ後は任せて</p><p>この狂言誘拐作戦の概略を知っている渚はオレに、そう言ってくれた</p><p>お兄ちゃん気を付けてね</p><p>心配そうなマナに、オレは笑顔で応える</p><p>パパ、おみやげおねがいねっ</p><p>真緒ちゃんは、ニコニコ笑っていた</p><p>瑠璃子は、小さくなって隠れていろ</p><p>玄関の外には香月セキュリティ・サービスの監視者たちがいる</p><p>みんな当然瑠璃子の顔は知っている</p><p>香月家の娘である瑠璃子が乗っている車なら当然、追尾してくるだろう</p><p>これでいいですか</p><p>頭を下げてシートの影に隠れた瑠璃子にオレは、毛布を掛けてやる</p><p>レイちゃん正面のゲートの開け方は、判っているよね</p><p>オレが尋ねると、麗華は</p><p>はっ、はいさっ、先ほど、まっ、マルゴさんから教わりましたから</p><p>まだドモるのが直っていない</p><p>麗華は、極度の興奮状態の中にいる</p><p>落ち着いて香月セキュリティ・サービスの人たちには、麗華の顔をはっきり見せるんだ麗華が運転していると判れば、向こうは安心するから</p><p>はっ、はい</p><p>白いバンは鉄の大門の前へ</p><p>麗華が、教わった通りに機器を操作する</p><p>鉄扉が、ススッと大きく開く</p><p>屋敷の前で監視しているはずの香月セキュリティ・サービスと、公安警察の車がいつもより少ない</p><p>それぞれ、普通のセダン車が１台しか停まっていない</p><p>みすずの乗ったマルゴさんの車と、学校へ向かった克子姉の車を追尾していったから</p><p>今、ここには、これだけしか残っていないんだ</p><p>レイちゃん、敬礼しろ</p><p>麗華が香月セキュリティ・サービスの車に向かって、敬礼する</p><p>向こうの車の中の人も敬礼して帰す</p><p>警察の人は、その様子を見ている</p><p>つまり、この車は香月セキュリティ・サービスの関係車だと思っているはずだ</p><p>どっ、どっ、どっどっちに行きましょうっ</p><p>右に行けば学校だ</p><p>麗華がお屋敷から脱走を企てたとして</p><p>ミナホ姉さんたちの居る学校に近付くルートを採るはずが無い</p><p>左へ行け</p><p>はっ、はいはいはーいっ</p><p>麗華は、バンを左折させそして、アクセルを踏む</p><p>ぶおおおおっ</p><p>アニエスちゃん大丈夫よ何も怖くないからね</p><p>瑠璃子が毛布から這い出しオレの腕の中のアニエスに言う</p><p>瑠璃子お前</p><p>瑠璃子の落ち着いた笑顔にオレは戸惑う</p><p>お前変だとは、思わないのか</p><p>麗華の突然の異常行動</p><p>監禁していた雪乃を連れ出しオレに車に乗れという</p><p>にもかかわらず</p><p>車が発進した途端に、オレが麗華に指示を出している</p><p>何か、理由があるのでございましょう</p><p>それならば瑠璃子は、何も申しませんお兄様に従うだけですわ</p><p>それにイーディさんの様子で、だいたい把握致しました</p><p>本当に、藤宮さんがわたくしたちに対して反乱を起こされたのならもっと、心が猛々しくなっているはずです気を感じる力のあるイーディさんが、あんなにニコニコしているはずがありません</p><p>あ狂言だっていうことを、あっさりと見破られた</p><p>真緒ちゃんも藤宮さんのことを怖がっていませんでしたし</p><p>めっ、面目ございませんっ</p><p>ステアリングを握る麗華が頭を下げる</p><p>黒森様も、すぐに気付かれると思いますわ</p><p>瑠璃子はこれが、ミナホ姉さんに対するパフォーマンスだということまで気付いている</p><p>いや、それはいいんだ本気で、レイちゃんが裏切ったと思ったらミナホ姉さん、何をするか判らないから</p><p>ミナホ姉さんが持っている裏社会のツテを全て使ってこの車を探し出そうとするだろう</p><p>それこそありとあらゆる手段を使ってくるに違いない</p><p>それよりもどこまでが狂言で、どこまでが本気か判らない状態にしたいんだミナホ姉さんにはしばらく、悩んでいて欲しいから</p><p>全てが狂言である可能性があるのならミナホ姉さんは、裏社会の連中にまで声を掛けるのは避けるだろう</p><p>それに、こっちに雪乃がいる限りはミナホ姉さんは、落ち着けないよ</p><p>白坂創介の眼の前で全ての娘を犯す</p><p>それが、ミナホ姉さんの計画した復讐のクライマックスだ</p><p>特に、雪乃は白坂創介に最も溺愛されている娘だ</p><p>その雪乃がいないんじゃ復讐が始められない</p><p>しかし、どうしてこのようなことを</p><p>うんと実は、オレもよく知らないんだこれは全部、マルゴさんの計画でミナホ姉さんの頭の中を、今日の夕方まで、オレたちの追跡でいっぱいいっぱいにさせるというのが作戦内容だ</p><p>夕方までですか</p><p>うん夕方には戻る</p><p>白坂創介への復讐のスケジュールは変わらない</p><p>判りませんわ予定通りでいいのなら、どうしてこんな手の掛かることをするのかしら</p><p>ミナホ姉さんは、オレに今日の夕方までに処分しないと、相手の精神がパンクしてしまうって言っていた廃人になった人間に復讐したって、心は晴れないからその前に、復讐しないと意味が無いって</p><p>オレは腕の中のアニエスの頭を撫でている</p><p>アニエスの前では、あまり白坂創介という名前を出さない方がいいだろう</p><p>アニエスは、ジッとオレの顔を見上げている</p><p>うんそのリミットが今日の夕方夕方までは待ってくれると言っていた</p><p>オレがアニエスの心を開かせるのを</p><p>一つ判った</p><p>うんアニエス大丈夫だよ寒いかい</p><p>ううんパパと一緒だから温かいですの</p><p>ミナホ姉さんは本当は、アニエスを白坂創介の前で、酷い形で犯したいんだ</p><p>アニエスが、泣き喚くような悲惨なレイプを</p><p>それは今のアニエスと同じ年齢の時に、自分自身が白坂創介にされたことだから</p><p>しかしオレがマナをレイプした時に、苦しみ</p><p>そういう陵辱をしたくないということを知っているから</p><p>ミナホ姉さんは、オレのためにアニエスが心を開いてくれるための時間を作ってくれた待ってくれている</p><p>姉さん自身の心を抑えて</p><p>だから、姉さんは昨夜から、学校に籠もっているんだ</p><p>オレが、アニエスを優しく接していく様子を見たくないから</p><p>だから、お屋敷から出た</p><p>むしろ、白坂創介の近くへ行って今日これからの復讐に向けて、憎しみの炎を燃え上がらせることにした</p><p>そんなミナホ姉さんが心配だから昨夜から、恭子さんは付き添っているし</p><p>マルゴさんも、こんな狂言計画を企てた</p><p>いや、まだこのマルゴさんの計画の全貌はオレには、判っていないけれど</p><p>そっか、ミナホ姉さんの監視がいつも通りならこんな作戦は、できっこないもんな</p><p>ミナホ姉さんの心が復讐の方に傾き</p><p>あんまり見たくないという理由で、オレたちとアニエスとの交流への監視が鈍っているからこそ</p><p>マルゴさんはオレたちに、作戦を実行させた</p><p>いずれにせよレイちゃんを首謀者にしたのは大正解だと思うよミナホ姉さんは、今のレイちゃんの行動の指針が全く理解できないだろうから</p><p>わたくし自身も、理解できていません</p><p>それでいいんだよだから、これは素晴らしい策になっている</p><p>なぜ、麗華がこんなことをしたのか麗華自身でも理解できない理由を、ミナホ姉さんは必死になって考えるだろう</p><p>それが、ミナホ姉さんが復讐だけに、心を集中させないためのクサビとなる</p><p>うんこれは、やっぱりレイちゃんじゃなかったら、成立しない作戦だよさすが、マルゴさん、良い人選だ</p><p>オレは素直に素晴らしいと思う</p><p>わたくし、役に立っていますか</p><p>麗華がバックミラー越しに尋ねる</p><p>ああ、役に立っているよっレイちゃん</p><p>それなら、良かったです</p><p>でも、それでしたらお兄ちゃまの人選も素晴らしいですわ</p><p>え、麗華</p><p>人質として白坂雪乃さんとお兄ちゃま自身の他に黒森様が今、一番関心を示しておられるアニエスちゃんに、香月家の瑠璃子様、さらにミス・イーディをお連れになるなんてこんな組み合わせ黒森様は相当混乱なさるはずですっ</p><p>も、もう一度整理して考えよう</p><p>まずアニエス</p><p>アニエスが、お屋敷からいなくなるということはミナホ姉さんは、絶対に想定していない</p><p>今まで一度も外に出たことが無いんだから</p><p>次に、瑠璃子香月家の娘の瑠璃子を連れて出たということは、ミナホ姉さんはうかつな手が取れないぞ</p><p>下手なことをして、瑠璃子に怪我でもさせたらジッちゃんの怒りを買う</p><p>そしてイーディ</p><p>普通は絶対に連れて行かないよなあ</p><p>何しでかすか判らない、爆弾みたいな子なんだから</p><p>はい、わたくしも感心しておりますお兄様は、本当に勇気のあるお方ですのね</p><p>瑠璃子が、ニコニコとオレに言う</p><p>うん確かに、このメンバーはかなりヤバイぞ</p><p>これに加えて精神状態がエキセントリックになっている麗華まで居る</p><p>そして後ろで気絶しているあいつ</p><p>麗華アニエス瑠璃子イーディ</p><p>この顔触れをオレは、本当に抑えられるのか</p><p>お兄様どうしたんです</p><p>まさか、ゾッとして気が遠くなったとは言えない</p><p>とっ、ところでお兄ちゃま</p><p>運転席から麗華が言った</p><p>この車とりあえず、どこへ行きます</p><p>マルゴさんから何か指示は</p><p>オレは、指示書を読んでいない</p><p>いえ、特になにもお兄ちゃまに従うようにと</p><p>とりあえず海だ</p><p>海ですか</p><p>ああ、海に行くと思ってウキウキしている子が１人いるから</p><p>ニタニタ笑っているイーディを見てオレは言った</p><p>これで海へ行かなかったら何をされるか判らない</p><p>じゃあただの港じゃなくて、砂浜とかの方がいいですね</p><p>麗華がステアリングを廻す</p><p>父の認知症の判定をしてもらうため、病院へ</p><p>脳のＭＲＩ検査もされる</p><p>介護保険もらうための診断も、ようやくこれから</p><p>色々大変ですね</p><p>本人は今使っている、電卓が間違っているので、新しいのが欲しいと言うので、買って来ました</p><p>多分、キーを押している人間の方が間違っているのだと思いますが</p><p>とりあえずは、なるべくキーの大きいやつを</p><p>でも、こうやって少しずつボケていって</p><p>世の中が夢に溶けていくのなら</p><p>死は怖くないんだろうなと、最近考えています</p><p>死ぬ瞬間は、夢の中で何もかも判らなくなっているんだから</p><p>人生は儚いですねえ</p><p>445. KOYANAGI</p><p>オレたちを乗せたバンは、晴れた５月の街を駆け抜けていく</p><p>アニエスは、オレにしがみついて恐る恐る、窓の外の景色を見ていた</p><p>何もかもが、彼女にとっては初めての光景だ</p><p>一方、イーディも浮き浮きモードで、窓の外を見ている</p><p>イヌだったら、尻尾を立ててフリフリしているような上機嫌さだ</p><p>日本に来ても、全然街の様子を見ていなかったからこうして街を眺めるのが、面白くてしょうがないそうです</p><p>瑠璃子が、イーディの言葉を通訳してくれる</p><p>ミス・コーデリアは、イーディを連れて日本観光とかはしていないみたいだ</p><p>まあホテルの闘いが終わるまでは、ミス・コーデリアもピリピリしていただろうし</p><p>そんな余裕は無いか</p><p>大体、この金髪で褐色で青い眼の戦闘少女は、いつも監視していないと何をするか判らないし</p><p>イーディさん、自動販売機に興味があるみたいです</p><p>なるほどコーラやビールの自動販売機を見ている</p><p>えアメリカにだって、飲み物の自動販売機ぐらいあるだろ</p><p>オレが驚くと</p><p>屋外には、まずないです街角のあちこちに、やたらと自動販売機が置いてあるのなんて、世界中でも日本ぐらいです</p><p>運転席から、麗華が言った</p><p>はい、屋外に自動販売機みたいな機械があったら、壊されて中の商品とお金を盗まれてしまいますよ</p><p>それにお酒の販売はアメリカでは、厳しいですからあんな風に屋外の自動販売機でお酒を売るなんてことは有り得ません</p><p>はいアメリカでは、外でお酒のボトルを裸で持っているだけで逮捕されます必ず、外からは判らないように最低でも、紙袋に入れていないといけないんです</p><p>麗華は語る</p><p>前に海辺の公園で、男女のカップルがワインの小瓶を取り出して、その場で飲んでいるのを見たことがありますが、そういうのはアメリカではアウトですね</p><p>詳しいんだね、レイちゃん</p><p>オレは、バックミラーの中の眼に微笑む</p><p>いえあの香月セキュリティ・サービスの研修で習ったんですわたくしたちは、様々なVIPの警護役として海外に派遣されることもありますので国ごとの法律や文化の違い、注意事項については研修でみっちりと習うんです</p><p>車を運転する様になって、麗華は少し安定してきている</p><p>そうですね国ごとの習俗の違いでトラブルになるのは、避けなければなりませんしね</p><p>瑠璃子が、言った</p><p>香月家の令嬢である瑠璃子を車に乗せたことで</p><p>麗華の感性は、警護人の方に傾いているのだろう</p><p>いつもの男装で、自らが車のステアリングを握っていることで</p><p>普段の業務に近い状況になっているから</p><p>瑠璃子を選択して良かった</p><p>これが、マナだとあいつはレイちゃんの方を強く刺激するだろうから</p><p>運転という大人の行為と、幼児退行が麗華の中でバッティングして心のバランスがさらにワヤクチャになったと思う</p><p>連休中ですけれど思ったよりも、道は混んでいませんね</p><p>海はやっぱり混んでいるかな</p><p>そんなことは無いと思いますよ水族館とか、観光施設の近くならともかく砂浜の方は、人気は少ないと思います</p><p>オレの問いに、冷静に答えてくれる</p><p>とりあえずは順調だな</p><p>んんんんんっ</p><p>バンの一番後ろから変な声が漏れる</p><p>目覚めたか</p><p>なんじゃこりゃあっ</p><p>雪乃はバンの天井を見上げて、叫んだ</p><p>アニエスが、怖がってオレに抱きつく</p><p>うるさい、雪乃、静かにしろよっ</p><p>何なのよっこれっ</p><p>だから、黙れ</p><p>どこなのよ、ここ</p><p>あたしをどこに連れて行くつもりなのよっ</p><p>ザバッと飛び起き、物凄い形相でオレを睨む雪乃</p><p>海ですわ</p><p>瑠璃子が、返事した</p><p>うっ、うみぃぃ</p><p>雪乃は大きく眼を見開く</p><p>なんで、海なのよっ</p><p>イーディさんが、海が見たいそうですから</p><p>さらっと、瑠璃子は言った</p><p>そして、イーディがジロリと雪乃に振り向く</p><p>低い声で何か言った</p><p>ええっとお前、うるさいあんまり騒ぐと、首の骨をへし折るぞと言っていますわ</p><p>瑠璃子の通訳に、雪乃はギョッとする</p><p>こいつもホテルでの戦闘で、イーディの力は知っている</p><p>とにかく海へ行くから雪乃も付いてきてくれというか、今さら車から降ろせないし</p><p>この車から降りてもお前、行くところが無いだろう</p><p>雪乃はもう、自宅には帰れない</p><p>市川老人の家に戻れば、精神病院へ搬送されてしまう</p><p>あ、あるわよ行くところぐらいっ</p><p>雪乃は、虚勢を張る</p><p>ただあたし、もうお金が無いのよお祖母様のお財布から拝借したお金は、もうほとんど残っていないし</p><p>拝借って盗んだんだろ１万円札１枚</p><p>あんたさ、あたしにお金貸しなさいよっ</p><p>当たり前のように、雪乃は言った</p><p>貸したら、どうするんだよ</p><p>とりあえずご飯食べる昨夜から、ろくなものを食べてないんだから</p><p>ああ、水とうまい棒だけだっけ</p><p>しかし、ホント今現在のことしか考えない性格なんだな</p><p>じゃあ、３０００円だけやるよ</p><p>たった</p><p>３０００円なんて、大金だろ瑠璃子が買えるくらいだ</p><p>何言ってんのあんた</p><p>呆れ顔で、雪乃はオレを見る</p><p>お兄様のおっしゃる通りわたくし、３０００円です</p><p>オレは、瑠璃子をジッちゃんから３０００円で買った</p><p>いいや、とにかく３０００円やるよお前はいらないけれど</p><p>オレは財布を取り出して、１０００円札を３枚抜き出す</p><p>今日は、ホテルへ行く前にミナホ姉さんから預かったお金を全て持って来た</p><p>この後、何が起こるか判らないし</p><p>オレは、雪乃に札を投げ付ける</p><p>雪乃は、その１０００円札３枚を慌てて掻き集め</p><p>じゃあ、その辺で停めてよ何か食べたいから</p><p>まったく、どこまでも我が儘な性格だなあ</p><p>それでいて、現状認識は全くできていない</p><p>常に、自分の瞬間的な欲望にだけ従っている</p><p>そんなことしてお前、いいわけ</p><p>白坂雪乃は、今じゃ有名人なんだぜ日本全国、知らない人がいないくらい</p><p>雪乃が、ハッと息を呑む</p><p>ゴールデンウィークったって、昼間のワイドショーはずっとやっているし昨日なんて、雪乃の大特集だったんじゃないのか</p><p>雪乃は市川さんに引き渡される場を、テレビ中継され自ら犯されただのあんたも、あたしを犯す気かなど迷言を残した</p><p>その後、ミナホ姉さんによって、今までの雪乃のレイプ・セックス映像がネットに流出したので</p><p>雪乃のことは、もはや国民の関心事となっている</p><p>全部、あんたたちのせいよあんたたち、許さないんだからっ</p><p>また、そこで思考がループするのか</p><p>いや、許さないのはいいけれどお前、今のまんまじゃ、表を歩くのは無理なんじゃないか</p><p>お屋敷には、夜なのにサングラスとマスクで来たけれど</p><p>外で飯を食うのなら、マスクは外さざるを得ないだろうし</p><p>うううーっ</p><p>いや、唸っても雪乃</p><p>あの一応、マルゴさんが変装セットを用意して下さっていますけれど</p><p>え、そんなのあるの</p><p>はい、そちらの座席の後ろに紙袋が３つ置いてあるはずですその中のどれか、好きな衣装を着るようにと</p><p>マルゴさんの指示書には、そんなことまで書かれていたのか</p><p>はんっこれのこと</p><p>雪乃は、早速紙袋を発見する</p><p>３つの紙袋には、それぞれ大きくトムとジェリーとコーンと書かれていた</p><p>雪乃は、両方の袋の中を覗き込み</p><p>ハアと大きく溜息を吐く</p><p>トムにするわ</p><p>着替えるから、こっち見ないでっ覗かないでっ</p><p>瑠璃子が自分が着ているツナギの前をジッジーっと開く</p><p>黒のマイクロビキニに包まれた、可愛いおっぱいが現れる</p><p>雪乃さんはお嫌なようですからしばらく、わたくしの素肌をご覧下さい</p><p>その隣でイーディが、自分の胸と比べている</p><p>彼女も瑠璃子と同じツナギのジッパーを下ろして胸元を開く</p><p>白いスポーツブラが、褐色の肌に映えている</p><p>イーディが、瑠璃子にニターッと微笑む</p><p>そして、何か言う</p><p>イーディ、何だって</p><p>瑠璃子とは、良い勝負をしているだそうです</p><p>さらに褐色のアメリカ少女が小声で付け足す</p><p>これだけは、美智に勝っているだそうです</p><p>美智に聞かれたら、半殺しにされるぞイーディ</p><p>誰かさ鏡持っていない</p><p>後ろから、雪乃が言う</p><p>着替え終わったのか</p><p>あんまあ、とりあえずね</p><p>雪乃に振り向くと</p><p>何よ、その顔</p><p>しょうがないでしょこっちの袋の方は、まだ人間の服だったけれど向こうは、違ったんだから</p><p>雪乃は紺色の警備員の制服を着ていた</p><p>しかし、どういうわけかその制服は、袖もズボンも７分丈しかないだから、腕と膝下が剥き出しになっている</p><p>そして何故か、アフロヘアのカツラを被っていた</p><p>それも鳥の巣のような、でっかいアフロ</p><p>それに昨夜から掛けているサングラスを付ける</p><p>サイズのおかしい警備員の制服＋巨大アフロ＋サングラス</p><p>どう見てもコント中の芸人さんだ</p><p>まあ、いいでしょこれなら、誰もあたしが白坂雪乃とは思わないでしょうし</p><p>雪乃はルームミラーに映る自分の姿を見て、そう言った</p><p>確かにそれは、そうなんだが</p><p>こいつのポジティブ・シンキング能力は、時々、羨ましくなる</p><p>ちなみに他の袋には何が入っていたんだ</p><p>うんとねジェリーがネズミの縫いぐるみの衣装バッカじゃないのお笑い番組じゃないんだから、こんな格好できるわけないでしょ</p><p>いや今の格好もたいがいだぞ雪乃</p><p>コーンの方はトウモロコシの缶詰が、４つ入ってるだけなんだけれどこれってどういう冗談</p><p>そんなのオレが知りたいよ</p><p>マルゴさんトムとコーンという以上のネタを思い付かなかったんですね</p><p>ところでこれ、靴が入っていないんですけど</p><p>不満そうに、雪乃が言う</p><p>ああそうだアニエスの靴も買わないといけないな</p><p>オレは腕の中のアニエスを見る</p><p>そういえばさっきから気になっていたんだけれど、誰その子外人</p><p>ああ、雪乃はアニエスとは初対面か</p><p>オレの娘だよ</p><p>アニエスはジッとオレを見つめている</p><p>馬鹿なこと言わないでよっあんた、まだ、高１じゃないっ</p><p>娘にしたんだオレの</p><p>アニエスに、オレは微笑む</p><p>うんアニエス</p><p>小さな手が、オレの腕をギュッと握りしめる</p><p>とにかく海に着く前に、靴を買おう</p><p>どこかショッピングセンターとかに入りますか</p><p>いや、人混みのあるところは止そう</p><p>アニエスにはまだ無理だと思う</p><p>普通の靴屋でいいよ見つけたら停めてくれ</p><p>麗華が見つけたのは靴屋と言うより、工事の人や職人さん用の作業着屋さんだった</p><p>連休中ということで全然、客はいない</p><p>国道沿いですと、人が少ないとなると、こんな店しか見つかりません</p><p>麗華が頭を下げる</p><p>しょうがないよとにかく行ってみよう</p><p>こんなお店だって、アニエスが履けるサイズのサンダルくらいはあるだろう</p><p>今は別にお洒落な靴を買いたいわけじゃない</p><p>麗華が、作業着屋の駐車場に車を停める</p><p>よっし、行こう</p><p>オレたちは、ぞろぞろと車を降りる</p><p>雪乃、お前、逃げないのか</p><p>雪乃は、大きく伸びをしながら言った</p><p>さっき、あんたが言った通りよあたし、行くところが無いんだから</p><p>だからたってオレのとこに居たって</p><p>取りあえずよ取りあえずっ</p><p>雪乃は、オレに言う</p><p>しょうがないじゃないこの先、どうなっちゃうのか、あたしには判らないんだから</p><p>ハァと溜息を吐く</p><p>市川のお祖父様のところにはグラビア雑誌でヌードを公開しないかとか、AV女優にならないかとか、ストリップ劇場に出演しないかとかそういう電話がいっぱい掛かって来たみたいよ</p><p>でも、お前まだ１６じゃないか</p><p>あんたたちが流したあたしの動画だけを見て１８歳以上だろうって、勘違いした連中も居たってことよ</p><p>ちゃんと雪乃の情報を調べないでエロ動画だけに食い付いたやつらもいるのか</p><p>市川のお祖父様は、広告業界だから芸能事務所からも連絡があったわ今回のことをドラマ化したいから、本人役で出演しないかって</p><p>本気かよ</p><p>レイプシーンは、特に忠実に再現するってさあ、テレビのドラマじゃないわよVシネマだって、もう企画書が通ったって言ってたわ馬鹿にしてる</p><p>雪乃は、フンと鼻を鳴らす</p><p>それ以外にもとにかく記者会見を開いて、カメラの前で誰に何をされたのか克明にハッキリと答えろそれが国民の関心事なんだからっ言ってくるテレビ局とかそれが守次叔父様のテレビ局のワイドショーだったりするんだから、笑っちゃうわよね</p><p>色々、あったんだ</p><p>白坂家のテレビ局は白坂守次氏が失脚した以上、むしろ白坂家を叩く方に廻るだろう</p><p>今までが、一社だけで白坂創介を擁護していたんだ</p><p>白坂家支配からの脱却をイメージ付けるためにも激しく叩かざるを得ない</p><p>問題の元凶、白坂創介は行方不明のままだから</p><p>居場所の判っている雪乃一人に、焦点が集まっていたのか</p><p>後ねお笑い芸人さんの大手のプロダクションからバラエティ番組に出て、ひたすらエッチな話ばっかりするエロ女子高生としてデビューしないかってオファーがあったわ何でだか、よく判らないけれどあたしには、お笑いの才能があるって</p><p>それはオレもそう思うよ</p><p>みんな、馬鹿にしてるわっ</p><p>いや今の格好で言われても</p><p>何の説得力も無いぞ雪乃</p><p>そういう電話がガンガン掛かって来てそれで、市川のお祖父様はおかしくなってしまったのよ</p><p>市川老人は雪乃を精神病院に押し込めようとした</p><p>それでしか家名を守れないと思い込むまで追い詰められていた</p><p>まあ、いいわとにかく今はあたしは、ここに居るんだから</p><p>そう言って雪乃は市川邸のW.Cと書かれたトイレ用のスリッパをパタパタと鳴らして店へと向かう</p><p>オレたちも行こうか</p><p>変わったお店ですねゴムの匂いがします</p><p>ああ、工事とかで働く人とか、大工さん用の洋服屋だからほら、あっちの壁とか工具がいっぱい置いてあるだろ</p><p>瑠璃子かは、面白そうに店内を見ている</p><p>まあ、瑠璃子は入らないよな、こういうお店は</p><p>香月家の令嬢が用のある店では無い</p><p>わたくしそもそも、お店で洋服や靴を買ったことがありません</p><p>だいたい、カタログを見てデパートの外商部の方に持って来ていただいていましたから</p><p>外商部というのが何なのかはよく判らないが</p><p>とにかく、普通の人とは違うルールで買い物していたんだな</p><p>ああ、お兄様こちらに来て下さい</p><p>瑠璃子が、オレを呼ぶ</p><p>幸いにしてその店には、少しだけ子供物のサンダルが売っていた</p><p>完全な作業着オンリーの店じゃないんだな</p><p>といっても、安っぽいビニール製のサンダルと、アニメの絵の付いたビーチサンダルが４種類ぐらいだけれど</p><p>もしかしたら、作業着を買ったお父さんが子供にお土産として買うように置いてあるのかもしれない</p><p>ダメだよ、ちょっと子供用過ぎるって言うかアニエスには小さいよ</p><p>オレが、お姫様抱っこで抱きかかえているとはいえアニエスは、もう１２歳だ</p><p>このサンダルでは、小さすぎる</p><p>そうしたらあちらの大人用の靴か、サンダルですね</p><p>瑠璃子の言う方に、オレは眼を向ける</p><p>ああ、安全靴みたいなワーキング・シューズでなく普通の運動靴みたいなのも置いているんだ</p><p>どれも普通のスニーカーよりは、デザインが今一歩だけれど</p><p>オレの通っていた中学の指定運動靴とか、こういうのだったな</p><p>アニエスさんは、靴よりもサンダルを選んだ方が無難だと思います</p><p>これまでずっと靴を履いてきていないわけですしハーフだから、日本人とは足の形が違うと思います最初の靴は、きちんとしたシューフィッターの人に診ていただくべきだと思います</p><p>それに、最初の靴ですものね</p><p>欧米では子供が最初に履いた靴は、大切に取っておくんですよ</p><p>そうかアニエスは、そういうイベントを何もしてもらっていないもんな</p><p>じゃあ、サンダルだ</p><p>だけど作業所用のサンダルってのは、どれも地味だなあ</p><p>アニエスどれが良い</p><p>オレは、腕の中のアニエスに尋ねた</p><p>アニエスが、決めるんだアニエスのサンダルなんだから</p><p>これからは、どんなことでもアニエスが自分で選ぶんだよ</p><p>そうじゃないですわお兄様</p><p>そういう言い方でなくてもっとアニエスさんに判りやすくして差し上げないと</p><p>瑠璃子は、サンダルの並んでいる棚から女物だけを選び出す</p><p>さらに、デザイン的によくないものも元に戻す</p><p>候補として残ったのは４種類のサンダルだった</p><p>アニエスさん、この中でどのサンダルが一番好き</p><p>どのサンダルなら履いてみたい</p><p>そのピンクのですの</p><p>判ったわこれね</p><p>選べと言ったら強制になってしまう</p><p>だから瑠璃子はどれが好きどれなら履いてみたいという形で、アニエスに尋ねた</p><p>オレはまだまだだな</p><p>それじゃあそれを買おうか</p><p>アニエスを抱えているオレの代わりに瑠璃子が、ピンクのサンダルを拾い上げる</p><p>うん作業所用だけれど、アニエスが履いたら可愛いかもしれない</p><p>お店の黄色いカゴに和風のデザインの入った手ぬぐいとか、鯉の滝登りのプリントされたロング・Tシャツとかをいっぱい入れて</p><p>イーディが、やって来た</p><p>眼をキラキラさせて</p><p>うんと欲しいのか</p><p>イーディは、うんうんと頷く</p><p>しまったアメリカ人少女の心の琴線に触れる商品が、この店にはいっぱいあったらしい</p><p>さすがに、これ全部を買ったら１万円は超えるだろう</p><p>今の所持金で払えない額ではないけれど</p><p>オレが躊躇していると</p><p>ＭＩＣＨＩＭＡＮＡＫＡＴＵＫＯＭＥＧＵＭＩ</p><p>手ぬぐいを一つ一つ示してイーディは、ここに居ない女たちの名前を言う</p><p>お前、お土産にしたいのか</p><p>オレの言葉を、瑠璃子が翻訳する</p><p>それなら、しょうがないなあ</p><p>じゃあ、手ぬぐいだけなＴシャツはダメここのは全部男物だから</p><p>イーディはハァと溜息を吐くが、納得してくれる</p><p>それと恭子さんや、ミス・コーデリアたちの分も選んでくれ</p><p>イーディは、ゲッという顔をする</p><p>というかあの人たちの分を忘れたら、お前、シバかれるぞ</p><p>イーディは、ブルルルッと身体を振るわせる</p><p>慌てて、追加を取りに行く</p><p>ミナホ姉さんたちの分は、オレたちで選ぼう</p><p>アニエスとレイちゃんも選んでくれ</p><p>ていうかオレたちの分も買おう</p><p>お土産というより、みんなでお揃いにした方が良い</p><p>オレたちも手ぬぐいのコーナーへ行く</p><p>ああ、こんなのもいいなあ</p><p>また、イーディがパタパタと走って来る</p><p>軽く興奮して</p><p>イーディさん、ニンジャ・シューズを発見したので、買って欲しいって言ってますわ</p><p>ニンジャ・シューズ</p><p>雪駄、ですね</p><p>ああ、確かにニンジャの履き物に見えるんだろうな</p><p>地下足袋だったらどうしようかと思いました</p><p>麗華が、安堵している</p><p>まあ、雪駄ならいいか</p><p>判った、買ってやるよ</p><p>イーディは、喜んでいる</p><p>お兄様わたくしも、よろしいですか</p><p>わたくしもイーディさんと同じ履き物が履きたいです</p><p>ああイーディと友好を深めるためには、それもいいな</p><p>じゃあ、オレのも買うよレイちゃんのも買おう</p><p>そんなに高い品じゃないし</p><p>アニエスのサンダルだけでなく、ここでみんなの買い物をする</p><p>その方が、何倍も良い</p><p>あのさっ、１万８千円ちょうだい</p><p>突然雪乃がやってくる</p><p>このお店で、あたしが履けそうなのは、この靴だけだから</p><p>お前な</p><p>さっき、３０００円やったろそれで買える靴にしろよ</p><p>オレは、思いっきり突っぱねる</p><p>そんなんじゃ、まともな靴は買えないじゃないっ</p><p>そういうことはまともな格好の時に言って欲しい</p><p>アフロと言えば</p><p>昔宇宙の騎士テッカマンというアニメがありまして</p><p>（テッカマン・ブレードは、そのリメイク作品です）</p><p>その中に出て来る登場人物の一人は</p><p>頭が思いっきりアフロヘアで</p><p>見た目は、眼の青い黒人さんなのですが</p><p>何故か、名前は</p><p>アンドロー梅田さんでした</p><p>何故に梅田</p><p>しかも、このアンドロー梅田さんの正体は、宇宙人です</p><p>446．海が好きっ</p><p>すっごい、ですの</p><p>アニエスが言った</p><p>うん、今、オレたちの眼の前には、広大な海が拡がっている</p><p>人気の無い砂浜の脇に、車を停めてオレたちは、波打ち際へと歩いて行った</p><p>アニエスは、さっき買ったピンクのサンダルを履いて自分の足で歩いている</p><p>もちろん、オレと瑠璃子が手を繋いでいるが</p><p>初めて見る海に感激しているらしい</p><p>WAO</p><p>イーディが、興奮してシュタタタッと砂浜を駆けていく</p><p>やっぱり、海に興奮しているらしい</p><p>その足下は雪駄だ</p><p>オレと瑠璃子も、同じ雪駄を履いている</p><p>学生服に雪駄ってのは、ちょっと変だけれど</p><p>イーディと瑠璃子は、ツナギ姿だから雪駄も似合っている</p><p>ツナギの裾を足首まで捲り上げて</p><p>麗華だけは、いつもの革靴のままだ</p><p>これは、まあ警護人として、靴の方が自在に闘いやすいからだろう</p><p>はあ、潮風ってあたし嫌いよ</p><p>そして少し遅れて、雪乃が付いてくる</p><p>結局、雪乃は一番安い３９０円のサンダルを買った</p><p>袖も裾も７分丈の警備員の制服に、巨大アフロのカツラ、サングラスにサンダル</p><p>どう見ても、コント世界の住人だ</p><p>しかし、このふざけた格好でも雪乃は堂々としているから何か、これはこれで、こういうものなんだという錯覚を人々に与えている</p><p>さっきの作業着屋の店のオッチャンも雪乃に対して、何も言わずにサンダルを売ってくれた</p><p>あ領収書は、いりますかって聞いていたな</p><p>ってことは、やっぱり、お笑い芸人か何かだと思われたんだな</p><p>この警備員の制服は意外と身体のラインがよく判る</p><p>雪乃の身体にぴっちりとフィットしているから丸いお尻の形を、はっきり浮き上がらせている</p><p>瑠璃子が、オレを引っ張る</p><p>瑠璃子は、ツナギの胸元を大きく開いたままだ</p><p>横から覗くと、黒のマイクロビキニまで丸見えになっている</p><p>さああちらへ</p><p>オレとアニエスを引っ張る瑠璃子</p><p>砂浜に麗華が、バンに積んであったレジャーシートを拡げてくれた</p><p>オレと、アニエスと、瑠璃子は並んでちょこんと座る</p><p>今日は、風が凪いでいて良かったですね浜風が強いと、砂が飛んで来て大変ですから</p><p>そう言いながら麗華は、オレたちの後ろに立つ</p><p>イーディだけがギャハハッと笑って、飛び跳ねている</p><p>雪駄を脱ぎ捨てて、裸足になって波打ち際の濡れたところに、ペタペタと足跡を作っていく</p><p>アニエスも、波の方まで行ってみるかい</p><p>ここで、いいですのパパと一緒にいるですの</p><p>と、オレにしがみつく</p><p>初めて見る海に圧倒されているんだな</p><p>ねえ、いつまでここにいるのよっつまんないわよ、こんなところ</p><p>後ろから、雪乃がオレに言う</p><p>コンクリートのブロックにどっかりと腰を下ろして</p><p>途中の自販機で買った、ペットボトルのサイダーをゴクゴク飲んでいる</p><p>それも、オレがやった３０００円で買ったんだよな</p><p>サンダルは一番安いのにしたくせに飲み物は、平気で買う</p><p>こいつの金銭感覚はオレには、よく判らない</p><p>お兄様わたくし、海は久しぶりですわ</p><p>雪乃との会話を断ち切らせようと瑠璃子が、オレに言う</p><p>葉山の別荘へ行ったのも、一昨年の夏が最後でしたから</p><p>ああ、香月家の別荘があるのか</p><p>もっとも、わたくしは日本の海には入ったことが無いんです葉山では、こうやって景色を見るだけでしたわ浜辺まで入ったのも、初めてです</p><p>みすずが言ってたな外国の南の島に、プライベートビーチを持っているって</p><p>はいわたくしたちが、水着になって海に浸かるのは、その島だけですわそこは入り江になっていて、絶対に外から覗けないようになっていますから</p><p>うん日本の大混雑の海水浴場なんかで、香月家の令嬢が泳ぐことはできない</p><p>お兄様は海はお好きですか</p><p>いや、実は初めてなんだこうやって、浜辺に来たのももちろん、海で泳いだことなんか無いよ</p><p>アニエスも、オレの顔を見る</p><p>いや、もちろん電車とかバスとかの窓から、海を見たことぐらいは今までだってあるよでも、こんな風に浜にまで下りて来て、のんびり海を見るのは初めてなんだ</p><p>オレは、アニエスの頬を撫でる</p><p>オレも、アニエスと一緒だよ</p><p>アニエスは、キョトンとしている</p><p>パパも</p><p>学校で臨海学校とか、無かったんですか</p><p>後ろから、麗華が尋ねる</p><p>ああ、麗華もオレのことについては、よく知らないんだっけ</p><p>行かなかったていうか、行かせてもらえなかった</p><p>そういう家だったんだよ</p><p>お家が、貧しかったのですか</p><p>麗華が、心配そうに尋ねる</p><p>いや、普通多分親父は普通にサラリーマンだったし、母親も店とか経営しているし</p><p>では、ご両親がお忙しかったのですね</p><p>今度は、瑠璃子が尋ねる</p><p>そうじゃなくって二人とも、オレに興味が無かったんだ特に母親の方がだから、オレのために金を使うのが惜しかったんだと思うよ</p><p>オレ、子供の頃から家族でどこかへ遊びに行ったことなんて、一度も無いんだだから、海水浴なんて来たことが無いんだよ市民プールになら、一人で行ったことがあるけれど</p><p>オレは水平線を見る</p><p>広い</p><p>そして、その水平線から次々と押し寄せてくる、波</p><p>波音の響き</p><p>潮の香り</p><p>海鳥が飛んでいる</p><p>今日は快晴で青い空に青い海</p><p>ああ、遠くにヨットが浮かんでいる</p><p>視界全体に広大な光景が広がっている</p><p>ああ、海ってこういうところだったんだなテレビとかで見たことはあったけれど、やっぱり実際に来てみると違うね凄いよ</p><p>オレは、正直な感想を言った</p><p>はい凄いですの</p><p>アニエスが、オレに寄り添ってそう言う</p><p>これ、どこまで続いていますの</p><p>んアニエス</p><p>ずーっと向こうよ遠い外国まで繋がっているのよ</p><p>瑠璃子が、優しく微笑んでアニエスに言う</p><p>外国</p><p>ああイーディが生まれ育ったアメリカとかは、この海の向こうだ</p><p>そのイーディは、一人で波と追いかけっこしている</p><p>びちゃびちゃと、波を蹴散らせて</p><p>楽しそうだな</p><p>あたしだってこの辺の海なんて、入らないわよ</p><p>背後から、雪乃が言った</p><p>あたしはいつも夏と冬は、ハワイだからパパがハワイにコンドミニアムを持っているのよだから、いつもそこで過ごしていたわ日本の海なんて、汚くて入れないわよ</p><p>そしてハッと息を吐く</p><p>あのコンドミニアムへももう、行かれないわねあそこは、あたしのお気に入りだったのにさっチクショッ</p><p>憎々しげに雪乃は言う</p><p>絶対にまた、あたしはハワイへ行くわあのコンドミニアムだって、取り戻してやるんだからっあたしあんたたちに奪われてものは、全部取り戻すそう決めたのよ決めたんだからクッ</p><p>オレには何とも答えようが無い</p><p>例え、雪乃がサングラスの下で泣いていたとしても</p><p>うん海を見ていると、吸い込まれそうな気分になってくるよな何かちょっと、もの悲しい気分になってくる</p><p>波音がオレの心も洗ってくれる</p><p>でも、寂しくはありませんわお兄様が一緒に居て下さいますから</p><p>オレの手を、ギュッと握りしめる</p><p>お兄様がどちらかへ飛んでいってしまわないように瑠璃子が、しっかりとお兄様の手を握っておいて差し上げますアニエスさんも、お兄様を捕まえておいて下さいね</p><p>アニエスも、オレに抱きつく</p><p>どうしたんだ瑠璃子</p><p>瑠璃子は濡れた眼で、オレを見ていた</p><p>わたくし勘違いをしておりました</p><p>お兄様が、いつもどっしりとわたくしのことを、ギュッと抱き締めて下さるのでわたくしは、お兄様が心が頑強なお方なんだと思い込んでおりました</p><p>お兄様もわたくしと同じなのですねいいえ、わたくし以上の制限をお受けになって生きてこられたのですね</p><p>いやいや、それは違うよオレの場合はただ単に、親に無視されてきたってだけで香月家の家名を背負って、いつも色んな人たちの視線の中で生きてきた瑠璃子やみすずの方が大変だったろオレなんか、大したことないよ</p><p>いいえわたくしたちは注目はされましたが、決して無視はされませんでしたわいつも、最上のおもてなしをしていただいておりました何よりも香月様は、わたくしたちを愛して下さっていました</p><p>こうやって離れてみて、よく判るんですお祖父様は、本当にわたくしたちのことを愛しく思って下さっていたことに</p><p>瑠璃子はオレの奴隷となって以来、初めてジッちゃんのことをお祖父様と呼んだ</p><p>お兄様にはずっと愛して下さる家族がいらっしゃらなかったのですか</p><p>昔はいたよバァちゃんがでも、もう死んじゃったから</p><p>でも、いいんだ今はオレには、みんながいるから</p><p>今度は、オレの方から瑠璃子とアニエスを抱き締める</p><p>オレのことを愛してくれる人よりもオレが、愛していい人がいっぱいいることが嬉しいんだオレ愛されるよりも、愛していたいよみんなが好きだ大切なんだ</p><p>眼の前の海が</p><p>オレの心の中の思いを浮上させる</p><p>愛されるよりも、愛したい素敵なお言葉ですね瑠璃子をお兄様みたいになりたいです</p><p>あなたが好きです愛していますお兄様</p><p>瑠璃子が、オレにキスをする</p><p>お兄様の全てが愛おしいです</p><p>潤んだ瞳がオレを見ている</p><p>あなたが本当は、一生懸命に背伸びをしてだけど、わたくしたちには心配させないように、優しく微笑んでいて下さることが判ったから瑠璃子も、もうお兄様に愛させるだけでは嫌ですわたくしも、愛したい</p><p>そして、瑠璃子はアニエスを見つめる</p><p>アニエスさんわたくしは、あなたのことも好きですわたくしの妹として大切にしてあげたい心から、そう思っています</p><p>ああ言葉にしないと、形にならない事ってあるんですねわたくし、誓いますアニエスさんのことは、お兄様と一緒に一生守って差し上げますわたくしあなたのお姉様になりたいのよ</p><p>そうですわわたくしの妹になって下さいお願いしますアニエスさん</p><p>アニエスは、オレを見る</p><p>アニエスは瑠璃子が嫌いか</p><p>アニエスは、ぷるぷると首を振る</p><p>好きか</p><p>うんと大きく首を振る</p><p>だったら好きって言ってあげるんだ言葉にしないと、相手には届かないし言葉にすることで、相手が喜んでくれるそういうことって、あるんだよ</p><p>あのアニエスは、好きですの</p><p>瑠璃子を見て言う</p><p>愛しているって、言ってあげるんだよ</p><p>オレの言葉に</p><p>愛してますの瑠璃子お姉ちゃまのこと</p><p>瑠璃子が、ニッコリとアニエスを見る</p><p>わたくしもよアニエスさん</p><p>それから、アニエスは</p><p>パパのことも好きですの愛してるの</p><p>イーディちゃんのことも好きですの愛してますの</p><p>海辺を子犬のように走り回っているイーディにアニエスは叫ぶ</p><p>へと、こっちを見るイーディ</p><p>それからレイちゃんのことも好きっ愛してますの</p><p>アニエスの突然の発言に麗華は、驚く</p><p>アニエスは、利口な子だから今までずっと、オレたちの会話や行動を見てきて、自分なりにちゃんと考えて来ているんだよその上でレイちゃんのことも、良い人だって判ってくれているんだよ</p><p>あたしも、そう思いますわ藤宮さん</p><p>瑠璃子が、麗華に微笑む</p><p>オレも、レイちゃんのこと大好きだよ愛してる</p><p>わたくしも、藤宮さんのこと大好きです愛してます</p><p>レイちゃんは、オレたちのことどう思っている</p><p>麗華は、オレを見る瑠璃子を見るアニエスを見る</p><p>みんな好きです愛しているのに、決まっているじゃないですか</p><p>グッと感情を抑えて麗華は言う</p><p>麗華それって</p><p>ちょっと待ちなさいよっ</p><p>そこへアフロ頭の謎の警備員が割り込んで来る</p><p>あんたたちは、それで良いのかもしれないけれどさ</p><p>何だ雪乃</p><p>あんたさあたしのこと好き愛しているその辺のところさ、ハッキリしなさいよっ</p><p>なななな、何だ</p><p>いい加減、あんたがその辺をハッキリさせないとさっあたし、これから先、何をどうしたらいいのか、全然判らないじゃないっ</p><p>いや、オレは</p><p>お前が、何を言い出しているのが全然判らないぞ</p><p>見ろ、アニエスがすっかり怯えている</p><p>あの白坂雪乃さん</p><p>瑠璃子が雪乃に言った</p><p>ギッと睨み返す雪乃</p><p>そう言うあなたはどうなのですか</p><p>あなたはお兄様のことを、どう思っているんですか</p><p>雪乃はジトッとオレを見て</p><p>嫌いよっ大嫌いっ</p><p>あうん</p><p>嫌いに決まっているでしょこんな男っ</p><p>では、お兄様だってあなたのことは、好きではないと思いませんか</p><p>瑠璃子の言葉に雪乃は</p><p>はぁーん何でよっ</p><p>この男は、あたしのことが大好きよ好きで好きでどうしようもないからあたしのことを犯したんでしょっ今だって、隙があればあたしのことをレイプしようと企んでいるんだからっそうよねっそうだって言いなさいってのっ</p><p>このアフロ頭の警備員は何を言っているんでしょう</p><p>もちろん、あんたの好きにはさせないわよっそれはもう、絶対にそうなんだけれどあたしのことが好きだったら、何とかしてあたしのことを助けなさいよっホント、気が利かないって言うかバカよねこのバカっあたしに、こんなことはで言わせてさっ</p><p>何だ、何だ、何だ</p><p>あたしは、あんたが大っ嫌いだけれどあんたが、あたしのことを大好きだって言うからあたしを助ける役目を、あんたにお願いしてるってことよっここまで言えば、あんたのお馬鹿な脳みそでも判るでしょっこのバカっ</p><p>ああどうしたらいいんだろうこいつ</p><p>あのうそこに車を停めているの、あんたたちかい</p><p>砂浜の上から１人の老人が降りて来る</p><p>麗華が、サッと大人の顔に戻って対応する</p><p>困るんだよねえあそこは私有地だからさ</p><p>すみません、すぐに移動させます</p><p>いやいやそういうことじゃなくってさ</p><p>老人はごく普通に、オレたちに近付いて来る</p><p>ＨＡＡＡＡＡＡＡＡＡＲＹＥＥＥＥ</p><p>イーディが、全力疾走をして老人に突っ込むッ</p><p>KICK</p><p>老人の喉元に跳び蹴りを食らわせたッ</p><p>おい、イーディ</p><p>驚くオレたちにイーディが、何か叫ぶ</p><p>囲まれているって、言っています</p><p>瑠璃子が、通訳する</p><p>ハッとして、麗華が撲殺ステッキを構える</p><p>と周囲から、わらわらと</p><p>１０人ほどの男たちが現れる</p><p>あなたは、瑠璃子様とアニエスさんを</p><p>麗華の言葉にオレは、２人を抱き締める</p><p>迂闊だった</p><p>シザーリオ・ヴァイオラが死んだことで、気が緩んでいた</p><p>オレはブン殴り棒を持って来ていない</p><p>AIYAAAA</p><p>敵の一角にイーディが飛び込むッ</p><p>おい、気ぃ付けんかいっこの外人娘変な技を使う</p><p>へいっ、アニキっ</p><p>と、答えた瞬間その男の頭に、イーディの回し蹴りが決まるっ</p><p>振り返りざまにさらに２人を仕留める</p><p>なんじゃこいつメチャクチャ強いぞ</p><p>男たちはイーディから、距離を取る</p><p>はいそこまでや</p><p>さらにその後ろから１人の男が現れた</p><p>坊主頭にサングラスにチョビ髭の巨漢</p><p>その男は手に、マシンガンを持っていた</p><p>わしは切れたら、何するか判らんでぇあんたら全員、蜂の巣にしてしまうぞ</p><p>銃口をオレたちに向けながらゆっくりと歩いて来る</p><p>どちらの組の方ですか</p><p>麗華がステッキを構えたまま、尋ねる</p><p>そんなん答えるわけないやろなあ</p><p>クックックと男たちは、笑う</p><p>質問するのは、わしらの方やで、姉ちゃん</p><p>そして巨漢は瑠璃子を見る</p><p>香月瑠璃子さんやな</p><p>間違いないでさ、アニキ写真で見たのと同じ娘です</p><p>確かにそうみたいやな久々に、当たりを引いたで</p><p>マシンガンの巨漢は、ニタァと微笑む</p><p>お嬢ちゃんが来てくれるとオッチャンたち、とーっても助かるんよ</p><p>その身体を、オレはギュッと抱き締める</p><p>アニエスも、必死でオレにしがみついていた</p><p>ほらぁぁ、とっととこっちへ来んかぁいっ</p><p>巨漢が恫喝の言葉を叫んだ瞬間イーディが、行動を開始する</p><p>RYAAAA</p><p>近くの３人の男を次々と倒す</p><p>な、何や、ワレェェ</p><p>巨漢がイーディに銃口を向けようとした瞬間</p><p>とぅりゃゃぁぁッッッ</p><p>撲殺剣士が吶喊するッ</p><p>き、きさんっ</p><p>巨漢が、慌てて麗華にマシンガンを向ける前に</p><p>撲殺ステッキが、マシンガンを跳ね上げるッッ</p><p>ていやっ</p><p>落ちたマシンガンを、撲殺ステッキが狙い打つッ</p><p>バギィッ</p><p>マシンガンは、真ん中から真っ二つに砕けた</p><p>この野郎っっ</p><p>男は、腰から拳銃を引き抜こうとするが</p><p>一閃</p><p>麗華は、巨漢の身体を薙ぎ払った</p><p>ゴッ</p><p>骨の砕ける鈍い音がする</p><p>や、やべぇぇ逃げろっっ</p><p>その間に、イーディがもう２人ほど倒していた</p><p>残った男たちは、バラバラと逃亡する</p><p>残念でした観念なさい</p><p>メガホンで拡声された女の声</p><p>見ると砂浜の向こうから</p><p>黒いスーツの一団が、現れる</p><p>ああ、オレはこいつらを知っている</p><p>香月セキュリティ・サービス</p><p>全員確保して藤宮さんがブッ倒した男は、うちの指定病院へ搬送して多分、肩胛骨が破砕骨折しているはずよ</p><p>メガホンを持った関さんが最後に現れる</p><p>男たちは部下たちに任せてオレたちの方へ</p><p>みんな平気怪我はないわね</p><p>関さんは、ニコッと微笑んだ</p><p>藤宮さんあなた大丈夫ちょっと、ポカが多すぎるわよ</p><p>関さんは同僚に言う</p><p>あいつらマシンガンを持ってたって、ただの脅しなんだから瑠璃子様を絶対に傷付けるわけにはいかないんだから、セーフティをロックしたまんまだったでしょ</p><p>だから、ミス・イーディはすぐに攻撃を再開したんじゃないあなたが、先に制止しないとダメでしょあいつ、慌ててセーフティを解除しようとしたじゃない流れ弾が、他の人に当たったら大変なことになるところだったわよ</p><p>麗華は、頭を下げる</p><p>まあしょうがないわあんたもよコラ</p><p>関さんは、コツンとイーディの頭を打つ</p><p>イーディは、ケラケラと笑っている</p><p>あいつらが、あなたたちと接触したのを確認したら、すぐにあたしたちが動き出す手はずになっていたのよなのに、この子がいきなり跳び蹴りを食らわせるから</p><p>ああイーディが、最初に手を出したんだっけ</p><p>それで、あたしたちが出て行くタイミングがズレちゃったのよもおっ</p><p>香月セキュリティ・サービスは最初から、オレたちもあの連中も補足していた</p><p>あらあたしに何も質問しないの</p><p>関さんが、ニコッと笑ってオレに言う</p><p>マルゴさんでしょ</p><p>関さんとマルゴさんの間には、情報をやり取りするホットラインがある</p><p>オレたちがお屋敷を抜け出すことは事前に、マルゴさんから知らされていたのに違いない</p><p>そういうことね</p><p>マルゴさんはみすずたちの送迎へ行って、自分がオレたちの警護には回れないので</p><p>関さんに、その役を頼んだのだろう</p><p>渚さんからも連絡をもらったわよメンバーに、瑠璃子様が入っていたからあなたたちだけなら、あたしがプライベートで警護したんだけれど瑠璃子様がいらっしゃる以上は、香月セキュリティ・サービスの正規の仕事として出動させてもらったわ</p><p>オレは捕まっている男たちを見る</p><p>あいつらは瑠璃子目当てだったんですか</p><p>まあねだから、この人数で来たのは、結果的に正解だったのよ</p><p>何なんです、こいつらどういう連中なんです</p><p>シザーリオ・ヴァイオラの関係は、もう全部潰したはずだ</p><p>白坂家の方だって全て解決しているはずなのに</p><p>詳しいことは、ここでは話せないわ向こうの岬のホテルに部屋を取っておいたわそっちへ移動しましょうそろそろ、お昼だしね</p><p>あ、そうだ関さん</p><p>オレは、腕の中のアニエスを示す</p><p>この子、アニエスですアニエスこの人は関さんだよ</p><p>こんにちわアニエスさん</p><p>アニエスに、優しく微笑んでくれた</p><p>父の痴呆の状況を病院で調べてもらったのですが</p><p>医師頭に浮かぶ、野菜の名前を３つ言って下さい</p><p>父菊</p><p>医師菊ですか</p><p>父食べれる菊があるんです</p><p>医師はあ、後２つは</p><p>父判りません</p><p>医師野菜ですよ</p><p>父菊以外は、判りません</p><p>医師では、次に言う三つの言葉を記憶して下さい</p><p>父はい</p><p>医師ポスト、ネコ、くるま</p><p>医師では、今言った順で復唱してみて下さい</p><p>父ポスト、忘れました、くるま</p><p>医師真ん中のは、覚えていませんか</p><p>父はい、判りません</p><p>医師動物ですよ</p><p>父ネコ以外の動物だと思うんですが</p><p>医師いや、そのネコですよ</p><p>父いや、ネコじゃなかったですよ</p><p>医師ネコです</p><p>447．湘南ホテル　オーシャン・ビュー</p><p>浜辺での騒ぎの後香月セキュリティ・サービスの４台の車にガードされて、オレたちの白いバンは、岬のホテルへ到着した</p><p>もちろん、そのうちの１台は、関さんのご自慢のアメ車だ</p><p>岬のホテルは一般的な観光ホテルではなく、セレブがお忍びで泊まりに来るような、隠れ家的な一流ホテルのようだ</p><p>内装も豪華だけれどホテルというよりも、超高級マンションの様な雰囲気がする</p><p>駐車場も、外車ばかり停まっていた来客用の駐車場を見渡したって商業用のバンなんてのは、オレたちの車しか無い</p><p>オレたちはホテルの受付を通らずに、顔パスでそのまま奥のエレベーターに乗せられた</p><p>何もかもすでに、香月セキュリティ・サービスによって全部セッティングされているようだ</p><p>そのまま関さんの案内で、最上階の部屋へ</p><p>どう一応、スイートルームなのよ景色は最高でしょう</p><p>なるほど、部屋から見える海の眺望は素晴らしかった</p><p>後は、あたしだけでいいわ直接警護は１班だけ２班は控え３班は周辺の再チェックいいわね</p><p>関さんが、颯爽と部下に命じる</p><p>すでに、香月セキュリティ・サービスの次期現場責任者として動き出しているらしい</p><p>全体的に落ちついているし貫禄も出て来た</p><p>さあ、みなさん早く中へ入って</p><p>オレたちが部屋の中に入ると関さんは、ドアを閉める</p><p>このスイートルームの中に居るのは関さんと、オレ、瑠璃子、アニエス、イーディ、麗華、雪乃の７人だけだ</p><p>この部屋はね、ベランダがとっても広いの屋外でパーティが、できるようになっているのよ夏には、ここから岬の向こうの花火大会が見えるんだってパーティしながら、花火を見るお客さんが毎年居るんだって</p><p>うんこの部屋はホテルの最上階で、なおかつ、この一室しか客室がないらしい</p><p>バスケットボールができそうな位の広さの空間が、そのままこの部屋専用のベランダとなっている</p><p>早速、イーディがガラス戸を開けて、外へ出る</p><p>うんやっぱり潮風の匂いがする</p><p>そのままイーディはうんしょ、うんしょと、体操を始めていたというか、彼女はちょっとでも時間が空けば、身体を動かしている</p><p>さすが暗殺教団の技を身に付けた武闘派娘</p><p>まあ、その辺座ってお昼ご飯は、ルームサービスでいいあ、これは香月セキュリティ・サービスの方で支払いをするから、何でも好きなものを頼んで良いわよ</p><p>ソファにちょこんと座った、オレと瑠璃子とアニエスに関さんが、メニューを手渡してくれた</p><p>え、ホント何食べてもいいのっ</p><p>ソファの後ろから、アフロカツラを被ったままの雪乃がヌッとメニューを覗き込む</p><p>あ、あたしね肉が良いな肉っ</p><p>雪乃は昨夜から、うまい棒しか食べていない</p><p>ごめんなさい白坂雪乃さんの分は、うちの経費で落ちないから何か食べたいのなら、自腹で払ってもらうけれどいい</p><p>ちょっとそれ、どういうこと</p><p>関さんの言葉に、雪乃はキレる</p><p>だって、あなた関係無い人じゃない</p><p>ニッと微笑む関さん</p><p>関係無くないでしょっあんただって、あたしのこと知ってるじゃないっ</p><p>雪乃と関さんは一緒に、ジッちゃんのお台場のからくりホテルの中をダンジョン・クエストした間柄だ</p><p>もっともパーティを組んだっていう感じじゃないな</p><p>雪乃は、そんなに役に立たなかったしほとんどオレにしがみついて、ワーキャー叫んでいただけだったし</p><p>関さんにとって、雪乃は仲間という意識は低いと思う</p><p>ええ、よく知っているわ白坂雪乃さん白坂守次氏の係累の方は、香月セキュリティ・サービスの敵対者だってこと、判ってるわよね</p><p>白坂家の今となってはもう前当主である白坂守次氏は、雪乃の大叔父だ</p><p>白坂本家は、守次氏を失脚させ、雪乃の父親である白坂創介を追放することで、香月家に詫びを入れた</p><p>わたくしたちは、あなたと仲良くすることはできないわましてや会社の経費で、ご馳走するなんて</p><p>関さんの笑顔に、雪乃は</p><p>わ、判ったわよっ自分のお金で払うわよっ</p><p>いや、雪乃お前の持ち金は、市川さんの家が盗んできた金の残金とオレがやった３０００円だけだろ</p><p>それだってサンダルとサイダーを買っちゃってるし</p><p>な、何よこれっどうして、どの食べ物もこんなに高いのよっサンドイッチが２０００円とか、ボリ過ぎでしょうっ</p><p>メニューを見ながら、雪乃は喚く</p><p>いや、それはしょうがないだろ高級ホテルのルーム・サービスなんだし</p><p>あたしこのソーセージとポテトの盛り合わせねっ</p><p>それでも食べるのかよっ</p><p>いや、どう見ても酒のおつまみだぞ、それ</p><p>しかも、そんなんでも１５９０円もするし</p><p>もうこの際食べられれば、何でもいいわよっ</p><p>雪乃の刹那主義は凄すぎると思う</p><p>あ、そであなたたちは何にする</p><p>関さんが、オレたちに尋ねる</p><p>その前に教えていただけませんか</p><p>さっき、わたくしたちを襲って来た方々はどういう人たちなんですかそれに、香月セキュリティ・サービスは、どういう理由でわたくしたちと接触しているのでしょう</p><p>瑠璃子様の警護を、わたくしたちがするのは当然ですわ</p><p>しかし今のわたくしは、香月家の娘ではありませんわたくしは黒森様の女です</p><p>閣下や瑠璃子様のお心の中のことまでは、わたくしどもは関知致しません瑠璃子様は、瑠璃子様ですどちらへ嫁がれようが例え、どなたかのセックス奴隷になられようが、生涯わたくしたちがお守り致しますそのための、香月セキュリティ・サービスですから</p><p>関さんは全て判っていることを、瑠璃子に示す</p><p>香月セキュリティ・サービスは、そもそも瑠璃子様をお守りするために、閣下がお作りになられた組織です様々な名家の方々に対する要人警護のビジネスだって、あくまでも、瑠璃子様警護のついでにやっていたことですあるいは、カムフラージュとして</p><p>ジッちゃんは初恋の女性の面影のある瑠璃子を溺愛していた</p><p>同じ孫娘であるみすずよりも、瑠璃子の方をより深く</p><p>だから、みすずは両親と同居しているが瑠璃子の方は、両親から引き離し、自ら養育していた</p><p>美子さんと二人だけに隔離し一切、他の男とは接触させないように</p><p>瑠璃子の父、重秋氏に対する不信もあってジッちゃん自身の個人的な警護員を、大組織に拡充したのが香月セキュリティ・サービスの基礎だ</p><p>他家の警護ビジネスが先にあったのではない</p><p>もちろん、ジッちゃん自身や、みすずや、香月グループの重役たちを重秋氏や他の敵対者たちから守ることも重要な任務だったが</p><p>ジッちゃんの中では瑠璃子の警護が最重要だったことはいなめないだろう</p><p>というか困るんですあんまり、閣下と瑠璃子様のご関係が疎遠になられるのは</p><p>関さんは、フッと微笑む</p><p>閣下やっぱり、ちょっとお元気が無いですわ瑠璃子様を手放されたことで、気落ちなさっているんだと思います</p><p>いえ、別にわたくしは瑠璃子様が、この人の元へ行かれたことを批判しているわけではありませんわたくしも、これで良かったと信じていますあのままではいずれ、もっと大きな問題になったことは確実でしたし</p><p>ジッちゃんは瑠璃子に対して、邪恋を抱いていた</p><p>もし、ジッちゃんがもっと若かったら孫娘を押し倒していたかもしれない</p><p>今のジッちゃんは、もう老齢でセックスをするには、心臓が持たないと言っていた</p><p>それでもあのまま放っていたら、ジッちゃんは自分の命を捨てる覚悟で、瑠璃子を襲ってしまっていたかもしれない</p><p>そんな危惧を他ならぬ、ジッちゃん自身が、強く感じていた</p><p>だから、ジッちゃんは</p><p>瑠璃子をオレに、売り飛ばした</p><p>自分の邪恋を断ち切るために</p><p>しかし、ジッちゃんの瑠璃子への未練は</p><p>ジッちゃんの望むシチュエーションで、オレが瑠璃子の処女を奪う様子を鑑賞することで</p><p>オレの行為を通して心の中で、瑠璃子を抱こうとした</p><p>オレを自分のチンコの延長だと、思い込もうとした</p><p>そんなことではいつまでたっても、ジッちゃんは瑠璃子から解放されないから</p><p>オレたちは、改めてジッちゃんの前で、セックスした</p><p>ジッちゃんの意志と関係無くオレたちは、オレたち自身の決意からセックスしていることを示すために</p><p>ジッちゃんに心の底から、瑠璃子を諦めさせるために</p><p>それには成功したけれど</p><p>瑠璃子を失ったジッちゃんの消沈は計り知れない</p><p>関さんのおっしゃりたいことは、判りますですが、わたくしはもうお兄様の所有物ですそしてわたくしは、そのことに満足しています香月家に戻る気は、ございません</p><p>きっぱりと瑠璃子は、言った</p><p>違うよ瑠璃子関さんは、そういうことを言っているわけでは無いんだよ</p><p>オレの言葉に瑠璃子が振り向く</p><p>関さん、言っていたじゃないかジッちゃんや、瑠璃子の心の中のことには関知しないって</p><p>関さんがニコッとオレに微笑む</p><p>ジッちゃんが、瑠璃子をオレに売り払ったことも瑠璃子が、一生オレの女になる覚悟をしてくれたこともオレたちだけが知っていて、オレたちだけがそう決めて、やっていることだオレたち家族の外の人間は知らない</p><p>瑠璃子は、ジッとオレの眼を見ている</p><p>もちろん、オレたちはオレたちの意志を通すさオレたちの人生なんだから、誰にも文句は言わせない</p><p>だけど、関さんはオレたちの心は、それで構わないから外の人たちに対しては、別のアピールをしなくちゃいけないって言っているんだよ</p><p>別のアピールですか</p><p>うんだって、香月家はたくさんの会社を持っていてたくさんの人たちが、香月の名前の下で働いているんだろ</p><p>その人たちが安心して働けるように香月家の内部は、何の問題も無いみんな、仲良く幸せに暮らしているというアピールが必要なんじゃないか</p><p>ですが</p><p>瑠璃子はお祖父様に嫌われてしまいました</p><p>お祖父様の前ではしたない姿を晒したのですから</p><p>ジッちゃんの前でセックスしたことでジッちゃんに嫌われたと思っている</p><p>瑠璃子はジッちゃんの自分に対する邪恋を、よく理解していない</p><p>そもそも、恋愛ごとについては、全く知識が無かった瑠璃子だ</p><p>もし、ジッちゃんが瑠璃子に処女を捧げろと命じたら瑠璃子は、当たり前に応じていただろう</p><p>瑠璃子にとってはジッちゃんに命じられたことが、全てなのだから</p><p>もちろん、瑠璃子にはジッちゃんに対する恋愛感情は無い</p><p>あくまでも、尊敬すべき祖父として親族として、ジッちゃんを愛している</p><p>だから、瑠璃子がジッちゃんに身体を許すとしたら祖父に対する、親愛の情からでしかなかっただろう</p><p>だがジッちゃんの方は</p><p>瑠璃子を、女として愛したいという欲望を抱きながら同時に、自分の愛しい孫娘であるという思いも持っていた</p><p>ギリギリのところで孫娘に欲情するというインモラルなことに、ブレーキを掛けた</p><p>それは自分の身体が、もうセックスができないということからの諦めもあったろう</p><p>とにかく、ジッちゃんの方には瑠璃子に恋することへの後ろめたさがあった</p><p>その後ろめたさの存在を瑠璃子は、気付いていない</p><p>単純に香月家の呪縛から、瑠璃子を解き放つためにジッちゃんは、自分をオレに渡したのだとしか思っていないし</p><p>ジッちゃんの前でのセックスも瑠璃子自身が、ジッちゃんへの思いを断ち切り、オレに心を捧げるための儀式だと思っている</p><p>だからジッちゃんに嫌われたという言葉が出て来る</p><p>ジッちゃんは瑠璃子のことを嫌ってなんていないよ</p><p>瑠璃子はジッちゃんの可愛い孫娘なんだから</p><p>オレは、関さんの方を向く</p><p>つまりジッちゃんと瑠璃子を、対外的にだけでも、仲の良い祖父と孫娘の関係に戻せって言う話なんですね</p><p>そういうことよ重秋様のご葬儀の席で閣下が瑠璃子様を遠ざけられ、美子様をお孫様とお認めになられたことで、香月グループの中で動揺が起きています</p><p>どういうことでございますか</p><p>美子さんの名前が出たことで、瑠璃子の眼の色が変わる</p><p>一つはグループ内で、瑠璃子様が閣下の後継者になられると思っておられた方が多かったということですその方たちは、みんな腰砕けになってしまわれていますわグループ内での地位や面目を失われて困った状態になられています</p><p>ああ、瑠璃子推しだった連中は旗頭がいなくなってしまって途方に暮れているのか</p><p>それはわたくしのせいではございません</p><p>うんあくまでもそいつらが、勝手に瑠璃子を推していたんだし</p><p>みすずを推すグループと、対立したりして</p><p>それで瑠璃子とみすずが、あんまり仲良くできなかった要因となっていた</p><p>しかし、急激すぎる変化はよくありませんそれに瑠璃子様を擁立していた方たちは、閣下によって粛正されるのではないかという憶測まで、一人歩きし始めていますわ</p><p>ジッちゃんが、そんなことをするわけがないのに</p><p>自意識過剰な人間はそんなバカなことを考えるのか</p><p>そして美子様の認知の方も</p><p>何が起きているのですか</p><p>非公式にですが美子様への縁談のお話が、この数日だげで３０件以上もあったそうですわ</p><p>瑠璃子が、ジッちゃんに遠ざけられたとなれば美子さんと結婚して、香月家を乗っ取ろう考える輩が出て来る</p><p>皆様瑠璃子様のお付きとして、常に控え目な態度でいらした美子様をよくご存じですから夫となれば、美子様はどんなことでも従うだろうと思っていらっしゃるんです</p><p>そうですかしかし美子様と結婚なさったからといって、必ず香月家の当主になれるとは限りません分家の皆様の眼もございますし</p><p>瑠璃子の言葉に、関さんは</p><p>美子様に求婚なさっている人たちはそんなことまでは、考えておりませんわ</p><p>閣下は美子様も、ご自分のお孫様とお認めになれたんですつまり美子様と結婚すれば、少なくとも香月家の財産の何割かは手に入ります</p><p>ジッちゃんの長男は次男に謀殺され</p><p>次男はミス・コーデリアの抹殺された</p><p>みすずの父親である三男は、国家官僚でジッちゃんの遺産は相続しないと言っている</p><p>今のままだと香月家の財産は、みすず、瑠璃子、美子さんの３人で相続する可能性が高い</p><p>法定相続分だけでもゲットしたら丸儲けだと思っている輩が、３０人もいる</p><p>何という、破廉恥な考えなのでしょう</p><p>吐き捨てる様に瑠璃子は言った</p><p>しかし、今の香月家ならつけ込む隙があると考えている人々は多いのです重秋様の急死と、慌ただしい葬儀司馬様へのグループ経営の移譲香月家に何か大きな問題が起きたことは皆様、気付いておられるわけですから</p><p>色んな事がバタバタと起こり過ぎているから</p><p>マスコミ関係は抑えられても財界の人たちには、バレている</p><p>先ほど皆様を襲ったグループも、そういう流れから発生しています</p><p>簡単に申し上げると香月セキュリティ・サービスが舐められているんです香月セキュリティ・サービスは香月グループのホテルをテロ実行犯の襲撃から守ることがでぎずに、重秋様のお命を奪われたのですから</p><p>そうか外から見れば</p><p>お台場のホテルは全館がメチャクチャな状態にされてしまっているし</p><p>香月家の人間である重秋氏の急死はホテルを襲った、テロ犯に殺害されたのだろうということになる</p><p>つまり、香月セキュリティ・サービスは全然、ダメだったと</p><p>それに山岡部長が統括していた、香月セキュリティ・サービスの表部門警備部が、ホテルの闘いで全く機能していなかったことも知れ渡っています</p><p>うん本当に、何もしてなかったもんなあ</p><p>実際すでに、幾つかの顧客から、香月セキュリティ・サービスの警護契約を打ち切るという話も出ていますまあ、先ほどお話しした通り要人警護は、あくまでもサイドビジネスですから、部門を縮小してもわたくしたちはそんなに困りませんが</p><p>重秋氏という、獅子身中の虫も居なくなったから香月セキュリティ・サービスは元通りの香月家のためだけの警備部隊に戻ったっていい</p><p>しかし、わたくしたちの警護能力が舐められるのは問題です</p><p>関さんは、嘆息する</p><p>例えばさっきの襲撃犯は、北九州の組織が様子見で送り込んだものですわたくしたちの能力がどれくらい低下しているのかを調べるためにあんなやつらを送り込んで来たんです</p><p>つまり今日のは、先鋒隊でまだ、これから本隊が来る</p><p>皆様と接触する前に、彼ら全員を処分することもできたのですがマルゴさんや恭子さんとも相談して、わざと引きつけましたもちろん、谷沢チーフの許可もいただいております</p><p>何故ですわたくしはともかくお兄様や、アニエスさんを危険に遭わせるなんて</p><p>瑠璃子は、怒りを露わにする</p><p>その理由は一つは、閣下に危機感を感じていただくためですもうすでに、瑠璃子様たちが襲われたことは、ご報告致しました</p><p>ジッちゃんはもう知っている</p><p>閣下は、大変、ご心配なご様子でした</p><p>もう一つの理由は</p><p>瑠璃子は祖父の話題を飛ばして、関さんに尋ねる</p><p>もう一つの理由はここで敵を引きつけ、一気に本隊を抹殺するためです</p><p>一罰百戒です北九州の組織を丸ごと潰して香月セキュリティ・サービスの本当の実力を世間に示します</p><p>北九州の組織というのもそこそこに名が知られていて、ブッ潰したら世間が納得してくれそうな組織を、わざわざ選んだんだろう</p><p>裏から手を廻してこちらへ呼び寄せるんだ</p><p>香月セキュリティ・サービスの実力をアピールするためだけに</p><p>お話は、判りましたわたくしたちについての現況についても</p><p>瑠璃子が、関さんを見上げる</p><p>その上で関さんは、わたくしに何を求めるのですか</p><p>明日大きな財界のパーティがありますその席で閣下と瑠璃子様、みすず様、美子様皆様の仲睦まじい姿をお見せいただきたいと思います</p><p>改めて香月家、ジッちゃんと孫娘たちの関係が修復した様子を世間に見せる</p><p>それで、グループ内の動揺は治まります</p><p>なるほどそうかもしれませんね</p><p>冷たく瑠璃子は言った</p><p>同時刻にわたくしたちは、東京に上陸した北九州グループを撃滅します</p><p>関さんは、真顔で瑠璃子を見返す</p><p>ゴールデンウィークの最後に、大きな花火を打ち上げます</p><p>お話しは、承りましたしかし、全ては香月様がお決めになられることですからわたくしが今、お答えすることは何もございません</p><p>瑠璃子のジッちゃんに対する呼称がお祖父様から、また香月様に戻っている</p><p>なかなか根の深い問題になってきたな</p><p>ええ、わたくしも瑠璃子様にお願いしてはおりませんから</p><p>関さんも強く出る</p><p>あなたは、どう思います</p><p>ええあなたは瑠璃子様のご主人様なんでしょ</p><p>そうだ、オレは瑠璃子の主人だ</p><p>オレが命じれば瑠璃子は、嫌嫌ながらでも、パーティの席でジッちゃんと仲の良いフリをしてくれるだろう</p><p>少し、時間を下さいこれは、家族で話し合うべきことだと思うから</p><p>瑠璃子１人のことだけじゃないだろみすずにも、話さないといけないしミナホ姉さんたちの意見も聞きたいから</p><p>香月家との関係は黒い森にとっては、とても大きい</p><p>下手なことをして、ジッちゃんに憎まれるようなことになっては困る</p><p>お願いしますというより、わたくしたちは、あなたに頼むしかいないのよ</p><p>瑠璃子様と、みすず様さらに閣下に一緒に、パーティに出て仲良くして下さることをお願いできる人が</p><p>ま、まさかジッちゃんは</p><p>ええ、まだ話していないわ今の予定では、明日のパーティはご欠席なさることになっているのよ</p><p>そりゃあそうだな</p><p>息子が死んで瑠璃子を失った傷心中のジッちゃんだ</p><p>財界のパーティなんか、行きたいはずがない</p><p>だからあなたに何とかしてもらうしかないのお願い</p><p>そういうことかよ</p><p>現実はなかなかハードだ</p><p>ということで皆様に対する、わたくしからのお話は以上です</p><p>関さんはそう言って、頭を下げた</p><p>さてと藤宮さん、次はあなたよ</p><p>麗華に声を掛ける</p><p>な、何ですか</p><p>表へ出なさい</p><p>外のベランダを、関さんが指差す</p><p>あっイーディがまだ体操しているな</p><p>表</p><p>ええコテンパンにブチのめして、あげるわっ</p><p>ニィッと関さんが、麗華を笑う</p><p>藤宮さん覚悟なさいねっ</p><p>この作品のカレンダーは、去年のゴールデンウィークのものとなっています</p><p>これは最初の予定だと、5月までに完結するはずだったんです</p><p>何で、こんなに長期連載になってしまったのか</p><p>そして去年の連休は、5月6日まででした</p><p>今の話が、5月5日で今夜中に、復讐は終わりますから</p><p>1日余る、どうしようかと悩んでいました</p><p>パーティと戦闘で、何とか最後の花火が上げられそうです</p><p>正直、復讐で終わると後味が悪そうだったので</p><p>この方が良いと思います</p><p>変にいじらないで、最後はお祭りで</p><p>448．お姉様が見てる</p><p>あのどういうことですか関さん</p><p>麗華は突然の関さんの決闘宣言に、驚く</p><p>大丈夫よあなたの前に、もう３人ほどブッ飛ばしてきたから</p><p>関さんは、ニヤリと微笑む</p><p>３人もブチのめしてきた</p><p>藤宮さんわたくしが谷沢チーフから、次の香月セキュリティ・サービスの現場責任者に指名されたことは、もう知っているわね</p><p>恐る恐る麗華は答える</p><p>それは、関さんが谷沢チーフに次ぐ、香月セキュリティ・サービスのナンバー２に就任するということだ</p><p>いや、谷沢チーフが現場から離れるという意志を示している以上今後の香月セキュリティ・サービスの警護人たちは、全て関さんの指示に従うことになる</p><p>表部門の警備部の方は、別に良いのよあそこは、基礎から根本的に作り直さないといけないからまあ、あそこの部署の人たちは、みんなサラーリマン的な感性しかもっていないしね</p><p>ベランダの外に続く、ガラス戸をはさっき、イーディが開けたままになっている</p><p>爽やかな潮風が、また部屋の中に吹き込んでくる</p><p>だけど裏部門、トップ・エリートの皆さんは藤宮さんと同じくらい、変わった人が多いものね</p><p>オレはホテルの闘いの終盤に現れた、トップ・エリートたちを思い出す</p><p>みんな、強そうで恐ろしい雰囲気を持っていた</p><p>まあ、それでもうちの会社に居る人たちは、ギリギリ社会性があるわねそうじゃなかったら、みんなフリーのまんまでしょうから</p><p>うんバンバルビー３のお姉様たちとか、ダダドムゥおじ様とか</p><p>あのレベルまで行っちゃうと、組織の一員になるのは無理だろう</p><p>それでも居るのようちの社員でも若い女、それもわたくしみたいなオンナに指図されるのは、真っ平だっていう人が</p><p>もしかして、関さんは</p><p>谷沢チーフは、そういう連中は、全部、自分が黙らせるって言って下さったんだけどわたくし、嫌なの責任者になる以上は、自分の力で何とかしないとね</p><p>どなたと、闘われたのですか</p><p>麗華が、尋ねる</p><p>武藤さんと、兆野さんと、橋本さんよ</p><p>トップ・エリートの三銃士じゃないですか</p><p>そうね１人ずつ、ブチのめしてきたわっ</p><p>フフッと、関さんは笑う</p><p>一応、言っておくと大徳さん、張本さんのモンスター２人は、わたくしのトップ就任を了承して下さったわまあ、あの人たちは閣下の専任警護人でいることに満足しているからそれ以上の出世欲とか、セキュリティ・サービス全体の支配とかには興味が無いものそれにわたくしは、あの人たちの元同僚でしょ谷沢チーフ、さすがよね最初から、わたくしの能力を認めさせるために、あの人たちと組ませたのね</p><p>気心が知れているから大徳さんたちは、関さんの出世を喜んでくれた</p><p>もっともあの人たちは、ホモだから谷沢チーフの様な人じゃ無い限り、男の上司の下には付かないわ女のわたくしの方が、良いみたいよ話も合うのよ美容用品とか、健康グッズとか、ブランドのセールのことで</p><p>あの熊だか鬼だかっていう体型の人たちが美容か</p><p>ということで今は、トップ・エリートでわたくしの下に付くのは嫌だって言う人たちを１人１人ブチのめしているのよわたくしの現場責任者就任の挨拶代わりにね</p><p>関さんは、大きく肩を回し膝を屈伸させる</p><p>戦闘前の準備体操か</p><p>しょうがないわよねなかなか、大変なんだけれど仕方無いわわたくしの能力に疑問を持っている人たちを、そのまま谷沢チーフの顔だけで配下にしてもそういう不満を抱えた人たちを残して置くと、大切な時に寝首をかかれることになるから結局、警護人の世界なんて、究極の実力主義だからねきっちりと格の違いを見せ付けておくのも、上に立つ人間の義務だわね</p><p>関さんちょっと、待って下さい</p><p>余裕のある表情で関さんは、麗華を見据える</p><p>わたくしは別に関さんが、社のトップに立たれることについて反対ではありませんわたくしは、すでに充分関さんの実力は、知っていますし</p><p>麗華と関さんはオレたちと一緒に、ホテルで闘っている</p><p>死地での関さんの働きぶりは、よく知っている</p><p>あら、そうかしらわたくしたち、まだ正面からぶつかって闘ってみたことは無いわよね</p><p>そんな必要は、無いではありませんかわたくしたちに、闘う理由など無いはずです</p><p>あなたになくてもわたくしにはあるのよ藤宮さんっ</p><p>関さんの言葉に室内はシンと静まり返る</p><p>今までは、同僚だったから大目に見ていたけれど今度は、上司と部下ですからねはっきり言うけれど谷沢チーフのあなたへの指導は、間違っていたと思うのよわたくしは、わたくしの考えであなたに教育的な指導をしないといけないと思っているの</p><p>わたくしと闘いなさい命令よ藤宮麗華</p><p>そして、関さんはオレたちの方に微笑む</p><p>ああ、あなたたちは黙って見ていてこれは、社内の問題だから</p><p>しかし、関さんなぜ、なんです理由をお聞かせ下さい</p><p>この状況で、関さんと藤宮さんが闘えば藤宮さんは、上司になられる関さんに遠慮するかもしれません一方的な攻撃になる可能性もありますわ</p><p>それが、何か問題ですか</p><p>関さんは、クスッと微笑む</p><p>まあ、一応本気で闘いなさいという指示は出しておきます</p><p>いいから瑠璃子</p><p>瑠璃子を、制する</p><p>お兄様、しかし</p><p>お前まだ、香月家の娘のつもりだな香月セキュリティ・サービスの人は、自分の臣下だと思っているだろ</p><p>だから関さんの行動に反発する</p><p>関さんに任せろ信じよう</p><p>関さんが、何の考えも無しにこんな闘いを求めるはずが無い</p><p>ありがとう信じてくれて</p><p>関さんが、オレに言う</p><p>嬉しいわお腹の底がゾクゾクしちゃう</p><p>そして彼女は再び、麗華を見る</p><p>ルールは二つだけ武器の使用は、禁止にしますあなたはステッキ無しよ</p><p>わたくしは、剣士です</p><p>その言葉にクッと麗華は、関さんを見上げる</p><p>撲殺ステッキは麗華の警護人としてのアイデンティティだ</p><p>あら得意な武器を使っていいことにしたら、わたくしは拳銃を使わなくてはならなくなるでしょそんなことも判らないの</p><p>こんなところで撲殺ステッキ対ピストルの闘いなんてやられたら</p><p>近くに居る、オレたちにまで危険が及ぶ</p><p>だいたいあなたは、警護人なのよいつでもステッキが使える状況にあるとは思わないでっそういうところが、谷沢チーフがあなたに甘かったのよっ素手での武闘訓練だって、一応は受けているんでしょそれともステッキが無かったら、あたしにはボロ負けするってことかしら</p><p>挑発的に関さんは、微笑む</p><p>まあ、何にしたってズタボロになるまで、ブチのめしてあげるけどねっ</p><p>ステッキが無くともわたくしの膂力は変わりませんが</p><p>あらわたくしのスピードだって、なかなか定評があるのよ</p><p>スピードだけで決定力に欠けるという評もありましたが</p><p>ふうんそれじゃあ、あなた、わたくしに勝てるの</p><p>ご命令とあれば</p><p>関さんは麗華を見て、フッと笑う</p><p>ようやく、警護人らしい不貞不貞しい顔付きが戻って来たわね</p><p>そしてベランダの外へ向かう</p><p>よろしいでは、戦闘よ本気で掛かって来なさいわたくしも全身全霊を掛けて、あなたを叩き潰してあげるからっ</p><p>麗華が立ち上がる</p><p>オレに撲殺ステッキを差し出す</p><p>預かっていてくれということだろう</p><p>オレはステッキを受け取る</p><p>ズシリと重い</p><p>麗華はいつも、こんな重いものを振り回しているのか</p><p>アニエスが怖がって、オレにしがみつく</p><p>大丈夫だからレイちゃんに、頑張ってって言ってあげるんだよ</p><p>レイちゃん、がんばってですの</p><p>アニエスの言葉が麗華の心に浸みていく</p><p>うんがんばる</p><p>藤宮さん精一杯、闘って下さい</p><p>瑠璃子も麗華を応援する</p><p>早く終わらしてきてよっあたし、お腹ペコペコなんだからっあたしのソーセージとポテトの盛り合わせはどうなったのよ</p><p>後ろから、雪乃が言った</p><p>そもそもまだ注文してないだろ、雪乃</p><p>とにかく悔いが無いように全部、吐き出してくるんだ</p><p>オレは、長身の麗華を見上げる</p><p>吐き出す</p><p>うん吐き出して来いレイちゃん</p><p>３０人以上のパーティが開けそうなベランダに関さんと麗華が立つ</p><p>関さんがイーディに、英語で何か言った</p><p>これから２人で試合をするから、邪魔するなとかそういう話だろう</p><p>イーディは、うんと頷いてベランダの隅へ行く</p><p>空は初夏の青空</p><p>背景には広大な海</p><p>吹き込む潮風の中で２人は対峙する</p><p>関さんは香月セキュリティ・サービスの警護人らしい、黒いパンツスーツ</p><p>手には辛子色の革の手袋</p><p>麗華はいつもの英国紳士の男装</p><p>手は黒い革手袋</p><p>それじゃあ始めましょうか</p><p>関さんが構える</p><p>一方、麗華はステッキ無しで、何となく手持ちぶさたな感じになっている</p><p>ゆっくりと、関さんが間合いを詰める</p><p>藤宮さんわたくし、思うんだけどね</p><p>人間だって動物でしょ動物っていうのは、動く物と書くわだからね悩み事のある時は、身体を動かした方が良いと思うのわたくしはね</p><p>関さんに、何が判るというのです</p><p>先に仕掛けたのは、麗華の方だった</p><p>床を砕きそうなドンという強い踏み込みッ</p><p>麗華の手が、関さんの首へ</p><p>関さんは、その麗華の手を下から跳ね上げッ麗華の懐に飛び込むッ</p><p>ガッシィッ</p><p>関さんの肘が、麗華の腹に</p><p>麗華は、すぐに関さんの身体を捕まえようとするが</p><p>その時には、もう関さんの身体は麗華から離れている</p><p>遅い、遅い、遅いわよっ藤宮さん</p><p>もっとも関さんの突き込みも、麗華には大したダメージを与えていないようだ</p><p>麗華は、フットワーク軽く逃げ回る関さんを追う</p><p>ダメ動きが直線的よっ</p><p>麗華の拳も蹴りも関さんには当たらない</p><p>なあに、あなたステッキがなくなったら、剣道の足捌きまで忘れてしまったの</p><p>関さんの言葉に、麗華は一旦立ち止まって体勢を整える</p><p>そうよ摺り足で、相手の呼吸を感じながら間合いを詰めるそれが、藤宮さんの闘い方だったじゃない</p><p>うん剣道の足捌きに変えた途端、麗華の動きは安定する</p><p>スピードも、この方がいい</p><p>もっともそれでも、わたくしには勝てないけれどね</p><p>関さんの言葉に、麗華はさらに加速する</p><p>拳を剣に見立てて剣道のフットワークで、関さんを追い詰める</p><p>トゥアーッ</p><p>麗華が、関さんに拳を突き出した瞬間</p><p>関さんは、その拳をかいくぐり麗華の踏み込んだ足を払う</p><p>麗華はつんのめって転んだ</p><p>あらあら、何やっているの藤宮さん</p><p>関さんは、挑発的に微笑む</p><p>んぐっ</p><p>麗華は、すぐに立ち上がって関さんに襲いかかる</p><p>スピードの差は、歴然だった</p><p>関さんは、麗華の攻撃を躱し続けるどころか攻撃の勢いを利用して、何度も麗華を転ばせる</p><p>麗華ばかりが、何度もベランダの埃っぽい床に倒される</p><p>剣術でない、ただの体術なら関さんの方が、麗華よりも遥かに上手だ</p><p>ねえ、バカの一つ覚えみたいに引っ繰り返ってないで少しは頭も使ったらどう</p><p>麗華は飛び起きてまた、関さんに挑みかかる</p><p>本当の麗華は、こういう負けず嫌いな性格だったっけ</p><p>大徳さんだったらあなたみたいな人は、カウンター攻撃で仕留めるんだろうけれどねあたしの体格じゃ、カウンターを仕掛けたら、こっちの身体が潰されちゃうかもしれないでしょだからこうするのよっ</p><p>麗華が殴り掛かった瞬間関さんは、ススッと身体を捻る</p><p>麗華は、そのままつんのめって身体ごと、コンクリの壁に激突する</p><p>これなら、あたしの身体は痛まないものねっ</p><p>基本的に、関さんの方から麗華に攻撃は仕掛けていない</p><p>全部、麗華が関さんを攻撃して関さんは、その麗華の力を利用して、転ばせたり、激突させたりするだけだ</p><p>たまに一撃を加えることもあるけれど関さんの攻撃は、麗華には効いていない</p><p>関さんの打撃力が弱いのかあるいは</p><p>わざと麗華の急所を外して打ち込んでいるのか</p><p>イーディが、２人の闘いをふんふんふんと感心しているところをみると</p><p>試合らしく、関さんが急所を外しているというのが正解なんだろう</p><p>これが本当の殺し合いなら</p><p>この褐色の武闘娘は、もっと興奮しているはずだ</p><p>はあ、はぁ、はぁ、はぁ</p><p>ふぅ、ふぅ、ふぅ、はぁ</p><p>そんな闘いが１０分近く続いた</p><p>２人とも、額から汗を流し疲労の色が見えてきている</p><p>しかし見た目の様子は、麗華の方が酷い</p><p>何度も倒されているから自慢の英国スーツは、すっかり埃まみれだし</p><p>髪の毛もグシャグシャになっている</p><p>一方、関さんは</p><p>暑いのか、ブラウスの胸元のボタンを１つ外した</p><p>黒いレースのブラジャーが見える</p><p>なあに、もうフラフラなのこんなの美容体操にもならないわよっ</p><p>片手で汗を拭いながら関さんは言った</p><p>関さんこそお疲れのご様子ですが</p><p>冗談あたしは、このまま後、２時間だって平気よ誰かさんと違って、一度も床とキスしていないからね</p><p>そうは言うが麗華の攻撃を素早く躱し続けている関さんの方が、運動量は多い</p><p>お覚悟ッ</p><p>また麗華が、ダッシュする</p><p>甘いっ、甘いっ</p><p>闘牛士の様に身を躱してまた、麗華をつんのめらせる、関さん</p><p>麗華は、床に膝を付く</p><p>はぁ、はあ、はぁ、はぁ</p><p>肩で息をしたまま麗華は</p><p>もう、いいです関さん</p><p>わたくしの負けでいいです負けでいいですから</p><p>床に眼を落としたまま麗華は、言った</p><p>こんな闘い、何の意味も無いじゃないですか</p><p>と、関さんは</p><p>ツカツカと麗華の前に歩いて麗華の胸元を掴み上げる</p><p>パァンッ</p><p>麗華を一発、平手打ちにした</p><p>闘いに意味があるとか無いとか、そんなことはどーでもいいのよっ</p><p>関さんが、麗華に怒鳴る</p><p>どんな闘いでも始まってしまったのなら、最後まで闘いなさいっどんな手を使ってでも、勝ちを掴みなさいっあんたっ、警護人でしょっ</p><p>関さん本気で怒っている</p><p>ギュッと麗華のスーツを握りしめて</p><p>麗華は呆然と、関さんを見つめていた</p><p>どんな強敵が相手だろうとどんな理不尽な状況に、追い込まれようとも死ぬ気で闘い続けるのよ絶対に、負けを認めないで最後まで諦めるなッ藤宮麗華ァァッ</p><p>わたくしたちが諦めたらわたくしたちの後ろに居る人たちは、どうなるのよっ何がなんでも、負けるもんか、負けるもんか、負けるもんかでしょっ</p><p>関さんわたくしは</p><p>あなたはねそういう意識が欠けすぎているのよ警護人とは絶対に負けてはいけないっていう執着心が抜け落ちているのっだから、谷沢チーフはあなたには一度も大事な警護を担当させて来なかったのよ</p><p>麗華はトップ・エリートの警護人となっても、担当する要人が決まっていなかった</p><p>あっちを見て</p><p>関さんが、部屋の中のオレたちを指差す</p><p>あなたの家族よそうよねっ</p><p>麗華がオレたちを見る</p><p>もし、彼があなたの眼の前で賊に襲われて、殺されてしまったらあなたは悲しい</p><p>せ、関さん</p><p>いいから、答えなさい</p><p>それは悲しいです</p><p>瑠璃子様が、もしも凶弾に倒れたら</p><p>か、悲しいです</p><p>そうでは、アニエスちゃんが殺されてしまったら</p><p>ハッとする麗華</p><p>それは嫌絶対に嫌ですっ</p><p>オレの腕の中の小さな金髪の少女を見て、麗華は叫ぶ</p><p>ああアニエスちゃんのことを考えて、ようやくリアルなイメージが掴めたみたいね</p><p>別に、藤宮さんに悪気があるわけじゃないのよこの人にとってはあなたや瑠璃子様は、自分が何かしなくても、すでに守られているイメージなのよ</p><p>関さんが、こちらを向いて言った</p><p>オレにはマルゴさんたちが</p><p>瑠璃子の後ろには、香月セキュリティ・サービスの姿が見えている</p><p>だけどアニエスちゃんについては、危険を感じているのね</p><p>麗華は、ここ数日のお屋敷の異常に気付いている</p><p>ミナホ姉さんはアニエスを、あくまでも復讐のターゲットとして捉えようとしている</p><p>だから昨日から、わざとお屋敷を留守にしている</p><p>オレたちが、アニエスと心を通じ合わせていく姿を見ているのが耐えられないんだ</p><p>今夜はアニエスを、無慈悲に犯すのだから</p><p>藤宮さんあなたが守らなければ、悲惨なことになってしまう命があるのよそういう命に対して、あなたは闘いを放棄することが許されるの</p><p>もっとも彼や瑠璃子様に対してだって、自分が警護しなくても多分平気だろうっていう感覚を持っているのが、すでに大問題なんだけれどね</p><p>関さんは、溜息を吐く</p><p>ほら、立ちなさい藤宮さん</p><p>関さんは、麗華を立ち上がらせる</p><p>ビンタ合戦しましょう</p><p>ビンタ</p><p>問答無用いくわよっ</p><p>麗華をビンタする関さん</p><p>はい、次あなたよあたしにビンタしなさいっ</p><p>やりなさいってのっ</p><p>ウワァァッ</p><p>麗華の平手が、関さんの頬を打つ</p><p>やるじゃないのっ</p><p>関さんが、麗華をビンタするっ</p><p>ほらっ、あんたの番よッッ</p><p>もう許してもう許して下さいっ</p><p>泣きながらへたり込む</p><p>結局ね谷沢チーフが、いけなかったのよ剣道の高校女王のあなたをスカウトしてきて剣道の専門家として、あなたに敬意を払ってしまったから</p><p>だから、藤宮さんは警護人としての師匠を持たないまま、そのままプロの警護人になってしまった</p><p>泣いている麗華の頭を関さんは、撫でていく</p><p>警護人としての心構えも、覚悟も誰にも教えられないで剣の実力だけを、認めてしまったそんなの大間違いよ</p><p>人は、ちゃんと大人にブチのめされて負かされて屈辱と敗北感を感じながら、一つ一つ仕事を覚えていくしかないんだから</p><p>関さんの言葉が麗華に染み込んでいく</p><p>あなたは弱いわ撲殺ステッキと、それを振り回せる膂力と、剣道の技があったとしても藤宮さんは弱いあなたは、今まで本当に心の底から人を守りたいと思ったことが無かったから</p><p>自分の身を盾にしてでも誰かを守りたいという気持ちよ仕事だから、職業だからっていうことだけでは割り切れない熱意がなければ警護人なんて、やってられないわ</p><p>そうね藤宮さんは、お祖父様を亡くされてからはずっと１人だったものね自分１人きりで自分の命なんてどうなっても構わないとしか思っていなくて、自暴自棄で警護人をやっていたんでしょでもね、そんな考えじゃあ誰も守れないのよ自分自身だって</p><p>でどう今のあなたには、家族がいるのよあなたの家族は誰</p><p>アニエスちゃん、真緒ちゃん、マナちゃんそれと、みんな</p><p>ああ、麗華の心の中では</p><p>幼い子供たちの方に親しみを感じているんだ</p><p>オレや瑠璃子の優先順位は低い</p><p>そうねみんながいなければ、家族は守れないわよねほら、見てご覧なさいアニエスちゃんは、しっかりと彼にしがみついているわ彼も、アニエスちゃんをしっかりと抱き締めているアニエスちゃんには彼のことが必要なのよ</p><p>関さんは、そう言ってオレたちの存在意義を補強してくれる</p><p>アニエスちゃんあんな風に、藤宮さんのことを抱き締めてくれるかしら守って欲しいって、近付いて来てくれるかしら</p><p>いいえわたくしには、近付いて来てくれないと思います</p><p>そうあなた、それでいいのこのままでいいの</p><p>あなたはアニエスちゃんに、自分に頼って欲しいと願っているんじゃないの</p><p>はっきりしなさいよっ藤宮麗華っ</p><p>関さんがまた、麗華を平手打ちするっ</p><p>頼って欲しい頼って欲しいですっ</p><p>アニエスちゃんを守りたいのねっ</p><p>守りたいですっ</p><p>なら大人になりなさい強くなりなさいあの子のためには、絶対に負けないって誓いなさい</p><p>関さんは麗華の頭を優しく抱き締め</p><p>あたしもねあなたと同じで女子校の出身だから藤宮さんのことはよく判るのよ</p><p>あなたは周りの子たちに王子様になることを求められて根が真面目で、責任感の強いあなたは、一生懸命、その子たちに応えてしまったそれで姿形だけの王子様になっていた</p><p>ついには、男装の麗人撲殺剣士、藤宮麗華となる</p><p>でも、あなたという王子様には誰も臣下がいなかった見た目だけの王子様心の中は、ずっと空虚だっただからこんなことになったのよ</p><p>その上谷沢チーフが、王子様のまんまのあなたをスカウトしてきて、そのまま警護人にしてしまったから</p><p>麗華の孤独は晴れないままだった</p><p>これからは、もう平気よあなたには家族がいるいいわあなたは、アニエスちゃんや小さな子たちの心配をしていなさいその子たちだけを守ることに集中していればいいわその代わり死んでも守りきるのよ</p><p>あなたの心配はあたしたちがするわだから、あなたはあたしたちの前では、安心して心を拡げなさい</p><p>関さんは麗華の保護者になろうしていくれている</p><p>言ったでしょあなたは女子校の王子様だったんでしょうけれど安心して、あたしはずっとお姉様であることを求められてきたから</p><p>お姉様</p><p>お姉様歴なら、長いのよあたし</p><p>麗華をそっと抱き締める</p><p>あたしがあなたのお姉様になるわ</p><p>富野監督の作品にザブングルというロボットアニメがありまして</p><p>それのやぶれかぶれのラグという回のラストが凄いんです</p><p>裏切り者の女の子を、主人公が鉄拳でボコボコに殴って許すという</p><p>現在では、考えられないというかマンガでもアニメでも、ああいう表現を観たことがありません</p><p>富野監督は、イデオンでも女性2人が、延々とビンタを張り合うというラストシーンがありましたけれど</p><p>西洋人のメンタリティですね</p><p>己の意地を張り続けて、ビンタし合ってもお互いに引かずに叩き続ける</p><p>周りも止めないというのは</p><p>ヨーロッパで演出経験のある演出家に、そういうエピソードを聞いたことがあります</p><p>449．糸をほどく</p><p>関さんがうなだれた麗華を抱きかかえて、部屋の中に戻って来る</p><p>イーディも、心配そうに付いてきた</p><p>さていいかしら</p><p>関さんは、ニコッと笑ってオレを見る</p><p>部屋の中の人間瑠璃子も、アニエスも、関さんを見上げている</p><p>雪乃だけは、興味なさそうにそっぽを向いていた</p><p>あなたが今までしてきた、藤宮さんへのアプローチについてはマルゴさんから、全部聞いているわ</p><p>やっぱりマルゴさんは、オレたちの地下室での様子を克明に観察していたんだ</p><p>藤宮さんの過去に遡ってこの人の外面は、周囲から王子様で居ることを望まれたことに生真面目に応えてきた結果だって判ったのよね大きな収穫だったわねこの人の本質がいまだに、か弱い少女のメンタリティしか無いってことも</p><p>関さんは全てを把握している短く、麗華の現状をまとめてくれた</p><p>だからあなたたちがこの人をレイちゃんとして小さな女の子として扱った経緯は、よく判るわこの人の心の欠損箇所の修復に対してはただし</p><p>関さんがハァと息を吐く</p><p>そのアプローチはあなたでは、無理なのよ</p><p>藤宮さんは、もう大人なのよ身体だって、普通の女性よりもずっと長身でしょこの人は、いつだってあなたを見下ろしているのよ仕方無いでしょ背が高いんだから</p><p>あなたたちの選択したアプローチはね藤宮さんよりも、年上でそうね、できれば父親的な頼れそうな男性が、彼女のバックアップに付いて、初めて有効的になるのよ</p><p>年上で父親的で頼れそう</p><p>もちろん彼女の本当の精神年齢、メンタリティが近い、アニエスさんやマナさんと近づけたのは成功よでも彼女が、自分を保護してくれると思えるような存在が近くにいないと片手落ちよだから、半分しか上手くいかないで藤宮さんは、より不安定な状況に陥っていたのよ</p><p>ああオレじゃ、ダメだったんだ</p><p>年下で頼りなさそうな、オレでは</p><p>そんな顔をしないであなたが、一生懸命やっていたことはみんな知っているし藤宮さんのことをどうしたらいいのか、自分には何ができるのか懸命に考えてくれたことも他ならぬ、藤宮さん自身が一番良く感じているわそうでしょう</p><p>関さんは、麗華を見る</p><p>はいこんな、わたくしのために色々と気を遣っていただいてそれが、申し訳無くてわたくしの方が、皆さんよりも、ずっと年長なのに</p><p>ああ、麗華は気にしていたんだ</p><p>地下室の中の最年長なのにオレたちに気遣われている状態を</p><p>だから、マルゴさんは今回の騒ぎを、藤宮さんが主体になって起こすように指示したのよ</p><p>マルゴさんは、オレたちの地下室での様子を危惧して今回の作戦を立案した</p><p>藤宮さんが先頭に立って行動しないと始まらないようにねこの人は、すっかり意気消沈しちゃってて、自分から動き出す力を無くしていたから</p><p>麗華がまず、最初に自らの力で、雪乃の監禁部屋のドアを打ち破って</p><p>オレたちを誘拐しなくてはならないシナリオを用意したのか</p><p>この人、あなたたちが一生懸命自分に対してアプローチしてくれることが申し訳無くなって何もかも、馬鹿正直に受けとめ過ぎてたからまあ、本当に根が真面目なのよその結果、藤宮さんの思考は飽和状態で、自分で自分の状態をどうすることもできなくなっていたから</p><p>だからあんな派手な行動を行わせた</p><p>ドアとか応接室とか、メチャクチャに破壊して少しはスカッとしたでしょ藤宮さん</p><p>そこまでいいんだけれど車に乗った途端、この人ったら全部、あなたに指示を求めて自分では何も決定しなくなったでしょあれには、ドン引きだったわよやっぱり、自分で考えて行動する能力が、落ち込んじゃっているわよね、あなた</p><p>あのオレたちの白いバンには、盗聴器は付いていないはずじゃ</p><p>確かそう聞いたけれど</p><p>わたくしは詳しく知らないけれどマルゴさんが、普段使っているのとは別のシステムの盗聴器を付けたそうよ</p><p>あ朝食後、マルゴさんは麗華に車の機器に付いて説明すると言って、車庫へ行った</p><p>あの時にか</p><p>別のシステムというのはミナホ姉さんには、オレたちの車の中の会話を聞かせないためだ</p><p>わたくしの方へは、マルゴさんが音声を転送してくれたわ</p><p>つまりマルゴさんと関さんだけが、ずっとオレたちを監視していた</p><p>当然発信器も付いているんだ</p><p>だから、関さんはオレたちの車の位置を知ることができた</p><p>それで、あのオレたちは、これから、レイちゃんいや、藤宮さんをどうしたらいいんですか</p><p>今まで通り、レイちゃんでいいわよ</p><p>関さんは、クククと微笑む</p><p>ほら年上のお姉さんでも、ちゃん付けで呼ぶことはあるでしょ小さな子供たちと仲の良い、きさくなお姉さんとかなら</p><p>そういうことはある</p><p>藤宮さんも、今まで通り彼のことは、お兄ちゃまと呼びなさい</p><p>おかしくないわよたくさん兄妹のいる家庭なら小さな子たちの目線に合わせて、年下の男の子をお兄ちゃまと呼ぶことだって有り得るでしょう</p><p>確かに男は、オレしかいないんだし</p><p>呼び方は、今まで通りただし、藤宮さんは年上のお姉さん藤宮さんも、この人のことは年下の弟だと思いなさい実際、そうなんだから</p><p>今の藤宮さんに、家族は必要よあなたのこと、こんなに親身になって考えてくれる人たちなんて、他にはいないわそれは判っているでしょ</p><p>今みたいに精神的な年齢が近い妹たちに囲まれてその子たちと一緒に成長する環境も良いと思うわ問題は年下の子たちしかいない状況では、藤宮さんを保護してくれる存在がいないということ</p><p>きっぱりと関さんは言う</p><p>精神的にはマルゴさんたちの方が、藤宮さんよりもずっと大人だけどねでも、本当は年下だっていうことが、藤宮さんの中で引っ掛かってしまっているのよね</p><p>マルゴさんも、克子姉も、渚も麗華よりは、年下だ</p><p>藤宮さんより年上なのは黒森さんとキョーコ・メッサーさんだけでしょ</p><p>さすがに、ミス・コーデリアたちは数に入っていない</p><p>ていうか、あの人たちはいずれアメリカに帰るだろうし</p><p>黒森さんというのは、ミナホ姉さんのことか</p><p>本当なら黒森家の当主は黒森さんなんだから、あの人が藤宮さんの面倒を見るべきなんだろうけれどあの人は、武闘派じゃないしねそれに、マルゴさんに聞いたんだけど、何かお忙しいの</p><p>ミナホ姉さんは復讐のことで、頭がいっぱいだ</p><p>麗華の面倒まで見ている余裕は無いだろう</p><p>キョーコ・メッサーは性的嗜好の問題があるしね藤宮さんが、そっち系なら任せちゃってもいいんだろうけれど２日間チェックしてみて、違うって判ったそうだから</p><p>２日間のチェック</p><p>あ渚のお店の手伝いのことか</p><p>あのお店はレズビアン嗜好の強い女の子たちが揃っている</p><p>１日目は古参の店員の女の子に泣かされて帰って来た</p><p>２日目は英国紳士の姿で行って、王子様になってきたけれど</p><p>そうか店員の女の子たちに対する、麗華の反応をチェックしていたのか</p><p>藤宮さんには同性愛嗜好の傾向は無いそうよだから、キョーコ・メッサーには任せられないって</p><p>恭子さんは、ガチだからなあ</p><p>真面目な話今みたいに家族に囲まれている状態で、藤宮さんに彼女が頼れるような年上の男性が現れるのが、理想なのよそうじゃないと、この人は安定して成長してはいかないわ</p><p>つまりオレでは、根本的にダメなんだな</p><p>オレが麗華が頼れるような、立派な男では無いから</p><p>でも、そんな立派なオトコは、今時居ないからね絶滅危惧種よていうか、もう絶滅していると思うわ</p><p>ハハッと、関さんは笑う</p><p>だいたい、そんなオトコが見つかったら、藤宮さんに廻さずに、わたくしが自分で付き合うわよっ</p><p>いやこれ、ホントはそう藤宮さんも、わたくしも子供の頃から、ロクなオトコに出遭って来て無いのよね本当なら、谷沢チーフが藤宮さんをスカウトした時に、ちゃんとこの人のお父さん役をやってあげるべきだったのよでも、あの人もズルいからうまーく、逃げちゃったでしょ藤宮さんが、トップ・エリートの中でずっと孤立していて、誰ともコンビを組んでこなかったのは、藤宮さんのせいじゃないから谷沢チーフが、藤宮さんをきちんと育てるのをメンドくさがっていただけなんだからっ</p><p>関さんは憤る</p><p>ホントあの世代のオッサンは、そういうところで手を抜くんだからっ即戦力と、自分で勝手に成長してくる子ばっかりを贔屓して伸び悩んでいる子のサポートとかは、おざなりなのよ</p><p>警護人の世界はオレには、よく判らない</p><p>わたくしが現場責任者になった以上はこれまでの悪癖は一掃するわだから、まず最初にわたくし、あなたのお姉様になることにしたの</p><p>ウフフと微笑む関さん</p><p>えっとあの関さん</p><p>なあにもう一回、ベランダへ出るコテンパンにブチのめされないと判らない</p><p>関さんは、革手袋を填めた手を胸の前で合わせる</p><p>組んだ指と指の間から、革が擦れてキキュウという音が鳴る</p><p>体育会系でいきましょうあなたもわたくしもそっちの世界の出身なんだからあなたの中に鬱憤が溜まったら、何度でも相手してあげるわよっわたくしに文句があるのなら、まずわたくしに勝ちなさい</p><p>関さんは麗華の前に拳を突き出す</p><p>いつでも、どこでも、何度でもお姉様が相手をしてあげるわっ藤宮さんっ</p><p>関さんが麗華の頬を撫でる</p><p>判っているわ今まで誰も、真っ正面からあなたの相手をしてあげなかったのがいけなかったのよねだから、あなたこんなに負けるのが下手になった</p><p>負けるのが下手</p><p>戦闘能力なら藤宮さんの方が上よ体力だって、わたくしがあなたに勝てるはずが無いでも今、あなたとわたくしが闘ったら何百回やったって、わたくしの勝ちよ判るわよね</p><p>どういうことなんだそれは</p><p>負けたかったんでしょあなたふがいの無い自分を、誰かに叩きのめして欲しかったずっとそうよね、藤宮さん</p><p>麗華の眼からどわあっと涙が零れる</p><p>関さんの足に縋り付いて泣く</p><p>もう判ってるわよわたくしあなたのお姉様なんだから</p><p>オレは全然判っていなかったんだな</p><p>麗華の本質はやっぱり武人で</p><p>警護人としての魂を持っていて</p><p>だから年下のオレたちに優しくされることをふがいないと感じていて</p><p>誰かの鉄拳で制裁されることを望んでいた</p><p>同じ警護人である関さんにはそれが見えていた</p><p>だから、麗華を叩きのめした</p><p>ほら、もういいでしょ涙を拭いてもう、あたしのスーツのズボンに鼻水つけちゃって</p><p>済みませんお姉様でしょ</p><p>関さんが妹に微笑む</p><p>済みません、お姉様</p><p>いいわねわたくしとあなたとマルゴさんの３人で姉妹の契りを結びましょう武闘三姉妹通称ハリケーン・シスターズよこれは香月セキュリティ・サービスとは関係無しよわたくしたち３人だけの、個人的な関係わたくしが長女で、あなたは次女、マルゴさんが末っ子よ桃の花の季節だったら、もっと良かったけれど今は５月だから菖蒲の花の誓いってことにしましょう</p><p>ハリケーン・シスターズは助け合うし、トレーニングも一緒にするわ悩み事も聞くし、ムシャクシャしたらいつでもバトルしてあげるでも、あなたとわたくしの二人きりの姉妹にはしないわあなたも、マルゴさんのお姉様になること姉に甘えるばっかりじゃなくって、妹に頼られるような人間にならないといけないものねっ</p><p>それと、なんだけど</p><p>わたくしねこの子のこと、好きなの</p><p>関さんの発言にみんな驚く</p><p>わたくしは、もちろん香月家に対して敬意を抱いているし、閣下や瑠璃子様、みすず様、美子様を命懸けでお守りするわでも、それとは別にこの子のことが好き大好きなの</p><p>な、何を言ってるのよあんた</p><p>後ろから雪乃が言う</p><p>雪乃アフロのカツラがずれているぞ</p><p>わたくしもねやっぱりずっと、年上で頼りがいのある男性を求めていたんだと思うのわたくしのことを、包み込んでくれるような包容力のある男の人を</p><p>関さんは麗華に言う</p><p>瑠璃子とアニエスが、そんな関さんをジッと見つめている</p><p>でも、そんな人には今まで一度も出会わなかったし理想的な男の人なんて、この世には存在しないんじゃないかって感じていたわそんな時に、この子に出遭ったの</p><p>オレを見て関さんは、フフッと微笑む</p><p>この子、一生懸命でしょいつでもまっすぐで、嘘を付かなくてでも、ちょっとお馬鹿さんで最初は可愛いなって思ったのでも、そのうち何かこの子は、あたしが守ってあげないといけないって思えてきて</p><p>やっぱり頼りないんだ</p><p>この子があの時シザーリオ・ヴァイオラを撃ってあたしたちは、この子に重荷を背負わせてしまったわそして、この子もヴァイオラを殺したことで気絶してしまって気を失っているこの子の顔を見た時に、誓ったのわたくしはこの子を幸せにしてあげたいずっとこの子と共にありたいって</p><p>でも、こいつは色んな女と</p><p>雪乃の言葉を、関さんは遮る</p><p>そんなの関係無いわよっわたくしが好きなんだものっ好きになっちゃったんだからっ</p><p>雪乃は関さんの勢いに口籠もる</p><p>それに今では、この子が、たくさんの女の子を抱え込まざるを得なかった状況も判っているし</p><p>関さんは、再び麗華を見る</p><p>であなたに判って欲しいことなんだけれどわたくしが、好きなのはこの子だけよ本当はわたくしこの子たちの家族には、そんなに思い入れはないの</p><p>関さんは黒い森という組織に入り込みたいわけではない</p><p>でもねこの子を愛するということは、この子が抱えている全てのものも受け入れるということでしょだからね、あたしこの子のために、この子の家族全てをわたくしは守るわ</p><p>わたくしは警護人わたくしができることは、守ることだけだから</p><p>関さんは、オレをまっすぐに見つめる</p><p>あなたはこんな年上のお姉さんは嫌かもしれないけれどううん、あなたの気持ちは関係無いの迷惑だったら、近付かないからでもねわたくしは、一生、あなたの味方よいつだって、わたくしの力が必要だと思ったら呼んでちょうだいわたくしは、あなたの力になりたいの!</p><p>オレは、ただの高校生で何の力もないし</p><p>あなたはただいつも通り、一生懸命でいてくれたら、それでいいのよあなたの一生懸命な姿を見ていたら、わたくしも頑張れるわあなたは、わたくしに力をくれているのよ</p><p>わたくしあなたの素敵なお姉さんになりたいその気持ちが、わたくしの心に元気をくれるのわたくし、切磋琢磨しなくちゃって</p><p>素晴らしいですわ関さん</p><p>わたくしも、そうですお兄様が一緒に居て下さるから瑠璃子は、頑張れるんです</p><p>瑠璃子は、オレの手を握りしめる</p><p>ううん今の関さんの告白に比べたら、瑠璃子の言葉なんて弱々しいですよねあのねお兄様あのね</p><p>好きです愛しているのお兄様っ</p><p>潤んだ瞳で瑠璃子は言う</p><p>オレはどうしたらいい</p><p>アニエスもパパが好きですの</p><p>オレの腕の中のアニエスまでが心に着火する</p><p>ずっと一緒にいたいですの</p><p>関さんが、アニエスの頭を撫でる</p><p>心配しないでわたくしは別に、この人を取って行ったりはしないわよ</p><p>優しく、アニエスに微笑む</p><p>わたくしもこの人と一緒に、あなたたちの側に居たいのよわたくしの願いは、それだけ</p><p>アニエスこのお姉さんも、アニエスの家族になってくれるってさいいだろ</p><p>オレの言葉にアニエスは</p><p>この人もですの</p><p>翔よ翔お姉さんて呼んで</p><p>ニッコリと関さん、いや翔お姉さんは言った</p><p>翔お姉さん</p><p>そうよアニエスさん</p><p>うん、判ったですの翔お姉さん</p><p>わたくしもこれからは、翔お姉様とお呼びしないといけませんね</p><p>公式な場では、今まで通り関さんで結構ですわたくしが、みなさんの家族となったことは閣下や谷沢チーフには、知らせない方が良いですから</p><p>香月セキュリティ・サービスの次期現場責任者が犯罪組織黒い森の一員であることがバレるのはマズい</p><p>今まで通り黒い森は香月セキュリティ・サービスと近い関係であるが、あくまでも別組織だということを示しておかないと</p><p>さて、藤宮さんわたくしは、こういうことになりましたあなたは、どうします</p><p>翔姉さんが麗華を見る</p><p>あなたはさっきのお話しだと、一番愛着のあるのは、真緒ちゃんやアニエスさん、マナちゃんたち小さな女の子たちなのね彼のことは、どう思っているの</p><p>麗華はオレを見る</p><p>信頼しています嫌いではありませんでも</p><p>どういう風に、対応したらよいのかよく判らないんです</p><p>麗華は本音で答えてくれた</p><p>主様とお呼びしていた時が、一番安定していたと思います年下でも、主様は主様ですし</p><p>麗華は、辛そうに言う</p><p>でも、最近はやっぱり、兄には思えないんですわたくしが、兄的な存在を潜在的に求めていたことは、よく判るのですが正直、この方を兄だとは感じられません</p><p>そうかそうだよな</p><p>年下で、自分より小さな兄なんて</p><p>じゃあ、その辺のことは、全部サッパリ、頭の中から消去しちゃいなさい</p><p>あなたの頭の中を一回、整理するわよ</p><p>藤宮さんとしてはこの人たちの家族は、ずっと続けたい</p><p>麗華は口籠もる</p><p>わたくしは居たいですでも、それではいけないんじゃないかとが</p><p>何でいけないの</p><p>関さんが、畳み込む</p><p>だって、わたくしは大人なのに大人なのに、この子たちの迷惑にしかなっていなくて</p><p>ぐすぐすっと、また麗華は泣き始める</p><p>なあ、アニエスアニエスは、レイちゃんのこと好きか</p><p>好きですの</p><p>麗華の泣き声が止まる</p><p>ずっとレイちゃんに、居て欲しいよな</p><p>はい居て欲しいですのレイちゃん</p><p>アニエスが麗華を見上げる</p><p>レイちゃんアニエスは、レイちゃんが必要だって言っているよオレもそう思う</p><p>わたくしもですわ藤宮さんはもう、わたくしたちの家族です</p><p>瑠璃子も、麗華に微笑む</p><p>藤宮さんちょっと考え方を変えてみましょうどんなことも、心をナナメにしてみるとスッキリなっちゃったりするものよ</p><p>翔姉さんが、麗華に言う</p><p>あなたが、この人たちの家族に何をすることができるかまずは、それだけを考えてみなさい</p><p>わたくしにできることは守ること闘うことだけです</p><p>じゃあ、取りあえずそれだけすれば</p><p>クスッと、翔姉さんは笑う</p><p>あなたはね我が儘すぎ何でも、オール・オア・ナッシングなんだから世の中って、そんな単純じゃないわよ</p><p>翔姉さんの言葉を麗華は、黙って聞いている</p><p>少しはガマンすることを覚えなさい１００パーセントに満足できる状況なんて、絶対にありえないんだからあなたが望む状況を手に入れるためには少しぐらいガマンしなくちゃいけないし、そんなガマンもできないぐらいなら、幸せなんて手に入らないからね</p><p>あたしのさっきの話覚えている</p><p>翔姉さんが真顔で、麗華を見る</p><p>あたしはこの人と一緒に居るためなら、この人の家族全部を受け入れるわ</p><p>それは聞いていました</p><p>ならあなたもそうしないさい</p><p>小さな女の子たちと家族でい続けたいのなら家族全部を受け入れなくてはいけないってこと</p><p>麗華は息を呑む</p><p>しょうがないでしょ家族という集団があってこそこの子たちは、一緒に居られるんだから</p><p>関さんは言い切る</p><p>それと自分が力が無いとか、ふがいないとか思い込まないそんなヒマがあったら、この家族のために自分ができることをしなさいグダグタするのは、できることを精一杯やった後になさいお姉さんになりたいのならっ</p><p>アニエスが麗華を見る</p><p>レイちゃんお姉ちゃんですの</p><p>ほら、アニエスはレイちゃんをお姉ちゃんだとは思っていないんだよ自分とおんなじで、みんな守られる方の立場だと思っているんだ</p><p>これまでの麗華の様子からすればアニエスが、そう思うのも無理は無い</p><p>レイちゃんはどっちになりたいのさアニエスのお姉さんそれともアニエスとおんなじ様な小さな女の子のままでいる</p><p>オレの言葉に麗華は</p><p>お姉さん、お姉さんになりたいです</p><p>なら踏ん張って頑張らないとね</p><p>そうですねお兄ちゃま</p><p>麗華は腹を括る</p><p>わたくし大人になります</p><p>散々こんがらがっていた麗華の心の糸がするすると解けていく</p><p>お兄ちゃまとセックスするわ</p><p>隕石が落ちてきたことで思ったのだけれど、</p><p>あれって保険が利くのだろうか</p><p>火事でも、水害でも、地震でも無いわけで</p><p>隕石による被害の特約なんて、無いはずだし</p><p>本当かどうか知らないけれど</p><p>昔の西欧では、落雷での死亡には生命保険が下りなかったと聞いたことがある</p><p>理由は落雷での死亡は、天罰だから</p><p>西欧では、雷は、神の武器だし</p><p>ピーター・グリーナウェイの映画に落雷で死んだ人たちを集めたドキュメンタリーがあったはず</p><p>確か、ゴッド・アクトというタイトルだった</p><p>落雷はやはり、神のしたことということらしい</p><p>450．ゴルゴダ</p><p>ホントに麗華は、極端から極端に走る</p><p>そんな無理することは無いんだぞ</p><p>オレが、そう言うと麗華は</p><p>ですがお兄ちゃまとセックスするのが、家族のルールですよね</p><p>そして、迷いをフッ切った笑顔で微笑む</p><p>だったら、しないとわたくしこの子たちのお姉さんになるんですから</p><p>麗華は、アニエスを見る</p><p>そうねあなたは形から入るタイプだものねわたくしも賛成よ</p><p>翔お姉さんが麗華に言う</p><p>それから、オレに</p><p>本人が望んでいるんだからしてあげて</p><p>ほんのちょっと前にわたくしとセックスしたいって言って下さいましたよね</p><p>うん確かにオレは、そう言った</p><p>まだそのお気持ちが変わっていないのなら抱いて下さい</p><p>わたくし生まれ変わるキッカケが欲しいんです</p><p>今すぐはダメだよお屋敷へ帰ってみんなの見ている前でしよう麗華が、本当にオレたちの家族になるための儀式なんだから</p><p>麗華は妹たちに祝福されて、処女を卒業するべきだ</p><p>はいよろしくお願い致しますお兄ちゃま</p><p>麗華は、ペコリと頭を下げる</p><p>わたくしも立ち会うわわたくしが、藤宮さんのお姉様だからこの子の精神的なバック・アップはわたくしに任せてちょうだい</p><p>翔お姉さんが、そう言った</p><p>あの翔お姉ちゃま</p><p>恥ずかしそうに麗華が言う</p><p>んなあに</p><p>わたくしのことは麗華と呼び捨てにして下さい</p><p>ああそうね判ったわ麗華</p><p>結局実際に年上のお姉様が存在することで、麗華の心はこんなにも安定している</p><p>というか翔お姉さんのお姉様能力が凄いんだな</p><p>今日はずっとどっしりと構えていて、余裕がある</p><p>本当に頼れる大人お姉様だ</p><p>あの翔お姉様</p><p>瑠璃子が、話し掛ける</p><p>翔お姉様もいつでも、わたくしたちのところにお泊まり下さいその翔お姉様にも、お兄様とお二人だけの時間が必要でございましょう</p><p>瑠璃子は頬を赤らめる</p><p>翔お姉さんとオレのセックスの時間を作るという話をしているのだ</p><p>お気遣いありがとうでもね女も２０代半ば近くになると、そんなにガツガツしないのむしろ、色々と準備がね</p><p>準備ですか</p><p>とりあえず、ダイエットから始めたわ彼の前に裸身を晒すには、今のプロポーションじゃ恥ずかしいもの</p><p>いや、オレは別にそんなこと気にしないよ翔お姉さんは、今だってとっても綺麗だし</p><p>ありがとでもね、あたしが気にするのよっ</p><p>翔お姉さんは、テヘヘと笑った</p><p>一生に一度のことでしょうしかも、ここまで延々と引っ張ってきちゃったんだから後悔しない体験にしたいのよ理想のプロポーションで理想のシチュエーションであなたに抱かれたいそのための準備に、ちょっとぐらい時間が掛かったっていいわよ慌てる必要なんか全然無いんだからっ</p><p>本当に翔お姉さんは、どっしりと構えている</p><p>うん判ったオレ、翔お姉さんが望んでること何でもするよ</p><p>あったり前じゃないっそうじゃなかったら、お姉ちゃん泣いちゃうわよっ</p><p>翔お姉さんは、オレの頬を優しく撫でる</p><p>ということでわたくしの方は、夏まで猶予をちょうだいね</p><p>夏</p><p>夏休みには素敵なところへ連れてってあげるからねっ</p><p>ああ翔お姉さんは</p><p>もう、自分の処女喪失の場所を決めているんだ</p><p>判ったよでもその前に</p><p>不思議そうに、翔お姉ちゃんがオレを見る</p><p>オレ、お姉ちゃんのことギュッと抱き締めたい</p><p>オレはソファにアニエスを置いて、立ち上がる</p><p>それから、翔お姉さんを力一杯抱き締めた</p><p>お姉さんも、オレを強く抱いてくれる</p><p>翔お姉ちゃん</p><p>もう一回言って</p><p>ええ、わたくしがあなたのお姉さんよ</p><p>１分ぐらい、そのまま抱き合っていると</p><p>はいそろそろねさあ、麗華のことも抱いてあげて</p><p>オレは、麗華と相対する</p><p>レイちゃんレイちゃんも、オレのお姉ちゃんなんだよ</p><p>抱き合う前にもう一度関係を整理する</p><p>レイちゃんは、アニエスや真緒ちゃんやマナのお姉さんになるあの子たちはみんな、オレの家族なんだからレイちゃんもオレの家族になるだからオレとレイちゃんも兄妹だ</p><p>はいわたくしは、お兄ちゃまのお姉さんお兄ちゃまは、アニエスちゃんたちの家族なんだから、わたくしの弟そして家族家族なんだからわたくしは、お兄ちゃまとセックスしますいいえ世界の男性の中でただ一人、お兄ちゃまだけとセックスする誓います約束します</p><p>麗華の眼が潤んでいる</p><p>それでいいね</p><p>オレたちはギュッと抱き締め合う</p><p>そんなオレたちを翔お姉さんが、さらに抱き締めてくれた</p><p>大丈夫よわたくしが付いているからねっどんなことでも相談していいわね、二人とも</p><p>うん、翔お姉さん</p><p>オレたち３人は、誓いの儀式を済ませる</p><p>何なのあんたたち気持ち悪いバッカみたい</p><p>雪乃が不機嫌顔で、そう言った</p><p>結局さ、マトモな恋愛ができない欠陥だらけの人間が、寄り集まって傷を舐め合っているだけじゃないあんたたちなんてさ</p><p>翔お姉さんは</p><p>ええ、その通りよだから何</p><p>気持ち悪すぎて、見てらんないのよっ</p><p>雪乃は、喚く</p><p>じゃ、出てけばはい、出口はあっちよ</p><p>翔姉さんは、ニコッと微笑む</p><p>そういうことを言っているんじゃなくって</p><p>じゃあ黙ってなさいよっ</p><p>翔お姉さんが一喝する</p><p>そんなんだからあなたは、永遠にあたしたちの仲間には入れてもらえないのよっ</p><p>入りたくないわよっあんたたちの仲間なんて、こっちからお断りよっ</p><p>それなら出て行きなさいって、言っているのよっ</p><p>翔お姉さんの言葉に雪乃は気を削がれる</p><p>あたしがどこにも行き場が無いこと、知っているんでしょ</p><p>ええ、よーく知っているわよそして、ここにもあなたの居場所なんて無いから</p><p>翔お姉さんの言葉は厳しい</p><p>気安く彼に近付かないでこの子は、あなたなんか助けないわよ</p><p>た、助けるわよっだって、こいつあたしのこと、大好きなんだからっあたしに惚れているのよっだから、あたしは一生、この男のことコキ使ってやるんだからっ</p><p>雪乃は狂った様に絶叫する</p><p>ふーんこの子が、あなたのどんなところに惹かれているって</p><p>ジト眼で翔お姉さんは、雪乃に尋ねる</p><p>いやオレも気になる</p><p>雪乃は自分のどんなところをオレが惚れていると思っているんだろう</p><p>優しいところ</p><p>何で疑問系なんだ</p><p>それから、こっちを見るな</p><p>オレに眼で訴えるな</p><p>あと、顔ほら、あたし、可愛いから</p><p>それは自信があるらしい</p><p>胸を張って宣言している</p><p>自分が今、アフロだってことは忘れているらしい</p><p>じゃあ、あなたに聞くわ</p><p>翔お姉さんが、オレを見る</p><p>あなたは、白坂雪乃さんのどんなところが嫌い</p><p>人に優しくないところ</p><p>雪乃は、我が儘すぎる</p><p>廻りの人の気持ちなんて、平気で踏みつけにするし</p><p>何言ってるのよっあたし、いつも、ものすごく人に気を遣っているのにっ知らないんでしょあんたっ</p><p>雪乃の抗議は、無視する</p><p>あと髪型</p><p>ぬぁんですって</p><p>あんたみたいな男に、あたしのファッションセンスの何が判るって言うのよっ</p><p>ファッション・キチガイだったっけ</p><p>雪乃の部屋の中は服と化粧品がひっくり返りまくった汚部屋だった</p><p>鏡</p><p>アニエスが口を開く</p><p>鏡を見てきた方がいいですの</p><p>あんたまで、あたしを小馬鹿にするつもりっー</p><p>雪乃は、さらにヒートアップする</p><p>麗華ちょっと、この子をトイレまで連れてって</p><p>翔お姉さんが指示をする</p><p>着替え、用意させてあるから</p><p>了解ですお姉様</p><p>麗華が、雪乃に向かう</p><p>あ、藤宮さんいえ、レイお姉様、どうぞ</p><p>瑠璃子が、撲殺ステッキを重そうに両手で差し出す</p><p>キッと、雪乃を睨む麗華</p><p>雪乃はステッキで武装した麗華に怯む</p><p>さっさとトイレに行きなさい判るわよね</p><p>雪乃の鼻先にステッキを突き出す</p><p>ちょっとあんた、危ないでしょっ</p><p>そう言う雪乃を見て翔お姉さんは</p><p>麗華あんまりグタグタ言うようだったら、殺しちゃっていいから</p><p>雪乃の顔色が変わる</p><p>はっきり言って、わたくしたちにはもう白坂雪乃さんの利用価値は無いのよ</p><p>白坂創介の身柄は、確保しているし</p><p>白坂本家は、ジッちゃんに屈服している</p><p>このまま、あなたが遺体で発見された方が市川さんもお喜びになるんじゃないかしら雪乃を精神病院へ送ることを画策していたのだから不審死してくれた方が、後腐れが無くて助かるんじゃない</p><p>雪乃は、がっくりと力を落とす</p><p>あんた何か言いなさいよあたしのこと、助けなさいよ</p><p>オレは応えない</p><p>何よあんたには、いっぱいセックスしてあげたじゃないっ散々、あたしに気持ち良くしてもらっておいて、今さら、そういう態度を取るつもりなのっ</p><p>雪乃はオレに一方的に犯されたことすら、勝手に変更しようとしている</p><p>あんたは、あたしに感謝するべきなのよっ</p><p>今までのセックスは、全て、雪乃がオレにサービスしてくれたことで</p><p>だからこそ、オレは雪乃に感謝し彼女に尽くさないといけない</p><p>そういうことだったと思い込もうとしている</p><p>だが、そんなのは全て、ねつ造だ</p><p>現実とは、違う</p><p>ほら、行くわよ</p><p>ビュッと麗華がステッキを振る</p><p>その風を切る切っ先に雪乃は恐怖する</p><p>麗華に連れられて、トイレに向かう途中で雪乃はオレに振り返る</p><p>裏切り者</p><p>いや、オレは一度も雪乃を裏切ってはいない</p><p>オレは最初からずっと雪乃の敵だ</p><p>オレたちの間には、劣情はあったけれど愛情や友情は無かったのだから</p><p>信じていたのに</p><p>雪乃はオレとのセックスでの快感を</p><p>二人で同時にイッた体験を信頼感にすり替えただけだ</p><p>雪乃は、オレとしかセックスしたことが無いしオレとしかイッたことがないから</p><p>他の子ともセックスしているし絶頂を共有している</p><p>雪乃のオレへの感情が、幻想だということはよく判っている</p><p>だから黙っている</p><p>雪乃には応えない</p><p>応えてやらない</p><p>よしよし、よくガマンしたわねっ偉いぞっ</p><p>雪乃と麗華がトイレに消えると翔お姉さんが、そう言ってオレの頭を抱いてくれた</p><p>翔お姉さんのふくよかな胸に、顔を埋める</p><p>さて白坂雪乃さんが居ないうちに、黒森さんに報告しておきましょうか</p><p>あなたたちのこと心配しているでしょうから</p><p>ミナホ姉さんは、麗華による誘拐の真相を知らない</p><p>まだ、この事件が本気なのか、狂言なのか見極めていないはずだ</p><p>マルゴさんが、徹底的にミナホ姉さんへの情報を遮断しているのだから</p><p>ちょっと、待ってマルゴさん経由で、連絡を取るわあなたの声を聞いたら、きっと安心してくれるでしょうから</p><p>関さんは、携帯電話を取り出す</p><p>ああのね、パパ</p><p>アニエスが、不意に喋り出した</p><p>アニエスもパパとセックスするするですの</p><p>オレは、アニエスの座っているソファに戻る</p><p>どうしたんだよ、急にアニエス</p><p>オレの問いにアニエスは</p><p>セックスってあのあれのことですのそうですの</p><p>少し興奮気味にアニエスは言った</p><p>男の人と女の人があのお股を擦り合ってオチンチンをオマンマンに入れる</p><p>うんまあ、そうだ</p><p>アニエスは、白坂創介のセックス映像だけは、繰り返し観せられている</p><p>外面的なセックスという行為については理解している</p><p>マナお姉ちゃんは、パパとしていましたのルリお姉ちゃんもミチお姉ちゃんも他のお姉さんたちも、パパとしていましたの</p><p>この２日間オレは、アニエスの眼の前でヤリまくっている</p><p>そしてレイちゃんも、パパとする約束をしてましたの</p><p>アニエスは今起きている状況を、自分なりに捉えようとしている</p><p>だったらアニエスも、パパとしますの</p><p>アニエスだけ、仲間外れなのは嫌ですのアニエスも、みんなと一緒がいいですの</p><p>オレは、アニエスを前から抱き締める</p><p>背中側からは、瑠璃子が抱き締めてくれた</p><p>うん、そうねアニエスちゃんも、一緒になりましょうね</p><p>なあ、アニエス一つだけ、教えてくれお前あの地下のお前の部屋にあった、銅像の人のことどう思っている</p><p>銅像の人白坂創介</p><p>アニエスの実父でありアニエスを監禁した張本人</p><p>自分の娘、アニエスを犯すことを夢見ていた</p><p>銅像のパパンは、ずっとあそこに立っていますけれど本当のパパンは、たまにしか来てくれないですの</p><p>ああ、アニエスは</p><p>銅像と実物の違いがよく判っている</p><p>パパンはアニエスが１３歳になったら、セックスするって言っていましたのそれまで、パパンのセックスをよく観て勉強しておきなさいってそれが、アニエスの運命なんだって言ってましたの</p><p>アニエスはオレに言う</p><p>アニエスは、一生、あのお部屋からは外に出られない友達もできないパパンが来てくれるのを待って、パパンにだけご奉仕するアニエスは、パパンのお人形だからずっと、ずっとそういう風に教わってきましたの</p><p>でも違いましたのたくさんの人が、アニエスに会いにアニエスのお部屋に来てくれましたのみんな、アニエスに優しくしてくれますのアニエスは、最初は怖かったですのみんなと仲良くすると、あとでパパンに怒られるお尻を叩かれると思っていましたの</p><p>アニエスの眼に涙が溜まる</p><p>でもパパンは来なかったずっと、ずっとパパンは、アニエスには会いに来ないでそれで、パパパパが</p><p>小さな手が、オレにしがみつく</p><p>パパが、アニエスをあのお部屋から出してくれましたのアニエス出られたのパパンの言っていることは、全部、嘘でしたの嘘でしたの</p><p>白坂創介に閉じ込められていた日々が凍った時間が、溶けていく</p><p>アニエスは、もうあのお部屋には戻りたくないみんなと一緒にいたいパパといたいいたいですのだから、アニエスはパパとセックスするですのパパンじゃなくってアニエスは、パパがいいですのっ</p><p>熱い涙を零しながらオレに抱きつく</p><p>うんそうだなずっと一緒だぞみんな一緒だみんなみんな、アニエスの家族だからな</p><p>パパァァ</p><p>泣いているアニエスをオレは、あやす</p><p>この子はオレの家族だ</p><p>オレの家族にするために</p><p>オレは、アニエスを抱く</p><p>そう、全て上手くいったのん良かったんじゃないあ、待って今、ミナホに変わるから</p><p>翔お姉さんの携帯の外部スピーカーからマルゴさんの声がする</p><p>どうやら、みすずたちの送迎の後に学校へ向かったらしい</p><p>今はミナホ姉さんと、校長室の下の監視室に居るようだ</p><p>ミナホ姉さんの声は、疲れていた</p><p>香月セキュリティ・サービス、関です</p><p>翔お姉さんが、挨拶する</p><p>この度は、お手数をお掛けして申し訳ございません</p><p>いえ、藤宮は当社の警護人でもありますから藤宮が、騒動を起こしたことは当社の責任です申し訳ございませんでした</p><p>問題が起きることは想定していましたなのに、わたくしの方で有効な対策を取っていませんでした非は、わたくしにあります</p><p>ミナホ姉さんはあくまでも、自分を責める</p><p>互いに謝罪するばかりでは、話が進みませんわ黒森様この件はもう不問にしてはいただけませんか</p><p>翔お姉さんは、明るい声でミナホ姉さんに言う</p><p>そう言っていただくと助かりますそれで</p><p>はい藤宮麗華は、今後はわたくしがバック・アップ致します彼女が求めていた、年上の保護者には、わたくしが就くことになりました本人も受け入れてくれましたのでもうご心配はいらないと思います</p><p>済みません本当ならば、その役目はわたくしがするべきでしたのに</p><p>ミナホ姉さんは黒森家の当主として、自分が麗華のサポートをするべきだったと後悔しているらしい</p><p>藤宮は警護人です武闘派の肉体労働者ですから黒森様よりも、わたくしの方がバック・アップ役には適任だと思いますわたくし、彼女のお姉様になりましたわ</p><p>家族の概念は、黒森様たちからいただいたものです多分、わたくしたちには、こういうシステムが一番有効なんだと思います</p><p>翔お姉さんの言葉に、ミナホ姉さんは反応する</p><p>わたくしたち</p><p>はい、失礼を承知で申し上げますがわたくしも、黒森様をお姉様とお呼びしたいと願っております</p><p>関さんもわたくしたちの家族にご参加なさりたいと</p><p>正直に申し上げますとわたくしは、彼の女になりたいんです</p><p>翔お姉さんが、オレを見てウインクする</p><p>彼のことを愛していますだから、わたくしは彼の抱えているものも全て、受け入れたいと思っています</p><p>あの子は何と</p><p>ミナホ姉さんの言葉に、翔お姉さんは笑う</p><p>この子がどんな人間かは黒森様が一番ご存じでしょう</p><p>真っ直ぐに求められたら、真っ直ぐに受け入れる子です</p><p>はいわたくしのことも、受け入れてくれました</p><p>彼が受け入れたのならばわたくしに異存はありません彼の周りには、有能な女性がたくさん居て下さる方が良いですからただしくれぐれも、彼を独占しようとはしないで下さいまた、年下の妹たちにも優しくしてあげて下さいそれだけはよろしくお願い致します</p><p>心得ましたお姉様</p><p>ミナホ姉さんは、翔お姉さんを受け入れてくれた</p><p>藤宮はいえ、彼女はもうわたくしたちの妹ですから、麗華と呼びます麗華はこのまま、香月セキュリティ・サービスに席を置いたまま、黒森家の専任警護人ということに致しますその方が色々と都合がいいですから</p><p>そうですねところで、関さんはどうなさるおつもりですか</p><p>関ではなく翔と呼んで下さいお姉様</p><p>では、翔あなたは、香月セキュリティ・サービスとわたくしたち、どっちに比重を掛けるつもりですか</p><p>ミナホ姉さんの問いに、翔お姉さんは</p><p>警護人は、わたくしの生業ですから仕事は大切にしなければなりませんしかし、香月セキュリティ・サービスと黒森家が敵対した場合は黒森家を取ります仕事を失っても、家族は捨てられませんから</p><p>いいのね、それで</p><p>もっとも、そんな状況はまず訪れませんわご存じだと思いますがわたくしは、近く香月セキュリティ・サービスの現場責任者となりますいずれは、香月セキュリティ・サービスの代表になるでしょう社の運営は、わたくしが全て決めます香月セキュリティ・サービスが黒森家と敵対することなど、絶対にありませんむしろ、香月セキュリティ・サービスは、黒森家の関連企業だとお考え下さい</p><p>逆にあたしたちが、香月セキュリティ・サービスに協力しなければならなくなるのかしら</p><p>助けていただければ幸いですがそれは、どうぞお姉様がケースごとにご判断下さい黒森家の当主はお姉様なのですから末席のわたくしは、ただご意志に従うだけですわ</p><p>判りました翔を信じます</p><p>大人の女の会話は怖い</p><p>彼に、代わって下さる</p><p>翔お姉さんがオレに電話機を手渡してくれる</p><p>もしもし、ミナホ姉さん</p><p>良かった無事なのね</p><p>電話の向こうで、姉さんが安堵している</p><p>うん翔お姉さんに、とてもお世話になったよ</p><p>藤宮さんいえ、麗華さんは</p><p>ああ今は、翔お姉さんの指示で雪乃の監視をしているもう、すっかり落ち着いているよ大丈夫だから</p><p>ごめんなさいね麗華さんの精神状態がパンクしかけていることは判っていたのにあなたたちに任せきりにしていて</p><p>いいんだよミナホ姉さんが忙しいことは、判っているし</p><p>でもあなたたちには、抑えきれなかったんでしょだから、マルゴがこんな茶番を仕組んだのね</p><p>あバレてる</p><p>まあミナホ姉さんが相手じゃな</p><p>でも、こんな風にレイちゃんのストレスを爆発させてあげないとあのままだと、本当に煮詰まって、もっと酷いことになっていたと思うよレイちゃん根が真面目すぎるから、限界までがんばっちゃうし</p><p>限界まで張り詰めた心が破裂した時に撲殺ステッキで何を破壊するのか、考えるだけでも怖い</p><p>そうね結果的には、良かったのかもね</p><p>それにアニエスを外に連れ出せたのは、良かったアニエスも決心してくれたよ</p><p>決心</p><p>アニエス、こっちに来てミナホ姉さんに報告して</p><p>アニエスが電話に出る</p><p>アニエスですのこんにちわお姉さん</p><p>はい、こんにちわ</p><p>アニエスにお姉さんと呼ばれてミナホ姉さんは、緊張する</p><p>アニエスパパとセックスしますの約束しますの</p><p>あ、姉さんパパっていうのは、オレのことだからねっ</p><p>はいのパパとセックスしますの何回でもパパのしたいだけ、しますの</p><p>そう良かったわね</p><p>ああ良かったよこれで</p><p>ミナホ姉さんの罪は幾らかは軽くなったろ</p><p>安心してミナホ姉さん１人に、十字架を背負わせないから</p><p>雪の中、保険会社に出す父の診断書を受け取りに大学病院へ</p><p>明日は、介護保険の認定のために役所の人が来る</p><p>今が、多分、私の人生で一番最悪な状態なのだろう</p><p>しかし、ここはまだどん底ではない</p><p>きっときっともっと酷い目に合うんだろうなあ</p><p>そう言えば、例のトラブル</p><p>一週間前にもう大丈夫ですから、今週中に連絡しますと言っていたのに、それっきり</p><p>いい加減、頭に来たので、こちらから電話したら</p><p>あ、今、本社に連絡しました速達で書類を送ってもらいますので、届き次第そちらへ送ります</p><p>うん忘れていたのね思いっきり</p><p>一週間、何も進んでいない</p><p>451．たかさご</p><p>少しよくない状態ね</p><p>電話が終わると翔お姉さんが、そう言った</p><p>ミナホ姉さんの精神状態のことを言っているんだろう</p><p>ミナホ姉さんには、夕方までに戻るとだけ伝えた姉さんも了承してくれた</p><p>とても暗い元気の無い声で</p><p>うんまあ、今日が山場だからね</p><p>今夜、これからミナホ姉さんの復讐が決行される</p><p>白坂創介の眼の前で４人の娘が、オレに犯される</p><p>その後ミナホ姉さんが、白坂創介をどうするつもりなのか、オレは知らない</p><p>そうわたくしに手伝えることがあったら、何でも言ってちょうだい</p><p>翔お姉さんが、そう言ってくれたのは最悪の事態を考えてのことだろう</p><p>もし、ミナホ姉さんが、白坂創介を惨殺してしまったとしたら</p><p>その可能性は、とても高い</p><p>オレたちは、公安警察の監視下にある現在の状況の中で白坂創介の遺体を処分しないといけない</p><p>ハァと、オレは溜息を吐く</p><p>アニエスと瑠璃子は、オレにしがみついたままだ</p><p>イーディは再びベランダへ、トレーニングに出る</p><p>この部屋の張り詰めた空気が嫌なんだろう</p><p>わたくしにはこういう風にしか言えないのだけれど</p><p>復讐というのはどこかで、線引きしない限り終わらないものだと思うの</p><p>線引き</p><p>今回のケースだと黒森のお姉様は、何年も掛けて綿密に計画を練り上げて来られたんでしょだから、もう復讐の基本計画の部分は、変更できないと思うのコアな部分を取りこぼすと達成感が得られない、不完全燃焼な気持ちに陥るわ</p><p>あらかじめ決めていたことの大枠は、スッキリと遂行しないとねそれで、線引きをする復讐は、これで完了全てはもう、過去のことってことにね</p><p>そんなに上手くいくでしょうか</p><p>瑠璃子が、尋ねた</p><p>いや、どんな風に実行したって、どうせ予定通りにはできないのよ絶対に、取りこぼしが出るわ現実って、そういうものでしょうでも大枠で復讐が完遂すれば、一応の満足感は得られるわというよりわたくしたちの力で、黒森のお姉様が満足して下さる範疇に納めないといけないのよ取りこぼした分については、仕方無いと笑って諦められるようにね</p><p>翔お姉さんはオレたちの姉として動き出そうとしている</p><p>恭子さん、ミナホ姉さんの次に年長なのが、翔お姉さんだもんな</p><p>考え方が大人なんだ</p><p>ではわたくしたちは、どこで線を引くべきでしょう</p><p>再び、瑠璃子が尋ねる</p><p>それは黒森のお姉様に直接会って、あなたが感じ取るしかないと思うわ</p><p>あなたオレ</p><p>全ては、オレ次第か</p><p>わたくしの今の印象だと最悪の状況を避けられるかどうかその瀬戸際だと思うの</p><p>最悪</p><p>それぐらい、思い詰めていらっしゃる声だったわ</p><p>ああ恭子さんだけでなく、マルゴさんまでミナホ姉さんの側に居る</p><p>マジで危険信号が出ているんだ</p><p>ミナホ姉さんは、白坂創介を殺して自分も死ぬかもしれない</p><p>そこまで、煮詰まっている</p><p>でも、黒森様は黒森家の当主でいらっしゃいますわたくしたちやお兄様を残されて逝くことは</p><p>そうだミナホ姉さんは、黒い森のリーダーだ</p><p>姉さんがいなくなってしまったら、オレたちは</p><p>瑠璃子の言葉を翔お姉さんが遮る</p><p>この人が、どっしりしてきちゃったでしょだから、マズイのよ</p><p>黒森のお姉様は自分がいなくなっても、この人が居れば家は、まとまるって感じていらっしゃるのかもしれないわ</p><p>そんなオレなんて何の力も無い、ただの高校生ですよ</p><p>あなたには、力が無くてもあなたの周りには、能力のある人たちが集まっているわ</p><p>あなたには、家の女性たちを安定させる力があるわ問題なのは黒森のお姉様が、それであなたさえ健在ならば、自分が不在でも家が何とか存続すると思ってしまわれるかもしれないということもし、そうなったら極端な選択をなさる可能性が強いということよ</p><p>すなわち自死</p><p>白坂創介と差し違える</p><p>だから、マルゴさんは麗華という、あなただけでは安定化させられない案件を放置しておいたのよあなたが、あたふたしている間は黒森のお姉様は、心配していらっしゃるでしょうから</p><p>それで、マルゴさんはわざと</p><p>と、同時に黒森のお姉様は、あなたに自分の心の中の動揺を見られたくなかったのよ恥ずかしいっていう気持ちが強かったんだと思うわ</p><p>恥ずかしい何でです</p><p>それは乙女心というものでしょうね</p><p>オトメゴコロ</p><p>あなたの前ではいつも、落ち着いていて、クールで知的なお姉さんで居たいのよいつでもあたしも、そうだからよく判るわ</p><p>翔お姉さんは微笑む</p><p>わたくしもよく判ります</p><p>わたくしもお兄様の前では、いつも可愛くありたいと思いますから</p><p>恥ずかしそうに眼を伏せた</p><p>とにかく復讐の決行が迫って来るにつれて、黒森のお姉様の心の中は色々な感情がせめぎ合って、ハラハラドキドキしているんだと思うわその心の動揺をあなたの前で隠すのが耐えられなくなってきたから、あなたたちと距離を取ったんだと思う</p><p>思えば最初に、２人でアニエスの部屋を覗き込みに行った時、ミナホ姉さんは感情的でちょっとおかしかったと思う</p><p>あの辺りから変調は出ていたんだ</p><p>その後のミナホ姉さんは、極力、アニエスの部屋には近付かなかったし</p><p>オレとの接触も抑えていた</p><p>そして昨夜からは、お屋敷を出て、学校へ籠もってしまった</p><p>じゃあ、マルゴさんがレイちゃんの脱走作戦を実行させたのは</p><p>そろそろ、潮時だからでしょ今日の夕方には、予定通りに復讐を遂行しないといけないのだしその時になって、あなたたちと顔を合わすんじゃ、何もかも手遅れになるわ</p><p>あのままオレたちはお屋敷、ミナホ姉さんは学校と分かれたままで、夕方まで時間を費やしていたら</p><p>ミナホ姉さんは、極端に煮詰まった頭のまんまで白坂創介への復讐を始めることになる</p><p>何にしてもここで１アクション起こさないといけない</p><p>マルゴさんは、そう判断したのか</p><p>いや、ミナホ姉さんを側で診ている恭子さんの発案かもしれない</p><p>わたくしは、そうマルゴさんから聞いているわ</p><p>翔お姉さんは、全て事前にマルゴさんから作戦についての詳細を聞いている</p><p>それでオレ、どうしたらいいんですかね</p><p>オレは、率直に尋ねた</p><p>自分では判らない</p><p>あなたに判っておいてもらいたいことはね最良な状況を望まないでってことよ</p><p>翔お姉さん</p><p>変な期待は、絶対にしない甘い考えは全て捨てて一番最悪の状態にならないようにするために、わたくしたちは行動するそう、肝に銘じなさい</p><p>つまりミナホ姉さんの自殺を回避することだけを考えろってことか</p><p>他のことは全て諦めて覚悟するのよ</p><p>ミナホ姉さんが、何とか白坂創介を殺さないようにならないかと考えていた</p><p>ミナホ姉さんに、殺人者の十字架を背負わせたくなかった</p><p>それは甘い考えなんだ</p><p>事態は、オレが想像していた以上に深刻なんだ</p><p>ミナホ姉さんの心の中は</p><p>線引きはそこなのですね</p><p>瑠璃子が吐息を吐く</p><p>オレは寧のことを思い出す</p><p>今、寧が、スッキリとした顔でいられるのは</p><p>やっぱり、シザーリオ・ヴァイオラが死んだからじゃないだろうか</p><p>復讐すべき相手が、この世からいなくなったからこそ晴れ晴れとした気分でいられる</p><p>もし、あの時オレが、ヴァイオラを撃たなかったら</p><p>ヴァイオラが、香月セキュリティ・サービスに捕まったままとしてもまだ生きていたとしたら</p><p>寧の心は、救われているだろうか</p><p>多分、寧の心の闇は残ったままだと思う</p><p>それしかないのか</p><p>白坂創介は殺すしかないのか</p><p>とにかくこの問題のポイントは、その辺りよそれよりも下のレベルのことは、全て諦めてちょうだい</p><p>翔お姉さんは言った</p><p>黒森のお姉様の基本計画には、破綻を起こせないのよ何もかも、全て予定通りに実行するその上で、最終段階で悪い方へ行かないように阻止するもう、それしかないんだから</p><p>ジッとオレの眼を見る</p><p>だから、容赦しちゃダメなのよ</p><p>オレは、オレの身体にしがみついているアニエスを見る</p><p>アニエスは心配そうに彼女には、よく判らない内容の会話を聞いていた</p><p>オレは、アニエスの小さな身体を抱き締める</p><p>オレは絶対に容赦してはいけない</p><p>白坂創介の前でこの１２歳のハーフの処女を犯すことを</p><p>４人の娘たちを父親の眼の前でレイプすることはミナホ姉さんの基本計画なのだから</p><p>白坂創介から愛する娘たちを奪い取ること犯すこと</p><p>それは、家族から誘拐され、白坂創介に犯され、娼婦に堕とされ、さらに最愛の妹をも同じ境遇に堕とされ、その妹と自分のお腹の中の子供を殺されたミナホ姉さんの果てしない憎しみの結晶なのだから</p><p>自分がされたことを白坂創介にも体験させる</p><p>これはもう変更することはできない</p><p>着替えて来たわよっ</p><p>トイレから雪乃と麗華が戻って来る</p><p>雪乃はうちの学校の制服姿に戻っていた</p><p>この着替えを翔お姉さんに託したのは、マルゴさんだろう</p><p>制服なんて、地味でダイッ嫌いだったけれどこうやって、久しぶりに着ると落ち着くわねっ</p><p>マルゴさんが、この制服を選んだ理由はただ一つだ</p><p>これが、雪乃が父親の前で犯される時の服装だからだ</p><p>雪乃は、指で髪を掻き上げる</p><p>これは白坂雪乃オレのクラスメイト</p><p>いつも見ている、雪乃の姿だ</p><p>何よジロジロ見ないでよっ</p><p>雪乃が、オレの視線に不快そうに言う</p><p>オレは、この雪乃も容赦してはいけない</p><p>絶対に容赦しちゃいけない</p><p>ていうかさご飯、まだなわけっ</p><p>雪乃オレが、お前の昼飯代、出してやろうかメニューにあるもの、何、食ったっていいんだぜ</p><p>オレは罠を張る</p><p>雪乃は飛びついて来る</p><p>その代わり条件がある</p><p>容赦は、しない</p><p>後でセックスしようぜ屋敷に戻ったら</p><p>いいだろ今さらさんざん、セックスしたんだし</p><p>へえそんなにしたいわけあたしとさ</p><p>したいから言っているんだろ</p><p>どうしょっかなあ</p><p>あ、翔お姉さん雪乃、昼飯いらないそうです</p><p>そんなこと言ってないでしょっもおっ</p><p>雪乃はキレる</p><p>じゃあ、身体だけ貸してあげるわ</p><p>身体を貸す</p><p>あたしはさ引っ繰り返って、寝そべっているからあんたは、勝手にあたしの身体を弄くればいいじゃないあたしは、何もしないからねっ</p><p>マグロでいるってことか</p><p>だから、舐めるとか、おしゃぶりするとかそういうのは、一切しないからあたしは何もしないあ、あんたは舐めなさいよやらしてあげるんだからさっ</p><p>雪乃らしいというか何ていうか</p><p>ったく、したいならしたいって、もっと早く言えばいいのよあたしの身体が忘れられないんでしょ</p><p>雪乃は、満足げに微笑む</p><p>昨日の帰還から、今までずっとオレに無視されてきた雪乃だ</p><p>オレに求められたことは自分の価値を認めさせたということになる</p><p>これからも、そうしましょうよ１日、３０分ぐらいなら、あんたに身体を貸してあげてもいいわよその代わりあんたは、あたしの生活を保障しなさいよ</p><p>何だよ、それ</p><p>３食のご飯と、住む場所と、着るものよあ、もちろん、あたしはセンスの良い服しか着ないからねっ</p><p>悪い取引じゃないでしょどう</p><p>フフンと、強気に雪乃は笑う</p><p>こいつはオレが、自分のことを惚れていると本当に思い込んでいるらしい</p><p>自分の身体を抱くためならオレは何でもすると</p><p>それって、白坂雪乃さんは売春婦になるってことかしら</p><p>翔お姉さんが言った</p><p>何言っているのよっあんたっ</p><p>衣食住を満たすためだけに、男に身を任すのは売春でしょあなた、売春のお誘いをしているって判っているの</p><p>違うわよっあたしは</p><p>だって、白坂雪乃さんはこの人のこと、愛していないんでしょ</p><p>そ、そうよこんなやつ、嫌いよ</p><p>嫌いな人に恵んでもらうなんて完全に売春じゃない</p><p>だって、こいつはあたしのことが大好きなんだからっだから、いいのよっ</p><p>じゃなに、あなた的には、ストーカーはアリなわけオール・オッケー</p><p>何で、そうなるのよっ</p><p>一方的な愛がオーケイなら、そういうことでしょうが</p><p>雪乃は、タジタジとなる</p><p>とにかくこの男が、あたしを求めるのよっだから、しょうがないじゃないっあたしは仕方無く身体を差し出すだけなんだからっあたしは、何も悪くないのよっ全部、全部、こいつが悪いんだからっ</p><p>もういいじゃないっとにかく、メニューちょうだいっ何食べるか決めるからっ</p><p>呆れた様子で、翔お姉さんは雪乃にメニューを渡す</p><p>あの、雪乃一応、言っておくと一回でいいからな</p><p>オレは、雪乃に釘を差す</p><p>オレがまだ何の返答もしていないのに今ので、１日３０分のセックスと引き替えにオレが雪乃の生活を面倒見ることになったとか主張されては困る</p><p>昼飯と引き替えに１回だけセックスしてくれればいい</p><p>嘘吐き</p><p>あんたが、１回だけで満足するわけないじゃないっどうせ、あたしの中に何回も射精するんでしょっ</p><p>あたし判っているんだからっ</p><p>昼飯はそのまま、ホテルの部屋でみんなで食べた</p><p>ルームサービスの洋食だった</p><p>翔お姉さんは、パスタで麗華は、ラザニア</p><p>オレと瑠璃子とアニエスは、ハンバーグ</p><p>イーディは、ビーフシチュー</p><p>雪乃は１人で、パスタとハンバーグとシチュー</p><p>３人前を、ペロッと食べた</p><p>食べ終わって、ゲップをする</p><p>雪乃４月に出会った時は、こんな女だとは思わなかったんだよなあ</p><p>まあまあよねちょっと、アルデンテじゃなかったけれどそれと、ハンバーグのソースはイマイチね</p><p>誰も聞いていないのに料理の批評までする</p><p>食後のコーヒーを飲みながら</p><p>この後、どうしましょうかまっすぐ、戻るのにはまだ早いわ</p><p>翔お姉さんが、言った</p><p>ミナホ姉さんには、夕方までに戻ると言ってある</p><p>確かに多少の時間がある</p><p>だったらもう一度、浜に行きたいなアニエスと波打ち際を歩きたい</p><p>さっきは、見ていただけだった</p><p>今度は歩きたい</p><p>濡れた砂浜の感触や海の水に触れさせたい</p><p>だったら、この下がここのホテルのプライベートビーチになっているから使わせてもらうように頼んでみるわ</p><p>翔お姉さんが、フロントに電話を掛ける</p><p>警備の問題があるんだな</p><p>ここには、瑠璃子がいる</p><p>部屋の外で待機している香月セキュリティ・サービスの人たちは、瑠璃子がジッちゃんに香月家から出されたことを知らない</p><p>今の任務は瑠璃子の警護だと思っているだろう</p><p>またさっきみたいに北九州の組織の連中に襲撃される可能性もあるしな</p><p>オーケイよ、行きましょう</p><p>翔お姉さんは受話器を置く</p><p>ザザザーンと波飛沫</p><p>やっぱり、海は凄いな</p><p>冷たいですのっ</p><p>オレと瑠璃子に左右から手を引かれてアニエスは、波打ち際を歩く</p><p>３人ともサンダルや雪駄を脱いで裸足になっていた</p><p>シュワワワーッと白い泡の波がオレたちの足下を洗っていく</p><p>波が引きまた次の波が押し寄せる</p><p>ザザザーワーッ</p><p>日本の海は、こういう青なんですね</p><p>わたくしが、いつも見ている海とは色が違います</p><p>瑠璃子の言っているのは、香月家のプライベートビーチのある南の海のことだろう</p><p>やっぱり、緑色なのかい</p><p>はい、エメラルドグリーンですそれから、陽射しも強くて、空の青も違います</p><p>それは緯度によって、太陽光線が変わるからよ</p><p>翔お姉さんがオレたちに言った</p><p>太陽の光が、地球に降り注ぐ時に、紫外線も、可視光線も、赤外線もみんな空気の層を通過する時に減衰するのよでも大気圏の空気の層の厚さが、緯度によって違うでしょ赤道に近い場所だと、日光は真上から垂直に降り注ぐから、大気の層を貫いてくる厚さは最短になるわその分、大気に減衰される量が減るのよ逆に極に近くなると、大気の層を斜めに突っ切るから通り抜けてくる空気の層は厚くなるだから、たくさん減衰するってわけだから緯度によって、太陽光は微妙に変化しているのそれせいで人間の眼で見て、美しいと感じる色も変わってしまうらしいわ</p><p>赤道に近い地方だと、エメラルドグリーンや鮮やかなピンクが映えるのは、そのせいらしいわ</p><p>イーディがやって来て瑠璃子に何か言う</p><p>アニエスさんに一緒に貝殻を拾おうって、言っているわ</p><p>貝殻</p><p>真緒ちゃんのお土産にしようって</p><p>イーディは、ニヒヒと笑う</p><p>貝殻</p><p>アニエスは、首をかしげる</p><p>そんな彼女に、イーディは手の中の巻き貝の貝殻を見せる</p><p>こういうのがいっぱい落ちているから、一緒に探そうって言っているわ</p><p>瑠璃子がまた通訳してくれる</p><p>綺麗ですの</p><p>アニエスは、貝の内側のキラキラ光っているところを見て言う</p><p>うんもっと落ちているだろうから、みんなで探してみようよ</p><p>はいですのっ</p><p>アニエスは、ニッコリと微笑んだ</p><p>レイちゃんも、一緒に探してくれよっ</p><p>オレは、後ろで雪乃の監視をしている麗華に言う</p><p>ちなみに、雪乃は１人で、ビーチのサマーベッドにふんぞり返って寝そべっている</p><p>ホテルの人に、勝手にトロピカルドリンクを注文して</p><p>どうやら、雪乃にとってはそれもオレが支払うべき、昼飯代に入っているらしい</p><p>行ってらっしゃい、この子はわたくしが見ているから</p><p>翔お姉さんが、麗華に言った</p><p>お姉ちゃんらしく、ちゃんと妹たちの面倒を見るのよ</p><p>麗華はアニエスの方へ、走って来る</p><p>アニエスレイちゃんも一緒に、探してくれるってさ</p><p>アニエスが、麗華に手を差し出す</p><p>その小さな手を、麗華は嬉しそうに握った</p><p>アニエスの手を引いて、２人で貝殻を探しに行く</p><p>イーディは大きな木片を見つけてきて、それをスコップにして砂の中を掘っている</p><p>ホッ、ホッ、ホッ</p><p>うーん、時々イーディは、イヌじゃないかと思うような挙動をする</p><p>瑠璃子がぴったりとオレに寄り添う</p><p>何でもありません</p><p>瑠璃子は顔を赤らめる</p><p>こうやって、お兄様と海を歩くのはとっても良い思い出になると思います</p><p>わたくし忘れません</p><p>昔お祖父様とロンドンの街を散策したことがあるんです</p><p>オレの手を握りしめて瑠璃子は言う</p><p>お祖父様という言葉に、オレは反応する</p><p>わたくしがまだ、幼稚園の頃ですわお祖父様が、サビィル・ロウにお洋服をお仕立てに行かれた時に一緒に付いて行ったんですその帰りに少し、街の中を散歩してあ、もちろん警護の方谷沢さんたちも、ご一緒でした</p><p>瑠璃子の幼稚園の頃の話か</p><p>午後で、空は気持ちの良く晴れていましたわたくしたちは、テムズ川の方へ出たのですけれどそこにとってもお洒落なイギリスの紳士が歩いていらっしゃったんですよ黒い燕尾服にシルクハットも被っていらっしゃって、銀のステッキ手は白い手袋で立派なおヒゲの方でしたその方が、口笛で何かの曲を吹いていらっしゃったんですよ</p><p>わたくし、何かその方が、絵本から飛び出して来たように思えてきてジッと見てしまったんですそしたら、その紳士はわたくしに気付いてわたくしにウインクをして、立ち去って行きました</p><p>そうしたらわたくしが、その紳士に見とれていたのがお嫌だったんでしょうねお祖父様が、とっても不機嫌になられて</p><p>おいおい、ジッちゃん</p><p>何だ、あんな口笛なんぞに負けやしないって、おっしゃってロンドンの街の真ん中で、謡を唸られ始めたんです</p><p>謡謡って何</p><p>お能の上演の時に、横で謡われているうーんと、判りませんか</p><p>ごめん、オレ、よく判らないんだよ</p><p>瑠璃子は、ふんっと腹に力を込めて低い声で謡い出す</p><p>高砂やぁ、</p><p>この浦舟にぃ、帆を上げてーぇ、</p><p>月もろともぅに、出潮のーぉ、</p><p>波の淡路の島影やぁ、</p><p>とぉおく鳴尾のおーき過ぎぃーて、</p><p>はぁや、すみのえに着きにけり、</p><p>はぁや、すみのえに、着きにけぇーりぃぃー</p><p>謡い終わってハッと息をつく</p><p>うふふこれを大声で、ロンドンの街中で謡われたんですよっお祖父様ったら</p><p>瑠璃子は笑う</p><p>お祖父様この謡がお好きなんです酔われると、今でも、よく謡われますこれ時代劇とかでも、謡われているの聞いたことありません結婚式の場面で</p><p>ああ、そう言えば、聞いたことあるかも</p><p>この高砂の謡曲は、結婚式でよく使われるんですだから、お祖父様瑠璃子の結婚式でも、謡ってやるからっておっしゃって</p><p>ふわっと瑠璃子の眼に、涙が浮かぶ</p><p>昔、ロンドンで</p><p>横断歩道を歩いて渡っているだけなのに屈強な黒人さん2人に、指を差されて笑われたことがあります</p><p>歩いているだけで私は可笑しいのでしょうか</p><p>452．浜辺にて</p><p>瑠璃子、ジッちゃんのところへ帰りたいのか</p><p>オレは、瑠璃子に尋ねる</p><p>いいえ、わたくしはお兄様の奴隷ですから</p><p>正直に答えてくれ瑠璃子は、意地っ張り過ぎるから</p><p>わたくしは、本当にお兄様のお側に居たいんですそれは本心ですお兄様とわたくしの家族とずっと一緒に暮らしていきたい瑠璃子は、そう望んでおります</p><p>はいでも、わたくし、お祖父様のことが心配なんです</p><p>わたくし、もう香月家のことや、グループの企業のことなどのことは考えていません香月家の後継者についても</p><p>瑠璃子は、海の彼方に眼を向ける</p><p>今は名家の娘として生まれた義務も、矜持も、全て投げ捨ててしまいましたわたくしは、ただの奴隷です家も血筋も何もかも無意味です</p><p>そして真っ直ぐに、オレを見る</p><p>そしてわたくしはお兄様を愛しておりますから</p><p>瑠璃子は、オレを抱き締める</p><p>この身も魂も、お兄様に捧げておりますその言葉に、嘘偽りはございませんでも</p><p>ジッちゃんのことが、心配なんだな</p><p>はいお祖父様と美子様のことが</p><p>そうだな家族だもんな</p><p>ジッちゃんも、美子さんも瑠璃子の家族だろう家族だから、心配なんだろう</p><p>瑠璃子がオレの顔を見上げる</p><p>前の瑠璃子は、個人の感情よりも名家の娘としての言動にばかり気を取られていた</p><p>香月家の娘だから、＊＊しないといけないとか</p><p>あんなに頭でっかちだった瑠璃子が今は純粋に、自分の家族の問題として、ジッちゃんと美子さんのことを心配している</p><p>政治的な発想は抜きで自分の心に素直になろうとしている</p><p>瑠璃子もどんどん変わっているんだな</p><p>良い方向へ</p><p>後で、みすずたちと相談しよう</p><p>香月家のことはジッちゃんのもう１人の孫娘と話し合うべきだ</p><p>姉さんたちの意見も聞きたいしみんなで、どうしたら良いのか考えようよ</p><p>今のオレたちには頼れる姉さんたちが、いっぱいいる</p><p>きっと打開策は見つかるはずだ</p><p>さっきのロンドンでのジッちゃんの謡いの話だけど、美子さんも一緒だったの</p><p>はい、もちろんです美子様とはいつも一緒でしたから、わたくし</p><p>幼い頃から、ずっと一緒同じ家で一緒に寝起きしていた美子さんと、瑠璃子は今、離れて暮らしている</p><p>わたくしたち、お祖父様がロンドンの街中で高砂を謡われたのが、何だか恥ずかしくてそれで、その後２人で歌ったんですウエストミンスター橋のたもとの女王ブーディカの像の辺りでした</p><p>へえ、何の歌だったんだ</p><p>瑠璃子はクククと笑う</p><p>それが海の歌ですわ</p><p>今思うとおかしいですよねロンドンに居るのに、それもテムズ川の橋のほとりなのにわたくしと美子様は２人で、日本語で海の歌を歌ったんですお祖父様は、ニコニコ笑って、聞いて下さいました</p><p>眼の前に拡がる海原</p><p>海は広く、大きい</p><p>１０年ちょっと前なんですよねそれでも、あの頃のお祖父様は、今よりもご健脚でいらっしゃいました改めて考えるとかなりの距離をお散歩したことになりますものねサビィルロウ街の仕立屋さんから、ピカデリー・サーカスを抜けて、トラファルガー・スクエアへナショナルギャラリーを背にチャリングクロスからテムズ川へそのまま川に沿ってウエストミンスター橋道の向こうがビッグベンです女王ブーディカの像は、そこにあります</p><p>瑠璃子は、懐かしそうに一つ一つ、思い出していく</p><p>警護が付いていたとしても、よくもまあ、あんなに長い距離を歩いたものですわそれも異国の都のロンドンでああわたくしたち、お祖父様とお散歩したのは、あの時が最初で最後ですわもしかしたら、お祖父様がわたくしたちのお相手をして下さるために送迎の車をキャンセルして下さったのかもしれません</p><p>思い出って、いいな</p><p>オレもさ父親とは、全然話をしないし一緒にどこかに遊びに行ったことなんて無いんだけどさ</p><p>オレの記憶が蘇る</p><p>オレのバァちゃんの埋葬の後にさオレのバァちゃん、ちゃんとしたお葬式はしてあげられなかったからお骨をお寺に納めただけで親父とオレと二人きりだったんだよ他には誰もいなくて冬の寒い日だったなあ今にも雪が降りそうな、どんよりとした曇り空で手袋とか買ってもらえなかったから、手がかじかんで痛かった</p><p>納骨の帰りに駅へ向かう途中だった親父がさ突然、ラーメン食っていこうかって、オレに言ってさ二人で食べたんだ３９０円の一番安いラーメンはは、値段まで覚えてら</p><p>芯まで冷えた身体に、ラーメンが温かくてさ親父と二人きりで、外で何かを食ったのが初めてだったもちろん、その後にも無いよこの時だけただ一度きり二人とも、全然会話しないでただ食っているだけだったなあ、そうだ親父が、オレに聞いてきたんだよお前は今、何年生なんだっけってそれだけだな話したのは</p><p>思い出</p><p>でも、良かった思い出があるってことはこうやって、思い出して話すこともできるし</p><p>わたくしにとっては、今日、今、この瞬間も大切な思い出になっています</p><p>お兄様いっぱい思い出を作りましょう瑠璃子と一緒にいいえ、瑠璃子とお兄様だけでなく家族の皆様と一緒に</p><p>と、イーディとアニエスが、オレたちの方へ走って来る</p><p>見てみて、パパこんなに取れましたの</p><p>アニエスは、イーディと拾った貝殻をオレに見せる</p><p>うん綺麗だな</p><p>イーディは、どんなもんだいと意気揚々だ</p><p>はいですのっ真緒ちゃんにお土産ですのっ</p><p>アニエスは、ニコニコと笑った</p><p>この子たちにとっても今日の海が、良い思い出になって欲しいと思う</p><p>ゲッ、白坂雪乃ッッ</p><p>その瞬間背後で、スットンキョな声が上がる</p><p>驚いて、振り向くと</p><p>雪乃にトロピカルドリンクを運んで来た、ホテルの若い従業員が叫んでいた</p><p>マジで驚いたのだろう、お盆からグラスを落とした</p><p>鮮やかな青いドリンクは、砂の上に零れ落ちる</p><p>し白坂雪乃が、ここにう、嘘だろ</p><p>２０代前半だと思われるその従業員は、雪乃を見て震えている</p><p>だ、だったらどうしたってのよっ</p><p>雪乃は逆ギレする</p><p>な、何で、肯定しちゃうんだよっ</p><p>ちょっと荒井くん、何やっているの誰も通すなって、指示しておいたでしょ</p><p>ホテルの従業員に張り付いていた警備員に、翔(ショウ)お姉さんが怒鳴る</p><p>すみませんホテルの従業員なら構わないかと</p><p>勝手な解釈はしないでちょうだいっ</p><p>若い従業員は</p><p>ヤッベ、マジかよっホントに白坂雪乃だぜ</p><p>すっかり興奮している</p><p>持って来たドリンクを落としてしまったことへの謝罪の言葉すら言わない</p><p>落ちたグラスもそのままだし</p><p>何で、あんたがあたしのこと知っているのよっ</p><p>攻撃的に、雪乃が吠える</p><p>すっげ、動画のまんまだよっ</p><p>動画って何よ</p><p>だからあんたのエロ動画だよっ</p><p>従業員は、叫ぶ</p><p>オレ、全部観たよそれから、保存もしてあるからっほら、あんたの動画、児童ポルノになるからって、運営に見つかったら即消されているから</p><p>雪乃のエロ映像は確実に拡散している</p><p>やっべ、すっげ、やっべまじっすかこれ</p><p>若い従業員は、携帯電話を取りだして雪乃を撮そうとする</p><p>荒井くん</p><p>翔姉さんの指示に、香月セキュリティ・サービスの警備員がその携帯電話を引ったくる</p><p>何すんだよっ、てめえ</p><p>お前こそ客に対して、何てことをするんだ</p><p>従業員と警備員が睨み合う</p><p>やめなさい荒井くん</p><p>翔お姉さんが２人の間に入る</p><p>あなたここのホテルの正社員それとも、バイト</p><p>バイトだけど</p><p>若い従業員は、不満そうに言った</p><p>翔姉さんは、溜息を吐く</p><p>このホテルも見た目だけみたいね</p><p>こんなバイトを雇っているんだから質は悪いってことか</p><p>あ、判ったオレは、白坂雪乃を見ていないってことにすればいいんだな</p><p>若いバイトが言う</p><p>それでオレに幾ら払ってくれるわけ</p><p>だから口止め料さ</p><p>あなたね</p><p>翔お姉さんが、怒りの表情を見せる</p><p>あのさオレは、今すぐツレにメールしたっていいんだぜ白坂雪乃は、ここに居るってさあ、マスコミとかの方がいいかなあ</p><p>バイトの青年は、平然と脅しに掛かる</p><p>荒井くん、支配人を連れてきて</p><p>翔お姉さんは香月セキュリティ・サービスとしての正しい解決法を行おうとする</p><p>会社組織のトップから、圧力を掛けるという</p><p>ダメだよ、姉さん</p><p>オレは雪乃の方へ向かう</p><p>瑠璃子は、バイトの青年に顔を見られないように背を向かせてある</p><p>何だよ、お前</p><p>明らかに年下の高校生であるオレを見てバイトの青年は、高飛車な態度を取る</p><p>どうせこの人は支配人から注意してもらおうが、口止め料を払おうが雪乃を観たことをネットで呟くよ</p><p>こういう人間はそうする</p><p>何でも面白ければそれでいいと思っているんだろうから</p><p>そうですよねコガネイ・ケンタロウさん</p><p>オレは、バイトの人の胸のネームプレートを見て言った</p><p>な、なんだぁっ</p><p>若いバイトは、オレを威嚇する</p><p>このホテルでバイトしているコガネイ・ケンタロウさんについての情報を集めて下さい現住所と家族構成、友人関係について</p><p>オレは荒井警護員に、そう言う</p><p>オレたちの組織なら、簡単に全て判りますよね</p><p>オレはわざと、そう言う</p><p>何だ、お前組織</p><p>ほら引っ掛かった</p><p>そこにいるのは、白坂雪乃白坂雪乃が、闇組織によって誘拐されていたことは、あなたも知っていますよね</p><p>世間には雪乃は、白坂創介が怒らせた暴力団組織によって拉致されレイプ映像を撮られたってことになっている</p><p>オレたちがその闇組織です</p><p>オレはニヤリと笑ってやる</p><p>バイトの青年はエッという顔をする</p><p>翔お姉さんの仕事は完璧のはずだからオレたちが、香月家にまつわる人間だということは支配人レベルしか知らないはずだ</p><p>他のホテルの従業員にはどっかの金持ちが、お忍びで来ているから邪魔をするなぐらいの通達しか出ていないはずだ</p><p>香月セキュリティ・サービスの名前さえ出していないだろう</p><p>もし、あなたが、ここで観たことを誰かに言ったらあなたや、あなたの家族、友達が困ることになると思います判りますね</p><p>オレの言葉に青年は</p><p>脅すつもりかよ</p><p>オレたち、闇組織なんだぜ当たり前だろ</p><p>わざと不良っぽい口調で言ってやった</p><p>この辺は、マルゴさんや寧からの直伝だ</p><p>小物の相手に対しては、堂々と構えて基本は、丁寧な口調で</p><p>そして、一押しするところで、不良っぽく</p><p>まずは論理で攻め</p><p>オレは、麗華を手招きする</p><p>そこのコンクリートのブロック、一撃で砕いてみて</p><p>麗華は、撲殺ステッキを構えて</p><p>テェイヤァッ</p><p>ゴキッ</p><p>大きな波消しのコンクリート・ブロックが砕けて割れるっ</p><p>な、何だっ</p><p>バイトの青年は、呆気に取られる</p><p>君の頭だったら、もっと簡単に砕けるよ</p><p>麗華は、撲殺ステッキをスッと青年に向ける</p><p>オレたちの組織には、こういう人たちが何人もいるんだよ</p><p>論理の次は、暴力を見せる</p><p>それが黒い森の流儀だ</p><p>あなた、誰にも言わないって約束してくれるわよね</p><p>オレの敷いた路線に、翔お姉さんも乗ってくれる</p><p>どうするのコガネイ・ケンタロウさん</p><p>若いバイトは</p><p>い、言わないです</p><p>白坂雪乃なんて観ていないそうよね</p><p>翔姉さんの言葉に、青年は屈服する</p><p>じゃあ、もういいわあなたは、早く、自分の仕事場へ戻りなさい</p><p>なあにまだ、何かあるの</p><p>翔お姉さんが、青年に言う</p><p>その後ろで、オレと麗華がバイトの青年を睨んでいる</p><p>そのドリンクの代わりはすぐ、お持ちしますんで</p><p>自分が落としてしまったグラスを慌てて拾い上げる、青年</p><p>もう、いらないよ持って来なくていいから</p><p>ま、待ちなさいよあたしは飲みたいわよっつーか、あんた、全員にサービスしなさいよっ</p><p>雪乃が、喚き出すが</p><p>もういいから二度とオレたちの前に姿を現さないで下さいコガネイ・ケンタロウさん</p><p>行きなさい</p><p>翔お姉さんが、バイトの青年を促す</p><p>青年は小走りでホテルの建物の方へ走っていく</p><p>急いでここを離れよう</p><p>翔お姉さんに、言った</p><p>何でよっあの人、誰にも話さないって、言ってたじゃないっ</p><p>雪乃が、オレに絡んでくる</p><p>ああ、あの人はここで雪乃を観たことを、誰にも言わないってだけ、約束したんだ</p><p>ホテルに戻ったらバイトの仲間を捕まえて、おい、向こうのビーチにスゲェ人が来てるぞって言いまくるよ自分だけが、オレたちに怒鳴られるのは頭に来るから他にも犠牲者を作ろうとして</p><p>雪乃は驚く</p><p>そうやって、間接的に雪乃の存在を広めようとするそうしたら、オレたちにも復讐できるからな</p><p>自分は、雪乃のことは、誰にも言っていないと、後で主張できるし</p><p>つまり、今オレがやったのはただの時間稼ぎでしかない</p><p>この隙に、さっさとこのホテルから逃げ出した方が良いだろう</p><p>あんたよくそんなこと判るわね</p><p>簡単だよ今のバイトの人が、遠藤だったらどうするかって考えれば、すぐに答えが出る</p><p>あ、なるほどね</p><p>雪乃は、納得する</p><p>いや、雪乃お前だって</p><p>あのバイトの立場になったら、きっとそうする</p><p>オレには判っている</p><p>だから今の内にここから出るよ</p><p>オレの言葉に、翔姉さんは</p><p>判ったわ荒井くん、あなたの班は居残りよわたくしたちが撤収した後で、ホテルの清算をしてから戻りなさいあ、領収書は宇宙のこどもがみんなでてをつなぐ協会・ドリームＸでね</p><p>翔お姉さんは、オレを見る</p><p>ま、色々と組織を持っているのよ、あたしたちも香月の名前を出せない仕事も多いから</p><p>オレは、浜の方へ振り向き</p><p>アニエスそろそろ帰るよ</p><p>アニエスが、パタパタと走って戻って来る</p><p>腕にいっぱい貝殻を抱えて</p><p>イーディには、瑠璃子が英語で声を掛けた</p><p>はじめは、もう少し浜でアニエスと遊びたいとクズッていたみたいだけれど真緒ちゃんが待っているからと言ったら、納得してくれた</p><p>雪乃も行くぞ</p><p>ちぇっトロピカルドリンク、飲み損なったわよ</p><p>雪乃は、不機嫌にそう答えた</p><p>こっちから駐車場へ上がりましょう</p><p>麗華が、先頭に立つ</p><p>ホテルの従業員には、見つからないように浜から、駐車場へ</p><p>途中から香月セキュリティ・サービスの黒服警護員もガードに付いてくれる</p><p>先導車は、中本くんお願いわたくしは、後ろからガードします麗華は、元通りよ</p><p>元通りつまり、白いバンの運転を託す</p><p>高木くん、無線機の予備を藤宮さんに渡して</p><p>麗華が、香月セキュリティ・サービスの無線機を受け取る</p><p>何かあったら、これで連絡するからいいわね</p><p>麗華が、答えた</p><p>さ早く、乗って下さい</p><p>瑠璃子がアニエスを白いバンに乗せてあげる</p><p>オレたちも、次々と乗り込む</p><p>麗華が運転席で</p><p>オレとアニエスと瑠璃子が、２列目</p><p>雪乃とイーディが後ろの席</p><p>イーディの位置だけ行きとは違う</p><p>各車、準備はいいわね</p><p>麗華が、ダッシュボードに置いた無線機から翔お姉さんの声がする</p><p>先導車中本、了解</p><p>藤宮、了解しました</p><p>翔姉さんのアメ車を加えてこのホテルからは、３台で撤収することになる</p><p>オーケイ中本くん、ルートはＧの３よ</p><p>中本了解車、出します</p><p>先導車が動き出す</p><p>そのすぐ後ろをオレたちの白いバンが</p><p>最後に翔お姉さんの車</p><p>ホテルの駐車場から車道へ</p><p>ねちょっと潮臭いわよ、あんたたち</p><p>ああ、アニエスもイーディも、手足を海に浸して遊んでいたから</p><p>特にイーディ</p><p>お前ツナギのズボンの裾まで、ビッチャビチャじゃないか</p><p>ええっと確か</p><p>この辺にタオルがあったと思う</p><p>大分、このバンには乗り慣れてきた</p><p>ほら、拭けよイーディ</p><p>オレがタオルを手渡すとイーディは、ツナギの胸を開いて、中の汗を拭こうとする</p><p>ってスポーツブラが丸見えだよっ</p><p>瑠璃子が、足を拭けと言っているんだと伝えてくれた</p><p>その間に、オレはアニエスの手足を拭いてやる</p><p>あウエットティッシュとかもあったよな、確か</p><p>雪乃ウエットティッシュって、どこだっけ</p><p>何であたしが知っているのよっ</p><p>だって、ほら</p><p>オレはこのバンの中で雪乃を犯している</p><p>その後で、使ったような</p><p>そこのシートの下あたりだったわよ</p><p>あ、あったサンキュウ</p><p>オレは、ウエットティッシュのボトルから何枚か引き抜きアニエスの足を拭いていく</p><p>お兄様、わたくしもやります</p><p>瑠璃子はアニエスの手を</p><p>あー、足の指の間に砂が入っている</p><p>ん、どうしたアニエス</p><p>ありがとですの</p><p>アニエスは、恥ずかしそうにそう言った</p><p>って、何であんたは脱いでいるのよっ</p><p>雪乃の声に振り向くと</p><p>イーディが、ツナギを脱ぎ捨てて下着姿になっている</p><p>ええっと濡れた服を着ていたくないって言っていますわ</p><p>瑠璃子が通訳してくれる</p><p>まったくもおっ</p><p>確かこの辺に、寧さんの変装用の衣装があったはずだよ</p><p>オレはバンの中を探す</p><p>ちょっと待ちなさいよっそんなのあったのなら、何であたしあんな変な格好していたのよっ</p><p>雪乃がまたキレる</p><p>しょうがないだろあれを着ろって言うのが、マルゴさんの指示だったんだからっ</p><p>そんな指示守る必要なんか無いじゃないっ</p><p>とりあえずジーンズ地のスカートと、綿の黒いタンクトップを見つける</p><p>イーディは、これを着ていろよ</p><p>お兄様イーディ、スカートは嫌だって</p><p>これしかないから、これを着ろって言ってくれ</p><p>助けてぇぇ</p><p>不承不承イーディは、服を着たが</p><p>むぅぅ</p><p>むくれている</p><p>明らかにむくれている</p><p>どうしたんだ、イーディは</p><p>オレの問いに瑠璃子が尋ねてくれる</p><p>胸が、スカスカなんだそうです</p><p>ああ、寧はグラマラスな巨乳</p><p>イーディは控え目だから</p><p>タンクトップの胸があーあ、ブラが丸出しになっている</p><p>むむむむむぅぅ</p><p>久しぶりに、六本木の前を通りました</p><p>旧防衛庁前の通りに面したビルが、7割方立て直されていて驚きました</p><p>これって、ミッドタウンができたからでなく</p><p>＊＊＊のビルが、なくなったせいなんでしょうね</p><p>453．＊＊たちにはナイショだぞ～♫</p><p>どうしたイーディは</p><p>オレは瑠璃子に、話し掛けてもらった</p><p>イーディさん、おトイレだそうです</p><p>海で水遊びをしてお腹が冷えたと言っています</p><p>そういやホテルを慌てて飛び出して来たからな</p><p>麗華は、運転しながら無線機の通話スイッチを入れ</p><p>藤宮より、関さん応答願います</p><p>関です</p><p>無線機から、翔(ショウ)お姉さんの声が聞こえる</p><p>７番発生対応願います</p><p>関、了解</p><p>バックミラー越しに、麗華がオレたちを見る</p><p>今、どこで停車するかポイントを選択していますから少々、お待ち下さい</p><p>ああこの状況だと、簡単にその辺の公園のトイレへ行くってわけにはいかないのか</p><p>このバンには、瑠璃子が乗っている</p><p>だから、先導車に乗っている香月セキュリティ・サービスの警護員たちは、今は瑠璃子の警護に付いていると思っている</p><p>香月家の令嬢を公園の公衆便所に連れて行くことはできない</p><p>今、関さんは、カーナビでこの辺の地図を見て入れる施設を探しているんだろう</p><p>関より、先導車どうぞ</p><p>１分もしないうちに翔お姉さんの声がする</p><p>はい、先導車中本です</p><p>Ｆの４３に寄りますいいわね</p><p>Ｆの４３中本、了解しました</p><p>先導車が大通りから、それる</p><p>レイちゃんＦの４３て何だか判るかい</p><p>いいえ各ポイントの名称は、作戦ごとに違いますしこの車のカーナビは、香月セキュリティ・サービスのデータシステムとは繋がっていませんから</p><p>判るはずが無いか</p><p>でも、香月セキュリティ・サービスは、こういう場合を想定して、ルート上の使えそうなシステムはピックアップ済みなはずですから心配はいりません</p><p>ええ、要人警護の時に不意に、警護対象者がおトイレに行きたいとおっしゃられる様なことはいつもですから</p><p>本当の名家の方々はそういうことが無いように、事前に済ませておいて下さいますが大企業の重役の方とかで、ご高齢だったりすると、おトイレが近かったりもしますし</p><p>というか関さんがどちらの施設をお選びになったのか、わたくしには大体判っていますこの付近ですと、適合する施設は１箇所しかありませんから</p><p>この道を１分ほど行くと、セレブ専用の高級スポーツクラブがありますおそらく、そこです</p><p>そうか、そういう施設ならオレたちが立ち寄っても、大丈夫だろう</p><p>見えてきましたねあそこです</p><p>道の先に、大きなビルが見えてくる</p><p>先導車より、ポイント到着</p><p>そのまま、地下駐車場へ向かって</p><p>先導車、了解</p><p>オレたちの３台の車はそのまま、ビルの地下駐車場へ</p><p>ゲートの入り口で、ビルの係員に止められたが</p><p>先導車の警護員が何かを示したら、３台丸ごと通してくれた</p><p>香月セキュリティ・サービスで、このスポーツクラブの会員権を持っています毎月の会費も、ちゃんと納めていますし</p><p>麗華が、教えてくれた</p><p>何かの時に、いつでも使えるように常に準備されている</p><p>こういう緊急時に使えるような施設は、たくさんあるんだろう</p><p>３台の車は駐車場の１画に、並んで停まる</p><p>えっとトイレに行きたいのは、イーディだけか</p><p>あの、パパ</p><p>アニエスが恥ずかしそうに言う</p><p>アニエスもですの</p><p>と、なると</p><p>お兄様アニエスさんには、わたくしが付いて行きます</p><p>瑠璃子が言ってくれた</p><p>うんアニエスは、お屋敷の外のトイレは初めてだもんな</p><p>オレは、女子トイレには入れないし</p><p>イーディだけに、アニエスの世話を任せるのは心配だ</p><p>頼むよ瑠璃子</p><p>あー、あたしも行っておこうかなあ</p><p>雪乃がそんなことを言い出す</p><p>判ってるわようるさいわねえ</p><p>雪乃はアフロのカツラとサングラスを付ける</p><p>さっき、ホテルのバイトにあっさりと正体を見破られたんだ</p><p>変装して行かないとまた騒ぎになるかもしれない</p><p>うちの高校の女子の制服にアフロとサングラスだと</p><p>何が何だか、判らない趣味の女になっている</p><p>これでブラウスの胸元のボタンを適当に外したらただの不良少女くらいには見えるでしょう</p><p>そう言って雪乃は、胸元を開ける</p><p>うーんそれでも昔の不良だよな２０世紀の匂いがする</p><p>オレも付いて行くよ</p><p>あまりにも心配すぎる</p><p>中本くんたちは、車輌の警備瑠璃子様には、わたくしと藤宮さんが付きます</p><p>バンを降りると翔お姉さんが、すでに指揮を執っていた</p><p>ここは、おトイレが１階のロビーに行かないと無いのよわたくしに付いてきて</p><p>さすがは、翔お姉さんこんな緊急時用の施設まで、ビルの中の間取りを把握している</p><p>あるいは、車を降りる前にデータを呼び出して、確認したのか</p><p>とにかく、翔お姉さんが、オレたちの先頭に付く</p><p>次がイーディ瑠璃子とオレで、アニエスの手を引く</p><p>雪乃がその後ろ</p><p>殿が麗華</p><p>オレは制服だし、瑠璃子はツナギ、雪乃はアフロと訳のわかんない集団になっている</p><p>あんまり人目には付きたくない</p><p>こちらへ</p><p>エレベーターで１階へ上がる</p><p>幸いロビーは混んで無かった</p><p>まあ、受付には従業員の人たちが何人もいるけれど</p><p>あの人たちは大丈夫よわたくしたちのことは駐車場に入る段階で、チェックをしているから</p><p>香月セキュリティ・サービスの名前を出した以上はこちらの素性を探ったりはしないわここのスポーツクラブは、社員教育にも定評があるしね</p><p>ああ、さっきの岬のホテルみたいに</p><p>質の悪いバイトを雇っていたりすることは無いんだ</p><p>わたくしも連続でミスはできないもの</p><p>さっきのホテルを選んだことを翔お姉さんは、後悔しているらしい</p><p>だから、今度のトイレ休憩の場所はセレブ御用達の口の固い施設を選んだ</p><p>確かに、オレたちはこんなに怪しい集団なのに従業員たちは、誰もこっちを見ようとはしない</p><p>あ、トイレはあそこね</p><p>雪乃が隊列を崩して、１人だけでトイレに走る</p><p>何よっこういうのは早い者勝ちでしょっ</p><p>アフロ頭の女子高生が女子トイレに消える</p><p>一方イーディは、アニエスの顔を見ている</p><p>イーディさん、先に行って良いかって尋ねているわ</p><p>瑠璃子がイーディの意志を通訳する</p><p>アニエスは、答えた</p><p>そういう時は、どうぞって言うんだよ</p><p>オレは、アニエスに教える</p><p>この子には、これからそういう人間関係を形成していやり取りの仕方を、一つ一つ教えてあげないといけない</p><p>どうぞですのイーディちゃん</p><p>アニエスの言葉にイーディも、ぴゅーっと女子トイレに駆け込む</p><p>アニエスは、瑠璃子に手を引かれてゆっくりとトイレへ</p><p>麗華付いて行ってあげて</p><p>麗華が警護に付いてくれる</p><p>もし女子トイレに異変があればイーディが騒ぎ出しているはずだ</p><p>イーディの危険に対する感覚は鋭い</p><p>わたくしたちは、ここで待っていましょう</p><p>翔お姉さんはオレに微笑む</p><p>そうかオレの警護をしてくれているのか</p><p>これから、こういうこと何度もあるからね覚悟しておきなさい</p><p>女の子と一緒に生活するということはおトイレの前で、待たされることよ一緒に外出した時は、特にね男の人のトイレ時間よりも、全然長いんだから</p><p>そういうもんなんだ</p><p>うん覚悟しておくよ</p><p>そして改めて、このスポーツクラブのロビーを見渡す</p><p>ブルーのカーペットが、敷き詰められていて受付のカウンターは、深紅だ</p><p>その隣に売店がある</p><p>自動販売機も</p><p>ゴールデンウィークも後半だし午後の時間だから、人が少なくて良かったわ</p><p>え、休みだからスポーツしに来たりするんじゃないの</p><p>ここのクラブの会員になるようなセレブだったら連休は海外か、別荘に行っているわ休めるのなら都内には居ないわよ</p><p>クククと、翔お姉さんは笑う</p><p>今日辺りから、帰国ラッシュになるんじゃないかしら</p><p>いっちばーん</p><p>と、言いながら雪乃が、トイレから戻ってくる</p><p>そして、オレに</p><p>あ、あたしメロンソーダね</p><p>飲み物を強請る</p><p>お前今、出したばかりだろ</p><p>そうよだから、水分を取らないと体内の血が濃くなっちゃうでしょ</p><p>あそこの自販機のやつでいいからさあたし、ホテルでトロピカルドリンク飲み損なっているのよっ</p><p>しょうがねぇな</p><p>オレは、自販機へ行ってコインを入れる</p><p>とトイレから、イーディ、瑠璃子、アニエス、麗華が、揃って出て来る</p><p>イーディは、オレが自販機からジュースを買っている様子を見て</p><p>子犬の様に走って来る</p><p>イーディも、欲しいのか</p><p>オレが新しいコインを、自販機に入れようとすると</p><p>お兄様イーディさん、自分で買ってみたいようですよ</p><p>ああこの子は、自販機に興味があるんだっけ</p><p>自分でお金を入れるところから、やってみたいそうです</p><p>幼児が、バスの降りますスイッチを押したがるようなもんか</p><p>ほらイーディ</p><p>オレはイーディに、コインを手渡す</p><p>金髪褐色碧眼の戦闘美少女は、ニッとオレに微笑む</p><p>そしてチャリン、チャリンと、コインを押し込む</p><p>自販機のランプが点く</p><p>瑠璃子が欲しいものを選んで、スイッチを押せとイーディに説明する</p><p>ジー、ガシャン</p><p>缶ジュースが転がり出る</p><p>イーディは、感嘆する</p><p>いやそんなに大げさなことでは無いと思うけれど</p><p>イーディは、ワクワク顔でオレを見る</p><p>もっとやってみたいらしい</p><p>瑠璃子何か飲むか</p><p>わたくしは結構です</p><p>名家の娘である瑠璃子は、節制が効いている</p><p>さっきのホテルでも、食事後にトイレを済ませていたし</p><p>過剰に水分を取らないようにしているのだろう</p><p>アニエスも、いいですの</p><p>翔お姉さんとレイちゃんは</p><p>仕事中だから</p><p>わたくしも、結構です</p><p>２人とも断る</p><p>ちなみに雪乃は１人で、ゴクゴクとメロンソーダを飲んでいる</p><p>そしてプハーと息を吐く</p><p>さらにげぷっと</p><p>売店に置かれているスポーツ新聞の方を見ている</p><p>じゃあ、いいやオレが飲むよ</p><p>イーディに、もう１回ぐらい、買わせてあげよう</p><p>オレは、コインを取り出して渡す</p><p>そんなに喉は渇いていないよな</p><p>イーディ、コーヒーを買ってくれ</p><p>イーディは、コインを自販機に投入しながら不思議そうに、オレの顔を見る</p><p>コーヒーだよ判るだろコーォ、ヒーィ</p><p>オレの言葉に、イーディはうんと頷いて</p><p>スイッチを押す</p><p>コーラの</p><p>おい、それコーラだろ</p><p>ジー、ガッシャン</p><p>転がり出て来た缶をイーディが、笑ってオレに差し出す</p><p>何か英語で言っている</p><p>お兄様の健康のためにダイエット・コーラの方にしたって言ってますわ</p><p>コーラは、コーラだろ健康に気遣っているんなら、コーラは飲まないよ</p><p>お茶とかミネラルウォーターとか牛乳とか</p><p>そういう物を飲むだろう</p><p>それがそうじゃないのよね</p><p>ダイエットのために、ダイエット・コーラを飲むのがアメリカ人の感性なのよ</p><p>アメリカ文化大好きの翔お姉さんが、溜息を吐く</p><p>まあ、それはいいけれどでも、オレが頼んだのはコーヒーだよ</p><p>うんとねアメリカ人には、COFFEE《カフィ》って言わないと通じないのよ</p><p>コーって強く発音したからコーラだと思ったんだと思うわ</p><p>コーしか合ってないよ</p><p>コーラのこと、COKEとも言うでしょクの音が消えちゃっているんだと思ったんじゃないかしら</p><p>イーディはただニコニコしている</p><p>はあ、しょうがないな</p><p>とにかく飲むよせっかく、イーディが買ってくれたんだから</p><p>しかし３５０ミリリットル缶</p><p>今のオレには、ちょっと多いな</p><p>缶を開けるとプシュと炭酸が吹く</p><p>それに慌てて口を付けて飲む</p><p>ねえお金ちょうだい</p><p>雪乃が寄って来る</p><p>お前は、もうメロンソーダ飲んでるだろ</p><p>まさか、もう１缶飲むつもりか</p><p>そうじゃないわよスポーツ新聞を買いたいのよ</p><p>スポーツ新聞</p><p>一面に出ているのよパパとあたしのことがさ</p><p>オレは小銭を手渡す</p><p>正直、オレも状況を知りたい</p><p>じゃ、買ってくるわ</p><p>待ちなさいわたくしが買ってくるわ</p><p>翔お姉さんが雪乃を止めた</p><p>その方が良いと思わない</p><p>雪乃はここの従業員と接触しない方が良い</p><p>さっきのホテルで判ったと思うけれどあなた、有名人なのよ</p><p>だが雪乃は</p><p>平気よ自分のことは自分でするわ</p><p>そのままプンスカと売店に向かう</p><p>あいつは事の深刻さを、判っていない</p><p>翔お姉さんみんなを連れて、先に戻って</p><p>どうする気</p><p>あいつマジで痛い眼に合わないと判らないと思うんだ</p><p>駐車場から車を外に廻してオレと雪乃はそこの玄関から、外に出るから</p><p>だから、今の内に</p><p>麗華を残して行くわ</p><p>翔お姉さんは、そう言ってくれるが</p><p>いや、麗華がいないとバンの運転ができないだろ</p><p>わたくしの部下から運転手を出すわ</p><p>ダメだよ、それじゃあアニエスが怖がるから</p><p>オレは、アニエスの頭を撫でる</p><p>アニエス、先に戻っていてくれパパはすぐに行くから</p><p>オレたちにはイーディが居てくれればいいよどうせ、こいつ今、缶ジュース飲んでいるし</p><p>イーディは、コクコクと喉を鳴らしてジュースを飲んでいる</p><p>瑠璃子ちょっとイーディに、通訳してくれるか</p><p>雪乃が、スポーツ新聞を拡げながらやって来る</p><p>オレは、ロビーのベンチで缶コーラを飲んでいる</p><p>イーディも一緒だ</p><p>ったく、嘘ばっかり</p><p>すでにぷんぷん怒っている</p><p>あたしは、ずっと暴力団に監禁されていて市川のお祖父様が、身代金を払って解放されたですって</p><p>ああそれはミナホ姉さんが流した、嘘のストーリーだ</p><p>酷い嘘よその上、あたしのパパは暴力団と一緒に、ずっと悪いことをしていたっていうのよ</p><p>それは真実だろ</p><p>先に車に戻ったオレたちは、ほら飲んでるから車は、下の駐車場から廻して、正面玄関に付けてくれるってさだから、このままここで待っていればいいんだよ</p><p>雪乃は新聞の記事に夢中になっている</p><p>オレの隣に、ドカッと座る</p><p>お前、よくサングラスしたまんま読めるな</p><p>あ、そうねどうりで暗いと思ったわ</p><p>雪乃はサングラスを外して制服のポケットにしまう</p><p>オレも、横から新聞記事を見るが</p><p>大したことは書かれていない</p><p>そりゃそうだマスコミには、書ける範疇が決まっている</p><p>ジッちゃんからの圧力もあるしミナホ姉さんの情報操作もある</p><p>雪乃のレイプビデオの流出みたいなヤバイ事柄については大きくは取り上げられないだろう</p><p>ネットに流れている情報に大きく遅れを取っている</p><p>この内容じゃ雪乃の危機感は、煽れない</p><p>オレは、缶を飲み干し</p><p>ちょっとトイレ行ってくるからイーディと、ここで待っていてくれ</p><p>え、何でよ</p><p>しょうがねえだろコーラ飲んだら、オシッコしたくなったんだから</p><p>多少は時間を稼いだ方が良い</p><p>あたしこの子、苦手なんだけど</p><p>イーディは、ニタニタ笑って雪乃を見ている</p><p>瑠璃子を通してイーディには、雪乃の監視を頼んでいる</p><p>つーかさ、マナは英語喋れるのに何で、雪乃は喋れないんだよ</p><p>そんなの仕方ないでしょ人には、得意不得意があるのよっ</p><p>お前マナよりも、得意なものとかあるのか</p><p>ファッションのセンスは、あたしの方が上よ</p><p>アフロのまんまで</p><p>ホント自分が見えていないんだな</p><p>まあ、いいやとにかく、トイレへ行って来るから</p><p>とっとと帰ってきなさいよっいいわねっ</p><p>オレはトイレへ向かう</p><p>すぐに放尿し手を洗って、出る</p><p>男のトイレは時間が短くて済む</p><p>イーディは、ジッと雪乃を見ている</p><p>雪乃はもう自分と父親の記事を読んでいなかった</p><p>あたし、最近のニュース全然知らないのよ</p><p>芸能欄を読み続けている</p><p>オレが出ると</p><p>今出て来れば、タイミングばっちりよ</p><p>翔お姉さんがそう言った</p><p>了解雪乃、イーディ、行くぞ</p><p>オレは、２人に声を掛ける</p><p>ちょっと待ちなさいよ今、面白いところなんだから</p><p>雪乃は、お笑いタレントの不倫疑惑の記事を読んでいる</p><p>新聞は後でも読めるだろ置いてくぞ</p><p>不承不承雪乃は立ち上がる</p><p>正面玄関のガラスの自動ドアを抜けて</p><p>スポーツクラブのビルの外へ出る</p><p>建物の前をちょうど、どこかの学校の運動部の人たちがランニングして通りがかろうとしている</p><p>トレーニングウェアの胸に＊＊大学と書いてあるからこの近くの大学生なんだろう</p><p>何のクラブなのかは、よく判らないけれど</p><p>＊＊ファイト</p><p>ファイトファイト</p><p>掛け声を合わせてわっせわっせと走る大学生たち</p><p>ずらっと100人近くはいる</p><p>翔お姉さんの言ったタイミングとはこの人たちのことだろう</p><p>ちょっと車、玄関前にいないじゃないっ</p><p>あんまりの金切り声に大学生たちが、振り向く</p><p>まあアフロヘアの女子高生というのもインパクトがあるし</p><p>ほら、あそこに停まっているよ</p><p>オレは30メートルほど向こうを指差す</p><p>香月セキュリティ・サービスの先導車に白いバン翔お姉さんのアメ車、３台並んで停まっている</p><p>何で、あんなところに停まっているのよっ</p><p>オレだって、知らないよ何か理由があんだろ雪乃</p><p>オレが、雪乃と言った瞬間</p><p>イーディが、ササッと雪乃のアフロのカツラを掻っ攫う</p><p>カツラの下から、バサッと雪乃の黒髪が風に靡く</p><p>な、何をするのよっ</p><p>思わぬ展開に大学生たちは、雪乃に注目する</p><p>イーディは、シュババッと車の方へ走る</p><p>オレたちからは１０メートルは離れている</p><p>雪乃たちを見て言った</p><p>ユキーノ</p><p>ビッと力強く雪乃を指差す</p><p>シラサカ・ユキーノ</p><p>イーディは、指示通りに叫んだ</p><p>大学生たちがざわめき出す</p><p>いや、そうだよあの顔</p><p>うんそうだ</p><p>オレ、昨日、観たばかりだからさ</p><p>オレも抜いた</p><p>１６であのエロさだろ</p><p>高１の強姦処女喪失動画なんて、なかなか観れないもんな</p><p>その上、中出しだもんな</p><p>うんそうだよ、あの顔にあの身体だよっ</p><p>口々に雪乃について語る、男たち</p><p>白坂雪乃だぜっホントに</p><p>雪乃は真っ青になる</p><p>男がたくさん並んで走っている映像を観ると、思い出すもの</p><p>＊＊＊＊＊が出～たぞぉ</p><p>こいつは、すーげぇ、シミュレーション</p><p>カーチャンたちには、ナイショだぞ～</p><p>知っている人は、オッサンですね</p><p>454．脱出不能</p><p>ランニングしていたはずの大学生たちは、足を止めオレと雪乃の方に近寄って来る</p><p>雪乃逃げるぞ</p><p>オレは、雪乃の手を引いて駆け出す</p><p>オレたちの車は３０メートルの彼方だ</p><p>こらっ、待てよッッ</p><p>おいっ、捕まえろッ</p><p>運動部の大学生たちは、オレたちを追ってダッシュする</p><p>何よこれぇっ何なのぉぉぉっッ</p><p>雪乃は、すっかりパニック状態だ</p><p>いいから、走れよッッ</p><p>雪乃は、驚きで腰が抜けてしまったらしいへろへろで、上手く走れない</p><p>おい、誰か携帯持ってねえのか</p><p>ランニングん時は、持ち歩き禁止ですよ、センパーイ</p><p>おい、誰か学校戻って、部室のカメラ持って来いよ</p><p>ネット中継しようぜなあ</p><p>このままでは追いつかれる</p><p>オレの叫びにアフロカツラを摘んで持っていたイーディーが、ニイッと微笑む</p><p>On my way</p><p>イーディが、大学生たちに突進する</p><p>オレと雪乃と擦れ違って戦闘の４人ぐらいの大学生を、瞬時にくるんと転倒させるッ</p><p>な、何だこいつ</p><p>ミャーオッ</p><p>褐色金髪の戦闘少女は、スッと大地に立ち子ネコの様に鳴いた</p><p>シャァァァァッッ</p><p>さらに５人ほど、昏倒させる</p><p>全て、光速の一撃を急所に叩き込む形で</p><p>や、ヤベェぞこいつ</p><p>大学生たちは、怯む</p><p>その間に、オレと雪乃は車に到達する</p><p>車列の一番後ろの翔お姉さんのアメ車のドアが開く</p><p>そこに飛び乗れといういう意味だろう</p><p>もういいぞイーディ</p><p>雪乃を後部座席に押し込んでオレは、イーディに叫ぶ</p><p>運転席の窓から、サングラスをした翔お姉さんが顔を出して叫んだ</p><p>ミャオオオーンッ</p><p>イーディは、物凄いスピードで走って来る</p><p>大学生たちは、すっかり呆気に取られていた</p><p>イーディを追う者はいない</p><p>飛び乗れ、イーディ</p><p>オレと雪乃が、後部座席に</p><p>イーディは、助手席に飛び込む</p><p>中本くん発進よ</p><p>通信機に向かって、翔お姉さんが叫ぶ</p><p>イーディが、車のドアを閉めた瞬間車は、ドォギャアッっと発進する</p><p>香月セキュリティ・サービスの先導車、麗華の運転する白いバン、翔お姉さんのアメ車の３台が全速で、その場から逃げ出す</p><p>ギャリギャリギャリギャリッッ</p><p>通りを幾つか曲がれば大学生たちは、追いつきようが無い</p><p>もう平気よ</p><p>翔お姉さんが、サングラスを外しながら言った</p><p>この車、目立つしナンバープレートを見られたかも</p><p>今日は最初っから、偽造のナンバープレートだから次に停車したときに、交換するわ</p><p>翔お姉さんは、そう言った</p><p>クッシッシ</p><p>助手席で、イーディが笑う</p><p>この子は、暴れられれば、それで嬉しいらしい</p><p>な、何なのよ、アレどういうこと</p><p>ようやく雪乃が、喋り出す</p><p>自分がどれくらいの有名人なのか判った</p><p>運転席から翔お姉さんが、言う</p><p>そりゃあんたたちのせいで、有名人にさせられたことは判っているわよでも、何よ、今のっあたしは、珍獣か何かじゃないのよっ</p><p>あら珍獣の方がマシよ可愛がられるだけだから</p><p>どういう意味よ</p><p>雪乃がバックミラーの中の眼を、睨む</p><p>雪乃お前、さっきスポーツ新聞読んで、どう思ったんだよ</p><p>えああ何か、知らないけれど、あたしのパパは日本の敵みたいな扱いよね</p><p>今では、日本中の誰もがそう信じているわよ白坂創介という人は白坂一族のコネと大手広告代理店勤務の地位を利用してたくさんの女性芸能人や、芸能界志望の女の子たちをレイプしていたってしかも、暴力団と手を組んで少女売春までやっていた救いようのないロリコン強姦魔オーストラリアまで行って、現地の女の子をレイプするし昔、誘拐した女の子を殺して、別荘に埋めていた</p><p>翔お姉さんが、挑発的に言う</p><p>埋められていた少女とはミナホ姉さんの実の妹の、奈生実さんだ</p><p>死体で見つかった子は、検死の結果、妊娠していたことまで判ったそうじゃない</p><p>ああそんなことまで、もう判明しているんだ</p><p>嘘よみんな嘘全部、弓槻のやつが仕組んだことなのよパパを陥れるために</p><p>雪乃はミナホ姉さんを、学校の教師の弓槻御名穂としてしか認識していない</p><p>まだ、そんなことを言ってるのかよ</p><p>オレは雪乃に言う</p><p>これだけ色んな人が動いているんだぜいい加減、認めろよ白坂創介は、とんでもないクソ野郎だったんだたくさんの人間が、お前の父親に人生を狂わせられ不幸に堕とされたんだ</p><p>ミナホ姉さんと奈生実さん姉妹</p><p>克子姉と渚</p><p>メグのお母さんもちろん、メグ自身も</p><p>それからお屋敷の中に閉じ込められ、客を取らされたたくさんの女性たち</p><p>認めないわだって、嘘だから</p><p>それにさもし、仮にあたしのパパが誰かを不幸にしていたからって何で、あんたがあたしの人生を狂わせるわけあんたにそんな資格があるの</p><p>あらこういうことはね、資格とか関係無いのよもっと違うものに影響されるの</p><p>翔お姉さんがオレの代わりに答えてくれた</p><p>違うものって何よッ</p><p>運とか縁とか、そういうものよ彼とはご縁があっちゃったってことで、諦めてくれないかしら</p><p>嫌よッッ</p><p>ムスッとして、雪乃は答えた</p><p>ま、わたくしとしては、どうでもいいことだけどねあなたのことなんて</p><p>翔お姉さんは、雪乃を鼻で笑う</p><p>あなたについての世間での情報も相当、面白いことになっているわよ父親の白坂創介に犯されて、妊娠していたとか父親のトラブルで、暴力団に拉致監禁されて、ありとあらゆる拷問を受けていたとかレイプ百人組手を、３回達成したとか</p><p>全部嘘じゃない嘘ばっかりよ</p><p>そうあなたのウィキペディアには、そう書いているわよ</p><p>雪乃のWIKI</p><p>まあ要出典の表示ばかりだけどね後、今朝の段階でネットの注目検索語であなたの名前がトップになったからおめでとう、お父さんを越えたのよ</p><p>あたしがトップ</p><p>そんなわけないでしょスポーツ新聞だってパパのことは大きく取り上げていても、あたしのことはそんなに書いて無かったわよ</p><p>そりゃそうだろう雪乃は、まだ未成年なんだから</p><p>スポーツ新聞だって、普通のマスコミなんだから書けないよ、そりゃ</p><p>あん何のこと</p><p>お前のセックス動画が、ネットに流出しまくっていること判っているよな</p><p>判ってるわよでも、そんなのそういうの好きのヘンタイしか観ないでしょ</p><p>何言ってるんだよさっきのホテルのバイトの人だって、お前のエロ動画を観てるって言ってたし今の大学生たちだって</p><p>それは、たまたまネットに詳しい人に出くわしただけでしょそんなさあたしの映像なんて、みんながみんな観ているわけないじゃないさっきの大学生たちだって、本当にそこまで観ている人は少ないんじゃないの興奮した人に煽られて、あたしを追っ掛けて来ただけでさ</p><p>ああ、こいつの危機感の無さがようやく判ってきた</p><p>インターネットにはさ、エッチな動画なんて溢れかえっているんだから弓槻がどれだけ、あたしの映像を流したってみんな観ないわよ</p><p>雪乃はやっぱり、女の子なんだ</p><p>男の好奇心が判っていない</p><p>そうかしらわたくしは、さっきあそこに居た大学生は、全員、雪乃さんのセックス動画を観ていると思うわ</p><p>翔お姉さんは、言った</p><p>雪乃は、笑って誤魔化そうとする</p><p>ああ、そうか雪乃さんは、そういう風に思い込もうと一生懸命なのね</p><p>翔お姉さんの言葉にピクッと反応する、雪乃</p><p>判ったわあなたは、こんなこと、大したダメージにはならないって思いたいんでしょうけれど現実は、とてもシリアスなのよ</p><p>翔お姉さんは笑う</p><p>今、話題になっている白坂創介の娘、その子のレイプ無修正映像この２つのキーワードだけでも、男の子ならみんな食い付くわよ</p><p>しかも、黒森さんは事前に、あなたの可愛い映像を流していたからねセーラー服姿のあなたの写真を何枚も生年月日やなんかのデータもね第一段階としては白坂創介の娘は、かなり可愛いらしいという触れ込みで、ネットにデーターを広めて第２段階で、その娘は誘拐されて、レイプされているらしいと、さらに注目される様な噂を流す第３段階が朝のワイドショーで中継された、あなたの解放シーンね雪乃さんたら、あの場でレイプされたことを自分で暴露してしまうんですものそして、最終段階実際に、あなたが犯されている映像が流出する</p><p>徐々に注目が増す様にして一気に、過激動画を放出した</p><p>さすがミナホ姉さんだ</p><p>そりゃ、みんな飛びついて観るわよまた、黒森さんありとあらゆる投稿サイトに、あなたの映像をバラ撒いたから動画だけじゃないわよ静止画も</p><p>そんなの全部、あたしじゃないって言い張ればいいのよあたしじゃ無いのよっ</p><p>翔お姉さんは、フフフッと笑う</p><p>ああ、そっかどんな風にアップされているのか、雪乃さんはまだ見ていないのね</p><p>み、見るわけないじゃないっそんなの</p><p>信号待ちの時間を使って翔お姉さんが、片手で車載コンピューターを起動させる</p><p>例えばこれは、画像投稿サイトごだいばちゃんねるごだいばちゃんねるは、生まれたばかりの画像投稿掲示板ですお友達にも教えてここの、これなんてラーメン板だけど</p><p>ラーメンや、ラーメン店の写真の中に突如として、少女の裸体の写真が現れる</p><p>これ雪乃さんよね</p><p>その画像はすぐに判った</p><p>雪乃が処女喪失した直後に克子姉が撮った写真だ</p><p>女性器から処女血と精液を溢れさせている</p><p>顔も、乳房も、股間も全て露わだ</p><p>白坂雪乃とはっきり識別できる</p><p>こ、こんなにハッキリ</p><p>雪乃は驚愕する</p><p>続いてのりもの板を見てもほら、やっぱりあった</p><p>うん古い日本車の写真の次に、やっぱり雪乃のヌード</p><p>ああ、これは処女を奪う前の拘束台に縛り付けて撮った写真だ</p><p>画面の中の雪乃は羞恥に顔を真っ赤にさせている</p><p>その産毛まではっきりと判る</p><p>良い写真よねカメラも良いけれど、カメラマンが上手いんだと思うわ誰が撮ったの</p><p>克子姉だよ</p><p>へえさすが</p><p>翔お姉さんは、コンピューターを操作する</p><p>他にはこのすぴぐら板って何かしら</p><p>オレにもよく判らない</p><p>しかし、そこにもやっぱり、雪乃の裸身が貼られている</p><p>オレのペニスを膣に押し込まれている</p><p>肉茎に雪乃の愛液がタラタラ滴って、光っていたそこまでクッキリと写っている</p><p>オレの姿は、ペニス以外は巧く消されていた</p><p>これは合成よその辺にあるヌード写真に、あたしの顔を貼り込んだのよっ</p><p>雪乃は、そんなことを言うが</p><p>残念そう言われないように、黒森さんはこういう写真もアップしているのよ</p><p>それは雪乃の中学時代のバスケ部のユニフォーム姿の写真だった</p><p>どこかの大会で撮った写真らしい</p><p>上半身はランニングで、下半身はショートパンツ</p><p>ここの首のところと、太もものホクロで確認できるそうよこれも、そういうのに詳しい人が検証サイトでチェックしているから</p><p>ミナホ姉さんは、ずっと白坂創介への復讐計画を練り続けていた</p><p>だから雪乃のこういう写真も、撮ってきてある</p><p>信号が変わり車が、再加速する</p><p>こんなのプライバシーの侵害よッだいたい、こんな破廉恥な写真、貼っていいわけが無いじゃないっ</p><p>ああ、雪乃は１６才の未成年だから</p><p>雪乃のヌード写真は、法律的には完璧な児童ポルノだ</p><p>しかも、陰部も丸出しの無修正だし</p><p>もちろん、管理人さんは見つけ次第に削除しているみたいだけれど黒森さんは、消されるよりも早いスピードでアップし続けているから機械的に、どんどん貼るプログラムを組んであるみたいねここの掲示板だけでは無いわよ画像や動画の投稿できるサイトには、無差別でアップしているんだもの</p><p>白坂雪乃WIKIによると流出したのは、静止画が２４８枚、動画が４種類らしいわ動画のコンプリートは簡単だけど、静止画の方はみんな苦労しているそうよ</p><p>助手席のイーディが、面白そうにコンピューターの画面を見つめている</p><p>動画の方も見るそっちも、静止画並みに綺麗な映像よ誰が見たって、あなた白坂雪乃って判るわよ</p><p>け、結構よ</p><p>雪乃はぐったりとして答えた</p><p>ここまで、明瞭な映像が出回っているとは思っていなかったらしい</p><p>ちゃんとした統計は取っていないけれど香月セキュリティ・サービスの調査部での予想では、日本人の２０代男子の９割はあなたのヌード写真を観ているわ何らかの形でねああ、局部にモザイクを掛けた写真なら割りと大手のニュース・サイトでも普通に紹介しているしもちろん、動画まで観ているって人のパーセンテージは、もうちょっと下がるだろうけれどね</p><p>ようやく具体的に雪乃に現実が示される</p><p>１０代後半の男子も同じくらいね３０代以降でも男性ならば、６割以上があなたのヌードを観ている計算になるわ女性でも５割以上これって、凄い認知度よ</p><p>もちろん、お父様の白坂創介氏の話題があったから、雪乃さんに注目が集まったんだけれど今では完全に逆転しているわあなたのヌード写真とセックス動画が、一人歩きして白坂雪乃のお父さんの白坂創介って誰だっていう質問を知恵袋に書き込む人も現れているぐらいだから</p><p>ど、どうしてそんなことになるのよ</p><p>だってあなたたち父娘は、逆アンタッチャブルだから</p><p>そういうネット用語が、できたのよあなたたち用にアンタッチャブルの逆なんだってみんなが手を出してメチャクチャにしていい存在、国民のオモチャって意味らしいわ</p><p>な、何よ、それ</p><p>日本国民の敵国の恥、人間のクズ、白坂創介とその娘でしょだから、あなたたちにはどんな酷いことをしても構わないっていう風潮になりつつあるのよ</p><p>だから、ホテルのバイトやさっきの大学生たちは</p><p>物凄く高飛車な態度で、雪乃に接してきた</p><p>だからあなたの画像の流出が止められないのよ</p><p>そんなのイジメじゃないっあたしはただの女子高生よっパパの娘だけれどパパじゃないわっ</p><p>そうね理屈では、そうよねでも、ほら世の中、理屈じゃ済まないから</p><p>ホントはみんな白坂創介のことなんて、どうでもいいのかもしれないわただ、面と向かって、思いっきり叩いても許される人なんて、そうそういないでしょ</p><p>これだけ悪行が知れ渡った白坂創介なら幾らでも、叩ける</p><p>そしてあなたの場合は、単純に男性たちは、あなたのヌードが見たいのよセックス動画もね</p><p>うん雪乃は、見た目は美少女だし</p><p>１６才の処女喪失レイプ映像なんて、なかなか観られない</p><p>しかも克子姉の撮った動画は、プロ並みに綺麗だ</p><p>さらに無修正</p><p>その上簡単に観られるように、ネット上のあちこちにバラ撒かれている</p><p>でも、ほら高１の女の子の可哀想な映像を観るっていうのは、なかなか後ろめたいでしょだから自分に言い訳するのよ</p><p>言い訳</p><p>これはあの白坂創介の娘なんだからいいんだこんな映像を撮られてしまうんだから、きっとこの娘にも責任があるんだろうそもそも、映像がネットに流出している段階で、自己責任を放棄しているだから、自分たちは観てもいい保存してもいい</p><p>男たちの欲求が肥大して雪乃を貶めることで、自分たちの行為を正当化する</p><p>そして観ればみるほど、雪乃さんあなたのことを、侮っていく侮蔑していくのよ</p><p>翔お姉さんが、またコンピューターを操作する</p><p>知っているでしょいわゆるツボ型掲示板ねそこの白坂雪乃スレ・９８射目だって</p><p>オレは、画面を覗き込む</p><p>３５２やっぱりただの淫乱なんじゃね雪乃は</p><p>３５３同意</p><p>３５４４本目の動画完全に悦んでるもんな</p><p>３５５オトコの味を覚えるの早過ぎ</p><p>３５６白坂創介の血を引いているだけのことはある</p><p>３５７しかし雪乃が相手だったらセクロスできるか</p><p>３５８オレはイケル口</p><p>３５９オレもやれる</p><p>３６０オレは無理っス</p><p>３６１フェラだけなら</p><p>３６２ていうか雪乃はセックスボランティアとして奉仕に行くべき</p><p>３６３どこにだよ</p><p>３６４うんとソマリアとか</p><p>３６５ソマリア人に失礼だ</p><p>ああ完全に、遊び道具にされている</p><p>これは、香月セキュリティ・サービスの研究員からの指摘なんだけれど</p><p>翔お姉さんが、さらに言った</p><p>多分白坂雪乃の存在は、時代の記憶の１つになるわよ</p><p>時代の記憶</p><p>ある世代の人間だったら誰でも知っているというような存在１０年、２０年経った時にああ、懐かしいってみんなが言い出す様な存在ね</p><p>ほらその時に人気のあったタレントさんとか流行したゲームとかものすごくヒットしたマンガみたいなものよおそらく、今の１０代後半から２０代の男性たちにとって白坂雪乃のセックス画像というのは、誰もが知っている時代のイコンになるわ</p><p>それくらい雪乃は、世間に認知されまくっている</p><p>ちなみに、雪乃さんあなた今、ネットの世界では素敵なニックネームがあるのよ判る</p><p>ニックネーム</p><p>それがね全人類に全裸を晒した女っていうのよ</p><p>ぜ全人類</p><p>あなたのセックス映像海外にも、爆発的なスピードで拡まっているから特に、ロシア・東欧・中国・韓国その辺での人気が高いようねこのまま行けば、世界で一番、セックスを見られた女として、ギネスブックに載るんじゃないかって、笑い話にもなっているのよ</p><p>ギネスブック</p><p>特に、アジアでは日本のセックス映像は、とっても人気があるからAV女優さんが、VIP待遇でもてなされたって話、聞いたことない雪乃さんも、きっと、そうなるわよ</p><p>日本では若者を中心に、セックスを観られまくって</p><p>それが、世界にも拡がっている</p><p>つまり雪乃さんには、もう、本当に逃げ場は無いのよ</p><p>雪乃はゾッとしている</p><p>日本を捨ててもダメよ絶対に、どこかで誰かに見つかるわあなたのセックスや裸を観たことがある人たちに常に追い掛けられるのよ</p><p>雪乃は、全身をぶるぶると痙攣させている</p><p>この地球上に雪乃さんの居場所は、もう無いのよ</p><p>＊＊バーガー事件の時に、本当に全然関係無い画像掲示板にまで流出した女の子の裸写真が貼られていましたから</p><p>まあ、こういうこともあるだろうなと</p><p>無修正写真を貼られても、管理人の人がすぐには対処できないですし</p><p>ネットは、怖いなあ</p><p>ネットの自分の知らないところで、知らないうちにあいつは悪いやつだという風にされると</p><p>あいつは悪いやつだから、徹底的に叩いて良いになりますからね</p><p>いや、以前経験があるので</p><p>もちろん、やられた方の</p><p>455．炎の車</p><p>面白いわよね１０年、２０年が経った後でも白坂雪乃っていう名前を口にすると、誰もがああ、あの女かって思い出してくれるんでしょうね今年のこのゴールデンウィークのお休みの思い出と一緒に</p><p>車を運転している翔お姉さんが、雪乃に言う</p><p>この世代の人たちにとっては、ケネディが暗殺されたと聞いた時に、何をしていたかとかナガシマの引退式の映像をどこで観たかのと同じ様に白坂雪乃の裸を最初に何で観たかっていうのが話題になるのよ</p><p>いや雪乃の映像で、何回ヌいたかだろう</p><p>今は、小学校の高学年ぐらいでも自分のパソコンを持っている</p><p>雪乃のセックス映像で精通する子だっているはずだ</p><p>まあ、雪乃さんぐらいの美少女で家柄もハッキリしていてまだ１６歳の女の子のセックス映像なんて、そうは観られないものね</p><p>翔お姉さんは車載コンピューターの画面をテレビに変えた</p><p>これは録画よ今朝のワイドショーの</p><p>相変わらず雪乃の父、白坂創介の最新情報が報じられている</p><p>黒森さんは、少しずつでも、センセーショナルに、あなたのお父さんの悪行について暴露しているわ拉致監禁・強姦・強制売春そして、殺人テレビも、新聞も、ネットもあらゆるマスコミ機関によって、報道され続けているわ</p><p>流れはもう変えられない</p><p>そしてこんな希代の極悪人、白坂創介を庇った白坂家の前当主、白坂守次氏への批判も多いわねあの人には、長年に渡り新聞社とテレビ局を牛耳って、ワンマン経営をしてきたイメージが強いでしょそういうお金も地位も権力もある人が、背景にいたから白坂創介は、あれだけの犯罪を犯すことができたっていう論調になっているわ</p><p>特権階級による非道な振る舞い</p><p>白坂家は、普通じゃ無いと思われている</p><p>だからみんな、雪乃の悲劇に同情しない</p><p>雪乃の羞恥映像を観たり、拡散することに後ろめたさを感じていない</p><p>おめでとう白坂雪乃さんは、一時代を象徴するセックスシンボルになったのよ</p><p>雪乃は応えない</p><p>あなたみたいに若くして時代のセックスシンボルにされてしまった女のその後の人生って、なかなか大変みたいよ元祖It Girlのクララ・ボウは、精神病院で死んでいるしマリリン・モンローは、３６歳で不審死裏モンローと呼ばれた、ベティ・ペイジは長生きしたけれど生涯、人々から奇異の目で見られて追いかけ回されたわ</p><p>そういう人たちの共通項は１つだけよ何回も結婚し、すぐに離婚一人ぼっちじゃ寂しいから、男の人を求めるのだけれど結局、パートナーと心を通じ合わせることができないどっかにズレを感じて、すぐに分かれまた、別の男へセクシーなだけで、精神が不安定な女なんて、プレイボーイからすれば格好の餌食だもの寄って来るのは、悪い男ばかりだから負のスパイラルから、抜け出せなくなる</p><p>雪乃はただ黙って、窓の外の景色を見ている</p><p>当たり前よねまともな男の人なら、世間の誰にも顔と名前と裸を知られているなんてハチャメチャな女に近付くはずが無いもの近付いて来るのは、軽く墜とせると思っているセックスしたいだけのクズ男かセックスシンボルの名声を利用して、お金儲けしようとするコスイ連中かあるいは、本物のお調子者のバカかね</p><p>翔お姉さんの眼がバックミラー越しに、時々、雪乃の様子を確認している</p><p>もう、これからの雪乃さんの人生には、そういう男しか集まってこないわよ覚悟しておきなさいよね</p><p>今や日本の若い男のほとんどが、雪乃の全裸セックス写真を見ている</p><p>動画の方も、物凄い勢いで出回っている</p><p>そして写真も動画も、永遠にネットの世界に残っていくだろう</p><p>雪乃の１６歳の処女喪失レイプ動画は雪乃が２０歳になっても、３０歳になっても、４０、５０になったってずっと、付きまとってくる</p><p>雪乃に対して遊びで、セックスをしようとしてくる男はいるだろうけれど</p><p>真面目に、結婚して家庭を築きたいと思う男はそうはいない</p><p>自分の奥さんのヌードやセックス映像が出回っていることに、夫は耐えられるのか</p><p>友人や、同僚、近所の人たちがみんな、自分の奥さんの恥ずかしい姿を知っている</p><p>いやそういう女と結婚した男を、社会は受け入れるだろうか</p><p>その男がサラリーマンだったら会社は、彼を昇進させるだろうか取引先から、まともに相手をされるだろうか</p><p>お店を経営していたらお客は来るだろうか面白半分の冷やかしの客ばかりが、押し寄せて来るかもしれないのに</p><p>ましてや、雪乃が子を産めばその子も、生涯、好奇の視線に晒される</p><p>ただのポルノ女優や、AV女優ストリッパーとは違う</p><p>同世代の男性がほとんど全員、雪乃の顔と名前と家柄とそしてセックスを観ているんだ知っているんだぞ</p><p>処女喪失の激痛に喘ぐ顔も</p><p>性の快感に目覚めて、エクスタシーに達する姿も</p><p>みんなに観られている</p><p>もう、雪乃はまともな生活は望めない</p><p>これからどうするの、白坂雪乃さん修道院にでも入る</p><p>本当に、そんな道しか残っていないのか</p><p>あるいは逆にストリッパーにでもなるあああなた、まだ未成年だったわねじゃあ、１８歳までは、風俗も売春も無理ね</p><p>さんざん煽られた雪乃は小さな声で呟く</p><p>許さない絶対に許さないんだから</p><p>雪乃は、暗い顔で外を見ている</p><p>みんなみんな、大嫌いよ</p><p>あら、それだけ意外とツマラない子なのね</p><p>ミラーの中の眼が、ニヤッと笑った</p><p>白坂雪乃さん新宿と渋谷と銀座とどこがいい</p><p>マルゴさんに言われているのよもう、雪乃さんは用済みだから、なるべく人がいっぱい居て混雑しているところに捨てて来いって</p><p>雪乃がハッとなる</p><p>渋谷のスクランブル交差点にしましょうか連休中だし、一番混んでいると思うわ</p><p>そんなところで、放り出されたら</p><p>大パニックになるぞ</p><p>ちょ、ちょっと</p><p>ねえ、わたくしずっと疑問に思っているんだけれど白坂雪乃さんは、どうして彼の近くに居ると、そうやって油断するわけ</p><p>わたくしたち敵なのよ判っている</p><p>だ、だってそれは</p><p>雪乃は困惑した眼でオレを見ている</p><p>この男はいいえ、この男が</p><p>いい加減、判っていると思うけれどその子は、わたくしたちとあなたを天秤に掛けたりはしないわよわたくしたちは家族であなたは、何でも無い人なんだから</p><p>翔お姉さんの声は厳しかった</p><p>そんなの判っているわよ</p><p>そうならいいんだけれど</p><p>翔お姉さんの言葉に、雪乃はうつむく</p><p>で、あなたどこで降りたいいっそ、お台場とかでもいいわよテレビ局の前とか、全国中継してくれるかもしれないし</p><p>雪乃は市川さんの家に閉じこもっていることになっている</p><p>今、雪乃がマスコミの前に現れたらマスコミは喜んで、雪乃に群がって来るだろう</p><p>翔お姉さんは笑い出す</p><p>あははははははっ</p><p>しないわよ、そんなことわたくしはね</p><p>わたくしは黒森さんたちと違って、白坂創介という人に対して恨みは無いから</p><p>ミラーの中の眼がそう言う</p><p>だから、わたくしがこの役をやっているわけ他の人だと間違いなく、白坂雪乃さんを混雑地に捨てて来るだろうからって</p><p>ミナホ姉さんも克子姉も、渚も</p><p>寧だって</p><p>黒い森の初期メンバーの人たちは、みんな白坂創介との因縁がある</p><p>マルゴさんも、自信が無いって言っていたわあんな、セルフコントロールの出来ている人までそう言うんだからあなたのお父さんは、徹底的に恨みを買うようなことをしてきているのね</p><p>マルゴさんだってずっとミナホ姉さんたちの心の苦しみを見てきたから</p><p>あたしはパパの娘だけどパパじゃないわ</p><p>雪乃が、憎しみを露わにして反撃する</p><p>ごめんなさいそれ、わたくしに言われても困るのよわたくしは黒森さんたちに何があったのか、全ては聞いていないしね</p><p>カラリと翔お姉さんは言う</p><p>確かに、親の犯した罪が子供に影響するっていうのは、あってはいけないことなんでしょうけれど倫理的にはねでも、現実的にはこんなのよくあることよねしょうが無いんじゃないかしら</p><p>そんなの酷いわよ</p><p>ええ、酷い話よねでも、同情してはあげないわたくしは、そういう仕事をしているわけだから</p><p>翔お姉さんは、ニッと微笑む</p><p>テロリストだって、犯罪者だってみんな幾らかは、正統な理屈を持っているからねでも、そういう人たちの理屈を聞いてやってたら、警護人なんてできないから世の中って、理不尽なのよしょうがないわよね、そういうものなんだからさ</p><p>だって、人権がどうのなんて意見が大きく取り上げられるようになったのって、近代になってからでしょほんの百年前なら、家族の１人が犯した罪で、一族全員皆殺しなんて普通にあったことだし</p><p>屁理屈言わないでよ</p><p>そうよ、屁理屈よでも、現実は現実だから現代日本だって、凶悪犯の家族が近所からの付き合いを断られたり、差別を受けることなんて普通に起きていることでしょ</p><p>あたしは、何も悪く無いっ何も悪く無いのにあたしはあたしは</p><p>気落ちして生命力を失っていた瞳に気力が蘇る</p><p>そうよ、あなたいつだって、あなたの問題なのよ</p><p>あなたの味方はもう、あなたしかいないんだから</p><p>雪乃はギッと翔お姉さんを睨んでいる</p><p>お父さんも、お母さんも一族の人たちも、もうみんな白坂雪乃さんのことは助けてくれないのよそこに居るあなたは１人本当にもう独りぼっちなのよ</p><p>雪乃はギュッと自分の膝を掴んでいる</p><p>後は、どんな状況だって撥ね除けて生きていくだけの気力が、あなたにあるかどうかだけよ強くなりなさいあなたが、死のうと生きようとわたくしは、どうでも良いしあなたのことなんて、興味無いわ</p><p>雪乃は耐えている堪えている</p><p>生きたかったら、生きる方法を探しなさい自分自身で</p><p>雪乃の眼から、ぽたっ、ぽたっと大粒の涙が零れる</p><p>言っておくけれど、彼を利用しようとしても無駄よわたくしたちが、全力で阻止するからこの人は、あなたみたいな、お猿さんにはもったいないもの</p><p>それからついでに言っておくけれど、今回のことが無くったって白坂創介は失脚していたわ彼は、香月セキュリティ・サービスのブラック・リストにも要注意人物って載っていたしね黒森さんが動かなくても、いずれ閣下が強攻策を採られたと思うわそれぐらいどうしょもない人だったのよ、あなたのお父様は</p><p>声を押し殺して泣いている</p><p>そんなお父様の娘に生まれてしまった不幸を呪いなさいもっとも雪乃さんが、マナさんぐらい物分かりの良い人だったら、こんな風に独りぼっちで叩き出されることも無かったんでしょうけれど</p><p>舞夏よ白坂舞夏あたしの妹を、変な名前で呼ばないで</p><p>あの子はまだ小さくて、バカなのよっ舞夏は、あんたたちに洗脳されているんじゃないっ卑怯者</p><p>そうね、洗脳かもしれないわねでも、マナさんはわたくしたちが守るわちゃんと学校も通わせるし、衣食住も用意する幸せにするわよあの子は、わたくしたちの大切な家族だから</p><p>もう、あなたには家族なんて１人もいないのよまだ、そんなことも判っていないの</p><p>違う違うわ舞夏は、あたしの妹よあんたたちに騙されているだけなんだからっ</p><p>雪乃は認めない</p><p>さあどうでしょうね</p><p>オレたちの車列は進む</p><p>ようやくお屋敷に戻って来た</p><p>午後４時少し前夕方には、まだ早い</p><p>中本くんは、外の警備と合流よろしくね</p><p>翔お姉さんが、通信機に叫ぶ</p><p>先導車、中本了解</p><p>藤宮ですどうぞ</p><p>オレたちの車のすぐ前の白いバン運転席の麗華から通信が来る</p><p>ゲート開けます関さんは、わたくしに続いて下さい</p><p>白いバンからの無線でお屋敷の鉄の門が、ギィィと開いていく</p><p>バンが敷地内へオレたちの乗る、翔お姉さんのアメ車も後を追う</p><p>庭を抜けて屋敷の車寄せの前へ</p><p>そこにはここを出発した時と同じ様に</p><p>マナと真緒ちゃんと渚が出迎えてくれた</p><p>オッケー、出て良いわよ</p><p>助手席で小さくなっていたイーディが、真っ先に飛び降りる</p><p>そのまま白いバンの方へ</p><p>ああ、真緒ちゃんにあげるお土産を取りに行ったんだな</p><p>オレも車から降りる</p><p>良かった無事だったんだねっ</p><p>オレの唇に、チュッとキスをする</p><p>ああ、翔お姉さんが助けてくれたんだよ</p><p>オレは、運転席から降りたお姉さんを示す</p><p>不思議そうに見上げるマナ</p><p>ええ、今日からわたくしも家族よあなたのお姉さんになるから</p><p>翔お姉さんは、優しくニコッと微笑む</p><p>本当なの、お兄ちゃん</p><p>ああ、みんな翔お姉さんだ翔お姉さんが来てくれたから、レイちゃんも落ち着いたんだよ</p><p>ああそっかレイちゃん、お姉ちゃんを欲しがっていたんだね</p><p>マナは賢い</p><p>一言で理解してくれた</p><p>よろしくお願いします翔お姉ちゃん</p><p>こちらこそ、よろしくねマナさん</p><p>と雪乃が、車から降りてくる</p><p>暗い顔で、実の妹を見る</p><p>お兄ちゃん、どうしてこの人を連れて帰って来たのよッ</p><p>不快そうな表情で雪乃を見る</p><p>雪乃さんなんて、どっか捨ててくれば良かったのよ</p><p>雪乃がカッとして、マナを引っぱたこうとするが</p><p>わたくしの妹に、乱暴しないで</p><p>翔お姉さんに、あっさりと手を掴まれてしまう</p><p>こういう時のスピードは、翔お姉さんが一番だ</p><p>あんたは白坂舞夏なのよあたしの妹なんだからねっ</p><p>雪乃はマナを睨んでいる</p><p>残念でしたあたしはマナ吉田マナお兄ちゃんの妹なのっ</p><p>マナは、雪乃に侮蔑の視線を送るとオレを見る</p><p>お兄ちゃん、行こうマナ、セックスしたい</p><p>舞夏そんな男に、バカなこと言わないで</p><p>したいんだから、しょうがないでしょマナは、毎日、お兄ちゃんの精液を子宮に注いでもらわないと安心できないんだからっ</p><p>マナは、小さな胸をオレに擦り付けてくる</p><p>ねえ、しようセックス今日はまだしてもらってないよ、お兄ちゃん</p><p>マナは、雪乃との会話で心が不安定になっている</p><p>だから、オレにセックスを求めている</p><p>今すぐはダメだ後でしてやるから</p><p>えー、何で</p><p>だって、みんなに翔お姉さんを紹介しないといけないし帰って来たばかりなんだから、みんなでお茶にしようよ</p><p>今度は、オレからマナにキスしてやる</p><p>うん判ったそうだね、ちょっと後にアレもあるしね</p><p>マナは自分の実父に処断される復讐をアレと言った</p><p>じゃあ、アレの時、お兄ちゃんにいっぱい甘えちゃおっと</p><p>マナは、無邪気な笑顔で微笑む</p><p>あんた舞夏は、１４歳なのよそんな小さい子を犯して楽しいのヘンタイ</p><p>マナに相手にされない雪乃は矛先を、オレに変える</p><p>マナが望んでしていることなんだから、余所の人は口を出さないでっ</p><p>マナは、姉に食らいつく</p><p>あたしは、お兄ちゃんのセックス奴隷なのっセックス奴隷なんだから、幾らでも抱いてもらっていいんだもんっメチャクチャにして欲しいんだからっマナは、お兄ちゃんのセックス奴隷にしてもらって幸せなんだからっ</p><p>雪乃が呆然とする</p><p>判ったわよあんたなんて、もうあたしの妹じゃないわどこにでも行っちゃいなさいよっ顔も見たくないわ</p><p>出て行くのは雪乃さんでしょっここは、あたしたちの家なんだからねっ</p><p>この姉妹は同じレベルでケンカする</p><p>本当に姉妹なんだなあ</p><p>判ったわよ、出て行けばいいんでしょっ</p><p>カーッとなった雪乃にオレは</p><p>雪乃約束</p><p>あぁぁんっ</p><p>さっきのお前の昼飯代オレが出したんだぜ</p><p>雪乃にはもう一回セックスするのと引き替えに、飯代を払ってやっている</p><p>だけどっ</p><p>雪乃は、マナを見る</p><p>判ったよお前がちゃんと約束を守ったら夕飯も保障してやる</p><p>えと、雪乃がオレに振り向く</p><p>とりあえず、そこまではな</p><p>食事の保障に雪乃は、勢いを失う</p><p>本当に、食べることだけは、いつも反応が鋭い</p><p>渚が、ススッと前に出て来る</p><p>マナちゃん、お茶の準備するから手伝ってちょうだい</p><p>でも、この人が</p><p>マナは、雪乃の存在がどうしても不快らしい</p><p>その人は、レイちゃんに任せましょうレイちゃん、さっきレイちゃんが壊した隣の応接室が開けてあるから、そこにこの子を入れて</p><p>あ申し訳ありませんでした</p><p>応接室のドアを破壊したことを麗華は詫びる</p><p>それはいいからドアは、今は開いているけれど、次に閉めるとオートロックで鍵が掛かる仕掛けになっているから気を付けて</p><p>はい行きますよ</p><p>レイちゃんが雪乃を連行する</p><p>雪乃が居なくなると同時に真緒ちゃんとアニエスが、オレにしがみついてくる</p><p>あの人、怖いですの</p><p>真緒もキラーイ</p><p>ああ、２人とも雪乃が怖くて、オレに近寄れなかったんだな</p><p>お兄様そちらの車の方で何かございました</p><p>瑠璃子がオレに尋ねる</p><p>イーディさんが</p><p>イーディは小さく身を屈めて、立ち去る雪乃を伺っている</p><p>何か、雪乃さんと翔お姉様がとっても険悪な雰囲気だったので怖かったとおっしゃっています</p><p>ああ、だからイーディは、大人しくしていたのか</p><p>日本語判らないのにずーっと、あんな暗いやり取りを聞かされていたんだから</p><p>まあ、とりあえずは問題無いよ</p><p>どっちにしてもこの後の復讐に雪乃は必要だ</p><p>渋谷で放り出すとか言う話は雪乃を、精神的に追い詰めるためのブラフだし</p><p>イーディは、改めて嬉しそうに海岸で採った貝殻を真緒ちゃんに差し出す</p><p>お土産だそうよ</p><p>わーお</p><p>喜ぶ、真緒ちゃん</p><p>そっちの芝生で拡げてみなさい</p><p>芝生には、さっきのレジャーシートが拡げられたままだった</p><p>瑠璃子、アニエスも連れて行ってくれ</p><p>２人もそっちに行ってくれた</p><p>これでオレと渚とマナと翔お姉さんだけが残る</p><p>ところで渚、お店は</p><p>今日は行かないことにしたのよ</p><p>渚は、暗い顔をする</p><p>克子が、こっちに戻って来れなくてマナちゃんだけ、このお屋敷の中に１人にするわけにはいかないでしょ</p><p>克子姉が戻れなかった</p><p>ということは、学校のミナホ姉さんに何かあったのか</p><p>ああ、あなたが心配する様なことは無いのよあたしたちは、万全の態勢を取りたいだけだからだって</p><p>渚たちにとっても今日の復讐は重い</p><p>お店の方は、ミユキに任せたわどうせ、最初の予定でも今日は中抜けしてくる予定だったからこれでいいのよ</p><p>それより雪乃さんのことよ</p><p>さっきの話の続きだけれどあれで変わらなければ、あの子はもうそれまでだと思って諦めてねあの子にあげていいチャンスは、もう全部使い切ったって</p><p>今回の脱走作戦には色々と目的があったの</p><p>うん、渚はマルゴさん、克子姉と一緒に、この作戦の立案に関わっている</p><p>この脱走騒ぎの第一の目的はもちろん、煮詰まりきっていた麗華の心の安定だ</p><p>それと復讐に頭がいっぱいになっているミナホ姉さんの心の矛先を変えるために</p><p>そんなことは、オレにももう判っている</p><p>その中に雪乃さんに、最後のチャンスをあげるというのもあったのよ</p><p>あんな人チャンスなんてあげなくていいよっ</p><p>そう確かマナちゃんは、彼にずいぶんたくさんチャンスを貰ったんじゃなかったかしら</p><p>マナが、オレたちの家族になるまでは色々と紆余曲折があった</p><p>それにあなたもここで、きっぱりしてもらわないといけないから</p><p>渚はオレを見る</p><p>そうよこの後の復讐が終わったら雪乃さんとは、もうお別れするしかなくなるんだから</p><p>白坂創介は最終的な処分を受ける</p><p>自分の父を抹殺したオレたちを雪乃は絶対に許さないだろう</p><p>オレと雪乃との縁もここで断ち切られる</p><p>もう、そんな顔しないの</p><p>渚が、オレに微笑む</p><p>あたしたちははっきり言って、雪乃さんが好きじゃないわあの子には、何の同情もしていない情けをかける気も無いわ</p><p>あの子は、白坂創介の娘というだけで何の罪も無いことは判っているのそれでも、気が治まらない白坂創介という人間を、極限まで追い詰めるためにはその家族まで手を下すしかない</p><p>いや、ミナホ姉さんも、克子姉も</p><p>白坂創介のせいで、本当の家族から引き離された</p><p>ミナホ姉さんやメグのように、家族を殺された人もいる</p><p>家族を奪われ、傷付けられた恨みは白坂創介の家族を、彼の眼の前で傷付けることでしか晴らせない</p><p>メチャクチャなことをしているのは判っているわでも、もう止められないのよこれが、御名穂さんが計画した復讐の根幹だから</p><p>ミナホ姉さんは１０年以上、この復讐を練り上げていた</p><p>今さら変更はできない</p><p>ここで変更を施せば悔いが残る</p><p>悔いが残る限りはミナホ姉さんの復讐は終わらない</p><p>計画していたものを全て、予定通りに完遂させるしかない</p><p>だから、あたしたちは雪乃さんを、平然と犠牲にできるわ覚悟はとっくにできているのでも</p><p>あなたはそれでは満足できないでしょマナちゃんを、愛し抱き締めアニエスの心を開くために、あんなに一生懸命がんばったあなただから</p><p>あなたに悔いを残さないために雪乃さんにも、最後の機会をあげたのよでも、あたしたちは、どうやったって雪乃さんの後ろに白坂創介を見てしまうから冷静には、なれないでしょだから、関さんにお願いしたのよ</p><p>確かに、今回のメンバー</p><p>麗華・イーディ・瑠璃子・アニエス</p><p>白坂創介に対して、深い恨みの念を持っていない人ばかりだ</p><p>まあ、色々と余計なことを言っておいたわ</p><p>あたしにできることは、ここまで後は、あの子次第よこれでダメなら、どうしょもないそう割り切るのよいいわね</p><p>オレももう、腹を括るしか無いんだな</p><p>オレと雪乃との関わりはそろそろ岐路にさしかかっている</p><p>前も書いたけれど、学生の時に同級生の元カノだった女の子から</p><p>家出したお姉ちゃんが、AV女優になっちゃったらしいのあたし、どうしたらいいのか判らない</p><p>と相談されたことがあります</p><p>もちろん、私だってどうしたらいいのか判らない</p><p>で、男のセンパイに相談してみたところ</p><p>何て名前の女優だ</p><p>で、家出したというお姉さんの芸名を伝えたら翌日</p><p>さっそく、借りて観たぞそうか、あれがあの子の姉貴だったら、あの子のプロポーションも大体似たようなもんだよな</p><p>という、ゲスの極致みたいな感想をいただいた</p><p>そのお姉さんはその後、売れないビジュアル系バンドのメンバーと結婚して、小料理屋を開いたということまでは知っている</p><p>456．白い騎士団</p><p>はい、お茶</p><p>渚が、オレに紅茶のカップを手渡してくれた</p><p>中庭に面した、日当たりの良い部屋</p><p>処女だったマナをレイプしたのは、あの辺の芝生だったっけ</p><p>それで、それでルリお姉ちゃん、海はどうだったの</p><p>とっても、素敵な思い出になりましたわたくしにとっても、アニエスさんにとっても</p><p>瑠璃子は、アニエスの手を握ったまま、そう言った</p><p>うわぁ、いいなあマナも行きたかったよアニエスちゃんも楽しかった</p><p>マナの問いに、アニエスは</p><p>海は大っきかったですの</p><p>そう呟く</p><p>うん、知ってるマナだって、海を見たことぐらいはあるもんっ</p><p>笑うマナ</p><p>さっきの雪乃との会話で見せた不安定さは、消えている</p><p>アニエスさんは、イーディさんと一緒に貝殻を拾ったのよね</p><p>瑠璃子が、優しく微笑む</p><p>今度は、マナとも行こうよ夏になったらさマナが、浜辺の砂でお城を作ってあげるからっ</p><p>自分よりも年下の妹の存在</p><p>守ってあげないといけない子がいるということが、心の安定に繋がっているのだろうか</p><p>麗華とは逆だな</p><p>麗華は何でも頼れる年上のお姉様を得ることで、ようやく安定してくれたから</p><p>今は翔お姉さんと並んで、紅茶を飲んでいる</p><p>じゃあ、アニエスちゃんとイーディちゃんが一緒でルリお姉ちゃんは、お兄ちゃんと何していたの</p><p>エッチした</p><p>してないよそんな余裕なかったから</p><p>ホントお口だけとか</p><p>してないってアニエスとイーディを見てないといけないし、雪乃の監視もあったし、他にも色々とゴチャゴチャあったしそれで、翔お姉さんが来てくれたんだから</p><p>北九州の裏組織に襲撃を受けたことは、マナには言わない</p><p>心配させても、しょうがないし</p><p>じゃあ、お兄ちゃん溜まってるマナのお口に出す</p><p>マナが、オレに寄って来る</p><p>この子が、過剰にスキンシップを求めてくる時は、心が不安定なんだ</p><p>上辺の表情は、明るいけれどやっぱり、動揺している</p><p>姉のこと</p><p>そして、これから実の父親が、処刑されることを</p><p>オレたちはミナホ姉さんの計画を、途中までしか知らない</p><p>白坂創介の眼の前で最愛の四人の娘をレイプする</p><p>そこまでは判っている</p><p>しかし、その後</p><p>ミナホ姉さんは、白坂創介をどうするつもりなのか</p><p>もし、ミナホ姉さんが、白坂創介を殺すつもりならば</p><p>マナは、父親の死に立ち会うことになる</p><p>マナは甘えんぼだな</p><p>ごめんねお仕置きして下さい</p><p>お兄ちゃんに、お仕置きされたいよぉ</p><p>マナが、潤んだ眼でオレを見上げる</p><p>この１４歳の少女は本当は、まだセックスに慣れていない</p><p>ただ、オレに抱かれることでオレの女であることを全身で確認しようとする　この子の居場所はもう、ここしかないのだから</p><p>今はダメ後でな</p><p>オレはマナを膝に抱いて、頭を撫でてやる</p><p>イーディと貝殻を並べて遊んでいた真緒ちゃんが走って来る</p><p>パパ、パパお土産ありがとうねっ</p><p>頭に最初に入った作業着屋で買った、和風の手ぬぐいを巻いている</p><p>赤い金魚の図柄が入っている</p><p>うん、可愛いよ真緒ちゃん</p><p>と、イーディがやって来る</p><p>ＭＡＮＡ</p><p>マナにも手ぬぐいを手渡す</p><p>それ、マナの分だぞ</p><p>え、あたしの分</p><p>ああ、イーディが家族全員分選んだんだ</p><p>マナが手ぬぐいを受け取る</p><p>Thank Youありがとう</p><p>イーディは、テヘっと笑うと今度は、渚に手ぬぐいを渡しに行く</p><p>Come on．MAO</p><p>お土産配りに、真緒ちゃんも誘う</p><p>アニエスも行っておいで</p><p>オレは１２歳のハーフ少女に言う</p><p>真緒ちゃんたちと仲良くするんだ</p><p>瑠璃子が、イーディに何か言う</p><p>多分、アニエスの面倒を見てくれという内容だろう</p><p>イーディは、ニッコリと笑って頷きアニエスを手招きする</p><p>おいでよ、アニエスちゃん</p><p>真緒ちゃんも、アニエスを誘ってくれた</p><p>ほら、みんな呼んでいるよ</p><p>オレの言葉に、アニエスは</p><p>行って来ますの、パパ</p><p>さっき買ったサンダルをパタパタ鳴らして、アニエスがイーディと真緒ちゃんに合流していく</p><p>ね、お兄ちゃんたちあれも、一緒に買ったの</p><p>マナがイーディの雪駄に気付く</p><p>オレと瑠璃子も、同じ雪駄を履いていた</p><p>うんアニエスの履き物を買うついでにオレたちのも買ったんだ</p><p>いいなあマナもお兄ちゃんとお揃いがいい</p><p>では、今度はマナさんがお兄様とお買い物に行ってらっしゃい</p><p>マナさんも、お兄様と素敵な思い出をねっ</p><p>うんありがとう、ルリお姉ちゃん</p><p>マナお買い物って言うより、お兄ちゃんとデートしたいな</p><p>いいよ何でも付き合うよ</p><p>そしたらさお買い物して、パフェとか食べてさ</p><p>夕方になったら、ラブホテルでご休憩ねっ</p><p>結局そっちか</p><p>女子中学生らしいデートには、ならないんだ</p><p>ラブホテルって何ですの</p><p>この子はそういう世俗の知識が無い</p><p>えっとねセックスするための専用のホテルのことだよお兄ちゃんの知り合いの人が、経営しているホテルがあるんだよマナは、メグお姉ちゃんとお兄ちゃんと３人で泊まったことがあるんだ</p><p>マナは、笑っているが</p><p>あの夜は、大変だった</p><p>また泊まりに行こうよ、お兄ちゃん今度は２人きりで</p><p>中学２年生がオレに微笑む</p><p>今日の復讐が終わったらマナのための時間を作るべきかもしれない</p><p>セックス専用のホテルですか</p><p>瑠璃子が反応する</p><p>そうだよだからね、そこに入る時はあたしたち、これからセックスしますって、みんなに宣言するんだよっ</p><p>マナが調子に乗って、嘘情報を教える</p><p>いや、瑠璃子そんなことは無いから</p><p>でもさ、フロントの人とかはこの２人、これからセックスするんだって眼で見てくるわけでしょ</p><p>マナは笑う</p><p>なるほどポーターさんや、ベルボーイさんや、コンシェルジュさんたちにもそういう風に思われるんですね</p><p>いや、瑠璃子</p><p>ラブホテルに、そういう従業員たちはいない</p><p>わたくしも、一度泊まってみたいですわお兄様と</p><p>あ何か、瑠璃子の変なスイッチが入ってしまった</p><p>よろしいですかお兄様</p><p>まあ、いいや瑠璃子の社会勉強だ</p><p>珠代さんのラブホテルなら、融通を利かせてくれるだろうし</p><p>判ったよ瑠璃子とも泊まるよ</p><p>ありがとうございますわ</p><p>瑠璃子は喜ぶ</p><p>まてよ</p><p>このことが広まると寧や、みすずや、メグや、美智もラブホに行きたいって言い出すんじゃ</p><p>しょうがないか</p><p>あたしはラブホじゃなくってお洒落なホテルの方がいいわ</p><p>と渚が、やって来る</p><p>そう言えば、あそこの岬のホテルへ行ったんですってどうだったあのホテルは、昔から結構、評判は良かったんだけど</p><p>えーっと景色は、良かったよな</p><p>はいルームサービスのお食事も、美味しかったです</p><p>ん何かあったの</p><p>オレたちの顔を見て渚が尋ねる</p><p>済みません以前よりも、従業員の質が落ちていました</p><p>翔お姉さんが、こっちへ来る</p><p>香月セキュリティ・サービスでは、もう使えないですね利用施設のリストからは、外させます</p><p>そんなに酷かったの</p><p>渚が、驚く</p><p>正式なホテルマンでなく喫茶部門のアルバイトの子でしたけれど以前は、アルバイトまで、きちんと教育が行き届いていましたしああいう不心得者を雇用することなんて、絶対に無いホテルだったんですけれど</p><p>そう言えば去年から、経営が外資系になったんでしたっけ</p><p>はいそういうことも、要因なんだと思います支配人自体は変わっていないんですけれど</p><p>それは残念ねじゃあ、この子と泊まるのは別のホテルを探しましょう</p><p>渚は、笑った</p><p>そろそろ、わたくしみすず様のお迎えに参ります</p><p>翔お姉さんが、オレに言う</p><p>みすず様もどうしても、今夜は皆様と一緒にとおっしゃっていましたから</p><p>家族としてオレたちの復讐が気になるんだ</p><p>でもいいのかな</p><p>白坂創介に恨みの無い人たちにとっては</p><p>ただただ、グロテスクな状況を見るだけになるんじゃ</p><p>あたしは居てもらった方が良いと思うわあたしたちだけだと、感情が暴走してしまって止まらなくなるかもしれないから</p><p>みすずさんが来るってことは、当然、翔お姉さんも立ち会って下さるでしょ</p><p>はいもちろん</p><p>渚の問いに、翔お姉さんは即答する</p><p>ブレーキ役っていうか、過熱しすぎないためのオブザーバーとして、恭子さんが居て下さるんだけれどあの方も、熱しやすいから</p><p>渚は苦笑する</p><p>大人の翔お姉さんが見ていて下さると、とても有り難いわもちろんみすずさんが、居てくれることも大助かりだけれど</p><p>いっそのこと、ジッちゃんに来て貰う</p><p>オレは、思い切った提案をしてみる</p><p>香月家の人間が見ているということでミナホ姉さんも、暴走しないかもしれない</p><p>それは難しいわね</p><p>昨夜の状況を思い出して欲しいんだけれど閣下をここにお連れするのは、大変なのよ周囲の警備態勢とかも万全にしないといけないし谷沢チーフや、大徳さんたちも来るわよ</p><p>そそうだった</p><p>昨夜は瑠璃子様のことだったから、谷沢チーフも控え目になさっていたけれど</p><p>ああ控え室に籠もったきり、オレたちに会いには来なかった</p><p>白坂創介を云々するていうことなら、谷沢チーフが待ったを掛けると思うわ香月家の当主の動向は、公安や各名家の調査機関にチェックされているからこれ以上は、白坂創介という人と関係させたくは無いと思っているはずよ</p><p>白坂創介という人間の悪名が、ここまで世間に知れ渡ってしまった以上</p><p>その殺害まで起こりそうな場所に、ジッちゃんを連れて来ることは反対するだろう</p><p>香月様には送信映像で観ていただくしかないわね</p><p>とにかくわたくしは、みすず様をお連れするわそろそろ、行かないと間に合わないでしょ</p><p>ええ、翔お姉さんお願い致します</p><p>渚が、頭を下げる</p><p>あ、だったら学校の前まで、オレを乗せてってくれないかな</p><p>メグを迎えに行かないといけないしミナホ姉さんの様子も知りたい</p><p>恭子さんとミス・コーデリアたち</p><p>マルゴさんに、克子姉に、寧</p><p>みんな、ミナホ姉さんのところから戻って来ない</p><p>大丈夫なんだろうか</p><p>じゃ、あたしも行くっ</p><p>マナが、立ち上がる</p><p>いやいや、ダメだよ裏から行かないから翔お姉さんには、高校の正門前で下ろしてもらうからマナはうちの高校の生徒じゃないから、入れないだろ</p><p>職員用駐車場からの地下通路の存在はまだ、翔お姉さんに知らせるべきではないと思う</p><p>その判断は、ミナホ姉さんやマルゴさんがすることでオレがするべきでは無い</p><p>えー、何でよっ</p><p>マナは、文句を言う</p><p>だから、先にメグを迎えに行ってそれから、ミナホ姉さんのところへ行くからその方が早いんだよ</p><p>適当に誤魔化す</p><p>一番の問題は学校には今、白坂創介が監禁されているということだ</p><p>白坂創介が、どんな風に捕らえられているのかオレたちは、知らない</p><p>マナを連れて行って何かの拍子に間違って、いきなり父親と対面するというのは避けるべきだと思う</p><p>マナは唸る</p><p>あなた、だったらイーディさんを連れてって</p><p>え渚</p><p>あの子のことは転校してくる予定の留学生って設定にしたらいいでしょ</p><p>だ、だけど</p><p>そろそろミス・コーデリアに預かってもらわないと困るのよ</p><p>みすずさんが復讐に立ち会うのなら美智ちゃんも、当然来るでしょ２人とも、どうしたってあたしたちの復讐を見れば、動揺すると思うの</p><p>そして、美智の動揺はイーディにダイレクトに伝わってしまう</p><p>だから、イーディさんは復讐の時間は、学校の方に行ってて貰うべきだと思うのよ</p><p>計画では白坂創介の身柄を、こっちのお屋敷に移送して</p><p>ここで復讐を果たすのか</p><p>ミナホ姉さん、克子姉、渚、メグのお母さん</p><p>みんな白坂創介に、この屋敷の中で、地獄に堕とされたんだから</p><p>でも、オレ英語ダメだよ</p><p>それは頑張って</p><p>麗華こっちに来てそれからイーディ</p><p>翔お姉さんが、２人を呼ぶ</p><p>麗華わたくしは、みすず様をお迎えに行きますマルゴさんが戻られるまで、このお屋敷の警護はあなたに任せます</p><p>はいっ、お姉様</p><p>麗華は、翔お姉さんにキリッと敬礼した</p><p>翔お姉さんは、イーディにも同じ様な口調で何か言った</p><p>イーディも麗華を真似して、敬礼した</p><p>イーディには、あなたの警護をお願いしたから大丈夫、この子、ノリがいいから</p><p>じゃあ、ちょっとメグを迎えに行って来るからすぐ戻って来るよ</p><p>オレは、みんなに言う</p><p>行ってらっしゃいませ、お兄様</p><p>すぐ帰って来てよねお兄ちゃん</p><p>まずは、瑠璃子とマナの頭を撫でてやる</p><p>パパ、行ってらっしゃーいほら、アニエスちゃんも</p><p>大丈夫だよっすぐ帰ってくるって約束したからっパパ、真緒との約束はぜったい守ってくれるんだもんっ</p><p>真緒ちゃんとアニエスも、オレに手を振ってくれる</p><p>こっちは、あたしも居るからよろしくね</p><p>渚もミナホ姉さんたちのことは心配なようだ</p><p>うんあ、そうだあいつのことも頼むよ多分、何か食わせておけば、静かになるだろうから</p><p>ええ、まだうまい棒がいっぱい残っているわ</p><p>渚は、苦笑する</p><p>全部、納豆味だけど</p><p>雪乃逞しく生きろ</p><p>お兄ちゃま、後は任せて</p><p>うん、レイちゃん頼んだよ</p><p>玄関の前に、翔お姉さんのアメ車は停まったままになっていた</p><p>すぐに乗り込む</p><p>なぜかイーディが、助手席で</p><p>オレは、狭い後部座席へ</p><p>門の開閉は、渚が操作してくれるって</p><p>監視カメラを見ながら渚が、遠隔操作してくれることになっている</p><p>翔お姉さんが、キーを捻る</p><p>ブオオオオンッ</p><p>エンジンが、野太い轟音を立てる</p><p>出るわよ</p><p>走り出す車</p><p>オレたちの車が、門の外に出ると</p><p>外の監視組のうち香月セキュリティ・サービスの警護員が敬礼して出迎えた</p><p>翔お姉さんがトップに就任するという話は、もう広まっているらしい</p><p>翔お姉さんも、答礼する</p><p>なぜかイーディも</p><p>えっと、右に曲がって、すぐの角を左ですそのまま道なりに行くと、うちの学校の正門ですから</p><p>ギュルルル</p><p>車は加速する</p><p>ねえあなた</p><p>翔お姉さんがオレに声を掛ける</p><p>イーディは、面白そうに外を見ている</p><p>相変わらず、自販機が気になるらしい</p><p>アラン・プロストって人知ってる</p><p>オレは知らない</p><p>３回、Ｆ１のチャンピオンになった、フランス人レーサーなんだけれどね</p><p>翔お姉さんは、クスっと笑う</p><p>まあ、レースの歴史に名前が残るような立派な人よあたしは、そんなに好きじゃないけれど</p><p>やっぱり、フランス人だからだろうか</p><p>翔お姉さんは、アメリカが大好きだから</p><p>そのプロストがねレーサーを引退した後に、自分のＦ１チームを運営していた頃があるのよ名前もそのまんま、プロスト・グランプリってチーム名で</p><p>だけど、上手くいかなくて５年しか持たなかったのよそのチームで、いよいよチームが潰れるっていう時に、プロストさんはこういうコメントを出したのよ</p><p>ミラーの中の翔お姉さんの眼が、オレを見る</p><p>残念なことに、私がアラン・プロストだということだけで、世界の半分の人間は足を引っ張ってくるってねこのコメントを聞いて、ある評論家がメチャメチャに怒ったのよプロストって言うだけで、世界の半分が足を引っ張るだとふざけるな、残り半分が応援してくれることに、なぜ感謝しないんだって</p><p>そりゃそうよね普通の人は、プロストみたいに世間に名も知られていないんだものそりゃ、敵対してくる人も多いんでしょうけれど名前さえ有れば、協力してくれるって人も現れるものよネガティブなことだけを見て、発言するのは助けてくれた人たちに失礼だものね</p><p>翔お姉さんは何が言いたいんだ</p><p>さっき、わたくしはあの子を追い詰めるために、わざとネガティブな話しかしなかったのよ</p><p>あの子</p><p>それは雪乃か</p><p>でもねちょっと視点を変えてみなさい日本中の人たちが、みんなあの子のことを知っているというのが、どういうことなのかって</p><p>そうだ、今の雪乃は</p><p>今や日本でトップクラスの有名人だ</p><p>それを利点だと、思うことができればあの子の道は、開けるわ</p><p>それにね世の中の人たちの意見ていうのは、一面的では無いのよ例え、世論の８割が彼女に否定的でも２割の人間が同情的なら、生き延びる方法はあるわそもそも、国民の１００パーセントが、あの子の敵になるなんてことはありえないしねどんな相手でも応援しちゃう人っていうのが、一定量存在するのが日本という国よ</p><p>聞いたことない世の中には、死刑囚に同情しちゃって、自分の養子にしたり、獄中結婚を申し込んだりするような人もいるのよ人に憎まれているような人だからこそ、逆に助けてあげたいって思うらしいわわたくしには、理解できない感覚だけれど</p><p>翔お姉さんは、笑う</p><p>もちろん、お父さんの方は白坂創介の方は、無理ね誘拐した女の子の遺体が発見された段階で誰からも同情はされないわ</p><p>それは、ミナホ姉さんの渾身の一撃</p><p>そのためにミナホ姉さんは、妹の遺体を白坂創介の別荘に埋めた</p><p>日本人は性犯罪と、殺人だけは許さないから</p><p>でも、雪乃さんはどんなに高飛車で、生意気でも倫理的には、あの子には何の罪も無いわけだし、可哀想だって思っている人も多いわ特に、女性はね</p><p>雪乃は全国民に、嫌われているわけではない</p><p>男性の方もねほら、風俗嬢とか、ＡＶ女優だってファンが付くのよ雪乃さんは、まだ１６歳でそこそこ美人だからネットの世界には、もう熱狂的なファンも現れているわとにかく、世間の認知度と注目度が桁外れだから有名人なら、どんな人でもファンが集まって来るものでしょファンクラブもできたのよ白雪ドリルインパクト聖騎士団って言うらしいわ</p><p>雪乃のファンクラブ</p><p>だから、あの子が今、すでに起きてしまったこと自分の恥ずかしい姿を、みんなが知っているという現実を受けとめてでも、そこからどうやって、生きていくかを考えられるだけの胆力があったなら</p><p>翔お姉さんの眼が、オレを見る</p><p>あの子は、この苦難から脱出することもできるかもしれないあの子の悲劇は、これ以上は進まないかもしれないわ</p><p>って言ったら、あなたはどう思う</p><p>この間、何かで読んだのですが</p><p>十字軍の時代の宗教騎士団で、まだ生き残っているものがあるらしいです</p><p>今は、民間の医療ボランティア団体になっているとか</p><p>東欧で、日本人が倒れたらマルタ騎士団の紋章を付けた救急車が来てくれたそうです</p><p>457．ビーボ</p><p>翔お姉さんは、うふふと笑った</p><p>おしゃべりは、ここまでよ着いたわ</p><p>翔お姉さんは、車を停めた</p><p>ああもう、高校の正門前か</p><p>オレの頭の中は雪乃についての事柄で、いっぱいいっぱいになっていた</p><p>それと明日のことなんだけれど</p><p>翔お姉さんは、オレに振り向く</p><p>夜、閣下がご出席になられるパーティがあるわ</p><p>外国の大事なお客様のいらっしゃる大きなパーティだから、閣下もご欠席にはなれないのよもちろん、各名家の方々も揃っていらっしゃるわ</p><p>ニコッと笑ってオレを見る</p><p>それって、翔お姉さん</p><p>知りたかったんでしょそういう情報が</p><p>ああこの人は、判っている</p><p>わたくしも困るもの今のままの状態では</p><p>世間は瑠璃子が、父親の件でジッちゃんから疎まれたと思っている</p><p>だから長男の隠し子だった、美子さんが急に担ぎ出されたと</p><p>美子さんだけでは、香月家の娘の重責に潰されてしまうだろう</p><p>何よりこのまま、瑠璃子とジッちゃんの間に、亀裂が生じたままになっていると世間に思わせたくはない</p><p>それは、香月家本家が隙を見せることになる</p><p>そうなれば香月の分家たちや、他の名家が様々な形で、干渉してくるだろう</p><p>今の気落ちしているジッちゃんだけでも、心配だけれど</p><p>美子さんは、もっと心配だ</p><p>美子さんには、名家を背負うだけのメンタルの強さは無いのだから</p><p>そうだねジッちゃんの側に、みすず、瑠璃子、美子さんの3人が仲良く揃っている姿を公の場で見せないといけないんだね</p><p>わたくしは、ただの警護人ですからアクションは起こせないわよ</p><p>翔お姉さんはオレの眼を見る</p><p>でも、わたくしはあなたの女の1人だからあなたにお願いされたことなら、何でもするわ</p><p>これは、オレのするべき仕事だ</p><p>家族の問題なんだから</p><p>もちろんあなたの男を見せてくれるわよね</p><p>ああ任せて</p><p>翔お姉さんに約束する</p><p>よっし、がんばれ男の子っ行ってらっしゃい</p><p>行って来ます</p><p>オレは車を降りる</p><p>イーディも、一緒に降りた</p><p>ありがとう翔お姉さん</p><p>じゃあ、また後でねっ</p><p>翔お姉さんは、爽やかな笑顔と共に車を発進させる</p><p>ブロロロロローッ</p><p>マッシブナな、アメリカン・ハイパワーカーは正門前の道を爆走していく</p><p>すっげぇ車だなあれ、吉田の知り合いか</p><p>後ろから声を掛けられる</p><p>振り向くとクラスメイトの田中が居た</p><p>おっおう</p><p>驚いて声が出ない</p><p>田中は、オレの驚声を挨拶か何かだと思ったらしい</p><p>で吉田、運転していた人も、超美人だったけれどお前の何なんだ</p><p>知り合いっていうかまあ、親戚のお姉さんみたいな人だ</p><p>とりあえず誤魔化してみる</p><p>お前の</p><p>田中は、疑惑の眼で見る</p><p>嘘吐け違うだろう</p><p>オレは嘘が下手だ</p><p>山峰ちゃんの方の親戚なんだろお前の顔とは似ても似つかないが山峰ちゃんなら、あの系統の美人だ</p><p>田中は、うんうんと頷いている</p><p>じゃ、いいやそういうことにしておこう</p><p>実は、そうなんだ</p><p>やっぱりな</p><p>田中は、フフンと笑う</p><p>そうか、オレとメグの婚約関係を知っているから</p><p>オレと翔お姉さんとの関係に、やましいことが無いと信じ切っているんだ</p><p>まあ、いいすげぇ美人だったけれど、行っちまった人をのことをいつまでも引っ張るのは時間の無駄だ</p><p>翔お姉さんは、みすずたちを迎えに行ったからもう、この高校には戻って来ないし</p><p>田中と会うことは、二度と無いだろう</p><p>で、吉田こっちのこの子は、何なんだ</p><p>田中が指差す先にはうちの校門の門柱によじ登っている、イーディの姿があった</p><p>イーディそんなところ登るなよっ</p><p>オレは怒鳴るがイーディはニコニコして、門柱の上に立つ</p><p>だから、やめろっての降りて来いっ</p><p>今度は逆立ちを始めた</p><p>えっと田中、お前、英語得意か</p><p>うんとまあ、そこそこかな</p><p>田中は、面白そうに褐色金髪碧眼の少女を見ていた</p><p>ていうかあの子、英語通じるのか</p><p>それは保証するアメリカ人だからニューオリンズの出身だよ</p><p>すると田中は、いきなりイーディを指差し</p><p>Hey　You</p><p>強い言葉で威圧する</p><p>Hey　DownDown</p><p>指でそこから降りろと何度もアピールする</p><p>イーディは、するすると素直に下りて来た</p><p>英語なんてのは気合いだ知ってる単語を適当に並べりゃ、通じるんだよ</p><p>こいつできる</p><p>この子、何て名前なんだ</p><p>イーディだよ</p><p>オレが答えると、田中はイーディをジッと見て</p><p>Hallo　MISS　Edie．My　Name　Is　TANAKAＩ am　a　boy</p><p>アイ・アム・ア・ボーイ</p><p>YESSure.</p><p>イーディは、大きく頷く</p><p>I　am　a　Girl</p><p>That’s right</p><p>2人は、大きく頷き合う</p><p>何だ、こりゃ</p><p>で、吉田この子は、お前の何なわけ</p><p>改めて、田中はオレに尋ねた</p><p>転校生っていうか留学生か今度、うちの学校に入学することになっているんだよ</p><p>それは嘘じゃない</p><p>そういう話は、すでに出ている</p><p>ふーんで、何でお前がイーディさんを連れて来たんだよ</p><p>そそれは</p><p>あ何だ、これお前のバイト先の服じゃんか</p><p>田中はイーディの着ているツナギの背中のロゴを見て、言った</p><p>そうだ、こいつには前に電車の中でバッタリ出遭った時に</p><p>オレは、たまたま渚の店の名前の入ったツナギを着ていたんだっけ</p><p>ちょうど今、イーディが着ているのと同じ</p><p>確か花屋だったよな</p><p>うんそうなんだこの子、そのお花屋さんにホームステイすることになって</p><p>苦しい理由付けだが、これで押し通すしかない</p><p>それで入学前に、オレに学校を案内してくれって</p><p>田中はホントかという顔で、オレを見ている</p><p>ホントだよ今日なら、休みで人が少ないから落ち着いて見学できるかなあって</p><p>困惑しているオレの様子を見てイーディはウシシシと笑う</p><p>まあ、いいかじゃあ、行こう吉田</p><p>田中は言った</p><p>行くって何処へ</p><p>その子に学校の中を案内するんだろ</p><p>えお前も来るの</p><p>当たり前だろ吉田の英語じゃ、心許ない</p><p>いや田中の英語だって</p><p>アイ・アム・ア・ボーイじゃないか</p><p>ほら行くぞ</p><p>こいつは、親分肌でとっても面倒見が良い男だったっけ</p><p>そういえば田中は、何で学校に来たんだよもし、用があるのなら、そっちを優先してくれよ</p><p>いや、もう終わったちょうど、帰るところだったんだ</p><p>田中は、クッと微笑む</p><p>今日の部活はミーティングだけだったから</p><p>ああ、そうなんだ</p><p>オレたちの後ろをイーディは、ちゃんと着いてきている</p><p>興味深そうに学校の中をあちこち見上げている</p><p>で吉田、お前、どこへ向かっているんだよ</p><p>えああ、陸上部のグラウンドだよ</p><p>そうか山峰ちゃんかそうだよな、英語だったら山峰ちゃんの方ができそうだもんな</p><p>田中は、勝手に納得してくれた</p><p>フンフンッフンフンフンッッ</p><p>あまた、イーディが何かで興奮している</p><p>自販機か自販機が気になるのか</p><p>自動販売機の前で、へたり込んでいる</p><p>そして子犬の様な眼で、オレを見る</p><p>判ったよ何か買えよ</p><p>オレは、ポケットから小銭を取り出した</p><p>彼女は自販機が珍しいらしいアメリカには、そんなに無いらしいよ</p><p>オレが渡したコインをイーディは、投入する</p><p>イラッシャイマセゴ希望ノ商品ヲ押シテクダサイ</p><p>自販機は喋った</p><p>ウシャアアアアアアッ</p><p>イーディは、ネコの様に身震いして自販機から跳び下がる</p><p>イーディ、怖がるなって大丈夫だから</p><p>オレが叫ぶがイーディは、自販機に怯えている</p><p>田中こういう時、何て言えばいいんだ</p><p>そんなの、オレが知るわけないだろ吉田</p><p>た、頼りにならないなあまったく</p><p>Don’t　worry</p><p>明るい声がオレたちに投げ掛けられる</p><p>うっふっふあたしの助けが必要ですかなっヨッちゃん</p><p>寧が来てくれた</p><p>吉田、誰だよ、このセンパイ</p><p>いや、田中だって知ってるだろ</p><p>寧はオレのクラスに乱入して来たこともあったし</p><p>いや、知らないぞこんな綺麗な人</p><p>その間に寧が綺麗な英語で、イーディに話し掛ける</p><p>イーディは、落ち着いて喋る自販機に向かって行く</p><p>いや、知ってるって奈島寧(ナトウ・ネイ) センパイだってば</p><p>オレの回答に田中は</p><p>う嘘だろ</p><p>寧が、ニコッとオレたちに振り向く</p><p>嘘なんてつかないってのあたしだよ、あたし奈島の寧ちゃんだっての</p><p>田中は</p><p>だって頭が</p><p>田中は、寧が金髪を止めたのを知らないんだっけ</p><p>奈島センパイって言えばいつも授業をサボって屋上にいるも金髪の</p><p>前の寧は不良少女のイメージを、徹底してアピールしていたから</p><p>あ、この髪ヨッちゃんが、金髪よりも黒髪の方が好きだって言うから染め直したんだよっねっ、ヨッちゃん</p><p>寧は、嬉しそうに微笑む</p><p>ヨッちゃんは、あたしを更正させてくれたのよんっ感謝しているわよんっぐっしっし</p><p>寧笑いすぎだってば</p><p>どう納得してくれたかな</p><p>寧の微笑みに田中は</p><p>いやあのまた、とんでもなくお綺麗になられて</p><p>ムカッ綺麗なのは、前からですっ</p><p>寧は、不機嫌になる</p><p>いやいや姉さんは、黒髪が似合っているから美人度が３倍増しなんだよっ</p><p>オレは、思いっきりフォローする</p><p>本当は金髪も似合っていたていうか、似合い過ぎてかえって、不良としての凄味が溢れ出していたから</p><p>綺麗だけれど冷たくて、怖い印象があった</p><p>それが、黒髪に染め直したら</p><p>温かくて、優しくて、明るい寧の心だけが真っ直ぐに伝わってくるから</p><p>あんがとヨッちゃん</p><p>オレの言葉に、寧はニコニコ顔に戻る</p><p>それじゃあ行こうか</p><p>寧は、イーディに声を掛ける</p><p>イーディは買った缶ジュースを一口飲んで、顔を顰めている</p><p>どうしたの、あれ</p><p>うんとね思っていたのと、飲み物の味が違ったみたい</p><p>寧が、解説してくれた</p><p>げっ、あれは</p><p>田中が、イーディの持っている缶を見て騒ぎ出す</p><p>田中、知っているのか</p><p>しいたけヨーグルト・ドリンク実在していたのか</p><p>しいたけヨーグルト</p><p>いや、その自販機はて書いてあって、何が出て来るのか判らないボタンがあるんだよ購買部の売れ残りの安い缶ジュースとかが、ランダムに入っているんだけどまさか、本当にしいたけヨーグルト・ドリンクの実物を見るとは</p><p>イーディ、ちょっとちょうだいっ</p><p>寧が一口、飲んでみる</p><p>どう姉さん</p><p>うーん、維力(ウイリー)みたいな味がする</p><p>寧は苦虫を噛み潰したような顔で、オレを見る</p><p>姉さん維力って何</p><p>維力より美味いのは維力だけ</p><p>寧答えになっていないよ</p><p>まあ、とにかくヨッちゃんも飲んでご覧よ</p><p>オレは缶を手渡される</p><p>確かにこれは不味い</p><p>じゃあ、オレも一口</p><p>田中が、手を差し出すが</p><p>君はダメっ</p><p>寧が、阻止する</p><p>君が飲むと間接キッスになっちゃうでしょ</p><p>いやだって、吉田は飲んでいたじゃないですか</p><p>ヨッちゃんはいいのよ君はダメ</p><p>田中がジロジロとオレと寧を見る</p><p>あの失礼ですけれど、奈島センパイと吉田って、どういう関係なんですか</p><p>ギロッとオレを睨む</p><p>何か、お前センパイのこと、姉さんて呼んでいるし</p><p>姉さんだよあたし、ヨッちゃんのお姉ちゃんだからっ</p><p>平然と寧は、答えた</p><p>だからさ姉弟なのっあたしたちっあたしがお姉ちゃんで、ヨッちゃんが弟っ</p><p>寧の言葉に田中は、オレと寧の顔を見比べる</p><p>寧はとんでもなく美人だ</p><p>一方、オレはトホホ</p><p>似てないですよね</p><p>田中の言葉に、寧は</p><p>そういう意味で、申し上げたのではないっ</p><p>いや、センパイユキオじゃないんだからっ</p><p>田中は、なおも食い下がる</p><p>これ以上は、教えてあげなーいっあたしたちの秘密だもんねぇヨッちゃーん</p><p>そこを何とか</p><p>ダメダメ余所者には、あたしたちの秘密は教えられないっそれがクリンゴンの掟なのよっ</p><p>クリンゴンて何だ</p><p>とにかくこの不味いドリンクは、イーディに責任持って飲んで貰いましょうっ買っちゃった人の責任として</p><p>寧は、缶をイーディに戻し英語で何か言う</p><p>イーディは、暗い表情で納得した</p><p>意を決して一気に飲む</p><p>んぐっ、んぐっ、んくっプッハァ</p><p>おっ、偉いぞほら、ヨッちゃん拍手</p><p>オレは、拍手する</p><p>イーディは、気道に飲み物が入ったのかクシャンと大きくくしゃみをした</p><p>ほら口直しに、何か買えよ何が飲みたい</p><p>オレは、ポケットから小銭を取り出す</p><p>ヨッちゃん、あんまり甘やかさない方がいいよっ</p><p>でもさ、姉さん口の中が気持ち悪いまんまじゃ、可哀想じゃないか</p><p>寧は、自販機の前に立ちイーディに、それぞれの飲み物の内容を説明する</p><p>イーディはミネラル・ウォーターを選んだ</p><p>ペットボトルを取り出して口を切る前に</p><p>STOP</p><p>寧が制止する</p><p>そしてイーディに、何やら言う</p><p>イーディは、オレを見て</p><p>と、礼を言った</p><p>O.K.　Edie</p><p>イーディは、蓋を開けゴクゴクと水を飲む</p><p>ちゃんと躾けをしないとね失礼な子になっちゃうから</p><p>寧はイーディも、自分の妹だと感じている</p><p>オレたちの様子を見て田中は</p><p>何かよく判らないけれどとにかく、吉田とセンパイが姉弟だってのは判ったわ</p><p>すっごい自然なんだもん吉田たち</p><p>オレと寧は顔を合わせる</p><p>どんな理由があるのか判らないけれどさ家族じゃないと、こうも自然な感じにはならないっての</p><p>赤の他人だったらさ奈島センパイみたいな、美人が相手だと、緊張しちゃってガチガチになっちまうよお前みたいに、肩の力が抜き切っているなんてのは、まず無理奈島センパイだって、馴れ馴れしく喋られないだろうし</p><p>田中はそう言う</p><p>あっれぇ、嬉しいこと言ってくれるじゃないのっ君、名前は</p><p>寧は、大喜びだ</p><p>あ、田中です吉田のクラスメイトの</p><p>よしっあんたには特別に、あたしがジュースをオゴッてあげようっ</p><p>寧は田中のために、自販機にコインを入れる</p><p>ただーしその代わり何が出るかは、神様任せだよっ</p><p>そのまま、寧はと書かれたボタンをコツンと押した</p><p>ジー・ガシャン</p><p>うふふっ何が出たかなっ何が出たかなっ</p><p>歌いながら寧は缶を拾い上げる</p><p>おめでとうっしいたけヨーグルトだっ</p><p>黄色い缶を田中に差し出す</p><p>心して、飲むようにっ</p><p>た、田中</p><p>田中は、ハァと溜息を吐いて缶を開ける</p><p>そして、一気に飲むっ</p><p>グゲ、ゲゲボッ</p><p>究極の激マズ・ドリンクを必死に嚥下する</p><p>クカカカカカッ</p><p>イーディは、そんな田中を見て、笑っている</p><p>田中は、一度、缶から口を離し</p><p>げぷぅま、不味い不味い不味過ぎっスよ、これでも、奈島センパイに貰ったドリンクだから</p><p>田中お前</p><p>最後まで飲みきるのが真の男なりけり</p><p>そのまま半泣きで、最後までジュースを飲み切るぅぅ</p><p>オレは男だぜ</p><p>涙と鼻水を垂らしながら田中は、言った</p><p>私は、デューラーのサイの絵がプリントされたサイダーが好きでした</p><p>深刻なストーリー展開になる前に、ワンクッション置きました</p><p>大学の時の先輩で、いまだに劇団を主宰している人から公演のお知らせが来たのですが</p><p>いやアマチュア演劇に３５００円も出せないです</p><p>というか、１０年ぐらい前に大げんかした人なんですけれど忘れてしまっているのか</p><p>劇団の制作さんが代わって、昔のリストで案内を送って来たとか</p><p>ケンカした原因は</p><p>その頃の私は、芝居の裏方の仕事をしていたのでどっかの劇団の公演でたまたま再開して、大学の先輩ということで、公演の仕込みとバラシのお手伝いに行ったのですが</p><p>パッと劇場の大きさと、持って来た美術の量を見てこりゃ、４時間ぐらいで立て込みが終わると踏んだのですが</p><p>その時に、ここの劇団さんが雇っていた、舞台美術さんも舞台監督も頭のおかしい人たちで</p><p>全ての大道具をネジ釘で作るという</p><p>あのインパクトって、ドリルの機械を使って、一本一本ギュイーンとネジ釘を打ち込んでいくしかなくって</p><p>しかも、その機械が２台しか無い</p><p>普通は、演劇の舞台なんて数日の公演期間だけ保てばいいので、２寸釘とかでナグリでガンガン打ち立てていくんですが</p><p>絶対に、ネジ釘でないと嫌だと</p><p>しかも、２寸釘なんて持って来てないと</p><p>ということで徹夜しても、立て込みが終わらない</p><p>そのために劇場を１日、余分に借りていると</p><p>笑っちゃったのは、バラシの方で</p><p>普通の芝居だと公演が終わったら、箱物でも何でも釘を抜いてバラスので荷物の量が減るんです</p><p>搬入の時は、あらかじめ箱やパネルにして作ってあるものを持って来たりするのでその公演だと、トラック３台分、持ち込んでいましたが</p><p>普通のバラシなら帰りは、1台分にまとまります</p><p>箱が、ただの板きれになるわけですから</p><p>だけどどうでもいいものまで、全部、ネジ釘で留めている上にあいかわらず、機械が２台しかないので</p><p>劇場を出る時間までに、全部バラせない</p><p>なので搬出時も、車３台来ていました</p><p>はっきり言ってド素人の仕事なんです</p><p>が話を聞いたら、その先輩の劇団主宰者はそんな人たちを、３年も使っているという</p><p>どうして、君があの人たちをそんなに悪く言うのか判らない</p><p>まあそれで、ケンカして決別したのですが</p><p>１０年経ってまだ劇団やっているんだ</p><p>ただ、やっぱり１０年間残っている劇団員は、１人もいませんね</p><p>458．明日はどっちか</p><p>しかし奈島センパイが、こんなに明るくてニコニコしている人だとは思わなかったぜ</p><p>田中がオレに言う</p><p>うん今までの寧は金髪の最凶不良少女のイメージを押し出していたからな</p><p>あ、あたしが笑ってるからって勘違いしちゃダメだよっあたし、相変わらずアブナイ子だからさっ</p><p>寧が、笑顔で田中に言う</p><p>あたし身内以外は、絶対に信用しないからっ</p><p>寧の眼には怖さが感じられた</p><p>もちろん君のことだって、全く信用していないからね</p><p>田中を見てクククと笑う</p><p>ってことは、あの吉田のことは</p><p>田中が探る様に尋ねる</p><p>ヨッちゃんは弟だもんっ身内だってのそれから恵美もね</p><p>山峰恵美っ</p><p>ああ、山峰ちゃんのことかなるほどっ</p><p>田中は、納得する</p><p>そうか、吉田は夫婦で奈島センパイのお世話になっているってことか</p><p>そういう風に思い込んでくれるとオレとしては、助かる</p><p>あたしの怖い噂色々、聞いているよね</p><p>寧は、田中に尋ねる</p><p>も、もちろんです</p><p>あたしとヤバい人たちの関係は、生きているからヨッちゃんや、恵美に何かあったら、タダじゃ済まさないからね</p><p>あんた、クラスの他の子にも伝えておいてっこの２人をイジメたら、怖ーいお姉さんが出て来るってさ</p><p>か、かしこまりましたーっ</p><p>田中は、寧の威圧に負けてペコリと一礼する</p><p>うん、黒髪の美少女になってからの方がむしろ、威圧感が増した気がする</p><p>見た眼は、本当に究極美少女だからなあ</p><p>さてともう、まもなく女子陸上部の練習グラウンドだ</p><p>オレは、後ろを振り向く</p><p>よしよし、イーディはちゃんと付いてきている</p><p>まだ口の中が気持ち悪いのかペットボトルの水を、ちびちび飲んでいる</p><p>寧が、イーディに何か言った</p><p>イーディが返事をしてオレたちとの距離を詰める</p><p>ところで、あの英語、お上手ですね</p><p>田中が、寧に尋ねる</p><p>ああ、姉さんは帰国子女なんだよ</p><p>えっとどちらに行っておられたんです</p><p>ロサンゼルスだよっ</p><p>ああ、ロスですか</p><p>寧は、ケラケラと笑い出す</p><p>ロサンゼルスのことを、ロスって簡略化するのは日本人だけだよねっアメリカ人は、絶対にそんな風には呼ばないもんっ</p><p>そうだよっあっちの人は、Ｌ．Ａ(エル・エー)って呼ぶんだからっ</p><p>ああ、そう言えばエル・エーって言ってますね、向こうの映画とかで</p><p>田中が、やたらとお喋りなのはやっぱり、寧が魅力的だからだろう</p><p>寧がこうやって、他人に笑ってロサンゼルスの話ができるようになったことは本当に喜ばしいと思う</p><p>ケイさんを失った悲しみや、シザーリオ・ヴァイオラへの憎悪と恐怖はやっと寧さんの過去になったんだ</p><p>んどうしたの、ヨッちゃん</p><p>寧がオレに、ニコッと微笑む</p><p>ううん別にあ、そうだ姉さん</p><p>過去で思い出した</p><p>メグの方どうだった</p><p>メグは今日の朝竹柴キャプテンと話すって言っていた</p><p>自分の過去について</p><p>黒い森の存在や、香月家との関係については、もちろん誰にも話せないが</p><p>メグ自身の秘密白坂創介との関係については、キャプテンに話すと言っていた</p><p>昨夜、色々と竹柴キャプテンに助けてもらった以上本当のことを、話しておきたいって</p><p>そのメグの援護として寧にも、一緒に言ってもらった</p><p>寧は、昨夜の騒動の中で竹柴キャプテンに会っている</p><p>あ、大丈夫上手く話しておいたからっもちろん、話せることだけだけどあの子も、納得してくれたよっ</p><p>寧は、竹柴キャプテンと同い年だからあの子と言った</p><p>まあ、今は別学年だけれど</p><p>寧が居てくれたことで、メグは心強かったろう</p><p>いいんだよ姉弟でしょ、ヨッちゃん</p><p>それに、あたしの話も少し聞いてもらっちゃった</p><p>あたし竹柴さんとは、いいお友達になれるかもしれない</p><p>竹柴キャプテンなら、真っ直ぐな人だから信頼できる</p><p>お前何の話をしてんだよ</p><p>田中が、不思議そうにオレの顔を覗き込む</p><p>いいのっ姉弟の会話なんだからっ</p><p>寧は、恥ずかしそうにそう言った</p><p>体育館の角を曲がると陸上部のグラウンドが、見えてくる</p><p>ああ、まだ練習は終わっていないんだ</p><p>トラック上をランニングしている部員もいるし</p><p>手前では、走り幅跳びを跳んでいる人も</p><p>あっ、あそこに恵美はいるねっおーいっ</p><p>寧は練習中のメグに手を振った</p><p>メグが気付く</p><p>竹柴キャプテンや、他の部員たちに頭を下げて、自分の荷物を持ってオレたちの方へ駆けてくる</p><p>一方、イーディがグラウンドの様子を興味深そうに見ている</p><p>あちこちを指差して、寧にあれは何だと尋ねている</p><p>短パン姿のメグがやって来る</p><p>長身でスレンダーなメグは、この格好が一番綺麗だ</p><p>おっ、お待たせっ</p><p>はぁはぁと、息を吐いて首元に汗の玉が浮いている</p><p>いいのかまだ、練習終わってないんだろ</p><p>いいの全体練習はもう終わりで、今は各自の自主練習の時間だから</p><p>でも１年生は、片付けがあるだろ</p><p>先輩たちが練習を終えるまでは、帰れないはずだ</p><p>そうだけれど家族が、ちょっと具合が悪くなったので早退しますって言ってきたから</p><p>本当に、そうだし</p><p>オレたちの横に田中がいるのでそう付け加える</p><p>ああ、メグもミナホ姉さんのことが、心配なんだ</p><p>他の１年の子には、謝ってきたしちゃんと、埋め合わせはするから</p><p>早く、行こうヨシくん</p><p>え、吉田山峰ちゃんと帰っちゃうの</p><p>田中が、言う</p><p>そんならさこの外人さんの学校案内は、どうするんだよ</p><p>あ、そうか田中には、イーディの学校見学に来たって言ったんだっけ</p><p>いっイーディSTOP</p><p>寧の慌てた声が響く</p><p>こらあっ</p><p>イーディはどぴゅーんと、鉄砲玉の様に飛び出すと</p><p>グラウンドのフェンスをガシャガシャとよじ登り中へ飛び込むッ</p><p>ちょっと部外者立ち入り禁止だよッ</p><p>竹柴キャプテンの怒号が轟くが</p><p>イーディは、気にも留めずに走り幅跳びのスタートラインへ</p><p>見よう見まねでダッシュする</p><p>シュババババッッ</p><p>ロケット花火の様に突進すると踏切ラインで、大地を蹴るッッ</p><p>ビュワッ</p><p>イーディが跳んだ</p><p>高く、強く遠くに向かって</p><p>女子陸上部員全員が脅威のジャンプを目撃する</p><p>ハニャニャニャニャァゥァァァ</p><p>わけの判らない雄叫びと共に褐色の肌のイーディが、金髪の髪を揺らしながら宙に舞うッッ</p><p>その空中姿勢は完全にキックの体勢だった</p><p>ニャワワワーンッッ</p><p>ズサッ</p><p>イーディは跳び蹴りのポーズのまま、片足だけで地面に降り立った</p><p>７～８メートルは跳んでいる</p><p>あれ高校記録じゃね</p><p>田中が言った</p><p>高校記録が７メートル９６だから</p><p>それぐらいは跳んでるよな</p><p>いや、あの吉田７メートル９６は、高校生男子の日本記録だから</p><p>あの子女子だよな</p><p>うん間違いなく女子だ</p><p>女子の高校生記録は６メートル４４だぞ</p><p>おめでとう記録更新</p><p>いやそういう場合じゃ無いだろ</p><p>Edie　Comeback</p><p>寧が大声で叫ぶとイーディは</p><p>再び、ビュビューンと走り出すと真っ直ぐに、オレたちの方へ戻って来る</p><p>またグラウンドの入り口を無視してフェンスを、グワッシグワッシと登って飛び降りる</p><p>そのままま、オレたちのところまで全力疾走で帰って来た</p><p>ハッ、ハッ、ハッ、ハッ</p><p>真夏のイヌの様に、荒い息を吐く</p><p>そんなイーディをグラウンドの中の人たちは、呆然と見上げていた</p><p>おいっ何なんだ、その子はっ</p><p>竹柴キャプテンがオレに叫ぶ</p><p>ええっと、あの転校生の留学生ですっ</p><p>転校生ッ</p><p>そ、そうです連休明けに、転校してくる</p><p>そうですアメリカからやって来た、イーディさんです</p><p>メグも話を合わせてくれた</p><p>イーディフルネームは</p><p>イーディのフルネームって何だったっけ</p><p>あたしも覚えていないわ</p><p>右に同じーっ</p><p>寧も、降参する</p><p>ずっと、イーディ、イーディってだけで、呼んでいたもんなあ</p><p>あんたの知り合いじゃないのかっ</p><p>グラウンド内から、キャプテンの声が響いてくる</p><p>知り合いですっ</p><p>じゃあ、知っているだろう</p><p>あー</p><p>何も、思い付かない</p><p>吉田ですっ</p><p>一か八かオレは、叫んだ</p><p>もう、うちの子でいいやっ</p><p>この子は吉田イーディーさんですっ</p><p>吉田イーディだぁ</p><p>グラウンド内の陸上部員たちがざわめく</p><p>オレのお祖父さんの息子のお父さんのお嫁さんの夫がイーディさんのお母さんなんですっ</p><p>じゃあ、何その子、ハーフなのかい</p><p>竹柴キャプテンが疑いの眼でオレを見る</p><p>ううううううううーっ</p><p>そりゃ、そうだよなあ</p><p>イーディは、肌は褐色だし頭は金髪眼はブルー</p><p>体型だってどう見たって、日本人じゃないもんな</p><p>じ、１６分の１です</p><p>オレは、思い付くままに叫んだ</p><p>１５分の１</p><p>はい１５分の１だけ、日本人の血が入っています</p><p>本当はそんなことは無いんだけれど</p><p>本名は吉田・イーディー・花子・エービーですから</p><p>エービー</p><p>エービーイーディーなので</p><p>それを言うなら、ＡＢＣＤだろ</p><p>と、ということで今日は、もう家に帰らないといけないので失礼しまぁぁす</p><p>オレは、ペコリとグラウンドに向かってお辞儀する</p><p>し、失礼しましたっ</p><p>メグも、オレに続く</p><p>おっ騒がせしましたぁぁっ</p><p>寧は、苦笑している</p><p>ほらっ、イーディあんたもお辞儀なさいっ</p><p>寧が無理矢理イーディにも、頭を下げさせる</p><p>ムキュウ</p><p>イーディは、何が何だか判っていないらしい</p><p>それでは、皆さんご機嫌麗しゅうっ</p><p>そう言って寧が、オレとメグをムフフフーンと見る</p><p>さあって逃げるよ、２人ともＺ</p><p>オレたちは、呆然としている女子陸上部の皆さんを残して</p><p>全力で逃走する</p><p>おい、ちょっと待て吉田</p><p>来るな、田中お前まで、一味だと思われるぞ</p><p>また、明後日クラスで会おう</p><p>オレたちは、田中も置き去りにして走る、走る</p><p>ぎゃはははははは</p><p>寧は大笑いしながら</p><p>あーん、もうどうしよう</p><p>メグは困惑しながら</p><p>クッシッシッシシ</p><p>イーディも、変な笑い声で笑っている</p><p>そのまま、オレたちは校長室へと向かう</p><p>また、竹柴キャプテンにお話しなくちゃいけないことが増えちゃったわ</p><p>大丈夫だよまた、あたしが付いてってあげるから</p><p>カシュッ</p><p>隠しカメラでオレたちを監視しているのだろう</p><p>校長室のドアのロックが解除される</p><p>オレとメグと寧とイーディは中へ</p><p>おっ、来たねっ</p><p>校長室には恭子さんとミス・コーデリアたちが居た</p><p>みんなでストレッチをしていた</p><p>恭子さんとミス・コーデリアイーニーとムーニーに分かれて</p><p>空いている時間は、なるべく身体を動かしておかないとね</p><p>さすが武闘派の面々常に、身体の手入れを怠らないらしい</p><p>下の部屋に居るよ</p><p>恭子さんは、ニカッと笑う</p><p>待って、あたしも降りるからコーデリア</p><p>恭子さんは、イーディを指差す</p><p>この小猿を預かっててこの子が居ると、真面目な話ができないから</p><p>ミス・コーデリアが、２人の部下に指示する</p><p>イーニーとムーニーが、同時にイーディに飛び掛かる</p><p>ギュウウウウンッ</p><p>２人の手から逃げるイーディ</p><p>校長室の中で追っ掛けっこが始まる</p><p>うんこのまま遊ばせとこう行くよ</p><p>恭子さんは、下の部屋への隠し階段を開く</p><p>たっだいまぁ</p><p>寧が監視装置の前の椅子に座ったミナホ姉さんに、声を掛ける</p><p>ミナホ姉さんは見るからに、やつれていた</p><p>全身から、疲れが見える</p><p>白坂創介は、この部屋を出た通路の奥に監禁してある</p><p>すぐ近くに復讐の相手がいるのだ</p><p>昨夜は、眠れなかったんだろうな</p><p>ミナホ姉さんの隣には克子姉が居た</p><p>今、お茶を煎れるわ</p><p>あ、克姉あたしも手伝う</p><p>克子姉と寧はお茶の準備へ</p><p>今はソースケの監視に行っているよ</p><p>恭子さんが、答えてくれた</p><p>恵美は練習着のままで来たのね</p><p>ミナホ姉さんが、メグを見る</p><p>早くここに来たかったから</p><p>着替えやバッグは、いつでも持って出られる様にグラウンドに置いてあったらしい</p><p>でもそのままじゃいけないわシャワーを浴びて、着替えてらっしゃい</p><p>恵美は１番手よ</p><p>白坂創介の前で４人の娘を犯す復讐計画</p><p>メグはその１番手なんだ</p><p>綺麗にしてらっしゃいあの男が心底、悔しがる様に</p><p>白坂創介はこの連休明けに、メグを娼婦に堕とす予定だった</p><p>あいつあんたのヴァージンは自分で奪う気だったんだよ</p><p>あいつの持ってたパソコンのスケジュール管理にあんたを犯す、場所も時間も記されていたんだ</p><p>それ見せて貰えますか</p><p>恭子さんはミナホ姉さんを見る</p><p>先に、これからの段取りをしたいわ恵美、後にしてちょうだい</p><p>やっぱり、姉さんは</p><p>復讐のことしか、頭に無い状態に陥っている</p><p>これからのことだけで、いっぱいいっぱいなんだ</p><p>克子マルゴを呼んであの男の監視は、カメラだけでいいわ</p><p>恭子さんもこちらに来て下さい</p><p>ミナホ姉さんは、黒い森の行動部隊のメンバーを全員集合させてくれる</p><p>これからの復讐についての最終打ち合わせをするために</p><p>はーい、お茶だよーんっ</p><p>寧もこっちにやって来る</p><p>ミナホ姉さん今日で、終わってしまうことより明日のことも考えうよ</p><p>明日</p><p>ミナホ姉さんはうつむいたまま呟く</p><p>そうだよだって、これからずっとオレたちには、明日が来るんだから</p><p>ミナホ姉さんがスッと、真っ直ぐにオレを見た</p><p>まだまだ、ずっと終わらないよ明日は、来るんだオレ、ミナホ姉さんがいないと何もできないし</p><p>そんなことないわあなたは、強くなったわよ</p><p>ミナホ姉さんは寂しそうに微笑む</p><p>あたしがいなくなってもあなたは、他のみんなと一緒に上手くやっていってくれるって思うわ</p><p>まだ、復讐の完遂とともに死ぬことを悩んでいるのか</p><p>そんなことないよオレは</p><p>そんなことあるかもしれない、無いかもしれないくふふふっ、判んないよねっ</p><p>寧が、笑いながらオレにお茶をくれた</p><p>でもっ、あたしはあたしのことを判っているよっあたしっていう女の子は、ヨッちゃんが居ないとダメだってことっ</p><p>そしてメグと克子姉を見る</p><p>恵美も克姉も、そうだよねっ</p><p>あたしも、ヨシくんが居ないとダメになっちゃうって思います</p><p>きっとみすずや、瑠璃子や、美智や、マナ、渚さんもそうだよアニエスや、真緒ちゃんや、レイちゃんだって今じゃ、ヨッちゃんを必要としている</p><p>関さんもだよ</p><p>奥の廊下からマルゴさんが戻って来る</p><p>今は、翔お姉さんだっけ彼なしじゃダメだってあたしに送って来たメールには書いてあったよ</p><p>そうねたくさんの女の子たちが、あなたを必要としている頑張らないといけないわね</p><p>うん頑張るさ必要とされているんだもの力の限り頑張るさ</p><p>本当に強くなった嬉しいわあたし</p><p>ミナホ姉さんは、そう言ってオレの頬を撫でる</p><p>でミナホは、どうなんだい</p><p>恭子さんが尋ねる</p><p>いや、その子が、みんなから必要とされていてその子が、それに応えようと強くなった頑張っているそれは、判ったよで、ミナホはどうすんだい</p><p>この子にはもう、あたしの助力は要らないんじゃないかって思うんです</p><p>この子には香月様の庇護もあるでしょうしみすずさん、瑠璃子さんのパートナーでもあるわ香月セキュリティ・サービスの関さんまで、この子の保護をして下さるのなら黒い森なんていう犯罪組織に、身を置く必要は無いと思うの</p><p>いえ、この子だけじゃなくって寧や、恵美たちもあたしみたいな女とは、別れるべきじゃないかと思うのよ</p><p>黒い森は、あたしたちだけが残って若い子たちは、切り離すってこと</p><p>マルゴさんは尋ねる</p><p>違うわ黒い森は、あたしだけが残ればいいと思うの克子だって、渚のようにあたしの元から離れて新しい生活をすればいいしマルゴだって、これからは自由に</p><p>馬鹿なこと言わないでよ</p><p>マルゴさんは怒った</p><p>ふーんあたしはどうなんのさ</p><p>恭子さんが、苦笑している</p><p>恭子さんは最初から、自由ですわ</p><p>今までのことは、心から感謝しています</p><p>何言ってるんだ</p><p>そういうことを聞きたいんじゃないんだけどね</p><p>ダメだねえミナホ、あんたは本当にダメだわ</p><p>ええ、あたしは、ダメな女ですわ</p><p>ミナホ姉さんは恭子さんの言葉を肯定する</p><p>うんあんた、あの雪乃って子に似ているところがあるよミナホ</p><p>あんた自分が、どれくらいこの子のことを必要としているか判っていないみたいだね</p><p>恭子さんの言葉にミナホ姉さんは、ビクッと震える</p><p>確かにこの子には、もう、あんたの助けはいらないのかもしれないでも、あんたの方はこの子がいないとどうにもならなくなっているじゃないか</p><p>最初のガンダムは、各ロボットがシルエットではっきりと認識できるからどれだけ動いても、観ている人たちは判るんだよ</p><p>ところがさ、今のロボはデザインが細かすぎるから、アニメの中で動くと何が何だかよく認識できないんだよゴチャゴチャし過ぎてて</p><p>そうかもしれないな</p><p>デザイナーが拘って、複雑にしているのは判るけれど今のまんまじゃ、アニメ・マニアでないと何と何が闘っているのか判らないよ</p><p>今の子供に、マジンガーＺを見せたら、ちゃんと面白いって反応するんだぜロボのどうでも良いような細かい設定よりもパッと見で、強さとかヤバさとかが伝わらないと</p><p>そういう意味で、あれとか良くないね</p><p>ドーベンウルフだよ</p><p>つまり、この会話はガンダムＺＺの放送中に、コミケで並んでいる時に聞こえてきた会話です</p><p>当時の私が本当に聞いた話です</p><p>ロボットアニメってあの時代から、すでに迷走しているんですね</p><p>459．木食</p><p>あたしが、白坂雪乃に似ている</p><p>ミナホ姉さんは絶句している</p><p>ああ、似ているねえ自分とこの子との関係を、勝手に決めつけてしまってるよ</p><p>恭子さんの声は厳しい</p><p>あの馬鹿娘と変わらないよあの子も、自分はこの子よりも上等な身分の女だっていう考えから抜け出せないから、ああやってるわけじゃないか</p><p>雪乃は誰にも膝を屈しないという態度だから、誰からも助けて貰えない</p><p>好かれないし、同情されない</p><p>このままだと確実に、破滅する</p><p>ミナホも同じさ上から目線で自分は、この子を導く立場だって思い込んでいる自分の方が、偉いんだってさだからその上位の立場がキープできなくなったら、自分は、この子の前からいなくなるなんていう馬鹿げた発想をするんだよ</p><p>でもあたしは自分の復讐のために、何もかも捨てた女なのよたくさんの人間を犠牲にしてもきたわ</p><p>ミナホ姉さんの復讐への道程は、平坦では無かった</p><p>メチャクチャ、色んなことがあったんだろう</p><p>あたしは、今日、復讐を遂げるわでも、復讐を完遂したあたしにはその先の人生は許されないと思う幸せになってはいけないって</p><p>あのさミナホ姉さんミナホ姉さんの、そういう気持ちは判るけれどでも</p><p>悪いんだけれど、オレたちのために幸せになってくれないか</p><p>はっきり言うけれど復讐が、終わったからってミナホ姉さんに死なれたら、オレたちが不幸になるから気落ちして、どんよりしちまうよ</p><p>ちゃんと、あなたたちから離れて、遠いところへ行くわ</p><p>そう言うことを言ってるんじゃないよっその辺の見えるところに居ろよっ</p><p>ミナホ姉さんが、一緒に居てくれないとオレたちは、寂しいんだよっ不幸のどん底なんだよっ</p><p>ミナホ姉さんは驚いている</p><p>そうですわ、お嬢様見える所に、ちゃんと居て下さらないと困ります</p><p>うん家族なんだからさっあたしたち</p><p>御名穂さんあたしは、もう大切な人を失うのは嫌です</p><p>母を亡くしているメグが言う</p><p>倫理的なこととか、何が正しいのかとか、そうあるべきだとかそういう理屈は、どうでもいいんだよミナホ姉さんも、オレたちと一緒に幸せになってくれないとオレたちが、困るんだッッ</p><p>でも、あたしは幸せには</p><p>なるんだよええいっ幸せにするよ、オレが、オレたちが</p><p>だから、黙ってオレたちに付いてきてくれよっ</p><p>ミナホ姉さんは大きく眼を見開いて、オレを見ている</p><p>ミナホ、生きるんだよ死ぬのは、逃げるのと一緒だ生きられる限りは、歯を食いしばってでも生きるそれが、まだ生きている人間の義務だよ生きたくても、生きられなかった人たちに対するね</p><p>そして生きるってことは、幸福を追い求め続けるってことさ人間は、生きている限りより幸福になりたいって願い続けるものなんだから例え、銃殺刑になる直前だとしても大金持ちになって、全ての欲望を満たすことができる様になってもそれでも人は、より幸福になりたいって思うものなんだよ</p><p>恭子さんの言葉に、マルゴさんは</p><p>そうだよ、ミナホあたしたちは、確かに手を汚してきたあいつらには、幸せになる権利は無いって言うやつらもいるだろうたくさんたくさん、いるだろうさでも、あたしたちは幸せになるよあたしたちだって、幸せになるんだそれは、もう権利とかじゃないよ生きているんだもの脅されようが、殺されそうになろうが、他の人々から疎まれ、唾棄されようがそれでも、断固としてあたしたちは幸せになるんだよ</p><p>マルゴ</p><p>そして寧が、口を開く</p><p>しょうがないよ先生これは呪いなんだよ生きている人間が、みんな掛かっている</p><p>寧は、優しく微笑む</p><p>あたしもさ自暴自棄だった頃があるから、よく判るんだケイちゃんを失ってあたしに生き続ける意味なんて無いんじゃないかって、何度も自問自答したよでも</p><p>寧の眼がオレを見る</p><p>今のあたしは、生きていたいよヨッちゃんとみんなとやりたいことや、楽しみなことがいっぱいあるんだもん</p><p>だから憎まれたって、生きてやるってのどんな困難だって、撥ね除けるよあたし幸せになりたいそれだけじゃなくって</p><p>寧の言葉をオレが引き継ぐ</p><p>幸せにしたいんだもう、1人じゃないから家族がいるんだから</p><p>ミナホ姉さんの眼がジッとオレを見ている</p><p>うん先生だって、呪われているんだよっ幸せにならないとガマンできない呪いにさっ</p><p>グダグダするんじゃないよっミナホあんただって、生きていいんだ幸せになっていいんだよっあんたが幸せになるのが許せないってヤツがいたら、全員あたしがブン殴ってやるからねっ</p><p>あたしだって闘うよ</p><p>恭子さんとマルゴさんが力強く言ってくれた</p><p>あたしも、そんなやつ引っぱたいてやりますっ</p><p>克子姉、寧、メグも</p><p>もう家族なんだよずっと一緒だミナホ姉さんが何て言ったってオレが、ミナホ姉さんを離さないよ</p><p>オレも、宣言する</p><p>だから、ミナホ姉さん今日で終わることよりも、明日のことを相談したいんだ</p><p>明日のこと</p><p>うん明日のことだよオレたち家族のこれから未来のことだよオレたちが、幸せなるためにはまだまだ、やらなきゃいけないことがたくさん残っているんだから</p><p>ああ復讐が完遂して、それで終わりじゃない</p><p>オレたち家族はこれからも、ずっと生きていくのだから</p><p>幸せになろうとあくせくしていくのだから</p><p>今日で終わらないよずっと、ずっと続くんだ家族が居る限りずっとずっと、頑張るしか無いんだよ</p><p>オレ、幸せにしないといけない人がいっぱいいるからさみんな、それぞれ問題を抱えているし解決するのには、まだまだ何年も時間が掛かりそうな子もいる真緒ちゃんみたいに、まだ本当に幼い子供もいるしそれに</p><p>来年には、新しい子供も生まれるだろうオレは父親になるんだ</p><p>雪乃も渚も妊娠するだろう</p><p>あるいは、克子姉や他の子だって</p><p>みんな幸せにするんだいいや、みんなで幸せになるんだよ10年とか、20年とかっていう時の流れじゃないよ死ぬまで、何十年だって幸せになる努力をし続けるよだって、幸せにしなくちゃいけない子は、どんどん増えていくんだから</p><p>まずはオレたちオレの子その孫</p><p>幸せだって、持続させないといけない次々に、新しい幸せを見つけていかないといけない</p><p>寧姉さんの言うとおりだねこれは、呪いだ死ぬまで、幸せになる努力を惜しまないという呪いでも、オレはその呪いを喜んで、受けとめるよミナホ姉さんだって、幸せにしてみせるさ</p><p>ミナホ、この子にここまで言わせちゃっていいわけ</p><p>恭子さんが、クスッと笑う</p><p>あんたこの子のお姉さんなんでしょ一緒に、この子と闘い続ける覚悟は、あんたには無いの</p><p>ミナホ姉さんは、戸惑っている</p><p>そんなの無くたっていいよオレは、何があったって、ミナホ姉さんを捕まえているから</p><p>あたしだって、捕まえているよ先生</p><p>あたしだって御名穂さん</p><p>寧とメグが左右から、ミナホ姉さんを抱く</p><p>あなたたち</p><p>正面からオレが、ミナホ姉さんを抱き締める</p><p>ごめんなさいあたし、あなたたちの姉なのに先生なのに</p><p>そう言えばオレも寧もメグも、ミナホ姉さんの現役の生徒だ</p><p>卒業生もここにいるよ</p><p>中退ですけれど、あたしもいますわ</p><p>ごめんなさい、ごめんなさいあたし</p><p>ミナホ姉さんは静々と涙を零す</p><p>さてじゃあ、そろそろこの後の準備に移ろうか</p><p>ミナホ姉さんの感情が穏やかになったのを確認して恭子さんが言う</p><p>オレは場の流れを止める</p><p>恭子さんが怪訝な顔をする</p><p>先に明日のことを相談したいんですけれど</p><p>あのこの明日は、比喩としての未来を表す明日じゃなくってリアルに明日って意味の明日です</p><p>あーんと今日が５月５日ですから、つまり５月６日のことです</p><p>明日、何があるって言うんだい</p><p>恭子さんを始めみんなが、オレに注目する</p><p>色んなことですいいですか</p><p>オレは話を始める</p><p>まず、第一に香月家のこと</p><p>何としてもジッちゃんを元気付けないといけない</p><p>みすず、瑠璃子、美子さんの３人が仲良くジッちゃんの側に居る姿を、公の場で見せないといけない</p><p>それに丁度良いパーティが、明日あるということ</p><p>続いて香月セキュリティ・サービスのこと</p><p>香月セキュリティ・サービスが、名誉回復のために、わざと北九州の組織をおびき寄せ一斉に壊滅させることを狙っているということ</p><p>そして最後に、雪乃のこと</p><p>この３つのことを、オレはオレなりに何とかしたいんです</p><p>何とかって具体的に、どういう風にしたいんだい</p><p>恭子さんが、オレに尋ねる</p><p>ええっとそのそオレには、漠然とこういう風になったらいいなあっていうイメージは有るんですけれど具体的に、何をどうしたらそれができるのかは判らないんですだからみんなに相談したくて</p><p>話してごらんなさい</p><p>ミナホ姉さんの眼に、光が戻っていた</p><p>オレは何とか、悪戦苦闘しつつも、自分の思いを伝える</p><p>大体判ったわ恭子さん、どう思われますか</p><p>ミナホ姉さんは、まず最年長者の恭子さんに意見を尋ねる</p><p>悪く無いと思うよ今後、香月家や香月セキュリティ・サービスとのパイプが太くなるってのも歓迎すべき事柄だしあたしたちに損は無いただ</p><p>雪乃って子のことについてはあたしには、判断できないね</p><p>やっぱり、雪乃の評価は低いのか</p><p>正直な気持ちを言うとあの娘は、あたしたちのことを知り過ぎていると思うコーデリアだったら、もう処分していると思うよ</p><p>それは雪乃を抹殺するということか</p><p>じゃ、何で恭子さんは、あの子を殺さないのっ</p><p>そりゃ、あの子は馬鹿は馬鹿でも、底抜けの馬鹿だからさあの子は全然、あたしたちのことを把握していないだろだから、情報攪乱に使えると思うのさ</p><p>恭子さんはオレを見る</p><p>だからこの子の提案した作戦は、面白いと思うよ個人的にはねただ、あの娘のことは、ソースケに対する復讐計画の一環てことになっているだろ計画の責任者はミナホなんだミナホが判断することだと思うよ</p><p>恭子さんはミナホ姉さんに、ボールを渡す</p><p>雪乃さん次第、でしょうね</p><p>オレを見る</p><p>あなたの提案は、悪く無いと思うわでも雪乃さんが、どう動くかは現状では判らないわあたしの方で、シミュレーションして３パターンぐらいの実行計画を立てるしかないわねそれでこれからの雪乃さん状態を見て臨機応変に対処するしかないと思うの</p><p>うん完全に戻った</p><p>いつものミナホ姉さんだ</p><p>どうしたの、変な顔をして</p><p>ミナホ姉さん愛してる大好きだよ</p><p>な、何を言い出すのっ</p><p>オレの言葉に、赤面するミナホ姉さん</p><p>あったしも大好きっ愛してるぅ</p><p>冗談はやめてこんな時に</p><p>冗談じゃ無いよオレ、本当にミナホ姉さんが大好きだから</p><p>うんミナホは、悪巧みしている時の顔が一番魅力的だよね</p><p>恭子さんが、笑う</p><p>あたしもそう思う</p><p>じゃ、いいねミナホ吉田くんの提案、やるんだね</p><p>ええ、マルゴこの子の提案、採用するわ</p><p>オーケイ、翔お姉さんとの打ち合わせはあたしの方で進めておくよこっちも、オールスター、総出撃で構わないよね</p><p>任せるわ</p><p>恭子さん、ミス・コーデリアたちは</p><p>マルゴさんは、改めて尋ねる</p><p>うーん、明日の作戦にあの子たちを使うのなら何かしら、報酬が必要になると思うね</p><p>ミス・コーデリアは、恭子さんの恋人だがオレたちとは別の組織の人間だ</p><p>この前の暴力団事務所襲撃とかは、恭子さんとの遊びとして出撃してくれたけれど</p><p>香月セキュリティ・サービスに絡む仕事ならそうはいかない</p><p>それも、翔お姉さんと相談してみるよ</p><p>翔お姉さんも香月セキュリティ・サービスの現場責任者に昇格するんだ</p><p>アメリカの犯罪組織のメンバーであるミス・コーデリアとの付き合いは考えないといけないだろう</p><p>よし香月セキュリティ・サービスの方が、受け入れる気があればコーデリアたちも参加覚悟が無いなら、不参加ってことにしておこう</p><p>恭子さんは、そう言う</p><p>あたしは、参加するよこの間のホテルの時は、最後の登場で思いっきり暴れられなかったからね</p><p>それならちょっと面白い趣向を思い付いたよこれも、翔お姉さんと相談だけれど</p><p>マルゴさんがニヤッと微笑む</p><p>とてつもない作戦を思い付いたらしい</p><p>いいねえマルゴの独創性は、素晴らしいからね楽しみにしているよ</p><p>恭子さんも、微笑む</p><p>ミナホこの後、１０分だけ時間をちょうだいそれで基本計画を詰めよう</p><p>今日のうちから、仕込んでおかないといけないこともあるしね</p><p>マルゴさんとミナホ姉さんの黄金コンビで具体的な作戦が練り込まれる</p><p>克子さんと寧にはまた、ネットでの情報操作をお願いするよ</p><p>マルゴさんは、２人を見る</p><p>任せて下さい</p><p>了解だよっ</p><p>２人とも、やる気満々だ</p><p>あのあたしは</p><p>メグは困った顔をしている</p><p>恵美はお茶を煎れたり、肩揉んだりしてっ何かしら、やってもらうことはあるからさっ</p><p>はいっ寧お姉さん</p><p>うん暗かった空気が、一変している</p><p>今日これで白坂創介への復讐で、全て終わりということでなく</p><p>明日は、明日の仕事があるということで</p><p>終わらない終わらないんだ</p><p>明日が終わっても、また明日が来る</p><p>終わらせてはいけない</p><p>死ぬまで喘ぎながら明日を乗り越えていくんだ</p><p>じゃああなたは、みすずさんと瑠璃子さんと話し合って</p><p>ミナホ姉さんは、オレを見る</p><p>うんみすずも、もうすぐお屋敷に着くから早速、話をするよ</p><p>オレも自分のするべきことをしよう</p><p>ピピピピピ</p><p>監視装置のアラームが鳴る</p><p>眼を覚ましたみたいだね、ソースケ</p><p>明日するべきことの前に</p><p>今日するべきことが、立ち塞がる</p><p>恵美、あの人の様子見たい</p><p>メグにとっては母を殺し、自分を娼婦にしようとした、憎むべき父親だ</p><p>そう言えばヨッちゃんも、まだ見たこと無かったんだっけ</p><p>あの映像では、見ました</p><p>お屋敷に残っていた白坂創介が、女を犯す過去の映像</p><p>それからテレビの報道でも、最近の白坂創介の映像を見ている</p><p>華やかなスーツを着た、一流広告代理店の部長として姿を</p><p>背が高く、体格の良い二枚目の男</p><p>派手な車と、高級腕時計</p><p>その容貌にはとても４０代とは思えないような、若々しさがあった</p><p>髪の毛も黒々とふっさふさでテレビでは、男性アイドルと同じカリスマ美容師にカットして貰っていると言っていた</p><p>じゃあ、きっと驚くと思うよっ</p><p>寧の声は暗かった</p><p>監視カメラの映像出すわよ</p><p>克子姉が監視装置を操作する</p><p>正面のモニターに姿が、映る</p><p>オレはびっくりした</p><p>天井の低い狭い監禁室に、閉じ込められている男は</p><p>昔のマンガに出て来る囚人服の様な白と黒のシマシマの服を、ダボッと着ている</p><p>この人が</p><p>パッと見た印象は６０過ぎのお爺さん</p><p>背中が曲がって身体全体に覇気が無い</p><p>ダラッと力が抜けている</p><p>オレの覚えている白坂創介の面影は残っていない</p><p>身体も、一廻り小さく見えるし</p><p>あれ本当に、白坂創介さんなんですか</p><p>ああ、そうだよあたしが捕まえてから、随分経っているからねえまあ、色々あったのさ</p><p>まここしばらく、まともな物を食わせていないからね</p><p>食べてない</p><p>あいつには、オーストラリア以来、即神仏になるための木食行をさせているからここ数日は、ドングリしか食べさせていない</p><p>雪乃うまい棒は、ご馳走だったらしいぞ</p><p>白坂創介の顔は、すっかりやせこけて萎んでいる</p><p>というか歪んでいる</p><p>変にスカスカというか左右のバランスもおかしい</p><p>あ、ソースケ、今、前歯１本も無いから最初に逃亡しようとした時にあたしが全部、叩き折ったから鉄パイプで奥歯は、右だけ残っているのかな</p><p>ああ、歯が無いから顔が萎んで見えるんだ</p><p>２度目に逃亡しようとした時に、髪の毛を掴んで引っ張り廻してやったんだよそしたら随分、毛が抜けてさ</p><p>髪の毛は抜け落ちてハゲなっているところと、まだ毛があるところとでマダラになっている</p><p>しかも黒髪のほとんどは、白髪に変わっていた</p><p>染めてたんですかあの人</p><p>おそるおそるメグが尋ねる</p><p>うんにゃ色々と、恐ろしいことを体験してもらったからねある朝、見たら真っ白に変わっていたよ</p><p>な、何があったんだ</p><p>あれもしかして</p><p>オレは男の着ている囚人服のお尻が、黄色く変色していることに気付いた</p><p>いや、男の座っている床も濡れている</p><p>尻の穴にさ力が入らないんだよ、あいつ</p><p>オーストラリアで、ハードゲイに何度も犯されたからね最後には、金属バットをブチ込んだから肛門の廻り筋肉が、プチッて切れちゃったまんまなんだわ医者に診せてないから、傷も治ってないよ人工肛門に取り替えない限りもう、一生、あのまま垂れ流しだね</p><p>だから腰を、痛そうに何度も擦っているのか</p><p>日本に密入国させるのに、薬を使ったからしばらく、意識が朦朧としていたんだけれどここ２、３日で大分、取り戻したよあいつの家族とか、仕事とか、女の映像を見せたりしてね今は、あたしたちが誰だか判るし自分が誰なのかも判っている</p><p>ミナホ姉さんの憎しみの深さを改めて知る</p><p>ここまで、白坂創介という人間を</p><p>オレはさっき明日の話をしていたのに</p><p>ここに、絶対に明日の無い男がいる</p><p>むしろ、体力的な方がそろそろ限界になるねだから、意識がハッキリした今夜が復讐する最初で最後のタイミングなんだよ</p><p>ミナホ姉さんが白坂創介を殺さないようにしたいなんて、オレの甘い考えだった</p><p>白坂創介は、すでに半死半生の状態になっている</p><p>じゃあ、ミナホ今日のこの後は、プランＢでいいね</p><p>恭子さんがミナホ姉さんに言った</p><p>モニターを見るミナホ姉さんの眼には、復讐の青い炎が瞬いていた</p><p>ということで復讐編に入ります</p><p>復讐編が暗くなる分、最終章は派手に明るく終わらせる予定です</p><p>昔、博物館で即神仏になった方のミイラを見たことがあります</p><p>あれはキツイです</p><p>誰だか判らない人のミイラならまだ耐えられるのですが</p><p>エジプトのミイラとかアンデスのミイラとか、人間標本みたいな感じで展示されると、まだそういうものかと思えたのですが</p><p>ご本人の前に藤原＊＊とお名前を書かれると</p><p>生々しすぎます</p><p>カンベンしてくれって思いました</p><p>460．復讐の順番</p><p>よし、そろそろ突っついてやる時間だよね</p><p>恭子さんが何かの装置を操作する</p><p>マイクを取ると画面の中の白坂創介の監禁室の中で、着メロが鳴り出す</p><p>見ると部屋の床に、携帯電話機が一台落ちていた</p><p>白坂創介はという顔をするが</p><p>のろのろと、動きだし電話に出る</p><p>あ、もしもしっ白坂創介さんでスかっ</p><p>恭子さんが、野太い声を作って電話機に喋る</p><p>そ、そうだが</p><p>モニターの中の白坂創介は、掠れた声で返事をした</p><p>いやぁやっと繋がりましたネあっしは、ヨコスカのタニムラつーっモンでス白坂守次さンに頼まれましてねあンたさんの救出に向かってるトコロですワ</p><p>守次叔父が</p><p>白坂創介は叫ぶ</p><p>白坂創介はすでに、当主だった白坂守次氏が失脚していることを知らないからね</p><p>香月家が動いた結果、白坂の家が白坂創介を見捨てたこともだから、まだ白坂本家が、自分を救出してくれるっていう希望を持っている</p><p>白坂本家なら何かしら裏社会との付き合いはあるから</p><p>こんな風に、救援を送ってくる可能性はある</p><p>はい、そうっス白坂守次さんのご依頼で、動いておりやスやっとこさ、あンたさんの居所が判りましたンで、あっしの配下の者に、その携帯電話を運び込ませました</p><p>恭子さんはマイクに向かって、話す</p><p>は、早く助けてくれぇぇぇ</p><p>半泣きで、白坂創介は叫んだ</p><p>まあまあ、そう大きな声を出さンで下さい今は、その部屋の監視装置は、あっしらの方でラインを断ってますがあんまり大きな声を出すと、見張りの人間が様子を見に来るンじゃないですカね</p><p>白坂創介は声を落とす</p><p>うん常識的にも、論理的にメチャクチャなことを言っているのに、思いっきり引っ掛かっているねやっぱり、溺れる者は藁をも掴むかな</p><p>マルゴさんが、白坂の様子を観察してそう言う</p><p>元々自分の手を汚したりしない男だから判らないのよ監視装置のシステムとか地下の監禁室から、携帯で電話できるはずが無いってこと</p><p>自分は誰よりも幸運で、優遇されているのが当然だって思っている男だもの</p><p>だからこんな、起こりうるはずの無いことに、飛びついて来る</p><p>ええっと、でスねぇ今のこっちの感じだと、来週の月曜日ぐらいには何とか、あンたさんを助け出せると思うンですけど</p><p>来週だとふざけるなっ今すぐ、来い</p><p>白坂創介は、電話に向かって怒鳴る</p><p>そうはおっしゃいますけどねぇあっしの方でも、それなりに人を集めないといけませンから</p><p>何言ってるんだ相手は、女だぞ</p><p>女は女でもキョーコ・メッサーさンって言ったら、それなりに名前の知れた大物ですぜ</p><p>と恭子さん自身が言う</p><p>それなりに準備をしねぇとねえ</p><p>クククと笑う、恭子さん</p><p>今、こっちでは外国のルートも使って、キョーコ・メッサーさンの弱みを探しているところですワあんたサン、何か知りませんか</p><p>ロサンゼルスのエルネスト・ホークって男に連絡して見ろ</p><p>エルネストホークさンですか</p><p>評議会のエルネスト・ホークって言えば、判るやつには判るそいつは、キョーコの存在を煙たく思っているから何かしら、手を貸してくれるはずだ</p><p>恭子さんはニッと微笑む</p><p>判りました、早速連絡してみますでも、やっぱり、あんたさンの救出は遅れると思いますぜ</p><p>何でだ</p><p>いえねどうやら、キョーコ・メッサーさんは、あんたさンのご家族を狙ってらっしゃいましてねそっちの警備の方に人手を取られてまして</p><p>私の家族だと</p><p>はい奥さンとお嬢さンが２人ですねそれともう1人、隠れた娘さンがいらっしゃいますね</p><p>メグがジッと、モニターを見る</p><p>それぞれに護衛を付けるとなるとね結構な人数になりますから</p><p>恵美はいいあいつには警護はいらない</p><p>白坂創介は、即座に言い切った</p><p>となるとキョーコ・メッサーにとっ捕まって、とんでもないメに遭わされることになると思いますがネ</p><p>構わん恵美の警護は外して、私の救援を急いでくれ</p><p>いやいや、白坂さンお一方の警護を外すぐらいじゃ、大した人数にはなりませんよ</p><p>なら、妻の警護も外せあいつは、私に隠れてマネージャーと浮気をしていることは判っているんだ</p><p>白坂創介は、妻を見捨てる</p><p>それでしたら、白坂さンあんたさンのお２人のお嬢さん雪乃さンと舞夏さンでしたら、どっちの警護を厚くした方がいいですかね</p><p>いえねあっしも、警護体勢をなるべくコンパクトにして、あンたさンの救援部隊の人数を少しでも増やしたいんですよ</p><p>雪乃だ雪乃の方を厚くしてくれあいつは、守次叔父のお気に入りだ</p><p>最悪、舞夏さンの方は、キョーコ・メッサーに捕まっても構いませんね</p><p>あんたさンを少しでも早く救出するためには</p><p>わ、判った頼む早くここから助け出してくれ</p><p>白坂創介はマナも切り捨てる</p><p>はいなるべく、ご期待に応えるよう努力致しますです</p><p>努力するじゃないっ確実に私を助けろいいな、これは命令だからなっ</p><p>はいはいでは、お辛いでしょうが、もう少々、お待ち下さい</p><p>恭子さんは電話を切ろうとする</p><p>白坂創介は言った</p><p>あいつらの中の裏切り者は誰なんだ</p><p>この携帯電話を持って来てくれたり私とお前の通話を許しているってことはあいつらの中に裏切り者が居て、私の脱出に協力してくれているということだろう</p><p>ちょっとは、頭が冴えてきたようだね</p><p>恭子さんは今、部屋の中に居るメンバーをぐるっと見廻す</p><p>高梨克子さンでさぁ</p><p>克子姉がえーっと嫌そうな顔をする</p><p>克子だとあいつは御名穂のシンパだろう</p><p>白坂創介は、そう答える</p><p>高梨克子さンは、商売女ですからあの人の顧客筋から、あっしらはコンタクトしました八千万で、白坂守次さンに付くことを約束してくれましたンでさ</p><p>恭子さんの口から、ツラツラと嘘が語られる</p><p>克子の顧客って言うとヤマハナ重工のタンゲ会長あたりか</p><p>シンバシ財団のマルモトさンでさ</p><p>な、なるほどそれなら、守次叔父とも親しいものな</p><p>ええ高梨さンは、ご自分の将来をお考えになってマルモトさンや白坂守次さンにお味方なさるご決意をなさったようですぜ</p><p>そ、そうかでかしたっ</p><p>白坂創介は納得する</p><p>そうだなたかが、娼婦このまま、御名穂にくっついて行っても、未来は見えないものなっ</p><p>どんな時でも、すぐに自分の都合の良いように物事を解釈するのはさすが、雪乃の父親だ</p><p>いや、こういう父親だからこそ雪乃が、あんな女になったとも言える</p><p>ですんで何か、問題がございましたら高梨克子さンの方へお話して下さいただしあンたさんとの関係を、キョーコ・メッサーに悟られないよう、くれぐれもお願い致しますぜ</p><p>わ、判ったとにかく、急いで助けてくれ頼んだぞ</p><p>はいもうしばらくのご辛抱ですから</p><p>恭子さんは、通話を切る</p><p>すぐに、別のスイッチを押して</p><p>もしもし、コーデリア、聞こえる</p><p>上の校長室に居るミス・コーデリアと通話する</p><p>聞こえるわどうしたの</p><p>ソースケとエルネスト・ホークの繋がりが判ったわ言質を取ったから</p><p>ああやっぱり</p><p>あたしの悪口を広めていたのは確実に、エルネストだね</p><p>そうじゃあ、殺しに行かないとね</p><p>来週の後半とかにするあんたのスケジュールは</p><p>何言ってるのこれは、あたしたちの最優先事項でしょう他の予定なんか、無視するわ</p><p>オッケイ、じゃあ、ササっと行って殺してこよう</p><p>うふふキョーコとロサンゼルスを歩くのは久しぶりね</p><p>２人はデートの約束でもするかの様に、エルネスト・ホークという男の殺害を決定してしまった</p><p>航空券は、あたしの方で取っておこうか</p><p>いいえ、民間航空だとエルネストに動きがバレるから軍の飛行機に便乗させてもらいましょあたしが、連絡しておくわ</p><p>ミス・コーデリアはアメリカ軍とも、コネがあるらしい</p><p>恭子さんは、通信を切る</p><p>はぁ、あたしが係ですか</p><p>ごめん他に思い付かなかったんだわ</p><p>恭子さんが、克子に詫びる</p><p>首謀者のあたしやミナホが、裏切り者になるはずがないしマルゴや、寧ではどうやって外の人とコンタクトしたのかが怪しいだろ</p><p>娼婦としてたくさんの顧客を持っている克子姉ならそのラインを辿って、交渉することができる</p><p>渚でも良かったけれどあの子、今、ここに居ないから</p><p>うん居ない人の名前を出すのは、良くないもんな</p><p>ということだからあの臭い男の面倒、よろしくね</p><p>恭子さんは言う</p><p>ああやって少しでも、希望があるうちは、発狂したりはしないからね</p><p>ええあの男には、ちゃんと意識のある中で復讐しないといけないわ</p><p>うん頭が別の世界に行っちゃった人を責めても何もならないもんね</p><p>寧もそう言った</p><p>さてこれで、ソースケの中での家族の優先順位も判ったしね</p><p>雪乃さんが１番大事でマナさんが２番目、恵美が３番目、アニエスが４番目ね</p><p>ミナホ姉さんも、メグを見る</p><p>あたしが最下位じゃないんですか</p><p>ソースケついに自分から、アニエスのことを言い出さなかったからねあいつにとっては、アニエスはセックスのオモチャにするために飼っているだけの女の子で自分の娘だとは思っていないんだよ</p><p>だから窮地に追い込まれた今、存在を忘れている</p><p>恵美の話をしたからあの男は、電話の相手を本当に白坂守次に雇われている人だと確信したんだと思うわ恵美のことは、白坂家でも、一部の人しか知らないはずだから</p><p>でどうする、ミナホ復讐の順番は今の通りの順番にする</p><p>アニエス恵美マナ雪乃さんてこと</p><p>寧が確認する</p><p>白坂創介が大切にしている娘を最後に持って来るということか</p><p>より絶望させるために</p><p>いや、アニエスが最初は無理だよ</p><p>アニエス初めてだし</p><p>処女の子に、トップバッターをさせるのは</p><p>それに娘として大事にしているのと、どうされたら、あの人が悔しがるのかは別だと思います</p><p>どういうことかしら</p><p>ミナホ姉さんが、メグに聞く</p><p>あたしはあの人にとって、もうすでに娼婦に堕として稼がせるだけの娘でしかありませんあの人があたしの初めてだけは、自分で奪おうとしていてもそれはあくまで、娼婦にするための過程でしかありません</p><p>メグは寂しそうに言った</p><p>だけどアニエスちゃんは、あの人が自分１人で楽しむために何年も掛けて育ててきた娘ですずっと熟成するのを楽しみにして待っていたワインみたいなものですからあたしよりも、アニエスちゃんを奪われた方が、あの人は悔しがると思います</p><p>いずれにせよメグとアニエス２人の実娘を白坂創介は、性欲を満たすための人形としか考えていない</p><p>だから１番はあたしでアニエスちゃんは、２番だと思うんです</p><p>メグはそう言う</p><p>それでもまだ面白く無いわね</p><p>１番は恵美で２番はマナさんにしましょう３番がアニエスよ</p><p>あの男の心を引き裂くにはその方が良いからよ</p><p>白坂創介には雪乃さんの存在を気付かれたくないのよ</p><p>恵美や、アニエスや、マナさんが犯されても雪乃さんが無事だと思っている限りは、白坂創介は絶望しないわだからあたしたちがすでに雪乃さんまで捕らえていることを、あの人に気付かせたくないのよ</p><p>そうだね恵美さんやアニエスが先に出て、３番目がマナちゃんなら白坂創介は、最後に雪乃さんが登場するかもって可能性を想像してしまうかもしれない</p><p>あの人は御名穂が用意周到な人だってことは、判っているからね娘が予想通りの順番で出て来たら４人全部、雪乃さんまで犯されるって思い付くよ</p><p>それが、どうしていけないんですか</p><p>あらかじめ、覚悟ができてしまったら耐えられるからさ心に壁を作ってね</p><p>マルゴさんは、メグに微笑む</p><p>順番通りならマナちゃんが犯されている姿を見ながら、ああ、きっとこの後に雪乃も犯されるって思うよそしたら雪乃さんのレイプは、あの人にとって衝撃的ではなくなる逆にこれは仕方のないことだったんだって、思い込んでショックをシャットアウトするかもしれない</p><p>だから、あの人が、雪乃さんを一番大事にしているのなら雪乃さんの登場は、ギリギリまで悟らせない方がいいわ</p><p>それならあたし、マナ、アニエスちゃん、雪乃の順番ですか</p><p>そうだねマナちゃんが２番目で、次がアニエスだった段階でソースケのやつは、雪乃さんはあたしたちに捕まってないって安心するだろうからね</p><p>マナちゃんのレイプを見るのは辛いだろうけれどそれ以上の衝撃は、もう無いだろうと思わせるんだよ</p><p>雪乃だけは無事だと思い込ませたところで</p><p>最後の最後に雪乃を犯す</p><p>それでいいんじゃないの反対の人はいるかい</p><p>恭子さんの言葉にみんな首を振る</p><p>それでいいと思いますその順番ならアニエスちゃんの時に、あたしとマナがフォローできますから</p><p>その方が、アニエスには良いと思う</p><p>じゃあ決まりだミナホいいね</p><p>最終確認を恭子さんは、ミナホ姉さんに求める</p><p>この場での打ち合わせはこれで終わりの様だった</p><p>そしたらソースケは、１時間後に屋敷に移送する移送のメンバーは、あたしと克子とマルゴだ臭いけど、諦めてやるからねっ</p><p>恭子さんが、指示する</p><p>ミナホは、この子たちと先に戻って会場の準備を頼むよ</p><p>恭子さん、あたしも残ります</p><p>ダメダメ、あたしとミナホと両方が残っていたらソースケが警戒するから寧、あんたが中心になって、ミナホを連れてって</p><p>了解ヨッちゃん、恵美、いいねっ</p><p>寧が、オレたちに微笑む</p><p>克子、見張りのフリをしてソースケのところへ行ってこっそりと手紙を渡して来るんだ内容は、これからお屋敷に移動するが、救援部隊には連絡済みだから心配するなついでに、さっきの携帯電話も取り上げて来てずっと持たせておくと、あたしたちにハメられていることに気付くかもしれないから</p><p>マルゴ克子のガードをお願い</p><p>克子姉とマルゴさんは奥の通路の監禁室へと向かう</p><p>えっと恵美ちゃんこれさっき言ってたやつソースケのパソコンにあった、あんたの処女を奪うためのメモ読みたかったら、どうぞ</p><p>恭子さんはテーブルの上の画面に、文書ファイルを開く</p><p>ただし、ここで読んでってねプリントアウトとかはできないから</p><p>メグはモニター画面を読み出す</p><p>恵美のシャワーと着替えは、ここでは無理だね向こうに戻ってからにしよう</p><p>そう言えばメグは、まだ陸上部のトレーニングウェアのままだ</p><p>先生お屋敷に持っていくものとかある</p><p>特にないわ</p><p>ミナホ姉さんは、そう答えるが</p><p>ソースケの私物運んじゃってくれるこのまま、ここに残してはおけないから最終的には、まとめて処分するしかないんだしさ</p><p>恭子さんが、ミナホ姉さんに言う</p><p>恭子さん、どこにあるの</p><p>そっちの段ボールに詰めてあるよミナホが知ってる</p><p>先生どれ</p><p>ミナホ姉さんと寧が部屋の隅へ行く</p><p>オレの廻りから、みんないなくなったところで恭子さんが、スッと近付いて来た</p><p>あんたが居てくれたおかげで助かったよ</p><p>オレの耳に、そっと呟く</p><p>オレは別に</p><p>いいやあんたのおかげで、最悪の事態にはならずに済みそうだ</p><p>恭子さんが、オレにニッと微笑む</p><p>プランＢだからね</p><p>それはどういう計画なんだろう</p><p>あの白坂創介は、最後にはどうなっちゃうんですか</p><p>恐る恐るオレは、尋ねた</p><p>プランＡなら最後は、殺して晒すはずだった</p><p>晒す</p><p>ほら、晒し首って刑罰が昔あったろあんな風に、殺したソースケの遺体を、ソースケのところの新聞社の前に晒す予定だったこの者、少女誘拐監禁強姦殺人犯なり　Ｚってカードを付けて</p><p>やはり殺すつもりだったんだ</p><p>プランＢは</p><p>オレは心配になる</p><p>それは最後までのお楽しみってことにしておきな</p><p>恭子さんは、オレにニコッと微笑んでくれた</p><p>大丈夫あんたたちの将来にツケが残る様な落とし方はしないから</p><p>ああ、ミナホは自分の復讐心よりも、あんたたちの将来の方が大事だと思ってくれたんだ公に遺体を晒す様な殺人事件なら延々と捜査は続くだろうからね香月家の圧力があったとしても、あんたたちの今後に悪い影響が残るかもしれないだろ</p><p>だから、ソースケにはひっそり消えてもらうことにしたのさ</p><p>恭子さんは、それ以上は教えてくれなかった</p><p>行くよヨッちゃんメグも</p><p>地下通路へ通じる階段の前で寧が、オレたちを呼ぶ</p><p>あ、今行くよ</p><p>はい寧お姉さん</p><p>メグは、パソコンから顔を上げる</p><p>この通りにします</p><p>メグは言う</p><p>あの人が、あたしの処女を犯そうとした通りにあたし、ヨシくんに犯してもらいますあの人の眼の前で</p><p>メグの瞳には、怒りの色が見えた</p><p>恭子さんは、それだけ答えた</p><p>ほら、メグ行くよ</p><p>オレは寧と大きな段ボールを抱えている</p><p>結構重い</p><p>あの男のスーツケースとかも入っているのよ</p><p>ああオーストラリアを旅行中に、恭子さんに拉致されたんだっけ</p><p>メグが自分のカバンを持って、走って来る</p><p>恭子さん、お願いします</p><p>任せておきなっ</p><p>ミナホ姉さんに恭子さんは、ニッコリ微笑む</p><p>イーディのことも、頼みます</p><p>オレは、それが心配だった</p><p>それは、コーデリアに任せるよ</p><p>お屋敷で復讐を行っている間はイーディは、学校に居た方がいい</p><p>それは判っているんだけれど</p><p>あいつミス・コーデリアとは仲が悪いからなあ</p><p>最悪、こっちに美智に来てもらおう</p><p>オレとミナホ姉さん、寧、メグの４人は地下通路へと降りて行く</p><p>ありがとう心配かけて、ごめんなさいね</p><p>階段の途中で、ミナホ姉さんはオレの耳にそっと囁いた</p><p>今日の東京は、強風でした</p><p>花粉も飛んでいるらしく眼と喉が痛くて、頭もスッキリしない</p><p>また辛い季節がやって来そうです</p><p>あいかわらず、父のボケが進んでいます</p><p>昨日も、突然、大騒ぎしてパソコンのプリンターが壊れたと言い出しました</p><p>これは、もう修理するか、新しいのを買うしかないと</p><p>何が壊れたのと、私が聞くと</p><p>ワープロの文字が、大きくならない</p><p>文字</p><p>うん文字が大きく印刷できないプリンターが壊れた</p><p>あの、もしかしてそれは、プリンターのせいじゃなくってワープロ・ソフトで、フォントを大きくすればいいんじゃ</p><p>どうするんだ</p><p>いや、だからこうやって、大きくしたい文字を範囲指定して、ここのフォントを大きい数字にすれば</p><p>おお、でかくなった</p><p>こんなの知らなかったお前はよく知っているな誰に習った</p><p>父よあなただよ</p><p>20年も前に、あなたが私にワープロの使い方を教えてくれたんだ</p><p>昔、父に教わったことを、父に教えるのは辛いです</p><p>461．それぞれの心</p><p>地下通路を抜けて教職員用駐車場へ</p><p>ミナホ姉さんの車に乗り込み、高校の敷地からお屋敷へと向かう</p><p>運転席に、ミナホ姉さん</p><p>助手席に、寧</p><p>メグとオレは、後部座席だ</p><p>メグはまだ陸上部のトレーニングウェアのままだ</p><p>お屋敷に戻ったら、恵美はすぐにシャワーを浴びなさい準備して</p><p>復讐の１番手は、メグになった</p><p>だから、準備も先に済ませておかないといけない</p><p>寧は、マナさんとアニエスの方に付いてあげて</p><p>うん、先生</p><p>寧が返事をする</p><p>あなたも先にシャワーね</p><p>うんあ、でも、もうみすずたちが到着しているかもしれないから</p><p>翔お姉さんが迎えに行ったんだそろそろ戻って来ている頃合いだろう</p><p>そうね明日の打ち合わせもしないといけないのね</p><p>明日名家の人たちが一堂に集まるパーティがある</p><p>その席でジッちゃんと３人の孫娘が、仲睦まじい姿を見せないといけない</p><p>みすずと瑠璃子と腹を割って話したいんだ</p><p>その他にもあなた、あたしに話があるんじゃなくて</p><p>ルームミラーの中の瞳が、チラリとオレを見る</p><p>雪乃さんのことね</p><p>メグの身体が、ビクッと硬直する</p><p>あたしが、あの子に話をすればいいんでしょ取引を持ちかけるのね</p><p>さっきのあなたのプランを推し進めるなら当然、そうなるわねあなたが相手では、あの子は対等な立ち位置での会話はできないもの</p><p>雪乃は、いつも高い位置からオレを見下して話す</p><p>もっとも、あたしが相手ならあの子を、上から叩き潰すだけになるわよ</p><p>それでもオレが話すよりは、きちんとした交渉になる</p><p>それでいいんだミナホ姉さんに、高圧的に叩き潰されないと雪乃は、オレたちの申し出に乗ってはくれないだろうから</p><p>あいつは理屈で生きていない</p><p>自分の生死を左右するような判断も気に入らないとか頭にくるとか、自分の感情に任せてメチャクチャにする</p><p>オレが交渉相手になったらあいつは、状況を考えずに、ひたすら自分だけに都合の良いことを強要してくるだろう</p><p>それではダメだ</p><p>そうねあたしが一番適任なんでしょうね</p><p>雪乃はミナホ姉さんに対しては、恐れを抱いている</p><p>あいつは、全ての元凶は、弓槻だと言っていた</p><p>ミナホ姉さんが、オレたち黒い森の暴力と政治力を握っていることを理解している</p><p>でも恵美は、どう思う</p><p>ミナホ姉さんは、メグに話を振った</p><p>さっきの話の時も、恵美はずっと黙っていたでしょここには、あたしたちしかいないから恵美の気持ちを、はっきり教えてちょうだい</p><p>そうだメグの本心を聞いて置かないと</p><p>メグは、廻りの人に気を遣うからさっきの話し合いの時は、自分の意見を封じていたのかもしれない</p><p>メグはオレの太ももを、ギュッと掴む</p><p>泣きそうな顔でオレを見ている</p><p>どうしても雪乃を助けたいの</p><p>助けたいとかっていうんじゃなくってだって、あいつを地獄に突き堕としたのは、そもそもオレなんだし</p><p>処女だった雪乃を無理矢理レイプしたのは、オレだ</p><p>ただオレあいつを死なせたくないんだ</p><p>正直な気持ちをオレは、言った</p><p>あいつが、このまま死ぬのだけは、間違っているよ</p><p>白坂創介はこの先、抹殺されることに変わりはないと思う</p><p>もう諦めるしかない</p><p>あの老人みたいになってしまった顔抜け落ちて、ハゲだらけになった白髪を見たら、覚悟ができた</p><p>さっきの監禁室の様子を見てさオレ、ミナホ姉さんたちが、白坂創介という人のことを、どれほど憎んでいるのか判ったよ</p><p>ええ、あたしはあの男を完全に破滅させなければならないわあたし１人のことじゃないから</p><p>ミナホ姉さんは言う</p><p>妹の奈生実、あたしと妹のお腹の中にいた赤ちゃん、それにあたしたちを失ったまま孤独で亡くなった母死んでしまった人たちの恨みも、あたしはあの男に叩き付けなくてはいけないからそれにお屋敷の中で苦しんだ、たくさんの女たちの涙も</p><p>うんこの流れは、止められない</p><p>あたしもお母さんを亡くしているわ</p><p>だからね、あたしさっき、白坂さんの酷い様子を見たけれど全然、可哀想じゃなかったのむしろいい気味だって思ったわあの人だけは、簡単に死んで欲しく無ない苦しんで、苦しんでのたうち回って死ねばいいのにあたしそう思ってる</p><p>普段、優しいメグにここまで言わせる</p><p>メグの本当の父親なのに</p><p>白坂創介はそれだけのことをしたんだ</p><p>でも雪乃は雪乃は、あの男の娘ってだけで父親と一緒に、抹殺されるのは可哀想じゃないか</p><p>オレの言葉にメグは</p><p>そうかしら雪乃が破滅するのは、雪乃の自業自得なんだって、あたしは思うわ</p><p>そうね恵美には、そう言う権利があるわよね</p><p>メグは雪乃さんに子供の頃から、イジメられてきたものね綺麗な晴れ着を着ることも許されず合格していた志望校へ進むことも、辞退させられた</p><p>でも死ぬのは酷すぎると思う</p><p>だけど、雪乃ずっと自分の殻に閉じ籠もって、ヨシくんに助けろって上から目線で命令するだけで、自分からは何もしないじゃないっあんなんじゃ、助けようがないわよ</p><p>メグは激高する</p><p>そっか恵美も、本心ではあの子を助けたいんだねぇ</p><p>ずっと話を聞いていた寧が口を開いた</p><p>そんなことないですあたし雪乃なんて、ダイッ嫌いだしいなくなっちゃえばいいって思ってます</p><p>メグは低い声で、そう言う</p><p>だけどさヨッちゃんが言うとおり死ぬことはないって思ってるんでしょ</p><p>だって雪乃、馬鹿なんだもんっ今のまんまの雪乃なら、助けようがないじゃないですかっ</p><p>助けようがない</p><p>つまり本当は、助けたい</p><p>死なせたくはない</p><p>そうね雪乃さんの場合、下手に助けてあげたところで、増長して、おかしなことを言い出しかねないわね</p><p>あの子はあたしたちのことを知りすぎているもの安全性を考えたら処分しなければならないでしょうね</p><p>また話が雪乃の処分の方に向かっている</p><p>まあまあ、ちょっと待ってよ先生も恵美もさ</p><p>寧が助手席から身を乗り出し、後部座席のオレたちにニッと微笑む</p><p>多分さヨッちゃんが何か、上手い方法を考えついているんだと思うよ</p><p>そうねまずは、あなたの意見を聞きましょうかどうしたいわけ、あなたは</p><p>ミナホ姉さんに促されて</p><p>オレはオレの思い付いたことを話す</p><p>っていうプランなんだけれど、どうかな</p><p>多少、手直ししないといけないところもあるけれど大方は、それでいけると思うわ明日の作戦の中にも組み込めるしね</p><p>あたしも良いと思うよ落としどころとしては、それでいいんじゃないかな第一、とっても笑えるよっこのオチはねっ</p><p>寧は、そう言ってくれた</p><p>こういうことはさやっぱり、最後は笑えた方が良いんだってばツライだけの思い出じゃ、ダメだよ二度と思い出したくないことなら、心の中に閉じ込めてズブズブと沈殿させることしかできないじゃんかあたしたち家族の中でも、多分、話すのは永遠にタヴーってことになっちゃうよ</p><p>白坂創介については多分、そうなる</p><p>今日の後、オレたちは二度と白坂創介のことを話題にすることは無いだろう</p><p>だが、雪乃は</p><p>だけどさ、笑える終わり方ならいつか、笑って話せる日も来るって思うよあんなこともあったよねってあたしは、そっちがいいなあ</p><p>寧の笑顔は優しい</p><p>寧はそう言っているけれど恵美は、どう</p><p>ミナホ姉さんの言葉に、メグがオレを見る</p><p>雪乃とは、これっきりなのね</p><p>ああ、オレはもう雪乃とは直接交渉はしないから全部、ミナホ姉さんに任せるよ</p><p>判ったわそれなら、あたしもそれで良いと思います</p><p>メグが承諾してくれた</p><p>じゃそういうことで進めるわ</p><p>頼むよミナホ姉さん</p><p>うんまた１つ、終わりの形が見えてきた</p><p>大変だねえヨッちゃんは</p><p>これで恵美はオッケーで次は、マナそれとも、みすず</p><p>両方ですあと、多分強情なのは、美智ですから</p><p>オレはオレの女たちを全員納得させなくてはいけない</p><p>仕方無い</p><p>あの子らは、全員オレの女でオレは、あの子らに対して責任があるのだから</p><p>お帰りなさいませ、旦那様</p><p>お屋敷に着いてみると案の定、みすずたちはもう着いていた</p><p>玄関口に、みすず、美智、瑠璃子さらにマナまで出迎えてくれた</p><p>ミナホ姉さんは車をガレージに置きに行った</p><p>真緒ちゃんとお昼寝しているよっ</p><p>海までドライブしたりしたから、少しは疲れているらしい</p><p>レイちゃんは</p><p>翔お姉さんとお話中マルゴお姉さんから、連絡があったらしくて</p><p>ああこの後の警護体勢のことだな</p><p>白坂創介を、この屋敷に搬送するために表の公安警察と香月セキュリティ・サービスの監視員を誤魔化さないといけないし</p><p>白坂創介をこの屋敷から、外に出す時も</p><p>遺体になっているかどうかはオレには判らないけれど</p><p>渚お姉ちゃんは、監視装置を見てくれているよ</p><p>ああ、黒い森のメインメンバーが不在の今お屋敷の管理をできるのは、渚しかいない</p><p>じゃあ、あたし渚さんの方を手伝ってくるわまた後でねっ</p><p>寧は、スタスタと屋敷の中へ入っていく</p><p>あたし、シャワーに行ってくるわ</p><p>マナはもう身体を洗ったもし、まだだったら、一緒に行きましょう</p><p>オレが、ジッちゃんのことについて、みすずたちと話ができるように気を利かせているらしい</p><p>まだ、だけどお兄ちゃんも、これからシャワーでしょ</p><p>マナはオレを見る</p><p>あのね渚さんが、大浴場の用意をしてくれたんだよ</p><p>風呂が沸いているのか</p><p>だからさみんなで入ろうよ</p><p>はい一緒に入りませんか旦那様</p><p>お背中流します</p><p>美智はちょっと、目付きが怖い</p><p>お兄様わたくしも</p><p>瑠璃子も、顔を赤らめてそう言う</p><p>お姉ちゃんたち、お兄ちゃんとお風呂に入りたいってここで待っていたんだよ</p><p>ほら、お姉ちゃんたちは３人ともこの後の儀式には、参加できないでしょだから、今の内にお兄ちゃんとスキンシップしたいんだってさ</p><p>マナがニッと笑う</p><p>ちょっとテンションが高すぎるな</p><p>そのマナのハイテンションにみすずたちが、引きずられている感じか</p><p>あ、マナ順番、決まったわよ</p><p>あたし、何番</p><p>１番手があたしで、マナは２番目それから、アニエスとあの人</p><p>メグは雪乃の名前を口にしたくないらしい</p><p>そううん、いいんじゃない白坂創介さんにショックを与えるには</p><p>ケロッとマナは言う</p><p>しかしやはり、少し反応がおかしいと感じる</p><p>アニエスちゃんが、３番目ならマナがフォローしてあげれるからっ良かった</p><p>この儀式の果てには自分の父親の破滅が待っている</p><p>それを充分、理解している上で</p><p>マナは今必死で、白坂舞夏では無い別人になろうとしている</p><p>よしそんじゃあ、みんなで風呂に入ろうか</p><p>はーい、あたしたち着替えも準備オッケイでーす</p><p>マナは、明るく笑う</p><p>いや、みんなはいいけれどオレは</p><p>オレは、わざと大げさに言う</p><p>オレは何を着ればいいんだ</p><p>うーんと、お兄ちゃん学生服のままじゃ、おかしいよね</p><p>学生服姿でメグや、マナや、アニエスや、雪乃を次々レイプって</p><p>何か今ひとつ、迫力が出ないだろ</p><p>うんそうかも</p><p>多分さ、渚に聞いたら、丁度良さそうな衣装が出て来ると思うんだマナ、ちょっとオレの着替えを貰って来てくれよ</p><p>マナが、廊下を駆けて行く</p><p>先に風呂場に行ってるぞ</p><p>うん、お兄ちゃん先に入っててもいいよっ</p><p>いや、ちゃんと待ってるから一緒に入ろう</p><p>お兄ちゃん、大好きっ</p><p>テケテケと駆けていく、マナ</p><p>メグが、オレに話し掛ける</p><p>マナには雪乃の話は、今はしない方がいいと思うの</p><p>メグは暗い顔で、そう言った</p><p>今のあの子、自分のことで精一杯だから</p><p>自分のことって言うより自分と白坂創介さんのことで</p><p>父と娘の関係</p><p>正直、雪乃のことまでは考えている余裕は無いと思うわ</p><p>雪乃のことについて話しても今のマナなら、激しく反発するだけだろうしな</p><p>みすずと瑠璃子と美智がオレに寄って来る</p><p>うん実はさ</p><p>オレは雪乃の今後についての、計画を話した</p><p>わーいお風呂お風呂お兄ちゃんとお風呂</p><p>脱衣所でマナは、大騒ぎしている</p><p>ご機嫌ですわねマナさん</p><p>瑠璃子が、マナに微笑む</p><p>だってここのところ、アニエスちゃんにお兄ちゃんを取られちゃってたしくっふっふアニエスちゃんも、真緒ちゃんもオネンネしている今は、マナが一番年下だもんっ一番、お兄ちゃんに甘えちゃうんだからっ</p><p>マナがオレに飛びついて来る</p><p>マナ妹、それは大きな勘違いです</p><p>美智が、オレに寄って来る</p><p>年齢に関係無くご主人様の愛は、常にわたくしたちに平等に降り注いでおります</p><p>と、言いつつオレのズボンのベルトを外していく</p><p>美智何やっているんだ</p><p>ご主人様のお着物をお脱がせするのはわたくしの仕事かと</p><p>いえいえ、そんなことはお兄様の奴隷であるわたくしが致しますわ</p><p>瑠璃子がニコニコ笑ってオレのジッパーをツーっと下ろす</p><p>お待ちなさい、２人とも旦那様のパンツは、わたくしがお脱がせします</p><p>みすずまで、参戦する</p><p>じ、自分でするからさ</p><p>ダメでございますっむぅ</p><p>むぅって美智</p><p>メグお姉ちゃんはいいの</p><p>うん、あたしはここからヨシくんの身体を見ているだけでいいわ</p><p>オレは下半身に纏わり付いている３人は放って、自分でシャツを脱ぐ</p><p>ヨシくんの背中あたし好きよ</p><p>メグは、オレの裸の背中を見てそう言う</p><p>おっ、メグお姉ちゃんマニアックだねっ</p><p>ニヒヒと笑うマナ</p><p>でも、マナもお兄ちゃんの上半身も好きだよ</p><p>そう言ってオレの胸板に、チュッとキスをする</p><p>上半身</p><p>下半身に群がっていた３人が、顔を上げる</p><p>そう言えば逞しいですわ</p><p>瑠璃子が、立ち上がってオレの背中に頬擦りする</p><p>ちょっとお待ちなさいルリルリ</p><p>美智も立ち上がって、オレの胸板を抱き締めてくる</p><p>ではここは、わたくしが</p><p>みすずは初心を忘れずに、オレのパンツを脱がしていく</p><p>ん可愛い</p><p>オレの亀頭に、チュッとキスをする</p><p>みすずお姉ちゃんお兄ちゃんのオチンチン、そんなに好きなの</p><p>マナさんは、嫌いなの</p><p>好きでも、お兄ちゃんの身体なら、マナは全部好きだもんっ</p><p>マナは、オレの唇にキスしてくる</p><p>おずおずと上目遣いで、オレを見る</p><p>さっき、車で海まで出掛けていた時ルリお姉ちゃんとエッチしてないんだよね</p><p>さっきも同じことを聞いたよな</p><p>そんなに気になるのか</p><p>してないよなあ、瑠璃子</p><p>はい、しておりません</p><p>レイちゃんや、翔お姉さんやあの人とも</p><p>してないってさっきも言ったけれど、アニエスの面倒を見ないといけなかったから、そんな余裕は無かったよ</p><p>うんそうだよね</p><p>じゃあ、この後の儀式は、いっぱい出してくれるんだよねっ</p><p>４連続だからな</p><p>あたしは２番目だもんっ</p><p>それより何で今、イーディの名前は言わなかったんだ</p><p>オレがイーディとセックスする可能性は無いのか</p><p>だってイーディちゃんだったら、すぐ判るもん態度で</p><p>ああ、イーディは感情と行動がストレートだもんな</p><p>真緒ちゃんに貝殻とか、あたしたちにお土産を配るのが楽しそうだったからお兄ちゃんとエッチとか考えられないよ</p><p>はい、今度はお兄ちゃんがあたしたちを脱がしてねっ</p><p>オレは１人ずつ、脱がしていく</p><p>えっと脱がせながらだけれど、みすずと瑠璃子にちょっと相談があるんだ</p><p>オレは、もうこの場で話してしまうことにする</p><p>メグはさっき、ミナホ姉さんやマルゴさんや恭子さんたちに話した時に一緒に居たから、内容は知っているだろうけれど、もう１回聞いてくれ</p><p>メグはオレに頷く</p><p>美智とマナも家族のことだから、一緒に聞いて欲しい</p><p>オレはジッちゃんのことについての話をみすずと瑠璃子にだけ相談する予定を変更する</p><p>こうなったら、家族という括りで全員に話した方がいい</p><p>ハイテンションすぎるマナを安定させるには、この方が良いだろう</p><p>実は、ジッちゃんと美子さんのことだけど</p><p>みすずと瑠璃子が真顔になる</p><p>みすずの護衛役として美智も武人の顔に戻る</p><p>実は翔お姉さんから、さっき、こういう話を聞いたんだ</p><p>オレは明日開催される予定のパーティについて話す</p><p>そのパーティのことなら、知っていますわたくしも、出席することになっていましたから</p><p>あたしもです旦那様</p><p>みすずも、答えた</p><p>やはりほとんどの名家が集まる大パーティなんだ</p><p>ジッちゃんの孫娘として、瑠璃子もみすずも出席しないといけなかったような</p><p>じゃあ、明日は行くんだな</p><p>オレの問いに瑠璃子は</p><p>いいえわたくしは、参りませんわ</p><p>香月様にわたくしの顔をお見せするわけには参りません</p><p>わたくしは、すでに香月家を追われた女です</p><p>スッと、オレを見る</p><p>お兄様の奴隷ですから、わたくし</p><p>だけどなら、香月家の娘の重責を、美子さん１人に背負わせるつもりか</p><p>美子さんは瑠璃子の父親の葬式で、ジッちゃんの孫娘であることを公表された</p><p>明日のパーティが香月家の娘として公の席に姿を現す、最初の機会となるはずだ</p><p>ジッちゃんも絶対に、美子さんを連れて来る</p><p>瑠璃子はみすずを見る</p><p>みすずお姉様お願い致しますどうか、美子様のことを</p><p>瑠璃子が、明日のパーティを欠席するのならあたしも行かないわ</p><p>この作品の流れからするとやっぱり、1人1人、納得させていくしかないんだなあと</p><p>適当に処理できる子が、1人もいない</p><p>最近、驚いたこと</p><p>1つの時代に、剣八は一人きり</p><p>いや、卯の花さん</p><p>あんたが、初代剣八でずーっと生きてきたわけだから</p><p>2代目襲名以降ずーっと、剣八は２人だったんじゃ</p><p>お洒落先生の豪快さを見ると自分の小ささを恥ずかしく感じます</p><p>462．いい湯かな</p><p>瑠璃子、あなたは本当にダメな子ね</p><p>旦那様瑠璃子には、お仕置きが必要だと思いますわ</p><p>みすずの言葉に、美智がスッとオレの前に立つ</p><p>お尻でよろしいでしょうか</p><p>瑠璃子の尻を、叩くというのか</p><p>待ちなさい美智まだ、旦那様が何もおっしゃっていないでしょ</p><p>みすずが、美智を制する</p><p>美智もペナルティね</p><p>美智は、自らスカートをたくし上げオレに尻を向ける</p><p>白い可愛いパンティが、丸見えとなる</p><p>四つん這いになって、尻を突き出した</p><p>ご主人様、お願い致します</p><p>美智お仕置きは、きちんと素肌にいただきなさい</p><p>それは、ご主人様がして下さるものだと</p><p>勝手に決めてはいけません自分でなさい</p><p>みすずは、美智を叱る</p><p>もう、美智も瑠璃子も旦那様に甘え過ぎです</p><p>重ね重ね、申し訳ございません</p><p>美智は、自らパンティを捲り下ろす</p><p>つるんとした白いお尻</p><p>肛門のすぼまりと無毛の割れ目が、オレの前にさらけ出される</p><p>じゃあ１発叩くぞ</p><p>わたくしが、しでかしました過ちは２つでございます</p><p>美智は、自らそう申告する</p><p>判った２発だな</p><p>こうなったら、きちんと叩いてやらないと美智は納得してくれないだろう</p><p>オレは平手で、力一杯、美智の尻を叩く</p><p>ペシンッ</p><p>あううううっ</p><p>美智の白い尻に赤く、オレの手形が付く</p><p>あうありがとうございますご主人様ぁ</p><p>潤んだ眼で、美智はオレに礼を言う</p><p>股間から、ツツーと愛液の滴が垂れた</p><p>マゾっ子は本当に大変だ</p><p>次は、瑠璃子の番よ</p><p>あのみすずお姉様、わたくし</p><p>どうしたの、瑠璃子あなた、まさかどうして、旦那様にお仕置きしていただかないといけないのか、理由が判らないんじゃないでしょうね</p><p>みすずは意地悪な笑みを浮かべる</p><p>旦那様瑠璃子は、３回叩かないといけないみたいですわ</p><p>３回</p><p>旦那様のご命令に逆らった罪美智よりも先に、お仕置きを申し出なかった罪自分の罪が判っていない罪で３発ですわ</p><p>みすずは、瑠璃子を見る</p><p>瑠璃子あなたは、旦那様が優しくして下さることに甘えて、奴隷としての本分を忘れてしまっているわ</p><p>わたくしがですか</p><p>そうよ旦那様が、望まれていることならどんなツライことでも、必ずやり遂げるのが本物の奴隷でしょう瑠璃子には、奴隷根性が足りなさ過ぎますっ</p><p>奴隷根性が足りないって</p><p>旦那様は、あなたとお祖父様との和解を望んでいらっしゃるだったら、あなたはそれをしなくてはいけないなぜなら、それがあなたの存在意義だから違いますか</p><p>みすずの迫力に瑠璃子は、すっかり押されてしまう</p><p>みすずお姉様のおっしゃる通りだと思います</p><p>そして、オレに頭を下げる</p><p>瑠璃子が間違っておりましたどうぞお仕置きして下さいませお兄様</p><p>さっきの美智の様に瑠璃子も四つん這いになって、尻をオレに突き出す</p><p>自ら震える手で純白のパンティを下ろす</p><p>ゆで卵のような傷一つ無いつるつるの生尻</p><p>旦那様、どうか瑠璃子をお見捨てにならないで下さい</p><p>みすずが、大げさなことを言い出す</p><p>旦那様は、お祖父様や瑠璃子、それにあたしや美子様のことまで考えて下さってわざわざ提案して下さったというのに、瑠璃子は旦那様のお心よりも自分の意地の方を大切にしようとしました奴隷としては、許されざる罪です旦那さもきっと、瑠璃子にはほとほと愛想が尽きてしまわれたのではございませんか</p><p>お、お兄様、本当に申し訳ございませんでした</p><p>みすずの言葉に、瑠璃子はぽろぽろと涙を零している</p><p>泣いて済む問題では無いのでしょうあなたは、旦那様のお優しいお心を踏みにじったのですよこんな反抗的な奴隷は、旦那様の側にはいるべきではないわっ</p><p>ごめんなさいごめんなさいお兄様</p><p>謝って済むことではありません旦那様のご命令なら、例え相手が鬼や悪魔、宇宙人だったとしても仲良くするのが奴隷としての勤めでしょうどうなんです、瑠璃子</p><p>もう致しませんもう致しませんから生まれ変わります瑠璃子は、生まれ変わったつもりで、お兄様にご奉仕致しますからどうか、瑠璃子を見捨てないで見捨てないで下さいお兄様</p><p>瑠璃子は生まれついてのお姫様だ</p><p>だから時々、こうやって軌道修正してやらないと自分が奴隷であることを忘れてしまう</p><p>こういうことは、簡単には変わらない</p><p>人間というのは、そういうものだ</p><p>だから、オレは何度でも、何度でも、修正に付き合ってやらないといけない</p><p>多分一生</p><p>だけど面倒では無い</p><p>瑠璃子は、もうオレの家族だ</p><p>家族なら一生、付き合っていくのは当然だ</p><p>瑠璃子３発だ３発叩いたら、それでシャッキリ心を立て直せ</p><p>ここで力加減してはいけない</p><p>思いっきり、力と思いを込めて叩かないと瑠璃子に悪い</p><p>裸の尻に、クッと力が入る</p><p>ひとーつ</p><p>ふたーつ</p><p>ビシィッ</p><p>くぅぅっ</p><p>みぃーっつ</p><p>痛ぁぁっっ</p><p>瑠璃子の白い肌にもオレの手形が真っ赤に浮かび上がる</p><p>オレは、瑠璃子を抱き上げる</p><p>うん、よく耐えた頑張ったな、瑠璃子</p><p>あ美智が、オレを見ている</p><p>ほら、美智も来い</p><p>美智は、子犬の様にオレの腕に飛び込んで来る</p><p>美智もあんまり先走るなよ</p><p>２人の中学生の心が落ちつくまで抱いてやる</p><p>みすずありがとう</p><p>オレは、みすずを抱き締める</p><p>いいえ２人の姉として、当然のことをしたまでのことですわ</p><p>みすずは照れながら、オレの胸に自分の頬を擦り付ける</p><p>じゃあ、瑠璃子いいな、ジッちゃんの件は</p><p>はい、お兄様のお言いつけ通り明日のパーティに出席致します</p><p>うんこれで、この件は、一先ずオーケイだ</p><p>次は、ジッちゃんと瑠璃子が和解する方法を相談しないと</p><p>気が付くとマナが、オレの後ろで全裸土下座していた</p><p>あたしもここんとこしばらく、ナマイキな子になってたと思うのマナもルリお姉ちゃんと同じ、お兄ちゃんのセックス奴隷なのに</p><p>両手を付いて、マナは床に額を付ける</p><p>ごめんなさいマナのことも、お仕置きして</p><p>あたし、こんなんじゃお兄ちゃんに嫌われちゃうから</p><p>ああ、もうこういうレベルの関係になって来たんだ</p><p>人の振り見てじゃないけれど瑠璃子の姿から、客観的に自分の状態を見つめ直した</p><p>それでオレに修正を求めている</p><p>じゃあ、一発だけ叩くぞ</p><p>ルリお姉ちゃんみたいに、３発叩いて</p><p>いいやマナは自分で気付いて、オレに申し出てくれたんだ１発で充分だよ</p><p>マナが、オレに尻を向ける</p><p>マナは、可愛い悲鳴を上げた</p><p>あーあ、あたしもヨシくんにお尻を叩いてもらうべきなのかしら</p><p>風呂場で、オレの背中を洗いながらメグが言った</p><p>だめよ、恵美さんあそこで、あたしや恵美さんまで申し出たらさすがに興醒めだわ</p><p>オレの右腕を洗いながらみすずが言う</p><p>瑠璃子痛むのか</p><p>オレの左腕を洗っている瑠璃子は、時々、自分のお尻を擦っている</p><p>瑠璃子は、そう言って恥ずかしそうに、微笑んだ</p><p>ルリお姉ちゃんは３発だったから、今夜は赤く腫れたまんまかもしれないね</p><p>オレの右足を洗いながらマナが言った</p><p>マナと美智お姉ちゃんは、１発だけだからすぐに腫れも引くと思うけれど</p><p>うんこの後の儀式で、マナのお尻が腫れているのは困る</p><p>マナ、水で冷やした方がいいんじゃないか</p><p>大丈夫だってでも、心配してくれてありがとう、お兄ちゃん</p><p>マナは、ニコニコ笑っている</p><p>結局スキンシップの積み重ねでしか、心の憂いは取れないんだな</p><p>どんな類いの物にしろ</p><p>身体と身体を接触させると精神は安定する</p><p>美智何で、他のみんなはオレを洗ってくれているのにお前だけ、しゃぶっているんだ</p><p>美智はオレの勃起を咥えたまま、オレを見上げる</p><p>ふひはらら</p><p>好きだからって言ってるみたいだね、美智お姉ちゃん</p><p>マナが、通訳してくれる</p><p>はへふの、ふひはらら</p><p>舐めるの、好きだからかな</p><p>オレのペニスを舐めるのが好きだから</p><p>そうか好きなら仕方無い</p><p>って、ちょっと待て</p><p>いや、オレこれから大変なんだからここで消耗するわけにはいかないんだよ</p><p>これからメグ、マナ、アニエス、雪乃の４連戦が控えている</p><p>おひんひん、ほっはふへ、おひひひい</p><p>美智何だ何を言っている</p><p>オチンチン、しょっぱくて、美味しいって言ってるんですわ</p><p>今度は、みすずが通訳してくれた</p><p>でも、美智そろそろ止めなさい少しぐらいなら、おふざけとして認めますがさすがに長すぎますあなただけ、ズルいわよ</p><p>はひ</p><p>美智がちゅぽんと、亀頭から唇を離す</p><p>無念です</p><p>美智さんは、夜にしてもらったらいいのよみすずさんも、今夜も泊まっていきますよね</p><p>どうしましょう明日のことがありますから今夜は、家へ戻った方が良いんじゃないかって思うんですけれど</p><p>泊まってけよみすずも、美智も</p><p>その方が明日のジッちゃんへの牽制になるから</p><p>今夜もここに、みすずたちが泊まればジッちゃんは、みすずたちがいよいよオレに靡いてしまったと寂しく思うだろう</p><p>完全に孫娘のたちの心が、自分からオレに移ってしまったと感じて</p><p>明日のパーティを、サプライズなものにするためにはいっそ、そこまでやった方が良い</p><p>では、泊まっていきます抱いて下さいねわたくしも美智も</p><p>お兄様瑠璃子も、今日はまだ抱いていただいていません</p><p>瑠璃子も頬を染めて、そう言う</p><p>４連戦＋３連戦か</p><p>これに寧や克子姉や渚が参戦しないことを祈ろう</p><p>もう、旦那様ったらそんな顔なさらないで</p><p>あたしたちの身体見て下さい全員、旦那様に女にしていただいたんですよ</p><p>オレは改めて、自分の周りの裸体を見る</p><p>美智、マナ、みすず、瑠璃子、メグ</p><p>うん、お兄ちゃんのだよいつでも、セックスしていいんだからねっ</p><p>マナが、オレの亀頭の先を指で撫でる</p><p>あっまた大きくなった</p><p>なるさそりゃ</p><p>うふふふ、うふふふ、えへへ</p><p>マナは笑い出す</p><p>やっぱり、あたしの家族はお兄ちゃんたちだけなんだなって思って</p><p>悩んでいたの、馬鹿みたいになっちゃった</p><p>やっぱり実父の前でセックスすることに、困惑していたのか</p><p>マナさ舞夏さんだった頃、家族とずっと離れて暮らしていたでしょ昔は身体が弱かったから静岡の親戚の家に居たから</p><p>うん知っている</p><p>だからさやっと身体が治って、東京の家族と一緒に暮らせるようになったけれどずっと違和感があったんだよ</p><p>違和感</p><p>白坂のパパやママやお姉ちゃんと一緒に居てもさ何か、自分の本当の家族じゃ無いような気がして判るかなあ例えばさ、家族全員でレストランとか行くでしょそうしたら、雪乃さんなんかは値段とか気にしないで、何でも食べたい物を注文するけれどあたしは、何かメニューの中の安そうな物しか頼めないの悪い気がして</p><p>あたしは、よく判るわあたしも、山峰の家の両親と食事に行くとやっぱり、ついつい一番安いものを注文しちゃうもの山峰の母に、そんなこと気にしなくていいのよって、何度も言われたけれどどうしてもね</p><p>でも、メグは養女だけれどマナは、本当の両親なわけだろ</p><p>養父母に気を遣うのとはちょっと違うだろう</p><p>でも、ずっとそうだったんだもんそれに、ウチの場合はメグお姉ちゃんのお母さんみたいに、舞夏さんに気を遣う人はいなかったからあら、それが食べたいのいいんじゃないみたいな感じで舞夏さんが、心の中でズレを感じていることに、誰も気付いてくれなかったから</p><p>白坂創介に料理評論家で、不倫中の母に雪乃</p><p>うん、みんな他人のことには興味が無いってタイプだよなあ</p><p>自分の娘妹に対してだって</p><p>だから、舞夏さんずっと、自分の家族が家族に思えなくてさ雪乃さんが、あれが食べたい、あれが欲しいって、両親に甘えまくっているのを見るのがいつもツラかったの舞夏さんには、そんなことはできないから</p><p>寂しそうにマナは言う</p><p>でも、もういいやマナには今、家族がいるもんお兄ちゃんや、お姉ちゃんたちやアニエスちゃんがいるもん</p><p>マナが悪い子だったら、ちゃんと叱ってくれてマナが寂しそうな時は、誰かが声を掛けてくれるマナもそうするよみんな大好き愛しているずっと、一緒だよずっと、ずっと、ずっと一緒に居たいよ、お兄ちゃん</p><p>マナがオレにしがみついてくる</p><p>小さなおっぱいを、オレの脇腹に擦り付ける</p><p>マナは不安なんだ</p><p>何言ってるんだよずっと一緒に決まっているだろオレたち、もう家族なんだから</p><p>オレもマナの裸身を抱き締める</p><p>だいたい、お前が嫌でもオレがマナを手放さないから</p><p>マナのこと好き</p><p>好きにきまってるだろ</p><p>マナも好きお兄ちゃんが好き</p><p>小さな身体がギュッと、オレを抱き締める</p><p>マナ妹</p><p>オレを抱き締めるマナをさらに後ろから、美智が抱き締める</p><p>わたくしたちもちゃんと居るから</p><p>マナさん美智は、あんまり自分のことを話さないけれどこの子も、あなたによく似ているのよ</p><p>美智もご両親がお忙しくて、１人だけお祖父さんの家に預けられたでしょしかも、たった１人だけ美智のお父さんも正しく継承しなかった、工藤流古武術を完全に受け継いでしまった</p><p>そうだった美智は</p><p>あの愉快なお父さんは他の家族との折り合いが悪いし、お母さん、お兄さん、お姉さんの３人は空手の人で、工藤流古武術を低く見ていらっしゃったから</p><p>美智も自分の本当の家族と確執があった</p><p>もういいんですわたくしは、ご主人様とみすず様に人生を捧げましたから父上にもご承諾いただきましたわたくしは、もう、ここにしか生きる場所がございません</p><p>美智がマナを見る</p><p>だから、マナ妹もずっとここに居ていいのですというか、いやがれ、この野郎という感じです</p><p>マナは、ぽろりと熱い涙を零す</p><p>あたしもそうよ山峰の家は、あたしにとても良くして下さったけれどあそこは、あたしの家では無かったから</p><p>山峰のお父さんもお母さんもあたしを白坂家からの預かり物だと、心の中では感じていたの判っているからとても、ありがたかったけれど本当の親娘には、なれなかったと思うのあたしたち</p><p>山峰家は経済的に、完全に白坂家に支配されていた</p><p>だから、白坂創介の隠し子である恵美を受け入れるしかなかった</p><p>もし、御名穂さんがあたしを助けに来てくれなかったら山峰の両親は、あたしを白坂創介さんに渡してたからそのことは判っていたから</p><p>娼婦にされると判っていてむざむざ、娘を引き渡す</p><p>仕方無いんだけれどね本当の娘じゃないんだし</p><p>メグは、無理に微笑んだ</p><p>だから、あたしはもう山峰の家には戻れないのここにいるわヨシくんが、嫌だって言っても側から離れないからねっ</p><p>嫌なんて言ってないだろメグ</p><p>オレは、メグの手を握る</p><p>ずっと一緒だメグ</p><p>メグはオレに微笑む</p><p>みすずも、瑠璃子も、マナもずっとオレの家族だからな</p><p>はい離れませんからっ</p><p>涙目でみすずが、答えた</p><p>かぽーん</p><p>身体を洗い終わって、浴槽の湯に身体を漬す</p><p>さすがに、女の子４人の身体を洗うのはカンベンしてもらった</p><p>オレが１人で順番に洗うのは、時間が掛かりすぎるし</p><p>この後のための体力を残しておかないといけない</p><p>だから、洗い場では今、女の子同士で身体を洗ってもらっている</p><p>こうやって、１人だけ離れてみんなの楽しそうな姿を見るのもたまにはいいな</p><p>みんな、ヌードだし</p><p>本当に美人で、美少女で、スタイルも良くて、セクシーで</p><p>みんな、オレの女だ</p><p>ああ、この距離から眺めているのはいいなあ</p><p>安心して、勃起できる</p><p>良い湯加減だ</p><p>天井から水滴が、オレの肩にぽたりと落ちる</p><p>冷たい</p><p>あはんはん</p><p>あびばのんのん</p><p>先に洗ってもらったマナが、じゃぶじゃぶと浴槽の中に入って来る</p><p>至福の時間は、終わった</p><p>さあ、タオルで勃起を隠さないと</p><p>隠さなくていいよあたしたちの裸を見て、大きくなったんでしょとっても嬉しいから</p><p>マナは、オレのすぐ横にしゃがんでオレのペニスを小さな手で包む</p><p>それに、これ可愛くて好き</p><p>可愛いか</p><p>可愛いよお兄ちゃんのだもん美智お姉ちゃんが、ペロペロしたがるのよく判るもん</p><p>マナは、オレの包皮を掴みシュッシュとしごく</p><p>おい、あんまりするなよ</p><p>あ、そうだね今、出しちゃダメなんだよね</p><p>そう言いながらマナは手コキを止めない</p><p>そうだよ特にお湯の中に射精すると後始末が大変なんだよ</p><p>どうなるの</p><p>精子が、お湯で白く固まってそれがネバネバしてて、あちこちにくっ付くんだよホント、取り除くのが大変なんだから</p><p>マナは、ニタッと微笑む</p><p>お風呂の中で出したことあるんだ</p><p>１人エッチで</p><p>みっともない話だが</p><p>親父が失踪して、１人で家に住んでいたとき</p><p>つい、風呂の中で抜いてしまった</p><p>いやはや、本当に大変でしたあの時は</p><p>もおこれからは、１人エッチなんてしないでね</p><p>マナは、オレの首筋にチュッとキスする</p><p>したくなったらみんな、お兄ちゃんの相手をするからねお兄ちゃんの精液は、あたしたちのお口かお腹の中に出すのいいわねっ</p><p>うん、良い返事っ</p><p>ニコニコ笑うマナ</p><p>マナのおっぱい、揉んでよもっと大きくなりますようにって</p><p>オレは後ろからマナの身体を抱いて可愛いおっぱいを揉む</p><p>うん、１４歳の胸はぷにぷにしている</p><p>うん、弾力があって気持ちいいよ</p><p>マナもお兄ちゃんに揉まれると、気持ちいいよ</p><p>マナは顔を赤らめている</p><p>首筋に、汗の玉がツーと零れていく</p><p>あのさ、お兄ちゃん</p><p>雪乃さんのことお兄ちゃんは、どうしたいの</p><p>お兄ちゃんのことだから死なせるのだけは、避けたいって思っているんでしょ</p><p>ほら、手が止まっているよちゃんと、おっぱい揉んで</p><p>オレは柔らかい胸を揉む</p><p>マナのことは、気にしなくて良いからあたしさ、さっきので完全にフッきれたよ</p><p>だって、お兄ちゃん雪乃さんは、絶対に家族にはしないでしょ</p><p>マナの大きな瞳がオレを見る</p><p>お兄ちゃんと雪乃さんは全然、合わないもの性格も趣味も考え方も全然違うから</p><p>同じ家で暮らしていたマナの方が、オレよりもよく雪乃の性格を理解しているだろう</p><p>そのマナが言うのだ</p><p>オレと雪乃の人生は絶対に交わらないと</p><p>ていうか雪乃さんが、お高いんだよねあの人は、絶対にあたしたちの高さに下りてきたりはしないから</p><p>あのプライドの高さは死んでも変わらないだろうな</p><p>だからしょうがないよ縁が無かったと思うしかないよ</p><p>縁が無かった</p><p>あたしもそう思うから</p><p>もう二度と会えなくなる覚悟はできているよだって、あたしたち白坂創介さんを</p><p>そうだ白坂創介の処分が終われば</p><p>オレもマナも２度と雪乃には会えなくなる</p><p>あいつは、永遠にオレたちを許さないだろう</p><p>でもいいんだあたしは、もうずっと、お兄ちゃんたちと一緒なんだから</p><p>マナは雪乃を捨てる決意をした</p><p>お兄ちゃん、話してお兄ちゃんは雪乃さんをどうしたいのそしてマナは、何をすればいいの</p><p>次話で、雪乃との交渉をやって</p><p>いよいよ、復讐の本番に突入ですね</p><p>5話ぐらい、ずっとエロシーンかもしれない</p><p>463．闘魂一代</p><p>うん、勃ってるねお兄ちゃん</p><p>話が済むとマナがまた、浴槽の中のオレに抱きついて来る</p><p>オレのペニスの亀頭を、白くて長い指で撫でる</p><p>そりゃ、勃起するよ勃起しっ放しだよ</p><p>すぐ隣に、全裸の１４歳美少女がいるんだし</p><p>洗い場には、他も４人の全裸美少女が</p><p>克子姉、渚、寧の巨乳一派とは違いみすず、瑠璃子、メグ、マナたちは、みんな小振りだけど形の良い美乳派だ</p><p>もっとも、みんなまだ成長期なのだから、これから大きくなる可能性は充分にある</p><p>成長期と言えば美智だけ、たった１人のつるぺた派だけれど</p><p>あれは、あれで触り心地が良いしな</p><p>つるるんとした肌の下に、これから膨らもうとする下地が感じられる</p><p>触ってみて初めて実感できるオレだけしか知らない触感だ</p><p>こんだけ素晴らしい女の子たちが揃っているのに勃起してなかったら、失礼だよ</p><p>わたくしもずっと濡れ濡れでございます</p><p>身体を洗い終わった美智が子犬の様に、オレに近寄って来る</p><p>ご主人様のお側にいる時はわたくし、ずっと発情期でございますから</p><p>いいから、入って来いよオレの隣に座れ</p><p>美智が浴槽に入ってくる</p><p>さすが、武士子湯面を静かに、ちゃぷんと入る</p><p>ああ、オレの眼の前に美智のピンク色の割れ目が見える</p><p>確かにそこは、シャワーの水滴とは違うもので濡れていた</p><p>マナがオレの右隣にいるから</p><p>美智は左隣に、ぴっちりとくっつく</p><p>美智の肌は白い</p><p>そのつるぺたの胸を、オレの腕に擦り付ける</p><p>美智ちゃんあんまり、エッチしたい光線を出し過ぎるのもよくないのよ</p><p>メグが、入って来る</p><p>昨日も、それで叱られたでしょ</p><p>メグは、優しく微笑む</p><p>美智は、恥ずかしそうにオレから離れようとする</p><p>いや、いいからここに居ろ</p><p>この後のことがあるから、セックスはできないけれど抱き締めてやるから</p><p>心が寂しくてスキンシップが欲しい時は、どうしたってあるものな</p><p>オレは、美智に微笑みギュッと美智の腰を抱き締める</p><p>美智が本当は、甘えん坊だってことオレは、よーく知っているからな</p><p>美智は、オレの頬にチュッとキスをする</p><p>それでしたら、お兄様瑠璃子も甘えん坊です</p><p>瑠璃子も、浴槽に来た</p><p>うん知ってる</p><p>マナがニコッと微笑んで、オレの隣を空ける</p><p>瑠璃子がマナに礼を言ってオレの隣に腰を下ろす</p><p>うふふお兄様お鼻の先に汗が</p><p>瑠璃子は、オレの鼻の汗玉をペロッと舐め取る</p><p>酸っぱいです</p><p>え、汗はショッパイんじゃないのか</p><p>いいえ、レモンみたいな味がしました</p><p>お兄様とキスする時と、同じ味です</p><p>そう言って、オレの唇にキスをする</p><p>ほら酸っぱいですわ</p><p>オレも酸っぱさを感じる</p><p>ああこれはちゃんと恋なんだ</p><p>オレは瑠璃子を愛しているんだなと、実感する</p><p>あらあらいいわね、瑠璃子</p><p>最後に、みすずが湯船に身体を浸す</p><p>オレの女５人との入浴</p><p>はい、みすずお姉様わたくし、とっても幸せです</p><p>瑠璃子は、お湯の中のオレの手を取り自分の手と重ねる</p><p>こんなに幸せでわたくし、良いのでしょうか</p><p>いいのよ人は幸せになるために生まれてきたんだから</p><p>その代わりこの幸せをずっとキープし続けられるのは大変よ幸せで居続けるためには、努力が必要なんだもん</p><p>はいメグお姉様</p><p>瑠璃子が、メグの言葉に頷く</p><p>そうですわねわたくしたちこの幸せがゴールではありませんものねまだまだ先に進まないといけないのですね</p><p>そうよ頑張りましょう瑠璃子</p><p>恵美さん、マナさんあたしと瑠璃子と美智は、この後のことは守って差し上げることしかできませんでも、応援していますから</p><p>儀式の出演者であるメグとマナにエールを送る</p><p>お兄様わたくし、渚お姉様より、全てが済むまでの間真緒ちゃんの相手をしている様、ご指示していただきました</p><p>うんそうだね渚も白坂創介という男に運命を狂わせられた１人だから儀式には立ち会いたいんだと思うでも、今夜のことは、真緒ちゃんには絶対に見せられないからね瑠璃子、悪いけれど、相手してあげて</p><p>本当のことを言うと瑠璃子にも、見て欲しくない</p><p>瑠璃子には復讐なんていうドロドロとした世界に触れて欲しくは無い</p><p>だから、この渚の指示は正しいと思う</p><p>湯の中で蕩けていた美智がスッと武人の顔に戻る</p><p>お前は、学校へ行って、イーディの監視をして欲しい</p><p>ご主人様のお側を離れるのでございますか</p><p>美智は、不満そうに言う</p><p>あっちでイーディが、ミス・コーデリアたちに捕まっているんだよ恭子さんやマルゴさんには、どうしてもミナホ姉さんに付いていてもらわないといけないからちょっと心配だろ</p><p>イーディはミス・コーデリアたちが苦手だから</p><p>だから、お前はあっちに行っててくれ頼むよ</p><p>この様な時に、ご主人様のお側にいられないというのは</p><p>美智またお尻を叩かれたいの</p><p>ご主人様に叩いていただけるのならわたくしは喜んで</p><p>美智は、お湯の中から可愛いお尻を浮上させオレに向ける</p><p>もおっ、お尻叩きはご褒美ではないのよ</p><p>みすずが、美智を叱る</p><p>そんなこと言ったってマゾっ子なんだから</p><p>美智オレのために行ってくれ</p><p>ご主人様のために</p><p>ああ、イーディは大事なオレたちの家族だろもしかしたら、ミス・コーデリアは、この機会にイーディを取り戻したいって思うかもしれない</p><p>美智が、ジッとオレを見る</p><p>美智なら大丈夫だ美智には、工藤流古武術の心月があるミス・コーデリアたちが、何か工作してきても、撥ね除けられるだけの力はあるそうだな</p><p>イーディは、真っ直ぐ過ぎる子だからもし、ミス・コーデリアが何か仕掛けて来たら、真っ正面から受けてしまうそれは、よくないだろだから、美智が行って監視していて欲しいんだ</p><p>判りましたご主人様のご期待に沿うよう、努力致します</p><p>わたくしも早く、イーディと一緒にご主人様に犯していただきたいですから</p><p>心月の精神リンクで繋がったまま３人でセックスすれば、とてつもない快感が味わえると思うのです</p><p>美智、お前何を考えている</p><p>えっと現状でも、美智の快感がイーディに伝播している</p><p>美智は、イーディからも快感を受け取りたいのか</p><p>それとも、オレの快感を逆流させて感じたいのか</p><p>わたくしの予想では、３人で蕩け合う様な快楽の極致へ到達するはずですまずは、わたくしとイーディの同時攻撃から実験致しましょうこれが成功致しましたら、次はみすず様にも加わっていただこうと考えております</p><p>ありがとう、美智楽しみにしているわ</p><p>みすずが、笑顔でそう言う</p><p>まいいか</p><p>とりあえず、これで美智も復讐の現場から遠ざけられる</p><p>色々話したが実際のところ、美智も瑠璃子やイーディと同じくらい、素直すぎる真っ白な女の子だ</p><p>さっき見てきた、白坂創介という男の発する邪悪な体臭に、触れさせたくない</p><p>あれは人の心を歪める</p><p>旦那様、わたくしはお側に付かせていただきますからね</p><p>みすずが、先にオレを制する</p><p>みすず見るのはいいけれど、監視カメラの映像を観るだけにして欲しい</p><p>儀式の会場には入らないで欲しいんだ</p><p>今夜の儀式は白坂創介という人間に、色んな思いを感じている女たちのためのものだ</p><p>誘拐され、娼婦に堕とされた者家族を殺された者</p><p>みすずが、復讐の現場に立ち会うべきではないと思うんだ</p><p>ですが寧お姉様や、マルゴお姉様や、恭子様は立ち会われるのですね</p><p>うんそれは仕方無いよお姉さんたちには、居てもらわないと</p><p>でしたら、みすずも</p><p>違う違うそういうことじゃないってば</p><p>オレは笑顔で、みすずに言う</p><p>さっき、ミナホ姉さんに会ってきたけどさ１６年だよミナホ姉さんが、白坂創介に誘拐されて、レイプされて、娼婦にさせられて１６年も経つんだよずっとずっと、白坂創介を憎んで来たんだその間に自分の妹も含めて、たくさんの女たちが白坂創介の毒牙に掛かっていったのをずっと見て来たんだよ</p><p>生半可な憎しみじゃないんだ今、ミナホ姉さんは心が爆発しちゃいそうなくらい不安定なんだでも、それは克子姉や渚だって同じでさミナホ姉さんが、一番不安定だから、自分の中の憎しみの衝動をまだ抑えられているけれど本当は、２人だって、破裂しちゃいそうな状態なんだと思う</p><p>そうだと思うわあたしもそうだから</p><p>一生懸命、部活に集中しようとしたけれど今日はダメだから、あたし早退させてもらったんだもん</p><p>メグも母を亡くしている</p><p>いや、メグはそもそもこの屋敷の中で、娼婦たちに囲まれて生まれた娘だ</p><p>白坂創介の悪行の申し子なんだ</p><p>ヨシくんが迎えに来てくれたしイーディさんが大暴れしてくれたから、心が少し落ちついてきたけれど本当は、ずっとバクバクしているの心臓が</p><p>メグは、自分のおっぱいをギュッと押さえる</p><p>あたしは今、こうやってみんなとお風呂に入って居ることでどれだけ救われているか判らない一人っきりでシャワールームだったら、きっと大泣きしてたと思うだって、やっと仇が討てるんだものあの人に、思い知らせてやれるんだもん</p><p>こっち来いよメグ</p><p>左右の瑠璃子と美智が、気を遣って空間を空けてくれた</p><p>お湯の中を膝立ちでやってきたメグの裸身をオレは、ギュッと抱き締める</p><p>ああ、ヨシくんに抱かれると安心するわ</p><p>本当にメグの心臓、ドキドキしているな</p><p>メグは、無理に微笑んでくれた</p><p>あたしだってこんな状態だからだから、会場の中には恭子さんや、マルゴさんや、寧お姉さんたちが必要なのよ御名穂さんや、克子お姉さんたちのフォローは、あの人たちでないとできないもの</p><p>長年、ミナホ姉さんたちと一緒に過ごしてきたあの３人でないと</p><p>あたしも判る</p><p>マナも口を開く</p><p>あたしも今となっては、あの人は舞夏さんの家をブッ壊した酷い人でしかないから</p><p>ていうか結局、子供を作りっぱなしにしてあの人は、何もかもやりたい放題して、家とか家族とかのことは何も考えて来なかったんだから憎んでるよ</p><p>オレは、マナを抱き寄せる</p><p>あたしお兄ちゃんの奴隷になっていて、本当に良かったそうじゃなかったらとっくに自殺しているよこんなゲンジツ</p><p>マナは、オレにギュッとしがみつく</p><p>あたしたちだって、こうなんだものだから、やっぱり御名穂さんたちにも、フォローしてくれる人が必要なのよ</p><p>メグが、みすずに言う</p><p>それでみすずさんには、本当に申し訳ないけれどフォローは、お姉さんたちだけに任せた方がいいと思うの</p><p>みすずに、人を気遣う力が無いと言っているわけではない</p><p>今日の現場の状況によっては</p><p>復讐が果たされる進行状況によっては</p><p>現場に居てしまったら、確実にみすずも、パニックに陥ると思う</p><p>白坂創介は、本物の変質者で狂っている</p><p>あんな男と同じ空気を吸うと、悪い気に引っ張られる</p><p>その上今なお、ミナホ姉さんが憎しみの余り、白坂創介を死刑にする可能性は消えていない</p><p>判りましたそうですねあたしは外から観ていますわ</p><p>みすずは納得してくれた</p><p>旦那様のお話の様子ですと外から客観的に観ている人間も、必要みたいですから</p><p>その代わりもし何か、異常事態が起きたらすぐに、儀式を中止させる権限を下さいませ</p><p>わたくしは旦那様のことが心配なんです</p><p>オレのことって</p><p>そんな憎しみのるつぼの様な場所で儀式の実践者になられる旦那様が</p><p>忘れていた</p><p>オレの精神が、一番危ういかもしれない</p><p>こんなに憎しみで燃えている人たちの中で</p><p>白坂創介の眼の前で、４人の娘を順番にレイプするなんて</p><p>発狂するかもしれない</p><p>だから、あたしが外から観ています</p><p>しかしミナホ姉さんが、許してくれるかな</p><p>あたしが平伏して、お願いしますわ旦那様のお心が壊れてしまったら、大変ですから</p><p>あたしからもミナホ姉さんにお願いしてみるわ</p><p>と、メグが言った瞬間</p><p>判りました彼の精神状態が危ういと判断した時に限り、儀式の停止を許可します</p><p>天井のスピーカーから声がする</p><p>ミナホ姉さん、やっぱりオレたちの話を聞いていたか</p><p>ただしみすずさん１人にその役目は、任せられないわ</p><p>外からのチェックは、関さんと２人でお願いします</p><p>ああ翔お姉さんが居てくれるか</p><p>あくまでも彼のチェックだけにして下さいあたしたちのことは場内に居るマルゴや恭子さんに任せることいいですね</p><p>みすずは天井に向かって、約束する</p><p>ねレイちゃんは、どうするの</p><p>藤宮さんには、瑠璃子さんと一緒に真緒ちゃんのお世話をお願いしました</p><p>ミナホ姉さんの声が答えた</p><p>うん、それがいいねレイちゃんも、真っ直ぐ過ぎる人だから</p><p>今夜は、大変だということが判っているから女たちは、いつもみたいにオレに下着を穿かせてくれと甘えてきたりはしない</p><p>それぞれが自分の服を着る</p><p>あたし、これ着るの久しぶりだなあ</p><p>マナは、中学校の制服を着る</p><p>そして多分、これを着るの、これで最後なんだろうな</p><p>お兄ちゃん、ビリビリに裂いちゃっていいからね</p><p>そうだ、マナはこれからレイプされるための服を身につけている</p><p>一方、メグは</p><p>メグも高校の制服</p><p>あたしも、これビリビリにしちゃっていいからね、ヨシくん</p><p>そういうことしたかったみたい白坂創介さん</p><p>ああ、白坂創介はメグを娼婦にする前に、処女だけは自分で奪おうと画策していた</p><p>その計画をこっそり残していたんだっけ</p><p>服を着たら、ちょっと打ち合わせしよね</p><p>うん、メグ</p><p>何か、みんなの前では言えないような狂ったシチュエーションらしい</p><p>白坂創介の望む実の娘、レイプだもんな</p><p>一方、みすずと美智もいつもの制服へ</p><p>瑠璃子は、マイクロビキニと白ツナギといういつもの格好だ</p><p>ガウン１枚なの</p><p>着替えのカゴの中には白いガウンが１枚きり</p><p>パンツさえ入っていない</p><p>うん、渚さんがそれだけでいいって</p><p>お兄ちゃんこの後は、ＡＶ男優になったつもりでいろってその方が、気分が楽になるからって</p><p>何かさガウン姿が有名なＡＶ男優さんがいるんだってさ</p><p>でもさ、マナこのガウン、背中に何か書いてあるぞ</p><p>オレがガウンを拡げると黒マジックで、何か書いてある</p><p>闘魂</p><p>あ、それはね渚お姉ちゃんがガウンを出して来たら、寧お姉ちゃんが書いたの</p><p>こういうのは、笑えた方がいいからって</p><p>寧は正しい</p><p>復讐なんて、大真面目にやってしまったら煮詰まってしまう</p><p>下らなくても良いから、笑いを幾つか入れておかないと</p><p>さすが判っているな</p><p>ヨッちゃーん</p><p>と、その寧が不意に、脱衣場に顔を出す</p><p>うわっ、びっくりした</p><p>何よあたしの顔を見て、びっくりしないでよっ</p><p>寧が、プンスカと怒る</p><p>いや、今丁度、姉さんのことを考えていたんだよそしたら、急に現れるから</p><p>えー、あたしのこと考えてたのっそんなら許すっ</p><p>あ、先生が呼んでるんだよっだから、来て</p><p>えっとね後、恵美とみすずと美智も</p><p>あたしたちですか</p><p>寧は、ニッと笑う</p><p>そうあの子の脅しに行くから</p><p>つまり雪乃</p><p>だったら、マナも行きます</p><p>ダメ、ダメ、これが最終、最後の交渉だからマナが相手だと、あの人、つけあがるからさ</p><p>雪乃はマナを、まだ自分の妹だと思っている親族だと</p><p>だから、マナを見るといつも小馬鹿にした態度に出て、自分の心を立て直そうとする</p><p>オレは行って良いの</p><p>雪乃はオレのことも舐めているから</p><p>交渉は全部、先生がするからヨッちゃんは、黙って座ってればいいってヨッちゃんが居ても、もうどうすることもできない絶望っていうのをあの子に感じさせたいみたいだから</p><p>それならいいのか</p><p>えっと、美智</p><p>寧が、美智を見る</p><p>何でございますか</p><p>あんたさ、儀式の現場から外されてちょっとはムッとしている</p><p>寧もオレたちの風呂を観ていたな</p><p>多少は</p><p>あ、そだったら、その気持ちぜーんぶ、あの子にブツケちゃっていいからねっ</p><p>最終交渉だもの使えるカードは、全部使うから</p><p>寧は、みすずを見る</p><p>みすずは権威の象徴香月家の当主になったつもりで、発言して</p><p>うんみすずは、そろそろこういう修羅場にも慣れてもらわないとね</p><p>あのわたくしは、よろしいのですか</p><p>あんたは、みすずの逆絶対に、修羅場には立ち入らないでっ</p><p>瑠璃子は、いつまでも綺麗なまんま、お姫様でいるんだよ泥を被っちゃダメだそういう仕事は、全部、あたしたちがやるからこれって、先生のアイデアなんだけれどさっ悪くないよね、みすず</p><p>寧の眼が、みすずを見る</p><p>ああなるほど</p><p>みすずはサッと理解する</p><p>そうですねおっしゃる通りだと思います</p><p>みすずは、寧に微笑んだ</p><p>ちょっと待って下さいませわたくしだって手を汚して働きます特別扱いしていただくわけには、参りません</p><p>瑠璃子が、激しく抗議する</p><p>そうじゃないよ、瑠璃子考え方を変えなって</p><p>絶対に自分の手を汚さないっていうことも手を汚して働くことの一つなんだよちゃんと、自分の中に覚悟ができていれば</p><p>寧、お姉様</p><p>あたしと瑠璃子今、あたしたちの家族には２人の香月家の娘がいるわ</p><p>だったら、２人とも同じ様なことをして、同じ様な娘になるのは意味が無いって寧お姉様は、おっしゃっているのよ</p><p>同じでは意味が無い</p><p>あたしの方が、瑠璃子よりも実務に向いています瑠璃子よりも、２つも年上ですしだから、瑠璃子はお姫様の方をやって欲しいのそっちは、あなたの方が向いているから</p><p>わたくしがお姫様ですか</p><p>瑠璃子は不満そうに言う</p><p>判らないのあたしと瑠璃子２人がお祖父様の後を継いで、香月家のトップに付いたとするでしょうそしてあたしが実務家、瑠璃子はお姫様に徹するの</p><p>香月家の問題は分家の人たちや、重役の方々が何かと煩いということでしょう今は、お祖父様のカリスマで何とか抑えているけれどこれからは、判らないわ</p><p>みすずは解説する</p><p>だから当主の立場を２つに分けるあなたとあたしに</p><p>みすずと瑠璃子に</p><p>また、わたくしとお姉様に、皆様が勝手に派閥を作って悶着を起こしますわ</p><p>大丈夫よあたしと瑠璃子は、裏でちゃんと繋がっているのだから</p><p>心配そうな瑠璃子に、みすずは微笑む</p><p>大事なことはお姫様の瑠璃子を、実務家のあたしが支えているという形がきちんと外に見えること判るあたしたちが２人ともお姫様になってしまったら分家の皆さんと重役たちに、いいようにされてしまいますあたしたちが、２人とも実務家でもダメその場合は、本当にそれぞれの派閥ができて、内部抗争になってしまうから</p><p>一番良いのは香月グループ内の人が、勝手な意見を押しつけてこようとした時に実務家のあたしはあたしは、それでも良いと思いますけれど瑠璃子様は、どうお考えになられるかって、ウヤムヤにするし瑠璃子はお姫様として、私はよく判らないので、みすず様にお尋ね下さいって、あたしに振ってくれればいいの２人が、それぞれの立場から発言することでグループ内の人たちを調整することができるわ</p><p>そういうことでございますか</p><p>瑠璃子は大きく頷く</p><p>いや本当は、そうじゃない</p><p>瑠璃子は生まれながらにしての、お嬢様だ</p><p>ジッちゃんに徹底敵に、俗世から隔離されて育った</p><p>だからこれからは、オレたちが護る</p><p>無理に、世俗の付き合いを覚えたら瑠璃子は、萎れてしまうだろうから</p><p>温室で育った花を敢えて、寒空に出すことは無い</p><p>オレたちが瑠璃子の温室になれるのなら</p><p>美しい花は、一番美しく咲く環境に置くべきだ</p><p>まあ、それはまた今度ねっ瑠璃子は食堂へ行って、そろそろ真緒ちゃんが目覚めると思うから</p><p>しかし瑠璃子の心配をしてくれたということは</p><p>ミナホ姉さんの心は、大分、回復してきている</p><p>さあ、行くよヨッちゃん</p><p>何も思い付かないので</p><p>なぜか、バブル期前の80年代初頭の少年漫画のエロについて</p><p>少年ジャンプでは、ギャルがライバルというマンガで主人公が童貞を捨てると同時に、賢人になるというスゴイ展開がありました</p><p>それと、忘れもしない本宮先生の大飢饉という読み切りがありまして</p><p>時代劇なんですけれど少年ジャンプなのに、レイプ、寝取られ、妊娠、出産をやってしまった快作がありました</p><p>とんでもない時代でした</p><p>まあ、少年マガジンでは、永井豪先生のヒロインがガチで主人公の前で輪姦、処女喪失する凄ノ王には敵いませんが</p><p>バブル期前の少年誌は狂ってましたね</p><p>まあ、全てはホンモノのロリコン漫画を掲載した、少年チャンピオンには敵わないんですけれどあんどろとりおですね</p><p>464．長い恋の終わりに</p><p>風呂場を出て、廊下へ</p><p>雪乃の監禁されている応接室は、右</p><p>アニエスと真緒ちゃんがお昼寝している食堂は、左だ</p><p>じゃ、あたしと瑠璃子は、食堂へ行くねっ</p><p>お屋敷の主婦である克子姉は、白坂創介の搬送のために、まだ学校にいる</p><p>マルゴさん、恭子さんも学校</p><p>ミナホ姉さんは、これからオレたちと雪乃を脅す</p><p>となると、このお屋敷の管理システムを、完全に熟知しているのは寧しかいない</p><p>基本的なことなら、渚も判るのだろうが渚は、今はお屋敷から離れて暮らしているから、判らなくなっていることもあるだろうし</p><p>確か、学校側からも遠隔操作できるはずだけれどあっちも、手の空いている人はいないだろうしな</p><p>瑠璃子頼むぞ</p><p>オレは、まず瑠璃子に声を掛ける</p><p>はいお任せ下さい</p><p>大丈夫あたしがついているからっ</p><p>寧が、胸を張ってそう言ってくれた</p><p>マナも平気だよアニエスちゃんの面倒は、あたしが見るね</p><p>マナは、無理に微笑んでくれた</p><p>自分が雪乃との会談から外された理由をちゃんと理解してくれている</p><p>だからあの人のことは、しっかりやってきてね</p><p>マナは、どうとでも受け取れる風に言った</p><p>雪乃を処断するのか救うのか</p><p>うん悪いようにはしない約束するよじゃ、行くよ</p><p>オレは、マナに約束しみすず、美智、メグに振り返る</p><p>３人は、うんと頷いてオレの後ろに付いてきてくれた</p><p>遅くなって、ごめん</p><p>ミナホ姉さんはすでに応接室の前に到着していた</p><p>いいのよあなたたちが、お風呂に入っていたことは知っていたし</p><p>ミナホ姉さんは、浴室でのオレたちの会話を聞いていたんだっけ</p><p>さてあの子に会う前に、確認よあなたは、あたしが許可しない限り、絶対に雪乃さんと話しちゃダメよ</p><p>判っているよ、ミナホ姉さん</p><p>雪乃は、どうせオレを頼ろうとする</p><p>変な小芝居はしなくていいわあなたは、普通に話を聞いていてその方が、効果的だから</p><p>オレも、固い表情で雪乃にプレッシャーを掛けるべきではないのか</p><p>あなたって顔に全部、気持ちが出ちゃうでしょだから普通にしていてくれていた方がいいのよその方があの子にあたしが本気だってことが伝わるから</p><p>ミナホ姉さんの本気</p><p>あなたも気付いていると思うけれどこれは、あの子との最期の交渉よ交渉の結果次第ではあたしは、雪乃さんを殺すわためらいなくね</p><p>ミナホ姉さんが、ジッとオレを見る</p><p>オレは老人としか見えないほど、消耗しきった白坂創介を見ている</p><p>ミナホ姉さんの憎しみは深すぎる強すぎる</p><p>すでに、人を殺す覚悟はできている</p><p>これは、何年も前から練り上げられた復讐なのだから</p><p>あなたたちも、あたしが話を振らない限りは黙っていて</p><p>ミナホ姉さんはみすずたちにも、そう言う</p><p>良いわね</p><p>３人は無言で頷いた</p><p>みんな緊張している</p><p>これから始まるのは白坂雪乃という少女の生死を決める会談だから</p><p>じゃ、始めましょうか</p><p>ミナホ姉さんはロックされていたドアを、解錠する</p><p>ノックも無しにミナホ姉さんは、雪乃の居る応接室に入る</p><p>オレたちも、その後ろに続く</p><p>あら元気そうね</p><p>ミナホ姉さんは、雪乃に言った</p><p>雪乃は、うまい棒を口いっぱいに頬ばっていた</p><p>ペットボトルの水をゴクゴクと飲む</p><p>床にはうまい棒のパッケージが散乱している</p><p>こいつゴミ箱に捨てる気が無いらしい</p><p>わざと部屋を汚すのは、オレたちに対する反抗心を表現しているのだろうか</p><p>せめてさ、コーンポタージュ味は無いの</p><p>雪乃は、歯の裏に貼り付いたうまい棒の残滓を、人差し指で掘り返しながら言った</p><p>納豆味、納豆味、納豆味もう納豆味は、食べ飽きたわよっあたしは、納豆村の納豆王女かってーのっ</p><p>ああ相変わらず、自分の立場が判っていない</p><p>だいたい、これ喉が渇くしさっ何とかなんないわけ</p><p>雪乃は馬鹿なんだから</p><p>美智さん、ドアを閉めて</p><p>ミナホ姉さんは美智に</p><p>美智が、ドアをパタンと閉める</p><p>ミナホ姉さんは、ポケットから携帯ぐらいの小さな箱を取り出しスイッチを押す</p><p>ドアが、再びロックされる</p><p>電子キーになっているのよあたしじゃないと、開けられないから</p><p>ミナホ姉さんは、キーボックスを仕舞う</p><p>みすずさんと恵美は、そこへ座ってあなたはそこ美智さんは、監視のため悪いんだけれど立っていて</p><p>全員に指示をし雪乃の座っている反対側のソファに腰掛ける</p><p>オレは、ミナホ姉さんの右に</p><p>みすずと恵美は、左に座る</p><p>で何か用なわけ</p><p>雪乃は、新しいうまい棒のパッケージを開けポリポリ食いながら、ミナホ姉さんに言った</p><p>ええ、あなたの今後について相談しようと思ってね</p><p>あたしの今後</p><p>雪乃は食いながら言った</p><p>ああ、こいつ平然としているフリをして、内心は怯えているんだな</p><p>だからつい、食べ続けてしまう</p><p>緊張を、誤魔化すために</p><p>雪乃、ミナホ姉さんとの直接対決は苦手にしているもんなずっと</p><p>というよりもっと具体的な、あなたの要望が聞きたいのよ</p><p>ミナホ姉さんは最初のカードを切ろうとしている</p><p>あっそあたしの要望はね</p><p>雪乃の言葉の途中で、ミナホ姉さんは言った</p><p>死んだ後のあなたの身体はどう処理したらいいかと思って</p><p>やっぱり、白坂家のお墓に入りたいそれとも、どこかの海とかに散骨するやっぱり、こういうことは生きているうちに聞いておかないとあたしたちが困るのよ</p><p>雪乃の手から、ぽろりと食べかけのうまい棒が落ちた</p><p>ああたしを殺すつもり</p><p>あら殺されないつもりだったの</p><p>ミナホ姉さんは、ニッコリと微笑む</p><p>だってあたしに、そいつの子供を産ませるって</p><p>ああ、それは舞夏さんがやってくれるってあの子も大変ね、中学生でママになるなんて</p><p>実際はマナには、大人になるまで妊娠は禁じてある</p><p>だが、そんなことは雪乃は知らない</p><p>最初はね舞夏さんにも死んでもらうつもりだったのよでも、あの子はこの人のセックス奴隷になりますって、泣きながら土下座して頭を下げるから生かしておいてあげることにしたのよ</p><p>ああオレは、ミナホ姉さんの狙いが見えてきた</p><p>ミナホ姉さんはわざと雪乃のレベルに合わせて、話をしている</p><p>ゲンジツではなく</p><p>雪乃が考えそうなこと、信じそうなことを並べていく</p><p>そういえば雪乃さんは、この人と１００回セックスするまではいかなかったのよね確か</p><p>そうだ最初はそういう話があった</p><p>舞夏さんの方は、もう１００回越えたわよ昨夜も一昨日も、一睡もせずに、レイプし続けたからお口も、アソコも、お尻の穴もね今では、立派なセックス奴隷よもう、この人に奉仕すること以外は、考えられない身体になっているから</p><p>ニッとミナホ姉さんは、笑う</p><p>雪乃は、ゾクッと震える</p><p>ミナホ姉さんならやりかねないと思っているから</p><p>舞夏さんあなたと話すときは、いつもケンカ腰でしょあの子は、雪乃さんと違って頭の良い子だからほんの少しでも、あなたの肩を持つ様な言動をしたら自分もあたしたちに殺されるってこと</p><p>酷いあんたたち悪魔よ</p><p>雪乃は信じた</p><p>悪魔なのは、あなたのお父様よあたしたちは、あの男に復讐するためには、何でもするわ</p><p>そんなのあたしには関係無いじゃないっ</p><p>関係無いことはないでしょあなたは白坂創介の娘なんだから</p><p>娘なだけじゃないっあたしが、あんたたちに何か悪いことをしたってわけ</p><p>あたしも、それ何度も思ったわあなたのお父様に犯され、傷付けられながらね</p><p>そんなのあたしは知らないわよっ</p><p>知らなくて良いわとにかく雪乃さんには、死んでもらいます白坂創介の眼の前で</p><p>ミナホ姉さんは雪乃を圧倒する</p><p>さっきあなたのお父様にも、同じことを言ったんだけどねあの男が、泣いてあたしに言うのよ頼むから、雪乃だけは助けてくれ自分は、どうなってもいいからって</p><p>白坂創介は、舞夏すら見捨てた</p><p>雪乃の警護を外すなという理由だって雪乃が、叔父の白坂守次氏に気に入られているからだと言っていた</p><p>あの父親からは家族の安否を気にしている様な発言は、一切無かった</p><p>それで、あたし決めたのあなたをあの男の眼の前で殺すわそれ以上の復讐は無いでしょ</p><p>な、何でよ</p><p>雪乃は、パニック寸前だ</p><p>何でって白坂創介は、あたしの妹を殺したのよ妹とあたしのお腹の中にいた赤ちゃんもあの男にも、雪乃さんぐらい死んでもらわないとバランスが取れないわ</p><p>ミナホ姉さんは、低い声でそう言う</p><p>オレは、眼を反らした</p><p>彼に助けを求めてもダメよこの復讐は、もう止められないのだって、白坂創介を恨んでいるのは、あたし１人じゃないからあの男に殺された女だってそうよね、恵美</p><p>ミナホ姉さんが、メグに振る</p><p>メグは、雪乃を睨む</p><p>あたしを産んでくれた本当のお母さんも白坂創介さんに殺されていますから</p><p>あたしは絶対に許さないわ</p><p>今まで、許さないというのは雪乃がオレに言う言葉だった</p><p>その言葉を、メグは雪乃に叩き付ける</p><p>でも恵美、パパはあんたの父親なんでしょ</p><p>雪乃は、探る様な眼でメグに言う</p><p>だったら助けなさいよ</p><p>どうしてよ、雪乃</p><p>メグは、強い声で言った</p><p>白坂さんが、あたしに何かしてくれたのあの人があたしに</p><p>白坂家の親族として、あんたが生きてこられたのは、パパのお陰でしょ</p><p>あんたは、あたしに感謝をしろっ言うの</p><p>そうよあんたなんて、白坂の家の力が無ければ、生きてこられなかった子じゃない</p><p>メグと山峰夫妻はずっと、白坂家に支配されてきた</p><p>そんな関係もう終わったのよ</p><p>雪乃さんだって、知っているでしょ白坂家は、もう終わりよ香月様が、完全に破綻させて下さるわそうよね、みすずさん</p><p>今度はみすずに話を振る</p><p>はいあたしが、お祖父様にお願いして白坂家は、完全に潰します恵美さんのご養父は、香月家できちんとしたお仕事をお世話させていただきます</p><p>実際はもちろん、今のみすずにそんな権限は無い</p><p>待ってちょっと、待ちなさいよ</p><p>あたしは、香月みすずですあたしの言葉の重さを雪乃さんはご存じですよね</p><p>雪乃もホテルでジッちゃんと会っている</p><p>香月家の恐るべき力を見て来ている</p><p>い、今のことなんて、どうでもいいのよっでも、恵美は過去にあたしたちから受けた恩義があるでしょ恩を返しなさいよ</p><p>雪乃は、メグに食い下がる</p><p>雪乃、あなた、それ本気で言っているの</p><p>冷たい眼でメグは言った</p><p>あなたがあたしに一度でも、優しくしてくれたことがあった</p><p>あ、あったわよきっと</p><p>じゃあ、言ってみて何でもいいから雪乃が、あたしに優しくしてくれたことが一つでもあったら言ってみなさいよ卑怯者</p><p>山峰家の立場が弱いからって、さんざんメグに無理難題をフッ掛けたのが雪乃だ</p><p>一族の集まりに１人だけ晴れ着を着られなくしたり</p><p>中学の時のメグが自分よりもバスケ部で結果を出しそうだからって、無理矢理、退部させたり</p><p>合格していた第一志望の高校を辞退させたり</p><p>無茶苦茶なことばかり、してきた</p><p>あんたあたしや山峰の家に、白坂の家がどれだけ酷いことをしてきたのか判っているの</p><p>メグが、雪乃に怒りをぶつける</p><p>だって仕方ないでしょっあたし、ダイッ嫌いなのよ、あんたが恵美</p><p>雪乃は反射的に、逆ギレする</p><p>こいつは、そういうやつなんだ</p><p>その場、その瞬間の感情だけで、無責任に言動を行う</p><p>何で、あんたみたいなのがパパの隠し子なのよっ</p><p>憎悪の眼でメグを見る</p><p>自分の立場なんて、考えずに</p><p>それこそあたしのせいじゃないわよっ</p><p>吐き出すように、メグは言った</p><p>ありがとう、雪乃あなたのお陰で、あたし、心の中に引っ掛かっていたものが完全に取れたわ</p><p>あたしもあなたが大嫌いよ雪乃だから、これであなたが死んでもあたしは少しも後悔しないわ</p><p>自分で自分を、さらなる窮地に追い込んでしまったことに気付く</p><p>な何でよっ</p><p>本当に、想像力が欠落しているのね雪乃さんは</p><p>逆の立場だったらって考えてみなさいあなたが恵美だったらどうあなたは、雪乃さんを助けたいと思う</p><p>だって、人が死ぬのよあたしが、殺されそうになっているのよ</p><p>そうよ仕方無いわよね誰もあなたのことを助けたいなんて思っていないんだから</p><p>雪乃は、オレたちの顔を見る</p><p>メグは侮蔑の眼で、雪乃を見ている</p><p>美智は、無表情</p><p>みすずは、眼を反らす</p><p>最期に雪乃はオレを見る</p><p>本当にいいのあたしが死んでしまうのよ</p><p>そうよあなたは死ぬあたしに殺されるだから、何</p><p>オレが答える前にミナホ姉さんが、雪乃に言った</p><p>今の雪乃さんに、助けてあげる値打ちなんて一つも無いじゃないそんなことも判らないの</p><p>あたしの値打ち</p><p>あなた何かできるのあたしたちが、生かしておいてあげたいと思う様な価値が、あなたにあるの</p><p>雪乃は胸元をギュッと掻きむしる</p><p>あるわよあたしにだって価値ぐらい</p><p>あら、そうどんな</p><p>さらに畳み込むミナホ姉さん</p><p>雪乃はその先の言葉が見つけられない</p><p>あなたなんて人を罵ることしか能が無い、頭の悪い小娘じゃない</p><p>ち、違うわよあたしは</p><p>ミナホ姉さんの否定に雪乃は、立ち向かおうとするが</p><p>だって、あなたギャーギャー泣き喚く以外、何もしない子じゃない</p><p>ああたしは白坂家の娘よっあんたたちとは違うの</p><p>あたしには誇りがあるのよっ</p><p>雪乃を馬鹿にした嘲りの笑い</p><p>言っていて、自分で馬鹿みたいだと思わないの</p><p>白坂家の価値なんて今ではもう、暴落している</p><p>だいたい、名家中の名家、香月家のみすずがここに居るのに白坂家の優位を語るのは、マヌケ過ぎる</p><p>うっ、うるさいうるさいうるさいっ</p><p>雪乃は、口惜しさでいっぱいのようだ</p><p>眼からボロボロと涙を零す</p><p>なあに言葉で言い返せないからって、泣いてオシマイなのつまんない子ねまあいいわ、お父様の前で死ぬ時にも、そうやって泣いててちょうだい</p><p>その方があなたの死を見せられる白坂創介が、嘆き苦しむだろうから</p><p>鬼、悪魔、キチガイッ</p><p>雪乃は、心の中の混乱を怒りに変換してミナホ姉さんにぶつけようとする</p><p>いつもの雪乃だ</p><p>理性的に物事が考えられなくなると感情のコントロールが効かなくなって、泣き喚く</p><p>自分から、問題を解決するための努力へは行き着かない</p><p>騒がしいわね美智さん、この子を静かにさせて</p><p>ミナホ姉さんは、美智を見る</p><p>トオッ</p><p>雪乃の喉元に、強い気を込めた鋭い一撃を打ち込む</p><p>アガッ</p><p>泣き喚いていた雪乃がピタッと、動きを止める</p><p>工藤流古武術点牙あなたの呼吸を止めました</p><p>美智は、大した力は込めていない</p><p>なのに雪乃の顔は、みるみる赤くなって</p><p>息が続かないのだろう必死で、口をパクパクさせている</p><p>しかし全身の筋肉が強ばったまま、雪乃の呼吸は止まっている</p><p>そろそろいいわ</p><p>真っ赤になった雪乃の顔が、青くなってきたところでミナホ姉さんは、美智に言った</p><p>美智は裂帛とともに、雪乃の背中をドンと叩く</p><p>その瞬間雪乃の身体が緩和する</p><p>ドサッと雪乃は、ソファの上に倒れる</p><p>雪乃は、ダラダラと汗の玉を零しながら肩で息をしている</p><p>全身が、痙攣している</p><p>起き上がることもできない</p><p>うん、いいわね、これ雪乃さんには、この方法で窒息死してもらいましょうか</p><p>ゆっくりと緩慢に死んでいくのよ意識がなくなるまでは、時間が掛かるでしょうからとても怖いでしょうね</p><p>ソファにぐったりしたまま雪乃は、ミナホ姉さんを見る</p><p>い、嫌よ</p><p>ひどく濁った声でそう答えた</p><p>身体の自由が利かなくなるって、とっても怖いでしょあたしにも、経験があるわあなたのお父様の連れて来たキチガイ医者に、堕胎手術をされた時麻酔がなかなか切れなくて、身体が痺れたままで本当に恐ろしかったわ雪乃さんにも、そういう体験をさせてあげるわよ</p><p>ミナホ姉さんは、平然とそう言う</p><p>い、嫌だあたし</p><p>ゼーゼーと息をしながら、雪乃はソファの背を掴んで、必死で起き上がろうとする</p><p>逃げなきゃあたし逃げなきゃ</p><p>どこにも逃げ場は無いのに雪乃は、這ってでもここから逃亡しようと、必死で身体を動かす</p><p>美智さん</p><p>エイハッ</p><p>美智が、再び雪乃の喉元を吐く</p><p>はうぐぅぅ</p><p>再び息を止められ苦しむ雪乃</p><p>解除して</p><p>トゥワサッ</p><p>美智が、雪乃の背中を打つ</p><p>はぁぁ、はぁぁ、はぁぁ</p><p>すっかり、消耗しきってぐったりとした雪乃</p><p>慌てて、肺に空気を取り込む</p><p>最後にお話しできて嬉しかったわ、雪乃さんあなたの死刑執行は、１時間後だからここで、そのお菓子でも食べてなさい</p><p>ミナホ姉さんは、ソファから立ち上がる</p><p>さあ、みんな行きましょうか</p><p>オレたちも、席を立つ</p><p>恵美何か、雪乃さんに言うことはある</p><p>ミナホ姉さんに言われて、メグは</p><p>何も無いですだって、もう雪乃は死ぬんですから</p><p>冷たく、そう言い放つ</p><p>ソファに無様に転がったままの雪乃はそんなメグを見上げている</p><p>また、雪乃の眼から涙が零れる</p><p>みすずさん、何かありますか</p><p>ミナホ姉さんはみすずに振る</p><p>そうですね雪乃さん、あたしには、あなたという女の子がよく判らないんですけれど</p><p>みすずが、雪乃を見下ろす</p><p>あなた何で、助けて下さいとかお願いしないんですか</p><p>雪乃が大きく眼を見開く</p><p>あたしがもしも、雪乃さんの立場だったら雪乃さんみたいな態度は、取らないですよ最初から、頭を下げて助けて下さい何でもしますからって、必死でお願いしますわ</p><p>仕方無いですよ雪乃には、白坂家の誇りがあるらしいですから</p><p>ここは、あなたの敵の本拠地で雪乃さんを助けてくれる人なんて、１人もいないことは始めから判っていたことじゃないですかみんな、雪乃さんのお父様を憎んでいるのですから</p><p>みすずさん無駄ですよ雪乃には、何を言っても</p><p>雪乃はまだ、はぁはぁと息をしている</p><p>言葉が出ない</p><p>だって、雪乃馬鹿なんですもの死ななきゃ、治らないのよ</p><p>雪乃、お前、死にたいのか</p><p>率直に、尋ねた</p><p>ない</p><p>何だ、聞こえないぞ</p><p>雪乃の眼から、また涙の粒が零れる</p><p>死にたくない</p><p>雪乃は、声を振り絞る</p><p>そうかじゃあ、頑張れよ</p><p>助けなさいよあんた</p><p>嫌だ</p><p>それが、人に物を頼む人間の態度か</p><p>オレとお前の関係は何だ</p><p>オレたちは、仲間でもなければ友達でもねぇ</p><p>ましてや恋人でもねえ</p><p>オレはお前をレイプした犯人で、お前は被害者だ</p><p>そうよだから、あんたはあたしに尽くさないといけないのよ</p><p>雪乃が、熱い眼でオレを見る</p><p>違うオレとお前は犯し犯される関係だけで、何も繋がりは無いんだよっ</p><p>雪乃がセックスの快感の中で、勝手に思い込んだオレとの絆を</p><p>オレは否定しないといけない</p><p>オレとお前は、敵だオレには、お前を助けなくちゃいけない義理なんて無いんだ</p><p>だってあんたはあたしのこと、好きなんでしょ</p><p>この馬鹿</p><p>オレのことを嫌いな女を、オレが好きになるわけないだろっ</p><p>雪乃の眼が、大きく見開かれる</p><p>オレのこと散々、馬鹿にしやがってオレのこと、いつも馬鹿にして</p><p>今、オレの初恋が終わる</p><p>入学式以来、雪乃に抱いていた恋心にトドメを刺される</p><p>雪乃なんて、ダイッ嫌いだよっ</p><p>うーん、ここまで追い詰めないとダメなんですね</p><p>雪乃でなく吉田くんですが</p><p>恋の初めは定かでないが</p><p>恋の終わりには、理由があるか</p><p>465．絶望の果てに</p><p>雪乃が、オレを見上げて呆然としている</p><p>あんたがあたしのことを嫌いなはずないわよ</p><p>本当に判っていないわね確かに、彼は、あなたのことが好きだった頃があったのかもしれない</p><p>そうよ、だってこいついつも、あたしのこと見ていたものっ気持ち悪い眼で、ジロジロ見てきてさっ</p><p>だけど、もう好きじゃないのよ、あなたのことなんて</p><p>そんなはずがないわよっ</p><p>そうかしら嫌いになるに決まっているじゃない</p><p>メグが、雪乃に言う</p><p>だって、雪乃ヨシくんに嫌われるようなことばかりしてきたんだから</p><p>雪乃が、ブルブルッと身体を震わせる</p><p>嫌われる</p><p>ああダイッ嫌いだよ、雪乃なんて</p><p>雪乃とはこれで縁が切れてしまっても、仕方無い</p><p>雪乃がオレを舐めていて最後は、オレが助けてくれると信じ込んでいる限り</p><p>自分のプライドに執着するばかりで、生き残ることに必死になれないのなら</p><p>もう雪乃の未来は、無いのだから</p><p>ああんたは、あたしをレイプしたあたしの人生をメチャクチャにした</p><p>雪乃雪乃が、オレを見ている</p><p>ああ、その通りだ</p><p>だったらあたしに尽くすのが、筋でしょあんたは一生掛けて、あたしに償いをするべきなのよ</p><p>嫌だねオレは、そんなのまっぴらだ</p><p>雪乃の顔が、怒りに燃える</p><p>何ですってこの悪魔鬼レイプ魔ッ</p><p>うるせぇなッ静かにしろよッッ</p><p>オレは雪乃を怒鳴りつける</p><p>今度、騒いだら美智に命令して、お前を殺させるいいな</p><p>美智が雪乃の前に、拳を突き出す</p><p>一瞬では、死なせません一番、長く苦しむ酷い方法で死んでいただきます</p><p>だから、騒ぐなって言ってるんだよっ</p><p>オレは、雪乃を一喝する</p><p>雪乃オレはもう、犯罪組織黒い森(ブラック・フォレスト)のメンバーなんだよお前に償う馬鹿なことを言うなよオレはもう、お前1人の命ぐらい何とも思ってないんだからな</p><p>オレはオレの手を見る</p><p>オレはこの手で、シザーリオ・ヴァイオラを撃ち殺したんだ雪乃だって、あの場で見ていたじゃないか</p><p>そうよあんたは、人殺しよ</p><p>雪乃は怯えた眼で、オレを見ている</p><p>その人殺しに、償えとか一生尽くせとか言うのは、馬鹿げているとは思わないのか</p><p>犯罪者に、情を求めるのは間違っている</p><p>ほ、本当にあたしを殺す気なの</p><p>だって、しょうがないだろ</p><p>オレは最期のカードを切る</p><p>お前が死ななきゃ、ミナホ姉さんの復讐が終わらないんだよ</p><p>雪乃は、ガチガチと奥歯を鳴らす</p><p>死の恐怖が雪乃を包む</p><p>け、警察に捕まるわよそれでもいいの</p><p>それでも必死に、雪乃はオレに対抗しようと言葉を繰り出す</p><p>香月家が付いているのに、日本の警察を恐れてどーすんだよ</p><p>そうだな、みすず</p><p>はい香月家の力なら、どんなことでも可能ですわ</p><p>雪乃一人の遺骸なんて、どうにだって処理できるよ</p><p>で、最初の話に戻るけれどあなたの死体は、どこに捨てたらいい一応、あなたの希望を聞いておきたいのよ</p><p>ミナホ姉さんが、オレの言葉に乗っかってくる</p><p>山に埋めたら、野犬が掘り返すし海に捨てたら、浮かんでくるしね一応、マルゴが、セメントとドラム缶を用意しているわあなた、どこに埋めて欲しい</p><p>あなたが良い子だったらちゃんと荼毘に付して、白坂家のお墓に納めてあげようかとも思っていたけれど、あんまりにもあなたの態度が悪いから気が変わったわあなたみたいな子は、ドラム缶でコンクリ浸けの海中投棄で充分よ</p><p>いっそのこと、生きているまんまコンクリートに埋めてあげましょうかコンクリートって、相当重いから腰までコンクリートに埋まったら、もう抜けなくなるわよそのまま、首までコンクリートで満たしてあげるあとは、餓死するまで放っておいてあげるわ</p><p>い、嫌よそんなの嫌</p><p>雪乃は、縋るような眼でオレを見る</p><p>オレを見たって、どうにもならないよしょうがないだろ雪乃が、ずっとオレを馬鹿にしてきたのがいけないんだからオレは、助けないよ</p><p>あたしあたしあたし</p><p>雪乃は崖っぷちに追い込まれる</p><p>そんな雪乃に、美智が言う</p><p>死にたくないのですか</p><p>雪乃は、カッと眼を見開き</p><p>死にたくないわよっ当たり前でしょ</p><p>だったらなぜ、命乞いをなさらないのです</p><p>冷たい声で、美智は言う</p><p>さっき同じことを、みすずも雪乃に言った</p><p>土下座をして、何でもしますから、命だけはお助け下さいと申し出るのが、こういう場合の鉄則なのではないのですか</p><p>だって命乞いをしたって、あんたたちがあたしを助けるかどうか判らないじゃない</p><p>確実に助けて貰えないのなら命乞いなんて、したって無駄だわ</p><p>雪乃の馬鹿は、死んでも治らないと思う</p><p>そんなの、やってみなきゃ判らないじゃないか</p><p>そうじゃあ、そのプライドだけを抱えて死になさい</p><p>本当に、どうしようも無い子ね雪乃さん、あなたはもう世界中で独りぼっちなのよこの世界のどこにももう、あなたを助けてくれる人はいないわ</p><p>ミナホ姉さんの言葉が、雪乃の心に浸みていく</p><p>今までならいつも、誰かがあなたを守ってくれていたあなたの我が儘を何でも許してくれていたでも、もう世界は変わってしまったの今のあなたには、一人も味方はいないのよ</p><p>雪乃は黙ってミナホ姉さんの言葉を聞いている</p><p>あなたのお父様は、あたしたちが捕らえているもうすぐ、殺すわ確実にあなたたちをずっと庇護していた白坂守次氏は失脚した今の白坂家は白坂創介とその家族を見捨てることを表明しているわ母方のお祖父様の市川さんは、雪乃さんを一生、精神病院に閉じ込めようとしている</p><p>雪乃にはもう頼れる親族は一人もいない</p><p>あなたのお父様の悪行は、今では世間の人も全て知っているわ今の日本で、白坂創介を擁護する人間は1人もいないあなたのクラスメイトや、中学時代のお友達だってもう、あなたには近付きたくないと思っているでしょうね</p><p>それどころか世間の人間は、全て、雪乃の父親を悪の権化だと思っている</p><p>そしてあなたの裸も、処女喪失場面も、恥ずかしいセックスもたくさんの人たちに観られているあなたは、恥ずかしい人間なのよもう、誰からも相手にされないわよあの遠藤くんだってもう、雪乃さんとはセックスしたいとは思わないでしょうねもちろん、この先、恋も結婚も不可能よみんなが、あなたの生々しいセックスを知っているんだもの永遠に、世間の人たちからは白い眼で見られるのよあなたは</p><p>雪乃の人生はもう、詰んでいる</p><p>それでもまだ生きていたいのあたしがあなただったら、とっくに死んでいるわあなたって、自殺もできないくらいの恥知らずなのね</p><p>ミナホ姉さんの言葉が、じわじわと雪乃の心を浸食していく</p><p>まだ、話は終わってないわ</p><p>ミナホ姉さんが、ぴしゃりと言う</p><p>大事なのはここからよ雪乃さんあなたは感性の人よあなたは、頭が悪すぎて、普通に考えれば小学生にでも判るような理屈さえ理解できない子だからだけど、感性は鋭いわ</p><p>そう言って、ミナホ姉さんはオレに振り向く</p><p>そうよあなたの感性は、ずっと正しかったの彼はこの人は、本当にあなたのことが好きだったこの人が居たからこそ、あたしは今まで、あなたの処分を猶予してきたのこの人だけがあなたの命綱だった</p><p>なのに馬鹿なお嬢さんあなたは、自分で命綱を断ち切ってしまったあなたは、彼の好意を全て無にしてしまったから</p><p>だって仕方ないじゃないその男はあたしのタイプじゃないんだもの</p><p>その男とのセックスは肌が合うけれどでも、それだけでしょ顔がいいわけでもないし、家柄がいいわけでもないし、スポーツマンでもないあんたなんて好きになれないのよっあたしが、付き合うような男じゃないんだものっ</p><p>雪乃は、ボロボロと涙を零す</p><p>気持ち悪いのよそいつ生理的に、絶対に好きになれない</p><p>それなら、何で雪乃はここに来たのよ市川さんの家から逃げてヨシくんを頼って、ここに来たんでしょ</p><p>あたしだって嫌だったわよだけど、しょうがないでしょこいつしか、頼れそうな相手がいなかったんだからっ</p><p>涙を流しながら、雪乃は憎悪の眼でオレを見る</p><p>だから、あたしガマンすることにしたのよっこいつが、あたしのことが好きで好きでしょうがないのならこいつがあたしに仕えるのならたまには、セックスもしてあげるわそれなら、こいつの側に居るのもガマンしてあげようってだから、ここへ来たのよ</p><p>それが雪乃の理屈か</p><p>でも、お生憎様よ彼の方は、もう、そんな雪乃さんは大嫌いになったそうだから</p><p>ミナホ姉さんは冷たく言った</p><p>もうっあたし、この先、どうしたらいいのよっ</p><p>雪乃が爆発する</p><p>死ねよ</p><p>そんなのもう死ぬしかないんだよ雪乃は</p><p>雪乃が息を呑む</p><p>そうねあたしも、雪乃は死んだ方がいいと思うわ</p><p>奇遇ね、あたしもそうよ死になさい、雪乃さん</p><p>あたしも雪乃さんが亡くなっても、同情はしません</p><p>みすずも言った</p><p>では殺しますか</p><p>待て、美智最初のプラン通りだ雪乃は父親の眼の前で殺す</p><p>ええ、一番時間の掛かる方法で惨たらしく、ミジメに死んでもらうわ</p><p>ジョワワワワワ</p><p>失禁した</p><p>雪乃の座っているソファから湯気が立ち上る</p><p>あら、何人生最後のおしっこを、もう済ませてしまったの</p><p>ミナホ姉さんの言葉は、どこまでも冷たい</p><p>あ、あ、ああたしは</p><p>もういいわよ決まったことだから雪乃さんて本当に凄いわねこの５分ぐらいの会話で、あたし今までの３倍くらいあなたのことが嫌いになったわ</p><p>ミナホ姉さんの言葉に、メグも</p><p>あたしもよあなたが死んだら、清々するわ早く、この世からいなくなって欲しい</p><p>あたしもあなたにだけは、二度と会いたくないですわ</p><p>ああ、本当にオレもダイッ嫌いだよ雪乃みたいな女</p><p>オレも、そう言った</p><p>あ、あたしはあたしはあたし</p><p>オレたちによる全否定と、自分の死に直面したことでアタフタとする</p><p>もう終わりです見苦しいです</p><p>美智が、雪乃を見下ろしてそう言った</p><p>さあ、行きましょうこんな子、相手にするんじゃなかったわ時間の無駄だったわね</p><p>さよなら雪乃あなたにはお墓も無いから、お花は供えないからね</p><p>香月セキュリティ・サービスの死体処理班に来てもらいますあたしから、お祖父様に連絡しますわ</p><p>ミナホ姉さん、メグ、みすず</p><p>みんな、出口のドアに向かう</p><p>オレは、もう何も雪乃に言うことは無い</p><p>ただ、侮蔑の視線で雪乃を見る</p><p>処刑は、１時間後ですので</p><p>美智が、雪乃にそう伝えた</p><p>ま、待って待って下さい</p><p>雪乃はソファから、立ち上がり</p><p>そして、自分の小便で濡れた床に手を付く</p><p>お、お願いお願いします死にたくない死にたくないんですあたし</p><p>尿で濡れた床面に雪乃は額を擦り付ける</p><p>残念ねもう５分も前に、そうしていたら、あたしたちの気持ちも変わったかもしれないけれど手遅れだわ</p><p>そ、そんなこと言わないで言わないで下さいあたし何でもします何でもしますから殺さないであたしを殺さないで下さい</p><p>おしっこに塗れて土下座する雪乃はどうしょもなく、みっともなかった</p><p>死にたくない死にたくないんです</p><p>しかし、恥も外聞もプライドさえ、投げ捨てた雪乃は</p><p>なりふり構わず、自分の生を掴もうと必死になっている</p><p>本当に死にたくないの</p><p>はい死にたくないです死にたくないんです</p><p>本当に何でもする</p><p>しますどんなことでもしますからだから殺さないで下さい</p><p>あら、そうじゃあ、あなた、お父様を裏切れる</p><p>土下座していた雪乃が顔を上げる</p><p>あなたも知っている通りあたしたちの本当のターゲットは、白坂創介よあなたのことなんて、そのオマケでしかないわ</p><p>ミナホ姉さんは、雪乃に告げる</p><p>あたしたちは白坂創介に、より残酷な復讐が果たせればそれでいいのよ</p><p>ミナホ姉さんの微笑みは、悪魔の様だった</p><p>あの男の眼の前で、最愛の娘を殺すより最愛の娘に裏切られる方が、より残酷だとは思わない</p><p>これがミナホ姉さんが、最初から予定していた落としどころか</p><p>頑固で我が儘で自己中な雪乃をここに落とし込むのに、こんなに長い時間が掛かってしまった</p><p>どうする雪乃さん大切なパパを裏切れるそれが、できるのなら命だけは助けてあげるわ</p><p>再び、ミナホ姉さんに対して頭を下げる</p><p>う、裏切りますあたしはパパを裏切ります</p><p>床のおしっこの水溜まりに雪乃の涙がぽたりと落ちる</p><p>いいのねあなたの裏切りで、白坂創介は絶望のどん底で死ぬことになるわよお父様に憎まれることになっても構わないのね</p><p>殺されないのなら何でもします</p><p>そうでは、具体的な話をしましょう</p><p>ミナホ姉さんはソファに戻る</p><p>雪乃も、床から立ち上がろうとするが</p><p>あなたは、そのままよ雪乃さん</p><p>ミナホ姉さんは、雪乃を制した</p><p>あなたみたいな子は床で充分でしょ自分のお父様を見捨てる様な娘には、おしっこの上がお似合いだわ</p><p>雪乃はだまって、床に正座している</p><p>一応言っておきますけれど今から先は、ちょっとでも、あたしたちに逆らったら殺すわよ有無を言わさずねあたし雪乃さんのことなんて、これっぽっちも信用していないから</p><p>今夜のことだけでは無いわこれから一生、ずっとよあたしたちに逆らったら、いいえ、逆らう素振りを少しでも見せたらあなたを殺しますマルゴに、恭子さんに、美智さん、それに香月セキュリティ・サービス殺し屋は幾らでもいるからねどこに逃げようとも、草の根を分けてでも探し出して殺させるわあなたの苦しむ方法でね</p><p>雪乃は黙っている</p><p>あら、返事が無いのは反抗だと考えていいのかしら</p><p>雪乃が、慌てて返事をする</p><p>いいあなたとの約束は、今夜は殺さないであげるっていうだけのことだからあたしの気が変わったら、いつでもすぐにあなたを殺させるわあたしは、あなたのことが嫌いだし死ねばいいのにって、今でも思っているからだから、あたしの気が変わらないように、精々気を付けることね</p><p>雪乃、返事</p><p>オレは、叫ぶ</p><p>は、はい判りましたぁ</p><p>判りましたじゃない、かしこまりましただろっ</p><p>かしこまりましたぁ</p><p>ミナホ姉さんが、オレに振り向く</p><p>細かい言葉の問題なんかはいいわよ雪乃さん、お馬鹿さん過ぎて、そういう礼儀作法は何も身に付いていないんだから期待するだけ無駄よどうしょもない、クズなんだからこの子は</p><p>徹底的に雪乃をこき下ろす</p><p>大丈夫よ、どうせすぐにあたしを怒らせる様なことをしでかすわよ本物の馬鹿なんだからだから、ドラム缶とセメント袋はマルゴに取っといてもらうわいつでも、使えるようにね</p><p>これから一生雪乃は、恐怖に縛られることとなる</p><p>雪乃さん、顔を上げなさいこれから、どんな風にお父様を裏切るかを指示しますから</p><p>ミナホ姉さんの言葉に雪乃は、おずおずと顔を上げた</p><p>あなたたちも座って</p><p>オレやメグやみすずも、再びソファに腰を下ろす</p><p>美智だけが、立ったまま雪乃を威圧している</p><p>ということだから判ったわね、雪乃さん</p><p>一度返事したあと、雪乃はハッとする</p><p>いいえ、か、かしこまりましたぁ</p><p>深々と、ミナホ姉さんに頭を下げる</p><p>そうじゃあ、お腹を出しなさい</p><p>聞こえなかったのスカートを脱いで、パンティを下ろして下腹部を露出しなさい</p><p>ミナホ姉さんの命令に雪乃は立ち上がり、スカートを脱ぐ</p><p>もう恥ずかしいとか、そういう感情は抜けてしまっているらしい</p><p>パンティも、自分で下ろす</p><p>こ、これでよ、よろしいですか</p><p>雪乃の下半身が露わになる</p><p>あなた本当にダメな子ね</p><p>ほんの何日か前に、剃毛したばかりじゃないそのままお手入れもせずに放っているから</p><p>雪乃の陰毛が、無精ヒゲのようにチロチロと生えだしている</p><p>ま、いいわそれより</p><p>あなたこれ、もういいわね</p><p>雪乃の下腹部には鮮やかなグリーンの文字で吉田とタトゥが入っている</p><p>このタトゥは、特殊な薬品を使えば消えるって言っていたけれど</p><p>こんなところにあなたの名前が彫ってあるからこの子は、勘違いしてしまったのよ</p><p>もう、この吉田の文字はいらないな</p><p>うん、ミナホ姉さんもういいよ</p><p>ミナホ姉さんは、バッグから器具を取り出す</p><p>じゃあ、これはこうするわ</p><p>ミナホ姉さんは、タトゥを消すのでなく新たに書き足した</p><p>吉田というエメラルドグリーンの文字が</p><p>嘉甲へ</p><p>よしこう</p><p>オレは、思わず声に出して読んでみた</p><p>どういう意味なんだ、これ</p><p>嘉原甲蔵っていう、ヤクザの親分がいるのよこうしておけば、白坂創介は雪乃さんが嘉原甲蔵に犯されたって思うでしょ</p><p>そのまましばらく立ってなさいヘナタトゥの液が定着するまで</p><p>雪乃は、自分の下腹部の文字をボーッと見ている</p><p>下に書き足したから、文字は今までの倍の大きさになっていた</p><p>雪乃、返事は</p><p>慌てて、オレが声を掛ける</p><p>あ、はいはい、判りました、いえ、かしこまりました</p><p>雪乃は、慌てて返事をした</p><p>雪乃だけを残してオレたちは、応接室を出る</p><p>雪乃の出番は最期だ</p><p>後は、マルゴさんたちが帰って来てから、準備させても間に合う</p><p>ミナホ姉さん、ありがとう</p><p>オレはドアを閉めると同時に、礼を言った</p><p>この屋敷の各部屋は、客が娼婦と交わることを考えて、全て防音となっている</p><p>廊下での会話は、部屋の中の雪乃には聞こえない</p><p>これで、雪乃を死なせずに済む</p><p>本当に、ギリギリだったと思う</p><p>雪乃が自らミナホ姉さんに屈服して命だけはお助け下さいと頭を下げなければ、オレたちには雪乃を助けようが無かった</p><p>あれだけ、みんなで寄ってたかって責め続けてようやく、雪乃は陥落した</p><p>まったく困った女だ</p><p>どこまでも、手間が掛かる</p><p>あなたチェーホフの３人姉妹ってお芝居、知っている</p><p>ミナホ姉さんは、不意にそんなことを聞いてきた</p><p>いや、知らないよ</p><p>みすずさんは、知っているわよね</p><p>はい、あたしと美智はモスクワの劇団の日本公演も観ていますわ</p><p>みすずは、笑って頷く</p><p>チェーホフって面白い劇作家でね絶望の先にある、安堵感を作品に書いたのよ</p><p>ミナホ姉さんはオレに微笑む</p><p>そのお芝居は、ロシアの辺境の片田舎が舞台でね３人姉妹は、軍人のお父さんと一緒にモスクワから来た人たちで、自分たちはこんな辺境に埋もれたくないいつかは、大都市のモスクワに帰るんだって思っているのよ</p><p>ミナホ姉さんは何で、こんな話をするんだろ</p><p>１幕目３人姉妹は、モスクワに帰りたいって願っているいつか帰れるって信じている２幕目３人姉妹は、少しずつ辺境地に埋没していくでも、まだモスクワに帰れるだろうって信じている３幕目３人姉妹は、もしかしたらモスクワへはもう戻れないんじゃないだろうかって思い始めているそして</p><p>最期の４幕目３人姉妹は、自分たちはもうモスクワへは帰れないんだって諦める希望を捨てるそう、それは絶望するってことなんだけれど絶望した瞬間に、何かがスッキリするのよ</p><p>絶望でスッキリ</p><p>ほんの１パーセントでも希望が残っている間は人は苦しみ続けるから希望がゼロになった瞬間逆に、今までの執着から解放されて、心が晴れるチェーホフの作品の場合、絶望が心の救いになるの変わった作家よチェーホフみたいな作品を作る人は、他にはいないから桜の園もワーニャ伯父さんも、そういう作品なの最終幕で、全ての希望が潰えた瞬間人の心は解放される</p><p>ミナホ姉さんがオレの頬を撫でてくれる</p><p>どうあなたは、ちゃんと絶望できた</p><p>見るとミナホ姉さんだけでなく、みすずもメグも美智も、みんなオレの顔を覗き込んでいる</p><p>あなたの気持ちあなたが、どれだけ雪乃さんのことが好きだったかついに、あの子には届かなかったわね</p><p>雪乃さんは最後まで、あなたの心に気付かなかった</p><p>絶望しなさいそして執着から、解放されるのよ</p><p>そうですよ、旦那様旦那様には、あたしたちが付いているんですからね</p><p>そうよ、ヨシくんにはあたしたちがいるわ</p><p>わたくしも、お側におります</p><p>みすずメグ美智</p><p>オレの眼から涙が零れる</p><p>泣いていいのよ幾らでも泣きなさい</p><p>オレは、ミナホ姉さんの胸で泣いた</p><p>そうかオレ</p><p>オレは、雪乃への恋心にピリオドを打ったんだ</p><p>チェーホフの三人姉妹は、帝政ロシア期の作品なのですが</p><p>作品の中の登場人物の</p><p>トゥーゼンバッハ中尉は、砲兵隊で男爵の位を持っています</p><p>ソリョーヌイ大尉は、騎兵隊の将校です</p><p>ソリョーヌイは、自分は大尉だけれどトゥーゼンバッハは爵位を持っているし、インテリ（当時の砲兵将校は、弾道計算がでくないといけないので）なので、相手に気を遣っています</p><p>でも、トゥーゼンバッハは、ソリョーヌイの気遣いに気付かない</p><p>また、ソリョーヌイは軍隊の華、騎兵の将校でトゥゼンバッハは、後方支援の砲兵なので、微妙な関係があったりもします</p><p>そいいう当時の軍隊というものの、細かい人間関係を知らないと本当は理解できないはずなんですけれど</p><p>日本の演劇界は、反戦左翼の人が多いのでまず無視しています</p><p>結果、大尉と中尉が当たり前にタメ口で会話してたり</p><p>騎兵隊将校が、引きこもりのオタクみたいに演出されていたり</p><p>軍隊の描写は、本当にいい加減なんです</p><p>そういうのを調べるだけで、反戦的でないと批判される傾向さえあったので</p><p>ホント階級なんて、人間関係の基礎なんだから、一番大切にしないといけないことのはずなんですが</p><p>私が、裏方をやっていた頃に仕事した劇団さんの三人姉妹では騎兵隊も砲兵も、大尉も中尉も中佐も、みんな同じ軍服を着ていました</p><p>466．イマジン</p><p>雪乃は、そんなに悪いやつじゃないんだ</p><p>オレたちは、食堂に戻った</p><p>ミナホ姉さんだけは、打ち合わせのために別の部屋に行ったが</p><p>みすず、メグ、美智の３人は、オレに寄り添っていてくれる</p><p>あいつは、あれで優しいところもあって</p><p>入学式の日、親父が失踪して落ち込んでいるオレに声を掛けてくれたのは雪乃だった</p><p>知ってるわ</p><p>でも、雪乃の優しさはただの気まぐれだから自分と関係の無い相手で、自分よりも弱い人が困っていたらたまに優しくしてあげるってだけよ自分が嫌いな人には、絶対に容赦しないものあの子は</p><p>メグは、ずっと雪乃に虐げられてきた</p><p>メグの気持ちはオレにも判る</p><p>オレが一番辛い時に、優しくしてくれたのは雪乃だったんだ</p><p>はい、お兄ちゃんお茶</p><p>マナが、オレたちにお茶を持って来てくれた</p><p>オレはティーカップを持ち上げて一口飲む</p><p>香りのよい紅茶温かい</p><p>マナは、みすずたちにもお茶を配っていく</p><p>食堂の向こうには、瑠璃子が真緒ちゃんとアニエスを遊ばせている</p><p>寧と渚は準備があると言って、どこかの部屋へ行った</p><p>お兄ちゃんありがとうね</p><p>不意に、マナがオレにそう言った</p><p>雪乃さん死なないで済む様にしてくれたんでしょ</p><p>あんなんでも、一応、実の姉だからあたしが、お礼を言うべきことなんだと思うの</p><p>複雑な表情で、マナはそう言う</p><p>だって、多分あの人のことだから、お兄ちゃんの気持ちなんか全然判らなくて、ギャーギャー大騒ぎしたんでしょ</p><p>マナは、姉の性格を良く理解している</p><p>もう、大騒ぎはできないよ今度、反抗的な態度を取ったら、処分するって言ってきたから</p><p>ああ、雪乃さんそういうレベルまで、落っこちゃったんだ</p><p>溜息を吐く、マナ</p><p>そうだよねえあの人のあの性格は、死ななきゃ治らないもんね</p><p>オレは、カップを置いて</p><p>こっち来いよ、マナ</p><p>背中を擦ってやる</p><p>ふぅお兄ちゃんに抱いてもらうと、安心できるよ</p><p>オレもだマナ</p><p>相手のぬくもりに癒やされる</p><p>アニエスちゃんにもしてあげて</p><p>マナが、オレの顔を見上げてそう言う</p><p>アニエスちゃんも大分、緊張しているから</p><p>マナがアニエスの方へと向かう</p><p>アニエスちゃん、交代お兄ちゃんが呼んでるから真緒ちゃんの相手はマナがするからねっ</p><p>アニエスが、パタパタとオレの方へ走ってくる</p><p>何ですのパパ</p><p>アニエスは、もうすっかりオレに懐いてくれている</p><p>うんおいで</p><p>オレは、アニエスを抱きかかえる</p><p>アニエスは、オレに向かってニッコリと微笑む</p><p>アニエスは可愛いな</p><p>乳白色の金髪白い肌青い瞳</p><p>アニエスは、天使の様に可愛い</p><p>こんな１２歳の少女をオレは、この後、犯すんだ</p><p>もっと、ギュッとして欲しいですの</p><p>オレは強く、アニエスを抱き締める</p><p>さっき、向こうからマナお姉ちゃんがパパに抱き締められているのを見ていたらちょっぴり、羨ましくなりましたの</p><p>そしたら、自分からオレのところに来て抱き締めてって言えばいいんだよそしたら、すぐに抱き締めてやるから</p><p>オレは、これからずーっとアニエスと一緒にいるんだからアニエスがして欲しいことは、何でもしてやるからな</p><p>それはオレの覚悟でもある</p><p>パパ、大好き</p><p>アニエスが、オレに自分の頬を擦り付ける</p><p>アニエスの肌触りは、他の子と少し違う</p><p>ハーフだからだろうか</p><p>マナや真緒ちゃんよりも皮膚が薄いような感触がする</p><p>アニエス、あのオレこの後、アニエスと</p><p>マナお姉ちゃんとルリお姉ちゃんから、聞きましたの</p><p>あれは、初めての子はちょっと痛いんですの</p><p>ああ、オレの不在の間に処女破瓜のことについて、２人が話してくれていたのか</p><p>でもパパの子になるためだから、アニエス我慢しますの</p><p>アニエスは、ニコッとオレに微笑む</p><p>マナお姉ちゃんも、ルリお姉ちゃんも我慢したそうですの</p><p>あたしも痛かったですでも、何回もしているうちに幸せな気持ちに変わりますからね</p><p>わたくしは、痛い方がいいんです</p><p>美智Ｍ発言は止めてくれ</p><p>あたしたちみんな旦那様にしていただいているのよみんな、痛みに耐えてきたわだから、アニエスさんも頑張って</p><p>みすずの言葉に、アニエスは頷く</p><p>この試練を乗り越えれなくては真の姉妹にはなれないですから精進なさい</p><p>美智は、年下の妹に対しては指導的な言葉を言うことを好む</p><p>本当は、姉をやりたい子なのかもしれない</p><p>廊下から、翔お姉さんが入って来る</p><p>レイちゃんが今、白いバンで迎えに行ったわ向こうで、マルゴさんたちの準備ができたらしいから</p><p>いよいよ、白坂創介が移送されてくるのか</p><p>薬が使えないから拘束具で全身を縛って、箱か何かに入れて来るそうよ</p><p>睡眠薬とかを使えば、目覚めるまでに時間が掛かるし</p><p>意識を失わせる薬を使えば、また、白坂創介の頭が朦朧としてしまうかもしれない</p><p>それでは困る</p><p>儀式の間は、白坂創介の意識は明瞭じゃ無いと復讐にならない</p><p>意識が飛んでいたり、自分が何者か判らなくなってしまっている人間を責めても何の収穫も得られないから</p><p>帰って来たらレイちゃんは、瑠璃子様や真緒ちゃんと一緒に、別室に行っててもらおうと思うの</p><p>レイちゃんにはこれから起きることを見せない方がいいわあの子、ちょっと純粋すぎるところがあるから</p><p>これから、このお屋敷で起きることは公正な正義と法に基づくことでは無いからね</p><p>本当ならオレたちは、白坂創介を警察に引き渡し、裁判に掛けて、全ての罪を明らかにするべきなんだろう</p><p>そして、白坂創介は日本の刑法によって、相応の罰を受けるべきだ</p><p>裁判なんかじゃあたしたちの憎しみは消えないわ</p><p>それに公の場で、白坂創介さんに何をされたのか、明らかにできない人もたくさんいらっしゃいますしね</p><p>そう例えば、渚はどうなる</p><p>もう、娼婦を引退して普通の花屋の経営者となっている渚に</p><p>公の法廷で、誘拐されてレイプされ、娼婦に堕とされた過去を証言させるわけにはいかない</p><p>渚の娘真緒ちゃんは、どうなる</p><p>真緒ちゃんが父親の判らない、犯されてできた子だということを公表するのか</p><p>ミナホ姉さんは、去年、お屋敷の女たちを解放しそのほとんどが、今は娼婦ではない別の生活をしている</p><p>その人たちの、これから先の人生を壊すわけにはいかない</p><p>それ以上にこれから起きることは、残酷な私刑になると思うのそれも、とことん行き着けるところまで行かないと黒森様たちのお心は、晴れないでしょ</p><p>翔お姉さんはそう言った</p><p>心の抑制の効かない、酷い私刑になると思うそういうものを、わたくしはレイちゃんに見せたくはないのよ</p><p>うんだから、オレたちも、瑠璃子と真緒ちゃんを隔離することにした</p><p>人の心の奥底の暗黒面をあの子たちには、まだ知って欲しくはない</p><p>レイちゃんは、まだ心の中で正義は必ず勝つとか信じている人だから警護人として、純粋なのよあたしたちの仕事が、裏社会の汚れ役だっていうことを判っていないだから、谷沢チーフは、あの子を誰とも組ませなかったんだと思うの</p><p>翔お姉さんはそう言う</p><p>もちろん、それは悪いことではないわ汚い世界を知らないと、大人になれないって考えは間違っているし綺麗な表舞台だけを見て、何事も無く一生を終える人だって多いものあたしは、レイちゃんに綺麗なままの警護人になって欲しいの</p><p>翔お姉さんは、麗華のことを心から案じているようだった</p><p>あの子は華があるからこの先の香月セキュリティ・サービスの、表の顔になって欲しいって思っているのよ</p><p>うんオレもその方がいいと思う</p><p>麗華は真っ直ぐなままでいい</p><p>あの先ほど、黒森様もそうなさるって、おっしゃっていましたわ</p><p>麗華お姉様は、瑠璃子たちと一緒に待機していただくって</p><p>あら、そうなの考えることは、みんな一緒なのね</p><p>ミナホ姉さんとは、まだ話していないの</p><p>ええ会って無いわ</p><p>きっと復讐の準備に取りかかっているんだろう</p><p>翔お姉様はご覧になるのですよね</p><p>わたくしは香月セキュリティ・サービスのトップに立つんですもの裏の汚い世界に触れざるを得ないことは判っています泥水だって呑み込む覚悟はしているわそれに</p><p>あたしはあなたが心配なのよ</p><p>黒森様たちの憎悪の炎の中にあなたも一緒に飛び込むことになるでしょ黒森様たちが本当に心の歯止めが効かなくなってしまった時に、あなたが一気に荷重が掛かってしまう可能性があるわ</p><p>オレはミナホ姉さんたちと違って、白坂創介に対する深い憎悪は無い</p><p>もちろん、オレの家族に対して白坂創介がしたことに対する、強い怒りはある</p><p>だけどオレはまだ一度も、直に白坂創介と直面したことさえないのだ</p><p>ミナホ姉さんたちほどの憎悪の炎はオレには無い</p><p>廻りの人たちのテンションの高さが、あなたの精神に悪影響を及ぼすのが怖いのよ</p><p>旦那様以外の方々が、暴走する可能性をお考えですか</p><p>ええちょっとね</p><p>でも、現場では恭子さんやマルゴさんが、みんなの状態を見ていてくれると思うし</p><p>雰囲気が危うくなったら制止してくれるだろう</p><p>オレの言葉に、翔お姉さんは首を横に振る</p><p>わたくしは、キョーコ・メッサーという人が、どれほどエキセントリックな犯罪者か知っているわあの人こそ、心のタガが外れたら一番危険な人よ</p><p>一番キレたら怖いのは確かに、恭子さんだ</p><p>マルゴさんもねずっと黒森様たちと一緒に生活してきたのだから、客観的に状況を見られるかどうか判らないわ</p><p>だから翔お姉さんが</p><p>ええ、隣の部屋からモニターで監視させてもらうことにしたわ</p><p>それなら、状況が危うくなったらすぐに、やって来られる</p><p>ドアを開けて部外者のあたしが飛び込んでくるだけで煮詰まった空気が緩和されると思うのよ</p><p>翔お姉さんはそこまで考えてくれているんだ</p><p>うん、ありがとう頼みます</p><p>でしたらあたしも隣の部屋で、翔お姉さんと一緒に拝見しますわ</p><p>今まで、どこから見ていようか、ずっと悩んでいたんですけれど皆様の邪魔にならないようにするには、それが一番だと思うんです黒森様からも、翔お姉様と一緒に監視するように言われていますから</p><p>いいのかみすずも瑠璃子や、真緒ちゃんや、レイちゃんと一緒でもいいんだぞ</p><p>率直な気持ちを述べればみすずにも、こんな復讐を見て欲しくはない</p><p>だがみすずは</p><p>あたしはきちんと全てを見ておきたいんです綺麗なままのお姫様は、瑠璃子に任せましたから</p><p>真っ直ぐにオレを見る</p><p>あたし旦那様の女としての自分の役目を果たしたいんですもしもの時に、制止する権限は先ほど黒森様からいただいていますし</p><p>ああ、ミナホ姉さんとの間で、そういう取り決めがあったな</p><p>旦那様、決して場の空気に呑み込まれないで下さいみすずも、翔お姉様も、お隣の部屋に居ます何かあったら、すぐに駆けつけますからね</p><p>みすずはオレのことを心配してくれているんだ</p><p>わたくしやはり、ここに残ってはいけないのですか</p><p>ああ、美智はイーディの監視に、学校へ行ってもらうことになっている</p><p>その話は、さっき片が付いたはずですよ美智</p><p>美智は、すぐに頭を下げた</p><p>いいかしらもう一度あなたに確認しておきたいんだけれど</p><p>これから、あなたたちのすることは正義ではないわ本当なら、絶対にしてはいけないことなのよ</p><p>個人が個人に恨みを晴らすため一方的に嬲り、処刑する</p><p>判ってるオレたちが、これから悪いことをするってことは</p><p>オレは犯罪組織の人間で</p><p>これから、人の道に外れた犯罪を行う</p><p>罪を犯す覚悟はできているよ</p><p>本当ならささっき、雪乃がオレに言っていたことが正しいんだオレは、雪乃に対して、法律に触れる様な犯罪行為をしでかしたんだから償いをするべきなんだ一生、雪乃に尽くすってのは無理だけれど刑務所に入るとか、ムチで打たれるとか、何らかの罰を受けるべきなんだよな本当なら</p><p>オレの腕の中で、ジッと話を聞いていたアニエスが顔を上げる</p><p>でも、オレは雪乃に対する罪を償わないことにした罪は罪としてこのまま、一生背負っていくこの先、何があっても平気な顔をして生きていくだって、オレには家族がいるから</p><p>アニエスが、ギュッとオレを抱き締める</p><p>家族を守るためならどんな恐ろしいことでもするさどんな怖いことだって、乗り越えて見せるもう、覚悟はできているんだ</p><p>罪とか償いとか、クソ食らえだ</p><p>翔お姉さんが、オレに微笑み</p><p>政治家とか、企業のトップならタブルスタンダードな言動は、大問題なんだけれどねいいと思うわあたしたちは、裏の世界の人間なんだから正義とかに拘っている前に、みんなで生きていくだけで精一杯だものね</p><p>そして、クククと笑う</p><p>ちょっと前までは、わたくしこういう考え大嫌いだったのに閣下や谷沢チーフが、相手によって対応の仕方を変えたりするのが、不公正でダブルスタンダードな行為に見えて、嫌だったのよでも今なら、判るわそれは、わたくしが自分自身以外、守るものがない独りぼっちな女だったからなのね</p><p>あなたや家族が身近になってよく判るわ不公正だの、タブルスタンダードなんて言ってられないわよねわたくしたち何があったって、家族を守らなくてはいけないんだから</p><p>家族のためならオレは</p><p>美智が、突然、オレの肩を揉み始める</p><p>ど、どうしたんだ美智</p><p>ご主人様気張りすぎです</p><p>美智が、オレの耳元に囁く</p><p>人生というものは自分の両手が届く範囲で、頑張れば良いのです</p><p>これは工藤流古武術の口伝ですお祖父様が、わたくしにそう伝えて下さいました</p><p>いや、それは口伝じゃなくって</p><p>美智のお祖父さんの個人的な感想なんじゃ</p><p>わたくしはご主人様の両手の届く範囲に居りますみすず様も、恵美お姉様も翔お姉様も、アニエス妹も家族は、みんな</p><p>ちゃんとわたくしたちは、ここにおりますからそんなに気張られる必要はございません</p><p>そうだわね、ヨシくんあたしたち、ヨシくんに守ってもらうばかりじゃないものあたしたちも、ちゃんとヨシくんを守るから</p><p>はいみすずの両腕の届く範囲に、ちゃんと旦那様はいらっしゃいますから</p><p>２人はそう言ってくれた</p><p>ところでご主人様</p><p>美智が、オレの肩を揉みながら尋ねる</p><p>想像してみて下さい旦那様の両手の届く範囲に、わたくしたちが居る様子を</p><p>オレは、脳裏にイメージする</p><p>その中に白坂雪乃はいますか</p><p>いやいない雪乃はいないよ</p><p>オレの答えに美智は</p><p>おめでとうございますご主人様は、無事に白坂雪乃の幻影から卒業なさいました</p><p>そうか、今までのオレは雪乃まで、何とかしなくちゃって思っていた</p><p>雪乃は、オレの家族じゃないのに</p><p>ヨシくんやっと消えたんだね</p><p>メグが、嬉しそうにオレを見ている</p><p>はい良かったですわ</p><p>みすずもオレに微笑む</p><p>わたくしには、よく判らないけれど何かスッキリした顔をしているわね</p><p>家族じゃないんだ</p><p>雪乃とは、絶対に家族にはなれない</p><p>それが、実感できたら絶望できたら</p><p>心が晴れた</p><p>アニエスが、心配そうにオレを見ている</p><p>大丈夫だよ、アニエス</p><p>これで、もう思い悩むことは無い</p><p>心穏やかに復讐のステージに立つ</p><p>ヨッちゃんと恵美は、そろそろスタンバイして来るよっ</p><p>寧が部屋に入ってくる</p><p>瑠璃子と真緒ちゃんは、あたしに付いてきてっ</p><p>えー、どこへ行くの</p><p>真緒ちゃんが、寧に尋ねる</p><p>お菓子をいっぱい用意してあるからっこっちだよっ</p><p>お菓子</p><p>安心してうまい棒じゃないからっ克姉のクッキーがあるよっ</p><p>わーい</p><p>お兄様では、瑠璃子は参ります</p><p>瑠璃子が、挨拶に来る</p><p>うん真緒ちゃんのこと頼むぞそれとレイちゃんも後で合流するから</p><p>瑠璃子は、オレに頭を下げる</p><p>それがさっイーディも、こっちに来るんだって</p><p>結局ミス・コーデリアたちと上手くいかなくて、レイちゃんの乗ってった白いバンに乗り込んできちゃったらしいんだ瑠璃子、イーディの面倒も見てっ</p><p>それなら、美智も悪いけれど、瑠璃子たちの方の部屋に行ってくれ</p><p>美智は、不満そうな顔をする</p><p>瑠璃子が居るなら、自分がいかなくてもイーディは大丈夫なんじゃないかと思ったらしい</p><p>瑠璃子１人だけで、みんなの面倒を見させるのは無理だよそれにイーディのことだから、部屋を抜け出して、オレたちの様子を見に来るかもしれないし</p><p>そんなんで復讐の現場に乱入とかされたら、たまらない</p><p>イーディを抑えられるのは、やっぱりお前だけだ頼む</p><p>悩んでいる美智に、みすずが</p><p>旦那様に何かあったら、あたしがすぐに美智に知らせますあなたは、急いで飛び込んでくれればいいわ</p><p>みすずが、寧を見る</p><p>寧お姉様美智たちの居る部屋と連絡するシステムはありますわよね</p><p>うんもちろん、あるよ</p><p>儀式の始まる前にあたしに使い方を教えていただけますか</p><p>これならいいでしょそれとも、美智はあたしの言葉が信用できない</p><p>ご指示に従います</p><p>はーい、じゃあ３人は、あたしに付いてきてっ</p><p>パパも行こうよ、お菓子があるんだって</p><p>真緒ちゃんが、走って来てオレに言う</p><p>ごめんね、ヨッちゃんは、これからお仕事なのっ</p><p>うんお菓子は、後で食べるよ</p><p>うーじゃあ、アニエスちゃんは</p><p>真緒ちゃんは、オレの抱いているアニエスを見る</p><p>アニエスもちょっと用事があるんだよ</p><p>オレはギュッとアニエスを抱き締めたまま真緒ちゃんに言った</p><p>つまんないの</p><p>そういうことは言わないでくれよ瑠璃子も、美智もいるしレイちゃんとイーディも遊んでくれるって言ってるからな</p><p>オレも後で一緒に遊ぶから</p><p>パパとはお風呂がいい</p><p>判ったじゃあ、後でお風呂に入ろうな</p><p>ホントっ</p><p>うんホントだ</p><p>アニエスちゃんも</p><p>ああ、アニエスも一緒だ</p><p>ニコッと微笑む真緒ちゃん</p><p>じゃっ、約束したからねっえへへっ</p><p>はぁ、何とかご機嫌が直った</p><p>さあ、行きましょう真緒ちゃん</p><p>瑠璃子が、真緒ちゃんの手を引く</p><p>ああ、また後でな</p><p>はーい、パパ</p><p>何かありましたら、駆けつけます</p><p>最後に、美智がペコリと頭を下げて出て行く</p><p>この方が良かったかもしれませんね</p><p>美智も白坂創介さんという人間は、見ない方が</p><p>みすずは美智の本当の幼さを知っている</p><p>護衛役の武人としては、かなりの腕前だが</p><p>白坂創介の発する邪悪な気を感じたら体調を悪くするかもしれない</p><p>みすずだって無理をしなくても、いいんだぞ</p><p>オレのために、立ち会ってくれるのはいいけれど</p><p>それで心にトラウマを作ってはいけない</p><p>あたし恵美さんと一緒に、旦那様の本妻になる覚悟をしていますから</p><p>だからお側からは離れません</p><p>ピー、ピー、ピー</p><p>翔お姉さんが上着から、通信機を取り出す</p><p>到着するわ</p><p>ついにお屋敷に、かつての主が帰還する</p><p>白坂創介が</p><p>復讐が始まる</p><p>大変、お待たせしました</p><p>次話から、復讐の本編に入ります</p><p>しばらくエロ回が続きます</p><p>東京は、ポカポカ陽気に強い風で</p><p>花粉症がいよいよ、本格シーズンとなりました</p><p>あああ、辛いです</p><p>重い風邪に、ずっと罹っているような状態ですから</p><p>薬は飲んでいるんですけれどね</p><p>467．仮面の世界</p><p>控え室は、二つねアニエスは、こっちに居て翔お姉さんとみすずは、こっち</p><p>寧が、オレたちを部屋に案内してくれる</p><p>オレはまだ、アニエスを抱き締めたままだった</p><p>オレたちは、廊下から２つの部屋を覗き込む</p><p>部屋の違いはねモニターがあるかどうかだからっ</p><p>確かに、片方の部屋には大きなモニターが置かれているがもう一つの部屋には無い</p><p>ただ、椅子とソファと軽食が置かれているだけだ</p><p>ああアニエスには、復讐の途中は見せないんだな</p><p>その方がいい</p><p>今の憔悴しきった白坂創介の姿を見たら、きっとアニエスは、強いショックを受けるだろうから</p><p>アニエスは、白坂創介を神と敬うように育てられてきた</p><p>もっとも、アニエス自身が復讐のステージに立った時にはどうしても顔を合わすことになってしまうんだろうけれど</p><p>ええっとさ多分、ヨッちゃんが心配している様なことにはならないと思うよっ</p><p>やだなあヨッちゃんの顔を見れば、大体どんなことを考えているか判るってのっ</p><p>そしてアニエスの頭を優しく撫で</p><p>アニエスだってあたしたちの家族だものこの子にトラウマを作るようなことはしないよっ</p><p>アニエスはこのお屋敷で産まれ、ここの地下室に幽閉されてきた</p><p>廊下の向こうから渚がやって来る</p><p>渚は、ピンクのボンテージスーツを身に付けていた</p><p>今だけはお屋敷の女に戻るという意気込みらしい</p><p>この子で黒い森の女に運命を歪められた女は最後にしないといけないんだもの</p><p>渚も愛しげに、アニエスを見る</p><p>アニエスの時は素敵な初体験にしてあげることだけを考えてあげて</p><p>そういう準備ができているのならオレも少しは気が楽になる</p><p>パパトラウマって、何ですの</p><p>アニエスが、オレに尋ねる</p><p>そういや何となくの意味は知っているけれど、語源は知らない</p><p>それはねっトラみたいな模様のウマがいるんだよっ</p><p>寧が、笑ってそう言う</p><p>シマウマとは、違うんですの</p><p>アニエスは、不思議そうに尋ねた</p><p>シマウマは、白黒でしょトラウマは、黄色と黒だからっ</p><p>どうして、アニエスが黄色と黒のウマを作りますの</p><p>ほら突っ込まれた</p><p>だから、そうじゃないってっアニエスをトラウマに作らせないって話していたでしょっトラの模様のウマは禁止にするからねっ</p><p>寧はちょっと苦しい</p><p>トラ縞のウマ確かに微妙かも</p><p>マナが、クスクスと笑う</p><p>そうだよっトラはダメだってばトラ柄なんていうのは、鬼のパンツとカブキ者だけって昔から決まっているんだからねっ</p><p>トラがどうしたって</p><p>現れたのは恭子さんだった</p><p>恭子さんは、黒のタキシードに着替えている</p><p>そして、顔には何故か覆面レスラーのトラのマスクを被っていた</p><p>ままた、このマスクか</p><p>えっとそれってタイガー</p><p>と、寧が言い終わる前に</p><p>今夜のあたしは、ミズ・ルーキーだからねっ</p><p>恭子さんは、そう答えた</p><p>甲子園球場の試合にだけ登板する、謎のピッチャーその正体は、カズシゲ甲子園の選手なのに、正体はカズシゲ</p><p>そう言って恭子さんは、ガハガハと笑う</p><p>遊びだよ、遊びこういう時は、こういう遊びを入れないと、面白く無いからね</p><p>そして、恭子さんはポケットから、別のプロレスマスクを取り出した</p><p>あんたは、どれを被る</p><p>あたしのお勧めはね、この獣人クーガーこれは、現代に蘇った邪神を倒すために、廃墟の中から立ち上がったプロレスラーねそれか、こっちの獣人サンダー・クーガー普通のクーガーとの違いは、角が２倍になったあと、この真っ白なだけのマスクスケキヨでもいいかもねっ</p><p>これを被るのか、オレ</p><p>じゃ、あたしサンダー・クーガーっ</p><p>寧が、恭子さんからマスクを受け取る</p><p>え、姉さんも被るの</p><p>そりゃ、被るってのだって、これからネット中継だよっ</p><p>ネット中継</p><p>あ、別に世間の皆様に見せるってことじゃないよっ今まで、このお屋敷に居たお姉さんたちにね</p><p>寧はそう言う</p><p>ここに来て直接復讐を見たい、あるいは参加したいっていう人もいたんだけれど今、ここは公安警察と香月セキュリティ・サービスに監視されているからね</p><p>恭子さんが、オレたちに言う</p><p>ああ引退した娼婦たちが、集まってこられる状況じゃ無いんだ</p><p>カタギの生活を始めて、商売が軌道に乗っている子たちも多いからね今さら、公安にマークされるような暮らしをするわけにはいかないだろ子供の居る人も多いしね</p><p>だから優花さんと秀美さんのところに、みんな集まってもらっているんだよっ所在の判っているお姉さんたちは全員ネット中継は、その２箇所だけ録画はしないようにお願いしてあるんだっ</p><p>娼婦引退者の中でも優花さんや秀美さんなら、信頼できる</p><p>ていうかお姉さんたちの中には、もう関わりたくないし、知りたくもないっていう人たちもいたんだけれど今回は、恭子さんの顔で全員強制視聴にしてもらったの</p><p>ま１つは、口封じだよねあの男がどうなったのかをマスコミに喋ったりしないように、共犯させるこう言っちゃなんだけれどあの男のシンパって子も居ないわけじゃないから</p><p>ああ前に、ミナホ姉さんに聞いたことがあります</p><p>白坂創介が、暴力団と組んで新しい売春組織を立ち上げようという計画に乗り気だった娼婦もいたって</p><p>まあ、そういう子たちも集めてあの男の最期をキッチリ見せないとねあの男に呼ばれたら、ホイホイ従ってしまうのもここで生活していた時のトラウマが元なんだろうからきっちり払拭しないとさ</p><p>白坂創介が、再起不能になるところを自分の眼で見なければ</p><p>永遠に、白坂創介の犯され続けた日々の悪夢から抜けられない</p><p>トラウマ</p><p>アニエスが、オレを見る</p><p>トラウマとは、精神的外傷のことでこれは、１９１７年にオーストリアの心理学者フロイトが言い出したことだよ元々の語源は、ギリシャ語で傷という意味だそうだ</p><p>恭子さんが、スラスラと答える</p><p>詳しく説明すると、ちょっと難しくなるからまた今度にしていいね</p><p>ニコッと、アニエスに微笑む</p><p>アニエスは、納得する</p><p>寧子供の質問には、真摯に答える例え、説明するのが難しいことでも、大人がちゃんと真面目に答えてくれたっていうことが子供は嬉しいんだからあんまり、冗談ばっかり言ってると信頼されなくなるよ</p><p>はーい反省しまーすっ</p><p>あの話を戻しますけれど</p><p>オレは、改めて恭子さんに尋ねる</p><p>これから後の復讐をお屋敷の引退したお姉さんたちにネット中継して見せるのは判るんですけれど</p><p>恭子さんの持つ様々なマスク</p><p>何で、マスクを被らないといけないんですか</p><p>恭子さんは、ククっと笑って</p><p>そりゃあ、あんたと寧のためさ</p><p>あんたは新参だから、当然だけれど寧だって、あたしたちがアメリカから拾ってきてまだ２年だろだから、あんたたちのことを知らない子たちも多いんだよ</p><p>そうか寧は</p><p>ミナホ姉さんに引き取られても娼婦にはなっていない</p><p>店の表には出なかったから引退した娼婦の中には、存在を知らない人もいる</p><p>知らないんならこのまま秘密にしておいた方がいいだろお互いのためにはさ</p><p>今さら、黒い森に新しいメンバーが入ったってことを伝える義理も無いし向こうも嫌だと思うんだあっちはあっちで自分の忌まわしい過去を知っている人間が増えているような気がするだろうし</p><p>マスクを被っていて、誰だか判らないっていう状態なら何となく、そういうこともボヤケるんだよ匿名性ってやつだね</p><p>というわけであんたと寧、それからマルゴもだねあの子も、あたしの子分でそんなに表に出ていたわけではないから３人には、マスクをしたまんまで参加してもらうよっ</p><p>それは判ったけれど</p><p>あの何で、恭子さんは</p><p>何でジッちゃんが黒い森の監査役として送り込んで来た、この組織の運営の要めであり、娼婦のみんなと面識のある恭子さんまでマスクを被っている</p><p>あたしの、このマスクかい</p><p>オレたちとはうんうんと頷く</p><p>ノリだよ、ノリ</p><p>恭子さんは大きく笑う</p><p>あくまでも今日の主役は、ミナホや克子たちなんだからさあたしなんてのは、マスクでも被って小さくなっていればいいのさ</p><p>いやかえって目立ってますってば</p><p>でヨッちゃん、どのマスクにする</p><p>あたしとお揃いで獣人クーガー被る角が少ないけれど</p><p>でも、スケキヨは無いでしょ</p><p>確かにこの真っ白なのは、怖すぎる</p><p>アニエスはどれがいいと思う</p><p>メグや、マナや、雪乃はオレが何を被っていても平気だろうけれど</p><p>アニエスは初めてだからな</p><p>アニエスが怖くないようにアニエスの好みで、オレのマスクを決めさせよう</p><p>あれがいいですの</p><p>アニエスは恭子さんの被っているトラのマスクを指差した</p><p>あれか</p><p>はいですのトラですの</p><p>まあ、さっきからトラの話をしていたからなあ</p><p>ちぇっ、しょうがないなあじゃあ、このトラ柄のルーキーマスクは、あんたに譲ってあげよう</p><p>恭子さんは、スルッとマスクを外す</p><p>はいよ被りな</p><p>オレに、トラのマスクを手渡してくれる</p><p>オレは、頭から被って見る</p><p>ぷっとマナが吹き出した</p><p>お兄ちゃん、そのマスク似合わなーい</p><p>でも、それがいい感じになっていますわ</p><p>どうだいアニエス</p><p>パパ、格好いいですの</p><p>ああ、ちょっと緊張気味だったオレたちの心が緩む</p><p>あんたにルーキーを取られたのなら仕方がないあたしは、これにするわ</p><p>恭子さんはポケットから、仮面舞踏会で使うような眼だけ隠すマスクを取り出す</p><p>このマスクに寧、シルクハットどこだっけ</p><p>あ、ここにあるよっ恭子さん</p><p>黒いタキシードに、マスクに、シルクハットって</p><p>まあタキシードに仮面の人ですねっ</p><p>渚が大喜びする</p><p>そ、そう来たか</p><p>恭子さん、こっちも準備できました</p><p>すると向こうから、マルゴさんがやって来る</p><p>マルゴさんは中東風の白い男性衣装に、頭に白い布を巻き、顔は眼から下を白い布のマスクで隠している</p><p>つきかげ騎士さま</p><p>なんと、翔お姉さんが感激している</p><p>わたくし子供の頃、大好きだったのよ</p><p>何で、オレと寧はプロレスマスクで</p><p>恭子さんとマルゴさんは、昔のアニメのコスプレ</p><p>だっから深く考えないっ</p><p>こういうのは、面白けりゃそれでいいんだよっ</p><p>おっしじゃあ、頑張ろうかっ</p><p>ヨシくんあたしたち、アニエスちゃんに付いていてあげるわ</p><p>出番になったら、寧お姉さんが呼びに来て下さるそうだから</p><p>そうだよっ、あたしは今日は覆面ＡＤだからねっ</p><p>恵美とマナが出番でいなくなったら、あたしがアニエスの面倒を見てるわっその後は、マルゴお姉さんが呼びに来てくれることになっているから</p><p>ちゃんとアニエスのケアを考えてくれている</p><p>アニエス何かあったら、みんなに相談しろよ何も怖いことはないぞみんな、お前の家族だからな</p><p>はいですのパパ</p><p>アニエスはこれからの自分の運命を受け入れてくれる</p><p>じゃあ、また後でな</p><p>アニエス、メグ、マナがモニターの無い方の控え室へ入っていく</p><p>旦那様あたしと翔お姉さんも、あちらの控え室に参ります</p><p>復讐の会場は、あんたたちの控え室の向かいのあの部屋になったからあんたたちが、納得できなかったらいつでもブレイクしに来ていいよ</p><p>ミナホと、そういう約束をしているんだろ</p><p>２人に、ククッと微笑む恭子さん</p><p>ただし乱入する時は、このマスクを被って来ること中継放送は、急に止められないからね</p><p>ああ元娼婦の人たちに、みすずや翔お姉さんの顔を見られてはいけない</p><p>２人のうちのどっちかが、スケキヨマスクだからねっいいねっ</p><p>恭子さんは、大きく笑った</p><p>わたくし、恭子さんのことを誤解していたようです</p><p>こんなに気を遣っていただいて申し訳ありません</p><p>恭子さんの暴走の可能性を考えていたことを恥じているらしい</p><p>いいや誤解なんかしていないよあんたの懸念は正しいキョーコ・メツサーは、危険なオンナさ</p><p>恭子さんは笑顔のまま、そう言う</p><p>あんたが、香月セキュリティ・サービスのトップになるのならその慎重さは、絶対になくしちゃダメさいつでも、不測の事態に備えるんだいいね</p><p>あたしもさあんたたちが監視してくれるって言うから、気楽にやれるんだ助かるよ頼むね、２人とも</p><p>みすずと翔お姉さんに、恭子さんは信頼の言葉を掛ける</p><p>はい危ないって思ったら、何があっても飛び込みます</p><p>みすずが、真顔でそう言った</p><p>この子らも、あんたのことを心配してくれているんだ感謝するんだよ</p><p>恭子さんは、オレに微笑む</p><p>はい頼むよ翔お姉さん、みすず</p><p>任せておいて</p><p>別室からですけれど、みすずも旦那様を見ています一緒ですから</p><p>２人も自分たちの控え室に入っていく</p><p>よっしあんたは、こっちだよ</p><p>オレはいよいよ復讐の会場へ入る</p><p>ドアを開け中へ</p><p>その部屋は裁判の法廷を模して作られていた</p><p>裁判所プレーがしたいって方がいらしてねあたしたちの顧客には、法曹界の方も多かったから</p><p>渚が苦笑する</p><p>えっとどういうプレイ</p><p>法廷でのエッチってオレには、よく判らない</p><p>ええっと自分が弁護士になって、裁判中に助手の女の子に痴漢するとか検事が、被告の女の子を尋問するって言ってレイプするとか裁判長が弁護士も検事も両方レイプしちゃうとか</p><p>法曹界の人って、弁護士も裁判官も検事も、どれもやったことがあるしみんな日頃長い時間、法廷の中に座っているでしょだから、色々と妄想が拡がるみたいとにかく色んな要求が多かったわ法廷の警備員の制服を着た女の子に、お尻を叩かれたいって人もいたし</p><p>法律関係と、学校の先生と、宗教関係の人、政治家とにかく、普段先生って呼ばれる仕事の人たちが、娼館へ来ると一番ハッチャケるのよね</p><p>とにかく今日は、ここが会場になるわ</p><p>見ると少し高くなっている裁判官の席の前の空間に、ベッドが置かれている</p><p>オレはあそこで</p><p>そういうことよ呼ばれるまではそっちの検事の席の方に座っていて</p><p>そっちも何も弁護士側の方は、机も椅子も無い</p><p>今日は、弁護士は無しよそういう裁判だから</p><p>渚は、寂しそうに微笑んだ</p><p>カメラのセットとチェックは、終わったよーんっ</p><p>寧が叫ぶ</p><p>そしたら、寧優花さんと秀美さんに一度連絡してみて観客は全員揃っているかどうか聞いて</p><p>克子姉とミナホ姉さんは</p><p>２人とも、白坂創介を監視しているわ</p><p>今は拘束具にふん縛っているから克姉が、スタンガン持っているし</p><p>寧が壁の電話の受話器を取って、ダイヤルしながらそう言う</p><p>マルゴ、交代してやんなあの子らも、着替えや心の準備の時間が必要だろ</p><p>はい恭子さん</p><p>あ、マルゴさんあたしも行きます</p><p>渚が、声を掛ける</p><p>あたしまだ、あの男に会っていませんから</p><p>渚はボロボロになった今の白坂創介を知らない</p><p>オレも行こうか</p><p>オレがそう言うと渚は</p><p>平気よあなたは休んでいて</p><p>渚が、ショックを受けるんじゃないかってちょっと心配だった</p><p>あたしのことは、大丈夫だからあなたはこれから大変なんだから今の内にね</p><p>大丈夫だよあたしが一緒だから</p><p>２人は、部屋を出て行く</p><p>オレはさっき言われた検事席の端に座る</p><p>恭子さぁん優花さん邸も、秀美さん邸も全員集合いつでもどうぞだって</p><p>寧が、受話器を置く</p><p>よっし後は、ミナホと克子だね</p><p>恭子さんが、そう答える</p><p>ヨッちゃんサンドイッチ、適当に食べておいて</p><p>寧が、小皿を持って来てくれた</p><p>そのまま獣人サンダー・クーガーのマスクを被る</p><p>これで寧も、準備オーケーということだ</p><p>オレもあわてて、トラのマスクを被る</p><p>この後は、長丁場だからさ少しは胃の中に入れておいた方がいいよっ</p><p>そのマスク口のところが開いているから、良かったねスケキヨマスクだと、半分脱がないと食べられないもん</p><p>ああ、だからサンドイッチも食べられる</p><p>あ、口にパンくずがついているよ</p><p>寧が、指でパンくずを掴み自分の口に放り込む</p><p>寧ここの照明って、これでいいのかい</p><p>後ろから、恭子さんが叫ぶ</p><p>ああ、恭子さんそれも、そっちのパネルで操作できるから</p><p>ネット中継中のカメラと照明の操作はマルゴお姉ちゃんとあたしがやるから、大丈夫だよ</p><p>あんたは次の出演者を呼ぶ仕事もあるだろ</p><p>その辺は上手くやるってチームワークいいんだから、あたしたち</p><p>渚だって操作できるんだろあの子にやらせたらどうだい</p><p>うんとあたしたちでやるよ渚さんたちは、多分集中できないと思うし</p><p>あたしたちは白坂創介に誘拐されたり、犯されたりはしていないからお姉さんたちよりは、冷静に仕事ができるでしょ</p><p>だから、あたしたち仮面部隊(マスカーズ)が下働きを頑張らないと</p><p>あんたも頼りになるようになったねえ、寧</p><p>タキシードで仮面の人のコスプレをした恭子さんが、寧に言う</p><p>そりゃあお姉ちゃんになったんだものっあたしも</p><p>そうだったね</p><p>と克子姉とミナホ姉さんがやって来る</p><p>お待たせしましたぁ</p><p>克子姉は渚と同じ、ワインレッドのボンテージスーツだ</p><p>ミナホ姉さんは黒い喪服を着ている</p><p>克子、司会は頼むよっ</p><p>恭子さんが、気合いを入れる</p><p>喜んでぇっ</p><p>克子姉すでにかなり、テンションが高い</p><p>さあ、アゲアゲでいくわよーんっ</p><p>だ、大丈夫なのか</p><p>頼むわよ</p><p>ミナホ姉さんが、オレのところにやって来る</p><p>こっちはすっかり青白い顔になっている</p><p>大丈夫だよ、ミナホ姉さん</p><p>オレは立ち上がって、ミナホ姉さんを抱き締める</p><p>深呼吸して</p><p>すぅ、はぁ</p><p>ミナホ姉さんは、素直にオレの言葉を受け入れてくれた</p><p>みんないるからずっといるからミナホ姉さんは、１人じゃないから</p><p>でも、あたし罪を犯すのよ</p><p>その罪は、オレも一緒に背負うから</p><p>オレは、もう一度ギュッとミナホ姉さんを抱き締めた</p><p>あっ、お嬢様、いいなあっ克子も抱き締めて欲しいですっ</p><p>克子姉が、やって来る</p><p>ほら、克子姉</p><p>オレが手を広げると克子姉の豊満な肉体が飛び込んで来る</p><p>優しいから、好きっ</p><p>ホント、克子姉も甘えん坊なんだから</p><p>そうよ、甘えん坊で悪い</p><p>悪く無い、もっともっとオレに甘えて</p><p>克子姉は、オレの唇にチュッとキスをいる</p><p>充電終わり克子、頑張りまっす</p><p>笑顔でオレにそう言う</p><p>よーし本番５分前にするよいいねっ</p><p>恭子さんが指示を出す</p><p>いいかい何もかも、計画通りにすればいいんだ余計なことは考えないで計画通りに遂行することだけに集中するんだよ</p><p>寧、マルゴたちに伝えて５分後に、放送開始だ</p><p>今度は、母が入院</p><p>昨日から喉が痛いと言っていて、今朝、病院へ行ったのですが</p><p>気道が塞がりそうなくらい腫れているということでそのまま別の総合病院に搬送されて、緊急入院</p><p>連絡を受けて、病院へ行って</p><p>入院手続きとか、そろそろ慣れてきました</p><p>というか毎回、入院する病院が違うのは何故</p><p>救急だと、受け入れてくれる病院がその時の状況で、変わるんですね</p><p>で、１回帰宅して入院に必要な物を抱えて、再度病院へ</p><p>化粧品を持って来て欲しいのと、言われた時は７０過ぎても、女だなあと思ったのですが</p><p>パンツはメンドくさいから、お父さんの成人用おむつ持って来てあたしも、あれでいいわ</p><p>と言うのは女を捨てているような</p><p>しかし疲れます</p><p>468．オン・エアー</p><p>はい、これ飲んで</p><p>克子姉が、オレに錠剤と水を渡してくれる</p><p>今日はちょっと大変だろうからドーピング本当は、身体に負担が出るから、あんまりこういう薬は飲ませたくないんだけれど</p><p>しかし連続して４人だもんな</p><p>これってさもしかして</p><p>飲み込む前に、手の中の錠剤を見てオレは思い出す</p><p>そうよ最初に雪乃さんを犯した夜にも、あなたに飲ませた薬よ</p><p>ああ、あの夜はいつまで経っても、勃起が全然萎えなかったっけ</p><p>一度体験しているものなら、大体、予想が付く</p><p>ありがとう克子姉</p><p>オレはゴクンと薬を飲み込んだ</p><p>頑張ってね</p><p>これでオレも準備オーケイだ</p><p>克子そろそろ、スタンバイしてっ</p><p>カメラマン席の恭子さんが、克子姉に言う</p><p>はーいっじゃ、行って来るわねっ</p><p>克子姉は、カメラの前法廷のセットの前に立つ</p><p>寧トップバッターの恵美ちゃんは</p><p>はーい、連れてきたよっ</p><p>寧の後ろに制服姿のメグが、緊張して立っている</p><p>寧は黒いスーツに、獣人サンダー・クーガーのプロレスマスクだ</p><p>じゃあ、ミナホとマルゴがあの男を連れて入って来るまでカメラの操作を頼むよあたし、最初だけ出番があるから</p><p>オッケーっ渚さん、恵美の顔色が悪いからちょっとファンデーション塗ってあげて</p><p>判ったわメグちゃん、こっち来て</p><p>克子姉とお揃いのボンテージスーツを着た渚が、メグを部屋の隅に連れて行ってメイクする</p><p>うんこの方がいいわね</p><p>ありがとうございます渚お姉さん</p><p>ミナホ姉さんとマルゴさんの２人は白坂創介を連行しに行ったのか</p><p>一方、寧はカメラの後ろへ行き恭子さんと交代する</p><p>恭子さんは、オレの居る検事席へ</p><p>邪魔するよ最初だけだけど</p><p>タキシードで仮面の人の衣装を着けた恭子さんが、オレにニコッと微笑んでくれた</p><p>オレ変な顔じゃないですか</p><p>そう言えば、オレもトラのプロレスマスクを付けている</p><p>いやいい感じだよとっても、笑えてグッドだ</p><p>恭子さんは、満面の笑みでそう言ってくれた</p><p>はーい、放送３分前よろしくお願いしまーす</p><p>寧が、大きな声でコールする</p><p>そう言えば、あれ何なんですか</p><p>オレは法廷セットの裁判長の席を指差す</p><p>その席にはいつのまにか、大きなクマの縫いぐるみが置いてあった</p><p>あれでいいんだよ</p><p>この後の裁判は茶番だよそれを、はっきり示しておきたくてね</p><p>茶番</p><p>白坂創介という人間を日本の法律で、裁かせたくはない法廷で、お屋敷に居た女たちに恥ずかしい思いをさせて証言させるわけにはいかないしミナホや、ミナホの妹の件だけに絞ったって、あの男は死刑にはできない日本の今の判例だと犯人に、はっきり殺害する意志があって、１度に２人以上殺した人間しか、死刑にならないからね</p><p>ああミナホの妹だって堕胎手術のミスで、殺すつもりは無かったって主張すれば、死刑は回避できるだろうさ</p><p>死刑の下になっちゃうんですか</p><p>そうさ無期懲役ってやつになるところが日本の無期懲役ってのは、他の国の終身刑と違って、いつかは釈放されるんだよ</p><p>ああそんな刑罰じゃ、ミナホたちの気は治まらないよ</p><p>白坂創介が、刑務所の中で生きていていつか出所してくると思ったら、安心できない元娼婦たちも多いだろう</p><p>だから、あたしたちは勝手に、ソースケを裁くことにしたんだそうしないと、先に進めない</p><p>白坂創介という存在に、ケリが付かなければみんな、辛い過去を捨てられない</p><p>でも、あたしたちには本当は、一方的に人を裁く資格も能力も無いだろ正統な裁判官でもなければ、神様でもないんだから</p><p>でもあたしたちのネット放送を観ている子の中には、裁判という形式だけを見てこれは正義の裁判なんだって勘違いをしだすかもしれない虐げられた経験のある子は、立場が逆転すると正義の名の元に過度の報復に走る傾向があるからだけど、違うんだあたしたちは、私怨を晴らしているだけで、こんなのは正義の行為じゃないあたしたちは悪いことをしているんだ</p><p>一方的に相手を抹殺するための私刑だから</p><p>だからさこの裁判は嘘の、偽物の裁判なんだってことを明確にしておかないといけないんだよそれで、弁護士席は取り外したし、裁判官はクマの縫いぐるみになったのさ</p><p>正しい裁判で無いことを観ている人たちに、印象づけるために</p><p>何よりもソースケを抹殺する罪は、あたしたちだけで被らないといけない</p><p>これは私怨に狂った、ミナホとあたしたちだけの犯行さ他の子たちは、無理矢理それを観せられただけなんだそれならあの子たちは、ソースケの抹殺に罪の意識を持たないで済むだろう</p><p>他の元・娼婦たちはお屋敷に呼ばなかったんだ</p><p>岩倉さんも</p><p>ああ、優花さんにお願いしているあの子みたいな子こそ、ソースケがもう再起不能だってことをきっちり理解させないといけないしね</p><p>黒い森を長年に渡って支配していた、白坂創介の死をはっきり見せないといけない</p><p>はーい、１０秒前</p><p>寧の声が部屋の中に轟く</p><p>同時に寧が部屋の照明をコントロールする</p><p>スーゥと、暗くなる室内</p><p>５、４、３、２、１</p><p>茶番劇が、開幕する</p><p>はーいご無沙汰していまーすお姉様方、お元気ですかぁ克子でぇーす</p><p>ピカッと照明が点いた瞬間、克子姉がカメラに向かって挨拶する</p><p>鮮やかなピンクのボンテージスーツが、ライトの光に映えている</p><p>今夜は報道特別番組、白坂創介うすっぺら裁判　－誰がためにソースケは逝く、ボクはキミのためにこそイクイク、うんにゃ、やっぱり貝になりたい－をお送りしまーすっ</p><p>うわ最初っから、全開で飛ばしている</p><p>それでは、まず開会宣言として、本日の実行委員長であります、恭子お姉様よりご挨拶がありまーす</p><p>恭子さんが、スッと席を立つ</p><p>カメラに向かって</p><p>ハーイ恭子お姉さんだよぉテレビの前のみんな元気にしているかーい</p><p>カメラに向かって、耳を向ける恭子さん</p><p>うんうんと、大きく頷いて</p><p>そうかい、そうかい、元気かいみんなが、元気でお姉さんも嬉しいよ</p><p>昔の子供番組の様な、パフォーマンスをする</p><p>番組を始める前に恭子お姉さんから、みんなにお願いがありまーすまず、１つ目は画面からは、なるべく距離を取って、部屋の中を明るくして観て下さいみんな、目が悪くなっちゃうからねっ</p><p>それから２つ目</p><p>恭子さんの雰囲気が怖くなる</p><p>最期まで、きちんとはっきり観ること途中抜けは、許さないからねトイレも行っちゃダメだから全員で、互いを監視し合って場を乱すやつが居たら、あたしが確実に殺しに行くからね</p><p>それぞれの視聴会場で、優花さんと秀美さんの２人から、もう言われているだろうけれど録音や録画は、一切禁止だそれから、これから観たことを人に話すのも禁止だよ破ったやつが居たら、ブッ殺す脅しじゃないからねあたしも、今回の件ではヤバイ橋を渡っているんだ</p><p>ドスの利いた声で、カメラに語る恭子さん</p><p>一応、言っておくけれどあたしたちの今回の行動は、香月のジィさんの了解を取ってあるていうかこっちも、あのジィさんが喜ぶだけのものを差し出したからみんなもう知っていると思うけれどあのジィさんは、白坂家のメディア支配がぶっ壊せてラッキーだったって言ってくれたよつーことで、あのジィさんは、今後も黒い森のケツ持ちはしてくれるってさそれが、どれだけ価値のあることなのか権力者たちの相手をしてきたみんなには、よく判るだろ</p><p>見た目は恭子さんが、カメラの向こうの元・娼婦たちを脅しているようにしか見えない</p><p>だが、実際は元・娼婦たちの不安を拭い去るために、恭子さんは話している</p><p>だから、みんなは何も心配しなくていい黒い森の出身だってことで、警察やらマスコミに、みんなが追われることは絶対に無い保証するそれから暴力団や裏組織の相手は、今まで通り、あたしがやる何か問題があったら、遠慮無く言ってきな相手が誰だろうと二度と、あんたたちの前に姿を現さないようにしてあげるから</p><p>恭子さんはニヤリと笑った</p><p>あたしは身内のためなら、どんなことでもするよだけど裏切り者は、絶対に許さないあたしが怒ったら、どれだけ怖いかみんな、知っているよね</p><p>そうか前の岩倉さんが起こした事件みたいに</p><p>元・娼婦たちが、自分の顧客だった人たちに何かの拍子で、今回のことを話したりしないように</p><p>恭子さんは、念を入れて情報漏洩しないように、言い聞かせているんだ</p><p>ミナホが、この後、黒い森をどういう方向に持っていくのかは、あたしは知らないけれどでも、取りあえず、香月家の庇護は受けられることになったし、ソースケという不良資産はいなくなる今後のこの組織の運営は、あたしたち女だけで自由にできるんだ未来はとっても明るいしアゲアゲ・モードだと思うけれどねできれば、お屋敷を離れたみんなにも、この幸運をお裾分けしたいんだだからくれぐれも、つまらない男や、ハシタ金のために、あたしたちの敵に廻って欲しくは無いんだよあたしやる時は、徹底的にやるからさ逆らうヤツは、３倍返しで思い知ってもらうバトル大好き・恭子さんとしてはねぬふふふふ</p><p>この不敵な笑みの女性のことを元・娼婦たちは、みんな知っている</p><p>恭子さんは、ジッちゃんが白坂創介がメタメタにした黒い森の立て直しのために送り込んで来た監査役なのだから</p><p>ジッちゃんとの、太いパイプがあることを知っている</p><p>まあ恭子さんのお話は、以上だよじゃあ、みんなソースケの最期の晴れ姿を、観てやっていいね</p><p>恭子さんが、手で寧にサインを出す</p><p>寧はカメラを恭子さんから、克子姉に戻す</p><p>えー、恭子お姉さんからのちょっと怖いお話でしたお姉様方も、恭子さんには逆らわないで下さいね克子、そんな理由で、お姉様のお葬式を出すのは嫌ですからね</p><p>明るい笑顔ながら克子姉も、恭子さんの脅しをフォローする</p><p>その間に恭子さんが、寧とカメラ係を交代する</p><p>この後、寧にはＡＤとしての色々な仕事が控えている</p><p>あれ、そう言えば渚はどこにいるんだろう</p><p>部屋を見廻すと</p><p>部屋の正面にある大きなドアの前に居た</p><p>渚の隣にある大きな銅鑼は、何なんだ</p><p>さてそれでは、本日のメインイベントと参りまーす正面大扉より、原告人および被告人の入場です</p><p>克子姉の言葉に寧のカメラが、ドアを撮す</p><p>渚が、ニコニコ顔で銅鑼を叩く</p><p>ボァァァァァァァァンッ</p><p>銅鑼の響きの中で正面の扉が、大きく開かれた</p><p>床面には、ぶわわわっとドライアイスの煙が流れて行く</p><p>原告人、黒森御名穂ッ</p><p>現れる黒い喪服姿のミナホ姉さん</p><p>ライトの中でスッとお辞儀をする</p><p>そしてぇぇ被告人、白坂創介ぇ</p><p>ドライアイスの煙の中を仮装したマルゴさんが、大きな台車を押して現れる</p><p>その台車の上には</p><p>拘束台に縛り付けられた白坂創介が、乗せられていた</p><p>上半身は、ボロボロのシャツを着ているが</p><p>下半身は、脱がされＭ字開脚の形で拘束されている</p><p>白坂創介の男性器と肛門が、丸見えだ</p><p>手は、頭の上で縛られている</p><p>口には、猿轡としてギャグ・ボールを噛まされていた</p><p>ぬぬぬぬぬぬぬっ</p><p>猿轡された白坂は、部屋に連れて来られて何やら喚いている</p><p>必死に身体を捻っているが身動きはできない</p><p>ベッドがよく見える位置に</p><p>ミナホ姉さんがマルゴさんに指示する</p><p>マルゴさんは適当な場所に台車を止め、ストッパーを掛ける</p><p>それから、白坂創介の拘束具の首の位置を調整する</p><p>これで、オッケーだよ</p><p>それでは、原告人、ご挨拶をお願い致します</p><p>克子姉が、ミナホ姉さんに言う</p><p>ご無沙汰しております黒森御名穂です</p><p>ミナホ姉さんは、もう一度カメラに向かってお辞儀をする</p><p>皆様に、改まってお話することはございませんようやく、この時が参りました</p><p>先ほど恭子さんよりお話がございましたが、今後の黒い森は香月閣下の庇護のもと、活動していくことになります今まで、白坂創介とともに、わたくしたちを苦しめてきた暴力団組織などとは、全て手を切りました皆様も、先日のニュースをご覧になっていらっしゃると思います</p><p>恭子さんとミス・コーデリアたちが、暴力団事務所を壊滅させたことを言っているんだな</p><p>黒い森に所属していた娼婦なら組の名前を聞いただけで、白坂創介と関係していた組織なんだと判るんだろう</p><p>またわたくしの実父でありますが黒森公一郎も、廃人に致しましたもはや、言葉を喋ることはおろか、自分の意志を示すことはできません完全な植物人間状態です</p><p>ミナホ姉さんの発言に白坂創介が、ハッとなる</p><p>唸るのを止める</p><p>父こそこの白坂創介をお屋敷に招き入れ、皆様に多大な苦痛を与えた張本人ですわたくしが自ら、手を下しました</p><p>ミナホ姉さんはカメラの前で、告白する</p><p>皆様の中は白坂創介同様、憎悪の対象の１人だと思います徹底的に痛めつけて、殺してしまいたい相手だと思いますですがわたくしが、肉親の情から痛みも苦しみも感じないまま二度と意識の戻らない廃人に致しましたどうか、お許し下さい</p><p>三度、ミナホ姉さんは頭を下げる</p><p>ミナホ、あんまりペコペコすんじゃないよっ</p><p>カメラ席から恭子さんが言う</p><p>もう死ぬまで、あのまんまなんだからいいじゃないか殺したい人がいたら、あたしに連絡してくれたら病院を教えるから、自分で生命維持装置を止めに行きなっあたしも、ミナホも止めないから</p><p>とにかく、終わっちまった人のことはどうでもいいんだよあんたの父親の分まで、ここにいるソースケをブッ潰してやるから、みんなそれで我慢しな</p><p>むむむむむむむむっ</p><p>また、暴れ出す</p><p>うっさいねマルゴ</p><p>マルゴさんが、棒状のスタンガンで白坂創介を殴る</p><p>むふぅ</p><p>ビクッと震える、白坂創介</p><p>一発でいいそれで、ソースケも眼が覚めたろう</p><p>克子、先に進めて</p><p>恭子さんの指示に克子姉は</p><p>はい、ではお嬢様は検事席の方へ</p><p>ミナホ姉さんはオレの隣に、座る</p><p>それではていうか、こうなるとあたしが司会兼検事ってことになるんですよね少ない人数で廻しているんで、よろしくお願いしまーす</p><p>克子姉が、検事席の前に立つ</p><p>ではまず、被告人の本人確認から</p><p>克子姉の言葉に、恭子さんが</p><p>あ、そうそう言うの忘れてたけれど、これ、本当にソースケだからちょっと、あたしが念入りにいたぶったら、劣化したんだわ前は、見た目だけは良い男だったけれどねちゃんと内面と外面が釣り合うようにしといたから</p><p>そうそう、春子お姉さん観てますぅ恭子さんがね、オーストラリアのハードゲイの人たちに、白坂創介さんのお尻を開発してもらったんですよぉ今のソースケちゃん、お尻の穴が裂れ痔で痔瘻になっちゃってまーす春子姉さんのやられた分、きちんと復讐しておきましたぁ</p><p>春子さんという人は、きっと白坂創介にお尻を犯されて怪我をしたんだろう</p><p>後ね鞭打ちとか、縄で縛って吊すとか、男に次から次へと犯され続けるとか、もちろんおしゃぶりもねたいがいのことは、経験させといたから</p><p>マルゴ、本人確認だから猿轡を外して</p><p>マルゴさんが、ギャグボールを留めていた革紐を緩める</p><p>はーい、ソースケみんなにご挨拶しな</p><p>恭子さんの言葉に、白坂創介は</p><p>乾いた声で言った</p><p>お前ら全員皆殺しにしてやる</p><p>恭子さんがクククと笑う</p><p>ふーん、どうやって</p><p>どんな方法を使ってでもだ</p><p>何言ってんのさソースケ、あんたもう死ぬんだよ</p><p>死んだら、呪ってやるよ</p><p>そう言った白坂創介にミナホ姉さんが</p><p>無駄よあなたに殺された女たちが、地獄にあなたが堕ちてくるのを待っているんだから</p><p>オレが、殺しただぁ</p><p>白坂は喚く</p><p>ふざけんじゃねぇあいつらは、みんな勝手におっ死んだんだオレが殺したわけじゃねぇ</p><p>あなたが、あたしたちを誘拐しなかったら娼婦に堕とさなかったら、誰も死なないで済んだわ</p><p>それとこれとは話が別だ弁護士を呼んでくれ女が何人死のうと、オレには責任が無いってことは証明してくれるはずだぜ</p><p>こんな状況なのに口だけは達者だ</p><p>だいたい黒い森の娼館の責任者は、公一郎だろオレじゃねえ娼婦の健康管理は、あいつの仕事だったんだ</p><p>ですから、黒森公一郎は処分しました</p><p>ああ、そうかい実の娘がねえ情けねえなあ自分の親父を植物人間にして、嬉しかったかいやっぱり、お前は血も涙も無い女のようだな</p><p>白坂は、わざとミナホ姉さんを傷付ける様なことを言う</p><p>ええ、血も涙もあなたに全て、奪われましたから</p><p>そうだったなここへ来たばっかりの頃はぴーぴー、よく泣いていたものな御名穂お前を初めて犯してやった夜のことを思い出したぜ</p><p>オレが、立ち上がろうとすると</p><p>いいのよ</p><p>ミナホさんは、オレの腕を掴む</p><p>いいからここにいて</p><p>ギュッと握る</p><p>ミナホ姉さんの手は震えていた</p><p>誰だ、その小僧は</p><p>白坂創介は、ようやくオレの存在に気付く</p><p>そのうち判るわ</p><p>ミナホ姉さんは、キッと白坂を見据えてそう言った</p><p>ハッキリ言っておくけどな、オレの力を舐めない方がいいぜ白坂の本家は、オレを救出してくれるために動いているはずだからな</p><p>白坂創介は本家当主の失脚を知らない</p><p>早いところ、オレを解放しろ今だったら、命だけは助けてやるぜ</p><p>拘束されたまんまの身体で、白坂創介はそんなことを言い出す</p><p>あんまり男を舐めるなよお前らなんて、オレが本気を出したら、大変なことになるんだからな</p><p>ふーん、どんなことになるのさ</p><p>そりゃあもう、すっごいことさ</p><p>すごいって</p><p>恭子、お前、知らないだろオレはな、警察のトップにも知り合いがいるんだぞ</p><p>知ってるだけだろ</p><p>そういう連中に、オレがお前たちのことを連絡したらなあ</p><p>どうやって連絡するんだい</p><p>それは色々な方法でだッ</p><p>白坂創介は真顔で叫ぶ</p><p>この頭の悪さは</p><p>雪乃は、父親似なんだな</p><p>つーか、これカメラに撮ってるのか</p><p>ああ、ネットで放送しているよあんたに酷い目にあった黒い森の娼婦たちが、みんな観ている</p><p>恭子さんが、説明する</p><p>なんだとぉ</p><p>おーい誰か助けろオレを助けろミナホたちを何とかしろっお前ら、オレが色々と面倒見てやったじゃねぇかッ</p><p>この論理</p><p>イヌだって、三日飼ったら恩を感じるんだぞオレは、お前たちの飼い主じゃねぇかそうだろおい、克子</p><p>白坂創介は、克子姉に呼び掛ける</p><p>お前、何とか言ってやってくれお前は、オレの味方だろ</p><p>克子姉は、ただ笑っているだけだ</p><p>オレを助けてくれたらそうだ、お前を黒い森のトップにしてやる金もやる４００万でどうだな、克子返事をしろよぉ</p><p>克子姉は、ハッと溜息を吐いて</p><p>ね、お姉様たち外見は、ちょっと変わっちゃったけれど、間違いなく白坂創介本人でしょ</p><p>カメラに向かってそう言う</p><p>ということで本人確認を終了しまーす</p><p>今までの、そういうことだったんだ</p><p>さてここから、新展開となりまーす</p><p>はっきり言うとこんな裁判の形にしてありますけれど今さら、この人の罪について、ああだこうだ言う気はありませんだって、この人が有罪だってことはあたしたち自身が、身を持って知っているわけですし</p><p>今さら、確認する必要は無い</p><p>娼婦たちは全員、白坂創介が罪人であることを知っている</p><p>ということで本日は、お姉様たちがまだ知らない、白坂創介の罪をご紹介しまーす</p><p>克子姉が、軽やかに言う</p><p>恵美ちゃん、いらっしゃい</p><p>また病棟通いが再開</p><p>父を連れて、母の病室へ</p><p>一応、週明けには退院できそうだという話だけれど</p><p>家族って、色々と大変だ</p><p>こういう気分の時は、普通の陵辱物が書きたいです</p><p>469．実父の前でのセックス</p><p>拘束台の上の白坂創介が呟く</p><p>高校の制服を着たメグが、法廷のセット内におずおずと入って来る</p><p>カメラの正面に立ち</p><p>橋本恵子の娘の恵美です</p><p>カメラに向かって、お辞儀をするメグ</p><p>１０年ほど前にお屋敷にいらしたお姉様は、皆さんご存じだと思います恵美は、このお屋敷の中で生まれ、６歳まで、わたくしたちと一緒に生活していました</p><p>ミナホ姉さんが、メグのことを説明する</p><p>お母様は、橋本恵子さんわたくしたちと同じく、白坂創介によって誘拐され、ここで娼婦に堕とされた方ですわたくしも、娼婦時代に大変お世話になりました</p><p>もちろん、このネット中継を観ている元・娼婦の中にはその時代のことを知らない人も多いだろう</p><p>だから、ミナホ姉さんは丁寧に、説明していく</p><p>恵子さんは、白坂創介の連れて来た客にドラッグを飲まされ、それが原因で亡くなりました</p><p>その人が、お母さんを病院に連れて行くことを許してくれなかったのよ</p><p>メグが、白坂創介を糾弾する</p><p>オレは、知らねぇ覚えてねえよオレには、関係ないだろ</p><p>あたしは覚えています６歳だったけれどあたし</p><p>メグは白坂を睨み付ける</p><p>わたくしも、覚えていますあなたよあなたが、オーバードーズに苦しんでいる恵子さんを見殺しにしたのよ</p><p>そちらにいらっしゃるお姉様方特に、優花さんや秀美さんは、この件についてはよくご存じです白坂創介が、この子のお母様を見殺しにしたのです</p><p>きっと今中継を観ている会場では、若い元・娼婦たちに優花さんや秀美さんが話をしていることだろう</p><p>そ、そんなの昔のことだろどうでもいいことじゃねぇか今さら、グダグダ言うんじゃねぇお前らが文句を言ったって、死んだ人間は帰って来ねぇんだぞ</p><p>白坂創介は大声で喚いていた</p><p>いつまでも過去を振り返るんじゃなくってもっと、前向きに未来志向で生きて行けよ</p><p>わたくしたちの未来を奪ったのはあなたじゃありませんか</p><p>ギッと、白坂を見据える</p><p>わたくしが、あなたに誘拐され犯され、娼婦に堕とされたのは１２歳の時ですそれから、あたしの妹も親元から引き離され、ここに連れられて来ましたそしてわたくしたちは姉妹２人とも客を取らされ妊娠し</p><p>ミナホ姉さんはグッと膝の上の手に力を込める</p><p>オレはその手に、自分の手を重ねる</p><p>あなたがお友達のインチキ医者に、堕胎手術をさせたから妹は死んだのよあたしも２度と子供の産めない身体にされたわ</p><p>姉さんは、小刻みに震えている</p><p>ミナホの話は本当だよあたしより、優花さんや秀美さんたちの方が詳しいと思うけれど</p><p>若い子たちはミナホのことを、いつも無表情の怖いお姉さんだと思っているかもしれないけれどねミナホも誘拐されてきた子の１人なんだ妹さんを殺されたって話も本当だみんなニュースで観て知っていると思うだろうけれど、警察が発見したっていうソースケの別荘から出て来たっていう白骨の遺体それが、ミナホの妹さんなんだ</p><p>奈生実です</p><p>オレは、震えるミナホ姉さんを後ろから抱き締める</p><p>あたし死んだあの子の身体を、埋めたのよいつか、きっと復讐するって誓って</p><p>ミナホ姉さんの震える声に、場の空気が凍り付く</p><p>な、何だお前、何の話をしているんだ</p><p>空気を読まない白坂創介が慌てて、尋ねる</p><p>ソースケあんたは、今、少女、誘拐、監禁、殺人、死体遺棄の犯人として、警察に指名手配されているんだよ</p><p>だから何でっ</p><p>そりゃあんたの別荘地から遺体が出て来て、DNA検査の結果、行方不明のミナホの妹だと確認されたからさ</p><p>ちょっと待てぇッ</p><p>何で、そういうことになるんだよっ</p><p>あなたが、奈生実を殺したからじゃないっ</p><p>ミナホ姉さんが、鋭く叫んだ</p><p>おい、ちょっと少し、頭を冷やして冷静になれよあれは手術の失敗が原因だろ文句があるんだったら、オレじゃなくって、あの医者崩れの男に言えよ</p><p>ソースケあんたが、連れてきた医者モドキだったんだろ</p><p>恭子さんが、不快そうな表情で言う</p><p>それとこれとは話が別だろオレは、連れてきただけで手術した張本人じゃねえんだぞ冤罪だろ違うか</p><p>この男</p><p>おい、これを観ているっていう連中も今の話はおかしいって思うだろちゃんと、公正にやれよオレには何も、落ち度はねぇぞ</p><p>こういう人間なんだ</p><p>だから、みんなを平気で不幸にする</p><p>公正バッカじゃないの</p><p>何だとキョーコ、お前の心には正義ってものは無いのかお前は、ずっとミナホの肩ばかり持ちやがって</p><p>瞬間恭子さんの手が、キラッと光った</p><p>ぬ</p><p>拘束台にM字開脚で縛り付けられている白坂創介</p><p>その顔のすぐ横、右の頬スレスレに投げナイフが突き刺さっている</p><p>頬が皮一枚裂けてツーと赤い血が滴る</p><p>今のは、わざと外したから次は当てるよ何なら、あんたの肛門にズッポリ打ち込んでやろうか</p><p>恭子さんの手には、すでに２本目の投げナイフが輝いていた</p><p>お、落ち着け、落ち着けよキョーコ</p><p>あたしは、あんたに黙ってて欲しいんだけどね</p><p>白坂創介は口をつぐむ</p><p>話を戻すよミナホが、妹を殺されて子供の産めない身体にされたってことは本当だよ</p><p>あたしと奈生実のお腹の中の赤ちゃんも殺されたわ</p><p>オーケイだから、ミナホには、自分自身と妹さんと、堕胎させられた子供それ全部の恨みが、ソースケにはあるんだ</p><p>母の分もですあたしと妹を誘拐されたった１人で、寂しく死んでいった母の分も</p><p>そうだねこれを観ている子たちにも、覚えがあるだろ自分が誘拐されたことでどれだけ、残された家族に辛い思いをさせてしまったかソースケに誘拐されたっきり、再び家族に会えなかった子も、ミナホ１人じゃないんだろ</p><p>恭子さんがそう言う</p><p>今、ここで行われているのはミナホの私的な復讐かもしれないけれどこれは、あんたたちの復讐でもあるんだそう思って欲しい</p><p>はいあたしは、そのつもりでここにいます</p><p>克子姉が、カメラに向かって言った</p><p>あたしは高校１年生で誘拐されもう、家族のところへは帰れませんから</p><p>あたしも、そうです</p><p>渚も言った</p><p>あたしもその人を絶対に許しません</p><p>そう言ったのはメグ</p><p>ああそうだったねちょっと脱線したけれど恵美ちゃんの話に戻そう克子</p><p>克子姉がメグの方へ行き、メグの肩を抱いてカメラを見る</p><p>ここで、お姉様たちに白坂創介の最新の罪をお知らせ致します</p><p>最新の罪</p><p>この数ヶ月の間お姉様たちに対して、その男から何度もコンタクトがあったと思います現在、御名穂お嬢様のご指示で活動を休止している黒い森に代わって白坂創介が、新しい売春組織を立ち上げるという話が</p><p>白坂創介が、ビクッと反応する</p><p>お姉様たちの中には娼婦として参加しないか、また、あるいはお姉様たちの個人的な顧客を紹介しろと言われた方もいらっしゃると思います</p><p>ああ、一応言っておくけれどソースケの計画は、完全に潰したからケツを持つってことになっていた暴力団ごと、あたしがブッ潰した</p><p>香月閣下の了承もいただいています</p><p>克子姉の言葉に、恭子さんとミナホ姉さんが補足を加える</p><p>今度は、白坂創介の左頬スレスレに投げナイフが打ち込まれる</p><p>黙ってろって、言っといたはずだけど</p><p>マスクの下の恭子さんの眼がギラギラと輝いている</p><p>続けます</p><p>恭子さんが、新しい投げナイフを取り出しながらそう答えた</p><p>そして白坂創介は、今までの娼婦だけでは足りないと考えてここにいる、恵美ちゃんを</p><p>あたしは、白坂創介さんにこの連休のお休みが終わったら、学校を辞めて娼婦になれとそう言われていました</p><p>白坂創介は恵子お姉様が残された、恵美ちゃんまで娼婦に堕とそうとしたのです誘拐して娼婦に堕とした女の娘までも娼婦にしようと</p><p>克子姉が、白坂創介を糾弾する</p><p>それだけではないわ恵美言いなさい</p><p>メグが真っ直ぐに白坂創介を見る</p><p>あたしの父親は白坂創介さんです</p><p>その眼は怒りに燃えている</p><p>あたしはお母さんが、白坂創介さんにレイプされてそれで産まれた娘です</p><p>白坂創介さん間違いはありませんね</p><p>白坂の眼が、恭子さんを見る</p><p>罪状認否だ喋ってもいいよ</p><p>白坂は</p><p>いや、そりゃ確かに、恵美はオレの娘だ鑑定もしたから、間違いないでもな</p><p>カメラの方を見る白坂</p><p>こいつはオレが恵子に産むことを認めてやらなかったら、そもそも生まれてないんだぞ産まれた後だってこの屋敷に住まわせてやったり、養女になる世話だってしてやったんじゃないか</p><p>この屋敷での恵美の世話は、全て恵子さんと屋敷の女たちで致しましたあなたは、この子のミルクを買うお金すら出していないわ</p><p>そういう細かいことはどーでもいいんだよっオレが産ませた、オレの娘なんだぞっオレがどう扱おうが、オレの勝手じゃねぇかっ</p><p>白坂はメチャクチャな論理で喚く</p><p>あんたなんかお父さんじゃないわ</p><p>メグが、涙目で吠えた</p><p>お前血が繋がっている親に向かって、偉そうな口を叩くんじゃねぇ</p><p>こいつは腐りきっている</p><p>自分の都合の良いときだけ血縁を持ち出す</p><p>オレがいなかったら、お前は産まれていねえんだぞッ</p><p>親としての義務も責任も何一つ果たしてきていないというのに</p><p>あんたの娘になんか、産まれたくなかったわよっ</p><p>それが親に言う言葉かぁっ</p><p>恭子さんが、３本目のナイフを投げる前に</p><p>オレは側にあったパイプ椅子を、白坂創介に投げ付けていた</p><p>グッワッチャン</p><p>パイプ椅子は弧を描いて宙を舞い、拘束台を乗せた台車に激突する</p><p>グラッと揺れる台車</p><p>何しやがるアブねえじゃねえかっ</p><p>白坂の怒りの矛先がオレに向かう</p><p>うるせぇなもう、黙れよあんた</p><p>オレは唸るような声で、言った</p><p>それ以上、メグを侮辱するようなことを言ったら殺してやる</p><p>オレはこの男が許せない</p><p>何なんだよ、こいつ</p><p>白坂創介は、恭子さんに尋ねる</p><p>この子がシザーリオ・ヴァイオラを殺したんだよ</p><p>覚えているだろあんたも、ロサンゼルスで一悶着あったからシザーリオ・ヴァイオラ</p><p>ああ、覚えているが</p><p>つい最近、日本に来たんだよそんで、あたしたちと戦闘になって</p><p>シザーリオ・ヴァイオラを銃で殺したのがその子さ</p><p>白坂創介もオレを見る</p><p>もっとも、オレはトラのプロレスマスクを被っている</p><p>オレの正確な年齢や容貌は白坂には判らない</p><p>キョーコの弟子なのか</p><p>どっちかっていうと、ミナホの弟だね</p><p>恭子さんは、ニヤリと笑った</p><p>だから怒らせない方がいいと思うよあんたのことなんて、躊躇無く撃ち殺すだろうからさ</p><p>もしオレが、ピストルを持っていたら</p><p>怒りに任せて、白坂創介を撃つと思う</p><p>白坂さんあなた、メグが自分の娘だって認めましたよね</p><p>ああ認めるさ認めてやるよ</p><p>あんたその自分の娘を犯すつもりでしたよね</p><p>白坂創介の顔色が変わる</p><p>ソースケ、言い逃れはできないよあんたのパソコンの中に、メモが残っていたから</p><p>恵美ちゃんの処女は、知り合いのヘンタイに売り付ける予定になっているけれど実際は、その前に味見として、自分で奪うって連休明けに、山梨の貸別荘を予約しているよね恵美ちゃんの処女レイプを撮影するための、撮影班の手配までしている</p><p>恭子さんの言葉に、白坂は</p><p>知らん、オレはそんなこと知らんよ</p><p>白を切ろうとするが</p><p>あたしもそのメモ読みました</p><p>白坂さんあたし、雪乃の代わりなんですね</p><p>だから、あたしを雪乃と同じ高校に進学させたんですね</p><p>メグが入学する高校を変更した理由は、雪乃からの横やりだけじゃない</p><p>ソースケ、あたしも読んでびっくりしたよ</p><p>恭子さんが、強い不快感を示す</p><p>あんた自分の娘、白坂雪乃って子を犯したくってたまらないみたいだね</p><p>あんたのノートパソコンの中には、雪乃って娘の盗撮写真がいっぱい入っていたよお風呂場で着替えている写真とかトイレで腰掛けている写真とかね</p><p>だけどあなたは、家では普通の父親を演じていたから</p><p>ミナホ姉さんが、白坂に言う</p><p>白坂の一族の人間として大手広告代理店の部長として義父である市川さんや、料理評論家として活躍する奥さんの存在もあったからあなたは、家の中では絶対に裏の顔を見せなかった</p><p>黒い森という売春組織や、裏世界との繋がりを家族に知られるわけにはいかなかった</p><p>それに雪乃さんは、白坂本家の当主、守次氏のお気に入りですものね幾ら、ヘンタイで自分の欲望に忠実なあなたでも、雪乃さんに手を出すことは憚られた</p><p>あたしを雪乃の代わりに、犯したかったんでしょう</p><p>しょうがねぇだろ家の中でどんどん娘が、女の匂いを出してくるんだ誰だって、男ならヤりたくなるのは当然だろ</p><p>白坂創介は、平然と言う</p><p>だけどオレは我慢したんだぜこのオレが、女のことで我慢したんだ褒めてくれよ偉いだろ頑張ったんだぜ他の男だったら、絶対に我慢できずに雪乃を犯しているさっ間違いねぇ</p><p>それで恵美を</p><p>ミナホ姉さんが冷ややかに尋ねる</p><p>そりゃ、そうだろこいつだって、オレの娘なんだ雪乃に手が出せないんならこいつに相手をさせるしかねぇ</p><p>この野郎</p><p>だが、恵美には雪乃みたいな華が無いからな身体も細すぎて、オレの好みじゃねえ背も高すぎるオレは、雪乃ぐらいの体つきの女が好きなんだまったく、あいつはオレ好みの女に成長してくれたよ手を出せないことが、本当に恨めしいぜだから、せめて恵美に、雪乃と学校へ行かせたんだクラスも同じなんだろ確か雪乃と同じ制服を着せて恵美の処女をレイプするゾクゾクするじゃねえかなあ恵美の身体を通して、雪乃を感じるんだ同じ年の、同じ高校の、同じクラスに居る異母姉妹だもんなあしかも、恵美がオレに犯されていることを雪乃は知らないんだどうだ、すっげぇだろこんな過激で素晴らしいセックスは、オレぐらいの大物でないと思い付かねえし、実現も出来ねえ香月のジィさんだって、こんなハイレベルの快楽は想像できねえはずだ</p><p>白坂創介はガハハハハと笑う</p><p>残念だけどあんただって、思い付いただけだ</p><p>絶望しろよ、白坂創介</p><p>オレを睨む</p><p>検事席から立ち上がり前に出る</p><p>ミナホ姉さん、行って来るよ</p><p>ベッドの前に立ってメグを呼ぶ</p><p>メグが、オレの前にゆっくりと歩いて来る</p><p>この子は、もうオレのものだあんたの娘じゃない</p><p>冷ややかに白坂創介に告げる</p><p>何言ってるんだお前</p><p>怪訝な顔で、オレを見る白坂にメグは</p><p>そうですあたしはこの人に、身も心も捧げていますそして、幸せになります</p><p>そうだどこで産まれたとか、親が誰だとか関係無いオレたちは、オレたちで、勝手に幸せになってやる</p><p>オレは、大きく手を広げる</p><p>メグは、走ってオレの胸に飛び込んで来た</p><p>そしてオレの唇に、情熱的なキスをする</p><p>恵美、てめぇ</p><p>その姿を見て、白坂創介はキレる</p><p>そいつから離れろお前は、父親であるオレの物なんだぞっ勝手なことをするんじゃねぇ</p><p>こいつは</p><p>何が父親だっお前は、メグを娘じゃなくって、家畜か何かだと思っているだろいや、それ以前だお前は、少しもメグのことを愛していないじゃないかっ</p><p>そんなの、他人がグタグダ言うことじゃねえんだよっ人様の家のことに、小僧が口出しするんじゃねえッッ</p><p>白坂も、オレを怒鳴る</p><p>放っとこうヨシくんそんな人</p><p>そんな人あたしの父親なんかじゃないし、家族でもないわ</p><p>もう一度、ギュッとオレを抱く</p><p>あたしの家族はヨシくんだもの</p><p>抱いてううんメチャクチャにしてヨシくんにあたし、メチャクチャに犯されたい赤ちゃんができちゃうくらい、強く愛して</p><p>メグの制服のブラウスを掴む</p><p>一々、ボタンを外すなんてやっていられるか</p><p>そのまま、力任せに引きちぎる</p><p>ビリリリリリッ</p><p>プラスチックのボタンが、弾けて飛び散る</p><p>いいわっ犯して、犯して、ヨシくんの好きにしてっ</p><p>オレは、純白のブラジャーを力任せに捲り上げ白い乳房と桜色の乳首を露出させる</p><p>乳首を思い切り吸い上げる</p><p>てめえっオレの娘に何をしやがるっ</p><p>せいぜい、喚いてろ</p><p>叫んでろ</p><p>オレとメグの愛の行為を見て絶望しろ</p><p>メグ、乳首が固くなってきているよ</p><p>ヨシくんが上手いんだもん</p><p>オレは、メグの小振りなおっぱいを揉みしだく</p><p>あいつ、全然判っていないよなメグの身体が、どれだけ触り心地がいいかってこと</p><p>オレは、わざと聞こえるように言った</p><p>スレンダーだけど、ちゃんと出ているところは出ているそれに、メグの肌はきめ細やかでしっとりしているんだ</p><p>ふざけるなっオレの娘から離れろっこの野郎</p><p>ヨシくんおしゃぶりしてあげるわっ</p><p>そう言って、オレの着ているガウンの腰紐を緩める</p><p>白坂創介によく見えるように、立っているオレの前にしゃがみこむ、メグ</p><p>うふふ、もう、こんなに元気ね</p><p>さっき、克子姉に渡された薬が効いてきている</p><p>オレの勃起は、ビンビンに天を衝いていた</p><p>あたしヨシくんのしか見たことないんだけれど、やっぱりこれって大きい方なの</p><p>何て答えたらいいのか判らない</p><p>いいわよ答えなくて恵美は一生、このオチンチンだけだからあたし、知らないままでいる</p><p>はむっと、メグはオレの亀頭を咥える</p><p>唇と舌を使ってオレのペニスを刺激する</p><p>恵美、何をやっているんだコラッ恵美のフェラは、オレが仕込む予定になっているんだぞっ</p><p>そんなの、知ったことか</p><p>メグは、チュパッ、チュパッと口で亀頭をしごいていく</p><p>初めは、味とかよく判らなかったんだけど</p><p>今は判るのヨシくんの美味しいよ</p><p>たまにね部活の合間のちょっとした時間にねヨシくんのペロペロしたいなって、思う時があるのこの匂いと味好きになっちゃったみたい</p><p>メグは、舌を巧みに使ってオレのペニスを舐めしゃぶる</p><p>ちくしょうこの野郎絶対に殺してやるからなっオレのものに手を出すやつは容赦しねえ</p><p>白坂創介は全然、自分の立場を判っていない</p><p>もう、白坂創介には守ってくれる家族も、助けてくれる裏社会の知り合いもいない</p><p>拘束台に縛り付けられ、身動きできない状態なのに</p><p>それでも、世の中は自分の意のままに動くものだと思い込んでいる</p><p>メグが、フェラしたまま上目遣いで、オレを見る</p><p>恵美のも舐めて</p><p>オレたちはベッドに</p><p>横になったオレの上にメグが６９の体勢で、のし掛かってくる</p><p>そうだ、白坂創介には</p><p>メグが主体的に、オレとのセックスを楽しんでいる姿を見せなくてはならない</p><p>メグは自由なんだ</p><p>白坂創介の意志なんかに囚われず自分の好きにセックスを楽しむんだ</p><p>オレの前に突き出されたメグのお尻</p><p>制服のスカートの中の、純白のパンティは秘部がジトッと湿っていた</p><p>そこを布地の上から指で刺激する</p><p>そうなのよそこが、気持ちいいの</p><p>オレのペニスを舐めしゃぶりながらメグが言った</p><p>しばらく、ぐりぐりと触っているとパンティの染みがどんどん拡がっていく</p><p>ヨシくん、もう</p><p>うん、脱がすよ</p><p>オレは、パンティを下ろす</p><p>白くて丸いお尻が、ぷりりんと剥かれて露わになる</p><p>ああ恥ずかしいわ</p><p>メグのここ、もうトロトロだよ</p><p>割れ目は、すでに緩んでいた</p><p>とろりとろりと透明な汁を滴らせている</p><p>だって、ヨシくんなんだもん濡れちゃうのは、仕方無いわ</p><p>うん食べて</p><p>オレは垂れてくる汁を舐め上げる</p><p>メグの液は酸っぱい</p><p>そのまま舌を伸ばして秘裂を舐め上げる</p><p>メグが、可愛らしい喘ぎ声を上げる</p><p>いい加減にしろってめぇら殺すぞ殺されたいのか</p><p>白坂創介の喚き声も遠くに感じられて来る</p><p>オレは舌でメグのクリトリスを剥く</p><p>はうっ</p><p>ビクンと、１６歳の美身が跳ねる</p><p>ここ、気持ちいいだろ</p><p>うん気持ちいいヨシくんヨシくん</p><p>メグの身体が、どんどん熱くなっていく</p><p>白い肌が、しっとりと汗をかき紅潮していく</p><p>恵美お前、そうやってオレに逆らう気かいいのか、山峰の親父が大変なことになるぞっ全部、お前のせいだからなっ</p><p>そんな今さらな脅しを、白坂は叫んでいる</p><p>ヨシくん欲しい</p><p>メグは、実父の声を無視してオレを濡れた瞳で見つめる</p><p>どんな風にしたい</p><p>四つん這いになるから後ろからして</p><p>白坂創介に繋がっているところを見せ付けたいのか</p><p>メグは半脱ぎのまま、ベッドの上に四つん這いになる</p><p>顔は、まっすぐに白坂創介の方を見ている</p><p>オレはメグの膣口に、亀頭をぐりぐり擦り付ける</p><p>ちょっと待てふざけんなおいっ</p><p>父親の怒声に構ってはいられない</p><p>入れるよ</p><p>うん犯して恵美のこと、レイプしてぇぇ</p><p>ぬりゅっ</p><p>狭い入り口に、亀頭が押し入る</p><p>ああっ入って来たぁぁ</p><p>オレは、そのままメグの腰を掴んで腰を突き込む</p><p>ずりゅりゅりゅりゅっ</p><p>あああっ入ってきてるぅぅ恵美の中に、熱いのが入っているぅぅ</p><p>こんちくしょおおおっ</p><p>白坂創介は絶叫した</p><p>やっぱり、メグのことは自分の所有物だと思っているんだ</p><p>だから、オレにメグが犯されたことが許せない</p><p>殺してやる殺してやる２人とも殺して海に捨てて、魚の餌にしてやる</p><p>物凄い怒りと憎しみの表情で白坂はオレを見ている</p><p>メグそのまま、身体を起こして</p><p>あいつにオレたちが繋がっているところを見せ付けてやるんだ</p><p>メグが、四つん這いの状態から身体を起こす</p><p>オレは、メグのおっぱいを両手で掴んでメグの身体を引き起こす</p><p>オレたちの結合が白坂創介の前に、明らかに示される</p><p>ほら、見ろよオレのが入っているんだぜっ</p><p>オレは白坂創介に言った</p><p>メグは、オレの女だオレだけの女なんだ</p><p>そうよあたしはヨシくんのものなの恵美がセックスするのはヨシくんだけよ</p><p>メグも、実父に告げる</p><p>あたしこの人の赤ちゃんを産むんだもの</p><p>今日も家族で母の入院する病院へ</p><p>昼過ぎに、病院を出たのですが</p><p>今日の東京は、謎の空模様となっていました</p><p>黄色い砂塵が渦巻く街</p><p>風は強い、黄色いもやが掛かっている何だこれ</p><p>これが黄砂かと思ったらニュースでは違うと言っているし</p><p>花粉症はキツクなるし防塵ヘルメットとか欲しいです</p><p>470．セックスで、乗り越える</p><p>メグメグメグ</p><p>ヨシくん、突いてメグのこと、もっと突いて</p><p>ベッドの上で、バックで交合するオレたち</p><p>オレは、欲望の限りをメグに叩き付けるかのように、ピストンする</p><p>下腹を何度も、メグのつるんとした弾力のあるお尻に打ちつけるっ</p><p>亀頭が、ぷっくりとした子宮口を何度も押し上げる</p><p>メグの狭い膣が、オレの太い陰茎を締め上げている</p><p>ああんっ入ってるぅっヨシくんの届いてるぅぅ</p><p>メグは、白い肌を紅潮させ快感に、身体をくねらせる</p><p>くっちくしょうっ</p><p>オレたちのセックスを見せ付けられている白坂創介</p><p>やつは、眼を伏せるようなことはしない</p><p>憎悪の眼で、ジッとオレたちを見ている</p><p>あーらら、創介ちゃん大変なことになってまちゅねぇ</p><p>克子姉が、小馬鹿にするように赤ちゃん言葉で言った</p><p>自分の娘のセックスを見て勃起しちゃったんでちゅの</p><p>拘束台にM字開脚、下半身丸出しで固定された白坂創介は勃起していた</p><p>そりゃそうだここんとこ、ハードゲイに犯されるだけでソースケ自身は、射精してないからね溜まってんじゃないの</p><p>恭子さんも笑う</p><p>ちくしょうっオレにもやらせろっ犯させろっこんちくしょうっ</p><p>血走った眼で、白坂創介は喚く</p><p>そいつは恵美は、オレの娘だぞっオレが最初に、食うって決めてたんだっくそうっ</p><p>白坂創介の巨根がみっともなく、ぶるるると揺れている</p><p>お断りよあたしは、ヨシくんの女だもんっヨシくんとしか、セックスしないんだからっ</p><p>オレに後ろから犯されながらメグが、実父に叫ぶ</p><p>ヨシくん、いつでも好きな時に、好きなだけ犯してっメグのお腹の中、ヨシくんのでいっぱいにしてっ</p><p>ふざけんなっ恵美の中に出したら、ブチ殺すぞ、こらあってめぇ、小僧、オレに金を払えよっ恵美を抱いたんだ、３０００万円だからなっ、この野郎っ</p><p>白坂創介は喚き続ける</p><p>あたしは、あたしよっあんたのものじゃないわっふざけないでっ</p><p>メグもエキサイトしている</p><p>メグ、体位を変えよう</p><p>こんな風にあいつを見ながらしてちゃ、ダメだ</p><p>憎しみに身を任せていたらセックスが、楽しくなくなるよ</p><p>あいつみたいな変態になっちまう</p><p>メグはオレだけ見ていれば、いいんだ</p><p>父親に見せつけるための憎しみだけのセックスなんて、メグには似合わない</p><p>メグがオレに振り向く</p><p>その顔は、泣き顔ででも、オレに向かって、一生懸命微笑もうとしてくれている</p><p>うんそうだよねヨシくん</p><p>メグの眼から涙が零れる</p><p>１度、抜くよ</p><p>ちゅぽんっと、オレはメグの胎内から勃起を引き抜く</p><p>メグどんな風にしたい</p><p>普通にヨシくんのお顔を見ながらしたい</p><p>メグは半脱ぎだった、制服とスカートを脱ぎ捨てる</p><p>生まれたままの裸身になる</p><p>そのまま、ベッドに仰向きに横たわり大きく手足を拡げる</p><p>きてヨシくん</p><p>正常位でメグにのしかかる</p><p>狭い入り口に、亀頭が填まる</p><p>ぬりりりっ</p><p>うっまた入って来た入って来てくれたっ</p><p>オレの強ばったペニスがメグのトロトロに蕩けた膣に、ゆっくりと呑み込まれていく</p><p>ああっ、メグの中温かくて、気持ちいいよ</p><p>ヨシくんのも熱いよ</p><p>メグがオレに優しく、微笑む</p><p>そんなマスクを付けているのが、ちょっと残念だけど</p><p>メグが、オレのトラのプロレスマスクを見上げて言った</p><p>ヨシくん、エッチしている時って、いつもとっても気持ち良さそうで可愛いんだもんっ</p><p>オレの背中に手を廻して、ギュッと抱き締めてくれる</p><p>でもいいわこれも、また、ヨシくんがあたしのことを愛してくれた思い出になるんだもん</p><p>優しく微笑む</p><p>好きよあたしヨシくんが好きっ愛してる</p><p>オレもだよメグ</p><p>オレたちは下半身で繋がったまま、唇を合わせる</p><p>動いてあたしの中で、気持ち良くなって</p><p>オレは、ゆっくりとピストンを再開する</p><p>ぬっちゅ</p><p>メグのそこは愛液でぐちょぐちょに濡れている</p><p>オレの陰茎が根元まで押し込まれる度に潤滑油の様にまとわりついてくる</p><p>オレたちは、一つの蒸気機関になった様に</p><p>愛液や汗や吐息の湿気を溢れさせ</p><p>セックスの運動を続けていく</p><p>おいっ、お前たちっこらぁ</p><p>白坂創介の声なんてもう、遠くの世界のことに感じられる</p><p>オレを無視するなぁおいいっ</p><p>オレはメグの顔を見下ろし、ペニスと全身でメグの繊細な裸身を感じている</p><p>メグもオレを見上げて、膣の内側と全身でオレの魂を感じてくれている</p><p>ヨシくんだあたしヨシくんと、セックスしている</p><p>ああ、そうだよメグ</p><p>見つめ合ったまま愛し合う、オレたち</p><p>オレの額から汗の玉がメグの突き廻されて揺れる乳房に零れていく</p><p>メグの首筋や、胸の谷間にも汗がキラキラ光っている</p><p>メグ乳首が、固くなってる</p><p>うんだって、気持ちいいんだもんヨシくんに抱かれているから</p><p>ああっああっいいよそれ、いいそこ突いて、擦ってヨシくんああんっ</p><p>メグが昇って行く</p><p>いいよおっ感じるっ感じちゃうのおっああんっあはんっヨシくん、気持ちいいよおっ</p><p>メグ、オレ</p><p>下腹部に熱い塊が溜まっていく</p><p>出ちゃいそうなのヨシくんイッちゃいそうなの</p><p>ああメグメグメグ</p><p>オレは腰の動きを加速させるっ</p><p>あああんっいいよぅっいつでもいいからヨシくんあああんっ</p><p>メグは、そう言ってくれるが</p><p>オレは堪える</p><p>メグだってもうイケそうな兆候が出ている</p><p>ああっああんくっあっ、あたしもあたしも来そうっああんっ波が波がくるのぉぉぉ</p><p>メグが、切ない眼でオレを見る</p><p>ねえ好きって言ってメグのこと、愛してるって言ってメグにヨシくんの赤ちゃんを産ませるって命令してぇぇ</p><p>好きだ、メグっ愛してるっオレの子を孕めぇぇぇぇっっ</p><p>全身からぞわわわわっと汗が噴き上がるっ</p><p>あたしも好きぃぃぃイクっイッちゃうううっメグもイクのおっ</p><p>メグの身体が、ビクッと痙攣する</p><p>め、メグぅぅッッ</p><p>出してぇぇ中に出してぇぇヨシくぅんッッ</p><p>いイクぅぅッッ</p><p>ドッピュウウウッ</p><p>思いっきり奥まで突き込んだペニスの先から</p><p>噴水みたいに噴き上げるぅぅッッ</p><p>熱いィィお腹の底に届いてるぅぅ</p><p>メグの膣が、キュウキュウとオレを締め上げるッ</p><p>孕めよおっ、メグぅぅ</p><p>オレは、腰をゴスッ、ゴスッと押し込んで</p><p>最期の一滴まで注ぎ込む</p><p>あああんっ、どうしよう気持ちいいよおっヨシくんのお腹の中に拡がっていくよおっっ</p><p>メグが、オレを見ている</p><p>オレだけを</p><p>メグの瞳にはオレしか映っていない</p><p>まだ腰がびくっ、びくっと痙攣する</p><p>その度に、尿道に残った精液をメグの胎内に撒き散らす</p><p>メグの膣だって、ピクピクと痙攣している</p><p>会心のセックスだった</p><p>うふふ終わっちゃったね</p><p>メグが、満面の笑みでオレに言った</p><p>ちょっと残念もっとヨシくんとしてたかったなぁ</p><p>汗まみれの顔</p><p>男の精を受けとめたばかりの美少女はちょっと疲れたようで</p><p>でも、スッキリとした笑顔で、オレに微笑んでいる</p><p>うんそうだねヨシくんとは、一生一緒なんだもんねっ</p><p>メグは、優しくオレの背中を抱いてくれた</p><p>オレもまだ快感の絶頂で、固くしこっているメグの乳房と乳首を、手で優しく揉みほぐしてやる</p><p>あ、それ気持ちいい</p><p>メグが、笑う</p><p>後戯もいいけれど、あなたたち</p><p>抱き合って見つめ合うオレたちの間に克子姉が、ヌッと顔を近づける</p><p>あっ克子お姉さん</p><p>克子お姉さんじゃないわよっ恵美ちゃんっ</p><p>克子姉は笑顔で言った</p><p>そろそろ二人っきりの世界から、帰ってきなさいっ</p><p>はーい、ごめんなさーいヨシくんっ</p><p>オレは、メグの上から身体を起こす</p><p>オレのペニスは薬が効いているから、強ばったままだ</p><p>固く太いままのそれを引き出す</p><p>ぬぽんっと、抜けた瞬間に真珠色の精液が、とろとろと零れ出す</p><p>はいあの人に見せてあげなさい</p><p>克子姉に言われるままメグは</p><p>実父に向かって、大きく脚を開いて見せる</p><p>こんなにたくさんいっぱい出してもらったわあたし</p><p>メグは逞しい女の顔になっていた</p><p>こ、この野郎父親の前で</p><p>白坂創介は怒りで爆発しそうになっていた</p><p>いや、そんなことはどうでもいいお前、処女じゃなかったんだなっ</p><p>こんな状況で何を言い出すんだ</p><p>何も知らねえような顔をしてやがって生娘じゃねえなんていいイキっぷりだったじゃねえかやっぱり、娼婦の子は娼婦だなっ恵美ぃっ</p><p>思いっきりメグを傷付ける様なことを言う</p><p>オレをここまでコケにしたんだこれから先は、その身体でオレのために稼いでもらうぞ</p><p>ここいつ</p><p>オレ以外の男に汚されたオンナなんて娼婦にするしか、利用価値が無いからなっ</p><p>メグが処女じゃないと判った途端メグに興味を無くしている</p><p>１人の娼婦としてしか自分の道具としての価値しかメグのことを見ていない</p><p>あーらら何だ白坂さんて、そんな顔だったんですね</p><p>実父に裸体を晒したままメグは、言った</p><p>あたし子供の頃から、ずっとあなたが怖かったんですよ</p><p>あなたは、ずっとお母さんや、お屋敷のお姉さんたちを苦しめてきたから本当に、あなたが怖かったわ</p><p>そういうメグの顔は笑っている</p><p>あなたに、お母さんを殺されてからはもっと、恐ろしかった養女に出されてからも何度も、あなたの夢を見ましたいつも悪夢です酷い悪夢あなたに、犯されてそれから、殺される夢朝、眼が覚めると、胃の辺りがムカムカして溜まらないんですよそんな夢をあたしはずっと</p><p>顔は笑っているけれどメグの眼は、真剣だ</p><p>メグの手がオレの手を探している</p><p>ギュッと握りしめ合うオレたちの手</p><p>だからあたし今まで、一度も男の子とお付き合いして来なかったんだと思います男の人があなたが、怖かったから</p><p>オレの手を握るメグの手が震えている</p><p>でも、もう怖くないですどんな夜も、あたしは怖くないあなたの夢なんて２度と見ないですだって、あたし</p><p>夜はずっとこの人と一緒だからっ</p><p>裸のメグがオレに抱きついて来る</p><p>ヨシくんあたしのヨシくんっ</p><p>オレも、メグを抱いてやる</p><p>背中を優しく擦ってやった</p><p>ほらあたし、怖くないよ１人じゃないもんっ</p><p>メグは、オレに何度もキスする</p><p>恵美ぃぃぃ</p><p>黒い憎悪の念を発して</p><p>白坂創介が、メグを睨み付ける</p><p>許さねえからな、オレは</p><p>何を言っても無駄ですもう、全然怖くないものあなたなんて</p><p>オレにしがみついたままメグは、言った</p><p>こうやって見ると、思っていたよりも変な顔だったんですね白坂さん</p><p>クククと笑う</p><p>そんな顔じゃ若い子には、もてないわよっ</p><p>メグは変わった</p><p>実父の前でのセックスを乗り越えて</p><p>強くなった</p><p>逞しくなった</p><p>メグの中の父親へのコンプレックスは、完全に消滅した</p><p>ヨシくん、また後でね</p><p>そろそろマナにタッチするわ</p><p>そう言ってオレの耳の下をペロッと舐める</p><p>愛してる一生、愛しちゃうからっ</p><p>長身で同い年の美少女がオレに微笑む</p><p>克子お姉さん１番手、恵美、終わりますっ</p><p>メグは、片手を上げて克子姉に申告した</p><p>了解じゃあ、控え室へ戻っていて</p><p>メグは、脱ぎ散らかした制服を集めて手に抱える</p><p>心配しないで、大丈夫だから</p><p>オレに、ニコッと微笑んだ</p><p>控え室の、アニエスのことを言っているんだろう</p><p>アニエスを独りぼっちにしないように２番手のマナが出て来る前に、アニエスの居る控え室に戻るということだろう</p><p>頼むよ、メグ</p><p>メグはオレに、ウインクしてくれた</p><p>テレビの向こうのお姉様方、失礼致します</p><p>メグは、カメラに向かって礼儀正しく一礼すると部屋から退出する</p><p>外へ出るドアは、渚が開けてくれた</p><p>克子総括して、次のステージに向かって</p><p>恭子さんが克子姉に指示する</p><p>ごめんなさい、あたしちょっとうるうるしてきちゃって</p><p>涙をボンテージスーツの手袋で拭って、克子姉はカメラに向かう</p><p>お姉様方白坂創介が娼婦にしようと企てていた、あたしたちの最後の妹は、娼婦になることを拒絶してくれましたあたしたちも、約束致しますそうですわよね、お嬢様</p><p>克子姉が、ミナホ姉さんに話を振る</p><p>ええ、約束します恵美には、絶対にお客を取らせませんあの子には、一生、自分の望む相手と金銭の絡まない自由なセックスを保証します</p><p>ミナホ姉さんは宣言してくれた</p><p>お姉様方さっきの恵美ちゃんの言葉、お聞きになりましたよねそうですわ白坂創介なんて、怖くないもう、怖くはないんです</p><p>克子姉が、カメラに話し掛ける</p><p>もう１度、お姉様方も現在の白坂創介の姿を観て下さいこの愚かで情けない男の姿を白坂創介は、もはや無力ですあたしたちは、自由になったんです</p><p>その克子姉の言葉で</p><p>オレは、この復讐のネット中継の意義を知る</p><p>お屋敷の元・娼婦たちはみんな、白坂創介という男に対するトラウマを抱えている</p><p>白坂に対する恐怖が現在もなお、元・娼婦たちの心を苦しめている</p><p>だから、この放送で現在の白坂創介を</p><p>恭子さんに徹底的に嬲られかつての貴族的な端正な顔立ちを、ボロボロに崩され</p><p>情けない姿で、窮屈そうに拘束台に縛り付けられ</p><p>隷属化していたはずの克子姉たちや、娘であるメグになじられる</p><p>どうしょもなくみじめな様子を見せることで</p><p>元・娼婦たちの心の闇を、消し去ろうというのか</p><p>ふざけるな冗談じゃねえお前たちは、永遠にオレの奴隷だオレが、お前たちに眼を付け、誘拐して、処女を犯した時からお前たちには、オレの奴隷なんだオレは、絶対にお前たちを逃がさないからな</p><p>白坂創介もミナホ姉さんの意図を理解したらしい</p><p>低い声でそう告げる</p><p>あら、まだそんなことを言っているのたった今、自分の娘に見捨てられた割りには、元気よね</p><p>恵美はあんなやつは、オレの娘じゃねえオレが恵子に面白半分に産ませただけのオンナじゃねえかあの年で、オトコを咥え込みやがってよきっと、売り上げの良い娼婦になるぜ</p><p>白坂創介は減らず口を叩く</p><p>メグは、娼婦にはならないって言ってるだろ</p><p>オレは白坂に言った</p><p>白坂は、オレを見て</p><p>結局誰なんだ、お前は</p><p>どういう経緯があってここに居る何者なんだお前は</p><p>わたくしの弟です</p><p>弟</p><p>はい黒森の人間です</p><p>きっぱりと、ミナホ姉さんは言う</p><p>いやそんなはずは無い公一郎の子供は、お前と奈生実だけのはずだ</p><p>白坂創介は、黒い森の運営を奪取する過程でミナホ姉さんの父親、黒森公一郎に接近した</p><p>黒森家のことは、調べ上げているはずだ</p><p>ええ、わたくしの父黒森公一郎でしたら、確かにその通りです</p><p>しかしわたくしの祖父、黒森公之助のことを、あなたはどこまで知っていますか</p><p>黒い森の原型高級娼館黒森楼の創設者、黒森公之助</p><p>この子は、黒森公之助の孫です</p><p>ミナホ姉さんは、オレをそう紹介する</p><p>馬鹿な</p><p>白坂創介は、否定するが</p><p>あなたが、知らないのも当然です祖父は、わたくしの父・公一郎に隠し子の存在を話していませんでしたから</p><p>ミナホ姉さんはそう言い切る</p><p>じゃあ、何でお前は知っているんだ</p><p>白坂の指摘にミナホ姉さんは、ククッと笑う</p><p>わたくしは森下に教えていただきました</p><p>黒森楼時代からの娼館の番頭、森下さん</p><p>現在も、ミナホ姉さんの下で働いてくれている</p><p>黒森公之助の腹心だった森下さんなら他の人には隠していた秘密を知っている可能性はある</p><p>オレは黒森公之助の孫なんかじゃないぞ</p><p>オレの祖父は他にいる</p><p>オレは吉田なんだから</p><p>平然としていて</p><p>渚が、スッとオレに近付いてオレの耳に囁く</p><p>お姉様方が納得して下さればいいのよあなたは黒森家の後継者になるのよ</p><p>このイベントはオレを認めさせるための</p><p>父、黒森公一郎が再起不能となった今黒森家の家督は、この子が継ぐことになります</p><p>ミナホ姉さんはニッコリと微笑む</p><p>黒森公(クロモリ・コウ)です公、お姉様方にご挨拶なさい</p><p>あ名前まで、もう決まっているんだ</p><p>あご挨拶が、遅くなって申し訳ありません黒森公ですよろしくお願い致します</p><p>オレは頭はプロレスマスクで、身体は素っ裸、フリチンという状態で、ベッドの上に正座して、カメラに向かって一礼する</p><p>何なんだ、そりゃあオレは、認めないぞ</p><p>白坂創介は喚く</p><p>あなたの承認なんて要りませんこれは、黒森家のことですからそれに、あなたはこれから黒い森を追放されるのよ</p><p>ミナホ姉さんは、白坂創介にニッと微笑む</p><p>身ぐるみ剥がされてあなたの持っている全てのものを奪い去るわあなたは、あたしたち娼婦に復讐されるのよ</p><p>いい加減にしろよ、御名穂今ならまだ、どうにかなるんだぜお前も、本気で白坂家を敵に廻すつもりはねえだろ</p><p>香月閣下は、あたしたちの味方です</p><p>あのジィさんだって白坂家とガチで闘うつもりは無ぇよ判ってるのかい、白坂家ってのは、日本のマスコミ業界の本流なんだマジで白坂の本家にケンカを売ったら、オレの叔父貴は、全マスコミを使って香月グループを攻撃するぞそんなこと香月のジィさんは望んでいないだろう</p><p>白坂家がジッちゃんに全面降伏してすでに数日が経っている</p><p>白坂家内の白坂創介の味方は、もはや１人も残っていない</p><p>というか白坂創介も家族も、白坂家から暗殺指令が出ていたし</p><p>自分がすでに見捨てられていることを白坂創介は知らない</p><p>オレを自由にしてくれたらオレも、今までのことは水に流してやるどうだ、悪くない取引だろ</p><p>いや、この男が仕返ししないはずがない</p><p>とにかく、オレを自由にしろそれ以上は、望まないそうだ、お前たちの自由も、それなりに認めてやる娼婦の取り分も、見直すオレが６で、お前たちが４だどうだ破格だろそれで、今まで通り仲良くやっていこうぜ</p><p>どこまで、薄っぺらいんだろうさすが雪乃の父親だ</p><p>公一郎を廃人にしたってのは、グッドジョブだそれなら、あいつのせいで揉めていた暴力団と手打ちができる黒い森復活だ夏前には、商売が再開できるぜ</p><p>自分勝手な話をペラペラと話す</p><p>白坂家の人間であり政財界にも、芸能界にも、暴力団にも顔が利くオレっていう柱が居たからこそ黒い森は、今まで上手くやって来れたんだオレがいなかったら、お前たちは３流娼婦として、ダニがいるような汚いベッドの中で貧乏人の相手をして、安く身体を売らなければならなかったんだぜ</p><p>なぜ、ミナホ姉さんたちが娼婦に堕ちなければならなかったのか</p><p>その理由を、白坂創介は無視している</p><p>あなたは全ての女が娼婦だと思っているのね自分の意のままに好き勝手に犯したり、客を取らせたりしてもいいって</p><p>ミナホ姉さんは、侮蔑の眼で白坂創介を見る</p><p>当たり前だろうオレは、白坂家の人間なんだぜお前たちとは違うんだ生まれながらにして、支配する側にいるんだお前たちは、オレに使われることを光栄に思うべきなんだよっオレに選ばれオレに使ってもらえることを感謝するべきなんだ</p><p>人間は、ここまで傲慢になれるのか</p><p>あら、そうでも、あなたのご演説をいつまでも拝聴してるわけにもいかないのよ</p><p>だってもうとっくに、そういう段階は越えてしまったから</p><p>どういう意味だ</p><p>怪訝な顔で、姉さんを見る白坂</p><p>第１ラウンドは、恵美を通してあなたの罪を告発したけれど第２ラウンドは、復讐そのものよあたしたちは、あなたを刑に処するわ</p><p>ミナホ姉さんが、克子姉を見る</p><p>了解しましたぁ続いて、ラウンド２</p><p>渚が、大きな銅鑼を叩く</p><p>ゴワワワワワァァァァァァン</p><p>それではっ、正面ゲート開けぇぇ</p><p>克子姉の声と共に、法廷セットの正面の大扉が開く</p><p>再び、もあああーっとドライアイスの煙が、床を覆っていく</p><p>入場曲はマッチョドラゴン</p><p>そして、部屋の天井のスピーカーから、大音量で響く</p><p>白坂舞夏選手の入場です</p><p>父親と同じ拘束台に縛り付けられていた</p><p>自分の通っている、名門女子中学の制服を身につけ</p><p>大きく脚をM字に固定されているため生の太ももと白いパンティが、丸見えになっている</p><p>舞夏だと</p><p>慌てる白坂創介</p><p>マナが固定された台を、仮装したマルゴさんが押してくる</p><p>克子姉が、白坂創介の乗っている台車を回転させて</p><p>父と娘を向き合わせる</p><p>パパぁ</p><p>マナは、泣きそうな顔で父を呼ぶ</p><p>メグの時とは反応が違う</p><p>白坂創介は１人の父親として</p><p>無残な姿の愛娘と向き合う</p><p>どういうことだ、おいっ</p><p>ああ、本当に</p><p>この男は、メグのことを娘として愛していないんだ</p><p>み、御名穂答えろお前、舞夏をどうするつもりだっ</p><p>わたくしが、あなたにされたことをするだけです</p><p>白坂創介の顔が、サーッと青くなる</p><p>お前まさか</p><p>レイプして、妊娠させますあなたが、わたくしにしたように</p><p>あなたがするのよこれは、黒森家の男がするべき復讐だから</p><p>もう、覚悟はできている</p><p>父親の眼の前で白坂舞夏を犯しなさい</p><p>ラウンド２の鐘が鳴る</p><p>ダンバインを入場曲に使っていたプロレスラーって誰でしたっけ</p><p>母、無事に退院</p><p>今後は、通院して毎回数時間掛けて、点滴するそうです</p><p>何か、疲れています</p><p>とりあえず、よつばの新刊を買ってきたので、これから癒やされます</p><p>471．父の前での、奴隷宣言</p><p>助けてぇぇパパ、助けてぇぇ</p><p>拘束台の上で、マナは舞夏を演じて父に叫ぶ</p><p>おいっ止めろ止めさせろっ舞夏は、まだ１４歳だぞっ</p><p>白坂創介は、血走った眼でミナホ姉さんに喚く</p><p>あらわたくしがあなたに最初に犯されたのは、１２歳の時だったんですよ</p><p>ミナホ姉さんは愉快そうに、クククと笑った</p><p>１４歳なら、充分、セックスは可能ですだって、あなた、この子くらいの年の女の子を今まで何人もレイプしてきたじゃないですか</p><p>お前たちと一緒にするなっ舞夏はオレの娘だぞっ</p><p>白坂創介のエリート意識はこれでも崩れない</p><p>そうよあなたの娘だからこそあなたの眼の前で、犯してあげるわ徹底的に</p><p>ミナホ姉さんは克子姉の方を見る</p><p>克子、好きになさい</p><p>克子姉は渚に視線を向ける</p><p>渚、一緒にね</p><p>克子姉と渚色違いのボンテージスーツに、豊満な肉体を包んでいる２人が左右から、マナの拘束台に取り付く</p><p>おいお前ら、どうするつもりだ</p><p>白坂創介の声に、克子姉は</p><p>あら、覚えていないんですか白坂さん</p><p>冷たい微笑で、白坂創介を見る</p><p>あたしたちも、最初はこんな風にして、あなたの前に連れて来られたわ</p><p>渚も言う</p><p>そうね学校の帰りに誘拐されて制服姿のまま、こうやって拘束台に縛りつけられてあなたの前に引き出された</p><p>白坂さんはそのまま、あたしたちをレイプしたじゃないですか</p><p>そうあたしは、高校１年生でヴァージンだったのに</p><p>だから再現するんです</p><p>あたしと克子が、あなたに犯された状況をあなたの娘を使ってね</p><p>２人の手が、マナの制服に伸びる</p><p>パパ、助けてぇぇ怖いっ怖いよおっ</p><p>マナが喚く</p><p>おい止めろ克子、渚っ</p><p>白坂創介は、娘に襲いかかる魔の手を呆然と見ている</p><p>あらあたしたちも、何度も止めてって言いましたわ</p><p>でもあなたは、止めなかった</p><p>本当に怖かった恐ろしかったのに</p><p>あなたは、ニタニタ笑いながらあたしたちを犯したのよっ</p><p>克子姉が、叫ぶ</p><p>お姉様たちこれを</p><p>プロレスマスクで顔を隠した寧が大きな鉄の裁ちバサミを乗せた箱を、恭しく２人の前に差し出す</p><p>使わせてもらうわ</p><p>克子姉と、渚はそれぞれ、ハサミを取る</p><p>な、何をするつもりだ</p><p>あたしたちが、あなたにされたことを再現すると申し上げました</p><p>白坂さん、あたしの制服、ナイフでビリビリに引き裂いたじゃないですか</p><p>布が裂けて、肌が露出していくあたしが、羞恥と恐怖で泣くのを、散々楽しんでいたじゃないですか</p><p>それと同じことをするんですただ、ナイフは無粋ですから</p><p>ええあたしと克子は、ハサミを使いますわ</p><p>そして、マナに大きなハサミを向ける</p><p>マナは、怯える</p><p>動かないでね変なところまで切ってしまうと大変でしょ</p><p>ケガしたくなかったら、そのままでいなさい</p><p>ジョキリッ</p><p>克子姉がマナの着ている制服の胸元にハサミを入れる</p><p>克子姉は背中側から切り始めた</p><p>ジョキリ</p><p>マナの制服は細切れにされていく</p><p>怖い怖いよおっ</p><p>マナは、ポロポロと涙を零していく</p><p>そうよ、あの時、あたしたちも怖かった</p><p>無理矢理、肌を露出させられ心細かったわ</p><p>２人の女は、辛そうな表情でマナを裸に剥いていく</p><p>おい止めろおい</p><p>白坂創介はマナを見ながら、喚く</p><p>オレが止めろって言っているんだぞっオレの命令を聞けぇ娼婦のくせにっ、オレに逆らうつもりなのかっ</p><p>それでもハサミの音は、止まらない</p><p>許さねえぞ、お前ら絶対に後悔させてやるからなッ</p><p>憎しみの眼で、白坂創介は叫ぶ</p><p>ミナホ姉さんが、尋ねた</p><p>何をどうやってあたしたちを後悔させるつもりなのかしら</p><p>白坂創介は、口籠もる</p><p>あるんだよまだ、逆転ホームランな手が絶対に残っているはずだ</p><p>あら、そうですか</p><p>ミナホ姉さんは、嘲笑う</p><p>オレは、他のやつらとは違うんだオレは、誰よりもツイているんだこんなところで、お前らみたいな下劣な女どもに潰されるはずがねぇんだきっと来るチャンスは巡ってくるんだ</p><p>自分に言い聞かせるように、ぶつぶつと呟く白坂創介</p><p>へえ精々、頑張ってみるんだね</p><p>恭子さんも、呆れて言う</p><p>その間にマナは</p><p>中学の制服をビリビリに切り裂かれていた</p><p>もう、可愛いお腹も脇腹も見え放題だ</p><p>あたしの制服もこんな風に、ただのボロ布になっちゃったのよね</p><p>あたしのもよあたし学校の制服を着たのは、あれっきりねその後も、セックス・プレイ用のセーラ服とは何度も着せられたけれど</p><p>うん自分の学校の本当の制服は、２度と着られなかったわ</p><p>クラスの友達ともあれっきり、会っていない</p><p>２人の表情は、暗かった</p><p>さておっぱい見せてもらおうかしら</p><p>渚が、マナのブラ紐にハサミを入れる</p><p>じゃあ、あたしはパンティね</p><p>克子姉は太腿の下から、下着の中に刃を入れる</p><p>ジャキリッ</p><p>ジョッキリ</p><p>ブラジャーが、ぱらりと落ちる</p><p>パンティも左の太腿に引っ掛かっているだけだ</p><p>いやぁぁ見ないでいやぁぁ</p><p>今やマナは、身体に僅かばかりのボロを纏っているだけの裸体となる</p><p>ピンクの乳首も</p><p>スーッとナイフで切ったような１筋の割れ目も</p><p>丸見えになっている</p><p>見ないでぇぇパパ見ないでぇぇ</p><p>マナは、わざと大声で白坂創介に叫ぶ</p><p>舞夏ぁぁッ</p><p>白坂は、１４歳の愛娘の裸身を血走った眼で、凝視していた</p><p>どう最近は見ていなかったでしょ娘さんの裸なんて</p><p>ええ健やかに育っているみたいよ</p><p>渚が、マナの可愛いおっぱいをむにむにと揉む</p><p>いやぁ、いやぁ、いやぁッッ</p><p>マナは、大きく首を振って拒絶する</p><p>お前たちそこまでにしておけよこれ以上、オレを怒らせるんじゃねえ</p><p>白坂創介が克子姉たちを、強く睨む</p><p>そこまで何言ってるのよまだまだこれからでしょ</p><p>克子このあと、どうするんだっけ</p><p>どうするじゃないわよ、渚あの時、あたしたちは、何をされた</p><p>手伝って欲しいのよあたしたちには、男のオチンチンは付いてないから</p><p>あたし、白坂創介に服を裂かれた後無理矢理、フェラさせられたわ</p><p>そうだったわよねあの男処女のうちにフェラを教えてやるって、渚に言って</p><p>ナイフで脅されて、しゃぶらされたわ</p><p>じゃあ、早速この子にも同じ経験をしてもらいましょう</p><p>さあ、早く来て</p><p>オレはマナの拘束台の前に、向かう</p><p>おいふざけるなっ舞夏は</p><p>荒ぶる白坂創介に、克子姉は振り向く</p><p>舞夏は白坂の家の娘なんだぞ</p><p>それが何よあたしだって、高梨家の娘よ高梨克子親に付けてもらった、立派な名前があるわっ</p><p>白坂家とその辺の庶民と一緒にするなっ</p><p>一緒よいい加減、そのろくでもない妄想から目覚めなさいよっ</p><p>克子姉は、吐き捨てる様に言った</p><p>あんたの家だけが特別なわけないし特別だからって、何をしてもいいってことにはならないのよっ</p><p>克子、ほっときなさい</p><p>今は舞夏ちゃんの教育の方が先でしょ</p><p>白坂さんはあたしたちを脅す時に、ナイフを使ったけれどあたしたちは、そんな無粋なものは使わないわ</p><p>そう言って渚は、マナの眼前にスタンガンを示す</p><p>はーい、舞夏ちゃんこれが、何だか判るわよねここへ、拉致されてくる時に散々、痛い思いをしてきたものね</p><p>マナの眼の前でスタンガンをスパークさせる</p><p>ジジジジジジッッ</p><p>迫真の演技で怯えるマナ</p><p>また痛い思いをする</p><p>渚の問いにマナは</p><p>嫌痛いのは、もう嫌です</p><p>そうお利口さんね</p><p>そしたらこのお兄ちゃんのオチンチン、ペロペロしようか舞夏ちゃん、フェラチオって聞いたことあるわよね</p><p>マナは泣き顔で、苦しそうにそう答えた</p><p>おい、よせっ舞夏っ</p><p>白坂創介は、喚くが</p><p>うるさいわね舞夏ちゃんがするっと言っているんだからパパは、そこで見ていなさいっ</p><p>克子姉は、怒鳴り返す</p><p>はいじゃあ、舞夏ちゃんお兄ちゃんに、フェラチオしますって言いなさいちゃんと相手の眼を見てね</p><p>渚の言葉にマナは、オレを見上げる</p><p>お兄ちゃん舞夏にフェラチオさせて下さいお兄ちゃんのオチンチン、ペロペロしたいの</p><p>マナの眼前に勃起ペニスを突き出す</p><p>マナの熱く湿った息が、オレの亀頭にハァハァと当たる</p><p>ほーら、パパによく見えるように舐めなさい</p><p>１４歳の淡いピンクの舌がオレの亀頭に接触する</p><p>ま、舞夏ッ</p><p>白坂創介は絶句する</p><p>ぴちゃり</p><p>マナの舌が、オレの勃起に絡みついてくる</p><p>どう舞夏ちゃん美味しい</p><p>お兄ちゃんのオチンチンは、とっても美味しいですって答えなさい</p><p>克子姉と渚の命令にマナは</p><p>お兄ちゃんのオチンチン美味しいです</p><p>そうオチンチンは何味かしら</p><p>ちょっと、塩味です</p><p>マナの答えに、室内の女たちは笑う</p><p>マナを嘲笑っているのでは無い</p><p>愕然とした表情の白坂創介を見て笑っている</p><p>何よこんなの、いつもあたしたちにさせていたことじゃない</p><p>人の娘には、色々とエロ行為を強要してきたくせに自分の娘が、同じことをされるのを見るのは嫌だって言うの</p><p>白坂さんそれはちょっと、狡いんじゃない</p><p>ね渚</p><p>ほらほら、あれそうでしょ</p><p>あーらら</p><p>克子姉と渚が、拘束台に縛られている白坂創介を見てクスクスと笑う</p><p>どうしたの白坂さんまた、オチンチンが腫れてきたみたいだけれど</p><p>まさか娘のフェラチオを見て、勃起しちゃったわけ</p><p>２人の言うとおり</p><p>白坂創介は勃起していた</p><p>舞夏ちゃんあなたのお父様は、本当にヘンタイさんみたいよ</p><p>あたしたちはずっと前から知っていたけれどね</p><p>ほら舞夏のフェラを見て、パパのオチンチンが大きくなっちゃったって言いなさい</p><p>ちゃんとパパのを見てね</p><p>ぱ、パパのオチンチン舞夏のフェラチオを見て大きく大きくなっています</p><p>まったくみっともないわよね</p><p>幾ら娘が、全裸で男にフェラしているからって</p><p>克子姉と渚の言葉に白坂創介は、口惜しそうに奥歯を噛みしめている</p><p>さあ、舞夏ちゃんパパのオチンチンを、もっともっと大きくしちゃいましょ</p><p>今度はオチンチンを咥えなさい</p><p>お口の中に入れておしゃぶりするのよ</p><p>マナはオレの勃起を、はんむっと咥えた</p><p>オレも、マナの頭を持って</p><p>腰を動かす</p><p>ほーら、舞夏ちゃんお口マンコしているわっ</p><p>白坂さん娘さん、とってもフェラのセンスがあるわよっ</p><p>ぬちゅ、ぬちゅ、ぬちゅ</p><p>マナにしゃぶられている</p><p>もう、いいだろもう止めてくれっ</p><p>これだけオレを苦しめたら、もう充分だろ判った、オレの負けでいい負けでいいから</p><p>白坂創介はミナホ姉さんを見る</p><p>黒い森は、御名穂にやるオレは、お前たちから一切手を引く白坂の本家にも、手を出さない様に話を付けてやるそれで充分だろ</p><p>ついでだ恵美も、お前たちにやるそれなら、文句は無いだろオレがそこまで負けてやるんだ充分だろう、なあ</p><p>何を言っているんだ、こいつ</p><p>オレと舞夏を今すぐ解放しろいいか、こんなチャンスは２度と来ないぞ今ならそれでカンベンしてやるさあ</p><p>何かもう相手にするのも、嫌になってきた</p><p>克子姉が、白坂創介を無視してマナを見る</p><p>舞夏ちゃんセックスの時間よ</p><p>オレのペニスを咥えたまま、マナがビクッと震える</p><p>このお兄ちゃんに、赤ちゃんの種をいっぱい出してもらいなさい</p><p>克子、てめぇぇぇぇ</p><p>克子姉は、スティックタイプのスタンガンをむんずと掴むとツカツカと白坂創介の前に行き</p><p>おふざけでないよっ</p><p>力一杯、白坂創介の身体を殴りつける</p><p>バリバリバリッッッ</p><p>拘束台の上で、感電して身体を痙攣させる白坂創介</p><p>あたしたちがあなたから受けた苦しみはこんなものじゃないわ何がカンベンしてやるよっ</p><p>その子をレイプしてあたしのためにあたしを失った、あたしの家族のために</p><p>ええあたしのためにもあたしだけじゃない白坂創介に、親元から誘拐されて娼婦に堕とされた全ての女のために娘を奪われた、全ての親のために</p><p>その男に肉親を犯される苦しみを教えてあげて</p><p>マナは、白坂創介に気付かれないよう小さく、オレに頷いた</p><p>みんなのために犠牲となる覚悟をしてくれている</p><p>白坂舞夏、お前をレイプする</p><p>い嫌だよ怖い怖いよおっパパパパ助けてぇぇ</p><p>マナは、拘束台の上で身を捩る</p><p>おいふざけるな舞夏に手を出したら殺す殺してやるからな</p><p>白坂創介がオレに吠える</p><p>お前も、お前の家族も全部殺すオレを舐めるなよ</p><p>舐めるも何もあんた、縛られていて手も足も出ないじゃねえか</p><p>侮蔑の眼で、白坂創介に言った</p><p>お前舞夏だっけ今すぐ、決めろここで決めろ</p><p>オレは白坂創介と、この映像を中継で見ている元・娼婦たちに向けて、一芝居打つことにした</p><p>元・娼婦たちのほとんどの人は現在のオレたちとマナの関係を知らない</p><p>マナが、すでにオレたちの家族の一員になっていることを</p><p>白坂創介の家族に対する、元・娼婦たちの拒絶反応を知っている</p><p>ラブホテルの時の珠代さんはマナに対して、険しかった</p><p>あの対応が、普通なんだ</p><p>お屋敷の女たちはみんな、心の底から白坂創介を憎んでいる</p><p>そして、白坂創介の娘たちも</p><p>自分たちが、親元から誘拐されて日々、犯され続けたというのに</p><p>白坂創介が、普通に家庭を持ちその娘たちが、のうのうと暮らしていることが許せないのだ</p><p>だから憎い</p><p>それならマナが、この先、オレたちと一緒に生きるためには</p><p>元・娼婦たちに生きることを承認してもらう必要がある</p><p>白坂舞夏お前、今日ここで死ぬか死にたいか</p><p>マナはオレを見上げて、ブルブルと震えている</p><p>お前は、あそこの馬鹿親父とは違ってオレたちが、本気だってことは判っているだろこの部屋に入った時からすでに、お前たちは殺される予定になっているってことは</p><p>白坂創介が、オレに叫ぶ</p><p>ちょっちょっと、待ておいっ</p><p>あんたは黙ってろよ話の邪魔だ</p><p>オレは低い声で言った</p><p>こういう場合は、怒鳴るよりも小さな声に念を込めて響かせる方が、強く効く</p><p>オレはミナホ姉さんや、克子姉、渚たちからこれまでのことを全て聞いているこのお屋敷の中で苦しんだ全ての女たちの話を亡くなったメグのお母さんや、ミナホ姉さんの妹さんのことまで</p><p>マナに話す形でオレは、中継を観ている元・娼婦たちに語りかける</p><p>こんな酷い話は、世の中にそうは無い白坂創介という男は本当に救いようが無いよなみんなの憎しみを晴らすためにはどうしたって、殺すしかない</p><p>黙ってろって言ったはずだけれどな</p><p>恭子さんなら、きっとこういう風に白坂創介を威圧するだろう</p><p>そう思ってオレは、実行する</p><p>強い視線で、白坂の意志を削ぐ</p><p>みんなの復讐心は強いはっきり言うよ白坂舞夏さんあんたは、父親の前でレイプされて、殺される白坂創介に、あんたの死ぬ様子を見せつけるそうでもしないとみんなの気持ちが治まらないんだ</p><p>マナはビクツと震え</p><p>ジョワワワーっと、そのまま失禁した</p><p>拘束台に、アンモニア臭と湯気がモアッと立ち上がる</p><p>うまい、演技だマナ</p><p>何だオシッコ漏らすほど、怖いのかよ</p><p>オレはマナの右のおっぱいをギュッと掴む</p><p>イッ</p><p>痛みの表情で、オレを見上げるマナ</p><p>だがオレはミナホ姉さんの弟だが、実際に白坂創介という人間に被害を受けた人間じゃない正直娘のあんたには、罪が無いさすがに、死ぬっていうのは、少々酷すぎるんじゃないかとも感じるんだ</p><p>今、オレはわざと過激なことを言っている</p><p>元・娼婦たちだって本当は、様々な意見を持っているだろう</p><p>もちろん、間違いなく白坂創介と共に、娘も殺せ絶対に許すなという強硬派の女たちは存在する</p><p>同時に、白坂は殺しても娘だけは助けるべきだという人たちもいるはずだ</p><p>いや娼婦の中には、白坂の新しい売春組織に乗り気な女も居た</p><p>そういう女たちは、白坂創介の命を奪うことさえ躊躇しているだろう</p><p>決して意見は、まとまっていないはずだ</p><p>だからオレは上手く手持ちのカードを切って、マナの生存を許してもらわないといけない</p><p>でも、オレ思うんだ世の中には、眼の前で娘を犯され殺されることよりも酷い罰があるだろうって</p><p>お前オレのセックス奴隷になれよ</p><p>お前を、セックス奴隷としてなら生かしておいてやるその代わりお前には、もう自由は無い一生を、オレに捧げるんだ</p><p>マナは、真っ直ぐにオレを見ている</p><p>それが嫌ならこの場で、父親と一緒に殺す男親にとって、娘が性奴隷に堕とされるのを見る方が辛いんじゃないかって思うんだよ</p><p>ミナホ姉さんそうしたいんだけど、ダメかな</p><p>適性を見てからにしましょう</p><p>そう答えた</p><p>彼女がセックス奴隷として、ちゃんとご主人様にご奉仕できる素材なら、生かしておいてあげてもいいわ白坂家のお嬢様のプライドが捨てられないのならためらわずに殺すわ</p><p>そしてミナホ姉さんは、カメラの方へ振り向く</p><p>このまま馬鹿な父親の前で、泣き叫ぶ娘をレイプしたって、絵的に面白くないものねあたしも、こんなにも偉そうな白坂創介さんにはセックス奴隷に堕とされた娘の姿を見せる方が、よっぽど苛烈な罰になると思うわ</p><p>うんミナホ姉さんも、オレの話に乗ってくれた</p><p>克子渚あなたたちは、どう</p><p>２人は</p><p>そうねただ犯して殺すじゃ、殺伐とし過ぎているわね</p><p>うん死ぬのは１人だけの方がいいと思うわ</p><p>ニッと、オレに微笑んでくれた</p><p>その方が助かるよあたしも死体処理の問題があるからねソースケ１人の方が、気が楽だ</p><p>恭子さんもフォローしてくれた</p><p>後はお前次第だぜ</p><p>どうする死ぬかそれともオレのセックス奴隷として、生きるか</p><p>さっさと答えろよ</p><p>マナは、１度父親の方を見る</p><p>白坂創介は娘から眼を背けた</p><p>父親としての責任を投げ捨てるように</p><p>なります、あたし</p><p>なる</p><p>オレは強い眼でマナを見る</p><p>いえしてくださいお願いします</p><p>それじゃあ、判らないよ</p><p>お兄ちゃんのセックス奴隷にして下さい</p><p>オレが望む時には、いつでもどこでもセックスするんだぞ</p><p>はいいつでもどこでもセックスします</p><p>お前は、オレの何だ</p><p>奴隷ですセックス奴隷です</p><p>さあ白坂さんどうするあなたの娘さん、セックス奴隷になってしまったわよ</p><p>母が、退院してきたらやたらと、煩い</p><p>あれはどうなったとかあれはどうしたいとか</p><p>元気いっぱいに、大騒ぎしている</p><p>もうダメ、倒れそう</p><p>と、突然言い出して寝込んでしまった</p><p>オンとオフが激しすぎる</p><p>472．マナのセックス</p><p>克子、舞夏さんの拘束を外してあげて</p><p>ミナホ姉さんが、命じる</p><p>はい、お嬢様渚</p><p>克子姉と渚２人の女の手で、マナは自由にされる</p><p>マナは、まだボロボロになった制服を身につけている</p><p>裂かれた布地が丁度、お腹の辺りに溜まっているのでマナの下腹部のタトゥは、カメラに撮られていない</p><p>さて、舞夏さんセックス奴隷になったからには、何をすればいいのか判るわよね</p><p>ミナホ姉さんが、微笑む</p><p>マナは、拘束台から下りそのまま、オレに向かって土下座する</p><p>舞夏を犯して下さいお兄ちゃん</p><p>舞夏の身体をお兄ちゃんに捧げます</p><p>白坂創介の眼の前で、無理矢理泣き叫ぶ娘をレイプするのは確かに、復讐としてはアリなんだろうけれど</p><p>犯されるマナを観て自分が最初に白坂創介に犯された時のことを思い出してしまう元・娼婦もいるだろう</p><p>そういうお姉さんにとってはトラウマがより強固になってしまうことになるかもしれない</p><p>それは絶対に避けないといけない</p><p>マナは、自ら、オレのセックス奴隷になると志願し自分の意志で、オレに犯されることを望むのだ</p><p>そういう手順を踏めば元・娼婦たちのトラウマに触れずに、白坂創介の眼の前で愛娘を犯すという復讐が実行できる</p><p>あらあら舞夏さんは、まだ１４歳なのに随分いやらしいのねさすが、白坂創介の娘さんね</p><p>ミナホ姉さんは、わざと煽る様なことを言う</p><p>舞夏さん、わたしは淫乱な小娘ですって言ってみなさい</p><p>はいあたしは淫乱な小娘です</p><p>土下座していたマナが、スッと顔を上げる</p><p>恥ずかしそうにそう言った</p><p>次はわたしは、セックスが大好きで、大好きで仕方ありませんまだ、中学生なのにオマンコが濡れ濡れで、いつも誰かに犯されたくて仕方無いんですよ</p><p>克子姉は、手でマナの顎を持ち上げて見下ろして、命令した</p><p>はいあたしはセックスが大好きで、大好きで仕方無い、淫乱ですまだ中学２年生なのにオマンコが濡れ濡れで、子宮が疼くんです犯して舞夏を犯して下さい舞夏犯されたくて仕方無いの</p><p>ああ、舞夏も異常なシチュエーションに興奮している</p><p>ふんっ変態の子は、やっぱり変態ねっ</p><p>吐き捨てる様に克子姉は言う</p><p>こんな変態娘自由に外を歩かせるわけにいかないわ発情したメス犬みたいに、どんな男にも平気で身体を許す精液便所になるでしょうから</p><p>ごめんなさい淫乱でごめんなさい</p><p>マナは、また額を床に擦り付けて謝る</p><p>白坂さん娘さんのオマンコの躾けがなってないわよまあ、しょうがないかお父さんもガマンの効かないオチンチンですもんね</p><p>渚が白坂創介を愚弄する</p><p>渚、てめえ</p><p>拘束台から、渚を睨み付ける白坂創介</p><p>そんな顔をしても、全然怖くないわオチンチンも肛門も丸出しで、とんでもなくみっともない醜態を晒しているのよ、今のあなたは</p><p>渚はケラケラと笑う</p><p>そこからあなたの淫蕩な血を引いた可愛い娘さんが、セックス奴隷としての人生に目覚めるところを観ていなさいよとっても、感動的でしょうから</p><p>白坂創介は血走った眼、憎悪の表情でオレたちを見る</p><p>さあて白坂舞夏さんあなたの淫乱なオマンコだけれど彼のセックス奴隷になる以上は、彼のオチンチン専用になってもらうわよ</p><p>他の男のモノを１度でも咥え込んだら殺すわよ</p><p>はい舞夏は、お兄ちゃんとお兄ちゃんだけと、セックスします約束します絶対に守りますだから命だけは、助けて助けて下さい</p><p>マナは、這いつくばったままオレの足下へ進む</p><p>そしてオレの足先に、キスをした</p><p>やめろ、舞夏そんなこと白坂家の娘のやることじゃねぇ</p><p>白坂創介は、激高するが</p><p>あーら、この子、ソースケの娘にしては、お利口さんだねちゃんと自分の立場が判っているじゃないか</p><p>舞夏さんだったっけあんたが、あたしたちを裏切らない限りは、命だけは助けてあげるよでも、１度でもあたしたちに逆らうような素振りを見せたら、殺すからね</p><p>よし、まずオレが、セックス奴隷になることを条件に、マナの命を保証して</p><p>次に、ミナホ姉さんがオレの提案を承認してくれた</p><p>それから、克子姉と渚がマナの決意を確認して</p><p>恭子さんが、最終的な判断を下す</p><p>これで他の元・娼婦たちも、マナの生存だけは許してくれるだろう</p><p>避妊は許さないよミナホは、無理矢理堕胎させられた赤ちゃんの代わりを欲しがっているんだから</p><p>恭子さんの言葉にマナは</p><p>はい舞夏を妊娠させて下さい</p><p>頭を伏せたまま即答した</p><p>そういう言葉は、ちゃんとご主人様の眼を見て言うのよ</p><p>マナは、オレを見上げた</p><p>お兄ちゃんの赤ちゃんを妊娠させて下さい</p><p>一生お兄ちゃんのためだけにご奉仕致しますどんなセックスでもします何回でも、お兄ちゃんの赤ちゃんを産みますお兄ちゃんだけの、セックス奴隷になりますだから</p><p>それはマナの心からの言葉なんだろう</p><p>あたしをもらって下さい</p><p>だったら、まず何をしたらいいと思う</p><p>オレは、土下座しているマナの前に仁王立ちになる</p><p>マナは、天を衝くように勃起しているオレのペニスを見て</p><p>お兄ちゃんおしゃぶりしてもいいですか</p><p>ああ、さっきは嫌嫌だったからな今度は、喜んでやれ</p><p>マナが、オレの前に膝立ちになる</p><p>両手で、オレのペニスを捧げ持って</p><p>フェラチオします</p><p>オレの亀頭がマナの熱い口の中に</p><p>ちゅぱ</p><p>一生懸命に舌を使う</p><p>うん才能あるわねあなたの娘さん、良いセックス奴隷になると思うわ</p><p>克子姉が、白坂創介に言う</p><p>止めろ、舞夏くそっ</p><p>何よ、あんたそう言いながらすっかり、勃っているじゃない</p><p>克子姉が、嘲笑う</p><p>舞夏さん、見てご覧なさいあなたのパパ、こんなに元気よ</p><p>しかし、マナはオレのペニスを刺激することに集中している</p><p>あたし、見ません</p><p>父親や克子姉の方には、振り向かずそう答えた</p><p>克子姉の問いに、マナは</p><p>もう一生、お兄ちゃんのオチンチンしか見ないって、約束しましたから</p><p>恭子さんが、フフンと笑う</p><p>オーケイ、合格だよ</p><p>克子姉と渚も微笑み会う</p><p>立派な奴隷根性だ一生、忘れるんじゃないよ</p><p>オレはガマンできなくなってきた</p><p>そろそろ、ヤりたいお前とセックスしたいベッドへ行こう</p><p>オレは、マナの手を取って立たせる</p><p>そのままマナをベッドへと誘う</p><p>ちょっと待てお前本気で舞夏を犯す気かっ</p><p>白坂創介が喚くが無視する</p><p>舞夏はまだ１４歳で中学２年でオレの娘だぞっ白坂家の人間なんだぞっ</p><p>そんなことどうだっていい</p><p>オレは、マナを仰向けに横たわらせる</p><p>その上にのし掛かり</p><p>まずは父親の前で、マナの唇を奪う</p><p>続いて、首筋を舐め</p><p>マナの小振りなおっぱいへ</p><p>可愛いおっぱいだ</p><p>お、お兄ちゃんの好きにして下さい</p><p>オレは、弾力のある中学生の胸を揉み</p><p>今まで、誰かに揉まれたことは</p><p>お兄ちゃんが初めてです</p><p>オレは、マナの乳首を舐める</p><p>今まで、誰かに舐められたか</p><p>お兄ちゃんが初めてなのおっああんっ</p><p>マナの乳首が尖っていく</p><p>早くお乳の出るようにして下さいお兄ちゃん</p><p>オレは左右のおっぱいを舐め比べる</p><p>右と左、どっちの方が感じる</p><p>左、です</p><p>じゃあ、もっとベロベロ舐めてやるよ</p><p>オレは舌先でしこった乳首を転がしていく</p><p>ああんっあああっ</p><p>気持ちいいのか</p><p>はい気持ちいいですこんなの初めてっ</p><p>マナの身体が、熱を帯びていく</p><p>どう自分の娘のよがり声なんてなかなか聞けないわよ</p><p>白坂創介は呆然としている</p><p>ああ長女の雪乃さんに対しては、劣情を抱いていた創介ちゃんも次女の舞夏さんの方は、まだまだ子供って思っていたのね</p><p>克子姉は笑う</p><p>ほら、克子舞夏さんは確か、身体が弱くて、ずっと東京を離れて療養生活を送っていたって話だから</p><p>そっかそれでまだ、幼いままっていうイメージがあるのね</p><p>白坂創介たちとマナが同居し始めてから、まだ数年しか経っていない</p><p>白坂は、あんまり家には居ないし</p><p>マナは、中学２年生にしては小柄な方だから</p><p>白坂創介のイメージの中では、小さな子供のままだったんだろう</p><p>でも、大丈夫よ１４歳なら、セックスぐらいできるわ</p><p>そうよね今まで散々、それぐらいの年齢の子をあなたが犯してきたものね</p><p>白坂創介は人様の未成年の娘を、散々レイプしてきた</p><p>今度は、眼の前で自分の娘を犯される</p><p>オレの舌は、その間にマナのお腹、へそを経由して秘裂に届く</p><p>もっと脚を開け大きく、開ける限り</p><p>あうううっ</p><p>開脚しながら身体を震わせる、マナ</p><p>オレの眼の前にマナの湿った女性器が</p><p>ここを舐められたことは</p><p>お、お兄ちゃんが初めてです</p><p>ここを見られたのも</p><p>お兄ちゃんが初めてぇぇあああんっ</p><p>オレは、舌先にツンとする酸味を感じる</p><p>濡れているな</p><p>はい濡れています</p><p>どうして、濡れているんだ</p><p>お兄ちゃんにレイプしてもらうためです</p><p>自分で指を使って、割れ目を開いて見せろ</p><p>マナは、両手で秘裂を開く</p><p>あああっ恥ずかしい</p><p>綺麗だピンク色で</p><p>ああんお兄ちゃんお兄ちゃんだけなのぉ</p><p>白坂創介のところからはマナのヴァギナまでは見えないだろう</p><p>処女膜がすでに失われていることは父親には判らない</p><p>そろそろ、挿れるぞ</p><p>オレは宣言した</p><p>オレは勃起を割れ目に当てる</p><p>おいそれはダメだっお前なんかにっ</p><p>白坂創介が拘束台の上で、暴れる</p><p>思いっきり力を入れて拘束具を引きちぎろうと、ガタガタ動く</p><p>もちろん、そんなことではビクともしない</p><p>絶対に許さないぞっお前みたいな小僧に、ヤられるぐらいならオレが、犯すッオレに犯させろっ</p><p>本当に下劣な男だ</p><p>ちっくしょうこんなことならっオレが先に、犯しておきゃあ良かったッッ</p><p>悲しげな眼で</p><p>お兄ちゃんの女にして</p><p>オレは強ばった亀頭を、マナの膣口に何度も擦り付ける</p><p>張り詰めた亀頭に、マナの分泌する愛液を馴染ませて</p><p>くぅぅ、お兄ちゃん</p><p>うん来てぇぇ</p><p>むにゅるっ</p><p>剛直が、マナの胎内に潜り込むッッ</p><p>あうっ入って来たぁぁ</p><p>マナが、身体を反らす</p><p>この野郎ぉぉぉぉッッ</p><p>白坂創介が絶叫する</p><p>もっと奥まで、行くぞッ</p><p>うん突き破ってっ</p><p>マナの処女膜は、すでに無い</p><p>だけど、オレは精神的な何かを突き貫くっ</p><p>あっぬぅぅっっ</p><p>マナが顔を顰める</p><p>そおらっゴールだッッ</p><p>オレの下腹が、マナの下腹を打つ</p><p>全部、入ったぞオレたち、繋がっているぞ</p><p>そして、マナは天井を見上げて、叫ぶ</p><p>パパぁぁあたし、犯されてるよおっあたしセックスしているのおっ</p><p>ちくしょおっちくしょおっちくしょおっ</p><p>眼から、血の涙を零して怒りに震えていた</p><p>こんなに、ハラワタが煮えくりかえるのは生まれて初めてだぜっ</p><p>オレのことを睨んでいる</p><p>よくも、オレのモノを横から手を出しやがって殺してやるっ殺してやるぅぅっ</p><p>半狂乱で、オレを罵る</p><p>この男にとって、やっばりマナは娘じゃないんだ</p><p>自分の持ち物所有物でしかない</p><p>マナを１人の人間としては、認めていない</p><p>マナが涙を浮かべて、オレを見ている</p><p>あたしお兄ちゃんのセックス奴隷にしてもらって、幸せだよ</p><p>一生、可愛がってやるからな</p><p>うん一生、ご奉仕するするからね</p><p>結合箇所から、ピチャピチャと水音がする</p><p>マナは相当、濡れている</p><p>犯してもっと犯してお兄ちゃんの好きにして</p><p>オレたちは、手と手を絡める</p><p>マナが、ギュッとオレの手を握りしめている</p><p>マナの大きな瞳にオレだけが映っている</p><p>マナは、舌を絡めてオレに応える</p><p>すごいわね獣みたいなセックスだわ</p><p>どう自分の娘を、他の男にオモチャにされてみて今、どんな気分</p><p>くっそぉぉぉちくしょうおっ</p><p>あらあら、そんなにオチンチンを腫らして興奮しちゃっているのかしら創介ちゃん</p><p>小馬鹿にして笑う</p><p>克子しゃぶれよオレのモノしゃぶれ</p><p>白坂創介は命令する</p><p>嫌よ、あたし</p><p>じゃあ、渚お前がしろっ</p><p>お断りですっ</p><p>ふざけんなっ舐めろっ入れさせろっ犯させろっお前ら、みんなオレに犯されるために生きているメス奴隷じゃねぇかっ</p><p>それが白坂創介の本心か</p><p>女を自分の欲望のための道具としか思っていない</p><p>手コキでもいい触れよっ射精したくって、腰がウズウズしているんだよっ</p><p>愛娘のレイプ場面を見せつけられて</p><p>怒りと憎しみの感情の中で射精欲ばかりが高まっているのか</p><p>誰でも良いっオレのを何とかしろよっ気が狂いそうだっ</p><p>そんな父親の叫びを聞きながらマナは、オレに犯されている</p><p>正常位で、オレに激しくピストンされてマナのおっぱいが、小刻みに揺れている</p><p>汗に濡れた、マナの身体はミルクの匂いがする</p><p>１４歳の肌はしっとりと、オレを受け入れている</p><p>ああんっああんっああーっ犯されてるよおっあたしお兄ちゃんとセックスしているのおっ</p><p>マナには、もう父親の声は、届いていない</p><p>オレだけを見てオレだけを感じている</p><p>こいつは心の底から、オレのセックス奴隷に成り切ろうとしている</p><p>ちくしょうっオレにも、ヤらせろっオレの娘だぞっ</p><p>白坂創介が、そう叫んだ瞬間</p><p>バリバリバリバリッ</p><p>スティックタイプのスタンガンが、白坂創介を襲う</p><p>うるさいなあ１人でマスかいてろよジジィ</p><p>スタンガンを片手に恭子さんが、そう言った</p><p>ああ、そっか両手も縛られているから、オナニーもできないのかそりゃ、済まなかったねえぐふふふふふ</p><p>電撃に痺れている白坂創介勃起も、勢いを失っている</p><p>克子、ちょっと触ってあげなよ</p><p>えー、嫌ですよ恭子さん</p><p>そろそろ、アレを付ける頃だろ</p><p>恭子さんが、ニヤッと笑う</p><p>はぁなら、仕方無いですわね</p><p>克子姉は何かを取り出した</p><p>もう、２度と触りたくなかったんですけれど</p><p>白坂創介のペニスを持ち上げて根元を、タコ糸の様なもので縛る</p><p>何度も何度も、糸を廻してギュッと固結びする</p><p>な、何しているんだ、恭子</p><p>白坂創介は、怯えたように尋ねる</p><p>知らないのこうやって根元を縛ると射精できなくなるのよ</p><p>しかも、今、電撃を食らって、ちょっと萎えているでしょここからフル勃起したら、痛いわよーギッチギチに縛ってあるから</p><p>おいまさか</p><p>克子姉は、指でビンッと白坂創介の亀頭を弾いた</p><p>いっ、痛っ</p><p>急所を痛めつけられて、白坂創介は叫ぶ</p><p>白坂さんあなたにはもう二度と、射精させないわそういうことに、決まっているのよ</p><p>ミナホ姉さんはそう、宣言した</p><p>それってどういう意味だ</p><p>さあ今に判るわその糸が効力を発揮するのは、この後のラウンドになるでしょうし</p><p>ミナホ姉さんは、オレたちを見る</p><p>あなたたち、そろそろ気持ち良くなりなさい</p><p>パンパンパンパンパン</p><p>オレの腰が、激しくマナの腰に打ちつけられて小気味の良い音を立てる</p><p>あん、あん、あん、あん、あん、あんっ</p><p>膣奥を抉られる度に、マナは子犬の様な嬌声を挙げる</p><p>ああんっ、ああんあああっ、あんお兄ちゃんお兄ちゃん</p><p>マナはもう髪の毛まで、汗でグショグショになっている</p><p>汗に濡れた肌は、つるつるしていて感触が良い</p><p>オレはおっぱいを揉みしだき手の平で乳首をこね回す</p><p>お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん</p><p>マナは、オレを見ている</p><p>自分の肉体を犯すオレを見上げている</p><p>あたしお兄ちゃんのセックス奴隷セックス奴隷になるから</p><p>ああ、そろそろ頭がボーッとなってきた</p><p>汗をかきすぎて全身の水分が足りなくなってきている</p><p>だからだからねお兄ちゃん</p><p>マナの眼がオレを求めている</p><p>オレは激しく腰を振る</p><p>もうすぐ精が噴き出す</p><p>あたし、お兄ちゃんのことずっと好きでもいい</p><p>好きなの好きなのおおおお兄ちゃんお兄ちぁゃん</p><p>セックスの快感の奔流の中でマナは、演技を忘れる</p><p>白坂舞夏ではなく</p><p>吉田マナとしての心の叫びを吐き出す</p><p>オレも、好きだぞマナ</p><p>だから、オレも本音で応える</p><p>絶対に離さないからな</p><p>犯されているマナが微笑む</p><p>愛してる愛してるお兄ちゃん</p><p>ああオレの身体の底から</p><p>熱いマグマが上昇してくる</p><p>あああ、オレ</p><p>マナはそれだけで理解してくれた</p><p>出してぇぇ中に出してぇぇあたしの中に下さいっ</p><p>げ、限界だ</p><p>イクぞ、イクぞ、イクぞ</p><p>最後のスパート</p><p>パンパンパンパンパンパンパンッ</p><p>あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ</p><p>おい、止めろ舞夏の中に出すんじゃねぇッ</p><p>白坂創介が、絶望の悲鳴を上げる</p><p>しかしもう、遅い</p><p>オレの娘を汚すんじゃねぇぇぇ</p><p>オレは、思いっきり突き込むっ</p><p>亀頭の先で、子宮口をグリグリ押し広げながら</p><p>灼熱の白濁を噴出するッ</p><p>出るぅぅっっ</p><p>びゅるるるるッッ</p><p>初弾がマナの子宮を白く染めるッ</p><p>あっ、熱ぅぅっっ</p><p>胎内の一番奥底でマナは、匂い立つオスの熱液を感じる</p><p>出てる出てるよおっあたし赤ちゃん、できちゃうよおっ</p><p>マナは、悦びに絶叫した</p><p>ちっきしょうなんてこったちくしょう</p><p>白坂創介にとっては、痛恨の一撃だ</p><p>びゅっ</p><p>射精は続く</p><p>マナの膣が、キュッキュッと痙攣して最後の一滴までも呑み込もうと蠢く</p><p>あああ、あふっ</p><p>マナは、熱い精を受け留めながら満足げに、オレに微笑んでいる</p><p>オレも精を吐き出しながらマナの１４歳の顔を見つめている</p><p>全部出た</p><p>お兄ちゃんのでお腹いっぱいになっちゃった</p><p>オレは、マナにキスをした</p><p>マナは、下からオレに抱きついて来る</p><p>ギュッとオレの背中を抱き締めてくれた</p><p>おめでとう１０ヶ月後には、お祖父ちゃんだねソースケ</p><p>もちろん、マナはピルを飲んでいるから実際には、妊娠しない</p><p>白坂創介をより深い絶望に堕とすために敢えてそう言っている</p><p>もっともそれまで、あんたが生きていればの話だけれど</p><p>白坂創介は、ぐったりとしていた</p><p>どうしたのあんたでも、娘が犯されたらさすがに凹むってわけ</p><p>こんなの、夢だ酷い悪夢こんなの夢に決まっている</p><p>呆れる恭子さん</p><p>オレが他の男に、女を奪われるなんて舞夏を汚されるなんて、こんなことあるわけがないんだ</p><p>ちょっとショックが強すぎたのか現実逃避に走ろうとしている</p><p>残念夢じゃないんだよねっ</p><p>恭子さんはスタンガンで、白坂創介を打つ</p><p>むぎゃあっ</p><p>夢がこんなに、ビリビリするはずが無いだろ</p><p>恭子さんは、サディスティックな笑みを浮かべる</p><p>夢じゃない全部、現実さどうだい、自分の娘をレイプされ種付けする瞬間を見たのは絶望しているかい</p><p>眼に憎悪の炎を燃やしている</p><p>絶対に後悔させてやるからなお前たち、全員を呪ってやる</p><p>ミナホ姉さんが応える</p><p>お生憎様あなたの今の感情は、とっくの昔に、あたしたちが通り抜けて来たものなのよ呪ってやるですってあなたの今の何百倍も、あたしたちは呪っているわあなたのことを</p><p>何だと御名穂</p><p>あなたはあたしたちをどれだけ苦しめてきたと思っているの</p><p>まずいミナホ姉さんの感情が、破裂しそうだ</p><p>オレとマナのセックスで部屋の中の人々の興奮は、極限まで高まっている</p><p>マナが、オレに声を掛ける</p><p>ちょっと離れて</p><p>オレは、マナから勃起を引き抜く</p><p>膣口からとろーりと精液が溢れ出てきた</p><p>皆様に、申し上げます</p><p>マナは、ベッドから下りて再び、床に正座する</p><p>ミナホ姉さんが、驚いて振り向く</p><p>あたしはお約束通り、お兄ちゃんのセックス奴隷になりますもう一生、恋も結婚もしませんお兄ちゃんの性欲を満たすためだけに、生きていきます皆さんに認めていただけるような、立派なセックス奴隷になります</p><p>全身汗まみれのまま</p><p>股間を愛液と精液でベトベトにしたまま</p><p>もし、あたしに至らない点があったら、いつでも叱って下さいお仕置きして下さい叩いて下さい蹴って下さいあたし、どんなことでもします何でも受け入れますただ１つ１つだけ、許して欲しいことがあるんです</p><p>マナの眼に、涙が浮かぶ</p><p>あたしお兄ちゃんのことを好きになっても良いですかお兄ちゃんのこと、ずっとずっと好きになってもいいですか</p><p>マナの言葉は、ここに居る人間だけでなくカメラの向こうの、元・娼婦たちにも向けられている</p><p>そして、あたしいつか、産まれてくるあたしとお兄ちゃんの赤ちゃんをその子を幸せにしてあげたいんです</p><p>だって、赤ちゃんは男の人と女の人の愛の結晶であるべきですからあたしとお兄ちゃんが愛し合っていなかったら産まれてくる赤ちゃんが、可哀想じゃないですか</p><p>マナは、真っ直ぐにカメラを見上げる</p><p>ごめんなさいこれまでの事情を知らない人には何が何だか、判らないと思いますけれどあたしは、お兄ちゃんが好きです愛していますあたしはお兄ちゃんにレイプされて処女を失いましたでも、好きなんです好きで好きで仕方ないんです</p><p>セックス奴隷でいいううんセックス奴隷がいいのっあたしずっとお兄ちゃんの隣にいたいお兄ちゃんの赤ちゃんが産みたいお兄ちゃんとその子を、幸せにしたいお兄ちゃんと赤ちゃんが、幸せじゃなきゃ嫌嫌なんです</p><p>マナの声が法廷セットの中に響く</p><p>あたしは白坂創介の娘で本当なら、皆さんの憎しみを受けて、殺されなきゃいけない立場だってことはよく判っていますでもあたしそれでも、幸せになりたいどうしても幸せになりたいんです</p><p>必死に一生懸命マナは、喋る</p><p>あたしの幸せはお兄ちゃんを好きでいることだけです他には何もいりませんお願いします心から、お願いします</p><p>マナは白坂創介以外の全ての人に対し、全裸土下座する</p><p>お兄ちゃんを好きでいること許して下さいッ</p><p>エロシーンのある回は、タイトルで判るようにしないと</p><p>本当は、もっと良いタイトルを付けてあげるべき話なのですが</p><p>ここ数話は、書き出すとキャラクターが勝手に暴走します</p><p>さて、次はアニエスか</p><p>473．マナのセックス（その２）</p><p>ああ、そうだよな</p><p>ミナホ姉さんや、恭子さんの言葉で元・娼婦たちにマナが生きることを認めてもらうっていうんじゃダメなんだ</p><p>マナの行動は正しい</p><p>これは、やっぱりマナ自身が、自分でお姉さんたちにお願いすることなんだ</p><p>そうじゃないと、元・娼婦たちのマナに対する気持ちは晴れない</p><p>マナは自分たちから未来を奪った、白坂創介の娘なんだから</p><p>自分たちが家族から引き離されて、苦しめられていた時に白坂創介自身は、自分の家族と幸福に生活していたことが、元・娼婦たちは許せないんだから</p><p>オレからも、お願いしますどうか、こいつを生かしてやって下さい</p><p>オレも、ベッドの上でカメラに向かって、頭を下げる</p><p>ベット下で全裸土下座しているマナがぽろりと、涙を零す</p><p>まあ今さらだけど、種明かしをするとね</p><p>恭子さんが、カメラに向かって言った</p><p>この子は、４月３０日に拉致して今まで、ずっと調教してきたんだわあたしは、ソースケのお守りで国外に居たから、その辺の過程はよく知らないんだけど</p><p>恭子さんはミナホ姉さんに振る</p><p>ええ白坂舞夏は、６日前にこの屋敷の中でレイプしましたその後は、家に帰さずずっと、わたくしの弟が面倒を見ています</p><p>面倒って言うかただ、何度も犯しただけだよ</p><p>オレはそう答えるしかない</p><p>そうか、あれからほぼ１週間か</p><p>マナとは毎日セックスしているし最初の数日は、マナがダウンするまで何回も膣内射精した</p><p>オレとマナとの関係はただただ、セックスでしか繋がっていない</p><p>白坂舞夏の本当の処女レイプの映像も、ちゃんと撮ってありますご視聴なられたい方がいらっしゃいましたら、わたくしにまでお申し出下さい</p><p>でこの数日で、その子は何か変わったのかい変化はあった</p><p>恭子さんが、ミナホ姉さんに答える</p><p>それはもうレイプした初日の頃は、白坂創介の娘らしく、心根の歪んだ救いようのない性格の小娘でしたわ</p><p>ふんそれが、今ではこんなにしおらしくしているじゃないか</p><p>はい弟が、一生懸命、躾けてくれましたから</p><p>そうみたいだね舞夏さんちょっと、質問してもいいかい</p><p>恭子さんが、マナに尋ねる</p><p>はい何でもお答えします</p><p>マナは、真剣な眼で恭子さんを見上げる</p><p>あそこにいるあんたのパパなんだけれどさあれ、あんたは、この後、どうしたらいいと思う</p><p>それは皆様に、お任せ致します</p><p>そうじゃなくってあんたは、どうしたらいいと思うあんたのパパだろ</p><p>恭子さんは、なおもマナに詰め寄る</p><p>そうですけれどそれは、あたしの判断することではないですから</p><p>あたしたちに任せたらあっさり、殺しちゃうかもしれないよ</p><p>白坂創介がビクッと震える</p><p>そうだとしてもあたしには、判断する資格はありません</p><p>資格ってあんた、こいつの娘だろこいつは、あんたのパパなんじゃないか</p><p>それはそうなんですけれどでも、今のあたしはお兄ちゃんのセックス奴隷ですから</p><p>マナは、はっきりと答えた</p><p>奴隷だから肉親の情は、押し殺すっていうのかい</p><p>恭子さんが、強い眼でマナを見る</p><p>そうじゃないですあたしには、もうその人に対する肉親の情なんてありません</p><p>あたしはもう白坂の家には、戻れませんあたしのママも、お祖父ちゃんも、あたしのことを捨てました全てこの人のせいですあたしは、今まで通っていた学校にも、もう行かれません白坂舞夏という名前ではもう、生きられないお友達も、思い出ももう全部、なくなってしまいました</p><p>涙目でマナは語る</p><p>あたしには、もう何もない生きていく場所もない未来もないそれなのにお兄ちゃんは、あたしに居場所を与えてくれましたお兄ちゃんだけが、あたしのことを一生懸命、考えてくれてあたしを見捨てないでくれたんです</p><p>マナがカメラに向かって、真摯な気持ちを告白していく</p><p>だから、あたし喜んで、お兄ちゃんのセックス奴隷になりますううんセックス奴隷がいいんですあたしお兄ちゃんに悦んで貰える女になりたい一生、ご奉仕したいんです</p><p>そして白坂創介を見る</p><p>この人は、あたしのパパだけどそのはずだけどあたしには、もうどうでもいいんですあたしこの人のことなんか、考えているヒマは無いんです</p><p>マナがオレに振り向いた</p><p>あたしお兄ちゃんのことで、頭の中がいっぱいなんだもんっ</p><p>そして、床を立て膝で歩いてオレの居るベッドまで戻って来る</p><p>お兄ちゃんお掃除がまだだったよねごめんなさい、すぐにするから</p><p>そして、オレのペニスを捧げ持ち</p><p>お掃除フェラを始める</p><p>綺麗にしてあげるからねっ</p><p>亀頭の先を口に含み尿道に残った精液を吸い出す</p><p>ペニスに纏わり付いている愛液を、ペロペロと舐め取っていく</p><p>おい舞夏、やめろっ</p><p>白坂創介が叫ぶ</p><p>お前はそんなことをする必要は無いんだっお前は、オレの娘なんだぞっ</p><p>その怒号はマナには届かない</p><p>どう、お兄ちゃん気持ちいい裏側も舐めるね</p><p>小さな舌が、オレの勃起を清めていく</p><p>うるさいよ、ソースケ</p><p>恭子さんが、スタンガン・スティックを振るう</p><p>白坂創介は沈黙する</p><p>ALL RIGHTまあ、いいだろう</p><p>恭子さんが改めてカメラを見る</p><p>今、この映像は優花さんの家と秀美さんの家の２箇所にだけ中継されているその２会場にソースケによって人生を歪められた女たちが全て集結しているわけだよね</p><p>みんな白坂創介を、心の底から憎んでいる女たちばかりだ</p><p>悪いんだけどちょっと、それぞれの会場で評決をしてもらえないかなこの子白坂舞夏をどう取り扱うかについて</p><p>まあ、はっきり言うとさあたしや、ミナホは、この子もあたしたちの姉妹として受け入れてもいいと思っているでもそっちにいる人の中には、やっぱりどうしても許せないソースケと一緒に殺すとかこれは、ミナホの最初のプランにあったんだけど、東南アジアのスラム街の売春窟に売り飛ばすとかそこまでやらないと気が晴れないっていう意見もあると思うんだ</p><p>岩倉会長みたいな娼婦もいるんだもんな</p><p>そういう過激な意見の人だって、きっといるだろう</p><p>あたしはあたしやミナホの権限で、力尽くでこの子の救済をみんなに認めさせるつもりだったんだけどやっぱり、それじゃあダメなんだね誰かの心に不満が残っているといつか、この子に跳ね返ってくるだろうから</p><p>そうかこの場では、恭子さんやミナホ姉さんの顔を立てて、マナの生存を認めても</p><p>元・娼婦の中に、納得できない気持ちが残っていたらどう、暴発するか判らない</p><p>岩倉さんみたいに、勝手に暴力団に依頼してマナの命を狙うかもしれない</p><p>あたしたちは、みんな手負いの獣だ心に受けた傷を癒やすためならどんな突飛なことでもしでかすだろうだからすっきり片を付けておきたいんだ</p><p>マナのためには元・娼婦たちの本当の気持ちを明らかにしてもらう方が良い</p><p>心の中に、不満を溜め込んだままにしておくよりは</p><p>優花さん、秀美さん申し訳ないんですけれど、そっちでみんなの意見を聞いて貰えますかみんな、本当の気持ちを言ってくれていいからそれで、この子をどうするべきか改めて、答えを出そうよ</p><p>恭子さんはそう言ってくれた</p><p>それってもし、否定的な意見の人が多かったら</p><p>マナを殺すということも、ありえるのか</p><p>いやここのお姉さんたちは、優しい人が多いからね舞夏さんを処分するっていう人の方が、多いってことは無いと思うよ</p><p>だから、多分この子を殺すっていうことにはならないと思うもちろん、否定の側の人間がある程度の数を超えていたら日本から追放して、ちょっと生活するのが大変な国で、慎ましく生活してもらうことになるかもしれないけれど</p><p>マナを殺したい人から、マナを守るためには遠い異国へ連れ出すしか無いのか</p><p>マナが悲惨な生活を強いられるということで納得してもらうしかない</p><p>それよりも大事なことは自分は、あんな子は嫌いだとか父親と一緒に死んだ方がいいとか、本当に心の中で思っているならちゃんと、自分の意見を表明しておいた方がいいってことだよあたしは、あの時にちゃんと正直な気持ちをみんなの前で話したっていう事実があれば後々で、おかしな事件に発展することは無いからね</p><p>心の不満を押し殺すことは危険だということか</p><p>はいじゃあ、ちょっと討論会をやって下さい意見は全員が言うんだよ優花さんと秀美さんお願いします</p><p>オレたちの知らない場所で議論が始まる</p><p>お兄ちゃんまだ、オチンチン、パンパンだね</p><p>マナが、亀頭をペロペロしながら言った</p><p>ああ克子姉の薬が効いているから</p><p>まだ、全然平気</p><p>そうだなあ後、５、６発は射精できる気がする</p><p>それぐらい、オレのペニスはギンギンに勃起していた</p><p>じゃ、ご奉仕するね</p><p>マナが、ベッドに上がってくる</p><p>マナが、オレの胸にチュッとキスをする</p><p>今、お姉さんたちがマナのことを討論しているんでしょ</p><p>だったら議論が終わるのを待っているだけじゃ、ダメだと思うの</p><p>マナがお兄ちゃんのセックス奴隷として、ちゃんと仕事のできる子だってことをアピールしないと</p><p>マナが、ニコッとオレに微笑む</p><p>お前強くなったな</p><p>オレは感動する</p><p>あんな、いつも人の顔色ばかりうかがって楽な方に流されていた女の子が</p><p>当たり前だよマナ、お兄ちゃんと離れたくないもの</p><p>マナは再び、オレのペニスを舌で舐める</p><p>さっきはお兄ちゃんが上になってくれたでしょ今度は、マナが全部するから</p><p>うふふと微笑んでちゅぱちゅぱと、亀頭を舐めしゃぶる</p><p>おっここで、もう１回戦するつもりかい若いってのは、元気が有り余っているよねえソースケ</p><p>恭子さんが、オレたちの行動の意図に気付く</p><p>そのまま、白坂創介に振る</p><p>舞夏さんこの６日間で、どれだけセックスが上手くなったか、あんたのパパに教えてあげなっ</p><p>恭子さんの声に、マナは答える</p><p>えっとまず、毎日、レイプしてもらってます</p><p>笑顔で、マナは答える</p><p>一番、犯してもらった日は十回以上、膣内射精してもらいました多分、あたし、もう絶対に妊娠していると思いますっ</p><p>ニコニコ笑って話すマナに白坂創介は、愕然となる</p><p>舞夏、お前</p><p>ニヤリと笑う恭子さん</p><p>ふーん、それで妊娠してたら、どうするわけ</p><p>もちろん、産んで大切に育てますっ大好きなご主人様の子供だもんっ</p><p>そして、マナはオレの口元に、自分のおっぱいを差し出す</p><p>舐めて下さいあたしの乳首、ペロペロして</p><p>オレは、すでに尖っているマナの乳首を吸う</p><p>ああんお兄ちゃんに舐められるの好きですお兄ちゃんだけだよぉお兄ちゃんと、お兄ちゃんの赤ちゃんにしか舐めさせません</p><p>マナは、身体を捩って感じている</p><p>その姿を父に見せつけている</p><p>もうすぐ、ミルクが出るからね赤ちゃんよりも先に、お兄ちゃんが飲んで下さい</p><p>白坂創介はマナが本当に妊娠すると思い込む</p><p>馬鹿ッお前、まだ１４歳なんだぞっ</p><p>関係無いですあたし、セックス奴隷ですから</p><p>マナは、恍惚の表情で答える</p><p>犯されて、孕むのがお仕事です</p><p>実の父親の眼の前で</p><p>マナのロリビッチの本性が</p><p>お兄ちゃん赤ちゃん作ろう赤ちゃんができちゃうようなこと、またしたいよおっ</p><p>オレの上に、マナは跨がってくる</p><p>準備はできているのか</p><p>ずっと、トロトロだよあたしのとお兄ちゃんので、お腹の中、ぐちょぐちょなんだから</p><p>白坂創介によく見えるように自ら、指で膣口を拡げる、マナ</p><p>ね挿れてもいいあたしのここに、お兄ちゃんの熱いの下さいっ</p><p>よし自分で挿れてみろよ</p><p>マナは、片手でオレの勃起を掴み自分の膣口にあてがう</p><p>セックスさせていただきます</p><p>くちゅっ</p><p>亀頭が再び、中学２年生の熱い密壷へ</p><p>ちくしょうっおい、止めろ舞夏</p><p>自ら腰を落とす娘を見て白坂創介は、絶叫する</p><p>よそのオトコのチンポを挿れさせるんじゃねぇ</p><p>マナの女性器も自分のものにしたかったのか</p><p>あー、お兄ちゃんが挿ってくるぅぅあったかい</p><p>ぬりゅりゅりゅりゅ</p><p>狭い膣道に呑まれる</p><p>はぁうっ</p><p>オレの上でマナは、パクパクと大きく呼吸する</p><p>騎乗位でのセックスが始まる</p><p>もっと、奥まで奥まで欲しいですぅぅ</p><p>ぬりぬりぬりっ</p><p>オレのペニスが再び、最奥まで押し入っていく</p><p>くぅぅ</p><p>深呼吸するマナ</p><p>可愛い胸が、ハァハァと大きく上下する</p><p>挿ったよ、全部お兄ちゃん</p><p>マナが、上からオレを見つめる</p><p>大丈夫か、マナ</p><p>騎乗位はさっきの正常位よりも、奥までペニスが入り込む</p><p>オレに串刺しにされた形で、マナは何度も深呼吸する</p><p>ごめんねちょっと、休憩させてっ</p><p>興奮に顔を赤く染めてマナは、言った</p><p>お兄ちゃんあたしのお尻触って</p><p>お尻触って欲しいです</p><p>オレは、騎乗位で繋がったまま両手でマナの尻を触る</p><p>キュッと掴んで握りつぶしてもいいから</p><p>オレは、マナの尻を掴む</p><p>あっ気持ちいいお尻が気持ちいいです</p><p>そして、マナは</p><p>少しずつ、小刻みに腰を動かし始める</p><p>はぅはぅはぅはぅ</p><p>マナの小柄が肉体がオレの上で前後に揺れる</p><p>気持ちいいよおっお兄ちゃんセックス気持ちいいよぉ</p><p>マナは、セックスの間ずっとオレの顔を見ている</p><p>そういう風に、オレに躾けられている</p><p>この少女はオレのセックス奴隷だ</p><p>オレだけのものだ</p><p>お前はオレのものだ</p><p>うんお兄ちゃんの奴隷だよお兄ちゃん、大好き</p><p>マナは今度は、円を描くように腰を廻す</p><p>ああんっこれも気持ちいいね</p><p>次は、オレの胸に手を置いてじゅぽじゅぽと、上下に激しくピストンする</p><p>ソースケ、すっごいねぇあれが、ロストヴァージンから６日目の女のかい</p><p>舞夏、あの小さな子が何でこんな</p><p>実の娘の痴態に、父親は</p><p>勃起していた</p><p>あああっオレもハメたいっ誰か、オレのを何とかしてくれッッ</p><p>マナの激しいセックスを見てまた興奮してしまったらしい</p><p>勃起したペニスが、天を衝いてゆらゆらと揺れている</p><p>だから、自分でマスかきなって言ってるだろ</p><p>恭子さんは、白坂創介を嘲笑う</p><p>もちろん両手を縛られている白坂創介は、自慰などできるはずがない</p><p>克子、渚、ミナホでもいいっ何とかしてくれっ射精したいんだっ</p><p>これが、白坂創介の前でする３回目のセックスだ</p><p>もうかなり興奮が高まっている</p><p>これは、多分何か、薬も盛られているな</p><p>オレが飲んだような、精力剤の類いを</p><p>だから、白坂創介は射精したくて、たまらなくなっているんだ</p><p>触ってくれ頼むから</p><p>死んでもお断りよっ</p><p>克子姉が、笑って答えた</p><p>あたしも嫌ですっ</p><p>渚も</p><p>そんなことより、ソースケあんたのチンコ、ヤバイんじゃない</p><p>恭子さんが、指摘する</p><p>克子姉によって、少し勃起が萎えた状態でギュッと根元をタコ糸で縛られたペニスは</p><p>フル勃起の状態になって</p><p>根元が青黒く変色していた</p><p>そのままだと大変なことになるからねっ</p><p>克子姉が明るく言う</p><p>いいから誰か射精させろヤラせろヤりたいんだ</p><p>白坂創介の情欲の眼が愛娘に向けられる</p><p>舞夏ぁぁそんなヤツから離れてパパのをパパのを挿れさせてくれっ舞夏の中に擦りたい出したいんだ</p><p>射精欲に囚われた白坂はついに、禁断の欲望を娘に求める</p><p>お兄ちゃん、気持ちいいあたしは、お兄ちゃんだけだからねっお兄ちゃんとしか、セックスしないよお兄ちゃんのセックス奴隷なんだからっ</p><p>オレの上で、激しく腰を振りながらマナは、オレだけを見ている</p><p>マナの汗が、弾ける</p><p>中学２年生の美少女の裸身が、汗できらめいてオレの上で、セクシーなダンスを踊る</p><p>お兄ちゃんあたしのお兄ちゃんお兄ちゃんだけだよぉぉあたしあたしねお兄ちゃんが好きあたしの中で気持ち良くなって</p><p>ああマナ</p><p>舞夏、こっちを向けよオレは、お前の父親だぞっ</p><p>白坂創介は、絶叫する</p><p>お兄ちゃん判るよあたし、判るお兄ちゃん、もう出ちゃいそうなんでしょいいんだよいつでも好きな時に、好きなだけ出してあたしの中に出してぇぇあたし、妊娠したいお兄ちゃんの赤ちゃんなら、何人でも産みたい毎日、犯して毎日、あたしの中に種付けしてぇぇ</p><p>う、う、う</p><p>オレは、肛門にギュッと力を込めて耐える</p><p>オレも判るぞお前ももう、イキそうなんだろ</p><p>あたしのことなんて、いいからイッちゃっていいよお兄ちゃん、出しちゃっていいんだからっ</p><p>そうは、いかないっ</p><p>ダメだっ一緒にイクぞっオレにお前の、イク顔を見せろ見せてくれっ</p><p>オレは、額に油汗を浮かべながら必死で、耐える</p><p>マナが、潤んだ瞳でオレを見る</p><p>愛してる愛しているよおっ</p><p>オレもだ、マナ</p><p>オレたちは両手を組み合わせるギュッと握りしめ合う</p><p>あああっイキそうだよっお兄ちゃんあたしも、もうイクっ</p><p>ああ、見ているぞオレお前を見ているぞ</p><p>オレは、下からマナを見ている</p><p>うんあたしも見ているよお兄ちゃん</p><p>マナも、上からオレを見ている</p><p>あああっ来るよおっ、お兄ちゃん来るよおっ</p><p>マナっ</p><p>お兄ちゃんあたしあたしあああっあんっいっイクぅぅ</p><p>マナが、オレを見つめたままエクスタシーに跳ぶ</p><p>イク、イク、イクぅぅお兄ちゃんお兄ちゃぁぁんっ</p><p>オレもイクぞ、イクぞ</p><p>出してぇぇ、あたしの中にいっぱい、下さいっ</p><p>出るぅぅ</p><p>出る、出る、出る、出る、出るぅぅ</p><p>ああああっ、出てる出てるぅぅ赤ちゃん、できちゃうぅぅ</p><p>オレは、マナの身体にしがみついて胎内に、男臭いの液を吐き出す</p><p>マナも身体をキュッと痙攣させブルブル震えながら、オレを抱き締める</p><p>あっあああっあああーっ呑んでぅぅ</p><p>マナの子宮が蠢くゴクゴクと、オレの精を呑み込む</p><p>絞り取られるぅぅオレの勃起も、射精が止まらない</p><p>お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃぁん</p><p>マナが、オレを呼んでいる</p><p>あたし離れたくないよおっずっと、ずっとお兄ちゃんと一緒にいたいお兄ちゃんといたいよぉ</p><p>セックスの絶頂の歓喜のままマナが、号泣する</p><p>本当に好きなのぉぉぉずっとずっと、抱き締めて欲しいのぉぉ</p><p>離さないで抱き締めててセックス奴隷でいいから奴隷でいいからマナのこと、離さないでぇぇ</p><p>オレは下半身でマナと繋がったまま</p><p>マナを抱き締める</p><p>マナの髪を、優しく撫でてやる</p><p>マナはセックスそのものは、そんなに好きではないと言っていた</p><p>マナにとって、セックスは</p><p>オレとの絆</p><p>オレから離れないためにはオレのセックス奴隷でいるしかないから</p><p>だから、マナは全身全霊で、オレを求める</p><p>セックスに縋る</p><p>大丈夫だから絶対に、離さないから他の人が何て言ったって、オレは絶対にマナを離さないから</p><p>お兄ちゃん、お兄ちゃんお兄ちゃぁぁん</p><p>マナはオレの腕の中で、泣き続ける</p><p>マナが落ち着くまで少し時間が掛かった</p><p>ごめんね、お兄ちゃんもう平気</p><p>ニコッと、微笑む</p><p>憑き物が落ちた様に晴れやかな表情になっている</p><p>そろそろ離れるぞ</p><p>いつまでもマナの胎内に、挿入しているわけにはいかない</p><p>何しろ、まだ薬が効いていて強張ったままだ</p><p>このままだと、マナと３回戦目に突入してしまう</p><p>あ、待って克子お姉ちゃん、タオルどこですかあたしのあそこ、何か、凄いことになっちゃっているから</p><p>二度の膣内射精と、愛液と汗でマナの股間は、ベチャベチャなっている</p><p>はいこれよ</p><p>克子姉が、清潔なタオルを手渡してくれた</p><p>マナが、自分の腰の下にタオルを置く</p><p>オレは、ゆっくりと腰を引く</p><p>ぬるりっ</p><p>亀頭が膣口から抜けると、１呼吸遅れて大量の精液が、とろろろっと零れて来る</p><p>うわっ、凄いホントに赤ちゃんできちゃったかもね</p><p>零れた精液は、上手い具合に敷いたタオルの上に滴ってくれた</p><p>はい、お疲れ様でした</p><p>マナが、オレの唇にチュッとキスする</p><p>それから、ベッドの上に正座して</p><p>今日も、たくさんレイプして下さいましてありがとうございます</p><p>オレに、土下座する</p><p>明日も、明後日も、その次の日もあたしを犯して下さいお願いします</p><p>あたしお兄ちゃんに飽きられないように、一生懸命頑張りますどんなセックスでもします毎日犯してあたしを捨てないで下さい</p><p>オレは、そんなマナを抱き締める</p><p>捨てないよ毎日しような</p><p>はいセックス奴隷、頑張ります</p><p>オレたちは、もう一度唇を交わす</p><p>あら、どうしたのソースケ、そんなにムクレタ顔をしちゃってさ</p><p>恭子さんの声にオレたちは、振り向く</p><p>オレとマナのエクスタシーを見て白坂創介の興奮も、白けてしまったらしい</p><p>憮然とした表情で、マナを見ている</p><p>ムスッとしたまま、白坂創介は言った</p><p>お前なんかオレの娘じゃねぇ</p><p>恭子さんが、プッと噴き出す</p><p>何よああ、そうかあの子に娘を寝取られた心境なのねカハハハハ</p><p>マナはキッと、父親を見て</p><p>はい、あたしはもう、白坂さんの娘じゃありません</p><p>そして、オレの胸に飛び込んで来る</p><p>お兄ちゃんのセックス奴隷なんだもんっ</p><p>ルルルル</p><p>克子姉の携帯電話がなった</p><p>ミナホ姉さんの携帯も</p><p>元・娼婦たちの討論に答えが出たんだ</p><p>マナ編は昨日で終わりでいいかと思っていたのですが</p><p>マナから、あたしは2回するって約束だったでしょ、むぅと怒られてしまいました</p><p>うん、昨日は父親の前で、疑似レイプで</p><p>今日は、父親に自ら見せつけるロリビッチで2回ですね</p><p>明日こそは、アニエス登場です</p><p>昨夜は、確定申告の書類を作っていたので感想欄のお返事は、これから書きます</p><p>で、今日、税務署へ行って来たのですが</p><p>出掛けようとすると父と母もあ、明日までだっけと言い出して一緒に連れて行くことになりました</p><p>両親と税務署って何だこりゃっていう感覚です</p><p>しかも、母は全然準備不足だし</p><p>明日、書類を出し直しになってしまいました</p><p>帰りのバスで父が、パソコンが壊れたから、修理に出さないといけないと言い出します</p><p>何が壊れたのと聞くと</p><p>急にテンキーで数字が打てなくなったこれは、コンピューターの本体が壊れてしまったに違いないなどと言います</p><p>私は</p><p>家に帰ったら、Num　LOCKて書いてあるボタンを押してご覧</p><p>そんなボタンは無い</p><p>いや、あるから</p><p>家に戻ると案の定でした</p><p>474．アニエス、入場</p><p>もしもし御名穂です</p><p>はい克子ですお姉様</p><p>どうなるんだ・</p><p>マナの生存をお屋敷の元・娼婦は受け入れてくれるのか</p><p>オレたちは、ジッと待つ</p><p>判りましたありがとうございます、お姉様はい、伝えます失礼致します</p><p>先に克子姉が、電話を切る</p><p>ええそうですか、お手数をお掛けして申し訳ございませんよろしくお願い致します</p><p>ミナホ姉さんも、電話を切った</p><p>秀美さんのお宅の方は全員、同じ意見だそうですわ</p><p>舞夏さんのこと、認めて下さるそうよ</p><p>まずは半分</p><p>優花さんの方の会場は</p><p>２人ほどどうしても許したくないという方がいらしたそうだけれど</p><p>ダメか</p><p>全員一致で、マナを無罪放免にしてもらえるほど甘くは無いか</p><p>元・娼婦たちの白坂創介への恨みは、深い</p><p>舞夏さんのご奉仕セックスを見てその２人も、意見を変えて下さったようよ</p><p>献身的に奉仕する様子というより、娘がセックス奴隷になってしまったことに慌てふためく白坂創介の姿を観たのが良かったって</p><p>て、ことはつまり</p><p>このまま、父親の眼の前で殺すよりセックス奴隷として、永遠に奉仕させる方が、より厳しい罰になるって考え直して下さったのよ</p><p>マナは生きていてもいい</p><p>おめでとう、舞夏さんあなたを黒森家のセックス奴隷として、受け入れます生涯、わたくしの弟に奉仕しなさいいいわね</p><p>最後まで反対していた２人の気持ちを考えてミナホ姉さんは、わざと高圧的にマナに言った</p><p>マナがカメラに向かって、頭を下げる</p><p>生きることを許して下さって、ありがとうございます</p><p>そして、マナはオレを見る</p><p>お掃除がまだでした失礼しますお兄ちゃん</p><p>セックス奴隷として改めて、オレのペニスのお掃除フェラを始める</p><p>自分のお尻を、カメラに向ける</p><p>割れ目から、とろとろと零れるオレの精液をはっきりと、カメラの向こうの人たちに見せている</p><p>心の底からオレのセックス奴隷であることを示すために</p><p>奴隷なんだから、甘やかしちゃダメよでも、可愛がって飼いなさいあなたの奴隷なんだから</p><p>はい皆さんも、こいつが生意気な態度を取る様でしたら、いつでも叱って下さいお願いします</p><p>マナにペニスをしゃぶられたままオレは、元・娼婦たちに告げる</p><p>しかし、こいつはもうオレの奴隷ですみなさんが、もし正統な理由が無いのに、こいつを虐げることがあったら、オレがこいつを守ります</p><p>今の言葉は、黒森家の跡継ぎとしての彼の意志だと考えて下さいこの子の持ち物に、手を出されたらわたくしも容赦致しません</p><p>ねえ渚</p><p>うん克子</p><p>克子姉と渚が顔を見合わせて、オレの前にやって来る</p><p>あたしもあなたのセックス奴隷になるわ</p><p>だから舞夏さんは、あたしたちの姉妹よ姉妹として、受け入れたいの</p><p>いいわよね、あなた</p><p>マナが、ペニスから口を外す</p><p>克子お姉ちゃん渚お姉ちゃん</p><p>マナはまた、泣いていた</p><p>泣かないのセックス奴隷同士、仲良くしましょうね</p><p>そうよ、マナちゃん</p><p>はいよろしく、お願い致します</p><p>これで、マナの問題は解決するはずだ</p><p>もう一つ、ダメ押ししておこう</p><p>これはもう外すよ</p><p>オレは、トラのプロレスマスクをずるりと脱ぐ</p><p>こんなものを付けてるままで大変失礼致しました</p><p>素顔になってオレは、カメラを観る</p><p>オレも、こいつももう黒い森の人間ですみなさんの身内です、仲間ですまだ、ミナホ姉さんや恭子さんたちたくさんのお姉さんから、色んなことを教わっている段階で、右も左もまだよく判っていませんでも、黒い森のためにオレたちが幸せに生きていくために、これから精一杯努力しますどうか、お姉さんたちもオレを指導して下さい色々教えて下さいオレはみなさんの弟になりたいんです</p><p>オレは、カメラに向かって深く、頭を下げた</p><p>マナも、オレに習って土下座する</p><p>あたしからも、お願いします</p><p>この子のこと、お願いしますお姉様</p><p>克子姉と渚も一緒に、頭を下げてくれた</p><p>結局、あたしは何でも力で解決してきた女だからね、こういう日本的な根回しは苦手なんだよ</p><p>あたしの眼から見ても、この少年は悪い子じゃないよいつでも女の立場を考えて、行動してくれているそういう子だよあたしからもお願いするよさっきみたいに、上から目線でこの子を黒森家の跡継ぎとして認めろとは、もう言わないよこの子を、認めてあげて欲しいこの通りだ</p><p>恭子さんまで、頭を下げてくれた</p><p>わたくしの弟ですわたくしからもお願い致します</p><p>ミナホ姉さんまで</p><p>ミナホ姉さんの携帯が鳴る</p><p>待って、ミナホ</p><p>ミナホ姉さんが出る前に、恭子さんが呼び止める</p><p>あたしに、貸して</p><p>携帯を恭子さんに手渡す、ミナホ姉さん</p><p>恭子さんは、ミナホ姉さんの携帯のスピーカーを外部に接続して通話ボタンを押す</p><p>もしもし優花です御名穂さん、あたしたちに頭を下げないであなたは、黒い森の代表者で、これまでずっとあたしたちを守るために奔走してきて下さった人なんだから御名穂さんが決めたことなら、あたしたちは何でも受け入れるわみんな、仲間だし、黒森の姉妹なんですからもし、あなたに反対するような悪い妹がいたら、あたしたち年上の姉が納得するまで話してあげますからね</p><p>ありがとうございます優花お姉様</p><p>ミナホ姉さんは、カメラに向かって改めて、お礼を言った</p><p>さてちょっと脱線したけれど、結果的には良かったんじゃないかなみんなの結束も深まったし</p><p>恭子さんはニコッと微笑む</p><p>そんじゃあ、気分がスッキリしたところで楽しく、ソースケの処刑を続けようかっ</p><p>次は、アニエスか</p><p>克子進行して</p><p>ミナホ姉さんが、進行役の克子姉に声を掛ける</p><p>はーい次のスタンバイは</p><p>できているよ</p><p>ドアの前で、マルゴさんが答える</p><p>ああ、アニエスを呼びに行ったのか</p><p>お兄ちゃんあたしも、ここに居ていい</p><p>マナが、心配そうにオレに言う</p><p>うん居てくれその方があの子も安心すると思うから</p><p>マナはアニエスが、親近感を抱いている姉妹の１人だ</p><p>真緒ちゃんや瑠璃子は、この場には連れて来られないから</p><p>せめて、マナには側に居てやって欲しいと思う</p><p>じゃあ、第３ラウンドを始めましょうか</p><p>克子姉が、そう言った瞬間</p><p>克子、ちょっと待ってくれ</p><p>白坂創介が口を開いた</p><p>ちょっとさっきから、話を聞いていてどうにも腑に落ちないことがあるんだが</p><p>克子姉は、ミナホ姉さんを見る</p><p>あら何が納得できないのかしら</p><p>白坂創介は、ミナホ姉さんを見る</p><p>さっきから、やたらとオレを殺すっていう話が出ているが本気なのか</p><p>ミナホ姉さんは、鼻で笑う</p><p>何をいまさら</p><p>本気でオレを殺すつもりなのか</p><p>白坂創介は、ギッと強い眼でミナホ姉さんを見る</p><p>その気持ちに迷いは無いのか心のどっかでは、殺したらマズイとか白坂家との全面対決は避けないといけないとかそういう気分は残ってないのか</p><p>少しも</p><p>て、ことはオレが殺されるってのは、１００パーセント確実なのか</p><p>当たり前でしょ</p><p>白坂創介は、大きく深呼吸して</p><p>ちょっと待てぇぇぇぇっ</p><p>怒鳴った</p><p>オレを殺して何になるお前たちに、オレを殺して得られるメリットなんてないだろ馬鹿なんじゃねえのか、お前ら</p><p>馬鹿はお前だ</p><p>そういう細かいことは、あなたが考えなくてもいいのよあなたが死んだ後であたしたちで、解決しますから</p><p>いやいやいや、ちょっと待てよく考えて見ろオレが死ぬんだぞこりゃ、オレにとっては、ものすごーくヤバイ話なんじゃねえのか</p><p>うん殺される本人にとっては、ヤバイことこの上ない</p><p>オレが死んだらオレが死ぬんだぞオレが、いなくなっちゃうんだぞオレは、どうなる</p><p>地獄で閻魔様が待っていると思うわ</p><p>イマジン・ノー・ヘブンかよっ</p><p>その白坂のツッコミはオレには、よく判らない</p><p>ああ愛娘に見捨てられて、さすがの極楽トンボも命の危険に気付いたってことか</p><p>恭子さんがニヤッと笑う</p><p>ソースケ、あんたあたしたちの本気さ加減を、舐めていたんだね何があっても命を奪られるところまではいかないって、思っていたいや、そう思わないと、やってられなかったんだね</p><p>クククと笑いながら白坂創介を見る</p><p>あんたの旗色は、どんどん悪くなっているものね今の電話で、お屋敷の女たちの結束は高まってしまったしあんたが期待していた、女の誰かがあたしたちを裏切って、自分を助けてくれるっていう可能性も、消えてしまった背筋がゾクゾクするだろう</p><p>白坂創介は克子姉が自分の味方だと思い込んで、ここへ来た</p><p>元・娼婦の中には、自分のシンパがいるとも信じていた</p><p>何かすげぇ、マズイっていうかすげぇ、ヤベェ気がするんだよこのままじゃ、マジでオレ殺されちゃうんじゃねえか</p><p>そうだよ殺すよさっきから、そう言ってるだろ</p><p>いやだーかーらー、オレを殺して何になる</p><p>ソースケを殺さないと、何も始まらないんだよ、この子たちはね</p><p>恭子さんは、部屋の中を見廻す</p><p>ミナホ姉さん、克子姉、渚みんな、憮然とした表情で白坂創介を見下ろしている</p><p>せめて、さっきのラウンドでソースケが一度でも、自分はどうなってもいいから、娘の命だけは助けてくれとか言っていたら、もう少し印象が変わったかもしれないけれどさ</p><p>じゃあオレはどうなってもいいから、舞夏の命だけは助けてくれ</p><p>今さらって言うか、そんな心の無い感じて言われてもね</p><p>それなら舞夏はどうなってもいいから、オレの命だけは助けてくれ</p><p>うん、今度は心を感じたけれどむしろ、ムカムカしてきたよ今までの４倍の勢いで絶対に殺してやるって誓うよ</p><p>じゃあ、お前、オレはどうしたらいいってんだよっ</p><p>白坂創介はキレた</p><p>だから、死ねって言ってるんだよっ</p><p>恭子さんも、ガツンと言う</p><p>ああもう、ちくしょうっイライラするぜっ克子、オレのチンコを根元を縛っているこの糸外してくれよっ</p><p>白坂創介は、矛先を克子姉に代える</p><p>そんで一発、抜いてくれ腹の底がムカムカしていっぺん射精しないと、頭が冷静に働かねえよっ</p><p>克子姉は、冷ややかな眼で白坂を見下ろしている</p><p>ほらっ、早くしろよっマンコ使えとは言わねえから、口でいいから、抜けよっお前、娼婦だろっおらぁっ仕事しろよ、仕事</p><p>あなたには、強めの媚薬を使ってあるの今はもう射精したくて、射精したくてたまらなくなっているでしょ</p><p>何だとぉじゃあ、お前、責任取れよっさっさと、オレに奉仕しろよっこらぁっ、メス犬っ豚ぁ</p><p>でも、あなたはもう２度と射精することは無いわ</p><p>冷たい視線で克子姉は、言った</p><p>そのムカムカした気持ちを抱えたまま地獄へ行きなさい</p><p>うるせぇな、売女風情がぁっお前も、渚も、ミナホもみんなオレにハメられてヒーヒー唸っていたんじゃねぇかっ気取ってるんじゃねえよオスに犯されるしか能がねえ、メス犬のくせにぃぃ</p><p>白坂創介の言葉は、そこで途切れた</p><p>後ろからマルゴさんがまた、猿轡をボールギャグを銜え込ませた</p><p>ぬぬぬぬっ、ぬぬぬーっ、ぬんぬんぬぬぬっぬっぬーっ</p><p>それでも、白坂創介はまだモガモガと喚いている</p><p>その薬、どんどん身体に廻ってくるからねセックスしたくて溜まらなくなるでも、もう無いのよあなたに都合良い未来は</p><p>克子姉は、憎しみを込めてそう言った</p><p>準備を、お願い</p><p>マルゴさんが白坂創介の前に、大きな鏡を運んでくる</p><p>その鏡が邪魔してオレのいるベッドからは、白坂創介の姿は見えなくなる</p><p>これ、マジックミラーなのよ白坂創介からはそこのベッドの様子が見えるわベッドからは見えないけれど</p><p>ミナホ姉さんが、オレとカメラの向こうの元・娼婦たちに告げる</p><p>次のラウンドは、こういう状態で行います</p><p>かつてお屋敷で暮らしていた皆様は地下室に幽閉されている、可哀想な女の子のことをご存じだと思います</p><p>アニエスのために</p><p>アニエスが、怖がらないように白坂創介の口を封じて、姿をマジックミラーの後ろに隠したんだ</p><p>名前はアニエスお母様は、お屋敷にいらした外国籍の女性です父親は、白坂創介本人今は、１２歳になりましたとっても、綺麗で美しい少女に成長しています</p><p>ミナホ姉さんは、カメラに向かって話す</p><p>白坂創介は、アニエスを自分の性の愛玩動物にしようと計画していましたアニエスは、生まれてからずっと屋敷の地下室に幽閉され、父親に対する崇拝特に、白坂創介とのセックスを望むように躾けられてきました他のことは、何も教えてもらえずだだ、毎日、白坂創介のセックス映像を鑑賞させられ、白坂創介の裸体像に向かって自慰行為をすることを日課とさせられてきました</p><p>そして白坂創介は、アニエスの１３歳の誕生日に処女を奪うことを楽しみにしていましたこの、白坂の１０年以上に渡るハレンチ極まりない計画を、わたくしはメチャクチャにしてやりたいのです</p><p>克子姉が銅鑼を叩く</p><p>ゴワワワワワワワワァァァーン</p><p>第３ラウンド</p><p>克子姉が、コールする</p><p>もちろん、生まれてからずっと白坂創介の洗脳教育を受けていたアニエスの心は歪んでしまっています今から、修正を施すことは無理でしょう</p><p>そこで、わたくしたちはアニエスの心の中の人物像をすり替えることにしました幸い、白坂創介は父親に絶対的に従うことを、アニエスの心に刷り込んできましたが面倒なことが苦手な彼は、実際にアニエスと会って、スキンシップを重ねて信頼関係を作ることは放棄していました</p><p>うんアニエスにとっての白坂創介は</p><p>心の中の影イメージだけの存在だった</p><p>ですから、わたくしたちはアニエスに対して、ここに居るわたくしの弟を、本当のパパだと思う様に工作致しました現在ではアニエスは、この子を真実の父だと感じて、心から慕っています</p><p>ミナホ姉さんはオレを示す</p><p>では、これより白坂創介が１０年以上の年月を掛けて楽しみにして来たアニエスの処女喪失を、白坂創介の眼の前で敢行致します</p><p>選手入場っ</p><p>克子姉の号令と共に正面の大扉が、グバッと開く</p><p>ドライアイスの煙とレーザー光線</p><p>照明のライトが、黄色い光を放つとドライアイスの煙が、金色に輝く</p><p>ラン、ラーララ、ランランランラー、ラーララ、ラン</p><p>少女の声のコーラスが、天井から響いてくる</p><p>克子姉の指示で</p><p>アニエスは左右から、寧とメグに手を引かれて現れる</p><p>アニエスは、青い薄布のワンピースを着ていた</p><p>後ろから射すライトの光にアニエスのワンピースが透けて、身体のラインがはっきりと見える</p><p>アニエスは下着を付けていない</p><p>顔は強ばっているかなり、緊張しているようだ</p><p>その者、青いドレスを着て、金色の雲に降り立つッ</p><p>克子姉が、そんなことを叫んだ</p><p>マナは、全裸のままアニエスを迎えに、ベッドから下りる</p><p>そう言えば、アニエスの手を握っているメグも裸のままだ</p><p>アニエスちゃん</p><p>マナが微笑むと、アニエスの緊張も少し緩む</p><p>あたしと交代しよっ</p><p>寧が、アニエスと繋いでいた手をマナに託す</p><p>うん怖くないからねっマナが一緒だからっ</p><p>メグとマナオレとセックスしたばかりの２人の少女</p><p>まだ生温かいオレの精液を、幼い胎内に納めたまま２人</p><p>全裸の姉たちに手を引かれて</p><p>アニエスは、オレのいるベッドへと到着する</p><p>オレに犯されるために</p><p>おいでアニエス</p><p>オレは、アニエスに手を差し伸ばす</p><p>さあ、アニエスちゃんヨシくんに抱き締めてもらいなさい</p><p>うん、お兄ちゃんが待っているよ</p><p>姉たちが、アニエスを促す</p><p>パパ、パパ、パパ</p><p>アニエスは、オレの胸に飛び込んで来た</p><p>やっぱり、この雰囲気が怖いんだな</p><p>大丈夫だよオレは、ここにいるアニエス</p><p>オレはギュッとオレにしがみつくアニエスを、抱き締めてやった</p><p>入場音楽が止み、明かりが元の状態に戻る</p><p>メグとマナもここに居てくれ</p><p>ベッドの上抱き締め合っているオレとアニエスの横に</p><p>メグとマナは、裸身を横たえる</p><p>優雅に、セクシーに</p><p>アニエスこれからするのは、アニエスを家族として認めてもらうためのことだからな</p><p>はい、ですの</p><p>あのカメラでたくさんのお姉さんたちが、アニエスのことを観ているアニエスが、良い子だって判ってくれたらみんな、アニエスの本当のお姉さんになってくれる人たちなんださあご挨拶して</p><p>アニエスは、オレに抱かれたままカメラを見る</p><p>こんにちは、アニエスですの</p><p>ちょっとまだ緊張している笑顔にはなれない</p><p>アニエスオレは、アニエスの何なんだと思う</p><p>パパアニエスのパパですの</p><p>アニエスは、はっきりと答えた</p><p>うんじゃあ、これからパパと何をするのかカメラの向こうの皆さんに説明するんだ</p><p>アニエス、これからパパとセックスをセックスをしますの</p><p>アニエスは今までにセックスしたことはあるかい</p><p>無いですのパパが初めてですのそれで</p><p>アニエスはオレを見上げる</p><p>初めてのその後もその次もずっと、ずっとパパとセックスしますの</p><p>アニエスずっとずっと、パパの家族でいたいから</p><p>アニエスはずっとパパのアニエスでいたいですの</p><p>ミナホ姉さんがカメラに話す</p><p>この娘はこういう子です長年に渡って、植え付けられた思想は壊せません下手に弄くれば、この子自身の心を壊してしまいます</p><p>ですからアニエスは、このまま、黒森の娘として引き取ることにしましたわたくしの弟が、責任を持って愛し続けます</p><p>はいアニエスは、オレが守ります</p><p>１２歳の小さな手がオレの身体をギュッと掴む</p><p>今、ベッドの上にいる３人の娘みんな、父親は同じですが隠し子として不当に扱われてきた恵美、実子として育てられた舞夏さん、性の玩具にするために全ての人権を奪われて幽閉されてきたアニエスとそれぞれが生きてきた境遇は違います</p><p>ミナホ姉さんは静かに言う</p><p>この３人の娘をもってあの男に人生を歪められた女は、最後にしたいとわたくしは決心しております特に、アニエスはあの男の異常な欲望の象徴です</p><p>ミナホ姉さんがアニエスを見る</p><p>それゆえに、わたくしはアニエスのロスト・ヴァージンは、黒い森のこれまでの習慣に従って、執り行いたいと思います</p><p>これまでの習慣</p><p>この屋敷で生まれ、ずっと地下室に幽閉され、あの男の業に縛られてきたアニエスはわたくしたちの一番末の妹なのですから</p><p>はいあたしたち娼婦は、全員、この子の存在を知っていました助けて上げたいと思いながらずっと助けられなかった</p><p>克子姉がアニエスを見る</p><p>うん、あたしも知っていたわでも、あの頃は地下室に会いに行ってあげることさえ、できなかったごめんなさいねアニエス</p><p>渚が娼婦だった頃は、白坂創介の支配が強かった</p><p>勝手に、アニエスの相手をしに行くことは許されなかったんだろう</p><p>もう二度と、アニエスみたいな境遇の子が生まれないようにしないと</p><p>うん、克子アニエスちゃんは、あたしたちの妹なのよね生まれたときから</p><p>ええ、渚このお屋敷に囚われた女は、みんな姉妹よ</p><p>克子姉がカメラを取り出す</p><p>黒い森流のロスト・ヴァージンよ</p><p>メグもマナも他の少女たちも、みんなそうだった</p><p>処女喪失のセックスの前には</p><p>まずは処女のままの肉体の、記念撮影からね</p><p>そしてアニエスの儀式が始まる</p><p>何とか、アニエスの処女喪失を週末に持って行けました</p><p>エッチ・シーンは、時間が掛かるんです</p><p>トゥイッターで、この間、最近のエロマンガは、サービス過剰すぎるという意見を見たのですが</p><p>そう言えば、確かに昔のエロマンガは絡みが少なかったですね</p><p>セックスシーンも、裸で絡んでいる絵が1枚きりとか</p><p>直接的なシーンがなくて、いきなり事後とか</p><p>中出しまできっちりと描くというのは、昔は珍しかったと思います</p><p>大昔に、レモン・ピープルというエルピー・プルの名前の元になったロリコン漫画専門誌があったのですが</p><p>セックスシーンは、そんなに載ってないんですよ</p><p>今のエロマンガしか知らない人が観たら、こんなの抜けねーよと激怒すると思います</p><p>今だと、あの雑誌に載っていたマンガはゼオライマーぐらいしか手に入りませんし</p><p>そのゼオライマーを読めば判るのですがエッチなシーンは、4箇所ぐらいしかありませんセックスは2回だけでも、短いですしヒロインの処女喪失シーンも有りません</p><p>当時のロリコン漫画誌の掲載作品は、そんなものでした</p><p>そう言えば、激殺、宇宙拳という今では絶対に刊行できない漫画もありました</p><p>マンガ家の先生が好きな、アニメや特撮や松田優作が、そのまんま平然と登場してなおかつ、美少女が機械に犯されるという</p><p>こう書くと、何がなんだか判りませんが本当に何が何だか判りませんでした</p><p>今だと、商業誌では絶対に無理ですね</p><p>美少女に機械というは何でだか知らないんですけれど、アニメの美少女キャラが機械に拘束されて、機械に犯されるというシチュエーションが当時の同人誌とかでやたらと描かれていたんです</p><p>あの伝統は今は、残っていませんね</p><p>そう言えば、激殺、宇宙拳を描かれていた漫画家の先生はコミケの会場の中で、コスプレのヒーローショー（戦闘アクション有り）を行うことが、コミケのスタッフに認められていた唯一の人でした</p><p>これも、今では絶対に許されないでしょうね</p><p>475．アニエス、ロスト・ヴァージン</p><p>あなた、脱がせてあげて</p><p>カメラを構えた克子姉が、オレに言う</p><p>オレはベッドの上、裸体のメグとマナの間に身を横たえるアニエスにのし掛かる</p><p>ううう、パパ</p><p>アニエスは震えていた</p><p>大丈夫だよ怖くないから</p><p>オレは、アニエスの頬にそっとキスをする</p><p>マナが、アニエスの右手をメグが、左手を握ってあげている</p><p>平気だよ怖くないよあたしたちが、一緒だからねっ</p><p>そうよ安心してアニエス</p><p>マナとメグ腹違いの2人の姉が、アニエスに優しく微笑む</p><p>オレはアニエスのワンピースのボタンを、上から外していく</p><p>ぅぅ</p><p>アニエスは、恥ずかしそうに身を捩る</p><p>首から胸元アニエスの白い肌が、どんどん露わになっていく</p><p>可愛いよ、アニエス</p><p>パパのものになってくれオレ、一生、アニエスを大切にするから</p><p>はい、パパァ</p><p>オレは一つ一つ、次々に白いボタンを外していく</p><p>ああおへその窪みが、見えた</p><p>思った通りアニエスは、下着を付けていない</p><p>はぅぅ</p><p>羞恥に震える12歳のハーフ美少女</p><p>ついにアニエスの処女の割れ目が、姿を現す</p><p>無毛の丘は、ぷっくりと膨らんでいた</p><p>うん、いいわね素敵よ</p><p>克子姉がオレたちの姿を撮影していく</p><p>ボタンを全て外し終えた</p><p>空色のワンピースの中にアニエスの白い柔肌が</p><p>オレは、ワンピースの胸元を掴んで左右に大きく開く</p><p>アニエスの可愛らしいおっぱいが桜色の乳首が転げ出す</p><p>アニエスちゃんのおっぱい可愛いね</p><p>あたしより２歳も年下なのに同じくらいだよね</p><p>空いている方の手で、マナは自分の乳房を揉む</p><p>アニエスには白人の血が入っている発育は良い</p><p>おっぱいは、すでに盛り上がりを見せている</p><p>陥没したままの乳首乳輪の辺りの成長を見ると、やっぱりアニエスは幼すぎる少女なのだと判る</p><p>１２歳</p><p>こんな年齢の少女とセックスしてもいいのだろうか</p><p>アニエスが、潤んだ瞳でオレを見上げている</p><p>アニエス、大好きだよ</p><p>オレは、アニエスの唇にキスをした</p><p>アニエスが舌を絡ませてくる</p><p>アニエスも好きですのパパが好き</p><p>良いか悪いかそんなことは、どうでもいい</p><p>オレは今</p><p>この小さな美少女を、抱きたいと思う</p><p>この子の処女膜を突き破りまだ、誰にも汚されたことのない胎内にオレの精を吐き出したい</p><p>オレは、悪い人間だ</p><p>ああアニエス、アニエス</p><p>オレは、アニエスの首筋を舐める</p><p>耳の後ろに舌を這わす</p><p>きゃううんっパパぁんっ</p><p>アニエスは、恥ずかしそうに身を震わせた</p><p>はーい、ちょっと待ってアニエスの処女膜を撮影したいから</p><p>ワンピース、完全に脱がしちゃって丸裸にして</p><p>オレは、アニエスから青いワンピースを剥ぎ取る</p><p>アニエスはもう、一糸も纏わない全裸だ</p><p>アニエスちゃん肌が白いのね</p><p>今、ベッドには３人の美少女が、全裸で並んでいる</p><p>オレは３人の裸体を見比べた</p><p>右に長身でスレンダーなモデル体型１６歳のメグ</p><p>左に小柄だけれど、女の身体になりつつある１４歳のマナ</p><p>真ん中のアニエスは</p><p>おっぱいの形はマナに似ているけれど足が長くて、スラッとした体型はメグに似ている</p><p>ああ、この３人</p><p>鼻の形が、そっくりだな</p><p>３人ともスッと鼻筋が通っていてそれが、美しい容貌の原点になっている</p><p>眼は違う</p><p>メグは、切れ長で知的でクールな印象があるけれど</p><p>マナは、大きな瞳のどんぐり眼だ</p><p>アニエスはとっても、まつげが長いそして、青い瞳だ</p><p>こうやって近くから見るとアニエスちゃんて、天使みたいだよね</p><p>天使みたいに、綺麗なの</p><p>うん淡い色の金髪、色素の薄い白い肌、そして純真無垢な心</p><p>アニエスは、宗教画に描かれている天使の様なイメージがある</p><p>天使じゃないですの</p><p>アニエスは、言った</p><p>アニエスはみんなの家族になりたいですの</p><p>アニエスオレの女にみんなの妹になるんだぞ</p><p>さあ儀式を進めよう</p><p>オレは、身体を起こしてベッドから下りる</p><p>アニエス、大きく脚を開くんだアニエスの大事なところが、オレによく見えるように</p><p>アニエスちゃんこうするんだよ</p><p>マナが、アニエスの横で大きくM字開脚して見せる</p><p>そうよこうするの</p><p>メグも、大きく脚を開いた</p><p>マナとメグ２人の股間は、てらてらと光っている</p><p>愛液と、注ぎ込まれたばかりのオレの精液で</p><p>こ、こうですの</p><p>アニエスは、２人の姉を手本に脚を開く</p><p>もっと大きく脚を拡げてオレに見える様に</p><p>震えながらアニエスの女性器が、はっきりと示される</p><p>アニエスちゃん指で、開いてみて</p><p>克子姉が、そんなことをリクエストする</p><p>指ですの</p><p>こうよ</p><p>メグが人差し指と中指を使って、自分の女性器をV字に拡げる</p><p>途端に、膣から透明な液が、とろりと零れた</p><p>そうだよ、こうするのっ</p><p>マナも、同じ様に自分の割れ目を指で拡げる</p><p>マナの方は、直前に２回も膣内射精されている</p><p>拡げた膣口から零れた汁は白くて、オスの匂いを発していた</p><p>２人の見よう見まねでアニエスが、自分の割れ目を拡げる</p><p>やっぱりアニエスちゃんのは、小さいわねあなた、手伝ってあげて</p><p>克子姉に言われて、オレはアニエスに手を伸ばす</p><p>両手の人差し指を、アニエスの割れ目に添えてキュッと開く</p><p>アニエスの内側も愛液で輝いていた</p><p>はぅぅ</p><p>身体の内側に、外気を感じてアニエスは、ピクッと震える</p><p>克子姉がカメラを近づけた</p><p>ペンライトを取り出して、アニエスの奥を照らす</p><p>ああ、オレにも見えた</p><p>アニエスの膣穴の奥底にピンク色の膜が</p><p>みーつけたっ</p><p>アニエスの処女膜のアップだけでなく自ら、膣口を拡げている全身像羞恥に真っ赤に染まっている表情まで、克明に記録していく</p><p>克子お姉さんあたしたちの姿も撮って下さい</p><p>うんアニエスちゃんと一緒の姿を撮って</p><p>マナも、克子姉にねだる</p><p>そうね、判ったわ</p><p>克子姉はベッドに並んで、仰向けでM字開脚して、自ら膣口を拡げている３姉妹を撮影していく</p><p>オレは、アニエスから離れる</p><p>これは、３姉妹だけの写真になった方がいい</p><p>３人一緒だよ、アニエスちゃん姉妹なんだからあたしたち</p><p>マナが、優しい笑顔で言った</p><p>メグもマナもセックスを終えたばかりで、肌が紅潮している</p><p>汗と一緒に、セクシーなフェロモンを発散している</p><p>２人とも胎内にたっぷり、オレの精を溜め込んでいるのだ</p><p>裸の２人からは、いやらしい匂いがぷんぷんと漂ってくる</p><p>真ん中のアニエスは全裸で、官能的すぎるポーズを取らされているというのに</p><p>神々しい</p><p>無垢な清らかさを感じる</p><p>はーい、処女時代の記念写真はもういいわお待たせ、あなた</p><p>アニエスを女にしてあげて</p><p>アニエスちゃんお兄ちゃんに来てって言うんだよ</p><p>マナが年下の妹に言う</p><p>アニエスはオレに向かって、大きく開脚したまま</p><p>来てぇパパぁ</p><p>オレは再び、アニエスの待つベッドに</p><p>荒々しく、アニエスを抱き締めその小さな唇にキスをする</p><p>ああっパパぁ</p><p>アニエスもオレの身体を、ギュッと抱き締める</p><p>アニエスアニエス</p><p>オレは、アニエスの小さなおっぱいを揉む</p><p>さっきからずっと触りたかったんだ、アニエスのおっぱいに</p><p>ああんっ、パパぁパパぁぁっ</p><p>オレは身体をずり下げてアニエスの乳首に、舌を這わす</p><p>陥没したままの乳首だけど中にコリコリとシコるものを感じる</p><p>はぅぅ、パパァ</p><p>アニエスが、小刻みに震える</p><p>ヨシくんメグが舐めてあげる</p><p>メグが、オレのペニスに口を付ける</p><p>ああ、あたしも舐めるぅぅっ</p><p>マナもオレの股間に顔を近づける</p><p>じゃあ、あたしが根元を舐めるからあなたは、先っぽをお願いね</p><p>メグとマナのダブル・フェラにオレのペニスは、さらに強ばる</p><p>オレに乳首を責められながらアニエスが言う</p><p>アニエスもアニエスもしますのぉ</p><p>今は自分の番だとアニエスは自己主張する</p><p>そうねじゃあ、アニエスちゃん、どうぞ</p><p>メグが、ニッコリと微笑んだ</p><p>ヨシくん、アニエスちゃんが舐めやすくしてあげて</p><p>オレは、態勢を改めてアニエスの眼前に、勃起ペニスを突き出す</p><p>えっとね、こうするんだよっ</p><p>マナがお手本を見せる</p><p>片手でオレのペニスを捧げ持っていやらしく、舌を使う</p><p>口の中に亀頭を咥えて、ちゅぷちゃぷとピストンする</p><p>さあ、アニエスちゃんやって見て</p><p>アニエスは、身体を起こしてオレのペニスを優しく掴む</p><p>手の位置はここ、もうちょっと力を入れて握ってもいいからこうやって上下に擦って</p><p>オレは、アニエスの手に自分の手を重ねて手コキを教える</p><p>アニエスは、興奮している</p><p>アニエスの、ハァハァという熱く湿った息がオレの亀頭に当たる</p><p>うん、そのまま舐めて、咥えてくれ</p><p>アニエスが、オレを見上げる</p><p>はいアニエス、パパのをおしゃぶりしますの</p><p>はんむっ</p><p>１２歳のハーフ美少女の小さな口にオレの過敏なモノが、包み込まれる</p><p>うんアニエスの口の中、温かいんだ</p><p>マナより</p><p>そう言えば、小さな子の方が体温が高いって聞いたことがある</p><p>アニエスは、一生懸命ぺちょぺちょと、亀頭をしゃぶっている</p><p>メグが、尋ねた</p><p>ああ気持ちいいよ、アニエス</p><p>オレは、アニエスの金髪を撫でてやる</p><p>良かったね、アニエスちゃんお兄ちゃん気持ちいいって</p><p>マナが、ニコニコして言った</p><p>アニエスが、安心したように微笑んだ</p><p>ああ、アニエスこれから、毎日してくれ毎日、オレの舐めてくれ</p><p>はいですのアニエス、毎日、パパのおしゃぶりしますの約束ですの</p><p>こういうのも、良いと思うわ</p><p>メグがアニエスが口を外したオレの亀頭に、自分の乳首を擦り付ける</p><p>固くコリコリとした乳首の感触を、亀頭に感じる</p><p>うんいいよそれも</p><p>えー、あたしもするぅ</p><p>マナも、両手で自分のおっぱいを寄せて持ち上げてオレのペニスに擦り付けてきた</p><p>アニエスちゃんもやってご覧よっ</p><p>オレの勃起は、３人の姉妹によってパイ擦りされる</p><p>あら、面白い絵ね</p><p>克子姉が、シャッターを切った</p><p>３人一緒で、仲が良さそうよ</p><p>そりゃ仲良しだって姉妹だもんねっ</p><p>でも、そろそろアニエスに返してやってくれ今は、アニエスの時間なんだから</p><p>マナとメグは、さっと自分のおっぱいを引っ込める</p><p>再び、アニエスがオレのペニスを口に咥える</p><p>アニエスはフェラしている姿さえ、愛らしい</p><p>本当に、天使の様な美少女だと思う</p><p>いいわとっても綺麗よアニエスちゃん</p><p>克子姉が、そんなアニエスのフェラ場面をカメラに納めていく</p><p>１２歳の美少女にしゃぶらせてオレはすっかり、恍惚な気分にひたっていた</p><p>ねお兄ちゃん、もうそろそろ</p><p>マナの言葉に、オレはハッとする</p><p>そうだ、このままアニエスの口内に発射するわけにはいかない</p><p>オレはアニエスを犯すんだ</p><p>うん今度は、オレがアニエスを舐めてあげるよ</p><p>オレは、アニエスのつるつるとした無毛の股間を見る</p><p>オレのペニスは、ギンギンだけれどこのまま、アニエスの幼い膣口に突き立てるわけにはいかないだろう</p><p>アニエスの入り口の方も柔らかく、柔らかく緩めておかないと</p><p>酷いことになる</p><p>アニエスさっきみたいに、大きく脚を開いて</p><p>アニエスは、再びベッドに横たわり開脚する</p><p>オレは、アニエスの脚の間に頭を潜らせる</p><p>アニエスの小さな膣</p><p>うん濡れている</p><p>むんっと、割れ目から女の匂いがする</p><p>天使じゃないアニエスも、女だ</p><p>男とセックスするための部位を持っている</p><p>アニエス舐めてって言うんだ</p><p>はい、パパな、舐めて</p><p>オレは舌先を使って、アニエスの割れ目を抉っていく</p><p>アニエスの愛液は酸っぱい</p><p>ジンと舌先を刺激する</p><p>はううう、うううっ</p><p>アニエスは、身体を固くして耐えている</p><p>アニエスそんなにガマンしちゃダメだこれは、気持ちいいことなんだから気持ちいいことに、身を任せて</p><p>はいパパぁ</p><p>そうだよパパだからパパが舐めているんだから怖くないよ</p><p>はいのぉ</p><p>大きく深呼吸して力を抜くんだ</p><p>アニエスは大きく息を吸い吐く</p><p>パパが舐めている間も深呼吸を続けて</p><p>オレは、再びアニエスの秘唇に舌を這わす</p><p>アニエスは一瞬また身体を固くしたが深呼吸と共に、脱力していく</p><p>ヨシくん、あたしたち、アニエスのおっぱい舐めるね</p><p>頼むよ</p><p>メグとマナがアニエスの可愛い胸に舌を這わす</p><p>左右の乳首をちろちろと舐める</p><p>あうあうっ</p><p>アニエスは、感じている口を大きくパクパクさせる</p><p>オレは、アニエスのクリトリスを舌で剥く</p><p>桜色の小さなお豆が見えた</p><p>オレは、それを舌先で転がす</p><p>ああああぅぅっ</p><p>アニエスが弓なりに身体を反らす</p><p>パパ、ダメですのっそこは</p><p>オレは止めない</p><p>このまま、一度イカせてしまおう</p><p>アニエスの身体を完全に緩めるにはその方が良い</p><p>可愛い、アニエスちゃん</p><p>マナが、アニエスのおっぱいをイジリながら微笑む</p><p>お兄ちゃんと、お姉ちゃんたちが気持ち良くしてあげるからね</p><p>メグも、マナの乳首を指で転がしながらアニエスの耳を舐めている</p><p>ここ、気持ちいいでしょあたしも感じるのよ</p><p>自分が感じる性感帯を責めているのか</p><p>はぅぅっあうっ、あうっ</p><p>アニエスは、昇りつつある</p><p>オレは荒々しく、クリトリスを舐める吸う</p><p>同時に、アニエスの太ももやお尻を力強く、揉みしだいた</p><p>あああんっパパぁパパぁぁパパぁぁ</p><p>１２歳の少女の肌が汗に湿っていく</p><p>幼すぎる少女は、甘いミルク様な体臭を分泌する</p><p>アニエス、気持ち良くなっちゃいますのぉアニエス、気持ち良くなっちゃいますのっ</p><p>いいんだ、アニエス気持ち良くなれっ</p><p>オレとメグ、マナの３人は一気にスパートを掛ける</p><p>ああんっはふんっはふんっアニエスアニエスパパ、パパぁぁ</p><p>アニエス、パパの見ている前でイけっイクんだっっ</p><p>アニエスが、背骨を弓のようにギュギュッと反らす</p><p>ビク、ビク、ビクッっと、身体を震わせてっ</p><p>あああっ、アニエス飛びます飛びますのおっ</p><p>アニエスがエクスタシーに到達する</p><p>はうううっ、はぅぅパパぁぁ</p><p>ハーフ美少女の太ももがギュッとオレの頭を挟み込む</p><p>両手で、オレの顔を女性器に押しつけてアニエスは、快感に震える</p><p>あぅぅっあぅぅっあぅぅッッ</p><p>びゅっびゅっっとアニエスがオレの顔に、温かいものを噴出した</p><p>まあ、この子潮を噴いているわっ</p><p>克子姉の声が聞こえてきた</p><p>オレは、アニエスに頭を抑え付けられて身動きが取れない</p><p>息苦しい</p><p>あうううううううっ</p><p>びくんっ、びくんっ、びくんっ</p><p>アニエスは、まだ全身を痙攣させている</p><p>はううーうはううーうはぁぁっ</p><p>徐々に呼吸を整えていく</p><p>オレの頭を押さえ込んでいた力も抜ける</p><p>アニエスは、快感の余韻に脱力する</p><p>完全に</p><p>はいタオル</p><p>寧が、オレにタオルを持って来てくれた</p><p>オレは、慌ててアニエスの汁に濡れた顔を拭く</p><p>ヨッちゃん今だよ</p><p>うんオレも、判っている</p><p>寧が、オレのペニスを口に含む</p><p>たっぷりと、唾液を付けてくれた</p><p>恵美ちゃん、アニエスの腰の下にクッションを入れてその方が、角度がいいから</p><p>渚が、メグに言う</p><p>はいお姉さん</p><p>メグは、すぐにクッションを取る</p><p>マナ、持ち上げるよっ</p><p>寧とマナがぐったりと脱力しているアニエスの腰を持ち上げる</p><p>メグが、クッションを押し込んだ</p><p>枕は外した方がいいわ気道が塞がれて、苦しくなるから</p><p>カメラを抱えた克子姉も、そんな指示を出す</p><p>メグが、アニエスの枕を取る</p><p>恵美とマナで、アニエスの上半身を抑えていて腕と肩を押さえつければいいから下半身は、あたしと渚さんねっ</p><p>寧が指示する</p><p>メグがアニエスの左肩を押さえて、左手を握る</p><p>マナは右肩の付け根を抑えて、右の手を握りしめる</p><p>寧が左の太ももを抑え付けている</p><p>渚が右の太ももを</p><p>ぐったりとしたアニエスはされるがままだ</p><p>カエルの様に、大きく開脚させられてベッドの上にハリツケとなる</p><p>オレの前に、アニエスの割れ目が</p><p>一度、絶頂に達した女性器はとろとろに蕩けて、ぴったりと閉じていた割れ目も緩んでいる</p><p>透明な愛液を滴らせながら内側のピンク色を覗かせている</p><p>行くよ、アニエス</p><p>オレはギンギンに勃起したペニスを突き出して、１２歳の少女の裸身にのし掛かっていく</p><p>亀頭をアニエスの割れ目に擦り付ける</p><p>アニエスが分泌する愛液をオレの勃起ペニスに纏わり付かせて</p><p>はぅぅ</p><p>アニエスはまだ、意識が飛んでいる</p><p>ボーッとした状態だ</p><p>このままで処女を奪うわけにはいかない</p><p>アニエスの口中に舌を押し込むとすぐに、熱い舌を絡ませて来た</p><p>あっぱ、パパぁぁ</p><p>アニエスの意識が明瞭になってくる</p><p>オレのことを認識する</p><p>そうだ、パパだアニエスのパパだぞ</p><p>下半身では、アニエスの膣口に亀頭をぐりぐり擦り付けながら</p><p>あたしあたし</p><p>アニエスは自分の現在の状態に気付く</p><p>そうだセックスするぞ、アニエス</p><p>は、はいパパぁ</p><p>アニエスの顔が恐怖に震える</p><p>しかし、肉体の方はまだ弛緩しきっている</p><p>犯して、パパアニエスのヴァージンを奪ってって言うんだ</p><p>アニエスは震えながら</p><p>お、犯してアニエスを犯してパパぁパパのオチンチンで、アニエスのヴァージンを奪って奪って下さい</p><p>ぬりりり、ぬりり、ぬりり</p><p>オレの亀頭がアニエスの割れ目の上を何度も擦る</p><p>ああオレの女になれっアニエスッッ</p><p>ぐぬっ</p><p>オレは亀頭の角度を変えた</p><p>アニエスの小さな割れ目にオレの張り詰めた亀頭が、突き刺さるっ</p><p>こ、怖いっ怖い、怖い、怖いですのっ</p><p>ぐぅぅ</p><p>亀頭が押し込まれるッ</p><p>張り詰めたゴムの様にオレの亀頭の形に、アニエスの入り口が押し広げられる</p><p>ひぃぃ、裂けちゃう裂けちゃいますのっ</p><p>大丈夫だアニエスの身体は、オレを受け入れられるっ</p><p>ぬぐぐっ</p><p>亀頭が熱くぬめった胎内に</p><p>はぅぅっ</p><p>ああ、ここに弾力のある壁がある</p><p>それ以上、オレをアニエスの内側に入れないと通せんぼしているっ</p><p>アニエス破るぞっ</p><p>パパぁぁっ</p><p>アニエスが顔を顰める</p><p>だけど、アニエスはオレを眼を見ている</p><p>青い瞳が必死にオレを見ている</p><p>オレもアニエスを見ている</p><p>破って下さい、パパって言えアニエスっ</p><p>アニエスは潤んだ瞳で、オレを見つめている</p><p>破って下さいパパぁぁッッ</p><p>ぷちんとゴムが張り裂ける様な感覚を、亀頭に感じた</p><p>痛いぃぃぃッッ痛いですのぉッッ</p><p>アニエスの処女膜を押し破りながら</p><p>オレのペニスがアニエスの胎内に侵攻していく</p><p>犯していく</p><p>アニエス愛しているぞ</p><p>ぬるるんっ</p><p>障壁を越えた亀頭は、そのままアニエスの膣の中に潜り込んで行った</p><p>い、い、い、痛いぃぃぃ動かないでぇぇパパぁぁ</p><p>ぬるるるるるっ</p><p>うっ、入ったぞ全部、入ったぞアニエス</p><p>オレの下腹と、アニエスの下腹がぴったりとくっつく</p><p>オレの太いペニスが根元まで埋まっている</p><p>はううううう</p><p>アニエスはぼろぼろと涙を零していた</p><p>痛いのか、アニエス</p><p>痛い、痛いですのぉ</p><p>オレは、アニエスと身体を合わせたまま動きを止める</p><p>アニエスの唇に、キスをした</p><p>ごめん痛くして</p><p>でも、これでアニエスは、オレの女だもう一生、離さないからな</p><p>アニエスの処女を貫いてオレの亀頭が、アニエスの子宮口に接触している</p><p>おめでとう、アニエスちゃん</p><p>これで、あたしたちと同じだね</p><p>マナも泣いている</p><p>マナお姉ちゃん</p><p>そうよアニエスも、本当にあたしたちの妹になったのずっと、あたしたちと一緒よ</p><p>メグもアニエスに、微笑む</p><p>ちょっと、そのままでいて</p><p>克子姉が、繋がっているオレたちを写真に撮る</p><p>アニエスの四肢を押さえている、マナ、メグ、寧、渚の４人</p><p>性器で繋がっているオレ</p><p>１つのベッドの上の６人</p><p>もうちょっとだけ、ガマンしてあたしも、最初の時は痛かったんだから</p><p>マナが、アニエスに言った</p><p>みんなその痛みを体験してきたんだよ</p><p>みんなもですの</p><p>アニエスが尋ねる</p><p>ええ、あたしも初めてはヨシくんで、とっても痛かったわ</p><p>あたしもだよヨッちゃんは優しくしてくれたけれどやっぱり、痛かった</p><p>あたしもだよすっごく痛かった</p><p>マナは特に痛かったろう</p><p>マナの初体験は完全なレイプだったから</p><p>渚は寂しそうな顔をして、喋らない</p><p>渚の初体験は白坂創介によるレイプだったから</p><p>すぐに終わらせるから、ちょっとだけガマンしてくれ</p><p>どうしたら、終わりますの</p><p>アニエスが真摯な顔で、オレを見上げている</p><p>アニエスの中でオレの精液が出たら、終わりだ</p><p>じゃあ、早く出して下さいですのアニエスの中に、パパの精液出してっ</p><p>ごめん、アニエスっ</p><p>ゆっくりと、腰を動かす</p><p>いいい、痛い痛いですのぉっ</p><p>ごめんごめんごめん</p><p>出さなきゃ</p><p>急いで射精しなくちゃ</p><p>パパぁパパぁ痛い痛いですのぉっ</p><p>ごめん、ごめんアニエスごめん</p><p>アニエスの身体は小さい</p><p>小さすぎる</p><p>腰を突き動かすとアニエスの身体を突き抜けてしまうような感じがする</p><p>パパぁ痛い痛いですのぉぉ</p><p>アニエスは、痛みに耐えながら</p><p>それでも、オレを見ている</p><p>大きな青い瞳でオレを見つめている</p><p>ごめんごめんアニエス</p><p>できることなら早く射精したい</p><p>アニエスの中に出して終わりにしてあげたい</p><p>オレの中の射精欲が高まらない</p><p>もう、３回連続で射精しているからか</p><p>それとも</p><p>痛みに耐えるアニエスが、憐れに思えるからか</p><p>あああ、アニエスオレ、オレ</p><p>あなた、動かないでっ</p><p>鋭い声で克子姉が、オレに言う</p><p>オレは、反射的にアニエスの最奥を突いたまま動きをピタッっと止める</p><p>オレの肛門に克子姉の指が</p><p>指が入って来る</p><p>ぬぷぷぷっ</p><p>ここを触れば男は射精してしまうのよっ</p><p>克子姉の細い指がオレの肛門の中の内側を擦るッ</p><p>ウウッで、出るよっ出るぅぅ</p><p>オレがクワッと大きく目を開いた瞬間</p><p>出して、パパぁぁアニエスのお腹の中にぃぃ出してぇぇぇ</p><p>アニエスが、オレに叫んだっ</p><p>オレのペニスの中の水門が壊れるッ</p><p>ドクドクドクドクドクゥゥゥ</p><p>洪水みたいに、アニエスの子宮に濁った精液が、押し寄せるぅぅ</p><p>パパぁぁ熱いのおっお腹の底に、お湯がお湯が入ってくるぅぅ</p><p>生まれて初めて、子宮で男の精液を受けとめて</p><p>アニエスが、小さな裸体を震えさせている</p><p>パパぁぁ熱いぃぃぃ熱いのぉ入ってくるぅぅ</p><p>ごめんアニエス</p><p>射精が、止まらない</p><p>やっと、役所から父の介護認定の書類が届く</p><p>それを見た、母が</p><p>まあ、要介護１よ１っていうのは、なかなか取れないらしいのよ</p><p>いや、何で喜んでいるんだ</p><p>全然、喜ばしいことじゃないだろ</p><p>父本人は</p><p>で、この書類の満期はいつなんだ</p><p>何故か、保険か、積立貯金の証書だと勘違いしている</p><p>来年ですよ1年経ったら、また役所の人が来て、お父さんの様子を確認するんですから</p><p>で、どうなるんだ</p><p>今より悪くなっていたら、段階がまた一つ上になるんじゃないですか</p><p>いや、母ここは今より良くなっている想定をするところだろ</p><p>何か悲しくなる</p><p>476．三人姉妹とのセックス</p><p>ウッウウッあうッッ</p><p>オレは最後の一滴を、アニエスの子宮に送り込むッ</p><p>アニエスは、オレにしがみついて耐えている</p><p>アニエスの膣が、きゅんきゅんと締まるぅぅ</p><p>男根の中に残った残滓まで絞り取られる</p><p>あああっはぁ、はぁ、はぁ</p><p>オレの額から大粒の汗がぽたぽたと、アニエスの白い胸に落ちていく</p><p>アニエスは、半べそ顔でオレを見つめていた</p><p>お、終わったよアニエス</p><p>アニエスの幼い胎内に生まれて初めてのオスの体液を、注いだ</p><p>アニエスは１２歳にして、女になった</p><p>痛かったろうごめんな今、抜くから</p><p>オレが、挿入しているペニスを抜こうとすると</p><p>まだ、ダメよ</p><p>克子姉の人差し指は、まだオレの尻穴に差し込まれている</p><p>アニエスが、落ち着くまで待って</p><p>あなたのだって少しは、小さくなるでしょう</p><p>克子姉に渡された薬でオレのペニスは、ずっと勃起したままだ</p><p>そのまま連続、射精４回</p><p>特に、今の射精は爆発的だった</p><p>小便を漏らすような勢いで、ドクドクと精液を吐き出した</p><p>さすがに萎える</p><p>落ち着いて身体も心も身体を離すのは、それからでいいわ</p><p>克子姉はそう言いながらつるんと、指をオレの肛門から引き抜いた</p><p>その衝撃で、また精液の残滓がアニエスの胎内に弾ける</p><p>しばらく繋がったままでいて</p><p>克子姉は、カメラを構え直すとオレたちの撮影を再開する</p><p>がんばったねっアニエスちゃん</p><p>アニエスの左に寝転んだマナが淡い金髪を撫でてやる</p><p>アニエスちゃん、大丈夫痛い</p><p>右側のメグも、アニエスに尋ねる</p><p>アニエスの太ももを抑えていた、寧と渚はすでにベッドから離れている</p><p>オレとアニエスの結合を克子姉が撮影するのに、邪魔にならないように</p><p>お腹の中がジンジンしますの</p><p>オレの勃起を受け入れたままアニエスが答える</p><p>パパがアニエスの中にいますのトックントックンしてますの</p><p>金髪碧眼のハーフ美少女が、オレに言った</p><p>パパアニエス、ちゃんとできましたの</p><p>うん大丈夫だよアニエスちゃんアニエスちゃんは、ちゃんとセックスできているよっ</p><p>オレの代わりにマナが答えた</p><p>良かったですの</p><p>ごめんなさい、パパ</p><p>アニエスが、オレに謝る</p><p>アニエス、痛いって言うのは聞いていたんですのでも、こんなにも痛いとは思っていいませんでしたの</p><p>１２歳の肉体は小さく、幼すぎた</p><p>パパも、痛かったと思いますのごめんなさい、パパぁ</p><p>おいアニエス</p><p>平気だよ、アニエスちゃん最初の何回かは痛いけれど、慣れてきたら痛くなくなるからとっても、気持ち良くなるんだよっ</p><p>マナがニコニコ笑顔で言う</p><p>アニエスは、マナの言葉を聞いてオレを見上げる</p><p>最初の何回かは痛いですけれど、許して欲しいですのしばらくしたら、気持ち良くなるですからパパ</p><p>アニエスとずっとアニエスと、セックスして下さいですの</p><p>オレの身体の下で白い肌の小さな少女が、震えている</p><p>アニエスを見捨てないで</p><p>ああアニエスは、不安なんだ</p><p>アニエスも、またセックスだけが、オレとの繋がりだと感じている</p><p>捨てないよアニエスは、オレの大切な娘だものずっとずっと大切にするって、約束したろ</p><p>オレは、アニエスの涙を指で掬った</p><p>アニエスと唇を重ねる</p><p>アニエスは、情熱的にオレの舌を吸った</p><p>オレは、アニエスの背中に左手を入れて抱き締める</p><p>右手で、アニエスの可愛らしいおっぱいを揉む</p><p>ちゃんと後戯をしてやらないと</p><p>ずっとずっと一緒だ家族になったんだからな、アニエス</p><p>オレは、アニエスの耳に囁く</p><p>アニエスは、涙をぽろぽろと零していく</p><p>おめでとう、アニエスちゃんこれで、アニエスちゃんもあたしたちと一緒だからねっ</p><p>あなたは、あたしたちの妹よ何でも、あたしたちに言ってね</p><p>メグも微笑む</p><p>母親の違う腹違いの３姉妹</p><p>３人とも、オレに処女を捧げた</p><p>生涯オレだけとしか、セックスしないと誓わせた、少女たち</p><p>父親が同じ男だという血の繋がりでなく</p><p>オレを愛し、愛されるというオレとの関係を通じて、この３人は姉妹になるのだ</p><p>この姉妹たちは、この先白坂創介という人間を、記憶から消去して生きるのだから</p><p>オレは拘束されている白坂が隠されている、大鏡を見る</p><p>パパ、どうしましたの</p><p>アニエスが、心配そうにオレに尋ねる</p><p>ほら、見てご覧アニエス</p><p>オレは下半身で繋がったまま、上体を起こす</p><p>マナちょっとズレて、鏡がよく見える様に</p><p>マナが身体の位置を変えてくれた</p><p>大きな鏡の中に結合している、オレとアニエスの姿が見える</p><p>見えるか、アニエス</p><p>アニエスは、ちょっと苦しそうだ</p><p>アニエス、オレに掴まれ</p><p>オレは、アニエスを抱きかかえて身体を起こす</p><p>１２歳の少女と対面座位の形で、ベッドの上に乗っている</p><p>これならよく見えるだろ</p><p>鏡の中全裸で抱き合っている、オレとアニエス</p><p>オレとアニエスどうなっている</p><p>アニエスの中に、パパのオチンチンが入ってますの全部、入っていますの</p><p>股間からクチュッという水音がした</p><p>アニエスは、また濡れている</p><p>そうだオレたち、セックスしているんだぞ</p><p>はいですのセックスセックスしていますの</p><p>アニエスは、鏡に映る自分を見てそう言った</p><p>あの鏡の向こうに白坂創介がいる</p><p>マジックミラーになっているからオレたちのセックスを見せつけられている</p><p>白坂創介が１０年以上を掛けて性奴隷として育てた少女を、オレは女にした</p><p>鏡の裏から燃えるような憎悪の視線を感じる</p><p>お前とセックスできて、幸せだよアニエス</p><p>オレは正直に言った</p><p>オレに処女をくれてありがとう、アニエス</p><p>アニエスも幸せですの</p><p>オレにしがみついて微笑む、アニエス</p><p>パパにセックスしてもらえてアニエスは、幸せですの</p><p>オレの背中を、小さな白い手が抱き締める</p><p>あの人じゃなくって良かったですの</p><p>あの人白坂創介</p><p>アニエスは物心付いた時から、ずっと崇拝させられてきた父親をあの人と言った</p><p>あの人は冷たかったですのパパはとっても、あったかいです</p><p>可愛いおっぱいを、アニエスはオレの胸に擦り付ける</p><p>パパのオチンチンはもっと、あたたかい熱いですの</p><p>アニエスのお腹の中燃えるように、熱いですの</p><p>オレのペニスがアニエスの狭い膣の中で、再び強ばっていく</p><p>アニエス、またしたいアニエスの中に出したい</p><p>痛くないようにするからアニエス</p><p>パパの好きにして下さいアニエスは、パパのものですの</p><p>オレは、アニエスの小さなお尻を両手で掴む</p><p>１２歳の尻肉はまだ薄い</p><p>それでも、幼い肉体は弾力に富んでいる</p><p>オレは、アニエスの尻を持ち上げて対面座位で、腰を静かに動かす</p><p>はうううっはうううっ</p><p>アニエスが、苦しそうに息を吐く</p><p>お兄ちゃん奥は痛いんだよ入り口の方だけにしてあげて</p><p>あたしも最初の時、そうだったから</p><p>ああ、マナを最初にレイプした時もそうだったっけ</p><p>オレは、アニエスの身体を再び、仰向けに寝かす</p><p>そして奥を突かないように、亀頭をアニエスの膣口の入り口だけでピストンする</p><p>ううんっううんっううんっ</p><p>それでも白くて小さな肉体が、揺れる</p><p>オレとの性交でシェイクされていく</p><p>確か、こうだったよね</p><p>マナがオレのペニスの根元に指を這わす</p><p>そうだそのまま、しごいてくれ</p><p>亀頭だけは、アニエスの胎内に潜り込ませたままマナの指が、オレの根元をしごいていく</p><p>ヨシくんもうちょっとだけ、お尻をあげて</p><p>ヨシくんのお尻舐めて上げる</p><p>うえっ</p><p>オレの肛門をメグの湿った舌が</p><p>ぞくりと快感が背筋に走る</p><p>じゃあ、あたしは胸を舐めちゃう</p><p>マナは、オレをしごきながらオレの乳首をペロペロと舐める</p><p>パパぁ早く出してぇアニエスのお腹の奥にまた熱いの出してぇ</p><p>アニエスが、濡れた瞳でオレを見つめている</p><p>アニエス鏡を見て鏡を見るんだ</p><p>アニエスが頭を傾けて、鏡を見る</p><p>大鏡の中に映っているオレたち</p><p>セックスしているオレたち</p><p>アニエスアニエスは、今、どうなっている</p><p>セックスしてますのまた、パパとセックスしてますの</p><p>赤い顔濡れた瞳</p><p>アニエスが、鏡の中の自分の痴態を見ている</p><p>オレだけじゃないだろマナとメグも手伝ってくれている</p><p>はいですのアニエス、お姉ちゃんたちともセックスしてますの</p><p>鏡の中の異常な光景</p><p>１２歳の少女の胎内に、亀頭を押し入れているオレ</p><p>そのペニスの根元をしごきオレの乳首を舐めているマナ</p><p>後ろから、オレの肛門を舐めているメグ</p><p>オレと３姉妹がいやらしく、絡んでいる</p><p>この姿をあいつは見ている</p><p>白坂創介はきっと、オレを殺したいほど憎んでいるだろう</p><p>オレはあいつが夢見ていたセックスを、体験している</p><p>白坂創介の３人の娘が同時にオレに快感を与えてくれている</p><p>あああっもう、出そうだまた、出そうだよアニエス</p><p>はいですの出して下さいですのまた、パパの熱いのアニエスにアニエスに下さい</p><p>さすがに５発目だ</p><p>量は出ない</p><p>トックン</p><p>トックン、トックン、トックン</p><p>はうううっパパぁぁあったかい</p><p>アニエスは、膣壁で白濁液の温度を感じる</p><p>ああっ、出てるよっお兄ちゃん射精しているぅぅ</p><p>オレの根元を掴んでいるマナが精の脈動を感じて叫んだ</p><p>うふふ、ヨシくんお尻の穴が、ヒクヒクしてるよっ可愛い</p><p>アニエスアニエスアニエスぅぅうううっ</p><p>アニエスの名を叫びながらオレは放出する</p><p>パパぁ、好きっ好きですのおっ</p><p>オレはそのまま、アニエスの身体に覆い被さり</p><p>小さなおっぱいに顔を埋めて脱力する</p><p>お兄ちゃんアニエスちゃん</p><p>マナとメグもオレとアニエスに寄り添うように、身を横たえる</p><p>オレは、両脇の２人をがしっと抱き留める</p><p>みんな、離さないみんな、オレの女だ</p><p>ヨッちゃん大丈夫</p><p>オレは一瞬、気を失っていたようだ</p><p>ヨッちゃんちょっとお水を飲もうね</p><p>寧が、ベットボトルの水を自分の口に含み</p><p>口移しで、オレに飲ませてくれた</p><p>さすがにくたびれている</p><p>克姉どうなのヨッちゃん、平気</p><p>心配そうに、克子姉に尋ねる</p><p>ちょっと強めの精力剤を使っているから心臓に負担が掛かっていると思うのよ少し、休んだ方がいいわね</p><p>ヨッちゃん、そのままだとアニエスが苦しいだろうから起き上がって恵美、あたしがこっちを持つから、あんたそっちからヨッちゃんを起こして</p><p>寧とメグでオレを起こしてくれる</p><p>パパ、大丈夫ですの</p><p>アニエスが下から、心配そうにオレを見上げている</p><p>うん、大丈夫だよアニエスのせいじゃないから</p><p>オレは、笑顔を作ってそう言った</p><p>ああ、あれだけ強ばっていたチンコもようやく萎えた</p><p>克子姉抜くよ</p><p>オレは、克子姉に告げる</p><p>アニエスの中から零れてくるところ写真を取るんだろ</p><p>最後の処女写真と初めての男根を受け入れている結合写真そして、膣口から精液が零れ出て来る写真</p><p>この３枚が黒い森の女の処女喪失の記録には必要だ</p><p>そ、そうねそうだったわね</p><p>克子姉がカメラを構える</p><p>抜くよ、アニエス</p><p>オレは腰を引く</p><p>アニエスの膣口からぬぷっと、オレの亀頭が出て来る</p><p>一瞬遅れてとろろろろっと</p><p>大量の精液が、滴り流れてくる</p><p>その色は白濁液の中に赤が混じっている</p><p>アニエスの処女の血が</p><p>大丈夫かな</p><p>血を見るとオレは、途端に心配になった</p><p>大丈夫よあなたが、無理に荒々しく動いたりしなかったからたっぷり、濡らしてとろとろにしてから挿入したから、酷いことにはなっていないと思うわ</p><p>アニエスちょっと自分で拡げてみて</p><p>アニエスは、言われるまま大きく開脚して両手を使って、割れ目を開く</p><p>また、一気に精液がどろりと零れ落ちた</p><p>早く、池田先生に診てもらった方がいいんじゃないか</p><p>オレの言葉、克子姉はニコッと微笑み</p><p>もちろん、予約はしてあるわ安心なさい</p><p>ああオレが言うまでもないことだよな</p><p>でも、あたしの眼で見ても膣口が裂けたりはしてないわ処女膜だけよそうじゃなかったら、２回目の時にもっと痛がっているわ</p><p>ああ、膣内にケガをしていたら痛くて痛くて、ガマンできなくなっているのか</p><p>克子姉はさらにパシャパシャと写真を取る</p><p>ほら、ヨッちゃんは、お水を飲んで何か食べる</p><p>寧が、オレにペットボトルを手渡してくれた</p><p>ううんありがと今は、水だけでいいよ</p><p>オレは、ゴクゴクとボトルの水を飲む</p><p>身体が水分を吸収していく</p><p>汗と精液の大量放出オレの身体は、すっかり渇いていた</p><p>アニエスは喉渇いていないか</p><p>オレは写真を撮られているアニエスに尋ねた</p><p>アニエスも全身、汗まみれだ</p><p>髪の毛まで、ぐっしょりと濡れている</p><p>処女の体臭は、甘いミルクの匂いがする</p><p>水でいいかいやアニエスは、甘いジュースみたいな方がいいんじゃないかな</p><p>オレの言葉に寧が</p><p>レモン味のスポーツドリンクならあるけれど</p><p>わざわざ壁際までドリンクのボトルを探しに行ってくれる</p><p>アニエス、それでいいか</p><p>はいアニエス、レモンがいいですの</p><p>パタパタと走って寧が、ボトルを持って来てくれた</p><p>はいよっ、アニエス</p><p>ありがとうお姉ちゃん</p><p>恥ずかしそうに、ボトルを受け取った</p><p>えへへっ、そうだねあたしも、今日からアニエスのお姉ちゃんだよっ</p><p>アニエスはまだ身体に力が入らないみたいだ自分でボトルの蓋が外せない</p><p>貸してっあたしが開けてあげるからっ</p><p>寧が蓋を外してあげた</p><p>ありがとうですのっ</p><p>アニエスは、ボトルを受け取りコクコクと飲む</p><p>美味しいですの</p><p>うんそりゃ、良かった</p><p>寧は満足そうに、笑った</p><p>お兄ちゃん口移しっ</p><p>オレは、水を口に含みマナの口へ送り込む</p><p>マナの喉が、コクコクと鳴る</p><p>メグもだろ</p><p>オレは、メグにも口移しで、水を飲ませた</p><p>はーああ</p><p>不意に恭子さんが、大きな溜息を吐いた</p><p>あんた凄いね驚いたよ</p><p>そう言えばアニエスのロスト・ヴァージンの間、恭子さんとミナホ姉さんは、一言も声を発さずにオレたちを見ていた</p><p>こんな風にまとめちゃうなんて驚異的だよ、ミナホ</p><p>恭子さんがミナホ姉さんを見る</p><p>ミナホの復讐計画とは丸っきり、違う方向へ吹っ飛んじゃったね</p><p>ミナホ姉さんは克子姉を見る</p><p>克子写真は、もういい</p><p>はい、お嬢様終わりました</p><p>克子姉はカメラを置く</p><p>じゃあアニエスには、別室で休んでもらいましょうね</p><p>ミナホ姉さんの眼は真剣だった</p><p>そうかこれはまだ第３ラウンド目だ</p><p>この先にオレは、横綱との対戦が控えている</p><p>はいよーっ</p><p>寧が病人を運ぶストレッチャーを運んでくる</p><p>アニエス、まだ腰が抜けているでしょヨッちゃん、これに乗せてあげてっ</p><p>ちょっと休んでいてくれオレまだ、仕事があるから</p><p>心配するなよ今夜からは、ずーっと一緒なんだから</p><p>オレはベッドから降りる</p><p>一瞬、クラッとなるが気を引き締めて立つ</p><p>そしてベッドの上の裸のアニエスを、抱きかかえる</p><p>何て軽い</p><p>オレはこんなに軽い少女を、犯したのか</p><p>どうしましたの</p><p>何でもないオレ、アニエスを抱っこするのが大好きなんだ</p><p>アニエスもパパに抱っこされるの、好きですの</p><p>アニエスは、オレの頬にチュッとキスする</p><p>オレは優しく、アニエスをストレッチャーの上に乗せた</p><p>お兄ちゃんあたし、アニエスちゃんに付いててあげるよっ</p><p>あたしこの先のことには、興味が無いから</p><p>この先第４ラウンド</p><p>雪乃の登場</p><p>そして白坂創介の処刑</p><p>もういいんだ、あたし今の家族のことの方が大切だもん</p><p>マナは、アニエスの頭を撫でてあげている</p><p>あたしは残るわ</p><p>あたしは結末を見届けないと、いけないって思うから</p><p>メグは死んだ母親のこともある</p><p>最後まで見届けないとメグのコンプレックスは、晴れない</p><p>じゃあ、あたしとマナでアニエスを控え室に運ぶねそんで、あたしはまた戻って来るから</p><p>頼むよ姉さん</p><p>任しといてっ</p><p>オレは、アニエスの手を握る</p><p>アニエスじゃあ、また後でな</p><p>はいパパ</p><p>アニエスを乗せたストレッチャーが寧とマナによって運ばれていく</p><p>正面の大扉でなく横のドアから、外へ出て行く</p><p>最初のミナホの計画ではアニエスも、白坂創介の眼の前で力尽くでレイプするだけだったんだよ</p><p>このお屋敷生まれの恵美ちゃんは、ともかく白坂舞夏は、ソースケの眼の前でレイプして惨殺アニエスも犯すだけの予定だった１２年間も幽閉されていた女の子が、あたしたちに心を開いてくれるとは思わなかったからさ</p><p>本当に陰惨なだけの復讐を果たすつもりだったんだよあたしたちはでも、復讐を成し遂げないことにはミナホも、他の女たちも、前には進めないって思っていたソースケから受けた傷はソースケを傷付けないと癒やせないって</p><p>恭子さんが大鏡の向こうの白坂創介の気配を感じる</p><p>自分たちがされた様にソースケの愛している家族を傷付け、殺さないと心が晴れないって思っていた信じていた</p><p>ミナホ姉さんは何年も掛けて、復讐の機会を伺っていた</p><p>ジッと、耐えて堪えて</p><p>白坂創介を陥れるためにありとあらる罠を張り巡らせた</p><p>凄まじいまでの努力と忍耐力で</p><p>なのにさあんたみたいな、イレギュラーな男の子が現れて、全部ひっくり返しちまった</p><p>恵美ちゃんも白坂舞夏さんも、アニエスまでぜーんぶ、自分の女にしちゃってさレイプじゃなくって何だい、今の優しいセックスは素敵なロスト・ヴァージンの思い出にしちまいやがってさ</p><p>オレは思わず、頭を下げる</p><p>はぁーん何だい、そりゃ</p><p>恭子さんが、鋭い目でオレを見る</p><p>いや何か、オレのせいでミナホ姉さんが練り上げてきた計画がメチャメチャになっちゃったんでしょ</p><p>ふーん、後悔しているのかい</p><p>後悔</p><p>いえ後悔はしていませんオレは本気で、あいつらを幸せにしますそれは約束します覚悟もできています</p><p>ならいいじゃないか</p><p>恭子さんはニッと微笑んだ</p><p>あんたはよくやってくれてるよあんたのお陰で陰惨で酷いだけになるはずだった復讐が、救われているんだよ</p><p>ミナホそうだよね</p><p>あたしの計画よりも、結果的には良い状態になっていると思うわ最初の予定通り舞夏さんや、アニエスを力尽くでレイプしていたら復讐は完遂できても、あたしたちの心に新しい傷ができていたと思うのみんな白坂創介に、最初にレイプされた時のことを思い出してそして、あたしたち自身も、新しい犠牲者を作ってしまったことを、一生後悔していたと思うわ</p><p>それをあなたが、愛のあるセックスをして見せてくれて舞夏さんの２回目セックスは正解だったわあれで観ているあたしたちの気持ちも変わった白坂創介に犯されたという過去が癒やされたアニエスとのセックスも</p><p>ええあなたが、あんなに優しくアニエスちゃんのことを気遣って、セックスしてくれたから</p><p>うん素敵なロスト・ヴァージンにしてあげれて、良かったわアニエスは生まれてからずっと白坂創介に人生を歪められてきた子だからそんなあの子が、あんなに優しいセックスを体験できて良かった本当に良かったわ</p><p>克子姉が、涙を零す</p><p>克子姉はアニエスの最初の世話係が亡くなった後は、ずっとアニエスに食事を届けていたから</p><p>地下室のアニエスの孤独を一番良く、知っている</p><p>もちろんこれがベストの選択だとは思わないあの子たちの幸せを考えたらもっと、良い選択肢はあったんだろうけれどあんたのお陰で、最悪の事態には陥らなかったあんたがあたしたちができる限りの一番ベターな状態に変えてくれたんだ</p><p>恭子さんがオレに言う</p><p>そ、そうですかすみませんオレは、自分ではあんまりよく判らずにやっていますから</p><p>オレはとにかく、一生懸命やるだけだから</p><p>うん判ってないよねそれが、またサイコーなのさ</p><p>あんたが、あの子たちに、愛のあるセックスをしてくれたことで今、この中継を観ている全てのお屋敷の女たちは、癒やされている心に潤いを得ているそれは本当さそして、同時に</p><p>ソースケにとっては、こんなに屈辱的なことは無いはっきり言うよ白坂舞夏を殺したり、アニエスを眼の前で力尽くでレイプするなんてことより何十倍も、何百倍も、キツイ復讐をあんたは、やってくれたんだ</p><p>オレが復讐を</p><p>あんたはあの子たちの愛と信頼を勝ち取ったんだから</p><p>ククククっと、恭子さんは笑う</p><p>そうだろクヤシイだろハラワタが煮えくりかえるぐらい、苦しいだろソースケ</p><p>恭子さんは白坂創介を隠していた大鏡を、ガラガラと押しどける</p><p>ぐぐぐぐぐぬぬぬぬっっ</p><p>口をボール・ギャグで封じられた白坂創介は鬼のような形相で、オレを睨んでいた</p><p>眼は、真っ赤に血走っている</p><p>クグッと、ボール・ギャグを思いっきり噛みしめている</p><p>最高の復讐だよっ最高の状態であたしたちは、次のラウンドへ行かれるっ</p><p>ありがとう感謝しているわ</p><p>ミナホ姉さんは、小さな声でオレに言った</p><p>さあソースケ今、どんな気持ちだいクヤシイかいどれぐらい、クヤシイさあ答えてご覧よっ</p><p>恭子さんは、白坂創介のボール・ギャグを外す</p><p>今日は父と、お墓参りに行ってきました</p><p>色んなことを忘れちゃっているくせにお寺への道筋だけは、しっかり覚えている</p><p>なのに、行きの地下鉄で話したことを帰りには、もう忘れている</p><p>お寺さんは、今日からシーズン突入だそうで墓参りの人が何組も来ていました</p><p>その後は、桜など眺めながら寺町を散策して帰りました</p><p>477．そして雪乃が入場する</p><p>自分の娘たちの身体どころか、心まで奪われたんだたまんないだろねぇソースケ</p><p>恭子さんは、ニヤリと微笑む</p><p>ボール・ギャグを外された白坂創介ははぁ、はぁと荒く息を吐く</p><p>喉が苦しいらしく、ゲホゲホと行きを吐く</p><p>まるでハイエナみたいだ</p><p>ちくしょう、オレにもオレにも、抱かせろぉぉぉ</p><p>濁った声でそう言った</p><p>吐き出させろっ射精させろぉぉぉぉっっ</p><p>克子姉によって、太いタコ糸の様なものでペニスの根元を縛られている白坂創介</p><p>隆々と勃起しているそれは血液の流れが悪いせいか、赤黒く変色していた</p><p>ヤらせろよぉオレに犯させろぉぉぉぉ</p><p>赤く充血した眼</p><p>マダラに禿上がった、白髪交じりの頭髪</p><p>顔を皺だらけにして白坂は、鬼の形相となっている</p><p>セックスさせろぉぉレイプさせろぉぉぉぉっっ</p><p>あああらかじめ、服用させられた媚薬が効いている</p><p>オレと娘たちの連続セックスを見せつけられ</p><p>白坂創介の頭の中は性欲だけに支配されている</p><p>克子ぉぉ、渚ぁぁ、恵美でもいいっオレのモノを突っ込ませろっ誰でもいいっ舞夏でも、アニエスでもブチ込ませろっ中で射精させろよぉぉぉぉぉっっ</p><p>白坂創介は錯乱状態に陥っていた</p><p>つくづく、残念なオトコだよねえ、あんた</p><p>恭子さんが呆れている</p><p>克子姉が水の入ったブリキのバケツを、恭子さんに手渡す</p><p>サンキュウ、これでも食らいなッツ</p><p>恭子さんは、白坂創介の頭にバケツの水をブチ撒けるッ</p><p>バシャャャャンッ</p><p>水浸しになる白坂創介</p><p>マダラな頭髪が、ぺったりと頭に貼り付いて今まで以上に、惨めな姿に見える</p><p>これで、ちったぁ頭がスッキリしたかいソースケ</p><p>恭子さんは、ブリキのバケツで白坂創介の頭を殴りつけるっ</p><p>拘束台に縛り付けられている白坂創介に逃げ場は無い</p><p>ベコッ</p><p>バキバキッ</p><p>ブリキのバケツが、あつという間にベコベコに凹んでいく</p><p>アグ、アガッ、アゴッ</p><p>白坂創介は、おかしな悲鳴を上げた</p><p>こめかみから出血している</p><p>うん眼が覚めたろう、ソースケどうだい</p><p>恭子さんは、もはや原形を留めていないバケツを床に放り捨てる</p><p>ゲ、ゲゲボ、ケケボゲホッ</p><p>白坂創介は咳をする</p><p>鼻血が、たらーと垂れてきた</p><p>もうホラー映画のゾンビみたいな顔になってしまっている</p><p>あんたは、もう女とセックスすることは二度と無いんだよ射精だってさせてやらないそういう風に決まっているんだからさ</p><p>恭子さんは、ポケットのチーフで自分の手についた白坂の血を拭いながら、言った</p><p>あんたはもう、死ぬんだからさ</p><p>くっくっふふっひひひ、ひゃっひゅっひゃっ</p><p>前歯の欠けた口で笑い出す</p><p>おいおいまさか、気が狂ったんじゃないだろうね精神だけは、アホみたいにタフなのがあんたの取り柄じゃ無かったのかい</p><p>神経が、登山ロープよりもブッ太い</p><p>心臓に、防刃繊維の剛毛が生えている</p><p>それが、白坂創介と雪乃の特徴だったはずだ</p><p>ありがとうよ、恭子お陰で頭に昇っていた血が治まったぜ色々と状況が見えてきた</p><p>ズタボロ状態の白坂創介がククッと笑う</p><p>そしてジロリとオレを見る</p><p>てめぇよくもオレが楽しみに取っていた女を食いやがったなてめぇだけは絶対に許さねぇ殺す殺してやる</p><p>オレは真っ直ぐに、白坂創介を見据える</p><p>こんなやつ怖くない</p><p>堂々と立ち会う</p><p>恵美もだぁぁオレを裏切りやがってお前も、山峰の家のやつらもメチャクチャにしてやる二度と、まともな人生を歩めないように徹底的に</p><p>メグも黙って、白坂創介を睨んでいる</p><p>眼を反らしたりはしない</p><p>ここはオレたちの戦場だ</p><p>ふーん、どうやら頭を冷やす水の量が足りなかったみたいだねソースケあんた、今の自分の置かれている状況が全く判ってないんじゃないかいあんたは、台に縛り付けられて後は、あたしたちに殺されるのを待っているだけなんだよ</p><p>恭子さんが小馬鹿にした口調で、言う</p><p>いや、まだチェックメイトって段階じゃねぇんだろなあ御名穂</p><p>白坂創介は、ミナホ姉さんを見た</p><p>白坂の叔父貴は、まだ健在なんだろ</p><p>フフンと鼻で笑う白坂創介</p><p>白坂の叔父貴って前当主の守次氏のことか</p><p>白坂守次さんなら、失脚したわよ</p><p>そんなはずはねぇ</p><p>白坂は絶叫する</p><p>叔父貴は健在なんだそんで、オレのことを探してくれているオレが、お前たちに捕まっていることは、叔父貴ならすぐにつきとめてくれるはずだ白坂家のそれも本家の財力とコネを使えば絶対にオレを救い出してくれるさっ</p><p>それは妄想だ</p><p>お前たちだって、白坂家とガチで戦争したら勝てるはずがねぇ叔父貴は、裏社会の連中とだって取引があるからなお前らブッ潰されるぞ</p><p>何周遅れなんだろうこいつの頭の中は</p><p>オレを騙そうとしたって無駄さっオレには、判っているんだ御名穂、お前は今、焦っている叔父貴の追撃が迫っているんだろもうすぐ、ここにオレを救出するための特殊部隊が突入して来るんだっ</p><p>願望と現実が、ゴッチャになっている</p><p>だから、お前は急いでオレの心をヘシ折ろうとしているんだろ騙されねぇぞ、メギツネどもっもうちょっとの辛抱だもう少し、待っていれば、白坂グループがオレを助けに来てくれるんだ</p><p>狂気の眼で白坂創介は、喚き散らす</p><p>あらどうして、そう思うの何か確信できるようなことがあった</p><p>ミナホ姉さんは冷笑を浮かべて、そう尋ねた</p><p>確信したさここには、雪乃がいねぇ</p><p>雪乃は叔父貴に保護されているんだろ何たって、あいつは叔父貴のお気に入りだからな雪乃だけは、お前たちも手出しできなかったんだろう</p><p>ケケケと笑う白坂</p><p>オレもおかしいと思ったんだ最初に恵美で次が舞夏で最後がアニエスこの順番はおかしい納得がいかねぇ</p><p>こいつはオレたちの仕組んだ罠に、引っ掛かったのか</p><p>オレにとっちゃ恵美なんて、その辺の石っころだ売りをさせる前にお初だけは食ってみたかっただけだ</p><p>自分の娘を白坂は、とことん愚弄する</p><p>アニエスだって遊びだ楽しみに養殖していたメス犬を、横から盗み食いされたのは腹が立つがアニエスだって、オレにとってはただのオモチャでしかねぇまた、どっかの白人女を孕ませてのんびり養殖すりゃあいいんだ</p><p>アニエスのことも人間の少女とは、思っていない</p><p>問題は舞夏だよくも舞夏を好き勝手にしやがってあいつは、オレの娘だぞ将来は、どっかの名家の長男に嫁がせることになっているんだあいつには、オレの出世が掛かっているんだぞ</p><p>マナにすら父としての、愛情を感じていない</p><p>まあいい傷物になったぐらいじゃ、舞夏の商品価値は落ちねえむしろ、ボンボンを籠絡するためには、変態プレーの一つや二つこなせる方が良いかもしれねえ舞夏はどうにでもなる</p><p>この期に及んで白坂創介は、まだマナの将来を自分が自由に出来ると思っている</p><p>そして一番大事なことは、ここに雪乃がいねぇってことさそうだオレにとって重要なのは、雪乃だ雪乃だけだそのことは当然、お前たちだって判っているはずだ</p><p>白坂創介が恭子さんと、ミナホ姉さんを見る</p><p>だから本来なら、お前たちは雪乃を一番先に標的にするはずだ恵美やアニエスなんかのセックスショーなんかやらないでオレの眼の前で、雪乃を嬲り殺しにするはずさそれがオレにとっては、一番キツイことだからなっ</p><p>ところがどうだ最初が恵美で次が舞夏で最後がアニエスだぁ何だ、この変な順番はぁ</p><p>白坂創介は、ヒヒヒヒっと高笑いする</p><p>あのさ、ソースケこの後に、その雪乃って子が登場するとは思わないのかい第4ラウンドとして</p><p>恭子さんの言葉に白坂創介は</p><p>思わないねぇもし、本当に雪乃もお前たちに捕まっているのならこんな順番になるはずがねぇ</p><p>最初は恵美でいいかもしれねえだが、２番手はアニエスだそんで、３番目に舞夏舞夏の次に、雪乃だそれが、オレにとって一番ダメージのある順番だからなっ</p><p>ああ、面白いくらいにこっちの罠にハマってくれている</p><p>それが舞夏を先にして、アニエスを最後にしたのは雪乃を捕まえきれなかったからだろお前らは、オレがずっとアニエスを地下室で養殖していて、そろそろ処女食いするのを楽しみにしていたことを知っていやがるから舞夏よりも、アニエスを寝取る方がダメージが大きいって値踏みしやがったんだろうそうじゃなけりゃ、こういう順番になるはずがねぇ</p><p>白坂創介の言葉が続く</p><p>それになこの小僧の様子を見れば、一目瞭然だ</p><p>こいつアニエスの処女を犯すのに、全勢力を傾け切っていやがったぜ何だ、ありゃあ体力も精力も尽きるまで、アニエスに注ぎ込んでたじゃねぇか</p><p>確かに２回目の射精は、ちょっとやり過ぎだったかもしれないな</p><p>肉体的には</p><p>つまりここまでなんだろこの後、雪乃が出て来るなんてことは無いんだよもし、そういう予定があったのならこいつが、アニエスに対してあそこまで頑張るはずがねぇ余力を残して置くはずだぁ</p><p>確かにメグの時は、ペース配分を考えないといけないっていう気持ちも、頭の中ではあったはずだ</p><p>セックスしているうちに、忘れてしまっていつもの全力セックスになってしまったけれど</p><p>その後、マナで２回これも全力</p><p>アニエスで克子姉に助けられて、まず１回それから心のままに、もう１回</p><p>うんもう身体の中の精液は、全部吐き出しきってしまった気がする</p><p>つまり雪乃は、お前たちに捕まっていないてことは白坂本家の叔父貴も健在なんだそして、お前らが、慌ててオレをここまで痛めつけるっていうのは、叔父貴の救出部隊が近くまで迫っているってことだ判っているんだぜ、オレは御名穂この辛さもあと少しのガマンだってことはなぁ</p><p>白坂創介は笑う</p><p>どうしょもないな、この男</p><p>人は自分の見たいものしか見ない</p><p>いやこれは、ジュリアス・シーザーの言葉だけどさホントだねよくもまあ、そこまで自分の都合の良いように物事を思い込めるよね感心するよ</p><p>何だと恭子</p><p>驚く白坂に恭子さんは、ハンッと鼻を鳴らす</p><p>この放送を観ている女たちは、もうみんな判っているよあたしたちが、なぜ、こういう順番でラウンドを重ねなければならなかったのかが</p><p>恭子さんの眼がスーッと部屋の中に居る女たちを見る</p><p>克子姉ミナホ姉さん渚恵美</p><p>寧はアニエスとマナを送って、部屋を出たからいない</p><p>マルゴさんはおそらく、次の登場人物に付いているのだろう</p><p>さっきから、姿が見えない</p><p>あたしたちの目的はとっくの昔に、あんたへの復讐のためだけでなくなっているんだよ</p><p>恭子さんの眼がオレを見る</p><p>この子はあんたに対する復讐よりも、それぞれの女の子のために身体を張ってくれている</p><p>まずは、恵美ちゃん恵美ちゃんはあんたの眼の前でセックスすることで、心の中にあったソースケへの恐怖感を払いのけることができたソースケの支配から、脱したんだ</p><p>はいその通りだと思います</p><p>あたしや、ミナホが計画したのはソースケを悔しがらせるためだけの復讐だったけれどこの子は、恵美ちゃんの心の救済を第一に考えていた</p><p>舞夏さんの時は舞夏さんの命を救うことだけを考えていたお屋敷の女たちに舞夏さんに対する憎しみを消してもらうためだけにそして舞夏さんも、この子の思いに全力で答えただからあたしたちは、舞夏さんを身内として受け入れるんだよ</p><p>そうだだから、あの全力での２回のセックスは、必要だった</p><p>肉体的には無茶でも精神的には、必要だったんだ</p><p>アニエスの場合もアニエスが、子供の頃からずっと続いていたソースケからの精神支配を自分の意志で、打ち破るためにはあのセックスが必要だったんだ</p><p>あたしたちが考えていたのはソースケから、あんたにアニエスの心の中の支配者を挿げ替えることだけだったでも、あんたは違うあんたのセックスはアニエスを支配するのでなくアニエスもまた、あんたを選ぶという形になったその上、２回目のセックスは恵美ちゃんや舞夏さんが、一緒に行うことでアニエスに姉妹との一体感を経験させた</p><p>そうだ全力での２回のセックスは、必要だったんだ</p><p>アニエスのためには</p><p>わたくしは、ずっと過去に囚われ、過去を清算するためにこの復讐を計画し実行して参りました</p><p>なのにわたくしの弟は、わたくしの復讐計画を通して恵美や、舞夏さんや、アニエスの未来を作ろうとしてくれました</p><p>判るかい、ソースケ単純に、あんたを苦しめるためなら、あんたが言う通りの順番なんだろうさでもこの子たちが、あんたの支配を脱してこれから先に生きていくためにはこの順番じゃなきゃいけなかったんだ</p><p>それにわたくしの弟は、いつもセックスに対しては全力を注ぎます女の子に対する全ての思いを込めて</p><p>そういうことらしいよソースケだから、あんたの思い込みは、全部外れだよ</p><p>白坂創介が、ゾクッと震える</p><p>あんたの叔父さん白坂守次は、本当にもう失脚している今の本家は、ソースケのことを見捨てているていうか、一時は白坂家から、あんたたちの殺害指令まで出ていたんだよ</p><p>そんな、はずはない</p><p>白坂創介は、脂汗を垂らしながら言う</p><p>叔父貴は健在なんだ今、ここにオレを救出する部隊が向かっているんだだから、雪乃は雪乃だけは、お前たちに捕まっていないんだろっ</p><p>克子、進行して</p><p>鮮やかな色のボンテージスーツに身を包んだ克子姉がカメラの前に立つ</p><p>最終ぅぅ、ラウンドぉぉぉぉぉ</p><p>克子姉が正面の大扉を指差す</p><p>選手ぅぅ、入場ぉぉぉぉぉ</p><p>ま、まさか</p><p>渚が、大銅鑼を力強く叩く</p><p>ボワワワワワワワワワワワァァァーンッ</p><p>恭子さんが、照明を操作し天井のスピーカーから、大音量で登場曲が流れるッ</p><p>雪乃ッ、ボンバイエッ雪乃ッ、ボンバイエッ</p><p>この曲は</p><p>犯されるためだけに、ここまで来たぁいつ、何時でも、どこでもレイプされるっレイプ界のクイーン・オブ・クイーン白坂雪乃ぉぉぉあんたはオンナだぁぁ</p><p>克子姉のコールとともに、大扉がバァァァッと開く</p><p>もあわわわっと今までで一番の、ドライアイス煙が立ち込める</p><p>これで最後だから全部使い切るつもりなんだろう</p><p>煙の中に立っている１人の少女のシルエット</p><p>制服姿の雪乃だった</p><p>ゆぅきぃのぉぉぉぉ</p><p>雪乃がここに居るということは白坂創介の予想は、全て外れているということを意味する</p><p>心の中の全ての希望が一瞬にして、崩れ去る</p><p>雪乃は、無言のまま下を向いてうつむいている</p><p>さあ、中へ入って</p><p>雪乃の後ろからマルゴさんが促した</p><p>やっぱり、雪乃の監視に付いていたのか</p><p>雪乃は法廷を模した部屋の中に、入って来る</p><p>後ろから、マルゴさんが追う</p><p>２人が入廷すると大扉は、スーッと閉まった</p><p>雪乃、ボンバイエのテーマが止む</p><p>ちなみにボンバイエってのは、リンガラ語で殺せ!って意味だよ</p><p>恭子さんが、ニコッとカメラに微笑む</p><p>あら、恭子さんスワヒリ語で殺すもしくは花だと</p><p>克子それは別の人全然、関係無いから</p><p>克子姉と恭子さんが、意味不明なやりとりを挟む</p><p>さてと、ソースケ自慢の雪乃ちゃんの登場だよ</p><p>恭子さんが、笑いながら言った</p><p>こ、こんなこんなことって</p><p>白坂創介はショックで絶望に震えている</p><p>なあにびっくりしすぎて声も出ないじゃあ、いいや雪乃ちゃんの方に聞いてみようHow　Do　You　Do</p><p>雪乃はジロッと、恭子さんを見て</p><p>あんたたち全員の頭の上に、原爆が落ちれば良いのにっ</p><p>憎しみの眼でそう言った</p><p>くふふっ、やっぱり面白いねあんたはさ</p><p>恭子さんは、雪乃の反応を見て笑った</p><p>雪乃さん、判っているわよね</p><p>ミナホ姉さんが静かに言う</p><p>ええ、判っているわ判っているわよ</p><p>さっき、雪乃は散々脅されている</p><p>このまま父の眼の前で殺されるか、父を裏切ってみせるか究極の選択を強いられている</p><p>あたしここまでのことは、全部、観せられてきたしね</p><p>別室で雪乃は、中継映像を観ていた</p><p>最初の恵美から今の今まで全てをね</p><p>雪乃の顔は青ざめている</p><p>表情は無い</p><p>全ての感情を、押し殺しているようだ</p><p>あたしのパパが、どんな人間でどれだけ人に恨まれてきたのかよく判ったわ</p><p>ゆ、雪乃</p><p>白坂創介が、娘を見る</p><p>そうじゃないこれは違うんだこれは</p><p>そんなところで、オチンチン勃たせて今さら、何を釈明しようってのよっ</p><p>雪乃は、父に言う</p><p>拘束台にM字開脚で縛り付けられたままの、白坂創介</p><p>薬は効いたままだ</p><p>根元を縛られた勃起は赤黒く天を衝いている</p><p>いやその違うんだ勘違いしないでくれパパは</p><p>もう何も言わないでよ、パパ</p><p>雪乃は冷たく言う</p><p>あたしこれ以上、パパのこと嫌いになりたくないから</p><p>白坂創介は、口をつぐんだ</p><p>あんたたちが、どういうつもりで、こんなことをしたのかそれは、よく判ったわ本当によく判ったのでも</p><p>あたしとはそれでも、あんたたちを許さない絶対、絶対許さないわ</p><p>何をどう取り繕ったところであたしにしてみりゃ、あんたたちはやっぱり気持ちの悪い人間たちなのよ</p><p>何でもかんでもセックスで解決しようとしてさセックスの関係を、人と人の絆にすり替えているだけでしょ本当に、気持ち悪いやっぱり、おかしいわよあんたたちは、頭が変なのよセックスなんかで、人の絆は代用できないわよセックスを通じて、家族になろうだなんてどうかしているとしか言えないわ</p><p>残念だけれどここは娼館で、あたしたちは普通の女の子から、突然娼婦に堕とされたからセックスが、生活の基点になるのは仕方無いのよ</p><p>そんなのあたしは知らないわよあたしは、あんたたちとは違う普通の人間だものあたしには判っているわ人と人の関係は本物の家族の絆は、もっと、崇高で尊くて永遠的なものよ血の繋がりは、どんな関係よりも濃いのよ一緒に暮らした年月が、それをさらに熟成するのよ１回や２回のセックスで、どうなるもんじゃないはずなのよ処女を捧げたから家族だなんて、馬鹿にしているわ</p><p>あなたのご高説はもっともだけれどわたくしたちだって、自分たちが正しいとは思っていないわ</p><p>そうよあんたたちは間違っているのよっ</p><p>ミナホ姉さんの言葉を、雪乃は遮る</p><p>そうよ、あたしたちは間違っているわでも、しょうがないでしょあたしたちは人生を歪められてしまったのだから今さら、正しい人生を再スタートさせることはできないのよあたしたちは間違ったまま、幸せになるしかないのだから</p><p>そんなの知らない知らない知らないッッ</p><p>雪乃お前、判っているのか</p><p>血の繋がりは、どんな関係よりも濃いとか一緒に暮らした年月が、それをさらに熟成させるとか、お前は言っているけれどお前の家族は、今、どうなっている</p><p>父親は、こんな状況だし父方の白坂一族は、お前たちを見捨てたお前のお母さんと母方のお祖父さんの市川さんもお前を精神病院に押し込もうとしたお前は知らないと思うけれど市川さんたちは、マナのことも見捨てているだから、マナも白坂の家を捨てたんだ</p><p>違うわよ舞夏は、あんたに騙されているだけよ</p><p>そうだとしても他の家族は、どうなったんだお前と血の繋がっている人たちは今、誰１人、お前を助けてくれていないじゃないか</p><p>そうね今のあたしに家族なんて、誰もいないのね</p><p>白坂創介が、反応する</p><p>雪乃、今の話</p><p>雪乃はゆっくりと父親を見る</p><p>この人たちが言ってたことは、全部本当よ守次叔父様は、失脚したわ白坂の家は、もうパパを守ってはくれないわよもちろんあたしのことも</p><p>嘘だ</p><p>嘘じゃないのよ市川のお祖父様も、会社をお辞めになることになったわママも、もう料理評論家の仕事はできないわねパパだって、もう会社には行かれないわよ</p><p>な、何でだ</p><p>全部パパのせいじゃないっ</p><p>おい、待てオレが何をしたって言うんだ</p><p>みんな、バレてしまっているのよっ</p><p>パパが今までしてきた悪いことの全てがこの人たちによって、公表されてしまったのよっ</p><p>白坂創介はポカンと大口を開けて、呆ける</p><p>あたし、もう学校にも行かれないわ</p><p>まあ色々と、佳境に入っております</p><p>大変です</p><p>478．堕ちていく雪乃</p><p>ゆ、雪乃、お前何を言っているんだ</p><p>白坂創介は、愛娘の言葉にたじろぐ</p><p>普通に表を歩くことだってできないあたしは、日本一の性犯罪者の娘なんだからさ</p><p>おい、どういうことなんだ説明しろ、雪乃ッ</p><p>雪乃は、ジロッと父を見て</p><p>嫌よ今さらパパがオーストラリアに行ってから、何が起こったのかなんて話したくないわ思い出すのも嫌だし話したところで、あたしにはもう絶望することしか残っていないもの</p><p>どうするあたしもあんたとするの</p><p>してもらうわ最終ラウンドですからね</p><p>あっそ</p><p>雪乃が、冷たい眼で声に振り向く</p><p>自分で脱ぎなさいあなたには、あんまり時間を掛けたくないのよ</p><p>ミナホ姉さんも、冷たい口調でそう返した</p><p>雪乃はヤケクソ気味に、制服のブラウスのボタンを外し始める</p><p>おい雪乃どういうことだえ</p><p>自分の眼の前で、ストリップを始める雪乃に白坂創介は、驚く</p><p>あら見たかったんじゃないの雪乃さんの裸</p><p>ミナホ姉さんが、白坂に言った</p><p>あなたがセックスしたくてたまらなかったのに、手を出さなかった唯一の女の子でしょうあなたの愛する雪乃さんのストリップよ堪能なさいっ</p><p>白坂創介は娘の雪乃に劣情を抱いていた</p><p>しかし白坂家の一族であり、大手広告代理店の部長という表の顔が</p><p>また、雪乃が白坂家の当主だった守次氏に気に入られていたという事実が</p><p>この自分の欲望に忠実な性の野獣に雪乃に襲いかかることを踏みとどまらせていた</p><p>雪乃は白坂創介が不可触を守った、ただ1人の女体だ</p><p>おい、何をしているんだ何でだ雪乃</p><p>その雪乃が今、父の眼の前で衣服を脱いでいく</p><p>ストッと、スカートが足下に落ちる</p><p>雪乃の、細い生足が露わになる</p><p>白坂創介はゴクリと唾を呑み込んだ</p><p>根元を縛られ、青黒く変色している勃起がまた隆起する</p><p>雪乃は、小さく溜息を吐くとブラウスを脱ぎ捨てた</p><p>革靴に、校章入りの白ソックスその上には、純白のパンティとブラジャーしか身に付けていない雪乃</p><p>１６歳の美しい肢体</p><p>その裸のお腹に</p><p>パンティの白い３角形のすぐ上の下腹部に</p><p>エメラルドグリーンの大きな文字が</p><p>タトゥが、刻まれている</p><p>嘉甲と</p><p>な、何だそれは</p><p>白坂創介は驚きに、口をパクパクさせている</p><p>ミナホ姉さんは、嘉甲というのは有名なヤクザの名前の一部だと言っていた</p><p>雪乃の下腹部に、ヤクザの名前が入れ墨されているということは</p><p>さっき、ソースケが自分で言ってたろ</p><p>恭子さんが、クスクスと笑う</p><p>自分が一番、大切にしているのは雪乃さんだって</p><p>あたしたちだって、もちろん、そのことは判っていたわ</p><p>ミナホ姉さんが、恭子さんの言葉を引き継ぐ</p><p>だから真っ先に、雪乃さんを標的にしたのよ舞夏さんや、アニエスよりも早くね</p><p>お前ら雪乃に、手を出したのかッッ</p><p>ブルブルと怒りに震えている</p><p>見ての通りだよ</p><p>恭子さんは、立ち上がり雪乃のお腹をポンポンと手で叩いた</p><p>オレは、雪乃に手を出したのかって聞いているんだぁッッ</p><p>絶叫する白坂創介</p><p>うるさいわよ、パパちょっと、静かにして</p><p>下着姿の雪乃は冷たく、父に言う</p><p>あたしレイプされたわよもうとっくに、ヴァージンじゃないわ</p><p>ゆ、雪乃ぉ</p><p>白坂は、眼を大きく見開く</p><p>この十日間それこそ、数え切れないぐらい犯されたわこの屋敷の中学校車の中外でも人が観ている繁華街とか、公園のトイレでも犯されたわ全校生徒の前で、レイプされている場面を中継放送もされたっけ</p><p>静かに父に告げる</p><p>一度も、避妊してくれないのよこの人たちあたし、きっともう妊娠していると思うわ</p><p>スッと、下腹部のタトゥの上に手を置く雪乃</p><p>ぬっ、ぬぬぬっ、うぉっ、犯されたぁぁ</p><p>白坂創介は憎しみで感情が沸騰していた</p><p>御名穂、恭子お、お前たちオレのオレの雪乃に</p><p>白坂創介は、拘束している太い革のバンドを引き千切らんばかりに、ガタガタッと暴れ出す</p><p>そうだよ悔しいかい、ソースケ</p><p>恭子さんは、笑った</p><p>あなたのそういう顔が、ずっと見たかったのよ</p><p>ミナホ姉さんは無表情のまま、そう告げる</p><p>ぎぎぎッ、この野郎っ雪乃をオレの娘を孕ませただとぉっこ、こ、こ、殺してやるぅぅ殺してやるからなぁぁッッ</p><p>白坂創介はここまで、雪乃に執着しているんだ</p><p>メグや、アニエスマナの時にさえ見せなかった怒りを、噴き出している</p><p>おっ、なかなか良い顔になったね、ソースケ</p><p>恭子さんは、なおも白坂創介を笑う</p><p>みんな、見ているかいこのソースケの顔アハハ、ざまあみろってんだ</p><p>恭子さんの笑い声と白坂創介の憎しみの視線</p><p>その二つを背中に受けて下着のままの雪乃が、オレのいるベッドにやって来る</p><p>雪乃は奥歯をぎゅっと噛んで、耐えている</p><p>自分のプライドを傷付けられた屈辱に</p><p>それでも雪乃は、女王様のようにオレの前に立ち</p><p>最後はあたしの番なんでしょ</p><p>メグ、マナ、アニエスと続いたセックス・ラウンドを</p><p>雪乃はずっと別室で観せられ続けてきた</p><p>さっさとしてよあたしこんなこと、早く、終わりにしたいのよ</p><p>雪乃が冷たい眼でオレを見ている</p><p>オレのことを見ている</p><p>仕方無く、犯されてやるんだ</p><p>あたしは、嫌嫌、やっているだけで</p><p>あんたのことなんて、何とも思っていないという眼で</p><p>ほらやりなさいよいつもみたいに</p><p>雪乃はオレを見ているだけで</p><p>オレの心を感じようとは、しない</p><p>それがあんたのお役目なんでしょ</p><p>オレをミナホ姉さんの道具だとしか認識していない</p><p>男のペニスを持たないミナホ姉さんのセックスの道具としか</p><p>どうしたのよっいつもみたいに犯しなさいよッッあんたがヤリたいっていうから、あたしはヤラせてあげるんだからねっ</p><p>そういう理屈にすり替えるつもりか</p><p>それで父親の前で犯されるゲンジツを、仕方ないことと思い込むつもりか</p><p>雪乃の思ったようにさせるもんか</p><p>お前何か勘違いしてるんじゃないのか</p><p>渇いた声で言った</p><p>オレは、オレで真っ正面から、雪乃と対決する</p><p>自分からオレに身体を与えるというのが、雪乃が自分のプライドを守るための選択なら</p><p>徹底的に、心をヘシ折ってやる</p><p>心のプライドすら剥ぎ取って身も心も丸裸にさせてやる</p><p>オレはもうお前となんか、セックスしたくねぇよ</p><p>だって、あんたいつも飢えている野良犬みたいに、あたしの身体に襲いかかってくるじゃないあたしとしたがって、いつもオチンチン大きくしているじゃないっあたしの中に挿れたいんでしょほらぁ、させてあげるわよっ好きになさいよっ</p><p>雪乃はベッドの上に横になり</p><p>眼を閉じる</p><p>ゆ、雪乃お前</p><p>そんな娘の姿を白坂創介は、呆然として見ている</p><p>悪いけれど雪乃とは、もうできねぇや</p><p>仰向けの雪乃が、驚いて眼を開ける</p><p>あのさあオレは、今の今まで、最高に可愛い女たちと散々セックスしていたんだぜメグも、マナも、アニエスも最高の女だ雪乃なんかとするよりも、何百倍も気持ち良かったんだよッ</p><p>雪乃は慌てて、起き上がった</p><p>ちょっと待ちなさいよできるでしょ、もう１回ぐらいあんたがしてくれないとあたしが、困るのよッッ</p><p>雪乃はミナホ姉さんの方を見る</p><p>さっき、雪乃は命を助ける代わりに、父親の前で幾つかのことをすることをミナホ姉さんに誓った</p><p>白坂創介に見せつけるセックスはその第一弾だ</p><p>約束を違えたら命の保証は、なくなる</p><p>そんなこと、オレの知ったことか</p><p>オレはさ大好きな女たちと、身も心も蕩けるようなセックスをしてあいつらの胎内に思いっきり射精してきたんだお前の分の精液なんか、もう残ってねえよ</p><p>実際５回の射精で、オレのペニスはすっかり萎えていた</p><p>な、な、な何よそれ</p><p>雪乃は、予想外の展開に慌てふためく</p><p>だってあんた、いつも７回や１０回は、しているじゃないっあたしの中には散々、射精してきたじゃないっ</p><p>雪乃の記憶の中のオレは絶倫ということになっているらしい</p><p>今日は、もう無理だ他の女なら、できるかもしれないけれど雪乃じゃ無理だ</p><p>どういうことよ</p><p>雪乃じゃ、勃たねぇって言ってるんだよ</p><p>こいつのプライド打ち壊してやる</p><p>雪乃には、もうセックスの対象としての魅力は、全く、全然、少しも感じられないって言っているんだよ</p><p>ば、ば、ば馬鹿にしないでよっ</p><p>本当に感情が高ぶるとすぐに泣く</p><p>泣いて暴れて、自分のペースに持ち込もうとする</p><p>それが雪乃だ</p><p>あら、でも困るわねえお父さんの前でセックスしてもらわないと、あたしの復讐は終わらないんだけれど</p><p>雪乃が感情爆発で現実逃避することを許さない逃さない</p><p>まあいいわ雪乃さんの分は、舞夏さんが頑張ってくれたし雪乃さんには、最初の計画通りお父さんの眼の前で死んでもらうことにするわ</p><p>ミナホ姉さんの即決に雪乃は、恐怖で泣き止む</p><p>えっと、ミナホあたしが、肺を蹴り潰して、窒息死させるんだっけ</p><p>恭子さんが、ニヤリと笑った</p><p>ええ、ゆっくりと苦しみ抜いて死んでもらうわ死んだら遺体は、全裸にして道端に晒すわああ、学校の校門の前がいいわね</p><p>校門で肛門を晒すのかいいひひひ</p><p>ミナホ姉さんと恭子さんの言葉に雪乃は</p><p>ちょっや、や、やめてやめなさいよ殺さないって約束したでしょ</p><p>だって、仕方ないでしょ父親の前で、セックスするっていう最初の誓いすら果たせないんじゃ</p><p>わ、判ったわよな、何でもするわあたし、何でもするから</p><p>何でもするって、何をするんだい</p><p>男を勃たせられないんじゃあ、何をしたって、どうすることもできないじゃないか</p><p>た、勃たせなさいよあんた</p><p>命令するのか</p><p>無理だよ雪乃じゃ、オレ、もう勃起できないから</p><p>オレは冷たく言い放った</p><p>そんなじゃ、あたし、どうしたらいいのよっ</p><p>ミナホ姉さんと恭子さんから受けた恐怖感を雪乃は、怒りに変えてオレに叩き付ける</p><p>まだ、こいつはオレを舐めている</p><p>オレを相手になら強気に出ていいと思っている</p><p>知らねぇよオレに聞くな</p><p>オレが突っぱねると雪乃は</p><p>そ、そうだ</p><p>部屋の中を見廻してメグを見つけ出す</p><p>恵美あんた、こいつを勃起させなさいよ恵美にだったら、あんただって勃つでしょ</p><p>ははぁ</p><p>こいつ何を言っているんだ</p><p>それで勃ったらあたしとすればいいのよいい思いつきでしょグッドアイデアよ冴えてる、あたしっ</p><p>だから、恵美あんた、こいつのオチンチン、舐めたり吸ったりしなさいよっ早くっ急いで</p><p>メグに命じる雪乃</p><p>嫌よそんなの</p><p>雪乃のためにそんなことをする気は無いわ</p><p>雪乃は、メグにあからさまな怒りをぶつける</p><p>何言っているのよっあんたバカなのっあたしが殺されちゃうのよッ</p><p>雪乃は、すっかり気が動転していた</p><p>ええ、清々するわね</p><p>メグが、雪乃を見る</p><p>雪乃こそあんたが、あたしに、今まで何をしてきたか忘れたの</p><p>雪乃は言葉を失う</p><p>雪乃を助けるためにあたしが何かするわけないじゃないバカなの、雪乃死ぬの</p><p>死なないわよっ死にたくないわよっ</p><p>あのあたしが言うべきことじゃないと思うけどさ</p><p>不意にマルゴさんが、言った</p><p>でも、あたし以外は多分、雪乃さんに言ってあげないだろうから言うけど</p><p>ミナホ姉さんを始めとして克子姉も、渚も、メグももちろん、恭子さんも</p><p>雪乃には最初から、一貫して冷たい</p><p>雪乃の態度がこんな状態なら助けてやる必要は無いと思っている</p><p>雪乃は、マルゴさんに振り向く</p><p>いや、別にあたしのアドバイスなんて要らないっていうんなら話さないけれど</p><p>いいから、何でも話しなさいよっ出し惜しみしないでっ</p><p>雪乃の態度はどこまでも酷い</p><p>あのさ、雪乃さんグダグダ文句を言っている時間があったら、とっとと彼に奉仕した方がいいと思うよ</p><p>奉仕何であたしが</p><p>雪乃は、意外そうな顔をする</p><p>どうしても、死にたくないのならまずは、自分から頑張ってみるべきなんじゃないかな彼のオチンチンを舐めるでも何でも思い付いたことを全部してみれば一生懸命、必死に彼に媚びてみてさ彼が勃起してくれるような努力をした方がいいんじゃないかと思うよこのまま、ギャーギャー喚いているだけじゃ、雪乃さんの運命は何も変わらないだろうし</p><p>うん今のままの雪乃なら、確実に殺されることになる</p><p>い、嫌よこ、こんな好きでもない男に、自分から奉仕するなんてっ</p><p>今までは脅されたり、無理矢理だったりしたから、何でもしてきただけよこいつに犯されるのならガマンするわガマンできるわでも、自分からなんてあたしのプライドが許さないわよ</p><p>じゃ、死ねば</p><p>マルゴさんは、そっけなく言った</p><p>しょうがないよねプライドが許さないんだから</p><p>マルゴさんの声が部屋の中に響く</p><p>うんうん、と雪乃以外の全ての女が、うなづく</p><p>じゃそういうことで</p><p>恭子さんが、立ち上がる</p><p>雪乃さん、こっちに来てそこだと、回し蹴りがキマらないから</p><p>雪乃はベッドの上で、ブルブルと震え出す</p><p>肺を潰すはずのキックが、お腹に当たると内臓破裂になるよ</p><p>恭子さんは軽く蹴りの動きを確認する</p><p>い、嫌嫌よ</p><p>雪乃は泣きながら、拒絶する</p><p>命よりもプライドが大切なんだろだから、死ぬって覚悟したんだろ</p><p>してない、覚悟してない死にたくない死にたくないです</p><p>泣きじゃくる雪乃</p><p>だったらプライドの方を捨てるかいっ</p><p>恭子さんの脅しに雪乃は</p><p>す、捨てますプライド捨てますからぁ</p><p>下着姿の１６歳が、ワーワーと泣く</p><p>泣くんじゃないよっちぇすとぉぉぉぉッッ</p><p>恭子さんの回し蹴りが、雪乃を襲うっっ</p><p>恭子さんの爪先は雪乃の顔面の数センチの距離で、ピタッと止まっていた</p><p>ハッはぁぁ</p><p>雪乃の涙は止まっている</p><p>恭子さんは、そのまま爪先をちょこんと動かして、雪乃の額を突っつく</p><p>それから足を静かに下ろし</p><p>好きでもない男に奉仕するのが嫌だってプライドが許さないってあんた、そう言ってたよね</p><p>恭子さんが、雪乃を見下ろして言う</p><p>それこそあんたの父親が、ソースケがミナホたちに強いてきたことなんだよっ無理矢理、家族から引き離されてレイプされて、売春婦になるってことは、そういうことだろう</p><p>白坂創介時代のお屋敷の女たちはみんな、無理矢理娼婦に堕とされた人ばかりだ</p><p>ソースケが、今晩は、この人がお前の客だって言ったらどんな相手だろうと、奉仕しなくちゃいけないんだ勃起させ、自分の身体に受け入れ満足させないといけないそれでいて、客の支払った金はみんなソースケに巻き上げられこの屋敷からは、解放されない逆らえば、折檻されて殺される判るかい</p><p>恭子さんが、雪乃のアゴを掴んで顔を上げさせる</p><p>強い眼で雪乃の眼を見る</p><p>今のあんたの状況と、同じだったんだよみんなっ死ぬか生きるかでプライドを捨てるしかなかったんだっ</p><p>雪乃は呆然と、恭子さんを見上げている</p><p>あんた娼婦になりな娼婦としてその子に奉仕しな</p><p>ミナホたちはただ単純に、あんたがソースケの眼の前で男に腰を振るのが見たいんじゃないんだ白坂創介の娘が自分たちを地獄に堕とした男の娘が、娼婦に堕ちるところを見たいんだよ</p><p>あたしはずっと、そのつもりよ</p><p>覚えているかしらあなたの処女を一晩がかりでレイプとした後、あたしあなたの銀行口座にお金を振り込んだでしょ</p><p>そういうことがあった</p><p>あれずっと続けているからあなたが犯される度にあたしは、最初に決めた通りの金額を振り込んでいるわ今では、ちょっとした財産になっているわよ１６歳の女の子にしては、持ち過ぎなくらいのお金が、あなたの口座には入っているわ</p><p>判る雪乃さんあなたは、ずっと娼婦なのよあなたは、ロストヴァージンの時から、すでに娼婦に成り下がっているの</p><p>今、ここにいる男は彼だけよねあなた彼に身体を買ってもらわないと、死ぬわよ</p><p>さあ、今こそ身も心も、娼婦に堕ちてしまいましょうね雪乃さんお金で身を売って生きる娼婦にプライドなんてないでしょ</p><p>ようやく、雪乃は口を開いた</p><p>あたしは何</p><p>ミナホ姉さんが追い打ちを掛ける</p><p>あなたはもう白坂家という名家のお嬢さんじゃないそれは判っているわよね</p><p>あたしは違う</p><p>あなたはもう自分の家には帰れない助けてくれる親戚もいないお祖父さんの市川さんにも見捨てられたわ</p><p>あたしにはいない</p><p>恵美も、雪乃さんのことは助けないマナさんは、あなたの妹であることを拒絶してしまった</p><p>舞夏もいない</p><p>あなたの大好きだったお父さんもあなたに性欲を感じているだけの、救いようのない男だったもちろんあなたのことは助けてくれない</p><p>パパも助けてくれない</p><p>もうあなたは、独りぼっちなのよこの地上に、あなたの味方は１人もいないわ</p><p>ミナホ姉さんの言葉が雪乃の心に浸透していく</p><p>あたしは独りだ</p><p>雪乃は、ギュッと奥歯を噛みしめる</p><p>あなたみたいな独りぼっちの女の子が生きていくためには、心も身体も売るしかないのよ</p><p>身体を売る</p><p>そうよだってあなたにはもうその身体しか残っていないじゃない</p><p>雪乃は自分の身体をキュッと抱え込む</p><p>あたし身体しか残っていない</p><p>もう、誰もあなたを助けてはくれないのよこの先、あなたどうやって生きていくつもり衣食住をどうやって確保するの</p><p>判らないそんなの、判らないわ</p><p>あなたに残っているのが、その身体だけならあなたはもう、身体を売って生活するしかないんじゃないかしら</p><p>そんなそれは嫌よ</p><p>だって、あなたセックスぐらいしか取り柄がないじゃない男に犯される以外は、何もできない馬鹿で、無知で、無能な女の子じゃない</p><p>雪乃はぷるぷると身を震わせる</p><p>反論できるのあなた今、ここで娼婦として身を売ること以外に、自分に何ができるか、あたしに言えるこの部屋にいる人たちと、カメラの向こうの人たちに証明できる</p><p>できないですあたしは何もできないこの身体しか残っていない</p><p>ミナホ姉さんの精神攻撃は続く</p><p>今までのあなたは、一方的に犯されてきただけよねレイプされてきただけ処女もそれで失った</p><p>そうよ、あたし</p><p>でもねレイプじゃダメなのよレイプは、お金にならないから商売にならないのただ、男に身体を玩ばれるだけでレイプした男は、お金は残してくれないから</p><p>レイプはお金にならない</p><p>そうよ身体を売って生活するためには、売り方を考えなきゃいけないしただ、マグロみたいに寝っ転がっているだけではダメなのちゃんとお客様の男性に奉仕しないと</p><p>奉仕</p><p>そう安っぽいプライドなんて捨てるのよ本気で身体を売るということはね心まで売らないといけないの身も心もお金と引き替えに、お客様に捧げるのよ</p><p>心も売る</p><p>身体しか売るものがない女は心まで売らないと商売にならないそれが娼婦よ娼婦という生き方</p><p>ミナホ姉さんは雪乃を見る</p><p>さあ堕ちるのよ、娼婦に娼婦になりなさい雪乃さん</p><p>あたしあたしが娼婦</p><p>そうよもう、あなたにはそんな人生しか残っていないじゃない</p><p>雪乃は、ジッと自分の手を見る</p><p>さあ、娼婦として彼に奉仕なさい彼を勃起させあなたのお腹の中で射精してもらうために、どんなことでもしなさい媚びなさい命懸けで</p><p>ミナホ姉さんの言葉に雪乃が、オレを見る</p><p>あなたがちゃんと娼婦に堕ちきったならその時は、あなたを生かしておいてあげるほんのちょっとでも、プライドを捨てきれずに娼婦になれなかったなら殺すわ雪乃さん</p><p>さあ堕ちるのよ白坂雪乃さん</p><p>オレに言った</p><p>それでいいのかな</p><p>雪乃の眼から、ツツーッと涙が零れる</p><p>あたし本当にもう、それしか人生が残っていないのかな</p><p>マジで、この先はまだ考えていません</p><p>吉田くん、何て返事をするのでしょうか</p><p>これから、考えます</p><p>479．生き抜く意志</p><p>人生が残っているとか、残っていないとかじゃなくって</p><p>オレは雪乃に言った</p><p>そんなことを考えるヒマがあったら生きるために努力しろよ</p><p>雪乃はいつだって、楽をしようとする誰かが、上手い具合に自分を助けてくれるだろうって思い込んでいるいや、必死でそう思い込もうとするだから</p><p>オレは呆然とオレを見ている雪乃に、言い切る</p><p>この期に及んでまだ、オレに縋ろうとするんだ</p><p>だって、あたし何をどうしたらいいのか判らないんだもんっ</p><p>二つの大きな眼からツーと涙が零れる</p><p>死にたくないのよっ絶対に、死にたくないのっあたしの気持ちは、それだけよっ</p><p>オレに怒鳴る雪乃</p><p>だからあんた、あたしを犯しなさいよっ何でもしてあげるわよっどんな命令だって聞くわよっあたし、死にたくないんだからっ幾らでもレイプされてあげるわよっ</p><p>そういうことじゃないんだ</p><p>だからそんな、雪乃じゃ勃たねぇって言ってるんだよっ</p><p>何でなのよっ</p><p>レイプってさそんなに楽しくないんだよ実際にやってみるとさ</p><p>率直な感想を述べる</p><p>拒絶されている相手を無理矢理犯したって、全然、面白くないんだよっ</p><p>そんなこと言ったってあんた、散々、あたしのことを犯してきたじゃないっ</p><p>喚き散らす、雪乃</p><p>ああ、あの頃は雪乃のことが、好きだったからなどんな手を使ってでも、お前とセックスしたいって思っていたよ他のやつには抱かせないって</p><p>だったら</p><p>でも、今は好きじゃないんだよっお前みたいな、性格の悪い女</p><p>何ですってぇぇ</p><p>激高する、雪乃</p><p>そんなんだから、勃たねぇって言っているんだよっ</p><p>オレは雪乃以上のテンションで、言い切る</p><p>雪乃は呆気に取られていた</p><p>お前さそんな性格だったら、誰も味方になってくれないぞいつまで経っても、独りぼっちのままだぞ</p><p>うるさいわねあたしのことは、放っておいてよっ</p><p>ツンと、そっぽを向く雪乃</p><p>ああ、放っておくよじゃ、雪乃はここで死ぬってことでいいな</p><p>雪乃は憎しみの眼で、オレを見る</p><p>死にたくないって、言ってるでしょっ</p><p>だったら、もう少し本気で考えろよっお前、とっくの昔に生きるか死ぬかの瀬戸際なんだぞ</p><p>雪乃泣いても、笑っても、これが最後の機会だオレはもう二度と、お前のことを助けてはやれない今のオレは黒い森の人間なんだオレ自身の命よりも、大切にしなくちゃいけない女がたくさんいるんだ</p><p>恵美のこと</p><p>メグだけじゃねぇ寧も、マナも、克子姉も、渚も、アニエスもみすず、瑠璃子、美智レイちゃんやイーディのことだって考えないといけない真緒ちゃんだっている翔お姉さんや、マルゴさん、恭子さんだって、オレの家族だミス・コーデリアたちだって、ここまでくりゃ身内だジッちゃんも美子さんのことだって何とかしないといけないそして何より</p><p>ミナホ姉さんだッ今はミナホ姉さんのことが、一番心配なんだッ</p><p>ハッとするミナホ姉さん</p><p>そうだよっミナホ姉さんはまだ迷っているオレたちには、納得してくれたような顔をして見せてくれたけれどまだ、迷っているんだろ</p><p>この復讐が終わった後に</p><p>死ぬか、生きるか</p><p>そりゃそうさミナホ姉さんは、10年以上、白坂創介に復讐することだけを考えていたんだから復讐の後のことまでは考えていなかったんだからっ</p><p>ミナホ姉さんは息を呑む</p><p>ミナホ姉さんの心は、まだ揺れているだから、何とか生きる方向に繋ぎとめないといけないんだ</p><p>何よっあたしよりも、弓槻の方が大切だって言うのッ</p><p>雪乃は今でも、ミナホ姉さんのことを弓槻と呼ぶ</p><p>当たり前だろっミナホ姉さんは、オレの家族だオレの姉さんなんだっ命懸けで守るさっ</p><p>家族弓槻が何であんたの家族になるのよっ</p><p>雪乃には絶対に判らない</p><p>それが判らない女だから雪乃はオレの家族にはならないんだよ何があっても、お前だけは黒森の家族にはなれないだからっ</p><p>オレの眼からも、涙が零れる</p><p>雪乃とはここまでなんだオレは、お前を助けちゃいけないんだ</p><p>オレの言葉を雪乃は、呆然として聞いている</p><p>オレは、お前を助けないぞ絶対にオレにはもう、家族がいるんだからっ雪乃を見捨ててでも、守らないといけない家族がいるんだから</p><p>じゃあ、あたしはどうなるのよっ</p><p>あたしはここで死ぬの</p><p>オレの知ったことか</p><p>あんたに見捨てられてあたしは死ぬの</p><p>生きろよ、雪乃死んだら、何もならない生きるんだよっ</p><p>じゃあ、助けなさいよっあたしを助けなさいよっ</p><p>人に助けを求めるんじゃなくって自分の力で生きろよっ何の努力もしないで、生きられると思うなよっ</p><p>そんなこと言ったってどうすればいいのよっ</p><p>必死で考えろよっ生きるために、何でもしろよっ雪乃、頑張れよ雪乃</p><p>オレはもう助けてやれないんだからっお前は、独りで生きるんだよっ</p><p>だって何をしたらいいのか、判らないんだものっ</p><p>もう一度、よく考えるんだ今の状況をよく理解しろよこのままじゃ、このままじゃ、お前は死ぬぞ</p><p>そんなこと、あんたに言われなくても判っているわよっ</p><p>なら死ぬ気で考えろよっ生きるために</p><p>オレは雪乃に生きるという言葉を叩き付ける</p><p>雪乃さん、あたしがあなたの担任の教師だってこと、まだ覚えている</p><p>覚えているわよ忘れるわけないでしょ</p><p>雪乃は、たった今、ミナホ姉さんを弓槻と学校で教師として使っている名前で呼んだばかりだ</p><p>じゃあ、あなたの担任としてヒントだけはあげるわ</p><p>ヒント</p><p>ええ、あなたに対する最初で最後の進路指導よ</p><p>ミナホ姉さん何をするつもりだ</p><p>あなたはずっと別の部屋で、今までのできごとを観ていたわね</p><p>ええ、観ていたわよ</p><p>正直に言うとねこの復讐が、ここまで重いものになるとは予想していなかったのよ</p><p>あたしはこの復讐を、あたし自身のあたし1人だけのものとして計画していたからあたしが恨みを晴らすための計画に克子や渚や、他のお屋敷の女たちが便乗してくれればそれで良いと思っていたの白坂創介に恨みを持つ女たちが、それぞれにこの復讐を観て思いを晴らしてくれればって</p><p>うん復讐の首謀者は、ミナホ姉さんだし、共犯は克子姉やオレたち</p><p>中継映像を、元・娼婦たちに観せるのはあくまでも、ついでだった</p><p>白坂創介が処分される姿を観て心の中のトラウマを消してくれれば良いと</p><p>でも、いざ復讐を開始してみたら重いのよこんなのあたし１人の個人的な感情で処分していいことじゃないのよやっぱりこればかりはねあたしたちは白坂創介に傷付けられた、全ての娼婦の思いを果たさないといけないのよそれは今、この中継を観ている、かつてお屋敷に居た女たちの思いだけではないわ</p><p>今、生きている人、生き残った人の思いだけでなく白坂創介のせいで亡くなった女たち恵美のお母様の恵子さんや、あたしの妹の奈生実、いいえ、それだけじゃないわもっともっと、たくさんの女がこの屋敷の中で死んだのよ死んでしまった人たちの恨みまであたしたちは、晴らさないといけないのよ</p><p>生き残った人の恩讐と、死んでしまった無念がこの部屋の中に渦巻いているわ判る雪乃さん</p><p>雪乃はブルッと身体を震わせる</p><p>あたしたちは舞夏さんを救ってあげるつもりだったあたしと恭子さんが、カメラに向かって舞夏さんは、助けてあげることにしますって言えば、それで済むと思っていたわでもそうはならなかったこの部屋に籠もった念は白坂創介の娘は殺せって囁いていたわ</p><p>ああオレたちが許したとしても</p><p>元・娼婦のうちの誰かが、マナを暗殺しそうな空気があった</p><p>幸い舞夏さんは、あなたと違って、周囲の空気をちゃんと察知できる子だったからだから、舞夏さんは自分から、セックス奴隷に堕ちたのよあたしたちに土下座して、生き続けることを許してもらおうとしたあの子は生きるためなら、何でもするという意志を見せたわだから、空気が変わったの舞夏さんは今、あたしたちの身内として認知されているわもう誰も手を出さないわよあたしの弟の忠実なセックス奴隷なんですもの</p><p>そんなの形だけじゃない言葉だけのことじゃない</p><p>いいえ舞夏さんはもう、絶対にあたしたちを裏切らないあたしたちには、そういう確信があるわあの子は、白坂の家の過去を全て捨てて残りの人生を、セックス奴隷として生きるって誓ってくれたんだから</p><p>そんな人生にどんな意味があるのよ</p><p>雪乃は震えながら答える</p><p>この男のセックス奴隷になるなんてそんなのに、未来はないじゃないっ舞夏は、まだ１４歳で子供なのよ恋だってまだしていないのにっ</p><p>それだってここで死ぬよりは、マシでしょう</p><p>判らないあたしたちも、みんなそうなのよあたしは１２歳で、あなたのお父様によって娼婦に堕とされたわ子供だったわもちろん、恋だってまだ経験していない</p><p>あんたたちと舞夏は別じゃない</p><p>どうして同じよ同じになったの舞夏さんが自ら、セックス奴隷に堕ちてきてくれた時に等しい存在になったのよ</p><p>娼婦とセックス奴隷</p><p>似たような立場に堕ちたからこそマナは、生存を許された</p><p>違う、違う、違うあたしたちは、白坂の家の娘よっあんたたちとは、違うのよッ</p><p>雪乃は、泣きながら絶叫する</p><p>そう違うのじゃあ、死になさいあなたも、お父様と同じ世界の人間なら、あたしたちは容赦しないわ</p><p>ましょうがないね馬鹿は死ななきゃ直らないって言うけれどゲンジツは、死んでも直らないからね</p><p>恭子さんが空手の構えをする</p><p>ゆっくりと、苦しんで死にな</p><p>どうしてよ、どうしてそうなるのよあたしが、あんたたちに何をしたって言うのよパパが何をしたって、あたしには関係ないじゃないっあたしは、死ななくちゃいけないようなことは何もしていないわよっ何も悪くないじゃないっあたしっ</p><p>キレて、泣き喚く雪乃</p><p>ええあたしたちも、そうよ何もしていないのに白坂創介に苦しめられたわ何も悪いことはしていないのに死んだ人もいるのよあたしの妹は、奈生実は死んだのよ</p><p>マズイ</p><p>このままでは</p><p>雪乃が雪乃が、殺されてしまう</p><p>ちょっと待って待ってくれよミナホ姉さん恭子さんも</p><p>雪乃お前は、人の感情を逆撫でする天才だな</p><p>ミナホ姉さんはどうしたら雪乃が殺されないで済むのかを考えるために、お前にヒントをくれようとしたのにお前は、ミナホ姉さんをどんどん怒らせて、自分を死ぬしかない方へ追い込んでいる</p><p>オレの言葉に雪乃は</p><p>もう黙ってろよ喋れば喋るほど、死ぬ確率が上がってるぞ</p><p>オレ今のミナホ姉さんの言葉を聞いて、一つ判ったことがあるんだ</p><p>ミナホ姉さんは、怪訝な顔をする</p><p>ミナホ姉さんはいや、克子姉や渚それから、岩倉さんもそうだし優花さんや、秀美さん、珠代さんオレが出会ったお屋敷のお姉さんたちは、みんなそうなんだけれど</p><p>オレはカメラを見る</p><p>これは元・娼婦の全員に告げないといけない</p><p>みなさん強い心を持っている生きる力生き抜いていこうとする意志が、強いんだ</p><p>うんどのお姉さんも、生命力に溢れている</p><p>それが、どういうことなのかオレなりに考えてみたんだけれど</p><p>何とか、上手く言葉にしないといけない</p><p>皆さんは、生き残った人なんだよだから強いんだと思う</p><p>驚いた顔でミナホ姉さんが、オレに言う</p><p>白坂創介という人間に、無理矢理に誘拐されてみんな、娼婦に堕とされたんでしょそれは、とても恐ろしい体験だと思うし精神的に弱い子だったら、保たないと思うよ</p><p>そうよ実際、自殺した子や精神的におかしくなってしまった子はたくさん居たわ</p><p>心だけでなく、身体もね白坂創介と、彼の変態仲間にメチャクチャにされて衰弱して死んだ子もいっぱいいるのよ</p><p>ミナホ姉さんは白坂創介を見る</p><p>白坂は、さっきから俯いて黙ったままだ</p><p>何を喚いても、状況は変わらないと感じているのだろう</p><p>うんそうなんだろうねだから、ミナホ姉さんや今、この中継を観ているお姉さんたちは、大変だったと思うよだって生き残ったんだから</p><p>心が弱かったり、体力が無い子はいっぱい死んだんだろでも、姉さんたちは生き残った一生懸命頑張って耐えて死ぬもんか、死ぬもんかって地獄の毎日を生き抜く力を、一つ一つ身に付けて闘い続けたんだよね</p><p>オレの言葉に渚は</p><p>そうねあなたの言う通りだと思うわどんなに苦しくとも、あたしは死ぬもんかって思っていたわ絶対にこの屋敷を抜け出して生きるって毎日、必死だった</p><p>ええ、あたしもそうよ生き抜くために、良い顧客が付くように頑張ったわあたしが稼げる女なら社会的地位のあるお客があたしに何人も付けば白坂創介は、あたしに無茶なことはできなくなるそう思って何でもしたわどんな、お客にも媚を売ったわ生き残るためですもの</p><p>そうね、だからあたしも克子も死なずに済んだわ死なないためには、強くなるしかなかった生きる力を身に付けるしか</p><p>渚が娼婦時代から、お店の経営について勉強していたのだって生きる力を得るためでしょう</p><p>そうよ実際、それは役に立っているし娼婦時代のコネで、仕事を助けてもらうケースも多いわあたし娼婦時代は、地獄だったし、思い出したくないけれど娼婦時代に身に付けたことは、全て活用しているわ</p><p>うん悪夢だったとしても無駄にするわけにはいかないものね</p><p>渚の言葉に、克子姉はうなずく</p><p>元・娼婦で今は、自分で仕事をなさっているお姉様たちは、みんなそうだと思うわ</p><p>あたしたち逞しくなるしかなかったものね</p><p>生き残った人はみんな、逞しいんだよ強くなるしかなかったし強くなったから、生き延びられたんだよそうだろ</p><p>娼婦に堕とされても生き抜いた人たちが、弱いはずが無い</p><p>ミナホ姉さんはジッと自分の手を見る</p><p>そうだねミナホ姉さんは、他のお姉さんたちとはちょっと違う立場なんだよね</p><p>オレは、ミナホ姉さんに言う</p><p>ミナホ姉さんは若くして娼婦を引退しないといけなかったし黒森家の血を引いているってこともあって、運営者としてお屋敷に残ったろいつか絶対に、白坂創介に復讐してやるっていう執念はあったけれどどんなことがあっても生き残って、お屋敷を出て、普通の生活をするっていう夢は持たなかったんだよね</p><p>ミナホ姉さんの熱情は黒い森の枠の中白坂創介を倒すことにしか向けられなかった</p><p>克子姉が、娼婦を引退したらパン屋さんがやりたいって、パン作りを研究し続けたり渚が、お花屋さんを始めたのとは違うだろ２人とも娼婦の世界から抜け出した後の夢を持っていたここではない、別の場所に出て幸せになるっていう夢を</p><p>そうねあたしは、復讐のことしか考えていなかったわ復讐の先にこの屋敷から出て行くことは、想像しなかった</p><p>ミナホ姉さんは苦しそうに言う</p><p>いいえ御名穂さんは、あたしたちを助けて下さいましたわ</p><p>そうですとも、お嬢様はあたしたち娼婦の待遇改善に奔走して下さいました今、生き残っているお姉様の中には、お嬢様のお陰で助かった方もいっぱいいますわ</p><p>あたしだってまだ心が弱かった時に、御名穂さんに助けてもらいました</p><p>覚えていらっしゃいません白坂創介があたしに、ヘンタイ客を押しつけようとした時にその子は、将来、稼ぎ頭になる素質があるって言って下さって変態プレーの幾つかをＮＧにして下さった</p><p>うんあの時にお嬢様が働きかけて下さらなかったら、渚の身体は傷だらけにされていましたわ</p><p>女の血や痣を見て喜ぶ変態でしたもんね、あの客</p><p>もし、渚の身体が傷だらけにされていたらこの子に、その後、良い顧客は付かなかったって思います</p><p>というか心の方が折れていたわよ多分あの客にやられてお尻の穴が裂けちゃったり、骨折したりした子もいたから</p><p>ええ娼婦に堕とされたばかりのあたしたちだったら、上手くあしらう技術もまだ無かったでしょうしね</p><p>そんなこともあったんだ</p><p>御名穂さんだって強くなっていったんですよあたしたちを娼婦たちを守るために</p><p>白坂創介と対立しながら潰されずに、あたしたちの待遇を少しでも良くしようと、ありとあらゆる手段を講じて下さいましたわ</p><p>そうですよいつの間にか、御名穂さんは、白坂創介と対等に渡り合えるだけの力を身に付けていたじゃないですか</p><p>かつて白坂に娼婦に堕とされた少女は黒い森の代表として、白坂創介の一派を追い込むだけの力を持つようになっていた</p><p>悪魔と闘うためには、自分も悪魔の力を身に付けなければならないそれだけよ</p><p>それでもミナホ姉さんは強くなったこの屋敷の中で逞しくなったんだ</p><p>そうねあなたの言っていることは、正しいと思うわあたしも地獄を生き抜いて、強くなったそれは確かよそう思うわ</p><p>オレはわざと微笑む</p><p>うん、そうなんだろうね多分だから、オレは敢えて、ミナホ姉さんに言いたいんだ</p><p>ミナホ姉さんが、ハッとする</p><p>ミナホ姉さん個人や、生き残った元・娼婦のお姉さんたちの憎しみを、白坂創介にぶつけるのは構わないでも死んでしまった人たちの気持ちまで、勝手に想像して盛り込むのは間違っているよ</p><p>あ、あなた何を言っているの</p><p>オレはまっすぐに、ミナホ姉さんを見る</p><p>死んでしまったメグのお母さんや、奈生実さんは白坂創介の娘の死までは望んでいないよ死んでしまった自分の代わりに、愛する家族の命を奪って欲しいなんて望んでいるわけがないんだ</p><p>あなた何を言っているのよ</p><p>そこまで、強い心を持っていたはずがないんだ</p><p>白坂創介の家族の命まで奪わないと気が済まないなんていうのは地獄の中を生き抜いてきて、強い生命力を勝ち得た人だからこそ思うことなんだ</p><p>強い心を持っているからこそ相手にも、自分と同じ苦しみを与えたいと思う</p><p>どんな恐ろしいことでも、やりきるという覚悟ができている</p><p>白坂創介をオーストラリアで捕らえてから、現在まで、徹底的に責め続けたのは白坂家そのものを崩壊させ、白坂創介とその家族を社会的に抹殺したのはミナホ姉さんたちが、強いからだ強く生き抜く力を勝ち得た人たちだからだだから、こうまで凄まじい勢いで徹底的に復讐をやり遂げられたんだ</p><p>うんミナホ姉さんの復讐は、過剰だ</p><p>どこまでも過剰すぎる</p><p>ここまでやらないと、気が済まない位逞しくなり過ぎた</p><p>ミナホ姉さんの心は中途半端では、納得できなかった</p><p>でも、これはミナホ姉さんの強い心だミナホ姉さんだから、ここまでやり遂げられたんだでも、死んでしまった人は、ここまで望んでないよそれ以前に白坂創介に復讐することすら、思いついていないよ</p><p>きっと、地獄から抜け出したいっていう気持ちだけで精一杯なんじゃないかなそれと</p><p>ミナホ姉さんは戸惑っている</p><p>メグのお母さんなら残されたメグの心配を奈生実さんだってミナホ姉さんのことを心配していたんじゃないかな</p><p>奈生実</p><p>強い心を持っていない人は、それしか思わないよ復讐なんて生き残るだけの強い意志と生命力を持った人でないと、思いつけないもの</p><p>オレはミナホ姉さんにだけ言っているわけではない</p><p>カメラの向こうの元・娼婦たち</p><p>その人たちは全員、生き残った人たちだ</p><p>心の強い人たちなんだ</p><p>心が強すぎるから過剰に求める</p><p>マナや雪乃白坂創介の家族の命まで、奪わないといけないなんて考え出す</p><p>まずはそのことを指摘する</p><p>さて、雪乃、お前のことなんだけれど</p><p>下着姿の雪乃は震えている</p><p>今、聞いた通りだオレたちを観ている人たちは、みんな生き抜いたんだよお前の父親に娼婦に堕とされても必死になって、生きるためにならなんでもした人たちなんだよ男たちのどんな欲望にも応えてきたんだいつか絶対に、この苦況から這い上がって見せるって、奥歯を食いしばって</p><p>それが何だっていうのよ</p><p>そういう皆さんが観ているんだ皆さんが、歯を食いしばって耐え抜いたぐらいの苦境を乗り越えないと誰もお前を救ってあげようなんて思わないぞ</p><p>ちょっと意味が判らないわよっ</p><p>まだ、判んねぇのかよっ</p><p>オレは雪乃を突き放す</p><p>オレはお前じゃ勃たねえって言ったよな</p><p>お前が勃たせろよ</p><p>お前が勃起させてお前の中にブチ込んで、オレを射精させろオレを気持ち良くするために、全身全霊で打ち込め</p><p>何で、あたしが</p><p>それがお屋敷の娼婦たちが、みんな経験してきたことだからさ命懸けで、男に媚びろ身体を売れいや、心も売れっ</p><p>そんなの嫌よ</p><p>なら、死ねよとっとと、死ねっ</p><p>死ぬのも嫌よっ</p><p>雪乃を思いっきり、引っぱたいた</p><p>バシィィーン</p><p>何もしないで死ぬのかこのままじゃ本当に死ぬだけなんだぞっ</p><p>死ぬのが嫌なら、自分で生きろ生き抜く力を身に付けろ何が何でも、どんなことをしてでも生きて、生きて、生き残ってやるんだっていう強い意志を見せろよっ</p><p>オレの言葉を雪乃は、ジッと聞いている</p><p>今は、どんな屈辱も怒りも、憎しみも、全部呑み込め外に見せるなここにいるのは、みんなお前の敵なんだぞ弱さを見せたら、殺されるだけなんだぞ</p><p>あんた、何を言っているのよ</p><p>生き残るためには敵にだって媚を売れよ何だってしろ身体を差し出すくらい当たり前だろ死ぬよりはマシだ</p><p>何を言っているのよ</p><p>自分から行動しろよ誰も、もう助けてくれないんだぞ生きる道を切り開くんだよ雪乃</p><p>何なのよあんた</p><p>泣いている場合じゃねぇそんなヒマがあったら、行動しろよっ</p><p>オレの叫びにメグが、口を開く</p><p>もう、いいよ、ヨシくん雪乃ヨシくんの気持ち、全然判ってないんだもの</p><p>部屋の中がシンと鎮まる</p><p>雪乃が涙を拭う</p><p>あんた何でううんいいわ</p><p>雪乃は、自分の頬を両手でビタンと叩く</p><p>気合いを入れる</p><p>娼婦になればいいんでしょ</p><p>あたしがあんたを気持ち良くすればいいのね</p><p>判ったわよやってやるわよ命懸けで売ってやるわよ</p><p>あたしの命と引き替えに身体も心も、あんたに売ってやるわよ</p><p>雪乃の眼に生命力が漲っていた</p><p>雪乃は自分１人で生き抜く覚悟を決めた</p><p>まあ、こうなりました</p><p>必死に考えた結果です</p><p>生き残った娼婦たちは、心が逞しく強くなりすぎている</p><p>だから、こんな過剰な復讐をしてしまう</p><p>吉田くんの家族になれなかった雪乃は</p><p>この先、一人きりで生き抜いていくだけの力を身に付けないといけない</p><p>だから、レイプでなく自分から吉田くんに身を捧げないといけない</p><p>480．真剣な告白</p><p>じゃ、早速だけれどあたし、あんたに媚を売るから</p><p>雪乃は険しい顔で、オレに言った</p><p>これから先あたしが言う言葉は、みんな嘘だから本心じゃ無いからあんたに媚を売るための作り話だからそう思って聞きなさいよ</p><p>雪乃どうするつもりだ</p><p>あんたそこへ座って</p><p>雪乃は、ベッドの隅を指差す</p><p>あたしはその辺に座るから</p><p>オレたちはベットに並んで、ちょこんと座る</p><p>なんじゃ、こりゃ</p><p>えっとさあたしたちが、初めて会った日のこと覚えてる</p><p>素っ気なく雪乃は言った</p><p>その顔には笑みは無い</p><p>媚を売るために、作り笑顔をするという様な思考は雪乃には無いらしい</p><p>そりゃ、覚えているよ</p><p>そうよね、あんたは覚えているわよねあたしみたいな美人に、声を掛けてもらったんだからさ</p><p>雪乃は、ヘッと笑い捨てる</p><p>あたしの方はさま、実際のトコロ、ホントはよく覚えていないんだけれど何か、暗くて気持ちの悪いやつがいるなって思ったのよ</p><p>だって、入学式の日よ高校生活の初日よ普通ならさ、新生活を迎えるに当たって世界がキラキラしてみえるわけでしょ新しい学校でさ恋の出会いとか、格好いい先輩に出会うとか明るい希望が始まるって思ってるわけじゃない</p><p>なのにさ何よ、あんた暗い顔してそれも、もう今すぐ死にそうな真っ青な顔をして教室の机に突っ伏しててさ何じゃこいつって、思ったわよ</p><p>雪乃は小馬鹿にした顔でオレを見て、笑う</p><p>だからさそういう人間は、とっとと保健室にでも行って欲しいって思ったのあたしの明るい高校生活のスタートを邪魔しているんだもんっあたしの眼の前から、さっさと消えろ教室から出てってくれって思ったのだから、あたしはあんたに声を掛けたのよあの時</p><p>雪乃は笑っている</p><p>あんたはそれを、あたしに優しくしてもらったとか勘違いしたんでしょバッカじゃないのだって、高校生活の初日よそりゃ、ネコを被って、優しそうな声も使うわよ廻りの男子たちに、気の利く優しい女だって思われたいものだからよ演技したのあんなのは、芝居よ芝居あたし、あんたのことなんて少しも心配していなかったんだからっ</p><p>くすくすと雪乃は、笑い続ける</p><p>あたしって、そういう女よもう、判っているでしょうけれど人に優しくするなんて、馬鹿らしいことだと思っているわ計算高いのよ自分が損になることは、一つもしたくないの</p><p>あの時はさとにかく、教室の中で暗い空気を撒き散らしているあんたを追い出してなのに、男の子たちには、あたしは優しい女なんだって印象づけたかっただけなのよそれを勘違いしちゃってさホントにバカなのね、あんたって男は</p><p>雪乃は、ひたすらオレを軽い口調で、1ヶ月前のオレを笑う</p><p>雪乃あんた、何をやっているのそれのどこが媚なのよ</p><p>メグが驚いた様子で、雪乃に言った</p><p>外野は黙ってなさいよ今、身体を売ろうとしているのはあたしよあたしが、娼婦なのよっどんな風にやろうと、売り方はあたしの自由でしょっ</p><p>雪乃はメグに嚙み付く</p><p>雪乃に反論しようとするメグをマルゴさんが止める</p><p>恵美ちゃん、彼女の好きにさせてあげるんだ</p><p>だ、だけど</p><p>困惑するメグに、今度は恭子さんが言う</p><p>いや雪乃さんの言うとおりだよどう身体を売ろうとも、売り方はそれぞれの娼婦の自由だよ</p><p>ニヤリと微笑む恭子さん</p><p>毒舌で売っている娼婦なんて、幾らでもいるしねお客にキツイ言葉を投げ掛けても、逆に好かれて人気のある子は多いよこれが、この子の娼婦としてのスタイルだって言うんなら、仕方ないじゃないか好きにさせてやろうよ</p><p>娼婦のスタイル</p><p>最終的に相手の男を気持ち良く、スッキリさせられればいいのさどんな方法を取ろうとねただし</p><p>恭子さんが、雪乃を睨む</p><p>ただ毒を吐くだけで、男を勃起させることも気分良く射精させることもできないのならそんな女は、娼婦じゃないただの女のクズさ</p><p>つまりオレに、どう影響を与えるか</p><p>オレが最終的に満足すれば毒舌だろうが、態度が悪かろうが、雪乃は娼婦として、きちんと仕事を果たしたことになる</p><p>逆に、オレが気持ち良くイケなかったら雪乃は、娼婦失格と認定される</p><p>覚悟はできているんだろ娼婦になりきれなかったら、殺されるってことは判っているんだからさ</p><p>そうだこれでオレを勃起させられなければ</p><p>父親とカメラの前でオレとセックスできなければ</p><p>娼婦として、身を売ってオレを満足させられなければ</p><p>雪乃は死ぬ確実に</p><p>あたしも、アリだと思うわ</p><p>ミナホ姉さんが、言った</p><p>どういうアプローチを試みても娼婦として、男を悦ばせるためだというのなら認めるわよ娼婦のスタイルは人それぞれですもの</p><p>ミナホ姉さんまで雪乃の暴挙を許す</p><p>雪乃さんの自由にどうぞ</p><p>まあ、そういうことよねこの男を悦ばせれば、何をしたっていいんでしょそういうものでしょっ</p><p>ギギッとメグを睨み付ける</p><p>だからさ外野は黙ってなさいよねっあたしは、これから、命懸けでこいつに媚を売るんだからっ自分の命と引き替えに、身体を売らないといけないんだからねっ</p><p>雪乃の眼は、真剣だった</p><p>その眼が再び、オレを見る</p><p>話を戻すわよいいわねとにかくあたしは、あんたが最初に思っていたような、優しい人間じゃ無いのよっ自分勝手で、利己的で、勝手な女なのっここまでのところ、理解してくれたあんっ</p><p>ケンカ腰でオレに言う</p><p>まずねそのことをあんたが理解してくれないとあたし、安心して、あんたに媚れないのよっあたしはあんたになんて、優しくしてあげたいと思ったことはないのそういう女なの勘違いして欲しく無いのっ</p><p>オレは答えない</p><p>とにかくあたしの本心は、あんたのことは好きじゃないってことは判ってて欲しいのよそうじゃないとあんたに媚なんて売れない気持ち悪いのよあんたはっ</p><p>雪乃、お前は</p><p>入学式の日から、ずっとずーっと、あたしのことをチラチラ観てたのよっあんたはさっ気色悪いってのたまんないわよっそんなに、あたしが気に入ったのこの顔に惚れたそれとも身体あんた、あたしの身体をメチャクチャにしたかったんでしょずっと</p><p>ほら、好きなだけ見なさいよっ好きなだけ、触りなさいよっ何でも好きにしなさいよっこっちは、命と引き替えの大安売りよっあんたに、この身体、売るんだからねっ</p><p>オレを挑発する</p><p>これが雪乃が、オレを勃起させ興奮させるための話術なのか</p><p>こんなことで、雪乃はオレが雪乃の身体に襲いかかると思っているのか</p><p>何だよ、それお前の方こそバッカじゃねぇの</p><p>雪乃に言った</p><p>何々、それでオレを怒らせる気かよオレが、怒りに燃えてそれでお前のことを犯すとか考えているわけそんなのが、気持ちいいとか考えているわけ</p><p>オレも雪乃を罵る</p><p>バカだろ、お前っこっちは、お前の前に散々、内容の濃いセックスをしているんだよお前の態度に頭にきて、それで勃起するとか無いからそんなの、全然あり得ないから</p><p>雪乃は、大きな声で叫ぶ</p><p>あたしのこと、お前とか言わないでよっあたしたち恋人でも何でもないんだからさっ友達ですらないじゃないっ</p><p>じゃあ、何なんだよオレはお前の何だお前は、オレの何なんだ</p><p>あんたがレイプ犯で、あたしが可哀想な性被害者でしょうが</p><p>オレが、レイプ犯だってのは認めるけれどお前のどこが、可愛いんだよっお前は、性被害者でも、可愛くない性被害者だっての</p><p>可愛いわよっだって、あたしよっあたしがレイプされてんだからっ、可愛いレイプ被害者に決まっているでしょうがッッ</p><p>そういうとこが、可愛くないんだよっ</p><p>はん嘘吐きホントは、今もあたしの怒った顔を見て、おっ、可愛いなとか、心の中で思っているくせにっ</p><p>思ってねぇよ</p><p>思ってるわよっあんた、あたしみたいな顔が大好きなんでしょっほらっ、怒らないから正直に白状なさいよっあたしのこと、大好きなんでしょ惚れているって、認めなさいよっ</p><p>ダイッ嫌いだよっ雪乃のことなんて、大嫌いだっ</p><p>嘘よ本当は、あたしのこと好きで好きでしょうがないんでしょっ</p><p>嫌いだって言ってるだろ</p><p>本当は好きだから、そう言っているんでしょ小学生か、あんたは</p><p>好きじゃねぇっての雪乃じゃ、勃たねえって言ってるだろっ</p><p>勃つわよっだって、あんた、あたしのこと愛しているんだからさっ</p><p>勃たねえってのそれより、お前こそオレのこと嫌いなんだろっ</p><p>嫌いよ嫌いに決まっているでしょどこの世界に、自分をレイプした男のことを好きになる女がいるのよっあんたバカなのいいや、バカだってことは知ってるけど底抜けのバカなのバカ王なの</p><p>何だよ、バカ王って</p><p>キング・オブ・バカよバカの王様よすなわち、あんたのことよっ</p><p>雪乃だって、相当、頭悪いだろ今まで、何回ミナホ姉さんの仕掛けた罠に引っ掛かっているんだよっチンパンジーだって、もうちょっと賢いぞ</p><p>ちょっと、ちょっと外野の話はしないでよっバカだったら、あたしはあんたよりは上よっあんたの方が、あたしよりもバカっ</p><p>何で、そうなるんだよっ</p><p>だって、あたしは可愛いもんっ</p><p>可愛いバカは、ただのバカよりも位が上なのよっ決まっているでしょっ兵隊の位で言ったら、あたしは大将軍よっ</p><p>あんたは平社員よ</p><p>兵隊じゃねえじゃないかっ</p><p>とにかくあたしは大将軍だけど、あんたは係長にもなれないのよっそれぐらい、あんたとあたしはレベルが違うのよッッ</p><p>お前兵隊の位とか言って、本当は兵隊の階級とか知らないんだろっ</p><p>あったり前でしょっあんた、あたしを何だと思っているのよっ</p><p>ファッション馬鹿で、見た目の良いオトコにフラフラしていく尻軽女で部屋が汚くて</p><p>部屋のことは言わないでよっ</p><p>だって壮絶だったぞ、お前の部屋服脱ぎっぱなしで化粧品の瓶とかゴロゴロ転がってて、足の踏み場も無くて履き古していたパンツが黄色く変色してたぞっ</p><p>そんなの嘘よっパンツだけは、ちゃんと洗濯に出してるわよっ</p><p>じゃ、あれだ脱いだままの靴下が、ツーンと鼻に</p><p>いい加減な嘘を言うんじゃないわよっ</p><p>オレは大声で叫びすぎて、喉が痛い</p><p>すっかり汗をかいていた</p><p>肩で息している</p><p>下着だけの裸の姿首筋から、胸の谷間にかけて、てらてらと汗が光っている</p><p>このバカっ</p><p>雪乃がオレの額を、指でコツンと押す</p><p>何すんだよっ</p><p>オレも、雪乃の額をコツンと押す</p><p>あんたこそっ</p><p>雪乃は、オレの肩を掴むとコンッとオレの頭に頭突きする</p><p>い、痛ぇなっ</p><p>オレも雪乃の頭に、頭突きし返すっ</p><p>痛いじゃないのぉぉぉぉっっ</p><p>雪乃が、オレをベッドにドンッと、押し倒した</p><p>オレは、ベッドの上に大の字に転がる</p><p>そのオレの上に、雪乃は両手を付いてのし掛かってきた</p><p>オレと雪乃の顔と顔の感覚は、５０センチぐらいだった</p><p>雪乃の額の汗がオレの顔にポトリと零れる</p><p>真剣な眼で、オレを見ている</p><p>雪乃が尋ねた</p><p>あんたはどうして、いつもセックスしている時にずっと眼を開けているのよ</p><p>何を言っているんだこいつ</p><p>前にね女の子たちで話したことがあるんだけれど経験のある子は、みんな言っていたわ普通は、セックスの最中は眼を瞑ってて相手のことなんか見ないって</p><p>だって、見ていないと相手が、どんな様子だか判らないだろ</p><p>オレは他人のセックスは、よく判らない</p><p>つーか男と女が、ずっと見つめ合ってするのが普通なんじゃないか</p><p>オレは誰とするときもそうだし</p><p>オレとセックスしてくれる女の子たちもみんな、オレを見ている</p><p>ちょっと外野こういう時は、すぐに教えなさいよっ</p><p>雪乃は周りの女たちを見る</p><p>普通は見ないで、眼を瞑っている人が多いかもしれないわねあたしたちは、違うけれど</p><p>克子姉が、答えてくれた</p><p>娼婦は商売で、セックスしているんだものお客様の様子は、常に確認していないといけないから相手を見ているわあたしたち、マグロになって寝っ転がっていればいいっていうような、安物の娼婦じゃないから</p><p>黒い森は高級娼館だ</p><p>高値で肉体を売っている以上娼婦は、常にお客の状態を観察し、最善を尽くさないといけない</p><p>ふうんじゃあ、あんたは娼婦流なのね</p><p>いいえ、その子には娼館のセックスのテクニックは何一つ教えていないわ自分から、そうしているのよ自分が性的に気持ち良くなるより相手を気持ち良くしてあげる方が好きなのよそういう性格なの</p><p>そうやっぱり、変わり者なのね</p><p>ほらあたし、あんたに処女を犯されてからずーっと、あんたとしかセックスしていないでしょだから、セックスなんて、誰としても気持ちいいものなんだって勘違いしていたのよ</p><p>オレの上にのし掛かったまま雪乃は言う</p><p>でも校長室の隣の部屋で、ケンジにレイプされそうになった時あいつはただ乱暴なだけで、怖かったわあんたが普通じゃないってことが、あの時に判ったのよ</p><p>あんたはあたしをレイプする時でも、あたしの身体を宝石みたいに大事にしてくれるもの</p><p>そんなことねぇよかなり、酷いぞオレだって</p><p>ううん荒々しくしたって、あんたは絶対に、あたしにケガさせないように気を付けてくれるわそういう男なのよねあんたってさ</p><p>雪乃の眼がオレを見ている</p><p>あたしはあたしに相応しい恋人が欲しかったのよ判る格好良くて、背が高くて、スポーツマンでお父さんは資産家で</p><p>遠藤みたいなやつだろ</p><p>あの人は外れだったわあたしもさ女子校の中学から、共学の高校へ進学したばかりで、舞い上がってたのね眼が曇っていたんだと思う</p><p>曇りすぎだ遠藤なんて、ロクデナシだったじゃないか</p><p>そうね反省しているわ</p><p>多分、ケンジとはあんたたちが割り込んで来なくても、すぐに別れたと思うわあの人も、あたしと同じで何でも自分の思ったとおりにならないと、ヒステリーを起こすタイプだし結局、ぶつかり合って、大げんかしてたと思う</p><p>ああ、そうだろうなお前ら、似たものカップルでどっちも我が強いもんな</p><p>勘違いしないでねもしも、ケンジと付き合わなかったとしてもあたしは、絶対にあんたとは付き合わなかったわそんな可能性は、始めから無いからあり得ないからあんたとだけは、絶対に無かったわ</p><p>ああ、そうだろうな</p><p>ケンジとだって本当にミステイクよあんなの失敗だったわ共学の高校に来たからつい、浮かれちゃったのよ穴があったら、入りたいわよもう一度、入学式の日からやり直したいわよ</p><p>でも多分、あのままだったら雪乃は、遠藤と初体験しただろ確かこの連休中に、２人きりで遊びに行くとか言ってたじゃないか</p><p>そうね考えたくないけれど多分、ケンジに、処女をあげてたかもねそう考えるとあたしって、やっぱり、ホントにバカな娘だわね脳みそ腐ってるわよねあんな男とイチャイチャしてたんだから</p><p>そうさバカだよ雪乃は</p><p>でもあんたに処女をレイプされるよりはマシよ</p><p>そうかよ悪かったな</p><p>そりゃそうよあんなバカ男にヤられるにしたって、自分の意志であげるのと無理矢理、奪われるんでは話が違うわ</p><p>そうよあんたに奪われたなんてサイテイよ</p><p>オレの唇にキスをする</p><p>オレは驚いて雪乃を見上げる</p><p>雪乃は、真顔でオレを見下ろしている</p><p>ファースト・キスだけは、ケンジにあげれたけれど舌を入れてきたのは、あんたが先よ</p><p>そう言って、オレの唇に舌を差し込む</p><p>あたし脱ぐわ</p><p>オレの身体の上に、馬乗りになって</p><p>雪乃は残りの下着に手を掛ける</p><p>そろそろ始めないといけないものね</p><p>MUSTの意識が雪乃を衝き動かす</p><p>オレが脱がしてやろうか</p><p>冗談あんたの女たちみたいな、甘ったれじゃないわよ、あたしは自分で脱ぐわよ</p><p>そう言って、自分で背中に手を廻しブラのホックを外す</p><p>ぽよんっと雪乃の生乳が、弾き出る</p><p>はい、まずは上ね</p><p>ベッドの下へブラジャーを投げ捨てる、雪乃</p><p>それからオレの身体の上で、パンティを脱ぐ</p><p>足首から、パンティを抜き取りそれも、ベッドの下へ放る</p><p>靴下も脱いだ</p><p>これであたしも、あんたも丸裸よ</p><p>雪乃はオレの身体の上に、重なってくる</p><p>柔らかい二つの山がオレの胸に押しつけられる</p><p>股間に雪乃の陰部が押しつけられる</p><p>裸の男と女よすることは一つよ判っているわよね</p><p>雪乃の言葉は、恫喝に近かった</p><p>ほら気分出してあげるから早く、アレを大きくしなさいよ</p><p>雪乃はオレに自分の身体を擦り付けながら</p><p>何度も、キスしてくる</p><p>だがオレのペニスは</p><p>何よっこれでも、まだ勃起しないのっ</p><p>雪乃はオレを睨む</p><p>そうじゃあ、嘘をついてあげるわよっ</p><p>ここから先は、本当に本当に嘘よ何一つ、本当じゃないからねあたしはあんたを勃起させるために、媚ているだけなんだからね本心じゃ無いから、それだけはようく理解しなさい耳の穴をかっぽじって、あたしの言葉に傾聴するのよっ</p><p>オレの耳に雪乃が、囁く</p><p>あ、ありがとうね</p><p>ずっと、ずっとあたしのことをいつも助けようとしてくれて、ありがとうありがとうねありがとうございますなのよっ</p><p>あんたが助けてくれなかったらあたしはもっと酷いことになっていたと思うわ多分、何十人もの男たちに輪姦されて身体中、傷だらけにされていると思うきっと、もう生きていないわよね幾ら、あたしがバカでも、それくらいは判っているわ判っているのよっ</p><p>雪乃は無表情で、言う</p><p>必死に、感情を抑え込んでいる</p><p>あんたがいなけりゃもっと簡単に、そして徹底的に、あたしは弓槻の残酷な計画通りに犯されて殺されていたわそうだと思うのよ今、ほんのちょっとでも、あたしに生き続けられる希望が残っているのは全て、あんたのおかげなんでしょ判っているわよそして、感謝しているのよ多分</p><p>雪乃の表情は固まっている</p><p>ああ本当は、オレに</p><p>こんなことは言いたくないんだ</p><p>感謝なんてしたくないんだ</p><p>そ、それでね感謝の気持ちが変化したっていうか逆流したっていうか、暴発したっていうかね</p><p>雪乃の顔は、ますます厳めしくなる</p><p>あ、あたしは多分多分ね</p><p>ああこれが</p><p>雪乃の媚</p><p>あたしは多分、あたしねあんたのことが好きなのさそうよ、つまり、すなわち、それは、いわゆる一つのあ、あ、あ、愛しているわよ</p><p>あああ、あんたのことが好きなんじゃないかなって思うのよっ多分</p><p>このバカ</p><p>雪乃その嘘は、幾らなんでも下手くそ過ぎる</p><p>雪乃は無言で、オレを見ている</p><p>それは媚じゃねえ嘘にも程があるだろう</p><p>何があろうとも雪乃が、オレみたいな男を好きになるはずがないんだそれだけは、絶対にあるはずがないんだオレには、判っているんだぜ</p><p>そ、そうでも、あたしはここまで、あんたにずっと助けられてきたのよその感謝の気持ちが、回り回って、何かの間違いで、愛の感情に変わることだって可能性的にはありえないことではないのかもしれないとか、思わない</p><p>そういう嘘は、好きじゃないよ</p><p>雪乃お前は</p><p>え何よ</p><p>お前はオレの下の名前を知っているか</p><p>雪乃の顔が凍り付く</p><p>吉田という姓は知っていても</p><p>下の名前は知らない</p><p>知らないっていうより興味が無いんだろオレの名前なんて</p><p>ハッと大きく溜息を吐いた</p><p>ええ、そうよそんなの、当たり前じゃないっ</p><p>ここで逆ギレするのか</p><p>あたしはさあっあんたのことなんて全然、興味がないわよっ</p><p>そして、オレの萎えたままのペニスに手を伸ばす</p><p>むんずと、掴み上げる</p><p>あたしにとっては、あんたはこれだけよオチンチンだけの男なのよッ</p><p>このオチンチンとセックスの上手さしか、あんたには興味が無いわよっ</p><p>雪乃がオレのペニスを掴むしごく</p><p>あんたが何が好きとか、どんな音楽を聞くとか１っつも興味が無いわよっあんたは、このオチンチンだけでいいのよっああ、面倒くさいっイラつくっ頭に来るっ</p><p>雪乃はオレの顔を見ていない</p><p>オレのペニスだけを見ている</p><p>あんたなんてこれだけの価値しかない男じゃないのッそんなことも判らないのッッこのバカっっ</p><p>悲しい気持ちがオレを包み込む</p><p>重くて、冷たい感情がオレの心に沈殿していく</p><p>オレのペニスに、熱い血潮が流れ込む</p><p>ペニスが強ばっていく</p><p>そうよ、そうっああ、大きくなっている大きくなっていくじゃない何よ、あんた、やればできるんじゃないのっこのバカッッ</p><p>雪乃は、手でオレの勃起を感じる</p><p>オレの冷たい熱を感じる</p><p>あああ、待って、待って今、舐めてあげるからおしゃぶりするわよっあたしっちゃんと、あたしが大きくしたってこと、認めてもらわないといけないんだからっ待ちなさいよっ、このバカッ</p><p>雪乃は、オレの下半身にずれて亀頭を舐める</p><p>ちゅぱちゅぱと、半勃ちのペニスを頬張る</p><p>うふふ、美味しいわあんたのオチンチン、とってもイヤらしい匂いがする味がするあたし、好きよこの味ちょっと聞いているのこのバカッ</p><p>ピンクの舌が、亀頭を舐め上げる</p><p>ああんっフェラチオしているだけで、濡れてきちゃうわあたし、濡れてきているのよどう、どう興奮するこのバカ</p><p>雪乃は、オレの足に自分の股間を擦り寄せる</p><p>くちゅっ、と水音がした</p><p>あたしセックスが好きあんたとのセックスがそれだけは嘘じゃないわセックスだけは、あんたがいいのよ何もかも解放されるのよあんたとのセックスは</p><p>雪乃は、片手を自分の股間に差し入れて自慰をする</p><p>今の内に、たっぷり濡らしておこうというのだろう</p><p>あんたとのセックスは頭の中空っぽにして、できるの何でかしらね他の男だと、あたし可愛いフリをするのに気を遣うからかしらそうよねあんたとのセックスなら、今さら、格好つけたりしなくていいものね何でも、ワーワー怒鳴り合えるしちょっと、聞いているのバカ</p><p>オレにとっての、雪乃とのセックスは何なのだろう</p><p>さっき雪乃はオレと黒い森の女たちの関係は、おかしいと言い切った</p><p>セックスで、人間関係を繋ぎ留めるのは普通じゃないと</p><p>実際にはオレと雪乃の関係の方が、セックスしか存在しない</p><p>オレたちはセックスだけで、繋がっている</p><p>何だよ、これ</p><p>オレ結局、お前っていう人間が良く判らないよ雪乃</p><p>雪乃にしゃぶられたままオレは言った</p><p>当たり前よ、あんたみたいな男にあたしの何が判るのよ</p><p>あたしたち絶対に分かり合えない、何一つ理解できないあたしとあなた、全然違うもの</p><p>そうだな生き方も、考え方も全然違う</p><p>それ以前よあんたとあたしでは、生まれが人間の種類そのものが違うのよいい加減に気付きなさいよこのバカッ</p><p>結局雪乃は、特権階級意識からは逃れられない</p><p>ああそうだなオレはどうせ、ダメな男だからな</p><p>オレも雪乃に対する劣等感から、逃れられない</p><p>さっき、お前が言ってたことだけど</p><p>もし、お前が遠藤と付き合わなかったとしてもオレとお前が付き合う可能性はゼロだったんだよなオレもそう思うよ</p><p>当たり前よ今だってそうケンジとは別れたけれどあたしは、絶対にあんたとは付き合わないわ死んでも嫌絶対に嫌そういうことだから判ったこのバカッ</p><p>オレたちの人生は絶対に重ならない</p><p>だから、オレたちは恋人にはなれない</p><p>何言ってるのよ友達になるのだって、ゴメンだわ</p><p>オレと雪乃は</p><p>いいじゃないセックスだけで</p><p>オレの股間でペニスを愛撫しながら、雪乃が言う</p><p>あたしたち、どうせセックスだけの関係なんだからッ</p><p>オレの亀頭を舌で舐め回しながら言う</p><p>ホントどうしょもないわよねサイテイよケダモノみたいね、あたしたち</p><p>話も合わない言葉も通じない気持ちが判らない何一つ重なるものがないだからこんなことしかすることがないなんてさッッ</p><p>重々しい敗北感の中で雪乃は、フェラチオを続ける</p><p>オレとセックスするために</p><p>そうだ、こいつは仕方なくこうしている</p><p>オレとセックスしないと殺されるから</p><p>ただ、それだけだ</p><p>オレたちの間に心の繋がりなんて、無い</p><p>あるのはただセックスだけ</p><p>ねぇ、もう少しだから勃たせてよお願い</p><p>雪乃はしゃぶりながら、泣いていた</p><p>もうちょっとで、入れられるくらいの固さになるから本当にあたし、死にたくないのよどうにかしなさいよ、このバカッ</p><p>ああ、オレだって雪乃を死なせたくないよ何がどうなったってやっぱり、雪乃が死ぬのだけは嫌なんだ</p><p>だったら、とっとと勃起させなさいってのもう、時間が無いんだからあたしは</p><p>くそおっ</p><p>生きてて欲しいオレのことなんか、嫌いでいいからずっと、憎んでいてくれていいから大嫌いでいいから</p><p>オレも泣いていた</p><p>それでも雪乃が死ぬのは嫌なんだ生きていて欲しいんだ死んで欲しくないんだ</p><p>雪乃がヘっという顔をして、オレを見上げる</p><p>雪乃は一度でも、好きになった女の子だから</p><p>オレは雪乃が好きだった本当に、好きだっただから</p><p>涙がこみ上げて来る</p><p>死なせたくないんだよっ</p><p>くそぉぉぉ</p><p>何よ、それっ</p><p>雪乃が、叫ぶ</p><p>お前がどう思っていてもオレは、お前と友達になりたかったんだよっ</p><p>恋人になれなくてもいい、友達になりたかったんだずっとだから</p><p>ちくしょ</p><p>雪乃ぉぉっっ</p><p>ガバッと起き上がって雪乃を捕まえる</p><p>そのまま、雪乃をベッドに転がして上にのしかかる</p><p>オレが犯してやるっ無理でもセックスするよ絶対に、殺させないからっ</p><p>オレは雪乃の裸体の上で、ペニスをしごく</p><p>自分でペニスをしごくが</p><p>挿入できるほど、勃起は強ばらない</p><p>くそっ、ちくしょうっ</p><p>オレの勃起が固くならない</p><p>何やってんのよっバカぁぁっ</p><p>下から、雪乃が跳ね上がって、オレに頭突きしたっ</p><p>ゴツンッ</p><p>額に大きな痛みを感じる瘤ができたと思う</p><p>あんたが、あたしを犯すんじゃダメなのよっあたしがするのっあたしが、身体を売っているんだからっ</p><p>雪乃はオレの勃起に取り付く</p><p>手で擦り舌で舐める</p><p>大きくなりなさいよおっ固くなりなさいよおっ</p><p>それでもオレの勃起は、強ばらない</p><p>何で、固くならないのよおっ</p><p>オレも泣いている</p><p>感想欄のご意見に、引っ張られないように</p><p>しばらく、読まないようにしていました</p><p>昨日見たら、やっぱり大変なことになっていましたので</p><p>昨夜、4ページ分くらい、返信を書きました</p><p>うんと色々、ご意見をお持ちだと思うのですが</p><p>できれば、この章が終わるまでは自由に書かせて下さい</p><p>だってまだ、雪乃や創介の結末を書ききってません</p><p>というか、書きながらまだ悩んでます</p><p>今やっているのは、雪乃との最終章ですが</p><p>これを通して、御名穂や黒い森全体についても救いを見出さないといけないので</p><p>本当に、毎日悩みながら、書いています</p><p>481. 娼婦にさえなれない</p><p>何とかして、勃起させなさいよっこのバカッバカっバカぁぁッッ</p><p>雪乃が泣きながら、オレを罵るッッ</p><p>あたしの命が掛かっているのよっどうにかなさいよっ</p><p>判っているけれど</p><p>何なのよっ役立たずっクズっ</p><p>勃たない</p><p>ペニスが強ばらない</p><p>あんたに身体を売らなけりゃ死ぬのよ、あたし、殺されちゃうのよッ何とかしなさいよっ</p><p>オレだって、何とかしたい</p><p>雪乃を殺したくない</p><p>泣いてるヒマがあったら、勃起しなさいってのっこのバカぁぁッッ</p><p>そう言う雪乃もオレのペニスをしごきながら、泣いている</p><p>オレたち泣いている</p><p>ドッガァシャアアンッッ</p><p>正面の大扉が突然、こじ開けられた</p><p>第4ラウンド、終了だよっ</p><p>そう叫んだのは寧</p><p>いやみすずと翔お姉さんもいる</p><p>寧は最初から、プロレスマスクを被っていたけれど</p><p>今は、みすずと翔お姉さんも似たようなマスクを被って現れた</p><p>ほらほら、終了だってのっヨッちゃんから離れなっ</p><p>寧は雪乃に告げる</p><p>ちょっと邪魔しないでよっまだ、途中なんだからっ</p><p>雪乃は、反論するが</p><p>そんなの、強制終了だよっほらっ２人、前に出てっ</p><p>寧に促されてみすずと、翔お姉さんが前に出る</p><p>もう、見てられないですわ</p><p>みすずがオレたちのベッドに向かって、タオルを投げた</p><p>わたくしも同意見です</p><p>翔お姉さんもタオルを投げる</p><p>ということでこのラウンドは、終了だよっ</p><p>寧がミナホ姉さんを見る</p><p>先生、それで構わないよねっ</p><p>寧は怒っていた</p><p>こんなに怒っている寧を見るのは初めてだ</p><p>一応、言っておくけれどマナは、今、アニエスの面倒を見ている美智は、真緒ちゃんとレイちゃんとイーディから眼が離せないだからっ、あたしたち３人はあの子たちの分まで抗議するからねっ黒い森の娼婦じゃない女の子たちを代表して</p><p>娼婦じゃない</p><p>寧は、キッとメグを見る</p><p>恵美っあんたは確かに娼館生まれだから、娼婦の気持ちも判るんだろうけどさっあんたは、娼婦にはならずにすんだんだろっだったら、あたしたち側でしょっ元・娼婦のお姉さんたちの考えに引っ張られてどうするのよっ</p><p>ね、寧お姉さん</p><p>寧が、何でここまで怒り狂っているのかメグには判らない</p><p>いや、ミナホ姉さんや克子姉、渚までびっくりしている</p><p>恭子さんとマルゴお姉さんもだよっ２人とも、先生に同情しすぎて、わけわかんなくなっているわよっふざけんじゃないわよっ</p><p>みんなさ娼婦に堕とされた女の苦しみや、憎しみは判るけれどだからって、これは何何てことをやっているのっあんたたち、ヨッちゃんに何てことさせているのっ</p><p>おオレ</p><p>みすず、ヨッちゃんを確保っ</p><p>は、はい寧お姉様っ</p><p>みすずと翔お姉さんがオレと雪乃の居るベッドに駆け寄り、オレたちを引き離す</p><p>二人してオレを力一杯、抱き締めた</p><p>もう、大丈夫よ</p><p>翔お姉さんが、オレに言った</p><p>はい、旦那様みすずが付いています</p><p>寧、どういうことなの</p><p>ミナホ姉さんが唖然とした顔で、尋ねた</p><p>寧は強い眼で、見る</p><p>ミナホ姉さんを恭子さんを部屋の中に居る女たちを</p><p>そしてカメラを</p><p>ヨッちゃんはあたしの大切な弟だよ</p><p>低い声で寧は言う</p><p>そ、そうよあたしにとっても弟よ</p><p>大切な弟なら、身体を売らせるなぁッッ</p><p>寧は怒りを迸らせるッッ</p><p>あんたたちの勝手な理屈でヨッちゃんまで、娼婦に堕とすつもりなのっ先生ッッ</p><p>オレが娼婦</p><p>部屋の中が、シーンと静まり返る</p><p>先生雪乃さんに、命が惜しかったら、娼婦になって、ヨッちゃんに身体を売れって言ったわよね</p><p>ええ言ったわ</p><p>そ、そうだよだから今、その子は少年に</p><p>ミナホ姉さんの言葉を受けた、恭子さんの発言を寧は遮る</p><p>あんたたちの眼は節穴かぁっ</p><p>全然、逆じゃないっ</p><p>雪乃さんの命を助けるためにヨッちゃんが、無理して、自分の身体を差し出そうとしているんだよっ自分の気持ちに反してガマンしてセックスしようとしているんだよっ</p><p>寧の眼からぽろほろと涙の粒が零れる</p><p>これじゃあヨッちゃんの方が、身体を売っているみたいじゃないかっあたしのヨッちゃんを、娼婦にしないでよっ</p><p>寧の叫びにみすずと翔お姉さんが、ギュッとオレを抱き締める</p><p>みんなさ復讐、復讐って、そればっかりに頭がいっちゃっててさ客観的に、何が起きているのか判らなくなっているんだよ</p><p>最初のラウンドからのヨッちゃんのセックスはさヨッちゃんは、全部憎しみのための行為ではなく愛のあるセックスにしてくれたんでしょそりゃ、あんたたちは、白坂創介に恨みがあるからそっちばっかりに集中しているけれどさ</p><p>恵美も、マナも、アニエスもまだ若い女の子なんだ復讐だけで燃え尽きるわけには、いかないんだだから、ヨッちゃんが女の子たちの未来を創るための愛のあるセックスに変えてくれたんでしょ</p><p>それはそうだと思いますでも</p><p>でもじゃないってのっ、恵美っあんただって、ヨッちゃんがどういう男の子か判っているでしょ</p><p>寧が叱る</p><p>そんで、ヨッちゃんはヨッちゃんは、頭が悪いのに一本気だから雪乃さんまで救おうとしたでも、それは雪乃さんのことが、前は好きだったからとかだけじゃない先生、あんたのためだってのっ</p><p>そうだよっヨッちゃん勘は良いんだよっここで雪乃さんを殺したら、先生の魂は永遠に救われないってことは判っているんだよっ</p><p>寧は真摯な眼で、ミナホ姉さんを見つめる</p><p>だって、先生は先生じゃないっ</p><p>黒森家はずっと前から、あたしたちの高校を支配していたんだよねでも、だからって先生がわざわざ教師として学園の中に入り込む必要は無いよねあたし判っているよ先生は本当に、学校の先生になりたかったんでしょ</p><p>あたしは黒森家の当主黒い森の主宰者よそして１人の娼婦でもあるわ</p><p>そんなの、どうでもいいよっゲンジツがどうかじゃなくって先生の心がどうなのかってことだよっいいの雪乃さんを殺したら、先生は二度と学校へは戻れなくなるよっ先生の心がそれを許さないじゃないっ</p><p>雪乃は今はまだ、ミナホ姉さんの受け持ちの生徒だ</p><p>ミナホ姉さんはオレたちのクラスの担任だから</p><p>覚悟はできているわあたしは娼婦よずっと、娼婦としての道を歩いているわだからこそ白坂創介という人間を許さないあの男を地獄に堕とすためなら、悪魔になるって誓ったのよ自分自身と、奈生実と、死んでしまったあたしのお腹の子に</p><p>ミナホ姉さんは、心の苦しみを吐き出すように言った</p><p>先生はそれでよくてもヨッちゃんは、嫌なんだよっそんなことで、先生の夢を諦めて欲しくないんだよ</p><p>それは寧自身の思いなんだろう</p><p>オレだけじゃない</p><p>ほんのわずかでも、可能性が残っている限りは人は絶望しないんだよっ先生が、そうあたしに教えてくれたんだよっだからっ黒森御名穂っ可能性をゼロにするなっ踏みとどまれよっ</p><p>寧はお腹の底から熱い声で、ミナホ姉さんに言った</p><p>そんでヨッちゃん</p><p>寧は今度は、オレを見る</p><p>あんたも、いい加減に気付きなよっ雪乃さんは、本当にどうしようもないんだよっその子は、娼婦になることさえできないバカ娘なんだよっどこまでも、甘やかしているんじゃないってのっ</p><p>雪乃は娼婦にすら、なれない</p><p>寧が、雪乃を見る</p><p>あんたヨッちゃんのこと、気持ち悪いって言ったねふざけんじゃないわよあんたの方が、何千倍も気持ちの悪い女じゃないっ</p><p>雪乃が、カッとして寧を見る</p><p>だって、そうでしょあんたヨッちゃんのこと、全然好きじゃないわよねっ愛していないわよねっ</p><p>あ当たり前じゃないっ誰が、こんなバカっ</p><p>バカは、あんたよっあんたさそこに居るのが、ヨッちゃんじゃなかったらもし別の男が居て、そいつに身体を売れって言われたら、悦んでセックスしちゃうでしょ</p><p>それで殺されずに済むのなら、するわよっ誰とだって、セックスするわよっイヌでも、クマでも、宇宙人とだってセックスするわよっ</p><p>雪乃は、目を血走らせて叫んだ</p><p>あんたがそんな女だから、ヨッちゃんは勃起できないのよっ</p><p>それじゃあ、あんたはただの淫乱じゃないっ誰とだって寝るんでしょあんたは、気位のプライドは高いけれど恥知らずなのよっお父さんと一緒よねっ慎みも、矜持も女としてのプライドは何一つ持って無いじゃないっ</p><p>それはだって、あたしはその男に、これまで何度もレイプされてきたから羞恥心だって失くすわよっ</p><p>雪乃は、そう言い張る</p><p>違うわマナだって、散々レイプされたけれどあの子は、女としてのプライドは捨てなかったわだから、あの子は娼婦ではなく、セックス奴隷を選択したのよ</p><p>何それ、意味が判らないわよ娼婦もセックス奴隷も変わらないじゃないっ</p><p>寧は首を振る</p><p>娼婦なら買われたら、誰とでもセックスしないといけないわ相手を拒めないのよでも、セックス奴隷ならマナにとって、ヨッちゃんは自分を愛してくれて大切にしてくれるご主人様だしマナだって、ヨッちゃんの事を愛している女として生きていけるマナの女のプライドは、愛の無いセックス関係は受け入れられないのよそれがあの子の矜持よ</p><p>何言ってるのよバカみたいバカみたいバカみたいよっ</p><p>雪乃は寧の言葉を受け付けない</p><p>舞夏はガマンしているだけよただただ、ガマンしているだけなのよっ</p><p>雪乃にはオレとマナとの心の繋がりは、見えない判らない</p><p>そういう雪乃さんは、ガマンすらできなかったじゃないのっ</p><p>あんたはヨッちゃんに身体を売れって言われて娼婦になれって言われてで、結局何よまた、ヨッちゃんに求めるだけで自分からは、何も与えないで</p><p>与えているでしょこのあたしの身体好きにさせてあげるって言ってるんだからっ</p><p>雪乃の言葉に寧は、軽蔑の眼で答える</p><p>だから、あんたは淫乱なだけの女なのよ</p><p>そして再び、ミナホ姉さんを見る</p><p>先生克姉渚さんそれから、この中継を観ている、かつてこのお屋敷の中に囚われていたお姉さんたちあなたたちがやってきた娼婦ってそんなものだったんですかっあたし違うと思うよっ</p><p>全ての娼婦たちに寧は、告げる</p><p>あたしの身体を好きにさせてあげるからなんて、甘っちょろい考えで皆さんは、身体を売って来たんですか違いますよね</p><p>静かに寧は言う</p><p>娼婦として生きるということは身体と一緒に、心も売ることですよねそうだ確か、さっき雪乃さんにもそう言ってたはずですよ娼婦は自ら、お客様に心配りして、最上のおもてなしをしないといけない自分の心を偽ってでもお客様に愛と安らぎを提供しないといけないそうだよねっ</p><p>ミナホ姉さんが寧を見る</p><p>そうよあたしたちは本物のプロフェッショナルの娼婦よあたしたちの目的は、お客様に満足していただくことそのために精一杯、心を尽くすわ</p><p>うんそれもさっき、雪乃さんに言ってたお客を満足させなければ娼婦じゃないって</p><p>そうだそういう話は、すでにされていた</p><p>その上で先生に、もう一回尋ねるよ</p><p>今さっきヨッちゃんと雪乃さんが、ベッドの上で絡んでいたけれど娼婦だったのはどっち</p><p>ごめんなさいあたしが、間違っていたわ</p><p>オレに向かって頭を下げる</p><p>確かにあたしは、自分の弟を娼婦に堕とすところだったわ</p><p>いや、ちょっと待ってミナホ姉さんあの</p><p>何て、答えて良いか判らない</p><p>ヨッちゃん、何でさっき勃起しなかったか判る</p><p>それは今まで散々、射精した後だし雪乃の命が掛かっていて、緊張しちゃったっていうか</p><p>全然違うよ</p><p>ヨッちゃん、判ってるでしょ雪乃さんが全然、ヨッちゃんのことを好きじゃないってこと</p><p>そのことは認めるしかない</p><p>正確には違います</p><p>みすずが、オレを抱き締めたまま言う</p><p>正確には雪乃さんが、旦那様を自分と対等な１人の人間だと認めていないですわ</p><p>そうだねみすずの言う通りだ</p><p>雪乃さんはヨッちゃんのことを見下しているし、舐めているし、人間扱いしていないなのに、セックスだけは普通にしようって求めてくる</p><p>寧は、ゆっくりと雪乃を見る</p><p>それって気持ち悪いことだよね人間扱いしてくれない相手と、セックスなんてできないってのっ気持ち悪くってさ</p><p>そんな状況で勃起するわけがない</p><p>何でよっあたしもそいつも裸よっ男なんでしょ裸の女が横にいたら、セックスぐらいできるでしょっ勃起しない方がおかしいのよっ</p><p>この世の中には、大切なことが３つある１つ目、人に優しく、２つ目人に優しく、３つ目やっぱり人に優しく</p><p>昔のイギリスの貴族が残した言葉だそうだけれど、含蓄があるよね</p><p>そのまま、雪乃を見る</p><p>バカだから、人に優しくできないのか他人の気持ちが判らないから、こうなのかそれとも、優しさってものがどんなモノなのか、本当に判らないのか</p><p>雪乃は、キョトンとした顔で恭子さんを見上げる</p><p>それでも他人には、自分に対して優しさを求めるんだね自分は人に何も与えないのに</p><p>雪乃は、ムッとして、</p><p>与えているわよっていうか、与えるって言っているでしょあたしの身体、自由にしていいって言ってるんだからっこのあたしが、セックスしてあげるって言ってるのよっ</p><p>雪乃の心が、そうである限り</p><p>オレは勃起できない</p><p>本当に優しくない女なんだねっ</p><p>優しいところも、あるんだよ入学式の日に落ち込んでいたオレに、声を掛けてくれたのは雪乃だったんだから</p><p>だから、さっき言ったでしょっそれは、あんたの思い違いだってあたしは、あんたなんかどうでも良かったんだからっ</p><p>吐き捨てるように雪乃は言う</p><p>でも、オレはそう思ったんだ雪乃のことを優しい子だって、思ったんだ今でも思っているさ</p><p>オレの身体をみすずと翔お姉さんが、抱き締める強く強く</p><p>そんなのあたしには、関係無いわよ</p><p>雪乃は呟いた</p><p>オーケイ、寧たちの気持ちは判った確かに、あたしたちが間違えた</p><p>ミナホたちにはソースケに対する、強い憎しみがあるからだから、この少年の中にも、同じ感情が宿っていると勘違いしていたそうだよねあんたは、復讐者じゃないんだよねごめん</p><p>ええあなたに、重い負担を掛けてしまったわごめんなさい</p><p>ミナホ姉さんも、もう一度オレに謝ってくれる</p><p>てことはさ、あたし、どうなるわけ</p><p>こいつに対して娼婦になるって話がチャラになったんならあたし、このまま生きていても構わないんでしょうね</p><p>どうしてそうなる</p><p>何で自分に都合の良い方向に行くと、思うんだ</p><p>何にせよ、あんたには娼婦はできないよ寧の言うとおりだあんたにできるのは、精々、援助交際狂いの淫乱女子高生までだ本物の娼婦は、あんたには無理だ</p><p>当たり前よあたしは、白坂の家の娘よあんたたちとは、違うんだから</p><p>ああこの刷り込みが</p><p>雪乃の原点なんだ</p><p>この特権階級意識は永遠に変わらないんだろうな</p><p>生まれてからずっとこうやって来たんだから</p><p>ふん自分を何だと思っているのかってことかい</p><p>ブラジルに居た頃に、元消防士のお爺ちゃんの知り合いが居てね飲み屋で知り合ったんだけれど元消防士ったって、現役を退いて２０年以上は経っているんだよ本当にもうお爺ちゃんなんだからでも、そのお爺ちゃんは、まだ自分のことを消防士だと思っているんだよ話をするといつも我々の場合はって言うんだ引退しているのに、消防士として考えて、消防士としての意見を言うんだ</p><p>雪乃は永遠に、名家白坂家のお嬢様なんだな</p><p>雪乃自身の中では</p><p>白坂家から、父親と一緒に追放され</p><p>白坂家そのものも、没落しそうだって言うのに</p><p>あんたもそうなんだねミナホ</p><p>恭子さんはミナホ姉さんに言った</p><p>あんたは娼婦を引退して、もう１０年以上になるよね</p><p>ミナホ姉さんは堕胎手術の失敗で、二度とセックスのできない身体になった</p><p>身を売ることはもうできない</p><p>でもさっきのあんたは、１人の娼婦として話をしていた</p><p>ええあたしは、娼婦ですもう、お客を取ることはできないけれど自分を娼婦だと思っています１人の娼婦として考え行動を決定しています</p><p>そのまま、寧を見る</p><p>ごめんなさい寧教師はあたしの夢だったけれど、でも、あたしは娼婦なのよ娼婦であることを、自分の行動指針にして生きているわ</p><p>恭子さんは、克子姉と渚を見る</p><p>２人はどうだい</p><p>あたしは娼婦ですどこへ行っても、誰と会っても自分が娼婦であるということは忘れません</p><p>あたしもそうですわもう、花屋さんになのに娼婦は引退することができたのに新しく知り合った人と話をしたりする時には、ふっと娼婦として対応している自分に気付いて驚くことがあります今の仕事でもこの次は、どういう手を打つかを考える時は、娼婦の思考で選択していることも多いですあたしという人間の基礎が、娼婦で出来上がってしまっているんですよねぇ</p><p>あたしはまあ、犯罪者としては手広くやっているけれど基本は、ブラジルのスラム街に居たときのチンピラのまんまなんだよねやっぱり大事な人生の選択の時に、スラム街でのルールを守ったりするその方が、例え失敗しても後悔しないんだよあのスラムの中でのコスイ暮らしが、あたしの基礎なんだから</p><p>それから、カメラを見る</p><p>あんたたちは、どうなんだいこの中継を観ている、あんたたちは去年の秋にお屋敷を出て、まだ新しい生活に慣れていない子は娼婦の心のまんまなんだろうけれど引退して、何年も経って、新しい自分の事業が上手く行っているって子は、どうなんだい新しい仕事のその世界の人間になりきれているかい心の底までそれとも心の中は、やっぱりまだ娼婦のままなのかい</p><p>恭子さんは尋ねる</p><p>娼婦としての自分はきっぱり忘れてしまって、新しい世界に溶け込むべきなのかそれとも、心の中の娼婦としての自分は、死ぬまで永遠に抜けきれないのかあたしには、よく判らないよどっちが正しいのかどうするべきなのかさえ</p><p>うん忘れたくても、忘れられないのかもしれない</p><p>忘れたと思っても何かの拍子に、思い出してしまうこともあるだろうし</p><p>わたくしたちは家族から引き離されて、最初にした仕事が娼婦でしたいえあたしたちは娼婦になったなるしかなかった</p><p>娼婦になれきれなかった子は脱落して、みんな死んでしまいましたから身体か心かどっちかを病んで生き残ったこの地獄を生き抜いたあたしたちは、自分から必死で娼婦の仕事を覚えたんですプロの本物の娼婦になったんです生きるために</p><p>そうだ元・娼婦のお姉さんたちは</p><p>生き残るために娼婦として生きることを覚悟した人たちだ</p><p>今ここに居る雪乃さんが、娼婦にはなれないということを、あたしたちは確認しましたもし、この子がわたくしたちと同じ様に拉致されて、この屋敷の中で客を取らされたら</p><p>ミナホ姉さんが、改めて雪乃を見る</p><p>この子は１年保たないと思いますこの子は、身体も丈夫だし、心もタフだけれどこの性格じゃ、お客様にも他のお姉様にも嫌われますからアブノーマルなプレイの専門に堕とされて淫乱なだけのキチガイ女になるでしょうね黒い森の娼婦としては下品すぎるから本当に、東南アジア辺りの売春窟へ転売ねそうなったら、不衛生な施設の中で病気になるか、薬物中毒で死亡そんなところでしょうね</p><p>それが雪乃という女の評価なのか</p><p>うるさいわねっそんなことより、あたしはどうなるのよっ早く決めてよっ</p><p>雪乃はただ喚くばかりだ</p><p>ちょっと待って今、決めるから</p><p>ミナホ姉さんは、改めてカメラを見る</p><p>わたくしたち娼婦であったことが、現在の自分に深く影響していますそのことについてもう一度、自分自身を見つめ直さないといけないのかもしれませんさっき、あたしの弟も言っていましたわ生き残った娼婦だから、心が強すぎるだから、こんな過剰な復讐をやってしまうんだって</p><p>でもこの復讐を果たさなければ、先に進めないというのも事実です</p><p>白坂か創介はさっきから、ずっと黙ったままだ</p><p>黙ったまま、俯いている</p><p>今の自分の現状が受け入れられないのだろう</p><p>だから眼を閉じている</p><p>ゲンジツを認めないために</p><p>そうね雪乃さんをどうするか決めたわ</p><p>全てお父さんの逆にしてあげるわ</p><p>だから殺さないであげるわ</p><p>それって無罪放免ってこと</p><p>雪乃は尋ねる</p><p>ミナホ姉さんは、暗い笑みを浮かべる</p><p>あなたは殺さないでおいてあげるけれど、一生、セックスを禁止するわ</p><p>レズ行為も禁止あなたは、この先、一生、１人でオナニーだけしていなさい</p><p>ど、どういうことよ</p><p>雪乃は困惑の表情を見せる</p><p>言葉の通りよ誰かとセックスいえ、キスもだめよあなたが、他の人間とどんな形でも性愛行為をしたら殺すわそれも、可能な限り、残酷な方法で死ぬまで、何日もいたぶって殺してあげる</p><p>雪乃からセックスを取り上げる</p><p>こんなに淫乱なのに</p><p>娼婦にさえなれなかったんですものあなたには、セックスを許さないわ</p><p>あなたはあたしの弟の優しい気持ちを踏みにじったわ絶対に許さないわ死ぬより、辛い思いをして生きていきなさい</p><p>じょ冗談でしょ</p><p>ミナホ姉さんは、笑うことすらしなかった</p><p>あたし今まで一度でも、あなたに冗談めいたことを言ったことがある</p><p>ミナホ姉さんは雪乃には、いつも本気の会話しかしていない</p><p>本気でいつも、雪乃を責め恐ろしい企みを、実行し続けてきた</p><p>あなたが死ぬまで、監視を付けるわあなたはもう、セックスは無しよ雪乃さんあたしがあなたより先に死ぬことがあったとしてもちゃんと、この指令は守られるようにしておきますからね</p><p>あ、あたし恋は、どうなるのあたし、結婚だって</p><p>雪乃は慌ておののく</p><p>諦めなさい死ななくて済んだんですものああ、そうそうあなたがちゃんと妊娠していたら、出産だけはできるじゃない良かったわねもちろん生まれた子供は、あたしが引き取りますあなたには、渡さないわあたしの赤ちゃんですもの</p><p>ミナホ姉さんは本気なんだ</p><p>ねえ、ちょっとあんた、いいのもう、あたしとセックスできなくなるのよいいの</p><p>こういう時だけ雪乃は、オレに寄って来る</p><p>ごめんなさい旦那様には、もう雪乃さんの声は聞こえなくなっていますの</p><p>オレを抱き締めたままみすずが、答えた</p><p>あたしたちの旦那様ですあなたのことは、もう心配しないわ</p><p>オレには守るべき家族がいる</p><p>大切な女たちがいる</p><p>雪乃とはここまでにしないといけない</p><p>あたし最後のセックスだって、まだしていないじゃないっ</p><p>オレたちの最後のセックスは</p><p>もうない</p><p>ごめん雪乃</p><p>お前じゃあ勃たないんだ</p><p>何よっこのバカぁッッ</p><p>雪乃は、最後までオレを罵った</p><p>エロ小説で勃起しないんで、セックスしないという展開はどうかと思うんですが</p><p>ここでセックスしたら嘘だなと思いました</p><p>男の子って、結構繊細ですから勃起しないってことはアリだと思います</p><p>お前じゃ勃起しないなんて、雪乃にとっては殺されるよりも酷い否定ですし</p><p>うん、レイプからスタートしたのにセックスしないことの方が、より残酷な否定になるとは</p><p>まあ、もちろん、ここが終着点では無いのですが</p><p>482．タイタス</p><p>何なんだよ、これはこんなの、ありえねぇだろ夢だ悪夢に決まっている</p><p>遠くで、ブツブツと白坂創介は呟いている</p><p>うつむいて、眼をギュッと閉じて今、眼の前に提示された全てのゲンジツを拒んでいる</p><p>雪乃が処女じゃないとか自分から、セックスしたいって男に迫るとかそんなこと、あるわけねぇんだこんなの、みんな嘘だ夢なんだ</p><p>自分が受け入れられないことは認めない</p><p>何でもかんでも、好き放題に振る舞いそれで許されてしまうという、甘ったれた世界で白坂創介は、ずっと生きてきたから</p><p>厳しいゲンジツに真っ正面から直面する力は無い</p><p>そろそろ限界かね</p><p>今が、ギリギリ瀬戸際だろうもう一つ、ポンと背中を叩いてやったら発狂しちなうだろうね、ソースケは</p><p>気が狂ってしまった人間を処刑したって無意味です罪を償わせることも、後悔させることもできなくなるのだから</p><p>じゃあ、意識がまだこっち側に居る間に決着を付けるしかないね</p><p>恭子さんの言葉にミナホ姉さんは</p><p>カメラを見る</p><p>この中継を観ている皆様にご説明しないといけないことがございます</p><p>ミナホ姉さんは、オレと雪乃を見た</p><p>わたくしの弟と白坂雪乃さんは同じ高校のクラスメイトなんですたまたま、偶然にそうなっていましたそして皆さんも、もうご承知の通り、弟は雪乃さんに恋心を抱いていました</p><p>ミナホ姉さんの話は実際とは、少し異なっている</p><p>ミナホ姉さんの弟であるオレが高校に入学して、雪乃に出会い雪乃に恋をしたのではない</p><p>高校に入学して雪乃に出会い恋をしたオレをミナホ姉さんが黒い森に勧誘し、弟にした</p><p>時間的な流れは間違っている</p><p>それは、本当に偶然のことで今、皆さんがご覧になられた通り、弟は真剣に雪乃さんを好きでいたそういう時期があったことは確かです</p><p>オレはオレの雪乃への思いを、正統な恋だとは思わない</p><p>オレはさっき自分自身で答えを出した</p><p>オレは一度だって、雪乃と恋人同士になれるなんて想像したことはない</p><p>そんなことは最初から、諦めていた</p><p>雪乃と友達にはなりたいと望んでいた</p><p>せめて友達には</p><p>どこで、道を踏み外してしまったんだろう</p><p>雪乃が遠藤と付き合っているのが嫌だったのか</p><p>そりゃ確かに、雪乃を何度も自慰のネタに使ってきた</p><p>だけど本当にレイプして、レイプして、レイプし尽くしたいと思っていたのか</p><p>オレは、どこかで道を間違えた気がする</p><p>わたくしは白坂創介への復讐を計画するに当たって白坂の娘たち犯し、殺すことは、どうしても必要だと思いました自分の家族から誘拐され、陵辱され、身を売らされさらに家族を殺された、わたくしは白坂創介にも、同じ苦しみを味わせたかったのですそうでないと死んだ妹と、わたくしの堕胎された子供に、申し訳が立たないと思っていました</p><p>ミナホ姉さんは正直な思いを、カメラの向こうの元・娼婦たちに言う</p><p>ですがわたくしは、男ではありません男のペニスがありませんわたくしには、白坂創介の娘たちを犯すことができませんだから</p><p>わたくしはわたくしの弟を、この計画に引きずり込んでしまいました弟のペニスをわたくしの復讐の道具にしたんです</p><p>わたくしは卑劣な人間です酷い姉だったと思いますごめんなさい本当に、ごめんなさい</p><p>オレに頭を下げる</p><p>弟はわたくしの思いに応えてくれました白坂雪乃も白坂舞夏も、計画通りに拉致しレイプすることができましたでも</p><p>でも何なんだ</p><p>弟はわたくしよりも、遥かに優しい人間でしたただ、欲望のままにそう、そこに居る白坂創介の様に、自分の快楽を満たすためだけに女を犯す様な人間ではありませんでした弟は女を犯してなお、その相手を救おうとしました</p><p>うんみんな観てたろ恵美ちゃんや、アニエスの時の様子もあんなのさただソースケに見せつけるためなら、あんな繊細なセックスをしなくたっていいんだこの子には関係の無いことなんだから</p><p>でも、この子は恵美ちゃんや、アニエスをソースケの支配から解放することを考えてくれた舞夏さんだって舞夏さんを殺さないで、しかも未来に希望を持って生きていけるようにそういう願いを込めた、セックスをしてくれた本当にミラクルだよ凄惨なだけのはずの復讐があの子らに希望を与えられる場に変わったんだから本当にミラクルだと思うよ</p><p>ええでも、ミラクルはここまでですわ</p><p>雪乃さんはあなたでも、救えないわ</p><p>雪乃は、ぽかんとした顔でオレたちを見ている</p><p>本当にごめんなさいそして、ありがとうあなたが、恵美や、アニエスや、舞夏さんに対して希望を与えてくれたことはその様子を観ていたお屋敷の元・娼婦たちにも良い影響をもたらしてくれると思うわあなたが頑張ってくれたことでみんな救われると思う</p><p>ええあたしたちの最後の妹たちを娼婦に堕とさずに済んだわあの子たちは、愛し愛されるセックスを体験できたそれって、本当に素晴らしいことなんだと思う</p><p>でもミラクルはミラクルは、ここまでよ</p><p>ミナホ姉さんは辛そうに微笑む</p><p>いえむしろ、雪乃さんを娼婦として抱かないでくれて、ありがとう</p><p>あなたが雪乃さんを娼婦と認めなかったことでわたくしたちの誇りは、守られたわそうよあなたが教えてくれたのわたくしたちは、みんな、あの地獄を生き抜くという覚悟をして娼婦になったの娼婦として生きる覚悟ができた女だけが生き残ったのよあたしたちは逞しくなった強くなった自分の意志でそうよ、あたしたちは雪乃さんとは違うあたしたちには娼婦として生き抜いたという誇りがあるわこの先何があっても生き抜く自信があるあの男に犯され続けた日々は、決して無駄にはなっていないあたしたちは胸を張って生きていっていいのよっそうでしょう、みなさんっ</p><p>ミナホ姉さんがカメラに叫ぶ</p><p>そうですとも、お姉様たちっあたしたちは、自らの強い意志で生き残ってきたのですわっ自分たちに誇りをもっていいんですわっ</p><p>ああ、あたしが保証してあげるよっあんたたちは、頑張って、頑張って、頑張り抜いて生き残ったんだすげぇ女たちなんだよっ</p><p>そうですともさっきのみっとも無い雪乃さんを観たでしょあたしたちはあんなゲスな女にはならなかった淫乱なだけの誇りの無い女にまでは堕ちなかった堕とされても、堕とされてもあたしたちは娼婦でした誇りのある娼婦に、自らなったんですお姉様</p><p>そうだ白坂創介の娘は、娼婦にさえなれなかった娼婦以下の女のクズに、勝手に成り下がっちまったんだ</p><p>恭子さんの言葉に雪乃は、ジッと自分の手を見る</p><p>ありがとう、あなた雪乃さんを抱かないでくれてこのバカな娘を娼婦とは認めないでくれて</p><p>ミナホ姉さんは、そう言うけれど</p><p>ゲンジツは</p><p>オレは勃起できなかっただけだ</p><p>オレのペニスが強ばらなかっただけだ</p><p>雪乃とセックスして雪乃を助けたかった</p><p>ここから先は、わたくしたちだけで本来の復讐の権利者たちだけで行うわあなたは下がってちょうだい</p><p>恵美も彼と一緒に退室して寧とマルゴも</p><p>いや、ちょっと待ってよ、ミナホ</p><p>マルゴさんが驚いて言う</p><p>いいえここから先は、わたくしたちは復讐の名の下に罪を犯すわそれにはもう手伝いはいらないわわたくしたち自身でやらなくてはいけないのよ</p><p>復讐者じゃない人を巻き込むことが、どれほど罪深いことなのかわたくしは弟の件で学んだわそしてマルゴあなたも、あたしの可愛い妹よ</p><p>妹だからこそ、手伝いたいんじゃないかっ</p><p>いいえわたくしたちの罪まで、一緒に負わせないわ</p><p>食い下がるマルゴさんに、恭子さんが言う</p><p>ミナホの気持ちを判ってあげな見届け係なら、あたしだけで充分だ</p><p>あたしはミナホより年長だし元々黒い森の監査役として、香月のジィさんに送り込まれて来た女だあたしが見ているのは、構わないだろ</p><p>お願いします、恭子さん</p><p>渚あなたも退室して</p><p>あなたは、もう現役を引退しているし真緒ちゃんも居るわ他のお姉様たちと同じで復讐の目撃者でいるべきよ</p><p>この部屋に残れば復讐の当事者実行犯ということになる</p><p>あなたは、もうママなんだから白坂創介の汚れた血で、手を汚すべきではないわ</p><p>でも、克子</p><p>というか彼の側に付いていて欲しいのよお嬢様には、あたしが付いているから</p><p>克子姉は、オレを見てニコッと微笑む</p><p>渚は納得した</p><p>あなた方も、ご退室下さい</p><p>ミナホ姉さんはオレを抱き締めている２人</p><p>プロレスマスクを被った、みすずと翔お姉さんに言った</p><p>このお２人の正体は、皆様にはお話しできませんもし、お知りになられたらわたくしは、その方を殺さなくてはならなくなりますから</p><p>ミナホ姉さんはカメラの向こうの元・娼婦たちを脅す</p><p>香月家の娘であるみすずと、香月セキュリティ・サービスの次期トップである翔お姉さん</p><p>その２人がこの場に居ることを、知られるわけにはいかない</p><p>皆様も記憶から抹消して下さいそういうお二人だということを、ご警告致します</p><p>寧が、オレたちを見る</p><p>ヨッちゃん、撤収するよっマルゴお姉ちゃんも、恵美も、渚さんもそっちのお２人さんも、いいねっ</p><p>判ったよ、寧</p><p>さあ、いきましょう克子、お願いね</p><p>判っているわ渚</p><p>旦那様参りましょう</p><p>しっかりとオレを抱き締めているみすずが優しく、囁く</p><p>そうよあなたは充分頑張ったわもういいのよ後は、黒森さんたちにお任せしましょう</p><p>翔お姉さんもそう言ってくれる</p><p>行っちゃうの</p><p>ダメです</p><p>みすずが、オレの眼を手で目隠しする</p><p>見てはダメです</p><p>もう、ミラクルは起こりません</p><p>ヨシくん、行くわよ</p><p>メグが、オレを引っ張る</p><p>マナが待っているわアニエスも</p><p>美智や瑠璃子も待っていますわ</p><p>さあ、行くよっ、ヨッちゃん</p><p>オレは身体に力が入らない</p><p>みすず、メグ、翔お姉さん、寧、渚、マルゴさん</p><p>６人の女たちに押され、引きずられドアの前へ</p><p>ま待ちなさいよ</p><p>雪乃の声がする</p><p>姿は見えない</p><p>あ、あんた本当に、あたしを見捨てる気なのちょっと、待ちなさいよこのバカっ</p><p>寧、ドアを開けて</p><p>了解、マルゴお姉ちゃんっ</p><p>ギィィと、ドアの開く音がする</p><p>部屋の外、廊下から冷たい空気が入ってくる肌寒い</p><p>待ちなさいよっ裏切り者っ</p><p>雪乃が叫んでる</p><p>許さないからっあんただけは絶対に許さないからっ</p><p>雪乃の声が背後に聞こえる</p><p>ギィィィバタン</p><p>ドアが閉ざされる</p><p>はい、ヨシくんこれ着て</p><p>メグが、オレのガウンを持って来てくれていた</p><p>そう言えばずっと裸体のままだったんだ</p><p>あっちの部屋の様子は、そこのモニターで見られるわ</p><p>プロレスマスクを外しながら、翔お姉さんが言った</p><p>ここは</p><p>翔お姉さんとみすずが待機していた方の控え室か</p><p>あたしは、この先のことは興味ないからマナとアニエスの方へ行くわ</p><p>あたしは映像でも、観るべきところまでは見届けないといけないから</p><p>元・娼婦の１人として、渚が言う</p><p>あたしも、結末は知っておきたいな</p><p>わたくしも立場的に知っておかないといけないと思うの</p><p>翔お姉さんが言う</p><p>あたしは旦那様のお側にいます</p><p>みすずは、まだオレを抱き締めている</p><p>抱き締めていないと心配らしい</p><p>オッケー、じゃあ、あたしは恵美とアニエスの方へ行くついでに、美智たちの様子も見てくるよ</p><p>ヨッちゃんは結末を見届けないと、落ち着けないもんねっ</p><p>オレは雪乃と白坂創介の結末を</p><p>知っておきたい</p><p>じゃあ、恵美、行くよ</p><p>はい皆さん、ヨシくんのことお願いします</p><p>寧とメグがアニエスたちの居る部屋へ向かう</p><p>さてどうなるのかしら</p><p>翔お姉さんは、モニターを見上げる</p><p>まあ、あたしと渚さんはもう知っているんだけどね</p><p>寧も判っているから、席を外したんだと思うよ</p><p>そうか復讐計画を事前に知っていた人たちは</p><p>当然、この後の展開を知っている</p><p>ちょっと酷いことになるからねミナホが現場でなく、こうして映像で観ろって指示するのも判るんだ</p><p>画面の中には裸のままの雪乃と、拘束台の上の白坂創介が映っている</p><p>白坂創介は、先程のままぐったりとしたまま、ブツブツと何かを呟いている</p><p>雪乃は思い空気に耐えきれなくなり</p><p>あたし本当に、もうセックスしちゃダメなの</p><p>そう言ったはずよセックスしたら、殺すって</p><p>雪乃はミナホ姉さんの言葉に、震えながら</p><p>でももう１回もう１度だけ許してくれないかしら本当のセックスじゃなくてもいいわ真似事でもいいから</p><p>わたくしの弟は、もう戻ってこないわよ</p><p>あ、あんなやつもう、どうでもいいわよっそうじゃないそうじゃなくって</p><p>雪乃は拘束台の上の、父親を見る</p><p>あのままじゃパパが可哀想よ</p><p>こんな状態のまま、殺されるなんてパパ、可哀想過ぎるわよっ</p><p>白坂創介は、克子姉に媚薬を飲まされている</p><p>すでに、精神錯乱寸前の様子だが</p><p>その股間のイチモツは大きく勃起していた</p><p>いや、根元をタコ糸の様なモノでギュウギュウに縛られているから</p><p>鬱血して、青黒く変色している</p><p>あらパパとセックスしたいって言うの</p><p>本当にセックスしなくてもいいわあたしが、手でも口でも使うわ</p><p>せめてパパを気持ち良くしてあげたいのよっ</p><p>雪乃の眼が父の苦しそうな勃起を見ている</p><p>あんなの可哀想だものっ</p><p>可哀想可哀想可哀想ねぇ</p><p>呆れた様に笑った</p><p>あんたのパパが、わたくしたちにしたことはこんなものじゃなかったんだけれどね</p><p>そんなの関係ないでしょっあたしのパパは、今、苦しんでいるのよっあんたたちが、昔、どうだったかなんて知ったことじゃないわよっ</p><p>雪乃はどこまでも、雪乃だ</p><p>自分や父親は特別な存在だと思っている</p><p>結局、あなたはそういう子なのね</p><p>何でもいいわよっ苦しそうなパパは、見たくないのよっあたし</p><p>画面を見上げている、みすずが言う</p><p>旦那様のおっしゃっていた通り雪乃さんは、優しさも持っている人なんです</p><p>こんなところでこんな格好であんたたちみたいな連中に殺されるなんて、あんまりじゃないっだから、せめて娘のあたしが、慰めてあげたいのよっ</p><p>ぐったりとした中年男の肉体に変色した勃起ペニスだけが、元気よく隆々としている</p><p>でも他人のことに全然興味が無い人だから自分や自分の家族のことばかり、優先する人だから</p><p>あたしがしてあげたいのよっいいでしょ娘と父親のセックスよあんたたちみたいな、ヘンタイなら見てみたいでしょ、そういうのだって見せてあげるからっ</p><p>残念だけれど興味無いわあたしも、お嬢様もその人にはレイプされた経験があるしカメラの向こうのお姉様たちだって、今さら白坂創介がセックスする姿を見たいとは思わないわよ</p><p>じゃあ、口でするわおしゃぶりするそれも、ダメなら手でパパのあそこから、白いのを出してあげたいの小さくしてあげたいのよ、あれをそうじゃないとあんなに大きくなっていて、苦しそうで可哀想なのよっ</p><p>そうね、確かに苦しそうね</p><p>射精させるのは許さないけれど根元を縛っているアレを緩めることぐらいは許してあげましょうか</p><p>いいのね</p><p>雪乃さんに緩めることができればだけれど</p><p>で、できるわよ</p><p>雪乃は、立ち上がり父親の拘束台の前へと行く</p><p>全裸の１６歳の愛娘が拘束台の上にM字開脚で縛られている全裸の父の前に立つ</p><p>白坂創介が顔を上げる</p><p>ゆ、き、の</p><p>そうよ、あたしよ</p><p>父親に微笑む雪乃</p><p>可哀想にパパこんなに痛めつけられて待ってね今、楽にしてあげるから</p><p>雪乃は父親の股間に手を伸ばす</p><p>父親の勃起の根元を掴む、雪乃</p><p>な、何なのよこれ</p><p>これ糸みたいなのが、くっついちゃってて外せない</p><p>克子姉が雪乃の背中に言う</p><p>ああ、それね見た目はタコ糸みたいだけれど、特殊な繊維でできているのよそうやってグルグル巻きにすると、繊維同士で癒着して離れなくなるの</p><p>ど、どうやったら取れるのよっ、これ</p><p>雪乃が、怒りの眼で克子姉を見上げる</p><p>特殊な薬品を使わないと無理よちなみに、それ時間が経つにつれて、どんどん縮んでいく性質があるからそのままオチンチンの根元で縮まると血液の流れを止めて、大変なことになるからねっ</p><p>ど、どうなるのよ</p><p>判らない人間の身体は、どこも血液の循環が止まれば壊死するわよそのうち、ポロッと取れるんじゃないかしら</p><p>克子姉はフフッと笑った</p><p>じ、冗談じゃないわよっその特殊な薬品ていうのをちょうだいよっこんなのパパが可哀想でしょっ</p><p>でその薬品ていうのがこれよ</p><p>克子姉は塗り薬のボトルを雪乃に見せる</p><p>貸しなさいよっ</p><p>雪乃は、ボトルと引ったくると蓋を開ける</p><p>そしてクリーム状の薬品を、白坂創介のペニスの根元に擦り付ける</p><p>パパちょっとだけガマンしてねすぐだからね</p><p>ゆ、雪乃雪乃が</p><p>全裸の娘に股間を触られ白坂創介は、熱病にうなされているように囁く</p><p>雪乃がオレのを擦っている雪乃が手で</p><p>雪乃が、何をしているのか意図が判らないらしい</p><p>娘が自分の勃起に触っていることだけに興奮している</p><p>そこよりももっと上を亀頭をカリ裏をしごけよ雪乃ああ、雪乃</p><p>何よ、これ塗っても全然、取れないじゃないっ</p><p>薬品を塗っても白い繊維に変化は無い</p><p>ええ、その薬だけじゃだめよもう充分だから、これを付けて</p><p>克子姉は雪乃にボタン電池の様なものを二つ手渡した</p><p>何よこれ</p><p>それをね今、薬品を塗った繊維の上に貼り付けてオチンチンの右側と左側に、左右対称にね</p><p>雪乃は白坂創介のペニスの根元に、丸い小さな物体を２つ貼り付ける</p><p>はい、それが終わったらこっちへ来てああ、手に付いている薬品はこのティッシュで拭いて</p><p>克子姉が流れ作業の様に、雪乃を誘う</p><p>そっちに何があるのよ</p><p>スイッチよ</p><p>スイッチ</p><p>ええあの繊維を溶かすための、特殊な電波を出すための</p><p>克子姉は雪乃をミナホ姉さんの前に連れて行く</p><p>ミナホ姉さんは小さなスイッチの付いたボックスを雪乃に差し出す</p><p>そうねあなたに押してもらうのが一番よね</p><p>ミナホ姉さんは微笑む</p><p>このスイッチを押すとあの白い繊維は溶けるから</p><p>雪乃は手渡された、スイッチボックスを見る</p><p>どうしたの押さないの</p><p>ククと笑うミナホ姉さん</p><p>雪乃は迷っている</p><p>ゆ、雪乃もっと擦ってくれもっと、刺激して射精させてくれオレは、射精したいんだドクドク、いっぱい吐き出したいんだお前の顔にかけてやるかけてやるからパパの精液を受けとめてくれよな、頼むからパパ、昔から雪乃のことを可愛がってきたろだから、今度は雪乃が、パパを気持ち良くしてくれ頼むよ頼むからなあ雪乃ぉぉぉ</p><p>拘束台の白坂創介はうなされたような口調で、娘にそう囁く</p><p>血走った眼で</p><p>白坂創介の勃起は、さっきよりも硬度を増していた</p><p>眼の前の恐怖から逃げるため</p><p>白坂創介は、肉体の快感だけに集中しようとしている</p><p>この部屋の中で唯一の味方である娘に自分を慰めさせようとしている</p><p>ソースケ、さっきよりも苦しそうだねやっぱり、愛する娘に触られたせいかな</p><p>あの繊維が溶けないと根元が縛られたままだから、絶対に射精できないわよというよりあのままだと、ホントに勃起したままオチンチンが壊死しちゃうから</p><p>克子姉が、雪乃のスイッチを見る</p><p>押さないの</p><p>いいわ、じゃあ、わたくしが押します</p><p>ミナホ姉さんが、白い指を伸ばす</p><p>さ、触らないでっ押すわよっあたしが押すわよっ</p><p>カチリ</p><p>スイッチを押した</p><p>ボォワゥッスッ</p><p>爆音と炎と煙</p><p>白坂創介の股間が</p><p>爆発したッッ</p><p>ビチャリ</p><p>何かが、ベタッと壁に貼り付く</p><p>白坂創介のペニスだった</p><p>な、な、ななんだこれなんじゃこりゃああッッ</p><p>根元からペニスが吹き飛んだ白坂創介が悲鳴をあげる</p><p>雪乃はスイッチボックスを持ったまま、呆然と立っている</p><p>言っただろ特殊な電波を発すると、その繊維が溶けるってまあ、超高速で高熱を発しながら、一瞬のうちにヒビュッと縮まるから横から見ていると、まるで爆発したようにしか見えないけれどね</p><p>ちょっと待てよ何だ何でねえんだオレのチンコが、なくなってるぞおいっ</p><p>白坂創介は、拘束台の上でガタガタと震えている</p><p>ソースケチンコが切れ落ちても、そんなに痛くないだろ</p><p>その瞬間白坂創介に激痛が走る</p><p>いてぇぇぇぇぇぇぇぇぇッッ</p><p>あれれ、ソースケ、そんなはずは無いんだけどな</p><p>ふざけんなっ痛ぇよっ物凄く痛ぇよっ</p><p>恭子さんに、白坂創介は叫ぶ</p><p>痛みで朦朧としていた頭が、はっきりとなっている</p><p>バーカ、こんなの痛みのうちに入らないよこの繊維を使うと、焼き切っている状態になるからさ傷口が完全に焼けていると、そんなに血が出ないし、痛みだって小さいはずなんだ</p><p>痛ぇぇってのっオレは痛いんだよっちくしょうっ</p><p>そんな白坂に恭子さんは</p><p>やれやれまだ、最初のチンコ切断だよ</p><p>雪乃の顔がサーッと青ざめる</p><p>判るかいこの繊維を使うと、出血死を考えないで、どんどん、あんたの身体をバラバラにできるってことなんだわ</p><p>シェイクスピアの芝居にさタイタス・アンドロニカスってのがあるんだけれど知っているかい</p><p>主人公のタイタスの娘が悪い男たちにレイプされて処女を失うんだけれどねレイプの後、男たちは娘が誰に犯されたのか誰にも言えないように娘の両手と舌を、ちょん切るんだよ</p><p>両手と舌</p><p>手がなけりゃあ犯人の名前が書けない舌がなければ、犯人の名前が言えないそういうことさ</p><p>ま、まさかお前たち</p><p>ただ殺すだけじゃあつまんないだろっていうかさ、あたしたちは、あんたのことを見せしめにしないといけないんだわ</p><p>見せしめ</p><p>あなたはこの屋敷に、いっぱいヘンタイ仲間を連れて来たわそういう人たちにも２度と、わたくしたちに敵対しないようにメッセージを出さないといけないから</p><p>舌も切るし、両手も切るわ両脚もそして、裸のまま外に捨てるわマスコミをいっぱいご招待してねでも、あなたはもう、喋れないし、書けない手足を使って、あたしたちのことを伝えることもできないようにしておくわ</p><p>生きたまま地獄に堕とす</p><p>雪乃さんあなたのパパは、そういうことになるから</p><p>言ったでしょあなたには、２度とセックスさせないってどう愛するパパのオチンチンを破砕しちゃった感想はほら、パパのオチンチンあそこに落ちているわよ</p><p>い、いやぁぁっっ</p><p>絶叫して、泣き喚く</p><p>今日という夜を死ぬまで忘れないでねあなたは、お父さんのペニスを切り落とした女なのよっ２度とセックスすることなんて、許されない女なのよっ</p><p>昨日の話ですが</p><p>人は自分を何だと思っているかという</p><p>私は学校を出て、最初にした仕事が演劇の裏方スタッフだったので</p><p>今でも、行動指針は舞台スタッフのままだったりします</p><p>もう、演劇の仕事から離れて10年になるのですが</p><p>何か、仕事や人生で選択しなければならなくなった時に</p><p>舞台のスタッフとしての考えで決めます</p><p>人から舐められるのは、自分が悪いのだから仕方ないが</p><p>舐められた以上は、きちんと蹴り返さないといけない</p><p>舐められたまんまだとしゃぶり尽くされる</p><p>まあ、そのせいで人生が色々と上手くいっていないのは事実ですが</p><p>後悔は1つもありません</p><p>自分の信じる行動指針を守っているからです</p><p>483．引き戻し</p><p>パツンッ</p><p>モニターの映像が途切れる</p><p>マルゴさんが、電源スイッチを切った</p><p>マルゴさんは、部屋のドアを開ける</p><p>２人とも、もうモニターは切ったから、入っておいで</p><p>そこには別室へ言ったはずの寧とメグが立っていた</p><p>やっぱり、ヨッちゃんが心配だったから</p><p>廊下で待っていてくれたのか</p><p>２人は、マルゴさんに促されて部屋に戻る</p><p>あたしたちは、もうあの部屋の中の様子は観ないよここまでだこれ以上は、観ても意味がないよただただ陰惨な状況が続くだけだからね</p><p>この後は延々と、白坂創介が、いたぶられていくだけだろう</p><p>舌と手を切られるだけでは済まない</p><p>しょうがないよねもし、白坂創介が一度でも自分が悪かった許してくれって謝罪したらまた違った結末になったかもしれないけど</p><p>カメラの前ではさとっくの昔に、白坂創介の処罰は決定している様に話していたけれどさミナホと恭子さんは、本当は何種類もの準備をしていたんだよ</p><p>これは私刑だからね本物の法廷での、法律に則った公正な刑罰にはならないんだよ</p><p>そんな話を復讐がスタートする前にも、聞いた気がする</p><p>ぶっちゃけて言うとさ今さっき、ミナホはあたしたちには、娼婦の誇りがあるとか綺麗にまとめちゃったけれど、あんなこと本人は全然信じていないからね</p><p>マルゴさんはオレたちを見る</p><p>翔お姉さんだけは知らないと思うけれどみんなは、岩倉幸代のことは知っているでしょあの子みたいに誇りもプライドも無い、インモラルなセックスが好きだっていうだけで娼婦をやっている子もいる白坂創介寄りの娼婦だっていたしねお屋敷のお姉さんたちは、決して一枚岩じゃないんだよ</p><p>みんながみんなミナホ姉さんの考えに賛同しているわけではない</p><p>君がさっき言った生き延びる意志を持って、娼婦になる覚悟をした人間だけが生き残ったという意見は、理想的すぎるよ覚悟なんかしなくても、ただ単純に生命力が強くてしぶとく生き残った人もいる</p><p>岩倉さんなんて、確かにそうだ</p><p>ヴァイタリティと行動力だけが、有り余っている</p><p>なのに深く物事を考えてはいない</p><p>その場の感情に任せて突発的に行動する</p><p>でもさああやって娼婦の誇りがなんて話をすれば、岩倉さんみたいな子だって、何か自分が褒められている様な偉くなった様な感じがして気分がいいだろ雪乃さんは、娼婦にすら成れなかったけれどあたしたちは、自らの意志で娼婦になったのですなんて言われると</p><p>そうやって、白坂創介の愛娘である雪乃さんを見下すことができれば気分がいいだろだから、雪乃さんは生き続けることが許されることになったんだよ</p><p>永遠に元・娼婦たちから見下される対象として</p><p>あの状況で、ミナホが雪乃さんを救うにはそれしか手段は無かったと思う</p><p>マルゴさんは、そう断言する</p><p>じゃあ、ミナホ姉さんは雪乃を助けるために、わざと</p><p>もちろん、雪乃さんのためだけじゃないさああして娼婦としての誇りという概念が生まれて、それを基に雪乃さんを笑ってしまったという記憶が残れば岩倉さんたちも、今後は身勝手なことはしにくくなるからね品の無いことをしたら、ミナホから娼婦の誇りを失くしたのそれじゃあ、雪乃さんと同じじゃないって叱責されるだろうからさ</p><p>雪乃を見下すことで岩倉さんたちは、品の無い振る舞いを控えることになる</p><p>そういう風に、釘を差しておくためにミナホ姉さんは</p><p>まあ、一石二鳥っていうかどうにか、雪乃さんの首は繋がったよその代わり白坂創介に対する処刑は、より酷くなったけれど</p><p>岩倉さんたちが、絶対にミナホや恭子さんに逆らわないように圧倒的な恐怖を心に刻みつけるためにそこまで、やらなきゃいけなくなっているんだよ</p><p>オレたちは、ハッと息を呑む</p><p>ミナホの立てた最初の計画では白坂創介を殺す予定は無かったんだ恭子さんが白坂創介の面影がなくなるくらいに、顔を変形させてこれは実際に、やっていただろそれで他人の身分証を持たせて、大阪のホームレスの溜まり場に捨てに行く予定だったんだよ所持金は、３００円だけしか渡さないで</p><p>他人の身分証でホームレス</p><p>マルゴさんはポケットから、免許証を取り出す</p><p>モミヤマ・モミゾウ、４８歳、住所不定無職中学卒業後、パチンコ屋に勤務２１歳と、２９歳と、３２歳と、４４歳の時に婦女暴行の罪で逮捕され、４回も刑務所に入っていた血縁も１人も無しそういう架空の人間の戸籍をこっそり作ってあったんだ</p><p>白坂創介にはこのモミヤマ・モミゾウとして、残りの人生を全うさせるつもりだった</p><p>それが、罰なんですか</p><p>白坂創介は生まれてからずっと、白坂家の力を背景に好き勝手をやってきたろエリートとして、普通の人たちを見下して生きてきたお金に困った経験も無い学生時代にアルバイトをした経験も無い職歴は会社勤めだけだ</p><p>うん大手広告代理店の部長だったんだよな</p><p>そんな、良い暮らししかしてこなかった男がさいきなり、周りに誰も助けてくれる人がいない土地へ送られそれも、ホームレスの中に突き落とされたら、どうなると思う</p><p>他のホームレスの人とは合わないだろうな</p><p>住所不定・無職のまんま自分で何か仕事を見つけて働くことだってできないと思うよ肉体労働とか、まずできないだろうしね</p><p>エリート会社員の仕事しか、したこと無いんだもんな</p><p>４０過ぎて、ホームレスな人でも就ける様な仕事なんて始められるわけがない</p><p>その上役所の人や、警察に身分証を調べられたら常習的な性犯罪者で刑務所帰りという過去だけが提示されるそんな人間誰も相手にされないだろう</p><p>ミナホは、白坂創介にどん底で生きる苦しみを味わせたかったんだよ汗と涙をね</p><p>そう言うマルゴさんにみすずが</p><p>でも白坂創介さんが、自分は、モミヤマ・モミゾウでは無い白坂創介だって主張したら、どうなるんですそれこそ、警察に名乗り出たら</p><p>マルゴさんはククと笑う</p><p>そうなったら白坂家が、彼を暗殺するだろうねあるいは、彼と取引のあった暴力団関係者がヒットマンを送り込むよ</p><p>白坂創介が、ホームレスとして生きていたと知ったら白坂家は、身内の恥を抹殺するだろう暴力団は、白坂創介との関わりを喋られるのを嫌がって、殺し屋を送り込んで来る</p><p>最後は確実にそうなる白坂創介みたいな男がホームレスとして身を隠すなんてことに耐えられるわけがないからどん底の生活環境に耐えられなくなって自分の正体を喚き散らすのは、時間の問題だよそしたらあたしたちが直接手を下さなくても、他の人間が確実に彼を殺してくれる</p><p>いや、ミナホとしては死ぬまでに、ほんの少しの期間でも白坂創介にどん底の地獄を生きる体験をさせたかったんだよみじめで、情けなくて空腹で、孤独なだけの生活をね</p><p>確かに、復讐としてはそっちの計画の方が、苛酷だ</p><p>でもそんなことは、もうできなくなった今は、岩倉さんたちに強い恐怖を感じさせるために血を見せないといけない</p><p>ミナホ姉さんに逆らって暴力団と手を組んで、売春活動を再開したりしないように</p><p>恐怖を刷り込む</p><p>雪乃さんにもね</p><p>雪乃さんもお父さんの血を見ることで、はじめて命だけでも助かって良かったと思うようになるよ</p><p>ああ雪乃は、喉元過ぎれば熱さを忘れる娘だ</p><p>血を見なければ自分がギリギリの状況で救われたことを、すぐに忘れてしまうだろう</p><p>結局底抜けに、優しい人なのね黒森さん</p><p>翔お姉さんが、ミナホ姉さんのことをそう言った</p><p>自分の感情を抑えて場の雰囲気を的確に感じ取って、最適な選択をしていらっしゃるのね</p><p>例えば雪乃さんも、マナさんも白坂創介の娘なのにマナさんは無罪放免で、雪乃さんは有罪って言うのよく考えたら、おかしいでしょ</p><p>ダブルスタンダードだって言われても仕方無いわよねでもこれでいいのよ不公平で私刑なんだから</p><p>私刑</p><p>その場の空気でマナさんは必死に頭を下げているし、あなたのことも本当に愛しているんだなっていうことを、元・娼婦の皆さんが感じ取って助けてあげたいなっていう空気になったから無罪放免なの黒森さん、そういう空気を作るために奮闘なさっていたでしょ緊急アンケートまで採って</p><p>確かに、そうだった</p><p>場の空気が、助けてあげてもいいになったからマナさんは、救われたのしかも、その決定は元・娼婦たち全員の投票結果だから後々で、文句を言ってくる人もいないでしょうしね</p><p>それはその通りだ</p><p>でも、雪乃さんの場合はあなたがせっかく、雪乃さん自ら、他のお姉さんたちと同等の娼婦という身分に堕ちるという形で、何とか生きることだけ許してもらうというアイデアを出したのに</p><p>あの子は娼婦になることすらできなかったわ自分の感情の方を、優先にしたあれでは元・娼婦たちの反感を買うだけだわ</p><p>翔お姉さんは、そう分析する</p><p>あんな状態だったら例え、雪乃さんとあなたがセックスできたとしても、お姉さんたちの反発の空気は消えなかったと思う今のセックスのどこが娼婦だったんだってことになるわ</p><p>お姉さんたちは雪乃を許してはくれなかったろう</p><p>結果論だけれどあなたが、あんな雪乃さんとセックスできなかったことは良かったのようまい具合に場の空気に乱れが出たから</p><p>その乱れの隙を付いてあたしたちも、あの部屋に乱入できたわああいう空気で無ければ入り込めなかった元・娼婦たちの復讐への思いは、とても根が深いものだから部外者の乱入は、本来、受け付けられないはずなのよ</p><p>翔お姉さんの言葉に、寧とみすずが頷く</p><p>そうだよねっ復讐とは関係の無い第三者のあたしたちが、あの部屋に飛び込むためにはお姉さんたちの復讐行為そのものについては、少しも否定しないでただひたすら、ヨッちゃんを守るという理由だけで押し通すしかないもんっ</p><p>ええ、寧お姉様が頑張って下さいましたわ</p><p>みすずは、真顔でそう言った</p><p>あそこで、寧さんがワーッてハイ・テンションで叫んだからいや、もちろん、中継を観ている元・娼婦のほとんどは、寧さんが何をあんなに怒っているかは判っていないわよでも、ああいう乱入で煮詰まっていた場の空気を冷ますことができたから</p><p>うん先生は、その後、娼婦にさえ成れなかった、雪乃さん理論に話をすり替えることができたんだよっ</p><p>良かったですね旦那様雪乃さん殺されずに済みました</p><p>あれ全部お芝居だったんですか御名穂さんも、寧お姉さんたちも</p><p>違うよ恵美判ってないなぁ</p><p>寧が、ハァと溜息を吐く</p><p>あんたさあ雪乃さんとヨッちゃんが、セックスしようとしてカチャカチャやり合っているのを見てどう思った</p><p>寧の質問にメグは</p><p>嫌でした見ているのが</p><p>はんっどうして</p><p>寧がさらに突っ込む</p><p>だってヨシくん、雪乃と話している時だけは２人とも遠慮が無くて、気安くとても仲良さそうにしているから</p><p>ヨシくんはあたしたちには、本当にいつも気を遣ってくれてそれは、とても嬉しいんだけれどでも、あたし、雪乃に嫉妬していました雪乃はヨシくんにだけは、本当に心を開いていてヨシくんも、そんな雪乃を受けとめているから</p><p>恵美あんたは、雪乃さんと同い年の姉妹で、いつもあの子のことを見上げていたから判らなくなっちゃっているんだよ</p><p>あれは、気安さなんかじゃないんだよっ</p><p>雪乃さんが、ヨッちゃんに無遠慮なのはただ甘えているだけなんだよヨッちゃんに、心を開いているのだってどこまでも、ヨッちゃんになら甘えられるって、思い込んでるからさ</p><p>それは判りますでも</p><p>いや、恵美は、まだ判ってないよ雪乃さんは一方的に甘えてきて、もたれ掛かってくるだけなんだその上</p><p>寧の言葉をみすずが引き継ぐ</p><p>雪乃さんは、旦那様に恋愛感情は持っていませんそう断言していましたわ</p><p>恋愛感情</p><p>恵美もう１回、頭の中を整理して、考えてご覧昔、好きだった女の子にいや、もしかしたら、ヨッちゃんはまだ好きなのかも知れないそういう女の子にさ</p><p>寧がメグを見る</p><p>あたしは、あなたには何でも甘えられるし、気安く無遠慮な態度でいられて、何でもお願いできて、とても便利けれどあたしは、あなたのことを男としては、全然好きじゃありません恋愛感情なんて、世界が引っ繰り返っても絶対に持てないと思いますそう言われたら、どう思う</p><p>雪乃さんは、無邪気に屈託無く、そういうことを平気でおっしゃっていたんですわ旦那様にずっと</p><p>そして怖い人から、あなたとセックスしないと殺すって言われてるから、さあしましょうあたしたち、セックスだけは肌が合うからできるわよねあなたのことは、全然好きじゃ無いけどって、言うんだよ雪乃さんは</p><p>その上雪乃さんは</p><p>あたしに娼婦になれっていう指示が出ているから、あなたのことが好きだって、一応、言っておいてあげるわでも、これ嘘だから本気にしないでねって余計な注釈つきで話していたっ</p><p>旦那様が、可哀想でした</p><p>そうだよそんなんでそんな女を相手に、ヨッちゃんが勃起できるわけがないよっあのバカ女っ</p><p>ヨッちゃんの心をとことん傷付けていてそれなのに、ヨッちゃんは雪乃さんのために何とか勃起させないとって、一生懸命に頑張ってて</p><p>そうですわっ</p><p>寧とみすずにはそんな風に見えていたのか</p><p>うんあのまま、無理にセックスをしたら、あなたの心が壊れることになったと思うわ雪乃さんを救うためにしているのに雪乃さんは、ひたすらあなたの心を踏みにじっているだけなんですもの</p><p>だから、乱入して来たのねあなたたち</p><p>ずっと黙っていた渚が呟く</p><p>そりゃそうだよ場の空気があるもの娼婦だった、克姉や渚さんじゃ、あの場を壊せないでしょ復讐のことに重点を置いている人たちは、ヨッちゃんの心に配慮している余裕は無いものっ</p><p>白坂雪乃、あたしブン殴ってやりたかったわよっ</p><p>ヨッちゃんに、あんな下手くそな嘘で愛しているって言うくらいならヨッちゃんが友達になりたかったって言った時に、友達ならとか答えろってのっ</p><p>そうですわ友達になるのも無理なんて言ってそれなのにセックスはしろなんて旦那様をバカにし過ぎていますわっ</p><p>だから勃起しなかったんだ</p><p>どうにも勃たなかった</p><p>雪乃が本当に、オレのことなんか好きにならないってことが判って</p><p>友達にすらなってくれないことが判って</p><p>オレは雪乃を助けたくて</p><p>一生懸命に、チンコを勃てようと必死で</p><p>あの子はあなたが、自分に尽くしてくれるのは当然だと思っていたあなたの優しい心を踏みにじっていたわ</p><p>そうだよほんの少しでも、ヨッちゃんに優しくしてあげれば良かったんだ嘘で良いから友達にくらいなるって言ったっていいじゃないかっ</p><p>あんな心の人と無理にセックスをしたら、旦那様の心は壊れちゃいますそんな苦いセックスを、旦那様が経験してはいけないんです</p><p>あははそっか、そういうことか</p><p>オレは渇いた笑いしか出なかった</p><p>寧が、オレの手をギュッと握りしめる</p><p>ヨッちゃんは、心を壊しちゃいけないんだよ判っているよねヨッちゃんには、もう守らなくちゃいけない家族がいるんだから</p><p>うんオレも、そのことは判っていた判っていたのに</p><p>しょうがないわ男の子は、昔好きだった女の子には嫌われたくないもの</p><p>翔お姉さんがそう言う</p><p>って大徳さんが言ってたわあの人の場合だから、昔好きだった男の子になっちゃうんでしょうけれどどうしても、未練が残るものだって話してくれたことがあるの</p><p>オレの未練</p><p>雪乃への</p><p>だから、あたしたちが強制的に、ヨッちゃんをあのバカ女から引き離したんだよっ</p><p>乱入してからみすずと、翔お姉さんは、ずっとオレを抱き締めてくれていた</p><p>オレの眼を手で目隠しして雪乃の姿を消してしまった</p><p>あんな子にヨッちゃんは、渡さないよヨッちゃんはあたしたちのだっ</p><p>寧が、オレの手を握りしめている強い力で</p><p>そうガマンできなかったのね、あなたたち</p><p>渚が３人に言った</p><p>あなたたち３人の気持ちが判ったから御名穂さんは、あなたたちの乱入を受け入れたのねそして</p><p>あなたの気持ちも判っているから雪乃さんの命だけは、何とか助けられるようにロジックで誤魔化したのね</p><p>ロジック</p><p>雪乃さんは娼婦にさえなれない女だから自分たち以下だ殺す価値も無い一生、セックスさせないで笑いものにするから、生かして置いてやるというロジックで、元・娼婦の皆さんの溜飲を下げたのよ</p><p>でも、それだけじゃ不足だからお姉さんたちの復讐心が不完全燃焼になるから最初の予定を変更して、白坂創介を徹底的にいたぶることにしたんだよ</p><p>マルゴさんが、使用されなかった偽造免許証を見ながら、言った</p><p>血と呻き声を見せることでお姉さんたちの復讐心を満足させるそのためには、雪乃さんの眼の前で白坂創介をいたぶって雪乃さんにも、涙を流させる</p><p>そこまでオレはミナホ姉さんに負担を掛けているのか</p><p>ハード路線で行くしか無くなったから、あたしたちは外に出されたんだだから、もう部屋の中の映像は、観なくて良いあたしたちが観る必要は無いんだ</p><p>今、あの部屋の中でミナホ姉さんと、恭子さんと、克子姉は鬼になっている</p><p>白坂創介は、生きながら地獄に堕とされ</p><p>雪乃は、そんな父親の姿を見せつけられ泣き喚いているだろう</p><p>あたしは終わるまで、ここで待っているよ</p><p>君は君のするべきことをして</p><p>オレのするべきこと</p><p>君には家族がいる</p><p>マルゴさんがオレを見つめる</p><p>オレ、真緒ちゃんとお風呂に入る約束をしていました</p><p>それならさ、アニエスたちも一緒に入浴させちゃおう</p><p>アニエスは池田先生のところへ連れて行くんですよね</p><p>それは、あたしが車を出すわ</p><p>渚が答えてくれた</p><p>でも、先にみんなでお風呂に入るっていうのは、良いアイデアだと思うわよ</p><p>そうだね、渚さんじゃあ、あたし大浴場の準備をしておくっ</p><p>ヨッちゃんは、まずアニエスの具合を看てあげてついでに、マナの様子も</p><p>そうだね姉さん</p><p>あたし、何か食べる物を作るわ</p><p>晩ご飯まだだから</p><p>そう言えば適当に、サンドイッチとか軽食を摘んだけれど</p><p>今夜は、ちゃんとしたご飯は食べていない</p><p>じゃあ、あたしとお台所へ行きましょう</p><p>あたしも、そっちへ行きましょうか</p><p>そう言うみすずに、寧が</p><p>あ、みすずは美智の方へ行ってあげて監視モニターで観たけど、イーディの相手で大分くたびれてるみたいだから</p><p>それならさみんなまとめて、お風呂に連れてきてよ</p><p>オレが言った</p><p>台所班以外は、みんなお風呂そうしようよ</p><p>翔お姉さんが</p><p>あのわたくしもお風呂</p><p>あ、嫌ならいいです</p><p>いえ嫌じゃないわ</p><p>お風呂みんなと一緒に入ってくれるんだ</p><p>よっしじゃあ、移動しようっ</p><p>寧の号令でオレたちは、外へ</p><p>マルゴさんミナホ姉さんたちを頼みます</p><p>大丈夫だよ雪乃さんも含めて、ちゃんと見ておくから</p><p>マルゴさんはそうオレに、言ってくれた</p><p>廊下に出ると寧が</p><p>オレを抱き締めキスする</p><p>ヨッちゃんあたしたちが居るんだからね大好きだよ愛しているあたしのこと、忘れないで</p><p>オレも、寧を抱き締めキスする</p><p>寧の温かい肉体</p><p>肌の臭い</p><p>全身で、五感で寧を感じる</p><p>そうだ、これが姉さんだ判るよ、オレ</p><p>愛し合った記憶が一気に蘇る</p><p>あたしもです愛しています愛しています愛しています大切なことだから、３回言いましたみすずのことも、忘れないで下さい</p><p>次にみすずが、オレにキスをする</p><p>オレが雪乃への未練に、引っ張られたから</p><p>みんな、ちょっと不安になっているんだ</p><p>オレの心を引き戻そうと抱き締めてキスしてくれる</p><p>みすずの瑞々しい肉体</p><p>鼻の先で髪の匂いを嗅ぐ</p><p>みすずは、いつもこのシャンプーだな</p><p>嫌いですか</p><p>好きだよみすずの匂いだもの</p><p>はい、みすずは旦那様のものです</p><p>次に、渚がオレの前に立つ</p><p>あたしもあなたが好きあなたが好きあなたが好きあなたの赤ちゃんが欲しいし、あなたのママにもなりたいあたしのこと、忘れないで</p><p>渚の豊満な肉体に抱き締められる</p><p>ぷっくりとした唇の感触</p><p>渚の肌は、大人の女性の匂いがする</p><p>ママの匂いが</p><p>えっとわたくしは</p><p>翔お姉さんが照れている</p><p>もういいわっわたくしも、好きッ覚えていてっ</p><p>オレを抱き締めサッとキスする</p><p>翔お姉さんもう一度</p><p>ちゃんと、翔お姉さんの温かさを感じたい</p><p>オレたちはもう一度、抱き合って</p><p>唇を重ねる</p><p>うん、覚えたこれが翔お姉さんだ</p><p>オレよりも背が高い引き締まった身体</p><p>でも、良い匂いがする</p><p>これは働いている女性の匂いだ</p><p>忘れないでね</p><p>翔お姉さんは、ニコッと笑った</p><p>最後にオレはメグを呼ぶ</p><p>メグは曇った顔をしている</p><p>その理由を、オレは理解している</p><p>メグ考えすぎだよ</p><p>オレメグには勃起するから</p><p>雪乃には勃起しなかったけれど</p><p>メグの匂いを嗅いでいるだけで勃っちゃうよ</p><p>メグが、オレの胸に飛び込んで来る</p><p>好きだから気安くなれないことだってあるんだよ</p><p>うんごめんねヨシくん、ゴメン</p><p>オレたちはキスする</p><p>長身で細身のメグ</p><p>小振りだけど形の良い胸の弾力</p><p>メグの肌はお日様の匂いがする</p><p>健康的な小麦色の</p><p>ヨシくんあたしもね</p><p>ヨシくんに抱き締められるだけで、濡れちゃうのっ</p><p>笑っているメグは、笑っている</p><p>そりゃそうさオレたち、愛し合っているんだもの</p><p>うん愛している愛しているよヨシくん</p><p>感想欄のご意見に、影響を受けないようにしばらく読まないでいたのですが</p><p>昨夜、見てみたら凄い量になっていました</p><p>いつもありがとうございます</p><p>で色々と、私の表現力、構成力不足を感じました</p><p>なので、今話は解説回になってしまいました</p><p>こういう回を挟まないといけないのは、敗北宣言以外のなにものでもありません</p><p>雪乃と吉田くんの関係は一見、気安く、心を開いて仲よさそうなのですが</p><p>それは雪乃が、吉田くんを男と見ていないからなので</p><p>辛いですねそういうのは</p><p>484．御名穂という女</p><p>復讐の部屋と、その控え室</p><p>それを後にしてオレたちは、廊下を歩く</p><p>マナとアニエスは</p><p>ああ、さっきの控え室じゃなくて食堂の隣の部屋に連れてったよストレッチャーごとっ</p><p>オレの問いに寧が答える</p><p>ずっとさ白坂創介の居る部屋の近くに置いとくのは、よくないと思って</p><p>アニエスだけでなくマナにも影響が出る</p><p>あの部屋から今は、黒いオーラが出ているからねっ</p><p>寧が、後ろを振り向く</p><p>確かに背筋がゾッとするような、冷たい雰囲気を感じる</p><p>とにかく、あたしたちもこの一画から離れようよっ</p><p>オレたちは廊下を進む</p><p>ここは、あたしの部屋だった克子は隣</p><p>廊下の途中で、不意に渚が言った</p><p>廊下の天井を見上げ並んでいるドアを観ている</p><p>ここはお姉さんたちのお部屋でしたね</p><p>メグも言う</p><p>メグは、生まれてから数年をこの屋敷で過ごしている</p><p>黒い森はね、御名穂さんが守り続けた娼館なのよ</p><p>自分の部屋だったドアを、懐かしそうに触って渚は言った</p><p>普通の娼館なら娼婦同士がもっとギスギスした関係になるのよお客様の取り合いとか誰が稼ぎ頭かとかつまらないことで、いがみ合って</p><p>そう言えば黒い森の娼婦たちに、そういう争いがあったという話は聞かない</p><p>あの岩倉さんでさえ娼婦である克子姉を標的にはしなかった</p><p>あの人が裏組織の人間に示したのはオレとマルゴさんと寧の３人だけだ</p><p>それはね大抵の場合、娼館を経営しているのは、男の人でしょ男の人がトップに立って娼婦たちを上手にコントロールするために、わざと競わせるのよ女の子同士を仲が悪くしておけばみんな、経営者の男の人に自分の功績を認めてもらおうと、一生懸命に働くし娼婦たちが団結して、反乱を起こすことも無いでしょ</p><p>なるほど、分割して、統治するですか</p><p>翔お姉さんが渚の話に頷く</p><p>でも黒い森は、そうではなかったのよ</p><p>どうしてです渚お姉様白坂創介さんだって、男性の娼館運営者ですよね</p><p>あの人は救い様の無いくらいのバカでしょお嬢様が運営者に参画する前の白坂創介が、お嬢様のお祖父様から娼館の経営権を奪い取った頃はね新しく誘拐して来て、娼婦に堕とした子にはまったく報酬を渡さなかったのよ何人、お客を取ってもね</p><p>報酬ゼロ</p><p>驚く、翔お姉さん</p><p>食事はちゃんと出ていたけれど、他は無し着るものは、お客様の好みに合いそうなセックスのための衣装だけで、娼婦には自分で選ばせたりはしなかったそうよ</p><p>うんそうだったわ</p><p>あたしのママが生きていた頃はお姉さんたちは、みんな希望が持てなかったのよ白坂さんに次々、お客を取らされても娼婦には何も与えられないんですもの</p><p>さすがに、優花さんたち白坂創介が入り込んで来る前からの娼婦には、そういうことができなかったそうよそういう古参のお姉様方はもう、それぞれ特定の有力な顧客を持っていらしたから</p><p>そうかミナホ姉さんのお祖父さんが経営していた時期は、本物の特権階級の人たちを顧客とした高級娼館だったから</p><p>優花さんたちの顧客は、みんな政財界の有力者たちばかりのはずだ</p><p>だから、白坂創介は優花さんたちには、手荒なことはできなかったし高級娼館としての黒森楼の評判は落ちていったけれど、完全に潰れてしまうことは無かったのよ</p><p>優花さんや、秀美さんたち古参のお姉さんたちが、残っていた頃は</p><p>白坂創介は、それが面白く無いでしょうだから自分たちが誘拐してきて、娼婦に堕とした女たちからは、徹底的に搾取したのよ</p><p>どれだけ売春させられても何も与えられない</p><p>はいあたしが生まれた後でも白坂さんは、ママに何もしてくれなかったそうですあたしのミルクや、洋服はみんな、古参のお姉さんたちが憐れんで買って下さったものばかりだったそうです</p><p>自分の顧客をすでに掴んでいた古参娼婦しかお金を持っていなかった</p><p>あたしがお屋敷の中で生きてこられたのはお姉さんたちが、助けて下さったからですママはいつも、お姉さんたちに感謝していました</p><p>メグも昔を思い出しているのか廊下の天井を見上げる</p><p>メグは、６歳までこの娼館の中で育ったんだっけ</p><p>そうねあたしが、このお屋敷に来る前のことだから、話でしか聞いていないんだけど御名穂さんや恵美ちゃんのお母様の時代が、一番、大変だったって聞いたわ</p><p>その頃は１２歳で娼婦に堕とされたミナホ姉さんも、身体を売らされていた</p><p>その代わりみんな同じ条件でしょ白坂創介が、自分で連れて来るのはご同類のヘンタイばかりだし御名穂さんの世代の娼婦たちは、お互いを励まし合って、助け合っていたそうよだから娼婦同士のイザコザは起こらなかったそうなの</p><p>むしろ、娼婦同士でケンカなんかしたら生きていけない</p><p>地獄の環境の中で、頼りに出来るのは、仲間の娼婦しかいないのだから</p><p>それから恵美ちゃんのお母さんの事件があって</p><p>メグのお母さんの恵子さんは白坂創介の連れて来た客に、違法薬物を打たれ</p><p>意識不明になったのに、医者に連れてってもらえず死亡した</p><p>御名穂さんと妹さんのこともあって</p><p>ミナホ姉さんと妹の奈生実さんは客に妊娠させられ</p><p>白坂創介の連れて来た非合法の医者に、下手くそな堕胎手術をされて</p><p>奈生実さんは亡くなり</p><p>ミナホ姉さんは、セックスの出来ない身体になった</p><p>それで娼婦たちが結束して、サボタージュを起こして優花さんが、香月閣下にご介入して下さる様にお願いして下さったのよ</p><p>ジッちゃんは白坂創介のクーデター後の黒い森を敬遠して、すっかりお屋敷に来なくなってしまっていたという</p><p>だが、娼婦たちの嘆願を聞いて手を差し伸べてくれて</p><p>それで監査役としての恭子さんが派遣され、娼婦たちの代表として、御名穂さんが運営に参画することになったのよ白坂創介の暴走を抑えるために</p><p>ああ何で、こんなに細やかに話しているのか判った</p><p>渚は翔お姉さんに、話しているんだ</p><p>香月セキュリティ・サービスの調査資料を読んだだけでは判らない娼婦の眼から見た、黒い森の内側を</p><p>御名穂さんが参画してから娼婦たちの待遇は改善されたそうよちゃんと働いた分のお金ももらえるようになったわただし普段使えるのは、その一部だけで、ほとんどの稼ぎは引退する時にならないと貰えない仕組みだったの</p><p>翔お姉さんが尋ねる</p><p>白坂創介が１人で経営していた時期にあんまりにも、どんぶり勘定だったというかあの人、自分の仲間からはお金を取らなかったしお屋敷のお金を勝手に個人で使い込んでいたりして経営状態が良くなかったのよだから、御名穂さんが運営者になっても、最初の数年は経営の立て直しにお金が必要だったから</p><p>娼婦たちに稼いだお金を、そのまま手渡すことはできなかったのか</p><p>でも、結果的にそれが良かったのよ無報酬の奴隷生活からいきなり、大金を手渡されるようになったら、娼婦たちの生活感覚が狂っちゃうしそれこそ、お客の取り合いとか、稼ぎを競い合うとかでイザコザも起きていたでしょうし</p><p>それに力が弱まったとはいえ、白坂創介を追放することはできなかったからヘンタイ部門は残ってしまったしあたしや克子みたいに、女の子が誘拐されて娼婦に堕とされることも続いたわ</p><p>それこそどうして止められなかったのですか</p><p>翔お姉さんのの問いに渚は</p><p>御名穂さんのお父様黒森公一郎が健在だったからよ公一郎さんは、白坂創介に頭が上がらなかったから閣下のご介入があっても、黒森家の当主が黒い森の代表者であることは変わらなかったから</p><p>ジッちゃんに睨まれながらも白坂創介は、好き勝手を続けていた</p><p>御名穂さんがお屋敷の経営を立て直し、内部を完全に掌握するまでには、やっぱり、かなり長い時間が必要だったのよ</p><p>うん去年までは、学校の中まで白坂創介の配下が潜り込んでいたもんねっ</p><p>オレの学校の校長や一部の教師たちも、黒い森の関係者であり</p><p>高校の女生徒たちの中から、新しい娼婦を見つけ出す任務を負っていた</p><p>あたしも、襲われそうになってマルゴお姉ちゃんが、先生１人再起不能にしたものあたしも、剣道場を燃やしたし</p><p>寧の起こした騒ぎは金髪の不良娘としての寧の評判を作った</p><p>はっきり言って去年の秋になってからだよ先生と白坂創介の力関係が逆転したのはさ</p><p>ああ、黒森公一郎氏の不祥事の件ですね</p><p>翔お姉さんはレポートを読んでいるらしい</p><p>去年の秋ミナホ姉さんの父親が、とある暴力団の組長の娘と肉体関係を結んでその不祥事が原因で黒い森が休業に追い込まれて</p><p>御名穂さんがやっと、お父様を処分なさる決心をなさったから</p><p>黒森公一郎はミナホ姉さんによって、廃人となった</p><p>もう二度と意識が戻ることは無い</p><p>話を戻すけれどとにかく、御名穂さんは運営者になってから、物凄く娼婦たちに気を遣って下さったのよ白坂創介に誘拐されてきたばかりの子の精神的なフォローから金銭的な問題それぞれの娼婦の顧客が被らないように、調整して下さったりお行儀の良くないお客様は出入り禁止にして下さったり何から、何まで</p><p>だから黒い森の娼婦は、みんな仲が良いのよ仲違いするような要因は、全部、御名穂さんが取り除いてくれたから</p><p>それぞれの娼婦に合わせて、その娼婦がどういうタイプでどんな顧客に求められているかあるいは、顧客になっては合わない人もいるっていうことを、懇切丁寧に話して下さってあなたは、ここが優れているとか顧客の＊＊さんは、あなたでないとダメとか言って下さるのだから娼婦としての自分のポジションに納得できるし、前向きに生きていく自信が付くのよ他の娼婦に嫉妬もしないわ自分の価値を、ちゃんと見ていてくれる人がいるんですもの</p><p>そこまでやっていたんだ</p><p>それに娼婦を引退した後の夢についても、話し合う場を作ってくれたあたしの場合はお花屋さんでお花屋さんになるためには、どういう勉強をしておかないといけないのか資金はどれくらい必要なのかそういうことを、事細かく調べて下さって通信教育の講座を受けられるようにもしてくれたわ自分の夢と夢を実現するための的確なステップを御名穂さんが示して下さったからあたしは、娼婦時代に気が狂わずに済んだんだと思っている感謝しているの</p><p>それでもこんな境遇に堕とされて、不満が溜まっている娼婦もいるでしょうだけど、御名穂さんのお父様と白坂創介が居る間は、娼婦の身分から自由に解放してあげることはできないから</p><p>その時代の娼婦を辞めることのできる条件は</p><p>妊娠・出産することだけだった</p><p>だから渚は、真緒ちゃんを産み娼婦を引退した</p><p>珠代さんも男の子がいると言っていたから多分</p><p>でも、不満を抱えた娼婦が、白坂創介に憎しみをぶつけたらその娼婦は、酷い目に合わされることは判っているでしょうだから、そういう子に対しては御名穂さんは、強い恐怖で縛ることにしたのよ白坂創介以上に、御名穂さんを畏怖するように心を鬼にして</p><p>岩倉さんの場合がそうか</p><p>と、いうより御名穂さんは、あたしたちとは違う立場だから</p><p>さっき、あなたが指摘した通りよあたしたち娼婦はいつか、このお屋敷から出て行くという夢があったけれど御名穂さんは</p><p>黒森家の人間として運営者となったミナホ姉さんは</p><p>お屋敷を出ることは許されない</p><p>それに御名穂さん自身は、もう娼婦に戻ることはできないでしょ</p><p>ミナホ姉さんの身体はセックスができなくなってしまった</p><p>あたしたちに優しくすればするほど御名穂さん自身は、辛かったろうって思うの</p><p>地獄に堕とされた娼婦たちを救うことに人生を懸けながら</p><p>でも、御名穂さん自身は黒い森から脱せない</p><p>その上娼婦にも戻れない</p><p>同じ立場の仲間が、いない</p><p>娼婦たちの庇護者として働いて下さるのに御名穂さんは、ずっと孤独だったのよどんどん孤独になっていったんだと思うわ</p><p>だからいつも感情を押し殺していた</p><p>無表情で演技としての冷笑でしか、笑わない</p><p>克子は御名穂さんの孤独が、判っていたんだと思うわだから、あの子は去年の秋に、黒い森の活動が休止になって、娼婦たちがみんな外へ解放されたのに１人だけ、お屋敷に残ったんだと思うわ</p><p>克子姉はお屋敷に残った、たった１人の娼婦だった</p><p>マルゴお姉ちゃんも、そうだよ</p><p>マルゴお姉ちゃんは本当に、先生のことが好きだから</p><p>寧ちゃんも、そうでしょ</p><p>あたしはシザーリオ・ヴァイオラのこともあったしここに居るしかなかったんら</p><p>寧は、寂しそうに言った</p><p>ああそっか</p><p>ミナホ姉さんは黒森じゃ無いんだよ</p><p>学校ではお母さんの方の姓を弓槻を名乗っているだろ</p><p>ええ、そうだけど</p><p>メグや、他の女たちがオレを見る</p><p>ミナホ姉さんは確かに、黒森公一郎の娘だけれど隠し子だったんだろお母さんと妹と一緒に、弓槻御名穂として生きていたんだろ</p><p>黒森家の娘だという自覚は無く</p><p>それが１２歳で誘拐され、犯されて、娼婦にされて妹さんも、連れて来られて殺されてお母さんは、誘拐された娘たちと会うことはできないまま病死したって聞いたよ</p><p>その通りよ</p><p>家族を失ってもう、帰る場所がなくて独りぼっちで身体はもう、セックスができない恋も結婚も、諦めないといけない</p><p>セックスができないのに子供が産めないのに</p><p>ミナホ姉さんは、男性に愛してもらえるとは思わなかったんだろう</p><p>そしてミナホ姉さんは、たまたま、黒森家の血を引く娘だったから黒い森の運営に関わる正統な理由が、たまたま有ったからミナホ姉さんは、娼婦たちの庇護者という仕事を受け入れるしかなかったんだよ</p><p>ミナホ姉さんはその運命を受け入れるしかなかった</p><p>でもミナホ姉さんの心は、黒森じゃないんだよだって、ミナホ姉さんは黒森の家からは、何の恩恵も受けていないんだから</p><p>母子家庭で父親や父親の家のことを何も知らないでミナホ姉さんは、育った</p><p>ただの普通の女の子弓槻御名穂なんだよそれなのに血が繋がっているからって、黒森家が抱え込んだ問題全てを１人で背負い込まされているんだ</p><p>黒森家の罪</p><p>初代、黒森公之助が高級娼館を設立し、生業としたこと</p><p>２代目、黒森公一郎が白坂創介という極悪人に唆され、娼館をメチャクチャなものに変えてしまったこと</p><p>その、どちらも</p><p>ミナホ姉さんとは関係の無い世界だった</p><p>弓槻御名穂は、母と妹と家族３人で幸せに暮らしていたのだから</p><p>オレ勘違いしていたミナホ姉さんの復讐を</p><p>ミナホ姉さんはただ個人として、自分や妹さんの恨みを晴らすためにこんなことをやっているんじゃないんだ</p><p>翔お姉さんが口を開く</p><p>あたしもそんな風に感じていたわ黒森さんはずっと、カメラの向こうの中継を観ている元・娼婦の皆さんの方を気にしていたわ</p><p>ええ自分のことより、娼婦たちの庇護者としてあたしたち娼婦に堕とされた女たちの復讐心を満足させることに気を遣って下さっているわ</p><p>多分ミナホ姉さんはもちろん、白坂創介のことは憎いし、恨みを晴らしたいっていう気持ちは大きいんだろうけれどミナホ姉さんの復讐の目的は、白坂１人の問題じゃ無いんだよ</p><p>オレは確信する</p><p>ミナホ姉さんは黒い森そのものを滅ぼしたいんだ黒い森を完全に消滅させないと</p><p>ミナホ姉さんは、黒森御名穂の役を脱ぎ捨てて弓槻御名穂に戻れないんだよ</p><p>オレはミナホ姉さんを、抱き締めたい</p><p>今、ミナホ姉さんは</p><p>元・娼婦たちの恨みの念を晴らすために鬼と化している</p><p>鬼として白坂創介という人間を、切り刻んでいる</p><p>ミナホ姉さんが鬼となり自ら、手を白坂創介の血で汚せば</p><p>その光景を観ている元・娼婦たちは罪を犯さずに済むから</p><p>元・娼婦たちが、殺人者の重荷を背負わずに</p><p>それでいて、娼婦に堕とされた憎しみを全て解放できるように</p><p>ミナホ姉さんは鬼になっている</p><p>克子姉と恭子さんはそんなミナホ姉さんの心が判るから</p><p>一緒に鬼になってくれている</p><p>だからって、あたしたちはあの部屋には戻らないわよ</p><p>それでは御名穂さんの心を無にすることになるわ</p><p>ミナホ姉さんはわざわざ、オレやマルゴさん、渚とメグ、それに乱入者である寧、みすず、翔お姉さんの３人を退室させた</p><p>オレたちに残虐な場面に立ち会わせないために</p><p>その場にいなければ映像で観ているだけなら、罪の念は薄まる</p><p>マルゴさんはさらに、白坂創介のペニスが切断されたところまでしか、オレたちに観せなかった</p><p>自分１人で最後まで、見届けると言ってオレたちを外に行かせた</p><p>オレたちの心にトラウマを残さないように</p><p>ヨッちゃん、あたしたちはあたしたちのできることをしよう</p><p>まずはあったかいご飯とお風呂それから、真緒ちゃんやあっちの部屋の惨劇を知らない子たちに心配を掛けないことだよっ</p><p>みんなが戻って来たら、ニコニコして迎えてあげようよ家族だもんっ</p><p>そして家族として、先生に何をしてあげられるのかみんなで考えようよ</p><p>寧がオレたちの眼を見る</p><p>そうですね、寧お姉様</p><p>絶対にあるはずですわあたしたちにできることが</p><p>そうね今は、こんなにたくさんの人が家族なんですものね</p><p>翔お姉さん、期待しているよっ</p><p>寧が、ニッと笑う</p><p>ううんヨッちゃんのために、あたしたちと乱入してくれたことで判ったよ翔お姉さんも、あたしたちのお姉さんだって</p><p>結局言葉じゃないんですね言葉では、何とでも言えます言葉で誓いを立てたって、それで信じられるってことにはなりませんもの</p><p>そうだよっ、信じられるのはいつだって行動だよっ身体を張って、飛び込んでくれたんだもんっ信じてるよあたしっ</p><p>寧が翔お姉さんに、そう言って微笑む</p><p>ありがとう寧さん</p><p>寧でいいよあたしのお姉さんでしょ</p><p>判ったわ寧</p><p>翔お姉さんも微笑む</p><p>あたしはメグでいいです</p><p>あたしも、渚でいいですから</p><p>翔お姉さんは渚よりも年上か</p><p>ママである渚の方が、貫禄があるけれど</p><p>じゃあ、あたしもみすずって呼び捨てにして下さい</p><p>口籠もる翔お姉さん</p><p>ご不満ですか</p><p>うんと香月セキュリティ・サービスの責任ある立場に就く人としては</p><p>香月家の本家のお嬢さんを呼び捨てにするのは抵抗があるのだろう</p><p>努力致しますわ</p><p>翔お姉さんは、そう答えた</p><p>寧は風呂場へ</p><p>メグと渚は台所へ</p><p>みすずと翔お姉さんは瑠璃子と美智とイーディとレイちゃんの居る部屋に向かった</p><p>あそこが一番心配だ寧の話だと、美智がイーディに手を焼いているらしいし</p><p>こっちは、あたしたちが様子を見てきます旦那様は、どうぞあちらへ</p><p>うんみすず</p><p>オレはまずは、アニエスたちのいる部屋へ向かう</p><p>アニエスは、オレを見るなりニコニコと微笑んだ</p><p>マナも一緒に居る</p><p>大丈夫かアニエス</p><p>オレは、アニエスに近付く</p><p>アニエスはまだ、ストレッチャーの上に横たわっていた</p><p>まだ全裸のままタオルケットで身体を覆っていた</p><p>ちょっと、お股が痛いですの</p><p>オレは、アニエスの淡い金髪の髪を撫でる</p><p>平気ですのマナお姉ちゃんが、明日には痛くなくなるって教えて下さいましたの</p><p>マナを見上げて微笑む</p><p>そしたらまたして下さいの</p><p>アニエスの青い瞳が、オレを見た</p><p>パパ、大好きですの</p><p>天使の様な美少女がオレに微笑む</p><p>うん痛みがなくなったらな</p><p>アニエスは、まだ１２歳だ</p><p>ハーフだから日本人よりも発育が良いから見た目は、１４歳のマナと同じくらい成長しているけど</p><p>女性器の内側まで、そうなのかは判らない</p><p>池田先生に検診してもらわないと</p><p>今、寧お姉さんがお風呂を沸かしているから沸いたら、みんなで入ろう</p><p>うん、アニエスちゃん、そうしようっ</p><p>マナもまだバスローブ１枚で、その下は裸のままだった</p><p>オレもそうだけど</p><p>マナもありがとうな</p><p>オレはつい、そう言ってしまった</p><p>え、何のことアニエスは、マナの妹なんだからあたしが面倒を見るのは当たり前だよっ</p><p>それもあるけれど</p><p>マナはわざとトボケている</p><p>オレは元・娼婦の皆さんに向かって、土下座してくれたことを言っているんだけれど</p><p>改めて、蒸し返すべきことではないか</p><p>とにかくありがとうマナ</p><p>大好きだぞ、マナ</p><p>もう、お兄ちゃんそういう時は、ちゃんとキスしてよっ</p><p>マナは、ぷぅっとむくれる</p><p>あ、そうだよなごめん</p><p>オレはマナにキスをする</p><p>愛しているよお兄ちゃん一生、離れないからね</p><p>マナは、潤んだ瞳で言った</p><p>ああ離さないよ</p><p>セックス奴隷なんだもんっいっぱい、ご奉仕するからねっ</p><p>そりゃ楽しみだ</p><p>オレたちは、もう一度唇を重ねる</p><p>パパぁ、むぅぅ</p><p>下から、アニエスの声がする</p><p>アニエスも欲しいですの</p><p>オレは、アニエスにもキスをした</p><p>壁のスピーカーから、声がする</p><p>あー、ヨッちゃんお風呂、沸いてたっていうか、さっき入ったまんま、克姉が種火を消さないでいてくれたみたい</p><p>そうか後で、すぐに入れるように</p><p>みすずたちにも連絡しておくからアニエスとマナを連れて、お風呂場まで来てっ</p><p>判ったよ姉さん</p><p>オレはアニエスに</p><p>さあ、お風呂行くぞっ</p><p>タオルケットごとアニエスの裸身を抱きかかえる</p><p>いいなあ、お姫様だっこ</p><p>マナにも、今度してやるよマナは軽そうだし</p><p>小柄な中学生だもんな</p><p>寧姉さんならちょっと持ち上げられないかもしれないけれど</p><p>ちょっとヨッちゃん</p><p>まだ聞いていたか</p><p>えっと寧姉さんが持ち上げられるように、鍛えるよ、オレ</p><p>鍛えなくたって、持ち上がるわよっあたしは、そんなに重くないってのっ</p><p>いや、重いと言うより豊満なんだよ</p><p>寧は巨乳でナイスバディすぎるから</p><p>ということで復讐編は終わりです</p><p>次話で、久々に瑠璃子や美智やレイちゃんたちが登場します</p><p>美智たちとは、エッチの約束も残っていますし</p><p>雪乃の末路も、これで終わりでは無いです</p><p>まだストーリーは、連休の最後の１日分残っています</p><p>どうぞラストまで、お付き合い下さい</p><p>全部終わりきるまで、各キャラクターの運命は確定致しません</p><p>485．やせ我慢</p><p>さて、風呂場の脱衣所に行くと</p><p>何人かの少女たちはすでに来ていた</p><p>みすず、瑠璃子、美智の香月家組</p><p>それに翔お姉さんと寧</p><p>これに、オレとアニエスとマナの３人が加わる</p><p>メグと渚は、台所へ行った</p><p>あれ、真緒ちゃんとレイちゃんは</p><p>２人の姿が見えないんだけれど</p><p>あの真緒ちゃんが、おトイレなので</p><p>恥ずかしそうに、瑠璃子が言う</p><p>ああ、レイちゃんがトイレへ連れて行ってくれているのか</p><p>本当に、レイちゃんは真緒ちゃんの世話が好きだ</p><p>あ、あたしもおトイレですの</p><p>アニエスが言う</p><p>うん、じゃああたしと一緒に行こう</p><p>アニエスは、オレが今お姫様抱っこしている</p><p>大丈夫ですの降ろしてパパ</p><p>恥ずかしそうに、アニエスは言った</p><p>オレにトイレまで付いてこられるのは、恥ずかしいらしい</p><p>よっと、立てるか</p><p>ヨタヨタと立つアニエス</p><p>まだ腰が抜けているらしい</p><p>お兄ちゃんあたしが付いてってあげるからも安心して</p><p>マナが、アニエスの手を取る</p><p>はい、アニエスちゃん行くよっ</p><p>はい、マナお姉ちゃん</p><p>ぎこちなく歩くアニエスの様子を見ながら</p><p>マナが、トイレへと誘導してくれる</p><p>マナが、この数日で一番大人になりましたね</p><p>最初は、計算高いだけで自分から、人に進んでアプローチする様な子じゃなかったのに</p><p>今はちゃんとお姉さんをやってくれている</p><p>ヨッちゃんの教育がいいんだよ</p><p>オレは、何もしてませんよ</p><p>マナは、自分から変わっていったんだ</p><p>何も知らないお嬢様から生き抜く力を身に付けた</p><p>それよりアニエスには、変な趣味が無くて良かった</p><p>オレはポツリと呟く</p><p>いや、あのアニエスは、オレに排泄している姿を見せる趣味は無いんだなって</p><p>あたしのは、趣味ではありませんっライフワークですわっ</p><p>いいのか、みすず</p><p>オレに排尿場面を見せるのが人生の目的で</p><p>それに、あたしはお小水を見せているのではありませんっ一番、恥ずかしい時のあたしの姿を見ていただいているのですっ</p><p>なら、仕方がない</p><p>いきなり美智が、オレの方へワッシワッシと前に出てくる</p><p>何だ、この妙なテンションは</p><p>わたくし、イーディを説得致しましてもう一押しのところまで、来ておりますッ</p><p>ええっと何の話だ</p><p>とりあえず、ご主人様のセックスをして、赤ちゃんを３人産むところまでは納得させました</p><p>後はご主人様のセックス奴隷になるという誓約をさせるだけでございますっ</p><p>えっととりあえず、ヨッちゃんとセックスをすれば、美智の義姉妹になれるっていうことで、釣ったみたい今は、インセンティブというかオプションの契約に付いて詰めているらしいよ</p><p>寧が、状況を説明してくれる</p><p>イーディを見ると</p><p>金髪褐色肌の戦闘美少女はふんっ、ふっんと鼻息を荒くして、興奮していた</p><p>いや、オレは別に無理に、イーディとセックスしたいとかは無いんだけど</p><p>嫌々、してもらっても困る</p><p>いや、ヨッちゃんとセックスすることに関しては、全然オッケーみたいあたしたちが、一夫多妻制でファミリーとして結束しているってことは、理解しているんだよ</p><p>いや、ちゃんと英語で話してみたら意外と、頭の良い子なのかもしれない考えるよりも先に行動しちゃう子だから誤解していたけれどこの子、観察力や洞察力は人並み以上に優れているよ</p><p>そう言えば美智の心月を見ただけで、ミス・コーデリアたちから逃げ出して、オレたちの味方になってくれたんだっけ</p><p>イーディも、正式にわたくしたちの家族の一員になりたいという意志は、示していますわ</p><p>それにイーディさんの話をお聞きすると、イーディさんが所属していた暗殺教団は、どうも一夫多妻制だったみたいです</p><p>あの別に、暗殺教団の方たちが現在、一夫多妻制を行っているわけでは無いみたいですけれど教団の設立時は、一夫多妻制だった歴史があるそうです今でも、教義の中には、一夫多妻制を認める記述が残っているそうですわ</p><p>暗殺教団てどんな系統の教えなんだ</p><p>オレも一応イスラム教が４人まで奥さんを持っていいってことは知っている</p><p>もしかして、そっち系の宗教なのか</p><p>一応キリスト教の一派みたいですわ</p><p>瑠璃子がイーディの答えを通訳してくれた</p><p>えキリスト教で一夫多妻制なのか</p><p>何か、キリスト教徒だと、一夫一婦制を守らないといけないような気がするんだけれど</p><p>くくくっその辺はアメリカだから何でもアリなんだよっ</p><p>何たって、広い国土にビックリするぐらい多様な人たちが、わんさか住んでいるからさメチャクチャな教義で、メチャクチャな戒律を守っている新興宗教とかいっぱい有るよキリスト教系なのに、一夫多妻制だってそんなに珍しくも無いよヨッちゃんシャーロック・ホームズの緋色の研究って読んだことないっ</p><p>あったかもしれないけれど覚えていないな</p><p>確かさ、現存しているアメリカの最も古いインタビュー記事は、新聞記者が新興宗教の教祖を取材したものでその教祖は、奥さんが５５人居た人だから</p><p>５５人</p><p>まあ、今時は世間の眼が厳しいし、保守的なお堅いキリスト教徒の人々が非難するから大っぴらに、一夫多妻をやっている教団は少ないだろうけど西海岸の方とかは、そういう人たちを大目に見る風潮も残っているし</p><p>あ、もちろん正式に結婚しようとしたら、重婚罪で捕まるから届けは出せないし、遺産分与とかも、正妻と同じにはならないはずだけど</p><p>それでも神の教えとして、一夫多妻をやっている人がいるのか</p><p>まあ、５５人には無理だろうけどヨッちゃんなら、まだまだイケるんじゃない</p><p>ニターッと微笑む、寧</p><p>いや、もちろんオレにこれ以上、女を増やせと勧めているわけではない</p><p>遠回しに、釘を刺しているんだろう</p><p>冗談として明るく、話している</p><p>オレには笑えない</p><p>いや、オレはそんなに、器の大きい人間じゃ無いから</p><p>ほんのさっき雪乃のことで、思い知っている</p><p>オレには、雪乃を受け入れることはできなかった</p><p>家族になるならちゃんと愛し続けることができるって確信が無いと</p><p>全ての女を無条件に受け入れることはできない</p><p>ミナホ姉さんが言っていた通り</p><p>ミラクルは、無いんだ</p><p>オレと寧の会話を瑠璃子が、イーディに通訳している</p><p>イーディがオレに向かって、早口で何か言った</p><p>お前は、あたしのことが嫌いかって言ってるよ</p><p>寧がすぐに通訳してくれた</p><p>さらに、イーディが興奮気味に話す</p><p>あたしは、お前のことを割りと気に入っているぞだってさ</p><p>イーディ</p><p>お前が、美智やアニエスや、他の女たちの夫ならあたしも、お前の妻になることに不服は無いって言っているけど、ヨッちゃんどうする</p><p>元々一夫多妻について、拒否反応は無い育ちをしているんだ</p><p>イーディは簡単に、受け入れてくれる</p><p>でもイーディが、本当に好きなのは美智や、真緒ちゃんや、アニエスや、瑠璃子や寧女の子たちだろうオレじゃ無いよな</p><p>気に入っていると子供を産んでもいいと思うほど、愛しているは別だろう</p><p>寧がイーディに話す</p><p>そんなのその通りだけど、ヨッちゃんのことも好きになっていくだろうから、心配するなって言っているよっ</p><p>好きになっていく</p><p>家族になるんだからどんどん、好きになっていくに決まっているってさっ好きになる方向にしか、気持ちが向かないって</p><p>寧の通訳の後ろでイーディが、ウンウン大きく頷いている</p><p>どうもさ暗殺教団の中では、結婚する相手は偉い人たちに勝手に決められちゃうんだって</p><p>自分の自由意志で恋愛して結婚出来ない</p><p>だから結婚する時は、あんまりお互いのことを知らなくてもそこから、長い時間を掛けて、ゆっくり愛し合うようになればいいっていう考えみたいだよ</p><p>寧の解説に横で、話を聞いていた翔お姉さんが</p><p>そういう方が、意外と上手くいくのかもね日本でも、お見合い結婚の方が、恋愛結婚よりも離婚率が低いって言うし</p><p>イーディが、また喋る</p><p>長い人生だからお前とゆっくり、愛し合うのも悪くないだって美智や、真緒ちゃんや、アニエスたちみたいな、愛すべき家族がいるんだから何の問題も無い</p><p>なるほど、そういう考えか</p><p>お前も他の家族と同じで必ず幸せにしてやるから、黙って、あたしに付いて来いって言ってるよっ</p><p>ドンと胸を張るイーディ</p><p>うむ、格好いいです、イーディ</p><p>いや、美智そこは感心しちゃダメだろう</p><p>ホントサッパリと竹を割ったような性格の子よねカラッとしてて、明るくて晴れやかな気持ちになれるわ</p><p>うんイーディには、心の中に暗闇が無い</p><p>いつも開けっぴろげでハッキリしている</p><p>時々はううーむと、こっちが頭を抱えるようなことをしでかすけれど</p><p>今は、彼女のシンプルさがオレの心に、潤いを与えてくれる</p><p>イーディには雪乃の独善性も、冷酷さも無いから</p><p>え、何々</p><p>さらにイーディはオレに向かって、何か言いたいらしい</p><p>寧に話し掛ける</p><p>うんとねだから、お前の妻の１人となって家族になることについては、あたしは何の問題もなく受け入れる</p><p>しかしセックス奴隷になれというのは、意味が判らない何で、あたしがお前の奴隷にならなきゃならないのだ</p><p>イーディは、眉を顰めてオレを睨む</p><p>セックス奴隷は美智の趣味で別に奴隷になる必要は無いからって、伝えて</p><p>寧がイーディに言う</p><p>いえ、ご主人様わたくしも、ルリルリもマナ妹も皆、ご主人様の奴隷なのですから、ここはやはりイーディも</p><p>そんなの、お前が勝手に決めることじゃないだろ</p><p>そうですわ、美智旦那様のご了解を得ずに、勝手な事をして</p><p>オレとみすずで美智を睨む</p><p>お、お仕置きでございますか</p><p>美智は自分でお仕置きと言いながら、期待している</p><p>美智の後ろに、可愛い子犬が尻尾を振っているイメージが見える</p><p>こいつにとってはお仕置きはご褒美だ</p><p>えっと美智とは、しばらくセックスしない</p><p>オレの言葉に美智は</p><p>ええーっご、ご主人様どうか、それだけはそれだけは、お許し下さいませぇぇぇぇ</p><p>ハラハラとへたり込み、脱衣所の床に額を擦り付ける</p><p>妥当なご処断ですわこのあとの旦那様とのセックスは美智は見学しか許しませんよ</p><p>あ、やっぱりするのか、オレ</p><p>そうだよな、約束していたものな</p><p>瑠璃子、この後はあたしたち、２人で旦那様にご奉仕致しましょうねっ</p><p>みすずはニッと微笑む</p><p>お、お許し下さいご主人様みすず様</p><p>必死に頭を下げる美智</p><p>ダメです美智は見ているだけよ自慰行為も許しませんからねっ</p><p>後生でございますっ</p><p>みすずは、そんな美智を無視して瑠璃子に</p><p>瑠璃子、旦那様はねあたしたちのために余力を残して下さったんですよ</p><p>余力</p><p>あたしと瑠璃子と美智のために、雪乃さんとのセックスを拒絶して下さったの</p><p>でも、美智は悪い子だから今夜は不参加ね</p><p>みすずの言葉に、アタフタとする美智</p><p>まあ、お兄様お気遣いいただいて、申し訳ございません</p><p>瑠璃子が恭しく、オレに頭を下げる</p><p>美智の分はあたしたち２人で、たーっぷり堪能させていただきましょうね、瑠璃子</p><p>みすずが、大きな声で言う</p><p>み、みすず様大変申し訳ございませんでしたどうか、美智をお許し下さいませっ平に平にご容赦下さいませっ</p><p>床に平伏する美智</p><p>切腹しそうな勢いだ</p><p>雪乃とセックスしなかったのは</p><p>オレが勃起しなかったからで</p><p>みすずたちとのセックスに余力を残すためじゃない</p><p>いやちょっと</p><p>オレがみすずの言葉を否定しようとすると</p><p>瑠璃子、美智そっちの戸棚から、人数分のタオルを出してっあ、イーディにもやらせて家族になるのなら、ちゃんと置き場を覚えてもらわないと</p><p>寧が、サッと命じる</p><p>かしこまりましたEdie</p><p>美智が、イーディを呼ぶ</p><p>パタパタと走って行く、２人の中学３年生と１人の少女暗殺者</p><p>イーディはオレと同い年なんだよな</p><p>３人と距離が離れたことを確認して寧は</p><p>あの子たちには、そういうことにしておくんだよヨッちゃん</p><p>寧がオレの耳に囁く</p><p>これで瑠璃子の気分が良くなったらさそれでいいじゃんか</p><p>それにヨッちゃん自身も、そう思い込んだ方がいいよ</p><p>雪乃さんとのこと、少しは気が楽になるでしょ</p><p>寧が優しく微笑む</p><p>その後ろで、みすずも</p><p>みすずは、オレの心を軽くするためにわざとそう言ってくれたのか</p><p>でもオレ</p><p>オレはそうは思い込めない</p><p>雪乃に対する重い気持ちは投げ捨てられない</p><p>ヨッちゃんの気持ちは、判るけれど頑張って、捨てて</p><p>ね、寧</p><p>そうじゃないとさあの子たちは、みんな、あの部屋でのできごとを知らないんだからさ</p><p>美智も瑠璃子も復讐の場で、何が起きていたか知らない</p><p>今、白坂創介が切り刻まれていることも</p><p>あの子たちには知って欲しくないでしょ</p><p>黒い森の一番暗い部分はあいつらには見せたくない知って欲しくない</p><p>美智と瑠璃子だけでなく</p><p>真緒ちゃんや、レイちゃんにも</p><p>ヨッちゃんは今、心に大きなダメージを負っているあたしたちは、そのことが判っている</p><p>寧が、オレの眼を見る</p><p>あたしも、みすずも翔お姉さんも、ヨッちゃんよりもお姉さんだヨッちゃんの心のケアは、あたしたちでする絶対に守るから</p><p>そう言って、寧はオレの背中を抱き締める</p><p>だけどあたしたちも、ヨッちゃんも年下の妹たちには、心配させるようなことをしてはいけないんだよ家族なんだから</p><p>そうですわ、旦那様どんなにお辛くても、美智や瑠璃子や年下の妹たちには悟られないように強い心を持って下さいあたしたちが、付いていますから</p><p>寧もみすずもオレに、家族の要としてしっかりしていろと激励してくれる</p><p>雪乃のことを引きずって年下の妹たちに心配させるようなことをしてはいけない</p><p>ヨッちゃん自身も心に荷重が掛かりすぎないように、気を付けてヨッちゃんの心が壊れちゃったら、家族のみんなが心配するんだよ自分１人で背負い込もうとするのは、もう止めて心にいつでも、余裕があるようにして</p><p>寧が言う</p><p>家族のためには自分の心を偽ることだって、必要なんだよ</p><p>心を偽る</p><p>はい雪乃さんはいつも、ご自分の心のままに言動をなさいます</p><p>自分の心に、とっても正直に思ったことを、そのままお話になります自分に正直であることが、美徳だと思っていらっしゃいますだから、雪乃さんの言動には１つも嘘がありません人に嘘を付かない、率直であるということに関しては雪乃さんは素晴らしいのかもしれませんが</p><p>自分の心に正直すぎて廻りの人の心を平気で傷付けるんだよっ</p><p>あんなんじゃさ雪乃さん自身は、自分の心に嘘偽りなく、さっぱりした気持ちになれるだろうけれどあの子のそういう振る舞いを見せられる方は、たまったもんじゃないよね</p><p>雪乃の言動には１つも嘘が無かった</p><p>オレのことを好きか知れないと言った嘘も事前にこれから言うことは、全部嘘だからと予防線を張っていた</p><p>あいつが自分の心に率直なのはすごいと思うし</p><p>おれは、そういう雪乃の真っ直ぐさを尊敬する</p><p>でも、あいつは自分の心に正直なだけで</p><p>廻りの人の気持ちは、全然考えないから</p><p>大人はさ嘘も付かなきゃいけないんだよ年下の家族たちのためには</p><p>やせ我慢してね辛くても、泣きたい気分でも笑っててあげなきゃ</p><p>だから、美智と瑠璃子にオレが、オレの意志で雪乃とセックスしなかったと、伝えたのか</p><p>２人ともオレが雪乃に、心を引っ張られるんじゃないかって心配していたから</p><p>オレがちゃんと雪乃のことを断ち切って</p><p>家族のところに、帰って来たと思わせるために</p><p>美智と瑠璃子の不安を解消してあげるために</p><p>あたしのこと、嫌いになってくれても構わないから妹たちの不安を取り除くために嘘を付いて平然としててやせ我慢するんだよっ</p><p>自分の心を偽ってでも家族のために、微笑んで下さいませ旦那様には、それがおできになります</p><p>妹たちが居ない場所ならあたしたちだけなら、幾らでも慰めてあげるからさっ</p><p>はい旦那様と寄り添って参りますから</p><p>オレの２人の姉はそう言ってくれた</p><p>ありがとうオレ、頑張る頑張るから</p><p>オレはこの家族の要</p><p>この家族の柱にならないといけないんだから</p><p>しっかり大地に足を付けて踏ん張らないといけないんだ</p><p>判ったありがとう本当にありがとう</p><p>心を立て直すんだ</p><p>やせ我慢だ</p><p>えっとあのわたくしも、もちろん、あなたのサポートはするわ</p><p>翔お姉ちゃんがオレに言う</p><p>でも、あの藤宮さんは麗華は、あなたよりも年上だけど、妹の方の枠に入れておいてあげて</p><p>あの子精神年齢は、ホント中学生のまんまだから</p><p>英国紳士の衣装に身を包んだ撲殺剣士</p><p>よく考えたら中２の発想のままだ</p><p>レイちゃん</p><p>ホントは、２２歳だっけ</p><p>克子姉と渚よりも一個年上なんだよな</p><p>ホント申し訳無いと思うんだけどあの子は、わたくしが責任を持って成長させますから</p><p>でも問題児の妹ができてちょっと嬉しい気持ちもあるのよ</p><p>翔お姉さんの中では、レイちゃんはすでに手の掛かる妹になっているんだ</p><p>パパとお風呂ぉっパパとお風呂ぉっ真緒とお風呂ぉっひゃくてんまんてん、お風呂ぉっ</p><p>真緒ちゃんがレイちゃんと歌いながら、脱衣所へ入ってきた</p><p>パパっおまたせっ</p><p>真緒ちゃんが、テケテケとオレに向かって走って来る</p><p>オレは、しゃがんで真緒ちゃんを抱き締める</p><p>うん、約束だからな一緒に入ろうっ</p><p>嬉しそうな真緒ちゃん</p><p>レイちゃん真緒ちゃんの面倒を見てくれてありがとう</p><p>オレは、小さな真緒ちゃんを抱っこしてレイちゃんに言う</p><p>い、いえお兄ちゃまわたくしは、別に</p><p>あれ、どうしたんだレイちゃん、緊張している</p><p>あのわたくしも、一緒に入るんでしょうか</p><p>ああ、オレと一緒に風呂に入ることに躊躇しているのか</p><p>うん、みんなで入ろうよレイちゃん</p><p>地下のアニエスの部屋でみんなでシャワーを浴びた時は、レイちゃんも裸になったけれど</p><p>まだ、恥ずかしいのか</p><p>藤宮さんお兄様のことを意識なさっているので、前よりも恥ずかしいのだそうですわ</p><p>タオルを持って、瑠璃子が戻ってくる</p><p>オレのことを意識</p><p>ご自分もそろそろ、お兄様に抱いていただかないといけないって思っていらっしゃるんです</p><p>レイちゃんは顔を真っ赤にする</p><p>うはっ、レイちゃん、まっかっか</p><p>真緒ちゃんが、ぎゃははと笑った</p><p>もう、覚悟なさい麗華</p><p>わたくしも入るんだから</p><p>そして服を脱ぎ始める</p><p>イーディの初体験は、翌日、5月6日の章に廻します</p><p>ちゃんと、イベント化してあげないと可哀想ですから</p><p>雪乃のセックスシーンが無かった分夜は、みすずと瑠璃子の当番があります</p><p>レイちゃんは、もう１フラグ要るので初体験シーンを入れられるとしても、やっぱり最終日（5月6日）です</p><p>翔お姉さんは、前にも書きましたが番外編に廻します現在、ダイエット中ですし</p><p>486．リフレッシュ・パワー</p><p>わーお、パパ、泡だらけッ、きゃはは</p><p>洗い場で、真緒ちゃんが笑う</p><p>ほら、しっかり眼を閉じていてセッケンが入ると痛いよ</p><p>オレは、真緒ちゃんの髪を洗ってあげている</p><p>あれから、すぐ風呂場に真緒ちゃんたちも合流した</p><p>アニエスとマナも、トイレから戻ってきたし</p><p>今は、みんなで大浴場の中にいる</p><p>シャワーのお湯を真緒ちゃんに掛けながら、頭の毛をわしゃわしゃと揉む</p><p>くはははははっ</p><p>楽しそうに笑う真緒ちゃん</p><p>ほらほら、暴れないもう、ちょっとだから</p><p>オレは、全ての泡を洗い流して髪の毛を濯いでいく</p><p>真緒ちゃんを洗うのも、もう慣れてきた</p><p>はい、おしまい眼を開けて良いよ</p><p>はい、パパっ</p><p>真緒ちゃんは、オレに抱きついて来る</p><p>洗っていただいたのだから、ちゃんとありがとうって言わないとダメですよ</p><p>瑠璃子が、真緒ちゃんに言う</p><p>はーいありがとうパパ</p><p>ニッと笑う真緒ちゃん</p><p>今度は、真緒がパパを洗ってあげるっ</p><p>真緒ちゃんは、そう言うけれど</p><p>それは、また今度にしよう次は、アニエスを洗ってあげないと</p><p>アニエスが、マナと一緒に順番を待っている</p><p>うっうー</p><p>不満そうな真緒ちゃん</p><p>だったら真緒ちゃんも、一緒にアニエスを洗うのを手伝ってくれ</p><p>オレの言葉に、真緒ちゃんはニッコリと微笑む</p><p>はい、パパぁ</p><p>うん良い子だ</p><p>おいで、アニエス</p><p>恥ずかしそうに、アニエスがやって来る</p><p>オレは、アニエスに温かいシャワーを掛ける</p><p>股間の女性器がしみるらしい</p><p>やっぱり、ちょっと傷になっているのか</p><p>大丈夫か、アニエス</p><p>平気ですの</p><p>アニエスは、無理に微笑もうとしてくれた</p><p>お風呂から上がったら池田先生に診てもらいにいくからな</p><p>アニエスは、白い肌を温かい湯で上気させて答えた</p><p>とは言うものの</p><p>復讐の部屋の人たちが出て来ないと動きようが無い</p><p>池田医院までは、渚が連れてってくれるって言っていたけれど</p><p>護衛の問題とかが残っている</p><p>まだオレたちの周囲はゴタついている</p><p>護衛の人間無しに、お屋敷から出るのは危険だ</p><p>さあ、どうする</p><p>マルゴさんや恭子さんは、この後、忙しいよね</p><p>オレは、寧に尋ねる</p><p>多分処理があると思うよ</p><p>暗い顔で、寧は答えた</p><p>再起不能にした白坂創介をどこかに捨てに行くんだろう</p><p>もちろん、このお屋敷に白坂創介が居たという証拠は、全て、抹消しないといけない</p><p>この屋敷から出て来る人間には外の監視者たちが、尾行を出すから</p><p>その尾行を撒いて白坂の身体を捨てる様子を、誰にも見られないようにするとなると、中々大変な作業になるはずだ</p><p>恭子さんとマルゴさんもしかしたら、克子姉とミナホ姉さんも、そっちの作業にかかりっきりになるかもしれない</p><p>オレは、湯船の方を見る</p><p>翔お姉さんは、レイちゃんとゆったり、お湯に浸かっていた</p><p>翔お姉さん、アニエスと一緒に出られる</p><p>オレの質問に翔お姉さんは</p><p>うーんちょっと無理かもわたくしは、みすず様、瑠璃子様の護衛という名目でここにいるからお二人が、まだここに居るのに、一人だけ他の場所に行くことはできないわ</p><p>香月セキュリティ・サービスの谷沢チーフの眼もある</p><p>翔お姉さんを、オレたちがお使いに出しているみたいに取られるのはマズイ</p><p>かと言って</p><p>わたくしは、身辺警護の基礎しかできません</p><p>オレの視線に、美智が答えた</p><p>美智には、荷が重いよな</p><p>武術は、文句なしにスゴイけれど</p><p>車の運転もできないし組織的な襲撃を受けた時の、対応なんかについては、まだ教わってないだろう</p><p>いっそのこと美智のお父さん工藤さんに頼んでみる</p><p>いや、でも姉さんあの人だと、お金が掛かるだろ</p><p>腕は確かだけれど</p><p>黒い森の関係者ではない</p><p>例え、美智の父親で香月セキュリティ・サービスと繋がりのあるとしても</p><p>仕事を頼むなら、相応のお金を支払わないといけない</p><p>お金のことは何とかなるわわたくしの方から、依頼してみましょうか香月セキュリティ・サービスとは関係無く、個人としての依頼で</p><p>翔お姉さんは、そう言ってくれた</p><p>ありがたいけれどそういうのは、よくないよ工藤さんには頼めないよ</p><p>翔お姉さんは、香月セキュリティ・サービスの次期トップだ</p><p>個人としての依頼であっても人間関係が複雑に絡んでくる</p><p>後々、問題になるかもしれない</p><p>何より翔お姉さん個人に請求書が廻る様なことになったらいけない</p><p>でもどうしようか先生や恭子さんたちどれくらい時間が掛かるか判らないしそんなに長くはならないと思うけれど</p><p>寧が、複雑な顔をしてそう言う</p><p>でもアニエスの方は、なるべくお風呂から出たら、すぐに診てもらいに行った方がいいよねっ</p><p>一応、池田先生には予約の電話を入れてあるって言っていたけれど</p><p>オレは、そう聞いている</p><p>うんそれは夜の時間に行きますとしか言ってないから正確な到着時間が判ったら、連絡しないといけないんだよ池田先生も深夜までは、待っててくれないと思うからっ</p><p>不意にレイちゃんが、手を上げる</p><p>わたくし空いていますけれど</p><p>あなたは今、警護人としては注意力散漫になっているからわざと候補者から外しているのよ</p><p>あ申し訳ございません</p><p>レイちゃんは、頭を下げる</p><p>あなたの戦闘能力については、認めているけれど尾行に気付かないとか、ポカをやられると困るから</p><p>翔お姉さんは言う</p><p>確かに、今のレイちゃんは心が不安定になっている</p><p>これでは、プロの警護人として周囲の気を感じるのは難しいだろう</p><p>気か</p><p>オレはあっと、思い付く</p><p>いっそのことそれぞれの力を組み合わせて、合わせ技で対抗すればいいじゃないか</p><p>ヨッちゃん、どういうこと</p><p>オレはみんなの顔を見る</p><p>だからさ不審な車や人の接近は、気が読める美智が察知してもしもの戦闘になった時は、レイちゃんに前に出てもらうんだよ分担すればいいじゃないか</p><p>だったら、あたしも行くよっマルゴお姉ちゃんのサポートをずっとやっていたんだからヤバそうな空気は、あたしの方が判ると思うし</p><p>その方がいいかもな</p><p>もしもの場合は、美智よりも寧の方が機転が効く</p><p>美智は割りと正面突破だから</p><p>なら、マナも行くよマナが一緒の方がアニエスちゃん、寂しくないだろうし</p><p>アニエスちゃん、どこに行くの</p><p>真緒ちゃんがオレに尋ねる</p><p>ちょっと、これからお医者さんまで行くんだよ</p><p>もう、夜だよ</p><p>夜でもやっているお医者さんがあるんだよ</p><p>オレは、笑って答える</p><p>うー、真緒も行くぅ</p><p>真緒もアニエスちゃんと、一緒に行きたいっ</p><p>旦那様こうなったら、全員で出掛けた方が良いのではありませんか</p><p>ここまで、ジッと聞いていたみすずがそう言う</p><p>何台かに分乗して途中で、別れるんです尾行を撒くには、良い方法だと思います</p><p>できればあちらの方の車とも、組み合わせて</p><p>あちら</p><p>ああ白坂創介の処理のことか</p><p>恭子さんとマルゴさんもこの後、絶対にお屋敷を出る</p><p>白坂創介を捨てに</p><p>あちらの段取りを待っているとアニエスさんを、すぐにお連れできないかもしれませんが</p><p>恭子さんたちの方こそ、あたしたちが一斉に何台もの車で同時に出発した方が良いカモフラージュになると思いますわ</p><p>特にあたしと瑠璃子が移動すれば、外の監視の人たちの眼を集めることもできますし</p><p>判ったお風呂から上がったらあたしが、マルゴお姉ちゃんに話してくるよっ</p><p>マルゴさんは控え室に一人残って、復讐の進行を見届けている</p><p>控え室のモニターからなら、白坂創介の処理に後、どれくらいかかるかも推測できるだろう</p><p>それであんまりにも時間が掛かりそうなら、アニエスの搬送は先にしちゃえばいいし時間が合いそうならあっちと同時に、全員でお屋敷から出発夜のドライブを楽しむことにしようっ</p><p>寧がみんなに、そう言う</p><p>車は誰と誰が一緒一応、決めておこうよ</p><p>そうだね香月組は、取りあえず１台にまとめようよドライバーが翔お姉さんで、みすずと瑠璃子ねっ</p><p>そうでないと翔お姉さんの顔が立たない</p><p>みすずと瑠璃子が同乗している車に一番、監視者の眼が引きつけられるわけだし</p><p>わたくしもみすず様と</p><p>それはダメさっき言ったでしょ美智は、あたしと一緒にレイちゃんの車ここには、マナとアニエスも乗りますっ後、渚さんと真緒ちゃんもね</p><p>そんなに乗れる</p><p>それはほら、いつもの白いバンで行くよ渚さん居ないと池田先生との受け答えができないしあたしだと若すぎて、ちょっと失礼だから</p><p>確かに、幾ら顔を知っているとはいえ</p><p>高校生の寧が、黒い森の代表として池田先生に、アニエスの診察をお願いするのはマズイだろう</p><p>ここはやはり大人の渚に行ってもらわないと</p><p>え、ちょっと待ってお兄ちゃんは、どの車に乗るの</p><p>ヨッちゃんはみすずたちの車だよあたしたちの車、もう乗れないもん</p><p>いや、そんなことないよ詰めれば、お兄ちゃんも乗れるって</p><p>ううん、ヨッちゃんは、みすずたちの車ついでに、恵美も乗せてって</p><p>今、ここに居ないから言っちゃうけどさ恵美のみすずたちに対するコンプレックス、せっかくだから消してきてよっ</p><p>メグは確かに香月家の２人に、コンプレックスを持っている</p><p>せっかく、美智が居ないんだからチャンスでしょ、ヨッちゃん</p><p>美智が、反論しようとするが</p><p>あんたがいるとさみすずが、３倍偉そうに見えるんだよ美智がいなかった頃の方が、みすずは大人しくて可愛かったんだからっ</p><p>寧に、そう言われる</p><p>美智とヨッちゃんの時間はまた別の機会をちゃんと作ってあげるから今回はガマンしてっ</p><p>美智頼むよ</p><p>確かに、美智がみすずを奉ってしまうとメグは、辛い</p><p>何よりお前には、アニエスたちの護衛をやってもらわないといけないんだから</p><p>よしじゃあ、これで誰がどの車に乗るかは決定でいいな</p><p>オレが、そう言った瞬間</p><p>大浴場の奥のサウナルームの扉が、開く</p><p>ウー、アウウ</p><p>全身汗まみれのイーディが現れる</p><p>クゥゥゥゥゥっ</p><p>イーディは、冷水のシャワーを自分の褐色の裸身に浴びせるっ</p><p>イーディ、筋肉質だけど足が長くて良いプロポーションをしているな</p><p>ええっと、イーディちゃんはどうするの</p><p>寧が、オレたちの顔を見廻す</p><p>さてどうしようかっ</p><p>オレはアニエスの身体を洗って</p><p>１２歳ハーフ美少女の裸身は美しい</p><p>肌の感触も他の子たちと違う</p><p>何か肌そのものが、薄いように感じる</p><p>それでいて、ぷにぷにと弾力があって温かい</p><p>手で、アニエスの柔らかさを感じる</p><p>ここには、真緒ちゃんがいる</p><p>絶対に、勃起してはいけない</p><p>真緒ちゃんにはまだ性教育は、早過ぎる</p><p>パパ、ありがとうですの</p><p>何とか、アニエスの身体を洗い終わった</p><p>後は誰を洗う</p><p>後は、みんな自分でやるからお兄ちゃんは休んでいて</p><p>お兄ちゃんが一番疲れていること、判っているから</p><p>正直すでに５回も射精している</p><p>雪乃との、ゴタゴタもあった</p><p>心も身体も疲れ切っている</p><p>旦那様、こちらにどうぞ</p><p>みすずが湯船から、オレを呼んだ</p><p>翔お姉さん、レイちゃん、美智も一緒に湯に浸かっている</p><p>うん、判ったアニエスもおいで</p><p>オレたちは、湯船へ向かう</p><p>真緒ちゃんはマナとイーディと瑠璃子が相手をしている</p><p>藤宮さん、美智、サウナに行きましょう付き合って下さい</p><p>みすずが湯船から立ち上がる</p><p>小振りで形の良い白い乳房から、水滴がぽたぽたと零れる</p><p>翔お姉様は、旦那様にお話があるみたいですからあたしたちは席を外しましょう</p><p>さ、藤宮さんも</p><p>レイちゃんも立ち上がる</p><p>サバァッと起き上がると本当に背が高い</p><p>だけど、肌は白いんだな</p><p>あ、あまり見ないで下さい</p><p>恥ずかしそうに、レイちゃんは言った</p><p>そそくさと、サウナ室の方へ向かう</p><p>あたしは真緒ちゃんの方へ行くね</p><p>マナも気を利かせてくれた</p><p>大浴場のこちら側にはオレとアニエスと翔お姉さんしかいない</p><p>翔お姉さんが溜息を吐く</p><p>麗華もなかなか、シャッキリしないわよねわたくしも人のことは言えないけれど</p><p>さっきもみすず様、瑠璃子様のことを呼び捨てにはできなかったわ気にはしていたんだけれど</p><p>その中でも、ジッちゃんに直接仕える専任警護人をやっていたんだ</p><p>翔お姉さんは、心の底まで香月家に対する忠義心を叩き込まれている</p><p>ジッちゃんの孫娘を呼び捨てにすることに抵抗があるんだろう</p><p>慌てなくて良いよそういうのは、ゆっくりでさ</p><p>翔お姉さんはうつむく</p><p>こんな風に男の子と裸でお風呂に入るなんて初めてなのちょっと、ドキドキしてるわ</p><p>ああこの人も</p><p>男性経験が、無いんだっけ</p><p>もっと恥ずかしくてたまらないかと思ったけれど家族なんだって思ったら、何か急にスッと受け入れられるようになったの</p><p>翔、お姉さん</p><p>これから、あなたとも他の子たちとも、一生、一緒にお風呂に入るんですものね</p><p>ニコツと、微笑むお姉さん</p><p>あんっ、でも、あんまりジロジロ見ないで</p><p>オレは翔お姉さんから、眼を外す</p><p>ううん本当は見て欲しいごめんね、今、身体をシェイプアップしている途中だからセックスは、もう少し待ってて</p><p>いや翔お姉さん、綺麗だよ身体だって</p><p>素晴らしい、ボディラインをしている</p><p>わたくしが嫌なのこれじゃあ引き締めたら、もっと良くなるって判っているんだものあなたには、最高の状態のわたくしをあげたいから</p><p>努力家なんだよなとっても</p><p>夏まで待ってお願い</p><p>うん、オレは全然待つよ幾らでも</p><p>というかオレなんかで、いいのか本当に</p><p>翔お姉さんは、恥ずかしそうに微笑む</p><p>麗華もあなたの前に、裸を晒すのは、ちょっと恥ずかしそうにしているけれどあの子は少しズレれているからなあ</p><p>そう言って笑う</p><p>あの子はヒーローだし、アイドルだから</p><p>サウナルームに消えて行く裸身を見て言う</p><p>あの子は、小さな頃から剣道の世界では、注目されていたし女子校の中では、王子様をさせられていた子だから人に観られることには、慣れているのよというか、慣れすぎて観衆の期待に応えないといけないって、それで変な事になっちゃっているのよね</p><p>ある意味サービス精神が旺盛というか</p><p>ファンにサービスしないといけないという、強迫観念があるというか</p><p>その結果が撲殺剣士だものな</p><p>あの子の上手な身の置き所を、何とか考えてあげないとね</p><p>姉の眼で翔お姉さんが、言った</p><p>昨日ねわたくし、谷沢チーフに面接をさせられたのよ</p><p>面接</p><p>わたくしが、面接を受けたんじゃないわよわたくしは面接官だったの売り込みの人の</p><p>ほら山岡さんがクビになっちゃったし代わりのお姉さんは、すぐに退職する予定の人でしょ</p><p>香月セキュリティ・サービスの表部門制服組の警備部のトップは</p><p>まだ、決まっていないんだっけ</p><p>山岡部長の後任の女性は経歴に箔を付けるためだけの昇格で、このまま部長の仕事を続けるわけでは無いんだった</p><p>まあ色んな人が、売り込みに来ているのよホテルの一件で、辞めちゃった人も多いしね</p><p>ええ山岡さんが抜擢した子たちは特にね山岡さんがクビになっちゃったんなら、会社に残っても閑職に廻されると思ったみたい</p><p>そんなことあるんですか</p><p>無いわよでも、ほら、うちの会社の場合閑職の方が、命の危険が大きいイメージがあるから</p><p>例えば工藤さんのところに出向して、アシスタントやっている子たちがいるでしょ</p><p>トニーさんと、ノーマさん</p><p>本当のことを言うと谷沢チーフとしては、将来のトップ・エリート候補としてあの子ら２人を出向させているわけ</p><p>そう言えば、ホテルでの谷沢チーフのサポートは、あの２人がやっていたっけ</p><p>でも制服組の人たちから見ると、あの２人は左遷されて、工藤さんの下に付けられて死にそうな目に毎回遭わされているっていう風に思ってるみたいなの</p><p>確かに変なことは、色々とさせられているもんな</p><p>まあ、わたくしたちも制服組の人たちには、香月セキュリティ・サービスの裏の活動については知らせられないしね</p><p>香月セキュリティ・サービスの制服組は実際は、お飾りでしかない</p><p>まあ、警護対象者の見ている範囲で、実際に警護するのは制服組だけれど</p><p>実際のトラブルの元凶は</p><p>裏の活動部隊である工藤父たちが雇い主に知られないうちに、先回りしてことごとく駆除してしまっている</p><p>そういう裏部隊の活躍を制服組の人たちは知らない</p><p>裏舞台の活動を知ってしまうと制服組の人たちが弛緩するから襲撃者は、すでに全て排除してあるなんて知ってたら気が抜けた警備態勢になってしまうわ</p><p>自分たちの警護は形だけと知ったら、やる気をなくすだろう</p><p>それで、まあ売り込みの人に会ったんだけど碌な人が来ないのよ</p><p>翔お姉さんは苦笑する</p><p>腕自慢、力自慢だけの人とかはね正直、在野の人材で、才能があることが判っている人は、とっくの昔にスカウトしているわ集団行動が苦手な人は、トップエリートの枠で採用しているし麗華みたいにねちょっとぐらい腕が立つぐらいの人には、用は無いのよ</p><p>さらに、トップエリートとして囲い込めないような変人は</p><p>工藤父たちみたいに、フリーの警護人として活躍している</p><p>バンバルビーのお姉さんたちとかダダドムゥおじ様とか</p><p>制服組のトップに必要なのは顧客と上手くコミュニケーションできる社会性とか、営業力なんだけれどねぇ</p><p>強さは裏部隊が存在する以上、必要無い</p><p>ぶっちゃけると見た目よ見た目この人なら、警護を任せても信用できそうだなっていうオーラが出せるか</p><p>だからわたくしは、山岡さんのことを谷沢チーフは、何でこんな頭の悪い人を雇っているんだろうって、低く見ていたんだけれどあの人は、あの人で制服組の長としては適役だったのねとにかく、見た目は良かったから</p><p>というか、工藤父の見た目がアレだから</p><p>でも、あの人もよりによって不倫して、命令違反で、職場放棄でクビだからこの業界には戻って来られないわねこの世界は、信用第一だから山岡さんの場合、今までが評判が良かったから今回のダメージが、致命的なのよ</p><p>で新部長の候補者の売り込みの連中には、ロクな人がいなかったのよかといって、内部から昇格させられる様な人材もいなくてやっぱり、多少のカリスマはいるのよそういうのって、勉強して身に付けられるものじゃないから</p><p>ハァと大きく溜息を吐く</p><p>どこかに良い候補者は、いないかしら</p><p>それってレイちゃんじゃ、ダメなの</p><p>それぞれのキャラの落としどころを考えています</p><p>父のリハビリの散歩に毎日付き合っているのですが</p><p>今日は、一緒に行かなかったので機嫌が悪い</p><p>口聞いてくれない</p><p>487．役割の分担</p><p>翔お姉さんは驚く</p><p>えだって、香月セキュリティ・サービスの警備部長よ</p><p>だから、レイちゃんが良いと思うよ</p><p>あれだけ、英国紳士の男装が似合うんだからさ香月セキュリティ・サービスの制服だって似合うと思うんだ何なら、レイちゃん用に、特別デザインの制服を作ったらどうだろう</p><p>翔お姉さんは、ぽかーんとしている</p><p>レイちゃんが、制服でビシッとキメたら、すっげぇ格好いいと思うんだ</p><p>あの長身で、鍛え上げられた身体なら</p><p>今のあの英国紳士姿は、確かにちょっと世間から浮き過ぎているけれど会社の制服なら、多少派手でも仕事で着ているんだからて、変じゃないだろ</p><p>それは確かに、制服姿なら浮いたイロモノな感じは消えるでしょうけれど</p><p>翔お姉さんは、眉を顰めてオレに言う</p><p>でもレイちゃんなのよ</p><p>確かに、見た目は良いし戦闘力はあるけれど管理職として、人の上に立つ能力があの子にあると思う</p><p>レイちゃんはマイペースだし、人と歩調を合わせるということができない</p><p>だから、ずっとトップエリートでも、誰とも組ませてもらえなかった</p><p>あの子は強すぎるのよ</p><p>入社した時点で、すでにトップエリートの実力があったのよ一応、研修の記録も見ているんだけど同期の人たちとチームを組ませたら、うまく機能しなかったらしいわ</p><p>何がよくなかったの</p><p>新人研修の初日に、警護側が５人チームで、１０人の襲撃者を撃退するっていうシミュレーションを組んだんだけど麗華１人で全部倒しちゃったのよもう、チームワークとか以前の問題で１人で飛び出して、全員</p><p>それも、襲撃担当のベテラン社員たちをことごとく、バッタバタと打ち倒してそのうち５人ほど、打撲と骨折で病院に搬送したそうよ</p><p>それって、やっぱり撲殺ステッキで</p><p>いえ、その時は研修場所に、たまたま落ちていた鉄パイプを使ったらしいんだけど</p><p>ぶん殴れる鈍器があればレイちゃんは、無敵だ</p><p>まあ、新入社員向けのシミュレーションだからそんなに複雑じゃない襲撃パターンだったってのもあるんだけどまさか、１人で全員倒すとは誰も思ってないし同じチームの新人たちは、一歩も動けなかったらしいわ</p><p>レイちゃんの鬼気迫る闘いに</p><p>それならそれでチームワークを駆使しないと、切り抜けられないような複雑なシミュレーションをさせて、１人で突出することの怖さを教えるべきだったんでしょうけれど</p><p>翔お姉さんは、溜息を吐く</p><p>でも新人研修で、いきなりそんなハードなミッションをやらせたら、他の人が付いて来れなくなるでしょ麗華１人のために、そんなシミュレーションを組むこともできないし</p><p>そんなの準備するのも大変だろうしな</p><p>ていうか麗華の力を見たら、他の新人たちどころか、研修を担当しているベテラン社員まで自信を喪失しちゃったらしくて</p><p>ああ、天下の香月家が所有している政財界の名家の人たちをガードするのが専門の警護会社だ</p><p>みんな、それなりに腕に自信があり野心もある人たちが来ている</p><p>その人たちを入社早々、鉄パイプでノシちゃったんだもんな</p><p>そうよ撲殺剣士の仇名は、その時に付いたそうよ</p><p>結局、谷沢チーフは、麗華を新人研修先から、あわてて本社に戻して、そのままトップエリートに編入したのよまあ、最初からトップエリート候補者として採用しているんだけれどそれでも、普通は１年ぐらいは一般の制服組と一緒に現場に送り込むことになっているんだけれどね</p><p>レイちゃんは</p><p>あの子はだから、社内に全然、友人がいないのよ同期にも、制服組にもトップエリートは、変わり者の集団だしそこでも、チームを組めなかったから</p><p>レイちゃんは谷沢チーフの直轄の警護人ていうことになっているのよそれで、谷沢チーフのサポートみたいな仕事ばかりしていたから</p><p>他の社員とは交流が薄かったんだ</p><p>だから、麗華を部長にするなんて無理よ</p><p>翔お姉さんは、そう言う</p><p>あたしだってこうやって知り合うまでは、谷沢チーフの影に隠れて好き勝手なことをしている嫌な女だって思ってたもの</p><p>ああ、最初の頃はレイちゃんと翔お姉さんは、仲が悪かったっけ</p><p>それって香月セキュリティ・サービスの社員は、みんなそんな風に思っているのレイちゃんのこと</p><p>いえ、そんなことは無いと思うわわたくしはトップエリートで、閣下の専任警護人だったからあの子のことを上から目線で見ていたしそれは、反省しているのよ今ではね</p><p>じゃあ、他の特に、制服組の人たちはレイちゃんのことをどう思っているのかな</p><p>翔お姉さんは、ちょっと考えて</p><p>能力はみんな認めているわよ撲殺剣士の名はダテじゃないっていうか何だかんだ言って、谷沢チーフが直属の部下にしているんだからあの子の戦闘力が、スバ抜けているってことは、みんな理解しているわ</p><p>うーん、ほらみんな、麗華と全然、コミュニケーションを取ってないから真面目で、冗談とかも言わないクールビューティだと思っているんじゃない見たまんまで</p><p>普段の英国紳士の姿はそんな風に見える</p><p>頭の中が中学生で、場の雰囲気に流されやすいオチャメな女の子だということは</p><p>みんな知らない</p><p>とりあえず、嫌われてはいないんでしょ</p><p>まあねむしろ、女性社員の中にはファンクラブもあるらしいわ</p><p>どこへ行っても王子様役を求められる運命なんだな</p><p>それならさ全然、問題無いよレイちゃんが、警備部長いけると思うよ</p><p>いや、それは確かに、見た目はいいでしょうけれど</p><p>でも、警備部長なのよ頭を使わなきゃいけないこともいっぱいあるのよ</p><p>それはそうだろうけれど</p><p>山岡さんだって、見た目だけは良かったじゃないでも、あの人頭の方が、致命的に悪かったでしょ</p><p>シザーリオ・ヴァイオラとミス・コーデリアの侵攻に</p><p>ことごとく、後手に回った</p><p>いや、それはさ山岡部長に、全部仕事を委ねちゃったからだろ</p><p>翔お姉さんは、きょとんとした顔でオレに尋ねる</p><p>警備部長の仕事はさ分割して、何人かですればいいんだよ</p><p>分割</p><p>そうほら、これから後の車で出掛ける話を、さっきしたろ池田先生に、アニエスを診せに行くのに警護役が、レイちゃんだけじゃ任せられないという話しになって</p><p>レイちゃんは、戦闘力はスゴイんだけど</p><p>敵を感知する、観察力とかは不足している</p><p>怪しいやつらが付いて来ないかの監視は、寧と美智がしてくれることになってまあ、もしもの時は、レイちゃんは突進しちゃうタイプだから直接の護衛は、美智がしてくれれば安心だよねそれから、黒い森の代表として池田先生と話をするのにはやっぱり、大人の渚に行ってもらうしかないし</p><p>それが、どうしたの</p><p>だから分割だよ役割の分割</p><p>山岡部長が上手くいかなかったのは警備部を山岡さん１人で、何とか動かそうとしたからじゃないかな</p><p>あの人はかなり早い段階で、ミナホ姉さんにも接触してきた</p><p>しかし、それって警備部長が自分ですることか</p><p>多分さ山岡さんの上司だった谷沢チーフが、鬼のように凄いんだよ凄すぎるんだってば谷沢さんの場合は、本当に１人で何から何までやっちゃうだろ</p><p>現場にも、直接出向いてフットワークも軽い</p><p>山岡部長は、ああいう谷沢さんの姿を近くで見ているから自分も同じ様に、できなきゃいけないと思ってそれで、あんな風に１人で抱え込んで</p><p>自滅しちゃったってことよね</p><p>翔お姉さんは呟く</p><p>そうだよ上司が物凄く有能な人だからって、自分も同じ様にできなくちゃいけないって思い込むのは間違っているよ</p><p>オレたちは、オレたちでさ自分たちには、何ができるかをよーく考えて何人かで能力を足し合ってやるべき仕事をこなしていけばいいんじゃないかな</p><p>息を呑む、翔お姉さん</p><p>オレ、レイちゃんには人を惹き付ける魅力があると思うよレイちゃんが、警備部長になったら香月セキュリティ・サービスの制服組が、キュッと引き締まると思うんだだって、あんなに綺麗で凛としている人が、自分たちのトップだったら気分がいいだろ</p><p>だから、レイちゃんが自分でできそうにない事務的なこととか、どこの現場には誰を送って、どういうチームにして、誰を責任者にするか瑠璃子のお父さんのお葬式の時に、翔お姉さんがオレに話してくれたみたいなことはそういうのが得意な人に任せたらいいと思うんだよ</p><p>麗華を、お飾りとして使うわけね</p><p>違う、違うレイちゃんは、本当に魅力的だってばあの魅力はホンモノだよそれは、立派な能力だよ</p><p>能力</p><p>そうだよ香月セキュリティ・サービスの警備部長に、必要な力の１つだって</p><p>オレの言葉に翔お姉さんは、しばらく考え込む</p><p>あなたのアイデア、谷沢チーフに話してみるわ</p><p>低い声でそう言った</p><p>うん事務方の良い人材は、心当たりがあるわ人事的なことは、わたくしがサポートすることもできるし</p><p>翔お姉さんは、ふっと顔を上げる</p><p>そうね、確かに全部を、谷沢チーフみたいに１人でこなす必要は無いのね必要な仕事を分割してそれぞれ得意な人に委ねる麗華みたいな人が、警備部長に付くというのも、社内の空気を刷新するためには最良のアイデアよあの子には人の上に立つカリスマがあると思うわ</p><p>それにさレイちゃんと親しくなれば、みんな愛すべきお茶目な女の子だってことを判ってくれると思うし</p><p>ええ多分、みんな、進んで麗華の手助けをしてくれるようになると思うの麗華に、事務能力や人事能力が完全に欠如していることがむしろ、強みになる</p><p>うん、みんなうわ、こりゃ助けてあげないといけないって、サポートしてくれると思うよ</p><p>そうじゃないのよ麗華は純粋な戦闘バカだから社内政治の荒波と無縁でいられるのよあの子に、政治的なアプローチをしても無意味だし誰かが、あの子を利用しようとしても、あの子はあの子の道を突っ走っていくだけだから</p><p>翔お姉さんはニッと笑う</p><p>それでいてわたくしの眼から見ても美人だし、一生懸命だし部下から嫌われることや、嫉妬されることは無縁だと思うわむしろ、本人の能力以上の役職を、わたくしや谷沢チーフから押しつけられているように見えて同情してもらえるわよ</p><p>その同情が社内からの、レイちゃんへの励ましの声となる</p><p>レイちゃんをトップに制服組は、まとまっていくだろう</p><p>それに色んな名家と交流していかなきゃいけない、香月セキュリティ・サービスの警備部長はあのくらい、物事に動じないカタブツの方が面白いわ</p><p>本当に麗華ではどうすることもできないような案件が出て来たらわたくしや、谷沢チーフが前に出ればいいのだし</p><p>それもまた役割の分担だ</p><p>いや、別にオレは、ちょっとそう思っただけだから</p><p>そうじゃなくって</p><p>翔お姉さんの身体が湯船の中で、オレに近寄る</p><p>あたしも思い込んでいたのよ１人で谷沢チーフと同じだけの仕事をこなせるようにならないといけないって</p><p>役割の分担かありがとうとても良いヒントをもらったわ</p><p>そう言って、翔お姉さんは</p><p>オレの唇にキスをした</p><p>よっしそれじゃあ、麗華に話してくるわっ</p><p>ザッバァーっと、翔お姉さんが湯船から立ち上がる</p><p>その白い裸身</p><p>桜色の乳首</p><p>股間の陰り</p><p>あっ、いいわよじゃんじゃん見てもう、あなたに捧げるって覚悟がついちゃったからっ</p><p>翔お姉さんは、さっぱりとした顔でオレに微笑む</p><p>うんっあなたは、わたくしの人生に絶対に必要っわたくし、あなたなら全部あげれるわっ</p><p>そんな高らかに、宣言しなくても</p><p>翔お姉さんは、オレの眼の前で背筋をピンと伸ばして、裸身を晒す</p><p>あの翔お姉さん</p><p>オレ思うんだけど</p><p>いいわよ、どんな感想でも心して、受け付けるわっ</p><p>こうやって近くで見ていると翔お姉さん、すっごく綺麗だし身体も、とっても引き締まっていて肌も白いしあの</p><p>今から、シェイプアップするってどこを</p><p>翔お姉さんは顔を真っ赤にして</p><p>い、色々よ</p><p>色々</p><p>い、一生に一度のことなんだからっ後悔したくないのっ精一杯、努力してそれで、あなたに捧げたいのっ</p><p>もうエステにコースで申し込んじゃっているんだからっ今の３倍、綺麗でセクシーになって来るから夏まで待っててねっ</p><p>いや、待つのはいいけれど</p><p>き、期待していてねっわたくしのヴァージンなんだからっ</p><p>翔お姉さんは、そう言うとサウナルームの方へ向かう</p><p>麗華、いいかしら</p><p>ガチャッと、ドアを開けると</p><p>美智、いい加減になさいっ</p><p>みすずの叱責の声が部屋の中から、聞こえてきた</p><p>美智、麗華、みすずの３人が、サウナから出て来る</p><p>みんな肌を真っ赤に上気させ汗だくだ</p><p>待ちなさい話は終わっていませんよ</p><p>みすずの声に、美智は立ち止まる</p><p>みすずに謝罪する美智</p><p>何があったんだ</p><p>みすずも美智もこっちに来いよ</p><p>オレも、ずっと湯船に浸かっていてゆだってきた</p><p>風呂から出る</p><p>暑いだろ冷水は身体に悪いから、温めのシャワーを掛けてやるよ</p><p>オレはシャワーの方へ行く</p><p>あ、麗華はこっちに来てちょっと話があるの</p><p>レイちゃんは翔お姉さんが、回収する</p><p>お兄様、あたしたちはそろそろ上がります</p><p>瑠璃子が奥から、アニエス、真緒ちゃん、マナを連れてやって来る</p><p>えー、真緒 もっとパパと遊びたい</p><p>遊ぶのは、後でもできますわ真緒ちゃんも、アニエスちゃんも、このままだとノボセてしまいますよそうしたら、遊ぶこともできなくなります</p><p>それはこまるぅ</p><p>真緒ちゃんが、ぷにぷにと裸身をくねらせる</p><p>だから、先に上がってましょうね</p><p>真緒ちゃん台所へ行って、渚さんにアイスクリームもらおうよっ</p><p>うっうー、アイス</p><p>いいから、先に行って食べてていいよアニエスも一緒に</p><p>パパ、お先に失礼しますですの</p><p>アニエスが、オレに頭を下げる</p><p>その裸身</p><p>真緒ちゃんと違ってアニエスの裸身には、セックスアピールがある</p><p>処女を失って女の匂いを出し始めている</p><p>うん、みんなと仲良く真緒ちゃんは、アニエスの妹だからな</p><p>アニエスが、オレに抱きついて来る</p><p>小さなおっぱいをオレに押しつける</p><p>臥薪嘗胆っ</p><p>いや、意味不明だがとにかく、ここで勃起してはいけない</p><p>真緒ちゃんが、勃起ペニスを知るのは早過ぎる</p><p>では、お兄様のちほど失礼致します</p><p>パパ、またねっ</p><p>お先ですの</p><p>３人の裸の少女が、風呂場から出て来る</p><p>と、マナが</p><p>ルリお姉ちゃんはこの後があるから、余裕なんだよ</p><p>でも美智お姉ちゃんはねぇ</p><p>美智が、ムッとしてマナを見る</p><p>マナと一緒で１日に１度はしないと不満になっちゃうタイプなんだよねぇ</p><p>あ、マナはもう２回もしてもらって、お腹の中が温かくて、幸せな気分ですっあたしはもう、今日は大丈夫だからっ</p><p>あたしも、先に上がるねっお兄ちゃんそういうことなんだよっ</p><p>キャハハと笑って、裸身のマナが退室していく</p><p>オレは美智とみすずを見る</p><p>わたくしたちも外で話すわ大切な話だから</p><p>翔お姉さんが、レイちゃんを連れて来る</p><p>あのお兄ちゃま、わたくしを推薦して下さったというのは</p><p>うん、推薦したよ</p><p>オレはカラッと答える</p><p>わ、わたくしにはそんな大役</p><p>麗華は震えている</p><p>警備部長就任の話が衝撃的だったのか、ずっとみんな入浴していたせいか</p><p>オレに裸身を晒すことへの羞恥も消えている</p><p>できるよレイちゃんなら</p><p>で、できませんっできない自信がありますっ</p><p>レイちゃんは、即答した</p><p>いや、レイちゃんが１人でするんならそうだけろうけど１人じゃないから</p><p>みんなでサポートするよ翔お姉さんだって、レイちゃんのお姉さんなんだよ幾らでも頼っていいんだ家族なんだから</p><p>ええ、わたくし大事な妹のためなら、何でも手助けしちゃうわよっ</p><p>明るく翔お姉さんは、微笑む</p><p>心配することないってこれだけの家族がレイちゃんには付いているんだからさ</p><p>オレも微笑む</p><p>とにかく、詳しいことは、別室でしましょうわたくしも、色々とプランがあるから</p><p>は、はいお、お話だけはお聞き致します</p><p>レイちゃんはどうにか落ち着いてくれた</p><p>じゃあ、先に上がるわ</p><p>翔お姉さんが、レイちゃんを連れて風呂場から出て来る</p><p>うんとじゃ、あたしたちもだなっ</p><p>最後に寧が、イーディを連れてやって来る</p><p>いやいや、せっかくの機会だからイーディと英語でじっくり話してみたよっうん、なかなか有意義であったっ</p><p>寧の言葉にイーディも、サッパリした顔をしている</p><p>やっぱりさ、母国語で思いっきり喋れるのは、気分が良いみたい瑠璃子やマナも、一応は喋れるけどやっぱり、イーディの方が気を遣ってくれていたみたいよ判りやすい単語とか、表現で伝わりやすいようにって</p><p>ああ瑠璃子やマナの英語は、学校の英会話の授業の延長でしかないから</p><p>本当に、アメリカで何年も暮らしていた寧ほどは、流暢じゃないんだな</p><p>あたしやマルゴお姉ちゃんが、もっと母国語で相手してあげるべきだったんだな反省、反省っ</p><p>その上でイーディから、よーく聞いたけれど美智、あんたが悪いみすずに怒られて当然だよっ</p><p>美智がうな垂れる</p><p>何があったんだよ</p><p>ま、細かいことは本人に聞いてっあたしとイーディは、先に上がるから</p><p>あたしたちもここに居ない方がいいでしょ</p><p>だってほらヨッちゃん、美智とするんでしょ</p><p>な、なぬっ</p><p>お仕置きとして</p><p>寧は、ニタァと微笑む</p><p>ほらイーディが近くにいると、美智の気を受けて変になっちゃうからイーディも台所へ連れてって、真緒ちゃんたちとアイスを食べさせておくわ</p><p>寧のアイスという言葉にイーディは、反応する</p><p>寧はイーディの前でセックスという言葉を使わないんだ</p><p>さて、行くかっあたしもマルゴお姉ちゃんとの打ち合わせがあるし</p><p>この後の車での脱出計画か</p><p>あ、そうそうヨッちゃん</p><p>風呂場の出入り口の前で寧が、オレに振り向く</p><p>あたしはさ１日１回しなくても、平気なタイプだからっその代わり、あたしとする時は、深くて濃いのじゃないと嫌だよっ量もたっぷりがいい</p><p>美しいプロポーションの裸身を寧は、オレに見せつける</p><p>美智ついででするなんて、失礼な考えだってのっ</p><p>寧が、美智を睨む</p><p>ヨッちゃん、あたしの分も美智のお尻叩いておいてっ</p><p>美智は下を向いている</p><p>あ、そうそうそこのドアを開けると、露天風呂に繋がっているから</p><p>露天風呂</p><p>お湯は入れてないけれどねお仕置きするのには良い場所だと思うよっ</p><p>寧は、そう言うとイーディの背中を押し、外へ出て行った</p><p>さっきまでたくさんの女たちのいた浴室</p><p>今はオレと美智とみすずしか居ない</p><p>で、美智お前、何をやったんだ</p><p>美智の代わりに、みすずが答える</p><p>美智ったら今すぐ、旦那様とセックスすれば、アニエスと一緒に池田先生に診てもらえるってイーディに言ったんです</p><p>それで、イーディを怒らせてなのに、この子ったら反省しないから</p><p>美智は、下を向いたままだ</p><p>確かにお仕置きが必要だな</p><p>ということで、次話は美智のお仕置きです</p><p>カリスマが無いと、人を率いることは難しいです</p><p>しかし、世の中にはカリスマしか無いという人も居て</p><p>これが一番迷惑です</p><p>小劇団の座長とかに多いです</p><p>カリスマで、色んな人を集める力はあるんですが</p><p>それ以外の力が何も無いし人に甘えまくってひたすら、近付いて来る人からお金や労力を搾取し続けるという</p><p>カリスマだけの吸血鬼みたいな人はアートの世界に多いです</p><p>業界関係者の中では（実際に、その人と会って話をした人にとっては）カリスマを発揮してあの人はスゴイよと評判高いのですが</p><p>実際に作っているものを見ると何じゃこりゃっていう</p><p>実務能力がある人が、その人の身近に寄り添って献身的にサポートすることでどうにか良い仕事をして、大成することもありますが</p><p>カリスマだけの人は、そういうサポートしてくれる人を大切にしないので実務能力者に逃げられた途端に馬脚を現したりします</p><p>むしろ逆に座長にはカリスマは無いけれど、物凄い才能があって事務方の方にカリスマがあって、それでバランスの取れている劇団もあります</p><p>結局カリスマだけでもダメだし実務能力だけでもダメ</p><p>役割分担が、きちんとできているかどうかですね</p><p>もちろん、1人で両方持っている人もいます</p><p>488．美智の道</p><p>美智、あなた判ってるの</p><p>みすずが、美智を責める</p><p>美智は、謝っているがその表情は、微妙だ</p><p>というか、基本的に表情の変化に乏しい子だけど</p><p>ちょっと、こっちで話をしようこのままだと湯あたりしそうだ</p><p>立ち上がり外の露天風呂に通じるドアの方へ行く</p><p>外は、とっくの昔に真っ暗だ</p><p>ああ、これが明かりのスイッチだな</p><p>パチンと明かりを点けると</p><p>露天風呂の向こうには、少し小高くなっていた</p><p>その向こうは、竹の塀でぐるっと覆って、外から見えないようしてあった</p><p>ああ、ここだけ前に土を盛って、外からの目隠しにしてあるんだな</p><p>オレの言葉に、みすずが顔を出す</p><p>築山ですね日本庭園ぽく、風流な感じのお庭になっていますわ</p><p>そう言ってオレの横に、寄り添う</p><p>ああ夜風が気持ちいいです旦那様</p><p>うん、湯で火照った身体に乾いた風が気持ちいい</p><p>美智も、いらっしゃい</p><p>美智もやって来る</p><p>今夜は露天風呂には湯が張っていない</p><p>みすず、そこに座ろう</p><p>眼の前に竹製の小さなベンチがあった</p><p>露天風呂に入っていた人が、風に当たるためのものだろう</p><p>オレはそこにタオルを敷いて２人を招く</p><p>でも、旦那様そこは２人しか座れませんよ</p><p>いいんだよみすずは、オレの横で美智は、オレの膝の上だ</p><p>オレは、どっしりと座る</p><p>はい、旦那様美智もいらっしゃい</p><p>裸のみすず</p><p>ベンチは小さい</p><p>火照った肌が、オレの肌に接する</p><p>みすずのおっぱいがオレの腕に当たっている</p><p>美智もオレの膝に、注意深く座る</p><p>１５歳の武闘美少女ももちろん全裸だ</p><p>いいんだよ、もっとドスンと座れ</p><p>オレは、後ろから美智をガバッと抱き締める</p><p>少女の肌はぷるんっとした弾力に溢れている</p><p>オレは、美智を抱き締めたまま耳に囁く</p><p>オレの腕の中で小柄な少女は、小さくなっている</p><p>ほら、見てみろ月が綺麗だ</p><p>空を見上げると銀色の月が出ていた</p><p>美智も、空を見上げる</p><p>みすずが、オレに話し掛けるが</p><p>みすずも、月を見てみろよしばらく、３人でくっ付いたまんま、お月様を見上げていよう</p><p>小さな竹のベンチ</p><p>本当は１人用なんだろうな</p><p>このお屋敷が娼館だった頃の客は恰幅の良いオッサンも多かったろうし</p><p>その小さなベンチに</p><p>オレとみすずが、身を寄せ合って座っている</p><p>オレは、美智を抱きかかえている</p><p>３人とも全裸で素肌をくっつけ合って</p><p>それぞれの体温を感じる</p><p>美智の方がみすずよりも、体温が高いんだな</p><p>肌の感触も違う</p><p>女の子は、みんな同じではない</p><p>はぁぅぅ</p><p>そうやって３分ぐらい、月を見上げていたら</p><p>不意に、美智が息を吐いた</p><p>美智の身体の緊張が抜けていく</p><p>身体が和らぐ</p><p>イーディのこと、苦手なのか</p><p>苦手ではございません</p><p>美智は月を見上げたまま、答える</p><p>ただずっと、自分の気を探られ続けるのは</p><p>イーディはわたくしの気をいつも感じようとしますからわたくしの気から、わたくしの心の状態を理解しようとするのです</p><p>ああ美智とイーディは、気を感じ合う能力がある</p><p>美智の工藤流古武術とイーディがお祖母さんから習ったという、暗殺教団の暗殺術に、繋がるところがあったから</p><p>わたくしが、一生懸命に英語で喋ってもイーディは、わたくしの心を覗き込もうとするから苦手です</p><p>そういうこともあるのか</p><p>でも、イーディは悪気があって、そうしているわけでは無いわあの子は異国の地に居て、言葉での意思疎通がそんなに上手くいっているでもないし美智や、マナさんや瑠璃子との英語での会話だって、完璧では無いでしょうし</p><p>それは判っておりますイーディに悪気が無いことはおそらくイーディは、普段からああなのだと思いますわたくしが、生まれながらにして古武術継承者であるようにイーディも暗殺者としての教育を受けて、成長したのですから</p><p>暗殺者として常に、周囲の人間の気を読んでいるんだ</p><p>イーディが、ご主人様のことを気に入ったと言っていたのもわたくしには、その意味がよく判りますご主人様はイーディに対して、全く負の感情をお持ちではありませんからわたくしたち家族と同様に常に、イーディにも心を配られていらっしゃいます</p><p>すでに、イーディを家族として愛していらっしゃることその温かいお心の気を、イーディは感じ取っているんです</p><p>そうですわね旦那様は、素晴らしいですわ</p><p>みすずまで、オレを褒める</p><p>いや、そんなこと言われたってオレは、普通にやっているだけだぞ</p><p>褒められても困る</p><p>オレは当たり前に、イーディを扱っているだけで</p><p>それが家族として受け入れているということですわ</p><p>みすずがそう言う</p><p>普通の男性ならそうはいきませんわあたしたちとイーディで、何かしら差を付けようとしますいえそれ以前に、イーディの能力だけに目を奪われて、彼女を利用することを考えます</p><p>そういう邪念が心に浮かぶとイーディは、すぐに察知しますイーディが、ミス・コーデリアを嫌っていたのもイーディを利用しようという邪念の黒い気が、ミス・コーデリアの中に強くあったからだと思います</p><p>美智が、オレの膝の上でそう言った</p><p>うんでも、いいじゃないかとりあえずイーディが、オレたちの所を気に入ってくれたんならあいつ行く場所が無かったんだから好きなだけ、居てもらおうよ</p><p>祖母の死でイーディは、暗殺教団を追われた</p><p>暗殺教団の新しい指導者がイーディをミス・コーデリアに売り払ったからだ</p><p>しかしミス・コーデリアのことを、イーディは受け入れなかった</p><p>恭子さんが、ミス・コーデリアからイーディの身柄を引き取ってくれたんだし美智みたいに、一緒に気のトレーニングができる相手もいるしオレたちにとってね、イーディが居てくれることは良いことだと思うよ真緒ちゃんや、アニエスのことも気に入っているみたいだし</p><p>わたくしは困っております</p><p>どうしてなの、美智</p><p>みすずが、そう問うが美智は</p><p>また、心と身体を固くする</p><p>美智は、人に自分の心を覗かれるのが、苦手なんだろ</p><p>ご、ご主人様</p><p>お前基本的にポーカー・フェイスだもんな</p><p>というかいつも不機嫌そうな顔をしている</p><p>なかなか、本心を明かそうとしない</p><p>ぽつりと美智は、呟く</p><p>美智、あたし思うんだけれど</p><p>みすずが、美智に意見しようとするが</p><p>いや、みすずちょっと待って</p><p>オレは、みすずの言葉を止める</p><p>そして、美智の身体をギュッと抱き締め</p><p>お前、そんなに恥ずかしいのか</p><p>美智の身体がビクッと震える</p><p>恥ずかしいって美智</p><p>恥ずかしいですぅ</p><p>美智は小さな声で、呟く</p><p>イーディに、心を覗かれると自分の気持ちが、見透かされそうで恥ずかしいんだろ</p><p>小柄な少女が告白する</p><p>あなたの気持ちって旦那様のことが大好きってこと</p><p>みすずの言葉にオレは、苦笑する</p><p>違う、違うよみすず</p><p>オレは膝の上の裸の女の子の髪を撫でる</p><p>美智はイーディと友達になりたいんだろ</p><p>端から見ているとイーディの方が、美智に一方的にアプローチを掛けているだけに感じるけどそうじゃないよな</p><p>オレは、美智の耳に囁く</p><p>美智だって友達になりたいんだろイーディと</p><p>小さく頷いた</p><p>一緒に鍛錬することのできる初めての相手ですから</p><p>美智は子供の頃から、お祖父さんに預けられて、ずっと工藤流古武術の稽古ばっかりしてきたんだもんな</p><p>それで頭の中まで武道家の、戦闘美少女になってしまった</p><p>お前学校に友達とかいないだろ</p><p>友人は必要ありませんわたくしは、みすず様の警護役ですから</p><p>美智はそう言う</p><p>そういう身分で無ければわたくしが、あの学校に在籍することは許されません</p><p>みすずと美智の学校は日本一の超お嬢様校だ</p><p>政財界の超大物の娘さんしか通えない</p><p>そんな学校に、美智が通っているのはみすずの護衛役だからだ</p><p>学校内や、登下校時の警護をするためには同じ学校の生徒として、護衛役を通わせた方がいい</p><p>でも、美智みたいな立場の生徒は、他にもいるんだろ</p><p>美智の姉のあれ、名前なんだっけあ、遙花さんだ</p><p>あの人も瑠璃子の護衛役として、やっぱりあの学校に通っていたはずだ</p><p>本来なら高３の遙花さんが、高２のみすずを</p><p>中３の美智が同じく、中３の瑠璃子を護衛するべきなんだろうけれど</p><p>逆になったのは、みすずが美智を求め、遙花さんを嫌ったからだ</p><p>それに、瑠璃子には高３の美子さんが、護衛でなくお付きとして常に側に付いているから</p><p>遙花さんは、まともに護衛の仕事をせずに香月セキュリティ・サービスへの自分の売り込みに専念していた</p><p>他の家の護衛役の子とは、友達にならないのか</p><p>香月家と同じ様なことをしている家は他にもあるはずだ</p><p>他家の警護役はいつ敵となるか、判りませんから</p><p>親しくはできません</p><p>うーん、そういうこともあるのか</p><p>わたくしに、馴れ馴れしく話し掛けて来る方が、時折いますがそういう方たちは、間違いなく、わたくしでなく、みすず様と縁を結ぶことを目的にしています</p><p>香月家は、名家中の名家だもんなあ</p><p>護衛役の美智を通してみすずと知り合いになりたいってことか</p><p>わたくしはそういう方たちの邪念を察知致しますから</p><p>ああ、相手の気が読めるからますます、親しくはなれないのか</p><p>正直わたくしが、ご主人様をお慕いしているのはご主人様には、邪念が無いからですわたくしに対してもみすず様に対しても</p><p>美智がオレに振り向く</p><p>こんな方初めてです</p><p>それに旦那様は、周りの方の邪念も消してしまわれるんです黒い気を無色透明に</p><p>このお屋敷の中で一番黒い気を吐き出していらっしゃるのは、黒森様です</p><p>でもご主人様と一緒にいられてご主人様とお話されると、黒い気が消えて行くんです</p><p>オレがミナホ姉さんの中の邪念を、消している</p><p>いや、そんなことないだろオレにそんな影響力があるわけないって</p><p>本当です黒森様だけではありません他の皆様も年長な方たちは、黒い気をお持ちなことが多いですでも、ご主人様と交流なさると邪念が、どんどん薄まっていくんです</p><p>年長な方たちってミナホ姉さん、恭子さん、克子姉、渚、マルゴさん</p><p>旦那様美智の言う通りだと思いますわ</p><p>ここは娼館です様々な方たちの黒い邪念が漂っていることに不思議はありませんしかも、黒森様たちは復讐という、暗い行為をなさっているわけですし</p><p>黒い気があるのは当然か</p><p>でも、オレが何かしているなんてことは</p><p>旦那様あたしは、別室でずっと観ておりました旦那様は間違いなく、黒森様の暗く陰惨な復讐をお一人で別のものに変えてしまわれましたわ</p><p>美智あなたの気を感じる力で観ると、今の旦那様はどんなお具合なの</p><p>とっても、疲れていらっしゃいますお身体でなく、お心が</p><p>美智はオレを、そう感じるのか</p><p>疲れているというより傷付いていらっしゃると思います</p><p>ええ、その通りなのよ美智</p><p>ですから本当はわたくしの様な者のために、こうしてお心遣いしていただくのは申し訳無いのです</p><p>美智は、オレの腕の中で震える</p><p>いや、美智オレは</p><p>わたくしはわたくし自身の不甲斐なさが情けなくて仕方が無いんです</p><p>美智泣いているのか</p><p>ご主人様のおっしゃる通りですわたくしはイーディと親しくなりたいと望んでいますでもどうしたらいいのか判らなくて</p><p>小さな身体の体温が上がる</p><p>美智は興奮している</p><p>肌を合わせているオレには判る</p><p>だからしきりに、旦那様とセックスするようにイーディに勧めていたのね</p><p>はいイーディも、正式に旦那様の女の一人となればわたくしの姉妹です姉妹ならば、遠慮する必要はありませんから</p><p>美智はそう言うが</p><p>美智、お前それはちょっと違うぞ</p><p>お前は家族の中でも、マナや瑠璃子や自分より年下の妹たちには、自分から積極的に交流しているけれど</p><p>そうだこいつは</p><p>お前、年上の姉さんたちとはほとんど喋らないじゃないかみすずにだって、いまだにみすず様って臣下の礼を取っているし</p><p>しかも、お前年下の子たちに対して、ツンツンして偉そうに喋るだろう美智は、姉っていうのは、威張るものだと思っているんじゃないのか</p><p>わたくしの姉はそうでしたから</p><p>美智の姉の遙花さんは確かに、高飛車な態度の人だった</p><p>判った美智は、色々と基本からやり直さないといけないな</p><p>姉とか家族という概念も人と違うのかも知れない</p><p>いや、まてよ</p><p>美智だけか</p><p>オレたちは、みんな頭の中で思っている家族や姉妹という言葉の意味は同じなのか</p><p>ていうかオレの家族観は、本当に正しいのか</p><p>オレだって、自分は間違った家庭で育ってきたことは判っている</p><p>みすずや、瑠璃子は香月家が特別だったことは、もう判っている</p><p>マナとメグは白坂家が、まともなはずがない</p><p>寧は若くして、自分の家族を殺されて、天涯孤独になっている</p><p>マルゴさんはインディアン居留地を追われ、施設に入らないといけないような体験をした</p><p>ミナホ姉さんも黒森公一郎という実の父に見捨てられている</p><p>みんなまともないや、どういうものがまともなんだか、よく判らないんだけれど</p><p>普通の家庭というものを知らないで来ている</p><p>克子姉と渚の育った家については、オレは詳しく知らないから、何とも言えない　翔お姉さんとレイちゃんももっと、色々と話を聞くべきだよな</p><p>オレたちみんなで話さないといけないことが、まだまだたくさんある</p><p>みんなで、話そういっぱい、話そう判っているつもりになっちゃ、ダメなんだ</p><p>美智がミナホ姉さんたちの気を見ていたことも、今、初めて知ったし</p><p>オレとは全然違う感覚で人を見ている判断している</p><p>イーディもか</p><p>彼女も人の気を読む</p><p>オレちょっと、イーディのことを舐めていたかもしれないな</p><p>何か、すぐにエキセントリックに騒ぐ子だと思っていたけれど</p><p>人の気を読むと、あんな風に騒がずにはいられなかったのかもしれない</p><p>何しろ、うちの家族も、心の動きの激しい人ばかりだし</p><p>あ、判ったわあたし</p><p>不意に、みすずが言った</p><p>あなたイーディのこと、妹にできるって思っているんでしょ</p><p>旦那様の女になったら</p><p>はいご主人様の女は、わたくしの方が先輩ですから</p><p>何言ってるのイーディは、美智よりも１つ年上よ</p><p>そうだオレと同学年なんだから</p><p>イーディは、わたくしと同学年だと言っていましたが</p><p>それは、アメリカでのことでしょアメリカと日本では、年度の区分が違うから</p><p>日本は、４月から新年度だけどアメリカは、９月からだから</p><p>あ、アメリカ式だと美智とイーディは、学年が一緒なのか</p><p>しかし、イーディがそう言うのですからわたくしは</p><p>学年が一緒だから姉としては、扱わないでついで、妹と思い込もうとしたのか</p><p>美智の場合妹なら、気軽に話せるから</p><p>だけど、美智は妹に対しては、態度が高飛車だから</p><p>そういう上からの態度でここのところ、イーディに対して接していた</p><p>何より気を読む力は、わたくしの方が上ですから</p><p>それが全ての元凶だ</p><p>美智は、基本が武闘家だから</p><p>能力で、人と自分を計る</p><p>ああ、そっか判った、判ったぞ</p><p>いや、ダメだ美智ここは日本だから、日本式でいくイーディの方が、美智より年上なんだからちゃんと、年上に敬意を表せ</p><p>全部、判ったぞ</p><p>し、しかしご主人様</p><p>ていうかさ今の美智の態度で、イーディと仲良くなるのは無理だよ</p><p>オレは、美智をしっかりと抱き締めて言う</p><p>お前が勝手に、イーディの方が能力が下だと思い込んでいるからそれが態度に出ているんだ自分がイーディの心を見えているほど、イーディには自分の心が見えていないって思っているから舐めても良いって、勘違いしているんだやっぱり、お前イーディのことを舐め過ぎだよ</p><p>口籠もる、美智</p><p>美智は自分の方が、イーディより能力が優れているって前提で、全部考えているからおかしなことになっているんだよもしも、逆だったら、どうするんだ</p><p>もしも、イーディの方が、お前よりも、人の心の中を読む力が優れているとしたらオレたちに言葉で伝えるのが面倒だから、見えていることを表現していないだけで実際は、イーディの方には全部丸見えだったら</p><p>その可能性は、強い</p><p>イーディは、獣の様に人の気を鋭く察する</p><p>逆に、ここは安心だと感じたら、びっくりするぐらいリラックスする</p><p>それが、彼女を鈍い人間だと誤解させているだけで</p><p>本当は、美智よりもずっと感覚の鋭い人間だったとしたら</p><p>もう一度、よく考えてみろ</p><p>あぐぐ</p><p>美智の顔色が悪くなる</p><p>もし、そうだったとしたらわたくしは大変な失礼を、彼女にしてしまったと思います</p><p>そうじゃなくっても失礼だよお前は、イーディを見下した態度を取りすぎだよイーディの方だって、美智の気が見えているんだ</p><p>イーディには、全部判っているんだよ美智が本当は心の中で、イーディと仲良くしたいっていう気持ちを持っているってことはなのにどういうわけだか、イーディに対して高飛車な態度で接してくることから混乱しているし、怒っているんだ</p><p>ハッとする美智</p><p>ど、どう致しましょうわたくし</p><p>オレは美智の裸の背中を擦ってやる</p><p>落ち着けとにかく謝るしかないな態度が悪かったことを謝って改めて、友達になってくれるように頼んで見ろよ</p><p>イーディは気を読むんだ美智の気持ちに嘘が無ければ、判ってくれるよ</p><p>でも、わたくし友達というのが、どういうものなのかよく判りません</p><p>だから高飛車な姉という、自分の方が優位な立場になりたかったんだな</p><p>いや、多分それは、イーディの方も一緒だよ</p><p>暗殺教団の中で生まれたってだけでも、特殊なのにその中でも特別の技を、お祖母さんから直伝で習ったんだろそれで教団から追い払われた</p><p>強すぎる技を身に付けてしまったがゆえに</p><p>美智の工藤流古武術と一緒だよイーディだって、ずっと同年代の友達がいなかったはずだ</p><p>美智は黙って、オレの言葉を聞いている</p><p>美智と同じなんだよだからさどんな形の友達になるかは、二人で相談して色々やってみたらいいじゃないか友達の関係なんてこれは正しくて、これは間違っているなんてことは無いんだからさっ</p><p>家族の関係も、そうですわね</p><p>あたしたちはあたしたちで、色々とやってみて、最善な形を探しているのですからこれでいいんです</p><p>みすずが、オレの腕に抱きつく</p><p>大好きっあなたが好きっ</p><p>美智は美智は、どうなの</p><p>くぅぅ好きですっあたしも、ご主人様が大好きですっ</p><p>美智は泣いていた</p><p>ご主人様のおっしゃる通りにしますイーディに謝ります見下していたことを謝りますそれでイーディに、友達になって下さいって、わたくしからお話します</p><p>うんそれがいいと思うよ</p><p>みすずがベンチから立ち上がる</p><p>そのまま、眼の前の露天風呂の岩に手を付きオレにお尻を向ける</p><p>旦那様、お仕置きして下さい</p><p>寧お姉様が言ってましたここは、お仕置きするのに丁度良い場所だって</p><p>うんそう言ってたけど</p><p>寧お姉様がお仕置きを受けるべきだと思われたのは、美智じゃなく、あたしだったんですね</p><p>美智が、驚く</p><p>あたしがいつまでも、美智を臣下として扱っていたからだから、美智は家族の一部としか交流しないし、イーディのことを見下していたんだと思います</p><p>それはわたくしは、みすず様の護衛役ですっ</p><p>そんなことは関係無いのよっ</p><p>このままでは、あたしは美智の姉になれないって言っているの</p><p>あたし美智のお姉さんになりますちゃんと、お姉さんになりたいいいえ、ならなくちゃいけないのっ</p><p>あたしそうでないと、旦那様に申し訳が立たないもの</p><p>いや、みすずオレは</p><p>あたしは旦那様の女ですだから、ちゃんと妹たちの良いお姉さんになります</p><p>みすずは激しく後悔している</p><p>ごめんなさい、美智あたしが至らない姉だったばかりに</p><p>いえわたくしはこの度の失態は、全て、わたくしの責任です</p><p>美智が、オレの膝から立ち上がりみすずの隣に手を付く</p><p>オレに尻を向ける</p><p>どうかわたくしをお仕置き下さい</p><p>一発ずつだぞ</p><p>オレは力一杯、みすずの尻を叩く</p><p>はひぃぃぃっ</p><p>続いて美智の尻を</p><p>はむぅぅ</p><p>２つの白い尻にオレの手形が真っ赤に浮く</p><p>これでいいなっ</p><p>二人の女は、互いを見つめ抱き合う</p><p>みすずが、美智の鼻をちょこんと叩く</p><p>みすずお姉様でしょ</p><p>そう呼んでくるまであたしはもっともっと旦那様にお仕置きしていただくわ</p><p>そう言って、みすずはオレに尻を向ける</p><p>ま、待って下さいみ、みすずお姉様</p><p>美智は恥ずかしそうに、そう言った</p><p>みすずは、もう１度美智を抱き締め</p><p>美智の唇にキスした</p><p>今度は、オレが驚く</p><p>どんな風な家族の形を取るかは、あたしたち次第ですよね</p><p>あたし、レズッ気もあるんです男性は、生涯旦那様だけですでも旦那様がお許し下さるのなら美智を可愛がりたいんです</p><p>ああもう、何もかも解放するつもりなんだ</p><p>それなら、仕方ない</p><p>うん美智ならいいと思うよ</p><p>みすずは、美智にニコッと微笑み</p><p>もう、あたしの妹なんだからこれからは、いっぱい抱いてあげるわ美智</p><p>わ、わたくしもみすずお姉様と</p><p>そうだ、美智も最初から、みすずに対しての思いがあった</p><p>でも、２人きりではしないわよあたしたちは、２人とも旦那様の女なんですからするのは、旦那様の前だけそれから、２人で旦那様にご奉仕しましょうね</p><p>オレどうなるんだ</p><p>うーん、エッチシーンまでいかなかった</p><p>ここは美智のエッチシーンだけの予定だったのですが</p><p>みすずが、どうなるか</p><p>みすずは瑠璃子とメグと、この後、予定があったんですけれど</p><p>組み替えるか</p><p>今が、５月５日の夜で連休は、あと１日しか残っていません</p><p>あと、どんなセックスを書き残しているかちょっと悩みます</p><p>ていうか、今の段階は２Ｐ、３Ｐの組み合わせですね</p><p>イーディと、レイちゃんの初体験は、組み込まないといけないので</p><p>その合間にしか、入れられないのですが</p><p>489．見てるだけ</p><p>旦那様ぁ、見ていてくださいね</p><p>外の露天風呂から、風呂場に戻る</p><p>みすずは、タイルの上にバスタオルを敷くと美智を寝かせ</p><p>美智、可愛がってあげるわ</p><p>みすず、お姉様ぁぁ</p><p>美智は、幼い身体を横たえて恥ずかしそうに、みすずを見上げる</p><p>ご主人様ぁぁ、見ていて下さいませ見ていて下さい</p><p>美智も、潤んだ眼でオレを見る</p><p>オレは、見ていれば良いんだな</p><p>ああ、見ているから</p><p>オレは、湯船の縁に腰掛ける</p><p>美智あたし、ずっと美智をこうしたかったの</p><p>みすずは美智の可愛い胸に、舌を這わす</p><p>わたくしもですみすずお姉様あああっんっ</p><p>みすずの愛撫に、美智は喘ぐ</p><p>夢のようです夢が叶いました</p><p>夢ではないわこれからは、ずっと可愛がってあげます旦那様のお許しをいただいて</p><p>みすずが、美智の乳首をペロリと舐める</p><p>うふっ、可愛い美智は、本当に肌が白いのね</p><p>絡み合う、２人の美少女</p><p>わ、わたくしもみすずお姉様のお乳を舐めたいです</p><p>あら、どうしようかしらあたしのおっぱいは、旦那様のものだから</p><p>妖しい眼で微笑む</p><p>何で、一々オレに許可を求めるのか判らないが</p><p>とにかく、許す</p><p>美智旦那様のお許しが出たわよ</p><p>美智もオレを見上げる</p><p>はい美智、おっぱいをあげるわ</p><p>みすずは、寝ている美智の前に自分の胸を差し出す</p><p>みすずお姉様ぁぁ</p><p>さあお舐めなさい</p><p>美智が頭を上げてみすずの乳首に吸い付く</p><p>ふんっ、くすぐったいわ美智ったら、赤ちゃんみたい</p><p>赤ちゃんになります赤ちゃんになりたいご主人様とみすずお姉様の</p><p>美智は、そんな妄想に浸る</p><p>だめよ、あたしも美智もママになるんですからね旦那様の赤ちゃんを産むのよ</p><p>あたし、美智の赤ちゃんにもあたしのお乳をあげるわ</p><p>わたくもみすずお姉様の赤ちゃんに、おっぱいをあげたいです</p><p>そのためには美智はもっと、旦那様におっぱいを大きくしていただかないとね</p><p>美智のつるぺたの胸をみすずは手で擦る</p><p>わたくしのも、膨らみますか今よりも</p><p>旦那様に、いっぱいセックスしていただきなさい特に男の方の精液には、ホルモンがいっばい含まれているそうだから必ず、お口で飲むか、お腹の中に射精していただくのよ</p><p>そうしたら、美智もきっと素敵なプロポーションに育つと思うわ</p><p>美智を抱きかかえるみすず</p><p>美智は、みすずの乳首を吸い続けている</p><p>もう、甘えんぼね美智は</p><p>はいみすずお姉様とご主人様には美智は、甘えんぼなんです</p><p>美智は、赤い顔でそう言った</p><p>美智はここを自分で触ったりしたことはあるの</p><p>みすずが、美智の股間に指を伸ばす</p><p>ほらっ答えなさい、美智</p><p>あの１度だけ</p><p>本当に１度きりなの</p><p>はいっあのちょっと、怖かったので</p><p>そう自分で触った時は、誰のことを考えていたの</p><p>みすずお姉様のことです</p><p>うふふありがとう</p><p>みすずが、美智のクリトリスを剥く</p><p>はううっ</p><p>ビクッと震える美智</p><p>これからは、絶対に自分で触っちゃダメよしたくなったら、旦那様かあたしに言いなさいたっぷり、可愛がってあげるから</p><p>あたしも決して、自分では触らないわみすずの身体は、もう旦那様のものですから</p><p>みすずは美智の割れ目の上を、指で擦る</p><p>美智の秘所は、たぷたぷっと愛液を零す</p><p>この中には指は入れないわよここは、旦那様のオチンチンを入れていただくところだから奥がうずく時は旦那様にお願いなさい</p><p>はいお姉様ぁぁ</p><p>あたしもそうするわ欲しくなったらいつでも、どこでも、誰の前でも旦那様に犯していただくの</p><p>美智もそうしていただきたいです</p><p>２人の美少女は興奮している</p><p>美智も触ります</p><p>美智もまたみすずの秘唇に指を伸ばす</p><p>中に指を入れてはダメよあたしたちが、２人だけで愛し合っていいのは外側とここだけ</p><p>みすずは、美智のクリトリスを廻すように撫でる</p><p>はぁぁうっみすずお姉様ぁぁ</p><p>いいわね、美智っ</p><p>はいあっ、ああっいいですっお姉様ぁ、とってもいいですっ</p><p>美智も触って</p><p>２人は、お互いの女性器を指で愛撫し合う</p><p>ううっ、あふぅぅっっ</p><p>あああっ、いいですっお姉様ぁぁ</p><p>２人の肉体から若い女の子の性フェロモンが、匂い立つ</p><p>甘いミルクの様な</p><p>いやらしい匂いが</p><p>美智美智は、旦那様にどんな風に犯していただきたいの</p><p>犯していただきたいのよねあたしも、そう旦那様に、犯されたい</p><p>み、美智はお、お外で</p><p>お外で</p><p>裸になって縛られたいです</p><p>縛られるの</p><p>はい身動きできないように、荒縄で縛られてご主人様に、メチャクチャに犯されたいです</p><p>そういうのが好きなの</p><p>はいわたくし物みたいに扱われたいセックスの道具になりたいご主人様のお気に入りのオモチャになりたいです</p><p>美智はハァハァと、熱い息を吐きながら、そう言う</p><p>旦那様のオモチャになりたいのね</p><p>はいご主人様のご主人様だけです他の人は嫌絶対に嫌美智は、ご主人様にしか犯されたくない</p><p>そんなに、犯されたいの</p><p>お外で夜の街を歩いている時にご主人様に突然、求められたいです路地裏のビルの隙間とか男の方のおトイレに連れて行かれて犯されたい美智のお腹の中に、ご主人様のいやらしい気持ちを注ぎ込んで欲しいです</p><p>うふふ、美智もうぐちょぐちょに濡れているわよ</p><p>ああっ恥ずかしいですご主人様が見ていらっしゃるぅぅ</p><p>そうよ、旦那様が見ていらっしゃるから美智の、いやらしい心を全てさらけだしてしまいなさい</p><p>ああみすずは</p><p>この性行為を通して、美智の心の中に溜め込んでいた感情を</p><p>全て、吐き出させるつもりか</p><p>あたしも旦那様に、もっともっと求められたい突然、ベッドに押し倒されたいやらせろ、みすずとか言って欲しいの</p><p>あたしも瑠璃子みたいに、お祖父様と美子様の前で旦那様に犯されたいあたしの子宮に射精していただく瞬間をお二人に見ていただきたいのっ</p><p>みすずも、心の中の欲望を叫ぶ</p><p>美智ぃぃ</p><p>蕩けた顔で見つめ合う二人</p><p>美智舐めてあたしの舐めてあたしも美智のを舐めたい</p><p>はい舐めます舐めさせて下さい</p><p>二人は体勢を変える</p><p>お互いの股間に顔を埋める</p><p>ああっ、美味しいわ美智のここ、もう蕩々になっている</p><p>みすずお姉様も溢れています</p><p>ピンク色の舌を伸ばし一番感じやすいところを舐め合う、二人</p><p>女だからお互いの感じるポイントが、よく判っている</p><p>あっあああっみすずみすずお姉様ぁぁ</p><p>美智ぃぃあああっ、いいわっそこ感じる</p><p>あふっああっああーっ</p><p>あんっ見えますか旦那様ぁあたしたち、見て下さっていますか</p><p>ご主人様ぁぁみすずお姉様の舌舌が気持ちいいのっ</p><p>二人とも二人だけの世界に陥らない</p><p>お互いの裸身を愛撫し合いながらオレの視線を感じている</p><p>オレに見せている</p><p>あああっご主人様ぁぁわたくしわたくし</p><p>美智イッちゃいそうあなのもうイッちゃいそうなの</p><p>あふぅぅ来ます大きな波がご主人様ぁぁ</p><p>ぺちょっ、ぽちょっ、ぺちょっ</p><p>ずずず、ぴちゃっ、ぴちゃっ</p><p>美少女の舌が互いの泉を舐め回す</p><p>真夏の暑い日に小さな子犬が、冷たい泉の水を必死に舌で掬って飲む様に</p><p>ああんっあたしもみすずも、もうすぐです旦那様ぁぁ</p><p>ああうっああうっもうすぐ近いですご主人様ぁぁ</p><p>美智旦那様にお許しをいただきなさいイクことを許していただくのよ</p><p>はいご主人様ぁぁ美智は美智は、もうダメですお願い致します許して下さい美智が行くことをお許し下さいませぇぇ</p><p>ああううっみすずもみすずもぉぉ旦那様ぁぁ、許してぇぇイッてもいいって、お許し下さいっっっ</p><p>ああ、イけっ思いっきり、イけよっみすずっ美智っ</p><p>下側の美智の身体がビクッと震えて、ブリッジの体勢に</p><p>背中で大きく弧を描いて反り返るッッ</p><p>あああっイキますっイキますっ美智、イキますぅぅ</p><p>そんな美智の身体を、みすずはギュウッと抱き締めてっ!!!</p><p>あたしもっみすずもイクの旦那様、イクぅぅ</p><p>二人同時にエクスタシーの境地に、噴き飛んでいくっ</p><p>ご主人様、イクイクイクゥゥゥ</p><p>ああああっ、ああっ、あああーっ</p><p>若い肌に、玉の汗をかいて</p><p>みすずも美智も、絶頂に震える</p><p>ああっああああっ</p><p>みすずの手が美智の手を探す</p><p>あうんっああぅぅ</p><p>６９の体勢のまま弛緩して、脱力する二人</p><p>美智の手が、みすずの手を見つける</p><p>ぎゅっと握り合う二人の手</p><p>２人は、絶頂の余韻に浸ったまま互いの名前を呼ぶ</p><p>旦那様ぁぁ、あたしたち</p><p>そのままでは、お互いの顔を見られない二人はオレを見る</p><p>うん二人とも、綺麗だとっても、可愛いよ</p><p>うふふ、旦那様が見ていて下さってるあたし、とっても幸せです</p><p>はいわたくしもこの上なく、幸せな心持ちでございます</p><p>二人ともスッキリとした笑顔で、そうオレに言った</p><p>何やってんのあんたたち</p><p>振り返ると風呂場の入り口に、全裸の恭子さんが立っていた</p><p>鍛え上げられまくった、物凄い肉体をしている</p><p>その後ろには裸のミナホ姉さんも</p><p>えっとあんたたちも、あたしの側へ来るってこと可愛いレズっ子が増えるのは、大歓迎だけどさ</p><p>ニッシッシと、笑う恭子さんに</p><p>みすずと美智は、慌てて跳ね起きる</p><p>いえあの、あたしたちは</p><p>は、はいわたくしたちは</p><p>旦那様が見ていて下さらないとダメなんです</p><p>はいそうなんです</p><p>必死な顔で、恭子さんに言う二人</p><p>あの旦那様が見ていて下さらないと、踏み出せないというか</p><p>わたくしたちだけでは怖いです</p><p>見ていて下さるから安心して、変になれるんです</p><p>ご主人様の前でないと無理なんです</p><p>ああその子が、リミッターになっているんだね</p><p>恭子さんは、オレを見る</p><p>まあ、そうだねセックスの快感はハマり込むと、厄介だからね行き過ぎないためのラインは、あった方がいいね</p><p>そこへミナホ姉さんが、入って来る</p><p>でもこの子のことも、もう少し気にしてちょうだい</p><p>この子ってオレのことか</p><p>あなたどうしちゃったの大丈夫</p><p>ミナホ姉さんがオレを心配そうに、見る</p><p>うんとあなた、寧あたりから何か言われたでしょう今は、少し無理をしてでも平然としていろとか</p><p>やせ我慢とは言われたけれど</p><p>オレは正直に言う</p><p>もおっ、あの子ったら</p><p>ミナホ姉さんは、オレの前まで歩いて来て</p><p>オレを抱き締める</p><p>こんなに身体が冷たくなっているじゃないどうして、お風呂の中に入っていなかったの</p><p>いやあのオレ、見ている係だったから</p><p>もうっバカっ</p><p>ミナホ姉さんは、手でオレの背中をゴシゴシ擦る温かい</p><p>セルフコントロールを効かせすぎよもう大丈夫だから、心を解放しなさいっ</p><p>普通の男ならさあんな可愛い子たちが、絡み合っていたら自分も参加するよ</p><p>いや、でもほらオレは見ていてくれって言われていたから</p><p>みすずと美智の二人の仲に、割り込むのは悪い</p><p>いえ、あのこの後、旦那様をお招きして犯していただく予定でした</p><p>みすずは、言う</p><p>わたくしもそのつもりでした</p><p>そうでも、この子全然、その気がなかったみたいだけど</p><p>恭子さんが、オレを見て言う</p><p>やせ我慢という言葉に、過剰反応しちゃっているのよ</p><p>ここに来る前に聞いたんだけどあなた、関さんと色々お話したんですって</p><p>ああ、レイちゃんのことでしょ香月セキュリティ・サービスの警備部長をどうするかって</p><p>関さんが、あなたのことを褒めていたわ</p><p>いや、オレは自分の意見を言っただけで</p><p>お風呂場でみんな裸になっているのに、あなたがずっと紳士的な態度だったって関さんが褒めていたわ</p><p>紳士的な態度</p><p>どの女の子に対しても全く失礼じゃなかったってとても、高校一年生の男の子とは思えない落ち着きぶりだったって感心していたわ</p><p>だから、あたし心配で急いで、ここに来たのよ</p><p>ちょっと、深呼吸して</p><p>ホントにあなたにばかり、負担をかけてごめんなさい</p><p>ミナホ姉さんは、オレをギュッと抱き締める</p><p>長身で痩せているミナホ姉さんの身体</p><p>成長期にセックスのできない身体になってしまったミナホ姉さんは</p><p>胸や尻に女性らしい膨らみは無い</p><p>お腹には、大きな傷跡が縦に走っている</p><p>心を緩めてもう、緩めてもいいのよ</p><p>あなた心がガチガチに張り詰めたままになっているのよ</p><p>だから冷静に落ち着いているように見えるけれど、そうじゃないのよ心の中が、最上級の警戒状態になったままなの危機感があるから、周りはよく見えるし頭も良く廻っているけれど身体の方が全然追いついていないわ</p><p>この子たちのあんな艶姿を見たら、普通は勃起して自分から襲いかかっているっての</p><p>いや、だってそんなことできませんよ二人に悪いじゃないですか</p><p>悪いどうして</p><p>恭子さんが、二人を見る</p><p>あんたたち、この子の何</p><p>ペットです</p><p>セックス奴隷です</p><p>何で、遠慮しているのさ</p><p>だってオレが邪魔したら、悪いっていうか</p><p>邪魔じゃないですわ</p><p>みすずが、叫んだ</p><p>あたしたちはいつでも、抱いて欲しいって思ってます</p><p>美智もうんと頷く</p><p>そうだよな何でオレ、遠慮しているんだろう</p><p>ごめんなさいあたしのせいよ</p><p>あたしがあなたに、あんなセックスをさせてしまったから</p><p>あんなセックス復讐の時のか</p><p>あなたは恵美の時も、マナさんの時も、アニエスの時も相手だけでなく、あたしたちや、カメラの向こうの人たちの気持ちまで考えてくれて本当に、丁寧なセックスをしてくれたから</p><p>うんあれは、凄かったあんたのお陰で相手の女の子たちにとっては、あのセックスが心の傷にならずに済んだ中継を観ていた連中も納得させる素晴らしいセックスだったあたしも、あんたの頑張りは賞賛するよ</p><p>ミナホ姉さんの言葉に、恭子さんがそう言ってくれた</p><p>その上あの娘とあんなことになったから</p><p>あの娘白坂雪乃</p><p>あんな酷いことになったからだから、あなたの心はまだガチガチに固まっているのよ全然、心の緊張が解けていないのそれなのに、寧がやせ我慢しろって言ったんでしょだから</p><p>裸の女たちと一緒にいるのに無感動になっている</p><p>いや、そうじゃないよ真緒ちゃんがいたから真緒ちゃんの前では、勃起できないだろ</p><p>今、ここに真緒ちゃんが居るいないでしょ</p><p>真緒ちゃんはもういない</p><p>なのに、あなたみすずさんと美智さんが絡み合っていたら、普通はもっと興奮しているはずよ</p><p>いや、オレ何か、興奮しちゃいけないような気がして見ている係だったし</p><p>あたしたちは、旦那様に興奮していただきたくて見ていて下さいって申し上げたんですっ</p><p>ちょっと荒療治が必要だね</p><p>寧からこの後の計画は聞いたよ全員で、同時に車を出して監視を攪乱するっての良い考えだ、こっちも助かるどうしても、運び出さないといけないものがあるからね</p><p>白坂創介の肉体</p><p>白坂の舌と手はすでに切り落とされたのだろうか</p><p>であんたなんだけど、女の子何人か連れてどっかへ行って来な</p><p>あんたが、あんまり気を遣わないで済む子がいいよ一緒にいると余計な心配をしてしまう子は、今回は除外するんだ</p><p>それでどっかで、思いっきりハメを外したセックスパーティをしてきなあんたが王様だ自分のやりたかったセックスを全部解放しなとことん、やりたい放題してくるんだ</p><p>やりたい放題</p><p>いや、そんな女の子に悪いですよ</p><p>悪く無いですっ</p><p>はいわたくしは、何で致しますっお望みとあればっ</p><p>ほら、ああ言ってる子もいる</p><p>あんたのその遠慮とか、気遣いし過ぎなところを１度吹っ飛ばさないと今のガチガチな状態は、壊せないと思うよ</p><p>あたしもそう思うわあなた、自分の女にもっと甘えるべきよ</p><p>はい、甘えるべきですわ</p><p>甘えて下さいませ</p><p>みすずと、美智も</p><p>うん、寧の計画から車に乗せる人員を変更しよう</p><p>再び湯船に浸かって恭子さんが、言った</p><p>アニエスを池田先生に連れて行くチームだけど美智ちゃんは外して、イーディを乗せるよ</p><p>イーディのこともさっき寧から聞いたよあたしたちは、どうも勘違いしていたらしいね</p><p>イーディは本当は、訛りが凄いんだよ</p><p>な、訛り</p><p>あの子南部のニューオリンズの子だからケイジャン訛りの上に暗殺教団の中だけで使っているスラングとかもあってさ</p><p>スラング</p><p>俗語のことですあんまり一般的ではない、一部の人にしか通じない言葉です</p><p>まあ、訛っているのは判っていたんだけどあの子の気持ちを理解していなかった悪いことをしたよ</p><p>ほら、あの子はあたしたちとか大人は警戒していたから美智ちゃんとか、マナちゃんとか、瑠璃子さんとか年の近い女の子とばかり、話をしていたろ</p><p>でも、ほらあの子たちは、学校で習った英語しかしらないからイーディは、一生懸命、判りやすい言葉を喋ろうと、頑張っていたんだよ</p><p>それは判っていたけど</p><p>何ていうかさ普段は、地元の鹿児島弁でしか喋っていない不良娘が、カタコトの日本語しか判らないアメリカ人と話をするために必死で標準語のそれも、アナウンサーが使うような丁寧語で喋っているって感じだね</p><p>オレたちが、想像している以上の大問題だったんだ</p><p>いや、あたしたちのところに来る前にコーデリアに訛りのことでバカにされたらしいんだよそれで意固地になっていてあたしが、コーデリアと仲がいいからあたしやマルゴとも、喋らないようにしていたらしい</p><p>アメリカ人でもそういうコンプレックスは、あるんだ</p><p>でも言葉のことで、相当ストレスが溜まっていたみたいだよだから、あんなにエキセントリックだったんだ</p><p>それがさっき、寧と話をして寧は、シザーリオ・ヴァイオラのところに長いこと捕まってたろだから、西海岸の裏組織のスラングっていうか、ちょっと汚い英語も喋れるんだ試しに、それで話してみたらイーディが笑ったらしくてそれで、寧が自分の過去をロサンゼルス時代の話をしたら、イーディが同情してくれてそれで心を開いてくれたらしいよ</p><p>そしたら、まあイーディが、よく喋るよく喋る下の部屋でずっと寧と喋っているよ訛り丸出しで</p><p>美智が、暗い顔をしている</p><p>どうしたんだよ美智</p><p>わたくしはイーディのそういう気持ちは、判っていませんでした</p><p>しょうがないよそういうのは気が読めても、判らないことだからイーディには、謝るんだいいね</p><p>美智が、オレに約束する</p><p>だからアニエス車の美智ちゃんの代わりは、イーディにさせるよ襲撃者の気を読むだけなら、イーディでもできる美智ちゃんは、この子とのセックス大会を頑張ってきな</p><p>恭子さんの言葉に、ハッとする美智</p><p>今の挽回戦をしたいだろ</p><p>美智がオレにくっついてくる</p><p>ただしこの子の心を緩めるためのセックスだからね</p><p>恭子さんが、釘を刺す</p><p>判っておりますわたくし、精一杯、セックス奴隷としてご奉仕致します</p><p>美智その言葉が、すでにオレには重い</p><p>あの、恭子さん</p><p>挽回戦ならあたしも、旦那様と</p><p>あったり前だろあんたが行かないでどーする</p><p>後、誰を連れて行くかはあんたが決めな</p><p>あ、一応言っておくけれどあの子はダメだからね</p><p>あいつはどうしています</p><p>克子が見ているわ父親の方は、マルゴが監視しているわ</p><p>ミナホ姉さんが、答えた</p><p>そうそう、あたしたちと入れ替わりで風呂に入ることになっているんださっさと汗を流して、交代してあげないとね</p><p>恭子さんは、湯船から出て洗い場へ行く</p><p>雪乃は、克子姉が見ているのか</p><p>今晩はもう、あなたには会わせないわそれもあるからあなたは、みすずさんたちと外へ遊びに行きなさい</p><p>ミナホ姉さんの眼は厳しい</p><p>いい今夜だけは、セックスに溺れなさい女に甘えて何でも、好きにしなさいみんな、判っているから今夜のあなたが、どれだけ大変だったか</p><p>みんなあなたの役に立ちたいのよだから、いいの</p><p>はいいいんですよ、旦那様</p><p>むしろわたくしは、それを望んでおります</p><p>オレは、今夜、セックスに溺れる</p><p>雪乃とのことを</p><p>できなかったセックスの暗い記憶を振り払うためには</p><p>そうでもしないと</p><p>あたしと美智、あとは誰がいいですか</p><p>ここでセックスするよりもハメを外したセックス大会へ繋げることにします</p><p>人選はまだ悩んでいます</p><p>寧が風呂場で決めた、人員配置から変更するとなると</p><p>とりあえずアニエスだけは、連れて行けません</p><p>今夜は、アニエスは無理ですね</p><p>吉田くんの方が、気を遣ってしまいます</p><p>490．姉妹会議</p><p>えっとあの、その</p><p>オレは戸惑う</p><p>そういうのはみんなで相談しようよ</p><p>オレが勝手に決めたりしたら、またモメるんじゃないだろうか</p><p>そういうあなたの気遣いがあなたの心に悪い影響を出し始めているのよ</p><p>そのままだと、どんどん悪化して勃起できない体質になってしまうかもね</p><p>そうねその可能性は高いわ</p><p>みすずさんは知っていると思うけれど今日の夕方、この子はちょっと強めの薬を飲んだのよ精力増強剤あたしたちの都合で、連続して何度もセックスしてもらわないといけなかったから</p><p>確かにオレは、そういう薬を飲んだ</p><p>あの薬まだ効いているはずなのよそれこそ、裸の女が近くでウロウロしていたら、ガマンできなくなるはずよ真緒ちゃんが居るから、勃起させないとかそんなセルフコントロールは効かないはずなの</p><p>でも、オレのペニスは鎮まっている</p><p>あたしが悪いのよこの子はあの男の前で、性獣になってくれればそれでいいって考えだったから</p><p>ミナホ姉さんの当初のプランでは</p><p>オレは、白坂創介の眼の前で娘たちを次々にレイプすれば、それで良かった</p><p>ところがこの子ったら、恵美や、マナさんの心を気遣ったセックスをしてくれたしアニエスのことも、優しく抱いてくれたわ</p><p>今から考えると薬を飲ませたのは、失敗だったわ肉体の方は、ジェット機みたいに暴走したがっているのに自分の欲望の炎を抑えて、相手の心を気遣った繊細なセックスをしてくれたんだから</p><p>でもそんなんじゃ、この子の方が壊れちゃうだろ</p><p>ええあげくのはてに、最後がアレだったから</p><p>アレというのは雪乃のこと</p><p>うん、あれは男の子の純情を踏みにじりまくってたからねえ心は凹みまくっているのに、自分の身体はセックスしたがっているでも、アレが相手じゃ萎えるよねえ</p><p>恭子さんの言葉に美智が</p><p>あのどんなことが起きたのでございますか</p><p>恭子さんは、ニッと笑ってオレを見る</p><p>そんなの、あたしは言えないよっこの子が可哀想過ぎるものっ</p><p>オレ可哀想なのか</p><p>あんなに心の冷たい女は、あたし、今まで出会ったことがないよっ</p><p>雪乃は心が冷たいのか</p><p>いえ、あの恭子さん</p><p>雪乃は心が冷たいんじゃないんですただただバカなだけなんです</p><p>バカだから他人の気持ちが、判らない</p><p>何でも、自分の都合の良いように考えて行動するから</p><p>ふん、あんたがそう思うのなら、そうなんだろうけどさ</p><p>恭子さんは、ジッとオレを見る</p><p>いずれにしてもあの娘のせいで、あんたの心が大きなダメージを負ったことは確かだよだから、あんたあれからずっと賢者モードなんだ</p><p>賢者モード</p><p>今は頭の中が冷たく冴えてて、色んなことが冷静に考えられるだろ</p><p>だから裸の女が周りにウロウロしているのに、平然と相談事に答えられたりそこの２人の可愛いお嬢ちゃんたちに見ててって言われたら、本当に見ているだけだったりするんだよ勃起しないでね</p><p>賢者モードではないわ、セーフ・モードなのよ</p><p>雪乃さんから負ったダメージが大きすぎて、感覚がおかしくなっているのよこのまま放っておくと、本当に勃起不全になってしまうかもしれないわよ</p><p>それは困りますっ</p><p>みすずが、叫ぶ</p><p>うううーっ、困りますぅぅ</p><p>何とかして、彼を癒やしてあげないといけないわよ</p><p>ミナホ姉さんは２人の少女に微笑む</p><p>まあ確かに、これはあんたたちだけじゃなくて、他の子たちも集めて話し合うべきことかもしれないねこの件についての問題意識は、全員で共有するべきだよ</p><p>みすずは、うな垂れて答える</p><p>ごめんオレが、ダメだから</p><p>コラコラ、そういう風に、何でも自分のせいにするからいけないんだよっ</p><p>恭子さんに叱られる</p><p>とにかくお風呂から上がって、みんなで話し合ってみなさい</p><p>最後にミナホ姉さんが、そう言った</p><p>そんではっ、第１回SOSヨッちゃんのオチンチンが大変だっヨッちゃんのオチンチン安全保障会議・姉妹の会を開催しますっ</p><p>食堂で、寧が開会宣言をする</p><p>メンバーは、寧、みすず、瑠璃子、美智、メグ、マナ、渚、翔お姉さん</p><p>イーディとアニエスと真緒ちゃんは、隣の部屋でレイちゃんが面倒を見ている</p><p>マルゴさんと克子姉は監視の仕事があるから、こっちへは来られない</p><p>入浴中のミナホ姉さんと恭子さんと交代するまでは</p><p>あの色々、作ってみたからみんなで食べながら相談しましょう</p><p>渚が、オレとみすずと美智に言う</p><p>食堂のテーブルには大皿に、色んな料理が乗っている</p><p>一口ハンバーグとか唐揚げとかピラフとか</p><p>恵美ちゃんと冷蔵庫にあった、冷凍食品を適当に選んだだけなんだけれどバイキング形式で、適当に取って食べて</p><p>あたしたちは、もう摘まませてもらってるからっ</p><p>確かに先に風呂から上がった人たちは、みんな自分の小皿を持って食べ始めていたらしい</p><p>あっちの部屋にもちゃんと取り分けて、運んであるから</p><p>オレがアニエスたちのことを心配する前に渚がそう教えてくれた</p><p>大丈夫だよレイちゃん、あの子たちには良いお姉さんだからっ</p><p>うん寧の言うとおりだろう任せておいて大丈夫だ</p><p>はぁ、本当にヨッちゃんは心配性っていうかあたしたちが、心配掛け過ぎなんだよね</p><p>オレの表情を見て寧が言う</p><p>いいから、いいからヨッちゃんも食べてお腹空いてるでしょ</p><p>確かに復讐の始まる前に、サンドイッチを幾つか食べただけだもんな</p><p>しばらくは、あたしたちだけで話しているからヨッちゃんは、横で聞いていながら食べてて</p><p>オレは料理の方へ向かった</p><p>せっかく、渚とメグが作ってくれたんだ</p><p>残しちゃいけない</p><p>うん食べよう</p><p>あのいいですか</p><p>メグが手を挙げる</p><p>あたし、状況がよく判ってないんですけれどヨシくんの何が、問題になっているんですか</p><p>うーんとみすず、説明してみて</p><p>司会の寧は、みすずに振る</p><p>あの黒森様からご指摘を受けて、あたしもそうだと思ったんですけれど</p><p>みすずは、ぐるりと女たちを見る</p><p>あたしたち旦那様に求めるばかりで旦那様は、どんな時も全力であたしたちに応えようと頑張って下さいますからそれが、旦那様にとって重い心の負担になっていると思うんです</p><p>負担</p><p>はい、簡単に言うと旦那様は、あたしたちとのセックスを楽しんでいただけていないと思うんです旦那様は義務というかしなくちゃいけないっていう思いの方が強くなっているんじゃないかって</p><p>ヨシくんそうなの</p><p>恵美そういうのは、直接ヨッちゃんに聞かないそういうのが、ヨッちゃんの心の負担になっているんだよっ</p><p>寧がメグに苦言を言う</p><p>あたしはただ</p><p>いや、恵美が真っ直ぐな子だってことは判っているけれどそういうのって、ストレートすぎると思わない</p><p>その言葉がメグには、カチンときたらしい</p><p>ストレートでいいじゃないですかあたしとヨシくんの仲なんだからっ</p><p>恵美落ち着きなさい</p><p>風呂上がりのミナホ姉さんが、入って来る</p><p>寧もちょっと、言葉を選びなさいあなたも、年下の女の子に対しては、態度が悪いわよ</p><p>ミナホ姉さんは、寧のことも叱る</p><p>ごめん、遅くなった</p><p>マルゴさんと克子姉が部屋に入って来る</p><p>あの２人の監視は恭子さんが</p><p>ええ今だけは、２人とも看ていてもらいましょうマルゴは、イーディと話して</p><p>マルゴさんはイーディたちの居る隣室へ向かう</p><p>さてと司会交代よ寧だと、自分のペースで進行させようとするから</p><p>ミナホ姉さんがみんなの前に立つ</p><p>うっうー、判ったよ先生</p><p>寧は克子姉の隣に座る</p><p>さて今の起きている問題なんだけれど彼の心のことよ</p><p>あのあたしたちが、ヨシくんに求めすぎているって</p><p>ミナホ姉さんの言葉に、寧が答える</p><p>ええその通りよ</p><p>ミナホ姉さんは、笑顔で断言した</p><p>でも、あたしはそんな、ヨシくんに色んなことを強要しているつもりは</p><p>恵美には、その気がなくとも彼は１人なのに、彼を求めている女はたくさんいるわあなたは適度な分量で彼を求めているつもりでも、彼の方はアップアップしているのよ何人も同時にだから</p><p>いや、それはオレが頑張ればいいことだからメグは何も悪くないよ</p><p>いえ頑張らないで頑張ってはダメなのよ</p><p>家族のために頑張るということは、素晴らしいことよでも、恋愛やセックスは違うわそういうものに対しても頑張るあるいは頑張らなきゃいけないって思ったら、苦しいだけよ楽しめないわ</p><p>苦しいだけで楽しめない</p><p>ミナホ姉さんは女たちを見る</p><p>今、この子はあたしたち家族のために、一生懸命過ぎて何もかもが、心の負担になっているのよ本当なら、セックスがそういう心のストレスを吹っ飛ばしてくれるはずなのにセックスまで、義務感の方が強くなっているよくない傾向よね</p><p>ミナホ姉さんはそう言い切った</p><p>みすずさん、美智さん</p><p>ミナホ姉さんが、２人を見る</p><p>あたし、さっきお風呂場のあなたたちを覗いていたけれどあなたたち、彼の前で自分の性的な妄想を平気で話していたわよね</p><p>みすずと美智が赤面する</p><p>ああジッちゃんと美子さんの前でセックスしたいとか</p><p>色んなことを叫んでいたな</p><p>あれってどうして、彼には話せるの</p><p>みすずはオレを見る</p><p>それは旦那様には、もうどんなことでもお話できるからですあたしの心の中のどんな恥ずかしい部分でもお見せできます</p><p>なぜ、彼には見せられるの</p><p>みすずは一瞬、考え込む</p><p>だって旦那様とは、一生一緒ですから</p><p>あら、何でそう思うのそうならない可能性は、考えないの</p><p>だって、旦那様はずっと、あたしと一緒に居て下さるって約束してくれましたっ</p><p>約束してくれたから何で、彼の約束が信用できるの男は、格好の良いことを言って女の子を騙す生き物よ適当なことを言っているだけとは思わないの</p><p>思いませんっ</p><p>いや、その場に居る全ての女たちが</p><p>だってあたしの旦那様ですもの信用するとか、しないとかじゃないんです旦那様はあたしには、絶対に嘘をつきませんから旦那様が、一生あたしを愛して下さるって約束して下さったんですだから、一生です</p><p>真剣な顔で、ミナホ姉さんに言う</p><p>すごい信頼ね素晴らしいわあなたたちもそうなの</p><p>ミナホ姉さんは、他の女たちに尋ねる</p><p>みんなうんと頷く</p><p>そうね、あなたたちは彼のことを心から信頼している本当の血の繋がった血族よりも、今では彼のことを深く信頼してるのかもしれない</p><p>再び、ミナホ姉さんはみすずを見る</p><p>信頼しているから自分の心は、何もかもさらけ出せるどんな恥ずかしいことでも、自分の中の性的な妄想だって、彼には話せるどんなことだってそんなことで、彼があなたたちのことを嫌いになるはずがないものね</p><p>絶対に、自分を裏切らないどんなことがあっても、自分のことを好きでいてくれるいつでも自分の味方で、助けに来てくれるそんな相手は、なかなか見つからないものねあなたたちはとっても幸運な女よあたしは、そう思うわ</p><p>冷たい微笑を口元に浮かべる</p><p>でも、彼にとってはどうなのかしらねあなたたちと一緒にいることは、彼にとって幸せなのかしら</p><p>ミナホ姉さんの挑発的な言葉に</p><p>幸せだよっ幸せにするもんっ</p><p>そうですあたしがヨシくんを幸せにしますっヨシくんがあたしのことを幸せにしてくれるんだからっ</p><p>あなたたちはどう</p><p>ミナホ姉さんはみすずや、瑠璃子、マナたちを見る</p><p>わたくしはお兄様がわたくしを受け入れて下さったことで、香月家の問題に巻き込んでしまったことを判っておりますから</p><p>わたくしのために重荷を背負っていただいていますもちろん、このご恩は一生掛けてお返しするつもりですでもお兄様には、申し訳無い気持ちでいっぱいですわ</p><p>そんな風に、思っていたのか</p><p>あたしもお兄ちゃんが手を差し伸べてくれなかったら今日、殺されていたはずの女の子だから</p><p>ううんこれからだって、あたしの存在がお兄ちゃんの重荷になることは判っているんだ今だって遅くないあたしが生きていることが、お兄ちゃんやお姉ちゃんたちにとっては、迷惑なんだってことも判っています</p><p>でも、あたしどうしても、お兄ちゃんと一緒にいたいのお兄ちゃんの側でお兄ちゃんと生きていきたいのっごめんなさいっ許してマナのことマナの生きることを許して下さいっ</p><p>マナがみんなに土下座した</p><p>頭を上げなさい、マナさん</p><p>その方が迷惑よ彼の心の重荷が、ますます強くなるだけだから</p><p>マナちゃん、さあ頭を上げて</p><p>うんね、泣かないで彼が心配しちゃうわよ</p><p>克子姉と渚がマナを抱き起こす</p><p>あたしも暗い過去があるから彼にとって、自分が重荷だってことは判っているわでも、好きなのあたしこの子じゃないとダメなのよ</p><p>あたしは真緒まで受け入れてもらっているわ申し訳無くて、涙が出るのでも、もう、彼のいない生活は考えられない</p><p>そんなこと言ったらオレだってオレの方こそ何の取り柄もないバカで無力な高校生でみんなみたいな綺麗で優しい女の子たちに、相手にしてもらえるような人間じゃないんだ</p><p>はいストップそれ以上やると、自分のこと卑下大会になるだけだから</p><p>ミナホ姉さんがキッパリとそう言う</p><p>美智さんはまだ意見を聞いていないけれど</p><p>今度は美智に尋ねる</p><p>わたくしはそういうことは、もう考えないですから</p><p>わたくしはご主人様に、わたくし自身を捧げた瞬間からご主人様の一部ですから自分が重荷だとか考えることすら不遜だと思っております</p><p>はっきりしているのね</p><p>セックス奴隷ですので</p><p>美智は、すましてそう答えた</p><p>それにしてはこの子に、セックス奴隷以上に大切にされてるみたいだけれど</p><p>ミナホ姉さんの言葉に、美智は</p><p>はいもっと奴隷として扱って欲しいと思っています</p><p>悔しそうにそう言う</p><p>そこが、問題なのよ</p><p>ミナホ姉さんは手をパンと叩く</p><p>はい、注目あたしの話をみんなしっかり聞きなさい</p><p>女たちの眼がミナホ姉さんに集中する</p><p>この子はあなたたち全員に、心から信頼されていますそれはあなたたちではなく、この子の方が、あなたたちに信頼されるために頑張ったからよ判るわよねあなたたちが、勝手にこの子を信頼しているのではないわこの子がずっと、あなたたち１人１人から信頼されるように頑張ってきたのそうよね</p><p>オレとしてはそういう自覚は無い</p><p>この子、ちょっといえ、かなり壊れているから普通の男みたいに、女にいいところを見せようとかそういう中途半端な考えは、全く持っていないでしょいつでもいつだって、本気で、全力で、自分がどうしたらあなたたちを助けられるのかそれだけで、行動してきたでしょ優しくて、良い子でちょっと頭が悪いから</p><p>いや、頭の悪さには自信がある</p><p>でも、そういうところが可愛いのよこの子は</p><p>でそうやって、この子はあなたたちに尽くしてあなたたちの信頼を勝ち得たこの子に対しては、あなたたちは何でも話せるし身も心も裸になれるさっきのお風呂場みたいにね</p><p>そう言えばオレと入浴していることを</p><p>強く意識していたのは、翔お姉さんとレイちゃんだけだったな</p><p>いつの間にか、みんなオレの前で裸になることが、当たり前になっている</p><p>でもこの子の方は、どうなのかしら</p><p>この子はあなたたちのことを、心から信頼しているのかしら</p><p>重い空気が部屋を包む</p><p>いや信頼しているよオレだってみんなのことは</p><p>オレがそう言うと、ミナホ姉さんは</p><p>ええ表面上はね</p><p>表面上って</p><p>じゃあ、聞くけれどさっき、みすずさんと美智さんが、あなたに自分の性的な妄想を話したようにあなたも、自分の性的な妄想を話せる</p><p>みんな思い出して見てあなたたち女の方からこの子に、今度、こんなセックスをしましょうって提案することはあってもこの子の方からこんなセックスがしたいって話はほとんど無いでしょ</p><p>女たちが息を漏らす</p><p>この子はまだ、あなたたちに心を全て晒しきっていないのよ恥ずかしがっているのよ自分の性的な妄想を知られたらあなたたちに嫌われるんじゃないかって思っているのよ</p><p>あたしは知っているわよあなたの本当のリビドーの大きさを</p><p>リビドーって何</p><p>性衝動のことよあなたの中に、どれだけセックスに対する衝動が溜まっているかあたしは知っているわ</p><p>正確にはあたしと、克子と、マルゴと、寧はね</p><p>最初にあたしの指示で、雪乃さんをレイプした時あなたのリビドーは、とんでもなかったわああいう貪るようなセックスここに居る子たちには、していないでしょう</p><p>雪乃とのセックス</p><p>オレは丸一晩雪乃を犯し続けた</p><p>オレの欲望を雪乃の中に吐き出し続けた</p><p>いや、朝になってもなお</p><p>ねあなたの中に眠っているもの、ちゃんとこの子たちに吐き出してあげないとこの子たちが可哀想よ</p><p>みんなが可哀想</p><p>いつまでこの子たちに遠慮しているのあなたが、遠慮している限りは今の歪な関係は、変わらないわよ</p><p>歪な関係</p><p>この子たちがあなたを求めてあなたが応える今は、一方通行だからあなたの方だけ、ストレスが溜まっていく重荷を溜め込んでいるのはあなた自身にも責任があるわ</p><p>オレが女たちに吐き出さないから</p><p>一方的に溜まっている</p><p>そんなに自分の心の奥底の性的な妄想を見られるのは恥ずかしいの</p><p>そりゃ恥ずかしいよあんなの見られたらきっと、みんなオレのことを嫌いになる</p><p>オレの心にスーッと冷気が押し寄せる</p><p>だってあんなのヘンタイだものあんな妄想のオレを見せたらみんなオレのことを嫌いになってみんな、オレを見放す誰もいなくなっちゃうよ</p><p>良かったやっと、あなたの心が開いたわ</p><p>ミナホ姉さんが、そう言った瞬間</p><p>嫌いにはなりませんわ、お兄様</p><p>あのわたくしお兄様、覚えていらっしゃいますかわたくし、美子様とずっと２人きりの生活をしておりましたからセックスというものの存在を知ってから、まだ１週間も経っておりません</p><p>正直何が、本当のセックスなのか、今でもよく判っておりませんですから、わたくしにはどんなものが特殊なセックスなのか、全く判りません</p><p>る瑠璃子</p><p>それに、瑠璃子は一生、お兄様としかセックスしないのですからお兄様は、瑠璃子には何でも教えて下さっていいんですよ瑠璃子にとっては、お兄様との行為がセックスですお兄様に気持ち良くなっていただけるのなら、どんなことでもします</p><p>ニッコリと、オレに微笑む</p><p>もちろん、他の方にもお兄様が、瑠璃子とどんなセックスをしたのかは秘密にしておきますからっ</p><p>いやだけど</p><p>嬉しいですわお兄様に喜んでいただけることが、瑠璃子にも見つかりました瑠璃子はセックス奴隷なのですからお気遣い無く、何でもお申し付け下さい</p><p>瑠璃子は笑顔でそう言う</p><p>ちょっと待ったぁぁ</p><p>あたしだって何でもするよっヘンタイ・エッチがしたいってむしろ、ウエルカムだからっ瑠璃子１人には、させないよっ</p><p>ウエルカムって</p><p>待って下さいあのっ、旦那様っ</p><p>真っ赤な顔でみすずが立ち上がる</p><p>今まで隠していましたがみ、みすずもヘンタイなんですっ</p><p>ヘンタイですからっどんなヘンタイ行為だって、平気ですっ喜んでしますっ</p><p>それでしたらわたくしの方が、さらにヘンタイです</p><p>というかわたくしは、ご主人様の性欲を解消するためのオモチャですからムラムラしたら、わたくしをお使い下さいわたくしはそのために生きているのですから</p><p>ま、待ってだったら、あたしも</p><p>恵美はダメよ</p><p>え、どうしてです御名穂さん</p><p>ミナホ姉さんは、メグに答えず克子姉と渚を見て</p><p>あなたたちはいいの</p><p>あたしは、最初の部隊には入らない方がいいと思うんです</p><p>最初の部隊</p><p>お嬢様は今彼の心を解放するための、第一波のメンバーを決めているんですよね</p><p>あたしは娼婦でしたからこの子がヘンタイ行為だと思っているものの、何十倍も酷い行為を知っていますし体験もしています</p><p>克子姉は白坂創介のヘンタイ客に玩ばれた娼婦の１人だ</p><p>そういうあたしが、参加するとこの子たちの純粋さを壊してしまうと思うんです</p><p>純粋さ</p><p>本当に酷いヘンタイ行為は愛情は存在しないですから女の心と身体を傷付け、貶めることだけが目的の卑劣な行為ですこの子が心の中に溜め込んでいるものはどんなに歪んでいても、結局は愛情に結びついていますから</p><p>克子姉はオレを見る</p><p>あたしの経験が過去の記憶がこの子の思いに水を差すことになるのが、嫌なんですだから、あたしは第一波には加わりません</p><p>渚は</p><p>あたしもですそれに克子も多分、気付いているんでしょうけれど今夜のあたしたちは、冷静にセックスできないですから</p><p>白坂創介の復讐があった夜だから</p><p>今したらこの子に求めるばかりでこの子の中のものを吸い上げてあげる余裕は無いと思うんです</p><p>そうマナさんは</p><p>あたしと、メグお姉ちゃんと、アニエスちゃんはさっき、もうお兄ちゃんにしてもらいましたたっぷり、愛をもらいました</p><p>今夜はもう、白坂家とは関係無い人にお任せするべきだと思うんです</p><p>マナ、何を言うの</p><p>マナの言葉は、メグも参加するべきではないという意味だからだ</p><p>あなたが自分で自分の状況を把握していないようだから、はっきり言うけれど</p><p>オレの状況</p><p>今夜、あなたは失恋したのよ雪乃さんに</p><p>あの子は、あなたの思いをとことん踏みにじったの今までとは状況が違うわ</p><p>な、何が</p><p>あなたはこの先、何があっても雪乃さんとは心を交わすことはないあの子とは、絶対に理解し合えないそこまでとことんまで、あなたとあの子の関係は完全に打ち切られたのよ</p><p>失恋した夜なんだから泣いていいのよ喚いていいのよ情けなくてもいいのあの子たちの胸の中で泣きなさい心の中の吐き出せない思いを全て、吐き出しなさいそういう、みっともないセックスをしてもいいのよ</p><p>みっともないセックス</p><p>あたしたちは、あなたを受けとめてあげたいんだから</p><p>最近、土日は兄が父の面倒を見てくれるので助かります</p><p>昨日は、銀座へ連れて行きました</p><p>父が若い頃に通っていた喫茶店へ行ったそうです</p><p>ところが、昨日、今日と寒かったので</p><p>父が風邪をひいて寝込んでしまいました</p><p>すると母が寒いのに何故、外出した、病気に対する気構えがなっていない、あたしは行くなと止めたのになとどネチネチ父を責めています</p><p>491．始動準備</p><p>そして、ミナホ姉さんはメグを見る</p><p>恵美は、今は我慢しなさい</p><p>どうしてです、御名穂さん</p><p>メグは食い下がる</p><p>あなた自分の長所が判っている</p><p>あなたには、他の子よりも彼に対して、圧倒的に優位なところがあるわ</p><p>そんなの無いです</p><p>ミナホ姉さんにメグは言う</p><p>あたしはただの普通の女の子ですから</p><p>両手をギュッと握りしめてうつむく、メグ</p><p>みすずさんや瑠璃子さんのような、お嬢様ではないし美智さんみたいに、ヨシくんを守ってあげられる力もありません克子お姉さんや、渚お姉さん、寧お姉さんみたいに、ヨシくんを温かく包んであげる包容力も無いですマナやアニエスちゃんみたいに可愛くもない</p><p>いや、可愛いってメグは、とっても綺麗だよ</p><p>思わず、オレは叫んでしまった</p><p>何言ってるんだよメグ、すっごい美人じゃないかオレ、時々一緒に居て、ドキドキするし</p><p>こんなに綺麗な子が、オレの奥さんでホントにいいのかなって怖くなることもあるんだ</p><p>それは本心だ</p><p>オレみたいな人間の側にメグがいてくれるなんて、許されていいことなんだろうか</p><p>ああああぅぅ</p><p>メグはポーッと顔を赤らめる</p><p>こんなに急激に赤面するメグを見るのはこれが初めてだ</p><p>ななな、何を言ってるのよあああ、あたしなんかより、他の人たちの方がずっと綺麗じゃないっ</p><p>メグだって綺麗だよメグこそ、何言っているの</p><p>オレには、メグが喚く理由が判らない</p><p>みんな、それぞれ違う魅力があってメグは、とってもメグらしくて綺麗だよオレは、好きだよメグの顔も、身体も、心も、性格も全部好きだ</p><p>メグは口をパクパクさせて、困惑している</p><p>ミナホ姉さんは、クククッと笑って</p><p>今、彼が言っている恵美らしさって、どんなことだか判っている</p><p>あの普通ってことですか</p><p>ちょっと、ニュアンスが違うんだけれど</p><p>それがどんなに素晴らしいことなのか、恵美は気付いていないのね</p><p>あたしたちみんな、普通の高校生活を送ってきていないでしょ</p><p>普通の生活</p><p>あたしはあなたの今の年齢の時は、もう娼婦に堕とされていたわ克子と渚は、白坂創介に眼を付けられて誘拐される寸前マルゴは施設を出て、あたしにスカウトされた頃かしら寧はシザーリオ・ヴァイオラに追われ、日本に逃げて来たのに白坂創介の手下の変態教師に迫られてピンチだったわね</p><p>あたしたちとは全然違う立場だけどみすずさんと瑠璃子さん、香月家のお嬢様たちは普通の高校生とは、一線を画した生活を強いられてきたことは、あなたも知っているでしょ</p><p>超お嬢様校や、セレブの子女しかいない家元先生の日舞教室でも香月家の娘たちは特別視されていた</p><p>そもそも２人とも、ジッちゃんの指示で、男という存在から完全に隔離されていたし</p><p>美智さんは、その年ですでに立派にボディガードとして働いているわその力を鈍らせないように、鍛錬も続けているんでしょうし</p><p>中３で、工藤流古武術の使い手である美智も普通では無い</p><p>あたしは、あなたがとっても羨ましいわよ恵美あなたを育てて下さった山峰さんに、心から感謝しているわ</p><p>あなたが持っている普通の感覚は、あたしたちには無いもの</p><p>普通の感覚</p><p>そんなの全然凄くないですそんな感覚</p><p>あら彼にとっては、大切なことよ</p><p>彼つまり、オレ</p><p>例えばあたしが、今ここで恵美に１万円渡して、缶コーヒーを１０本買って来てって言ったらあなたは、どこで買う</p><p>ミナホ姉さんは尋ねる</p><p>今ここでですか</p><p>そうよ今すぐにだったら</p><p>メグは少し考えて</p><p>このお屋敷はうちの学校に近いですから学校の正門の前の大通りのディスカウントショップで買います</p><p>そこだと、今１缶６８円で、売ってますからそこは、ちゃんとしたメーカーの品で、缶コーヒーの種類も豊富なんです近くの１００円ショップだと、２缶で１０５円のコーヒーもあるんですけれど聞いたことの無いメーカーの商品で、あんまり美味しくないんです</p><p>入学してまだ１ヶ月なのによく知っているな</p><p>部活のセンパイに、教わりましたから</p><p>ミナホ姉さんは克子姉を見て</p><p>克子なら、どうする</p><p>この屋敷から一番近い自販機で買います</p><p>定価でもいいの</p><p>あのコーヒー１０本ですし</p><p>克子姉なら１缶の値段は気にしない</p><p>金銭感覚は高級娼婦の時のままだものな</p><p>白坂創介が完全支配していた頃と違って今の克子姉は、娼婦として稼いだお金をちゃんと貰っている</p><p>コーヒーを定価で買うことに躊躇はない</p><p>美智さんだったらどう</p><p>ミナホ姉さんの問いに美智は</p><p>場所や値段は気にしません一番近い、店舗で可能な限り、早くお届けすることを優先します</p><p>美智は命じられた任務を、早急に処理することを優先する</p><p>香月家の臣下なんだ</p><p>缶コーヒーぐらい、ケチッたりはしない</p><p>店舗その辺の自動販売機ではダメなのかしら</p><p>ミナホ姉さんは、ニヤッと笑う</p><p>いえ自動販売機では買いません</p><p>何者かが細工をした可能性が無いか、一つ一つチェック致しますから品を厳選できる店頭で買います</p><p>これが美智の感覚</p><p>毒を盛られるとか、何か仕組まれるとかそういう可能性を、常に頭の中に置いている</p><p>現実にはオレたちが買うことを予想して、自販機の中の缶コーヒーに細工することなんて、まずあり得ない</p><p>あり得ないけれど可能性がある以上は、避ける</p><p>美智はプロの警護人なんだ</p><p>瑠璃子さんは、どう</p><p>わたくしは１人ではよく判りませんお兄様に、付いて来ていただいても、よろしいでしょうか</p><p>わたくし缶のコーヒーを、自分で買って飲んだことがございませんので</p><p>超・箱入りのお嬢様だ瑠璃子は</p><p>あの缶のコーヒーって、全部、同じ値段なのではないのですか</p><p>瑠璃子は、コンビニやスーパーで缶コーヒーが安く売っているケースを知らないんだ</p><p>知らないってことはそういう店舗に、入ったことすらないんだな</p><p>ありがとう、あなたたち</p><p>ミナホ姉さんは、意見を聞いた人たちに礼を言い再び、メグを見る</p><p>判った恵美あなたの感性が、どれだけ普通かってことが</p><p>普通だからってそれが、あたしの長所になるとは思えません</p><p>弱気にそう答える</p><p>あたし貧乏臭いだけじゃないですか</p><p>あらこの場合の基準は、彼なのよ彼が、どう思うかだけでしょ大切なことは</p><p>そうだオレだ</p><p>あなたはどうする自分が、缶コーヒーを１０本買って来いって、あたしに言われたら</p><p>オレはメグがさっき言ったお店に買いに行くよオレもなるべく安くて、美味しい方がいいから</p><p>でも、オレはそのディスカウントショップの場所を知らないからメグと買いに行くよメグと一緒に歩いて</p><p>美智の話も、なるほどって思ったからメグと２人で、１０本、よく吟味して買ってくるよ缶が凹んでなくて綺麗なやつを</p><p>ね彼の感覚は、恵美に一番近いのよ彼も普通の子だから</p><p>普通よりも、さらに下だ</p><p>子供の頃から、全然、お金には縁の無い生活をしてきたから</p><p>この子のこういう普通の感覚は、ずっと持っていて欲しいと思うのよあたしは</p><p>ミナホ姉さんはオレを見て、そう言う</p><p>あたしは、この子に贅沢なことも教えてあげたい本当に価値のあるもの、美味しいもの、素晴らしいものの存在も教えてあげたいと思っているわでも、それでこの子の感覚が、贅沢にマヒしてしまうのは困るのこの子には、ちゃんとバランスのある感性を身に付けて欲しい</p><p>みすずさんや、瑠璃子さんと付き合っていくのならこの子は、これから超一流なものをどんどん見ることになる触れることになる味わうことになるわそれでも、この子には普通の感覚を見失うことはない大丈夫よこの子には、恵美あなたとの普通の生活があるんだもの</p><p>そうだこの先、みすずや瑠璃子と２人に合わせた生活をすることもある</p><p>だが、オレの生活の基盤は</p><p>メグと一緒の高校生活だ普通の生活だ</p><p>それが有る限りオレは、目先の贅沢に感覚を狂わされることは無い</p><p>あなたが、この子を捕まえておくのよ普通の生活感覚のまま</p><p>ミナホ姉さんが、メグに言う</p><p>さて今のこの子の精神状態だけれど</p><p>再びみんなの視線が、オレに集まる</p><p>心が傷付いていて危険な状態にあるのよこういう時は、現実を忘れて思い切り、ハメを外して、心も身体も解放するべきなの</p><p>裸の女の子たちを前にして、ずっと心が賢者モードのままだったのは確かにヤバイと思う</p><p>オレの心は重く沈んでいる</p><p>一見落ち着いているように見えるけれど心の反応が鈍っているだけだ</p><p>頭の中は冴えきっているけれど感情が湧き上がらない</p><p>精神が死んでいる</p><p>この子の心を癒やして蘇らせる役目は、恵美には向いていないわあなたは、この子と似ていて根が真面目過ぎるのよ考え込み過ぎて、２人とも余計に参ってしまうわ</p><p>うんメグは、オレに似ている</p><p>すっごく、真面目で</p><p>考え込み過ぎる</p><p>こういう任務は寧みたいな、明るくてカラッとした子の方がいいのよあるいは、みすずさんや瑠璃子さんみたいなちょっと浮き世離れしている方がね</p><p>ミナホ姉さんは、わざとそう言った</p><p>メグの気持ちを考えてみすずたちに対して、少し悪い表現を使う</p><p>いえ、黒森様事実ですから</p><p>みすずは笑って答える</p><p>あたしたちは恵美さんのように、しっかりと地に足を付けて生活していませんからその代わり、旦那様を現実から離れた世界にお連れ致しますそういうことだけは、あたしたちの方が得意だと思いますから</p><p>みすずも、わざと自分たちを卑下してそう答える</p><p>はいお兄様に、浮き世の辛いこととか悲しいことは、全て忘れて去っていただけるよう努力致しますわ心を解放していただいてリフレッシュしていただけるように</p><p>あのわたくしは、良いのでしょうか</p><p>わたくし明るくないですし、カラッとしてませんし</p><p>バカね美智</p><p>あなたが一番、浮き世離れしているでしょ旦那様のためには、猪突猛進でどこまでも突っ走っちゃうんだから</p><p>それは、そうでございますから</p><p>あなたは、そういうことは考えなくて良いから旦那様に、思いっきり楽しんでいただくにはどうしたらいいかだけを考えなさい手段は問いません</p><p>みすずお姉様よろしいのですか</p><p>美智は驚く</p><p>構いませんあたしが許可します</p><p>ぬふふふぬふふふふふっ</p><p>何だその笑いは</p><p>お前何を考えているんだ</p><p>ついについに、わたくしの夢が</p><p>オレは美智に、何をされるんだろう</p><p>寧、美智さんが暴走しないように、あなたがちゃんと見ているのよ</p><p>ミナホ姉さんが、寧に言う</p><p>オッケイっうん明るくて、カラッとって言ったら、あたしだもんねっ</p><p>ただしこの子たちに対して、偉そうな態度は改めなさいあなた、最近、良くないわよお姉さんになったのが、嬉しいのは判るけれど姉貴風を吹かせすぎているわこのままだと妹たちから、総スカンを食うわよ</p><p>えそれは、マズイ</p><p>ゲッという顔をする寧</p><p>ミナホ姉さんは、みすずを見て</p><p>みすずさん、寧と協力して彼の心を癒やしてあげて年齢は寧の方が一つ上でも学年は、みすずさんと同じなんだから遠慮せずに、対等の立場で話し合って行動するのよ</p><p>寧は、１学年ダブッているから１８歳なのに、まだ高校２年生だ</p><p>いえあたしも、最近、美智や瑠璃子に対して、偉そうにしていましたから反省しております</p><p>うん、じゃあ、反省している同士でアイデアを出し合ってヨッちゃんを悩殺しちゃおうっ</p><p>ヨッちゃんの中の暗い気持ちを、全部フッ飛ばしてさっみんなで、ケラケラ笑えるようになろうっ</p><p>はいそして、旦那様のお心とお体が、解放できましたら</p><p>みすずは恵美を見る</p><p>恵美さん恵美さんに、旦那様をお返し致しますから</p><p>ニッと微笑むみすず</p><p>あたしたちは旦那様をゲンジツの影から解放して、伸び伸びしていただけるように努力しますでも旦那様は、ずっと夢の世界にいらっしゃるべきではありません疲れた身体をリフレッシュなさったらまた、ゲンジツにお戻りいただきます旦那様のゲンジツつまり、恵美さんのお隣へ</p><p>うん、だから今夜は、ヨッちゃんをあたしたちに預けといてねっ</p><p>瑠璃子と美智もいいねっ</p><p>２人も頷いてくれた</p><p>いいわね恵美</p><p>ミナホ姉さんが、ダメ押しする</p><p>はいヨシくんのこと、お願いします</p><p>寧や、みすずたちに頭を下げる</p><p>ヨシくん、あたし待っているから今夜は、思いっきり遊んできて</p><p>御名穂さんたちの言う通りよあたしだと、ヨシくん、はっちゃけられないでしょ大丈夫、全部、納得したわ</p><p>これは寧お姉様たちにお任せすることあたしの役目ではないわ寂しいけど</p><p>メグあの</p><p>いいのよあたしはさっき、いっぱい愛してもらったもんヨシくんの愛をいっぱい、もらったから今日はもういいの</p><p>メグ明日になったら</p><p>明日になったら、またセックスしような</p><p>うんその時、ヨシくんがあたしのことを抱きたいって思ってくれたなら恵美は、いつでもヨシくんを受け入れるわ</p><p>あたしヨシくんの奥さんだもん</p><p>そして、しばらく食事タイムとなる</p><p>克子姉がスッと、オレに寄って来る</p><p>恵美ちゃんのフォローは、あたしがしておくから安心して</p><p>他の子に聞こえないように、小声でオレに囁く</p><p>恵美ちゃんも、ホントはあたしと一緒で白坂創介の件で、テンションが上がりまくっているのよ今夜は恵美ちゃんとセックスしたら、あなたの方が彼女のフォローをしないといけなくなるわ</p><p>だったら、余計に、メグを連れて行くべきなんじゃないか</p><p>今のメグの心の中が不安定なのなら</p><p>今は、恵美ちゃんよりもあなたの方が重傷なのよ</p><p>恵美ちゃんを相手にして、勃起できなかったら、どうするつもり</p><p>もしこのままメグに対しても勃たなかったら</p><p>メグは、落ち込むだろうし</p><p>だから、今は緊急事態なのあなた今夜は、ハメを外してセックスなさいセックスに溺れて良いから何でも我が儘を言っていいわメチャクチャになっていいから心の中のもの、全部、吐き出しなさい</p><p>そのための人選よ</p><p>寧はあなたが、一番、気安く接することができる、年の近いお姉さんでしょというかあなた、寧に一番甘えられるでしょ</p><p>克子姉にだって甘えられるよ</p><p>ありがとうでも、今夜はあたしや渚も、心の中がワサワサしているから</p><p>白坂創介の最終処理が終わるまで元・娼婦たちの心は治まらない</p><p>お嬢様も今夜だけは、あなたに側に居て欲しくないんだと思うわ鬼のような形相の自分を、あなたに見せたくないから</p><p>だから、さっきミナホ姉さんは、オレを復讐の場から退席させた</p><p>そして、今寧たちと、外へハメを外しに行けという</p><p>話を戻すけれど寧の他には、あなたのペットのみすずさんと、あなたのセックス奴隷の瑠璃子さんそして、美智ちゃんでしょあなたが、気を遣うような子は１人もいないわ思いっきり、解放してきなさいね</p><p>とにかく自分の心を立て直す方が、先よ恵美ちゃんのことは、明日でも平気よあたしたちが、ちゃんと付いているから</p><p>うん頼むよ、克美姉</p><p>克子姉は、オレにウインクして立ち去って行く</p><p>とにかく、食べよう</p><p>体力を付けないとこのままでは、ダメだ</p><p>あの、わたくし、ここに居て、良かったのでしょうか</p><p>見ると翔お姉さんが、ミナホ姉さんに話し掛けている</p><p>もちろんですあなたも、彼のこと本気なんですよね</p><p>翔お姉さんは答える</p><p>でしたら彼の周りの状況を、きちんと知っておいて下さい面倒な人間ばかりで、大変申し訳ないんですけれど</p><p>それは、あのわたくしや麗華も面倒臭い人間ですからこちらこそ、申し訳ないと思っています</p><p>オレたちの真剣な会話を聞いて翔お姉さんは、色々と感じたらしい</p><p>ミナホ</p><p>スピーカーから、恭子さんの声がする</p><p>ミナホ姉さんは、近くの館内電話を取る</p><p>御名穂ですどうしました</p><p>うん、さっき話した通りこっちの処理は、あたし１人でやるよというか１人の方が、上手くやれるあんたたちは、掻き回してくれるだけでいい</p><p>処理とは白坂創介のことだろう</p><p>いよいよ、この屋敷から白坂創介を捨てに出る</p><p>で処理が終わった後の、逃げ込み先なんだけれどどこか、都心のホテルで部屋を取ってくれないかいコーデリアたちも、そっちに呼ぶからスイートがいいんだけれど</p><p>関さん、香月セキュリティ・サービスの名前でお願いできますか</p><p>御名穂姉さんが、翔お姉さんを見る</p><p>恭子さんの声を外部スピーカーから流したままにしていたのはわざと翔お姉さんに聞かせるためか</p><p>うちで、キープしている部屋が幾つかありますその中から、お好きなお部屋をお使い下さいわたくしの方から、会社とホテルには話を通します</p><p>翔お姉さんは、即答した</p><p>いいえ今回の件は、黒い森に全面的に協力するよう、閣下から指令を受けておりますから</p><p>助かるよ夜景が綺麗で、バーの酒が美味いところがいいんだけどコーデリアたちを連れてってやりたいんでね</p><p>それでしたら赤坂ですねすぐに連絡しますロイヤル・スイートを用意させます名前は</p><p>フリーダ・セキガハラで頼むよ今回は、その名前のパスポートで来日しているから</p><p>判りましたすぐに処理致します</p><p>翔お姉さんは携帯電話を取り出す</p><p>おそらく、この件が準備できたら行動開始になるだろう</p><p>オレは、食事のスピードを速める</p><p>ミナホあたし１人で処理できるから、マルゴはそっちで使ってくれ</p><p>ありがとうございます恭子さん一旦、切ります</p><p>ミナホ姉さんは、通話を切る</p><p>恭子さんの通話を聞いていたのか、隣室からマルゴさんがやって来る</p><p>あたし恭子さんのサポートは、いいんだね</p><p>ええ、だからあなたは、アニエスを池田先生の病院に送る方に付いて</p><p>了解イーディと話をしたよ寧が事前にあたしのことを説明しておいてくれたから上手く話せたあたしの居留地と施設時代の話をしたらどうにか、打ち解けてくれたよ</p><p>寧に続いて、マルゴさんもイーディとの関係を良好にすることができたらしい</p><p>だから、イーディはあたしが連れて行くいいね</p><p>問題無いわ</p><p>最初の計画だと</p><p>アニエスを運ぶ車は</p><p>渚が運転手兼黒い森代表</p><p>レイちゃんと美智が、護衛役で</p><p>寧が、周囲の監視役と役割を分担するはずだった</p><p>アニエスには、マナと真緒ちゃんが付いて行くはずだった</p><p>これが</p><p>マルゴさんが行けるのならば</p><p>運転手も、護衛役も、監視役もマルゴさんに任せられる</p><p>周囲の気は、イーディにチェックさせればいいしマルゴさんと仲良くなったのなら、心配はいらない</p><p>何て言ってもマルゴさんはホンモノのアメリカ人だから、言葉の問題は無いし</p><p>これで、寧と美智が抜けることは対応できる</p><p>マナがやって来た</p><p>どうしたんだマナ</p><p>あのねマナ、お兄ちゃんにいっぱい犯されたい</p><p>熱い眼でオレにそう言う</p><p>できれば今すぐ身体が熱いのお腹の奥が</p><p>こいつも父親のことで、感情が高ぶっているんだ</p><p>えっとどっか別の部屋へ行くか</p><p>セックスしないと、マナの心が安定しないのなら</p><p>無理にでもするしかない</p><p>ちゃんと勃起できるかどうか、心配だけど</p><p>ううん我慢する今は我慢する</p><p>マナはさっき、してもらっているもんね今日はまだ寧お姉ちゃんも、みすずお姉ちゃんも、ルリお姉ちゃんも、美智お姉ちゃんもまだだもんね我慢しなきゃ</p><p>マナが我が儘だと嫌われちゃうもん</p><p>マナそんなことで、みんなはマナのことを嫌いにならないよ</p><p>そうじゃないよお兄ちゃんにマナ、お兄ちゃんに嫌われるのが怖いの</p><p>お兄ちゃんに嫌われたら、マナもう生きていけないもんっ</p><p>オレはマナの身体を抱き締める</p><p>そんなことないからオレが、マナを嫌いになるわけがないだろ</p><p>うんでもさっきの話よく判ったんだ今のマナだとお兄ちゃんに気を遣わせるだけだからそういうセックスしかできないからだから、今は我慢する</p><p>マナはギュッと身体に力を込める</p><p>お兄ちゃん明日になったら、マナちゃんとなるからちゃんと、お兄ちゃんのセックス奴隷として身体も心も使えるようになるから待ってて今晩一晩で立て直すよあたし</p><p>それはオレも一緒だよ</p><p>オレも今晩一晩で立て直してくるだから、待っててくれマナ明日になったら、セックスしよう思いっきり笑って伸び伸びと楽しいセックスをしよう</p><p>そうだね辛いセックスは、もう嫌だよ</p><p>オレたちみんな白坂創介の前でのセックスが</p><p>本当に辛かったキツかったんだ</p><p>ああ笑ってお前を抱き締める約束する約束するから</p><p>毎日更新ということは、１日で続きを考えないと行けないので</p><p>吉田くんの性力を解放させるために、どこへ行くべきなのか今日一日、考えて答えを出しました</p><p>でも、今日の話では車に乗るまで行き着かなかったので</p><p>明日までには、また別のアイデアが浮かぶかもしれません</p><p>毎日が、チキン・レースです</p><p>492．WOMAN</p><p>えっと、アニエスは</p><p>真緒ちゃんと渚とご飯を食べている</p><p>アニエスが、オレに振り向く</p><p>ニコッと微笑んで</p><p>お腹、まだ痛いか</p><p>アニエスは、自分の下腹部を押さえる</p><p>もうすぐ病院に連れっててもらえるから</p><p>パパも、一緒ですの</p><p>ごめん、アニエスオレは、一緒には行けないんだ</p><p>そうですの</p><p>うんマナが一緒に行ってくれるから</p><p>大丈夫だよマナお姉ちゃんが、一緒だから池田先生も良い人だし</p><p>マナが、ニコッと微笑んでくれた</p><p>アニエスも、池田先生のことは知っているわ</p><p>前は毎週、池田先生がこのお屋敷に検診に来て下さっていたから</p><p>アニエスの頭を撫でる渚</p><p>娼館には健康診断がかかせないもの</p><p>娼婦たちの体調管理と病気をチェックするためか</p><p>アニエスも診ていただいたことがあるはずよ</p><p>ああお医者様あの人ですの</p><p>アニエスは、思い出したらしい</p><p>面識があるのなら何の問題も無い</p><p>池田先生のところには、あたしと真緒も付いて行くから安心して</p><p>そうだ、帰りにパフェでも食べましょう</p><p>パフェ</p><p>アニエスが、渚を見る</p><p>うん美味しいんだよ</p><p>え、パフェパフェ食べに行くのっ</p><p>真緒ちゃんが食いついてくる</p><p>そうよアニエスお姉ちゃんを、お医者さんに連れて行った帰りにね</p><p>母親の言葉に、真緒ちゃんは</p><p>えー、お医者さんうっうー</p><p>お医者さんは、苦手らしい</p><p>真緒はいいのよ診ていただくのは、アニエスお姉ちゃんだけだから</p><p>そうだよ真緒ちゃんは、マナと車の中で待ってようねっ</p><p>渚とマナで、真緒ちゃんを説得してくれる</p><p>これで、アニエス車の方は</p><p>運転手兼護衛が、マルゴさんで</p><p>警護のサポートが、イーディ</p><p>アニエス本人に</p><p>マナ、渚、真緒ちゃんで確定だ</p><p>マルゴさんが居るからファミレスで、パフェを食べるくらいは大丈夫だろう</p><p>パパはパフェ、美味しいよ</p><p>ああっと、真緒ちゃん</p><p>オレは、別のところへ行かないといけないんだ</p><p>マナやアニエスと楽しんでおいできっと楽しいよ</p><p>オレは真緒ちゃんに、そう言う</p><p>そだよっ、あたしたちがいるからさっ</p><p>お姉さんモードになったマナは温かく、真緒ちゃんを抱き締める</p><p>マナ、頼むぞ</p><p>みんな、自分より年下の子たちに対する姉は、一生懸命に勤めてくれる</p><p>しかし妹としては</p><p>うまくいっていないよな</p><p>寧が大お姉ちゃんになろうとして、少し態度が偉そうになっていると、ミナホ姉さんに怒られたように</p><p>みすずも年下の子とは交流しても、寧やマルゴさんとは交流しない</p><p>年の近いメグとは、ギクシャクしているし</p><p>そのメグも香月家の２人と美智には、近付かないなあ</p><p>お屋敷育ちということで、メグは克子姉や渚とは親しげにしているけれど</p><p>色々と空気を変えないといけない気がする</p><p>家族の中で得手不得手が出て来ているし</p><p>遠慮と主導権争いが交錯しつつもある</p><p>こんな時に家族がバラバラになっていいんだろうか</p><p>ヨッちゃんあたしたちの方の組なんだけど</p><p>寧が、やって来た</p><p>翔お姉さんが車２台体勢にするって</p><p>２台</p><p>ほら、みすずや瑠璃子が移動するとなれば外の監視の人たちも、追っ掛けて来るでしょっていうかあたしたちの組が、なるべくあの人たちを引き付けて恭子さんの動きを隠すべきでしょ</p><p>ああ恭子さんは、白坂創介を乗せて、この屋敷を出る</p><p>その後、どこに身柄を捨てて来るのか判らないが</p><p>この屋敷から、白坂創介が搬出されたことは誰にも気付かれては、いけない</p><p>だから、あたしたちは派手にねレイちゃんが先導車を運転してみすずたちの車がその後に続くって感じだよもちろん、こっちの車の運転は、翔お姉さんね</p><p>あたしはレイちゃんの方に乗るよ翔お姉さんの方は、みすずと瑠璃子と美智ねヨッちゃんは、どっちに乗る</p><p>旦那様は、もちろんわたくしたちと一緒のお車ですわ</p><p>みすずが横から、そう言った</p><p>でもさこっち２人しか乗ってなくてそっち４人じゃんかヨッちゃん乗ったら、キツクない</p><p>キツクないです</p><p>みすずは、即答する</p><p>あらそでもさっ</p><p>寧は言葉を続ける</p><p>今回の件は、恭子さんのサポートのための目眩ましがメインなんだからさ外で監視している人たちに、余計なことを考えさせないでササーッと、あたしたちを追っ掛けさせればいいわけでしょ</p><p>えっと姉さん、どういうこと</p><p>だからさ、変に勘違いさせないためにもヨッちゃんは、あたしと同じ車の方がいいんじゃないっ</p><p>先導車ならあたしもヨッちゃんも、香月セキュリティ・サービスの関係者だと思うでしょで後ろの本命の車が、みすずと瑠璃子に警護の美智ならそれって通常のいつも通りの移動でしょ</p><p>香月家の娘の移動に翔お姉さんの配下が、くっついているだけという図になる</p><p>その方が外の人たちには、何も考えずに追っ掛けて来てくれるじゃない</p><p>何の疑問も抱かない</p><p>旦那様が、あたしの旦那様だということはせっかくの機会ですから、香月セキュリティ・サービスの方たちにもよく理解していただこうと思います</p><p>旦那様とあたしの関係はお祖父様も、お認め下さっているわけですからだから、旦那様を今さら、香月セキュリティ・サービスの人に見せ掛けるような工作は必要ありませんわ</p><p>きっぱりとそう言う</p><p>旦那様には、あたしたちと同じ車に同乗していただきますそして、あたしをしっかりエスコートしていただきますその姿も、しっかり監視の方に見ていただきます</p><p>みすずは、オレを見る</p><p>そうでないとこれから、あたしたち、一緒に暮らしていけませんわ</p><p>監視は今日だけじゃない</p><p>これから、ずっとみすずと生きていく限り、人々の眼に晒され続けるんだ</p><p>どんな時でも、誰の前でも平然とあたしの隣に居て下さい</p><p>オレは覚悟を決めないといけない</p><p>ああ、そういう考えもあるよね</p><p>ちょっと毒のある言い方で、寧は返した</p><p>でも、考えすぎじゃないみんな、まだそこまでヨッちゃんの事を意識して監視していないよっあたしと一緒に先導車でも、いいと思うけどなあ</p><p>だからっこの機会に、意識させるんですっ</p><p>みすずは強く言う</p><p>だいたいあたしの車に旦那様が乗っていないなんてあたしたち、まるでケンカしているみたいじゃないですかっ</p><p>さあ、そんなことあたしは、別にどうでもいいけれど</p><p>みすずと寧の間に火花が散る</p><p>とりあえず、オレはみすずたちの方の車に乗るよ</p><p>愕然とする、寧</p><p>勝利の笑顔のみすず</p><p>ていうかさ多分、姉さんが言ってたことは、逆だと思うよ</p><p>逆って</p><p>みすずたちと一緒の車に、オレが乗っていることで監視の連中は、ザワめくと思うんだ</p><p>いや劇場の一件とかで、オレとみすずのことを知っている人もいるだろうし香月家のお嬢さんが男を連れて、どこへ行くのかみんな、興味があると思うんだ</p><p>みすずには今まで、浮いた話は無い</p><p>だってみすずが、男と付き合っているということは香月家の未来に関わることで、知りたい人は多いんだろ</p><p>みすずも、瑠璃子も日本有数の名家、香月家の後継者候補なのだから</p><p>オレの正体についても、詳しく知りたいだろうし</p><p>何より、オレたちがどこへ行くのか興味があるはずだ</p><p>もう一人の候補者の瑠璃子や翔お姉さんまで連れて</p><p>身内の、香月セキュリティ・サービスの人間も</p><p>いや、身内なら、なおさら</p><p>この情報は知っておきたいと思うはずだ</p><p>興味津々で、追っ掛けて来るよ恭子さんの車を見落とすぐらい</p><p>いい作戦ねそれでいきましょう</p><p>翔お姉さんが、オレたちに近付いて来る</p><p>あたしと麗華でそれとなく、偽の情報を流しておくわ</p><p>これで囮としてのオレたちの役割は果たせる</p><p>であたしたち、どこへ行くか決まった</p><p>あれ、どっかのシティホテルとかじゃないのっ</p><p>ヨッちゃんを日常生活から解放するんだから夜景の綺麗な、スイートルームとか</p><p>それは、恭子さんがミス・コーデリアたちと泊まるって</p><p>いやいや、ヨッちゃん東京のホテルは別に１つキリじゃないし恭子さんたちと別のホテルにすればいいじゃんか</p><p>寧お姉様、非日常がホテルの夜景とは少し、発想が貧困なんではありませんか</p><p>みすずが、さっきの仕返しに鋭く言う</p><p>そ、そう</p><p>というよりあたしたち、ホテルにはあまり良い記憶が無いと思いますけれど</p><p>ほんの数日前文字通り、地獄を見たばかりだ</p><p>あ、だったらさここの駅前のホテルの地下に、黒い森の別館があるんだけれど</p><p>ああそんなのもあったな</p><p>秘密のプレイルームが</p><p>娼館の別館などにみすず様たちをお連れすることはできません監視者を引き連れて行くんですよ</p><p>翔お姉さんが強く抗議する</p><p>オレが、みすずや瑠璃子を連れて地下の秘密ルームに消えて行くのは、あまりにも怪しいよな</p><p>監視の人たちが、いやーな気分になるだろうな</p><p>そんな理由で、恨まれるのはよくない</p><p>みすずたちへの忠節心にも影響するだろうし</p><p>それを言ったらさ今、ここにいること事態が問題じゃないっ</p><p>確かに黒い森は娼館だ</p><p>しかもそのことは広く知られている</p><p>ここに、みすずと瑠璃子が来ていること自体スキャンダルになるかもしれない</p><p>それは、平気よ</p><p>なんでっ</p><p>翔お姉さんの言葉に、寧が嚙み付く</p><p>ここには昨夜、閣下がいらしているでしょ</p><p>そうだ、昨日ジッちゃんは来た</p><p>香月セキュリティ・サービスにはこの屋敷は、閣下がお持ちになっている施設の一つということになっているわ</p><p>実際黒森様の事業に、閣下は投資なさっているわだから、丸っきり嘘っていうことでもないのよ</p><p>ああ白坂創介の全面支配の時代から</p><p>ジッちゃんが介入して、運営にミナホ姉さんを昇格させたり恭子さんを監査役に送り込んで来たというのは</p><p>ジッちゃんが、かなりの資金も出したからなんだな</p><p>そう言えば、その頃の黒い森は、白坂創介の放漫経営のせいでメチャクチャだったって聞いた</p><p>香月家が重秋様の急逝で、ゴタゴタしていることは、みんな知っているから閣下が、お孫様たちを信頼できるご自分の施設であるここに、お預けになられたというシナリオでみんな納得しているわ</p><p>ジッちゃんの直轄地ならみすずたちに、危険は無い</p><p>香月家の恐ろしさを一番良く知っているのは、身内だものな</p><p>あたしも、ここに来ているしね谷沢チーフも了解しているだから、みんな、何の問題も無いと思っているわ</p><p>まさか瑠璃子が、処女喪失したり</p><p>男のオレとみんなで入浴しているとかは思っていない</p><p>丁重に、保護されていると考えている</p><p>だから、娼館の別の施設はダメよ閣下の眼を盗んで、いやらしいことをしに行くみたいでしょ</p><p>セックスについての施設なら、ここに充分揃っている</p><p>ここを抜け出して黒い森の別館に行くのは、何かいやらしい目的があると邪推されても仕方が無い</p><p>本当に、セックスをそれも乱痴気騒ぎをしに行くんだけど</p><p>じゃあどーすんのさ</p><p>寧が、ムクレ顔でそう言うと</p><p>後ろから、美智がオレに声を掛ける</p><p>ちょっとよろしいですか</p><p>お姉さんたちの不機嫌そうな空気を感じつつ、美智は言う</p><p>あの、わたくしイーディに謝りたくて</p><p>ああ、さっきまでイーディはマルゴさんと話していたから</p><p>パクパクと、ご飯を食べている</p><p>あ、瑠璃子もいるな</p><p>二人で、英語で何か話している</p><p>うん、そうだな今の内に謝った方がいい</p><p>美智とイーディは、行き先の違う車に乗ることになっている</p><p>謝るなら今の内だ</p><p>一緒に、来て下さいますか</p><p>恥ずかしそうに、美智は言った</p><p>ちょっと、ちょっと謝るぐらい、ヨッちゃん無しでもできるでしょっ</p><p>お怒りモードの寧が言う</p><p>いえご主人様にご主人様に見ていていただきたいんです</p><p>判った行くよ</p><p>そのまま、寧たちに振り向き</p><p>だから行き先のこととかは、姉さんたちで決めておいて</p><p>寧が、そう言うけれど</p><p>さ、美智行くよ</p><p>オレは、美智の手を取ってその場を離れる</p><p>良い傾向になって参りましたね</p><p>遠慮なくお互いの気持ちをぶつけ合っていますから</p><p>不機嫌そうに意見を交わす、寧とみすず</p><p>それを翔お姉さんが、ニコニコ顔で見守っている</p><p>みすずお姉様はご自分のことは、何でもお一人で決めてこられた方ですからああいう議論は苦手でいらっしゃいます</p><p>寧姉さんもずっと末っ子だったからお姉ちゃんがやりたくて仕方ないんだけれど</p><p>自分でああしよう、こうしようと提案するのは、得意だけれど</p><p>人の意見を聞いて、自分の意見と摺り合わせていく作業は苦手みたいだ</p><p>黒森様わざと、あのお２人が挙手なさるように仕向けられました</p><p>お二人とも、リーダーシップもカリスマも持っていらっしゃいますから恵美お姉様や、わたくしや、マナ妹だとご提案されたことに、ただ従うだけになってしまいますから</p><p>さっきの風呂場でも車の割り振りを、寧が一人でどんどん決めていた</p><p>今までは、みすずお姉様が遠慮なさっていましたがさっき、黒森様が名指しでご批判下さいましたから</p><p>ミナホ姉さんは、寧にみすずとは同学年だから、偉そうにするなと叱ったけれど</p><p>あれは、むしろみすずに、寧に遠慮するなと発破をかけたのか</p><p>今、ここは黒い森の本流の方々と、わたくしたち香月家に連なる者の二つに分かれておりますから</p><p>今までの様に、互いに遠慮し合うだけではこの先でトラブルになると、黒森様はご判断なさったんだと思います</p><p>黒い森の元・娼婦ミナホ姉さん、克子姉、渚</p><p>娼館の警護要員恭子さん、マルゴさん</p><p>娼館に縁があった人たち寧、メグ、（メグの異母妹としての）マナ、アニエス真緒ちゃん</p><p>それに対して</p><p>香月家本家のお嬢様みすず、瑠璃子</p><p>香月家の警護人翔お姉さん、レイちゃん、美智</p><p>みすずしか香月家の人間がいなかった時はずっと、みすずが遠慮していたけれど</p><p>今は、双方の勢力が拡大している</p><p>それでも年長組のお姉さんたちは大人として、それぞれの立場を守っているけれど</p><p>年少組は</p><p>寧とみすずで主導権争いが起こる気配があるんだな</p><p>それを見越して</p><p>ミナホ姉さんは、今回の配置を誘導した</p><p>もちろん、ご主人様のお心の解放が一番の目的ですが黒森様は、一石二鳥、三鳥を狙われるお方ですから</p><p>香月家組の方に、寧を押し込んだことなんてあえて、アウェーの立場を経験させようというのだろう</p><p>寧は、この屋敷の中ではずっとホームの立場だったもんな</p><p>本当に黒森様は、黒いですお心が真っ黒です</p><p>美智はそう言った</p><p>あら、お兄様どうなさいました</p><p>瑠璃子が、近付いて来るオレたちに気付く</p><p>瑠璃子こそイーディと何を話しているんだ</p><p>瑠璃子は、イーディを見て</p><p>わたくし英語は上手ではありませんし、アメリカ南部の英語は全く判りませんからイーディさんに教えていただいているんです</p><p>寧からイーディが、自分の訛りにコンプレックスを抱いていることを聞いたのだろう</p><p>それを逆手にとって教えてもらうということで、コンプレックスを良点に転化させる</p><p>わたくしが学校で習っている英語とは、随分違うのですねえとっても、良いお勉強をさせていただいていますわ</p><p>ニッコリと微笑む</p><p>英語が母国語で無い日本人のそれも学生という立場なら</p><p>イーディの南部訛りについて、何の悪感情も無い</p><p>瑠璃子がアメリカ南部の方とお話しする時のために、学びたいとと言えばイーディは、気持ち良く教えてくれるだろう</p><p>お前凄いな</p><p>瑠璃子は、キョトンとした顔をする</p><p>あえっとさ、これから美智がイーディと話をするからその内容をオレに通訳してくれないか</p><p>瑠璃子がいれば一々、美智に自分で通訳してもらわなくて済む</p><p>美智だって、イーディへの謝罪に集中したいだろうし</p><p>瑠璃子は、ニッコリと微笑む</p><p>Edie</p><p>美智の声に、イーディが振り向く</p><p>ニカッと、どうしたという顔をして</p><p>美智が英語で何か言う</p><p>わたしは、あなたに謝りたいことがあります</p><p>瑠璃子が、すぐに訳してくれた</p><p>What</p><p>イーディが応える</p><p>わたしは、あなたに対してたくさん、無礼なことをしました失礼なことを言いましたとても反省していますごめんなさいそして、わたしはあなたにお願いがあります</p><p>真剣な顔で、イーディは美智の言葉を聞いている</p><p>どうか、わたしと友達になって下さい</p><p>わたしたちは、もうとっくに、友達のはずだ</p><p>ニッと、美智に微笑む</p><p>いいえ、わたしはあなたのそういう気持ちに対してずっと、あなたの友人としては相応しくない悪い態度ばかりしてきましたですからあなたに謝罪をして、改めて、あなたの友達にしていただきたいのです</p><p>美智は、ペコリと頭を下げる</p><p>That’s　Right</p><p>クスッと、笑う</p><p>だったら、今度はもっともっと親友になろう</p><p>そう言って美智に手を差し出す</p><p>Yes</p><p>美智は、そのイーディの手を握る</p><p>親友どころかわたしは、あなたの妹になりたい妹分にして下さい</p><p>美智は、ぽろりと涙を零しながらそう言った</p><p>そのまま、美智とイーディは喋り続けている</p><p>色々なことを</p><p>わたしよりも美智の方が気を発する力は強いそれはスゴイと思っているだけど、美智は気を感じる方に関してはまだまだだと思う特に自分の感情が揺らぐと、周囲のことが見えなくなる傾向にある</p><p>イーディの方が、気を察知する力は上なんだ</p><p>積極的に、その力を使っている</p><p>言葉のよく通じないこの場では気のセンサーを活用していくしかないんだろう</p><p>そして、危険な気を察知すれば瞬時に戦闘態勢になるし</p><p>周囲の気が穏やかだったらとことんまで、リラックスする</p><p>それがオレたちには、エキセントリックに見えていただけで</p><p>良い感じみたいだね</p><p>マルゴさんが、様子を見に来てくれた</p><p>あたしも、さっき改めて腹を割って話してみてイーディに関して、勘違いしてたって判ったよ</p><p>楽しそうに美智と話しているイーディ</p><p>とてもインテリジェンスのある子だね思っていたよりも、思慮深いし頭もいいククク、まいったなあ</p><p>あたしもさ経験があるんだよくよく思い出したらまだ、日本語がカタコトだった頃にね</p><p>カタコト</p><p>言語が不自由だとさ日本の人が優しくしてくれるんだけれどちょっと、こっちのことを頭の動きの遅い人みたいに相手してくるんだよねあたしの方は、単純に単語が判らないとか、文法が上手く使えないだけなんだけれど</p><p>ああ、そういうことあるみたいですね</p><p>逆のケースですけれどイギリスに留学に行かれた方に聞いたことがあります同じ様に言葉が判らないだけなのに知能が低い人を相手にするみたいに、応対されたって</p><p>そうそう、幼稚園児を相手にしているみたいに話をしてくるんだよ一々、判るぅって頭にきちゃうよね</p><p>イーディのことを子供扱いしていたかもしれない</p><p>全然、イーディのことを判っていなかった</p><p>自分もそういう経験をしていたのにさあたしったら、イーディのことを判って無くてまさか南部訛りを隠したくて、必死で標準英語を喋ってたとか思わないもの悪いことしちゃったよアメリカ人同士だから逆に、言葉について無頓着過ぎたね</p><p>マルゴさんが英語でイーディに何か言う</p><p>何か、変なアクセントの変な英語だった</p><p>すると、イーディもまた別な感じの変な英語で返す</p><p>今のあたしのがインディアン訛りだよあたしの本当の母国語ねイーディが話していたのが、イーディの故郷のニューオリンズのケイジャン訛りだよ</p><p>マルゴさんは自分の訛りを晒すことで、イーディと打ち解けたんだ</p><p>あたしは施設で言葉を矯正されたからというより、インディアン訛りのままだと、あたしの場合は行き場が無かったからさ</p><p>あたしは髪と眼の色が白人だからねインディアン訛りが、直ったら白人のフリをして就職できるって施設の先生は、好意でそう言ってくれたんだけれど</p><p>マルゴさんとしては、己のアイデンティティを否定される言葉だ</p><p>ま、直したけどねどっちみち、インディアン訛りのまんまじゃ、イジメ続けられたからあそこじゃ</p><p>マルゴさんの言葉は、重い</p><p>そういう話もイーディとしたんだよ</p><p>それでイーディはマルゴさんに心を開いたのか</p><p>オレももう一度、ちゃんと聞いておこう</p><p>イーディは、オレとセックスするということを本当はどう思っているんだろう</p><p>セックスそのものについてイーディは、どう考えているんだろう</p><p>暗殺教団の中での教育とかどんなんだか判らないし</p><p>こんな通訳してもらうのは、悪いよな</p><p>オレが自分で聞かないと</p><p>What　is　your　Sex</p><p>オレはイーディに尋ねた</p><p>イーディは、ハァという顔をして</p><p>I　am　a　woman．</p><p>ウーマン</p><p>わんだー</p><p>お兄様、イーディさんはどこから見ても女性です</p><p>いや、それはオレも判っているけれど</p><p>では、なぜイーディさんの性別を尋ねたのですか</p><p>これで心置きなく次話には、出発できます</p><p>大分、人間関係もまとまってきたので今までのような、遠慮と気遣いだけでなくケンカも起きてくると思います</p><p>仲良くなるのなら、当然です</p><p>すでにある派閥も色々と変化していくと思います</p><p>さて、みすずたちの車はどこへ向かうのでしょう</p><p>一応、プランはあるのですが</p><p>土曜日に出掛けて、風邪を引いた父がずっと家に居ます</p><p>風邪は治ったのですが、今日は雨で気温も低いので母に外出を止められていました</p><p>外へ出て、お店の人とかと会話しないと言葉が出て来なくなるな</p><p>とか、言っています</p><p>やっぱり、家に籠もってテレビを観ているだけだと痴呆が進行するみたいです</p><p>維新のかいって何だっけ</p><p>とか、不意に妙な質問をしたりしています</p><p>でも、私にこっそり買ってこさせたサクマドロップを母に見つからないように、引き出しに隠すみたいな知恵は働いています</p><p>493．DO　IT</p><p>いや、あのそうじゃなくって、イーディがセックスについてどう考えているのかその辺が聞きたくて</p><p>うんと英語でまとめようとして失敗したか</p><p>ああ、そういうことですのね</p><p>瑠璃子は、安心した表情でイーディに英語で説明してくれた</p><p>カカカカッっと、大笑いする</p><p>相変わらず、この男は面白いなと、おっしゃっています</p><p>瑠璃子でなく、美智が通訳してくれた</p><p>いやはや</p><p>オレは、イーディをずっと、ちょっとエキセントリックでユニークな女の子だと思っていたけれど</p><p>イーディも、オレのことを変なやつだと思っていたんだな</p><p>まあ言われてみれば、確かにそうなんだろうけど</p><p>であの話の続きだけれど</p><p>とオレがイーディに話し掛けると</p><p>皆さん、脱出組は、今から１５分後に出発します各自、準備して</p><p>ミナホ姉さんがみんなに言う</p><p>残った食事は、一つのお皿にまとめてちょうだい</p><p>お屋敷の主婦、克子姉が大きな声で言った</p><p>あ、大して残ってないだろそれぐらいなら、オレが食べちゃうよ</p><p>イーディが笑顔で、オレの前に立つ</p><p>イーディもまだ食べ足りないと言っています</p><p>と、通訳してくれた美智にイーディは、何か言う</p><p>わたくしにも食べろと言っていますもっと食べて、大きくなれと</p><p>イーディは、ウンウン頷いて美智のつるぺたの胸を指差す</p><p>肉を食べないと、肉は増えないと言っています</p><p>美智は強ばった表情で、そう言った</p><p>美智から友達になって下さいと言って友好を深めたばかりだ</p><p>善意で言っているのならありがたく受け入れるしかない</p><p>うん、じゃあ食おう</p><p>オレと、イーディと美智は残り物が集められた皿に手を伸ばす</p><p>美智は、親の仇に対するように一口ハンバーグを食べていく</p><p>イーディは、それをニコニコと見ながら自分も食べる</p><p>ヨシくん、あたしも食べるっ</p><p>メグが、やって来た</p><p>まだ、ちょっとテンションが高いままのようだ</p><p>そう言えば、メグはこの後は、どうするんだ</p><p>どこの車に乗るという話も出ていないけれど</p><p>あたしは克子お姉さんと一緒に、お留守番よっ</p><p>プンプンしながらメグは言った</p><p>あそうかここに誰か残っていないとマズイもんな</p><p>白坂創介は捨てに行くが</p><p>まだ、雪乃が残っている</p><p>雪乃が、今後どうなるのかオレはまだ、ミナホ姉さんの決定を聞いていない</p><p>あの人は明日、何かのイベントに使うんだって</p><p>御名穂さんが克子お姉さんに、そう言っていたわ</p><p>イベント</p><p>何か明日も、大きなことをする予定があるみたい雪乃はそのイベント用に取っておくって言っていたわ</p><p>このまま白坂創介の身柄を捨てて、終わりじゃ無いんだ</p><p>何があるんだろう</p><p>雪乃はあたしが見張っているからヨシくんは、安心してみすずさんたちと羽を伸ばしてきて</p><p>自分でも判っているの今夜のあたしは、ちょっと心が荒れているって</p><p>白坂創介という人間の処刑はメグにとっても、大きな意味を持っている</p><p>心が不安定になっているのも、当然だ</p><p>このままだとあたし、一晩中、ヨシくんのことを求めちゃうと思う</p><p>メグはブルッと身体を震わせる</p><p>耐えているんだ</p><p>心のの奥底から湧き上がる複雑な感情に</p><p>オレはそんなメグを抱き締めてあげたいと手を伸ばす</p><p>ダメ今のあたしは、我慢しなきゃいけない時だから</p><p>メグは、オレの抱擁を拒絶した</p><p>あたしが、こんな状態じゃヨシくんに負担を掛けるだけだものそれに</p><p>メグは、マナや克子姉渚たちを見る</p><p>白坂創介さんと関係があった女たちはみんな、あたしと同じ心境だって判っているからあたしが、一人だけヨシくんに縋り付くわけにはいかないわ</p><p>メグだけじゃない</p><p>みんな心がザワついたままだ</p><p>白坂創介を処刑したことで今までの恨みや憎しみ、その元凶がいなくなったという喪失感でみんな、心のバランスが壊れている</p><p>このまま、ここにオレが残ったらみんな、その喪失感を埋めるためにオレにセックスを求めるだろう</p><p>あたしたち全員の気持ちに、ヨシくんが応えようとしたら、ヨシくんの心が壊れちゃうわ</p><p>今の不安定な心のままのメグ、マナ、克子姉、渚全員に同時に求められたら</p><p>オレが保たない</p><p>それに今日は、もうヨシくんがいっぱい、あたしたちのために頑張ってくれたことは判っているから</p><p>メグはオレを見る</p><p>ヨシくんだって心がパンパンに張り詰めていること判っているもの</p><p>本当ならあたしが癒やしてあげたいでも今のあたしじゃ、無理だってこと判っているの今、抱いてもらったら、あたしヨシくんに求めるだけになっちゃうって判っているからヨシくんを受けとめてあげられないって</p><p>メグは潤んだ眼で、オレを見る</p><p>あーん、悔しいわ</p><p>メグを抱き締めてあげたい</p><p>でも、メグを抱き締めたらマナも、克子姉も、渚も抱き締めてあげないといけなくなる</p><p>今のオレはメグたちを相手に、きちんと勃起できるかどうか、自信が無い</p><p>オレは、オレ自身の心のダメージがよく判っていない</p><p>だけど、もし今夜、メグたちに対して勃起できず、セックスできなかったら</p><p>メグたちの絶望は、果てしないものになるだろう</p><p>大丈夫よ心配しないで御名穂さんの言うとおりヨシくんは、白坂家と無関係な女の子たちならと、リラックスできると思うわ</p><p>だってあたしやマナだとどうしても、あの子のことを思い出しちゃうでしょ</p><p>あの子雪乃</p><p>寧お姉さんや、みすずさんや、瑠璃子さん、美智さんみんなで、華やかで、綺麗で、可愛らしい女の子ばかりだものヨシくんは、思いっきり甘えてきて心を解放してきて</p><p>メグのコンプレックスは深い</p><p>あたしは、ここで克子お姉さんと、ヨシくんの帰りを待っているから</p><p>メグはオレをジッと見る</p><p>ダメよそんな風に、彼にプレッシャーを掛けちゃ</p><p>渚が笑顔で、割り込んできてくれた</p><p>あなたも気にしちゃダメよこれは、全部、御名穂さんの作戦なんだから</p><p>あなたがここに残っていたらあたしたちは、狂った様にあなたにセックスを求めちゃうでしょだから、あなたは今夜は、ここに居てはいけないのそして、あたしたちはあなたが他の子とセックスしているということについて、一晩中、ムカムカと嫉妬し続けるわけ</p><p>嫉妬</p><p>そういう感情が今のあたしたちには、必要なのよ</p><p>嫉妬で煮えたぎっている間は白坂創介のことなんて思い出さないでしょ</p><p>過去の憎しみに対して荒れるよりあなたとのことをあなたとの未来を思って、みすずさんたちに嫉妬している方がより前向きでしょ</p><p>過去よりも未来</p><p>うんそうだと思うあたし、今夜はずっと嫉妬しているムカムカしている白坂さんや雪乃のことは考えないヨシくんのことだけ、考えている</p><p>そうやってあたしたちは、一番、危うい今夜を乗り越えるわ</p><p>復讐が達成した今夜が一番危ういのよ今夜さえ、乗り切れれば明日からは、落ち着いて生きていけると思うわ</p><p>ああ、だから</p><p>恵美ちゃん病院から帰ってきたら、あたしも合流するからこっちはこっちで、女子会をしましょうマナちゃんと克子も呼んでみんなで、思いっきりグチり合いましょうねっ</p><p>渚は、そうメグに言った</p><p>はい、渚さん克子お姉さんと、おつまみ作って待ってます</p><p>うん元気だ</p><p>復讐が終わったことへの喪失感は無い</p><p>だから、あなたは思いっきり、セックスに溺れてきなさいみんな可愛くて、あなたの言うことなら何でも聞いてくれる子ばっかりなんだからどんなハチャメチャなことをしてもいいわよっ、あたしが許すからっ</p><p>あたしたちは、あなたの乱痴気騒ぎを想像して今夜は、思いっきり飲んだくれるわっこっちは、そういう女の子だけの夜を楽しんでるからっ</p><p>さて１０分が経過した</p><p>オレたちは、玄関へ向かう</p><p>オレもいつもの学生服</p><p>みすずと美智はここへ来た時と同じ、制服姿だ</p><p>瑠璃子は克子姉が、娼婦用の衣装部屋から見繕ってくれたワンピースを着ている</p><p>アニエスとマナも、似たようなワンピースを着ている</p><p>ああ、そうかミナホ姉さんや亡くなった妹さんみたいに</p><p>このお屋敷には、幼い少女の娼婦が居た時代がある</p><p>だから、こんなワンピースも残っていたんだ</p><p>渚と真緒ちゃんはここへ来た時の普段着だ</p><p>イーディは渚の店のツナギを着ていた気に入ったらしい</p><p>みんな気を付けてね</p><p>克子姉とメグはメイド服姿に着替えていた</p><p>ブォォォッ</p><p>裏のガレージの方から５台の車が走ってくる</p><p>先頭のアメ車が翔お姉さんか</p><p>エンジン音が他の車よりも野太い</p><p>じゃあ、それぞれの車に乗って</p><p>翔お姉さんも、いつものスーツ姿で車の運転席から、オレたちに言う</p><p>行きましょう、旦那様</p><p>みすずが、強引にオレの手を引っ張る</p><p>みなさまお兄様をお預かり致します</p><p>瑠璃子が、丁寧に他の女たちに、頭を下げる</p><p>みすず、瑠璃子、美智ヨッちゃんのこと頼んだよっ</p><p>寧が改めて、そう釘を刺す</p><p>オレと同じ車にならなかったことを、まだ怒っているらしい</p><p>寧は、この後、監視者たちの前で、香月セキュリティ・サービスのアシスタントのフリをするから黒いパンツスーツ姿だった</p><p>お先に失礼します</p><p>美智が、イーディを見る</p><p>イーディは、笑顔で笑ってくれた</p><p>この二人の関係が改善されたのは本当に良かった</p><p>美智が助手席</p><p>後部座席に、オレを挟んでみすずと瑠璃子が乗り込む</p><p>バゥゥゥゥゥ</p><p>続く、２台目の車はいつものマルゴさんの白い商用バンだ</p><p>今は、何の会社名も貼られていない</p><p>はい、池田先生の医院に行く人は乗って</p><p>マルゴさんも、いつもの黒いスーツ姿だ</p><p>パフェ、パフェっ</p><p>真緒ちゃんが笑いながらアニエスやマナたちと乗り込んでいく</p><p>渚も一緒だ</p><p>ドゥゥゥ</p><p>３台目は渚の外車だった</p><p>今は、レイちゃんが運転している</p><p>ここのところ、渚と一緒に花屋さんへ行っているからこの車の運転にも慣れているらしい</p><p>レイちゃんはいつもの男装に戻っていた</p><p>寧は、助手席に乗り込む</p><p>ドゥルルルル</p><p>４台目はミナホ姉さんのベンツだった</p><p>ミナホ姉さんは、一人で乗っている</p><p>恭子さんは、サポートはいらないって言っていたけれど</p><p>ミナホ姉さんは、牽制のために出るんだろうか</p><p>バススススス</p><p>最後にミニバンに乗った、恭子さんが現れる</p><p>この中に白坂創介が乗っている</p><p>チッ</p><p>恭子さんは、舌打ちするとエンジンを掛けたままの、ミニバンから降りて来た</p><p>そして、ミナホ姉さんの前に行く</p><p>何やってんだよ、ミナホ車が違うだろっ</p><p>あたしが積み込みをやっている間に先に車を出してさっ</p><p>恭子さんのプランをミナホ姉さんが変えた</p><p>恭子さんは、オレたちの方へ来て</p><p>翔ちゃん、あのさ</p><p>翔お姉さんを、いきなり翔ちゃんと呼んだ</p><p>翔ちゃんで構わないだろ</p><p>翔お姉さんは、戸惑っている</p><p>何だい、オバＱみたいで嫌かい</p><p>いえ構いません</p><p>翔お姉さんは、答える</p><p>あんたが、その車を気に入っているのは判るんだけれど外の連中に対する見栄えってもんがあるだろ香月のお嬢さんたちの移動は、ミナホのベンツを使ってくれ</p><p>このアメ車が、翔お姉さんのものだってことは外の連中は判っているけれど</p><p>瑠璃子やみすずの搬送に相応しい車じゃないよな</p><p>しかしこの車でないと、香月セキュリティ・サービスとの通話ができません</p><p>だからさ、翔ちゃんはこのままこの車で良いんだよこのアメ車を先導車にしてお嬢ちゃんたちをあっちのベンツに移す運転手は、あそこにいるレイちゃんでいいだろ</p><p>あなるほど</p><p>しかしわたくしが、直接、みすず様たちを警護していないと</p><p>何でレイちゃんだって、トップエリートなんだろしかも、翔ちゃんの方が上役になるってんならレイちゃんに子守させて、自分は先頭に立つってんでも、別に変じゃないよそういうもんだって顔で出て行けばみんな、そういうもんだと思い込むさ</p><p>つーことで、あんたたちは移動っ</p><p>オレとみすずと瑠璃子、美智は翔お姉さんの車を降りて、ミナホ姉さんのベンツに向かう</p><p>その間に恭子さんは、レイちゃんと寧にも声を掛ける</p><p>寧は翔ちゃんの車っレイちゃんは、ベンツの運転を頼むよっ</p><p>ミナホ姉さんはベンツの運転席から、降りようとしない</p><p>ミナホ、何しているんだよ</p><p>恭子さんが、やって来る</p><p>判りましたでは、あたしは渚の車を借ります</p><p>一呼吸してからドアを開ける</p><p>で、渚の車であんた、どこへ行くつもり</p><p>恭子さんは、ミナホ姉さんの前に立つ</p><p>あたしは恭子さんの牽制に</p><p>必要無いって、言ったろ</p><p>そして、恭子さんはミナホ姉さんの手を強引に引っ張る</p><p>何をするんです、恭子さん</p><p>いいから、こっちに来なっ</p><p>恭子さんは翔お姉さんのアメ車に、ミナホ姉さんを連れて行った</p><p>翔ちゃん、悪いんだけれどこの子も乗せていって</p><p>この子が、今夜、一人きりになりたいっていう気分もよく判るんだけど一人きりにしたら、ヤバイから</p><p>ミナホ姉さんは、恭子さんのサポートをするフリをして一人で、お屋敷から出るつもりだったんだ</p><p>あたし、そういうんじゃありませんっ</p><p>ミナホはそういうつもりはなくても魔が差すってのは、突発的に起こることだからね衝動的っていう方が、正しい日本語か</p><p>そして、翔お姉さんを見る</p><p>翔ちゃん一晩、ミナホを監視しててよあんたが適任だと思うんだあんたは別にミナホに恩も義理も感じていないだろうしさ</p><p>翔お姉さんはずっとミナホ姉さんのことを黒森さんとしか呼んでいない</p><p>何よりミナホって女は、カッコツケシィなところがあるからねあんたの前だったら、絶対に無様な真似はしないからさ</p><p>無様な真似</p><p>ミナホもさ今晩だけは、この屋敷から遠ざけておかないといけないしかも、一人きりにしてもいけない</p><p>ああ復讐を遂げた喪失感は、ミナホ姉さんが一番強い</p><p>今は一人きりになりたいんだろう</p><p>だから、一人で外に出られるように、車に乗った</p><p>だけど、一人にしたら突発的に何をするか判らない</p><p>あたしたちの過去とは、全然関係のない翔ちゃんにだから、預けられるんだ</p><p>恭子さんはそう言う</p><p>それにこの子は同年代の友達がいないからね</p><p>ミナホ姉さんはずっとこの娼館に居た</p><p>年の近い娼婦もいたのだろうがミナホ姉さんは、すでに娼婦を引退し、運営者となっている</p><p>親しい対等な友人関係は築いてこれなかったのだろう</p><p>翔ちゃんの方が、ちょっと年下なのは知っているけれど性格的には合うと思うよ申し訳無いけれどミナホと友達になってやってくれないか頼むよ</p><p>恭子さんは翔お姉さんに、頭を下げる</p><p>この子は、あたしの大切な妹分だからねこんな狭い娼館の中の女王様になってたって仕方がないちゃんと、外に出て色んな人と友達になって、生きていく世界を拡げて欲しいんだよ</p><p>ミナホ姉さんは呆然としている</p><p>こんなメンドくさい２８歳児翔ちゃんは、嫌だと思うけれどあたしに免じて、友達になってやって</p><p>わ、わたくしだって２４歳にもなって、しょしょしょ、処女ですけどいや、この場合、処女は関係ないですけれど年下で生意気ですけれど、友達になりますいえ、喜んで友人にならしていただきますっ</p><p>かなり、とっちらかりながらもそう言ってくれた</p><p>ありがとう、翔ちゃん</p><p>ほら、寧ミナホを乗せて</p><p>合点だいっ</p><p>寧が、車のドアを開けて</p><p>ほらほら、先生早く乗ってっ</p><p>ミナホ姉さんをアメ車の後部座席に押し込む</p><p>ミナホ姉さんは、戸惑っているが</p><p>いいからいいからさっ</p><p>寧が笑ってなだめている</p><p>ミナホ姉さんも、オレたちと一緒に行くのか</p><p>いや、オレたちがセックスしている間</p><p>翔お姉さんとレイちゃんに、見ていてもらえばいいのか</p><p>オレたち、どこへ行くんだっけ</p><p>オレはまだ目的地を聞いていない</p><p>あ、これ、あたしから翔ちゃんたちに、お駄賃だよ</p><p>恭子さんは、１度自分の車に戻るとお酒の瓶を２本持って来た</p><p>ブランデーとワインねあたしやコーデリアには、少し甘ったるくて合わないけど翔ちゃんは、こっちの方が好きだろうと思って</p><p>ニッと、恭子さんは笑う</p><p>これ結構高いお酒じゃないですか</p><p>翔お姉さんはラベルを見て、驚く</p><p>いいから、いいから子供たちが、いけない遊びをしている間大人は、これでも飲んでて新しい友達とは、まず酒を飲むっての鉄則だろ</p><p>うわこのワイン、美味しそう</p><p>寧が、ついそう言う</p><p>ああ、寧も飲んで良いよ大人の組に入るんなら</p><p>ううーっ、今夜は我慢するワインよりヨッちゃんの方がいいものっ</p><p>そんな翔お姉さんのアメ車の方を見て</p><p>寧お姉様は、ワインの方でいいのにっ</p><p>みすずが、小声で愚痴を言った</p><p>ベンツの運転席には、すでにレイちゃんが座っている</p><p>助手席の美智後部座席のみすず、オレ、瑠璃子</p><p>スタンバイ・オッケーだ</p><p>そう言えば目的地って、どうなったんだ</p><p>オレの問いにみすずは</p><p>まだ、決まっていません</p><p>え、あの後</p><p>ずっと、寧と口論していたのか</p><p>ていうかあたしが、決めちゃおうと思って</p><p>この体勢になったらあたしと瑠璃子に、目的地を決める権限がありますから</p><p>先導車とそれに守られる、みすずと瑠璃子の車</p><p>運転しているのは、香月セキュリティ・サービスの翔お姉さんとレイちゃん</p><p>みすずの命令には逆らえない</p><p>あたし、ちょっと頭に来ているんです</p><p>さっき、黒森様は恵美さんが普通で、あたしや瑠璃子は普通じゃないっておっしゃってましたよね</p><p>うんメグに、今夜オレと同行することを諦めさせるために</p><p>恵美さんの気持ちを納得させるためにわざと、大げさにおっしゃっていたことは判るんです</p><p>でもやっぱり、あたしたちに対する侮辱です</p><p>みすずがオレの手を握る</p><p>あたしや瑠璃子にとっては今の生活が普通なんですから</p><p>あたしたちはあたしたちの運命を普通に受け入れているだけなんですから</p><p>メグが普通の女の子でみすずや瑠璃子が普通じゃないというのは</p><p>確かに一方的な見方だ</p><p>香月の家の娘だから高級ホテルのスイートルームにでも逃げ込むんだろうっていう、発想自体が嫌なんです馬鹿にされているって思います</p><p>だからあたしは、あの人たちが思い付かないような場所に、旦那様をお連れしたいんです</p><p>瑠璃子も構わないわね</p><p>わたくしはお兄様が居て下さるのなら、どこへでも参ります</p><p>そう言ってオレのもう一つの手を握る</p><p>わたくしは、みすずお姉様に従うだけです</p><p>助手席から美智がそう言う</p><p>えっと、あのそれで、どこへ向かえばいいのですか</p><p>運転席から心配そうに、レイちゃんが言う</p><p>決めていただいたらわたくしが、翔お姉様にお伝えしますから</p><p>レイちゃんは、香月セキュリティ・サービスの通信機を持ってきていた</p><p>それは、外に出てから言います寧お姉様を驚かせたいですから</p><p>みすずと寧の抗争はどんどん酷くなっているような気がする</p><p>おっし、そんじゃあ出発するよぉっ</p><p>それぞれの車のライトが一斉に点く</p><p>使用者のいなくなった渚の車だけを残して</p><p>４台の車が玄関の鉄の大門へと向かう</p><p>行ってらっしゃい</p><p>メイド服の克子姉とメグが屋敷の前で手を振ってくれている</p><p>その笑顔が心に痛い</p><p>大丈夫ですわ克子お姉様と恵美お姉様ですもの</p><p>瑠璃子がそう言ってくれた</p><p>一人きりじゃないんですから</p><p>そうだ２人だったら、辛い夜もしのげるだろう</p><p>メグと克子姉なら、相性も良いし</p><p>雪乃はどうなんだ</p><p>あの屋敷の中で一人きりの雪乃は</p><p>お屋敷のことは、忘れて下さいあたしたちが、ここにいるんですから</p><p>忘れるのっ</p><p>みすずが、オレの耳たぶをハムッと噛む</p><p>忘れて下さらないのなら食べちゃうんだからっ</p><p>瑠璃子も、食べちゃいますっ</p><p>瑠璃子は、オレの手の平にチュッとキスをする</p><p>レイちゃんが、車のダッシュボードに置いた香月セキュリティ・サービスの通信機が</p><p>こちら、関です正面ゲート監視班応答して下さい</p><p>翔お姉さんがお屋敷の前に陣取っている監視者と通信を試みる</p><p>はい、こちら担当班長、大川です</p><p>すぐに、反応があった</p><p>まあ、香月セキュリティ・サービスの通信機を使っているのだから当然か</p><p>これよりみすず様、瑠璃子様が移動なされます監視班より、車輌３台警護に付いて下さい</p><p>なるほど監視班の車を、オレたちに集中させる</p><p>恭子さんの車を追跡させないように</p><p>大川了解公安警察の車も動きますが</p><p>構わないわその方が、みすず様、瑠璃子様の警護体勢が強固になります</p><p>香月セキュリティ・サービスとしてはみすず、瑠璃子の警護は一番大切な任務だ</p><p>それに公安警察も引っ張られる</p><p>とにかく、オレたちは、なるべく多くの追跡車を引き付けないといけない</p><p>恭子さんの車と、マルゴさんのアニエス車にも追尾されるだろうけれど</p><p>数が少なければ、巻いてくれるだろう</p><p>恭子さんもマルゴさんもプロだ</p><p>正面ゲート開きます</p><p>鉄の門がギィィィィと、大きく開いていく</p><p>御名穂も、ここらでアウェーを経験した方がいいので</p><p>翔お姉さん、レイちゃんの警護人コンビ＋御名穂の大人組と</p><p>みすず、瑠璃子、美智の香月家＋寧の子供組</p><p>はたして、どこへ向かうか</p><p>494．ギアを上げる</p><p>まずは、翔お姉さんのアメ車先導車が路上に出る</p><p>みすず様、瑠璃子様の移動よこの前の件があるんだから入念に警護するように、閣下から勅命を受けているわまた、トップエリートの皆様のお手を煩わせることになったら警備部の解体もありえるからねっ</p><p>この前のホテルの一件当時の山岡部長配下の表の部隊警備部は、シザーリオ・ヴァイオラの侵攻に対して、何もできないまま撤退している</p><p>この翔お姉さんの口振りだと警備部の人たちには、谷沢チーフ直属のトップエリート部隊が、ホテルの戦闘を終結させたと伝えてあるんだろう</p><p>実際、あそこにトップエリートの人たちは集められて来たし</p><p>大川、了解です各車に指示します</p><p>つづいて、アニエスたちを乗せた白いバン</p><p>それから、オレとみすずたちのベンツ</p><p>最後に、恭子さんのミニバン</p><p>わざと、車を混ぜて屋敷の敷地外へ出る</p><p>みすず様、瑠璃子様外の監視班の人に、お顔が見える様にお願いします</p><p>一旦、オレたちの４台の車列は屋敷前の道に停車する</p><p>みすずと瑠璃子が乗っていることを監視者たちに目視で確認させないといけない</p><p>警護対象は、３台目よ大川くんよろしく</p><p>通信機から、翔お姉さんの声が聞こえる</p><p>確認しました関さん２台目と４台目の車は、何ですか</p><p>香月セキュリティ・サービスの監視班から、疑問の声が上がる</p><p>さあこちらのお屋敷の人の事情までは、あたしは知らないわ目的地も不明そのことは、気にしなくていいわ今は、お嬢様たちの安全だけに集中して</p><p>今、脅したばかりだから担当者は、あっさりと翔お姉さんの命令を受け入れる</p><p>公安さんにも、お嬢様たちの移動のことだけ伝えておいてこの後覆面でも、警察車輌に追っ掛けられるのは嫌だから</p><p>大川、了解公安に通告します</p><p>警察車輌に追っ掛けられるって</p><p>普通のパトカーみたいにパト・ランプの付いていない覆面車でも見る人が見れば、一発で判るんですよ警察車輌だって覆面パトカーを引き連れて、走っているとなると食い付いてくる困ったさんがやって来ますから</p><p>運転席からレイちゃんが、解説してくれた</p><p>覆面パトカーが、車列を先導しているなら、まだしも車列の後ろを、覆面パトカーが追跡しているっていうのは、絵面的に変ですから</p><p>覆面パトカーに、こっそり追跡されている車列なんて、怪しさ１００万倍だ</p><p>これが閣下のお車だったら公安警察の方から、パトカーで先導致しますと言い出して、また揉めるんです閣下は、そういう特別扱いはお好きでないですから</p><p>そりゃあ、まあ娼館からの帰り道を、パトカーに先導させるのは、何か気持ち悪いだろうな</p><p>それに、警察に先導してもらうなんてことになったらあらかじめ目的地を伝えないといけなくなる</p><p>そんなのジッちゃんが、受け入れるわけがない</p><p>しかし、今回はみすず様、瑠璃子様が対象ですからあちらから、パトカーで先導するという話は出ないと思います</p><p>２人とも、まだ学生だもんな</p><p>公安警察の人も、そこまでサービス過剰ではないだろう</p><p>大川より、関さん公安さんと話が付きました覆面でなく、通常車で１台、追尾してくるそうです</p><p>関、了解公安さん、４台のうち２台だけがうちの車だってことは判っているの</p><p>判ってないと思いますね</p><p>それなら、それでいいわそれくらいは、自分たちで判別できないとねいつでも、こっちが正しい情報をオープンにするわけじゃないってこと、公安さんに示しておかないと緊張感に欠けるから</p><p>なるほど公安警察は</p><p>今の段階では、４台丸ごと、みすずたちと一緒に移動すると思っている</p><p>いや、まだ判らないな公安の人が、これでどう判断するかは</p><p>というか関さん、４台目、キョーコ・メッサーですよね</p><p>香月セキュリティ・サービスの担当者の声が、通信機から漏れる</p><p>大川警備班長はキョーコさんの顔が判っている</p><p>うーんとあたしの立場からは、何も言えないわね</p><p>翔お姉さんは、明るい声で返答している</p><p>公安さんは気付いているかしら</p><p>気付いてないですねこの感じだと</p><p>ああ２台目に、マルゴさんのバンを入れたのが効いているんだ</p><p>真緒ちゃんや、マナやアニエスといった子供たちが、和気藹々と乗っている</p><p>それが先に見えているから</p><p>みすずたち香月家の車と一緒にキョーコ・メッサーの様な凶悪犯が出て来るという想像が付かなくなっているんだ</p><p>みすず様たちの背後を守る関さんの部下だと思っているみたいですね</p><p>大川班長は、そう答えた</p><p>なら、放っときなさい大川くんも、忘れなさい</p><p>キョーコ・メッサーは閣下のエージェントの１人よ</p><p>全て忘却致します</p><p>大川班長は、慌ててそう言う</p><p>その間にオレたちの車列の前後に、５台の車が貼り付く</p><p>前２台、後ろ２台が香月セキュリティ・サービスの車だ</p><p>後ろの＋１台が公安警察だろう</p><p>配置終了です</p><p>了解大川くんは、ここに残って監視を続けてお屋敷の中まだ人は残っているから</p><p>大川、了解しました</p><p>合計、９台になった車列が動き出そうとする</p><p>突然、前方に車が現れる</p><p>ライトの光で眩しくて判らないが小さな車だ</p><p>その車がオレたちの車列の通行を妨げるように、道を塞いで停車する</p><p>ガチャっとドアを開けて長身の男が、降りてくる</p><p>何だ君は通行の邪魔だ、車をどけなさいっ</p><p>前方の香月セキュリティ・サービスの車から警備員が降りて、男に叫ぶ</p><p>グレーのスーツに、中途半端な長さの長髪銀縁眼鏡</p><p>面長の顔に太い眉と、大きく長い鼻が特徴的だった</p><p>そしてオレたちに向かって、ニッと不気味に笑う</p><p>おい、言葉が判らないのかっ</p><p>警備員の声に男は</p><p>自分、カメブチっス香月セキュリティ・サービスの関さんどちらっスか</p><p>翔お姉さんを知っているのか</p><p>ここにいるわ</p><p>翔お姉さんが車から降りる</p><p>カメブチくんだったっけあなたの面接なら、昼間にしたばかりだと思うけれど</p><p>面接ってことは</p><p>夜の面接は、まだじゃないでスか</p><p>カメブチの口元は、笑っているが</p><p>眼は、少しも笑っていない</p><p>まだ、自分の実力の方はお見せしていまセンから</p><p>カメブチはスッと構える</p><p>やっぱり、こいつは警備部長に応募してきた、フリーの人間か</p><p>悪いんだけれど見る必要は無いわあなたの能力は、あなたの自己アピールを聞いた段階でだいたい判ったから</p><p>申し訳ありまセンが、自分の戦闘力はあなたの様なお嬢さんに一眼で見切られるほど、浅くはありまセン</p><p>スゥゥハァァと</p><p>カメブチは、大きく深呼吸する</p><p>そういうことを基準にはしていませんあなたはそれなりに強いんだろうなってことは判っていますでも、あなたの様な方は香月セキュリティ・サービスの会社には勤まりません</p><p>警護人は、強さが全てでしょう</p><p>香月セキュリティ・サービスは、組織です集団の和を乱すような武は、必要とはしていません</p><p>翔お姉さんは、きっぱりと言う</p><p>和何ですか、その古色蒼然とした前近代的かつ、封建主義日本的な思考回路は</p><p>カメブチは鼻で笑う</p><p>自分の武は、自分に敵対する愚者どもを徹底的に打ち倒し、２度と刃向かえないようにする手段だと割り切っています少なくとも、自分は今まで１度も負けていないっス</p><p>カメブチくんあなた、ご出身の流派から破門状が出ているわよハツシバ流と取引のある組織は、あなたのことは受け入れないわ</p><p>そんなことはイッツ・ナン・ノブ・マイ・ビジネスでス自分は、自分の道を行くだけでス</p><p>カメブチはザサッと動く</p><p>トァイヤァァァァ</p><p>一番近くに居た、香月セキュリティ・サービスに襲いかかるッツ</p><p>ウグゥッッ</p><p>グァァァッ</p><p>一瞬にして、２人の警備員が倒される</p><p>見たかっ秘技夜に影を探す者ッッ</p><p>ガッと、ポーズをキメるカメブチ</p><p>これが、自分の力っスこの力を軸に、自分は運命を切り開くのデス</p><p>完全な、暴行致傷じゃない警告もしないで、いきなり襲いかかるってあなた、やっぱり底なしの馬鹿なのね破門状が出されるわけだわ</p><p>その言葉に、カメブチはフフンと笑って</p><p>それは甘えた考えっス武を基盤に生を得ると覚悟した者ならばいつ、いかなる時も戦場に立っていると考えるのが道理ッッ自分は、常に自分の勝利のみを考えているッス</p><p>だから、そういう人は雇えないって言っているのよ</p><p>カメブチは</p><p>ならば、ここにいる全ての警備員を打ち倒し、関さんあなたも屈服させるっスその上で、香月重賢老人に、直接、自分の武を買っていただくっス</p><p>こいつの目的は最初から、翔お姉さんを倒して、ジッちゃんに売り込みを掛けることか</p><p>何という武力バカ</p><p>美智、あなたが行きなさい</p><p>いえ、ここはわたくしが</p><p>レイちゃんが撲殺ステッキを取って、車を降りようとするが</p><p>いいえ、あのような輩に翔お姉様や、あなたの様なトップエリートが相手をするのは、香月セキュリティ・サービスの名折れです美智あなたが、倒してきなさい</p><p>スッとみすずに頭を下げる</p><p>おい美智</p><p>車を降りようとする美智に、オレは声を掛ける</p><p>ご主人様お止めにならないで下さい</p><p>いや、止めるつもりはないよ美智の強さは、オレが一番良く知っている</p><p>オレの言葉に、美智はビクッとする</p><p>ただ一撃で片を付けろいつもの工藤流みたいに、相手の技を受けてやったりしなくていいから素早く済ませてこい</p><p>工藤父の教え通りにやると余計な動作が加わる</p><p>お前のお父さんは自分の強さを隠すために、ああしているがお前は、強さを隠さなくて良いんだ</p><p>美智と工藤父は違う人間なんだから</p><p>美智が、ドアを開ける</p><p>美智素早くただし、徹底的に叩き潰してきなさい</p><p>みすずがそう命じる</p><p>フンババァッパパラパァッ</p><p>カメブチは、さらに２人ほど警備員を打ち倒す</p><p>さあ、次は誰っスか誰っスか誰ッスか</p><p>正直うざい</p><p>その声も姿も闘っている様子も</p><p>おい、貴様我々は公安警察だっおとなしくしろっ現行犯で逮捕するッッ</p><p>ついに、公安側の人もカメブチを取り押さえようと、やって来る</p><p>はっきり言って、もはやただの暴行犯でしかない</p><p>自分に立ちはだかる者あらば、全て実力で排除するっス</p><p>カメブチは、新たな敵対者の登場にさらにエキサイトする</p><p>アーゲアゲだぁぁっギアを１つ上げていくぞォッ</p><p>カメブチが、構えた瞬間</p><p>そこまでですっ</p><p>名門女子中学の制服に身を包んだ小柄な美少女がカメブチの前に立つ</p><p>ななな、なんスかッ</p><p>カメブチの問いに彼女は</p><p>香月みすず様直衛警護人、工藤美智主の命により、あなたを倒しますっ</p><p>銀色の月の光の下美智は、高らかに宣言した</p><p>そういうのをやるなって言ったのに</p><p>くぅぅ香月家の警護人かぁぁ手加減はしないっスよ今度は、最初っからトップ・ギアで行くぞぉぉぉぉぉぉ</p><p>カメブチの言葉は、そこで途切れた</p><p>ピシュッ</p><p>一瞬にして、美智の赤いムチがカメブチの額を割っていた</p><p>スカートの下からムチを取り出した動きが全く見えなかった</p><p>ピキッ</p><p>美智の一撃は、カメブチの銀縁の眼鏡を真っ二つに粉砕して</p><p>カメブチの額からぴゅるるるるっと血が噴き上がる</p><p>あえおあおえ、あええぺかぺか</p><p>そのままカメブチは、わけの判らない言葉を呻きながらパタンと大地に倒れた</p><p>眼鏡がなければ、即死でございました</p><p>美智は、そう言いながらカメブチの乗って来た小型車に向かう</p><p>美智が、赤いムチを振るうっ</p><p>ピギャッ</p><p>小型車のドアがズバッと切れる</p><p>美智さん、ムチを強化したとおっしゃっていましたわ</p><p>はんなりと瑠璃子がオレに言った</p><p>強化</p><p>はいムチの先に、特殊な金属の刃先を仕込まれたそうです</p><p>だから車のドアも、切り裂ける</p><p>ハァトゥァサァァァァッ</p><p>美智の赤いムチレッド・ビュートによって</p><p>カメブチの車は、あっという間にボロボロにされていく</p><p>ズゴッ</p><p>ガシャーンッ</p><p>パシュッゥゥゥゥゥ</p><p>板金を切り裂かれ</p><p>窓ガラスを粉砕され</p><p>タイヤもズタズタだ</p><p>美智は、徹底的に車を破壊していく</p><p>これは廃車確実だろう</p><p>昔のゲームのボーナスステージでこんな光景を見たことがあります</p><p>呆れた様子で、レイちゃんがそう言った</p><p>そして、小柄な少女はオレたちの方へ向き直る</p><p>香月みすず様のご出発を邪魔した不届き者工藤美智が、排除致しましたっ</p><p>美智は、高らかに叫ぶ</p><p>わーっ</p><p>歓声と共に拍手しているのはマルゴさんの白いバンマナや、真緒ちゃんや、アニエスや、渚たちだろう</p><p>オレたちも拍手する</p><p>これで美智ちゃん香月セキュリティ・サービスや公安警察から、一目置かれる存在になりますね</p><p>レイちゃんが、そう言った</p><p>そうですわだから、ここは美智が出ないといけなかったんです</p><p>そうか翔お姉さんや、レイちゃんがカメブチを倒したら意外性は無い</p><p>かといって恭子さんが相手をしたら、公安警察にマークされる</p><p>マルゴさんもここで力を見せるわけにはいかない</p><p>黒い森に対する警戒モードを上げてしまうことになるから</p><p>美智ならあたしの警護役ですし、ここで能力を見せておくことが今後の布石となります</p><p>これで公安警察の方は完全にこの車列の目的が、あたしと瑠璃子の移動だけだと思い込むでしょうから</p><p>だってまとまっていますから、あたしたちあんな闖入者が現れたのに、誰も慌てなかったですよね</p><p>公安警察の方は香月家と黒森様との関係が、ここまで親密にまとまっているとは思っていないはずですわ</p><p>香月家は政財界にも強い影響力のある名家で</p><p>黒い森はただの高級娼館だ</p><p>普通なら闖入者が現れたら、美智に任せず黒森様の方で、排除者を出して下さいます</p><p>黒い森の方が立場が下なのだから</p><p>みすずの警護人が出る前にマルゴさんか恭子さんが出ないといけない</p><p>美智が出たということは今、外に出ている車の中には、黒森家の警護人はいないという証明になります家の警護人が居ないということは、家の人間も居ないこの車列はわたくしと瑠璃子に関係する、香月家関連のものだと思い込んで下さいます</p><p>みすずはそこまで考えて、美智を送った</p><p>美智が、再びオレたちの車の助手席に戻る</p><p>お帰りなさいご苦労様でした</p><p>みすずが、労をねぎらう</p><p>うん格好良かったぞ、美智</p><p>オレの言葉に、美智は照れて頬を赤く染めた</p><p>大川くん怪我人の搬送は任せるわカメブチくんは、公安に引き渡してあの人たちに、処理させましょう</p><p>通信機から、翔お姉さんの声がする</p><p>あちょっと、待って</p><p>見ると車の中から、ミナホ姉さんが翔お姉さんに何か話している</p><p>ごめんなさい、今の無しカメブチくんも、うちで引き取って公安さんには、適当なことを言っておけばいいわうちの系列の病院に運んでおいて</p><p>カメブチを引き取る</p><p>黒森様何か、あの人の使い道を思い付かれたみたいですね</p><p>ミナホ姉さん何を</p><p>関さん警護車輌が２台ほど出せなくなりますが</p><p>大川班長が、困惑した声で言う</p><p>乗員をカメブチが殴り倒してしまったのだから、仕方ない</p><p>それは、しょうがないわこれ以上、みすず様、瑠璃子様をお待たせするわけにはいかないから発進するわ</p><p>むしろ、こっちは追尾してくる車輌が減ってくれて助かる</p><p>済みません関さん</p><p>大川班長が、謝る</p><p>大川くんのせいじゃないわ変なのが襲撃に来たってだけのことだから</p><p>翔お姉さんは、明るい声でそう答えた</p><p>先ほどのみすず様の直衛警護人工藤さんのお嬢さんなんですね</p><p>大川班長は工藤父を知っている</p><p>まあ、香月セキュリティ・サービスの社内に顔を出すことも多いだろうから知っていて当然か</p><p>そうよ下のお嬢さんね</p><p>強いんですねとっても、可愛らしいのに</p><p>通信機の声を聞いて美智が、ぶるっと震える</p><p>ええとっても強いのよあの年で、すでにみすず様の警護人ですから</p><p>正確には美智は、香月セキュリティ・サービス所属のプロの警護人できない</p><p>みすずや瑠璃子と同じ学校に通って、普段から生活を共にする警護役むしろ、お付きに近い</p><p>はあ工藤さんは、素晴らしい娘さんをお持ちなんですねえ</p><p>大川班長の声を美智は、まんざらでないという表情で聞いていた</p><p>少しアクシデントがあったけれど</p><p>どうにか、お屋敷を出発する</p><p>オレたちの車、４台に香月セキュリティ・サービスの護衛車が２台、公安警察の追尾が１台</p><p>合計、７台で夜の道を行く</p><p>しばらくはそのまま車列を作って、走って行った</p><p>高速道路に上がってさらに５分ほど走る</p><p>すると道路の分岐が近付いて来る</p><p>右を行くと、そのまま高速道路を走り続ける</p><p>左は一般道へ</p><p>オレたちの前を走っていたマルゴさんのバンが</p><p>オレたちの車の横に並走して来る</p><p>バンの中のマナや、真緒ちゃんや、アニエスたちが</p><p>笑って、オレたちに手を振ってくる</p><p>ここでお別れということですね</p><p>みすずも、笑って手を振る</p><p>オレと、瑠璃子も</p><p>こうやって、あたしたちがバイバイしていれば車列から車が離れても、おかしくないですものね</p><p>美智も、手を振れよ</p><p>さっき大立ち回りをやったばかりの美智は女の子らしい動作をするのが恥ずかしいらしい</p><p>そう言うなイーディも手を振っているぞ</p><p>イーディはバンの一番後ろの荷台に隠れていた</p><p>別に隠れなくてもいいけれど</p><p>彼女の気のセンサーが、そうさせたんだろう</p><p>お屋敷の外の気は決して、良いものではないから</p><p>その荷台のところから、褐色の手がこっちに向かって振られている</p><p>美智は、一生懸命その手に向かって、手を振り返す</p><p>荷台の間から、きっとイーディは見ている</p><p>さ、しばし、お別れです</p><p>レイちゃんが言った</p><p>分岐点でマルゴさんの白いバンと、恭子さんのミニバンは車列を離れて、高速道路を降りて行く</p><p>関さん、我々はどうしましょう</p><p>２台しかいない警護車かせ、翔お姉さんに緊急の問い合わせをする</p><p>このまま、こっちに付いて来てこっちは、みすず様、瑠璃子様がいらっしゃるのよ</p><p>ですがあの２台は、あのまま行かせてしまって、よろしいんですか</p><p>構いません後ろの車は、わたくしのアシスタントですから警護は続いています</p><p>翔お姉さんは恭子さんをアシスタントということにしてしまった</p><p>それなら子供たちを乗せた車に、警護車が１台付いているのだ</p><p>問題は無い</p><p>公安の追尾も、あたしたちの方へ付いて来ていますね</p><p>１台しか追跡してきていないんだ</p><p>より重要な、みすずと瑠璃子の居る方を追って来る</p><p>恭子さんはフリーな状態で、活動できる</p><p>白坂創介をどこへ捨てるのかオレは知らない</p><p>関より藤宮さん、どうぞ</p><p>翔お姉さんから通信が入る</p><p>はい藤宮です</p><p>そろそろ、みすず様に正確な目的地をお尋ねして</p><p>まだ、目的地が決まっていないんだっけ</p><p>大体の方向だけ決めて恭子さんの車を逃がす方を優先にしていたんだな</p><p>先に目的地が決まっていると何かアクシデントが起きた場合に、恭子さんが車列から抜け出せなくなるかもしれないから</p><p>みすずどこへ行くか決めたのか</p><p>はい、もう決めていますわっ</p><p>ニコッとオレに微笑む</p><p>旦那様を、あたしのお部屋にご招待致しますっ</p><p>み、みすずの家</p><p>某掲示板のカメブチ・スレを見ていたら</p><p>カメブチを出さないといけないような気がしてきまして</p><p>というか、最終日のイベントに必要なので</p><p>明るく、終わるためには</p><p>先週から、父が家に籠もったままだったので今日は、リハビリで少し長距離を歩きに行きました</p><p>どこへ行きたいと聞いたら、テレビで話題になっている渋谷へ行きたいと言います</p><p>ボケの進行を止める意味もあって、ここのところ上野とか、銀座とか、父が昔、行ったことがあるところを歩くようにしています</p><p>昔は、ここには＊＊があったとかここは変わったなあとか</p><p>記憶を思い出させて、脳を刺激するために</p><p>で渋谷へ着いたのですが</p><p>どう昔とは、全然違うでしょ</p><p>いや、渋谷は昔もほとんど来たことがないので全然判らん</p><p>じゃ、何しに来たんだよ</p><p>とりあえず、東急東横線のホーム跡へは行きましたけど</p><p>ここから電車に乗ったことは、一度も無いなあ</p><p>そうですか</p><p>495．お金持ちの城</p><p>藤宮より、関さんどうぞ</p><p>レイちゃんが、通信機で先導車の翔お姉さんに話し掛ける</p><p>はい、関ですどうぞ</p><p>通信機から、明瞭な音声で翔お姉さんが答える</p><p>目的地はマルチ２１です</p><p>マルチ２１了解</p><p>なるほどみすずの自宅は、コード化されているんだ</p><p>みすずと瑠璃子の稽古でみすずの自宅に向かうのは、何の不都合も無い</p><p>各車いいわね</p><p>３号車了解</p><p>７号車了解</p><p>オレたちに付いている２台の警護車もすぐに反応する</p><p>さらに、追尾してきている公安警察も不思議には思わないだろう</p><p>いいのかみすず</p><p>みすずの自宅ならみすずの両親が居るんじゃないのか</p><p>みすずのお父さんとお母さんにオレは会うのか</p><p>というかご両親がいるのに、オレたちセックスなんてできるのか</p><p>ご心配には及びません、旦那様あたしの両親は、不在ですから</p><p>２人とも今日は、本家に行っていますわ</p><p>香月家の本家</p><p>瑠璃子のお父様重秋叔父様が亡くなったことで、ずっと親族会議をしているはずですから</p><p>親族会議</p><p>いやでも香月家の今後は、全部ジッちゃんが決めるんじゃないのか</p><p>香月家は当主のジッちゃんが、絶大なる権限を持って君臨している</p><p>はい、お祖父様が全て、お指図なさいますしかし、お祖父様は方針を決められるだけですから具体的な、細かい取り決めには、タッチなさいません</p><p>そういうところにまで細々と口を出されると家が廻りませんお祖父様は、もうご高齢ですし各分家の権利問題は、直接当人たちが話し合って調整を付けさせますお祖父様には、その結果をご覧いただいて微調整を加えて、ご承認いただくだけです</p><p>今回は父が担っていた役職を、誰が引き継ぐかという話し合いですから</p><p>瑠璃子の父、香月重秋は名目上は、ジッちゃんの次に当主を引き継ぐ立場に居た</p><p>ジッちゃんの長男、重春がアメリカで殺された後</p><p>ジッちゃんは、長男を殺す指示を出したのが次男の重秋でないかと疑っていたから</p><p>８２歳の現在まで現役を引退せずに、当主の座を守り続けた</p><p>だけど三男のみすずの父の重冬は、国家官僚だから重秋だけが、香月グループ内に籍のあるジッちゃんの息子だったわけで</p><p>当然それなりに、重要な役職に就いてきたわけで</p><p>もちろんあたしの父に、これを機に官僚を辞めて、香月グループに入るように勧める方も多いと思いますですが父は、絶対に今の仕事を辞めませんから</p><p>みすずの父が、香月グループ入りを拒むのなら</p><p>重秋が担っていた役職と、それに伴う既得権益は香月家の分家たちの間で、奪い合いとなる</p><p>ジッちゃんは、そんなことに一々口を出すのは、メンドくさいと思っているだろう</p><p>ジッちゃんとしては大きな方針</p><p>自分の次の香月グループの経営は、司馬沖達氏に任せるということさえ、実行されれば良い</p><p>重秋叔父様が就いていらした役職はお祖父様は叔父様を疑っていらしたのですから、どれもグループ経営の本流に関わる物ではありませんお祖父様からすれば、別にどうなってもいい誰が引き継ごうと構わないというような代物ばかりなんでしょうしかし分家の方たちからすれば</p><p>そんな些末な役職でも自分が成り代わりたいと思うものらしい</p><p>ポストがあれば、偉くなった気がする</p><p>その上、わずかながらでも役得があればなおさら欲しくなる</p><p>あのプロジェクトのリーダーは、自分に引き継がせて欲しいとかあの役職は、自分の息子に与えて欲しいとかそういう、つまらない話し合いです長い時間を掛けて、延々と分家同士でいがみ合うんですそれに、お祖父様がご臨席なさらない以上あたしの父は、座っているだけでもその場にいなければなりません父の性格では、自分には関係無いことだから、勝手に決めろとは、言えないですから</p><p>はぁ名家は、大変だ</p><p>それに父も連休明けには、官庁での仕事がありますから、なるべく今日明日中に親族会議を終わらせたいと思っているはずです</p><p>それは、香月家の他の人々もそうだろう</p><p>連休明けには新しい体勢で再スタートしたいと、みんな思っているはずだ</p><p>だからずつと、本家に詰めている</p><p>みすずのお父さんが、それで本家に居るのは判ったけれどお母さんは</p><p>こういう場合は、妻も行かないといけないんですよ行かないと、陰でいろいろと言われますから</p><p>はマジで大変なんだ</p><p>あたしの父が官僚を辞めないということに対してどうしても、反発なさる方が出て来ますから母も、本家に顔を出して奥様会合に参加しないと</p><p>色々とあるんだな</p><p>オレには想像できないけど</p><p>きっと、お子様会も開催されていますわ</p><p>みすずは、苦笑してそう言う</p><p>分家の人たち子供も連れて来ているってこと</p><p>そういうことです旦那様</p><p>ああ、香月操やら、香月昴やら、香月仁香月健思もいるな</p><p>ご本家の方で、そういう集まりをなさっていますからみすず様と瑠璃子様が、そちらに居ないことへの大義名分となっているんですね</p><p>レイちゃんが運転席から、言った</p><p>そうですわね小うるさい分家の皆さんから、逃れるためにお祖父様が、本家の外へ逃がして下さったということになっているんだと思います</p><p>みすずや、瑠璃子がいればまた分家の連中が、いやらしく擦り寄ってくるから</p><p>だから、みすずも瑠璃子もここに居るんだな</p><p>そもそも、親族会議に子供の２人は、必要無いわけだし</p><p>ジッちゃんが、避難させたということなら、誰も文句は言えないだろう</p><p>じゃあ本家の人たちは、急に瑠璃子が居なくなったことを変だとは思っていないんだ</p><p>瑠璃子はここ、数日、ずっとオレと一緒に居る家には帰っていない</p><p>というかもう、オレの奴隷だから、帰すつもりはない</p><p>それは、お祖父様がお父様を突然亡くしたショックで、塞ぎ込んでいるので東京から離れた静かな場所で静養させているということになっているはずです</p><p>そういう話になっているのか</p><p>ただ、美子さんが一緒ではないことを、みなさん不思議に思われているようですわ</p><p>瑠璃子は子供の時から、常に美子さんをお付きとして側に置いていた</p><p>美子様、お元気だとよろしいのですが</p><p>会いたいのか瑠璃子</p><p>会いたいというよりもちょっと心配です</p><p>寂しそうに、微笑む</p><p>オレも心配だよ</p><p>美子さんだけでなくジッちゃん本人も</p><p>邪恋を抱いていた瑠璃子を、オレに渡してしまったから</p><p>相当、気落ちしているはずだし</p><p>今は、あたしたちには、どうすることもできませんわ機会を待ちましょう</p><p>みすずが、オレと瑠璃子に優しく微笑む</p><p>きっと、チャンスが来るはずですから</p><p>オレたちは、今自分のことで、精一杯だ</p><p>みすずの自宅のある高級マンションに到着する</p><p>ここには、前にも一度来ている</p><p>あの時は、玄関前でみすずを降ろしたけれど</p><p>関より、各車わたくしと藤宮さんが、直衛に入ります３号車と７号車は、マンション外で警備いいわね</p><p>通信機から、翔お姉さんの指示が伝わる</p><p>３号車、了解</p><p>７号車、了解</p><p>悪いんだけれど重冬様との協定があるからあなたたちは、中には入れないのよ外で公安さんと仲良くやっていて</p><p>重冬みすずの父親との協定</p><p>あたしの父は大学を卒業した後、香月グループには入らずに、国家官僚になったわけですから</p><p>官僚が実家とはいえ、私企業である香月セキュリティ・サービスの警護を受けるというのは、本来は良くないことですから</p><p>香月セキュリティ・サービスの警護は、家の外までという約束になっているんです</p><p>えっと翔お姉さんと、レイちゃんは</p><p>お二人は、あたしでなく瑠璃子の警護役ということでお祖父様が、うちにお見えになった時は、谷沢さんが警護役で付いていらっしゃるんですから瑠璃子の場合も、直衛のトップエリート警護人なら、仕方ないということになります</p><p>いや、待てよ</p><p>美智は、どうなるんだ美智は、みすずの警護役として、家の中には入らないのか</p><p>いいえ、美智はよく泊まっていきますあたしの部屋には、美智のベッドもありますから</p><p>美智は、いいんですよあたしの親しくしている学校の後輩ですから</p><p>ああ世間的には、そういうことになるのか</p><p>１５歳の中学３年生のボディガードなんて本来は、ありえないしな</p><p>ご主人様、わたくしのベッドはとても寝心地がいいです</p><p>後でどうぞ、寝心地をお確かめ下さい</p><p>抱き枕として、わたくしも同衾致します</p><p>美智は、オレにニッと微笑む</p><p>美智、うちにあるあなたのベッドはシングルサイズなんだから旦那様と二人では狭いでしょ</p><p>わたくし、小柄ですから</p><p>あるいはわたくしが、ご主人様の上になります</p><p>下でも構いません</p><p>放っておこう</p><p>藤宮さん、先行して地下駐車場へ降りて</p><p>通信機から、指示が出る</p><p>藤宮、了解です</p><p>オレたちの乗るベンツが先導していた翔お姉さんのアメ車を追い越し、地下へ降りる</p><p>地下駐車場のゲートには警備員が居た</p><p>みすずが、すぐに窓を開け</p><p>７０２号室の香月です後ろの車も、うちのお客様ですから</p><p>お帰りなさいませ、お嬢様</p><p>警備員は、サッと一礼してゲートを開く</p><p>ここは２４時間警備員が在駐して下さっているんです</p><p>美智がそう言う</p><p>ですから、車を荒らされるというような心配はございません</p><p>さすが高級マンション</p><p>管理人さんは、別にいるのか</p><p>駐車場の他に</p><p>いえ、管理人さんはいませんここのマンションは、コンシェルジュさんが居ますから</p><p>何だそれ</p><p>マンションの管理だけでなく色々とお願いすると、何でもやって下さるんですよ</p><p>よく判らないがそういう仕事の人が在駐しているんだな</p><p>次の機会にでも、ご紹介致します</p><p>旦那様は、これからうちにいらっしゃる機会は増えるでしょうから</p><p>いつも、みすずの方から、オレに会いに来てくれるのは悪いよな</p><p>オレが、みすずを訪ねて、ここに来ることは増えるだろう</p><p>覚悟しなきゃ</p><p>駐車場のゲートが開ききる</p><p>ブォォォンッ</p><p>ベンツが、ゲートを潜る</p><p>続いて翔お姉さんの車も</p><p>瑠璃子は、前にもここには来たことがあるのか</p><p>オレは、尋ねてみた</p><p>２人は従姉妹だし遊びに来ることぐらい、あったろうけれど</p><p>いいえ、初めてですわ</p><p>瑠璃子はそう言って、笑う</p><p>重冬叔父様とは余り交流がありませんでしたから</p><p>ええ、お祖父様は何度かお見えになったことはございますが瑠璃子のご家族は、うちにいらしたことはありません</p><p>みすずの父も一番上の兄の死に、疑問を感じていたんだな</p><p>二番目の兄である瑠璃子の父を疑っていた</p><p>麗華お姉様、７０２て書いてあるところに駐めて下さい</p><p>みすずが、レイちゃんに言う</p><p>うちで４区画ぐらい借りていますから</p><p>車４台分</p><p>うちは父の同僚の方や、課の方がいらっしゃることも多いんです</p><p>あ、ここですね</p><p>レイちゃんはベンツを、お尻から駐める</p><p>オレは、すぐに車を降り</p><p>翔お姉さんここに駐めていいって</p><p>翔お姉さんもお尻から、バックで車庫入れする</p><p>発進の時にスムーズな様に、必ずバックで車庫入れして、車の頭を前にしておくのが鉄則なんです</p><p>レイちゃんがオレにそう言った</p><p>はぁぁ、何かすごい、マンションだねっ</p><p>レイちゃんの車から降りて来た寧はすっかり、戸惑っている</p><p>あらすっかりアウェーに来たっていう表情ね</p><p>ミナホ姉さんが車を降りながら、そう言った</p><p>くぅぅっ、アウェーじゃないもんっ</p><p>寧は、強がっている</p><p>翔お姉さんも降りて電子キーで、車をロックする</p><p>みすずが、オレたちの先頭に立つ</p><p>駐車場から、マンションの中に入るところにまたゲートがあった</p><p>ちょっと待ってて下さいね</p><p>みすずは、ゲートの横の機械に指を差し込む</p><p>静脈認証システムなんです</p><p>ピッ</p><p>確認致しましたお帰りなさいませ</p><p>大きなガラスの扉がズワァァァと開く</p><p>中からは開けられるんですけど外からはダメなんです外から、お客様がいらっしゃった場合は部屋のナンバーを押していただければ、テレビ電話で繋がりますから、お顔を確認できますし</p><p>それで、マンションの部屋の方から、ゲートを開ける指示を出すのか</p><p>みすず、美智、オレ、寧、瑠璃子、ミナホ姉さん、レイちゃん、翔お姉さんの並びでマンションの廊下を行く</p><p>恭子さんの渡して下さったお土産、持って来たわ</p><p>翔お姉さんは、お酒の瓶を２本抱えていた</p><p>わたくし、手が塞がっているから周囲の監視は麗華に任せるわ</p><p>麗華は、慌てて前の方へ進む</p><p>もっとも、このマンションの中なら心配するようなことは起こらないと思うわ</p><p>うん香月家本家の一家が、選んだマンションだ</p><p>安全管理は、万全だろう</p><p>はーい、エレベーター来ましたっ</p><p>みすずは、嬉しそうだ</p><p>みすずは、これまでずっとお屋敷にやって来る立場だったから</p><p>自分のホームに、オレたちを招いて嬉しいんだろう</p><p>ひ、広いな</p><p>エレベーターは、普通のマンションで使うものよりも大きかった</p><p>高級ホテルのエレベーターみたいだ</p><p>ぞろぞろと７人が乗っても全然、余裕だ</p><p>上へ、参ります</p><p>高級マンションでは、エレベーターまでが喋る</p><p>ピアノとか、乗せられるんじゃないか</p><p>高級マンションだからそういうのが基準だったり</p><p>ピアノは無理ですよ旦那様</p><p>スッと上昇し出す、エレベーター</p><p>え、だってピアノって、これくらいのサイズじゃないのか</p><p>オレの記憶だと</p><p>この空間に納まりそうな気がするんだけど</p><p>アップライトなら乗るかもしれませんがグランドピアノは、無理ですわ</p><p>グランドピアノって</p><p>ですから、うちのピアノを入れた時は、このエレベーターは使っていません</p><p>みすずは、ケロリとそう言う</p><p>搬入用のクレーンで、ベランダから運んでいただきましたから</p><p>みすずの部屋って７０２って言ってたよな</p><p>それって、普通は７階だよな</p><p>７階までクレーンか</p><p>後で、何か弾きますわ瑠璃子も、どう</p><p>みすずは、ニコッと笑う</p><p>はい、でしたらわたくしも</p><p>瑠璃子は、どんな曲が好きなの</p><p>ショパンが好きですわ子犬のワルツとか</p><p>ああ、あたしも好きよ</p><p>うっ金持ちっぽい、会話だ</p><p>あ、寧がすでに、げんなりしている</p><p>美智は、ケロッとしているけれど</p><p>こりゃ、メグを連れて来なくて正解だったかも</p><p>こんなんじゃ、またメグのコンプレックスを刺激してしまう</p><p>マナだったら平気だろうけれど</p><p>あいつも、お嬢様だし名門女子中学に通っているから、こういうのには免疫があるだろうし</p><p>ていうかマナも、ピアノとか弾けるんだろう</p><p>７階です</p><p>エレベーターが音声で知らせると同時にスッとドアが開いた</p><p>エレベーターを出ると廊下も広い天井も高い</p><p>マンションというより、やっぱり高級ホテルのイメージがある</p><p>この階は７０１、７０２、７０３の３つのお部屋しか無いんですよ</p><p>え、こんなに広いのに</p><p>それであたしの家は、７０２号なんですけれど</p><p>みすずは恥ずかしそうに言う</p><p>７０１と７０３はどなたも住んでいないんです</p><p>それと上下のお部屋８０２と６０２も空いています</p><p>テロ対策で、閣下が抑えていらっしゃるのよ</p><p>抑えるって</p><p>周りと上下の部屋に爆弾を仕掛けたり壁越しに盗聴されたりしないようにって、ことよ</p><p>ミナホ姉さんが、オレに判りやすく説明してくれた</p><p>えっ、ジッちゃんそのために、みすずの部屋の周りの４部屋、全部借りているのっ</p><p>ここは借りられないわ分譲マンションでしょ、ここ</p><p>ミナホ姉さんが、みすずに尋ねる</p><p>はい、このマンショの部屋は買うことしかできません</p><p>高級マンションの４部屋をただ、空けておくためだけに買ったのか</p><p>あたしの父は嫌がったのですがお祖父様が、どうしてもとおっしゃってお祖父様が個人で買われるのは、止められませんから</p><p>うん国家官僚の息子の一家に、私企業のボスであるジッちゃんが警備員を付けるのは問題だけれど</p><p>息子と同じマンションに部屋を幾つか買おうと、別に問題にはならない</p><p>それであの、７０１の部屋は、あたしが鍵を預かっているんです</p><p>あたしが、日舞の個人練習をするのに貸していただいているんです</p><p>みすずは、ディンプル式の大きな鍵を取り出す</p><p>ですからお姉様たちは、こちらの７０１号室でお休みになって下さい</p><p>７０１号の大きな扉の、鍵を開ける</p><p>中は水も、電気もちゃんと契約してありますし家具なども、揃っていますから</p><p>みすずは微笑む</p><p>一応外から見て、人が住んでいる様に見えるようになっているんです</p><p>そうかみすずの部屋の周りだけ、外から望遠鏡で見たら、スッカラカンというのも変だ</p><p>カーテンとか、家具とか最低限のものは、置いてあるんだろう</p><p>部屋の明かりもランダムに、タイマーで点くようになっていますから</p><p>そこまで</p><p>いや、ジッちゃんは香月重秋を疑っていたんだ</p><p>そこまでやるのは当然か</p><p>申し訳ないのですがさすがに、父の不在時に、お姉様たちを家には上げるわけにはいかないので</p><p>みすずの父は公私を弁えている</p><p>いえ７０１号室を使わせてもらわなくても構いませんわ香月セキュリティ・サービスの規定だとこういう場合の警護員は、廊下で待機っていうルールになっていますから</p><p>ほら、あそこの廊下の壁にパイプ椅子が、置いてあるでしょあれ、あたしたち用なのよ前に、閣下のお供でこちらに来た時には谷沢チーフだけが、閣下のお供でお部屋の中へ入って、わたくしと張本さんは廊下で待っていたわあの椅子に座ってね</p><p>懐かしそうにそう言う</p><p>そのお酒、もしかしてここの廊下で飲むつもりだったんですか</p><p>そうよこのマンションは廊下まで、エアコンが効いているしわたくしは、このフロアの他のお部屋に住人がいないことは知っていたからグラスだけお借りしてここで飲むのもいいかなって</p><p>ああ、そういうつもりだったんだ</p><p>いえ、７０１を使って下さい</p><p>みすずが強く言う</p><p>皆さん、あたしのお姉様なんですから廊下にお待たせするなんて、申し訳ないですしそれに、７０１の持ち主は、お祖父様であたしが管理を任されているのですからみなさんがお使いになっても、何の問題は無いですわ</p><p>翔お姉さんは迷っている</p><p>使わせていただきましょう</p><p>ミナホ姉さんが、翔お姉さんに言った</p><p>あたしたちが、廊下で飲んだくれているのではこの子たちは、安心できないでしょうから</p><p>ニッと、みすずに微笑む</p><p>グラスとデカンターそれから、氷も欲しいんだけれどそれだけは、みすずさんのお家からいただけるかしら</p><p>ミナホ姉さんの言葉に、みすずは</p><p>はい、すぐにお届けします</p><p>笑顔で、答えた</p><p>ミナホ、翔、麗華は７０１へ</p><p>子供たちはみすずのマンションへ</p><p>女の子の家に、久々に入ります</p><p>山峰家、白坂家、以来ですね</p><p>大学の同級生に、お金持ちの子がいたので</p><p>その人の家に遊びに行った時を思い出して書きます</p><p>六本木の高級マンションでしたね</p><p>今日、学んだこと</p><p>ウルトラマン８０は、韓国では10年遅れ放送されたので</p><p>ウルトラマン９０という名前になっている</p><p>496．東京タワー／横から見るか</p><p>みすずが、マンションのドアを開けオレたちを、笑顔で誘う</p><p>マンションの内側のライトのスイッチを、カチッと点けた</p><p>オレは、おずおずと中に入る</p><p>玄関が広い</p><p>普通の広さなら、1人ずつ順番に靴を脱ぐのを待たなきゃいけないけれど</p><p>この玄関なら５人が同時に靴を脱いでも、窮屈じゃない</p><p>それに天井が高くて、明るい</p><p>みすず、こっちの部屋は何</p><p>玄関の横に何か、小部屋があるけれど</p><p>そこは、靴の置き場です後、スキーの用具とか、普段使わない物を置いてあります</p><p>そう言えばこのだだっ広い玄関には、靴箱が無い</p><p>父も母もパーティなどへ出る機会が多いですから、どうしても靴は増えてしまって</p><p>何で、パーティに行く機会が多いと靴が増えるのか</p><p>毎回、同じ靴じゃダメなのか</p><p>パーティごとに、新しい靴を買うのか</p><p>その辺は、オレには判らないがとにかく</p><p>普通の靴箱じゃ入りきれないくらい、靴があるんだな</p><p>あたしの靴もちょっとはあります</p><p>いや、ちょっとってそれだって、１０足や２０足は、あるんだろう</p><p>ちなみにオレは普段履きの運動靴と、学校の内履きと、最近貰った革靴の３足しか持ってない</p><p>ハハハ、笑っちゃうね</p><p>寧は苦笑する</p><p>お屋敷にやってくる、お金持ちの男たちの様子は監視カメラから、観ていたんだろうけれど</p><p>実際に、お金持ちの生活空間に足を入れるのは初めてなんだろう</p><p>うちのお屋敷にも、衣装部屋や靴部屋はあるけどさうちのは業務用だから</p><p>みすずの家は親子３人だけのはずだ</p><p>これ良い絵ですねシャガール</p><p>その頃、瑠璃子は玄関の壁に掛けられていた油絵を見上げていた</p><p>何か、青い背景に、人がフワフワしている不思議な絵だ</p><p>ええそれはお祖父様が、このマンションに引っ越してきた時に下さった絵の１枚なの</p><p>ジッちゃんの引越祝いってことはホンモノなんだな</p><p>うちの母が、シャガールが好きなので</p><p>シャガールって何だろう</p><p>聞くと長くなりそうだから聞かないでおく</p><p>皆様どうぞ</p><p>美智が、ササッと客用のスリッパを並べる</p><p>普段から、このマンションに来ているからどこに何があるか判っているんだな</p><p>オレは部屋に上がって、スリッパを履く</p><p>あれこの室内は、何か良い匂いがする</p><p>芳香剤とかじゃなくって高級な、香水みたいのを使っているんだろうか</p><p>じゃ、お邪魔するねっ</p><p>寧も恐る恐る、部屋に上がる</p><p>ここは、みすずの家寧には、アウェーだ</p><p>あれ、瑠璃子</p><p>オレが後ろを振り向くと</p><p>瑠璃子が、しゃがんでオレや寧の靴を、綺麗に並べ直してくれていた</p><p>こういう時の仕草も瑠璃子は綺麗だ</p><p>あ、ありがとう瑠璃子</p><p>オレが礼を言うと瑠璃子は、きょとんとして</p><p>お兄様どうして、そんなことをおっしゃるのですか</p><p>いやオレの靴を、直してくれているわけだから</p><p>でも、これは瑠璃子が、しなくてはならないことですから</p><p>瑠璃子は、そう言ってオレに微笑む</p><p>わたくしお兄様にお仕えしているんですもの</p><p>今後は、お気遣いなさらないで下さい特に、外の場で身内が身内に、お礼を言う様子を余所の方に見られたら、恥ずかしいですわ</p><p>うちの母も外で、父に上着を着せて差し上げたり、服を直したり致しますが絶対に父は、母にお礼の言葉は言いませんわ</p><p>その瑠璃子の父親は、すでに亡い</p><p>いや、だけど</p><p>人に何かしてもらってお礼を言わないなんて</p><p>余所の人の前では恥ずかしいと申し上げているだけですお兄様のお心は、わたくしには判っておりますし</p><p>瑠璃子は頬を染める</p><p>ああ、それが香月家ルールってことねっ</p><p>寧が、苦虫を噛みつぶした様な顔で、そう言う</p><p>ヨッちゃん瑠璃子が、そうして欲しいって言ってるんだからそうしてあげればあたしには、いつでもヨッちゃんが何思った瞬間に、思った言葉をストレートに言ってくれればいいからさっ</p><p>別に、香月家ルールというわけではありません瑠璃子のお父様は、ちょっと男尊女卑な傾向がお有りでしたから</p><p>ああ、香月重秋が奥さんに何かしてもらっても、礼を言わない男だったんだ</p><p>あたしの父は母に、毎回必ずお礼を言いますわただうちの父は、香月家の男性としては、少し異端ですから</p><p>香月家の家風としては奥さんイジメが普通なのねっ</p><p>イジメではありませんただ妻は、夫に付き従うもの、という考え方なんだと思います</p><p>でもさっ、別にヨッちゃんが香月家にムコ入りするわけじゃないんだからさっみすずも、瑠璃子もあんたたちの方が、ヨッちゃんの女になったんでしょっだったらさ、ヨッちゃんに香月家ルールを押しつけたりしないでよっあたしたちをどう扱うかは、ヨッちゃんが自分で決めることでしょっ</p><p>いや、あの姉さん、ちょっと落ち着いてよ</p><p>こんなの、口論するような内容じゃない</p><p>瑠璃子がオレを見る</p><p>瑠璃子はこう、思うんです日常の細々としたことを、わたくしがするのは当然のことですから家族ならば、お礼を言ったりするのはおかしいことなんじゃないかって</p><p>家族だから礼は言わない</p><p>全て、当たり前のことを、当たり前にしているだけなのですからむしろ、お兄様にお礼を言っていただいている内は、家族として認めていただいていない様に思えるんですわたくしは</p><p>オレが瑠璃子をまだ家族と認めていない</p><p>だから、オレは瑠璃子に礼を言ったのか</p><p>もう、ヨッちゃん瑠璃子の言うことを、真に受けちゃダメだってそんなのさ家ごとで、全然ルールの違うことなんだからっ瑠璃子は、瑠璃子の家でそういうものだって教え込まれてきたから、そう感じるってだけのことでしょ</p><p>みんな違う家で、それぞれの家のルールで生きてきたんだからさっあたしの場合は、こうでしたなんてのに一々反応していたら、ヨッちゃんが混乱しちゃうだけだよっ</p><p>オレはゾッとする</p><p>オレが、一々、礼を言うことにこだわっているのは</p><p>オレの親父がそうだったからだ</p><p>正確には</p><p>オレの母親はオレの親父や、オレに対しては支配者の様に君臨していたから</p><p>何かある度に自分に感謝の言葉を、言わせていた</p><p>それも、本来はオレの母親の父親が</p><p>人に感謝を忘れるなと、目下の人に言うのが大好きな男で</p><p>その正体は他人から感謝の言葉を言われるのが大好きという、ゲスな人間で</p><p>そのくせ、自分自身は絶対に他人に感謝の言葉なんか言わないっていう</p><p>寧がオレの顔を覗き込む</p><p>いや、オレもオレの家のルールに縛られていたのかなって</p><p>ハッとする寧とみすず</p><p>２人はオレの家のことを知っている</p><p>特に寧はオレの育った家の中まで見ているし</p><p>ちょっと、重い空気が漂う</p><p>ルリルリ、あなたは間違っています</p><p>美智が、ツカツカと瑠璃子の前に立つ</p><p>あなたは、ご主人様にお願いをする前に改めるべきことがあります</p><p>先ほど、わたくしはご主人様にスリッパをご用意致しましたが、ご主人様より感謝のお言葉はいただいておりません</p><p>確かにオレは美智に、お礼を言っていない</p><p>あ、ごめん美智、オレ</p><p>いいえそれは良いのですわたくしは、ご主人様に感謝のお言葉をいただくために行動したのではございませんからっ</p><p>きっぱりと美智は言う</p><p>ご主人様もわたくしが、ご主人様のスリッパをご用意するのは、当然なことだと感じて下さったのですそこに感謝の言葉などは必要無いのですわたくとは、ようやくご主人様に奴隷として認められたと誇らしさで、身震い致しましたっ</p><p>別にそういう意図は、無かった</p><p>ここは、みすずの家で美智は、いつも来ているから</p><p>オレにではなくみすずに対しての忠節心から</p><p>スリッパを並べてくれたものだと</p><p>ルリルリのした行動もご主人様が瑠璃子がして当然と思われる域にまで到達すればご主人様から感謝の言葉をいただくなどという失態は、免れたはずなのですあなたは、まだ奴隷としての心構えがなっていないようですねご主人様に、お気を使わせるなど言語道断恥を知りなさいっ</p><p>おっしゃる通りですわわたくしが間違っておりました</p><p>スッと、玄関の床に正座しオレに向かって、土下座する</p><p>いやいやオレは別にその</p><p>どどどどうすりゃいいんだオレ</p><p>旦那様瑠璃子や美智は</p><p>旦那様と阿吽の呼吸になりたいのだと思います</p><p>アウンの呼吸</p><p>旦那様が、お望みになったことを旦那様のご命令がある前に、スッと用意できるというような心の繋がりですわ</p><p>はいそれが、主従の正しい姿であると思います</p><p>みすずの言葉に美智が、そう言う</p><p>感謝をしていただくというのは、とてもありがたいことではございますがご主人様が、一々感謝して下さっているうちは、完全な主従関係ではございませんわたくしはご主人様の所有物です自分の所有物に対して、感謝の気持ちを言葉にするのは変です</p><p>でも、それだってお前が警護人として生きてきたからこそのルールなんじゃないか</p><p>わたくしはご主人様が、ふと、何かの折に、わたくしをご覧になった時に美智は役に立つ女だなあと思っていただけるような存在になりたいだけです自分の愛用のナイフの切れ味をふと確認するように</p><p>結局みんな、違うルールで育ってきている</p><p>だからって、オレはオレのルールに合わさせることもできない</p><p>オレ自身が育ってきた家のルールが、間違っているということだけは判っているから</p><p>だったら</p><p>オレは、土下座している瑠璃子を抱き締める</p><p>緊張しているな</p><p>身体が縮こまっている</p><p>気にするなオレがお前を抱き締めたくなったから、抱いているだけだ</p><p>瑠璃子の髪を撫でる</p><p>髪の生え際にチュッとキスする</p><p>お兄様、わたくし</p><p>言葉はいいから瑠璃子</p><p>瑠璃子がオレをギュッと抱き締める</p><p>万感の思いを込めて</p><p>やって来た美智も抱き締める</p><p>美智の身体は小さいけど、体温が高い</p><p>耳の後ろにキスをする</p><p>抱き締めたくなったから、抱き締めたそれだけだ</p><p>奇遇ですわたくしも、そうなりました</p><p>美智も、オレを抱き締める</p><p>力一杯</p><p>この武人美少女は、いつもオレを抱き締める力が強い</p><p>本当は、寂しがり屋だから</p><p>よしよし美智</p><p>言葉を発するから判らなくなっていく</p><p>人間関係とか、上下関係とか、主従関係とかオレには、よく判らない</p><p>ありがとうがありがとうございます、あるいは助かったよとかに変わっただけで</p><p>受け取る側のニュアンスが変わっていく</p><p>それなら、オレは</p><p>言葉を止めて、行動で示そう</p><p>その方が思いが変換されずに、相手に伝わる</p><p>ほら、姉さんいつまでも、むくれていないのっ</p><p>オレは、寧も抱き締める</p><p>やっぱり、この肉体は豊満だな</p><p>おっぱいが、ぷにぷに弾む</p><p>だってぇっ</p><p>寧も、オレをギュッと、抱き締める</p><p>このぬくもりで心の溝は、埋められる</p><p>ほら、みすずも来い</p><p>ちょっとテンションが高くなっているんだよ気持ちは判るけれど</p><p>みすずの身体も、抱き締める</p><p>ちょっと他の子よりも体温が低い</p><p>深呼吸しろ</p><p>はぁすぅ</p><p>みすずの細い肉体が膨らみ、しぼむ</p><p>呼吸をオレは全身で感じる</p><p>はい落ち着いた</p><p>今度は、みすずの方からオレを強く抱き締めて来る</p><p>これでオレも</p><p>女たちを抱き締めたことで、心が落ちついた</p><p>オレはさ頭が良くないしそれに、言葉ってのは、すぐにズレていっちゃうと思うから</p><p>ていうか、頭の悪いオレにはいつだって、気持ちに直結する正しい言葉が思い付かない</p><p>だからこれからも、身体で判断するよ</p><p>みんなオレに抱き締められることを、拒まなかった</p><p>オレのことを抱き締め返してくれた</p><p>オレは、この子たちに愛されている</p><p>今、それだけ判っていれば充分だ</p><p>さ、奥へ行こう</p><p>◇　◇　◇</p><p>みすずが先頭で玄関から、廊下へ出る</p><p>って本当に、広いマンションだな</p><p>みすずこの階段</p><p>廊下に上の階へ上がる階段がある</p><p>あたしのお部屋は上ですメゾネットですから</p><p>メゾネット</p><p>２階があるタイプのマンションなんだよ</p><p>寧が、小声で教えてくれた</p><p>まずは、こちらのリビングでくつろいで下さいお隣へ運ぶ、グラスや氷も用意しないといけないですから</p><p>と、言われて廊下の先のリビングという場所へ連れて行かれる</p><p>何なんだこの広大な空間は</p><p>３２畳あります</p><p>毛の長い、モアモアの絨毯が敷かれている</p><p>よく、うちでもお客様をお招きしてホームパーティを開きますから</p><p>こんなの何人だって呼べるだろ</p><p>うわっ、ベランダも広いねっ</p><p>寧が、ガラス戸の向こうを見て驚く</p><p>はい、ベランダも２０畳くらいあります母が、ガーデニングが趣味なので、ベランダの広い物件を探して、ここに決めたんだそうです</p><p>旦那様たちは、ちょっと待っていて下さい美智、手伝って</p><p>みすずと美智はカウンター式のキッチンの中へ入っていく</p><p>台所も広いなあ</p><p>うわ、このソファー本革だぁっ</p><p>寧は大きなソファに腰を下ろす</p><p>オレもクッションを確かめながら、座る</p><p>ふかふかだ</p><p>オレが寝床にしていた、家のソファとは比べ物にならない</p><p>手触りも、弾力も、質感も別世界だ</p><p>お兄様あの</p><p>申し上げにくいんですがこのソファは、そんなに良い品ではございませんわ</p><p>ご本家にいらした時はもっと、驚かれることになると思います</p><p>このみすずの家は香月グループから離れた、ジッちゃんの三男の家だ</p><p>ジッちゃんの家瑠璃子がずっと暮らしてきた、香月家の本家の屋敷は</p><p>どう考えても、これ以上のレベルだ</p><p>みすずお姉様は、お兄様のお気持ちを考えて先に、ご自分のお宅にお招き下さったんだと思います</p><p>いきなり、ジッちゃんの家へ連れてかれたら</p><p>オレは、悶絶死するかもしれない</p><p>瑠璃子、そこの壁の絵も有名な画家の</p><p>寧が瑠璃子に尋ねる</p><p>確かに壁には、大きな絵が掛かっている</p><p>はい、そちらは明治時代の有名な日本画家の絵ですわみすず様のお父様は、文部科学省にお勤めですし外国からのお客様も、たくさんお招きになられますから</p><p>ああ、ちゃんと日本の美術に造詣が深いということをパーティ客に見せるために</p><p>へえやっぱり、これも1億円ぐらいするの</p><p>いえ、わたくしには値段は判りませんでも、確か、この画家の作品は上野の芸大の美術館に展示してあるのを観たことがございますから</p><p>それなりの値段はする物なんだな</p><p>旦那様、寧お姉様黒森様たちに、グラスと氷とおつまみを届けて参りますわ</p><p>みすずと美智が山盛りの盆を持って、キッチンから出て来る</p><p>瑠璃子もみすずたちの方へ行く</p><p>ちょっと、待っていて下さいね</p><p>みすず、美智、瑠璃子の３人が退室する</p><p>広大なリビングルームにオレと寧だけが、取り残される</p><p>この隙に、逃げ出しちゃおうか</p><p>あたしたちだけなら外の監視の人たちも、追っ掛けて来ないだろうしさ</p><p>あたし、嫌だよこんなとこ</p><p>ここは、みすずのホームグラウンドで</p><p>美智は、いつも来ている</p><p>瑠璃子は、ここに来たのは初めてだが</p><p>彼女は、もっとゴージャスな屋敷で暮らしてきたから</p><p>コンプレックスは感じない</p><p>寧だけがここでは不利だ</p><p>寧ダメだよ</p><p>オレはわざと名前で呼んだ</p><p>いつもは、ずっとみすずの方がアウェーだったんだから</p><p>黒い森の屋敷では寧の方に分があった</p><p>こんなことぐらいで負けちゃダメだよ</p><p>負ける</p><p>寧がオレの眼を見る</p><p>どこに居たって、オレはオレだし寧は寧だよ</p><p>オレは、ソファの寧の隣に座り寧を抱き締める</p><p>みすずなんかに負けてたらもっと怖いお姉さんたちに、怒られちゃうもんね</p><p>ああ、克子姉や渚だったらここに居たって、平然としているよ</p><p>オレには想像が付く</p><p>どれだけゴージャスな部屋に連れて行かれても克子姉たちなら、心が折れない</p><p>黒い森の娼婦として、政財界の金持ち連中をあしらってきたのだから</p><p>うん、その通りだあたしは黒い森の代表で、ここに来たんだもんっ逃げて帰ったら、お尻をペンペンされちゃうよっ</p><p>寧はクスっと微笑む</p><p>恵美は、連れて来なくて本当に良かったね</p><p>あの子はお金持ちの白坂の家に、徹底的に虐められた子だからこういうのには、弱いと思うよ</p><p>メグの育った山峰さんの家は本当に、お金が無さそうだったからなあ</p><p>家がもうボロボロだったもんな</p><p>ただ貧乏を知っているだけなら反骨心も起きるけれど恵美の場合は、ずっとお金持ちの白坂家と自分を比較して生きてきたわけだからさ</p><p>メグは腹違いの姉妹である、雪乃に虐げられてきた</p><p>同じ父親なのに雪乃は、好き勝手放題で華やかに暮らしていて</p><p>メグは、慎ましく一生懸命生きているのに何度も、雪乃から妨害をされて</p><p>メグの晴れ着を着せてもらえなかったって話オレ、ちゃんと理解していたつもりだったけれどここへ来たら、想像していたのよりもずっと辛いことだったんだなって、判ったよ</p><p>生活レベルが圧倒的に違うというのは、絶望するしかない</p><p>どんなに努力しても同じルールでは闘えないのだから</p><p>特にあの子の場合は山峰さんの家が、全員、白坂家の関連会社で働いているからね</p><p>白坂家に逆らえないから雪乃のイジメからは、逃げられない</p><p>それなのに、教室ではいつも、笑っていて</p><p>オレ、あいつが雪乃に対等に喋ろうとしていたのを観たことがあるんだよまだ、メグがオレたちの仲間になる前に</p><p>オレは学校の監視カメラの映像で見た</p><p>あの時のメグ勇気を振り絞っていたんだな</p><p>本当は第一志望のもっと上のレベルの高校に合格していたのに</p><p>雪乃の横やりで、無理矢理うちの高校へ入学させられ</p><p>その前には、バスケ部も雪乃の我が儘で、辞めさせられている</p><p>同じ高校のクラスメートになって</p><p>雪乃と対等に話をしようとしてた</p><p>あの時にはもう白坂創介に、娼婦に堕とされるって話をされていたんだよな</p><p>五月の連休が終わったら高校を中退して、娼婦に堕とされることになっていた</p><p>最後に、雪乃と対等の立場で喋りたいと思ったんだろう</p><p>明日恵美のこと、思いっきり抱き締めてあげなさいよっ</p><p>理由は言わなくて良いからさ</p><p>うんそうするよ</p><p>メグは今克子姉と、どうしているだろう</p><p>その代わり今夜は、あたしを抱き締めてねっ</p><p>寧が、クスクスクスって笑い出す</p><p>オレたちはソファの上で抱き締め合う</p><p>ちっくしょう、このふざけたマンションさ</p><p>窓の外の夜景だけは、最高じゃないっ</p><p>オレを抱き締めたまま外に拡がる光景を見る</p><p>東京タワーとスカイツリーが、両方見える７階なのにここの土地自体が高台にあるんだね</p><p>ああ、確かに窓の外の夜の東京は、美しい</p><p>こんな風に、高い場所から東京タワーを眺めるなんて生まれて初めてかもしれない</p><p>それもこんな美少女と抱き合ったままなんて</p><p>東京タワーは、今は暖かい色の光に包まれている</p><p>一方、背後に小さく見えるスカイツリーは紫色に輝いていた</p><p>こんな景色を毎晩見ているんでしょやっぱり、ズルイよみすずは</p><p>寧は、そう言ってオレにキスした</p><p>ただ今戻りましたぁっ</p><p>みすず、美智、瑠璃子の３人が戻って来る</p><p>前にも書いたことがあるかもしれませんが</p><p>大学の同級生に、国会議員の娘さんがいて</p><p>当時の私の彼女がその子と友達になって、家に招待されました</p><p>で、帰って来て</p><p>すっごいお金持ちだって聞いたけれど想像できる範囲だったわまあ、あんなものなのね</p><p>と、彼女はホクホク顔で話していたのですが</p><p>いや、あの子のお父さんは、地方選出の国会議員なんだから君が招かれたのは、東京の別宅で選挙の地盤には、本宅があるんだよ</p><p>その瞬間彼女の顔が、みるみる青ざめ</p><p>そんなの、不公平よっ</p><p>と、突然ファーストフード店内で、号泣したのでした</p><p>一瞬にして、笑っていた子が号泣するのを見たのはその時が、最初で最後です</p><p>シャガールの絵は、別のお金持ちの家で見ました</p><p>そっちは男の子でしたけれど</p><p>六本木の高層マンションでした</p><p>シャガールは、そのお宅のトイレに飾ってあったんです</p><p>それ本物うちの母さんが好きだから</p><p>一緒にその家を訪れた女の子が</p><p>あたし、トイレでいいから、この家に住みたいと言ってました</p><p>そこから見る夜景は綺麗で</p><p>この夜景を見せて、堕ちなかった女はいない</p><p>と、その男の友人は豪語していました</p><p>497．人は何で生きるか</p><p>むぅ、せっかくヨッちゃんと２人きりだったのにぃぃっ</p><p>むくれる寧</p><p>そう思って、急いで帰ってきました</p><p>あ、今お茶を煎れますねえ</p><p>みすずは、そのままキッチンへ向かう</p><p>わたくしが致します、みすず様</p><p>美智が、慌ててキッチンへ向かう</p><p>あのミッチィ、よろしかったら、わたくしに教えて下さいますか</p><p>ん瑠璃子</p><p>お茶のいれ方を</p><p>ああ瑠璃子は、自分ではしたことがないんだ</p><p>これからは、わたくしもお兄様に、お茶をいれて差し上げなければなりませんから</p><p>一度しか教えませんよルリルリ一度でマスターするのです後は自分の眼で見て、技術を盗むのです</p><p>いや、あの武術じゃないんだから</p><p>はい、感謝しますミッチィ</p><p>感謝無用わたくしたちは、ご主人様の奴隷同士です</p><p>見つめ合う、美智と瑠璃子</p><p>そうじゃあ、お茶はあなたたちに任せるわ</p><p>参りますよ、ルリルリ</p><p>ご教授、お願い致します</p><p>中学校３年生の美少女コンビが奥のキッチンへ入っていく</p><p>みすずは、オレたちのいるソファの方へやって来る</p><p>どうだったミナホ姉さんたちは</p><p>オレは隣の部屋のことが、気に掛かる</p><p>翔お姉様が、黒森様のお相手をして下さっておりますお二人で、お酒を麗華お姉様は、飲まれないようです</p><p>レイちゃんは、飲まない</p><p>お二人ともアルコールが入ってしまうと、業務に差し支えますから</p><p>また、何か揉め事でも起きたのかと思った</p><p>警護役というのは時には、警護対象者と飲食を供にすることも求められますから</p><p>パーティや飲食店などで何らかの事情で、お酒を飲まなくてはいけないこともありますし</p><p>乾杯とか他の客に、無理に酒を勧められた時とか</p><p>翔お姉様は、お祖父様のお供で慣れていらっしゃいますので大丈夫です判断力を失わない範囲で、適量を飲まれるはずですでも、麗華お姉様は、そういうご経験はほとんど無いでしょうから一滴も、お飲みにならないんでしょう</p><p>今となっては、レイちゃんは翔お姉さんよりも下の立場だし</p><p>突然、襲撃されたりした場合はレイちゃんが率先して、闘うことになるんだろう</p><p>翔お姉さんは指示するだけで</p><p>でも車で来ているだろ飲んじゃって平気なのかな</p><p>外に香月セキュリティ・サービスの警護員がいますから運転の代行員には、困りませんわ</p><p>先生、様子はどう</p><p>寧が、心配そうに尋ねる</p><p>ちょっと緊張していらっしゃいましたこういうケース、珍しいですものね</p><p>ミナホ姉さんが自分の支配力の及ばない場所で</p><p>香月セキュリティ・サービスの警護員である２人と一緒にいる</p><p>レイちゃんだけなら、ミナホ姉さんは簡単に威圧しちゃうだろうけれど</p><p>翔お姉さんはそうはいかないよな</p><p>あの人は大人だから</p><p>今は、為替問題と今後の世界情勢について意見交換をなさっていました</p><p>ああ、話題が見つからないからそんなことに</p><p>先生にとってはその方がいいんだろうなほら、あたしたち相手だとどうしてもお姉さん目線での話しかできないし恭子さんが言っていた通り先生にも、同年代の友達がいるべきなんだろうね</p><p>だけどミナホ姉さんと、翔お姉さんて４つも違うだろ同年代なのかな</p><p>翔お姉様は、海外留学の経験もお有りですしお祖父様の警護役という、トップエリートの中でも一番神経を使う大役もこなしていらっしゃいますから問題は無いと思いますわ</p><p>そうか、ずっとジッちゃんの側に居た人なんだからミナホ姉さんの相手だって勤まるよな</p><p>裏の世界のことも、表の世界のことも充分、判っているんだから</p><p>いいんだよ今夜だけ黒い森のことも、白坂創介のことも考えないで飲んだくれることができればさ</p><p>今のまんまだったら煮詰まっちゃうもん先生</p><p>あのままお屋敷に居たら</p><p>ミナホ姉さんの精神にとってはよくないと思う</p><p>はいお茶が入りました</p><p>瑠璃子と美智がお盆を持って、運んでくる</p><p>あら、日本茶にしたの</p><p>みすずが、盆の上の茶碗と急須を見て驚く</p><p>あたし、お紅茶をいれようと思っていたんだけれど</p><p>申し訳ありません、みすず様</p><p>美智が謝る</p><p>わたくしが日本茶だと、思い込んでおりました</p><p>いいよ、別にどっちでもありがとう、２人とも</p><p>オレは、２人の美少女に礼を言う</p><p>ルリルリ、急須から各茶碗にお茶を注ぐ時の注意点は</p><p>盆をサイドテーブルに下ろすと美智の講義が始まる</p><p>うわ、細かく教えているな</p><p>瑠璃子は、真剣な顔で聞いている</p><p>こうやって少しずつ各茶碗に注いでゆけば茶碗ごとに、お茶の濃さが変わるというようなことは起こりません</p><p>オレも、知らなかった</p><p>ルルルルルル</p><p>部屋の電話が鳴る</p><p>みすずが、電話機の前に行きディスプレイを見る</p><p>まあ、お祖父様からですわっ</p><p>もしもし、みすずです</p><p>電話に出るみすず</p><p>はい、お祖父様、ここにいらっしゃいますが</p><p>みすずは、電話機の何かのスイッチを押す</p><p>聞こえるかね</p><p>電話機から、ジッちゃんの声が大きく響く</p><p>みすずが押したのは、外部スピーカーへの切り替えスイッチか</p><p>みすずが、受話器に向かって喋る</p><p>ああ、ジッちゃんの声はオレたち全員に聞こえるが</p><p>ジッちゃんには、受話器を持っているみすずの声しか聞こえないんだな</p><p>今、そこにいるのはみすずと瑠璃子と小僧と</p><p>寧お姉様と美智ですわ</p><p>あああの胸の大きな子か</p><p>何よ、その言い方っあたしは、おっぱいだけの女じゃないってのっ</p><p>お祖父様、声が聞こえておりますわ</p><p>ああ、済まないな失言だ悪かった</p><p>ジッちゃんは詫びる</p><p>電話をしたのは、別に大した用事じゃない関くんから、お前たちの居る部屋の隣を使用することについて、報告があったのでな</p><p>今、ミナホ姉さんや翔お姉さんたちが居る部屋このみすずのマンションの隣室は、ジッちゃんの持ち物だ</p><p>ジッちゃんの臣下として翔お姉さんは使用許可を得るために、連絡をしたのだろう</p><p>申し訳ございませんあたしが、使っていただきました</p><p>みすずが、祖父に謝る</p><p>いや、別に構わんよあの部屋は、みすずに管理を任せているのだしそんな些細なことに、一々腹を立てたりはせんよ</p><p>ただ、お前たちがそこに居るということを聞いてな小僧に、今、私の声は届いているか</p><p>はい、聞いていらっしゃいますわお祖父様</p><p>みすずがオレを見て祖父に報告する</p><p>そうか、ちょっと小僧に一言、言っておきたいことがあってな</p><p>電話を替わりましょうか</p><p>いや、それには及ばんこのままでいい</p><p>オレに話があるんじゃなくって実際は、みすずや瑠璃子にも話したいことがあるんじゃないか</p><p>まあ何というかそうだ以前、谷沢から、こんな話を聞いたのだがな</p><p>ジッちゃんは喋り出す</p><p>車を運転していて、突然、何かが突発的な異変が起きた場合に誰かが飛び出して来たとか急ハンドルを切ったというような時にな</p><p>とっさに、電信柱やガードレールを見てはいけないのだそうだ人間というのは、基本的に眼で見ている物の方向へ進む習性があるからなんだそうだよつまり電信柱やガードレールを見てしまうと、車がそっちへ向かってしまい激突することになる</p><p>だから、何かのトラブルが起きた時は、必ず安全な方向、危機を回避する的確な方向を見る訓練をするんだそうだ</p><p>ジッちゃん何が言いたいんだ</p><p>迷ったら、悪い方向を見るな見たら、ついそちらへ向かって進んでしまう暗い方向に眼を背けろいつだって、明るい方向に眼を向けるんだそうすれば、間違いなく明るい未来へ進むことができるはずだ</p><p>光るあるうち光の中を進めですか</p><p>まあそういうことだな</p><p>ジッちゃんの声は明るいが覇気は無い</p><p>ああそっか</p><p>ジッちゃんは、自分自身に言い聞かせているんだ</p><p>お祖父様が、トルストイがお好きだとは知りませんでしたわ</p><p>そうかね私は、最近よくトルストイのことを考えるよ</p><p>お祖父様まさか、トルストイの様なことはなさいませんよね</p><p>確かトルストイが亡くなったのは、８２歳だったと思います</p><p>今のジッちゃんと同じ年齢</p><p>今の私にはそんな無責任なことは、できんよ</p><p>ジッちゃんの声は穏やかだった</p><p>トルストイは、晩年に家出したんです貧困に苦しんでいる人たちがたくさんいるのに、裕福な生活をしている自分を恥じてそして、家出して一週間後に、小さな鉄道の駅で死んでしまったんです</p><p>瑠璃子が、小声でオレに説明してくれた</p><p>まさか自殺</p><p>いいえ、肺炎だったそうですけれど８２歳で、冬のロシアで家出をしたこと自体が、限りなく自殺に近いという意見もあります</p><p>そんなトルストイに自分を重ねている</p><p>ただそういう死も、悪くはないと思っているよトルストイは、１人だけ召使いを連れて家を出た私も、秘書を連れて</p><p>秘書ってあの、女の秘書か克子姉が調教していた</p><p>あのお姉さんと２人で家出してどっか旅先で野垂れ死ぬことを考えてるって</p><p>冗談じゃねえっ</p><p>みすず電話を替われっ</p><p>オレは、みすずから受話器を奪う</p><p>ああ、もしもしオレだ、ジッちゃん</p><p>オレは叫ぶ</p><p>オレに偉そうなことを言う前にジッちゃんこそ、明るい方向を見ろよっ</p><p>生きていれば悪いこと、ばっかりじゃないんだからさっ</p><p>そうは言うがな</p><p>そうは言うがな、じゃねぇっシャッキリしろよっジッちゃんがいなくなったら、みすずや瑠璃子は、どうなるんだよっ</p><p>あの子たちには、お前がいるじゃないか</p><p>こんちくしょうっ</p><p>ジッちゃんは、こいつらの祖父さんだろっオレは、祖父さんの代わりはできないんだよっ祖父さんは、あんただけなんだよっ</p><p>祖父というのは、先に死んでいくものだよ</p><p>だからって、今すぐ死ぬことは無いんだよっピリッとしろよっ</p><p>ジッちゃん、悪いんだけれどオレ、これからみすずや瑠璃子たちと、思いっきり、いやらしいことをするから</p><p>ああ、邪魔をしたな済まない</p><p>そういうことじゃなくってジッちゃんは、そこで悶々としていろオレが、こいつらとものすごーく、エッチなことをするからっそこで、悔しがってろっ地団駄を踏んでろっ</p><p>何を言ってるんだ、お前</p><p>ああ何だったら、香月セキュリティ・サービス全員、ここに寄越してオレたちの邪魔をしたっていいからなっオレは、もうとにかくっ、スゴイことをするからっジッちゃんが見たら、鼻血ブーなことをするからっ</p><p>待て、おいっ</p><p>慌てるジッちゃん</p><p>旦那様貸して</p><p>みすずが、受話器に叫ぶ</p><p>ビデオ撮っておきますからっお望みでしたら、明日、お見せ致しますわっ</p><p>ぐぬぬっ</p><p>オレは、受話器を取り返し</p><p>ああ、瑠璃子そんな、お前、突然、脱ぎ出すんじゃねぇっおい、瑠璃子まだいいからっ電話中だぞそんなところを舐めなくていいからっ</p><p>もちろん瑠璃子は、ただ、キョトンとしているだけだ</p><p>ごめん、ジッちゃん瑠璃子が、もう一発中出しして欲しいって言っているから、もう電話を切るわ</p><p>おい、こら待てっ</p><p>オレは電話を切った</p><p>みすずこの部屋、ジッちゃんに隠しカメラとか盗聴器とか、仕掛けられていないだろうな</p><p>それは無いですあたしの部屋には、もしかしたらあるのかもしれませんけれどこのリビングには、絶対にありません</p><p>自信たっぷりにそう言う</p><p>このリビングにはあたしの父が、お客様をお連れすることが多いことは知っていらっしゃいますから</p><p>国家官僚の父とお客様の会話を私企業のトップであるお祖父様が盗聴することは、あってはならないことですあたしの父は、文部科学省の人間でお祖父様のお仕事に関係するような情報を話すことは、まずないでしょうけれどでも、お祖父様はこういう信義に関わることは絶対になさりませんから</p><p>息子が国家官僚だから色々な秘密事項を知っているなんて噂されるわけにはいかない</p><p>だから、息子の生活スペースには監視装置を付けるわけにはいかない</p><p>あたしの部屋にはお父様が絶対に入らないことは、ご存じですからもしかしたら、あたしの部屋には監視装置がある可能性はありますけど</p><p>多分、あるな</p><p>他の人間からの盗聴なんかを恐れてみすずの家上下左右のマンションを買ってしまっているぐらいだ</p><p>それってつまり自分なら、そうするという発想があるからだろう</p><p>ジッちゃんのことだみすずの部屋にだけは、仕掛けている</p><p>じゃあ、ヨッちゃんとりあえずは、ここでした方がいいね</p><p>そんで後で、１回ぐらいだけ、みすずの部屋でして声だけ聞かせた方がいいよそしたら、他の部屋ではどんなエッチをしたのか、興味津々で悶々としちゃうだろうから</p><p>ジッちゃんの本命は瑠璃子だ</p><p>だから、瑠璃子とのセックスは見せてやんない</p><p>みすずの部屋では、他の子とセックスしてその途中で、さっきの瑠璃子とのセックスは凄かったとか、ポロッと言ったら</p><p>ジッちゃんの食いつきは、凄まじい物になるはずだ</p><p>とにかくジッちゃんも、今夜は克子姉やメグたちと同じになってもらう</p><p>オレへの嫉妬で、頭の中がいっぱいになってもらう</p><p>その方が余計なことを考えずに、済む</p><p>みすずビデオカメラとかって、あるのっ</p><p>あたしの部屋にあります三脚とかも今、取ってきますわ</p><p>オレも行くよ</p><p>１人で持って来るのは、大変だろう</p><p>あの、お兄様あたし、よく判っていないのですが</p><p>あんな風に電話を切ってしまって、よろしかったんでしょうか</p><p>あれでいいんだよあれで</p><p>ジッちゃんにはさ明日、みすずにビデオを観せて貰うまでは死んでも死にきれないって、思わせておくんだよ今夜は、悔しがらせておくんだ</p><p>それで、今夜を生き抜く気力が湧けば</p><p>姉さんまた、ジッちゃんから電話が掛かってきたら</p><p>判ってる、出ないよーんっ</p><p>リビングのことは寧に任せよう</p><p>オレはみすずに付いて行く</p><p>廊下へ出て階段へ</p><p>すごいな、階段まで高そうな、絨毯が敷いてあるなんて</p><p>大したことないですよ</p><p>て、ことは香月家の本家だと、もっとスゴイんだろうな</p><p>ここですわ</p><p>階段を昇り切るとまた廊下があって、その中のドアの１つがみすずの部屋だった</p><p>みすずは、部屋の鍵を開ける</p><p>普段は、鍵がかけてるのか</p><p>はいここへ引っ越してきてからお父様は、一度もあたしの部屋に入らないようにしていますから</p><p>ジッちゃんはみすずの父の情事を、わざと見せて</p><p>みすずを男嫌いにした</p><p>自分の父親にすら、生理的な嫌悪感を抱くようにと</p><p>だから、この部屋に入る男性は旦那様が初めてですわ</p><p>みすずの部屋は良い匂いがした</p><p>甘い女の子の匂いに溢れている</p><p>うわぁ</p><p>これまた１８畳くらいある</p><p>清潔な感じのする部屋</p><p>塵一つ、落ちていない</p><p>こんなに広いのにベッドとサイドテーブルしか家具が無い</p><p>どういうこった</p><p>ここが、あたしのベッドルームです</p><p>ベッドルーム</p><p>勉強部屋は、隣ですあと、ウォーキング・クローゼットもありますし</p><p>そっちが、おトイレとお風呂場です</p><p>そうだった自分専用のトイレと風呂場があるんだっけ</p><p>部屋の中には、大きなベッドと小さなベッド置かれていた</p><p>小さい方が、美智のためのものだな</p><p>大きい方は天蓋が付いていた</p><p>何かお姫様のベッドだな</p><p>今夜からは奥方様のベッドですわあそこで、旦那様に愛していただくんですから</p><p>後で結構ですからあたしは、あたしのベッドでしてください</p><p>普段、みすずが寝起きしているベッドで</p><p>あたしのベッドに旦那様の汗と精液を、染み込ませて下さいそしたら、あたし旦那様のいらっしゃらない夜も、旦那様の匂いに抱かれて眠れます</p><p>本当に後でで、いいですから</p><p>ああ、ここは後回しだ</p><p>ジッちゃんを悔しがらせるためにはジッちゃんの見えない所でのセックスから始めないといけない</p><p>呆然と部屋を眺めているオレを見てみすずは、笑う</p><p>あたしの部屋の中でしたらどこを開けて下さってもいいですよ何でも見て下さいどんなに恥ずかしい物でも、旦那様にはお見せできます</p><p>何でもって</p><p>下着の入っているクローゼットとかもいいですよ何でも、見て下さいあたしは、平気です</p><p>オレに向かって、優しく微笑む</p><p>あたしの持ち物は、全て旦那様の物ですからここは、旦那様のお部屋なんですよ</p><p>いやそんなこと言われても、オレ</p><p>どうしていいのか判らない</p><p>旦那様にあたしは、全てをさらけ出したいんです何もかも、見て欲しいですし旦那様になら、見せられます</p><p>だから、みすずのことも信じて下さい</p><p>ああ、みすずは</p><p>オレがみすずたちに、まだ完全に心を開いていないことを</p><p>そのことを重く受けとめているんだ</p><p>カメラはこっちの部屋ですわ</p><p>みすずは、ベッドルームの隣に通じるドアを開ける</p><p>ああ、廊下側のドアは全部鍵が掛かっているけれど</p><p>部屋から部屋に通じるドアには、鍵が無いんだ</p><p>みすずの勉強部屋もまた、広い</p><p>勉強部屋っていうより書斎だな</p><p>大きなテーブルを中心に本棚が並んでいる</p><p>全ての本は、綺麗に整頓されていた</p><p>文学全集とかもあるけれど</p><p>理系の参考書とかも多い</p><p>文学全集は、父の趣味です一応、全て、目を通しましたけれど</p><p>え、全部読んでるんだ</p><p>あたし自身は文学よりも、理数系なものの方が好きなんです</p><p>みすず理系なのか</p><p>昔から、数学の方が得意なんです</p><p>こっちは地球儀と地図ですあたし、地球儀と地図が好きで集めているんです</p><p>その一画には地球儀と地図がたくさん並んでいた</p><p>これは１９世紀の地球儀で、あたしの宝物ですこっちは、江戸時代の江戸の町の切り絵図というものです</p><p>しかし、隣のベッドルームに続いてこの部屋も</p><p>ゴミ一つ、落ちていない</p><p>本だってまるで図書館の様に、完璧に並べられている</p><p>掃除とかは、あの</p><p>もちろん、自分でやりますわそうでないと、どこに何があるのか判らなくなってしまいますから</p><p>混沌の極みだった雪乃の部屋とは大違いだ</p><p>あたし、あるべきものが、あるべきところに無いと嫌なんです何でもかんでも、キチッとしていないと</p><p>オレとか平気で、その辺に置いたりするけれど</p><p>あ、でも、あたし、別に潔癖症ではないですから旦那様は、ご自由になさっていて下さいお掃除や片付けは、あたしがしますから</p><p>早く、一緒に暮らしたいですわ</p><p>オレの唇にチュッと、キスする</p><p>ええっとここです</p><p>カメラ類もきちんと整理されて、まとめて置いてあった</p><p>動画のカメラだけでなく、普通のカメラも持っていきましょうね</p><p>みすずは、ササッと準備する</p><p>布製のバッグに、必要な物を入れていく</p><p>それと、後でこれを観て下さい</p><p>みすずは、本棚から大きなものを取り出す</p><p>あたしの卒業アルバムですわ</p><p>恥ずかしそうに、微笑むみすず</p><p>大好きな人を自分の部屋にお招きしたら卒業アルバムを見ていただくんですよね</p><p>そうだっけ</p><p>マンガとかでは、そうなんだろうけれど</p><p>あたし幸せです</p><p>やっと、旦那様があたしの世界に来て下さいました</p><p>みすずの空間</p><p>この部屋の中はみすずの匂いしかしない</p><p>オレがみすずの部屋に、カメラを取りに行くって言った時に</p><p>寧たちが、自分も行くって言わなかったのは</p><p>ここが、みすずの領土だからだ</p><p>だから後であたしは、お祖父様に観られても構いませんここであたしの部屋に、旦那様の匂いをいっぱい刻みつけ欲しい旦那様に、あたしの卒業アルバムを見ていただいて途中で、優しくベッドに押し倒して下さいねっ</p><p>そういう普通の恋も、してみたいんです</p><p>ああ、判ったそうしよう</p><p>みすずが、オレの舌を強く啜る</p><p>カメラ一式を抱えて、リビングへ降りる</p><p>その後、ジッちゃんから電話は</p><p>ナッシング</p><p>ま、いいんじゃない悶々爺さんに、させておけばっ</p><p>おっ、これ良いカメラだねっ</p><p>寧は、みすずの持って来たカメラを見てそう言う</p><p>よっし、それじゃあセックス大会、始めようかっ</p><p>オレはちゃんと、勃起できるか</p><p>今ひとつ、自信が無い</p><p>出がけに克姉から、聞いてきたんだけどさ</p><p>寧が、三脚を組み上げながら言う</p><p>今夜のヨッちゃんは精力剤を飲んでいるでしょその効果が、まだ効いているはずだから勃起できたら、欲望が止まらなくなるってさ</p><p>今は、精神的な問題で抑圧されているから解放されたら、一気にドッバーンだよ</p><p>だから、各自ヨッちゃんが、その気になったら、順番にどんどん抱かれていくんだよとにかく、ヨッちゃんの中で渦巻いている悪い物をぜーんぶ吐き出してもらわないといけないんだから</p><p>あたしも精一杯、ご奉仕致します</p><p>それでさ第一弾に何をするか、あたしなりに考えてみたんだけれど</p><p>寧がニヒッと笑う</p><p>ヨッちゃんの心を、こじ開けるためにはちょっとインモラルな仕掛けを施した方がいいと思うんだよねっ</p><p>インモラル</p><p>それに香月のおジィちゃんに後で観せるビデオもさ先に、とっとと撮っちゃっておきたいしさヨッちゃんが、爆発しちゃってからだと撮りきれないかもしれないし</p><p>何がなんだか、判らない映像になっちゃったら撮る意味がない</p><p>で提案なんだけれど</p><p>第一弾は瑠璃子の援交ビデオにしない</p><p>瑠璃子でさ援交ビデオみたいなのを撮るんだよっそういうシチュエーションでさきっと、香月のおジィちゃん明日、観たら引っ繰り返るよ</p><p>ああそれは</p><p>ジッちゃんには、クリーン・ヒットするだろうけれど</p><p>エンコー・ビデオって、何でございますか</p><p>ジッちゃんのお陰で、上手く火が付きました</p><p>ということで、明日から、エッチ週間に入ります</p><p>もう、エロエロで行きます</p><p>大学がキリスト教系だったので礼拝の時間が、ありました</p><p>別に単位にはならないのですが</p><p>出席しないと、年度末にまとめて何時間も礼拝させられるという</p><p>牧師さんに、１人、面白い先生がいてその先生が、講話でトルストイの話をしてくれました</p><p>それで、トルストイの逸話を覚えていました</p><p>その先生は聖書の中のキリストの言葉で、ソロモン王の栄華も、この花には敵わないというような言葉があるのだそうですが</p><p>その言葉の意味がずっと、腑に落ちなかったそうです</p><p>周りの友人や、神学の先生たちは</p><p>そんなの言葉通りだろう大昔のソロモン王の過去の栄華よりも、今、眼の前で咲いている花の生命の方が意味があるってことだろ</p><p>と、言うのですが、どうしても納得がいかなかったんだそうです</p><p>その先生は、一か八か、実際にキリストが、その話をしたというイスラエルのその場所まで、行ってみたのだそうです</p><p>小指の先よりも小さな花が</p><p>地平線の先まで、野にびっしりと咲いていて</p><p>ああ、こういうことか確かに、ソロモン王の栄華より凄いわ</p><p>と、納得して帰国したそうです</p><p>世の中、言葉だけで納得しちゃダメだ実際に自分の眼で、見てみないと判らないこともある</p><p>と、話していたことが記憶に残っています</p><p>498．恋とはどんなものかしら／瑠璃子とレイプごっこ</p><p>教えていいのか</p><p>瑠璃子そういうことに関する知識は、全然無いんだし</p><p>あ、いいですやっぱり、知らないままでいます</p><p>オレたちの様子を見て瑠璃子は言う</p><p>にっこりと、微笑んで</p><p>わたくしが、知らない方が良いことはたくさんありますものね</p><p>う、うんまあ、そういうことだからヨッちゃん準備しちゃってもいい</p><p>寧が、慌ててそう言う</p><p>あっちのさ夜景を背景にしてとか、どうかなあ</p><p>寧は、カメラと三脚を抱えてオレたちから離れる</p><p>みすず電源コンセントってどこっ</p><p>あ、寧お姉様こっちの壁です</p><p>延長コードとかあるかなっ</p><p>はい、持って来ます</p><p>みすずは、小走りで部屋を退出する</p><p>わたくしお茶碗を片付けて参ります</p><p>美智は、憮然としてみんなの飲んだ茶碗を集めて、キッチンへ</p><p>瑠璃子とオレが残る</p><p>みすずお姉様のお部屋、いかがでした</p><p>瑠璃子が、オレに話し掛ける</p><p>うん何か色々とびっくりした</p><p>何を驚かれたのですか</p><p>何て言うかみすずの本棚とか見たらさ結構、理系少女なんだなとか</p><p>本棚を見ると、その方のことがよく判ると言いますものね</p><p>まったく、その通りだ</p><p>オレ、みすずのことまだまだ、全然判って無いんだなって感じた</p><p>ゆっくりでいいんですよ</p><p>瑠璃子が、オレに寄り添う</p><p>わたくしの母はついに、父のことは理解できなかったと言ってましたわ通夜の席で</p><p>瑠璃子の本棚は、どんななんだ</p><p>瑠璃子はみすずよりも、さらに物事を合理的に考える傾向がある</p><p>この子も理系好きかもしれない</p><p>わたくしの本棚は文学しかございませんわ</p><p>わたくしに許されているのは文学だけですから</p><p>許される</p><p>それも明治期までの日本文学と、１９世紀までの西洋文学あと、古典の漢籍の幾つかだけですねそれだけです</p><p>教養として、知っていなければならない物ばかりですから</p><p>いや、２０世紀の作品とか大正、昭和、それに今の小説とかだって、読みたいだろ</p><p>そういうものは、知るべきでないとお祖父様が</p><p>マンガとかは</p><p>読んでないですわお祖父様は、サザエさんとのらくろ喫茶店なら読んでも良いとおっしゃっていましたが</p><p>のらくろ喫茶店</p><p>なぜ、犬が喫茶店をやっているのか判らなかったので一度しか、読んでません</p><p>ええっと</p><p>いや、あの瑠璃子は、それでいいのか</p><p>もっと、色んな物を読みたいとは、思わないのか</p><p>何もかも、全てを知る必要は無いと思っています</p><p>瑠璃子はジッちゃんに、徹底的に情報を制限されて育った</p><p>特にセックスについては、何一つ知らされてきていない</p><p>ジッちゃんは、瑠璃子に読ませても良い本を選別して他のものは読ませなかった</p><p>現代文学をカットしたのは性描写が、多いからだろう</p><p>１人の人間が世界の何もかもを知ることは、できませんわわたくしは、わたくしの周りの世界のことしか見えていませんし判っていませんでしたら、知らなくてもいいことは、判らないままでいいと思うんです</p><p>そもそも皆さん、わたくしが博識だとは、思っていらっしゃいませんでしょうし</p><p>瑠璃子が、香月家の超箱入り娘であることはみんな、知っている</p><p>皆さん、わたくしが知らないであろうということを前提にしてわたくしに応対なさいますからそして、本当にわたくしは知らないことばかりですから</p><p>そしてわたくしが知らないことで、上手く行くことも多いんです</p><p>学校のクラスでクラスメート同士が、揉め事を起こされた時などは、何が原因でお二人が諍いをなさっているのか、わたくしはよく判らないので判る様に説明して下さいと申し上げると大抵、解決致しますわ</p><p>瑠璃子が世間知らずだということを前提に言葉で説明しようとすれば</p><p>ケンカしている女の子たちも頭が冷める</p><p>だからいいんですわたくしに判らないことがある方が、良いことが多いって</p><p>わたくし、お兄様が今日の夕刻に、何かお辛い思いをなされたということは感じています</p><p>今日の夕刻</p><p>白坂創介への公開復讐</p><p>メグ、マナ、アニエスとの公開セックス</p><p>でも、何があったのかわたくしは、絶対にお兄様にお尋ね致しません</p><p>わたくしは、知らない方がいいことなんですよね</p><p>オレはオレが雪乃に勃起できなかったことを</p><p>あの情けない姿を瑠璃子には、知られたくない</p><p>お兄様っ</p><p>瑠璃子がオレの頭を抱き締める</p><p>瑠璃子の小さな胸に、オレは顔を埋める</p><p>いいんですよ瑠璃子はお兄様をお慰めするためでしたら、何でもしますわ</p><p>恐れている</p><p>このまま、もう誰にも勃起しないんじゃないかって</p><p>もし、オレがセックスできなくなったら</p><p>オレは黒い森の家族の中にはいられない</p><p>生きている値打ちさえ無い</p><p>もう、そんな顔をなさらないで瑠璃子が、お側にいます</p><p>瑠璃子は、オレの頬にチュッとキスをする</p><p>ねえ、お兄様恋って、とてもいいものですわね</p><p>わたくし今、お兄様に恋していますああ心が、疼くんです</p><p>いや、瑠璃子</p><p>それは恋じゃないぞ</p><p>お前は、無理矢理ジッちゃんが、オレに奴隷として売り飛ばしたから</p><p>だから、お前はオレのセックス奴隷になっているだけで</p><p>これが、恋のはずはない</p><p>わたくしのお兄様ご主人様たった一人のわたくしを、香月家の瑠璃子ではなくただの一人の女の子として愛して下さる、わたくしのご主人様わたくしも、心から愛しておりますわ</p><p>お兄様だけなんですわたくしが、心から愛している男性は</p><p>それだって</p><p>さっきの瑠璃子の本棚の中の文学と一緒だ</p><p>ジッちゃんに、愛することを許された男がたまたまオレだっただけで</p><p>瑠璃子には他に選択肢が無かっただけで</p><p>お兄様で、本当に良かった</p><p>お兄様お判りですか瑠璃子は、いずれにせよどなたかのセックス奴隷になる運命だったんです</p><p>もし、わたくしがお兄様に出会えなかったらお祖父様か、あるいはわたくしの父もしくは、香月家のどなたかの命令で、いずれ結婚させられることになっていたはずです香月家の分家の方か、どこかの名家の殿方香月グループの重役のご子息かもしれません</p><p>瑠璃子の意志とは関係無く</p><p>わたくしは、ただ従うだけでしたそして、どなたと結婚したとしてもわたくしには、その方の貞淑な妻となることしかできませんわたくしは、香月グループの経営のことなど何も判りませんしまた、そういう知識を身に付けることも禁じられていましたから</p><p>瑠璃子は箱入りのお嬢様であることを強いられてきた</p><p>誰と結婚しても見た目は妻なのかもしれませんが実質的には奴隷と変わりません</p><p>誰と結婚することになっても実質はセックス奴隷</p><p>自分は、そういう星の下に生まれたことを瑠璃子は、ずっと覚悟していた</p><p>だからお兄様で良かったわたくし、お兄様を瑠璃子は、心から尊敬していますお慕いしています愛しています恋しています</p><p>違う、瑠璃子</p><p>恋というのは</p><p>そういうオレだって恋というのが、どんなものなのか判っているんだろうか</p><p>オレが入学式以来、雪乃に抱いていた感情は</p><p>あれは本当に恋だったのか</p><p>今となってはよく判らなくなっている</p><p>自分自身の中でその人と特別な関係になりたいと望むのが、恋ですわだから、わたくしのお兄様への思いは恋なんです</p><p>瑠璃子がオレに微笑む</p><p>明治の文学にそう書いてありましたから</p><p>オレの頭をキュッと抱き締める</p><p>だから、怖がらないで瑠璃子に全て、吐き出して下さい</p><p>でもオレがオレの心の全てを吐き出したら瑠璃子は、オレのことをきっと嫌いになるよ</p><p>オレの心は醜い</p><p>雪乃を何度もレイプした欲情は酷すぎる</p><p>そんなことありませんわ前に、わたくしのお友達がおっしゃっていたんですけれど</p><p>瑠璃子は、オレの眼を見る</p><p>自分の飼っている子犬は、とっても愛しいと思うそれは、子犬の様子が可愛らしいからじゃない自分の犬だからだって</p><p>自分の</p><p>自分の子犬だから良いところも、欠点も全て受け入れて心から愛しいと思えるんだっておっしゃってました</p><p>わたくしはお兄様の奴隷でお兄様は、わたくしのたった一人のご主人様ですわたくしは、お兄様の全てを受けとめますわ嫌いになったりしませんわだって、これからずーっと一緒にいるんですもの</p><p>でも、そんなの判らないじゃないか</p><p>自信が無い</p><p>オレたち本当に、ずっと一緒にいられるかどうかなんて</p><p>判りますわお兄様は、わたくしを絶対に見捨てられることはありません</p><p>そんなのオレの意志とか関係無いよこの先だって何が起きるか判らないんだし</p><p>そんなこと、起こるはずがありません</p><p>だって、オレが急死することだってあるだろ例えばジッちゃんが完全に引退した後にさ、やっぱり瑠璃子をどこかの名家に嫁がせようと考える悪いやつが、現れるかもしれないそしたらオレを抹殺しようとするだろ</p><p>オレが、この世からいなくなればみすずも、瑠璃子もフリーになる</p><p>香月グループとして、婚姻関係に使える強力な手駒が２つも手に入る</p><p>そ、そんなお兄様</p><p>突然瑠璃子の顔が、青くなる</p><p>そんなの嫌です困りますわたくし</p><p>お兄様がいなくなられるなんて嫌です嫌ぁぁ</p><p>瑠璃子の眼に、涙が溜まる</p><p>やばい、今にも泣き出しそうだ</p><p>瑠璃子にはお兄様しかいないんですからぁぁ</p><p>お前本当に</p><p>オレのことを思ってくれているのか</p><p>ジッちゃんに命令されたからでなく</p><p>たまたま、オレの奴隷になったからでもなく</p><p>大丈夫だよっそんなことは、絶対にさせないからっ</p><p>振り向くと、オレたちの後ろに寧が立っていた</p><p>はい誰にも、旦那様に手出しはさせませんわ</p><p>みすずも、笑顔でそこに居る</p><p>わたくしが、守ります</p><p>そのための家族でしょ</p><p>ヨッちゃん判ってるからヨッちゃんが、今、セックスを怖がっていること</p><p>寧が、オレの頬を優しく撫でる</p><p>いいんだよもし、今日できなくてもＥＤになっちゃてても、ゆっくり直そうあたしたち、ちゃんと付き合うって</p><p>旦那様あたしたち、旦那様が好きなんですそんなことで、いなくなったりしませんから</p><p>ご主人様が復活なさるまで、ご奉仕します放置プレイで結構です</p><p>でもね、ヨッちゃん克姉が、今日、ヨッちゃんに飲ませた薬は強いものなんだってだから、ちょっとメチャクチャになっちゃってもいいから、今夜の内に全て吐き出した方が良いらしいんだよ</p><p>思いっきり、ヘンタイになっちゃっていいからあたしたち、そんなことでヨッちゃんのこと嫌いにならないってば家族だよあたしたちの絆は太いんだからっああっ</p><p>寧が、オレの手を掴む</p><p>愛してるんだよっこのバカぁっ</p><p>そのまま、カバッとオレを抱き締める</p><p>愛してるんだからバカぁぁとっとと、心を解放しろってんだっ</p><p>さっき、散々雪乃に言われた</p><p>雪乃のその言葉には愛は無かった</p><p>オレへの侮りと嘲りだけで</p><p>好きだよっバカぁっ</p><p>でも、寧のバカには愛を感じる</p><p>すっかり、乾いていたオレの心がじんわりと濡れていく</p><p>よーし、撮影開始するよっ</p><p>寧がデジタル・ビデオカメラを覗き込む</p><p>みすずと、美智もその後ろで、オレたちを見ている</p><p>まずは第一弾瑠璃子援交・どきどき敏感っ子女学院</p><p>何だその間抜けなタイトルは</p><p>ヨッちゃん思いっきり、エロエロになっちゃっていいからいいねっ</p><p>お兄様、よろしくお願いします</p><p>瑠璃子は美智の制服を借りて、着替えている</p><p>うん、やっぱ援交ビデオは、制服じゃないとねっうしししっ、ヨッちゃんもそう思うでしょっ</p><p>美智は純白の下着姿のままだ</p><p>第２弾は、わたくしでございますから</p><p>瑠璃子に制服を貸した時点で、なぜかそういうことになった</p><p>ほんじゃあスタンバイ５、４、３，２、１アクション</p><p>カメラの上の赤いライトが点る</p><p>はーい、お名前をどうぞっ</p><p>カメラ係の寧の言葉にソファにちょこんと座った、瑠璃子は</p><p>こんばんわ香月瑠璃子です</p><p>ニコニコと微笑んでいる</p><p>学年と年齢を教えて下さいっ</p><p>中学３年生の１５歳ですっ</p><p>何で、こんなインタヴューからスタートするんだ</p><p>男性経験を教えて下さいっ</p><p>そういう寧の問いに</p><p>ダンセイケイケンって、何でございますか</p><p>今までに、セックスをした人数のことですっ</p><p>瑠璃子はちらっと、オレを見て</p><p>一人です</p><p>顔を赤らめている</p><p>キスをした男の子も</p><p>一人だけです</p><p>裸で抱き合ったのも</p><p>おっぱいをペロペロ舐められたのも</p><p>ずっと、ずーっとお兄様、お一人だけです</p><p>寧が、ニヒヒと笑う</p><p>瑠璃子が、初めてセックスしたのはいつですかっ</p><p>昨日です</p><p>昨日、処女をお兄さんに捧げたんですねっ</p><p>痛かったですか</p><p>痛かったですけどお兄様は、とっても悦んで下さったので、嬉しかったです</p><p>瑠璃子は、オレを見ている笑っている</p><p>わたくしのこの身体で何も纏わない、肉体だけで悦んでいただいて幸せでした</p><p>わたくし自分１人では何もできない娘ですから身体だけで、ご奉仕できることが嬉しくて嬉しくて</p><p>瑠璃子は、瑠璃子で</p><p>香月家の娘として、恭しく扱われることがコンプレックスだったんだ</p><p>セックスは、好きになりましたかっ</p><p>はいわたくし自身を楽しんでいただけるのなら、毎日でもご奉仕したいですっ</p><p>瑠璃子はまだセックスで、絶頂に達していない</p><p>今は身体一つでオレに肉体奉仕することに、喜びを感じているだけだ</p><p>瑠璃子は、避妊していますかっ</p><p>ヒニンて何ですか</p><p>ええっとヨッちゃんの精液は、どこに出してもらっていますか</p><p>精液って、あの温かいのですよね</p><p>瑠璃子は自分の下腹部を押さえる</p><p>お腹のこの辺りに温かいのが、ぽわぁって拡がるんですとっても、幸せな気持ちになります</p><p>それをいつもしていると、赤ちゃんができちゃうんですけれどいいんですかっ</p><p>いいんですっ瑠璃子、早く、お兄様の赤ちゃんを産みたいですっ</p><p>瑠璃子は、幸せそうに微笑む</p><p>だから、これからも瑠璃子のお腹の中に、いっぱい出して下さいお願い致します</p><p>ペコリとオレに頭を下げる瑠璃子</p><p>瑠璃子はフェラチオは好きですかっ</p><p>フェラ</p><p>ヨッちゃんのオチンチンを舐めることですっ</p><p>お兄様はあれは気持ちいいんですか</p><p>そんな改めて言われると</p><p>気持ちいいに決まってますっねっ、ヨッちゃん</p><p>オレの代わりに寧が答えた</p><p>では、鍛錬致しますお兄様どうしたら上手くなるのか、教えて下さいませ</p><p>瑠璃子は、ニコニコと笑ってそう言う</p><p>今まで、ずっと性知識をシャットアウトされてきたから</p><p>屈託なく、こんなエロ・インタビューに答えている</p><p>瑠璃子今日は、普通のセックスじゃなくって、レイプなんだけれどいいかなっ</p><p>瑠璃子の準備ができていなくてもヨッちゃんが、したくなったら無理矢理セックスすることなんだけれど</p><p>わたくしいつでも、心の準備はできていますわ</p><p>いつでも、どこでもお兄様のお望みに応えられる瑠璃子でいたいと思っています</p><p>いや、心の準備はできていても身体の準備ができていないだろ</p><p>ついて、オレが口を開いてしまった</p><p>身体の準備ですか</p><p>あの瑠璃子の股間が濡れてオレのペニスを受け入れやすくなって</p><p>あ、はいそれに、おっぱいが張って、ちょっと固くなるんですおっぱいの先も</p><p>瑠璃子は、自分で乳首を触る</p><p>ツンとなるんです、ここが</p><p>だからそういう身体の準備ができていないのに、オレのを入れようとしたらその痛いだろ</p><p>準備ならもうできていますわ</p><p>わたくしさっきから、股間が湿っております</p><p>１５歳の和風美少女が伏し眼がちに、オレに言う</p><p>瑠璃子、自分でスカートを捲ってヨッちゃんに見せて</p><p>瑠璃子は、ソファから立ち上がり</p><p>お兄様ご確認下さいませ</p><p>自分で、スカートの裾を持ち上げる</p><p>その手は小刻みに震えていた</p><p>瑠璃子のここもう、潤っております</p><p>瑠璃子の白いパンティにじっとりと染みができていた</p><p>布越しに割れ目の形が、はっきりと見える</p><p>ヨッちゃん瑠璃子は、ヨッちゃんに犯して欲しくて濡れているんだよっ</p><p>ちなみにあたしも濡れてるけどっ</p><p>寧は腰をモジモジとさせる</p><p>わたくしもでございます</p><p>すでに下着姿の美智もじんわりと、染みができていた</p><p>あたしはまだです</p><p>旦那様のことが心配で自分が興奮している余裕がございません</p><p>何か申し訳無く思う</p><p>よっし、じゃあヨッちゃん、瑠璃子と抱き合って</p><p>後は好きに、レイプしちゃっていいからさっ</p><p>お兄様わたくし、レイプしていただくのは、これが初めてですので上手くできるかどうか自信がないのですが、一生懸命勤めますどうか、思い切り瑠璃子をレイプして下さいませ</p><p>そう言って、瑠璃子はニコッと微笑む</p><p>瑠璃子、そう言う時はヨッちゃんに犯してって言うんだよ</p><p>寧が、そう言う</p><p>お兄様、犯して瑠璃子を犯して下さい</p><p>ヨッちゃん、判っているよレイプみたいなセックス、ずっとしたかったんでしょ</p><p>ずっと、あたしたちに気を遣って優しいセックスばっかりだったもんね今日の夕方だって</p><p>メグとのセックスマナとのセックスアニエスのロスト・ヴァージン</p><p>いいんだよ、我慢しなくってそんなことでは、嫌いにならないから</p><p>ルリルリの次は、美智をレイプして下さい</p><p>わたくしはご主人様に犯していただきたくて仕方のない変態娘ですどうか、美智をレイプして下さい</p><p>そん次、あたしねっいっぱい、犯してヨッちゃん</p><p>みすずもみすずの部屋で犯されたいです旦那様の欲求を、みすずの身体にぶつけて下さい</p><p>わたくし、頑張りますからお兄様に悦んでいただけるよう、一生懸命頑張りますからどうぞ、瑠璃子をレイプして下さいませ犯して下さい</p><p>瑠璃子っ</p><p>オレは、荒々しく瑠璃子に抱きつくっ</p><p>乱暴になるけれどごめんっ</p><p>いいんですっお好きなようにっ犯してっ瑠璃子を</p><p>オレは、瑠璃子を抱き締めキスをする</p><p>瑠璃子いや、やめて、恥ずかしいって言ってくれ</p><p>頼む言ってくれ</p><p>オレは歪んだ欲望を、瑠璃子に押しつける</p><p>いいから、お芝居してあげてっ言ったろ、レイプってのは無理矢理セックスすることなんだっヨッちゃんは、力尽くで瑠璃子を自分のものにしたいんだよっ</p><p>寧が、助け船を出してくれるっ</p><p>は、はいい、いやっ</p><p>うっ、うううう</p><p>オレは、制服の上から荒々しく、瑠璃子の胸を揉む</p><p>や、やめてやめて下さい</p><p>制服の裾から中へ手を</p><p>ブラを捲り上げて可愛いおっぱいを直に</p><p>あああ、恥ずかしい恥ずかしいですぅぅ</p><p>瑠璃子ぉぉっ</p><p>オレは、制服の上を脱がし裸の胸を露出させるっ</p><p>い、いやぁっ</p><p>チュウチュウと乳首を吸う</p><p>やめて恥ずかしいですぅぅ</p><p>スカートの中に手を入れて濡れた股間を指で</p><p>あっ、そこはそこはいやぁぁんっ</p><p>ぷちゅう、ぷちゅ愛液に湿った布地が、ぬめった音を立てる</p><p>ああ、もう我慢できない</p><p>オレは、急いでズボンを脱ぎ</p><p>お兄様ぁっ</p><p>瑠璃子が、ハッと息を呑む</p><p>今すぐ爆発してしまいそうなくらい、隆々と</p><p>る、瑠璃子舐めてくれ</p><p>そう言う、瑠璃子に</p><p>瑠璃子、違うっそこはセリフが違うっ</p><p>寧が、突っ込む</p><p>あい、いや恥ずかしいですっ</p><p>舐めるんだっ</p><p>やめて、ああ、やめて下さいませぇぇ</p><p>勃起したペニスを突き出すと瑠璃子が口に頬張ってくれた</p><p>ぴちゃぴちゃと唇を使って、しごいてくれた</p><p>ああ、瑠璃子気持ちいいよっ</p><p>う、嬉しいですお兄様ぁっ</p><p>瑠璃子はまた、演技を忘れる</p><p>瑠璃子、もっと嫌がって思っていることの逆を言うんだよっその方が、ヨッちゃんは嬉しいんだからっ</p><p>寧の演技指導が入る</p><p>瑠璃子全部、脱げ裸になるんだっ</p><p>い、嫌です恥ずかしいです</p><p>いいからオレに瑠璃子の裸を見せろっ</p><p>オレは瑠璃子の服を剥ぎ取っていく</p><p>いや、止めて下さいお兄様、瑠璃子を裸にしないでっ</p><p>瑠璃子は頭がいい</p><p>すでに、自分が何を求められているのか理解してくれている</p><p>脱ぐんだオレは、裸の瑠璃子を犯したいんだっ</p><p>オレの頭の中はメチャクチャな状態になっていた</p><p>身体の奥底から一気に、セックスへの欲望が噴き上がってくる</p><p>これが、精力剤の副作用</p><p>精神状態がダウンしていて今までは、抑圧されていたけれど</p><p>オレの肉体は、激しくセックスを求めている</p><p>瑠璃子を犯したい</p><p>瑠璃子の胎内で射精したいっ</p><p>いや、見ないでお兄様裸の瑠璃子を見ないで下さいっ</p><p>瑠璃子も、激しく興奮している</p><p>じっとりと白い肌が汗をかいている</p><p>瑠璃子の幼い裸体がセックスを覚えたばかりの少女のフェロモンを発している</p><p>あああうっ</p><p>オレは、訳の判らない雄叫びを上げて、瑠璃子に覆い被さる</p><p>瑠璃子の可愛い胸に、何度もキスする</p><p>瑠璃子、オレのをしごけしごいてくれっ</p><p>瑠璃子の小さな手にオレのペニスを握らせるっ</p><p>い、いやっ怖いこんなに大きくて太いの</p><p>お兄様のとっても、熱いです</p><p>そう言いながらオレの肉棒を、上下する</p><p>敏感な亀頭を白い手が、擦る</p><p>ああ、こんなの嫌ぁぁ、嫌なのにっ</p><p>瑠璃子は、自らオレの亀頭に舌を伸ばした</p><p>桜色の舌が、亀頭全体をチロチロと舐める</p><p>不思議な味ですっでも、好きっ瑠璃子、フェラチオ好きですっ好きになりますっ</p><p>瑠璃子大きく足を拡げろっオレに、お前の胎内がよく見える様に</p><p>いやぁぁ恥ずかしい恥ずかしくて、死んでしまいそうですっお兄様ぁぁ</p><p>口では嫌がりながらも瑠璃子はソファの上で、大きく開脚する</p><p>み、見ないで見ないで下さいお兄様ぁぁっ</p><p>瑠璃子の割れ目は昨日、処女を破られたばかりだ</p><p>まだ、ぴっちりと閉じたままになっている</p><p>自分で中を開いてみろ瑠璃子</p><p>瑠璃子の指が小刻みに震えながら</p><p>恥ずかしい、恥ずかしいいやぁぁ怖いです、お兄様ぁぁ</p><p>秘唇が開いた瞬間</p><p>とろろろっと、愛液が滴る</p><p>ぶっちゃけてしまうと吉田くんが勃起不全になったのと同時に、私も勃起不全状態になっていました</p><p>いやぁ、またセックスシーンを書けるようになるまで時間が掛かりました</p><p>その先は、瑠璃子、美智、寧、みすずと一気にいけると思います</p><p>長いトンネルを抜けた感があります</p><p>学生の頃好きだった女の先輩が、高校の時に援交をしていたことを知って2週間ぐらい、ショックで勃起できなかったことがあります</p><p>当時は、援交なんて言葉は無くただ売りって言ってましたね</p><p>その時の気分が変にシンクロしちゃっていました</p><p>とにかく、抜けました</p><p>499．瑠璃子とレイプごっこ（続）／ジョーバ</p><p>瑠璃子ぉっ、瑠璃子おっ、瑠璃子ぉぉぉっ</p><p>オレは、瑠璃子の熱く湿ったところを舌で舐める</p><p>子猫がミルクを飲むようにぴちゃぴちゃと</p><p>ああんっ、ダメですぅお兄様ァァ恥ずかしい、瑠璃子、恥ずかしいですぅぅ</p><p>瑠璃子の１５歳の肉体から青い性フェロモンの匂いがする</p><p>瑠璃子と、セックスが</p><p>セックスがしたい</p><p>やめてぇぇ、やめて下さい怖いですお兄様ぁぁ</p><p>オレの舌が瑠璃子の股間から、下腹部へと舐め上げる</p><p>可愛いおへその周りをクルッとなぞり</p><p>お腹から柔らかい胸へ</p><p>発育途中の弾力のあるおっぱいをぱむっと口に含む</p><p>そこはすでに堅く尖っていた</p><p>あんんっそれいいですっおっぱいペロペロされるの好きぃぃっ</p><p>瑠璃子はオレの頭を抱き締め快感に震える</p><p>もう、瑠璃子っそこも、イヤイヤって言わなきゃダメでしょっ</p><p>カメラの後ろから寧が、教育的指導をする</p><p>あ、はいっいやんっお兄様っ先っぽ舐めないで下さいっそんなに、ペロペロしないでっあああんっ</p><p>もっと、して欲しいんだな</p><p>オレは、吸う乳首を右から左にチェンジする</p><p>唾でべとべとに濡れた、右の乳首は親指の腹で、転がすように刺激する</p><p>小振りなおっぱいそのものを手の平全体で、こね回す</p><p>はぅぅっ、恥ずかしいですぅぅやめてぇぇやめて下さいお兄様ぁぁ</p><p>オレの舌が瑠璃子の乳首から離れる</p><p>そのまま白い肌を這っていく</p><p>瑠璃子の細い首筋を舐め上げて</p><p>耳の後ろをペロペロと舐め</p><p>そしてぷっくりとした、唇へ</p><p>ぅぅっっ</p><p>オレの舌が、唇に到達した瞬間瑠璃子は、思いっきり情熱的に、オレの舌を吸う</p><p>オレの身体を抱き締める</p><p>どうしましょうどうしましょうお兄様ぁぁ</p><p>とろんと蕩けた眼で瑠璃子が、オレを見る</p><p>お兄様これ、とっても楽しいです</p><p>楽しい</p><p>瑠璃子お兄様にレイプしていただくの好きになってしまいそうです</p><p>瑠璃子がオレに向かって、大きく足を開く</p><p>いや、恥ずかしい、やめて下さい</p><p>その眼はオレを誘っている</p><p>お兄様お兄様ぁぁ</p><p>自ら、白い手を伸ばしてオレの勃起ペニスを掴む</p><p>やめてぇぇしないで瑠璃子をこれ以上、恥ずかしくしないでぇぇ</p><p>そう言いながら自分で、オレの亀頭を、瑠璃子の膣口へ導いていく</p><p>そこはもう愛液でとろとろに熱く濡れている</p><p>口では拒絶しながら</p><p>身体は、激しくセックスを求めている</p><p>そんなレイプごっこの裏腹さが瑠璃子の心と身体を、性的に刺激しているらしい</p><p>あああっ瑠璃子の身体を存分にレイプして下さいませ、お兄様</p><p>濡れた瞳で、そう言った瞬間瑠璃子は、ニコッと微笑み</p><p>あ、間違えましたっやめて下さい、お兄様ぁっ瑠璃子にこれ以上、恥ずかしいこと、なさらないでぇぇ</p><p>犯すぞ、瑠璃子お前をメチャメチャに、犯してやるっ</p><p>オレの先端がてらてらに張り詰めた亀頭が、瑠璃子の胎内に侵入していくぅぅ</p><p>いゃゃゃゃやめてぇぇぇ、お兄様ぁ怖い、怖いですぅぅ</p><p>じゅぶぶぶぶっ</p><p>瑠璃子の内側の温かい愛液を押し出すようにオレの肉棒が、潜入していく</p><p>あっ痛いっ</p><p>亀頭が呑み込まれる瞬間瑠璃子は、眉を顰める</p><p>まだ処女を喪失して１日だ破れた処女膜が、残っているのかもしれない</p><p>大丈夫か、瑠璃子っ</p><p>オレは、思わず動きを止める</p><p>が、瑠璃子は</p><p>いや、いや、いやっお兄様っお兄様っ</p><p>自分から腰を揺すってオレを招き入れようとするっ</p><p>もっと奥まで犯してっううんっ、犯さないで下さいっ</p><p>セックスを求める肉体と、拒絶しないといけないという思考が真っ正面から、ぶつかり合っている</p><p>お兄様ぁぁっ</p><p>ガバッと両腕で、オレの背中にしがみついてくるっ</p><p>お兄様、もっと</p><p>尻の穴に、キュッと力を込め</p><p>ぬんっと、瑠璃子の膣奥に</p><p>勃起ペニスを叩き込むッッ</p><p>ペニスの先っぽがぷにッとした、瑠璃子の子宮口にキスする</p><p>かはぁぁっ入ってますぅぅお兄様ぁぁっ</p><p>もう、我慢できないっ</p><p>オレは、ヌッ、ヌッとゆっくり、腰をピストンさせる</p><p>あうっあううっあくぅぅ</p><p>オレに奥を突かれる度に１５歳の美少女は、喘ぐ</p><p>真っ白だった肌が赤く紅潮している</p><p>瑠璃子犯しているぞレイプしているぞオレ、瑠璃子を犯しているんだ</p><p>瑠璃子は全身を脱力させて、オレの猛攻を受けとめている</p><p>はい犯されています瑠璃子はお兄様に、犯していただいていますいやぁぁ怖いぃぃ恥ずかしいぃぃ恥ずかしいですぅぅ</p><p>瑠璃子は、歓喜の熱い涙を流している</p><p>眼と結合部の両方から</p><p>オレは、瑠璃子の涙を舌で舐め取る</p><p>瑠璃子の涙はしょっぱくて苦い</p><p>ああっすっごいですっどうしましょうわたくしぃぃ</p><p>オレに身体を揺さぶられながら子宮を衝き上げられながら</p><p>楽しいお兄様のレイプとっても楽しいのぉぉ</p><p>そんな瑠璃子に、寧が笑う</p><p>違うよ、瑠璃子それは楽しいじゃなくって感じてるって言うんだよっ</p><p>感じてるぅ</p><p>瑠璃子が自分を犯す、オレを見上げる</p><p>ああっ、お兄様ぁぁ瑠璃子、感じていますぅぅお兄様ぁぁ、好きぃ</p><p>オレは、そのまま瑠璃子の尻に手を入れて抱き起こす</p><p>対面座位の体位に移行する</p><p>お兄様ぁぁ、恥ずかしいいや瑠璃子、瑠璃子感じちゃっているのぉぉ</p><p>瑠璃子は、オレの上でぐりぐりと腰をうねらす</p><p>クリトリスをオレの腹に擦り付けるように</p><p>瑠璃子、オレもオレも感じてるよ瑠璃子のこと、感じてるよっ</p><p>オレは、瑠璃子の中学生の柔らかい尻を両手で掴んだままオレの腰に叩き付ける</p><p>ピッチャッピツチャウピチュゥッ</p><p>オレと瑠璃子の下腹が打ち合わされる度に結合部から、濡れた水音が跳ねる</p><p>あああっ、お兄様ぁ瑠璃子のこと、犯してぅぇぇ、もっと犯してぇぇいいえ、やめて、犯さないで、レイプしないでああんっ、どっちがどっちだか判らなくなってきちゃいましたぁぁっ</p><p>２人で抱き合ったまま性の律動を続ける、オレたち</p><p>オレも瑠璃子も肌に玉の汗を浮かせている</p><p>２人の肉体から、生々しいセックスの匂いが漂っている</p><p>でも、恥ずかしい恥ずかしいです、お兄様ぁぁ瑠璃子、本当に、本当に恥ずかしいのぉぉ</p><p>オレのペニスを打ちつけられながら腰をくねらせる、瑠璃子</p><p>こんな、はしたない瑠璃子を見捨てないで下さいぃぃ</p><p>オレは再び、正常位に移行する</p><p>見捨てないよ、瑠璃子オレの瑠璃子</p><p>オレは、腰をスパートさせる</p><p>瑠璃子、オレの瑠璃子ぉぉっ</p><p>はい瑠璃子はお兄様の瑠璃子ですいつでも、セックスして下さいレイプして下さい瑠璃子の身体を犯してぇぇぇ</p><p>あっあっあっ</p><p>オレの深淵から大きな熱い波が、上昇してくるぅぅ</p><p>瑠璃子オレオレオレ</p><p>オレの顔を見て瑠璃子は、察する</p><p>はいどうぞお兄様瑠璃子の中に中に下さい瑠璃子に赤ちゃんができちゃうようなこと思い切りして下さぁぁい</p><p>献身的な眼で、瑠璃子はオレにそう言ってくれるが</p><p>ち、違う、瑠璃子そうじゃなくって</p><p>これは、レイプごっこなんだから</p><p>はいっ、お兄様ぁっだ、ダメですぅやめて、やめて下さいっ瑠璃子の中に出さないでぇ赤ちゃんが赤ちゃんができちゃいますぅぅ</p><p>くぅぅ</p><p>く、く、くくるぅぅ</p><p>る、瑠璃子、オレイク瑠璃子の中でイクぅぅっっ</p><p>瑠璃子の眼が、優しくオレを見つめている</p><p>ダメですぅっいやぁぁ、いやぁぁお兄様、やめて、怖いぃぃぃっ</p><p>とぉっぷッッ</p><p>あうっ熱いッッ</p><p>瑠璃子が子宮に白濁液の熱気を感じる</p><p>あったかいぃぃぃお腹の奥にあたたかいのが、拡がっていますぅぅ</p><p>とぉっぷっ</p><p>とぉぉぉっぷっ</p><p>オレは瑠璃子の胎内に、精を吐き散らかす</p><p>腰を、ビクッビクッっと突き上げ</p><p>水鉄砲みたいに、射精していく</p><p>あああ、瑠璃子止まらない、止まらないよ</p><p>自分でも、信じられないくらい噴き上がっていく</p><p>瑠璃子オレの瑠璃子ぉぉぉ</p><p>すっごいですぅぅ感じるぅぅ瑠璃子、感じてますぅぅやっぱり、楽しいですぅぅ</p><p>オレの勃起を胎内深く受け入れオスの液体を射精されながら</p><p>瑠璃子は、オレに向かってニコニコと微笑んでいる</p><p>お兄様に、セックスしていただくのもレイプしていただくのもとっても、楽しいですぅぅ</p><p>オレは射精しながら、瑠璃子の髪の中に顔を埋める</p><p>瑠璃子の汗の匂い髪の匂いセックスの匂い</p><p>瑠璃子は下から、オレの裸身を抱いてくれた</p><p>お兄様愛してます</p><p>ああ、瑠璃子の心臓がドクドクしている</p><p>オレの心臓と同じだ</p><p>オレは荒い息のまま瑠璃子の裸身の上で、脱力する</p><p>射精も止まる</p><p>ああ、瑠璃子も大きく深呼吸している</p><p>瑠璃子の肺が大きく拡がり息を吸い大きく吐く</p><p>何度も、何度も上下に浮き沈みしていく</p><p>オレは、ゆっくりとペニスを引き抜く</p><p>ぬぷっ</p><p>つーとろろろろりっ</p><p>オレに散々掻き混ぜられた膣内から大量の精液が滴り落ちる</p><p>うわ、ヨッちゃんずいぶんいっぱい出したねぇっ</p><p>寧が、カメラで瑠璃子の股間を撮影していく</p><p>セックスの後男に肉体を蹂躙されたあとの美少女の裸身は</p><p>何となく、物憂げに見える</p><p>そう言えば、瑠璃子は</p><p>イッてないよな</p><p>ごめん、瑠璃子</p><p>オレは、のっそりと顔を上げて瑠璃子を見る</p><p>オレは、まだ勃起したままだ</p><p>あんなに射精したのに少しも萎えていない</p><p>オレばっかり、夢中になっちゃって瑠璃子、痛かったんじゃないのか</p><p>瑠璃子はオレに手を伸ばして</p><p>オレを抱き寄せる</p><p>脱力している自分の胸に、オレの頭を抱く</p><p>そして優しく、オレの髪を撫でて</p><p>平気ですよお兄様</p><p>穏やかな声</p><p>わたくしこそ、不慣れで申し訳ありません次の機会には、もっとお兄様に悦んでいただけるように精進いたしますわ</p><p>レイプって、とっても楽しいですねわたくしが、もっと上手く演技ができれば練習しておきますまた致しましょうね、お兄様っ</p><p>あのさ、色々とお芝居のシチュエーションを替えても楽しいんだよっヨッちゃんが強盗で、瑠璃子が突然襲われるとかヨッちゃんがお医者さんで、瑠璃子を診察するフリをしてセックスしちゃうとかヨッちゃんが学校の先生で、瑠璃子にセックスを無理矢理教えるとか</p><p>おい寧</p><p>なるほど色々にお芝居するのは、楽しいそうですわ瑠璃子、レイプ、とっても気に入りましたわまた、お願い致しますお兄様</p><p>ああ、瑠璃子は</p><p>レイプごっこと、レイプの区別がついていない</p><p>旦那様、いいんですよ</p><p>あたしたちは、みんな一生、旦那様としかセックスしないんですからあたしたちの中だけで、判っていればいいんです</p><p>みすずが、瑠璃子の髪を撫でる</p><p>楽しかった、瑠璃子</p><p>はい、みすずお姉様わたくし、お芝居するのとか初めてでしたけど、とっても楽しいですわっ</p><p>屈託無く、瑠璃子は笑う</p><p>まだ汚れを知らない処女にしか見えない１５歳の無邪気な笑顔</p><p>もう何回かしていただいたら、瑠璃子もセックスでイケると思うよっ焦らなくていいからねっ</p><p>寧も、平然と笑っている</p><p>はい楽しみは、ゆっくり取っておきます</p><p>みんなどうして、笑っていられるんだ</p><p>お兄様とわたくしの人生は、ずっと続くのですから慌てません</p><p>オレは、眼の前のピンク色の乳首をペロっと舐めた</p><p>瑠璃子はオレ以外の男とも、セックスしてみたいとか思わないのか</p><p>つい聞いてしまった</p><p>致しませんわどうして、そんなことをお尋ねになるんです</p><p>あのさ前に、ミナホ姉さんから女の子は、セックスの快感を覚えると色んな男の子としてみたいって思うこともあるって聞いたから</p><p>そうだ雪乃の時に</p><p>ミナホ姉さんは、オレにそう言った</p><p>そして、オレにレイプされているうちに、セックスに目覚めた雪乃は</p><p>夜の公園で、本当に遠藤に今夜は帰りたくないと、セックスを求めた</p><p>わたくしはお兄様以外とは、セックスできませんわ</p><p>瑠璃子ははっきりと、そう答えた</p><p>倫理的に、という意味ではありません生理的にも、無理です</p><p>生理的に</p><p>わたくしは、お兄様以外の男性に身体を触られることは嫌ですから話をするのも余り好きではありません</p><p>わたくしお兄様以外の男性は、心を許せませんお兄様だけですわ</p><p>いや何で</p><p>オレたちはまだ繋がったままだ</p><p>瑠璃子は、普通のセックス奴隷ではありませんお兄様のことを、心の底から愛している奴隷ですお兄様が愛しいんですこうやって、ずっと抱いて差し上げたい</p><p>そう言ってまた、胸の上のオレの頭を優しく抱き締めてくれた</p><p>ヨッちゃん、あたしたち本気なんだってばそろそろ、気が付いてよ</p><p>はい旦那様でないとダメなんです他の人では、無理なんですだから、あたしたちは絶対に、旦那様から離れません</p><p>ヨッちゃんが、あたしたちのことを絶対に裏切らないようにあたしたちも、ヨッちゃんのことを裏切らないんだから</p><p>あら、裏切ってもいいんですよお兄様</p><p>これから先、どんなことが起ころうと瑠璃子は、お兄様の奴隷ですわたくしが、お兄様を愛しているということに変わりはありませんから</p><p>瑠璃子の手がオレを抱いている</p><p>瑠璃子はずっとお側におります</p><p>はい、瑠璃子それじゃあ最後にカメラに向かって感想をどうぞっ</p><p>寧が、瑠璃子にそう言う</p><p>瑠璃子は、顔を上げカメラを向く</p><p>オレの頭を胸に抱いたまま</p><p>香月瑠璃子です瑠璃子は、お兄様のセックス奴隷であることに誇りを持っています一生お兄様にご奉仕致しますわたくしは本当に幸せです一生を懸けて、幸せにして差し上げたい人にお仕えすることができたんですから</p><p>瑠璃子のその言葉はジッちゃんに向けられているのだろう</p><p>このビデオは、ジッちゃんに観せるために撮影しているんだから</p><p>瑠璃子はこの運命を下さった神様に、心から感謝しています</p><p>ジッちゃんに命じられて、オレの奴隷になったということを否定している</p><p>自分の意志で、今ここにいるのだと宣言している</p><p>わたくしこれからも、いっぱいお兄様とセックス致しますレイプもしていただきます楽しいですこれからの毎日が、楽しみで仕方ありませんそしてもう少し、大きくなったらお兄様の赤ちゃんを産みます一生懸命、可愛がって育てます</p><p>うふふこんなに、楽しそうなことばかりで、本当にいいのでしょうか</p><p>瑠璃子は愛していただくことよりも、愛していたいと思っていますここに、わたくしが愛している人がいますこの方をわたくしは、幸せにして差し上げたい</p><p>オレをギュッと抱き締める</p><p>お兄様お兄様は、もっともっと幸せになって良い人なんですよ</p><p>瑠璃子は祖父でなく、オレに向かって語っていた</p><p>はい、カツト</p><p>寧がカメラを止める</p><p>さて順番ですから瑠璃子は、最後尾に並びますっ</p><p>ニコニコと、瑠璃子はオレに言う</p><p>みすずが、タオルを手渡した</p><p>瑠璃子は精液を溢れ出させている股間を、清潔なタオルで拭う</p><p>１５歳の美少女の仕草はエッチだった</p><p>オレのペニスはまだまだ剛直を保っている</p><p>そんじゃあ、次は</p><p>えっとこのまま２回戦突入なのか</p><p>別に無理じゃないけれど</p><p>下着姿の美智が暗い顔で、オレの手を引っ張る</p><p>か細い、小さな声</p><p>いつもと表情が違う</p><p>いやあの美智、どうした</p><p>そう言えばさっきから、気配を消していたけど</p><p>どうなっちゃったんだこいつ</p><p>早く付いて来て</p><p>くっくっっと、オレの手を引っ張る</p><p>いつもの武士子な感じが無い</p><p>まるで</p><p>迷子になった幼女のような表情をしている</p><p>オレは寧とみすずを見る</p><p>いいんじゃないっ次は美智でいいと思うよっ</p><p>美智、あなた旦那様と、どうしたいの</p><p>寧とみすずが、そう言うが</p><p>いいから来て</p><p>美智は、オレの手を引っ張る</p><p>オレが、瑠璃子から離れて立ち上がろうとすると</p><p>美智は、オレの勃起に、顔を寄せ</p><p>肉茎に纏わり付いた愛液と精液を、舐め取り</p><p>亀頭を咥えて、尿道に残った精液を吸い出した</p><p>これで大丈夫だから来て</p><p>また、オレの手を引っ張る</p><p>オレは全裸のまま美智に引っ張られて、部屋の奥へ行く</p><p>寧やみすずや瑠璃子もゾロゾロと追い掛けて来る</p><p>寧は三脚ごと、カメラを担いでいた</p><p>どこへ連れて行く気だ</p><p>美智はこのみすずの家には、よく来ているというから</p><p>この部屋の間取りは、全て知っているんだろうけれど</p><p>美智は広大なリビングの奥のドアに、オレたちを連れて行った</p><p>美智はドアを開け電気を点ける</p><p>そこは６畳ぐらいの部屋に、幾つかのトレーニング用の機械が置いてあった</p><p>自転車を漕ぐやつとか、ランニングするやつとか</p><p>専門的な物は無い通販で売ってそうなマシーンばかりだ</p><p>ここは、みすずや両親が運動するための部屋なんだろう</p><p>あのね美智もねレイプがいい</p><p>美智は、恥ずかしそうにオレに言った</p><p>あ、こいつ</p><p>物凄く高ぶっている</p><p>セックスしたくて火が付いちゃっているんだ</p><p>瑠璃子とオレのレイプごっこを見ていて</p><p>心と身体が、点火(イグニッション)しちゃっているんだ</p><p>レイプして欲しいのダメ</p><p>だから、いつもございます口調がキープできなくなって</p><p>ちょっと、幼児対抗気味になっているすでに</p><p>いや、いいけど</p><p>オレの答えに、美智は</p><p>その辺にあった、ビニール・テープを拾い上げる</p><p>手、縛って</p><p>縛ってくれないと、レイプにならない</p><p>これで美智の手首をグルグル巻きにするの</p><p>そう言って、オレに背を向け後ろ手に手首を重ねる</p><p>ビニール・テープの粘着力は凄いからぐるぐる巻きにしたら、女子中学生の筋力では絶対にほどけないの</p><p>そ、そうなのか</p><p>いや、美智だったら古武術の技で、何とかできそうな気がする</p><p>それに、このビニール・テープには呪いが掛かっているから手首を縛られた女の子は、全身の力が抜けちゃうの</p><p>そういう設定なんだな</p><p>後ねご主人様に逆らえなくなるのどんなことも</p><p>お前、内側で性欲が、ぐつぐつと煮えたぎっているな</p><p>早く、縛って</p><p>オレは、一応みすずたちを見る</p><p>みすずが、うんと頷いた</p><p>寧はビデオ・カメラのセッティングをしている</p><p>瑠璃子も全裸のまま、手伝っている</p><p>ま、いっか</p><p>オレは、美智の手首をテープで縛っていく</p><p>あんまり強く巻き付けると血行に悪いから注意する</p><p>よし巻いたぞ</p><p>美智は、クックッと手に力を入れる</p><p>手首は後ろ手に縛られたままだ</p><p>ああ、もうお終いです</p><p>こんな風になってしまった以上は犯されて妊娠させられてしまうのです</p><p>自分に言い聞かせるように美智は言う</p><p>ええっとで、どうしたらいいんだ</p><p>美智が、この部屋で何を望んでいるのかオレには、よく判らない</p><p>そこで犯して</p><p>その上でレイプして</p><p>いいえ、ごめんなさいその上でレイプして下さい美智を犯して下さい美智に、赤ちゃんができちゃうようなことをして下さい</p><p>手を後ろで縛ったまま美智がオレの胸に飛び込んで来る</p><p>ご主人様に犯されたいんです</p><p>その上っていうのは</p><p>そこには少し前に流行った、乗馬運動をする健康器具マシーンがあった</p><p>美智お馬さんの上で、旦那様にレイプされるの</p><p>前に、＊＊＊カメラへ行ったら女子高生が、乗馬運動のマシーンに乗っていました</p><p>あの腰使いはエロすぎると思いました</p><p>今日、ショックだったこと</p><p>あんなのバッシュじゃない</p><p>というかバッシュなんて、無かったんだよ</p><p>２５年前から、読んでいた人間としてはうーん</p><p>500．美智との遭遇　／　マシーン・セックス</p><p>この乗馬運動マシーンに跨がって</p><p>美智とセックス</p><p>あん、でもその前に、美智に命令して</p><p>美智は興奮しきった表情で、オレを見上げる</p><p>ご主人様のオチンチンを舐めろって美智に、命令して</p><p>美智舐めろしゃぶってくれ</p><p>美智は、後ろ手に縛られたままオレの前に跪く</p><p>さすがだ、体幹が鍛えられているのだろうふらつくことなく、スッと腰を落とす</p><p>はむっ</p><p>小柄な日本人形の様に愛らしいクール美少女が</p><p>大きく口を開いてオレの勃起を頬張る</p><p>ぷにゅっ</p><p>ぷにゅにゅ</p><p>唇で亀頭をしごく</p><p>美智の口の中は、温かいたっぷりの唾液を、オレのペニスに纏わり付かせている</p><p>小さな舌でペロペロと舐めてくれた</p><p>美智は性的興奮に酔っている</p><p>蕩けた眼で、オレを見上げる</p><p>美智の命は、ご主人様とみすずお姉様のものですが</p><p>美智の肉体は全て、ご主人様のものです特に女の子の部分は</p><p>美智の肌が、上気している</p><p>暑そうに、はふっと息を吐く</p><p>その息がオレの張り詰めた亀頭を撫でていく</p><p>ご主人様がいないと美智は、もうダメなのぉお願い、美智で遊んで美智の身体、玩んで美智は、ご主人様にオモチャにされたいのぉぉ</p><p>くちゅり</p><p>ぺろぺろ</p><p>美智は、オレを見上げたまま口での奉仕を続ける</p><p>美智、これ好き美智が、ペロペロすると、ご主人様がとっても気持ち良さそうな顔をして下さるんだもん嬉しい美智の舌、気持ちいいですか</p><p>うん気持ちいいよ、美智</p><p>美智は、オレの表情と気を感じている</p><p>自分の舌使いで、オレが感じる性感がそのまま、美智に伝わっている</p><p>美智からオレへそれがまた美智へ</p><p>快感のフィードバックが、美智をさらに酔わせていく</p><p>１時間でも、２時間でもおしゃぶりしていたいです</p><p>フェラチオしながら、美智はそう言う</p><p>美智は、おしゃぶりが好きご主人様だけですご主人様のだからペロペロしたいんですうふっ、またピクってなった可愛いです大好き</p><p>唇でチュツと美智は、オレの亀頭にキスする</p><p>でも、美智には判ります感じていますご主人様はそろそろ</p><p>美智の口では無く</p><p>命令して下さい美智の女の子は、ご主人様に犯していただくためにあるんですよぉご主人様にしか、入らせないんです</p><p>お願い、命令して美智はご主人様のセックスのオモチャなの美智のお腹の中で気持ち良くなって欲しいの</p><p>１５歳の少女がオレを見つめている</p><p>お願い命令して</p><p>美智犯したいお前を思い切り犯したいよ</p><p>美智は天使の様に、優しい笑顔でオレに微笑む</p><p>はいご主人様美智を美智を食べて下さい</p><p>オレは足下の美智を、抱き上げる</p><p>後ろ手に縛られたままの美智をオレの胸に抱き締める</p><p>小柄な美智は壊れてしまいそうなくらい細い軽い</p><p>オレは、美智の唇にキスをする</p><p>すぐに美智の舌が、オレの舌を求めた</p><p>下だけ、脱がして</p><p>美智は上下とも、純白の下着だけしかつけていない</p><p>ブラはいいのか</p><p>そっちは、ご主人様のお好きにレイプだから</p><p>ああ全裸よりも、はだけている方がエッチかもしれない</p><p>下も、足首に残して置いて</p><p>今度は、オレの方が美智の前に跪く</p><p>美智のパンティはすでに、びちゃびちゃに濡れていた</p><p>美智は生えていない</p><p>パンティの布地の下の割れ目がはっきりと透けて見える</p><p>愛液は、内もも全体に垂れていた</p><p>美智は濡れやすいな</p><p>ご主人様だからだもん</p><p>ご主人様だからとろとろになっちゃうのっ</p><p>オレは両手で美智のパンティを掴みずるりと下ろす</p><p>割れ目から一気にとろーっと愛液が溢れる</p><p>オレに見られたことでさらに興奮しているんだ</p><p>そこはご主人様に入っていただく穴なのっご主人様だけなのっ</p><p>オレは美智のパンティを足首まで下ろす</p><p>美智の足は細くて、綺麗だ</p><p>美智は、右足だけを上げた</p><p>そっちだけパンティを抜いて左の足首に、可愛い布の塊を残す</p><p>お馬さんに乗せて</p><p>オレは、美智の軽い身体を持ち上げる</p><p>本当に軽いなこの中学３年生は</p><p>そのまま乗馬運動マシーンに、跨がらせる</p><p>オレの下ろし方が悪かったのか美智は、跨がったまま、上半身がつんのめる</p><p>マシーンの上でうつぶせに乗った</p><p>お尻が浮き上がって小さな肛門まで見えてしまっている</p><p>撮してるよーんっ</p><p>寧がカメラを構えたまま、そう言った</p><p>みすずと瑠璃子もニコニコと、オレと美智の様子を見つめている</p><p>後ろ手に縛られている美智は、自分では身体が起こせない</p><p>オレに助けを求める</p><p>うん、よし</p><p>オレは、美智の身体を起こしてやって</p><p>ご主人様も、お馬さんにどうぞ</p><p>えっと２人乗っても大丈夫だよな</p><p>美智は小さくて、軽いから</p><p>恐る恐るオレもマシーンに跨がる</p><p>うん、大丈夫そうだ</p><p>美智と対面する感じで</p><p>ご主人様、抱っこ</p><p>美智が、オレに甘える</p><p>よしよし</p><p>オレは美智のお尻に両手を伸ばして</p><p>よいっしょっ</p><p>えいやっと持ち上げる</p><p>そのまま、オレの膝の上に</p><p>オレもマシーンの上をずりずりと移動して</p><p>美智を抱いたまま乗馬マシーン上の正しい位置に、腰を下ろす</p><p>ご主人様の、熱いです</p><p>乗馬マシーンの上で、縛られた美智を抱き締める</p><p>オレの勃起ペニスが美智の柔らかなお腹に当たっている</p><p>まずはそのまま、キスした</p><p>オレの膝にまた、とろとろと美智の愛液が零れる</p><p>本当にこの子は湿り気が多い</p><p>オレは、美智のブラを下からずり上げた</p><p>可愛い陥没乳首を露出させる</p><p>小さくて、済みません</p><p>一見、つるぺたの壁のように見えるこの胸は</p><p>こうやって手で触るとちゃんと、膨らむ下地がぷにぷにしているんだよオレ、美智の胸を触るのとっても好きなんだ</p><p>手の平で感触を楽しむ</p><p>楽しんで美智の身体、楽しんで下さい</p><p>嬉しそうに美智は、そう言った</p><p>陥没乳首にも、舌を這わす</p><p>舐めてみて内側に尖っている部分を感じる</p><p>もうすぐ、この乳首は陥没から隆起する</p><p>毎日のセックスで美智の身体は、どんどん発達していく</p><p>あああううっはうっ</p><p>手を後ろで重ねられて縛られている美智快感に肩を揺すっている</p><p>うんそろそろだな</p><p>美智犯すぞ</p><p>美智は、熱い眼でオレを見て</p><p>犯して犯して下さい</p><p>オレは、再び美智の尻を掴んで、持ち上げる</p><p>とりゃああっ</p><p>あわたくしが美智の入り口に導いてさしあげますわっ</p><p>みすずが、オレのペニスに手を伸ばす</p><p>ええっとはいここです</p><p>みすずの誘導でオレの亀頭が美智の膣口に</p><p>い、いくぞ美智ぃぃ</p><p>そのまま、ゆっくりと美智の尻を、下ろしていく</p><p>はぅぅっ入ってくるぅぅ</p><p>小さな美智の身体</p><p>その膣道も狭い</p><p>ぐちゅぐちゅに濡れているそこにオレの太い勃起が、力任せに潜入していく</p><p>あぐぅぅっ</p><p>美智痛いのか</p><p>オレの声に、美智は</p><p>いいの痛くていいのっ</p><p>もっと、もっと痛くして欲しいのっ</p><p>じゅぶぶぶぷぷぅっ</p><p>オレのペニスが根元まで、美智の胎内を犯す</p><p>あふぐぅっ</p><p>乗馬運動マシーンに跨がったまま結合した、オレと美智</p><p>美智は、オレの腰を足でギュッと抱え込んで耐えている</p><p>オレは、美智の柔らかい尻をガッと掴んだまま</p><p>はぁ、はぁはふぅぅ</p><p>オレの奥深く受け入れたまま美智は、荒く息を吐く</p><p>おでこに汗が浮いていた</p><p>入ってますぅご主人様の美智の中、ご主人様の形に拡がっちゃっていますぅぅ</p><p>みすずお姉様ぁぁお姉様スイッチをスイッチをお願いしますぅぅ</p><p>スイッチ</p><p>判っているわでも、バランスを崩して転げ落ちないように、あなたがしっかりと旦那様を守るのよ</p><p>バランスって</p><p>判っております判っておれますからぁぁ</p><p>みすずが、乗馬運動マシーンの操作盤のスイッチをピッと、押す</p><p>運動ヲ開始シマス</p><p>マシンから、そんな声がした</p><p>グゥオオオーンッ</p><p>な、何じゃこりゃっ</p><p>マシーンがオレたちを下から、押し上げる</p><p>ズンッズンッっと</p><p>押し上げては落とし、押し上げては落とし</p><p>美智の胎内を、オレの勃起が衝き上げていくぅぅっっ</p><p>はぐぅぅっはぐぅぅっ犯されてますぅぅ美智、ご主人様に犯していただいているのぉぉっ</p><p>オレたちは、対面座位で繋がったまま機械の力で、シェイクされていく</p><p>すげぇ、これ</p><p>自分の意志と関係無く、交尾運動させられるっていのは</p><p>あああっくぅぅんいいのぉぉいいですご主人様ぁぁ</p><p>美智は、オレに抱きかかえられてよがり狂っている</p><p>ご主人様ぁぁご主人様ぁぁ好き好きぃぃ大好きぃぃ</p><p>確かに、これは気持ちいい</p><p>気持ちいいけれど</p><p>ちゃんとバランスを取らないと引っ繰り返りそうで</p><p>危ないぞこれ</p><p>ご主人様は心配はしなくていいのっ</p><p>オレの心の恐れを感じて、美智がオレに言う</p><p>そういうのは、美智がするからご主人様は、美智に溺れてくれればいいのぉっ</p><p>そして、美智は</p><p>オレと繋がったまま足を、斜め１５度上に、ピーンッと伸ばすっ</p><p>その瞬間乗馬マシーン上の、オレたちの身体は安定した</p><p>これなら、どれだけマシーンがオレたちを激しく揺さぶったとしても</p><p>オレたちの身体が、マシーンから放り出されることはない</p><p>だがっ</p><p>み、美智っ</p><p>オレのペニスを受け入れたまま美智は、足の筋肉をキュッと張り詰めているから</p><p>美智の膣もオレをキュキュッと締め付けているぅぅっ</p><p>美智凄いよ締まるぅぅすっげぇ、締まっているぅぅ</p><p>グッオオッドゥゥゥン</p><p>グィオオッドゥゥゥン</p><p>乗馬マシンの上下の衝き上げに合わせて</p><p>ヌッチョッジュップッ</p><p>オレの勃起ペニスも美智のとろとろの胎内を衝き上げるッッ</p><p>まるで一つの蒸気機関の様に</p><p>熱気と水分を放出しながら</p><p>美智の内側を擦り上げていく磨き上げていく</p><p>ううっああっ犯されてるぅぅ美智、犯されるのぉぉっ</p><p>美智の胎内から、潤滑油が溢れ肉棒のピストン運動を、スムーズにしている</p><p>あああっご主人様ぁぁ美智美智ねもっと、痛いのがいい痛いのがいいのおっ</p><p>全身汗まみれで、オレにしがみつきながら美智がオレに渇望するッ</p><p>もっともっと、痛くしてぇぇぇ</p><p>はーい、美智のリクエストに応えてあげるわ</p><p>みすずが、再び乗馬運動マシーンの操作盤に手を伸ばす</p><p>ただし最後まで、ちゃんと美智がバランスを保つのよいいわね</p><p>判ってますぅぅ判ってますからぁぁ</p><p>電子音と供に乗馬運動マシーンは</p><p>ブィィィーンガッシャンブィィィーン ガッシャン</p><p>今までの数倍の速さでオレたちを、揺さぶり落とすッッ</p><p>はい、これが最強よっ</p><p>ちょっと、待てぇぇぇぇっ</p><p>こ、こんなのロデオじゃねぇかっ</p><p>お、落ちるっ</p><p>振り落とされるぅぅ</p><p>大丈夫ですから、ご主人様</p><p>美智がオレの耳に、囁く</p><p>全て美智に委ねて下さい</p><p>オレは美智に肉体のコントロールを委ねた</p><p>はいいいっ</p><p>美智はオレの上で、暴れ馬を乗りこなしている</p><p>両脚を巧みに使ってバランスを取っていく</p><p>オレは、ギュッと両手で美智のお尻を抱えている</p><p>オレたちは下半身では交尾していて</p><p>美智の胎内を、オレのペニスが抉っている</p><p>そうですそう美智に任せて美智は、絶対にご主人様を裏切りませんから</p><p>美智と繋がっている</p><p>身体も心も</p><p>オレは揺れる快感に、眼を閉じる</p><p>だぁぁめっ溶けちゃあ、ダメぇぇ美智を見てぇぇ美智をご主人様ぁぁっ</p><p>ああそうだ</p><p>美智に、身体を委ねているからって</p><p>美智と一体化しているわけではない</p><p>美智の心に、オレの精神を溶かし込んではいけない</p><p>美智は、女でご主人様は男なのあたしは、奴隷でご主人様は、ご主人様</p><p>美智の声が、オレの中を駆け巡る</p><p>犯すのが、ご主人様で犯されるのが、美智そうじゃないといけないのそうじゃないと</p><p>ご主人様にとって美智じゃないといけない理由が、なくなっちゃうから</p><p>オレは刮目するッ</p><p>オレの眼の前に涙顔の美智がいる</p><p>一つ年下の小柄な美少女が</p><p>ご主人様ぁぁ好きぃぃ</p><p>乗馬運動マシーンが、オレたちを揺さぶっている</p><p>オレたちをセックスさせている</p><p>みすず、機械を止めてっ</p><p>ピピィーッッッ</p><p>みすずが、緊急停止スイッチを押す</p><p>乗馬運動マシーンはピタッと止まった</p><p>こんな機械じゃダメだオレが自分の意志で自分の身体で、美智を犯すんだ</p><p>オレは汗まみれの美智の身体に、グイッと腰を打ち込むっ</p><p>自分の意志で、美智を犯すッ</p><p>はうぅぅっ、はうぅっ犯してぇっ痛くしてぇご主人様ぁっ美智を、美智を犯してぇぇぇ</p><p>オレは、美智の尻を掴んでガシガシと、オレの腰に叩き付けるッツ</p><p>美智の内側を抉りまくるっ</p><p>いつでもどこでも犯してぇぇしたくなったら、いつでも美智を使ってぇぇ美智は美智は、ご主人様のオモチャなんだもんっ</p><p>犯されながら美智は、身体をビクビクッと振るわせるッ</p><p>犯してくれないと心配になっちゃうんだもんっいらない子になっちゃったんじゃないかって、怖くなっちゃうんだもんっ</p><p>そっか、美智は</p><p>美智も不安なんだ</p><p>美智は、絶対にいなくならないからぁぁご主人様が、大好きなのおっずっとずっと、一緒にいたいのおっだから、犯して美智をオモチャにして欲しいのおっ</p><p>うん美智オレも、美智と一緒にいるよずっと、ずっと一緒にいたいよ美智ぃぃ</p><p>だったら、もっと美智を犯してぇぇ美智の中に中にねぇぇ</p><p>ああ、美智がはぁはぁと、求めている</p><p>オレの射精を求めている</p><p>ご主人さまぁぁ</p><p>美智とのセックス美智はホテルで体験した、オレとの心のシンクロを</p><p>また、再体験したいと望んでいる</p><p>すぅ、すぅ、はぁすぅ、すぅ、はぁ</p><p>美智の熱い呼吸</p><p>バクバクと鳴る心拍</p><p>オレはそれを自分とシンクロさせる</p><p>美智もオレと自分をシンクロさせていく</p><p>ああっ判る、ご主人様きてるきてるのね</p><p>オレにガシガシと犯されながら美智が感じている</p><p>ニッと微笑む</p><p>シンクロのキッカケを掴んだんだな</p><p>美智ももうすぐくるよきちゃうのご主人様に犯されて美智気持ち良くなっちゃうの</p><p>オレにも判る</p><p>美智の胎内が蠢いている</p><p>ああ、美智ぃぃ美智ぃぃお、オレ</p><p>くるもうすぐっ</p><p>待ってもうすぐだからご主人様ぁぁ好き、好き好きなのぉっ</p><p>オレも好きだよ美智ぃぃ</p><p>オレたちは、対面座位で腰を打ちつけ合いながらお互いを見つめている</p><p>ご主人様ぁぁもっと、美智を犯したい美智の中に出しちゃいたい</p><p>うんもっと美智を犯したいよ美智の中で射精したい</p><p>美智に赤ちゃんしたい赤ちゃん、できちゃってもいいから出したい</p><p>ああ美智に産ませたいよっ出したいよっ</p><p>うん美智もご主人様に犯されたい犯されて、中に出されたい赤ちゃんができてもいいっ何人でも、産むんだもんっ</p><p>み、美智ぃぃ</p><p>あああっ、判るぅぅ判るぅぅご主人様のあああっ</p><p>美智が絶頂に到達する</p><p>あああっ痛いの来るぅぅ来るぅぅ来るぅぅあああっ</p><p>美智にとっては感じると痛いが同じなのか</p><p>はあうううっううっううっ痛いの来たあああっ出してぇぇ、出してぇぇ、美智の中にご主人様ぁぁッッ</p><p>美智の眼の中の歓喜に合わせてオレのペニスが、爆発するっ</p><p>白いマグマをブシュウッと、噴くっっ</p><p>はぁぁっ</p><p>その歓喜の瞬間</p><p>オレたちの心がシンクロするっっ</p><p>くぅぅっ</p><p>オレの射精の快感が美智の中に流れて行くっ</p><p>美智の絶頂がオレの中に響いてくるっ</p><p>きゃうううんっ</p><p>美智の身体が、キュウウウッと収縮するッッ</p><p>オレの身体を、思いっきり抱き締めるぅぅ</p><p>オレも、美智の尻をギュウウッと掴み潰して</p><p>美智の中に、激しく射精するっっ</p><p>ブシュッブビュッピュッピュッ</p><p>すっごい飛んじゃうよおっ美智、飛んじゃうのおっ</p><p>美智は身体を痙攣させながら子宮で全てを受けとめる</p><p>快感の嵐が、オレと美智を包み込むっ</p><p>はぐぅぅあぐぅぅあううううううっっ</p><p>オレの腕の中で小さな少女が、快楽に溺れていく</p><p>美智のピンと伸ばした足がぷるぷると震えている</p><p>その足首でさっき脱いだパンティが、旗のようにはためいていた</p><p>くぅぅんくぅんきゃあぅぅん</p><p>絶頂の中の美智は小動物のように、可愛い</p><p>守ってあげたいと、心から思う</p><p>そんな少女にオレは、ぐいぐい腰を押し込んで、最後の一滴まで流し込む</p><p>はぁぁあうあうあうはぁぁ</p><p>美智の子宮が、女の蠢きを続けている</p><p>ゴクゴクとオレの精液を呑み込んでいる</p><p>少女から早く母になりたいと</p><p>はぁぁはぁっ</p><p>オレの射精が終わる</p><p>美智もエクスタシーの余韻から、ようやく戻って来る</p><p>さはぁぁっっ</p><p>シンクロが解ける</p><p>１人の男と女に戻る</p><p>良かったとても、良かったです至高の時間でした</p><p>そう言って美智が、オレにキスをする</p><p>眼に、涙を溜めていた</p><p>わたくしもう、できないかもしれないと思っておりましたから</p><p>ああ、そうだったんだ</p><p>ホテルの時のような心のシンクロはもうできないかもしれないと、悩んでいたのか</p><p>オレが雪乃とのことで</p><p>ちゃんとセックスできなくなってしまったかもしれないと聞いて</p><p>オレも気持ち良かったよ、美智</p><p>オレは、美智の裸の背中を擦ってやる</p><p>大丈夫だオレは大丈夫だから</p><p>この少女は本当に愛しい</p><p>ええっとあのご主人様</p><p>美智がポッと顔を赤らめる</p><p>あの、わたくしちょっと、感極まって今の今まで、おかしな状態になっておりました</p><p>恥ずかしそうに、眼を伏せる</p><p>ああ元の武士娘に、戻ってしまったのか</p><p>ホッとして</p><p>いやたまにはいいから、美智</p><p>オレの言葉に、美智が顔を上げる</p><p>普段の美智も、美智だし今の美智も、美智なんだなこういう美智も好きだよ</p><p>この子は、基本的に普段は背伸びしている</p><p>だけど、本当は１５歳の中学生らしい、子供っぽさも欲求も持っている</p><p>そして、年相応に恐がりなんだ</p><p>こんなことご主人様にしか、お見せできません</p><p>でも、申し上げたことは全て、本当の気持ちですわたくしは、もっともっとご主人様に犯していただきたいんですオモチャのように、玩ばれたいんです</p><p>それは違う</p><p>それは、今の美智がセックスでしか、オレとの絆を感じられないから</p><p>美智が本当に欲しがっているのは、セックスでなく</p><p>明確なオレとの繋がりだ</p><p>うん、これからはオレも絶対に我慢しないからやりたくなったら、どこでも求めるからな</p><p>美智は怖がっている</p><p>イーディとの関係を、怖がっていたように</p><p>オレとの関係も、怖がっている</p><p>特に、オレとのセックスで心のシンクロを体験できたことが、今は恐怖になっている</p><p>オレとのシンクロができなくなってしまったら</p><p>そうなったら、オレとの関係は壊れてしまうんじゃないかと思って</p><p>いっぱいしようどんどんしようオレももっと、巧くなるから一緒に、先に進もう</p><p>美智は後退することを恐れている</p><p>だから、前に</p><p>今は、前に進むことだけを考えよう</p><p>はい犯して下さいいつでも、どこでも美智は、ご主人様を受け入れます</p><p>今のオレはセックスしかできない</p><p>だったら続けるしかないんだ</p><p>オレと美智がセックス以外の絆を、見つけられるまでは</p><p>うん、これで終わりじゃないからオレたちずっと一緒に生きていくんだから</p><p>もう、１人ではない</p><p>１人には戻れないんだな</p><p>ＮＴ誌を買いました</p><p>逆シャアの特集号以来だから何年ぶりでしょうか</p><p>創刊号から、ドラグナーの頃までは毎号買っていたんですが</p><p>ゆうき先生のコラムがまだ続いていて驚きました</p><p>しかしＦＳＳ以外は、今のわたしには読むところがありません</p><p>来月はきっと買わないと思います</p><p>501．みすずの部屋で２人きり</p><p>しゃしんにうつ美智、抜くよ</p><p>美智の胎内からオレはペニスを、ズルリと引き抜く</p><p>大量の精液が、美智の割れ目から零れて乗馬運動マシーンのシートを汚した</p><p>あらあら、大変</p><p>みすずが、タオルでシートを拭く</p><p>美智には、瑠璃子が縛っている手を解いてやり、別のタオルを手渡す</p><p>はい、お兄様もそのままでは、お風邪を召します</p><p>オレにも、清潔なタオルを手渡してくれた</p><p>寧はデジカメで、セックス直後の美智の痴態を、撮していく</p><p>ここも綺麗に致しますね</p><p>そう言って、みすずがオレのペニスに舌を這わす</p><p>あ、わたくしも致しますわ</p><p>瑠璃子もお掃除フェラに加わる</p><p>美少女の従姉妹同士でオレのペニスを舐めしゃぶる</p><p>みすずは茎を下から</p><p>瑠璃子は、亀頭の先をチュッとキスして尿道内の残滓を啜ってくれた</p><p>この味好きですお兄様の</p><p>あたしにも、ちょっとちょうだい</p><p>みすずは瑠璃子とキスする</p><p>うん旦那様の味がするわ</p><p>美智が、オレに抱きついてきて唇にキスする</p><p>美少女３人に奉仕されるオレを寧は、カメラに納めていく</p><p>ヨッちゃんまだ元気だねえ</p><p>オレの勃起はまだまだ隆々と強ばっている</p><p>いや、ここは元気だけどちょっと休ませて</p><p>勃起が治まらないのは夕方に飲んだクスリのせいだろう</p><p>しかも、何発も連続でできる状態に身体は、高ぶっていたのに雪乃の一件で、心の方がブレーキを掛けていたから</p><p>その反動で性欲が止まらなくなっている</p><p>だけど今日のオレの射精数を考えたら</p><p>そろそろ、肉体の疲労が</p><p>そうだよねえ、少し休憩しようか今夜はあたしたち２回ずつ、してもらうわけだからさっ</p><p>だって、ほらマナやアニエスには、２回中出ししてたじゃんかヨッちゃんは</p><p>寧は夕方の様子を、見ていた</p><p>いや、だけどメグは１回だよ</p><p>オレは、反論するが</p><p>そんなのは知らないよっあたしは、２回するように要求しまーすっ</p><p>後でいいので、もう一回したいです</p><p>恥ずかしそうに美智が言った</p><p>あのわたくしもですわお兄様が、よろしければ</p><p>だから、お前服を着ないで、裸のままなのか</p><p>はいはい、でもほら順番だからねっ</p><p>寧が、場を仕切ろうとする</p><p>次は寧お姉様の番でございますね</p><p>オレのペニスを舐めながらみすずが、言う</p><p>いや、みすずが先でいいよあたしは、最後でさっ</p><p>このお馬さんマシーンを見て、つくづく判ったよここは、みすずのホーム・グラウンドだってことこの後も、何が飛び出して来るか判らないものみすずを最後にしたら、思いっきり逆転ホームランで、あたしとのセックスなんてヨッちゃんの記憶から飛んじゃうかもしれないからさっ</p><p>寧はまだ競い合っている</p><p>だから１回戦目は、みすずが先、あたしが後手の内を見せて貰わないとさっ</p><p>あたしは、どっちでも構いませんわ</p><p>寧に対してニコッと笑う</p><p>とにかくちょっと、休憩</p><p>リビングに戻ってお茶を飲む</p><p>今度は紅茶だ</p><p>お兄様、クッキーお食べになられます</p><p>全裸で、革のソファにぐったりとへたり込んでいるオレに</p><p>瑠璃子が、クッキーを持ってくる</p><p>セックスをした、オレと瑠璃子と美智は裸のまま</p><p>みすずと寧は、服を着たまま</p><p>ああ、欲しいな</p><p>では、あーんして下さい</p><p>オレは、あーんと口を開く</p><p>瑠璃子は嬉しそうに、オレの口にクッキーを入れてくれた</p><p>うっ、その餌付けあたしも、やりたいっ</p><p>寧も、クッキーを持ってやって来る</p><p>はい、ヨッちゃんっ</p><p>寧は、オレの眼の前にクッキーを見せて</p><p>あら、ほいっ</p><p>オレの方に、パヤッと投げる</p><p>オレは、それをパクッと空中で受けとめるっ</p><p>お見事っううっ、可愛いっヨッちゃん、可愛いなあっ</p><p>寧が、豊かな胸でオレの頭を抱いてくれる</p><p>寧お姉様旦那様は、犬ではありませんからっ</p><p>みすずが、強く抗議する</p><p>はいそのようなことは、わたくしの仕事です</p><p>ご主人様どうぞ</p><p>そう言ってオレにクッキーを一つ手渡し、オレの前に犬みたいに座り込む</p><p>脱ぎかけだったブラも外して、全裸だからＭ字に大きく開脚した足の付け根は、愛液と精液をタラタラ染み出させたままだ</p><p>美智はこのクッキーを、曲芸みたいに飛びついて食べるつもりなんだな</p><p>オレが、美智に向かって山なりにクッキーを放ると</p><p>わうつ</p><p>美智は犬みたいに吠えて、ぴょんとジャンプし空中で、クッキーにパクつく　さすが</p><p>そのまま、四つん這いでオレに寄り添って来る</p><p>上手にできましたので頭を撫で撫でして下さい</p><p>それは、気付かなかった</p><p>うん良かったぞ、美智</p><p>こういう時に、こっそり胸や尻にも、手を伸ばして下さい</p><p>み美智</p><p>あいかわらず注文が多いな</p><p>仕方無いので、わたくしの方からご奉仕致します</p><p>そのまま、オレの足下にしゃがんでさっきは舐められなかった、オレの玉袋の裏に舌を這わせる</p><p>ていうか、これは</p><p>美智そこ、ケツの穴</p><p>美智は、オレの肛門を舐めている</p><p>おいちょっと待て</p><p>クッキーとか食べている時に、そこを攻められるのは</p><p>お気になさらないで下さいこれは、わたくしの役目ですから</p><p>そんな役目は無い</p><p>美智、控えなさいっそれじゃあ、旦那様がご休憩できないでしょっ</p><p>ティーカップを持ったみすずが、美智を叱る</p><p>美智は、子イヌの様にシュンとなる</p><p>ほら、美智こっちに来いよ</p><p>オレは、ソファの右隣に美智を引っ張り上げる</p><p>お兄様わたくしもいいですか</p><p>左には瑠璃子が</p><p>中学３年生の裸の美少女たちにオレは、サンドイッチみたいに挟まれる</p><p>瑠璃子は、可愛いおっぱいを、オレの腕に擦り付けてくる</p><p>美智もつるぺたの胸を擦り擦りと</p><p>いいのみすず</p><p>服を着ている組の寧がみすずに尋ねる</p><p>構いません姉妹仲良くですわ</p><p>みすずは、どっしりと構えて答えた</p><p>ほほう余裕だね妹たちにヨッちゃんを取られちゃっても、知らないよっ</p><p>挑発的にそう言う寧にみすずは</p><p>平気ですあたしの旦那様ですから</p><p>ニッと、寧に微笑む</p><p>次はあたしの番なんですし</p><p>カメラ無用、撮影無用です旦那様と２人きりになりますから</p><p>お茶が済むとみすずは、そう言い出した</p><p>あたしの部屋で抱いていただく約束をしています皆さんは、こちらで待っていて下さい</p><p>何と</p><p>みすずは、自分の部屋に他の女が入室することを禁止した</p><p>ちょそれは、ズルいんじゃないっ</p><p>寧が抗議する</p><p>１人だけヨッちゃんを独占するつもりっ</p><p>だって、あたし旦那様と、二人っきりで愛し合ったことが、まだございませんもの</p><p>そう言えばみすずとのセックスは、いつも誰かに見られているような</p><p>え、２人きり</p><p>寧が、一瞬見せた隙をみすずは、見逃さなかった</p><p>ああ寧お姉様は、あるんですね旦那様と２人きり</p><p>寧の初体験はオレの家で、２人っきりだった</p><p>んんんと、それは</p><p>あったのですね</p><p>ああ、あったわよっもうっ</p><p>諦めて認める</p><p>記憶に無いとか言えないわよっあんな素敵な思い出っ誤魔化したら、罰が当たるもんっ</p><p>でしたらあたしも、素敵な思い出を作って参ります</p><p>みすずは、勝ち誇った笑顔でそう言う</p><p>みすずお姉様ぁ</p><p>美智が、捨てられた子犬のような眼でみすずを見るが</p><p>あなたが付いて来たら、寧お姉様と瑠璃子がお困りになるでしょお二人とも、この家は初めてでいらっしゃるんだから</p><p>美智はよく来ているから、色々と知っている</p><p>トイレの位置とか何か欲しい物が出て来た時に、美智がいれば何とかなる</p><p>冷蔵庫の中の物は、ご自由にお食べ下さいテレビもありますしそちらに、カラオケの機械とかもありますので皆様で、お楽しみになっていて</p><p>カラオケ</p><p>ホームパーティ用に業務用の通信機材を置いてありますから</p><p>ああ、普通の家とは基準が違うんだな</p><p>うーんと時間制限だけは、させて貰うよっ</p><p>寧が、宣言する</p><p>みすずに、そのまま明日の朝まで、ヨッちゃんを独り占めとかされたらたまんないもんっ</p><p>ギロッと、みすずを睨む</p><p>最大でも１時間１時間したら、戻って来ること帰って来なかったら、押し掛けるからねっ</p><p>寧の言葉に美智と瑠璃子も、頷く</p><p>それから今夜は、みんな２回ずつだからね二人っきりだからって、ヨッちゃんに負担をかけたら、許さないからねっ</p><p>はいそう致しますわ</p><p>寧は、悔しそうにグッと奥歯を噛みしめて</p><p>瑠璃子、美智１曲目は、あたしの津軽海峡冬景色だからねっ</p><p>カラオケするんだ</p><p>そしてオレは再び、メゾネット式マンションの上階へ</p><p>みすずの部屋に戻って来た</p><p>みすずと二人</p><p>みすずのベッドに座る</p><p>疲れていらっしゃるでしょ大の字に横になって下さっても、いいんですよ</p><p>みすずはそう言うけれど</p><p>みすずこそせっかく、２人きりになったんだから肩の力を抜けよ</p><p>みすずが、キョトンとした顔でオレを見る</p><p>まあ寧姉さんとみすずだと、主導権争いになっちゃうのは判るけれど</p><p>みすずのホームであるここに来ても寧は、ビデオのカメラマンになることで、女子集団のリーダーになろうとしていた</p><p>みすずが、それを嫌ってカメラ撮影を断ったのは、よく判る</p><p>自分のセックスの最中に寧にチャチャを入れられるのが嫌だったんだろう</p><p>すっと、オレに身を寄せる</p><p>あたしも良くないんです美智や瑠璃子がいるとあたし、年上のお姉様をやらないといけないって変に張り切ってしまいますから</p><p>香月家組のリーダーとして頑張りすぎてしまう</p><p>うーん美智は、確かにみすずに依存しているところがあるけれど瑠璃子は、しっかりしているからなあみすずが、引っ張ってあげる必要な無いかもしれないよなあ</p><p>あの子はあたしの顔を立ててくれているんです</p><p>みすずと瑠璃子は２人とも、香月家の後継者候補だ</p><p>あたしたちがトラブルを起こすと家全体の問題になりますから今は、一歩退いてくれているんです</p><p>うん年下の瑠璃子が、みすずを立てている</p><p>本当はあたしは、お祖父様の三男の娘でしたから瑠璃子ほど、生活に制限を受けずに生きてこられましたからあたしは、この家で両親と暮らしていますけれど</p><p>瑠璃子は幼いときから、両親と離され</p><p>ジッちゃんの居る香月家本家に美子さんと一緒に、隔離されて来た</p><p>そんな生い立ちだから自分が、香月家の将来を担うのだと覚悟をしていたし</p><p>瑠璃子はあいつは、いつでも家とか周りの家族を第一にして自分が犠牲になるのは、当然だって思っているんだよな</p><p>だから祖父から、セックス奴隷としてオレに売り払われることも、平然と受け入れた</p><p>瑠璃子はいつだって、運命を従容と受け入れる</p><p>瑠璃子、本当にオレのこと好きなのかな</p><p>こういう運命になっちゃったからって仕方無く、受け入れてくれているのかな</p><p>旦那様、何をおっしゃっているんです</p><p>みすずが驚く</p><p>瑠璃子は、本当に心から、旦那様のことを愛していますわ</p><p>あの子さっき言っていたでしょ楽しいって瑠璃子は、旦那様の奴隷となった運命を、楽しんでいますわ楽しくて、楽しくてしょうがないんだと思います</p><p>瑠璃子の美しい顔がオレに迫る</p><p>あたしもそうですから</p><p>みすずは、チュッとオレにキスした</p><p>あなたと知り合ってあなたと特別な関係になってから人生が楽しくて、仕方ないのあたしの人生、あなたに出会って活き活きと輝いているのっ</p><p>みすずは時々、オレのことをあなたと呼ぶ</p><p>本当に心の奥底にある気持ちをオレに話すときだけ</p><p>これ、見て下さい</p><p>みすずが自分の中学の卒業アルバムを、オレに差し出す</p><p>うちの場合は幼稚部も、小学部も、中等部も、高等部も、全部同じ場所にあるんですけれど中学卒業で他の高校へ進学する人や、中学や高校で新たに入学してくる人もいるんで卒業アルバムは、幼稚部、小、中、高で、全部別々に作るんです</p><p>大きなアルバムを開く</p><p>ずっと居る身としては変な気分なんですけれどねこの入学式の写真に写っている子たちのほとんどと高校２年の今も、机を並べているわけですから</p><p>みすずの示したページには満開の桜の下の校庭で、新中学一年生が並んだ集合写真だった</p><p>クラスは４組だけ</p><p>みすずはこれか</p><p>並んだ女学生の中に４年前のみすずを見つける</p><p>はいそうですわ</p><p>みすずは、寂しそうに微笑む</p><p>何か、他の子たちは緊張しているのにみすずは、堂々としているなあ</p><p>うん、みすずだけにっこりと、天使の様な微笑を浮かべている</p><p>他のページも見て下さい</p><p>オレはページをたぐる</p><p>体育祭のページに、運動着姿のみすずを見つけた</p><p>やっぱりニコニコと微笑んでいる</p><p>学園祭のクラス発表の写真も、他のクラスメイトと一緒に微笑んでいる</p><p>部活動のページ日舞研究部のメンバーの中でも、やっぱりみすずは笑っている</p><p>お気づきになられました</p><p>みすずの笑顔はいつも同じだ</p><p>どの写真もまったく同じ笑顔で、写っている</p><p>それが香月家の娘として、生きるということです</p><p>いつでも常に同じ微笑みを続けていることが求められるんです</p><p>誰に対しても</p><p>どんな状況でも</p><p>あたしは誰とも、友達にはなれませんまた、誰とも仲違いすることもできません</p><p>みすずの親友になった人は他の女生徒たちから、激しく嫉妬されることになる</p><p>みすずとケンカした人は他の女生徒たちに、あからさまに排除される</p><p>名家の子女しか入学できない女学院にあって名家中の名家、香月家の娘の扱いは</p><p>腫れ物に触るように</p><p>一般の人たちと違って皆さん、名家というものが判っていますから</p><p>ああ、それでも普通の学校なら、空気を読まずにみすずと仲良くなりたいと押し掛けてくる子もいるだろう</p><p>他の子に嫉妬されたり、妨害されたりしても気にしないで、ぶつかってくる子が</p><p>逆に香月家の恐ろしさを知らずに、真っ正面からみすずに対立してくる子だっているだろう</p><p>名家の子女しかいないのならみんな、香月家のことをよく理解している</p><p>普通の名家では、太刀打ちできないほどの巨大な存在であることを</p><p>そしてほとんどの子たちは、幼稚部から一緒ですから</p><p>普通のこの様に卒業して、上の学校に進学する度に人間関係がシャッフルされるということが無い</p><p>ひたすら同じメンバーで、人間関係が固定されていく</p><p>だから、あたしはいつも、同じ笑顔でいるしかなかったんです</p><p>クラスメイトと常に、均等な距離を保つために</p><p>瑠璃子の卒業アルバムもあたしと同じだと思いますいつも全く同じ微笑を浮かべているだけの</p><p>みすず他の普通のアルバムも見せてくれるか</p><p>みすずは、ベッドから離れて隣の部屋から、写真のアルバムを数冊抱えてくる</p><p>オレは手近のアルバムを取って、中を開く</p><p>みすずの小学生時代のアルバム</p><p>パーティの写真</p><p>ピアノの発表会の写真</p><p>別荘か何かへ行っている写真</p><p>みんな可愛らしい</p><p>同じだ</p><p>小学生のみすずはすでに、同じ笑顔をしている</p><p>ジッちゃんと一緒の写真でさえ</p><p>みすず小学校の時から、こうなんだ</p><p>幼稚園からですちょっと、悲しい出来事がありまして</p><p>ちょっと乱暴な女の子の２人組が、幼稚部にいたんですけれど</p><p>あたしにチョッカイを出した翌日に２人とも幼稚部から追い出されました</p><p>その子たちのお父様の会社にまで、影響が出まして</p><p>そんなのを幼稚園の段階で、見せられていたら</p><p>間違いなく、トラウマになる</p><p>みすずの同級生は、全員、距離を取るようになる</p><p>みすずに対立しないようにでも、仲良くもならないように</p><p>みすずの方も、波風を立てないようにいつも、笑顔をたたえているしかなくなる</p><p>大変だったんだなみすず</p><p>オレが、みすずにそう言うと</p><p>旦那様これ、あたしの一番新しいアルバムなんです見て下さい</p><p>みすずは、オレに差し出した</p><p>オレは開いてみる</p><p>アルバムの中のみすずは、もう高校生だ</p><p>今よりも髪が短いな</p><p>オレは、どんどんページをめくる</p><p>でも、変わらない</p><p>変わらない</p><p>やっぱり、みすずはいつもの、心の無い笑顔を浮かべている</p><p>高１の冬の写真が終わって</p><p>今年の写真になる</p><p>高２になってもみすずは、判で押したように、同じ笑顔で写真に写っている</p><p>え、み、みすず</p><p>突然現れた写真にオレは、驚く</p><p>大丈夫です誰にも、見せていませんから</p><p>アルバムの一番最後の写真は</p><p>それはみすずの、処女喪失の時の写真</p><p>マルゴさんに、いただいたんです</p><p>そうだ、あの時マルゴさんが、オレたちの写真を撮ってくれたんだっけ</p><p>ほら、旦那様あたし、こんなに怯えた表情をしていますわ</p><p>セックス前のみすずの処女膜確認の、全裸開脚写真</p><p>顔も、おっぱいも、女性器もくっきりと映っている</p><p>みすずの顔は恐怖に震えている</p><p>こっちはとっても、痛そうです本当に、痛かったんですけれど</p><p>次の写真はみすずの処女膣が、オレのペニスを深々と受け入れていた</p><p>オレに、荒々しく乳房を掴まれてみすずは、ロスト・ヴァージンの痛みに苦しんでいる</p><p>最後はうふっあたし、世界が滅んじゃったみたいな顔をしていますね</p><p>最後の写真はセックス後のみすずの裸身</p><p>割れ目からオレの精液と処女血が、溢れている</p><p>みすずの顔は、絶望したように震えている</p><p>でも、あたし本当の顔をしていますいつもの写真みたいな、作った表情じゃなくってあの瞬間の、本当の気持ちを顔に出しています</p><p>あなたに出会ってあなたのペットにしてもらってあたしは、初めて人間らしく生きられるようになったのこの一週間で、あたし全然変わっちゃったんだからっ</p><p>ニコッと、オレに微笑むみすず</p><p>その微笑みは作り笑顔では無い</p><p>これで、この連休が終わってまた学校へ戻ったら、あたしは元に戻ってしまうと思うわいつも、心の籠もっていない微笑を浮かべたお人形さんにでも、あなたと一緒に居る時だけは別よだって、あたし</p><p>あなたと一緒だとドキドキするのっワクワクするのっあなたになら、何でも本当の心が見せられるわっだって、あなたはあたしの特別な人っ旦那様なんだもんっ</p><p>そのまま、オレをドサッと、ベッドに押し倒す</p><p>あっあたしが、押し倒してもらうつもりだったのに</p><p>でも、いいわ旦那様、好き愛してますっ</p><p>オレの胸に頬擦りする</p><p>後で鍵をあげるからね</p><p>鍵</p><p>この家の鍵とあたしの部屋の鍵ここは、旦那様の家なんだからっあ、そうだ旦那様の指紋も、セキュリティに登録しなくちゃ</p><p>いや、待ってみすず</p><p>覚悟を決めて下さいあたし絶対に、離れないから</p><p>みすずが、燃える眼でオレを見下ろす</p><p>何があっても、一生付いていきますあなたは、もう１人じゃないのだから</p><p>みすずの唇が、何度もオレにキスしてくる</p><p>あなたは、あたしには遠慮しなくていいの心を開いて身軽になって</p><p>このベッドみすずの匂いが籠もっている</p><p>ここにいるとみすずに包まれているようだ</p><p>うんベッドの匂いを変えて</p><p>どの写真とも違うセクシーな微笑みだった</p><p>みすずのベッドをあなたの匂いに変えてみすずの部屋もみすずの身体も</p><p>みすずは、オレの身体に跨がりゆっくりと服を脱いでいく</p><p>あのみすずの部屋に出入りするなら、ちゃんとみすずのお父さんとお母さんと会わないといけないな</p><p>ええ会って</p><p>みすずが、制服の上を脱ぐ</p><p>白いブラジャーと可愛いおへそが、見える</p><p>会ったら何て、挨拶したらいいんだろう</p><p>あなたの好きに話してくれていいわ</p><p>くふっと、みすずは笑う</p><p>だけどお嬢さんを、オレに下さいとか言うのかな</p><p>そういうのはいいわだって、もうあたしはあなたのものなんだから</p><p>みすずは、スカートのチャックを開ける</p><p>あたしが先に言うわよこの人の赤ちゃんを産むことにしましたって</p><p>それでいいのお祖父様の承認は得ているんだからお父様はお祖父様には、逆らえないから</p><p>オレは、緊張するだろうな</p><p>大切にしますってだけ約束してくれればいいわ</p><p>大切にするよみすずの両親じゃなくみすずに誓うよオレ、みすずのこと、大切にするから</p><p>みすずの眼が、歓喜に潤う</p><p>じゃあ、約束２人きりの時は、みすずにいっぱい甘えて遠慮しないでみすずは旦那様のことが、大好きなんだからっ</p><p>結局、瑠璃子も美智もみすずも</p><p>オレに心を開けと言っている</p><p>オレが彼女たちを護りたいと思っているように</p><p>この子たちは、オレを癒やしてくれようとしている</p><p>さ旦那様</p><p>２人きりの時だけのとびきりの微笑で</p><p>２人で赤ちゃん、作りましょ</p><p>大学の同級生に居たのですが</p><p>小学校から男子校という人が</p><p>まだ、あるのかどうか判りませんが</p><p>私立の学校でずっと、繋がっていて</p><p>小中高と、１２年間ずっと男子だけしかいなかったそうです</p><p>何て、恐ろしい</p><p>502．みすずと本音セックス</p><p>うふふふっ</p><p>みすずが、笑ってベッドの上のオレに抱きついて来る</p><p>旦那様、旦那様、あたしの旦那様</p><p>わんわんわわん、わんっ</p><p>子犬の様に、みすずは</p><p>あたし、やっぱりペットなの旦那様の子犬なのっ</p><p>ピンクの舌でオレの頬をペロペロと舐める</p><p>みすずのこと可愛がって</p><p>うん、よしよし</p><p>そんな、みすずを抱き締め頭を撫でてやる</p><p>くぅん、くぅんわわんっ</p><p>気持ち良さそうにみすずは鳴いた</p><p>あっそうだわっ</p><p>みすずは、むっくりと起き上がるとベッドから降りて、何かを取りに行く</p><p>ついでにスカートを脱いで下着姿になった</p><p>ブラとパンティだけのみすずの姿態は綺麗なラインを描いている</p><p>メグみたいにスリムで足の長いモデル体型ではないし</p><p>寧のようにグラマラスでも無い</p><p>でも１７歳の美少女は、間違いなく美しい</p><p>背丈も、おっぱいの大きさも、腰のくびれも、お尻も、足の長さも</p><p>何もかもが丁度良い感じで、バランスが取れている</p><p>黄金律的な均整の美が感じられる</p><p>特に</p><p>みすずって、おっぱいの形が綺麗だよな</p><p>うん量も、盛り上がりの感じも、ツンと上を向いているところも美しい</p><p>ブラジャーを付けていると、余計に形の良さが際立って見える</p><p>わんわん旦那様って、おっぱい好きですねっ</p><p>みすずは、オレの方を振り返ってそう言った</p><p>だって、ほら誰とエッチするときも、必ず、おっぱいを舐めるじゃないですか</p><p>いや、まあ確かに、そうだけれど</p><p>もっと、触ったり、舐めたりしていいんですからね</p><p>いつでもこれは、旦那様のものですからわんわんっ</p><p>みすずは、両手で自分の胸を持ち上げて揺らす</p><p>ぷにぷにしていて、柔らかそうだ</p><p>でも、ほら恥ずかしいから</p><p>恥ずかしくないですっ気にしちゃ負けですよっわんわんっ</p><p>そして、みすずはバッグの中から何かを取りだして、ベッドに戻って来る</p><p>わんわんわわんっ</p><p>オレの横、ぴょんと飛び乗って来るッ</p><p>バウンっと、ベットが揺れた</p><p>きゅうううんっごめんさなさいっ</p><p>キュツと、オレを抱くみすず</p><p>はい、これお願いしますっ</p><p>それはみすずの赤い首輪だった</p><p>みすずは、旦那様の飼い犬ですからちゃんと、首輪をしていないといけませんっ飼い主様、お願い致します</p><p>ベッドの上に正座してみすずは、オレに首を突き出す</p><p>オレは起き上がってみすずの首輪を付けてやった</p><p>あたし、旦那様の絶対にメンドくさいとか今は嫌だとか、おっしゃらないところ素晴らしいって思っています</p><p>いや、別に普通、するだろう</p><p>こんな可愛い女の子が、お願いしているんだから</p><p>うんあなたが、ずっとそう思っていてくれると嬉しいなっ</p><p>また旦那様があなたに変わる</p><p>ほら付けたよ</p><p>わんわんわわんわん、ありがとうございますっ</p><p>ベッドの上に四つん這いになってみすずは、嬉しそうに微笑む</p><p>お尻を、左右に振る</p><p>尻尾を振っているつもりなんだろう</p><p>ねえ、５年後もこうしてくれるあたし、あなたの可愛い子犬でいい</p><p>うんいいよ、全然</p><p>５年後のみすずは２２歳</p><p>こんな風に、下着姿に赤い首輪で四つん這いになっても可愛いままだと思う</p><p>オレの可愛い子犬のままだろう</p><p>じゃあ、１０年後は</p><p>みすずが、２７歳</p><p>いや、絶対にみすずは可愛いままだと思うな</p><p>いいよ、全然オッケーだ</p><p>じゃあ、２０年後</p><p>みすず３７歳か</p><p>やっぱり、子犬なのか</p><p>うーんと、その頃ならママ犬でもいいけれど</p><p>うん２０年経っても、みすずなら可愛いママになっていると思うな</p><p>首輪を付けてこうやって、あなたに寄り添って、キュンキュン鳴いていてもいい</p><p>２人きりの時なら全然構わないよ</p><p>子供の前だとちょっと恥ずかしいけれど</p><p>教育的にはどんなもんなんだ</p><p>はい、じゃあ３０年後</p><p>みすず４７歳</p><p>あたし、きっとすっかりオバサンになっちゃってると思うけれど</p><p>ううん、みすずは幾つになっても、可愛いままだよ４０年後でも、５０年後でも、６０年後でも１００年後だって</p><p>みすずの可愛らしさは今、眼の前にある容姿の美しさだけじゃない</p><p>みすずは心が可愛いんだ幾つになったって、ずーっと可愛いままだと思うそうやって、首輪を付けてオレの側に居ると思う</p><p>あなたの横にいるあたしを、ずっとずーっと可愛がってくれる</p><p>オレはみすずを抱き締め</p><p>可愛がるさこんなに可愛いんだから</p><p>嬉しいわんわんっ</p><p>みすずがオレに肌を擦り付けてくる</p><p>じゃ約束しましたからねっみすずは、ずーっと死ぬまで、旦那様の飼い犬ですからっペットなんですからっ</p><p>みすずが、オレの眼を見る</p><p>みすずが居るからあなたはもう、寂しくないのよ</p><p>怖くない悲しくない寂しくないみすずが一緒だもんっ</p><p>うふふっ旦那様、おっぱい欲しい判ってますよ今、差し上げますからねぇ</p><p>そう言ってみすずは、ブラの背中のホックを外す</p><p>ぽろんと零れる弾む弾力</p><p>はぁいどうぞ</p><p>オレの前に乳首を差し出す</p><p>みすずの乳首に、むしゃぶりつく</p><p>あんっ気持ちいいっ旦那様ぁぁっ可愛いっ</p><p>オレの頭をギュッと抱くみすずの柔らかい胸に、顔が埋まる</p><p>旦那様赤ちゃんみたいうふふつ、可愛いのおっ</p><p>みすずは、眼をとろんとさせて微笑む</p><p>甘えて良いのよ好きなだけ、幾らでも甘えて下さいあたしたち、ずーっと一緒なんだからみすずは、旦那様のペットなんですから</p><p>そんなみすずの声がオレの心に火を付ける</p><p>みすず、オレ</p><p>オレはみすずオレは</p><p>何だか判らないけれどウワッと感情が、込み上げてきた</p><p>いいのよ全然平気だから</p><p>みすずは、よしよしとオレを胸に抱いてくれている</p><p>あたし本当は、あなたより一つ年上なんだから瑠璃子や美智たちみたいにあなたが、気遣いする必要は無いのよ甘えちゃって良いのほら、判るでしょ</p><p>みすずがオレに自分のおっぱいを触らせる</p><p>瑠璃子や美智とは、違うでしょ</p><p>みすずのおっぱいは中学生の２人とは違う</p><p>もちろん、まだ成長期の弾力に溢れた乳房だけど</p><p>みすずのおっぱいはすでに大人の女の形に張り詰めている</p><p>大人の色気では、渚様や克子お姉様には負けるけれどみすずが、あなたを包んであげるっ今はみすずに溺れていいのよ</p><p>でもそんなの、よくないよ</p><p>穏やかな笑顔のままみすずは言う</p><p>だってオレみたいなダメな男が甘えたらみすずは迷惑だろ</p><p>あなたならどんなことでも、WELCOMEよ</p><p>あたしあなたのために苦労したい迷惑じゃないわあたし、あなたのために生きているんだもの</p><p>ほら怖がらないで</p><p>みすずの手がオレのペニスを優しく掴む</p><p>そこはすでに勃起していた</p><p>これ、どうしたいの</p><p>黙っていてはダメよみすずには、何でも言っていいのよあたしは何でもしてあげるわもう、決めたの</p><p>あなたがみすずの言葉を、いつも真っ直ぐに聞いてくれてどんなお願いも、面倒がらずに受け入れてくれるんだものみすずも、そうするわ</p><p>そうする</p><p>あたしも、あなたの言葉はいつだって、真剣に聞くわそして、あなたのどんなお願いも受け入れますみすずは、あなたのペットだからあたし、あなたにだけは、とことん甘えられるのだから、あなたにもみすずに、どこまでも甘えて欲しいの</p><p>でも、ほら２人とも甘えちゃったらダメな人間になっちゃうかもしれないよみすずは、オレに甘えてくれていいけれどオレが、みすずに甘えるわけには</p><p>旦那様の馬鹿っとんちきっ</p><p>とんちき</p><p>みすずの方が、一つお姉さんだって言っているでしょっだったら、あなたがあたしに甘えなさいよっあたしは、甘えるのを止めるからっ</p><p>みすず判っているのよあなた、あたしが甘えてくるの好きでしょ</p><p>うんみすずに甘えられるの、オレ、好きだと思う</p><p>どどうしてって</p><p>だって甘えてくるみすず、メチャクチャ可愛いから</p><p>旦那様の正直者っ大好きっ</p><p>だいすき</p><p>逆に考えてみてみすずだって、甘えてきて欲しいのとことん、甘えて欲しいの甘えてきてくれる、あなたはとっても可愛いんだからっ</p><p>あなただけ頑張っても、ダメなのっ恋なんだからっあたしたちが、していることはっ</p><p>恋</p><p>恋なの恋にしよう何十年も掛けて１００年掛かってもいいから</p><p>みすずが、またオレの唇にチュッとキスする</p><p>雪乃さんのことはもういいんじゃないかしら</p><p>あの子は自分にしか興味が無いんだからどんなに、あなたがあの子のことを好きでもあの子には届かないあの子には、あなたの心は見えないわ</p><p>みすずはオレの勃起を、擦っていく</p><p>もう、諦めた方がいいわ辛いけど、諦めた方が楽になれるわ</p><p>死なないで、生きていくことが許されただけであなたは、満足するのあなたは、一生懸命、あの子に尽くしたでも、ここまでなの</p><p>あの子が、あなたを傷付けた心の傷はあたしたちが埋めるから何年掛けても埋めるから</p><p>オレの中で感情が膨れあがっていく</p><p>我慢しないで泣いていいのよあたしたちの前なら、恥ずかしくないのだって、あたしたちあなたの女家族なんだからずっとずっと、これからずっと一緒に生きていく家族なんだから</p><p>ぐぅっ</p><p>み、す、ず</p><p>大丈夫あなたが、泣いても、暴れても何があったって、あたしたちはあなたの側から離れないから迷惑じゃ無いわあなたのこと愛しているんだもん</p><p>ほらあなたのオチンチン、こんなに固くなっているわどうしたいの、これみすずに言ってみすずは、何でもするわううん、したいのあなたのためにだから、あたしにだけ、こっそりあなたの望みを言って</p><p>みすずの眼が慈母のように、オレを見ている</p><p>オレセックスしたい思い切り吐き出したい</p><p>そして、忘れてしまいたい</p><p>雪乃のことを</p><p>うんいいわよで、誰としたいの</p><p>あたしは雪乃さんじゃないの</p><p>そうだ、オレの眼の前にいるのは</p><p>オレを抱き締めてくれているのはみすずだ</p><p>雪乃じゃない</p><p>雪乃はここにいない</p><p>あたしは、香月みすずだけどそれでもいい</p><p>オレは雪乃を忘れたいと思いながら</p><p>いや、そう思うからこそ</p><p>雪乃の幻影から逃れられなくなっている</p><p>あたしに甘えてあたしを好きに犯してくれていいわでも、あたしが雪乃さんじゃないってことだけは判っていて</p><p>どれだけ甘えてもいい関係になったとしても</p><p>越えてはいけない、一線がある</p><p>そこだけははっきりさせないといけないのよ</p><p>このまま、雪乃を想ってみすずを抱くことは許されない</p><p>それは単に、みすずに悪いっていうことだけじゃなく</p><p>そんなの人間としてサイテイなことだから</p><p>それをみすずは、オレに示してくれた</p><p>みすずの言葉は冷水を浴びせられたようだった</p><p>さあどうする</p><p>年下の瑠璃子や美智ではオレは、オレの本音を出し切れない</p><p>やっぱり、気遣いをしてしまう</p><p>だから、みすずはわざわざ、オレと２人きりになって</p><p>オレが落ち着いて心を開けるように、まず自分から心を開いて見せて</p><p>そしてオレの心の傷の患部を、露出させた</p><p>うんそうだよな、オレは雪乃をフッ切らないといけないそうしないと、みんなに悪いんだよな</p><p>そのためにフッ切るためにオレが甘えてセックスに溺れることを、みすずたちは許してくれている</p><p>確かに、セックスに溺れるにしたってさ雪乃のことを頭から消してからにしないといけないんだよな</p><p>雪乃を想ったまま、他の女を抱くなんて絶対にあってはいけないことだ</p><p>別に良いのよフッ切らなきゃいけないなんてことはないの諦められないのなら、それでもいいのよ</p><p>寂しそうに、みすずは言う</p><p>あなたにはしなくちゃいけないなんてことは一つも無いのよ義務なんて無いのどんなことでもあなたが、したいようにしていいのよだって、あたしたちは付いていくだけだからあなたがどう選択しようとも、あたしたちは受け入れるだけだから</p><p>あたしたちは、あなたの重荷じゃないわあたしたちは、あたしたちの意志で、あなたと生きていくって決めたのあたしたちはあなたに気遣われるだけの存在では無いわ</p><p>みすずの眼が真っ直ぐに、オレを見ている</p><p>あたしは一生、あなたと添い遂げるわ何があっても例え、あなたに嫌われることになったとしても</p><p>だからちょっと、厳しいことも言います状況に流されないでちゃんと、覚悟して自分の道を決めてあたしたちに気遣うことをそんなことを理由にするのは止めてあなたには、あたしたちに対する義務なんて無いんだからっ</p><p>他の女たちの存在を言い訳にして雪乃のことを諦めると言うのは、間違っている</p><p>男としては卑怯な言い訳でしかない</p><p>あなたが、本当に雪乃さんが諦められないのなら香月家の力で、どうにでもするわ洗脳でも、マインドコントロールでもそういう分野の人を、お祖父様に探して貰ってもいいのよ</p><p>そんなことをオレは、望まない</p><p>とにかく何をするにしても、覚悟して決めてあたしたちは、黙って付いていくしもしそれで、悪い結果になって、あなたが傷付いたらその心の傷を癒やすために何でもするわ何十年だって平気よみすずは、とっくに腹を括っていますから</p><p>だから、あなたはあたしを雪乃さんだと想って、雪乃さんの身代わりに抱いてくれたっていいのよあなたが、本気で覚悟して、それを望むのならちゃんと覚悟してからにしてあなたに、本気の覚悟があるのならあたし、身代わりでも何でもします喜んでします一生懸命、あなたに奉仕しますでもただ、その場の気持ちに流されるままなんていうのは絶対に嫌なんだからっそんな、心のフラついた男には、なって欲しくないんだからっ</p><p>みすず、お前</p><p>オレはこの子の本当の心の強さを</p><p>初めて知ったような気がする</p><p>みすずはオレを見ている</p><p>オレの答えを待っている</p><p>みすずってすっげぇな今までも、ずっと可愛いと思ってたし、大好きだし、愛しているけれど</p><p>オレの中に、温かい思いが流れ込んでくる</p><p>うんすっげぇ、格好いい今のみすず、輝いているいいやつだううんいい女だって、思うよ</p><p>上手く言葉が出て来ない</p><p>オレ、お前といや、みすずはもう、オレの親友になってくれているんだな</p><p>みすずはポカンとした顔をして</p><p>親友あたしはあなたの恋人じゃないの</p><p>恋人だけどその上に、親友ってっていうか何だろう尊敬するっていうかみすずのことが、誇らしいって言うか</p><p>だからオレを叱咤激励してくれているんだろとにかくお前が、ずっげぇオレのことを考えてくれているのが判った愛していてくれるのがちくしょう</p><p>情けないんだよ、自分がみすずが、こんなにオレのことを愛してくれているのにオレは</p><p>みんなのことを気遣っているつもりで</p><p>何も判っていなかった</p><p>ただ、自分の心の揺れに右往左往しているだけで</p><p>ええっとあなたううん、ここからは旦那様に戻します</p><p>みすずは、ギュッとオレの手を握る</p><p>みすずだって、ずっと旦那様のことを尊敬しています誇らしく思っています</p><p>だから自分が劣っているとか自分の方が、よりあたしたちのために尽くさないといけないとかそういう考えは、もうやめて</p><p>あたしたちはあたしも、瑠璃子も、美智も旦那様と一緒にいるだけで幸せなの満足なんですそんなに頑張らなくていいんだからっ</p><p>ホント、手が掛かるんだからっもおっ</p><p>ごめんじゃないわよっ大好きなんだもんっ</p><p>きゅっとオレを胸で抱く</p><p>そんな、みすずにオレの心が、キュンと揺れる</p><p>ボサボサしてていのボケッとしててもいいの亭主関白でもいいしうるさくてもいいただ、愛し合っている時は、ちゃんとあたしを見ていて欲しい</p><p>それさえ守ってくれたら他のことは、何だっていいのよっ雪乃さんなんて、どうでもいいのっ</p><p>だってあたしたちは、死ぬまで一緒なんだもんっ</p><p>オレはみすずを愛おしいと思う</p><p>みすずとしたいよ</p><p>ちゃんと言って</p><p>オレみすずの身体を見てみすずの心を抱いて香月みすずとセックスしたいよ</p><p>うんみすずと、一つになりたい</p><p>良かったみすずもね旦那様と、セックスしたい</p><p>オレ、もう我慢しないみすずとしたいやりたいみすずが、いいんだみすずとセックスしたいよ</p><p>うんしてぇぇ旦那様っ</p><p>オレたちは唇を交わす</p><p>それから、みすずの胸を揉む</p><p>みすずは、オレのペニスを玩びながら自分でパンティを脱ぐ</p><p>旦那様のペロペロしたいっ</p><p>オレもみすずのを舐めたいっ</p><p>うんっしよっ</p><p>オレたちはオレが下になっての、６９の体勢を取る</p><p>うふふっこれ、可愛いっみすずの、今はみすずのなんだからっ</p><p>チュパッ、チュパッとみすずが、オレの勃起をしゃぶる</p><p>みすずの割れ目に舌を差し込む</p><p>きゃうんっあんゾクッとするのっ</p><p>みすずの中がテラテラと湿っていく</p><p>みすずの味酸っぱいよ</p><p>オレは、ぴちょり、ぴちょりとみすずの汁を啜る</p><p>旦那様のだってしょっぱくて苦いのっ</p><p>みすずは、オレの亀頭を舌で舐め回しながらそう言った</p><p>カリの下をチロチロと舐める</p><p>あ、これ気持ちいいんだもっと、してあげるっみすずが、ペロペロしてあげるのっ</p><p>ああっ気持ちいい</p><p>みすずオレ入れたい</p><p>みすずは、平然とフェラを続ける</p><p>みすずの中にオレのチンコをブチ込みたい</p><p>あたしも旦那様のブチ込まれたい</p><p>みすずは、オレの上から降りる</p><p>みすずのベッドの上でする最初のセックスだから普通でいい</p><p>みすずにとっての普通は、正常位のことらしい</p><p>２回目は旦那様の好きでいいから</p><p>１回目は旦那様のお顔を見ながらしたい旦那様が上になってみすずのお腹の中に、精液注いで欲しいの</p><p>みすずは、仰向けになって大きく足を開く</p><p>うふふ変な気持ち毎晩寝ているベッドなのに今夜は、天井じゃなくって旦那様のお顔が見える</p><p>これからは毎晩、旦那様を思い出して、１人エッチしちゃいそうですっ</p><p>そんなの許さないぞしたくなったら、セックスしに来いオレが、ここまで来たっていい</p><p>ああ１人エッチなんか、絶対に許さないからな、みすず</p><p>じゃあ、あたし旦那様に犯されに行きます犯しにも来てっ</p><p>レイプがいいのか</p><p>レイプもいいの旦那様ならでも</p><p>今は、セックスがいい旦那様と愛し合うの</p><p>オレは亀頭をみすずの狭い膣に、押し当てる</p><p>来てぇ</p><p>ぬぬぬぬっ</p><p>オレの亀頭が割れ目をこじ開けて</p><p>ぬぽぉっ</p><p>膣口のすぼまりを肉の塊が、押し入って行く</p><p>はうううっ温かい旦那様のお腹の中で感じます</p><p>みすずの中も温かいよ</p><p>ああ、本当に女の子ごとに、温度も感触も違う</p><p>勃起ペニスが突き刺さる角度も</p><p>肌の感触や、体温も違う</p><p>もちろん、体格も肉付きも</p><p>顔も心も違う</p><p>女の子はみんな、それぞれ違う</p><p>ずんっ</p><p>根元まで挿入した</p><p>オレの下腹とみすずの下腹が合わさる</p><p>みすずも息を吐く</p><p>手を握って</p><p>オレは、みすずと手を重ねる</p><p>あたし今あなたと一つになっているの</p><p>あなたがセックスしている女の子は、だあれ</p><p>みすずオレが大好きな、香月みすずだよ</p><p>そうよあたしよ</p><p>みすずは、満足そうに微笑む</p><p>うんオレが尊敬している、みすずだ</p><p>もおっ、尊敬はいいからっ</p><p>オレは、恥骨をグリグリと擦り合わせる</p><p>みすずのクリトリスを押し潰す感じで</p><p>あっ、それいい</p><p>みすずが、身体を震わせた</p><p>色々、見つけようお互いの気持ちいいところ</p><p>うん旦那様</p><p>オレは、少しずつ腰を動かし始める</p><p>ぬっ</p><p>奥と手前、どっちが感じる</p><p>今は入り口の方かな奥はね、まだちょっと痛いの</p><p>みすずが、そう言うのでオレは入り口の辺りを擦る</p><p>だんだん気持ち良くなってきたら、奥もいいし最後に出して貰う時も、奥がいいんだけれどああっあっそこ、感じるぅぅ</p><p>入り口のちょっと先の上の辺りに、オレは亀頭を擦り付ける</p><p>あっ、そこっいいのっ溶けちゃうっ</p><p>みすずは、ブルルっと震えたっ</p><p>うん気持ちいいっああんっ気持ち良すぎて、怖いよおっ</p><p>オレもそろそろ、ガンガンいきたいっ</p><p>いいわっもう、奥でもいいからっ突いてっ</p><p>オレは、ガッガッと腰を突き動かすっ</p><p>みすずの胸が、ぷるんぷるん揺れるっ</p><p>みすず、おっぱい揉むぞっ</p><p>何でも、好きにしてっ</p><p>オレは、ピストンを続けながらみすずの乳房を玩ぶ</p><p>柔らかい</p><p>コリコリする乳首を指で転がすっ</p><p>ああっ、どうしようあたし、もうイッちゃいそうっ</p><p>みすずは、絶頂への階段を昇り始めた</p><p>待って、オレも合わせるからっ</p><p>オレは、腰の動きを激しくするっ</p><p>意図的に、みすずの膣のさっきの箇所に、亀頭をグリグリと擦り付ける</p><p>はあうっいいわっそれ、気持ちいいっ旦那様ぁっ</p><p>ああっああっああっ好き好き、旦那様っ</p><p>オレも好きだよ、みすずっ</p><p>あのね、みすずねみすず旦那様のあああっ、みすずは</p><p>みすずが飛ぶっ</p><p>旦那様のペットなのおっイクイクイクゥゥ</p><p>みすずの膣がキキュッと締まるぅぅっ</p><p>オレもオレもイクぞおっみすずゥゥッ</p><p>オレも一気にドンッと、みすずの子宮に亀頭の先を押しつけてっ</p><p>出すぞっ</p><p>うんっ欲しいのっ</p><p>ドビャウウウッ</p><p>おしっこするように精を放出するぅぅ</p><p>熱い、熱い、熱いっっどうしよう、みすず、幸せになっちゃうっ</p><p>汗に濡れた女体がオレの精を受けとめて、グワっと背骨を反らす</p><p>あああっこんなの癖になっちゃううううっ</p><p>涙を零してみすずは、精の快楽に震えていた</p><p>うーん、みすずとのセックスで、ここまでやってしまったら</p><p>寧とは、何をすればいいんだろう</p><p>いや、セックスするのは確実なんですけれど</p><p>503．復讐の終焉</p><p>もおっ本当に、おっぱい好きなんだから</p><p>セックスのみすずのベッドでイチャつく、オレたち</p><p>オレは、みすずの乳首をペロペロと舐めていた</p><p>嫌か</p><p>嫌じゃないです旦那様のお好きにどうぞっ</p><p>オレはみすずの胸に、顔を埋める</p><p>ああ、ここはみすずの匂いでいっぱいだな</p><p>みすずの部屋普段、みすずの寝ているベッドみすずの布団</p><p>そして、みすずの柔肌</p><p>汗が引いて、今は肌も艶やかになっている</p><p>オレは、みすずの匂いに包まれている</p><p>そうですかみすずには、旦那様の匂いしか判りません</p><p>みすずは、クンクンとオレの首筋の匂いを嗅ぐ</p><p>うん、旦那様の汗の匂い大好き</p><p>みすずは、うっとりとしている</p><p>うふふあたしの部屋、あたしのベッド、あたしの身体みんな、旦那様の匂いになっちゃってます</p><p>自分の匂いは、自分ではよく判らないっていうけれど本当なんだな</p><p>オレにはオレの身体に、みすずの匂いが纏わり付いているようにしか感じられない</p><p>みすずとキスする舌を絡める</p><p>みすずの吐息を肌で感じる</p><p>みすずの鼓動を手の平で感じる</p><p>もう一回したいですけれどでも、下の人たちを、あんまりお待たせしちゃいけないですよね</p><p>メゾネット式のマンションの下階には、寧や瑠璃子や美智が待っている</p><p>ええっと四十五分経っちゃいましたね</p><p>寧が、みすずにオレとの二人だけの時間として許したのは１時間がリミットだ</p><p>そろそろ顔を見せた方がいいですね</p><p>みすずが、裸身のまま起き上がる</p><p>また後で抱いて下さい</p><p>ニコッと、オレに言った</p><p>オレの勃起はまだ張り詰めている</p><p>本当なら、このままもう一回、みすずを押し倒してしまいたい</p><p>でも、まだ寧の番が残っているし</p><p>ホント、旦那様は我慢強いですいつでも、ご自分の欲求を抑えて、あたしたちのことを優先して考えて下さるんですもの</p><p>みすずは、そう言ってオレのペニスを、ペロッと舐める</p><p>でもいいんですわそれが、旦那様なんですものね</p><p>うん、早く下へ行って寧お姉様を抱いてあげて下さいそしたら、全員イーブンですからその後は、お好きな女の子を捕まえて、押し倒しちゃって下さいセックス・パーティですっ</p><p>いやそんなことを言われても</p><p>さあ、行きましょっ</p><p>みすずが、オレの手を引っ張って起き上がらせてくれた</p><p>これ、みんなの分も持っていきます</p><p>みすずは、裸身の上に赤い肌襦袢を羽織っている</p><p>あたし、和服の下に着るのに、たくさん持ってますしガウンなんかよりも、色気があるでしょ</p><p>確かに江戸時代の遊女みたいだ</p><p>もっとも、みすずが着るととっても可愛らしい</p><p>そう言えば前に、克子姉がこんな赤い肌襦袢を雪乃に着せたことがあったっけ</p><p>学校の廃校舎で雪乃を犯した時に</p><p>さあ、行こうみんな、待っているだろう</p><p>オレは、みすずの手を引いて階段を降りる</p><p>廊下を通って、元の広大なリビングへ</p><p>みんな、カラオケでもしているかと思ってたけれど</p><p>テレビの前に集まっている</p><p>あ、ヨッちゃん</p><p>寧はテレビだけでなく、スマートホンを取り出していた</p><p>瑠璃子と美智は、まだ裸のまま</p><p>ソファに身を寄せてテレビを観ている</p><p>恭子さんやってくれたよ</p><p>寧は、そう答えた</p><p>テレビの画面には白坂創介氏、発見の文字が</p><p>ほらニュース番組のお天気コーナーを、最近はスタジオじゃなくって、テレビ局の前の中庭とかでやってることって多いでしょ</p><p>ああそういう局もあるな</p><p>白坂家の系列のテレビ局の１０時のニュースも、そうだったんだけれどね知ってるでしょ、ニュース・クリエーションって番組</p><p>寧が教えてくれる</p><p>ああ、有名なアナウンサーが司会をやっている</p><p>あのテレビ局の看板番組の一つだ</p><p>そんでさテレビ局の中庭で、お天気担当の気象予報士のお兄さんが立っている後ろがさ大きな階段になっていたんだよそこを天気予報の放送の真っ最中にさ</p><p>乳母車に、Ｍ字開脚の体勢で乗っけられた白坂創介が階段の上から、カッツーン、カッツーンと</p><p>乳母車ごと階段を降りてきた</p><p>全国、生放送中にか</p><p>オデッサの階段ですね</p><p>オレの横でみすずが言った</p><p>うん恭子さんの狙ったイメージは、それだと思うよ</p><p>オデッサ</p><p>映画史に残る名場面でそういう階段のシーンがあるんです戦艦ポチョムキンて、聞いたことがありませんか</p><p>ごめん知らない</p><p>どんなアニメなんだろう</p><p>ＳＦだってことは判るけれど</p><p>戦艦ポチョムキンは、何星人と闘うんだ</p><p>つーか、まあその実際の場面は、あたしたちは観ていないんだよテレビを点けてみたら、もう大騒ぎだったから</p><p>うん、テレビの画面はその事件現場のテレビ局の社屋を映している</p><p>つーか、ネットには、もう幾つも、画像がアップされているんだけれど</p><p>寧は、自分のスマートホンを観るが</p><p>ちょっと、ショッキング過ぎる映像だから</p><p>ああ、瑠璃子やみすずには観せない方が良いって、判断したんだな</p><p>白坂創介が、乳母車にＭ字開脚で固定されていたって言うけれど</p><p>その股間にはペニスは無い</p><p>白坂創介のペニスが吹き飛ぶ瞬間をオレは、中継画像で観ている</p><p>あの後両手と舌も切り落とすことになっていると、マルゴさんは言っていた</p><p>壮絶に陰惨な姿になっているはずだ</p><p>乳母車に、大きくオッスオラ、白坂創介（いや、マジで）って貼り紙があったあったから、白坂だって判るけれど、外見はメチャクチャになっちゃっているから</p><p>テレビでは、アナウンサーが事件の詳細をレポートしている</p><p>白坂創介氏と思われる人物は、午後１１時過ぎに警察病院に搬送されましたがまだ、本人であるかどうかの確認はできていません</p><p>スタジオの大久米さん</p><p>はい現場で何かありましたか</p><p>たった今、弁護士を通じて白坂家からコメントが出ました警察病院へ運ばれたのは、白坂創介氏本人だと確認されたそうですっ</p><p>やはり、白坂創介氏でしたか</p><p>はい、白坂創介氏は全身に打撲と創傷、一部肉体に欠落部分もあり、予断を許さない状態だそうです</p><p>危篤ということですか</p><p>えーと、警察からの公式発表はまだですので、詳細は判りませんただ、乳母車に乗せられた状態で、ニュース番組中に発見された時には、生きていたということは確実なようです</p><p>判りました、引き続き取材を続けて下さい</p><p>ニュースショーのアナウンサーが、カメラを見る</p><p>この時間は、予定を変更してニュースを延長しています本社解説員の小大谷さんに来ていただいています小大谷さんこれは一体、どういうことなんでしょうか</p><p>今までの取材で白坂創介氏が、暴力団とトラブルを起こしていたことが判明していますまた、白坂創介氏の懇意の暴力団事務所が、先日、何者かに襲撃を受けたそうですこれは暴力団同士の抗争事件ではないのではないかという見方が、警察関係者の中ではささやかれているようですが</p><p>しかし白坂創介氏は、かなりの暴行を受けていて顔が本人と判別できないくらい腫れ上がっていたという証言もありますし肉体の欠損が</p><p>ええ、白坂氏は肉体を酷く傷付けられていたことは判っています</p><p>そんな会話を観て寧は</p><p>確認も何も全部、放送されちゃっているよネットに出回っている画像だと、なくなっちゃっていること、ハッキリと判るものっ</p><p>なくなっていると判るのはペニスか、手首か</p><p>あるいは両方か</p><p>小大谷さんでも、日本の暴力団が、日本人に対して、ここまでやりますかねぇ肉体を傷付けて、テレビの生放送で晒すなんて紛争地帯の非合法組織のやり口ですよ</p><p>アナウンサーは、興奮気味に解説者に尋ねる</p><p>はい今、現在、マスコミ各社には、マニアの子供が手を繋ぐ会WITHヒメコブラという団体名で、犯行声明が届いているそうです</p><p>何ですか、それは</p><p>詳細は、判りません</p><p>ククッと寧が笑う</p><p>さすが、恭子さんレインボーマンじゃなくって、ダイヤモンドアイとは渋い渋すぎる</p><p>まあ、何か元ネタがあるんだな</p><p>その声明文が、ここにあるのですが</p><p>画面に、フリップが出る</p><p>女のアナウンサーが、読み上げる</p><p>白坂創介よ、本当におめでとうおまえはもう白坂家だけの性犯罪者ではない今や世界の性犯罪になったんじゃそれは山あり谷ありの厳しい性犯罪の道を、ひたすら歩み続けたからこそ、今日の栄光があったしかし、性犯罪の道はこれで終わったわけではないヘラブナを釣るには、練りエサを使いますヘラブナは、植物性プランクトンを主食とするので、麩を基本に、ペレット、グルテン、トロロ、ウドン、角麩、タピオカなどを使ったりもします昔は、隠し味にカレー粉を入れるのが流行ったこともあり、やめてラーの蛇神の特殊能力で、ナンデレ・ポンデレを焼き払われたら、闇のゲームでモンスターと繋がってる白坂創介の精神まで燃え尽きちゃう死なないで白坂創介ライフはまだ残ってるこれを耐えれば、勝てるんだからっ 次回、魔法の性犯罪者、ソースケ・ソースケ最終回、創介、暁に死す未来に向かってデュエル、ファイトッ</p><p>何ですか、これは</p><p>アナウンサーが、呆然としている</p><p>まったく判りません理解不能です</p><p>恭子さんのセンスはオレには判らない</p><p>まとにかく、お屋敷に居たお姉さんたちの怒りは、これで治まるよていうかここまで、徹底的にやられたら、みんな怒りを越えて背筋がゾッとなっているよ先生と恭子さんを怒らせたら、ここまでやられるっていうことなんだから</p><p>うん、こんなのを見せられたらミナホ姉さんたちへの恐怖の方が強くなる</p><p>だから白坂創介への復讐は、これで終わりだ</p><p>今は、警察病院だけれど意識が回復する前に、殺されることになると思うよ白坂家の本家からの要請で</p><p>寧の言葉は重い</p><p>白坂家は、これ以上白坂創介のスキャンダルが続いて欲しくない</p><p>っていうか、白坂本家は白坂創介を捕らえていたのは、香月家ジッちゃんだと思い込んでいる</p><p>これで白坂創介が意識を取り戻して両手は無いし、舌も切られているけれど、何とかして誰にやられたのかを意思表示したら</p><p>話がややこしくなる</p><p>そんなことは誰も、もう望んでいない</p><p>白坂創介と関係のあった暴力団組織だって、すでに恭子さんたちが潰した後だ</p><p>白坂創介は、このまま死んだ方が良いと判断されるだろう</p><p>もう知ってるよあたしが電話した隣の部屋で、スマートホンで同じニュースを観ていると思うよ</p><p>で、どうするってミナホ姉さんお屋敷に戻るとか、言ってた</p><p>いつもならネット上での情報攪乱をするために、お屋敷か学校の監視ルームに向かうだろうけれど</p><p>今夜は何もしないって</p><p>寧は、オレに微笑む</p><p>もういいんだよ、ヨッちゃんもう全部終わったんだから</p><p>こっから先はネット上に、どんな意見が出ようと、不確定情報が錯綜しようとあたしたちが、手を出す必要は無いんだよ</p><p>白坂創介の処刑は終わった</p><p>社会的にも、肉体的にも白坂創介が抹殺されることは、決まっている</p><p>むしろ、今、ここに居て朝まで、何もしないことが重要なんだよ</p><p>ほら今のあたしたちって、最高のアリバイを作っているんだよ</p><p>アリバイ</p><p>外には公安警察の人が、あたしたちを監視しているわけでしょこれ以上の証人はいないわけじゃない</p><p>そうだこのみすずのマンションの前で、香月セキュリティ・サービスの監視員と一緒に、公安警察の人もオレたちの動きを見ている</p><p>しかも、先生は香月セキュリティ・サービスの次期トップの翔お姉さんと一緒だし、ここにいるってことを香月のおじいちゃんにも電話で知らせているよね</p><p>白坂創介が発見された時に、先生のアリバイがはっきり証明できるそれが大事だったんだよ</p><p>そうかミナホ姉さんは</p><p>白坂創介の、誘拐・監禁・傷害の主犯だ計画者であり、犯行の指導者だ</p><p>恭子さんは、元から神出鬼没っていうか恭子さん自身は、今、日本に滞在しているっていう記録さえ残っていないからね</p><p>恭子さんは何とかっていう、偽名の偽パスポートで来日したって言っていた</p><p>あの人の仕事は完璧だよお屋敷から、白坂創介を連れ出した痕跡は、絶対に残していないから</p><p>白坂創介とオレたちのお屋敷を繋ぐ糸は無い</p><p>白坂創介に対する怨恨のラインからお屋敷の存在が捜査されても</p><p>お屋敷の主であるミナホ姉さんの今夜のアリバイは記録されている</p><p>そういう理由もあって恭子さんは、先生を翔お姉さんに預けたんだよ</p><p>ミナホ姉さんが、恭子さんのサポートをしたりお屋敷の中に残ったままだと</p><p>捜査の時に、疑われる可能性が残るから</p><p>警察は白坂創介が、テレビ局の中庭で発見されたところからしか、捜査を始められないからね</p><p>オーストラリアから、日本への入国も</p><p>学校やお屋敷の中への監禁も</p><p>恭子さんがこっそり仕掛けたから痕跡が残っているはずはない</p><p>警察のたった一つの捜査ポイントは</p><p>白坂創介のテレビ局での発見でその時間帯に、はっきりしたアリバイのある人間は、それ以上捜査対象にはできなくなる</p><p>マルゴお姉ちゃんたちもアニエスを池田先生に診ていただいた帰りに、わざと監視カメラのあるところに姿を現していると思うよ</p><p>そう言えば帰りにパフェを食べるって、言っていたな</p><p>白坂創介の発見時間にマルゴさんも、渚も、別の場所に居たことが確認されるということになる</p><p>お屋敷には、克姉やメグが残っているけれどあの二人じゃ、絶対にできないようなことを恭子さんはやったからね疑われることは無いよ</p><p>そうだなテレビ局に侵入して、本番中にカメラの写る場所に白坂創介を捨て去るなんて、大それたことが克子姉たちにできるはずがない</p><p>ていうか、警察にマークされそうなのは、先生とマルゴお姉ちゃんくらいだから渚さんは、お仕事のことがあるからアリバイがあった方がいいって判断でしょ</p><p>と、ということだから今夜のあたしたちは、ネットの情報をROMることはしても、書き込みは厳禁何もしないで、このまま朝を待つってわけ</p><p>寧は、ニコニコと微笑む</p><p>ではテレビを消しましょう寧お姉様</p><p>次は、寧お姉様の番ですよ</p><p>オレとセックスする</p><p>瑠璃子と美智裸のままだと寒いでしょここは空調で、温度は一定だけどこれを羽織りなさい</p><p>そう言って、みすずは二人に赤い肌襦袢を渡す</p><p>早速、着る美智</p><p>美智それ、似合うな</p><p>つるぺたの発達途上の肉体だけれど</p><p>元から、和風美少女だからな</p><p>赤い肌襦袢を着ると遊郭の少女娼婦のようで、セクシーだ</p><p>わたくしはどうですお兄様</p><p>瑠璃子も、和服は普段から着慣れているから</p><p>肌襦袢が、しっとりと似合う</p><p>うん、瑠璃子も可愛いぞ</p><p>オレは、美智のお尻を撫で瑠璃子の胸を揉む</p><p>驚く、二人</p><p>あ、ごめん可愛かったから、つい</p><p>オレはさっきのみすずとのセックスで学んだ</p><p>遠慮しちゃダメだ</p><p>この子たちとの関係は</p><p>オレが求めたら、この子たちはちゃんと応えてくれるんだからっ</p><p>いえもっと、どうぞ</p><p>はいお兄様のお好きなだけ</p><p>二人は、嬉しそうにオレに身を寄せる</p><p>いつでも、こうして下さい</p><p>あたしたち、お兄様のものですから</p><p>そんなオレたちを見て、寧は</p><p>ちょっとヨッちゃん次、あたしの番</p><p>ぷんぷんしながらテレビを消す</p><p>スマートホンも、片付けた</p><p>オレは、寧の方へ進みギュッと抱き締める</p><p>積極的なオレに寧は驚く</p><p>オレも姉さんと、早くしたいよ</p><p>寧の肉体はグラマラスだ抱き心地が良い</p><p>みすずよりも大人の女の匂いがする</p><p>姉さん香水とかつけてる</p><p>うんちょっとね</p><p>美智、お茶を入れてあたしは一休みするわ</p><p>みすずは、ソファに腰を下ろす</p><p>あ、お茶なら、わたくしが</p><p>瑠璃子が、パタパタと動く</p><p>さすがだ、襦袢姿なのに上品で、仕草が美しい</p><p>ヨッちゃん、どこ見てるのっ</p><p>寧がまた、むくれる</p><p>姉さん、どこでする</p><p>ソファの上では、瑠璃子としたし</p><p>美智とは、乗馬運動マシーン</p><p>まさか、寧とみすずの私室に行くわけにはいかないし</p><p>その前にさヨッちゃんに、言っておきたいことがあんのっ</p><p>寧に引っ張られて、オレはソファーに座る</p><p>寧は、オレの隣にどっしりと腰掛ける</p><p>あのねっヨッちゃんあたしたちに優しくしてくれるのは、嬉しいけれど遠慮するのはダメだからねっ</p><p>えーっと</p><p>寧お姉様その件でしたら、わたくしから先ほど、旦那様に申し上げておきました</p><p>みすずが、瑠璃子の紅茶をすました顔で飲みながらそう言う</p><p>ずっこける寧</p><p>本当なのヨッちゃん</p><p>うん、みすずに言われてオレも反省したし、納得した</p><p>オレはそう、答える</p><p>じゃじゃじゃあ雪乃っちのことだけど</p><p>寧は、気合いを入れてオレを見る</p><p>その件も旦那様は、すでに判って下さっています</p><p>みすずが、さらっと答える</p><p>るえーっ</p><p>ほ、本当なのっヨッちゃん</p><p>うん多分、姉さんがオレに言おうとしていた様なことは、全部もう、みすずに言われたと思うそんで、反省したし、納得したし、腹も括って覚悟して前向きに努力することになったから</p><p>はい、旦那様はあたしにお約束して下さいましたっ</p><p>嬉しそうにみすずは笑う</p><p>ちょっと待ってよっそんじゃあさあたしがヨッちゃんに、お姉ちゃんとして優しく諭してあげるっていうのは</p><p>もう、必要無いと思いますよ旦那様は、一度、お話すればちゃんと判って下さりますから</p><p>ぐぬぬぬぬっ</p><p>悔しそうな寧</p><p>し、失敗したみすずを先にするんじゃなかったわっ</p><p>寧お姉様忘れていらっしゃるみたいですけれど、あたしも旦那様の一つ年上ですからお姉ちゃん的なことは、お話できるんですよ</p><p>勝利の笑みを浮かべる</p><p>くぅぅ、ぬかったわ奈島寧、一生の不覚っ</p><p>いや寧</p><p>あのさ、姉さん姉さんが、お姉ちゃんをやりたい人だっていうことは、よく判っているけどさ</p><p>オレは寧を見る</p><p>姉さんの、お姉ちゃんはちょっと、間違っていると思うよ</p><p>えヨッちゃん</p><p>寧は困惑する</p><p>ほら、ミナホ姉さんも言ってたけれど姉さんのお姉ちゃん像は、何か、ちょっと偉そうっていうかオレたちの上に立とうとし過ぎていると思う</p><p>だからさ年下の子たちを、みんな呼び捨てにして基本的に、自分が年下組のリーダーになって、みんなに指示しようとするだろ</p><p>そりゃするよだって、あたしお姉ちゃんなんだもんっ</p><p>寧は答える</p><p>違うって何か、変なことになっちゃってるよ</p><p>うわっとどう伝えれば、いいのかな</p><p>姉さんアレでしょ怖がっているでしょ</p><p>うん、オレたちとの人間関係をどう組むかで怖いから、偉ぶって、オレたちよりも一段上の指導者役になろうとする</p><p>そ、そうかな</p><p>そうだよ何て言うの最初は、年下の子との壁を取り払うために、わざとみんなを呼び捨てにしたんだろうけれどその最初の時の、勇気は凄いと思うよでも、今は呼び捨てにすることで、かえって壁を作ってる気がする</p><p>本当だよあたしは、あんたたちを呼び捨てにする年上の存在だからあたしを認めなさいみたいな感じになっててそれが、かえって心の壁になっちゃってると思うんだ</p><p>横からみすずが、そう言う</p><p>おいおい、みすずも同じ病気だよ</p><p>キョトンとするみすず</p><p>瑠璃子と美智、限定だけれどみすずは、二人のことを呼び捨てにするようになってから、二人に対してはお山の大将になっちゃってるよ家族の中に、香月家組を作ってその派閥のボスになろうとしている</p><p>みすずは、否定しようとするが</p><p>いや、このマンションに来たら、はっきりしたよ寧姉さん、ここだと居心地が悪いだろ</p><p>寧は答えないハァと溜息を吐く</p><p>逆に、みすずはホーム過ぎて、気楽だろ</p><p>それはここは、わたくしの家ですから</p><p>うん、そうだよなのに寧姉さんに対するフォローが弱いと思う</p><p>オレの言葉に、みすずはハッとする</p><p>みすずは寧姉さんを、敵対する派閥のボスだって思ってるから自分のホームなのに、気遣ってあげようとしていないんだと思う</p><p>オレは、今度は寧を見る</p><p>それは、寧姉さんも同じだけどお屋敷では、メグやマナの上に君臨して、香月組のみすずのことは排除しようとしていたから</p><p>いや、排除とかはしてないよ、あたし</p><p>でも年少組の指導権を争って、みすずと対立していたろ</p><p>だから、ミナホ姉さんにこういうメンバー構成で、ここに送られてきたんだよ</p><p>大学時代のクラスメイトは、高校時代</p><p>部活のセンパイに強制されたイタズラで</p><p>電車で出会ったお嬢様学園の女子高生に</p><p>いきなり、これ、読んで下さい</p><p>と、封筒を渡すことを強いられたらしい</p><p>その封筒には、決闘状と書かれ中には、ヘラブナを釣るための道具のリストが延々と書いてあったらしい</p><p>何回も、このイタズラを続けて最後は、そのお嬢様学校からそしつの高校に抗議の電話が掛かって来たらしい</p><p>そう言えば、私の卒業した高校はケンカッ早いことで有名なＡ高校と制服がそっくりで</p><p>うちの学校の生徒が、そのＡ高校の学生と間違われて、これまた＊＊なことで有名なＢ高校の生徒に殴られたという事件があった</p><p>そしたら、うちの学校の教師はうちの生徒を殴ったＢ高校ではなく、なぜか制服の似ているＡ高校にうちの生徒は、あんたんとことは違うんだという、意味不明な抗議をしたらしい</p><p>504．無慈悲な将軍</p><p>とにかくさ黒森組と香月家組が、家族の中で対立していくようなことは困るからさ</p><p>そんなことは、させないよだから、あたしはっ</p><p>いや、だからそれで、姉さんが年下組の絶対的リーダーになるってのは、よくないんだって</p><p>だって姉さん、本質的にリーダー向いてないじゃんか</p><p>ええ、ヨッちゃん</p><p>こうなったら、はっきりさせてしまおう</p><p>だってみんなの先頭に立って、リーダーシップを発揮するとか、そういう経験をしてきてはいないだろ</p><p>寧はオレが来るまでは、黒い森の一番年少者で</p><p>どっちかっていうと、守られる方だった</p><p>白坂創介の手下の教師たちとの武道場放火事件のせいで、高校でも友達はいないし</p><p>年下どころか、同じ年の子たちとも交わってきていたない</p><p>こういうことってさだいたい、いつも、みすずの方が気を遣ってくれて、それで何とか上手くまとまってきたんだよみすずは香月家の中で暮らしてきたから、たくさんの人の思惑の中で溺れないで交通整理することができるから</p><p>色んな人との利害関係を整理して、なおかつ、自分の意志を通す強さがある</p><p>瑠璃子も、そうだいつもニコニコしていて、自分の意志はあんまり外には出さないけれどちゃんと自分の立ち位置を守るし、他の人の顔を立てながらそれでも、自分が利用されることは無いように、上手く立ち回っている</p><p>香月家の娘たちは毎日、色んな人たちを相手にしているから、手強い</p><p>姉さんが、年上組の中では一番年上だけどそれに、姉さんがみんなのお姉ちゃんになりたいってことは判っているけれどリーダーには、なれないんだよ</p><p>年下の子たちを、みんな呼び捨てにしてあたしに付いて来なさいっていうのは、寧には合わないと思う</p><p>うううっーっ、でもさあヨッちゃぁーん</p><p>オレは寧の隣へ行く</p><p>泣きそうな顔を、優しく撫でて</p><p>お姉ちゃんをするのなら別に、みんなのリーダーにならなくたっていいだろ姉さんは、姉さんらしいお姉ちゃんになればいいんだよ</p><p>だって、あたしよく判んないんだもんっ</p><p>半べそ顔の寧</p><p>あたし先生みたいに、なりたいんだよっ</p><p>ああそれで判った</p><p>寧はミナホ姉さんに、憧れていたのか</p><p>バーンと、皆さんの先頭に立たれる時の黒森様とても、格好いいですものね</p><p>ああ、みすずもそうなんだな</p><p>オレは気付く</p><p>みすずが、瑠璃子や美智の前だと偉そうなのはミナホ姉さんの影響か</p><p>なるほどよく判った</p><p>黒森様はわたくしたち家族のリーダーでいらっしゃいますから</p><p>瑠璃子が、そう言う</p><p>確かにオレたちに的確な指示をして、確実に練り込んだ計画を遂行していく時のミナホ姉さんは格好いい</p><p>オレたちの心の状態を読み解いて家族の長として、優しくアドバイスをしてくれる時も</p><p>でも、ミナホ姉さんだって、完璧な人間じゃないいつも克子姉や、マルゴさんがフォローしたり、意見を言ったりしているし恭子さんに叱られたりしているじゃないか</p><p>ミナホ姉さんにはそういう人たちがいる</p><p>それは判っているけれどさ</p><p>寧は、小さく呟いた</p><p>でも、なりたかったんだもんっあたしっ</p><p>泣きべそ顔で、イジイジと顎を振るわせる</p><p>そんな寧を見て美智が</p><p>か、可愛い</p><p>寧お姉様とっても、可愛いですわっ</p><p>ヤバイ、美智の同性愛嗜好に、火が付いてしまったか</p><p>美智、あなたが今さら指摘しなくても寧お姉様は、最初から可愛らしい方です</p><p>みすずが、美智にそう言う</p><p>旦那様、あたしたちどうしたら良いと思いますあたし自身の美智や瑠璃子に対する態度も含めて、改善することはできますか</p><p>もう一回人間関係を、シャッフルしよう</p><p>そう、提案する</p><p>まずは呼び方だな人間関係の基礎は、相手に対する呼び方で決まるから</p><p>呼び方だけで相手との距離感が固定してしまう</p><p>とにかく呼び捨ては、禁止にしよう</p><p>その段階で偉そうだ</p><p>姉さんは、元通りみすずはみぃちゃん、美智はみっちゃん、瑠璃子はルリちゃん呼ぶこと</p><p>でも、ヨッちゃん</p><p>前に、寧が女の子たちに、一々ニックネームを付けていたけど</p><p>そうやって、身近な存在になるフリをして実は逆に、相手に壁を作ってた</p><p>ここまでは許すけれど、それ以上は入って来ないでという、意思表示として</p><p>あの頃とはもう、状況が違うだろずっと、この先一緒に生きていくんだからみすずたちだって、踏み込んで来てくれてるじゃないか</p><p>それならニックネームを有効に使った方が良い</p><p>みすずも美智と瑠璃子の呼び捨ては禁止なええっと</p><p>美智のことは美智ポン、瑠璃子はルリたんと呼べ</p><p>顔面蒼白になるみすず</p><p>ポンにたん</p><p>そうだジッちゃんの前だろうが、公式なパーティの席上だろうが、学校の中だろうが絶対に、そう呼べ</p><p>オレは、明言する</p><p>あの、旦那様あたし、お祖父様のお供で、国賓級のお客様がいらっしゃる場に出ることもあるんですけれど</p><p>どんな場所でもポンにたんだ</p><p>それぐらいしないと、偉そう癖は取れないだろう</p><p>それから瑠璃子は、みすずや寧に対してお姉様って言うのを止めようみすずちゃんと寧ちゃんだ</p><p>そんな申し訳ないですわ</p><p>申し訳なくなんか、ないないないバァーだっ</p><p>オレは強く言う</p><p>瑠璃子の言葉が丁寧過ぎるのが他の人にも、影響しているんだよほら、レイちゃんのことをレイちゃんて呼ぶようになったら、随分楽になったろ</p><p>確かに、藤宮さんも皆さんに打ち解けてきましたし、お兄様たちも藤宮さんと親しげにお話なさっておられますね</p><p>レイちゃんだ瑠璃子、お前が一番、ネックかもなレイちゃんは、レイちゃん翔お姉さんは、翔お姉さんて呼べ</p><p>こいつ、頑固だから、ずっと藤宮さんて呼んでたんだな</p><p>ご命令でございますか</p><p>ああご命令だ</p><p>ここは、強く出る</p><p>とにかくここまで家族が拡大すると、一人の態度が他の家族に影響する</p><p>瑠璃子が、レイちゃんや翔お姉さんに香月家の主従関係のままの呼び名を使っているとそれが、他に悪影響を及ぼす</p><p>ご命令でしたら従います</p><p>瑠璃子は、受け入れてくれる</p><p>それから瑠璃子とみすずと美智は、ミナホ姉さんのことを黒森様と呼ぶのは、もう止めろお前たちだって、もう黒森なんだぞ</p><p>オレは、三人の香月家組の少女たちを見る</p><p>オレの女なんだからなっ</p><p>みすずたちは</p><p>ごめんなさい、旦那様</p><p>ご指示に従います、ご主人様</p><p>そうでございますね瑠璃子はもう、香月家の娘ではございませんでした</p><p>ミナホ姉さんはみすずたちが、自分のことを姉さんて呼んでくれる方が嬉しいに決まっているんだから</p><p>ミナホ姉さんこそ初代お姉ちゃんになりたい、女の子だ</p><p>自分の家族が欲しいんだから</p><p>美智が、手を上げる</p><p>わたくしみすずお姉様のことは、今まで通り、みすずお姉様とお呼びしたいのですが</p><p>その方がゾクゾクしますので</p><p>ああ百合的にか</p><p>前のみすず様から、みすずお姉様になっただけでも、大成長だもんな</p><p>いいか、それぐらいは</p><p>うん、許可する</p><p>美智は、ニヒッと微笑む</p><p>随分、表情豊かになったもんだ</p><p>あの、旦那様</p><p>今度は、みすずか</p><p>それでしたら旦那様も、あたしたちの呼び方を改めて下さいませ</p><p>いや、確かにこうまで言って、オレだけ呼び捨てってのは、良くないか</p><p>あたし、前から思ってたんですけれど恵美さんだけ、メグっていうのはズルイです</p><p>あたしも、そんな風に呼ばれたいですっ</p><p>じゃあみすずのことは、ミィて呼ぶよ</p><p>単純だけど今は、それしか思い付かない</p><p>はぁい旦那様っ</p><p>嬉しそうな、みすず</p><p>瑠璃子はルリな</p><p>美智はミッチーくんか</p><p>ムッとする、美智殺気さえ感じる</p><p>それは、いかがなものかと</p><p>いや、前にそう呼んでいた時期もあるじゃないか</p><p>わたくしのことはオイとかコラとかこのメス犬とか、そういう呼び名で結構でございます</p><p>美智お前、そのM嗜好はどうにかならないのか</p><p>いや、ごめん美智だけは、美智のままにするよく考えたらお前の場合は、色々と紆余曲折して、ようやく美智になったんだった</p><p>美智は、オレに懐くまで時間が掛かったから</p><p>懐いてからはベタベタだけど</p><p>せめて、もう少し叱りつける感じで美智ィとか美智ッッにはなりませんか</p><p>オレは、ツカツカと美智の前へ行き</p><p>美智大好きだぞ</p><p>美智の顔がぽわーんと真っ赤になる</p><p>いつも叱られているだけなのはいやだろ、美智</p><p>美智の耳に囁いてチュッと唇にキスをする</p><p>はううう了解しました</p><p>美智は、身体をオレに擦り付けながらそう答える</p><p>よし再確認しよう</p><p>寧はみぃちゃん、みっちゃん、ルリちゃん</p><p>みすずは寧ちゃん、美智ポン、ルリたん</p><p>瑠璃子は寧ちゃん、みすずちゃん、ミツチィ</p><p>美智は寧ちゃん、みすずお姉様、ルリルリ</p><p>そして、オレはミィ、美智、ルリ</p><p>あ、あたしはっ</p><p>寧が、不満そうに叫ぶ</p><p>そんだったらさ、ヨッちゃん、あたしのことも何かニックネームで呼びなさいよっ</p><p>じゃあネイ姉ちゃん</p><p>そんなのつまんないってのっ何か、親戚の田舎のおばちゃんみたいだし</p><p>寧は、不満らしい</p><p>じゃあ姉さんが、決めてよ</p><p>寧はニッと微笑む</p><p>そしたらさあヨッちゃんは、あたしのことは敬愛すべき、百戦百勝の鋼鉄の太陽偉大なる大お姉様発明将軍、好き好き寧ちゃんと呼びなさいっ</p><p>な、長いよつーか、何だそれ</p><p>そうしとないと、無慈悲な打撃を加えるからねっ</p><p>どんな無慈悲だ</p><p>発明将軍よりも、発明刑事いや、自転車刑事の方がいいかも</p><p>何のネタだ</p><p>ヤッちゃん</p><p>寧がゾクゾクっとなる</p><p>姉さんのことは、これからはヤッちゃんて呼ぶよ</p><p>どうしてです、旦那様寧ちゃんのどこがヤッちゃんなんですか</p><p>寧の本名は寧子(やすこ)</p><p>そのことはここでは、オレしか知らない</p><p>んまあ、いいじゃないかオレは、ヤッちゃんて呼ぶから</p><p>寧は顔を赤くして</p><p>それならいいかもっ</p><p>オレと寧とだけの秘密なら受け入れてくれるか</p><p>ヨッちゃんと、ヤッちゃんそれが一番かもね</p><p>じゃあ、ヤッちゃん早速だけど</p><p>セックスしようオレ、ヤッちゃんを抱きたい</p><p>寧が、オレを受け入れてくれる</p><p>いいよ、ビデオとかはあたしの映像は、別に香月のおジィちゃんには観せなくていいんだから</p><p>うんぶっちゃけ、ジッちゃんは瑠璃子のセックスにしか興味が無いだろう</p><p>それよりさミィ、美智</p><p>オレは二人の同性愛嗜好も持っている少女たちを呼ぶ</p><p>お前たちも、一緒にヤッちゃんとしないか</p><p>二人ともヤッちゃんのナイスバディに惹かれているんだろ</p><p>二人は顔を見合わせる</p><p>早く仲良しになるにはこれが一番だと思うけどな</p><p>ルリはどうするお前も入るか</p><p>瑠璃子は、まだセックスのことはよく判っていませんから、見学させていただきます</p><p>うん、じゃあ次の機会には参加しろよ</p><p>強制はしないでも、交じった方が仲良くなるとオレは思う</p><p>美智ぽん</p><p>みすずは、プッと噴き出す</p><p>変な感じでも、悪くないわとっても親しさが増しているもの</p><p>わたくしも変な気分です</p><p>武士娘に、ポンだもんな</p><p>どうする寧ちゃん、確かに魅力的よね</p><p>あの豊かなお胸を前から一度、蹂躙してみたいと思っておりました</p><p>おうおう、蹂躙しろいいぞ、美智</p><p>うー、ヨッちゃん、あたし蹂躙されちゃうのぉ</p><p>寧は、困惑しているが顔は、笑っている</p><p>さあ、まずは二人でヤッちゃんを裸にしちゃえっ</p><p>みすずと美智が寧の肉体に、取り付く</p><p>ちょっちょっと待ってよ</p><p>待ちません、美智ぽん</p><p>はい、下半身はお任せ下さいっ</p><p>みすずは上半身を美智は下半身を</p><p>あっという間に、寧を下着姿にしてしまう</p><p>ふふふ、やっぱり大きい</p><p>寧の巨美乳を見て美智がニッと笑う</p><p>寧ちゃんあの、あたし</p><p>みすずは、寧を見て</p><p>あたしずっと、寧ちゃんが羨ましかったの</p><p>えどうしたのミィちゃん</p><p>驚く寧</p><p>だってあたしたちの旦那様って、寧ちゃんのことが一番好きでいらっしゃるでしょ</p><p>ホテルでの闘いの時、旦那様は寧ちゃんのために、緊急避難室から出られたわそして、寧ちゃんのために闘われてあたし、悔しかった</p><p>それに、旦那様は辛そうなことがあると、いつも寧ちゃんを探しているの寧ちゃんのこの身体包容力があるんだと思うわあたしには無い力がこの大きなおっぱいがこのっ</p><p>ツンツンとみすずは、寧のおっぱいを突っつく</p><p>そんなことないよっヨッちゃんは別にさ</p><p>いいのっ今は、あたしが愚痴を言う時なのっこんな時じゃないと、言えないんだからっ</p><p>みすずは笑っている</p><p>あっそ、だったらあたしも言うっみすず、あたしだって、あんたのことが羨ましかったよすっごい、お嬢様で綺麗でさそんで、あんた最初にお屋敷に来た頃は、ずっとヨッちゃんの側にくっついてたじゃないかっ</p><p>だって旦那様しか、頼れる方がいませんでしたから</p><p>当時のお屋敷は、香月家組がみすずしかいない</p><p>みすずにとっては、アウェーだ</p><p>それに、あたしは門限があるから夕方には帰らないといけないのにっ寧ちゃんたちは、夜も旦那様と一緒なんですものっ</p><p>みすずが、反論する</p><p>何言ってるのっヨッちゃんと会ったら、必ずエッチしてるくせにっ気付いてるヨッちゃんとのエッチ回数、家族の中だとあんたがダントツ一位なんだからねっ</p><p>家族以外なら雪乃が、さらにその上を行く</p><p>もちろん、寧はみすずにそのことは言わない</p><p>だって、夜会えないんだからお昼間にお会いしたら、エッチしていただくのは当然ですっ旦那様の精液を注いでいただきたくて子宮が疼くんですから</p><p>もおっ、ミィちゃんはヘンタイさんだなっ</p><p>いいんですっ寧ちゃんは、違うんですか</p><p>あたしは子宮が疼く経験は、まだだな</p><p>寧とはまだ２回しかセックスしていない</p><p>面白いですわねお兄様</p><p>瑠璃子がやって来て、ソファを示す</p><p>ああ、オレは瑠璃子と並んで座った</p><p>オレに、ぴったりと身体を付けてくる</p><p>ああやって心の中に溜まっていたことをぶつけ合って、仲良くなろうとなさっているんですね</p><p>そういいながら瑠璃子は、オレの手を自分の襦袢の脇に入れされる</p><p>そこからは生のおっぱいに手が届く</p><p>オレは、瑠璃子の可愛いおっぱいを揉む</p><p>乳首がコリコリしている</p><p>瑠璃子は、そのまま笑って平然として、オレのペニスに手を伸ばす</p><p>擦り擦りと白い手が、しごいてくれる</p><p>わたくしも早く、あんな風にお話できるようになりたいですわ</p><p>すぐできるよルリなら</p><p>瑠璃子はまだお兄様がいて下さらないと、皆さんとは心が開けませんわ</p><p>そう言って自分の口に手を付け、唾液で濡らす</p><p>濡れた手で、オレの亀頭をさわさわと触る</p><p>うう</p><p>わたくしは皆さんと打ち解ける前に、お兄様のセックス奴隷としてちゃんと働けるようになりたいんです</p><p>お前もう、充分、できているって</p><p>その頃寧とみすずの裸口論は、まだ続いていた</p><p>だいたいさ、ミィちゃんは、ヨッちゃんに何でも求め過ぎだよっオシッコ披露とか、完全にミィちゃんの趣味でしょ</p><p>旦那様が、あたしを受けとめて下さっているんだからいいじゃないですかっ</p><p>でもさミィちゃんのヘンタイ度が、どこまで高まっていくか、お姉ちゃんはちょっと心配だなっ</p><p>そんなのほどほどにしますよっあたしだって、お尻の穴には興味が無いですしっ</p><p>え、そうなのっ</p><p>うちの父、痔が酷いんですっ手術したこともあるんですっ</p><p>みすずのお父さんまさか、自分が不在の時に、自分の家でこんなことをバラされているとは夢にも思っていないだろう</p><p>だからお尻の穴を使うのには、抵抗があるんです</p><p>みすずの言葉に、瑠璃子がオレのペニスをしごきながらオレに囁く</p><p>お尻の穴って、何ですの</p><p>いや、ルリが今触っているそれをお尻の穴に入れるそういうプレイがあって</p><p>してみたいですか、お兄様</p><p>瑠璃子のお尻でしたらいつでも、どうぞ</p><p>痛いぞ、多分</p><p>お兄様がなさりたいのなら、瑠璃子は幾らでも我慢しますわ</p><p>いや、瑠璃子を傷付けるようなことはしたくないから</p><p>お尻の穴って、よく判らないし</p><p>腸とかに、傷がついたら大変だよな</p><p>それで、何か身体に不調が出るようなことになったらよくないと思う</p><p>しないよオレ</p><p>オレの顔を見て、瑠璃子は</p><p>好きです、お兄様愛していますわ</p><p>オレは、瑠璃子のおっぱいの感触を楽しむ</p><p>だいたいさミィ、あんたはさっ</p><p>何ですか、寧ちゃん</p><p>そんなパッパラ姉ちゃんみたいな呼び方しないでよっ</p><p>それはさすがに言いがかりですっあたしは</p><p>きゃうっ</p><p>突然、寧が変な声を上げる</p><p>ちょっと、ミッちゃん変なところ触らないでよっ</p><p>そう言えば美智は、どうした</p><p>ぬふふふふこの太ももが、いいですっ</p><p>美智は、寧の下半身に取り付いて太ももを撫で回している</p><p>もしかして、美智お前、足フェチか</p><p>そこくすぐったってば</p><p>うーん、この筋肉の付き方がいいですキュートです</p><p>マニアックだな美智</p><p>あーっルリたん、あなた旦那様に何をしているのっ</p><p>みすずがようやく、オレのペニスを愛撫している瑠璃子に気付く</p><p>はい、いつでもお使いいただけるようにわたくしが、準備をしております</p><p>次は、寧ちゃん様の番だということは承知していますわたくしは、お兄様のセックス奴隷としてのお役目を果たしているだけですわ</p><p>ルリ</p><p>寧ちゃん様はダメだ寧ちゃんて、ちゃんと言え</p><p>瑠璃子は、ケロリとしている</p><p>でも、お兄様のここはすっかり、ご立派になっていらっしゃいますわ</p><p>勃起をご立派とか、表現しないでくれ</p><p>そろそろ、寧ちゃんの方へ向かわれますか</p><p>うん寧とみすずの口論も、そろそろ潮時だろう</p><p>ありがとう、ルリ行ってくるよ</p><p>オレは、ソファから立ち上がる</p><p>ルリは</p><p>行ってらっしゃいませお兄様寧ちゃんの番が終わりましたら</p><p>一周しましたからまた、わたくしの番でございますよ</p><p>１５歳のお嬢様美少女が、やんわりと微笑む</p><p>オレは今夜死ぬことになるかもしれない</p><p>美智、そこをどいてミィも、もういいだろ</p><p>オレは、３人の居る方へ向かう</p><p>そろそろ愛し合う時間にしよう</p><p>ミィちゃんも、ミッちゃんもちょっと、待ってヨッちゃんが先だからっ</p><p>そして、自分でブラジャーを外す</p><p>はいヨッちゃん、おっぱい好きでしょ</p><p>オレは、寧に抱きつきキスをして、その豊満な胸を揉む</p><p>あんっヨッちゃんだあたしのヨッちゃんだ</p><p>オレは寧の乳首を舐める</p><p>あううっ気持ちいいよ、ヨッちゃん</p><p>寧とのセックス＆４Ｐは次話で</p><p>すみません明日が締め切りのコンクールに、過去作を応募しようと思って、原稿を直しています</p><p>ここにログインすると、バナーが出て来るやつです</p><p>感想欄の返信が、それで滞っていますが必ず、返信しますので、少し時間を下さい</p><p>505．溶け合う姉妹たち</p><p>ヤッちゃんて本当に綺麗だよね</p><p>オレは、寧を見てそう思う</p><p>ええ、あたしもそう思いますわ</p><p>それが悔しいんです</p><p>何さ、ミィちゃんだって可愛いのにっ</p><p>寧は、納得がいかないようだ</p><p>寧ちゃんは綺麗を越えて、美しいんですよ</p><p>いーや、あたしが一番怖いのはあんただよ、ルリちゃん今はまだ、１５歳だけどこれからの発展を考えると</p><p>あたしは美智ポンも心配です</p><p>この子こそ伸び代が、いっぱいありますから</p><p>美智は、自分のつるぺたの胸を触って</p><p>わたくしはもう少し成長したいです</p><p>すぐに、成長するわよ美智ポンは、下地が良すぎるもの</p><p>確かに、美智の顔は整っている</p><p>今は小柄で可愛い美少女だが、順当に成長すれば、とんでもない美女になるだろう</p><p>いやいや、ルリちゃんの方が怖いって今から、この気品だよこれは、きっと化けるってば</p><p>うん瑠璃子もただの美少女じゃないからな</p><p>いいえ、美智ポンの方が怖いです</p><p>ルリちゃんの方が、化けるっての</p><p>また、みすずと寧で、おかしな言い合いになっている</p><p>そんな怖いとか、化けるとか</p><p>瑠璃子が、呆れている</p><p>はいわたくしたちの方が、常に脅威を感じております</p><p>美智も、穏やかに言う</p><p>みすずお姉様は、誰よりもご主人様に愛を捧げていらっしゃいますから</p><p>あら、寧ちゃんもお兄様にベタベタよ</p><p>みすずお姉様の方が上です</p><p>寧ちゃんも負けていないわ</p><p>さらにご主人様の方も、みすずお姉様を深く愛していらっしゃいますし</p><p>それなら、お兄様は寧ちゃんのことが一番好きだと思うわ</p><p>あんたたち、そういうお世辞はいらないから</p><p>あんたたちこそ本当は、自分が一番ヨッちゃんのことを愛しているって思っているんでしょ</p><p>寧の言葉に瑠璃子は</p><p>それはわたくしと、ミツチィはお兄様のセックス奴隷ですから</p><p>もうすでに、この身も心も捧げ尽くしております</p><p>この上、差し上げるものはもう残っておりませんのでねえ、ミッチィ</p><p>はいルリルリ</p><p>このセックス奴隷コンビは同い年だし、意外と気が合うらしい</p><p>何よ、それじゃあまるで、あたしは出し惜しみしているみたいじゃないっ</p><p>あれれ、ミィちゃんそういうことで、年下の子に怒るのぉカッコ悪いよ</p><p>寧ちゃんは、気にならないんですか</p><p>あったしは、大人だからぁ</p><p>高校２年生コンビはホントに合わないみたいだな</p><p>一人は、ダブりだけど</p><p>寧ちゃんは、そういうトリックスターなご発言をなさっている方が、合っていると思いますわ</p><p>そうですわ場の空気を和ませるというようなお立場の方が良いと思います寧ちゃんに、みんなの指導者役は合わないと思います</p><p>瑠璃子が乗っかって来る</p><p>えーヨッちゃんどうなの</p><p>寧は、オレに縋ってくる</p><p>うんヤツちゃんは、あんまり作戦を考えたり、根回ししたりするタイプじゃないと思うよいつも、ニコニコしていて、元気の無い子に話し掛けてあげるとかそういう、人だと思う</p><p>ミナホ姉さんのタイプじゃないよな</p><p>渚に近いんだと思うよほら、渚って聞き上手で、いつもニコニコしていて、みんなに優しいだろ</p><p>いつも一歩下がって、サポートに徹していてくれる</p><p>それでいて、渚がいるとみんな安心できる</p><p>そうですか渚様はいて下さるだけで、みんながホッとできる包容力をお持ちですけれど、寧ちゃんの場合は</p><p>ミィ</p><p>オレは、みすずを睨む</p><p>渚様じゃなくて、渚ちゃんだ</p><p>この際だから、固定化されている人間関係のかせを全て取っ払う</p><p>はい渚ちゃんでした</p><p>素直に訂正するみすず</p><p>とりあえずは、こうやってみんながワイワイ言い合える関係を築けただけでよしとするか</p><p>話を戻すけれどヤッちゃんは綺麗だよ初めて会った時から、ずっとそう思っているから</p><p>オレは、寧にキスする</p><p>寧も、オレにキスを求める</p><p>ああ、やっとヤッちゃんのおっぱいに帰って来た</p><p>オレは、寧の胸に顔を埋める</p><p>ここのところ発達途上のおっぱいが多かったからな</p><p>豊かな乳は、久しぶりだ</p><p>うー、ご主人様嬉しそうです</p><p>美智が、自分のつるぺたの胸と比較して嘆く</p><p>泣かない、泣かない世の中、おっぱいの大きさで優劣は決まらないんだからっ</p><p>寧が、美智に微笑み掛ける</p><p>それは、持っている方だからこそ言えるお言葉です持たざるものからすれば</p><p>オレは、美智を呼ぶ</p><p>お前はお前で良いところがあるんだから、そういうことは言うな</p><p>どこでございますか</p><p>美智が眼を爛々とさせて、オレに尋ねる</p><p>言っていいんだろうか</p><p>あの、わたくしは小柄ですし、肉付きもよくありませんからあまり、肉体に自信は無いのです本当にご主人様にご満足していただいているとは</p><p>色々、思っているんだな</p><p>なら、いいや言っちゃえ</p><p>お前は、締まりがいいんだよっ</p><p>下半身が引き締まっているから挿れた時に、キュンキュン締まって、気持ちいいんだよ</p><p>それはわたくしの女性器が優れているという意味のお言葉ですか</p><p>うん、まあ、そういうことだな</p><p>美智は感激して、泣き出す</p><p>おい、美智</p><p>女に生まれて、これほど幸せに感じたことはございませんっ</p><p>色々と大変だ</p><p>何よぉ、ヨッちゃんそれじゃあ、まるであたしたちは締まりが悪いみたいじゃないっ</p><p>寧が、オレの下でむくれる</p><p>いや、別にそんなことは言ってないじゃないか</p><p>だったら、試してみてよ</p><p>あたしの良いか悪いか</p><p>寧は足を拡げて、オレの身体をガシッと捕まえる</p><p>さあヨッちゃんつっかまえたっ</p><p>捕まったままでは困るオレも、反撃に出る</p><p>やったなあ</p><p>オレは、寧のおっぱいを舐め回し攻撃に入る</p><p>あんっくすぐったいよう</p><p>そんなことは知らん乳首をペロペロと</p><p>はうっ気持ち良くなっちゃうよ</p><p>寧の乳首が、コリコリと固くなっていく</p><p>うん、大きいおっぱいは揉み応えがあるな</p><p>手で、揉み回す</p><p>柔らかそうですわね、お兄様</p><p>瑠璃子が、眼を輝かして近寄って来る</p><p>揉んでみるか、ルリ</p><p>よろしいですか寧ちゃん</p><p>瑠璃子は、寧に承諾を得る</p><p>もおっ、いいよ好きにすればっ</p><p>お許しが出たので、瑠璃子の手が寧の胸へ</p><p>すごい弾力ですわねわたくしの胸より、柔らかいですわ</p><p>そりゃあ、瑠璃子はまだ発育中だから、固いんだよあたしも、そういう時期があったもんっ</p><p>寧ちゃんだってまだまだ発育中だと思いますわ</p><p>みすずが、そう言って寧の首筋を舐める</p><p>ちょちょっと、ミィちゃん</p><p>あ、ここが性感帯なんですね</p><p>うふっと、笑うみすず</p><p>その間に、オレは寧のお腹をからへそを舐めている</p><p>ここのくびれが凄いんだよな胸のお尻も立派なのに、キュッと引き締まっているから</p><p>思わず、感想を述べる</p><p>それは、ヨッちゃんマルゴお姉ちゃんと一緒に、シェイプアップをやっているもんっ</p><p>正確には、マルゴさんはトレーニングで、寧は美容体操なんだろうけど</p><p>でも、このお腹オレ好きだよ</p><p>オレは、寧のつるつるしたお腹に頬擦りする</p><p>そんなこと言われたらまた、シェイプアップ頑張らないといけないじゃんっ間食できなくなるぅ</p><p>寧は笑っている</p><p>ご主人様わたくしも、よろしいですか</p><p>美智が、やって来る</p><p>いいぞ、美智も触りたいところを触ってみろ</p><p>こうなったら、みんなで寧を感じさせよう</p><p>はいでは</p><p>美智は、お気に入りの寧の足に取り付く</p><p>ちょっミッちゃん</p><p>いきなり、寧の足の裏を舐め始める美智</p><p>そんなくすぐったいよ</p><p>ぬふふ、くすぐったいのが、そのうちに快感へと変わるのです</p><p>美智は、相変わらすマニアックだ</p><p>その間に、オレの手は寧の股間に</p><p>脱がすよ</p><p>もおっ、何でもしてって言ってるでしょっ</p><p>寧に残された最後の下着を脱がす</p><p>そこはすでに、たっぷりと湿っていた</p><p>ここはオレのなので、オレが舐めます</p><p>オレは、寧の股間に顔を入れ舌を這わす</p><p>あああんっヨッちゃん、いきなり激しいよあうううっ</p><p>オレの舌先が、さっそく寧のクリトリスを剥き舐め上げる</p><p>あうう、気持ちいい</p><p>寧の身体に、何度も快感の電流が迸る</p><p>じゃあ、このおっぱいはわたくしが</p><p>みすずが、寧の乳首を責め始める</p><p>ミィちゃんう、上手い</p><p>渚ちゃん、直伝ですわっ</p><p>みすずには、レズビアン・テクもある</p><p>オレのペニスを舐めていた</p><p>わたくしは女性の肉体より、お兄様の方が好きみたいです</p><p>オレの亀頭をチュパチュパと舐める</p><p>根元を細い指で、シゴいていた</p><p>ルリちゃんヨッちゃんに点数稼ぎするつもりっ</p><p>全身を責められながらも、寧は瑠璃子に抗議する</p><p>そういうつもりはございません</p><p>瑠璃子は、赤い肌襦袢の胸元から、自分のおっぱいを出して桜色の乳首に、オレの亀頭を擦り付ける</p><p>ああ、ゾクゾクする</p><p>ヤッちゃんオレ、そろそろ</p><p>うん、ヨッちゃんいつでもいいよっ</p><p>寧が、オレを受け入れる準備をする</p><p>オレも、挿入の体勢へ</p><p>すると、美智が瑠璃子に</p><p>ルリルリは、寧ちゃんの左の乳首を舐めて下さい</p><p>右の乳首は、今、みすずが舐めている</p><p>わたくしはご主人様のお尻の穴を舐めないといけませんから</p><p>どういうコンビネーションだ</p><p>いくよ、ヤッちゃん</p><p>来てぇ、ヨッちゃん</p><p>オレは寧の膣口に、亀頭を潜り込ませる</p><p>ぬぐぐぐっと熱く濡れた穴に、オレのペニスが入り込んで行く</p><p>あうううっ来た、来た、来たぁぁ</p><p>背中を反らして寧は、オレを受け入れる</p><p>その二つの乳房を、みすずと瑠璃子が舐めしゃぶっている</p><p>くぅぅどうよ、あたしのはっ</p><p>寧が、眉を顰めてオレに尋ねる</p><p>どんな感じ</p><p>美智の膣の締まりを褒めたことを、まだ根に持っている</p><p>とっても良いよ熱くて、オレのことを四方から、キュッて包み込んでる</p><p>寧は膣の筋肉を締める</p><p>うわっ、吸い込まれそうだ</p><p>へへへ、克姉にキュッと締まるやり方を教わってきたんだもんねっ</p><p>あたしだって、もっともっと良くなるんだからっ</p><p>そうでないと、ヨッちゃんに遊んでもらえなくなっちゃうもんっ</p><p>寧はやっぱり、オレの女が増えたことに脅威を感じているのか</p><p>もう、気を遣いすぎなんだよヤッちゃんは</p><p>ヤッちゃんこそ、もっとオレに甘えてきていいんだよ他の子たちだって、別にヤッちゃんを除け者にしているわけじゃないんだから</p><p>だって、あたしお姉ちゃんだから</p><p>子供丸出しで構わないよみんな、別にヤッちゃんに、立派なお姉さんを求めちゃいないんだから</p><p>子供っぽいお姉ちゃんとか、ちょっとダメなお姉ちゃんでもいいじゃんかそっちの方がヤッちゃんらしいよ</p><p>寧が、潤んだ瞳でオレを見る</p><p>みんな、寧ちゃんのことは大好きですわ綺麗で、明るくて、陽気でおふざけが過ぎるところが難点ですが、でも旦那様が落ち込んでいらっしゃる時に、真っ先に元気付けられるのは、いつも寧ちゃんですわ</p><p>寧の右のおっぱいを責めながら、みすずが言う</p><p>はい、わたくしも大好きです真緒ちゃんや、アニエスや、イーディも、寧ちゃんのことが大好きだって言っていましたわ</p><p>寧の左の乳首を触りながら、瑠璃子が言う</p><p>寧が、二人を見る</p><p>次は、美智が名か言う番だろうと思ったが</p><p>わたくし、現在、ご主人様のお尻の穴を舐めることに精一杯で他のことができませぬっ</p><p>お前が舐めてるから、オレ、ヤッちゃんの中に入ったままで、動けないんだけど</p><p>このままピストンしたら、美智の顔にオレの尻がゴツゴツ当たることになる</p><p>わたくしは、一向に構いませぬ</p><p>オレが構うのっ気持ち良く、腰が使えないだろ</p><p>もしやわたくしのお尻舐めは、気持ち良くございませんでしたかっ</p><p>気持ちいいけれど、物には限度ってものがあるだろうっ</p><p>というか、どうしてそんなにオレのお尻が舐めたいんだ</p><p>む、無念でございます</p><p>そんなオレと美智の会話を寧が、クスクスと笑う</p><p>面白いなあホント、みんな</p><p>はい、面白いですよずっとずっと、こんな風にして暮らしていくんですから</p><p>みすずが、寧に言う</p><p>みんな、家族姉妹ですから</p><p>瑠璃子が、寧に微笑む</p><p>寧は、天井を見上げる</p><p>そうだよね、あたしができるお姉ちゃんとか似合わないよねあたしはできの悪いお姉ちゃんとして、みんなに笑いを提供するぐらいが丁度いいんだなあ</p><p>寧の豊かな肉体が揺れる</p><p>ヤッちゃん大丈夫</p><p>年はこの中で一番上だが、寧のセックス回数は少ない</p><p>まだ、膣の中が、完全に対応できていないんだ</p><p>平気だから、続けて</p><p>オレは律動を再開する</p><p>何か、変な気分あたしが仰向けで寝てて、ヨッちゃんと一つになっててみんなが、上からあたしを見下ろしてる</p><p>オレの腰使いが激しくなってきたのでみすずも瑠璃子も、寧の身体から離れた</p><p>今は、立ってオレたちのセックスを見ている</p><p>美智も、横から覗き込んでいる</p><p>あんっ、気持ちいい姉妹が、ニコニコしてあたしとヨッちゃんのセックスを見ている何か、幸せだなうん</p><p>オレは、寧の手を握る</p><p>みんな、ヤッちゃんの妹だよオレたちは、家族なんだからね</p><p>オレは、腰の動きを加速させていく</p><p>あううっいいよぉいいよおっヨッちゃん</p><p>寧の身体に、突き込む寧の細い足を抱え込むオレ</p><p>さらに、抉るように突く</p><p>あうっ、そこいいっいいよヨッちゃぁんッッ</p><p>美智が、寧の胸の上に手をかざす</p><p>皆様わたくしに、呼吸を合わせて下さい</p><p>美智まさか</p><p>姉妹愛があればきっと可能です</p><p>みすずと瑠璃子が、顔を見合わし、頷く</p><p>わたくしたちも、ルリたん</p><p>はい、みすずちゃん</p><p>みすずが、寧の右手を握る</p><p>瑠璃子が、左の手を</p><p>そして、二人とも空いている方の手を、美智に</p><p>美智が、二人と手を繋ぐ</p><p>寧から、みすず、美智、瑠璃子、そしてまた寧に戻る円環</p><p>一方、オレはペニスと女性器で、寧と繋がっている</p><p>感じて下さい寧ちゃんとご主人様を</p><p>みんなの意識がオレと寧の結合に集中していく</p><p>呼吸と鼓動を合わせます</p><p>すぅ、すぅはぁ</p><p>みんなが、同じリズムで呼吸を始める</p><p>あ、何だか身体が熱い</p><p>寧の胎内だけでない</p><p>オレたち全員の集まりが一つの熱になっていく</p><p>ヨッちゃん、あたし気持ちいいよあたし</p><p>寧もこの不思議な熱を感じている</p><p>オレたちの身体が、汗ばんでいく</p><p>交接している、オレと寧だけでない</p><p>みすず、瑠璃子、美智も</p><p>あっオレもうすぐ、もうすぐだよ</p><p>また、射精が迫って来る</p><p>いつでもいいよいつでもいいから中で出してねヨッちゃん、子宮にちょうだいっ</p><p>寧も身体を震わせている</p><p>ああ昇ってくる</p><p>お、オレあああ</p><p>はぁぁッ心月</p><p>美智が気を発するッッ</p><p>美智も、みすずも、瑠璃子もオレとセックスしたばかりだ</p><p>胎内に快感の余韻を残している</p><p>その残り火が一気に、メラメラと燃え上がるッ</p><p>あああ旦那様ぁぁ、イクッ、イクッ、イクぅぅ</p><p>お兄様ぁお兄様ぁぁッッ</p><p>ご主人様ぁぁ美智は、飛びますッッ</p><p>気を伝ってまだ絶頂を知らない、寧に火がつく</p><p>何これ、何これ、何これヨッちゃん、怖いヨッちゃん、怖いよおっ</p><p>そしてオレも</p><p>イクよオレああああっ出るぅぅ</p><p>オレのペニスが噴火する</p><p>寧の胎内に熱い種を撒き散らす</p><p>はぁぁッッ何これぇぇぇぇぇぇ</p><p>寧が達する</p><p>どおっく、どおっく</p><p>精液が寧の子宮の内部を、熱く洗う</p><p>旦那様ぁぁッッ</p><p>脈動しながら一気に押し流す</p><p>お兄様ぁぁ</p><p>ゴツゴツと、射精しながらも膣奥を突くッ</p><p>膣の底まで押し寄せた白濁が、行き場をなくして逆流するッ</p><p>ヨッちゃんあたし変になっちゃった赤ちゃんできちゃう</p><p>全身が爆発するような快感の中でオレたちは、溶けていく</p><p>同じ、セックスの快感の海に溶けていく、溺れていく</p><p>寧、みすず、美智、瑠璃子オレ</p><p>一つの快感の塊に溶けていく、溶けていく</p><p>はぁぁッッ</p><p>みすずと、瑠璃子と、美智が同時に、失禁した</p><p>しゃぁぁ</p><p>ちょろろろろろ</p><p>それぞれの下に臭う水溜まりを作っていく</p><p>とりあえず、コンクール出しました</p><p>こっちの今日の分を書くのが、ヤバかったですが、それも何とかなりました</p><p>やっぱり、子の１年数ヶ月、毎日書き続けてきたことで色々と良くなっていることもありますね</p><p>書くスピードとか、構成を組み替えることとか</p><p>そういう確認ができました</p><p>改稿したマボロシも、もう一回、アップし直してみようか</p><p>506．性なる夜・１</p><p>もうっ、美智ポンは、床を拭いて</p><p>申し訳ございませんみすずお姉様</p><p>みすずと美智は、必死にオシッコで汚してしまった床の掃除をしている</p><p>幸い、オレたちがセックスしていたソファのゾーンは絨毯じゃなくって、フローリングに毛織りのラグ・マットを敷いてあったから</p><p>オシッコを吸収して、ビショビショになったラグをお風呂場へ運んで、洗ってフローリングの上は、雑巾で拭けば何とかなる</p><p>みすず、瑠璃子、美智の三人が着ていた肌襦袢も全部、オシッコまみれで回収、今は洗濯機の中だ</p><p>ということで、女の子たちは全員丸裸になっている</p><p>お父様とお母様がお帰りになるまでに、何とかしないとまったく</p><p>プンプン、怒っているみすず</p><p>寧ちゃんも、手伝って下さい</p><p>何でぇあたしは漏らしてないよっ</p><p>寧は、全裸で優雅にソファに寝転がったまま笑っている</p><p>あたしが漏らしてたら、この革のソファが悲惨なことになってたってのっ</p><p>幸いオレにペニスを挿入されていた寧だけが、失禁を免れたソファは何とか無事だお漏らし組は、みんな肌襦袢を着たままだったから漏らしたオシッコは、肌襦袢の布地を伝わって零れたため、飛沫がソファを汚すことも無かった</p><p>はぁ、あのラグ・マット、高いのよあたし、手洗いしてくるわそれで、ベランダで干しましょう</p><p>みすずは、肩を落としている</p><p>わたくしが、心月を使わなければ</p><p>美智が、自分を責めるが</p><p>いいえ、あそこでお漏らししちゃったのは、あたしよあなたたちに、あたしの欲求が伝わっちゃったから、こうなったのだから、美智ポンのせいではないわ</p><p>その頃瑠璃子は</p><p>あんっ、お兄様ぁぁ気持ちいいっ気持ちいいですわっ</p><p>オレの上に跨がって、腰を振っていた</p><p>ベランダへ続くガラス戸のすぐ近くのフローリングの上で</p><p>セックスって、何て楽しいんでしょうっお兄様ぁ、あぁぁんお顔を見せて下さい</p><p>全裸でオレと騎乗位で繋がったまま、ぐりぐりと腰を回転させる瑠璃子</p><p>蕩けた眼で、上からオレの顔を覗き込む</p><p>うふふお兄様、気持ち良さそうなお顔をなさっています瑠璃子の身体、気持ちいいですか</p><p>腰をくねらせて、キュッと膣を締める</p><p>今夜は、ずっとオレと他の女たちのセックスを間近で観察していたから瑠璃子は、一晩で色んなテクニックを覚えたさらに、自分の身体で実践していく</p><p>ああ、気持ちいいよルリぃっ</p><p>オレもさっきの美智の心月のせいで、タガが外れた</p><p>勃起が止まらない</p><p>こんなに射精したのに性欲が止まらない</p><p>瑠璃子も、そうだった</p><p>ふだん、自分を抑えている分だけタガが外れると、止まらなくなる</p><p>オレも瑠璃子の腰を掴んで、下からズンズンと突き上げる</p><p>ああっ気持ちいいのぉお兄様ぁぁ、お兄様ぁぁ</p><p>性欲に溺れる瑠璃子とオレ</p><p>そんなオレたちを、寧がソファの上から温かく見守ってくれている</p><p>みすずと美智は心月が瑠璃子のスイッチをオンにしてしまったことが判っているから、今は放っておいてくれている</p><p>ああっ、そこいいのっ、もっとグリグリしてぇぇコンコンされると、痛いの</p><p>痛くて平気なのか</p><p>痛いのが、いいのぉお兄様ぁぁ</p><p>切なそうな眼でオレを求め続ける、瑠璃子</p><p>ああ楽しいですぅセックスって、どうしてこんなに楽しいのおっお兄様ぁ、瑠璃子楽しくて、変になっちゃいますぅ</p><p>瑠璃子は感じるという言葉を楽しいと変換する</p><p>ああっ、ダメぇもっと楽しくなっちゃいますぅお兄様、瑠璃子、もっと楽しくなっちゃってもいいですかぁ</p><p>ああ、いいぞルリィィ</p><p>オレの上で、練り子の裸体が踊る</p><p>瑠璃子は、オレの胸に手を付いて自分から、可愛いお尻を上下させる</p><p>じゅぽん、じゅぽんと瑠璃子の中に出入りする、オレのペニス</p><p>セックス好きになっちゃったかルリ</p><p>自ら積極的に腰を動かす瑠璃子にオレは尋ねた</p><p>好きですお兄様がお兄様が好きなのぉぉ</p><p>瑠璃子は、すっかり汗ばんで上気した顔で、そう言った</p><p>こうしてお兄様の気持ち良さそうなお顔を見ながらお兄様も、瑠璃子のお顔を見て下さってるのそれがいいの瑠璃子、お兄様が好きなのぉぉ</p><p>熱い息をハァハァさせながら瑠璃子は言う</p><p>結局、ヨッちゃんとセックスした女の子は、みんなそうなっちゃうんだよねヨッちゃん、セックスしている間はずっと相手の女の子のこと見ているからあたしたちも、見てなきゃいけないみたいな感じになって</p><p>ちゃんとヨッちゃんに抱かれていることも、自分がヨッちゃんを抱いていることも身体の感覚と視覚の両方で感じるから気持ちいいんだよお互いの気持ちよさが、ダイレクトに伝わるから</p><p>そう言われてもオレは、他のセックスの仕方を知らないから</p><p>ああん、見てて、見ててお兄様ぁ瑠璃子、気持ちいいのっああっ、好き、好き、好きぃ</p><p>瑠璃子がまた、軽く昇り詰める</p><p>オレとの結合部から、大量の愛液が染み出してくる</p><p>ああふっどうしましょうっわたくし、お兄様無しでは、もう生きられません幸せですありがとうございますお兄様ぁ瑠璃子をセックス奴隷にして下さってありがとうございます</p><p>歓喜の涙を零しながら瑠璃子は、また腰をくねらせる</p><p>うふふふーん、ルリちゃんもっと、良いセックスの体位を教えてあげようかっ</p><p>寧の眼が、キラーンと光る</p><p>ミィちゃんそこの鏡ちょっと借りるよっ</p><p>裸の寧がソファから起き上がり壁に立てかけてあった、姿見の鏡を取りに行く</p><p>これもアンティークか何かなのか鏡の周りは、絵画の額縁みたいな装飾がされている豪華な物だ</p><p>その鏡を寧は絨毯の上に慎重に、置く</p><p>ヨッちゃんとルリちゃんこっちへおいで</p><p>寧が、オレたちを手招く</p><p>うん、行ってみよう多分とっても楽しいことだよ</p><p>あの笑顔の時は、何か面白いことを思い付いている</p><p>瑠璃子とオレは一旦、結合を解く</p><p>ルリちゃんこの鏡の上に、四つん這いになってあ、直接鏡に手を付くと、鏡が割れたりして危ないから手は鏡を避けて</p><p>言われるまま全裸の瑠璃子が、鏡の上で四つん這いになる</p><p>後ろからのセックスは、ヨッちゃんの顔が見えないから寂しいでしょでも、こうやって鏡を下に置くと顔が見えるよっ</p><p>自分の感じてる顔もねこれ、存在の耐えられない軽さって映画の中に出て来るセックスなんだけど</p><p>鏡の上にイヌの体勢の瑠璃子</p><p>これなら確かに、顔を見ながらバックでセックスできる</p><p>ほーら、ルリちゃんヨッちゃんに後ろから、犯されちゃいなっ</p><p>犯されるこれはレイプですの</p><p>そうだよっルリちゃんは、これからヨッちゃんにレイプされちゃうんだっ</p><p>ああ瑠璃子、レイプ大好きですっお兄様ぁ、早く</p><p>瑠璃子が、オレに向かってとろとろのお尻を振る</p><p>入れるぞっルリ</p><p>オレは、後ろから瑠璃子の中へ押し入るッ</p><p>はぁぁうっ</p><p>身体を震わせて受け入れる瑠璃子</p><p>そのまま、イヌの交尾のようにオレは瑠璃子の背中に覆い被さる</p><p>瑠璃子の首の横から真下の鏡を見下ろす</p><p>四つん這いになってる瑠璃子の顔もオレとの結合部もオレ自身の顔さえ、よく見える</p><p>あああんっ凄いお兄様が、瑠璃子と繋がって下さっているところが丸見えです</p><p>瑠璃子は羞恥に、顔を赤く染める</p><p>瑠璃子の股間からポタポタ垂れた愛液が鏡の上に零れる</p><p>オレは、後ろから瑠璃子のおっぱいを揉む</p><p>乳首は、コリコリと固くなっていた</p><p>凄いです瑠璃子、レイプしていただいてますこれ、気持ちいいとっても、楽しい</p><p>犯されている自分自身が丸見えなこのプレイを瑠璃子は気に入ったらしい</p><p>この四つん這いも気持ちいいですああんっ、瑠璃子お兄様に犯されてるのおっ</p><p>うふふーんルリちゃんは、屈辱的な体位の方が好きだと思ったんだよねえルリちゃん、そういうイヌみたいなの好きでしょ</p><p>寧が瑠璃子の耳に囁く</p><p>好きです好きですああ、犯されてるぅぅ</p><p>だったら、言ってごらんヨッちゃんにあたしは、あなたのメス犬ですメス犬みたいに犯して孕ませてって</p><p>瑠璃子は、お兄様のメス犬ですメス犬みたいに犯して毎日、犯してメス犬みたいに孕ませて下さいっああっお兄様っ</p><p>またポタッっと、瑠璃子の滴が鏡面に跳ねる</p><p>うううっわたくしも、あんな風に犯していただきたいです</p><p>遠くから、美智の呟きが聞こえる</p><p>じゃあ、次、ミッちゃんねミィちゃん、それでいい</p><p>寧が風呂場で洗ったラグを抱えて持って来たみすずに、尋ねる</p><p>仕方ないですね順番ですからっ</p><p>そう言ってみすずは、ラグを干すためにベランダへ続くガラス戸を開ける</p><p>ひゅううう</p><p>夜風が、部屋に入ってくる</p><p>今は五月風は、肌寒いほどではない</p><p>むしろ、セックスしている最中の火照って敏感な肌を風が穏やかに冷やしてくれて、気持ち良く感じる</p><p>ああんっ瑠璃子、ホントにお外でセックスしているみたい</p><p>瑠璃子が囁く</p><p>お外のセックスも良いんじゃないっうちのお屋敷の庭とか木陰で、草の匂いを嗅ぎながらとかさ</p><p>寧が、瑠璃子に囁く</p><p>はい、犯していただきます瑠璃子、お外でお兄様にレイプされたいですっ</p><p>オレは瑠璃子のおっぱいを鷲掴みにして、激しく腰を突き動かすっ</p><p>あああっ、もっともっと、イジメて下さいっお兄様ぁ瑠璃子をもっと、お仕置きしてぇぇ</p><p>喘ぎながらむせび泣く、瑠璃子</p><p>あはぁぁあぅぅお兄様ぁぁ、瑠璃子瑠璃子</p><p>鏡越しに瑠璃子が熱く濡れた眼で、オレを見ている</p><p>瑠璃子の身体良いですかお兄様気持ちいいですかぁぁ</p><p>ああ、気持ちいいよルリ</p><p>良かったぁぁ瑠璃子の身体、楽しんで下さいっ瑠璃子もとっても楽しいですぅぅ</p><p>オレはスパートに入る</p><p>はぅ、はぅぁ、はぅ、はぅぅ、くぅ、ううっ、あはぁ</p><p>カカカガッと激しく突かれて、瑠璃子が喘ぐ</p><p>あああっ、あうっ、あは、うううっお兄様ぁ瑠璃子またぁぁ</p><p>瑠璃子がまた絶頂へのカタパルトに乗る</p><p>いいぞ、瑠璃子イケッイヌみたいにイケっっ</p><p>はいいいッわんわわんわんわうううっ瑠璃子、イヌですっお兄様のメスイヌなのおっわんわんああああっ、ダメぇ、だめぇああああっ</p><p>瑠璃子がイヌの遠吠えの様に、背中を反らすっ</p><p>お兄様ぁぁわううううーっッッッ</p><p>ビクッ、ビクッ、ビクゥゥッッと、瑠璃子の身体が痙攣するぅぅ</p><p>お、オレも出るぅ</p><p>瑠璃子の膣奥に、亀頭をネジ込んで子宮口を押し開けるようにして</p><p>射精するッッッ</p><p>わううううううッッ</p><p>男の精が瑠璃子の胎内を満たしていく</p><p>わんわんお兄様ぁお腹があったかーい楽しい楽しいのぉぉぉ</p><p>鏡の中に蕩けた顔の瑠璃子が見える</p><p>うっ、うっ、うっ</p><p>オレは、さらに腰をゴッ、ゴッと押し込んで精を送り込む</p><p>あああーんわふぅ</p><p>絶頂が終わり、脱力しそうな瑠璃子に寧が</p><p>ダメ、そのまま鏡の上に倒れ込んだら危ないよっヨッちゃん瑠璃子を鏡の横に</p><p>オレはゴロンと、瑠璃子を鏡の横に寝転がらせる</p><p>オレのペニスは、挿入したままだ</p><p>後ろから抱きかかえるように、瑠璃子の裸体をホールドする</p><p>もう一度、キュッと抱き締め</p><p>可愛いおつぱいを弄くりながら瑠璃子の耳の後ろにキスをする</p><p>敏感になっている瑠璃子が、くすぐったそうに震えた</p><p>オレの手に自分の手を重ねる</p><p>瑠璃子幸せですお兄様ぁ</p><p>瑠璃子はそう囁いた</p><p>フローリングの床の冷たさが、オレたちの肉体の熱を冷ましてくれる</p><p>脱力するオレたちの上を夜風が撫でていく</p><p>お兄様ぁお兄様ぁお兄様ぁ</p><p>瑠璃子の胎内からペニスを抜くと瑠璃子が抱き締め、オレにキスしてくる</p><p>ああ、好きです大好き瑠璃子は、ずっとずっと、お兄様のセックス奴隷なのおっお兄様に楽しくしていただくのおっ</p><p>瑠璃子はすっかり、オレとのセックス溺れている</p><p>瑠璃子お兄様と離れないお兄様に愛していただくためには、何でもするんだからっ</p><p>１５歳の美少女がぎゅーっと、オレを抱き締める</p><p>大好きっ</p><p>オレは、瑠璃子の頭を撫でてやる</p><p>まだまだ、満足なさっていないご様子ですね</p><p>美智が、オレの勃起を確認しに来る</p><p>お味を拝見致しますっ</p><p>パクッと、口に含む</p><p>唾液で、ペニスに付いた精液と愛液を溶かしていく</p><p>ペロペロと亀頭の上を舐めていく</p><p>オレどうなっちゃったんだろう勃起が止まらないよ</p><p>性欲が治まらない</p><p>いいんだよ、今夜はっヨッちゃん、とことんまでイッちゃいなっ</p><p>寧が、ふふふーんと笑っている</p><p>あううっミッチィそれ、瑠璃子のですぅ</p><p>セックスの余韻に浸る瑠璃子が、美智にそう言うが</p><p>次はわたくしの番です</p><p>オレのペニスを咥えたまま、美智が睨む</p><p>はううぅお兄様ぁ</p><p>瑠璃子は切ない眼でオレを見る</p><p>ほら順番だからな瑠璃子</p><p>好きだよ愛しているよ、瑠璃子</p><p>わたくしもですわお兄様</p><p>瑠璃子もオレにキスを返すそれで落ち着いてくれた</p><p>ご主人様わたくしは、本物のご主人様のメス犬でございますから</p><p>美智の眼が、爛々と輝いている</p><p>どうぞお外で、犯して下さいませ</p><p>美智はオレをベランダの外に誘う</p><p>ま、マジかよ</p><p>待ちなさい、美智ポン</p><p>オレたちを見ていたみすずが美智の前に立ち塞がる</p><p>しかし、ポンは正解だったな</p><p>どれだけ、みすずが美智に対して主人として強権的な態度を取っても</p><p>ポンのおかげで、笑える感じになってしまう</p><p>みすずお姉様、何か</p><p>自分の順番を奪われないようにオレのペニスを握ったまま、美智がみすずをギッと見る</p><p>お外には、わたくしも興味があります見に行きます</p><p>わ、わたくしも</p><p>瑠璃子も、そう言うが腰が抜けてて、動けない</p><p>割れ目からは、とろろろっとオレの白い液体が逆流している</p><p>瑠璃子はしばらく休んでから、そこのフローリングを雑巾がけしておきなさい鏡も拭くのよいいわね</p><p>この部屋の住人として、みすずは瑠璃子に命じる</p><p>瑠璃子は、あたしが見ておくよあんたたちは楽しんでおいでっ</p><p>寧が、タオルを持って瑠璃子の方へやって来た</p><p>申し訳ございませんよろしくお願いしますわ</p><p>みすずは、寧に礼を言う</p><p>そうだ美智ポン、ちょっと待っていて</p><p>みすずは奥に何かを取りに行く</p><p>みすずが持って来たのは黄色いビニール地のレインコートだった</p><p>はい、美智ポンは、これを着て</p><p>美智に、レインコートを手渡す</p><p>自分は上だけＴシャツを着ていた下半身は、裸のままだ</p><p>旦那様は、これをどうぞ</p><p>オレにもビニールの雨合羽をくれたマント型のフリーサイズだから、オレでも着れる</p><p>ベランダは外から監視されている可能性がありますから</p><p>みすずは、真顔で言う</p><p>うちのベランダは、金属の手すりでなく、コンクリートの塀になっていますから下半身は、外から見えませんので</p><p>だから、上半身は何かを着ていた方がいいってことか</p><p>オレは雨合羽を羽織るしかし、全裸の上に雨合羽だとド変態にしか見えないな</p><p>どうでしょう</p><p>全裸の上に黄色いレインコートの美智も異常にエロい</p><p>そのコートは、あたしが初等部の時に使っていたものですから</p><p>うん、小柄な美智でも中学校３年生の肉体だ</p><p>ちょっと小さいというか、ピッチピチだ</p><p>裾は、ミニスカートぐらいしかない</p><p>素足にノーパンだし</p><p>では、参りましょう</p><p>みすずを先頭にベランダへ向かう</p><p>そこのサンダルを使って下さい</p><p>みすずやみすずのお母さんが普段使っているサンダルがあったので素足に履く</p><p>しかしホントに、広いなこのベランダ</p><p>こっちが母のガーデニングゾーンでそっちは、夏にパーティをしたりする時に使っています</p><p>確かに、片側は緑がいっぱいだった花も咲いているいい匂いがする</p><p>もう一方の側は白いプラスチック製の椅子や机が並んでいた</p><p>ビーチによくある日光浴をするための寝椅子もある</p><p>オレはとりあえず、ベランダの端まで行ってみる</p><p>確かにオレの胸の高さまで、コンクリートの壁がある</p><p>これなら下半身は外から見えないな</p><p>ここは高台で一番高いマンションの７階だしこのベランダの前には、同じぐらいのビルは無い</p><p>上の階の部屋から覗き込むのも無理そうだ</p><p>左右の部屋は入居者がいない</p><p>下を覗き込むと監視車は、ちゃんと停まっていた監視員たちは、当然この部屋の様子を見上げているだろう</p><p>でも身を乗り出して裸でセックスしない限り、下から見られる可能性は無いと思う</p><p>ていうか、国家官僚のみすずのお父さんが普段ここにお客を呼んでパーティを開いているということは盗撮される可能性は、すでに考慮して対策を打っているはずだ</p><p>今は夜だから薄暗いしな</p><p>段々眼が慣れてきた</p><p>さて、旦那様あたしは今、急いでお茶をガブガブ飲んで参りましたなぜだか判ります</p><p>突然、みすずがそんなことを言った</p><p>リベンジですわ</p><p>リベンジ</p><p>オシッコというものは披露するもので、お漏らしするべきものではありませんっ</p><p>みすずは、そのまま外からの死角に、しゃがみ込む</p><p>近くでご覧下さい</p><p>披露してくれるというのなら見なくてはなるまい</p><p>オレも、みすずの前にしゃがみ込む</p><p>雨合羽の下から、オレの勃起しているペニスがちょこんと顔を出す</p><p>みすずはＴシャツもたくし上げて、おっぱいも露出する</p><p>大きくＭ字に脚を開いて</p><p>しかし、みすずの割れ目はいつ見ても綺麗だよな</p><p>ナイフで切ったように、スッと割れ目のラインがある</p><p>それをみすずの白くて長い指が、自ら開く</p><p>おしっこの前にさっきのオレの射精した精液が、とろろっと滴る</p><p>ベランダのコンクリの床に垂れた</p><p>参りますうっ</p><p>ぴゅっ</p><p>ちょろろろ</p><p>しゃああああああ</p><p>ベランダの角の暗がりでみすずが、放尿する</p><p>さすがにもう夜だもわっと、臭う水蒸気が上がる</p><p>旦那様ぁいかがですかぁ</p><p>みすずは、羞恥に頬を染めて潤んだ眼でオレに尋ねる</p><p>そうとしか言いようが無い</p><p>可愛いよみすず</p><p>えへへ嬉しいですぅ</p><p>オシッコを零しながらみすずは微笑む</p><p>さすがに、さっき盛大に漏らした後だ量は少ない</p><p>すぐにオシッコは終わる</p><p>お粗末様でした</p><p>満足そうに、みすずは言った</p><p>旦那様、そこにお水のホースがありますから</p><p>ああ、みすずのお母さんがガーデニングに使っている</p><p>こんなに広いと、ジョーロってわけにはいかないんだな</p><p>それで、みすずのここを洗って下さい</p><p>オレは蛇口を少しだけ捻ってホースの先から水をちょろろっと出す</p><p>そのまま、みすずの股間に</p><p>あん、冷たいっ</p><p>みすずは女性器で感じる水の冷たさに、ブルッと震える</p><p>ほら、洗うから</p><p>オレはそのまま、丁寧に指を使って、みすずの女性器とふとももを洗い流してやった床に零れたみすずのおしっこも、綺麗に洗い流す</p><p>最後に、自分の両手を洗って</p><p>ありがとうございましたっ</p><p>みすずが笑顔でオレの頬にキスする</p><p>そろそろよろしいでしょうか</p><p>幽鬼のような形相で美智が立っている</p><p>あ、済まん別に忘れていたわけではないぞ</p><p>オレがそう答えると、美智は</p><p>わたくし良いポイントを見つけて参りました</p><p>美智は、ぬふふふと笑う</p><p>そこで犯して下さいませ</p><p>うん、どこだどこでもいいぞ</p><p>オレもまたしたい</p><p>勃起は、全然治まらない</p><p>ベランダの一番前だった</p><p>よりによって</p><p>外から見えるじゃないか</p><p>ご主人様はそちらの柱の陰にお入り下さい</p><p>柱</p><p>確かに、コンクリートの大きな柱があるけれど</p><p>わたくしが、その柱の前に立ちましたらご主人様の姿は、外からは見えません</p><p>わたくし、これまで痴漢というものに出会ったことがございません</p><p>わたくしに対して、不届きなことを考えている人間はすぐに察知致しますし満員電車には乗りませんそもそも、男性と身体が触れるような場所には近付きませんから</p><p>確か、美智は電車通学だったはずだけど満員電車に乗るぐらいなら、１時間ぐらい早く登校するよなあこいつの場合は</p><p>ところでご主人様は、わたくしを痴漢してみたいとは思いませんか</p><p>わたくしはその柱の前で、みすずお姉様とお話を致しますもちろん、その様子は下の監視員の方々に見られているでしょう</p><p>ご主人様は、ご自由にわたくしの身体をお触り下さいそしてお好きに、犯して下さいお願い致します</p><p>また、難度の高いプレイを思い付いたな</p><p>あ、それ面白いわね</p><p>みすずはスタスタと壁に行き</p><p>ここでは、夏には夜もパーティをしますから照明ライトがあるんです</p><p>パチンとライトを点ける</p><p>さすがにベランダ全面とはいかないが４つぐらいのライトが点った</p><p>これをこうしましょう</p><p>みすずは、そのうちの一つのライトの角度を直す</p><p>ああ柱の後ろが影になる</p><p>逆に柱の前は光量を足す</p><p>うん、これで下の監視の人たちは、このベランダを注目しますわ</p><p>さらに難度が上がる</p><p>美智、位置についてあたしも、行くわ</p><p>美智とみすずがベランダの前面に立つ</p><p>下から見上げれば２人の顔が判別できるはずだ</p><p>あ美智は、前に椅子を置いておいた方がいいわよ感じ過ぎてしまったときに、掴まるものがあった方がいいから</p><p>そう言って、みすずは美智の前にプラスチックの椅子を置く背もたれの方を前にして</p><p>はい準備オーケイ旦那様どうぞ</p><p>ああ、夜風が気持ちいいわねあっ、お月様が出ているわ</p><p>はい、みすずお姉様</p><p>会話を始める２人</p><p>オレはコソコソと、下から見えないように腰を落として美智の後ろの柱の陰に入る</p><p>黄色いレインコート姿の美智</p><p>この下は全裸だ</p><p>そのまま美智の身体に、手を伸ばす</p><p>父のリハビリというか、散歩に付き合う</p><p>父は、その途中でコーヒーを飲むのを楽しみにしている父は、昔からコーヒー好きだったが、今は１日１杯、散歩中のコーヒーだけしか許されていない</p><p>で、今日も一通り歩いた後コーヒー店に入ったのだが</p><p>私たちのテーブルの隣になぜか、有名な女性テレビタレントが座っていた</p><p>私の住んでいる辺りは、東京でも住宅地なのでこういうことは、ほとんどない</p><p>私はおおっと思っていたが、父は全く気付かず自分が若い頃に行った東北旅行の話をずっとしていた</p><p>帰りに、今隣に居たの＊＊＊だよと教えても、興味が無さそうだった</p><p>別にいいよ、芸能人なんてと言う</p><p>そう言えば、私の父は若い頃に、テレビ局の照明のバイトをしていたらしい</p><p>だから、芸能人とか見慣れてしまって、すっかり興味がなくなったのだと言う</p><p>ちなみにまだテレビ局が東京にしか無かった頃だという</p><p>その後、大阪でも最初のテレビ局が出来ることになった時に、誰か手伝いに行かないかと言われて、大阪へ行ったそうだ</p><p>もちろん大阪にも照明の技術者は居たが、みんな舞台照明の経験しか無く、テレビの照明には不慣れだったらしい</p><p>それで、父がいえ、東京のテレビ局ではこうやってましたとか自分の経験を話しかも東京言葉で、体格が良かったので一番若いのに、すっかり現場で偉そうにしていたらしい</p><p>そのまま大阪に居着くということもできたらしいが</p><p>なんで、東京へ帰ってきたの</p><p>いや、東京でも民放テレビが始まるから、戻って来いって言われて</p><p>その後だよ、フジや日テレができたのは</p><p>え、最初に東京の局でバイトしていたってのは</p><p>えぬえいちけーあそこだけ先にテレビ放送していたんだ</p><p>507．性なる夜・２</p><p>うふふ、良い風気持ちいいわね</p><p>みすずは、ベランダの前面に立って夜風を浴びている</p><p>下の監視員からは、コンクリートの柱のところに居る美智と話をしている様にしか見えない</p><p>美智は小柄だからベランダの柵は肩から上しか出ない</p><p>つまり、黄色いレインコートの下の裸体は、オレに触られ放題ということだ</p><p>２人とも下の人たちに聞かれたくないことを話す場合は、部屋の方を向いて話すんだよっ!暗視カメラで唇の動きを読んでいるかもしれないから</p><p>振り向くと寧と瑠璃子も、ベランダに出て来た</p><p>寧は上半身は、シャツ１枚瑠璃子は、赤い肌襦袢を羽織っている</p><p>この肌襦袢は、みすずが寧用に自分の部屋から下ろしてきたやつだろう</p><p>くふふ、何か面白そうなことをやっているから、覗きに来たよっルリちゃんも、動けるようになったし</p><p>みすずの放尿披露の間に、何とか復活したらしい</p><p>でも、まだ身体がフワフワしていますわここで休ませていただきます</p><p>瑠璃子は、ベランダにあるプラスチック製の白い椅子に深く腰掛ける</p><p>ふーん確かに良い景色だねえ</p><p>寧は、わざわざベランダの前まで</p><p>うっふふ今のあたしがお尻丸出しだなんて、下のやつらは気が付くまい世はイクサでも、胡蝶が舞う、撫子も桔梗も咲くぞ馬鹿めぁぁ</p><p>何故か歌舞伎風に、マンションの下を見下ろして寧は言う</p><p>ヤッちゃん、何それ</p><p>コンクリ柱の陰、美智の後ろに隠れたオレが寧に尋ねると</p><p>泉鏡花の天守物語の幕切れですわね寧ちゃん</p><p>瑠璃子が、嬉しそうに答えた</p><p>うん、まあ、そういうこと</p><p>くくく、と笑う寧</p><p>オレには、元ネタはよく判らないけれどこういうことからでも、寧と瑠璃子が仲良くなるのは良いことだと思う</p><p>オレは美智のお尻の前にしゃがみ込んで</p><p>オレに、お尻をさわさわ触られて美智が、ビクッとなる</p><p>美智ポン、顔に出すぎよもっと気を引き締めて</p><p>みすずが美智に微笑む</p><p>は、はいくぬぅっ</p><p>内股をそそそっと撫でられ、美智はモジモジと身体をくねらせる</p><p>ホント、感じやすいな美智</p><p>先ほどイッてしまったばかりですから、肉体も精神も敏感になっているのでございます</p><p>ああ、心月で全員の心を繋げて雪崩の連鎖みたいに、ドッカンとイキまくったもんな</p><p>自分の快感が他の子に伝播し、時間差で逆流して戻って来る何度も何度も</p><p>そりゃ、美智たちが失禁するのも無理はない</p><p>特に、美智は全員の中継役だから性感の波が、何重にも伝わったんだろう</p><p>はむぅ</p><p>オレは美智のレインコートの裾を持ち上げて、裸のお尻を露出させる</p><p>うん、こうやって近くで見ると小尻だけどキュッと引き締まっていて綺麗だ</p><p>手で揉むと生ゴムの様な弾力がある</p><p>ヨッちゃん楽しい</p><p>寧が、オレに尋ねたカモフラージとして顔は、奥の瑠璃子の方を向いている</p><p>下の監視員は、オレの存在に気付いていないだろう</p><p>うん、結構楽しい</p><p>オレは、美智の割れ目に指を入れる</p><p>ああ、股の間はすでに熱い液で濡れていた</p><p>そう、じゃあ良い物貸して上げる</p><p>寧が、何気なくオレの方へ近付いてスッとペンの様なものをオレに差し出す</p><p>あたし、ほらマルちゃんのお手伝いをすることが多いから、いつも持っているんだよねっ</p><p>マルゴさんの呼び方は最初のマルちゃんに戻すことにしたらしい</p><p>オレは、渡された物を見る</p><p>これって、すなわちペンライトか</p><p>暗いところで、人に見つからないように作業するためのものだから光量が抑えてあるんだよつまり、そういうことには最適だと思うんだよねっ</p><p>オレはペンライトを点灯させて見た</p><p>美智のお尻が、ボッと光る</p><p>なるほどそんなに眩しくないから、よく見える</p><p>美智のお尻の穴こんなになっているんだ</p><p>ペンライトで照らして、観察してみる</p><p>くぅぅ恥ずかしいですぅぅ</p><p>美智は、興奮している</p><p>あたしがここにいるからさミィちゃんとミッちゃんと３人で話をしているフリをしてたら、下の人にはまずバレないからさ</p><p>なるほどカムフラージュは、２人よりも３人の方が有効だ</p><p>ルリちゃんは、こっちへ来て顔出さなくて良いからね</p><p>寧が、瑠璃子に言う</p><p>あら、何故ですか</p><p>今のルリちゃんの格好下の人から見たら、刺激的過ぎるから</p><p>いや、寧</p><p>確かに肌襦袢姿の瑠璃子がベランダに現れるのは、マズイかもしれないけれど</p><p>みすずも、寧も、美智も１枚脱いだら、丸裸なんだからな</p><p>みんな、下半身は何も付けていないし</p><p>美智、そこの椅子の背もたれに手を付いてオレの方にお尻を突き出してくれ</p><p>オレは、美智に命じる</p><p>こ、こうでございますか</p><p>美智のお尻の位置がキュッと高くなる</p><p>オレのペンライトの光に美智の割れ目が照らされる</p><p>そのまま、少し足を開いてくれ</p><p>美智が足を開くと割れ目から、トロトロと滴が垂れる</p><p>そういえば、最初の時以来、奥まで開いて見ていないからな良い機会だから、観察しておくよ</p><p>うん、処女喪失の時以来美智の胎内を覗いてはいない</p><p>あああ恥ずかしいですぅ</p><p>いいから、動くな</p><p>オレはペンライトを口で咥えて、両手で美智のお尻をくっと開く</p><p>割れ目を開いて</p><p>ああ、愛液がライトの光に輝いている</p><p>美智の、ピンク色の内面が見える</p><p>はぅぅ、はぅぅ</p><p>美智が荒い息を吐く度に美智の内部も、収縮している</p><p>生々しい女性器</p><p>美智のそこは綺麗だった</p><p>ああ、前に開いて覗き込んだ時にあった処女膜だけが完全に無くなっている</p><p>オレは、咥えていたペンライトを手で持ち直し</p><p>美智の処女膜なくなっちゃったな</p><p>ご主人様に、たくさん擦っていただきましたから</p><p>美智は赤い顔で、そう言う</p><p>み、美智も自分でお尻を振って、擦りましたグリグリゴシゴシして旦那様のオチンチンで処女膜がすり切れてしまいましたごめんなさい</p><p>また内部から、温かい滴がぴちゃりと零れる</p><p>あらあらっと</p><p>寧が、スッと美智に近寄る</p><p>下からは、寧が美智に重なってよく見えなくなっているだろう</p><p>美智の存在は、確認されているだろうけれど</p><p>旦那様はそのまま、お続け下さい</p><p>不意に、みすずが言う</p><p>他の方たちとちょっと、お話したいことがあります</p><p>ああ、旦那様これから、あたしが話すことは全部冗談ですから、本気にしないで下さいね</p><p>何が始まるのかは、よく判らないけれど</p><p>オレは取りあえず、美智のお尻を舐めることに専念することにする</p><p>舌を割れ目に差し込む</p><p>美智が、クグッと背中を反らす</p><p>椅子の背もたれでなく、寧の腕をギュと掴む</p><p>ほらほら、大丈夫ミッちゃん</p><p>寧は笑って、美智を支えてやる</p><p>オレは、ベロベロと美智の泉を舌で啜る</p><p>美智の味は酸っぱい</p><p>美智ポン連休は、明日で終わります明後日から学校ですがあなたに新しい指令を出します</p><p>美智は、腰をガクガク震わせながら、答えた</p><p>あなたにしてもらうのはうちの学校の生徒全員の調査です</p><p>うちの学校って日本一の超お嬢様女子校だよな</p><p>ぜ、全員でございますか</p><p>震えながら、美智は答える</p><p>そうねえ大学部はいいわ中等部と高等部は、全員初等部は、どんな人材がいるかだけの調査で良いわ今すぐデータが必要になるとは、思えないから</p><p>みすずは何を美智に調べさせるつもりなんだ</p><p>オレは、顔を美智の柔らかいお尻に埋めながら聞いている</p><p>調査してもらいたいのはうちの女生徒の中に、今後、旦那様にセックス奴隷として献上するのに相応しい女の子はいるかということよ</p><p>オレは、思わず舌を止める</p><p>ヨッちゃん冗談だから最初に、ミィちゃん、そう言ってたでしょ</p><p>家柄は気にしなくて良いわあたしたちの旦那様は、そういう方でしょただ、容貌が美しくて、頭が良くて何より、性格の良い子じゃないといけないわね一度奴隷にしたら、旦那様は一生可愛がられるんだからあたしたちにとっても、身内として受け入れられる子じゃないと困るわ</p><p>おっしゃる通りですあうっ</p><p>喘ぎながら美智は、答える</p><p>セックス奴隷といえども、性格を重視しますからあなたは、候補者と深く付き合って、本当に信用できる子なのかどうか、様々な角度から調査しないといけないわよ</p><p>それから、もちろんセックスの経験については詳しく調べなさい変な男性と交際しているとか、すでに身体を許しているとかそういう子は、候補者から外しなさい</p><p>ミィちゃん大変だ学校中の子と友達にならないといけないねっ</p><p>寧がそう言って笑う</p><p>しっかしさ、彼氏がいるかどうかとか処女かどうかまで、調べるのは大変だね相当仲良くならないと、本人は教えてくれないだろうしさっ</p><p>もしかして、みすずは</p><p>オレの新しいセックス奴隷を探せという名目で美智に、学校の生徒たちと交流させようというのか</p><p>交流さえしてしまえば仲良くなる</p><p>地道な活動を続けて、何人もの子たちと仲良くなっていけばそれだけ、美智の友達が増えていく</p><p>それからいずれは、学外にも調査を拡げますから、候補に外れた子とも友好的な関係を続けなさい良いセックス奴隷候補が、そういう子たちの学外の友人や、親戚、知り合いにいるかもしれないのですから</p><p>やっぱり、みすずの目的は美智に交友関係を拡げさせることだ</p><p>は、はいしかし</p><p>友好的な関係を築くというのはどうすれば、よろしいのでしょうか</p><p>美智は特殊過ぎる環境で育ったから、同年代の友人が一人もいない</p><p>簡単だよミィちゃんたちの学校ってミッちゃんみたいに警護役として入学している女生徒は他にいないの</p><p>各学年１０人ぐらいは、おりますが</p><p>そんなに居るのか</p><p>警護役というよりお付き役の方もいらっしゃいますから</p><p>ああ、瑠璃子にとっての美子さんのような存在か</p><p>まずはさそういう子たちと仲良くなればいいんだよ将を射んとせばまず馬を射よ警護役同士なら、話もしやすいでしょ</p><p>人と仲良くなるにはね明るくて、鷹揚で、優しいのが一番</p><p>しかし、寧ちゃんわたくしは、明るい性格ではございませんから</p><p>美智は暗くはないけれど、あんまり人前で笑ったりしないしな</p><p>そんなのさ、全部揃ってる人なんて、なかなかいないよミッちゃんは、鷹揚さと優しさは持っているんだから平気だよっ</p><p>わたくしそうでしょうか</p><p>美智は、自信が無いらしい</p><p>うんミッちゃんは竹を割ったみたいなさっぱりした性格でしょイジイジしないもう、何でもスパッと決めるし、決めたらまっしぐらだしそれに、ミッちゃんが優しい子だってことは、あたしもヨッちゃんも良く知っているよねえ</p><p>寧が、オレに振るが</p><p>美智、済まんこんなこと、美智の女性器をペンライトで照らして、ペロペロ舐めながら答えることじゃないよな</p><p>申し訳ないからクリトリスを剥いて、舐めてやる</p><p>はうっご主人様ぁぁっ</p><p>美智が、快感に震える</p><p>美智ポン、任務のためのフォローは、何でもするわ例えば警護役の子を、香月セキュリティ・サービスの研修会に呼ぶとかあなたが一緒にトレーニングしてあげるって方法もあるじゃない</p><p>みすずちゃん名家のお嬢さんたちなら、ミッチーが推薦してきた子は、お茶会に招待するというのはどうでしょう</p><p>それは良い案だ</p><p>美智と仲良くなったら、みすずや瑠璃子のお茶会に招かれるというのなら</p><p>美智と交流したがる子は、増えるだろう</p><p>そこから友人になってくれる子も出て来るかもしれない</p><p>とにかく、学校が始まったら色々とやってみなさい心配なことがあれば、何でも相談に乗りますまずは、あなたなりにやって見て問題があれば、少しずつ直していけばいいんだから</p><p>みすずが、優しくそう言った</p><p>はいご主人様にご満足していただく人材を見つけて参りますくふぅ</p><p>美智は、みすずに約束する</p><p>うんオレの新しいセックス奴隷探しなんていうのは、あくまでも方便だ</p><p>これをキッカケにして、学校内にたくさん友達を作ってくれればいい</p><p>みすずだって本気で、オレの奴隷を探させる気は無いだろう</p><p>中等部１年の牧村芽衣子などいかがですか</p><p>ご主人様にはまだ中学１年生の奴隷はいらっしゃりませんしあの子なら、美人だし、性格も大人しくご主人様のレイプ嗜好を満足させられると思います</p><p>おい、美智オレのレイプ嗜好って何だ</p><p>いや、この状況では反論しづらいけれど</p><p>頭にきたから、さらに激しく舌を使う</p><p>はぁぁう</p><p>本当に性格が良い子なのそこを確認なさいそれに牧村さんには、警護役が付いているでしょう</p><p>牧村芽衣子の警護役の鈴木明日香さんも、美しい方です彼女は、わたくしが気で制圧致しますからご主人様には、身体の自由の利かない鈴木さんを意識のあるまま犯していただいてあうあうあうっ</p><p>お前は、何を考えているんだっもうっ</p><p>舌も疲れてきたので、美智のお尻をぴしゃりと叩く</p><p>ひぎぃぃぃ</p><p>みすずも、呆れている</p><p>美智ポン結果的にレイプなら仕方ないけれど、最初からそういう計画を立てるのはやめなさいちゃんと、候補者と親しく付き合って人となりを調査するのよ</p><p>みすず、一見まともなことを言っているようだが結果的にレイプならいいってのは、何だ</p><p>そうだわミッチーわたくも、候補を探しますわ</p><p>瑠璃子が、そんなことを言い出す</p><p>お兄様のセックス奴隷でしょ同じ境遇のお友達が増えるのは、きっと楽しいですわそうだわたくしのクラスメイトの、松永美由紀さんはいかがです</p><p>まずいぞ瑠璃子が、はっちゃけてきた</p><p>松永さんて松永エレクトロニクス産業の</p><p>はい会長のお孫さんですわ</p><p>瑠璃子が、ニコッと微笑む</p><p>あちゃあ、日本で一番大きい電機機器メーカーだよ</p><p>寧が、呟く</p><p>香月家のお嬢様は発想のレベルが違う</p><p>美由紀さんもわたくしと同じ様に、お家の方に手厚く守られて成長なさっていらっしゃいますからセックスのことは何もしらないと思いますわわたくしも、お兄様とのセックスがどんなに楽しいことなのか、誠心誠意お話し致しますきっと、興味を持って下さると思いますわあんなに朗らかで可愛らしい方は、わたくし存じ上げませんもの</p><p>あと、元総理大臣のお孫さんの高見沢さんや、桜木駐米大使のお嬢さんの倫子さんも、素敵ですわあの方たちが、お兄様のセックス奴隷になって下さったらとっても素晴らしいことになりますわ</p><p>うん一度、候補者の名前を全部リストアップしてその後で、相談しましょう</p><p>みすずが、言葉を濁す</p><p>瑠璃子の候補者をセックス奴隷なんかにしたら恐ろしいことになってしまう</p><p>政界再編とか、業界再編とか、価格破壊とかよく判らないけれど、革命級の大問題に発展しそうだ</p><p>くふふふっ、あたしもうちの学校で、やってみようかしらんっ</p><p>寧は、笑うが</p><p>あ、うちの高校じゃダメかメグちゃんが睨んでるもんなあ</p><p>うちの高校で、オレのセックス奴隷探しなんかやった日にはメグが泣く</p><p>暴れるとか、嫌がるのならまだいいが多分、しとしとと泣く</p><p>そういうメグは、見たくない</p><p>まあ、いいか冗談なんだし</p><p>あたしも自分の学年で、最低一人は見つけないといけないのよね</p><p>みすずが真顔で、そう言った</p><p>ほら、秋の修学旅行に旦那様が来て下さるというお約束をしたでしょうちの学校は、ホテルに二人ずつ泊まることになっているそうだから</p><p>一緒に、旦那様に抱いていただくクラスメイトを探さなければいけないわ</p><p>みすずは、腕を組んで考え込んでいる</p><p>ああ、旦那様には旅行先のホテルで、もう一人の子に初めて会っていただきますわそれで、その子の処女を犯していただいて修学旅行中に、イタリアで処女を失うというのはロマンチックでしょ</p><p>みすずもかなり壊れている</p><p>それでしたら毎晩、相部屋の方を変えられて毎日、ご主人様に新鮮な処女を楽しんでいただくというのは</p><p>美智、あなた面白いことを思い付くわね</p><p>みすず、そこは褒めるところじゃない</p><p>でも、そうすると修学旅行は２週間だからあたしのクラスの半分が、旅行中にロスト・ヴァージンすることになるわよ</p><p>皆様、ヴァージンだと思われますから問題はないのでは</p><p>美智、その調査もあなたの仕事よ</p><p>みすずも美智も</p><p>お兄様、すっごく大きくなっていらっしゃいますわ</p><p>瑠璃子が、オレの勃起を見て微笑む</p><p>そろそろ、挿れたいんじゃないヨッちゃん</p><p>寧も、ニヤッと笑う</p><p>瑠璃子が濡らしてさしあげます</p><p>瑠璃子は、下の監視員たちに見えないようにベランダの床に四つん這いになって、オレのところまで来る</p><p>そのまま、はむっとオレのペニスを舐める</p><p>亀頭と茎に唾液をつけてくれる</p><p>美智の方は、すっかり準備ができていた</p><p>よしありがとう、瑠璃子</p><p>オレは柱の陰に立つ</p><p>そのまま下の連中に見えないように、柱からペニスだけを突き出し</p><p>美智尻をこっちに</p><p>美智は、椅子の背に手を置いたままおそるおそる、オレに尻を差し出す</p><p>おっし、もう少しだ</p><p>オレは、美智の腰を掴み</p><p>そのまま立ちバッグで溶けた胎内に、侵入していく</p><p>身体の中を拡げられる感触に、美智は声を上げる</p><p>ダメだよ、あんまりそういう声を出したらエッチの声は、響くんだから下の人に聞こえちゃうよ</p><p>ミッちゃんはそのまま動いちゃダメだよ柱の陰で、ヨッちゃんだけ腰を使ってミッちゃんが腰を使うと、シルエットでも何をしているかバレるからね</p><p>オレは、ゆっくりと出し入れを始める</p><p>かううっはぅぅ</p><p>美智は耐えている</p><p>下からは、レインコートを着ている美智の肩から上の横顔しか見えないはずだ</p><p>実は、ベランダの上では生尻が丸出しで後ろから男根を受け入れている</p><p>オレ突かれても、身体を揺らせないように美智は、グッと踏ん張って耐えている</p><p>足にキュッと力がこもっているから膣内が締まる</p><p>キツキツにすぼまった穴が、オレは勃起を咥え込んでいる</p><p>愛液が、ペニスの根元まで伝わってポタポタと床に落ちる</p><p>ああ、下の人ミッちゃんがセックスしているって、気付いたかもしれないなあっ</p><p>寧の言葉に、美智はゾクゾクしているらしい</p><p>ブルッと身体を震わせた</p><p>どうする香月セキュリティ・サービスの人に昨夜、セックスしていましたねとか尋ねられるかもよ</p><p>美智ポン、下の人に手を振りなさい</p><p>みすずが、命じる</p><p>旦那様を受け入れたまま笑顔で手を振りなさい</p><p>美智は、震えている</p><p>あ、ミィちゃん、あたしたちも一緒に手を振ろうよ</p><p>そうですね、寧ちゃん</p><p>みすずと寧が並んで下に居る香月セキュリティ・サービスの車と公安警察の車に、笑って手を振る</p><p>美智もオレを受け入れたまま、身体を捻ってそれに加わる</p><p>あらら、警備の人も手を振っているよ</p><p>どうやら、ミィちゃんたちが警備の人たちを気遣って、手を振ってくれているって思ったみたいだね</p><p>柱の陰のオレからは見えない</p><p>まあ、公安警察はともかく香月セキュリティ・サービスは、みすずたちの身内だから、あり得ないことではない</p><p>み、みすずお姉様</p><p>額に脂汗を浮かべながら、美智が言った</p><p>みすずは、笑顔で手を振ったまま言う</p><p>わ、わたくしオシッコがオシッコが漏れてしまいそうです</p><p>興奮に美智の膀胱が緩んでしまった</p><p>いいわよここはベランダだから後片付けは簡単だもの</p><p>漏らっしゃいなさい、美智ポン</p><p>チョロロロロ</p><p>オレのペニスを奥まで受け入れたまま</p><p>美智が、失禁する</p><p>シャアアアアア</p><p>ベランダのコンクリートの壁に臭い水が弧を描く</p><p>うわぁ、臭いよミッちゃん</p><p>本当よ、美智ポン</p><p>寧とみすずは、濡れないように美智と距離を取る</p><p>はわわわわわわわわっ</p><p>美智の頭は、羞恥で吹っ飛んでしまいそうになっている</p><p>しょろろしゅん</p><p>放尿が終わる</p><p>はふぅ</p><p>美智が脱力した</p><p>オレは、柱の陰に美智の身体を引っ張り込む</p><p>こんなのこっちが我慢できるかっ</p><p>美智一気に行くからなっ</p><p>オレは、美智に柱に手を付かせて</p><p>荒々しく、腰を突きまくるっ</p><p>大きな声を出しちゃだめよ判っているわね</p><p>みすずにそう言われて美智は、必死に耐えている</p><p>ギュッと柱を掴んだまんま後ろからオレに犯されることに</p><p>ぬっ、ぬっ、ぬっ、ぬっ、はぁっ、ぐっうーっ</p><p>ダメだもう</p><p>美智出すぞッ</p><p>美智は、小さな声で</p><p>出して中でっ</p><p>と、呟いた</p><p>うつ、うっ、うっイクぞイクぅぅッッ</p><p>もう何度目かの射精ださすがに量は減っている</p><p>それでも外の寒空の下で熱液が美智の子宮を貫く</p><p>ひぃぎゃあ</p><p>美智は、歓喜の声をあげた</p><p>ぶるっ、ぶるぶるぶるっ</p><p>オレは、身体を震わせながら美智の中に射精していく</p><p>ああ楽しいそうわたくしも、してみたい</p><p>そんな瑠璃子の声が聞こえた</p><p>ああうっ</p><p>射精しながら、天を仰ぐ</p><p>夜空の月は銀色に輝いて、オレたちの痴態を見下ろしていた</p><p>人間、最初に出会ったものに左右されるというか</p><p>三国志にしたって、横山先生の作品を先に読んだか、蒼天を先に読んだかで大分違います</p><p>最近、知ったのですが脾肉の嘆というまは劉備の自虐的なジョークで、実際はあの時期の劉備は将軍として相当活躍していたんだそうですそうじゃないと、長坂にあんなにたくさんの民衆が付いてくるわけがないと</p><p>さて、私が最初に知った新撰組は、バクシンガーだったので</p><p>桜田門外の変は、大老・井伊直弼がテング型のロボットに襲われて死んだのだというイメージが、いまだにあります</p><p>バクシンガーが、爆進ガーだと思っていたら、幕臣ガーであったことには、最近気付きました</p><p>508．愛されバスルーム</p><p>ぴぎぃっ、冷たいです</p><p>ホースを伸ばしてきて、美智の股間にチョロチョロと水を掛けてやる</p><p>はふう</p><p>ブルッと震える、美智</p><p>美智ポン、あなたがオシッコして汚してしまったところは、自分でお掃除なさい</p><p>あ、はいご主人様、貸して下さいませ</p><p>オレは美智の飛沫を浴びた、自分の股間と足を流してから</p><p>はいよ</p><p>と、ホースを手渡す</p><p>美智は、コンクリートの壁や床に飛んだオシッコの後を洗い流していく</p><p>オレは、下の監視員に見られないように床にしゃがんで寧のペンライトで、美智の手元を照らしてやった</p><p>すぐに、掃除は終わる</p><p>ちょっと寒くなってきましたわね</p><p>もう深夜だしみんな、裸に１枚着ただけだ</p><p>オレや美智は、汗もかいているちょっと肌寒い</p><p>そうだねっ、みんなでお風呂に入ろうか</p><p>ええ、すぐに用意しますわ</p><p>みすずの家は、風呂まで広かった</p><p>とはいえさすがに、５人で入れるような湯船では無い</p><p>まずは、オレと美智が先に、湯船に浸からせてもらった</p><p>他の子たちは、洗い場で温かいシャワーを浴びている</p><p>うふふ、ご主人様ぁにゃーん</p><p>オレと向かい合って湯船に入っている美智が、甘ええてくる</p><p>にゃにゃにゃにゃにゃんにゃんにゃんにゃにゃん</p><p>ネコ語で何か言っても、オレには判らないよ美智</p><p>美智の肌はつるつるしている</p><p>つるぺたの胸を、オレの胸に擦り付けてきた</p><p>美智は、幸せ過ぎるとネコになってしまうのですにゃぁん</p><p>美智は、くふっと笑う</p><p>ホント、前はいつもブスッとした顔ばかりしている、武士子だったのに</p><p>美智ポンは、ホント旦那様の前だと、表情が豊かね</p><p>裸で、湯船の前にしゃがんでみすずが、言った</p><p>ご主人様の前だけですぅぅ</p><p>今夜はいっぱいセックスをして、とってもご機嫌らしい</p><p>ちなみにあたしは幸せだとイヌになりますわんわん</p><p>みすずは、そう言ってオレの顔をペロっと舐める</p><p>わたくし、何になりましょう</p><p>瑠璃子が、笑っている</p><p>ルリちゃんは幸せだと、どんどんヨッちゃんとしたがるじゃんかっ</p><p>わたくし、お兄様のお側に居ると、ずっと幸せですから</p><p>これからは、日舞とお兄様に抱いていただくことを人生の二本柱にしてまいりますわ</p><p>その言葉で判った</p><p>ああ、そうか瑠璃子はこれまで、他に娯楽を知らなかったんだ</p><p>美子さんと隔離された生活で本だって、ジッちゃんに内容を制限されていた</p><p>ゲームとかネットとかやるはずがないし</p><p>部活もしていない</p><p>日舞もセックスも自分の肉体一つだけでできるところが、とても気に入ってます</p><p>身体一つなら瑠璃子に覆い被さっている、香月家という重荷は関係無い</p><p>家柄や血筋と関係無く、正真正銘の自分自身だけで表現することができる</p><p>何より、お兄様が歓んで下さるのが、瑠璃子はとても嬉しいんです</p><p>瑠璃子はそう言ってオレの頬にキスをした</p><p>日舞もわたくしの踊りにお花を下さったのは、お兄様が初めてでした</p><p>劇場での日舞の発表会の時か</p><p>とっても嬉しかったですわたくし</p><p>結局全部積み重ねなんだよね</p><p>ヨッちゃんは、あたしたち一人一人とちゃんと積み重ねてきたくれたから</p><p>はい、美智ポンルリたんと交代してあげなさい</p><p>美智が湯船から出ようとする</p><p>お名残惜しいですが</p><p>また入ろうな、美智</p><p>にゃにゃにゃぁーんっ</p><p>嬉しそうに、美智は外へ</p><p>みすずちゃんお先にどうぞ</p><p>瑠璃子はオレと湯船に入るのを辞退する</p><p>次の順番は、みすずちゃんですから</p><p>ああ今夜のセックスは、瑠璃子から始まって美智、みすず、寧そんでまた、瑠璃子、美智と来たところだっけ</p><p>そういうの気にしちゃダメよ</p><p>みすずは、瑠璃子に微笑む</p><p>旦那様大分、お疲れでしょ旦那様のご様子を見て判らない</p><p>うん、まあ確かに、疲れているけど</p><p>でも一人二回ずつって約束だし、不公平になるだろ</p><p>オレがそう言うとみすずは</p><p>旦那様もこういうことでは、約束にこだわらないで下さい健康が一番ですから</p><p>そこに、寧が割って入る</p><p>約束したから、しなくちゃいけないっていうのは、もう止めてよ、ヨッちゃんあたしたちはさ、ヨッちゃんがあたしたちのことを抱きたいって思っている時に、抱いて欲しいの義務は嫌だよ</p><p>そうです旦那様が一方的に、あたしたちを愛して下さっているのでは無いんですよあたしたちだって、旦那様のことを愛しているんですから無理はなさらなくていいんですよ</p><p>いや、無理じゃないよ頑張ればもう何回かはできるって</p><p>だから頑張らないでって言ってるの</p><p>ミィちゃんあたし、先でいい</p><p>どうぞ旦那様には、その豊かなお身体が必要だと思いますから</p><p>では、失礼っ</p><p>じゅぽっと寧が、湯船に入ってくる</p><p>小柄な美智とは違う</p><p>ざんぶっと、お湯が零れていく</p><p>ヨッちゃん、抱いてあげるからこっちにおいでっ</p><p>オレは後ろから寧に抱かれるようなポーズで</p><p>うふふヨッちゃん、可愛いっ</p><p>寧は、後ろからオレの首筋にキスをする</p><p>ほらっ、緊張しないで力を抜いてあたしに体重を掛けてきていいから</p><p>でもヤッちゃん、重いだろ</p><p>お湯の中なんだからっ、重くないっての</p><p>オレは寧の身体に身を任せる</p><p>あたしさぁアメリカから、こっちに帰って来て高校に入学したばかりの頃さまだ金髪にする前よあたしが変態教師の標的にされてマルちゃんがそいつを半身不随にして、あたしが武道場に放火した前のことだから</p><p>改めて聞くととんでもない大事件だな</p><p>高校もさ、入学式の後ぐらいだと色々と浮かれて、はっちゃけている子が多いでしょ新入生だけでなく、どんな子は入って来たって上級生でも興奮しちゃう子がいるからさで、あたしにさ入学式の三日後だったかな、２年生からラブレターが届いたんだよっ靴箱の中にさっ</p><p>まあっ</p><p>瑠璃子が、大きく反応する女子校のしかも超名門校じゃ、靴箱にラブレターとかは無いだろうな</p><p>やはり男の方ですか</p><p>えっと、瑠璃子</p><p>うちの学校だと、女子同士でラブレターは日常茶飯事なんですあたしも、よくいただきます下級生から</p><p>わたくしも上級生と同学年からは</p><p>わたくしは、いただいたことがございません</p><p>それはあれよあたしとかは、お姉様になって下さいっていう手紙ばかりなの</p><p>わたくしは妹になって欲しいという手紙ばかりです</p><p>ルリたんも妹にしたいタイプだけれどルリたんを妹にするというのは、中々大それた行為だと思ってさすがに、どの生徒も手紙は出せないんだと思うわ</p><p>みすずが、瑠璃子に説明する</p><p>ミィちゃんだって年上から見れば、妹にしたいぐらい可愛いよっでも、やっぱり腰が引けるんだろうねっ</p><p>香月家の権威姉として奉るならまだしも、妹は</p><p>ルリたんも、もう少しお姉さんぽくなったらラブレターが来ると思うわ</p><p>なれるでしょうか、わたくし</p><p>なれるってば真緒ちゃんや、マナちゃんや、アニエスっていう妹ができたんだからっ嫌でも、お姉さんになってもらうよっ</p><p>寧の言葉に、瑠璃子は</p><p>そうですわね努力致しますあ、そうだわもし、わたくしにラブレターを下さった子の中で、良い子がいたらお兄様に献上致しますねっ</p><p>いや、そういうのはいいから</p><p>あたしの話、続けてもいい</p><p>あっ、寧ちゃん申し訳ございませんでした</p><p>そうだ、寧の話の途中だったっけ</p><p>でさ入学式から三日目に、あたしは早速ラブレターを貰ったわけなんだけどさっこれがまあ酷かったんだよ</p><p>何かさ自分に全然、自信の無い男の子らしくてさ僕みたいな男に、奈島さんが振り向いてくれることは無いと判っていますがとか書いてきてさ今の僕は、優しさぐらいしか、あなたにあげられるものがないとかそれは、お前が自分で判断することじゃないだろってあたしが優しい人だなとか感じる前に僕は、優しいだけの弱い人間ですなんて意味不明だよっ</p><p>オレも、自分には自信が無いからあんまり他の男のことを批評はできない</p><p>あ、でもそもそもオレは、ラブレター出さないしな</p><p>っていうか、自信が無いくせに、よくラブレター出したなその男</p><p>でオチがさこんな僕でも、あなたと釣り合うような男になる様に、必死で努力します頑張ります戦いますだから、奈島さん僕と付き合って下さいっていうんだよっもう、あたし、アッタマきちゃってさ</p><p>寧は、オレを抱き締めたまま、プンプン怒っている</p><p>どうしてですかその方は、寧ちゃんのために頑張るんですよね</p><p>瑠璃子が、ポカンとして尋ねる</p><p>うん、そうだよだーかーらー何を頑張るわけ何を努力する何と戦うの怪獣、ギャング、宇宙人</p><p>学業とか、スポーツでしょうか</p><p>美智が、悩みながら尋ねる</p><p>いやさそれって、本人の問題でしょそいつが、それで成績が上がったり部活で良い記録を出したって、あたしとは関係ないじゃんか</p><p>人間としての品格を高めるということなのでは寧ちゃんに釣り合う男性になるって、書かれたのなら</p><p>瑠璃子は、そう言うが</p><p>うえーっだってあたし、こんな女だよっそもそも、あたしに品格が無いっての</p><p>ヤッちゃんは、とっても品があるよオレはとっても、可愛いと思っているから</p><p>寧は、オレの唇にぶちゅっとキスして</p><p>ありがとっでも、今の話の筋とはズレるから、ヨッちゃんはしばらく黙って聞いてて</p><p>つーかさ、品格を高めるったってただの高校生が、何を努力するっていうのさどう頑張るのさ</p><p>まあ、そもそも根本的な話としてさ隣に自分に自信が無くて、あたしと釣り合う様な男になるために、努力して、頑張って、闘い続けている人がいるのなんて迷惑だよ騒がしいよ大迷惑だよあたしは、もうちょっと穏やかに生きていきたいよ</p><p>寧は、オレをキュッと抱き締める</p><p>ヨッちゃんと一緒に居る時みたいにさ</p><p>ヨッちゃんと一緒にいるのってすっごい、気持ちが楽になるもん素顔の自分でいられるからヨッちゃんには、何でも見せられるし無理する必要が一つも無いんだから</p><p>そうですわねわたくしも、そう思います</p><p>お兄様の前だと他の方たちのように、心を隠す必要がありませんから</p><p>そうね旦那様は、嘘をお吐きにならないしいつも、あたしたちには正直でいらっしゃるし</p><p>そもそもわたくしたちの前では、本当に無防備になられます</p><p>どうして、そこまでわたくしたちを信用して下さっているのですか</p><p>うんあたしが、こんなことをしたってヨッちゃん、絶対に嫌がらないでしょ</p><p>そう言って寧はお湯から手を出して、オレの鼻をフガフガ摘まむ</p><p>ふにふに</p><p>普通の男の子だと何をするんだとかオレに触るなとか、嫌がるもんだよ</p><p>ていうか普通の男の子だと、女の子にああしろ、こうしろって命令して、威張ってたりするもんだよ</p><p>オレも時々、命令するよ</p><p>オレは反論するが</p><p>それだって、ヨッちゃんの場合は、あたしたちのことを気遣ってでしょ</p><p>はい、旦那様はご自分の欲求から、あたしたちに何かさせるというのは避けていらっしゃいますわ</p><p>そうかな</p><p>とにかくご主人様が、まずわたくしたちをとことんまで信用して下さっていてわたくしたちの前では、どこまでも無防備でいらっしゃるんです</p><p>だから、わたくしたちもご主人様を信頼しておりますし、ご主人様の前では身も心も裸になれるのです</p><p>だって一度、受け入れるって腹をくくったんだから当たり前じゃ無いか</p><p>自分の家族にすると決めたのなら</p><p>ミッちゃんミッちゃんの言葉は正しいんだけどそれだけじゃないんだよね</p><p>寧が、後ろから腕でオレの首を締める</p><p>ヨッちゃんはあたしたちを受け入れた時に、自分自身をあたしたちの前に投げ出してくれているでもあたしたちのことを信頼してくれたわけじゃないから</p><p>ちょっと、苦しいよ</p><p>ヨッちゃんはあたしたちになら、裏切られてもいいってそこまで、覚悟しているんだよ裏切られた結果、死んだって構わないって</p><p>寧が、腕の力を緩めた</p><p>この子は亡くなったお祖母さん以外に、人に愛された記憶が無いから後は親族にさえ、裏切られ続けてきたから自分が人から愛される人間だって、信じられないんだよ</p><p>ずっとずっと独りぼっちだったから周りに誰もいなかったから</p><p>愛されるよりも、愛したい人なんですよね</p><p>旦那様の中で愛が渦巻いていてあたしたちっていう、愛してもいい存在ができたことであたしたちに愛を注いで下さっている</p><p>うん、ヨッちゃんの中では愛することが自然なんだよ努力でも、頑張りでもなく大切な人は、全てを懸けて愛するのが、この子の当たり前なんだよね</p><p>後ろから、寧がコツンと自分の頭をオレに付ける</p><p>あー、早く愛されることにも慣れて欲しいですわ</p><p>とにかくあたしたち、ずっとヨッちゃんの側にいるからさ</p><p>ええそう簡単には、いなくなったりはしませんわ</p><p>寧みすず</p><p>そうですお兄様のお側から離れるくらいなら瑠璃子は死にます</p><p>だって生きている楽しみが、何もなくなってしまうじゃないですか</p><p>平然と、瑠璃子は微笑む</p><p>お兄様と毎日、セックスをして瑠璃子の日舞を観ていただいてそれから、お兄様の赤ちゃんを産みます赤ちゃんは、家族みんなで育ててその子に、瑠璃子が日舞を教えてあげますうふふふっ楽しみですっ</p><p>瑠璃子は、眼を輝かせる</p><p>こんな幸せな日々が来るとは思っていませんでしたわ</p><p>それが幸せなのか</p><p>はいお兄様がいらして、瑠璃子がいます家族もいます幸せです、わたくし</p><p>わたくしも、そうです</p><p>美智も、口を開く</p><p>ご主人様に犯していただいて後は、工藤流古武術の鍛錬に励みます子供は、３人産みますわたくしの産んだ子も、他の方の産んだ子も家族は全て、わたくしが守ります子供たちにも、工藤流古武術を教えます</p><p>それが美智の夢なのか</p><p>夢ではございませんすでに実現している現実でございます</p><p>ヨッちゃんは、あたしたち家族の要なんだよヨッちゃん無しでは、家族はバラバラになっちゃう</p><p>でも、オレはオレこそ、みんなに釣り合うような男じゃない</p><p>もおっ、ヨッちゃん、さっきのあたしの話聞いてた</p><p>それはヨッちゃんが判断することじゃ無いんだよっあたしたちが感じて、あたしたちが判断することなんだから</p><p>あたしも旦那様でないとダメな女です</p><p>瑠璃子もお兄様以外の方とは、暮らせません</p><p>わたくしはご主人様の奴隷ですにゃんっ</p><p>ほーら、お姉ちゃんに甘えてお姉ちゃんも、ヨッちゃんがいないとダメなんだからっ</p><p>寧が、オレを抱き締めている</p><p>話を戻すけれど自然でいいんんだからヨッちゃんとあたしたちはだからしなくちゃいけないは、もういいのよ</p><p>ルリたんと美智ポンもどの女も公平な回数とか、そういうことを思わないでね旦那様が、ご無理をなさるから</p><p>ヨッちゃんのオチンチンの様子を感じてさ自然にすればいいんだよ無理に強いらないいいね</p><p>年長の方の方が気を遣って下さっているのよ旦那様の体調を第一に考えていらっしゃるから渚ちゃんや克子ちゃんの方が、旦那様とセックスなさっていないでしょ</p><p>うんここんとこ、初めての子が多かったし心が不安定になっている、年下の子の方優先してたからね</p><p>そう言えば寧ちゃんも今夜も、あたしたちに順番を譲っていただきましたし</p><p>瑠璃子が、申し訳なさそうに言う</p><p>まあ、ほら回数よりも、質でしょ渚ちゃんとか、そのタイプだろうし</p><p>いえ、わたくしは回数とバリエーションではないかと</p><p>まあ、変態セックスの追求はミッちゃんに任せるよ</p><p>ええっ、わたくしもしたいですっとっても楽しそうですから</p><p>瑠璃子もそっちの路線か</p><p>ヨッちゃん、そう言えばどうクスリの影響治まった</p><p>ああ、オレは夕方に、強い精力剤を飲んで、その影響で勃起が止まらなくなっていたんだっけ</p><p>うん今は、小さくなってるね</p><p>寧の手がオレに触れる</p><p>まあ、普段はこんなに小さいのですか</p><p>湯船を覗き込み瑠璃子が言う</p><p>そうだよ普段は、持ち運びに便利な様にコンパクトサイズなんだよっそんでねっ、あたしたちのことを見て、可愛いな、エッチしたいなって思ったら、ムクムクッて大きくなるんだよ</p><p>このまんまでも、ルリちゃんがペロペロしていたらお口の中で、ぬぐぐって膨らんでいくかもねっ</p><p>わたくし経験してみたいですっ</p><p>瑠璃子は、やる気満々だな</p><p>ヨッちゃん、どうする</p><p>ニッと寧は笑う</p><p>するにしても、また今度な</p><p>ヤッちゃんとミイはああ言ってくれたけれどオレは、なるべく全員公平にしたいから</p><p>寧のおっぱいに手を伸ばして揉む</p><p>次は、ヤッちゃんとミイの番だろ</p><p>オレは、そう言って微笑む</p><p>無理しないでいいからねお風呂から上がってヨッちゃんが、もうちょっとセックスしたくなったらでいいからね</p><p>優しい笑顔で、寧は言う</p><p>わたくしも、それで結構ですから</p><p>みすずも、オレにそう言ってくれた</p><p>湯船から出たら寧が、オレの身体を洗ってくれた</p><p>みすずと瑠璃子は、湯船の中に</p><p>ほらほら、ソープランドごっこだよーんっ</p><p>寧は、自分の身体にシャボンを付けオレの背中に擦り付ける</p><p>弾力のある胸と、コリコリとした乳首が気持ちいい</p><p>ルリたん、よく見ておきなさい今度は、あたしたちが旦那様にしてあげましょうね</p><p>はい、勉強させていただきます</p><p>興味津々に瑠璃子は観察している</p><p>あたしはさ娼館の中の様子を、監視カメラで観てたから色々な技については、詳しいよーんっやるのは初めてのことばかりだけどっ</p><p>ま、克姉と渚ちゃんには適わないだろうけど</p><p>豊かな胸でオレの腕を洗っていく</p><p>ここに空気マットがあればなあっミッちゃん、ビニール製のボートとか持って無いよね</p><p>残念ですが</p><p>さすがに無いかぁ空気マットがあると、お風呂場でもセックスできるのにねミィちゃんは、前にお屋敷のお風呂場でヨッちゃんとしたよね</p><p>ああ、そんなこともあった</p><p>はい空気マット、必要ですねネット通販で、買っておきます</p><p>ミイちゃん後、スケベ椅子ね</p><p>スケベ椅子で、ネット検索してみてすぐ判るから</p><p>あの、寧ちゃんわたくしも、その行為をやってみてもよろしいですか</p><p>美智が、寧に言う</p><p>ん、いいよっやってごらん</p><p>美智は、つるぺたの胸にボディシャンプーの液を垂らし、泡々にして</p><p>ご主人様、参りますっ</p><p>平たくて、申し訳ないのですが</p><p>うん、まあこればかりは、胸の大きさがねっ</p><p>寧は、ムフフンと笑うが</p><p>いや、美智いいぞヤッちゃんとはまた違ってお前の胸も気持ちいいぞ</p><p>ふかふか、ぶるんぶるんの寧の巨乳は、絶対的に気持ち良かったが美智の平たいようでいて、膨らむ基礎が感じられる胸も気持ちいい</p><p>乳首のコリコリが、背中に感じられて</p><p>う、嬉しいですご主人様ぁ</p><p>美智は、歓喜の笑顔でオレの背中に何度も、胸を擦り付ける</p><p>もうっ、じゃあ、あたし前ねっ</p><p>寧は前に回ってオレの胸を洗う</p><p>で、ヨッちゃんはあたしの胸を洗うのっ</p><p>オレの手を取って自分のおっぱいに</p><p>オレは、寧のおっぱいを揉み洗いする</p><p>うふふ、楽しいねっヨッちゃん</p><p>寧ちゃん、そう言えばラブレターを送ってきた男性は、その後どうなったんです</p><p>湯船の中から、瑠璃子が尋ねる</p><p>ああ、あいつマルちゃんが校舎裏に呼び出して、回し蹴りしてた</p><p>ああ、マルゴさんは当時、うちの高校の在校生だ</p><p>確か、首の捻挫で済んだんだと思うよ思えば、あたしの不良伝説は、マルちゃんのその一撃から始まったような気がする</p><p>寧にラブレターを出したらマルゴさんの回し蹴りか</p><p>そりゃ、確かに悪い噂が立つだろう</p><p>芸人ブームの悪い影響で</p><p>男は全員、風俗へ行くのが当たり前みたいに話すのは変だと思います行かない人は、行かないわけで</p><p>確か、ヨーロッパの統計でも売春婦を買ったことのある男は、５割くらいのはずです</p><p>そう言えば、学生の頃に性欲の全然無い男の子に会ったことがあります</p><p>彼女と別れた理由が彼女の方から、セックスを求めて来たからという</p><p>本人に聞くとまったく性欲が湧かないんだそうです</p><p>ただ、本人はそのことを全然問題とは思っておらずあの子、可愛くて良い子だったのに、そういうのを求めてくるから、もうダメだと思ってとか言ってました</p><p>そう言えば、バイト先の女子高校生に付き合ってくれと言われて逃げたやつもいました</p><p>オレみたいな人間に、こんな幸運が来るはずがない絶対に裏があると思って、そのバイトを速攻で辞め</p><p>家にその子から電話が掛かって来たら、お母さんに息子なら死にましたと答えさせていたいたという</p><p>509．めぐりあい</p><p>お風呂から上がるとしかし、今日は本当に風呂入って、セックスして、また風呂の繰り返しだな</p><p>まあ、汗と愛液と精液とあと、ここへ来てからはオシッコの飛沫が掛かったりしているから、しょうがない</p><p>瑠璃子が、オレの背中をバスタオルで拭いてくれる</p><p>その頃、美智は何も言わずに、しゃがんでオレの足を拭いていた</p><p>オレは、寧とみすずをタオルで拭いていく</p><p>みんな、ニコニコしている</p><p>寧とみすずが拭き終わったら、オレは瑠璃子と美智も拭く</p><p>当たり前のことだ</p><p>ほら、足も</p><p>オレは裸のまま跪いて、瑠璃子の足を拭こうとする</p><p>あ、そこは自分でやりますお兄様</p><p>気にするな、オレも美智に拭いてもらったんだし</p><p>瑠璃子の足を持ち上げて、足の裏も拭いてやる</p><p>それから足の間の水分も取る</p><p>ほら、美智も</p><p>美智の足も綺麗に拭く</p><p>こうして、下から見上げるとみんな、本当に綺麗で可愛いなぁ</p><p>4人の少女の裸体に、オレは今更ながらドキっとする</p><p>お兄様、大好き</p><p>瑠璃子が、裸のまま、オレの背中に抱きついて来る</p><p>水分の取れた、さらさらとした素肌やわらかいおっぱいの感触を背中に感じる</p><p>えへへ、あたしも</p><p>寧が、オレの腕に抱きつく</p><p>巨乳をキュッと押しつけてくる</p><p>好きですにゃん</p><p>美智は、オレの足に抱きつく</p><p>みんなさん、パジャマを持って来ましたわ</p><p>みすずが、人数分のパジャマを抱えてきた</p><p>美智のは、うちに置いてある自分のですがあとは、あたしのですのであ、旦那様は、あたしの浴衣を持って来ました</p><p>まあ、確かにみすずのお父さんのパジャマとか借りるのは、悪いしな</p><p>何だこの金魚模様の可愛い浴衣は</p><p>とりあえず、羽織ってみる</p><p>きゃはは、ヨッちゃん可愛いーっ</p><p>女の子用だから前を閉じずに、羽織っているだけだけど</p><p>何か、袖とか裾とかだらーんとして、カッコ悪い感じになっているような</p><p>お兄様、可愛いですわ</p><p>瑠璃子も笑う</p><p>まあ、他に着るものが無いのなら仕方ない</p><p>それより、みすずオレのパンツは</p><p>下着はどこへ</p><p>はい、皆さんのお洋服と一緒に、お洗濯しています乾燥機にも掛けますから、朝までには乾いているはずですわ</p><p>他の皆さんはあたしの下着をお貸ししてもよろしいんんですが旦那様は</p><p>みすずの下着を借りてもな</p><p>ミイちゃんの小さなパンティじゃ、ヨッちゃんのオチンチンが入らないもんねっいっそのこと、ブラジャーだけ借りて付けてみたら、うっしっし</p><p>寧が茶化して、笑う</p><p>寧ちゃん、冗談でもその様なことはおっしゃらないで下さいませ</p><p>瑠璃子が怒る</p><p>お兄様は、とっても男らしくて素敵な方なんですからこうして、女物の浴衣を着ていらっしゃるのは、可愛らしくてキュートですが女物の下着まで付けられるのは、悪趣味です</p><p>あ、ごめんルリちゃん、冗談だったんだけど</p><p>寧は、トーンダウンして謝る</p><p>ご主人様に、あんまり変な趣味をお求めにならないで下さい</p><p>美智も、そう言うが</p><p>美智、お前が一番、特殊な趣味をオレに押しつけているぞ</p><p>手縛り乗馬マシーン・セックスとかベランダ痴漢セックスとか</p><p>うん、判ったよところでみすず、あんたのパジャマは、あたしには無理だわ</p><p>寧が素肌に、みすずのパジャマを着てみたが</p><p>全然、胸が閉まらない</p><p>ボイーンッと大きなおっぱいが丸出しになっている</p><p>何これ、あたしゃノーブラ団かっての</p><p>何なんだノーブラ団て</p><p>いや聞くまい</p><p>ズボンの方もぴっちぴちだね</p><p>寧の発達したお尻でみすずのパジャマが、張り裂けそうになっている</p><p>あ、寧ちゃんにも浴衣を持って来ます</p><p>パタパタと、みすずが駆け出して行く</p><p>はうう</p><p>美智が温めたミルクを、両手でコクコクと飲んでいる</p><p>美智は、うちに泊まるときは寝る前に必ず、温かいミルクを飲むんですよ</p><p>みすずが、リビングに客用の布団を敷きながらそう言った</p><p>瑠璃子も手伝っている</p><p>極楽です</p><p>ネコのようにピンクの舌を伸ばして、ミルクをペロペロ舐めている美智</p><p>それ飲んだら、旦那様たちに歯ブラシを出してあげてお客様用の歯ブラシ、どこにあるか知っているでしょ</p><p>みすずの指示に、美智がペコリと頷く</p><p>うちは、父の仕事関係のお友達がお泊まりになられることも多いんでお客様用の歯ブラシは常に用意してあるんです</p><p>だから、この家の上の階のあたしのゾーンは、全部、鍵を掛けることができるようになっているんですあたしお客様がいらしたら、部屋に閉じ籠もりますから</p><p>みすずは男性嫌いというか、男性恐怖症の気があった</p><p>ジッちゃんが、そう仕向けたんだけど</p><p>あたしの部屋の鍵はお祖父様にお願いして、ピッキングなんかでは開かないような、特別なものを使っています合い鍵は、両親にも渡していませんそれから、そういう日には必ず美智に泊まりに来てもらっていますから</p><p>自分の身を守ることに、徹底している</p><p>父の友人といえども男というものを信用していない</p><p>もしかしたら、自分の父親も</p><p>旦那様にだけ、差し上げますから</p><p>なのに、オレには部屋の鍵をくれると言う</p><p>わたくしのクラスの子で、アメリカのお宅に、ホームステイした方に聞いたことがあるんですが</p><p>日本に帰国する日にホームステイ先のホスト・ファーザーから、おうちの鍵をいただいたそうですこの家はもう、君の家だからいつでも、帰って来たまえというお言葉と一緒に</p><p>アメリカ人で、そういうことするよね保守的で、熱心なキリスト教徒の中産階級とかだとでも、あたしシザーリオ・ヴァイオラの知り合いで、ホームステイさせた色んな国の女の子を全部レイプしてたって男を知っているからなぁ</p><p>アメリカは、極端なんだよ物凄いお人好しで優しい人もいれば救いようの無い変態ゲス野郎もいるからね</p><p>みすずちゃんお布団は、二つで充分ですか</p><p>ええ、どうせ旦那様にくっついて、みんなで寝るんですから二つ並べて敷いておけば充分よ</p><p>何か頭の中で、引っ掛かることがあるぞ</p><p>あれミィ、この家って、たまに泊まりに来る人が多いんだよな</p><p>来客用の歯ブラシが、何本も用意してあるくらいなんだから</p><p>はい、先ほど申し上げた通りですが</p><p>そして、その客はほとんどが男だろう</p><p>みすずが、来客がある日は美智に泊まりに来てもらうほど警戒しているのだから</p><p>もしかして来客用のパジャマとかも、あるんじゃないのか</p><p>あっれれーっ</p><p>てへぺろって、笑顔で誤魔化す</p><p>オレ何で、金魚柄の女物の浴衣を着ているんだ</p><p>いいんだよ、ヨッちゃんはそれが可愛いんだから可愛いは正義だよっ</p><p>寧がしっとりとした藤色の浴衣で現れる</p><p>帯は苦しいから腰紐だけね</p><p>ちょっと着崩しているのがセクシーだ</p><p>ソファのオレの右隣りに、座る</p><p>和服は凄いよねえ体型が違っていても、どうにか着れちゃうんだから裾の長さだって、おはしょりで調整できるし</p><p>寧は浴衣の下は、裸だ</p><p>少しはだけた胸元から胸の谷間が覗ける</p><p>うん、どうしたの</p><p>ニッと、寧が微笑む</p><p>いや、ヤッちゃん綺麗だなって、思って</p><p>寧の首筋から風呂上がりの良い匂いがする</p><p>何よぉ、さっきまで一緒にお風呂に入ってたんだよっすっぽんぽんより、こっちの方が好きなの</p><p>浴衣姿の寧には匂い立つような色気があった</p><p>ずっと裸ばかり見ていると、マヒしてしまいますものねっ旦那様</p><p>みすずがオレの反対側の左隣に座る</p><p>ああ、ちょっと動いたから暑いですわ</p><p>そう言ってパジャマの胸元のボタンを外して、風を送る</p><p>おい、桜色の乳首が見えているぞ</p><p>右の寧が、オレに寄り掛かってくる</p><p>旦那さまぁ</p><p>左のみすずが、オレの手を取る</p><p>やっぱりこの部屋って夜景が綺麗だよねぇ</p><p>ええ、ここで旦那様と一緒に夜景を見られるのはロマンチックですわ</p><p>いや、オレは夜景なんて、とても見ていられない</p><p>おやおやヨッちゃんのスカイツリーが、ムクムクしているよんっ</p><p>みすずの金魚柄の浴衣の下でオレのペニスが</p><p>どれどれみすずが、看てさしあげますわっ</p><p>みすずが、浴衣の裾を割りオレのペニスを露出させる</p><p>ルリちゃん、見てごらんこれが、元気になる途中の状態学術用語で、半勃起もしくは半勃ちって言うんだけど</p><p>そんな学術用語があるか</p><p>まあとっても、可愛いですわ</p><p>瑠璃子が、パタパタとオレに近付いて来て間近から眺めている</p><p>美智も、ミルクのコップを抱えたまま、こっちへ</p><p>これをねこうすると</p><p>寧は、舌を出して自分の人差し指に唾液を付けオレの亀頭を撫でる</p><p>まあ、また大きくなりましたわっ</p><p>驚きの眼で、瑠璃子が観察している</p><p>ペロペロしたら、もっと大きくなるよんっ</p><p>どうする、ヨッちゃん</p><p>寧の眼が濡れている</p><p>ヨッちゃん、ホントのセックスをするのは、もう疲れてるでしょ終わった後に、もう一回お風呂に入るのも困るし</p><p>お口でしようかフェラチオで口の中に射精する</p><p>確かに、これ以上のセックスするのは、体力的に厳しいけれど</p><p>舐めて貰って、出すだけなら</p><p>ということだからミィちゃんたち、舐めてあげてあたしは、ヨッちゃんの上半身と遊んでいるから</p><p>ほらほら、ここにおっぱいもあるしキスもしてあげるよっ</p><p>寧は、そのままオレの手を自分の胸に持っていき、オレの耳にキスする</p><p>いいのですか、寧ちゃん</p><p>みすずが、寧に尋ねる</p><p>いいも何もあんたたちがフェラチオを覚えてくれた方がいいんだよヨッチャンの負担が減るから今は、何が何でもあんたたちにセックスしてあげないといけないって思っているでしょ</p><p>セックスでないとみんなに気持ち良くなってもらえない</p><p>あたしたちはヨッちゃんが気持ち良くなる顔を見ているだけで、幸せなんだから毎回毎回、本気のセックスばっかりしてたら、ヨッちゃんが消耗してしまうもの</p><p>みすずがオレの前にしゃがみこむ</p><p>パジャマの前を開けて、可愛いおっぱいを露出させ</p><p>旦那様ご奉仕いたしますわね</p><p>ちゅぱっとオレのペニスを口に含む</p><p>ヨッちゃんは、動かなくて良いよあたしたちが、全部してあげるから</p><p>寧の熱い舌がオレの口の中に侵入する</p><p>舌が絡んでくる</p><p>ほら、おっぱいも触って浴衣の脇の穴は、ヨッちゃんにおっぱいを触ってもらうために開いているんだよ</p><p>妖しく微笑む寧</p><p>ルリたんも、やってみる</p><p>みすずは、瑠璃子もフェラに誘う</p><p>瑠璃子も胸を開いてオチンチンを舐める時は、乳首を見ていただくのが作法だから可愛いなって思ったら、旦那様が触ってくださるから</p><p>瑠璃子も、胸を露出させる</p><p>ほら、ヨッちゃん二人のも触ってあげて</p><p>オレは手を伸ばしてみすずと瑠璃子のおっぱいを揉む揉み比べる</p><p>フェラチオは、セックスほど体力を使わないでできるから時間がない時とか、服が乱れるとまずいと時は、舐め舐め大会ね</p><p>寧が二人に言う</p><p>ちょっとした狭い場所でもできるしね</p><p>変な事をあんまり教えないで欲しい</p><p>あ、車の中とかはダメだよ何かの拍子に、ヨッちゃんのを噛んじゃうかもしれないから飛行機の中もダメトイレの中で、フェラしていて急にエアポケットで歯がガッチーンとかシャレにならないから</p><p>あらお兄様の、しぼんでしまいましたわ</p><p>あっ、ヨッちゃん、ごめーん想像しちゃった</p><p>したよ、寧</p><p>ごめん、ごめん、めんご、めんご</p><p>寧は、オレの顔を豊かな胸に埋めさせ頭を優しく撫でてあげる</p><p>そんな顔をしないであたしたちは、絶対にヨッちゃんを傷付けたりはしないからさっ</p><p>寧は、優しくオレに微笑む</p><p>大切なんだよヨッちゃんがこの身体も、心も</p><p>はい愛していますわ</p><p>みすずかが、オレのペニスに頬擦りする</p><p>瑠璃子は、自分のピンクの乳首をオレの亀頭に擦りつける</p><p>美智が、瑠璃子たちの後ろに突っ立ってオレに言う</p><p>あれ、どうしたのミッちゃんミッちゃんも、ペロペロしたい</p><p>寧が、笑ってそう言うと</p><p>おトイレでしたらわたくしは、やっぱりご主人様にレイプされたいです</p><p>おっ、妄想大会いいねっヨッちゃんの隣に座りなっ</p><p>寧に言われて、美智はさっきまでみすずが座っていたオレの左隣にちょこんと座る</p><p>でどんな妄想っどんな風に、ヨッちゃんに犯されたいのっ</p><p>あの公園のとっても汚い公衆便所の中で</p><p>寧は、唸る</p><p>残念だが美智それはもう、雪乃でやった</p><p>ミッちゃんもうちょっと独創的なのはない</p><p>それでしたらわたくしたちの学校のミルクホールの</p><p>ミルクホール</p><p>あ、学生用食堂のことですわ</p><p>みすずが、一旦、オレのペニスから口を離して美智の言葉を解説してくれた</p><p>瑠璃子は、熱心におしゃぶりを続けている</p><p>はいお昼には、学校の女生徒たちでいっぱいになるんです小学部生から、高等部の方たちまで同じミルクホールを使いますから</p><p>それはさぞかし女の子の匂いが充満しているんだろうな</p><p>そこに大きな段ボール箱を持ち込んでその中に、ご主人様に隠れていていただいて</p><p>まあ、また元気になって参りましたわ</p><p>瑠璃子が歓ぶ</p><p>わたくしは、女生徒たちの喧噪の中、必死に声を抑えてイヌの体勢で、旦那様に犯していただくんです何度も、何度もお昼休みが終わるまで、何回も胎内に射精していただきます</p><p>さずがミッちゃん可愛い変態っ子ヨッちゃんのオチンチン、完全回復だよ</p><p>そして、股間から精液を溢れさせたままわたくしは、素知らぬ顔で教室に戻って授業を受けるのです</p><p>美智は満面の笑みで、そう言う</p><p>だから、美智ミルクホールの段ボール箱の中に残されたオレは、どうなるんだ</p><p>多分、裸のまんまで短時間で何度も射精したから、ゼーゼー言いながらブッ倒れているんだろうな</p><p>大丈夫です旦那様は、わたくしがちゃんと回収致しますから</p><p>みすずが笑ってそう言った</p><p>いいんだよ、ヨッちゃん妄想なんだから面白くて、興奮できればいいんだから</p><p>わたくしもいいですか</p><p>わたくし、子供の頃にお祖父様に連れて行っていただいたパーティで</p><p>瑠璃子が笑顔で話し出す指でオレのペニスをしごくことは忘れていない</p><p>そのパーティは、お料理の並んだ大きな机が縦に並んでいたんですよわたくし、ちょっと退屈でその机の下に隠れたことがあるんですああいうパーティの机は、白いテーブルクロスが掛かっていますから下に入り込むと、意外と気付かれないものなんですよ</p><p>そんなことが</p><p>それでテーブルの下から、パーティにいらっしゃっている人たちの足や靴を見ていましたわ女性の色んな形の靴を見ているのが、面白くてしばらくしたら、美子様のわたくしを探している足下が見えたので机の下から、またこっそり出たんですけれど楽しかったです自分が透明人間になったみたいで誰も、わたくしの存在に気付いていないんですもの</p><p>へえ、お茶目なところも、小さい頃の瑠璃子はあったんだ</p><p>わたくし、パーティの最中に、お兄様に犯されたいですテーブルの下で</p><p>周りにはたくさんの方がいるのにそれこそ、パーティに来られた方だけでなく、ホテルの方や警護担当の方もいっぱいいるのに誰にも気付かれないんですあたしがお兄様に、思いっきり愛していただいているのに誰も</p><p>香月家の娘として注目され、監視される人生が嫌なんだ</p><p>よし、それはホントにやろう</p><p>寧ちゃん</p><p>ポカンとする、瑠璃子</p><p>実際にやろうやってみたいんでしょ</p><p>瑠璃子は、もう大人だ</p><p>美しすぎるし、目立ちすぎる</p><p>パーティの席で、突然姿を消してセックスするなんて</p><p>お姉ちゃんに任せなさいっ何とかするからっ</p><p>寧は、ドーンとそう言い切る</p><p>あの、わたくしのミルクホールは</p><p>美智が、寧に尋ねる</p><p>それは却下</p><p>ええー、寧ちゃんっっ</p><p>美智は、ぷるぷると首を振る</p><p>だって、混んでる時の学生食堂に、あんたとヨッちゃんがセックスできるくらいの段ボールって、怪しすぎるでしょっ</p><p>はむぅぅ</p><p>ぐったりする美智</p><p>ミルクホールは無理だけど、学園祭の時に何かやりましょう、美智ポン</p><p>うちの学校は創立して１３０年の名門校ですが、学校の歴史の中で校内でセックスした生徒は皆無のはずです</p><p>政財界の大物の令嬢専門の超お嬢様校だもんな</p><p>若い男性教師は採用しないって話だし</p><p>若くなく、結婚してきちんとした家庭を築いていて、様々な調査にパスした健全な男性教師だけが招かれるという後はみんな、女性教師だと聞いた</p><p>あたしたちが、最初の生徒になりましょう</p><p>校則には、不純異性交遊は禁止とありますがわたくしたちのは、純粋な愛情の行為ですしそもそも、学校の敷地内でセックスしてはいけないという項目はありません</p><p>これも美智ポンに指示しておきます旦那様をお招きして、あたしたちがセックスすることが可能な場所を調査しておきなさいいえ、絶対に見つけなさい最低、5箇所よ</p><p>5箇所でございますか</p><p>そうよ1箇所限定じゃ、つまらないでしょ</p><p>そう言えば、ルリたんあたし、前に車の中で旦那様に抱いていただいたことがあるの</p><p>お車の中でですか</p><p>ええ、克子ちゃんが運転して下さって車の中だと、地面のゴツゴツとか、坂道とかの感触が旦那様と繋がっているところに伝わってきて、ドキドキしたわ他の車から、見られているんじゃないかって思いながらだったし</p><p>何それあたし知らないよっ</p><p>いや、その話寧は、前にみすずから聞いていなかったっけ</p><p>瑠璃子や美智の前で、話が盛り上がるように</p><p>わざと知らない振りをして、大げさに驚いているんだ</p><p>ヨッちゃん、そんなことしたの</p><p>オレが頷くと</p><p>もおっ、別に怒ってないから今度は、あたしともしようねっ</p><p>瑠璃子もしなよきっと、気持ちいいからさっ</p><p>寧は、笑顔でそう言う</p><p>寧は良いお姉さんだな</p><p>わたくし、トラックの荷台の上が、いいです</p><p>美智</p><p>もしくは、お祭りの御神輿の上でとか</p><p>罰当たり過ぎるだろ</p><p>ミッちゃんはもうちょっと、妄想から戻ってくるべきかもね</p><p>ね、ヨッちゃんはヨッちゃんは、どんなセックスがしたい</p><p>うん妄想でいいから言ってごらん実現可能な可能性があればあたしたちが何とかするからさっ</p><p>オレはもう妄想するようなことが、全て叶っちゃったから</p><p>オレは、ペニスを舐めてくれている瑠璃子とみすずの髪を撫でる</p><p>こんなに綺麗な女の子たちが、オレとセックスしてくれているなんて今の状況が、もうすでに夢みたいだから</p><p>これ以上のことは何も望めない</p><p>ごめん、ヨッちゃん夢じゃないから、これ現実だから</p><p>人間ていうのはさどんな状況になっても、なお幸福を追い求めるんだよ幸せの絶頂にあっても、なおもっともっと幸せになろうとするんだ</p><p>ヨッちゃんはまだ、あたしたちのことが夢みたいに思えるんだね違うよこれはもう現実なんだよだからヨッちゃんは、もっともっと幸せになることを追い求めていいんだよあたしたちのために家族のために何より、自分のために</p><p>旦那様、さっきあたしがお風呂の中でしていた話、冗談だって言いましたけれど旦那様が、セックスしてみたい女の子が見つかりましたら、あたしに教えて下さいあたしたちが、旦那様の前に連れて来ます旦那様に、献上します心ゆくまで、その子を抱いていただきますその結果あたしが抱いていただく時間が減っても構いません</p><p>ミィ何を言っているんだ、お前</p><p>あたしはそれくらい、あなたが好きですあなたのためなら、何でもできますどんな恐ろしいことだってします</p><p>あたしもだよヨッちゃんはあたしのために、恐ろしいことをたくさんしてくれたんだから</p><p>オレはシザーリオ・ヴァイオラをこの手で殺した</p><p>わたくしもですわお兄様とのセックスは、本当に楽しいですしこうして、ミッチーや寧ちゃん、他にもたくさんの家族ができましたお兄様には、人を見る眼が確かだと思いますしお兄様の選ばれた方なら、瑠璃子は歓迎致しますわ家族が増えるんですものっ</p><p>セックス奴隷の統制は、わたくしが行いますくっふっふ</p><p>いや、美智統制じゃなくって、お前が調教する気だろ</p><p>だからさっヨッちゃんは、ヨッちゃんでもっともっと、自分が幸せになることを考えてくれないとさっ</p><p>オレの幸せか</p><p>旦那様はこの後、どんなことを求めていらっしゃいますか</p><p>この後</p><p>明日になったらお屋敷に戻って、まずメグとマナを抱いてやらないといけないだろ</p><p>いや、ここに居るみんなは、すっかり明るく元気になってくれたけれどあいつらは、まだだからそれから、克子姉と渚もだなアニエスも、心細くて震えているかもしれないし</p><p>イーディと家族になるために、もう少し話さないといけないしレイちゃんも心配だ翔お姉さんにも、迷惑をかけっぱなしだしマルゴさんもなあそれから、何よりミナホ姉さんミナホ姉さんが心配だ恭子さんぐらいだな、心配しなくてもいいのは</p><p>まず家族のことがさまだ、オレたちの家族は全員、笑顔になっていないんだからオレの幸福の追求なんてそれからだよ</p><p>ごめんなさいあたしたち、自分たちだけが幸せを感じすぎて、舞い上がっていたみたいです</p><p>申し訳ありませんお兄様と一緒にいるのが楽しすぎて、お屋敷の方たちのことを忘れていました</p><p>三人ともオレに謝る</p><p>いいんだよそれはまた別のことだからさ</p><p>ヨッちゃん、雪乃さんはもういいの</p><p>寧が、オレの顔を見る</p><p>ああだってもう、どうしようもないじゃないか</p><p>あいつのことで落ち込んでられないよオレが落ち込んだら、みんなの顔まで暗くなるから</p><p>オレは、みすず、美智、瑠璃子、寧の顔を見て微笑む</p><p>オレにはこんなにオレのことを愛してくれる家族がいるんだものありがとう今夜は、そのことが本当によく判った心に浸みるよオレ</p><p>この子たちは本当にオレを愛してくれている</p><p>オレが側に居ることを許してくれている</p><p>オレを求めている必要だって言ってくれる</p><p>みんなが、大好きだ</p><p>オレを胸に抱き締める</p><p>あたし絶対に、ヨッちゃんの赤ちゃん産むね一生、ヨッちゃんとしかセックスしないよ</p><p>あたしもあなたが、絶対にあたしのことを裏切らないようにあたしだって、あなたを見捨てないわあたしあなたに相応しい女になりたいの</p><p>わたくしはもうお兄様の奴隷ですから幸せにして差し上げます一生掛けて愛してますわお兄様</p><p>瑠璃子は、ニコッと微笑んだ</p><p>わたくしはにゃんにゃんにゃにゃぁん</p><p>美智は、オレに抱きつく</p><p>瑠璃たん</p><p>瑠璃子とみすずは、オレのフェラチオを再開する</p><p>いっぱい、気持ち良くなって</p><p>お兄様瑠璃子のお口に出してぇ</p><p>ご主人様ぁ美智も、ご主人様の赤ちゃん産みますぅたくさん子ネコを産むんですぅ</p><p>ヨッちゃんあたしのヨッちゃんだぁーい好きっ</p><p>結局みすずの口に、１発絞り取られた</p><p>瑠璃子の口にもさらに１発</p><p>お兄様、見て下さいお兄様の精液が、瑠璃子のお口の中に</p><p>寧に作法を教わって瑠璃子がオレに口中の白い液体を見せる</p><p>はい、ルリたん、ごっくんして唾に溶かし込んで飲むのよっ</p><p>瑠璃子が嚥下して、ニッコリ微笑む</p><p>気持ち悪くないのか、瑠璃子</p><p>お兄様のですからっこれからは、お望みの時にどこでもご奉仕致します</p><p>わたくしにも</p><p>美智が、瑠璃子の唇についたオレの精液をペロっと舐め取る</p><p>苦いでも、それがいい</p><p>美智は、クククと笑った</p><p>という訳で、美智の一言で苦い夜編は終わります</p><p>次話から連休最終日にストーリーは進みます</p><p>メグたちのフォローをして、雪乃最終章と香月家のストーリーの最後となるパーティに関する物語が平行して進む予定です</p><p>ラストの１日に突入します</p><p>510．ハグ</p><p>歯を磨いて、さて寝よう</p><p>旦那様は、真ん中にどうぞ</p><p>みすずに言われてオレは、布団の真ん中に横になる</p><p>寧ちゃんは、旦那様のお隣にどうぞ</p><p>寧が、みすずに尋ねる</p><p>いいよヤッちゃんが、一番甘えんぼだってことは、みんな知っているから</p><p>何言ってるのっヨッちゃんだって、甘えんぼじゃないのっ</p><p>寧は布団にゴロン横たわり、オレの身体を抱きしめる</p><p>寧の柔らかい胸に、オレは顔を埋める</p><p>うん大好きだよ、ヤッちゃん</p><p>オレは、大きく深呼吸をして寧の匂いを嗅ぐ</p><p>こうやって寧に抱かれていると、心から安心する</p><p>穏やかな気持ちになる</p><p>わたくしは、ここで</p><p>美智が、ヒシッとオレの足を抱きしめて、横になる</p><p>美智は、本当に足が好きだなそこだと布団の中になるけれど、熱くないか</p><p>元より承知の上</p><p>なら仕方無い</p><p>旦那様のもう一方のお隣はルリたん、あなたがどうぞ</p><p>みすずが、美しい従妹に言う</p><p>ええ、どうぞ</p><p>瑠璃子が、オレの横に横たわりひしっと、オレの背中に縋り付く</p><p>お兄様の背中大好きです</p><p>自分の可愛い、おっぱいをくりくりオレの背中に擦り付けた</p><p>あたしは、瑠璃子の隣に寝ますはーい、では電気を消しますねぇ</p><p>優しく微笑むみすず</p><p>ああ、この子はこの中で、一番お姉さんなんだな</p><p>実際の年齢でなくお姉さんの資質を持っている</p><p>だから、みんなを優先して自分は、一歩下がって</p><p>ミイ</p><p>オレは、電気を消そうとするみすずに声を掛ける</p><p>はい何ですか、旦那様</p><p>笑って、オレに振り向くみすず</p><p>手をつないで寝よう</p><p>オレは、みすずが寝る予定の布団の上に手を伸ばす</p><p>みすずとも、繋がって眠りたいから</p><p>そして、電気が消される</p><p>窓の外の東京の夜景の光が幻想的に、薄暗い部屋の中を照らす</p><p>掛け布団を掛け電灯のスイッチの場所から、戻って来たみすずと手を繋ぐ</p><p>お休みなさい、旦那様今日は、一日、ありがとうございましたまた明日、よろしくお願いします愛してます、大好き</p><p>みすずはギュッと、繋いだ手を握りしめ、オレにそう言う</p><p>うん、ヨッちゃんお休み愛してるよ今日も、明日も</p><p>寧も、オレを抱きしめてくれる</p><p>お休みなさいませ、お兄様今日は、とっても楽しかったですわ愛しています</p><p>瑠璃子が、オレに寄り添ってそっと、囁く</p><p>お休みなさいませ大好きですにゃん</p><p>美智もつるぺたの胸を、オレの胸に擦り付ける</p><p>お休み、ミィ、ヤッちゃん、ルリ、美智みんな、ありがとう愛してる愛してるよ、オレ</p><p>みんなの温かな体温を感じてオレは、スッと眠りに落ちた</p><p>オレは幸福だった</p><p>ｐｉｐｉｐｉｐｉｐｉｐｉ</p><p>携帯の着信音</p><p>はい、みすずですあ、はい</p><p>薄目を開けるとみすずが、電話に出ている</p><p>窓の外は明るくなり始めていた</p><p>早朝５時前くらいかな</p><p>判りましたすぐに、皆さんを起こしますありがとうございました、翔お姉さん</p><p>みすず、どうしたんだ</p><p>オレは眼を擦れながら起き上がる</p><p>あたしの両親がこちらへ向かっているそうです</p><p>香月セキュリティ・サービスの護衛の方から、翔お姉さんに連絡が来たそうです今、お祖父様のお屋敷を車で出られたそうです何か今日の午前中に、どなたかと会うご用事があるみたいで、一度帰宅して、服を整えるつもりなんだと思います</p><p>みすずの両親がここに帰って来る</p><p>今、車で向かっている</p><p>４０分ぐらいで、到着するはずです</p><p>で、もし今、帰って来ると</p><p>娘が男と抱き合って寝ている姿を見ることになる</p><p>たくさんの美少女を侍らせて</p><p>ま、まずいんじゃないか</p><p>ええ、あたしの両親といきなり、衝撃的な出会いをなさるのは</p><p>みすずの両親に挨拶するのは、もう腹を括っているが</p><p>初対面が、自分たちが不在のうちに勝手に家に上がり込んで、乱交セックスをしていたってのはちょっとな</p><p>えっとどうしたらいい</p><p>オレは頭が、廻っていない</p><p>この部屋の掃除と片付けはあたしと美智ポンでやります旦那様は、寧ちゃんとルリたんを連れてお屋敷へお戻り下さいお隣の部屋の翔お姉さんたちも、出る用意を始めているそうです</p><p>みすずは、ササッとオレに進言してくれる</p><p>マンションの地下駐車場のうちの駐車スペースに、余計な車が停まっていれば、父が不審に思いますから</p><p>翔お姉さんは、ここに残って下さるそうです旦那様は、レイちゃんの運転で</p><p>翔お姉さんの車だけならみすずの護衛で、ここに居ると言えば問題無い</p><p>しかし、もう一台のベンツはミナホ姉さんの車だしな</p><p>そっちは車ごと、みすずの両親が戻ってくる前に、このマンションから出ないといけない</p><p>判ったすぐ起きよう</p><p>オレが、起き上がろうとすると</p><p>うーん、ヨッちゃん、おはようっ</p><p>寧が、オレにキスしてくる</p><p>お兄様、おはようございます</p><p>瑠璃子も、オレに唇を重ねる</p><p>おい、美智何で、オレのチンチンを舐めているんだ</p><p>美智はペロペロと舐めながら、オレを見上げて</p><p>朝だから</p><p>えっと自然に眼が覚めた時でないと、朝勃ちはしないんだよっ今は、いいから</p><p>すると、美智はむっくりと起き上がり</p><p>おはようございます、ご主人様</p><p>床に手を付いてペコリと頭を下げる</p><p>いや、そういうのはていいからっ</p><p>あん、あたしもっお早うございます、旦那様ぁっ</p><p>もう、しょうがないな</p><p>ああ、おはよう</p><p>それからが大騒ぎだ</p><p>慌てて、顔を洗ってみすずが、洗濯して乾燥機に掛けておいてくれた、昨日の服に着替える</p><p>その間みすずと美智は、パジャマのまま、バタバタとオレたちが寝ていた来客用の布団を片付けていった</p><p>今はまだ早朝だここに残る、みすずと美智はパジャマのままでないとおかしいから</p><p>シーツは、あたしの部屋に今は、洗濯機に入れなくていいわ</p><p>みすずが、指示を出している</p><p>とにかく、昨夜ここに人が泊まった形跡を消していく</p><p>香月セキュリティ・サービスに聞けば、あたしたちがここに泊まったことなんて、すぐにバレるんだろうけれどミィちゃんのお父さんは、香月家からは離れているからね</p><p>みすずの父親は、ジッちゃんの三男香月家本家の人間だけど、香月グループには属していない</p><p>国家官僚だ</p><p>今は、瑠璃子の父親の変死を受けて、香月セキュリティ・サービスの警護を受け入れているけれど警護の詳細までは、知ろうとはしないだろう</p><p>みすずの父が自分で警護を頼んだのではないのだから</p><p>明らかにおかしなことが起きていなければ香月セキュリティ・サービスに問い合わせることはないはずだ</p><p>オレがここに居るのがマズイのは判るけれどルリはいいんじゃないのか</p><p>瑠璃子はみすずの従妹なんだから</p><p>みすずの家に泊まりに来ていたって、変じゃないだろう</p><p>父には、それが一番ショックなことでしょうから</p><p>自分の知らないうちにあたしとルリたんが、二人ともここに揃っていたというのは</p><p>あたしも瑠璃子も香月家の後継者候補ですからそして、父はそういう後継者争いとかが嫌いな人ですだから父は、香月グループに属する人生を拒んだんです</p><p>ヨッちゃんは、判らないと思うけれど親戚に対して、複雑な感情を持っている人も多いんだよ親戚ってのは身内だけど一番近い他人でもあるからね</p><p>ミィちゃんのお父さんからしたら香月のおジィちゃんが、自分の承諾無しに、ここにルリちゃんを保護していたみたいな気分になると思うよ自分は、国家官僚で香月グループ内の争いとは無縁でいたいのに、ルリちゃんのお父さんが急死してそんで、知らないうちに、自分の家を隠れ家に使われたと思ったらあんまりいい気はしないってさ</p><p>まあ、みすずのお父さんからすれば急に兄が死んで、徹夜の親族会議に出席させられることになったのも、迷惑だと思っているだろうし</p><p>父もよくないんです父が、こんな豪華なマンションで暮らしていられるのは、全てお祖父様のお力なのに</p><p>あたしも、そう思ってた国家官僚ったって、日本の場合は物凄い高い額のお給料は出ないよね</p><p>はい、父は何だかんだと、お祖父様から色々な援助をしていただいてますから</p><p>そう言えばジッちゃんは、この家によく来るって翔お姉さんも言ってたな</p><p>香月グループに属さなくとも香月家との関係は、断ち切れませんから仕方ないことなのかもしれませんけど</p><p>寂ししそうに、みすずは言う</p><p>さて、準備をして玄関から外へ出ると</p><p>ミナホ姉さんたちは、もう待っていてくれた</p><p>うん大丈夫そうね吹っ切れた顔をしているわ</p><p>ミナホ姉さんは、まずオレの顔を見てそう言ってくれた</p><p>みすず様の警護役としてここには、わたくしが残ります運転手は、麗華に頼みました</p><p>少し眠そうな眼で翔お姉さんは、言った</p><p>おはよう翔ちゃん</p><p>寧が、翔お姉さんに抱きつき頬に、キスをする</p><p>慌てる、翔お姉さん</p><p>レイちゃんも、おはよう</p><p>寧は、レイちゃんにもキスする</p><p>ははよう、ミナホちゃん</p><p>ミナホ姉さんを抱きしめ頬にキスする</p><p>ヨッちゃんに言われたの家族なんだから、もっともっと仲良くならないとダメだって</p><p>ニッと笑う、寧</p><p>そうでしたわねお早うございます、翔ちゃん</p><p>みすずも、翔お姉さんに抱きつきほっぺにキスする</p><p>様は無しあたしたち、もう家族なんですからレイちゃんも、おはようございます</p><p>麗華にも抱きつき、キスをする</p><p>いいからおはよう、みすずって答えるのっ今は家族しかいないのよっ</p><p>おおお、おはよう、み、みすず</p><p>はい、ありがとうレイちゃん大好き</p><p>ミナホちゃんも、お早うございます</p><p>みすずは深く、頭を下げて</p><p>未熟な妹ですが、よろしくお願い致しますお姉ちゃん</p><p>いいも、何もあたしは、旦那様の女です家族の一員ですだからミナホちゃんの妹ですわ</p><p>ニッコリと微笑んでみすずはそう言い切った</p><p>ミナホちゃんにもハグして、キスしていいですか</p><p>みすずの笑顔にミナホ姉さんは</p><p>では、改めてお早うございます、ミナホちゃん</p><p>みすずは、ミナホ姉さんを抱きしめ頬にキスする</p><p>わたくしもお願いします</p><p>瑠璃子も、前に出る</p><p>おはようございますミナホちゃん</p><p>ギュッと長身のミナホ姉さんを抱きしめ、キスする</p><p>翔ちゃんと、レイちゃんもおはようございます</p><p>二人にも、ハグとキスを瑠璃子は繰り返す</p><p>オドオドとした美智を見て、ミナホ姉さんは</p><p>あなたも</p><p>ミナホ姉さんは、クスッと笑って</p><p>いいわ、いらっしゃい</p><p>失礼しますお早うございます、ミナホちゃん</p><p>小さな美智が、ミナホ姉さんを抱きしめキスをする</p><p>おはようございます、レイちゃんおはようございます、翔ちゃん</p><p>二人にも、ハグとキスで挨拶していく</p><p>わたくし感激しています</p><p>レイちゃんは眼を潤ませていた</p><p>わたくし本当に、みなさんの家族でいいんですよね</p><p>何を今更っ</p><p>それにレイちゃんまだ一人、残っているよーん</p><p>は、はい覚悟していますどうぞ</p><p>レイちゃんが身体を固くして眼を閉じる</p><p>ダメですよ、眼を閉じては誰にキスをされるのか判らなくなりますわ</p><p>瑠璃子が、レイちゃんに言う</p><p>レイちゃんが、眼を開けた瞬間オレは、ガシッとレイちゃんを抱きしめ</p><p>おはよう、レイちゃん</p><p>レイちゃんの唇にキスをした</p><p>レイちゃんは、眼を丸くしてオレを見ている</p><p>いつもありがとう大好きだよ、レイちゃん</p><p>レイちゃんの耳に、そう囁いて耳たぶを噛んだ</p><p>あわわわ</p><p>レイちゃんが、腰を抜かしてその場にへたり込む</p><p>もおっ、大丈夫レイちゃん</p><p>寧が、手を差し伸ばす</p><p>オレは、翔お姉さんに向かう</p><p>みんなとね、話をしたんだ呼び方で、お互いに壁を作っているみたいだからそれを壊すために、もっと親しい呼び方に変えようって</p><p>ええ、良い試みだと思うわ</p><p>翔お姉さんは、オレにニッと笑ってくれた</p><p>オレに何て呼ばれたい</p><p>翔姉ちゃんでいいわよいいえ、翔姉ちゃんがいいわ</p><p>おはよう、翔姉ちゃん</p><p>翔お姉ちゃんの身体を抱きしめ、キスする</p><p>翔お姉ちゃんも、熱烈なキスで応えてくれた</p><p>うん眼が覚めたわ</p><p>毎朝、しようよ</p><p>ええ、そうね</p><p>ニコッと、微笑む翔姉ちゃん</p><p>最後に</p><p>オレは、ミナホ姉さんの前に立つ</p><p>あ、あたしは口にキスはいらないわよ</p><p>おはよう、ミナホ姉さん</p><p>オレは、ミナホ姉さんの細身の身体を抱きしめその唇にキスをした</p><p>驚く、ミナホ姉さんにオレは言う</p><p>大好きだからオレは、ミナホ姉さんが大好きなんだよ</p><p>もう一度、ギュッと姉さんを抱きしめる</p><p>うん、あたしもミナホちゃん</p><p>寧が、背中からミナホ姉さんに寄り添う</p><p>みすず、瑠璃子、美智もみんな、ミナホ姉さんに抱きついた</p><p>ミナホちゃんはみんなのお姉さんなんだから</p><p>ミナホ姉さんは言葉を詰まらせている</p><p>ではお昼頃には、またお屋敷に伺いますわ</p><p>みすずは、エレベーターまで見送りに来てくれた</p><p>ううう、ご主人様、にゃあん</p><p>美智も、ここに居残りだ</p><p>ほらほら、また後で会えるんだからイーディも待っているから、早く来いよ</p><p>オレが髪を撫でてやると</p><p>恥ずかしそうに、美智はそう答えた</p><p>じゃあ、翔姉ちゃんこっちは頼むね</p><p>ええ、任せといて麗華いいわね</p><p>みすず、美智、翔姉ちゃんを残してオレたちは、出発する</p><p>エレベーターで、地下まで降下</p><p>昨夜の逆に地下駐車場へ</p><p>ミナホ姉さんのベンツに乗る</p><p>ミナホちゃん、あたし前に乗ろうかヨッちゃんの隣に座りなよっ</p><p>助手席のドアを開けたミナホ姉さんに寧が声を掛ける</p><p>い、いいわよあたしが前で</p><p>ミナホ姉さんは、そそくさと助手席に乗ってしまった</p><p>くっふふー効いてる、効いてる</p><p>寧がクスクスと笑う</p><p>ヨッちゃんの熱いキッスでミナホちゃんの心が揺れていまぁす</p><p>そんなわけはないだろう</p><p>ヨッちゃん、奥に乗りなよ疲れてるでしょもたれて寝れた方がいいでしょルリちゃんも端でいい真ん中は、あたしが座るから</p><p>外には、香月セキュリティ・サービスと公安警察の監視員がいる</p><p>彼らから見てこの車で、一番、価値があるのは瑠璃子だ</p><p>その瑠璃子が後部座席の真ん中に座っていたら、変に見えるだろう</p><p>やっぱり、どっしり座っていないと</p><p>では、出します</p><p>運転席のレイちゃんが、そう言った</p><p>ベンツのエンジンが、ドゥルルルとリズミカルに始動する</p><p>昨夜と違って外に出るのには、駐車場のゲートでのチェックは無かった</p><p>まあ、そういうもんなんだろう</p><p>マンション前の道に出るとレイちゃんがダッシュボードに置いた通信機から声がする</p><p>関です今出た車は、藤宮さんが運転しています瑠璃子様だけ、元のポイントに戻られます警護お願い</p><p>翔姉ちゃんは上のマンションの部屋から、オレたちの動きを見下ろしているんだな</p><p>ここからだと、みすずの部屋のベランダは見えないけれど</p><p>ルリちゃん、手を振ってあげてっ</p><p>寧の言葉に、瑠璃子がシートの間から顔を出し香月セキュリティ・サービスの警護車に笑顔で手を振る</p><p>大川了解何台かここに残しますか</p><p>今、重冬様の警護車輌が、こっちに向かっているからいいわみすず様は、お昼までご在宅なさるご予定だそうだし全車両、瑠璃子様の警護に付いてそれで定点監視ポイントに着いたら、あなたたちは丁度、朝のチームと交代になるんじゃない</p><p>ああ、監視チームは交代制でやっているんだ</p><p>まあ、当たり前なんだろうけれど</p><p>定点監視ポイントってのはオレたちの屋敷の前のことか</p><p>ええその方が助かります次のチームに、ちゃんと引き継ぎができますし</p><p>あたしもそう思うわ重冬様たちの到着は、あと２分ぐらいだから大丈夫よ藤宮さんもいいわね</p><p>レイちゃんが、通信機のマイクを取るびょーんと伸びるネジネジコードの付いたやつだ</p><p>藤宮了解です大川さん、先導お願い致します</p><p>大川了解</p><p>香月セキュリティ・サービスの車輌がオレたちのベンツの前と後ろに付く</p><p>公安警察の車は</p><p>待機していた全ての車が動き出したので、そのままオレたちの後ろに付いてくる</p><p>藤宮っ定点監視ポイントでいいんだなっ</p><p>相手が翔姉ちゃんでないとなると先導車の警護班長の声は、いきなり横柄になる</p><p>確かに、翔姉ちゃんは三人しかいないジッちゃんの専任警護人の一人で、香月セキュリティ・サービスの次期現場責任者だ現場の人たちとも、これまで上手くやってきている</p><p>しかし、レイちゃんは</p><p>大川さんわたくしも、トップエリートですよ</p><p>低い声で、そう通信機に言う</p><p>今度、そういう口をきかれたらあなたの車に、撲殺ステッキを叩き込みます</p><p>元々の警護人としてのレイちゃんは一匹狼の切れキャラだったっけ</p><p>融通が利かなくて、誰ともチームを組めない</p><p>そういうレイちゃんだから、一応は撲殺剣士という異名で恐れられてはいても現場のベテランの中には、こんな風に横柄な態度で対してくる人もいる</p><p>最近の可愛いレイちゃんばかり見ていたから忘れていた</p><p>そんなレイちゃんに、瑠璃子が</p><p>レイちゃん、通信機を貸して下さい</p><p>信号で止まったのを見計らってレイちゃんが、瑠璃子に通信機のマイクを手渡す</p><p>瑠璃子は見様見真似で、通信機のスイッチを押し</p><p>香月瑠璃子です皆さん、お仕事ご苦労様ですいつも感謝しております本日も、早朝からご足労をお掛けして申し訳ありませんところで</p><p>皆さん、仲良く</p><p>威厳のある声だった</p><p>そのまま、瑠璃子はマイクをレイちゃんに返す</p><p>大川より、藤宮さん</p><p>レイちゃんが、返事をする</p><p>悪かった仕事は、仲良くやろう</p><p>こちらこそ、失言でした仲良くお願い致します</p><p>オレたちの車列は早朝の街を走り抜けていく</p><p>ヨッちゃん、寝てればいいのに</p><p>うん、まあ眼が冴えてきちゃったから</p><p>今日は、連休の最終日だ</p><p>終わらせなきゃいけないことがたくさん残っている</p><p>ところでさミナホちゃんたちの方は、どうだったのお酒、飲んでたんでしょ</p><p>寧が、前の座席の２人に尋ねる</p><p>ええ、美味しいお酒だったわやっぱり、恭子さんはお酒のセンスがいいわね</p><p>ミナホ姉さんは、澄ました顔でそう言う</p><p>恐ろしい夜でした</p><p>えレイちゃん</p><p>わたくしは今日、車を運転することは判っていたのですが</p><p>お二人はどれだけ飲まれても、まったく酔わないんです普通に普段通りのお顔で、ずっと真剣なお話をなさっているから</p><p>職業病なのよあたしも、翔さんも</p><p>ミナホ姉さんは翔さんと呼んだ</p><p>あの人は閣下の警護人ででも、女性だからお酒を勧められることも多いでしょ</p><p>うん、美人だからなあ</p><p>まあ、君も座って、1杯やりたまえとかにすぐなるよな</p><p>だけど、酔っ払ってしまったら警護の仕事はできなくなるでしょだから、あの人どれだけお酒を飲んでも、酔わない体質になってしまったそうよ</p><p>それに、あの人の立場だとプライベートな時間で、誰かとお酒を飲んでいても、急に仕事に呼び出されるという可能性もあるから酔わないじゃなくて、酔えなくなっちゃったのかもしれないわね</p><p>あたしの場合は娼館のお客様には、娼婦にお酒を勧める方が必ずいるからでも、酔っ払ってしまったら、何をされるか判らないでしょ</p><p>ミナホ姉さんが娼婦に堕とされたのは白坂創介支配の全盛期だ</p><p>意識を保ってないと恐ろしい目に合わされても、逃げることができなくなるから</p><p>白坂創介も、彼の友人もとんでもない変態揃いだったという</p><p>そんなやつらの前で酒に酔ってしまったら殺されても文句が言えない</p><p>だからお酒の味は判るんだけど酔えないのよあたし</p><p>安心できる場所で、心を許せる人と一緒なら酔っ払えるよミナホちゃん</p><p>そうだよあたしミナホちゃんと、ケラケラ笑って、美味しいお酒が飲みたいなあっ</p><p>ルームミラーに、悲しげに笑うミナホ姉さんの顔が映っている</p><p>あの寧ちゃん</p><p>不意に、瑠璃子が口を開いた</p><p>わたくし、ずっと不思議に思っていたんですけれど寧ちゃんは、今まではミナホちゃんのことを先生と呼んでいらっしゃいましたよね</p><p>あああのさミナホちゃんは、学校の先生なんだよヨッちゃんとあたしの高校の</p><p>会話の成り行きにミナホ姉さんが、後部座席の方を伺っている</p><p>まあ、そうでしたか</p><p>瑠璃子は、ニッコリと微笑み</p><p>それでしたら、アニエスちゃんのお勉強はミナホちゃんにお任せできますねっ</p><p>アニエスちゃんずっと地下に閉じ込められてきて、一度も学校へ行っていないのしょういずれ、学校へ通うことになるとしても初等教育は、どなたかが教えてあげないといけませんから</p><p>確かにアニエスの勉強係は必要だ</p><p>アニエスは１２歳だ</p><p>少なくとも小学校レベルの勉強ができないと学校には編入してもらえない</p><p>ミナホちゃんが先生でしたら何の心配もございませんね</p><p>瑠璃子は、うふふと笑う</p><p>ミナホ姉さんは慌てる</p><p>あの、あたし確かに、学校の先生ってことになっているけれど</p><p>本当は、先生じゃないのよ教員免許、持って無いから</p><p>大学の通信講座は受講したけれど本もいっぱい読んだわ</p><p>ミナホ姉さんも渚が、花屋になるために勉強したように</p><p>先生になるための勉強はしたんだ</p><p>でも、あたしそもそも高校どころか中学も卒業していないから</p><p>ミナホ姉さんは12歳で誘拐され、娼婦に堕とされた</p><p>どんなに勉強しても受験資格が無いのよ本当のあたしは誘拐されたまま、行方不明になっているんだから</p><p>戸籍上の弓槻御名穂は</p><p>だから、あたし英語教師ってことになっているけれど、どこのクラスにも授業はしていないでしょ担任だって今回、あなたたちのクラスを受け持ったのが初めてだし</p><p>ミナホ姉さんは、雪乃を陥れるためだけのためにオレのクラスの担任になったんだっけ</p><p>だから、あたしには人に勉強を教える資格がないのよ</p><p>ミナホ姉さんは悲しげに微笑む</p><p>お腹痛いので、寝ます</p><p>やっと、エロ週間が終わりました</p><p>途中で、体調悪い日があったのですがそういう日にエロを書くのは辛かったです</p><p>511．ただいま</p><p>先生になったっていったって学校の中の白坂創介一派を監視するためだったしそれだって、毎年一人か二人は、うちの学校から女生徒を娼婦に堕とすことは止められなかった</p><p>うちの学校には、女生徒を娼婦に堕とそうと狙っている白坂創介の手下が居た</p><p>何言ってるのよ、ミナホちゃんのお陰で犠牲者は、ちょっとずつ減っていったじゃないのっ</p><p>寧が、笑顔でそう言った</p><p>あたしが入学してきた時にマルちゃんとあたしの大暴れで、変態教師たちはほとんど抹殺できたんだし</p><p>あなたを囮にするようなことをしてしまったわごめんなさいね</p><p>寧を襲った変態教師を、マルゴさんが半身不随にしたついでに、仲間の変態教師たちも一掃したんだろう</p><p>武道場の放火事件というのだけが、今ひとつよく判らないけれど</p><p>全然気にしてないってのあたしはちゃんと、大好きな人にヴァージンを捧げられたんだからっ何も問題はないよ、ミナホちゃん</p><p>それにさ結果として、２年前の岩倉さんを最後にうちの学校からは、娼婦は出ていないよそれだって、岩倉さんは元々、個人営業で援交しちゃっているような悪い子ちゃんだったじゃん</p><p>そうだ岩倉さんは、ミナホ姉さんが眼を付ける前から、売春に手を染めていた</p><p>それを、ミナホ姉さんが徹底的に教育して外見だけは、お上品でマトモな美少女に仕立て上げたんだ</p><p>内面はずっと、エロエロ変態ビッチのまんまだけれど</p><p>それは去年の秋から、娼館は休業だったからよ</p><p>ミナホ姉さんは、無理に話を変えようとする</p><p>自主休業に追い込まれたから去年の新入生からは、新しく娼婦を選出せずに済んだということなんだろう</p><p>関係無いよミナホちゃんが頑張ってくれたからだよ</p><p>それよりさまだ、校長とかちょっとだけ、白坂創介派が残っているでしょあいつらも、追い出さないとさ</p><p>ああ、ゲロッパ校長かいたな、そんな人も</p><p>それなら昨夜、辞任したいって電話があったわ校長先生も、周りの人も</p><p>テレビに映った白坂創介を観て怖くなったらしいわ</p><p>昨夜のニュースの天気予報コーナーに</p><p>全裸の白坂創介が、階段落ちで突然、登場した</p><p>表現し難いくらいの無残な姿で</p><p>白坂創介の関係者は、ことごとく抹殺されるんじゃないかって怯えているみたいだったわ</p><p>それでミナホちゃん、どうするの</p><p>時期的にしばらくは病気ということにして２学期から、新しい校長先生に交代してもらうことにしたわ他の教職員も、同じ様に退職してもらうことにするから対外的には、遠藤くんの事件で心労が溜まったってことになるんだし</p><p>遠藤のこと</p><p>警察沙汰にならなかったとはいえ、自分の学校の生徒が、全校生徒に生中継で女生徒のレイプ放送をしちゃったんだから責任は免れないでしょ</p><p>ああ、オレの雪乃レイプ生中継は</p><p>遠藤のしたことになっているんだっけ</p><p>だから、来学期に向けて大幅な教職員の入れ替えがあったって、おかしな眼では見られないわ克子が理事会を通して、学校側に強く要望することになっているから</p><p>これでオレの高校が、娼婦の供給元として使われることはなくなる</p><p>あたしも、校長先生と同じタイミングで学校から姿を消すわ元々、正式な教職員としては記録されていないのよ、あたしは学校が文部省や県に出す書類にも、あたしの名前は載っていないしね毎年、入学式の時に英語教師の一人として紹介されていただけなの職員室に机も無いし学校紹介のパンフレットや卒業アルバムにも、あたしの姿は掲載されないことになっているから</p><p>幻の教師</p><p>ミナホ姉さんは、英語準備室という謎の部屋に一人でいた</p><p>最初に、みんなの前で英語の教師と紹介されるからどこかの学年を教えているのだろうと、みんなに思い込せて</p><p>実際には、誰にも教えていない授業をしない女教師</p><p>いるはずのない教師が姿を消すそれだけのことよ</p><p>でも、ミナホ姉さん姉さんは、本当に先生になりたかったんじゃないの</p><p>渚が娼婦生活の中で、必死に花屋さんになるための勉強をしていたように克子姉が、パン屋さんになる準備をしているようにミナホ姉さんだって、先生になる勉強をしていたんだろ</p><p>ミナホ姉さんは少し、間を置いて</p><p>夢よだって、なれっこないんだから</p><p>ふふっと、笑う</p><p>大学の通信講座は、偽名で高校を卒業している娼婦の子の名前を借りて、受けていただけだもの最初から、判っていたことだから</p><p>もう、復讐は終わったんだからさ弓槻御名穂の戸籍を取り戻して、勉強し直して本当に、先生の資格を取ればいいじゃないかうちの学校なら、克子姉が理事長なんだし教員免許さえあれば、ミナホ姉さんを本物の先生として雇ってくれるだろ</p><p>そんなの無理よまず、大学の受験資格の認定試験から受けないといけないのよ何年かかるか判らないわあたしもう２８歳なのよ</p><p>何歳だって、構わないじゃないか</p><p>オレは、強く言う</p><p>無理よそれに今は、弓槻御名穂は公の場には戻れないのよ</p><p>あたしが生きていることを名乗り出たら警察に色々と調べられることになるわ白坂創介を追い込むのに奈生実の遺体を使ったでしょ</p><p>ミナホ姉さんは、奈生実さんの遺体を白坂創介の別荘から発見させることで白坂創介を完全に追い詰めた</p><p>奈生実もあたしも、誘拐されて行方不明のままだったあたしが生きていたと今名乗り出れば、あたしの今までの出来事を警察に話さないといけなくなるわ香月閣下のお力で、警察に圧力を掛けているって言ったって上層部に抑え付けさせているっていうだけでしょ突破口の鍵が見つかれば、現場の警察官たちは独自の判断で動き出すわ</p><p>つまりミナホ姉さんの過去を洗って、白坂創介との繋がりを明らかにしようとする</p><p>同じ家から娘が二人とも誘拐されて、行方不明なのよ白坂創介についての調査は打ち切るように、上層部からの指示は出ているでしょうけれど現場の担当者は、奈生実の無念を晴らしたいと思うわ</p><p>幼い少女が、誘拐され遺体で発見された</p><p>そして、白坂創介が奈生実さんを犯している映像もネットに流出している</p><p>まともな警官なら、事件の全貌を解明し白坂創介の共犯たちも全て逮捕したいと思っているはずだ</p><p>あたしが名乗り出れば黒い森の存在に気付かれるわでも閣下をはじめ、昔からの顧客の皆様にご迷惑を掛けることはできないでしょ</p><p>黒い森の顧客は白坂創介の連れて来た変態客ばかりではない</p><p>ミナホ姉さんのお祖父さんの代からの古い顧客もいる</p><p>そういう人たちにまで、捜査の手が伸びるのは申し訳無い</p><p>今も一台、あたしたちを追っ掛けて来ているけれど通常の警察でなく、公安警察があたしたちの監視に付いているのは上層部の命令に素直に従って、なおかつ、普通の警察官たちからあたしたちを引き離すことができる存在だからよ</p><p>公安警察は、もちろん黒い森の存在を知っている</p><p>それが、公表されてはいけないものだということも</p><p>黒森楼時代は政財界の大物たちが、夜な夜な集う娼館だったのだから</p><p>ジッちゃんのように、当時の黒森楼を知っている人たちが、まだ何人も現役で頑張っている</p><p>だから黒い森の娼館の存在は、秘匿しないといけない</p><p>奈生実さんの事件の解明を続けている現場の警察官たちにも</p><p>黒森公一郎の娘で、黒い森の現当主黒森御名穂それが、今のあたしよ絶対に表に出てはいけない女なの</p><p>白坂創介への復讐が終わってもミナホ姉さんは、救われないままなのか</p><p>お話は、よく判りましたわ</p><p>ニッコリと瑠璃子が微笑む</p><p>でも、そのこととアニエスちゃんの先生をしていただくという話は、別のことです</p><p>今のアニエスちゃんは急いで、同学年の子供と同じだけの学習をしなければなりませんそのためには、先生が必要です</p><p>ミナホちゃん、お願い致しますね一番、適役なのがミナホちゃんであることに、変わりはないのですから</p><p>ミナホ姉さんが、本物の教師にはなれないということとアニエスの先生になるというのは別の話だ</p><p>オレもそう思うよ教えるのは、ミナホ姉さんが一番、上手いと思うし</p><p>あたしも、そう思うっあたしたちってほら、そういうの向いてないしねっ</p><p>寧も笑って、そう言ってくれた</p><p>ミナホ姉さんは、困惑している</p><p>お願い致しますミナホちゃんでなければ、できない役目ですわ</p><p>瑠璃子が、そう言った</p><p>まだ、終わりじゃないんだよアニエスちゃんのことだって白坂創介がしでかしたことの一つでしょアニエスちゃんが、一人前になるまでは、ミナホちゃんがみているべきだと思うけどなあっあたしはっ</p><p>クスクスと、寧が笑った</p><p>そうね判ったわよ</p><p>ミナホ姉さんは、小さく答えた</p><p>終わらないのね</p><p>ああ、終わんないよみんなが、ニコニコ笑って幸せになるまではさミナホ姉さんでないとダメなことは、たくさん残っているよオレも協力するからさ一つ一つ解決していこう</p><p>何よりミナホ姉さん自身が</p><p>白坂創介の犠牲者の一人だ</p><p>ミナホ姉さんと、ミナホ姉さんの家族オレたち全員が幸せにならなければ、ミナホ姉さんの復讐は終わらないんだよだから、みんなで幸せになろう</p><p>うん、そうだよヨッちゃんの言う通りだよミナホちゃん</p><p>はい、みんなで幸せになりましょうわたくしも、頑張りますわ</p><p>寧と瑠璃子も、そう言ってくれた</p><p>くくくくむーっ</p><p>運転席のレイちゃんが、何故か泣いている</p><p>皆さん、素晴らしいです優しいですわたくし</p><p>涙を拭って、ハンドルを握り直すレイちゃん</p><p>いいのでしょうか皆さんの家族で</p><p>レイちゃんは悩んでいるんだ</p><p>レイちゃんは、どうなのオレたちのこと、嫌い</p><p>嫌いではありませんただ、今のわたくしでは皆さんの足手まといになるだけのような気がして</p><p>わたくしは剣だけの女です馬鹿です自分が人様より劣っているということは、この数日の間に、徹底的に思い知りました</p><p>いや、そんなことないと思うけれど馬鹿ならオレもかなりのもんだと思うし</p><p>うん、ヨッちゃんは頭が悪いでも、そこが可愛い</p><p>お兄様は、いつでも率直でいらっしゃいますから</p><p>寧も瑠璃子もオレが馬鹿だということに、異論はないんだな</p><p>でも、わたくしは人に対して優しくないですから自分勝手で、我が儘で人様の気遣いも判らないような、本物の愚か者ですから</p><p>レイちゃん、それはちょっと自分を卑下し過ぎだろう</p><p>まあ、やっとお判りになったんですか</p><p>瑠璃子が、平然とそう言う優しい笑顔で</p><p>お判りになったのなら後は、直すだけです良かったですね、レイちゃん</p><p>お兄様もわたくしたちもちゃんと、レイちゃんのことを見ていますから頑張って、直して下さいね</p><p>絶句するレイちゃん</p><p>瑠璃子で結構です家族の間で、様はおかしいですわ</p><p>ククと笑う瑠璃子</p><p>家族でいいのですか</p><p>レイちゃんが、瑠璃子に尋ねる</p><p>何を言ってるんですかレイちゃんは、わたくしのお姉様ですよしっかりして下さい</p><p>わたくしたちみんな必死で、捨て身で食らいついているんですよお兄様に</p><p>みんな家族であるために、一生懸命頑張っているんです不安なのも、怖がっているのも、レイちゃんだけじゃないですわ</p><p>瑠璃子ですわたくしだって香月家の娘をその中でも、一番問題を抱えているわたくしを、お兄様が引き受けて下さったことに感謝していますしかも、お兄様はこれまで一度も、わたくしを特別扱いなさっていません特別に優遇することも、逆に香月家の威光を恐れてわたくしから遠ざかることもなさりませんいつも等しい距離にいえ、距離なんてありませんお兄様は、いつでもわたくしを全力で抱きしめて下さっていますから</p><p>瑠璃子は満面の笑みを浮かべる</p><p>お兄様がわたくしを他の姉妹たちと同じに扱って下さっているからわたくしも、皆さんと同じ立場でお話ができます世の中の全ての基準なんて、もうどうでもいいんですわたくしにはお兄様がいるのですからだから、レイちゃんはわたくしのお姉様なんですみすずちゃんや寧ちゃんと同じです</p><p>瑠璃子は瑠璃子でオレたちの家族でいるために、香月家の娘としての価値基準を捨ててくれた</p><p>でも、わたくしは食らいつくにしたって、何をどうしたらいいのか判らないんです</p><p>レイちゃんは、苦しそうにそう言う</p><p>そんなの簡単ですレイちゃんも、早くお兄様にセックスしていただけばいいんですわ</p><p>セックスすればお兄様が、本当に素晴らしい方であることが判ります瑠璃子は、お兄様に抱いていただく度に、発見がありますお兄様との絆が深まっていきますそしてこれは、とても面白いことなんですけれど</p><p>ニッと、笑う</p><p>セックスを重ねていくと姉妹の仲も深まるんです</p><p>姉妹の仲</p><p>正直、わたくしは従姉妹であるのに、みすずちゃんのことを今までよく判っていませんでしたあまり、会話を交わしたこともありませんでしたしわたくしとみすずちゃんの間を隔てようとする方々もたくさんいらっしゃいましたし</p><p>香月家の周りには瑠璃子派とみすず派の対立があった</p><p>だから、二人は親しくする機会がほとんどなかった</p><p>お互いの性格すら、よく判っていなかった</p><p>それが、この数日でお兄様とセックスし、みすずちゃんとお兄様のセックスを拝見し、自分のセックスを見ていただくことで状況が激変しました今のわたくしたちは、お互いのことを良く理解し合っていると思います本当に面白いですわお兄様とのセックスの時だけは、本当にわたくしたち身も心も裸になりますから心の底の底まで、見せ合いましたそしたら大好きになりますわ</p><p>寧ちゃんのことも、ミッチーのことも大好きですみんな、わたくしの大切な姉妹ですああ、早くお屋敷に戻って恵美ちゃんや、マナちゃん、アニエスちゃん、イーディちゃんともセックスを見せ合いたいですっ家族ですからっ、あたしたち</p><p>瑠璃子の言葉に、レイちゃんは呆然としている</p><p>もちろん、レイちゃんともわたくしは、レイちゃんとお兄様のセックスが見たいですわたくしとお兄様のセックスも見て欲しいですわたくしがどんなに愛し、愛されているかを</p><p>うつとりとしている瑠璃子</p><p>うんあたしも見たいし、見てもらいたいなレイちゃんのこと好きだから</p><p>寧も、レイちゃんに微笑む</p><p>驚く、レイちゃん</p><p>あれ、気付いてないのあたしたち、みぃーんな、レイちゃんのこと大好きだよっレイちゃん、あたしたち家族の中から、敵意とか感じたことある</p><p>そりゃそうだよみんな、好きなんだから早く家族に入っておいでって、思っているんだから</p><p>あたしもルリちゃんに賛成だなヨッちゃんとセックスすれば、一発で判るよ愛されるって、どういうことなのかヨッちゃんに愛されるっていうことが、どんだけラッキーで誇らしいことなのかがね</p><p>寧、無理強いはいけないわよ</p><p>ミナホ姉さんは、小声で言った</p><p>ミナホ姉さんはセックスのできない身体だ</p><p>あ、はーいまあ、ちょっと考えといてレイちゃん</p><p>寧のその一言でこの会話は、終わりになった</p><p>まもなく、到着します</p><p>レイちゃんが、そう言う</p><p>ああ、確かに窓の外の風景に見覚えがある</p><p>そろそろ、お屋敷だ</p><p>大川から、藤宮さん聞こえるか</p><p>通信機から、声がする</p><p>はい、こちら藤宮</p><p>レイちゃんが、マイクを取って返答する</p><p>定点ポイントで、我々は本隊と合流するそのまま、日勤の連中に引き継いで退散する</p><p>さっきは、舐めた口をきいて悪かったそっちは、２４時間警護だろ頑張れよ</p><p>いえ、こちらこそご苦労様でした</p><p>ああわれわれは、明けて明後日の夜を担当するシフトが合えば、またよろしく頼む</p><p>通信が切れる</p><p>なあんだ、いい人じゃんか</p><p>どうでしょうわたくしが聞いていることを知っていて、わざとああ言っているのかもしれません</p><p>瑠璃子の評価は厳しい</p><p>はい自分の勤務シフトを通信で話すなど、本来はあってはならないことですから</p><p>レイちゃんも、そう言う</p><p>ああ、レイちゃんにではなく瑠璃子に、自分たちは明後日の夜にまた勤務しに来ますとアピールしていたのか</p><p>それでも、ありがたいことじゃないかしら</p><p>香月セキュリティ・サービスの一員として現場の人に認められたのだから</p><p>そうだねっ、良い方に取っておこうよレイちゃん</p><p>お屋敷の正門の前に着く</p><p>レイちゃんが遠隔操作のスイッチを入れる前にススーッと、門が開く</p><p>克子姉が、監視カメラで観ていてくれたんだな</p><p>警護車量を外に残してオレたちのベンツだけが、敷地の中へと入っていく</p><p>車の時計を見ると６時半過ぎ</p><p>車が屋敷の正面玄関に着くといつものメイド服姿の克子姉が出迎えてくれた</p><p>おっはよう克姉</p><p>ベンツを飛び降りた、寧が克子姉に抱きつき、頬にキスする</p><p>まあ、朝から元気ね</p><p>克子姉は、嬉しそうにキスを受ける</p><p>あのお早うございます、克子ちゃん</p><p>モジモジと恥ずかしそうに、瑠璃子が言った</p><p>ちゃん</p><p>克子ちゃんとお呼びしてはダメですか</p><p>それは構わないけれど</p><p>わたくしのことも、ルリちゃんと呼んで下さい</p><p>困惑する、克子姉</p><p>元・娼婦である克子姉にとっては瑠璃子は、顧客の孫娘だ</p><p>一番、瑠璃子に対して壁があるのかもしれない</p><p>あの家族ですから仲良くしていただきたいんですわたくし</p><p>真剣な瑠璃子の眼に、克子姉は</p><p>うん、判ったルリちゃん</p><p>克子ちゃん大好きです</p><p>瑠璃子は、克子姉に抱きつき頬にキスする</p><p>最後は、オレだ</p><p>克子姉おはよう</p><p>抱いて、キスをする</p><p>うふふスッキリした顔をしているわね昨日は、みんなと楽しくできた</p><p>オレは、克子姉の腰とお尻をグッと抱きしめ</p><p>克子姉がいなかったから寂しかったよ</p><p>もう嘘ばっかり</p><p>克子姉は、嬉しそうに微笑む</p><p>嘘ではありませんわ克子ちゃん、次は一緒に、セックスして下さいお願い致します</p><p>瑠璃子が、ペコリと頭を下げる</p><p>あ、克姉あたしも、あたしもっ</p><p>寧も、笑ってそう言う</p><p>もおっ判ったわよ今度ね</p><p>嬉しそうに、克子姉は言った</p><p>あたしたち、車をガレージに入れてくるわ</p><p>ミナホ姉さんが窓を開けて、そう言った</p><p>レイちゃんだけじゃ、ガレージの勝手がまだ判らないからだろう</p><p>このベンツは、ミナホ姉さんの車だし</p><p>はい、食堂に朝食の支度ができていますから</p><p>克子姉が答えると、ベンツはガレージの方へ向かって行く</p><p>屋敷の中へ入る</p><p>えっと克子姉</p><p>オレは、心配なことを尋ねる</p><p>みんなはどうどんな感じ</p><p>昨夜、お屋敷に残った人たちは</p><p>あたしはこの通り、元気よ渚も夜のニュースを見たら、ホッとしたわ元・娼婦のお姉様たちもそうみたいあれを見たら色々と吹っ切れたわ</p><p>恭子さんの仕組んだ乳母車にＭ字拘束された白坂創介の階段落ち映像</p><p>あの人がもう再起不能だってことは、一目瞭然だからもう、襲われて酷い目に合うことは絶対にないんだって判ったらぐっすり眠れたわ</p><p>お姉様たちの中には逆に、恭子さんやお嬢様に恐れを感じた人もいるみたいあそこまでやるんだってだからこの件で、元・娼婦の中から、裏切り者が出ることは無いわあそこまで、やったんだから</p><p>白坂創介への復讐が不十分だと、本人や家族にさらなる危害を加えることを望む人も</p><p>ミナホ姉さんや恭子さんのことを、警察やマスコミに売る人もいない</p><p>あたしや渚にとっては本当に、これで終わったのよ</p><p>克子姉と渚にとっては</p><p>あなた、悪いんだけれど恵美ちゃんを起こしてきて</p><p>ほら、あの子は今日も、部活があるでしょそろそろ起きないと</p><p>メグは、陸上部の練習がある</p><p>マナちゃんは、ゆっくり時間があるけれど恵美ちゃんは、ねえ</p><p>ああメグとマナは、不安定なままなんだ</p><p>そして、メグは学校に行く前に先に何とかしないといけない</p><p>ヨッちゃん、行っといでゆっくりでいいよあたしとルリちゃんは、食堂に行っているからさっ</p><p>はい、お兄様ごゆっくり</p><p>えっと、メグはどこにいるの</p><p>どの部屋で、寝ているんだ</p><p>あなたの部屋よあなたの部屋で、あなたの匂いを嗅いで寝たいって</p><p>オレが寝起きしていた部屋か</p><p>判った、行ってくるよ</p><p>オレは、階段を２階へ上がる</p><p>勝手知ったる自分の部屋ていっても、ここ数日は戻って来てないな</p><p>とにかく、部屋へ向かう</p><p>ドアは鍵が掛かっていない</p><p>いや、克子姉が遠隔操作で鍵を開けておいてくれたんだな</p><p>この元・娼館はそういうカラクリがいっぱいあるから</p><p>カチャ</p><p>静かに部屋の中に入る</p><p>ああ、ベッドの中でクゥクゥと眠っている</p><p>何か、ぐったりしているな</p><p>白坂創介の処分は、やっぱりショックだったんだろう</p><p>顔にも生気がない</p><p>寂しそうな寝顔だ</p><p>オレは、ベッドに接近する</p><p>メグの髪を撫で頬を撫でる</p><p>こうやって見ると、本当にまだ高校１年生の女の子なんだな</p><p>そして綺麗だ</p><p>寝顔って女の子の素の美しさがよく判る</p><p>オレは、メグの耳から首筋を撫でる</p><p>メグの肌の感触は気持ちがいい</p><p>ぅぅん</p><p>メグが、眼を覚ます</p><p>うっすらと、眼を開けて</p><p>おはよう、メグ今、帰ってきたんだ</p><p>お、お帰りなさい</p><p>メグが、返事し終える前にメグの唇に、キスをする</p><p>メグがいなくて、寂しかったよ</p><p>嘘、みすずさんたちといっぱい、楽しんできたんでしょ</p><p>うん、とっても楽しかっただから、ここにメグも居たらいいのにって、思ったんだ</p><p>メグが、下からオレを抱きしめる</p><p>大好きだよ、メグ</p><p>あたしもヨシくん</p><p>そのまま何度も、キスを繰り返す</p><p>する</p><p>メグが、オレを見上げて言う</p><p>オレの体調は</p><p>ああヨシくんは、いっぱいしてきたんだよね</p><p>瑠璃子と美智に膣内射精を２回ずつ</p><p>みすずと寧には１回</p><p>それから、みすずと瑠璃子の口に１発ずつ</p><p>ていうかそろそろ起きないと、今日も練習だろ</p><p>オレは、話を誤魔化す</p><p>休むか</p><p>陸上部の人たちも、白坂創介の無残な姿での発見は知っているだろう</p><p>メグは、白坂家の遠縁だということになっている</p><p>今日の練習を休んでも、変には思わないだろう</p><p>行くヨシくんの奥さんは、こんなことぐらいでヘバッてたらダメだもんっ</p><p>起こして</p><p>オレは、メグを抱き起こす</p><p>あたし、シャワーを浴びるわ昨夜お風呂入ってないしスッキリした顔で、センパイたちの前に行きたいもん</p><p>それで、あの</p><p>恥ずかしそうに、メグはオレを見る</p><p>何でも言えよ、メグ</p><p>うん一緒に入ろうヨシくん</p><p>オレは、メグと一緒にベッドから起きる</p><p>メグは、部屋の中を見て</p><p>あたし、あれやだ</p><p>見るとそこには、雪乃の写真が貼ってあった</p><p>雪乃の処女喪失ポスターだ</p><p>全裸の雪乃の女性器を、オレのペニスが抉っている</p><p>男に犯されて絶望している雪乃の顔</p><p>ミナホ姉さんが、雪乃の心をくじくために作った</p><p>じゃあ、剥がそう</p><p>オレは、ツカツカと歩いてポスターの入ったフレームを壁から外す</p><p>裏返して、雪乃の姿が見えないように床に置く</p><p>いいのヨシくん</p><p>ああいいんだオレには、メグたちがいるんだから</p><p>オレは、笑顔でそう言った</p><p>ここには代わりに、メグのポスターでも貼ろうか</p><p>冗談ぽく、そう言ったらメグは</p><p>ヨシくんがそうしたいのならいいよ</p><p>恥ずかしそうに、そう言った</p><p>それから、二人でシャワールームへ</p><p>お互いの服を脱がしっこする</p><p>メグは綺麗だよな</p><p>長身で、足が長くてモデル体型で</p><p>嘘寧さんやみすずさんの方が綺麗よ瑠璃子さんだって</p><p>メグには、メグの美しさがあるんだよ</p><p>切れ長の眼の知的な美貌</p><p>オレは、メグの裸身を抱きしめる</p><p>愛してるずっとずっと、一緒だからな</p><p>うんずっと側にいるわヨシくん</p><p>そのまま、二人で身体を洗い合う</p><p>昨夜の寧たちみたいな、ソープランドごっこにはならない</p><p>真面目なメグは、スポンジで丁寧にオレの身体を洗ってくれる</p><p>だから、オレもメグの身体を丁寧に洗う</p><p>あん、鏡で丸見えだね</p><p>このシャワールームも娼館の施設だ</p><p>じゃれ合うオレたちの姿が、よく見えるように大きな鏡が設けられている</p><p>メグの顔、どんどん変わっていってるの判るか</p><p>寝顔の時は、あんなに生気がなくて寂しそうだったのに</p><p>オレと居るうちにどんどん、明るく元気な顔に変わっていく</p><p>鏡の中のメグが微笑む</p><p>ヨシくんが来てくれたからだよ本当に、帰って来てすぐにあたしのとこに来てくれたの</p><p>うん玄関に入って、そのまま来た</p><p>いや、克子姉が起こしてきてって言ったからだよ</p><p>それでも好き一休みしてからとか、お茶を1杯とか思わなかったんでしょ</p><p>あ、そうだなお茶を飲めば良かったな思い付かなかったよ</p><p>もおっシャワーから出たら、一緒に飲もうあたし、ヨシくんに紅茶を入れてあげるからっ</p><p>オレの手がメグの小振りなおっぱいに触れる</p><p>メグの手がオレの股間に伸びる</p><p>ねやっぱり、しようよ</p><p>メグの眼が、オレを誘う</p><p>あたし欲しくなっちゃった</p><p>背中から、メグのおっぱいを揉む</p><p>あっ気持ちいい背中から抱きしめられるの、あたし好き</p><p>せっけんで滑って、メグのおっぱいは、オレの手の中でぷにゅぷにゅ変形する</p><p>乳首が、尖ってくる</p><p>あたしも、触るぅぅ</p><p>メグは、オレのペニスをシャボンのついた手でしごく</p><p>ああ、大きくなってきたよヨシくんの</p><p>嬉しそうに、メグは言った</p><p>メグは、どう</p><p>オレは、メグの股間に手を伸ばす</p><p>あたしねもう濡れてるのヨシくんが欲しくてとろとろなの</p><p>メグは、全身泡まみれのまま壁の鏡に手を付く</p><p>これならヨシくんにエッチしてもらっているところ、よく見えるよ</p><p>後ろから立ちバックでメグの中へ</p><p>ふんんっ</p><p>あああっ入ってきたぁぁ</p><p>まだ完全に解れていないメグの膣をペニスで押し広げていく</p><p>あああヨシくんだぁあたしのヨシくん</p><p>セッケンでぬるぬるの身体を擦り合わせるように後ろから、メグを突く</p><p>あああっ、ああっ、あーっ気持ちいいよっ気持ちいいのっヨシくん</p><p>オレは一気に加速する</p><p>メグの腰をしっかりと押さえて</p><p>メグは、しっかりと踏ん張っている</p><p>手は、鏡をギュッと掴んで</p><p>鏡の中で喘ぐメグがオレを見ている</p><p>好き好きヨシくん好きぃぃぃ</p><p>メグ、オレもお</p><p>いいよ、あたしのことはいいから出してっあたしの中に出して</p><p>腰を突き動かす</p><p>パンパンパンと、小気味よくオレの下腹が巡りの尻を叩く</p><p>メグのお張りは、弾力があって気持ちいい</p><p>メグの細い足が、キュツとすぼまって膣の中のオレのペニスを締め上げる</p><p>出してぇぇ、ヨシくんあたし、好きなのヨシくんのが、お腹の中にピュッとなるの大好きっ</p><p>もうダメだい、イクよイクよぉ</p><p>きてぇヨシくんきてぇぇぇ</p><p>くううううっ</p><p>今朝、最初の熱撃がメグの膣奥を犯していく</p><p>あああ、温かいお腹の中に、拡がっていくよぉぉ</p><p>メグの中に射精している</p><p>ヨシくん、ヨシくん、ヨシくぅぅん</p><p>鏡の中のメグが悦んでいる</p><p>オレの射精を受けて悦んでいる</p><p>お帰り、お帰りなさいヨシくんヨシくん、大好きぃぃ</p><p>ただいま、メグ</p><p>オレは、最後の一滴までメグの膣奥に放出した</p><p>昔の宇宙戦艦ヤマトは艦内の野菜が足りなくなってきたので、近くの星に獲りに行きますというお茶目な回があったりします</p><p>しかし、昔の森雪は少しトボケているというか、頭が弱そうなところが魅力でした</p><p>古代くんが、死んじゃうですから</p><p>今の森雪はキャリアウーマンぽいのが</p><p>巨乳だし</p><p>512．ピース・サンダァ</p><p>さて、メグと急いで服を着る</p><p>メグは、登校するから制服に</p><p>オレは作業用のツナギに着替えた渚の店の名前のロゴが入っているやつだ</p><p>下着も、替える</p><p>ここは、元々オレが寝起きしていた部屋だから買い置きの新品があった</p><p>さあ、行こうヨシくん</p><p>メグは、ニコニコ顔で、オレの手を引っ張る</p><p>さっきまでの落ち込んで憔悴していた表情は、吹っ飛んでしまった</p><p>肌と肌の触れ合いというかセックスは、凄いと思う</p><p>短時間で、人を元気にする</p><p>メグは、元気よく食堂に飛び込んだ</p><p>食堂では、克子姉と寧が朝食を並べていた</p><p>瑠璃子もお手伝いしている</p><p>おおおっ、メグちゃんっおっはようっ</p><p>こちらも元気溌剌、寧がメグを抱きしめるほっぺにチュツとキスをした</p><p>ああーっ、お肌つるつるヨッちゃんとエッチしたでしょっ</p><p>寧の言葉に、メグは</p><p>寧お姉さんだって、お肌の艶がいいですよっ</p><p>すっかり機嫌がいい</p><p>メグ寧お姉さんじゃなくって、寧ちゃんて呼んでくれ</p><p>何か呼び方で、壁ができているところがあるから、全員、呼び方をガラッと変えることになったんだ</p><p>ああそうですねお姉さんとかだと、何か微妙な感じがありますよね</p><p>あたしもさっヨッちゃんに、呼び捨ては偉そうだって叱られたら、前のメグちゃんに戻すね</p><p>寧が、ヘヘと微笑む</p><p>め、メグちゃんわたくしの、ハグとキスも受けて下さいませ</p><p>瑠璃子が恥ずかしそうに言う</p><p>年上のお姉様に対して、大変申し訳ないのですけれど親愛の情を込めて、メグちゃんと呼ばせていただきたいのです</p><p>メグは、オレを見る</p><p>メグの妹なんだぞもう、一生</p><p>オレは、笑ってメグに言う</p><p>メグもルリちゃんて呼んであげてくれよ</p><p>わたくしもう一生、お兄様のお側に置いていただくしかないんですお願いします</p><p>瑠璃子は、丁寧に頭を下げる</p><p>うん、判ったわルリちゃんよろしくね</p><p>メグも笑って、受け入れてくれた</p><p>では、失礼致しますメグちゃん</p><p>瑠璃子は、メグを抱きしめ頬にキスする</p><p>ルリちゃんはヨシくんと何回したの</p><p>えっと、あの２回お腹の中にお口に１回出していただきました</p><p>そうなんだよっミッちゃんとルリちゃんが、ヨッちゃんから絞り取る、絞り取るヨッちゃん、もうシオシオのパーの絞りカスみたいになっちゃったんだからっ</p><p>冗談ぽく、寧が言う</p><p>今度はメグちゃんも、ご一緒して下さいませ</p><p>瑠璃子は、まっすぐメグを見た</p><p>メグちゃんと、裸のお付き合いがしたいですお兄様を通して、身も心も裸になって、一緒に楽しく過ごしましょうみすずちゃんも、ミッチィもそう言っていましたわ</p><p>瑠璃子は、香月組を代表してメグの心に訴える</p><p>あたしは、でもあなたたちみたいな、お嬢様ではないわ</p><p>メグちゃんはわたくしたちのお姉様ですわたくしたちは、メグちゃんのことが大好きですわ</p><p>メグまるっと、全部まとめて呑み込んでくれ</p><p>全部呑み込む</p><p>うんルリたちだってメグのこと、まるっと呑み込もうとしているんだから</p><p>克子姉が、オレたちの会話に割り込む</p><p>腹を括って、受け入れちゃうしかないのよどうせ、これからずっと一緒に暮らすんだから受け入れちゃったら、どんどん好きになっていくわ家族なんだから</p><p>判ったあたしは、お姉さんだものねルリちゃん今度は、あたしから抱きしめさせて</p><p>はい、どうぞメグちゃん</p><p>メグが、瑠璃子を抱きしめる</p><p>でも、口惜しいわルリちゃん、本当に綺麗で可愛いんだもの</p><p>そう言うメグに、瑠璃子は</p><p>メグちゃんはご自分のことが、判っていらっしゃらないですわ</p><p>えという顔になる、メグ</p><p>メグちゃんも、とっても綺麗です美人さんでいらっしゃいます</p><p>そして、わたくしたちの場合はお兄様がどう思われるかが、全ての判断基準になります</p><p>うんオレはメグはとっても綺麗だって思っているよ</p><p>お兄様は、わたくしのことも香月家の娘とは見ていません裸の１５歳の一人の少女として素のわたくしを、愛して下さっていますメグちゃんと同じ立場ですから</p><p>ルリちゃん</p><p>わたくしたち姉妹は、お兄様の愛を奪い合うライバルではございませんお兄様を中心に盛り上げて、皆様で幸福になっていこうとする家族ですから</p><p>うんごめんなさいあたしが心の小さい女だったわこんなことで嫉妬して</p><p>ちゃんとお兄様はメグちゃんのことを思っていましたよ昨夜もメグちゃんは、今何をしているんだろうって、おっしゃっていましたから</p><p>あっ、それ、あたしも聞いたから本当だよヨッちゃん、こっちのお屋敷に残したみんなのことを心配していたんだから</p><p>寧が、証言してくれる</p><p>克姉のことも、マナちゃんや、アニエスちゃんや、イーディや、渚ちゃんや、真緒ちゃんのことまで心配していたんだからさっ</p><p>寧が、克子姉を見る</p><p>あたしのことなんて心配しないでも、大丈夫なのに</p><p>オレは克子姉を後ろから、抱きしめる</p><p>そんなことないよ克子姉のことだって、大切だからオレは</p><p>もう困っちゃうわ顔が赤くなっちゃうじゃない</p><p>克子姉は、赤面でなく眼を潤ませていた</p><p>大好きだよ、克子姉</p><p>そんなの知っているわよ</p><p>よーしっあなたたち、みんな、この克子お姉さんが、素敵なセックステクニックを教えてあげるからねっみんなで、この人のことをメロメロにしちゃいましょっ</p><p>うん、克姉ヨッちゃんに、アヘ顔ダブルピースさせようっ姉妹のセクシー力を結集させてさ</p><p>あーら、寧ちゃんが先にアヘ顔ダブルピースするんじゃないかしら</p><p>克子姉の言葉に寧は、うへーっと笑う</p><p>ヨシくんアヘ顔ダブルピースって何</p><p>お兄様、わたくしも知りたいですわ</p><p>すまん、オレもよく知らないんだ</p><p>オレたちの視線が、寧と克子姉に向かう</p><p>ええっとじゃあ、今度実地でやってみよう実際にやってみた方が判りやすいから</p><p>困り顔で寧が言う</p><p>では、わたくし挑戦します</p><p>ニッコリと微笑んで瑠璃子が手を上げる</p><p>ええっと最初は、ミッちゃんとかの方がいいかもルリちゃんは、ミッちゃんのアヘ顔を見てから、検討した方がいいと思うよっ</p><p>寧ちゃんが、そうおっしゃるのでしたら</p><p>素直に引き下がる瑠璃子</p><p>それともさっメグちゃん、してみる写真も撮ってあげるけど</p><p>あたしは、結構です</p><p>メグは強い声で、断った</p><p>寧ちゃんの様子を見ていると何か、変なことだっていうのは判りましたから</p><p>メグは、真面目っ子だからなあ</p><p>変なことって、楽しそうじゃないですかでは、瑠璃子が先に挑戦してみますから、瑠璃子のアヘ顔というのをご覧になって、面白そうだったらメグちゃんもやってみて下さい</p><p>瑠璃子は、にこやかにそう言った</p><p>みんなで楽しいのが一番ですから</p><p>う、うん判ったわルリちゃんが、そう言うのならあたしもできそうだったら、やってみるわ</p><p>ほんわかと場が和んだ</p><p>おはよう、みんなっ</p><p>渚が、食堂へ入って来た</p><p>おはよあ、パパアニエスちゃん、パパいるよっ</p><p>パパお帰りなさいですのっ</p><p>真緒ちゃんとアニエスが、パタパタとオレに飛びついて来る</p><p>うん、おはよう真緒ちゃんアニエス</p><p>オレは二人を、思いっきり抱きしめる</p><p>アニエスは、キスを求めて来たからその唇に、そっとキスする</p><p>あー、真緒もパパ</p><p>真緒ちゃんにも、軽くキスする</p><p>渚もおはよう</p><p>オレは、渚を抱きしめキスする</p><p>うんあなたのお陰で眼が覚めたわ愛してるっ</p><p>渚も、豊満なボディでオレを抱きしめキスを返してくれる</p><p>あー、ママ２回はずるい真緒もっ</p><p>真緒ちゃんが飛びついて来るからもう一度抱きしめてキス</p><p>アニエスも欲しそうにしていたから、抱きしめてキスする</p><p>３歳の真緒ちゃんは、可愛いだけだけど</p><p>１２歳のアニエスはもう色気がある</p><p>身体も、大人の女になりつつあるし</p><p>昨夜、初めて男の精を受け入れたからだろうか</p><p>アニエス、身体は平気か痛いところはないか池田先生、何だって</p><p>オレの問いに、アニエスは</p><p>穴が塞がらないうちに、またしてもらいなさいだそうですの</p><p>ずっとしないと、処女膜が再生してしまうこともあるから定期的にしてもらいなさいだそうですのそうしないと、次にした時にまた痛いことになるからって</p><p>パパしょじょまくってなーに</p><p>真緒ちゃんが、オレに尋ねる</p><p>それはねっ大人になる時に、ヨッちゃんに破ってもらうものだから真緒ちゃんは、大切にしておきなさいねっ</p><p>へえ真緒ねあへがお・だぶるぴーすっていうのは知っているよ</p><p>な、渚</p><p>克子姉が、渚を見る</p><p>いや、あたし、変なことは教えてないわよっだいたい、あたしだってそのアヘ顔ってのが何だか知らないんだからっ</p><p>すると、真緒ちゃんは</p><p>ぴっかぴっかぴっかりん、じゃんけ</p><p>慌てて、寧が口を塞ぐ</p><p>真緒ちゃんそれ違うっ違うからぁぁ</p><p>何が違うんだろう</p><p>よく判らん</p><p>みなさん、わたくしにも朝のご挨拶をさせて下さい</p><p>雰囲気を変えるように、瑠璃子がニッコリと微笑む</p><p>そのまま、真緒ちゃんとアニエス、渚と順番にハグとキスをする</p><p>渚ちゃんとお呼びしていいですか</p><p>うふっ、全然構わないわ若くなったみたいで、気分がいいわよっ</p><p>瑠璃子の提案を、渚は笑って受け入れた</p><p>あー、あたしもみんなとハグ＆キスするぅメグちゃんもしときなっ</p><p>寧が、身を乗り出す</p><p>メグも、ハグをしに</p><p>アニエス、大丈夫だよ怖くないからみんな、アニエスのお姉さんなんだから</p><p>オレがそう言うと、アニエスははいですのと答えて寧とメグのハグを受け入れていく</p><p>あれあれ、どうしたのみんな、アメリカ人になっちゃったわけ</p><p>マルゴさんと、イーディが入って来た</p><p>二人とも、トレーニングウェアを着ている</p><p>朝の稽古をしてきたのだろう</p><p>イーディは、トレーニングを怠らない子だから</p><p>うん、あたしたちアメリカ人になっちゃったのっというかアメリカ人の感覚が、あたしやっと判ったよ</p><p>これってスキンシップで、相手の体温や息遣いを感じる、とっても大切なことだったんだね</p><p>マルちゃぁぁん</p><p>マルゴさんに抱きつく</p><p>おやおや、どうしたのさ、寧</p><p>笑って寧を受け入れるマルゴさん</p><p>マルちゃん、大好きいつも、いつも、いつも、あたしのことを助けてくれて、本当にありがとうずっとずっと感謝しているのっマルちゃんのこと、お姉ちゃんだって思っているよ愛してる</p><p>寧どうしたの、変だよ</p><p>自分の胸に顔をぐりぐり押しつけている寧にマルゴさんは苦笑する</p><p>ううんずっと言えなかったから</p><p>今までだって、言ってたじゃないか寧はすぐにマルちゃん、大好きって</p><p>そういう照れて、何となく言っちゃってるのとは違うのっ本当に、本当なのっあたしっ、本当にマルちゃんのことお姉ちゃんだって思っているのっいつもありがとうありがとう大好きお姉ちゃん</p><p>マルゴさんが、優しく寧を抱きしめる</p><p>えへへやっと言えた</p><p>微笑む寧</p><p>あたし正式に、黒森家の養女にしてもらおうって思っているの</p><p>今が、その時だと思うのマルちゃんも一緒に、養女にならない</p><p>真剣な眼で、マルゴさんを見る</p><p>ミナホちゃんの心を繋ぐ碇になるためにはそうしないといけないってヨッちゃんも、そうしてくれるから</p><p>ミナホ姉さんの正式な弟に黒森家の養子に</p><p>オレの覚悟は、とっくにできている</p><p>ええもちろんです</p><p>それは寧と彼と、二人がそうなるのはいいと思うけれどあたしは</p><p>マルちゃんも一緒ねっお願いお姉ちゃん</p><p>マルゴ・ハイウェイ・スタークウェザー・クロモリかちょっと長くないかい</p><p>ううん、格好いいと思うよっ</p><p>じゃあ寧の言うとおりにするよ</p><p>クスッと笑う</p><p>可愛い妹の頼みだからね</p><p>そしてまた、ハグ＆キス大会になる</p><p>イーディは、キョトンとしていたけれどさすがアメリカ人</p><p>瑠璃子やメグのハグを笑顔で受け入れる</p><p>真緒ちゃんとアニエスも、面白がってみんなとハグして廻った</p><p>イーディが、オレの前に立つ</p><p>あ、そうかオレも、イーディとハグしないとな</p><p>グッド・モーニング</p><p>そう言って、イーディを抱き頬にキスした</p><p>イーディの身体は抱き心地が良かった</p><p>思ったよりも、立体的というか出るところは出ている</p><p>MORNING</p><p>イーディも、オレを抱きしめ耳の前にキスしてくれた</p><p>それから、オレに何か囁く</p><p>らいあんて聞こえたけれど</p><p>お前はまた、ライオンに近付いて戻って来たなって言っているよ</p><p>寧が、通訳してくれた</p><p>ライオン</p><p>さあ、朝ご飯にしましょうメグちゃん、急いで部活でしょ</p><p>学校までは、乗せていってあげるわあたしは、真緒を連れてお店に行くから</p><p>渚が、メグに微笑む</p><p>今日は、あたしが警護役で付いていくから</p><p>そうなのじゃあ、あたしもお花屋さんの手伝いに行くわっ</p><p>レイちゃんじゃないんだ渚の警護は</p><p>レイちゃんとミナホ姉さんは</p><p>朝食に来ないけれど</p><p>今、今夜のことで翔お姉さんと電話会議中</p><p>マルゴさんが、ニッと笑う</p><p>ゴールデンウィークの最後だからねでっかい花火を打ち上げないとさ</p><p>また、悪巧みか</p><p>いや、悪巧みをしている時の方がミナホ姉さんは活き活きしているから</p><p>ところでマナは、どうしているの</p><p>オレは恐る恐る、尋ねた</p><p>何でマナだけ姿を見せないんだ</p><p>悪い予感がする</p><p>マナちゃん、ちょっと塞ぎ込んでいるのまだベッドの中よ</p><p>渚が、暗い顔で答えた</p><p>ちょっと見てこようか</p><p>オレが席を立とうとすると</p><p>ご飯を食べてからになさい自分の体調を考えてから、行動するのよ</p><p>克子姉がオレを叱る</p><p>確かにこのまま、マナのベットに行ったら、またセックスってことになるかもしれない</p><p>マナちゃん今は、寝かせておいてあげなさい昨夜はずっと、この子たちの面倒を見ていてくれたからベッドも一緒に寝てくれたし</p><p>渚がアニエスと真緒ちゃんを見る</p><p>そうかマナは、今、やっと一人になれたんだ</p><p>それなら、しばらく時間を置いた方が良いかもな</p><p>オレも体力を回復させたいし</p><p>オレは、椅子に戻る</p><p>今日は、バターロールを焼いてみたのよ食べてみて</p><p>その言葉でここ数日の、慌ただしい出来事が、全て済んだんだと実感する</p><p>克子姉がパンを焼いた</p><p>ここしばらくは、ちゃんと小麦粉から生地を作ってパンを焼くような余裕は無かったからやっとできたわ</p><p>感慨深く克子姉は、言う</p><p>今までは、夜、お屋敷を留守にしたりネットで情報操作をしたり</p><p>落ち着いて、ゼロからパンを作っている時間が取れなかったもんな</p><p>ようやく日常が、戻って来た</p><p>これ、昨夜のうちにマナちゃんとパン生地を作ったのよそれで、冷蔵庫で寝かして今朝、早めに起きて、バターロールの形にして焼いたの</p><p>マナのパンか</p><p>オレは一口ちぎって、食べてみる</p><p>美味いよ、克子姉</p><p>ああ、克子姉の焼きたてのパンだ温かくて、しっとりとしていて</p><p>あら、バターとかジャムとか付けなくていいの</p><p>克子姉パン作りの練習、今日からしようよ</p><p>オレは克子姉のパン屋を手伝うと約束している</p><p>連休最後の日も空は青く、澄み切っていた</p><p>少し風があるけれど爽やかだ</p><p>今日は、気分のいい一日になるだろう</p><p>じゃあ、行ってきまーす、ヨシくん</p><p>メグが、軽やかに手を振る</p><p>パパ、また夜ねっ</p><p>真緒ちゃんも、車の窓から顔を出す</p><p>あ、そうだ来週、一度手伝いに来てくれる母の日向けのお花の入荷があるから、人手がいるのよ</p><p>オレは、渚に返事をする</p><p>また花市場とかへも行かないといけないよな</p><p>男手は、あった方がいいし</p><p>渚の店は、女の子ばかりだからまた、変なヤクザとかに眼を付けられても困る</p><p>ヨッちゃん、お店と真緒ちゃんのことは任せておいてっ</p><p>寧が、助手席で笑っている</p><p>マルゴさんみんなをお願いします</p><p>ああ、任せといて</p><p>オレの言葉に、マルゴさんは笑顔で答えてくれた</p><p>行ってらっしゃいませ、皆様</p><p>晩ご飯作って、待っているわ</p><p>行ってらっしゃいですの</p><p>瑠璃子と克子姉とアニエスが、笑顔で見送る</p><p>MAOMAO</p><p>イーディは、真緒ちゃんばかりに手を振っている</p><p>渚の車は、お屋敷から発進していった</p><p>ブォォォォォォォォッ</p><p>エンジン音が、遠ざかっていく</p><p>しっかし、メグちゃん、ずこい変わりようね</p><p>昨夜は、すごい落ち込みようだったのよ真っ青な顔をして</p><p>いや、オレが朝、起こしにいった時もまだ憔悴しきっていたよ</p><p>うん暗い顔をして、ぐったりしていた</p><p>それが、どうしてあんなにニコニコ元気になっちゃったんでしょうね</p><p>克子姉が、うふっと笑ってオレの顔を覗き込む</p><p>いやセックスって、凄いよね</p><p>セックスするだけであんなに元気なれるんだから</p><p>違うわよ、セックスじゃないわ</p><p>克子姉が、ハァと溜息を吐く</p><p>お兄様のお力ですよ</p><p>そうよ、あなたがすっかり乾ききって干涸らびていたメグちゃんの心を、潤したのよ</p><p>いや、克子姉オレ、別にセックスしただけだよ</p><p>世の中にはすればするほど余計に心が渇くだけの、虚しいセックスもあるわ心が温かくなるセックスばかりじゃないのよ</p><p>ごめんなさいあなたは、そういうセックスを、もう体験していたのよね</p><p>克子姉が、オレを抱きしめる</p><p>いや、セックスにはならなかった</p><p>オレが勃起しなかったから</p><p>あんな、嫌な気分しか残らないセックスも世の中にはある</p><p>ルリちゃんは、ずっとこの人に幸せなセックスだけをしてもらいなさい辛いセックスなんて体験する必要はないんだから</p><p>克子姉の言葉には元・娼婦の悲哀が込められていた</p><p>はい克子ちゃんそうします真っ直ぐに、お兄様だけを見続けます</p><p>あなたには、力があるわセックスを通じて女の子に愛を注ぐ力があなたのセックスは優しいの干上がった大地に水が染み込んでいくように、女の子の心にあなたの愛が拡がっていくのよ</p><p>LION</p><p>イーディが、オレの顔を見てニヒッと笑う</p><p>そして、そのままアニエスを連れて、中庭の方へ歩いて行く</p><p>アニエスもすっかり外が気に入っている</p><p>眼に入るものが全て気になるらしいトテトテとイーディに従っていく</p><p>あ、お兄様二人には、あたしが付いていますから</p><p>瑠璃子が、慌てて追い掛ける</p><p>でもねあなたの愛は、無尽蔵じゃないのよあなたの心から、どれだけ愛が湧き出すとしても限度はあるわそれに気を付けて</p><p>限界なら、気付いている</p><p>オレは、超人じゃない</p><p>いつでも、どこでも、どんな女に対しても勃起できるわけではない</p><p>雪乃さんみたいに、あなたから吸い取るだけの人ならあなたが、どれだけ愛を注いでも、何も返ってこないんだから</p><p>愛じゃないよオレはずっと、一方的に雪乃を犯していただけだから</p><p>オレはただの卑劣なレイプ犯だ</p><p>雪乃に対して、愛なんてことを口にする資格は無い</p><p>いいえ、それでも愛は、あったのよだって、あなたそれでも、いつだって雪乃さんを助けようとしてきたじゃないの最後の最後まで</p><p>今は雪乃のことはいいよマナの方が心配だオレマナのところへ行って来るよ</p><p>そろそろ起こした方がいいだろう</p><p>雪乃さんのことはいいの</p><p>ああマナのことが先だよ雪乃のことはミナホ姉さんに任せてあるから</p><p>あいつには、会いたくない</p><p>そう、それならいいわ</p><p>マナちゃんの心を潤してあげるのが先ね</p><p>あいつは、一人のベッドで何を考えているんだろう今</p><p>父が、どうしてもデパートで開催している工芸展が見たいと言うので</p><p>付き添って、日本橋まで行って来ました</p><p>実は、去年も一緒に行っているのですが父は覚えていません</p><p>70年前の記憶はあるのに去年のことは忘れています</p><p>去年と同じ、デパート内の喫茶店へ入ったのですが思い出してはくれませんでした</p><p>帰りに、最寄りの駅前のラーメン屋で、父とラーメンを食べてきました</p><p>高級デパートの喫茶店のコーヒー1杯の方が、ラーメン1杯より高いというのはうーむ</p><p>513．マナの決意・１</p><p>克子姉が、マナの寝ている部屋に連れてってくれた</p><p>ありがとうあの</p><p>マナとは二人きりで話した方がいいよな</p><p>あたしは、ここにいるわ何かあったら、呼んで</p><p>克子姉は、オレの気持ちを察してそう言ってくれる</p><p>あなた一人で、上手く話ができなかった時は少し大人のお姉さんが、必要になるかもしれないから</p><p>もちろん、あなたと二人だけの方が素直に話せる場合もあるけれど女同士でないと、判らないこともあるしね</p><p>オレは男だ</p><p>マナの気持ちの全てが判るとは言えない</p><p>中の会話聞いていてもいい</p><p>克子姉が、イヤホンを取り出す</p><p>マナの部屋に取り付けてある隠しマイクからの音声を小型ラジオみたいな機械で聞くことができるんだろう</p><p>うん頼むよ克子姉</p><p>オレは、克子姉に助けてもらうことにした</p><p>オレもその方が、心強い</p><p>みすずや瑠璃子たち香月家組や、お屋敷生まれのメグとは違う</p><p>白坂創介の実の娘だ</p><p>白坂創介の結末に対するショックは、深いだろう</p><p>オレは、部屋のドアをノックする</p><p>マナ入るぞ</p><p>オレは、返事を待たずに部屋の中へ入った</p><p>空気が、よどんでいる</p><p>オレは、ドアを開け放しのままにすることにした</p><p>部屋はカーテンを閉めたまま薄暗い</p><p>マナはパジャマ代わりのバスローブ姿で、ベッドに腰掛けていた</p><p>猫背で、小さく身を屈めて俯いている</p><p>お兄ちゃん帰って来たの</p><p>うつむいたまま、マナは言った</p><p>もう１時間くらい前には戻って来たよ朝飯も食ったし、メグや渚たちは出掛けたぞマナが起きてこないから、心配してきてみたんだ</p><p>そうごめんね</p><p>マナは、元気が無い</p><p>オレはつかつかと窓辺に行きカーテンを開ける</p><p>ほら、外は良い天気だぞアニエスたちは、庭で遊んでるマナも、朝飯を食ったら行かないか</p><p>ありゃりゃダメか</p><p>まあ、アニエスたちが居る場所だと、マナが気を遣うだろうしな</p><p>昨夜は、アニエスの面倒を見てくれてありがとうなマナが頑張ってくれてたって、渚から聞いたよ</p><p>それは、あたしの方がお姉さんだしお兄ちゃんとの約束もあったからね</p><p>マナはハァと溜息を吐く</p><p>テレビの放送、観たのか</p><p>白坂創介の無残な姿を</p><p>観たみんなと下のお部屋で</p><p>マナは、俯いたままだ</p><p>ん何だ</p><p>マナはキュッと、手に力を込めてシーツを握りしめる</p><p>あたし市川のお祖父ちゃんのところへ行くよ雪乃お姉ちゃんと</p><p>あたしがお願いするよ雪乃お姉ちゃんを精神病院に入れないでってそんで、姉妹そろってお祖父ちゃんの家で暮らすよ</p><p>いや、ちょっと待てマナ</p><p>昨夜から、ずっと考えたんだよ何が一番いいのかってみんなのためにお兄ちゃんのために</p><p>こんだけたくさんの人が家族になっちゃったからお兄ちゃん、大変でしょあたしとか、お兄ちゃんにずっと迷惑を掛けるだけだからさここからいなくなった方がいいと思うんだ</p><p>いや、オレは別に、マナを迷惑だとか思っていないぞ</p><p>迷惑だよあたし、お兄ちゃんの役に立つようなことは何もできないもん</p><p>あたしはみすずさんたちみたいに、香月家の力は無いしメグお姉ちゃんみたいに、お兄ちゃんの横にいて、いつも励ましてあげることもできない克子さんや寧さんみたいに、大人じゃないし足手まといだよ、あたしなんて</p><p>マナはずっと、うつむいたままだ</p><p>オレの方を見ようとしない</p><p>それに、あたし雪乃お姉ちゃんに悪いことしたから</p><p>あたしね昨日、ギリギリまで雪乃お姉ちゃんは、パパと一緒に処分されても仕方が無いって思ってたううんこのまま、死んじゃえばいいのにって思ってた</p><p>ぽつ、ぽつっと、シーツの上に涙の滴が落ちる</p><p>マナは、肩を振るわせて</p><p>お兄ちゃんが、あんなにお姉ちゃんを助けようと頑張っているのにあたし、それを見れば見るほどお姉ちゃんなんか、死ねばいいのにって思ってた姉妹なのに</p><p>朝になって真緒ちゃんやアニエスちゃんが居ないベッドに、一人になって落ち着いて考えてみたら、ゾッとしたよ昨日の自分自身にあたし一生掛けて、お姉ちゃんに償わないといけないって思うの市川のお祖父ちゃんの家で一生、お姉ちゃんのお世話をして暮らすよ</p><p>雪乃への罪悪感</p><p>その償い</p><p>いや、待てよマナ</p><p>オレは、マナに近付く</p><p>来ないでお兄ちゃん</p><p>マナは、叫ぶ</p><p>お兄ちゃんに抱きしめられると決心が鈍っちゃうから</p><p>それならなおさらだ</p><p>オレは、正面からマナの身体を抱きしめる</p><p>ギュッと、強く</p><p>決心が鈍っちゃうって言ったのに</p><p>オレは、マナに謝る</p><p>あたしどうしたらいいんだろうここに居たって、お兄ちゃんの足手まといだし雪乃お姉ちゃんに悪いし市川のお祖父ちゃんやママだって、このままじゃ可哀想だし</p><p>雪乃の今後のことはまだ何も判らない</p><p>ミナホ姉さんたちは何か考えているんだろうけどオレは、知らない</p><p>市川老人とマナの母親は白坂創介の親族として、今後は世間から後ろ指をさされて暮らすことになるだろう</p><p>いや、白坂の一族全員が何かしらのダメージを背負った</p><p>だからって市川の家に行ったら、マナは辛い思いをするだけだぞ</p><p>市川老人たちはマナとオレとのセックスを見ている</p><p>あの人たちはマナを売春組織に汚された少女として扱うだろう</p><p>マナは毎日、親族の冷ややかな視線の中で暮らすことになる</p><p>その上雪乃までいたら</p><p>雪乃は、自分が不満をぶつける相手がマナしかいないとなればマナを苦しめると思う</p><p>学校とかの問題だって、あるじゃないか</p><p>市川老人は、すでにマスコミに監視されている</p><p>マナが白坂の名前を捨てて市川舞夏となったとしても</p><p>転校先の中学校は、すぐに特定されるだろう</p><p>そういう情報は、すぐにネットで拡散する</p><p>白坂創介の娘と知られたら穏やかな学校生活は望めない</p><p>ここに居たらミナホ姉さんが、何とかしてくれるよ香月のジッちゃんの力を借りたっていいオレが頼むから新しい戸籍と過去を手に入れてさ</p><p>だから、あたしお兄ちゃんの迷惑なんだよ</p><p>あたしは、何も返せないのにそんなことをしてもらうのは、悪いよ</p><p>お前が、側にいてくれるだけでオレは充分だよ</p><p>何も返さなくていいからっここに居ろずっと、ここに居ていいんだからなっ</p><p>オレは、力一杯マナを抱きしめる</p><p>マナは、小さな声でそう言う</p><p>でもダメだよあたしもう、決めたの</p><p>顔を上げるマナ</p><p>大きな瞳が、オレを見る</p><p>どんなに辛くても頑張って生きてかなきゃって</p><p>オレは、どうしたらいいんだろう</p><p>これが、マナが考え抜いて決めた答えなら</p><p>認めてあげなきゃいけないんだろうか</p><p>市川老人の家で雪乃と暮らしたってマナが幸せになるとは、到底思えない</p><p>それじゃあ、お前幸せになれないじゃないか</p><p>仕方ないよそれが、あたしの運命だもん受け入れるしかないよ</p><p>逃げちゃダメなんだよきっと</p><p>あら、逃げていいのよっていうか、全力で逃げなさい</p><p>克子姉が、にふふーんという笑顔で、部屋に入ってくる</p><p>辛いだけのゲンジツなんて、くそっくらえよ幸せに向かって、全力で逃げるのよ</p><p>あたし幸せになれなくてもいいんですもう</p><p>マナが、克子姉に言う</p><p>それはまだあなたが、本当の絶望を知らないから言えることよ</p><p>真剣な眼で克子姉は答える</p><p>今はまだそうやって、彼の温かさに甘えられるから、そんな頭でっかちなことを考え出すのよそれで、雪乃さんと市川さんの家へ行って本物のどん底を味わった時には、もう遅いのよ抜け出せなくなったら、逃げられないんだから</p><p>そんなこと覚悟しています</p><p>お子ちゃまが生意気言わないのっ</p><p>克子姉は、マナに微笑む</p><p>このお屋敷に居たお姉様たちはみんな、誘拐されて娼婦に堕とされてきたけれど娼婦を引退しても、家族の元へ帰らないっていう選択をした人は多いのよお嬢様みたいに、ここに囚われている間に親族を亡くされた人もいるけれど故郷に家族が残っているのに、帰らなかった人たちがね</p><p>今更、故郷に戻ったって誘拐されてから、今までどうしていたかなんて誰にも話せないでしょう話したところでどうなるの娼婦として客を取らされてセックスばかり上手くなってて</p><p>克子姉は窓の前に立ち、外の景色を見る</p><p>あたしたちは自分から、娼婦になったわけではないわそこら辺の馬鹿な女子高生が、家出して援助交際で遊んで暮らしていたのとは違うでも、あたしたちが、どう話したって世間の皆様から見れば、そういう女の子たちと同じで語られるわあそこのお宅のお嬢さん、しばらく姿が見えなかったけれどどうも、東京で売春していたらしいんですわよとか、隣近所で噂されて家族がそれに耐えなきゃいけないなんて</p><p>世間の眼は冷たい</p><p>帰れないわよ特に、ご両親がお堅い会社にお勤めになっていたり兄弟姉妹たちに、進学とか就職とか結婚とかが控えていたら家に戻るより行方不明のまんまの方が、家族には良いって思うわよね</p><p>それは娼婦だった人たちは、そうなのかもしれませんけれどあたしはあたしは帰れる場所がありますから</p><p>あら本当に</p><p>市川さんや、あなたのお母様はマナちゃんや雪乃さんが戻って来ることを望んでいるの喜んで、受け入れてくれる</p><p>答えはノーだ</p><p>市川老人たちには自分や家のメンツの方が大切だ</p><p>そうじゃなければ雪乃を精神病院に監禁しようだなんて、思い付くはずがない</p><p>でも、頑張りますあの家族ですから辛くても仕方ないですから</p><p>マナはまた、下を向く</p><p>血が繋がっているんですからいつかは判ってくれるはずですお祖父ちゃんも、ママも、雪乃お姉ちゃんだって</p><p>血の繋がりなんて信じるなよ</p><p>血が繋がっているからって、人はそれだけでは助けてなんかくれないんだよっそんなの、まやかしなんだからっ</p><p>そんなことを信じたって、何もならないよっ血は、愛じゃないんだ</p><p>マナは驚いた顔で、オレを見上げる</p><p>オレは母親に捨てられたんだ父親にも捨てられたんだ銀行通帳を残しておいてくれたってある日突然、いなくなっちゃったら、どうしょもないじゃないかっ</p><p>自分でもびっくりするほどの大きな声で叫んでいた</p><p>あんな暗い家の中でオレだけ独りぼっちで、この先どうしろってんだよ</p><p>マナが、オレを見ている</p><p>大丈夫よあなたには、あたしたちがいるわここが、あなたの家なのよ</p><p>克子姉が、背中からオレを抱きしめてくれた</p><p>みんないるわあなたと一緒よ</p><p>でも、克子姉マナが</p><p>オレは震える手で、マナを抱きしめる</p><p>マナがオレを捨てるっていなくなっちゃうって</p><p>いなくならないわよっ大丈夫だからっ</p><p>この人ねお母さんから、全く愛情を注がれてきていないのそして、お母さんはこの人が全寮制の中学校に行っている間に、お父さんと離婚して実家に帰ってしまったそうよこの人には、何の連絡もなく</p><p>あいつはオレの母親なんかじゃないよっ</p><p>オレは吐き捨てるように、そう言った</p><p>そして、この人のお父さんは高校の入学式の日に失踪したの</p><p>失踪</p><p>マナが、呆然としている</p><p>大人の家出よこの人のことを捨てたのよ幾らかお金を残しておいたからって高校１年生の子が、一人で生きていけるわけないじゃない</p><p>オレはオンボロのソファで寝ていた漆黒の夜を思い出す</p><p>この人が、あたしたち家族にものすごい愛を注いでくれるのはこの人の心に、大きな穴が開いているからよこの人は本当は、愛を欲しがっているだけど、人に愛された経験があんまりにも少ないから逆に、人に愛を与えてしまうのよ</p><p>マナ、頼むからオレから離れないでくれよオレを捨てないで捨てないでくれよ</p><p>お前がいなくなったら悲しいよ、寂しいよオレは、お前に側に居て欲しいんだよ</p><p>それが、オレのエゴだってことは判っている</p><p>どうするの、マナちゃんここに、こんなにもあなたのことを必要としている人がいるのにあなたは、あなたのことを望んでいない人のところへ行っちゃうの</p><p>克子姉はマナに問う</p><p>考え込む、マナ</p><p>いいわ一回、ブレイクにしましょう食堂へ行って、お茶でも飲みましょうお庭へ行った子たちは、まだ帰って来ないと思うから</p><p>克子姉がオレたちに微笑む</p><p>食堂で紅茶を入れる、克子姉</p><p>マナは、まだバスローブのままだ椅子に座っている</p><p>そう言えばさ二人とも、お屋敷の図書室には行った</p><p>図書室そんなのあるの</p><p>あるわよ図書室っていっても歴代の娼婦たちが、読んでた本が溜まっていっただけなんだけど</p><p>娼婦たちの本</p><p>みんなお屋敷に閉じ込められてすることが無いからネットが無い時代だって、本の取り寄せはできたわよ昔は、番頭さんの森下さんに頼んで、本屋さんに注文していたらしいわ昭和３０年代の本からあるわよまあ、大半がマンガね</p><p>歴代の娼婦たちが、読んでいたマンガが残されている</p><p>娼婦の楽しみは、読書か映画鑑賞だから古いビデオテープやレーザーディスクもいっぱいあるわよベータのテープとか、VHDとかって見たことあるもちろん、今のブルーレイの映画もあるわよここは、去年の秋までは稼働していたんだからもっとも、ここ数年はネット配信を観ているから、購入数は減っているけれど</p><p>寧ちゃんとか、入り浸っていたわよあと、恭子さんも二人とも、昔のマンガや映画が大好きだからマルゴちゃんは、映画だけねマンガは苦手みたい</p><p>ああ、だから寧は、変なネタをよく知っているんだな</p><p>この２年寧は、ずっとこの屋敷の中に居たんだし</p><p>あたしもねここに連れて来られた最初の頃に、お嬢様に言われたのよガラスの仮面とベルばらと王家の紋章は必ず読んでおきなさいって</p><p>一番年上のお姉様たちと、話を合わせるためには基礎知識として必要だからって</p><p>それとはまた別にお仕事用に読んでおくべき本ていうのもあるのよその時に売れているビジネス書とか経済の本とかあと、お客様がお若かった頃に流行っていてマンガや映画とかもね話のネタとして必要だから</p><p>え、どんなの</p><p>うーんと、忍者武芸帳とか伊賀の影丸とか父の魂とロボット長島とかあしたのジョーと巨人の星は絶対ねあたしの顧客だと、６０年代に青春時代を送った人が多いからその辺の時代の風俗は、お勉強しておかないとねあと、ゴルゴ１３と子連れ狼も必読ね大企業の会長さんとかでも、読んでらっしゃる方がいるから</p><p>娼婦も大変なんだ</p><p>だから、まあ図書室には、少女マンガばっかりじゃなく、男の子のマンガもあるのよお姉様方でも、少年マンガがお好きで読んでいらっしゃった方も多かったみたいだし</p><p>それでまああたしも、読みまくったのよ図書室にある本は片っ端からねでさあたし、男の子のマンガのラブコメの作品を読んでいてね</p><p>ラブコメ</p><p>男の子のマンガで、ラブコメが流行り出すのは８０年代の初めくらいからなんだけれどねこれは、マンガの奥付の発行年を見て判ったのよ</p><p>最初の頃のラブコメは主人公の男の子と女の子が、良い感じでお互いを意識するようになってもちろん、途中で色んなことがあって、最終話で二人がキスして終わるのよ</p><p>最後がキス</p><p>それがさあ８０年代の半ばを過ぎると、ファーストキスはストーリーの途中のイベントでやっちゃってるから最終回は、初セックスで終わるわけ</p><p>ラストでセックス</p><p>セックスというかまあ、二人はセックスしましたって暗示する描写ね少年マンガだからでも、そこでお終い</p><p>そこまで発展してラブコメのブームは、陰りを迎えるのよねセックスしたより先の恋愛関係を描こうとしたら、青年マンガになっちゃうから</p><p>少年誌じゃ連載できないよな</p><p>もっとも、同じ時期の少女マンガの方はとっくに、セックスの問題は扱っているんだけどね</p><p>恋人とのセックスも、妊娠もあと、レイプとかも女の子とすれば、すでに切実な問題だから少年マンガだと、ＰＴＡからクレームがくるような内容でも、少女マンガならテーマとして描けたのよまあ、やりすぎて問題になっているけれど</p><p>でもさあ、あたしは少年マンガのラブコメのヒロインとセックスしたらお終いっていうのが、可笑しくてさ</p><p>だってあたしは娼婦で、男の人との人間関係の最初がセックスなんだものこれって、どの人とも最初から最終回ってことでしょ</p><p>克子姉は寂しく笑う</p><p>ていうかキスやセックスが、女の子との関係の段階を示すイベントっていう考えが、何か嫌だったのよねいや、女の子でもそういう子はいるからあの人とは、キスまでの関係とかって言う子はいるけどさ</p><p>キスまでの関係</p><p>でも、あの人とは、セックスまでの関係っていう人はいるのかしらねそれなら、セックスの上は、どんな関係があるのかしら</p><p>笑って、克子姉はそう言う</p><p>結婚するとかじゃないんですか</p><p>マナが、食い付いた</p><p>身体は許すけれど結婚はしたくないっていうことだと思いますセックスまでの関係って言うのは</p><p>ああ、いわゆるセフレってやつね</p><p>克子姉が、微笑む</p><p>でも、マナちゃんはそういうの、どう思うこの人とは、キスまでの関係とかセックスまでの関係とか結婚してもいい関係とか区別できる</p><p>あたしは無理です</p><p>あたしはそういう段階付けはできないです</p><p>あたしもそうよでも、ほら娼婦はセックスだけの関係っていうのを強いられるから</p><p>マナが、ハッとする</p><p>そう言えばお客さんとは、絶対にキスはしないっていうお姉様がいたなああの人は、そういう段階付けなのね</p><p>となると最初の関係が、レイプで始まったオレとマナはどうなるんだろう</p><p>いきなり力尽くでのロスト・ヴァージン、膣内射精からスタートしたオレたちは</p><p>あなたはラブコメ的な恋愛をどう思う</p><p>克子姉は、オレに尋ねる</p><p>キスとかセックスが人間関係の深まった目安なのかどうかは、よく判らないよオレ、今でもセックスする度に相手の女の子を見て発見することがあるしどんどん判っていくっていうか判らなくもなっていくし</p><p>お兄ちゃん判らないって</p><p>だって、みんなどんどん、変わっていくから女の子は、変わっていくよ心や身体の反応も、考え方も、意識も変わっていくからオレはずっと発見していくしかなくって</p><p>オレは、見続け、発見し続け追い掛けていくしかない</p><p>必死に食らいついていかないと判らなくなっちゃうから</p><p>セックスする関係になっても、相手をいつも真っ正面から感じとろうとしているのは、あなたの良いところだと思うわ</p><p>そうなのよね本当の恋愛は、ずっと続くのよねセックスしようが、しまいがずっと理解しようとする努力を続けないと、恋でも愛でもないものに変わっちゃうのよね</p><p>克子さん恋でも愛でもないものって、何ですか</p><p>腐れ縁ってやつよ人って、ダラダラとでも一緒にいると恋や愛が終わってても、愛着が生まれてたりするから</p><p>愛着</p><p>さてとでは、本論に入りましょうかマナちゃん</p><p>克子姉は、マナを見る</p><p>あなたはこの人のこと好き愛してる恋しているそれとも、恩義を感じているだけあるいは愛着があるだけ</p><p>恩を感じているだけなら、この人から離れなさい愛着も困るわ他の子たちに、迷惑だから</p><p>その代わり、恋しているのなら、愛しているのなら添い遂げなさい他のものは、全て吹っ飛ばしてもいいから血縁も、因縁も愛の前では無意味よ</p><p>克子姉は、今度はオレを見る</p><p>あなたも同じ様に、答えを出しなさいマナちゃんのこと、愛している恋しているそれともただ可哀想なだけいっぱい、セックスしたから愛着があるだけどれなの</p><p>ああだから仕方ないとか、こうだから、こうするしかないとかそういう、甘ったれた考えだと、後で後悔するわよ今から、１０年、２０年経って子供ができた後になって、ああ、あの時ああしなければならなかったなんて思ったら最悪よ愛着だけの関係の中で、子供を育てるの</p><p>そんなのあなたたちみたいな子供が増えるだけじゃない</p><p>オレの両親は愛し合っていなかった</p><p>だから、二人とも自分の家庭を愛せなかったし</p><p>オレという子供の存在が目障りだった</p><p>マナだって、そうだ</p><p>白坂創介とマナの母親は、決して愛し合ってはいない</p><p>白坂創介は、ずっと外で女遊びをしていたんだし</p><p>マナの母親も、マネージャーと不倫関係にあった</p><p>ねえどうなの二人とも</p><p>克子姉が、オレたちに詰問する</p><p>拙作マボロシをコンクール応募用に、改稿しました</p><p>内容は変わりません少し、全体的にスリムにまとめ直しました</p><p>縦書き用に直したので、行が開いていないで読みにくいですが、よろしかったら読んでみて下さい</p><p>前の稿も、そのまま残してあります</p><p>それとちょっと最近、文が荒れている気がしたので</p><p>昔の小文を、手直ししてアップしてみました</p><p>やっぱり、１５年前に書いた物の方が、シンプルで文が切れてますね</p><p>今は、いかに余計なものを足してしまっているか</p><p>昔の自分の書いた物を読んで初心に返らないといけないなあと感じております</p><p>514．マナの決意・２</p><p>さあ今すぐ、答えを出しなさい</p><p>克子姉が、オレとマナに迫る</p><p>どうしたの今すぐ決めなさいこういうことは、スピーディにね腹を括って覚悟をすれば、何も怖いことは無いでしょうさあさあ、さっぱりしちゃいなさいここで結論を出さないと、一生後悔するわよほら、２人とも、よーく考えて結論を出しなさい</p><p>克子姉の言葉は、判る</p><p>決めなきゃ答えを出さなきゃ</p><p>そうでないと、一生だらだらと引きずることになる</p><p>後悔する</p><p>でも答えが判らない</p><p>何が正しい選択なのか</p><p>なぁんて、無理矢理に、その場しのぎの結論を出しちゃダメよこれって、悪徳商法やカルト団体が使う手だから</p><p>ニィッと、克子姉が笑う</p><p>はぃぃぃぃ</p><p>人間の行動なんてね、そんなに論理的にスッパリ割り切れるわけがないのよそれに、自分では、自分の内面の問題には意外と気が付いてなかったりするからね</p><p>そのくせ、人間はよく自分のとった行動に対して、言い訳をするのよあの時は、ああするしかなかった、他に手は無かった、今、考えると、他にも悪い状況が色々とあったみんな、後付けなのよねようは、自分の選択を間違っていなかった、他に選択肢が無かったと、保証したいだけだから</p><p>あのさ今、ここで何をどう選択しようと、これから先のあなたたちの取る行動で結果は変わるのよ選択することが大事なんじゃないの、選択してから何をするかが大切なのよ</p><p>マナちゃんが、ここに残ることが、イコール市川さんや雪乃さんを見捨てることにはならないわ逆に、市川さんの家に戻ったからってあなたとの絆が断ち切られるわけでもないのよそんなのは全部、これから先のあなたたちの行動次第なんだから</p><p>結局はオレたち次第だ</p><p>何を選択したとしても</p><p>そして、その上で人生というものには、自分ではどうしょうもない要因が絡んで来るのよ例えばさあなたたちのどちらがが、突然、急病で倒れるかもしれないこのお屋敷が突然、火事で丸焼けになっちゃうかもしれないお嬢様の工作が失敗して、全員、警察に逮捕されることになるかもしれない事態は、いつだって流動的なのよあなたたちが選択してもその通りには、いかないかもしれないのよ</p><p>マナは、真剣な顔で話を聞いている</p><p>だからさ今の段階で、こうじゃないといけない、こうしないといけないっていうのは、馬鹿馬鹿しいことなのよナンセンスよ平べったいだけの理想論に走って、ゲンジツと対応できなくなっていくだけよ悪徳商法や、カルト集団にマインドコントロールされちゃった人たちみたいにね</p><p>だったらあたし、どうしたらいいんですか</p><p>あたし一生懸命考えたんですそれで、出した結論なんです</p><p>そうやって考え込み過ぎるから頭の中が、グツグツ煮立っちゃって、悪い方悪い方へ考えが行っちゃうのよそれで、行き着いたところは、とんでもない極論になっちゃってたりね</p><p>昔香月様がおっしゃっていたことがあるわ一番大切なのは、インスピレーションだってそれを危険のサインを感じ取る力だって</p><p>インスピレーション危険を感じ取る</p><p>あなたさっき、マナちゃんが市川さんの家に戻るって聞いて最初にどう思った</p><p>ヤバイ絶対に止めなきゃって思った</p><p>あらどうして</p><p>だって、市川さんはマナちゃんのお祖父様よマナちゃんのことを温かく受け入れてくれるかもしれないじゃない</p><p>それはでも</p><p>あたしたちが、市川さんについて知っていることはあの方のほんの一部よそりゃ、雪乃さんを精神病院に押し込もうとかしていたけれどあれは、雪乃さんの方にも問題があることだからでマナちゃんに対しては、優しいお祖父様かもしれないじゃない</p><p>あなたは、自分自身の生い立ちから血族といううものを、全く信じていないけれどあなたの家は、特殊でしょマナちゃんに関しては、血繋がりを信じてもいいのかもしれないのよ正直、交渉の過程でも市川さんは、孫娘たちに対しては肉親の情を見せていたわ</p><p>克子姉は、オレを見る</p><p>でも、オレはマナがこのまま市川さんのところへ行ったら、絶対に不幸になるって思ったんだマナにとって、悪い結果になるって</p><p>それがあなたのインスピレーションよあなたは、あ、危ないって感じたのねだから、マナちゃんを止めないといけないと思ったそうよね</p><p>う、うんそうだと思う</p><p>だったらそのインスピレーションを大切になさいその危機感だけを、彼女に伝えなさいそこに余計な理屈を貼り付けていくからおかしなことになっていくのよ</p><p>克子姉は、今度はマナを見る</p><p>マナちゃんは、どうして市川さんの家に行かないといけないって思ったの</p><p>マナが眼を伏せる</p><p>あたしは、お兄ちゃんにとって重荷だからそれに、雪乃お姉ちゃんのこともあるし</p><p>はい、どっちも後付けで貼り付けた理由ね最初のインスピレーションとは、違うわ</p><p>克子姉は、即座にそう言い切った</p><p>困惑するマナ</p><p>だったら何で、この人に相談したのこの人と２人きりの時に</p><p>もし、あなたが本気でお屋敷から出て行くつもりならあたしか渚に、相談するはずよこの人に話す前に</p><p>この人に言ったら行くなって言ってくれることは、判っていたでしょこの人が、マナちゃんを市川さんのところに帰すはずがないもの</p><p>この人は一度、家族として受け入れた人に対しては、徹底的に愛情を注ぐから何でだか、判っているでしょこの人は、もう家族に見捨てられるのが嫌なのよ</p><p>しがみついてでも、マナちゃんを引き止めるわよこの人にとっては、もうマナちゃんも絶対に失うことができない存在だから</p><p>克子姉の言葉が、心に突き刺さる</p><p>うんオレすっごい、嫌なやつだよな我が儘でエゴイストだオレ、マナのことを絶対に手放したくない</p><p>マナだけでない</p><p>愛する家族は全て</p><p>あら、エゴイストでいいのよその代わり、あなたは自分の女たちに対して、底抜けの愛を注ぎまくっているんだから捨てられたくないって思っているから、あなたはあたしたちに対していつでも真剣だし、絶対にあたしたちを裏切らないそんな、あなただからあたしたちは、あなたを信頼しているし、可愛いって思っている愛しているわ何の不都合も無いのよ</p><p>そして、克子姉は再び、マナを見る</p><p>で、マナちゃんは本当は、この人に引き止めて欲しかっただけでしょ自分が必要だって、言って欲しかったのよね</p><p>でも、それがそのままだと自分で自分が恥ずかしいから、余計な理屈を貼り付けていくそのうち、理屈の方が肥大してそもそもの、気持ちの原点が判らなくなっちゃうそのまま煮詰まった頭で、論理と理屈で結論を出すと、とんでもない不幸なことになるわよ</p><p>克子姉は、優しくマナを見つめる</p><p>そうなのかなぁあたし、お兄ちゃんに引き止めて欲しかっただけなのかなぁ</p><p>自分の内面に答えを探さない都合のいい理屈が浮き上がってくるだけよ</p><p>この人のこと、真っ直ぐに見てごらんなさいそしたら、一瞬で答えが出るから</p><p>克子姉の言葉に、マナは改めて、オレを見据える</p><p>オレは、マナに尋ねる</p><p>あたしね今朝、眼を覚ましてお兄ちゃんが、隣にいなかったことが、寂しかったんだ</p><p>お兄ちゃんが、みすずさんたちと寝ているって思ったら悲しくなって</p><p>それでこんな悲しい気持ちになるぐらいならこのお屋敷から出て行こうって</p><p>おいおい何だ、その思考の飛躍は</p><p>あ、これがとんでもない極論てやつか</p><p>雪乃お姉ちゃんと一緒に、市川のお祖父ちゃんの家に行けばお兄ちゃんは、絶対に来られないんだから会えない夜があるくらいなら最初から、絶対に会えない方が諦めがつくって</p><p>あたしこそ我が儘な、エゴイストだよお兄ちゃんを全部、あたしのものにできないんならお兄ちゃんとは、会えない場所へ逃げ込もうって思ったんだから</p><p>小さな肩が、震えている</p><p>それもまた、乙女心ねあたしは、一応、理解できるわ</p><p>オレには理解できない理屈だ</p><p>マナ、こっちに来い</p><p>いいから、こっちに来いいや、オレから行く</p><p>オレは席を立ち、マナの前へ床に膝立ちになって、椅子に座ったマナを抱く</p><p>どこにも行くなオレの側にいろよっ</p><p>ギュッと、マナの小さな身体を抱きしめる</p><p>オレこんなの愛じゃないかもしれないけれど薄汚れたオレの愛着かもしれないけれどオレは、マナを誰にも渡したくないんだずっとずっと、オレのものにしておきたいんだ離さないぞ、マナ</p><p>オレは最低だ</p><p>オレは、自分のエゴでこいつを手放したくないだけだ</p><p>これは愛か</p><p>オレの身勝手なだけの愛着じゃないのか</p><p>あたしがさっき言った愛着ねあれも、本当はそんなに悪いことじゃないのよ</p><p>と克子姉が、そんなことを言う</p><p>人と人の関係なんてどんどん変わっていくんだもの恋愛の火が消えてしまった夫婦が、全て悲惨な家庭生活をしているわけではないわその子供たちが、全員不幸になるはずがないの恋は終わっても長年一緒に居て、親友みたいに仲良く暮らしている夫婦もいるしねセックスレスでも、家族の形を維持している人たちはたくさんいる</p><p>色んな人の関係がある</p><p>愛が着くって書いて、愛着なのよ</p><p>愛が着く</p><p>結局はねいつだって、その瞬間その瞬間の本人たち次第なのよどんな関係になっても、自分から幸せになろうと努力する人たちは、幸せになっていくのよ幸せは人から与えられるもので、自分からは何もする気が無い人は不幸せになるしかないの</p><p>その瞬間、その瞬間のインスピレーションを大事になさい危機のサインは、見逃さないでそして、幸せになることを追求し続けるのインスピレーションの示す方向に、すぐに行動なさい考え過ぎちゃダメよ考えているうちに、身動きが取れなくなって泥沼にハマるから</p><p>克子姉は、窓の外の青空を見上げる</p><p>ここに来たばかりの頃に、センパイのお姉様にそう言われたの誘拐されて、娼婦に堕とされたっていうゲンジツは最悪だけれどいつまでも、そのことで考え込んでいると鬱になって死ぬしかないからまずは、生きなきゃ生き残らなきゃそのためにはインスピレーションよピピッと閃いたことは、何でもするの自分の生存本能に懸けるのよどんなどん底でも、幸せになろうという意志をなくしちゃダメだってね</p><p>そして、マナに</p><p>マナちゃんのインスピレーションは、今、どうしたいって言っている</p><p>ここに居たいですお兄ちゃんと、離れたくないよぅ</p><p>だったら、離れるなここに居ろよ</p><p>オレが、ギュッとマナを抱くとマナもオレを抱き返す</p><p>マナは、オレの胸でワーワーと泣いた</p><p>あたし、お兄ちゃんのところがいいでも、でもねえ、いいのあたし、ここに居ていいの</p><p>いいも悪いも無い居たけりゃ、居ろよずっと居ろよ一生居ろよオレから離れるな</p><p>うんうんお兄ちゃんあたしずっと、居るよ</p><p>あのどうなされたのですか</p><p>見ると中庭に通じるガラス戸から、瑠璃子がオレたちを見ている</p><p>イーディとアニエスも一緒だった</p><p>ああ、マナちゃん昨夜、瑠璃子ちゃんたちにこの人を取られて、寂しかったのよ</p><p>それは申し訳ございませんでした</p><p>瑠璃子は、恥ずかしそうにそう言った</p><p>ううんルリお姉ちゃんたちは、悪くないよあたしが悪いの</p><p>マナは、慌てて涙を拭う</p><p>オレからも身を離す</p><p>やはり、メグと同じで瑠璃子たち香月家組には、思うことがあるらしい</p><p>オレは、近くの椅子に座った</p><p>いいえ、わたくしはマナちゃんの姉ですからマナちゃんの気持ちに、気付かないでごめんなさい次の機会には、マナちゃんも一緒に行きましょうね</p><p>ルリお姉ちゃん</p><p>わたくしも、みすずちゃんも、ミッチーもマナちゃんと、仲良くしたいんです</p><p>マナは、疑心暗鬼だ</p><p>お兄様が、そうを望んでいらっしゃいますから瑠璃子は、お兄様のためなら何でも致します</p><p>微笑む、瑠璃子</p><p>それなら、信じる</p><p>瑠璃子の答えは、模範解答だったらしい</p><p>今ここで、家族だからとか家族のためにとか答えていたら、きっとマナは瑠璃子を信じなかったろう</p><p>みんな入ってらっしゃいお茶を入れるわイーディは、コーヒーがいい</p><p>克子姉が、戸外の３人に言う</p><p>瑠璃子が英語でイーディに言うと</p><p>OH、YES</p><p>イーデイは、にんまり笑って中に入って来る</p><p>ちょこちょこちょこと、オレの方へ走ってくる</p><p>本当に、この金髪ハーフの１２歳の少女は天使の様に美しい</p><p>汚れを知らない妖精の様だ</p><p>この小さな少女とオレは昨日、セックスした</p><p>アメリカ人は、やっぱり紅茶よりもコーヒーなのね</p><p>克子姉は、イーディのコーヒーを用意しながらそう言った</p><p>パパはい、これ</p><p>アニエスが、オレに手の中のものを差し出す</p><p>それは、四つ葉のクローバーだった</p><p>ああありがとう</p><p>話しに聞いたことはあるが本当に実在していたんだな</p><p>三人で、ずっとそれを探していましたお兄様にって</p><p>瑠璃子が、にっこりと微笑む</p><p>じゃあ、３人にありがとうを言わないとなありがとう、サンキュー</p><p>イーディのために、英語でも言っておく</p><p>押し花にして、取っておこうよ</p><p>マナが、そう言った</p><p>オレは、押し花の作り方とかよく知らないけれど</p><p>マナが知ってそうだ</p><p>あのパパ</p><p>アニエスが、オレの膝に乗ってくる</p><p>うん、どうしたんだ</p><p>アニエスの大きな青い瞳がオレを見ている</p><p>そろそろいたしますの</p><p>アニエスとセックスですの</p><p>えっとまだ、午前中なんだけど</p><p>いや、もうメグと１回したけれど</p><p>パパアニエスのこと、嫌いになりましたの</p><p>そんなわけないだろ大好きだよアニエス</p><p>でしたら</p><p>でも、ほらそんな、セックスばかりする必要はないんだよ</p><p>でも、アニエスはパパが、セックスするために生まれてきた女の子ですの</p><p>みんな、アニエスの言動に注意する</p><p>アニエス子供の頃から、ずーっとそう言われてきました</p><p>いや、今だってアニエスは子供だ１２歳なんだから</p><p>アニエスの身体は、パパに楽しんで貰うためにあるんだから大人になったら、毎日パパとセックスしないといけないってパパに満足してもらえなかったら、アニエスは山の中に捨てられてしまうんですわ</p><p>それ、誰に言われたの</p><p>忘れてしまいましたの</p><p>ポカンとした顔で、そう答えた</p><p>あたしの前に、アニエスの世話係をしていた人よ白坂創介の乳母だった人</p><p>克子姉が暗い声で、そう言う</p><p>幼い頃のアニエスはあの人としか、話していないから白坂創介は、頻繁にこの子に会いに来たりはしなかったから</p><p>白坂創介の乳母に物心ついた時から、ずっとお前は、パパのセックス奴隷になるんだと言い続けられて、アニエスは育った</p><p>監禁されていた地下室で、白坂創介の裸像を見上げ１日３回、自慰することも日課にさせられていた</p><p>アニエス、やっと大人になりましたのだから、パパとセックスしないといけないんですのそうでないと山の中に</p><p>オレは、小さなアニエスを抱く</p><p>山なんかに捨てないからアニエスは、ずっとオレと一緒だよ</p><p>はいですからセックスしますの</p><p>オレはアニエスの中の白坂創介を消し去ることに成功した</p><p>アニエスのパパは、オレということに上書きした</p><p>だから、今のアニエスはオレを信頼し、懐いてくれている</p><p>アニエスの中で、長年に渡って教え込まれていたこと</p><p>自分は、パパのセックス奴隷でありセックスするためだけに、生かされてきたというマインドコントロールは、解けていない</p><p>アニエスは、オレが好きか</p><p>はいですのパパ大好きですの今のパパが、一番好き</p><p>そう言って、オレの胸に抱きつく</p><p>今のパパ</p><p>それが、オレだ</p><p>こういうのは、時間を掛けていくしかないわ</p><p>克子姉が、オレたちに紅茶を出しながらそう言った</p><p>特にアニエスちゃんの場合は外界から完全に遮断され、他のことは何も教えられていないから</p><p>アニエスは、基本的な初等教育すら受けていない</p><p>ひたすら、白坂創介の玩具となるために白坂創介のセックス映像ばかり、観せられてきたという</p><p>オレどうしたらいいのかな</p><p>まずは、アニエスちゃんが安心できる環境をキープすることねその中で、少しずつ、色んなことを教えていくしかないわ</p><p>アニエスが安心できる環境</p><p>この子が安心できるように、しばらくは毎日、セックスしないといけないわそうでないと、あなたが自分を嫌いになったと思い込んだりするかもしれないから</p><p>それもこの子が知っているセックスは、白坂の映像でのセックスだから</p><p>多分相当な、変態セックスなんだな</p><p>あの男は、セックス中毒だったから</p><p>アニエスは、そういうのが普通だと思っている</p><p>どんな中毒も、いきなり、全部断ってしまうと心身ともに、強いショックが起きるわこればかりは、分量を注意しながら、少しずつ減らしていくしかないのよ</p><p>まずはアニエスが、そうするべきだと思っているハードなセックスから、徐々にセックスのレベルを下げていくしかない</p><p>量も</p><p>この子にとっては、昨夜の中継放送でのロスト・ヴァージンも変なことじゃないのよこの子は、カメラで撮影されながらの強要されるセックスしか、観てきていないから</p><p>アニエス本人は、ポカンとした顔でオレを見ている</p><p>パパは、やっぱりアニエスのこと嫌いですのもう、アニエスとセックスしたくない</p><p>大好きだってばアニエスとセックスしたいに決まっているだろ</p><p>あはっ、良かったですの</p><p>その満面の笑み</p><p>アニエス、一生懸命頑張りますのっ痛くても平気だから、パパ、アニエスと遊んで下さいですの</p><p>オレがアニエスの髪を撫でてやると、アニエスは嬉しそうにえへへと笑った</p><p>克子姉も、マナも、瑠璃子も静かに、オレたちを見ている</p><p>アニエスはある意味、重症患者だ心の</p><p>オレは、この子の心が完治するまで何年でも、アニエスの相手をする</p><p>オレは、アニエスのパパなんだから</p><p>克子姉の入れてくれたコーヒーを啜りながらイーディが言った</p><p>瑠璃子イーディが、今日はオレの顔を見る度に同じことを言うんだけれどどういう意味なのか、聞いてくれないか</p><p>こう何度もだと、気になる</p><p>瑠璃子が、イーディーに尋ねる</p><p>すると、イーディは、オレを見て</p><p>お前は、ライオンという動物を知っているかと、言っていますわ</p><p>おいおい、馬鹿にするなライオンぐらい知っている</p><p>知っているって言うか、見たことあるよ日本にだって、ライオンはいるから</p><p>オレの答えを伝えると、イーディはぬぬぬっと興奮して</p><p>本当に見たことがあるのかどうだった大きかったかだそうです</p><p>お前は見たことないのかよっイーディ</p><p>たてがみが、ワッサァだ</p><p>オレは、身振り手振りでイーディに伝える</p><p>イーディは、眼を輝かして、うんうんと大きく頷いている</p><p>それから、しばらく瑠璃子と話していた</p><p>ていうか、長話になっているぞ</p><p>イーディ、どんどん興奮しているし</p><p>ど、どうなっているんだよイーデイ、何だって</p><p>いえ、イーディが日本のどの辺で、ライオンが棲息しているんだとお尋ねになられたので、お兄様が、見られたのは動物園だと思います日本には、天然のライオンはいないですと申し上げました</p><p>うん、オレが見たのは小学校の遠足の時だしな</p><p>それで日本には、サファリパーク形式でライオンの生態を見ることができる施設もありますよと申し上げたら、そこに行きたいと</p><p>それで、エキサイトしているんだ</p><p>まあ、それはいつか行こう</p><p>オレの言葉を瑠璃子が通訳すると、イーディは眼を爛々と輝かせて喜んでいる</p><p>アニエスも行こうな</p><p>オレが、膝の上のアニエスにそう言うと</p><p>パパ、ライオンて何ですの</p><p>そう来たか</p><p>猫の大きいのよアニエスちゃん、猫はさっきお庭で見ましたよね</p><p>瑠璃子が、フォローする</p><p>ああ猫</p><p>猫は知っているんだ</p><p>はい、天窓でよく寝そべっているのを見上げていましたの</p><p>アニエスの世界地下室に、日光を注ぐ天窓</p><p>猫と鳥ぐらいは、見ているんだ</p><p>どれくらい、大きい猫なんですの</p><p>克子姉ぐらいかな</p><p>他に例えようがないので、そう答えた</p><p>がおー</p><p>克子姉は、おどけて吠えてくれた</p><p>で、話を戻すけれどどうしてイーディは、オレを見てライオンって言うんだ</p><p>瑠璃子が通訳する</p><p>知らないのかライオンという生物の生態をだそうです</p><p>ライオンは、一夫多妻よがおー</p><p>克子姉が、そう教えてくれた</p><p>今日は寒いです雨が降ってます</p><p>体調がよくないので、もう寝ますお休みなさい</p><p>515．らいおん</p><p>ライオンは、ネコ科の動物の中で高度な群れを作ることで知られている</p><p>イーディの言葉を、瑠璃子が通訳する</p><p>群れのトップに君臨するのは、一匹のオスだこの一匹のオスが、全てのメスを支配している</p><p>猿山のボス猿なんかと一緒よね他のオスは、みんなボスが力尽くで追い出しちゃうのよ</p><p>克子姉が、そう補足してくれた</p><p>ボスであるオスは、外敵から群れを守る以外の仕事はしないライオンは、集団で狩りをするが、このハンティングに参加するのはいつもメスばかりだオスは、ほとんどの場合、狩りには加わらない</p><p>へぇそうなんだ</p><p>イーディは、その場に居るオレたち全員の顔を見ていく</p><p>この集団は、ライオンの群れによく似ていると思う</p><p>オレたちの家族はライオン</p><p>オスは一匹で残りは、全てメスだ</p><p>いや、でもそれなら、ボス・ライオンはミナホ姉さんだよオレたちのリーダーなんだから</p><p>オレたち家族を引っ張っているのはミナホ姉さんだ</p><p>確かにオレは、たった1人の男だけれどボスなんかじゃない</p><p>ライオンは、メスが集団で狩りをすると言ったはずだ群れの中のメスにも何かしらの序列があると言われている狩りをする集団の中で、それぞれのメスで役割を分担している狩りの場のリーダーであるメスもいるのだろう</p><p>ミナホ姉さんは狩りの場だけのリーダーだって言うのか</p><p>イーディちゃんの言っていることは、一理あると思うわ</p><p>克子姉がそう言う</p><p>だってあたしたちの中に、家族っていう概念が芽生えたのは、あなたがここに来てからだもの</p><p>そんなことないだろオレが来る前だってみんなここで、ミナホ姉さんをリーダーにしてまとまって暮らしてたじゃないか</p><p>ミナホ姉さん、克子姉、マルゴさん、寧、それに恭子さんもか</p><p>去年の秋に娼館の活動を停止してから白坂創介に対する復讐を目的に、ここをベースに活動していた</p><p>あたしたちには、仲間意識はあったわでも、正直、家族というレベルにまでは達していなかったわよあたしは、自分自身の憎しみとお嬢様に協力したいという気持ちで、ここに残っていたんだし恭子さんは、娼館の監査役という仕事を請け負っていたこととお嬢様に対する友情から、計画に加わってくれたわマルゴちゃんと寧ちゃんは苦況から救い出してもらったという、お嬢様への感謝の気持ちがあったし</p><p>正直、みんな復讐が終われば、ここから出て行くつもりだったはずよこの集団はバラバラになるって、覚悟していたそれがあなたの登場で、引っ繰り返っちゃったのよ</p><p>さっき寧ちゃんが、マルゴちゃんに二人でお嬢様の養女になろうって、提案していたでしょ</p><p>ああ黒森の名前になる話をしていた</p><p>マルゴちゃんが、真っ先にお屋敷から出て行ってしまうんじゃないかって考えたんだと思うわ</p><p>そう言えば、マルゴさんは前にオレにも、復讐が終わったらという話をしていた</p><p>そして昨夜で、白坂創介への復讐は終わった</p><p>寧ちゃんはマルゴちゃんに、本当の姉妹になろうって申し込んだのよ二人とも、黒森家の養女になれば例え、マルゴちゃんがここを出て行ったとしても絆はなくならないわ姉妹はどこへ行っても姉妹だから</p><p>そしてマルゴちゃんも、寧ちゃんの申し出を受け入れてくれたあれって凄いことだったのよ自分の出自にあんなにこだわっていたマルゴちゃんが、日本人の養女になることに同意してくれるなんて</p><p>インディアンとして生まれたのに、金髪に青い瞳で生まれたマルゴさんは家族や周囲の人たちに迫害されて、インディアン居留地から施設に入った</p><p>なのに、マルゴさんはマルゴ・”ハイウェイ”・スタークウェザーという名前を捨てなかったし、誇りに思っていた</p><p>そこにクロモリの名前を加えるいや、日本人の娘になるということは、かなりの重い決断だったはずだ</p><p>これはここに家族ができたからよマルゴちゃんと寧ちゃんの二人だけの問題じゃなくなったのよマルゴちゃんはあたしたちの家族に入りたいって思ってくれたのよだから寧ちゃんの申し出を受け入れてくれたのよ</p><p>克子姉は、そう言って微笑む</p><p>あなたの力よあなたが、ここに本物の家族との絆が切れてしまった、あたしたちを束ねて、一つの家族にしてくれたのよ</p><p>オレは何もやっていないよ</p><p>イーディが、瑠璃子に何か言う</p><p>群れのボスのオス・ライオンは、普段は何もしないただ君臨しているだけだだそうですわ</p><p>そんなこと言ったって</p><p>でも、ボスは外敵が来た時には、全力で戦うんだろうオレには、そんな力は無いよ</p><p>オレはただの無力で、馬鹿な高校生だ</p><p>あら、お兄様はいつでもわたくしたちのために全力で戦って下さっていますわ</p><p>うんお兄ちゃんが、戦ってくれなかったらあたしは、とっくに処分されているよ</p><p>あたしは心が娼婦のままで、解放されなかったアニエスは、地下室から出られなかったと思うわ</p><p>克子姉が、オレの膝の上のアニエスの髪を撫でる</p><p>パパが、抱いて連れ出してくれましたの</p><p>アニエスが、オレに縋り付く</p><p>アニエスを、あそこから</p><p>そうだったオレは、アニエスを抱きかかえて、あの地下室から出た</p><p>パパがパパで良かったですのパパ、大好きっ</p><p>アニエスが、ニッコリとオレに微笑む</p><p>わたくしもお兄様が受け入れて下さらなかったら、香月家の家の重さに雁字搦めになっていたままだと思いますわ</p><p>それにお祖父様は、わたくしをお兄様にセックス奴隷として売り払ったのにお兄様は、わたくしを人として敬意を払って下さっています</p><p>それは当たり前だろうだって瑠璃子なんだから</p><p>こんなに可愛くて聡明な女の子に酷い扱いなんてできるか</p><p>そんなお兄様ですからわたくしも、心より尊敬しておりますわ一生、お兄様について参ります</p><p>瑠璃子は満足そうに、微笑む</p><p>また、イーディが呟く</p><p>お前は、自分がライオンのボスであるということを自覚しないといけない</p><p>オレがライオンのオス</p><p>お前がいなくなったら、この群れは崩壊するそして、ここにいるメス・ライオンたちは、いささか面倒な女ばかりだみんな、よく喋るし、よく笑うし、よく泣く不安定な娘が多いきっと、お前はこれからも彼女たちに右往左往させられるだろう</p><p>イーディが、そんな予言をする</p><p>みんな、今日は笑っていても明日は、また突然泣き出すかもしれない</p><p>さっきのマナみたいに、寂しさから極端なことを言い出したり、実行したりするかもしれない</p><p>その度に、オレは必死にケアしていかないといけない</p><p>みんな、オレに助けてもらったって言ってくれたけれどオレが、みんなの運命をねじ曲げてしまったんだよなその責任は一生掛けてでも取るよ</p><p>そんな、お兄様わたくしたちは</p><p>そうだよ、お兄ちゃんあたしたち感謝しているんだよ</p><p>イーディが、スっと手を差し伸ばして瑠璃子とマナの言葉を遮る</p><p>それから英語で何か言った</p><p>瑠璃子もマナも英語は判る</p><p>二人は、暗い顔で俯いた</p><p>イーディ、何て言ったんだ</p><p>オレが、二人に尋ねると</p><p>お兄ちゃんは全然、笑っていないって</p><p>お兄様はわたくしたちに、微笑みかけては下さいますが心から笑ってはいないと</p><p>イーディちゃん、今までお兄ちゃんが楽しそうに笑っているところを一度も見たことが無いって</p><p>笑っていない</p><p>知っていたわあたしは</p><p>克子姉が、口を開く</p><p>あたしたちのせいよねあたしたちが、あなたを復讐に巻き込んでしまったからたくさん、怖くて辛い体験をさせてしまったからあなたは、笑うことができない男の子になってしまった</p><p>そうですわねお兄様は、いつも真面目で一生懸命で必死に頑張っていらっしゃっていてでも、心の底から笑っておられる姿を瑠璃子は見ていません</p><p>オレは、いつから笑っていない</p><p>いや、違うよ克子姉こんなの別に、復讐とかとは関係無いよオレはオレの父親が、失踪した時から笑ってないよいや、そうじゃないなもしかしたら、もっと前だバァちゃんが、死んだ時からかもしれない</p><p>オレがバァちゃんと暮らしていた頃は笑っていた気がする</p><p>子供の頃は</p><p>それって、お兄ちゃんがあたしたちに心を開いてくれていないってこと</p><p>いいえわたくしたちが、お兄様にご心配をお掛け過ぎてお心が休まらないんだと思いますわ</p><p>NO</p><p>お前は、もう群れを率いるライオンなのだ群れのボスだからこそ笑えなくなったんだ</p><p>瑠璃子が通訳してくれた</p><p>ボスだからこそ</p><p>そうかもしれないな確かに、これは笑えないことだよな</p><p>心配そうに、アニエスがオレを見上げている</p><p>オレはアニエスに掛けられているマインド・コントロールを解かないといけない</p><p>瑠璃子の背負っている、香月家の娘としての運命とも闘い続けなくてはならない</p><p>マナの生きる場所を、作ってやらないといけない誰にも、白坂創介の娘であることを知られずに生きていける場所を</p><p>克子姉だって娼婦時代のことを忘れて、パン屋を始めて軌道に乗せるまでは、何としても助けてあげないと</p><p>今、ここに居る家族だけでも大変だ</p><p>オレの人生はやらなきゃいけないことが多すぎる</p><p>笑えないよ</p><p>オレは普通の高校生だ</p><p>いや、人よりもかなり劣った出来の悪い人間だ</p><p>それを自覚した上でお前は、ライオンでいられるか</p><p>イーディが、オレに答えを求める</p><p>それでも、ライオンとして生きていけるか</p><p>ああオレは、家族を守るオス・ライオンだよ</p><p>オレの決意に、イーディはニッと微笑む</p><p>ならば、わたしもメス・ライオンになろう</p><p>そこへミナホ姉さんとレイちゃんが入って来る</p><p>おはよう、みんな克子、簡単に朝食をお願いコーヒーもね</p><p>ミナホ姉さんは、早口でそう言った</p><p>ちょっと、緊張している</p><p>レイちゃんの様子も、何だか固い</p><p>それからマナさんお父様、亡くなったそうよ</p><p>マナのお父さん</p><p>白坂創介が死んだ</p><p>あら、ここはテレビを点けていないのね</p><p>ミナホ姉さんが、食堂の備え付けのテレビを点ける</p><p>えー、先ほど入ったニュースを繰り返します搬送された病院で、白坂創介容疑者が死亡した模様です白坂創介容疑者が、亡くなったという情報が入って参りました</p><p>ニュースキャスターが、騒いでいる</p><p>ここ数日、マスコミは白坂創介の話題で持ちきりだ</p><p>日本人が、オーストラリアで現地の女の子をレイプして逮捕されたというニュースから始まって</p><p>それが、大手広告代理店の部長で白坂家の一員だと報道され</p><p>そこから、インターネット上に芸能界と暴力団を巻き込んだ、白坂創介のセックス・スキャンダルが拡がり</p><p>白坂家の新聞社のトップで、当主の白坂守次氏よる、否定会見</p><p>その席での、白坂創介の少女誘拐殺人疑惑</p><p>白坂の別荘からの奈生実さんの遺体発見</p><p>オーストラリアの警察から釈放された後本人は、行方不明になる</p><p>シザーリオ・ヴァイオラのホテル襲撃だって世間に対しては、ホテルにいた白坂守次氏の対抗派閥へのテロということになっているし</p><p>白坂と関係のあった暴力団に監禁されていた設定の雪乃がマスコミの前で、あたしはレイプされた発言をする</p><p>その暴力団は恭子さんとミス・コーデリアたちに事務所を襲撃されているし</p><p>あげくに生放送中のテレビに、突然現れた瀕死の白坂創介だ</p><p>今年のゴールデンウィークの後半は、日本国民はこの一連のニュースにただただ驚かされ続けてきた</p><p>そして今、白坂創介の死が報道されている</p><p>現場と中継が繋がっております</p><p>はいこちら、都内の病院前ですたった今、医師より白坂創介容疑者の死亡が報道陣に告げられました白坂創介容疑者死亡、確定です</p><p>確定ですか</p><p>はい間違いありません</p><p>昨夜は、あんなに言いたい放題で騒いでいたはずなのに</p><p>白坂創介氏は、昨夜、テレビ局の敷地内に何ものかによって放置されているところを発見されましたが酷い、重傷を負っており、そのまま警察病院へ搬送されました</p><p>現場のリポーターが、叫んでいる</p><p>ところが、なぜか未明の午前４時２１分、警察病院から、都内の私立病院へ搬送され、今朝の８時２分、亡くなったそうです死因などの細かい情報は、患者のプライバシーを理由に公表されていません</p><p>えー、確か今日、未明の警察発表では、白坂創介氏は重傷ではあるが、生命を脅かすほどではないと言われていたはずですが</p><p>はい、その通りです警察発表では、全身に打撲と裂傷、また肉体の一部に損壊が見られるものの直ちに死に至るような傷ではないと、されてきました</p><p>それが警察病院から私立病院への突然の搬送と、白坂創介氏の急死ですかそちらの病院は、白坂創介氏と関連があるという話も出ていますが</p><p>はい、わたしが今います病院の院長は白坂守次氏の縁戚です</p><p>ああ、白坂一族には弁護士も居たもんな医者だっているんだろう</p><p>カメラが、スタジオに戻る</p><p>どういうことなんでしょうね、小大谷さん</p><p>キャスターが解説者に尋ねる</p><p>普通は、まずありえないことなんですが白坂容疑者のご実家が、警察に圧力を加えて、自分たちの系列の病院に身柄を移して何らかの手を加えたということなんでしょうか</p><p>そんなことがありえるんでしょうか</p><p>うーんあったとすれば、恐ろしいことですね家のスキャンダルを揉み消すために、親族が白坂容疑者を謀殺したということですから普通なら考えられないことですが状況を見る限りは</p><p>いずれにせよ、白坂容疑者の死亡で、事件の全貌解明が遠ざかったことは間違い有りませんね</p><p>まあ、そうなりますねえ白坂容疑者が生きていれば、色々と聞き出すこともできたんでしょうが</p><p>一部報道では、白坂容疑者は、喋れないように舌を切られていたという話もありますが</p><p>恐ろしいことです日本でこんなことが起きるとは</p><p>小大谷さんは、白坂容疑者をテレビ局に放置した犯人グループについて、どう推理なさっていますか</p><p>犯人は、外国の犯罪者グループだと思います白坂容疑者には、オーストラリアの事件もありましたし日本の犯罪組織は、ここまで酷いことはしませんよ</p><p>ではここで、改めて今までの事件の流れと、白坂創介氏の生涯をお伝え致します</p><p>画面が変わる</p><p>白坂創介の子供時代の写真が映される</p><p>小学校くらいの白坂創介が、変なライトでハンドルのクルッと曲がった自転車にまたがって、変身ポーズをとっている</p><p>電子フラッシャー、五段変速ギア、セミドロップハンドル</p><p>レイちゃんが呟く</p><p>ま、生まれついてのお金持ちってことよね</p><p>克子姉が、冷ややかに言った</p><p>白坂創介氏昭和４４年７月１７日、東京生まれ</p><p>そんなナレーションが入ったところでミナホ姉さんが、テレビを切る</p><p>もういいでしょう</p><p>うん別に、白坂創介の生涯に興味は無いし</p><p>このまま観ていて、白坂創介の大人になった後の写真が出て来たら</p><p>アニエスが、どんな反応をするか判らない</p><p>とりあえずこれで終わったわ</p><p>マナさんには申し訳ないけれど</p><p>いえ、大丈夫ですあたしはあたしはもう、こちらの側の人間ですし</p><p>慰めてあげてね</p><p>オレができることは</p><p>オレから行きたいけれど、膝の上にアニエスがいる</p><p>いいから来い</p><p>オレはライオンなんだ</p><p>マナが、オレの隣に来る</p><p>オレがマナの肩を抱くとマナはオレに寄り添って、静々と泣いた</p><p>マナちゃんどうしたんですの</p><p>ちょっとお腹が痛いだけよ</p><p>マナは、妹を気遣ってわざとそんな風に答えた</p><p>アニエスが、撫で撫でしてあげますの</p><p>アニエスの小さな手が、マナのお腹を優しく撫でる</p><p>さて最後の幕引きは、白坂家に手を汚してもらったけれど</p><p>やはり、白坂創介の命を奪ったのは白坂家か</p><p>これ以上、スキャンダルのネタが外に漏れないように</p><p>最後の後始末をしないといけないわね</p><p>ミナホ姉さんは昨日から、翔姉ちゃんと何か話していたけれど</p><p>何をするんだい</p><p>香月セキュリティ・サービスが、おびき出した北九州の暴力団組織あれを利用するわ</p><p>白坂創介を無残な姿にして捨てた罪をその人たちに、擦り付けるの</p><p>いいのよわざわざ、香月セキュリティ・サービスの仕掛けた罠に乗っかって、上京してきた連中なんだから</p><p>ミナホ姉さんは、ククっと笑った</p><p>はぁ悪巧みしているときは、相変わらず活き活きしている</p><p>それでマスコミの前で、その連中を香月セキュリティ・サービスが退治するわけ新生・香月セキュリティ・サービスの最初の仕事にして、宣伝に使うのよ</p><p>新生</p><p>今までの、香月セキュリティ・サービスは閣下が、重秋様の行動を抑えるために創設した機関でした</p><p>レイちゃんが答える</p><p>長男をロサンゼルスで謀殺されたジッちゃんが次男の関与を疑って、瑠璃子たちを守るために作ったのが、香月セキュリティ・サービスだ</p><p>VIP専用の身辺警護を行う会社というのは世間に対する顔でしかなかった</p><p>これからは、正しく警護会社として運営していくというのが、閣下と谷沢チーフと翔お姉様の出された結論です</p><p>そうですわねこれだけの人材が集まった会社を、解散してしまうのは惜しいですもの</p><p>警護会社としての本体警備部は、あまり良い状態ではありませんでしたが裏の顔、トップエリートと工藤さんのネットワークは、業界随一ですから</p><p>レイちゃんは言う</p><p>瑠璃子の父親である次男が、おかしな行動に出ないようにジッちゃんは、能力のある国内の警護人は全てトップエリートとして囲い込んでしまった</p><p>一匹狼で、企業に属することを嫌う連中は工藤父が、コネクションとネットワークでまとめ上げている</p><p>だから、シザーリオ・ヴァイオラの襲撃も国外から侵入して来た部隊との戦闘がメインになった国内警護人同士の闘いは、無難に済んだし一度は、敵に廻ったダダドムゥおじ様を雇い直すことだってできた</p><p>つまり香月セキュリティ・サービスが、北九州の連中を壊滅させることで、名誉回復と汚名返上、ついでに新規開拓の宣伝もしちゃおうというのよ</p><p>シザーリオ・ヴァイオラのホテル襲撃で山岡部長率いる警備部は、何もできなかった</p><p>マスコミには酷い有様にになった、ホテルの様子だけが映されているので</p><p>イメージ的には、香月セキュリティ・サービスの失態ということになっている</p><p>ホテルをテロ組織から、守り切れなかったと</p><p>ですがわたくしに、できるでしょうか</p><p>レイちゃんが、ミナホ姉さんを見る</p><p>できるわよあなたなら</p><p>彼女あなたの推薦通り、香月セキュリティ・サービスの警備部長になるから閣下と谷沢チーフの承認も得たわ</p><p>ああ決まったんだ</p><p>内部昇格させる予定だった人が、辞退したんだからしょうがないわよねまあ、今の香月セキュリティ・サービスの制服組で、警備部長の職を引き受けようっていう人はいないでしょうけれど</p><p>山岡部長が大失態をやらかして追放処分だもんな二度と、警護関係の仕事はさせないって、谷沢さんが本人に言っていたし</p><p>あんなのを見せられたら、みんな二の足を踏むのも判る</p><p>大丈夫だよレイちゃんなら、できるよ</p><p>オレが翔姉ちゃんに推薦したんだからレイちゃんが一番、適役だって</p><p>わたくしも、お兄様のおっしゃる通りだと思いますわ</p><p>瑠璃子も、ニコッと微笑む</p><p>あめでとうございますレイちゃん</p><p>瑠璃子の言葉に、アニエスがオレを見る</p><p>どうして、おめでとうですの</p><p>ああ、レイちゃんが偉くなるんだよ今までの功績が認められてね</p><p>偉くなる</p><p>会社組織とか役職とか、アニエスにはまだ判らない</p><p>とにかく、あめでたいことなんだアニエスも、おめでとうって言ってあげてくれ</p><p>はいですのレイちゃん、おめでとう</p><p>アニエスの、天使の微笑み</p><p>照れる、レイちゃん</p><p>作戦開始は、今夜の７時半よテレビ局の中継も、翔さんの方で話を付けてくれたわ</p><p>全国中継でレイちゃんがリーダーで、北九州の暴力団組織を壊滅させるところを放送するのか</p><p>判ったで、オレは何をすればいい</p><p>オレにも何か手伝えることは</p><p>何も無いわよ</p><p>というより今夜のアクションは、全て香月セキュリティ・サービスがしないといけないことだからあたしたちは、手を出してはいけないわマルゴを派遣させたりはしないから</p><p>大丈夫よ谷沢チーフに、翔さん工藤さんだっているのよトップエリートの人たちだって、協力してくれるでしょうし</p><p>あたしたちは公安警察に監視されているんだからしばらくは、大人しくしていた方がいいのよ</p><p>それはそうだな</p><p>公安は、国際犯罪者の恭子さんの動向を調べている</p><p>あたしたちは、別の仕事があるしね</p><p>別の</p><p>香月家にも、アフターケアしないとね夜のパーティ、潜り込むわ</p><p>ジッちゃんは、今夜どうしても出ないといけないという政財界のパーティがある</p><p>そっちとレイちゃんたちの闘い時間を合わせたの同時進行でいけるようにあたしたちには、アリバイが必要だから</p><p>香月セキュリティ・サービスと親密すぎるほど仲が良いと、公安警察に思われたくはない</p><p>後で、みすずさんが来たら瑠璃子さんは、パーティドレスを買いに行って代金はあたしが持つから、閣下が目を見張るようなのを頼むわ</p><p>そっちも、オレは関係無いな</p><p>要は、公の席でジッちゃんと、みすずと、瑠璃子が仲良くしている姿を見せたいだけだ</p><p>それで、香月重秋急逝後の家の内部の動揺は治まる</p><p>美子さんが独りぼっちな状況も何とかなるだろう</p><p>ついでに、ジッちゃんも元気になってくれればいいんだけれど</p><p>さてその上で、あなたに頼みたいことがあるのよ</p><p>雪乃さんのことなんだけれどね</p><p>というわけで、らいおん編終了</p><p>多分、ワンクッションでセックス回を入れて</p><p>香月セキュリティ・サービスの闘いとパーティの同時進行で、本編のクライマックスになるんだと思います</p><p>しかし、体調が戻らない</p><p>この時期は、風邪だか花粉症だか、よく判らないので</p><p>今年は、例年の4倍の花粉だというわりには、花粉症の症状がそんなに出ていなかったんですが</p><p>微熱と胃の痛みと食欲不振</p><p>頭が痛いときに、理屈の多い話を書くのは辛いのですが</p><p>お腹の痛いときに、エッチ話はもっと辛いです</p><p>516.友達として</p><p>雪乃を、どうするんだろう</p><p>雪乃さんは、今、日本全国に顔が知られているわよね</p><p>確かに、雪乃は白坂創介の娘としてテレビで映された</p><p>だから、雪乃さんにも今夜のショーに出てもらいたいのよ</p><p>今夜の香月セキュリティ・サービス対北九州暴力団の戦いに</p><p>というかすでに、北九州の連中が雪乃さんをターゲットにするような情報を流してあるわ雪乃さんがホテルでの一件で香月家の屋台骨を震撼させるような重要な秘密を知っているって</p><p>それは事実だ</p><p>雪乃は、香月家とオレたち黒い森の親密な関係を知っている</p><p>ぶっちゃけて言うとね今夜、北九州の組織は、雪乃さんを強奪しに来るのよあたしたちが、漏洩したポイントへね</p><p>つまり雪乃が、餌になる</p><p>そこまでは、もう決定事項よ問題は、ここからもし、雪乃さんがあたしたちに協力的ならあの子にも、少しお芝居をしてもらいたいのせっかくのテレビ中継ですものねでも、非協力的なままならまた、縛り上げて猿轡を咬ませておくしかないわ</p><p>ミナホ姉さんに協力してカメラの前で、演技をするか</p><p>オレたちに協力しないで縛り上げられたままでいるか</p><p>雪乃さんのメリットは、一つだけよあたしたちに協力すれば、今後、あの子が生きていくことについて支援するわ協力しないのなら市川さんが、収容させる予定だった精神病院へ送り届けるわ</p><p>死ぬよりはマシでしょ一生精神病院の中に監禁されるとしても</p><p>弱体化したとはいえ、白坂家は続くわ市川さんが亡くなったとしても、白坂家の人間は、雪乃さんの監禁を続けるでしょうねあの子が、生きている限り</p><p>白坂創介は白坂一族の汚点となってしまった</p><p>雪乃の存在は、父親の悪い記憶を呼び起こす</p><p>白坂一族としては、極力、雪乃を外に出したくはない</p><p>精神病院に監禁されている限りは殺されることはないわお父さんみたいに白坂も、そこまで鬼ではないでしょうから</p><p>一族の人間は雪乃をよく知っている雪乃は、前当主の守次氏に可愛がられ一族の集まりでは、いつも目立っていたから</p><p>白坂創介が、とんでもない性犯罪者だったとしても娘の雪乃には罪が無いことは、判っている</p><p>まあ、雪乃さんがどっちを選ぶのかは自由よ</p><p>ちょっと、待ってオレたちに協力した場合の雪乃が生きていくことを支援するってのは</p><p>具体的には何をするんだ</p><p>白坂家からの干渉は、全て排除するわあたしたちと、香月セキュリティ・サービスが保証します大学を卒業するまでの、衣食住も保証してあげるとにかく、最低限、一人で生きていけるようにはしてあげるわよもちろんそれはそれで、厳しい人生にはなるだろうけれど</p><p>雪乃のことは誰もが知っている</p><p>白坂創介の娘で監禁されて、レイプされ続けてきたことは</p><p>もう、自由には生きられない</p><p>常に、世間の人たちの冷たい視線に晒されることになるだろう</p><p>ここから先はあなたに任せるわ</p><p>雪乃さんの性格を考えたらもしかしたら、精神病院に閉じ込められる人生の方が、幸せなのかもしれないわあの子のことだから、精神病院の中でも偉そうに振る舞って、病院の人に我が儘を言うんでしょうから</p><p>ああ、そうだろうな</p><p>それでも、自由に生きていきたいというのなら苦しくて、嫌なことばかりでも、一人で生きていきたいのなら、道は用意するわ雪乃さんに、そんな勇気があるかは判らないけれど</p><p>あなたから、雪乃さんに話してちょうだいどっちの道を選ぶのか彼女に決めてもらって</p><p>オレが雪乃に話す</p><p>ほら、あたしからだとあの子は頭に血が昇って、メチャクチャな結論を出したりするでしょ</p><p>ああミナホ姉さんに助けてもらうなら、精神病院へ行くとか</p><p>勢いだけで、泣き喚くなきっと</p><p>あなたが白坂創介の処刑の瞬間にいなかったことが大きいのよ</p><p>白坂創介の肉体を損壊した時にオレやメグやマナたちは、部屋から出された</p><p>その瞬間には、立ち会っていない</p><p>あたしや克子の言葉は、もうあの子は聞かないわどんなことだって</p><p>父親を傷付けた人間を、雪乃は許さない</p><p>雪乃と話すのは、オレの仕事だ</p><p>判った雪乃と話すよ</p><p>オレは、ミナホ姉さんと約束した</p><p>返事はお昼までにちょうだいこっちも、色々と準備があるから</p><p>ミナホ姉さんの言葉は重い</p><p>では、さっさと片付けて参りましょうかお兄様</p><p>そうだねこんなこと、先に終わらせないと落ち着いて、セックスもできないもんね</p><p>ミナホちゃん、もちろん、わたくしたちがお兄様をサポートすることは、問題ありませんよね</p><p>マナもいいですよねアニエスちゃんも行こう</p><p>困惑する、ミナホ姉さん</p><p>ミナホちゃんは、お兄様に厳しすぎますお兄様を鍛えていらっしゃるおつもりなんでしょうけれどこれでは、お兄様のお心が疲弊してしまいます</p><p>黒森さんは、自分がしてきたような厳しい選択を、お兄ちゃんにも体験して欲しいんだろうけれど黒森さんとお兄ちゃんは、別の人間ですわざわざ、無理して厳しい思いをするのはおかしいと思います</p><p>瑠璃子マナ</p><p>どうしたのこの子たち</p><p>ミナホ姉さんが、克子姉に尋ねる</p><p>メス・ライオンとしての血に目覚めたんですわがおー</p><p>克子姉は、ニッコリと笑った</p><p>この子たちの言う通りですお嬢様の話し方は、いつも究極の選択形式になりがちですわ</p><p>結果としてミナホちゃんのお望みの形になればよろしいのでしょう</p><p>うん、黒森さんの話って、お兄ちゃんに選択を強いるようでいて実際は、あたしは、こっちの方がいいんだけどってのが、透けて見えるよねズルイ大人の喋り方だと思う</p><p>要は、雪乃さんにこちらの指示通り、お芝居をさせればいいのですね</p><p>それと引き替えに、精神病院に行かずに済ませるってことでしょその後のことは、雪乃お姉ちゃんが自分で頑張らないといけないことなんだからさ</p><p>そうだレイちゃんも来て下さい</p><p>瑠璃子が、レイちゃんを見る</p><p>レイちゃんこそ、雪乃さんの中ではニュートラルな存在ですから</p><p>レイちゃんは白坂創介の処刑に、一切タッチしていない</p><p>雪乃からすれば、全く無関係な人間だ</p><p>その撲殺ステッキを持って、厳しい顔付きで立っていて下されば結構ですわ</p><p>ついでに、イーディちゃんにも来てもらおうよ</p><p>瑠璃子が、イーディに話す</p><p>OK</p><p>イーディは、即答した</p><p>瑠璃子が、席を立つ</p><p>アニエスも元気だ</p><p>雪乃お姉ちゃんは、どのお部屋に居るの</p><p>マナが、克子姉に聞く</p><p>はいはい、連れてってあげるわ</p><p>立ち上がる克子姉</p><p>お嬢様、申し訳ないですけれどお一人で、ご朝食をどうぞ</p><p>克子姉に微笑まれ、ミナホ姉さんは</p><p>ま、まあ別に構わないわよあたしは</p><p>克子姉の作ったバターロールを囓る</p><p>レイちゃん、ご飯、後になっちゃうけれどいいかな</p><p>オレがそう言うと、レイちゃんは</p><p>あわたくしは、構いません</p><p>ミナホ姉さんに気遣いながらそう答えてくれた</p><p>そうだそのパン、幾つか持っていこう</p><p>オレの提案に克子姉が</p><p>そうね良いアイデアねちょっと待って</p><p>台所からプラスチック製のボウルを持ってきて、焼きたてのパンを幾つか入れる</p><p>お皿とかだと、あの子がエキサイトして割っちゃうかもしれないから</p><p>みんな、もう雪乃の生態については、よく判っている</p><p>食堂にミナホ姉さんだけを残してオレたちは、雪乃の部屋へ</p><p>良かったのかなあれで</p><p>何か、ミナホ姉さんに悪いような気がする</p><p>いいのよお嬢様も、あなたとの関係を考え直すべき時期ですから</p><p>はいもう少し、言い方を考えるべきだと思いますわ</p><p>うんお兄ちゃんのこと、突き放すばかりなんだもん</p><p>マナには、そう見えるんだ</p><p>お嬢様困っているのよあなたとの距離感が、掴めなくて</p><p>本当はね、もっと近付きたいのよでも、それが怖いからだから、わざとあんな風に突き放す言い方になってしまうのよ</p><p>お兄ちゃんが、雪乃お姉ちゃんを死なせたくないと思っているからだから、わざわざ雪乃さんを生かすための道筋を用意したんだよ色々、手を廻してさ</p><p>香月セキュリティ・サービスと打ち合わせたり今夜の戦いに、わざわざ雪乃さんを巻き込んだり</p><p>マナの言葉に、克子姉が補足をする</p><p>本当はお兄様に褒めていただきたいんですよ全て丸く収めて、雪乃さんを精神病院に監禁しなくても良い方法を見つけ出していらしたのですから</p><p>なのにああいう、喋り方になっちゃうんだもん</p><p>お兄ちゃん雪乃お姉ちゃんとの交渉は、あたしたちに任せて</p><p>はい、お兄様のご希望に沿う形に致しますから</p><p>ある程度、話して場の空気が判ったら、お兄ちゃんも参加してくれていいからさ</p><p>ああ二人には、考えがあるんだな</p><p>オレは頭が悪いから、よく判らないけれど</p><p>とりあえずは、任せてみた方がいいか</p><p>レイちゃんは、とにかく怖い顔で話には参加しないで下さいね</p><p>は、はい瑠璃子様</p><p>もう、ルリちゃんで結構です</p><p>はるるる、ルリちゃん</p><p>イーディちゃんは、ニコニコしていればいいんだから</p><p>まあ、イーデイは危険を感じなければ、基本的にニコニコしているからな</p><p>アニエスは、どうしますの</p><p>オレの手を握りしめたままのアニエスが、マナに尋ねる</p><p>アニエスちゃんは、ずっとお兄ちゃんにくっついていてお兄ちゃんが、雪乃さんに気持ちが入り込み過ぎな感じになったら、お兄ちゃんを抱きしめておっぱいをお兄ちゃんに、ぷにぷに擦り付けたりして、気を惹いて</p><p>この部屋よ</p><p>克子姉が、部屋を示す</p><p>あたしは処刑の場に居たから、ここまでね後は、お願い</p><p>ドアのロックを解除してくれた</p><p>マナと瑠璃子は、顔を見合わせ</p><p>では参りましょう</p><p>二人が意を決して、ドアを開ける前に</p><p>イーディが、ケラケラ笑って部屋の中へ突入する</p><p>おい、待て</p><p>慌ててオレたちも、雪乃の監禁室へ飛び込む</p><p>な、何よ何の用</p><p>6畳ほどの部屋の中には医院の診察室にあるような、小さな寝台があった</p><p>そこに、下着姿の雪乃がひっくり返っている</p><p>ブラジャーとパンティだけの姿</p><p>床には、ペットボトルの水とうまい棒の包装紙が、散乱している</p><p>あいかわらず、うまい棒しか食べさせてもらえないらしい</p><p>レイちゃんは、そちらにイーディ、Come on</p><p>瑠璃子が、レイちゃんとイーディの立ち位置を決める</p><p>これで、雪乃の逃亡はあり得ない</p><p>何しにきたのよっ</p><p>雪乃は、憎しみの眼でオレを見た</p><p>あんたはあたしを助けないでパパを見殺しにして</p><p>アニエスが、オレの腕に必死で可愛いおっぱいを擦り付けている</p><p>えへへパパ</p><p>アニエスは、オレに微笑む</p><p>まずは、残念なお知らせをしなければなりません</p><p>パパ、死んだよ</p><p>マナが姉に告げる</p><p>いつ</p><p>今朝の８時だって病院で</p><p>マナの言葉に、雪乃の眼が、ガァッと燃え上がる</p><p>あんたのせいよっあんたがパパを殺したのよッ</p><p>オレに吠える</p><p>あたしのパパが、何であんな眼に合わないといけないのよどうして、あんた止めてくれないのよッ人殺し</p><p>アニエスの胸の弾力が生命感がオレが、雪乃に引きずられるのを食い止めてくれている</p><p>それで、今度は何よっ今度は、あたしのことを殺しにきたのっ</p><p>雪乃の怒声に、瑠璃子は</p><p>はいそういうことですわ</p><p>ゾクッと震え上がる雪乃</p><p>藤宮さんの撲殺ステッキで、頭蓋骨を破砕されるのとイーディさんに、心臓を打ち抜かれるのどちらが、お好みですか</p><p>低い声で、瑠璃子は言う</p><p>しょうがないじゃんか雪乃さん一度も、あたしたちに協力的にはならなかったんだから</p><p>マナもそう言う</p><p>待ちなさい舞夏、あんたはいいのパパを殺されたのよその上、あたしも死んじゃって、あんたは平気なの</p><p>あたし、お兄ちゃんのセックス奴隷ですし毎日、セックスしてもらって、すっごく幸せだけど</p><p>そいつはパパの敵よあたしたちの仇なのよ</p><p>そうかなあお兄ちゃんは、何もしていないじゃんあの人の前で、あたしたちとセックスしただけだもんそうだよね、アニエスちゃんお兄ちゃんにセックスしてもらって、幸せだったもんねっ</p><p>アニエスが、答える</p><p>舞夏、あんた本当に頭がおかしくなっちゃったんじゃないのそんな男に犯されて、幸せなはずがないでしょ</p><p>殺されて死ぬよりは、マシでしょ</p><p>スバッと、マナは切り込む</p><p>はいマナさんもそして、あなたも、香月家の秘密を知りすぎました死んでいただかなければなりません</p><p>そうだね残念だけれどお別れだよ雪乃さん</p><p>マナも冷たく、そう言った</p><p>ま、待ちなさい待ちなさいってば</p><p>雪乃はそう言うが</p><p>もし、あなたが、わたしたちの立場ならどうしますかあなたを生かしておくと思いますか</p><p>瑠璃子が、雪乃に問う</p><p>あなたは、もう知っていますよねわたくしたちは、表の力も裏の力も、存分に持っているということも</p><p>香月家に香月セキュリティ・サービスに黒森さんの組織国際犯罪者の恭子さんの力ミス・コーデリアたち白坂家ぐらい、簡単に葬り去ることができます国家も警察も、わたくしたちに刃向かうことはできません</p><p>瑠璃子は、優しく微笑む</p><p>正義がこの世の正義が、あんたたちを許さないわよ</p><p>お前は、自分を正義だと思っているんだな</p><p>そのお言葉は承りましたのでどうか、死んで下さいませ</p><p>さよなら、雪乃さん</p><p>い、嫌よあたし、死にたくないわ死にたくない</p><p>ごめんね雪乃さんが死なないと、あたしが殺されちゃうんだよ</p><p>マナが、嘘をつく</p><p>雪乃の中に非情な組織としての黒い森を形成していく</p><p>あたしや、お兄ちゃんだって安全じゃないんだよ</p><p>ええ、今はわたくしやみすずお姉様はお兄様を愛していますから、マナさんもお兄様もお助けしますしかし、お兄様といえども、香月家に対して何か一つでも裏切りの兆候があれば、容赦は致しません死んでいただきます</p><p>もう、とっくにそういう世界にいるんだよあたしたちだから、パパは死んだんだよあたしたちだって、どうなるか判らないんだからっ</p><p>雪乃のような独善的な思考しかしない人間は話し合おうとしても無駄なんだ</p><p>雪乃には、オレたちの家族の絆は理解できない</p><p>オレの雪乃に対する情も理解できない</p><p>だから、これまでオレたちを舐めていた</p><p>自分には理解できないものなんだからと</p><p>わたくしたちが、雪乃さんを見逃すはずがないじゃありませんかそうですわねマナさん</p><p>はい瑠璃子お嬢様</p><p>今、瑠璃子とマナは雪乃の思考に合わせて、話をしている</p><p>さっき、瑠璃子が言ったもし、あなたがわたしたちの立場だったらという問いかけで、雪乃の思考を縛りつけようとしている</p><p>オレたちのゲンジツを雪乃が理解できるゲンジツに、書き換える</p><p>香月家や黒い森は、血も涙も無い非道な人間しかいない</p><p>気にくわない人間は破滅させ殺す</p><p>オレが、みすずや瑠璃子に気に入られたのは、あくまでもお嬢様たちの気まぐれでオレはいつでも、彼女たちに切り捨てられ、殺される可能性がある雪乃からすれば、オレの価値なんてそんなものだ</p><p>マナも、自分の命を守るためにオレに身を任せた瑠璃子に従っているのも、それしか生きる道が無いからだそうじゃなければ、自分の妹がここまで卑屈になるはずがない</p><p>そういうゲンジツなら雪乃は、納得できる</p><p>そしてそれが、ゲンジツなら、香月家が雪乃を生かしておくはずがない</p><p>雪乃は雪乃自身の思考に取り込まれていく</p><p>い、嫌よあたしそんなの</p><p>雪乃さんの意志は関係ありませんわわたくしたちは、あなたが邪魔です死んでいただくしかないと思っています</p><p>瑠璃子の声は冷たい</p><p>雪乃さんがマナさんのように、わたくしたちの道具になってくださるというのなら話は別ですが</p><p>勝負のカードを切る</p><p>あ、あたしに舞夏みたいに、そいつのセックス奴隷になれって言うの</p><p>ご冗談を</p><p>瑠璃子は、笑う</p><p>雪乃さんなんて、お兄ちゃんはいらないってさ雪乃さんじゃ、オチンチンが勃起しないってエッチな気持ちにならないんだってさ</p><p>マナが、煽る</p><p>雪乃に、昨夜の記憶を蘇らせる</p><p>それはそいつができなかっただけで</p><p>あら、あの後昨夜は、お兄様、わたくしのことを３回も愛して下さいましたわ</p><p>みすずお姉様と美智と寧様にもわたくしたち、とっても楽しみましたお兄様は、情熱的に、愛して下さいましたし</p><p>瑠璃子が、オレの唇にキスする</p><p>パパアニエスも、セックスしたいですのお願いしますですの</p><p>マナもマナもお兄ちゃんとセックスしたいですセックスして生き残るんだもん、あたし</p><p>マナも、ギュッとオレに抱きつく</p><p>つまりあなたに魅力が無いってことなんじゃありませんかお兄様が、できなかったのは雪乃さんのせいです</p><p>そんなことないわよだって、この男は何度もあたしを犯したのよ何度も、何十回もあたしの中に射精して</p><p>過去は過去ですわ</p><p>お兄ちゃん、雪乃さんの身体に飽きちゃったんだよだって、雪乃さん自分からは全然努力しないんだもの</p><p>何よ、舞夏努力って</p><p>マナが、軽蔑の眼で姉を見る</p><p>あたしフェラチオ、とっても上手くなったんだよ昨夜、見せてあげたでしょパパと一緒に</p><p>生きるためだもんマナは、何だってするよお兄ちゃんが気持ち良くなることなら、何だって覚える上手くなる必要とされるよ</p><p>雪乃さんみたいに、なりたくないもん</p><p>あたしどうなるのよ</p><p>セックス奴隷すらなれないのならどうしようもないですわね</p><p>瑠璃子が、さらに雪乃を突き落とす</p><p>本当に死ぬか死んだみたいになって生きるか、２つに１つですわ</p><p>死んだみたいになって、生きる</p><p>あなたは、お気づきでないみたいだけれど雪乃さんには、道化としての才能があります</p><p>あなたが、香月家の道化としてわたくしたちを、これから先も笑わせて下さるのなら命だけは、お助けします最低限の生活も保証しましょう</p><p>道化って、あたしに何をさせる気よ</p><p>雪乃は、叫ぶ</p><p>別に何も大丈夫ですよ雪乃さんは、普通に生きていらっしゃるだけで、すでに立派な道化でいらっしゃいますから今だって、あなたの姿は可笑しくてしょうがありませんわ</p><p>あたしのどこが、可笑しいって言うのよ</p><p>客観的に、自分を見てみれば判りますわ</p><p>監禁されて小さな寝台に、下着姿で</p><p>周囲には、ペットボトルとうまい棒が散乱している</p><p>雪乃さん、可笑しいよみっともなぁい</p><p>これはこんなの、全部、あんたたちが</p><p>あんまり喚かない方がいいよもっともっと、みっともなくなるだけだから</p><p>あら、わたくしは、より可笑しくなって楽しいですわ雪乃さん、もっともっと喚いて下さいどうぞ動物園のお猿さんを見ているみたいで、楽しいわ</p><p>瑠璃子の言葉に雪乃は、黙り込む</p><p>くぅぅ</p><p>悔しくて雪乃は泣く</p><p>あらら、泣いてしまうんですか、お猿さんは本当に面白いわ</p><p>瑠璃子は、雪乃追撃の手を緩めない</p><p>で、どうします今すぐ死にますかそれとも、これからはあたしたちの道化として生きていきますか</p><p>もちろん、雪乃さんは死ぬ方を選ぶよね雪乃さんのプライドがそんな生き方を許さないよねっ</p><p>生きていろよ雪乃</p><p>どんなに情けなくてもみじめでも、生きていろよ死んだらダメだ何も残らないよ</p><p>ふざけないでよっあんたにそんなこと言われたくないわよっ</p><p>怒りの矛先を、オレに向けようとするが</p><p>雪乃さんパパが最後、どうなったか知っている</p><p>マナが強い眼で、姉を見る</p><p>パパ、全裸で乳母車に乗せられて全国生放送中のニュース番組で、放映されたんだよオチンチンが切り落とされているのも、全国の人に観られた多分、今はインターネットで全世界に広まっていると思うよ</p><p>雪乃が眼を丸くする</p><p>そこまでやるんだよ雪乃さんも、死体になった後でもレイプされたいそれを全世界に生中継されたい</p><p>雪乃の心が折れる</p><p>生きていろよ雪乃それでも友達としてオレは思うけれど、それでも死んじゃダメだ死んだらダメなんだ</p><p>あんたなんか、友達じゃないわよ</p><p>オレは友達だと思っているよ</p><p>雪乃が、どう思おうと</p><p>これパン食えようまい棒は、もう飽きたろ</p><p>オレは、パンを入れたボウルを床に置く</p><p>それで雪乃さんのご回答はどうなさいます死にますか道化として生きますか</p><p>道化でも何でも、やればいいんでしょ生きるわよ、あたし</p><p>オレが置いたパンを一つ取り口に含む</p><p>何よこんなパン</p><p>雪乃には克子姉の焼きたてのパンの美味さは判らないだろう</p><p>雪乃は他人の努力や愛情が、判らない女だから</p><p>判りましたでは、そういうことで早速、今夜、道化としての最初のお仕事をしていただきますわ</p><p>瑠璃子はそう告げる</p><p>そうそう一応、お伝えしておきますが、雪乃さんが少しでもわたくしたちに逆らう、あるいは裏切るような言動をすればその瞬間に殺します確実に殺しますわたくしたちの組織には、そういう技に長けた者が多いことを、お忘れなく</p><p>雪乃は、叫んだ</p><p>話は終わりですでは、参りましょうお兄様</p><p>パパ、行きますですの</p><p>お兄ちゃん、心を鬼にしないとあたしたちも、雪乃さんみたいなミジメな人になっちゃうよ</p><p>そして、オレたちは部屋から出る</p><p>Good-bye</p><p>イーディが、明るく雪乃に告げた</p><p>あなたたち、お芝居上手ねえ</p><p>克子姉が、再び部屋のドアをロックしながら言う</p><p>部屋の中の会話を盗聴していたらしい</p><p>ミナホちゃんの真似をしただけですわ</p><p>あの、お兄様色々と失礼なことを申し上げて、済みませんでした</p><p>いや、いいんだよ</p><p>瑠璃子たちの方が雪乃の扱い方を、理解していた</p><p>あたしも、ごめんなさいお兄ちゃん</p><p>マナも、オレに謝る</p><p>こうなったらわたくしたち、お兄様にお尻を叩いていただかないといけませんわ</p><p>そうだねマナたち、とっても悪い子だったんだもん</p><p>アニエスもペンペンされますの</p><p>うんうんアニエスちゃんはとっても良い子だったからお兄ちゃんが、いっぱい可愛がってくれるよ</p><p>マナは笑って、そう言った</p><p>アニエスが、ニッコリと微笑む</p><p>はううう</p><p>体調が、悪くて一日寝込んでいました</p><p>ということで、スケジュールを逆にしてエッチ回を明日にします</p><p>お腹痛いときに、セクシー描写は無理です</p><p>済みません＆お休みなさい</p><p>517．深い溝</p><p>でも、あれで良かったのかな</p><p>雪乃の部屋から、みんなと食堂に戻る</p><p>オレには、何とも言えない思いが胸に残っていた</p><p>あれがベストですわあの方は恐怖で縛るしか、ありませんから</p><p>そうだよ死ぬか生きるかの話しにしないと自分にだけ都合の良い話に、すり替えようとするんだもん脅して、脅して、ブルブル震え上がるくらいにしておかないと、また勝手なことを始めるだけだから</p><p>マナも、そういう意見か</p><p>あたしも、そう思うわまともに話したところで、理解してくれる子じゃないものあの性格は、一生変わらないわよ</p><p>克子姉も、雪乃の評は厳しい</p><p>それは、オレも判っているんだけれど</p><p>それよりお兄ちゃん</p><p>どうして、雪乃お姉ちゃんに友達だと思っているなんて言ったの</p><p>よく知っているから</p><p>あいつのことオレは、いつの間にか、物凄く良く知っているから</p><p>ほんの１０日前までは、何も知らなかったのに</p><p>ただ、遠くから見ていただけだったのに</p><p>雪乃のことをあいつの色んなことを、よく知っている</p><p>性格も、考え方も</p><p>子供に優しいところも、どうしようもなく利己的なことも</p><p>あいつが暮らしていた家の中のあいつの私室だって、見たし</p><p>色んな顔を色んな姿を見た</p><p>裸だって前も後ろも、足の裏だって見ている</p><p>肉体の感触も雪乃の胎内の温かさすら</p><p>でも、あいつはオレの家族じゃないもちろん、恋人じゃないだけど敵でもないだろ</p><p>敵でもない</p><p>うんだって、あいつはいつも、オレたちの近くにチョロチョロしていてさ</p><p>ホテルの戦いの時も、オレの側に居た</p><p>市川さんの家から逃げて来たって、結局、オレを頼ってここへ戻って来たんだし</p><p>何か変な親近感はあるんだよとにかく、敵じゃない絶対に仲間じゃないけれどだとしたら友達としか、言いようが無いじゃないか</p><p>雪乃はオレにとって、友達なんだ</p><p>でも、雪乃お姉ちゃんはお兄ちゃんのこと、友達だって思ってないよ</p><p>だって、あの人これだけ長く一緒に居るのに、お兄ちゃんに全然興味が無いじゃんお兄ちゃんのこと、何も知らないし知ろうともしない</p><p>雪乃にとってのオレは何でもない</p><p>ただただ、オレが雪乃のことを好きなんだと信じそのオレの好意を利用して、生き残ろうとしていただけだ</p><p>あの人どうして、お兄ちゃんが昨夜、あの人とセックスできなかったのか絶対に判らないよ</p><p>マナは、あの場に居たオレを見ていた</p><p>しょうがないわよ判らない人には、判らないの人生って、そういうものなのよ</p><p>克子姉が、そう言って微笑む</p><p>判らない人に、理解させようとするのは無駄なことよどんなに理解して欲しいと願っても相手の中にこちらに対する興味が無ければ、眼を向けてくれることすらないわ雪乃さんは自分自身にしか興味の無い人だから</p><p>雪乃はそうだな</p><p>あいつが、オレのことを考えてくれたりするはずが無い</p><p>もういいじゃないこれでとにかくあの子が、死ぬ可能性だけは消せたんだから</p><p>克子姉の言葉が、痛い</p><p>マナちゃんもさっきのは、この人に甘えて話していたのは判っているから問題にしていないけれどもし、本当に市川さんのところへ帰るってことになったら、あたしたちはあなたを殺さないといけないのよ</p><p>克子さんどうしてですか</p><p>あなただって黒い森や香月家の秘密をいっぱい知ってしまったでしょ</p><p>もちろん、あたしたちはあなたが気安く秘密を喋るような子だとは思っていないわでも市川さんのところへ返すわけには、絶対にいかないのよ</p><p>市川老人は広告業界の重鎮だ白坂家とは近い</p><p>マナから無理矢理情報を聞き出してミナホ姉さんやジッちゃんに不都合なことを知られたらマズイ</p><p>雪乃さんみたいに、ギャーギャー喚くだけで、周りの状況をちゃんと説明できない子ならまだいいんだけれどね雪乃さんが閉じ込められようとしていた精神病院って雪乃さんから、的確に話を聞き出すための施設だったんだと思うわクスリとか、催眠療法を使って</p><p>市川のお祖父ちゃんがどうして</p><p>そりゃあ市川さんだって、業界の大物だものあたしたちにやられっぱなしってわけにはいかないでしょ雪乃さんの話から、逆転の鍵が見つかれば閣下やあたしたちを脅迫するだけのネタがあれば、再起は可能でしょ</p><p>今の市川老人は白坂創介の義父という立場だ</p><p>このままだとスキャンダルの余波で、引退を余儀なくされる</p><p>しかし、ジッちゃんに対抗できるようなネタがあれば香月家にサポートさせて、業界に返り咲くことはできるかもしれない</p><p>知っているかもしれないけれどあたしたちは、ずっと市川さんの家の電話を盗聴していたのよ雪乃さんを返す前から動向を探っていたわ</p><p>そして、雪乃が市川老人の元へ行く</p><p>案の定、市川さんは自分で雪乃さんから、あたしたちに関する情報を聞き出そうとしたみたいねとにかく雪乃さんと話してはみたんだけど雪乃さんは、興奮してワーキャー喚くだけだから、何が何だか判らなかったらしいわもっとも、そもそも雪乃さんはあたしたちの事実関係を幾つも誤認しているんだけれど</p><p>誤認</p><p>あの子は、あの子の中の優先順位でしか物事を見ていないからみすずさんが、どうしてあなたにくっついたのかとか、まるで理解できていないのよ雪乃さんの認識だと、何もかも全部、香月家が主導的に行ったことであたしたちは、閣下の手足ってことになっているわ</p><p>雪乃は危険を察知する力とか、異変に気が付く洞察力はあるんだけどなぁ</p><p>理解力に乏しいから</p><p>しかも、自分で勝手に脳内で話を作るし</p><p>プライドの高い雪乃としては、自分よりも上の立場なのは香月家だけだ</p><p>ミナホ姉さんに、色々とやられたというのは雪乃のプライドが許さない</p><p>だから、全てを香月家が主導したというストーリーに、すり替えたんだな</p><p>克子姉は話を続ける</p><p>結局、雪乃さんの話は辻褄が合わなくて、意味不明だったのよだから、市川さんは特殊な施設に雪乃さんを入れて、専門の心理カウンセラーを使って、何とかもう少し使えそうな情報を聞き出そうとしたのよ</p><p>市川さんが連絡した神奈川県の精神病院には、そういうのが専門の先生がいるらしいのよその人に頼んで、雪乃さんから情報を引き出すつもりだったのね</p><p>だが、雪乃は祖父に精神病院へ入れられることを事前に知り自力で脱出して来た</p><p>あの子が自分で逃げて来なくても搬送途中に、マルゴちゃんがさらって来る予定もあったのよ雪乃さんをマスコミの前に出すことで、一定の効果はあったしこれ以上は、あたしたちの情報を喋られるわけにいかないから復讐の場にも、雪乃さんにはいてもらわないといけなかったし</p><p>確かに、マスコミの前で雪乃を市川さんに引き渡し雪乃があたしは犯されたのよとかギャーギャー喚いたのは、効果的だった</p><p>あれで雪乃は、全国規模の有名人なったわけだし</p><p>だけど、まさかこっちからさらいに行く前に、自分から舞い戻って来てくれるとは思わなかったわ</p><p>雪乃は、そもそもの計画ではこの時点で、殺されるはずだったんだ</p><p>雪乃をこのまま、解放することなんてあり得ない</p><p>何を喋り出すか、判らないんだから</p><p>それが、とにかく殺されずに済むことになっただけ、ラッキーだと思うしかないのか</p><p>お帰りなさい、観ていたわ</p><p>食堂に戻ると、ミナホ姉さんがコーヒーを飲みながら出迎えてくれた</p><p>ノートパソコンを開いている</p><p>あれで、オレたちと雪乃の会話を見聞きしていたんだ</p><p>良い交渉だったわ文句なしよパーフェクトだと思うわ</p><p>ミナホ姉さんは、オレたちが雪乃を恐怖で縛り付けたことを高く評価してくれた</p><p>お見事ね、瑠璃子さん上手く、まとめてくれたわ</p><p>ミナホ姉さんは、交渉の中心人物が瑠璃子だということを理解していた</p><p>マナさんも、良いサポートだったわ麗華さんとイーディさんも、良い感じで威圧してくれていたし</p><p>ミナホ姉さんが、アニエスを見る</p><p>アニエスさんも、ご苦労様</p><p>アニエスは、オレにぴったりと寄り添って来る</p><p>克子この子たちには、あたしはもう必要ないみたいね</p><p>そんなことを言い出す</p><p>そうじゃないだろミナホ姉さん</p><p>これは役割分担だよ適材適所だよ</p><p>雪乃は香月家だけは、自分よりも上の存在だと思っている自分も白坂家っていう名家の一員だから、香月家の持つ力の凄さもよーく判っているだから、瑠璃子が話すことだけは真剣に聞いてくれたんだ</p><p>背筋をゾッとさせて</p><p>しかも、マナが香月家の力に怯えて、従っているって芝居をしてくれたから瑠璃子の高圧感が裏打ちされたんだそして、レイちゃんとイーディ二人の強さを雪乃はホテルで見ているし、特にレイちゃんは瑠璃子の命令で何でもするって思っているから</p><p>雪乃の恐怖感をさらに高めた</p><p>アニエスはオレが、変にとっちらかって、みんなの芝居を台無しにしないように、オレのことを抑えててくれたうんとっても、助かったよ、アニエス</p><p>アニエスは、またオレの腕に、可愛い胸をぷにぷに押しつける</p><p>それはいいから</p><p>チームワークだよチームワークで、やったことだよそれぞれが、自分の役割をきちんとこなしたんだこれだけの人数がいたから、たまたま上手くいったってだけなんだよ</p><p>ミナホ姉さんには、凄い力がある計画力や実行力、交渉力とかまだまだ、オレたちは叶わないよミナホ姉さんだったら、一人で雪乃を黙らせるだろミナホ姉さんは、そういう人だよ</p><p>そうだってミナホ姉さんは、いつだってオレをがビックリするようなことばかりしてきたじゃないかオレたちは、まだまだだよまだまだ、ミナホ姉さんに教わらなきゃいけないことが、いっぱいあるんだ</p><p>わたくしも、そう思います</p><p>瑠璃子が、オレの言葉を後押ししてくれる</p><p>あのあたしも、雪乃さんと同じで黒森さんに生かしていただいているんだって、判ってますありがとうございます</p><p>マナが、頭を下げる</p><p>マナ黒森さんじゃなくて、ミナホお姉ちゃんだ</p><p>オレは訂正する</p><p>お前も黒森になるんだから</p><p>ミナホ姉さんマルゴさんと寧姉ちゃんが、黒森の養女になりたいって話、もう聞いた</p><p>聞いたわ</p><p>オレとマナもいいよね</p><p>ミナホ姉さんは、オレたちを見て</p><p>しょうがないわね</p><p>溜息を吐く</p><p>マナ本当に姉妹になるんだぞ</p><p>はい、ミナホお姉ちゃんよろしくお願いします</p><p>マナが大きな声で、礼を言う</p><p>レイちゃんの朝ご飯、今、用意しますね</p><p>克子姉は、笑って台所へ向かう</p><p>イーディや、瑠璃子は椅子に座る</p><p>オレもアニエスと座ろうと、椅子を引く</p><p>ところであなた自身は、チームワークの中で、どんな役割をしたの</p><p>ミナホ姉さんはオレを見つめる</p><p>オレオレは役立たずだったよただ、みんなの様子を見ているだけで</p><p>そう言えばオレは何の役にも立ってないな</p><p>交渉していたのは、瑠璃子だし</p><p>マナほどサポートもできていなかったし</p><p>レイちゃんやイーデイみたいに、武力で威圧することなんかできないし</p><p>やっぱり判っていないのね</p><p>ミナホ姉さんが、クスリと笑う</p><p>雪乃さん、あなたが居たから、あの条件を呑んだのよ</p><p>瑠璃子さんじゃ、足りないのよどれだけ、香月家の力が大きくてもね雪乃さんは、瑠璃子さんは、常識的でマトモな子だってことは判っているから</p><p>今の雪乃さんはあなたが怖いのよここに居る誰よりも多分、あたしよりもね</p><p>あなたは雪乃さんの想像できる世界の外にいるからあの子には、あなただけは何をしでかすか判らない存在なのよ</p><p>昨夜あなたが、雪乃さんを抱かなかったことで、そう確定したの雪乃さんの世界では、あの場であなたが自分を抱かないなんてことは、起こり得ないはずだったから</p><p>オレが雪乃に勃起しなかった理由を雪乃は理解できない</p><p>今のあなたは、雪乃さんにとっては謎の存在で恐怖の対象なのよ</p><p>オレが謎で恐怖</p><p>言うことを聞かなければ、殺す良い脅し文句ねでも、瑠璃子さんたちだけじゃ、雪乃さんは屈服しなかったわあの子のことだから、やれるものなら、やってみなさいよとか、逆ギレするんじゃないかしら</p><p>そう言えばそうかもしれない</p><p>瑠璃子さんはまともな人間で、どれだけ力を持っていても、自分を本当に殺すことまではしないできないだろうって思うわよあの子、危険に対する感覚だけは鋭いんだから</p><p>そうだどう脅したところで、瑠璃子が本当に雪乃を殺す命令を出せるとは思えない　雪乃は、瑠璃子がどんな人間かはホテルの事件の時に知っている</p><p>それなのに、雪乃さんが屈服したのはねあなたが居たからよ</p><p>ミナホ姉さんが部屋の中のみんなの眼が、オレを見る</p><p>雪乃さん、あなたならやりかねないって感じたのよあなたには、常識を平気で打ち砕く狂気があるから</p><p>狂気</p><p>シザーリオ・ヴァイオラを討ち取ったのは誰</p><p>ミナホ姉さんの眼が、オレを射貫く</p><p>オレだよ</p><p>オレはこの手で、シザーリオ・ヴァイオラを撃ち殺した</p><p>そうだ、その瞬間を雪乃に見られている</p><p>雪乃はオレを見て叫んだ</p><p>人殺しって</p><p>あなたの中には、熱い狂気があるわ狂気が、あなたの中で渦巻いているの雪乃さんは、肉体でそのことを知っているわ</p><p>オレは雪乃を徹底的に犯したレイプした</p><p>あのメチャクチャなセックスは狂気的としか、言いようがない</p><p>でも、その狂気は頼もしかっただから、雪乃さんは何度もあなたに救いを求めたのよ</p><p>市川さんの家から脱出してオレを頼って、この屋敷へ逃げて来た</p><p>でも、昨日のことで雪乃さんは、自分があなたに庇護されているわけではないんだと理解した</p><p>昨夜、オレは雪乃を抱かなかった雪乃の父親を見殺しにした</p><p>今の雪乃さんはあなたのことが、怖いのよあの子には、あなたが何を考えているのか判らないからあなたは、あの子の理解不能な男なのそして、あなたの中には狂気的な熱と、信じられないような行動力があることを知っているから</p><p>オレなら本当に、自分を殺すかも知れないと</p><p>皮肉なものね</p><p>台所から克子姉が顔を出す</p><p>あなたは今多分、今までで一番、雪乃さんのことが判っているわ</p><p>オレは雪乃のことを、とても良く知っている理解している</p><p>でも、雪乃さんはあなたのことが、何も判らなくなっている何を考えているのか、自分に何をしようとしているのかも判らないただただ怖いのよ</p><p>雪乃はオレが判らない怖がっている</p><p>さてあなたたちが上手くやってくれたから、お昼過ぎまでは何もすることが無いわあなたたちも自由にしてちょうだい</p><p>ミナホ姉さんは、席を立つ</p><p>あたしも、少し横になって休むわここのところ、ぐっすりと眠っていないから</p><p>そして部屋から出て行く</p><p>お兄ちゃん、セックスしようよ</p><p>マナがニッコリと微笑んで、そう言った</p><p>落ち込んでてもしょうがないでしょこういう時のために、あたしたちがいるんだよ</p><p>そうですわお兄様</p><p>うん、アニエスちゃんも、一緒にしようっそうだ、克子さん</p><p>マナは克子姉を見る</p><p>良い機会だから、色々教えてっいいでしょ</p><p>マナが、わざと明るく振る舞ってくれている</p><p>ここが、このお屋敷の中で一番扇情的なお部屋よっ</p><p>克子姉が、オレたちを連れて来た部屋は何もかもが、真っ赤だった</p><p>壁も、絨毯もベッドのシーツも</p><p>うっわぁ綺麗だね</p><p>全部が真っ赤といってもそれぞれの赤が、微妙に違う壁はワイン・レッドだし、床はエンジ色天井はマゼンダシーツは、朱色に近いキラキラと光沢があって、肌触りがいい</p><p>はーい、あなたはそこに座って講義を始めまーす</p><p>克子姉は、明るく言う</p><p>オレは仕方無く、ベッドにちょこんと座る</p><p>何で、わたくしまで</p><p>どうしでだか、レイちゃんまで来ている</p><p>イーディも、興味深そうにベッドのオレを見ている</p><p>それでは克子お姉ちゃんのフェラチオ講座、はっじまるよぉぉ</p><p>克子姉ノリノリだな</p><p>うっわぁー</p><p>マナを先頭に、瑠璃子とアニエスがかぶりつきで、覗きに来る</p><p>はい、あなたじゃあ、オチンチン出して</p><p>克子姉の言葉にオレは、着ていたツナギを脱いで</p><p>ほらほら、早くっ</p><p>ペロンと、チンコを露出させる</p><p>まだ、勃起していない</p><p>昨夜は何回戦もしたし今朝だって、メグとしている</p><p>あら、元気ないねお兄ちゃん</p><p>昨夜は、あんなに素晴らしかったですのに</p><p>いや、瑠璃子チンコに素晴らしいとか言わないでくれ</p><p>こういう時こそ、女の力の見せ場よ</p><p>克子姉が、フフンと笑う</p><p>女のまたの力と書いて、努力と読みます努力するわよーん</p><p>克子姉は、メイド服のエプロンを外しブラウスの前を開ける</p><p>オチンチンを舐める時は、おっぱいを見ていただくこれは、もはや常識</p><p>はい、常識です</p><p>マナも自分の胸を出す</p><p>あ、そうですわね</p><p>アニエスまで</p><p>あ、アニエスは、ブラジャーをしていない</p><p>あ、ブラはね自分で外さないで、残して置いてこの人に好きな時に外してもらって、そのままプラプラさせておくのよその方がレイプっぽさが出て、この人が燃えると思うから</p><p>あ、はいわたくし、レイプ大好きですわ</p><p>ええっとレイプという言葉の正しい意味を、そろそろ教えた方がいいだろうか</p><p>それでは失礼して、いっただきまぁす</p><p>克子姉がオレの前にしゃがみオレのペニスを両手で捧げ持って、パクッと</p><p>ちゅぱちゅぱちゅぱ</p><p>ほーら、段々大きくなってきた</p><p>あ、ホントだ克子さん、上手い</p><p>こんな風に大きくなるんですねぇ</p><p>パパ、すごいですの</p><p>オレのペニスが大きくなっていく様を少女たちが驚嘆の眼で見ている</p><p>ブラしているとねこういう技もありまーす</p><p>克子姉は、オレの亀頭を自分のブラジャーの布地に擦り付ける</p><p>克子姉のブラは高級品だから肌触りが良い</p><p>亀頭の上を、しゅるるると滑っていく</p><p>まあ、お兄様の張り詰めていらっしゃいますわ</p><p>つるてかですの</p><p>そんな風に亀頭を表現されるのは</p><p>そしたら、舌使い講座いきまーす</p><p>克子姉が、舌を長く出してオレの亀頭を舐めていく</p><p>右から左へ、下から上へ、亀頭の周囲をぐりんぐりん</p><p>さすがに巧い</p><p>パパ、気持ち良さそうですの</p><p>うん、本当に気持ちいいぞ</p><p>あなた、両手の親指をグッと突き出してみて</p><p>へ克子姉</p><p>ヒッチハイクするみたいに、グッと</p><p>オレは、左右の手の親指を突き出す</p><p>あなたたちは、これをオチンチンだと思ってあたしの真似をして、おしゃぶりしてご覧なさい</p><p>克子姉は、マナと瑠璃子にそう言う</p><p>はい、判りましたっ先生</p><p>マナと瑠璃子は、ノリノリだ</p><p>アニエスは、自分の親指を咥えて、こっちを見ている</p><p>アニエスちゃんは、あたしの次に、本物でお勉強しましょうね</p><p>克子姉のオレのチンコへのフェラに合わせて</p><p>マナと瑠璃子が、指フェラをする</p><p>完全に同調している、３つの舌</p><p>何じゃこりゃき、気持ちいい</p><p>なるほどすごく良く判りますわ</p><p>克子さん、フェラチオってこういう風にすればいいんだ</p><p>二人とも、そんなに感心しなくていいからああ</p><p>あ、この子、ここが感じるみたいねっ</p><p>レロレロレロ</p><p>ほーら、やっぱり</p><p>ここですね</p><p>あー、なるほど舌を縦に使うんだ勉強になるぅぅ</p><p>オレは、何の教材なんだ</p><p>はい、アニエスちゃんもやってごらんなさい</p><p>はいですのぉ</p><p>アニエスが、ニコニコ顔で克子姉と位置を交換する</p><p>オレの顔を見上げアニエスだけは、可愛い桜色の乳首が露出している</p><p>ニッと、オレに微笑む</p><p>アニエスは、いやらしいめすイヌですどうか、パパの大きなもので、おしおきしてくださいっ</p><p>あれ、間違っちゃたですのいつも観ているテレビでは、そう言っていましたの</p><p>アニエスは白坂創介のセックス奴隷になるように育てられた</p><p>ひたすら、白坂創介のヘンタイ的なセックス映像ばかり見せられて</p><p>うんとこの場合は違うかなそれはまた違うところで使う言葉だから</p><p>かといってアニエスの知識を全否定してはいけない</p><p>今のアニエスはこれしか知らないのだから</p><p>下手に否定ばかりしてしまったら混乱してしまうだろう</p><p>今は、何て言えばいいですの</p><p>パパ、大好きだよ</p><p>でも、それはいつも、アニエスが思っていることですの</p><p>セックスの時にも、言っていいことですの</p><p>セックスの時は自分の思っていることを言うんだよ思ってないことを言う必要はないんだ</p><p>でもテレビでは</p><p>白坂創介が見せたのはどうせ、変態プレーばかりだろう</p><p>女を無理矢理の犯して、屈服させるような</p><p>テレビはテレビアニエスはアニエスだよアニエスの素直な気持ちのままでいいんだ</p><p>うんっパパ、大好きっアニエスが、いっぱい気持ち良くしてあげますのっ</p><p>そして、乳白色の淡い金髪ハーフ美少女が</p><p>小さな口で、オレの亀頭をパクッと口に含む</p><p>こうこういう風にするんだって</p><p>マナが、指フェラで手本を見せる</p><p>はむむむむ</p><p>ああ気持ちいいよ、アニエス</p><p>ああ、まさかの二度目のゴールデンウィーク</p><p>最初の予定では、一昨年の秋に開始して、去年の連休中には完結させる予定でした</p><p>何で、こんなに伸びたのか</p><p>次話も、和気藹々セックスの予定です</p><p>明るい感じで</p><p>518．心の闇</p><p>よーし、元気になってきたわねっ</p><p>克子姉が、ニコニコ顔でオレのペニスの根元をしごく</p><p>もちろん亀頭は、アニエスの小さな舌がアイスクリームを舐めるようにペロペロやっていた</p><p>アニエス、大丈夫か美味しくないだろ</p><p>オレがそう言うと、アニエスは上目遣いでオレを見上げて</p><p>うふふ、こういうのも男の子は、燃えるのよっ</p><p>そう言って、克子姉はアニエスの乳白色の美しい髪をオレのペニスに絡ませる</p><p>オレのペニスみたいな汚いものに、アニエスの綺麗な髪の毛を絡ますのは何か、悪い気がする</p><p>いいのよこの髪の毛もあなたのものよ</p><p>克子姉はオレに言う</p><p>この子のこと、一生、責任を持つと決めたんでしょ</p><p>オレは可愛いアニエスを見る</p><p>だったらこの子は、全てあなたのものよ一方的に愛情を捧げてはダメそれでは、あなたが壊れてしまうわ相手に捧げた分だけ、奪いなさい</p><p>奪う</p><p>大丈夫よあたしたちそんなことぐらいじゃ、壊れないから</p><p>克子姉の言葉に、アニエスは</p><p>アニエスは、パパにいっぱい気持ち良くなって欲しいですの</p><p>桜色の舌が、チロチロとオレを刺激する</p><p>大好きパパ、大好きですの</p><p>オレは、アニエスのつるつるした頬を撫で</p><p>うん、オレも大好きだよ</p><p>そこへ克子姉が、割り込む</p><p>はーい、それでは次の講座に進みまーす</p><p>克子姉はメイド服のスカートの中に手を入れ、するするとパンティを引き下ろす　ブラジャーも自分で押し上げて、大きな張りのあるおっぱいを露出させる</p><p>はいあなたは、寝たままでいいわ</p><p>お姉ちゃんが、抱いてあげるわ</p><p>そうして、アニエスと入れ替わってオレの上にのしかかってくる</p><p>オレはそのまま、ベッドの上に押し倒されて</p><p>うふふおっぱい欲しい欲しいでしょはい</p><p>仰向けになったオレの顔の前に、大きな巨乳が差し出される</p><p>赤ちゃんになったつもりで吸いなさい</p><p>オレは克子姉の乳首を吸う舐める</p><p>うふふ、可愛いわホント、赤ちゃんみたい</p><p>克子姉は、優しくオレの頭を抱く</p><p>あ、あたしもお兄ちゃんにおっぱいあげたい</p><p>ちょっと待っててね今は、まだ、あたしだけの方がいいみたいだから</p><p>克子姉の優しい眼が、オレを見ている</p><p>怖くないでしょ大丈夫よここに居る人は、誰もあなたを傷付けたりしないから</p><p>いいのよ心の中のものを吐き出して</p><p>克子姉、オレは</p><p>もう本当に、いつも我慢ばかりしているんだから</p><p>オレは、克子姉の柔らかい胸に顔を埋める</p><p>克子ちゃんどういうことでございますか</p><p>驚いた声で、瑠璃子が尋ねる</p><p>だから、ちょっと待ってて今は、お姉ちゃんに甘える時間だからよしよし</p><p>オレは克子姉の胸にギュッと抱きしめられ乳首を舐め続ける</p><p>この子はお母さんにトラウマがあるからだから、おっぱいが好きなのよねいいのよたぁーんと、召し上がれ</p><p>克子姉克子姉</p><p>悔しいけど、あの胸には勝てないかも</p><p>マナが、自分のおっぱいと見比べて、溜息を吐く</p><p>寧ちゃんより、大きいですわね</p><p>瑠璃子は冷静に、観察している</p><p>克子姉に、そう尋ねる</p><p>はい、こっちのおっぱいにどうぞ</p><p>オレは克子姉の右の乳首を、アニエスは左の乳首を吸う</p><p>克子姉は、オレたち二人を優しく抱いて</p><p>アニエスが、オレを見てニカッと笑う</p><p>アニエス、パパと一緒ですの</p><p>ああ、一緒だな</p><p>オレは、そう答える</p><p>心が落ちついてくる</p><p>あ、顔が穏やかになってきたわね</p><p>克子姉が、オレの顔を見てそう言う</p><p>自分では、よく判らない</p><p>ホントだ、お兄ちゃん、さっきはもっと疲れた顔をしていたよ</p><p>あの人と会うと、お兄様怖い顔になってしまわれるから</p><p>オレ、雪乃と会うとそんな顔しているのか</p><p>だからおっぱいで、穏やかにしてあげないとねぇ</p><p>ごめん、オレ何か、メンドくさい男なんだな</p><p>こんな風に、気を遣われるなんて</p><p>克子姉は、クスクスと笑い出す</p><p>あら、自分では判っていないのね</p><p>あなた今朝は、メグちゃんを元気にしてあげたでしょそれから、マナちゃんも</p><p>確かに、二人とも落ち込んでて、ぐったりしていたけれど</p><p>萎れたお花にお水をあげると、瑞々しく元気になるように人間も、人からパワーを貰って元気に回復するのよ</p><p>だからいいのあたしから、パワーを吸いなさいそれで、あなたが元気になったら、他の子に注いであげて</p><p>それじゃあ、克子姉がくたびれちゃうだろ</p><p>いいのよそしたら、あたしはまた、あなたから貰うから家族って、そういう関係でしょ</p><p>雪乃さんはまともに相手をすると、パワーを吸い取られるだけだから生命力をね一緒に居るだけで、くたびれちゃうのよ</p><p>雪乃は基本的に、自分の欲求で生きているから</p><p>あたしたちは、そのことがもう判っているから瑠璃子ちゃんも、マナちゃんも、最初から、あの人に対して感情をシャットアウトして応対したのよ心に壁を作ってあの子の言うことは、全部聞き流して、強い意志でこちらの意見だけをぶつけたわけ</p><p>だから、あんなに一方的に押し切ったんだ</p><p>アニエスちゃんは、あなたのことしか見ていなかったしレイちゃんとイーディちゃんも、敵対の体勢で踏ん張ってたでしょ</p><p>あなただけがあの子と、真っ正面から対峙していただから、パワーダウンしているのよ生命力を吸われたのはい、補給なさい</p><p>克子姉は、オレの顔を自分の胸に押しつける</p><p>お兄ちゃん、真面目過ぎるんだよあの人と正面から話をしたって、何も通じないことは判っているじゃない</p><p>でも雪乃なんだぜ</p><p>そうだよあたしの実のお姉ちゃんだよだから、あたしはもう諦めたのあの人とは、どうやっても理解し合えないもの</p><p>うん肉親がこんなことを言うのは、間違っているって判っているけれどあたしだって、気持ちでは何とかしたいけれどでも、実際に会って顔を見ちゃうとさダメなんだよねどんな風にも、心を交わすことは無理なんだって判っちゃうんだもん</p><p>わたくしも、同じですわ</p><p>あの方には、わたくしたちが理解できないしわたくしたちも、あの方の心は理解できませんむしろ、あの方の心の中の闇が伝わってくるのを感じますそれに引き込まれないようにしっかり遮断して、あの方の眼を見ないで力強く話をすることしかできませんでした</p><p>オレは雪乃の心の闇が、何となく判る気がするんだその闇は、きっとオレの心にもあるから</p><p>オレは部屋の中の女たちを見渡す</p><p>瑠璃子には心の闇は無いジッちゃんによって歪められたことで、影はあっても暗い闇にまではなっていない瑠璃子は、基本的に人間というものを信じている</p><p>レイちゃんも、そうだ根本的には、善良な人間だ</p><p>イーディは気で人を判断するから、信じられる人に対してはとことん信じる心はカラッとしているし闇は無い</p><p>アニエスもパパというものを信じている閉じ込められていたとはいえ、アニエスは痛めつけられて成長したわけではないから</p><p>マナはどうだマナも、市川老人と母親から見捨てられたという思いから、心にトラウマを持っているけれど心の闇にまでは至っていない昔から知っているメグが、ずっとマナに対して姉の役を受け持ってくれたこともあって、今は家族を信頼しているやはり人間を信じている</p><p>そうねあなたと雪乃さんには、似たところがあるわね</p><p>雪乃さんが、面白いのはねあの子、あんなに恵まれた環境で育ちながら両親も健在で、名家の一員で、我が儘放題、贅沢に暮らしてきて、その上恋人までいたのにあの子は、人間を誰も信用していないのよ</p><p>克子姉の言葉に、オレはハッとする</p><p>あいつは、自分自身にしか興味が無いっていうだけじゃない</p><p>本質的に、自分以外の人間を信用していない</p><p>だからいつも他の人に対して、毒を吐き散らかすし相手の生命力を奪うのよ</p><p>そしてあなたも、人を信用できない子だから</p><p>克子姉が、オレに頬擦りする</p><p>あなたは、人を信じたくて、信じたくてたまらなくってだから、自分を相手に捧げ切ってしまう子なんだけれど心の奥底でいつも、相手に裏切られることに怯えているわ自分のような人間は、人に裏切られるのは当たり前だ、仕方ないんだって思っているから最初から、みんなに裏切られることを想定してるだから、いつも悲しそうなのよ</p><p>イーディが、レイちゃんに克子姉の話を通訳して貰っている</p><p>レイちゃんも英語ができるんだな</p><p>それが、あなたの心の闇ね</p><p>オレはみんなを信じてない</p><p>お兄様、わたくしは</p><p>信じてよ、お兄ちゃん</p><p>瑠璃子とマナが、同時に口を開くが</p><p>二人とも、こればかりは口で言ってもダメなのよ長い長い時間を掛けて、ゆっくり癒やしていくしかないの</p><p>克子姉は、優しい笑顔でそう言う</p><p>あたしには判るわあたしにも大きな心の闇が、あるから</p><p>克子姉は元娼婦だ</p><p>そうね恭子さんには、闇が無いあの人は、心も肉体も強いからどんなものも打ち倒す自信のある人だから寧ちゃんにも、トラウマはあっても闇は無いわ寧ちゃんは甘えんぼでお屋敷に引き取られた時には、マルゴちゃんていう信頼できるお姉さんが居たから</p><p>そうだ寧は、マルゴさんを心底、信じ切っている</p><p>マルゴちゃんには闇が有るわ知っているでしょ</p><p>ホテルの戦いのクライマックスの時に見た</p><p>マルゴさんは、インディアンの末裔なのに金髪碧眼で産まれた</p><p>おそらく、マルゴさんの先祖に白人が居たからだろうけれどマルゴさんのお父さんは、マルゴさんの存在を呪って他の男と一緒に、少女のマルゴさんを犯した</p><p>だから、マルゴさんは父親を撃ち殺した</p><p>マルゴさんは、心の奥底で人を信じていない</p><p>マルゴちゃんは、自分のことを盲目的に信じてくれている寧ちゃんの存在で心のバランスを保っているのよだから、あの二人は離しちゃいけないの今はね</p><p>マルゴさんが独りで黒い森から抜け出さないように寧は、マルゴさんに自分と一緒に黒森家に養女に入ることを望んだ</p><p>渚は強い子だからどんなことがあっても、自分の夢を捨てないで、実現した子だからあの子にも心の闇は無いわあの子には、夢を信じる心があったから</p><p>父親の判らない子を妊娠させられて、娼館を追われても渚は、自分の店を始めることができた真緒ちゃんにとっても、ちゃんと母親をやっている</p><p>それに比べて、あたしはあたしは、自分を信じられなかったから</p><p>あたしには、心の闇があるわそして、お嬢様にも</p><p>ミナホ姉さんが一番、人間を信じていないのかもしれない</p><p>ミナホ姉さん自身さえ</p><p>あたしとお嬢様にとってはあなたが、マルゴちゃんにとっての寧ちゃんなのあなたという人がいるから、あたしたちは何とか世の中とコネクトしているわ</p><p>克子姉はそう言って、オレの頬にキスした</p><p>いいのよあなたは、あなたであたしたちがいるから、世界と繋がっているそうでしょ</p><p>家族ができたからオレは、今、生きている</p><p>犯罪を犯そうが、人を殺そうが死んでも、この家族だけは幸せにしたいと望んでいる</p><p>家族だけがオレの生きる目的だ生き続ける意味だ</p><p>大丈夫よあたしたちゆっくり時間を掛けて、溶け合いましょう判り合うには、きっと膨大な時間が必要なのよでも、いいじゃないきっと楽しいわ幸せだと思うそうやって、いつかお互いの心の闇を消し合って信じ合えるようになれればいいのよ</p><p>でも雪乃はどうなるオレには、家族がいるオレを癒やしてくれる家族がオレに生命力を分け与えてくれる優しいみんながだけど、雪乃には</p><p>雪乃には誰もいない</p><p>それはね雪乃さんが、信じたい、この人なら信じられるかもしれないって、自分の身を投げ出せる相手が見つからない限りどうすることもできないのよ</p><p>あたしにとってのあなたあなたにとってのあたしたちみたいな人が、現れない限りそして、自分からそういう相手に心を開かない限り</p><p>オレは雪乃にとって、そういう人間じゃない</p><p>そうよあの子はあなたのことを舐めていて、自分の言いなりになる男になればいいと思っていたそれは心から信じられる相手ではないわ人間として、対等な関係では無いから</p><p>そうだ、雪乃がオレに求めていたのは一方的に、雪乃に奉仕する下男みたいな存在だ</p><p>雪乃はオレを助けてくれる気は、全く無い</p><p>あいつどうなっちゃうんだろうこのまま独りぼっちで</p><p>雪乃はどうするんだ</p><p>もういいからお兄ちゃんが、あの人のことで苦しむ必要は無いんだよ</p><p>そうですわ命だけはお助けするっていうことになったのです後は、ミナホちゃんにお任せしましょう</p><p>アニエスが、オレの胸をトントンと叩く</p><p>アニエスには、パパたちのお話、難しくてよく判りませんの</p><p>アニエスの大きな瞳が、オレを見上げる</p><p>でも、アニエスはここに居ますのずっとずっとパパと一緒ですの</p><p>そして、自分の小さなおっぱいをオレの頬に擦り付ける</p><p>ほら、アニエス、温かいですのパパアニエス、温かいですのパパも、温かいくふふっ</p><p>アニエスは、天使の様に微笑む</p><p>お兄ちゃん、あたしも</p><p>マナと瑠璃子もオレに寄り添う</p><p>正面の克子姉も</p><p>みんなの体温が、オレの冷えた心を温めてくれる</p><p>ほら、元気を出してみんな、あなたと一緒にいるわよ</p><p>克子姉が、優しくそう言ってくれた</p><p>よしっ脱線終了レイちゃんとイーデイちゃんは、聞いててくれてありがとうねもういいわよこの後は、エロエロ大会になるから</p><p>ああ、この心の闇の話を二人にも聞かせたくて、それで克子姉は連れて来たんだ</p><p>レイちゃんが、イーディにどうするか尋ねるとイーディは、部屋の壁際のソファにどっしりと腰掛け、レイちゃんにも座るように促す</p><p>最後まで見ていこうって、レイちゃんに言っているよ</p><p>マナが、オレに教えてくれた</p><p>レイちゃんは、どうするの</p><p>克子姉が尋ねると</p><p>えっと、あのじゃあ見学します</p><p>レイちゃんも、イーディの隣に座る</p><p>くふふと笑う、イーディ</p><p>はーい、色々あったけれど再開しまーす</p><p>克子姉が、仕切り直す</p><p>あー、お兄ちゃんのオチンチン、萎んでるぅぅ</p><p>マナ、騒ぐなそりゃ萎むさ</p><p>では、みんなでまた大きくするところからやるわよー</p><p>克子姉、マナ、瑠璃子、アニエス</p><p>４つの舌が、オレを襲う</p><p>勃った勃ったお兄ちゃんのオチンチンが勃った</p><p>マナオレのチンコは、クララか</p><p>やったね、アニエスちゃん</p><p>うふふ、お兄様可愛いですわ</p><p>瑠璃子が、オレの口の中に舌を差し入れる</p><p>それじゃあまた、あたしが最初にお手本で良い</p><p>克子姉が、少女たちに尋ねる</p><p>異議なーし</p><p>拝見致します</p><p>どうぞですの</p><p>それでは、失礼してっ</p><p>克子姉が、仰向きに寝そべったオレの上へバイクにでも乗るように、跨がってくる</p><p>♫食べちゃうぞ、食べちゃうぞ♫</p><p>克子姉は歌いながら、片手でオレのチンコを掴んで、自分の熱く濡れた膣口に擦り付ける</p><p>うふふ、ホントあなたって、美味しそっ</p><p>いただきまぁーすっ</p><p>ぬぷっくぬぬぬぬっ</p><p>温かい泉の中にオレのペニスが潜り込んで行く</p><p>あああっ拡がっていくわぁぁ</p><p>オレのペニスが侵入するにつれて、克子姉の顔が蕩けていく</p><p>うふふあなた、気持ち良さそうな顔をしているわ</p><p>オレの顔も快感に溶けているのか</p><p>可愛いわもっと可愛くしてあげるううっ</p><p>じゅぽぽぽっ</p><p>酸っぱい愛液を押し出しながら、オレのペニスは根元まで深々と挿入された</p><p>あああっいいわあたしね、奥の方が感じるのあなたの先っぽが、今、コンコンしているところねあたしの赤ちゃんの部屋よ将来、あなたの赤ちゃんを作るところ</p><p>子宮口の肉厚な感触を亀頭の先に感じる</p><p>はい、皆さん注目今日は、腰の使い方をお勉強しまーす</p><p>克子姉はまずは、奥にオレをハメたまま、ゆっくりと腰を廻すように蠢かせる</p><p>ふう最初はね、いきなり上下運動をドカバカ始めるよりこうやって、グリグリするのもいいのよあんっ気持ちいいわ</p><p>克子姉の腰が、器用に円を描く</p><p>こうやって、大きくぐるんと廻したりのの字、のの字と、動かしてみたり逆回転もドリルみたいに螺旋状に、最後にゴンッて奥を突くように、腰を沈めたりねああ、気持ちいい</p><p>なるほど、勉強になりますわ</p><p>瑠璃子とマナが、克子姉の動きに合わせて、自分も腰を廻している</p><p>アニエスもあ、イーディも練習している</p><p>そしたら、次はあなた、手を握ってて</p><p>オレは克子姉の両手を握る</p><p>この手を信用してグニグニと、腰だけ前後運動</p><p>オレの上で、克子姉の腰が踊る</p><p>克子姉の細いウエストおへその位置から下だけが、前後に動く</p><p>はーい、だんたんスピードアップするわよこの時に、リズムをね色々変えていくのよ最初は八拍子から１、２、３、４、５、６、７、８８の時だけ、ドスンッと腰を打ちつけて一番奥まで押し入れて後は浅いところを擦るのよ</p><p>克子姉の踊りが、複雑になっていく</p><p>はーい、リズムをキープしたまま今度は、腰を廻しまーすお腹の中の色んな場所に、均等にオチンチンを擦り付けていきまーす</p><p>ああ、オレの亀頭が克子姉の胎内の、前、横、横、後ろ、前と、一突きごとに擦る場所を変えていく</p><p>続いて四拍子!１、２、３、４１、２、３、４４で、キュッと膣を締めまーす</p><p>克子姉の動きが、加速していく</p><p>ここで豆知識ぃ女性器の膣の入り口の筋肉と、お尻の穴の筋肉は８の字を描いて繋がっていまーすだから、お尻の穴をすぼめるつもりで、力を入れると前の穴も連動して力が入りますこれ覚えといてね試験に出しまーす</p><p>克子姉の締まりはキュッと力強い</p><p>あっ、セックスすると穴がガバガバになるっていうのもデマだから筋肉なんだから鍛えればどんどん良くなりまーす逆に、鍛えないとガバマンになるからねぇ</p><p>GOVERNMENT</p><p>イーディが、何か言ったがみんな腰使い実習に夢中で、それどころではない</p><p>ごめんそろそろ、二拍子だから集中させてはぁぁうッッ</p><p>克子姉がスパートを掛ける</p><p>１、２１、２１、２１、２１、２と</p><p>２の時に奥までズボッとそして、キュッとオレを締め付ける</p><p>オレの両手を握りしめてまるで、暴れ馬を御するように、オレの上で跳ねていくッ</p><p>あああ来ているわ昇ってきているのああああああ</p><p>しっとりと２１歳の克子姉の女体が、汗ばんでいく</p><p>女の体臭が拡がっていく</p><p>ああんもう少しよあたしああああどうしようあたし、どうしよう</p><p>濡れた瞳が、寝ているオレを見つめている</p><p>あたし、もうすぐよもうすぐなのねえ、いいあたしイッちゃってもいいああいいって言って</p><p>うん、いいよイッて、克子姉克子姉</p><p>うふふ絞り取っちゃうわよ</p><p>克子姉の腰が、四次元の動きをした</p><p>な、な、な、何だこれはこんなの耐えられない</p><p>克子姉あああっ、オレオレも出る出ちゃうよ</p><p>いいのよお姉ちゃんの中に、お漏らししちゃいなさい</p><p>あっ、あーっ、あー、克子姉克子姉</p><p>ああ、あたしも欲しいわあなたの温かいの欲しいのっ</p><p>お、オレ</p><p>待ってもうすぐだからあたしもあああ</p><p>克子姉の胎内で、オレのペニスが揉みくちゃにされている</p><p>ねえ赤ちゃんできてもいいお姉ちゃんのこと、孕ませたい</p><p>孕ませたいよお姉ちゃん、オレの赤ちゃん産んでぇ</p><p>いいわ、赤ちゃんと一緒にあたしのミルク飲ませてあげるから</p><p>ああ、克子姉オレオレもおっ</p><p>ああん、何て可愛い顔しているのっあああっ好きよ大好きよああああっ、あああっ</p><p>そして克子姉が弾ける</p><p>イクゥゥ、イクゥゥあたし、イッちゃうイッくぅぅ</p><p>オレも、オレも、オレもあああっ出、出るぅぅ</p><p>オレは、腰をブリッジさせて</p><p>克子姉は、グリグリと腰を押しつけて</p><p>克子姉の子宮口に、オレのぺニスが突き刺さるぅぅ</p><p>膣奥の小部屋目掛けて灼熱の液体が、飛び散るぅぅ</p><p>あああ、温かいわ</p><p>ドクッドクドクッ</p><p>肉のホースが、克子姉の中でびゅるるんと脈動する</p><p>精液が、子宮の中へ注がれていく</p><p>あああっ、あああっ、あああっ</p><p>歓喜に克子姉の腰が、ブルルッ、ブルルルッ、ブルッと痙攣する</p><p>痙攣しながらオレのペニスから絞り取っていく</p><p>精子を吸い上げる、絞り上げる</p><p>丸いお尻に、キュウッと力を込めて</p><p>魂まで、吸い上げられるような勢いだった</p><p>ハァ、ハァ、ハァ</p><p>克子姉が、そのままオレの上に倒れ込んでくる</p><p>熱い息を首筋に感じた</p><p>オレの心臓もバクバクしている</p><p>オレが激しく呼吸する度に、オレの上の克子姉の肉体も大きく上下する</p><p>気持ちいいっ</p><p>鼻の頭に汗の玉を浮かべて克子姉が、オレに微笑む</p><p>やっぱり、あなたって最高大好き</p><p>オレの唇にキスする</p><p>もう、本当に食べちゃいたいわよがおーっ</p><p>そう言って、克子姉はオレの鼻をパクッと咥えた</p><p>下から、ギュッと克子姉を抱きしめる</p><p>克子姉オレ</p><p>どうしてだか、オレは泣いていた</p><p>もう、どうしたのよ</p><p>克子姉は、オレの顔をペロペロと舐めている</p><p>ずっと一緒に居てよっ</p><p>セックスする度にみんな愛しくなる</p><p>どんどん好きになる</p><p>離れたくなくなる</p><p>当たり前じゃない愛してるんだからがおー</p><p>克子姉は、自分の鼻をオレの鼻に擦り付ける</p><p>絶対に離れないわよ</p><p>安直な人間関係にだけはしたくないので、雪乃のストーリーは最後まで引っ張ります</p><p>このまま終わりには、なりません</p><p>父がゴールデンウイークだから、どこか行こうとと朝から言います</p><p>私は、科学技術館のスーフェスへ行こうかと思っていたのですが</p><p>結局、父がついてくるとになり</p><p>かといって、父を玩具のフェスティバルへ連れて行くわけにもいかないので</p><p>皇居の北の丸公園を、近代美術館から、科学技術館前、吉田茂像の前を通って、武道館田安門から、靖国神社へ行って骨董市を見て、神保町でラーメン食べて帰って来ました</p><p>科学技術館の前まで行ったのに今日のゲストが、ペギーはやまさんということで、会場前にウルトラの父が歩いていました</p><p>武道館は何か人がいっぱいでしたが</p><p>父は、最後まで武道館という言葉が思い出せないでいました</p><p>父そう言えば、昔、靖国神社まで来たことがあったな</p><p>私へえ、いつ来たの</p><p>父戦前</p><p>あいかわらず、70年前の記憶はあるのに最近のことは忘れてしまう父なのでした</p><p>519．とろけるアニエス</p><p>さて、あたしの講座はここまでぇ</p><p>克子姉がオレから離れる</p><p>ちゅぽんと、ペニスが体外へとろろっと、白い精液が零れ出す</p><p>克子さん、ティッシュです</p><p>マナが、枕元のティッシュボックスから２、３枚引き抜き克子に手渡す</p><p>自分の股間を、カサコソと紙で拭う、克子姉</p><p>こっちは、わたくしが</p><p>オレのペニスの方は、瑠璃子がぴちゃぴちゃと舐めて綺麗にしてくれる</p><p>次は誰がする瑠璃子ちゃん、そのままセックスしちゃう</p><p>克子姉が、お掃除フェラ中の瑠璃子に尋ねる</p><p>わたくしは、昨夜たくさん愛していただきましたから</p><p>瑠璃子は、笑顔で辞退した</p><p>じゃあ、マナちゃんする</p><p>克子姉、オレはこのまま連続でするのかいや、多分できると思うけれど</p><p>あたしも後でいいかな</p><p>マナは、ちょっと考え込んでいた</p><p>アニエスがしますのっ</p><p>ニコッと、金髪のハーフ美少女が手を上げる</p><p>パパ、アニエスの番ですのっ</p><p>ベッドのオレの横に寝転ぶアニエス</p><p>うつぶせで、上目遣いにオレを見ている</p><p>えその子と、あのセックスまでするのですか</p><p>レイちゃんが、驚く</p><p>あ、そうかレイちゃんは、アニエスがすでにロスト・ヴァージンしていることを知らないのか</p><p>アニエス、ちゃんとできますの昨夜もできましたの</p><p>子供扱いされたと思って、アニエスがムッとして答える</p><p>いや、あの彼女はまだ幼いですしわたくしは、その、てっきり、舐めたりするところまでだと</p><p>レイちゃんは、そう思っていたのか</p><p>幼いっていっても、アニエスちゃんは美智ちゃんより、よっぽど女らしい体つきをしているわ大丈夫よこの子は、アニエスちゃんの身体を痛めるようなセックスはしないから</p><p>克子姉が、そうレイちゃんに言ってくれる</p><p>今のアニエスちゃんにとってはお兄ちゃんとのセックスが、レーゾンデートルなんだよ</p><p>何そのレーズン何とかって</p><p>オレには判らないマナ、よくそんな難しそうな言葉を知っているな</p><p>レーゾンデートル存在理由という意味ですわ</p><p>瑠璃子が、教えてくれた</p><p>ええアニエスちゃんは、生まれた時からセックスのことしか教えられていないから彼とのセックスすることだけが、今は生きる目的になっているのよ</p><p>克子姉が、アニエスの髪を撫でながらそう言う</p><p>少しずつ、色々なものを見せて多様な世界を教えてあげるつもりだけれど、今はセックスを重ねることで、心の信頼の絆を太くしていかないと</p><p>そうだオレとアニエスの関係はまだまだ脆い希薄だ</p><p>オレはアニエスの心の中のパパに成り代わったばかりだ</p><p>決して、強固な関係を築いているわけではない</p><p>マナアニエスは、昨夜、街へ連れ出してみて、どうだった</p><p>昨夜、アニエスは処女喪失後の女性器の様子を診察してもらうために、車で池田先生の医院に行った</p><p>大人しくしていたよあたしや、渚さんや真緒ちゃんがぴったりくっついて居たしマルゴさんとイーディちゃんが、見張っていてくれたから</p><p>パパパフェを食べたんですの</p><p>ああ、診察の帰りに、お店に寄ったんだな</p><p>どうだった美味しかった</p><p>はいですのパフェは、甘くておいしかったですの今度は、パパも行きますの</p><p>嬉しそうに、アニエスは微笑む</p><p>うん、そうしようで、どんなお店で食べたんだ</p><p>お店</p><p>アニエスは、小首をかしげる</p><p>パフェを食べたところだよ</p><p>アニエスお姉さんたちの後ろに隠れていたので、よく判りませんの</p><p>どんな人が、パフェを持ってきてくれた</p><p>オレンジのエプロンの人顔は見てませんの</p><p>アニエスは、まだまだ人見知りが激しいらしい</p><p>身内以外は顔を見ることすらしていない</p><p>ファミレスだよみんなで入ったのは</p><p>マナが、代わりに説明してくれた</p><p>大丈夫だったのか変なやつらに、声を掛けられたりしなかったか</p><p>前に、瑠璃子たちとファミレスに行った時、大学生みたいな連中に絡まれたことを思い出したぞ</p><p>それは平気あたしたち、大人数で年齢差もあったしマルゴさんとイーディちゃんは、ずっと英語で話していたから</p><p>外見が完全にアメリカ人のマルゴさんやイーディが一緒だったんだ金髪ハーフのアニエスが居ても、全然変じゃない渚と真緒ちゃんの親娘も一緒だし</p><p>外人＋親子連れの集団だと、普通の日本人は絡みづらいよな</p><p>ここまでのところ、レイちゃんはオレとアニエスのセックスに動揺していたが</p><p>イーディは、平然としている</p><p>これってイーディが属していた暗殺教団が、そういうのが珍しくないところだったってことだよな</p><p>つまり幼い少女とのセックスが</p><p>一夫多妻制だったって言ってたし相当、ヤバイ組織だってことは間違いない</p><p>イーディのお祖母さんが、死ぬまで彼女を守っていたというのは気を許すと、イーディも教団内の男たちにレイプされる可能性があったからだろう</p><p>だから、イーディのお祖母さんは彼女に、暗殺術の秘技を教え込んだ</p><p>EdieAre　You　Virgin</p><p>一か八か、オレは尋ねてみた我ながら、思い切った質問だけど</p><p>あれ、この場合は、Virginに定冠詞はいるのか</p><p>a　Virginいやや、The　Virginどっちだ</p><p>お兄様、英語でThe　Virginは、聖母マリア様のことですわ</p><p>瑠璃子そうなんだ</p><p>イーデイは、ケラケラケラと笑い出す</p><p>I’m　a　Virgin</p><p>イーディは、笑いながらそう言う</p><p>やっぱり定冠詞のaは必要なんだな</p><p>そして、あたしはLike　a　Virginウッ、ウーッ</p><p>克子姉は笑って、歌い出す</p><p>とにかく、戦う技を身に付けた彼女は、暗殺教団の男たちに屈しなかった</p><p>だから教団の外へ、放り出されたんだな</p><p>ああ、ぼんやりしか判っていなかったイーディの背景が何となく判ってきたぞ</p><p>パパ、そろそろアニエスの方を見て下さいですの</p><p>ああ、ごめんごめんオレは、アニエスを見る</p><p>アニエスは着ていたブラウスを脱ぎ捨てる下着だけの姿になった</p><p>そして、オレにキスする</p><p>オレは、そんなアニエスを抱きしめる</p><p>１２歳のアニエスの肌は、張り詰めている</p><p>それでいて大人の女性よりも、肌が薄いような気がする</p><p>肌触りの感触が違う</p><p>あ、待ってアニエスちゃんは、いっぱい濡らして、よく解さないと痛いと思うから</p><p>克子姉がアニエスの股間に手を伸ばす</p><p>ここは、あたしが準備するからあなたは、お顔と胸を</p><p>アニエスちゃんここはもう、自分で触っちゃダメよしたくなったら、あたしたちがしてあげるから</p><p>アニエスの割れ目を下着の上から、さわさわと触る</p><p>そうだったここしばらくは、行っていないけれど</p><p>白坂創介は、アニエスに日課として、自分の裸像を見上げながら自慰することを強制していた</p><p>あのオナニーの習慣も、やめさせないといけない</p><p>ここは、パパのオチンチンを入れるところよアニエスちゃんは、もう自分では触っちゃダメなのいいわね</p><p>そうだよしたくなったら、オレがしてやるから</p><p>アニエスは、チュッチュとオレにキスを繰り返す</p><p>アニエスのジュニア用下着のブラに手を伸ばす</p><p>いきなり直接触るより、最初は布の上からの方がいいわ焦らす感じでそういうのが良いのよ</p><p>早速、克子姉のアドバイスを守る</p><p>布地の上から小さな山を揉む</p><p>乳首を探す</p><p>痛かったり、アニエスが嫌なことだったりしたら、すぐに教えてくれよオレ、アニエスが嫌なことはしないから</p><p>アニエスは、フフッと微笑む</p><p>パパに触られるのは好きですの大丈夫ですの</p><p>オレは、アニエスと見つめ合ったまま彼女の胸を玩ぶ</p><p>その頃、克子姉はアニエスの股間を弄っている</p><p>ああ、アニエスの感じるポイントを見つけたらしい</p><p>うふふアニエスちゃんおつゆが染み出してきたわよ可愛いわ</p><p>克子姉の長い指が、グリグリと秘唇を刺激している</p><p>ここは、わたくしが</p><p>瑠璃子がオレのペニスを舐め始める</p><p>長く舌を伸ばして上下に、ぺろぺろと</p><p>レイちゃん、大丈夫だからね</p><p>マナが、緊張しているレイちゃんのところへ行って肩を抱く</p><p>平気だよ女の子の身体は、オチンチンが入るようにできているんだもん</p><p>セックスに関しては、もうマナの方が圧倒的に経験値が上だ</p><p>それにあたしたちの身体は、お兄ちゃんを受け入れる運命なんだよ</p><p>運命</p><p>呆然としてる、レイちゃん</p><p>そうだよとっても、素敵な運命</p><p>マナが、クスッと笑う</p><p>あたしこの数日で、本当に世の中の全てが引っ繰り返っちゃって、それまでの過去が全部爆発しちゃって、何もかもがメチャクチャになったけれど</p><p>お兄ちゃんに会えて良かったお兄ちゃんで良かったあたしにとって、パンドラの箱の中に残っていたものは、希望じゃなくてお兄ちゃんだったんだよ</p><p>希望じゃなくて</p><p>レイちゃんが、聞き返す</p><p>うんあたし、もう希望なんて、何も無いもの</p><p>本当の家族から離れて父は殺された</p><p>戻る家は無い</p><p>これまで生きてきた人生で得た友人や知り合いとは、もう会えない</p><p>もちろん、今までの学校にも、もう通えない</p><p>１４歳にしてセックス奴隷として性の悦びを無理矢理教え込まれた</p><p>白坂舞夏という本名を捨ててマナとして生き直すしかない</p><p>今のマナにはスーパーモデルになりたいという、漠然とした夢のような夢しか残っていない</p><p>具体的に今後どうするのかという未来は全て白紙のままだ</p><p>だけど、あたしにはお兄ちゃんがいるこんなに心強いことはないよ独りじゃないんだもん</p><p>マナの言葉に、レイちゃんは感銘を受けている</p><p>独りじゃない</p><p>レイちゃんも独りじゃないからね全然、慌てたり無理したりしなくていいからお兄ちゃん、レイちゃんが決心するまで、何年でも待っているから</p><p>お兄ちゃんにとってはレイちゃんはもう家族なんだもんお兄ちゃんの心の中に、もうレイちゃんは居るからだから、お兄ちゃんの方には、急ぐ理由なんて何も無いんだよ</p><p>マナは優しく笑っている</p><p>あらあらぐっしょり濡れちゃったわねそろそろ、脱ぎ脱ぎしましょうか</p><p>克子姉がアニエスのパンティを脱がしていく</p><p>お兄様この味、匂い瑠璃子、すっかり好きになってしまいました</p><p>瑠璃子が、とろんとした眼でオレのペニスをしゃぶっている</p><p>何時間でもこうしていたいですわ</p><p>オレもついにアニエスのブラの下に、手を入れる</p><p>ああ、アニエスのおっぱいは温かい</p><p>アニエス心臓がドキドキしているな</p><p>パパだからですの</p><p>アニエスの息が、荒くなっている</p><p>パパが見てるパパがアニエスを触ってますのあうっ</p><p>克子姉がアニエスの可愛い割れ目を舐めていく</p><p>アニエス、可愛いぞ</p><p>オレもアニエスのブラを脱がして、おっぱいを舐める</p><p>ああっああうくぅん気持ちいいですのパパァ</p><p>アニエスの小さな手が、オレを抱きしめる</p><p>はぅぅああんパパパパ</p><p>オレはアニエスの乳首から唇を離しアニエスの顔を見る</p><p>アニエスは、濡れた眼でオレを見ている</p><p>見ていてアニエスのこと、見ていてお願いですの</p><p>ああ、見ているよアニエス</p><p>嬉しいパパが見ていてくれてますのアニエスのこと、抱きしめていますの</p><p>結局、白坂創介はアニエスを監禁し、アニエスに指示するだけで</p><p>アニエスと、人間らしいコンタクトをしてきていない</p><p>アニエスを見てあげていない</p><p>アニエスを抱きしめてあげてきていない</p><p>パパアニエスのパパパパ、大好きですの</p><p>人間として</p><p>人間らしく</p><p>アニエスは愛を注がれてきていない</p><p>パパが一緒に居てくれてますの</p><p>もっともっと、この子を愛そう</p><p>この子にはオレが側に居てあげないと</p><p>パパぁパパは、アニエスのこと好きですのアニエスのこと、必要</p><p>アニエスはいらない子じゃないですの</p><p>そんなこと、誰が言ったんだ</p><p>覚えていませんの</p><p>おそらくアニエスの世話係だった、白坂創介の乳母だろう</p><p>白坂創介の身近な人物である乳母ですら自分の玩具にするために、女を犯して子を産ませるという、アニエス計画は無茶苦茶過ぎると感じていたんだろう</p><p>そして、戸籍すらないこの美しい少女の存在を、疎ましく思っていたんだ</p><p>きっと、悪い妖精さんですのアニエスには、姿が見えませんでしたものいつも、アニエスにご飯を持ってきてくれましたの</p><p>そして、アニエスは</p><p>その女が自分を疎ましく思っていることを感じ取って</p><p>彼女の存在を、意識から消した</p><p>自分を見てくれない相手を見ないようにしたんだ</p><p>オレは、アニエスが好きだよオレには、アニエスが必要だ</p><p>バァちゃんが死んだ後</p><p>同じ家に居るのに母親に存在を無視されてきた</p><p>オレは足音を立てることも許されずいつも、息を潜めて</p><p>あいつがオレを無視するのならオレも、あいつを無視してやるんだって</p><p>オレにはアニエスが必要だ</p><p>オレが、アニエスを見捨てられなかったのは</p><p>この子がオレだからだ</p><p>パパ見ててアニエスを見てて</p><p>ああ、見ているよオレはアニエスを見ているだから</p><p>アニエスもオレを見ていてくれ</p><p>アニエスは、ニカッと微笑む</p><p>はいですのパパアニエスのパパ</p><p>オレのアニエス</p><p>小鳥のように、何度もキスする</p><p>ああっ、パパアニエスねアニエス、変なの気持ちいいのもっともっと気持ち良くなっちゃうの</p><p>克子姉の舌使いがアニエスに火を付ける燃え上がらせる</p><p>いいんだぞ変になっちゃってちゃんと見ているからオレがアニエスを見ているから</p><p>はいですのはぁはぁうはぅぅパパぁぁ</p><p>アニエスが、口を大きく開いて快感に打ち震える</p><p>ああ、パパぁぁパパぁぁはあぅぅッッ</p><p>そして、１２歳の小さな身体が絶頂に舞う</p><p>はぁうううううッッッ</p><p>眼を細めて</p><p>身体をビクビクッと振るわせて</p><p>それでも、アニエスはオレを見ている</p><p>オレを見たままエクスタシーの中に溶けていく</p><p>ぱパパぁぁッッ</p><p>アニエス愛してるぞッ</p><p>アニエスもアニエスもはぁ、アニエスもおっ</p><p>アニエスは、エクスタシーの表情が一番可愛い</p><p>オレに全てを委ねて快楽の中に沈んでいく</p><p>はぅぅはぁ、はぁぁぅぅ</p><p>ようやく、エクスタシーが治まっていく</p><p>しかし、快感の種火は幼い肉体に、しっかりと行き届いている</p><p>もう、アニエスちゃんトロトロよ準備はできたわ瑠璃子ちゃん</p><p>はいお兄様も用意はできていらっしゃいますわ</p><p>瑠璃子も、オレのペニスから口を離す</p><p>アニエス一つになるよ大きく足を開いて</p><p>は、はいですの</p><p>震えながら、アニエスがオレのために開脚する</p><p>眼を背けてはダメだよちゃんと見てあげて</p><p>マナが、レイちゃんに言う</p><p>お兄ちゃんとアニエスちゃん愛し合うんだよ素敵なことなんだから</p><p>オレはギンギンに張り詰めた亀頭を、アニエスの小さな割れ目に押し当てる</p><p>アニエスいくよ</p><p>大丈夫、怖くないから大きく深呼吸しようすぅ、すぅ、はぁって</p><p>オレとアニエスは、呼吸を合わせる</p><p>すう、すう</p><p>息を吐いて脱力するのに合わせてオレは腰を送り込む</p><p>アニエスの１２歳のスリットを押し開いて</p><p>オレの亀頭がぬぷぬぷと、肉の壷に沈み込んでいく</p><p>あぅ</p><p>昨日まで処女膜があった場所をオレのペニスが抉っていく</p><p>パ、パパァ</p><p>アニエスは、切ない顔でオレを見ている</p><p>オレも、強い意志でアニエスを見ている</p><p>アニエスの肌から、一気に汗が染み出してくる</p><p>白い肌かが紅潮して、すっかりピンク色になっていた</p><p>もう少しだからアニエス</p><p>あぅぅ</p><p>そして、オレのペニスが全て、アニエスの胎内に</p><p>はぁうううッッ</p><p>膣の一番奥まで完全に潜入したっ</p><p>アニエスの濡れた内側はとても熱い</p><p>ドクツドクッと傷のように心臓の脈が伝わって来る</p><p>ちゃんと繋がったぞできたぞ、アニエス</p><p>まだ２回目のセックスだ</p><p>アニエスは、おでこから汗を流してオスの侵入に耐えている</p><p>あなた、そのままよ動かないで</p><p>克子姉が、オレたちを制する</p><p>アニエスの身体は、まだ処女喪失のダメージから回復していない</p><p>オレは繋がったまま、しばらく様子を見ることにした</p><p>アニエスは痛みに耐えながらオレのことを見上げている</p><p>でも、動かないと終わらないよ</p><p>アニエスがペニスを受け入れたままなのは、苦しそうだ</p><p>無理に終わらなくて良いのよあなたも、アニエスちゃんの中を楽しんで</p><p>克子姉は、そう言ってくれるが</p><p>もっと時間のある時に、またポリネシアン・セックスのやり方も教えてあげるわ今日は、別のを教えてあげるわ</p><p>瑠璃子ちゃん、マナちゃんお手伝いして</p><p>克子姉は、二人を呼ぶ</p><p>何をすればいいの</p><p>二人が、オレとアニエスの身体に取り付く</p><p>二人のね性感帯感じるポイントを探して、ペロペロ舐めてあげて</p><p>繋がったままのオレたちの性感帯を舐める</p><p>あなたたちは、動かないであたしたちが、感じさせてあげるから</p><p>よっし、じゃああたしはまず、アニエスちゃんのおっぱいから</p><p>マナが、アニエスの乳首を舐める</p><p>アニエスの膣がキュッと閉まる</p><p>では、わたくしはお兄様のお背中を</p><p>瑠璃子が、オレの背中を舐めていく</p><p>アニエスの胎内で、オレのペニスがブルッと震える</p><p>もっと色んな場所を探して例えば</p><p>克子姉は、アニエスの脇の下を舐めていく</p><p>アニエスが、こそばい表情でオレを見上げる</p><p>それから、首筋耳の周りも</p><p>はむっと、アニエスの耳を噛む克子姉</p><p>アニエスの中から、また熱い密がとろとろと滴る</p><p>お兄ちゃん、こんなのどう</p><p>マナが、オレの足の指を指と指の間を丹念に舐めていく</p><p>ああ、気持ちいいよっ</p><p>お兄様の乳首も瑠璃子が舐めてさしあげます</p><p>瑠璃子の舌が、オレの胸を這っていく</p><p>あなた、もう少し身体を起こして繋がっているところを舐めて上げるから</p><p>克子姉の熱い舌がオレとアニエスの結合部を、責めていく</p><p>はぁぅぅっ</p><p>不意に、アニエスの身体がぶるるるっと震える</p><p>克子姉アニエスのクリトリスを、舌で転がしている</p><p>あああっ、パパパパぁぁ</p><p>アニエスの小さな手が、オレを求める</p><p>オレはしっかりと、アニエスの手を握りしめた</p><p>オレだけじゃないだろみんな、アニエスのことが大好きなんだみんな一緒だよアニエス</p><p>はいですのはいですのはぅぅっ</p><p>このセックスはアニエスの人生を変えるだろう</p><p>オレを最初のキッカケにして</p><p>アニエスにとって、周囲の人間たちがどんどん色づいて、明確になってくるばずだ</p><p>アニエスは自分の周りに家族が心も身体も安心して任せることのできる人たちがいることを、実感してくれるだろう</p><p>今までよりも、何倍も</p><p>イーディがこっちにやって来る</p><p>ニコニコと、微笑んで</p><p>イーディは、いきなりオレの唇にキスをした</p><p>ああ、イーディの熱い生命を感じる</p><p>We shall overcome</p><p>イーディは、オレの耳にそう囁いた</p><p>あああっ、パパパパパパぁぁ</p><p>克子姉に秘所を舐められているアニエスが泣きそうな眼で、オレを見上げている</p><p>アニエスの膣が快感に蠢いている</p><p>アニエスあああ、アニエス</p><p>オレもアニエスも全身の感じるところを舐められて、何がなんだか判らなくなっている</p><p>イーディがオレの下腹部と腰に自分の手を当てる</p><p>何をする気だ</p><p>イーディは、大きく深呼吸しそして</p><p>Hhaaaawooo</p><p>イーディの手から、強い気がオレの丹田へ</p><p>ああ、オレオレ、爆発しちゃうよあああ、アニエス</p><p>下腹部から熱い塊が一気に昇ってくる</p><p>パパぁぁパパぁぁ</p><p>オレたちは、繋がったまま切なく喘ぐお互いを見ている</p><p>オレオレあああ</p><p>噴流が暴発するッ</p><p>アニエスぅぅ</p><p>オレは一度だけ、ズンッと腰を突き込む</p><p>オレの亀頭がアニエスの子宮口にキスした瞬間</p><p>熱い精が、アニエスの中に</p><p>パパぁぁパパ、熱いのぉっ</p><p>灼熱の白濁がアニエスの胎内を溶かしていくっ</p><p>あっ、あっ、あーっアニエスっオレのアニエスっ</p><p>オレは、アニエスの手をギュッと握りしめたまま腰をぐいぐい押しつけて、アニエスの小さな身体に種付けしていく</p><p>パパぁぁ、パパぁぁ熱いの熱いの入って来るのぉぉぉ</p><p>アニエスは歓喜の涙を流しながら背中をグッと反らして、オレの精を受けとめてくれた</p><p>ああ、また出る出てるよ止まらないよこんなに出したら、アニエスが妊娠しちゃうよ</p><p>温かいのお腹の中で拡がっていくのぉっパパぁ大好きぃぃ</p><p>オレは、アニエスの上に身体を重ねる</p><p>アニエスが下から、オレの身体を力一杯抱きしめる</p><p>好き、好き、好きぃぃぃパパが好きですのぉぉぉ</p><p>アニエスぅぅ</p><p>オレたちは、汗と涙と愛液と精液とあらゆる体液でぐちゃぐちゃになりながらお互いを抱きしめるキスする一つになった</p><p>１２歳の美少女の大きな青い瞳が、オレを見ていた</p><p>アニエス気持ち良かった</p><p>ああ、アニエスの身体アニエスの心アニエスとのセックス、気持ち良かったよ</p><p>１２歳の少女が、嬉しそうに微笑む</p><p>男の精を胎内に注いだ少女の肉体は溌剌と生命感に満ち溢れている</p><p>良かったまたして下さいですの</p><p>ああでも、順番だぞ今のは、お姉ちゃんたちが気持ち良くなるように助けてくれたんだから</p><p>アニエスが、周りの姉たちを見上げる</p><p>ありがとう、お姉ちゃんてお礼を言うんだ</p><p>ありがとうですのお姉ちゃん</p><p>天使が微笑んだ</p><p>もう少しで、サブタイトルをあーあああ、驚いたにするところでした</p><p>何で川なんかに</p><p>マナのセックスは、午後にすることにして</p><p>セックス回は、一旦、終わりにします</p><p>そろそろ、夜の準備をしないといけませんので</p><p>クライマックスに向けて</p><p>高くジャンプするためには、一度低く身を屈めなくてはなりません</p><p>520．I’m back</p><p>男の人って、もっと下品で性欲がギラギラしているものだと思っていました</p><p>レイちゃんが、口を開く</p><p>オレは、マナからティッシュを受け取ってアニエスの割れ目から滴る精液を拭ってあげている</p><p>瑠璃子は、オレのペニスのお掃除フェラだすっかり、この役目が気に入っているらしい</p><p>普通の男の人はそうよこの人が、ちょっと変わっているのよ</p><p>克子姉が、レイちゃんに答える</p><p>この人は、肉体の快感でなくて心の繋がりを求めているから</p><p>はいお兄様のセックスは、もの狂おしくて、もの悲しい感じがいたします</p><p>瑠璃子が、そんなことを言う</p><p>それって物凄く狂ってて、物凄く悲しいってことか</p><p>お兄様古語でございます</p><p>コゴ</p><p>お兄ちゃん、古典苦手でしょ</p><p>呆れて、マナが言う</p><p>古典どころか他の教科だって、苦手だ</p><p>お兄ちゃんは、いつもあたしたちに一生懸命してくれるから切ない感じがするって、意味だよ</p><p>そんな風に見えるんだ</p><p>いや、オレは別に普通だよ無理して頑張っているつもりはないよ</p><p>そんなに余裕が無い感じに見えるんだろうかオレ</p><p>えっと次は、マナだよな</p><p>体力的には、限界だけど何とか、頑張ろう</p><p>あたしは、後でいいから</p><p>疲れたでしょ、お兄ちゃんちょっと休んだ方がいいと思うよ</p><p>オレの顔を見てそう言う</p><p>いや、平気だよオレは</p><p>無理しないのねっ</p><p>オレに抱きつく、マナ</p><p>あのさルリお姉ちゃん</p><p>そのままマナは、瑠璃子に振り向く</p><p>後で、みすずお姉ちゃんが来たらドレスを買いに行くんだよね</p><p>瑠璃子は今夜のパーティに着ていくドレスを必要としている</p><p>それってお兄ちゃんも連れて行く予定</p><p>はい、できましたらお兄様にドレスを選んでいただきたいと思っています</p><p>いや、そんなことを言われても</p><p>オレには、女の子のパーティ・ドレスのことなんて、よく判らないぞ</p><p>うんとあたし、思うんですけれど今日は夕方まで、お兄ちゃんを休ませてあげた方が良いんじゃないかって</p><p>マナが部屋の中の女たち全員に告げる</p><p>お兄ちゃん、ここ数日、ずっと大変だったですし今夜も、色々あるみたいだし</p><p>瑠璃子とジッちゃんの関係を修復する場には、オレもいないといけないだろうな</p><p>雪乃を囮にするという、香月セキュリティ・サービスの作戦も気になるし</p><p>五月の連休も今日で最後ですお兄ちゃんは、あたしと違って明日から学校もありますから</p><p>マナは新しい学校が決まるまで、登校することはできない</p><p>そうねここ数日っていうより、この連休中はずっと大忙しだったわよね確かに、休ませてあげないと可哀想だわ</p><p>安全なこのお屋敷の中で少し、のんびり過ごした方がいいかもしれないわ</p><p>お二人のおっしゃる通りですねドレスは、みすずちゃんと買いに行きます</p><p>いや、別にいいんだぞオレが付いて行っても二人だけじゃ、心配だし</p><p>大丈夫ですわ翔ちゃんとミッチーが警護して下さるはずです</p><p>ああ、みすずと一緒に、二人も来るんだな</p><p>みんなで、お兄様が喜んで下さる様なドレスを探して参りますわ</p><p>そうかなら</p><p>女の子同士の方が、ドレス選びは楽しいだろうし</p><p>瑠璃子、それだったら美智のドレスも選んでやってくれ</p><p>そうだどうせ、美智も今夜のパーティに護衛で付いて行くんだろうし</p><p>翔お姉さんは、香月セキュリティ・サービスの仕事としてみすずたちに付いて行くんだから、パーティドレスを着ることはできないだろうけれど</p><p>美智にもさ女の子らしい、可愛い格好をさせてあげたいんだよ</p><p>美智はいつも制服姿だから</p><p>おっと、いけない</p><p>克子姉ドレスって、幾らぐらいだろ</p><p>この間、ミナホ姉さんから貰ったお金で足りるだろうか</p><p>大丈夫よお金のことは、あたしが何とかするわ</p><p>美智ちゃんは、あたしにとっても妹だから任せておいて</p><p>それなら助かる</p><p>かしこまりました、お兄様ミッチーも、可愛くドレスアップしていただきますわ</p><p>瑠璃子は、ニコッとオレに微笑む</p><p>じゃあ、午後は瑠璃子ちゃん、みすずちゃん、美智ちゃん、翔お姉さんはお外に買い物ねそしたら、残った女の子たちは、あたしがまたお菓子作り教室でもやっているわ</p><p>そしたら、あなたは夕方まで、のんびりできるでしょ</p><p>ああ、マナやアニエスやイーディたちは克子姉が、面倒を見てくれるってことか</p><p>その前にお昼まで、まだ３時間ぐらいあるわねあなた、このままここで少し眠ったらどう</p><p>うんお兄ちゃん、眠そうだよ</p><p>そりゃ昨夜も何回戦もして、今朝は早起きでお屋敷に戻ってきてから、メグ、克子姉、マナ、アニエス</p><p>確かに、ちょっと疲れている</p><p>お兄様、わたくしが添い寝して差し上げましょうか</p><p>瑠璃子が、眼を輝かしてそう進言するが</p><p>独りで寝かせてあげましょうあたしたちが居ると、この人、気が休まらないわよ</p><p>克子姉が、止めてくれた</p><p>あたしは、アニエスちゃんとシャワーを浴びてくるわ瑠璃子ちゃんは、他のみんなと一緒に、先に食堂に戻っていてお昼の支度を手伝ってちょうだい</p><p>不承不承瑠璃子は納得してくれた</p><p>それじゃあ移動しましょうお兄ちゃん、ゆっくり休んでねっ</p><p>マナが、先頭に立ってみんなを部屋の外に出す</p><p>はーい、行くよおっイーディ、Come on</p><p>ゾロゾロと少女たちが退室していく</p><p>部屋には、裸のままの克子姉とアニエスが残っている</p><p>アニエスは、まだ可愛いおっぱいをオレに擦り擦り、押し付けている</p><p>アニエスちゃん、お風呂行くわよ</p><p>克子姉が、声を掛けるが</p><p>アニエスは、すっかり甘えんぼだ</p><p>オレは、アニエスを抱いてキスをして</p><p>じゃあ、そうしようかな</p><p>ダメよそういうことをしていたら、収拾が付かなくなるでしょアニエスちゃんだけ、特別に甘やかすと他の子にも、何かしてあげないといけなくなるわ</p><p>それならそれで何かするよちゃんと、みんなが満足するように</p><p>もうそんなことしてたら、あなたが壊れちゃうわよ</p><p>克子姉に叱られた</p><p>アニエスちゃんお風呂はあたしとよパパは、お休みまた、後でね</p><p>寂しいですの</p><p>アニエスは、克子姉に手を引かれてベッドから離される</p><p>じゃあ、あたしも行きますからまた後でね、あなた</p><p>克子姉が、オレにキスをする</p><p>同時に、オレの手に何か紙切れを握らせる</p><p>ああ、アニエスもですのっ</p><p>アニエスも、オレにキスを求めてくる</p><p>ああ、アニエス可愛いよ</p><p>オレはアニエスを抱きしめてキスする</p><p>んじゃ、また後でな身体を綺麗にしてそれから、もしお腹が痛くなったりしたら、すぐに克子姉に言うんだぞ</p><p>そして裸の二人も、部屋から出て行く</p><p>パタン</p><p>静かに閉ざされるドア</p><p>オレは、ベッドの上にコロンと転がる</p><p>独りきりだ</p><p>こうして自分独りだけになったのは、いつ以来だろう</p><p>部屋の中には、まだ女の子の匂いが充満している</p><p>ベッドのシーツにも克子姉やアニエスの汗と体臭が残っている</p><p>オレの肌にも</p><p>そのうちオレ女の匂いが取れなくなるんじゃないだろうか</p><p>そんなことを思った</p><p>それにしてもオレ</p><p>やっぱり、疲れてるな</p><p>みんなが居ると気を張っているから平気だけど</p><p>こうして独りになると、疲労が溜まっているのがよく判る</p><p>オレは、ウーンと大きく伸びをした</p><p>ふううう</p><p>それから、手の中の克子姉がくれた紙切れを見てみる</p><p>何て書いてあるんだ</p><p>お嬢様が、ずっとあなたを観ているわお嬢様が居るのは、この部屋の正面廊下の向かい鍵は、あたしが開けておきます</p><p>ミナホ姉さんは確か少し寝るって言って、自室に行ったんじゃなかったっけ</p><p>うんにゃ</p><p>ミナホ姉さんは、基本的に盗聴が大好きな人だもんな</p><p>寝たふりをしてオレたちを監視しているのは、当たり前か</p><p>そうだよなあ、ミナホ姉さんが覗いていないはずがないもんなあ</p><p>しかしこの部屋の前ってのは</p><p>わざわざ、オレたちの部屋の前に覗き込みに来たのか</p><p>いやこの部屋でセックスすることを決めたのは、克子姉だ</p><p>つまり、ミナホ姉さんの居る部屋を知っていて</p><p>克子姉わざとミナホ姉さんの居室の前の部屋を選んだんだな</p><p>そんで、ここでセックスして</p><p>それから、オレだけを残してみんなで退場して行った</p><p>それはおそらく</p><p>オレとミナホ姉さんを２人きりにするために</p><p>独りきりの、穏やかな時間終了</p><p>オレは、むっくりとベッドから起き上がる</p><p>これも克子姉が事前に用意していたんだろうバスローブがあったから、それを着て</p><p>いざ、出撃レッツゴー</p><p>ミナホ姉さんが、オレの動きに反応する前に</p><p>えいやっ</p><p>気合い一発</p><p>ドガッと、部屋を飛び出し廊下に出て</p><p>さらに、ガバッと正面のドアを開ける</p><p>突然のオレの乱入にミナホ姉さんの顔は、強ばっていた</p><p>ええっと</p><p>部屋の大きさは、１０畳ぐらいだ</p><p>ミナホ姉さんは３台のノートパソコンを並べて、机の前に座っていた</p><p>オレは、ツカツカと近付いてパソコンの画面を覗き込む</p><p>２台はネットの何だかよく判らない掲示板に繋がっていた</p><p>もう一台はさっきまでオレの居た、廊下の向かいの部屋の映像が映っていた</p><p>壁も床もベッドも赤系の色で統一された特徴的な部屋だからすぐに判る</p><p>やっぱり、監視カメラでオレたちの様子を覗いていたんだな</p><p>これはあの違うのよ、そういう意味じゃ</p><p>ミナホ姉さんは動揺してすっかり、テンパっている</p><p>何していたの眠るんじゃなかったの、ミナホ姉さん</p><p>それがあの白坂家の雇った人たちが、ネット上に白坂創介を擁護するような意見を書き込みはじめたのよそれで</p><p>今書き込みが、白坂家の新聞社の社内と関連会社のコンピューターからだってことを明らかにしてその話を拡散しているところ</p><p>幾つかのニュースサイトで取り上げられたわスレッドも立っているの</p><p>じゃあ、その件は、もういいんだね</p><p>オレはミナホ姉さんを抱きしめる</p><p>ちょっとちょっと、待ちなさい</p><p>慌てる、ミナホ姉さん</p><p>白坂創介のことは、もうういよ死んだんだからさ</p><p>でも悔しいじゃない嘘を書かれるのは白坂創介についての話は、全てねつ造で無実の罪で陥れられたって言うのよその人たち</p><p>そんなの誰も信じないよ</p><p>ミナホ姉さんが流出させた情報は膨大だ</p><p>白坂創介のレイプ映像だって何本もある</p><p>今更、全てがねつ造だなんて言ったって、信じる人がいるわけがない</p><p>一度、悪人て世間に認識されたらそのイメージは、簡単には覆せないんだから</p><p>それは判っているけれど</p><p>ミナホ姉さんの肉体は本当に細い</p><p>女性らしい肉が乏しい</p><p>克子姉とも、アニエスとも違う</p><p>ちょっともういいでしょ、離れなさい</p><p>嫌だこのままベッドに連れて行くよ</p><p>オレは、抱きしめたままそう言った</p><p>あ、あたしはせ、セックスはできないのよ</p><p>セックスなら、今さっき、散々したばかりだよ</p><p>今はミナホ姉さんと抱き合って、眠りたいんだ</p><p>オレは、ミナホ姉さんを抱きかかえる</p><p>ほら、行くよ</p><p>ちょっと待ちなさいきゃっ</p><p>オレは、ミナホ姉さんの細い身体をお姫様抱っこで、抱き上げる</p><p>暴れないで危ないよ</p><p>こんなことしなくていいからあたし、重いでしょ</p><p>ミナホ姉さんは長身だオレよりも、背が高い</p><p>だけど、体重はびっくりするほど軽かった</p><p>重くないよ姉さん</p><p>オレは、そのまま姉さんを抱きかかえて、部屋を出る</p><p>廊下を挟んだ二つの部屋は、どっちもドアが開いたままだ</p><p>その２つのドアをミナホ姉さんを抱いたまま、潜り抜ける</p><p>元の赤い部屋に戻ってドアは、背中で押して閉めた</p><p>そのまま赤いビロードのベッドへ</p><p>ミナホ姉さんの身体を抱き下ろす</p><p>もおっ、あたしこんなことされたのは初めてよ</p><p>ミナホ姉さんが、オレを見上げてそう言う</p><p>オレと眼が合うと、ミナホ姉さんはポッと頬を赤らめた</p><p>あ、あたしまだ、仕事があるから</p><p>ベッドから起き上がって、オレから逃げようとする</p><p>ダメ、逃がさないよさあ、寝よう</p><p>オレは、ミナホ姉さんの身体を捕まえて抱きしめる</p><p>もうあたしなんかと寝なくたって、一緒に寝てくれる子はたくさんいるでしょ</p><p>今は、ミナホ姉さんがいいんだよ</p><p>この人は今、スキンシップを必要としていると思う</p><p>ほら、寝るよお休み</p><p>オレは、ミナホ姉さんの頭を胸に抱えてベッドの上に横たわる</p><p>もう強引なんだから</p><p>強引は、ミナホ姉さんの得意技だろ</p><p>そういうこと言わないでホントに離して仕事が仕事があるんだから</p><p>いやだミナホ姉さんと眠るんだよ</p><p>子供みたいなこと言わないで</p><p>子供じゃないよ、弟だよ</p><p>まったくあなたって、温かいのね</p><p>ミナホ姉さんは、オレの体温を感じてくれている</p><p>ミナホ姉さんの体温は低いマナやアニエスは、あんなに温かいのに</p><p>マナに言われたけれどやっぱり、オレ疲れているや眠い</p><p>オレは、大きくあくびをする</p><p>だったら、独りで寝なさい</p><p>いーやミナホ姉さんと一緒がいい一緒でないと眠れないよ</p><p>そんなことを言っているうちに</p><p>オレは、スーッと眠りに落ちた</p><p>みすずちゃんたちが着いたわそろそろ、起きなさい</p><p>スピーカーからの克子姉の声で、眼を覚ます</p><p>うううー</p><p>眼を覚ますと、ミナホ姉さんの顔があった</p><p>おはよう</p><p>えっとおはよう、姉さん</p><p>オレの腕は、しっかりとミナホ姉さんを抱きしめたままだった</p><p>ぐっすり眠っていたわね</p><p>ミナホ姉さんはあオレと一緒じゃ、眠れなかった</p><p>ううん少しは眠ったわ</p><p>あなたったら、あたしを抱きしめたまま全然離してくれないんだもの</p><p>ごめん、苦しかった</p><p>いいえ、苦しくは無かったわ</p><p>ミナホ姉さんは、恥ずかしそうにそう言う</p><p>あなたどうして、そんなに安心してあたしと寝られるの</p><p>あたしあなたに安らぎを与えられるような女じゃないわ</p><p>あなたをたくさん、酷い目に遭わせて来たし心の冷たい女よ、あたしは</p><p>ミナホ姉さんは、悲しそうに天井を見上げる</p><p>姉さんは、姉さんだよオレは、大好きだから</p><p>大好きな姉さんだもの安心して、ぐっすり寝られるよ</p><p>オレは、ミナホ姉さんに頬擦りした</p><p>ちょっと止めなさい</p><p>いいじゃんか大好きだよ、姉さん</p><p>オレは、ギュッとミナホ姉さんを抱きしめる</p><p>でも、あたしはセックスできないのよ</p><p>オレの腕の中で、ミナホ姉さんは身体を強ばらせた</p><p>あなたの赤ちゃんだって産めないのよ</p><p>オレは鼻をミナホ姉さんの鼻に擦り付ける</p><p>そして、チュッと唇にキスをした</p><p>そういうのは、いいんだよ</p><p>こうやって一緒に居られるんだからそれでいいじゃないか</p><p>セックスなら他の子とできる</p><p>赤ちゃんだって、他の子が産むだろう</p><p>ミナホ姉さんに望めなくてもオレは平気だ</p><p>あたしはセックスしたいのよできることなら</p><p>あなたとセックスしたいわ赤ちゃんが産みたいでも、あたしの身体は</p><p>そうかそうだったんだ</p><p>ミナホ姉さんは、元娼婦でセックスの快感を知っている</p><p>受胎して、子宮に命が宿る感覚も</p><p>だから、あたし</p><p>ミナホ姉さんにはスキンシップが必要だと思った</p><p>でも、ミナホ姉さんは</p><p>我慢していたんだ</p><p>セックスできない身体だから</p><p>オレとスキンシップすることで心がセックスを求めても、身体が無理だから</p><p>ごめんオレ</p><p>オレは何も判っていなかった</p><p>いいのよあなたがあたしのこと好きだって言ってくれただけで、とっても幸せだから</p><p>それにあなたと他の子のセックスをずっと覗き見しているのも、趣味が悪いしね</p><p>いや、別にいいよオレは、ミナホ姉さんになら、どれだけ覗かれても</p><p>女の子の方は嫌だと思うわよ</p><p>でも家族なんだし</p><p>家族でも女だもの観られっぱなしは、やっぱり嫌よ</p><p>そういうものなのかな</p><p>はーあ、あんなに覚悟していたのに同じベットで寝ちゃうと、やっぱりダメね</p><p>あなたの身体を抱きしめて直接、肌の臭いを嗅いでしまうと、思い出しちゃったから</p><p>これって克子の計画でしょ</p><p>うんとまあ</p><p>オレは、頷く</p><p>じゃあ、次の機会に克子に責任を取ってもらうわ</p><p>あなたが克子といる時にあたしも参加するから</p><p>カメラで遠くから観ているんじゃ、ダメねこうやって、あなたの匂いに包まれているだけども幸せな気持ちになれるもの</p><p>そう言ってミナホ姉さんは、オレの首筋をクンクンと嗅ぐ</p><p>あなたが克子とセックスする同じベッドに居てあなたたちの姿を観ながら、あたしもあなたに抱かれるわせめて、心だけでも</p><p>ミナホ姉さんの方から、オレにそっとキスしてくれる</p><p>それでいいのミナホ姉さん</p><p>それが、今のあたしに望める最上のことだもの克子には悪いけれどもちろん、毎回じゃないわよあなたと克子のセックスの何回かに一度でいいから</p><p>あたしは毎回でもいいですわそれと、渚にも話しておきますからいつでもどうぞ、お嬢様</p><p>天井から、声がする</p><p>克子観ていたの</p><p>いつものお嬢様の真似ですわ</p><p>天井からの声が、クククッと笑う</p><p>それとあたし、大先輩のお姉様から聞いたことがありますわ</p><p>克子姉の声が言う</p><p>お嬢様はとっても、フェラチオがお上手だったって</p><p>こちらの皆さんは、あたしが上手く相手をしていますからもう少しは、平気ですわよっお嬢様、頑張って</p><p>ミナホ姉さんが、恥ずかしそうにオレを見る</p><p>あなた、ハスラー２って映画観たことある</p><p>無いよ</p><p>映画のラストシーンはねポール・ニューマンのセリフで終わるのよI’m backって</p><p>ポール・ニューマンは賭けビリヤードのハスラーに復帰することを決心して、そう言うんだけどね</p><p>ミナホ姉さん娼婦に復帰するつもりじゃ</p><p>あたしも復帰するわ女に</p><p>おっ、女</p><p>オチンチン出しなさいあたしが、気持ち良くしてあげるわ</p><p>あたし若い子に負けるつもりはないから</p><p>ミナホ姉さんの白い手が、オレの股間に伸びる</p><p>御名穂もまだ２８歳ですので</p><p>女性は、３０代の方が性欲が強いともいいます</p><p>エロ小説にしてもエロマンガにしても、この１５年くらいで表現が物凄く露骨になりました</p><p>２０年前だと、セックスシーンが淡々としていて細かい描写は全然無かったりします</p><p>９０年代の末からですねえ露骨になったのは</p><p>ただ、マンガの方はもう規制が入っていますから、今後は温和しくなると思います</p><p>コンビニ売りのエロマンガ誌では、セーラー服の子を出すのも避けつつあるようですし</p><p>ロリコン漫画に特化している雑誌以外は、巨乳でグラマラスな女の子ばかりが描かれているように思います</p><p>見た目で、大人に見えないとタイーホという風に、なっていくんでしょうか</p><p>あと、レイプ物も極端に減ってきています</p><p>つまり薄い本が流行ることになるんでしょう</p><p>そのうち、薄い本の発行者も捕まったりするんでしょうが商業誌でなければ、よほど目立たない限りアンダーグラウンドの人間を摘発していくのは難しいですし</p><p>しかし、何で小説の方はロリコン、レイプ、何でもありのままなんでしょうか</p><p>規制はされないという</p><p>小説に書かれた性犯罪に感化されてレイプ事件が起きたという実例もあるのに</p><p>(逆に、エロマンガやエロゲームの影響で、性犯罪を起こしたという例は聞いたことがありません)</p><p>ちなみに、裁判で＊＊＊氏の小説を真似して、女の子をレイプしましたと被告が証言したことがあったのは</p><p>マンガ規制推進の張本人、シ＊タロウ氏の小説です</p><p>521．愛の嵐</p><p>こんな味だったのねすっかり、忘れていたわ</p><p>ミナホ姉さんは、オレの精液を舌で味わいながら、そう言った</p><p>無茶な堕胎手術によって、ミナホ姉さんの身体がセックスできなくなってもう１０年以上が経っている</p><p>娼婦を引退してから男の性器を舐めることも、精液を呑むこともしていないのだろう</p><p>でも精液が美味しいと思ったのは、これが初めてだわ</p><p>ミナホ姉さんの眼が、優しくオレを見る</p><p>あたしで大きくしてくれて、射精してくれてありがとう</p><p>オレは、ミナホ姉さんの頬を撫でて</p><p>大好きなミナホ姉さんが、一生懸命してくれるんだから勃起するよすごい気持ち良かったありがとう、姉さん</p><p>さ、シャワーを浴びましょうこのまんまだと、匂いでみんなにバレちゃうから</p><p>ミナホ姉さんは、オレを隣室のシャワールームに連れて行く</p><p>オレは、ミナホ姉さんのブラウスの背中のファスナーを下ろす</p><p>白い背中</p><p>ミナホ姉さんの身体は、本当に細い</p><p>痩せていて、みっともないでしょ</p><p>そんなことないよこれでいいんだよ</p><p>オレは、細い身体を背中から抱きしめる</p><p>ミナホ姉さんは、１２歳で娼婦に堕とされ成長期の途中で、子供の作れない身体にさせられた</p><p>だから女性らしい丸みを帯びた肉体に、成長できなかった</p><p>女性ホルモンだって、女性器が使えなくなったら、止まってしまうからあたしは、こんな身体で</p><p>もう言わないでいいんだよミナホ姉さん</p><p>ああ、あなたの身体って本当に温かいわね</p><p>ミナホ姉さんは体温が低い</p><p>マナやアニエスと比べると、よく判る</p><p>さ洗ってあげるわ</p><p>シャワーの蛇口を捻る</p><p>ザザザザァァァー</p><p>オレの背中をセッケンのスポンジで擦りながら、ミナホ姉さんが不意に微笑む</p><p>どうしたの、ミナホ姉さん</p><p>いえねあたし、こんなに自分が、男の子とのスキンシップを必要としていたんだなぁって改めて感じて</p><p>ミナホ姉さんは、さらに笑う</p><p>あなたＦ１のフランク・ウイリアムズさんて知っているアイルトン・セナが最後に所属していたウイリアムズＦ１チームの創設者で代表の</p><p>ええっと名前くらいは</p><p>中学の寄宿舎に居た時車好きのやつが持っていた雑誌で見たことがある</p><p>ウイリアムズさんは、１９８６年に自動車事故に遭って以来、半身不随なのよ車椅子の闘将って呼ばれたこともあるわ</p><p>ミナホ姉さんの手が、オレの背中を滑っていく</p><p>ウィリアムズさんの奥さんが残念ながら、もう亡くなっているんだけど、生前に本を出していらしてね夫が突然、車椅子の生活になってしまった家族の苦悩を書いているのよ</p><p>その本の中で夫ともうセックスができないということが、女の身には辛いっていうような文章があってね</p><p>ああ、下半身不随じゃセックスはできないよな</p><p>でも、ウイリアムズさんが事故で半身不随になったのは４０代の後半だし本を出版したのは、事故からずっと後だし夫婦間のセックスが無いっていうのが、そんなに辛いことなのかしらって、その本を読んだときは思ったのよ</p><p>でも今日、判ったわ人間には、やっぱり肌と肌の接触が大切なのねそれも、男と女の愛のある接触が</p><p>オレの背中に頬擦りする</p><p>セックスできなくてもこうやって、あなたの肌に触れているだけで、安心できるわ</p><p>オレは、ミナホ姉さんに振り返り正面から、抱きしめる</p><p>オレだって姉さんとこうやって触れ合うだけで、幸せだよ</p><p>ミナホ姉さんも、オレを抱きしめる</p><p>あたし一生守るわあなたと、あなたの世界を</p><p>それは、オレのセリフだよオレが、ミナホ姉さんを護るから</p><p>馬鹿ねあたしの方がお姉さんだし、あたしはあなたの保護者になるのよ</p><p>弟だから姉さんを護るんだよオレ</p><p>抱きしめ合うオレたち</p><p>もうあなたが大人になるまでは、そんなこと考えなくていいから思いっきり、青春を謳歌しなさいあたし何でもしてあげるから</p><p>ミナホ姉さんこそオレのことなんて、考えなくて良いよオレ、ミナホ姉さんのためなら、何でもするよ</p><p>もう馬鹿、馬鹿、馬鹿</p><p>ほら、今度はオレが洗ってあげるよ</p><p>オレは、ミナホ姉さんからスポンジを奪い取りミナホ姉さんの身体を丁寧に洗っていく</p><p>ああ、気持ちいいわどうしよう、クセになっちゃうわよ</p><p>なっていいよいつでも洗ってあげるからさ</p><p>オレは、ミナホ姉さんの脇の下をスポンジで擦る</p><p>あん馬鹿</p><p>ミナホ姉さんは、恥ずかしそうに微笑んだ</p><p>シャワーから上がるとオレは、ミナホ姉さんの下着を穿かせてあげる</p><p>い、いいわよそんなことまでしなくたって</p><p>どうしてみすずたちには、いつもこうしているよ</p><p>みすずやメグは、オレが下着を着せたり脱がせたりするのが大好きだ</p><p>すぐにお願いと、オレにねだる</p><p>あたしはあの子たちみたいに可愛くないから</p><p>何言ってるのミナホ姉さんだって、可愛いよ</p><p>そ、そんなことないわよ</p><p>オレは可愛いって思っているから</p><p>オレは、パンティを片足ずつ穿かせていく</p><p>細くて長い足を潜らせてお尻をパンティで隠す</p><p>次は、ブラだ</p><p>あたしぺちゃんこでしょ</p><p>そんなこと言ったら、美智に怒られるよ</p><p>美智の胸はつるぺただフラットだ平坦だ</p><p>ミナホ姉さんの胸は、まだ隆起が目視で確認できる</p><p>美智さんはまだまだ成長するでしょあたしとは、比較にならないわ</p><p>誰とも比較しなくていいんだよミナホ姉さんは、ミナホ姉さんこれでいいの</p><p>オレは、ブラの背中のホックを填める</p><p>あたし、穿かせてあげるわ</p><p>ミナホ姉さんが、オレのパンツを拾い上げる</p><p>はい足を片方ずつ上げて</p><p>オレの前にしゃがんで、甲斐甲斐しくパンツを穿かせてくれる</p><p>またね</p><p>オレのペニスをパンツの中にしまう前にチュッと亀頭にキスしてくれた</p><p>そしてミナホ姉さんは、いつもの黒いブラウスを</p><p>オレは、白ツナギを着直す</p><p>オレは、ミナホ姉さんに手を差し出す</p><p>手を繋いで行こうよ、ミナホ姉さん</p><p>ミナホ姉さんは、モジモジして</p><p>み、みんなのところに行くまでよこんなところ見られたら、克子に笑われちゃうわ</p><p>そう言ってオレの手を握りしめる</p><p>残念でしたずっと観ています</p><p>天井のスピーカーから、声がする</p><p>か、克子</p><p>ミナホ姉さんは、とっさにオレの手を振り払おうとするがオレは許さない</p><p>むしろ、ミナホ姉さんの身体を抱きしめる</p><p>もう、さっきからずーっとニヤニヤしていますっ</p><p>克子姉の声は、楽しそうだ</p><p>まあ、普段はミナホ姉さんがみんなを監視しているんだから</p><p>たまには、監視カメラで観られるのも良いだろう</p><p>まさかみんなで観ているの</p><p>ミナホ姉さんは、ドキマギしている</p><p>あたしと翔お姉さんとレイちゃんだけでーす 武士の情けで、年下組には見せてませーん</p><p>克子姉が、ウッシッシと笑う</p><p>あ、関ですみすず様と瑠璃子様が、日舞のお稽古をなさりたいというので、別の部屋に行かれました女の子たちも、みんなそちらの見学に行かれたので</p><p>翔お姉ちゃんの声がする</p><p>ああ、イーディやアニエスやマナもみすずたちの日舞を観に行ったんだ</p><p>本人がいないと、翔姉ちゃんはまだみすず様、瑠璃子様のまんまなんだな</p><p>まあ慣れるまでは仕方ないか</p><p>ですから、お嬢様２人きりで、ベタベタしながら戻って来て下さいませ</p><p>克子姉の言葉に、ミナホ姉さんは</p><p>判ったわよだったらベタベタしちゃうんだからっ</p><p>オレの腕に、ぴたっと寄り添う</p><p>さあ行きましょ</p><p>食堂に戻ると</p><p>ソファに座っている克子姉と翔姉ちゃんの前にレイちゃんが一人で立っている</p><p>香月セキュリティ・サービスの正式な制服を着て</p><p>颯爽としたポーズで</p><p>あ、お帰りなさいどう、レイちゃん</p><p>オレにぴったりくっついているミナホ姉さんのことは、敢えて無視してくれているらしい</p><p>ていうか制服姿のレイちゃんに集中している</p><p>今ねレイちゃんの警備部長のスタイルを検討しているところなの</p><p>うんレイちゃんの制服は、見知った香月セキュリティ・サービスの普通の警備員よりも豪華だった</p><p>何か、肩章とか装飾パーツが付いているし布地も立派なやつを使っている</p><p>これ警備部長の制服なんだろうか</p><p>山岡元部長は私服だったし</p><p>瑠璃子のお父さんの葬式を警備していた仮の警備部長のお姉さんは普通の警備員と同じ制服を着ていたよなあ</p><p>お邪魔しています御名穂さんも、一緒に検討して下さい</p><p>翔姉ちゃんは、ミナホ姉さんに笑顔で挨拶した</p><p>あ、あのわたくしは</p><p>麗華はそのまま、ピシッと立ってていつでも、颯爽と凛々しく女の子の夢を壊さないっ</p><p>翔姉ちゃんが、レイちゃんに言う</p><p>一応、会社にあった制服を３パターン持って来たんだけれど今着ているのが一番、オーソドックスなやつね後、式典用と広報用のがそっちにあるわ</p><p>翔姉ちゃんが、机を指差す</p><p>なるほど、布地が同じでデザインが違う制服が、もう２つ有る</p><p>やっぱり、普通の女性幹部用の制服より、麗華には、もっと派手なものの方が似合うわよね</p><p>翔姉ちゃんは、マジマジとそう言う</p><p>いや、あのわたくしは、この普通の制服で充分なのですが</p><p>レイちゃんは、すでに照れている</p><p>あのもうちょっと、オスカルっぽい方が良い思いますわ金モールとかを、もっともっと派手に付けて近衛連隊長の時の赤い軍服じゃなくて、衛兵隊の時の青い軍服みたいな感じで</p><p>あああれか</p><p>さすが翔姉ちゃん克子姉の話に付いていけてる</p><p>でも、衛兵隊の時のオスカルだと、ちょっと貫禄があり過ぎじゃない</p><p>そうかレイちゃんだと、若々しい感じの方がいいですよね</p><p>考え込む二人</p><p>でも方向性は判るわ麗華は足が長いからスラックスのラインが、もっとスッとしている方が良いってことでしょ</p><p>あたしが詰めましょうか</p><p>あ、待ってそっちの式典用の制服がそういうデザインだと思うから麗華、下だけそっちのに履き替えて</p><p>レイちゃんは、恥ずかしそうに机の上の別の制服を取る</p><p>隣の部屋に、着替えに行く</p><p>ここの衣装部屋に、金モールとかあったと思うんですチアリーダーとかのコスプレ衣装用のがちょっと持って来ますね</p><p>克子姉が、席を外す</p><p>ここ、どうぞ</p><p>翔姉ちゃんが、オレたちをソファに招く</p><p>あ、彼が真ん中でわたくしも、スキンシップしたいですから</p><p>ああ翔姉ちゃん、オレとミナホ姉さんのシャワールームでの会話、全部聞いてたんだな</p><p>しょうがないわね座りましょ</p><p>ミナホ姉さんが、オレを促す</p><p>オレは翔姉ちゃんの隣に座る</p><p>ミナホ姉さんは、オレの隣に</p><p>ねえ、どうしたら良いと思うううんどうしたい麗華</p><p>早速、翔お姉ちゃんがオレに擦り寄り意見を聞く</p><p>いや、そう言われても</p><p>オレに、ファッション的なことを聞かれてもなあ</p><p>でも、確かに今着ていた制服だと、ちょっとダボっとした感じに見えるかも</p><p>警備員の制服っていうのは、あんなものなのかもしれないけれど</p><p>オレは、英国紳士姿の颯爽としたレイちゃんを知っているからなあ</p><p>ミナホ姉さんは、じっくり考え込んでいる</p><p>着替えてみました</p><p>レイちゃんが、戻って来る</p><p>でも、これ変ですよ</p><p>うん確かに式典用の制服は</p><p>飾りがいっぱいついていて豪華だけど</p><p>何かブラスバンドの人みたいですよわたくしが着ると</p><p>いや、レイちゃんが言うほど変じゃないけれど</p><p>でも、実用的じゃないよな</p><p>これで現場で警備員たちを指揮するというには周りの空気から、浮いちゃうような</p><p>装飾はともかく服のラインは、こっちの方がいいわ麗華はやっぱり、身体のラインがはっきり出た方がスラッとして見えるから</p><p>派手な装飾に眼をつぶれば確かに、こっちの制服の方がピシッとして見える</p><p>でも何か物足りないわね</p><p>ミナホ姉さんが、呟く</p><p>そうね何か、今ひとつキマらない感じかも</p><p>翔姉ちゃんも、頭を抱える</p><p>これじゃないですか</p><p>克子姉が、戻って来る</p><p>その手には大きめの黒い制帽が</p><p>ああ帽子か</p><p>これ用の制服もありましたわ</p><p>克子姉は、黒い制服をオレたちに見せる</p><p>何の制服ナチス・ドイツみたいだけれど</p><p>翔お姉さんが、不思議がる</p><p>ああそれは、愛の嵐用の衣装よ</p><p>昔女の子に、そういう衣装を着せたがるお客様がいたの</p><p>御名穂さん、愛の嵐ってリリアーナ・カヴァーニの</p><p>そうよ女の子に軍服を着せる、倒錯的なプレイがお好きな方がいて</p><p>じゃあ、本当にナチスの親衛隊の黒服じゃないですか</p><p>とにかく、翔姉ちゃんはよく判っているらしい</p><p>愛の嵐、いいかもね</p><p>麗華さん、ちょっとこの黒い制服の上着だけ着てみてで、制帽も被って</p><p>レイちゃんは、着ていた制服の上着を脱ぎ克子姉が持って来た、黒い上着を着る</p><p>映画のシャーロット・ランプリングなら制服無しで、素肌にサスペンダーですよね</p><p>翔姉ちゃんが、ミナホ姉さんに囁く</p><p>まあ、その辺は麗華さんには、ダーク・ボガードの渋さも付け加えてしまえばいいわ</p><p>はい、着ました</p><p>レイちゃんが、黒い制服と制帽を身につけた</p><p>うん黒だと引き締まって見えるわね</p><p>麗華さん、もうちょっと制帽を斜めにハスに被って</p><p>レイちゃんが、帽子を斜めに被る</p><p>右目だけ隠す感じで</p><p>おっ、良い感じお嬢様、インナーを替えれば軍服っぽさは消えると思いますわ</p><p>そうね、下はそのスラッとしたラインのスラックスでいいわ上着はこの黒でこれ、改造しちゃってもいいですか</p><p>翔姉ちゃんが、ミナホ姉さんに尋ねる</p><p>どうぞ差し上げるわ好きに変えちゃって構わないから</p><p>ミナホ姉さんは、笑ってそう答える</p><p>そしたら肩章とか、香月セキュリティ・サービスのワッペンとかバッヂとか、そっちの制服から移植しちゃいましょうか</p><p>え、本当にこの黒いのにするんですか</p><p>いいのよ、色も形も変更したってどうせ、あなたが警備部長になったことで、香月セキュリティ・サービスの伝統は刷新するんだから普通の警備員の制服も、あなたに合わせて変更させてもいいのよ</p><p>翔姉ちゃんは、そう答える</p><p>あ、そのまま着ていてレイちゃんの身体のラインが綺麗に出るように、あたしが直してあげるから</p><p>克子姉は、マチ針を持って、レイちゃんに取り付く</p><p>首回りは、いっそのことネッカチーフとか、アスコットタイみたいなのにしたらどうかしら白地のシルクで</p><p>ああ、いいですねその方が麗華に似合うかも</p><p>ミナホ姉さんと翔姉ちゃんは、さらに盛り上がる</p><p>麗華は、制帽の徽章を香月セキュリティ・サービスの社章に交換するのよ頭だけ軍服のままだとおかしいから</p><p>翔お姉さん、この軍服って黒地に銀じゃないですかモールもボタンも銀だからだったら、全部金に交換しませんそっちの、香月セキュリティ・サービスの元々の制服は金ボタンですから、こっちのと替えちゃえばいいですしそれから、金モールもありましたから付け替えられますよ</p><p>克子姉が、提案する</p><p>そうね麗華には黒金の方が、いいかもねお願いするわ</p><p>こうして、レイちゃんの新・警備部長としての制服が決まった</p><p>わたくしいいんですか本当に、こんなんで</p><p>いいのっ黙って、わたくしの言うことを聞きなさい</p><p>翔お姉さんは、笑ってそう言った</p><p>おはようございます、旦那様</p><p>みすずたちが、戻って来る</p><p>みすずも瑠璃子も、浴衣姿だ</p><p>日舞の練習をしていたんだって</p><p>はい、ここのところ忙しくて、お稽古ができていませんでしたから</p><p>みすずちゃんが、浴衣や足袋やお扇子を持って来て下さったんです</p><p>瑠璃子が、みすずに微笑む</p><p>パパ、あのねっお姉ちゃんたち、とっても綺麗だったですのっ</p><p>アニエスが、興奮している</p><p>アニエスちゃん、日舞やってみたいって</p><p>いいですの</p><p>お兄様、わたくしが基礎はお教え致しますから</p><p>アニエスの言葉に、瑠璃子がオレを見る</p><p>アニエスは、セックス以外のことにどんどん興味を持つべきだ</p><p>うん、頼むよ、瑠璃子</p><p>あたしも、教えてあげるわ</p><p>みすずも、アニエスに微笑む</p><p>マナは、いいのか</p><p>うーん、あたしはあんまり和風なのは似合わないから</p><p>あ、そうかマナはダンス部だったっけ</p><p>そんなことを聞いたことがある</p><p>あら、どんなダンスを踊るの</p><p>うちの部は創作ダンスという名の、変な踊りですあー、あれを学園祭で踊らずに済んで良かった</p><p>マナはもう、元の中学校へは帰れない</p><p>ダンス、習いに行くかどこかへ</p><p>オレは提案してみる</p><p>いいよ、あたしはしばらくは、あんまり外に出ない方がいいもん</p><p>白坂創介とその家族についてはマスコミの捜索が続いている</p><p>マナは、今は人目に付くことは避けた方がいいか</p><p>あら、美智ちゃんとイーディちゃんは</p><p>克子姉が、上手いこと話を変えてくれた</p><p>あ、あの二人もお稽古です</p><p>そうかイーディは、美智とトレーニングしたがっていたからなあ</p><p>でも、そろそろお昼よ</p><p>じゃ、あたし、呼んできます</p><p>あ、アニエスも行きますの</p><p>うん、じゃあ行こう</p><p>仲良く手を繋いでマナとアニエスが部屋を出て行く</p><p>すっかり仲良しね</p><p>うん、みんなどんどん家族になっていっている</p><p>瑠璃子ちゃん、ご飯のこと頼めるかしらあたし、みんながご飯を食べている間に、レイちゃんの制服直しちゃうから</p><p>いいのよだって、早いほうがいいでしょあたしは、ご飯、後でいいから</p><p>克子姉は、レイちゃんの脱いだ黒い制服を抱える</p><p>いいのよ、家族なんだから</p><p>克子姉は、にっこりと微笑む</p><p>お昼はカレーです克子ちゃんに教わって、わたくしたちみんなで作りました</p><p>嬉しそうに、瑠璃子はオレに言った</p><p>ああ、オレがミナホ姉さんと仮眠を取っている間に</p><p>みすずちゃんも、いっぱい召し上がって下さい</p><p>楽しみだわ</p><p>みすずも、ニッコリと微笑む</p><p>はーい、お姉ちゃんたち、連れてきたよー</p><p>マナが、美智とイーディを連れて戻って来る</p><p>では、ご飯にしましょ</p><p>ミナホ姉さんが、みんなに言う</p><p>オレと、瑠璃子、みすず、美智、アニエス、イーディ、レイちゃん、マナ、翔姉ちゃん、そしてミナホ姉さん</p><p>作業中の克子姉を除いた全員で、カレーを食べる</p><p>みんな、明るく和気藹々としていた</p><p>瑠璃子やマナやアニエスは、みんなでカレーを作った時の様子をオレに話してくれる</p><p>イーディは美智と、何やら話している</p><p>ミナホ姉さんは、昨夜のお酒で翔姉ちゃんとはすっかり打ち解けたらしいレイちゃんを入れて、３人で色々と話し合っている</p><p>家族の食卓</p><p>そう言うのに相応しい楽しい食事だった</p><p>はーい、でっきましたぁいやっほー</p><p>克子姉が、レイちゃんの制服を直して持って来る</p><p>とりあえず、ボタンとモールを付け替えて今できる分だけ、詰めただけだけどちょっと着てみて、レイちゃん</p><p>麗華が、上着を着る</p><p>そんで、帽子も被ってみて</p><p>麗華、ステッキも持ってみなさい</p><p>翔姉ちゃんがそう言った</p><p>藤宮麗華には、撲殺ステッキが必要でしょ</p><p>黒い制服、黒い制帽金モールに金ボタン</p><p>渋くて、格好いい制服になった</p><p>帽子を少し斜めに被って</p><p>撲殺ステッキを持つ</p><p>ああ、ステッキがまるで指揮杖みていに見えてキマッている</p><p>レイちゃん、カッコいいよ</p><p>オレは、レイちゃんにそう言った</p><p>はい、カッコイイですの</p><p>アニエスも、そう言って微笑む</p><p>うんいいわその凛々しさなら、香月セキュリティ・サービスの警備部長として申し分ないわ</p><p>翔姉ちゃんが、そう言った</p><p>はい頑張りますわたくし</p><p>レイちゃんは、感動している</p><p>頑張って下さいませ</p><p>頑張れ、レイちゃん</p><p>期待してますわ、レイちゃん</p><p>瑠璃子や、マナや、みすずもレイちゃんに微笑む</p><p>家族って、いいものですね</p><p>レイちゃんは感慨深く、そう呟いた</p><p>お父さん、それは冷凍うどんです電子レンジで、チンしないで</p><p>お父さん、それは冷凍うどんですビニール袋ごと、お鍋で煮ないで</p><p>呆けた父を前にして、私はマザーグースの歌みたいになっています</p><p>522．今夜の予定は</p><p>わたくしたちが、応援していますからね</p><p>今、ここにいない家族も、みんな同じ気持ちだと思います</p><p>瑠璃子も、微笑む</p><p>みんな、レイちゃんのことが大好きだからね</p><p>麗華人間、自分のためだけってことだと、そんなに頑張れないのよ</p><p>翔姉ちゃんが、麗華に言う</p><p>でもあなたの大切な家族のことを思えば、頑張れるでしょみんなの期待、裏切れないわよ、あたしたち</p><p>翔お姉様</p><p>あなただけじゃないわあたしも今夜が勝負だから</p><p>新生・香月セキュリティ・サービスをアピールすることは、新トップの翔姉ちゃんとしても失敗できない</p><p>例の北九州の連中は工藤さんたちが、上手く誘導して下さっているわ今のところは、こちらの作戦にまんまとハマッてくれているから後は</p><p>翔姉ちゃんが、ミナホ姉さんを見る</p><p>あたしたちは、立場上現場での協力はできないけれど</p><p>ミナホ姉さんが、申し訳なさそうに言った</p><p>ミナホ姉さん、マルゴさん、克子姉はこれ以上、黒い森が公安警察に注目されないために、今夜の香月セキュリティ・サービスの作戦にはタッチできない</p><p>いえ、色々と情報を下さったり昨夜は、わたくしの作戦計画を聞いていただいて、たくさん有益なアドバイスもいただきました</p><p>へえ昨夜の飲み会では、そんな話をしていたんだ</p><p>それに、この麗華の制服のこととか本当にありがたいと思っています現場でのことは、ご心配いただくことのないように、わたくしたちの手で完遂致しますから</p><p>翔姉ちゃんの言葉を、ミナホ姉さんは遮る</p><p>いいえあたしたちは、動けないけれど恭子さんが、今夜の作戦に参加して下さるそうよ</p><p>え恭子さんが</p><p>今、みんながお食事している間に、連絡があったのあの人は神出鬼没の国際犯罪者というのを看板しているから、今夜の計画みたいなことには融通が利くのよ</p><p>そうか、すでに公安警察のターゲットになっているわけだから</p><p>活動を抑える意味は無い</p><p>恭子さんが、そちらの現場に出現してその時間のあたしたちに、明確なアリバイがあれば、この屋敷に対する監視も少しは和らぐでしょうし今夜のアクションが終わったら、恭子さんはそのままミス・コーデリアたちとアメリカへ向かうそうよ</p><p>アメリカへ</p><p>何でも、どうしても殺さないといけない人がいるらしいから</p><p>ああ、ミス・コーデリアに嘘の情報を教えて、恭子さんを裏切り者に仕立てた男のことか</p><p>それで海外に一ヶ月くらい滞在してほとぼりの冷めた頃に、日本に戻って来るそうよ</p><p>恭子さんが不在となれば、この屋敷に対する公安警察の監視態勢はグレードダウンするだろう</p><p>ミナホ姉さんが、みすずを見る</p><p>あたしとマルゴと克子、それに寧はみすずさんたちと、パーティへ行くわ</p><p>なるほど、ジッちゃんも臨席するようなパーティならアリバイとしては、充分だ警察や各名家の警護人たちが見ているんだから</p><p>香月セキュリティ・サービスの今夜の作戦と、ジッちゃんが行くパーティは、ほぼ同時刻に開催される</p><p>はい判りましたわ</p><p>みすずは、笑顔で答える</p><p>パーティの招待状は、香月セキュリティ・サービスで用意致しますまあ、パーティの方の警護は谷沢チーフや大徳さんにお任せ致しましたので</p><p>ジッちゃんが公式の席に出る以上警護は要るそっちは、谷沢さんたちに任せて翔姉ちゃんとレイちゃんは、北九州の暴力団組織の討伐に全力を注ぐということか</p><p>ありがとうところで、恭子さんが加わると悪ふざけの度合いが強くなるけれどそれは、構わないわね</p><p>それは覚悟します</p><p>翔姉ちゃんが、緊張して返事する</p><p>でも恭子さんが、レイちゃんたちを助けてくれるのなら鬼に金棒だろ</p><p>何しろ恭子さんは強いあの人の戦闘力は、メチャクチャに物凄い</p><p>あらあたし、恭子さんが助けてくれるなんて言った</p><p>恭子さんは、参加してくださるのよ敵方として</p><p>て、敵</p><p>北九州の暴力団組織なんて翔さんや麗華さんが倒す相手としては、ネームバリューが弱いでしょ</p><p>ミナホ姉さんまさか</p><p>キョーコ・メッサーが、あなたたちの相手をしてくれるそうよ</p><p>何ぃぃぃぃぃ</p><p>でこれ、恭子さんからメールに添付してあったのを、プリントアウトしたわ</p><p>ミナホ姉さんが、翔姉ちゃんに分厚い書類を手渡す</p><p>翔さんが立てた作戦プランのダメ出しと恭子さんが、付け加えた分よーく、読んでおいてって本番で、ミスが無いように</p><p>レイちゃんは絶句している</p><p>翔姉ちゃんは、書類を見て</p><p>あはは作戦の場所から変更なんですね</p><p>世間の人たちに迷惑を掛けないで派手な戦いをお見せするとなれば、候補地は限られて来るでしょもう、恭子さんの方で会場は抑えたそうよ</p><p>なるほど理想的な会場ですねさすがです</p><p>翔姉ちゃんは、恭子さんのプランに感心している</p><p>どこなの会場って</p><p>グリーン山・撮影所よ</p><p>ミナホ姉さんは、笑顔で答えた</p><p>テレビ局のね広大な野外スタジオがあるのよあそこなら、どれだけ暴れても一般人に被害は出ないし、放送の設備も整っているしね</p><p>さすが恭子さん、良い場所を知っているしそこをすぐに予約するツテも持っている</p><p>何か、疑問な点があったら、直接、連絡してってこれ、今、恭子さんが持っている携帯の番号ね</p><p>ミナホ姉さんが、メモを手渡す</p><p>はあ一気に、ハードルが高くなった気がするわ</p><p>苦笑する、翔姉ちゃん</p><p>レイちゃんは、強ばったままだ</p><p>大丈夫よ恭子さんが参加するんだもの今夜のショーは、見応えは充分なものになるわよ恭子さんは、天性のショーガールだから</p><p>うん恭子さんは、絶対に期待を裏切らない</p><p>そして、あなたたちもショーガールの素質があるわ大変でしょうけれど、怖いことは何もないわ思いっきり、ぶつかってらっしゃい</p><p>キョーコ・メッサーという、大きな壁に</p><p>そうね確かに、わたくしの計画じゃ、スケールが小さかったか北九州からやって来たオジサンたちをトッチめるよりはキョーコ・メッサーの方がインパクトがあるもんなあ</p><p>反省している翔姉ちゃん</p><p>わたくし勝てるんでしょうか</p><p>レイちゃんは、表情がすっかり強ばっている</p><p>勝つなんて、とんでもないわよ引き分けに持ち込むことを考えましょうこれは、そういう戦いだから</p><p>翔姉ちゃんは、眉を顰めて、溜息を吐く</p><p>頑張って下さいですの</p><p>アニエスが、笑顔で二人に声を掛ける</p><p>そうよ恭子さんなんて、ブッ飛ばしちゃえ</p><p>克子姉は、ニコニコ笑っている</p><p>うん応援しているからねっお姉ちゃん</p><p>マナも、二人にニコッと微笑む</p><p>頑張りましょう麗華、正念場よ</p><p>は、はい翔お姉様</p><p>二人の警護人は、腹を括ったらしい</p><p>ところで旦那様は、今夜はどのグループに参加なさいます</p><p>どのグループって</p><p>まずはあたしたちと一緒に、パーティに向かうグループですわ</p><p>わたくしと、みすずちゃんとミッチーそれに、ミナホちゃん、克子ちゃん、マルゴちゃん、寧ちゃんのグループです</p><p>瑠璃子が、メンバーを数えてくれた</p><p>その次がこのお屋敷で、お留守番するグループだよ</p><p>あたしと、アニエスちゃんと、イーディちゃんメグお姉ちゃんもか</p><p>渚と真緒ちゃんも、その時間には帰って来てるわよ</p><p>克子姉が、補足する</p><p>そして、最後は翔さん、麗華さんたちと戦いの会場へ行くっていう選択ね</p><p>いや、危ないですから来ないで下さい</p><p>レイちゃんが、そうオレに言うが</p><p>ミナホ姉さんの言わんとしていることは判っている</p><p>戦いの会場には北九州の暴力団組織を釣る餌として、雪乃も連れて行かれる</p><p>あいつは、そんな場所に引き出されて平気なんだろうか</p><p>また、翔姉ちゃんたちに雪乃の制御ができるんだろうか</p><p>どれを選択するのもあなた次第よ</p><p>ミナホ姉さんの言葉に部屋の中の女たちの視線が、オレに集中する</p><p>みんな、オレの雪乃に対する拘りを知っている</p><p>雪乃への思いを捨てて家族を守ることだけに専念して欲しいと望んでいる</p><p>オレも、そうしないといけないと思っている</p><p>正しい選択はみすずと瑠璃子に付いていくことだろう</p><p>そうじゃなければ、マナたちと留守番するか</p><p>今すぐ答えを出さなくていいわ夕方までに決めればいいから</p><p>ミナホ姉さんはオレに猶予をくれた</p><p>では、旦那様行って参ります</p><p>みすずと瑠璃子が今夜のパーティのためのドレスを買いに行く</p><p>うん、ジッちゃんが驚くようなのをな</p><p>ええ、判ってますお祖父様はあたしたちに、子供っぽいドレスを着せるのが大好きでいらっしゃいましたから</p><p>ジッちゃんは孫娘たちを、自分の支配下に置いていた</p><p>お祖父様にあたしもルリたんも、もう大人だっていうことを、お見せしないといけませんものね</p><p>瑠璃子は、少し暗い顔をしている</p><p>ああジッちゃんが心の中で、勝手にイメージしている理想のみすずや瑠璃子はもう居ないんだってことを伝えなきゃそして、それでもジッちゃんが、二人のお祖父さんであることに変わりはなくて、二人がジッちゃんのことを敬愛しているってことを伝えないと</p><p>ジッちゃんの邪恋の対象としての初恋の女性の身代わりとしての瑠璃子は、もういない</p><p>ジッちゃんが、瑠璃子やみすずを支配することはもう許されない</p><p>それでも、血の繋がりは変わらないし孫娘たちは、ジッちゃんのことを愛している</p><p>家族として</p><p>そのことを、理解してもらわないと</p><p>そうですわね今のままだと、美子様がお辛いでしょうし</p><p>瑠璃子はずっと一緒に育てられてきた従姉のことを思う</p><p>ええ美子さんは、今までは香月家の娘として生きてきた方ではないですから急に、家の重責を背負うことになったのでは</p><p>みすずも、瑠璃子も生まれながらにして名家の娘として生きてきたから、耐性が付いている簡単には、潰れない</p><p>しかし、瑠璃子のお付きという臣下として、成長した美子さんには、そんな強さは身に付いていない</p><p>お祖父様のお側に、一人きりでは美子様、お寂しいでしょうね</p><p>だから早くあたしたちとお祖父様の関係を、正常に戻さないといけないのよ</p><p>みすずは、そう言うが正確には、瑠璃子とジッちゃんだ</p><p>みすずとジッちゃんの仲は、そんなに崩れていない</p><p>オレは瑠璃子をジッちゃんに返すつもりはないよでも祖父と孫娘の関係は、取り戻さないとな</p><p>瑠璃子が、オレに頷いてくれた</p><p>本当は、取り戻すというより新しく構築するという感じか</p><p>家族としての穏やかな関係を</p><p>そうでないと、ジッちゃんには心の平穏は来ないだろう</p><p>そして、ジッちゃんの不安定な心は側に一人だけ残された美子さんに向けられる</p><p>わたくしもドレスをというお話ですが</p><p>うん美智はもの凄く可愛いドレスを着ろメチャクチャ、可愛くなってくれ</p><p>美智は、恐縮している</p><p>あのわたくしは、あくまでもみすずちゃんの警護役ですので</p><p>でも、オレの女だろ だったら、可愛い格好の美智も見たいよ</p><p>し、しかしみすずちゃんたちより、目立つような格好をするわけには</p><p>ああ、警護役が主人より目立つわけにはいかないって話か</p><p>それは問題無いよ方向性が違うから</p><p>方向性</p><p>みすずと瑠璃子は、大人っぽくセクシーに美智は、とにかく可愛くとことん可愛くがテーマだ</p><p>子供っぽくでございますか</p><p>可愛くだ自分の美を活かせ、美智</p><p>いや、わたくし美なんて</p><p>お前は綺麗だそして、可愛いとっても、可愛い</p><p>オレは、美智を抱き締めてその耳に囁く</p><p>可愛い美智が、可愛いドレスを着たら、きっと可愛さは倍増する３倍増だとにかく、メチャクチャ可愛くなるオレは、そんな可愛い美智が見たい</p><p>美智は、顔を真っ赤にして</p><p>わたくし可愛くないです</p><p>ううっ可愛い</p><p>とにかく命令だみすずと瑠璃子で、良い感じのを探してやってくれ</p><p>オレは、二人にそう言った</p><p>美智、もう覚悟を決めなさい</p><p>可愛いドレスを選んでそのドレスで、旦那様に抱いていただきましょうね</p><p>美智はハッとする</p><p>ドレス姿で、抱いて下さいますか</p><p>白くて、薄くて、ヒラヒラしているドレスでも構いませんか</p><p>それは、全然オッケーだよ</p><p>美智の中に、どういうイメージがあるのか判らないけれど</p><p>まあ、その辺はドレス慣れしているみすずたちが調整してくれるだろう</p><p>わたくし、ドレス姿でしたらレイプしていただく方があの</p><p>いいからオレが、お前をレイプしたくなるような、可愛いドレスを見つけて来い</p><p>そうよ、美智これからは、そういう基準でお洋服を選びなさい</p><p>はいなるほど</p><p>いや何だその、眼の輝きは</p><p>まあ、服に無頓着だった美智が、ファションの楽しさに目覚めることは良いことだけど</p><p>お兄ちゃん、イーディちゃんも、みすずさんたちと行きたいって</p><p>イーディちゃん、着替えが無いから</p><p>イーディは、着の身着のままで、このお屋敷に来たから</p><p>自分の服が全然無いんだな</p><p>そうねじゃあ、何着か買ってらっしゃいお金は、あたしが出すわ</p><p>アニエスとマナさんの服も買わないといけないのよねでも、今日は無理ね</p><p>アニエスにはまだ、人の多いデパートとかに行くのは、難しいだろうな</p><p>マナも白坂創介死亡のニュースが溢れている外の世界へ、今日は行くべきではないそういうものが眼に入ったら、マナが辛いし何かのキッカケで、マナの正体がバレたら困る昼の繁華街だと、誰に会うか判らないし</p><p>二、三日中に時間を見つけて、行きましょう</p><p>そうだな今日は、ゴールデンウィークの最終日だ店はどこも混んでるだろう</p><p>マナやアニエスの買い物をするなら、平日の空いている時間を狙った方がいい</p><p>車の運転と警護は、麗華にやらせます</p><p>わたくしは、この恭子さんの修正プランを基に部下たちに指示を出し直さないといけませんから</p><p>翔ちゃんは、一旦、香月セキュリティ・サービスの本社に戻ることになった</p><p>じゃあ、レイちゃんの制服は帰って来るまでに、全部仕上げて置くわ</p><p>さっきの状態だと、まだサイズ直しとかが完璧でないから</p><p>レイちゃんが、そう言って頭を下げる</p><p>ドレス組と翔姉ちゃんが、出発した</p><p>さてあたしは、少し仕事するわ</p><p>ミナホ姉さんが、自分の部屋に向かおうとする</p><p>マナが、ミナホ姉さんを追い掛ける</p><p>あの、ちょっとお話があるんですけれど</p><p>ミナホ姉さんが、マナに振り向く</p><p>２人きりでいいですか</p><p>いいわよ、いらっしゃい</p><p>ミナホ姉さんが、マナを連れて行く</p><p>何なんだろうちょっと、心配だな</p><p>オレが、そう思っていると</p><p>あなた、悪いんだけれどしばらく、アニエスちゃんを見ていてくれるあたし、レイちゃんの制服の直しをやっちゃうから</p><p>ああ、構わないよアニエス、おいで</p><p>アニエスが、嬉しそうにオレに抱きついて来る</p><p>何をしますのセックスします</p><p>いやセックスは、さっきしたろ</p><p>アニエスは、何回でもしたいですの</p><p>天使の笑顔で、金髪のハーフ美少女がオレを見上げる</p><p>アニエスの場合別に、性欲が底なしってわけじゃないよな</p><p>この子はスキンシップを求めているだけだ</p><p>アニエスちゃんこの人は疲れているんだからゆっくりさせてあけて</p><p>克子姉が、そうフォローしてくれた</p><p>そっちの部屋に、渚が真緒ちゃん用に買って来た映像ソフトがあるから二人で観ていたら</p><p>ああ、そういう方がいいな</p><p>ソファのところテレビのあるプレイヤーの横に、幾つか置いてあるでしょ</p><p>見てみるとこれか</p><p>にこにこぽん、大きくなる子、はたらく、くるま、はたらく、おじさん、日本アルプスの少女カイジ、愛戦士ポリー＆アンナ、小攻女セーラ－・スターズ、噂の刑事、トニーと国松</p><p>アニメは止そうアニエス、アニメとか観たことないだろうから</p><p>アフリカのどうぶつたちこれにしよう</p><p>オレは、パッケージのライオンの写真を見て決めた</p><p>あんなにイーディから、ライオンて言われたからライオンの生態が、ちょっと気になっているし</p><p>これを観るぞ</p><p>アニエスは、何でもいいらしい</p><p>オレは、プレイヤーにディスクを入れて</p><p>ソファに、寝そべる</p><p>アニエスが、オレに寄り添って来た</p><p>ん、よいしょ</p><p>オレは、アニエスを抱っこしてリモコンで映像を再生する</p><p>おお、アフリカだ凄いな</p><p>とりあえず白いキリマンジャロと緑の平原は、お約束らしい</p><p>これどこですの</p><p>サバンナの映像にアニエスは食い付く</p><p>ずっとお庭が拡がっていますの</p><p>ああ、アニエスにとって緑は、全部庭なんだな</p><p>アフリカだよ</p><p>アフリカって、どこにあるんですの</p><p>南の方だ</p><p>暑いんだからきっと南だ赤道の方だろう</p><p>南って、どっちですの</p><p>アニエスはずっと地下室に監禁されていたからそんなことも知らないんだ</p><p>ええっとな</p><p>オレは、窓の外を見る</p><p>今はお昼過ぎで太陽があっちにあるから</p><p>うん大体あっちの方だあっちが南だそうに違いない</p><p>これあっちなんですの</p><p>アニエスは、画面のアフリカの映像と、オレの指差す方向を見比べる</p><p>大体だよホントは、ちょっと違うかもしれない</p><p>どうしてですのパパ</p><p>だって、地球は丸いから</p><p>よく判らないけれど多分</p><p>まぁるい</p><p>あ地球とかも知らないんだな</p><p>うん、今度、地球儀を見せるよあ、見ろ見ろ、キリンだぞキリンあれキリンキリンという生き物だ</p><p>オレは、画面の中のキリンを指差して話を誤魔化す</p><p>わーお首が長いですの</p><p>驚く、アニエス</p><p>ああいう動物が、本当にいるんだからなアフリカには</p><p>アニエスは、世界のことを知るべきだ色んなことに興味を持って欲しい</p><p>パパは、アフリカに行ったことがありますの</p><p>無いいや、すっごい遠いんだよアフリカって飛行機に乗らないと</p><p>ヒコーキ</p><p>うん、この子は大変だな</p><p>あ、見ろ見ろ、あれは象だ象だぞうパオーン</p><p>何ですの、あれ</p><p>あれは鼻だ鼻が長くて、ああやって自由に動くんだ</p><p>アニエスは少しずつ、画面の中のアフリカの動物たちに興味を持っていく</p><p>そのうち、パッケージにあったライオンがクローズアップされるコーナーになる</p><p>あ、あれがライオンネコの大きいのだあのタテガミが、わっさーぁとしているのがお父さんライオンでシンプルなのが、お母さんライオン</p><p>カッコイイですの</p><p>なるほど、本当にライオンてのは一夫多妻なんだ</p><p>群れの中にオスが一匹</p><p>ちょっと、自分の現状を考えてみる</p><p>こんななんだなオレ</p><p>しかし、ライオンのオスってのは普段は、全然働かないんだな</p><p>いいのかおい</p><p>あ、小さい子がいっぱいいますの</p><p>赤ちゃんライオンだな</p><p>画面では母親ライオンが、生まれたばかりの子供ライオンに乳をあげている</p><p>ああやって、お母さんがおっぱいを吸わせているんだよ</p><p>すると、アニエスはブラウスの前のボタンを開け出す</p><p>おい、アニエス</p><p>アニエスは可愛いおっぱいを露出させて</p><p>オレにニコッと微笑む</p><p>パパも、ライオンですのでアニエスのおっぱいをペロペロして下さいですのっ</p><p>今の子供は、子供番組の選択肢が少なくて可哀想ですね</p><p>昔は同じ時間に、子供番組が重なっていることも多かったです</p><p>ミラーマンとシルバー仮面とか</p><p>ヤマトとハイジと猿の軍団とか</p><p>私はハイジを観ていたはずです幼すぎて記憶が無いのですが</p><p>ガンダムの本放送の時は、裏番組のモグタンを観ていました</p><p>ボトムズを観ていたので、クリーミーマミは後半からしか観ていません</p><p>523．仮説と実証のためのアプローチ</p><p>ここでアニエスのおっぱいを舐めたら、ヤバイことになるよな</p><p>アニエスと、もう一回というのは</p><p>おっぱいペロペロはしない</p><p>不満そうな声をあげる、アニエス</p><p>だが揉み揉みはするッ</p><p>オレは、後ろから手を廻し、アニエスの小さな胸を揉みしだくっ</p><p>きゃうっくすぐったいですのっ</p><p>アニエスは、キャハハと笑い出す</p><p>ほーら、揉み揉み揉みだぁー</p><p>パパ、パパくふふふふっ</p><p>楽しそうに笑う、アニエス</p><p>おっ、見ろライオンが、鹿を食べちゃうぞ</p><p>モニターの中では、ライオンが猟をする映像になった</p><p>うわーおすっごいですのっ</p><p>よしよしアニエスの関心が、アフリカの野生世界に戻ったぞ</p><p>うわっ、ガブガフですの怖いですの</p><p>よしよし、怖くないぞパパが一緒だからな</p><p>アニエスの身体を抱きしめるオレ</p><p>そのままソファに寝転んだまま、アニエスと映像を見続ける</p><p>こういうのも、のんびりしていていいなあ</p><p>ここのところ、バタバタしていて慌ただしかったし</p><p>アニエスが、オレの顔を見上げる</p><p>お、どうした</p><p>アニエスは、チュッとオレの唇にキスをする</p><p>ずっと、こうしていたいですの</p><p>オレに甘えて、オレの胸に頬擦りする</p><p>平穏なのが、一番だな</p><p>マナが、戻って来る</p><p>どうだったミナホ姉さんとの話、終わったのか</p><p>マナが、オレの寝転ぶソファにやってくる</p><p>あ、アニエスちゃんとしていたの</p><p>ああアニエスは、おっぱいを露出させたままだった</p><p>いやいや、してない二人で、アフリカの動物を見ていただけだよ</p><p>パパに、揉み揉みしてもらってましたの</p><p>いや、アニエスそんな、天使の微笑みでお前、何を言い出すんだ</p><p>アニエス、もうちょっとそっちに寄ってマナが来るから</p><p>オレは、アニエスの身体を右手で抱える</p><p>ほら、マナこっち空いたから、来い</p><p>オレは左腕で、マナを招く</p><p>オレに寄り添って寝るマナ</p><p>ソファの上で、右にアニエス、左にマナを抱きかかえる</p><p>小柄な女の子でも、二人となると結構重いが、仕方ない</p><p>堪えることにする</p><p>オレの肩に頭を乗せるマナ良い髪の匂いがする</p><p>あれ、いつもよりちょっと体温が低い気がする</p><p>ほらほら、見ろ見ろ、カバだカバがいるぞ</p><p>あれがカバ変な形をしていますの</p><p>アニエスは、画面のカバを見て面白がっている</p><p>水辺に群れているカバの中の一匹が、大きく口を開いた</p><p>わぁぁ</p><p>アニエスも、真似して口を開く</p><p>アニエスちゃん、そんなに面白いアフリカの動物</p><p>マナが、アニエスに尋ねる</p><p>パパと一緒ですから</p><p>アニエスがマナに微笑む</p><p>こうやって、ペタペタしているのが、とっても楽しいですの</p><p>アフリカの動物とか、どうでもいいんだ</p><p>オレと一緒に居ることを、こんなに喜んでくれている</p><p>そっかじゃあ、あたしも胸を出してみようかなぁ</p><p>マナが胸元を開く</p><p>お兄ちゃん、アニエスちゃんと比べてみて</p><p>オレは二人の胸を揉み比べる</p><p>１２歳のアニエスと、１４歳のマナ</p><p>どっちも、発達途上のおっぱいだ</p><p>あれ、マナの方が張ってて、固い感じがするぞ</p><p>二人とも弾力は、凄いけれどマナの方が固く感じる</p><p>あああたしって、ちょっとエッチなことを考えると、おっぱいが張るみたいなの最近</p><p>マナは、そんなことを言い出す</p><p>え、エッチなこと考えているのか今</p><p>マナが、上目遣いでオレを見る</p><p>オレは、マナの乳首を触る</p><p>確かに、乳首も固くなっているように感じる</p><p>ミナホ姉さんと、何の相談をしていたんだ学校のこととかか</p><p>そういう話もしたけれどお姉ちゃんのことがほとんどだよ</p><p>雪乃お姉ちゃんのこと</p><p>そりゃ、マナは雪乃の実の妹だけれど</p><p>ミナホ姉さんに、何の相談をしたんだ</p><p>さっきのさ雪乃お姉ちゃんへのアプローチは、色々よくなかったと思うから</p><p>ミナホお姉ちゃんが悪いんだよあたしたちの前で、お兄ちゃんに雪乃さんと話をしろなんて言われたらさあたしやルリお姉ちゃんには、ああするしかないもん</p><p>最初のさミナホお姉ちゃんが、お兄ちゃんを、一人きりで雪乃お姉ちゃんと対面させようとしたことからして、間違っていたんだけどさそれは、もう、全面的にそうなんだけれどさ眼の前で、あんな話が出たらあたしたちの立場だと、ああするしかないもん</p><p>ああする</p><p>雪乃お姉ちゃんを、徹底的に責めて追い詰める心が折れるとこまであたしたちとしてはお兄ちゃんが、雪乃お姉ちゃんの暗い魅力に引っ張られるのが一番怖いからああして、思いっきり心をブチ折らないと、あの人の場合、へこたれないし</p><p>マナは、言う</p><p>だから、まああの時は、あれでしょうがなかったんだと思うけれど</p><p>大きく溜息を吐く</p><p>あれって何の解決にもなっていないでしょ</p><p>雪乃お姉ちゃん場合ああやって思いっきり脅かしても、すぐに忘れちゃうから自分の都合の良いように、すぐに思い込むたちだし自分は、誰よりもラッキーだと思っているから、絶対に挫けないもんね絶望とは無縁の人だから</p><p>マナは雪乃のことを、よく判っている</p><p>ホント、羨ましいよあの人のああいう神経の図太いとこ</p><p>でマナは、どうしたいんだ</p><p>あたしは妹だからね元気で生きていて欲しいと思うよ正直</p><p>でも、今のままじゃ危なっかしくて生かしておけないっていうのも、良く判るんだ雪乃さん、自分の立場がどんなことになっているのか、全然理解しようとしていないから</p><p>雪乃は、感情的になってワーギャー騒ぐだけだもんな</p><p>前向きな対話が何もできない</p><p>お兄ちゃんが一生懸命、雪乃お姉ちゃんが死なないで済むようにしているってこと心では判っているくせに、頭では理解しようとしていないから</p><p>そうかあいつ、心でも判ってないんじゃないかあいつにとって、オレはずっと敵だから</p><p>判ってるよ雪乃お姉ちゃん、頭は悪いけれど感覚は鋭いからお兄ちゃんが自分を助けてくれるってことは、感覚的に判っているだから、あんなにお兄ちゃんに甘えてくるんじゃん</p><p>雪乃はオレに甘えている</p><p>あたしたちは、それが判るからだから、お兄ちゃんの女たちは、みんな雪乃お姉ちゃんが嫌いになっちゃうんだよあの人、無自覚で甘えてくるから</p><p>無自覚な甘え</p><p>あの人は、お兄ちゃんに一方的に甘えてくるだけででも、もしお兄ちゃんが雪乃お姉ちゃんに求めに応じちゃったらお兄ちゃんは、あの人に引きずり込まれるよズブズブと暗い淵に沈んでいって二人とも、抜け出せなくなる</p><p>それは自分でも判っているよ雪乃に引っ張られたら、ヤバいってこと</p><p>あいつには暗い魅力がある</p><p>そして、オレはそれに惹かれている</p><p>ちょっと前だったらこの５月の連休が始まる前なら、オレはあいつの魅力に捕まって、喜んで二人で破滅したと思うよ雪乃と死ぬのが、本望だったかもしれない</p><p>あの頃のオレは</p><p>雪乃に対する思いだけで、生きていたから</p><p>他に生きる目的が無かったから</p><p>雪乃と死ぬことになつたとしても後悔は無かっただろう</p><p>ミナホお姉ちゃんが、そう言っていたよ最初の計画ではお兄ちゃんは、雪乃さんと一緒に処分することになっていたって</p><p>ミナホ姉さんは、雪乃を陥れる道具としてオレに声を掛けたんだ</p><p>全ての始まりは、そうだった</p><p>でも、オレたちは色んなことがあって、家族になったみんなで１つの家族になって、幸せになることに決めたんだ</p><p>あの頃とは違う</p><p>オレにはもう家族が居る守らなければいけない家族が今のオレには、雪乃と一緒に死んでやることはできないよ</p><p>オレはもう、腹を括っている</p><p>雪乃のことは忘れないといけない</p><p>頭でそう考えていても心の中は、そう簡単に整理できないでしょお兄ちゃん</p><p>あたしが、そうだもん雪乃お姉ちゃんのことは、見捨てなきゃいけないって判っているけれどそういうわけには、いかないから</p><p>妹だからねあたし</p><p>マナが、オレの腕を強く握りしめる</p><p>あたし雪乃お姉ちゃんのこと、生まれてから一度も好きだと思ったことは無いよだって、あの人は、いつもあたしに意地悪で我が儘で全然、優しいお姉ちゃんじゃ無かったんだもんいつだって嫌なお姉ちゃんだった大っ嫌いでも</p><p>マナの眼が、濡れている</p><p>見捨てるわけにはいかないよお姉ちゃんだもん</p><p>今ミナホお姉ちゃんに、提案してきたあたしなりに考えた方法を</p><p>マナ何か、良い解決策を思い付いたのか</p><p>解決策っていうところまではいかないけれど雪乃お姉ちゃんと、もうちょっと建設的に話ができるようになる方法あの人結局、自分が偉いと思い込んでいるわけだから、そこのとこからブチ壊さないといけないと思うんだ</p><p>それでミナホ姉さんは何だって</p><p>お兄ちゃんに話してみすずお姉ちゃんたちが帰って来るまでなら、試してもいいって</p><p>みすずたちの帰宅まで</p><p>いや、確かにそうだ</p><p>その後は、今夜の準備で時間が無い</p><p>よし、やって見よう</p><p>オレは、即断した</p><p>いいのまだ、マナの考えたこと、説明してないよ</p><p>どんなことでもするよマナが、雪乃を助けるために一生懸命考えたことだろ</p><p>オレは、それに賭けてみるよ</p><p>あのさ雪乃お姉ちゃんが一時期自分の部屋の中で、ずっと一人エッチしてたってこと話したよね</p><p>不意に、マナがそんなことを言い出す</p><p>雪乃はオレにレイプされまくって、絶頂を覚えて</p><p>それで、オナニーに狂っていた頃がある</p><p>お姉ちゃんのアンアン喘ぐ声が、あたしの部屋まで聞こえてきたら</p><p>マナは、同じ家で暮らしていたからそんな雪乃を知っている</p><p>雪乃お姉ちゃんが判らないといけないことはさ自分がどれくらいお兄ちゃんのことを欲しているかってことだよお兄ちゃんが、雪乃お姉ちゃんを求めているよりももっともっと強く、雪乃お姉ちゃんの方がお兄ちゃんを求めているってこと、自覚しないといけないんだよ</p><p>いや、雪乃はオレのことなんて、求めていないよ</p><p>まさか雪乃お姉ちゃんは、男なら誰でも良いと思っているとか、考えているの</p><p>そこまでは言わないけれどオレより、良い男なんていっぱいいるし雪乃は別に、オレじゃなくても</p><p>雪乃が、オレを求めているなんて</p><p>そんなことが、あるはずがない</p><p>ううん雪乃お姉ちゃんは、もうお兄ちゃんじゃないとダメだよあたし、判るもん</p><p>お兄ちゃんじゃないと雪乃お姉ちゃんは、気持ち良くなれないよあの人、プライドの塊だから他の男の人じゃ、心を開かないもん気持ち良くなんか、なれっこないよ</p><p>でも、オレにだって心を開いてはいないだろ</p><p>そうかなあ結構、開いていると思うよあの外面の良い余所の人には、自分を飾りまくる雪乃お姉ちゃんが、お兄ちゃんの前では平然と素のままでいるじゃん</p><p>素のまま</p><p>ま、今更隠しようが無いんだろうけれどお兄ちゃんには、何もかも見られちゃっているんだし</p><p>裸の心も身体も</p><p>それは、あたしたちもそうだけどねお兄ちゃんの前だと、何も飾らなくて良いし自然に裸で居られるから</p><p>気が楽になるのか</p><p>それ以上だよお兄ちゃんと一緒だと、心が温かくなるから幸せな気持ちになれるもん</p><p>ああ、そっか雪乃さんは、半分だけしか判っていないんだね</p><p>お兄ちゃんに抱かれて、あたしたちはみんな、心も身体も解放されるんだけれど今の雪乃さんは、身体の方しか判っていないんだ身体の気持ち良さだけで心の気持ち良さを認めていないから</p><p>だから、お兄ちゃんのことをセックスだけの人だと、思い込もうとしてそういう雪乃お姉ちゃんだから、お兄ちゃんは抱くことができなくなった</p><p>セックスの道具としの価値しか見出してくれないのなら</p><p>オレは、雪乃に勃起できなくなった</p><p>オレは、セックスする機械ではない</p><p>オレにだって、心はあるのだから</p><p>やっぱり、雪乃お姉ちゃんに気付かせないといけないんだよ自分が、心も身体もお兄ちゃんのことを求めているってこと</p><p>そんなことして、意味があるのか雪乃がそれに気付いたってそれで、どうなるんだ</p><p>雪乃はオレたちの家族にはなれない</p><p>他の女たちは、みんな雪乃を拒絶している</p><p>雪乃だってオレたちの家族に加わりたいとは、思っていないだろう</p><p>ちゃんと気付けば思い残し無く、離れられるから</p><p>マナが、真剣な眼でオレを見る</p><p>これが恋だったってことにううん、これも恋だったってことに気付いたら</p><p>こ、恋</p><p>オレと雪乃の関係が</p><p>そうしたらきちんと失恋できるよお兄ちゃんも、雪乃お姉ちゃんも</p><p>きちんと、失恋する</p><p>そんな不思議なことを、マナは言う</p><p>今はお兄ちゃんにとっては、これは最初から恋なのに雪乃お姉ちゃんは、恋だと認めないから雪乃お姉ちゃんのプライドが、お兄ちゃんとのことを断固として恋だと認めないからそれで、こんがらがるだけこんがらがって、こんなに不幸なことになっているんだよ</p><p>でも、違うよオレが雪乃にしたのは肉欲だけでオレたちは、ずっと身体だけの関係でこんなのは恋じゃないよ</p><p>ううん身体の関係が先だとしても、これは恋だよこれも恋だよあたしには、判るもん</p><p>あたしだってお兄ちゃんとの初めては、レイプだったけれど今は、愛しているもん恋してるもん身体だけじゃないよちゃんと、心が通じているから</p><p>マナは、オレの手を握る</p><p>お兄ちゃんは性欲だけで、女の子を抱かないもんセックスに、ちゃんと心を込めてくれているもんあたしにあたしたちに、ちゃんと届いているもんお兄ちゃんの温かい心が</p><p>雪乃お姉ちゃんだって、そのことは感じているんだよ頭で判ってなくても、身体で感じているだからいつも、お兄ちゃんに助けてもらおうとするんだよ</p><p>だから、頭でも判らせるんだよ自分がお兄ちゃんに恋しているってこと</p><p>それが判ればその恋は続かないことも判るよお兄ちゃんには、あたしたち家族が居て雪乃お姉ちゃんとは、歩いて行けないってことがそれが判れば、失恋できるでしょ</p><p>失恋て理由がハッキリしないと、できないから</p><p>失恋には理由がいる</p><p>理由が判らなければいつまでも、夢を見続けてしまうから今の、雪乃さんみたいに</p><p>雪乃お姉ちゃんは、今だってお兄ちゃんが自分を助けに来るかもしれないって思っているよどんなに冷たい態度で接しても、お兄ちゃんは自分のことを好きだからきっと助けに来てくれるって</p><p>心のどこかで盲目的に信じている</p><p>雪乃お姉ちゃんにとっては、自分が世界の中心だからお兄ちゃんが、一方的に自分のことが好きだっていう設定で他の女たちのことは、自分より下だと思っているから</p><p>その雪乃の脳内設定を壊さないといけない</p><p>自分もお兄ちゃんのことが好きなんだ恋しているんだって、判れば全部、壊れるよ他の女たちが、自分と対等な恋のライバルだって気付いたら勝ち目が無いことに気付くよみんな、雪乃お姉ちゃんよりも何倍も、何十倍も必死に恋しているんだからあたしだって、食らいついているんだから雪乃お姉ちゃんになんか、負けないんだから</p><p>ちょっと、待って雪乃はオレと雪乃との関係は、何が一番の問題になっていると思う</p><p>どうして、雪乃は一方的に、オレが雪乃のことを好きだと思い込んでいる</p><p>そんなの最初に、お兄ちゃんが雪乃お姉ちゃんをレイプしたからだよ</p><p>あたしもそうだったもん勘違いしていた時期があったもん何で、この人はこんなに何度もあたしの身体を抱くんだろうきっと、これは、あたしのことが大好きだからに違いないだから、この人にはあたしは、どんな我が儘を言ってもいいこの人の方が、あたしのことを好きなんだからって</p><p>あたしの場合はミナホお姉ちゃんとか、年上のお姉ちゃんたちがずっと監視してくれていたから、まだ良かったけれどそんなことないねあたしも、かなりいい気になって、生意気過ぎて何度も叱られたもんね</p><p>マナは、何度も全裸土下座するハメになった</p><p>でも、お兄ちゃんはあたしがどんなに生意気で嫌な子でもあたしのことを、必死で愛してくれたんだよねだから、あたしもいつの間にか、恋していたんだ</p><p>雪乃お姉ちゃんも気付けばいいのに</p><p>オレは、雪乃のことをマナの何十倍も、レイプしている</p><p>その積み重ねが、雪乃に思い違いをさせている</p><p>オレが、雪乃のことを好きで好きで仕方がないって</p><p>犯さずにはいられないほど、盲目的に恋しているって</p><p>雪乃自身はいつも、無理矢理に身体を開かされてきたから</p><p>オレのことなんて、死んでも好きになるはずがないと思い込んでいる</p><p>また、マナの時には腹違いの姉であるメグが、いつも付き添っていた</p><p>克子姉も寧もマルゴさんも決して、マナには冷たくなかった</p><p>一方雪乃の方は</p><p>誰からもフォローされていない</p><p>みんな、雪乃のことを嫌っているから</p><p>マナの意見は判ったよだいたい</p><p>まだ、頭の中で引っ掛かっていることは多いけれど</p><p>どうしても納得いかない雪乃お姉ちゃんが、お兄ちゃんに恋しているってこと</p><p>まあな</p><p>でも、そうなんだよまあいいや、１つの仮説として受け入れてよ</p><p>いいだろう受け入れるよそれで、オレは何をしたらいい</p><p>マナはミナホ姉さんと、どんな作戦を考えてきたんだ</p><p>うんとお兄ちゃん、知ってたここのお屋敷って、どのお部屋にも隠しカメラとマイクがあるでしょ</p><p>そして、それぞれの部屋の様子は他の部屋で観ることができるんだよ</p><p>判らない雪乃お姉ちゃんが、監禁されている部屋にも他の部屋の映像を観ることができるシステムが付いているんだよ</p><p>雪乃に他の部屋の様子を見せる</p><p>ミナホお姉ちゃんが、言ってたんだけど人ってさ、自分が誰かを監視している時には、自分も誰かに監視されているとは思わないんだって</p><p>人間は、自分の行動を主体的に考えるから他人を監視しているのが自分だと思ったら、その自分は他人たちよりも優位な存在になっているから自分もまた、誰かに監視されているという可能性を、ついつい考えなくなっちゃうんだって</p><p>だから雪乃お姉ちゃんに、あたしとお兄ちゃんのセックスを盗み見させるの何かの拍子で、間違って機械のスイッチが入ってしまったことにして</p><p>オレとマナのセックスを雪乃に</p><p>あたしとお兄ちゃんを盗み見ている雪乃お姉ちゃんはきっと、本音を漏らすよ</p><p>自分が監視している時は自分も監視されているとは思わない</p><p>雪乃なら、思わず素の状態になる</p><p>まずは、雪乃お姉ちゃんに気付いてもらおうよ自分が今、どれだけお兄ちゃんとセックスしたくてたまらなくなっているか</p><p>あれだけ狂ったみたいに、一人エッチしてた人だよ本当は、今、したくてしたくてたまらないんだよ雪乃お姉ちゃん、今、不安で不安でしょうがないんだから</p><p>雪乃は自分の未来がどうなるか判らない</p><p>怯えていることに、間違いは無い</p><p>判ったやろう</p><p>オレは、決心する</p><p>ミナホお姉ちゃんが、どの部屋を使うか教えてくれたよ</p><p>ああ、マナとその部屋へ行ったらミナホ姉さんが、上手に雪乃の部屋と監視システムを繋げてくれるんだな</p><p>パパ、どこに行きますの</p><p>話をしているオレたちに対し、ずっとお行儀良く映像を観ていたアニエスが振り向く</p><p>アニエスを、一人にしておくわけにはいかないよな</p><p>克子姉に、預けるか</p><p>克子姉は、針仕事をしているはずだけど</p><p>セックスでしたら、アニエスもしたいですの</p><p>いや、それは</p><p>お姉ちゃんと、お約束守れる</p><p>お約束が守れるのならアニエスちゃんも、一緒にエッチしよう</p><p>雪乃お姉ちゃんには、アニエスちゃんにも来てもらった方がインパクトがあるよ</p><p>マナとアニエスとオレのセックスの方が雪乃には刺激的か</p><p>お約束守れるですの</p><p>アニエスは、ニコッとオレたちに微笑んだ</p><p>ということで、雪乃最終章の開幕となります</p><p>どういうことになるのやら</p><p>明日は、マナ＆アニエスとのセックスとそれを観ている雪乃という話になります</p><p>しかし、今年のゴールデンウィークは何もイベントが無い</p><p>524．激突セックス対オナニー</p><p>オレは正直なところ、マナの言葉を信じることができない</p><p>雪乃がオレに恋しているとかそんなこと、あるはずがない</p><p>だけど真剣なマナの顔を見ると、彼女の計画に乗ってやらないといけないと感じた</p><p>マナいつから、考えていたんだこんなこと</p><p>アニエスの手を引いて廊下を歩きながらオレは尋ねた</p><p>今朝眼が覚めてから、ずっと考えていた</p><p>そう言えば雪乃のことについても悩んでたよなあ、今朝</p><p>もう、これが最後のチャンスだろうから</p><p>最後のチャンスか</p><p>マナの言葉は、重い</p><p>メグお姉ちゃんは、部活だしみすずお姉ちゃんやルリお姉ちゃんは、お買い物だしお兄ちゃんは、何とかここに引き止められたし</p><p>オレがみすずたちの買い物に付き合わないようにお屋敷でゆっくり休んでいるようにみんなの前で進言したのは、マナだった</p><p>メグお姉ちゃんにとっては、雪乃お姉ちゃんは本質的に天敵だしみすずお姉ちゃんやルリお姉ちゃんにとっては、名家の娘としての覚悟ができていないだらしない子にしか見えないことも判っているから</p><p>メグは山峰家に引き取られてからというもの、雪乃に徹底的にイジメられている今でもなお、雪乃はメグのことを見下した態度のままだし二人の関係は、どうやっても改善しようがない膠着している</p><p>一方香月家という高貴な血を受け継ぎ、名家の娘として重責を常に感じて生きてきたみすずや瑠璃子にとっては</p><p>白坂家の一族でありながら、感情剥き出しのワガママ放題で、セルフコントロールのできていない雪乃は、軽蔑の対象なのだろう</p><p>彼女たちが、雪乃を認めることは無いと思う</p><p>とにかく雪乃お姉ちゃんに対して否定的な人が、このお屋敷を留守にしている時しかチャンスは無いと思ったから</p><p>だから、さっきみんなで雪乃お姉ちゃんのところに押し掛けた時は、ルリお姉ちゃんに思いっきり同調したんだよあたしが、ルリお姉ちゃんと同じ考えだって顔をしたからルリお姉ちゃんは、安心してあたしを残してお買い物に行ったんだよ</p><p>だから、お前あの時、わざと雪乃に冷たく当たったのか</p><p>ルリお姉ちゃんが心配そうな顔をしなければ、みすずお姉ちゃんもあたしのことを気にしないだろうしイーディちゃんまでお買い物に行ってくれたから</p><p>イーディちゃん、人の心を読むでしょあたしの心、判ってくれたんだと思うよイーディちゃんがお買い物組に入れば、みすずお姉ちゃんたちはイーディちゃんに集中して、お屋敷のことはそんなに考えないと思うから</p><p>イーディとデパートへ行けば何をしでかすか判らないイーディにみんな注意を集中させるだろうし</p><p>それに、ドレスだけでなく、イーディの服や靴を買うとなれば買い物にかかる時間も倍増する</p><p>あいつマナの気持ちを読んでくれたのか</p><p>帰って来たら、頭を撫で撫でしてやらないといけないな</p><p>実はね朝食の時に、寧さんがマルゴさんと渚さんのお店に行くって話したでしょそれを聞いて、あたしそれなら何とか、チャンスができるかなって思ったのよそれで、考えていた計画を実行する気になったんだ</p><p>ほら、あたしたちの中では、寧さんが一番お兄ちゃんのこと、大大大好きだからさ多分、お兄ちゃんのためなら、寧さんはどんな犯罪だってためらわずにするよそれぐらい、愛しているから、お兄ちゃんのこと</p><p>マナは、寧をそう分析する</p><p>それで寧さん、雪乃お姉ちゃんのことを思いっきり警戒しているでしょ寧さんがいたら、こんな計画できないよ絶対に無理だよ</p><p>しかし寧とマルゴさんは、お屋敷から外出した</p><p>まず、寧さんが留守でメグお姉ちゃんは学校そして、ルリお姉ちゃんとみすずお姉ちゃんは、お買い物に行くって判ったから美智お姉ちゃんが警護で付いていくのは判っていたし</p><p>うまい具合にみんな屋敷を留守にしている</p><p>それならさ、あたしお兄ちゃんにお屋敷に残ってもらうために、みんなにああいう風に話をしてお兄ちゃんは疲れているから、今日はお屋敷で休んでもらおうって</p><p>マナは、こういう女の子だった</p><p>ジッと周りの空気を観察して、冷静に行動していく</p><p>頭が良くて、度胸のある女の子だった</p><p>生きていくために演技力を高めてきた少女だ</p><p>最後の難関が、ミナホお姉ちゃんだったけれどあの人が一番、雪乃お姉ちゃんのことを嫌っているからだから、どうやって説得しようか悩んでいたんだけど</p><p>白坂創介という人間を憎み続け、その家族すら呪っていたミナホ姉さん</p><p>マナを受け入れてくれるのにも、かなりの時間が掛かったけれど</p><p>雪乃は、ずっとミナホ姉さんに逆らい続けているし</p><p>そもそも、ミナホ姉さんは雪乃みたいな子が好きじゃないだろうしなあ</p><p>雪乃の人を見下して物を言う態度は父親そっくりだから</p><p>雪乃の傍若無人な言動を見る度に、ミナホ姉さんはふつふつと怒りが湧き上がるんだろう</p><p>それでついつい、雪乃を酷い目に遭わせてきた</p><p>でもお兄ちゃんと一緒にお昼寝して来たミナホお姉ちゃんは、びっくりするぐらい機嫌が良かったからだから、思い切って正面突破でお話ししてみようと思って</p><p>一緒に昼寝して、フェラチオしてもらって、風呂で洗いっこをした</p><p>オレと思いっきりスキンシップを重ねたミナホ姉さんは、すっかり憑き物が落ちたような顔をしている</p><p>だから、マナは一か八か、ミナホ姉さんに相談してみたのか</p><p>そしたらやってみてもいいって言ってくれたんだよみすずお姉ちゃんたちが帰って来るまでの時間なら</p><p>ただし、監視はしているわよ彼が雪乃さんに魂を惹かれそうになったら、いつでも介入しますから、そのつもりでね</p><p>廊下の天井のスピーカーから、ミナホ姉さんの声がする</p><p>ああ今、この瞬間も、オレたちを監視しているんだな</p><p>まあ、彼がちょっとぐらい雪乃さんに心を奪われても、すぐに取り返す自信があるから今のあたしにはだから、好きな様に体当たりしてみなさい</p><p>ミナホ姉さんの声は、明るい</p><p>さっきのオレと過ごした時間がミナホ姉さんにとって前向きな自信になっている</p><p>とても嬉しい</p><p>あれでも、マナ克子姉はいいのか</p><p>渚は寧と一緒にお屋敷を出たし、翔姉ちゃんやレイちゃんは今夜のことで頭がいっぱいだイーディは、雪乃のこととか特に何も思っていないだろうし</p><p>だけど、克子姉はこのお屋敷の中に残って居るぞ</p><p>大丈夫だよ、克子さんはあたしの気持ち、判っていてくれると思うから</p><p>マナは、そう言い切る</p><p>はーい、克子でーすあたしもお針仕事しながら、観ているからみんな頑張ってねぇ</p><p>天井スピーカーから、声がする</p><p>マナの暗躍を察してくれていたのか</p><p>この部屋だよ、お兄ちゃん</p><p>マナが、とある部屋のドアの前で立ち止まる</p><p>そこは雪乃を監禁している応接室の隣だった</p><p>マナは、カチャリとドアを開ける</p><p>アニエス、行くぞ</p><p>オレは、ずっと手を引いてきた小さなアニエスに声を掛ける</p><p>アニエスは、ニコニコしている</p><p>アニエスはこれから何が起きるのか、心配じゃないのか</p><p>一応、聞いてみた</p><p>パパと一緒ですの、心配しないです</p><p>ニッと笑う金髪の天使</p><p>そうかなら、しょうがないな</p><p>オレは、アニエスを抱きしめる</p><p>アニエスを連れてきて良かった</p><p>アニエスがいるから</p><p>オレは、やせ我慢ができる</p><p>雪乃の気に呑まれずに済むと思う</p><p>よし、行こう</p><p>オレとアニエスもドアを潜る</p><p>その部屋は娼館時代は、ここも娼婦が客に身を売ったんだろう</p><p>大きなベッドが真ん中にあるだけのセックス用の部屋だった</p><p>一応、奥にはシャワールームも付いているみたいだけど</p><p>お兄ちゃんとメグお姉ちゃんと泊まったラブホテルの部屋みたいだね</p><p>確かに、感じは似ている</p><p>ただ、黒い森は高級娼館だから部屋の調度品絨毯や壁紙やシャンデリア、ベッドそのものやシーツまで、高級そうな品で統一されている</p><p>ラブホテルの安っぽさは、感じられない</p><p>よいしょ</p><p>マナが、ベッドにちょこんと座る</p><p>何か、変な感じだよね</p><p>上目遣いにオレを見て言う</p><p>これからセックスするって判っててあたしだけベッドに座ってお兄ちゃんを見ると、ドキドキする恥ずかしくなってくるよ</p><p>顔を赤らめて、マナは言う</p><p>アニエスもいますのっ</p><p>アニエスが、ちょこちょことベッドへ向かってマナの隣にどかっと座る</p><p>マナも、ほらっパパのこと、お出迎えしていますのっ</p><p>オレを見て、微笑むアニエス</p><p>オレも、二人の間に、ちょこんと座る</p><p>二人がオレに寄り添って来る</p><p>では作戦を開始するわよ</p><p>ミナホ姉さんの声が響く</p><p>雪乃さんの部屋の画像出すわ</p><p>と天井から、ジーッと大きな液晶モニターが降りてくる</p><p>モニターに、映像が映る</p><p>それは、隣室の雪乃の部屋だった</p><p>下着姿の雪乃が、ぐったりとして寝転がっている</p><p>さっきの瑠璃子やマナの猛攻のせいで、落ち込んでいるらしい</p><p>あうまい棒を一つ摘まんで、パッケージを剥く</p><p>ビニールのパッケージを床に投げ捨て、カリカリとうまい棒を囓っていく</p><p>こいつは、ゴミ箱に捨てるとか、ゴミを1箇所にまとめておくとかそういう知恵は無いのか</p><p>無いんだろうな</p><p>寝っ転がったまま、リスの様にうまい棒をカリカリ食べていく雪乃</p><p>飲みかけのミネラルウォーターのボトルを拾い上げ、これまた寝たままゴクゴクと飲む</p><p>ぷはぁと、息を吐く</p><p>また、ゴクゴクと飲む</p><p>からになったボトルを壁に放り投げる</p><p>壁にぶつかったボトルは、床に落ちてカラカラと音を立てる</p><p>凄まじい行儀の悪さだ</p><p>あ、お尻を手でボリボリ掻いた</p><p>そして、プスッと放屁した</p><p>動物園のお猿さんでも、もうちょっとお行儀がいいよね</p><p>マナが姉を見て、残念そうにそう言った</p><p>くくく変なのっ</p><p>アニエスは、笑っている</p><p>そろそろいいかしら作戦、第１フェイズ、スタートするわよ</p><p>雪乃さんの部屋にもモニターを出すけれどあなたたちは、雪乃さんの部屋が見えていないフリをしてね雪乃さんの方だけが、あなたたちの様子を覗き見ていると思い込ませるのよ</p><p>アニエスちゃん、あのテレビはもう観ちゃだめよお兄ちゃんとのセックスだけに集中するのお約束よ守れる</p><p>はーい、守れますのっ</p><p>アニエスは即答した</p><p>お兄ちゃんも雪乃お姉ちゃんには、こっちも雪乃お姉ちゃんの様子が見えているってことは気付かせちゃダメだからね</p><p>マナが、オレに言った</p><p>では、第1フェイズ</p><p>ミナホ姉さんの声が、響く</p><p>プルルルル、プルルルル、プルルル</p><p>隣の部屋雪乃の監禁室の中の内線電話が、突然鳴る</p><p>オレたちは、その様子をモニターで観ている</p><p>雪乃は、煩いなあという顔をしながら内線電話の音を無視している</p><p>プルルルル、プルルルルル</p><p>それでも、電話の音は途切れない</p><p>そのうち</p><p>パルルルルルルルルルルルルル</p><p>大音量で響く電子音</p><p>もおっ、うるさいわねっ</p><p>ムクッと起き上がる、雪乃</p><p>ツカツカと、壁の内線電話へ向かう</p><p>受話器を取って</p><p>何なのようるさいわよどういうことなのよっ</p><p>と、電話に向かって叫ぶが</p><p>パルルルルルルルルルルルル</p><p>電子音は、途切れない</p><p>うん、もおっ</p><p>雪乃はガチャガチャと、電話をフックを指で連打する</p><p>ルルルッ</p><p>電子音が止まる</p><p>雪乃が、溜息を吐くと</p><p>ピロロロロー、ピロロロロー、ピロロロロロー</p><p>また別の電子音が鳴り出す</p><p>何なのよっ、これっ</p><p>雪乃は、内線電話に付いている色んなボタンを押してみる</p><p>デデデーン白坂、アウトーッ</p><p>バック致しますバック致しますガッツいしまつっ</p><p>ランランラーン、ランランラーン、ララララランランラン</p><p>歌は流れるあなたの胸に、今、歌謡界に燦然と輝く、涙、涙の電線音頭</p><p>誰が殺したクックロビン</p><p>雪乃がボタンを押す度に、変な音が大音量で響く</p><p>どうなっているのよっこれっ</p><p>喚く、雪乃</p><p>やまぁーだ今夜がやまぁーだ</p><p>やぁーまぁだぁトノマずらっ</p><p>くらえ、必殺必中ライジングアロー</p><p>ボタンを押す度に、訳の判らない音声が響く</p><p>もおっ、ふざけないでよっ</p><p>雪乃は、バンッと力任せに内線電話を叩く</p><p>ウィィィィィィン</p><p>さっき、オレたちの部屋で天井からモニターが降りて来たように</p><p>雪乃の部屋の天井からも、モニターが降りてくる</p><p>お兄ちゃん、アニエスちゃんフェイズ２、始めるよ</p><p>マナが、オレたちを見る</p><p>ちょっと、何これ</p><p>雪乃は、モニターの出現に戸惑っている</p><p>雪乃の部屋のモニターの電源が入る</p><p>そこに映し出されたのは</p><p>オレたちが居る、この部屋だった</p><p>うふふお兄ちゃん、大好き</p><p>マナが、オレをベッドに押し倒す</p><p>さあ、アニエスちゃんお兄ちゃんとセックスだよっ</p><p>セックス、セックス、嬉しいなっうふふ</p><p>二人の少女がオレを脱がしていく</p><p>雪乃はモニターを見上げて、呆然としている</p><p>ダメだよ、お兄ちゃんマナたちとのセックスに集中して</p><p>マナが小声で、オレの耳に囁く</p><p>雪乃お姉ちゃんはあたしたちの方でも、雪乃お姉ちゃんのことが観えていること、気付いていないんだから</p><p>雪乃は機械がおかしくなって、たまたまオレとマナたちとのセックスの様子が中継されたと思っている</p><p>いや、そう思い込ませないといけない</p><p>覗き見ているのは自分でオレたちもまた雪乃を観ていることは、気付かせないようにしないといけない</p><p>マナ、オレのマナ</p><p>オレは、マナにキスをする</p><p>マナの舌を求める</p><p>マナは、舌を絡めてくれた</p><p>そうだよ、もっとあたしたちに溺れて</p><p>パパアニエスもですの</p><p>オレは、アニエスとも熱いキスを交わす</p><p>お兄ちゃん、脱がして</p><p>パパは、アニエスが脱がしてあげますの</p><p>オレたちは、互いの服を脱がし合う</p><p>何やっているのよ、あんたたちそんなところで</p><p>画面の中で、隣室の雪乃がいら立っている</p><p>しかし、カメラの位置のせいだろうけれど</p><p>オレたちの部屋の監視モニターは、雪乃には見えていないようだ</p><p>ほら、お兄ちゃんの好きなおっぱいだよ</p><p>アニエスのもありますの</p><p>発育途中の小振りなおっぱいがオレの眼前に現れる</p><p>オレはマナとアニエスの感触の違いを、頬で確かめる</p><p>乳首の味の違いを、舌で確認する</p><p>うっお兄ちゃん、もっと吸ってあたし吸われるの好き</p><p>オレはマナの陥没乳首を、吸い出すようにチューチューと</p><p>あん、お兄ちゃん赤ちゃんみたい、可愛い</p><p>マナが、赤い顔でそう言う</p><p>判っている、アニエスも舐めてやるから</p><p>オレは今度は、アニエスの胸に舌を這わす</p><p>可愛いおっぱいを指で揉んでチュッと桜色の乳首を吸い付く</p><p>あつパパぁぁパパぁぁ</p><p>アニエスは、ビクッと身体を震わせる</p><p>あ、あいつ何やっているのよ</p><p>雪乃の声がスピーカーから聞こえるが、表情を確認するためにモニターを見るのは止める</p><p>もう、マナとアニエスに集中しないと</p><p>アニエスも舐めてあげますの</p><p>うん、一緒にペロペロしよっ</p><p>マナがオレのパンツをずり下ろし勃起ペニスを露出させる</p><p>ご奉仕するねお兄ちゃん</p><p>マナは笑顔で、パクッとオレの亀頭を咥え込む</p><p>ああ、亀頭全体が熱くて湿ったマナの口の中へ</p><p>マナの小さな舌が、チロチロと亀頭の周囲を舐め回してくれた</p><p>アニエスもしますの</p><p>アニエスは、ペニスの根元からペロッと舐め上げる</p><p>さっきの克子姉のフェラチオ講座で得た知識を、もう活用している</p><p>気持ちいいよ、二人とも</p><p>えへっ、パパ、気持ち良さそうなお顔をしていますの</p><p>お兄ちゃん、もっと気持ち良くなってあたし、何でもしてあげるから</p><p>マナとアニエスが、位置を変える</p><p>今度はアニエスが亀頭を先っぽをレロッと舐める</p><p>マナが玉袋を丹念に舐めてくれる</p><p>あたしおしゃぶり好き</p><p>でも、お兄ちゃんのだけだよあたしは一生、お兄ちゃんとしかしないから</p><p>オレのペニスを舌で責めながら、上目遣いでオレを見上げる</p><p>お兄ちゃんとしかセックスしないそれで、お兄ちゃんの赤ちゃんを産むのお兄ちゃん、マナのこと孕ませてねいいよね、お兄ちゃん、マナ、赤ちゃんデキちゃってもいいよね</p><p>マナが、オレのペニスにキスをする</p><p>ああ、アニエスもアニエスも、パパだけパパがいいのパパが好きですの</p><p>ああ、アニエス</p><p>オレは、アニエスの身体を抱きしめてキスをする</p><p>何、やっているのよあんたたちこんなのこんなこと</p><p>雪乃の声が震えている</p><p>お兄ちゃんあたし</p><p>オレはマナのパンティを脱がしてやる</p><p>細くて、つるつるした太もも</p><p>丸くて弾むお尻</p><p>そして、熱く濡れた股間</p><p>お兄ちゃん舐めて舐めて欲しいの舐めて下さい</p><p>マナは、大きく開脚し自分の指で秘部を開く</p><p>ピンク色の内側がひくひくしている</p><p>オレは、マナの股間に顔を埋め舌を伸ばす</p><p>オレの舌が触れた瞬間マナの柔らかな太ももが、オレの頭を包み込む</p><p>マナは両手でオレの頭を抱えて</p><p>舐めてぇぇ、もっと奥まで</p><p>オレは舌の先を使って、割れ目の中を掘り起こしていく</p><p>巧みに肉の芽を剥き出し舌で転がす</p><p>あああっ、それいいよお兄ちゃん気持ちいいよ</p><p>マナが、直接の刺激に激しく啼く</p><p>クリトリスが大きくなっていく張り詰めて、オレの舌で磨かれていく</p><p>ああっ、はあああっ気持ちいいよお兄ちゃん、気持ちいいよ</p><p>マナが、ハァハァと熱い息で身体を震わせる</p><p>舞夏あんた、ずるいわよあああっ</p><p>雪乃の声も震えていた</p><p>お兄ちゃんもう、来てぇぇマナのこと、犯してぇお兄ちゃんのオチンチンで、ズブズブして欲しいのぉっ</p><p>マナが、濡れた眼でオレを求める</p><p>お願い意地悪しないでマナねマナ、欲しいのお兄ちゃんに犯されたいんだよぉぉ</p><p>ああ、マナアニエス、マナが先でいいな</p><p>アニエスを見る</p><p>はいですのアニエスは、さっきしましたから今度は、マナお姉ちゃんの番ですの</p><p>うん、この子は聞き分けが良くて助かる</p><p>アニエスは、良い子だな</p><p>オレは、アニエスの頭を撫で撫でしてやる</p><p>笑顔のアニエス</p><p>お兄ちゃん早くぅぅ</p><p>マナがＭ字開脚で、オレを待っている</p><p>よーし、入れるぞマナ</p><p>オレは、ペニスの根元を持ってパツンパツンに張った亀頭を、ムニムニとマナの膣口に擦り付けていく</p><p>あああっ、早く来てぇぇ入って来てぇお願い、お兄ちゃん</p><p>１４歳の少女は、とても濡れやすい</p><p>亀頭をぐいっとハメただけで、内部からの熱い愛液が滴り、ペニス全体にからまっていく</p><p>来てよおっ奥まで早くぅぅ</p><p>オレは、ググッと腰を押し込むッ</p><p>小さな膣口がオレの亀頭を受け入れようと、拡がっていく</p><p>はぁぁ熱いの潜り込んでくるぅぅ</p><p>マナは内部でオレのペニスの熱さを感じている</p><p>オレも亀頭でマナの胎内の複雑な形を、覚えていく</p><p>ほーら、もっともっと深く行くぞぅっ</p><p>亀頭が、一番狭いところをヌグッと潜れば</p><p>そのままズズズズブッっと、子宮口まで押し広げていく</p><p>マナの胎内が、オレのペニスの形に拡がった</p><p>ああっ、ああっ、あーっお兄ちゃんだぁぁお兄ちゃんが、マナの中に入ってるよおっ</p><p>マナ痛くないか苦しくないか</p><p>ううん気持ちいいよお兄ちゃんと一つなんだもん</p><p>マナが潤んだ眼で、そう言った</p><p>愛しているよお兄ちゃん</p><p>オレも、愛しているよマナ</p><p>下半身で結合したままオレたちは、キスを交わす</p><p>アニエスも愛していますのパパ</p><p>アニエスも、オレにキスを求める</p><p>オレは、アニエスのぷっくりとした唇を吸い舐め</p><p>アニエス、マナお姉ちゃんのことも愛しているか</p><p>だったら、お姉ちゃんともキスしないとな</p><p>アニエスが、マナともキスをする</p><p>白い美少女の裸身が重なるのを見ながらオレは、グイッグイッと腰を動かし始める</p><p>ああっあんっあんっああう</p><p>亀頭が奥を突く度にマナは、よく啼いた</p><p>とろとろと、愛液がまた結合部を湿らせる</p><p>それを潤滑油にしてさらにオレとマナのいやらしいダンスが続く</p><p>ああっああっ、お兄ちゃんお兄ちゃんいいよああっいいっ</p><p>喘ぐ、マナ</p><p>快感に身を捩らせながら、小さな裸身が震えている</p><p>可愛いおっぱいが、オレの突き込みに合わせて、くるんくるんと揺れている</p><p>ああっ、ああーっああんっ</p><p>あふぅっ、ああうっあぐぅぅ</p><p>明らかにマナの声でない、よがり声が聞こえてくる</p><p>あああっズルイわよ舞夏あんただけあああっ</p><p>隣室で雪乃が激しい自慰を開始している</p><p>ゴールデンウィークなんだから、お父さん連れてどっかへ行きなさい</p><p>と、母からの指令</p><p>まあ、家で父の面倒を見るのが嫌なんだろうけれど</p><p>でも、どこへ連れて行く</p><p>お台場でいいわよ、お台場で</p><p>何でお台場なのか判らないがとにかく連れて行くことになった</p><p>某トヨタのショールームに連れて行くと</p><p>お、これは昔、オレが乗っていた車だ</p><p>お父さん違うよ</p><p>お父さんが乗っていたのは、マーク２でカムリなんて乗ったことなかったでしょ</p><p>記憶のねつ造まで始まったか</p><p>その後、古い車が置いてあるゾーンへ連れて行ったら</p><p>若い頃に自分が乗っていたセリカにだけ興味を持つ</p><p>うーん、呆けるということは、本当に色んな物に興味を持たなくなる</p><p>昔は車好きだったから、もっと食い付くと思ったんだけど</p><p>しかし、１分の１の巨大ガンダムの下に連れて行ったら</p><p>こっちは楽しそうに写真を撮っていた</p><p>ガンダムが何だか、判らないくせに</p><p>この大きなのは、誰がつくったんだ</p><p>バンダイだよ</p><p>で、誰が買ったんだ</p><p>いや、売り物じゃないってのこのガンダムは</p><p>どういう思考回路になっているのか、よく判らない</p><p>そう言えば、子供の頃に船の科学館のプールに来たろ家族で</p><p>父は、家族での思い出はことごとく忘れている</p><p>今日のこともいつまで覚えていることか</p><p>写真を撮っておきなさいどうせ、みんな忘れてしまうんだから</p><p>写真家のあらーきーさんの言葉が頭に浮かんだ</p><p>525．エンドレス・ワルツ</p><p>画面の中の雪乃は</p><p>オレとマナの絡み合うモニターを見上げてブラジャーをたくし上げ、自分で自分のおっぱいを揉んでいる</p><p>固くしこった乳首を、指でコリコリ擦っている</p><p>雪乃胸の形は良いんだよなあ美乳だ</p><p>お兄ちゃん、マナとしているんだよ</p><p>オレも小声で謝る</p><p>マナを感じてマナも、お兄ちゃんをいっぱい感じるから</p><p>マナが下から、腰をうねらせる</p><p>うふふ、お兄ちゃん、これが気持ちいいんだこう</p><p>マナの１４歳の可愛いお腹が、クィックイッと突き動かされる</p><p>その度に、オレのペニスがマナの熱く湿った胎内で</p><p>ああ、マナ気持ちいいよ</p><p>うふっ可愛いなあお兄ちゃん、セックスしている時の顔がとっても可愛いのもっと、もっと可愛くなって</p><p>マナは背中を反らせオレの下でリズミカルに腰を蠢かせる</p><p>オレも、負けていられない</p><p>オレも、マナにリズムを合わせる</p><p>マナが腰を高く突き上げた瞬間を狙って、オレもズンッと深く突き込む</p><p>はぁっそれ、いいお腹の奥にゾクッとくるよ</p><p>マナの顔が、切なそうだ</p><p>お兄ちゃん、もっとマナを犯してマナの身体、楽しんで</p><p>うんマナオレのマナ</p><p>裸のマナ中学２年生の肉体</p><p>まだ、女性らしい身体に成長する途中の、肉の付ききっていない裸身</p><p>それでも、おっぱいは盛り上がり、ぷりぷりとしていて</p><p>オレとマナの連結ダンスに、ぷるるるんと大きく揺れている</p><p>桜色の可愛い乳輪が、おっぱいの中で廻るように踊る</p><p>お兄ちゃん、気持ちいいよぉセックス、気持ちいい</p><p>あふあふと、熱い息を吐きながらマナが言う</p><p>マナの眼は、潤んでいる</p><p>愛欲に溺れる快楽に</p><p>すっかり、セックスに慣れたな</p><p>毎日だもん</p><p>こんなにしてたら、飽きちゃうかもな</p><p>飽きないよ飽きないから、毎日してぇぇ</p><p>じゅうっぷじゅうっぷじゅぷぷ</p><p>マナの胎内を勃起ペニスで掻き混ぜる亀頭で奥から、入り口にかけてステアする</p><p>膣壁のあちこちを、色んな角度から削るように突く擦る</p><p>ああっ、そこいいお兄ちゃん、そこ感じるよおっ</p><p>マナの快感のポイントにヒットしたらしい</p><p>ここかマナ</p><p>うん、そうそうだよ、あああっ、そう、そこあああっ</p><p>快感に眉を顰めるが、マナの顔はオレを見上げている</p><p>オレだって、マナから眼を離さないもう</p><p>マナだって可愛いよ感じている顔が、とっても可愛い</p><p>恥ずかしいよああんっ</p><p>そうだよそうお兄ちゃん、もっとマナに恥ずかしいことしてぇぇ</p><p>マナは、ビクンビクン身体を震わせながらオレに叫ぶ</p><p>ようっし</p><p>オレは、一気にスパートを掛けようとした</p><p>アニエスが、切なそうな声でオレを呼ぶ</p><p>あああ、パパぁぁ</p><p>アニエスは、自分で自分の股間をまさぐっている</p><p>マナお姉ちゃん気持ち良さそうですの</p><p>マナもまた、欲情した眼で興奮している</p><p>白い肌を薄いピンク色に上気させて</p><p>お兄ちゃん、アニエスちゃんにオナニーさせちゃダメだよ</p><p>マナが、慌ててオレに言う</p><p>あ、そうだった</p><p>マナは、白坂創介から無理矢理、オナニーするよう習慣付けられていた</p><p>その精神的な縛りから、抜け出させないと</p><p>今は、一人エッチでなく相手が居てするセックスを覚えさせたい</p><p>アニエス自分で触っちゃダメだぞ</p><p>パパぁでも、でもですのっ</p><p>アニエスは、喘ぐようにオレに言う</p><p>手は、股間をまさぐって小刻みに動いているままだ</p><p>そうだよ、アニエスちゃん自分でばっかりしているのは、よくないんだよっアニエスちゃんには、ちゃんとセックスしてくれる相手が居るんだからねっ</p><p>マナが、大きな声でそう言ったのは</p><p>オレたちのセックスを見ながら自慰している、雪乃に聞こえるようにだろう</p><p>でもパパぁぁ</p><p>アニエスは泣きそうな顔で、オレを見ている</p><p>そうだそうは言っても、オレのペニスは１本だ</p><p>マナの胎内に挿入している以上アニエスとは、できない</p><p>お兄ちゃんあたしはいいから、アニエスちゃんとしてあげて</p><p>でも、お前途中じゃないか</p><p>いいよ、あたしお姉ちゃんだから</p><p>あなたが、下になれば良いのよ</p><p>天井のスピーカーから、克子姉の声がした</p><p>そして、マナちゃんとは、そのままセックスを続けてそっちは、マナちゃんが自分で腰を動かすのよアニエスちゃんは、あなたの顔の上に跨がるようにしてあなたは、アニエスちゃんのあそこを舐めてあげるのいいわね</p><p>マナと騎乗位でセックスしながら同時に、顔の上にアニエスの股間を乗せて、割れ目を舐める</p><p>そろそろ、２人同時に相手をするテクニックを身に付けなさい</p><p>克子姉の指示は厳しい</p><p>うんそうしようお兄ちゃん</p><p>あたしも３人でアニエスちゃんと一緒に、気持ち良くなりたいよねっ、アニエスちゃん</p><p>こうなりゃ、やるしかないな</p><p>よしやるぞ</p><p>オレは一旦、マナからペニスを引き抜く</p><p>ぬぬぬっぽっ</p><p>愛液にじっとりと濡れたペニスが、外気に触れる</p><p>マナと入れ替わるように、オレはベッドに寝転がる</p><p>天井を見上げて</p><p>ああ、ここの天井はみんな格子模様なんだな</p><p>お兄ちゃん、入れるよ</p><p>マナが、自分でオレの勃起を膣口にあてがい</p><p>１４歳の幼い胎内へ再び、勃起ペニスが呑み込まれていく</p><p>あああっふぅ</p><p>根元まで受け入れて、マナは溜息を吐く</p><p>何かあたしお兄ちゃんのオチンチンが入っている時が、本当のあたしみたいな気がする</p><p>おでこに玉の汗を浮かべながら、そんなことを言う</p><p>満たされているの完全に今のあたしがお兄ちゃんに犯されているあたしが、本当のあたしマナなんだよ</p><p>ククッと微笑む、マナ</p><p>おっといけないアニエスを何とかしてやらないと</p><p>アニエス、オレの顔の上に乗っかってこい</p><p>アニエスが、恐る恐るオレの顔の上に騎乗する</p><p>オレは、両手でアニエスの太ももと腰を支えて</p><p>口と鼻を塞がれると息ができないから位置を調整する</p><p>１２歳の少女の女性器はまだ女のツンとした匂いはしない</p><p>つるつるの太ももといい肌触りも違う</p><p>舐めるよアニエス</p><p>はいですのああんっ</p><p>オレは、アニエスの割れ目に舌を差し込む</p><p>酸っぱい愛液の味が舌先を刺激する</p><p>あああっパパパパぁぁ</p><p>アニエスの太ももが、キュッとオレの顔を締め付ける</p><p>どう自分でするよりも良いでしょアニエスちゃん</p><p>後ろからマナが、アニエスに囁く</p><p>はいですのはいですのはいですのあああんっ</p><p>ぴちゃぴちゃと無毛のピンクの割れ目を舐められて</p><p>アニエスは、喘ぐ</p><p>ますます下腹部を、オレの顔に押しつけて来る</p><p>じゃマナも再開しまーすっ</p><p>下半身ではマナが腰を動かし始める</p><p>こっちもじゅっぽじゅっぽと、ゆっくり上下運動を開始して</p><p>ああーん、気持ちいいお兄ちゃんのオチンチン気持ちいいよおっ</p><p>マナは、オレの胸に手を付いてお尻を回すように、カクンカクンと揺する</p><p>その動きに合わせて、オレのペニスがマナの胎内で締め付けられる</p><p>ああんっ、パパぁぁパパ、気持ちいいですのっパパのお口、気持ちいいですのっ</p><p>アニエスもまた、オレの舌使いに身を震わせている</p><p>オレの身体の上で１２歳と１４歳の２人の少女が、性の快感に身を震わせている</p><p>お兄ちゃん、お兄ちゃんはぁっ、はぁっ、はぁっ気持ちいいよセックス、気持ちいいよ</p><p>パパぁパパぁゾクゾクしますのアニエス、お腹と背中がビクンピクンてなっちゃいますの</p><p>愛液と汗と歓喜の涙と美少女２人は、じっとりと湿っていく</p><p>女のセックスの匂いを、部屋の中に発散させていく</p><p>年若い２人の性臭は酸っぱくて、甘い夏の果実の匂いのようだ</p><p>オレは、マナとアニエスの匂いに溺れていく</p><p>ああっ、お兄ちゃん気持ちいいっ気持ちいいよっあはぁぁ</p><p>パパぁぁパパぁぁペロペロ気持ちいいですのっああん</p><p>オレは苦しいぞ、これ</p><p>下半身では、マナがグイグイと腰を振っている</p><p>まるで、オレの方がマナにレイプされているみたいだ</p><p>一方、頭はアニエスが、とつぷりと愛液を滴らせるから</p><p>顔はベチョベチョになっているし１２歳の太ももに、しっかり顔を塞がれているし</p><p>息をするのも大変だ</p><p>それでも、オレは舌での攻撃を止めない</p><p>ついで、アニエスの小さなお尻や太ももを手で揉みし抱く</p><p>たまには割れ目から遠征して、太もももベロベロ舐め上げる</p><p>パパあぁあんっパパの方が気持ちいい気持ちいいですのっ</p><p>アニエスの割れ目は、蕩けるように緩んでいる</p><p>小さなクリトリスが、ぷっくりと姿を見せる</p><p>ピンポイント攻撃をするなら、今だ</p><p>舌の先端を使って宝石を磨き上げるように</p><p>はぁぁっあああっパパぁ、そこ感じちゃいますのっ</p><p>アニエスの体内に、快感の電流が奔っている</p><p>あああ、パパぁぁ</p><p>アニエスが、オレの髪の毛に両手を差し入れてオレの頭をギュッと掴む</p><p>オレの顔を、自分のつるつるの下腹部にギュウギュウ押し付ける</p><p>ああっ、ああっパパ、アニエスアニエス</p><p>アニエスは、絶頂の前兆を感じている</p><p>しかし、オレはアニエスの柔らかいお腹に視界を奪われて、何も見えない</p><p>下半身に、激しい快感を感じているけれどアニエスを攻めることだけで、気持ちは精一杯だから</p><p>パパあのねアニエスアニエス</p><p>イキそうなんだなアニエス</p><p>それならイカしてやる</p><p>オレは、アニエスの太ももをギュッと手で押さえてアニエスの一番感じるポイントを、超高速振動の舌で刺激する</p><p>はあぁぁっパパぁぁアニエス、気持ち良くなっちゃいますのっ気持ち良くなっちゃいますのっ</p><p>アニエスの全身は、汗でぐっしょり湿っている</p><p>愛液の味が変わる</p><p>もうすぐ、アニエスは絶頂に跳ねる</p><p>あああっ、あああっ、あああっパパぁぁ、パパぁぁパパぁぁっ</p><p>びゅびゅっと、アニエスの体内から、熱い液がオレの顔に降り注ぐ</p><p>これって潮を噴くってやつか</p><p>パパぁぁ、パパぁぁ好き好きぃぃ</p><p>アニエスは、オレの頭をギュっと掴んで離さない</p><p>オレは何とか顔をグリグリ動かして気道を確保する</p><p>アニエスの胎内が、ビクッビクッと痙攣している</p><p>アニエスは、オレの上で大きく背中を反らして快感に溺れていく</p><p>はぁううう</p><p>やがて、アニエスは脱力して、ドサリと倒れ込む</p><p>オレの顔の上に</p><p>このまんまじゃ苦しすぎるから、オレは腕でアニエスの腰を持ってえいやっ、とアニエスの身体をずらす完全にどかすのは、この体勢では無理だ腰の上にマナが乗っかったままだから、身体が起こせない</p><p>うんどうにか、空気は吸えるようになった</p><p>アニエスの身体があるからマナの様子が、全く見えないけれど</p><p>あああっ、お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃぁん</p><p>ああマナの方も、絶頂が近いらしい</p><p>こうしちゃいられないオレは、下からゴッゴッとマナの膣奥を突き上げる</p><p>あああっ、感じる感じるよおうっお兄ちゃん</p><p>オレからのメッセージに、マナはさらに腰の動きを加速させる</p><p>キュッと、膣の中も締めだした</p><p>マナセックスのテクニックが向上している</p><p>もおっ、アニエスちゃんのお尻しか見えないよっお兄ちゃん返事して</p><p>マナの声がする</p><p>ほらっ、オレはちゃんとここにいるぞ</p><p>オレは、ゴンゴンと腰を突き上げてマナに健在をアピールする</p><p>あん、お兄ちゃん、大好き</p><p>マナの明るい声がする</p><p>マナちゃん、浅く浅く深くの３拍子を試してご覧なさい</p><p>天井スピーカーから、克子姉のアドバイスが聞こえてきた</p><p>はーいっやってみますっ</p><p>浅く、浅く、深く浅く、浅く、深く</p><p>そのリズムで腰を蠢かせる</p><p>あ、いいぞこれ</p><p>快感にアクセントが付いて</p><p>あ、何か気持ちいいこっちの方が</p><p>マナの声が、震えている</p><p>お兄ちゃんはどう</p><p>浅く、浅く、深く</p><p>最後の深くの時にオレも下から、ズンッと突き上げる</p><p>はあんっうんっうんっはぁんっうんうんはぁん</p><p>オレとマナはワルツのようなセックスを踊る</p><p>お、お兄ちゃんあたしもおっ</p><p>オレも、何とかマナに合わせて射精しよう</p><p>しかし、マナの顔が見えないってのはツライな</p><p>普段、いかに自分がセックスしている相手の歓喜の表情に注目していたのかが判る</p><p>アニエスの身体が動かせれば</p><p>アニエスは、まだ絶頂後の脱力から復帰できないらしい</p><p>よし、動かせないのならこのアニエスの肉体を楽しませてもらおう</p><p>オレは、アニエスの裸身に手を伸ばす</p><p>柔らかいお尻の弾力やすべすべのお腹可愛いおっぱいの感触を楽しむ</p><p>あぅぅパパぁ</p><p>触らせてくれマナが見えないからアニエスの身体を触らせてくれ</p><p>ああ、オレの中の性感が高まっていく</p><p>お兄ちゃんマナはここにいるよっマナのこと感じてオチンチンで感じて</p><p>姿は見えなくてもオレのペニスは、マナの胎内をえぐっている</p><p>オレたちは、繋がっている一つになっている</p><p>ああ、マナ判るよマナの中がよく判る</p><p>マナの１４歳の膣</p><p>他の子とは違うマナだけの感触、音頭、湿り具合、締め付け</p><p>ああ、これがマナだ</p><p>あたしも判るよああ、お兄ちゃんお兄ちゃん</p><p>マナとオレは、互いの下腹を打ちつけ合う</p><p>お兄ちゃんマナにマナに赤ちゃんが、できちゃうようなことをしてマナはいいから欲しいのお兄ちゃんの熱いのお腹の底に欲しいの</p><p>ああ、出すぞいっぱいマナの中を、オレの臭いでいっぱいにしてやるっ</p><p>してしてぇお兄ちゃんので、いっぱいにしてぇぇ</p><p>マナのがクライマックスへと昇っていく</p><p>ああお兄ちゃんくるようっくるの熱い波が来ちゃうよおっ</p><p>オレは、アニエスの小さな裸身をギュッと抱きしめて暴発しないように、耐える</p><p>急いでくれ急いでくれマナ</p><p>あああっくぅぅお、お兄ちゃんイクよイクよマナ、イッちゃうのはあああっイクぅぅッッッ</p><p>マナが全身を震わせて飛ぶ</p><p>よおっし、オレもイクぞイクぞ、イクぞ出るぅぅ</p><p>オレはアニエスの尻とおっぱいを、きゅっと握りつぶして</p><p>マナの子宮に、精を放つッ</p><p>あっ、熱いドクドクしてるよっお兄ちゃんのオチンチンが、あたしの中でビュクビュク動いている</p><p>脈動しながら、何回にも分けて、灼熱の白濁液を供給していくっ</p><p>あああ、届いてるよおっお腹の底にあったかいのが、溜まっていくぅぅ</p><p>マナの子宮にオレの精子が注がれて</p><p>ようやく脱力から目覚めたアニエスがオレの頭をギュッと掴む</p><p>好きですの、パパぁ</p><p>オレもだよ離さないからな、アニエスマナぁ</p><p>お兄ちゃん愛してるよおっ</p><p>マナが、オレの身体の上に倒れ込む</p><p>オレ、マナ、アニエス</p><p>３人とも、汗まみれでくっつき合って転がっている</p><p>マラソンを終えたばかりみたいに、ハァハァして</p><p>ああ、心臓がドクドクしているな</p><p>この鼓動は、オレのか</p><p>それともマナかアニエスか</p><p>そんなことも判らなくなるくらい、オレたちは一つの塊になってしまっていた</p><p>ああああっイクイクイクぅぅ</p><p>オレたちの絶頂から少し遅れて</p><p>そんな声がスピーカーから聞こえてきた</p><p>あああっあたしも、したいしたいよおっあああんっ</p><p>そうだ、アニエスとマナに集中してすっかり忘れていた</p><p>アニエス、オレの上からお尻をどけて</p><p>アニエスが身体を横にずらす</p><p>それでもまた、すぐにオレに寄り添って裸身をぴったりとオレにくつつけて来た</p><p>えへへ、パパ好きですの</p><p>チュっと、オレにキスをする</p><p>あっ、マナも</p><p>マナは、オレを胎内に受け入れたままオレにキスしてきた</p><p>そうだ、雪乃はどうなった</p><p>はぁ、はぁううっあたしもしたいのよっしたいのにっ</p><p>雪乃は、下着を裸身に纏わり付かせたまま</p><p>ブラジャーは、たくし上げたまま</p><p>パンティは、足首に引っ掛けたまま</p><p>大股開きで、盛大に自慰行為を続けていた</p><p>たった今、イッたばかりなのに</p><p>まだ、グチョグチョと股間をまさぐっている</p><p>その眼は、自分の部屋のモニター画面の中の抱き合ったままのオレたちを見上げていた</p><p>舞夏の中にまた出してあたしとは、全然しないくせにっ</p><p>雪乃の右手の中指が、深々と女性器の中を探っている</p><p>左手は、おっぱいと乳首を</p><p>何という開けっぴろげな自慰行為</p><p>あいつ、絶対に許さないんだからっ</p><p>雪乃は自分の方が、オレたちの痴態を観ていると思っている</p><p>オレたちにも、雪乃の姿が見えていることを知らない</p><p>あたしともセックスしなさいよ馬鹿ぁ</p><p>雪乃のエンドレス・オナニーが続いている</p><p>あれ、自分でしちゃダメですのにっ</p><p>アニエスが、モニターの中のを指差して、そう言った</p><p>パパにしてもらった方が、何十倍も気持ちいいですの</p><p>オレに小さなおっぱいを擦り付けてアニエスは微笑む</p><p>雪乃は、怪訝な顔をするがそれでも、大股開きオナニーは止めない</p><p>指でコリコリとクリトリスを擦っている</p><p>しかし剃毛されて、つるつるの下腹部とか</p><p>そこに記されたエメラルドグリーンの嘉甲のタトゥとか</p><p>雪乃も大変だな</p><p>こうして画面で見ると、本当に綺麗なプロポーションをしているのに</p><p>雪乃お姉ちゃぁんいつまでオナニーしてんの</p><p>雪乃の部屋に映っているモニター画面の映像からこの部屋の監視カメラの位置を特定したらしい</p><p>そこに向かって手を振る</p><p>雪乃の手が止まる</p><p>でも、まだ大股開きのまま</p><p>指を入れた女性器もはっきり映っている</p><p>だからさあそっちの部屋で、あたしたちの部屋の様子が観えるようにあたしたちからも、雪乃お姉ちゃんの様子が観えているんだけど</p><p>マナが、ニタッと笑う</p><p>う嘘でしょ</p><p>嘘じゃ無いよちゃんと、こうして会話できているじゃんか</p><p>であたしの方は、お兄ちゃんとラブラブ・エッチしていたんだけどなあに、雪乃お姉ちゃんはオナニーなのあんまり、指とか入れてグリグリしない方がいいよあそこがガバガバになっちゃうからね</p><p>マナが、そう言う</p><p>そうですの自分でしちゃダメですのしたくなったら、パパにお願いするんですのアニエスの場合は</p><p>アニエスが、オレの頬にキスをする</p><p>ま、しょうがないよねえ雪乃お姉ちゃんは、１人エッチが大好きな、オナニーっ子だもんねぇあたしには、そういうのよく判らないけれど</p><p>マナも、オレにキスをする</p><p>あたしは、オナニーなんてしないもの毎日、お兄ちゃんにセックスしてもらっているから</p><p>挑戦的に、カメラに向かって微笑む</p><p>これからもずっとね</p><p>舞夏姉を馬鹿にして、あんたっ</p><p>馬鹿にされるような女なんだから仕方ないじゃん雪乃お姉ちゃんは</p><p>いい加減になさいよっあんた今、どこにいるの</p><p>どこでもいいでしょあたしは、まだまだお兄ちゃんとセックスするんだからほらほら、見て見てお兄ちゃんのオチンチン、あたしのお腹の中でまだまだ大きいまんまなんだよ</p><p>マナお姉ちゃん次は、アニエスですの</p><p>うん、そうだねアニエスちゃんも、いっぱいしてもらおうね</p><p>マナは、アニエスの髪を撫でる</p><p>ということだからさ雪乃お姉ちゃんは、そこでずっとオナニーしてなよあたしたちのエッチを見ながら、悔しがっていればいいじゃん</p><p>どうせ、雪乃お姉ちゃんはお兄ちゃんとはセックスできないんだから</p><p>雪乃が、ブルルと震える</p><p>お兄ちゃん雪乃お姉ちゃんじゃ、勃起できないんだもんね</p><p>舞夏、許さないわよっあんたの髪の毛、ぐちゃぐちゃにしてほっぺたとお尻を、真っ赤になるまで引っぱたいてやるんだからねっ</p><p>ふーん、それ本気</p><p>当たり前でしょあたしはあんたの姉なんだからそんな下賤な男に、骨抜きにされちゃってさみっともないわよあんた、まだ中学生なのよ毎日セックスとかヘンタイになっちゃったの</p><p>たった今まで、盛大にオナニーしていた人に言われたくないよ</p><p>あたしはあたしの場合は、無理矢理犯されたんだものあたしは身体は、そいつに汚されたけど心は、まだ清らかなまんまだものっ性欲に溺れておかしくなっている、あんたたちとは違うのよっ</p><p>雪乃お姉ちゃんさぁあたしもしたいとか言ってたけど</p><p>あたしとも、セックスしなさいよとか、言ってなかった</p><p>言ってないわよ</p><p>言ってましたですの</p><p>アニエスが、突っ込む</p><p>言ってないって言ったら、言ってないのよっあたしのことは、あたしが一番よく知っているんだからねっ</p><p>雪乃は、そう言い切る</p><p>あっそゴメンこんな話をしている間にも、お兄ちゃんのオチンチンが大きくなっているから、あたしたちセックスに戻るねあたしたち、雪乃お姉ちゃんのことなんてどうでもいいし、興味も無いからオナニーでも、何でもしててじゃあねっ</p><p>ちょっと、待ちなさい舞夏</p><p>雪乃は食い下がる</p><p>嫌々という感じで、振り向くマナ</p><p>そうやってあたしに、その男とのセックスを見せつけるつもりなの</p><p>そんなつもりは無いよ次は、アニエスちゃんの番だし</p><p>見たくなかったら、見なければいいじゃんあたしたちも、そうしているしお兄ちゃんだって、雪乃お姉ちゃんの裸やオナニーには興味が無いみたいだよ</p><p>雪乃は怒りの余り、涙を溜める</p><p>なあに何で泣くの雪乃お姉ちゃんて、よく判らないよ</p><p>あんたそうやって、あたしのことを馬鹿にして</p><p>馬鹿にしていないでしょっていうか、それ以前だものあたしたち、雪乃お姉ちゃんのことなんて、全然気にしていないんだから</p><p>さあ、お兄ちゃんセックスしよはい、マナのおっぱいだよー</p><p>オレの顔に、自分の胸を押し付ける</p><p>ちくしょう馬鹿にして許さないんだからぁあんたが、あたしの眼の前に居たら、絶対に張り倒してやるのに</p><p>ふーん、じゃあ、やってみる</p><p>マナが平然とそう言う</p><p>お願いしまーす</p><p>マナが天井に向かって、叫ぶと</p><p>よーそろー</p><p>克子姉の声が、スピーカーから響いてくる</p><p>いくわよー、いいわねぇ</p><p>突然ズズズズズと、部屋の壁が開いていく</p><p>この部屋は雪乃の監禁部屋の隣だったんだっけ</p><p>もう、この屋敷のカラクリについては考えないことにしている</p><p>壁が開くぐらいオレは、もう驚かない</p><p>ズズズズズズ</p><p>ご対面</p><p>克子姉のアナウンスとともに</p><p>開いていく壁の向こうに唖然としている雪乃が現れる</p><p>ああ、雪乃の場合はいつまでたっても、こういう展開には慣れないみたいだな</p><p>な何なの、これ</p><p>壁が完全に開ききって、二つの部屋が一つになると</p><p>マナが、クスッと笑って実の姉に言った</p><p>雪乃お姉ちゃん、指を入れたまんまになっているよあたしに説教する前に、はしたない格好をやめたら</p><p>雪乃はまだ大股開きで膣口に指先を入れたままだった</p><p>昨日、父とお台場の観覧車の辺りに居たら</p><p>確実に、コスプレの人たちに遭遇した</p><p>ビッグサイトで何かイベントをやっていたのだろうけれど歩いてもかなりの距離があるし、観覧車の辺りは、普通の家族連れとかカップルとかが多いのに</p><p>普通の人の中で、コスプレして歩くことに抵抗がないみたいですね</p><p>何か、みんな赤とか青とか緑とか紫のカツラを被っていましたが</p><p>最初は、あそこに大きなライブ会場があるので、ビジュアル系バンドのファンがそういう格好で来ているのかと思いましたが</p><p>アララギカレンちゃんが居たのでコスプレ集団と判りました</p><p>話は変わりますが、生きて再び反射衛星砲を観ることになるとは</p><p>526．裁かるる、雪乃・１</p><p>そ、そういう舞夏こそは、離れなさいよ、その男から</p><p>雪乃は、慌てて秘部から指を引き抜き妹に叫ぶ</p><p>そうだねこれじゃあ、お話ができないか</p><p>マナは、ニッと微笑み</p><p>ちょっと残念だけれど</p><p>自分の膣から、オレのペニスを引き出す</p><p>ほら、雪乃お姉ちゃん、見てこんなにいっぱい、お兄ちゃんに出してもらっちゃった</p><p>大きく足を拡げて雪乃に対し自分の秘所を晒す</p><p>小さな割れ目から、オレの白い精液がトロロロッと滴り落ちる</p><p>お腹の中、とっても温かいんだよ</p><p>そう言って、子宮の辺りを手で擦る</p><p>うふふお兄ちゃん、お掃除するね</p><p>マナは、まだ勃起しているオレのペニスを口に含み尿道内の精液の残滓まで、チュチュッと啜った</p><p>あ、アニエスもしますの</p><p>絶頂の余韻から復活したアニエスも、オレのペニスに向かう</p><p>うん、じゃあ半分ずつね</p><p>マナとアニエスが２人でペロペロとオレの勃起を舐め上げる</p><p>雪乃に、見せている</p><p>雪乃の眼が、オレたちを見ている</p><p>雪乃お姉ちゃんもしたいんでしょう</p><p>マナが雪乃を挑発する</p><p>あ、あたしはしたくないわよっ、そんなこと</p><p>雪乃は、強気でそう言い切る</p><p>ふーんそんなにアソコをビチャビチャにして、よく言うよねあたしとお兄ちゃんのセックスを観ながら、イッちゃったんでしょ雪乃お姉ちゃん</p><p>したり顔で、フフーンと笑うマナ</p><p>しかも、まだ全然満足していない１回、イッただけじゃ足りないもんね、お姉ちゃんの場合</p><p>う、うるさいわね</p><p>あたし、知っているんだよお姉ちゃんが、お猿さんみたいにオナニーしまくっていた時のアンアン声を聞いているから</p><p>マナは雪乃と同居していた頃に、雪乃のオナニー声を散々聞いている</p><p>だだったら、何なのよ</p><p>雪乃は、妹を睨む</p><p>別に雪乃お姉ちゃんは、セックスできなくて可哀想だなあって思っただけ</p><p>そしてマナは、オレに抱きつく</p><p>裸のおっぱいを、オレの胸に押し付けて</p><p>あたしは、ほらしたい時には、いつでもお兄ちゃんに愛してもらえるから</p><p>雪乃は、ムッとして</p><p>舞夏、あんた恥ずかしくないのっ白坂家の娘としてそんな男とはしたないわよっ</p><p>はしたなくていいもんっ</p><p>マナは、オレにキスする</p><p>あたし今、とっても幸せだから</p><p>オレの頬を舌でペロペロと舐めた</p><p>それにさあたしも雪乃お姉ちゃんも、とっくに白坂家から放り出されているんだよ知ってるでしょパパ死んだんだし</p><p>あんたたちが殺したんじゃない</p><p>雪乃が絶叫する</p><p>仕方ないでしょパパはあたしたちのパパは、殺されても文句が言えないようなことをしてきたんだし</p><p>舞夏あんたのパパなのよっ</p><p>雪乃の言葉に、カッとなるマナ</p><p>でも、パパは助けてくれなかったじゃないあたしのこと、助けてはくれなかったんだからっ</p><p>あの人はいつも好き勝手やっているだけでさあたしが静岡で療養している時だって、一度も会いに来てくれなかったそれでたくさんの人を傷付けて、酷いことをいっぱいやって、みんなに恨まれてこうなったのは、自業自得だよ</p><p>だけど家族なのよパパなんだから</p><p>あたしの家族はここに居るよお兄ちゃんやアニエスちゃんたちだよ</p><p>舞夏はあんたは、まだ子供だから騙されているのよ</p><p>お兄ちゃんは命懸けで、あたしたちを守ってくれたんだよっ何度も、何度も雪乃お姉ちゃんだって、見てきたでしょ</p><p>マナが、オレを抱きしめる</p><p>あたしはこの人が好きっこの人の女になったんだもんっこの人を愛して、この人の赤ちゃんを産むんだよ家族になったんだよ</p><p>マナは、姉に断言する</p><p>アニエスちゃんもあたしの妹だ一生、大切に守るよ家族だもん</p><p>アニエスは、マナと雪乃の怒鳴り合いに、すっかり怯えている</p><p>アニエス、大丈夫だからほら、こっちへ来い</p><p>オレは身を起こして、アニエスを抱きしめる</p><p>怖くないぞパパが一緒だからな</p><p>オレは、アニエスの裸の背中を撫でてやる</p><p>あんたたちはみんな、頭がおかしいのよその男に、騙されているのよ</p><p>雪乃お姉ちゃんが、そう思うんならそうなんじゃない雪乃お姉ちゃんの中ではさ</p><p>でも、あたしはお兄ちゃんとエッチする度に感じているからお兄ちゃんに愛してもらっていることあたしも、お兄ちゃんを愛していることエッチすればするほど、絆が強くなっているのが判るもんあたしたち、ある日突然、いきなり家族になったんじゃないもん少しずつ、お互いに心を開いて、歩み寄って、寄り添ってそれで</p><p>オレたちは、少しずつしか判り合えなかった</p><p>オレの女たちの中でもマナは、特に時間が掛かったと思う</p><p>でも、最初に手を差し伸べてくれたのはお兄ちゃんだもんあたしからじゃないそして生意気で我が儘なあたしを見捨てないで、何度も何度もあきらめずに愛してくれた</p><p>感謝しているよ愛しているお兄ちゃんが、必死であたしを幸せにしてくれようと努力してくれているみたいにあたしも、お兄ちゃんを幸せにしてあげたいって思っているこの家族を守りたいって</p><p>馬鹿なこと言ってないで、ゲンジツを見なさいよあんたは、この男たちに利用されているだけなんだから利用価値がなくなったら、あんたなんて捨てられちゃうのよポイッてそういう連中でしょ、こいつらはさ</p><p>雪乃はそう思っているのか</p><p>雪乃お姉ちゃんこそゲンジツを見なよ</p><p>マナは姉に、はっきりと告げる</p><p>利用価値がなくなったらって、何時のことさ</p><p>パパは、もう死んだんだよ守次伯父さんは失脚して白坂家は、香月さんに完全に白旗を揚げたミナホお姉ちゃんたちの復讐は、もう終わったんだよ全部済んだんだよもう</p><p>雪乃が、ビクッと震える</p><p>その上さ、香月家のみすずお姉ちゃんやルリお姉ちゃんとの繋がりであたしたちの立場は安泰警察に追われることも無いよ香月さんが日本を動かすくらいの凄い権力者だってこと、雪乃お姉ちゃんも知っているよね</p><p>でも、正義は正義は、あたしたちにあるわよこいつらには、絶対に天罰が下るわよっ雷とか隕石とかが落ちてきて、こいつら全員、皆殺しになるのよっそうでないと</p><p>雪乃の眼から、涙が零れる</p><p>パパがパパが可哀想よ</p><p>雪乃の気持ちは判る</p><p>オレたちは、絶対に正義では無い</p><p>オレたちは犯罪集団だ</p><p>悪だ</p><p>白坂創介に酷い目に遭わされたからと言って、白坂創介に復讐するのは悪いことだ</p><p>法と倫理に背く</p><p>それでもオレたちは、この私刑を完遂しなければならなかった</p><p>そうでなければ白坂創介の無残な最後を観なければ</p><p>白坂創介に堕とされた多くの娼婦たちは、過去を乗り越えて前に踏み出すことはできないから</p><p>シザーリオ・ヴァイオラが死ななければ、寧の心が解放されなかったように</p><p>警察に逮捕されて、裁判で断罪されて刑務所で罪を償うとかじゃダメなんだ</p><p>白坂創介がこの世からいなくならない限り元・娼婦たちの心は休ませなかったと思う</p><p>あんたなんて自殺しちゃうばいいのよっ自分で死になさいよ恥知らずのクズ人間</p><p>何て言われようと、オレは構わないよでも、オレは生きるよ一生懸命、生きて幸せになるよ</p><p>あんたたちみたいな人間に、幸せになる資格なんか無いわよっ</p><p>それでも、オレは幸せになる</p><p>オレは、腕の中のアニエスを見る</p><p>オレが幸せにならないとみんなが、幸せになれないから</p><p>みんなオレの家族</p><p>アニエスが、オレの顔を撫でてくれる</p><p>パパと一緒だからアニエスは幸せですの</p><p>オレには、もう幸せにしなくてはいけない家族がいる</p><p>どれだけの罪を犯そうとどれだけの恨みと呪いの言葉を浴びせられようと</p><p>オレは、平然と毅然として、生きていかないといけない</p><p>オレが不安な顔をしたら、アニエスも不安になる</p><p>偽善者嘘吐き気違い</p><p>雪乃が何を言おうとオレは、受け流すしかない</p><p>雪乃お姉ちゃんは、そうやってギャーギャー喚いているだけでさ本当に、判っていないんだね</p><p>パパが死んであたしたちの利用価値は、期限切れになったんだよ判るもう、あたしたちを捕まえておかないといけない理由は無いんだってば</p><p>マナの言葉に雪乃は、ハッと息を呑む</p><p>それなのにお兄ちゃんは、あたしのことをちゃんと大切に扱ってくれているミナホお姉ちゃんや、克子さんたちもそうあたしのことを、ちゃんと家族だと思って接してくれているんだよ</p><p>そ、そんなの判らないじゃない</p><p>判るってさ今だって、あたしたちのことを観ていてくれているんだからそもそも、あたしのことを信用してくれなかったら、こんな風に雪乃お姉ちゃんと話す機会だって貰えなかったよ</p><p>雪乃お姉ちゃんと話す最後のチャンスをね</p><p>最後って舞夏</p><p>雪乃は、怯え顔で妹に尋ねる</p><p>判らないの利用価値がなくなって、賞味期限切れなのは雪乃お姉ちゃんでしょ</p><p>雪乃の顔が、サーッと青ざめる</p><p>雪乃お姉ちゃんこそどうするつもり、この後</p><p>一応言っておくけれど雪乃お姉ちゃんが、今、生きているのはお兄ちゃんのおかげだからねお兄ちゃんがいなかったら、普通に殺されていたと思うよ</p><p>そんなこと知らないわよ</p><p>雪乃は、下を向いてうつむく</p><p>でお姉ちゃん、どうするわけこの後</p><p>い、市川のお祖父様のところへ</p><p>ふうん精神病院に押し込まれて、残りの人生を送るわけね</p><p>し、白坂家の誰かの家へ</p><p>白坂家が、雪乃お姉ちゃんを匿うわけないでしょそんな香月さんに逆らうようなことをすると思う</p><p>雪乃が、妹を睨み付ける</p><p>さっき、その香月家のお嬢さんがあたしに言ったわよあんたたちの言う通りに道化を演じれば生きる保証はしてくれるって生活の面倒も見るって</p><p>そうだ今日の午前中、瑠璃子が雪乃にそう約束した</p><p>それで、いいんだねルリお姉ちゃんの道化で一度、道化になったら、一生抜け出せないけれど、それでもいいの</p><p>パパの最後の姿覚えているよね</p><p>もし、お姉ちゃんがあたしたちを裏切って、あたしたちの秘密を外の人たちに暴露しようとしたらああなるよ</p><p>白坂創介は舌と両手首とペニスを断ち切られていた</p><p>香月セキュリティ・サービスとかは、ともかく恭子さんとか、ミス・コーデリアは、本物の怖い人なんだよ美智お姉ちゃんやイーディちゃんだって、怒らせたら何をするか判らないし</p><p>雪乃は震え出す</p><p>そ、そんなの判っているわよっ</p><p>うんうん、判ってないよさっきあれだけ、ルリお姉ちゃんにキツク言われたのに雪乃お姉ちゃん、まだどうにかなるって思ってたもん</p><p>マナは姉に冷たく告げる</p><p>もう、どうにもならないんだよ腹を括ってよ</p><p>じゃあ、あんたあたしにどうしろって言うのよ</p><p>こっちにおいでよ雪乃お姉ちゃんのその、今となってはみっともないだけの尊大なプライドを捨ててさ</p><p>あたしは、お兄ちゃんのセックス奴隷ルリお姉ちゃんも、そうみすずお姉ちゃんは、お兄ちゃんの愛玩ペット美智お姉ちゃんは、お兄ちゃんの玩具</p><p>アニエスは何ですの</p><p>アニエスが、オレの腕の中からマナに尋ねる</p><p>アニエスちゃんは、何がいいお兄ちゃんの何</p><p>うーんとねぇ</p><p>お嫁さんとか言い出したらどうしよう</p><p>思い出しましたのアニエスも、パパのペットでしたの</p><p>白坂創介に、そういう風に育てられたんだな</p><p>うんじゃあ、いっぱい可愛がってやるな</p><p>あたしたちはみんな、お兄ちゃんの所有物になったんだよそうなることで、みんな、つまらないプライドを放り出したんだだから、お兄ちゃんの前では身も心も裸になれるし姉妹同士では、嫉妬したりケンカしたりしないんだよみんな、自分自身をお兄ちゃんに捧げているから</p><p>みんな、オレの下の立場に引いてくれているだから、ケンカせずに仲良く共存してくれている</p><p>ジッちゃんは、そのことが判っていたから瑠璃子を、最初から奴隷としてオレに売り払った</p><p>香月家の娘としてのプライドを、根本から捨てさせるために</p><p>だから何よ</p><p>雪乃がマナを睨む</p><p>雪乃お姉ちゃんも、余計なプライドを捨ててこっちにくればいいのにお兄ちゃんは、心の広い人だから雪乃お姉ちゃんが、心を入れ替えれば、きっと受け入れてくれるよ</p><p>マナの目的は、これだったのか</p><p>マナは雪乃を家族に勧誘するつもりだったんだ</p><p>あたしのことだって心を入れ替えたら、ちゃんと受け入れてくれたんだからお兄ちゃんは</p><p>自分がそうやって、オレたちの家族に入ることができたのだから</p><p>雪乃にもできると、思っているらしい</p><p>人は、自分の経験を基に何でも考える</p><p>マナと雪乃は違う人間だ</p><p>今が最初で最後のチャンスだよミナホお姉ちゃんも、１回限りで許してくれたみすずお姉ちゃんたちが、帰って来るまでのこの時間しか無かったんだ</p><p>みすずたちが居れば雪乃を家族に勧誘するアプローチは、きっと却下されたろう</p><p>寧がいたら、確実だ</p><p>オレの女たちはみんな雪乃のことを嫌っている</p><p>あたしは雪乃お姉ちゃんを、見捨てたくないんだよっ</p><p>マナは雪乃の実の妹だ</p><p>何もしないまま、姉を見捨てることはできない</p><p>あたしに、そいつの奴隷になれって言うの</p><p>そうだよあたしがしたみたいにお兄ちゃんの奴隷になるって宣言してみんなに土下座して許してもらって最初は、上手くいかないかもしれないけれど、一生懸命に頭を下げれば、きっといつかはみんなも認めてくれるよ雪乃お姉ちゃんのこと</p><p>あたしは嫌よ</p><p>そんなの死んでも嫌殺されたって、嫌よ</p><p>そう断言する</p><p>雪乃お姉ちゃんの馬鹿ッ判らず屋ッこのまんまじゃ、本当にどうしようもなくなっちゃうだけなんだよっそんなことも判らないのっ</p><p>嫌なものは、嫌なのよ</p><p>雪乃は、オレを拒絶する</p><p>何でよ雪乃お姉ちゃん、お兄ちゃんのこと好きでしょ</p><p>はぁ何であたしがこんなやつを</p><p>だってお姉ちゃん、さっきのオナニーだって、お兄ちゃんを観ていたでしょあたし、判っているんだよ雪乃お姉ちゃんは、お兄ちゃんとセックスしたいんでしょ</p><p>あ、あたしはこんなやつと、したくないわよっ</p><p>だってあんなに激しくオナニーしていたじゃないっ</p><p>マナは指摘する</p><p>それはあたしは、単純に身体が火照ってそうよ、身体がうずいてセックスしたくなっちゃってただけよ別に、その男としたいわけじゃないのよもっと、美男子であたしに相応しい立派なオトコとセックスしたいのよそいつが欲しいわけじゃないわっ</p><p>雪乃は、そう反論する</p><p>嘘だよ雪乃お姉ちゃんは、もうお兄ちゃんでなければダメなはずだもんっお兄ちゃんとのセックスじゃないとイケないんだよっ夢の中だって、お兄ちゃんに抱いてもらっているんだよっ</p><p>何で、舞夏にあたしのことが判るのよっ</p><p>だってあたしが、そうだもんっ</p><p>あたしがそうなんだよあたしは、絶対にお兄ちゃんとしかセックスしないっていうより、できないよお兄ちゃん以外の男の人なんて怖いし、気持ち悪いもん</p><p>マナが、オレの背中に頬擦りする</p><p>あたし今でも、セックスそのものは、ちょっと苦手でも、お兄ちゃんとするのは好きお兄ちゃんとのセックスだから好きあたしのお腹の中に、お兄ちゃんが射精する時の気持ち良さそうな顔を見るのが好きセックスの時の、優しいお兄ちゃんが好き心が通じ合うのが穏やかで優しい気持ちになるのが好き</p><p>マナは、背中からオレを抱きしめる</p><p>お兄ちゃんが好きなのお兄ちゃんに愛してもらうのがお兄ちゃんを愛することが裸になって、身体をぴったりくっつけてあたしの一番深いところまで、お兄ちゃんを受け入れてあたしはセックスが好きなんじゃないよお兄ちゃんが好きなのお兄ちゃん大好き</p><p>アニエスもパパが大好きですの</p><p>オレの内側と外側で２人の美少女が、裸身をオレに擦り付ける</p><p>あたしだけじゃないよお兄ちゃんの女は、みんなそうお兄ちゃんとセックスして心と身体を通じ合わせるのが好きなのお兄ちゃんが大好きなんだよっ</p><p>そして再び雪乃に対する</p><p>雪乃お姉ちゃんもそうでしょ雪乃お姉ちゃんだって、お兄ちゃんとセックスしてるんだからお兄ちゃんのセックスが、どれだけ優しいのか心と身体で感じているはずだよっ</p><p>残念だけれどあたしは、ずっと一方的にそいつにレイプされてただけだから</p><p>冷たい眼で、オレを見る</p><p>こんな男に愛情を感じるはずがないじゃない</p><p>それは、あたしだって最初はそうだったよあたしだって、ロスト・ヴァージンはレイプだったもんでも、お兄ちゃんはお兄ちゃんは、違ってたんだよあたしの特別な、大切な人になってくれたんだよ</p><p>あら、そうあんたって、すっかりそいつに洗脳されちゃったのねそいつなんて、ただ単にセックスが上手いだけのクソ男よこんな男世の中には、いっぱいいるわ全然、特別じゃないわよ</p><p>雪乃は、そう返す</p><p>雪乃お姉ちゃんはお兄ちゃんとセックスして、何も感じなかったの今でも、他の男の人とセックスしたいと思うのお兄ちゃんじゃない人と</p><p>そうねあたしは別に、こいつじゃなくたっていいわよだって、こいつはあたしに相応しいオトコじゃないものあたしにはもっと格好良くて、もっと顔が良くて、もっと家柄の良い人じゃないとこんなやついらないわよ</p><p>こいつは舞夏は、知らないかもしれないけれどあたしのことが好きだったのよこんなみっともないオトコに好かれて、こっちは迷惑よ大迷惑よそれで、好き放題あたしのことを弄んで今は、他の女の身体に夢中だから、あたしにはもう興味が無いんですって、馬鹿にしているわよ</p><p>雪乃はそう思っているらしい</p><p>ま、仕方ないわよね誰だって、あたしなんかより、香月家のお嬢さんの方を選ぶわよね何たって、名家中の大名家ですものねそういうゲスなオトコなのよこいつは</p><p>ギッとオレを睨む、雪乃</p><p>あたしのこと好きだったくせに</p><p>お兄ちゃんは今でも、雪乃お姉ちゃんのことが好きだよそれは、変わっていないよ</p><p>だったら、あたしを助けなさいよあたしが助かるように、弓槻や香月家と交渉なさいよそしたら１回ぐらいは、相手してあげるわセックスでも、何でも</p><p>雪乃は、涙目でそう言った</p><p>ちっくしょうあんたなんかに頼らないといけないなんて、情けないわよ死にたいぐらい、情けないわよ</p><p>眼からぽろりと、涙の粒が落ちる</p><p>あんたが、あたしを犯したいのなら幾らでも、犯されてあげるわよあたしの身体を好きにすればいいじゃないでもあたしは、絶対にあんたたちには屈しないからあんたの奴隷になんかならないあたしは、誇り高き人間なのよ白坂家の女なのよ人間としてあんたに犯されてやるわあたしは、あんたなんかよりも遥かに上等な女なんだからあんたとは、格が違うんだから</p><p>雪乃、いい加減にしろよオレはお前を抱かないもう、セックスはしない雪乃には勃起できないそう言ったろ</p><p>あら、無理しなくて良いのよしたいんでしょほら、レイプしなさいよあんた、いつもガツガツと野良犬みたいに、あたしのことを犯していたじゃない</p><p>もうそんなことをしている状態じゃなくなったんだよ</p><p>雪乃にそう告げる</p><p>オレはもう雪乃ことなんか好きじゃないお前なんて、大っ嫌いだよ</p><p>お兄ちゃんも、雪乃お姉ちゃんも違うよそうじゃないでしょ</p><p>２人ともそれは恋だよ恋だから、そんなになっちゃっているんだよどうして自分のことに気付かないの</p><p>マナが、雪乃を見る</p><p>雪乃お姉ちゃんはお兄ちゃんに愛されたいんでしょお兄ちゃんに、自分だけを見ていて欲しいんだよ恋しているんだよお兄ちゃんに</p><p>違うわよ、舞夏</p><p>お兄ちゃんだって雪乃お姉ちゃんが、こんな風に高飛車だからまっすぐにお兄ちゃんの恋心を判ってくれないから諦めるしかないって、思っているんでしょ本当はまだ、恋しているんでしょ</p><p>そうじゃないよ、マナ</p><p>オレもそう答える</p><p>そういうことじゃないんだ</p><p>じゃあ、どういうことなの</p><p>マナお前は、自分自身に置き換えて、オレと雪乃のことを考えすぎているマナにとってはそうなのかもしれないけれどオレと雪乃は、違うんだよ</p><p>わ、判らないよお兄ちゃん</p><p>マナが真剣な眼で、オレを見ている</p><p>例えばマナは、一生、オレとしかセックスしない他の男とは、生理的にセックスすることができないって言ってたよな</p><p>うんそうだよ、あたしは</p><p>でも、雪乃は雪乃は、きっとそうじゃないんだよ</p><p>雪乃はオレじゃない男とだって、セックスできるよむしろ、オレよりもセックスが上手くて、自分に快感をもたらす男を探すと思う</p><p>お兄ちゃんよりも、気持ち良くしてくれる人なんていないよ</p><p>それは、マナの考えだろ雪乃はオレという人間を否定したいから、オレとのセックスを否定したいから他の男に、オレよりも快感の深いセックスを求めるよ希望に合う男を見つけるまで何人とでもセックスするよ</p><p>お前はそういう女だろ</p><p>そうね少なくとも、世の中には、あんたよりもセックスの上手い男が居るだろうとは思っているわあんたなんて、大したことないはずよ</p><p>どうして、そう思うのよ</p><p>雪乃はマナと違って、誰も信じていないからだよ</p><p>マナは人間を信じているだからオレが、マナを助けようとした時に、オレのことを信じてくれたそれで、オレもオレのことを信じてくれたマナのために頑張れた</p><p>信じることが信じてくれたと感じたことがお互いの関係を強化してくれる</p><p>絆が、生まれる</p><p>でも、雪乃は最初から、自分しか信じていないからこいつは誰も信じていないから</p><p>今、こうやってマナが機会を作ってくれたことがマナの実の姉に対する愛情だってことすら、理解していないこれは、マナが自分を陥れに来ているあるいは、マナがオレたちに騙されて、自分を陥れる計画に利用されているそうとしか、考えられないから</p><p>心が頑なになる</p><p>雪乃みたいな人間には何を言ってもムダなんだよ何をしてやっても、意味が無いんだよこいつは、誰も信じていないんだから</p><p>そしてプライドが高くて、美しい娘だから他人に与えられるのが当然だと思っているそのくせ、他人に奪われることをいつも恐れている</p><p>人には善意や愛情があるってことが、理解できないから雪乃には、マナの話は判らないんだよ雪乃は、人間は損得勘定でしか動かないって思っているから</p><p>雪乃は黙って、ジッとこちらの様子を見ている</p><p>瑠璃子は、雪乃がそういう人間だって判っているから午前中の交渉は、徹底的にドライな損得勘定だけで話をしたんだ</p><p>死にたくなければ、こちらの命令に従え</p><p>シンプルで判りやすい提示だ</p><p>道化として命令に従うのなら生活の保証はしてやるよくよく考えたら、馬鹿げた話だろそんな面倒なことをするより、雪乃を殺した方が楽だし、費用も掛からないでも、雪乃は自分には価値があると信じ込んでいるから香月家が、自分を利用するメリットがあると思い込んだんだ</p><p>実際にはメリットなんてあるはずがない</p><p>雪乃みたいな娘は、口を塞いでしまった方が、後顧の憂いはなくなる</p><p>そうだね今の雪乃お姉ちゃんには道化としてでも、生かしておく価値は無いよね</p><p>マナが雪乃を見る</p><p>でも、マナは雪乃が道化として、残りの人生を支配されるのは可哀想だと思ったんだろそれで、いっそのこと自分みたいに、心を入れ替えて、みんなの前で土下座すれば雪乃もオレたちの家族になれるかもしれないって、思ったんだな</p><p>だって、あたしは</p><p>マナの認識が甘いのは仕方無い</p><p>マナだって、白坂家のお嬢様育ちだ</p><p>自分がそれで助かったのだから雪乃も、何とかできると思ったんだろう</p><p>でも、この通りだよ雪乃は、雪乃だマナの優しさすら信じていない</p><p>オレは、雪乃を見る</p><p>ふんっ、つまりこういうこと全部、あたしが悪くてあたしが馬鹿だから、こんな酷い目に遭っているって何でもかんでも、あたしのせい</p><p>あんたいい加減にしなさいよそうやって、あたしを見下して、馬鹿にして許さない、許さない、許さないわよっサイテイよ、あんた</p><p>見下しているのは、いつもお前の方じゃないか</p><p>雪乃はオレをサイテイのゲスのクズだと思っている</p><p>何一つ信用できない人間だと</p><p>そういう認識で凝り固まっているから</p><p>雪乃とは、何一つ建設的な会話ができない</p><p>瑠璃子がしたみたいに</p><p>あるいは、ミナホ姉さんがいつもしているように</p><p>雪乃には、圧倒的に力で抑え込むことしかできないんだろうか</p><p>それ以外に、アプローチの方法は無いんだろうか</p><p>でもお兄ちゃん</p><p>あたしはお兄ちゃんなら、何とかしてくれるって信じているよお兄ちゃんなら、きっと</p><p>お兄ちゃんなら、もっと良い形で雪乃お姉ちゃんが、生きていく道を作ってくれるって</p><p>マナの眼が、必死にオレに訴えている</p><p>どうしても姉を見捨てたくないんだな</p><p>マナオレには、そんな力は無いよ</p><p>まだ、雪乃編の途中なので感想欄に雪乃が可哀想これはおかしいとか書かないで下さい</p><p>途中ですから</p><p>本当に、人は自分の経験だけを基に話をするので</p><p>留学したことで道が開けた人は、若い子に留学を勧めるし</p><p>コンクールの受賞で道が開けた人は、コンクールのことばかり勧める</p><p>業種によっては、留学もコンクールも関係なかったりするんですけれど</p><p>私は実際に、国費留学を申請して留学したけれど帰って来たら、元の会社に戻れずに、留学して勉強したこととは別の仕事に再就職するしかなかった人を知っています</p><p>527．裁かるる、雪乃・２</p><p>オレのことを、信頼してくれるのは嬉しいけれどオレは、そんなに強くないよ</p><p>オレは、どこにでもいるようなただの高校生でいや、普通の高校生よりもちょっと劣っているぐらいの男なんだから</p><p>でも、お兄ちゃんはお兄ちゃんは、いつでもあたしたちのことを守ってくれているよお兄ちゃんは、凄いんだよ</p><p>マナが、オレに縋り付く</p><p>それはマナたちが、オレのことを信じてくれているからだよ信じてくれていることが伝わって来るから、オレは必死で応えているだけだよ</p><p>もし、みんながオレを信じてくれなかったら</p><p>オレは、きっと途中で挫折している</p><p>オレ、昨夜さみすずの家へ行ったんだよ</p><p>マナと雪乃の家にも行ったことがあるけれどマナたちの家は、まだオレの理解できる範囲にあったよ</p><p>白坂創介の家も、大きかった</p><p>でも理解を超越するような、大豪邸ではなかった</p><p>雪乃はオレのクラスメイトだし同じ高校に通う生徒の中のお金持ちの家ということで、納得ができた</p><p>だけど、みすずの家は何かもう、違うんだよ豪華のレベルが生活水準が根本から違ったんだよ</p><p>あの超高級マンションの広すぎるリビングから見た、目映い夜景を思い出す</p><p>ふかふかのカーペットに、パーティが開けるほど広いベランダ</p><p>本物の油絵の掛かった壁</p><p>調度品の何もかもが、超一流の品で揃えられていた</p><p>ああ何ていうのかなとにかく、王侯貴族様っていうか、セレブの世界なんだよそのセレブっていうのも、国内版じゃなくって国際的って言うか、グローバルに拡がっているっていうか</p><p>何を言っているんだオレ</p><p>とにかく、ジッちゃんの三男の家であんななんだから、香月家の本家の家・屋敷なんて想像もできないよ</p><p>庭でクジャクとか飼ってても、驚かないぞ</p><p>っていうか、庭だって東京ドーム１０個分とかかもしれないし</p><p>家なんか、大阪城より大きいかもしれない</p><p>みすずも瑠璃子も、本物のお嬢様いや、お姫様なんだよもう、ビックリして腰を抜かすしかないレベルの</p><p>昨夜改めてそう思った</p><p>普段暮らしている家を見ることほど、その人の本質が判ることはない</p><p>そして、あいつらは香月家の娘として、ずっと抑圧されて生きてきたろ対等に話をしてくれる友達はいないしそれなのに、誰に対してもニコニコしていないといけない</p><p>みすずや瑠璃子が、もし他の女生徒とイザコザを起こしたら</p><p>その女生徒は、親兄弟家族もろとも、恐ろしい目に遭う</p><p>みすずや瑠璃子の意志とは関係無く</p><p>周囲の生徒や教師や大人たちが香月家の報復を恐れて、勝手に動き出す</p><p>だから、みすずも瑠璃子は誰とも、ケンカできない</p><p>同時に、普通の子とは仲良くなれない</p><p>みすずたちと仲良くしていることが知られたらその子が、やっかまれて酷いことになる</p><p>だから、周囲の人たちにはいつも鷹揚で、ニコニコしていてそれでいて、誰にも心が開けないというのが、香月家の娘の宿命だった</p><p>オレと、出会うまでは</p><p>オレの女になったことでオレの家族になったことでみすずも、瑠璃子も自由に心を開くことができるようになったんだオレたちの前では</p><p>お兄ちゃんの前では、だよ</p><p>お兄ちゃんだけだもん香月家の権威とか、そういうのが全然関係無く裸のお姉ちゃんたちを真っ正面から愛しているのは</p><p>いや、オレだけじゃないだろみんなだって</p><p>ううんミナホお姉ちゃんたちは、どうしたって香月家の力や影響を考えないといけない立場だしあたしやメグお姉ちゃんだって、香月家のお嬢様たちには一歩退いちゃうもの</p><p>マナは、アニエスをチラッと見て</p><p>アニエスちゃんやイーディちゃんは、そういうのは判っていないと思うけれどお兄ちゃんみたいに、お姉ちゃんたちを抱き留める立場じゃないしさ</p><p>確かに、アニエスやイーディには、香月家の権威なんて判らないだろうけれど</p><p>結局、お兄ちゃんなんだよあたしたち家族の要はお兄ちゃんが、あたしたちを大きく手を広げて抱きしめていてくれるからあたしたちは、まとまっているんだよ</p><p>でもそれだって、限界はあるよ</p><p>昨夜のみすずや瑠璃子たちは今は、嬉しくてたまらないことが判るんだずっとずっと、心を押し殺して生きてきたんだから、心を解放できることができて嬉しくてたまらない何か春が来て花が咲いたみたいな、華やかさを感じたよちょっとハメを外しすぎだったかもしれないけれど、今までのあいつらのことを考えたら、今は思いっきり羽を伸ばさせてやりたいって思った</p><p>ベランダでオシッコとか監視の人に見つからないようにセックスとか</p><p>やり過ぎな感じのことも多かったけれど</p><p>オレができることなら、何でもしてやりたいって思ったし本当に、全部やったよ</p><p>オレには彼女たちの期待に応える義務がある</p><p>オレはあいつらの男だから</p><p>でも、みすずたち多分、気持ちが高ぶっているから冗談で言っていたんだと思うけれどオレの女をもっと増やしたいって言っていたあいつらの学校の気に入っている女の子たちを、どんどん連れてきたいって</p><p>いいじゃんみすずお姉ちゃんたちなら、人を見る眼はあると思うしみんな名家の女の子でしょ何も問題は無いじゃない</p><p>みすずたちの通うのは、名家の子女しかいない日本一の超お嬢様校だ</p><p>その中で、みすずたちが選抜した子なら絶対に、良い子ばかりだろう</p><p>美人で、頭が良くて、性格も良い</p><p>オレはどうなるんだオレは、やっぱりその子らを全員、受け入れないといけないのか</p><p>オレには限界がある</p><p>精神的にも肉体的にも</p><p>いやもし、そうなったとしても受け入れるよみすずや、瑠璃子はオレが何人でも女を受け入れられると信じているんだからだから、オレは期待に応えないといけないから</p><p>あいつらがオレを信じてくれるのならオレは、やり遂げないといけない</p><p>ごめん、お兄ちゃんあたしも、お兄ちゃんなら何人でも大丈夫だって思ってた</p><p>いや大丈夫だよマナが、そう信じていてくれるなら</p><p>オレはみんながオレを信じてくれるから、頑張れるんだどんな大変なことも、恐ろしいこともオレは、やってみせるよ</p><p>だから、オレはこの数日の混沌の戦いを、必死に生き抜いてきた</p><p>みんなの期待に応えるためだけに</p><p>だけど、雪乃は雪乃のことは、無理だマナは、オレだったら雪乃だって受け入れることができるって思ってくれたみたいだけれど雪乃は無理なんだ</p><p>雪乃は、黙ってオレたちを見ている</p><p>どうして、お兄ちゃん</p><p>雪乃はオレを信じていないから雪乃には本当は心の中でガクガク震えている、怯えたオレが丸見えだから</p><p>あいつにはオレの本性が見透かされているんだよ</p><p>オレは雪乃を犯した</p><p>怯えて震えながら縋り付くように、雪乃の身体を抱いた</p><p>ズタボロのオレを散々見られている</p><p>雪乃にとってはオレは、ただの無力などうしようもないクズな男子高校生でしかないんだ雪乃だけが、ゲンジツのオレを見ている知っている</p><p>最初に雪乃を犯した時の絶望しきったオレを</p><p>さあ、どうかしらね</p><p>雪乃は、そう言った</p><p>あたしは、あんたのことなんて、何も知らないわよ知りたいとも思わないし興味がないわ今までも、これからも</p><p>冷たい眼で、オレにそう言う</p><p>でも、とにかくあんたが救いようのない馬鹿で、気が狂っているってことだけは判っているわだから、あんたにだけは用心しているの気違いなんだもの、いきなり何をしてくるか判らないしね</p><p>雪乃はオレがシザーリオ・ヴァイオラを殺したことを知っている</p><p>とにかく舞夏、あんたがあんたなりに、あたしのことを心配してくれたってことは判ったわありがとう迷惑極まりないけれど、一応はお礼を言っておくわ</p><p>雪乃が妹に言う厳しい顔で</p><p>雪乃お姉ちゃん</p><p>舞夏は、香月家や弓槻に尻尾を振って、何とか生きていくのねそれが、舞夏の決めたことなら、あたしは反対しないわいいんじゃないそんな、奴隷みたいな人生、あたしは真っ平ゴメンだけれど舞夏には、他に選択肢が無いんでしょあんたは身体も弱いし、取り柄も無いんだからそいつに媚びて、どうにか生きていけばいいわよペットだの奴隷だの、あたしにはバカバカしくてたまんないけれど反吐が出るわよ</p><p>雪乃は、妹に悪態を付く</p><p>ホント、くっだらないわよあんたたち家族ごっこが、そんなに楽しいのあんたたちがしているのは、傷の舐め合いじゃない弱っちぃ人間が肩を寄せ合って、ペロペロお互いの涙を舐め合っているだけじゃない偉くも凄くも無いわよみっともないだけだっての馬鹿じゃないのあんたたちみんなみんな、頭がどうかしちゃっているのよ</p><p>ああ、雪乃お前の言う通りだよオレたちは、おかしくなっているオレたちのしていることは、全部間違っている</p><p>でも、オレたちはこの道を行くんだこの間違った道を法律も倫理も、全て踏みにじって断固として生きていくんだそして、オレたちは幸せになる絶対に幸せになるんだ</p><p>オレは、腕の中のアニエスをギュと抱きしめる</p><p>アニエスは、大きな青い瞳で不思議そうに、オレを見上げている</p><p>幸せになるですってふざけないでよあんたは人殺しじゃないのっ</p><p>オレはこの手で、シザーリオ・ヴァイオラを殺した</p><p>パパだってあんたたちに、殺されたのよっ</p><p>雪乃はオレを、オレたちを糾弾する</p><p>それがどうした</p><p>オレは、ハッキリとそう言う</p><p>罪の償いもしないで、のうのうと生きていくつもりあんたたちには、幸せになる資格なんかないのよ</p><p>雪乃が、オレに叫ぶ</p><p>幸せになる資格が無くとも幸せにしなくちゃいけない義務がある</p><p>オレの腕の中のアニエスの温かさが、それを教えてくれる</p><p>オレは、極悪人だきっと地獄に墜ちるだろうだけどオレは、オレの家族を絶対に幸せにする何が何でも絶対にそのためには、何だってするまた、誰かを殺さないといけなくなったら、ためらわずに殺す</p><p>オレはもうそういう世界に生きている</p><p>オレは犯罪集団黒い森のメンバーだ黒森家の男なんだ</p><p>そうこの家の、たった１人の男だ</p><p>気違いっあんた、気が狂っているわよ</p><p>雪乃は、ブルルっと震えて、そう言う</p><p>何とでも言えよ今のオレは、何て言われたって平気だよオレには、守らなければならない家族がいるオレは、オレの家族が大切なんだ、オレ自身の命よりも</p><p>お兄ちゃんもういいからもういいから</p><p>マナが、オレの背中に抱きついた</p><p>内側にアニエス、背中にマナ二つの温もりが、オレの心を支えてくれる</p><p>はん馬鹿みたいよ、あんたいい加減なことを言って、カッコ付けているだけじゃない何が家族よ偽善者エゴイスト</p><p>あんたはただ、自分が可愛いだけなのよ生まれて初めて、チヤホヤしてくれる人たちに出会ったから、舞い上がっているだけなのよそんなことも判らないのバーカ</p><p>雪乃の眼が、オレを見ている</p><p>あんたなんてさいいようにおだてられて、そのうち使い捨てにされるのがオチよだって、世の中にはあんたなんかよりもマシな男は、いっぱいいるんですからね香月のお嬢さんたちが、それに気付いたらお払い箱よご愁傷様ねそしたらさ、あんたも弓槻も、香月家に見捨てられるわ一気に地獄へ急降下よ</p><p>いずれ、そうなるわそうなったら地べたを這いずり回って、みすぼらしく死になさいねあたしのパパよりも、もっとミジメで情けなく死になさいゲスなあんたに相応しい死をあんたには、そんな最期がお似合いよ</p><p>ハァ、ハァと雪乃が息を荒げている</p><p>溜め込んでいた怒りと憎しみを一気に噴き上げてオレに叩き付ける</p><p>うん、そうだろうな雪乃の言う通りだきっと、そうなる</p><p>お前、やっぱり鋭いな自分のこと以外だと、本当に分析する力が凄いと思うよ</p><p>雪乃には察する力がある</p><p>どうして、自分自身のことにはその力が発揮できないのかが判らないけれど</p><p>お兄ちゃん何を言っているの</p><p>いや、雪乃が正しいよみすずも瑠璃子も、まだ色んな男の人に会って来ていないからいずれ、オレなんかよりも、もっと出来の良い男に出会うよそしたら、オレがダメでどうしようもない男だって気付くよそして、オレから離れていく</p><p>何言っているのよお兄ちゃん</p><p>でも、みすずも瑠璃子も優しいから黒い森を見捨てるようなことはしないと思うよもちろん、マナのことも一生助けてくれるだろう２人とも、一度約束したことは絶対に守る子だから</p><p>マナもだ今は、オレに思いっきり頼ってくれでも、オレにマナの人生を捧げる必要なんか無いんだぞもし、他にマナに好きな男ができたら、オレに義理立てしないで、いつでもいなくなっていいんだからな</p><p>オレは天井を見上げる</p><p>みんなを幸せにする覚悟っていうのはそういうことだよ今の家族には、オレは必要なのかもしれないマナの言うとおりオレは家族の要なのかもしれない</p><p>あくまでも、今はだそのうちにきっとオレは、みんなにとって要らない存在になるそうなったら、みんなはオレを卒業してもっともっと幸せにならないといけないんだ</p><p>マナが、必死でオレに縋り付くオレの背中に、頬を擦り付ける</p><p>いいや、でもそうじゃないといけないオレは、人よりも劣ったダメな人間なんだから今は、オレが必要でもみんなが強くなったら、いつまでもオレみたいな人間の相手をしているべきじゃないんだもっともっと、素晴らしい人のところへいかないと</p><p>お兄ちゃんよりも良い人なんていないよっ</p><p>いるさだってオレは本当に、ダメな人間だもの</p><p>みんなに、愛される資格なんか無いんだ</p><p>こんなにも、綺麗で、可愛くて、頭が良くて何よりも優しい女たちに</p><p>へえ判っているのねどうせ、いつかは女たちに捨てられるってこと</p><p>捨てないよっあたしはお兄ちゃんと添い遂げるもんっ</p><p>マナが怒りの眼で、姉を睨む</p><p>怖い怖い舞夏、そういうことを言っている女に限って、良い男が現れると真っ先に鞍替えするのよ</p><p>あたしは、そんな女じゃないわよ</p><p>マナの叫びを雪乃は笑う</p><p>で何どーせ、いつかは捨てられるってことが判っているからあんたは、そんなに女たちに尽くしているってわけ少しでも、捨てられるまでの時間を引き延ばそうとご苦労さんなことね</p><p>オレのことも笑う</p><p>そうじゃないよ</p><p>オレはただ悔いがないようにしたいんだ</p><p>雪乃の眼を見て</p><p>多分、いつかはみんな、オレから離れて行くそして、みんな幸せになるオレのことなんて、忘れてしまうだろういや、忘れないといけないオレのことなんて</p><p>オレは記憶から消される消えなくてはいけない</p><p>でもオレは覚えているからきっと忘れない忘れられないだから愛した人たちには、みんな精一杯尽くしたいそう思うんだ</p><p>そうでないと後悔する</p><p>後悔が悪夢になって永遠に消えなくなる</p><p>はん、あんたの言うことあたしには、よく判らないわねまあ、判るわけが無いわよだって、あんた気が狂っているんだから最初っから、あたしには判りっこない世界にいるんだもの判るはずが無いわよ</p><p>吐き捨てるように、雪乃は言う</p><p>あら、そうかしら</p><p>不意に、ドアがガチャッと開いて、克子姉が現れた</p><p>あなたと彼は、とても似ているわ人を信じ切れないところがね</p><p>そう言ってパシャリと、カメラでオレたちの姿を撮る</p><p>家族の写真を撮っておきなさいどうせ、みんな忘れてしまうんだから写真家の荒木さんの言葉よ</p><p>そしてまた、写真を撮る</p><p>困惑しているオレたちの写真を</p><p>議論が大分煮詰まってきたから、そろそろ行ってあげなさいってお嬢様に言われたのよマナちゃんのアプローチも、上手くいかなかったみたいだしね</p><p>マナの雪乃を家族に勧誘するという計画は、完全に失敗した</p><p>克子姉は、傍らにカメラを置く</p><p>あたし、雪乃さんが全然人を信用しない人間だって言うのは、よく判るのよ</p><p>そういいながら、雪乃を見る</p><p>何てったって、父親があの人だしお母さんがどんな人なのかも観たしねあれだけ利己的で、人を見下して、何でもかんでも損得勘定でしか判断しない人たちに育てられたら、こんな子に育っちゃうわよね</p><p>雪乃が反論しようとするが、克子姉は無視してマナに振り向く</p><p>その点、マナちゃんは療養先の静岡のご親戚の家が良かったのよねだから、大人とか自分を保護する人を信頼することができる子に育っている</p><p>うん静岡の家は、マナにとっては良い環境だったんだと思う</p><p>東京の本当の家族たちよりも</p><p>判らないのはあなたよ</p><p>あたしたちはあなたの過去を知っているわあなたは、お父様にもお母様にも存在を無視されて成長してその上、捨てられた本当なら、雪乃さんみたいに誰も信用しない心の冷たい子になっていたはずよ</p><p>それなのに、あなたが優しい子に育ったのは幼い頃に、あなたの面倒を見て下さったお祖母様の存在があったからでしょ</p><p>オレのバァちゃん</p><p>お祖母様が、あなたに愛情を注いで下さったからその記憶があるから、あなたは優しい子になったそうよね</p><p>克子姉の眼が、オレを見ている</p><p>そうよ、あなたはとっても優しい子それは、間違いないのなのに、どうしてあなたは、人を信じていないのどうして、あなたからあたしたちが、みんないなくなるなんて思い込んでいるの</p><p>あなたの中に何か理由があるはずよあたしたちに、話してご覧なさい</p><p>どうしても言いたくないあたしたちには、言えないこと</p><p>そんなことは、ないけれど</p><p>じゃあ、話して</p><p>うん、話してよお兄ちゃん</p><p>克子姉とマナがオレを見つめている</p><p>雪乃も、冷たい眼でオレを見ている</p><p>ミナホ姉さんもきっと監視しているな</p><p>オレのバァちゃんは、本当に優しい人だったんだオレをいつも、助けてくれてオレのことを愛してくれて</p><p>オレはバァちゃんの笑顔を思い出す優しい笑顔を</p><p>でもバァちゃん、オレのことを忘れてしまったんだ</p><p>病院のベッドの上のバァちゃん</p><p>オレを見る冷たい顔</p><p>どういうこともっと詳しく説明して</p><p>オレが小２の時に、バァちゃんは亡くなったんだけれど最初は、家で倒れたんだ夕方、突然、具合が悪くなってそれで、病院へ救急車で運ばれてああ、オレが呼んだんだよ、救急車家の中の電話は、オレやバァちゃんは使っちゃいけないことになっていたから、外の公衆電話まで行って</p><p>オレは怖かった</p><p>バァちゃんが死んでしまうことが</p><p>救急車の中で、バァちゃんはずっとオレの手を握ってありがとうね、ありがとうねって、オレに言うんだよオレのことを見上げてあの時のバァちゃんは、オレのことが判っていたんだ</p><p>病院に着いて親父が会社から慌てて来てくれたそれで、緊急手術になってそのまま何時間もの大手術になって</p><p>親父と一緒に、朝まで病院で手術が終わるのを待っていた</p><p>オレはバァちゃんが、治りますように、生きていますように、死にませんようにって必死で祈ったずっと手術が終わるまで</p><p>あの病院の廊下の冷たさをオレは忘れない</p><p>そして、手術が終わってその日は、バァちゃんは目覚めなくて意識が戻ったのは、３日後だった</p><p>眼が覚めたらバァちゃん、オレのことを忘れてしまっていたんだ</p><p>オレを誰だという眼で見ている、あの眼</p><p>忘れてしまった</p><p>うん、完全に記憶から消えていた親父のことは判るんだちゃんと名前で呼ぶしでも、オレのことは名前も、孫だってことも、完全に忘れてしまっているんだ親父が説明しても、判らないんだ</p><p>オレのことが頭の中から消えていた</p><p>そりゃ、そうだよなバァちゃんにとっては親父が結婚してからオレが生まれてからの年月は、辛いことばっかりだったもんなオレの母親に、散々いじめられたんだから</p><p>バァちゃんは、母親に奴隷のように、こき使われていた</p><p>それに、オレはまだ９歳でバァちゃんとは、１０年も暮らしていない３０年以上、一緒に暮らしてきた親父のことは覚えていても、オレのことは忘れてしまうよな</p><p>バァちゃんは、親父が結婚したことすら覚えていなかった</p><p>バァちゃんの記憶は、親父が独身の時の母子２人暮らしの時のままで</p><p>だから、オレは存在しない</p><p>結局、そのまま体力が衰えていって、バァちゃんは病院で死んだんだ最期まで、オレのことは思い出さないで</p><p>あんなにオレを愛してくれたのに</p><p>オレのことは</p><p>だからあたしたちも、あなたのことを忘れてしまうと思っているのね</p><p>何とも、悲しそうな表情で</p><p>だって判らないじゃないか人間、どうなるかなんて</p><p>でも、オレは覚えている救急車の中で握っていた、バァちゃんの手をしわしわで、カサカサで、骨張っていたけれど温かい手だったオレにありがとうって何度も言ってくれたオレは、覚えている</p><p>入院した後の、オレを忘れてしまったバァちゃんは</p><p>オレに触れられることを嫌がった</p><p>オレは知らない人間だったから</p><p>オレは忘れないだから、オレはどんなことがあっても、精一杯頑張るんだオレは、忘れない絶対に別れないから</p><p>みんながオレを忘れてしまっても</p><p>アニエスは、パパのこと忘れないですの</p><p>ジッと黙って、オレの話を聞いていたアニエスがオレを見上げている</p><p>ずっとずっと、忘れないですのだから、元気を出して下さいのパパ</p><p>ニコッと、微笑むアニエス</p><p>アニエスがあんなに崇拝していた、白坂創介のことをすっかり忘れてしまっていることを</p><p>アニエスの記憶の中にあったパパはオレという人間に、全て上書きされてしまった</p><p>アニエスはもう、白坂創介を思い出さない</p><p>どうしましたのパパ</p><p>オレのことだっていつかは忘れてしまうかもしれない</p><p>いや、きっと忘れてしまうだろう</p><p>悲しい顔をしないでくださいのパパアニエスは、パパが大好きですの</p><p>オレの顔を優しく撫でてくれるアニエス</p><p>私の祖母は、２人とも私のことが判らなくなって亡くなりました</p><p>幼い頃に優しくしてくれた人に、忘れ去られるというのは辛いものです</p><p>528．裁かるる、雪乃・３</p><p>よく話してくれたわねこれで、あなたの心の中で恐れているものの正体が判ったわ</p><p>理由さえ判れば後は対処するだけよあたしたちに任せなさい</p><p>そう言って、ニッコリと微笑む</p><p>いや、だけどオレは</p><p>オレはこんな幸せな時間が幸せな生活が、ずっと続くとは信じられない</p><p>みんな、いすれはオレを見捨てていく離れて行く</p><p>そうなることは判っている</p><p>明日は来ないかもしれないのに、まるで永遠に生きられるかのように今日を過ごすことができるのは、素晴らしいってセリフ、知ってる</p><p>オレはもちろん知っているはずがない</p><p>マハバラータ</p><p>そうよマナちゃんは、知っていたのね</p><p>学校で校長先生のお話で、聞いたことがあります</p><p>マナは、穏やかに答えた</p><p>そう人間にとって、本当は明日のことなんか判らないわ突然、事故で死んじゃうかもしれないし急病に臥せることになるかもしれない自分の命が、明日まで続いている保証なんて、誰にもないわ</p><p>克子姉が、まっすぐにオレを見て言う</p><p>だけど、人間は平気で、明日の約束をする一週間後、一ヶ月後、一年後の予定を立てるこれって凄いことよね</p><p>人間は来ないかもしれない未来を、来るものとして信じることができる</p><p>このセリフはねマハバラータの中の湖の精とユディシュティラの問答の最期に出て来るの湖の精が出した問いが、この世で一番素晴らしいものは何かで、それに対するユディシュティラの答えが、明日は来ないかもしれないのに、まるで永遠に生きられるかのように今日を過ごすことができるのは、素晴らしい</p><p>それがこの世で一番素晴らしいこと</p><p>あたしたちはあなたの心配について、何一つ保証してあげることはできないわ</p><p>だってお嬢様やあたしだって、いつ死んでしまうか、自分では判らないもの渚や他の人たちだって交通事故や火事、誰かに刺されるとか泥道で滑って頭を打ったとか、隕石が落ちてきてあたしの身体に直撃するとかね</p><p>クククと、克子姉は笑う</p><p>確か昔、イタリアのお坊さんで実例があったはずよ隕石に当たって死んだ人さすがに、天罰が当たったんじゃないかって言われて、ちゃんとしたお葬式をしてもらえなかったって聞いたわ</p><p>そんな、無茶苦茶な死もありえる</p><p>誰だって本当は日々、死に直面しているのよマンチェスター・ユナイテッドのミュンヘンの悲劇って知っている</p><p>これもかなり昔の話だけれど、遠征中のイギリスのプロ・サッカーチームを乗せた飛行機が墜落したのよ乗客４４名中、２３名が死亡その中に、トップチームの選手が８人含まれていたわさらに、２人の選手が再起不能そういう物凄い航空機事故があったわけ</p><p>チーム丸ごと墜落事故</p><p>奇跡的に助かった選手たちだって、ケガしていたり、精神的なトラウマが残ったりマンチェスター・ユナイテッドが再建するまでに１０年も掛かったって言うわ</p><p>そんなことがあるんだ</p><p>飛行機って、そういうリスクがあるわけでしょだから、歌舞伎の俳優さんとかは親子では、絶対に同じ飛行機に乗らないのよもし、乗った飛行機が墜落してしまったら親子が一緒だと、家が断絶してしまうからヨーロッパの王家とかもそうね国王と王子は、同じ飛行機には乗らないアメリカの大統領と副大統領もそう大統領にもしものことがあった時には、副大統領が職務を引き継ぐことになっているんだから同じ飛行機に乗るわけにはいかないのよ</p><p>これは、みんな死の可能性に、直面しているから人はみんな、いつ死ぬか判らないっていうことを常に考慮しているのよそういう人たちは</p><p>死と直面する</p><p>あなた、お能とか見たことある無いわよね</p><p>能</p><p>お能の舞台には、後見と呼ばれる黒い着物の人が常に控えているの何のために居るか判る</p><p>判るはずがない</p><p>もし、舞台を勤めている能楽師に何ががあった時突然、倒れるとか急死したりした時に、代わりにその役を演じるためよ</p><p>お能は、武士の芸能で神様や大昔に死んだ武士の魂を舞台に下ろしているということになっているから、ちゃんと演じきって神様や魂を天に返さないといけないのよ不慮の事故があったりそれこそ、敵の軍勢が急に攻め込んできたりしたとしても、絶対に最期まで演じきらないといけないのだから、常に舞台に代役を勤められる人が控えているのよ</p><p>それもまた死に直面するということ</p><p>人間は、最期はみんな死ぬわ死なない人はいないお葬式は悲しい人の人生の最期は悲しいものだって決まっているわでも、みんな楽しく生きているわよね</p><p>明日は来ないかもしれないのに、まるで永遠に生きられるかのように今日を過ごすことができるのは、素晴らしい本当にそうあたしたちは、突然の悲劇に見舞われる可能性が常にあるのに未来を夢見て生きている幸せになろうと努力しているそれは、いけないこと</p><p>そんなことは無いと思う</p><p>そうでしょみんな、そうやってゲンジツと闘って生きているのよ</p><p>あなたの考えは、それはそれでいいんじゃないかと思うわみんないつか、あなたと離れる別れていくと思うから、今は一生懸命尽くしてあげたいそれでいいと、あたしは思うわ</p><p>これが、みすずさんや瑠璃子さんだったらそんなことはない絶対に一生、あなたから離れないって泣きながら宣言するんでしょうけれどあたしや渚やお嬢様は、ほら</p><p>寂しそうに、唇を歪める</p><p>家族と一緒の当たり前の日常をある日突然、奪われた経験があるから</p><p>克子姉たちはみんな、白坂創介に誘拐・監禁されて、娼婦に堕とされた</p><p>世の中には絶対ってものは無い眼の前の幸福は、いつ消え去るか判らないものだって、肌で知っているから</p><p>オレたちの家族が永遠では無いという感じているのは、オレだけじゃない</p><p>寧もそうねあの子もある日突然、両親を殺されて監禁されたんだから</p><p>でも、あたしは努力するわよ世の中には、絶対なんてないどんな幸せも儚いものなのかもしれないでも、だからって幸せになることを、諦めなきゃいけないことなんてないんだから</p><p>あたしはあなたが、あたしたちを信じられないのなら、それでも構わない信じてくれるまで、努力するだけだからどれだけ時間が掛かっても構わないわあたしが死ぬ、最期の瞬間までにほんの一秒でも、あなたにあたしの愛を信じてもらえればいいんだもの</p><p>あ、あたしがあなたよりも先に死ぬわよできる限りでも、安心してもし、あなたがあたしよりも先に死んだら、一秒後には追い掛けるからあなたがいない世界なんて、あたしには何の価値も無いんだから</p><p>ごめん克子姉</p><p>あなたが謝ることなんてないわだって、全部、これからのことだものあたしたちが、これからどうやって一緒に生きていくかってことで何も問題は無いのよ</p><p>あたしたちは、今のあなたに何の不満も無いのよあなたの心の中の暗い影まで含めて、あなたを受け入れるわだって、あなたはそうやって、あたしたちを受け入れてくれているじゃない</p><p>でも、オレは男だし家族に対する義務がある</p><p>無いわよ、義務なんて家族は家族だから家族なのよあたしは、あなたに優しくしてあげたいだけあなたも、あたしたちに優しくしたいと思ってくれているだけそれでいいの</p><p>義務なんていうのはね、お父さんになってから考えなさい今は、家族でいること、家族がいることを楽しみなさい</p><p>楽しむ</p><p>あなたには、もうたくさんの家族がいるのよあなたが、あたしたちを守りたいと思ってくれているように家族一人一人が、この幸せを守りたいって感じているのあなたは、とっくに一人じゃないのよ</p><p>オレは一人じゃ無い</p><p>もしかしたら色々なことで、家族が減るかもしれないあたしたちから離れていく人もいるかもしれないでも、多分、大丈夫よいつの間にか、びっくりするくらいの大家族になっちゃっているから全部いなくなるなんて、地球が爆発しない限り無いと思うわ保証はしないけれどでも、あたしたち生命力だけは誰にも負けないから、地球が爆発したって生き残るかもしれないわよ</p><p>ニッと、克子姉がオレに微笑む</p><p>それととにかく、今は未来は判らないけれど、今はあなたがいないと生きられない子がいるんだから面倒見てあげなさい</p><p>克子姉の言葉に、アニエスがオレを見上げる</p><p>パパがいないと、アニエスは困りますの</p><p>あたしもだよ、お兄ちゃんお兄ちゃんが、今、いなくなったら、あたし、生きていく自信が無いよ</p><p>ごめんオレ、弱音を吐いて</p><p>いいんだよ、弱音を吐くのはっていうより、もっと弱音を吐いてよお兄ちゃんのバカ</p><p>マナが、オレをギュッと抱きしめる</p><p>と、いうように彼には、あたしたちが付いているわ</p><p>克子姉が雪乃を見る</p><p>彼もあなたも人間というモノに絶望していて、人を信じる力がなくなっているそういう意味では、似ているのよねあなたたち</p><p>雪乃は、ジッと黙っている息を殺して</p><p>でも、彼は人が信じられなくても、あたしたちを愛し、一生懸命尽くしてくれただから、あたしたちが彼を支える決して、見捨てないわ</p><p>オレには家族がいる未来は判らなくても、今日と言う日今、この瞬間には</p><p>でも、あなたはあなたの殻に閉じ籠もってそこは随分高い塔みたいなところなのねあなたは、そこから周りの人間を見下しているだけで一歩も、そこから出て来ようとはしない</p><p>克子姉は、雪乃をそう評する</p><p>今までは、それで良かったわあなたには、白坂家という後ろ盾があり一流企業の部長さんのお父さんが居て、あなたの身勝手なプライドを社会的にも金銭的にも裏打ちしてくれていたからあなた自身には、何の値打ちも無いのに上流階級の一員として、好き勝手に生きてこられたものね</p><p>でも、これからはどうするのあなたは、もう何の後ろ盾も無いのよそれどころか、世間から後ろ指を指されるような身分に堕ちてしまった今のプライドを保って生きていこうとしたら、発狂するか自殺するか２つに１つよ、あなた</p><p>ゆっくりと、雪乃が顔を上げる</p><p>大きなお世話よっ</p><p>大きく胸を張って、雪乃は大きな声でハッキリと言う</p><p>あたしのことなら、あたしが何とかするわあんたにとやかく言われる覚えは無いわよッ</p><p>ああ、そうじゃあ、もう知らないわあなたのことなんて、考えないからね</p><p>そうしてくれると助かるわ</p><p>雪乃はどうしようもなく、雪乃なんだな</p><p>だってさあ、戻りましょう雪乃さんのことは放っておいてそれが本人のお望みらしいから</p><p>克子姉が、オレたちに言う</p><p>克子さんお兄ちゃんと、あたしと、雪乃お姉ちゃんの３人だけにしてもらえませんか</p><p>マナちゃん残念だけれど、あなたの計画雪乃さんを家族に迎えるっていうのは、もう無理よどう考えても</p><p>それは判っていますだけど</p><p>マナは、姉を見る</p><p>あたしちゃんと、お姉ちゃんとお別れしたいんです</p><p>雪乃お姉ちゃんあたし、さっきミナホお姉ちゃんとお話ししたの</p><p>真剣なマナの眼雪乃は、ジッと見つめている</p><p>それであたし、黒森の家の子にしてもらうことになったのもう、白坂の家の子じゃなくなるんだよ</p><p>戸籍ごと操作するわ白坂舞夏という娘は、アメリカに行って行方不明になるのそして、アメリカから１人の女の子が来日して、お嬢様の戸籍に養女として入ることになるわ</p><p>寧の時と一緒か</p><p>寧は、今でも恭子さんが取得してくれたカナダ人の戸籍で生きている</p><p>だから、うちの学校の在校生名簿に奈島寧という名前は、記載されていない</p><p>本当の奈島寧子の戸籍はアメリカで行方不明になったままになっている</p><p>だから雪乃お姉ちゃんを、お姉ちゃんて呼ぶのは、今が最後になると思うの</p><p>へえそう</p><p>雪乃は、それだけ呟いた</p><p>克子さんお願いですしばらく、３人だけの時間を下さい</p><p>あなたどうする</p><p>オレは、雪乃とマナを見る</p><p>マナの気持ちは判るそして、だからといって、雪乃と２人きりにさせるのは良くないと思う</p><p>雪乃がキレて、何をするか判らないし</p><p>雪乃は白坂家の中では、ずっと、マナが自分の支配下にいると思ってたんだし</p><p>マナの言うとおりにさせてやろうよ</p><p>アニエス克子姉と一緒に、食堂に戻っていてくれるか</p><p>心配そうな顔のアニエス</p><p>睨んでいる雪乃が怖いらしい</p><p>オレは大丈夫だからそうだ、お風呂の準備をしておいてくれよ</p><p>アニエスと入ってくれますの</p><p>判りましたですの</p><p>オレは、アニエスのおでこにキスをする</p><p>克子姉頼むよ</p><p>ええアニエスちゃん、いらっしゃい</p><p>アニエスは脱ぎ散らかした自分の衣服を拾って、克子姉の方へ</p><p>お嬢様が、監視して下さっているわそのことは忘れないでね</p><p>克子姉は、アニエスを抱いてそう言った</p><p>うん、判っているよ</p><p>今、この瞬間もミナホ姉さんは、オレたちを観ている</p><p>じゃあ行くわ</p><p>克子姉が、そう言った瞬間オレは、ハッと気が付く</p><p>待ってアニエス</p><p>アニエスの青い瞳がオレを見る</p><p>あそこのお姉ちゃんにさよならって言うんだ</p><p>いいからお別れをするんだ</p><p>でもあのお姉ちゃん、アニエスを睨んでいますの</p><p>だからさよならって、言ってあげてくれ</p><p>アニエスもまた、雪乃の異母妹だ</p><p>これで最後ならアニエスとは二度と会えなくなるだろう</p><p>お姉ちゃんさよならですの</p><p>アニエスは、雪乃に言う</p><p>ええ、さよなら誰だか知らないけれど、バイバイ</p><p>雪乃は冷たい声で、そう答えた</p><p>克子姉とアニエスが退室した</p><p>部屋の中にはオレとマナ、そして雪乃の３人だけが残っている</p><p>あたしには別に話さないといけないことは何も無いわよ</p><p>白坂の名前を捨ててあんな女の養女になるなんて、バッカじゃないのとしか言えないし</p><p>そういうお姉ちゃんはどうするのよホントにホントにこれからさ</p><p>マナが、姉に問う</p><p>そんなの判らないわよ</p><p>判らないじゃ済まないでしょ</p><p>どうにかなるわよ、こんなの</p><p>どうにかなってないから、こんなことになっているんじゃない</p><p>マナの言葉は、鋭い</p><p>う、うるさいわよ舞夏のくせに</p><p>あたしはマナだよ白坂舞夏は、もういなくなるのだって、白坂舞夏のまんまじゃ、あたしの未来は真っ暗だもん</p><p>それでもお姉ちゃんは、白坂雪乃のまんまで生きていくんだね</p><p>だって悔しいじゃない</p><p>悔しい</p><p>これであんたみたいに、名前を変えて生きていくなんてこいつらに負けたみたいで、悔しいじゃない</p><p>オレを指差して、雪乃は言う</p><p>負けたんだよなあに、お姉ちゃん、勝っているつもりなわけ</p><p>あたしが、負けを認めない限り負けてないわよ白坂家は</p><p>白坂家はって雪乃お姉ちゃん、白坂家の代表ですら無いじゃんか白坂の本家は、香月さんに白旗を出したんだよ完全敗北だよ</p><p>あたしの心が負けてないのよっ</p><p>雪乃は大きな声で叫ぶ</p><p>だって、あたしは何も悪いことをしていないのに何で、あたしがこんな目に遭わないといけないのよっ</p><p>今更、何言ってるのよ雪乃お姉ちゃん</p><p>マナは呆れている</p><p>それに、あたしは雪乃お姉ちゃんが、メグお姉ちゃんのことを散々イジメてたのも知っているしバチが当たったんだよ</p><p>何言ってるのよ恵美なんて、パパの隠し子なんだからもっともっと、酷い目に遭って、苦しむべきなのよっ</p><p>恵美が、白坂創介の隠し子だったことだってメグ本人には、何の罪も無いじゃないか雪乃に対しては、何も悪いことはしていないだろメグは、むしろずっと雪乃と仲良くしようとしていたじゃないか</p><p>オレはずっと前に、メグを罵っている雪乃を見たことがある</p><p>メグはオレにレイプされて気落ちしている雪乃を励まそうとしていた</p><p>そのメグの気遣いを雪乃は嫌ってメグに酷いことを散々言った</p><p>恵美の存在そのものが罪よあんな女、生まれてくるべきじゃなかったのよ</p><p>じゃあ、白坂創介の娘として生まれてきたお前も罪の存在だなオレたちに、メチャクチャにされたこと何も文句が言えなくなるぞ</p><p>白坂創介が、メグのお母さんをレイプしたことでメグが生まれた</p><p>メグには、何の罪も無い</p><p>そんなメグの存在そのものが許せないというのなら</p><p>白坂創介に対する恨みから、娘である雪乃にまで苦しめたオレたちの行為も正当化されてしまう</p><p>はぁ、何でよあたしと恵美じゃ、人間の格が違うじゃないのっ</p><p>雪乃は高い塔の中に住んでいる</p><p>そうだね雪乃お姉ちゃんとメグお姉ちゃんならメグお姉ちゃんの方が、何倍も良い人だもんね</p><p>マナ、あんたはこいつらに洗脳されているのよっ</p><p>雪乃お姉ちゃんこそいい加減に、ゲンジツに戻って来てよ</p><p>あんたたちのゲンジツなんて、あたしにとっては異常世界なのよっ</p><p>マナが、溜息を吐く</p><p>あたしの場合はちょっと前までは、今の雪乃お姉ちゃんみたいな考え方だったから何で、こんなに頭でっかちで頑ななのかも判るんだよねだから、辛いんだよどうしたら眼が醒めるんだろ</p><p>眼が曇っているのは、舞夏の方でしょあんたバカじゃないのこんな、バカ青</p><p>男に付いていったって、どうせポイ捨てされるだけよ</p><p>バカ面じゃないわよっあたしのお兄ちゃんだよっ</p><p>バカ面じゃないちゃんとよく見てみなさいよっ</p><p>バカ面じゃないですーっ</p><p>いや、バカ面でいいからもう</p><p>バカはお姉ちゃんだよみんな怒らしちゃってせっかく、色んな人が手を差し伸ばしてくれたのにギャーギャー喚いて、全部ダメにしちゃったじゃない</p><p>いいのよだって、こいつら全員偉そうに助けてあげましょうかみたいな態度でさ、頭にくるじゃないあたしには、こっちから頭を下げて、助けて下さいなんて言うのは、絶対に嫌よだいたいさ、あたしにマトモなご飯すら食べさせないじゃない、こいつら</p><p>それはお姉ちゃんが、夜中に勝手に台所に入り込んで、ご飯を盗み食いしたからでしょ</p><p>お腹が減っていたんだから、しょうがないでしょっ</p><p>もうどうしようもないな</p><p>じゃあ、そこのうまい棒と水も抜きにして餓死するか、雪乃</p><p>そんなんだって、タダじゃないんだぞオレたちには、もうお前に飯を食わせる理由も無いんだから</p><p>無料じゃないって言ったってうまい棒は、一本１０円だけど</p><p>そうだよ雪乃お姉ちゃんには、もう利用価値が無いんだからね</p><p>マナが、雪乃を攻める</p><p>な、何よあ、あたしを殺すつもり</p><p>こいつは、心の中ではオレを恐れているんだっけ</p><p>いつか突然、オレがキレて雪乃を殺す決定を下すんじゃないかって</p><p>だって今の雪乃じゃ、どうしようも無いよ生かしておく値打ちも無い</p><p>オレはそう言ってみた</p><p>お、脅すつもりそんなことで、あたしはあんたたちに屈しないわよ</p><p>ごめんオレ、頭が悪いからさ交渉ごととか苦手なんだよ</p><p>脅しとかじゃない</p><p>ミナホ姉さんが、オレたちを監視しているんだよ今だって今の雪乃じゃ、外で何を喋り出すか判らないから、解放はできないだろだからといって、このままこの屋敷に監禁しておくのも食事代のムダだろ</p><p>そんなことで、あたしを殺すっての</p><p>そういう結論にしかならないじゃないか</p><p>何でよあたしは白坂雪乃よ白坂家の人間よあんたたちとは、全然違うレベルの人間なのよ</p><p>そんなわけねーだろ</p><p>オレは、知っているぞお前の身体の隅々まで、全部知っているお前、お尻に２つホクロがあるんだぞ見たことないだろオレは、ある</p><p>オレは雪乃の心は判らない</p><p>しかし雪乃の身体は、何もかも判っている</p><p>オレは、お前のオシッコの匂いだって知っているしな</p><p>雪乃の顔が、みるみる青ざめていく</p><p>あ、ウンチはまだ見たことがないけれど</p><p>浣腸する馬用の浣腸器があるわよ</p><p>克子姉もミナホ姉さんと、オレたちの様子を観ているんだな</p><p>今はいいよありがとう、克子姉</p><p>オレは天井に向かって、叫ぶ</p><p>そういうので肉体的に屈服させても雪乃の場合は、すぐに忘れるから身体の調子が身元に戻れば、また今の通りの雪乃にさ</p><p>雪乃は変わらない</p><p>雪乃オレは知っているお前は、普通の女だよオレたちと同じ</p><p>雪乃は納得しない</p><p>むしろ、雪乃お姉ちゃんの方が劣っているよ</p><p>美しさでも、上品さでも、聡明さでもみすずお姉ちゃん、ルリお姉ちゃん、寧さん、克子さんや渚さんたちに完全に負けているでしょ可愛らしさだって、美智お姉ちゃんや、アニエスちゃんに負けているし</p><p>自分でも判っているでしょお姉ちゃんが一番ダメだって</p><p>そんなことあるってのだから、お兄ちゃんにだって抱いてもらえなくなったんじゃない</p><p>お姉ちゃんに女としての魅力を感じなくなっちゃったんだよお姉ちゃんは、ギャーギャー喚くだけで、醜くて、みっともなくて嫌いだよ大っ嫌いだよお姉ちゃんなんか、大っ嫌いだ</p><p>眼に涙を溜めてマナが叫ぶ</p><p>パ、パパがいつも、あたしのことを褒めてくれるわよ雪乃は、可愛い雪乃は最高のお嬢様だオレの天使だって</p><p>父親</p><p>白坂創介に、ちやほやされたことが</p><p>雪乃のプライドの原点になっている</p><p>そうよパパに聞いてご覧なさいよパパは、あたしのことを一番判っているんだからっあたしのことが大好きで、あたしの言うことなら何でも聞いてくれるんだから舞夏よりも、あたしの方を愛しているんだから</p><p>パパは、もういないんだよっパパは、死んだんだからっ</p><p>雪乃の心が絶望に揺れる</p><p>そ、そうよねあ、あんたたちがあんたたちが、パパを殺したんだ</p><p>雪乃が震えながら、オレを見る</p><p>あたしは許さない絶対に、絶対に許さないんだから</p><p>うん許さなくっていいからで、どうすんだよ、お前</p><p>オレの言葉に、雪乃は呆然とする</p><p>雪乃をちやほやしてくれて、雪乃の魅力を認めてくれていた白坂創介はもういないお前のことがお気に入りだったっていう、白坂守次も強制的に引退させられたもう、お前を助けてくれない</p><p>うん雪乃お姉ちゃん、どうするのこれからいや、ホントにホントにあたし、知らないよ</p><p>雪乃はようやく自分の置かれているゲンジツに直面する</p><p>世界中で、雪乃お姉ちゃんに価値があると思っている人雪乃お姉ちゃんだけだよこの先、どうやって生きていくのお姉ちゃんが、白坂創介の娘だってことは日本中の人が知っているんだよ</p><p>雪乃の映像は、インターネットで拡散しているしお前、朝のワイドショーにも生中継で出演したもんな</p><p>ネットなんか全然判らない、田舎のお爺ちゃんお婆ちゃんたちまで雪乃お姉ちゃんのことは知っているんだよ</p><p>青ざめる雪乃</p><p>お姉ちゃんどこにも、もう逃げ場が無いんだよ</p><p>もう２話ぐらい必要かも</p><p>雪乃編、今は起承転結のまだ承ぐらいです</p><p>しかしまあ、毎日、続きをどうするか悩むところで終わっています</p><p>明日までに、また考えよう</p><p>アニエスのお別れは、どうしても入れたかったので</p><p>今朝は、父の付き添いで大学病院の検査へ行きました</p><p>前回よりは、全然回復しています</p><p>帰りに、パスタ屋さんで昼食を食べたのですが</p><p>うーん、この店は味がイマイチだなあ</p><p>退院直後は、食べ物の味とかにも全く興味を示さなかったのに</p><p>それでも手術前の方が、様々なものに対する興味が強かったように思います本や雑誌を全く読まなくなりましたしテレビは、ボーッと観ていますが</p><p>呆けるということは、世の中の色んなことから興味を失うことなのかもしれません</p><p>529．喪服の似合うエレクトラ</p><p>そ、そんなこと判っているわよ</p><p>雪乃は、自分が現在置かれている状況について理解しているようなことを言うが</p><p>いや、お前、判ってないよ本当にお前崖っぷちなんだぜ</p><p>うるさいわねえッ判っているって言っているでしょッ</p><p>逆ギレして、喚く</p><p>お姉ちゃん、そんなんじゃ誰も助けてくれないよちゃんと真剣に考えてよ</p><p>あたしは真剣よちゃんと考えているんだからッあんたたちの世話にはならないわよッ</p><p>妹に、そう言い返す</p><p>何をどう真剣に考えているんだよ雪乃</p><p>雪乃は考え込む</p><p>あ、あれでしょほら、さっき香月家のお嬢さんが、あたしに約束してくれたじゃないあたしが、あの人たちの言う通りに道化を演じれば、生活の保証はしてくれるって</p><p>それって瑠璃子の言ったことだよな</p><p>ああ、そっか、雪乃にとってはオレたち黒い森と香月家は一体じゃないんだな</p><p>ルリお姉ちゃんの言うことなら、聞くんだ</p><p>それはしょうがないでしょ相手は、香月家よ従うしかないじゃないそれで生きていけるんならさ</p><p>呆れたルリお姉ちゃんだって、お兄ちゃんの女だよそんなのお兄ちゃんに頭を下げるのと変わらないのにさ</p><p>違うわよッあたしは、香月家に負けるのは納得できるけれどその男に負けるのは嫌なのッあたしの白坂家の血が魂が許さないのよッ</p><p>雪乃は、オレを指差してそう言う</p><p>では、やはり白坂家の血に殉じて、死んで貰おうかしら</p><p>不意に壁のモニターが点く</p><p>ミナホ姉さんの姿が、現れる</p><p>ここまでずっとあなたたちの会話を聞かせてもらったけれどこれ以上は、審議が進まないみたいね雪乃さんの処遇を決める結審を、そろそろしないといけないと思うわ</p><p>画面の中のミナホ姉さんがククッと微笑む</p><p>な、何よあたしの結審て</p><p>雪乃の言葉に、ミナホ姉さんは</p><p>あら、判らないあたしたちは、ずっとあなたの裁判をしていたのよ</p><p>裁判</p><p>雪乃さんを今後どうするか生かしておくか殺すかのね</p><p>ミナホお姉ちゃん、待って下さい</p><p>マナが、モニターに向かってそう言うが</p><p>マナさん、ご苦労様あなたのお陰で、雪乃さんの内面がよーく判ったわ</p><p>このままじゃ生かしておくのは、無理よね瑠璃子さんの示した道化役としてマスコミ相手に立ち回らせるというアイデアは秀逸だったけれど</p><p>え、道化って</p><p>な、何よ道化って、香月家のお嬢様たちを笑わせればいいんじゃないのッ</p><p>オレも、そう思っていた</p><p>違うわよ本当に馬鹿なのね</p><p>マスコミはまだ、今回のことで大騒ぎをしているわそれを鎮静化させるために、雪乃さんに働いて貰おうっていう計画よ</p><p>雪乃はすでに、世間に顔が知られている</p><p>ついでに裸身もセックスの痴態まで</p><p>あなたが、マスコミの前でインタヴューに応じてだけど、絶対にあたしたちや香月家のことを話さないで、あたしたちが用意したストーリーだけを語るのなら瑠璃子さんは、あなたを生かしておいてもいいって約束したのよ</p><p>確かに道化服姿の雪乃がみすずや瑠璃子に侍って、ギャグを飛ばすとか、あり得ないもんな</p><p>なあにまさか、毎日、黄縞黒子の姿で、瑠璃子さんにお追従していればいいとか思っていたんじゃないでしょうね</p><p>ミナホ姉さんは笑う</p><p>思っていたわよッ</p><p>あらあなたの頭の悪さは、底知れないわね</p><p>いや、オレもそれに近いことは考えていた</p><p>何て言っても、ホテルの闘いの時の黄色と黒の縞々模様の服を着た雪乃(黄縞黒子)は、本当に面白かった</p><p>雪乃には、笑いの神が降りて来ていると感じたぐらいだ</p><p>でも、残念だけれど瑠璃子さんの提案は、却下するしかないわね</p><p>ミナホ姉さんは、笑顔でそう言う</p><p>今の雪乃さんは何を言い出すか判らないものマスコミの前になんて、怖くて出せないわ</p><p>雪乃はその場の感情だけで、生きている</p><p>眼の前の状況とかに関係無くセルフコントロールが効かなくなる</p><p>何かの拍子に、黒い森や香月家のことを喋り出すかもしれない</p><p>やっぱり、雪乃さんは猿轡を咬ませて全身を拘束して、グリーン山スタジオへ連れて行くしかないわね</p><p>グリーン山スタジオ</p><p>恭子さんが選んだ香月セキュリティ・サービスと暴力団の決戦地</p><p>あなたには、そこで死んで貰うことにするわ恭子さんか、ミス・コーデリアがトドメを刺してくれるでしょうマスコミのカメラの前で、白坂創介の娘が死ぬこの一連のスキャンダルの幕引きには、ちょうどいい見せ物になると思わない</p><p>雪乃はブルブルと震え出す</p><p>い、いやよ死ぬのはいや</p><p>我が儘を言ってはダメよあたしたちはかなり厳正な審査をしたんだからあなたに、チャンスをあげたのよ</p><p>何よチャンスって</p><p>彼と妹のマナさんたっぷり、話をする時間をあげたじゃないそれに、あたしがあなたたちを監視しているっていうことも、伝えてあったはずよ</p><p>そうだオレたちは、ミナホ姉さんに観られていることを知っていた</p><p>あなたが、対マスコミの道化として使い物になるかどうかきっちりと判断させてもらったわ答えは無理ねあなたみたいな馬鹿な子には、道化なんていう高度な役目は任せられないわ残念だけれど</p><p>マナさんも、納得してちょうだいチャンスはあげたのよ活かせなかったのは、雪乃さんそういうことだから</p><p>マナは、オレを見る</p><p>あなたもいいわね</p><p>ミナホ姉さんが、オレに同意を求める</p><p>オレは犯罪組織黒い森の人間だ</p><p>オレたちが今後平穏に生きていくためには</p><p>雪乃の口は塞がないといけない</p><p>雪乃を生かしておいたら絶対にこいつは、どこかで誰かに喋る</p><p>それはもう、確信している</p><p>殺すしかない</p><p>白坂創介みたいにするわけにはいかないの</p><p>雪乃を言葉が喋れなくして字とかも書けないようにして</p><p>あんた、何ていうことを言うのよっ</p><p>雪乃は父親が舌と両手首を切り落とされた瞬間を、その場で見ている</p><p>でも、それなら殺さずに済むだろっ死なないで済むんだぞ、雪乃ッ</p><p>オレは、雪乃に怒鳴った</p><p>あなた白坂創介の最後を忘れたの</p><p>もし、雪乃さんを白坂創介と同じ状態にして解放したら白坂家の人に殺されるだけよ</p><p>白坂創介とその家族は今や、白坂家の汚点だ</p><p>雪乃が無残な姿で解放されたら白坂家は、マスコミの餌食にされる前に、雪乃を処分する</p><p>じゃあ、解放しなければいい</p><p>アニエスの居た地下室があるだろあそこに監禁するのは</p><p>そういう話ずっと前にもしたわね</p><p>そう言えば連休の始めの頃にも、ミナホ姉さんと雪乃を監禁するという話をした覚えがある</p><p>あの時、ミナホ姉さんが寂しそうな顔をしたのは</p><p>お屋敷の地下には、すでにアニエスとミナホ姉さんのお父さんが監禁されていたからだろう</p><p>でも今となっては、みんながそれを許してくれるかしら</p><p>オレの女たちはみんな、雪乃を毛嫌いしている</p><p>仕方ないことよねあたしたちが、雪乃さんと仲良くするチャンスは幾らでもあったのよあたしか克子のことを嫌っているのは構わないけれどみすずさんや、瑠璃子さんとお友達になることもできたはずよ香月家のお嬢さんたちには、雪乃さんは恨みは無いはずだから</p><p>そうなんだオレたちは、かなり長い時間を過ごしてきた</p><p>マナさんを頼ったり、恵美と和解することだってできた翔さんや麗華さんに、保護を求めることだってできたはずよ香月様にだってでも、雪乃さんは自分から積極的に何かをするっていうことは無かったわいつも、誰かが手を差し伸ばしてくれるのを、女王様のように待っているだけでだから、あたしたち段々、あなたに優しくするのが嫌になってしまったのよ</p><p>何で、そんな粗末な食事しか出さなくなったのかあなたには、あたしたちのメッセージが何も届かなかったみたいね</p><p>雪乃はうまい棒とミネラルウォーターだけの食事を強いられている</p><p>あなたみたいな、どうしようもない娘には何もしてあげる価値は無いのよ</p><p>ミナホ姉さんの低い声が、部屋に轟く</p><p>あっ、あたしは許さないっ許さないんだからっ</p><p>己の存在を全否定されて雪乃は、身体を震わせる</p><p>眼に、大粒の涙を溜めている</p><p>許さなくて結構よすぐに殺してあげるわそしてあなたのことなんて、もう一生思い出さないから</p><p>いいえあたしだけじゃないわあなたが死んで３ヶ月もしたら、みんなあなたのことを忘れてしまうわよ白坂家は、あなたとお父さんのことは抹消するでしょうしあなたの友達だった人たちも、みんなあなたのことは忘れたいと思うはずよ警察の捜査は、あたしたちが裏から手を廻して止めるわだから、本当に誰もあなたのことなんて覚えていないようになるわよそうねインター・ネットに出回っているあなたの恥ずかしい映像だけが、１０年後も２０年後も残っていくんでしょうねでも、あなたがどこの誰でどう生きて、どう死んだかは誰も興味を持たなくなるただのイヤらしい動画の無名の出演者としてだけ、残っていくのよ</p><p>雪乃は、泣きながら震えている</p><p>オレは覚えているよ</p><p>オレにはそういか言えない</p><p>お姉ちゃん、あたしだって</p><p>ふざけないでよ</p><p>あんたなんかに覚えておいて欲しくないわよっ</p><p>大っ嫌いよあんたなんて、大っ嫌い</p><p>でも、オレは覚えている雪乃の匂いや、肌触りや重さや汗の味感触も声も涙も、覚えているよ</p><p>お前は覚えていないのか、オレのことは</p><p>あたしは忘れたいわよあんたのことなんて、何もかも</p><p>そこまでよ</p><p>成長したわね、あなた立派になった</p><p>あたしはあなたを試していたのあなたは、ここのところ、あたしたちの一員として犯罪組織のメンバーになろうと、一生懸命やってくれていたわそのことは嬉しかったでも、だからといって、犯罪グループ人間としての利己的な考え方に染まってあなたの心が死んでしまうのが怖かった</p><p>犯罪者としての利己的な考え方</p><p>雪乃さんを殺すしかないから殺すって、安直に見捨ててしまうような人間に、あなたはならなかった</p><p>そうだ犯罪者としての考え方なら、雪乃はもう切り捨てるしかない</p><p>自分自身と組織と家族を守るためには</p><p>あなたは、何としても雪乃さんを殺さずに済む代案を必死に考えてくれたそして、そのどれもが不可能だと判ったらちゃんと口をつぐんだ</p><p>雪乃さんみたいに心の動揺に任せて、喚き散らすんじゃなくって心を抑えてどうしたらいいのか、もう一度冷静に考えようとした本当に成長したわね</p><p>違うよ、ミナホ姉さんオレはもう、何も良い方法が見つからなかったから</p><p>そういう時に、感情を爆発させないで抑えて様子を見ることができるというのは、大切なことなのよ思い出してみなさい雪乃さんは、いつもそれで敵ばかりを作ってきたでしょ</p><p>そうだ、雪乃は追い詰められたときに、泣き喚くことで</p><p>周りの人間に嫌悪感を与えてきた</p><p>泣いているだけで、貴重な時間は過ぎてしまうし助けてくれそうな人のことも、拒絶してしまっているんだから</p><p>オレは雪乃を助けたいんだ何とかして</p><p>雪乃さんのことなんて、どうでもいいのよあたしはあなたのことしか興味が無いから</p><p>はぁ結局、恭子さんにヤられたわ昨夜からあなたと一緒に、みすずさんの家へ送られてあたしは隣の部屋だったけれど、一晩中、あなたのことが気になってしょうがなかったわそして、この屋敷に戻って来てあなたが大切な人なんだって、再確認もしたわ</p><p>オレはさっき、ミナホ姉さんと</p><p>全部、恭子さんの計画よあたしに復讐を果たした後の喪失感を感じさせないために今のあたしは、あなたのことが心配で他のことが考えられないもの</p><p>昔あたしが娼婦になった頃、とてもよくお世話をして下さった先輩がいるのその人が、よく言っていたわ自分のことに精一杯になっちゃいけないそうしたら、何も見えなくなる一歩も動けなくなる人のことを気遣ってあげなさいそうしたら、どんな辛い世界も生きる価値のあるものだって判るからって今のあたしには、その意味がよく判るわ</p><p>あたしは、白坂創介を殺したら、自分も死ぬ予定だった黒い森も解散するつもりだったでも、もうそんなことはできないあたしには、あなたがいるしあなたの世界を守りたいから一緒にどんなに辛いことがあろうと、生きていきたいと思うからあなたの姉としてあなたのことを心配し続けたいから</p><p>雪乃が顔を上げる</p><p>馬鹿みたい何言ってるのよ、あんた</p><p>ギッと、モニターの中のミナホ姉さんを睨み付ける</p><p>あんたはパパを殺したんでしょなら、あんたも死になさいよそれが正義ってもんでしょう</p><p>ごめんなさいねあたしたちは、最初っから犯罪組織の人間なのよ</p><p>正義とは、反対側のポジションに立っているの</p><p>悪魔鬼気違い</p><p>雪乃は、また喚く</p><p>ねえ、あなた</p><p>ミナホ姉さんは、オレに呼び掛ける</p><p>どうして、あなたがこんな、どうしようもない娘に、ここまで惹かれるのか判っている</p><p>あたしねあなたたちの会話を聞きながら、もう一度調べてみたのよあなたのことを</p><p>オレのこと</p><p>あなたの生まれ生きてきた環境もう一度ちゃんと、調べないといけないって思って</p><p>ミナホ姉さんの眼が、優しくオレを見ている</p><p>男の子は自分の母親に似た女の子に惹かれるって、聞いたことない</p><p>母親に似た女の子</p><p>雪乃さんはあなたのお母様に似ていない考え方や性格が</p><p>オレの母親</p><p>自己中心的で、我が儘で自分の気に入らないことが起きると、ヒステリーを起こすいつも攻撃的に誰かに怒りをぶつけていて周囲の人間は、誰も信用していない</p><p>寧に聞いたわあなたの家お母様の使っている部屋は、全て施錠してあるそうね他の家族が一切入れないように</p><p>そうだ、オレの母親はオレや親父だって、信用していない</p><p>あなたのお母様が、あなたのお祖母様をイジメていたって話恵美をイジメ抜いていた雪乃さんと重ならない</p><p>あなたのお母様はあなたやお父様を自分の所有物だと思っていたから、あなたたちを庇護するお祖母様を憎くく感じたのよ雪乃さんが、異母姉妹である恵美を父親の愛情を盗まれたように感じて、イジメたように</p><p>雪乃とオレの母親</p><p>そして、雪乃さんは深いエレクトラ・コンプレックスの持ち主だわ</p><p>エレクトラ・コンプレックス</p><p>判りやすい言葉で言うとファザ・コン自分のお父様が好きで好きでたまらなくて、父親に庇護されることを望むそして、自分以外に父親が愛している人間に対して、敵意を抱く</p><p>父親に対するコンプレックス</p><p>オレの母親は、確かにそういう女だった</p><p>さっき雪乃さんがパパは、あたしのことを褒めてくれたって言ってたでしょそれで確信したの雪乃さんの困ったプライドの原点は、全て父親との関係にあるって</p><p>雪乃は父親にチヤホヤされて育った</p><p>名家の出身で、広告業界のエリートで、見栄えの良い美男子の父親は雪乃にとっても誇りだったんだろう</p><p>その父親が、どんな我が儘も許してくれるから雪乃の自意識は肥大した</p><p>それに覚えている昨夜の白坂創介はあの男から、権力もプライドも全部剥ぎ取ってみたらまるで、品の無いチンピラみたいだったでしょ言葉も態度も</p><p>昨夜の縛られてていた白坂創介は</p><p>あの人いつもは、上等な服を着て、偉そうな態度でカッコつけてばかりいたのにね一皮剥いたら、本性が出たわまるで、高校生みたいないえ、あの人のメンタリティは男子高校生レベルのまま成長していなかったのよ</p><p>あれって誰かに似ていなかった</p><p>遠藤くんみたいだったでしょ</p><p>そんな名前、すっかり忘れていた</p><p>雪乃さんも自分のお父様に似た男の子に恋してたってわけつまり、そういうことよ</p><p>ああなるほど</p><p>白坂創介の本質は遠藤の頭の悪さに通じている</p><p>結局、ほら親っていうのは、一番身近な人だから子供にとっては、男とか女とか、人間のスタンダードになってしまうのよ</p><p>親を人の基準にしてしまう</p><p>あなたが、女の子に捨てられるかもしれないっていうコンプレックスを抱えている原因もあなたのお母様が、あなたを捨てたからでしょ</p><p>そうか確かに、そうだ</p><p>あなたが雪乃さんに惹かれたのはお母様に似ていたからよそして、あたしたちは全員、喚き散らすだけの雪乃さんに辟易しているというのに、あなたにだけ耐性があるのはあなたが、お母様から酷い対応をされることに慣れていたからよ</p><p>オレは慣れていた</p><p>そしてあなたが、どうしても雪乃さんを見捨てられないのは、お母様があなたを捨てたようにあなたが雪乃さんとの関係を喪失することを恐れているからそれだけのことよ</p><p>オレは雪乃の中に母親を見ていてだから、見捨てられないのか</p><p>何よそれっ気持ち悪い冗談じゃないわよっマザコン</p><p>あら、彼の執着があったお陰で、今の今まであなたは生き延びてきたってこと、判らないの</p><p>でももう、殺すんでしょあたしのことだったら、何も変わらないじゃないあたしは絶対に感謝なんてしないからねこんな男に</p><p>さあまだ判らないわよ</p><p>あなたたちいつの間にか、大切なことを忘れているわよ</p><p>大切なこと</p><p>あなたは、すっかり膣内射精するのが当たり前になっているから</p><p>お兄ちゃん、何のこと</p><p>オレの表情を見てマナが尋ねる</p><p>マナさんあなたや他の子たちはみんな、ロスト・ヴァージンの後に池田先生に検診していただいたけれど雪乃さんだけは、診ていただいてないのよ</p><p>当然避妊のピルも、雪乃さんだけ貰っていないわ</p><p>ハッとして、マナは雪乃を見る</p><p>むしろ、あたしは雪乃さんに妊娠しやすくなる薬を飲ませていたからそもそも、この計画は、雪乃さんの受胎可能期間に合わせてスタートしたし</p><p>雪乃は妊娠している可能性がある</p><p>もちろんまだ妊娠しているかどうかの判断はできないけれどねフライング検査をするにしたって、排卵日から一週間以上は経たないと判別できないのよ</p><p>雪乃だって、処女喪失からまだ十日も経っていない</p><p>今はまだ、妊娠しているかどうかを確認することはできない</p><p>でも、あなたの家系に不妊症の人はいないしねあたしは、雪乃さんの妊娠を確信しているわよ</p><p>堕ろせばいいのよこんな男の赤ちゃんなんて</p><p>そう、なら殺すわ</p><p>ミナホ姉さんの声は、重い</p><p>あなたを生かしておく可能性がまだ残っているとしたらあなたが、出産するって確約してくれることだけねそれなら、殺さないでおいてあげるわ</p><p>雪乃さんに出産させて、あたしの殺された赤ちゃんを取り戻すっていう計画今となっては、どうでもいいのよどうせすぐに、渚や克子が彼の赤ちゃんを産んでくれるし恵美や寧だって、高校を卒業したら産みたがると思うのよ別に、慌てて雪乃さんに出産させることもないなあって今は思っているの</p><p>ミナホ姉さんは、笑っている</p><p>でもあたしがけしかけて、雪乃さんを散々レイプさせて妊娠させちゃったわけでしょう多少は、道義的な責任も感じているのよだから、どうしてもあなたが生みたいっていうのなら、殺さないであげるわよどうする雪乃さん</p><p>ああ、今までも何度も雪乃を孕ませ、出産させるっていう話をしてきたけれど</p><p>最初の頃のオレは、自暴自棄だったし</p><p>その後も、明確なイメージが湧いていなかったな</p><p>雪乃を孕ますという性的な欲求だけに身を任せていたけれど</p><p>出産するということは</p><p>つまり、赤ちゃんが産まれるオレの子が</p><p>オレは父親になる</p><p>雪乃は母親になる</p><p>あなたたちは、セックスの時に赤ちゃんのことをよく話しているけれど、本当はまだ親になるということに対して、明確なイメージはできていないでしょ</p><p>オレの女たちはみんな赤ちゃんを産むという話をよくする</p><p>だけど確かに、まだオレたちの中に明確なイメージはできていない</p><p>そうだねあたしたち、今はピルを飲んでいるから</p><p>池田先生から避妊ピルを処方されているから言葉だけになっている</p><p>でも、雪乃はピルを飲んでいない</p><p>あなたたちは親になるということについて、もう一度冷静に考えてみた方がいいと思うわ</p><p>ミナホ姉さんが、オレと雪乃を見る</p><p>生まれた子供を育てろとまでは言わないわ雪乃さんは、産むまででいい後は、あたしたちが幸せに育てるからそのための家族なんだし</p><p>オレたちの家族は、雪乃の産んだ子だって大切に育てる</p><p>そのことには、自信がある</p><p>オレは、絶対にその子を見捨てないだろう</p><p>今のオレに父親になる勇気はあるのか気概は自信は</p><p>これはシリアスなゲンジツだ</p><p>もう一度、よく考えないといけない</p><p>オレのことはいい</p><p>雪乃のことは雪乃次第だ</p><p>問題なのは産まれてくる子</p><p>その子はこんな両親の下に産まれることを、望んでいるのだろうか</p><p>雪乃さん自分のことばかり考えているから、そんなに心が荒れているのよもし、あなたのお腹の中に赤ちゃんが居るとしてすでに新しい生命が宿っているとしてその子のことを考えて見なさい</p><p>雪乃はそっと自分の下腹に手を当てる</p><p>あたしの話は、とりあえずここまでさあ、話し合いなさい</p><p>ミナホ姉さんのモニターが、消えた</p><p>ここで起承転結の、転です</p><p>お互いのコンプレックスを知ってその上で、親になるということを突き詰められどうなる</p><p>また明日までに、考えないといけない</p><p>530．恋は恋</p><p>雪乃お姉ちゃんお腹を触らせて</p><p>最初にマナが口を開いた</p><p>オレから離れて、雪乃の方へ行く</p><p>驚いて、妹を見上げる雪乃</p><p>いいから、お腹触らせてよ</p><p>マナは全裸のままだ</p><p>股間からは、愛液と精液さっきのオレとのセックスの痕跡を残している</p><p>雪乃は脱ぎかけの下着を纏わり付かせているだけの裸身</p><p>こっちも、股間はオナニーしたばかりで愛液塗れになっている</p><p>マナの手が雪乃の下腹部に触れる</p><p>ちょうど、陰毛を剃られ嘉甲のグリーンのタトゥが刻まれている辺りを</p><p>あたしお姉ちゃんのお腹に触るのなんて、何年ぶりだろうね</p><p>マナが、雪乃に親しげに微笑む</p><p>ここにお兄ちゃんの赤ちゃんがいるんだね</p><p>雪乃とは一切、避妊をしていない</p><p>まだ判らないわよ</p><p>雪乃は、呟く</p><p>羨ましいなあお姉ちゃんが</p><p>マナが、雪乃に微笑む</p><p>あたしも避妊のお薬、飲むのやめようかなあそうしたら、お姉ちゃんと一緒に赤ちゃんが産めるでしょ</p><p>妹の言葉に、雪乃はゾッとする</p><p>あたしがさ双子を産んだことにすればいいよお乳もあげるし、幼稚園のお迎えとかも、全部あたしがするから</p><p>舞夏、あんた何を言っているのよ</p><p>現実的に考えようよここにもう、お兄ちゃんの赤ちゃんがいて新しい命が宿っていて、来年には産まれるってことを前提に、これからのことを考えないとね</p><p>それはもう、やってしまったことで</p><p>それを前提に、先のことを考えないといけない</p><p>過去を後悔したり恨んだり泣き喚いたりしても現実逃避にしかならないからさお姉ちゃんもあたしたちも、腹を括らないといけないんだよもう</p><p>マナは、真剣な顔で姉にそう言う</p><p>オレ、全然、なっちゃいなかったよ</p><p>家族を守るとか、みんなのためにとか真緒ちゃんやアニエスのパパになるとか格好の良いことばかり、平気で口にしていたけれど</p><p>父親になるということをオレは、頭でしか理解していなかった</p><p>気構えが、できていなかった</p><p>改めて、雪乃のお腹にオレの子供がいると想像してドキッとしている</p><p>命を作ってしまったっていうのはこんなにも、重いことだったんだな</p><p>今はあんなに細い雪乃の腰の中にオレの子供が生きている</p><p>オレ最初に、雪乃をレイプした頃はあの頃のオレは、自暴自棄で将来のことなんか何も考えていなかった雪乃を自分の物にしたら、それでもう死んでもいいと思っていた来年まで自分が生きているっていう実感が無かった</p><p>入学式の日に、親父が失踪して残された貯金通帳の残高だけが全てで</p><p>これから先、どうやって生きていけばいいのか何も思い付かなかった</p><p>未来が見えなかった</p><p>雪乃を妊娠させるって言っても自分が、来年もまだ生きていて、産まれてくる赤ん坊を育てていくっていう実感は全然無かったんだただ、自分が生きているっていう証として、雪乃の中に自分の精子を注ぎ込みたいって、暗い思いがあるだけで</p><p>赤ちゃんに対する思いなんて無かった</p><p>雪乃が産む赤ん坊は、ミナホ姉さんが育てるっていう話だったしそれならそれでいいかって、オレはあんまり深く考えていなかったいや、考えないようにしていたんだと思う</p><p>意図的に考えないようにとしていた</p><p>渚が、オレの子を産みたいって言ってくれたことは渚は、本当にもうお母さんだし、渚となら上手く赤ちゃんを育てられそうな気がていたオレが何をしたらいいのか、ちゃんとアドバイスしてくれると思うし</p><p>渚はオレよりも年上だし、しっかりしているから</p><p>だから、渚と子供を育てるということは、イメージがあった</p><p>他の女たちは、みんなピルを飲んでくれているし子供ができるのは、何年も後のことだと思っていた</p><p>だからみんなの妊娠したいという言葉は、願望であって今、眼の前にあるゲンジツとは違う</p><p>これは重いゲンジツだ</p><p>雪乃が妊娠している可能性を、忘れていたわけじゃないでも、必死で頭の中から消していた、だって</p><p>雪乃とはこの先、一緒に生きていけないことは判っていたから</p><p>雪乃は、オレたちの家族にはなれない</p><p>雪乃のプライドが、それを許さない</p><p>他の女たちも、雪乃に対して深い嫌悪感を抱いている</p><p>雪乃とは、別れないといけないって思っていたから</p><p>オレには雪乃とこの先生きていく、イメージが無い</p><p>そんなオレを雪乃が見ている</p><p>でも、オレはどうしても雪乃を死なせたくなかったもう会えなくなっても、生き続けていて欲しかったそれも本当だよ</p><p>今だって、オレは雪乃に生きていて欲しいと思う</p><p>どこか、オレの手の届かない世界に行ってしまったとしても</p><p>二度と会えなくなったとしても</p><p>雪乃には、生きていて欲しいと思う</p><p>それって、あたしがあんたの母親に似ているから</p><p>雪乃が、オレに言う</p><p>自分の母親とは和解できないから代わりに、あたしと打ち解けたいってこと</p><p>違うと思う</p><p>オレも、雪乃の眼を真っ直ぐに見る</p><p>確かに、ミナホ姉さんの言うとおり、オレが雪乃に惹かれたのはオレの母親に似ていたからなのかもしれないでも、雪乃は雪乃だオレはこの１０日ぐらいの期間で、お前のことをたくさん知ったよ今は、オレの中で、雪乃って言う女の子を見ている母親じゃないオレは、雪乃を見ている</p><p>ふぅんあたしのことを知ったって、あたしが我が儘で身勝手で救いようがないバカ女だってことでしょ</p><p>いいやそれだけじゃないよ</p><p>言葉にならない思いが、込み上げる</p><p>オレの中の雪乃に対する思いが</p><p>絶対にそれだけじゃないよ</p><p>嘘よあんたはあたしのことを見下しているのよあたしのこと、バカだと思ってさ</p><p>雪乃の眼に、またクワァッと涙が溜まる</p><p>雪乃は、マナの触れている自分の下腹部を見て</p><p>子供は堕ろすわよ</p><p>あんたの赤ちゃんを産むなんて死んでも嫌よ</p><p>こんなの嫌よ絶対に受け入れられないわ</p><p>嘘だよお姉ちゃんは産むよ</p><p>だって、雪乃お姉ちゃんの赤ちゃんだもん</p><p>雪乃お姉ちゃんが、自分の赤ちゃんを殺すはずがないもん</p><p>いいえお姉ちゃんは、そういう人だもんあたしは、判っているよ</p><p>あたしが静岡で療養していた頃東京の家族は、一度もお見舞いに来てくれなかったけれど</p><p>そうよ、あたしはあんたに会いに行ったりはしなかったわよ</p><p>でも、雪乃お姉ちゃんはあたしのこと、忘れていなかったじゃないっ</p><p>姉妹は見つめ合う</p><p>お姉ちゃんが、パパたちと海外旅行に行った時は、必ずあたしにお土産を買ってきてくれたじゃないメールをくれたりハワイで撮った写真を送信してくれたり他にも、お正月と誕生日には、必ずプレゼントと電話をくれた</p><p>それはだって、あんたは妹だからあたしの</p><p>そうだよ今だって、あたしたちは姉妹だよお姉ちゃんは、あたしのことを妹だって思ってくれてる</p><p>それは、だって当たり前でしょあんたは、あたしの</p><p>雪乃と舞夏姉妹</p><p>そうだよ雪乃お姉ちゃんは、自分のものだって思っているものには優しいんだよ大切にしてくれるんだよだから</p><p>マナが、雪乃に迫る</p><p>雪乃お姉ちゃんは、お兄ちゃんから離れられないんだよ</p><p>雪乃お姉ちゃんはお兄ちゃんを自分のものだと思っているから</p><p>ば、バカなこと言わないでよあたしは</p><p>だったら、何でここにいるの市川のお祖父ちゃんの家から逃げ出して来て、どうしてこのお屋敷に戻って来たの</p><p>それから、今朝だってお兄ちゃんを見るなり、どうしてパパを助けてくれなかったって怒ったでしょ自分の身内だと思っていなかったら、あんなことは言わないよ</p><p>じゃあ、恭子さんやコーデリアさんにあんなこと言えるのっ</p><p>言えるわけないでしょ</p><p>あいつらだったら笑ってあたしの首をヘシ折るわよそういう、悪魔みたいな連中なんだから</p><p>お兄ちゃんだってそういう人たちの仲間なのに</p><p>だってこの男は</p><p>お兄ちゃんなら、どんな酷いことを言っても、雪乃お姉ちゃんに危害を加えたりしないって判っているんだもんねっ</p><p>雪乃はオレを完全に敵だと認識していない</p><p>だから、オレには憎々しげに、文句を言う</p><p>文句を言っても許される相手だと考えている</p><p>本当は悔しいんでしょお兄ちゃんをメグお姉ちゃんや、香月家のお姉ちゃんたちに取られたみたいで</p><p>そんなことないわよそんな男、あたしは要らないんだから</p><p>要らないとか言っている段階で自分のものだって思っているんじゃないのお姉ちゃんホント、困った人だよね</p><p>だってその男は、あたしをレイプしたのよっだったら、このまま一生、あたしに人生を捧げるべきなのよっあたしは、千年経ったって、そいつを許さないんだからっ</p><p>ふぅんお姉ちゃんはそういう恋をしているんだね</p><p>ま、舞夏あんた、何を言ってるのよこんなの恋なはずないでしょこんなのが恋なんて、あたしは認めないわよ</p><p>お姉ちゃんが認めなくてもそれも恋だよお兄ちゃんに執着しているんだから</p><p>お兄ちゃんが、欲しくて欲しくて仕方がないんでしょお兄ちゃんが、自分の方を振り向いてくれないことが、憎たらしくて仕方がないんでしょ</p><p>そいつはだって、この男はいつでも、ずっと、２４時間、あたしだけを見ているべきなのよっそいつは、それだけのことをしたんだからっ</p><p>そうして欲しいんでしょほら、やっぱり恋だよ</p><p>でも、雪乃お姉ちゃん、ゲンジツは悪いけれど、お姉ちゃんの望むようにはならないのよお兄ちゃんは、もうあたしたち家族の大黒柱になっちゃっているの雪乃お姉ちゃんが独り占めすることはできないのよ</p><p>そんなこと判っているわよ</p><p>うつむく雪乃</p><p>あたしは別にそんな男、何とも思っていないんだから</p><p>それなら、お姉ちゃんお腹の赤ちゃん、どうするの</p><p>マナが、雪乃のお腹を擦りながら言う</p><p>この子をお姉ちゃんは、どうするの</p><p>雪乃も、自分の腹に手を当てる</p><p>雪乃いや、白坂さん</p><p>オレは全てが始まる前の呼び方で、雪乃に話し掛けた</p><p>オレは、知っているよ白坂さんが、優しい人だってこと</p><p>親父がいなくなって、入学式の日に教室で気落ちしてヘバッていたオレに、優しく声を掛けてくれたのは白坂さんだから</p><p>前も言ったけれど、それはあんたの勘違いよあたしは、そんな女じゃないわただ目障りだったから、とっとと保健室にでも行って欲しかっただけ</p><p>いいやあの日の白坂さんは、優しかったオレは、覚えている忘れないよ</p><p>雪乃はオレから眼を外し再び、自分の下腹部を見る</p><p>雪乃お姉ちゃんこの子は、お兄ちゃんの赤ちゃんだけれど、同時にお姉ちゃんの赤ちゃんでもあるんだよ</p><p>お姉ちゃんこの子を殺すのお姉ちゃんの大切な赤ちゃんを</p><p>そうね舞夏の言う通りね</p><p>もう一度、優しく自分の腹を撫でる</p><p>産むわあたし多分</p><p>そして、マナを見る</p><p>でも、それは赤ん坊を産んだら、あたしを助けてくれるって弓槻が言っていたからよあたしは、死にたくないから、この子を産むのあたしは本当は、産みたくなんかないんだからっ</p><p>今、雪乃のお腹にすでに命が宿っているのなら</p><p>ためらうことさえ、許されない</p><p>ああ、産んでくれよオレが育てるから絶対に、幸せにするから</p><p>マナも手伝うよマナも一緒に、赤ちゃん産もうか</p><p>雪乃は、妹を抱きしめ</p><p>そんなのは、いいのよあんたは自分が望んだ時に、望まれた赤ちゃんを産みなさいよこんな思いをするのは、あたし１人で充分なんだから</p><p>姉妹は抱き合う</p><p>お兄ちゃん、セックスしようよ３人で</p><p>舞夏あんた</p><p>いいでしょあたし、雪乃お姉ちゃんと一緒にしたい</p><p>雪乃は、オレを見て</p><p>だけどあいつは、もうあたしじゃ勃たないんだってさあたしには、女としての魅力が無いっていうのよ</p><p>そうじゃないよお兄ちゃんは</p><p>お兄ちゃんは、本当に雪乃お姉ちゃんのことが大好きなんだよだからオチンチンが勃たなくなっちゃったんだよ</p><p>お前がオレのことをセックスのための道具だとしか思っていないから</p><p>オレは正直に話す</p><p>オレを気持ち良くなるための道具としてしか、見ていなかったから</p><p>それはその通りじゃないあんたとのセックスは気持ちいいけれどでも、あんたは本当にそれだけの男なんだから</p><p>冷たい眼で、オレを見ている</p><p>あんたなんて、セックスしか取り柄の無い男でしょ顔も頭もいらない、オチンチンだけあれば充分よ</p><p>雪乃にとってのオレはそんなものなのだろう</p><p>どうせ、あんたは誰とだって、セックスするんだしさ見境無いのよ女なら誰でもいいんでしょケダモノなんだからさ</p><p>そう言う雪乃に、マナは</p><p>あれお姉ちゃん、知らないの</p><p>ニッと、微笑む</p><p>お兄ちゃん、本当に好きな子一生付き合っていくつもりの女の子としか、セックスしないよ</p><p>なっ何言ってるのそんなの嘘よ</p><p>本当だってだから、みんなお兄ちゃんを信頼して、一緒にいるんだよ</p><p>おかしいと思わないのみんな、お兄ちゃんの女なのにジェラシーでケンカしたりしていないでしょむしろ、みんな仲良くしようと頑張っているあたしだって、パパの娘なのに、お姉さんたちから、とっても優しくしてもらってるよ</p><p>妹の言葉を、雪乃はジッと聞いている</p><p>みんな、お兄ちゃんとずっと一緒に居たいから一緒に居るためには、仲良くしないといけないって判っているからお兄ちゃんは、本気であたしたち全員を幸せにしようって頑張ってくれているんだからあたしたちも我が儘を言わないで、協力しないといけないんだよ</p><p>だからお兄ちゃんを独り占めしたくて、本気でジェラシー全開なのは、雪乃お姉ちゃんだけなんだよ雪乃お姉ちゃんが、そういう態度だからみんな、雪乃お姉ちゃんを敵視しちゃっているんだし</p><p>あ、あたしはその男にジェラシーなんて</p><p>本当に判っていないんだねさすが、雪乃お姉ちゃん</p><p>そして、お兄ちゃんは雪乃お姉ちゃんのことも愛しているから今まで何回崖っぷちに追い詰められても、ずっとお姉ちゃんのことを見捨てないでくれたんだよ</p><p>いやまて</p><p>マナオレは、雪乃のことは</p><p>オレは、雪乃を憧れていたけれどどうしても自分のものにしたくて酷いことをしたし、ここまで色んなことがあったけれど</p><p>でも、これは愛じゃないよ雪乃を愛しているとか、愛していたからとかそういう言葉で片付けていいことじゃないんだよ</p><p>オレは雪乃をレイプした極悪人で</p><p>雪乃に愛を語るような資格は無い</p><p>こんなのは愛じゃない恋でもないもっと、みっともなくてドス黒い欲望だよオレは、そういう後ろめたい心で、雪乃を犯したんだからこんなの絶対に、愛なんかじゃない</p><p>マナは、オレにニコッと微笑む</p><p>お兄ちゃんて、本当に純情だよねっ大好きっ</p><p>お兄ちゃん世の中の愛は、純愛だけじゃないんだよお兄ちゃんが、今言ったみたいなドス黒い欲望だって愛だよ愛の１つなんだよ</p><p>それじゃあ、お兄ちゃん好きな人のことを思って、オナニーするのは罪その人とセックスしたいって妄想したら、それは恋じゃないの</p><p>お兄ちゃんの場合本当に、雪乃お姉ちゃんをレイプしちゃったのは罪だよそれだけは、本当に大きな罪でも、雪乃お姉ちゃんを思う気持ちは本物の恋でしょ愛だよ</p><p>お兄ちゃんは、あたしたちの相手をしながらだってずっと、雪乃お姉ちゃんのことを悩んでいたものあたしは知っているよどうしたら、雪乃お姉ちゃんが幸せになるかそればっかり、考えていたよね</p><p>マナは姉に振り返り</p><p>雪乃お姉ちゃんも、判っていないよセックスが気持ちいいんじゃないよお兄ちゃんがしてくれるから、気持ちいいんだよ</p><p>あたし、他の男の人となんて気持ち悪くてできないもんお兄ちゃんは、あたしとセックスする時は、心まで抱いてくれるもんお兄ちゃんには、心も身体もさらけ出せるのお兄ちゃんがあたしを優しく見つめてくれているのを感じてあたしもお兄ちゃんを抱きしめてあげるのお兄ちゃんが、あたしの中に射精してくれる時の気持ち良さそうな顔を見るのが好き大好き、愛してるって、心から言えるのっ</p><p>あたしたちにとってお兄ちゃんは、そういう人だよ大切な人あたしたちはみんな、もうお兄ちゃん無しでは生きていかれないよだって、お兄ちゃんだけが本当のあたしを見てくれるんだもんお兄ちゃんにしか、本当のあたしは見せられないしあたしだけじゃない、メグお姉ちゃんや他のお姉ちゃんたちもみんなそうだよだから、あたしたち、お兄ちゃんから離れられないんだもんっ</p><p>あたしは別に、その男じゃなくっても</p><p>そこまで言って言葉を呑み込む</p><p>はぁ嘘よあたしだって、判っているわよ</p><p>ケンジに襲われた時にケンジは乱暴なだけで、眼をギラギラさせて、あたしのことを犯そうとしていただけで</p><p>校長室の隣の放送室での遠藤に襲われた時のことか</p><p>あたしは、怖いだけでケンジはあたしの彼氏だったのに</p><p>雪乃は、痛々しい表情を浮かべる</p><p>途中で、その男がケンジを気絶させてケンジに代わって、その男があたしをレイプしたわでも気持ちいいのよその男だとそいつどんどん、セックスが上手くなるの頭にきちゃうわかゆいところに手が届くみたいにあたしのことを気持ち良くさせてくれるのよ</p><p>ええその男のセックスの良さは認めるわあたしたち多分、身体の相性も良いんだと思うそいつに犯されるのは好きよ自分の手でする時は、そいつに抱かれている時を想像しているわでも</p><p>それだけよあたしはその男のことをセックスだけしか認めていないわ他のことは、全部認められないわ顔も嫌い性格も頭の悪さも声も姿形も全部、あたしの好みとは違うんだから好きになれる要素なんて、１つも無いんだからッ</p><p>雪乃がオレを好きになるはずがない</p><p>ふーん、じゃあ雪乃お姉ちゃんの前の彼氏は、どこが好きだったのさ</p><p>えケンジ</p><p>そうその人のことはどこが好きだったの</p><p>えっと顔とスポーツマンなところと後は、顔かしら</p><p>頭の良い人だったの</p><p>バカだったわそこ抜けの</p><p>お兄ちゃんと比較したら</p><p>ケンジの方が、遥かにバカよ</p><p>性格は</p><p>とっても自信家のところが、パパみたいで気に入っていたんだけれどでも、その自信も圧倒的な頭の悪さから来ていることが判って</p><p>信用できる人だった</p><p>ううん救いようがないくらい、ゲスな男だったわ</p><p>他に何か、一押しできるポイントはあったの</p><p>えっと顔くらいかな</p><p>遠藤は顔だけなのか</p><p>じゃあ、お兄ちゃんの方が全然マシじゃない</p><p>見た目は、ケンジの方が全然マシよ</p><p>そうかなあお兄ちゃんだって、いい線いってると思うよ</p><p>時々、すっごいカッコ良くてドキドキすることがあるもんあたしは大好き</p><p>それは舞夏あんたは、学校での普段のこいつを知らないからよ</p><p>雪乃お姉ちゃんお兄ちゃんは、どんどん変わっているんだよ多分もう、学校でもカッコいいよあたしはそう思う</p><p>そう言って、マナはオレにニコッと微笑む</p><p>お兄ちゃんも考えすぎ雪乃お姉ちゃんは、お兄ちゃんをセックスの道具とか考えていないよそういう風に感じちゃう純情は、とっても可愛いけれど</p><p>雪乃お姉ちゃんは、もうお兄ちゃんとのセックスでメロメロなんだからきっちり堕とし切ってあげれば、それでいいんだよ</p><p>雪乃をセックスで、堕とす</p><p>純情なままじゃ、このじゃじゃ馬お姉ちゃんは堕とせないんだからっ</p><p>マナ、お前</p><p>セックスでメロメロになって、離れられなくなるのだって恋だよあたしは、そう思う</p><p>とにかくさ、セックスしてみようよそれで判るよ、きっと</p><p>だけどオレは</p><p>昨夜は雪乃で勃起しなかった</p><p>ああ、不安なんだねお兄ちゃん</p><p>マナが、オレの方に戻って来る</p><p>大丈夫だよお兄ちゃんのオチンチンはあたしが大きくするから</p><p>ペロッとオレのペニスを舐める</p><p>ねえ雪乃お姉ちゃんとあたし、食べ比べしてみて</p><p>妖しい瞳で、オレを見上げる</p><p>あたしやメグお姉ちゃん、あたしとアニエスちゃんもお母さん違いの姉妹だけど雪乃お姉ちゃんとは、ママも同じ本物の姉妹だからね</p><p>そういうの興奮しないあたしは、もう興奮しているよ</p><p>チュパチュパと、亀頭を舐っていく</p><p>うふふ、固くなってきたお兄ちゃんも、興奮しているんだ</p><p>雪乃お姉ちゃんも、こっちにおいでよこっちのベッドの方が広いよ</p><p>雪乃を呼ぶ</p><p>舞夏あたしは</p><p>雪乃は、まだ迷っている</p><p>お姉ちゃんが来ないんなら、あたしが１人でもう一度愛してもらっちゃおうかなあ</p><p>１４歳の少女がオレの亀頭を自分の乳首に擦り付ける</p><p>それとも、雪乃お姉ちゃんあたしと一緒じゃ嫌恥ずかしい</p><p>あたしは雪乃お姉ちゃんと一緒がいいのに</p><p>マナの瞳が、雪乃の心を動かす</p><p>もおっ、仕方ないわね</p><p>起き上がる雪乃</p><p>脱ぎかけだった、プラとパンティを投げ捨て</p><p>オレの女たちの中で、たった１人</p><p>実の妹であるマナに対しては雪乃は、警戒心を抱かない</p><p>他人を信用しない雪乃も自分の支配下にあると感じている妹にだけは、心を開く</p><p>マナのアプローチを許したんだ</p><p>はーい、お姉ちゃん到着ぅ</p><p>オレたちのベッドにやってきた雪乃を、マナが明るく出迎える</p><p>雪乃お姉ちゃん、お兄ちゃんの右側ねあたし左</p><p>ニコニコ笑って、ポジションを決める</p><p>じゃあ、愛し合おうお兄ちゃんとねっ</p><p>マナは、雪乃に明るくそう言った</p><p>次話は、姉妹丼セックスということで</p><p>もちろん、これで雪乃が家族入りするということはありません</p><p>それは他の家族が許さない</p><p>どの辺に落としどころを作るかまた考えないと</p><p>531．雪乃とのセックス／恩讐のかなたに</p><p>マナが、雪乃の胸に顔を寄せる</p><p>うふふ、お姉ちゃんのおっぱい</p><p>ペロペロペロと、桜色の乳首に吸い付く</p><p>ほら、お兄ちゃんはこっちおっぱい、２つあるんだから</p><p>オレは、雪乃のもう一つの乳首に舌を這わす</p><p>あんっ両方同時になんて</p><p>気持ちいいでしょ、お姉ちゃん</p><p>マナは上目遣いで、雪乃の表情を見ながら舌を使う</p><p>舞夏あんた、こんなことまで覚えちゃってあんたは、まだ１４歳なのよ</p><p>関係無いよあたしもお姉ちゃんも、もうそういう普通の世界の人じゃなくなっちゃったんだから</p><p>だからいいんだよ気持ち良くなって、お姉ちゃん</p><p>オレは舌先で、雪乃の乳首が固く尖っていくのを感じる</p><p>あたしね雪乃お姉ちゃんのことが、好きだったんだよ今になって、そう思うんだあたし、ずっとお姉ちゃんみたいになりたかった</p><p>何、言ってるのよあたしみたいになったって、しようがないわよ</p><p>雪乃は呟く</p><p>舞夏はあたしのことを、バカだと思ってたんでしょあたしのこと嫌ってたじゃない</p><p>違うよあたしは子供の頃からずっと、雪乃お姉ちゃんが羨ましかったんだよだってお姉ちゃん、綺麗だもんホントに羨ましいよこのおっぱいもこのおへそも</p><p>チュッチュツと雪乃の裸身にキスしていく</p><p>羨ましいよずっとずっと羨ましかったんだ</p><p>雪乃は不思議そうに、妹を見る</p><p>あたしは病気がちだったから、身体が幼いもんね背だって低いし、おっぱいだってだから、元気で綺麗な雪乃お姉ちゃんにずっと憧れていたんだよ</p><p>マナの舌が、雪乃のへそをくすぐる</p><p>あたしね静岡で療養している頃から、ずっと雪乃お姉ちゃんと仲良くしたかったいつも元気で、明るくて、自信たっぷりで大きな声で笑う雪乃お姉ちゃんが、あの頃のあたしの憧れだったんだよあたしはずっと元気で綺麗なお姉ちゃんのことを見上げていたんだ</p><p>よく言うわよあんた</p><p>雪乃は、苦笑する</p><p>病弱だった頃のマナには、雪乃の健康的な快活さは眩しかったんだろう</p><p>性格的に問題があっても、雪乃の決してへこたれない明るさは魅力がある</p><p>本当なんだよホントにホントそれで、あたし、ようやく身体が治って、東京に戻って来てお姉ちゃんと一緒に暮らすようになって、まだ２年も経ってないんだよね</p><p>そう言えば、そうね</p><p>雪乃は、自分の腹の上の妹にそう言う</p><p>で一緒に暮らすようになったらさ雪乃お姉ちゃんは我が儘だし、お部屋は汚いし、何でもいい加減だし、お手伝いさんに意地悪して辞めさせちゃうし、メグお姉ちゃんにも酷かったし</p><p>そうよ、あたしはそういう嫌な女よ</p><p>でも、あたしには優しかったよいつもニコニコしてて</p><p>そりゃあんたは身体が弱くて、小さかったから</p><p>マナは、寂しそうに</p><p>あたしはそれが一番、悲しかったんだだって、あたしはもう治ってたんだもん普通の身体なのにあたしだって、もう中学生なのにお姉ちゃん、あたしのことを子供扱いするんだもの</p><p>だってあんたはまだ子供じゃないの</p><p>違うよあたしは</p><p>マナは最初に出会った頃、大人っぽくなることを望んでいた</p><p>早く大人の女になりたいと、背伸びをしていた</p><p>だから、あたし克子さんや寧さんに惹かれたんだなあ雪乃お姉ちゃんよりも、大人っぽい人たちと知り合いになって早く大人になって、雪乃お姉ちゃんに認めて欲しかったんだ</p><p>あたしが認める</p><p>うん、あたし対等な姉妹になりたかったんだよお姉ちゃんだけがお洒落して、あたしはお子様扱いじゃなくって一緒にお洒落したかったお姉ちゃんと同じくらい綺麗になって、２人でお出かけしたかった街へ行ったりパーティとかもね</p><p>雪乃は、マナの頭を優しく撫でる</p><p>ごめんねあたし、舞夏の気持ち、気付いてあげられなくて</p><p>いいんだよこうやって一緒にセックスできるんだもんっ</p><p>マナは雪乃の秘部に、顔を埋める</p><p>お姉ちゃんここでしょここが気持ちいいんでしょ</p><p>子犬がミルクを飲むように、ぴちゃぴちゃと雪乃の割れ目に舌を入れる</p><p>判るよあたしも、ここが感じるから</p><p>マナは、妖しく微笑み雪乃の愛液を啜る</p><p>うん気持ちいい気持ちいいわ舞夏</p><p>雪乃は両手でマナの頭を掴んで舌を受け入れる</p><p>あんた、上手いわよ舞夏ああんっ</p><p>舞夏は、雪乃の秘部を舐めながら四つん這いになって、尻を高く突き出す</p><p>お兄ちゃんこのまま犯して</p><p>雪乃お姉ちゃんと繋がる前にマナの中に入って来て</p><p>オレは、マナの後ろに廻り込み</p><p>挿れるぞマナ</p><p>うん来てぇ</p><p>マナの膣は、さっきのセックスで愛液と精液に塗れたままだ</p><p>オレのペニスを膣口に押し当てると</p><p>ぬぐぐぐぐっと、剛直を呑み込んでいく</p><p>あふぅっお兄ちゃん</p><p>オレのペニスを突き込まれながらも、マナは雪乃の割れ目を舐める</p><p>ぬぐっ、ぬぐっ、ぬぐっ</p><p>ぴちゃっ、ぴちゃっ、ぴちゃっ</p><p>すっかり湿っているマナの膣は、オレが腰を突き入れる度にいやらしい水音を立てる</p><p>ああん舞夏、あんたそいつに犯されているのね舞夏</p><p>雪乃は、マナに舐められながら犬の様に交尾しているオレたちを見ている</p><p>そうだよっあたし、もう大人なんだよっお兄ちゃんにレイプしてもらっているんだもんっ</p><p>オレは後ろか手を廻して、マナの可愛いおっぱいを揉む</p><p>乳首を親指の腹で、こね回す</p><p>ああっ、気持ちいいっお姉ちゃん気持ちいいよっセックス気持ちいいっ</p><p>マナが姉に叫ぶ</p><p>ああん本当に気持ち良さそうあたしもしたい犯されたい</p><p>ダメだよ今は、マナが犯してもらっているんだもんっああうあんっ</p><p>マナの小さな身体が、快感にビクッと震える</p><p>そんなこと言わないでよあんたは、さっきだってしてたじゃない舞夏</p><p>雪乃は、自分で自分の乳房を揉み始める</p><p>ハァハァと熱い息を吐いて</p><p>その瞳は完全に欲情して、とろんと蕩けている</p><p>じゃあ、ちゃんとお兄ちゃんにお願いして</p><p>ちゃんとお兄ちゃんにお願いしないんなら、代わってあげないよこのまま、最後までまた、あたしの中に出してもらうんだからぁぁあんっ</p><p>ちょっと待ちなさいよ、舞夏</p><p>ちゃんとお願いしてお姉ちゃん、誰とセックスしたいの</p><p>男の人なら誰でもいいの気持ち良くしてくれる人なら誰でもいいのそんなんだったら、お兄ちゃんとはセックスさせてあげないんだからね</p><p>オレに後ろから、激しく突かれながらマナが姉に告げる</p><p>困惑する雪乃</p><p>あたしは、お兄ちゃんが好きぃお兄ちゃんとしかセックスしないもんっお兄ちゃんに抱いて貰うのが大好きだからっ</p><p>マナの身体が、汗ばんでくる</p><p>小さなおっぱいをぷるぷる揺らしながら四つん這いのマナが宣言する</p><p>雪乃お姉ちゃんはどうなのっ</p><p>雪乃が、オレを見上げる妹を後ろから犯しているオレを</p><p>あっ、あっ、あーっ気持ちいいよっお兄ちゃんお兄ちゃん好きぃぃ</p><p>マナは、自分からも腰をオレに打ちつけてくる</p><p>マナの熱い愛液が、結合部からベッドのシーツの上に、ポタポタ落ちている</p><p>マナのまだ肉の付ききっていない白い太もものにも垂れていく</p><p>雪乃お姉ちゃん気持ちいいよお兄ちゃんに犯されるのとっても、気持ちいい</p><p>ついに耐えきれなくなる雪乃</p><p>あたしもしたいのっ舞夏お願いあたしと代わってよっ</p><p>あたしじゃなくってお兄ちゃんにお願いして下さいっはうっ</p><p>雪乃が切ない眼で、オレを見ている</p><p>あ、あんたあたしのことも犯しなさいよ</p><p>震えながら、オレに言う</p><p>そんなんじゃダメだよっお姉ちゃん</p><p>汗まみれのマナ</p><p>おっぱいの先に、汗の玉が乗っている</p><p>ちゃんとお願いするのっお兄ちゃんじゃないとダメなんでしょっお兄ちゃんに、犯して欲しいんでしょっちゃんとお兄ちゃんを見てお兄ちゃんだけを</p><p>妹の言葉が雪乃の心を動かす</p><p>そうよっ、あたしあんたに犯されたいのよっあんたじゃないとダメなのっあんたじゃないと、気持ち良くなれないんだからっ</p><p>雪乃が、オレに訴えている</p><p>熱い眼でオレに</p><p>あんたが、欲しいのよっ</p><p>雪乃お姉ちゃん、お兄ちゃんじゃないとダメなんだってさセックスしてあげて</p><p>マナ、でも</p><p>マナとのセックスは途中だ</p><p>あたしはいつでも、お兄ちゃんとできるからマナは、お兄ちゃんのセックス奴隷なんだよっ</p><p>狭い胎内から、ぬぐぐっと</p><p>ぽたぽたぽたっと、大量の愛液が滴って来る</p><p>名残惜しいけれどまた後でねっ</p><p>マナは四つん這いから向き直り、オレの勃起にキスをする亀頭を舐める</p><p>はい雪乃お姉ちゃんの中に、いってらっしゃい</p><p>雪乃は、大きく開脚してオレを待っていた</p><p>妹を呼ぶ</p><p>あたしの手、抑えていてその方が、犯されてるって感じがするから</p><p>マナは、雪乃の頭の方へ行き雪乃の両手を上から押さえつける</p><p>ずっとレイプしかされてきてないんだもの犯されないと、気持ち良くない身体になっちゃったのよどうしてくれるの</p><p>雪乃が、オレを見上げてそう言う</p><p>そりゃ悪かったな</p><p>そうよ悪いわよ</p><p>オレは雪乃の上に覆い被さる</p><p>それもあんたにあんたに犯される夢しか見ないわホントサイテイよ</p><p>サイテイだな</p><p>オレは、雪乃の膣口に亀頭を押し当てる</p><p>そのままヌリヌリと、膣口からクリトリスをの辺りを亀頭で擦っていく</p><p>ああ、気持ちいいあんたのオチンチンね</p><p>やっとあたしのところに帰って来たわ</p><p>セックスの相手としてでもオレという人間を、見てくれている</p><p>行くぞ、雪乃</p><p>は、早く早くなさいよっ</p><p>オレの亀頭が雪乃の狭い穴に、潜り込んで行くッ</p><p>は、ああんっ</p><p>ぬっ、ぬぬぬぬぬっ</p><p>一番狭い入り口を亀頭の膨らみが、潜り抜ける</p><p>雪乃の胎内は温かい</p><p>入って来たわっ</p><p>オレは、そのまま腰を前に</p><p>オレのペニスが雪乃の狭い膣道を、開いていく</p><p>胎内の愛液が、ペニスの侵攻の圧力に押し出される</p><p>それを潤滑油にして、さらに奥へ奥へ</p><p>ほらっ、ゴールだぞっ</p><p>最後は、勢いを付けてゴスッと子宮口を打つっ</p><p>あああ、これよこれが欲しかったのよっ</p><p>雪乃の身体が、歓喜に震える</p><p>ずっとずっと欲しかったんだからねっ</p><p>そう言って、オレを睨む雪乃</p><p>オレが雪乃にキスすると、雪乃はすぐに舌を絡ませてくる</p><p>雪乃お姉ちゃん、気持ちいい</p><p>雪乃の手を押さえつけているマナが、尋ねる</p><p>そんなの舞夏だって、知っているでしょ</p><p>だから気持ちいい</p><p>ニッと、微笑むマナ</p><p>気持ちいいわよっ気持ちいいに決まっているじゃないっ</p><p>だってやっと、犯されているんだものっ</p><p>誰に</p><p>雪乃の眼が、オレの顔を見る</p><p>こいつよああ、頭にくる何で、こんなやつに犯されるのが、こんなに気持ちいいのよっ</p><p>マナが囁く</p><p>恋しているからだよ</p><p>これだってやっぱり恋なんだよ愛の形なんだよっ</p><p>ああっそうよもっと擦って擦り付けなさいよっ</p><p>雪乃お姉ちゃんも下から腰を動かすんだよ自分で、お腹の中の気持ちいいところに当たるように</p><p>マナがアドバイスする</p><p>犯されているからって、脱力して寝っ転がっているだけじゃ、気持ち良くなんないよ自分からも、もっと色んなことを試してみなくちゃ</p><p>雪乃が腰を動かす</p><p>上下だけじゃなくってもっと腰を大きく廻してみる感じとかあと、お尻の穴に力を入れてお兄ちゃんのを締め付けるんだよっ</p><p>オレと繋がった回数は、マナよりも雪乃の方が多い</p><p>でも、雪乃とのセックスは、基本的にレイプばかりだから雪乃は、一方的に犯されることしか知らなかった</p><p>マナとのセックスは、純粋なレイプから始まって今は、愛のあるセックスに変わっている</p><p>さらにマナはオレと他の女とのセックスも観てきている</p><p>マナは今、雪乃にただ犯されるのではなくセックスの時に、女性の方から積極的にアプローチする術を教えている</p><p>一方的なレイプを２人でするセックスに昇華させるために</p><p>あっ舞夏の言う通りねこれっ、いいわそこ、感じるっ</p><p>雪乃が、気持ちの良いポイントを発見する</p><p>ああっ、いいわっあんっねえ、胸も触っておっぱいをギュツと握りつぶしてっ</p><p>雪乃が、オレにリクエストする</p><p>オレは、腰を動かしながら雪乃の胸を揉む</p><p>手の中で、雪乃の乳首がコリコリしている</p><p>気持ちいい気持ちいいわよっ、このバカっ</p><p>雪乃が、またオレを罵る</p><p>どうして、こんなに気持ちいいのよっああんっあはぁバカぁ</p><p>雪乃の身体だって気持ちいいよ</p><p>雪乃は、マナに言われたとおりにオレのペニスを締め付ける</p><p>当たり前でしょあたしが、犯されてあげているのよっああっ</p><p>違うよ、お姉ちゃんお兄ちゃんが、犯してくれているんだよ</p><p>マナが、そう訂正する</p><p>そんなのあふっどっちだって、おんなじよっ</p><p>もおっホント、意固地なんだから</p><p>マナが雪乃の耳の裏、首筋を舐める</p><p>ひぃやあうっ</p><p>ビクッとなる、雪乃</p><p>感じるでしょ、ここやっぱり、お姉ちゃんもあたしと一緒なんだね</p><p>雪乃の性感帯を舌で責めるマナ</p><p>ああっ、あんっや、やめなさいよっ感じちゃうっはんっ</p><p>じゃあ、ちゃんとお兄ちゃんに言ってどうして、こんなに気持ちいいの</p><p>あ、あんたがあたしを犯してくれているからだからだから、こんなに気持ちいいのよっ気持ちいいのっ</p><p>ヤケクソになって叫ぶ</p><p>バカぁ</p><p>雪乃が、濡れた瞳でオレを見上げる</p><p>オレの動きに合わせて、リズミカルに雪乃の裸身が揺れている</p><p>ぷるるんと乳房が</p><p>股間は、ビチャビチャに濡れている</p><p>亀頭は、コンコンと何度もぷっくりとした子宮口とキスをしている</p><p>雪乃の白い肌は、情欲によってピンク色に上気している</p><p>口からは、はぁはぁと熱く湿った息を吐いている</p><p>全身がじっとりと汗ばんできた</p><p>あんたなんてマザコンのくせに</p><p>雪乃だってファザコンだろ</p><p>オレは、ゴムッと強く腰を突き込む</p><p>あんっあんたは、誰のことも信用できないんでしょいつも人に見捨てられると思って、必死で尻尾を振りまくるイヌみたな男なのよねっ</p><p>雪乃だって自分以外の人間は誰も信じていないくせにっ</p><p>そうよっあたしは余所の人間なんか、信用できるはずがないじゃないっ</p><p>今度は雪乃が下から、オレを突き上げる</p><p>どうせ、世の中みんなバカばっかなんだし</p><p>大嫌いよ、大嫌いよ、みんなみんな大嫌いよっ</p><p>また、雪乃の瞳から涙が、ぼあっと滲み出す</p><p>オレは、その涙を唇で掬って、呑んだ</p><p>雪乃の涙はしょっぱいな</p><p>うるさいわねあんたに呑ませるために、泣いているんじゃないわよっ</p><p>あたしあんただけは、よく判らないあんただけはどういう理屈で生きているのか、全然判らないわ</p><p>何で、あんたは弓槻みたいな悪党女とくっついているのかしかも、最初は弓槻に言いようにコントロールされてたはずのあんたが、いつの間にか弓槻とさえ仲良くなって姉さんとか言ってるどうかしているわよ普通のバカのレベルを超えているわよ</p><p>そうかもな</p><p>しかも、香月家のお嬢さんたちとも仲良くなってあんな、名家の人たちに対しても物怖じしないし２人ともモノにしちゃうしどうなっているのよ</p><p>自分でもよく判らないよ</p><p>危険な場所にも平気で突っ込んで行くしあげくに、あんた人を殺した</p><p>雪乃の膣が、キュッと締まる</p><p>平然と、ためらわず</p><p>平然とじゃないよあのままじゃヤバイと思って、引き金を引いたら、たまたま命中しただけだ</p><p>オレだって当たるかどうかは判らなかったんだ</p><p>でも、あんたは人を殺しても全然平気なのよずっと平然としているわ</p><p>雪乃はオレがシザーリオ・ヴァイオラを撃ち殺した翌日の朝を知らない</p><p>オレは、渚と真緒ちゃんのお陰で何とか立ち直ったんだ</p><p>平然としているしかないだろオレには守るべき家族がいるんだから</p><p>やせ我慢でも家族の前では、平気な顔をしていないと心配を掛けてしまう</p><p>その家族ってのが一番判らないのよあんたたちの、どこが家族よ行き場の無い寂しい連中が、肩を寄せ合っているだけでしょそんないい加減な集団を家族って呼ぶなんてホントにホントにバカじゃないの</p><p>バカでいいんだよオレたちは、それでもこうやって突き抜けていくんだから</p><p>本当に判らないわあたしには、あんたって男はよく判らない</p><p>ケンジはあの男は、よく判ったのよ判りやすいものあの男はカッコつけてチヤホヤされたがっているか、お腹が空いて機嫌が悪くなっているか、どっちかしかない男だからあの男もバカよバカだから、扱いやすかったあたしよりも、バカな男だからだから付き合ったのよあたし</p><p>あんただってバカよケンジよりも、何倍もバカだと思うケンジは、あんなんでも世の中の何が得で何が損かちゃんと判っていたからあんたは、その辺ハチャメチャだものねっ</p><p>あたしには、あんたが何を考えているのか次に何をしでかすのか、全然判らないわあんたのことだけは、本当に理解できない</p><p>結局、オレたちは理解し合えない人間なんだ</p><p>オレたちの人生がどこか１点でも交わることは無い</p><p>だから、ドキドキするの</p><p>あんたを見ているとドキドキするのよあんたは何をしでかすのか、あたしには全然理解できないから</p><p>あたしは弓槻のことは憎んでる恵美は嫌い香月家のお嬢さんたちも嫌いあんたの女たちは、みんな大っ嫌い</p><p>マナが、姉に尋ねる</p><p>舞夏は身内よ妹なんだから、好きとか嫌いとか、そういう関係じゃなくって</p><p>あたしはお姉ちゃんが好きだよ</p><p>マナは、寂しく微笑む</p><p>雪乃は、カッとオレを見て</p><p>あたしはあんたのことも嫌い嫌い大嫌いッ</p><p>うん、そうだろうな</p><p>雪乃はオレから視線を外し</p><p>やっぱりバカ</p><p>もう一度オレを見つめる</p><p>嫌いじゃないわよ好きでもないけれどただ、あんたのことはバカ、バカ、バカこのバカ男って思っているそれだけよ</p><p>オレは今自分が交わっている、少女を見下ろす</p><p>その顔髪裸体を</p><p>オレは雪乃のこと綺麗だなって思っている</p><p>オレはこの１０日ぐらいの間に、雪乃のことをたくさん知ったよ正直、遠くから見ていただけの時の印象のままでは無かった雪乃は、オレが最初に思ってたような女の子じゃなかったから</p><p>悪かったわね我が儘でガサツな女で</p><p>雪乃は、プイッと唇を尖らせる</p><p>だけど雪乃は綺麗だそれだけは、最初に出会った時からずっと今でも変わらずにそう思うよ本当に綺麗だよなお前</p><p>な何よ、いきなり</p><p>雪乃は綺麗だ</p><p>オレは、雪乃にキスをする</p><p>雪乃がオレが最初に想像していたような可憐な美少女じゃないと気付いた後</p><p>それでも、この心の強い少女に惹かれ続けてきたのはミナホ姉さんが指摘した通り、オレの母親に似たメンタリティを持っていたからだろう</p><p>それは認める</p><p>でも、オレはそれ以前に</p><p>この少女は、美しいと思う</p><p>白坂雪乃は綺麗だ</p><p>雪乃雪乃</p><p>オレは、その美しい肉体を貪るように犯していく</p><p>ああっあんもう</p><p>雪乃もオレに応えていく</p><p>オレは右手で雪乃の乳房を揉みしだき</p><p>唇で乳首を吸う</p><p>雪乃の脇の下に舌を這わす</p><p>尻を揉みほぐし太ももを撫でる</p><p>気持ちいい気持ちいいわぁぁ</p><p>雪乃も快感の波に、溺れていく</p><p>あたしも、ペロペロしちゃおっと</p><p>マナも雪乃の首筋に、舌を這わす</p><p>あんあああああんっ</p><p>雪乃の性感が上昇していく</p><p>うんもうすぐよもうすぐ</p><p>雪乃がオレの眼を見て言う</p><p>スパートを掛けるぞ</p><p>うん、メチャクチャにしてぇ</p><p>オレは、荒々しく雪乃に突き込むっ</p><p>結合部から、愛液が飛沫となって周囲に飛び散るっ</p><p>あっああああっくぅんううっはぁぁっ</p><p>雪乃雪乃雪乃</p><p>判っているわよねな、中に中に出しなさいよねっ</p><p>雪乃の眼が、オレに求めている</p><p>あんたの赤ちゃん産んであげるから</p><p>オレはオレはオレは</p><p>はぁぁっはうっ、はうっ、はぅぅあがぁうううっあくぅはぁぁっ</p><p>大きな声でよがり狂う雪乃</p><p>はぁぁんああんっああ来るわ来るわ来るわっ</p><p>汗だくの肉体が、クククッと痙攣するッ</p><p>あああーっい、いっくぅぅ</p><p>雪乃が飛ぶ</p><p>オレも、オレも、オレもイクぞ、イクぞ雪乃ぉぉぉッッ</p><p>早く出しなさいよっ、バカぁぁッッ</p><p>白い塊がペニスの先から噴き上がるッ</p><p>雪乃の子宮口を潜り抜けて</p><p>雪乃の一番深いところに、弾けるッ</p><p>熱いの、来たわぁぁッッ</p><p>第２撃が膣奥を襲うッ</p><p>ああん熱いのが、お腹の底に拡がっていくぅぅ</p><p>あああっ気持ちいいっ気持ちいいのぉぉ</p><p>雪乃の膣が痙攣してオレのペニスを締め上げる</p><p>最後の一滴まで、絞り出そうと</p><p>少女の裸の肉体が受胎したいと望んでいる</p><p>気持ちいいよおっこのバカぁぁ</p><p>エクスタシーの余韻に浸りながら</p><p>オレは、雪乃の上に脱力する</p><p>雪乃のおっぱいに顔を埋めて</p><p>オレも雪乃も、汗でびっしょりと濡れている</p><p>弓槻、聞こえているどうせ、観ているんでしょ</p><p>オレのペニスを受け入れたまま雪乃は天井を見上げて、そう言った</p><p>ええ、観ていたわ</p><p>スピーカーから、ミナホ姉さんの声がする</p><p>あんたのさっきの提案乗るわ</p><p>あんたたちの道化になるわマスコミの相手でも何でもするそれであんたたちや香月家のことは、絶対に口に出さないわ約束する</p><p>オレは、顔を上げる</p><p>雪乃の胸の向こうに天井を見上げて、真剣な顔があった</p><p>あたし１人のことなら絶対に、あんたたちに屈しないわあんたたちのことを死んでも許さないだけど</p><p>あたしのお腹の赤ちゃんに、罪は無いからこの子は産んであげたいから</p><p>だから、お願いお願いしますあたしを、生かしておいて下さいあたしの赤ちゃんを殺さないで産ませて産ませて下さい</p><p>雪乃は、そう言ってくれた</p><p>ゼータガンダムの本放送の時のことですが、カミーユとフォウのストーリーで</p><p>戦闘中に、カミーユがサイコガンダムに取り付いて、コクピットを開いて生身でフォウと話をする場面があります</p><p>そこで、カミーユが自分の名前に対するコンプレックスについての話をフォウにするのですが</p><p>当時の視聴者で、それを超展開だと感じた人がいて某アニメ誌に、あそこで何であんな話をするのか判りませんと投稿したことがありました</p><p>それを編集者が、トミノ監督へのインタビューの時に見せたところ</p><p>トミノ監督の答えは</p><p>初恋を経験すれば、判ることですだったと思います</p><p>それがずっと心に残っています</p><p>吉田くんと雪乃のストーリーが、こういう形で落着(まだ終わっていないですけれど)していくことになった時に、それを思い出しました</p><p>次話から、ストーリーの展開は加速していく予定です</p><p>終局に向かって</p><p>532．長ぁい眼で見て下さい</p><p>判ったわあなたの望み通りにしてあげる</p><p>スピーカーから、ミナホ姉さんの声が響く</p><p>これからのことについての詳細は、後で説明するわいいわね</p><p>そろそろ、雪乃さんとの面会時間は終了よ戻ってらっしゃい</p><p>オレのペニスは、まだ雪乃の胎内にある</p><p>行きなさいよあたしはもう平気だから</p><p>お腹の子はあたしが守るから</p><p>雪乃の膣が、キュッと締まった</p><p>この先子宮の中で、オレの精子が雪乃の卵子と結合している</p><p>だから、あんたは舞夏のこと頼むわよあたしの大切な妹なんだからいい加減なことをしたら、許さないんだからね</p><p>マナが、寂しげに呟く</p><p>ほらっもう、離れなさいよあたしの中から出てって</p><p>オレは雪乃の中から、ペニスを引き抜く</p><p>じゅっぷっ</p><p>亀頭が抜けた途端に、雪乃の膣口から大量の白濁液がとろろっと滴り落ちる</p><p>マナが、オレのペニスをしゃぶって綺麗にしてくれる</p><p>雪乃お姉ちゃんも</p><p>マナの舌が、雪乃の割れ目を舐めていく</p><p>膣の中の精液を、唇で啜った</p><p>そんなこと、しなくていいから舞夏</p><p>ううんあたし、綺麗にしてあげたいの</p><p>マナは雪乃の秘部を丹念に舐め取っていく</p><p>もういいわ、舞夏もういいから</p><p>雪乃の言葉に、マナはようやく舌を離す</p><p>舞夏おいで</p><p>雪乃は、ギュッと舞夏を抱きしめる</p><p>元気でねその男に酷いことされたら、お姉ちゃんに言いなさいよお姉ちゃんが、そいつをブッ飛ばしてあげるから</p><p>雪乃お姉ちゃんお姉ちゃん、大好きっ</p><p>マナは、姉の胸の中で涙を零した</p><p>ほら、もういいからあんた、何やっているのよ舞夏を連れて行って</p><p>オレは、後ろからマナを抱きしめる</p><p>行くぞマナ</p><p>オレは、マナを抱いて立ち上がる</p><p>外に通じるドアへと</p><p>ドアの前で、雪乃に振り返る</p><p>雪乃は、オレたちの方を見ていない</p><p>自分の下腹部に手を置いたまま無表情で、天井を見ている</p><p>雪乃、オレは雪乃のことが好きだった好きだったと思う</p><p>そうあたしは、あんたのことなんか大っ嫌いよ</p><p>天井を見上げたまま、そう答える</p><p>いや、まだ好きだよオレ</p><p>雪乃が、ゆっくりとオレを見る</p><p>雪乃のことはずっと好きだよ一生、好きだと思うよでも、好きなだけじゃダメだから</p><p>好きと愛しているとは違う</p><p>マナのことは、愛している寧も、みすずも、瑠璃子も、美智も、アニエスも、メグも、克子姉も、渚も、真緒ちゃんも、ミナホ姉さんも、イーディに、レイちゃん、翔姉ちゃんだって、オレは愛しているみんな命懸けで守らないといけない、オレの家族だから</p><p>雪乃とは家族になれない</p><p>雪乃のことは好きだけど愛することはできないから</p><p>この子は、どうするつもり</p><p>雪乃は、オレに自分のお腹を示した</p><p>雪乃の胎内の子は</p><p>もちろんその子は、オレの家族だオレが責任持って守るよ</p><p>雪乃が産んだ子は、ミナホ姉さんが引き取る</p><p>そうなったらオレの子として、一生幸せにする</p><p>そうそれならいいわ</p><p>雪乃は、また天井を見上げる</p><p>もういいでしょさっさと出て行きなさいよ</p><p>オレはドアを開ける</p><p>オレと雪乃の人生はどこまでも交わらないものだと思っていた</p><p>だけどほんの一瞬、この部屋の中で重なった時間があったように思う</p><p>オレと雪乃のクロッシング・ポイントが</p><p>部屋の外に出ると</p><p>そこには、４人の女が待っていた</p><p>克子姉とみすず、瑠璃子、美智</p><p>もう帰って来ていたんだ</p><p>はいちょっと前に</p><p>真面目な顔で、みすずが答える</p><p>瑠璃子と美智も、表情は固い</p><p>克子姉は、苦笑している</p><p>何もおっしゃらなくて結構です中での会話は、ずっと聞いていましたから</p><p>色々と思うところはありますが愛していると言って下さったので、気にしないことに致します</p><p>お兄様、お帰りなさいませ</p><p>お風呂へ参りましょうお風呂へ</p><p>お風呂へ入って、ご主人様のお肌を洗って差し上げなくてはなりません</p><p>そうね、美智雪乃さんの匂いを、洗い流さないといけないわね</p><p>大浴場お湯を入れてあるわよ</p><p>では、参りましょうお兄様</p><p>瑠璃子が、オレの手を引っ張る</p><p>マナ妹、何をしているのです</p><p>美智が、うつむいているマナに言う</p><p>あ、あのあたし、皆さんが居ない時に、お兄ちゃんを雪乃お姉ちゃんと引き合わせて</p><p>申し訳なさそうに、みんなに言う</p><p>頭を下げるマナに美智は</p><p>そんなことは、どうでもいいのですマナ妹もお風呂へ行きますよ</p><p>美智は、不機嫌そうに</p><p>そうです、わたくしはあなたのお姉ちゃんですこれからも、一生ずっと、そうなんです妹のイタズラに、一々腹を立てたりはしません</p><p>マナちゃん行きましょう</p><p>瑠璃子が、マナの手も引っ張る</p><p>雪乃さんは、あたしたちの家族を本物じゃないって笑っていたけれどあたしたちは、とっくの昔に本気なんですからっ</p><p>みすずが、マナを見る</p><p>マナのもう一つの手を取り</p><p>マナちゃんの手だって、絶対に離さないわよ</p><p>お姉ちゃんたち</p><p>感激するマナ</p><p>さ、行きましょう</p><p>優しく克子姉が、そう言った</p><p>ミナホ姉さんや克子姉は、こんな風な結果になると思って、オレたちを雪乃のところに送ったの</p><p>風呂場へ向かう廊下で、オレは克子姉に聞いた</p><p>まさかこんな結論になるとは思わなかったわ</p><p>雪乃さんとの交渉は正直、決裂すると思っていたわそれでも、ほらこれが、あの子と話す最後の機会だから</p><p>もう、雪乃とは</p><p>マナちゃんが、雪乃さんと話す</p><p>あなたはだって、雪乃さんとクラスが一緒でしょ</p><p>あなたたちの会話を聞いて、お嬢様が決めたのよ雪乃さんには、これからも白坂雪乃としての人生を生きてもらうってだから、学校も今まで通りに通ってもらうわ</p><p>でも、マナちゃんとはもう白坂舞夏という女の子は、いなくなってしまうんだから</p><p>マナは新しい戸籍を手に入れる白坂舞夏は消える</p><p>もし、どこかで出会うことがあっても他人よ姉妹としての会話は、もうできないわ</p><p>克子姉の言葉に、マナは答えた</p><p>雪乃お姉ちゃんとは、ちゃんとお別れをしてきましたありがとうございます</p><p>克子姉と、盗聴しているであろうミナホ姉さんに礼を言う</p><p>あなたのお陰よあなたが、お嬢様の心を和らいでくれたから</p><p>そうよあなたのお陰で、お嬢様が中長期的な未来について考えて下さるようになったから昨夜までは、今日以降のことは頭の中にはあっても、具体的にイメージすることはできない状態でいらしたから</p><p>復讐だけが、ミナホ姉さんの生きる目的だったから</p><p>未来のことを考える余裕が無かった</p><p>今はどんなことも、ゆっくり時間を掛けて解決していけばいいって思っていらっしゃるわだから、今は思い残しが無いように急ぐことだけを優先的に処理なさっているのよ</p><p>ゆっくり時間を掛けて解決する</p><p>思い残しが無いように急ぐことだけを優先的に</p><p>あなたの心の問題とかねこんなの時間を掛けて、ゆっくり治していくことだものそうでしょ</p><p>克子姉は微笑む</p><p>今は、マナちゃんに雪乃さんとの最後の機会を作ってあげるそれから、あなたとも例え決裂したとしても、あなたが雪乃さんとの関係をとりあえずでも納得できたら、次の段階へ進めるでしょそれで心が傷付いたら、あたしたち全員でケアするし</p><p>次の段階へ</p><p>ゴールデンウィークの連休は、今日で最後なんだから何にせよ、モヤモヤした関係のままではいられなかったでしょ</p><p>この段階で、何としても決着を付けておかないといけなかった</p><p>まさかあなたが、雪乃さんと和解してしまうとは思わなかったけれど</p><p>和解はしていないよ</p><p>オレも雪乃もお互いの生き方を理解できないもの雪乃には、オレが何でこんな風に生きているのか判らないんだ</p><p>オレやオレたち家族の関係が雪乃には、茶番劇にしか見えない</p><p>だけど、オレたちやっと、お互いが違う人間なんだって認め合ったんだ</p><p>雪乃は、やっとオレを１人の人間として見てくれた</p><p>ミナホ姉さんの策略の道具でなく</p><p>快感をもたらせてくれるセックスの道具でもなく</p><p>１人の人間として</p><p>オレたちは、似ているところもあるし、理解不能なところもある違う人間だからでも、やっと認め合ったんだよオレはオレで、雪乃は雪乃だってことを</p><p>克子姉は、ニッコリ微笑んでそう言ってくれた</p><p>うん良かったよ</p><p>雪乃とああいう時間が持てて</p><p>ああ、そうだあたしも、中長期的に物事を考えることにしたのよ</p><p>不意に、克子姉がそんなことを言い出す</p><p>だから、あたし、妊娠するわ来年には、あなたの子を産むから</p><p>みすず、瑠璃子、美智、マナに動揺が走る</p><p>慌てて子供を産むことはないって思っていたんだけれど先のことを考えたら、先に出産した方が良いなって</p><p>あたしのパン屋さんだってあなたと一緒に経営するなら、２年半後になるでしょ</p><p>２年半</p><p>だって、あなたまだ高校１年生でしょ高校はちゃんと卒業するっていうのが、あたしたちとの約束なんだから</p><p>ああ確かに、後２年半は掛かる</p><p>それとほら、前にビルを一棟丸ごと買って、渚のお花屋さんと半分こするっていう計画があったでしょ香月様も協力して下さるって言って下さった</p><p>そうだ、そういう話もあった</p><p>ジッちゃんが、土地探しを助けてくれるって約束してくれたっけ</p><p>あれもさどうせなら、ビルごと建てたいのよ設計の段階から、あたしたちの希望を盛り込んでもらって</p><p>ビルごと、建てる</p><p>このお屋敷とは別のあたしたちの新しい住処が必要でしょここは、子供を育てるのには適している場所ではないから</p><p>ここは娼館だ売春組織としての、長い歴史を封じ込めている</p><p>子供を育てていくには悪影響が大きすぎる</p><p>土地探しから初めて、ビルを建設したら２年半なんて、あっという間よ</p><p>克子姉は、笑ってそう言う</p><p>パン屋のお店ができてからは、ガッチリ稼がないといけないんだからこの２年の間に妊娠して出産しておく方が良いと思うのよ</p><p>いや、でも子育てが</p><p>開店時に、幼児が居るっていうのは</p><p>何言ってるのよ、うちは大家族なんだから子供の相手には困らないでしょ</p><p>大家族か</p><p>でも、パン屋の方はあたしとあなたで切り盛りするしかないんだからお店が軌道に乗ってから妊娠しようなんて思ったら、１０年とか経っちゃうかもしれないものだったら、先に産んじゃうのも、１つの手でしょ</p><p>それと渚と雪乃さんの赤ちゃんと、年齢を揃えた方が良いと思って</p><p>年を揃える</p><p>３人一緒なら寂しくないでしょ幼稚園の送り迎えも、一緒にできるし</p><p>あたし、思ったんだけれど渚と雪乃さんの赤ちゃんだけだと、ケンカしそうでしょでも、そこにあたしの赤ちゃんが加われば、３人仲良しになると思うのよ</p><p>ミナホ姉さんは雪乃が産んだ子を、奪い取るつもりだ</p><p>でも、本当のお母さんに育てられる渚の子と</p><p>ミナホ姉さんに育てられる雪乃の子では</p><p>２人きりだと、確かに合わないかもしれない</p><p>雪乃さんの赤ちゃんはお嬢様が引き取るってことになっているけれど、実際はあたしが面倒を見ることになると思うのよお嬢様赤ちゃんの世話とか苦手だと思うからだったら、いっそのことあたしも渚や雪乃さんと一緒に、出産しちゃってもいいなって</p><p>克子姉はそう言うが</p><p>克子さんもっと先のことを考えているんでしょ</p><p>先って何だよ</p><p>産まれた赤ちゃんの戸籍のこととか将来の学校のこととか</p><p>戸籍</p><p>ええ雪乃さんの赤ちゃんは、戸籍上はあたしが産んだことにするわあたしの赤ちゃんと双子を産んだってことにすればいいでしょ渚も同じことを考えるでしょうけれど、渚には真緒ちゃんがいるんだから本当の妹は一人の方が良いと思うの混乱しちゃうでしょ</p><p>それに３人一緒なら、心強いでしょ学校でも絶対にイジメられないわよ幼稚園でも小学校でも、いつも同じクラスになるように、あたしとお嬢様で手を廻すから</p><p>３人で固まっていれば、イジメっ子にも対抗できるか</p><p>うちの子をイジメる者は、わたくしが容赦致しません</p><p>美智が、そう呟く</p><p>お前、イジメっ子の小学生をムチでシバく気か</p><p>いや、美智ならやりかねないが</p><p>ということで、克子、妊娠しまーすっいいでしょ、あなたっ</p><p>克子姉がオレにウインクする</p><p>それとも誰か他に妊娠させたい子がいるの</p><p>ご主人様工藤美智、妊娠を希望しますっ</p><p>美智と瑠璃子が、オレに言う</p><p>あらみすずちゃんはいいの</p><p>克子姉が、みすずを見る</p><p>あたしも雪乃さんが、旦那様の赤ちゃんを産むことについて対抗意識がありますそれは本当ですでも、あたしも中長期的に物事を考えないといけないって思いますから</p><p>旦那様とあたしたち家族のことを考えたら今のあたしたちは、妊娠することはできないわ美智ポン、ルリたん判るわよね</p><p>みすずと瑠璃子は、香月家の後継者であり美智は、その警護役だ</p><p>今は、妊娠することは許されない</p><p>みすずや瑠璃子が妊娠したら、香月家の内部で大騒ぎになる</p><p>美智が妊娠したらみすずたちを直接的に守る人間がいなくなる</p><p>何しろ美智は、みすずや瑠璃子と同じ学校に通っているのだから</p><p>ですから今すぐの妊娠は克子お姉様、渚お姉様にお任せしましょうあたしたちは、産まれてくる赤ちゃんを精一杯可愛がってあげればいいんだから</p><p>そうですわね、みすずちゃん</p><p>みすずお姉様、わたくしの考えが浅はかでございました</p><p>瑠璃子と美智は、反省する</p><p>マナも可愛がってくれよ</p><p>オレは、元気の無いマナに言う</p><p>うん、そうだねお兄ちゃん</p><p>マナはオレに微笑んで、そう答えた</p><p>風呂場へ行く途中食堂の脇を通ると</p><p>Go ahead. Make my day</p><p>あはははあはははは負けないですのっ</p><p>イーディとアニエスが、水鉄砲で撃ち合っていた</p><p>二人とも服がビショビショになっている</p><p>イーディもアニエスも服が胸に貼り付いて、乳首が透けて見えている</p><p>ああ、さっきお買い物の時に買いましたイーディちゃんが、アニエスちゃんと真緒ちゃんにお土産を買いたいって言うので</p><p>ああ、レイちゃんもいる</p><p>レイちゃんが、和やかな笑顔で二人を見ている</p><p>ホント年下の子の面倒を見るのは好きなんだな</p><p>レイちゃんなら英語もできるし適役か</p><p>レイちゃん、ありがとうございますじゃあ、あなたたちはお風呂に行ってらっしゃい</p><p>克子姉とは、ここでお別れらしい</p><p>アニエスも風呂に行った方がいいんじゃないかな</p><p>アニエスも、さっきオレが舐めてやって、盛大にイッてたし</p><p>大丈夫よアニエスは、別にこの後お出かけするわけじゃないから</p><p>そうかアニエスは、今夜のパーティには行かない</p><p>旦那様はあたしたちと行って下さいますよね</p><p>この後のオレの選択肢は３つある</p><p>みすずたちとジッちゃんの出席するパーティに行くか</p><p>雪乃が引き出される、香月セキュリティ・サービスと暴力団の闘いに付いて行くか</p><p>それとも、アニエスたちとこのまま屋敷から出ないか</p><p>雪乃さんのことは、心配しないでお嬢様と翔お姉さん、それに恭子さんが何とかしてくれるわよ</p><p>雪乃自身がミナホ姉さんたちの計画に協力すると言ってくれた</p><p>お腹の子の存在を感じたんだ</p><p>もう、手の平返しはしないだろう</p><p>オレも中長期的に物事を考えないとな</p><p>今、オレたち家族の最大の問題は何だ</p><p>それは瑠璃子とジッちゃんの和解だろう</p><p>正確には、ジッちゃんに瑠璃子に対する失恋から立ち直ってもらわないといけない</p><p>瑠璃子との関係を祖父と孫娘の通常の関係に戻さないと</p><p>瑠璃子の主人として、オレはジッちゃんの前に姿を現さないといけない</p><p>オレもパーティへ行くよ</p><p>やらなくてはいけないことをやる</p><p>それだけで、人生は精一杯なのかもしれない</p><p>４人の全裸の美少女が同時にオレの身体を洗おうとする</p><p>みんな手に泡の付いたスポンジを持って</p><p>雪乃さんの匂い全部、洗い流しますからねっ</p><p>お兄様のお背中流します</p><p>わたくしは足を失礼致します</p><p>マナは腕を洗ってあげる</p><p>よってたかって泡泡になる、オレ</p><p>前はどういたしましょう</p><p>瑠璃子が、みすずに尋ねる</p><p>それはやっぱり、順番に手でね</p><p>まずは、みすずがオレのペニスを洗う</p><p>あ、わたくしにもやらせて下さい</p><p>続いて、瑠璃子の細い指がちゅるんとペニスを</p><p>マナ妹先にどうぞ</p><p>あたしは、さっきお兄ちゃんにしてもらったばかりだから美智お姉ちゃん、お先にどうぞ</p><p>いざっ</p><p>な、何だよ美智</p><p>オレのチンコを洗うのにいざは無いだろう</p><p>最後に、マナがオレのペニスを洗う</p><p>はーい、お湯で流しまーす</p><p>みすずと瑠璃子が、それぞれシャワーを持ってオレの身体のセッケンを洗い流してくれる</p><p>美智とマナは、手でゴシゴシと</p><p>はーい、おしまいっ</p><p>みすずが、シャワーのハンドルを閉める</p><p>うん、お兄ちゃん、綺麗になったね</p><p>雪乃さんの匂いは、もう致しませんね</p><p>マナと瑠璃子がオレの匂いをクンクンと嗅ぐ</p><p>どうしたの、美智ポン</p><p>みすずの言葉に振り向くと、全裸の美智が仁王立ちでオレを見下ろしている</p><p>まだ足りない気がします</p><p>このままでは、物足りません</p><p>美智お姉ちゃん何が物足りないの</p><p>恐る恐る、マナが問うと</p><p>舐めましょう</p><p>美智な、何を舐めるんだ</p><p>ご主人様の肉体を、隅から隅まで舐めましょうっわたくしたちの舐めていない場所が無いくらいくっふっふ</p><p>おい、誰か美智を止めろ</p><p>美智ポンそれは良い考えねっ</p><p>では、わたくしは左の足先から</p><p>美智が四つん這いになって、オレの後の親指を舐める</p><p>では、わたくしは、お兄様のお背中を</p><p>瑠璃子が、オレの背中をペロッと舐める</p><p>じゃあ、あたしは右の手から</p><p>みすずが、オレの人差し指をパクッと咥えるチロチロと舌を這わせる</p><p>じゃあ、あたしは左手ねっ</p><p>マナが、オレの左手を取ってペロペロと手の平を舐めていく</p><p>同時に感じる４つの舌ゾクゾクする</p><p>お兄ちゃんのオチンチンがゴールねっ</p><p>そこは、みなさんで順番に</p><p>おい、マナ瑠璃子</p><p>お尻の穴はわたくしが舐めさせていただきます</p><p>そうそう、克子お姉様に聞いたんだけど男の方も、乳首は感じるらしいわ</p><p>美智みすず</p><p>あ、あたしお兄ちゃん乳首舐めたいっ</p><p>うふふ順番にしましょうね</p><p>４つの裸体がオレに襲いかかる</p><p>おい、ちょっと待ってみすず</p><p>大丈夫ですよ、旦那様ちょっと気持ち良くなっちゃうだけですから</p><p>みすずの舌が、オレの脇を</p><p>身体中全部あたしたちが綺麗に舐めてあげますからねぇ</p><p>はいご主人様ぁ</p><p>美智の舌が、オレの太ももの内側へ</p><p>あ、お兄ちゃんの大きくなってきた</p><p>オレは美少女たちにまた昇天させられるのか</p><p>これで、パーティと戦闘が同時進行で最後の大きな花火となります</p><p>そして、本編の最後はまた学園編で</p><p>ということなので、これが吉田くんと雪乃の最後の会話にはなりません</p><p>その後に、番外編として取りこぼしを幾つかやって</p><p>トゥルー・エンドと後日談が入る予定です</p><p>うん何とか終わりそうですというか、終わらないと</p><p>雪乃編をやっていた間は、ご意見に左右されないように、感想欄の方を見ないようにしていました</p><p>これから、返信を書きますお待たせして、申し訳ありませんでした</p><p>533．お風呂の中の乱入者</p><p>ルリたん、お顔に付いているわよ</p><p>みすずが、瑠璃子の頬に付いたオレの精液を舌で舐め取る</p><p>あひがほうございはふ</p><p>瑠璃子はマナと、オレのペニスのお掃除フェラの真っ最中だ</p><p>みすずお姉様美智にも下さい</p><p>美智の要請に、みすずは美智に口移しで</p><p>苦くて美味しいです</p><p>美智が、ニッとオレに微笑む</p><p>はーい、お兄ちゃん、全部綺麗になったよ</p><p>ペニスの裏を舐めていたマナが、オレに言う</p><p>これでもう旦那様の身体は、全身くまなくペロペロ致しました</p><p>みすずも、満足そうだ</p><p>はいわたくしたちのご主人様でございます</p><p>美智が、亀頭の先にキスをする</p><p>何かよく判らないことになっているがオレは、身体の隅々まで美少女たちに舐められてしまった</p><p>あたしの旦那様ぁ</p><p>みすずが、オレの右腕に擦り寄って来る</p><p>わたくしのお兄様</p><p>瑠璃子が、オレの背中に肌を寄せる</p><p>わたくしのご主人様です</p><p>オレの左手を掴むマナ自分の胸にオレの手を当てる</p><p>悔しいですわたくしも、早く旦那様の赤ちゃんが欲しい</p><p>足下の美智が、つるぺたの胸をオレに擦り付けながら、そう言った</p><p>美智ポンそのことは、さっき克子お姉様に注意されたばかりでしょういずれにせよ、来年には旦那様の赤ちゃんが３人も産まれるのですよあたしたちは、いかにして赤ちゃんたちのお世話をするか、そのことを考えるべきです</p><p>そうですわねいずれ、わたくしたちも妊娠出産をするのですから、お勉強させていただくことはたくさんありますわ</p><p>瑠璃子もそう言う</p><p>克子お姉様のおっしゃっていた赤ちゃんを産む年を合わせるというのは、良いアイデアだと思いますわ</p><p>旦那様みすずは、恵美さんと同じ年に赤ちゃんを産みたいですいいですか</p><p>みすずとメグが、同時に出産する</p><p>そうすれば、赤ちゃんの世話や、幼稚園の送り迎え学校のことも、全て協力してできますから</p><p>それでしたら、わたくしたちは一緒に妊娠致しましょうか、ミッチィ</p><p>瑠璃子が、美智に尋ねる</p><p>ご主人様がお許し下さるのならば、そう致しましょう</p><p>美智はマナを見る</p><p>マナ妹は、どうしますか</p><p>マナは、少し元気が無い</p><p>わたくしとルリルリと一緒にしますかそれとも、アニエスちゃんと一緒にしますか</p><p>本当にみんな、一人ずつ赤ちゃんを産んだら、どうなるんだ</p><p>いや、一人で終わらない女もいるだろう</p><p>オレの子供は何人産まれることになるんだろう</p><p>覚悟しないといけない</p><p>あたしはいいです雪乃お姉ちゃんが産んだ赤ちゃんを、自分の子供だと思って育てます</p><p>マナは、うつむいてそう言う</p><p>それは違いますよ、マナ妹</p><p>美智が、マナに言う</p><p>あなたも女として産まれてきたのなら、ご主人様の子種で孕ませていただきなさい</p><p>そう言って、オレのペニスを優しく撫でる</p><p>ご主人様は、赤子がどれだけ増えようと、多大な愛で包み込んで下さるお方です何も心配することはありませんあの女の子供も、わたくしたちの子も、マナ妹が産む子供も全て、等しく愛して下さいますから</p><p>そうですわよね、旦那様</p><p>マナちゃんは、お兄様に全てを委ねればいいのよ何も心配することはありませんよ</p><p>本当に香月家の３人は、オレのことを過大評価している</p><p>だがそう思われているのなら、期待に応えなければならない</p><p>オレには、この子たちを自分の女にした責任がある</p><p>ドンと任せろマナ</p><p>オレは、マナを抱きしめる</p><p>何も心配はいらないオレが付いているから</p><p>マナは、さっき雪乃の部屋でオレが弱音を吐いたことを知っている</p><p>オレが本当は、どれだけいっぱいいっぱいかということを</p><p>うん判ったマナも、お兄ちゃんに付いているからずっとずっと離れないから</p><p>マナがオレを抱きしめる</p><p>あーっ</p><p>風呂場の入り口から、アニエスが飛び込んで来た</p><p>両手に水鉄砲を持って</p><p>アニエスの服は、すっかり水浸しだ</p><p>パパひどいですのっ</p><p>オレたちに向かって、ピュッピュッと水鉄砲を発射するアニエス</p><p>冷たい水が肌に掛かる</p><p>女たちが、オレから離れる</p><p>パパは、アニエスとお風呂に入ってくれるって約束でしたのに</p><p>水流が、オレの顔にビシャビシャ当たる</p><p>だってアニエスは、イーディと楽しそうに遊んでいたから</p><p>ひどいですのっひどいですのっひどいですのっ</p><p>両手の水鉄砲を乱射して、オレを追っ掛けるアニエス</p><p>HAHAHAHAHAChill out, dickwad.</p><p>いや、来ると思ってたよ</p><p>イーディが電動式の水鉄砲を抱えて、風呂場に乱入してくる</p><p>AHAHAHAHAHA</p><p>大笑いしながら、みすずや瑠璃子やマナに水を噴射していくッ</p><p>ちょっとイーディちゃん</p><p>美智だけが、軽やかなフットワークで水流から逃げる</p><p>イーディの表情が変わる</p><p>やばい、こんなところで美智が心月を発っしたりしたら</p><p>オレは慣れてきたけれど、アニエスやマナたち年下の子たちはショックを受けることになる</p><p>止めなきゃ</p><p>いい加減になさいっあなたたちっ</p><p>お風呂場で走り回ったら、危ないですわっ</p><p>そ、そっちかよ怒る理由は</p><p>それに、ここはお風呂場です二人とも、ちゃんと服を脱いで入って来なさいっ</p><p>同じことを、イーディに英語でも言う</p><p>ははいですの</p><p>瑠璃子の剣幕にびっくりする乱入者の２人</p><p>ほら、マナがお洋服を脱ぐの手伝ってあげるわ</p><p>マナが、笑顔でアニエスにそう言う</p><p>お兄ちゃんもまだ湯船には浸かってないからアニエスちゃんが来るのを、待ってたんだよ</p><p>本当ですの</p><p>お兄ちゃんが、アニエスちゃんとの約束を忘れちゃうわけがないよ</p><p>マナの言葉に、アニエスはニコッと微笑み</p><p>お洋服、脱いできますのっ</p><p>あっ、ダメだよ走っちゃお兄ちゃん、行って来るね</p><p>マナが、アニエスに付き添ってくれた</p><p>イーディは、まだ瑠璃子に英語でこっぴどく叱られている</p><p>ルリたんが一番、お母さんに向いているのかもしれませんね</p><p>イーディも、反省して脱衣場へ向かう</p><p>あ、ごめんなさいレイちゃんがお嬢様と、今夜の打ち合わせに行ったので、２人をそっちに行かせたんだけれど、大騒ぎになっちゃったみたいね</p><p>大丈夫、もう解決したから</p><p>あたしもお台所でお料理していたから一言、あなたたちに連絡しておけば良かったわね</p><p>もう平気ですお気遣いありがとうございますわ</p><p>瑠璃子が克子姉に言う</p><p>そうじゃあ、アニエスちゃんとイーディちゃんのこと、よろしくね</p><p>ああ、任せといてよ、克子姉</p><p>克子姉との通話が途切れる</p><p>さて旦那様</p><p>みすずが、オレのところに戻って来る</p><p>アニエスちゃんのことですけれど</p><p>アニエスのこと</p><p>アニエスちゃんの今後についても、中長期的に考えないといけないと思うんです</p><p>そうですわねアニエスちゃんの場合は、ずっと地下室に閉じ込められていたのですから、すぐに学校へ通うというわけにもいかないですわね</p><p>アニエスは全く友達のいない環境で育った</p><p>世の中についての知識も、ほとんど無い幼稚園児並みだろう</p><p>戸籍の問題もございます新しい戸籍を手に入れるのにも、少々時間が掛かることになろうかと思います</p><p>このお屋敷の中で産まれて、外に出してもらえなかったんだからアニエスには、戸籍も無い</p><p>お勉強の方は、わたくしたちもできる限りお手伝い致しますがそれでも、少し時間が必要だと思いますキリの良いところで、来年中学校へ進学するところから、学校へ通わせるというのはどうでしょうか</p><p>瑠璃子が、そう提案する</p><p>でもできることなら、わずかな期間でも小学校へ通わせてあげたいな小学校生活を全然体験していないというのも、良くないと思うよ</p><p>中学進学は、やっぱり少し大人の世界に入る感じがするものな</p><p>電車だってバスだって、小学生までは子供料金なんだし</p><p>アニエスが大人になった時に、周りの人たちが小学校の時ってどうだったっていう話をしたら何かしら答えられる方が良いと思うんだほんの数ヶ月だけでも、小学校に通っておけば、雰囲気は判るだろうし</p><p>小学校の記憶が１つも無いというのは可哀想だ</p><p>そうなると急がないといけませんね</p><p>瑠璃子が、みすずと美智を見る</p><p>まあ、最悪３学期だけの登校でも良いと、オレは思うけれど</p><p>いいやアニエスちゃんの護衛役の件ですわ</p><p>そうねアニエスちゃんを一人で学校へ行かせるわけにはいかないわよね</p><p>みすずが頷く</p><p>ああ、オレたちは公安警察の監視対象になっている</p><p>いずれ、どこらか情報が漏れ、アニエスを誘拐して、黒い森と交渉しようとするような犯罪組織が現れるかもしれないし</p><p>美智ポンアニエスちゃんと同い年の子で、警護役が出来る子を知っていて</p><p>同い年ってアニエスはまだ１２歳だぞ</p><p>そんな年で、警護役ができる子なんて</p><p>何人かアテがあります警護人や武闘家の子女で</p><p>いるんだ</p><p>そうか、美智は工藤父の関係で警護人の子供たちの知り合いがいるから</p><p>美智自身が、１５歳でこれだけの戦闘力を持っているんだし</p><p>アニエスと同学年の子で、候補者が全然いないわけではないんだな</p><p>しかしわたくしの父の知り合いだと、エキセントリックな環境で育っている子の方が多いですので</p><p>まあ工藤父の知り合いだと、そうだわな</p><p>バンバルビーのお姉さんたちや、ダダドムゥおじ様の親戚とか困るよな</p><p>それよりうちの学校の初等部に来ている警護役の子を引き抜いてはいかがですか</p><p>ひ、引き抜き</p><p>山本家のお嬢様に付いている警護役や、月舘家の本家のお嬢様の警護役などはアニエスちゃんと同い年のはずです</p><p>ああ瑠璃子やみすずの様に名家過ぎる超名家のお嬢様たちは、学校に自分の警護役を通わせているんだ</p><p>本当なら、名家の子女しか通えない超お嬢様校に美智が通えるのは、警護役だからだ美智の姉も、瑠璃子の警護役として通っているはずだし</p><p>もちろん、そんな無茶なことがてきるのは、一部の超名家の子女だけなんだろうな</p><p>美智の様に、まだ少女なのに警護役が勤まるような人材も少ないだろうし</p><p>そうですわね、それらの名家で使っていらっしゃる方なら、技量も性格も申し分ないはずですわ</p><p>では、引き抜く方で考えましょう当然、可愛い子でないとダメよ旦那様に可愛がっていただくのだから</p><p>候補者をわたくしの方で選定致しますその中から、ご主人様のお好みの警護役を選んでいただきましょう</p><p>ってまさか</p><p>いいえ美智ポンが候補者として推薦する様な子なら、どの子も問題無いと思うわこの際、引き抜ける子は全員、引き抜きましょう</p><p>これからのあたしたちは技量のある警護役は、何人でも欲しいですから才能有る者は、若いうちから囲い込んでおくべきです</p><p>そうですわね香月セキュリティ・サービスも、いずれは私たちが経営することになるのですし</p><p>瑠璃子も、みすずの意見に賛成する</p><p>もちろん旦那様には、引き抜いた警護役とは、全員セックスしていただきますわ美智ポン、全員の処女チェックは入念にね</p><p>はい全員、ご主人様に女にしていただけば、全ての警護役が鉄の結束で結ばれることになるでしょう</p><p>ちょっと、美智</p><p>その中からアニエスちゃんに一番合いそうな子に警護を任せるのですね</p><p>では、みすずお姉様アニエスちゃんの学年以外の警護役も、全てチェックしておきますことごとく</p><p>任せるわ美智ポン</p><p>ま、待ってオレ、何人とセックスすることになるんだ</p><p>そんな顔しないで下さい、旦那様うちの学校で警護役を通学させている様な子は、大学部から小学部まで全部合わせても、１５人もいないですから</p><p>最大、１５人</p><p>わたくしたちが引き抜こうとしても、応じない方もいらっしゃいますでしょうし</p><p>はい先祖代々、警護役として仕えている者もおりますゆえ</p><p>てことは、何人も引き抜くのは、現実的には無理だな</p><p>それから、アニエスちゃんの場合は警護役だけでなく、お付きも必要ですわね</p><p>みすずが、そんなことを言う</p><p>お付きというより、常に学校生活をサポートして下さる同級生のお友達ですよね</p><p>ええ、そうよ、ルリたん</p><p>旦那様アニエスちゃんの入学する学校は、あたしたちの学校で構いませんよね</p><p>でも超お嬢様校だろ</p><p>編入については、お祖父様に裏から手を廻していただきますから、問題はありませんわそれより、旦那様今のアニエスちゃんには、共学は難しいと思うんです</p><p>共学は難しい</p><p>小学校高学年や、中学生の男の子たちとはアニエスちゃんは、上手くやっていけないと思いますわ</p><p>そうですわねアニエスちゃん、顔立ちが綺麗ですから</p><p>ああ男の子たちの前に出したら、チョッカイを出されまくられるのは眼に見えているな</p><p>セクハラめいたイジメとか受けたら、可哀想だ</p><p>その点、うちの学校は女子校ですし校風がお上品ですし、皆さんお嬢様ですから表立ったイジメは起きません</p><p>香月家の係累の子だと、あたしとルリたんが示しておけばその可能性は、さらに減りますわ</p><p>何でしたら、わたくしが一暴れ致します</p><p>いや、美智お前は、暴れるな話がややこしくなる</p><p>しかし確かに</p><p>今のアニエスが、同年代の男の子たちと上手くやっていけるとは思えない</p><p>そうだなミイやルリたちの学校に入れるのが、一番良いのかもな</p><p>でしたら、今の在校生でアニエスちゃんの同学年の子で、学校生活のガイド役をしてくれる子を探しておきますわ</p><p>それは警護役の子じゃダメなのか</p><p>警護役を任せる子だって、今すでにみすずたちの学校に通っているんだろ</p><p>警護役はあくまで、警護役ですから</p><p>はい、きちんとした名家の子女のお友達が居た方が、アニエスちゃんの学校内での地位は保証されます</p><p>その子だけはアニエスちゃんが、特殊な環境で育ったことを知っていた方が良いと思います地下室に監禁とか、父親のことは伏せておくとしても例えば、ずっと外国の病院の中で暮らしてきたとか</p><p>それで、アニエスちゃんが友達のいない環境で成長したことを知って、自分が友達になってあげたいと思ってくれるような子を</p><p>みすずちゃん菅原さんの妹さんが、アニエスちゃんと同い年だったと思いますわ</p><p>ああ、そうだったわね</p><p>そんな話をしていると</p><p>アニエスが、全裸になって戻って来る</p><p>マナとイーディも、一緒だ</p><p>おう、アニエス今、アニエスの友達のことを話していたんだぞ</p><p>キョトンとする、アニエス</p><p>えーと、家族以外で、仲良しになって、一緒に遊ぶ子のことだ</p><p>ああ、家族以外の人間が怖いんだな</p><p>ほら、今、家族の中にいるのはみんな、アニエスよりも年上のお姉ちゃんばっかりだろ</p><p>真緒ちゃんがいますの</p><p>真緒ちゃんは、逆にアニエスよりも、ずっと年下じゃないか今、オレが言っているアニエスの友達は、アニエスと同い年なんだ</p><p>同い年</p><p>うん生まれてからの時間が一緒だから、背丈も同じぐらいだし一緒に、色んなことができるしどっちが先に上手になるか、競争することもできるんだ</p><p>競争</p><p>ほら、この間、克子姉にケーキ作りを習ったろでも、瑠璃子お姉ちゃんは、アニエスよりも年上だから、アニエスより上手に作れるのは当たり前だし真緒ちゃんは、アニエスよりも年下だから、アニエスほど上手に作れなかったろ</p><p>それが、ほら同い年のお友達だと、競争できるんだどっちが、もっと上手くできるようになるか、一緒にお勉強ができるんだぞきっと楽しいぞ</p><p>オレは、そう言ってみた</p><p>そんな子がいますの</p><p>これから見つけてくるんだお姉ちゃんたちが、探して来てくれるって</p><p>アニエスは、微笑む</p><p>でアニエスは、どんな子と友達になりたい</p><p>アニエスは一緒に、パパとセックスしてくれるお友達が欲しいですのっ</p><p>お友達ともっともっと、セックスが上手になりたいですの</p><p>白坂創介の残した傷跡は大きい</p><p>メーメメメー、メーメーメー、メーメーメー</p><p>湯船の中、アニエスはオレの膝の上で歌を歌っている</p><p>しかし、歌詞がメしかない上に、リズムが変だからよく判らない</p><p>何の歌だ</p><p>知りませんのイーディちゃんに教わりました</p><p>アニエスは、イーディを見る</p><p>イーディの褐色の裸身は、洗い場にあった</p><p>美智と何やら話している</p><p>メリーさんの羊ですよ、お兄様</p><p>ああ、そうかよく聞くとそんな感じがする</p><p>パパ、アニエスのおっぱいを揉み揉みして下さいですの</p><p>アニエスが、オレに笑顔で言う</p><p>オレは、湯の中でアニエスの固さの残ったおっぱいを揉む</p><p>気持ちいいですの</p><p>アニエス、パパに言われた通り、自分で触るのは止めましたのもうしないですのですから、パパ、アニエスをいっぱい触って欲しいですの</p><p>アニエスはセックスのことしか教わってきていない</p><p>毎日、決まった時間に自慰することを命じられてきた</p><p>アニエスが普通の少女になるにはかなりの時間が必要だ</p><p>３学期からでも、学校に通うことは、難しいかもしれない</p><p>お兄ちゃん大丈夫だよ</p><p>はい、お兄様わたくしたちが付いていますわ</p><p>家族のことは、家族みんなで協力して解決致しましょう旦那様</p><p>みすずも、オレに微笑む</p><p>イーディと話していた美智がオレの方へやって来る</p><p>イーディは、不機嫌そうにプイッと向こうを向いている</p><p>ああ、サウナ室の方へ入って行く</p><p>サウナの中で、褐色の裸体をごろんと横たえる</p><p>ただ今、イーディと交渉して参りました</p><p>何の</p><p>わたくしイーディと決闘致しますっ</p><p>何</p><p>そして、わたくしが勝ちましたらイーディは、その場でご主人様に処女を捧げるとそう約束してくれましたっ</p><p>ちょっと、待てイーディが勝ったら、どうなるんだ</p><p>美智は、罰が悪そうに口籠もる</p><p>ということで、イーディのフラグを立てておいて</p><p>イーディの処女喪失は、本編でやります</p><p>翔お姉さんは、番外編へ</p><p>レイちゃんは、未定です</p><p>しかし、瞳の中の訪問者なんて映画知らないですよね</p><p>うちの父は、小学校６年の時が終戦なので</p><p>しかも、自宅は空襲で焼けていたので、疎開先から、前に住んでいたのとは別の場所に移ったので</p><p>小学校６年の半年だけ、地元の小学校へ通ったそうです</p><p>なので、地元に小学校時代の友人が全然居ないという</p><p>ちなみに疎開していたのは、金沢の叔父さんの家で</p><p>叔父さん本人は、戦争へ行っていて、叔母さんに世話をしてもらったそうですが</p><p>その叔母さんは、夫が戦地に行っている間に浮気をしていたらしく</p><p>叔父さんが無事に戦地から帰ってきたら、実家に帰されたそうです</p><p>ちなみに父の母は祖父の後妻だったそうですが</p><p>祖父の前の奥さんはなぜか、離婚後、父の家の隣の家の旦那さんと一緒に住んでいたそうです</p><p>昭和の人たち、変なバイタリティがあります</p><p>534．お洒落召さるな</p><p>特に何も決めておりません</p><p>イーディが、ご主人様に処女を捧げるのは規定事項ですから</p><p>いや、ちょっと待てそもそも、イーディは何であんなにプンプン怒っていたんだ</p><p>凄い不機嫌な顔で、サウナ室に入って行ったぞ</p><p>それに確か、オレは美智にイーディのことを敬って、ケンカしないように言っておいたはずだよな</p><p>それが何で決闘することになったんだ</p><p>あわたくしの説明が不十分でございました</p><p>決闘というのはお洒落対決でございます</p><p>お洒落対決</p><p>旦那様、さっきあたしたちのドレスを買いに行った時に、イーディの服も探したのですが</p><p>みすずが、オレたちに割り込む</p><p>そのことは、知っている</p><p>イーディは着の身着のままで、オレたちと合流したから</p><p>そしたら、イーディさん機能性重視で、男性的なお洋服しか興味を示さないので</p><p>え、みすずそれって、どんなのだよ</p><p>オレは、具体的に尋ねる</p><p>とにかくズボンですそれもダボダボでポケットが多い服の方が良いって</p><p>大工さんとかのお洋服に、異常に関心を示していらっしゃいました</p><p>瑠璃子も、証言してくれた</p><p>何で、ポケットがいるんだ</p><p>それは暗器を隠しやすいからでございます</p><p>アンキ</p><p>敵を不意打ちするための凶器のことでございます</p><p>ああイーディは、暗殺教団で暗殺術をマスターした子だった</p><p>わたくしはスカートの下にも、暗器は隠せるとお伝えしたのですが、どうしてもズボンが良いと</p><p>いや、美智スカートの下って</p><p>わたくしが、腿に付ける武器ホルダーを差し上げるということも申し出たのですが</p><p>美智お前、スカートの下に隠しているのはムチだけじゃないのか</p><p>一応聞いてみる</p><p>いえ、他にも常に何種類か武器は携帯しています手裏剣とか、煙幕弾とか、目潰し弾とか</p><p>エンマクにメツブシ</p><p>工藤流古武術では、当然のことです</p><p>美智は、真顔でそう言った</p><p>どうも、イーディさんのいらした暗殺教団というところが女性の階級が２つあって、基本的に服装が決められているらしいんです</p><p>女闘士と聖母と、イーディさんは言っていました女闘士の服装は全員、ズボンなんだそうです逆に、聖母はみんなスカートで</p><p>みすず、聖母ってのはどういう階級なんだ</p><p>女闘士っていうのが、女暗殺者のことだっていうのはオレにも判る</p><p>プロの暗殺者を育てる暗殺教団なんだから</p><p>それが、聖母というのは次世代の闘士を産むための</p><p>みすずは、口籠もる</p><p>どうも、教団の中では地位か低くて、虐げられていた存在のようです</p><p>暗殺教団の指導者たちが、教団内の女性を虐げているという話は、前にも聞いた</p><p>だから、イーディの祖母は彼女を徹底的に暗殺者として鍛え上げた</p><p>教団の男たちが手出しできないように</p><p>それでイーディスカートを穿くのを嫌がっているのか</p><p>はいですけれど、いつまでもそんなことに囚われていたら、イーディさんはお洒落ができませんわ</p><p>みすずの言う通りだ</p><p>イーディはもう、暗殺教団の人間では無いのだから</p><p>ですからイーディさんが似合いそうなお洋服を、わたくしたちでお勧めして購入して参りました</p><p>イーディはそのことを怒っているのか</p><p>イーディが女闘士としての誇りを持っているのなら聖母の服であるスカートを履くのは、嫌がると思う</p><p>いえ着ることについては、同意して下さったんですが</p><p>着ることは、納得したんだ</p><p>オレの疑問に、みすずが答える</p><p>そこは、そのイーディさんも、自分がもう暗殺教団には帰れないということは判っていますし旦那様に、身を捧げる覚悟もできていますから</p><p>旦那様にヴァージンを捧げるということはイーディさんにとっては、聖母になるということですから</p><p>はいお兄様お一人のためだけの聖母闘士になるとおっしゃっていましたわ</p><p>赤ちゃんを産んでも、まだ暗殺者としての仕事を続けている人をイーディさんの教団では、聖母闘士というんだそうです教団内でも、相当の実力のある女闘士でないと聖母闘士になることは許されないんだそうですイーデイさんのお祖母様が、教団内唯一の聖母闘士だったそうですわ</p><p>ですから今までの自分に踏ん切りをつけるために、女性的な衣装を纏うことは同意すると言って下さいましたただ</p><p>イーディさん自分には、女の子らしい服は似合わないって思い込んでいるんですわ</p><p>ああ今まで、全然、着ていないから</p><p>恥ずかしがっているんだ</p><p>いえ、旦那様女の子らしい服を着て、あたしたちと並ぶことを怖がっているんです</p><p>あのあたしやルリたんは、女の子の服は着慣れているわけですから</p><p>みすずお姉様やルリルリの美しさに、自分は劣るとそう思っているようです</p><p>ですからわたくしとお洒落対決をしようと、提案致しました</p><p>美智と</p><p>わたくしも普段は、制服しか着ておりませんしお洒落には、縁の無い人生を歩んで参りました</p><p>人生をってお前まだ、中学３年生だろっ</p><p>そして、わたくしこの度、生まれて初めてドレスを買っていただきましたので</p><p>美智が、頬を赤らめてオレを見る</p><p>うん美智も、可愛いドレスを買って来いと言ったのは、オレだ</p><p>それでお互いに、今、買って来た服を着てお洒落対決って、ことなんだな</p><p>そういう次第でございます</p><p>ようやく話が見えてきたぞ</p><p>しかし、旦那様イーディさんは美智ポンと対決しても、どうせ自分の負けだと思っていらっしゃるらしくて</p><p>余興だと思っていらっしゃるんですわ</p><p>余興</p><p>イーディさんの女の子らしい姿を見てみんなで、大笑いするのだと</p><p>これもまたコンプレックスか</p><p>ちょっと、行って来るよ</p><p>オレは、湯船から立ち上がる</p><p>えっと英語で、イーディは、とっても綺麗だってどう言えばいいんだ</p><p>オレはみすずたちに尋ねる</p><p>さすがにユー・アー・ビューティフルとかだと、変だろう</p><p>かえって、イーディが心を閉ざすことになるかもしれない</p><p>こういうのって難しいな</p><p>でも、みすずや瑠璃子に一緒に来て貰うとイーディが警戒するだろうし</p><p>お兄様それでしたら、こうおっしゃってみて下さい</p><p>サウナ室のドアをギイと開けると</p><p>イーディは、台の上にうつぶせで寝転がっていた</p><p>顔を上げてオレを見る</p><p>what’s up?</p><p>よく判らないけれど何なのくらいの意味だろう</p><p>ちょっとまだ、不機嫌なままだ</p><p>オレは返事しないでイーディの隣に、腰を下ろす</p><p>イーディの褐色の肌はすっかり汗をかいて、テカテカ光っている</p><p>金髪の綺麗な髪青い瞳が、オレを見上げている</p><p>イーディの頭を優しく撫でた</p><p>艶やかな髪も、汗でぐっしょり濡れていた</p><p>不思議そうな顔で、イーディはオレを見ている</p><p>こうやって見ると意外と小さな身体なんだな</p><p>恭子さんやミス・コーデリアたちほどイーディは長身では無い</p><p>１６歳オレと同い年なんだっけ</p><p>それなのにイーディは、たった一人の家族だった祖母を失い故郷である、暗殺教団を追放された</p><p>もう、どこにも行き場がない</p><p>なのに、いつも元気で前向きで年下の子たちの面倒を積極的に見てくれている</p><p>良い子だよな</p><p>本当にネコみたいな子だ</p><p>自由だけれど、寂しがり屋で可愛い</p><p>隣に座って見ているとそんな風に思えてくる</p><p>オレは、ニコッと微笑み穏やかに、イーディに言った</p><p>I　think　of　You．</p><p>イーディの青い瞳が、大きく見開かれる</p><p>andI　love　You．</p><p>オレはイーディのことが好きだ</p><p>なし崩しにイーディが、オレたちの家族になるためにオレとセックスするなんていうのは、嫌だ</p><p>ちゃんと伝えておきたい</p><p>オレが、イーディのことも本気で好きだということを</p><p>一緒に、生きていきたいと思っていることを</p><p>イーディは、黙ってオレの眼をジッと見つめている</p><p>好きだとか愛してるとか言うのは、慣れてきたけれど</p><p>英語でアイラブユーは、何か恥ずかしい</p><p>そう思った瞬間オレは赤面する</p><p>全身から、ドワッと汗が噴き出す</p><p>このまま、サウナ室に２人きりでいるのは恥ずかしすぎる</p><p>オレはもう一度、イーディの髪を撫でる</p><p>じゃあ、あの先に出てるから</p><p>英語が出て来ないので、日本語でそう言った</p><p>そのまま立ち上がってサウナ室を出ることにする</p><p>ギィ</p><p>外は涼しい</p><p>ああ、みすずたちが心配そうにオレを見ているな</p><p>オレは、そのままみすずたちの方へ歩いて行った</p><p>サウナ室のドアが、大きく開いた</p><p>驚いて振り向くと全裸のイーディが立っている</p><p>全身、汗まみれの褐色の肉体ピンク色の乳首</p><p>髪の毛とアンダーヘアは、鮮やかな金髪</p><p>そして大きな青い瞳</p><p>その可愛らしい顔が、ニコツと微笑んだ</p><p>I　love　You　，too</p><p>そのまま、ダダダダッとオレに向かって走って来る</p><p>いや、跳んだっ</p><p>ビヨーンとジャンプして、オレに飛び付くっ</p><p>darling</p><p>そのままの勢いでオレたちは、ザブーン</p><p>湯船の中に、落っこちた</p><p>あたたたた</p><p>オレは、ぶつけた頭を抑えている</p><p>とにかく風呂から上がって、脱衣所に来た</p><p>今はみんな、バスローブを着ている</p><p>脱衣所の籐の椅子に座ったオレをみすずたちが心配そうに見ている</p><p>大丈夫、お兄ちゃん克子お姉ちゃんに、氷をもらって来たよ</p><p>マナが氷の入ったビニール袋を渡してくれた</p><p>おっ、サンキュ</p><p>オレは、痛めたところを冷やすはひぃぃ</p><p>I’m so very sorry，darling</p><p>イーディが、申し訳なさそうにオレに言う</p><p>soでveryなんだから物凄く謝っているんだろう</p><p>いいんだよちょっとぶつけただけだから</p><p>イーディ、何でお前オレの背中を後ろから、ギュッと抱きしめているんだ</p><p>前にはオレの膝の上にアニエスが座って、オレを前から抱きしめているし</p><p>パパ、痛いですの</p><p>うん、ちょっと痛むけど、平気だから</p><p>問題は身動き出来ない</p><p>前と後ろから、がっちりホールドされている</p><p>イーディが、オレの背中に胸をグイグイ押しつけてくる</p><p>ああこの感触は</p><p>おっぱいもあるけれど、その下の胸筋が凄いんだな</p><p>弾力が普通とは違う</p><p>動けるようなら、そろそろ戻ってらっしゃい軽食を用意したわ</p><p>スピーカーから、克子姉の声が聞こえる</p><p>ああ天の助けだ</p><p>ほら、みんな食堂へ行くぞお腹空いているだろ</p><p>参りましょう、お兄様</p><p>アニエスちゃん、ご飯だってさ</p><p>イーディには、瑠璃子が英語で説明してくれた</p><p>それで何とか、イーディとアニエスを引き離すことに成功した</p><p>サンドイッチとサラダだけどいいもし、お腹が空いていたらもっと何か作るけれど</p><p>いや、充分だよ克子姉ありがとうみんなも良いよな</p><p>誰も不満は、無い</p><p>オレたちは、食事を始める</p><p>で何で、イーディさんがあなたにくっついているわけ</p><p>テーブルに座っても、イーディがオレの隣に</p><p>さかんに、オレにサンドイッチや飲み物を勧めてくれる</p><p>イーディさん何か、火が付いてしまったようなんです</p><p>瑠璃子が、克子姉に説明した</p><p>ホントは知ってるわあたしは、お食事を作りながら観ていたから</p><p>ニヒヒと笑う、克子姉</p><p>サウナ室の様子も監視していたんだ</p><p>恋の炎で胸が焦がれ煙が眼にしみるそんな歌があったわね</p><p>SMOKE GETS IN YOUR EYESですね</p><p>そうそうまあ、いいんじゃない良い傾向よ</p><p>イーディちゃんには、あなたや恵美ちゃんの警護役をやってもらいたいし</p><p>オレとメグの</p><p>彼女は、あなたたちと同い年だしうちの学校へ編入させるって話は、知っているわよね</p><p>オレの高校の理事長は克子姉だ</p><p>イーディを潜り込ませることは、容易だろう</p><p>すでに実際には正しい戸籍が使えないために学籍の作れないはずの寧が、生徒として学校に通っている</p><p>そうですねご主人様の日常の警護のことは、わたくしも心配しておりました彼女なら適任だと思います</p><p>わたくしにはみすずお姉様、ルリルリの警護という使命がありますご主人様の学校生活をお守りできないことは、本当に申し訳ないのですが</p><p>いやお前は、安心してみすずたちと女子校に通っていてくれ</p><p>うちの学校に通うのに警護役とか、別にいらないだろ</p><p>そうかしら判らないわよ、これからは</p><p>あたしたちがしたことの余波はこれから襲ってくるわ何が起きても良いように対応しておかないとね</p><p>オレたちのしたこと復讐</p><p>白坂創介の死の謎を追って裏社会の人間が、寄って来る可能性は残っている</p><p>だから、アニエスちゃんの警護役を探すっていう話も間違ってはいないのよ</p><p>克子姉、本当に全部聞いていたんだな</p><p>はいあたしたちの学校に関しては、香月家で警護体勢を強固に致します</p><p>旦那様の学校に関してはよろしくお願い致します</p><p>克子姉に、頭を下げる瑠璃子と美智も</p><p>そんな風にかしこまらないであたしたち、家族でしょ</p><p>克子姉は優しく微笑む</p><p>この人の学校の方は今まで通り、あたしたちが監視していくし、直接警護はイーディちゃんに任せればいいわそれで問題無しよ</p><p>そして、マナを見て</p><p>マナちゃんは、アニエスちゃんと一緒で新しい戸籍が手に入るまでは、このお屋敷の中で大人しくしていて外出する時は、必ず警護役付きでいいわね</p><p>白坂創介の娘であるマナは公式には、行方不明となる</p><p>裏社会に狙われる可能性が高い</p><p>雪乃と同じで白坂創介の死に関する秘密を、知っていると思われるだろうから</p><p>そして２学期の途中か、３学期には、どこかの中学へ編入するわアメリカン・スクールとかも考えているけれどそれで、さ来年はうちの高校に入学することになるから</p><p>お兄ちゃんの後輩になるんですか</p><p>マナはワッと喜ぶ</p><p>そうよしたいでしょ、先輩後輩セックス</p><p>はいっ、したいですっ</p><p>ううっマナ妹、羨ましい</p><p>美智ポンいいのよあたしたちは、旦那様と学園祭セックスや、修学旅行セックスもするんだから</p><p>はっそうでしたっ</p><p>下準備頼むわよ</p><p>ああ本当にやるんだな</p><p>日本一の超名門お嬢様校で</p><p>我が校１２０年の歴史の中で、校内セックスした最初の女生徒になりましょうっ</p><p>楽しみですっ</p><p>あ、校内処女喪失していただく子も、早く見つけないとね秋の学園祭までに</p><p>みすずちゃん体育祭もありますわ</p><p>瑠璃子まで、参戦する</p><p>そうね、そっちこそ保健体育の祭典なんだからセックスするのは当然だわっ</p><p>もちろんですみすずお姉様</p><p>じゃあ、あたしはメグお姉ちゃんと色々、考えておくあっ、イーディちゃんや寧さんも一緒か</p><p>あたしもよあたし、学校の理事長だから</p><p>ははははは</p><p>オレどうなるんだろ</p><p>一瞬、雪乃のことを考える</p><p>あいつ、どうしているんだろう</p><p>ミナホ姉さんは、あいつを今まで通り、学校に通わせるって言っていたけれど</p><p>いやいやダメだダメだ</p><p>雪乃はもう自分で腹を括って、自分の道を歩き出した</p><p>今は雪乃自身と、ミナホ姉さんに全て任せるしかない</p><p>オレが雪乃の未来を考える余地はもう無い</p><p>そしたらサンドイッチを摘まみながら、始めましょうか</p><p>え何を</p><p>あら美智ちゃんとイーディちゃんで、お洒落対決をするって聞いたわよ</p><p>イーディが、３着の服をバーンとオレの前に並べる</p><p>これが、みすずたちが勧めて買って来た服か</p><p>そのままイーディは、オレに何か言う</p><p>自分はもう、お前の女だからどれでも、お前の好きな服を着るぞって言っているよ</p><p>マナが通訳してくれる</p><p>笑われても構わないお前のために、女の格好をしたいだってさ</p><p>イーディは、青い眼を爛々と輝かせて、オレに言う</p><p>すげぇな、瑠璃子に習ったあの一言だけでここまで、オレを信じてくれるなんて</p><p>じゃあこれ</p><p>オレは白いサマードレスを指した</p><p>きっとこれが、イーディの褐色の肌と金髪に映えると思う</p><p>あのわたくしの方は、今夜用に買って参りましたドレスでございますので</p><p>美智が恥ずかしそうに言う</p><p>じゃあ、２人ともこっちにいらっしゃいアクセサリーとかは、あたしのを貸してあげるからお化粧もしてあげる</p><p>克子姉が、２人に手招きする</p><p>あなたたちも、来たら色々と、２人にアドバイスをしてあげて</p><p>他の女たちにも、そう言う</p><p>あなたはダメよ審査員なんだからちゃんとお洒落した２人を見てあげて</p><p>ああ、オレがお洒落する過程にいちゃいけないのか</p><p>じゃあ、あたしは美智ポンの応援に行くわ</p><p>では、わたくしはイーディさんを応援します</p><p>みすずと瑠璃子は、上手に役割分担してくれる</p><p>アニエスも行っておいで、お姉ちゃんたちが綺麗になっていくの見たいだろ</p><p>オレは、アニエスにそう言う</p><p>アニエスは、オレと居たそうだけど</p><p>これもお勉強だからな</p><p>アニエスには、セックス以外のことにどんどん興味を持って欲しいと思う</p><p>お洒落も外界を知る大事な勉強だ</p><p>そうよアニエスちゃんも、そのうちにお洒落するんだからパパに綺麗なアニエスちゃんを見て欲しいでしょ</p><p>克子姉が、アニエスの手を引く</p><p>うー判りましたの</p><p>じゃあ、あたしたちちょっと席を外すわね</p><p>ああ、えっと残っているもの、全部食べちゃっていい</p><p>ええありがとう</p><p>オレは残っていたサンドイッチを手に取り、頬張る</p><p>マナちゃんは、行かないの</p><p>みすずが、マナに声を掛ける</p><p>うんあたしはちょっと疲れちゃったここに残っていますありがとう、みすずお姉ちゃん</p><p>マナは、そう返事をする</p><p>そう、判ったわゆっくり休んでね旦那様、お願いします</p><p>そして、ゾロゾロと女の一団が食堂を後にする</p><p>雪乃の件があったから、マナのこと心配してくれたんだな</p><p>みすずたちはみんな</p><p>オレと２人きりで、マナが落ち着いて話す時間を作ってくれたんだろう</p><p>ホントみんな、素敵なお姉ちゃんばっかりだよね</p><p>氷、持って来た方がいいよね</p><p>ああ、やっぱり大きな瘤ができているよ</p><p>マナは、オレの頭を触って慌てて台所に走る</p><p>そして、また氷の入った水袋を持って来てくれた</p><p>イーディちゃんが心配しないように、頭が痛いのガマンしていたんでしょ</p><p>オレは、マナの手渡してくれた氷嚢を頭に当てる</p><p>ああ良い気持ちだ</p><p>本当にお兄ちゃん、我慢強いんだから</p><p>マナは、オレにしがみついて泣き出す</p><p>心に溜まっていた感情を一気に吐き出すように</p><p>昨夜は時間が足りなかったので、美智とイーディが何の対決をするか決めないまま、決闘しますと書いてしまいました</p><p>そして、翌日までに具体的なことを考えるという</p><p>そういう綱渡りがたまにありますこの作品は</p><p>お洒落召さるな、はペルシャでした</p><p>私は、前の番組のクリーミーマミは後半しか観ていません当時、東京地方は、ボトムズと放送時間が被ってましたから</p><p>次のペルシャは、観ていました</p><p>マジカルエミは、学習塾の時間と被って観ていません</p><p>パステルユーミは、観ようと思ったら終わっていました</p><p>2人のハートブレイク・ラブは最高でした</p><p>全然関係無いのですが、最近ボートレースのＣＭを観る度に東京ミューミューのことを思い出します</p><p>535．ふたりは</p><p>準備できましたわ、旦那様</p><p>みすずが、戻って来る</p><p>完璧ですわ、お兄様</p><p>二人して、オレの座っているソファに腰を下ろす</p><p>ぴったりと、オレに身体をくっつけて</p><p>２人とも、とっても綺麗ですの</p><p>アニエスも、トコトコと小走りで戻って来る</p><p>そのまま、オレの足下の床に座り込む</p><p>オレに体重を預けて</p><p>マナさんも、こちらへどうぞ</p><p>瑠璃子が、マナに声を掛けた</p><p>マナは、瑠璃子の隣に座る</p><p>１人だけオレと一緒に居たから、少し遠慮しているらしい</p><p>さあてレディース＆ジェントルマン、あーんど、おっとつぁん、おっかつぁんお洒落対決スタートよーん</p><p>克子姉が、台所のおたまをマイクにして司会者として登場する</p><p>それでは最初は、美智ちゃんの登場でーすっ</p><p>ドアから恥ずかしそうに、美智が現れた</p><p>ど、どうですご主人様</p><p>ドレス姿なのにドンと仁王立ちで、オレたちの前に立つ美智</p><p>ノースリーブで、フリフリのレースやリボンの付いた、可愛らしいパーティ・ドレス</p><p>白を基調に、薄いパステルカラーのブルーの生地が使われている</p><p>スカートは膝より上、ギリギリでミニスカートではないという様な短さだ</p><p>美智のスラッとした細い足のラインがよく判る</p><p>足先は、白い小さな靴を履いていた</p><p>こ、こんな姿になるのは、生まれて初めてでございます</p><p>真っ赤な顔で、オレに言う</p><p>うんとっても可愛いよその髪型もドレスに合っているよ</p><p>美智は、髪を綺麗にまとめて後ろで結んでいた</p><p>ああ、おでこが出るといつもと印象が違うな</p><p>首に、ドレスと同系色のチョーカーを付けているけれどそれが良いアクセントになって、美智の綺麗な顔立ちを引き立てている</p><p>美智はホント美人顔だよな</p><p>後、数年もすれば驚くほどの美女になるだろう</p><p>謙遜する美智</p><p>旦那様、気に入って下さったみたいね</p><p>ほら、やっぱりそのドレスにして正解だったじゃない</p><p>そうして、オレに</p><p>美智ポンたらお店の中で、地味で黒いドレスばっかり探していたんですよ</p><p>黒</p><p>えゴスロリってこと</p><p>美智には、そういう趣味があるのか</p><p>違いますゴシック・ロリータみたいなドレスならまだましですわ美智ポンが、持って来るのは、お葬式にでも行くようなシンプルで面白味の無いデザインなんですもの</p><p>せっかくドレスを買っていただくのなら冠婚葬祭に使えるものをと、思いまして</p><p>美智は、いつもはどんな席でも制服で通しているしな</p><p>みすずお姉様やルリルリより、目立つドレスを着るわけにはいきませんし</p><p>そんなことは、美智ポンが心配しなくていいのよ結局、ほらあたしたちとは路線の違うドレスにしたんだから、いいでしょ</p><p>路線が違うって、どういう意味だろう</p><p>この子そんな地味過ぎるドレスでは、旦那様の気を惹くことはできませんよって、あたしと瑠璃子に説得されてようやく、このドレスに決めたんです</p><p>はい、あのこの姿でしたら、犯していただけますかご主人様</p><p>美智が上目遣いでオレを見る</p><p>ああ、もちろん後でね美智は本当に、とっても綺麗で可愛いんだからもっともっとお洒落になれよオレは、その方が嬉しいよ</p><p>は、はいっかしこまりましたっ</p><p>マナがジッと美智を見ている</p><p>うんと美智お姉ちゃん、それって何かの衣装に似ている気がする</p><p>オレには中学生らしい、可愛いパーティドレスにしか見えないけれど</p><p>マナが、パンと手を打ち鳴らす</p><p>プ＊・キュ＊だぁぁっ</p><p>プ、プ＊・＊ュア</p><p>何ですそれは</p><p>瑠璃子が、マナに尋ねる</p><p>いや、あのもう１０年くらい続いている女の子向けのアニメなんですけれどヒロインが変身して戦うんです</p><p>何とです</p><p>キョトンとして、瑠璃子が尋ねる</p><p>ああ、そういうアニメとかはジッちゃんは、瑠璃子に観せていないよな</p><p>えっと何だったけ</p><p>マナは、困惑する</p><p>いや、あたしも観ていたのは、幼稚園の時だから、あんまりよく覚えていません</p><p>お兄様、ごぞんじですか</p><p>名前と絵ぐらいは小学校の時に、小さな妹の居る友達の家で玩具とかを見たことがあるからあと、スーパーとかで、お菓子の袋に絵が付いているのも見たことあるしテレビは、オレ観ていないよ</p><p>オレにテレビのことを聞かれても困る</p><p>でそれに、わたくしの姿が似ているのですか</p><p>美智が、マナに問う</p><p>ええっと何かね似ているみたいな感じがするんです</p><p>改めて見てみる</p><p>うーむ確かに、闘うヒロインの風格が漂っている</p><p>でも、普通のドレスを買ってきただけですよ別に、アニメの女の子の服に似たものを選んできたつもりもありませんし</p><p>みすずも、不思議そうに言う</p><p>みすずたちが、コスプレの店とかで買い物をするはずがない</p><p>姿勢が良くないのよ</p><p>克子姉の言葉に、みんな振り向く</p><p>あ、逆ね姿勢が良すぎるのよいつもの美智ちゃんのすぐに戦闘態勢に移れそうな、キリッとしたポーズだから</p><p>なるほど、美智の立ち姿が強そうなんだ</p><p>ああそういうことね</p><p>みすずが、納得する</p><p>美智ポンもうちょっと女の子らしく、おしとやかに立てないかしら</p><p>おしとやか</p><p>美智は困っている</p><p>あのわたくし、そんなに変ですか</p><p>変じゃないけれどキリリとしてて、颯爽とした感じで、格好いいんだけれど</p><p>うん、立ち振る舞いがプ＊・キュ＊なんだよね</p><p>マナの言葉が、全てだ</p><p>いつもの制服だとみすずたちの学校の制服は、伝統もあって見た目もシックだから、美智の颯爽とした立ち振る舞いも変ではないけれど</p><p>派手なドレスを着たから闘う変身女の子ヒロインに見えるんだな</p><p>ででででも、わわわわ、わたくしは</p><p>落ち着け美智</p><p>こういうのは少しずつ直していくしかないんだから腹を括れ</p><p>しかしみすず様たちと一緒にわたくしがパーティに行けば、皆様のご評判を</p><p>そういうことを気にするやつは、オレたちの家族にはいない</p><p>はっきりと断言する</p><p>そうよあたしもルリたんも、旦那様も気にはしません</p><p>旦那様が、ちゃんとあたしたちをエスコートして下さいますから平然としていなさい</p><p>あれオレ</p><p>みすずたちのパーティに付いて行くつもりではいたけれど</p><p>オレ、パーティにも出るの</p><p>オレ車の中とかで、待っているつもりだったんだけれど</p><p>はい翔お姉様に、旦那様の分の招待状も用意していただいています</p><p>あなたのスーツ、ちゃんと用意してあるわよ</p><p>オレのスーツってホテルの闘いの時に着て行った、ミナホ姉さんのお祖父さんの服を克子姉が直してくれたアレか</p><p>あなたが着れそうなスーツは、あたしがどんどんあなた用に仕立て直ししているから</p><p>だから、それを着て行ってらっしゃいね</p><p>そういうことになるのか</p><p>ドアの向こうから、イーディの声がする</p><p>ああ、いけない美智に時間を取られ過ぎた</p><p>すぐに瑠璃子とみすずが、英語でイーディに説明する</p><p>待たしてしまって、ごめんなさいみたいなことだろう</p><p>はーい、じゃあイーデイちゃんにも登場してもらいましょうCome　IN</p><p>克子姉の声にイーディが入室する</p><p>白いサマードレスに白い幅広の帽子</p><p>イーデイのキッと引き締まった太ももが丸見えになっている</p><p>素足に編み上げの革サンダル</p><p>イーディも足の形が美しい</p><p>オレに向かってニコッと微笑む</p><p>手には、金のブレスレット足にも金の鎖のアンクレット</p><p>イーディの褐色の肌には金のアクセサリーが、よく似合っている</p><p>首にも、金のネックレスをしていた</p><p>そのネックレスがイーディの胸の谷間を、強く強調している</p><p>ぷっくりとした唇は、リップクリームで輝いていた</p><p>ああ、この子は</p><p>こんなにセクシーな子だったんだ</p><p>それも初夏の太陽の様な、健康的なお色気</p><p>綺麗だ、イーディ</p><p>beautiful</p><p>そんな単語しか出て来なかった</p><p>イーディは、ククククと笑う</p><p>オレが冗談を言っていると思っているらしい</p><p>You　Are　Beautiful</p><p>オレがもう一度言うとイーディは、真顔になる</p><p>みすずが、英語で何かイーディに言った</p><p>お兄ちゃんは、あたしたちには嘘を付かないって</p><p>さらに、瑠璃子が英語で話す</p><p>イーディちゃんがどう思おうとも、お兄ちゃんにはイーディちゃんが綺麗に見えているんだだから、素直に喜びなさいってお兄ちゃんにとっては、イーディちゃんが綺麗なんだから、それでいいじゃないかって</p><p>イーデイはWOOと唸って、オレを見る</p><p>そして、美智を指差し何か言っている</p><p>それなら自分と美智お姉ちゃんと、どっちの方が綺麗なんだって聞いているよ</p><p>ああこれはお洒落対決なんだっけ</p><p>マナ、通訳を頼むよ</p><p>まず、美智はとっても、プリティで可愛くて綺麗だ</p><p>プリはプリティの略なんだろうがキュアが判らん</p><p>そして、イーディはオレにはとってもセクシーで綺麗に見える</p><p>うむ</p><p>どっちも、違う要素で綺麗だからオレには、甲乙は付けがたい２人とも、オレの大切な愛する女だから</p><p>イーデイはマナが訳するオレの言葉を、フンフンと聞いている</p><p>納得してくれたのか</p><p>何か、話し出す</p><p>自分は、闘う女でありお洒落というものとほど遠い人間だミチもまた、そういう人間であると思っている</p><p>そういう自分たちに、お洒落対決をさせるというのは自分とミチを笑いものにする余興なんだと思っていた</p><p>しかし、お前が自分に愛を告白してくれたから笑われるのも良いだろうと思って、この企画を受け入れたこうやって、笑われることがお前の家族の一員になるのに必要なイベントなんだろうと思った</p><p>ああ、アメリカではよくあることなのよほら野球のメジャーリーグのチームに入ったら、ロッカーの着替えを隠されて、その日だけは女装して帰らされるとかイタズラを仕掛けられて、それを笑って受け入れないと、チームの一員としてみんなに認められないっていう習慣があるのよ</p><p>克子姉が、教えてくれた</p><p>イーディちゃんは、そういう通過儀礼だと思ったのね</p><p>イーディが、再び話し出す</p><p>しかし、実際に着替えを始めたら彼女たちは、自分に対してもミチに対しても、美しく着飾れるように、一生懸命アドバイスしてくれたまた、自分自身のことは判らないがこうして見る限り、ミチは美しい装いをしているだからこれは、自分たちを笑いものにするようなイベントではないことに気付いた</p><p>当たり前だよここには、そんなことを考えている人はいない</p><p>オレは、イーディに言う</p><p>オレたちは家族なんだからお互いに助け合って磨き合って、どんどんより良い存在になっていきたいと考えている人間の集団だ</p><p>イーディが、ウンと頷く</p><p>イーディは、綺麗だオレは、そう思うだから、これからももっともっと綺麗になって欲しいって思っている</p><p>判ったお前のために、そうしようだってさ</p><p>自分のためになら、装いなどどうでも良いお前が、わたしの姿や容貌をそんなに気に入ってくれているのなら頑張ってみようと、わたしは思う</p><p>このブラジャーは、ちょっとキツイがなだってさ</p><p>そう言って、イーディは服の上から、自分の胸を持ち上げる</p><p>彼女これまでは、スポーツブラみたいのしか付けたことがなかったみたいなの</p><p>克子姉が苦笑する</p><p>暗殺教団では女闘士用には、そういうのしかなかったみたいで</p><p>スカートというのも初めてだが確かにミチの言う通り、これはこれで良いものだな</p><p>ああ、スカートの良さは判ってくれたのか</p><p>この武器の隠しやすさと取り出しやすさは中々良い</p><p>そう言ってイーディはいきなり、自分のスカートを捲った</p><p>見えるぞパンティが</p><p>白い逆三角形が</p><p>パンティのすぐ下の太ももに右足の付け根に、黒い革のケースが</p><p>わたくしの予備を差し上げました</p><p>美智もスカートを捲り上げる</p><p>ああ、美智の場合は、両脚に黒革の武器ケースが括り付けられている</p><p>右は、赤いムチが</p><p>左は、手裏剣とか</p><p>このケースは、とても実用的でワン・アクションで４本の手裏剣を引き抜くことが出来ます</p><p>美智が、実演する</p><p>イーディも、やって見るシュバッと手に握られる手裏剣</p><p>この手裏剣は、特殊なセラミックを使ったものですから金属探知機にも引っ掛かりません</p><p>同じことを英語で、イーディに説明する美智</p><p>イーディは、フンフンと手裏剣を見ながら頷いている</p><p>２人とも、パンティ丸出しで</p><p>探知機じゃねぇこのトンチキっ</p><p>お洒落対決だって言ったろうがっ</p><p>２人は、ポカーンとしてオレを見ている</p><p>パンツ丸出しのまんまで</p><p>申し訳ありません申し訳ありません申し訳ありません</p><p>美智が、必死でオレに頭を下げる</p><p>イーディはクククと笑って、オレの背中にしがみついている</p><p>えっとイーディには、オレが何で怒ったのか説明してくれたんだよな</p><p>はい、説明しましたイーディさんはデリカシーが無いことを、旦那様が怒って下さったことが嬉しくて仕方ないみたいですわ</p><p>自分のことをちゃんと女の子として見てくれているって、ことですから</p><p>イーディが、オレの耳の後ろにキスする</p><p>それにこういうことで本気で怒られるのは、お祖母様が亡くなってからは一度も無かったんだそうです</p><p>ちゃんとお兄ちゃんが、自分のことを家族として考えていてくれているからだから、怒ってくれたって判っているんだよ</p><p>マナも、そう言って微笑む</p><p>美智、もういいから</p><p>警護人である前に良い女になってくれよお前は、それだけ綺麗で可愛いんだからさ</p><p>はいご主人様のために工藤美智、女を磨きます磨かせていただきます</p><p>いや、オレはいいから</p><p>とミナホ姉さんとレイちゃんが、入って来る</p><p>あら２人とも可愛いわね</p><p>ミナホ姉さんが、着飾っている２人を見て言う</p><p>レイちゃんは、ちょっと元気が無い</p><p>そろそろみすずさんたちは、移動の準備をして</p><p>ああみすずたちは、パーティへ行くんだっけ</p><p>みすずたちも、ドレスに着替えるんだ</p><p>いえ着替えは、パーティ会場のあるホテルで致しますわ</p><p>オレに笑って、そう答える</p><p>オレはてっきりこの屋敷で着替えて、ホテルに行くんだと思っていた</p><p>本物の上流階級の人たちは、そうするのよパーティ会場のホテルに支度部屋として、部屋を取っておくわけそうしたら、パーティの途中でも、席を外せるでしょ</p><p>その支度部屋でパーティに来た他のお客さんと、秘密の相談をしたりもできるしね</p><p>翔お姉さんにお願いして、部屋を２つ予約してあるわみすずさん用と瑠璃子さん用ということにして香月家なら、それが当然でしょうから</p><p>もっとも、隣合っていて中で繋がっている続き部屋にしてもらったわだから、一度室内に入ってしまったら、両方の部屋の行き来は自由よ</p><p>何しろみんなで行くんですからね部屋が大きく無いと困るわアリバイ作りのためには</p><p>克子姉が、ミナホ姉さんを見る</p><p>グリーン山スタジオでの、恭子さんのアクションにあたしたちが関わっていないことを、公安警察に証明しないといけないですものね</p><p>ええそのために、恭子さんはわざわざ香月セキュリティ・サービスの敵に廻って下さるんだから</p><p>それで今夜のアクションが終わったら、そのまんまミス・コーデリアたちとアメリカへ発たれるそうよロサンゼルスに、殺さないといけない男がいるって</p><p>ああ、ミス・コーデリアに、恭子さんについての嘘情報を教えてミス・コーデリアが恭子さんに敵対するように仕向けた男か</p><p>ほとぼりが冷めるまでは、しばらく国外に居るそうよミス・コーデリアと色々と計画を練っているみたいだし</p><p>恭子さんが、日本から出国したことが判れば屋敷の外の公安警察の監視も、緩むことになるでしょうし</p><p>だから、今夜のアクションには黒い森は参加しないわよあたしたちは、パーティには出ないけれどみすずさんたちのホテルの控え室に居るわ</p><p>肩書きは護衛と付き人と衣装係とメイク係っていうことですわね</p><p>渚も呼ぶわ真緒ちゃんも一緒に</p><p>うん、商売をしている渚こそちゃんとしたアリバイがあった方がいい</p><p>だから、あなた恵美を連れて来てくれる</p><p>恵美今日の練習を早退させてもらうことになっているからさっき、克子に電話してもらったわ学校の職員室から恵美と竹柴キャプテンを呼び出して、直接オーケイをもらったから</p><p>ああメグの親族として、電話をしたのか</p><p>白坂創介が急死したことは、女子陸上部の子たちも知っているから大丈夫よ</p><p>メグが白坂家の遠縁であることは、みんな知っている</p><p>白坂創介が急死したとなれば早退することになっても、変では無い</p><p>本当は、連休の練習の最後だから女子陸上部の子たちは、みんなでカラオケに行く予定だったらしいんだけど</p><p>ミナホ姉さんメグのアリバイなら、それでも良いんじゃないの</p><p>竹柴キャプテンたちが、メグと一緒に居たと証言してくれれば</p><p>もう、恵美の気持ちも考えなさいよ</p><p>ミナホ姉さんが、オレを叱る</p><p>あなたのことが気になってカラオケなんか楽しめないわよ</p><p>みすずさんや瑠璃子さんをエスコートしてパーティに出ることは、恵美も納得しているわ家族の一員としてでも、自分の見ているところでやって欲しいと願っているわよ</p><p>メグならそうだな</p><p>はい、あたしたちも正々堂々としていたいと思います恵美さんに見ていていただきたいです</p><p>ということだからあなたは、学校へ恵美を迎えに行ってそれで、渚たちと合流してホテルへ来て</p><p>ああ、また渚・マルゴさん・寧・真緒ちゃんが車で迎えに来てくれて</p><p>オレとメグをピックアップしてホテルへ行くのか</p><p>あたしたちはここから直接、ホテルへ向かうわ</p><p>イーディとアニエスはどうするの</p><p>２人とも存在していることが秘密になっている</p><p>アニエスは地下に監禁されていて、戸籍が無いし</p><p>イーディはミス・コーデリアたちと偽造パスポートで入国してきたはずだ</p><p>しかも、その時に使った偽造パスポートを持って来ていない</p><p>お嬢様あたしが、お屋敷に残りましょうか</p><p>ダメよあなたも黒い森の中心メンバーなんだから姿を現さなければ、恭子さんのサポートをしていると思われるわ</p><p>でもイーディとアニエスだけを、屋敷に残していくわけにはいかないよ</p><p>特にアニエスを再び閉じ込めたくは無い</p><p>森下さんは</p><p>オレは、この屋敷の近くに住んでいる黒い森の番頭役だった森下老人の名を挙げる</p><p>森下さんは奥様と歌舞伎を観に行かれたわアリバイ作りに、あたしが切符を取って、行ってもらったのよここのところ無理なお願いをしてきたし</p><p>森下さんも不在なのか</p><p>あたしが残るよ</p><p>あたし２人と一緒に、お留守番しているから</p><p>ミナホ姉さんみんな連れて行こうよ</p><p>腹を決める</p><p>さっき、メグのことでミナホ姉さんが言った通りだよ置いてっちゃダメだマナにも、イーディにも、アニエスにも見えるところに来てもらって、見てもらいたいよ全て、正々堂々と</p><p>オレは、３人に微笑む</p><p>そうですよお嬢様よくよく考えたら公安警察は、この子たちの存在を知っていましたし</p><p>この間アニエスを池田先生の医院に連れて行った帰りにファミレスでパフェを食べましたから見られてます確実に</p><p>ああ、その時はイーディもマナも、一緒に行っている</p><p>公安警察としては誰なんだろうって首を捻っているでしょうけれどあたしたちと香月家との繋がりがある間は、強制的な調査はできないでしょうし</p><p>うんそれなら、２人も一緒に連れて行こうよ</p><p>ていうか改めて考えてみたら</p><p>公安警察は、あなたのことが一番判らないと思うわよ</p><p>あなたが、どこの誰でどうして、あたしたちと一緒にいるのか</p><p>この女ばかりの組織に一人だけ男だし</p><p>公安警察にとっては、あなたが最大の謎になっていると思うわ</p><p>今のプリキュアは観ていません</p><p>でも、キュアソードちゃんのビジュアルは好きですおでこちゃんなところが</p><p>フレッシュ・プリキュアの頃当時、働いていた会社の正社員さんとの会話</p><p>正社員さんうちの娘が毎週観ているから一緒に観ているんだよね、プリキュア</p><p>私ああそうなんですか</p><p>それでさ先週の放送でさ、敵だった子がプリキュアに寝返ったんだよね</p><p>ああ、イースがキュア・パッションになったんですっけ</p><p>それでさ異次元人かなんかだから、住む家が無いんだよそれで、主人公が自分の家に連れて来てうちに住まわせてあげてって両親にお願いするんだよ</p><p>ああ、桃園さん男前ですもんね</p><p>それを観てさぁオレ、考えちゃったよねえ</p><p>いやさ今もし、うちの娘が同い年の女の子を家に連れて来てさ</p><p>この子をうちの子にしてって言い出したら、果たしてオレはどうするかって</p><p>ああリアルに考えたら、食費とか色々大変ですものね</p><p>しかも、その子が自分の子よりも可愛かったら</p><p>やっぱり、オレ着替えとか風呂とか覗くんだろうか</p><p>知らないよそんなの</p><p>536．PAINT　WHITE</p><p>オレについての情報を公安警察は、何も知らない</p><p>おそらく、あなたが恵美と雪乃さんの同級生ということぐらいは調べがついていると思うけれど</p><p>白坂創介については詳細に調査されているはずだ</p><p>メグが、白坂創介の隠し子であることまでは判らないだろうが白坂家の遠い縁戚である山峰家の養女だということは調べれば判る</p><p>オレが、２人のクラスメイトであるということも</p><p>あなたとメグが婚約しているというニュースは、学校全体に拡がっているわうちの学校の生徒の中にも、ブログやトゥイッターをやっている子も多いしでも、恵美が女子陸上部の部員だっていうことは伝わっていても、あなたのことは誰もよく知らないままなのよ</p><p>オレは、この４月に入学してから精神的に落ち込んでいたから、クラスのやつらとも親しく話してきていない</p><p>オレは、中学は山奥の寮生活だったし昔のオレを知っている生徒も、１人もいない</p><p>あなたのことばかりは、何も確実な情報が掴めていないみたいねどうして、あたしたちと一緒に行動しているのかいつからのメンバーなのか全然、判らないはずよ</p><p>オレが、最初から黒い森の工作員で雪乃を拉致するために、同じ高校に入学してきたという可能性も考えられる</p><p>香月家の方から、公安警察に圧力を掛けましょうか</p><p>あたしから、お祖父様へお話すれば谷沢さんが話をつけて下さると思います</p><p>それは最後の手段にしましょう公安とかの人たちって反骨精神が強いから、無闇に圧力を掛けてはいけないのよムキになるから</p><p>かえって、オレの正体を暴くために捜査を深める</p><p>圧力を掛けるにしても、上から思いっきり抑え付けるのではなくそこそこ良い感じでにしておかないとね</p><p>ミナホ姉さんは、レイちゃんを見る</p><p>そういうことだから麗華さん、この子を学校まで送って来てくれる</p><p>ええ徒歩で行って、徒歩で帰って来て</p><p>ニッと微笑むミナホ姉さん</p><p>徒歩って歩きってこと</p><p>ここから学校まで裏門なら、１０分も掛からないわ麗華さんは、この子を校内に送り届けたら、そのまま戻って来て今日は天気ががいいわ気晴らしにお散歩するには、最適だと思うわよ</p><p>ああもちろん、香月セキュリティ・サービスの制服で行ってね麗華さんも着慣れておいた方がいいでしょあなたが行けば、外に居る香月セキュリティ・サービスの監視員は彼に付いて来ないでしょうし公安の人との折衝は、お任せするわ</p><p>ご命令なら</p><p>不承不承、納得してくれる</p><p>あ、待って学校へ行くなら、制服に着替えて来るから</p><p>ええ、パーティで着るスーツは、あたしがホテルの支度部屋に持っていくわ向こうで着替えればいいから</p><p>イーディが、ヌッとオレを見る</p><p>何か言っている</p><p>どこかへ行くのかって尋ねているよ</p><p>ああ、学校にメグを迎えに行くって行ってくれ</p><p>マナが、英語で話す</p><p>イーディが、ふんふんと聞いている</p><p>イーディちゃん、自分も一緒に行くって、言っているよ</p><p>昨日も、迎えに行ったからって</p><p>ああ、そうだったぁぁ</p><p>いいじゃない連れて行ってあげなさい</p><p>そうですよせっかくお洒落したんですから、お出掛けするべきです</p><p>みすずが、優しい笑顔でそう言った</p><p>イーディさんは、うちの高校に編入させるから下見に来ているってことで、問題無いはずよ克子、特別・入構許可証を渡してあげて</p><p>克子姉が取りに行く</p><p>教職員に何か言われたら、見せればいいから今年からの新任の先生以外は、みんな判っているから</p><p>うちの高校は長いこと、黒い森の外部施設として使われてきた</p><p>去年の秋に、黒い森が活動停止になる前は</p><p>うちの女生徒の中から、娼婦候補者を探していたわけだし</p><p>娼婦たちを学校に通わせていた</p><p>みんながみんな、黒い森のことを知っているわけではないけれどあたしが、学園の全てを掌握していることは判っているから</p><p>うちの高校は、黒森家が支配している</p><p>ミナホ姉さんのお祖父さん、お父さんが、理事長を勤めてきたし</p><p>今は、暫定的に克子姉が、その地位を受け継いでいる</p><p>はい、持って来たわ</p><p>克子姉が、透明なプラスチックに入ったハガキサイズの紙を持って来る</p><p>あたしのサインと理事長の印もあるしこの色は、黒森家のゲストという意味だから守衛さんたちも、一目見れば判るわ</p><p>ということでイーディを、徒歩で正門から連れて入ることになった</p><p>それはいいが</p><p>でもレイちゃんは正門まで送ってくれたら、帰っちゃうんだよね</p><p>そうよ、何が心配なの</p><p>判っているくせに</p><p>言葉だよ言葉</p><p>昨日は、英語のできる寧が居たけれど</p><p>今日は、まだ渚の家だし</p><p>でしたら、わたくしも参りましょうか</p><p>いや気持ちは、ありがたいけれど</p><p>イーディだけでも、大変なのに瑠璃子みたいな、美少女かつ究極のお嬢様を連れて歩いたら</p><p>校内で何を言われるか想像ができない</p><p>あたしたちはダメよあたしたちが外を歩いたら監視の方たちが、全員付いていらっしゃることになるわ</p><p>みすずが、従妹にそう言った</p><p>ああ、そうでしたわね歩いて行かれるんですものね</p><p>瑠璃子は、納得する</p><p>香月瑠璃子は香月セキュリティ・サービスの監視員はもちろんのこと、公安警察の人たちにとっても、最大レベルの監視対象者だ</p><p>あの方たちの前でもし、ルリたんが、つまずいて膝を擦りむいただけでも処分されることになるんだから</p><p>そんなまさか</p><p>冗談だろ、みすず</p><p>本当です監視中の事故は、監視者に責任がありますから側に居て、観ていたのに、なぜケガをさせたとお祖父様に、キツク叱られることになります</p><p>ああジッちゃんは</p><p>瑠璃子には、特別の感情を持っているから自分の部下たちどころか、公安警察にもクレームを付けるなこっぴどく</p><p>じゃあ、あたしが行くよ</p><p>マナが、口を開いた</p><p>あたしは本当に、メグお姉ちゃんの親族で、妹だし</p><p>マナはメグの腹違いの妹だ</p><p>メグお姉ちゃんを迎えに来たってことで変じゃないでしょ</p><p>マナのこと知っている生徒がいる可能性は無いのか雪乃の友達に会ったこととかは</p><p>もう、高校に入学して１ヶ月になる</p><p>雪乃が学校の友達を家に連れて来たりしていたらマナと会っているかもしれない</p><p>無いよあたし、雪乃お姉ちゃんの高校のお友達には会ったこと無いし雪乃お姉ちゃん、絶対に家には友達を連れて来ないから</p><p>雪乃お姉ちゃん部屋汚いし</p><p>そうでした</p><p>お友達から、掛かって来た電話に出れなかった理由が携帯電話を掘っていたって人だもん</p><p>電話を掘る</p><p>脱ぎ捨てたお洋服の中を掻き分け、掻き分け</p><p>それでも、一応は変装しておきましょう念のために</p><p>マルゴと寧の変装グッズが、いっぱいあるわよ</p><p>ミナホ姉さんも、ククっと笑う</p><p>じゃあ、オレ、急いで着替えて来るからマナも準備して</p><p>オレは、急いで自分の部屋へと向かう</p><p>では、後ほど先にホテルに参りますわ</p><p>玄関先で、みすずがオレに言う</p><p>お兄様、お気を付けて</p><p>瑠璃子は、オレにそう言うとイーディに英語で話す</p><p>多分、オレたちの警護をよろしく頼むとか、そういう話だろう</p><p>お待たせ、お兄ちゃん</p><p>マナは髪の毛を三つ編みのお下げにしている</p><p>ああ、毛を足しているんだな実際よりも髪の毛の量が増えている</p><p>それとピンクのフレームの眼鏡をしていた</p><p>アニエスちゃんの服、借りちゃった</p><p>服は、黒いワンピースだった</p><p>アニエスの服</p><p>ええ、さっきあたしたちのドレスを買うついでに、アニエスちゃんの服も何着か買ったんですわ</p><p>あたしほら学校の制服は着れないから</p><p>ああマナの学校も、良く知られている名門校だ制服から、正体がバレるかもしれない</p><p>あーあ、アニエスちゃん、あたしより２つも年下なのに服は、サイズが同じなんだもん</p><p>アニエスは、白人とのハーフだから発育が良いんだよな</p><p>マナは、病弱だった時期があるから同学年の子の中でも、小柄な方だし</p><p>パパ行ってしまいますの</p><p>当のアニエスは、寂しそうな顔でオレを見上げる</p><p>後でまた合流するからさ</p><p>合流</p><p>えっと３時間ぐらいしたら、ホテルでまたアニエスと会えると思うから</p><p>そしたら、またセックスしますの</p><p>オレが返事をする前に、マナが割り込む</p><p>するする一緒にしよっあったり前よっアニエスちゃん</p><p>では、待ってますの</p><p>これも時間を掛けてしか治せないことなんだよな</p><p>今は、少しずつアニエスに外の世界への興味を持たせることが大切だ</p><p>すぐに戻りますから</p><p>さっき仕立て直ししたばかりの黒い制服を着たレイちゃんが申し訳なさそうに言う</p><p>大丈夫よ翔お姉さんが、こっちに向かっているそうだからもう、後、１０分ぐらいで到着する予定よ美智ちゃんも居るし最悪の場合は、外の監視の人たちにも出動してもらうから</p><p>克子姉が、笑って言う</p><p>美智は、ドレス姿のままドンと胸を叩く</p><p>うん、この立ち振る舞いがプ＊・＊ュアっぽいんだな</p><p>どうしてましたご主人様</p><p>いや美智は、格好いいなって思って</p><p>美智はポワーッと赤面する</p><p>しかも可愛い</p><p>オレは、美智の頭を撫でてやった</p><p>パパ、アニエスもですの</p><p>アニエスの頭も、撫で撫でしてやる</p><p>旦那様、みすずも</p><p>みすずの頭も撫でてやる</p><p>瑠璃子の頭も撫でてやる</p><p>イーディニコニコしているな</p><p>イーディの頭も、撫でてやる</p><p>克子姉まで</p><p>ええーい克子姉の頭も、撫でてやる</p><p>ミナホ姉さんっ</p><p>あたしは、いいわよっ</p><p>いいから、頭を出してっ</p><p>オレは、ミナホ姉さんの頭も撫で撫でする</p><p>マナとレイちゃんはっ</p><p>オレが２人に振り向くと</p><p>マナは、ニコニコ笑っていた</p><p>レイちゃんは、呆然としている</p><p>あたしたちは、いいよねっみんなの見ていないところで、撫で撫でしてもらうからっ</p><p>マナは笑って、レイちゃんを見る</p><p>レイちゃんは、困惑顔だ</p><p>そんな顔していないで気楽にお散歩していらっしゃい</p><p>ミナホ姉さんが、レイちゃんに言う</p><p>この格好ですよ</p><p>レイちゃんは、自分の黒い制服を見て自嘲気味に言った</p><p>格好は関係無いわいつでも、あなたの気持ち次第よ</p><p>じゃあ、みんなまた後で</p><p>ええ、あたしたちも翔お姉さんを待って、時間差で行動するわ気を付けてね、渚たちによろしく</p><p>うん、みんなも気を付けて</p><p>オレは、みんなの顔を見てそう言った</p><p>本当は、お屋敷を廻り込んで裏門から出た方が学校に近い</p><p>前に、メグと登校した時は、そのルートで行った</p><p>克子姉にバイクで送ってもらった時も、そうだ</p><p>でも、今日は堂々と監視者たちの前を抜けて、登校することが大切だから</p><p>遠回りでも、正門から出ることにする</p><p>しかしいつもは車で、突っ切っているけれど</p><p>お屋敷から正門まで、結構距離があるなあ</p><p>下りの道だからいいけれど</p><p>うん、庭の木々の新緑の香りが気持ちいい</p><p>今日も、天気が良い</p><p>午後も４時を過ぎているから陽射しも、厳しくないし</p><p>イーディが、オレに手を差し出す</p><p>ああ、手を繋いで歩きたいのか</p><p>オレは、イーディと手を繋ぐ</p><p>あ他の子と感触が違う</p><p>力強い</p><p>イーディの手だ</p><p>お兄ちゃん、あたしもっ</p><p>反対の手は、マナと繋ぐ</p><p>マナの手はイーディの手よりも、ひんやりとしていた</p><p>手の感触だって、女の子ごとに違う</p><p>あのわたくし</p><p>不意に、レイちゃんが言った</p><p>レイちゃんは、制帽を目深に被り撲殺ステッキを肩に担いでいる</p><p>この姿なんですが</p><p>その警備部長としての、新ユニフォーム</p><p>うん、似合っていると思うよ</p><p>カッコいいよ、レイちゃん</p><p>SO　COOL</p><p>オレたちは、口々に褒めるがレイちゃんは</p><p>この格好ちょっと、バカっぽくないですか</p><p>英国紳士服を身に纏った、男装の撲殺剣士だった人にそう言われても</p><p>何かヒーロー物の司令官みたいじゃないですか、わたくし</p><p>それは、その通りなんだけれど</p><p>皆様が選んで下さった制服ですので不平を言うつもりは無いのですが</p><p>レイちゃんは俯いて、とぼとぼと歩いている</p><p>嫌なの、その姿</p><p>いや、嫌というよりこんな衣装を着て、わたくし、警備部長としてどう振る舞ったら良いのか、全然判らないんです</p><p>そもそもわたくしには、警備部長なんて不向きですし</p><p>そうかなオレは、そうは思わないけれど</p><p>レイちゃんが、驚いてオレを見る</p><p>その格好だってすごく判りやすいよ翔お姉さんが、レイちゃんにどういう警備部長をやって欲しいのか</p><p>オレは、レイちゃんにニコッと微笑む</p><p>わたくし、どうやればいいんですか</p><p>レイちゃんはその格好を鏡で見て、ヒーロー物の司令官みたいだって思ったんだろ</p><p>神妙な表情で、レイちゃんはオレに応える</p><p>だったら、ヒーロー物の司令官みたいにやればいいんだよ</p><p>えあのどういうことなんです</p><p>レイちゃんは、困惑している</p><p>レイちゃんてほら、形から入る人でしょ</p><p>そうじゃないとあそこまで英国紳士を徹底しない</p><p>だから、翔姉ちゃんは形から示してくれたんだよすっごく判りやすく</p><p>うん、とっても判るその姿なら</p><p>マナも、レイちゃんに微笑む</p><p>な、何が判るのですか</p><p>オレは足を止める</p><p>みんなも、止まった</p><p>レイちゃん、そこでステッキを構えて全員突撃って命令してみて</p><p>いいから、やってみて</p><p>ぜ全員、と、とつげくっ</p><p>か噛んだ</p><p>そうじゃなくって今、自分がどういう格好をしているかは散々鏡で見てきたから判ってるだろ眼の前に、配下の警備士たちが４００人くらいいるって想像してその人たちに向かって、颯爽と命令するんだ想像してみて</p><p>レイちゃんは、一旦、眼を閉じる</p><p>想像ですね</p><p>そしてカッと眼を開き</p><p>全員、突撃せよっ</p><p>撲殺ステッキをブァッと掲げ、全部隊に司令する</p><p>イーディが、拍手する</p><p>うんレイちゃん、カッコいいっ</p><p>マナもオレも拍手する</p><p>あ、あのわたくし</p><p>ハッとして、羞じらうレイちゃん</p><p>今のでいいんだよ今みたいに、颯爽と命令を下すための衣装なんだからそれは</p><p>レイちゃんは、オレの言葉を真顔で聞いている</p><p>翔姉ちゃんはレイちゃんに、新しく生まれ変わった香月セキュリティ・サービス警備部の象徴になって欲しいんだと思うよ</p><p>象徴ですか</p><p>そうだよ、若くて、凛としていて、颯爽と現場で指示を出す女性の指揮官カッコいいよね何より、指揮官自ら、現場の最前線に立つっていう信念が素晴らしいと思うよ</p><p>指揮官自ら最前線に立つ</p><p>レイちゃんは、ポカンとしている</p><p>そういう制服だってばそれはどう見ても</p><p>オレの言葉に、マナが笑う</p><p>そうじゃなかったら、そんなに派手な服は必要ないよレイちゃん</p><p>撲殺ステッキを片手に、常に現場で指揮を執る警備部長そんなの、レイちゃんにしかできないよ</p><p>山岡部長が、よくなかったのはあの人、いつも警備本部に居て、現場には出て来ないことだったと思うよ最後には、現場から報告をしてくれる人がいなくなっちゃって、全然状況が判らなくなってたのにそれでも、自分から外に出ていこうとはしなかったから</p><p>工藤母と２人でおろおろするだけで</p><p>谷沢チーフに、職場放棄とみなされて解雇されたのもよく判る</p><p>レイちゃんは、そんなことしないだろ身体を張って、自分から危険なエリアに出て、部下の人たちと一緒に闘うだろ</p><p>でもわたくし、頭がよくないですから指揮官としての状況判断とか、作戦立案とかはできませんし</p><p>レイちゃんは、自信なさげに言う</p><p>そんなのは、翔姉ちゃんがサポートしてくれる人を用意しているよレイちゃんじゃ判断できないようなことは、翔姉ちゃんが全部差配してくれるだろうしさ</p><p>ではわたくしは</p><p>レイちゃんが、オレを見る</p><p>翔お姉様の指示通りに道化を演じればいいのでしょうか</p><p>道化じゃないよ警備部長だよ</p><p>そして、こんなの誰にでも、演じることができるような仕事じゃないってレイちゃんだからこそ、できる役目なんだ</p><p>わたくしだから</p><p>オレは大きく頷く</p><p>レイちゃんはずっと英国紳士の撲殺剣士を演じてきたじゃないか</p><p>わたくしが演じてきた</p><p>そうだよ楽しかったんだろ男装して撲殺ステッキで闘う警護人になるのは</p><p>この派手な制服を着て警備部長になることに違和感を感じるのに</p><p>男装の撲殺剣士をやっていたことは、普通に受けとめている</p><p>それはつまりレイちゃん自身が、楽しんでやっていたからだ</p><p>でも撲殺剣士を演じても、レイちゃんが意識していた観客は、レイちゃん自身だけだったろ</p><p>わたくし自身だけ</p><p>そうだよ自分自身の喜びのためにレイちゃんは、男装の剣士をやっていたんだからさ</p><p>特に誰かを楽しませる、楽しんでもらいたいという感覚は、レイちゃんに無かったろう</p><p>あくまでもレイちゃん個人の一人遊びだとても、内向きな</p><p>今度の警備部長の役は、みんながレイちゃんを見ているんだよオレも、翔姉ちゃんたちも、香月セキュリティ・サービスの人たちたくさんの人たちが、レイちゃんの警備部長姿を見ているんだ</p><p>レイちゃんが、ジッとオレを見ている</p><p>みんなが見ているんだからみんなを楽しませてくれよオレたちは、みんなレイちゃんに期待しているんだから</p><p>そうだよっレイちゃんならできるって、信じてるよっ</p><p>レイちゃんオレたちは、レイちゃんにレイちゃんができないようなことは望んでいないよオレたちは、レイちゃんなら警備部長ができるって信じている</p><p>わたくしをですか</p><p>でも、わたくしは自信が無いんです無理だと思うんです</p><p>でも、オレたちは信じているしできるってことも、判っているんだよ</p><p>オレは前に進み出て、レイちゃんを抱きしめる</p><p>いいからはい、深呼吸して</p><p>レイちゃんが、深く息を吸う</p><p>はい、吐いて</p><p>スゥ</p><p>また吸ってここが、空気が美味しいって気付いた</p><p>そう五感を開いて、自分の内面に閉じ籠もらない</p><p>オレはレイちゃんを信じてるレイちゃんなら、できるって思っている</p><p>Me　Too</p><p>マナとイーディも、レイちゃんを後ろから抱きしめる</p><p>ああ、イーディ気で、レイちゃんの不安を察していたんだな</p><p>オレたちが信じているってこと感じる</p><p>は、はい心が温かいです</p><p>レイちゃんは、そう答えた</p><p>オレたちは信じているレイちゃんも、レイちゃんを信じているオレたちを信じて</p><p>レイちゃんは、もう１人じゃないんだからオレたちの大切な家族なんだから</p><p>もう何度もレイちゃんには、そう言っている気がする</p><p>いや、何度でも言わないといけない</p><p>レイちゃんが、オレたちを信じてくれるまでは</p><p>そして、その後もレイちゃんが、不安になる度に何度でも</p><p>どうして、そんなに優しくして下さるのですわたくしは、こんなにもダメな女ですのに</p><p>レイちゃんがダメかどうかは、レイちゃんが決めることじゃないよそして、オレたちは、絶対にレイちゃんをダメな女にしないから</p><p>家族だから仕方無いよオレたちは、みんなレイちゃんが大好きだから</p><p>例えば、家に白いペンキを塗る</p><p>ペンキは、風雨にさらされて剥げていく</p><p>そしたら、また白いペンキを塗る</p><p>どうせまた、剥げるのだからペンキを塗り直すのは無意味だというやつがいたらそいつは、家に住む資格は無い</p><p>オレたちは何度でも、諦めず、へこたれず、ペンキを塗り直し続ける</p><p>それが家族を愛することなんだとオレは、思う</p><p>今度は、レイちゃんの方からギュッとオレを抱きしめてくれた</p><p>レイちゃんの被っていた制帽がストンと地面に落ちる</p><p>ほらほら大丈夫だからオレはここにいるよ</p><p>わたくしが壊れてあたしが出て来た</p><p>ああレイちゃんは、アニエスちゃんと同じなんだ</p><p>パパが欲しい人なんだね</p><p>母あのねお母さん、株を始めてみようかと思うの</p><p>私ええ</p><p>母何か、お友達がみんな始めるって言うからあべのみくす</p><p>私いやそれは、どうだろう</p><p>母それでねこれから値が上がるっていう銘柄が載ってたから、げんだい買って来たわ</p><p>私まさか週間</p><p>母いいえ、日刊</p><p>私よりによって、そっちかよ</p><p>537．スネーク</p><p>結局、レイちゃんは自分の感情の吐き出し方が、よく判っていないのだ</p><p>祖父から剣道を習い学生時代は、剣道で卓越した成績を残して</p><p>長身で、強くて、見た目もカッコイイから</p><p>周囲の人たちが、レイちゃんにクールな剣士というイメージを被せてしまった</p><p>そして、レイちゃんは律儀だから周りが自分に感じているイメージ通りの人間に成り切ろうとして</p><p>だけどそんなことを、していたらレイちゃん自身の心理的なストレスは溜まる一方だから</p><p>剣道家の道を外れて谷沢チーフのスカウトを受けて、警護人に</p><p>しかも誰ともチームを組まない、孤高の警護人になってしまった</p><p>レイちゃんの心に加わる圧迫がおかしな方に暴走して、撲殺剣士というキャラクターを形成してしまったんだろう</p><p>レイちゃんこれからするのは、お芝居だから</p><p>オレは、レイちゃんの眼を見てそう言う</p><p>レイちゃんは闘う警備部長という役を演じる観客は、香月セキュリティ・サービスの人たちや警察、それからもちろん顧客の皆さんたちレイちゃんがこれから出会う、ありとあらゆる人たちだよ</p><p>レイちゃんは、ジッとオレを見ている</p><p>レイちゃんはその人たち全員に信頼されないといけない</p><p>信頼</p><p>そうだよこれは、そういうお芝居なんだから</p><p>レイちゃんの意識を内向きにしてはいけない</p><p>それでは、どんどん孤独な人間になつてしまうだけだ</p><p>意識を外に</p><p>みんなが、レイちゃんの立ち振る舞いを見て安心できないといけないんだこの人なら、自分や自分の家族のことを守ってくれるみんなが、そう思ってくれないとね笑顔で</p><p>だからさっき、レイちゃんが言っていたヒーロー物の司令官ていうイメージは正しいんだよみんなが、笑顔で安心できないといけないんだから怖い人になっちゃダメなんだ</p><p>そうだよカッコ良く、ニコッと笑ってレイちゃんレット・バトラーみたいな感じだよ</p><p>何だ、それ</p><p>え、お兄ちゃん知らないのレット・バトラー</p><p>レッド・キングなら知ってる</p><p>タカラヅカの２枚目の男役ってことだよ</p><p>あたしに、できるかしら</p><p>レイちゃんは、また悩み出す</p><p>大丈夫だよできるってオレたちには、判っているから</p><p>オレは笑顔でそう言った</p><p>レイちゃんオレたちは、レイちゃんがお芝居をしているってことを知っているだって、オレたちは本当のレイちゃんを知っているからね</p><p>落ち込みやすくて、悩むと時間の掛かる困ったお姉さんだということを</p><p>だから家族だけになったら、幾らでも素のレイちゃんで居てくれていいんだ闘う警備部長は、外だけでいいレイちゃんには、もう帰って来る場所があるんだから</p><p>そうだよみんな、そうしているでしょみすずお姉ちゃんや、ルリお姉ちゃんだって外向きの顔と、お兄ちゃんと一緒の時の顔を使い分けてるよねお兄ちゃんと一緒に居る時は、素の自分でいられるからあ、最近は、美智お姉ちゃんのデレっぷりが一番凄いかもっ</p><p>イーディも、うんうん頷いている美智の名前が出たから、何となく判っているのか</p><p>またレイちゃんが、悩んだり、判らなくなったらオレたちが、一緒に考えるから何時間でも一緒に考えるよ何度でも、何度でも遠慮は要らないよ家族なんだからさだから外では気を張って、強くてカッコイイ、オレたちのお姉ちゃんでいてくれよ</p><p>そして天を仰ぎ</p><p>よーしっ</p><p>レイちゃんが、不意に大きな声を出す</p><p>あたし頑張るっ</p><p>青い空を見上げて、レイちゃんは決意を露わにする</p><p>オレも、マナも、イーディも優しい笑顔で、レイちゃんを抱きしめている</p><p>うん頑張るよぉっあたしぃ</p><p>お屋敷の正門に着くと</p><p>鉄の巨大な門が、いきなりガガガと開いた</p><p>克子姉が、お屋敷から遠隔操作してくれたんだろうここには監視カメラもあるし</p><p>屋敷の敷地の外に出ると</p><p>相変わらず、公安警察と香月セキュリティ・サービスの監視の車輌が並んでいる</p><p>オレは、大きな声で挨拶し一礼する</p><p>マナとイーディも、真似してペコリと頭を下げる</p><p>突然の開門に両方のグループの監視者たちは、緊張している</p><p>先に動いたのは、香月セキュリティ・サービスの方だった</p><p>どちらへ行かれますか</p><p>車から黒いサングラスに黒スーツ姿の中年男性が降りてくる</p><p>オレは、素直に学校へ行くと答えようとしたら</p><p>レイちゃんが、オレを制する</p><p>答える義務はございません</p><p>まずは、オレに向かってそう言う</p><p>ご苦労様ですこの方たちの警護は、わたくしが担当しています皆さんは、このままお屋敷の警護を続けて下さい</p><p>それから、香月セキュリティ・サービスの黒スーツにそう言い切った</p><p>藤宮さん我々にも、もう少し情報をオープンにしてもらいたいね</p><p>昨夜も、レイちゃんは別の警備担当者とトラブルになった</p><p>トップ・エリートであっても、レイちゃんは翔姉ちゃんと違って現場の人の受けが悪い</p><p>ほとんど現場の人たちと仕事してきていない上に撲殺剣士としての悪評の方が先行しているからだ</p><p>あんたや関さんは、この屋敷の中へ自由に入って行くが我々は、ずっと外の車の中だしかも、中の人たちのスケジュールは何も聞かされていないこれでは、現場の士気に関わる</p><p>サングラスの男は、苦言を吐く</p><p>もうちょっと、どうにかならないのかね</p><p>確かに、この人たちはお屋敷の外で、２４時間警備を担当させられているが</p><p>オレたちのスケジュールは、何も教えられていない</p><p>お屋敷から、車が出て来る度に慌てて、追跡しているわけで</p><p>いつ、動きがあるから判らないから気が休まらないだろう</p><p>レイちゃんは、黒スーツの男をジロッと見る</p><p>私の名前も知らないのか警備部６課、黒グループ第１４班班長の杉野だ</p><p>男は答える</p><p>ああ、この人は警備部の人なんだ</p><p>存じ上げないで申し訳ありません</p><p>ああ、頼むよあんたも、警備部の人間になるんだろ</p><p>レイちゃんの部長就任についてすでに、話が漏れている</p><p>あんたも、今の仮の部長をやっている女の子みたいにお飾りで部長になるんだろうがなキッチリやってくれないと現場の気が緩む</p><p>男は、ハァと溜息を吐く</p><p>あんたも、トップ・エリートから降格されてそんな、デパートの屋上のヒーローショーみたいな格好をさせられるのは気の毒だがな我々、現場の人間の苦労も考えてくれもうちょっと、我々が仕事しやすいように考慮してくれるべきでは無いのか</p><p>黒いサングラスの男はレイちゃんの部長就任を、トップ・エリートからの降格だと思っているらしい</p><p>まあお飾りのあんたに何を言っても、ムダかもしれないがな関さんが到着したら、直接、進言するよもうすぐ着くはずだろ</p><p>レイちゃんは答えない</p><p>もういいあんたは、あんたの仕事をしてくれトップ・エリートだったあんたが、今更、制服組に戻って子守りってのも大変だろうが</p><p>男が、オレやマナやイーディを見てそう言った瞬間</p><p>無礼者ぉぉぉぉッッ</p><p>レイちゃんの撲殺ステッキが眼の前の道路のガードレールを</p><p>ベキィィィィッッ</p><p>カードレールが、ベコッと大きく凹んだ</p><p>若様に対して、無礼であろうが</p><p>ふ、藤宮、お前どういうつもりだ</p><p>まず、そのサングラスが不敬であるっっ</p><p>撲殺ステッキの切っ先が男のサングラスを跳ね飛ばすっ</p><p>てめえっ</p><p>動くな、次は額を割るぞっ</p><p>レイちゃんの裂帛に黒スーツの男は、動きを止める</p><p>撲殺ステッキで額を叩かれたら頭蓋骨が砕ける</p><p>第１４班、全員下車せよっ</p><p>レイちゃんの鋭い声が、車の中に残っていた監視員たちに命じる</p><p>早くしないかっ</p><p>おい出て来い藤宮が、オレたちに話があるらしい</p><p>班長の言葉に監視員たちは、ゾロゾロと車から降りてくる</p><p>レイちゃんは黒スーツの服の男に向けていたステッキをスッと下ろし</p><p>貴様らの仕事は何だ</p><p>ギロッと監視員たちを睨む</p><p>この場での２４時間監視だよもっとも、三班交代だから、オレたちの勤務は８時間だがな</p><p>黒スーツの男が、答えた</p><p>山岡前部長の教育は、どうやら酷いものだったらしいなここまで、現場の空気が緩んでいるとは</p><p>レイちゃんは、憎々しげにそう言った</p><p>貴様らにはこのお屋敷の中にいらっしゃる警護対象が、どなたなのか判っていないようだ</p><p>判っているよみすず様と瑠璃子様だろう</p><p>レイちゃんは、そう言った黒スーツの男をギッと睨んで</p><p>現時刻を持って、お前を班長勤務から解くこれ以上１つでも失態を重ねれば、解雇するからそのつもりでいるがいい</p><p>おいおいあんたには、そんな権限は無いだろう</p><p>黒スーツの男は、激高するがレイちゃんは、その男を無視して</p><p>誰かこの男、杉野だったなこいつが今までにしでかした失態について、説明できるものはいるか</p><p>他の監視員たちに尋ねる</p><p>名前を言え</p><p>１４班篠原です上層部批判をしたことですか</p><p>そんなことは問題にならんおまえたちが、わたくしたちに進言したいことがあれば、それがどんなに下らないことだろうと、わたくしたちは真摯に聞く他にはいないか</p><p>名前は</p><p>１４班酒井です今さっき、杉野班長は</p><p>杉野前班長だ</p><p>レイちゃんは、鋭く言う</p><p>杉野前班長は藤宮さんの、その新しい制服を馬鹿にするような発言を</p><p>馬鹿はお前だそんなこと、一々構っていられるか次</p><p>１４班近藤ですあの、もしかして、もうすぐ関さんが到着するということを話したことですか</p><p>そうだ機密情報の漏洩だ</p><p>レイちゃんの言葉に</p><p>そんなの大したことじゃねえだろ</p><p>それを判断するのは、お前では無い香月セキュリティ・サービス上層部の予定を、軽々しく口にするな</p><p>公安さんが聞いているんだぞ</p><p>レイちゃんはこちらの様子を見ている、公安警察の車輌を見る</p><p>この男の失態は、他にもある誰か判るか</p><p>近藤という男が、再び手を挙げる</p><p>あのみすず様、瑠璃子様のお名前を口にしたことですか</p><p>その通りだ</p><p>ちょっと待てこの屋敷の中に、今、お二人がいらっしゃるということは、公安のやつらだって知っていることじゃないか</p><p>黒スーツの杉野が、レイちゃんに食って掛かる</p><p>だから、何だお前の発言で公安さんが、お二人がいらっしゃることを再確認してしまったではないかそれがどれだけ迂闊なことなのか、お前には判らないのか</p><p>レイちゃんは、冷たくそう言う</p><p>それが要人警護という仕事をする人間にとっての資質を左右する問題だということを</p><p>居ると判っていても確認されないように、細心の注意を払わなければならない</p><p>ところでさっき、この男は、後ほど関さんに中の人たちのスケジュールについて、監視班に公開しろと進言すると言っていたがそれは、ここに居る監視員全員の総意と考えていいのか</p><p>レイちゃんが言う</p><p>いえ、あの自分は、そうではありません</p><p>あ、自分もです</p><p>若い監視員たちが３人ばかり、手を挙げる</p><p>おい貴様ら</p><p>黒スーツの杉野が威嚇するがすでに班長職を解かれた人だからと、３人は手を下ろさない</p><p>どういう理由でそう思うのか</p><p>レイちゃんが、尋ねると</p><p>あ、１４班森ですいや、あのオレたちみたいな下っ端が、生意気なことを言って申し訳ありませんでした</p><p>そんなことを聞いてはいない他は</p><p>手を挙げたのはまた近藤監視員だった</p><p>中にいらっしゃるのは香月家のお嬢様方なのですから、そもそも事前に判るような予定が決まってはいないのでは</p><p>その通りだ我々は、要人警護を仕事としている何だ、貴様らは自分たちの仕事を楽にしたいから、あらかじめスケジュールを全て決めておけと警護対象者に言うのか</p><p>レイちゃんの言葉は、重い</p><p>いや、だって普通は警護対象者から、事前にスケジュールを貰っているぞ</p><p>杉野が、レイちゃんに食い下がる</p><p>それは、お前がやってきたのが、たまたま企業の重役の警護だけだったからだろう社会的に高い地位にある顧客は、最初っから分刻みのスケジュールで動いているそれだけの話だそういう生活をなさっていない奥様やお嬢様方はそもそも、細かいスケジュールで動いていらっしゃらない</p><p>レイちゃんの言葉が、監視員たちを圧倒している</p><p>わたくしは、トップ・エリートとしてそういう方たちの警護を何度も行ってきている</p><p>ああ、レイちゃんは他の警護人とチームが組めないから、そういうVIPの奥さんや子供を直接警護するのが専門だったんだっけ</p><p>自分たちの経験だけで判断するなそもそも、お二人とも香月家の方だぞお前たち、閣下に同じことが言えるのか</p><p>事前にスケジュールを提出して全て、その通りに行動しろイレギュラーは許さないなんて、ジッちゃんに言える人間はいない</p><p>そうね閣下なら、突然、予定外の行動をなさるのはいつものことよ</p><p>不意に翔姉ちゃんの声がした</p><p>振り向くとそこに居た</p><p>動揺する香月セキュリティ・サービスの監視員たち</p><p>あら、わたくしもトップ・エリートの１人よ気配を消すぐらいのことはできるわ</p><p>そう言って笑っている</p><p>そうねあなたたちは、普段はこのレベルの対象者の警護はしてきていないのよね谷沢チーフは、あなたたちの経験値を高めるおつもりで、配置なさったんでしょうけれどちょっと問題が多いみたいね</p><p>翔姉ちゃんは３人しかいないジッちゃんの直援警護人だトップ・エリートの中でも、高い立場にいる</p><p>さて近藤くん、杉野さんがしでかした失態が、もう一つあるんだけれど判るかしら</p><p>翔姉ちゃんが、近藤監視員に尋ねる</p><p>あのもしかして、そちらの方たちへの無礼ですか</p><p>近藤監視員はオレやマナたちを見た</p><p>こうやって、藤宮さんが直接警護に付いてらっしゃるということは</p><p>もちろん警護対象よとても大切な</p><p>そうですよね藤宮さん、若様っておっしゃってましたし</p><p>翔姉ちゃんが、笑って杉野を見る</p><p>杉野さんこれ、謹慎処分じゃ収まらないのあなたを解雇します懲戒免職よ</p><p>うちの会社警護を子守りっていう人は、置いておけないのそれから、麗華が言ってた通り、サングラスも失礼だったし顧客の眼の前で、食って掛かったのも論外よついでに、公安さんに全部見られちゃっているし恥ずかしいわ</p><p>翔姉ちゃんの笑顔が怖い</p><p>それにねこちらの若様、絶対に失礼をしてはいけないお方の一人なのよ</p><p>いや、オレは別に</p><p>小馬鹿にされたって、気にしない</p><p>何たって、学生服姿だし</p><p>誰がどう見たって、オレはVIPには見えない</p><p>子守りって言われたって仕方無いと思う</p><p>若様は、気になさっていらっしゃらないようだけれど若様に不敬を働いたというだけで大問題なのよ閣下にこの件が聞こえたら大変なお怒りになると思うわ</p><p>えっとオレ</p><p>どんな大物なんだよ</p><p>今回は、懲戒解雇で済ませておいてあげるわ感謝して下さいね</p><p>翔姉ちゃんは、杉野にそう言った</p><p>麗華６課黒グループ１４班の新班長は誰が良いと思う</p><p>その近藤さんが良いと思います</p><p>あたしも、そう思うわ近藤くん新班長は、あなたにお願いします</p><p>向こうの道路を曲がったところに、あたしの車が置いてあるから誰かに取りに行かせて</p><p>翔姉ちゃんは、近藤監視員に車のキーを渡す</p><p>車をそこに停めて気配を消して、オレたちの様子を観に来たらしい</p><p>判りました森、頼む絶対に事故るなよ</p><p>１４班は、そのまま監視態勢に戻りなさい</p><p>翔姉ちゃんの指示に、監視員たちは車輌に走って戻る</p><p>キビキビとした、良い動きだった</p><p>さすがです翔お姉様</p><p>レイちゃんが、感服している</p><p>麗華も立派だったわよあなたは、あなたのやり方を工夫しなさいわたくしの真似をする必要は無いのだから</p><p>そして翔姉ちゃんは、呆然としているままの杉野を見て</p><p>あら、あなたまだそこに居たの目障りだから、消えてちょうだい</p><p>消えろ</p><p>二人の若い女性警護人の蔑視に杉野は</p><p>こ、この件は直接、谷沢チーフに訴えます不当解雇だ、これはっ</p><p>どうぞ、ご自由に</p><p>翔姉ちゃんは、微笑む</p><p>イーディが、笑顔で杉野に道に落ちているサングラスを指差す</p><p>杉野は、サングラスを拾うと小走りで、走って行った</p><p>ちっくしょおっ</p><p>口惜しさと憎しみを込めて全速力で、走って行く</p><p>あっち駅じゃないんだけれど</p><p>オレは呟いた</p><p>放っておきなさい近隣の地図も頭に入ってないなんて、この仕事では使い物にならないから山岡さん、よくもまあ、ああいう人を班長に昇格させたものね</p><p>翔姉ちゃんが、嘆息する</p><p>ところでさ、どうして翔姉ちゃんは</p><p>オレが、翔姉ちゃんに話し掛けようとすると</p><p>オレを制する</p><p>そして公安警察の車輌の方を見て</p><p>集音マイクで、こちらの会話を聞いていらっしゃる公安さん何かご質問があれば、直接お尋ね下さいもちろん話せることと話せないことがありますけれど</p><p>翔姉ちゃんが、そう言うと</p><p>突然、ガチャと公安警察の車輌のドアが開き</p><p>白髪のスーツの男が、一人だけ降りてくる</p><p>近藤くんたちは、こっちに来ないであなたたちも集音マイクを持っているんでしょうが、あたしたちの会話は聞かないで機密事項だから</p><p>翔姉ちゃんが、大声で香月セキュリティ・サービスの監視員たちに言う</p><p>公安さんの方はあたしたちの会話を録音していると思うけれど</p><p>やがて白髪の公安警察官が、オレたちの前に到着する</p><p>ご足労いただいて、ありがとうございますお名前や官職は、結構です判っていますから</p><p>翔姉ちゃんは、笑顔でそう言った</p><p>私もあなたが何者かは判っているが挨拶抜きっていうも味気ないだろうまあ、名前だけでもね葉山です</p><p>お姉さん２人と礼を交わす</p><p>おお、ついでに君たちも、名前を教えてくれんかな</p><p>葉山公安官は、笑顔でオレに言った</p><p>お兄ちゃん、ダメっ</p><p>マナが、オレを制する</p><p>それ、この人の策略だから</p><p>いやいやこりゃ、挨拶だよ私らでも、君たちがどこの誰かは判っているんだから白坂舞夏さん</p><p>ニッと笑う葉山</p><p>でもこの子が誰なのかは、判らないですよね</p><p>翔姉ちゃんも笑顔で、イーディを指差す</p><p>そうなんだよこれが、困っているんだよ何しろ、その外人のお嬢ちゃんが入国した記録が無いんでね</p><p>イーディはミス・コーデリアたちと一緒に日本に来た</p><p>記録でしたら、今、作っていますので後ほど、お知らせしますわ</p><p>翔姉ちゃんは平然と言った</p><p>そいつは助かる</p><p>葉山も笑顔を崩さない</p><p>でも、私は警察官だからねいや、これが普通の役人なら書類さえ揃っていれば、文句は付けないだが、どうしてそういう記録が作られたのかを調べるのも、私らの大切な仕事なもんでね</p><p>まあ、大変ですねえ頑張って下さいね</p><p>頑張るよ、まあ仕事だから</p><p>２人の笑顔の応酬は続く</p><p>それから、君吉田くん君のことも、よく判らない</p><p>葉山が、オレに微笑む</p><p>君は何なんだね香月家や、黒森家とは、どういう関係にあるんだね是非とも、話を聞かせて欲しいね</p><p>あら、まさか彼を連れて行かれるおつもりではないですよね</p><p>翔姉ちゃんが微笑む</p><p>私は任意で同行してもらいたいと思っているんだがなあに、無理にでも連れて行くことはできるよ君たちと同じで、理由は幾らでも作れるから</p><p>残念だけれど彼、カッターとかは持ってないですから</p><p>翔姉ちゃんが、そう言う</p><p>おやおや彼若様じゃなかったのかね</p><p>葉山の口元は笑っているがその眼は、蛇のようだ</p><p>オレを狙っている</p><p>また感想欄の返信が滞っております</p><p>これからやります</p><p>ここのところ週末にまとめて返信するみたいになっています</p><p>必ず、返信は致しますのでしばし、お待ち下さい</p><p>538．コップス</p><p>葉山さん、脅かさないで下さい子供たちが怯えているじゃないですか</p><p>翔姉ちゃんが、笑顔でそう言う</p><p>私は、冗談を言っているつもりは無いんですよ</p><p>葉山も、笑みを崩さない</p><p>私はこちらの吉田くんが、全ての突破口になるんじゃないかと踏んでいるんです</p><p>オレを標的にしている</p><p>お言葉ですが葉山さんそれは、見当違いのご判断ですわ</p><p>翔姉ちゃんは、さらに笑顔で水面下の暗闘を続ける</p><p>若様を突っつけば、こちらが弱みを見せるとお考えなら大きな間違いです</p><p>ほう</p><p>緊迫した空気が辺りを包む</p><p>麗華公安さんが、ここに出張っていらっしゃっている目的を端的に説明しなさい</p><p>翔姉ちゃんが、レイちゃんに質問する</p><p>第１の目的がキョーコ・メッサーの所在確認第２の目的が、みすず様、瑠璃子様の警護をすることで、香月家に恩を売ることだと思います</p><p>レイちゃんが、そう断言する</p><p>その通りねそして警察上層部及び日本政府からの指示は、第２の方がメインだけれど公安さんとしては、第１の方に主眼を置いていらっしゃるんだと思いますわ</p><p>翔姉ちゃんは葉山に、そう言う</p><p>いや、本当はオレやマナに、公安の狙いは恭子さんだから、恭子さんのことは絶対に喋るなと伝えてくれている</p><p>キョーコ・メッサーの逮捕できれば一番なんでしょうけれどできれば、可能な限り早く国外退去してもらいたいと考えていらっしゃいますよね</p><p>まあ我々は、国家の安全を脅かす物を監視し可能な限り排除するのが、仕事ですからね</p><p>葉山は、答える</p><p>キョーコ・メッサーさんの様な有名人には、あんまり日本に居て欲しくはないんですよ正直な話</p><p>そうでは、一つ、有益な情報を教えて差し上げますわ</p><p>翔姉ちゃんが、カードを切る</p><p>キョーコ・メッサーさんは、もうこちらのお屋敷の中にはいらっしゃいません</p><p>葉山の頬が、ピクッと反応する</p><p>そうですかどちらへ行ったのか、ご存じないですかね</p><p>それをお調べになるのが、葉山さんたちのお仕事ですわ</p><p>睨み合う２人</p><p>香月セキュリティ・サービスは、キョーコ・メッサーさんとこの先の行動方針についての話し合いで対立しましたですから、キョーコ・メッサーさんは、すでにわたくしたちとは袂を分かっています今、どちららにいらして、次にどんな計画を練っていらっしゃるのかも存知あげませんわ</p><p>翔姉ちゃんは、香月セキュリティ・サービスとキョーコさんの決別を宣言する</p><p>やはり昨夜の車での外出は</p><p>葉山は、すぐにどの時点でキョーコさんがお屋敷を出たのかを推察する</p><p>さあわたくしには、判りませんわ</p><p>翔姉ちゃんは、笑顔でシラを切る</p><p>ふんあなたの話は、信じられないね</p><p>葉山は、翔姉ちゃんにそう言う</p><p>香月家がキョーコ・メッサーと決別したというのならどうして、その外人娘がここに居るその子は、キョーコ・メッサーが国外から連れて来たエージェントなんだろ</p><p>葉山は、イーディを恭子さんの手下だと思っているのか</p><p>いや、それもブラフかもしれないが</p><p>ああこの子は、閣下がキョーコ・メッサーから買った子ですわ取引が成立した以上、置いていくのは当然です</p><p>翔姉ちゃんは、そう言ってイーディを見る</p><p>買っただと</p><p>ギロッとイーディを睨む葉山</p><p>イーディは、ケロッとしている</p><p>はい若様の護衛役としてこの若さで、有能な警護人はなかなか居ませんからキョーコ・メッサーさんに、アメリカから連れて来ていただんたんですわ</p><p>翔姉ちゃんの言葉にイーディが、ニヤニヤ笑いながら英語で何か言う</p><p>翔姉ちゃんも、英語で答える</p><p>イーディは、プフフと声を上げて笑う</p><p>何の話をしているんだ</p><p>イーディちゃんが、何を手こずっているんだこんな男、自分がブチのめしてやろうかって言って関さんがそれには及ばないわあなたの手を汚すほどの相手じゃないからって</p><p>クックックとイーディは、葉山を見て笑う</p><p>こいつは驚いたな確かに、この外人のお嬢ちゃんは強そうだ</p><p>ええ、キョーコ・メッサーには、躾はこちらでするから、とにかく強い子を探して欲しいとお願いしましたから</p><p>翔姉ちゃんは、そう言い切る</p><p>うん、躾は大切だわたしのような年寄りは大切にするように言い聞かせておいて欲しいね</p><p>あら公安警察には心を許すなと、教えておきますわ</p><p>そうかい</p><p>葉山の蛇の眼が、再びオレを見る</p><p>そんなら、やっぱりこのお兄さんがキーマンだな香月閣下が、キョーコ・メッサーから警護役を買ってまで守ろうとする人物あんた本当に何者なんだい</p><p>まあ、別にここで話してくれなくてもいいんだちょっと、我々の本部にまで来て貰おうか</p><p>葉山が、オレの腕を掴もうとする</p><p>イーディが動く前に、レイちゃんが葉山の手を掴んだ</p><p>公務執行妨害ってことでいいのかな</p><p>あなたこそこの場で殉職することになりますよ</p><p>レイちゃんは、撲殺ステッキを構える</p><p>ふん、警察官を脅すってのはあんまり、頭の良いやり方じゃありませんねぇ</p><p>葉山は、そう言うが</p><p>あなた国の安全を守る公安警察官ですよねこんなことで香月家と日本政府の関係がギクシャクするような火種を作ってもいいんですか</p><p>レイちゃんも、凛として負けない</p><p>公安警察ってのもそもそもは、警察組織の一員でね私もまた、１人の警察官なんですよ</p><p>葉山は、ニッと微笑む</p><p>スッと片手を上げると公安の車輌から、黒スーツの公安警察官たちがバタバタと降りてくる</p><p>この前のホテルでの騒ぎ、キョーコ・メッサーにシザーリオ・ヴァイオラ香月重秋氏の不審死都内で銃撃戦とかこのまま我々が、見過ごせるようなことじゃあないんですよ</p><p>そうだオレたちは、数々の法を犯してきた</p><p>警察をナメやがってふざけるんじゃねぇぞ、テメエらッ</p><p>葉山が、オレたちを恫喝する</p><p>慌てて、香月セキュリティ・サービスの面々も車から降りてくるが</p><p>１４班車に戻りなさいこちらから手を出してはダメよ</p><p>翔姉ちゃんが、大きな声で命じる</p><p>香月セキュリティ・サービスの監視員たちは、どうしていいか判らず立ち往生している</p><p>葉山は</p><p>いいですかもし、この日本国内で犯罪行為や、何かしらの法律違反があったのなら我々は犯罪者を検挙し、何が起きたのか事実を解明しないといけません名家の人間だから、権力者と繋がりがあるから見逃さなければならないなんて、あってはならないことなんですよそれが、警察という組織の仕事ですから</p><p>ニィイと笑う</p><p>つまり、わたしは、警察上層部や、政府まあ実態は、政治家どもですがそういう連中と香月家との癒着に、縛られるつもりは毛頭無いんですよ</p><p>葉山の言葉に、翔姉ちゃんは</p><p>あなたの首が、飛ぶだけよ</p><p>葉山は、平然と</p><p>構いませんわたしは、今月いっぱいで定年です国家と一部の名家との、汚らしい繋がりが公表できれば、それで本望ですわたしは今、わたしの警察官としての良心正義感に基づいて行動していますすなわち、わたしが正義を執行するのです</p><p>こいつそれが目的なのか</p><p>さて、吉田くんわたしに同行していただきましょうか</p><p>彼を連行してもすぐに取り戻すわ不当逮捕として訴えます</p><p>翔姉ちゃん</p><p>どうぞ、何でもやって下さい急いで、弁護士に相談するんですねもっとも、我々は、我々の持ち時間の間にこの少年に、聞き出せる限りのことを全て喋っていただきますからなあに我々の専門家が本気を出せば、今時の高校生なぞ、ものの数分でペラペラ喋り出すことになりますよ</p><p>こいつオレを拷問しようというのか</p><p>そうだついでに、そちらのお嬢さんも我々が保護しましょう</p><p>蛇の眼が、マナを見る</p><p>吉田くんの逮捕理由は、彼女の誘拐容疑ということでそれなら、確実に拘留できますからね</p><p>笑う葉山</p><p>オレをマナの誘拐犯として逮捕拘留する</p><p>当然、この逮捕については我々が、マスコミにリークします香月家の力で、ウヤムヤにされないように</p><p>公安警察官たちが、ザッザと隊列を組んでオレたちに近付いて来る</p><p>マナの誘拐犯として、マスコミに顔と名前を出されたらオレは、社会的に抹殺される</p><p>ああ、そうだこちらのお屋敷には、もっと有名な方も居るんでしたよね</p><p>雪乃のことを言っているのか</p><p>ちょっと待ちなさい、葉山さんあなた、こんなのやり過ぎよ</p><p>何がやり過ぎだわたしは、貴様たち名家の人間の横暴を決して許さん正義は、わたしにあるぅぅ</p><p>公安警察がオレたちに近付く</p><p>ああ、ブン殴り棒を持ってくれば良かった</p><p>しゃあねえな</p><p>素手だと、痛いだろうけれど</p><p>道の脇に丁度いいレンガが落ちている</p><p>ちょっと待って下さい葉山さん</p><p>オレは、そう言ってしゃがんで、そのレンガを拾う</p><p>うん重さもいいな</p><p>オレは、レンガを握って軽く上下する</p><p>な、何をやっているのかね</p><p>葉山は、オレの行動の意味が判らないらしい</p><p>いや、これであんたを殴ろうと思って</p><p>オレは、葉山を見上げてそう言った</p><p>何を言っているんだ</p><p>オレは、レンガを握ったままスッと立ち上がる</p><p>いや、ほら暴力に対抗するためには、暴力しかないでしょ</p><p>オレの言葉に葉山だけでなく、翔姉ちゃんやレイちゃん、マナまで凍り付く</p><p>暴力わたしは警察だぞぉぉッッ</p><p>葉山の叫びに公安警官たちが、歩みを止める</p><p>うん、判っているよ警察という名の暴力だろ</p><p>オレはハッキリと答えた</p><p>正義という名の暴力、国家という名の暴力、法律という名の暴力全部、暴力だよだから、オレも暴力で立ち向かうんだ</p><p>お前、正気か</p><p>葉山が、呆然としている</p><p>いや、オレもどこかに正しいものがあるってことは、信じているよでも、正しいに則って、人を正しく導くのもやっぱり暴力だよ世界を支配しているのは、暴力だから</p><p>オレは、この数日で学んだ</p><p>ミナホ姉さんたちは白坂創介によって、暴力によって拉致監禁され、娼婦に堕とされた</p><p>法律も正義も、ミナホ姉さんを助けてはくれなかった</p><p>だから、ミナホ姉さんもまた暴力によって、復讐を果たした</p><p>マルゴさんや恭子さんによる肉体的な暴力から</p><p>インターネットで情報を流したり、世論を誘導するという暴力</p><p>ジッちゃんという権力者の力を借りたのもやっぱり暴力だ</p><p>シザーリオ・ヴァイオラだって、暴力によって制するしかなかった</p><p>あいつが死ななければ寧の心の平穏は来なかった</p><p>あんたが、警察という暴力を持ち出したんだオレたちも、暴力であんたたちを制する</p><p>ちょっと、待ちなさい</p><p>翔姉ちゃんが、慌ててオレを止めようとするが</p><p>黙ってオレに従えよ</p><p>オレは、静かに翔姉ちゃんに告げる</p><p>マナは、レイちゃんの後ろにレイちゃん、頼むよ</p><p>レイちゃんも、戸惑いながら撲殺ステッキを構える</p><p>オレは、褐色の戦闘美少女に声を掛ける</p><p>イーディは、ニッとオレに微笑む</p><p>殺すなよ、ドント・キル</p><p>OK．darling</p><p>イーディは、答えた</p><p>お前判っているのか公安警察と、真っ向から闘うつもりか</p><p>見りゃ判るだろ</p><p>オレは、手の中の赤いレンガを揺らす</p><p>そっちが仕掛けてきたケンカだ覚悟はできているんだろ</p><p>葉山だけでなく、公安警察の人間全員が戸惑っている</p><p>香月セキュリティ・サービスの監視員たちも</p><p>わ、我々は警察なんだぞ</p><p>うん知っているよ</p><p>と公安警官の１人が、スーツの懐に手を入れようとする</p><p>その足下にイーディの投げた手裏剣が突き刺さった</p><p>ヒッと怯える公安官</p><p>銃とかは出さない方がいいよイーディが、加減できなくなるかもしれないから</p><p>さてとじゃあ、暴力の応酬を始めようかああ、香月セキュリティ・サービスの監視の人たちは参加しなくていいからこんなのでケガをするのは、馬鹿らしいだろ</p><p>オレは、警備部黒グループ第１４班のメンバーに言う</p><p>翔姉ちゃんに、レイちゃん、イーディオレたちだけで、勝てるし</p><p>翔姉ちゃんは</p><p>ご期待に応えます</p><p>レイちゃんも、ギュッとステッキに力を込める</p><p>どうしてこんな</p><p>葉山は混乱している</p><p>何なんだ、馬鹿なのかお前どうして、お前たちも、こんな小僧に従っている</p><p>翔姉ちゃんたちに叫ぶ葉山</p><p>この人はねあなたとは違う理屈の世界で生きてきた子なのよ</p><p>答える翔姉ちゃん</p><p>国家警察の威に怯えるような、弱い肝っ玉の持ち主じゃないのよ</p><p>葉山の眼が、大きく見開かれる</p><p>ジッと、オレを見つめている</p><p>お、お前は一体、何者なんだ</p><p>その問い掛けにマナが答えた</p><p>みすずお姉ちゃんのお相手だよっ</p><p>香月セキュリティ・サービスの監視員たちの中に、動揺が拡がる</p><p>ああ、一般の警備員たちにはまだ知られていないんだな</p><p>ええこの方は、香月みすず様のご結婚の相手として閣下がお認めになられた人です</p><p>翔姉ちゃんがそう告げる</p><p>婚約者がいらっしゃるとは聞いていたが</p><p>まさか本当に</p><p>で、ことはこの方が、香月家の後継者に</p><p>近藤監視員たちが、思わず言葉を漏らす</p><p>まだ、そこまでは決まっていませんしかし、候補者の１人であることは確かよ</p><p>翔姉ちゃんがそう答えた</p><p>せっかく波風を立てないようにしていたのに葉山さん、あなたのせいよあなたが、香月家と公安警察を全面対決させるように仕向けてしまったんだから責任を取って下さいね</p><p>ちくしょうはぁぁ</p><p>脱力する</p><p>香月家の関係者なら最初から、そう言っておいてくれ余計な恥をかいちまったじゃねぇか</p><p>そして配下の黒服たちを見て</p><p>オレたちの負けだ、戻れこのお方をしょっ引いたら公安部が解体されるオレの首が飛ぶだけならいいが組織全体をブッ壊すわけにはいかねえや</p><p>政治家や上層部との癒着だけならまだしも相手は、日本中のマスコミも全て黙らせることのできる巨大な化け物だ我々のチンケな正義感で、勝てるような相手じゃねぇ</p><p>あんたいい加減にしろよ</p><p>何なんだこの大人は</p><p>軽々しく正義って言葉を弄んであんたのどこに正義があるんだッ</p><p>実際にやっているのは警察の権力をという暴力で、オレたちを脅しただけだ</p><p>そして、オレと悶着を起こすのが不利だと判った途端逃げに走る</p><p>はんっ香月家の権威に守られている小僧に、言われたくはねぇよ</p><p>葉山は、吐き捨てるように言う</p><p>こっちから矛を引くんだ関さん、こいつは貸しにしておくぜ</p><p>冷たい微笑で葉山に答える</p><p>わたくしたちの若様に無礼を働いたのは、あなたの方です謝罪なさるおつもりはないのですね</p><p>み、水に流してやるって言ってるんだこっちもガマンしているんだそういうのは、いいだろ別に</p><p>そうはいきません今、この場に居る公安警察の方で、葉山さんの次席の方はどなたですか</p><p>黒服たちを見る</p><p>じ、自分です</p><p>４０過ぎの体格の良い男が、手を上げる</p><p>橋本と申します階級は</p><p>それは結構です橋本さんあなた、どうなさいます</p><p>橋本公安官は葉山を見て</p><p>葉山の行動に問題があったと思います</p><p>おい、橋本</p><p>驚く、葉山</p><p>この件は自分から上司に報告致します</p><p>謝罪文は、正式な書面で下さいいいですね</p><p>ちょっと待て、橋本それじゃあ、香月にオレたちが借りを作ることになるじゃねぇか</p><p>葉山に対し、橋本は</p><p>そうなりますね我々は、失態を犯したわけですから</p><p>いや、待て我々は公安警察だぞ名家だか何だか知らないが一企業家に借りを作るなんてのは</p><p>これは我々の失態です我々が、責任を持って処理します葉山さんには、もう関係の無いことです</p><p>橋本</p><p>わたくしたちは今回のことを、葉山さん１人の独断による暴走だと認識していますそれでいいですね</p><p>橋本公安官は、オレたちに頭を下げる</p><p>ほらっ、お前たちも</p><p>慌てて、公安警官全員が深々と頭を下げる</p><p>ちょっと待てお前ら</p><p>自分たちは葉山さんの個人的な正義感のために、将来を棒に振るわけにはいかないんです</p><p>橋本は言った</p><p>あなたは、もう定年でしょうが我々は、まだまだこの組織で働くのですからっ</p><p>わ、わたしは</p><p>ホントカンベンして下さいよっ</p><p>翔姉ちゃんが、オレを見て</p><p>若様レンガは、もうおよろしいでしょお捨て下さいませ</p><p>あ、ああオレは、まだレンガを握ったままだった</p><p>ポイと放り捨てる</p><p>パキッ</p><p>レンガは、アスファルトの道に落ちて、二つに砕けた</p><p>何だ意外と脆いレンガだったんだな</p><p>橋本さんさっきお伝えしたとおり、キョーコ・メッサーはもうここに居ません後は、自分たちで探して下さい</p><p>ただし香月家に対してご配慮して下さるのなら、このままみすず様、瑠璃子様の警護は続けて下さいあなたたちとしても、このまま撤退したのでは顔が立たないでしょうし</p><p>そうですね監視いえ、警護はもうしばらく続けさせていただきます</p><p>翔姉ちゃんは次に、香月セキュリティ・サービスの監視員たちを見る</p><p>あなたたちこちらの若様が、みすず様のお相手だということは機密事項ですから、他言はしないでね</p><p>これでみすず様たちが、頻繁にこのお屋敷に滞在なさっていることも麗華が、若様の護衛に付いているということも、理由が理解できたわね</p><p>翔姉ちゃんは、ニコッと微笑む</p><p>おい</p><p>気落ちしていた葉山が不意に、オレに話し掛けてくる</p><p>結局お前はどこの名家の人間なんだ</p><p>名家</p><p>香月家の娘の結婚相手ってことは名家の人間だろうどっかの家の隠し子かまさか香月重孝のご落胤て、ことはないだろうし</p><p>そんなの自分で調べろよ定年まで、まだ何日か残っているんだろ</p><p>どうせ調べても何も判らないだろうけれど</p><p>公安警察と香月セキュリティ・サービスの両陣営は再び、それぞれの車輌に戻った</p><p>他言無用って言ったけれど、あなたのことはすぐに広まるでしょうね</p><p>翔姉ちゃんが、溜息を吐く</p><p>山岡部長の教育した人たちですから</p><p>レイちゃんも</p><p>まあ、いいわこれで、香月セキュリティ・サービスの人たちは、あなたに対して自然に敬意を払ってくれるようになるでしょうし</p><p>翔姉ちゃんは言う</p><p>公安さんの方もほぼ問題無しで片付いたしどこにの組織でもいるのよ、ああやって自分ルールで他の組織との関係を壊しまくる人が</p><p>しかしこの段階で、出て来たということは</p><p>そうね麗華</p><p>２人は、顔を見合わせる</p><p>あたしたちの内情を探るためにわざと、変な人を押し込んできたんだと思うわ</p><p>今みたいに結局は、１人の人間の独断で失礼なことをしましたごめんなさいで済ませるつもりだったのよ</p><p>定年間近の偏屈な人を捨て駒にしたんだ</p><p>ま、こっちも良い感じに、情報操作できたからこれはこれで良しとしておきましょう</p><p>翔姉ちゃんはそう言った</p><p>あなたの、カッコイイところも見れたしね</p><p>こういう話をやっておかないとグリーン山スタジオの闘いが陳腐になるので</p><p>暴力の話は、宇宙の戦士の高校の授業にあったと思います</p><p>母の株の話が続いていて</p><p>お友達に勧められたんだけど母さん、シャ＊プの株を買おうかと思うの</p><p>目の付け所がシ＊ープ</p><p>いや、ニュース見てないの赤字が巨額なんだよヤバいんだよ</p><p>それがね、お友達の話だとそういう安くなっている時に買うのが、狙い目なんですって</p><p>あとね、マク＊ナルドも良いって言ってたわ</p><p>助けて</p><p>539．ザ・ハンド</p><p>関さん、お車です</p><p>香月セキュリティ・サービスの監視員が、翔姉ちゃんの車を運転してきてくれた</p><p>監視員は、車を停めるとすぐに運転席から降りてくるエンジンは掛けたままだ</p><p>ありがとう、森くん</p><p>さすが、翔お姉さん車を取りに行ってくれた監視員の名前をちゃんと覚えている</p><p>あなたたち、送って行くわ乗りなさい</p><p>翔姉ちゃんは、笑顔でオレたちに言った</p><p>いやでも歩いて行けって、言われているから</p><p>オレは、ミナホ姉さんにそう言われた</p><p>いいんだよ、お兄ちゃん乗せてもらおうよ</p><p>歩いて行かないといけない理由は、無くなったんだからさ</p><p>ミナホ姉さんが、オレたちを正門から徒歩で外に出したのは香月セキュリティ・サービスと公安警察の二つの監視者たちに遭遇させるためだ</p><p>別に学校までの道程を歩いて行くことに、意味があるわけではない</p><p>今の騒ぎで、遅くなっちゃったしさ</p><p>メグが、待っているんだもんな</p><p>うん、じゃあ乗せてもらうよ</p><p>どうぞ、若様</p><p>翔姉ちゃんが、おどけて言う</p><p>イーディ、乗るぞ</p><p>イーディは、ニヒッと笑ってオレに先に乗れと、手で示す</p><p>ああ、ここではオレが若様なのか</p><p>まだ、香月セキュリティ・サービスの監視員たちや公安警察の眼がある</p><p>イーディは、ジッちゃんがオレの警護役として恭子さんから買い取ったという設定になっているからオレより先に、車に乗り込むはずがない</p><p>麗華も乗りなさい</p><p>はい、翔お姉様</p><p>ということで助手席に、レイちゃん</p><p>後部座席に、オレ、イーディ、マナの並びとなる</p><p>出すわよ</p><p>翔姉ちゃんが、アクセルを踏む</p><p>監視者たちの車輌が、後ろにだんだん小さくなっていく</p><p>まだ喋っちゃダメよ麗華、お願い</p><p>レイちゃんがポケットから、小さな機械を取り出す</p><p>車内から、おかしな電波は発信されていません</p><p>了解さすがに、森くんが盗聴器とかを仕掛けるってことは無いか</p><p>翔姉ちゃんは、クスッと笑う</p><p>全ての可能性を考えて、家族以外の人間は疑って掛かる見落としは、自分自身だけでなく家族にも悪い影響を及ぼすかもしれないのだから、絶対に許されない</p><p>ルームミラーの中で、翔姉ちゃんの眼がオレを見る</p><p>昨夜、ミナホさんに徹底的にそういう話をされたのよわたくしと麗華は</p><p>ああ、みすずのマンションの隣の部屋で３人で飲んでたんだっけ</p><p>素晴らしい人ね、ミナホさんわたくし、自分の今までの甘さに気付いて、恥ずかしくなったわ</p><p>そう言えば最初に、レイちゃんと翔姉ちゃんに会った日</p><p>劇場からホテルへの移動の時車のチェックを怠って、襲撃を受けたことがあったっけ</p><p>これからは敵に隙を突かれるようなことがないように、気を引き締めていくわわたくしも、麗華も</p><p>レイちゃんも、頷く</p><p>ところで、麗華は人の名前を覚えるのは苦手</p><p>翔姉ちゃんが、レイちゃんを見る</p><p>あ申し訳ありません男の人は、特にこれからは、すぐに顔と名前を覚えるように努力致します</p><p>警備部長になるんだもんな</p><p>部員のことは、判っていないといけない</p><p>翔姉ちゃんは、香月セキュリティ・サービスの中で仕事したことのある人は全員覚えているみたいだし</p><p>あら、無理に覚えなくていいわよ</p><p>翔姉ちゃんは、笑ってそう言う</p><p>え翔お姉様</p><p>驚くレイちゃん</p><p>人には、得て不得手があるし上に立つ人間のスタイルなんて、千差万別よあなたが、人の名前を覚えるのが苦手ならそういう部長になればいいわ</p><p>フフッと微笑む翔姉ちゃん</p><p>あなたは強いんだから孤高の存在になりなさい部員たちに藤宮部長に自分の名前を覚えてもらえるように、現場で奮起するぞって思わせるのよそういうリーダーシップだって、アリでしょ</p><p>しかしそれでは、警備部の機能が</p><p>大丈夫よ麗華には、気配りの出来る優秀な秘書を何人か付けてあげるから細かいフォローは、その子たちに任せればいいからわたくしや谷沢チーフも、フォローするしだいたい、あなたデスクワークは不得意でしょ</p><p>いいから、丸投げしちゃいなさいねあなたはゼネラリストでなく、スペシャリストなんだから自分の得意なことだけに集中してくれればいいわ</p><p>翔姉ちゃんは、そう言う</p><p>あ、そうだ部下の名前が判らなかったら、絶対に適当に誤魔化してはダメよそういう時は、本人に名前を尋ねるのもダメ必ず、側にいるあなたの秘書に尋ねなさいこの部員の名前は何だって高飛車に、偉そうでいいから</p><p>すぐに秘書の子が何々でございますって答えるからそしたら、そうか何々、覚えておくよって、これまた思いっきり偉そうに言いなさい相手を褒めるときでも、叱るときでもどんな時でもね</p><p>でも、わたくし覚えておくって約束しても、覚えられないかもしれません</p><p>レイちゃんは俯いて言う</p><p>別にいいのよ次の機会でも秘書の子に、この部員の名はって尋ねなさいそうしたら、秘書の子がこの間の何とかの件の時の何々でございますって具体的に答えるからそれなら思い出せるでしょ麗華はああ、そうだったなって、笑ってればいいから</p><p>そんなことでは部下が自分を信頼してくれないのではありませんか</p><p>わたくしを信頼してやってごらんなさい上手くいくから</p><p>翔姉ちゃんは、笑っている</p><p>麗華が自分のことを思い出してくれたっていうことで、忘れていたってことはチャラになっているから相手の心の中ではそういうものなのよちゃんと覚えていないのに、覚えている振りをしてボロを出すより、よっぽどいいわ相手にとって誠実だし</p><p>そういうものなのですか</p><p>そうよわたくしを信じなさい</p><p>さっきの対応だって良かったと思うわ麗華は、ちゃんとやっているできているわたくしたちは、ちゃんと観ていたんだから</p><p>あそこの正門には、監視カメラも盗聴マイクも付いているのよお屋敷の中で、ミナホさんや克子さんたちも、あなたたちの様子を観ていたのあたしは、映像と音声を送ってもらって、この車の中で観ていたわ</p><p>翔姉ちゃんは、ダッシュボードの上のコンピューターを見る</p><p>うちの会社の監視員のあのダメ班長に対する対応は、あれでオーケイよ前の山岡さんの作った体勢は、全部壊していいからね新部長が女だからってナメて掛かってくる奴らは、ことごとく凹ましてやんなさいわたくしが許可します</p><p>公安さんとの対話は色々と問題もあるから、わたくしが出しゃばらしてもらったわあたしの到着が遅れた場合は、ミナホさんたちが割り込むことになってしたしでも、公安さんの相手は、閣下の専任警護人であるわたくしの方が良いでしょ</p><p>ジッちゃんの側に居て翔姉ちゃんは、政財界の多くの人と会ってきている</p><p>もちろん、ジッちゃんと国内外のVIPとの会談の警護もしてきているから警察上層部にだって、知り合いがいる</p><p>公安警察の組織や交渉の仕方だって、熟知しているんだろう</p><p>公安警察の現場の人間を威圧するなら翔姉ちゃんの方が、適任だ</p><p>だから、今日は割り込んだけれど早く、麗華自身が、公安さんに恐れられる存在になってちょうだいね</p><p>暗い顔の麗華</p><p>レイちゃんなら、大丈夫だよ</p><p>オレは、後部座席から声を掛ける</p><p>オレたちのレイちゃんだから</p><p>レイちゃんは、胸に手を置いて</p><p>わたくしの後ろに守らなければならない家族がいるということを、決して忘れません</p><p>うんまだ、肩に力が入っている</p><p>大丈夫かな</p><p>はーい着いたわよ</p><p>車がオレの高校の正門に着いた</p><p>結局この車には、尾行は付けなかったわねさっきのわたくしの態度を見て、一応は敬意を表してくれたのかしら</p><p>翔姉ちゃんは、車の後ろを見てそう言った</p><p>麗華分析なさい</p><p>あっ、はい</p><p>香月セキュリティ・サービスに関しては翔お姉様が警護車輌を出せと命じられなかったので、誰も付いてこなかったのだと思います</p><p>わたくしだけではないわ麗華も命じなかったからよ</p><p>レイちゃんが、次の警備部長監視班の人たちの上司になるということは、すでに知られている</p><p>まあ、トップ・エリートの警護人が２人も付いているんですもの命令がなければ、付いては来ないわよね班長が、近藤くんだし思い切ったことはしないか</p><p>近藤班長は、前の人に変わって班長をやれと命じられたばかりだ</p><p>公安さんの方は</p><p>公安警察は翔お姉様が彼らに示した情報の確認を優先しているんだと思いますつまり、恭子さんの行方ですが</p><p>レイちゃんは、答える</p><p>翔姉ちゃんは、レイちゃんを見る</p><p>いやわたくしなら、１車輌ぐらい出して尾行させますどうして、わたくしたちに尾行が付かなかったのか、よく判りません</p><p>正直でよろしい</p><p>翔姉ちゃんは微笑む</p><p>公安さんは彼とイーディさんへの警戒を解除したのよ</p><p>オレとイーディ</p><p>わたくしが、彼らの納得できるような説明をしたからよ</p><p>イーディが、オレの警護役でオレが、ジッちゃんの認めたみすずの相手だってこと</p><p>オレの問いに、翔姉ちゃんは</p><p>あの葉山って公安官が、最後に言ってたでしょあなたが、どこの名家の人間なんだって</p><p>確かにそんなことを言っていた</p><p>あの人たちの感覚だと香月家のそれも閣下の孫娘が、一般家庭の男の子と婚約するはずがないのよ</p><p>でも、オレは名家の人間なんかじゃないよ</p><p>そうよあなたのことをどれだけ調べても名家との繋がりは出て来ないわ</p><p>出て来るはずが無い</p><p>だからあの人たちは、あなたを有力な名家の人の隠し子だと思ったわけそんな話もしていたでしょ</p><p>ああそういえば</p><p>セックス・スキャンダルなんていうものは名家には付きものだから</p><p>香月家だって美子さんという、ジッちゃんの謀殺された長男の隠し子がいる</p><p>とにかく閣下の承認を受けているのならそれなりの名家の隠し子だってことは、間違いないだろうってことになるわけそれも香月家レベルの大名家よ</p><p>閣下があなたのために、わざわざイーディさんみたいな警護役をあなたのために買ったのよ普通の名家の隠し子じゃ、あり得ないでしょというより、香月家の中の有力者の子供だって思うわ公安さんなら</p><p>だから、オレを御落胤なのかと尋ねていたのか</p><p>で公安さんの第１目的は、恭子さんでしょ香月家とは、特にケンカしたいわけではないわあなたが、香月家と関わりのある人間だって判ったら捜査対象から消すしかないのよ</p><p>翔姉ちゃんは、そう言った</p><p>どれだけ、あなたのことを調べても名家との繋がりが無いのも当たり前あなたが香月家の係累なら記録が消されていたって、不思議じゃないわけだからそれに、あの人たちは国を守るって意識で働いているから名家のセックス・スキャンダルを暴くことに情熱は無いのよ</p><p>ということであなたに対する捜査は打ち切りよついでに、あなたを強制連行しようとしたことについて、公安警察は香月家に謝罪しなければならなくなったのよ香月家と公安警察の力関係を考えれば、当然ね知らなかったとはいえ閣下の身内を不当逮捕しようとしたんだから</p><p>さっきの最後のやり取りは、そういう意味だったんだ</p><p>まあ、公安さんはさっきの葉山公安官の暴走ということにして、平謝りよ香月家は、その謝罪を受け入れて警察上層部への圧力は掛けないと約束するその代わりに、あなたについての警察の捜査は二度と再開されないでしょうね</p><p>オレの過去は警察にとって、触れてはいけないものになる</p><p>イーディさんもあなたの警護人ということで、公安さんが手を出すことは無いわキョーコ・メッサーは、これまでも閣下に人材を紹介しているのよそして、恭子さんが日本に置いていった人を調べても、恭子さんを逮捕できるような情報は得られないことも今までの捜査で、判っているのよ</p><p>翔姉さんは、笑う</p><p>例えばあなたが警察に捕まったとしても、恭子さんについて何か知っているあの人の犯罪について、証言できることはある</p><p>瑠璃子の父親、香月重秋を殺したのはミス・コーデリアだ</p><p>恭子さんは、オレの眼の前では誰も殺していない</p><p>ヤクザの事務所への襲撃だって、オレは話を聞いただけだし</p><p>恭子さんの犯罪に対する証拠は何も知らない</p><p>そもそも、恭子さんのアジトとか知っている国内にも、外国にもたくさんあるはずだけど</p><p>そうでしょあの人、あたしたちに迷惑を掛けることになりそうなことは、何一つ知らせないようにして下さっているから</p><p>ああ本当に危ない仕事は、全てミス・コーデリアたちとやっている</p><p>凄い人よ自分にも他人にも厳しくて徹底的しているわそれなのに、あんなにユーモアがあって</p><p>だから、イーディさんもこれで、もう公安さんにマークされることは無いわ公安さんにとっては、日本に捨ててっていっても構わない程度の手下っていう認識でしょうから</p><p>それは、イーディがオレたちの家族として日本で暮らすことに公安警察は、邪魔をしないということを意味する</p><p>イーディの戸籍の問題とかは、別に何とかしないといけないけれど</p><p>あたしはいいんですかここに居ても</p><p>公安警察はマナが白坂舞夏だということを知っていた</p><p>麗華答えてあげなさい</p><p>警察に捜索願が提出されていない限り誰も手を出せないわ安心して</p><p>そうかマナの母親か、祖父の市川さんが捜索願を出さなければ</p><p>マナがどこにいようと、警察は手出しできない</p><p>でも、お兄ちゃんをマナの誘拐犯として逮捕するって言ってた</p><p>あれは、公安さんの脅しであり探りだったんだと思うわ</p><p>レイちゃんが、答える</p><p>あの場で、マナちゃんが助けてって言ったらわたくしたち全員を逮捕するつもりだったんだと思うの</p><p>公安警察はマナが、オレたちと一緒に居る理由を知らない</p><p>もし、マナが誘拐されていて自分の意志に反して、オレたちに連れ回されているのなら</p><p>あの場で、警察に保護を求めたろう</p><p>でも、マナちゃんは公安警察の人に助けてって言わなかったわだから、これは誘拐されているんじゃないって、判断したんだと思う</p><p>あたしもそう思うわ麗華</p><p>翔姉ちゃんも、太鼓判を押してくれた</p><p>誘拐じゃないのなら、手出しはできない胸を張っていれば良いのよ</p><p>しかしミナホ姉さんに、もう一度市川さんに連絡してもらった方がいいな</p><p>マナの母親が逆上して、警察に捜索願を出したら大変なことになる</p><p>食い止めないと</p><p>あなたが心配していることなら、ミナホさんはもう動いているわよ</p><p>翔姉ちゃんが、オレに微笑む</p><p>わたくしたちのお姉様ですものぬかりは無いわ</p><p>ミナホ姉さんなら、とっくに行動しているだろう</p><p>じゃあ、気を付けてあたしたちは、みすず様たちをホテルまではお送りするけれど、そのまま次の現場へ向かうから</p><p>翔お姉さんが、運転席の窓を開けて校門の前に立つオレたちに言う</p><p>そっか、翔姉ちゃんもそのまま車で、レイちゃんと一緒にグリーン山スタジオへ向かうのか</p><p>大丈夫よあたしたちは居ないけれど谷沢チーフが閣下の警護を取り仕切っているし、大徳さんたちもいらっしゃるわ</p><p>ジッちゃんの臨席する大きなパーティだ警護体勢は万全だろう</p><p>あの雪乃お姉ちゃんを、よろしくお願いします</p><p>判っているわケガとかは絶対にさせないから</p><p>翔姉ちゃんは、優しい笑顔で約束してくれた</p><p>それから、イーディに英語で何か言う</p><p>ウンウンと頷いている、イーディ</p><p>まあオレたちの警護を頼むぞとか、そういう話だろう</p><p>オレは、車を廻り込んでレイちゃんのいる助手席の窓をコツコツと叩く</p><p>レイちゃんは、窓を開けて</p><p>キョトンとした顔で、オレを見上げる</p><p>頑張って、期待しているからレイちゃんのこと、信じている</p><p>オレは手を差し出す</p><p>レイちゃんは顔を赤らめてオレと握手した</p><p>レイちゃん、緊張している</p><p>手が冷たいから</p><p>ちょっとだけです</p><p>イーディがやって来て車の影で、何やらゴソゴソしている</p><p>レイちゃんに、手裏剣を一つ手渡した</p><p>さっき、美智から貰ったやつだ</p><p>イーディは、グッと親指を立てる</p><p>イーディなりの激励なんだろう</p><p>じゃあ、わたくしたちは行くわ</p><p>翔姉ちゃんが、車のエンジンを掛ける</p><p>全て上手くいったら麗華と、お屋敷へ戻るわ夜にまた会いましょう</p><p>うん、判った成功を祈っているよ</p><p>あなたたちも、気を付けてね</p><p>翔姉ちゃんの車はキキッとターンして、お屋敷の方へ戻って行く</p><p>雪乃を連れてグリーン山スタジオへ向かうのだろう</p><p>ミナホ姉さんたちは、みすずたちとホテルへ向かう</p><p>オレたちは、メグを迎えに行って渚やマルゴさんを待って、ホテルへ</p><p>克子姉から貰った入構許可証を持って正門を潜る</p><p>オレは制服だが、イーディとマナは私服だ</p><p>だけど、別にオレたちを呼び止める人はいなかった</p><p>五月の連休の最終日しかも、もう夕方近い</p><p>今、学校に居るのは、部活の人だけだろうしそれだって、もう帰宅しているクラブも多いだろう</p><p>最終日には、早めに練習を切り上げてファミレスとかで打ち上げする部もあるらしいし</p><p>とにかく、校舎の近くに人気は無い</p><p>女子陸上部のグラウンドの方へ向かう</p><p>♫♫</p><p>イーディは、上機嫌だった</p><p>オレの手を握って、英語の歌を歌いながら学校の敷地を歩いて行く</p><p>マナが、オレのもう片方の手を握って付いてくる</p><p>イーディ、お前この学校に通うんだぞ</p><p>オレはマナに通訳してもらった</p><p>イーディは、不思議そうな顔をして笑っている</p><p>お前学校って判るか</p><p>何かねぇイーディちゃんは、教団施設の中の学校にしか、行ったことないみたい</p><p>マナが教えてくれる</p><p>暗殺教団が、自分のとこの子供たちを外の公共の学校へ通わせるはずがないもんな</p><p>でも、数学とか科学や物理は得意だったんだって</p><p>へえ意外だ</p><p>暗殺に必要だから</p><p>経典講読の授業は、苦手だったって</p><p>それはもういい</p><p>イーディは、暗殺教団からは抜けたんだから</p><p>こりゃアニエス並みに大変かもなすぐに編入するのは、無理かもしれないぞ</p><p>アニエスと一緒で年明け、三学期からの通学を目標にするべきか</p><p>いいんじゃない、イーディちゃんの場合は</p><p>元から、アメリカの人なんだし日本の国語とか、歴史とか、地理とかが判らないのは当然なんだから</p><p>そうか荒技だけど、このまま学校に通わせてしまった方が、日本の生活に慣れるのが早いかもしれない</p><p>だって、お兄ちゃんとメグお姉ちゃんのクラスメイトになるんでしょ</p><p>うんオレとメグで面倒を見ればいいんだよな</p><p>メグは、クラスの女の子に友達も多いし</p><p>イーディお前、これから毎日、オレとここに通うことになるからな</p><p>オレの言葉に、イーディは喜ぶ</p><p>オレの手をギュッと握って大きく手を振る</p><p>とっても嬉しそうだ</p><p>どうした学校に通うのがそんなに嬉しいのか</p><p>イーディちゃんお兄ちゃんと、毎日一緒に居られるのが嬉しいんだって</p><p>そっちかよ</p><p>それに、ここは木がいっぱいあって気持ちいいって言っているよ</p><p>初夏の午後涼しくて、風が気持ちいい</p><p>オレたちは、３人で手を繋いだまま歩いて行った</p><p>女子陸上部のグラウンドへ着く</p><p>ここは、いつ来ても土だらけだなぜ、こんな広い土地を耕さないのかだって</p><p>マナが、翻訳してくれた</p><p>うんとここは、運動をするための場所なんだよ</p><p>ランニングしているチームとああ、あっちは幅跳びか</p><p>暗殺教団に陸上用のグラウンドは無かったらしい</p><p>イーディは、フンフンとマナの説明に感心している</p><p>えっとメグはいない</p><p>どこへ行ったんだろう</p><p>あベンチのところに、竹柴キャプテンが居る</p><p>４人の３年生の先輩たちと一緒に、部員たちの練習を監督している</p><p>失礼します、竹柴先輩</p><p>オレは、竹柴キャプテンに挨拶する</p><p>えっとメグを</p><p>聞いている</p><p>不機嫌そうに、ジャージ姿の竹柴キャプテンは答えた</p><p>すみません昨日、今日とメグを早退させることになって</p><p>この他にも、メグはこの連休中の部活を何度か休んでいる</p><p>仕方ないよあたしも、朝のニュースは知っている</p><p>白坂創介の変死はマスコミに大きく取り上げられている</p><p>メグが、白坂家の遠縁であることはみんな知っているし</p><p>冠婚葬祭はケジメだからね</p><p>ギロッと、オレを睨む</p><p>え、竹柴さん何を怒っていらっしゃる</p><p>で何なんだ、その２人は</p><p>あ、もしかして学校の生徒でない人を連れて来たことを怒っているんですか</p><p>オレの問いに、竹柴キャプテンは</p><p>手</p><p>オレの手</p><p>あんた、恵美という恋人がいるのに何で、そいつらの手を握っているんだ</p><p>オレ、イーディとマナと手を繋いだままだった</p><p>ここのところ、自分の女と手を繋ぐのが普通になってたから</p><p>全然、意識していなかった</p><p>あたしに判る様に説明してもらおうか</p><p>竹柴キャプテンだけでなく、他の３年生のセンパイたちもジロリとオレたちを見る</p><p>梶島正樹先生の原作の小説が出ているというので、本屋へ</p><p>しかし、近所では無し</p><p>発売は、2週間も前だったらしいし</p><p>というか、こうだんしゃでも、らのべ文庫というのは置いている本屋がほとんど無い</p><p>仕方が無いので自転車を漕いで、売ってそうなところまで</p><p>この年で、アニメイトへ入るのは恥ずかしいです</p><p>中学生の女の子たちの後ろに並んで買って来ました</p><p>大昔に、マクロスのポスターを買ったのはアニメイトでなく、アニメックでした</p><p>女の子の絵でなくバルキリーの絵でした</p><p>540．ロマンチックが止まらない</p><p>そっちの外人の子は昨日のＡＢＣＤだよね昨日よりは、オンナオンナした格好をしているけれど</p><p>ギロっとした眼で、竹柴キャプテンがイーディを見る</p><p>昨日のイーディは、渚の店のツナギ姿だったけれど今日のイーディは、白ワンピースに金のアクセサリーでお洒落している</p><p>イーディです</p><p>オレは、恐る恐る答える</p><p>イーディは、あっけらかんと笑ってグラウンドの方を見ている</p><p>まあ、いいで、そっち子のはあんたの何なわけ</p><p>竹柴キャプテンの眼力の強い瞳が、今度はマナに向けられる</p><p>気が付くと、竹柴キャプテンと３年生部員だけでなくグラウンド中の女子陸上部員が、オレたちに注目している</p><p>メグと婚約しているはずのオレが両手に美少女を抱えて、登場したんだから</p><p>あの、あたしは</p><p>マナが喋ろうとすると</p><p>あたしは、そいつに聞いているんだよっ</p><p>竹柴キャプテンは、マナを制する</p><p>あくまでも、オレの口からマナのことを聞き出したいらしい</p><p>ほら言ってみなよ</p><p>ええっと何て説明しよう</p><p>オレが、困惑していると</p><p>あたしの妹です</p><p>振り向くと制服姿のメグが居た</p><p>ああ、オレたちがお屋敷の門の前でのイザコザで遅くなっていたから先に部室で着替えていたんだな</p><p>は、はい山峰マナです恵美お姉ちゃんが、いつもお世話になっています</p><p>えっ、山峰さんて妹いたっけ</p><p>グラウンド内の１年生部員から、声が上がる</p><p>メグと同じ中学から進学した子かもしれない</p><p>あ、あたし、身体が弱くて、ずっと静岡に療養していたんで東京へ帰って来たのは、最近なんです</p><p>マナは、平然と答える</p><p>今日は、お兄ちゃんと一緒にメグお姉ちゃんのお迎えに来ましたでも、知らない学校の中へ入るのはちょっと怖いんで、お兄ちゃんに手を繋いでいてもらいました</p><p>マナの言葉を、ジッと竹柴キャプテンは聞いている</p><p>あたし、まだ中学２年生なんです高校生は、みんな大人に見えるから</p><p>マナは、同年代でも小柄な方だから</p><p>その言い訳には、何となく信憑性があった</p><p>嘘じゃないだろうね</p><p>本当ですメグお姉ちゃんとあたしの顔、見比べてください本当に血が繋がっているんですから</p><p>メグとマナは本当に姉妹だ母親は違うが</p><p>ふん、まあいいやで、そっちの外人の子は何なんだい</p><p>竹柴キャプテンの興味が、再びイーディに戻る</p><p>えっと、こいつは</p><p>オレが、イーディのことを説明しようした瞬間</p><p>クンクンクンと鼻を鳴らす</p><p>掴んでいたオレの手をバッと離して</p><p>いきなり、自分のスカートをバサッと捲り上げるッ</p><p>イーディの真っ白なパンティと形の良いお尻が、人前に晒される</p><p>その柔らかそうな太ももに付けられた黒代武器ケースも</p><p>HA</p><p>イーデイは、手裏剣を抜き取りグラウンド脇の茂みの中に、投げるッ</p><p>ヴゥゥゥオンッッ</p><p>美智の特性の手裏剣は、小さな穴が開いていて投げると空気を切り裂いて独特の音を鳴らす</p><p>ズサッズサッズサッ</p><p>最後の手裏剣の音だけ金属的な、何かを砕く音がした</p><p>ひぇぇぇぇぇぇッッ</p><p>茂みの中から、２人の男が転げだしてくる</p><p>な、何てことしやがるっ</p><p>おい、止めろ、馬鹿危ねえじゃないかっ</p><p>そいつらは</p><p>えっと誰だっけ</p><p>確か野球部の２年生の</p><p>お前らこそそんなところで、何をやっていた</p><p>竹柴キャプテンが、立ち上がる</p><p>カメラなんか持ってあたしたちを盗撮していたのかいっ</p><p>ああ、２人組の１人が手にビデオカメラを持っている</p><p>そのレンズのすぐ後ろに、イーディの投げた手裏剣がザックリと刺さっていた</p><p>や、やべぇ逃げるぞっ</p><p>おおっ</p><p>２人組が、走って逃げようとするが・</p><p>SHHAAA</p><p>風の様にスカートを翻してイーディが、ダッシュする</p><p>こ、こいつっ</p><p>男たちが、イーディに立ち向かおうとするが</p><p>meeweee</p><p>イーディの蹴りと抜き手で、あっという間に転倒させられる</p><p>イーディ、殺すなっ</p><p>Don’t　Kill</p><p>慌てて、マナが英語で叫ぶ</p><p>イーディの拳が、男の額の直前で止まった</p><p>であんたたち、学年と名前を言いな</p><p>竹柴キャプテンと女子陸上部員が、捕らえた男たちを取り囲んでいる</p><p>えっとその</p><p>あのあの</p><p>早くしなよあたしは、気が短いんだ</p><p>両手を組んで、仁王立ちで２人を見下ろす竹柴キャプテン</p><p>二年の杉山です</p><p>同じく鯉住です</p><p>あ、思い出した野球部の２軍の</p><p>確か、生徒会長の岩倉さんの手下だったはずだ</p><p>ふーんで、何で、そんな草の中に隠れて、あたしたちを盗み撮りしていたんだい</p><p>竹柴キャプテンが、２人に問う</p><p>お互いの顔を見合う杉山と鯉住</p><p>う、美しからです</p><p>せ、青春の汗を永遠に記録しておこうと</p><p>そんなの嘘だ</p><p>多分岩倉さんの命令だな</p><p>あの人、ここのところミナホ姉さんが忙しくて、相手をしてもらっていないし</p><p>特に、学校内に白坂創介や恭子さんやミス・コーデリアたちが隠れていたりしたからミナホ姉さんは、岩倉さんを校長室の近くに寄せ付けないようにしていたはずだ</p><p>岩倉さんは、前にオレや寧を襲撃させるために、裏社会に情報を流出させた前科がある</p><p>学校内に白坂創介や恭子さんたちが居たことは、絶対に誰にも知られてはいけない秘密だったんだから</p><p>しかしそういうミナホ姉さんの態度は、岩倉さんとしては自分のことを無視されているみたいで、気に入らないんだろう</p><p>そこへ正門から、オレがイーディとマナを連れて、堂々と入って来たから</p><p>オレたちのことをチェックしに来たんだな</p><p>何かしら、オレたちの弱点を見つけてオレたちを責めるカードとして使おうと思っているんだろう</p><p>ミナホ姉さんの許可が無いと校内の盗撮システムは使えないから自前のカメラを使って</p><p>オレはぐるっと、周囲を見廻す</p><p>あ、居た</p><p>グラウンドの反対側の木の陰に岩倉さんが居る</p><p>うわっ、サイテーあたし、今日、短パンでトレーニングしてた</p><p>あたしだってブラ紐透け透けだし</p><p>盗撮とか、冗談じゃないわよ</p><p>それ、どうするつもりだったのよ</p><p>女子陸上部員が、口々に杉山たちに文句を言う</p><p>映像を確認したいけれどこれ、完全にブッ壊れちまっているしね</p><p>竹柴キャプテンが、杉山の持っていたビデオカメラを見る</p><p>イーディの手裏剣が深々と刺さって内部の機械を破壊してしまったらしい</p><p>キャプテン、メモリーは生きているでしょうからメモリーだけ引き抜いて、他のカメラで観たらどうでしょう</p><p>１人の部員が、手を上げて言う</p><p>メモリー</p><p>竹柴キャプテンが、メモリーの取り出し口を探す</p><p>と、イーディがトコトコと前に進み出て</p><p>ニッとキャプテンに微笑みビデオカメラを渡せと示す</p><p>あんた判んのかい</p><p>キャプテンが、カメラを渡すと</p><p>イーディは、すぐにカメラからメモリーカードを引き抜き</p><p>そのまま、スカートの中から取りだした電子ライターでメモリーカードを焼く</p><p>ゴオーッという、強力な火力でメモリーカードは、瞬時にチリチリと溶ける</p><p>このライターも、特製のものみたいだ</p><p>イーディは、ニコッとみんなに微笑み</p><p>That’s　OK</p><p>うんまあ、未来に対する不安は完全に消えたが</p><p>何なんだいこの子は</p><p>イーディちゃんニンジャ・カブレなんです</p><p>マナが思い切ったことを言う</p><p>あの、アメリカでは今、日本の忍者が大人気で忍者道場とかも、あるんですイーディちゃんは、そういうところに通って</p><p>あ、あたしテレビで見たことあります何か、アメリカ人でかってに忍者教室みたいのをやっている人がいるんですよね</p><p>女子部員の１人が言った</p><p>それでこの子は、こんなに身体能力が高いってのかい</p><p>竹柴キャプテンは、呆れて言う</p><p>忍者教室だけじゃなくって他の武道もやっていたみたいです詳しくは、知らないんですけれど</p><p>メグも話を合わせてくれる</p><p>それで、どうしても日本の学校へ留学したいってあの、うちの学校に編入することになっているんです</p><p>メグの言葉にイーディは、ニコニコ笑っている</p><p>で、何であんたたちが、この子を連れているんだい</p><p>竹柴キャプテンは、オレたちに尋ねる</p><p>それはイーディちゃんの家族が、ヨシくんのお父さんの勤めている会社と取引があってヨシくんのところに、ホームステイすることになっているんです</p><p>メグよく、思い付くさすが、オレより頭が良い</p><p>でも、この子こういう子なんで、ヨシくんが手を繋いでいないと、すぐにどこかへ行ってしまうんでそれで、仕方なく手を繋いでいたんです</p><p>メグは、さらに辻褄を合わせてくれた</p><p>あたしも知っていることですし悪い子じゃないんであたし、この子とヨシくんが手を繋ぐことぐらいで、嫉妬したりしないですから</p><p>この子日本語は判っているのかい</p><p>いえ、アメリカ人なんで日本語は、まだ喋れないみたいです</p><p>オレたちはカタコトの英語で、何とかコミュニケーションを取っているというか</p><p>竹柴キャプテンは、女子部員たちに振り向き</p><p>平松、あんた英語は得意だったろこの外人と、ちょっと喋ってみな</p><p>山峰たちが言っていることが本当かどうか、この外人に直接尋ねてみるよ</p><p>まままマズイ</p><p>イーディ、空気を読んでくれるだろうか</p><p>余計なことを喋ったら、大変なことになるぞ</p><p>平松は、帰国子女で英語は完璧だからね何年行ってたんだっけ</p><p>小学校１年から中２までニューヨークに居ました</p><p>これは本気でヤバイんじゃ</p><p>じゃあ、ちょっと話してみな</p><p>平松という女の子がイーディに話し掛ける</p><p>イーディは、ニッコリと微笑んで</p><p>しばらく、２人の会話が続く</p><p>どうだい平松</p><p>竹柴キャプテンが尋ねるが</p><p>キャプテン、ダメです言ってることは何となく判るんですが細かいことは、よく判りません</p><p>この子の英語ちょっと、普通じゃないんですよ</p><p>平松さんは、困り顔で答える</p><p>あ、イーディちゃんニューオリンズの子なんです</p><p>平松さんは、納得する</p><p>ニューオリンズだと、何かあるのかい</p><p>竹柴キャプテンの問いに、平松さんは</p><p>ニューオリンズだと南部訛りが強い上に、フランス系移民の独特の英語が使われているんですよケイジャン文化って言うんですけれど</p><p>そんなに訛っているのかい</p><p>はいあたしじゃ、ちょっと判らないですね</p><p>いや確かに、イーディは訛りが強いはずだけれど</p><p>マナですら、意思疎通してきている</p><p>平松さんみたいに何年もアメリカに居た人が、話が通じないなんてことがあるはずない</p><p>イーディは、この場の空気を読んでくれている</p><p>それで、わざとニューオリンズ訛りを強くして、平松さんの質問が判らないような芝居をしてくれているんだ</p><p>とにかく山峰たちは、自分の家族だって言っています信頼できるって</p><p>平松さんは、そう言った</p><p>当のイーディは、カメラに突き刺さっていた手裏剣を引き抜く</p><p>それからちょんちょんと、オレの肩を叩いた</p><p>さっき杉山たちが隠れていた茂みを指差す</p><p>ああ、判った一緒に探してやるよ</p><p>オレは、イーディに答えた</p><p>マナが、不思議そうにオレを見る</p><p>さっき投げ込んだ手裏剣を回収したいんだよこれ、イーディが美智から貰った手裏剣だから大切にしたいんだよ</p><p>オレは、イーディと茂みに向かう</p><p>さっき、レイちゃんに１本あげていたけれどあれは、イーディがどうしてもレイちゃんを激励したかったからなんだな</p><p>イーディにとっては、とっても意味のある行為だったんだ</p><p>レイちゃんを、大切な家族だと思っているからこそ大切な手裏剣を分けてあげたんだ</p><p>待って、お兄ちゃんあたしも探す</p><p>マナも、走って来る</p><p>茂みの中を四つん這いになって</p><p>イーディ、パンツ見えるだろっお尻を向けるな</p><p>イーデイは、ウンウンと頷いて身体の向きを変える</p><p>杉山たちも見ているんだから、もう少し気を遣って欲しい</p><p>イーディちゃん、ここに刺さっているよ</p><p>マナが、地面に刺さっていた一本を見つける</p><p>イーデイも、一本回収する</p><p>最後の一本は木に刺さっていたオレが引き抜く</p><p>ほら、イーディ</p><p>イーデイは、ニコッと微笑んで手裏剣の泥を払い、スカートの中へしまう</p><p>そして、オレに手を差し出す</p><p>オレは、その手を自然に握って女子陸上部員たちの輪の方へ戻った</p><p>マナも、オレに手を差し出す</p><p>ああマナ</p><p>マナとも手を繋いで３人並んで、歩いて戻った</p><p>ああ判った納得できたよ</p><p>竹柴キャプテンがオレに言う</p><p>あんたの手のことだよ</p><p>ヤバイ、また自然にイーディとマナと、手を繋いでいた</p><p>とっても面倒見がいいんだなお前</p><p>バーカ、褒めているんだよあたしは</p><p>ニッと笑う竹柴キャプテン</p><p>あんたとその子らが、どういう関係なのか良く判ったよ山峰もケロッとしているし、あたしがとやかく言うことじゃないみたいだね</p><p>ああ、判ってくれたんだ</p><p>ところで、その子イーディって言ったねホントに、うちの学校に編入するんだね</p><p>あ、はいその予定です</p><p>そしたら伝えておいて</p><p>日本には忍術よりも、もっと素晴らしい武道があるあんたは、それをやるべきだって</p><p>その武道とは陸上競技と言う己を見つめて、己の技術を磨いていく地上最強の武道だよ</p><p>竹柴キャプテンは陸上競技もまた武道であるというのが持論だった</p><p>キャプテン、ところでこいつらどうします</p><p>３年生の部員が杉山たちを指差す</p><p>そうだねそいつらは、あたしたちの姿を盗撮しようとしたんだ何かしら、ペナルティを受けてもらわないといけないね</p><p>あの竹柴キャプテン</p><p>オレはこっそりキャプテンに、岩倉さんが隠れている方を示す</p><p>判っているよこれは女子陸上部のメンツが掛かった問題だから、あたしの方で話を付けるから</p><p>あ気付いていたんだ</p><p>あたしは、視力は２．０だからね</p><p>大きな瞳で、ニコッと笑う</p><p>あんたたちは、もう行きな家の方が大変なんだろ</p><p>あそれじゃあ、失礼します</p><p>皆さん早退させていただきますこの連休は、色々とご迷惑を掛けて申し訳ありませんでした</p><p>メグが、部員たちに深々と頭を下げる</p><p>練習を休んだ日もあったし昨日、今日は早退している</p><p>メグは１年生だから、本当は後片付けとかもしないといけないのに</p><p>本当に、申し訳ありませんオレも謝ります</p><p>オレも深く、頭を下げる</p><p>マナとイーディも、一緒に頭を下げてくれた</p><p>家のことなんだから、しょうがないよあんたも大変だったよね親戚に、あんな馬鹿男がいたんだから</p><p>竹柴キャプテンが言ったその人物はメグとマナの実の父親だ</p><p>でも、今日で全部終わりましたから</p><p>白坂創介が息を引き取ったのは今朝だ</p><p>搬送された病院でおそらく白坂本家によって、命を断たれた</p><p>明日からは、一生懸命部活に励みますみなさん、よろしくお願いします</p><p>まあ山峰が、打ち上げに出られないのは残念だね夏の大会も近いんだ明日からは、またビシビシ鍛えてやるからね</p><p>竹柴キャプテンは、オレを見て</p><p>山峰を頼むよ</p><p>マナが、メグを呼ぶ</p><p>お姉ちゃんお兄ちゃんの隣にどうぞ</p><p>その様子は、親しい姉妹にしか見えなかった</p><p>では失礼します</p><p>オレたちは、もう一度女子陸上部の人たちに頭を下げてグラウンドを後にした</p><p>さっき嫉妬はしていないって言ったけれどあたし</p><p>大分、日が陰ってきた</p><p>校内を歩きながらメグが言った</p><p>ホントはちょっとだけ嫉妬しているの</p><p>オレをチロッと見る</p><p>ヨシくんいつから、そんなにイーディさんと仲良くなったの</p><p>イーディは、オレの手を握りしめてニコニコしている</p><p>さっきかな</p><p>さっき</p><p>さっきイーディと一緒にお風呂に入って居て</p><p>一緒にお風呂</p><p>いや、みすずや瑠璃子やマナも居たしアニエスも</p><p>メグの眼が、オレを見ている</p><p>ふーん、お風呂で何していたの</p><p>オレの全身をペロペロ舌で舐められて射精した</p><p>いや、その時はイーディはいなくて、イーディが風呂場に来たのはその後なんだけれど</p><p>あたしのいない間に、色々あったんだ</p><p>オレは、メグを抱きしめキスをする</p><p>今は居るだろメグの前に、オレが</p><p>そうだね一々、嫉妬するようなことじゃないよね</p><p>と、イーディがオレに寄って来る</p><p>オレに、顔を突き出す</p><p>自分にもキスして欲しいっていうのか</p><p>今はダメだ</p><p>ここは校内だ岩倉さんの手下が、他にもいるかもしれない</p><p>オレとメグとの関係は、学校公認になっているけれどイーディは、そうじゃない</p><p>変な噂を立てられたら、大変なことになる</p><p>MOOO</p><p>イーディは、不機嫌そうに息を漏らすがこればかりは、仕方ない</p><p>すると、イーディの表情が和らぐ</p><p>OK、darling</p><p>マナ、イーディに何て言ったんだ</p><p>お兄ちゃんは、照れてるんだってそれとイーディちゃんとは、ロマンチックなシチュエーションでキスしたいって思っているんだよって言ったの</p><p>イーディと、ロマンチックか</p><p>ヨシくんあたしも、ロマンチックにしたい</p><p>お兄ちゃんマナも、ロマンチックがいいなあ</p><p>３人の美少女がオレに寄り添う</p><p>渚さんたち、もう着くって</p><p>校門の前でメグが携帯のメールを確認してくれた</p><p>darlingdarling</p><p>イーディが、眼を輝かせてオレに近付く</p><p>コーラの自販機を指差している</p><p>ああ、こいつ自販機が好きなんだっけ</p><p>いいよ、買ってやるよ</p><p>オレは、財布を取り出す</p><p>あ、お兄ちゃんあたしがイーデイちゃんと買ってくるよ</p><p>そうか、じゃあ頼むよ</p><p>お兄ちゃんは何がいい</p><p>お茶がいいなちょっと喉が渇いているし</p><p>メグお姉ちゃんは</p><p>スポーツドリンクあの、レモン味の炭酸じゃないやつよ</p><p>オレの財布を持ってマナがイーディと行く</p><p>そうだマナ全然、お金を持っていないんだよな</p><p>そういうことも、考えないといけないな</p><p>中学２年生の女の子って、一ヶ月幾らぐらいお小遣いをあげればいいんだろうか</p><p>マナは、白坂家のお嬢さんだから結構、貰っていたかもしれない</p><p>何かバイトを始めないとマナに小遣いも渡せないな</p><p>いや、昔石田三成がさ</p><p>石田</p><p>自分の知行が、まだ５００石の時にさ有能な家臣を手に入れたくて、その５００石を丸まる全部与えたんだって</p><p>何を言ってるんだ、オレは</p><p>イーディさんヨシくんのこと、ダーリンて呼んでるんだね</p><p>あそうだなああ、あれダーリンって言ってたのか</p><p>ダー何とかって聞こえていたけれど</p><p>darlingで、ダーリンか</p><p>え、気付いていなかったの</p><p>ほら、英語だからよく判ってなかった</p><p>ダーリンてどんな意味なんだろう</p><p>メグが、プッと噴き出す</p><p>え、メグ</p><p>ヨシくんたら</p><p>クククと笑っている</p><p>あたし、ヨシくんのそういうところ大好きよ</p><p>そういうところってどういうところだ</p><p>あのさメグ</p><p>オレは伝えないといけない</p><p>雪乃は、自分の意志でグリーン山スタジオへ行くって決めてくれたよ</p><p>あいつはオレの家族にはならないオレも雪乃もそれが判っているから</p><p>もういいの</p><p>うん、もういいオレには、メグたちが居る守らないといけない家族が</p><p>オレは、楽しそうに自販機でジュースを買っているマナとイーディを見る</p><p>なら、あたしももう気にしないわ</p><p>スッと、オレに寄り添って来る</p><p>ヨシくんが、心を決めてくれたのなら</p><p>東京は、一日雨でしたしとしと</p><p>何か、大学時代のことを思い出しました</p><p>色んなことがあったし、彼女もいて幸せだったはずなんですけれど</p><p>思い出すのは、授業の空いた時間に一人でボーっと学食に居る時間で</p><p>ちょうどこの時期に小雨の降る外を眺めていたことを思い出します</p><p>背伸びして、メイプルソープの特集号の美術雑誌とか眺めながら</p><p>大学は、授業が一番楽しかったです何たって、自分の興味のある授業ばかり受けていいのですから</p><p>確か、3年生の段階で卒業に必要な単位は、全部取ってしまっていた気がします</p><p>最終的に、20単位ぐらいオーバーしたような</p><p>友人に、お前の単位をオレにくれと言われた覚えがあります</p><p>まあ大学で習ったことなんて、その後の人生に何の役にも立っていませんけれど</p><p>541．HOTEL</p><p>さて、メグ、マナ、イーデイと４人で校門前で缶ジュースを飲み終わった頃</p><p>ようやく、迎えの車が到着した</p><p>っていつもの渚の外車でなく、渚の店の商用バン</p><p>オレたちの前に、車が着く</p><p>お待たせ</p><p>窓を開けて、そう言ったのは運転の渚だった</p><p>助手席は、寧マルゴさんと真緒ちゃんが、後部座席に居る</p><p>車のスライドドアを開けると、真緒ちゃんがオレに飛びついて来る</p><p>オレは、真緒ちゃんを抱きしめて頭を撫でてやる</p><p>早く乗ってあんまり、見られたくないから</p><p>マルゴさんが、笑顔でそう言った</p><p>メグ、マナ、イーディが慌てて車に乗り込む</p><p>バンの２列目にオレが加わり</p><p>メグ、マナ、イーディは、折りたたみ式のベンチシートの最後列に乗った</p><p>幸い、校門の近くに生徒の姿は無い</p><p>ドアを閉めると同時に、バンは加速する</p><p>この人数だと、この車でないと乗れないでしょ</p><p>渚が、運転しながらそう言った</p><p>あ、そうか８人だもんな</p><p>それに、今日はこっちの車の方がいいのよ</p><p>オレが尋ねると渚ではなく、寧が答える</p><p>これから行くホテルは今夜のパーティのために、VIPがたくさん来場するからこういう仕事用の車の方が怪しまれないよ</p><p>でも、この間のみすずたちの日舞発表会の時はわざわざ、高級車で出掛けたじゃないか</p><p>マルゴさんのマセラッティとか、ミナホ姉さんのベンツとか</p><p>あの時はあたしたちも、観客として出掛けたわけでしょだから、他のお金持ちの人たちに負けないように、派手な車で出掛けたけどさ今日のパーティは、出席するのはミィちゃんたちだけでしょ</p><p>あたしたちの分まで、招待状が無いしあたしたちは、恭子さんがアクションを起こした時間にホテルに居たっていうアリバイさえあればいいんだから</p><p>寧の言葉に、マルゴさんが補足する</p><p>今日のパーティは、警備も厳重だからアリバイとしては、申し分ないと思うよ</p><p>そう言えば何のパーティなんです</p><p>オレは詳細を知らない</p><p>一応、表向きとしてはロシア映画フェスティバルのオープニング・パーティってことになっているんだけどね</p><p>来賓として、ロシア政府の資源や天然ガス関係の大物が来日しているんだよそれと、ロシアのエネルギー関連の会社のトップがロシア演劇祭のスポンサーになっているから</p><p>ロシア</p><p>だから、このパーティに日本の総理大臣も来るんだついでに、政府の事務次官がパーティの合間に、ロシアの人たちと極秘会談する予定だってさ</p><p>極秘</p><p>首相のお供で、パーティに来ましたってことにしておいてホテルの別室で、こっそりそれなら、マスコミに気付かれずに話ができるだろ同じホテルの中でやっているんだから</p><p>日本側も、ロシア側もパーティのために控え室をあらかじめ用意しているから、お互いの部屋を行き来すればいいマスコミのカメラは、どうせ首相だけを追っ掛けているんだから</p><p>もちろん、政府関係者でなく日本の財界の人たちも、たくさん来るよロシアとの取引を増やしたい企業は多いし</p><p>そういう人たちも映画祭のことは建前として、こっそり裏で商談をする</p><p>こういう文化的なパーティの方が、嫌味なくコネクションを作ることができるからだから、香月さんが今日のパーティに臨席しないといけないんだ</p><p>ジッちゃんが、何で</p><p>だって、ほらコネを作るには、紹介者ってのが必要だろ香月さんみたいに、広く顔も名前も知られている人が間に入らないと酷い場合だと、香月さんがロシアの人と歓談している時を見計らって、わざと自分の知り合いを紹介したりしてね香月さんに、その知り合いをさらにロシアの人に紹介してもらったりして</p><p>シゲちゃんみたいな地位に居る人は、そういうこともしてあげないといけないのよ</p><p>逆に、あんまりロシアに紹介しちゃいけないような人はシゲちゃんが、間に入って排除したりね</p><p>ジッちゃんも大変だ</p><p>力ある者の義務だよ</p><p>ま、あたしたちは関係無いよあたしたちは、ミィちゃんとルリちゃんのお付きとしてドレス・アップとお化粧だけしてあげればいいんでしょ後は、部屋の中でテレビでも観ながら、真緒ちゃんと遊んでればいいんだし</p><p>寧はそう言って、笑う</p><p>いや、オレは一緒にパーティに出てくれって言われたぞ</p><p>えそうなの</p><p>うん何か、克子姉がオレのスーツも用意してあるって言ってたし</p><p>総理大臣とかの来るパーティとかあんまり出たくないけれど</p><p>まあ、しょうがないだろうね今言ったようなパーティだから、名家の人たちもたくさん来場するしロシア映画祭ってことだから、みんな奥さんや子供も連れて来るだろうからね君のことをアピールするには、最適な場だろうから</p><p>香月グループの重役たちには紹介されたけれど公式な場で、みすずちゃんのお相手として披露されるのは、今夜が最初ってことだよ</p><p>隣に座った、メグの顔が曇る</p><p>それも、香月さんの了解無しにサプライズでやっちゃおうっていうんだから、みすずちゃんも瑠璃子ちゃんも、良い度胸だよね</p><p>オレは瑠璃子とジッちゃんの関係改善だけを考えていたけれど</p><p>あの２人は、さらに先を考えている</p><p>子供の頃から、ずっとお嬢様中のお嬢様だった２人だから覚悟が違うんだよ昨夜、一晩一緒に居て、よーく判ったよ</p><p>香月家の娘として、常にみんなから見上げられている存在でいつも気を張って、凛としていないといけないからヨッちゃんの前だと、弾けちゃうんだよヨッちゃんとのセックスでしか、自分を解放できないんだよね２人とも</p><p>だからオレ、あいつらの望みはできる限り叶えてやりたいんだいつも、ガマンしている２人だから</p><p>みすずも瑠璃子もオレの前だけでしか、裸の自分に戻れない</p><p>オレとの時間を喜んでくれている</p><p>ただ、あいつらオレのこと、スーパーマンだと思っているから</p><p>どんなことでも、受け入れてくれる強い男だと思っている</p><p>あ、それも昨夜感じたそうだねそういうのは、あたしたちで様子を見て、ヨッちゃんの負担にならないようにしないとね</p><p>寧が、メグに言う</p><p>何驚いているのよっミィちゃんとルリちゃんの暴走を防ぐのはヨッちゃんの正統な姉であるあたしとヨッちゃんの正妻であるメグちゃんの仕事でしょうが</p><p>寧は笑って、そう言う</p><p>ヨッちゃんは、できる限りあの子たちの自由にさせてあげたいって言ってるんだし年上のお姉さんたちが注意したら、根が優等生なあの子たちは萎縮しちゃって、ヨッちゃんに対して遠慮をしだすでしょだからさあたしたちが、ちょっと嫉妬して妨害するぐらいのノリで修正していくしかないんだよ</p><p>メグは眼を見開く</p><p>あ、あたしそんな</p><p>じゃ、交代するあたしがヨッちゃんの正妻でメグちゃんは、愛人１号になるあたしは、それでもいいよっ</p><p>そ、それは嫌です</p><p>じゃあ、正妻としての仕事をしなさいっての他の女の子から憎まれるのは、当然でしょ正妻なんだから偉そうに、堂々としてなさいってば</p><p>あたし自信がありませんあたしよりも、みすずさんの方が綺麗だし、堂々としているし、よっぽどヨシくんの正妻に向いていると思うし</p><p>でも、しょうがないじゃんヨッちゃんは、ミィちゃんが正妻じゃ保たないんだからメグちゃんじゃないと、ダメなんだよ</p><p>ヨッちゃんはさ香月家のあの子たちが、素の自分になる時には必要だけど香月家の堅苦しい世界の中で生活するのは無理なんだから普通の子なんだもんミィちゃんやルリちゃんみたいに、子供の頃から上流階級に鍛え上げられていないんだから</p><p>オレには無理だ</p><p>今日みたいな、ヨッちゃんがあの子たちとパーティに出なくちゃいけないような特別な機会は、これからもあるかもしれないけれどでも、基本的には、ヨッちゃんはメグちゃんやあたしと同じ世界に居て、ミィちゃんたちの方が心を休ませるために遊びに来るんだよだからメグちゃんが、正妻なんだ</p><p>メグが感激している</p><p>ねえねえ、真緒は真緒は、どの世界にいるの</p><p>ずっと話を聞いていた真緒ちゃんが寧に尋ねる</p><p>うーん、真緒ちゃんはまた別の世界にいるんだよそうだね、トモゥロー・ランドだねっ</p><p>あたしやメグちゃんは、アドベンチャー・ランドでアニエスちゃんは、ファンタジー・ランドに居る克姉と渚さんは、ワールド・バザールでマナちゃんは、クリッター・カントリーイーディは、トゥーン・タウンだな</p><p>みすずちゃんたちは</p><p>真緒ちゃんの問いに、寧は</p><p>そりゃあ、ミイちゃんとルリちゃんはシンデ＊ラ城決まってるよっミッちゃんは、時計を持ったウサギでその辺を走り回っているっ</p><p>ウェスタン・ワールドには誰もいないの</p><p>渚が笑って言う</p><p>だって、そこは恭子さんたちが暴れているでしょ</p><p>そうキョーコさんたちなら、カリ＊の海賊の方じゃないの</p><p>あ、そうかも</p><p>寧も笑う</p><p>ミナホはどこに居るのさ</p><p>マルゴさんの問いに、寧は</p><p>そりゃ、ファンタジー・ランドだよイッツァ・ス＊ールワールドとか、好きそうじゃんかっ</p><p>ホーン＊ッド・マン＊ョンじゃなくて</p><p>あはははと笑い出す寧、マルゴさん</p><p>レイちゃんと翔お姉さんは</p><p>渚が尋ねると、寧は</p><p>２人とも、正面入り口で来場者の手に再入園可のスタンプを押しているよっ</p><p>オレはよく判らない</p><p>というわけでさ一段落したら、みんなでネズミー・ランドへ行こうねっ</p><p>うーん、あたしはパスだな</p><p>マルゴさんが、即座に言う</p><p>えっどうしてよ</p><p>あそこってアメリカ人の頭の中にある歪な世界を元にしているからあたしはあんまり好きじゃないんだそれにさ</p><p>どこへ行っても、ネズミが出るし</p><p>そう言えば、今の寧の話にマルゴさんは出て来なかった</p><p>車が都心に入る</p><p>真緒ちゃんはオレにもたれて、クークー眠ってしまった</p><p>最後列の席でも、イーディが寝ている</p><p>しかし君も成長したね</p><p>さっきの活躍お屋敷のカメラの映像、送ってもらっていたから、あたしたちも観ていたよ</p><p>さっきの活躍って</p><p>ホントドキドキしちゃったわあなたったら、公安警察の人と平気で一戦交えようとするんですもの</p><p>えそんなことあったの</p><p>だって、ほらオレたち、もうそういうレベルじゃないから</p><p>腹を括っていくしかないよ</p><p>心配そうに、メグがオレを見る</p><p>いや、そんなに大変な状況じゃなかったんだ翔姉ちゃんやレイちゃんが一緒だったし、お屋敷の門の前だから、ミナホ姉さんや克子姉だって観ていてくれていたし</p><p>でも、君の覚悟は素晴らしかったと思うよ</p><p>マルゴさんが、クククと笑う</p><p>レンガを拾い上げて、公安のお爺さんを殴ろうとしたのはビックリしたけれど</p><p>うん、やっぱりレンガは無いよな</p><p>これからはブン殴り棒を持ち歩いた方がいいな</p><p>お屋敷から学校に行く時は</p><p>でも、君はどんどん逞しくなるね</p><p>ホントだわ</p><p>マルゴさんと渚がそう言ってくれた</p><p>オレ、たった１人の男だからもっと、しっかりしなくちゃって思っているんですでも</p><p>全然、なっちゃいないですよねオレ</p><p>さっきのことだって結局は、翔姉ちゃんに助けられている</p><p>オレの力じゃない</p><p>翔姉ちゃんが、オレとみすずの関係を公にしたから公安警察は、香月家との全面対決を恐れて、あの場は引いてくれただけで</p><p>オレの力で、どうにかできたわけではない</p><p>せめて、もうちょっとオレに力があればって思うんですけれど</p><p>世間の人たちは、力のある人間しか評価しないけれどあたしたちは身内だからね今現在の君の力よりここ数日の君の成長を評価するよ</p><p>君は確実に成長している大丈夫だよ自信を持って</p><p>そうだよ初めて会った時は、おどおどしてあたしとだって、ちゃんと喋れなかったじゃんかっ</p><p>そうかそうだな</p><p>オレ、こんなんでも少しずつは、進歩しているんだ</p><p>成長って、少しずつしかできないからね慌てなくて良いよまだ君は若いんだし</p><p>そうよ、将来性を期待しているからねっ</p><p>渚が、ミラー越しにオレに微笑む</p><p>ゆっくり、でも確実に中長期的に先を考えるか</p><p>オレの呟きに、渚は</p><p>なあに、それ</p><p>うん、みすずがそう言ってたんだそろそろ、オレたちは長期的な視野で今後のことを考えていかないといけないって</p><p>そうねさすが、みすず現実的で正しい考え方だと思うわ</p><p>長期的な考え</p><p>メグが、ジッと考え込んでいる</p><p>はい、着いたわよ</p><p>渚の声に窓の外を見る</p><p>都心だというのに小高い緑の丘があって、その中に大きなビルが３棟ほど並んで建っている</p><p>それぞれの高さもビルの雰囲気も違う</p><p>ここのホテルは、老舗なのよ本館、別館、新館て別れているわ一番低いのが、本館ね真ん中の背が高いのが別館後ろにあるのが新館</p><p>なるほど、拡張工事して後ろに建て増ししていったんだな</p><p>廻り込んで、新館の方から入るわ今夜のパーティは、本館のレセプションホールだからパーティに来る人たちの車は、みんなそっちに停まるはずだから</p><p>つまり警備が厳しくなっている</p><p>新館の地下駐車場の方が警備が手薄だと思うのよ</p><p>オレたちの乗ったバンはホテルの敷地を大きく、廻り込む</p><p>しかし広いな</p><p>普通の高層ホテル３つ分の上にビルの周りの庭園とか゛拡がっているんだろう</p><p>よーし、入るわよー</p><p>渚がハンドルを回してホテルの敷地内へ</p><p>そのまま地下の駐車場に</p><p>こっちには警察関係らしい人は見えない</p><p>ホテルの警備員の制服を着た人は、あちこにち居るけれど</p><p>ここは、この間のお台場のホテルとは違うよ歴史と伝統があるからね</p><p>なるほど、警備態勢もなるべく外の人たちの力を借りずに、自分たちでやりたいんだろう</p><p>まあ、どっちにしてもこの新館は、そんなに厳しくはないよ別館や本館とは、１、２階と渡り廊下でしか繋がってないからそこをチェックしておけば、不審者の侵入は防げるから</p><p>ああ、同じホテルだけど各館で切り離しができるのか</p><p>渚が、駐車場の空きスペースにバックで車を入れる</p><p>はい、オッケー恵美ちゃん、イーディちゃんを起こして</p><p>メグとマナが、イーディを起こす</p><p>真緒ちゃんは、オレが抱えていくよ</p><p>起こすのは可哀想だと思った</p><p>ありがとう、あなた</p><p>バンから降りる</p><p>イーディは、眠そうだな</p><p>こっちだ行こう</p><p>マルゴさんを先頭に寧、渚、オレ＋真緒ちゃん、メグ、マナ、イーディで続く</p><p>一度、新館のロビーへ行くよ</p><p>そこで、あたしたちの姿を色んな人に目撃してもらわないといけないからね</p><p>オレたちはアリバイ作りに来ている</p><p>今日のパーティのためにホテルのロビーには、ホテルの従業員だけでなく、警察や警護の人間が来ているはずだ</p><p>オレたちは、エレベーターで１階へ向かう</p><p>このホテルは、どの館のロビーにもフロントがあるんだ</p><p>ああ、本館の部屋を予約している人も新館や別館で、受付をして、部屋の鍵を貰うことができるんだ</p><p>今は、カード式の電子キーだからね</p><p>ロビーに着く</p><p>君たちは、その辺のソファに座って休んでてあたしはフロントに行って、翔お姉さんが予約した部屋を確認してくるから</p><p>マルゴさんが１人フロントへ向かう</p><p>本当は、事前に部屋のナンバーを確認しているのだろう</p><p>だけど、ここはわざとそういうアクションをする</p><p>じゃあ、待ってましょうみんな、飲み物とか欲しい</p><p>渚が、オレたちに尋ねる</p><p>いえ、あたしたちは校門の前で、車を待っている間に缶ジュースを飲みましたから</p><p>オレの腕の中で、真緒ちゃんが眼を覚ます</p><p>あら、真緒、起きたの喉渇いていない</p><p>母親の問いに、真緒ちゃんは</p><p>ママ、オシッコ</p><p>うわっ、そっちかよ</p><p>オレに抱えられたまま、するなよ</p><p>あらまじゃあ、ちょっと連れて行くわ</p><p>渚が、オレから真緒ちゃんを受け取る</p><p>さすがに、学生服のオレが、真緒ちゃんをトイレに連れて行くわけにはいかない</p><p>あ、待って渚</p><p>オレは、マナとイーディを見る</p><p>マナ、イーディと一緒に付いて行ってくれ</p><p>このホテルの中で気を抜いてはいけない</p><p>真緒と渚だけオレたちとはぐれたら、マズイ</p><p>オレたちの様子は、マルゴさんが見ていてくれているし</p><p>マルゴさんはフロントに向かいながらも、オレたちの様子をチェックしてくれている</p><p>そうだねここは、あたしもいるから</p><p>マナが、イーディに話す</p><p>イーディも、納得してくれた</p><p>ママ、真緒、漏れちゃう</p><p>あらあら、じゃあ急いで行きましょう</p><p>渚＋真緒ちゃん、マナ、イーディはトイレに向かう</p><p>オレは、ホテルのソファにどっしりと座った</p><p>ヨッちゃん、ここからが勝負だよ</p><p>寧が、オレの右隣に座る</p><p>メグも、オレの左側に腰を下ろす</p><p>メグ頑張ろうな</p><p>オレは、メグにそう言った</p><p>えヨシくん、あたしは</p><p>メグは、暗い顔で俯く</p><p>あたし、こんなホテルに来たってみんなの役に立つようなことは、何もできないし</p><p>オレは、メグの鼻をちょんと指で押す</p><p>驚いて、オレを見るメグ</p><p>メグはオレに、何でもいいから笑って答えてくれればいいんだよそしたら、オレどこまでも頑張れるから</p><p>旦那さんが声を掛けて欲しいって思っている時にそれを察して、優しい言葉を掛けてあげるのも正妻のお仕事だよ</p><p>寧は笑顔で、そう言う</p><p>正統なるお姉ちゃんであるあたしは頑張れとか今が勝負だとかここが正念場だよとかヨッチャンのお尻を叩いて奮起させるようなことしか、言ってあげられないんだから</p><p>家族の中で</p><p>それぞれが、それぞれの役割を</p><p>家族もまた少しずつ、成長していく</p><p>いや、成長させていかないといけない</p><p>甘ったれ合わないで、ビシッとしていこうよ</p><p>弱っちい人間の集まりは迷惑なだけだからさ１人１人が、強くなろう別に、苦手なことをしなくていいんだよ自分の得意なことを、自分に合った役目を頑張ればいいんだ困ったことが起きれば、助け合えばいいんだからさ</p><p>寧の言葉にメグは</p><p>私が最後にネズミの国に行ってから20年が経っています</p><p>恐ろしい</p><p>542．ドアドア</p><p>OK部屋は判ったよ</p><p>フロントから、マルゴさんが戻ってくる</p><p>すぐ教えてくれた</p><p>ああ、翔お姉さんの名前で部屋は予約してあったしすぐに教えてくれたよ</p><p>そうか、翔姉ちゃんが香月セキュリティ・サービスの会社名や、香月家の名前で予約を取ると、後々で問題になるかもしれない</p><p>だから、個人の名前で部屋を押さえたんだ</p><p>それに、ここは思った以上に安全みたいだね</p><p>ニッと笑って、ロビーの中を見渡す</p><p>私服警官や、ＳＰさらに色んな警護関係の人たちがあちこちから見張っているからね</p><p>マルゴさんの眼から見れば、誰が普通のホテルの客で、誰がそういう業界の人間か一目瞭然なんだろう</p><p>しかも、そういう怖い人たちがお互いに牽制し合って、ガッチガチに警備しているからねなかなか面白い光景になっているよそれも、日本の人だけじゃないから</p><p>ああ、ロシアの人も</p><p>他の国も来ているよ日本とロシアの経済協力に、食い込みたいっていう近隣諸国とかもあるし今夜みたいな、文化交流っていう名目だと、どこの国の人が来たっていいんだからさ</p><p>日本国の首相と、ロシアの大物、他の国の人さらに、ジッちゃん日本の政財界の人たちも、たくさん来るんだろうし</p><p>それぞれが、警護人なり警備の人間を手配すればガチガチの警護体勢になるのは仕方がない</p><p>一応の仕切りは、日本の警察の人がやっているみたいだけれどねここじゃあ、香月セキュリティ・サービスも大きな影響力は及ぼせないんじゃないかな</p><p>ジッちゃんが来るのだからジッちゃんの警護に、香月セキュリティ・サービスの人が派遣されているはずだ</p><p>翔姉ちゃんは、グリーン山スタジオの方へ向かったから</p><p>谷沢チーフが、直に仕切りに来ているはずだ</p><p>ジッちゃんの警護は、専任警護人の大徳さんと張本さんが付いてくれているはずだし</p><p>お待たせぇっ</p><p>渚が、真緒ちゃんたちを連れてトイレから帰って来る</p><p>よっし、じゃあ行こうか</p><p>寧が、ソファからよっこいしょと立ち上がる</p><p>こっちだよホテルの中の構造は、事前に調べてあるから</p><p>さすが、マルゴさんこういう時は、心強い</p><p>行こう、メグ</p><p>オレは、メグに手を差し出す</p><p>オレの手を掴んで、立ち上がる</p><p>イーディが、パタパタと走って来てオレのもう片方の手を掴んだ</p><p>あっ、イーディちゃん、ずるい真緒も手を繋ぎたいのにっ</p><p>真緒ちゃんが、怒ってかけてくる</p><p>イーディは、ニッと笑ってそんな真緒ちゃんの手を取ろうとする</p><p>イーディちゃんより、パパがいいのっ</p><p>プンプンしている、真緒ちゃん</p><p>あたしはいいから真緒ちゃん、どうぞ</p><p>メグが、オレの手を離してマナの方へ行く</p><p>ありがとっ、メグお姉ちゃんっ</p><p>結局、オレの左右は真緒ちゃんとイーディになった</p><p>メグはマナと手を繋いでいる</p><p>このまま、１階の奥に向かってみんながいるのは、別館だから</p><p>このホテルは、本館、別館、新館の３つの建物でできている</p><p>今夜のパーティ会場は、本館</p><p>今、オレたちがいるのは新館</p><p>どうして、本館に部屋を取らなかったんですかね</p><p>オレは疑問に思ったことを、マルゴさんに伝えた</p><p>各建物は、１、２階と数本の渡り廊下でしか繋がっていない</p><p>同じビルの方が、移動が楽だろうに</p><p>取らなかったじゃなくて、取れなかったんじゃないかな</p><p>本館では、パーティを隠れ蓑にした極秘会議とかもやっているし色んな人たちが控え室として部屋を押さえていると思うよそれに、多分ロシアの人たちは、宿泊もするんじゃないかな</p><p>ああ警備が厳重なんだ</p><p>香月セキュリティ・サービスの力なら、みすずちゃんたちの控え室を本館に取ることもできるだろうけれどそうしたら、色んな人たちの注目も集めちゃうしね</p><p>まあ、もう一つ理由はあるんだけど</p><p>とにかく、部屋に行ってみれば判るよ</p><p>別館のロビーから、エレベーターに乗って上階へ</p><p>オレたちは団体だし、国際色豊かな上に美人さんと美少女揃いだ</p><p>ホテルの中を歩いて行くだけで、注目を集めた</p><p>アリバイ作りとしては、申し分がないだろう</p><p>はい、降りるよ</p><p>１２階でオレたちは、エレベーターを降りる</p><p>で、こっちね</p><p>ホテルの廊下には、ほとんど人はいない</p><p>ゾロゾロと廊下を歩いて行く</p><p>ホテルって、お部屋によって定員がありますよねこんな大人数で押し掛けちゃって、いいんですか</p><p>いいんだよ泊まる人は、定員があるけれどちょっと、お部屋に寄るだけなら構わないでしょ</p><p>寧が、明るい笑顔で答える</p><p>よし、この部屋だよ</p><p>マルゴさんが、立ち止まる</p><p>あれ、思ったよりも普通の部屋だな</p><p>あ、２部屋借りるって言ってたから、これでいいのか</p><p>でも、今、ここにいるだけでオレ、マルゴさん、寧、渚、真緒ちゃん、マナ、メグ、イーディの８人だぞ</p><p>でみすず、瑠璃子、美智、ミナホ姉さん、克子姉、アニエスが来ているはずだから</p><p>さすがに、ちょっと狭いんじゃないか</p><p>真緒ちゃんとアニエスとイーディが、遊び出したりしたら</p><p>マルゴさんが、部屋のチャイムを押す</p><p>部屋のドアを開けたのは</p><p>ノーマさん</p><p>オレは、思わず叫んでしまった</p><p>トニーさんと一緒に、工藤父のアシスタントをやっていた</p><p>ノーマさんは、ムッとしてオレに答えた</p><p>そう言えば、この人は本当は香月セキュリティ・サービスの正社員だっけ</p><p>工藤父のところには、出向というか研修に行っていただけで</p><p>シザーリオ・ヴァイオラとの闘いの時は、谷沢チーフの下で働いていたし</p><p>中へどうぞっ</p><p>プンプンしながら、ノーマさんはオレたちを迎える</p><p>オレたちは、部屋の中へ入る</p><p>普通の、シングルベッドが二つ並んでいるだけのスタンダードなホテルの部屋</p><p>そんなに広くない</p><p>みすずたちはいない</p><p>オレは、マルゴさんの顔を見る</p><p>いいから、ちょっと待ってて</p><p>ノーマさんこと、野間さんは部屋の電話を取る</p><p>今、到着なさいましたはいかしこまりました</p><p>すぐに、受話器を置く</p><p>どこの部屋</p><p>ノーマさんは、言葉で答えずメモ用紙に書いて、マルゴさんに見せる</p><p>これは破いて、おトイレに流しておきますわね</p><p>ノーマさんは、そう言ってマルゴさんに微笑んだ</p><p>それじゃあ、この部屋は明日の朝まで、香月セキュリティ・サービスの人の控え室として使って下さい関さんが、そう言ってましたから</p><p>喜ぶノーマさん</p><p>さあ行くよ</p><p>マルゴさんは、部屋の外に向かう</p><p>お、お邪魔しました</p><p>何か、よく判らないけれどとりあえず、ノーマさんに頭を下げて、部屋を出る</p><p>またゾロゾロとエレベーターへ</p><p>マルゴさんはなぜか、上と下のボタンを両方押した</p><p>あたしたちの顔を知っていて、今動ける人が、あの人しかいなかったんだと思うよ</p><p>マルゴさんが、呟くようにオレに言った</p><p>ノーマさんはオレたちの学校の前で、工藤父たちと車中泊してたくらいだからオレたち黒い森についての情報はよく知っている</p><p>エレベーターが来る</p><p>上へ向かう、エレベーターだ</p><p>ドアが開くと人が乗っていた</p><p>あ、済みません下でした</p><p>マルゴさんは、中の人にそう言う</p><p>隣のエレベーターが来る下行きだ中は無人</p><p>あ、それ乗らないで</p><p>マルゴさんは、乗り込もうとしたオレを止める</p><p>そのエレベーターも見送って再度、上下のボタンを押す</p><p>上行きのエレベータが来る</p><p>中には誰も乗っていない</p><p>はい、みんな乗って</p><p>マルゴさんの号令で乗り込む、オレたち</p><p>一見、馬鹿げているけれどこういうことをちゃんとやっておかないと、素人だと思われるからね</p><p>マルゴさんは、そう言ってエレベーターの階数ボタンを、５つも押した</p><p>この階よりも上が３つ下が２つ</p><p>エレベーターのドアが閉まると上昇する</p><p>最初に止まった階では降りない乗り込む客もいない</p><p>またドアが閉まりエレベーターが上がって行く</p><p>次のボタンを押した階に止まった</p><p>はい、みんな降りて急いで</p><p>マルゴさんが、オレたちを急かす</p><p>オレが、みんなが安全に出られるように、エレベーターの戸を押さえようとすると</p><p>押さえないで</p><p>キッとした眼で、叱られた</p><p>結局、みんな飛び降りるようにして、エレベータから降りた</p><p>これでドアが開いている時間では、この階で降りたって推測できないだろ</p><p>そこまで考えているのか</p><p>まあ、こんなことをやっていてもホテルの警備の人には、丸判りなんだけどね監視カメラで観ているんだろうから</p><p>ホテルの人と警察の人にはね</p><p>寧が、補足する</p><p>警察の担当者はホテル側から情報の提供を受けているのは当然だろう</p><p>でも、まあ何もやらないよりはいいわ</p><p>オレも、その通りだと思う</p><p>馬鹿みたいに見えたとしても、石橋を叩いて渡るような努力は怠らない方がいい</p><p>家族みんなの安全のためには</p><p>また、マルゴさんを先頭に廊下を歩く</p><p>と角を曲がったところに、黒服の男たちが２人、廊下を塞ぐようにして立っていた</p><p>オレは身構える</p><p>ああ、彼らはいいんだ通してやってくれ</p><p>黒服の後ろから見知った声がする</p><p>それはジッちゃんの側近、香月セキュリティ・サービスの現トップ谷沢さんだった</p><p>わざわざ、お出迎えありがとうございますわ</p><p>渚が、代表して挨拶する</p><p>ここでは、一番の年長者だし２人の黒服には、マルゴさんは警護人に見えるからだろう</p><p>お嬢様たちがお待ちだこちらへ来てくれたまえ</p><p>谷沢チーフが、オレたちを手招きする</p><p>お待ちしておりましたわ旦那様</p><p>今度こそ、みすずたちの居る部屋に到着した</p><p>美智もいる</p><p>さっきのスタンダードな部屋とは、比べ物にならないほど広い</p><p>ていうか、ここ机と椅子とソファだけで、ベッドが無いし</p><p>済みませんジュニア・スイートで</p><p>ジュニア・スイート</p><p>ああ、本来ならお嬢様たちには、一番良い部屋を使っていただくべきなんだが今日の状況では、こちらでガマンしていただくしかない</p><p>ここ何番目に良い部屋なんですか</p><p>そうだなあ４番目か、５番目だと思う</p><p>まあ、隣のジュニア・スイートも押さえてあるここは続き部屋だからそこのドアで行き来できる家族用なんだスイートでも、定員は２名だからな</p><p>２部屋ジュニア・スイートを借りれば４人一緒に泊まれるってことか</p><p>克子姉や瑠璃子は</p><p>そちらのベッドルームで、先に支度を始めていますわ克子お姉様も一緒です</p><p>ああ、克子１人じゃ手が足りないわよねじゃあ、あたしが、みすずちゃんの支度を手伝ってあげましょうか</p><p>渚が、笑顔でそう言う</p><p>お願いします渚お姉様</p><p>みすずも、微笑む</p><p>と、続き部屋のドアが開いて、ミナホ姉さんが入って来る</p><p>あら、着いたのねあなたたち</p><p>うん、着いたよミナホ姉さんたちは、結構早く到着してたの</p><p>いいえ、あたしたちも１５分ぐらい前に着いたところよ翔さんと香月セキュリティ・サービスの人たちに送ってもらって公安さんたちも、付いてきてるけれどああ、翔さんたちは、もう次の現場へ向かったわ</p><p>グリーン山スタジオへ</p><p>こっちの部屋は、誰も使っていないからあなたたちは、こっちで休んでいなさい欲しいものがあったら、ルームサービスで取り寄せてもらうから</p><p>ミナホ姉さんが、隣のジュニア・スイートを示す</p><p>ああ、オレか外の黒服に言ってくれこのフロアに、もう一部屋、オレ用の控え室を取ってあるから、ホテルのヤツにはそっちに持って来させてうちの人間に届けさせる</p><p>とにかく、徹底してみすずたちの警護体勢を固めているんだな</p><p>この２つのジュニア・スイートは、オレたちとは全然関係無い企業の名前で借りてあるから今日のパーティのために来日した、ロシア人が泊まることになっている</p><p>そこまで、やっているんだ</p><p>何かあった時は、携帯は使わずにホテルの内線電話を使ってくれそれぞれ部屋から掛かって来た電話にしか出ないからな</p><p>だから、さっきノーマさんは、内線電話でここに連絡したんだ</p><p>どの部屋から掛けているのか、判る様になっているんだな</p><p>じゃあ、あたしたちは、こっちに行ってようねっメグちゃんアニエスたちを連れてきて</p><p>アニエスが、オレを見ている</p><p>パパも来てとか言い出さないのは谷沢チーフを警戒しているからだろう</p><p>アニエスにとっては、家族の中に一人だけ部外者がいる</p><p>お兄ちゃんは、ちょっとお話があるみたいだからお姉ちゃんたちと一緒に、行こうねっ</p><p>マナが、アニエスに話し掛ける</p><p>マナに手を引かれて、隣の部屋に行くアニエス</p><p>真緒も、お姉ちゃんたちと一緒に行っててアニエスちゃんに優しくしてあげるのよ</p><p>恵美ちゃん、寧ちゃん頼むわね</p><p>メグと寧も真緒ちゃんと一緒に、隣の部屋へ</p><p>一方、イーディは平然と部屋のソファに腰を下ろす</p><p>自分がここにいるのは当然だと</p><p>あいつは</p><p>谷沢チーフが、イーディを見る</p><p>結局、うちの子になりました実害は無いですまだ、日本語が全然判ってないですし</p><p>何だ、恭子のやつ置いてっちまったのか</p><p>谷沢チーフも、シザーリオ・ヴァイオラとの闘いの時に居たからイーディが、オレたちと行動を共にするようになったいきさつは知っている</p><p>というより置いてって下さったんですよその方が、彼女にとって良いですし</p><p>谷沢チーフが、マルゴさんに答える</p><p>彼女恭子さんたちとは、性的嗜好が異なりますから</p><p>そういうことかなら、しょうがねぇな</p><p>谷沢チーフも、恭子さんとは長い付き合いがあるらしい</p><p>さて改めて、今夜のことについて言うがな</p><p>部屋に残った面々オレとミみすずとナホ姉さんとマルゴさん、そして渚</p><p>イーディのことだけ無視して、谷沢チーフは話を始める</p><p>正直、関から報告を受けた時は驚いた</p><p>谷沢チーフがオレを見て言う</p><p>こういう計画はあんまり、褒められたことじゃねぇと思うんだが</p><p>ハァと、溜息を吐く</p><p>オレは閣下を騙すような真似は、あんまりしたくねぇんだよ</p><p>騙すのではありませんわサプライズですよ</p><p>みすずが、谷沢チーフに言う</p><p>ジッちゃんは今夜のパーティに、みすずと瑠璃子が現れることを知らない</p><p>ジッちゃんに報告しないまま、翔姉ちゃんは谷沢チーフとサプライズ作戦の打ち合わせをしたんだろう</p><p>とは、言うもののオレは、閣下に内緒でこういう真似をやらかすのは、これが初めてですよ</p><p>谷沢チーフは、ジッちゃんの実直な部下だ</p><p>それでしたら谷沢さんは、何も知らなかったということにしても構いませんお祖父様からの責めは、あたしと瑠璃子が全て受けますから</p><p>いや、待ってくれ怒られる時は、オレも一緒だよ</p><p>オレは、もう覚悟している</p><p>とにかくジッちゃんと瑠璃子の関係を、元に戻さないといけないんだそのためなら、オレは何だってするし後で、幾らでも怒られてやるよ全部、オレのせいにしてくれていいから</p><p>そのことはオレだって、よく判っている重秋様の死で、閣下と瑠璃子様の関係がギクシャクしているんだろうだが、いつまでも、こんな状況が続くのは良くない</p><p>ああ、この人はジッちゃんの瑠璃子への邪恋を知らない</p><p>ジッちゃんは、瑠璃子に初恋の女性の面影を感じていて</p><p>瑠璃子に対して、男として恋していた</p><p>だから、瑠璃子を親や世間から隔離し、自分の眼の届くところで育ててきた</p><p>もし、ジッちゃんがもう１０歳でも若かったら瑠璃子を犯していたかもしれない</p><p>しかし、ジッちゃんは老齢で、もうセックスに耐えられる肉体では無い</p><p>だから、ジッちゃんは瑠璃子への思いを断ち切るために</p><p>それも、わざわざセックス奴隷として</p><p>香月グループとしても、本家のゴタゴタが続くのは困るしかし、そんなことよりもオレは、閣下のご健康が体調を悪くなさらないかと、心配しているんだ</p><p>ジッちゃんの体調</p><p>瑠璃子様を、お前たちのところで預かってもらうようになってから閣下は、日増しに元気をなくしておられる公務では、無理していつも通りの姿をしていらっしゃるがやはり、お一人になるとお寂しそうだ元秘書の姉ちゃんにも、すぐに飽きてしまわれた</p><p>ジッちゃんの元秘書瑠璃子を失ったジッちゃんのために、克子姉が奴隷調教した</p><p>やっぱり、あの秘書さんではジッちゃんの心に空いた穴は、埋められなかったか</p><p>閣下のお心が晴れないのが、一番の問題だ心の陰りは、肉体に影響する閣下は、ご高齢でいらっしゃるのだから</p><p>ジッちゃんは今年、８２歳だ</p><p>美子様はどうなさっています</p><p>それも、大きな問題になっているんですよみすず様</p><p>谷沢チーフは、みすずを見る</p><p>閣下が美子様をお孫様だと、お認めになったことで美子様に親しく近付こうとする連中が増えています</p><p>香月家の後継者を狙って</p><p>今回の件で瑠璃子様は、閣下から遠ざけられたと感じている者が多いようで</p><p>瑠璃子の父、重秋の変死によって瑠璃子が後継者となる目は消えたと、勘違いしているのか</p><p>それにみすず様は、お相手を重役方に公開なさいましたから</p><p>みすずはオレが自分の相手だと、香月グループの重役と子供たちの前で宣言した</p><p>ジッちゃんも、それを認めた</p><p>自分の子供や親族を美子様と結婚させたいという申し出が閣下のところに、たくさん来ております</p><p>香月家の分家や、血縁を結びたいと狙っている連中が、一気に美子さんに向かっている</p><p>美子様は、とても大人しい方ですわ大変困っていらっしゃるのでは</p><p>みすずが、心配して尋ねる</p><p>はい今は、閣下が常にお側において、お守りしていらっしゃいますがいや、閣下としても、美子様のお披露目のために、お出掛けになる時には、必ずお連れなさっているのですが</p><p>当然、今日のパーティにもジッちゃんは、美子さんを連れて来る</p><p>ですが、美子様はこれまでずっと、瑠璃子様の後ろに隠れていらっしゃった方ですたった一人で、閣下のお側に付いて人々の注目を浴びるのはとても、お辛そうで</p><p>うんみすずや、瑠璃子は生まれながらにして、香月家の娘として育てられてきた</p><p>だから、覚悟ができているしメンタルも強い</p><p>どんな場所に行っても、名家のお嬢様として品のある振るまいができる</p><p>瑠璃子のお付きとして、常に瑠璃子の後ろに控えてきたけれど</p><p>香月家の娘としてのメンタルは鍛えられていない</p><p>むしろ、臣下としての控え目な態度が身に付いてしまっている</p><p>やはり、あたしと瑠璃子が一緒に居るべきなんだと思いますわ</p><p>美子様お一人ではお祖父様のお側に居るだけでも、お辛いと思うのよ</p><p>今日のパーティでもたくさんの賓客が、ジッちゃんに挨拶に来るだろう</p><p>そういう人たちに対して、香月家の娘として対応していくのは今の美子さんでは、苦しいと思う</p><p>ジッちゃんも、充分にはフォローしてあげられないだろうし</p><p>そもそもジッちゃん自身が、瑠璃子のことで心にダメージを負っている</p><p>だから、今、谷沢さんとも相談していたんだけれど</p><p>あなたたちのサプライズは当初の計画よりも、早めた方が良いと思うの</p><p>そうですわねパーティが始まってしまったら美子様は、矢面に立たされることになると思いますから</p><p>とりあえずオレの方で、閣下の到着をパーティの開始時間ギリギリにした閣下も早めに会場に来て、色んな人たちからの挨拶攻勢に合うのを嫌われてオレの組んだスケジュールを受け入れて下さった</p><p>ジッちゃんも、美子さんもギリギリの時間に、パーティ会場に到着する</p><p>その到着と同時に</p><p>みすずと瑠璃子は、アクションを開始しないといけない</p><p>昔、町田に汚い小川の隣に建っていたのでリバーサイド＊＊というラブホテルがありました</p><p>昔の彼女のアパートは、小さな児童公園の戸なのに建っていたのでパークサイド＊＊という名前でした</p><p>昨日、テレビのニュースを観ていたら、沖縄の米軍基地の隣に建っていたマンションはベースサイド＊＊という名前でした</p><p>ベースサイドって</p><p>そう言えば、近所にカステリア＊＊というマンションがあるのですが</p><p>カステリアって、スペインにあった昔の国の名前だろていうか、カステラのことだろ</p><p>と、何でそんな名前を付けているのか、ずっと疑問だったのですが</p><p>カステリアとは、スペイン語でキャッスルつまり、城という意味だと教わって、納得しました</p><p>でも、よく考えたらマンションに城って付けるのは、どうなんだろうか</p><p>543．ドレス・アップ</p><p>一応、今日のパーティの運営の連中には、オレの方から話はつけておいた警察関係も首相警護のＳＰの連中とも、オレは顔馴染みだしな他の警護役の連中にも、話は通してある</p><p>さすが、谷沢チーフだ香月セキュリティ・サービスのトップであり、長年に渡ってジッちゃんの警護をしているんだから、顔は広い</p><p>いや、向こうとしても閣下がギリギリに入場する方が助かるんだよ今夜のパーティの主賓はあくまでもロシアの大物政治家だし、日本の総理大臣だ２人ともパーティの開始と同時に、司会の合図で会場に入場することになっている大きな拍手でお迎え下さいってやつだ</p><p>主賓は司会に呼ばれてから、入場する</p><p>で挨拶だけして、総理大臣はすぐに席を外す長居はしないそういうもんだ後は担当の官僚や今日の場合は、外務副大臣とロシアと親しい与党の議員に任せて、首相だけは、他の仕事に向かう</p><p>ああ、顔だけ出して、挨拶してロシアの人と握手している写真とニュース映像だけを撮っておくんだな</p><p>本来、外交ってのはカウンター・パートナーって言って、それぞれの国で対等な地位にある人間が話をするもんなんだ今日の主賓のロシアの政治家は、確かに大物だが本来なら、総理大臣がわざわざ会うような相手ではないカウンター・パートナーは、外務大臣レベルだろうしかし、今の日本の外務大臣は外遊中だしロシアに対して、日本はロシアを重く見ているという意思表示をするために、わざわざ総理大臣が顔を出しにくるんだよ</p><p>谷沢チーフは、そう説明してくれた</p><p>あくまでも、表向きはロシア映画フィスティバルのパーティだしな今の首相は、国際的な文化事業に興味があるという態度で来るわけだロシアの政治家に会うためにわざわざ来たってことではなく</p><p>そうして、国家としてのメンツを保つ</p><p>ということだから、警護の連中にとっては、その首相がパーティ会場に居る時間が一番気を遣うことになる</p><p>首相の警護のために警備員も増える</p><p>だから、パーティの運営側としてはパーティの開始ギリギリ、主賓の入場の直前に閣下に来場していただきたいと思っているんだよその方が、警護体勢を一本化できるからな</p><p>一本化ですか</p><p>オレには、今1つよく判らない</p><p>ああ、先に閣下がパーティ会場に入られると色んな人が挨拶しに集まって来るだろう会場が、まとまらないしロシア政治家と首相とは別に、閣下への警護にも人を割かないといけなくなる</p><p>だが、パーティ開始直前に閣下が入場されれば運営側は、すぐに来賓がお入りになられますからと、閣下に向かって集まって来る客を制止することができるそのまま閣下を上座の来賓者席にご案内して、他の客とは隔離するそして、パーティ開始主賓の来場だ総理大臣が居る間は警護が厳しいから、パーティ会場内を荒らすやつはいない</p><p>そうかロシアの政治家や総理大臣が挨拶とかしている時に来賓席まで押し掛けて、ジッちゃんと話をしようとする人はいないな</p><p>というか、警備側がそういうことを許さないだろう</p><p>総理大臣の退場までを無難に進行するには、それがベストの流れだオレも経験があるが閣下を来賓席にお連れする前に、ピラニアどもが寄って来ると大変なことになるんだよ会場がざわめいたままじゃ、パーティが始められないしな</p><p>ジッちゃんが、寄って来る連中に取り囲まれている時にロシアからのお客様が入場したりすると、来賓を無視しているように受け取られるかもしれない</p><p>来賓の入場を全員の拍手で迎えるためには、ジッちゃんをササッと来賓席に押し込むことが肝心なのか</p><p>谷沢さん、これなんですけれど</p><p>ミナホ姉さんが、読んでいた紙を谷沢チーフに示す</p><p>ああ、今日のパーティの式次第かこれがどうした</p><p>ここなんですけれど</p><p>ミナホ姉さんは指を指して、示す</p><p>そして、自分の思い付いた考えを谷沢チーフに告げる</p><p>うなづく、谷沢チーフ</p><p>あたしも今から、交渉して間に合うことでしたら、そうした方が良いと思いますわ</p><p>パーティの運営の方でも、すでに誰かしら用意していらっしゃるんじゃないかしら</p><p>渚が、呟く</p><p>それは、オレの方で確認してみようしかし</p><p>よろしいのですね、みすず様</p><p>内外の皆様に香月家の本家の中には、何も問題の起きていないことを示すには、これがベストの選択だと思います</p><p>きっぱりと、そう答える</p><p>お祖父様も受け入れて下さるはずですわ</p><p>では、わたしの方からパーティの運営に申し入れますなあに、文句は言わせませんむしろ、あちら側も喜んで下さると思いますよ</p><p>谷沢チーフは、そう言って笑った</p><p>ではよしなに</p><p>オレたちのパーティ潜入計画の骨子が出来上がる</p><p>ところで今夜のもう一つの件ですが</p><p>谷沢チーフが、改めてみすずに言う</p><p>香月セキュリティ・サービスの新体制は、関くんに任せたのですから反対はしませんが</p><p>グリーン山スタジオの方のことか</p><p>香月セキュリティ・サービスの品位を落とすようなことにならないかと危惧はしています</p><p>多少のことは眼を瞑りますむしろ、香月セキュリティ・サービスは、もう少し世間に名前を売らなくてはなりませんから</p><p>旦那様はオペラをご覧になったことがございますか</p><p>オペラ</p><p>オペラって何</p><p>金管楽器か何かか</p><p>みすずが言うんだからアニメのロボとかの名前では、無いだろう</p><p>音楽劇です日本だとヨーロッパから来日したオペラ公演のチケット代は、５万円を越えるのが普通です</p><p>５万円て</p><p>はい１回の公演での、１人の観劇料金です</p><p>そんなの誰が観るんだよ</p><p>ファンは多いですわ５万円を超えるチケットでも、完売することは多いですし</p><p>日本にはお金持ちの上流階級というものが、一定数居るんですそして、この層が文化的なものを、自分たちだけで楽しんでいます歌舞伎などは、高校生や中学生に対して鑑賞教室の様なものを国が行っていますが名家の人たちは、本当は文化的なものを一般大衆の皆さんに知って欲しいとは思っていないんですよ</p><p>そういう高尚なものは一般大衆の人には理解できないだろうし、また自分たちだけが楽しむものとしておきたいと思っているんです</p><p>みすずは寂しそうに、微笑む</p><p>だから、５万円なんです５万円を支払える人しか、観に来なくていいって思っているんですそうやって、自分たちだけが本物の文化を楽しめばいいと思っているんです</p><p>そういう世界がある</p><p>オペラだけでは無いですオーケストラだって歌舞伎や伝統芸能だってお金があって、何度も鑑賞しなければ本質を楽しむことができないものは多いです普段は、一般の人たちの中に溶け込んでいますが本物の上流階級の人だけしか入り込めない場所もあるんです</p><p>そうね、テレビなんかでも、たまにお嬢様とか名門一家とかって紹介される人たちがいるけれどほとんどは、成り上がったばかりのお金持ちか、没落したお家の人ばかりですものね</p><p>本物の上流階級の人たちは絶対に、一般庶民の前に姿を見せないようにしているから</p><p>なんで</p><p>日本という国は戦後、みんな平等で公平な国になったってことになっているからよ生まれついての階級は無いってことになっているからだから、本物の名家や本物の上流階級の人たちは一般大衆から見えないところに、姿を隠したのよ</p><p>隠れた</p><p>ほら企業の経営者なんかで、やたらとマスコミに登場する人たちは、みんな成り上がりでしょ生まれついての名家の人は、絶対にそういう場に顔を出さないわ</p><p>いや、でもほら、白坂家の新聞社の</p><p>マナたちの大叔父白坂家の前当主、白坂守次氏なんて、自分新聞社のプロ野球チームのことで、やたらとマスコミに出ていたけれど</p><p>白坂家なんてまだ、名を成してから５０年も経たない成り上がりなのよあたしたちが話しているのは、本当の名家本物の上流階級のことよ</p><p>はいそして本物の名家の人たちは、隠れているものなんです旦那様だって、あたしに会うまでは、香月家のことはご存じではなかったですよね</p><p>オレは、日本に名家なんてものがあるってことを知らなかった</p><p>今まではいいえ、戦後社会は、それで良かったかもしれません上流階級は、隠れているだけでですが、これからの世の中は、それでは済まないと思います</p><p>それは積極的に、一般大衆の前にお姿を晒されるということですか</p><p>谷沢チーフが答える</p><p>まさかそうでは、ありません</p><p>違います一般の皆様に対して、あたしたちはイメージ戦略を行っていくべきだと思うのです</p><p>イメージ戦略</p><p>今回の黒森家の活動を拝見してイメージ戦略がいかに大切なことなのか、あたしは思い知りました</p><p>ミナホ姉さんたちは情報を小出しにすることで、白坂創介と白坂家のイメージを徹底的に失墜させた</p><p>現代は情報社会です今までのように、名家が一般の皆様から隠れて自分たちだけが文化を楽しんでいることは許されないと思いますいずれは世の人たちに、名家の存在は気付かれるでしょうその時になって心ない人たちに、悪いイメージをバラ撒かれないようにあたしたちは、先に行動を動かすべきなんです</p><p>つまりイメージを操作する</p><p>一般の皆様が良いイメージを持って下さる、愛される名家の人間として世の人たちに発見される前に、あたしたちの方から見える場所に出て行かないと</p><p>だから関さんには、人々に愛される香月セキュリティ・サービスになることをお願い致しました多少、マンガ的でも、下らなくてもいいのです一般の人たちが香月家という名家を守っている警護組織を愛らしく感じて下さればそれでいいのです</p><p>だからコスプレしたレイちゃんを前面に出す</p><p>あくまでも、藤宮くんの起用は世間に対するカムフラージュなのですね</p><p>谷沢チーフが、みすずに尋ねる</p><p>香月セキュリティ・サービスの本質はお祖父様の私兵です</p><p>要人警護を仕事とする警備部門そのものが私兵団であるトップ・エリート部隊のカムフラージュです</p><p>そうだトップ・エリートには恐ろしい人たちばかりが集められている</p><p>それを束ねているのが谷沢チーフだ</p><p>しかし、一般の人々は香月という家が、兵員を抱え戦力を持っているということを決して許さないでしょう</p><p>トップ・エリートの存在こそ知られてはいけない</p><p>ですから、警備部門が積極的に表に出てその存在を、マンガ的に誇張してアピールするべきなのです一般の人から見て、面白い組織でなくてはなりません</p><p>みすずは、谷沢チーフに言う</p><p>そういう組織なら存在することを許していただけます一般の人々にとって親しみを感じていただき、愛される存在になるんです</p><p>なるほどそういうお考えでしたか</p><p>谷沢チーフは、納得する</p><p>あたしと瑠璃子も表に出ます特に、瑠璃子という美しいお嬢様の存在を強調し瑠璃子を守るために、藤宮さんのような麗しい女性がトップを勤める警護会社があるというイメージを流布しますその会社は、香月家の他にも要人警護の仕事を受けていると</p><p>そういうイメージなら一般の人たちから、受け入れられるかもしれない</p><p>むしろ、レイちゃんのファンがたくさんできるかも</p><p>判りました時代は変化しているということですねみすず様が、そこまでお考えになられていらっしゃるとは</p><p>みすずに、谷沢チーフは頭を下げる</p><p>閣下は、今夜の関くんと藤宮くんの行動は白坂家に対する圧力の続きだと思われているようですが</p><p>グリーン山スタジオには、雪乃を連れて行く</p><p>雪乃を北九州からやってきた暴力団組織に対する釣り餌にする</p><p>黒森さんたちや、恭子の悪ふざけの一環だと</p><p>ジッちゃんの認識は、そうだろうな</p><p>これが白坂創介に対する復讐のために起こした一連のアクションの</p><p>総まとめになるんだから</p><p>お祖父様には、今夜にでも詳細をお話し致しますどうか、谷沢さんもあたしたちに協力して下さい</p><p>みすずも、谷沢チーフに頭を下げる</p><p>わたしにできる範囲のことでしたら、及ばずながら協力させていただきます</p><p>谷沢チーフは、そう約束してくれた</p><p>では、オレの方でパーティ運営と話を付けてくる決まり次第、伝えるから</p><p>谷沢チーフが、ミナホ姉さんとマルゴさんに言う</p><p>みすず様、瑠璃子様の直援警護は頼んだぞ閣下には、ここにお二人がいらっしゃることはお伝えしていない以上トップ・エリートクラスの警護人は配置できん</p><p>外の黒服たちレベルの警護しか、できないということか</p><p>こっちはあたしと美智ちゃんとイーディ、３人も居れば問題無いよ</p><p>ああ、よろしく頼むでは、みすず様、失礼致します</p><p>よしなに谷沢さん</p><p>谷沢チーフは一礼して、退室していく</p><p>さてみすずちゃんも、パーティの支度をしましょうか</p><p>渚が、みすずに微笑んだ</p><p>あなたもよ</p><p>あそうか</p><p>オレも学生服から、スーツに着替えないと</p><p>さすがに総理大臣の来るパーティは、学生服じゃ入れてもらえないだろう</p><p>こっちは大丈夫よ</p><p>みすずさんと瑠璃子さんの支度あなたも手伝ってあげなさいね</p><p>そんなオレ</p><p>女の子のパーティへ行く支度の手伝いなんて何をしたらいいのか判らない</p><p>そっちの部屋に行けば判るわ</p><p>マルゴお姉様お隣のお部屋から、恵美さんを呼んでいただけますか</p><p>良い機会ですからちょっとお話がしたいんです</p><p>いいよちょっと待って</p><p>マルゴさんが恵美たちの居る隣部屋へ続くドアへ</p><p>みすずメグと話って</p><p>あたしというよりあたしたちとお話していただきたいんです</p><p>あたしたちみすずと瑠璃子</p><p>香月家の２人のお嬢様</p><p>はい何ですか</p><p>隣の部屋から、制服姿のメグがやって来る</p><p>ああ、メグちゃんあなたにも手伝って欲しいのよ</p><p>手伝う</p><p>パーティへ行く支度克子が瑠璃子ちゃんを担当しているから、あたしはみすずを</p><p>じゃあ、あたしは美智ちゃんのお手伝いですか</p><p>メグは尋ねる</p><p>いいえメグちゃんは、この人を頼むわ</p><p>いや、着替えくらい一人でできるよ</p><p>子供じゃないんだから</p><p>スーツぐらい着られる</p><p>いえ、髪型とかも変えるわよ少し、イメージチェンジしないと</p><p>どうしてだよ</p><p>普段の高校生と公の席での黒森とイメージを変えておかないといけないでしょこれからは</p><p>今後も、みすずや瑠璃子のお供でこういう場に出なくてはいけないことがある</p><p>普段と同じままではいけない</p><p>ただの高校生吉田とみすずの相手黒森が、同一人物であることを知られるわけにはいかない</p><p>旦那様をどういう風に変えるのか恵美さんのご意見も伺っておきたいんです</p><p>みすずは、フェアにしたいんだメグとの関係を</p><p>あ、あたしだけでいいの寧さんやマナちゃんは</p><p>メグは、そう尋ねる</p><p>二人とも気にしないわよどんな姿になっても、彼は彼だってことが判っているから</p><p>ミナホ姉さんが、笑う</p><p>それはあたしだって</p><p>メグが反論しようとするが</p><p>とにかく、恵美も行きなさい行ってみれば判るわ</p><p>はい、じゃあ行きましょうねぇ</p><p>渚がオレたちを、瑠璃子や克子姉たちの居る寝室へ連れて行く</p><p>ミナホ姉さんは、一人だけ部屋に残った</p><p>あら、遅かったわね</p><p>ドアをノックしてから部屋に入る</p><p>克子姉が、鏡に向かって座っている瑠璃子の髪を梳いている</p><p>瑠璃子は、バスローブ姿だった</p><p>ドレスはまだハンガーに掛かっている</p><p>そこに美智が控えていた</p><p>美智はもう、ドレスに着替えている</p><p>谷沢さんと、今後のことについて相談していましたごめんなさい</p><p>みすずが、謝る</p><p>みすずちゃん、どうなりました</p><p>パーティの開始と同時に動くわ運営側との交渉は、谷沢さんがして下さっているから</p><p>それだけで、瑠璃子には判ったらしい</p><p>しかし大きな鏡が３枚もあるんだな</p><p>広い寝室の壁に全身が映るサイズの鏡が、並んでいる</p><p>ホテルの人にお願いして、持って来てもらったのよ支度をしないといけない人が３人もいるから</p><p>高級ホテルだと、そういうサービスをしてくれるんだ</p><p>あ、見て下さい、旦那様あたしたちのドレスです</p><p>みすずが、ドレスを示す</p><p>同じデザインで色違いのドレスが２着並んでいる</p><p>１つは白地に黒もう１つは黒地に白</p><p>ちょうど、白黒を反転させた感じになっている</p><p>白い方がルリたんで黒があたしです</p><p>うんしかし</p><p>何というかペラッペラだ</p><p>これ背中とか丸出しなのか</p><p>はい、ちょっとセクシーなのを選んでみました</p><p>わたくしのいつものドレスはお祖父様がお選びになるので、ちょっと子供っぽいんです</p><p>お祖父様はそういう風なのが、お好みなんだと思いますけれど</p><p>あたしたちは、もう旦那様の女ですから、大人っぽいものを着たいって思ったんです</p><p>ジッちゃんが、瑠璃子に子供っぽいものを着せたいと思っていたのは</p><p>瑠璃子をいつまでも子供のままにして自分の支配下に置いておきたいと思ったんだろうな</p><p>でも、瑠璃子にとっては</p><p>やっぱり、子供っぽいドレスばかりなのは、女の子として嫌だったんだろう</p><p>だから大人っぽいドレスを着たいという気持ちは、よく理解できる</p><p>あのこれ、見えちゃわないのか</p><p>自分の女が露出の多い服を着るということには</p><p>大丈夫よ胸は、ヌーブラを付けるから絶対に見えないようにするわ</p><p>克子姉が笑う</p><p>安心して下さい大事なところは、絶対にお兄様にしかお見せ致しませんから</p><p>瑠璃子も、そう言ってくれた</p><p>メグが、ジッと２人のドレスを見ている</p><p>じゃあ２人、先にドレスに着替えてくれよ</p><p>オレ、着替えが終わるまで外に出ているから</p><p>メグも、連れて行こう</p><p>メグはみすずたちに対するコンプレックスが抜けていない</p><p>着替える前にしなくちゃいけないことがあるでしょ</p><p>それであなたが来るのを待っていたのよ</p><p>今夜のこの子たちは思いっきり、大人っぽくセクシーにしたいのよ</p><p>その方が香月様に対して、正しいメッセージを伝えることになるから</p><p>２人がセクシーになるためには必要なものがあるでしょ</p><p>お兄様瑠璃子の子宮に、お兄様の精液を注いで下さいませ</p><p>にこやかに、瑠璃子は言った</p><p>瑠璃子はお兄様の赤ちゃんの素をお腹に入れたまま、パーティに出席致します</p><p>１５歳の美少女が、オレに微笑む</p><p>みすずもか</p><p>ねあなたでないと、できないことでしょ</p><p>美智ポンあなたは、見ているだけよ</p><p>あなたまでセクシーになっちゃったらパーティ会場での警護に差し障りが出るかもしれないから</p><p>うーっ、残念です</p><p>うな垂れる美智</p><p>あなたは、後でそのドレスを着たまま旦那様に可愛がっていただけばいいわ</p><p>みすずが、美智を慰める</p><p>捨てられた子犬のように、オレを見る美智</p><p>判った約束するから</p><p>仕方ない美智とは、パーティの後でしよう</p><p>外にいます</p><p>そのまま、ドアを開いて出て行こうとする</p><p>待ちなさい恵美ちゃん</p><p>克子姉がメグを引き止めた</p><p>昔、一度だけ招待券をもらって、５万円のオペラを観たことがあります</p><p>確か、劇場で売っていたコーヒーとかも馬鹿高だった気が</p><p>歌舞伎の１等席の世界を越えます</p><p>544．クロスファイト／クロスセックス　(その１)</p><p>お願い致します、恵美お姉様どうか、この場に残って下さい</p><p>瑠璃子が、メグに言う</p><p>あたしにあなたたちが、ヨシくんとセックスするところを見ていろって言うの</p><p>メグは、激しく反発する</p><p>違いますそうではありません誤解です</p><p>瑠璃子は、笑顔で首を振る</p><p>わたくしは恵美お姉様と一緒に、お兄様にご奉仕したいのです</p><p>そういうことなのよメグちゃん</p><p>克子姉が、メグの肩を抱くメグが開けていたドアを、静かに閉めた</p><p>あたしもよ恵美さん</p><p>みすずが、メグに近付く</p><p>せっかくの機会だから恵美さんと、あたしたちの間にあるわだかまりを、取り除いてしまいたいの</p><p>そう言って、ニコッと微笑んだ</p><p>警戒しながら、メグは尋ねる</p><p>あたしも瑠璃子も旦那様を、あたしたちの世界に連れ行ってしまおうという考えは無いのよ</p><p>みすずたちの世界名家とか、上流階級とか</p><p>今夜みたいに、ちょっとだけ来ていただくことはあるかもしれないけれど旦那様は、恵美さんたちと同じ世界に生きてこられた方でしょ</p><p>オレとメグの世界庶民の、いや普通の家よりも、もっと貧乏臭い生活</p><p>旦那様には旦那様にとって気楽で住みやすい世界に居ていただきたいのよあくまでも、あたしや瑠璃子が旦那様や恵美さんたちの世界に訪問するという形式を守りたいの</p><p>はい、わたくしやみすずちゃんは自分たちが、異常な世界の中で成長したことを自覚していますそういうわたくしたちの境遇に、お兄様を巻き込むことは極力避けたいのです</p><p>瑠璃子も、真顔でそう答えた</p><p>香月家の後継者争いや、分家との諍いわずらわしい名家同士の交流などに、お兄様がいらっしゃらなくてはならないようなことは、極力無いように致します</p><p>いや、オレは別に構わないよオレが必要なら、オレはどんな処にだって顔を出すよ</p><p>あなたの勇気は素晴らしいけれどあなたは、なるべく顔を出さない方が正解よ</p><p>渚が、苦笑して言う</p><p>あなたには、名家の作法とかしきたりとか判らないでしょ</p><p>そんなの覚えるよ</p><p>一度でもボロを出したら恥ずかしい思いをするのは、みすずちゃんや、瑠璃子ちゃん、それにシゲちゃんなのよ</p><p>恥をかきながら覚えていくというのは許されないのか</p><p>それが名家という世界</p><p>渚の言う通りよあなたは、なるべく隠れていた方がいいわ今日みたいな日は仕方ないとしても</p><p>だいたいあなたは、名家とか上流階級とか、苦手な方でしょ無理して背伸びなんかする必要は無いのよ</p><p>それに、あたしたちは今のままの旦那様が大好きなんです今のまま伸び伸びと、生きていていただきたいあたしたちの堅苦しい世界に来ていただくと、旦那様の自由なお心も硬直してしまうと思いますそんなことをみすずは、望んでおりません</p><p>瑠璃子もです</p><p>従姉妹の２人がオレに言う</p><p>わたくしたちにとってはお兄様に愛していただく時間だけが、唯一裸の自分に戻って、心を解放することができるんですお兄様との時間があるから生きていけます頑張っていけます</p><p>そうよあたしたち旦那様との時間があるから、この先も名家のお嬢様をやっていけるの旦那様は、あたしたちに元気をいっぱい下さるから</p><p>瑠璃子みすず</p><p>あたしたちは時々、旦那様のところに元気を分けていただきに伺うだけです普段の旦那様は恵美さん、あなたにお任せ致します</p><p>はい、恵美お姉様お兄様のことを、よろしくお願い致します</p><p>２人は深々と、メグに頭を下げる</p><p>メグは、困惑している</p><p>任せるとか言わないで下さいヨシくんは、自由ですお二人とも、いつでもお好きな時に、ヨシくんに会いにいらっしゃればいいじゃないですか</p><p>メグは、身体を震わせる</p><p>あたしだってヨシくんに、いっぱい元気をもらっているんです生きる勇気をもらっているんですお二人と同じです</p><p>瑠璃子はスッとバスローブを脱ぎ捨てる</p><p>全裸になる</p><p>１５歳の細い肢体健康的な肌</p><p>克子姉に梳いてもらった黒髪がサラッと揺れている</p><p>恵美お姉様ご覧下さいこれがわたくしです</p><p>桜色の乳首可愛いおっぱい</p><p>引き締まった細い腰柔らかそうなお腹</p><p>無毛の股間優雅なラインを形成している、太ももと両脚</p><p>お兄様が愛して下さるわたくしの全てですわたくしが、お兄様に捧げる全てです</p><p>瑠璃子の幼い裸身は美しい</p><p>わたくしの肉体も心もお兄様のものですそして、ただわたくしだけをお兄様は愛して下さっていますとても、嬉しいです胸が熱いですお兄様にとってはわたくしの出自、どこの家の娘かなど、全く関係ないのですから</p><p>そうねこの人は、ただ瑠璃子さんという一人の少女だけを愛しているわ</p><p>はい恵美お姉様、あなたと同じです</p><p>瑠璃子が、ニッコリとメグに微笑む</p><p>あたしと</p><p>そうですお兄様は、裸のわたくしたちを愛して下さっています同じなんです</p><p>瑠璃子はメグに香月家の娘たちに対するコンプレックスを捨て去れと言っている</p><p>同じじゃないわよ</p><p>メグは、小さな声で答えた</p><p>だって、あたしは瑠璃子さんやみすずさんみたいに、可愛くないもの</p><p>恵美さんだって、可愛いですよね、旦那様</p><p>オレに、振り向く</p><p>嘘よあたしお嬢様じゃないもん</p><p>結局白坂家のお嬢様だった雪乃が、メグを長年に渡って虐げてきたことが、深いコンプレックスになっている</p><p>美しい晴れ着で着飾って女王のように振る舞う、雪乃が頭から消えないんだ</p><p>それが自分は、可愛くないという思いになって凝結してしまっている</p><p>恵美さんは美しいです</p><p>そんなはずがないわ</p><p>いいえ、美しいです美しいからお兄様は、恵美さんを愛していらっしゃるんですわ</p><p>お兄様は美しい女性でなければ、絶対に愛されませんから</p><p>瑠璃子さんが言っているのは、見た目のことだけではないわよこの人は確かに心の綺麗な人しか、好きにならないわね</p><p>いえいえ恵美さんは、容姿だってとっても美しいです</p><p>みすずがメグの前に立つ</p><p>ニコッと笑ってオレに振り向く</p><p>あたし恵美さんと</p><p>妖しく微笑む</p><p>思いっきりいやらしいことがしたいです</p><p>そうだったみすずは、元々、同性愛嗜好が強い</p><p>ずっとずっとしたかったんです</p><p>よ、ヨシくんあたし</p><p>オレは正しい選択をしなくちゃいけない</p><p>メグオレに見せてくれ</p><p>オレはみすずと仲良くしている、メグの姿が見たい</p><p>メグに同性愛嗜好があるかどうかは判らない</p><p>だけど、みすずたちとの溝を埋めるためには</p><p>やってみるべき価値は、あると思う</p><p>オレのためにやってくれ</p><p>判ったわヨシくんが見たいのならあたし</p><p>あたしも混ぜなさい</p><p>ニッと笑って渚が参入する</p><p>みすずを仕込んだのは、あたしなんだからあたしも一緒にしたいわいいでしょ、あなた</p><p>ああみすずとメグが２人だけで絡むよりは渚も入ってくれた方が、メグの気持ちは楽になるだろう</p><p>うん頼むよ、渚</p><p>はーい、じゃ２人とも、ベッドにいらっしゃい</p><p>渚は、メグとみすずを部屋の奥のベッドに誘う</p><p>あなたは、こっちよ</p><p>克子姉が、オレを鏡前の椅子に手招きする</p><p>ここに座って、見ていてあげてあたしと瑠璃子さんで、気持ち良くしてあげるから</p><p>裸の瑠璃子が、椅子の後ろに立つ</p><p>わわわ、わたくしは</p><p>美智が泣きそうな顔で、そう言う</p><p>美智ちゃんは、そこで見ているっ見ているだけっいいわねっ</p><p>む、無念ですぅ</p><p>美智ポンは、美智ポンのお仕事をお願いしますっ</p><p>みすずが、自分の服を脱ぎながら美智に言った</p><p>うふふ恵美さん脱がしてあげるわね</p><p>みすずが、メグの制服に手を掛ける</p><p>メグは、心配そうにオレを見ている</p><p>そうよ、彼を見ていてあたしたちに任せなさい</p><p>渚が、メグの耳に囁く</p><p>はーい、あなたも脱ぎ脱ぎしましょうねぇ</p><p>克子姉がオレの靴とズボンを脱がしてくれた</p><p>お兄様、失礼致します</p><p>瑠璃子が、オレの制服のシャツのボタンを外していく</p><p>くぅぅっ</p><p>美智は見ているだけだ</p><p>あ、あのみすずさん、あたし部活してきたから汗臭いかも</p><p>恥ずかしそうに、メグが言う</p><p>そんなの、むしろウエルカムよねぇ、みすず</p><p>元レズビアン師匠と弟子は、楽しそうに恵美の服を脱がしていく</p><p>あたしも脱いじゃうわっ</p><p>渚も服を脱ぎ捨てる</p><p>あらあら、じゃああたしも</p><p>オレのすぐ側とベッドの横で、成熟した２人の女がストリップを始める</p><p>恵美さんの下着可愛い</p><p>ブラとパンティと靴下だけになったメグを見てみすずが言う</p><p>可愛くはないです安物ですから</p><p>メグは、身体を緊張させてそう言う</p><p>下着を可愛いって言ったのではないわ下着姿の恵美さんが、可愛いって言ったのよ</p><p>本当羨ましいです恵美お姉様は、とっても脚が長くて、お綺麗ですから</p><p>オレの肩に乳首を擦り付けながら瑠璃子が、メグを見てそう言う</p><p>恥ずかしそうなメグ</p><p>そんなことあるわよ恵美ちゃん、モデル体型だものスラッとしてて、羨ましいわ</p><p>渚が、ブラジャーを外しながらそう言う</p><p>でも、あたし渚さんや克子さんみたいに胸が大きくないですし</p><p>メグは、下着姿になったみすずをチラッと見る</p><p>みすずさんもあたしより、大きいですよね</p><p>胸の大きさなんて、関係無いわよ</p><p>克子姉が、爆乳を晒してそう言う</p><p>でも、男の人は大きい方が好きなんですよね</p><p>オレを見るメグ</p><p>それはわたくしに対する、宣戦布告なのでしょうか</p><p>平たい胸を持つ少女美智が言う</p><p>１つ年下のマナ妹はおろか３つ年下のアニエスにすら、負けているこのわたくしを</p><p>マナの胸は１４歳の少女として、普通に大きさに育っている</p><p>アニエスは、白人とのハーフだから発育がいいんだろうすでに、マナぐらいの大きさはある</p><p>勝つとか負けるとかは、少しでも膨れている人が言うセリフよ美智ちゃんのは、まったく膨らんでいないんだから空気が入っていない風船と一緒よ宣戦布告とか言い出すことさえ許されないわそんなの最初から、戦力がゼロなんだから</p><p>克子姉が、キツイことを言う</p><p>ミギギギギ</p><p>美智は、自分の胸を手で押さえる</p><p>ゼロなんてことは無いよオレは知っているよ美智の胸を触ると、ちゃんとこれから膨らむ基になりそうな、プニッとした感触があるから育つ下地はできているんだよ、美智だって</p><p>オレがそう言うと、美智は</p><p>あ、ありがとうございます、ご主人様ぁぁ</p><p>泣きそうな顔で、オレに言う</p><p>美智の胸をいっぱい触って大きくして下さいませっ</p><p>自分でムニムニっとドレスの上から、胸を揉む</p><p>あ、美智ちゃんドレスが皺になるから、そういうことをしちゃダメよ</p><p>渚が、美智を制する</p><p>あなたは、絶対にドレスを脱いじゃダメよ１人エッチもダメあなた１人だけ先に着付けをしちゃったんだからドレスを汚したら怒るわよ</p><p>ムギギギギ</p><p>美智は、必死に耐えている</p><p>美智ちゃんはこれから大きくなるわよまだ若いんだから</p><p>若いんだからってメグだって、まだ高１だ中３の美智とは、１歳しか変わらない</p><p>それに美智ちゃんは、物凄い美少女なんだから</p><p>もう何かしたら、あたしなんか全然敵わないような美人さんになっちゃうのよとっても、綺麗な顔立ちをしているんだもんあたし、羨ましくて</p><p>顔を褒められて、驚く美智</p><p>そんなこと今まで、誰からも言われたことがありません</p><p>それは美智ポンは、普段は不機嫌そうな仏頂面ばかりしているからよ</p><p>みすずが、メグのブラのホックを外しながらそう言う</p><p>あたし以外、周りの人間はみんな敵だって思っているみたいに、怖い顔ばかりしているから</p><p>そう言えば、最初に会った時の美智はブスッとしていたなあ</p><p>本当に、笑わない子だった</p><p>そ、そうでございましたか</p><p>恐縮する美智</p><p>でも、随分変わったわ旦那様に女にしていただいてから、あなたもどんどん表情が豊かになっている前は、そんな困った顔だってしなかったじゃない</p><p>みすずは、美智を見て笑う</p><p>そうですわねミッチーは、とって魅力的な女の子になられました今のミッチー、瑠璃子も大好きですわ</p><p>わ、わたくしだってルリルリのことは大好きです</p><p>ご主人様とみすずお姉様の次に大好きです愛しています</p><p>あら、あたしは何番目</p><p>克子姉が、おどけて聞いた</p><p>わたくしの中ではご主人様とみすずお姉様が突出していて、あとの家族の皆様は全員同列ですルリルリと同じくらい愛しています</p><p>あたしも、美智ちゃんのことが好きよみんなと同じくらい</p><p>克子姉は、笑った</p><p>あの、やっぱりわたくしもドレスを脱いではダメですか</p><p>周りの女たちが、どんどん裸になっていく中で美智は、いたたまれない様子で克子姉に尋ねる</p><p>美智ちゃんはダメぇ愛してるけど、却下そのドレスで、小っちゃくて可愛すぎる胸を隠しておきなさい</p><p>美智は面白いなあ</p><p>その代わり胸を大きくする方法、教えてあげましょうか</p><p>克子姉が、ムヒヒと笑う</p><p>は、はいっ教えて下さいませっ</p><p>美智が食い付く</p><p>克子さん、あたしも知りたいです</p><p>メグ別に貧乳じゃないのに</p><p>やっぱり、他の女たちに対してライバル意識があるんだろうな</p><p>じゃ、教えてあげる</p><p>少女たちの視線が、克子姉に集中する</p><p>シリコンをね</p><p>シリコン</p><p>入れるのよっ</p><p>あたしは、偽乳じゃないわよ渚と違って</p><p>ちょっと克子っあたしのお乳だって、本物ですっ</p><p>渚が、怒る</p><p>あははごめーん</p><p>でも、昔は克子より一回り小さかったのよ妊娠してからよ、今のサイズになったのは</p><p>渚が、少女たちにそう言った</p><p>やっぱり、赤ちゃんが出来ると大きくなるんですね</p><p>メグが、自分の胸を見つめてそう言う</p><p>しちゃおうかな、妊娠</p><p>あ、それで思い出した渚、あたしも今年妊娠することにしたから</p><p>克子姉が大きな声で、そう言う</p><p>来年渚と一緒に出産するわそうしたら、赤ちゃんの世話とか将来的には、幼稚園の送り迎えとか、小学校のＰＴＡとか分担してできるでしょ</p><p>克子姉の発言にメグが驚いている</p><p>みすずと瑠璃子と美智はさっきすでに、お屋敷で聞いているから</p><p>ああ、そう決めたの</p><p>決めたわ</p><p>見つめ合う元同級生の２人</p><p>２人は同時に誘拐され娼婦に堕とされた</p><p>だから、出産について色々と教えて欲しいのよ</p><p>いいわよ克子とはそういう関係になるんだろうなって思ってたから</p><p>同じ人の赤ちゃんを産むんですものね双子の姉妹みたいに、仲良く育ってくれたら嬉しいわ</p><p>うんそうね</p><p>克子姉は、わざと雪乃の産むもう１人の赤ん坊のことは口に出さない</p><p>メグの気持ちを考えて、話題にすることを避けているんだろう</p><p>恵美さんあたしたちも、そうしませんか</p><p>みすずが、メグに背中から抱きついてそう言う</p><p>もちろん、今すぐではないですけれど同じ年に、旦那様の赤ちゃんを孕んで、出産しませんか</p><p>メグは、みすずを見たまま口籠もる</p><p>あたしは恵美さんと本当の家族になりたいんです恵美さんの赤ちゃんは、あたしの子ですあたしの赤ちゃんは、恵美さんの子供ですそういう関係になりたいんです</p><p>見つめ合う２人</p><p>ほら、いつの間にかあたしも恵美さんも、裸です生まれたままの姿ですあたしたち、変わらないんですよ２人とも、旦那様に愛していただいている姉妹なんです</p><p>ニコッと、メグに微笑むみすず</p><p>一生、姉妹として助け合っていきましょうねっ、恵美さん</p><p>ありがとうございますあたし、産みますみすずさんと同じ年に</p><p>オレの顔を見る</p><p>ヨシくんの赤ちゃん産むから</p><p>うん、産んでくれメグ</p><p>わたくしたちも、同じ年に出産する約束をしたんですわねミッチー</p><p>はいルリルリの子は、わたくしの子わたくしの子は、ルリルリの子ですみんな可愛らしい女の子です</p><p>美智どういうことだ</p><p>わたくし女の子しか愛せませんからっ生涯で、愛する男性はご主人様１人とマリア様に誓いを立てております</p><p>大丈夫よ産んじゃったら、どんな子でも可愛く感じるものだから</p><p>唯一の出産経験者渚が言った</p><p>自分のお腹を痛めた子っていうのは本当に愛しいものよ</p><p>渚は望まない妊娠で真緒ちゃんを無理矢理に孕ませられた</p><p>男の子とか、女の子とか関係無いわよ産まれてきたらね</p><p>さあーて、美智ちゃん意外は、みんな裸になったわね</p><p>話題を変えるように、渚が大きな声でそう言う</p><p>では、あたしたち愛し合いましょう身体と心で</p><p>女たちは会話しているうちに打ち解けてきている</p><p>あんなに緊張していたメグも</p><p>みすずと瑠璃子のメグと仲良くなりたいという希望に克子姉と渚が、タッグを組んで協力してくれている</p><p>うんとっても、良い感じになってきた</p><p>ほーら、恵美ちゃん</p><p>裸の渚が裸のメグを抱きしめる</p><p>あたしねずっと、あなたのことをこうやって抱きしめてあげたかったの</p><p>あなたは山峰さんの家では、ずっと１人だったでしょ</p><p>メグは兄弟姉妹がいない環境で、育った</p><p>マナちゃんのことは自分が、お姉さんだってことを知っていたからずっと、あの子のお姉さんとして面倒を見てくれてたわよね</p><p>マナが、オレたちのところに来たばかりの頃は</p><p>いやオレたちがマナを誘拐し、レイプした当初は</p><p>メグは、献身的にマナに尽くしてくれた腹違いの姉として</p><p>だってあたしは、本当にマナの姉ですから</p><p>ええ、あなたは本当に頑張ってくれたわとっても、マナちゃんに良くしてあげていたありがとう恵美ちゃん</p><p>渚は、メグを抱きしめ頭を撫でてあげる</p><p>でもねあなたには、もうお姉ちゃんもいるのよお姉ちゃんにも、いっぱい甘えていいの</p><p>あでも</p><p>山峰家の養父母は共稼ぎだったからメグは、子供の頃から、自分のことは自分でする子として成長してきている</p><p>養女だから、養父母に遠慮してワガママを言わない、礼儀正しい少女になった</p><p>クラスでも、誰に対して面倒見が良くて優しい少女だ友達も多い</p><p>あなたは家族に甘えるのが、苦手なのよね</p><p>渚の言葉がメグには痛い</p><p>いいのよこういうのも、少しずつ慣れていくしかないことだから</p><p>渚の笑顔は、底抜けに優しい</p><p>お姉ちゃんが色々と教えてあげるからね</p><p>渚はメグにキスをしベッドに押し倒す</p><p>みすずあなたも、いらっしゃい</p><p>みすずも、メグの裸身に取り付く</p><p>恵美さん大好きあたしもお姉ちゃんだからね</p><p>メグの頬に、キスをする</p><p>旦那様の前で気持ち良くなりましょうね溶け合いましょうね</p><p>お姉ちゃんに甘える方法を教えてあげるわ</p><p>２人がメグの肉体にキスする舐める素肌を、刺激していく</p><p>ああっあああっ</p><p>渚もみすずも女の感じるポイントを熟知している</p><p>喘ぐ、メグ</p><p>いいのよあたしたちの方は、見なくてあの人をあの人を見ていなさい</p><p>はぁぁあんっ</p><p>メグは濡れた瞳でベッドの上から、オレを見ている</p><p>さあ、こっちも始めましょうか</p><p>椅子に裸で座らせられたオレ</p><p>克子姉の手がそっと、オレに触れる</p><p>あなたも恵美ちゃんたちを見ていればいいからね</p><p>克子姉の舌がオレの胸を舐める</p><p>瑠璃子ちゃんは、この人の脚の内側を舐めてあげて</p><p>瑠璃子は、オレの脚の間にしゃがみ込みオレの太ももの内側をペロペロと舐める</p><p>あたし、お兄様のお身体をペロペロするのすっかり大好きになってしまいました</p><p>瑠璃子の眼の前でオレのペニスが、強ばってく</p><p>克子お姉様これは、どういたしましょう</p><p>瑠璃子ちゃんのお口の中で、大きくしてあげなさい</p><p>オレの亀頭が瑠璃子の熱く湿った口内に</p><p>あ、瑠璃子のお口の中で大きく、固くなっていきますうふふ、お兄様の可愛い</p><p>瑠璃子は、チュッチュッと亀頭にキスするチロチロと舐め回す</p><p>瑠璃子ちゃんは、フェラチオ好きなの</p><p>オレの首筋を舐めながら克子姉が、瑠璃子に尋ねる</p><p>お兄様に気持ち良くなっていただくのが好きなんですそのためでしたら、わたくし何でもしますから</p><p>恵美ちゃんみたいに他の子に嫉妬とかしないの</p><p>克子姉の問いに、瑠璃子は</p><p>わたくし香月重孝の孫娘ですお祖父様が、たくさんの女性を愛してこられたことを知っていますからそういう気持ちは、ありません</p><p>２人でオレを責めることで瑠璃子は、克子姉に本音を話している</p><p>むしろわたくし、お兄様にたくさん可愛らしい女の子を抱いていただきたいんです</p><p>綺麗で可愛らしい無垢な女の子たちお兄様が次々と抱かれていくのが、見てみたいです</p><p>というか瑠璃子ちゃんのことだから、もう決めているんでしょこの人に、捧げるヴァージンの女の子を</p><p>はい心も身体も美しい女の子を</p><p>冗談ですわお兄様ほーら、お兄様のここもうカチンカチンですわよ</p><p>オレのペニスを舌で舐りながら上目遣いで、オレに微笑む</p><p>興奮なさってますうふふ、お兄様可愛いです大好きです</p><p>瑠璃子ちゃんはみすずちゃんよりも、閣下に近いみたいね</p><p>はい、わたくしはずっと、お祖父様のお側で育ちましたから</p><p>ジッちゃんの淫蕩さが瑠璃子の中にも息づいている</p><p>でも、瑠璃子は一生、お兄様だけですからお見捨てにならないで下さいね</p><p>はいわたくしは、永遠にお兄様のセックス奴隷ですわ</p><p>メグは、みすずに女性器を舐められ喘いでいる</p><p>渚には、可愛いおっぱいを弄ばれて</p><p>オレたちの会話を聞いている余裕は無い</p><p>ああっああっヨシくんあたしあたしぃぃ</p><p>快感に身を焦がしながらそれでもメグは、オレを見ている</p><p>オレだけを見ている</p><p>ムギギギギわたくしも参加したいですぅっ</p><p>１人蚊帳の外の美智が喚く</p><p>ダメよせっかくのドレスが汚れちゃうでしょ男の人の精液って、染みになったら取れないんだから</p><p>楽しそうに克子姉は、美智に言った</p><p>私の前の彼女は、とって賢い人でちょっと考えれば判ることが判らないのはどうかしているのよという名言を残してくれた</p><p>さて、私の母は小さな洋品店を経営している</p><p>店員も客も、全て老婆という困った店だ</p><p>その母が今日言った</p><p>うちのお客様に聞いたんだけれど数年前に、＊＊党から＊＊党に、政権交代した時に機密費をこっそり２兆円持ち出したんだって</p><p>２兆円</p><p>しかも、＊＊党北＊＊と交渉するのに、現金で１兆円支払ったらしいわよ何でも、お金で解決しようするから</p><p>だから、お客様に旦那さんが、そういうことに詳しい方がいらっしゃるのよ</p><p>お母さん、そういうの人に言わない方がいいよ馬鹿だと思われるから</p><p>何よ、信じないの</p><p>信じるとか信じないとかじゃなくてありえないから</p><p>何言ってるのよあんたが知らないだけでねえ、裏の世界はそんな風になっているのよ</p><p>いやあのさ</p><p>お母さんは長年商売をしてきているんだからあんたよりも、世の中のことはよく判っているわよ</p><p>幾ら裏金でも兆の単位になるわけが無い</p><p>ていうか、この段階でも＊＊党を誹謗するためにデマを流す人がいるんだ</p><p>そう言えば母は、知事選挙の時に＊＊候補の息子は＊＊というデマ情報、信じてたもんなあ</p><p>ちょっと考えたら判ることが判らない人なんだよなあ</p><p>情弱なんじゃなくて社会人としての洞察力に欠けている</p><p>身内がこんななのはとても辛いです</p><p>545．クロスファイト／クロスセックス　(その２)</p><p>ああんっああっヨシくん</p><p>全裸にされたメグがベッドの上に、仰向けに押し倒され</p><p>渚とみすずの２人に、犯されるように責められている</p><p>渚は、メグの胸や首筋、脇の性感帯を舌で</p><p>みすずは、メグの割れ目をミルクを啜る子犬の様にペロペロと</p><p>うふふ、お兄様気持ちいいですか</p><p>一方、オレは裸で椅子に座らせられ</p><p>克子姉に耳を舐められながら</p><p>瑠璃子に、チュパチュパとフェラチオされている</p><p>それでもメグは、切ない眼でオレを見ている</p><p>オレもメグも</p><p>恵美さんすっかり、トロトロになってしまわれましたね</p><p>みすずが、妖しい瞳でメグに言う</p><p>お兄様も張り詰めていらっしゃいます</p><p>瑠璃子が、オレの亀頭をピンクの舌で舐めしゃぶる</p><p>もう欲しいですか、恵美さん旦那様に挿れていただきたいですか</p><p>お兄様も繋がりたいですかこの大きくて固いのをうふふふ</p><p>上目遣いで、瑠璃子が微笑む</p><p>ほ、欲しいですあたし</p><p>メグが赤く上気した顔で、オレを見ている</p><p>興奮して、情欲に濡れた瞳で</p><p>ヨシくん抱いてみすずさんたちの前で、あたしのことメチャクチャにしてぇぇ</p><p>オレに向かってセックスをねだる、メグ</p><p>恵美さんそんなに欲しいの</p><p>みすずが、チロッとメグのクリトリスを舐め上げる</p><p>あんっ欲しい欲しいですあたしぃ</p><p>椅子から立ち上がって、メグのいるベッドに向かおうとした</p><p>メグが、オレを求めているのだから</p><p>後ろから、克子姉がオレを捕まえる</p><p>オレの肩を掴んで椅子の上に固定する</p><p>大きなおっぱいの弾力が、オレの後頭部に押し付けられた</p><p>はい、お兄様行ってはダメですわ</p><p>瑠璃子も、ぷっくりとした唇でオレのペニスをしごいていく</p><p>快感が、男性器から脊髄へビンビン響く</p><p>ああ、意地悪しないで下さい克子姉さん瑠璃子さん</p><p>メグが、泣きそうな顔で叫んでいる</p><p>メグの上半身は、渚の豊満な肉体に抑え付けられていた</p><p>大きく開かれた脚の間ではみすずが舌による攻撃を続けている</p><p>絡み合っている、裸の美しい女たち</p><p>メグは抜け出せなくなっている</p><p>恵美さんあたしたち、はっきりさせておきたいんです</p><p>これからのことについて</p><p>メグが、ギョッとしてみすずを見る</p><p>そこから先は、あたしが話すわみすずは、黙ってなさい</p><p>しかし渚様</p><p>嫌われ役は、年上の仕事よそのために、この場にあたしと克子が居るのあなたは、恵美ちゃんを気持ち良くすることだけを考えていなさい</p><p>渚はみすずの同性愛の師匠だ</p><p>強く言われたら反論はできない</p><p>再び子犬のようにメグの股間の泉に、舌を這わす</p><p>あっ何何なんですどういうことなんですああっ</p><p>メグは、すっかり混乱している</p><p>瑠璃子ちゃんも、彼のを舐め続けるのよ身体の中の、性欲の炎が消えないように</p><p>瑠璃子も、オレのフェラチオに集中する</p><p>か、克子姉どうして</p><p>ゾクゾクする快感に囚われながらオレは、オレを抱きしめている克子姉に尋ねた</p><p>みすずちゃんと瑠璃子ちゃんがねこの機会でないと、公平にならないって</p><p>２人が公平</p><p>あなたを公の場に連れ出す前に、恵美ちゃんの意思を確認しておきたいそうなの</p><p>メグの意思</p><p>恵美ちゃんあなた、判ってるあなたはもう、自由だってことに</p><p>克子姉がメグに言った</p><p>えっああっ克子さん何のことですか</p><p>みすずに舐められている快感に耐えながらメグは尋ねる</p><p>白坂創介は、もう死んだあなたを苦しめる人は、もういないってことよ</p><p>克子姉の代わりにベッドの上でメグを抑え付けている、渚が言った</p><p>ついでに白坂本家の体制も変わったわあなたの養家の山峰さん、ご夫妻とも、ずっと白坂家の新聞社の下請けの下請けみたいなお仕事をなさっているけれど</p><p>山峰家は、白坂家の遠縁だったけれど従属することを強いられてきた</p><p>白坂一族の系列の大きな会社でなく、子会社や下請けの会社で慎ましく仕事するようにと</p><p>白坂家の新しい当主はシゲちゃんに頭が上がらない状態になっているしね山峰さんのご親戚全員良い役職に栄転させることぐらいできるわ</p><p>結局白坂信子の息子の富久志が、次の当主に納まったんだっけ</p><p>とにかく、ジッちゃんには逆らえないはずだ</p><p>白坂家関連の仕事は、もうゴメンだって言うのならお嬢様が新しいお仕事を探して下さるそうよご自分で事業をお始めになるのなら出資して下さるって恵美ちゃんをこれまで育てて下さったお礼として</p><p>つまり山峰さんのお宅は、これからどんどん良くなるわお家のリフォームどころか、建て直すことももっと広くて大きなお家に買い換えることもできるわよ</p><p>山峰家はびっりするほど古くて、ボロボロだったもんなあ</p><p>あ、あっありがとうございます養父母も、とても喜んでくれると思います</p><p>メグは、身体を震わせながら答えた</p><p>それで恵美ちゃんは、どうするの</p><p>恵美ちゃんには山峰家に戻るっていう選択肢があるのよ</p><p>そうよ、あなたにはまだ戻れる場所が残っているの</p><p>メグの頬を撫でながら渚が言った</p><p>メグの言葉を遮るように、克子姉は言う</p><p>恵美ちゃんが、あたしたちと行動を共にしていたのは白坂本家に白坂守次氏の命令で、身柄を拘束されないように先手を打ったからよね</p><p>白坂家の中にはメグが、白坂創介の隠し子だということを知っている人もいる</p><p>メグの母親が誘拐されて黒い森に囚われていた娼婦だということも</p><p>白坂創介をオレたちに誘拐監禁されていた白坂本家は対抗策としてメグを拘束し、人質交換を要求してくる可能性があった</p><p>だから、オレたちはメグを白坂家から連れ出した</p><p>あたしは自分の意志で、お屋敷に残りましたあたしはあのお屋敷で生まれた娘ですから</p><p>メグは娼館で生まれて、娼館で育った</p><p>でも、今はもう状況が変わったのよ恵美ちゃんは、山峰さんの家に帰れるのよ</p><p>同じ白坂創介の娘でもマナちゃんや、アニエスちゃんには帰れる場所が無いわ</p><p>白坂創介の遺体白坂家も市川さんたちも、引き取らなかったそうよ無縁仏として処理されるそうよ</p><p>白坂創介の遺骸に帰る場所がないのならその公の娘であるマナだって、どこにもいけない</p><p>もはや日本中に白坂創介の悪名が拡がっている</p><p>白坂家だって、縁切りを宣言している</p><p>母方の祖父の市川氏は雪乃を精神病院に送り込もうとしたぐらいだ</p><p>マナのことだって腫れ物に触るような態度で、家の恥としてどこかに閉じ込めようとするだろう</p><p>アニエスちゃんに至っては、戸籍すら無いしね</p><p>しかも、あの子はセックスのことしか教えられていないからしばらくは、この人にセックスの相手をしてもらいながら、ゆっくりと普通の女の子の生活を教えていくしかないしね</p><p>克子姉が、オレを見てそう言う</p><p>アニエスにとってのオレは信頼できるパパであり</p><p>アニエスにとってのパパとはセックスする相手のことだ</p><p>その考えを修正するのには、かなりの時間が掛かるだろう</p><p>まだ１２歳だものね心に大きなショックを与えないように、じっくりと丁寧に相手をしていかないと下手に乱暴なことをすると、セックス依存症になってしまうわ心の寂しさを埋めてくれる相手なら、誰にでも身体を許すような</p><p>心配そうに、渚は言った</p><p>オレがアニエスとの信頼を損ねるようなことをしでかしたらアニエスの心は、壊れるきっと酷いことになる</p><p>何より、あの子可愛すぎるのよ天使みたいに綺麗でしょこのまま、迂闊に外に出したら男たちが、目の色を変えてあの子に突進してくるわもちろん、良い人ばかりじゃないでしょうし</p><p>アニエスには、まだ外の人間たちに対する免疫が無い</p><p>しばらくは、心も身体もこの人に委ねさせるしかないのよ</p><p>このオチンチンにね</p><p>克子姉の眺めるオレのペニスを瑠璃子は丁寧に、しゃぶっている</p><p>瑠璃子大丈夫か疲れないか</p><p>オレが尋ねると、瑠璃子はニコッと微笑んで</p><p>フェラチオは、１時間続けられるようでないとセックス奴隷としては未熟だと、克子お姉様に教えていただきました</p><p>フェラチオ１時間</p><p>ですから頑張りますお兄様っ</p><p>わたくしお兄様のセックス奴隷にしていただいて、本当に幸せなんですからっ</p><p>瑠璃子は、両手でオレのペニスを捧げ持ち頬擦りをする</p><p>瑠璃子のつるつるの肌に亀頭が擦れて気持ちいい</p><p>瑠璃子ちゃんも、みすずちゃんもすっかり覚悟ができているのよね</p><p>２人とも香月家のお嬢様として、厳しいセルフコントロールを強いられて成長してきたでしょあなたという、心と身体を許せる相手に巡り会えて嬉しくて仕方がないのよ</p><p>はいあたし、旦那様だけですから</p><p>みすずが、メグの股間から顔を上げてオレに言う</p><p>旦那様の前だけは心も身体も裸になれますお祖父様にさえお見せしたことの無い恥ずかしいあたしだって披露できます</p><p>ほら、この子ってあなたに、おしっこを披露するのが大好きでしょ</p><p>渚が笑って、そう言う</p><p>あれってねあなたに、自分の一番恥ずかしい姿を見せたくてしょうがないのしかも、あなたったら、いつも一生懸命見てあげるでしょだから、もっと嬉しくなる</p><p>はい旦那様が大好きですっ</p><p>では、わたくしもなるべく披露します</p><p>わたくしお兄様に、自分の裸を見ていただくのが大好きですわたくしの肉体を捧げるのも何も身に付けていない、この心と肉体をお兄様に楽しんでいただくのが大好きです</p><p>セックスが好きだということでは無いわよね</p><p>克子姉が、瑠璃子に尋ねる</p><p>わたくしが好きなのはお兄様に犯していただくことですお兄様がわたくしを求めて下さって荒々しく、わたくしの中に入ってくるのが好きですわたくしの子宮に、あたたかい精液を放出していただいた時は、もっと幸福な気持ちになります</p><p>瑠璃子さんあなた、この人以外の人とセックスするってことを考えたことがある</p><p>でも、例えば閣下に他の男の人との結婚を命じられたら</p><p>もし他の人に、力尽くで犯されることになったら</p><p>舌を噛んで死にます</p><p>瑠璃子は即答した</p><p>他の男性に汚されてしまったらお兄様に会わせる顔がありませんから</p><p>ニッと笑う瑠璃子</p><p>わたくしはお兄様のセックス奴隷お兄様に気持ち良くなっていただくために生きているんですわたくしは、それを誇りに持っていますわ</p><p>そう言ってまたオレのペニスに吸い付く</p><p>あたしもですあたしの肉体も旦那様に抱いていただくためだけにあるんです他の男の人なんて気持ち悪いだけです</p><p>だから美智ポンあたしとルリたんのこと、しっかり守ってちょうだいねっ</p><p>もちろんでございますわたくし自身もご主人様のものですから</p><p>たった１人服を着たまま、オレたちを見下ろしている美智が言う</p><p>もし、他の男の人にレイプされそうになったら美智ちゃんはどうするの</p><p>克子姉が尋ねた</p><p>自爆致します</p><p>自爆</p><p>いや、こいつならやりかねない</p><p>いや、美智オレは、何があったとしても、お前が生きていてくれた方が嬉しいよ</p><p>思わず、オレがそう言うと</p><p>わたくしが嫌なんです</p><p>オレを見て言う</p><p>一生涯ご主人様だけの女でいたいのですご主人様以外の男性とは、肌を合わせません裸身も見せませんキスだってあ</p><p>口籠もる美智</p><p>ご主人様の赤ちゃんとはキスぐらいは、すると思います</p><p>恥ずかしそうにそう言う</p><p>あたしもそうです旦那様だけです</p><p>お兄様だけですわ</p><p>みすず瑠璃子</p><p>結局ねこの子たちは、特殊過ぎる環境で育てられてきたから</p><p>香月家の名家の重みに恥じない娘として育てられた、みすずと瑠璃子</p><p>工藤流古武術伝承者で、中学生にしてすでに警護人として生きる美智</p><p>あなたでないとダメなのよこの子たちを、全て、まるっと受け入れられるような男の子はあなたしかいないから</p><p>はい、旦那様との巡り合ったことは運命ですから</p><p>お兄様に捧げるために、瑠璃子は生まれてきたんだと思います</p><p>ご主人様でないとダメなんです</p><p>３人は熱い眼で、そう言う</p><p>そしてあたしと渚も、そうよ</p><p>そうねあたしたちみたいに、娼婦だったっていう過去のある女を愛し尽くしてくれるのは、あなただけだわ</p><p>渚も、オレを見る</p><p>ええ、あなたでないと</p><p>あたしなんて真緒まで受け入れてもらっちゃってるし次の子も、もう予約済みだし</p><p>あたしも産むからね</p><p>ええ克子と一緒に、同じ男の子の赤ちゃんを産むなんてとっても幸せだわ</p><p>そうね愉快な気分よ</p><p>こんなに幸せな気持ちになる日がくるなんて思ってなかったわ</p><p>２人は微笑み合う</p><p>一番の嫉妬体質だから、この場には呼ばなかったけれど寧ちゃんもね</p><p>うん、克子寧ちゃんが、一番病的にこの子のことを溺愛しているわよね</p><p>あの子も色々と歪んでるから</p><p>この人に何かあったらあの子は、すぐに自殺しちゃうわよね</p><p>それは克子もでしょ</p><p>あたしとお嬢様もね</p><p>ああ、御名穂さんもそういうタイプよね</p><p>あたしは真緒がいるから、今は死ねないわ</p><p>ていうか、約束したでしょお嬢様と３人で</p><p>あなたが死ぬ時には、あたしたちの誰かが一緒に死んであげるわその時、あなたの一番近くにいる女が残った２人は、あなたの家族たちを守り続けるから</p><p>あなたは、何も心配することはないのよ</p><p>渚もオレに優しく微笑む</p><p>あのあたしも死にますけれど</p><p>旦那様のいない人生なんて無意味ですから</p><p>みすず様とご主人様がいなくなってしまわれるのなら</p><p>あなたはダメよ、美智ポンあなたは残された家族を守る仕事があるでしょ</p><p>わたくしも香月家を守りますでも、お兄様がいらっしゃらなくなられたら瑠璃子の人生は、終わったも同然ですお兄様との思い出だけを胸にして堪え忍びます</p><p>恵美ちゃんこういうことなのよ</p><p>克子姉がメグに言う</p><p>結局ねみんな、この人でないとダメなのあたしたち、こういうとっても偏った女なのよ</p><p>あたしも克子もみすずちゃんも、瑠璃子ちゃんも、美智ちゃんも、マナちゃんも、アニエスちゃんも、寧ちゃんも御名穂さんも</p><p>レイちゃんと翔お姉さんもよあの２人も、相当偏っているから</p><p>イーディちゃんもよ克子は知らないと思うけれど、今日、ここへ来るまで彼にデレッデレだったんだから</p><p>知ってるわよお風呂でこの人にアイラブユーって言われてフォーリン・ラブしちゃったんだから</p><p>あ、そうだったの</p><p>克子姉は、風呂場のできごとまで、よく知っているな</p><p>つまりね恵美ちゃん、あなたとは違うのよ</p><p>あたしが違う</p><p>メグは愕然となる</p><p>そうよだって恵美ちゃんは別にこの人じゃなくってもいいでしょ</p><p>そうね他の男の子でも恵美ちゃんなら、充分に幸せになれるわよ</p><p>克子姉渚</p><p>あたしはお嬢様と一緒に、あなたたちの学校の監視をしていたから知っているけれど</p><p>雪乃を陥れるためにミナホ姉さんは、校舎に仕掛けられている監視カメラや盗聴マイクで校内の情報を集めていた</p><p>恵美ちゃんは、お友達も多いしセンパイたちからの評判も良いし知ってた、恵美ちゃんのことが好きな男子生徒が３人もいるのよ</p><p>そのうちの２人は恵美ちゃんが婚約したって聞いても、諦めていないわあんな男から奪い取ってやるって、燃えているみたいよ</p><p>相手がオレだもんな</p><p>負けないって思っているんだろう</p><p>誰と誰だか、教えてあげましょうか</p><p>い、いいですそんなのっ</p><p>克子姉の提案を、メグは断る</p><p>あ、あたしはヨシくんと婚約しているんですからっ</p><p>あら婚約っていうのは、破棄できるのよ</p><p>あなたたちの婚約騒ぎは、この連休の直前だったから今なら、まだどうにでもなるわよやっぱり婚約は止めましたって言ったって誰も文句は言わないわよ</p><p>そうよ２人とも、まだ高校１年生なんだから</p><p>克子姉が、クスッと笑う</p><p>一ヶ月もしないうちに、みんな忘れちゃうわよそれに婚約破棄ってことになったら、恵美ちゃんだけ残して、あなたは学校を辞めるでしょ</p><p>克子姉の眼が、オレを見る</p><p>考えてみてあなたが学校からいなくなれば、恵美ちゃんは自由に恋愛ができるのよ高校生らしく普通の恋愛が</p><p>オレがいなくなれば</p><p>そうね、克子の言う通りだわ山峰さんの家に戻って普通の家庭に暮らして、普通に高校に通って普通に恋愛をする幸せよねあたしたちには、体験できなかったことだから</p><p>メグは黒い森に、どうしても残らないといけない理由は無いんだ</p><p>山峰さん夫妻は、養女のメグに深い愛情を抱いてくれているし</p><p>ね、あたしたち変でしょ異常なのよ見てご覧なさい、１つの部屋に裸の女と男が絡み合って乱交しているのよいやらしいでしょこれがあたしたちの世界よ</p><p>酷いことばかりだったでしょ、これまでセックスだっていつも誰かに見られているしロスト・ヴァージンの写真や映像も撮られて</p><p>ホントヘンタイよね</p><p>こんな異常な世界に恵美ちゃんみたいな普通な子がいるべきではないわ</p><p>あたしもそう思うわ恵美ちゃんは、本当に普通のお嬢さんだから</p><p>克子姉と渚がメグを責める</p><p>あ、あたしあんっ</p><p>みすずの舌が、メグの敏感なところを刺激する</p><p>あたしはヘンタイですから旦那様の前での、オシッコ披露が大好きですし旦那様の他の女の人と愛し合うのも好きです旦那様に見ていただきながら</p><p>メグを舐めながら上目遣いで、オレを見る</p><p>わたくしはセックスのことは、よく判りませんしお兄様がお望みなら、どんなことでもしますわ</p><p>わたくしは、すこぶるヘンタイですっ</p><p>瑠璃子美智</p><p>恵美ちゃんは、無理をしてこんなことをしなくてもいいのよあなたは、普通なんだから</p><p>克子姉が、さらに攻め込む</p><p>判っているわあなたはこの人と普通に高校生活を謳歌したいのよねでも、それは無理なのよこの人には、恵美ちゃん以外にもたくさんの女がいるんだから</p><p>学校では、あたしだけのヨシくんです</p><p>それがねイーディちゃんも、編入するのよあの子なんて自然児だから、場所を構わずこの子とのセックスを望むんじゃないかしら２年したらマナちゃんも入学してくるはずだし</p><p>旦那様には、あたしたちの学校の学園祭に来ていただきますからあたしたちも、旦那様の高校の行事には伺いますわいつも旦那様の勉強なさっている教室で、犯していただきます</p><p>あら、みすずちゃんうちの学校ならいつでも入れるわよあなたのところの学校みたいにセキュリティが厳しくないから</p><p>克子姉の言う通りみすずは、今まで何度もオレたちの高校に来訪している</p><p>もちろんあなたがこの人と別れるなら、彼の方が学校を辞めるわイーディちゃんの学校は別に探すしそしたら、この人にはパン作りの特訓をしてもらおうかしら</p><p>うちのお花屋さんは、いつでもあなたを必要としているわよ</p><p>オレの未来は、克子姉のパン屋と渚の店の手伝いって決まっているんだ</p><p>別に高校に通い続ける必要は無い</p><p>ほら、この子高校辞めちゃってもいいかなあって、思い始めているわよ</p><p>そうみたいね恵美ちゃん、どうする</p><p>２人の声に、メグは</p><p>ジッと、オレを見る</p><p>オレに恵美が必要だ、離れたくないって言って欲しがっている</p><p>オレはメグを幸せにできるんだろうか</p><p>メグは克子姉の言う通り、普通の女の子だ</p><p>普通の女の子のメンタルしか持っていない</p><p>確かにオレたちの家族は異常だよオレたちのセックスだって</p><p>極めて異常だ</p><p>でも、オレは今更、この家族を止められないオレには家族を守らないといけない義務がある</p><p>そう言うオレに克子姉は</p><p>義務そうじゃないでしょ</p><p>あなた自身だってどうしょもなく歪んで育ってきている子なのよあなたこそあたしたちみたいな異常な家族でないと幸せになれない子じゃないの</p><p>大きな乳房でオレを抱きしめる</p><p>あなただって、まだ高校１年生なのよ子供なのよ自分が頑張らないととかオレがみんなを幸せにしてやるとかって考えは捨てなさい</p><p>あなたはもうあたしたちを充分、幸せにしてくれているからそして、あたしたちだって、あなたを幸せにすることに命を懸けているんだから</p><p>柔らかい肌が、オレを包み込む</p><p>そうよあなたにだって、あたしたちが必要なのあたしたちは、あなたに一方的に愛して欲しいんじゃないわあたしたちだって、あなたのことが愛したいんだから</p><p>だから、これはあなたの選択じゃないの恵美ちゃんが、自分で選ばないといけないことなの</p><p>メグを見下ろす渚</p><p>恵美ちゃんどうするのかどうしたいのか、自分で決めなさい</p><p>そうよあなたがどんなにこの人に縋り付こうとしても、あたしたちが許さないから</p><p>渚と克子姉が言う</p><p>あたし絶対、この人を離さないわ</p><p>オレを抱きしめる克子</p><p>わたくしもペロペロしちゃいますわ</p><p>瑠璃子は、舌をオレの勃起から離さない</p><p>彼のところには行かせないからね</p><p>渚が、メグを抑え付けて言う</p><p>はい行かせてあげません</p><p>みすずも、メグの股間を舐め続けている</p><p>わたくしもおります</p><p>仁王立ちで、美智も言った</p><p>みんな、ズルイです</p><p>ジッと、オレの方を見ている</p><p>あたしだってあたしだって</p><p>あたしだって、普通の子じゃありませんっ</p><p>大きな声で叫ぶ</p><p>あたしだってヨシくんでないとダメなんだもんっ</p><p>メグの瞳に、涙が浮いている</p><p>あたしはお屋敷で生まれた娘であたしのママは娼婦で</p><p>メグがオレに訴える</p><p>ママは殺されてしまってあたしは、ずっと独りぼっちで</p><p>メグの心が爆発する</p><p>あたしだって山峰のお父さんやお母さんには言えないことを、たくさん抱えてきたのよっ誰にも絶対に言えない過去をあたしだって</p><p>あたしだってううん、あたしだって異常なのよ変なことばっかりあって友達になんて絶対に言えないわヨシくんだけなのよヨシくん</p><p>メグが、オレを呼んでいる</p><p>ヨシくんだけよこんなあたしを、全部受け入れてくれるのはあたしだって、ヨシくんにしか心を開けないよヨシくんにしか裸の自分を見せられないんだもんっ</p><p>メグが叫んでいる</p><p>ヨシくんじゃないとダメなのっヨシくんが好き他の男の人なんていらないわお友達も、山峰のお父さんとお母さんと一生会えなくなってもいい</p><p>ヨシくんしかいないのよっ</p><p>メグの最終章ですね</p><p>今までのメグは、吉田くんとの関係だけに執着していましたが</p><p>家族たちとの関係特に香月家の子たちとの関係を構築しないと、今後、悪い状況になってしまうのは眼に見えているので</p><p>セックス大会は、明日やります</p><p>546．クロスファイト／クロスセックス　(その３)</p><p>メグが濡れた瞳で、オレを見ている</p><p>もうっ、バカバカバカっみんな大嫌いっあたしのことだけ、除け者にしてっ</p><p>あたしだってあたしだって、ヨシくんだけなのっあたしのことを判ってくれて受け入れてくれるのは</p><p>泣いて叫ぶメグに渚が言う</p><p>そうよ判った恵美ちゃんも、みんなと同じなのよ</p><p>あなただけ特別じゃないのあたしたちと変わらないのよ</p><p>ど、どういうことです</p><p>メグが２人に尋ねる</p><p>だって、恵美ちゃん自分だけ、みんなとは違うみすずちゃんたちに負けているって、思い込んでたでしょ</p><p>渚の優しい声にメグは</p><p>それはみすずさんも瑠璃子さんも、あたしより綺麗だしお嬢様だし</p><p>恵美さんだって、綺麗だわ</p><p>みすずが、メグの股間から顔を上げてそう言う</p><p>お嬢様かどうかなんて、関係ありませんわ今は、みんな裸ですお兄様は、わたくしたちの境遇など気にしていらっしゃいませんし</p><p>オレの股間から、瑠璃子が言う</p><p>結局は恵美ちゃんの中だけの問題よあなた自身のコンプレックスなんだから</p><p>わたくしが思いますに恵美お姉様は、考えすぎです</p><p>ご主人様に、何もかも捧げ尽くしてしまえばいいんですわたくしは、すでにそうしていますから何も悩むことはありません</p><p>あたしも美智ポンと同じよずっと旦那様のお側にいられるだけで、幸せだものそれ以外のことは、何だって受け入れるわ</p><p>あたしが、旦那様を愛しているのよ自分の意志でそして、今、旦那様もあたしのことを愛して下さっているってことは判っているわ幸せよでも</p><p>みすずが、メグにフッと微笑む</p><p>これからも、ずっと旦那様があたしを愛して下さるかどうかは判らないわだから、必死に、旦那様に縋り付くしかないのよ</p><p>そんなヨシくんが、みすずさんを見捨てるはずがないわ</p><p>恵美さんはどうしてそう思うの</p><p>笑顔で、メグを見るみすず</p><p>だってそれは、やっぱりみすずさんは、あたしなんかと違ってたくさんのモノを持っていらっしゃるじゃないですかっ</p><p>メグは叫ぶ</p><p>香月家のことそんなもの旦那様にとっては、何の価値も無いって、何度も言ってるでしょそういう旦那様だからあたしたちにとっては、理想のご主人様なんだから</p><p>でも、みすずさんこれからの家族のことを考えたら、ヨシくんだって香月家との関係を大事にするわ</p><p>香月家の権威と財力は黒い森を守るためには必要だ</p><p>今はねでも逆に香月家の存在が、家族に悪い影響を及ぼす可能性もあるわ</p><p>今はまだ、お祖父様がお元気だから良いけれど香月家の分家の人たちや、グループ企業の重役の方々が、また何か企まないとも限らないんだから</p><p>香月重秋の裏工作に分家や重役たちのうちの数人が参画していた</p><p>司馬沖達氏に、グループ企業をまとめさせるというジッちゃんの計画もまだ成功したというわけではない</p><p>これからも、軋轢は続くだろう</p><p>香月家の内部の争いが、家族にとってよくないと判断されれば旦那様は、あたしゃ瑠璃子をお見捨てになられるかもしれないわ</p><p>そんなこと、あるはずがないわよ</p><p>旦那様はあたしたち家族のために、雪乃さんを諦めて下さったのよ</p><p>だったらあたしだって、お見捨てになられるかもしれないわ</p><p>あたしは、旦那様にとって雪乃さんが、どれだけ大事な人だったか知っているものあたしは自分が雪乃さんよりも旦那様に愛されているとは思っていないわ</p><p>オレたちの関係が何の心配もなく永遠に続くものではないことを、理解している</p><p>だからこそあたしは、努力するわ絶対に、香月家が家族に迷惑を掛けないようにどんな手を使ってでも、あたしがコントロールするから</p><p>みすずの眼も潤んでいる</p><p>あたしだって、必死なのよずっと旦那様のお側においていただくために何だってするわどんなことだってするわ</p><p>みすずの熱い涙が、メグの白いお腹の上に零れる</p><p>あたし判ったのただ好きなだけじゃダメなのよ愛していただいていることに、喜んでいるだけじゃダメよこの幸せをずっと続けるためには、自分から積極的に努力しないといけないんだって</p><p>メグはジッと、みすずを見上げている</p><p>あなたは、あたしや瑠璃子に旦那様を取られてしまうんじゃないかって不安に思っているんでしょでもねそんなのは、あたしたちだって同じよあたしたちだって、不安なの恵美さんと同じなのよ</p><p>暗い顔のメグ</p><p>はいメグちゃんそこで落ち込まない</p><p>克子姉が、優しく言う</p><p>あなたは、普通の高校1年生の女の子なんだからみすずちゃんや瑠璃子ちゃんの内面の不安が判らないのは、当たり前よ名家のお嬢様の考えていることなんて、あなたに判るはずがないでしょ</p><p>そうよでもこれで判ったでしょみすずちゃんだって、恵美ちゃんと心の中は変わらないのよ香月家のお嬢様だって、服を脱ぎ捨てたら1人の女の子普通の高校生よりも多少はメンタルが強いけれどでも、特別なんかじゃないのよ</p><p>渚もメグに言う</p><p>あたしは本当はヨシくんを独り占めしたいんです</p><p>メグの眼にも、涙が溜まっている</p><p>あたしだけのヨシくんにしたいの２人きりで、高校生活を楽しく過ごしたいんです</p><p>あたしは、嫉妬深くて我が儘だからヨシくんの特別になりたいんです</p><p>そう心中を告白したメグに瑠璃子が</p><p>なればいいじゃないですか何が問題なんですか</p><p>わたくしはお兄様の特別ですわ現実にそうですから</p><p>わたくしはお兄様が３０００円というお金を支払ってまで、買い取って下さったセックス奴隷ですからお兄様は、わたくしという厄介者を覚悟して受け入れて下さったのですわ</p><p>そして、オレを見上げ</p><p>お兄様いつも瑠璃子のことを特別に可愛がって下さって、ありがとうございます</p><p>瑠璃子は、笑顔でそう言ってオレの亀頭に、チュッとキスをする</p><p>そうねあたしも特別だったわ旦那様のペットは、あたしだけだしあたしのことだけ、いつも特別に愛して下さっているもの</p><p>わたくしも特別ですご主人様はいつも、わたくしをヘトヘトになるまで犯して下さいますからわたくしはご主人様のたった１人のセックス玩具ですから</p><p>美智も誇らしげに胸を張る</p><p>そう言えば、あたしも特別だわこの子、あたしのことが一番好きだと思うものいつも、あたしの作ったご飯を、喜んで食べてくれるし一緒に、パン屋さんだってやってくれるって言ってくれているし</p><p>それを言うならあたしこそ特別よあたしは、真緒まで受け入れてもらってるし赤ちゃんを産むってことだって、この人は嫌な顔をしないで良いよって即答してくれたんだからっ</p><p>あらららもしかして、恵美ちゃんだけ特別じゃなかったの</p><p>口籠もるメグ</p><p>この人に愛してもらう存在になっただけですでに特別なのよそしてあたしたち全員を出し抜いて、特別中の特別になりたいのなら、そうやってタダを捏ねているだけじゃなくって、メグちゃんなりに努力しないといけないんじゃないのかしら</p><p>克子姉の言葉にメグは</p><p>でも、あたしみんなほど綺麗じゃないし</p><p>あのねどうして、この場に寧ちゃんを呼ばなかったか判っているの</p><p>単純な美しさならあたしたち全員、寧ちゃんには適いません</p><p>みすずが溜息を吐く</p><p>顔も超美人だけれどプロポーションまで美しいっていうのは反則よね</p><p>全くです</p><p>克子姉の言葉に、美智が頷く</p><p>美智ポンお顔の造形だけでいったら、あなたが寧ちゃんの次に美人だって判っているの</p><p>み、みすずお姉様わ、わたくしはむ、胸がありませんし</p><p>少し分けてあげましょうか</p><p>渚が、苦笑する</p><p>強さなら、マルゴちゃんに勝てないしそのマルゴちゃんだって、上には恭子さんていう鬼みたいに強い人がいるしね</p><p>悪巧みとズル賢さならお嬢様には敵わないし</p><p>香月家がどれだけ由緒のある名家だといってもやんごとなき御身分の方たちには敵いません</p><p>渚、克子姉、みすずと言葉を繋げる</p><p>コンプレックスは、どんな立場になってもなくならないのよ王侯貴族だろうが、ホームレスだろうがみんな、自分が持っていない幸せに恋い焦がれるのよ人間は、永遠に満足できない生き物だから</p><p>克子姉は言う</p><p>だから、恵美ちゃん自分のコンプレックスとは、自分で折り合いをつけるしかないのよ</p><p>メグは黙り込む</p><p>本当にこんなに綺麗で長い脚を持っていらっしゃるのに、どうして自分は綺麗じゃないなんて思われるのかしら</p><p>みすずが、メグの足を撫でていく</p><p>そうよね、この人ったらいつも、恵美ちゃんの脚とお尻を見ているわよね</p><p>克子姉が、オレの頬を突っつく</p><p>その人、恵美ちゃんのお顔も気に入っていると思うわよ切れ長の眼が、素敵だから</p><p>渚が、そう言って笑う</p><p>好きに決まっているだろ</p><p>恥ずかしそうに、頬を染めるメグ</p><p>でも、オレだってよく判らないんだこのまま、オレがメグを愛していくことが、本当にメグのためになるのかどうか</p><p>さっき、克子姉たちにメグはもう、どうしてもオレたちの家族に入っている必要は無いって言われてちょっと考えたんだ</p><p>メグは山峰家に戻って、幸せに暮らすという選択肢もある</p><p>何を考えたの</p><p>もし、そうならメグは、オレなんかじゃなくてもっと良い男と、幸せになることもできるんだなって</p><p>だって、オレは男として、魅力のある方じゃないしオレよりも、メグに相応しい男はいっぱいいるわけで</p><p>それに、オレには他の女たちが、家族がいるどうしたって、メグ１人だけを愛するわけにはいかないんだ</p><p>そんなこと判っているよ</p><p>だけどメグのこれから先の人生を考えたら</p><p>犯罪組織黒い森の中で生きていくよりも普通の幸せを掴んだ方が、良いのはないか</p><p>メグだけは、まだ普通の女子高生に戻れるのなら</p><p>はーい、そこまで</p><p>克子姉が、苦笑してオレを止める</p><p>あなたのコンプレックスもなかなか大変ね</p><p>でも、もうちょっと欲望に正直になるべきだと思うわよ</p><p>はい、恵美ちゃんのことを見て</p><p>オレは克子姉に言われるまま、ベッドの上のメグの裸身を見る</p><p>綺麗よね恵美ちゃん</p><p>じゃあ、ちょっと想像してみて</p><p>あそこにいる恵美ちゃんがあなたの知らない男の人とセックスしているところを</p><p>メグが他の男と</p><p>どんな気分</p><p>オレは嫌だ</p><p>正直な言葉が、口から出た</p><p>恵美ちゃんの子宮に、知らない男の人が射精して赤ちゃんを孕む想像して</p><p>そんなの絶対に嫌だ</p><p>もっと我が儘に貪欲になりなさいあたしたちには、遠慮はいらないんだから</p><p>克子姉はオレに囁く</p><p>恵美ちゃんを一生、あなただけの奥さんにしたいんでしょ</p><p>メグがオレを見ている真剣な眼で</p><p>ああ、そうだよメグはオレのものだメグの裸だって、絶対に他の男には見せたくないよ</p><p>そうよ、ヨシくんあたしは、ヨシくんのものよヨシくんだけが、あたしを抱いて良いのよ</p><p>あたしだってヨシくんとしか、セックスしたくないんだもんっ</p><p>みすずが、メグの股間を指で撫で</p><p>恵美さんまた、トロトロになっていますよ</p><p>瑠璃子が、オレのペニスを白い指で撫でながら</p><p>お兄様もカチンカチンです</p><p>克子姉が、オレを抑え付けていた手を離す</p><p>渚もメグから身を離す</p><p>恵美ちゃんも彼をお迎えして</p><p>みすずと瑠璃子がメグとオレの股間から離れる</p><p>ヨシくん、来てぇ</p><p>メグが、M字開脚で愛液を滴らせているピンクの割れ目を、オレに示す</p><p>ベッドの上のメグに突進する</p><p>あああっ、ヨシくん、ヨシくん、ヨシくんっ</p><p>メグメグ</p><p>オレは、メグの細身の裸身を抱きしめキスする</p><p>すぐにメグが、オレの口の中に舌を差し入れてくる</p><p>オレたちは舌と舌を絡め合う</p><p>メグの可愛いおっぱいを揉んだ</p><p>メグの乳首は、すでにコリコリと固くシコッている</p><p>オレは、メグの乳首に吸い付く</p><p>みすずの前戯が効いている</p><p>メグの肉体は、すっかり性的に高ぶっている</p><p>挿れてっ犯してっ</p><p>メグがオレに叫んだ</p><p>オレは、メグの太ももをグワッと押し広げ</p><p>膣口にガチガチの勃起ペニスを擦り付ける</p><p>ぬちゃり</p><p>愛液が亀頭に絡みついて、いやらしい水音を立てた</p><p>は、早くぅぅ</p><p>オレは、メグの中に潜り込ませるッッ</p><p>あぐぅっ</p><p>メグの締め付けが凄い</p><p>締まるぅ</p><p>ヨシくんもっと犯して、犯して、メチャクチャにしてぇぇ</p><p>オレたちは、お互いのリビドーを叩き付けるようにして</p><p>交わっていく</p><p>ぬぬぬっ、ぐっ</p><p>ああっ、入って来るぅぅ奥まで来るぅぅ</p><p>一番奥まで来てぇぇ、ヨシくんので奥をコンコン叩いてぇぇ</p><p>オレは、根元まで最大勃起したペニスを突き込むっ</p><p>亀頭の先がメグのぷくっとした子宮口をノックする</p><p>そうよっこれよあああっ、ヨシくんに犯されるぅっあたし幸せよっ</p><p>メグああ、メグ</p><p>メグが、手と脚でオレをギュッと抱きしめる</p><p>もう離れない好きなの好き好き、好きぃぃ</p><p>下からグイグイと、腰を叩き付けてくるメグ</p><p>こんなに好きなのに馬鹿ぁ、ヨシくんの馬鹿あたしのこと、手放すなんて言わないでよっ</p><p>メグの健康的な若い肉体がオレを包み込む</p><p>うんごめん、ごめんなオレメグを離したくない一生、オレの女でいて欲しい</p><p>もう、ヨシくんの女よっ一生、離れないわよっあたし、ヨシくんの奥さんなんだからっ</p><p>メグは、熱いキスをオレに</p><p>あたしだって特別なんだもんっ</p><p>オレは、ゆっくりと腰を動かし始める</p><p>くちゅっ、くちゅっ、くちゅっ</p><p>メグの胎内は濡れて熱い</p><p>一挿しするたびに愛液が、ぷちゅぷちゅと滴り零れる</p><p>ヨシくんヨシくんああっヨシくんっ</p><p>メグは、切ない顔でオレを見ている</p><p>どうしようすっごい、好きぃこんなに、ヨシくんのことが好きだったなんてあたし、自分で判ってなかったよ</p><p>あたしヨシくんが全てよ判った判ったわよ</p><p>メグが潤んだ眼で、オレを見つめる</p><p>全部受け入れるわもう、文句は言わないごめんねヨシくん</p><p>あたし、弱い子だったヨシくんゴメンね</p><p>オレは、腰の動きを速くする</p><p>メグの中に突き込む角度を変えて</p><p>メグの膣内の違うポイントを擦っていく</p><p>ああっ、これいい気持ちいいよ、ヨシくん</p><p>うんメグ</p><p>こういうの誰として、覚えたの</p><p>いいわ怒っているんじゃないのあたしとも色んなこと試して</p><p>メグがオレを見て、微笑む</p><p>あたしともいっぱい、セックスのお勉強をして欲しいの</p><p>ああ、しようメグ</p><p>最初から、肉欲の炎が燃えているメグは一気に高ぶる</p><p>ああっ、ああーっヨシくん、ヨシくんヨシくんああっ</p><p>もう周りの女たちの眼を気にせずにただ愛欲に溺れていく</p><p>そう思っていたら</p><p>ヨシくんあたしの中には出さないでね</p><p>め、メグ</p><p>今、ヨシくんの精液が必要なのはみすずさんと瑠璃子さんでしょあふぅんっ</p><p>喘ぎながらもメグは、優しくオレに微笑む</p><p>あたしも家族全員のことを、第一に考えるわそうでないとみんなに追い出されちゃうもの雪乃みたいに</p><p>メグは家族のために、自分の欲求をセーブしてくれるというのか</p><p>あなた、恵美ちゃんをイカせてあげて</p><p>渚が、オレにそう告げる</p><p>はい、それが旦那様のお仕事です</p><p>みすずも、笑っている</p><p>はぁんあっ、あっ、あっ、あっ激しい激しいよヨシくん</p><p>メグがイクまでオレは、腰使いを止めないッ</p><p>自分もメグの絶頂に合わせて射精しなくていいと思ったらこんなに余裕を持ってセックスができるのか</p><p>オレの激しい律動にメグの肉体が、揺れていく</p><p>メグの可愛いおっぱいが、ぷるぷると廻るように揺れている</p><p>オレたちは、１つの機械のように熱を持って、運動を繰り返す</p><p>いやぁいやぁあああっ何よ、これ白いのっ白いのが来ちゃう来ちゃうよっヨシくんっ</p><p>身体を抉られる快感にメグは、訳の判らないことを叫び出す</p><p>ああっ、破裂しちゃうよっあたしあああっヨシくんが、大きく膨らんでるのっいやぁいやぁぁあたし飛んでっちゃうよおっヨシくん、捕まえていてぇぇ、メグのこと離さないでぇぇ</p><p>オレはメグの手をギュッと掴む</p><p>メグ、見せろオレに見せろメグの恥ずかしい顔を見せるんだッ</p><p>うん、見てぇぇメグのイッちゃう顔ヨシくん見てぇぇぇ</p><p>メグの肌から、一気に汗がジワッと噴き出す</p><p>愛液と汗の淫臭がオレたちの絡み合うベッドを満たしていく</p><p>メグの１６歳の肉体が絶頂の痙攣を始める</p><p>オレのペニスを高校１年生の膣が、きゅうきゅうと締め上げる</p><p>ああっあああっ来るよっ白いのが来るぅぅ</p><p>メグの性感が爆発する</p><p>ああああっイクのっイクのっあああっ、ヨシくんイっちゃううううっ</p><p>ビクッ、ビクッ、ビクッ</p><p>メグのスリムな肉体が小刻みに震える</p><p>眼は、オレを見たままとろーんと快感の頂点に溶けていく</p><p>はぁぁんっ</p><p>メグのエクスタシーはそのまま、１分近く続いた</p><p>オレは、メグからペニスを引き抜き</p><p>ベッドに仰向けに、ゴロンと寝転ぶ</p><p>メグは、まだ絶頂から戻ってきていない</p><p>ルリたんあなたが愛していただきなさい</p><p>みすずが瑠璃子に言う</p><p>みすずちゃんよろしいのですか</p><p>瑠璃子が、尋ねると</p><p>本当のことを言うとね今日、お祖父様の前で、セクシーに成長しているのはあなただけでいいのよ</p><p>あたしが、旦那様に愛されて変わったことはお祖父様は、もうご存じだから</p><p>そうだジッちゃんが今抱えている問題は、瑠璃子だけだ</p><p>瑠璃子自身はジッちゃんの自分に対する邪恋を知らない</p><p>それにね他の人たちに対してインパクトのある効果を出すためにも、あなたの方があたしよりもより変わらないといけないのよ</p><p>世間の人は瑠璃子の父親の変死に伴って、ジッちゃんが瑠璃子を遠ざけたと推察している</p><p>だから、瑠璃子がニコニコと幸せな顔で、ジッちゃんと和解している姿を公開しないといけない</p><p>旦那様の精液たっぷり、あなたの子宮に注いでいただきなさい</p><p>瑠璃子は、自分だけなんて申し訳無いという顔をする</p><p>大丈夫よそのために、美智ポンがここに居るんだから</p><p>みすずが美智を見る</p><p>美智ポンアレをやるわよ</p><p>はいアレでございますね</p><p>美智、まさか</p><p>待ちに待っていた出番が参りましたここは、わたくしにお任せ下さいませ</p><p>美智がそう言て、ヌフフと笑う</p><p>わたくしもすでに下着が、びしょびしょになっております</p><p>アレって何なの</p><p>エレキテルで電気を集めて、みんなで手を繋ぐ科学の実験てなさったことありません</p><p>みすずが、渚に尋ねる</p><p>ごめんなさいあたし、科学とか苦手だったから</p><p>では、皆様ベッドの周りに集まって、手を繋いで下さい</p><p>美智に言われてみんなが集まってくる</p><p>お兄様は、そのままわたくしが上になりますわ</p><p>瑠璃子が、オレの身体に跨がってくる</p><p>瑠璃子さんは、乗馬の経験は</p><p>２回ほどお祖父様が、乗馬クラブを持っていらっしゃいますので</p><p>瑠璃子が答える</p><p>そうやって女が男の人の上になってするセックスを騎乗位って言うのよお馬さんに跨がっているみたいでしょ</p><p>まあ、そうなんでございますか</p><p>この人が、今から瑠璃子ちゃんの可愛いお馬さんになってくれるわ</p><p>お兄様はいつでもとっても可愛いらしいですわ</p><p>瑠璃子が、頬を赤くしてそう言う</p><p>オレの勃起ペニスを撫でて</p><p>まあ、こんなに真っ赤に張り詰めていっぱい、精液をお出しになりたいのですね</p><p>そして、腰を浮かせる</p><p>今、瑠璃子の中に納めてさしあげますわ</p><p>瑠璃子の割れ目もすでに蕩けていた</p><p>オレの亀頭を擦り付けるとじゅるるると熱い汁が垂れてくる</p><p>ええっとううっ</p><p>瑠璃子は、オレのペニスを挿入しようとするが角度が悪くて入らない</p><p>こうよ瑠璃子ちゃん</p><p>渚が、オレのペニスの根元を持って角度を合わせる</p><p>１５歳の瑠璃子の膣口はメグよりも狭い</p><p>オレの亀頭がぬぶっと、押し込まれる</p><p>うっあぐぐっ</p><p>そのまま、まっすぐに腰を落として大丈夫、怖くないから</p><p>渚の指導の下瑠璃子が、ゆっくりとオレのペニスを受け入れる</p><p>あああっ、お兄様お兄様</p><p>ぐぐぐぐ、ぬるっ</p><p>狭い膣口を亀頭が通過する</p><p>一番大きく腫れ上がっている場所さえ突破すれば後は</p><p>あああっ、あああっ入ってますお兄様ぁ</p><p>一気にオレのペニスは根元まで、呑み込まれる</p><p>瑠璃子の下腹部が、オレの恥骨と接する</p><p>そのまま力を抜いて大きく深呼吸よ</p><p>オレの上で脱力する、瑠璃子</p><p>あああっ、こんなに深く奥まで、お兄様が入ってきています</p><p>瑠璃子が、情欲の溢れる瞳でオレを見下ろしている</p><p>さあ、お馬さん暴れていいわよ</p><p>克子姉の言葉に、オレは下からズンッと腰を突き上げる</p><p>はぐぅ</p><p>瑠璃子が、喘ぐ</p><p>さらに、ゴツゴツと腰を打ち上げる</p><p>あっ、あっあっあっ</p><p>オレの突き上げに、瑠璃子のおっぱいが揺れる</p><p>それが見ていて気持ちいいのでさらに突き上げる</p><p>あああっ、あっお兄様ぁっ</p><p>瑠璃子、ちょっと身体を倒して</p><p>揺れているおっぱいを見ていたら触りたくなった</p><p>下から手を伸ばしたオレに、瑠璃子はすぐに目的を察してくれた</p><p>オレの手が、瑠璃子の小振りだけど形の良い胸を掴む</p><p>あなたは、本当におっぱいが好きねえ</p><p>わたくしのおっぱいでも満足して下さいますか</p><p>満足だよそうじゃなきゃ、こうやって揉まないだろ</p><p>うんメグのより固くて弾力がある</p><p>乳首は指で擦っているうちに、固くなってきた</p><p>そろそろ、瑠璃子ちゃんの方も腰を使いなさい</p><p>しかし、瑠璃子はどうすればいいのか、逡巡している</p><p>ベッドのスプリングを利用するのよリズミカルに、下に力強く押し付けるようにしてトランポリンでジャンプするみたいに</p><p>瑠璃子が、下にお尻をゴンと押し付ける</p><p>スプリングの弾力で裸身が浮く</p><p>そう、その要領よ段々、力を増やしていってリズミカルに</p><p>瑠璃子の身体がオレの上で、跳ねていく</p><p>オレのペニスで貫かれた膣を軸にして</p><p>あっあっあっあっあーっ</p><p>可愛い息が漏れる</p><p>いかがですか、お兄様瑠璃子は、ちゃんとセックス奉仕ができていますか</p><p>瑠璃子の額からの汗がオレの胸に、ぴちゃりと零れる</p><p>瑠璃子のセックスまで終わりませんでした</p><p>次話で終わってパーティへの支度に移ります</p><p>547．爆発セックス／彼女はノーコン</p><p>あんっ、あんっ、あんっ、あんっ、あんんっっ</p><p>騎乗位で、オレの勃起を深々と受け入れながら</p><p>ベッドの上で、跳ねる瑠璃子</p><p>すっかり、ベッドのスプリングの反動を使ったピストン運動をマスターしている</p><p>瑠璃子はセックスも勘が良い</p><p>ああぅああうっお兄様ぁお兄様ぁぁッッ</p><p>蕩けた顔で、オレを見下ろしている</p><p>可愛いおっぱいが、上下に揺れる</p><p>汗の玉がじっとりと浮かんで飛び散る</p><p>オレは、瑠璃子の汗と愛液の匂いに包み込まれている</p><p>何て楽しいんでしょうっお兄様とのセックスは楽しくてたまりませんわっ</p><p>瑠璃子はセックスの快感を、楽しいと表現する</p><p>瑠璃子の身体もっと、もっと楽しんで下さいませ</p><p>肉体と肉体の交合男と女でしかできない、裸の結合</p><p>美子さん以外の人間から隔離されて育った瑠璃子には</p><p>セックスという究極のスキンシップが嬉しくてたまらないのだ</p><p>あんっお兄様、とっても可愛らしいお顔をなさっていますわ気持ちいいですかわたくしのお腹の中</p><p>そういう瑠璃子の切なげな笑顔は15歳の少女とは思えないほどセクシーだ</p><p>気持ちいいよ、瑠璃子お前は</p><p>幸福そうにオレを見下ろす瑠璃子</p><p>さっき散々、寧が一番美人だとか美智は顔立ちが整っているとか言ってたけれど</p><p>ああ、オレの上で瑠璃子が跳ねている</p><p>結合部から、愛液をトロトロと零しながら</p><p>オレのペニスを締め付けつつ亀頭の先を自分の子宮に打ちつけている</p><p>ルリだってすっげぇ、綺麗だよものすごく、可愛いよ</p><p>そしてこの気品は何なんだ</p><p>全裸で男の上に跨がり、腰を振っているというのに瑠璃子には、高貴なオーラが漂っている</p><p>ありがとうございますああんっ</p><p>瑠璃子が、ピクッと身体を震わせる</p><p>どうしたんだ、ルリ</p><p>瑠璃子は、自分の下腹部を美しい手で押さえて</p><p>お兄様のお言葉に瑠璃子のここが、キュンとなってしまいましたぁ</p><p>きゅっきゅっと尻に力を入れて、オレのペニスを締めてくる</p><p>お兄様、大好きです瑠璃子には、お兄様が世界で一番可愛いのもっともっと、気持ち良くして差し上げたい</p><p>瑠璃子は、くにくにと腰をくねらせる</p><p>瑠璃子の胎内でオレのペニスが膣壁に擦り付けられる</p><p>まあこれが気持ちいいんですねもっと致しますわ</p><p>瑠璃子は貪欲に男へのセックス奉仕を覚えていく</p><p>あ、うううヨシくん</p><p>同じベッドの上で、絶頂後の放心状態からメグが目覚める</p><p>これだけ瑠璃子がベッドをゆさゆさと揺すぶっているのだから意識も戻る</p><p>はい、恵美ちゃんはあたしたちと一緒よ手を繋ぐの</p><p>克子姉が、メグの手を掴む</p><p>はいな、何なんです</p><p>いいからみんなで輪になるの</p><p>そうだ克子姉、渚、みすず、美智は</p><p>オレと瑠璃子の絡み合うベッドを取り囲む様にして、手を繋いでいる</p><p>みんなでオレたちのセックスを見ている</p><p>優しい笑顔で</p><p>あっあっあっあっあふぅっ</p><p>また瑠璃子が、オレの腰に自分の女性器を打ちつける</p><p>どう騎乗位気に入った瑠璃子ちゃん</p><p>渚が瑠璃子に尋ねる</p><p>はいこの形のセックスも、瑠璃子は好きですわ</p><p>セックスについての知識を全く与えられてこなかった瑠璃子には</p><p>セックスに対する後ろめたい気持ちが一切ない</p><p>本当にセックスを楽しんでいる</p><p>正常位とバックと騎乗位とこれで３つ覚えたわね</p><p>日本の古式体位だと、あと４５種類あるからね四十八手って言うんだから</p><p>まあ、まだそんなに</p><p>笑顔の瑠璃子</p><p>では、全てマスターしないといけませんわねお兄様に瑠璃子の肉体を楽しんでいただくために</p><p>４８種類全部するのかよ</p><p>そんなの四十八手じゃなくって４８の殺人技だよ</p><p>まあ四十八手の中には、現実的ではない体位も入っているから本当に気持ちいいのは、半分くらいだと思うけれど</p><p>瑠璃子は、オレのペニスを深く押し込んだまま大きく円を描くように、腰をぐりぐり廻している</p><p>わたくしは、こうしてお兄様の上になるのも楽しいですが</p><p>１５歳美少女の眼が、オレを見る</p><p>やっぱり、お兄様に上から覆い被さっていただいてレイプしていただく方が好きです</p><p>瑠璃子にとってのレイプは男が主体的にするセックスという意味しかない</p><p>楽しいセックスの１つの形態だ</p><p>オレは瑠璃子にはレイプという言葉の本当の意味を、生涯、知らせないでおきたいと思っている</p><p>じゃあ、オレが上になろうか</p><p>昨夜は、後ろからするのが気に入ってたよな</p><p>いえ、今はお兄様のお顔を見上げながらレイプしていただきたいです</p><p>つまり、正常位が良いのか</p><p>うん、そうしよう、ルリ</p><p>オレたちは、一度結合を解除し今度は、瑠璃子が仰向けに横たわる</p><p>大きく開脚してオレを迎えようとする、瑠璃子</p><p>ああ、そういう時はね自分で割れ目を開いてとろとろになったあそこを見ていただくのよ</p><p>みすずが、そうアドバイスする</p><p>瑠璃子が両手の指で、女陰を左右から開く</p><p>ピンク色の綺麗すぎる女性器</p><p>まだ使い始めて、数日しかたっていない</p><p>オレのペニスだけを受け入れオレの精液だけを注ぎ込まれている</p><p>瑠璃子の女の子の入り口からまた、愛液がとろりと溢れた</p><p>綺麗だよ、ルリ</p><p>全て、お兄様のものですわどうぞ、お召し上がり下さい</p><p>ルリが、オレを求めている</p><p>瑠璃子を食べて</p><p>オレは、ペニスを瑠璃子のそこに突き立て</p><p>一気に、ズニュニュウッっと押し込む</p><p>１５歳の膣は狭い</p><p>膨らみきった亀頭が膣口を潜り抜けるまでは相変わらずの抵抗がある</p><p>オレは、ガシガシと腰を打ち込むっ</p><p>左手を瑠璃子の背中の下に入れ右手は、瑠璃子の柔らかいお尻を掴む</p><p>こうして抱き寄せてするほうが密着感が深まる</p><p>ぐいっ、ぐいっと肉の杭を、瑠璃子に打ち込む</p><p>あっ、ああっ、ああっ、くぅぅんお尻、いいですぅぅ</p><p>犯されながら、尻を揉まれることに瑠璃子は強い快感を感じている</p><p>もっと瑠璃子の身体、メチャクチャにして瑠璃子、お兄様の玩具になりたいっ</p><p>ああ可愛い</p><p>瑠璃子は本当に可愛いオレの妹でセックス奴隷</p><p>瑠璃子お兄様のためでしたら、何でもしますっいつでも、どこでもセックスしたいのっ</p><p>瑠璃子の中のジッちゃんの淫蕩の血が、燃え上がっている</p><p>お兄様だけですお兄様だけなのぉっだから、いつでも瑠璃子と楽しく遊んで下さいお兄様ぁぁ</p><p>だから、ジッちゃんは瑠璃子をオレだけのセックス奴隷にした</p><p>瑠璃子が自由に色んな男とのセックスに溺れたら香月家は滅ぶ</p><p>この子の性欲はただオレ一人に対してだけ、向けられないといけない</p><p>いいよいつでも、どこでもしてやるからなもっともっと、色んなセックスを試してみような</p><p>オレは、腰を突き込みながら瑠璃子にそう言う</p><p>瑠璃子の肉体が、オレの腰の動きに合わせて、リズミカルに踊っていく</p><p>楽しみですわぁぁこんなに、楽しみなことばかりで、本当にいいのかしら</p><p>いいんだよ、ルリ</p><p>瑠璃子がオレを見上げて、微笑む</p><p>生きていて本当に良かったですわお兄様にお会いできてお兄様の奴隷にしていただいて、本当に良かった</p><p>お兄様にレイプしていただく前のわたくしは世界が灰色にしか見えていませんでしたら日舞の練習をすること以外は、何の楽しみもない未来もない日々でした</p><p>香月家の娘として瑠璃子は、政略結婚されられる運命を受け入れていた</p><p>それが今は全てが光り輝いて見えますこんなにも瑠璃子のことを愛して下さる、お優しいお兄様がいて下さって瑠璃子も、心の底からお兄様をお慕いしていますみすずちゃんたち、愛すべき優しい姉妹たちと、心を開いてお話ができます克子お姉様や渚お姉様たちのようなお姉様たちも、わたくしに優しく声を掛けて下さいますアニエスちゃんやマナちゃん、真緒ちゃんのような愛しい妹もできました</p><p>瑠璃子は幸福な笑顔で、オレを見上げている</p><p>ああ、何て素敵なんでしょうお兄様のセックス奴隷としての生活は</p><p>瑠璃子は、日本有数の名家の令嬢としての生活より</p><p>オレのセックス奴隷としての生活の方が良いという</p><p>楽しいですわ本当になんて楽しいのかしらっ</p><p>オレは腰を加速させる</p><p>ああっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あーっっ</p><p>瑠璃子が、囀るように喘ぐ</p><p>ううう、わたくしも欲しいです</p><p>泣きそうな美智の声が聞こえた</p><p>いいから、美智ポンは気を練りなさいそろそろよ</p><p>みすずの声も</p><p>はい皆様、それでは旦那様の呼吸に、ご自分の呼吸を重ね合わせて下さいませ</p><p>美智が瑠璃子の手を握る</p><p>ああアレをやるのか</p><p>お兄様ぁぁお兄様ぁぁお兄様ぁぁッッ</p><p>瑠璃子の性感の炎がメラメラと燃え広がっていく</p><p>自分ではコントロールでくないくらい大きく激しく</p><p>ああああっあうぐっお兄様ぁぁわたくしぃぃぃ</p><p>絶頂へのエスカレーターに乗った</p><p>き、きちゃいそうです波が大きな波が来るのおっ</p><p>切ない瞳で、オレに訴える</p><p>ああ、瑠璃子オレもオレももうすぐもうすぐだよ</p><p>脊椎と腰骨の下から快感の塊が、湧き上がってくる</p><p>オレはさっきのメグとのセックスで射精していない</p><p>ものすごく大量に噴き出しそうだッ</p><p>瑠璃子のお腹の中に温かいのをいっぱいいっぱい欲しいですお兄様ぁ</p><p>ああ、出してやる出してやるからな赤ちゃんができちゃうくらい、思いっきり注ぎ込んでやる</p><p>ああんっお兄様の赤ちゃん、欲しいっ瑠璃子の中に下さぁい</p><p>オレは一気にスパートする</p><p>暴発しないように、ギュッと尻の穴に力を込めて瑠璃子を犯すッ</p><p>ああんくぅぅんあふぅんああああああっお兄様ぁぁ瑠璃子瑠璃子ねおかしくなっちゃうのっお兄様が好き過ぎて、変になっちゃうのぉぉぉぉ</p><p>瑠璃子の全身が、汗がぶわっと噴き出す</p><p>白い肌は、すっかり興奮に赤く染まっている</p><p>セックスの快感に溺れきった眼がオレの顔だけを見ている</p><p>世界で瑠璃子とセックスできるのは、オレだけだ</p><p>瑠璃子は、身も心も完全にオレに託しきっている</p><p>あああっ、もう跳びます跳んでしまいます飛んでしまう瑠璃子を、どうかお許し下さいませぇ</p><p>いいんだオレも一緒にイクから</p><p>オレは瑠璃子が弾ける瞬間を、必死に待つ耐える</p><p>お兄様ぁぁお兄様ぁぁッッあああっ、イク、イクッ、イグゥゥゥゥ</p><p>瑠璃子の若いからだが、ギュッと強ばってビクンビクンと痙攣するッ</p><p>今だァッ</p><p>る、瑠璃子ぉぉぉぉっっ</p><p>オレのペニスが爆発するッ</p><p>ひぃぎゃうっ</p><p>男臭い灼熱の噴流が荒々しく、瑠璃子の子宮口をこじ開けていく</p><p>あ、熱いですぅぅ</p><p>赤ちゃんを育てる部屋の奥壁をスチームの様に洗い落としていくッッ</p><p>ああっトクトクってしてますっお兄様瑠璃子のお腹の中で、お漏らししていますぅぅ</p><p>まただまだ出るもっと出るゥッ</p><p>オレは、腰をガツガツ押し込みさらに精液を子宮に降り注ぐ</p><p>瑠璃子ぉぉぉっ</p><p>瑠璃子の可愛いおっぱいを握りつぶすように、ギュッと揉んだ</p><p>手の平の中の乳首のコリコリ感がこそばゆい</p><p>お兄様、キスしてぇぇキスしながら瑠璃子に出してぇぇぇ</p><p>瑠璃子はすぐに舌を絡めてきた</p><p>身体の上と下、両方の粘膜を擦り合わせながらなおも、ビュクビュクとオレの射精は続く</p><p>ああっああーっ楽しい楽しいのぉっお兄様ぁぁ瑠璃子、楽し過ぎて狂っちゃうのおっ</p><p>瑠璃子は、空いている方の手でオレの背中をギュッと抱きしめてくれた</p><p>うっ、うっ、うーっっっ</p><p>オレは、亀頭を瑠璃子の子宮口に押し付けるようにして最後の一滴まで、射精しきった</p><p>そのまま瑠璃子の上に脱力する</p><p>はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ</p><p>オレも瑠璃子も熱い息を吐く</p><p>大きく胸を上下させ必死に酸素を吸入する</p><p>二人とも全身汗まみれだ</p><p>瑠璃子のおっぱいも汗に濡れて感触が気持ちいい</p><p>瑠璃子が、オレに声を掛けた</p><p>愛しています</p><p>オレもだルリ</p><p>オレたちは、もう一度キスを交わした</p><p>瑠璃子とのキスは清廉なレモンの味がする</p><p>こんな濃厚なセックスを交わしたばかりなのに</p><p>ベッドの周りを見ると克子姉たちは、全員引っ繰り返っていた</p><p>みんな手を繋いだまま死屍累々といった感じで、ぐったりしている</p><p>ど、どうしたんだ</p><p>オレは瑠璃子と手を繋いでいる、美智を見る</p><p>美智も、ベッドにもたれるようにぐったりと座り込んでいる</p><p>オレが尋ねると美智は</p><p>き、きを</p><p>キオって、何だ</p><p>気を練りすぎました</p><p>それに旦那様とルリルリの絶頂の波が、あまりに凄まじかったのでその快感の波を全て感じ取ってしまいました</p><p>オレは、瑠璃子とのセックスに没頭していて気が付かなかったけれど</p><p>心月をやったんだな</p><p>オレたちの絶頂と同時に</p><p>こ、こんなに凄いなんて予想してなかったわ</p><p>みすずが起き上がる</p><p>やっぱり若いって凄いわね瑠璃子ちゃんも覚えたてだから</p><p>克子姉も、むっくりと起き上がる</p><p>ええ、あたしたちみたいにセックス慣れしていないからこの子の全力疾走のセックスに、全力疾走で応えちゃうんだもの</p><p>うん、でもまあ瑞々しいセックスだったわいい経験をさせてもらったわ</p><p>そうねあたしたち、覚えたての時にこういうセックスできなかったものね</p><p>元娼婦の２人は、そんなことを言う</p><p>瑠璃子さん、ごめんなさいあたし</p><p>メグが泣いている</p><p>あたし自分のことばかりで、あなたのこと全然判ってあげてなかった</p><p>泣いているメグが、瑠璃子に縋る</p><p>瑠璃子は、まだ快感の余韻で身体が動かせない</p><p>それでも、ニッコリと微笑む</p><p>あたし瑠璃子さんが、どんなに冷たくて孤独な世界で生きてきてヨシくんが今、瑠璃子さんの心の太陽になっているってこと初めて判ったわ</p><p>心月で瑠璃子の心と繋がったことでメグは何かを感じ取ったらしい</p><p>お兄様だけではありませんわ</p><p>恵美お姉様だってわたくしの愛しいお姉様ですわ</p><p>ルリって呼んで下さいわたくしも恵美ちゃんて、お呼びします</p><p>メグには自分だけが庶民だというコンプレックスがある</p><p>わたくしたちは、家族です姉妹ですまずは呼び方から改めましょう</p><p>そして、オレを見上げる</p><p>それがお兄様のお考えです</p><p>そうだ、オレは瑠璃子やみすずたちに、お互いの呼び方を改めるように求めた</p><p>家族っていきなりなるものじゃないわよね</p><p>克子姉が、メグに言った</p><p>ゆっくりと家族になっていきましょうあたしたち</p><p>そうねお互いのことを理解するのには、時間が掛かるわこの人とは、セックスでお互いの色んな壁を飛び越えることができるけれどこの人の女であるあたしたち自身は、じっくりと時間を掛けて判り合っていく必要があるのよ</p><p>渚も、優しくそう言ってくれた</p><p>そうですよ、恵美さんいいえ、メグたんあたしたち、時間だけはいっぱいあるんですから慌てず急がず、ゆっくりと参りましょう</p><p>最後に、みすずがそう言った</p><p>はーい、オッケェそれじゃあ、急いでパーティに行く支度をするわよっ</p><p>克子姉が、そう言って立ち上がる</p><p>それなら瑠璃子さんとヨシくんは、シャワーを浴びて来た方がいいわ</p><p>全身汗まみれのオレたちを見て、メグが言った</p><p>ふっふっふ瑠璃子ちゃんは、それでいいのよそのままで</p><p>濡れタオルで身体を軽く拭くだけにするわよ身体に付いたセックスの匂いも、効果的に利用するから</p><p>セックス臭と交わると魅力的になる香水があるのよ瑠璃子ちゃんには、超セクシーになってもらわないと困るんだから</p><p>克子姉は、そんなことを考えていたんだ</p><p>だから、恵美ちゃん悪いんだけれどそっちのバスルームに行って、タオルを何本かお湯で濡らしてきて</p><p>あ、恵美ちゃん、あたしも行くわ</p><p>渚が、メグと一緒にバスルームに消える</p><p>あの通り恵美ちゃんのコンプレックスは、根深いわこれからも、何度も落ち込んだり、機嫌が悪くなったりするでしょうけれどあなたは、その度に恵美ちゃんの心を受けとめてあげないといけないのよ</p><p>ちょっと前にみすずが言ってたことと同じだ</p><p>何だって時間が掛かる</p><p>だけど、オレたちには時間だけはたっぷりあるんだ</p><p>ゆっくり、じっくりと向き合っていくしかない</p><p>でもあなたは安心して、自分の思い通りに生きて行きなさい</p><p>克子姉が、背中からオレを抱きしめる</p><p>あなたが、恵美ちゃんのメンテナンスをするようにあなたのメンテナンスはあたしたちがするから</p><p>あなたも、もう１人じゃないんだからあたしたち家族を上手に頼りなさいいいわね</p><p>もう１人じゃない</p><p>それからあなた、判っている</p><p>恵美ちゃんは雪乃さんに、よーく似ているってこと</p><p>メグが雪乃と</p><p>見た目のことじゃないわよ恵美ちゃんはお母さんの恵子さんに似ているわ白坂家の顔立ちとは違うものね</p><p>でも、心の方は白坂創介の４人の娘の中では、一番雪乃さんに似ているわ</p><p>自我と執着心ですよね</p><p>入り込んじゃうと自分の周りのことしか見えなくなっちゃうところとかマナちゃんや、アニエスちゃんはいつももっと客観的に引いた視点から周囲を見ていますから</p><p>確かにメグは自分のことだけにいっぱいいっぱいになって、見境がなくなる時がある</p><p>雪乃さんとの違いは雪乃さんは父親や一族にチヤホヤされまくって、なーんにもコンプレックスを持たないまま成長したけれど恵美ちゃんは苦労したから、周りの人に対してコンプレックスがあり過ぎるでしょそこよね</p><p>普段は、そのコンプレックスが良い感じで、周囲の人に対して細やかに接する方向に向いているのよ他の人との人間関係の潤滑油になっているのだから、あの子は学校でも山峰家でも、周りの人たちには、とっても好かれているでしょ</p><p>メグは、周りの人にとても優しい</p><p>その背景には養女であり、隠し子であり、娼婦だった母親を殺されたというコンプレックスがある</p><p>自分は、普通の子たちよりも劣っているという</p><p>でも、あなたとの関係ではコンプレックスが無いからあなたに対しては、とっても我が儘で求め過ぎな子になっちゃうのよ</p><p>はい、旦那様は恵美さんにとって、生まれて初めてコンプレックスを感じないで接することができる男性だったんだと思います</p><p>それは恵美ちゃんは、あなたの過去の話を聞いたでしょ自分と同じくらい不幸な境遇に居たあなたに共感したのよだから、あなたの前ではあの子のコンプレックスは発動しないの</p><p>恵美さんがご自身で言っていた通り恵美さんも旦那様でないとダメな女なんですよ</p><p>ええまあ、２人きりの時は、それでもいいけれどねぇ</p><p>今朝の２人きりでのメグとのセックスの時なら</p><p>オレたちは甘い時間を持てた</p><p>あなたとあたしたち複数の女との関係ってことになると、あの子のコンプレックスが猛スピードでパカパカ起動しちゃうのよそれで、色々とややこしいことになっちゃうわけあの子の心の中でね</p><p>ああ、自分はみんなより綺麗じゃないとか</p><p>それぞれの女に対して、多種多様なコンプレックスが、同時に噴き出してしまう</p><p>でも、今のあたしたちの前でのセックスと美智ポンの心月で、メグたんもコンプレックスを抱えているのは自分だけじゃないってことに気が付かれたと思いますこれからは、変わっていくと思いますよ</p><p>みすずは、そう言ってオレに微笑む</p><p>メグがオレのコンプレックスに共感したように他の女たちにも共感すれば、コンプレックスはなくなるだろう</p><p>逆に我が儘な子になっちゃう心配もあるけれどね</p><p>その克子姉の意見がオレも心配だ</p><p>でも、ご主人様はメグメグのような複雑な方の方がお好きですから、仕方ないです</p><p>言ったでしょう恵美ちゃんは、内面的には雪乃さんとよく似ているって</p><p>ああいう手の掛かる子が、あなたは好きなのよ</p><p>オレはメグの面倒くささに惹かれているのか</p><p>だからね恵美ちゃんには、ちょっと酷い言い方になるけれどあなたには、恵美ちゃんがいるんだから、雪乃さんはもういらないって思い込んで欲しいのよ</p><p>こういうのってね、思い込みが大事なのよ本当は現実と少しズレていたとしてもね思い込むことで、生きるのが楽になるのよあたしや渚が将来の夢を信じることで、娼婦生活の苦しさに耐えられたみたいにね</p><p>苦笑する克子姉</p><p>あたしたちは旦那様の心の穴を埋めるためには、恵美さんの存在が一番大切だってことを判っていますから</p><p>口惜しいですけれどあたしたちでは、雪乃さんの欠落は補えないんです</p><p>本当に口惜しいです</p><p>美智までが、そう言う</p><p>言ったでしょあたしたちは、あなたの心のメンテナンスには全力を注ぐって</p><p>あたしたちは、みんなあなたのことが大好きなんですから</p><p>ギュっと、オレの背中を抱く</p><p>そうです旦那様のことが一番大切なんですから</p><p>みすずと美智もオレにそう言ってくれた</p><p>瑠璃子が、オレの下で微笑む</p><p>オレのペニスは、まだ瑠璃子の胎内に深々と納まったままです</p><p>安心して下さいませ瑠璃子は、一生お兄様のお側におります奴隷にしていただいたんですから</p><p>わたくしも、死んでもお側から離れません</p><p>渚や、お嬢様や、寧ちゃんたちもそうよあなたは、もう１人じゃ無いわいいえ、あなたはもう、１人にはなれないの</p><p>オレの守るべき家族はオレのことも守ってくれている</p><p>支え合ってこそ家族ですもの</p><p>うふふ今のお話、とっても興味深いですわ</p><p>瑠璃子が、不意に笑ってそう言う</p><p>さっきの雪乃さんには、コンプレックスが無いというお話ですわ</p><p>雪乃には何もコンプレックスが無い</p><p>くふふふふあの方に、あたしたちが感じる違和感の正体は、それでしたか</p><p>去年大手術をしてから、父の呆けは酷くなっていまして</p><p>えっと、アレがさ</p><p>アレじゃ判らないから、きちんと日本語を思い出して</p><p>という応酬が日々続いています</p><p>前の日曜日には、兄が父をリハビリで近くのお寺まで連れて行ったのですが</p><p>いや、あの神がさ</p><p>お寺と神社の区別とか、あやふやになっています</p><p>イメージが近いものは、一緒になっちゃうというか</p><p>しかし、名前を思い出せないとかならまだいいのです</p><p>今夜は、何と</p><p>あれ、マーボードーフって何だっけ</p><p>さすがに腰が抜けました</p><p>食べたことあるだろ</p><p>えっ、そうだっけ</p><p>助けて、ドラ＊もん</p><p>548．セクシャル・ナンバーワン</p><p>雪乃にはコンプレックスが無い</p><p>そうねあの子は思いっきり甘やかされて、伸び伸びと成長したんでしょうね</p><p>父親は、大手広告代理店の部長でまあ、お金持ちのエリートってことよねその上、新聞社やテレビ局を支配している白坂家の血族だもの</p><p>前当主の守次氏にも、相当可愛がられていたという</p><p>オレは、瑠璃子の胎内からペニスを引き抜く</p><p>大量の精液が、膣口からとろりと溢れ出す</p><p>そうね雪乃さんみすずちゃんが、自分よりも格式のある香月家の人間だって知った時は、ギョッとしていたけれどでも、だからって、へりくだった態度は絶対に見せなかったし</p><p>うんみすずに対して香月様とか言い出したり、恭順しようともしなかった</p><p>むしろ一緒の場にいても、できる限り無視していた</p><p>そこにはコンプレックスは無い</p><p>何が起きても、どんな状況に追い込まれても絶対に心が折れないのは、他人に対するコンプレックスが欠落しているからなんでしょうね</p><p>つまり、雪乃は自分という存在に、とんでもなく自信を持っている</p><p>それは父親や大叔父の白坂守次氏が、雪乃をチヤホヤしまくってきたからだ</p><p>パパが、あたしを褒めてくれたあたしの価値を認めてくれているという思いが、雪乃の自我の中心で大黒柱になっている</p><p>人って、誰か1人でも自分を褒めてくれた自分を認めてくれたって、感じると、その喜びだけで有頂天になっちゃうから</p><p>でも、普通はどんなに有頂天な気持ちになっても現実を知ることで、打ちのめされていくんだけどね</p><p>親にお前は可愛いお前には才能が有ると言われ続けてきても</p><p>家から出て学校へ行くようになって、自分よりも器量が良かったり、遥かに才能の有る人間たちと出会って身の程を知る</p><p>でも、雪乃さんはそこそこ綺麗でそこそこの名家の血族だったから、打ちのめされなかったんでしょうねむしろ、現実の方を蹴飛ばしてきちゃったのかも</p><p>克子姉の言う通り雪乃は、部活のバスケで、メグが自分よりも才能の有ると気付いたら、メグにバスケを止めさせたし</p><p>メグが自分よりも頭の良い高校に合格したら、無理矢理辞退させて、自分と同じ高校に入学させた</p><p>白坂家という後ろ盾と白坂家に頭の上がらない山峰家の養女メグ</p><p>メグという存在を、いつでも自分の気分で好きな様に陥れることができたということも雪乃がコンプレックスを持たずにこれた要因の1つなんだろう</p><p>正月の一族の集まりで自分は美しい晴れ着を着て、当主の守次氏に笑顔で褒められる</p><p>なのに、メグは晴れ着を着せてもらえず、普段の制服のまま</p><p>常に、自分の方が優位にあるという思いが雪乃にはあった</p><p>でも、これからは変わるんじゃないでしょうか旦那様は雪乃さんでなく、メグたんも含めたあたしたちを選んだわけですし</p><p>オレが雪乃でなく、メグたちを選んだことが雪乃にとってのコンプレックスになる</p><p>どうかしらあの子のことだから自分の方が、この人を捨てたんだって思っているわよ</p><p>なるほど、雪乃のいつもの思考パターンなら、そういう風に思い込むか</p><p>まあコンプレックスが無いってことは、あの子自身にとっては幸せなことなんでしょうけれどねだけど、あたしはコンプレックスの無い人間なんて、気持ち悪くて付き合えないわ</p><p>そうですねあまり接点の無い、クラスメイトぐらいなら、カラッとした性格で良いのかもしれないですが親友にはなれないですね</p><p>みすずも、そう言った</p><p>まあいいわよどうせ、もう戻って来ないんだからあの子は</p><p>雪乃は、翔姉ちゃんに連れられてグリーン山スタジオへ向かった</p><p>新生・香月セキュリティ・サービスをアピールするための闘いの敵をおびき寄せる、餌となるために</p><p>それより、恵美ちゃんのこと恵美ちゃんの内面が、雪乃さんに似ているところがあるっていうこと、忘れないで気を付けてあげて</p><p>うん判った克子姉</p><p>恵美も自分のことだけにいっぱいっぱいになって、周りが見えなくなることがある</p><p>雪乃の様に</p><p>普通は同じ環境に暮らして、直接影響を受けるから、親子や兄弟姉妹の性格や考え方が似るはずなんだけれどね雪乃さんと恵美ちゃんみたいに、一緒に暮らしているわけではないし生活環境が全然違っているはずなのに不思議なことだけれど性格の一部がとてもよく似るってことが、血縁者の場合にはあるのよ</p><p>判ります血の繋がりは、そういうことを引き起こしますものね</p><p>香月家の分家の方たちを見ていても特徴的に似通っているところがあったりしますから</p><p>あら、どういうところ</p><p>うちの一族はみんな、お喋りなんです自分の思っていることを、その場で口にするんですしかも、断定的に何々は、何々なのだとか、一々周りの人たちに解説するのが大好きなんです</p><p>そういや、ジッちゃんもそうだし香月操もそうだったなあ</p><p>喋り方は違うけれど香月健思も分析好きだし、よく喋る男だった</p><p>基本的に上から目線で、偉そうに喋る</p><p>そうですわね血の影響って、ありますわね</p><p>ああそう言えば</p><p>マナも思い込むタチだよなそして、突発的に思い切った行動を取る</p><p>雪乃が、市川さんの家から脱走してきたのも、相当突発的だし</p><p>内面に感情を思いっきり溜め込んでそれを起爆剤にして、大胆な行動をやらかしてしまうというのは、あの姉妹の共通の性格かもしれない</p><p>メグも黒い森の一員になると決心したのは、びっくりするほど早かったし</p><p>てことはまてよ</p><p>アニエスも同じ血筋だから</p><p>そうか、アニエスがオレを自分のパパだと強く認識していることだって</p><p>この血筋の思い込みの強さが働いているんじゃないのか</p><p>だから、アニエスもストレスの溜まり具合を常に感じていないと</p><p>溜め込んだ感情が、突発的に爆発してとんでもないことをしでかすかもしれない</p><p>判ったよオレああ、そういうことなんだな</p><p>一方、みすずや瑠璃子は普段から、セルフコントロールの抑制が効いている子たちだから</p><p>自分の心の状態を客観的に見てオレが必要になったら、自分から求めてくるし、その機会も自分で用意する</p><p>オレとのセックスで思い切りハメを外して心の澱みを抹消するという方法も、もう心得ている</p><p>オレとの距離感どういう風に付き合っていくのがベストなのかということを、自分で考え、コントロールできる子たちだ</p><p>同じことは、克子姉や渚、寧もできている</p><p>みんな、自分の心を制御して辛い時代を乗り越えてきたから</p><p>コントロールというよりマネージメントだな</p><p>家族と恋愛と愛欲をバランス良く</p><p>ガマンする時はガマンするしその代わり、ガマンしなくて良い時には、遠慮なく求めてくる与えてくれる</p><p>そういうマネージメントが、メグ、マナ、アニエスたちにはできない</p><p>うんそういうことなんだな</p><p>オレは、そう理解する</p><p>どうしましたお兄様</p><p>考え込んでいるオレに瑠璃子が尋ねる</p><p>オレは美智を見る</p><p>美智も、本来は自分の感情のマネージメントをするのが苦手なタイプの子だ</p><p>それが、ここのところ安定しているのは</p><p>みすずたちと、行動を共にしているからだ</p><p>みすずが、美智の心の状態を常にチェックし過不足ないように、マネージメントしている</p><p>オレだってメグ、マナ、アニエスのマネージメントができるはずだ</p><p>何をどうしたら良いのかが、判ったらそれはもう問題じゃないから</p><p>判っているのなら対処していけばいい</p><p>オレとあいつらとの生活は、これからずっと続いていくのだから</p><p>ごめんなさい、遅くなりました</p><p>メグが渚とバスルームから戻って来た</p><p>軽くシャワーを浴びて、汗と愛液を洗い流してきたのだろう</p><p>今は、ホテルに備え付けのバスローブを着ている</p><p>はいタオルです</p><p>熱い湯で濡らして、絞ったタオルを何本も持って来た</p><p>オレは、メグの顔を見る</p><p>えどうしたの、ヨシくん</p><p>驚いているメグ</p><p>メグの顔はやっぱり可愛い</p><p>メグの身体はやっぱり綺麗だ</p><p>オレは、この子が好きだ</p><p>この子のちょっと困った性格もオレには魅力的に思える</p><p>オレメグのこと、本当に大好きなんだなあ</p><p>素直な気持ちが口から零れた</p><p>な、何よどうしちゃったの</p><p>いいからこっちに来てくれよ</p><p>メグが、オレのところへやって来る</p><p>メグが、心配そうにオレを見ている</p><p>そうだオレが、ここでするべきことは</p><p>メグお願いだから、オレのこと捨てないでくれよずっと側に居てくれ</p><p>もう、どうしたのよ大丈夫だってあたしがヨシくんから離れるわけないじゃないの</p><p>ニコッと笑顔でオレを抱きしめる</p><p>どうしたのよヨシくん</p><p>メグの柔らかな胸がオレの顔を優しく包む</p><p>恵美ちゃんが戻ってくるのが遅いから心配になっちゃったのよ</p><p>そうなのもう、不安になることなんてないわあたしは、ちゃんとここにいるから</p><p>メグは、優しくオレにそう言ってくれた</p><p>メグには常に、オレがメグを必要としているということを伝えていかないといけない</p><p>自分がいなくても、オレは平気だと思い込むとメグのコンプレックスが発動して、深刻な事態になる</p><p>メグは、オレから先にメグを求めることで安定させるしかない</p><p>自分がオレに求められている、オレに愛を与えているという感覚がある間はメグの心は暴走しない</p><p>この子は、自分から求めること与えられることが、本当に不器用だから</p><p>うんメグがいないと寂しいよ</p><p>ありがとうあたしも、ヨシくんが大好きよ</p><p>メグは、嬉しそうにオレに微笑んだ</p><p>さて慌てて、支度をすることになった</p><p>そのはずなんだが</p><p>あんっ、あんっ、あっ、ああっ、あーっ、旦那様ぁ</p><p>３つの大鏡の前に並べられた、３つの椅子</p><p>右の椅子には、美智が座り克子姉に髪をまとめてもらっている</p><p>真ん中の椅子には、全裸のままの瑠璃子が座り渚にメイクをしてもらっている</p><p>左の椅子には、オレが全裸で座りメグにヘアスタイルを決めてもらっている</p><p>そのオレの膝の上でみすずが、対面座位でオレを犯している</p><p>あんっ、いいの旦那様の気持ちいいのおっ</p><p>オレの上で、跳ねるみすず</p><p>はーい、ヨシくんはガマンしててね髪の毛、こんな方がいいかなあ</p><p>メグは、眼の前でオレがセックスしていてももう気にならないらしい</p><p>この場にいる家族に対しては、警戒心が解けたようだ</p><p>順番だからね空いている人は、この人とセックスしてて</p><p>そう言ったのは、克子姉だったけれど</p><p>あ、射精はしたくなったら瑠璃子ちゃんを呼ぶのよ精子を出すのは、全部、瑠璃子ちゃんのお腹の中か、お口の中にして</p><p>克子姉は瑠璃子を究極のセクシー少女に仕立てるつもりらしい</p><p>わたくしばかりでは、申し訳無いですわ</p><p>瑠璃子は、そう言ったが</p><p>いいのよ今夜は、旦那様の精液浸けになってお祖父様と美子様にお会いなさい</p><p>みすずは、そう言って笑った</p><p>あなたがお祖父様の手を離れて、完全に旦那様のセックス奴隷になったことが一眼で判るように</p><p>そのみすずが今は、オレの上で激しく腰を振っている</p><p>あああっ、あああっ旦那様あたしあたし</p><p>とろんと蕩けた眼でオレを見ている</p><p>イキそうなのか、みすず</p><p>はいああんっ、そうそうなんですあはっあううっあたしぃぃ</p><p>ヨシくんはみすずちゃんの中でイッちゃダメだからね</p><p>メグが、オレの耳に囁く</p><p>ああっ、ああっあああっイクのおっイクイクイクぅぅッッッ</p><p>みすずが、エクスタシーに吹っ飛ぶ</p><p>オレのペニスがビクビク痙攣するグチョグチョの膣に、締め上げられる</p><p>あああっ、旦那様ぁぁ</p><p>快感に溺れるみすずの顔を見ながらオレはみすずの胸を揉んでいた</p><p>うん、１７歳のおっぱいは瑠璃子の胸よりも、熟している</p><p>固すぎずそれでいて弾力も充分だ</p><p>ほんの少しだけ芯の固さが残っているようなアルデンテ</p><p>大きく熱い呼吸を繰り返すみすず</p><p>はーいヨシくんみすずちゃんの身体、拭いてあげて</p><p>メグが、オレに濡れタオルを手渡す</p><p>オレは、下半身で結合したままみすずの艶やかな肌を、拭いてやる</p><p>うん、やっぱりセックスに満足すると、お肌に艶がでるわねみすずちゃん、とってもセクシーよ</p><p>渚が、笑ってそう言った</p><p>うううわたくしも、セクシーになりたいです</p><p>下着を濡らせすぎた美智は、座ってメイクをする間にドレスに染みを作らない様今は、１回脱いで下着姿にされていた</p><p>ミッチーは、後でたっぷり可愛がっていただけばいいわ</p><p>瑠璃子が、美智を慰める</p><p>本当に、美智ちゃんは濡れやすいのねお屋敷から、おむつを持ってくれば良かったわ</p><p>替えのパンティは持って参りましたのでドレスを着る前に、ご主人様、どうか</p><p>判ったよ、オレが穿き替えさせてやるから</p><p>この子たちとの付き合いの面倒くささを、オレは楽しんでいかなければならない</p><p>いや、実際に楽しい</p><p>オレは、オレの女たちのために何かをすることが、何より好きだ</p><p>家族のために生きていきたい</p><p>はーい、瑠璃子ちゃん、メイク完了よ取りあえずね</p><p>髪の毛は、そのままサラサラの状態ね瑠璃子ちゃんは、自然体でみすずちゃんの方は、髪をまとめてアップするわはい、交代して</p><p>みすず交代だってさ</p><p>オレは、脱力しているみすずに言う</p><p>ははい、旦那様</p><p>よろよろと立ち上がる、みすず</p><p>ニュポンとオレの勃起ペニスが抜ける</p><p>はい、こちらですみすずちゃん</p><p>瑠璃子が、自分の座っていた椅子にみすずを導く</p><p>まあとろっとろに蕩けて、素敵な顔になったわねじゃあ、可愛くしてあげるわ</p><p>渚が、みすずの髪に手を伸ばす</p><p>お兄様ぁうふふふ</p><p>瑠璃子が、オレの勃起を撫でる</p><p>どうしますお腹とお口、どっちがいいです</p><p>１５歳の美少女お嬢様は淫らな微笑みをオレに向ける</p><p>渚にメイクしてもらった顔</p><p>なるほど、これだけの美少女なら確かに、黒髪は綺麗に梳いただけの方が、化粧した顔が引き立つ</p><p>派手なメイクではない中学生らしいナチュラルメイクだけど唇は真っ赤なルージュが艶やかに輝いている</p><p>そのぷっくりとした赤い唇がとても、セクシーだ</p><p>瑠璃子は、どうしたい</p><p>オレの問いに、瑠璃子は</p><p>さっきはお腹でしたから、今度は呑みます</p><p>オレの股間にしゃがみ込んでまずは、自分の乳首にオレの亀頭を擦り付ける</p><p>それではおしゃぶりしますね</p><p>瑠璃子の小さな口が、オレの大きく膨らんだペニスを</p><p>亀頭に、赤く口紅が付いてしまった</p><p>瑠璃子、せっかくメイクしたばかりなのに</p><p>オレがそう言うと渚が</p><p>いいのよ、ルージュなんて幾らでも直せばいいんだからそれよりお化粧している女の子とのセックスを楽しみなさい</p><p>お兄様ぁ</p><p>瑠璃子が、オレの亀頭にキスする</p><p>亀頭に赤い唇の痕が</p><p>お兄様ぁ瑠璃子、お兄様のペロペロするの大好きですのお兄様が、悶々となさっているご様子がとっても可愛らしいんですもの</p><p>瑠璃子は、ペロペロと舌で亀頭を舐め上げていく</p><p>肉体を伝わる快感以上に視覚から入って来る瑠璃子の姿が、いやらしすぎる</p><p>恵美ちゃんも、ご覧になってお兄様、こんなに可愛いの</p><p>瑠璃子もメグは傍観者しておくのではなく、巻き込んでいく方が良いと判断してくれたらしい</p><p>本当ね、ヨシくん気持ち良さそう</p><p>メグキスして</p><p>メグが、オレにキスする舌を絡める</p><p>股間では、瑠璃子がフェラチオしているというのに</p><p>お兄様たぁっぷり出して下さいね</p><p>みすずの中に射精しないように、堪えていたんだ</p><p>すぐにオレは</p><p>る、瑠璃子で、出るぅぅッッ</p><p>瑠璃子の口の中に射精するッ</p><p>ドクウッ</p><p>ドク、ドク、ドクゥゥ</p><p>瑠璃子は、満面の笑みで口内で、精液を受けとめる</p><p>射精しているオレの亀頭を、舌でチロチロと刺激してくれた</p><p>コクッ、コクッと瑠璃子の喉が鳴る</p><p>瑠璃子嚥下している</p><p>ん、んーっ</p><p>チュッとオレの尿道の中に残った精液まで、啜ってくれた</p><p>に、苦いですぅ</p><p>そう言って、ニコッと微笑む</p><p>つい、謝ってしまった</p><p>でも、お兄様の味ですから好きになってきました</p><p>ああ、瑠璃子の淫蕩の血は、どんどん高まってきている</p><p>これで、まだ中学３年生だ</p><p>もう何年もしたら、恐るべきセックス奴隷に成長するだろう</p><p>お兄様おしゃぶりも、もっともっと巧くなりますわね</p><p>この瑠璃子を味わい尽くせるのは世界でただ１人、オレだけなんだ</p><p>瑠璃子は、オレとしかセックスさせない絶対に</p><p>恵美ちゃんお裾分けです</p><p>瑠璃子は、メグに舌を伸ばす</p><p>まあ、ありがとう瑠璃子ちゃん</p><p>メグは、瑠璃子の舌に残ったオレの精液を舐め取る</p><p>うんヨシくんの味だわ</p><p>ルリルリわたくしも、お裾分けが欲しいですぅ</p><p>泣きそうな声で、美智が言う</p><p>ちょっと待って下さいね</p><p>瑠璃子は、もう一度オレのペニスをしゃぶりそれから、美智とキスをする</p><p>ああ、ご主人様の味がします</p><p>はい、美智ちゃん、完成</p><p>克子姉が告げる</p><p>美智も、お洒落に髪をアップしメイクもされている</p><p>恵美ちゃん彼の髪は、あたしがやるからもう一回、どうぞ</p><p>大丈夫よあなた、絶倫なんだから</p><p>ヨシくーん</p><p>メグが笑顔でオレに</p><p>結局、対面座位でもう一度メグと</p><p>メグを再びエクスタシーに導いて</p><p>交代した瑠璃子の胎内に、オレは思いっきり射精した</p><p>パンツ、お願いします</p><p>美智のぐっしょり湿ったパンティをオレは脱がしてやる</p><p>とろとろと、わき水が零れるように愛液が滴る</p><p>それをタオルで、丁寧に拭って</p><p>今は我慢しろよ今夜は、いっぱい可愛がってやるから</p><p>楽しみです</p><p>美智が、微笑む</p><p>よし、美智仕事モードに切り替えろ</p><p>キリッとする美智</p><p>さすがだ愛液の流れが、止まる</p><p>うん凄いぞさすがは、オレの美智</p><p>はい、ご主人様の美智です</p><p>オレは、新しい乾いたパンティを穿かせてやった</p><p>お兄様、次、瑠璃子です</p><p>瑠璃子はセクシーとか、色っぽいという様な状態を越えていた</p><p>口内射精１回に膣内射精が２回</p><p>１５歳の子宮の中は、オレの新鮮な精液でたっぷりと満たされている</p><p>セックスに満足しきった美少女は女神の様なオーラを発している</p><p>その艶やかな肌は、濡れたタオルで汗を拭っただけ</p><p>全身から、セックス臭を醸し出している</p><p>あ、下着を付ける前にちょっと待って</p><p>克子姉が、香水瓶を取り出す</p><p>あなた、これを塗ってあげて</p><p>え、どこに</p><p>オレは、香水のことは判らない</p><p>首筋と手首と脇の下後、脚の付け根心臓の脈が判るところよ</p><p>脈</p><p>そういうところに付けておくとね心臓がトックントックン鳴る度に、香水の匂いを発散するのよ</p><p>オレは、香水を手に少し取り瑠璃子に付けていく</p><p>首筋</p><p>手首と脇の下</p><p>そして脚の付け根</p><p>ああ、セックス臭と香水の匂いが交じって不思議な匂いになる</p><p>清らかさと淫らさが合わさったような、不思議な匂いだ</p><p>シゲちゃん腰を抜かすわね、きっと</p><p>ジッちゃんが、邪な恋心を抱いていた孫娘は</p><p>艶やかすぎる女に、変わっている</p><p>あたし娼婦の頃に、セックスに溺れすぎてしまった女の子たちを何人も見てきたけれど</p><p>そういう子たちとは、全然違うわセックスに満足していてその上、愛にも満たされている瑠璃子ちゃんあなた今、最高に良い女になっているわよ</p><p>このたった数日の時間で瑠璃子は、女になった</p><p>はいわたくしは、お兄様のセックス奴隷ですからっ</p><p>ニコッと微笑むだけで、ゾクゾクするほどセクシーだ</p><p>大学1年の夏休みが終わって、最初の日</p><p>久しぶりに会った友人が、学食で私に言いました</p><p>オレさ、夏休み中に競馬で４０万儲けたんだよ</p><p>へえ、その４０万どうするんだ</p><p>もう、ねえよ</p><p>競馬でスッちゃったから</p><p>勝った分だけを計算したら４０万なのね</p><p>トータルは、マイナスなのね</p><p>すると、そこへ他の男の友人がやってきて</p><p>おう、お前ら、夏休みはどうしてたオレは、ずっと海の家でバイトしていて</p><p>おう、稼いでいたのか</p><p>合計、３７人の女とヤッた</p><p>それで判ったヤレる女には、パターンがある</p><p>それって３７人とセックスしても</p><p>全部、同じ種類の女ってことなんじゃ</p><p>そんなことを急に思い出しました</p><p>※緊急連絡</p><p>レビュー欄に、感想を書かれた方</p><p>お手数ですが感想欄の方に移して下さい</p><p>レビューと感想は、違う物です</p><p>549．チャームアップ</p><p>そのままだと、あなたの精液が足に垂れてくるでしょだから、瑠璃子ちゃんには、これを穿かせて</p><p>克子姉がオレに、小さな金色のパンティを手渡す</p><p>パンティが、き、金色</p><p>ていうかこれって、Ｔバック</p><p>布地が、びっくりするほど少ない</p><p>それはねぴったりとアソコにフィットして、漏れない構造になっているのよ</p><p>つまり、瑠璃子の割れ目に貼り付いて精液の漏れを防ぐのか</p><p>お兄様、お願い致します</p><p>瑠璃子が、オレの前に立つ</p><p>軽く足の間を開いただけで、太ももの内側に白い精液がツツーと滴る</p><p>あんっ、もったいないですわ</p><p>瑠璃子は、長い指で白濁液を掬い取ると舌で舐め取る</p><p>せっかくお兄様が、たくさん出して下さったのですもの</p><p>妖しげに、オレに微笑む</p><p>こんなセクシーな、中学３年生が居ても良いのか</p><p>ほら、穿かせてやるからな</p><p>オレは、片足ずつＴバックのパンティを穿かせていく</p><p>そのまま、瑠璃子の細い足に滑らせるようにして腰まで持ち上げる</p><p>克子姉の言う通り、瑠璃子の成長途中のまだ細い腰にぴったりと貼り付くように、Ｔバックのパンティを穿かせた</p><p>ヨシくん、はい、タオル</p><p>メグが受け取ったタオルで、太ももの綺麗に拭いてやった</p><p>瑠璃子がオレの手を取り、自分の下腹部に当てる</p><p>ここに、お兄様の赤ちゃんの素がいっぱい詰まっています温かいんですとっても</p><p>この１５歳の美少女の子宮がオレのもので満たされている</p><p>ドキドキする</p><p>ほらほら、次の子もいるんだからそれぐらいにしておいて</p><p>克子姉が笑顔で瑠璃子に言う</p><p>今日は大きく背中の開いたドレスだから胸は、ヌーブラね紐が無い方が良いしでも、ノーブラだとおっぱいの形が綺麗にキマらないから</p><p>克子姉が、プニプニとした物体を取り出す</p><p>瑠璃子ちゃん、付けたことある</p><p>無いですわ</p><p>あなたはもちろん無いわよね</p><p>オレが、ヌーブラとかあるわけがない見たのだって、今が初めてだし</p><p>じゃあ、これはあたしが付けてあげるわこの人に付けてもらって、パーティ中に剥がれてきちゃったら困るでしょ</p><p>うんヌーブラは、克子姉に任せよう</p><p>瑠璃子、それはまた今度な</p><p>せめて、おっぱいをペロペロして下さいませ</p><p>オレは瑠璃子の左右の乳首を、舌で舐めてやる</p><p>気持ちいいですお兄様ぁ</p><p>うっとりとした顔で、オレを見ている瑠璃子</p><p>はい、そこまでよ瑠璃子ちゃん</p><p>克子姉がオレたちの間に、割り込む</p><p>あなたぁ、みすずちゃんのパンティを穿かせてあげてぇ</p><p>今度は渚が、オレを呼ぶ</p><p>やれやれだ</p><p>みすずちゃんもＴバックね今日のドレスだとお尻の形が、綺麗に出るから</p><p>みすずのＴバックも金色だった</p><p>みすずちゃんのヌーブラは、あたしが付けてあげる</p><p>渚が、みすずの胸にあのぷるるん素材を当てている</p><p>オレは跪いて、みすずにパンティを穿かせた</p><p>あ、そうだみすずちゃんにも香水を付けてあげて</p><p>渚がオレに、香水瓶を手渡した</p><p>瑠璃子のとは違う</p><p>やっぱり、女の子ごとに香りが違う方が良いしこの香水は、瑠璃子ちゃんに付けた香水との相性が良いのよ</p><p>ええっと足の付け根と、手首と、脇の下と、首筋だっけ</p><p>うふふ、旦那様っ</p><p>みすずの首筋に香水を付けるとオレにキスを求めてくる</p><p>オレは、チュッとみすずの唇にキスをする</p><p>そしたら、ドレスを着てアクセサリーと、もう一度メイクの最終確認をしましょうね</p><p>みすずと瑠璃子に克子姉が言う</p><p>あなたは下半身だけ、シャワーで洗ってらっしゃいさすがに男の子はセックス臭がしない方がいいから</p><p>あ、頭は洗っちゃダメよもうセットしてあるんだから顔は洗ってもいいけれど、注意して</p><p>判ったよ、克子姉</p><p>オレが風呂場に向かおうとすると</p><p>あ、ヨシくんあたしが洗ってあげるわ</p><p>恵美ちゃん付いてっちゃダメよ</p><p>渚が止める</p><p>少しは、一人きりの時間を作ってあげないとこの人だって、息が詰まっちゃうわよ</p><p>優しい笑顔で、そう言ってくれた</p><p>そうねここまで、あたしたちにすっごくサービスしてくれているんだものシャワーの時間ぐらい、解放してあげましょう</p><p>あたしたちと言っても克子姉と渚は、ずっとサポートに徹してくれている</p><p>みすずや瑠璃子、メグたちを優先にして自分は、オレを求めるのをガマンしてくれている</p><p>そのことは、メグもよく判っている</p><p>判りましたヨシくん、行ってらっしゃい</p><p>恵美ちゃんそこのスーツケースに、この人の着替えが入っているから、出しておいてくれる</p><p>克子姉はメグの心が暴走しないように、オレのための仕事を用意してくれた</p><p>オレ、結構、消耗しているなぁ</p><p>風呂場の鏡に映る自分の顔を見てそう思う</p><p>これはマズイ</p><p>まず、冷たい水で顔を洗った</p><p>それから、シャワーでお湯を出し身体にかける</p><p>下半身は念入りに</p><p>もし何かでケガをした時に不衛生だと、化膿しやすいと聞いたことがある</p><p>今日、このあとのパーティでオレたちが戦闘に巻き込まれたりすることは無いと思うけれど</p><p>でも、世の中に絶対は無い</p><p>オレには、マルゴさんや美智の様な戦闘力は無いけれど家族を守るためには、いつでも身体を張る覚悟だけはしておかないと</p><p>軽く、ストレッチもしておく</p><p>ところで鏡の中のオレ</p><p>メグと克子姉によって、オレの髪はオールバックになっている</p><p>いいのかこんなんで</p><p>まあ何でもいいけれど</p><p>身体を清潔にして、ホテルのバスタオルで身体を拭きながら部屋に戻る</p><p>はーい、ヨシくん</p><p>メグが新品のパンツを持って立っていた</p><p>ああ、オレがみすずたちにしたようにオレにパンツを穿かせたいのか</p><p>断る理由は無いからメグに穿かせてもらった</p><p>Ｙシャツとネクタイは、シルクよスーツは、クラッシック・スタイルのを持って来たわ今夜のパーティは、タキシードを着なくちゃいけない様な格式のものではないから</p><p>克子姉がそう言ってハンガーに掛けられた灰色のスーツを示す</p><p>オレには格式による差は、よく判らない</p><p>総理大臣が来るったって、ロシア映画祭のパーティだからねクラッシックスタイルのダークスーツで充分よ</p><p>そういうものなのかうーむ</p><p>今日は、みすずちゃんたちを大人っぽくっていうのがテーマだからエスコートするあなたも、大人っぽい感じでチャコールグレイのスーツにしてみましたっ</p><p>ああ、この茶色っぽい灰色はチャコールグレイって言うんだ</p><p>あ、ピシッと着せるから今日は、あたしがやるわスーツを着せる時の注意点を教えるから、恵美ちゃんよく見ていて</p><p>はい克子姉さん</p><p>そして、克子姉がオレにまず、Ｙシャツから着せてくれる</p><p>Ｙシャツなんて学校の制服で慣れていたつもりだったのに</p><p>克子姉の手に掛かるとオレのボディに、ピシッとフイットする</p><p>服というものはね自分で着るより、人に着せてもらう方が、きちっと着られるものなのよ</p><p>うん、まあ客観的に見れるしな鏡を使っても、自分では見られない方向からだって</p><p>これからは、朝、学校に行く時や体育の授業の後は、恵美ちゃんがチェックしてあげてね</p><p>メグは、一生懸命克子姉の手の動きを覚えている</p><p>こういうのもねお嬢様の指示で、あたしたちは勉強してきたのよ</p><p>お客様が娼館から帰られる時に身だしなみが崩れてらっしゃったら、申し訳ないでしょう</p><p>娼婦を買えば服を脱ぐセックスが終われば、また服を着る</p><p>いらした時よりも、お帰りになられる時の方がピシッとなられる様にってねあたしも渚も随分、お着替えの練習をしたのよ</p><p>黒い森は、高級娼館だったからお客様のお相手をするためには、上品な振る舞いを覚えないといけないでしょそういう意味では、良かったわ色んな勉強ができたし</p><p>そうねあそこで習ったことが、今の仕事で役に立っているわ品の良い振る舞いは、品の良いお客様に注目されるから</p><p>お客様も、一晩に一人きりっていうルールだったしねこれが場末の売春宿だったら、あたしたちみんな身も心もボロボロになっていたわよそういうところだと、お客も粗暴で品の悪い人ばかりでしょうし</p><p>一晩で何人も下品なだけの客に乱暴されることになる</p><p>白坂創介は、ヘンタイでクソ野郎だったけれどあの男は、お坊ちゃん育ちだからお金儲けにも、そんなに興味を持ってなかったしあたしたちを安売りするようなことだけはしなかったから</p><p>拉致してきた娼婦たちを薄利多売して黒い森の高級娼館としての価値を失墜させるようなことまではしなかったんだ</p><p>克子姉が、オレのネクタイをキュキュッと締める</p><p>シルクって、こんなにキュッキュと布の擦れる音がするんだ</p><p>しかし、鈍い金色の無地のネクタイか</p><p>テカテカーの金色じゃないから、落ち着いた感じにはなっているけれど</p><p>メグ、みすず、瑠璃子美智までが</p><p>オレの首元を、凝視している</p><p>わたくしは判りましたできます</p><p>あたしはちょっと練習しないとダメだわ</p><p>あたしも、ちょっと特訓するわ</p><p>む、難しかったですわ</p><p>もう、克子ったらわざと、難しい結び方をして</p><p>あたしたちは、一目見るだけでネクタイの結び方が判るのよ</p><p>そうでないとお客様を、いらした時と違う結び方でお宅へお返ししてしまうかもしれないでしょ</p><p>もし、そこの家の奥さんが、毎朝、旦那さんのネクタイを結んであげているとしたら</p><p>旦那が、朝と違う結びのネクタイで帰って来たら色々とヤバイことになる</p><p>だから、お客様が今日はどんな風にネクタイを結んでいらしたか一目で見て、覚えないといけないのそして、お帰りの際には、元通りに結んで差し上げないと</p><p>高級娼館の娼婦はそこまでやる</p><p>今日は時間が無いけれど簡単なネクタイの結び方から、今度教えてあげるわ</p><p>いえ難しい方から、教えて下さい</p><p>そうしたらヨシくんが、外でエッチしてきたかどうか、すぐに判りますから</p><p>あたしたちで、それぞれの結び方を決めておきましょうかそうしたら、女たちの間では、直近に誰が旦那様のネクタイを結んだか一目で判るようになりますし</p><p>ダメよ、そんなことしたら寧ちゃんが、カムフラージュで色んな子の結び方をするでしょうから</p><p>寧ちゃんもの凄く、器用なんだから</p><p>ああ、寧はカードのイカサマとか得意なんだっけ</p><p>とにかく手先は器用で人にイタズラするのも大好きだ</p><p>ネクタイの結び方なんかに意味を持たせたらどんな情報攪乱をするか判らない</p><p>そうね、それは止めた方がいいわね</p><p>渚もクスクスと笑う</p><p>だいたいさオレ、そんなに頻繁にネクタイをするような仕事はしないし</p><p>オレはパン屋になるんだから</p><p>ネクタイなんて、普段はしない</p><p>えー、しましょうよ、ネクタイネクタイしている旦那様は、とっても素敵です</p><p>むしろ、素肌にネクタイだけというのも</p><p>美智お前は何を妄想している</p><p>わたくしもスーツにネクタイ姿のお兄様と、ダンスが踊りたいですわ</p><p>瑠璃子だ、ダンスって</p><p>あ別に、舞踏会に行きたいというようなことではありません香月家の屋敷の中でお兄様と２人きりで、踊りたいだけですわ</p><p>オレは、ホッとするが</p><p>え今の世界に、舞踏会とかやっているところがあるの</p><p>そんなのシンデレラとかの童話の世界だけのモノなのでは</p><p>はい、ヨーロッパで社交界デビューしたいと思ったらウィーンの舞踏会が、お披露目の場となりますから</p><p>社交界</p><p>ま、そういうのも少しずつ、慣れていくしかないわね</p><p>オレはチャコールグレイのスーツをキリリと着込んだ</p><p>ネクタイは、渋めの鈍い金色の無地</p><p>頭はオールバック</p><p>ベルトと靴は茶色</p><p>グレイに茶を合わせるのは、色っぽくていいのよ</p><p>でこの眼鏡をかけて</p><p>何この黒縁の眼鏡は</p><p>これからは黒森くんになる時は、オールバックに黒の伊達眼鏡ね</p><p>公の場に出るのはこれが最初なんだから</p><p>みすずたちの日舞の発表会やシザーリオ・ヴァイオラと闘った時に、重役たちや私塾の連中の前に姿を見せているけれど</p><p>あの日舞の会は、名家の子女たちの発表会だから一般の人たちに、画像とかは撮られていない香月セキュリティ・サービスの警備陣が、そういう連中は中に入れてないはずだし</p><p>重役や私塾の連中もオレの顔を撮影するような、ことはできなかったはずだ</p><p>そういうことをするのはみすずやジッちゃんに対して、無礼な行為になるわけだから</p><p>しかし今日のパーティは、完全に公開されている</p><p>首相が来るんだからテレビカメラや新聞記者も居るだろうし</p><p>みすずの婚約者黒森として公の場に出るのは、今夜が最初になる</p><p>まあ、変装ってことよね</p><p>オレは眼鏡を掛けてみる</p><p>女たちが、一斉に溜息を吐いた</p><p>あなた意外と、似合うわね眼鏡</p><p>そうかな克子姉</p><p>あなたが、そんな眼鏡が似合うと思わなかったわ</p><p>はいとっても素敵ですわお兄様</p><p>瑠璃子も、そう言ってくれる</p><p>ちょっと３人で並んでくれるバランスを確認したいから</p><p>克子姉の言葉に、みすずと瑠璃子がオレに並ぶ</p><p>同じデザインの色違いのドレスを着た２人</p><p>みすずは黒地に白</p><p>瑠璃子は白地に黒</p><p>みすずは、綺麗に髪をアップして</p><p>瑠璃子は、綺麗な黒髪をさらさらと梳いて垂らしている</p><p>２人とも、金のブレスレットと金のネックレスをしていた</p><p>ああ、ヨシくんの金地のネクタイは２人のアクセサリーの色と合わせているんですね</p><p>パンティもよ</p><p>なぬっ克子姉</p><p>オレは、あわてて、みすずと瑠璃子の背中を見る</p><p>大きく開いた背中２人とも、白い肌が剥き出しになっている</p><p>綺麗な背骨のライン</p><p>っていうかお尻のすぐ真上のところまで、大胆に開いている</p><p>つまりさっき穿かせたＴバックの金色が、背中側にチラッとだけ見えている</p><p>ああ、だから２人とも金色のパンティだったんですね</p><p>メグは大きく頷いて、納得した</p><p>オレのネクタイと合わせているのかよっ</p><p>もうちょっと色が欲しいわね</p><p>首の周りにもう一色かしら</p><p>用意してあるわよーん</p><p>克子姉が小さな箱を２つ取り出す</p><p>ペンダントねみすずちゃんがサファイヤで、瑠璃子ちゃんがルビー</p><p>中には親指大の大きさ宝石の付いた、ペンダントが入っていた</p><p>え、これ本物</p><p>オレが、思わず尋ねると</p><p>まさか本物は、パーティなんかに付けていかないものなのよ</p><p>はい、一流の宝飾店で本物を買うと一緒に、精巧なダミーを付けてくれますから</p><p>パーティとかには、ダミーの方を付けていくものなの本物は、所有していることに意味があるんだから</p><p>ま、あたしの場合はダミーの方しか、持ってないけれど</p><p>でも、これ良く出来ていますわ</p><p>瑠璃子が、ペンダントを見てそう言う</p><p>そりゃそうよ本物を作る一流の職人さんの作品だから石だけよ、ダミーの人造宝石なのはでもまあ、人工でもルビーとサファイヤであることには変わりはないからね専門家じゃ無いと、遠目からは判別できないはずよ</p><p>克子姉は、そう言って笑った</p><p>人造宝石と天然の宝石だと、どれくらい値段が違うんです</p><p>メグが、克子姉に尋ねるやっぱり女の子だから、宝石には興味があるんだろう</p><p>これがみすずや瑠璃子の所蔵する宝石だったら、コンプレックスが発動しているだろうけれど</p><p>克子姉のだししかも、ホンモノでないダミーだと断っているから、メグも平然と受けとめている</p><p>そうね酷いのになると、１０００倍以上違うらしいわよ</p><p>１０００倍</p><p>人造石で１万円のルビーが天然石だと、１０００万円てことか</p><p>付けて下さい旦那様</p><p>みすずが、オレに背を向けて細い首を差し出す</p><p>オレは青い方のペンダントを取り、みすずの首に付けてやる</p><p>あなた、留め金の付け方判る</p><p>うんこうだろ</p><p>そうよ、オッケイ</p><p>次は瑠璃子だ</p><p>瑠璃子に、赤い宝石のペンダントを付けてやる</p><p>女の子の首筋ってドキドキするよな</p><p>瑠璃子の素肌に触れないようにペンダントの留め金を填める</p><p>再び、２人がオレの横に並び立つ</p><p>うんとっても素敵になったわ</p><p>うん、首元に赤と青の小さな宝石が輝くだけで、ゴージャス感が１０００倍になった</p><p>みんな、これがダミーの人造宝石だとは思わないわよ</p><p>オレも、渚の言葉に賛成だ</p><p>誰も香月家のお嬢様たちが偽物の宝石をしているとは思わないだろう</p><p>ダミーついでに、あなたはこれね</p><p>克子姉は、腕時計を取り出してオレの腕に付ける</p><p>アナログ式のゴツイ腕時計だ</p><p>何これ、ロレックスとか</p><p>オレは、知っている時計のブランドを言ってみた</p><p>そんな安物は、渡さないわよ</p><p>もっとも、これは外側だけは本物だけれど中身は、別物に交換してあるダミーなのよ軽いでしょ本物の機械式の時計なら、もっと重いはずだから</p><p>確かに、見た目よりも軽い</p><p>中身は、日本製のクオーツ時計のムーブメントが入っているからそうすると、時計の内側のスペースが、ごっそり空くのよで、その時計は、空いた空間に別の装置を組み込んであるの</p><p>別の装置</p><p>何かあったらここのリューズを押して、そしたらこの時計がＧＰＳで、あたしたちにあなたの位置を教えてくれるから</p><p>発信器になるのか</p><p>まあ、心配するようなことは起こらないと思うけれど一応、持ってていいわね</p><p>よっし、これで３人とも支度ができたわね</p><p>ちょっと待って、克子姉</p><p>美智も、こっちに並んで今度は、４人のバランスを見てくれよ</p><p>オレは、克子姉と渚にそう言った</p><p>みすずと瑠璃子とエスコートのオレそれに、護衛役の美智が揃ってオレたちは４人１組なんだからさ</p><p>美智が、トコトコと前に出て来る</p><p>いいから、早く並べ</p><p>黒地に白金と青のアクセサリーのみすず</p><p>白地に黒金と赤のアクセサリーの瑠璃子</p><p>チャコールグレイのスーツに、鈍い金のネクタイ、茶の靴のオレ</p><p>そして、美智は黒いドレスに金のアクセサリー</p><p>こうなると、美智ちゃんにも個別の色を付けてあげたいわよね</p><p>いえ、わたくしは目立ってはいけない護衛役ですから</p><p>そんなに派手にならない感じなら良いと思うわよ</p><p>克子姉は、持って来たアクセサリーのケースを覗き込む</p><p>これなんかどう</p><p>そう言って黄色い石の付いたブローチを取り出した</p><p>ああ、アンバーねいいんじゃない</p><p>渚が納得する</p><p>アンバー</p><p>琥珀のことよ</p><p>オレの問いに、克子姉は笑顔で答える</p><p>美智の首元に琥珀のブローチを当てる</p><p>うん良いわこれにしましょうあなた、付けてあげて</p><p>オレに、手渡す克子姉</p><p>よし、美智動くなよ</p><p>オレは、克子姉が示した位置にブローチを留める</p><p>まあ、素敵よ美智ポン</p><p>はい素敵です</p><p>ええ、黄色がとっても似合っているわ</p><p>メグも、笑っている</p><p>あーらら、美智ちゃんだけ本物の天然石になっちゃったわね</p><p>克子姉が、クククと笑った</p><p>みすずと瑠璃子は人造宝石で美智は天然石</p><p>そ、それはよくないことですっ</p><p>慌てる美智</p><p>いいのよ琥珀は、他の宝石よりも安いのよ松の樹液が固まったものなんだから</p><p>あたしは青で、ルリたんが赤だから、美智ポンは黄色で良いのよ</p><p>みすずが、そう美智に言った</p><p>昔、海外旅行土産に、レックスの偽物をもらったことがあります</p><p>中身スカスカでしたねびっくりするぐらい</p><p>ロレックスのマークの下に、Quartzって書いてありました</p><p>ロレックスのオイスタークオーツという種類の偽物だったみたいです</p><p>そう言えば、プラダのポケットティッシュ入れを持っている人を見たことがあります</p><p>駅とかで配っている、ポケットティッシュ入れです</p><p>あれを、プラダの例の黒い布地がカバーしているという</p><p>そんな商品、本当にあるのだろうか</p><p>550．次のステージへ</p><p>オレたちだけでなく、克子姉や渚、メグも身支度を終えた</p><p>ベッドルームを出て、ジュニア・スイートの居間へ</p><p>ミナホ姉さんが、１人でノートパソコンを開いていた</p><p>他の人たちは、続き部屋の隣のジュニア・スイートに居るらしい</p><p>遅かったわねそろそろ呼びに行こうかと思っていたところよ</p><p>画面から顔を上げて、ミナホ姉さんは言う</p><p>済みません、お嬢様予定よりも少し掛かってしまいました</p><p>いいのよ計画の変更は、あたしが言い出したことだから</p><p>オレたちのパーティへ行くための着替え特に、瑠璃子をよりセクシーにするために、オレの精液浸けにするというのが当初の計画だったのだろう</p><p>そこにメグを加えメグと香月組の子たちとの融和させることを、ミナホ姉さんは急遽付け足したのだと思う</p><p>おそらく、ここへ到着した時のメグの表情を見て</p><p>あのままオレがみすずたちとパーティへ行ったらメグは、オレを香月家組に取られるのではないかと疑心暗鬼になって、コンプレックスを暴発させていたに違いない</p><p>丁度良い時間よパーティ会場にも、大分、人が集まってきているし</p><p>ミナホ姉さんは、どうやら会場の監視カメラの映像を見ているらしい</p><p>ホテル側から、香月セキュリティ・サービスに提供されている映像を谷沢チーフから配信してもらっているのか</p><p>あなたたちが、パーティに向かったらあたしたちは、このホテルの新館最上階の中華レストランへ行くわ個室を予約してあるから</p><p>中華レストラン</p><p>そのまま、たっぷり３時間以上、食事をするつもりだから</p><p>アリバイ作りですね</p><p>そうよあなたたちのパーティが始まってからぴったり一時間後に、グリーン山スタジオのアクションが開始されるわ</p><p>レイちゃん＆香月セキュリティ・サービス警備部VS北九州の暴力団＋恭子さんの闘いが始まる</p><p>その闘いに、黒い森は無関係であることを示すためにミナホ姉さんたちは、このホテルのレストランで食事会をするのだろう</p><p>あたしたちは、レストランの個室にテレビを持ち込んで観戦させてもらうわ</p><p>テレビ</p><p>何のために、放送施設のある野外スタジオを押さえたと思っているの</p><p>オレの怪訝な顔を見てミナホ姉さんは、微笑む</p><p>今夜、グリーン山スタジオで雪乃さんの公開記者会見が開かれるのよそれが緊急報道特別番組として、放送されることになっているわもちろん、マスコミ各社の記者を集めてね</p><p>雪乃の公開記者会見</p><p>白坂家のテレビ局が放送してくれることになったわあそこの局は、前の当主の白坂守次さんの影響力がなくなっていることを内外にアピールしないといけない立場だから</p><p>新当主はジッちゃんに頭が上がらない</p><p>自分たちが、前当主の命令で白坂創介を庇おうとしていたという過去の汚点を払拭するために事件解明の報道には、積極的に協力するしかない</p><p>その記者会見を邪魔するために、北九州の組織がスタジオに乗り込んでくるという筋書きなのよ</p><p>そして、レイちゃん率いる香月セキュリティ・サービスと全面対決となる</p><p>でも大丈夫なの雪乃で公開記者会見とか</p><p>そりゃ、雪乃はオレたちに恭順するって約束してくれたけれど</p><p>あいつは、頭に血が昇ると何をしでかすか判らない</p><p>突然、オレたちのことを喚き散らすかも</p><p>しかも、あいつは本当の事実関係を把握しているわけではないから</p><p>何を言い出すか検討も付かない</p><p>そうねちょっと心配よね</p><p>でも仕方無いわよねあたしたちには、もう、何もできないんだから</p><p>だって仕方ないでしょあたしたちは、このホテルの中から動けないんだものここからじゃ、グリーン山スタジオに指示を出すこともできないしそもそも、あっちの詳しい状況が判らないしね</p><p>ミナホ姉さんを始め、克子姉、マルゴさん、寧と黒い森の犯罪実行グループは、全員ここに居るイーディも</p><p>アリバイ作りのためなんだから、仕方ないけれどでも</p><p>翔姉ちゃんとレイちゃんだけで大丈夫かな</p><p>あの２人でナーバスになった雪乃をコントロールできるのだろうか</p><p>あら、２人だけじゃないわよ</p><p>ミナホ姉さんは、ニコッと微笑んだ</p><p>恭子さんがいるわ</p><p>でも恭子さんは、襲撃側にいるんだろ</p><p>そうよだから、どんな風にでも状況をコントロールできるんじゃないの</p><p>雪乃さんが暴走しそうになったら爆弾の１つや２つ、爆発させたりするわよ翔さんや麗華さんは、まだまだ詰めが甘いと思うけれど、恭子さんの仕事は常に完璧なんですから</p><p>まあ多少、コミカルでユーモア溢れる展開になるでしょうけれど</p><p>恭子さんが総合プロデューサーなんだから、あたしたちが心配する必要は無いのよ</p><p>ミナホ姉さんは、恭子さんのことを絶対的に信頼している</p><p>それだけの実績のある人だし</p><p>白坂創介のオーストラリアでの拉致、拘留もたった１人でやり遂げていた</p><p>そもそもグリーン山スタジオという場所を選んだのも、恭子さんだ</p><p>全て、信じて任せるべきなんだろうと思う</p><p>そんなに心配なの</p><p>何が、心配</p><p>ここで雪乃のことが心配だとは、口が裂けても言えない</p><p>レイちゃんや翔姉ちゃんのことだってプロの警護人たちの仕事を、アマチュアのオレが心配するのはよくないと思う</p><p>遠くから眺めているだけっていうのがちょっと</p><p>あの人たちが命の危険に晒されているのをこのホテルで、テレビの映像で眺めているだけだなんて</p><p>このホテルから、グリーン山スタジオまでどれくらいの時間で到着するのですか</p><p>みすずが、ミナホ姉さんに尋ねる</p><p>そうね車なら、１時間以上は掛かるわ２４６に出て、東名に乗って、青葉インターチェンジで下りて、そこから北上するのが最短距離ねでも、この時間帯だと、都内は混んでいるしもっと掛かるかもしれないわ</p><p>パーティの開始時間と、グリーン山スタジオでのアクション開始にはぴったり１時間の差がある</p><p>つまりパーティに顔を出せば、どうやってもグリーン山スタジオには間に合わない</p><p>諦めなさいみすずちゃんたちと一緒なんだから、パーティだってすぐに退席はできないわよ</p><p>両方は選べない</p><p>そして、オレの眼の前にある課題はジッちゃんと瑠璃子の和解だ</p><p>これに、全力を注ぐべきだ</p><p>ジッちゃんから彼女を譲り受けた瑠璃子の主人としてオレは、瑠璃子と共にジッちゃんの前に姿を見せる必要がある</p><p>ジッちゃんに瑠璃子はもうオレのものであって、ジッちゃんの邪恋の対象にはならないことを判ってもらうためには</p><p>そうだねとにかく、眼の前にあるやらなくちゃいけないことに集中するよ</p><p>オレの言葉に、メグがホッと溜息を吐いた</p><p>ああ、やっぱりオレがグリーン山スタジオに行くのは嫌なんだな</p><p>だけど、レイちゃんと翔姉ちゃんに一言頑張ってって言ってあげたいな電話とか繋がらないの</p><p>オレが、そう尋ねるとミナホ姉さんは</p><p>今は無理よ、向こうも下準備で混乱しているでしょうし翔さんも麗華さんも、組織全体をコントロールするのは、これが最初だから</p><p>そうか邪魔しちゃ悪いよな</p><p>ミナホ姉さんは、時計を見る</p><p>あなたたちは、３分後に出発よパーティに行く前に、みんなに顔を見せてあげなさいね</p><p>グリーン山スタジオのことは今は、頭の中から消しておこう</p><p>うっわー、パパ、かっこいい</p><p>真緒ちゃんが、オールバック頭に、伊達眼鏡、クラッシック・スーツ姿のオレを見て駆け寄ってくる</p><p>真緒、しがみついちゃダメよ皺になっちゃうから</p><p>渚が、愛娘にそう言う</p><p>今度、この格好で幼稚園のお迎えに来て</p><p>真緒ちゃんが、オレを見上げてそう言う</p><p>真緒パパにお迎えに来て欲しいの</p><p>真緒ちゃんは、ずっと父親がいなかったから</p><p>判った今度な約束するよ</p><p>真緒ちゃんは、満足げに微笑む</p><p>ヨッチャンは、あたしともその格好でデートねここのホテルでいいわ最上階のバーで夜景を見て、そのままお泊まりねっ</p><p>寧が、ヌフフンと笑ってそう言う</p><p>邪魔しに行かなかったんだからいいわよね、それくらいっ</p><p>みすず、瑠璃子、美智、メグに向かって寧は言う</p><p>仕方ありませんね</p><p>みすずが、代表して寧に言った</p><p>て、いうかさルリちゃん、とんでもなく妖しげなエロ・オーラ出しているけれどどうなっちゃっているのさ</p><p>寧は矛先を瑠璃子に向ける</p><p>たっぷり愛していただきましたお腹いっぱいです</p><p>瑠璃子は、自分の下腹部を擦りながらそう言う</p><p>ぬぬっ、その余裕は予想外だった</p><p>まあ、いいじゃないかあたしたちも、これからお腹いっぱい中華料理を食べるんだし</p><p>ううっ、エビチリとカニ玉思いっきり食べてやるぅぅ</p><p>冗談めいて話している時は寧は安定している</p><p>オレの女であると同時に寧は、年下組のお姉ちゃんでいたい少女だ</p><p>メグちゃんには、あげないからねぇ</p><p>パーティには同行できないメグに、わざと絡む</p><p>これもまた寧の気遣いなんだ</p><p>メグ、悪いけれど、ヤッちゃんの相手頼むよ</p><p>だから、オレもメグに寧を託す形にして話をする</p><p>ヤッちゃんて</p><p>ああ、メグはオレが、寧のことをヤッちゃんて呼ぶことは知らなかったんだっけ</p><p>すると、寧はメグの背中に取り付いて</p><p>むふふあたしヤッちゃん、今、あなたの後ろに居るのっ</p><p>ちょっと、寧姉さん</p><p>離さないよーんっ</p><p>寧は、メグとじゃれている</p><p>マナ、行って来るからアニエスのこと頼むな</p><p>うん、お兄ちゃん</p><p>マナが、オレを見て頷く</p><p>マナだって勘は良いオレが、隣室で瑠璃子たちとセックスしていたことは判っているだろう</p><p>帰って来たら、またセックスしようなアニエスと３人で</p><p>オレはしゃがんで、マナとアニエスを両腕で抱きしめる</p><p>アニエスが、ひしっとオレに抱き付く</p><p>この２人は確実にスキンシップをしないと、不安がる</p><p>肉体の接触が必要な子たちだ</p><p>お兄ちゃん約束だからね</p><p>ああ、マナアニエス</p><p>２人を抱きしめているとオレの肩がトントンと叩かれる</p><p>振り向くと、ニヤッと笑うイーディが居る</p><p>自分にもハグして欲しいということらしい</p><p>ああ、イーディ</p><p>オレは、イーディを抱きしめる</p><p>マナ通訳してくれ</p><p>オレはイーディを抱えたまま、マナに言った</p><p>オレはどうしても、みすずたちに同行しないといけないだから、イーディに家族の警護を任すって</p><p>マナがすぐにイーディに告げる</p><p>オレの家族は、イーディの家族だ家族を守ってくれイーディ</p><p>オレの言葉に、イーディは真顔でコクッと頷いた</p><p>マルゴさんも、よろしくお願いします</p><p>ああ、こっちは心配しなくて良いよ君は、自分のミッションに集中して</p><p>マルゴさんが、オレにそう言ってくれた</p><p>ミッション</p><p>ああ、しなくてはならない任務とか使命っていう意味だよ</p><p>そうだまずは、するべきことを確実に実行する</p><p>それだけに集中だ</p><p>それから、オレは克子姉と渚に振り向く</p><p>克子姉と渚もみんなのこと、頼むよ</p><p>渚は、明るい笑顔でオレに答えた</p><p>克子姉の方は</p><p>あたしたち、これから中華レストランでしょだから、今夜の夕食はこの人に作ってあげられないのよ</p><p>みすずたちに、そんなことを言い出す</p><p>パーティ会場で、この人にちゃんと食事をさせてあげてね</p><p>オレの食事を心配してくれる</p><p>夜、お屋敷に戻った時に、またお腹が減っていたらあたしが、お夜食を作ってあげるわあ、でも、お夜食は健康に良くないかしら</p><p>とにかく、この人のお腹がペコペコにならないように気を付けてあげてね</p><p>みすずが、克子姉に返事する</p><p>そうだよ、一番、ヨッちゃんをペロペロした人が気を付けてあげなきゃっ</p><p>寧が茶化す</p><p>では、わたくしですねうふふふ</p><p>エロ・オーラ満載の瑠璃子が、ニッコリと微笑む</p><p>ルリお姉ちゃん、とっても綺麗ですの</p><p>アニエスが、瑠璃子を見てそう言った</p><p>ありがとうございますでも、アニエスちゃんも、これからもっともっと綺麗になりますわ</p><p>お兄様に愛を注いでいただいた分だけあたしたちは、美しくなっていくのですから</p><p>瑠璃子はまた、オレの精液を注がれた下腹部を幸せそうに撫でる</p><p>ぐっ、負けないからっあたしもヨッちゃんとセックスして、もっともっと綺麗になるっ</p><p>対抗意識を表明する寧</p><p>いえ、寧ちゃんは</p><p>もう充分お美しいと思います</p><p>こんな言葉は今の、エロ・オーラ満載の瑠璃子にしか言えないと思う</p><p>なななな、何言ってんのルリちゃん、あああ、あたしはそんな、綺麗じゃないってばっ</p><p>真っ正面から美しいと言われて、照れる寧</p><p>寧ちゃん綺麗だよとっても</p><p>真緒ちゃんが、寧にニコッと微笑む</p><p>うん、オレもヤッちゃんは、綺麗だなあっていつも思っているよ</p><p>オレは寧の頬を撫でてそう伝えた</p><p>ぬぬぬ、もう馬鹿っ恥ずかしいなあ</p><p>寧は、真っ赤になって照れている</p><p>あたし、ヤッちゃんとっても恥ずかしいの</p><p>じゃ、ミナホ姉さんみんなのこと、頼むよ</p><p>最後に、ミナホ姉さんと言葉を交わした</p><p>Hey、MICHI</p><p>イーディが、英語で美智に何かを話し掛ける</p><p>美智は、微笑を浮かべてVサインをした</p><p>まあ、きっと頑張ってこいみたいな話をしたんだろう</p><p>みすず姉さんヨシくんのこと、お願いします</p><p>ええ、大丈夫ですから</p><p>みすずが、メグに微笑んだ</p><p>それじゃあ行って来るよ</p><p>また、後でねパパ</p><p>待ってますの</p><p>家族たちの声に送られてオレたちは、出発する</p><p>オレとみすずと瑠璃子、そして美智４人で、ホテルの廊下に出た</p><p>そう言えば、会場まではどうやって行けばいいんだろう</p><p>ここは別館で会場は本館だっけ</p><p>どこかの階と渡り廊下で繋がっているって話だったけれど</p><p>旦那様あたし、判っていますから</p><p>このホテルには何度も来ていますし、今日のパーティの会場も、お祖父様に連れてきていただいたことがありますから</p><p>そうかこの高級ホテルが初めてなのは、オレだけか</p><p>美智は、オレを方を振り向かなかったけれどみすずの警護で、やっぱり来ているんだろうし</p><p>オレたちは、廊下を曲がる</p><p>さっき、香月セキュリティ・サービスの黒服が２人立っていた場所に黒スーツの女性が４人立っていた</p><p>警備部１課の滝です</p><p>先頭の女性が、みすずに挨拶した</p><p>わたくしと片岡が、会場までお供致します</p><p>谷沢さんのご指示ですか</p><p>滝さんは、肯定する</p><p>申し訳ありませんが、あたしの警護役はここにいる工藤美智に任せています</p><p>美智のプライドを守るためにみすずは、そう言った</p><p>そのことは存じ上げておりますしかし、香月セキュリティ・サービスが、みすず様、瑠璃子様の会場入りの警護に付かないというわけには参りません</p><p>それは、あなたたちの会社の都合でしょう</p><p>みすずは厳しく言う</p><p>香月家は、香月セキュリティ・サービスの主ですが香月セキュリティ・サービスの都合に合わせて、行動を強いられるわけには参りません</p><p>おっしゃることは、重々承知しておりますですが、どうか、会場の入り口まで警護させていただけないでしょうか</p><p>あなたたちは、会場内には立ち入らないのですね</p><p>ギロッと滝を見るみすず</p><p>判りました会場の入り口までなら、同行を許可します</p><p>それよりあなたたち、谷沢さんから何か預かって来ていませんか</p><p>滝さんが、ススッと封筒を取り出す</p><p>はい本日のパーティの招待状お預かりしております</p><p>美智あなたが持っていなさい</p><p>美智が、前に出る</p><p>お預かり致します</p><p>スッと、手を出す</p><p>滝さんは無念そうに、美智に手渡す</p><p>みすずはあくまでも美智が自分の警護役であり滝さんたちは、仕方なく警護に付かせてやるのだ余計な仕事はさせないという態度を崩さない</p><p>こちらに残られるのはあなたとあなた</p><p>みすずが、黒スーツの女たちを見る</p><p>はい１課の中嶋と谷原です</p><p>２人の女性が、みすずに頭を下げる</p><p>お部屋に残られている方たちは、もうすぐ新館のレストランへ向かわれますあたしと瑠璃子が、大変、お世話になっている方々です決して、粗相のないように</p><p>警護は間接的にご不快な思いをされないように、気を付けて下さい</p><p>みすずは、女王様の様に君臨する</p><p>では、参りましょう黒森様</p><p>みすずは、オレにそう言って</p><p>オレと腕を組む</p><p>そうかここから先は</p><p>オレは、ジッちゃんに認められたみすずの交際相手黒森なんだ</p><p>みすずを、エスコートしないといけない</p><p>うん、行こうみすず</p><p>組んだ腕のオレの肘が、みすずのおっぱいに当たっている</p><p>ああ、これはヌーブラの感触だな</p><p>あくまでも、みすずの専任警護人として美智が、オレたちの先頭に立つ</p><p>続いて、警護のサブとして滝さんが</p><p>その後ろに、腕を絡めたオレとみすず</p><p>それから、瑠璃子</p><p>最後に、後方警護としてもう一人の香月セキュリティ・サービスの片岡さんが続く</p><p>これだけ並んでいれば香月家のご令嬢に相応しい来場となるだろう</p><p>１７階の渡り廊下から本館の方へ移動致します</p><p>滝さんが、みすずにそう告げる</p><p>いいえ一度、１階のロビーまで下りて、そこから本館へ向かいます</p><p>みすずは、滝さんのルート設定を拒絶する</p><p>それではホテルの一般のお客様の中を通ることになりますが</p><p>構いませんあたしたちは、堂々とパーティ会場に入ります</p><p>みすずは、そう言い切る</p><p>そうだ世間の人に、ジッちゃんと瑠璃子の間に問題がないことを示すためには</p><p>オレたちは、多くの人たちに見られながら、堂々と来場しないといけない</p><p>しかしそれでは、警護が</p><p>一般客の多いロビーを通ることを、滝さんは心配している</p><p>問題はありません</p><p>美智が無表情で、滝さんに言った</p><p>はい、何か不測の事態が起きた時は美智があたしたちを守ってくれますから</p><p>みすずは、ニコッと滝さんに微笑む</p><p>そうですわ美智さんにお任せすれば、大丈夫です美智さん、とってもお強いんですもの</p><p>瑠璃子の艶やかな微笑みに、滝さんは絶句する</p><p>オレたちはそのままエレベーターに乗り込む</p><p>もしもし、あたし＊＊ちゃん、今、あなたの後ろにいるの</p><p>とリカちゃん電話が元の都市伝説があるらしいですが</p><p>リカちゃん電話って、今の子は知っているのでしょうか</p><p>私が子供の頃には、リカちゃん電話の他に、男の子向けにトランスフォーマー電話とＧＩジョー電話がありました</p><p>電話を掛けたら、破壊大帝メガトロン様が電話に出られ、色々とサイバトロンを倒す計画を一方的にお話になったあげく</p><p>ここに電話をする時は、必ずお父さんお母さんの許可をもらってからにするんじゃぞぐわっはっはっは</p><p>と言って電話が切れました星一徹の声で</p><p>ＧIジョー電話の方はジェット戦闘機に乗っている人(多分、ストライカーさん)が、空中を宙返りしながらコブラ軍の戦闘機を撃墜しつつ一方的な話をしてくれました</p><p>戦闘中なのに</p><p>やっぱり電話をする時は、お父さんお母さんの許可をもらってからするんだよっと、ミサイルを発射しながら</p><p>良い時代だったなあ</p><p>551．セレブのパーティ</p><p>エレベーターが、１階ロビーに着く</p><p>外は、すでに真っ暗になっている</p><p>美しくライトアップされた、高級ホテルのロビーには多くの客が居た</p><p>うわぁっ、綺麗</p><p>モデルさんかしら</p><p>ドレスアップしたみすずと瑠璃子にロビーのあちこちから人々の声が上がる</p><p>それくらい、２人は優雅で、ゴージャスに見えた</p><p>その上、オレたちの前後には香月セキュリティ・サービスの黒服の女性警護員が付いている</p><p>とんでもなく目立つ一団となっている</p><p>みすずが、オレと腕を組む</p><p>瑠璃子とは手を繋ぐ</p><p>美智の先導で、別館から本館へと向かう</p><p>オレとみすずと瑠璃子は、３人並んで</p><p>香月セキュリティ・サービスのお姉さんたちは、緊張気味にオレたちの前後を守っている</p><p>モダンで新しい造りの別館から伝統的で、重厚な雰囲気の漂う本館へ</p><p>ああロビーに居る客たちも、ちょっと違う</p><p>みんな落ち着いていて、高そうな服を着ている</p><p>和服の女性も多いし</p><p>今日のパーティに来た客も、すでに集まっているんだろう</p><p>ドレスアップしている女性も多い</p><p>おい、あれ</p><p>オレたちを指差すやつらがいる</p><p>カメラを持っているから、マスコミか</p><p>香月家の令嬢だよな</p><p>急死した香月重秋氏の娘じゃないのか</p><p>そういう話は、もっと小声でしろ</p><p>瑠璃子に聞こえるような大きな声で、わざわざ叫ぶ必要は無いじやないか</p><p>旦那様、スマイルです</p><p>見ると、みすずも瑠璃子も、優雅に微笑んでいるままだ</p><p>感情を制御して下さい不機嫌な態度を見せたら、こちらの負けですわ</p><p>オレにそう囁くと、みすずはギュッとオレの腕に掴まる</p><p>オレの腕に、自分のおっぱいを押しつける様にして</p><p>あれ令嬢と腕を組んでるやつ、誰なんだ</p><p>さあ、判りません</p><p>カメラを持っていた男が、オレたちを撮影しようとする</p><p>申し訳ございませんがロビーは撮影禁止でございます</p><p>ホテルのベルボーイが、マスコミの人間に話し掛ける</p><p>オレたちの姿を撮影できないようにカメラの前に立ち塞がって</p><p>このホテルは一流ですからお任せしておけば大丈夫です</p><p>観光客のお客さんもいるから、ロビーにカメラを持ち込むことは拒絶しない</p><p>しかし、カメラで誰かを撮影しようとすればホテルの従業員が、身体を張って止める</p><p>でも、隠し撮りしているやつだっているだろう</p><p>今、このロビーには警察関係者や、名家の警護役なんかがいっぱいいるんだろう</p><p>今夜のパーティは、ロシアの映画祭だっていうから、外国の諜報機関の人だっているかもしれない</p><p>そしてみすずの婚約者が誰なのかというのは、誰もが知っておきたい情報だろうと思う</p><p>それはいいんです隠し撮りされることは覚悟して、わざわざ１階ロビーを歩いているんですからそういう方たちは、今のマスコミの方みたいに無粋な写真の撮り方はなさりませんから</p><p>こちらに悟られないところから、こっそりと写真を撮るのなら放っておくということか</p><p>あたしたち、そういう方たちとは、これから仲良くやっていかないといけませんし</p><p>みすずは、うふふと笑う</p><p>そうだこれからオレが、みすずの相手として生きていくのなら</p><p>こういうことに慣れていかないといけない</p><p>今は公の場ですわ</p><p>みすずも瑠璃子も優雅な微笑みを崩さない</p><p>オレたちは、本館ロビーの中を突き抜けていく</p><p>そちらのエスカレーターで、２階へ参ります</p><p>ああ、パーティ会場がどこなのか知らないのはオレだけだからオレを気遣って、一々教えてくれているんだ</p><p>エスカレーターを方を見ると、２階・バンケット・エリアと書かれている</p><p>バンケットって何なのか、判らないけれど</p><p>今日のパーティ会場は、昔はよく芸能人の結婚式などに使われていたんですよ</p><p>エスカレーターを上がりながら、みすずがオレに言った</p><p>一時期、芸能人の結婚式をテレビ中継するのが流行った頃に</p><p>へえ、そんなところでのパーティなんだ</p><p>エスカレーターの先を見上げると紅孔雀の間、赤龍王の間、紅天女の間と矢印が出ている</p><p>紅孔雀の間ですわ</p><p>会場の入り口には受付のテーブルが出ている</p><p>すでにたくさんの人が受付に並んでいた</p><p>もちろん、日本人だけでない</p><p>受付側にもロシア人がいる大使館とか、日本に事業所のあるロシアの会社の人だろうか</p><p>それからまた、マスコミ</p><p>こっちは、下のロビーに居たような胡散臭そうな男たちでは無い</p><p>３０前後の女性記者たちだ</p><p>みんな髪型もお洒落だし、小綺麗なスーツを着ている</p><p>こういうパーティに訪れるセレブの人を取材する女性雑誌があるんです</p><p>セレブの人たちの着こなしや、流行をチェックするというような企画で</p><p>いや、セレブったって芸能人とかじゃない、普通の人たちだろ</p><p>はいでも、そういうのが好きな人たちがいるんですよ</p><p>お金持ちの奥さんとか、お嬢さんたちのパーティドレス姿とか普通の人には、全然どうでもいいことだと思うけれど</p><p>そして、あのそういう雑誌に取材されるのがお好きなセレブの方も多いんです</p><p>自分のドレス姿が雑誌に載るのが</p><p>だから、あの方たちはパーティの主催者に正式に許可を得ていらしているんです</p><p>つまりオレたちの方にも</p><p>あ来た</p><p>ちょっと、よろしいですか</p><p>うわわわ、もの凄い作り笑顔で３人ばかり、記者が来る</p><p>月刊ミセス・スタイルですがお写真、よろしいでしょうか</p><p>お断り致しますわ</p><p>にっこりと微笑む</p><p>わたくしたち、まだ高校生と中学生です取材していただく価値はございません</p><p>いえいえ、お嬢様たち、とてもお美しくていらっしゃいますよぜひとも、今日のお洒落のポイントをお聞かせいただけませんか</p><p>断固として食い下がってくる記者</p><p>後ろの記者は、勝手に写真を撮ろうとする</p><p>お止め下さいお嬢様は、お断りなさったはずです</p><p>オレたちに付いていた、香月セキュリティ・サービスの滝さんが記者に言う</p><p>スッと、香月セキュリティ・サービスの社員証を見せる</p><p>慌てて頭を下げて記者たちは退散していく</p><p>香月セキュリティ・サービスは名家の人間しか警護しませんから</p><p>下手に怒らせれば雑誌が潰れます</p><p>セレブのパーティの取材をしているだけあって、そういうことはよく判っているのか</p><p>美智受付してきてちょうだい</p><p>招待状を持った美智が受付に向かう</p><p>ああ、さっきの記者たちが美智の様子をチェックしている</p><p>みすずが、どこの名家の娘なのか知りたいのだろう</p><p>美智が、招待状を示すと受付担当者は、慌ててみすずの方へ走って来る</p><p>ようこそお出で下さいましたどうぞ、中へお入り下さい</p><p>恭しく、礼をした</p><p>みすずは、その男に礼を言うと滝さんたちを見て</p><p>お二人は、こちらで結構です以後のことは、谷沢さんからの指示をお待ち下さい</p><p>いやいや、ご苦労だったな２人とも、清原の班に合流野間たちと待機していてくれ</p><p>パーティ会場の中から、谷沢チーフ本人が現れた</p><p>オレたちの様子を中から見ていたんだな</p><p>りょ、了解です</p><p>滝さんたちは、谷沢チーフに敬礼する</p><p>谷沢チーフも、今はダンディなスーツに身を包んでいる</p><p>おいおい私服での警護の時は、敬礼はしなくていい</p><p>やっぱり、香月セキュリティ・サービスで一番偉い谷沢チーフから、直々に言葉を掛けられるのは緊張するらしい</p><p>さて、参りましょうか</p><p>谷沢チーフが、オレたちにニヤッと微笑む</p><p>さっきの記者たちは谷沢チーフが自らお出迎えしに来たことに驚いている</p><p>ほらほら、旦那様平然としていて下さい</p><p>みすずが、またオレの腕をギュッと握りしめる</p><p>はあいけない、いけない</p><p>顔に、感情を出してはダメだ</p><p>オレたちはパーティ会場へ入る</p><p>しかし広いな、ここ</p><p>すでに２００人か３００人くらいは、人が来ている</p><p>日本人、日本人、ロシア人あれ、黒人さんもいる中国人ぽい人も</p><p>ああ、そうかロシア映画祭という建前だけれど、ここでロシア政府やロシア企業と関係を築きたい人は、みんな来ているんだな国籍関係無く</p><p>どうだい、凄いだろ</p><p>谷沢チーフが、オレに言う</p><p>ということは、また驚いた表情を表に出してしまっているんだな</p><p>反省</p><p>そういや、芸能関係の人も来ているぞ歌舞伎役者とか、映画監督とかああ、何とかっていう女の子のアイドルも来ている</p><p>そうかロシア映画祭のパーティだもんな</p><p>芸能人も来るよな</p><p>興味は無いのか何とかっていうアイドルグループの人気投票で、上から８番目だったっていう子らしいぞ</p><p>それはまた微妙な</p><p>１０位以内は、神なんだそうだが</p><p>済みませんオレ、そういうの興味無いんです</p><p>すぐ側に綺麗な女の子が３人もいますし</p><p>オレは、みすず、瑠璃子、美智を見る</p><p>そうかいそう言えば、みすず様何とかっていう、韓流スターも来ているらしいですよなぜか</p><p>なぜ、日本で行われるロシア映画祭に韓流スター</p><p>まあ、どんなところにでも食い込んでこようとするんだろうなあ</p><p>良かったら、ご紹介致しましょうか</p><p>結構ですあたしも、すぐ側に素敵な方がいますから</p><p>ぴったりと、オレにくっつく</p><p>わたくしも、興味無いですわ</p><p>瑠璃子も微笑んでいる</p><p>工藤のお嬢ちゃんは</p><p>それは、わたくしにその方と決闘しろということですか</p><p>どうして、そういう発想になる</p><p>闘って仕留めるに値する人物ならば交戦もやむなしと思いますが</p><p>いや、闘わないでくれオレが悪かった</p><p>谷沢チーフは、困り顔でそう言う</p><p>どうして、あたしたちを子供扱いなさるんです</p><p>みすずが、笑って谷沢チーフに尋ねる</p><p>そうか芸能人に会いたいかなんていうのは子供相手の会話だ</p><p>皆様が、あんまりにも急に大人っぽくなったんで試してみたくなったんですよ</p><p>谷沢チーフは、苦笑する</p><p>見た目と内面が同じかそれが知りたかったんです</p><p>あたしたちは、まだ子供ですあたしは１７歳、旦那様は１６歳、瑠璃子と美智は１５歳大人ではありません</p><p>真っ直ぐに、谷沢チーフを見る</p><p>でもこの場には、覚悟を決めて参りました子供でも、それぐらいのことはできますだから、あたしたちが大人っぽく見えるのだとしたら、そのせいだと思います</p><p>ここで、ジッちゃんと瑠璃子の和解を成立させないと</p><p>これから先に、色々と問題が生じることになる</p><p>今日、今夜、今この場で、何とかしないと</p><p>なるほど判りましたしかし</p><p>谷沢チーフが、瑠璃子を見る</p><p>さっきお会いしてから、ほんの数時間でここまで変わられるとは</p><p>今の瑠璃子は単純に、化粧してドレスアップしただけではない</p><p>胎内と口にオレの精液を３発も受けとめている</p><p>しかも、セックスした後濡れタオルで身体を拭っただけだ</p><p>まだ身体には、愛欲の種火が残っているだろう</p><p>そんな肉体を肌も露わな大人っぽいドレスで包んでいる</p><p>１５歳の少女は、淫臭と香水の交じった淫靡な匂いを醸し出している</p><p>すっかりセックスに満足したその顔は艶やかに晴れていた</p><p>子供ですけれど、女ですからわたくし</p><p>瑠璃子が、ニコッと谷沢チーフに微笑む</p><p>女は変わるんです</p><p>ああゾクッとするほど、セクシーだ</p><p>お祖父様に納得していただくためにはこれが一番だと思います</p><p>なるほど、これだけ大人っぽい瑠璃子様なら閣下もまた、お手元に置いておきたいと思われるでしょうね</p><p>谷沢チーフは勘違いをしている</p><p>彼はオレが、ジッちゃんから瑠璃子を買い取ったことを知らない</p><p>ジッちゃんの心の中にあった瑠璃子に対する邪恋も</p><p>ジッちゃんは、瑠璃子を自分の支配下に置いておくために瑠璃子が大人になることを嫌がっていた</p><p>瑠璃子には、いつまでも子供っぽく居て欲しいと望んでいた</p><p>だから、瑠璃子を世間から隔離し、世の情報を遮断してきたのだ</p><p>それで、オレたちは</p><p>ジッちゃんに瑠璃子を完全に諦めさせるために</p><p>瑠璃子を大人にした</p><p>さすが黒森家ここまで、仕上げて下さるとは思っていませんでした</p><p>ああ、ミナホ姉さんや克子姉のメイクや着付けで、瑠璃子のイメチェンができたと思っているのか</p><p>まさか、この短い時間で瑠璃子がセックス浸けにされたとは、想像しないか</p><p>谷沢チーフは、瑠璃子がまだ処女だと信じている</p><p>みすずの相手であるオレが瑠璃子に手を出すはずが無いと</p><p>失礼致しますみすず様、瑠璃子様</p><p>突然声を掛けられる</p><p>こいつは確か</p><p>君も来ていたのかい</p><p>オレに対して、露骨に悪意を向ける</p><p>ああ、香月家の分家のプリンス香月操か</p><p>よく見ると後ろに、弟の香月昴も来ている</p><p>これからの時代日本とロシアとの関係は、重要ですからね父に連れてきてもらったのです</p><p>そうか、名家の人たちもたくさん来るパーティなら香月家の分家たちも、来るのは当然か</p><p>司馬さんもいらしてますよご長男の貴彦くんは、いらしてませんが次男のアキラくんも来ています</p><p>ジッちゃんが、香月グループの最高経営責任者を任せた司馬沖達氏かジッちゃんも出席しないといけないような大事なパーティなんだから、当然来るか</p><p>長男はみすずの元の婚約者で、婚約破棄のショックからまだ立ち直っていないんだろう</p><p>次男の子は、頭が良さそうだったなちょっと固いところもあったけれど</p><p>あれ香月仁と角田は</p><p>あのナンパ男コンビは</p><p>あいつらが来ると色々と面倒臭い</p><p>あの２人がロシア映画に興味があるはずがないだろう</p><p>不機嫌そうに、香月操は言う</p><p>それに、２人とも今は謹慎中だ公の場には、しばらく出ないように申し渡してある</p><p>ああ、瑠璃子の父親の葬式の日に</p><p>岩倉さんとセックスしている姿を、親戚一同に見られちゃったんだっけ</p><p>あ、黒森様こっち向いて下さいお顔に何か付いていますわ</p><p>突然、みすずがオレに言う</p><p>はーい、ちょっと動かないで下さいね</p><p>レースのハンカチを取り出しオレのおでこを拭く</p><p>もういいですわ</p><p>そして正面から、オレに抱きつく</p><p>大好き、黒森様</p><p>わざと香月操に、見せつけている</p><p>操さんそろそろ、お父様たちの方へお戻り下さい</p><p>ニッコリと微笑んでみすずは言う</p><p>まだ他にあたしたちに御用がありますか</p><p>香月操は</p><p>弟たちの方へ、戻って行く</p><p>操さん、根が素直ですからああやって、他の人たちに利用されてしまうんですよ</p><p>みすずがオレに囁く</p><p>香月家の分家と重役の人たちに言われてあたしたちの偵察に来たんですわ</p><p>偵察</p><p>１つはあたしと旦那様の仲が、本物かどうかの確認です</p><p>オレとみすずが、本当に付き合っているかどうかの</p><p>それとみなさん、やっぱり瑠璃子が、お祖父様の元に戻っていないことが心配なんです</p><p>瑠璃子はジッちゃんの孫娘であり、香月家の後継者の本命だと思われていた</p><p>もう一人の孫娘のみすずと違ってジッちゃんが、自ら育てていたのだから</p><p>瑠璃子の夫になる人間が、次世代の香月家を手中に収めると誰もがその地位を狙っていた</p><p>本当に瑠璃子が、お祖父様から遠ざけられているのかそれを確認したいんだと思います</p><p>瑠璃子の父親、香月重秋氏は変死した</p><p>何かしらのトラブルを犯した結果だということはみんな、うすうす気付いている</p><p>だから、その娘の瑠璃子は香月家の後継者候補から脱落したのかもしれないと思われている</p><p>このままでは、美子様にご迷惑を掛けるだけですわ</p><p>心配そうに、瑠璃子は言った</p><p>美子さんは、亡くなったジッちゃんの長男の隠し子だったことが公表された</p><p>突然、香月家本家の娘として認知されたのだ</p><p>となれば瑠璃子を狙っていた人間は、新しく出現した美子さんを標的にするだろう</p><p>いや、とにかくみすず様と瑠璃子様が、こんなに仲良いご様子でここにいらしているというだけであの方たちには充分、衝撃的ですよ</p><p>谷沢チーフがそう言った</p><p>むしろ、怖がっているはずですみすず様と瑠璃子様が結託なされば、例え、美子様を手に入れたとしても、香月家を治めることはできませんから</p><p>ほんの数日前まで、香月家の中はみすず様派と瑠璃子様派に分かれて敵対していたんだぞ急に美子様派が結成されてもみすず様派と瑠璃子様派の主流派が結束すれば、全体を引っ繰り返すようなことにはならん</p><p>谷沢チーフは、オレに言う</p><p>それにみすず様が、閣下が瑠璃子様を再びお手元に置かれるように仲を取り持って下さるのではないかと、みんな期待しているんだ</p><p>瑠璃子が許されれば瑠璃子派は、今まで通りの勢力を保つだろうわざわざ、美子さん派に鞍替えする必要はないのだから</p><p>しかしこのまま、ここに居てはよくないですねまた次の偵察役がやって来るでしょうし今度は、他の名家の方たちもいらっしゃるかもしれません</p><p>香月家の人間ならまだ、内部事情を何となく知っているからいいが</p><p>他の名家の人間だとなかなか面倒臭いことになるだろう</p><p>興味本位に、オレたちのことを根掘り葉掘り聞いてくるやつもいるかもしれない</p><p>ふっ確かに、会場のあちこちから、こちらを見ている連中がたくさんいますな</p><p>ありとあらゆる方向から視線を感じる</p><p>今は谷沢さんが、ここにいらっしゃるので皆様、あたしたちに寄ってらっしゃらないのですわ</p><p>ジッちゃんの懐刀である谷沢チーフのことをみんな、恐れているんだな</p><p>とにかくあたしたちが、堂々とパーティ会場に姿を見せたということで、香月家や他の名家に対するアピールはできましたあたしと瑠璃子と黒森様が仲良く入場する姿を披露したのですから第一段階は、これで良いと思います</p><p>ですから、第二段階へ進みましょう谷沢さんパーティの運営の方との交渉はいかがでしたか</p><p>問題ありませんこちらの要請を受け入れて下さいました</p><p>ああ何か、計画があるんだな</p><p>パーティの開始まで、後、１０分です閣下は、３分前に会場入りなさいます閣下はご高齢なので、お席を決めていただきましたあそこです</p><p>谷沢さんは、パーティ会場の演壇の左手前の椅子を指差す</p><p>会場入りなさったら、あそこの席に誘導します挨拶に来られる方たちは、総理大臣の入場を優先するという理由で、全てシャットアウト致します</p><p>ですのでみすず様、瑠璃子様は、お時間まであちらの控え室をお使い下さいパーティの運営とは話を通してあります</p><p>うん今ここにいる客に対しては、もう充分、顔見せしたんだ</p><p>ジッちゃんが到着するまでは、一旦、姿を消していてもいいだろう</p><p>では、あたしと瑠璃子はそちらへ美智</p><p>黒森様のことお願いします</p><p>あオレは、二人と一緒に控え室には入れないのか</p><p>あたしたちの警護は、谷沢さんが付いて下さいますから</p><p>谷沢チーフが、ニッと微笑む</p><p>ああ、任してもらおう</p><p>オレはこの場に美智と残るのか</p><p>個人的には、10年くらい前に一度だけ某国の映画祭のパーティに行ったことがありますとってもお料理が豪華でした</p><p>あら、あの人、映画俳優の人よ</p><p>という声がしたので振り向いたら日本の有名な俳優さんでした昔バンキ＊ドの主役をなさっていた</p><p>あの昔変身ヒーローブームの時に、バン＊ッドという番組があったんです</p><p>その番組ではライダーのバイク事故以降、主演俳優がマスクを付けて闘うのは危ないので、スーツアクターを使うのが主流になっていたのですが</p><p>なぜか、断固として俳優に、マスクとスーツを付けての闘いまでやらせてまして</p><p>しかも、バン＊ッドは青年1人、男の子３人、女の子１人のチームなんですが</p><p>子供たちまで、マスクを付けて戦闘や、爆発のシーンまで撮影させられるという</p><p>不思議な作品でした今じゃ絶対に許されませんね</p><p>その俳優さんをパーティで見て心の中で、ずっとバ＊キッドの歌を歌っていました</p><p>552．終わりよければ全て良し</p><p>では後ほど</p><p>みすずと瑠璃子が、ニコッとオレに微笑む</p><p>うん、気を付けて</p><p>２人は、谷沢チーフに連れられて入り口とは別のドアへ向かう</p><p>ああ、控え室というのは、あっちの方にあるんだな</p><p>パーティの司会者とか、来賓とかが待機する部屋なんだろう</p><p>ジッちゃんも、早めに会場に着いていたら、あの部屋で休んでいるんだろうけれど</p><p>ギリギリに到着する予定って話だから、あそこでみすずたちと鉢合わせすることも無いだろう</p><p>ていうかジッちゃんのレベルになると、控え室の方だって、挨拶に来る人たちが大挙して押し寄せてくるだろうから、全然控え室の意味が無い</p><p>だから、色んな国の要人と非公式な会合をする部屋は、ホテル内に別のフロアに用意してあると聞いた</p><p>ご主人様、あちらに参りましょう</p><p>あちらって</p><p>閣下のお席は、決まっているわけですから</p><p>あ、そうか谷沢チーフは、わざわざジッちゃんの座る椅子の位置を教えてくれた</p><p>つまり、そこで待ち構えていれば確実に、ジッちゃんと会える</p><p>こんな広い会場の中では後から移動しようとしても、人の壁に遮られるかもしれない</p><p>そうだな、今のうちに移動しておくか</p><p>オレたちは演壇脇のジッちゃんの席の方へ向かう</p><p>その席の周囲には、すでに香月セキュリティ・サービスの警護員らしい黒服の人たちが３人ほど居たがオレたちが、椅子に近付くことを許してくれた</p><p>谷沢チーフから、事前に指示が出ているらしい</p><p>もちろん勝手に席には座らない</p><p>椅子の近くの壁際に美智と立つ</p><p>失礼この椅子は、どなたのためのものですかな</p><p>ダークスーツを着た中年男が、香月セキュリティ・サービスの黒服に尋ねる</p><p>わたしは、民政党の大古橋センセイの事務所のものですもし、よろしければ大古橋センセイがこちらの椅子をお使いになりたいとおっしゃっていますので</p><p>黒服は</p><p>椅子のことに関しましては、本日のパーティの主催者の方にお申し出下さいこの椅子は、わたくしたちが運営の方に事前にお話しして用意していただきましたものです</p><p>しかし今は、空いているわけですよね</p><p>ダークスーツの男は、意味深に言う</p><p>もう、まもなく到着なさる予定です</p><p>黒服は答えた</p><p>さすが谷沢チーフの直属の警護員だ堂々とした態度を保っている</p><p>しかし、大古橋センセイは、もうご来場になられていますしかも、ご高齢でお座りになる椅子を必要となさっています</p><p>ですから椅子が必要ならば、わたくしたちでなくパーティの運営の方に言って下さい</p><p>パーティ会場の後ろの方の壁際には、椅子がたくさん用意してある</p><p>疲れているのなら、あっちの椅子に座ればいいのに</p><p>まあ、そっちの椅子は会場備え付けの普通の椅子でジッちゃん用に用意されたこの椅子は、肘掛けも付いた立派な椅子だけれど</p><p>ですからそちらの椅子をお譲りいただけませんか、とお頼みしております運営の方には、みなさんのご主人様が到着されてから、新しい椅子をご用意していただければいいではありませんか</p><p>何を言ってるんだこいつ</p><p>そこの椅子が、とても良い位置にあるので、横取りしたいのだと思います</p><p>そうか、パーティ会場の演壇前に、１つだけ豪華な椅子があるんだ</p><p>周りからもよく見える場所だしここに座れば、大物っぽく見える</p><p>もう一度、お願い致しますわたくしは、民政党幹事長大古橋文明センセイの事務所のものです</p><p>ダークスーツの男は、黒服を睨む</p><p>どなたであろうと、お譲りするわけには参りません</p><p>黒服は、答えた</p><p>ここまでお願いしているのにですか</p><p>ダークスーツの男が、さらに食い下がる</p><p>いかがなさいましたか</p><p>ホテルの従業員が、慌てて走って来る</p><p>ああ、こちらの方が椅子が欲しいそうです</p><p>黒服が、ホテルの人に告げる</p><p>そうですかでは、今お持ち致しますこちらへお出で下さい</p><p>ホテルの人は、巧くダークスーツの男を誘導しようとするが</p><p>できれば、この位置この椅子が良いのですがね</p><p>どうしても、ジッちゃんの椅子を奪い取ろうとする</p><p>わたくしは、民政党の大古橋センセイの事務所のものです大古橋センセイが、こちらの椅子をご所望なのです申し訳ございませんが、こちらの頭の固い方たちに、この椅子をお譲り下さる様君の方からも、言ってもらえませんかね</p><p>ホテルの従業員は笑顔で答えた</p><p>こちらのお席は、香月重孝閣下のお席でございます</p><p>ダークスーツの男は</p><p>ん今、何と</p><p>ホテルの人は、笑顔のまま</p><p>わたくしの様な者が、二度、お名前を口にすることは許されません大古橋センセイには、別の椅子をご用意させていただきます</p><p>あそうですか</p><p>ダークスーツの男は、真っ青になる</p><p>ああの、閣下には、どうか今回のことは内密に</p><p>黒服に、そう言うが</p><p>いいえ、何もかもご報告するのが、わたくしたちの任務でございます</p><p>い、いやそこを何とか</p><p>早く立ち去られた方が、いいですよあなたの行動は、すでに会場内の人たちの視線を集めていますから</p><p>１人のスーツ姿の青年が背後から、ダークスーツの男に言う</p><p>これ以上は、恥を重ねるだけです</p><p>はぁこいつも来ていたか</p><p>香月家の分家の者です</p><p>こいつは、性格がメンドくさいんだよなあ</p><p>ていうか香月操に続いて、偵察に送り込まれて来たな</p><p>みすずと瑠璃子が、どういう目的がこのパーティに来たのかを色んな人たちが知りたがっているから</p><p>し、失礼する</p><p>ダークスーツの男は、あわてて逃げて行く</p><p>真っ直ぐに走って向かう先に偉そうにふんぞり返った爺さんが居た</p><p>あれが、あの男の仕えている政治家か</p><p>政治家は、ダークスーツの男に耳打ちされると真っ青になる</p><p>やっぱり、民政党はダメですねえ今日のパーティにどんな方が来場するのか、あらかじめリサーチしていれば、特別な椅子がどなたのためのものなのかは、自ずと判るはずなのに</p><p>相変わらず、皮肉たっぷりの口調で香月健思は言う</p><p>どうです、その後はお元気でしたか</p><p>うんまあねぼちぼちかな</p><p>何かよく判らないけれどとにかく、そう答える</p><p>あの大古橋という政治家は、議会のロシアとの友好団体のボスなんですよ今は野党ですけどね今日は、首相が来るでしょうだから、自分の存在を強くアピールしたいと思っていたんでしょうロシアとの話し合いには、自分を通さないと許さないぞということでだから、演壇の眼の前に特別席があるのなら、自分用に欲しいと思ったんでしょう</p><p>聞きもしないのに、ペラペラと解説してくれた</p><p>ところで、黒森くん君はどうして、ここへ</p><p>馴れ馴れしく、黒森くんとか言われてしまった</p><p>こいつも、神経が登山ロープ並みに太いタイプだからなあ</p><p>まさかロシア映画に興味があるから、とか言わないですよねえ</p><p>クククと、香月健思は笑う</p><p>そういう、あんたはロシア映画には詳しいんですか</p><p>とりあえず、そんなことを聞く</p><p>はい僕はミハルコフの熱烈なファンですから</p><p>しまった、ヤブヘビだったかもしれない</p><p>いいですよ、ロシア映画オススメですくっくっく</p><p>くっくっくじゃねえよ</p><p>皆様、大変お待たせ致しました</p><p>ああ、演壇に司会者がマイクの前に立つ</p><p>パーティの開始か</p><p>会場の外に居た客たちが、みんな中へ入って来る</p><p>結局、４～５００人ぐらいは来場していているんじゃないだろうか</p><p>会場内は、かなり混雑している</p><p>それでは、これより</p><p>入り口にから入って来る客の流れが途切れたところで</p><p>ジッちゃんたちが、入って来る</p><p>巨漢の大徳さんを先頭にジッちゃんと、美子さん後ろに張本さん</p><p>うん、このタイミングなら誰にも邪魔せずに、席まで来られる</p><p>ていうか、大徳さんと張本さんて、異常なまでに強そうに見えるな</p><p>普通の警護役と全然違う</p><p>体格もメチャクチャ凄いし、最強オーラをギラギラと発している</p><p>あれじゃあ確かに、襲撃を掛けようという人間はなかなか現れないだろう</p><p>いつもなら、大徳さんたち以上に強いオーラを発しているはずのジッちゃんが元気なく見える</p><p>そして、その後ろの美子さんが</p><p>さらに、困惑した表情を浮かべている</p><p>綺麗なドレスを着ているがああ、ジッちゃんが好きな、ちょっと子供っぽいドレスだな</p><p>でも、美子さんはもう１８歳そんなに似合っているとは言えない</p><p>可哀想ですねずっと、瑠璃子様の影に控えていた方ですから、あんな風に突然陽の当たる場所に引き出されても、戸惑うばかりでしょうに</p><p>うん、その通りだろう瑠璃子のお付きから香月家の後継者候補の１人へ</p><p>華やかな場所に慣れているみすずや瑠璃子と違ってたった１人でジッちゃんの側に居るのは、さぞ気疲れするだろうと思う</p><p>しかも、瑠璃子を失ったジッちゃんは気落ちしているし</p><p>ロシア映画の素晴らしさを、どうぞ、ご堪能下さい</p><p>ジッちゃんが、用意されていた椅子に座ると同時に会場の明かりが暗くなる</p><p>美子さんは、ジッちゃんの横へ</p><p>オレたちは、黒服の後ろに居たからジッちゃんには、まだ気付かれていない</p><p>会場が、完全に暗くなった</p><p>正面のスクリーンにロシアの映画が映し出された</p><p>ああ、ロシア映画史の簡単な紹介をするのですね</p><p>香月健思が、そう呟く</p><p>暗闇の中美智が、オレの手を握る</p><p>ギュッと、力強く</p><p>大丈夫だ自分が側に居ると、オレに伝えてくる</p><p>ありがとう、美智</p><p>オレも、ギュッと美智の小さな手を握り返す</p><p>５分ほど映像は続いた</p><p>オレには、正直冷静にロシア映画の歴史を観ている余裕は無かった</p><p>大徳さんたちと黒服に護られているジッちゃんとは数メートル離れている</p><p>ジッちゃんの覇気の無い背中をオレは見ている</p><p>まるで罰ゲームのように、震えて立っている美子さんの後ろ姿も</p><p>何とかしなくちゃいけない</p><p>うん、なるほどなかなか、判りやすい構成になっていますねソビエト時代のことを、少しはしょりすぎですが</p><p>場の空気を読めないことに定評のある香月健思が、ふんふんと頷いている</p><p>やがて、映像は終わり</p><p>場内が、明るくなる</p><p>それでは、ロシア連邦の議員でモスクワ映画大学の名誉理事長でいらっしゃるトルストール・チェシレンコ様より、ご挨拶をいただきます皆様、拍手でお迎え下さい</p><p>すると、みすずたちが行った控え室のある方のドアから年輩のロシア人が現れる</p><p>場内の客たちの拍手の中にこやかな笑顔で、演壇に上がる</p><p>通訳を介しながら挨拶を始めた</p><p>あの人はロシアの芸術関連の役職を幾つも勤めていますが、実はエネルギーや資源関連の議会の重鎮なんですよ</p><p>香月健思が、オレに言う</p><p>つまり、芸術分野の交流という名目で来日したがこのパーティの影で、資源やエネルギーについての非公式会談をする</p><p>ロシアの議員は、日本でロシア映画祭の開催できることをとても嬉しく思いますみたいなスピーチを続ける</p><p>ま僕たちには、関係のないことですね</p><p>と、不意に香月健思は</p><p>後ろからジッちゃんに声を掛ける</p><p>僕です香月健思ですっ</p><p>こ、こいつ</p><p>本当に、空気を読まねえ</p><p>何だ、健思か</p><p>ジッちゃんが、椅子に座ったまま振り向き香月健思を確認する</p><p>大徳さんも張本さんも、香月家の分家の一員である健思を知っているから警戒はしない</p><p>彼も来ていますっ</p><p>香月健思はオレを指差す</p><p>驚く、ジッちゃん</p><p>美子さんも、オレの顔を見て驚いている</p><p>何で、そんな変装をしている</p><p>今日のオレはオールバックに伊達眼鏡で変装していたんだっけ</p><p>何でここにいるのかと聞いている</p><p>ジッちゃんが、ギロッとオレを見た</p><p>つい</p><p>んつい</p><p>来ちゃった</p><p>我ながら何てバカっぽい返答なんだ</p><p>真横で、香月健思が笑いを噛み殺している</p><p>こいつそのうち殺す</p><p>その子が居るということは、みすずも来ているのか</p><p>ジッちゃんは、美智を見てそう言う</p><p>うんまあ、来てるっていうか</p><p>今、どこに居る</p><p>いやそれはあの</p><p>っていうか、どうしてジッちゃんが入場したのに、みすずと瑠璃子は戻って来ないんだろうか</p><p>多分、偉い人の挨拶が終わったらこっちに戻って来ると思うよ</p><p>今、会場内をドタバタするのは、失礼だと思ってこっちに来られないんだろう</p><p>みすずと瑠璃子は、そういう気遣いのできる子たちだ</p><p>ジッちゃんは、納得する</p><p>会場内が、大きな拍手に包まれる</p><p>どうやらロシアの議員さんの挨拶が終わったらしい</p><p>ジッちゃんも顔を正面に戻して拍手する</p><p>美子さんは何か言いたげに、オレの方を伺っているがそれでも演壇に向かって拍手することを忘れない</p><p>えー、本日は内閣総理大臣、服部勘蔵様がいらっしゃておりますどうぞ、ご登壇下さい</p><p>再び、大きな拍手が</p><p>会場入り口の方から手を振りながら、どこかで観たことのある政治家が笑顔で現れる</p><p>周囲をSPに護られながら</p><p>実物は、思っていたよりも背が低いようですね</p><p>香月健思が、また余計なことを言う</p><p>壇上には、まだロシアの議員が残っていた</p><p>総理大臣は壇上に登りロシアの議員と握手をする</p><p>きちんと許可を得た報道の腕章を付けているカメラマンたちが、演壇前に集まりパシャパシャとフラッシュを焚く</p><p>テレビカメラも来ていた</p><p>これで、この映像が今夜のニュースと明日の新聞に使われるということです</p><p>香月健思が、そう言った</p><p>日露友好文化交流まあ、良いニュースですからね</p><p>なるほど、こういう写真だけ撮らせて総理大臣は、すぐに帰ってしまうんだな</p><p>そしてパーティの裏で行われる様々な非公式会合については、一切報道されない</p><p>んあれは何です</p><p>突然香月健思が言う</p><p>ままじか</p><p>ほ、本当に</p><p>香月健思も、激しく驚いている</p><p>瑠璃子みすず</p><p>ジッちゃんも、思わず声を漏らした</p><p>控え室に続くドアから大きな花束を持った、瑠璃子とみすずが</p><p>優雅な微笑みとともに現れる</p><p>それでは、ここでトルストール・チェシレンコ議員と服部首相に花束の贈呈です</p><p>司会者のアナウンスとともにオレの２人の女が、演壇に上がる</p><p>スポットライトに照らされたみすずと瑠璃子は匂い立つほど、美しい</p><p>みすずは、総理大臣に</p><p>瑠璃子は、ロシアの議員に</p><p>にこやかな笑顔で、花を手渡す</p><p>会場は、さらに大きな拍手に包まれた</p><p>カメラマンたちが、一斉にシャッターを切っていく</p><p>やられたな、これは</p><p>ジッちゃんが呟いた</p><p>この映像も、当然ニュースで使われるでしょうからね</p><p>香月健思が、チロッとオレを見た</p><p>演壇では、ロシアの議員が瑠璃子の頬にキスしていた</p><p>しょうがない外人の習慣なんだから</p><p>服部総理は、さすがにみすずにキスしたりはしていない</p><p>しかし、瑠璃子何と美しい</p><p>ジッちゃんは、演壇の上の瑠璃子を見上げて溜息を吐く</p><p>美子さんも</p><p>オレの瑠璃子はまさに花が咲いたような美しさだった</p><p>１５歳の少女としての瑞々しさと</p><p>満足なセックスを覚えた女としての妖艶さを</p><p>全身から同時に発している</p><p>幸せそうだな瑠璃子は</p><p>ジッちゃんは、そう呟いた</p><p>総理とロシア議員に花を渡し終えると</p><p>みすずと瑠璃子は、演壇の前に下りる</p><p>ジッちゃんに微笑みかけまっすぐに、ジッちゃんの元へ向かった</p><p>それで、このパーティ会場に居る全員が気付く</p><p>この麗しい美少女たちは香月家の令嬢閣下の孫娘たちだと言うことを</p><p>美子様お元気でしたか</p><p>瑠璃子様、綺麗ですわ</p><p>美子さんは、すでに半泣きの状態だった</p><p>美子様だってお綺麗ですわ素敵です、そのドレス</p><p>はい、閣下がいえ、お祖父様が選んで下さいました</p><p>美子さんは、そう答える</p><p>この子らのドレスは、お前が選んだのか</p><p>ジッちゃんが、オレに尋ねる</p><p>いいえ、あたしたち自身で選びました</p><p>オレが答える前に、みすずが言った</p><p>今のあたしたちに相応しいものをそして、黒森様に喜んでいただけるものを</p><p>ジッちゃんは、みすずと瑠璃子を見る</p><p>瑠璃子は、ニコッとジッちゃんに頷いた</p><p>そうか私は、お前たちにとって２番目の男になってしまったか</p><p>寂しそうにそう言う</p><p>あら、お祖父様そうではございませんわ</p><p>瑠璃子が、優しく言う</p><p>わたくしたちのお祖父様は世界中で、たったお一人です</p><p>ジッちゃんは瑠璃子への邪恋を捨てないといけない</p><p>普通の祖父と孫娘の関係に戻らないといけない</p><p>そうそうだな、確かに私はお前たちの祖父だ</p><p>自分に言い聞かせるようにジッちゃんは言う</p><p>しかし、お前は私の手の届かないところへ行ってしまったようだな</p><p>妖艶な瑠璃子を見てしみじみと言う</p><p>今のわたくしは、もう護られ愛されるだけの存在ではございません</p><p>瑠璃子は、はっきりと祖父に言った</p><p>わたくしにも護らなくてはいけない人がおります愛している方がいます</p><p>それは瑠璃子の自立宣言だ</p><p>はっどうやら、私の完敗のようだな</p><p>オレを見て、苦笑する</p><p>一人の男として張り合うのならそういう評価になるのかもしれないけれど</p><p>そうじゃないよ、ジッちゃんジッちゃんは、何も失っていないほら、ちゃんとジッちゃんの前に３人の孫娘が揃っている</p><p>それって、幸せなことじゃないかみんな、ジッちゃんのことを愛しているんだよ</p><p>孫娘として祖父を愛している</p><p>それは詭弁だなだが、悪い気持ちはせん</p><p>ジッちゃんは、瑠璃子に対する支配力を失った</p><p>瑠璃子は、もう自由だ</p><p>ジッちゃんには、彼女を他の男から隔離することはもうできない</p><p>自分の支配下にある間は男として密かに瑠璃子を愛することもできた</p><p>良い女になったな瑠璃子</p><p>はい、愛していただいておりますしわたくしも愛して差し上げていますから</p><p>瑠璃子が、オレの女となり瑠璃子も、オレを選んでくれた</p><p>瑠璃子の妖艶さが大人の女になったことを示している</p><p>もう、ジッちゃんは男として瑠璃子を愛すことは許されない</p><p>ふっ仕方無いな</p><p>瑠璃子は、そっと祖父の頬にキスをした</p><p>それが祖父と孫娘に許される愛情表現の限界だ</p><p>美子さんこの後は、あたしたちも一緒ですもう大丈夫ですよ</p><p>みすずが、美子さんに言う</p><p>パーティが歓談になれば、色んな方がご挨拶にいらっしゃいますその方たちのお相手はわたくしたちが致します</p><p>瑠璃子も、美子さんに言う</p><p>意地悪な方もいらっしゃいますが、上手に処理する方法をお教えしますから</p><p>みすずが、微笑んだ</p><p>美子さんは、ホッとしている</p><p>みすずと瑠璃子が来てくれたことを心から喜んでくれているようだ</p><p>演壇では、総理大臣の挨拶が続いていた</p><p>あの、何がどういうことなんです</p><p>香月健思が、オレに尋ねる</p><p>見て、判らないんですか</p><p>全部解決何も問題無しってことですよ</p><p>だから僕には、よく判らないんですみなさん、何か非常に抽象的であいまいなことばかりおっしゃっていたから</p><p>何で、みすず様たちが花束贈呈をしていたんですというか、今日に限ってどうしてそんな露出の多いドレスを着ていらっしゃるんですそして、ご不興を買っていたはずの瑠璃子様が、どうして閣下とにこやかに会話していらっしゃるんです</p><p>こいつは、頭は良いんだけれど</p><p>人間の情については、全然判っていない男だった</p><p>うん空気が読めない男で良かった</p><p>だーかーらー、瑠璃子とジッちゃんは和解したんです香月家の後継者候補は、みすず、瑠璃子、美子さんの３人体制で行きます分家と重役の皆さんに、そう伝えておいて下さい</p><p>こいつの説明なら分家や重役の連中は、何が起きたのか全然理解できないだろう</p><p>とにかく香月家は、これで安泰です</p><p>オレは、健思に微笑む</p><p>昔の政治家は、まあ、そのうとかあー、うーとか、言葉がのろのろしていてそれが良く物真似とかのネタになっていました</p><p>最近の首相を見ているとあれは失言をしないように、ゆっくり頭の中で言葉を選んで喋っているんだなと気付きました</p><p>そういう意味では、伝統に則った答弁なのかもしれません</p><p>553．ノミクス</p><p>いやそうはならんよ</p><p>ジッちゃんが、厳しい表情でオレと香月健思に振り向く</p><p>ジッちゃんどういうことだ</p><p>まさかやっぱり、瑠璃子を孫娘として認めないとか言い出すんじゃないだろうな</p><p>瑠璃子や美子さんたちも、緊張している</p><p>健思私がこれから言うことを、分家と重役連中に伝えてくれ</p><p>ジッちゃんが、真顔で言う</p><p>香月健思が、ジッちゃんに返事する</p><p>私は、みすずと瑠璃子を養女に迎える</p><p>香月健思に、はっきりと言う</p><p>養女ということになれば、私の遺産は直接この２人に渡るみすずの父親の重冬は、すでに遺産相続を放棄すると約束してくれているからな</p><p>ジッちゃんの言葉に、健思は驚いている</p><p>すなわちお二人を正式に、香月家の後継者になさるということですね</p><p>そういうことだ香月家の財産土地も株券も、全てみすずと瑠璃子に譲る</p><p>ジッちゃんの息子の世代を飛び越えて直接、みすずたちに遺産を相続させる</p><p>美子様は、どうなさるのですか</p><p>香月健思が、尋ねた</p><p>美子には別に、一生食うには困らないだけの資産を渡すしかし、それだけだ美子には、香月家の未来を差配するような地位は与えない金だけだこのことも、あいつらにようく伝えておけ</p><p>それは美子様が、香月重春氏の婚外子だからでございますか</p><p>コンガイシ</p><p>ああ、隠し子のことか</p><p>そんなことはお前たちの考えることではないだが、それだけでは納得しないだろうだから、一つヒントをくれてやる</p><p>今さっき、演壇の上でみすずと瑠璃子が、ロシアの議員と総理大臣に花を渡したお前も見ていたな</p><p>はい、見ていましたが</p><p>香月健思は、答える</p><p>壇上では、今服部総理大臣が、長いスピーチをしている</p><p>あれで状況が変わったいや、みすずと瑠璃子が、自分たちの手で状況を変えたのだ判るな</p><p>あのどういうことでしょうか</p><p>香月健思は、すっかりジッちゃんのペースに惑わされている</p><p>さっきの２人が花を渡す場面報道で使われたら、大きな話題になるだろういや、私がマスコミ各社に掛け合って、確実にニュースで紹介させる</p><p>お二人をですか</p><p>そうだ日本の名家、香月家その後継者である、二人の美しい少女たちそういうネタで、報道させる</p><p>みすずと瑠璃子をマスコミに出す</p><p>これまでの香月家は政財界では知らぬ者はいないが、一般大衆に対してはわざと姿を見せないようにしていたその考えを、私は改めることにした</p><p>この二人を前面に出す伝統ある名家に相応しい、気品と優雅さのある娘に私が育て上げたのだ一般大衆は、食い付く</p><p>どうして、そんなことをなさるのです</p><p>香月健思には、ジッちゃんの考えが理解できないらしい</p><p>いや、オレもだけれど</p><p>みすずと瑠璃子は、平然としている</p><p>そんなことも判らんのか私は、健思お前のことはもう少しできる男だと思っていたのだがな</p><p>瑠璃子とみすずを正面に出せば香月家と香月グループの企業は、世間の注目を浴びるだろう</p><p>それは僕もそうなるだろうと思います</p><p>香月健思は、何とかジッちゃんの話を理解しようと頑張っている</p><p>ああ、世間の眼が集まればグループ内の人間たちは、みな姿勢を正さなくてはならなくなるみっともない真似をして、恥をかくのは誰だって嫌だからな</p><p>香月グループの、現在の問題は何かね</p><p>閣下が引退表明をなさったことでグループ内が動揺しております</p><p>これは即答した</p><p>うむ、その通りだ私から、司馬くんへの交代が果たして上手くいくか分家筋の中には、相変わらず外様の司馬くんを良く思っていない者もいるまた、逆に外様の連中の中では、司馬くんが代表になると同時に、グループ内に大改革を起こし分家のやつらを追い出そうと考えている者もいる</p><p>香月グループは香月家の分家と、外様の新興勢力が対立している</p><p>ジッちゃんは、新興勢力の司馬沖達氏を自分の次の経営責任者に選んだけれど</p><p>そこで、今回のみすずと瑠璃子だ</p><p>二人が、伝統ある名家の後継者として世間に注目されれば香月グループの中の人間たちは、身勝手なことができなくなる</p><p>分家の人間たちは、これまで以上にみすずと瑠璃子に対し忠誠を誓ってくれるだろう外様の連中も、無茶な改革はできなくなる名家・香月家の伝統と信頼こそが、香月グループの力の源であることを、彼らは思い知ることになるだろう</p><p>みすずも、瑠璃子もそういう意図があって、わざわざああいう役をしたのだろう</p><p>はい、お祖父様のお考え通りでございます谷沢さんから、今日のパーティの運営の方へお願いしていただきました</p><p>普通なら、和服を着た女性が花束を渡すべきなんでしょうが今日は、ロシア映画祭のパーティですから、ドレス姿で良いだろうと思いまして</p><p>ロシア人を日本に招待したパーティなら、和風だよな</p><p>でも、今日のはロシアのエネルギー関連の企業がスポンサーになっている、ロシアの映画を日本に紹介するためのフェスティバルのパーティだから</p><p>和服じゃ変だ</p><p>今日の昼間に瑠璃子と、ロシアのデザイナーのドレスを買って参りました</p><p>この色違いの同じデザインのドレスはロシアの人の</p><p>みすずは、最初っからこの展開を考えていた</p><p>私が、みすずと瑠璃子を推すのはこういう点からもだこの二人には、想像力と洞察力とさらに、行動力があるどうだね、私の跡を継ぐのに相応しい資質を持っているとは思わないか</p><p>香月健思は、思わず頷く</p><p>私がそう言っていたとこのパーティに来ている、香月グループの関係者全員に伝えろ私の真意をな</p><p>ははいしかし</p><p>どうしたね</p><p>ジッちゃんは、ジロッと健思を見る</p><p>みすず様と瑠璃子様あの、お二人とも後継者なのですか</p><p>ふん二人ともまだ若いどっちかを正式な後継者と決めるのは早過ぎるだろうしかも、今日の場合を見て判る通り二人が揃って登場したからこそ、大きなインパクトがあったとは思わないかね</p><p>ああ確かに</p><p>実際のところ、グループ内のゴタゴタが治まるまで二人とも、後継者候補のままでいくその方がいいだろう違うかね</p><p>いえ僕も、そうだと思います</p><p>では、早く行けみんな、私がお前に何を話しているのか、知りたがっているようだぞふふっ、いぶかしげな顔で、こっちを見ている</p><p>ジッちゃんは、ニヤッと笑う</p><p>ああ、オレは香月操たちぐらいしか顔を知らないが</p><p>総理大臣が、演壇の上で挨拶している最中だと言うのにジッちゃんの方を凝視している連中が、何人もいる</p><p>か、かしこまりました</p><p>慌てて、香月健思はオレたちの元から離れて行く</p><p>健思の方に、人が集まるああ、あれは香月操の親父だっけ分家のリーダーの</p><p>健思は、口は達者だしもったいぶって話す癖があるから、こういう場では役に立つ</p><p>うん僕だけにお話下さったんですがねとか言っているよな、あいつ</p><p>私塾も、そろそろ再開してやらんといけないな</p><p>ジッちゃんが呟く</p><p>今のうちからみすずと瑠璃子に対する忠誠心を根付かせておかないとおっ、司馬の方はさすがに動じないか彼は、場を弁えているからな</p><p>ジッちゃんは、自分が香月グループの最高責任者に選んだ司馬沖達氏を褒める</p><p>司馬さんは、香月健思を無視してまっすぐに演壇の方を見ていた</p><p>これから、ロシア映画祭のパーティの裏で両国の政府関係者たちと密談をすることになっているんだ</p><p>日本の総理大臣が喋っている時に、ドタバタするような無礼はしない</p><p>ま、私の方はもうすぐ隠居する身だ多少のことは、大目に見て貰うとしよう</p><p>ジッちゃんは、そう言って苦笑する</p><p>ジッちゃんそれよりみすずと瑠璃子だけを養女にするって話だけど</p><p>改めてオレは尋ねてみた</p><p>暗い顔の美子さんをみすずと瑠璃子が、両脇から支えている</p><p>美子には分家や重役連中と闘うのは無理だ今のままではあいつらに良いように利用されるだから、私の孫娘としては認知したが、香月家の後継者としては認めないことにした</p><p>後継者候補なら美子さんと結婚して、香月家の当主を狙ってくるやつが出て来る</p><p>美子が苦しむことになるような可能性を私は、今の内に取り除いておいてやりたいのだよ</p><p>はい今でしたら、まだ、どなたも準備が整っていらっしゃらないでしょうから</p><p>美子さんが、ジッちゃんに孫娘として認知されてまだ数日しか経っていない</p><p>美子さんのムコを狙おうかと画策している連中も具体的な作戦を練り上げてはいないはずだ</p><p>これで、美子様を担ぎ上げようとする人たちはいなくなりますわね</p><p>みすずも、瑠璃子に微笑んだ</p><p>まだ香月家の名や、美子さんが貰う遺産の金を目当てに寄って来るような小物はいるだろうが</p><p>少なくとも、香月家内の勢力争いに美子さんが巻き込まれることはなくなる</p><p>し、しかしわたくしは</p><p>だけど、美子さんは、困惑していた</p><p>みすず様と瑠璃子様に、全てを押し付けてわたくしだけ、傷を負わないところに逃がしていただくというのは</p><p>みすずと瑠璃子が、自由に動けるようにお前を逃がすのだよ</p><p>ジッちゃんが、美子さんに言った</p><p>みすずも瑠璃子も、生まれついての香月家の娘だあいつらとの闘い方については、よく熟知している</p><p>そうですよ美子様に害が及ばないということが判っていれば、安心してあたしたちは闘えます</p><p>はいわたくしたちは、あの方たちが美子様を取り込もうと陰謀を巡らすことが一番恐ろしいのです</p><p>みすずと、瑠璃子が美子さんに言う</p><p>美子さんがご無事ならわたくしには、もう旦那様がいますしあの人たちは、瑠璃子だけを標的にしてくるでしょうから</p><p>みすずの言葉に、思わず美子さんは瑠璃子を見る</p><p>ですが、わたくしもすでにお兄様のご支配を受けております</p><p>瑠璃子は、オレの奴隷だ</p><p>誰もわたくしには手を出せません</p><p>いや出させないよ</p><p>オレははっきりと宣言する</p><p>美子さんが、キッとオレを睨む</p><p>美子、そんな顔をしてもムダだ瑠璃子自身が、こいつを心から受け入れている</p><p>ジッちゃんが、そう言う</p><p>美子さんは、まだお祖父様とは言えないようだ</p><p>ジッちゃんは、美子さんを無視して瑠璃子を見る</p><p>また随分色っぽくなったな</p><p>瑠璃子は、艶然と祖父に微笑む</p><p>お兄様に、たっぷり愛していただいておりますから</p><p>こちらにうかがう前にも</p><p>瑠璃子は、ニッと微笑む</p><p>何回したんだね</p><p>はいお腹の奥に２回射精していただきましたそれと１度はお口に</p><p>瑠璃子の肉体は、オレの精液が溜め込まれている</p><p>わたくし幸せです毎日、こんなにも情熱的に愛していただいて</p><p>セックスが気に入ったか</p><p>ジッちゃんが、瑠璃子に尋ねる</p><p>ジッちゃんは瑠璃子の処女喪失を見ている</p><p>あれから、ほんの数日で瑠璃子の官能は、見事に花開いている</p><p>はいセックスという行為でなく、お兄様に愛していただくことまた自分の肉体を駆使して、お兄様にご奉仕することに、今は没頭しております</p><p>瑠璃子は優雅に微笑む</p><p>怪訝な顔をするジッちゃん</p><p>セックスが気に入ったのでなくこいつが気に入ったというのか</p><p>気に入るなど奴隷のわたくしが申し上げるべき言葉では、ございませんわわたくしは、心から愛しておりますお兄様も、わたくしを愛して下さっていますですから、お兄様とこの世でただ一人、お兄様だけとセックス致しますセックスとは愛を交えるための行為だと、お兄様に教えていただきました</p><p>オレ、そんなこと教えたっけ</p><p>お兄様とのセックスは、とても楽しくて自分がこうして今、生きていることに感謝致しますお兄様は、本当に素晴らしい方ですわこんな素敵な方に巡り会えましたことを感謝しております</p><p>そして、瑠璃子は</p><p>お祖父様わたくしをセックス奴隷として、お兄様にお売り飛ばし下さいまして本当にありがとうございますわ</p><p>る、瑠璃子</p><p>ジッちゃんは驚いている</p><p>セックスでなくこ、こいつが</p><p>みすずが間に入る</p><p>お祖父様お祖父様は、男の方の感性でセックスというものを考えていらっしゃるんだと思いますわでも</p><p>ククッと笑う</p><p>あたしも瑠璃子も女の子なんですよ</p><p>ジッちゃんは、大きく眼を開く</p><p>肉体の快楽だけでなく精神の安らぎも求めますいえ旦那様のセックスは、快感と癒やしを同時にあたしたちに与えて下さいますから</p><p>男のジッちゃんと、女のみすずと瑠璃子ではセックスに対して、求めるものが違うんだ</p><p>あたしも瑠璃子も旦那様でなければ、心を開ききって、安心してセックスできません</p><p>はいお兄様だけです瑠璃子は、生涯、お兄様のセックス奴隷として生きて参りますわ</p><p>ジッちゃんの養女になる予定の二人の美少女は満面の笑みでそう答えた</p><p>ふっ結局、私はみすずも瑠璃子も、お前に持って行かれたということか</p><p>ジッちゃんが、オレを見て寂しそうに笑う</p><p>そうじゃないよ全然、そういうことじゃないんだよ、ジッちゃん</p><p>オレはそうは思わない</p><p>みすずも瑠璃子も最初っから、ずーっと自由なんだよジッちゃんの支配の中で、自分の意志を殺して生きていたわけではないんだよジッちゃんが２人を自分の手の中に入れて保護していた時だって、こいつらは自分の意志で生きていた心は、自由だったんだよ</p><p>ていうか人には、他人を支配することなんてできないんだって今の瑠璃子はオレの奴隷であることを楽しんでくれているし、オレも瑠璃子に奴隷でいて欲しいって願っているでも瑠璃子が、もう奴隷は嫌だって思ったら、こんなのは終了だよオレには瑠璃子を力尽くで縛り付けておけるような力は無いんだから</p><p>そうだ今のオレたちは、微妙な約束事を守ることで、関係を築いている</p><p>オレは瑠璃子を失いたくないから、オレの欲望を満たすためだけに瑠璃子の嫌がるようなことはしない絶対にしない逆に、瑠璃子のためになることなら瑠璃子に嫌われるようなことだって言うし、何だってするそういうことが、オレたちの信頼の絆を強めていくことだって判っているから</p><p>そうやって、オレは毎日、必死で瑠璃子の信頼を失わないように、努力していかないといけないんだよオレは絶対に甘ったれられないオレが、瑠璃子やみすずに対して、舐めた態度を取ったら信頼を深めるための努力を少しでも怠ったなら、こいつらはオレを見捨てていくオレは、どんな時だってこいつらの信頼を裏切ることは許されないんだよ</p><p>なぜだどうして、そんな風に思う男なんて、どっしり構えて女には、黙って付いて来いと言えばいいそういうものだろうが</p><p>香月家当主香月重賢の人生なら、そうかもしれない</p><p>だが、オレはただの高校生だ</p><p>頭も顔も良くは無い</p><p>だってこいつらみんな、最高の女なんだものっ全力で、愛さなかったらもったいないし、いつまでもオレの側に居てくれるはずがないんだよ</p><p>ジッちゃんはこいつらの祖父ちゃんだ祖父と孫娘だその関係は、何があったって変わらない絶対に、ジッちゃんはみすずや瑠璃子やそれに美子さんとも、離れることは無いんだよ血の繋がった、本当の家族なんだから</p><p>でも、オレはそうじゃないオレとこいつらは、ただの男と女だオレがこいつらにとって価値の無い男ならいつだって、見限られるいなくなっちゃうんだよ捨てられるんだよオレとは関係の無い人になっちゃうんだ</p><p>努力するしかないんだよ命懸けで食らいついていくしかないんだよだって、こいつら本当に綺麗で、優しくて、頭も良くて最高の女たちなんだからジッちゃんの孫娘は最高だよ</p><p>まさか８２歳にもなって高校生に、愛について諭されるとは思わなかったよ</p><p>フッと、溜息を吐く</p><p>私に、お前の様な切実さが真摯さが女というものを思いやる力があったら、もっと幸せになっていただろうな</p><p>何言ってるんだよジッちゃんは、充分に幸せじゃないかさっきも言ったけれど、こんなに綺麗な孫娘たちが居てそれも３人もこんなの幸せに決まっているじゃないか</p><p>ジッちゃんはオレの言葉をさっきは詭弁だって言ったけれどそれは違うよ祖父と孫娘は、本当の家族は絶対に変わらないんだからジッちゃんは、最高の幸せをもう掴んでいるんだよ</p><p>お祖父様あたしの旦那様は、ご両親に捨てられたお方ですこの方には、本当の心を開くことのできる家族が１人もいらっしゃらないんです</p><p>知っているこいつのことについては、谷沢に詳しく調査させた</p><p>いえ、知っていらしても判っていらっしゃいませんわ旦那様が、どうしてこんなにあたしたちを大事にして下さっているかを</p><p>ジッちゃんは穏やかに</p><p>そうだな私は、判っていなかったようだ</p><p>そうか私は、みすずと瑠璃子と美子がいるだけで、充分幸せかうむ</p><p>それから、クスッと微笑んだ</p><p>すでに肉体は男の機能をなくしたのだこれから先は、ただの好々爺として生きるべきなんだな</p><p>瑠璃子が、祖父に微笑む</p><p>お祖父様ひ孫はどういたしましょうか</p><p>瑠璃子は、今すぐに妊娠しても良いと考えておりますが</p><p>ジッちゃんは、瑠璃子に苦笑して</p><p>慌てる必要はないもう少し、瑠璃子の肉体が成長してからでいい大丈夫だ、私は長生きするそれに、もう５年もしたらみすずが先にひ孫を産んでくれるだろう</p><p>いえ、わたくしは３年後を目安に考えております</p><p>みすず３年後って</p><p>今が１７歳だから２０歳で生むってことか</p><p>では、わたくしは４年後にいたしますわミッチー、よろしいですね</p><p>承知つかまつりました</p><p>美智は、武家娘らしい返事をした</p><p>ふん、これも仕方ないか孫というものは、あっという間に成長するものだ</p><p>ジッちゃんは、そう言う</p><p>じゃ頼んだぞ、お前</p><p>みすずも瑠璃子もついでに香月家も、後は任せた頑張れよ</p><p>オレは香月家まで</p><p>いや、何から何まで背負うしかない</p><p>この2人を自分の女にした以上、オレには責任がある</p><p>大丈夫です、旦那様あたしたちがお側におります</p><p>お兄様これからも末永く、お願い致します</p><p>わたくしも及ばずながら、頑張ります</p><p>みすずと、瑠璃子、美智までもがオレに微笑む</p><p>美子さんが、オレに声を掛ける</p><p>わたくし勘違いしておりました黒森様が、こんなに瑠璃子様、みすず様たちのことをお考えになられているとはどうか、ご無礼の数々、お許し下さいませ</p><p>美子さんが、オレに頭を下げる</p><p>いや、いいですから頭を上げて下さい</p><p>オレは、美子さんに謝ってもらうようなことをした覚えは無い</p><p>おい、そろそろ静かにしろ総理大臣のスピーチが終わるぞ</p><p>ジッちゃんが、オレたちに言う</p><p>えー、何と申しますか、ロシアと日本は、これからも友好関係をますます深めていかなければならないと、政府与党を代表致しまして、わたくしはそう思うものであるのでして、一方、ロシア映画というものも、これはもう、うちの家内なんかも大変好きで、よく拝見しておりまして、今後のロシア映画の益々の発展を心よりお祈り申し上げ、また、今回のロシア映画祭の関係者、それこそ今日この席にいらっしゃっているチェシレンコ議員を始めロシアの皆様のご家族の益々のご多幸をお祈り申し上げわたくしのご挨拶とさせていただきます内閣総理大臣、服部勘蔵でございました</p><p>何か、今一つ内容のよく判らないスピーチが終わる</p><p>会場全体から、大きな拍手が起きる</p><p>それでは、服部総理は次のスケジュールがお有りということですので、このまま退席なさいます服部総理大臣、ありがとうございました</p><p>司会の人が、そうアナウンスすると総理大臣は、にこやかな笑顔で会場に手を振りながら、SPたちと退場していく</p><p>この会場には正味、１０分ちょっとしかいなかったんじゃないか</p><p>総理大臣なんてのは、会合に箔を付けるためだけの挨拶係だからなこんなものだよ後は、会場に残った事務方の仕事だ</p><p>では、続きまして</p><p>司会が、次の挨拶をする人物を呼ぶ</p><p>この挨拶が終わったら、歓談の時間となる色んな人間が、ワーッと押し寄せてくるぞ</p><p>ああ、ジッちゃんと懇意になろうと</p><p>私は、この場で余計な人間たちを引き付けておくその隙に司馬くんが、別室での会合に出ることになっている</p><p>もうすでに、司馬さんへの仕事の移譲を始めているんだ</p><p>いや、私も途中抜けして、別の会議に出るがなみすず、瑠璃子、美子、しばらくはこの爺に付き添っていてくれ</p><p>優しい笑顔で孫娘たちを見る</p><p>お前たちが、仲睦まじく私の側にいてくれれば香月グループは安泰となるだろう</p><p>周りが、孫娘たちを別々に担いで争おうとしても３人が仲良しなら、波風の立てようが無い</p><p>はい今日は、最後までお供致しますわ</p><p>みすずが、代表して答えた</p><p>助かるよお前たちの件で、マスコミの取材もあるだろうしな</p><p>ああそれもあるんだ</p><p>ところでお前は、どうするんだね</p><p>ジッちゃんが、オレに尋ねた</p><p>オレは別にみすずたちと一緒に、ジッちゃんに付いている必要はないんだよな</p><p>むしろオレがいると絵にならない</p><p>みすずに婚約者がいることは、マスコミには伏せていた方がいいだろうし</p><p>オレ一人では、また香月健思たちが来たら対応できない</p><p>ミナホ姉さんたちの居る中華レストランにでも合流しようか</p><p>不意に、みすずがオレに言った</p><p>用意は、すでにできておりますが</p><p>用意</p><p>次に書きたい話が３つぐらいある</p><p>早く終わらせたいと思いつつ、すでに半年じっと手を見る</p><p>554．東京上空</p><p>他の家族の皆様はこのホテルの中に居続け、向こうのアクションとは無関係であるというアリバイを作らないといけません</p><p>ああ、ミナホ姉さんや克子姉マルゴさんたち犯罪組織黒い森の人間は、恭子さんとの結びつきを疑われている</p><p>それから、イーディもミス・コーデリアとの関係を断ち切るためには、ここに居て公安警察の監視を受け続けないといけない</p><p>渚や真緒ちゃんやメグも普通の生活を守るために、アリバイを作っておかないと</p><p>あたしの婚約者黒森様が、このパーティに出席したというアリバイはすでにできていますここで席を外したとしてお祖父様専用の控え室に居たと言えば、それで済みますもし、分家の皆さんたちに何か言われても、あたしたちが上手に返答しておきますわ</p><p>そして吉田というお名前の高校生は、このホテルに訪れていないことになっているんです</p><p>旦那様だけは自由に動いてもいいんですよ</p><p>ニコッと、みすずは微笑む</p><p>黒森はここに居る</p><p>吉田はここに居ない</p><p>藤宮さんと関さんのことご心配なんですよね</p><p>ジッちゃんの前だからみすずは、２人の名前をさん付けで呼ぶ</p><p>谷沢さんが、あちらに向かわれるご予定だそうですわ</p><p>横から、瑠璃子がオレに言う</p><p>え、谷沢チーフが</p><p>はい、これは関さんが主導する香月セキュリティ・サービスの最初のオペレーションになりますからご視察に行かれるそうです谷沢さんも、心配なんですよ</p><p>ミナホ姉さんの話では２人のいるグリーン山スタジオまでは、どんなに車を飛ばしても１時間は掛かると言う</p><p>腕時計を見るとすでにパーティが始まって、すでに１５分が経過している</p><p>グリーン山スタジオでのアクションが開始されるまで、後４５分</p><p>どうやったって、間に合わない</p><p>今から行っても</p><p>このホテルの屋上にヘリの準備ができております</p><p>はい、ヘリコプター</p><p>まるで、ドラ＊もんがひみつ道具を出す時みたいに、瑠璃子は笑う</p><p>ヘリコプターってあれだよな</p><p>プロペラ、ぶるるん空を飛ぶ</p><p>さっき黒森御名穂様は、皆様が揃っていらっしゃる場で、わざわざ車なら１時間とおっしゃったんですわ</p><p>みすずは苦笑する</p><p>恵美さんたちを安心させるために</p><p>オレが危険な場所へ行くんじゃないかと、あいつらが心配しないように</p><p>先ほど、控え室で谷沢さんにお尋ねしてみましたヘリコプターの席には、空きがあるそうですわ</p><p>ヘリコプターなら、およそ２５分で現地に到着するそうですあちらのスタジオは、ヘリコプター用の施設もございますので直接着陸することができるそうですわ</p><p>まだ間に合う</p><p>だけどいいのか</p><p>オレは、みすずと瑠璃子を見るオレの横の、美智も</p><p>メグたちが、オレのグリーン山スタジオ行きを嫌がっているのは</p><p>そこに雪乃が居るということもある</p><p>オレと雪乃との接触を怖がっているから</p><p>あたしたちはもう、あの人を恐れてはいませんそうよね</p><p>はい心配なのは、藤宮さんたちだけです</p><p>瑠璃子も、平然とそう言う</p><p>ご主人様が、行かれたいのなら仕方有りません</p><p>美智も、そう答えた</p><p>オレは行きたいのかグリーン山スタジオに</p><p>だけど、オレが行ったって何の役にも立たないよ</p><p>オレにはレイちゃんたちと一緒に闘う能力は無い</p><p>オレが顔を出すことは、ただの迷惑かもしれない</p><p>でもなるべく、近くに居てあげたいんだこれってオレの我が儘かな</p><p>いいえ旦那様が、わざわざ現地にいらっしゃることほどあのお二人を、力づけることは無いと思いますわ</p><p>笑ってそう言ってくれた</p><p>お兄様は、わたくしたちに勇気を下さいますから</p><p>瑠璃子も、優雅に微笑んでいる</p><p>本当はわたくしもお供したいのですが</p><p>いや、公の場だ美智がみすずたちの警護役だってことも、はっきり示さないとな</p><p>美智は、連れて行かれない自分の身は、自分で守るしかない</p><p>あちらのドアから、外へ出て下さい谷沢さんが待っていらっしゃいます</p><p>みすずが、眼でホテルの従業員用の通路をオレに示した</p><p>今の内にスピーチが終われば、色々な方がこちらに押し寄せて参ります</p><p>ああ、歓談の時間になったらジッちゃんは、取り囲まれる</p><p>オレのことをとやかく聞いてくる輩もいるだろう</p><p>１度囲まれてしまったら抜け出す隙がなくなる</p><p>判ったじゃあ、ジッちゃん悪いけど、オレ、抜けるから</p><p>ジッちゃんは、オレをチラッと見て</p><p>何やら関くんたちが、面白そうなことを企てているそうだな私も後で映像を観せて貰うことになっておる</p><p>ああジッちゃんは、香月セキュリティ・サービスの主だ</p><p>翔姉ちゃんの計画は、全て了承済みなんだろう</p><p>お祖父様他にも観ていただきたい映像がございますわ</p><p>瑠璃子が祖父に微笑む</p><p>わたくしたちの昨夜の映像です</p><p>昨夜オレたちは、みすずのマンションで撮影した</p><p>とんでもなくハレンチなセックス映像を</p><p>それも観る</p><p>ジッちゃんは小さな声で、言った</p><p>孫たちの成長を、確認するぐらいはいいのだろう</p><p>オレに尋ねた</p><p>みすずも瑠璃子もすでにオレのものだ</p><p>この子らの痴態を観るには、オレの許可が要る</p><p>ああ、構わないよジッちゃんに観てもらうつもりで撮ったんだから</p><p>はい、これからもお望みでしたら、定期的にお届けしますわお兄様のお許し下さるのなら</p><p>瑠璃子はオレを見て微笑む</p><p>オレに異存は無い</p><p>今更、ジッちゃんに観られるぐらい</p><p>ただしお祖父様のお好みに合わせての撮影は致しませんあたしたちが、楽しめませんから</p><p>みすずが笑顔で、釘を刺す</p><p>これからもジッちゃんにセックスを見せることは良いがわざわざ、ジッちゃんの喜ぶようなシチュエーションでの撮影はしない</p><p>オレたちは、アダルトビデオの俳優ではないのだから</p><p>これはあくまでも、オレたちからの贈り物だ</p><p>愛すべき、オレたちのジッちゃんへの</p><p>うむそうだな観せてもらえるだけで、感謝しないといけないのだろうな</p><p>ジッちゃんも自分に言い聞かせる</p><p>これまでのジッちゃんは、権力者として自由に女たちを抱いてきたどんなことでも、望み通りにしてきた</p><p>だが、オレたちは家族だ</p><p>自由意志があるセックスのことで、命令されるのは変だ</p><p>みすずも、瑠璃子もジッちゃんに指示されてのセックスはしない</p><p>しかし、私はきっと長生きするよお前たちの、幸福な姿をずっとこの眼で見続けることができるのだから</p><p>ジッちゃんは、笑顔でそう言った</p><p>はい、今の瑠璃子は幸福ですお祖父様、ありがとうございます</p><p>瑠璃子が、改めて祖父に礼を言う</p><p>瑠璃子はお祖父様の孫娘として生まれてきて、本当に良かったです心から神様に感謝しておりますわ</p><p>その言葉で私は、報われたよ</p><p>ジッちゃんは、眼にうっすらと涙を溜めている</p><p>私も幸せだお前たちという、孫娘がいて瑠璃子</p><p>はい、閣下いえ、お祖父様</p><p>美子さんが慣れていないのは、しようがない</p><p>ジッちゃんは、クスッと笑う</p><p>私が居て息子たちが居て今、お前たちが居る色んなことがあったが、私とお前たちは今、こうしてここに居る生きて、お互いの顔を見て、笑い合うことができるああ、何て幸せなんだろう私も、生まれてきて良かったありがとう、お前たち瑠璃子、みすず、美子私の孫として生まれてきてくれて、本当にありがとう</p><p>この瞬間、ジッちゃんの邪恋は終わったんだと思う</p><p>後に残ったのは孫娘たちに対する家族愛だけだ</p><p>誰だか判らないけれど偉い人のスピーチが続いている</p><p>オレは、ジッちゃんとみすずたちと別れて従業員用のドアへ向かう</p><p>静かに、パーティ会場から出た</p><p>遅かったな</p><p>通路には谷沢チーフが待っていてくれた</p><p>気にしなくて良い予定より、３分のロスだヘリポートに行くまでに、取り戻すぞ</p><p>谷沢チーフは、小走りで通路を抜ける</p><p>オレも追い掛ける</p><p>こっちだ</p><p>従業員用の通路を何度も曲がる</p><p>ドアを開けると</p><p>赤い絨毯の敷かれた綺麗な通路に出る</p><p>VIP専用の通路だ総理大臣が通って行ったばかりで今は、誰も使っていないこのホテルは、政府関係のイベントも多く開かれるからな色々と、都合良くできているんだよ</p><p>さらに通路を奥へと走る</p><p>エレベーターに出た</p><p>谷沢チーフは、エレベータの機械にカードを差し込む</p><p>ピッ認証されました</p><p>スピーカーからの機械音声の後、エレベーターのドアがサァッと開いた</p><p>慌てて、飛び乗るオレたち</p><p>谷沢チーフは、屋上のボタンを押した</p><p>乗った人間が下りるまでは途中の階では停まらないそういう仕組みになっている</p><p>ああ、途中の階で別のVIPと鉢合わせしないように</p><p>エレベーターが、上昇する</p><p>高速エレベーターだからな、耳がキーンとしたら、唾を呑み込め</p><p>谷沢チーフは、笑っている</p><p>みすず様が、何でお前を連れて行くように言われるのか、よく判らんがまあ、香月セキュリティ・サービスのことは、知っていてもらわないと困るからな</p><p>谷沢チーフは翔姉ちゃんや、レイちゃんが、すでにオレたちの家族であることを知らない</p><p>将来的にはお前も、香月グループの中で何らかの役職を担うことになるんだろうし</p><p>あくまでも、オレはみすずに気に入られて、彼女の恋人になり</p><p>ジッちゃんがオレたちの熱意に負けて、関係を認めてくれたという風に、思っている</p><p>まあ、オレもシザーリオ・ヴァイオラたちとの一件を見てきているからなお前が信頼できる人間で、ガッツがあるってことは判っている頑張れよ</p><p>オレは頭を下げる</p><p>ヘリコプターは今までに乗ったことはあるか</p><p>そうか、じゃあちょっと腹を括って乗ってくれ今日のパイロットは、荒っぽい操縦をするやつなんだ</p><p>あっという間にエレベーターは、屋上に到着する</p><p>ドアが開くと眼の前は、ヘリコプターの発着場だった</p><p>ブババババババ</p><p>すでに、ヘリはローターを回転させて待機している</p><p>チーフ、スタンバイできています</p><p>ローターの轟音にかき消されないように黒服の部下が、谷沢チーフに怒鳴った</p><p>ご苦労行くぞ</p><p>オレと谷沢チーフはヘリへと向かう</p><p>空は、満点の星空だ</p><p>ヘリポートの下には、美しい東京の夜景が拡がっている</p><p>ヘリの近くでは、なるべく姿勢を低くしていろっ絶対に、手を上に上げるなよっアレッサンドロ・ナニーニみたいになるぞっ</p><p>アレッサンドロって、誰ですかっ</p><p>そんなことも知らんのかっ</p><p>大轟音の中、大声で叫び合うオレたち</p><p>ヘリの脇には３人の男女が立っていた</p><p>男１人に、女が２人</p><p>女は黒スーツだが男の方は、ツナギに帽子を被ってた</p><p>女の一人は、さっきみすずたちの警護に来た滝さんだ</p><p>チーフ応援メンバーとして、２名行かせますっ</p><p>ツナギの男がそう言った</p><p>この人が、パイロットだろうか</p><p>そうかっ</p><p>谷沢チーフは、そう言いながら背広の上を脱ぐ</p><p>持っててくれっそいつの世話も頼むっ</p><p>オレと背広を滝さんに託した</p><p>乗り込めっ</p><p>オレは女性２人に挟まれるようにして、ヘリの後部座席に</p><p>操縦席には谷沢チーフが乗り込む</p><p>ツナギの人は、助手席に</p><p>驚くまもなく、滝さんにベルトで固定されるオレ</p><p>ドアが、ガッチッと閉められる</p><p>ズババババババッ</p><p>ローターがさらに高速で騒がしく回転する</p><p>振動と騒音がヘリの中を満たす</p><p>谷沢チーフは、ヘッドホンをしてツナギの男と何か喋っているがオレには、もう何も聞こえない</p><p>無線でも誰かと喋っているようだけど</p><p>離陸の許可を貰っているんだろうか</p><p>ふわりとヘリが宙に浮く</p><p>そのまま一気に東京の空を駆けていく</p><p>うううううーっ</p><p>何だこりゃあ</p><p>正直ヘリコプターの中で、谷沢チーフにあれこれ質問されたらどうしようと思っていた</p><p>下手な受け答えをしたらマズイと</p><p>だが、実際はヘリコプターでの２５分の移動時間は</p><p>隣の滝さんにしがみついているだけで、精一杯だった</p><p>ヘリが、こんなに怖い物だとは知らなかった</p><p>うるさいし、振動が凄いしとにかく揺れるし</p><p>まだ、左右に人がいる後部座席だからいいけれど</p><p>大きく外が見える前の席とかだったら怖すぎて、小便を漏らしていたかもしれない</p><p>谷沢チーフの操縦は、実際には上手いんだと思う</p><p>怖かったのは、ホテルのヘリポートから離陸する時だけで</p><p>空を移動している時は、ほぼ同じ高さを保って飛行してくれた</p><p>それでも、よく揺れるズンと突然、沈んだりするとドキっとする</p><p>つくづくヘリというのは、心臓に悪い乗り物だ</p><p>結局、何も考えられないまま時間だけが過ぎていった</p><p>東京の夜景とか、見ている余裕は無い</p><p>それでも、都心を離れるにつれて高いビルがなくなっていく</p><p>民家の明かりばかりになる</p><p>グリーン山スタジオは東京の郊外、ベッドタウンの方にある</p><p>ああ機体が、下降を始めた</p><p>もうすぐ、到着するんだな</p><p>ドッバババババババ</p><p>ヘリの先に明かりの見えない広大な場所が見える</p><p>あそこがグリーン山スタジオ</p><p>撮影用の野外スタジオだっていうから</p><p>ザザバババババババッ</p><p>その一画にゆっくりとヘリは、降下していく</p><p>ビュルルルンルルルルルルルンッッ</p><p>コッという小さな感触</p><p>谷沢チーフは、実に巧みにヘリを着地させた</p><p>シュルルルルルルルルルルルルンッ</p><p>ローターの回転が、落ちていく</p><p>着いたぞっ下りろっ</p><p>谷沢チーフが、オレたちに振り向いて怒鳴る</p><p>滝さんがオレのシートベルトを外してくれる</p><p>ドアが、開かれた</p><p>外の風が、ぶわわっと吹き込む</p><p>気を付けて下りて下さいっ腰を落としてっ</p><p>騒音の中、滝さんがオレに怒鳴る</p><p>そうださっきも言われたっけ</p><p>滝さんに抱きかかえられるようにして、オレはヘリの外へ</p><p>うわっ、地面だ</p><p>足下が、ブルブル振動していないのは助かる</p><p>っていうかオレは、ヘリは苦手かもしれない</p><p>おい、こっちだ</p><p>谷沢チーフが叫んだ</p><p>見ると、すでに迎えの車が来ていた</p><p>オレたちは、ヘリをツナギの男に任せて</p><p>あの人が、ヘリの担当なんだな谷沢さんが操縦しない場合は、代わりに操縦するんだろう</p><p>あのヘリをホテルのヘリポートまで飛ばしてきたのも、きっとあの人だ</p><p>地面に足が付いた途端頭が働いて、色々なことが判った</p><p>地面て素晴らしい</p><p>いつまで、滝に抱きついているんだ</p><p>谷沢チーフが、オレを見て言った</p><p>あああっ、すっ、済みません</p><p>オレは、慌てて滝さんから離れた</p><p>腰に力が入らなくてそのまま、地面に倒れた</p><p>あ痛っ</p><p>滝さんともう一人の女性は、オレを見て笑っていた</p><p>だ、大丈夫です</p><p>オレは、腰をさすりながら立ち上がる</p><p>ヘリは初めてでいらしたんでしょ仕方ありませんよ</p><p>滝さんは、オレに敬語で喋る</p><p>みすずや瑠璃子と一緒に居たからどこかの名家の人間だと思っているんだろう</p><p>さっさと乗れヘリでせっかく４分時間を短縮したんだぞ</p><p>オレは慌てて、車に乗り込む</p><p>何かやたらとゴツゴツとした大きな車だ</p><p>確かこれハマーとかっていう車じゃなかったっけ</p><p>車をこのヘリ発着場まで廻して来てくれた人が、そのまま運転するみたいだ</p><p>今度は、助手席に滝さん</p><p>オレと谷沢チーフともう一人の女性は、後部座席に</p><p>チーフまず、どちらへ向かいますか</p><p>運転席の男が、谷沢チーフに尋ねた</p><p>関くんは彼女は今、どこに居る</p><p>第７スタジオのビル内にオペレーションルームを作りましたので、そちらに</p><p>では、そこへ向かえ</p><p>オレもお前もこっちの視察が終わったら、またさっきのホテルへ戻るからな</p><p>この状況で無いと抜け出すことはできなかった何しろ閣下は、この後数時間はパーティと会合で、あのホテルの中にいらっしゃる大徳と張本が、閣下の直接警護に付いているし今、あのホテル内は日本とロシアのSPと各家の警護役に完全に守られているからなうちの警護員たちも配置してあるし</p><p>今なら谷沢チーフが席を外しても、ジッちゃんの警護に支障は無い</p><p>閣下の移動のスケジュールに間に合うように戻るからなそのつもりでいてくれ</p><p>てことは帰りも、ヘリか</p><p>何だ、その顔はヘリが怖かったら、また滝を抱き枕にしてもいいぞ滝いいな</p><p>えっそれは</p><p>ご命令でしたら</p><p>ルームミラーの中の滝さんの顔が、赤くなっている</p><p>あ後部座席で無く、助手席に座ったのは</p><p>オレの横に座るのが、恥ずかしかったからか</p><p>色々と、申し訳ありませんでした</p><p>とにかく、頭を下げる</p><p>いえいいんです仕事ですから</p><p>そんな仕事をさせてしまって申し訳ないです</p><p>んあれか</p><p>谷沢チーフが車の窓の外を見る</p><p>たくさんの投光器によって</p><p>大きなコンクリートの建物が照らし出されている</p><p>今日のメインステージだ</p><p>あそこが</p><p>前世紀のバブルの頃に造られたバラエティ番組用のセットだあの頃は、放送局にも金があったからな鉄筋コンクリートで、頑丈に造ってしまったんだそうだそれで番組が終わった後、壊せなかったんだそうだ壊すにも金がいるからなあのまま放置されて、３０年近く経つらしい</p><p>高さは２０メートルくらいはある</p><p>コンクリートの塊みたいなそれはまるで城のように見えた</p><p>何しろ、この撮影スタジオは広いからなあんな廃墟があっても、撮影の場所を変えれば映らないだから、３０年ずっとあのまんまだったそうだ</p><p>ああコンクリートの城の周りに、カメラやライトが取り付けられている</p><p>城の上にも、作業をしているスタッフの姿が見えた</p><p>というわけだからあの廃墟の周囲には、何も無いんだよ民家からも遠い多少のドタバタがあっても、外には影響が出ない</p><p>うん武装勢力同士が暴れるには、絶好の場所かもしれない</p><p>しかし関くんが、よくこんな廃墟を知っていたな関くんの年齢じゃこの廃墟が使われたバラエティ番組は知らないだろう</p><p>関さん海外旅行に行った時に観たって言ってましたよ何か、その番組って、外国でずいぶん放送されていたらしいですから</p><p>滝さんでない、もう一人の女性が言った</p><p>ああ、日本のバラエティ番組が意外な国で放送されているっていうのは、聞いたことがあるな</p><p>谷沢チーフは、それで納得した</p><p>多分、その国ってブラジルだろうなあ</p><p>これ、恭子さんの企画だから</p><p>でスタンバイは終わっているのか</p><p>はい、最終チェックも終わっています全て、問題無しです</p><p>運転者は、そう谷沢チーフに答えた</p><p>中学の同級生が、その撮影所の脇に住んでいました</p><p>彼の部屋の窓からはた＊し城がよく見えて</p><p>私たちは、城下町の男と呼んでいました</p><p>555．風雲、たかし城　（その１）</p><p>車が、大きく７と書かれた建物の前に到着する</p><p>入り口の前には、すでに香月セキュリティ・サービスの制服組が集結していた</p><p>ええっと２～３００人はいるよな</p><p>全員、ヘルメットとプロテクターと透明な盾を持っている</p><p>まるで警察の機動隊みたいな格好だ</p><p>総員整列ぅぅッ</p><p>車中の谷沢チーフに気付くと、リーダーらしい男が号令を掛ける</p><p>オレに構うなっ各自の準備に集中しろっ</p><p>車から降りながら谷沢チーフが叫んだ</p><p>今日の仕切りは、関だっオレのことは、いないものと思えっ</p><p>谷沢チーフは、制服組たちに向かってニヤリと微笑む</p><p>了解致しましたぁぁッッ第一小隊しゅっぱぁぁつっ</p><p>第２小隊しゅっぱぁぁつっ</p><p>第３小隊配置に付けぇっ</p><p>第４、第５小隊は、待機っ</p><p>第６、第７小隊は、配置に向かう全員駆けあーしっ前にぃぃぃぃ進めっ</p><p>各部隊が、それぞれの行動を始める</p><p>オレも、車の外に出た</p><p>で、関はどこにいる</p><p>はっ、ご案内致しますっ</p><p>建物の前に居た、プロテクターを付けていない制帽の警備員が谷沢チーフを建物の中へに案内する</p><p>もちろん、オレも付いて行く</p><p>ホテルから応援に来た滝さんたちも</p><p>通路を歩きながら、谷沢チーフが</p><p>オレに敬礼なんてしているヒマなんかないだろうに</p><p>独り言のように呟く</p><p>がその顔は笑っている</p><p>しかし、関の人選はなかなか良いな新しく編成した部隊とは、とても思えないだろう</p><p>後ろの滝さんに、そう言う</p><p>以前から関さんは、社内の若手の人材をよく観察なさっていましたから誰が適材なのか、よくご存じなんだと思います</p><p>歩きながら、滝さんが答える</p><p>ああ山岡が頭を張っていた時には見られなかった充実ぶりだ</p><p>関さん、優秀な上に美人ですからああいう人に自分の力を認めてもらったとなれば、男性隊員たちが奮起するのは当然ですよ</p><p>女性隊員にだって人気がありますわ関さん、社内の人間には誰とも気さくに話し掛けられますしちゃんと仕事ぶりを見てくださるって、評判ですから</p><p>もう一人の女性も、翔姉ちゃんのことを褒めてくれる</p><p>そうねわたくしの同僚も、関さんの推薦で昇格致しましたし</p><p>関さんが、わざわざ報告して下さったことで、閣下から直々にお褒めの言葉を賜ったこともありました</p><p>逆に直々に、叱責された方もいましたけれど</p><p>関に嫌がらせをしたら、閣下の耳に聞こえるぞとみんな怯えているんだろう</p><p>谷沢さんと女性たちは笑う</p><p>それは冗談だがまあ、実際は、関は表裏が無くてカラッとした性格だからなそういうことで、後々、社員から恨まれるようなことは無いだろう</p><p>はい関さんは、わたくしたちの立場をよく考えて下さいますから</p><p>実は、閣下からお叱りを受けた人それで助かったんです</p><p>谷沢チーフが、滝さんに尋ねる</p><p>実は山岡さんが、その人を内々に処分なさろうとしていましたから</p><p>オレや閣下に報告せずにか</p><p>滝さんは、答える</p><p>関さんが閣下に、どんなミスがあったかお伝えしたことで山岡部長から、その人への処罰はなくなりました</p><p>あれが山岡部長のところで留まると延々とネチネチといたぶられることになりましたわその人も辛いですし現場の士気も下がります</p><p>それが、閣下のお叱りを受けたことで、その場限りのこととして笑い話で終わりになりました</p><p>ですからわたくしたち現場の人間は、あの時の関さんの行動に感謝しているんです</p><p>翔姉ちゃん色々と気遣っているんだなあ本当にデキる人なんだ</p><p>香月セキュリティ・サービスの社内での評価はとても高い</p><p>それに、関さんが間に入って下さるとどの部署に対しても公平な立場で判断して下さいますから各部門との軋轢も無いですし</p><p>一つの問題が、いつまでも尾を引いて、後々のトラブルの火種になることは無いんですよね</p><p>ああ、だから山岡が、引っかき回してしまった後の警備部は、関でないとまとまらないんだよ</p><p>谷沢チーフは、笑顔でそう言う</p><p>香月セキュリティ・サービスのどこかの部署からの昇格だと出身の部門を優遇するのでは無いかとか、逆に冷遇されるのではないかと社内で色々と疑心暗鬼になる人が出るだろうしかし、関は入社以来トップエリートで、長年、閣下の警護を担当してきたからな</p><p>そうですね閣下の専任警護人の中でも各部門との打ち合わせや、調整をするのは関さんのお仕事したから</p><p>だから、社内のあらゆる各部署の人たちとも、ほとんど面識があるし</p><p>どの部署にどんな人材がいるかそれぞれの社員の力関係や、得手不得手を、全て観察してきている</p><p>それで、関が警備部長に適任だと思ったんだしかし、かと言って閣下の専任警護人の仕事を今すぐ辞めさせるわけにもいかん当分は、兼職してもらうことにしたよ</p><p>大徳と張本は、警護人として極めて優秀だが社内の人間との調整はなあ</p><p>そうですねえここだけの話ですけれどわたくしも、あのお二人とお話するのはちょっと怖いです</p><p>悪い人たちじゃないことは、判っているんですけれどとにかく、メッチャメチャ怖いんですよね</p><p>近くに居るだけで殺気で背筋が凍りますもの</p><p>わたくしたちみたいに、ある程度、鍛錬した人間の方があの方たちの底抜けの恐ろしさをより肌で感じますし</p><p>確か、お二人とも結婚していらっしゃらないのよね</p><p>そうなのよだから、ホント、二人っきりで打ち合わせとかちょっと無理です</p><p>男性隊員でも若い子は、お二人に睨まれると震え上がるって言ってました</p><p>ええっと大徳さんと張本さん、同性愛なんだよな</p><p>だが、あいつの能力は段違いに凄いからな閣下の警護人は、あいつらでないと勤まらんだから、大徳たちと一般の社員の間を取り持つためにも関が必要なんだ</p><p>あたし、ずっと思っているんです関さんは、いつもあのお二人と居らして本当に凄いなあって</p><p>それも笑って話してますものね怖くないのかしら</p><p>ていうか何の話をしていらっしゃるのかしら</p><p>確か結構、ガールズ・トークな内容を話していると言ってたけど</p><p>そう言えば、調整力だけでなく関さんも、あのお二人並みにお強いっていう噂もありますが</p><p>滝さんの質問に、谷沢チーフは</p><p>実際、相当の腕前だよ関は格闘よりも射撃の方が巧いそれに、あいつは欧州の養成機関で、要人警護に付いて専門的に学んで来ているからななかなか卓越した成績だったんで、オレがスカウトしたんだ</p><p>チーフが直接っていう話本当だったんですね</p><p>ああ語学も優秀だし、留学時代の友人が外国の警察や要人警護組織に就職しているだから、関でないと任せられないことが多いんだ</p><p>やっぱり凄い方なんですねえ</p><p>感心する滝さんたち</p><p>とにかく優秀だよ彼女はあれで浮いた噂の一つも無いのが上司としては、ちょっと心配なんだがな</p><p>いや、関さん綺麗だし、男の子の中でも人気ありますけれど優秀過ぎちゃって、みんな踏み出せないみたいなんですよね</p><p>側に、大徳さんたちがいらっしゃいますし</p><p>ていうか、あのお二人のどちらかと、お付き合いすればいいのに</p><p>えー、それは無いわよっ関さんみたいな知性派の女性が</p><p>そうかしら知性派だから、肉体派に惹かれるんじゃない</p><p>いや、黙っていようオレは空気だ</p><p>あいつらには、そういう感覚は無いよあいつらは、本物のプロだからな現場に恋愛感情を持ち込んだりはしないよ</p><p>谷沢さんは部下たちには、こう言っているけれど</p><p>大徳さんと張本さんの実態は、知っているんだよな</p><p>翔姉ちゃんの話だと大徳さんと張本さんは、若い男の子の部下の取り合いとかしているらしいし</p><p>それも、まあジェラシー丸出しで</p><p>男同士の恋愛感情だだ漏れみたいなんですけれど</p><p>もちろん、そんなこと香月セキュリティ・サービスの一般隊員には言えないんだろうけれど</p><p>そうですよねえ関さんは、完璧な方ですわ</p><p>滝さんは、そう言う</p><p>あたし関さんの大ファンですから</p><p>こちらです、チーフ</p><p>案内の警備員が、ドアの前で立ち止まった</p><p>うん、ご苦労</p><p>谷沢チーフが、コンコンとノックする</p><p>誰か</p><p>部屋の中から、翔姉ちゃんの凛々しい声がした</p><p>谷沢だ様子を見に来たぞ</p><p>谷沢チーフがドアを開ける</p><p>部屋の中は暗い</p><p>本当は撮影スタジオの調整室らしい翔姉ちゃんの他に、数人の制服の男たちがいる</p><p>たくさんのテレビ画面がさっきのコンクリートの城を色々な角度から映している</p><p>どうだ状況は</p><p>問題ありません全てスケジュール通りに、進行しています</p><p>翔姉ちゃんは、少し緊張気味で答えた</p><p>少し疲れている感じがする</p><p>そうか予備人員を２人連れてきたこの２人のことは、知っているだろう</p><p>滝さんたちが、前に出て敬礼する</p><p>ええありがとう、助かるわ滝さん玉城さん</p><p>２人に、ニコッと微笑む翔姉ちゃん</p><p>それからこいつも連れて来た</p><p>女性警護人２人の後ろからオレは顔を出す</p><p>あ来たよ</p><p>その瞬間、翔姉ちゃんは</p><p>ええ待ってたわよっ</p><p>恋する女の顔で、オレに微笑む</p><p>驚いている女性２人</p><p>谷沢チーフも</p><p>杉山くん、滝さんと玉城さんは、あなたの班に合流させるから</p><p>横に居た制服の警備員が、翔姉ちゃんに敬礼する</p><p>付いて来て下さい</p><p>眼が点になったまま滝さんたちは、男の警備員と共に部屋から出て行く</p><p>それでは、チーフこちらで現在の状況をご説明致します</p><p>女の顔から、警備部長の顔に戻った翔姉ちゃんを見て谷沢さんは、戸惑いながらも頷く</p><p>あなたは、廊下の向かいのお部屋に行ってお弁当が用意してあるから</p><p>え、翔姉ちゃん弁当</p><p>うちの社員に配った残りなんだけれど克子さんが、あなたのご飯を心配して、メールを送って下さったのよ</p><p>克子姉が</p><p>あこの腕時計</p><p>リューズを押すと、GPSで位置が判るとか言ってたけれど</p><p>そんなことをしなくても、克子姉たちはずっとオレの位置をチェックしているんだ</p><p>多分、メグたちには教えないで克子姉とミナホ姉さんあたりは、オレがグリーン山スタジオに向かったことに気付いている</p><p>そうだなちょっと、部外者の前ではできない話もある悪いが、お前は隣の部屋に行っていてくれ</p><p>谷沢チーフも、オレにそう言う</p><p>うん、判った向かいの部屋だね</p><p>スタッフルーム・３て書いてあるところよ</p><p>藤宮さんが居るけれど、気にしないでね</p><p>レイちゃんが</p><p>作戦前でちょっとナーバスになっているから、あんまり話し掛けたりしたらダメよ</p><p>そうだね、じゃあ行きます</p><p>時間になったら呼びに行くわ作戦は、このお部屋から観せてあげるからね</p><p>翔姉ちゃんは、そう言ってくれた</p><p>ええっとスタッフルーム・３だな</p><p>レイちゃんの声が沈んでいる</p><p>入るよレイちゃん</p><p>返事を待たずにオレはドアを開ける</p><p>昼間、克子姉が仕上げた凛々しい黒の制服を着て、椅子に座っていた</p><p>制帽は、被っていない</p><p>蛍光灯が一つだけの薄暗い部屋だった広さは６畳くらいか</p><p>折りたたみ式の会議机とパイプ椅子だけの殺風景な部屋</p><p>レイちゃん以外は誰もいない</p><p>本当に来てくれたのね</p><p>オレを見て、レイちゃんはそう言う</p><p>ごめんオレ、何の力にもなれないけれど</p><p>そうだオレは、来ただけだ</p><p>オレには、レイちゃんと一緒に闘ってあげるような能力は無い</p><p>ううん来てくれただけでも、嬉しい</p><p>レイちゃんは、頬を赤らめてそう言った</p><p>あお弁当とお茶、ここにあるから</p><p>机の上の弁当と、お茶のペットボトルを指差す</p><p>レイちゃんはもう食べたの</p><p>わたくしは作戦の前だから</p><p>レイちゃんの顔が、陰る</p><p>食べないのじゃあ、オレも後にするよ</p><p>お腹空かしている人の前で、１人だけ食事できないよ</p><p>気にしないで、後でちゃんと食べるから</p><p>克子姉がわざわざ心配して、翔姉ちゃんにメールしてくれたんだ</p><p>ちゃんと食べないとバチが当たる</p><p>レイちゃんどうしたの怖いの</p><p>うん、ちょっと怖い</p><p>２人だけの閉ざされた空間</p><p>レイちゃんの心が湿っている</p><p>恭子さんがどれだけ強いかよく判っているし</p><p>シザーリオ・ヴァイオラとの闘い以降、レイちゃんは恭子さんたちとも生活していた</p><p>あの人は、半端じゃなく強い</p><p>気にすること無いよ別に殺し合いをするわけじゃないんだから</p><p>オレは、レイちゃんの手を取る</p><p>緊張するレイちゃん</p><p>これはショーだよ恭子さんが、シナリオを作ったレイちゃんは、そのショーの主役として思いっきり演技すればいいんだ</p><p>演技わたくしが主役</p><p>オレは、ニコッと笑って頷く</p><p>そうだよオレは、主役のレイちゃんを観に来たんだからさ</p><p>あの子を見守るためじゃないの</p><p>雪乃は、オレの家族じゃないから</p><p>オレの心は、もうサッパリ片付いている</p><p>未練は無い</p><p>でも、レイちゃんと翔姉ちゃんはオレの大切な家族だ大好きだ愛しているんだよ</p><p>レイちゃんがオレを見る</p><p>みんなの家族でいられるのは、とても素敵なことだけど</p><p>だけど何</p><p>わたくしみたいな女があそこに居て、いいのかしらって</p><p>いいんだよみんな、レイちゃんが大好きなんだから</p><p>レイちゃんはどうなのオレたちの、家族になるのは嫌</p><p>嫌じゃないけれど</p><p>じゃあ、後は勇気の問題だよ</p><p>レイちゃんが、ハッとしてオレを見る</p><p>レイちゃん自身が、勇気を振り絞らないとここから先は、どうすることもできないよ</p><p>オレたちは強制はしない</p><p>自分の人生は、自分で決めるしかないんだ</p><p>でも、オレは心配していないよレイちゃんが勇気のある人だってこと、知っているから</p><p>レイちゃんがオレを見ている</p><p>美智さんが、シザーリオ・ヴァイオラとの対決の前に、あなたに処女を捧げた意味がやっと判ったわ</p><p>あれが、美智ちゃんの勇気だったのね身も心も、あなたの女になって闘いの場に向かった</p><p>あの時地下の緊急避難室から、シザーリオ・ヴァイオラとの決戦のために外に出るのに、オレたちは死を覚悟していた</p><p>だからわたくしも、今ここであなたに純潔を捧げるべきなんだろうけれど</p><p>わたくしには美智ちゃんほど、覚悟が無いのよ破瓜の痛みに耐えた後で、闘い切る自信が</p><p>美智は、処女喪失してもすぐに戦闘ができたけれど</p><p>レイちゃんには、その自信が無い</p><p>時間ももう無いし</p><p>すでに、香月セキュリティ・サービスの部隊は現場にスタンバイしている</p><p>レイちゃんも、そろそろ移動しないといけない</p><p>いいんじゃないかなそのままで</p><p>身体の関係が全てじゃないから大事なのは、いつだって心だよ</p><p>レイちゃん迷いを振り切れ</p><p>オレはねいや、オレだって自分に自信なんか、全然無いんだよでも、あいつらの前で、そんなことは言えないだろオレが心配そうな顔をしていたらみんなが迷っちゃうもの</p><p>オレは男だからやせ我慢だよオレは、家族の中のたった１人の男なんだから</p><p>レイちゃんは何になりたいのオレたちの家族の中でどういう役割に付きたいのさ</p><p>役割</p><p>うん今みたいに、ずっと家族の妹のままでいたのならそれでもいいよオレは、レイちゃんのアニキとして一生、レイちゃんを守るから</p><p>あたしが妹</p><p>そうだよオレたちは、レイちゃんが家族の庇護を求めているって気付いてからずっと妹として、レイちゃんを見ている</p><p>だから、レイちゃんはレイちゃんなんだ</p><p>でもわたくしは、あなたよりも年上で</p><p>年とか関係無いんだよレイちゃんが、何を欲しがっているかだよオレは、レイちゃんがそうして欲しいと思うとおりにしてあげたいんだから</p><p>家族だからさオレたちは、とっくの昔に家族だろ</p><p>レイちゃんの眼が、潤む</p><p>レイちゃんもう一度、家族の顔を思い出して</p><p>恭子さんミナホ姉さん翔姉ちゃん克子姉渚マルゴさん</p><p>オレは年長組から、名前を言っていく</p><p>寧みすずメグイーディ美智瑠璃子</p><p>マナアニエス真緒ちゃん</p><p>一息吐いて</p><p>レイちゃんはこの家族の何になりたい</p><p>レイちゃんは言った</p><p>あたしはやっぱりお姉ちゃんになりたい</p><p>家族の誰にとってのお姉ちゃん</p><p>オレは今度は、下から名前を挙げる</p><p>真緒ちゃんのお姉さん</p><p>アニエスも</p><p>あ、さっきは忘れていた</p><p>ここにオレが入る</p><p>レイちゃんが口籠もる</p><p>あなたは弟っていう気がしないわ</p><p>じゃあ、オレの上のみすずは</p><p>みすず様も何となく年上な気がする</p><p>ずっと上な気がする</p><p>よし判った</p><p>レイちゃんの家族の中の精神年齢はオレと同じ１６歳だ</p><p>判ったじゃあ、レイちゃんはオレとタメだ</p><p>いいんだよそう思って</p><p>それじゃあさ年下の妹たちに対して、恥ずかしくないレイちゃんになろう</p><p>レイちゃんの眼が輝く</p><p>真緒ちゃんや、アニエスや、マナや、瑠璃子や、美智たちにとって格好いいお姉さんにならないとねそういう風に、頭を切り換えて</p><p>あいつらを失望させたくは無いだろ芝居でいい、演技でいい、やせ我慢でいいからみんな、レイちゃんの活躍を楽しみにしているんだからな</p><p>オレはレイちゃんを抱きしめる</p><p>なれるよレイちゃんなら</p><p>オレは、麗華の唇にキスをした</p><p>あ、ありがとうあの、どうして</p><p>レイちゃんが、オレに言う</p><p>どうしても、いつもわたくしを元気付けてくれるの今夜もここまで来てくれたこんな弱い、わたくしのために</p><p>レイちゃんとの会話の中でオレは、その答えを見つけていた</p><p>オレだってレイちゃんにとって、格好いい男になりたいから</p><p>そうだだから</p><p>オレは、ヘリに乗ってここまで来た</p><p>レイちゃんを絶対に失望させたくないからだから、やせ我慢でも這ってでも来るさレイちゃんのために</p><p>いや、レイちゃんだけでない</p><p>翔姉ちゃんや</p><p>時間が間に合う手段があるのならオレは、きっとグリーン山スタジオへ向かうと信じてくれた、みすずや瑠璃子</p><p>黙って送り出してくれた、ミナホ姉さんや克子姉たちそれに美智</p><p>みんなを失望させたくないから</p><p>オレは、みんながオレの家族が信じてくれているオレにならないといけないんだいやなるしかないんだもう</p><p>オレはそういう人生を選択したんだから</p><p>うん判ったわたくしもなります</p><p>自分からオレの唇にキスをする</p><p>そうだよねみんなが家族が、わたくしに期待してくれているんだものねここで闘わないと、みんなに申し訳無いわ</p><p>ポンと、自分の頭を両手で叩く</p><p>切り替えるわ妹たちに誇れるわたくしになります</p><p>顔に、スーッと生気が戻る</p><p>眼に、闘う意志が</p><p>そして立ち上がり窓を見る</p><p>窓ガラスに黒い制服に身を包んだ、凛とした女戦士が映っている</p><p>レイちゃんは制帽を取って、被る</p><p>これがわたくし家族が、凛として闘って来いと送り出してくれた姿</p><p>レイちゃんの立ち姿は格好良い</p><p>自分がどうしたらいいのか、判ったわわたくしは</p><p>横に置いてあった撲殺ステッキを握る</p><p>これしかないんだから</p><p>そして、ニコッと笑ってオレを見る</p><p>あなたのこと我が君って呼ぶわよ</p><p>だって、その方がわたくしらしいじゃない</p><p>そして、オレの手にを取りキスをする</p><p>あなたに、永遠の忠誠を誓います</p><p>2次元の表現規制と、警察の某社へのガサ入れが問題になっています</p><p>何か、その社が今月発行したエロマンガが、全て局部が白抜きになっていたとか</p><p>まあ80年代と90年代にも規制はあったんですけれどね</p><p>最近、私はエロマンガを余り買わなくなりました</p><p>というのはどういうわけだか極端な爆乳（あるいは奇乳）か、極端なつるぺたロリかどっちかの作品ばかり、発売されているような気がします</p><p>あの骨格のしっかりとした、普通のおっぱいのエロマンガは、もう少数派なのでしょうか</p><p>局部白抜きより、そっちの方が私には深刻です</p><p>556．風雲、たかし城　（その２）</p><p>我が君は決して、人を否定しないのですねいつも、わたくしたちがどうしてそう生きているのかを見据えてその上で、どう進んだら良いのかを一緒に考えて下さる</p><p>だからあなたと一緒に居ると、わたくしたちは元気になるんです</p><p>コンコンと、ドアがノックされる</p><p>麗華、そろそろスタンバイして</p><p>翔姉ちゃんの声だ</p><p>レイちゃんは、窓ガラスを鏡にして制服と制帽を正す</p><p>そして、撲殺ステッキを構えオレに微笑む</p><p>どうですか我が君</p><p>とっても綺麗だよ凛としてて格好良いレイちゃん</p><p>では、皆様のご期待に応えられるよう精一杯、闘って参ります</p><p>そしてドアを開く</p><p>翔姉ちゃんと谷沢チーフが待っていた</p><p>レイちゃんと一緒に、オレも廊下へ出る</p><p>何だ、藤宮また随分、派手な衣装だな</p><p>レイちゃんの黒い制服を見て、谷沢チーフはそう言う</p><p>まるでヒーローショーみたいだぞ</p><p>はい、わたくしヒーローになります</p><p>会社のために道化をやる覚悟ができているってことか</p><p>谷沢チーフが、苦い顔をしてそう言う</p><p>オレが藤宮を採用したのはこういう、イロモノの仕事をさせるためじゃなかったんだがなお前はちゃんと真面目にやれば、正統派の警護人になれる人材だ</p><p>レイちゃんは剣道家としては、かなりの実績を残していた</p><p>前の男装もそうだがどうして、お前は道化の路線へ行っちまうんだ</p><p>レイちゃんはニコッと上司に微笑む</p><p>男装はわたくしの個人的な趣味でしかありませんでしたしかし、この黒い制服は違いますこれは、覚悟の表れです</p><p>どう覚悟したんだ</p><p>わたくしに期待して下さっている人たちに応えるため絶対に裏切らないために</p><p>レイちゃんは、オレと翔姉ちゃんを見る</p><p>谷沢チーフヒーローと道化は、違いますわたくしは、ヒーローになりますいえ、ヒーローでなくてはならないんです</p><p>オレには道化とヒーローの違いってのは、よく判らん</p><p>それは谷沢さんが、裏の仕事縁の下の力持ちの役割ばっかりやってきたからですよ</p><p>よその人たちから見えない場所でみんなを支える仕事は、素晴らしいと思いますでもレイちゃんは、みんなが見ているところでこそ輝くんです</p><p>驚く谷沢チーフ</p><p>ああ今はもう、みすず様たちも、みんなレイちゃんて呼んでますわ麗華は、すっかりみんなの人気者ですから</p><p>翔姉ちゃんが、フォローしてくれる</p><p>ああここんところ、みすず様たちの身辺警護に付いてたからな</p><p>はい、オレたちにとってレイちゃんは、ヒーローです撲殺ステッキで、オレたちを悪い人たちから守ってくれる強いお姉さんですから</p><p>我が君たちの期待を裏切るわけには参りませんわ</p><p>レイちゃんは、嬉しそうに言った</p><p>我が君</p><p>再び驚く谷沢チーフ</p><p>みすず様のお相手ですからみすず様がわたくしの主君である様に、この方は我が君です香月家の皆様と同じ忠誠を誓っております</p><p>レイちゃん自身が、そう言った</p><p>そういうことなら判るがしかし、子供同士の恋愛なんて、どうなるか判らないぞこいつのことだって、みすず様がすぐに飽きられるかもしれないし</p><p>谷沢チーフは、警護役として香月家の人たちの恋愛も見てきている</p><p>まあ閣下が、お認めになられたんだから今後は香月グループの中で、何かしらの仕事をするようになるんだろうが</p><p>オレのことは、みすずの相手というよりジッちゃんの私塾の新興勢力に加わる人材ぐらいに思っているんだな</p><p>いいえみすず様は、この方と添い遂げられますよ</p><p>翔姉ちゃんが笑顔で、そう言った</p><p>わたくしには、判ります</p><p>レイちゃんも谷沢チーフにそう言う</p><p>あたしたち、女ですからだから判るんですそうよね、麗華</p><p>はい翔お姉様</p><p>笑い合う２人を見て谷沢チーフは</p><p>まあいい現場へ向かえ、藤宮お前のヒーロー姿、見せてもらおうじゃないか</p><p>藤宮、出動致します</p><p>敬礼するレイちゃん</p><p>ゾクッとするほど凛々しい</p><p>オレにそう言うと通路を出口の方へ向かって行く</p><p>胸を張って、力強い歩みの後ろ姿で</p><p>頑張れレイちゃん</p><p>レイちゃんは振り向かずに、軽く片手を上げてオレに応えてくれた</p><p>あなたもお弁当を持って、オペレーション・ルームにいらっしゃい麗華のスタンバイで、作戦開始になるから</p><p>翔姉ちゃんが、オレに言った</p><p>オレは元のスタッフルームに戻って、弁当とお茶を探す</p><p>あ、この段ボールの中か</p><p>これ街の弁当屋だと、700円ぐらいの弁当だなハンバーグも入っている</p><p>谷沢さんも召し上がります</p><p>翔姉ちゃんの言葉に、谷沢チーフは</p><p>ああ、もらっておくか</p><p>オレは、谷沢チーフの分の弁当とお茶をを取って手渡した</p><p>ふんお前も、ホテルに居たらパーティの飯が食えたのにな</p><p>それは、谷沢さんも同じでしょ</p><p>バカ言え、護衛が仕事中に食事できるか</p><p>谷沢さんは、ふんと鼻を鳴らす</p><p>あっちに居たって、オレはホテルの控え室で同じ様な弁当を食うだけさ</p><p>谷沢さんは、どんな現場でもあたしたち一般の警護員と同じお弁当を食べられるのよ</p><p>しょうがないだろ一般隊員が何を食っているか、ちゃんとチェックしておかないとな</p><p>谷沢チーフは、言う</p><p>食事ってのは、現場の士気を保つのに大切なものだからなオレも若い頃、会社から出された飯がマズくて現場でやる気をなくしたことがある</p><p>え、香月セキュリティ・サービスって、必ず、どの現場でも食事が出るんですか</p><p>オレの問いに、谷沢さんは</p><p>当たり前だろうちはVIP専用の警護会社だぞ飯の時間とかに、制服姿でコンビニとかに行かれたら、社のイメージが悪くなる飲食は全て、指定の待機所や控え室で食うように徹底指導している</p><p>確かに、警護の人がコンビニの前でパンとか食べてたら高級なイメージは無くなるな</p><p>特に一般隊員用の弁当がマズイのに、上司だけ警護対象と美味いものを食ってたりすると信頼関係が崩れるからな関もこれからは、なるべく、一般隊員と一緒に弁当を食うようにしろ同じものを食っているってのが大切なんだからな</p><p>肝に銘じますところで、チーフ</p><p>仕出しのお弁当屋さんは、変えても良いですか</p><p>今、使っている会社よりもっと美味しくて、安い会社を探そうと思います</p><p>いえさっき、経理の子に聞いたんですけれど今の会社、山岡さんにリベートを払ってたみたいなんです</p><p>呆れる谷沢チーフ</p><p>もうちょっとヘルシーで、日ごとにメニューも変えられる会社の方が良いと思うんです</p><p>そういやいつも似たような弁当だな</p><p>谷沢チーフは、しげしげと弁当を見る</p><p>関に任すよオレは、昔の人間だから３６５日、同じ弁当でも気にならんが、今の若い奴らは違うだろうしな</p><p>はい幾つかの会社に見積もりを出させます</p><p>そんな会話をしながらオペレーションルームの方へ向かう</p><p>通路の向こうの階段数人の列が下りていく</p><p>香月セキュリティ・サービスの制服隊員たちの中に</p><p>黒いガウンを着た、雪乃がいる</p><p>雪乃とオレは１０メートルぐらい離れている</p><p>おい、雪乃っ</p><p>オレの声に、雪乃は階段の途中で驚いて立ち止まる</p><p>頑張って来いよ</p><p>オレは、雪乃には近付かない</p><p>警護員たちに囲まれた雪乃もオレの方に来ることは無い</p><p>あんたに言われなくても頑張るわよっ</p><p>雪乃はオレに向かって叫んだ</p><p>ていうか何しに来たのよっあんたっ</p><p>レイちゃんの応援だよっ</p><p>素直に答えた</p><p>レイちゃんは、応援する人がいた方がより頑張れるけれど雪乃は、一人でも頑張るだろ</p><p>だから別に、応援する必要は無い</p><p>お前はどこに行ったって、誰の前だってどんな時だって、雪乃のまんまなんだからさっ</p><p>雪乃はハッとして、オレを見て</p><p>そうねっあたしはあんたの応援なんか必要とはしていないわよっそんなの、別にさっ</p><p>なぜか、廊下で怒鳴り合っているオレたち</p><p>変な光景だなこりゃ</p><p>でも、まあ頑張れ頑張って来いよ</p><p>オレは、雪乃にそう言うそう言ってやるべきだと思った</p><p>この場で、雪乃に頑張れって言ってやれるのはオレ一人だと思うから</p><p>まったくあんたは、いつだって勝手なことばっかり言ってるんだからっ</p><p>雪乃に女性の警護員が言う</p><p>時間が無いですから行きますよ</p><p>判ってるわよっじゃあねっ</p><p>ああ、またな雪乃っ</p><p>また</p><p>どうせ、どっかでまた会うよ多分</p><p>雪乃はオレを見て</p><p>ほいじゃあ、また雪乃っ</p><p>うるさいわよっこのバカッッ</p><p>相変わらずオレをバカと罵って雪乃は、通路を消えて行った</p><p>アレは、白坂創介の娘だろお前は、結局、あの娘とどういう関係なんだ</p><p>谷沢チーフは黒い森の白坂創介への復讐りことは、何となく知っているだろう</p><p>しかし、オレと雪乃の関係の詳細は知らない</p><p>同じ高校のクラスメイトなんですよ</p><p>オレは、谷沢チーフに言った</p><p>友達なんです</p><p>それでもオレは雪乃と友達になりたいと、思っている</p><p>オペレーションルームの中で５分で食事をした</p><p>いや、谷沢さんが眼の前でもの凄い早さで食べるから、オレも釣られて</p><p>飯は５分以内それが警護役の鉄則だ</p><p>ペットボトルのお茶をゴクゴク飲みながら谷沢チーフは言う</p><p>白坂雪乃、スタンバイできました</p><p>藤宮さんと、各部隊、スタンバイオーケイです</p><p>翔姉ちゃんの部下が、報告する</p><p>オペレーションルームの各モニターには、野外スタジオのコンクリートの城の映像が様々な角度から映し出されている</p><p>マスコミの皆さんは</p><p>翔姉ちゃんが、尋ねる</p><p>誘導終わっています</p><p>各社個別のカメラの持ち込みは、禁止しましたうちのカメラからの映像だけを放送することになっていますカメラの切り替えも、この部屋から操作しますおかしな物が映らないように</p><p>谷沢チーフに報告する翔姉ちゃん</p><p>そうか色んなマスコミがカメラを持ち込んだら、こちらにとって不利なことも撮られてしまうかもしれない</p><p>特に、後から侵攻してくる恭子さんたちとの繋がりがバレてはいけない</p><p>だから、撮影カメラは全て香月セキュリティ・サービスの管理下に置いたんだ</p><p>放送は、白坂家のテレビ局とインターネット配信で途中でコマーシャル中断の無い、ノーカット完全生中継です</p><p>白坂家は白坂創介の件で、ジッちゃんに負い目がある</p><p>香月セキュリティ・サービスの要求は、全て受け入れたのだろう</p><p>うんいいだろうもう、まもなくだな</p><p>谷沢チーフが、部屋の壁の時計を見る</p><p>はい１分前です</p><p>１分前、スタンバイ</p><p>各自、持ち場に付け</p><p>第４小隊東側、注意してあの人が来るとしたら、そっち側のはずだから</p><p>翔姉ちゃんがインカムに向かって、そう言う</p><p>第６小隊南側の監視いいわね</p><p>３０秒前</p><p>３０秒前です</p><p>時計の針がカチカチと進んでいく</p><p>１５秒前</p><p>１０、９、８、７、６、５、４，３、２、１</p><p>えー、こちら東京郊外にあります、野外スタジオです</p><p>モニターの中に</p><p>白坂家のテレビ局の初老のアナウンサーが、カメラに向かって話している</p><p>夜のニュースショーを仕切っている、有名なアナウンサーだ</p><p>確か岡田アナだっけ</p><p>本日は、放送の予定を変更致しまして緊急報道番組、白坂雪乃氏記者会見をお送り致します</p><p>カメラが、切り替わる</p><p>広大な野外スタジオの中のコンクリートの巨大な城</p><p>周囲からライトで照らされた、その一番上に岡田アナウンサーが立っている</p><p>ああ、そう言えばこのアナウンサー、頭がカツラだっていう疑惑があったなあ</p><p>そんなことをあと、思い出す</p><p>そのコンクリートの城の映像白い巨大な壁面に、タイトルの大きな文字が合成されて被さる</p><p>チャララー、チャララララーという、不気味なＢＧＭとともに</p><p>緊急報道番組白坂雪乃、ここにあり</p><p>何だ、このタイトルはていうか、この音楽昔のUFO特番で使ってたやつじゃないか</p><p>谷沢チーフが、呟く</p><p>さあテレビ局のセンスじゃないですか</p><p>翔姉ちゃんは、しらばくれた</p><p>続いて、別のスーパーインポーズが</p><p>白坂雪乃、大いに語る涙とペーソスの告白独占・女の４５分</p><p>うん恭子さんだな</p><p>このセンスはキョーコ・メッサーだ、絶対</p><p>えー、わたくしどものテレビ局は前会長が、親族である白坂創介氏を庇い放送局としてはあるまじき偏った放送をしてしまいましたこの場をお借り致して、視聴者の皆様に深くお詫び致します大変、申し訳ございませんでした</p><p>深々と頭を下げる岡田アナ</p><p>パサッとカツラが地面に落ちる</p><p>お見苦しい物をご覧に入れております</p><p>顔を上げた岡田アナの頭はつるピカだった</p><p>ああ、白坂家のテレビ局が、香月家の要求は何でも聞き入れるっていうのはこういうことか</p><p>谷沢チーフも、呆然としている</p><p>本日は今回の事件の途中から、犯罪組織に誘拐され行方不明になっていた、白坂創介氏の娘さん白坂雪乃さんをお迎えして、お話を伺いたいと思います</p><p>そして、岡田アナはカツラを拾わないまま、後ろを振り向く</p><p>かつてバラエティ番組で使われたコンクリートの城の裏側は</p><p>階段状に、幾つもの段が造られていた</p><p>その上から２段目１番広い段の上に、特設の記者会見場が設けられていた</p><p>たくさん並べられた椅子には、すでに各マスコミの記者たちが並んで居る</p><p>ああ、よく見ると城の下には、各マスコミの車が所狭しと乱雑に停められている</p><p>おう、どうなっているんだ</p><p>早く始めろよ</p><p>こっちはずっと待たされているんだぞっ</p><p>ていうか、独占中継ってのはどういうことだよっ</p><p>こんな夜風の吹く、コンクリートの城の上に連れてこられて記者の中には、すっかり不機嫌になっている人も多い</p><p>えー、皆様、色々あると思いますがどうか、お許し下さい</p><p>岡田アナが、毛の無い頭を下げる</p><p>私もツライんです</p><p>岡田アナの異様なテンションに押されて記者たちは、黙る</p><p>それでは白坂雪乃さんに登場していただきます</p><p>岡田アナが、城の最上段を指差す</p><p>娘十六、番茶に出鼻、花は野に咲け涙花今、スポットライトを浴びて、燦然と輝くそうです、あなたが白坂雪乃っ白坂雪乃あんたは女だっ</p><p>まるで演歌番組かプロレスのような口上を叫ぶ</p><p>白坂雪乃っリフト・アップ</p><p>するとサイレンが、ウウウーッと鳴り響き</p><p>赤いランプが、ペカペカ光る</p><p>雪乃がコンクリートの城の中から、油圧ジャッキでグググググーッと迫り上がって来るぅぅ</p><p>もの凄く、不機嫌そうな雪乃</p><p>雪乃は極小ビキニの水着を着ただけだった</p><p>ほとんど、素っ裸だ</p><p>っていか</p><p>この水着の素材は透けている</p><p>ほとんど局部しか隠していない極小の水着だけど乳首が透けて見えている</p><p>隠している意味が全然無い</p><p>というかかえって、エロエロな格好になっている</p><p>ガタンッ</p><p>せり上がりのリフトが、停止する</p><p>と雪乃は</p><p>何なのよ、何なのよ、何なのよこれっ</p><p>全世界に向かって、喚く</p><p>まったくバカにしてるわよっあんたたち全員、バカなんじゃないのっ</p><p>記者たちは完全に絶句している</p><p>今、この放送を観ている全国の視聴者もそうだろう</p><p>えー、白坂雪乃さんどうぞ、こちらへお出で下さい</p><p>岡田アナが、雪乃に言った</p><p>判ったわよっ行けばいいんでしょっ</p><p>雪乃が、最上段から階段を下りてくる</p><p>雪乃の胸が、ぷるぷる揺れている</p><p>あんまり動くと具がはみ出すぞ</p><p>それぐらい、小さな水着が雪乃の肉体に食い込んでいる</p><p>あたしの席、ここ</p><p>ていうかお前の記者会見だから</p><p>記者席に向き合う席は、一つしか無い</p><p>はいどうぞ、お座り下さい</p><p>岡田アナに言われて雪乃は座る</p><p>普通の記者会見みたいに、前に机が無いから</p><p>雪乃の裸身は、丸見えになっている</p><p>白坂雪乃よていうか、あんたたちはもう、みんなあたしのこと、知っているんでしょ</p><p>雪乃は、記者たちをジロッと睨む</p><p>あたしが、犯されている映像とかもインターネットとかに拡散しちゃってるみたいだしあんたたちだって観たんでしょ</p><p>記者たちは答えない</p><p>どうせ、観たんでしょまだ観てないって人だけ、手を上げなさいよっ今すぐ</p><p>すっかり硬直した記者たちは、誰も手を上げない</p><p>ほーら、みんな観ているのよっいやらしいあんたたち、サイテイよねっ人間としてっ</p><p>岡田アナが、何とか話をしようとするが</p><p>何よっあんただって観てるんでしょっあたしの裸っ</p><p>岡田アナの顔が、固まる</p><p>やっぱりみんなサイテイよあんたたち全員、豆腐の角に頭をぶつけて死んでしまえばいいのよっ</p><p>雪乃は、荒ぶるっ</p><p>あたしは処女だったのよっヴァージンよまだ１６歳なんだからっ好きな人だっていたのよっなのにさっパパが悪い人だからって、何であたしが監禁されてレイプされなきゃいけないのよっしかも、その姿を撮影されて世間に公開されてふざけんじゃないわよってのっ</p><p>あ、あの白坂さん</p><p>一人の記者が、一か八か雪乃に声を掛ける</p><p>何よ、あんただって興味本位で観たんでしょこのスケベジジィていうか、何でこの記者会見、男しかいないのよっ</p><p>そ、それは男の記者でないと会見に参加させないって</p><p>あたしは、そんなの知らないわよっ</p><p>雪乃の怒りは、治まらない</p><p>ていうかさあんた芸能記者じゃないっそっちの、あんたなんてサンジャ＊ファミリーでしょっあたし、知っているんだからねっ</p><p>いつもご視聴、ありがとうございます</p><p>そういうことを言ってんじゃないわよっどうして、あたしの記者会見に芸能記者が来るのよっあんたたち、頭がどうかしちゃっているんじゃないのっ</p><p>雪乃の言葉に、記者の１人が</p><p>いや、白坂家はマスコミの会社を支配しているわけですしあなたのお父さんだって、広告代理店の</p><p>テレビ局とか新聞社をやってたのは、あたしの大叔父様でしょ判るお爺ちゃんの兄妹よっあたしの家とは、別に関係無いじゃないっパパが広告代理店に勤めてたってそれが何だってのよあたしは芸能界とか、関係無いじゃないっ</p><p>しかし、白坂創介さんの被害にあったと思われる人の中には、芸能人も多く含まれているわけですから</p><p>バーカ死んじゃいなさいよ、このバカッ</p><p>パパが罪を犯したからって、あたしがその罪を背負わないといけないのっあんたたちさああたしを誘拐して、レイプして、映像をバラ撒いた連中と同じよ何も変わらないじゃない</p><p>いや、我々は、国民の知る権利のために</p><p>あたしの処女喪失レイプビデオを観るのも、国民の知る権利なわけ</p><p>あたしは、ただの女子高生よ女子高生だったのよ</p><p>怒りの顔が、カメラを睨む</p><p>それがどうして、こんな目に遭わされるのよっ</p><p>それを私たちも、是非知りたいと</p><p>それで、わざわざ集まったんじゃないか</p><p>そうだこれは、あんたの記者会見だろ</p><p>君が話したいって言うから</p><p>うん、オレたちはそれで、話を聞きに来ただけだぞ</p><p>何で、いきなり罵倒されないといけないんだ</p><p>記者たちもエキサイトしてくる</p><p>あたしが話したいですって</p><p>雪乃が、苦笑する</p><p>そんなわけないでしょあたしは</p><p>ギッと睨む</p><p>今だって、無理矢理ここに来させられているのよっこんなバカみたいな格好をさせられてさっ</p><p>こんなバカみたいな場所で、こんなバカばっかりに囲まれてあんたたち、おかしいと思わないのこの状況異常なことが起こっているって、何で判らないのよ</p><p>岡田アナが</p><p>えー、わたくしのこの頭も指示通りでございます大変、お見苦しいものをお見せしております申し訳ございません</p><p>ざわつく記者席</p><p>あたしたちは全員、あいつらの支配下にあるのよっ</p><p>雪乃は、面白いなあ</p><p>たかし城の闘いが、続きます</p><p>557．風雲、たかし城　（その３）</p><p>あの東西新聞の西川です</p><p>オレたちの眺めているモニター画面の中で</p><p>記者席の中から1人の背広の男が、手を挙げた</p><p>極小水着しか着ていない雪乃が、ギロッと睨む</p><p>東京郊外、広大な野外スタジオ中のコンクリートの城</p><p>ライトアップされた白い廃墟の上で、奇妙な記者会見が続く</p><p>５月の夜の風が、雪乃の髪をなびかせている</p><p>さっきから、あなたたちの言っていることがよく判らないのですが</p><p>判らない方が、幸せだと思うわよ</p><p>あたしたちは全員巨大な力の持ち主に、オモチャにされてるってことだから</p><p>西川記者は</p><p>それはあなたのお父さんが、関係していたという暴力組織のことですか</p><p>雪乃は、プッと噴き出す</p><p>あんた、バカじゃないのっそんなレベルの話、誰もしていないわよっ</p><p>そして記者たちを見渡し</p><p>あのさこんなテレビ局の夜の一番良い時間のさ、しかも通常の放送の予定のある枠を突然、放送予定を変更させて、緊急報道番組とか押し込んでるのよっそいつらはさっこんなのその辺の暴力団とかができることじゃないでしょ</p><p>雪乃は、ニヤリと笑う</p><p>あたしのパパは広告代理店だから、何となく判るんだけれどこれって、元の放送枠を買ってた企業とか広告代理店に対して、とんでもなく頭を下げなきゃできないことなのよねだって、この時間スポンサー無しの完全生放送なんだからコマーシャル無しでさ違約金とかで済む問題じゃないでしょ放送局の信頼に関わる問題よね</p><p>それはこのテレビ局は、白坂家の支配下にあるわけだから説明責任を果たすためにやっていることなんじゃないのか</p><p>記者の1人が、雪乃に言う</p><p>あんた、頭悪すぎあたしがテレビ局の社長なら、そんなの日曜日の早朝とかの誰もテレビを観ていない時間に放送するわよ普通はそうでしょこんなこと、大々的にやらないわよ今は死んだフリして、世間が事件を忘れてくれるのを待った方がいいものだいたい、白坂家のトップだって、守次伯父さんが失脚して別の人に変わってるんでしょ新しい経営陣が、スポンサーの会社に迷惑を掛けてまで、こんなゴリ押しをするはずがないじゃないちょっと考えれば、判ることよっ</p><p>じゃあ、どういうことなんだよっ</p><p>キレ気味に、記者が雪乃に言う</p><p>判んないのあんた、どこの会社の人</p><p>毎朝新聞の黒田だ</p><p>ふうんじゃあ、教えてあげる今、あたしたちの会話が全国放送されているのもあいつらが、テレビ局に圧力を掛けたからよ白坂家に脅しが掛けられるくらい、バカでかい力を持っているのよあいつらはさ</p><p>記者たちは黙り込む</p><p>あんたたちだって突然、取材に行けって、会社の上の人間から命じられて、こんな東京の外れのスタジオまで来たんでしょおかしいと思わないわけ</p><p>記者たちを挑発する雪乃</p><p>あんたたちの会社にも圧力は掛かっているはずよ、あいつらから</p><p>記者の1人が、立ち上がる</p><p>馬鹿なことを言うな我々は、報道機関の人間だぞっ</p><p>そうだ、どんな圧力にも屈することはないっマスコミ人としての良心というものがあるぞっ</p><p>そうですとも我々がここに来たのは、取材することが仕事だからです</p><p>そうだ記者が取材に来るのは、当たり前じゃないか</p><p>君の言っていることは、ナンセンスだっ</p><p>だいたいな、白坂創介の一連の事件が、今、国内でどれだけ話題になっているかあんた、判っているのかっ</p><p>雪乃は、平然と</p><p>そんなの知るはずないでしょだって、あたしはこのゴールデンウィークは、ほとんどずっと、あいつらに捕まってレイプされてたんだから</p><p>雪乃の眼に、クワッと涙が溜まる</p><p>そうよっあたしは、ひたすらレイプされてたのよっテレビも新聞もネットも観られなかったわよそんな余裕、あるわけないじゃないっ</p><p>真っ正面から記者たちに言う</p><p>16歳の少女の涙に、記者たちは戸惑う</p><p>いやあの我々も、ちょっと強く言いすぎたかもしれないが</p><p>でもね君のお父さんがしでかしたことで、世間は大騒ぎなんだよ</p><p>そうだよ何としても事件の全貌を明らかにしなければ、国民は納得しないっ</p><p>ああ君には、もっと真面目に我々の質問に答える義務があるはすだだって、君は白坂創介の娘で事件の核心部分を知っているわけなんだろ</p><p>そうだよ話してくれなくちゃ</p><p>ペッと、唾を吐く雪乃</p><p>嫌よだいたいさあんたたちのヤジウマ根性に、何であたしが付き合ってあげなきゃいけないわけあたしは、被害者なのよっあんたたちみたいなクズ野郎どもに、喋りたいわけが無いじゃないっ</p><p>あからさまに示される敵意に記者たちも、ヒートアップする</p><p>しかしなあっ、君の父親は、日本の犯罪史に残るような大事件を起こしたんだぞっ</p><p>そうだっ我々は国民の知る権利を代弁して、ここにいるんだ</p><p>君には、話す義務があるっ</p><p>その通りっ</p><p>さっきから、あいつらが、あいつらがって言っているが君が言う、あいつらってのは、どいつらなのかねそして、そいつらに君は何をされたのかねまずは、そこから具体的に説明しなさいっ</p><p>そうだもっと判りやすいように、頭から時系列に沿って詳細に話しなさい</p><p>うん我々報道人には、事実を視聴者に伝える責任があるんだ</p><p>呆れ顔の雪乃</p><p>ハン知る権利、事実を伝える責任ねじゃあ、教えてあげるわっ</p><p>雪乃は、憎しみの炎を燃やしていく</p><p>あたしは16歳の高校1年生で誘拐されて、レイプされて、ロストヴァージンしましたそれから何十回レイプされたか、自分でも判らないわよ多分、妊娠しているわていうか、確実にあたしをレイプした男の子供をね</p><p>雪乃が自分の裸の下腹部を触る</p><p>子宮を意識して</p><p>それが、あたしの身に起きたことよあたしが、あいつらにされたことほうら、あんたたちが知りたそうなことを話してあげたわよっこれで満足っ</p><p>記者たちを睨み付ける</p><p>あたしのパパは、犯罪者なのかもしれないわっでも、そんなことあたしには関係の無いことじゃないっそれなのにあたしは、好きでもない男に、何度もレイプされそれこそ、妊娠するまで繰り返しレイプされてきたのよっそれがどんなにツライことだったか、あんたたちには判らないでしょ</p><p>記者たちは一瞬、静まり返る</p><p>えー、山国通信社の近藤ですいや、確かに、あなたにとってはツライ告白になることは判っているんですが我々が知りたいのは、あなたを誘拐して性的暴行を働いたのは誰かということなんです</p><p>そうだ、そういう残虐な行為をした人間を、我々は許さない我々、マスコミが君の力になるからどうか、この場で告発していただきたいっ</p><p>そうだ、マスコミの力で君を襲った犯罪者には、必ず正義の鉄槌を下す</p><p>その通りだ勇気を持って、誰に何をされたのか話しなさい</p><p>あー、田中テレビの杉下でけどね我々だってねえあなたの心の辛さは、よーく判っている判っているんだよう今の君のような犯罪被害者を、これまでも取材して来たしねえそう君は1人じゃ無い僕たちは、君の味方だ確かに、辛いことを思い出すのは嫌だっていうのは判る判るがしかしだねえここで、事件の裏を全て公表しないとね、世の中の人たちのためにならない今後、君のような被害者を出さないためにも君は、全てを告白するべきだいや、そうするべきだと思うよ君は、そう思わない</p><p>僕は、杉下さんの意見に賛成だなあ</p><p>あ、私も、私も</p><p>うん、カメラの前でスッキリしちゃった方が良いよっ</p><p>今、ここに居るのは、みぃーんな君の味方だからねっ</p><p>雪乃は、冷ややかに答える</p><p>あのさ今、あたしがあいつらの正体をここで話したりしたらさあたし、殺されちゃうんだけどあんたたち、それっくらいのことも想像できないわけ</p><p>ジトッと、記者たちを見る</p><p>あたしのパパは今朝、病院で死んだわいいえ殺されたのよあんたたち、みんな、そのことを知ってるでしょ</p><p>雪乃のアップが、画面いっぱいに</p><p>この放送を観ている人たちは、みんな雪乃の熱気有る表情に引き込まれるだろう</p><p>いや、白坂創介氏は昨夜、発見された段階で、すでにかなりの重傷だったと聞いているが</p><p>私も、そう取材しました</p><p>記者の言葉に、雪乃は</p><p>嘘よ嘘ばっかり昨夜のパパは手首や舌やオチンチンを切り取られて、瀕死の状態で発見されたけれどでも、そのまますぐに死んじゃうほどの傷じゃあなかったのよそれなのに今朝になって、突然、パパは死んだわそれも、警察の病院からどういう理由だか判らないけれど、突然、民間の病院に搬送されてそこで急死したのよ</p><p>この情報は、マスコミ各社も掴んでいるはずだ</p><p>いや、それは君の勘違いだよ我々の取材では</p><p>そ、そうだとも白坂創介氏は、昨夜の段階ですでに</p><p>別の記者が、手を挙げる</p><p>ヤマモト・ニュース社の本山です私の取材ではそちらにいらっしゃる、白坂雪乃さんのお話通りだと聞きました</p><p>おいおい、警察の発表では</p><p>その発表が疑わしいと白坂創介氏が死亡した病院の関係者が言っているんです</p><p>記者同士で、対立する</p><p>パパは殺されたのよあんたたちだって、薄々勘付いているんでしょっ</p><p>雪乃は、クククと笑う</p><p>あたしのパパが悪いことを犯罪をしていたことは確かよあたしもあいつらに証拠のビデオを見せられたわパパが、暴力団と組んで女の子を誘拐して、レイプして、売春させて殺しちゃったこともあるっていうのは本当だと思うわだから、あたしはその子たちと同じ目に遭わされたんだから</p><p>辛そうにグッと奥歯を噛みしめる</p><p>ていうことはあいつらっていうのは、白坂創介の被害者なのか</p><p>ヤバイ勘の良い記者が、気付いた</p><p>いや自分の娘か親族を、白坂創介に連れ去られたのが、たまたま暗黒街の大物だったんじゃないのか</p><p>別の記者が、口を挟む</p><p>そうかだから、両手首と舌と性器を切り捨てて全国放送に映し出すような、酷い報復を</p><p>ああ、白坂創介と組んでいた暴力団の仕業とは思えないな</p><p>ていうか結局、誰なんです白坂雪乃さんここまで、来たら洗いざらいブチ撒けちゃいましょうよっねっ</p><p>雪乃は首を振る</p><p>あたしが知っていることを喋るわけが無いじゃないあいつらに逆らったら殺されるのよパパみたいに殺されるってのは、死ぬってことよ冗談じゃ無いわよ冗談じゃ</p><p>雪乃は、背筋をゾクッと振るわせる</p><p>全身が鳥肌になっていた</p><p>雪乃が、心底、誰かを恐れているのが伝わって来る</p><p>本当に恐ろしい存在がいるんだ</p><p>それでも、記者たちは</p><p>いや、しかし、ここは勇気を持って告発するべきだっ</p><p>そ、そうだよマスコミの前で、話してしまえばどんな悪の組織だろうが、手出しは出来なくなるはずだって</p><p>に、日本は法治国家なんだからっ</p><p>そ、そうだよ確か、そういう場合は、警察がちゃんと保護してくれるはずだしっ</p><p>うん我々も応援するから、だから、ここは思い切って、正直に全てを喋っちゃおうよね雪乃ちゃん</p><p>今度は、馴れ馴れしく雪乃に絡んで来る</p><p>すっげなぁ自分たちは応援するだけで、雪乃から何としても情報を引き出そうというのか</p><p>本当に軽薄だなあ</p><p>えー、自由奔放報道会の出間杉ですが私の調査では、ぶっちゃけ、問題の組織は沖縄駐在のアメリカ軍だと判っています</p><p>変なことを言い出すやつまで、現れた</p><p>ニューヨーク新聞の日本特派員から、そういう情報を得ました記者クラブの中で政府の発表を鵜呑みにしている皆さんには、手に入らない情報でしょうけれど犯人は、アメリカ軍ですこれは確定情報です</p><p>カメラに向かって、強くアピールする</p><p>おい、デマ杉は黙っていろよ</p><p>その日本特派員だって、どうせ実在しないんだろ</p><p>いつもいつも、非実在人物をネタにガセを飛ばしやがって</p><p>他の記者たちが、出間杉記者をなじる</p><p>いえ、これは確定情報です</p><p>ビュンッバコッ</p><p>出間杉記者の頭に、何かが当たる</p><p>ムガッ</p><p>そのまま昏倒して気絶する出間杉記者</p><p>お、おい出間杉</p><p>だ、大丈夫か</p><p>周りの記者が、慌てて出間杉記者を受けとめる</p><p>ほーら、あんたたちが下らないことを言うからあいつらが、出て来ちゃったじゃないのっ</p><p>雪乃が叫んだ</p><p>カッ</p><p>不意にコンクリートの城の正面左右にある照明ライトのための高い塔に明かりが点く</p><p>何だ、あれは</p><p>右の塔と左の塔に一人ずつ</p><p>ヘルメットで顔を隠したピチピチの黒革の戦闘服の女が立っている</p><p>恭子さんか</p><p>いや、オレには判る</p><p>あれは、ミス・コーデリアの忠実なる僕イーニーとミーニーだ</p><p>おい、あいつら何か持っているぞ</p><p>あれってもしかして</p><p>イーニーとミーニーは、同時に大きな筒状の物を構えた</p><p>左右の塔からコンクリートの城の下に駐められていた、マスコミ各社の車に向かって</p><p>ロケット弾が発射された</p><p>夜の野外スタジオをロケット弾が火花を噴いて、ブワンッと飛ぶっ</p><p>対戦車ロケットランチャー</p><p>バカ、伏せろっ</p><p>記者の1人が、そう叫んだ瞬間</p><p>ドバォワァァァン</p><p>ズババババァァン</p><p>２発のロケット弾が、駐車車両の中で爆発するっ</p><p>吹き飛ぶ車</p><p>火焔が、ボワァッと噴き上がる</p><p>ドドドドドドドドドッ</p><p>ブドゥドドドドドドッ</p><p>イーニーとミーニーが、左右の塔から大型、機関銃を乱射する</p><p>うわっ、夜だとこんなにはっきり、光を引いて弾が飛ぶんだ</p><p>ボワワワッ</p><p>カカガッバクッ</p><p>ドドッ、ドッカーンッ</p><p>ロケット弾で吹っ飛ばなかった車輌をイーニーとミーニーは、確実に掃射していく</p><p>全ての車が銃撃に破壊され、炎上するまで機関銃が撃ちまくられた</p><p>おい、何なんだこれはっ</p><p>騒ぐな隠れていろっ</p><p>ひぃぃぃぃぃぃ</p><p>大騒ぎの記者席</p><p>雪乃は、ジッと２つの塔の方を見ている</p><p>自分たちが居るコンクリートの城の上段部には、機関銃の掃射が無いことを知っているんだ</p><p>銃撃の音が止んだ</p><p>ATTENTIONLADIES＆GENTLEMEN</p><p>スピーカーから、大音量でのアナウンスが</p><p>瞬間２つの塔の中間雪乃たちの居るコンクリートの城の真っ正面に向けて、ライトが照らされる</p><p>いつの間にか、そこには観光地用の２階建てバスが停まっていた</p><p>オレたちとの距離は２００メートルくらいか</p><p>その屋根の無い２階の席に</p><p>あの人はむっくりと立上がる</p><p>イーニーたちと同じ、ピチピチの黒革の戦闘服姿で</p><p>片手にマイクを握りしめて</p><p>はぁぁ爪弾くはぁ、春の目覚めぇぇぇっ</p><p>もう出だしから訳が判らない</p><p>何だよ、春の目覚めって</p><p>ゼンダゴリラだよ</p><p>オレの横で、画面を見ていた谷沢チーフが呟く</p><p>あいつはまったく</p><p>バスの上の女性は楽しげに、謎のポーズを取った</p><p>暗黒世界よりの戦士、マスクド・キョーコ定刻通りにただ今到着ッ</p><p>恭子さん、そのトラのマスク本当に気に入っているんですね</p><p>でも、マスクド・キョーコじゃ正体がバレバレです</p><p>な、何なんだ</p><p>何が始まった</p><p>城の上のマスコミ記者たちも攻撃が収まったと、顔を上げる</p><p>聞けぇぇ、貴様らぁぁっ</p><p>マイクを持ったまま、トラマスクの恭子さんが城の上のマスコミ人たちを指差す</p><p>あたしの名はマスクド・キョーコかの名高き、ヤマダ・ヤスオの孫だぁっ</p><p>誰なんだヤマダ・ヤスオ</p><p>世界中の警察が、あたしを捕まえようと血まなこになっているとっころが、これが捕まらないんだなあま、自分で言うのは何だけど、狙った獲物は必ずぶっ潰す、神出鬼没の国際指名手配犯罪者、それがこのあたし、マスクド・キョーコ</p><p>そしてバスの下の階から、白い革の戦闘服を着たミス・コーデリアが上がって来る</p><p>ミス・コーデリアは、サングラスで顔を隠していた</p><p>小脇にマシンガンを抱えている</p><p>そして、彼女があたしの相棒謎の女、ミネ・龍タロスっ</p><p>もう、知らん</p><p>ミス・コーデリアは、恭子さんの横でニコニコしている</p><p>女盗賊か、女スパイかこのあたしにも判らない謎の女いつもひどい目に遭うけれど、憎めないんだよなぁオレは、ちゃんに弱いからねぇ</p><p>そしてミス・コーデリアの腰に手を廻し</p><p>幸せだなぁあたしは、君といる時が一番幸せなんだよ死ぬまで離れないぞっいいだろっ</p><p>モチロンナノネェ</p><p>ミス・コーデリアは、何故か外人口調で、そう答える</p><p>そしてぇミネ・龍タロスの忠実なる僕レッド・ビッチーズの２人ぃぃぃ</p><p>照明灯の上で、イーニーとミーニーが、カメラに向かって礼をする</p><p>向かって右がぁビッチ・シルバーこと、サカタ・銀クロン</p><p>そして左がぁぁビッチ・ゴールドこと、スガイ・金ゾウ</p><p>恭子さんミーニーさん、女の子なんだから</p><p>金ゾウはないでしょ金ゾウは</p><p>さてさて、これら一癖も二癖もある連中に囲まれて、今夜はどんな事件を巻き起こしてやろうかなぁ以上メンバー紹介でしたぁぁ</p><p>やりたい放題だな</p><p>な、何なんだあいつらは</p><p>記者の１人が、喚く</p><p>ズドドドドッッ</p><p>ミス・コーデリアが機関銃を乱射する</p><p>悪いけれど、これみんな本物だからちょっと黙っててくれる</p><p>恭子さんが、マイクに向かって言う</p><p>ま、冗談は終わりにしてマジに自己紹介しよう</p><p>恭子さんはトラのマスクのまま、カメラを見上げる</p><p>あたしの名は、キョーコ・メッサー南米の犯罪結社マランドロの幹部だ</p><p>ライトに照らされた、恭子さんの眼が爛々と輝いている</p><p>金になることなら、何でもするもちろん、人殺しもね</p><p>記者たちの１人が</p><p>あ、聞いたことがあるブラジルのマランドロって組織のこと</p><p>ああ、確か日系人の女の大幹部がいるって</p><p>だーかーらー、それがあたしだってのっ</p><p>そんで、まあ今夜のあたしのお仕事なんだけれどね</p><p>ククッと、恭子さんは笑う</p><p>そこのお嬢ちゃんの口封じを頼まれたのさ</p><p>ちょ、ちょっと待ちなさいよっあ、あたしは誰にも何も喋るつもりはないわよっ</p><p>あんたは、そうでもマスコミのオッチャンたちは、何が何でも喋らせようとしていただろ</p><p>でも、あたしは喋ってないでしょ約束した通りよっ</p><p>だーかーらー、約束を守らせるよりも殺しちゃった方が、後始末が楽でしょ</p><p>恭子さんの、悪魔の笑み</p><p>死んだら、それまでなんだからさ</p><p>何て言う展開だ</p><p>ついでだから今、この場にいるマスコミ各社の皆さんも全員殺すわ</p><p>と、どうしてだっ</p><p>記者の１人が叫ぶ</p><p>だって、ほらみんな、あたしの顔を見ちゃってるじゃない</p><p>マスクを付けたままじゃないかっ</p><p>だーかーらー、これでもう日本国内じゃ、このマスクを付けて歩き回れなくなっちゃったじゃないの</p><p>これ結構気に入っていたのに</p><p>別の記者が</p><p>ていうかこれは今、全国放送されているんだぞっお前の姿は、全国の国民に観られているんだっ</p><p>ああ、この記者は国営放送のニュースショーでよく見掛ける</p><p>この記者が必死で叫んでいるからこの事態が、作り事でないと視聴者にも伝わるだろう</p><p>リアルな現実だってことが</p><p>あら、そうなのじゃあ、しょうがないわね</p><p>なら、日本国民根こそぎ、ブチ殺してあげましょうか</p><p>恭子さんの出す冷たいオーラにモニターで状況を観ているオレまでが、ゾクッとなる</p><p>おそらく、全国の視聴者たちも</p><p>キョーコ・メッサーという女の恐ろしさを知る</p><p>そうはさせないっ</p><p>コンクリートの城の最上段から</p><p>凛々しい女の声が響いた</p><p>まあ、最後のお祭りなので</p><p>何でもアリっていうことで</p><p>この闘いが終わって、全員集合して最後のセックス大会をやって、本編はだいたい終了かな</p><p>で、番外編</p><p>うーむもう少し続きます</p><p>何か、ねらわれた学園がアニメ化されるらしいですね</p><p>多分、ねとられた学園というネタが流行りますね</p><p>モチロンナノネェ</p><p>558．ヒーロー</p><p>コンクリートの城の最上段に、サッと現れる長身の美女</p><p>制帽に黒い制服鈍く輝く、白銀のステッキ</p><p>鍛え上げられた細身の肉体が、制服の上からでもはっきりと判る</p><p>制帽の下から、凛として恭子さんを見下ろす２つの眼</p><p>藤宮麗華</p><p>オレたちのレイちゃんはとにかく格好いい</p><p>ぬぬぬっ何者だ、貴様ぁっ</p><p>城の下２００メートルほど離れた、２階建てバスの上の恭子さんは</p><p>お約束のマイクパフォーマンスをする</p><p>オレらが、レイちゃんは</p><p>貴様らに、名乗る名は無いっ</p><p>と、これまたお約束で答えた</p><p>っていうか、レイちゃんワイヤレスのピンマイクを付けてるんだな</p><p>と、言いたいところだが今回ばかりは、自己紹介しないといけないでしょうね</p><p>カメラに映し出される、レイちゃんのバスト・アップ</p><p>下からのライトに照らされて、ニッと不敵に微笑む</p><p>お初にお目に掛かるわたくしは、香月セキュリティ・サービス民間防衛隊イーグル隊長、藤宮麗華</p><p>ビシッと、キメるレイちゃん</p><p>人の命は尽きるとも、正義の怒りが蘇る心の痛みに泣く人の、涙背負って悪を打つ情に棹させば流される意地を通せば窮屈だとかくこの世は住みにくい闇の世界の住人どもあこぎなマネはお止しなさいっ</p><p>格好いいけれどいいのか、これ</p><p>ていうか、何じゃこれ</p><p>むむむむーっお前が噂の藤宮麗華か</p><p>恭子さんたちノリノリだな</p><p>国際指名手配重犯罪者、キョーコ・メッサーこの藤宮が来からには、これ以上、貴様の好きにはハヘなひっ</p><p>ハヘ</p><p>失礼、噛みまみた</p><p>れ、レイちゃん</p><p>一生懸命、頑張っているけれどレイちゃんの顔が、パーァッと真っ赤に染まっていく</p><p>この野郎可愛いじゃねえかっ麗華ちゃん</p><p>恭子さんが、マイクで叫ぶ</p><p>レイちゃんは、何とか立て直し</p><p>あなたたちは、誰からの命令でここに来たのですあなたに、白坂雪乃さんの命を奪うように命令したのは誰ですっさあ、答えなさいっ</p><p>そんなの答えるわけがないだろう</p><p>恭子さんは、言う</p><p>あたしたちは、闇の世界のプロだよ仕事の依頼主の名前は、絶対に明かせないねえ信用問題に関わるからさ</p><p>そしてあたしたちは、受けた仕事は必ず果たすそれも、闇の世界の掟だ</p><p>恭子さんは、城の段上の雪乃を指差す</p><p>白坂雪乃ちゃんは、この場で殺す確実に、絶対、何が何でも殺す泣こうが喚こうが、殺す全国生中継で、処刑する</p><p>水着姿の雪乃はジッと、恭子さんを見据えている</p><p>こいつのメンタルの強さは凄い</p><p>周りの記者たちと、テレビカメラの眼があるっていうのに動じない</p><p>ついでに、そこにいるマスコミのオッチャンたちとそれから、麗華ちゃん、あんたも殺す殺すったら、殺す</p><p>恭子さんはニィと微笑む</p><p>ちょっと、待ってくれ何で、私たちまで</p><p>我々は、報道の人間だぞ</p><p>こんなことに巻き込まれるのは、おかしい</p><p>記者たちが、口々に言う</p><p>そんなの関係無いねっ</p><p>恭子さんが、即答する</p><p>あんたたちもジャーナリストを気取ったんだ仕事に殉じなよ取材中に死ぬんだ、本望だろ</p><p>そ、そんなわけが無いだろう</p><p>な、何で我々までこんな危険な目に遭わされないといけないんだっ</p><p>そんなことを言う記者たちに恭子さんは、冷ややかな眼で</p><p>だっから、あんたたちの仕事は、ヤジウマ気分が抜けないんだよいつも、自分たちだけは、安全な場所に居て上から他の人間を見下ろして、偉そうに論評するだけだろ、あんたたちは</p><p>あたしは、あんたたちみたいな人間が、大っ嫌いなのさだから、殺すそれがどうした文句があるか</p><p>ナニワノハルダンジナノネエ</p><p>とにかくあんたたちも殺すそれで、この生温い国の住人はもうノホホンとしたままでは許されなくなったってことに気付くのさそうあたしが、あたしたちの様な犯罪者が、これからはこの国に次々と侵攻してくるんだからね</p><p>これからは、この国の犯罪も国際基準になるよグローバル・スタンダードさ本物の地獄から来た、あたしたちがこの国を地獄に変えてやるッ</p><p>笑う、恭子さんとミス・コーデリア</p><p>記者たちは、２人の気に押されて沈黙する</p><p>そうはさせないと言ったはずだ</p><p>恭子さんたちを、睨み返す</p><p>このわたくしが居る限りあなたたちの勝手にはさせないっ</p><p>そして、大きく手を伸ばす</p><p>イーグル全部隊、集結せよっ</p><p>コンクリートの城１階部分にある扉が、ブアアアッと開く</p><p>そこに並んでいるヘルメットと盾で武装した、香月セキュリティ・サービスの制服部隊</p><p>また炎上している車の向こうからも、別の部隊が現れる</p><p>合計３００人近い部隊がわらわらと、コンクリートの城の下に集結する</p><p>各小隊、整列</p><p>ザザッっとレイちゃんの号令に合わせて、隊列を整える警備員たち</p><p>番号始めッ</p><p>１、２、３，４，５</p><p>各部隊ごとに点呼が始まる</p><p>第１小隊ドラゴン総勢４８名、欠員無し</p><p>第２小隊グリフォン総勢５１名、欠員無し</p><p>第３小隊マーメイド総勢４９名、欠員無し</p><p>第４小隊ペガサス総員５０名、欠員無し</p><p>第５小隊フェニックス総員５２名、欠員無し</p><p>第６小隊、ヒース・イブキ総員４７名欠員無し</p><p>６つの隊が、恭子さんの居るバスに向かって立ちはだかる</p><p>総員、抜棒ガード・フォーメーションを組めぇ</p><p>レイちゃんの指令に全ての隊員が、同時に折りたたみ式の警棒を引き抜く</p><p>グゥワシャン</p><p>役３００人の抜棒の音は１つにまとまった</p><p>続いて、透明な盾を正面に突き出す</p><p>２列目以降の隊員は、頭上をガードする</p><p>まるで、古代のファランクス歩兵の様に</p><p>６つの部隊が、１つの盾の塊と化す</p><p>透明な盾は、照明のライトを反射して、キラキラと輝いている</p><p>この盾は、ヨーロッパの機動部隊も使っている特殊な防弾ポリマー製だっあなたたちの銃弾は弾き飛ばすっ</p><p>レイちゃんが、叫ぶ</p><p>全部隊、前にぃぃぃぃぃ進めっ</p><p>ザッ、ザッザッザッ</p><p>香月セキュリティ・サービスの部隊が防御隊列を組んだまま、ゆっくりと前進する</p><p>ハン、あんたがそういう手で来るのならあたしたちも、ヘイタイを出そうかねっ</p><p>恭子さんが、マイクでそう言った</p><p>はーい、うちの連中出て来なさーいっ</p><p>恭子さんのバスの背後で３台の大型トラックのヘッドライトが点る</p><p>ブォォォン、ブォォォォォッッ</p><p>銀色の４トントラックが恭子さんたちのバスを追い越して、前に出る</p><p>後ろの荷台は箱状になっていて、何が積まれているのか全く判らない</p><p>３台のトラックは、迫り来る香月セキュリティ・サービスの部隊たちを遮るように長い車体の腹をこちらに見せるようにして停車した</p><p>全部隊、停止っ</p><p>レイちゃんが、一旦、部隊の進行を止める</p><p>オッケー、じゃあ、あたしたちの番ねえ</p><p>オープン・セサミっ</p><p>ウィィィィーン</p><p>３台のトラックの荷台が電動で、開いていく</p><p>その中に居たのは</p><p>な、何じゃこりゃあっ</p><p>何じゃ何じゃ</p><p>何なんじゃ</p><p>何じゃい、こらぁぁッッ</p><p>北九州からやって来た暴力団の皆さんよ</p><p>オレと一緒に映像を見ていた、翔姉ちゃんが言った</p><p>今日の昼間の段階で、全員、捕まえてあのトラックの中に監禁して置いたのよ</p><p>こっちもやっぱり３台の荷台に分乗して、１００人ぐらいいるよな</p><p>よくぞ揃った、我が精鋭よっ</p><p>恭子さんが、ノリノリで叫ぶ</p><p>やっておしまいっ</p><p>だが、暴力団員たちは眼の前の状況が、よく判らないらしい</p><p>な、何なんじゃ</p><p>何じゃい</p><p>なんなんなーん</p><p>お互いの顔を見合って困惑している</p><p>いきなり、眼の前にライトアップされたコンクリートの城はあるし</p><p>車は燃えているし</p><p>総勢３００人の武装部隊が、自分たちの前に展開している</p><p>もう、しょうがないなあでは、ポチっとな</p><p>恭子さんが、何かのスイッチを押す</p><p>ボワァァァンッッ</p><p>トラックの荷台の端が、爆発するっ</p><p>炎が燃え上がるっ</p><p>な、何じゃぁぁッッ</p><p>慌てて、トラックの荷台から飛び降りる暴力団員たち</p><p>ほーら、そのまま前に進みなっこっちへ戻って来たら、ブッ殺すわよーんっ</p><p>そんな声がトラックの運転席から聞こえる</p><p>ドアを開けて現れたのはまた、トラのマスク</p><p>１台目のトラックに３人</p><p>残りに１人ずつ</p><p>マスクの運転手たちは、みんな、手に火炎瓶を抱えている</p><p>ほらほら、死にたくなかったらあっちへ突撃しなっ</p><p>にょほほほほほっ</p><p>火炎瓶を暴力団員たちに投げ付ける</p><p>バォォォォンッ</p><p>ななな、何じゃぁぁ</p><p>逃げる暴力団員たちは香月セキュリティ・サービスの部隊の方へ走るしかない</p><p>ほーら、ほーら火が付くと危ないよっ</p><p>バービーさぁぁん、何で、あたしこんなことやっているんですか</p><p>グッ、グレイトだぜぇぇぇ</p><p>オレはこのマスクの人たちを知っている</p><p>ていうか、５人の内の女性が３人は</p><p>顔は隠しているけれど胸がビキニで、下はホットパンツ背中に日本刀</p><p>ていうか、１人はおっぱい丸出しだし</p><p>こんなの、バンバルビー３のお姉さんたち以外、ありえない</p><p>男の１人は黒いスーツに赤いシャツ、黒い帽子</p><p>もう１人は何故か、和服の着流し</p><p>ほらほらに、逃げて、逃げてペネロッピィちゃーんっ</p><p>ぱぱぱぱぱぱっはいやぁ</p><p>工藤父とダダドムゥおじ様だな</p><p>こりゃ</p><p>何じゃ、何じゃ何なんじゃぁぁ</p><p>慌てて、火炎瓶の炎を避けて、全力で走る暴力団員たち</p><p>もうすぐ、香月セキュリティ・サービスの部隊とぶつかる</p><p>お、お前ら道を開けんかいっ</p><p>な、何なんじゃこらぁぁ</p><p>暴力団員たちが、そう叫ぶが香月セキュリティ・サービスの全隊員は、ガード体勢をキープしたまま動じない</p><p>第３、第４小隊前を開けぇぇッッ</p><p>いつの間にか、レイちゃんが城の最上段から、地面まで降りて来ている</p><p>カモシカのように颯爽と走るレイちゃん</p><p>レイちゃんを通すため前に展開していた、香月セキュリティ・サービスの部隊が、スゥーッと大きく分かれる</p><p>まるで、海が割れたように武装部隊の真ん中を、レイちゃんが走って行く</p><p>当然、暴力団の連中もそこを通って、逃げようとする</p><p>藤宮麗華、参るっ</p><p>レイちゃんは撲殺ステッキを</p><p>エイャァハァイッットオゥゥゥゥッ</p><p>最初の一撃で３人の暴力団員を倒す</p><p>な、何じゃ、手前ぇぇぇぇッッ</p><p>どかんと、ブッ殺すぞこらぁぁッ</p><p>オッサンたちが、レイちゃんに叫ぶが</p><p>スリャアアッ、トォッ、ハァァァァイッ</p><p>レイちゃんは、次々にオッサンたちを打ち倒していく</p><p>ハイヤッ、トォォォォッ、イヤァァァッ</p><p>す、スゲェ</p><p>撲殺ステッキの威力は、半端ではない</p><p>どのオッサンたちも一撃で、昏倒していく</p><p>瞬く内に２０人近くをブッ倒す</p><p>エイヤァァァァァッ</p><p>前にレイちゃん後ろに、トラマスクの火炎瓶部隊</p><p>オッサンたちには、逃げ場が無い</p><p>あーりゃりゃ、火炎瓶、なくなっちゃったぁーんっ</p><p>バービーさんらしいトラマスクが、そんなことを言い出す</p><p>何じゃい、それなら</p><p>暴力団員の数人が、バービーさんの方へ向かおうとするが</p><p>でも、まだマシンガンがあーるっ</p><p>ドッタタタタッ</p><p>足に当たらないギリギリを掃射されてオッサンたちは、慌てふためく</p><p>エエイットォゥゥゥゥ</p><p>そんな間にレイちゃんの戦果は、５０人近くなった</p><p>しかし本当に格好いいな</p><p>撲殺ステッキで、人を撫で払っていくレイちゃんの姿は</p><p>あの子ああやって、闘っている時が一番綺麗ね</p><p>翔姉ちゃんが言う</p><p>あの子の技には、気品があるのよ向こうの申し訳無いけれど、工藤さんたちには、ああいう品は感じられないわ</p><p>確かに工藤父や、ダダドムゥおじ様や、バンバルビーのお姉さんたちは</p><p>強いけれど気品は無い</p><p>今、この放送を観ている一般の人たちにもそれは伝わるわ一見、おちゃらけてて遊んでいるみたいに見えるけれど、麗華の技は本物だってことは</p><p>レイちゃんの強さと気品は誰が観たって判る</p><p>そして、恭子さんたちが使っている銃器も本物本物だからこそ、伝わるわよ今、眼の前で起きていることの真実が</p><p>翔姉ちゃんは、オレに微笑む</p><p>オレには、よく判らんよ</p><p>恭子にしろ、藤宮にしろこの茶番を、どう終わらせるつもりだ</p><p>そんな間にもレイちゃんが、オッサンたちを打ち倒していく</p><p>たった、１人で</p><p>今や、１００人はいた暴力団員が１０数人になっている</p><p>はぁ、はぁ、はぁトゥイヤァァァァ</p><p>そいつら向かって突進する、レイちゃん</p><p>あわわわわっ</p><p>うぎゃぁぁっ</p><p>レイちゃんは強い圧倒的に、強い</p><p>はぁ、はぁ、はあ</p><p>残り、５人</p><p>レイちゃんは、撲殺ステッキを地面に突き刺し</p><p>制帽を脱いで、額の汗を拭う</p><p>レイちゃんの綺麗な顔が、画面にアップで映った</p><p>よしよしよーし、これよっ</p><p>その画面を観て翔姉ちゃんが笑う</p><p>これで、日本中に麗華のファンが現れるわっ</p><p>レイちゃんのファン</p><p>どういうことなんだ関</p><p>谷沢チーフが、翔姉ちゃんに尋ねる</p><p>こういう茶番をしばらく続けます相手役は、恭子さんあるいは、他にも何人かお願いするかもしれません</p><p>こういう闘いを続ける</p><p>今まで、香月セキュリティ・サービスは名家専門の警護会社ということで、一般の人たちには全く知られていませんでした</p><p>でも、その世の人たちに知られていないということは、決して良いことでは無いと思うのです</p><p>オレは、そう思わん人に知られていない方が、色々と行動はしやすいじゃないか</p><p>本当にそうでしょうか世間の人に広く認知されている方がしかも、良いイメージで受けとめられている方が、わたくしは好ましいと思うのです</p><p>良いイメージで受けとめられる</p><p>そのために、香月セキュリティ・サービスの存在を世に知らしめる</p><p>今、ご覧になられている通り今、起きていることは非常にバカバカしい光景ですまるで、マンガです酷い冗談のような闘いです</p><p>モニター画面を観ながら翔姉ちゃんは言う</p><p>しかし、銃も火炎瓶も最初に恭子さんたちが使ったロケット・ランチャーも本物です恭子さん自身本物の国際指名手配人物ですし</p><p>うん、冗談では済まない迫力が画面から伝わって来る</p><p>何より、城の上のマスコミ記者たちは本気で怯えている</p><p>何人かは小便さえ漏らしていた</p><p>それに対する麗華という人間も本物の警護人ですあの子の腕と気品は、一流ですから</p><p>本物と本物の闘い</p><p>どれだけ、おちゃらけていてもこの凄さは、伝わる</p><p>今はまず香月セキュリティ・サービスという警護会社は、恭子さんの様な凶悪な国際指名犯とも、真っ正面から闘う組織なんだということを世間に浸透させます</p><p>翔姉ちゃんが、谷沢チーフに言う</p><p>麗華を２１世紀日本のヒーローに祭りあげます今まで、この国には無かったタイプのヒーローです</p><p>この国どころか、どんな国にもおらんよそんなヒーローは</p><p>では、世界初の悪と闘う、民間防衛隊の隊長になります</p><p>そう言えばレイちゃんは、恭子さんに名乗る時に、そう言っていた</p><p>香月セキュリティ・サービス民間防衛隊イーグル隊って</p><p>香月セキュリティ・サービスは、ただの警護会社ですが社会貢献のために、そういう部隊を設けたということにします麗華が、その隊長です</p><p>考え込む、谷沢チーフ</p><p>あくまでも、本業の外でやっている特殊任務です世間には、企業宣伝のためだと思われてもいいんですしかし、この民間防衛部隊の活動をアピールすることで、世間からのわたくしたちの認知度は高まります</p><p>世間から認知され、注目を浴びればむしろ、活動しにくくなるのではないかね</p><p>そうでしょうかむしろ今まで、政府や裏組織に手を廻してやってきたような、非合法な活動はしやすくなると思います</p><p>何故だ</p><p>どんなことでも、これは麗華の民間防衛隊の活動に関わることだからと言えば煙に巻くことができます特に一般の人はかえって、協力的になって下さると思いますわ</p><p>そんなに上手くいくわけがないだろう世間の人間というのは、猜疑心が強いものだぞ</p><p>そこは麗華ですから</p><p>微笑む翔姉ちゃん</p><p>トゥリャァァァァァッッ</p><p>レイちゃんは、ついに１００人を越える暴力団員たちを、たった１人で打ち倒した</p><p>あの子は真っ直ぐ過ぎる子です隠しごとのできない娘です</p><p>肩で大きく息をする画面上のレイちゃんを翔姉ちゃんは、優しく見つめている</p><p>そんな麗華がトップをやっている部隊なら一般の人たちは、信用して下さいますわ</p><p>もう一度、撲殺ステッキをグッと握りしめて</p><p>トラマスクの５人と、恭子さんたちを見上げるレイちゃん</p><p>麗華は、絶対に世間の皆さんに愛されますあの子の本質は、ヒーローですから</p><p>レイちゃんは好きで男装り麗人を始めたんじゃなかったんだっけ</p><p>子供の頃から凛々しい、レイちゃんには数多くの女の子のファンが居た</p><p>剣道を頑張っていた頃も</p><p>そういう子たちの、自分に向けてくる思いをイメージを大事にしてあげようと、思っているうちに</p><p>どういうわけだか、英国紳士の男装で生活することになってしまった</p><p>レイちゃんは常に、ファンの女の子たちの視線を受けて成長して来たし</p><p>その子たちに対する過大なサービス精神を持っている女の子なんだ</p><p>うんレイちゃんは、ヒーローだみんな、きっとレイちゃんのことが大好きになる</p><p>オレも、思わずそう呟く</p><p>麗華の心の不安定さは、あたしたちがカバーします</p><p>しかし、本当にそんなことが上手くいくのかね</p><p>問題ありませんだって、今だってあの子本気でヒーローに成り切っていますもの</p><p>画面の中のレイちゃん</p><p>さあ次は、誰があたしの相手かしら</p><p>１００人以上を打ち倒してなお、悪の殲滅に闘志を燃やす</p><p>番場ちゃーん、あんたが遊んであげなさーい</p><p>バービーさんが、笑って言った</p><p>えー、あたしですかぁぁ</p><p>驚く、番場さん</p><p>そうよこの汚れを知らない大会社のお嬢ちゃんに、叩き上げの人間の怖さを教えてあげなさい</p><p>だったら、あたしよりキャリアの長いバービーさんたちの方が</p><p>いいからやっちゃいなさいっての</p><p>番場さんは</p><p>ほら、あんたの道具だよっ</p><p>ルビーさんが、トラックから番場さんの長尺の武器を持ってきてくれた</p><p>確かフレイルとかいう、長柄の打撃武器だ</p><p>サンキューっす、ルビーさん</p><p>ガチャリと番場さんが、フレイルを構える</p><p>参るっ</p><p>レイちゃんも撲殺ステッキを正眼に構える</p><p>ウオッチメンの第一世代に企業に雇われているヒーローがいたと思います</p><p>エックスメンの系列チームのエクスカリバーにも、警備会社の社員になっちゃったメンバーがいたような</p><p>エクスファクターなんて、全員で探偵社やってたし</p><p>アメコミは、昔は規制が厳しかったのですが</p><p>子供向けということで、色々と許されないことが多かったんですが</p><p>近年は、なくなったそうです</p><p>それで、マルチプルマンというヒーローがいまして</p><p>分身が能力なのですが分身も、自分の意志を持ってまして</p><p>分身が本人の知らないうちに、チームの女の子を孕ませてしまうという</p><p>いや、それごめんオレじゃなくて、分身がやったことだから</p><p>これは寝取りなのか、寝取られなのか</p><p>ある意味、新しいです</p><p>559．ヒーロー　（続）</p><p>ほんじゃまっ適当にいきまーすっ</p><p>って、言いながら番場さんが鋭く、間合いを詰める</p><p>打ち込まれるフレイルを、レイちゃんはギリギリで避ける</p><p>さっすが見切ってきますねぇっ</p><p>ブオンッブオンッ</p><p>空中に８の字を描く様にフレイルを振り回す、番場さん</p><p>うちの番場ちゃんも、あんたも重い打撃武器を、思いっきり振り回すっていうタイプだからねぇ</p><p>バービーさんが、笑っている</p><p>だけどフレイルは長柄だからねぇリーチが長い分、番場ちゃんの方が有利だよーんっ</p><p>ちょいさっ</p><p>番場さんのフレイルの打ち込みを、レイちゃんが撲殺ステッキで受けとめるっ</p><p>バシィッ</p><p>フレイルの本体は受けられたが長柄の先に付いている、分銅部分が遅れて飛んで来るッ</p><p>レイちゃん、危ないっ</p><p>レイちゃんは、ステッキを捻るように廻して分銅を弾いた</p><p>一旦、後ろに下がる</p><p>ハンどうやら、あんたは剣道屋さんみたいだね腕は確かだけど番場ちゃんのフレイルみたいな邪道武器との闘いの経験は浅いね</p><p>バービーさん、邪道って言わないで下さいよおっ</p><p>プーッとむくれる番場さん</p><p>フレイルを、ブンブンと回転させるように、振り回しながら</p><p>お姉さん、なかなかやりますね今の打ち込みでダメなら、こういうのはどうです</p><p>カチンと長柄の途中の留め金を外す</p><p>長い棒が、その部分から２つに折れた</p><p>フレイルが三節棍になっちゃいまーすっ</p><p>ブオンッブオンッブオンッ</p><p>分銅＋鎖＋短い棒＋短い棒</p><p>確かに変形の三節棍だ</p><p>３つの部位に分かれた棍を大蛇のように自分の身に絡ませる、番場さん</p><p>これだと、さっきみたいな受け方をしたら大ケガをしちゃいますよっ</p><p>ああ、棍の棒の部分をステッキで受けても分銅が蛇のように、レイちゃんの身体に飛び込んでくるだろう</p><p>さっきからごちゃごちゃうるさいわね</p><p>レイちゃんは番場さんを睨み付ける</p><p>これちょっと邪魔</p><p>制帽を脱いで地面に置く</p><p>バサッと前髪を掻き上げて</p><p>悪は全てこのステッキで打ち倒すっ</p><p>再び、正眼の構えで撲殺ステッキを構える</p><p>ほいっさいっちゃいまーすっ</p><p>番場さんが、ムチのように三節棍をしならせレイちゃんに放つ</p><p>高速で襲いかかる分銅っ</p><p>レイちゃんは、複雑な軌道を描く三節棍の動きを無視して</p><p>その最先端の分銅だけをブンッと打ち払うっ</p><p>バシイッ</p><p>うわわっ</p><p>思わぬ方向に分銅を弾かれて三節棍の根元を握っていた、番場さんがバランスを崩す</p><p>トイヤァァァァッ</p><p>飛び込むように、打ちいるレイちゃん</p><p>ぬおおおっと</p><p>番場さんは、とっさに三節紺から手を離して後ろに跳ぶっ</p><p>そのまま三節棍は分銅の勢い飛ばされて、地面に落ちる</p><p>素早くレイちゃんが、地面に落ちた三節棍のところまで行き、足で踏みしめるッ</p><p>これで、番場さんは武器がなくなった</p><p>うん、番場ちゃん今の判断は、正解だよ三節棍を握ったまま、無理に体勢を整えようとしたら、その子の一撃を食らってたヤバイと思ったら、大事な武器でも投げ捨てる良い覚悟だ成長したね</p><p>ですけど、バービーさぁぁんっアイハブ・ノーウェポンですぅぅ</p><p>番場さんは、焦っている</p><p>トイヤァァァッ</p><p>相手が丸腰だろうと関係無く、レイちゃんはステッキを振るうっ</p><p>いただきまんもすぅぅっ</p><p>その瞬間番場さんが、何かを投げるッ</p><p>えっ何も持っていなかったはずだろっ</p><p>テイヤッ</p><p>だが、レイちゃんは投げ付けられた物体を、ステッキの先で払い落とすっ</p><p>それだけじゃないっ</p><p>カンッ、カンッ、カンッ</p><p>別方向から打ち込まれたｌ礫《つぶて》も全て、打ち払うっ</p><p>番場さんが、レイちゃんの隙を狙って手裏剣を放つと同時に</p><p>バービーさんも、手裏剣を打ち込んでいた</p><p>その両方向からの手裏剣をレイちゃんは、全て撲殺ステッキで防いだ</p><p>へえ、なかなかやるじゃんか見直したよ</p><p>バービーさんが、ニヤリと笑う</p><p>番場ちゃんのノーウェポン発言に惑わされずに、本気で打ち込むしあたしが横から攻撃するのも判っていたのかい</p><p>わたくしはあなたたち全員と闘っていますから油断は致しません</p><p>番場さんと戦闘しながらバービーさんたちに対する警戒を忘れない</p><p>さっすが格好いいじゃん褒めてあげるよ</p><p>バービーさんが、ゆっくりと動き出す</p><p>番場ちゃん、戻っておいで予定変更だこいつは、あたしたちバンバルビー３、全員でブッ倒す</p><p>バービーさん</p><p>慌てて、バービーさん、ルビーさんの方へ駆け寄る番場さん</p><p>やっぱダメだわあたしさあ、こういう優等生タイプの子、嫌いなのよ昔っから合わないのよていうか</p><p>あたしたちの今後の活動のことを考えたらブッ殺しておいた方が正解だね</p><p>ルビーさんも、物騒なことを言い出す</p><p>ごめんね血が燃えたぎってきちゃったんだわあんたみたいなお嬢ちゃん遊んであげるだけで、殺す気は無かったんだけど</p><p>香月セキュリティ・サービスにマジになられると、仕事が減りそうだしね</p><p>あのバービーさぁんルビーさぁん</p><p>レイちゃんの手強さが２人の闘争心に火を付けてしまったらしい</p><p>番場さんは、困惑しているが</p><p>わたくしは構いませんよ悪・即・斬いえ、わたくしの場合は、叩くですけど</p><p>ステッキを構えるレイちゃん</p><p>ちょっとマズイわよここは、適当にバンバルビーさんたちが引く予定だったじゃない</p><p>モニターで現地の状況を観て翔姉ちゃんが、慌てる</p><p>フリーの人間を甘く見過ぎだあいつらは、あいつらで自分の看板を背負って生きているんだバービーのやつは、最初からこうするつもりだったんだよ</p><p>谷沢チーフが、嘆息する</p><p>あいつが香月セキュリティ・サービスの全国お披露目で、噛ませ犬の役を引き受けるわけがないだろう</p><p>て、ことは</p><p>あいつは全国中継で、藤宮と後ろにいるうちの隊員、丸ごと食っちまうつもりなんだ</p><p>バンバルビー３で、レイちゃんと３００人の警護人部隊を壊滅させる</p><p>藤宮さんサポート致しますか</p><p>後ろで、盾を前にしてガード体勢をしいている香月セキュリティ・サービス</p><p>その隊列の中から、レイちゃんに向かって誰かが叫ぶ</p><p>おそらく、部隊の副隊長だろう</p><p>サポートは無用だっあなたたちは、そのままガード体勢をキープ</p><p>自分たちの任務を忘れるなっあなたたちは、城の上にいる白坂雪乃さんと記者のみなさんを守るのよっ絶対に、敵が城に取り付くことの無いよう守り抜きなさいっ</p><p>了解致しましたっ</p><p>ザッ</p><p>３００人の部隊は盾を握りしめて、その場に留まる</p><p>この人たちぐらいわたくし１人で充分よ</p><p>レイちゃんは、バンバルビー３の３人を睨む</p><p>ふん、舐められたもんだねぇ</p><p>バービーさんとルビーさんが、前に出る</p><p>バービーさんルビーさん</p><p>武器の無い番場さんは、おろおろするだけだ</p><p>あたしは、あんたみたいなカッコだけの女大っ嫌いなんだよ前から、そう思っていたのさ</p><p>残念です理解し合えないのなら、雌雄を決するより仕方ありせんね</p><p>レイちゃんと、バンバルビーの全面対決だ</p><p>関、放送を中止させろオレが、現場に行く</p><p>谷沢チーフが、席を立つ</p><p>いえ、現地には工藤さんもいますから</p><p>工藤じゃ、バービーは止められねえそれに、このまんまだとダダドムゥのやつもバービーたちに付くだろう</p><p>あ、ダダドムゥおじ様は</p><p>番場さんLOVEだった</p><p>ダダドムゥのやつを牽制してるんで、画面に出て来ないんだと思うぞ</p><p>そう言えば、工藤父もダダドムゥおじ様もいつの間にか、姿が見えない</p><p>とにかくオレでないと、この場は押さえられんっ</p><p>谷沢チーフが、そう言った瞬間</p><p>山が動く</p><p>大きな気の山が</p><p>あたしさぁそういう展開キラーイ</p><p>黒いオーラが、背後の２階建てバスから</p><p>っていうかさぁあたしの書いた筋書きを、変えて良いって誰が言ったぁ</p><p>恭子さんが２階席から地面へ、ふわりと飛び降りる</p><p>この間のお台場のホテルでの闘いで、なかなか見所があると思ったから声を掛けたんだけどねぇこういうお馬鹿さんだとは思わなかったわぁ</p><p>ゆっくりとバンバルビーの３人へ向かって、歩いて行く</p><p>ハッあんたのために働いてやってんだろ途中のやり方は、あたしの好きにさせてもらってもいいと思うけどねっ</p><p>バービーさんは、恭子さんにそう言う</p><p>ちょっとさ、頭、冷やそうか</p><p>ニィッと微笑む恭子さん</p><p>な、何だよあんた、あたしたちとやる気</p><p>ルビーさんが、尋ねる</p><p>遊びよこんなのは遊び</p><p>凶獣が笑っている</p><p>せっかく、キョーコ・メッサーに会えたんだよあんたたちも、この世界の人間の端くれならさ</p><p>クキッ、コキッと肩を鳴らす</p><p>ちょっとぐらい、遊んでいけばいいじゃない</p><p>恭子さんから殺気が放たれるっ</p><p>こいつっ</p><p>いくよっ、２人ともっ</p><p>ま、待って下さいバービーさんっ</p><p>番場さんだけが、出遅れるっ</p><p>バービーさんと、ルビーさんは</p><p>ズダダダダダダダダッ</p><p>ルビーさんは、ためらわずにマシンガンを撃った</p><p>キョーコ・メッサーが相手なら、手段を選ぶ場合では無い</p><p>同時に、バービーさんがトドメを刺しに奔るッッ</p><p>面白味のない攻撃だねぇ</p><p>恭子さんのスピードは、異常だった</p><p>銃撃をかいくぐってルビーさんに向かう</p><p>チィィ</p><p>バービーさんも、ピストルを取り出して牽制するが</p><p>恭子さんには、当たらない</p><p>番場ちゃんも、牽制してっ</p><p>アイハブ・ノーウエポンですぅ</p><p>さっきの手裏剣が残っていただろ</p><p>恭子さんの蹴りが、ルビーさんのマシンガンを跳ね飛ばすっ</p><p>キョーコ・卍キックッ</p><p>華麗な回し蹴りが、ルビーさんの首にヒットするっ</p><p>うげぇっ</p><p>よくもルビーをっ</p><p>バービーさんが、恭子さんをピストルで狙うがっ</p><p>何かが当たって、バービーさんはピストルを落とすっ</p><p>ノーウェポンとか言ってんじゃないよっ何も無いなら、石でも拾って投げ付けりゃいいんだよっ石ぐらい、どこにだって落ちてんだろっ</p><p>恭子さんが、番場さんに怒鳴るっ</p><p>恭子さんは、石をバービーさん投げてピストルを落とさせたらしい</p><p>ちっくしょうっ絶対に、ブチ殺してやるぅぅ</p><p>バービーさんは、落としたピストルを拾おうとするが</p><p>電光キョーコ・キックッッゥ</p><p>恭子さんの跳び蹴りが、バービーさんを襲う</p><p>アーンドキョーコ百烈拳</p><p>恭子さんのパンチが、左右からバービーさんに</p><p>右のパンチで倒れそうになると今度は左から</p><p>連続して放たれる拳の雨にバービーさんは倒れることができない</p><p>あれはｌ舞舞《チョムチョム》</p><p>知っておられるのですか、谷沢チーフ</p><p>うむしかし、あの技を使いこなすものが現実にいるとは</p><p>恭子さんの拳が止まる</p><p>ファイナルキョーコ・クラッシュ</p><p>恭子さんは、バービーさんの腰に抱きついてそのまま</p><p>バービーさんの身体が、宙に綺麗な弧を描く</p><p>ズターンッ</p><p>これってバックドロップ</p><p>滞空時間が長くて、とても綺麗に</p><p>キマった</p><p>むぎゅう</p><p>バービーさんは、失神している</p><p>恭子さんは、立ち上がりパンパンと手についた土を払うと</p><p>安心しな峰打ちだっ</p><p>いや峰打ちって</p><p>あなた、今本気で蹴ってたし、殴ってたし投げたろ</p><p>幾ら下が、草地だからって</p><p>うん、まあこれくらいで死ぬバービーじゃねぇな</p><p>谷沢チーフは、そう言うけれど</p><p>さってと残りは、あんた１人みたいね</p><p>恭子さんは、番場さんを見る</p><p>番場さんは、バービーさんの指示通り手に手裏剣を構えたまま、固まっている</p><p>わわわわわわ、わたしはぁぁ</p><p>ほんの一瞬の間に先輩２人を撃破されて、番場さんはパニックになっていた</p><p>あ、姐さぁぁんっ</p><p>と、暗闇から全力疾走で、ダダドムゥおじ様が走って来る</p><p>恭子さんと番場さんの間に飛び込んで土下座する、ダダドムゥおじ様</p><p>とーか、わたくしめに免じて番場ちゃんだけは、見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ</p><p>地面に額をこすりつけて必死に、恭子さんにお願いする</p><p>おじ様</p><p>見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいっ見逃して下さいぃぃぃぃぃぃぃっ</p><p>がんばれタブチくんか</p><p>いや、知らなきゃいいよ気が抜けた</p><p>くるっと、背を向けてむんずと、失神しているバービーさんの身体を担ぎ上げる</p><p>続いて、同じく気を失っているルビーさんも</p><p>２人の女性の身体を、軽々と運んで元の２階建てバスまで行く</p><p>ほら、行くよっ</p><p>恭子さんは、オープンデッキの２階席にいるミス・コーデリアに言った</p><p>そして、片手でバービーさんの身体を、ブンッと放り上げる</p><p>失神した肉体が、まるで軽いマネキン人形のように２階席まで、投げ上げられる</p><p>I　Catch</p><p>ミス・コーデリアが、バービーさんを受けとめた</p><p>もう一丁</p><p>続いて、ルビーさんの肉体も宙を舞う</p><p>この光景だけで恭子さんの持っている、恐るべきパワーが判る</p><p>振り向く、恭子さん</p><p>その先にはレイちゃんがいる</p><p>あんたはどうするんだい</p><p>あなたが、白坂雪乃さんと報道記者のみなさんに危害を加えようとする限りわたくしは、あなたを阻止致します</p><p>撲殺ステッキを構える</p><p>健気だねぇでも、あんたの今の実力じゃ、あたしは倒せないよ</p><p>元より、承知っ</p><p>レイちゃんの声は、凛と響いた</p><p>あたしもささっきの２人はともかく、あんたみたいな綺麗なお嬢さんをブチのめすのは気が進まないんだよあんたの顔に傷が付くと後で、色んなところから抗議がきそうだしね</p><p>しかし、レイちゃんは恭子さんの気に押されることなく、力強く答えた</p><p>いいえわたくしたちは、人の命を守るのために戦いますたとえそれが、自分の命を懸ける戦いであったとしても、一歩も引きませんそれが香月セキュリティ・サービス民間防衛隊、イーグルなのれすっ</p><p>なのれす</p><p>失礼、噛みまみたっ</p><p>ぷっ、あっはっはっはっは</p><p>恭子さんは、思いっきり豪快に笑う</p><p>ふんいいだろう今日のところは、あたしの負けだ</p><p>バスの上に投げ上げた、バービーさんたちの方を見て</p><p>部下の選別で失敗したケチが付いちまった以上は、引き上げるさ</p><p>そろそろタイムアップみたいだしね</p><p>すると突然</p><p>ピーッッ</p><p>グリーン山スタジオ内のあちこちから鋭い警笛が鳴る</p><p>グゥオオオンッ</p><p>ガガガ画ッ</p><p>周囲から、警官の車が現れる</p><p>パトカーだけじゃない</p><p>窓に金網を張った機動隊のバスも</p><p>そして、警官隊が</p><p>何十人いるんだ</p><p>コンクリートの城の後ろから</p><p>恭子さんの乗って来た２階建てバスの後ろにも</p><p>横にも</p><p>警官隊と、警察車輌が次々に、やって来る</p><p>どの車も、みんな赤いランプを点灯させて</p><p>このスタジオの周囲は、完全に包囲したぞっブラジル国籍の国際指名手配犯、キョーコ・メッサーこと、恭子・ドスノメッキー無駄な抵抗は止めて、大人しく投降しなさい</p><p>警察車輌から、恭子さんたちに向けて拡声器による呼びかけが行われる</p><p>へっ、やなこったい</p><p>笑う、恭子さん</p><p>もう逃げ場はどこにも無いぞっ</p><p>警察は、そう言うが</p><p>おいその子を頼むよ上手く、逃げるんだよ</p><p>恭子さんは、ダダドムゥおじ様と番場ちゃんに言う</p><p>合点承知の助左右衞門行くぞ、付いて来いっ</p><p>番場さんは落ちていたフレイル三節棍を拾って、ダダドムゥおじ様に続く</p><p>せいやっと</p><p>恭子さんはバスの２階デッキへと、飛び上がる</p><p>白坂雪乃ちゃんそして、各マスコミ機関の記者の皆さん今日のところは、殺さないでおいてあげるよ今日の幸運を神に感謝するんだねだがこれで終わりじゃ無いあたしたちは絶対に、あんたたちを殺す</p><p>マイク・アピールをする</p><p>脅迫行為の現行犯だぞ、恭子・ドスノメッキー</p><p>警察のスピーカーが唸る</p><p>どんどん、恭子さんたちの包囲網が狭まっていく</p><p>香月セキュリティ・サービスの麗華ちゃんも、また会おう次は、あたし自ら可愛がってあげるからねぇっ</p><p>レイちゃんは、撲殺ステッキを下ろして真っ直ぐに、恭子さんを見上げている</p><p>あなたは、わたくしが必ず倒しますっ</p><p>よし、今度は噛まなかった</p><p>格好いいぞ、レイちゃん</p><p>次とか無いんだよっお前は、ここで逮捕されるんだっ</p><p>警察車輌からの声は、そう言うが</p><p>そんなんじゃ、面白くないだろっほらっ</p><p>恭子さんが、ミス・コーデリアを見る</p><p>シュコーンッ</p><p>突然、バスの周囲に何発ものガス弾が、発射される</p><p>退避一旦退避っ</p><p>警察の動きが止まる</p><p>もくもくという白い煙の中から</p><p>むくむくむくと何かが起き上がっていく</p><p>これが日本の伝統だろっ</p><p>２階建てバスの後部から気球が、立ち上る</p><p>そのゴンドラに、ミス・コーデリアがバービーさんとルビーさんを乗せている</p><p>自らも、飛び乗って</p><p>ちょちょっと、待て</p><p>慌てる、警官隊</p><p>白い煙の中ミス・コーデリアたちを乗せた気球が、うわうわと上昇していく</p><p>おい、ずるいぞ下りて来いっ</p><p>あはははは、あははははは、あはははははははははっ</p><p>恭子さんは、ゴンドラの下にロープでぶら下がっている</p><p>また、会おう警察およびイーグルの諸君っ</p><p>下からの照明ライトに照らされて気球が飛んでいく</p><p>コンクリートの城の方へ</p><p>いいかい恭子お姉さんから、この放送を観ている日本のみなさんにメッセージだ</p><p>気球の下のロープにぶら下がりながら恭子さんが言う</p><p>マスコミを信用するなマスコミは、伝えたいことしか報道しない</p><p>警察がジタバタしているがもう気球は、地上２０～３０メートルの高さにある</p><p>ネットを信用するなネットは、誰かが書き込んだことしか残らない</p><p>記者たちも、雪乃も恭子さんを見上げている</p><p>もう気球は、コンクリートの城よりも高いところに浮かんでいる</p><p>自分の感覚を信用するな人間１人が、見聞きできる世界は狭い</p><p>風に流され飛んでいく、気球</p><p>全てを信用するな全てを疑え世の中の全ては、あんたのことを騙そうとしているんだ</p><p>ああ、グリーン山スタジオの敷地から離れて行く</p><p>日本人よ何もかも疑え信用するなそうすれば</p><p>夜の空に、恭子さんの声が拡がる</p><p>あたしたちの仕事が、やりやすくなるのさあっはっはっはっは</p><p>気球が小さくなっていく</p><p>追い掛けろ、追うんだっ</p><p>パトカーがサイレンを鳴らして、夜の街に気球を追跡して行く</p><p>さわわわわわわわっ</p><p>夜風が恭子さんの残したガス弾の煙を、散らしてくれる</p><p>催涙弾では無いただの煙幕だったらしい</p><p>煙が消えた大地に</p><p>レイちゃんと、ガード体制の香月セキュリティ・サービスはまったく動じずに立ち尽くしていた</p><p>ガード体勢、解除</p><p>レイちゃんが、隊員たちに振り向いてそう言う</p><p>危機は去ったわたくしたちは、守るべき命を守りきったわたくしたちの勝ちだ</p><p>香月セキュリティ・サービスの隊員たちが、一斉にザッと盾を下ろす</p><p>勝利は、我が手にありっ</p><p>オーッと、３００人の隊員たちが歓声を上げる</p><p>レイちゃんは、ニコッと笑い</p><p>地面に置いた制帽を拾い上げて、誇りを払って被る</p><p>うんやっぱり、レイちゃんは凛々しい姿がよく似合う</p><p>綺麗で、強くて格好いい</p><p>ま、色々あったけれど</p><p>麗華、ヒーロー化計画はとりあえず、成功です</p><p>画面の中隊員たちに笑顔で手を振る、レイちゃん</p><p>今、この姿を日本中の人が観ている</p><p>摩天楼のヒーローになるっ</p><p>はあど組が好きでした</p><p>いや、ＢＤ７も観てましたけれど</p><p>悪人が気球で逃げるのは最近は、あんまり見掛けなくなりましたね</p><p>三節棍と言えば、少林寺三十六房です</p><p>えー、いつの間にか感想欄が４０００件を越えていました</p><p>作品の長さや、ポイントではなく</p><p>これだけたくさんの方に感想を書き込んでいただいたことが</p><p>この作品の一番の誇りだと思っています</p><p>いよいよ、大詰めに差し掛かっておりますが</p><p>どうぞ、完結までお付き合い下さいませ</p><p>560．恭子さんの陰謀</p><p>おい、どういうこと何だ、これはっ</p><p>４０代くらいの警官人が、レイちゃんに向かって突っかかっていく</p><p>見た感じ、かなり階級が高そうだ</p><p>このスタジオに突入してきた警官隊の責任者かもしれない</p><p>ご覧になられている通りですが</p><p>レイちゃんは、平然と答える</p><p>最初に、イーニーとミーニーが撃ったロケット・ランチャーやミス・コーデリアの銃撃で爆発炎上したマスコミ車両は、ほぼ鎮火している</p><p>乱入して来た警官隊の半分は、気球でスタジオの外部に逃亡した恭子さんたちの探索に向かった</p><p>残りの警官たちは、レイちゃんが打ち倒した北九州の暴力団員なんかを調べている</p><p>ああ、そう言えばダダドムゥおじ様と番場さんの姿が見えない</p><p>恭子さんが脱出に使った煙幕に紛れて、無事にこの場から立ち去ったらしい</p><p>工藤父もいないな</p><p>香月セキュリティ・サービス部隊は、全員終結したまま待機している</p><p>おい、何やっている撮影を止めろっ</p><p>警察官が、カメラに向かって叫ぶ</p><p>お前たちも全員逮捕するからなっ</p><p>警官が、レイちゃんに強気で言った</p><p>やはり、恭子さんに逃げられたことで感情的になっているようだ</p><p>はてどの様な罪でしょう</p><p>レイちゃんは、ニッコリと笑う</p><p>そ、それは凶器準備集合罪だろう</p><p>警察官は、慌てて答える</p><p>ええいっ、カメラを止めろって言ってるだろ</p><p>お言葉ですがわたくしたちは、警備業法に基づき認可を受けている警備会社の人間です職務の遂行に必要な、盾と警棒の所持に法的な問題があるとは思えませんが</p><p>レイちゃんは答える</p><p>さらに、申し上げればわたくしの部下たちは、国際犯罪者キョーコ・メッサーと彼女の配下の者たちから、あちらに居らっしゃる白坂雪乃さんと報道関係の皆様をお守りするために部隊展開しておりましただけで誰も傷付けてはおりません</p><p>警察官は</p><p>いや、あんたのそれは何なんだそいつは、武器だろう</p><p>レイちゃんの撲殺ステッキを、ヒステリー気味に指差す</p><p>これは、ただのステッキです個人の趣味として、持っているものですが</p><p>ニコッと笑って、手の中でくるくるとステッキを廻すレイちゃん</p><p>ステッキを持って外出することが、罪になるのならお年寄りや、お身体の不自由な方たちは皆さんお困りになられます</p><p>警官は</p><p>いや、あんたの場合は、武器として使っていただろうその辺に倒れている連中は、みんなあんたがブッ叩いていたじゃないかっ我々も、テレビ放送を観て確認しているっ</p><p>ああ警官たちは、全国中継の放送を観て、慌てて突入して来たのか</p><p>ていうか、恭子さんがこの野外スタジオに現れるらしいというぐらいの情報は、事前にリークしてあったんだろう</p><p>そうじゃないと、これだけの人数の警官隊が動員できるはずがない</p><p>ステッキとは、本来護身のために持つものですわ西欧ではですから、今回は護身用として使用させていただきました</p><p>わたくしたちの調査ではあの方たちは、北九州を基盤とする暴力団組織の構成員たちですみなさん、かなりの犯罪歴の持ち主ですとある人物に依頼され、白坂雪乃さんを拉致するために上京していたのです</p><p>とある人物つてのは何なんだ</p><p>キョーコ・メッサーを雇ったのと同じ方ですわ</p><p>だから、それは誰なんだって聞いているんだ</p><p>クククと笑う、レイちゃん</p><p>あら、ご存じなんじゃないんですか</p><p>な、何だと</p><p>まさか国家警察の方が、市井の一民間警備会社よりも、情報収集能力が劣っていると</p><p>ビクッとする警察官</p><p>この放送全国の皆さんが、ご覧になっていますよ</p><p>ううぅぅむ</p><p>黙り込む警察官</p><p>わたくしたちも、職務上どなたから、白坂雪乃さんや報道のみなさんをお守りするように依頼されたかは、申せませんただ、この放送をご覧の皆様にお伝えしなくてはならないことがあります</p><p>レイちゃんが真っ直ぐに、カメラを見る</p><p>現在日本は狙われています先ほどのキョーコ・メッサーの様犯罪者たちを使って、我が国の平穏を乱そうとする恐るべき陰謀がすでに進められているのです</p><p>そんな大げさな</p><p>キョーコ・メッサーの様な国際的な犯罪者を相手にするためには国家警察の力だけでは足りません</p><p>おい、お前何てことを言うんだっ</p><p>慌てる警察官</p><p>だが、ご安心下さいそんな現状を危惧し、わたくしたちの様な民間防衛部隊の結成に尽力して下さった方が、この日本には居るのです</p><p>レイちゃんはそれが誰かは言わない</p><p>そのお方の尊いお心を受け継ぎわたくしたち、香月セキュリティ・サービス民間防衛隊イーグルは、これからも日本の皆さんの心の安寧のために、日夜闘い続けますっ</p><p>香月家がスポンサーだってことは、誰だって判るよな</p><p>画面を観ていた、谷沢チーフが呆れた様に言う</p><p>藤宮にはあの民間防衛隊とやらの隊長と同時に、予定通り警備部長に就任させるんだろう</p><p>その予定です</p><p>翔姉ちゃんが、答える</p><p>民間防衛隊が、香月家の名前の付いた警護会社の一部門であり</p><p>その隊長が会社の警備部長も兼ねているのなら</p><p>社としての業務だ</p><p>つまり、背後に居るのは香月家だということは子供でも判る</p><p>はいそして、香月家は日本有数の名家です由緒も伝統も格式もあるある意味において、日本の保守的な存在の代表でもありますその香月家が、国際犯罪者の侵攻を食い止めるために、専門部隊を組織したということは特におかしなことでは無いと思いますわ</p><p>翔姉ちゃんが、笑顔で言う</p><p>うん、名家や政財界の人たちはジッちゃんなら、こんなことを企ててもおかしくないと思っているだろう</p><p>だけど日本の普通の人たちは、名家のことなんて知らない</p><p>オレだって、みすずと知り合うまでこんな力を持った家が、日本にあるなんて全然知らなかったし</p><p>関当然閣下は、全てご存じなんだな</p><p>はい昨夜の段階で、ご承認いただいております</p><p>なるほどさっきのホテルでのみすず様、瑠璃子様のマスコミ披露もこれと同じ流れか</p><p>嘆息する谷沢チーフ</p><p>閣下は、香月家を隠れている名家から開かれた名家に変えようとしておられるこれも、その一環か</p><p>みすずと瑠璃子と美子さんを分家たちや重役連中の呪縛から解くために</p><p>ジッちゃんは、２人が総理大臣とロシアの議員に花束を渡した場面を広く報道させようとしている</p><p>香月家というものの姿が、一般大衆にアピールされれば</p><p>みすずや瑠璃子たちに、手を出す人間は減る</p><p>ある程度の情報公開をすることで本物の闇の部分を、見えないようにするってことだな</p><p>それは、みすずや瑠璃子たちにとってはオレや黒い森との関係</p><p>香月セキュリティ・サービスにとってはレイちゃんたちが表の部隊で活躍する分、政財界と深く繋がってる闇の部分が隠される</p><p>はい、全て隠してしまえば何を隠蔽していると、嗅ぎ廻る輩も出て来ますが</p><p>ある程度まで見せてしまえばそれ以上は無いと思い込ませることもできるよな</p><p>谷沢チーフが、答えた</p><p>特に麗華はあの通り、隠しごとのできない子ですから</p><p>画面の中のレイちゃんが、視聴者たちに語りかける</p><p>この国の未来はわたくしたちが守りますっ</p><p>レイちゃんの眼に迷いは無い</p><p>本気でヒーローをやろうという眼だ</p><p>うむ藤宮には、合った任務だな</p><p>おい、勝手なことばかり言うなとにかく、全員、署まで来て貰うぞっ</p><p>警察官が、そう言った瞬間</p><p>スバァァァンっ</p><p>恭子さんの残した、２階建てバスの１階部分が爆発する</p><p>あ忘れてたわっ</p><p>翔姉ちゃんが、叫ぶ</p><p>予定と違ってバービーさんが急に暴走しちゃって、恭子さんに仕留められちゃったから</p><p>さっきのバービーさんVS恭子さんは翔姉ちゃんの立てた計画に無かった</p><p>本来のオチが出て来ちゃった</p><p>本来のオチ</p><p>何だっどうしたぁぁっ</p><p>レイちゃんに絡んでいた警察官が、部下に叫ぶ</p><p>それが残されていた車輌を調べようと、あのバスのドアを開きましたら</p><p>もくもくと立ち上る白煙の中から</p><p>あの男が、現れる</p><p>何なんスかっこれはっ何なんスかっこれぇぇぇッッ</p><p>オレはこの男を知っている</p><p>こいつの名は、カメブチ</p><p>そういえば、居たなあこんなやつも</p><p>香月セキュリティ・サービスの警備部長になりたくて、お屋敷の前で暴れて美智に倒された</p><p>そういえば、そのまま捕まってたんだっけ</p><p>お、お前もキョーコ・メッサーの仲間かぁ大人しく、投降しろ</p><p>警官隊が、カメブチを包囲する</p><p>キョーコ・メッサー何でスそれはぁぁ</p><p>喚く、カメブチ</p><p>ええいっ、とにかく確保しろっ</p><p>ワーッと、カメブチに殺到する警官隊たちっ</p><p>何するダぁぁッッ</p><p>カメブチは、謎の体術で警官たちを、ぶっ飛ばしていく</p><p>自分、降り掛かる火の粉は払うでヤンすよっ</p><p>頭に血が昇ったカメブチは、手が付けられない</p><p>秘技っ、駝鳥の湖っがぶらっチョッぉぉぉぉぉっっ</p><p>ふぎぃっ</p><p>ぐぱぁぁ</p><p>あジャぱぁぁッッ</p><p>警官たちが、ドカドカ弾き飛ばされていく</p><p>自分の前に立ち塞がる者があれば、これを討つでヤンすっ男の道は、ドコンジョウでヤンすっキビーシィィ、パァァンチッ</p><p>うんカメブチ無双になっている</p><p>警察の皆さんが、とても可哀想なことになっている</p><p>どうやら、わたくしの出番のようですわね</p><p>レイちゃんが、前に出る</p><p>引っ込んでろっ民間の人間が出しゃばるなっ</p><p>さっきの警官が、レイちゃんに叫ぶ</p><p>あなたたちで、その男が倒せるのですか</p><p>その会話の間にも、カメブチは警察官を次々と血祭りに上げていく</p><p>この男は、ホント１度火が付いたら、見境無しになるからな</p><p>だから、オチに使う予定で、連れてきておいたんだろうけれど</p><p>それ以上の狼藉は許さないっわたくしが、相手になりますっ</p><p>レイちゃんがカメブチに、宣戦布告する</p><p>何でスと女性の分際で自分に立ち向かうとは、本気なんスか</p><p>カメブチは、襟首を掴んでいた警官２人の身体をブンッと放り投げる</p><p>あらあなたなんて、大して強そうには見えませんけれど</p><p>カメブチを挑発するレイちゃん</p><p>くぅぅ生意気、生意気ィィィ許さんデスぅぅッッ</p><p>全速で、レイちゃんに向かって飛び掛かって来るカメブチっ</p><p>ブッ殺してやるデスぅぅっっ</p><p>はい正当防衛、成立ね</p><p>ふわっと、撲殺ステッキを持ち上げる</p><p>セェェイッ突きィィィィッッ</p><p>撲殺ステッキを正眼に構えてカメブチに突き込む、レイちゃん</p><p>そんな真っ直ぐな攻撃ッ、当たるもんじゃないっスよっ</p><p>カメブチは、さわぁあっと切っ先を避けるが</p><p>それでも突きィィィィィィッッ</p><p>２段突き</p><p>レイちゃんの撲殺ステッキがカメブチの胸を抉るぅぅッッ</p><p>むぎぃぃぃぃぃぃぃっ</p><p>カメブチの巨体は、後ろのバスまで飛んでいって</p><p>ドギャンと、倒れる</p><p>ふしゅぅぅ</p><p>泡を噴いて、昏倒するカメブチ</p><p>何て凄まじいんだレイちゃんの一撃は</p><p>レイちゃんは、笑顔で警官たちに言う</p><p>警官たちは、眼の前の制服姿の美女の強さに絶句している</p><p>逮捕するのではないのですか</p><p>１人の若い警官が</p><p>ようやく、そう言って頷く</p><p>ですからどうぞ</p><p>あああ、ありがとうございます</p><p>若い警官が、ぎこちない動きでカメブチに近寄り、その手に手錠を掛ける</p><p>か、確保</p><p>良かったですね</p><p>レイちゃんの笑顔は爽やかだった</p><p>そして、後ろを振り向き</p><p>わたくしたちも撤退しますっ作戦終了っ</p><p>３００人の香月セキュリティ・サービス部隊が、レイちゃんに敬礼する</p><p>レイちゃんは、ゆっくりと部下たちの方へ歩いて行く</p><p>凛々しく、美しい女隊長の凱旋だ</p><p>その様子も、カメラは全国に中継している</p><p>画面は、再びコンクリートの城の上段部へ</p><p>雪乃とマスコミ記者たちの方へ戻る</p><p>あの、結局何がどういうことだったんでしょう</p><p>記者の１人が、雪乃に尋ねる</p><p>知らないわよ言ったでしょあたしは、被害者なのよあたしを襲ってくる人のことなんか知ってるはずないじゃないのっ</p><p>雪乃は、不機嫌そうにそう言った</p><p>えー、皆様</p><p>不意に、テレビ局の岡田アナウンサーが口を開く</p><p>岡田アナは、耳にイヤホンをしていた</p><p>ただ今指示がございましたこれより会見場所を、あちらの屋内スタジオの方へ変更致します</p><p>岡田アナは、グリーン山スタジオの巨大な屋内施設のビルを指差す</p><p>え、何だまだ続くのか</p><p>いや、詳細については知りたいが</p><p>現場検証とかあるだろうから、この場から離れない方が良いんじゃないか</p><p>とにかく、ちょっと１回休憩させてくれこのまんまでは</p><p>ああ、オレも一息入れたい</p><p>記者たちが、岡田アナに喚く</p><p>襲撃による爆発や銃撃謎の戦闘</p><p>記者たちの神経は、すっかり参っているようだ</p><p>いいえ今すぐに、来るようにとの指示です</p><p>岡田アナは、禿頭にびっしょり汗をかいている</p><p>そんなのあんたたちの都合だろっ</p><p>そうだ我々は別に、テレビ局の指示に従う義理は無いんだぞっ</p><p>ブッ壊された車の損害賠償は、どこに請求すればいいんだっ</p><p>恭子さんたちが消えに、カメブチが逮捕された</p><p>とりあえず、自分たちに暴力が降り掛かる危険はなくなったので記者たちは、強気で岡田アナに叫んでいる</p><p>違いますわたくしたちからのテレビ局からの指示ではございません</p><p>岡田アナは言う</p><p>じゃあ誰からの指示なんだ</p><p>記者の問いに</p><p>白坂雪乃さんを誘拐監禁し今夜、この場で記者会見を開くように、わたくしどもに指示された方です</p><p>ギョッとする、記者たち</p><p>暴力での支配は排除されたので今度は、間接的な力で、わたくしたちを支配するとその方はおっしゃっています</p><p>イヤホンの声を岡田アナは、代弁する</p><p>皆様を運ぶバスが参りましたどうぞ、あちらへ</p><p>岡田アナの言う通りコンクリートの城の下に、大型バスがやって来る</p><p>雪乃と記者の移動の間</p><p>画面では、これまでの事件の経緯と</p><p>恭子さんの襲撃レイちゃんの闘いのハイライトが放送される</p><p>それから、レイちゃんのインタビューも</p><p>本当に、最初に言ってた通りコマーシャルは流れない</p><p>この時間は、ずっと報道特別番組のままらしい</p><p>記者会見の続きって何なんだ</p><p>いえ、わたくしの計画もここまでのはずなんですけれど</p><p>翔姉ちゃんも、驚いている</p><p>あ、こっから先はあたしのアドリブだよ</p><p>きょ恭子さん</p><p>オレたちのオペレーションルームに、ひょっこり恭子さんがやって来る</p><p>バンバルビーの番場さんと、ダダドムゥおじ様まで</p><p>何だ、あんた来てたのかい</p><p>オレの姿を見て恭子さんは、ニッコリ微笑む</p><p>麗華のことが心配だったみたいですわ</p><p>あんたのこともだろ</p><p>ジロッと翔姉ちゃんを見る恭子さん</p><p>真っ赤になる翔姉ちゃん</p><p>ていうか恭子さんたち、気球に乗ってったんじゃ</p><p>思わず、オレは尋ねる</p><p>何だい初代ヒキタテンコーの大脱出を観たことないのかい乗ったと思わせた時には、もう降りているんだよ</p><p>恭子さんは、ガハハと笑う</p><p>いやだって、ロープでぶら下がってたじゃないですか、恭子さん</p><p>うん、ロープにぶら下がっていた人影はマネキンとかじゃない</p><p>あれは、間違いなく人間だった</p><p>ああ、あれは工藤の変装だよ</p><p>ほら、あの変なおっさん</p><p>そう言えば工藤父の姿をずっと見ていない</p><p>あいつが、ロープにぶら下がったまま遠隔操作で気球をコントロールしているわけそんで、市街地まで行ってどっかの雑居ビルの屋上に飛び降りるで、変装を解いたらただのオッサンだろ警察の検問には、引っ掛からない</p><p>最初から、そういう予定だったのか</p><p>あのオッサンこういう小芝居は上手いからね</p><p>ああ、工藤父はずっとジッちゃんの下でエージェントをやってきたから</p><p>恭子さんとも付き合いがあるんだ</p><p>それに引き替え</p><p>あんたんとこの姐さんたちは困ったもんだねあたしが現場でアドリブ入れるハメになっちまったよ</p><p>番場さんが、頭を下げる</p><p>バービーたちは、普段は自由に仕事をしていますので誰かの指示で動くのは、苦手なんですわ</p><p>ダダドムゥおじ様がそう言う</p><p>まあたしに対して、最初から反感を持ってたんだろうねもっとも、あんな腕ならいつまで経っても２流のまんまだろうけど</p><p>恭子さんが、そう言うと</p><p>じゃあ、どうしたら１流になれるってんですか</p><p>頭と首に包帯を巻いたバービーさんが、ルビーさんに抱えられて現れる</p><p>あれなりたいの１流にあたしはてっきり、２流のまんまでいることに満足しているダメっ子たちだと思ってたわ</p><p>こんの野郎っ</p><p>ムッとする、ルビーさん</p><p>ルビー、お止めっ</p><p>バービーさんが、ルビーさんに言う</p><p>今日のあたしたちは完敗したんだよ何を言ったって、恥を重ねるだけだ</p><p>堪えるルビーさん</p><p>あんたたちはさまだまだ若いんだろこんな若い子を弟子にして、後ろでふんぞり返っているから、腕が落ちるんだよ</p><p>そうね率先して、現場に出てしかも、常に現場の誰よりも手強いってことを示していかないとね</p><p>ミス・コーデリアも部屋に入って来る</p><p>その後ろには、イーニーとミーニーも控えていた</p><p>あたしやキョーコは、常にそうしているわいつでも１００パーセント、フルパワーの実力が見せられなくなったら引退あたしたちの仕事はこの国の裏社会みたいに、生温くないから</p><p>ふん、裏社会が生温い方が健全な社会だよ</p><p>谷沢チーフが、ミス・コーデリアに言う</p><p>お前たちの世界の方が、異常なんだ</p><p>そうなのかねえ全世界的には、あたしやコーデリアの世界の方が普通だよこの日本て国が異常いや、奇跡的なパラダイスなんだよ</p><p>ええ、こんなに楽しく遊べる場所は、外には無いわね</p><p>はぁさっきの藤宮のテレビでの発言じゃないがこれからは、お前たちの様な世界レベルの犯罪者が日本に来るんだろうな恐ろしいよ</p><p>谷沢チーフが、そう言う</p><p>理屈が通じない相手だからな</p><p>オレはシザーリオ・ヴァイオラを思い出す</p><p>うん自分の欲望のためなら、手段を選ばない男だった</p><p>だからあんたたちが、民間防衛隊を作ったのは正しいんだよいいと思うよあれで</p><p>恭子さんは、画面を観る</p><p>レイちゃんがインタヴューを受けている</p><p>あの子も思ったより、使えそうだしねあたしが鍛えれば、さらに良くなる</p><p>翔姉ちゃんが、恭子さんに頭を下げる</p><p>何言ってるんだいあんたもだよ翔ちゃん</p><p>ニッと笑う恭子さん</p><p>あたしと香月のジィさんとの契約は、まだ残っているからねあんたのことも、鍛えてあげるよ</p><p>ここには、谷沢さんがいるからそう言うのだろう</p><p>恭子さんは、レイちゃんや翔姉ちゃんもオレたちの家族だということは判っている</p><p>ま、すぐには無理だけれどねほとぼりが冷めるまで、コーデリアたちとロサンゼルスに行くことになっているから</p><p>うん今夜の騒ぎで</p><p>キョーコ・メッサーという名は、日本全国に知られてしまった</p><p>まあ全員トラマスクを被っていたから、顔バレまではしていないけれど</p><p>警察や公安は、何としても恭子さんを捕まえようと今も奮起している</p><p>しばらくは、国外に逃げている方が良い</p><p>あーあ、何だいテレビで、あたしのことも話しているね</p><p>テレビが、恭子さんの知られている限りの犯罪遍歴をレポートしている</p><p>さっき闘っていた人間が、本物の国際犯罪者だということを示すために</p><p>うわぁっ、参ったなああれ、１８の時の写真だよ</p><p>ブラジル時代の白黒の不鮮明な写真まで、紹介された</p><p>リークしたのはミナホだなあれは、顔がハッキリ映ってないから良いんだけれどちょっと、ブッサイクな感じなんだねぇちっくしょっ文句言ってやろ</p><p>バービーさんが恭子さんに向かって、手を付く</p><p>何の真似</p><p>バービーさんは</p><p>姐さん、お願いですあたしも、ロサンゼルスに連れてって下さいっ</p><p>恭子さんに弟子入りしたぁぁっ</p><p>もうちょっと、続きます</p><p>雪乃の絡みで</p><p>今日の夕食時</p><p>母が父に、昨夜と今朝のテレビで知った知識だけで</p><p>えーけーびーの総選挙について、語っていました</p><p>さしこって子が一番だったのがねぇ</p><p>絶対に、フルネーム知らないだろうに</p><p>付け焼き刃な会話が、怖かったです</p><p>しかし、ヤマトだけは安心して観られるなあ</p><p>ガミラスの紅薔薇様か</p><p>※何かノクターンの方でトラブルがあったみたいです</p><p>いつも通り、0時にアップしたのですが読めないようですね</p><p>私の方のページだと、投稿済みになっているので気付きませんでした</p><p>再度、アップしてみます</p><p>561．無茶ぶり海峡</p><p>確かに、あたしらこのまんまじゃ、半端モンのままだと思います</p><p>バービーさんが、恭子さんに言う</p><p>だからって、日本を離れてロサンゼルスで修行栄作か、あんた</p><p>知らなきゃいいんだよっ</p><p>恭子さんの例え話は、時々、判らない</p><p>別にいいんじゃないこの子らのダメっぽさあたしは好きだけど</p><p>あららん、コーデリアちゃんこういうのもお好み</p><p>こっちのバービーちゃんより、そっちのルビーちゃんの方が食べ応えがありそうだけど</p><p>さすが、コーデリアあたしも、そう思ってた</p><p>二人が、ルビーさんを見て笑う</p><p>ななな、何のことですか</p><p>ゾクッと背筋を振るわせて、ルビーさんが言う</p><p>あたしたちの弟子になるってことは舐め犬からやって貰うけれどいい</p><p>恭子さんもミス・コーデリアも同性愛嗜好だ</p><p>だから、つまり舐め犬というのは</p><p>大丈夫でしょこの子らも、あたしたちと同じジャンルっぽいし</p><p>恭子さんは、バービーさん、ルビーさんを見て言う</p><p>ああああたしは違いますけれどっ</p><p>慌てて、番場さんが叫ぶ</p><p>あたしは極めてノーマルですぅっ</p><p>んなことたぁ、最初っから判ってるよだから、あんたのことは数に入れていない</p><p>というかあんたは、ずっと日本に居た方がいいわね</p><p>ミス・コーデリアも、そう言う</p><p>いえあの、あたしあたしだって、バンバルビー３の一員ですっ</p><p>番場さんは力強く、そう言う</p><p>バービーさんとルビーさんの行く所なら、あたしだって付いていきますっ例え、地獄の果てまでも</p><p>恭子さんは、ジッと番場さんを見つめている</p><p>確かに、あたしはバービーさんたちより、技術も経験も劣っていますでも、頑張りますっお二人に、必死で食らいついて頑張りますからっ</p><p>番場さんが、涙目でそう言った</p><p>番場ちゃん</p><p>あんたって子は</p><p>バービーさんとルビーさんは、感激している</p><p>残念だけれどあんたじゃ無理よ</p><p>こればっかりは、努力でどうなるもんでも無いんだよていうか才能だけで言ったら、年下のあんたの方がこっちの二人より、ずっと上さこいつらが、前衛での闘いをずっとあんたに任してたくらいなんだから</p><p>バービーさんは、いつも真っ正面の敵との交戦は、番場さんに任せていた</p><p>本当にヤバイ相手の時だけ、ルビーさんと一緒に闘いに加わるという感じで</p><p>でも単純な能力と技量だけじゃ、この世の中は渡っていけないんだよどうしても、性格的な向き不向きってもんがあるからね</p><p>あたしたちこっちの２人なら、ヤバイ現場のヤバイ仕事に平気で放り込めるわ何か１つでもミスったら、そのまま死亡っていう作戦にもね</p><p>ミス・コーデリアが、バービーさんたちを見て言う</p><p>そんで、本当に生きて帰って来なかったとしても特に、何とも思わないわねなぁんだ、期待外れだったわねって、キョーコと笑って、オシマイよそして、２度と思い出さないと思うわ</p><p>コーデリアの言う通りだねあたしたちは、この子たちにはそれぐらいしか期待していないよ</p><p>恭子さんも、笑う</p><p>そ、そんな酷いです</p><p>番場さんは、ぽろぽろと泣き出す</p><p>しょうがないだろそれが、裏社会の一員として生きるってことだから死にたくなかったら、ヤバイと思う仕事は受けないことさあたしは、そうしてきた</p><p>あたしもよどれだけ、恩義のある方から頼まれた仕事でもリスクがあれば、平気で断るわ</p><p>恭子さんの言葉に、ミス・コーデリアもそう言う</p><p>この２人も、そうだと思うそういうドライな感覚がなければ、裏社会じゃ誰かに使い捨てにされて終わりさ</p><p>バービーさんとルビーさんは、黙ったままお互いの眼を見る</p><p>でも、番場ちゃんだっけあんたの場合は、根が正直で優しいから、義理がある人の仕事はどれだけリスクがあっても受けちゃうと思うんだよな</p><p>すぐに死ぬことになるわね誰かに言いようにされてハメられて</p><p>ロサンゼルスじゃ、生き残れないわよ</p><p>恭子さんとミス・コーデリアの言葉に俯く、番場さん</p><p>あんたがダメだって言ってるわけじゃないんだそこのところは、勘違いしないで欲しい何て言うのかなあんたは、レイちゃんのタイプなんだよ</p><p>判るよねさっき、あんたが闘ってた香月セキュリティ・サービスの藤宮麗華ちゃんだ</p><p>番場さんが、小さな声で答える</p><p>あの子だって強いだろ闘う能力はあるだけど自分１人で何もかもやり通すだけの力は無いあの子は、メンタルがちょっと弱いからねだから、今回みたいに会社組織で完全にバック・アップしてやる必要がある</p><p>それが隊長としてのレイちゃん</p><p>その代わり、自分の役目が何かハッキリさせてやればあの子は、信じられないくらい有効な働きをしてくれる心の迷いが無くなって、眼の前の敵をぶっ叩くことしか考えないからねある意味、純粋なんだよ番場ちゃんみたいに</p><p>あたしはそういう子じゃないですよ</p><p>番場さんは、そう言った</p><p>藤宮さんみたいに綺麗な闘い方はできませんあたしは粗雑な暴れん坊のバンバルビーのメンバーなんですから</p><p>そうかなあたしは、そうじゃないって思うけどね</p><p>恭子さんは、バービーさんを見る</p><p>あんたはどう思う</p><p>番場ちゃんお別れだよ</p><p>あたしは例え断られても、このいけすかないオバチャンたちに付いていくよこのまま、負けっ放しなのは嫌だからさ</p><p>だったら、あたしも</p><p>バービーさんは、苦しげな表情で首を横に振る</p><p>ごめん番場ちゃんは、連れて行けないよ</p><p>今、判ったこのオバチャンたちに言われてね</p><p>バービーさんは言う</p><p>あたしはいつも、上から目線で番場ちゃんを鍛えてやるんだって、あんたばかりを闘わせていた</p><p>いえ、だって、それはそうやって下さったお陰で、あたしは本当に強くなりましたから</p><p>番場さんは、必死でそう言うが</p><p>そうじゃないよあんたを前に出すことで、あたしたちは楽をしていたのさ口惜しいけれど、本当にこのオバチャンたちの言う通りなんだ</p><p>グッと拳を握るバービーさん</p><p>だから、あたしたちは弱くなってった番場ちゃんに任せっきりになっていくうちに、あたしたちは心も身体も鈍っていったんだよっ</p><p>そうかもねあたしも、さっきこのオバチャンに蹴り飛ばされて、よく判ったここしばらく、このオバチャンレベルの相手と闘ってなかったから自分がダメになってることが判ってなかったんだ</p><p>ルビーさんも、そう言う</p><p>あんたたちさあ次にオバチャンって言ったら、マジで殺すよ</p><p>とにかく、あたしは自分を鍛え直したいだから、番場ちゃんとはここでお別れするしか無いんだ</p><p>あたしもバービー姐さんに付いていくよ一緒に鍛え直すからあんたとは、ここまでだ</p><p>２人の言葉に、番場さんは</p><p>そんなぁぁ、そんなこと言わないで下さいぃぃぃっ</p><p>ボロボロと大粒の涙を流す</p><p>番場ちゃんのことはこのわたくしめにお任せあれーっ</p><p>ダダドムゥおじ様がとんでもないことを言い出す</p><p>よおっし、おじ様、番場ちゃんのために頑張っちゃうぞおっ今日からは、ユニット名バンバドムゥだっあふたりはババドムウッの方がいいかなあっ</p><p>バービー姐さん、番場ちゃんのことは心配しなくていいからなっきっと、来年には玉の様な可愛い女の子が生まれているだろうよっふたりはババドムゥの愛の結晶、マーブル・サンダーさっ</p><p>ニカッと笑うダダドムゥおじ様</p><p>キョーコ・マグナムッッ</p><p>恭子さんのパンチに、ブッ飛ぶダダドムゥおじ様っ</p><p>どっひぃぃぃぃぃっ何で殴るのおっっっ</p><p>さすがまだ立てるのかいっ</p><p>恭子さんが、踏み込むっ</p><p>恭子・ファントムッッ</p><p>DOGAAAAAAAANッッ</p><p>ダダドムゥおじ様の身体は、部屋の外の廊下までフッ飛ばされた</p><p>失神する、ダダドムゥおじ様</p><p>相手の気を反らして、盲点から攻撃するのがダダドムゥの技だが恭子のスピードとパワーには対応できないんだな</p><p>谷沢さん番場ちゃんのこと、お願いできませんか</p><p>バービーさんが、谷沢チーフに頭を下げる</p><p>ってお前</p><p>番場ちゃんの性格だと谷沢さんにお願いするのが一番だと思うんです</p><p>ルビーさんも、頭を下げる</p><p>ちょっと、待って下さいバービーさん、ルビーさん</p><p>番場さんは、そう言うが</p><p>バンバルビー３のリーダーとして、命令するよ番場ちゃんは、日本に残って谷沢さんの下で修行するんだ</p><p>あたしと姐さんはそっちのオバチャンたちに付いて修行するから</p><p>ああ、この胡散臭いオバチャンたちに食い下がってくるからねっ</p><p>微笑む２人</p><p>困惑している番場さん</p><p>そして、いつかお互いに修行の成果が実ったらその時こそ、また改めてバンバルビー３を組もうじゃないか</p><p>ああ約束するよ、番場ちゃん</p><p>番場さんに微笑むバービーさんとルビーさん</p><p>正直、あたしと姐さんは今まで何度も、組むメンバーを変えてきた若い子たちを次から次へと使い捨てにしてきたんだ</p><p>でも、あんたとは長く続いたね番場ちゃんあんたと一緒にいるのは楽しかったよ</p><p>ああ、ありがとう今まで、ありがとう番場ちゃん</p><p>うん、ありがとうね番場ちゃん</p><p>判りましたでも、バンバルビーは解散するんじゃありませんあたしは、谷沢さんのところに出向で、修行しに行くんですっあたしの心は、いつまでもバンバルビー３のままですからねっ</p><p>ヒシッと抱きしめ合う３人</p><p>感動的なところ、悪いんだけれど</p><p>あたしたちは別にあんたらを連れて行くと約束した覚えは無いけれど</p><p>はいあたしたちは勝手に付いていきます追い返されても何が何でも、食い付いていきますからっ</p><p>ええ、必死で姐さんと修行させていただきますっ</p><p>あっそそんならそれで別にいいけれど</p><p>ニヤッと、微笑む</p><p>あんたたちあたしたちのこと、またオバチャンて言ったわよね</p><p>キョーコ・ローリング・クラッシュ</p><p>ぐぇぇぇぇぇっ</p><p>ぐぅひぃぃぃぃ</p><p>バービーさぁぁんっルビィさぁぁんっひぃやぁぁっ</p><p>前途多難だな</p><p>バービーさん、ルビーさん、ダダドムゥおじ様の３人は、救護室へ運ばれ</p><p>番場さんも付いていった</p><p>部屋の中は、オレと谷沢さん、翔姉ちゃん、恭子さん、ミス・コーデリアだけとなる</p><p>あら、移動が終わったみたいね</p><p>ミス・コーデリアがモニター画面を観ている</p><p>カメラの映像がグリーン山スタジオの屋内スタジオの中を映している</p><p>雪乃は、相変わらず透け透けの極小水着だけの姿</p><p>ああ、マスコミ各社の記者たちも全員、付いて来た</p><p>爆発とか炎上とか襲撃とか自分たちの車も壊されたし</p><p>みんな、ぐったりとしている</p><p>こうなったら、少しでも多く取材しないと元が取れないと思っているんだろうが</p><p>積極的に会見に対する気力は残っていないようだ</p><p>まもなく記者会見の第２部が始まります</p><p>そういうテロップが画面に出る</p><p>雪乃と記者たちが連れて来られた、この屋内スタジオは</p><p>バラエティ番組のセットだよな</p><p>恭子お前、何をするつもりなんだ</p><p>谷沢チーフが尋ねる</p><p>いえね今のまんまじゃ、ちょっとインパクトが足りないだろうと思ってね</p><p>そう言いながらミス・コーデリアが持って来たパソコンを開く</p><p>インパクトだと</p><p>そうさ日本という国家に住む人間たちに衝撃を与えるには、まだ不足だろ</p><p>恭子さんは、もの凄い勢いでパソコンを操作する</p><p>えー、それでは記者会見の第２部を始めます</p><p>例の岡田アナが、そう宣言をする</p><p>ちょっとちょっとこれ、どーゆーことなんですか</p><p>こんなの聞いてないよっ、オレたちっ</p><p>今までは、カメラがスタジオの全景を映していなかったから、判らないけれど</p><p>バラエティ番組の司会席に座っている岡田アナ</p><p>ゲスト席に雪乃</p><p>ちゃんと白坂雪乃というネームプレートも置かれている</p><p>マスコミの記者たちはなぜか、観覧者席に</p><p>ひな壇には２０人近い、お笑いタレントが並んでいた</p><p>ていうかさぁこの時間は、本来、オレたちの番組だったわけでしょ</p><p>そうだよ今夜は生放送だっていうから、久々に気合い入れて来たのによおっ</p><p>お前は普段からもっと気合いを入れろっ</p><p>ぷげらっちょっ</p><p>テンション高いなあ</p><p>ぷげらっちょじゃねぇっ</p><p>ていうか、今までスタジオから観ていたけれどさ何が何だか、判りま千円ですのっ</p><p>おっとおっと夏だぜっ</p><p>何だよ、さっきのビックリドッキリ大会お笑いウルトラクイズかと思ったよっ</p><p>あれのどこが、報道特別番組なんだよっ</p><p>つーかさ、オレたちの番組を潰してまでやることか</p><p>今、ここの局に抗議のメールが殺到中だよまた、炎上しちゃうよっ</p><p>おい、お前炎上ネタは止めとけって</p><p>燃え上がぁぁるぅぅ</p><p>そのネタは、どうなんだろう</p><p>はいでちゅうっ</p><p>ぷらげっちょっ</p><p>だから、ぷらげっちょは止めろってそれ、流行んねぇからっ</p><p>えー、あのそろそろ会見を始めますので</p><p>岡田アナが、困惑してお笑いタレントたちに言う</p><p>この人は普段はニュースとか政治番組専門だから</p><p>今時のお笑いタレントを仕切れないようだ</p><p>ていうかカツラが無くて、岡田アナ自身もパワーダウンしているから</p><p>お笑いタレントたちの暴走が止められないでいる</p><p>だーかーらー、会見とかさ、そういうのは止めろって言ってんだよっ</p><p>この時間は、オレたちが身体を張ってきた聖なるお笑いタイムなんだぜっ</p><p>そうだ、オレたちの命を燃やす時間を奪うんじゃねぇっ</p><p>いや、それは言い過ぎだろう、お前</p><p>んなことはねえっ</p><p>そのネタも止めろって</p><p>止めて、クレーン、ブルトーザー何つってぇぇぇぇっ</p><p>何なんだ、このノリは</p><p>すると雪乃が</p><p>あんたたちホント、つまんないわねえ</p><p>しげしげと言う</p><p>そんなに面白く無いのに、よくお笑いとかやってるわよねぇ最近のテレビが面白くない理由が、よーく判るわ</p><p>と、お笑いタレントの１人が</p><p>何だと、このやろテメエっ</p><p>つまんねぇとか言うんじゃねぇよっ</p><p>そうだ、例えそう思っても口にするんじゃねーよっ</p><p>げらっちょっ</p><p>はぁ面白くないものは、面白くないのよっ</p><p>と、ひな壇前列の坊主頭のタレントが、キレる</p><p>何だぁ、コラぁぁこのっオレ、知ってるからなっお前、白坂創介の娘なんだろっ</p><p>瞬間喚いていた芸人たちが、シーンとなる</p><p>冷ややかな眼で雪乃は言う</p><p>お前の親父が世の中に対して、どれだけ悪いことをしたか判ってんのかよっ</p><p>そ、そうだぞわ、判ってんのか</p><p>坊主の芸人に、乗っかる芸人もいる</p><p>はぁそれが何なのよあたしに関係のあることなのっ</p><p>関係ってお前の親父だろっ</p><p>なあにパパが悪いことをしたら、あたしも刑務所とか入れられちゃうのあんた、どんな未開世界に生きているのよ</p><p>そういうことを言ってんじゃねぇよっちったぁ、世間に対して申し訳ないって気持ちは無いのかよっ</p><p>あるわけないじゃない</p><p>雪乃は、言う</p><p>この話は、一週遅れよあたしは、被害者なんだからさっ</p><p>何だ、このやろっ</p><p>坊主のお笑いは、さらにエキサイトする</p><p>だいたいよおっ、そんなエロい格好でオレたちを、挑発してんのかよっ</p><p>そんなわけないでしょあんたたちみたいなの興味無いもの</p><p>だから、興味無いとか言うんじゃねぇっ</p><p>どんどんスタジオ内が、険悪な空気になる</p><p>そんな、お前乳首透け透けでお前、バッカじゃねぇのっ</p><p>好きでこんな格好しているわけじゃないからこれを着て、テレビに出ないと殺すって脅されているんだもの</p><p>何だ、そりゃバーカ、バーカ、バーカお前、頭の中がどうかなっちまっているんじゃないのかよっ</p><p>坊主の芸人は、さらに煽る</p><p>あんた、観てなかったのさっきまでの中継</p><p>あんなのどーせ、やらせだろあんな、爆発とか攻撃とかマジでやれるはずがねえだろ日本は、法治国家だぞっ先進国なんだっての</p><p>警察の人だって、来てたわよ</p><p>知らねえよあんなの警察官だって言って、どうせ上着の裏に大東京衣装とか高戸小道具とか書いてあんだろみんな、＊＊プロダクション所属のエキストラさんなんじゃねーのっ</p><p>えー、皆さん正面のモニターの方をご覧下さいとのことです</p><p>岡田アナが、スタジオ内の全員に言う</p><p>耳のイヤホンに、何か指示がされたようだ</p><p>モニターに映ったのはさっきのコンクリートの城だった</p><p>えー、キョーコ・メッサーさんから警告があったそうです</p><p>今はもう誰もいない</p><p>警察も、一旦引き上げたらしい</p><p>何だよっこれが、いったい、どうしたってんだよっ</p><p>坊主頭のタレントが、そう言った瞬間</p><p>ドッカァァァァァァァンッッ</p><p>コンクリートの城は中程から、爆発して吹き飛ぶ</p><p>コンクリートの塊が、周囲に四散する</p><p>城全体が、炎と黒煙に包まれていく</p><p>雪乃たちの居る屋内スタジオも、振動でグラグラと揺れた</p><p>あそこはさっきまで、私たちが居た</p><p>え、あんな強力な爆弾が仕掛けられていたのか</p><p>もし爆破されていたら、絶対に死んでたじゃないか</p><p>観覧席の記者たちから、恐怖の声が拡がる</p><p>あんたたちは、冗談ごとにしてしまいたんでしょうけどね</p><p>これはゲンジツなのよとっくの昔にね</p><p>そして、自分の下腹を触る</p><p>ゲンジツとしてきちんと正面から向き合っていくしかないのよ</p><p>ピロピロピー</p><p>変な合成音のチャイムが鳴る</p><p>ハーイみなさん、お元気ぃ現在逃走中のキョーコ・メッサーちゃんでーすっ</p><p>オレの眼の前で恭子さんが、マイクに向かって喋る</p><p>その声は、数秒遅れでスタジオ内に響いた</p><p>あ、この通話はインターネットと通信衛星を複雑に経由して、そっちに送っているから逆探知してもムダよーんっ</p><p>明るいな恭子さん</p><p>ニッポンの警察の皆さーんまだ、あたしのことが見つけられないのかなっクククッ、早くあたしを捕まえテッ</p><p>恭子さんの声に</p><p>テメェ、ふざけんなよっこらぁ</p><p>坊主のお笑いタレントが、叫ぶ</p><p>あっ、言っておくけれど今の爆発と同じ威力の爆弾が、まだ他に幾つも仕掛けてありまーすっ幾つ仕掛けたか、知りたいうふふ答えは白坂雪乃ちゃんのウエストと同じ数字でーすっ</p><p>スタジオ中の視線が、雪乃に集まる</p><p>お前ウエスト幾つだよ</p><p>お笑いタレントが、尋ねる</p><p>何で、そんなこと全国放送で言わなきゃいけないのよっ</p><p>言えよ、バカッ</p><p>言えないわよっ、バカッ</p><p>５４よねぇ</p><p>恭子さんの声が、全国に響く</p><p>そうなのか、おい</p><p>うっそ、ぴょーん本当は、５８でしたぁ</p><p>そんなはずないわよっ５６よっ</p><p>雪乃は、叫ぶが</p><p>本当は５４のままで正解よ雪乃ちゃん、あたしたちに誘拐されてから、ロクなものを食べさせてもらってない上に、セックスばっかりしてたからちょっと痩せたみたいねあなたを解放する前に計った数字だから、正確よーんっ</p><p>恭子さんの明るい声が響いている</p><p>もっとも今のあなたは、強制的に妊娠されられているからねもうすぐお腹が大きくなるわよっそしたら、爆弾の数も増やさないといけないわね</p><p>あんた本当に、爆弾を５４個も仕掛けたのか</p><p>坊主のお笑いが、叫ぶ</p><p>なあにもう１発、爆発させないと信用しないの</p><p>スタジオは、シーンと静まり返っている</p><p>な、何が目的なんだ</p><p>坊主のお笑いタレントの問いに恭子さんは</p><p>何で、あんたみたいのに答えてあげなきゃいけないのさ</p><p>ふざけんな、お前勝手に、爆弾とか仕掛けて爆発させといて、その言いぐさは無いだろっ</p><p>あんたみたいのと喋る気は無いって、言ってるだろ</p><p>恭子さんは、突っぱねる</p><p>あ、あのキョーコ・メッサーさんもし、よろしければ教えていただけますか</p><p>岡田アナが言う</p><p>おい、ちょっと待てよ岡田さん何で、こんなやつに敬語で喋ってんだよっ</p><p>坊主のお笑いに、岡田アナは</p><p>どうしてこのスタジオにも、爆弾が仕掛けられている可能性を考えないのかねっ</p><p>顔を真っ赤にして、叫ぶ</p><p>僕たちはキョーコ・メッサーさんの指示で、このスタジオに連れて来られたんだぞっ</p><p>そして、キョーコ・メッサーは</p><p>先ほど、雪乃とマスコミ記者全員の殺害を予告している</p><p>はーい、ご名答そこにも一発あるわよっ</p><p>うわぁぁっ</p><p>大騒ぎになるスタジオ内</p><p>動くなっ誰か１人でもスタジオから逃げたら、起爆させる</p><p>低い声で、キョーコさんは言った</p><p>あたしの方からは、そっちのスタジオ内の映像は全てチェックできている嘘かどうか試してもいいわよ命がいらないならね</p><p>おい、みんな動くなっ</p><p>叫んでいるのは、番組のディレクターらしい</p><p>頼むから落ち着いてくれ、なあ</p><p>恭子さんは雪乃とマスコミ記者、お笑いタレントたち、テレビのスタッフを人質にした</p><p>くっらいなぁそこに座っている、あんたたちお笑いなんだろ何か、ネタやってみなよ</p><p>お互いの顔を見合うお笑いタレントたち</p><p>あたしはその場に、笑いが欲しいって言ってんだけど</p><p>おい、やるぞオグ</p><p>さっきの坊主のお笑いタレントが、相方らしい男に声を掛ける</p><p>でもよう、スナッチ</p><p>バッカ野郎ここで、みんなを笑わせたら、オレたちレジェンドだろう</p><p>とはいうものの</p><p>がははははっ今の、とはいうものの面白いっ</p><p>ほらやるぞっ</p><p>オグスナのっ、ショートコントっ</p><p>夏休み明けの学校</p><p>２人が、コントを始める</p><p>つ、つまんない</p><p>な、何だこりゃ</p><p>何だいネタより、さっきのとはいうもののの方が百倍面白いねぇ</p><p>そ、そんなのこんな状況で、面白いわけが無いだろっ</p><p>坊主のお笑いスナッチだっけは、大きな声で喚く</p><p>昨夜は、ノクターンのシステムにトラブルがあったらしいです</p><p>私のユーザーページには、アップ済みとなっているのに</p><p>実際には、アップされていなかったらしく</p><p>感想欄で教えていただいて、アップ仕直しました</p><p>色んなことが起こります</p><p>まさか、バンブルビーの皆さんの結末まで書くとは思いませんでした</p><p>今の芸能界編は、すぐに終わる予定ですそんなにダラダラとは続けません</p><p>10年くらい前に、某テレビ局の傘下の凄く有名な超大手の番組製作会社の社長さんに会いに行ったことがあります</p><p>謝りに</p><p>何か、色々ありまして</p><p>で、謝っている最中にその社長さんの携帯が鳴りまして</p><p>おう、私だうん何だ、＊＊の番組に＊＊を出演させたいのかいや、オレが言えば何とかなるだろうけれど＊＊より＊＊ってのはどうだそれなら、オレの一存でどうにかなるから</p><p>何で、番組製作会社の社長さんが芸能プロダクションに所属しているタレントさんのスケジュールを好きに出来るのか全然判りませんが</p><p>そういう権力は、実在するようです</p><p>だって、私は謝りに行っただけでその社長さんが、私に見栄を張るためにそういう電話をしているフリをしたとかありえないですから</p><p>その社長室から見えた、東京の夜景とともによく覚えています高層ビルの上の方の部屋でした</p><p>と、同時に</p><p>その社長さんが定年退職したら、そんな権力も消えてしまうことも私は知っています</p><p>562．ゲバゲバ</p><p>あれれ、あんたたちお笑いなんだろどんな時でも、人を笑わせてこそ本物じゃないのかい</p><p>恭子さんの声が、数秒遅れでテレビ・スタジオに響く</p><p>お笑いタレントは、みんな俯いている</p><p>何だい、元気がないねぇっほら、誰かネタを見せなっ</p><p>恭子さんの言葉にも誰も反応しない</p><p>も、もう一回オレたちがやるよっ</p><p>坊主頭のお笑い、スナッチが叫ぶ</p><p>いくぞ、オグっ</p><p>でもよーっ、スナッチ</p><p>相方は、ウケる自信が無いらしい</p><p>バッカ野郎ここで、一発カマさねえとお笑い芸人じゃねえだろっ</p><p>でもよぉっば、爆弾が仕掛けられてるんだぜ</p><p>オグという太った芸人は、小刻みに足が震えている</p><p>今度、オレたちが外したらヤバいことに何じゃねぇか</p><p>ま、そういうことだねただしあんたたちの考えているのとは、別の方向で</p><p>恭子さんの声が響く</p><p>どっちみち、あんたたちはもういいよ1度観たら充分だあんたたちのは芸人の芸じゃないね大学生の宴会芸レベルじゃないか</p><p>ななな、何だとぅっ</p><p>叫ぶスナッチ</p><p>こんなレベルの芸で、プロの芸人を名乗ってるんだ日本人てのは、本当にこんなのが面白いって思ってるわけ</p><p>て、テメェに何が判るんだよっ</p><p>憤慨する、スナッチ</p><p>よせよ、スナッチば、爆弾がっ</p><p>んなこと関係ねえっオレたちの芸が、プライドがバカにされてんだぞっこんなやつに小馬鹿にされて、笑われていいのかよっ、お前はっ</p><p>そのスナッチの言葉に、恭子さんは笑い出す</p><p>何なのよ、それっお笑い芸人が、笑われるのが嫌だってのかい</p><p>スナッチは</p><p>オレは、笑われてんじゃねぇっ客を笑わせてんだよっそれがオレの芸だっ</p><p>胸を張って、そう言うが</p><p>あれれあたしは、笑えなかったけれど</p><p>あんた外国人なんだろっ日本人の繊細なお笑い感覚が、判らないんじゃねぇのかっ</p><p>あたしの祖父さんは、ブラジル移民の日系１世だからねぇこの通り、日本語に不自由は無いし日本のお笑い番組だって、ずっと観てきているんだよ日本のお笑い番組を撮ったビデオテープが、そのまま違法レンタルされてたからねえ、当時は</p><p>クククと、笑う</p><p>まあ、そんなことはどうでもいいことだね今全国に散らばっている５４個の爆弾の起爆スイッチを握っているのはこのあたしだあんたたちは、このあたしを満足させないといけないんだよっ</p><p>スナッチが、怒りに震える</p><p>あらそっではポチっとなっ</p><p>恭子さんの声にスタジオの全員が、凍り付く</p><p>しかし何も起こらない</p><p>お、おどかすんじゃねえよっ</p><p>ホーンと、あんたたちって自分のことしか考えていないんだねぇ</p><p>ククク意地悪く笑う</p><p>ほら、この番組を放送しているテレビ局何が起きたか、リポートしなああ、白坂雪乃ちゃんとこのお笑い集団の姿は、ちゃんとワイプで画面に映しておくんだよ反応が見たいから</p><p>えー、こちら東京のわたくしたちの本社ビルです先ほど、ドーンという大きな轟音と、激しい揺れを感じましたえー、本社ビル３６階の球体展望スタジオが爆破されたようです</p><p>はい、こちら本社ビルの正面ですえー、下から見上げますと、このビルの象徴であった３６階の球体スタジオが完全に焼失しておりますっあっ、また火が上がりました</p><p>白坂家の経営するテレビ局の上層部が燃えている</p><p>えー、我らが敬愛する親愛なるキョーコ・メッサー様による慈愛の溢れる、犯行予告が事前にありましたので奇跡的に、死傷者は出ていませんありがとうございます、キョーコ・メッサー様ハレルヤ・キョーコキョーコ様バンザイ</p><p>ヤケクソ気味に局アナが喚いている半泣きで</p><p>はーい、オッケイということだ爆弾は一つ減って、残り５３個だよっ</p><p>恭子さんは、明るい声でそう言う</p><p>ただしサービス期間は、これで終了だ次からは、犯行予告も退避指示も無しで起爆させるよ</p><p>スタジオは、完全に沈黙している</p><p>次は誰か死ぬかもしれないねぇそれも、たくさんの人が</p><p>観覧席に座らされていたマスコミ記者の１人が、立ち上がるっ</p><p>こんなのは暴挙だっテロリズム、そのものじゃないかっ</p><p>そうだよあたしは、あんたたちに究極のテロリズムというものを教えてあげてんのさっ</p><p>ふっふざけるなっこんな脅しに、我々日本人は決して屈しないぞっ</p><p>ふーん、あんたところで誰</p><p>明智新聞の杉森だっ</p><p>明智新聞ああ仕掛けてあるよ爆弾</p><p>グッと息を詰まらせる杉森記者</p><p>大阪本社と東京支社どっちに仕掛けたとは言えないけれどいいや、両方とも仕掛けてあるかもしれない確か、新聞社ってのは夜でもたくさんの人が働いているんだよねあーらら、杉森くんの小さな正義感のせいで、とんだ大惨事になるかもねぇ</p><p>ひ、卑怯だぞっ</p><p>杉森記者は叫ぶ</p><p>あんた、バカあたしは、国際指名手配を受けている重犯罪人だよ今更、卑怯とか言われてもさ</p><p>ていうかここまで、他人事として楽しくこの放送を観ていた視聴者の皆さん、こんばんわっはーい、ここからはあなたたちも傍観者ではいられなくなりますっ</p><p>あたしが起爆スイッチを握っている爆弾は残り５３個その意味が判るかいそこには、あんたたちが勤めている会社も含まれているかもしれないよね別に本社ビルとは限らない狙った会社の息の根を止めるためには、どこを爆破すればいいのか、あたしにはちゃんと判っているんだ例えば、製造業大手ならたいてい、日本国内に工場を分散させているだから、一つの地方の工場が震災に見舞われても、製品を作り続けることができたそれなら分散している工場を全て、同時に爆破したらついでに言っておくけれどあたしは海外の方が名が通っているからね海外に展開している日本企業の工場の方が攻撃しやすいんだよ</p><p>恭子さんに狙われた企業は倒産に追い込まれる</p><p>そんなことができるわけないだろうっ日本の企業のセキュリティは</p><p>杉森記者が、反論するが</p><p>ザルだよねたった今、爆破したテレビ局だって、セキュリティには気を遣っている企業のはずだろ</p><p>日本のセキュリティは、甘いよあんまり信用しない方が良いと思うけれどねまあ、各企業への脅しは、以上だつづいて各個人</p><p>個人</p><p>今、大企業のやつらザマァミロって思ったやつ残念だったねあたしの爆弾はあんたたちが普段使っている駅や学校、その他、様々な公共施設にも仕掛けてあるもしかしたら、あんたたち本人あるいは、家族や愛する人、友人があたしの爆弾で死ぬことになるかもしれない可哀想だが、それも運命だからね受け入れてもらおうか</p><p>ニィと恭子さんは、笑う</p><p>判るかい今や日本全体が、あたしの人質になったんだよっ５０を越える強力な爆弾がお前たちの生活を支配するんだっ</p><p>う嘘だっ</p><p>スナッチが、叫ぶ</p><p>そんな、たくさんの爆弾仕掛けられるはずがないだろっ</p><p>うん、いいところに眼を付けたねえそうだ、あたしは犯罪者だ本当のことを言っているとは限らない爆弾は、残り５３個じゃないかもしれないもしかしたら、後、３つかもしれないし実は、１０８個ぐらい仕掛けてあるかもしれない</p><p>な、何が言いたいんだっ</p><p>あんたたちはすでに２つの爆弾の爆発を観ているそこのスタジオの野外のコンクリートの塊とテレビ局本社ビルの球体スタジオどっちも、あたしが遠隔操作で爆破したそれは確実だよね</p><p>そのことは誰もが確認している</p><p>さて確かに、爆弾は残り５３個じゃないかもしれないあたしがブラフで大げさに言っているのかもしれないその可能性はあるけれどしかし、残りがゼロだとはちょっと、考えにくいと思わないかい</p><p>そして、次に爆発する爆弾は確実に、誰かの生命と財産を奪うことになる</p><p>クククと恭子さんの笑い声が、スタジオ内に響く</p><p>国家警察の皆さんも、よーく聞きなあんたたちが下手に動くと死人が出るよもし、そうなったら責任を取らされるのは、あんたたちだからね判ってるだろうけれど</p><p>爆弾の有無が確認されるまでは誰も、恭子さんに逆らえない</p><p>お前何が目的なんだよっ</p><p>スナッチの問いに、恭子さんは</p><p>さっき言ったろうネタを見せなっ</p><p>お笑いタレントたちは震え上がる</p><p>あたしさ、笑いたいんだよねっ笑われるんじゃなくって、笑わせるのが仕事なんだろ誰か、あたしを笑わせてごらんよっ</p><p>しょショート・コント</p><p>小太りと痩せぎすの２人組がネタを見せる</p><p>何や、それっ</p><p>頭を下げる２人</p><p>しっかし底抜けに、面白く無いねぇよくそんなんで芸人なんかやってられるよねえ</p><p>恭子さんは、呆れている</p><p>あんたたち所属はどこ</p><p>コ、コンパル芸能です</p><p>コンパル芸能って言ったらかなり大手の芸能プロダクションだ</p><p>昔から、お笑いの人がたくさん所属している</p><p>あんたたちが芸人を辞めるのと、コンパル芸能が解散するのどっちが日本のためになると思う</p><p>いや、あのそ、それは</p><p>わ、判りましたオレらが、芸能界を去りますから、会社の方には</p><p>小太りの方の芸人が言った</p><p>はん何でそうなるわけ</p><p>いや、だってオレらのために、会社に迷惑は掛けられませんし</p><p>今、コンパルには１万人のタレントが所属しているんですよっ</p><p>知ってるよだから、コンパル芸能の方を潰さないとね</p><p>ただの１芸能プロダクションだった会社がいつの間にか、肥大しておかしなことになっているんだろ今の社長が創業者一族を社内から叩き出すために、テレビ局と広告代理店の力を借りたその結果今では、テレビ局と代理店が、コンパル芸能の大株主になっている</p><p>そうなっちゃうとねテレビ局も代理店も、コンパル芸能は関連企業だ株価を下げたら、自分たちの資産が目減りするからコンパル芸能のタレントを、やたらと起用するそうやって、身内だけでのWIN－WINな体勢を作ろうとするでもそこに視聴者への配慮は無い</p><p>いや、そんなことはねえっオレたちは、面白いから、局に使ってもらってんだっ</p><p>スナッチが叫ぶ</p><p>確かに、あんたが言うような面もあるのかもしれないけれどオレたちが、どんだけ努力して、テレビに出られるように頑張ってきたのか、あんたは全然判ってねえじゃないかっ</p><p>ふーん、そんなの判ってやる必要があんのかい</p><p>恭子さんは、冷たく言う</p><p>ぶざけんなよっオレたちはなあっ、養成所の段階で何百人も何千人も居た同期の連中の中から、必死になってここまで這い上がって来たんだぞっそれこそ、売れている先輩や局の人たちに名前と顔を覚えて貰うのにどれだけ苦労したか、判るのか、テメエっ</p><p>スナッチはキレる</p><p>売れるまでは、貧乏でバイトしながら、路上ライブとかやって劇場に出して貰うなんて、数ヶ月に１回だぞっでもなあ、オレたちはその少ないチャンスをものにして、やっとゴールデンタイムの番組に出られるようになったんだぞっそれを、テメェは会社がどうのとか、バカにするんじゃねぇっ</p><p>おい、止めとけよスナッチ</p><p>また、爆弾が</p><p>うるせぇなっお前ら、お笑いをバカにされて平気なのかよっ</p><p>ああ、あんたたちのネタが面白く無い理由がやっと判ったよあんたたちは、観客じゃなくって、テレビ局の人間の方を向いて芸をやってんだね</p><p>何だとぉっ</p><p>叫ぶスナッチを、他の芸人たちが必死で抑える</p><p>昔みたいにテレビの人気番組の視聴率か２０パーセント、３０パーセントって時代じゃないものねせいぜい１０パーセント前後の番組なら、誰が出演していたって変わらないだから、テレビ局の人間が、好き勝手に選択することができるということで、あんたたちは局の人間にだけ必死で尻尾を振る</p><p>バカにするんじゃんぐぐっ</p><p>スナッチの口を塞ぐ、芸人たち</p><p>数年前に、コンパル芸能の大物芸人が、不祥事を起こして芸能界から引退した事件があったよねその男は、長く芸能界に居た芸人で司会をするテレビ番組を何本も持っていた視聴率を稼げる大物芸人ということで、業界の中ではイバッていたそれまでにも、何回かトラブルを起こしたことがあったけれどテレビに出続けていた</p><p>紳タロウ師匠のことかよっ</p><p>バカッ、スナッチ名前を出すなっ</p><p>だけどその大物芸人が、突然、芸能界からいなくなっても何も問題は無かった司会を勤めていた番組のほとんどは、そのまま放送が続いているし視聴率も大して変化は無いその芸人が人気者で、彼だからこそ視聴率が稼げるっていうのは幻想だったんだよどうしても、その芸人じゃないと勤まらないなんてことは無かったのさ</p><p>オレは、お笑い番組自体を観ていないからよく判らない</p><p>ていうか、テレビとかそんなに興味が無いし</p><p>お笑いのタレントさんなんて、みんな同じに見えるしな</p><p>結局は視聴者とは関係無く、テレビ局と広告代理店と芸能プロで、自分たちの利益を出すためだけに好き勝手やっているのが今のテレビ界だろ</p><p>あんたたちの理屈を無理矢理、視聴者に押し付けてその結果どんなジャンルのテレビ番組でも、お笑いタレントを出さないといけないみたいなことになっているあたしの眼から見たら、もの凄く異常なことだと思うけれどね</p><p>黙り込む、スタジオ</p><p>ドラマの俳優の仕事も、お笑いレポーターなんかも、お笑いに行かせる局のアナウンサーなら、給料以上は払わなくていいのに、わざわざギャラの高いお笑いを使うんだスポーツ番組にもお笑いこの間は、レース番組なのに、レポーターは何故かお笑いってのを観たよしかも、番組と関係無く自分たちのネタをブチ込むんだレースの内容は無視で</p><p>そういや、ワイドショーの司会までお笑いに任せているところもあるよね別にいいよお笑い出身なのに、演技の上手い人も居るリポートや司会が上手い人もいるだろうだけど</p><p>ハァと、溜息を吐く恭子さん</p><p>お笑いタレントの仕事ってそんなことをすることなのかお笑い番組で、人を笑わすことなんじゃないの</p><p>しょうがねえだろっ色んな仕事をやらねえと食えないんだからよっ</p><p>周りの芸人の手を振り払って、スナッチが叫ぶ</p><p>えー、お笑いタレントって、結構稼いでいるんじゃないの</p><p>そんなの売れてる一部のセンパイだけだよっ</p><p>でも、普通に暮らしていけているんでしょ</p><p>ざけんなよっオレたちはなあセンパイたちみたいに、高級マンションに住んで、高級外車を乗り回すようなそういう生活がしたくて、この仕事をやってんだぞっ</p><p>そういうあんたたちだからブッ潰すって言ってんだよ</p><p>恭子さんの声が低く、響く</p><p>結局何もかも、あんたたちの勝手な都合じゃないかっ視聴者にそれを押し付けてくるだけでだから、笑えないんだよっ</p><p>昭和の時代のさ有名な漫才師が、子供が産まれた時にこう言ったんだ可哀想だが、父親のわしが芸人だから男の子ならヤクザ、女の子なら遊郭に行くしかないだろうって信じられるそして、本当にそうだったんだよその芸人さんが活躍していた時代には、さすがにそういうことは無くなってたけれど昭和初期だと、寄席芸人の娘が全員、身を売ることになったなんてケースは良くあったんだ</p><p>そんなの今の時代の、オレたちには関係ないことだろ</p><p>スナッチが言う</p><p>あんたたちの勘違いを正したいだけさ１９７０年代の半ばまで、お笑い芸人は芸能界の主流では無かった普通の俳優さんとかの前では、小さくなって控えていないといけないような弱い立場だったんだお笑いそのものも危機の時代があったあんたたちのコンパル芸能だって芸能マネージメントの仕事は儲からないから廃業して、ボーリング場の経営をしようと話し合っていた時期があるんだから</p><p>恭子さんは、そう説明する</p><p>ちょっと待てよ、その時代にはクレイジー・ドッグスとドラウがいたろっ</p><p>スナッチが、嚙み付く</p><p>その二つのグループは、音楽畑出身でしょだから、マネージメントも音楽関係の芸能事務所だったはずだし純粋なお笑い芸人じゃないのよ</p><p>鈞ちゃんは</p><p>あの人は最初は、お笑い芸人だったけれどすぐに素人いじりの方へ行っちゃったでしょ芸能人を集めてのコントだって基本的には、素人いじりと同じ手法だしあの芸風は、結局、あの人一人きりしか続かなかったじゃない彼も特異なケースよ</p><p>恭子さんは、そう言い返す</p><p>純粋なお笑い芸人の人たちが、テレビで大きな力を持つようになったのは７０年代の終わりから８０年代の初めにかけてよマンザイブームってやつね全て、そこからなのよ</p><p>いつの間にか、スタジオ全体が、恭子さんのお笑い話を必死に傾聴している</p><p>当時のテレビタレントのあり方はねただ一つよ視聴者に親近感を持って貰うお茶の間の人気者番組を観ている人にとって、親しい友達、仲間だと思ってもらえるようにそれが、人気を獲得する秘訣だったわ</p><p>それが９０年代の後半から、変わってきたのよお笑いタレントの意識がね</p><p>スナッチが恭子さんに尋ねる</p><p>自分たちは、一般人とは違う自分たちのお笑いのセンスは、一般人よりも遥かに上だそういう考え方が台頭してきた時お笑いタレントたちは、おかしくなっていったのよ</p><p>いや、だって実際にそうだろオレたちは、一般人よりは絶対に面白いそう信じてるからお笑いをやってこれているんだろ</p><p>自分のお笑いのセンスは、一般人よりも上だって信じているんだ</p><p>テレビを観ている人は、一般の人なんだけどねじゃあ、時々受けなかったのは、自分のセンスがハイレベル過ぎて、一般人には通じなかったとか思っている</p><p>あああるよそういうことだって</p><p>スナッチは、答えた</p><p>ふーん、自分がつまらなかったからだとは思わないわけ</p><p>だって、そういう時は打ち上げの時に、相方とか、マネージャーとかそれから、仲間の芸人と話をしたら、みんなちゃんと判っててくれるからなあれは、ちょっと今日の客にはハイブロウだったって</p><p>あんたたち全員のセンスが変だとは思わないわけ</p><p>いや客の中だって、オレのファンならちゃんと面白かったって言うやつもいるんだっ</p><p>そうやって仲間内だけの小さな世界に閉じ籠もるこれは別に、お笑いの世界だけの話ではないわ２１世紀日本の抱える問題よ</p><p>自分たちは、判っているあいつらは、自分たちよりも劣っているから判らないだって、自分たちの仲間内では、ちゃんと話が通じているんだからだから、自分たちは正統で、優れていて、素晴らしくて自分たち以外の一般ピープルは、バカばっかりなんだそういう、考え方ね</p><p>シンとなるスタジオ</p><p>あなたたちのやっていることは、結局判り合っている身内の中だけでしか成立しないだから、マーケットが拡がらないのよそれなのに、無理をして収益をあげようとするからテレビ局・広告代理店・芸能プロダクションの癒着みたいな、下らないことが起こってくるのよあんた、スナッチだっけ</p><p>えああ</p><p>驚いて、返事をするスナッチ</p><p>あんたのさ親戚に、もの凄く物分かりが悪い叔母さんがいない推理ドラマとか観ていて、もう犯人が判ったのに一人だけこの人、何だったっけとか聞いちゃうような</p><p>いいるけど</p><p>その叔母さんがネタの内容をちゃんと把握できるように優しい気持ちで、お笑いをやりなさいそうしたらあなたも本物の芸人になれるでしょうから</p><p>優しい気持ち</p><p>判るやつだけ判ればいいってトンガっている間はあなたは芸人じゃないわ</p><p>よく、判らねえよ</p><p>スナッチは、そう言う</p><p>そうねあなたには、判らないかもしれないでも、あたしは伝えたからね忘れてもいいわよ</p><p>あ、ありがとうございまぁぁすっ</p><p>スナッチの相方のオグと言われていた芸人が、床に土下座する</p><p>あのそれオレが、ずっとスナッチに言いたかったことですオレ、バカだから何をどう言えばいいのか、判んなくて言葉にならなくて、ずっと言えなかったんですけれど</p><p>どうしたんだよオグ</p><p>オグは、スナッチを見て</p><p>お前はもっと、お客さんに優しくなんなきゃいけねぇんだよっ</p><p>うーむ、我ながら何を書いているんだろう</p><p>最後なので、暴走します</p><p>最近のお笑い番組は、ほとんど観てません</p><p>昔は、友人がお笑いユニットとか組んでいたので、ライブとかも観に行ったんですが</p><p>この10年くらいお笑いタレントさんは、ゴールデンタイムに自分の冠番組をキープできるほど売れた新人はいないわけで</p><p>上が詰まっているせいか新らしくテレビに出て来る男の芸人が、35歳前後とか異常な状況が続いています</p><p>まあ、局と代理店と芸能プロの癒着が続く限りは今のまま、永遠に小粒な人気者がポッと出ては、スッと消えるだけなんでしょうね</p><p>563．太陽を盗んだ女</p><p>さてとちょっと脱線したけれど、とりあえずコンパル芸能だっけその芸能プロダクションは、今夜中に廃業ね所属タレントは、全員解雇そういうことで頼むわ</p><p>いやちょっ、ちょっと待ってくれよっ</p><p>坊主のお笑い芸人スナッチが叫ぶ</p><p>なあにもしかして、あんたたちもコンパル芸能</p><p>いや、オレは８９３プロだけど</p><p>ああ、裏で暴力団が経営している</p><p>そういうことを言うんじゃねぇっ</p><p>何怒ってんの芸能界と暴力団に接点があるのは当たり前じゃないみんな知ってることよ</p><p>いやとにかく、うちは違うから</p><p>まあ、そう言い張るんなら別にいいけれどコンパル芸能の所属なら、あんたには関係ないことよむしろ、ライバル会社が潰れた方が嬉しいでしょうに</p><p>そうはいかねえよっさっき、こいつらも言ってたけどよコンパルには、１万人のタレントが所属してるんだぜっマネージャーとか入れたら、もっとだそいつらの生活は、どうなんだよっ</p><p>そんなの知らないわよ今夜中に廃業しなかったら、コンパル芸能の株を持っている企業の施設を全て爆破するわそれから、コンパル芸能のタレントを広告に使っている企業タレントの出演番組のスポンサー企業もね</p><p>無差別企業爆破テロを敢行する</p><p>どうして、そんなことをすんだよっ</p><p>ククッと、笑う恭子さん</p><p>面白そうだから</p><p>何だとぉぅ</p><p>愉快犯だからあたし国際指名手配の重犯罪者なんだからさ、何だってやらかすわよ</p><p>ふざけんなよっそんな理由で１万人を超える人間の人生を狂わせるつもりなのかよっそんな中にはな、オレの仲間や後輩がいっぱいいるんだぞっ絶対に許さないからなっ</p><p>スタジオは、恭子さんとスナッチの激論にみんな集中している</p><p>まずさその１万人いるっていう所属タレントのうち、何人がまともに働いているわけ</p><p>だからテレビでも、ラジオ、舞台でも、雑誌でもいいけどさみんな、タレントだけで食ってるわけ</p><p>所属タレント１万人たってさほとんどは、他のアルバイトで食いつないでいるだけで、全然タレントとしての仕事はできていないわけでしょ</p><p>それはそうだけれどよでも、オレたちには夢があるから</p><p>は夢ね</p><p>何だよ悪いかよっ</p><p>悪くはないけれど笑っちゃうわよね</p><p>だって、その夢所属している芸能プロに思いっきり歪められてるんだから</p><p>コンパル芸能のことに話を戻すけれどまず、所属タレントは１万人いようが、この人たちには働いた分のギャラだけをピンハネして渡せば良いから会社は困らないけれどこのタレントさんたちを管理するマネージャーは、社員だからちゃんと給料を払わないといけないわよね各種保険もあるしね</p><p>それが何だってんだよ</p><p>つまり１万人のタレントを捌くための充分な数のマネージャーなんて、会社は絶対に雇えないだから、１人のマネージャーが１０人、２０人と多くのタレントを管理することになるでも、マネージャーの身体は一つなんだから結局、まともに扱ってもらえるタレントさんは、極一部だけになるわ下手なマネージャーに付いたら、仕事なんてまず廻って来ない</p><p>そんな現状があるのか</p><p>いやそれは新人だったら、マネージャーだって業界のセンパイなんだからマネージャーに売り込んでもらえるように、アピールすんのだって、若手の努力なんだよっ</p><p>そういう風に言えば、聞こえがいいけれどそもそも１万人も所属タレントを抱えていることが異常なのよそうは思わない</p><p>昔は芸人になりたい子は、それぞれ尊敬する芸人さんのところへ弟子入りしたわよねそれが、いつの間にか芸能プロダクションの養成学校へ入ることに変わってしまったここ２０年くらいの間にねあんたもそう</p><p>毎年大雑把に１００人ぐらい入学させたとして半年で、何割かの子は辞めちゃうのよね自分よりも才能の有る子を見たら、芸人になる自信をなくして</p><p>最後まで残ってさらに、プロダクションと契約できるのはどれくらい</p><p>いや、それでも２、３０人は残るよその養成所の上の会社には入れなくても、違う芸能プロの所属になるやつもいるし</p><p>あんたたちは残れた子たちなわけよね</p><p>当たり前だろう今、ここに居るメンバーは、みんな養成学校の時には、ずっとトップを張っていた連中だっオレたちは、実力を認められて選抜されて、プロになったんだっ</p><p>て思い込むようなシステムなのよね</p><p>驚くスナッチ</p><p>考えて見なさいどうして、最初に１００人以上も入学させてるんだと思う</p><p>それは広く才能のある人間を呼び込むために</p><p>バーカ入学金と授業料をせしめるためよそれだって、芸能プロのビジネスなのよ</p><p>最初っから、半年で辞める連中のことは金を払い込んでくれるお客さんとしか思ってないのよそして、最終的に残った子たちの中から有望な子と契約するわけだけどゲンジツには、これからプロの世界に挑戦していくヒヨッコでしかないのに自分は、たくさんのライバルを蹴落として、選抜され、認められた存在だと勘違いするあんたたちが偉そうなのは、そもそもそれが原因でしょ</p><p>だってオレたちは実際に会社のマネージャーたちとか、テレビのＰに認められたからこと、ここに居るんだぜ</p><p>だからさそれって、偉いことなの</p><p>だって、オレたちは必死に頑張ってきたから、この地位にいるんだっやっと、ゴールデンに出られるところまで来たんだぜ</p><p>ええ、努力は認めるわ凄いわねでも偉いとは思わないわよ</p><p>何でだよっ</p><p>ハァと溜息を吐く、恭子さん</p><p>あのさぁお笑い芸人が、人から偉いって思われたら、おしまいだって思わない何でだよっオレは、センパイの芸人さんたちをリスペクトしてきたしオレたちだって、後輩からリスペクトされる芸人になりたいって思っているっ</p><p>あたしが、あんたたちのネタを観ても全然笑えないのは多分、こういうところの感性の違いなんでしょうね</p><p>そうだよっテメェがおかしいんだよっやっと判ったかっ</p><p>スナッチが、そう叫ぶ</p><p>あのぅ</p><p>観覧席に座らされていた、一人の記者が手を上げる</p><p>ん何</p><p>恭子さんの返事にその記者は</p><p>信濃町通信の高知ですあのさっきから、どうしてあなたは、こんな話を続けておられるのでしょうか</p><p>恭子さんとスナッチの芸人論争に疑問を持ったらしい</p><p>そんなのさあたしが、どんな敵なのか、あんたたちによーく判って欲しいからさ</p><p>恭子さんは答える</p><p>そうだろあたしは、今現在たくさんの爆弾で、あんたたち日本人の社会を脅かしている愉快犯のテロリストだよ日系だけど日本人じゃないしねちなみに、もうブラジルにも国籍は無いから</p><p>えていうと、国籍はどちらに</p><p>さあねどこに問い合わせても、あたしの籍を認める国は無いよ今回だって、偽造パスポートで密入国してきたからさ、日本には</p><p>そんなことが</p><p>えー、簡単だよあたしの知り合いは、みんないつも密入国だよ出る時も、自由だし</p><p>ああ、別に日本のセキュリティが、甘いってことじゃないんだよ世界中、どこへ行ったってこんなもんだよ日本はまだ厳しい方さどんな先進国だって、セキュリティが完璧な国なんて無いんだからさ</p><p>で日本人では無い、無国籍のあたしが、これから日本を攻撃するしかも、あたしは日本の社会制度や文化について、思いっきり勉強しているあんたたちの弱点を攻めることができるそれをあんたたちに理解させたくて、わざわざこんな話をしてみせたのさ</p><p>シーンと静まり返るスタジオ</p><p>それからおい、出口から逃げようとしているスタッフちゃんと見えているからねっそのスタジオごと吹き飛ばされてもいいのかいっ</p><p>スタジオの出口のドアを、こっそり開けようとしていたスタッフが腰を抜かす</p><p>あんたたち日本人は自分たちの社会が、いつの間にか閉鎖的で小さなお山の大将だらけでオレたちは判っているあいつらは判っていないって、他人を見下すだけのクソったれな集団に成り下がっていることに気付かないといけないだから、あたしはお前たちを攻撃するのさあたしキョーコ・メッサーがね</p><p>オレは、ニッと微笑む恭子さんの笑顔を見た</p><p>あたしはあんたたちの敵さまず、手始めにコンパル芸能プロの廃業を命令する今夜の１２時までにだ</p><p>そんなこと本当にできると思っているのか</p><p>高知記者が、叫ぶ</p><p>さあ、それは見てのお楽しみだよあたしも、楽しみにしているんだこの国の人間が、国民の命と財産と引き替えに、１芸能プロダクションを守るかどうかね</p><p>わ、我々はテロリストには屈しないぞっ</p><p>まあ、マスコミの記者さんなら、そう言うだろうね</p><p>日本政府だって、同じ考えのはずだっ</p><p>日本政府バカじゃないの、あんた</p><p>あたしが脅しているのは企業だよコンパル芸能と、その大株主であるテレビ局、広告代理店、他にも大企業が幾つもあるよねそれから、コンパル芸能と取引のある企業その施設を爆破するって言ってるんだもちろん、各企業の従業員に死傷者が出ることになるだろうけどそれならまだいいその爆発で、それらの企業とは関係の無い一般市民や、外国人旅行者が死傷したら誰が責任を取るんだい</p><p>絶句する高知記者</p><p>あたしの脅しに耐えられる企業が、この日本には存在するんだろうかあたしも、とても楽しみにしているんだよ</p><p>そう言いながら、恭子さんは翔姉ちゃんに、メモを手渡す</p><p>翔姉ちゃんは、そのメモを見て谷沢チーフに見せる</p><p>うんと、頷く谷沢チーフ</p><p>翔姉ちゃんは、通信機の方へ向かう</p><p>というわけだあたしは、コンパル芸能の廃業を命じたそれでどうなるかは、あんたたち次第だ命令が遂行されない場合は、今夜の１２時に爆弾を一斉に起爆させる誰かしら死ぬことになるだろうけれど、あたしは気にしないからね</p><p>ふっ、ふざけやがって馬鹿野郎っ</p><p>スナッチが、喚く</p><p>コンパル芸能がなくなったって、そこに所属していた芸人が本当に価値があるんなら、他の事務所が引き取るだろ</p><p>そういう問題じゃねぇっ</p><p>そういう問題だよあんたは、クズでバカで、最高にくそったれ野郎だと思うけれどそこに居る誰よりも正直だったあんたとの話は、楽しかったよ</p><p>オレは楽しくねぇっ</p><p>だからさこれ以上、あたしを怒らせないで欲しいのさあたしもさコンパル芸能の廃業の次に、８９３プロの廃業まで命令したくは無いからさ</p><p>テメェっ</p><p>怒りの形相で、天を仰ぐスナッチ</p><p>もういいからお前は、頑張ったからもう黙ってくれよ、スナッチ</p><p>相方のオグが、スナッチを止める</p><p>だけどよオグっ</p><p>オレには、女房と子供がいるんだよっ今、８９３プロがなくなったら困るんだよっ</p><p>お笑いがあんなやつに負けても良いってのかよっ</p><p>生活があってこそのお笑いだろっ</p><p>でも、オレのお笑いスピリットが</p><p>だって、しょーがねぇだろっうちの事務所、本当にヤクザなんだからっこんなんで、８９３プロが潰されたらオレたち、ブッ殺されるんだぞっ</p><p>オグ</p><p>オレはいいけれど子供が可哀想だよっまだ３つなんだぞ死なせるわけには、いかないんだよっ</p><p>重い空気が、スタジオ内を包み込む</p><p>その中でただ一人</p><p>雪乃だけが、平然と座っている</p><p>さあて色々と待たせたね白坂雪乃ちゃん</p><p>恭子さんの声にスタジオ内の視線が、雪乃に集まる</p><p>雪乃は、無表情でそう答える</p><p>あたしのクライアントから、依頼を変更したいって連絡があったわ</p><p>雪乃ちゃんを殺すって話無しにするって</p><p>あれれ嬉しくないの雪乃ちゃん</p><p>あのさこの何日かの間にさ誘拐されて、レイプされて処女だったのよ、あたし付き合ってた男もいたしそれなりに幸せだったわなのに、犯されて何度も何度も、気が遠くなるくらい何度も犯されてあんたたち、あたしを妊娠させるために、妊娠誘発剤まで使ったじゃないだから、多分あたし、妊娠しているのよねあたしをレイプした男の子を</p><p>暗い声がスタジオにいや、電波を通して、日本全国に中継される</p><p>へえ、そうなの良かったじゃないどんな理由であっても、赤ちゃんができることは良いことでしょオメデタっていうくらいだから</p><p>恭子さんの言葉が、雪乃の心を突く</p><p>そうねこの子には、何の罪も無いものね産んであげないといけないって、思っているわ命がここに宿っているっていうのなら</p><p>そっと、自分の下腹部を撫でる</p><p>雪乃はもう、感情に任せて泣き喚いたりはしない</p><p>今の雪乃には守るべきものがあるから</p><p>あら、随分落ち着いているのね</p><p>そりゃあ腹も括るわよあたしあんたたちに、パパが傷付けられるところを、全部見せられたんだからパパの手首や舌やオチンチンが切り捨てられるのを全てねあんたたちが、本物の悪魔であたしを殺す気なら、とっくに殺してるってことも判っているわそれもメチャクチャに残虐な手段で</p><p>雪乃の言葉の重みが全国に拡がっていく</p><p>そう、これは嘘でも、芝居でも、ヤラセでも無い</p><p>本物のゲンジツだってことが</p><p>あなたを殺さない代わりに一つ、罰を受けてもらうわ</p><p>何をすればいいのよ</p><p>毎週金曜日に、あなたにはレギュラーのテレビ番組をやってもらうことになるわ</p><p>テレビ</p><p>さすがの雪乃も驚く</p><p>内容は何でもいいわ雪乃ちゃんの好きにさせてあげる雪乃ちゃんは、午後８時から９時までの間、ずーっとテレビに映っていてくれればいいわ今、その格好で</p><p>今の雪乃は透け透けの極小ビキニしか着ていない</p><p>少しずつ、雪乃ちゃんのお腹が大きくなって出産するまでテレビに出続けるそれが、あたしのクライアントからの命令よ</p><p>そうまあ、いいわよ何だってするわ</p><p>それと出産するまでは、新しい男とセックスしてはダメよキスもダメ触ることも、触られることも許さないわお腹の赤ちゃんが汚れるでしょ</p><p>そうよはーい、日本の皆さんよーく聞いて下さいこれから、白坂雪乃ちゃんが出産するまでの間雪乃ちゃんに触った男は、あたしがブッ殺すわ社会的な抹殺と物理的な破壊どっちもやるわよよーく、覚えておいてねっ雪乃ちゃんからもお願いしなさい</p><p>雪乃は、冷たい眼のまま</p><p>あのあたしのお腹の子が汚れるんで男の人は、あたしに触らないで下さいお願いします</p><p>カメラに向かってそう言った</p><p>とっても、素直になったわね可愛いわよ、雪乃ちゃんっ</p><p>あたしママになるんですから</p><p>この子を妊娠した理由がレイプであったとしてもこの子には、何の罪も無いんですから産んであげたいし殺したくない</p><p>そして生まれてくるこの子には世界は、絶望に溢れているとは教えたくないからそれでも、生まれてくるってことは素晴らしいことで世界には、希望がキラキラと輝いているって言ってあげたいからあたしはあたしは</p><p>真っ直ぐ正面に大きく眼を見拡げたまま大粒の涙が、ぽろぽろと零れる</p><p>あたしはこの子を幸せにしてあげるんだからっ</p><p>両手で細いお腹を触っている、雪乃</p><p>まるで、そこに宿った命を抱きかかえるように</p><p>１６歳の半裸の少女の姿を全国民が観ている</p><p>ねえ、スナッチっ</p><p>恭子さんが、スナッチを呼ぶ</p><p>驚く、スナッチ</p><p>雪乃ちゃんの番組あんた手伝ってあげて</p><p>おオレが</p><p>そうよ雪乃ちゃん、テレビ放送なんて初めてなんだから</p><p>それと雪乃ちゃんに、男が寄り付かないようにしてあげて</p><p>もちろん、あたしの方でも監視を付けるから触ったやつは殺すけれどあんたの業界の仲間とか、死なせたくないでしょ</p><p>あたし強いのよさっきの野外スタジオでの戦闘、観ていたでしょあたしもあたしの部下も手段を選ばないわピストルでも、ライフルでも、面倒だったら対戦車ミサイルだって、ブッ飛ばすから</p><p>それともあんたは、その可哀想な雪乃ちゃんを放っておけるの力になってあげる気は無いの</p><p>スナッチは雪乃を見る</p><p>判ったよオレが面倒見るよ</p><p>スナッチは、そう言ってくれた</p><p>ありがとうお礼に教えてあげるわそのスタジオに仕掛けた爆弾は岡田アナウンサーの座っている机の中よ</p><p>あわわわわわっ</p><p>慌てて、岡田アナが席を立とうするっ</p><p>全員そのまま動くなっ</p><p>颯爽と制服に制帽姿のレイちゃんが、香月セキュリティ・サービスの武装隊員２名を連れて、スタジオ内に飛び込んで来る</p><p>そのままですっ騒がないでっ</p><p>藤宮隊長っ</p><p>隊員の１人が、爆弾を見つける</p><p>スタジオ内の全員が、ギョッとするが</p><p>チェストォォォォッ</p><p>レイちゃんは撲殺ステッキで、爆弾のケースを砕いた</p><p>どひぃええっ</p><p>震え上がる人々</p><p>大丈夫っです起爆の受信装置の部分だけを破壊しましたからっ</p><p>レイちゃんが、笑顔でみんなに告げる</p><p>武装隊員２名がてきぱきと砕かれたケースの中から、コードを数本断ち切り</p><p>はい電源を切断処理完了もう大丈夫です</p><p>いやぁこの爆発物の量だと、半径１００メートルは完全に吹っ飛ばされていましたねえ危なかったです</p><p>その言葉に、スタジオ内の全員が脱力する</p><p>さすがね麗華ちゃん警察の皆さんより先に登場とは</p><p>恭子さんの声に、レイちゃんは</p><p>警察の皆さんは、このスタジオの入り方が判らなかったみたいですから</p><p>ああ、さっき恭子さんがメモを手渡して翔姉ちゃんが、通信機で指示していたのは</p><p>この段階でのレイちゃんの乱入のことか</p><p>まあいいわそのスタジオを使ってのお仕事は、もう終わったから</p><p>すでに、わたくしたちイーグルでコンパル芸能と関係している企業に爆弾が仕掛けられているか調査しています</p><p>レイちゃんは、凛とした態度でカメラにそう言った</p><p>あら、そんなことをしなくても１０個ほど、教えてあげるわよ</p><p>あたしが、どれくらい本気なのかあなたたちも知りたいでしょ今の机の裏に、メモを貼って置いたから</p><p>レイちゃんの部下が爆弾の発見された机の裏を見る</p><p>ありましたぁっ</p><p>１枚の紙が出て来る</p><p>そうよそれそれを見て、本当に爆弾が仕掛けてあるか、確認なさいそして、キョーコ・メッサーが本気で日本に攻撃をかけているってことが判ったなら</p><p>判ったなら</p><p>恭子さんは、笑って</p><p>今夜の１２時までに、コンパル芸能の廃業を発表しなさい廃業予定では無いわよ今日限りで、完全に業務を停止するという発表よ</p><p>改めて、要求を述べる</p><p>それと、来週から毎週金曜日の午後８時は白坂雪乃ちゃんの公開生放送番組だからこれも、絶対にやりなさいね</p><p>わたくしが約束できることではありませんが</p><p>当たり前よあたしは、日本という国の人たちに命令しているんだから麗華ちゃんとは、また別の機会に遊んであげるわ</p><p>次は絶対にあなたを倒します</p><p>それはどうかしら１０年、いや２０年早いわねまずは、あたしの部下の子とでもゴッツンコさせてあげるわっ</p><p>それじゃあ、みなさん楽しかったわあたしの命令よろしくねあたしも、なるべくなら１２時に起爆スイッチを押したくないから</p><p>待て、キョーコ・メッサーっ</p><p>麗華ちゃんの部下が、あたしの隠れている場所に迫っていることは判っているわそろそろ、次のアジトへ移動しまーすっ来週もまた観て下さいねぇじゃんけん、ぽんッ</p><p>思わずチョキを出してしまうレイちゃん</p><p>くっくっくー、あたしはグーよっあたしの勝ちぃぃぃっ</p><p>待て、キョーコ・メッサーわたくしからは、あなたの姿は見えないんだぞっ</p><p>だから、あたしが勝ったんだってばバハハーイっ</p><p>恭子さんが通信を切る</p><p>武装隊員が、さっきのメモをレイちゃんに手渡す</p><p>では、緊急事態ですのでキョーコ・メッサーが爆弾を仕掛けたという場所をこれより読み上げます</p><p>このまま全国放送で放送しちゃうのか</p><p>キョーコ・メッサーが爆弾を仕掛けたと言っていたのは、残り５２箇所ですがここに書いてあるのは、１０箇所だけですまずコンパル芸能・東京本社、３階給湯室、配電盤内続いて</p><p>１０箇所のうち、５箇所がコンパル芸能と関係のある企業の施設だった</p><p>残りは</p><p>東京駅・地下通路トイレ上野公園大仏山</p><p>都内の公共施設やランドマークだった</p><p>以上の場所の近辺にいらっしゃる方は、急いで退避なさって下さい</p><p>そう言うレイちゃんに</p><p>本当に、爆弾が仕掛けられていると思うかね</p><p>記者の１人が尋ねる</p><p>今まで、キョーコ・メッサーはわたくしたちに、一度も嘘を言っていません本当に爆発物の仕掛けられている可能性は極めて高いと思います</p><p>うん、よしよしレイちゃんは、真面目っ子だから、発言に信憑性があるねぇ</p><p>画面を見て、恭子さんは言った</p><p>ようやく、スタジオ内に警官隊が入って来る</p><p>放送を止めろっ放送中止っ</p><p>そう叫ぶ警官にレイちゃんは、笑顔でメモを手渡す</p><p>画面が途切れた</p><p>しばらくお待ち下さいの青い画面になる</p><p>爆弾は本当にあるんですか</p><p>オレは恭子さんに尋ねる</p><p>当たり前じゃんただしあの１０個で全部だよ残り、５２個ってのは嘘</p><p>公共施設の５個は、警察に見つけさせてやんな芸能プロ関係の５個は</p><p>大丈夫です広告代理店とテレビ局の分は、うちの人間が発見して大騒ぎすることになっていますから</p><p>翔姉ちゃんは、言う</p><p>うちの正規の隊員でなくて工藤さんの手配してくれた方にお願いしましたネコさんていう</p><p>ああ、知ってるよあの子なら、上手くやるだろう</p><p>ネコさんなら、オレも知っている</p><p>見た目は、女子中学生なのに実は、ママさんというフリーの人だ</p><p>警察だと、爆弾を発見しても隠しちまうかもしれないからね本当に爆弾があったっていうニュースが欲しいんだ</p><p>しかしまた、随分、思い切ったことをしたもんだな</p><p>香月のジィさんが好きそうな作戦だろ</p><p>しかし少し、やり過ぎじゃないか</p><p>そこは、これからの谷沢っちの腕の見せどころさ</p><p>オレの</p><p>さっきのあたしの二つの要求あんたの力で確実に、実行させて</p><p>おいおい</p><p>いいかいあたしっていうテロリストに、日本という国の大企業がことごとく屈したっていう事実が必要なんだ</p><p>恭子さんの眼は、真剣だった</p><p>そこから日本は変わるよ</p><p>スナッチ、もっと嫌なやつにするはずだったのに</p><p>べしゃり暮らしを読んだら、変わってしまいました</p><p>空港で働いていた頃があるのですがセキュリティは、本当に心配です</p><p>もっとも、海外はもっと酷いみたいですが</p><p>564．メルシー・ラヴィ</p><p>コンパル芸能が、テロリストの要求で廃業に追い込まれることが何で、日本を変えることになるんだ</p><p>谷沢チーフが、恭子さんに尋ねる</p><p>恭子さんは、オレに振り向く</p><p>あんたコンパル芸能が潰れたら、どうなると思う</p><p>大変なことになるんじゃないですか</p><p>よく判らないけれど、コンパル芸能って言ったら、大手の芸能プロダクションだ</p><p>さっき、スナッチが言ってたけれど所属タレントが１万人いるらしいし</p><p>突然会社が潰れたら大騒ぎになるんじゃ</p><p>何も変わらんよ</p><p>今、所属しているタレントたちは他のプロダクションが、引き受けるだろう個人で独立する者も出るだろうし売れない芸人は、行き場が無いだろうが、そんなやつはそもそも淘汰されるのが芸能界だろういつまでもタレントの夢を追い掛けるより、別の道に進む良い機会になるだろう</p><p>でも確か、コンパル芸能の大株主に、テレビ局や広告代理店がいるって言ってませんでした</p><p>オレは、恐る恐る尋ねる</p><p>ああ株が紙くずになることで、そいつらは大損をすることになる数百億単位の赤字が出るだろうがそれで、テレビ局や代理店が連鎖倒産するってことにはならんよこれぐらいのことに耐えるだけの体力はある</p><p>コンパル芸能が潰れたって世の中的には、何も変わりはしないよ</p><p>その谷沢チーフの言葉に恭子さんは</p><p>それが狙いなんだよ</p><p>コンパル芸能が、どれだけ巨大な芸能プロだろうと実態は、大したことがない突然なくなっても、世の中にダメージを与えるようなものではないそれなのに</p><p>テレビ局数社と大手広告代理店が大株主だってことで日本のメディアは、コンパル芸能のタレントを率先して使わないといけないことになっていたつまり芸能界の経営側の理屈だけで、コンパルのタレントの出演が義務づけられていた視聴者の意志と関係無くこれって、バカげたことだろ</p><p>視聴者が観たいわけじゃないのに確かに、ここのところコンパル芸能のタレントばかり、メディアに登場していた気がする</p><p>スナッチたちにも言ったけれどテレビドラマや、クイズ番組、旅番組のリポーター、ワイドショーの司会、さらには教育番組のお兄さんまで、全部、お笑いタレントが出演している国って気持ち悪いよね</p><p>コンパルが潰れることでこれが引っ繰り返るそういうのは、全て業界の上の方の人間が儲けるために、示し合わせてやっていたことでしかなくてそいつらの勝手な都合でこんな芸能システムは、視聴者にとっては何の意味もないものだったってことが明らかになるからね</p><p>コンパル芸能がなくなっても何の問題も無く、放送はできる</p><p>じゃあ、今までのことは何だったんだってことになる</p><p>既得権益をブッ壊さないとね一般の人たちが、損をするだけだから</p><p>それが、お前の目的なのか恭子</p><p>谷沢チーフが、驚いている</p><p>お前がそんな社会的なことを考えているとは、知らなかったよ別にお前は、日本に対してそんなに愛着も無いだろうし</p><p>そこへ翔姉ちゃんが</p><p>違いますよ谷沢さん</p><p>真顔で参入する</p><p>１０年くらい前某投資ファンドが、日本の某テレビ局の株を買い占めて、経営権を奪おうとしたことがありましたね</p><p>ああ、そんなことがあったな</p><p>その時、テレビ局側は防衛として投資ファンドよりも、高い値段で株を買い集めることで、会社を守りました</p><p>うん覚えている</p><p>その資金はホワイトナイトとして、とある金融機関が出資しました</p><p>ホワイトナイト</p><p>敵対的な買収を仕掛けられた時に、企業側を助けてくれる出資者のことよ</p><p>翔姉ちゃんが、オレに説明してくれた</p><p>そして、その資金を出した金融機関が今は、そのテレビ局の大株主になっています出資と引き替えに、株を得たわけです</p><p>ですから、今ではその金融機関がテレビ局に対して、強い影響力を持っています</p><p>ハッとする谷沢チーフ</p><p>まさか恭子</p><p>ニヤッと笑う恭子さん</p><p>そういうことさ香月家の銀行や金融機関を使ってコンパル芸能の大株主だった、幾つかのテレビ局、広告代理店、その他の大企業に融資しなあっちは、一晩で数百億の資産が溶けちまうんだ当座の資金に困るついでに株も暴落するだろうから、色んな名義で買い漁りな</p><p>香月家が日本のメディアを支配するための基盤ができるよ</p><p>相手の弱みにつけこんで内部に侵攻するキッカケとなる</p><p>それはオレの一存では動けんオレの仕事は、香月グループのセキュリティ関連だけだグループ全体の経営に付いては、閣下と次の香月グループの代表である、司馬氏が決定なさる</p><p>そうだろうねでも、問題無いだろあんたは、またこれからその２人が揃っている都心のホテルに戻るんだから</p><p>そうだ谷沢チーフは、今からホテルに戻る</p><p>ジッちゃんたちと、相談することはできる</p><p>でも、あんたは警察と報道を動かす力は持っているあたしの仕掛けた爆弾は、本物だだから、発見された１０個以外にも仕掛けられている可能性があるとりあえずは、キョーコ・メッサーの命令に屈するよりないとそいつらに思い込ませることはできる</p><p>恭子さんの笑みに、谷沢チーフは</p><p>判ったよ１０分くれ今、ここのスタジオに残っている報道陣と警察にオレから話してくる</p><p>谷沢チーフは、部屋を出て行く</p><p>長年、香月セキュリティ・サービスを仕切ってきた谷沢チーフの発言は重い</p><p>谷沢チーフの口から、恭子さんの命令に従わないと、確実に大きな被害が出る死傷者が出ると明言されれば、みんな信じるだろう</p><p>それが今晩中に、コンパル芸能を廃業させる動きを加速させる</p><p>おいっ、車を用意しろっ屋内スタジオへ向かう</p><p>廊下から、そんなやり取りが聞こえてきた</p><p>さてとそっちは、谷沢っちに任せるとして</p><p>恭子さんは、翔姉ちゃんを見る</p><p>麗華ちゃんのプロモーションだけど来週、もう一発やろうこういうのは、連続してアクションがあった方が注目されるから</p><p>レイちゃんのプロモーションて</p><p>さっきの野外スタジオでの闘いみたいなのをまたやる</p><p>でも、恭子さんはロサンゼルスに行かれるんじゃ</p><p>ああ、あたしは出ないよ横綱が、あんまり顔を出しすぎると、ショー全体が安っぽくなる</p><p>さっきの２人にやらせよう海外に連れて行くかどうかのテストってことにして</p><p>えバービーさんとルビーさんか</p><p>あの２人だけで、大丈夫かしらキョーコ</p><p>まあちょっと心配だねあの子たち、仕事がヌルいから</p><p>あのさあたしのペットのニキータって子、覚えているロシア系の可愛い子</p><p>え確か、まだ１７歳くらいだろ</p><p>何言ってんのあの子も、もう２４歳よ</p><p>ありゃりゃあたしも年を取るわけだ</p><p>あの子落ち着いているし使えるわよあたしが仕込んだから</p><p>はんそれで</p><p>ニキータを連絡係兼オペレーション・リーダーとして派遣しましょうよあの子が居れば、確実にあたしたちの指令を遂行できるでしょうから</p><p>ニキータって、フルネームは何だっけ</p><p>ニキータ・ゴルバチョフよ</p><p>はんバンバルビー３から、番場ちゃんが抜けてゴルバルビー３になるのかい</p><p>ゴルビー＋２よニキータの方が、あの子たちよりもキャラが濃いから</p><p>うげっ、バービーさんやルビーさんよりも凄い性格って</p><p>ニキータって、可愛い子だったけれど</p><p>今は、キョーコが知っている時よりも、さらに可愛いわよあたしが丹念に磨き上げたから</p><p>じゃあ麗華ちゃんの良いライバルになるか</p><p>恭子さんは、納得する</p><p>よし、じゃあそのニキータちゃんを来日させるってことであたしの日本再上陸は、３ヶ月後ぐらいかなそれぐらい、間を取った方がいいだろう夏休みスペシャルってことで</p><p>恭子さんは、翔姉ちゃんにそう言う</p><p>了解ですわ</p><p>うんその次は、お正月スペシャルだね場所は、桜島にしようその次は、春くらいで南紀ここは、コーデリアも呼んでダブル悪党でいくからで、来年の夏休みは、四国で島を一つ爆破して、形を変えるから</p><p>恭子さんは、次々と予定を立てていく</p><p>キョーコ、夕張は</p><p>ミス・コーデリアが尋ねる</p><p>残念だけれどあのロボットは、もう無いんだよ</p><p>何の話なんだろう</p><p>恭子さんたちはここからの脱出は、どうなさるおつもりですか</p><p>イーニーとミーニーは、スタジオの中にたまたま居た外人エキストラってことで、正面から脱出させるよタクシーチケットとか、貰えるかな</p><p>手配致します</p><p>翔姉ちゃんは、答えた</p><p>で、あたしたちは谷沢っちのヘリに乗せてもらおうかな</p><p>まさかあたしたちが、香月セキュリティ・サービスの隊員の格好で脱出するとは思わないだろ</p><p>そりゃさっき、レイちゃんと闘ってたんだから</p><p>あたしが操縦してもいいわよヘリは得意だから</p><p>あたしも操縦はできるよ免許は持ってないけどあ、偽造のならあるかメキシコの隠れ家に置いてきちゃったけど</p><p>恭子さんも、そう言う</p><p>いえ谷沢さんは、ご自分で操縦なさると思いますわ</p><p>あら残念</p><p>オレも、ホッとする</p><p>この２人のお姉さんの操縦はちょっと怖すぎる</p><p>どっちみち、あたしたちも香月のジィさんに会わないといけないんだよ今回のことの報酬まだ決めてないからね</p><p>恭子さんとミス・コーデリアは香月セキュリティ・サービスの制服に着替えに行く</p><p>翔姉ちゃんはあちこちに連絡をする</p><p>オレは黙って待っている</p><p>麗華が、現場から引き上げるって行きましょう</p><p>翔姉ちゃんが、オレに振り向く</p><p>あの子頑張ったでしょあなたから、直接、褒めてあげて欲しいのよ</p><p>オレに微笑む翔姉ちゃん</p><p>オレたちは、オペレーション・ルームを出て</p><p>外へと向かう</p><p>入り口の前に、翔姉ちゃんの車が停めてあった</p><p>それで、レイちゃんはあそこの大きな屋内スタジオの中にいるの</p><p>いいえ、あっちは警察の現場検証が続いているから隣の第４スタジオって建物の方へ来るそうです</p><p>はい、乗って</p><p>オレは、翔姉ちゃんの車の助手席に乗り込む</p><p>翔姉ちゃんは、運転席でシートベルトを付けている</p><p>辺りに、人はいない</p><p>翔姉ちゃん</p><p>オレは翔姉ちゃんを抱きしめる</p><p>もおっどうしたのよ</p><p>笑う、翔姉ちゃん</p><p>ありがとう翔お姉ちゃんが、頑張ってくれたからオレ</p><p>な、何言ってるのよ</p><p>大好きだよ、翔姉ちゃん</p><p>あ、あたしだって大好きよ</p><p>翔姉ちゃんも、オレを抱きしめる</p><p>あなたのためならあたし、何だってできちゃうんだもんっ</p><p>オレたちは唇を重ねた</p><p>第４スタジオの中は有名な刑事ドラマのセットが、建てられたままになっていた</p><p>薄暗いスタジオ壁際の蛍光灯だけが、明かりの全てだ</p><p>照明のライトは、点灯していない</p><p>あ、暗くてよく判らなかったけれどこの部屋のセット、観たことあるな</p><p>係長の刑事の部屋だ</p><p>ブラインドを指でこじ開けて外をニヒルな目付きで見る</p><p>あれブラインドの向こう、窓が無いんだ</p><p>ベニヤ板の壁になっている</p><p>我が君っ</p><p>制服姿のレイちゃんが入って来る</p><p>ニコニコして</p><p>オレは、駆け寄ってレイちゃんに抱きつく</p><p>ああっ、どうなさったんですっ</p><p>よく頑張ったねっオレ、感激してるよっ</p><p>ギュッと、レイちゃんを抱きしめる</p><p>翔姉ちゃんは、スッと席を外してくれる</p><p>このスタジオでオレとレイちゃんが、二人っきりで話ができるように</p><p>我が君わ、わたくし汗臭いですし、埃まみれですからっお洋服が汚れますっ</p><p>そんなのどうでもいいよっレイちゃんっ</p><p>オレの腕の中でレイちゃんの緊張が、解けていく</p><p>はぁ我が君に抱きしめていただくと、何だか安心します</p><p>とってもドキドキして怖かったんです</p><p>うん、知ってる判っているよ</p><p>長身のレイちゃんが、オレを見る</p><p>麗華の頭撫でて下さい</p><p>オレの前に跪き制帽を脱ぐ</p><p>壁からの光に照らされた美しい顔</p><p>オレは、レイちゃんの頭を撫でてやる</p><p>麗華は頑張ってましたか</p><p>うん、すっげぇ頑張ってた</p><p>我が君のために役に立ちましたか</p><p>うんありがとうありがとう、レイちゃん</p><p>嬉しいです我が君</p><p>レイちゃんの精神年齢は少女のまんまだ</p><p>それが判った今レイちゃんとは、真っ正直に接すれば良い</p><p>レイちゃんはオレの手を取り手の甲にキスをする</p><p>きっと、みんなも喜んでくれていると思うよ</p><p>うんアニエスや真緒ちゃんたちも、きっと闘うレイちゃんを応援してくれてるって</p><p>わたくし良いお姉さんになれるでしょうか</p><p>心配そうに、オレに尋ねるレイちゃん</p><p>レイちゃんは、もう充分良いお姉さんになっているよ</p><p>わたくし良い妹になれるでしょうか</p><p>ああレイちゃんは、とっても良い妹だよ</p><p>ミナホ姉さんたちも、今日のレイちゃんの活躍には満足だろう</p><p>わたくし我が君に愛される女になれますでしょうか</p><p>熱い眼でオレを見上げる</p><p>レイちゃんを愛しているよもう、ずっと前からここのところレイちゃんは、オレが心配な女の子ナンバーワンだったし</p><p>今もですか</p><p>オレは、レイちゃんに微笑む</p><p>やっと、暗闇から這い出たみたいだよね今のレイちゃん、とっても晴れやかな顔をしている</p><p>我が君のお陰です</p><p>オレだけでないよ翔姉ちゃんや、恭子さんや、他の人たちもみんな、レイちゃんのこと応援してくれてるんだから</p><p>レイちゃんは、もう一人じゃない</p><p>みんな、レイちゃんの家族なんだから</p><p>仕上げをしないといけませんね</p><p>今夜身も心も、完全に我が君の女になりたいと思います</p><p>レイちゃんの美しい顔がオレに告げる</p><p>どうか、わたくしに赤ちゃんのできちゃうようなことをして下さい</p><p>あなたの手で、女にして</p><p>オレは、レイちゃんにキスをする</p><p>今すぐは無理だよ</p><p>ヘリの離陸の時間が迫っている</p><p>オレも、谷沢チーフのヘリに乗って、ホテルに戻らないと</p><p>グリーン山スタジオに来たことは、メグたちには内緒にしているんだから</p><p>クスッと笑う、レイちゃん</p><p>ちゃんとお姉様たちと妹たちの前で、捧げたいですから</p><p>そう言って、自分からオレにキスしてくれた</p><p>オレは、レイちゃんの髪の匂いをクンクン嗅ぐ</p><p>えああレイちゃんの汗って良い匂いだから</p><p>そんなの良い匂いじゃ無いです</p><p>いいやオレは好きだよ、この匂い</p><p>レイちゃんと手を繋いでスタジオの建物から出る</p><p>車の前で、翔姉ちゃんが待っていてくれた</p><p>麗華いっぱい、褒めてもらった</p><p>はい、お姉様っ</p><p>満足そうに、ニコッとレイちゃんは微笑む</p><p>そう、良かったわね</p><p>翔姉ちゃんも嬉しそうに笑っている</p><p>翔お姉様もありがとうございました</p><p>頭を下げる、レイちゃん</p><p>何言ってるのよ大変なのは、これからよキョーコ・メッサーの日本侵略に、あなたは立ち向かって行くんだからねっ</p><p>はいっでももう、迷いはありませんっ</p><p>レイちゃんはオレの手をギュッと握る</p><p>藤宮麗華は頑張りますっ</p><p>何て可愛いんだろ</p><p>オレのレイちゃんは</p><p>年上なのに妹みたいで</p><p>とっても凛々しくて強いのに脆くて弱い</p><p>オレのレイちゃん</p><p>ええ、頼んだわよっ</p><p>向こうから、ライトを点灯させた車がやって来る</p><p>あたしは、彼をヘリまで送って来るわだから先に、撤収準備に入っていて</p><p>了解です翔お姉様</p><p>ということはあの車は、レイちゃんを迎えに来たんだろうか</p><p>車が、オレたちの前で停まる</p><p>あ、運転しているのは香月セキュリティ・サービスの滝さんだな</p><p>助手席には、誰も乗っていない</p><p>不意に、後部座席の窓がスーッと下りる</p><p>暗い、車内中から出て来た顔は</p><p>どうだった、あたし</p><p>雪乃はまだ極小ビキニのままだった</p><p>自分ではなかなか上手く、やったと思うけれど</p><p>ああ雪乃も</p><p>オレに褒めて欲しいのか</p><p>ここには、雪乃が腹を割って話ができるのはオレしかいない</p><p>うん良かったよつーか、カッコ良かった</p><p>ドヤ顔で、ニッと笑う雪乃</p><p>でも、お前どうすんだよ、これから毎週レギュラー番組をやるとか</p><p>あんなの本当なわけないでしょ</p><p>いや、多分、マジだと思うぞ恭子さんの命令だし</p><p>だってあたしがＭＣとか、ありえないわよっ</p><p>ＭＣって何だ</p><p>マイケル誰だ</p><p>それをやらせるのが、恭子さんだろさっき聞いた話だけど、コンパル芸能、本当に潰されるみたいだぜ</p><p>えホントなの</p><p>コンパル芸能を潰すんならお前に、番組をやらせるんだって実現しちゃうだろ</p><p>ちょっちょっと、どうしよう</p><p>確か恭子さん毎週、１時間番組って言ってたよな</p><p>１時間も、あたしテレビで何をすればいいのよっ</p><p>世界遺産を紹介したらどうですか</p><p>レ、レイちゃん</p><p>全員、呆気に取られる</p><p>毎週１時間、世界遺産を</p><p>雪乃が、極小ビキニを着たままで</p><p>ユネスコから怒られないかそれ</p><p>それはどうだろうか</p><p>雪乃さん、あなた歌とか歌ったら</p><p>翔姉ちゃんも、思い切ったことを言う</p><p>あ、あたしが一人で１時間歌うの</p><p>いや、それはゲストとか呼んで</p><p>恭子さんの脅迫で放送される雪乃の番組にゲストとか来てくれるのだろうか</p><p>いっそ、恭子さんに決めてもらったらどうだ</p><p>そんなの嫌よっ死んでも嫌っあんな女にそんなこと言ったら、何をさせられるか判らないじゃないのっ</p><p>それは確かに、その通りだ</p><p>でも、確か恭子さんが、あのスナッチってお笑いの人に番組のこと頼んでたよな</p><p>えっ、あたしお笑いとか嫌よっコントとかできないものっ</p><p>恭子さんの縛りでこのビキニの格好のままなんだよな</p><p>ホント、何をすりゃあいいんだ</p><p>とにかく雪乃さんの番組なんだから、雪乃さんの好きにすればいいのよ</p><p>判ったわよまあとにかく、考えておくわよ</p><p>雪乃は、オレを見る</p><p>あんたも、考えておきなさいねっ</p><p>お、オレも考えるのか</p><p>麗華、雪乃さんの車に乗って今夜は、雪乃さんはうちで保護するから警察とは、話が付けてあるわあなたがガードして、グリーン山スタジオから撤収その様子も、マスコミに撮らせるから</p><p>翔姉ちゃんが、言う</p><p>レイちゃんは、助手席に乗り込む</p><p>あんた、明日は学校</p><p>車の中から雪乃が、オレに言う</p><p>当たり前だろゴールデンウィークは、今日で終わりだ</p><p>明日から通常通りに、授業がある</p><p>そうみんなに、よろしくね</p><p>みんなは、もうあたしのことなんて、どうでもいいって思っているだろうけれど</p><p>雪乃とオレはクラスメイトだ</p><p>早く、学校に来られるようになるといいな</p><p>オレは、雪乃に微笑む</p><p>もう戻れるわけないでしょあの学校に</p><p>雪乃は、校内放送でセックス中継をした</p><p>父親の事件もある</p><p>ネットに流出した雪乃の映像を観ている在校生も多いだろう</p><p>キョーコ・メッサーが命令したら白坂雪乃を、今まで通りに高校に通わせろって</p><p>何よそれ</p><p>キョーコ・メッサーは、愉快犯だどんな変な命令をしたって、誰も変だとは思わないさ</p><p>だけど今更、高校に行ったって</p><p>俯く、雪乃</p><p>オレもいる、メグもいる寧姉さんもイーディだって転校してくる</p><p>メグは、雪乃の姉妹だろ心配すんな</p><p>雪乃の眼が、オレを見る</p><p>あんたは</p><p>潤んだ瞳でオレを見ている</p><p>あたしの何なのよ</p><p>友達だよ</p><p>素直な言葉が、口から出た</p><p>この今年のゴールデンウィークの間１番、つらくて大変な経験を一緒にした仲間だろオレたち</p><p>雪乃はオレを見ている</p><p>お前が一緒だったからオレは、色んなことに耐えてこられた今となっては、そう思うよ雪乃感謝しているありがとう雪乃</p><p>あ、あたしはあんたに感謝なんかしないわよっ</p><p>オレは、雪乃をレイプし彼女の運命を狂わせた張本人だ</p><p>感謝されるわけが無い</p><p>あんたじゃなかったらもっと、酷いことになっていたってことは判ってるわだから</p><p>オレと雪乃の腐れ縁はこれで終わりじゃない</p><p>ああ、またな</p><p>ええまた会いましょうこのバカッ</p><p>雪乃は、またオレをバカと罵る</p><p>お前も元気でなっ雪乃っ</p><p>元気よあたしは、元気だけが取り柄だものっ</p><p>雪乃は、潤んだ瞳で作り笑顔で、そう言った</p><p>車、出します</p><p>運転席の滝さんが、そう告げる</p><p>レイちゃん、頼むよ</p><p>エンジンが鈍い音を立てる</p><p>またなっ雪乃っ</p><p>大きな声を出さなくても、判っているわよっこのバカっ</p><p>月夜の野外スタジオ</p><p>星の光の下を、雪乃とレイちゃんを乗せた車が走り去って行く</p><p>雪乃は、後ろの窓からずっとオレを見ていた</p><p>翔姉ちゃんが、オレの肩を抱きしめてくれる</p><p>月が、オレを笑っている</p><p>銀色に鈍く輝く月が</p><p>ということで、芸能界編終了</p><p>夜のエッチ大会で、本編終わりですね</p><p>昔、劇場の裏方の仕事をやってた頃にとある劇団の人たちとした会話</p><p>劇団の人が、私に</p><p>あ、こいつ、うちの劇団に入る前は、お笑いやってたんですよ＊＊＊＊にいたんです</p><p>へえ、凄いじゃん＊＊＊＊っていったら、大手だろ何で、お笑いやめちゃったの</p><p>はい、もっと面白いことがやりたくて</p><p>お笑い面白くなかった</p><p>ていうか、夢が無かったっスお笑いも＊＊＊＊も</p><p>565．解々</p><p>そのまま、翔姉ちゃんの車で、ヘリまで送ってもらった</p><p>行きの時と違って、まだローターを回転させていない</p><p>あの時は、谷沢チーフがヘリポートに到着次第、飛び立てるように係の人間が、あらかじめ、エンジンを始動させていたんだろう</p><p>谷沢チーフは、すでに到着していてヘリの中にいる</p><p>香月セキュリティ・サービスの制服を着た、恭子さんとミス・コーデリアも</p><p>ヘルメットまで被っているから、遠目では全然判らない</p><p>ありがとう、翔姉ちゃん</p><p>オレは、礼を言って車から降りようとする</p><p>オレに話し掛けようとする翔姉ちゃん</p><p>オレが振り向くと、翔姉ちゃんは</p><p>口籠もる</p><p>レイちゃんは、後でお屋敷に来るって言ってたけれど翔姉ちゃんは</p><p>わたくしも行くわ</p><p>じゃあまた後で会えるね</p><p>オレは、翔姉ちゃんに微笑む</p><p>だからここで、込み入った話をする必要は無い</p><p>じゃあ、気をつけて翔姉ちゃん</p><p>あなたもね</p><p>オレは車を降りて、ヘリに向かう</p><p>翔姉ちゃんは、パッパとライトで合図をするとそのまま車で立ち去った</p><p>このスタジオからの撤収作業で、翔姉ちゃんも忙しいのだろう</p><p>後ろの席は、あたしがコーデリアとイチャイチャするからあんたは前ね</p><p>うへぇ助手席かよ</p><p>眼の前が開けてるのは、怖いけど仕方無い</p><p>恭子さんたちが乗り込みオレも乗り込む</p><p>操縦機器の点検をしながら、谷沢チーフはが恭子さんに言う</p><p>いいのか、恭子</p><p>この小僧にいつまで内緒にしておくんだ</p><p>別にいいんじゃないあっちへ戻ったら、ミナホかカツコが説明してくれるでしょ</p><p>そっけなく答える</p><p>しかし、ホントに大人しい子ねこんなに邪魔にならない男って、あたし初めてだわ</p><p>後ろの席から、ミス・コーデリアがオレを見ている</p><p>さっきの大騒ぎの間も、ずーっと静かにしていたしねあたしたちの邪魔にならないように、静かに見直したわ</p><p>いや、そんなことを言われても</p><p>オレは、ミス・コーデリアに答える</p><p>オレは、オマケとして、ここに連れてきてもらっているわけで何の役にも立っていないわけだし</p><p>すると恭子さんが</p><p>そんなことないよわざわざ、現地まで来たってことが大事なんだあんたのお陰で、麗華ちゃんも落ち着いたしね</p><p>そうよていうか、普通の男ならさああいう現場に連れて来られたら、なあなあ、あれは何だいとか、どうなってんだとか、何でこうしないんだとか、もっと、こうしろとかオレなら、こうするのにって、ガーピー騒ぐものでしょだから、あたしは男って生き物が大っ嫌いなのよ</p><p>ミス・コーデリアはそう言ってチロッと、谷沢チーフを見る</p><p>たった今いいのか、恭子と尋ねたことに対しての嫌味らしい</p><p>そりゃ、悪かったな</p><p>だが、オレは男だからな好奇心旺盛なんだよ</p><p>お前、怖くはないのか</p><p>恭子は、今や爆弾テロ犯人なんだぞそして、お前は香月セキュリティ・サービスと恭子による、恐ろしい陰謀を知ってしまったオレたちみたいな人間とヘリに乗ってヤバいとか思わないのか</p><p>途中でヘリから突き落とされて口封じとか想像しないのか</p><p>あのま、そうなったら、それはそれで仕方ないですから</p><p>仕方無い</p><p>呆れる、谷沢チーフ</p><p>はいそれ以前ですから</p><p>それ以前</p><p>そういうこと以前にヘリコプターに乗っていること自体、怖いですからもう、谷沢さんを信じて、命を預けるしか無いわけで</p><p>でも、お前オレのことを、そんなに信用してないだろ</p><p>いやそれなりには信用していますよ</p><p>何だよ、それなりって</p><p>谷沢さんは無意味なことはしない人だからオレを殺すメリットがあるんなら、殺すでしょうし無かったら、無意味に殺したりしないと思います</p><p>うんなるほど</p><p>でもお前の知らないところで、そのメリットってやつが存在していたらどうする突然、オレはお前を殺すかもしれないぞ</p><p>そん時は、しょうがないですよ</p><p>諦めて、オレに殺されるのか</p><p>ていうか気付いた時は、もう死んでるでしょ谷沢さんや恭子さんだったら、殺すときは絶対確実な方法でしょうから</p><p>後で蘇生したりすることがないように即死させたはずだ</p><p>ミス・コーデリアが、瑠璃子の父を蹴り殺した時のように</p><p>達観しているんだな</p><p>いや、そういうことじゃないんですよミナホ姉さんが</p><p>ミナホがどうしたって</p><p>ミナホ姉さんが、ここに来ないで恭子さんに全てを任せたんですそして、オレがここに来ることも判ってた</p><p>克子姉から、翔姉ちゃんに連絡があったってことはミナホ姉さんも、当然知っているってことだ</p><p>だからオレが心配することは何も無いんだなって</p><p>本当に危ない場所ならミナホ姉さんは、オレを一人では送り込まないはずだ</p><p>でも、ミナホだって万能じゃないよあの子の予想が外れたケースだって、あんたは知っているだろ</p><p>恭子さんは、オレに尋ねる</p><p>はいでも、オレはミナホ姉さんを信じてますからミナホ姉さんの予想が外れて、それが原因で死んだとしても後悔はしません</p><p>うん、それはもう運が悪かったと、諦めるしかないことだ</p><p>そうだから、あんたはあたしたちに何も質問しないのね</p><p>ミス・コーデリアが、笑う</p><p>眼の前で起きていることについておかしいってことは判っているのよね</p><p>オレだって異常なことが起きていることは判る</p><p>だって、オレは起きたことの一面しか観ていないじゃないですか</p><p>オレが観たのはオペレーション・ルームでのモニター映像と、恭子さんたちのやり取りだけだ</p><p>あれを観ていただけで物事の全体が判るはずないじゃないですか</p><p>ふん感覚が鈍いってわけでもないんだな</p><p>ていうかあんだけのことが起きたのに、谷沢さんがちょっとやり過ぎじゃないかの一言で片付けて翔姉ちゃんが平然としてて恭子さんたちも落ち着いているってことは</p><p>そうだあの時みんな</p><p>起きたことを、当たり前に受けとめていた</p><p>全て、予定通りってことなんですよね</p><p>ミナホが何で、あんたを受け入れたかよーく判ったわ</p><p>ニッと笑う</p><p>イタズラを見つかった、小学生男子のように</p><p>確かに、あんたもあたしたちの側の人間だ</p><p>みすず様のお眼鏡に適うだけのことはあるオレも、認めるよ少年</p><p>そして、ヘリのエンジンを始動させる</p><p>しばらく騒がしくなる夜景でも楽しんでてくれ</p><p>実際、ヘリが飛び立ってしまえば轟音と振動で会話なんかできない</p><p>谷沢チーフは、無線のヘッドフォンをしているし</p><p>オレも、シートベルトにしがみついているので、精一杯だった</p><p>もうヘリに乗るのは、これきりにしたい</p><p>苦渋の時間は終わりヘリはまた、都心のホテルに戻って来た</p><p>屋上のヘリポートに、到着する</p><p>お、り、る、と、き、はッッローターに、気、を、付、け、ろ、よッッ</p><p>判って、ま、すっ</p><p>ヘリの轟音に負けないように、谷沢チーフと怒鳴り合う</p><p>頭を低く、腰を落としてヘリから降りる</p><p>出迎えの香月セキュリティ・サービスの隊員たちの中に寧とイーディが居た</p><p>お帰りっヨッちゃん</p><p>ああ、寧もオレがグリーン山スタジオに行ったことを知っているのか</p><p>てことは年長組は、全員知っているんだな</p><p>イーディが、オレの背中に抱きつく</p><p>WOOOOOOOOO</p><p>ああミス・コーデリアを牽制しているのか</p><p>中華レストランでのご飯が終わって、今はみんな元のジュニア・スイートに戻ってるから、迎えに来たんだっ</p><p>寧がオレに、微笑む</p><p>なるほど、家族のみんなはマルゴさんが護衛しているから</p><p>寧はイーディを護衛にして、ここまで来てくれたんだな</p><p>まあすっかり可愛くなっちゃって</p><p>ミス・コーデリアは、イーディを見て笑う</p><p>もう女になっちゃったの</p><p>オレに尋ねるミス・コーデリア</p><p>これからだよねっ、ヨッちゃんっ</p><p>あらそう</p><p>ニヤッと微笑むミス・コーデリア</p><p>コーデリアあんたは、あたしと香月のジィさんに報告だよっ</p><p>恭子さんが、彼女に言う</p><p>寧後で顔を出すから、すぐに帰らないようにって、ミナホに伝えて置いて</p><p>うん、判ったっ恭子さん</p><p>恭子さんとミス・コーデリアが先にエレベーターに乗る</p><p>待て、オレも乗る</p><p>部下から不在時の報告を受けた谷沢チーフもエレベーターに飛び乗る</p><p>ドアが閉まって、ミス・コーデリアの姿が見えなくなったことでイーディは落ち着く</p><p>ハァフゥ</p><p>大きく溜息を吐いた</p><p>オレの背中に、抱きついたまま</p><p>どうだったヨッちゃん</p><p>ヘリは怖いまだ、足がガクガクしている</p><p>そうじゃなくってっ</p><p>うんレイちゃんは、もう大丈夫だよ</p><p>それも違うんだけどまあ、いいかっ</p><p>次のエレベーターが来る</p><p>オレたちは、それに乗り込んだ</p><p>オレたちは、そのまま無言でホテル内を歩いた</p><p>どこに盗聴マイクがあるか判らないというのは、もう常識になっているから余計なことは何も言わない</p><p>そしてまた、香月セキュリティ・サービスの人が立ち番してくれている廊下を抜けてみすずと瑠璃子の着替えのために取った、ジュニア・スイートに戻る</p><p>あっ、お兄ちゃん、お帰りっみすずさんたちは</p><p>マナが、オレを迎えてくれた</p><p>そうだマナたちには、オレはみすずや瑠璃子と一緒に、ずっと下の階のパーティに出ていたことになっている</p><p>いや、みすずと瑠璃子はジッちゃんと一緒に、色んな人と挨拶してるオレは、居場所が無いから、先に戻って来たんだ</p><p>あ、そうなんだ美智さんが付いているんなら安心だね</p><p>マナは、納得する</p><p>お帰り、パパぁ</p><p>お帰りなさいですの</p><p>お帰りなさい、ヨシくん</p><p>おっと真緒ちゃん、アニエス、メグも出て来る</p><p>ご飯ね、すっごくおいしかったよっ</p><p>テーブルがくるくる回りましたの</p><p>真緒ちゃんとアニエスは、中華レストランでの食事に興奮していた</p><p>すっごい美味しかったのよ、エビチリが</p><p>メグお前もか</p><p>そうだよな、一流ホテルの高級中華料理なんて今まで食ったことないもんな</p><p>オレだって、食いたかった</p><p>ヨシくんはパーティのご飯、どうだった</p><p>遠くに並んでるのは見たけれど</p><p>食べながら歓談の時間には、会場を後にしたから</p><p>あんまり食べられなかったみたいだよっああいうところパーティだと、緊張するからねっ</p><p>寧が、笑ってフォローしてくれる</p><p>そうよね外国の人たちと一緒ですものね</p><p>メグは、そう理解してくれた</p><p>実際は、翔姉ちゃんに貰った仕出しの弁当しか食べていない</p><p>あのところでさ</p><p>オレは、話を切り出してみる</p><p>みんなテレビは観ていたのか</p><p>ええレストランの個室に、テレビを持って来て貰ってみんなで観ていたわよ</p><p>ということはグリーン山スタジオの一件は、ちゃんと放送されたんだな</p><p>でどうだった</p><p>レイちゃんが、かっこよかった</p><p>うん、レイちゃんが強かったですの</p><p>レイちゃん、すっごかったよねきっと、ファンがいっぱいできたと思うよ</p><p>Good　Job</p><p>真緒ちゃん、アニエス、マナ、イーディとレイちゃんのことしか言わない</p><p>いや、レイちゃんが人気なのは良いけれど</p><p>そうねとにかく、麗華お姉さんが颯爽としていて綺麗だったわ</p><p>でも、ヨシくんあの放送、どこまでが本当なの</p><p>正直本当の放送なのか、嘘の放送なのか何が何だか、全然よく判らなかったわ</p><p>第一部はね何で、雪乃たちがライトアップしたお城の上に居るのかが、そもそもよく判らなかったのよ</p><p>アナウンサーがカツラだったんだねっ</p><p>つるつるでしたの</p><p>メグ、マナ、アニエス</p><p>だから、これは冗談でやっているのかなあって思ってそしたら、突然、恭子さんたちが攻めてくるし</p><p>みんな、またトラのマスク被ってたよねっ</p><p>真緒もあれ被ったことあるぅ</p><p>そうか、普通にテレビを観ている人たちからすれば何がなんだか判らないか</p><p>第二部は、もっとよく判らなかったわ何で、恭子さんがお笑いの芸人さんとお話ししているのかとか</p><p>いや、メグお姉ちゃんあれは面白かったよ恭子さんが、ダメ出ししちゃうとことか</p><p>あの時間は、いつもあの芸人さんたちの番組をやっている時間だからみんな、ドッキリ番組なんだと思ったんじゃないかな</p><p>そうね、放送の最後にちゃんとテロップが出てたしね</p><p>テロップってメグ</p><p>あのほら照明、誰々とか演出、誰々とか制作著作、何とか社って文字が出る</p><p>うん、テロップが流れたときは、いつもの番組の最後に流れる音楽だったよ</p><p>マナがそう言った</p><p>あと、何かああいう番組なのに、エンドカードも出てたし</p><p>マナエンドカードって何だ</p><p>お兄ちゃん、知らないのほら、アニメとかで番組の終わりに来週もまた見てねって出るイラスト絵のことだよ</p><p>それがエンドカード</p><p>びっくりしちゃったわアニメ風のイラストになった、麗華お姉さんだったから</p><p>あれ、漫画家のアピ子アビ男先生だよ珍しいんだよアピ子先生が、エンドカード描いてくれるって</p><p>つまりどういうことだ</p><p>あの恭子さんが、爆弾を仕掛けたとか言っていたよな</p><p>ああ、あったわねそういうのも</p><p>メグは、笑っている</p><p>いや、ドカーンて爆発してたろ</p><p>ええ、びっくりしちゃったわ</p><p>あたしとアニエスちゃんたちは、大笑いしていたよね</p><p>え、何でだマナ</p><p>だって爆発の前に、画面に、３．２．１０って、ちゃんと大きな字が出てたし</p><p>ああそういうネタ振りをしてたら、確かにギャグだ</p><p>じゃあ、その後の日本全国に爆弾を仕掛けたってのは</p><p>あれもどうかしら雪乃のウェストのサイズがどうとか</p><p>ちょっと笑えなかったよね５４個ってのは、多すぎるよ</p><p>でも、恭子さんはシュールな感じにしたかったんじゃないかしら</p><p>うーん、あんまり成功はしていないよね</p><p>メグとマナがそう言う</p><p>真剣な番組とは受け取られていないんだ</p><p>オレは事件の背景を知っているけれど</p><p>一般の人から見たら何が何だか判らない</p><p>元々が、お笑い番組の時間だし</p><p>ていうかさ恭子さんのさ、自分で自分を国際指名手配の重犯罪者だって言っておきながらさ</p><p>日本の芸能界とかにもの凄く詳しくて、文句を言うって方がとってもシュールだったよ</p><p>本当、あれじゃあ全然怖い犯罪者には見えなかったわよね</p><p>それはそうだよ、メグお姉ちゃん恭子さん、そういうシュールな笑いを狙ってたんだろうから</p><p>だけど、あたしだから、あんまり二部の方は面白くなかったわ麗華お姉さんが、また出て来てオモチャの爆弾を、エイッて真っ二つにするのは面白かったけれど</p><p>うん、あれは面白かった爆弾なのに、ブッ叩いちゃうんだもの後ろの、スナッチさんたちのリアクションがさぁっ</p><p>レイちゃん、カッコ良かったですの</p><p>レイちゃん、かっこいいーっ</p><p>そうね全部、観終わった後の印象だと、麗華お姉さんしか残らないわね</p><p>あんなに、テレビ映りが良い人だとは知らなかったわ</p><p>本当、テレビに映っていたレイちゃんは、綺麗だったよ立ち振る舞いが、綺麗だし、美人だし恥ずかしがらずに、思いっきり演技していたもんね</p><p>いや、マナレイちゃん、本気だから</p><p>いつでもどこでも</p><p>麗華お姉さんにだけ、注目が集まるような放送だったわね</p><p>メグはオレたち家族の中で１番感覚が一般の人たちに近い</p><p>きっと、大スターになるよそれに比べて</p><p>恭子さんは、テレビ・デビューはちょっと失敗かなぁ</p><p>オレたちの会話を寧はニヤニヤして、聞いている</p><p>あれ、でもお兄ちゃんも、放送観ていたのパーティで出てたのに</p><p>パーティ会場の裏に、香月さんの控え室があったんだってだから、途中から飛び飛びで観てたらしいよ</p><p>寧が、上手く取り繕ってくれた</p><p>あら、お帰りっこっちへいらっしゃい</p><p>続き部屋のドアが開いて克子姉が、オレを呼ぶ</p><p>お嬢様が、パーティの様子を聞きたいっておっしゃってるから</p><p>あ、判ったじゃあ、ちょっと行って来る</p><p>オレは、メグたちに言う</p><p>あ、ヨッちゃんあたしも行く</p><p>寧も、オレに付いてくる</p><p>えー、もっとパパと一緒にいたーいっ</p><p>真緒ちゃんが、そう言うが</p><p>いや、ちょっとだけお話をして、すぐに帰って来るから</p><p>本当だよ</p><p>じゃ、待ってる</p><p>メグ、マナ真緒ちゃんとアニエスを頼むよ</p><p>ええ、行ってらっしゃいヨシくん</p><p>うん、早くねお兄ちゃん</p><p>オレは、寧と隣の部屋へ</p><p>っとイーディ</p><p>お前、オレの背中に抱きついたまま</p><p>ミィィッ</p><p>イーディは、そのまま貼り付かせておく</p><p>久しぶりにミス・コーデリアに会って一人になりたくないんだろう</p><p>隣の部屋ではミナホ姉さんたちが、テレビを観ていた</p><p>いや、ノートパソコンも起動させている</p><p>マルゴさん、克子姉、渚もいる</p><p>たった今コンパル芸能が、廃業するって記者会見を始めたわ</p><p>確かに、画面の中で偉そうなオッサンが、泣きそうな顔で話している</p><p>え、恭子さんが爆弾を仕掛けたから</p><p>表向きは暴力団との太い関係が表に出たから企業コンプライアンスに則って、廃業せざるを得ないっていう発表になっているわ</p><p>克子姉が、答える</p><p>オレの前に、紅茶を差し出す</p><p>何がどういうことなのオレには、よく判らないんだけれど</p><p>メグたちの話では結局、恭子さんの放送は、何が何だか判らないものになっていて</p><p>少なくとも、真面目な放送としては受け取られなかった</p><p>なのに、恭子さんの命令通りにコンパル芸能は、廃業した</p><p>最初っからコンパル芸能は、廃業する予定だったのよ今夜</p><p>芸能プロダクションとして肥大化し過ぎて身動きが取れなくなっていたのよ、コンパル芸能はここ数年、資金繰りが悪化していて、改善の見込みが無かったしだけど、テレビ局に広告代理店に銀行、果ては暴力団まで利権が絡み過ぎちゃって簡単に潰すこともできなくなっていたの</p><p>だけどテレビ局や他のメディアも、だからといってコンパル芸能のタレントを優先的に起用するっていうやり方も、もう限界になっちゃってたのよね</p><p>ミナホ姉さんの言葉を受けて、克子姉が言う</p><p>バブル崩壊後、日本の企業の広告宣伝費は減る一方だから１つの芸能プロを生かすために、無意味にタレントを押し込むようなコンテンツ作りは、もう難しいのよ</p><p>つまり業界的に、コンパル芸能を潰してスリムになりたかったわけ</p><p>それで、コンパル芸能に所属している人気のあるタレントだけ別の会社に引き取ってマネージャーたちも移籍</p><p>大きくなりすぎちゃった会社そのものはご破算にしてしまおうって</p><p>じゃあ、今回の恭子さんの命令はこの記者会見と、関係無いの</p><p>そういうことじゃないわ</p><p>何で、今までこんなに肥大化し過ぎて、困った存在になっていた会社に手を入れられなかったかというと</p><p>暴力団が絡んでいたからさ</p><p>それこそ戦前に、コンパル芸能が起業した時からの付き合いだから、無碍にはできない暴力団の方も手放す気が無いコンパル芸能を通じて、テレビ局や芸能界に大きな影響力を及ぼせるしね</p><p>コンパル芸能の現経営者や、関連企業は清算してしまった方が良いと思っている</p><p>そして、過去のしがらみから脱して小回りのきく新しい会社を立ち上げたい</p><p>しかし、暴力団だけは今まで通りの、巨大なままのコンパル芸能であって欲しいと思っている</p><p>だから会社側としたら、コンパル芸能を潰す正統な理由が欲しかったんだよ</p><p>それが恭子さんの爆弾</p><p>日本の暴力団だって、裏社会の情報としてキョーコ・メッサーという人間のことは知っているまあ、ついこの間組事務所を襲撃された暴力団もいるし</p><p>ああ、そんなこともしていたな恭子さん</p><p>恭子さんが仕掛けた爆弾は、本物だったからねコンパル芸能としては、自分たちの会社だけでなく、株主の企業や取引先の企業まで狙われているんだから、もはや廃業するより仕方ないって話になる</p><p>じゃあ、それで暴力団は、納得したんですか</p><p>するわけないだろでも、ほら恭子さんの爆弾は、暴力団の事務所にも届いたから</p><p>実力行使か</p><p>で、廃業会見をすることになったけれどもちろん、爆弾云々で廃業しますなんてことは、口が裂けても言えない</p><p>日本は、法治国家だからね表向きは、テロに屈したっていう形にはできないんだよで、ちょうど暴力団の人たちとゴタゴタしたところだったから表向きは、暴力団との深い関係っていうことで廃業することになるこの理由ならコンパル芸能から、分かれた新しい会社は、今の暴力団の人たちと関係を断ち切れるしね</p><p>じゃあ、恭子さんが仕掛けたっていう１０個の爆弾はもう全部、見つかったんですね</p><p>ええ、見つかったみたいよ公表はされていないけれど</p><p>克子姉が、パソコンを覗いてそう言う</p><p>少なくても、今までニュースにはなっていないわ</p><p>え、でも見つかってるんでしょ</p><p>爆弾が発見されればそれだけで大騒ぎになるはずだ</p><p>恭子さんの爆弾とんでもないレベルの本物なのよもう、最新式の高性能爆弾遠隔操作でも、時限式でも起爆させられるデジタルタイプのね</p><p>ただし見つかった１０個の爆弾は、全て爆薬が入って無かったんだ</p><p>恭子さんのパフォーマンスだよこの規模の爆弾なら、日本中にいつでも、どこでも仕掛けられるっていうね警察は、そんなことを公表したくないだから見つかった爆弾は、全てオモチャの偽物だったということにしたんだ</p><p>企業の方もそうよ警察の前に、工藤さんの部下の人たちが、その企業の警備担当者の前で爆弾を取り出して見せたそうよみんなどうして、こんなセキュリティの厳重な場所に仕掛けることができたんだって、驚いているわ</p><p>そして、そっちも肝心の爆薬はヌキ大事にしたくないから、各企業は被害届けを出さない</p><p>さすがだよね全国に放送をしながら、恭子さんは警察と一部の大企業にだけ自分の恐ろしさをアピールしたんだよ</p><p>テレビを観た一般の人たちは何だ、この変な番組はとしか思わないが</p><p>警察と恭子さんのことを知っている大企業は戦慄するほど恐怖する</p><p>ちなみにさっ今日の放送の１時間前から、ネット上にはコンパル芸能が、暴力団との関係がバレて廃業するらしいっていう噂を流しておいたからっ</p><p>もちろんっスタジオに居た、スナッチたちはそんなことは知らないわけっ</p><p>でも、それって</p><p>そうよネット上では、スナッチたちがコンパル芸能の突然の廃業話を聞かされてそれにキレて、急遽、ああいうシュールなネタ番組を無理矢理放送したんじゃないかって、話になっているわっ</p><p>いや、しかし</p><p>ちょっと、それって無理があるんじゃ</p><p>ぬふふーんヨッちゃん、人ってね自分が調べて知ったことを、信じちゃうのよっ</p><p>寧がオレをパソコンの前に手招きする</p><p>これを見てっ</p><p>寧がマウスを操作した</p><p>これはねっ名古屋の小さな芸能事務所のホームページですっ</p><p>うん何か、東京の会社とは違う、地味な感じのホームページだ</p><p>ここの所属タレントをクリックするとっ</p><p>寧が、マウスのスイッチをカチッと押す</p><p>そこに並んでいるタレントさんの中に見たことのあるマスクが</p><p>はーい、キョーコ・メッサーは名古屋のお笑い芸人なのですっ</p><p>黒いトラのマスクを被ったやたらとガタイの良い女性</p><p>確かに東海の黒豹芸人　キョーコ・メッサーと書いてある</p><p>プロフィールをクリックするとっ</p><p>カチッ</p><p>キョーコ・メッサーは、３５歳名古屋の大須を本拠地としている、肉体派コメディアンってことになっていまーすっ</p><p>これってもちろん</p><p>ネットで拡散中よっそして、これが今日の放送を観た人たちの感想っ</p><p>寧がクリックする</p><p>あれは名古屋の女芸人だったのか</p><p>それにしても売れていない芸人がスナッチたちにダメ出しするなんて</p><p>そこまで含めてネタなんだろ</p><p>面白くないよ</p><p>オレこいつ観たことある名古屋でも売れてない</p><p>大須の舞台に二度くらい出ただけ</p><p>じゃあ本当に新人じゃないか</p><p>名古屋の劇場に出ていたのは、トラのマスクを被った別の人だけどねっでも、これで、今日の放送に出た恭子さんは、芸人さんだったってことになるでしょっ</p><p>まったくよくやる</p><p>これで日本ではキョーコ・メッサーはお笑い芸人ということで認知されるんだよ遠い異国に、同じ名の犯罪者がいたって、別に構わないだろ</p><p>マルゴさんも、笑っている</p><p>ちょっと待ってじゃあ、レイちゃんとの闘いは</p><p>レイちゃんは学生時代の剣道家としての実績があるネットでも、昔の試合が見れるしね実績のあるスポーツマンが、香月セキュリティ・サービスのプロモーション活動に参加しているのは、別に変な事じゃないよね</p><p>でも、レイちゃんは本気で、ヒーローになろうと頑張っているんです</p><p>家族の中での、自分の位置を築くために</p><p>判っているよだから、恭子さんも、翔お姉さんもついでに、谷沢さんもレイちゃんの前では、本気の闘いであるように演じてくれたんじゃないか</p><p>そうかレイちゃんのために</p><p>あなたたちが居たオペレーションルームの会話は、そのままインカムで麗華さんに聞こえるようになっていたのよ</p><p>麗華さんが本気だからこそこのプロモーションは価値があるのよ</p><p>私の父は、昭和9年生まれです</p><p>そして、マンガの読み方が判りません</p><p>のらくろ辺りが載っていた当時の少年雑誌を取っていたはずなんですが</p><p>マンガというものを、どう読んだら良いのか判らないみたいです</p><p>コマ割りされた絵を見て、時間経過とストーリーを理解するということができないようです</p><p>だから私は、父とこのマンガ面白いねという会話はできませんそこには感性の断絶があります</p><p>これはもちろん、マンガだけでなく例えば、映画が発明された時に、映画の見方が判らなかった観客というのはいたようです</p><p>逆を言うと今の人に、能狂言を観せると何が面白いのか判らないという人がいるように</p><p>個人の理解は、他人には伝わらないかもしれない</p><p>伝わる人もいる、伝わらない人もいるというのが普通なんだと思います</p><p>ですから、絶望しませんし特に希望も持ちません</p><p>566．ネット社会</p><p>いや、だけど恭子さんが、売れていない名古屋のお笑い芸人ってことになったらレイちゃんが、本気で闘っていても</p><p>一般の人たちには、ヤラセの茶番だとしか思わないんじゃ</p><p>オレの疑問に、ミナホ姉さんは</p><p>いいのよ、一般の人たちにとっては、そういう認識で</p><p>笑顔で、そう言う</p><p>香月セキュリティ・サービスは、普通の会社とは違うんだから</p><p>確かに、香月セキュリティ・サービスは名家の警護に特化した会社だ</p><p>だけど外の人たちから見れば、遊んでるみたいでナメられちゃうんじゃないの</p><p>そういうのは警護会社として、どうなんだろ</p><p>香月セキュリティ・サービスは今までは、一般の人たちには全く知られなかった会社でしょそれが、このプロモーション活動で広く知られることになるわ</p><p>どうせ、一般の人や普通の企業の警護の仕事は、受けないのよそれよりレイちゃんの活躍を通して、一般の人たちにとって微笑ましい眼で見られた方が効果があるわ</p><p>名家の人を警護している時に、ああ、レイちゃんの会社の人だって一般の人が認識してくれたら警護がしやすくなるでしょ</p><p>警護されている人も、カタブツの黒服の護衛じゃなくって香月セキュリティ・サービスの制服警護員を連れている方が、柔らかいイメージになるしね</p><p>克子姉の言葉に、渚が補足する</p><p>でも一般の人から、ナメられてるんじゃ</p><p>あら、プロモーション活動って、そういうものでしょ最近だって、オリンピックのメダリストに眼から光線を発射するコマーシャルをやっている警備会社があるけれどあれで親しみを感じることはあっても、ふざけたコマーシャルをやっているから、あそこの警備会社は信用できないって言う人はいないでしょ</p><p>確かに克子姉の言う通りだけど</p><p>一般の人には、ナメられているぐらいが丁度良いのよ香月セキュリティ・サービスの本当の力を知られて、一般の人に恐れられることの方が困るもの</p><p>それってミナホ姉さん</p><p>本当の力が、世に知られたら規制されちゃうでしょ一般の人たちが、政治家を動かして</p><p>だから香月セキュリティ・サービスは、コミカルな笑える警備会社として、一般に認知されるべきなんだよ</p><p>香月セキュリティ・サービスの本当の実力を理解しているのは国と警察と名家の人たちだけで充分なんだからさ</p><p>一般の人は最初から、香月セキュリティ・サービスに仕事を依頼するようなことは無い</p><p>香月セキュリティ・サービスは、警備会社でなく警護会社なんだから</p><p>今日の闘いあたしたちの世界の人間は、ちゃんと意味が判っているわけキョーコ・メッサーが、日本政府をからかっているってことは</p><p>からかっている</p><p>本気じゃないってこと本気だったらテレビ中継なんかしないよ相手に気付かれないように接近して、確実に倒すあたしたちの世界の常識だからね</p><p>恭子さんたちのアクションもプロモーション活動なんだよ私たちには、こういう活動ができますっていう今日のだとコンパル芸能を計画倒産させたい人たちが依頼主でしかも、これまでの日本の暴力団との繋がりを清算して、新しい芸能事務所を始めたいっていう要望に応えたってわけ</p><p>コンパル芸能に食い込んでいて、甘い汁を吸っていた連中に対してはキョーコ・メッサーに爆弾テロを仕掛けられたから、仕方が無いと言って、廃業宣言をする</p><p>外には、暴力団とのつながりがあったことを理由にするので再編成されて、スリム化した新会社は、暴力団との関係を断ち切れる</p><p>しかし一般の人たちは、テレビ中継での恭子さんの発言は、お笑い芸人のネタだと思っているので裏で起きていることについては、気付かない</p><p>そもそも、ネットの世界では時系列的に、恭子さんの命令よりも、コンパル芸能が、今夜廃業宣言をするの方が先に発せられている</p><p>恭子さんのテレビ放送さえネタの一環だと、思われるように</p><p>さっきも言ったけれど人は、自分で調べたことについては盲信しちゃうものなのよ</p><p>テレビや新聞は、情報が歪められているネットこそ、真実が伝わるって思い込んでいる人は多いけれど、ゲンジツにはネットだって真実を歪めることは簡単なのよ</p><p>去年のケースだけれど日本の地方で、ある事件が起こったわけそれに対する行政の動きについて、これはおかしい、ちゃんと調べるべきだ、警察や行政の対応が間違っているっていう声がネットの中で起こったわそこまでは、問題ないんだけれど</p><p>ミナホ姉さんの表情が曇る</p><p>そのうち、ネットに変な情報が、次々アップされるわけ実は、加害者の親戚が市会議員だから、この事件は揉み消されようとしていたとか、これがその市会議員のホームページだとか、加害者の親は、市民病院の医者らしいとか</p><p>ああそういうのを調べるのが得意な人たちって、いるんだよなあ</p><p>そして、いつの間にか、その情報が真実として一人歩きしていったのよ</p><p>真実では無い</p><p>ネットでは、これが証拠のソースだっていう画像も貼られたんだけどそもそも、そんな証拠、幾らでもねつ造できるのよね簡単に最終的にはこれが、加害者だっていう顔写真までアップされたわけ</p><p>てことはそれも</p><p>もちろんその顔写真は、事件とは全然関係ない人のものだったのよでも、それが加害者の写真として、拡散してしまうその頃には、他の嘘も拡散して大変なことになっていたわ市会議員も病院の医師も、事件と全然関係無い人だったのなのに、その市会議員のブログは炎上しちゃうし病院には、抗議の電話が殺到して業務ができなくなる</p><p>あちゃあ</p><p>で結局、グダグダよ何が本当で、何が嘘か完全に判らなくなるま、騒いだ人たちは、その内に飽きて他の事件に興味を持っていなくなったからそれでいいんでしょうけれど</p><p>でも、ネット上には一度書き込まれた嘘が、そのまま残っている今でも、病院の先生が加害者の家族だって、思い込んでいる人もいるし拡散しちゃった顔写真も消せない</p><p>他にもあったよねタレントさんが、有名な事件の犯人だって嘘の情報を書き込まれてそれを信じちゃった人たちに、何年も嫌がらせをされてたってことが</p><p>どれだけ打ち消しても消えないのよそれが真実だと思い込んだ人が拡散するし、その人が嘘に気付いても、自分の過去の発言を一々消したりはしないから</p><p>だから恭子さんは、名古屋の売れていない女芸人ていうことになるわソースは、名古屋の芸能事務所のホームページその情報を知った人が、鬼の首を獲ったみたいに拡散しているわ</p><p>ついでに今回の放送も、テレビ局が仕組んだ茶番てことになるコンパル芸能の廃業に絡んだことだって</p><p>それが自分でネットを調べて知った真実ならみんな、それを信じる</p><p>日本じゃ、国際指名手配犯のキョーコ・メッサーなんて誰も知らないからね</p><p>もし、外国のネット情報でキョーコ・メッサーのことを知った人がいたとしても名古屋の芸人が、その外国人の名前を自分の芸名にしたってことになるし</p><p>ベン・ケーシーと、医者ネタ芸人さんみたいなもんだよっ</p><p>寧の最後の例えだけ、よく判らない</p><p>そんな中で、レイちゃんだけが一般に認められることになるわけっ</p><p>寧が、笑った</p><p>隣の部屋のちびっ子たちはレイちゃん、格好いいとしか言ってなかったでしょ</p><p>真緒ちゃんも、アニエスも、マナも確かに</p><p>麗華さんが、格好良く映るようにカメラを配置していたっていうのもあるんだけれど</p><p>結局、あの子の生真面目さと一生懸命さが、好印象を作っているのよ</p><p>だから、レイちゃんには裏ことを一切教えないで、精一杯ヒーローに徹してもらわないといけなかったんだよっ</p><p>あれが、ヤラセの茶番劇だって知ってたら真面目なレイちゃんは、真面目に演技をしちゃうだろうからね</p><p>でも、それだとバレバレになっちゃうレイちゃん、お芝居は下手だろうからだから恭子さんたちと、本気で闘えっていう指示を出したんだよっ本物のヒーローになれってさっ</p><p>そして、谷沢チーフや翔姉ちゃんたちもオペレーション・ルームで、余計なことを言わないようにしていた</p><p>ゲンジツの放送は、グダグダの訳の判らないものでしかなかったけれどレイちゃんだけは、ずっと大真面目にヒーローに徹していた</p><p>スタジオで発見された爆弾を、ステッキで叩き壊すところまで、大マジだったもんねっレイちゃん、本物だって思ってるからっ</p><p>オレも、本物だって思っていた</p><p>あ、そっかそれは、オペレーション・ルームで恭子さんが本物だって言ってたからか</p><p>谷沢さんも、翔姉ちゃんも否定しなかったし</p><p>あれも、他の場所に仕掛けたのと同じ外側は、最新式の本物だよただし、爆薬は入ってないってシロモノ</p><p>とにかくネットの感想を観ても、レイちゃんだけ評判が良いんだよっ</p><p>寧が、パソコンの画面を見てそう言う</p><p>美人だし、颯爽としているしプロフィールもしっかりしているからねっ</p><p>プロフィール</p><p>さっき教えたでしょ学生時代の剣道の実績が、ネット上にちゃんと残ってる当時から女子校だけれど、ファンが多かったってこともで、香月セキュリティ・サービスに就職したのも変じゃないしみんな、会社から業務命令でこんなテレビに出されたんだなって思ってくれたみたいっ</p><p>真面目な女性が、一生懸命ヒーローをやらされている</p><p>やらされていることだからレイちゃんには、罪は無い</p><p>むしろ、あれだけ美人で凛として華のある女性だから人気が出るのは当然か</p><p>ま、一般の人に対してはだいたい、計画通りに上手くいったようだね</p><p>マルゴさんも、パソコンを見てそう言った</p><p>業界の人たちに対してはレイちゃんの強さは、本物だからねそっちに対する、アピールもできたと思うよ何よりこうやって、香月セキュリティ・サービスが恭子さんと提携しているってことを示せたのが、１番のプロモーションさ</p><p>あああのグタグダの闘いを観れば</p><p>プロの警護人たちには、本当は香月セキュリティ・サービスとキョーコ・メッサーが仲が良いってことは判る</p><p>つまり恭子さんという裏の力を使いたいときは、香月セキュリティ・サービスに話を通せばいいし逆に、恭子さんに仕事の邪魔をされたくない時も、香月セキュリティ・サービスを通じて、仁義を通せば良いってことになる</p><p>公安警察は、頭に来ているでしょうけれどね</p><p>でも、あの人たちはあの人たちで恭子さんに、あちこちに侵入されて爆弾を仕掛けられたことは認められないしね</p><p>恭子さんの動きを完全にマークしていたはずなのにやられちゃったわけだから</p><p>しかも、恭子さんの仕事だから爆弾を仕掛けたのが恭子さんたちだっていう証拠は何も残っていないわけだしっ</p><p>爆発物は、爆弾から抜かれていたんだしね</p><p>悪質なイタズラってことになるのかなっ</p><p>いや誰かの忘れ物だよ爆薬の入って無い爆弾はただの機械だから</p><p>寧とマルゴさんは笑う</p><p>て、ことは今夜の恭子さんの犯罪は</p><p>最初の襲撃で使った、対戦車ミサイルと機関銃なんかはアウトもっとも、撮影スタジオの中での話だから、警察が本物だったって公表しない限り、誰も気にしないだろうけれど</p><p>警察は公表しないわよ</p><p>あれが本物だったって認めちゃったら大騒ぎになるもの</p><p>ミサイルだもんなぁ</p><p>グリーン山スタジオのコンクリートの城を爆破したことは近隣の住民から、抗議が出ているみたいね</p><p>克子姉が、ノートパソコンを観てそう言う</p><p>もっとも、近々、あのお城を取り壊すっていう通知は出ていたらしいから騒音と振動のことしか、抗議は出ていないみたいよ</p><p>こっちには画像がアップされているよっ工事予定の看板の写真がだから、今夜の爆破は、テレビ局の演出だってっ</p><p>元から、取り壊す予定があったものだ</p><p>爆破したのは演出か</p><p>どう今、どんな感じ</p><p>突然、ドアが開いて香月セキュリティ・サービスの制服を着たままの、恭子さんとミス・コーデリアが部屋に入って来た</p><p>恭子さん香月様の方は</p><p>ミナホ姉さんの問いに、恭子さんは</p><p>報告はしておいた問題無しあたしは今回の報酬をコンパル芸能の関係者と香月のジィさん、両方から貰えることになった</p><p>ニィと笑う</p><p>テレビ局と代理店は、お荷物になったコンパル芸能を潰したいだけだったけれどその隙を突いて、香月グループが自分たちの会社の本体に買収を仕掛けて来るとは思ってないからね</p><p>全ては、恭子さんの予定通りが</p><p>寧ネットの感想のログは取ってある</p><p>ちゃんとやっといたよっ恭子さん</p><p>寧が、恭子さんにノートパソコンを手渡す</p><p>ザーッと、物凄い速さでログを読んでいく、恭子さん</p><p>ふん面白いねあたしたちの放送を観ていた人間の８割が批判的に書き込んでいる</p><p>特にあたしと、あのお笑いの兄ちゃんとの会話はサイアクだったってさ</p><p>ああ、スナッチさんとの</p><p>まあ、批判の８割が売れないお笑い芸人のくせに、東京でレギュラーをやっているセンパイ芸人をバカにするとは何事だっていう意見だけどね</p><p>何で、お笑い業界の人間関係をこの人たちが代弁するんだろうね売れてない人間が、売れてる人間を批判するのって、そんなに悪いことなのかい</p><p>文句を言うのなら、売れてからにしろってことみたいですよ</p><p>じゃあ、売れている人間の意見しか、聞こえないよねそれでいいわけ</p><p>売れていない人には、発言権は無いってことじゃないですか</p><p>ふーんじゃあ、ここに書き込んでいるこの人たちは</p><p>それは自分たちは、別にお笑い業界の人間じゃなくてただの視聴者なんだから、何でも意見を言う資格があるっていうことなんだと思いますよ</p><p>その業界の人間は売れてないと、文句が言えないけれど外から眺めている人間は、何を言ってもいいってこと</p><p>あたしもよく判らないですけれどそういうことなんじゃないですか</p><p>克子姉は、困り顔でそう言った</p><p>ああ、この意見は面白いねこの女は、大企業批判ばかりして、＊＊＊の工作員じゃないかってどうして、そう思うんだろ</p><p>ていうか恭子さん、大企業批判とかしてました</p><p>してないよあたしは、テレビ局と広告代理店と芸能プロダクションの癒着の話をしていただけだから</p><p>何を見ても、政治問題に捉えちゃう人っているんだねえああ、これも面白いねこの女は、テレビとお笑いが大嫌いなんだろうとか６０代の人間の考え方だとかそういう風に見えるんだ</p><p>若い人だと、そういう批判が多いですねえ</p><p>克子は、どういうことだと思う</p><p>あたしは、よく判らないですよテレビとか、あんまり観ないですから</p><p>あたしは、何となく判るよ</p><p>日本のテレビって、ここ１５年くらい、ずーっと低迷しているから低いところでキープしているっていうかむしろ、ゆっくり沈み込んでる感じかな</p><p>１０年前なら、ドラマや野球中継なんかでまだ視聴率が取れたからね確実に、今の方が悪くなっている夜の１０時台のドラマが１０パーセントの視聴率を超えなくなって話題になり始めたのが約１０年前今だと、そんなの普通だから</p><p>オレは、小学生になるくらいの頃だからよく判らないけれど</p><p>２０代だと、低迷期で沈み続けているテレビしか観てきていないからねテレビというメディアに対する意識が、あたしの世代とは違うんだと思うよ</p><p>これは別に、昔は良かったっていうような話をしているわけじゃないよ時代が違うんだからさメディアの数が少なくて、テレビの週間視聴率のトップ１０が、全部２０パーセントを超える番組だった時代とは比べても意味が無いからさ</p><p>じゃあ、恭子さんは何を知りたいの</p><p>今の日本人の考え方とか、どっちの方向に向かっているかってことに興味があるね</p><p>この国での商売を考えたらそれは、把握しておかないといけないことだからさ</p><p>寧に微笑む</p><p>人はいつだって、自分が見聞きしてきた情報を元に行動を決めるからねどんなに情報が少なかろうと、判断はしなくちゃいけない例えば、知らない人に話し掛けられたら信用できる人か、できない人かは瞬時に判断するだろその人の見た目とか、服装とか、持ち物とか表情とか、とにかくその場にある情報で、判断をする</p><p>年を取った人の方が、判断力があるって思われるのは色んな経験を積んでいるから、判断をするための材料が多いってことだよ違う時代の、違う社会情勢を知っていた方が情報を分析するのに有利だってことさ</p><p>あたしはさっき昔の、テレビが１番活気があった頃と比較して、現在のテレビ界を語ったあたしには、比較できる情報体験があるだけど、この１０年～２０年しかテレビを観てきていない人にとっては、あたしの意見には違和感があるんだろう彼らにとっては、テレビ界はそんなに変わっていないんだから</p><p>しかもね、あたしは勝手に自分の意見を言っているだけなんだ別に、それを納得しろとか理解しろとかは求めていない世の中には、色んな物の見方があるし誰が何を言っても、あたしはへえ、そんなこともあるんだぐらいしか思わないよ</p><p>恭子さんは真剣な眼で、画面を見る</p><p>だからこのネットの意見のこいつは＊＊＊に違いないとか＊＊＊の工作員だろうみたいな意見を言う人には、違和感を覚えるこれは、レッテル貼りだしそのレッテルも意味不明だからね寧こういう人って、日本じゃ増えているのかい</p><p>増えているわけじゃないと思うよ声の大きい人が、目立っているっていうか何か、こんがらがっている人は、一人で何度も書き込むから</p><p>ああ、確かにそうだね</p><p>どうして何だか、あたしも判らないけれどはっきり、敵と味方に分けないと気が済まない人なんだと思うよ</p><p>だってあたしと、この人には接点が無いじゃないかただ、テレビであたしの意見を聞いていただけだろ</p><p>だけど恭子さんの意見が自分と合わないと、敵って判断するんだよね</p><p>ああだから、こんな極論ばっかり書いているんだ</p><p>味方なら、何でも自分の希望通りにしてくれないと嫌だし敵なら、徹底的に叩かないといけないって思ってるんだと思うそういう人が、そこそこいるって言うかたまたま目立ってるんだよ</p><p>寧は、言う</p><p>普通の人間は恭子さんの意見が自分と合わなかったとしても、ネットに反論を書き込んだりしないからそんなの、どうでもいいことだもん</p><p>ま、そうだわな一々、文句を書くなんて手間だもんね</p><p>だから、あんまり気にしなくていいと思うよ</p><p>ふーむ</p><p>恭子さんは、腕を組む</p><p>いや、だけどやっぱり、世代の断絶を感じるのさあたしのやり口が、日本の若い世代には通じないなら、別の方法を考えないといけないしね</p><p>ホント根が真面目よね、キョーコは</p><p>稼ぐだけなら若くない人だけをターゲットにした方が楽なのに</p><p>いやそれだと、いずれ先細りになる気がするんだよねどっちにしろ、あたしは自分が年寄りになっているってことを自覚しておいた方がいいんだと思うよ</p><p>パソコンの画面を見てそう言った</p><p>ところで恭子さん</p><p>コンパル芸能の廃業会見はありましたけれど今日のさっきの放送は、結局、何がなんだか判らないままになっていますよね</p><p>誰が何の目的で、どうしてあんな放送をしたのか</p><p>一般の人たちには、判らないままになっている</p><p>一応、こういう放送でしたって、答えみたいなものは出さないんですかネットに嘘でもいいから</p><p>恭子さんは、眼を丸くしてオレの顔を見る</p><p>ほら、観てご覧よこれが日本の若い子の考え方なんだろうね</p><p>何でも納得できる解答が、きちんと説明されるべきだと思うんだろ説明責任が果たされるべきだと</p><p>えっとその方が、何か、落ち着くっていうか</p><p>説明はしないよあの放送は、グダグダのまんま真意は、誰にも判らないみんなには、気持ち悪いままになってもらおうよ</p><p>世の中には、そういう物も必要なんだよ</p><p>そうじゃないね本当は、世の中で起きているほとんどのことは、簡単には説明できないようなことなんだそれを日本のマスコミは簡単に視聴者に説明しようとするけれど、実際は説明し切れていないことの方が多い</p><p>だけど、そんな中途半端なものを説明されただけで一般の人たちは、スッキリする納得しちまうのさ</p><p>ジッと、恭子さんはオレを見た</p><p>あたしは、嘘はつかないちゃんとした眼で見ればどんなことが起こっていたのか、判る様に提示したあとは、観た人間が勝手に判断すれば良い</p><p>そして、ニコッと笑う</p><p>正しい答えなんて無いのさどう思われてもいいだから、このままグタグダにしておくべきなのさ</p><p>よし、やっとエッチ編に入れる</p><p>個人的には、感想欄のご批判はとても面白かったです</p><p>私はアラフォーです</p><p>若い世代とは、やっぱりズレてるんだなと判りました</p><p>世の中は多面体なので、一人の人間が見ることのできる世界には限りがあります</p><p>だから、私は自分は、自分が見てきたものしか知らないということは判っています</p><p>でも、作品を書くということは、自分が見てきた世界の中から物語を紡ぎ出すことですし</p><p>それが作家の個性なんだと思います</p><p>私は、私の意見が正しいとは、全然思っていません</p><p>しかも、作品というのはデフォルメして描くものです</p><p>デフォルメして誇張して書いたフィクションの作品世界について色々と穿った意見を言われても、ちょっと困るよなというのが正直な気持ちです</p><p>そんなことを言われたら、フィクションは書けなくなりますし</p><p>これは、そもそも社会的な倫理がブチ壊れた、エロ小説ですし</p><p>567．ワイルドバンチ</p><p>そんなことより、あんたは前を向いて生きていきな人間前にしか、進めないんだから</p><p>恭子さんは、オレにそう言う</p><p>恭子さんは今夜は、どうなさるおつもりですか</p><p>克子姉が、尋ねた</p><p>ここのホテルに泊まるよで、明日ロシアの連中に紛れて、脱出するイーニーとミーニーとも、ここで合流することになっているし</p><p>なるほど日本とロシアの警備陣に囲まれているこのホテルは、警察の捜査の盲点になる</p><p>ロシアの連中には、貸しがあるんだだから、連中と一緒に空港へ行って、ヨーロッパ経由でアメリカへ飛ぶよ</p><p>そういえば、シザーリオ・ヴァイオラが雇っていた連中に、ロシアの人たちがいましたよねみんな、工藤さんたちがブッ倒しちゃったけれど今回のロシアの人と関係は無いんですか</p><p>ありゃ、ロシア人でも極東地区のチンピラだったろ今日、このホテルに居るのは、モスクワから来た政府関連の連中だからね接点は無いよロシアの極東地区は、ソビエト崩壊後はほとんど棄民状態だから中央との繋がりがあるとは思えないね</p><p>そうかロシアも広いから、色々あるんだ</p><p>さてとということで、あたしとコーデリアはしばらく日本を留守にする</p><p>今夜の事件のほとぼりを冷ますのとロサンゼルスには、恭子さんとミス・コーデリアを仲違いさせようとした人物がいる</p><p>その人への仕返しのためにロサンゼルスに向かうらしい</p><p>だからあんた、判っているよね</p><p>恭子さんは、ジロッとオレを見る</p><p>オレが何を</p><p>あんたさ、あたしとコーデリアに対してきっちり、仁義を通しておかないといけないことがあるだろう</p><p>イーディちゃんのことよ</p><p>克子姉が、ニッコリ笑ってオレに言った</p><p>ああ、あの子はコーデリアが、高い金を出して暗殺教団から買い取って今は、あたしがコーデリアから預かっているってことになっている</p><p>ずっと、一緒に居るから、すっかり忘れていたけれど</p><p>イーディの所有権は、そもそもミス・コーデリアにあった</p><p>別に、あんたの情婦にするのは構わないけれど筋は通してもらわないと困るね</p><p>それは、そうだな</p><p>イーディの意志がどうであれちゃんと、許可は得ないといけないことだ</p><p>自由恋愛での結婚だって一応、女の子の両親に、許しを乞うものだし</p><p>イーディの保護者は、恭子さんとミス・コーデリアなんだから</p><p>済みませんでしたオレの方から先に、お二人にお話すべきことでした</p><p>イーディさんを、オレに下さいお願いします絶対に、幸せにしますから</p><p>あらあら、幸せにするとか言ってるわよコーデリア</p><p>ホントどういうつもりかしらね</p><p>ミス・コーデリアと意地悪な笑みを浮かべる</p><p>あんたあの子のことは、もう食べちゃったの</p><p>ミス・コーデリアが、オレに尋ねた</p><p>セックスしたのかって、聞いているのよ</p><p>いえ、まだですけど</p><p>どうしてする機会は、いっぱいあったでしょさっきの感じだと、あの子もあなたのことを拒まないでしょうし</p><p>いや、あのこういう感じになったのは、割りと最近なんで</p><p>あんたたちも何やってたのよあの子は、セックスに対して免疫が低いんだから薬を使って、無理矢理レイプしちゃうとか、手はあったでしょ</p><p>ミス・コーデリアの矛先は、今度はミナホ姉さんたちに向かう</p><p>あの子は、暗殺教団での宗教的な縛りがあるから、ヴァージンを捧げた相手には一生従うんだから例え、無理矢理犯された結果だとしても</p><p>そ、そうだったんだ</p><p>今からだって遅く無いよ何なら、あたしとマルゴとコーデリアたちで、イーディを抑え付けておこうか自殺も禁じられているから、あの子は舌を噛んで死んだりはしないよ一発ヤッちまって、中出ししたらあの子は、一生、あんたのものだ</p><p>恭子さんは、そう言うが</p><p>これは試しだ</p><p>いえそういうのは、無しにして下さいオレは、イーディの気持ちを大切にしたいですから</p><p>あの子の気持ち</p><p>ミス・コーデリアが、オレを睨む</p><p>はいイーディは、優しくて、他人の気持ちの判る良い子です頭だって良いしあの、年頃の普通の女の子なんですだから、普通の女の子として初めてのセックスも体験させてあげたいんです</p><p>暗殺教団の中で育って、戦闘術の継承者になった子が、普通の女の子だとは思えないけれどね</p><p>そりゃ身に付けている強さは、普通じゃないですけれど、でも、イーディは可愛い女の子なんですっ</p><p>日本円で、６０００万円でいいわ</p><p>もちろん、今すぐにキャッシュで払えとは言わないわ分割でいいわよただし、利子は取るからあんたも、あの子も、一生あたしのために働くことになるかもしれないわねそれでもいい</p><p>驚く、ミス・コーデリア</p><p>恭子さんは、苦笑している</p><p>あなた本当にいいの</p><p>しょうがないですそれが筋ですから何年かかるか判りませんけれど、精一杯頑張りますあのコーデリアさん</p><p>オレは、借金のある限りコーデリアさんのどんな命令でも聞きますですがイーディには、危険なことをさせたくは無いんです</p><p>ムッとする、ミス・コーデリア</p><p>正直、あなたなんかよりも、イーディの方がよっぽど商品価値があるんだけれどあの子に、あたしの仕事をやってもらえるのなら６０００万円なんて、１年でチャラになるわよ</p><p>オレは嫌なんですそういうのは</p><p>オレは男ですから自分の女に危険なことはさせられません</p><p>オレは、真っ直ぐにミス・コーデリアの眼を見る</p><p>じゃあ、あなたに危険な仕事をさせることになるわよ爆弾をお腹に抱えて、ターゲットに接近とか６０００万円の生命保険に入ってもらって、それでお金の返済をしてもらいましょうか</p><p>オレは即答する</p><p>つーかさあんたは、何でミナホに、借金しないのさミナホは、６０００万円ぐらい持ってるよ</p><p>じゃ、何でミナホなら、あんたに利子がどうのとか言わないだろそれに、ミナホじゃなくてもあんたなら、香月のジィさんから金を借りることだってできるんじゃないの</p><p>ジッちゃんはオレに金を貸してくれるだろうか</p><p>いや、オレたちが美智の他に同年代の警護役を必要としていることは、ジッちゃんも理解しているはずだ</p><p>みすずや瑠璃子も、イーディの必要性を訴えてくれるだろう</p><p>きっと、ジッちゃんは、６０００万円というお金を貸してくる</p><p>あの周りの人を頼るわけにはいかないんです</p><p>これはオレが、イーディの男になるために避けてはいけないことなんですから</p><p>男ねえ</p><p>呆れ顔で、恭子さんを見る</p><p>男ってのは仕事しないで、奥さんにたかって、お酒飲んで薬やって、ギャンブルして暴れるもんでしょ</p><p>そりゃ、あたしの育ったブラジルのスラムの場合だよっ</p><p>あたしが子供の頃に暮らしたデトロイトも、そんなだったわよ</p><p>この子、あれだけ使い道のあるイーディを働かせないで、どうするつもりなのかしら</p><p>まあねこの子一人の稼ぎじゃ、６０００万円貯めるのは一生掛かりそうだもんね</p><p>ミス・コーデリアと恭子さんは、不思議そうにオレを見る</p><p>ヨッちゃんは、日本の男なんだよっ</p><p>確かに、あんまりお金持ちにはならなそうな感じだけどその意気は良しっお姉ちゃんは、応援しちゃうよっ</p><p>寧も、オレは大金を稼ぐのは無理だと思っているらしい</p><p>て、いうかもっと、あたしたち家族を頼りなさいよっ何よつっ、６０００万円くらいっね、ミナホお姉ちゃんっ</p><p>寧は、ミナホ姉さんを見る</p><p>６０００万円、あたしが払います</p><p>あたし、あなたのお姉さんよそして、イーディさんのお姉さんにもなるつもりお金を出すのは当然よ</p><p>あたしも出します</p><p>渚も出すわよね</p><p>克子姉にそう言われた渚はニコッと微笑んで</p><p>あたしは構わないけれどマルゴちゃんに、何か考えがあるようよ</p><p>あのさつまり、君はイーディが、ミス・コーデリアの犯罪活動とかそういうリスクの高い仕事をするのが嫌なんだよね</p><p>笑顔で、オレに尋ねる</p><p>それともイーディには、どんなことであっても外で働いて欲しくないもしかして、女は家庭に入ったまま、絶対に外で働くなって古風な考え方</p><p>そ、そんなことは無い</p><p>そんなわけないでしょだって、克子姉のパン屋とか渚のお花屋さんの経営とかやりたい仕事をやりたいだけして欲しいって思ってますし</p><p>別に、イーディが外で働くのが嫌というわけじゃない</p><p>じゃあさ裏社会の仕事で無いのなら、イーディが働いても良いと思っているんだね</p><p>そりゃあもう</p><p>じゃあさ、イーディのミス・コーデリアとの手切れ金は自分自身で、稼がせようよ</p><p>自分の自由を買い取るんだものイーディ自身が頑張らないといけないよ</p><p>でも何をして稼ぐんですか</p><p>イーディは、暗殺教団の狭い世界しか世の中を知らない</p><p>闘う技術しか、身に付けていない</p><p>賞金稼ぎだよあたしも、そっちの道に進もうと思っているんだけれど</p><p>総合格闘技女子のプロ格闘家は、まだ海外でもそんなに稼げるシステムができていないけれどあたしが何とかするスポーツとしての闘いなら、君も承知してくれるだろ</p><p>マルゴさんとイーディはプロの格闘家になる</p><p>そして、海外で闘う</p><p>まさか、日本から出て行っちゃうんじゃ</p><p>いや、まあ普通のスポーツなら</p><p>犯罪の片棒担ぎとか、本物の殺し合いで無いのなら</p><p>マルゴあんた本気かい</p><p>恭子さんが、驚く</p><p>ちょっと、売名行為がしたいんですあたしの夢を叶えるために</p><p>売名行為で夢を叶える</p><p>ミナホの復讐は、終わりましたから</p><p>ニコッと、ミナホ姉さんを見る</p><p>全てが片付くまではミナホの側に付いているつもりでしたでも、もう終わりましたし今は、あたしが側にいなくても、ミナホにはたくさんの家族がいますから</p><p>あなただって家族よっあたしの大切なっ</p><p>そうだよっあたしだってマルゴお姉ちゃんは大事な家族だってば</p><p>ミナホ姉さんと寧が言う</p><p>あのオレもそう思ってますマルゴさんは、オレのお姉ちゃんだって</p><p>オレたちの言葉に、マルゴさんは</p><p>ありがとうあたしもみんなのことは、家族だって思っているだから自分の夢を叶えるための挑戦がしてみたいんだ</p><p>あたしにはいつでも戻れる家族が居るんだから</p><p>ニコッと、オレたちに微笑んだ</p><p>ちぇっじゃあ、しょうがないなあ</p><p>でも今のままじゃダメだよ許してあげないからマルゴ・スタークウェザーでなくマルゴ・スタークウェザー・クロモリになってからにしてよねっ</p><p>それは黒森家に養女に入るということか</p><p>あたしも黒森寧子になるからさっ</p><p>ええ、そうしてちょうだいマルゴ</p><p>うんそうだねそうしようか</p><p>ていうか海外の試合に出場することもあるだろうけれど、トレーニングは日本でするから別に、みんなのところから居なくなるつもりはないよ</p><p>今まで通りだってたまに、外国に行くだけだから、イーディもみんなとずっと一緒の生活だからそんなに、強ばった顔をしないでよっ</p><p>な、なぁんだ</p><p>心配する様なことじゃなかった</p><p>とにかくイーディも、表の世界で稼がせるからそれなら、いいでしょ</p><p>ニコッと微笑む、マルゴさん</p><p>もちろん、オレにも異存は無い</p><p>じゃあコーデリアさんには、あたしが６０００万円立て替えて支払うわ</p><p>で、そのお金はイーディが、マルゴお姉ちゃんとファイトマネーで少しずつ返していくってことでいいねっ</p><p>ああ格闘の世界に関することは、あたしがあの子の面倒を見るし普段は、みんなと一緒に学校に通ってくれればいいよ</p><p>これで問題無しね</p><p>渚と克子姉も嬉しそうだ</p><p>恭子さんとミス・コーデリアは思いっきり、不機嫌でどよーんとした顔をしている</p><p>な、何か問題がありますか</p><p>あんたたちって、ホーント、空気が読めない子ばっかりなのねっ</p><p>キョーコ、あたし、そんなに６０００万円欲しそうな女に見える</p><p>見えない、見えないよコーデリアこの子たちの眼が曇っているんだよ</p><p>でも、この子たちあたしのことお金の亡者だと思っているわぁんっ</p><p>そんなことないからねっ</p><p>抱き合う２人</p><p>あの、もしかして６０００万払えとか、本気で無かったとか</p><p>恐る恐る、オレが尋ねると</p><p>あったり前だろっ</p><p>うううっ、やっぱりそう思われていたーんっ</p><p>恭子さんの胸で、嘘泣きするミス・コーデリア</p><p>あたしもさ一応、あんたたちの身内のつもりなんだけど</p><p>恭子さんが、言う</p><p>いや、その通りですよ恭子さんは、オレたちの家族です家族のお父さんです</p><p>ギロッと、オレを見る恭子さん</p><p>いや、あのお母さんでもいいですけれど</p><p>お姉ちゃんだろっゴッド姉ちゃんだぁっ</p><p>はいあの、では１番上の、年の離れたお姉さんということで</p><p>一言多いっ</p><p>恭子さんに、怒られた</p><p>まあ、そんなことはどうでもいいっあたしが家族の長女ならコーデリアは、あたしの恋人だよっ女同士でも、国によっては結婚できるんだからねっ</p><p>だったら、コーデリアだってあんたたちの身内も同然じやないかっ</p><p>そうよあたしだって、本気であなたたちから６０００万円せしめるつもりは無かったわよっ</p><p>ミス・コーデリアも叫ぶ</p><p>イーディは、レズッ子に教育して、美味しく食べちゃうつもりで買い取ったけれどノンケで男の方に興味があるっていうのなら、諦めるわよっあたしには、キョーコがいるしっ</p><p>あたしにも、コーデリアがいるっ</p><p>イーニーとミーニーもいるから、今はそんなに欲求不満でも無いのよっ</p><p>そ、そうなんですかはい</p><p>とにかくあんたが、イーディのことについて本気かどうか確かめたくて、それで試してみただけじゃないのっそれなのにっ</p><p>みんなして、コーデリアを極悪人扱いしてっ</p><p>ああーん、キョーコぉっ</p><p>コーデリアぁんっ</p><p>ヒシッと抱き合う同性愛のお二人</p><p>あ何か、色々と申し訳ありませんでした</p><p>仕方ないのでオレが謝る</p><p>ということだからあんたっイーディとの初セックス、あたしたちに見せなさいっ</p><p>コーデリアさん</p><p>そうそう、今すぐやんなさい見せなさいっ</p><p>あたしたち、それを確認しないと日本から脱出できないから</p><p>だから、あたしとコーデリアはあんたと一緒に、わざわざヘリコプターでこのホテルへ来たのさっ</p><p>だって、ほら今夜を逃したら、しばらく日本から居なくなるし</p><p>その間に、あなたたちセックスしちゃいそうでしょ</p><p>あんたたちの初セックスを見届けないと、あたしたちは安心して国外逃亡できないんだよっ</p><p>キョーコの言う通りっ</p><p>ニタァと微笑む２人の女</p><p>イーディが、あなたの女になるところを見届けたらお金がどうのなんて、もう言わないわ</p><p>その代わり、きっちりキメるんだよ</p><p>とろっとろにイーディを女の子にしちゃうのよ</p><p>男なんだろ一発、カマしてみせなっ</p><p>済みません、イーディを呼んでもらえますか</p><p>こればかりはイーディの気持ちも、聞かないことには</p><p>イーディが、部屋に入って来る</p><p>それからは、オレには何が何だか判らない</p><p>イーディと恭子さん、ミス・コーデリア、マルゴさん、寧と</p><p>もの凄い勢いで、英語で話している</p><p>オレには、早過ぎて何を言っているのかよく判らない</p><p>とにかく今までの経緯を話しているんだろうけれど</p><p>白いワンピースに身を包んだ、褐色の肉体</p><p>金髪の髪に、青い瞳</p><p>こうやって見るとイーディも、可愛いなあ</p><p>ていうか、改めて見ると結構、プロポーションも良い</p><p>思っていたよりも、胸があるし</p><p>イーディが、チラっとオレを見る</p><p>恥ずかしそうに頬を染めて</p><p>自分たちのスケジュールの都合があるから今すぐ、ここでセックスしろって言われたんだな</p><p>本当にするのか</p><p>ていうかオレ、ハーフの子はアニエスで経験しているけれど</p><p>生粋の外国人の子って、初めてだな</p><p>それも、日本語の通じない子って</p><p>さてどうしようか</p><p>どうなるオレたち</p><p>部屋のドアが、ノックされる</p><p>渚が、ドアを開けた</p><p>入って来たのはみすずと瑠璃子と美智だった</p><p>あら、閣下の方はもういいの</p><p>ミナホ姉さんが、尋ねる</p><p>はい、お祖父様はロシアの方との会議に行かれましたので、あたしたちのお供はもう良いそうです</p><p>パーティの席なら、孫娘たちが側に居る方が華があるが極秘の会議に連れて行くわけに行かない</p><p>まだ皆さん、こちらにいらっしゃると聞きましたので戻って参りました</p><p>瑠璃子も、そう言った</p><p>ＭＩＣＨＩ</p><p>イーディが親友だと信じている、美智のところへ行く</p><p>そして、もの凄い勢いで会話を始める</p><p>もちろん、英語だからオレには、判らない</p><p>フンフンと、イーディの話を聞く美智</p><p>言葉が聞き取れなかったところは、再度イーディに言い直させる</p><p>横から、恭子さんや寧が英語で、補足を入れた</p><p>なかなか、大変なことになっているようですわね</p><p>いずれ、こうなると思っていましたけれど</p><p>みすずも、話の内容を把握している</p><p>なるほど、話は判りました</p><p>美智が真顔で答える</p><p>不肖、工藤美智及ばずながら、イーディさんのロスト・ヴァージンのお手伝いを致しますっ</p><p>なぬぬぬーうっ</p><p>イーディがね、１人じゃ怖いからセックスの仕方を教えてって、ミッちゃんにお願いしたんだよっ</p><p>寧が、オレにそう囁いた</p><p>いい考えよねあたしたちも、可愛い女の子の喘ぐ姿をたくさん見られる方が楽しいし</p><p>ロスト・ヴァージンから、３Ｐとかってどうなのかしら</p><p>克子姉は、心配するが</p><p>いいんじゃないっどうせ、うちの家族に居る限り基本的には、ヨッちゃんVS複数のセックスが多くなるんだしぬっふっふ</p><p>寧自分は、オレと２人きりのロスト・ヴァージンを選んだくせにっ</p><p>まあそれがイーディさんの希望なんだから、受け入れてあげなさい</p><p>イーディ本人が、とことことオレの前にやって来る</p><p>そして切なそうな顔で</p><p>ミッちゃんと３人なのは、嫌なのかって聞いてるよっ</p><p>美智の顔を見る</p><p>わたくしは、むしろ大歓迎ですっ</p><p>お前はそうだろうなあ</p><p>イーディが、オレの袖を引っ張る</p><p>恥ずかしそうに</p><p>オレの返事を待っている</p><p>ヨッちゃんこの場合だと、SEXっていう言葉より、MAKE　LOVEっていう言い方をした方がスマートだよ</p><p>寧がそう教えてくれた</p><p>SEXだと直接的すぎて、品が無いけれどMAKE　LOVEだと愛を作るだもんねロマンチックでしょ</p><p>英語の文が、思い付かない</p><p>Edie</p><p>名前を呼ばれてイーディが、緊張してオレを見る</p><p>I　LOVE　YOU　AND</p><p>ここからが出て来ない</p><p>ええい、こんちくしょうっ</p><p>LET’S　MAKE　LOVE</p><p>イーディの眼が、大きく見開かれる</p><p>YOU　AND　ME</p><p>オレは、イーディと自分を指差し</p><p>ANDMICHI</p><p>美智も、指を指す</p><p>そしたら、イーディはニッコリと微笑んで</p><p>OFF COURSE</p><p>LET’S　GoOFF COURSEというのが、ワイルトバンチのクライマックス</p><p>イーディのロストヴァージン編の開始です</p><p>レイちゃんの方は、お屋敷に戻ってからになります</p><p>568．家族セックス</p><p>ええっと何か、大変なことになった</p><p>オレたちは、ジュニア・スイートのベッドルームに移動したが</p><p>ベッドの上のオレ</p><p>その前に立つイーディと美智</p><p>そして、オレたちを取り囲む様に</p><p>恭子さん、ミス・コーデリア、ミナホ姉さん、克子姉</p><p>寧、みすず、メグ、瑠璃子、マナ、アニエス</p><p>みんな、やって来た</p><p>あれ、渚と真緒ちゃんは</p><p>と、尋ねると</p><p>真緒ちゃんが、もうお眠だからあっちの部屋で、寝かせるってっ</p><p>寧が、答えた</p><p>不意に眼が醒めた時に、周りに誰もいないと寂しくなって泣いちゃうかもしれないから側にいてあげるそうよ</p><p>渚はとっても良いママだ</p><p>マルゴさんもいないよね</p><p>マルゴお姉ちゃんは一応、誰かが警戒していないとマズイだろうから、向こうの部屋に居るってさっ</p><p>さすがだこのホテルの中は、完全に安全が保証されているわけじゃないもんな</p><p>どうぞ、皆さんで楽しんでだってっ</p><p>じゃ、動画撮影はあたしがやるから寧ちゃん、写真の方お願い</p><p>克子姉の手には、デジカメが</p><p>オッケイっ</p><p>寧も、カメラを取り出す</p><p>えいいのか、こんなんで</p><p>頑張ってね、イーディちゃんっ</p><p>マナが、イーディに微笑む</p><p>これで懸念していた、お兄様たちの日常警護もイーディさんにお任せできますし</p><p>瑠璃子も、笑っている</p><p>恵美さんは、イーディさんと同級生になるのは構わないの</p><p>みすずが、メグに尋ねる</p><p>ええっとあのしょうがないですよねあたしたち、家族なんだから</p><p>メグもイーディがオレの女になることを受け入れてくれている</p><p>でも、これでメグちゃんが高校でヨッちゃんを独り占めにするっていうのは、無理になったよっ</p><p>ぐふふと笑う寧</p><p>イーディ内面のリビドーは強いと思うんだよねえ</p><p>セックスの良さを覚えちゃったら発情期みたいに、セックスばかり求めてくるかもよっ</p><p>あたしが、そうはさせませんっ</p><p>メグが、恭子さんに叫ぶ</p><p>そうそう、メグちゃん頑張ってっメグちゃんが、イーディを阻止してくれたら漁夫の利で、あたしがヨッちゃんと校内セックスするからっ</p><p>それもさせませんっ</p><p>寧のからかいに、真顔で反応するメグ</p><p>そうだよお兄ちゃんは、休み時間ごとにあたしとアニエスちゃんを犯しにきてくれるんだもんっ</p><p>新しい学校が決まるまであたし、校長室の下のあの秘密のお部屋で、お兄ちゃんの精液お便所になるからっアニエスちゃんも、そうしようねっ</p><p>ニコニコ笑っている、マナとアニエス</p><p>お兄ちゃんは、ムラムラしたらあたしたちのお口でも、お腹の中でも、好きな方に出してくれていいからねっ</p><p>そういうのもダメぇぇっ</p><p>マナに叫ぶメグ</p><p>そうよ、あたしとする時間がなくなっちゃうじゃないっ</p><p>あたし理事長室作ろうって思っているんだからっ</p><p>克子姉はうちの高校の理事長だ</p><p>授業中でも、何でも理事長命令で呼び出してセックスするわよーんっ</p><p>そんなのダメですっ克子お姉さんっ</p><p>半泣き顔で克子姉を見るメグ</p><p>とにかく高校だけは、自分のテリトリーだと思ったら、大間違いだからねぇメグちゃああんっ</p><p>寧が、メグに釘を刺した</p><p>誰かが、1人だけ抜け駆けしたら他の子が連携して、徹底的にトッチメるからね覚悟するんだよっ</p><p>その代わり均衡を保つ努力をみせていれば、1人の女が突出しないように、みんなで牽制してくれるということか</p><p>わ、判りましたからぁ</p><p>澄ましたお顔をなさってますけれど、お嬢様もですからね</p><p>あら、何のことかしら</p><p>すっとぼけるミナホ姉さん</p><p>教師の力を使えばミナホ姉さんこそ、いつでもオレを呼び出せる</p><p>校内の監視システムもあるし</p><p>ま、いいから始めなさい、あなたたち</p><p>ミナホ姉さんは、オレたちにそう言った</p><p>では、まずキスから、参ります</p><p>美智がイーディの前で、オレにキスする</p><p>軽いキスからオレの唇を舐め、舌を絡めてくる</p><p>ちゅうちゅうとオレの舌を啜った</p><p>イーディは、ふんふんと頷いて見ている</p><p>美智が、イーディと交代する</p><p>イーディは、自分からオレとキスするが</p><p>プハァ</p><p>息を止めたままで、苦しかったらしい</p><p>息は鼻から鼻からだって、息はできますっ</p><p>美智が、多分、そんなことを英語で言ったんだと思う</p><p>Sure</p><p>と、小さな声で呟いた</p><p>それからは何度も、オレにキスしてくる</p><p>唇を舐めたり、舌を吸ったりオレの鼻にもキスしてみたり</p><p>色んなことを試してくる</p><p>ンンッ</p><p>甘い声を出す</p><p>眼がとろーんとしてきた</p><p>アゥゥゥッ</p><p>首に汗をかいている</p><p>イーディは興奮してきたらしい</p><p>いかがしましたか</p><p>美智が、オレに尋ねる</p><p>うんイーディの汗は、ハチミツみたいな匂いがするなって思って</p><p>褐色の肌のイーディ</p><p>体格も肉付きも日本人とは違う</p><p>ご主人様のお好みに合っていますか</p><p>美智の問いに、オレは</p><p>ああ、これがイーディの匂いなんだろオレは好きだよ</p><p>オレは、イーディの首筋に顔を寄せて汗の玉をペロッと舐めた</p><p>ハウウッ</p><p>オレに舐められてイーディは、ブルルッと震える</p><p>美智が、英語で何か言う</p><p>きっと、今のオレとの会話をオレがイーディの匂いをハチミツに例えたことを伝えているんだろう</p><p>アウウウッ</p><p>顔を真っ赤にして羞じらうイーディ</p><p>はい、次は</p><p>美智が、次の行程を示す</p><p>っていきなり、自分のドレスのスカートを持ち上げて</p><p>ご主人様ぁぁわたくし、もう、こんなになってしまっております</p><p>ベッドに座ったオレに</p><p>愛液に湿った、自分のパンティを見せつけてくる</p><p>どうぞ美智のここをイタズラして下さいませ</p><p>オレは、美智の股間に手を伸ばす</p><p>美智は、両手でスカートを持ったままオレが触りやすいように、足を少し開く</p><p>オレは、美智の濡れた布地の上を指でまあるくなぞっていく</p><p>きゃふっ</p><p>触れただけで、とろろろっと愛液の量が増える</p><p>ホント、濡れやすい子だよな</p><p>割れ目の上から、グリグリと擦ってやる</p><p>美智がイーディに英語で何か言った</p><p>ふんふんと頷く、イーディ</p><p>何で言ったんだ美智</p><p>オレは、美智の股間を弄びながら尋ねた</p><p>いいから、オレにも教えろ美智</p><p>ちょっと力を込めて振動させる</p><p>はううっ、判りましたから</p><p>美智が、真っ赤な顔で答える</p><p>いきなり直接触られるよりもパンティの布地越しに、触っていただく方が気持ちいいと申しました</p><p>は、はいわたくしは、自分でする時はいつもそうです</p><p>下着を付けたまま触って充分、潤って柔らかくなってから直接、触ります</p><p>美智は、そんな風にオナニーしているんだ</p><p>もうしません欲しくなったら、ご主人様に犯していただきますからっ</p><p>美智の股間は、トロトロになっている</p><p>あ、あたしもそうだなあパンツ穿いたまま、触るよ布地越しの方が、最初は良かったりするからっ</p><p>寧がそんなことを言う</p><p>メグちゃんはどう</p><p>メグに振る、寧</p><p>あ、あたしは自分で触ったり、しないですから</p><p>そ、それにそんなことでパンティを汚しちゃったら、洗濯の量が増えちゃいますし</p><p>洗剤がもったいないですしそれに、あたし、そんなにたくさん下着を持ってませんし</p><p>やばい、メグの貧乏性が起動してしまう</p><p>判った、今度また一緒にパンツを買いに行こうなっ</p><p>エッチ用のパンティを買おうスゴイ、エッチなやつそれなら、セックスで汚したっていいだろそれ専用なんだから</p><p>う、うんありがとう</p><p>メグが、赤い顔で答える</p><p>でも、あたしも１人エッチとかしないからヨシくんと２人でするのがいいよ</p><p>ご主人様っ今は、わたくしとの最中ですっ</p><p>あ、ごめんな美智</p><p>オレが美智を見上げると</p><p>だからもう、脱がせて下さいませ</p><p>モジモジと、足を震わせる</p><p>オレは美智のパンティを脱がせた</p><p>細い足太ももの内側を、愛液がとろとろと零れていく</p><p>見てぇぇご主人様ぁっ</p><p>美智の女性器がオレの眼の前にある</p><p>ピンク色の可愛い割れ目</p><p>美智が、片手で開いて見せる</p><p>陰唇の内側で、膣口がピクッと反応した</p><p>美智の中は、いつも締まり具合が良いことを思いだした</p><p>美智ポン、そろそろイーディさんと交代しなさい</p><p>そうじゃないと我慢できなくなっちゃうわ</p><p>は、はいみすずお姉様</p><p>美智は、残念そうな声で答えた</p><p>そして、イーディに交代を告げる</p><p>O.K.</p><p>イーディが、ベッドに座ったオレの前に立つ</p><p>そして白いワンピースのスカートを、ゆっくりと捲り上げていく</p><p>イーディの褐色の太もも生足</p><p>そしてパンティ</p><p>イーディは、黄色いパンティを穿いていた</p><p>ミルク・チョコレート色の肌に、黄色いパンティが映える</p><p>その三角地帯も、すでに熱く湿っている</p><p>ハウウウッ</p><p>イーディーは、スカートの裾を口で咥えた</p><p>そして、空いた両手を腰の後ろで組む</p><p>体育の休めのポーズだ</p><p>そして、オレに自分の感じる部分を差し出してくる</p><p>触るよ、イーディ</p><p>オレは、イーディの蕩けている場所を布地の上から触る</p><p>オウッ</p><p>ビクッと震える、イーディ</p><p>イーディは、愛液の匂いも違う</p><p>花の匂いがする</p><p>オレは、指先をクンクン嗅いでそう言った</p><p>熱帯の蘭の香りでしょ</p><p>その方がイーディさんが喜ぶわ美智さん、伝えてあげて彼が、イーディさんのそこは蘭の匂いがするって喜んでいるって</p><p>美智が伝えるとイーディは、嬉しそうにオレに微笑んだ</p><p>自分の肉体を、オレが気に入ってくれたことが嬉しいらしい</p><p>オレは、さらに蘭の匂いを出させようとイーディの股間を弄くる</p><p>ハァァァウ</p><p>イーディは、後ろ手に組んだ手にギュッと力を込めて耐えている</p><p>口も、加えたスカートをしっかり噛みしめていた</p><p>脱がすよ、イーディ</p><p>イーディが、熱い眼で頷く</p><p>オレは、イーディのパンティを掴んでゆっくりと引き下ろす</p><p>イーディの腰も太ももも美智より、発達している</p><p>美智には無い健康的な野性味がある</p><p>お尻の膨らみを超えて黄色い布地を下ろした</p><p>ああ、イーディは</p><p>陰毛も、金髪なんだ</p><p>その下にまだ男を受け入れたことのない、純潔の割れ目が見えた</p><p>ぷっくりと恥丘が発達している</p><p>だけど、まだぴったり閉じている</p><p>割れ目の間から、温かい液を滴らせながら</p><p>そのまま、ベッドに座らせて彼女の処女のままの部分を撮影したいから</p><p>うん、美智通訳してくれ</p><p>美智が伝えると、イーディは濡れた眼で頷く</p><p>オレが、ベッドから立ち上がりイーディを座らせる</p><p>イーディは、スカートの裾を加えたままだ</p><p>白いワンピースをお腹まで捲り上げて下半身だけを露出させている</p><p>いや、足は編み上げのサンダルを履いたままだ</p><p>オレは、中途半端に脱がしたままの黄色いパンティを脱がせる</p><p>イーディの右の足首に、黄色い布地を残した</p><p>この方がいやらしい</p><p>ほら、イーディ足を開いて</p><p>イーディはスラッとしていて、足が長い</p><p>本当に体格が骨から違うんだな</p><p>恥ずかしそうに大股開きになる、イーディ</p><p>さすがに自分で開いて見せてっていうのは可哀想ねあなた、開いてみて</p><p>オレは、イーディの足の間に跪き大事な部分に手を伸ばす</p><p>イーディ、怖くないからな</p><p>オレの顔を見上げながらイーディは小さく震えている</p><p>オレは、両手の指を使ってイーディの肉の唇を開いた</p><p>オオオゥ</p><p>イーディの膣が外気に触れる</p><p>肌は褐色なのに内側は、こんなにピンク色なんだ</p><p>他の女たちと同じで</p><p>処女膜も目視で確認した</p><p>うふふ、可愛いわね</p><p>克子姉が、撮影していく</p><p>処女の部分と羞恥に震えるイーディの顔の両方を</p><p>あ、ヨッちゃんもそのままヨッちゃんも一緒に撮しておくよっ</p><p>寧も、次々にシャッターを切る</p><p>そのまま、一度、イカせてあげた方がいいと思うわ</p><p>そうですねその方が、身体の緊張が緩みますし</p><p>美智ポンあなたが舐めて、イカせてあげなさい旦那様は、イーディさんの手を握ってキスしてあげて</p><p>お兄様が舐めて差し上げるのもよろしいてと思いますがそれですと、お兄様もイーディさんも、お互いのお顔が見えませんから</p><p>イーディちゃんも、美智お姉ちゃんになら舐められてもいいって思ってるだろうし</p><p>マナも笑っている</p><p>イーディちゃんだけ羨ましいですの</p><p>もうちょっとだから今は、イーディちゃんの時間にしてあげてアニエスちゃんの初めての時だって、みんな邪魔しなかったでしょ</p><p>メグが、アニエスに言う</p><p>そうだよっ今は、イーディちゃんに頑張れって応援してあげようよっ</p><p>マナに言われて、アニエスは</p><p>うーっ判ったですの頑張れ、イーディちゃんっ</p><p>そんなオレたちの様子を恭子さんとミス・コーデリアは、お酒を飲みながら眺めていた</p><p>しっかしホント、あんたたちホントに仲が良いねぇ</p><p>ホントね、キョーコどうして、これで１人くらいレズっ子がいないのかしら</p><p>いや渚やみすずや美智には、多大に同性愛の気もある</p><p>だけど、そんなことを言ったらミス・コーデリアが、ノリノリでウォーミングアップし出すかもしれないので、黙っておく</p><p>オレの女たちはミス・コーデリアの玩具にはさせない</p><p>いいじゃないか、コーデリアにはあたしがいるだろ</p><p>そうねイーニーとミーニーも居るしあ、そうそう今度連れて来るニキータも可愛いわよあの子は、舌使いを徹底的に仕込んであるからキョーコも楽しめると思うわ</p><p>それは楽しみだね</p><p>まあ性癖の違うお二人には、お二人だけで楽しんでもらうとしよう</p><p>では、失礼致します</p><p>ドレス姿の美智がイーディの股間に顔を埋める</p><p>オレは、ベッドに寝転んでイーディに添い寝をする</p><p>クゥゥッ</p><p>美智に敏感な部分を舐められてイーディが、オレにしがみついてくる</p><p>オレも、イーディの上半身を抱いて</p><p>唇にキスをする</p><p>ハゥゥゥッ</p><p>イーディは、熱情的にオレの舌を求めた</p><p>ああっ、イーディとっても、味が濃くて美味しいです</p><p>美智は、じゅるじゅるとイーディの愛液を啜った</p><p>クリトリスも小さいのに、こんなに赤くなってまるでルビーみたいですわ</p><p>美智が、そう言うがオレの位置からは、見えない</p><p>後でゆっくり見ればいいか</p><p>うんうんこれも写真撮っとくべきだよねっ</p><p>寧が、クリトリスを舐る美智のアップを撮る</p><p>キャウウウウッ</p><p>ギュギューッと、イーディが力強くオレを抱きしめた</p><p>怯えた熱い眼で、オレを見ている</p><p>大丈夫だぞ、イーディみんな、お前の家族だからな</p><p>オレは、イーディに囁く</p><p>クゥン</p><p>イーディは、涙目でオレに頷く</p><p>オレがどんなことを言っているのかは、何となく判るみたいだ</p><p>克子、カメラはあたしが代わるわあなた、手伝ってあげなさい</p><p>ミナホ姉さんが、克子姉に言う</p><p>克子姉は、デジタルビデオカメラをミナホ姉さんに託す</p><p>そして、自分の人差し指をペロッと舐めて</p><p>美智ちゃんは、イーディちゃんの下の方を舐めてあげてクリトリスは、あたしが責めるから</p><p>美智は、舌での攻撃を膣口に変える</p><p>ぴちゃぴちゃと、子犬がミルクを舐めるようにイーディの愛液の泉を啜る</p><p>はーい、イタズラしちゃうわよーんっ</p><p>克子姉は、唾液で濡れた人差し指でイーディのクリトリスを</p><p>ハウウウウウウウウウッ</p><p>股間に電流が迸るような快感にイーディは、オレにブルブルとしがみつく</p><p>オレは、イーディの可愛い顔のあちこちを舐めていく</p><p>あなたおっぱいも、揉んであげてこの子、敏感になっているから</p><p>オレは、イーディのワンピースの上から胸を揉む</p><p>ああ、おっぱいは固くしこっている</p><p>布地の上からでも、乳首が勃起しているのが判った</p><p>その尖った部分を、指の腹でコリコリ転がすっ</p><p>クゥゥゥゥゥゥンッ</p><p>悶えるイーディ</p><p>身体全体が、熱く震えている</p><p>白いワンピースが、汗でじっとりと濡れている</p><p>イーディのハチミツみたいなの匂いと愛液の蘭の香りが、肉体からムンッと発せられる</p><p>これが、イーディの性臭か</p><p>キャウウウッッハウウウックゥゥゥゥゥッ</p><p>オレの顔を見たままイーディの顔が苦悶に震えている</p><p>青い瞳が怯えている</p><p>ああ、もうすぐイーディはエクスタシーに達する</p><p>大丈夫だからなみんなと一緒だから何も怖くないからな</p><p>オレは、何度もイーディにそう囁いた</p><p>イーディの眼が、涙に濡れている</p><p>美智ちゃん、ラストスパートよっ</p><p>イーディの太ももとお尻をギュッと掴み、拡げて美智の舌が、イーディを舐め上げる</p><p>克子姉の指がクリトリスを刺激したまま、加速していく</p><p>ハァァァアアウウウッキャアアアアアウッ</p><p>オレの眼を見たままオレに抱きしめられたまま</p><p>絶頂に飛ぶ</p><p>キャウウウウウウッ</p><p>思いっきり、オレを抱きしめてイーディは、ガクガクと震える</p><p>イーディ、イーディ、イーディ</p><p>オレは、何度も彼女の名前を呼んでやった</p><p>ハハウ、ハハウ、ハハウウウッ</p><p>イーディは、全身汗まみれで口をパクパクさせている</p><p>長いエクスタシーだった</p><p>ハァァァァァッ</p><p>そして、オレの腕の中で脱力する</p><p>いや、時々、ピクッ、ピクッとオレを抱く手に力が入る</p><p>ああイーディの膣が、痙攣しているんだな</p><p>もういいわよ、美智ちゃん</p><p>克子姉が、美智に言った</p><p>美智が、イーディの股間から顔を上げる</p><p>口の周りが愛液でベトベトになっていた</p><p>はい、タオルよ</p><p>メグが、美智にタオルを手渡す</p><p>美智は、そのタオルで口元を拭った</p><p>ベッドの上には、お腹までスカートを捲り上げたイーディが</p><p>オレに上半身を抱かれたまま</p><p>足は大きく開いたままだ</p><p>そう言えば、まだサンダルを履いたままだな</p><p>黄色いパンティも足首に残っている</p><p>じゃあイーディが復活する前に、美智ちゃんがお手本でセックスする</p><p>美智ちゃんも、すっかり欲しくなっちゃっているでしょ</p><p>克子姉の言葉に、美智はモジモジと腰をくねらせる</p><p>そして、イーディを抱いたままのオレを熱い視線で見る</p><p>ご主人様が、よろしければ</p><p>あ、アニエスもっ</p><p>アニエスが、叫んだ</p><p>アニエスも我慢できないですのっパパぁっ</p><p>１２歳のハーフ美少女がオレに向かって、スカートを捲り上げる</p><p>アニエスもねもう、こんなになっちゃってますのっ</p><p>アニエスのぷっくりとした可愛いお腹</p><p>すらりとした長い生足</p><p>その間の無毛の股間</p><p>アニエス、お前いつの間に、パンティを脱いでいたんだ</p><p>パパお願いですのアニエスとセックスしてくださいですの</p><p>アニエスの内ももは割れ目から滴る愛液で、びしょびしょに濡れていた</p><p>黒人女性の女性器の色とか普通に載っているから、WIKIって凄いですねえ</p><p>膣前庭には、メラニン色素が沈着しないので、ピンク色のままなのか</p><p>恐ろしい時代です</p><p>569．野生の処女喪失</p><p>ええっと確か、お兄ちゃん、あたしとアニエスちゃんとエッチする約束してたよね</p><p>マナが、そんなことを言い出す</p><p>まさかお前もか、マナ</p><p>今すでに、オレ対イーディ＆美智なのにこれに、マナ＋アニエスも参戦する</p><p>あたし、いいよ今は、別に</p><p>でも、アニエスちゃんは入れてあげて</p><p>ああ、マナとは後でするのかいや、するんだな約束したんだから</p><p>こうなりゃ、二人も三人も一緒でしょっほらっ、アニエスちゃんとマナちゃんで、この人の服を脱がしちゃえっ</p><p>克子姉が、二人に微笑む</p><p>うんいくよっ、アニエスちゃんっ</p><p>この部屋で1番年下の、14歳と12歳の美少女がオレの身体に、取り付く</p><p>はーい、お兄ちゃん脱ぎ脱ぎしましょうねっ</p><p>ですのっですのっ</p><p>オレは２人かがりで、服を脱がされていく</p><p>マナが上半身でアニエスが下半身だ</p><p>わたくしも失礼致します</p><p>美智が、オレの靴と靴下を脱がせてくれる</p><p>イーディは、絶頂の余波からまだ立ち直っていない</p><p>ベッドの上で、ハァハァしながらオレたちを見ている</p><p>オレは、あっという間にパンツ一丁にされてしまった</p><p>もうこんなになさって</p><p>パンツの布越しから見ても判る怒張に、みすずが微笑む</p><p>瑠璃子もご奉仕して差し上げたいですけれど</p><p>ダメよあたしたちは、パーティの前にたっぷりと可愛がっていただいたんだから今はね</p><p>はい、判っております</p><p>香月家の娘２人が、そう言い合う</p><p>突然、部屋をノックする音がした</p><p>ミナホ姉さんがドアの向こうに尋ねるとマルゴさんが答える</p><p>美子さんが来たよ</p><p>あらさっきは、一緒にこちらのお部屋に参りましょうってお誘いしたのに</p><p>お一人で、控え室でお祖父様をお待ちになるっておっしゃって</p><p>みすずと瑠璃子が、言う</p><p>ジッちゃんの孫娘３人としては和解したけれどオレたちとの合流は、怖いのだろう</p><p>美子さんは、まだオレたちのことをよく知らないし</p><p>それが、あのお祖父様が、一度控え室にお戻りになりましてまだ、他の会議にご出席なさらないといけないので、それまではわたくしは皆様と交流を深めるようにとそう、お申し付けになられまして</p><p>ドアの向こうで緊張した声がする</p><p>ああ、お祖父様は覚悟なされたみたいですね</p><p>当然の成り行きよ</p><p>瑠璃子とみすずが言う</p><p>皆様美子様が見学に加わっても、構いませんわね</p><p>みすずが、女たちに尋ねる</p><p>当然、いいんじゃないっ</p><p>寧が、ぬふふふっと微笑む</p><p>問題無いわ恭子さんたちもよろしいですね</p><p>ミナホ姉さんが、恭子さんに尋ねる</p><p>可愛い女の子の入室は、ウェルカムさ</p><p>可憐な少女が、羞恥に頬を染める姿を見るのはとても楽しいわ</p><p>ミス・コーデリアも答える</p><p>どうぞお入りなさいっ</p><p>代表してミナホ姉さんが入室を許可する</p><p>はい失礼致しますっ</p><p>礼儀正しく、頭を下げて美子さんがドアを開けて入って来る</p><p>おくつろぎの所、お邪魔をして申し訳ありませんえ</p><p>顔を上げた瞬間びっくりしている</p><p>ベッドの上で熱い息を吐いているイーディは、下半身丸出しだ</p><p>女性器もよく見える</p><p>そして、その前にパンツ一丁のオレが立っていて</p><p>他の女たちが、ベッドをぐるりと取り囲んでいる</p><p>わ、わたくしし、失礼致しましたっ</p><p>慌てて、部屋から飛び出そうとする美子さん</p><p>ぬふーんっ逃っがさないよーんっ</p><p>しかし、寧が先にパタンとドアを閉じてしまう</p><p>せっかくいらしたんだからどうぞ、ゆっくりなさって下さい</p><p>困惑している美子さん</p><p>怖くないですわみんな、わたくしの家族になって下さった皆様ですから</p><p>瑠璃子が、美子さんを出迎え手を引く</p><p>良かったわこちらからお迎えする前に、美子さんが来て下さって</p><p>みすずも、美子さんを歓迎する</p><p>美子さんの声がする</p><p>こちらどうぞ</p><p>メグが、美子さんに椅子を勧めた</p><p>美子さんは、なし崩し的に椅子に座らせられてしまう</p><p>あの皆様、一体、何をしていらっしゃるのですか</p><p>美子さんの問いに、寧が</p><p>セックスっ</p><p>明るく答えた</p><p>正確にはイーディが、ロストヴァージンするところを、みんなで祝福しようっていう企画だよっ</p><p>わたくしの時もお祖父様や美子様に、観ていただいたじゃありませんか</p><p>瑠璃子が、当然のことのように微笑む</p><p>うん、セックスを見せ合うのは家族として当然のことだからねっ</p><p>あたしも旦那様に処女を捧げた時は、渚お姉様やマルゴお姉様に観ていていただきましたし</p><p>わたくしも、全面公開ですっ</p><p>美智が言う美智の初体験はお台場のホテルの地下の緊急避難室で、みんなに観られながらだったもんな</p><p>あ、あたしもみんなに観られてました</p><p>１番、常識人ぽいメグの言葉に、驚く美子さん</p><p>克子お姉さんのカメラ撮影で中継された映像を、皆さんが観ていましたから</p><p>うんメグの時はそうだった</p><p>あたしはレイプだったから、みんなには観られてないよね</p><p>ごめん、マナお前も、生中継で観られていたんだよ</p><p>えっ、そうなんだじゃ、あたしのロストヴァージンも映像、残ってるの</p><p>あるわよ</p><p>うわぁ、観たいっお屋敷に戻ったら、観せて克子お姉ちゃん</p><p>いいわよ</p><p>うわぁ、ドキドキしちゃうっまた、あんな風にレイプしてねっお兄ちゃん</p><p>無邪気に笑う、マナ</p><p>アニエスちゃん、あたしの時ってスッゴかったんだよっお外でねお屋敷の芝生の上で、お兄ちゃんにねセックスしている最中に、小雨が降ってきてそれが火照った身体に気持ち良くてね</p><p>マナの記憶は良い方に改ざんされてしまっている</p><p>あの酷いレイプが、まるでロマンチックな行為だったかのように</p><p>パパアニエスも、お庭でしたいですのっ</p><p>あ、お外ならあそこでしたいですの</p><p>え、どこのことだよアニエス</p><p>アニエスは、ニコッと笑って</p><p>イーディちゃんと貝殻を拾った</p><p>あ海か</p><p>わー、あたしも海でしてみたいなあっ</p><p>寧が嬉しそうに言った</p><p>そうあんまり、勧めないわよ浜辺は、砂がザラザラするし岩場は、肌が危ないし</p><p>もうっ、克姉っ夢の無いこと言わないでよっ</p><p>怒る寧</p><p>イーディが、ムックリとベッドから起き上がる</p><p>どうやら、完全に回復したらしい</p><p>いきなりオレの股間を、ムニッと触る</p><p>おいイーディ</p><p>イーディは、オレを見上げてニヤッと笑った</p><p>自分を無視しないで、さっさとセックスの続きをしようってことだろう</p><p>その触り方ではいけませんっ</p><p>美智がイーディに、注意する</p><p>こうですっ</p><p>さわさわっとパンツの上から、オレのペニスを撫でていく</p><p>美智ちゃん、イーディちゃんにフェラチオの仕方を教えてあげた方がいいんじゃない</p><p>はいまずは、ご主人様への奉仕の心を徹底的に教えますっ</p><p>美智はオレの前に、膝立ちになる</p><p>オレのパンツを下ろす美智</p><p>びよんっと、美智の眼前にオレの勃起ペニスが、飛び出す</p><p>悲鳴を上げる美子さん</p><p>大丈夫ですわ怖くありませんお兄様ですもの</p><p>そうよ、旦那様のものですものとっても可愛いわ</p><p>椅子に座った美子さんの左右から、瑠璃子とみすずが囁く</p><p>ええようくご覧になって</p><p>ご主人様どうぞ、この卑しい性奴隷に、お口でのご奉仕をお許し下さい</p><p>両手で、オレのペニスを捧げ持って美智が、オレを見上げて言う</p><p>美智の唇が、オレの亀頭にキスする</p><p>そして、下から舌でペロペロと舐め上げる</p><p>美智の舌技を近くから観察する、イーディ</p><p>ちゅぱっ、ちょぱっと口に含んでしゃぶってくれた</p><p>あアニエスも、したいですの</p><p>アニエスの言葉に、美智は</p><p>では、こちらに来なさい</p><p>自分の隣に座るように、手招きする</p><p>アニエスも、オレの前にしゃがみ込む</p><p>アニエス妹(イモウト)は、そのままご主人様の前を頼みますわたくしは、後ろへ</p><p>後ろ</p><p>ご主人様お尻の穴を、舐めさせていただきます</p><p>そうだ、美智はこれが好きなんだっけ</p><p>オレの尻を手で開いて肛門に舌を這わす、美智</p><p>失礼致しますですのっ</p><p>アニエスが、オレのペニスを咥える</p><p>ちゅぱ、ちゅぱ</p><p>下から、オレの顔を見上げて</p><p>パパ、気持ちいい</p><p>アニエスは天使の様に愛らしい容貌をしている</p><p>金髪に青い眼、ノーブルな１２歳の美少女がオレの肉色の勃起を、くちゅくちゅとしゃぶっている</p><p>ああ、気持ちいいよアニエス美智</p><p>下半身の前後から感じる快感にオレは、震える</p><p>あ、あんな小さな子に</p><p>そうか、美子さんはアニエスと会うのは、これが初めてか</p><p>アニエスさんも、もうお兄様に女にしていただきましたから</p><p>女</p><p>はい、お兄様を肉体の奥まで受け入れ子宮に、精を注いでいただきました瑠璃子と、一緒です</p><p>妖しく微笑む瑠璃子</p><p>パーティ前に、瑠璃子の子宮にはたっぷりと精液を流し込んだ</p><p>今の瑠璃子は、１５歳の少女とは思えないほどの妖艶さを感じさせる</p><p>くぅぷはぁ</p><p>アニエスが、息継ぎする</p><p>どうやらまだフェラチオには慣れていないらしい</p><p>こうするのよあたしにやらせて</p><p>そう言って、オレの前にしゃがんだのは</p><p>こうやってね唇と頬の中を別々に頬の内側で、擦ってあげたりするのよ</p><p>う、上手いさ、さすが</p><p>お嬢様やりますねぇ</p><p>ミナホ姉さんから、また克子姉が撮影係に戻っている</p><p>男の子は、自分の女がフェラチオする姿を見るのが大好きだからこうゆうのもいいわよ</p><p>そう言って、オレの顔を見上げながらオレのペニスに頬擦りする</p><p>顔の表面に擦り付けられるというのも、新鮮で気持ちいい</p><p>まあそんなやり方があるのですね</p><p>みすずが、感心している</p><p>あなたは普段、どうやっているの</p><p>ミナホ姉さんの言葉に、みすずもオレの方へ来て</p><p>こうです</p><p>美智アニエスミナホ姉さんみすず</p><p>みんな、口の中の感触が違う</p><p>温度も</p><p>ああ、そこはねもっと、ちゅぱって吸い付いた方がいいわ</p><p>オレの亀頭のカリにチロチロ舌を這わす、みすずに指導する</p><p>さすが教師教えるのが上手い</p><p>御名穂さん、あたしのも見て下さいっ</p><p>メグが、やって来る</p><p>あたしはいつも、こうするとヨシくんが、とっても歓んでくれるんですっ</p><p>そして、亀頭の裏側を舌でベロベロ舐めてくれる</p><p>ああ、それは良い方法ねでも、恵美人間の舌は、裏と表で感触が違うのよ今度は、舌の裏側も使ってご覧なさい</p><p>ああ、こうですねっ</p><p>め、メグそれ、いいっ</p><p>勉強になります</p><p>オレの尻の方から、美智がみんなのフェラの様子をガン見して言う</p><p>ホントだここから見ているだけでも、色んなことが判る</p><p>マナも、真剣な顔でそう言う</p><p>ああ、わたくしにもご指導下さいませっ</p><p>そう言って、前に進む瑠璃子さんを見て、美子さんは</p><p>瑠璃子は、美子さんに振り向き</p><p>はしたないと思われますお兄様に歓んでいただくためには、わたくしどこまでも、はしたない娘になりますいけない娘になりますお兄様の前だけですから</p><p>そして、オレのペニスを口に含む</p><p>うふふ、ヨッちゃん、気持ち良さそっとっても、可愛いっ</p><p>そう言って、寧がパシャパシャと写真を撮る</p><p>はい感じてらっしゃる旦那様のお顔は、とっても可愛いですわ</p><p>そうですねもっともっと、ヨシくんを可愛くしちゃいたいわ</p><p>くっふっふわたくしのご主人様が、歓んでいらっしゃいます</p><p>パパ、可愛い大好きですのっ</p><p>お兄様、わたくしのお兄様ぁぁ</p><p>うんお兄ちゃんが気持ち良さそうだと、マナも嬉しくなるよ</p><p>みんな、あなたが気持ち良くなるのを見るのが１番、幸せなのね</p><p>ビデオカメラを構えた克子姉が言った</p><p>ね、この子らみんな愛し合っているって、判ったろ</p><p>恭子さんが美子さんに言った</p><p>愛し合っている</p><p>あの少年を要にして、一つの家族として愛し合っているんだよ</p><p>だからみんな、あの子とセックスしないといけないのさ</p><p>ミナホ姉さんが、イーディを見る</p><p>さあやり方は判ったわねあなたの番よ</p><p>他の女たちが、イーディを招く</p><p>早くこっちに来なさいと</p><p>ハムッ</p><p>荒々しく、オレのペニスを口に咥えた</p><p>まるで、お腹の空かせた子犬が母犬の乳房にしゃぶりついたように</p><p>情熱的に、オレの亀頭を唇と舌で刺激する</p><p>イーディちゃん、頑張れですのっ</p><p>アニエスが、イーディにエールを送った</p><p>クゥン、クゥン、クゥゥンッ</p><p>荒い息遣いで、フェラチオを続けるイーディ</p><p>あっ、そこ気持ちいい</p><p>フフンッ</p><p>オレのペニスを咥えたまま、イーディがニヤッと笑った</p><p>そうだ、こいつは美智と一緒で、オレの気を読むんだっけ</p><p>オレが感じたところを執拗に、責めてくる</p><p>あ、ちょっと、待ってイーディ</p><p>寧が、イーディの白いワンピースの背中のジッパーを下げる</p><p>そして、イーディの胸を露わにする</p><p>パンティと同じ、黄色いスポーツブラに包まれたイーディのおっぱいをぷるんと剥き出す</p><p>褐色の肌にピンクの乳首が、尖っていた</p><p>ヨッちゃんて、結構、おっぱい好きなんだねねぇこれを隠したままにしておくのは、もったいない</p><p>ていうか、どうして今まで、服を着たままだったのかしら</p><p>克子姉の疑問にみすずが</p><p>美智ポンが、断固としてドレスを脱がなかったからですわ</p><p>美智ポンはイーディさんと、自分のおっぱいを比べられるのが嫌だったんでしょ</p><p>美智の胸はつるぺただ</p><p>３つ年下のアニエスより平たい</p><p>確かに、イーディは良い物を持ってるもんねっ</p><p>寧が背中側から、イーディの胸をムニッと揉み上げる</p><p>め、面目ございません</p><p>美智が、頭を下げる</p><p>そうか、イーディは美智にセックスの指導を頼んだから</p><p>美智のしないことは、しなかったんだ</p><p>だから、美智がドレスを脱がない限り自分も着たままで</p><p>イーディ、持つべきものを持ってる女には、こういう手もあるんだよっ</p><p>寧が、イーディの乳首にオレの亀頭を擦り付ける</p><p>アウッ</p><p>イーディにとっても、気持ち良かったらしい</p><p>今度は、左右の乳首を順にオレの亀頭に擦っていく</p><p>ああオレ、もう</p><p>うん我慢ができない</p><p>そうねみんな、一度離れましょう</p><p>イーディさんと彼の初めてのセックスよ</p><p>そしてベッドの上に、全裸のイーディ</p><p>同じく全裸のオレを待っている</p><p>イーディの右にはドレス姿のままの美智が、添い寝してくれている</p><p>左側には、うつぶせに寝そべったアニエスが裸のお尻丸出しで転がっている</p><p>他のみんなは、ベッドの周りからオレたちを見守っている</p><p>みんな、ジッとオレたちの交わりが始まるのを見つめている</p><p>いい取り合わせね</p><p>カメラを画面を見ながら、克子姉が言った</p><p>アニエスちゃんの白いお尻イーディちゃんの褐色の肌そして美智ちゃんは、とっても和風な美少女顔だから</p><p>オレの前に、人種の違う３つの肌が並んでいる</p><p>１２歳の日本とフランスのハーフ美少女１６歳のニューオリンズから来た褐色の戦闘美少女１５歳の純和風、古武術継承美少女</p><p>Darling</p><p>その真ん中のアメリカ人少女が、オレに両手を差し出す</p><p>ニコッと優しい笑顔でオレを招いている</p><p>イーディの熱い肉体に、自分の裸身を重ねていく</p><p>まずは、キスだ</p><p>ハウッ</p><p>イーディは、嬉しそうにオレのキスを受け入れる</p><p>情熱的に、舌を絡めてくる</p><p>その間に、オレはイーディの胸を揉む</p><p>克子姉や寧たちほど豊かではないが充分な揉み応えがある</p><p>美智には悪いがこのおっぱいは良い</p><p>イーディの肌は、手に吸い付いてくるようだ</p><p>オレは、イーディの胸に顔を埋める</p><p>ああ、またハチミツのような汗の匂いがする</p><p>オレは、イーディの乳首を舐めた</p><p>クォンッ</p><p>イーディは、感じている</p><p>イーディご主人様に対して、気のセンサーを全て解放しています</p><p>ご主人様と快感を何もかも分かち合いたいのね欲張りなんだから</p><p>同じく気を感じ取る美智だからこそ判ることらしい</p><p>イーディが笑ってオレの胸に、耳を付ける</p><p>オレの心音を聞いているらしい</p><p>そして、クスッと笑って美智に何か言う</p><p>ご主人様がドキドキしているのが判るそうです</p><p>イーディだって、ドキドキしているだろ</p><p>はい、同じだそうですそれが、とっても嬉しいみたいです</p><p>ニコッとオレに微笑むイーディ</p><p>また、英語で何か言った</p><p>ご主人様が、イーディを犯したいと熱望されているのと同じぐらいイーディも、ご主人様に犯されたいと望んでいるそうです</p><p>だから欲望のままに、身を任せて下さいと言っています</p><p>欲望のままに</p><p>自分の肉体は、鍛え上げられているからご主人様の欲望を全て受けとめることができると言っています</p><p>イーディが、オレの顔を両手で撫でる</p><p>綺麗な顔がジッと、オレを見つめている</p><p>いつの間にかイーディと呼吸が、同調していく</p><p>心臓の鼓動も</p><p>心月</p><p>いつもなら、セックスの最中に重ね合わせていく心と肉体が</p><p>性器が繋がる前からコネクトする</p><p>イーディが祖母から習ったという、暗殺教団の技は</p><p>美智の工藤流古武術と近いものだと言っていた</p><p>美智とは別の秘術がある</p><p>その瞬間オレとイーディの心に、同時に淫らな炎が立ち上るっ</p><p>イーディの眼が、オレを誘っている</p><p>欲望のままに、疾走しろとオレに告げる</p><p>イーディっ</p><p>オレは、イーディの口に吸い付きながら</p><p>イーディの両脚を大きくこじ開けるっ</p><p>まだ誰の侵入も許していない泉はすでに、緩んでいる</p><p>右手でイーディの柔らかな太ももを抱える</p><p>左手でイーディの引き締まった 尻を掴む</p><p>オレの剛直を足の付け根の割れ目に、接触させる</p><p>クヌゥゥゥゥゥッ</p><p>オレの荒ぶる性の衝動がイーディの性欲も振るわせている</p><p>オレは、張り詰めた亀頭で、グリグリと割れ目を抉っていく</p><p>肉の唇を押し広げクリトリスから膣口まで、亀頭で撫で擦る</p><p>男と女の粘膜が擦り合わされる</p><p>ハゥゥ、ハゥゥゥ、ハウウウッッ</p><p>ああ突き入れたい、この奥へ</p><p>オレの欲望に、イーディも拡げられる限り足を拡げ自ら、陰部をオレの亀頭に押し当てるッ</p><p>どこだ</p><p>入り口はどこだっ</p><p>アグゥッ</p><p>オレの先端がイーディの膣口にハマるっ</p><p>ムグゥゥ</p><p>熱い眼で、オレを見上げるイーディ</p><p>処女のそこは狭いっ</p><p>Come onCome onDarlingCome on</p><p>しかし、オレの性欲を感じ取っているイーディはオレに欲望のまま、突き入れろと急かしてくるッ</p><p>行くぞッッ</p><p>オレだって、もう我慢できないっ</p><p>ペニスの先端に、全体重を乗せて一気に、ズザァッと押し込むっ</p><p>アカカガァァウッ</p><p>オレの亀頭が少女の膜を、押し破って行く</p><p>ズンっズンっ</p><p>欲望のままに、腰を送り込む</p><p>もっと奥へ</p><p>もっと奥へ</p><p>ペニスを根元までブチ込みたいッ</p><p>ハアゥッウウウッ</p><p>痛みに堪えるイーディ</p><p>その苦しみが、オレにも逆流してくる</p><p>だが、イーディはイーディで</p><p>処女の肉体を侵略していく、オレの男の歓びの気を感じている</p><p>Come onCome onMORE</p><p>そうだ、イーディ</p><p>もっと、寄越せ</p><p>ズムッズムズムズムッ</p><p>オレは、ガシガシと腰を突き込む</p><p>ヌゥゥゥ</p><p>ついに、オレの亀頭がイーディの子宮口に達する</p><p>なんて、締まる</p><p>なんて肉厚な、膣なんだ</p><p>鍛え上げられたイーディの肉体はたまらないっ</p><p>早くここにオレの精を注ぎ込みたいっ</p><p>イーディの子宮に、オレの子種を</p><p>律動が開始される</p><p>イーディの肉体が、ゆっさゆっさと揺れていく</p><p>可愛いおっぱいが揺れている</p><p>ハァァァッハウウウッアアアッ</p><p>荒いと息を吐くイーディ</p><p>褐色の肌に、玉の汗が浮いていく</p><p>ああ、犯したい犯し尽くしたい</p><p>この少女の肉体を全て、オレのものにしたい</p><p>クゥゥアアアウッCome on</p><p>イーディもオレを貪っている</p><p>彼女の処女を犯す、オレの心を貪っている</p><p>オレの眼を見て英語で何か叫んだ</p><p>通訳が無くても、今ならイーディの心が判る</p><p>そんなにあたしが欲しいのかっそんなに、あたしを犯したいのかっそれなら、食べろっあたしの身体も心も、全て、食べ尽くせっ</p><p>ああ、食うよ</p><p>食ってやるイーディ</p><p>オレは、テーディのおっぱいをギュッと掴む</p><p>乳首を指で転がす</p><p>乳首を舐めた吸った</p><p>それから、首筋を舐め耳を舐め</p><p>再び、キスする舌を啜る</p><p>ああそんなに欲しいのかっあたしが欲しいのかっ</p><p>欲しいよイーディ</p><p>お前の全てが</p><p>I　LOVE　YOUI　WANT　YOU</p><p>オレは叫んでいたっ</p><p>愛している愛することは、奪うこと</p><p>イーディの全てが欲しい</p><p>O.K.Come onCome on、Darling</p><p>お前の全てを奪う代わりに</p><p>オレは、これを</p><p>これをくれてやる</p><p>出すぞ出すぞ、イーディ</p><p>イーディの眼が、オレを見ている</p><p>ニコッとオレに、微笑んだ</p><p>お前の中に出すからなッッ</p><p>オレは、最後のスパートを掛ける</p><p>荒々しくイーディの中に、オレのペニスを叩き込むっ</p><p>くる</p><p>込み上げてきたぁぁッッ</p><p>これで、オレの女だぁぁッッッ</p><p>うううううううっ</p><p>イーディの子宮に、熱い液が飛び散るゥゥゥ</p><p>ウオオオオオオオオッ</p><p>イーディは、絶叫した</p><p>うううっ、うううううっ</p><p>２撃目ッ</p><p>まだ、出るぅぅ</p><p>イーディの膣奥に濁流が押し寄せるッッ</p><p>ハアウッッ、ハアアアアアアッ</p><p>イーディは、真っ直ぐにオレの眼を見たまま</p><p>その全てを受けとめた</p><p>久々に、父のリハビリの遠出に付き合う</p><p>医者からは、呆けの進行を止めるために、目的を持って長い距離を歩けと言われている</p><p>どこ行きたい</p><p>この間、テレビで見た出雲大社と伊勢神宮の東京出張所へ行ってみたいと言う</p><p>まず、出雲大社の東京分祠のある六本木へ</p><p>この辺は、10年前に付き合っていた女の子の家があったので、土地勘がある</p><p>お参りして10年前に美味かったピザ屋で昼食を取る</p><p>続いて、東京の伊勢神宮である東京大神宮へ</p><p>何でだか判らないが、妙齢の女子ばかりだった</p><p>調べてみると、何とこの神社は恋愛成就で有名なんだそうである</p><p>父に、その旨伝えると</p><p>そっか、恋愛運が良くなるのかそりゃあ、困ったな</p><p>父よ78歳で、何を言い出す</p><p>まあ、そこそこの距離を歩けて良いリハビリになった</p><p>しかし、帰りの電車の中で</p><p>あれ、今日はどことどこへ行ったんだっけ</p><p>これがあるから怖い</p><p>570．イーディから、アニエスへ</p><p>性器同士で繋がったまま、イーディの褐色の肉体の上に脱力する</p><p>イーディのおっぱいは柔らかい</p><p>ああ、イーディの濃厚な汗の匂いがオレの身体を包んでいく</p><p>イーディが、心配そうにオレに尋ねる</p><p>オレが、あんまりにもグッタリしているからだろう</p><p>大丈夫だよイーディ</p><p>オレは、顔を上げイーディの頬を撫でてやった</p><p>くふっと、微笑むイーディ</p><p>イーディこそ、痛くなかったか</p><p>オレの問いを英語が1番達者な寧が通訳してくれた</p><p>えっとね痛みに耐えることには、慣れているってそれより、ヨッちゃんが全力で自分に欲望を吐き出してくれたことが嬉しいってそして、ヨッちゃんの欲望を全て受けとめることができた自分が誇らしい健康な肉体に育ててくれたお婆ちゃんに感謝しているってさっ</p><p>ニコニコ、微笑んでいる</p><p>でも、一度抜いてあげなさいそのままだと苦しいでしょうから</p><p>あなたのことだから、一度射精したくらいじゃ、全然萎えていないんでしょ</p><p>オレのペニスは、張り詰めたままだ</p><p>処女を破られたばかりで、こんな大きな異物がずっと胎内にあるのは苦しいだろう</p><p>イーディ、離れるよ</p><p>オレが、そう言うと、イーディは首をぷるぷる振ってオレの身体をギュッと抱きしめる</p><p>えっとねヨッちゃんのオチンチンが入っている時の自分が完璧なんだってだから、ずっとこのままがいいって</p><p>イーディの額には、大粒の汗が</p><p>顔も笑顔だがハァハァと息が荒くて、辛そうだ</p><p>後でまた、すればいいだろ</p><p>オレは、イーディのほっぺたにキスをする</p><p>寧が、英語で何か言った</p><p>すると、イーディはハァと溜息を吐く</p><p>それなら仕方ないかという様子で</p><p>寧に尋ねると</p><p>ヨッちゃんは、家族みんなの旦那様なんだから独り占めするのは、お姉ちゃんとしてよくないって言ったんだよっ</p><p>お姉ちゃんとして</p><p>パパぁ、欲しいですの</p><p>ああ、ベッドに仰向けで寝ているアニエスが真っ赤な顔で、オレに言う</p><p>手を股間に当てて、オナニーしようとしているが</p><p>その手を、ミナホ姉さんに押さえられていた</p><p>うちはもう、自分でするのは禁止よ触るのはダメここは、パパに弄ってもらって、オチンチンを挿れてもらうところなの</p><p>ああかつて白坂創介に義務づけられていた自慰癖を、アニエスは克服しないといけない</p><p>そうでないと、お屋敷から外に出て他の家の人との集団生活ができなくなる</p><p>パパぁ、お願いしますの</p><p>オレとイーディの性欲の炎の爆発が、アニエスに飛び火しているのか</p><p>ニコッと微笑んで、ウンと頷く</p><p>自分もヨッちゃんの妻の1人となったからには、家族を姉たちには、尊敬を捧げ妹たちには、慈愛を注ぐって</p><p>寧が、通訳した</p><p>ありがとう、イーディ愛しているよ</p><p>オレは、イーディにキスをする</p><p>イーディも、歓んでキスを受けてくれた</p><p>そして、起き上がり</p><p>イーディの胎内から、勃起を引き抜く</p><p>もちろん、その様子を克子姉と寧のカメラが撮影する</p><p>ああ、やっぱり出血している</p><p>オレのペニスに、赤い血が</p><p>亀頭が膣口から引き出される瞬間、イーディは苦しそうな顔をした</p><p>ぬぽんっと、抜けると</p><p>数秒後に、とろろろっと血とシェイクされて、ピンク色になった精液が零れ出す</p><p>激しいセックスだったからあちこち擦れているみたいね今夜はもう、イーディちゃんはセックスしない方がいいわ</p><p>克子姉が、膣口を覗いてそう言う</p><p>池田先生に診ていただければ、1番良いんだけれど今夜は、色んなことがありすぎたから</p><p>恭子さんの大暴れがあったからこのホテルから出ても、公安警察のマークはしばらく続くだろう</p><p>黒い森が、恭子さんのアクションとは無関係であるというアリバイ作りのために、わざわざこのホテルに居たんだ</p><p>今夜はもう、公安さんを刺激したくないわ</p><p>ええ今夜は、避妊薬だけ飲んで、池田先生の検診は明日にしましょうあなたたちが学校に行っている間に、あたしが連れて行くわ池田先生も、ここのところ通常の時間外に診ていただいてばかりで、申し訳なかったし</p><p>そう言えば、夜中に診てもらったり瑠璃子の時は、わざわざ来てもらったんだよなあ</p><p>いずれにせよ、おめでとうイーディあんたも、もう大人の女だ</p><p>恭子さんが、イーディを祝福する</p><p>これ、彼女に付けてあげて</p><p>ミス・コーデリアがオレに小さな小箱を手渡す</p><p>開けて見れば判るわ</p><p>箱を開けると指輪が入っていた</p><p>飾りの掘られた金属の輪宝石とかは、付いていない</p><p>これは、彼女の出身の暗殺教団の所有者がいることを示す指輪よ教団が、彼女をあたしに売り払った時にくれたのよ教団外へ売り払った闘士が、教団からの支配を受けたままでは売り物として信用できないでしょこの指輪さえしていれば、教団の人間が、イーディにおかしなアプローチをしてくることは絶対に無いわ</p><p>つまり、イーディと暗殺教団の繋がりを断ち切れる</p><p>イーディが、オレに手を差し伸ばす</p><p>オレは、その指輪をイーディの薬指に填めた</p><p>いいなあっ</p><p>あたしも指輪用意しちゃおうかしら</p><p>ちょっと、羨ましい</p><p>うんでもイーディさんの自由のためだから、仕方ないわ</p><p>マナとメグも、そう言った</p><p>我慢、我慢、我慢します</p><p>美智も堪えている</p><p>アニエスは、イーディの手の中に輝く銀色の指輪を見上げてる</p><p>イーディは、とっても嬉しそうだ</p><p>あらら薬指に填めちゃったの別に、他の指でも良かったのに</p><p>マリッジ・リングじゃないんだから</p><p>他の女たちも、ポカンとしている</p><p>ええっとどうしましょうか、お嬢様</p><p>しょうがないわねっ全員分のお揃いの指輪を、用意するわよっ</p><p>そうだねっそれしかないよねっ</p><p>寧も大きな声で言う</p><p>お兄ちゃんにも、同じ指輪をしてもらおうよ</p><p>そうですわねあたしたちの旦那様ですもの</p><p>しっかし1回出したばかりなのに、隆々としていて見事だねぇ</p><p>ミス・コーデリアが、オレのペニスを見てそう言った</p><p>克子姉の指示で、メグが濡れタオルを絞って来て、マナと一緒にオレのペニスを拭いてくれている</p><p>血の付いたままのペニスでは、次の子とセックスするのは良くないらしい</p><p>絶倫じゃないとやってやれないでしょこんだけのレベルの子たちを相手するんだからさ</p><p>そうよねぇ、みんな可愛いけれど普通の女の子よりも、生命力が旺盛っていうか</p><p>リビドーの強い子ばかりだからね</p><p>2人は、笑う</p><p>もおっ、それじゃあたしたち、セックス大好きっ子みたいじゃんかっ</p><p>寧が、言う</p><p>あーら、違うの</p><p>茶化す、恭子さんに寧は</p><p>あたしたちは、セックスじゃなくってヨッちゃんが好きなんだよっ</p><p>正確には、その子とするセックスでしょ</p><p>あなたたち、みんな面白いぐらい芸術的に歪んでいるものねだから、よその人間は絶対に信用しないし心を許せる男は、その子だけなんだね</p><p>コーデリアとあたしだって、そうだろ</p><p>そうね恋人として、心を開いているのはキョーコだけねイーニーとミーニーや、他にも可愛いペットはいるけれどご主人様とペットの関係でしかないからね</p><p>わたくしは、ご主人様の性奴隷をやらせていただいておりますしその境遇に、極めて満足しております</p><p>それは美智ポンの性癖が、Mだからでしょ</p><p>みすずちゃんMって、どういう意味ですの</p><p>ええっと旦那様に、支配していただく方を好むっていうことかしら</p><p>それでしたら瑠璃子もMですわ普通のセックスよりも、お兄様にレイプしていただく方が好きですもの</p><p>瑠璃子お前は、レイプということばの意味を勘違いしているんだから</p><p>美子様とっても楽しいのよ、レイプって瑠璃子は、毎日レイプしていただいと思っておりますわ</p><p>瑠璃子の言葉に、さっきから恥ずかしそうに小さくなっている美子さんがさらに強ばっていく</p><p>ごめんなさいあの、瑠璃子もさっきから、ずっと興奮しちゃっていますイーディさんとお兄様のセックスを拝見して</p><p>瑠璃子は、顔を赤くする</p><p>でもわたくしは、今日はパーティの前にお兄様にたくさん愛していただきましたから我慢します</p><p>すると、みすずが</p><p>それなら、あたしが舐めて鎮めてあげるわ</p><p>舐めるだけならいいですよねさっき、美智もイーディさんにしてあげてましたし</p><p>みすずは、ミナホ姉さんに言う</p><p>舌だけよ指はダメあなたたちの女性器は、この子のペニスしか入れないそれを守るのなら構わないわ</p><p>はいルリたんっしましょっ</p><p>ありがとうございますみすずちゃん</p><p>姉妹ですもの助け合わないとねそれに</p><p>あたし旦那様が、あなたの中に出された精液をペロペロしたいのよ</p><p>いやぁん、啜らないで下さいわたくしのです</p><p>子宮の中に届いた精液までは、舐め取れないわよ零れて来る分だけ</p><p>それならどうぞ</p><p>瑠璃子がドレスのスカートを捲り上げる</p><p>美子さんの隣の椅子に腰掛ける瑠璃子</p><p>みすずは椅子の前にしゃがんで、瑠璃子のパンティを脱がしていく</p><p>うふふっ、パンティまで旦那様の精液で、濡れているわああ、旦那様の匂いがするぅぅ</p><p>瑠璃子を大股開きせさせて股間に顔を埋める</p><p>ああんっ見て下さいませ、お兄様瑠璃子は、みすずちゃんにペロペロしていただいていますっ</p><p>蕩けた眼で、オレを見る</p><p>ああ、よく見えるぞ瑠璃子</p><p>美子様も見てぇ瑠璃子とっても気持ちいい</p><p>美子さんは、従姉妹たちの淫らな姿にすっかり困惑している</p><p>みすずちゃんは、渚に舌技は仕込まれているから</p><p>克子姉が、ビデオカメラを2人に向けた</p><p>はい、綺麗になったわ</p><p>うん、オッケイ</p><p>オレのペニスを濡れタオルで拭いていたメグとマナが、そう言った</p><p>マナは、チュッとオレの亀頭にキスする</p><p>メグは、オレの唇に</p><p>イーディは、やはり下腹部が苦しいらしいベッドから、オレたちを笑って見ている</p><p>パパぁ早くぅぅ</p><p>アニエスは、すでに全裸でオレを待っていた</p><p>ああ、今行くよ美智も来い</p><p>オレは、美智にも声を掛ける</p><p>美智も、欲しいのを我慢しているんだろ</p><p>美智は、イーディの心の波を感じ取ってしまう</p><p>さっきのイーディの性衝動の爆発が、影響していないはずがない</p><p>来い1人も2人も、大差ない</p><p>はいっ、失礼致しますっ</p><p>オレの身体に、しがみついてくる</p><p>パパァ</p><p>オレは、アニエスにまずキスする</p><p>その頃、美智はオレの足の指を舐めていた</p><p>美智ちゃん足好きなのっ</p><p>肛門とか足とかそういうところが好きなんだな、美智は</p><p>オレは、アニエスの乳首をペロペロ舐める</p><p>パパぁ、気持ちいいですのっ</p><p>アニエスの膨らみかけのおっぱいは少し固い</p><p>しかし、さっきまで抱いていたイーディの褐色の肌とアニエスの白い肌は</p><p>こんなに感触が違うんだ</p><p>イーディの肌は、厚めのビロードみたいだった</p><p>アニエスの肌は薄いシルクのようだ</p><p>ご主人様ぁぁっ</p><p>美智が、オレのペニスを咥える</p><p>ちゅぱっ、ちゅっぱっとリズミカルに</p><p>どんどん上達していく美智</p><p>パパあのね、アニエスお願いがありますの</p><p>アニエスが、オレに言った</p><p>アニエスね動物みたいにしたいの</p><p>動物</p><p>こうですの</p><p>アニエスは、起き上がりベッドの上に四つん這いになる</p><p>アニエスの小さな割れ目が、オレの眼の前に</p><p>こうやってパパの、アニエスの中に入れて欲しいですの</p><p>ああアニエスは</p><p>白坂創介のセックス映像を散々観せられてきた</p><p>だから、セックスの知識だけは豊富なんだ</p><p>ね、パパぁアニエスのお願い、聞いて下さいですの</p><p>股の間から、オレを見上げて</p><p>くにくにと尻を振るアニエス</p><p>割れ目からは、とろとろと熱い液が滴り続けている</p><p>オレは、後ろから亀頭をアニエスの秘部に擦り付ける</p><p>粘膜と粘膜の接触に、アニエスは甘い声をあげる</p><p>亀頭の先で、クリトリスを剥き出して何度か擦ってやった</p><p>はうううううっ</p><p>12歳のアニエスの身体は、小さい</p><p>クリトリスも、小さなルビー色のビーズにしか見えない</p><p>パッパぁ</p><p>また、じっとりと愛液が垂れてくる</p><p>アニエス、大きく息を吸って</p><p>はいですのすぅぅ</p><p>はい、吐いてぇぇ</p><p>はぁぁ</p><p>肺の中の空気を全て吐ききる</p><p>はい、また吸ってぇぇ</p><p>すぅぅ</p><p>オレは、アニエスの中に潜り込むっ</p><p>きぃううううっ</p><p>呼吸のままアニエスの胎内に、ペニスが吸い込まれていく</p><p>は、入ったあんな小さな子の中に、あんな太いものが</p><p>美子さんの声が聞こえる</p><p>うふふ、入りますわ女の身体は、そういうふうにできていますもの</p><p>みすずに舐められ、すっかりドレスが乱れている瑠璃子がオレたちを見て言う</p><p>パパぁ、もっと奥まで下さいですの</p><p>パパのオチンチンでアニエスのお腹の奥をコンコンして欲しいですのいつもみたいに</p><p>まだ、数回のセックスしかしていないのに</p><p>アニエスは、いつもみたいにと言う</p><p>そらっ、うんっ</p><p>オレは、腰をぐいっと押し込むっ</p><p>はうっ、来ましたのっパパぁ、奥まできてますのっ</p><p>四つん這いのアニエスを、バックから犯している</p><p>しかし、この体位だと</p><p>アニエスの身体の小ささ肉体の幼さが、よく判る</p><p>覆い被さると、オレの腕の中に完全に納まってしまいそうな小さな裸身</p><p>おっぱいは、美智よりも膨らんでいるけれど</p><p>足の細さや、お尻の肉の薄さがアニエスがまだ１２歳の少女であることを伝えている</p><p>そんな幼い少女をオレは、犯している</p><p>パパぁあのね、アニエスね</p><p>アニエスが喋る</p><p>アニエスはパパとセックスするために生まれたんですのだからずっとずっと、アニエスを可愛がって欲しいんですの</p><p>それは白坂創介の計画だ</p><p>オレでは無い</p><p>アニエスは白坂創介が、自分の性奴隷にするために、女に生ませこれまで育てあげてきた</p><p>オレは、アニエスを白坂創介の呪縛から解放するために新しいパパになっただけだ</p><p>だから、アニエスのこと嫌いにならないで欲しいですの</p><p>アニエスって、こんなによく喋る子じゃなかった</p><p>もの凄く静かで、寡黙な少女だった</p><p>アニエス良い子にしますからパパの言いつけは、何でも守りますから</p><p>アニエスもオレが白坂創介と、入れ替わったことは判っているんだ</p><p>だから、怖がっているんだ</p><p>オレに捨てられることを</p><p>嫌いになるわけがないだろこんなに可愛いアニエスを</p><p>オレは、ガシガシと腰を振る</p><p>アニエスの胎内を、オレのペニスでシェイクしていく</p><p>はいはいですのパパぁぁ</p><p>アニエスは、身体を揺すぶられながらオレに応える</p><p>パパぁ、アニエスのこといっぱい、使ってぇお願いですのっ</p><p>このままじゃ良くない</p><p>アニエスこの体位、止めるぞ</p><p>怯えるアニエス</p><p>気持ち良くないですのアニエスの身体</p><p>そうじゃないこれだと、可愛いアニエスの顔が見えない</p><p>これは今度またしよう今は、いつも通り、アニエスの顔を見ながら愛し合いたいよ</p><p>オレは一度、アニエスの中からペニスを抜く</p><p>ほら、仰向けて横になって</p><p>１２歳の少女が裸身を横たえる</p><p>そして、思いっきり大きくオレの前に足を拡げた</p><p>お前も横になれ３人でキスしよう</p><p>美智が、アニエスの横に行く</p><p>アニエスまた入るぞ</p><p>アニエスが不安がらないうちに再び、正常位でペニスを挿入する</p><p>オレを受け入れていくアニエス</p><p>切なそうな少女の顔</p><p>ほら、顔が見えた方が良いだろ</p><p>セックスしたまま見つめ合う、オレたち</p><p>オレは、今繋がっているこの少女について本気で考える</p><p>アニエスの心は</p><p>本気でほんの僅かの嘘も混じらない正直な心を示すことでしか動かせない</p><p>アニエス一生、オレだけの女でいてくれ</p><p>オレはこの美しい少女を手放したくない</p><p>例えば、いつかアニエスの前に素晴らしい男が現れたとして</p><p>その男の方が、オレなんかよりも遥かにアニエスに相応しいとしても</p><p>オレは、そいつにアニエスを渡したくない</p><p>この子はオレのものだ</p><p>アニエスは、一生、オレとしかセックスしちゃダメだオレだけを受け入れろそして、いつかオレの赤ちゃんを産め</p><p>一生、可愛がってやるからなアニエスは、オレのものだっ</p><p>オレは、オレでオレの中にある欲望を否定してはいけない</p><p>オレの女たちの前ではオレの欲望を隠す必要は無い</p><p>全て、あからさまに解放すれば良い</p><p>今のオレたち家族にはお互いの欲望を受けとめ合えるだけの強さがある</p><p>そのことをオレは</p><p>さっきのイーディとのセックスで理解した</p><p>我慢して、欲望を隠すことはかえって、女たちに対して失礼になる</p><p>求める者に、オレたちは与える</p><p>それが、オレたちの家族だ</p><p>わたくしと同じですよ</p><p>美智が、アニエスに言う</p><p>わたくしは一生、ご主人様としかセックス致しませんご主人様のお求めがあれば、いつでもどこでも、ご奉仕致しますご主人様以外の男性は、決して受け入れませんそしてご主人様のお子様の、母となる準備ができております</p><p>アニエスはジッと美智を見ている</p><p>あなたと同じです完全に同じですだから、あなたはわたくしの様子を見て、その真似をすればいいのですわたくしもまた、あなたが道にそれないように注意致します判りますかわたくしたちは姉妹です</p><p>ああんっ、あんっそれでしたらっ、わたくしも一緒ですわっわたくしだって、お兄様のセックス奴隷ですからっお兄様にご奉仕することだけを目的に、生きているんですからっ</p><p>みすずに舌で責められながら瑠璃子は叫ぶ</p><p>あたしだって、そうよっヨシくんとしかしないしヨシくんの赤ちゃん、産むんだからっ</p><p>メグもそう言ってくれた</p><p>みんなお前と同じなんだよ同じ、境遇なんだ</p><p>アニエスが、ベッドの周りに集まっている全ての女たちを見渡していく</p><p>奥で、２人でお酒を飲んでいる恭子さんとミス・コーデリアはともかく</p><p>他の女たちは、みんなアニエスに優しく微笑み掛けている</p><p>アニエスちゃんあたしもお姉ちゃんだよ</p><p>マナが、アニエスの手を握る</p><p>イーディも、ニッと笑ってもう片方の、アニエスの手を掴んだ</p><p>マナとイーディは真緒ちゃんと並んで、アニエスと仲が良い</p><p>そうか今までは</p><p>オレとのセックスを通じた信頼関係はあっても</p><p>アニエスと他の子の関係はせいぜい、親しい友人でしかなかった</p><p>同じ境遇で同じ立場の存在</p><p>そういう認識が生まれたことで、ようやくアニエスの中で家族という概念が、生じようとしている</p><p>アニエス、可愛いよ</p><p>アニエスの小さな肉体が、ゆさゆさと揺れていく</p><p>アニエス妹可愛いですよ、アニエス</p><p>美智が、アニエスの唇にキスする</p><p>うん、大好きっずっと、あたしの妹でいてっ</p><p>マナが、アニエスにキスする</p><p>イーディも、アニエスにキスした</p><p>ここに居る人たちは、みんな全員、一生、アニエスから離れないもちろん、オレもこれから、ずっとアニエスと暮らすんだみんなで、楽しく</p><p>ああ、アニエスが揺れていく</p><p>小さなおっぱいが、ぷるぷる震える</p><p>どうしてですの</p><p>家族だからだ家族は、ずっと家族なんだ何があっても、もう絶対に変わらないから</p><p>アニエスが、オレを見上げている</p><p>アニエス身体を楽になさい気持ちいいのでしょうご主人様に愛していただいて</p><p>そうだよお兄ちゃんに溺れちゃえばいいのお兄ちゃんは、ちゃーんとアニエスちゃんを見ているし一人だけで、気持ち良くなったりしないから</p><p>MICHI</p><p>イーディが、美智に微笑む</p><p>判っていますアニエスご主人様と呼吸を合わせるのです</p><p>美智が、アニエスにセックスにおける呼吸の重要性を教えていく</p><p>ああ、オレと一緒に息を吸って、吐いてすぅ、すぅ、はぁすぅすぅはぁ</p><p>すぅ、すぅ、はぁ</p><p>アニエスが、オレを見て息を合わせてくれる</p><p>少しずつ、アニエスの肉体が解れていく</p><p>蕩けていく溶けていく</p><p>一度心と身体のリズムが合ってしまえば</p><p>あとは、二人でセックスの高ぶりを楽しむだけだ</p><p>はぁぁっあううっ、パパぁ</p><p>ほうーら気持ち良くなってくる</p><p>どんどん、快感の波が</p><p>すぅぅ、すぅぅ、はぁぁあぅぅっ</p><p>１２歳の肉体が、ビクッと震える</p><p>そうですそれでいいのです快感に身を任せなさい</p><p>怖くないでしょあたしたち、みんなアニエスちゃんの家族なんだからね</p><p>左右から、美智とマナがアニエスを励ます</p><p>イーディも、繋いだ手からアニエスに気を送ってくれているようだ</p><p>アニエスの眼に、くぅぅっと涙が溜まっていく</p><p>パパぁ、パパぁアニエスアニエスねっ</p><p>じわっと、汗ばむ白い肌</p><p>ああ、判るぞアニエス</p><p>オレももうすぐだ一緒にイクぞ、アニエス</p><p>クチュクチュと、アニエスの割れ目がかき混ぜられ愛液の滴が飛び散る</p><p>はぅぅ、はぅぅ、パ、パパぁぁ</p><p>身体を捩って、快感に震えるアニエス</p><p>中で出してって言うのよアニエスちゃん</p><p>マナが、囁く</p><p>ご主人様がお喜びになられますから</p><p>はぁぁんパ、パパぁぁ、中に出してっアニエスのお腹の中に熱いのを出して下さいですのおっ</p><p>あっ、あああっ、アニエスぅぅっ</p><p>アニエスが、切ない瞳でオレを見上げている</p><p>パパぁぁっアニエス、飛んでっちゃいますのっしっかり、捕まえて下さいですのっ</p><p>オレは、ギュッとアニエスを抱きしめるゥゥッ</p><p>きゃうぅぅんッッッ</p><p>アニエスは可愛い叫びととも果てた</p><p>出るぅぅッッ</p><p>アニエスの小さな肉体を抱きしめたまま</p><p>どびゅっ、どびゅっ、どびゅッッ</p><p>アニエスの胎内で、オレのペニスが脈動するッ</p><p>ポンプみたいに、熱い精を子宮に注ぐッ</p><p>熱いィィィッッ</p><p>オレの腕の中で身体の奥底に届く灼熱を感じて、アニエスの身体が蠢く</p><p>どぴゅっ、とどぴぴゅぴゅっ</p><p>大量の白い液を送り込んでいく</p><p>パパぁぁ好きぃぃ大好きですの</p><p>オレの胸の中で、アニエスは泣いていた</p><p>雨と強風、あんまり体調の良くない一日でした</p><p>やっぱり、昨日出雲系と大和系の神社を一度に廻ったのが良くなかったのでしょうか</p><p>571．愛している、愛している、愛している</p><p>もう一度、アニエスの柔らかな唇にキスしてペニスを引き抜く</p><p>くぷっ</p><p>亀頭を引き抜くと、狭い膣穴から白い精液が滴り落ちる</p><p>もちろん、寧と克子姉はその瞬間を逃さずに撮影してくれた</p><p>ちょっと休んでいてくれ</p><p>オレが金髪の頭を撫でると、全身汗まみれでハァハァ熱い息を吐いているアニエスは、うんと頷いた</p><p>判ってくれているんだな</p><p>待たせたな、美智</p><p>そんな、ご主人様少し、お休みになられた方が</p><p>オレも汗だくだがそんなことは言ってられない</p><p>３回連続ぐらい平気だよほらっ</p><p>オレのペニスは、少し力を失っているがまだまだ元気だ</p><p>実際のところ連続セックスには、もう慣れた</p><p>それに最初から、そういうつもりでスタートしている</p><p>ペースは掴んでいる</p><p>オレは、これから一生この女たち全員の相手をしていくのだから</p><p>来いよっ、美智</p><p>お前の中に入りたいんだ</p><p>美智は、かぁーっと赤面して</p><p>でしたら、わたくしが上になりますっ</p><p>オレを押し倒す様に乗り掛かってくる</p><p>わたくしが、ご奉仕致しますからっ</p><p>そう言って、オレのペニスに吸い付く</p><p>亀頭を舐めしゃぶり尿道に残っている精液を啜ってくれた</p><p>美智ドレスは脱いだ方がいいんじゃないか</p><p>美智は、ずっとドレスを着たままだ</p><p>オレの足下にうつぶせになって、フェラチオする今も</p><p>オレこんなに汗だくだぞ</p><p>これでは、せっかくの綺麗なドレスが汚れてしまう</p><p>いいんです</p><p>美智は、亀頭をちゅぱちゅぱしながらそう言った</p><p>美智が、断固としてドレスを脱がないのは</p><p>やっぱり、みんなの前で胸を晒すのが嫌なんだろうか</p><p>美智は、アニエスにすら負けているし</p><p>イーディとは、比べようがないほど平たい</p><p>わたくしは今日から、新しい服を得たら、必ず、その服を着てご主人様に愛されるのです必ず、写真も撮りますそういうことに決まったのです</p><p>ですから、このドレスを着たままご主人様を受け入れ、わたくしの中に射精していただきます</p><p>服を新しくする度にって</p><p>まあ、それはとても楽しそうねっわたくしも、そうしますわ</p><p>瑠璃子が、嬉しそうにそう言う</p><p>ああ、みすずに舐められてオレとアニエスの絶頂に合わせて、イッたんだな</p><p>髪も服は乱れておっぱいも、秘部も丸出しのままだ</p><p>でも、明るく元気だ</p><p>ていうか、イッたことで、さらに気持ちが高揚して弾けている</p><p>もちろん季節の衣替えでも致します夏の制服から、冬の制服に変わる時も冬服の上に、コートを着る時もご主人様に犯していただきます</p><p>いいわっわたくしもっお兄様っ</p><p>美子さんが、瑠璃子の変貌に絶句した</p><p>いいのよ、瑠璃子様旦那様の前では、あたしたち、どんなに、はしたないことも許されるのよその代わり普段は、堅苦しい香月家の生活に耐えるわ</p><p>あたしたち、旦那様にだけは心の全てをさらけ出せるそしてあたしたちの望みは、どんなことだって受け入れて下さるし</p><p>それは、みすずたちの買い被りだ</p><p>オレは、そんなに凄い男ではない</p><p>だが彼女たちの期待には、全力で応える覚悟はしている</p><p>この子たちは、オレの女なんだから</p><p>そうよわたくし、とっても浮き浮きしているのお兄様とは、これからずっと楽しいことばかりするんですもの</p><p>本当にお兄様とのセックスは、日舞と同じくらい楽しいわわたくしのこの身体だけを使って、お兄様に歓んでいただくのわたくしも、とっても楽しいのそして、お兄様がわたくしを見つめてわたくしの中に注いで下さる時、とっても幸せな気持ちになるのお兄様が、とっても愛おしいのっ恵美さんも、そう感じていらっしゃるでしょっ</p><p>突然瑠璃子に話を振られた、メグは</p><p>え、ええあ、あたしもそうよヨシくんに、いっぱい出してもらった時心がキュンとなるわ</p><p>愛おしい気持ちになるんだよねっああ、あたしはこの人の女なんだなあって、とっても感慨深くてさっ</p><p>ま、この人、すっごい気持ち良さそうに射精するからねしかも、あたしたちの眼を見て身体をギュッと抱いてくれて</p><p>こういう男の人って、ホント珍しいのよだいたいの男は、勝手にイクからね相手の女の様子とか気にしないで酷いのになると身体だけ貸してるみたいで、オナニーの道具にされてるみたいな感じよあそこは繋がっているのに、心は全然違う方を向いているから</p><p>そういえば、白坂創介の連れて来たお客様に娼婦にお面を被らせる人がいたわね</p><p>克子姉の言葉に、ミナホ姉さんがそんなことを言う</p><p>お面ですか</p><p>そうよそのお客様が、お好きな女優さんのお面をわざわざ手作りでご用意なさって娼婦に被せたのよ写真を等身大にプリントアウトしただけだから、平たいのよとっても</p><p>それはヘンタイだな</p><p>お嬢様、それはまだマシな方のお客様です</p><p>あたしは本物の着ぐるみを着させられて、お相手したことがありますから</p><p>着ぐるみ</p><p>え、それってアニメの女の子のキャラクターとか</p><p>ううん人じゃ無いのゾウ</p><p>ゾウていうか、ダ＊ボ</p><p>ダン＊</p><p>ダ＊ボって、何だ</p><p>克子お姉ちゃん＊ンボの着ぐるみの頭だけ被ったの</p><p>ううん、そうじゃないのよマナちゃん</p><p>くらーい顔で、克子姉は言った</p><p>ダン＊の着ぐるみを全身丸ごと着させられて股の所だけ、穴を開けてセックスさせられたの</p><p>ぬぬぬっ</p><p>もう暑いやら、汗臭いやら、息苦しいやら何より、屈辱的だったのは、それで終わった後のそのお客様の一言が</p><p>やってみたら、思ったよりも良くなかったなあやっぱり、ゾウのダン＊じゃなくって、クマのプ＊さんにすれば良かっただってもう、あたし頭に来て、頭に来て</p><p>そんなのを着て、お顔を隠すなんてその方のお気持ちは、よく判りませんわお互いのお顔を見ながらするから、セックスは楽しいんですから</p><p>瑠璃子は、そう言う</p><p>あ、ゴメン、今話したのは、もの凄ーく変な人のケースだからみんなは、気にしなくて良いからやりたいように楽しんで</p><p>克子姉が、慌ててそう言う</p><p>ここにいる年少組はみんな、性体験に乏しい瑠璃子みたいに、全然性知識が無かった子もいるし</p><p>変なことを教えると後が怖い</p><p>あ、そうだあたし、昔の映画で観たことがあるんだけどさっ</p><p>冬にね全裸に毛皮のコートだけ着るのコートの下は、丸裸ねっそれでさ人のいない場所を探してううん、居てもいいんだけど、見つからないようにエッチするのっ</p><p>そ、それいいですっ寧ちゃん、それいいっ</p><p>みすずが、激しくツボっている</p><p>あたし、それやりますっ旦那様、やりましょうっ</p><p>ああんっ、瑠璃子もしたいですっ</p><p>この美人従姉妹は淫乱度数が高い</p><p>マナは毛皮のコートとか、似合わないからレインコートとかでしようかな冬まで待てないし、もうすぐ梅雨だし</p><p>マナ全裸レインコートって</p><p>いやいっそ、裸に傘だけっていうのも</p><p>じゃあ、それアニエスがしますのっ</p><p>ええっと１２歳の金髪ハーフ美少女が、全裸に傘</p><p>もちろん、小学生用の黄色い傘だよな</p><p>それで、児童公園の滑り台の下とかでエッチしようよお兄ちゃん</p><p>どんな、ド変態なんだオレは</p><p>くふふ完全に、復活なさいました</p><p>美智が、ほくそ笑む</p><p>ああ、エロ話をしている間に美智のフェラで、オレのペニスは完全に強度を取り戻した</p><p>それではわたくしの中に納めさせていただきます</p><p>美智は、腰を浮かせ</p><p>ドレスのスカートの中の自分の淫部にオレのペニスを当てる</p><p>み、美智</p><p>全部、お任せ下さい美智が、致しますから</p><p>ああ美智の熱い溝に、亀頭の先が</p><p>愛液でトロトロのそこに、潜り込むッ</p><p>ううっ、ご主人様がまた戻って来て下さいましたっ</p><p>美智は、くいっと腰を落とし込む</p><p>美智の狭い膣道に、オレのペニスがぬるりと侵入していく</p><p>もう少しですああっ、ここがゴールですっ</p><p>全身の体重を結合部に掛ける、美智</p><p>ぬりぬりぬみっと根元まで、勃起が入り込む</p><p>子宮を衝く</p><p>はぁぁ、はぁぁ、はぁぁ</p><p>ドレス姿の麗しい美智</p><p>オレの身体の上に、ぺたんと座り込んでいる</p><p>スカートで結合部分が見えなくなっているのが、かえってエッチな感じだ</p><p>はぁぅぅ参ります</p><p>美智は、オレの胸に両手を付いてお尻を浮かせる</p><p>そして、小刻みに腰をくねらせる</p><p>結合部分で愛液が跳ねる水音がする</p><p>可愛い美智は、とっても水気が多い</p><p>オレの上で、リズミカルに揺れながら蕩けた眼の美智が、オレを見る</p><p>ご主人様は痴漢という行為に、興味がありますか</p><p>わたくしはありますご主人様に、痴漢されたいです</p><p>朝の通学の電車の中でご主人様に触られたいですこんな風に、美智の大切なところをクチュクチュしていただきたいです</p><p>美智は、キュッとオレのペニスを締める</p><p>小柄で引き締まった肉体美智は、とっても締まりが良い</p><p>でも、美智触るだけで満足できるのか</p><p>それで身体に火が付いてしまったら</p><p>満員電車の中では、さすがにセックスは無理だろう</p><p>は、はいですから、我慢ができなくなったら途中の駅で下りて</p><p>美智が、ハァァッと息を吐く</p><p>無理矢理わたくしの手を引っ張っておトイレへ男の方のおトイレに連れ込んで下さい</p><p>ああ、美智の愛液がビュッと大量に、溢れてくる</p><p>オレたちの結合部を熱く濡らす潤滑油となる</p><p>トイレにつれこんで、どうするんだ</p><p>美智は、眼をキラキラ輝かせて、オレに告げる</p><p>犯して美智の身体を徹底的に犯して下さい</p><p>美智の腰の動きが、加速する</p><p>ダイナミックにぐにぐにと美智の下腹部が、オレの腹を叩いていく</p><p>ご主人様の中の精液を全部、美智に注ぎ込んで下さいおトイレの中で</p><p>ああんっ美智はご主人様のおトイレになりたいのおっ</p><p>オレの手に自分の手を重ねてギュッと握る</p><p>もっと美智に酷いことを命令して下さいっ美智、ご主人様の玩具なのっセックスの玩具ぁぁっ</p><p>ああ、美智も心を解放している</p><p>この子は、真っ正面から自分を受けとめてくれる相手を求めている</p><p>愛も、歓びも、性衝動も何もかも、吐き出し合える相手を</p><p>ああ、何でもしてやるぞっ美智のしたいことは、何だって</p><p>だから、オレはガップリと美智と真っ正面から、組み合ってやる</p><p>オレもしたいことは、何でも求めるからなっ</p><p>はいっ、お願い致しますっ</p><p>あ笑った</p><p>オレの上で激しく揺れる美智がニコッと微笑んだ</p><p>それなら、まず絞り取ってくれっ</p><p>オレは、美智を見上げてそう言う</p><p>絞り取る</p><p>ああ美智の力で、オレの中に残っている精液を絞り出すんだっ</p><p>かしこまりましたっご主人様っ</p><p>美智は腰の動きを変える</p><p>立体的に</p><p>まるで、空中で８の字か∞を描く様に</p><p>そして、時々にキュッキュッと締める</p><p>スピードも、加速する</p><p>ご主人様美智の赤ちゃんが欲しいって言って下さい</p><p>美智の赤ちゃんが、欲しい</p><p>美智は、まだ中学生です中学生の赤ちゃん、欲しいですか</p><p>そんなのどうでもいい美智だから欲しい</p><p>ああわたくしもご主人様だから、欲しい</p><p>はっ、はっ、はーっ</p><p>美智のリズミカルな動きがオレの心と同調していく</p><p>オレたち重なっていく</p><p>判りますご主人様もうすぐですね美智が全て、絞り出して差し上げます心を穏やかになさって下さい</p><p>美智美智ぃぃ</p><p>うふふ無理をなさらなくても大丈夫ですそんなに逸らなくても美智が、とっても気持ち良くして差し上げますから</p><p>美智は、余裕のある笑みを浮かべながら腰をクリクリと蠢かせる</p><p>わたくしの全てを捧げますご主人様の全てを、わたくしは担いますっ</p><p>ちゃぷっ、ちゃぷっ</p><p>美智のぷっくりとした子宮口を、オレの亀頭がぷにぷにとキツツキみたいにノックしている</p><p>あああっ、美智も美智も、もうまもなくです</p><p>そして、美智は背中を大きく反らせて、後ろのイーディに手を差し伸ばす</p><p>イーディは、ニコッと笑って美智と手を繋ぐ</p><p>美智心月か</p><p>今ここで、美智とイーディが一緒に気を放ったら</p><p>部屋の中にいる全員の意識が、吹っ飛んでしまう</p><p>経験者の、寧や克子姉たちは耐えられるだろうけど</p><p>ミナホ姉さんや、アニエスは平気か</p><p>違いますわたくしたちだけです</p><p>三人だけですっ</p><p>ああ美智とイーディの繋いだ手に、気が溜まってくのが判る</p><p>オレの意識が２人の美少女の方に、引き寄せられるッ</p><p>工藤流最終奥義、満月ッッッ</p><p>その瞬間オレの心が、吸い込まれる</p><p>一瞬にして、凝縮され</p><p>爆発する</p><p>どおおおっぷッッ</p><p>オレの体内に溜まっていた全ての精液が</p><p>噴流のように、美智の中に迸り出るッッ</p><p>ああ、身体が脱力していく</p><p>力を吸い取られるように射精していく</p><p>なんていう快感</p><p>溶けていく落ちて行く</p><p>でも、１人じゃない</p><p>オレは、美智とイーディと</p><p>３人で手を繋ぎ合って抱き合って落ちて行く</p><p>奈落へ</p><p>深い深い暗黒の淵へ</p><p>あああああーっ、ご主人さまぁぁ</p><p>ああ、美智が居るイーディも</p><p>ああ、本当の美智は今の小柄な肉体より、もっともっと幼いんだな</p><p>小学生の美智</p><p>両親が忙しくて祖父に預けられた時のままの</p><p>孤独な美智</p><p>ああ、本当のイーディが見える</p><p>お祖母さんを亡くした時の絶望しているイーディ</p><p>これでもう信じられる人間は誰もいないと感じている</p><p>イーディは、気で人を判断する</p><p>自分を利用しようとする人間の悪意が判ってしまうから孤独にならざる得ない</p><p>ご主人様ご主人様</p><p>美智とイーディの声がする</p><p>もう大丈夫ですよご主人様には、わたくしたちがいます</p><p>SO．It’s　O.K.</p><p>そうか２人にも、オレの過去が</p><p>孤独が見えている</p><p>さあ参りましょう</p><p>オレたちは、落ちて行く落ちて行く</p><p>落ちて行く果てに闇は途切れる</p><p>ハァァァァァァッ</p><p>ＨＡＷＯＯＯＯＯ</p><p>美智とイーディが、再びオレに気を放つ</p><p>オレは、正気に戻る</p><p>ウウッ</p><p>まだ射精の途中だった</p><p>どぷぅっ、どぷぅぅ</p><p>美智の子宮に、精を吐き散らかす</p><p>ああぅっ</p><p>オレの上で美智が、微笑んでいる</p><p>可愛いです愛してますあなたが好きッ</p><p>イーディも、オレの身体にしがみついてくる</p><p>おっぱいを、オレの胸に擦り付ける</p><p>見られた</p><p>この２人に</p><p>オレの心の中の表も裏も</p><p>オレも見た</p><p>美智とイーディの心の全てを</p><p>あの３人で、どうしちゃったのさっ</p><p>カメラを構えたままの寧が、不思議そうに尋ねてきた</p><p>それは、お教えすることができません最終奥義ですから</p><p>美智が、笑顔でそう言う</p><p>そんなずるいよ、ミッちゃん</p><p>言葉では、説明できないんです一緒に体験した者同士でないと</p><p>美智の言うことは、正しい</p><p>これは説明するのは無理だ</p><p>オレたちは、一瞬だけお互いの心の中の孤独を見た</p><p>そして、それは恥ずかしいことでも、照れることでもなく</p><p>ただただ、嬉しいのだ</p><p>判り合ったことが</p><p>オレたち３人は、幸福感に満たされている</p><p>イーディとも</p><p>ああ、言葉だけでなく本当に家族になるっていうのは、こういうことなんだ</p><p>相手を肯定することも、否定することもなくただそのまま受け入れるというのは</p><p>大丈夫、あなた</p><p>ミナホ姉さんが、心配そうにオレを見る</p><p>ああ大丈夫だよ今、美智に色んなことを教わったから</p><p>ああそっかオレが頑張らないといけないとか、必死にみんなを守らないといけないとか間違っていたんだな</p><p>いや、オレ間違っていたんだよ変に肩に力が入ってたこんなんじゃ、ダメだったんだな</p><p>オレみんなが好きだ本当に好きだ大好きだだから、みんなと幸せになりたいそれだけだそれだけで良かったんだ</p><p>何で気付かなかったんだろう</p><p>みんなと幸せになりたいからそのために、必要な努力をするそれは当たり前のことでかしこまって、頑張らなきゃ、頑張らなきゃってしゃちほこばるようなことじゃなかったんだもっと自然に当たり前のこととして、受け入れればいいだけのことだったんだ</p><p>オレは家族たちを見る</p><p>ミナホ姉さんオレは、ミナホ姉さんが大好きだよ愛してる</p><p>ミナホ姉さんは、驚いてそう言う</p><p>克子姉も愛してるよ</p><p>あたしも愛しているわでも、どうしたの</p><p>言いたいんだどうしても今みんなに</p><p>オレは、キョトンとしている寧を見る</p><p>ヤッちゃんも大好きだよ</p><p>あ、あたしだってヨッちゃんのこと、愛してるよっ</p><p>次は、みすずだ</p><p>みすず愛してるよ</p><p>はい、旦那様みすずも、愛しています</p><p>みすずは、オレの気持ちが判るのかさっぱりとした顔で、そう答えた</p><p>メグ好きだよ愛してる</p><p>う、うんあたしも、ヨシくんが好き</p><p>メグは、よく判らない様子ながらもそう答えてくれた</p><p>イーディ、I　LOVE　YOU</p><p>YES</p><p>美智愛してる</p><p>はいわたくしもです、ご主人様</p><p>美智とは、まだ繋がったままだヒクヒクと、美智の膣がオレを締め付ける</p><p>瑠璃子愛してる</p><p>わたくしも生涯、お兄様に愛を捧げますわ</p><p>胸を張って、瑠璃子は答えた</p><p>マナ愛してるよ</p><p>うんあたしもお兄ちゃん</p><p>アニエス愛してるよ</p><p>アニエスのことがずーっと好きで、アニエスを可愛がりたくてしょうがないんだ</p><p>アニエスも、パパが好きですのっ</p><p>ニッと微笑む、アニエス</p><p>恭子さんのこともオレ、愛してますよ</p><p>おやおや、それは驚きだけどまあ、ありがたく受け取っておこう</p><p>あたしは弟みたいで、可愛いと思っているよ</p><p>ありがとうございますコーデリアさんのことも、オレ、好きですよ</p><p>えっとエロスでなく、アガペーってことだよね</p><p>性愛でも隣人愛でもなく家族愛です</p><p>オレの言葉に、クスッと笑って</p><p>うん、まあ面白い子が親戚に居るくらいには思っているよていうか、あんたの女を可愛くする能力は凄いと思っている</p><p>愛することの力さ人間にはね愛を注いだものを、全て可愛くしてしまう力があるんだ</p><p>野生動物は、絶対的に可愛くは無い生きることしか、脳にインプットされていないからねでも、その無骨で無表情な野生動物を、人間が愛を込めて可愛がると可愛くなるんだよどんな動物でもそうだ愛を注ぐと可愛くなる</p><p>愛の力</p><p>人間だって動物だからね親でも、親戚でも、恋人でもいいけれど他人から、愛情を注がれた人間は可愛くなる誰にも愛情を注がれなかった人間は、可愛くはなれないそういうものなのさ</p><p>誰にも愛情を注がれなかった</p><p>あるいは愛情を注いでくれる人を失った</p><p>それは今ここにいる、家族の１人１人が体験してきたこと</p><p>あんたが、愛情を注いだからこのミナホでさえ、可愛くなった</p><p>き、恭子さん</p><p>本当のことだろあんなに嬉しそうに、フェラまでしちゃってさ</p><p>真っ赤になるミナホ姉さん</p><p>そして、あんたに可愛くされた女たちが今度は、あんたに愛情を注ぎ返して、あんたのことも可愛くしていく</p><p>良い流れだよ理想的じゃないか</p><p>オレは家族を愛している</p><p>今、ここにいない渚や、真緒ちゃん、マルゴさんのことも愛している</p><p>翔姉ちゃんとレイちゃんのことも愛している</p><p>ジッちゃんのことも、愛している</p><p>オレは雪乃のことも、愛している</p><p>雪乃は可愛くなった</p><p>今日も雨</p><p>出遅れたらしく、戦車がオマケのコーヒーがどこにも残っていない</p><p>東京は、都議会の選挙運動中になっています</p><p>私の住む町の駅前は、道が細く誰かが路肩に駐車すると、バスや大型トラックの往来が、反対車線に乗り出さないといけないようになって、とても大変になるのですが</p><p>某政党が、平然と路駐して選挙運動していました</p><p>どんなに耳障りの良いことを言っててもやってることが、社会の迷惑っていうのは、いかがなものかと思いました</p><p>572．黒い森のこれから</p><p>セックスしたら、お風呂</p><p>もう生活パターンとして、身体に染みついてきている</p><p>まあ汗だの、愛液だの、精液だのがこびり付いたままでは、良くないもんな</p><p>このジュニア・スイートの部屋は、風呂場も広く作られているけれど</p><p>基本的には、２人用の宿泊部屋なんだな</p><p>だから、みんなで入れるほど浴槽は広くない</p><p>詰めても３～４人が限界だ</p><p>だから、後の人は洗い場でシャワーを掛け合っているしかない</p><p>オレと、アニエスと、イーディが浴槽の中</p><p>外が、美智と、みすずと瑠璃子</p><p>パーティに出た組は、メイク落としも兼ねている</p><p>女の子との入浴も、すっかり慣れたなあ</p><p>裸になるのも、裸を見るのも洗うのも</p><p>オレは、アニエスのつるつるの背中を手で擦る</p><p>パパ、くすぐったいですのっ</p><p>背中を捩って微笑むアニエス</p><p>それを見てイーディが、オレの背中にちゃぷちゃぷ湯を掛ける</p><p>オレは、イーデイの湯の中のおっぱいをぷにぷにと揉んだ</p><p>うん本当なんだな</p><p>どうしたんですお兄様</p><p>いや、ほらおっぱいは水に浮くっていうの</p><p>イーデイの胸を下から持ち上げるうん、確かに浮力がある</p><p>あ、すみませんイーデイさんぐらい大きくないと、判らないですよね</p><p>瑠璃子は、自分の可愛いおっぱいを触って、そう言った</p><p>いや、そういうことを言ってるんじゃないよみんなそれぞれなんだしただ、ちょっと科学的な興味として知りたかっただけだから</p><p>よし、今度、寧や克子姉、渚でも調べてみようどれ位、浮くものなのか</p><p>パパ、アニエスのことも触って下さいですのっ</p><p>オレは、アニエスのおっぱいもプニプニする</p><p>美智のも触らせろ</p><p>わ、わたくしのは平たいだけですが</p><p>そんなことは無い良い触り心地だぞ</p><p>美智が、浴槽の前にしゃがみオレに胸を突き出す</p><p>ほらここにプクッとした感触があるこれから大きくなるんだ</p><p>美智のおっぱいの芯と乳首を手の平で感じ取る</p><p>アニエスも触りたいですっ</p><p>うん、触ってここのとこだよ</p><p>オレは、アニエスの小さな手を美智の胸に当てる</p><p>うわっ、ムニッとしていますのっ</p><p>ニコッと、アニエスは微笑む</p><p>どれどれという感じで、イーディも美智の胸を触る</p><p>自分のおっぱいと、揉み比べたりして</p><p>それから、英語で何か言った</p><p>美智は、ムッとしてイーディに言い返す</p><p>イーディが、また何か言って</p><p>美智が、怒ったように返答する</p><p>胸が小さいからとっいって、牛乳をたくさん飲んでいたりするのかと言われました</p><p>美智が、不機嫌に言う</p><p>だから飲んでいたら、悪いかと返答致しました</p><p>アメリカでも、貧乳は牛乳を飲むのか</p><p>するとどんな牛乳を飲むべきかは、よく調べた方が良いと言われましたので何でも同じだどうせ、効果のないことはもう判っていると答えました</p><p>美智は、イーディにからかわれていると感じているのか</p><p>まあおっぱい勝負は、イーディの勝ちだしな</p><p>ていうか、美智はこのジャンルでは、誰にも勝ち目が無い</p><p>イーデイが、また何か言う</p><p>それを聞いて、みすずが</p><p>美智ポンどうやら、イーディさんは違うことを心配しているみたいよ</p><p>違うこと</p><p>最近、アメリカで酪農業者が、牛から多くミルクを取るために成長促進剤を飲ませているケースが増えているというニュースがあったんです</p><p>成長促進剤</p><p>それが、人間の身体に良くないというか成長期の女の子に、そういうミルクを与えると、身体の発育が良くなりすぎてしまう懸念があると</p><p>成長促進剤を飲まされた牛の乳で人間の女の子も、異常な発育をしてしまう</p><p>アメリカのティーエイジャーの女の子の中で、肉体の発育が良くなりすぎる子が増えているのは、そういう牛乳を飲んでいるからだというリポートが発表されたんだそうですよ</p><p>でも、身体の発育が良いのは悪いことではないのではありませんか</p><p>程度によるわよ中学生ぐらいで、もう大巨乳とかって変だし、生活も大変でしょそれに、そういう薬で無理矢理に成長促進したら、ホルモンのバランスとかもおかしくなるし</p><p>ああ、そう考えると、確かに危険なことですわね</p><p>みすずの答えに、瑠璃子は納得する</p><p>だから、イーディさん牛乳を飲むのなら、ちゃんとメーカーや成分を確かめろっておっしゃりたかったんだと思います</p><p>ニコッと笑うイーディ</p><p>でも、日本の牛乳は、そういう牛の乳は使ってないだろ</p><p>多分、そうだと思いますちょっと、後で調べてみますわ</p><p>美智イーディは、お前の身体のことを心配してくれたんじゃないか</p><p>はぅぅ申し訳ないです</p><p>いや、オレじゃなくてイーディに謝れ</p><p>美智は、英語でイーディに謝罪する</p><p>イーディは、美智の頭を撫でて</p><p>姉妹なんだから、気にしないでっておっしゃってますわ</p><p>はいはいこの話は、もうおしまいに致しましょう</p><p>みすずが、みんなに言う</p><p>それより旦那様、見て下さい</p><p>洗い場で、オレに向けてM字開脚するみすず</p><p>ああいつものか</p><p>みすずの恥ずかしい、おしっこ姿をどうぞご覧になって下さい</p><p>うん、見てるぞみすず</p><p>みすずの秘部からシャァァァァと温かい水が噴き出す</p><p>キラキラと弧を描いて、風呂場のタイルに跳ねていく</p><p>あん、旦那様ぁぁっ</p><p>オレを濡れた眼で見つめ、恥ずかしい行為を披露するみすず</p><p>やがて、おしっこが止まる</p><p>オレは、ザブッと浴槽から出てシャワーのホースを取る</p><p>ザァァーッと、お湯を出して床に零れた、みすずのおしっこを洗い流す</p><p>それから、みすずの秘部も</p><p>ほら、洗ってやるから</p><p>指で割れ目を擦りながらシャワーを当てて、綺麗にする</p><p>あーん、旦那様ぁぁ大好きっ</p><p>みすずは、オレに甘えて抱きついてきた</p><p>パパ、アニエスもしますのっ</p><p>アニエスも、風呂から出て来る</p><p>アニエスちゃんは、旦那様に抱き抱えていただいて、したらいかがです</p><p>みすずが、提案する</p><p>ああ、小さな子におしっこをさせる時みたいに</p><p>うん、それいいなアニエス、こっちに来い</p><p>オレは、アニエスを抱きかかえ開脚させる</p><p>わううっ、パパ</p><p>怖くないからほら、出してみろ</p><p>オレは、アニエスの割れ目を指で開く</p><p>ちゃんと、おしっこさせていただきますって言うのよ</p><p>笑顔で、みすずがそう指導する</p><p>パパおしっこさせて、いただきますですの</p><p>よし、いいぞ</p><p>ブルルッと小さな身体を振るわせて</p><p>シャワワワっと、アニエスが放尿する</p><p>段々と水流の出が良くなり綺麗な弧を描く</p><p>ああんパパと一緒だと、気持ちいい</p><p>アニエスにまで、おしっこ属性が付いてしまっていいのだろうか</p><p>この子だって、一生、オレとしかしないんだから</p><p>オレたちの家族の内側ではどれだけ淫らになってもいいんだ</p><p>楽しくてドキドキすることをたくさんしよう</p><p>はぅぅっ</p><p>最後の一滴まで放出してアニエスがオレの腕の中で、ブルッと震える</p><p>オレは、またシャワーで後始末すると</p><p>よし、今度はオレがやる</p><p>みんなの前で、オレもおしっこすることにする</p><p>拝見致しますっ</p><p>みんな、男のチンチンからの放尿を間近で見ようと、集まってくる</p><p>前にも何度かこういうシチュエーションがあったけれど</p><p>みんな恥ずかしそうに、オレの方を積極的に見ようとはしなかった</p><p>それが今は、みんな興味津々でオレの放尿を待っている</p><p>イーディまで、興味深そうに見ている</p><p>もうオレたちの間には、一切遠慮は無い</p><p>よし出すぞ</p><p>オレは、すでに半勃起しているチンチンを掴む</p><p>角度を高めにして放出開始</p><p>シャワワワワワワワァァッ</p><p>まあすごい</p><p>おしっこが出る穴と、精液が出る穴は同じなんでしょうか</p><p>判らないですわたくしいつも、胎内に射精していただいておりますので</p><p>そうね、今度一度、旦那様に精液が出る瞬間を見せていただきましょうよ</p><p>もったいないですご主人様の精は、全て子宮に注がれるべきだと思います</p><p>あの、わたくしお口の中に出していただいて、飲んだこともありますわ</p><p>美智の言葉に、瑠璃子がそう言う</p><p>そうねあたしも、たまには旦那様の精液を、ゴクゴク飲みたいです</p><p>アニエスも飲んでみたいですの</p><p>でも、お口の中でお出しになられるとやっぱり、お兄様が射精なさる瞬間は見えませんわ</p><p>しょうがないわねじゃあ、みんなの前で一度だけ、射精するところを見せていただきましょう</p><p>女たちは、勝手なことを言う</p><p>オレの放尿が終わると</p><p>次は、瑠璃子がおしっこ披露をした</p><p>最後に、美智とイーディが同時、おしっこをする</p><p>クフフフフッ</p><p>くっ、やりましたねっ</p><p>イーディと美智はおしっこの引っ掛け合い大会になる</p><p>M字開脚で放尿しながら、相手を追いかけ回す２人</p><p>どっちも足腰を鍛えているからこそできる、早い動きで廻り込む</p><p>くう</p><p>美智のお尻に、イーディのおしっこが当たる</p><p>waw</p><p>美智もクルッとターンして、イーディの膝の内側をおしっこまみれにしてしまう</p><p>楽しそうですのアニエスもしてみたい</p><p>あれはあの２人にしかできないよ普通の人は、中腰でおしっこしながら、あんなに動けないから</p><p>オレが、そうい言うと</p><p>アニエスも、お姉ちゃんたちみたいに身体を鍛えますの</p><p>いや、こんなことができるようになるために鍛えられてもな</p><p>本当に、良く喋るようになったなアニエス</p><p>表情も豊かになった</p><p>よく笑う</p><p>アワワワワワウッ</p><p>勝負は、先におしっこの途切れたイーディの負けとなった</p><p>はい、もうおしまいよ</p><p>おしっこまみれの２人に、みすずがシャワーのお湯を浴びせていく</p><p>はい、あなたの替えのパンツみんなのパンティもね</p><p>風呂から上がると克子姉が、着替えを用意してくれていた</p><p>当たり前のように、全員分の替えの下着を持って来ている克子姉は、素晴らしい</p><p>みんなも、愛液で湿ってしまったパンティは嫌だろう</p><p>ってオレが穿かせるんだな、全員</p><p>１人だけ、サイズの小さいアニエスから穿かせていく</p><p>美智も、お尻は小さいんだな</p><p>やっぱり、イーディのパンティは大きい</p><p>たいていのサイズの下着は、お屋敷に大量にストックしてあるから無地の白のつまらないデザインなのは、ごめんなさいね</p><p>オレのパンツはメグと買いに行った時のだ</p><p>あなたのスーツと、みすずさんたちのドレスは仕舞ったわもう帰るだけだから、来た時の服に着替えて</p><p>オレは、いつもの学生服に着替えた</p><p>みすずも、瑠璃子も、美智も来た時の服へ</p><p>イーディとアニエスも</p><p>こっちへ来て香月様がいらしているから</p><p>えジッちゃんが</p><p>浴室から出てリビングの方へ行く</p><p>ジッちゃんはミナホ姉さんと話していた</p><p>マルゴさんと美子さんもいる</p><p>他の女たちは、もう１つの続き部屋の方へ行ったらしい</p><p>恭子さんたちも、席を外している</p><p>谷沢さんや専任警護人のお二人もいない部屋の外で待っているんだな</p><p>おお、待っていたぞ</p><p>ジッちゃんは、オレの顔を見るなりそう言った</p><p>イーディちゃんとアニエスちゃんは、みんなの方へ行ってましょうね</p><p>克子姉が、二人をみんなの居る部屋へ連れて行ってくれた</p><p>オレとみすずと瑠璃子は椅子に座る</p><p>美智は、警護人らしくみすずたちの後ろに立っていた</p><p>今、御名穂くんと話していたのだが</p><p>ジッちゃんは、オレを見た</p><p>黒い森の今後のことだ</p><p>黒い森の将来</p><p>オレは、ミナホ姉さんが娼館を廃業したいと思っていることは知っている</p><p>お前も知っている通り、黒い森はただの高級売春組織ではない娼館だけならまだしも高校を一校丸ごと抱え込んでいるからな</p><p>そうだオレの高校は、数十年前からずっと黒い森の支配下にある</p><p>それは黒森公之助翁が始めたことだからな跡を引き継いだ、御名穂くんの父親や白坂創介の手腕は酷いものだったが黒森公之助翁の作った黒森楼のシステムは素晴らしかった</p><p>うんミナホ姉さんから聞いているよ</p><p>初期は戦後の混乱で、没落した旧華族の令嬢たちを使った、高級娼館美しさと教養と品の高さを誇った娼婦たちが政財界の大物だけを相手したという</p><p>その後、時代の変遷によって地方から、貧しい家に生まれた容姿の美しい娘たちを引き取り、高級娼婦として育てるようになる</p><p>その隠れ蓑にするため黒森公之助は、オレたちの高校を買い取った</p><p>教育中の娼婦たちは、寮生活をしている女子高生ということになりお屋敷に暮らした</p><p>黒森公之助翁の育てた娼婦たちは、みんな素晴らしかったわたしはあの時代の黒森楼を愛していたよ</p><p>ジッちゃんは、黒森楼時代のお屋敷の常連だった</p><p>だからこそ、白坂創介によって娼館の伝統が失われた後は、一時足を遠ざけたが残っていた昔馴染み娼婦からのSOSに、わたしは手を差し伸べた</p><p>白坂創介が、黒森楼を乗っ取った後白坂のヘンタイ趣味によって、娼館はメチャクチャな経営で酷いことになった</p><p>罪も無い少女たちを誘拐、拉致・監禁、強姦して、娼婦に堕とすという犯罪が何度も繰り広げられた</p><p>ミナホ姉さんの妹さんや、メグのお母さんみたいに玩具にされて死んだ娘も多い</p><p>それで、古参の娼婦たちが、ジッちゃんに救けて欲しいと連絡し</p><p>ジッちゃんが強権を振るって黒い森に介入した</p><p>お目付役としての恭子さんを呼び</p><p>ミナホ姉さんを運営に参画させ</p><p>白坂創介が追放していた、昔からの娼館の番頭さん森下さんを呼び戻した</p><p>しかし、黒森楼改め黒い森となっていた娼館は</p><p>あくまでも、その所有者は創設者黒森公之助の息子、ミナホ姉さんの父親の黒森公一郎ということになっており</p><p>黒森公一郎が、白坂創介に頭が上がらない状態だったため、白坂の追放は不可能だった</p><p>それ以降ミナホ姉さんが、黒い森の経営の立て直しと黒森公之助以来の、高級娼婦を提供する娼館を目指す活動を続け</p><p>それを横目で見ながら白坂創介が、黒い森をベースに好き勝手に性犯罪を繰り返すという流れが長く続いた</p><p>互いに牽制し合う日々の中</p><p>白坂創介は、前のように酷い性犯罪を、好き放題、無遠慮に繰り返すことはなくなっていたが</p><p>それでも恐ろしい行為を止めることは無かった</p><p>克子姉や渚のようにオレの高校の進学した途端に拉致され、娼婦に堕とされた女もまだいたし</p><p>寧のように、アメリカの犯罪組織から人身売買で女を得ようともしていた</p><p>ミナホ姉さんは、白坂創介という卑劣な男とずっと闘い続けてきたんだ</p><p>自ら父親である黒森公一郎を廃人にして</p><p>表向きには、黒森公一郎が暴力団とトラブルを起こしたということにして黒い森を休業状態にした</p><p>後ろ盾である黒森公一郎を失った白坂創介は黒い森から出て行くしかなかった</p><p>だが、白坂創介は別の暴力団組織と手を組んで、新しい売春組織を立ち上げようとし</p><p>そのために、黒い森の顧客名簿を手に入れようとした</p><p>その上、実の娘であるメグを新組織の娼婦にしようとした</p><p>だから、ミナホ姉さんは十数年掛けて組み上げた復讐計画を実行し</p><p>ついに、白坂創介を殺した</p><p>でも娼館は娼館です女が男に身体を売るというシステムに代わりはありません</p><p>では、娼館としての黒い森は閉鎖するつもりかね</p><p>そう考えていましたがわたしたちのように業の深い娼館は、そう簡単に消えることは許されないようです</p><p>娼婦以外、お金を稼ぐ手段の無い女が何人か残っています彼女たちは、白坂の新組織を作るという話にも、ほいほい乗ってしまったそうですその子たちの面倒は最後まで見ないといけないと思っています</p><p>黒い森の休業宣言とともにミナホ姉さんは、娼婦たちを解放した</p><p>それぞれ新しい生活を始められるだけの大金を渡して</p><p>娼婦に堕とされながらも、いつか解放される日を夢見ていた元・娼婦たちはそのお金を元に事業を興した</p><p>だけど白坂創介に娼婦に堕とされて以来、男に身を売ることしか知らない元・娼婦の中には</p><p>娼婦の生活に満足し、再び娼婦として働きたいという女もいる</p><p>例えばオレの高校の岩倉さんとか</p><p>そういう連中は、放っておくしかないのではないか</p><p>いえ彼女たちは、黒い森によって運命をねじ曲げられたのですから黒い森の後継者であるわたしが、最後まで</p><p>みんな、なりたくて娼婦になったんじゃないもんな</p><p>あくまでも、白坂創介によって無理矢理、娼婦に堕とされたんだ</p><p>今は、娼婦という仕事が気に入っているという人もいるかもしれないけれど</p><p>人生の選択肢を奪い娼婦にしたという責任はある</p><p>それに、お客様もわたしたちの娼館の再開を望んでいらっしゃる方が、たくさんいらっしゃいました</p><p>みすずたちの日舞発表会の劇場で</p><p>ミナホ姉さんは、政財界の顧客の皆さんから早く再開して欲しいという要望を受けた</p><p>みんな、白坂創介のヘンタイ路線ではないミナホ姉さんが、復活させた気品ある高級娼館のお客様だ</p><p>わたしの考えが、浅はかでした黒い森の歴史は半世紀以上です香月様の様に、昔の黒森楼を覚えていてくださる方もまだいらっしゃいますわたくしが、自分１人の判断で勝手に潰してしまって良いものではありませんでした</p><p>しかしだまた娼婦として働きたいと言っている子たちだけでは、娼館の再開は無理だろう</p><p>言っちゃ悪いが顧客の少ない子ばかりが、そう言ってきているんじゃないかね</p><p>はい自分の顧客をたくさん抱えていた子は、みんなちゃんと新しい生活を始めています自分の顧客の皆様にお助けしていただいて</p><p>そうか、売れっ子の方が先のことも考えていただろうし、昔の顧客のツテでどんどん事業を大きくできる</p><p>渚が花屋で成功したように</p><p>それに、戻りたがっている子はどっちかというと、白坂創介のヘンタイ路線が肌に合っていたという子が多くて</p><p>ああ、岩倉さんもヘンタイ路線だ</p><p>うーん、政財界の人間はヘンタイ行為を好む者ばかりでは無いからなあ</p><p>ジッちゃんは、唸る</p><p>はい、どちらかというと若い娘との関係で、心の癒やしを求めていらっしゃる方が多数だと思います</p><p>克子姉や渚が、稼ぎ頭だったっていうんだからそうなんだろうな</p><p>岩倉さんじゃ、ちょっと癒やされないもんなあ</p><p>ていうか年輩の人の体力では、あの人のヘンタイパワーには追いつけないと思う</p><p>もちろんヘンタイ行為を求められるお客様もいらっしゃいますから、彼女たちの仕事が無いわけではありませんが</p><p>いや、それでは黒い森はヘンタイ行為専門の娼館になってしまうだろう</p><p>今まで通りの伝統と品格のある娼館を保つなら、それなりに能力の高い娼婦がいなくては話にならん</p><p>しかし解放した娼婦たちに、戻って来させることはできません</p><p>克子にももう客は取らせるつもりは無いですから</p><p>ああ、だから克子姉は、イーディたちを送ったまま帰って来ないのか</p><p>この話の場には、居たくないんだ</p><p>では、新しく娼婦を見つけるしかあるまい</p><p>今日、100円ショップへ行ったら</p><p>東南アジア系と思われるご一家がいたのですが</p><p>どうしてだか、その家族のお父様が札束を片手に鷲掴みにしていまして</p><p>お財布持ってないのかマネークリップ的なものでまとめているのか</p><p>とにかく裸でお札を20万円分くらい握りしめていまして</p><p>なおかつ、そのお札が全て旧札なんです</p><p>旧札</p><p>聖徳太子の一万円札と</p><p>伊藤博文の千円札</p><p>今時、どうしたらあんな量の旧札が出て来るのか</p><p>あの家族のお祖父様とかが、３０年ぐらい前に日本に出稼ぎに来てそのまま持っていたとか</p><p>何か、とても不思議なものを見ました</p><p>573．教育する</p><p>新しい娼婦ってそんな</p><p>わたしたちは、これ以上わたしたちと同じ様な境遇の娘を作りたくはありません</p><p>ミナホ姉さんは、ジッちゃんに言った</p><p>当たり前だ君たちのように、誘拐されて娼婦にされるなどという暴虐が、再び起きてたまるか</p><p>ジッちゃんは答える</p><p>私が言っているのはかつての黒森楼に戻ってはどうかということだ黒森楼時代の娼婦たちは自らの意志で娼婦という職業を選択していた</p><p>でも、それって日本が凄く貧しかった頃の話だろ</p><p>ミナホ姉さんのお爺さんが黒森楼を始めたのは戦争に負けた直後だし</p><p>生活に困っている旧華族や名家のお嬢さんたちが、娼婦になったという話だ</p><p>その後は同じく貧しい家庭の娘たちを、日本全国から集めたっていうし</p><p>今はもう娼婦にならないと、家が困るなんてこと無いんじゃない</p><p>オレの言葉に、ジッちゃんは</p><p>そんなことは無い今の時代でも親の借金のために、風俗業に身を沈める娘はいるただ、昔と比べて圧倒的に少なくなったことは事実だがな</p><p>今でも、そういう人はいるんだ</p><p>でもそういう境遇の子から、うちの娼婦を見つけるのは無理ですわ</p><p>黒い森は、高級娼館ですすでに、どちらかの風俗店での売春で生計を立てている子に、気品ある振る舞いを身に付けさせるのは難しいと思います</p><p>街の風俗店での接客に慣れてしまっている子には、うちのお客様をお任せするわけにいかないわよお客様に対する気遣いが、全然違うから</p><p>ああ、ミナホ姉さんの抱えている黒い森の本来の顧客たちはみんな、社会的な名士だ</p><p>それにその子たちが、前に勤めていた風俗店の人たちに、お客様の個人情報を漏らしたらどうなると思う</p><p>風俗店と暴力団組織には色々と繋がっているわ</p><p>黒い森の顧客情報が、暴力団に漏れたら大変なことになる</p><p>そのことだけはうちの娼婦たちには、徹底的に教育してあるわあの幸代だってあなたや寧の情報を裏社会に漏らしたけれど、あくまでも身内のことだけでしょ</p><p>幸代って岩倉さんの下の名前か</p><p>あの子ですら絶対に、顧客情報だけは外に漏らさないわそんなことをしたら、あたしや恭子さんに思いきり残酷な方法で抹殺されることが判っているから</p><p>でも下手に風俗産業に足を突っ込んで来た子はあたしたちの怖さを判らないまま、ほいほいと暴力団の手先になる可能性が高いわあたしたちよりも、暴力団組織の方が裏社会の力があると思い込んで</p><p>そうかすでに、暴力団の関係者と知り合いなんだもんな</p><p>黒い森が、国家警察にも影響力を及ぼす力のある香月家と繋がっていることとか</p><p>恭子さんが、どれほどヤバイ人なのかとか</p><p>そういう裏の怖いことをちゃんと理解しなかったら</p><p>近寄って来た暴力団組織の誘惑に乗ってしまうかもしれない</p><p>そもそも、そういう人たちはお金のためと割り切って、娼婦になっているんだし</p><p>だから、わたしは黒い森が初仕事の娼婦しか、使いたくはありません</p><p>ミナホ姉さんは、ジッちゃんにそう言った</p><p>わたしもそう思うゼロから、君が教育した娘でなければ黒い森の娼婦は勤まらないだろう</p><p>じゃあお金に困っていて、娼婦になる覚悟ができている人を探して来てもらうってこと</p><p>そんな人見つかるんだろうか</p><p>ああそれも、香月家や名家の人間についてある程度の知識がある娘がベストだな</p><p>お祖父様は名家の子女から、娼婦の候補者を探されるおつもりですか</p><p>そういうことだ黒森楼の創設期に戻るべきだと、私は考える</p><p>今の名家に娘を娼婦にしないと困るなんて家があるんですか</p><p>もう２１世紀も、１０年以上過ぎているんだぞ</p><p>ある</p><p>ジッちゃんはあっさりと答えた</p><p>日本は、２０年以上ずっと不景気なんだぞ名家の中でも、家計の苦しい家はある</p><p>わたくしたちの学校でもご実家の事業が芳しくないという理由で、転校なさる方がいらっしゃいますから</p><p>瑠璃子やみすずの学校は日本一の超お嬢様女子校だ</p><p>お前たちの学校は、学費も高いし寄付金やら何やらと、毎年大金を支払うことになっているからな</p><p>ジッちゃんが言う</p><p>でも、そんな理由で転校なさる方は３年に１人くらいですわ</p><p>それはそうだろう本来、名家というものは互いに助け合うものだ他家の援助も得られずに、１人で衰退していく家など、そう幾つもあってたまるか</p><p>多人数はいらんのだよ２人か３人いればいいんじゃないかな黒い森を再開させるための新しい娼婦は</p><p>２、３人</p><p>もちろん、再開に当たっては今まで以上に、顧客を絞り込む白坂創介絡みの客は二度と声を掛けんし本当に、金と時間があって、風雅な楽しみのできるメンバーだけを会員とする</p><p>ジッちゃんが、ミナホ姉さんを見る</p><p>その代わり、支払いは今までの倍にしよう数で無く質で儲けるのだ</p><p>娼婦を買う料金は倍</p><p>娼婦と言っても実際には、ほとんど客とセックスすることはなくなるだろうよみな、私と同世代だからなそろそろ、あっちの方が勃たなくなってきている</p><p>ジッちゃんは笑った</p><p>御名穂くんあと５年だけ、我慢してはくれないか</p><p>５年</p><p>新生黒い森には新会員は入れない私の世代せいぜい、６０代後半までの男だけをメンバーとする昔の御名穂くんのお祖父さんの黒森楼の全盛期を知っている人間だけだ</p><p>昔のお屋敷を知っているメンバーしか、会員にしない</p><p>なあに、５年もあれば私も含めてバタバタ逝くだろう男性機能も失う５年後には、娼館は自然に閉めることができるだろう今は、娼婦以外の生活を知らずに、君のところに戻りたがっている娘たちも５年もあれば、他の生活手段を覚えるだろういや、年を取って容色が衰えれば自ら、高級娼婦を続けることは無理だと悟るはずだ</p><p>あの黒森楼華やかなりし高級娼館の夢は、私たちの世代と共に消えゆくべきだと私は思う</p><p>そうですわね祖父の示した高級娼館の理想は香月様たち、一番良かった時期を知っていらっしゃる皆様の代で潰えるべきなのかもしれません</p><p>残り５年という、時間設定ならミナホ姉さんは、娼館を存続させても良いと思っている</p><p>メンバーを厳選させていただけるのなら３人の新規の娼婦で、やっていけると思います</p><p>ああ正直、私の世代となると、娼婦に求めるのはセックスでなく癒やしだ３人の名家出身の娘たちは、私たちに安らぎを感じさせてくれればそれでいいまた、どこの名家の生まれか判っていれば他のメンバーたちも、無理にセックスを望まんだろうよ名家というものは、どこかしら血縁があるからな</p><p>いや、ジッちゃんそれだったら、高い金を支払って、黒い森の娼婦を買わないで自分の孫娘とか親戚の娘を可愛がればいいじゃないか</p><p>それでは意味が無いのだよ私たちは、すでに高齢者で、男性機能も衰えているが男なんだよ死ぬまで、男でいたいんだだから、私たちを男として扱ってくれる女が必要なんだそれが、私たちにとっての癒やしの時間なんだよ</p><p>老人でも男</p><p>セックスしなくても娼婦を買い、若い娘たちと男として接したいと思う</p><p>そのためには大金も払う</p><p>まあどうしても、セックスがしたくなったら、黒い森に元からいる娼婦を呼んでもいいんだしな</p><p>岩倉さんたち娼婦が辞められない女たちを</p><p>だから新規の３人は、気立てが良くて、優しくて、穏やかな娘がいいな一緒にいるだけで心が和むようなそういう娘なら、本当に誰も手を出すことは無いかもしれん</p><p>ジッちゃんは、ニッと笑う</p><p>でも、娼婦は娼婦です</p><p>黒い森は、お客様には処女は提供しないのよ判る</p><p>ちゃんとセックスというものについて男性の気持ちを心得ている娼婦でないと、充分なサービスはできないからこれは、お祖父様の考えよ昔の遊郭では、処女の娼婦は常連のお客様に高値で買っていただいていたけれどそれで特定のお客様に情が付いてしまってもいけないしお金で買ったお客様が無理をなさったら、娼婦が初体験のセックスでトラウマを抱えることにもなるしだから、お祖父様はお客様が、どれだけ高いお金を積まれても、処女の提供はしなかったのよ</p><p>白坂創介は、お祖父様のそのルールを悪用して処女の子は、みんな自分たちで手を付けちゃったしね</p><p>ミナホ姉さんも、渚たちも白坂創介に犯された</p><p>ね、判っているあなたの仕事になるのよ</p><p>はいミナホ姉さん</p><p>あなたは黒森家の跡継ぎ息子なんだから３人の新しい娼婦が見つかったら、あなたが責任を持って処女を喪失させてセックスの歓びを教えてあげるのよ</p><p>おオレが</p><p>いいわねあなたの仕事だから</p><p>ミナホ姉さんは、オレの返事も聞かずにジッちゃんに振り向く</p><p>香月様のなさることですからすでに候補者に目星は付けていらっしゃるんでしょう</p><p>うむ３人はなうち、２人は姉妹だ家運の傾いている家があってな表に出ない形での他家からの支援を求めているしかし、その家には支援を受けるだけの財産が無いあるのは美しい娘だけだ</p><p>娘さんを黒い森の娼婦にすることでご実家をお助けになる</p><p>そういうことだそちらも、５年間の年季奉公とあらかじめ期限を決める支援額以上稼いだ場合は、その子らの稼ぎとして支払ってやればいい</p><p>５年経てば娼婦を辞められる自分のお金も貯められる</p><p>香月様のご趣味に合ったご令嬢なんでしょうね</p><p>ミナホ姉さんの言葉に、ジッちゃんはニヤッと微笑む</p><p>それは判らんなおい、お前、よろしく仕込んでくれよ</p><p>ジッちゃんは、オレにも微笑む</p><p>いいのかな、みすず</p><p>みすずに尋ねる</p><p>あたしは気にしません旦那様は、黒森家の娼館のご当主になられるのですから仕方無いことだと諦めます</p><p>わたくしも気にしませんわミッチーは</p><p>わたくしはご主人様の奴隷ですから何でも受け入れますただ</p><p>美智が、ツンとして答える</p><p>恵美さんにだけは、お隠しになった方がよろしいかと</p><p>うーん、メグは確かに怒りそうだ</p><p>そうね、克子お姉様や渚お姉様は、娼館のご出身だから理解して下さるでしょう寧ちゃんやマナちゃんも、そういうことに対してはケロッとしているでしょうしアニエスちゃんは、気にしないと思いますわ</p><p>翔姉ちゃんとレイちゃんもジッちゃんのことはよく知っているから、オレがそういう状況になったのなら納得してくれると思うけれど</p><p>香月様いずれにせよ、少し検討する時間をいただきたいと思いますできましたら、香月様の候補者のデータもお見せ下さいそれで本当にその子たちを、黒い森の娼婦にすることができるかそれでいいのか、もう一度考えて見たいと思います</p><p>こんなの即決すべきことではない</p><p>ミナホ姉さんが、よくよく考えて受諾するかどうか決めるべきだ</p><p>構わんよようく考えてみたまえ</p><p>ジッちゃんは、それでもミナホ姉さんが、娼館を再開すると思っているようだ</p><p>いや、何にせよ岩倉さんたちの今後は、ミナホ姉さんが道を作ってあげるしか無いのだけれど</p><p>お祖父様に、お話があります</p><p>不意にみすずが言う</p><p>あたしは、黒森公之助様が完成させた黒い森の娼婦の教育システムに興味があります</p><p>教育システム</p><p>あたしの父は、文部科学省の官僚ですしあたしも、将来は東大を経て、国家官僚になろうと思っています</p><p>セックスの技術は抜きにしても地方の貧しい家庭から集めてきた少女たちを、黒森様はお祖父様たち日本の政財界の重鎮の皆様に楽しんでいただけるだけの、知識と教養と気品を身に付けていらしたのですわね</p><p>お前の言う通りだ</p><p>ジッちゃんは頷く</p><p>みな、明るく華やかな娘でありながら控え目で、私たちの気分を害するような言動は決してしなかった渚くんや克子くんを見てもらえば、判ると思うが特に、渚くんは黒森翁の理想に近い女性だと思う</p><p>確かに２人とも、とっても元気で明るいけれど自分の感情を優先にして、他人に自己主張するようなことはしないもんな</p><p>いつもみんなを楽しませようとするサービス精神がある</p><p>その教育システム使えるとは思いませんか</p><p>あの大変、失礼なことを申し上げますが、お祖父様の私塾の皆さんあの青年たちはみな、小粒ですあんな偏狭で、志の低い方たちばかりでは香月家の将来が、心配です</p><p>それはうーん</p><p>そして、もっと心配なのはあの方たちの奥様に、誰がなるかということです</p><p>あいつらの結婚相手</p><p>これでもし奥様も偏狭な方でいらしたら、眼も当てられません</p><p>みすずは、強く言った</p><p>それは私もそう思うよ</p><p>ジッちゃんは、溜息を吐く</p><p>あいつらロクでもない娘に引っ掛かってきそうだものな</p><p>香月仁たちなんて、岩倉さんに引っ掛かったぐらいだもんな</p><p>ですから将来の香月グループの重役候補の私塾とは別に花嫁候補者を集めた学習会も始めるべきだと思います</p><p>香月家の分家や、重役たちの家には息子さんたちばかりでなく、娘さんもいるのですから</p><p>そりゃ娘もいるだろうけれど</p><p>他の名家のご令嬢たちに、あたしが声を掛けることもできます</p><p>みすずの言葉に、ジッちゃんは</p><p>その学習会での教育御名穂くんたちにやらせようというのか</p><p>はい黒い森には、良い教育システムがあるのですから</p><p>そして学習会での教育が上手くいったなら、あたしが文部科学省に入省した後で、日本全国に広めます</p><p>日本全国って</p><p>知識と教養に裏付けされた気品大和撫子というのは、そういうものを有している女性のことだと思いますから</p><p>教育システムだけを借りるんだなセックス技術は抜きで</p><p>いつの間にか、こいつが全ての娘たちにセックス教育していたりしたら、堪らないからな</p><p>そんなことあたしが許すはずがありませんわっ</p><p>激しく怒った</p><p>まあその通りだ</p><p>ていうかそんなことしていたら、オレの身体が保たないっての</p><p>みすずさんのその考え面白いわね</p><p>それうちの学校でも、やってみるわ</p><p>そうね取りあえずは、なでしこ科っていう名前にでもしましょうか女子限定で日本の伝統芸能や知識を学び、気品ある日本女性を育てるための特科ということにするわ</p><p>特科の生徒は、全員奨学生よ地方の貧しい家庭から、才能のありそうな子を選抜させて入学させるわうちのお屋敷を学生寮にして</p><p>昔のお屋敷はうちの高校の女生徒として集められた娼婦たちの女子寮ということになっていた</p><p>セックスは抜き、本物の女子寮よそうなったら、あの屋敷も昔からの怨念から解放されると思うの</p><p>でも娼館の再開は</p><p>そっちは駅前のホテルの下の施設を使うわ</p><p>そうだ黒い森は</p><p>駅前のホテルの地下にも、売春施設を持っていた</p><p>選ばれた少数のお客様だけならあそこで充分よあの屋敷はもう娼館にしたくないのあそこには、悲しい思い出がいっぱいこびりついているから</p><p>それならもう一度、やってみてもいいかもしれない</p><p>あのお屋敷が楽しそうな女の子たちの笑い声で包まれるのならもう、誰もあそこで身体を売らないで済むのなら</p><p>結局、全て保留ということになった</p><p>一度持ち帰って、みんなに相談するということで</p><p>今はそれでいい</p><p>明日は、学校がありますので</p><p>ゴールデンウィークも、もう終わりだ</p><p>判った一度、家に帰って学校の支度をしたいんだな</p><p>はいそれで必要な物をまとめてお兄様のもとへ戻ります</p><p>瑠璃子は、もうオレのものだ</p><p>絶対に、手放さない</p><p>そういう覚悟ができているから一晩くらいは、実家に戻らせても良いと思う</p><p>判った今夜は、美子さんと一緒に帰れ</p><p>はい明日には絶対に戻りますですから</p><p>明日また瑠璃子の身体をレイプして下さいませ</p><p>そんなの当たり前だろ明日も、たっぷり可愛がってやるからな</p><p>オレは、瑠璃子を抱きしめてキスする</p><p>うふふ今また、濡れちゃいました</p><p>旦那様、あたしも今日は</p><p>みすずも、オレにそう言う</p><p>そうだな美智も一緒だろ</p><p>はい、そのためにわたくしはいつも制服姿でおります</p><p>そうか、美智がずっと制服なのは</p><p>いつでも、みすずの家に泊まれるようにか</p><p>翌日学校があったとしても、自分の家に戻る必要が無い</p><p>お前勉強道具とか、どうしているんだ</p><p>学校に置いてあります</p><p>ていうかそれじゃあ、いつ勉強するんだ</p><p>もしかして、美智って勉強ができない子なのか</p><p>教科書類は、毎年、四月の第一週に全て暗記しております</p><p>何ぃ</p><p>ですから改めて、試験勉強をする必要はございません</p><p>そうよね美智は、どんな本も大体 ２回ぐらい読んだら暗記してしまうものねしかも、絶対に忘れないし</p><p>もしかして、美智ってとてつもなく頭が良い</p><p>いつも凄いと思っているわあたしは、４、５回は読まないと覚えきれないもの</p><p>みすずは、東大とか目指している子だった</p><p>頭のできがオレとは違う</p><p>とにかく明日、放課後にまた伺いますわ</p><p>みすずが、オレを抱きしめてキスする</p><p>愛していますわ、旦那様っ</p><p>美智も、背伸びしてオレにキスして来る</p><p>さて、じゃあ帰るか外で待っている谷沢たちが退屈しているだろうしな</p><p>ジッちゃんが、席を立つ</p><p>うん瑠璃子のこと頼むよ</p><p>みすずは美智と自分の家のマンションだろうが</p><p>瑠璃子は、美子さんとジッちゃんの家へ帰る</p><p>安心しろ瑠璃子は、お前の女だが私の孫だ大切な大切な孫娘だからな</p><p>そう言って、ジッちゃんは瑠璃子の髪を撫でる</p><p>ああ邪恋は消えている</p><p>ただの祖父として瑠璃子のことを愛してくれている</p><p>美子さんもよろしくお願い致します</p><p>オレが、頭を下げると美子さんは</p><p>先ほどあちらの部屋で、あなたは</p><p>キッとした眼で、オレを見て言った</p><p>皆様のことを愛しているとおっしゃいました</p><p>オレの女全てを愛している</p><p>愛していると叫んだ</p><p>瑠璃子様のことも、みすず様のことも他の方のことも</p><p>あの部屋の中でただ１人わたくしだけが、愛しているとは言っていただけませんでした</p><p>黒森様はわたくしのことは、愛して下さらないのですね</p><p>悲しそうにうつむく</p><p>昔、ミュージカルの偉い演出家の先生に言われたのですが</p><p>男は中年になった時に、改めてオレは男なんだって腹を括らないと急速にオバサン化してしまう</p><p>その教えを守っています</p><p>オバサン化して、オネエ言葉で嫉妬深くなったオッサンは悲しいです</p><p>でも、よく見掛けます</p><p>574．次へ進むための思惑</p><p>だって、オレ美子さんのことは、まだよく知らないですし</p><p>それに美子さんもオレのこと、よく知らないでしょよく判っていない人のことは、愛せないですよ</p><p>オレは、笑顔でそう言う</p><p>みすず様や瑠璃子様のことは、判ってらっしゃるというのですか</p><p>不機嫌な顔で、美子さんはそう言った</p><p>正直まだ、判っていないことの方が多いです昨夜、みすずの家に行って、初めて判ったことも多いですし</p><p>暮らしている環境を見て、始めて理解できることがある</p><p>みすずの鷹揚さも、明るいのに内に閉じている様な性格もあの広過ぎる上に鍵の掛かる私室にあると思う</p><p>個人で自由に居られる空間が大きいから日々、香月家の娘としてのプレッシャーに苦しめられているみすずの心は、萎まずに済んだ</p><p>逃げ込む場所があるから</p><p>しかし、あの部屋があったからこそみすずの内向的な性格も確立してしまったんだと思う</p><p>みすずは本来決して、他者とのコミュニケーションを得意としていない</p><p>一見、明るく、誰に対しても優しく接しているのは香月家の娘として、そうすべきだと教育された結果だ</p><p>本当に親しい友人は、美智しかいない</p><p>ていうか、オレ、まだみすずや瑠璃子の食べ物の好みとか、全然知らないですしまあ、これからゆっくり覚えていきます</p><p>わたくしは嫌いな食べ物はございませんわどんなものでも、喜んでいただきます</p><p>しかし、それだって香月家の娘としての教育の結果だろう</p><p>ジッちゃんと一緒に、会食の場に出た時に瑠璃子が好き嫌いを言ったら、香月家が恥をかく</p><p>香月家の娘は会食に出された食事は、何でも笑顔で美味しそうに食べないといけない</p><p>それが名家の後継者の義務だ</p><p>オレは嫌いなものじゃなくって、瑠璃子の好きなものが知りたいんだよ</p><p>どんなものでも好きですわ、わたくし</p><p>瑠璃子自身は、そういう名家の娘の生活が当たり前になっているから</p><p>自分の好き嫌いが、判らなくなっている</p><p>そういうことではないわさっき、ルリたんパーティの会場でお食事している時に、このお料理は、お兄様にも食べさせてあげたいって言ってたでしょ</p><p>はい、とってもお兄様がお喜びになられそうな味付けでしたので</p><p>それが、瑠璃子の好きなものよ</p><p>クスッと笑う、みすず</p><p>そうか瑠璃子が、オレが好む味付けなんて知っているはずがない</p><p>瑠璃子との食事は、ここ数日だけだし</p><p>何より、オレこそ出されたものは、何でもムシャムシャ食べてしまう性格だ</p><p>特にこの味がいいとかこれは嫌いだとか、話したこともないし</p><p>瑠璃子が自分で食べてみて、オレにも食べさせたいと思った料理は瑠璃子自身が好きな味なんだ</p><p>あたしもそうだから自分が好きなものは、旦那様にも召し上がって欲しいと思うわううん食べ物だけじゃないわねあたしは、旦那様と色んな経験を共有したいと思っているわ</p><p>あ、判りますわたくしも、そうですお兄様と一緒に、色んな体験がしてみたいですわ</p><p>それが愛しているってことだと思うわあたしは</p><p>みすずの言葉を美子さんは、黙って聞いている</p><p>いや、ジッちゃんも</p><p>お前たちの話は、とても哲学的だなしかし、色々と教えられるお前たちは、本当に対等な関係なんだな</p><p>対等</p><p>私などはついつい、自分の方が何でもよく判っている、経験してきていると思って、お前たちに接するからなお前たちのように、一緒に体験しあるいは、お互いの経験を共有するために教え合うというような発想は無かった</p><p>フンと鼻を鳴らす、ジッちゃん</p><p>いや、違うよ、ジッちゃんだって、オレはホントに何も知らない男だからさみんなに色々と教えてもらって、何とか生きているんだから</p><p>教えてもらっていることの方が、遥かに多いと思う</p><p>そういうお前の率直さがこの子らの信頼に繋がっているんだと思うがね</p><p>美子はこの小僧が、香月家を乗っ取るために、みすずや瑠璃子を籠絡したと思っているんだろ私も含めて</p><p>ジッちゃんの言葉に、ギョッとする美子さん</p><p>なのに何故美子のことは口説いてこないのか、それが判らないんだろう</p><p>美子さんは、オレをそういう人間だと思っているんだ</p><p>仕方無いか</p><p>美子さんにとって、オレは瑠璃子を奪った男だし</p><p>瑠璃子の初体験も、無理矢理に見せられているし</p><p>さっきも、オレたちの集団セックスを見学させられた</p><p>判りませんわたくし</p><p>うつむく美子さん</p><p>今、わたくしにお声を掛けないのもこの方の作戦なのかもしれませんし</p><p>ああ、美子さんは色々と考えすぎになっているみたいだ</p><p>旦那様に、作戦なんて何も無いですわ</p><p>みすずが、笑顔で美子さんに言う</p><p>あたしたちの旦那様は政治的なお考えは、まったくできない方ですから</p><p>ハッとする、美子さん</p><p>わたくしたちを籠絡することで、香月家の跡目を狙うとかそういうお考えは、少しも持たれていらっしゃいませんわ</p><p>瑠璃子も、そう言う</p><p>そうだこいつには、政治的なアタマは全く無いだから、信用できる</p><p>はい香月家のことは、あたしたち自身で解決するべきことです</p><p>お兄様にご心配を掛けないように</p><p>みすずと瑠璃子が、美子さんに微笑む</p><p>お前、みすずと瑠璃子のどこが好きだ</p><p>みすずなところ</p><p>オレは、そう即答する</p><p>何だ、それは</p><p>呆れ顔のジッちゃん</p><p>だって、全部好きだから顔も身体も声も性格も頭の良いところも、ちょっと甘えんぼなところも全部好きだから</p><p>あ、もちろん瑠璃子も瑠璃子なところが好きだし、美智も美智なところが好きだミナホ姉さんも、ジッちゃんも</p><p>私もか</p><p>うん好きだよすぐに偉そうなことを言おうとするところや、ちょっと小狡いところもジッちゃんらしくて</p><p>オレは言葉を続ける</p><p>一生、付き合っていけると思うから</p><p>それがお前の判断基準か</p><p>うん人ってほら何から何まで、自分と合うとは限らないだろみすずや瑠璃子だって、お金持ち過ぎて、オレには感覚的に理解できないところもあるしでもさ、そういう判らない部分を乗り越えてこいつとなら、ずっとやっていけるって確信が持てるかどうかそれが一番大切だろ</p><p>お前私とも、やっていけると思っているのか</p><p>ジッちゃんは、驚いている</p><p>何でそりゃ、ジッちゃんは香月家の当主だしオレよりも、ずーっと年上だから判らない部分も多いけれど判るところは、判るから</p><p>初恋の女性に、瑠璃子を重ねて瑠璃子に邪念を抱いていたところとか</p><p>きっと、オレも同じ立場なら同じ様なことをしていたかもしれない</p><p>ジッちゃんは判るよだから、家族としてやっていけると思うこれが、美智のお父さんやダダドムゥおじ様とかだと、全然理解できないけれど</p><p>裏の仕事に就いているということは、判っているそういう仕事をする人間が必要だってことも</p><p>しかし何で、一々、仮装してくるのか、それが判らない</p><p>あんなやつらと一緒にするな</p><p>ムッとむくれる、ジッちゃん</p><p>あれは理解する方が間違っています</p><p>不可解な趣味の世界のことですから</p><p>美智も父親がいつも黒スーツに黒帽子の格好でいることには、抵抗があるらしい</p><p>とにかくあなたにとっては、一生付き合っていけるかどうかが、大事な基準なのね</p><p>ミナホ姉さんが、話を戻してくれた</p><p>そうなんだだから</p><p>オレは、美子さんに振り向く</p><p>オレはまだ美子さんと、一生付き合っていけるかどうかの確信が無いだから美子さんのことを愛していないし、愛しちゃいけないって思う</p><p>美子さんは、ジッとオレの眼を見つめていた</p><p>お兄様が軽々しいお考えで、わたくしたちを受け入れたのではないということ、理解していただけましたね</p><p>瑠璃子が、美子さんに言う</p><p>その上でわたくしは、美子様を愛していますわわたくしは、一生、美子様とお付き合いしていきたいと思っています</p><p>瑠璃子様そんな</p><p>今は従姉妹という対等の立場だが、以前は主人とお付きという関係だった２人</p><p>わたくしにそのようなお言葉はもったいのうございます</p><p>美子さんは、瑠璃子に頭を下げる</p><p>いいえわたくしは美子様にはとって感謝しておりますこれからも、ずっと生涯仲良くしていただきたいと思っています</p><p>瑠璃子様それ以上は、おっしゃらないで下さい</p><p>しかしわたくしはもう、お祖父様のお屋敷で生活し続けることはできません今のわたくしはお兄様のお側に居て、お兄様にご奉仕するのが歓びです美子様とはもう、分かれて生活しなくてはなりません</p><p>わなわなと震える美子さん</p><p>瑠璃子と美子さんは物心付いた時からずっと、ジッちゃんの屋敷の中で暮らしてきた</p><p>２人きりで</p><p>瑠璃子様が、黒森様のお屋敷でお暮らしなさるのならわたくしも</p><p>瑠璃子は、首を振る</p><p>それはできないわ</p><p>なぜです美子は、瑠璃子様のお付きです美子様のお世話は、わたくしがしなければ</p><p>食い下がる、美子さん</p><p>わたくしは奴隷ですお兄様のセックス奴隷です奴隷が、自分のお付きを持つことなど許されるはずがありません</p><p>どうして瑠璃子様のようなご身分の方が奴隷にならなくてはならないのですか</p><p>わたくしはお兄様のセックス奴隷であることに、誇りを感じていますわたくしは、自分のこの運命を神様に感謝しています</p><p>瑠璃子様は、わたくしより黒森様がお好きなのでございますね</p><p>どうしたらいいんだこの場合</p><p>ふんどちらが主人だか判らない言葉だな</p><p>ジッちゃんが、美子さんを睨む</p><p>あも、申し訳ございませんっお付きの分際で大変失礼なことを申し上げました</p><p>美子さんは、慌てて椅子から立ち床に土下座する</p><p>香月家の娘として認知されたはずなのに</p><p>結局、この人の意識は臣下の付き人のままなんだ</p><p>美子、先に外で待っていなさい</p><p>ももも、申し訳ございません</p><p>私は、外に出ていろと言ったんだ</p><p>ギロッと見下ろすジッちゃん</p><p>美智ポン美子様と一緒に、外で待っていて</p><p>みすずが、美智に命じる</p><p>１人だけで外で待つのは辛いだろうという配慮だ</p><p>美智が、美子さんの方へ行く</p><p>美子様、いずれにせよ今夜は、ルリたんはあなたと一緒にお祖父様のお家に向かうのです２人で一晩ゆっくり話してみればいいですわ</p><p>みすずが、美子さんに微笑む</p><p>いや、お前も来てくれ谷沢に、みすずの家を経由して家に戻るように言う明日の学校の物を持って来れば、朝はうちから瑠璃子たちと登校できるだろう</p><p>ジッちゃんは、みすずにそう言う</p><p>そうですね判りましたお祖父様</p><p>みすずも、承諾した</p><p>もう少しだけ、話が残っているすぐに行くから、待っていなさい</p><p>ジッちゃんの言葉に、美子さんは</p><p>と、起き上がり美智に連れられて、ドアの外へ</p><p>パタンと、ドアが閉まる</p><p>みすずお前は、渚くんに同性愛の技術を仕込まれているな</p><p>えジッちゃん</p><p>みすずも、平然としている</p><p>では、今夜中に美子を堕とせ瑠璃子も手伝えこれは、美子が性的に満足しなければ、解決せん</p><p>香月の血筋を考えれば、おっしゃる通りだと思いますわ</p><p>あたしやルリポンが、旦那様に抱いていただいて、心が治まっているように香月の血はリビドーが高すぎますわ</p><p>ジッちゃんは、苦笑する</p><p>美子が求めているのは精神的な繋がりでなく、もっと肉体的なものだよ肉体による行為で他者との絆を確認したいんだ</p><p>前はいつも、美子様、ルリぽんと手を繋いだり、抱きしめたりしていましたからね</p><p>従姉妹という対等の立場になったことで前のように、ルリぽんとの肉体の接触ができなくなっているんです何となく、距離を取られているから</p><p>瑠璃子さんが彼とセックスしている様子を見てしまったことも影響しているみたいね</p><p>だからだよ今夜は、女だけでたっぷり、スキンシップを楽しみたまえまずは、みすずが美子の肉体を満足させて、次は瑠璃子だそれで、美子の中のお前たちとの壁も壊れるはずだ</p><p>そうかスキンシップを重ねることで、わだかまりを排除するのか</p><p>おいおい、そんなに驚くなお前が、こいつらにしたことだろう</p><p>セックスを通してみすずや瑠璃子の心の中の色々な問題を整理させたのは、オレだ</p><p>これって、黒い森のやり方か</p><p>美子の場合は、お前に対する敵対心が強いからなここは、みすずにやってもらおう</p><p>はい、あたしが上手く誘導致します</p><p>でも、お祖父様わたくしは、美子様もお兄様に捧げたいのです</p><p>瑠璃子が、トンデモないことを言い出す</p><p>一度、お兄様にレイプしていただけば美子様も、お兄様の素晴らしさを理解して下さると思うんです</p><p>ジッちゃん、瑠璃子の言うレイプは、普通のレイプとは違うから</p><p>どうかしらあの子はレスボス嗜好が強いと思うわ</p><p>私もそう思う</p><p>え、ジッちゃんじゃあ、恭子さんの出番</p><p>とんでもないあの女に任せたら、美子はどうなる</p><p>いやどうなるって</p><p>初心者にはお勧めできないわね恭子さん、上級コースだから</p><p>ミナホ姉さんが、苦笑して言った</p><p>恭子さんのことはともかくお祖父様あたしも前は自分は同性愛者だと思い込んでいましたでも、旦那様に抱いていただいたらセックスの歓びが理解できました美子様も、一度体験してみるべきだと思いますわ</p><p>それはまた、おいおいでいいだろう急ぐことは無い</p><p>瑠璃子はお兄様と一緒に、美子様をレイプしてみたいですわ</p><p>楽しそうに、瑠璃子は言う</p><p>瑠璃子にとってのレイプは男が主導するセックスという意味でしかない</p><p>女に無理強いするという感覚は、抜け落ちている</p><p>美子様の肉体は、わたくしよりも豊満ですからお兄様にも、気に入っていただけると思いますのに</p><p>だったら、そういう風になるようにお前が状況を作るんだなどんなに上等の肉も、下ごしらえをして料理しなければ、美味くは食えんそうだろう、瑠璃子</p><p>ではそろそろ行こう御名穂くん、色々と検討の方頼んだぞ</p><p>はい、香月様</p><p>ジッちゃんが、立ち上がる</p><p>では、今夜は失礼します旦那様</p><p>大丈夫です美子様のことは、あたしに任せて下さい</p><p>はい、渚お姉様と旦那様に仕込んでいただいた技を駆使しますわっ</p><p>いや、オレは別に何も教えていないけれど</p><p>お兄様また明日</p><p>瑠璃子もオレにキスする</p><p>そう言えばミッチーは、さよならのキスをしていただけませんでしたわね</p><p>先に退室してしまった美智のことを、瑠璃子は言う</p><p>仕方ないわ旦那様明日は、あたしたちの中では美智ポンを最初に抱いて下さい</p><p>そうだなだから、今夜は我慢しろって美智に伝えておいてくれ</p><p>では失礼する</p><p>さよなら、ジッちゃん</p><p>ご足労いただきまして、ありがとうございました</p><p>ジッちゃんを真ん中にしてみすずと瑠璃子</p><p>３人が、部屋を出て行った</p><p>克子、聞いていたらすぐに来て</p><p>すぐに、克子姉が部屋にやって来る</p><p>ああ、盗聴マイクで部屋の中の会話は聞いていたんだ</p><p>ストレートに、ミナホ姉さんは尋ねた</p><p>ジッちゃんの話した、黒い森の再建計画のことだろう</p><p>悪い話では無いと思います５年間だけの延長ですし</p><p>でも、新しい娼婦を３人作るという話よ</p><p>ミナホ姉さんは、やっぱりそれが引っ掛かっていたのか</p><p>候補者は、香月様の方ですでにリストアップしているということでしたね</p><p>没落しそうな名家の令嬢だって、言ったっけ</p><p>用意が良すぎると思わない</p><p>本当に３人で終わるのかしら</p><p>そうか取りあえず、新しく３人娼婦にすることを約束させて</p><p>娼館が動き出したら追加で娼婦を増やしてくるかもしれない</p><p>あちらは、すぐにリストが作れるぐらいだから候補者候補は、もっといると考えるべきではないかしら</p><p>お嬢様のおっしゃる通りだと思います香月様がお連れになった３人が、娼婦に向いていない可能性もありますし</p><p>克子姉が、そう答えた</p><p>しかし先ほどのお話通り、娼館を再開させるためには、新しい娼婦が必要です一度、再開に動き出したらストップは掛けられません香月様の最初の３人候補者の中で、娼婦に不向きな子がいたら</p><p>あたしたちの方から、香月様に別の候補者はいませんかって言わせるつもりなのかしら</p><p>それならジッちゃんは、黒い森にどんどん娼婦の候補者を送り込める</p><p>マルゴはどう思う</p><p>ミナホ姉さんは、マルゴさんに振り向く</p><p>ああずっとマルゴさんは、この部屋に居てくれてた</p><p>ジッちゃんが話している間は、一言も喋らなかったけれど</p><p>さああたしは知らないよミナホが考えて</p><p>あたしは、ほら他にやりたいことがあるから娼館が再開されたとしても、その仕事にはノータッチのつもりだし</p><p>いや、別にみんなの所から出て行くつもりじゃないよ前は、ミナホの復讐が終わったらアメリカに帰るつもりだったけれど彼が来てから、うちは家族になったからねあたしの家族は、ここにいるんだしみんなとずっと居たいと思ってるよでも娼館の手伝いをやっている余裕は、ちょっとないな</p><p>昨日ぐらいから、寧と色々話していることは知っていた</p><p>克子さんだって自分のパン屋さんのことを最優先に考えた方が良いと思うよ娼婦に戻る気は無いんでしょ</p><p>じゃあこの件は、ミナホ１人に任せるべきだよ</p><p>で、でもあ、あたしの場合は、すぐにパン屋さんが開店できるわけじゃないしお嬢様の相談には乗ってあげたいと思うのよ</p><p>それならそれで良いと思うけれど自分はもう、娼館の人間には戻らないってこと、はっきりしておいた方が良いと思う</p><p>ね、あたしたちは向こうの部屋に行ってよう</p><p>ほら、娼館のことなんてあたしたちが考えるべきではないんだからさ</p><p>でも、オレはミナホ姉さんのすることには、どんなことでも協力したいと思っているから</p><p>あたしだって協力ぐらいはするよでも、今はまだ娼館を再開するかっていう根本的なところが問題になってるだろこういうのはミナホが、腹を括って決心してくれなきゃ、周りの人間は何もできないからね</p><p>確かに、マルゴさんの言うとおりだけれど</p><p>ミナホを姉さんが悩んでいるのならせめて側に居てあげるだけでも</p><p>オレは、強制的にマルゴさんに引っ張られる</p><p>うん、お嬢様はあたしが相談相手になるからあなたは、みんなとお茶でも飲んでて</p><p>克子姉が、笑ってオレに言う</p><p>そうだもう１５分したら、このホテルから帰るからみんなに帰る支度をしておくようにって伝えておいて</p><p>判った、克子姉</p><p>オレは、ドアに向かう</p><p>ミナホ姉さんが、困惑した表情でオレを見ているが</p><p>何してるの、早く</p><p>マルゴさんに連れ出される</p><p>ああ、みんなは続き部屋の向こうにいるんだっけ</p><p>こちら側は、誰もいない</p><p>オレと２人きりになるとマルゴさんは</p><p>君は、どう思うミナホは、どうすると思う</p><p>いきなり、そんなことを聞いてきた</p><p>判らないです元娼婦の人たちの中に娼館に戻りたがっている人がいるのは知ってますけれどミナホ姉さんが、ずっと黒い森の娼館を潰したかったことも判ってますし</p><p>この売春組織の存在を心から憎んでいたのが、ミナホ姉さんだ</p><p>ああ今は、娼婦以外の仕事は、何もできないっていう人たちね</p><p>それで５年間だけの期限限定の再開で、その間にみんな他の道で生きていく方法を学んでもらうってやつだよね</p><p>ああ、君本当に気付いていないんだ</p><p>その５年間の猶予期間が一番必要なのはミナホだよね</p><p>ミナホこそ１２歳で誘拐されてきてから、ずっと娼館の仕事しかしてきていないんだから</p><p>君のせいだよミナホは最初の計画では復讐を遂げたら、自殺するつもりだったんだから</p><p>でも、君に出会ったことで生き続けることを選んでくれたそれは、あたしも嬉しいし君にはとても感謝している</p><p>でも、ミナホこそ娼館に囚われて、娼館の仕事だけをしてきた女だよ今、ここで娼館を完全閉鎖してしまったら何をしていいのか判らなくなるだろ</p><p>ミナホ姉さんは肉体的に娼婦を続けられなくなった後は、ひたすら娼館の運営に携わってきた</p><p>娼婦たちの待遇を改善し古くからの黒い森の顧客を呼び戻すために、骨身を削ってきた</p><p>香月さんはミナホのお祖父さんに、恩義を感じているんだろうだから、ミナホのことを気に掛けてくれているんだと思うよ娼館の再開よりもね</p><p>娼館よりミナホ姉さんを</p><p>このままだと、燃え尽き症候群でミナホが苦しむことになるからねまだしばらくはミナホは、娼館の仕事を続けた方が良いと考えているんだと思うそして５年間の猶予の中で、新しい仕事を見つけられればとま、別に５年経つ前に、娼館を廃業したっていいんだしとりあえず、今だけは続けるってことでさ</p><p>じゃあ、マルゴさんはミナホ姉さんは、娼館を続けると思っているんですか</p><p>続けるよあんなに真剣に、検討しているぐらいなんだからそれも香月さんに騙されているんじゃないかって、対応策まで考えてさ</p><p>大丈夫だよ香月さんのすることだから白坂創介みたいに、みんなが不幸になるようなことはしないだろうし</p><p>あのね香月さんは、わざわざ大切な孫娘たちの前で、あの話をしてくれたんだよもし、香月さんの計画に良からぬ陰謀があったらみすずちゃんたちに嫌われちゃうよ</p><p>香月さん的には、それが一番嫌なことだよね</p><p>ああ、オレたちに対する保証としてみすずたちの前で、話してくれたのか</p><p>なのに、ミナホったらそんなことにも気付いてないんだからだから、頭に来て、君を連れて外に出たんだよ</p><p>ミナホ姉さんは娼館の再開のことで、頭がいっぱいになっている</p><p>あ、大丈夫克子さんは、ちゃんと判っているから今頃、ミナホの頭を冷ますようなことを話しているよ</p><p>そうそう吉田くん</p><p>マルゴさんは、オレを久々に吉田くんと呼んだ</p><p>あたしは君の女になるつもりはないから</p><p>そうだな将来自分の子供が欲しくなったら、君に頼むと思うよあたしも君以外の男はダメだと思うから</p><p>マルゴさんは１２歳の時に輪姦された</p><p>その中には、マルゴさんの父親もいた</p><p>うんやっぱり、男は苦手だね好きになれないだから、君としかセックスはできないと思うでも、今すぐではない</p><p>それに、あたし今はまだ、寧の姉でいたいんだ</p><p>君と寝ることで寧と対立したくない</p><p>いや、そんなことでは寧は</p><p>思わず、オレは言う</p><p>判っている判っているけれどあたしは、今の寧との関係が気に入っているんだ今は、そこに波風を立てたくない判るだろ</p><p>あたしは寧を愛しているから</p><p>都議選の選挙の日なので、父に選挙に行こうと言ったら</p><p>オレはいいよオレの分まで、投票しておいて</p><p>いや、自分の分しか投票できないから</p><p>575．帰り道</p><p>もちろん、君のことも弟として愛しているし他のみんなも家族として愛しているでも、寧はあたしにとって特別なんだ</p><p>ああ、もちろんこの場合の愛しているは、性愛(エロス)じゃないよ聖愛(アガペー)の方あたしは別に、寧に肉欲を感じているわけじゃないから</p><p>マルゴさんは、男性に対する激しい拒否反応があるけれどだからといって、同性愛者でもない</p><p>何て言うべきなんだろうねミナホに施設から拾われ、恭子さんの弟子になった後、黒い森はあたしの生きる場所だったけれど仕事場であって、家ではなかったんだよねあの２人はあたしよりも年上の大人だったし克子さんや、他の娼婦のお姉さんたちもあたしとは違う立場の存在だったでしょ同じ屋敷の中で暮らしていても、あたしは娼婦じゃないんだから</p><p>娼館の警護係だったマルゴさんは娼婦たちとは違う</p><p>お前には、身体を売らされている女の気持ちは判らないだろって言われたらその通りだしね</p><p>そういうことを言われたこともあるんだ</p><p>そうだよな、みんな克子姉や渚みたいに鷹揚な性格じゃない</p><p>娼婦としての生活の苦しみを、マルゴさんにぶつける人もいたんだろう</p><p>だから寧が、来てくれたことは、あたしにとって救いになった</p><p>あたしと同じ娼婦じゃない住人だしねもっとも寧はミナホが、寧の過去についてと、白坂創介を牽制するためのカードだってことをお姉さんたちに伝えていたから、イジメられることはなかったけれどね</p><p>寧はアメリカで家族全員を失っている</p><p>最初にロサンゼルスで、寧に出会った時に感じたよこの悲しい眼をした女の子は、あたしが守ってあげたいってあたしは寧という妹に出会ったことで、守られる立場から守る方に移行することができたんだと思うな</p><p>守られる立場から守る立場へ</p><p>それまでは今から振り返ってみると、結局、あたしもミナホや恭子さんに守られていたんだと思うそれが、寧が来たことであたしも精神的に大人にならなくちゃって思えたんだよね</p><p>黒い森が家族になる前から</p><p>マルゴさんにとっては、寧は大切な妹だったんだ</p><p>あの心に傷を抱えていたあの子がいつも、明るく笑っているフリをして、心の中で泣いていたあの子が君と出会ったことで、心の底から明るく笑うことができるようになった君には感謝しているよ</p><p>マルゴさんは、オレにそう言う</p><p>いえ、オレは別に何かしたわけではないですから</p><p>そうかな今や、寧はついこの間までは、あたしたちの中の一番年下で、いつもあたしたちに甘えていたあの子が今は、年下の子たちのお姉さんになろうしている寧に出会った頃のあたしみたいにね</p><p>嬉しいよ寧を誇りに思う</p><p>本当にこの人は寧のことが、大好きなんだな</p><p>これからも、寧のことを頼むよあたしは姉としてしか、あの子の力になれないから</p><p>そんなオレは</p><p>自分の男がいるってことは女にとって、大きな心の支えになるんだねあたしも、君を見て始めて判ったよ</p><p>姉からの助けと男からの助けは、違う</p><p>オレも、マルゴさんもそれぞれ別の方向から、寧のことを支えればいいんですね</p><p>そういうことだよ吉田くん</p><p>マルゴさんは笑顔で、頷いた</p><p>それとあたしが、君の女にならない理由がもう一つあるんだけれど</p><p>うん家族の中には君と性的な関係を結んでいない人間が、１人はいないといけない</p><p>美子さんみたいな人を納得させるためにね</p><p>ハァと、マルゴさんは苦笑する</p><p>色々と、みすずちゃんたちがフォローしてくれているとは思うけれどそれでも、美子さんは君が瑠璃子さんをセックスで籠絡したと思っているよ</p><p>それはそうだろうな</p><p>美子さんは、瑠璃子とオレが関係を構築していった過程を知らないものな</p><p>瑠璃子をオレが、セックス奴隷として連れ去って数日ぶりに会ったら、すっかりオレと深い関係になっていたんだから</p><p>美子さんにとっては君は香月家の財産を狙って、みすずちゃん、瑠璃子ちゃんを毒牙に掛けた色事師としか思えないだろうねセックスを武器に、瑠璃子ちゃんを利用しようとしているって実際は、逆なんだけど</p><p>ホントは逆さ香月さんたちの方が、君というニュートラルな人間を利用しているんだよそのプランを思い付いて、香月さんたちに示したのは、みすずちゃんなんだろうけれど</p><p>君が現れる前の香月家はいずれにせよ、将来的にみすずちゃん派と瑠璃子ちゃん派に分かれて、権力闘争するしか無かったあの２人の意志とは関係無くね香月家の後継者が、女の子なわけだからそれぞれ、ムコを取るしかないわけだしそしたら、おムコさんの実家も絡んで、大戦争さ</p><p>ジッちゃんの元々の計画ではみすずの婚約者は、新興派閥の司馬さんの長男だった</p><p>となれば瑠璃子のムコ候補は、守旧派の人間だったんだろう</p><p>いずれにせよ、将来的にはみすずのムコが香月家を支配するのか、あるいは瑠璃子のムコなのかで、酷い派閥抗争になる</p><p>でも、そこに君というニュートラルな人間が現れた君は、香月家の派閥とは関係無い抗争にはならないしかも、みすずさんが君を自分の相手と公表したことで後継者候補から降りる素振りを見せた</p><p>うん、オレみたいな無名な人間を選んだということはみすずには、後継者になる意志が無いと取られるジッちゃんも承認しているし</p><p>これで香月家の後継者は、瑠璃子ちゃんだそういう順列になった以上は、もうみすずちゃんと瑠璃子ちゃんを対立させようと煽る人間はいない香月さん的には、万々歳さ</p><p>あの美子さんは</p><p>美子さんだってジッちゃんの孫娘として認知されたんだよな</p><p>それに瑠璃子は瑠璃子のお父さんの件があるし</p><p>瑠璃子のお父さんのお葬式で、ジッちゃんはわざと瑠璃子に冷たくし逆に美子さんは、自分の側から離さなかった</p><p>あれで、瑠璃子がジッちゃんに嫌われたと思った人もいるだろうし</p><p>美子さんを、香月家の後継者として認めた人も多いと思う</p><p>そんなのはささっきのパーティで、３人並んで香月さんと公の場に出たろあれでチャラさ</p><p>あれで香月さんは、瑠璃子ちゃんのことを怒っているわけではないということが、みんなに伝わったそしたら順列は元の通りさ</p><p>元の通り</p><p>美子さんが、香月さんの亡くなった長男の娘だったって判ってもあくまでも、隠し子庶子だからねしかも、今までずっと瑠璃子ちゃんのお付きという臣下の立場にいた人だ</p><p>瑠璃子ちゃんが、正統な後継者候補に復帰したのなら無理をして、美子さんを押し立てて内部抗争を仕掛けようなんて人は現れないよ</p><p>どうしてです一か八かの賭けに出る人だっているかもしれないじゃないですか</p><p>よく考えてみなよ美子さんが、瑠璃子ちゃんと対立するような立場に上がると思う</p><p>そうかずっと瑠璃子のお付きだったんだから</p><p>美子さんが、瑠璃子を押しのけて後継者になろうとするはずが無い</p><p>美子さんを擁立しようとする動きがあるとすれば瑠璃子さんが、後継者候補から脱落するようなことが起きただけだよ昨日までは、その可能性があっただけど今夜のパーティの場で、香月さんと瑠璃子ちゃんの間に何のトラブルも無いことが示された</p><p>こうなったら美子さんを擁立する流れはなくなる</p><p>今後は自分の血縁者を瑠璃子ちゃんのおムコさんに押し込もうという運動が活発になるんだろうけれどすでに瑠璃子ちゃんも君の女だからねこのまま１５年から２０年は、誤魔化しておけるよ</p><p>瑠璃子は今、１５歳だから</p><p>最近は、結婚年齢が遅いし</p><p>でも、その後はどうしたらいいんですか</p><p>さあ、その時になってから考えなよっていうより瑠璃子ちゃんのことだから、そんな年になる前に君の赤ちゃんを産んじゃうだろうと思うし</p><p>そうだよなあ瑠璃子、妊娠したがるだろうなあ</p><p>とりあえずはみすずちゃんと出産を合わせて、対外的にはみすずちゃんが双子を産んだことにしておくんだね瑠璃子ちゃんの赤ちゃんてことは、いずれどこかで公表することにしてま、裏技はいくらでもあるから、心配しなくて良いよ</p><p>話を戻すけれど結局、みすずちゃんが君というニュートラルな人間を引き込んだことで、香月家はまとまったんだもっとも、この作戦は香月家じゃないと成功しなかっただろうけれど</p><p>香月家は名家中の名家だからねしかも、政治力も経済力もある</p><p>ニッと笑うマルゴさん</p><p>家柄だけなら、香月家よりも上の家もあるかもしれないけれどそういう家には、力が無いつまり、香月家はもう他の名家と縁組みするメリットが無いんだ</p><p>もし、香月家がここまでの名家じゃなかったらあるいは、名家だけど今ほど力が無かったら、香月さんだってみすずさんの提案をはね除けて、孫娘たちを有力な名家の血縁者と縁組みさせたよ</p><p>ジッちゃんは、当主だ</p><p>香月グループの傘下で働く人たちのことを考えたらそういうこともするだろう</p><p>だけど、幸い今の香月家には、そういう必要が無いむしろ、香月家の力が強すぎて他の名家は、どの家も香月家との縁組みを望んでいるだろうけれどどこかの家と縁組みしたら、他の家が嫉妬する波風が立つまた別の争いの火種となる</p><p>だからいっそのこと、君というニュートラルな人間に孫娘を託してしまおうと、香月さんは思いきったんだよあの人、結構、ニヒリストだから</p><p>ニヒリスト</p><p>ニヒルってことだよ判らない</p><p>戦隊物の黒ってことですか</p><p>ごめん、それ、あたしの方が判らないニヒリスト日本語だと、虚無主義かな人間のやることや考えることには、どうせ価値なんか無いんだって考え</p><p>ジッちゃんは、香月家の力というものが嫌になっているし</p><p>自分の死後には、どうなっても良いと思っている節がある</p><p>孫娘たちが幸福であることが前提条件だけど</p><p>まあ、何せよ君はラッキーだったんだと思うよ</p><p>それはオレも、そう思う</p><p>ということで香月家と君の関係は、香月家の方が君を利用している側面が強いと思う現実的にはでも、端から見たらどう見たって、君の方がプレイボーイだよね</p><p>やっぱり、そうとしか見えないだろうなあ</p><p>みすずちゃんや瑠璃子ちゃんだけでなく君は、周りにあんなに綺麗で可愛い女の子たちを侍らせているんだし</p><p>美子さんに憎まれるのは当然か</p><p>だから、あたしみたいに君の女にならない人間も必要なんだよあたしたちが情を通じていないことは、見る人が見れば判ることだから</p><p>情を通じる</p><p>セックスしていないってこと</p><p>え、じゃあ見る人が見れば、オレがどの子とセックスしているかは判るものなんですか</p><p>判るよ勘の鋭い人ならね</p><p>時に女の子はホント、表情が変わるから</p><p>あのさそう言う実例を、この数日で、あたしが何回見たと思ってる</p><p>そうだ、みんな</p><p>ほんの数日前は、処女だった</p><p>って、オレも童貞だったし</p><p>ホント君はセックスした相手を、幸せな顔に変えてしまうよね性欲に満足した顔じゃないんだよそういうのは、娼館で何人も見てきたからそうじゃなくって、君の場合は本当に女の子たちが、幸せそうなんだ肉体だけでなく、心も満足しているんだろうね</p><p>でも、あたしはしない今は夢があるからね君に満足させてもらうんじゃなくって、自分で自分の夢を叶えて満足したいんだよ</p><p>マルゴさんの夢って、何なんですか</p><p>フフッ、それはね</p><p>それから、マルゴさんとみんなの居る部屋へ行った</p><p>真緒ちゃんとアニエスが、クークー寝息を立てていた</p><p>寧やメグやマナは、静かにしている</p><p>イーディは、アニエスちゃんの髪を優しく撫でている</p><p>渚が、オレたちのためにお茶を入れてくれた</p><p>アニエスちゃんやっぱり、人が多いところへの外出だったから、気疲れしたみたい</p><p>でも、みんなと一緒だから怖がったりしなかったわ</p><p>うんすっかり家族と打ち解け合ってくれたのは、嬉しい</p><p>恭子さんは</p><p>そういえば、ミス・コーデリアもいない</p><p>ホテル内に別の部屋を取ったって、そっちへ行ったわこの部屋は香月セキュリティ・サービス、みすずちゃんたちの控え室として取った部屋でしょ</p><p>そうかいつまでも、この部屋に居るわけにはいかないのか</p><p>ロシアの議員に付いて来た外国企業の押さえていた部屋を、譲ってもらったみたいコネクションがあるって言ってたわ</p><p>そう言えば、恭子さんがそんなことも言っていた</p><p>ミス・コーデリアの部下の２人も、そっちに合流するって今晩はこのホテルに泊まって、明日、日本を離れるそうよ</p><p>じゃあこのまま</p><p>ミナホ姉さんに、さよならも言わずにヨーロッパ経由で、ロサンゼルスへ</p><p>いつものことだよ突然来て、突然いなくなるのが、恭子さんだから照れ性なんだよ、あの人</p><p>久しぶりに会ったと思ったら、颯爽登場とか大見得を切って現れるしいなくなる時は、スッといなくなる</p><p>そうねさよならを言うと悲しくなるからって、恭子さん言ってたわ</p><p>そんなセンチメンタルなところがある人なんだ</p><p>人は奥が深い</p><p>華やかな人だからいなくなると寂しいよね</p><p>寧も、そう言った</p><p>また、すぐに戻って来るよ人に忘れられるのが、大嫌いな人だから</p><p>３ヶ月後には、またレイちゃんと対戦するって言ってたし</p><p>その前の来週のバービーさんたちの闘いはメールか何かで指示してくるつもりなんだろうか</p><p>ああミス・コーデリアの部下のゴルビーさんていう人が、指示出しに来日するんだっけ</p><p>ふぁぁ</p><p>オレは、アクビをした</p><p>ヨシくんも、眠いの</p><p>メグが、笑ってオレに言う</p><p>いや、ちょっと疲れたなって</p><p>そうねホント、このゴールデンウィークは、色んなことがあったものね</p><p>メグの言葉にオレはこの数日のできごとを思い出す</p><p>ホント、色んなことがあったなあ</p><p>でも、明日からは学校だ</p><p>お兄ちゃん、一日ぐらい休んだら連休中、ずっと忙しかったんだし</p><p>いいんじゃないっ明日は、学校サボっちゃおうよっそしたら、あたしもサボるからさっ</p><p>寧が、ニタッと微笑む</p><p>マナも行く学校がないしお兄ちゃんと一日、ゴロゴロしてたいなあっ</p><p>マナは新しい戸籍を手に入れて、新しい中学が決まるまでは何もできない</p><p>ダメよ、学校をサボるのは良くないわ</p><p>真面目なメグが、そう言う</p><p>そりゃ、メグちゃんはそうだろうけれどヨッちゃんは、克姉とパン屋さんやるんだしさ高校なんて別に卒業しなくてもいいんだからっ</p><p>と、すでに卒業する気の無い寧が言う</p><p>ていうか寧は</p><p>奈島寧という人間が実在していないためゲンジツには、学籍が無い</p><p>クラスの名簿に名前があって、毎日登校していても</p><p>入学した記録の無い寧には卒業証書が授与されることは無い</p><p>寧ちゃんは、そうでも彼には、ちゃんと学校へ行って欲しいわそして、お友達たちと楽しく高校生活を送ってもらいたいの</p><p>渚は、高校１年生の時に誘拐されて娼婦になったから高校生活に憧れがある</p><p>じゃ、しょうがないかっ</p><p>寧は、あっさりと諦めた</p><p>あたしも、久しぶりに自分の教室に行ってみようかなあっ</p><p>屋上の主金髪の不良少女と、校内で恐れられていた寧</p><p>髪は、黒髪に戻り本来の自然な美しさを取り戻した</p><p>マナは、アニエスやイーディの相手をしてやってくれよアニエスは、学校の勉強を始めないといけないしイーディも、少しは日本語を覚えないといけないだろうから</p><p>アニエスは１２歳だがこれまで一度も、学校へ行ったことが無い</p><p>学校に入るためには小学校１年生からの勉強を、誰かが教えないといけない</p><p>イーディも、今のままの状態ですぐにうちの高校へ編入するのは難しいだろう</p><p>アニエスは来年、中学からの登校を目指すんだっけ</p><p>オレが、尋ねる</p><p>そうねやっぱりそれくらいは掛かるわよね外国からの編入ってことにするにしても、来年の４月からにした方が良いでしょうね</p><p>イーディは</p><p>面白いから、このままうちの高校に放り込むのもアリだと思うけどっどうせ、ヨッちゃんたちのクラスでしょメグちゃんが大変だろうけどっ</p><p>そう言えばオレとメグが学級委員なんだよな今は</p><p>イーディは、様子を見て無理なら、夏休み明けからでもいいじゃないか３ヶ月あれば、言葉なんてかなり覚えるし</p><p>自分もアメリカから日本に連れて来られた経験のある、マルゴさんがそう言う</p><p>そうねマルゴちゃんは、覚えるまで早かったわね</p><p>イーディは頭が良いから、あたしよりも早いかもしれないよ</p><p>マルゴさんのイーディの評価は、相当高いようだ</p><p>みんな、お待たせ</p><p>ミナホ姉さんと克子姉が入って来る</p><p>で、どうすることにしたの</p><p>香月様の提案を、とりあえずは受け入れてみることにしたわ色々、問題はあるけれど幸代たちを、このまま放っておくわけにはいかないし５年間限定なら</p><p>この猶予期間で今度こそ、全員、足を洗うことができるように頑張るわ</p><p>いや、他の娼婦しかできないお姉さんたちのことは判らないけれど</p><p>岩倉さんはヘンタイ専門の娼婦が天職な気がする</p><p>でも、岩倉さんみたいな困った人を放っておけないのがミナホ姉さんなんだな</p><p>再開できるメドが立ったらあたしの引退式をするわ</p><p>そしたら、あたしのお客様たちを新しい子たちに紹介することができるし</p><p>克子姉の引退式</p><p>もちろん、もうお客は取らないわよお相撲さんの断髪式みたいなものよ引退宣言したら、もう本場所の土俵には上がらないでしょ</p><p>えっと、克子姉その例えはどうかと思う</p><p>ていうかちゃんとお客様にご挨拶したいのよケジメとして</p><p>そうねあたしはそういうことができなかったから</p><p>渚は真緒ちゃんを孕まされて、白坂創介に娼館から追放された</p><p>当然、自分の顧客に挨拶する時間なんて無かったんだろう</p><p>自分のお店を持ってからお客様だった方たちにご挨拶状をお送りしたんだけれど、やっぱり何もお伝えしないまま引退したことで、あたしに悪感情を持っていらっしゃる方もいらしたから</p><p>そんなことも、あったんだ</p><p>克子が自分の事業を始めるならきちんと引退式をした方がいいわそしたら、あなたのお客様たちが、みんなサポートして下さると思うし</p><p>悪く思われるよりは全然良い</p><p>もしかして娼館を再開するんですか</p><p>うん恵美にとっては色々と思うこともあるでしょうけれど</p><p>メグは黒い森の娼館で生まれた娘だ</p><p>娼館の存続については、納得できない思いもあるんだろう</p><p>詳しいことは、車の中で話してあげるわ</p><p>ホテルの部屋から、出発する</p><p>渚が、眠っている真緒ちゃんを</p><p>オレが、アニエスを抱きかかえる</p><p>克子姉は、みすずたちのために用意してきた化粧道具なんかを入れたバッグを抱え</p><p>メグとマナも、大きなバッグを抱えていた</p><p>マルゴさんとイーディは、警護役だから何も持たない</p><p>何か起きた時に、動きが鈍るのは困る</p><p>ミナホ姉さんと寧が、ノートパソコンなんかの機材を持った</p><p>また、随分たくさん持って来たもんだな</p><p>廊下で、香月セキュリティ・サービスの黒服のお姉さんに声を掛ける</p><p>部屋は、香月セキュリティ・サービスで借りているから清算も、そちらに任せる</p><p>ミナホ姉さんが、ルームキーを黒服さんに渡した</p><p>ジッちゃんやみすずたちは、まだホテルの別の部屋に居るらしい</p><p>ロシアとの裏交渉は司馬さんたち、ジッちゃんの重役たちが、実務者レベルの会議を続けているから、その結果報告が出るまでは帰れないようだ</p><p>まあ、あんまり遅くなるようならみすずたちだけ、先に帰らせてくれるだろう</p><p>美智もいるし、谷沢チーフも、大徳さんたちも居るから警護の心配はしない</p><p>そのままオレたちは、真っ直ぐに地下駐車場へ向かう</p><p>公安さん、付いて来ているけど無視してね</p><p>オレたちが乗って来た渚の店のバンが一台</p><p>それと、ミナホ姉さんの車と、克子姉の車</p><p>お屋敷からは、２台で来たのか</p><p>まあ、行きは荷物もあるし、みすずと瑠璃子と美智も乗って来たんだもんな</p><p>真緒は、あたしのバンに乗せるわチャイルドシートがあるのは、この車だけだから</p><p>アニエスちゃんも乗せちゃおうよっ</p><p>寧の言葉に、オレはアニエスをバンに運ぶ</p><p>警護役は、一番前の車輌と最後尾に１人ずつにしようだから、イーディが渚さんのバンに乗って</p><p>マルゴさんが、指示する</p><p>ちょっと、マナイーディに、真緒ちゃんとアニエスを守ってくれって伝えてくれ</p><p>マナが話すとイーディは、ニッと笑う</p><p>これでイーディも、バンだ</p><p>先頭車は、あたしが運転するからミナホの車でいいよね</p><p>そうね、じゃあ恵美も一緒乗って</p><p>さっきの話したいから</p><p>何故、娼館を続けないといけないのかという話をミナホ姉さんはしたいのだろう</p><p>自分自身を納得させるためにも</p><p>じゃあ、あなたとマナちゃんはあたしの車ね</p><p>そうね、その方がいいわ彼はもう、知っているし</p><p>メグが異議を唱える前にミナホ姉さんが、そう言う</p><p>寧ちゃんもお嬢様たちと一緒に乗って、話がこじれた時に冷静に意見を言える人がいた方がいいから</p><p>克子姉が、寧に言う</p><p>え、それはマルゴお姉ちゃんがいるからあたしは、ヨッちゃんと一緒の方が</p><p>あたしは、警戒があるから難しい話をしながら運転はできないよ</p><p>ということで、先導車はマルゴさん、ミナホ姉さん、寧、メグ</p><p>克子姉の車はオレとマナということになる</p><p>はい、じゃあ乗り込んでっ</p><p>克子姉の号令でオレたちは、それぞれの車に乗り込む</p><p>すると、バックミラー越しに、克子姉が言う</p><p>後のシート、倒しておいた方がいいわよ</p><p>マナちゃんしてみたかったんでしょカーセックス</p><p>昔は、お店の値段や品名が全部手書きで</p><p>商業高校には、そのpop文字を書くための授業さえあった</p><p>昔の飲食店のウェイトレスさんは、全てのテーブルの注文をその場で暗記していたそれがウェイトレスさんに必要なスキルだった</p><p>昔のアニメの監督は、アナログ式のストップウォッチだけで、全てのカットの秒数を合わせた</p><p>いつの間にか、変わってしまって忘れられてしまっていることって多いですよね</p><p>よく考えると、そんな昔でもないんですけれど</p><p>576．車の天井を見上げながら</p><p>でも、お兄ちゃん疲れてるでしょ嫌なら別にいいよ</p><p>マナは、そう言ってくれる</p><p>だけどオレは、マナとする約束をしていたよな</p><p>今は休んでおいてお屋敷に戻ってからでも</p><p>いや、レイちゃんが来るんだっけ</p><p>マナとするのなら、このタイミングしか無いよな</p><p>そういう深刻な顔はしないのセックスは、相手と楽しみながらするものよ</p><p>克子姉が、ミラー越しにそう言う</p><p>前と後の車の子たちに見つからないように、イチャイチャするそう考えてみなさい面白そうでしょ</p><p>そうだねそれは面白いかもっ</p><p>前の車はマルゴさんの運転で、メグと寧がミナホ姉さんと話している</p><p>後ろは渚の運転で、イーディがアニエスと真緒ちゃんを見てくれている</p><p>エッチしなくてもいいよっ、お兄ちゃん触りっこして、ゴロゴロしよう眠くなっちゃったら、眠っちゃってもいいしマナがお兄ちゃんのこと、抱きしめててあげるっ</p><p>それならそれでいいか</p><p>オレは、シートを倒してゴロリと寝転がった</p><p>あ、やっぱり身体が相当疲れている</p><p>横になった方が楽だ</p><p>マナは、寝転がらないで外の様子を見ている</p><p>マナちゃんに、一つだけ注意ね</p><p>車が走り出したら、危ないからおしゃぶりしたり、舐めたりするのは禁止よそれから、お互いの舌を絡めるのも車が段差に乗り上げたりしたら、歯がガチッとなって大変なことになっちゃうからね</p><p>はーい、克子お姉ちゃん</p><p>マナは、明るく返事した</p><p>ああ、前の車が動き出すわあたしたちも行くわよ</p><p>ドゥルルルっと、エンジンが始動する</p><p>ああ、全身に振動が伝わってくる</p><p>そして、オレたちの車も動き出す</p><p>マナは、前後の車の様子を見ている</p><p>オレも、起き上がる</p><p>イーディちゃんが、手を振ってくれたから手を振り返したの前の方はこっちの車のことは全然気にしてないみたい</p><p>前の車の車内を見る</p><p>ミナホ姉さんの娼館の再建プランを聞いているんだろう</p><p>っていうか、ミナホ姉さん自身、色々と迷っているから</p><p>話しながら、メグや寧に意見を聞いているのかもしれない</p><p>後ろの方を振り向くと</p><p>あ、公安さんの車も付いて来たわ１台きりのようね</p><p>恭子さんたちが、オレたちと一緒にいないことは判っているし</p><p>香月家の娘たちも、同乗していない</p><p>一応、念のために１台尾行を付けてみたということなんだろう</p><p>香月セキュリティ・サービスの監視車は、いないんだな</p><p>まあ、ホテルの警備で手一杯だろうしな</p><p>ああ、イーディは公安の尾行車を気にしているな</p><p>渚のバンの中のイーディが、背後に注意しているのが見える</p><p>まあ心配ないと思うけれど</p><p>ホテルの地下駐車場から、急な坂道の通路を上がって外へ</p><p>すっかり夜も更けてきた</p><p>車外は暗い</p><p>大きくカーブを曲がってホテルの敷地外へ</p><p>街灯と、街の明かりの中をオレたちの車列は、走って行く</p><p>お兄ちゃんもう大丈夫みたいだよ</p><p>マナが、コロンと寝転ぶ</p><p>靴を脱いで</p><p>お兄ちゃんも、ここにどうぞっ</p><p>自分の横を、ポンポンと叩く</p><p>オレも、横になる</p><p>今度は、靴も脱いでああ、楽だな</p><p>車内は薄暗い</p><p>マナの大きな瞳がすぐ横で、オレを見ていた</p><p>お疲れ様でしたっお兄ちゃんはいっぱい、頑張ったよねっ</p><p>だからマナが、撫で撫でしてあげる</p><p>マナが、オレを抱きしめオレの頭を撫でてくれる</p><p>どうしたんだよマナ</p><p>オレ、褒められるようなことは何もしていないぞ</p><p>みすずお姉ちゃんやルリお姉ちゃんは、悪気は無いんだろうけれどお兄ちゃんのこと、超人だと思い込み過ぎているから</p><p>メグお姉ちゃんもそうお兄ちゃんが、ずっと側に居てくれるのが当たり前だって信じちゃってる</p><p>御名穂お嬢様と寧ちゃんもそうよ</p><p>イーディちゃんやアニエスちゃんは今は、真緒ちゃん並みに気を遣ってあげないといけない時期だしね</p><p>だから、克子お姉ちゃんたちはお兄ちゃんを、この車に乗せたの</p><p>そうよこれは、あたしとマルゴちゃんと渚の計画せめて、お屋敷に着くまでの時間くらい、この人を解放してあげないと</p><p>でも、お兄ちゃんがお休みするのならあたしよりも、克子お姉ちゃんや渚お姉ちゃんが抱きしめてあげた方が良いと思うよ</p><p>克子姉は、苦笑して</p><p>だってそれぞれの車に、運転手とお世話係が必要でしょ</p><p>先頭車はマルゴさんが、運転手兼世話係で</p><p>後ろのバンは渚か</p><p>マナちゃんが運転できるんなら、あたしが抱き枕係をやっているわよっ</p><p>残念ながらマナはまだ、１４歳だ</p><p>色々考えたんだけどこれしか方法が無かったの</p><p>今いる家族で運転できるのはミナホ姉さん、克子姉、マルゴさん、渚</p><p>寧も、アメリカで偽造の国籍で免許を取って、運転はできるけれど日本では、無免許なんだよなあ</p><p>奈島寧子は、帰国していないことになっているし</p><p>渚は、真緒ちゃんが眼を覚ました時に寂しがるといけないから後ろのバンに乗らざる得ない</p><p>ミナホ姉さんも自分で運転しながら、細かい話をするのはなあ</p><p>マルゴさんが運転しながら、周囲の警戒をしてくれている状況があるから安心して、メグや寧と話ができるんだな</p><p>ということで、克子姉にはどうしてもオレたちの車の運転をしてもらわないといけない</p><p>でもどうして、あたしなんですか</p><p>それはね年下組の中では、マナちゃんが一番自分の立場が判っているからよ</p><p>克子姉は、そう答える</p><p>あたしはお兄ちゃんに助けてもらわなかったら、もっともっと不幸になっていたはずだから</p><p>オレを抱きしめる</p><p>ありがとう、お兄ちゃん雪乃お姉ちゃんを助けてくれたことも、本当にありがとう</p><p>雪乃お姉ちゃんのことだからどうせ、お兄ちゃんにありがとうは言ってないんでしょだから、マナが言うねありがとうお兄ちゃん</p><p>オレは雪乃をレイプした男だ</p><p>マナだって、最初はレイプだったし</p><p>礼を言われるようなしていないよ</p><p>あたしが、生きてるよこんなに幸せで絶望しないで、これからも生きていけるありがとう、お兄ちゃん</p><p>そしてハッとする</p><p>そっか今、素直にお兄ちゃんにありがとうって言えるのは、あたしだけなんだね</p><p>メグのお姉ちゃんたちは、お兄ちゃんと一緒にいられる幸せは、当たり前なものだって思っているしイーディちゃんやアニエスちゃんは、この幸せを受け入れたばかりで、まだ言葉にできない</p><p>そしてあたしや渚は、言葉にするのが照れくさいしね</p><p>だから、あたしたちの分までその人を抱きしめてあげて、ありがとう、お疲れ様って</p><p>マナの大きな眼が、オレに微笑む</p><p>あれがとう、お兄ちゃん大好き本当に、お疲れ様でした</p><p>オレ何かの役に立ったのかな</p><p>オレ誰かのために、何かできたのかな</p><p>マナが、オレを撫でてくれる</p><p>あたしが生きてる雪乃お姉ちゃんもアニエスちゃんは、地下室から出られたイーディちゃんには、生きていく場所が見つかった</p><p>恵美ちゃんは、娼婦にならないで済んだわ寧ちゃんは、心の孤独から立ち上がったお嬢様だって、こうして復讐が済んだ後も、生き続ける決意をして下さった</p><p>あたしや渚は娼婦だった過去を背負ったままでも、前に向かって生きていく力をもらったわ翔お姉さんやレイちゃんだって、あなたから勇気をもらっている</p><p>全部、お兄ちゃんのおかげだよお兄ちゃんが、頑張ってくれたからだよ</p><p>そして、これからだってみんなお兄ちゃんを必要としているんだよ</p><p>オレがこんなオレが、必要とされている</p><p>あたしだってお兄ちゃんがいなくなったら、生きていかれないもん</p><p>そんなことないだろ</p><p>無理だよお兄ちゃんのセックス奴隷だもん、あたしセックス奴隷にしてもらえたから生きていることを許してもらっているんだもん</p><p>違うよもう、マナもオレたちの家族なんだからもし、オレが突然死んだってみんなが、マナを助けてくれるよそうだよね、克子姉</p><p>運転席の克子姉は</p><p>助けないと思うわよ</p><p>そうだよお兄ちゃんにご奉仕をしてお兄ちゃんにとって、役に立っている人間だって今は見てくれているから、マナは生きてるんだよお兄ちゃんがいなくなったら、外に放り出されると思うよ</p><p>そんなバカな</p><p>マナちゃんだけじゃないわイーディちゃんと、アニエスちゃんもね</p><p>だから、あなたは一生懸命生きなさい自分の命を大切にするのよあなたが、死んだら他の子たちも、死んじゃうわよ</p><p>あたしもあなたの後を追って死ぬけどねお嬢様も、世を儚んで自殺するかもしれないわ寧ちゃんは、自暴自棄になるでしょうし恵美ちゃんだって、突発的に何をしでかすか判らないわ</p><p>脅かさないでくれよ</p><p>脅しじゃないわ事実よ渚だって、どうなっちゃうか判らないし香月家は間違いなく、全面抗争ねみすずさんも瑠璃子さんも、他の男と政略結婚させられるとなれば自ら死を選ぶでしょうね美智ちゃんだってエキセントリックなところがあるから</p><p>だからお兄ちゃんは、ずーっと元気でいてくれないと困るんだよ</p><p>別にあなたが悩むことは無いのよただ、元気に生きていてくれればいいのよあなたさえ元気ならどんなトラブルも、あたしたちが協力して対処するから</p><p>でも、お兄ちゃんがいなくなっちゃったらあたしたちの家族は、バラバラになっちゃうんだからね</p><p>じゃあ、オレはどうしたら良いんだ</p><p>身体の健康は、あたしたちが考えるから食事は、あたしがバランスの良い物を用意するし、運動はマルゴちゃんが見てくれるってみんなで、ちゃんとケアするから、気にしないでいいからね</p><p>だから、あなたは心の健康にだけ気を付けて</p><p>心の健康</p><p>何か悩みがあったら、何でもどんなことでも、あたしたちに相談すること人を選んでくれてもいいわあたしに言いづらくても渚や、マルゴちゃんになら話せるっていうこともあるでしょ</p><p>後はセックスね</p><p>今みたいにあたしたちに気を遣わなくていいからねみんな、平等にしようとか回数を合わせないととか、考えないでしたくなったら、するしたくない時は断るそういう風にしてもしそれで、みすずちゃんたちが文句を言ったら、あたしと渚で怒ってあげるから</p><p>最近、お兄ちゃん我慢しすぎだよさっきも、克子お姉ちゃんがマナとカーセックスって話をしたら、ゲッていう顔をしたでしょ</p><p>あ、ゴメン</p><p>それはいいんだよ今日はお兄ちゃんいっぱい、エッチしなくちゃいけなくて大変だったんだからでも、その後でそう言えば、マナとエッチする約束していたから、頑張ってもう一度しなくちゃいけないって顔をしたよね</p><p>そう思ったんでしょ</p><p>思った</p><p>オレは、素直にそう言った</p><p>そういうの、もう止めてみすずお姉ちゃんたちは、お兄ちゃんを超人だと思っているから、お願いすれば何回でもしてくれるって信じてるんだろうけどそうじゃないこと、マナは知ってるから</p><p>マナちゃんはお嬢様に、ラブホテルで耐久セックス大会をさせられたものね</p><p>そう言えばマナを殺さない代わりに、何度もセックスする苦行をした覚えがある</p><p>ああいう苦しそうなエッチもう、お兄ちゃんにはして欲しくないから</p><p>もっと気楽でいいからあたし、お兄ちゃんのセックス奴隷だよお兄ちゃんの命令なら、いつでもどこでもセックスするよその逆にお兄ちゃんがしたくない時は、そう言ってくれたら、それでいいんだよ</p><p>そう言ってくれると何か、ホッとする</p><p>そうねしなきゃいけないって思ってするセックスとか、身体と心に良いわけがないから</p><p>その代わりしたい時は、遠慮しちゃダメよまだ若いんだから、あなたはガツガツしてていいのよ</p><p>渚もそう思うでしょ</p><p>振り向くと、後ろのバンがパッパとライトを強く光らせる</p><p>オレたちの会話渚は聞いているの</p><p>当たり前でしょ渚の車のメンバーを見てご覧なさい</p><p>渚車はアニエスと真緒ちゃんが寝ている</p><p>イーディは、日本語が判らない</p><p>ああ、渚が盗聴していても問題は無い</p><p>それとさっきの香月様とのお話だけれど</p><p>新しく娼婦にするために、没落した名家のお嬢様たちにあなたが、セックス指導するって話のことよ</p><p>あれあなたが、その子たちを見て可愛くて、セックスしたいと感じた場合だけ受けなさい</p><p>お嬢様はあなたが黒森家の後継者なんだから、そういう仕事をしなくちゃいけないみたいにおっしゃってたけれどそんな義務は無いわ今夜は、お嬢様は少し興奮していらしたから、あたしは何も言わなかったけれど明日にでも、お話しておくから</p><p>克子姉は、少し怒っているようだった</p><p>あなたは、義務のセックスなんてするべきではないのよ娼館の人間にするために、あたしたちはあなたを受け入れたわけじゃないんだから</p><p>後ろの車のライトが、瞬く</p><p>渚も、克子姉の考えに同意しているらしい</p><p>ただ相手のお嬢さんを見てみて、あなたがセックスしてみたいと感じたら、好きに抱きなさい性的な魅力を感じたら、躊躇なくねそして絶対に、その子たちに対する責任は感じないこと</p><p>一度でもセックスしたら、一生相手の面倒を見るっていう考えそろそろ止めなさいもう、手一杯でしょ</p><p>あたしや渚やお嬢様が、無理矢理に娼婦に堕とされたわでもその子たちは、自分で娼婦になるという道を選んだのよ経緯が違うのあなたが、その子たちの人生を背負ってあげる必要は無いわよそれこそ、その子たちが思い悩んで人生を選択した決心に対して失礼でしょ</p><p>克子姉の言葉が、オレの心に響く</p><p>そして娼婦になるんだから、結局、誰かがセックス研修をしてあげることになるのよ別にあなたでもいいのあたしも初めてのセックスはあなたが相手をしてあげた方が良いと思うわでも、義務じゃないんだからあなたが、抱いてみたいって感じるお嬢さんだった場合だけすればいいのよ</p><p>あなたは、魅力的な女の子の処女を味わう女の子は、セックスを教わるフイフティな関係よこれが義務だから、セックスを教えてあげないといけないとかじゃ、男も女も悪夢でしかないわ</p><p>そして、セックスを教えてあげた女の子とはそれ以上の関係にはならない何があっても家族にはなれないからねその子が娼婦として生きていく限りは</p><p>一度きりでもう二度とセックスしちゃダメってことだね</p><p>オレの言葉に、克子姉は</p><p>その子の身体が気に入ったのなら、研修って名目でまた抱けばいいわその代わりちゃんとセックスのテクニックを教えるのよ大事なことは、深い情を通わせないってことだけよむしろ、好きなだけ抱きなさい</p><p>いや、それならオレもお金を払わないといけないだろ</p><p>相手は、娼婦なんだから</p><p>ダメよあなたは、お金を払ってはセックス教師として、その子に出会ったんだから最後まで、それで通しなさいあなたが、教えるのよ本当なら、むしろあなたが指導料を取るべきなのよ指導料を取らない代わりに、気持ち良く射精させてもらうそういうつもりでいなさい</p><p>あたしたちは一生、あなたにお金で娼婦を買うような真似はさせないから</p><p>お金で女を買うくらいならあたしたちが、どんな女でも用意してあげるから娼婦を買うことだけは、絶対にダメよ</p><p>娼婦という存在を克子姉は憎んでいる</p><p>とにかく、相手に性的な魅力を感じたら躊躇なく抱くそうじゃなかったら、抱かないそして一度のセックスで、相手に情を通じないこのことは、これから徹底して欲しいのよ</p><p>多分ねこの件だけでなく、これからどんどんあなたは、色んな女の子とセックスしていくことになると思うから</p><p>みすずちゃんや瑠璃子ちゃんあたりから自分の同級生や、後輩の女の子をあなたに捧げるなんて話されてない</p><p>それはうん</p><p>そういう話はもう、されている</p><p>でも、そういうのはその場の話っていうか、冗談だと思うし</p><p>あの子たちは本気よ香月家のそれも、閣下の直系のお嬢様たちよ</p><p>人を支配する血筋よ逆に、支配されたがっている人たちが、次々に寄って来るわ</p><p>ジッちゃんの淫蕩な血</p><p>同じルールで通しなさいみすずさんや瑠璃子さんが連れて来た子でもあなたが魅力を感じなかった子は、拒否なさい抱いてみたいと感じた子は、躊躇しないで抱きなさいそしてセックスだけの関係でいるのよ</p><p>でもそういうわけには</p><p>あなたは気にしなくて良いのあなたの前に連れて来たみすずちゃんたちが責任を取るべきことだから大きなトラブルになったら、あたしたちも動くわだから、心配しなくて良いのあなたは自分の欲望に素直になって、犯したい子だけを犯せば良いのよ</p><p>あたしたちは犯罪組織の人間だしみすずちゃんたちは、名家という特権階級の人間よ最初から、一般社会の倫理のルールなんて、守ってないんだから綺麗事を通す必要は無いのよ</p><p>オレがすでに犯罪者だという自覚はある覚悟もある</p><p>でも、女の子たちに悲しい思いをさせたくはないよ</p><p>それは、あなたのやり方しだいでしょ</p><p>オレのやり方</p><p>世の中の女の子は、みんな処女を捧げた子と結婚するわけではないわ素敵な初体験にしてあげればいいだけのことでしょあなたと何度かセックスしてそういう子たちは、離れて行くことになるわ良い思い出にしてあげればいいの別にセックスしたことで、一生の責任を取る必要はないのそれを最初から割り切ってて欲しいのよ</p><p>もちろん、中には本当に良い子で、あなたが家族にしたいと思う子も出て来るかもしれないわその時は、またそうなった時に相談してくれればいいの</p><p>今までのオレは、女の子とセックスするということに気負いすぎていたのかもしれない</p><p>したいと思った子とするしたくない子とはしないとても気に入った子なら、自分の女にするそれだけのことよ、簡単でしょ</p><p>ようく考えてそれがどういうことなのかってことを</p><p>例えば、みすずが女の子を連れて来てもその子が嫌がっているようなら、オレが気に入らなかったことにして帰せばいいのか</p><p>中には、どうしても、みすずの前で初体験をしてみたいというような困った嗜好の女の子だっているかもしれない</p><p>そういうことを、オレが感じ取って残す女の子を決める</p><p>なおかつ、オレもオレの好みで、したいと思った相手とだけする</p><p>みすずが１０人連れて来ても１人だけ選んで、後は帰してもいいんだ</p><p>っていうか、全員帰ってもらったって良いんだ</p><p>オレにだって、相手を選択する権利があるんだから</p><p>ありがとうすごい楽になったよ</p><p>したい子とは、どんどんするのよ学校の女の子や、街で出会った子でもこの子とセックスしてみたいなって思ったら、あたしたちに言いなさいセックスできるようにしてあげるから</p><p>いやそんなの</p><p>そういうことができる力が、あたしたちにあることは判っているわよね</p><p>オレは克子姉が、マナを取り込むためにしたことを知っている</p><p>偶然に知り合ったフリをしてお屋敷に連れて来てオレに犯させた</p><p>そういうことが、黒い森の組織は簡単にできる</p><p>判ってて欲しいことは、あなたの後ろにはそういう力があるってことそれを何が何でも使えって言っているわけじゃないわよまあ、あなたがバカじゃないってことは判っているから、心配はしないけれど</p><p>オレが克子姉たちの力を、好き勝手に借りてメチャクチャな乱行するわけは無いと信じてくれている</p><p>ただ、とにかく気を楽にして欲しいのあなたには力があるあたしたちの力、みすずちゃんたちの力、翔お姉さんたちの力恭子さんだって、あなたの味方よ</p><p>黒い森の犯罪組織としての闇の能力</p><p>香月家の財力と権力</p><p>香月セキュリティ・サービスの表の戦闘力</p><p>キョーコ・メッサーという裏の戦闘力</p><p>あなたは、１人じゃないわそしてあなたが、どう生きようとあたしたちは助力を惜しまないたとえ、あなたが犯罪者になったとしてもね女の子だって、何人としたっていいのよ１０００人斬りとかしてみたい</p><p>可愛い子限定で、１０００人とか１日、１人でも３年で達成できるわね</p><p>克子姉はそれが可能なことだと示してくれている</p><p>オレが望むならできないことではないと</p><p>何も悩むことは無いのよ眼の前にあるものを食べるだけよ</p><p>眼の前にあるもの</p><p>ある外国人の墓誌にねほら、海外の人って、お墓に亡くなった人について一言書き記したりするでしょそれに、こういうのがあったのよ彼は、自分の皿に供されたものだけを食べた</p><p>自分の皿に供されるものだけを食べる</p><p>あなたの場合も同じよあなたの前に現れる女は、全て、あなたに供された女よあなたは、その子を食べるかどうか、決めればいいの美味しそうなら食べる不味そうなら食べないそれだけでいいのよ</p><p>お兄ちゃん、そろそろ脱ごうか</p><p>オレの隣でマナが、言った</p><p>さっきから、ずっとお兄ちゃん、マナのおっぱいとお尻を揉んでいるよ</p><p>克子姉の話について考えながらオレは</p><p>ごめん、ちょっとつい</p><p>いや、いいんだよマナは、おにいちゃんのものなんだからどんどん触って</p><p>うん、マナの身体はプニプニしている</p><p>とても良い感触だ</p><p>それに勃ってきちゃったでしょ</p><p>マナが、オレの股間をまさぐる</p><p>克子お姉ちゃんのお話で興奮しちゃったの</p><p>オチンチンが固くなってる</p><p>それなら、マナのこと犯してみたらいいと思うよ</p><p>ゆうきまさみ先生のエッセイで自分らしいキャラクターの作り方というのがありまして</p><p>その極意は、自分が好きな他のマンガのキャラクターを、何も見ないで描くという</p><p>横にお手本を置いて、真似するとただのパクリ・キャラになってしまうのですが</p><p>お手本を見ないで自分の記憶と想像だけで再現すると、ちゃんと別のキャラになるという</p><p>それは自分の脳と手から生まれた自分のキャラなんだということですね</p><p>綾波レイと長門ユキの違いみたいなことでしょうか</p><p>この作品では、もっと複雑なキャラ作りをしています</p><p>ある一つの既成のキャラを想像して</p><p>そこから顔は＊＊みたいにして、声は＊＊さんの声で、身長は元のキャラより＊＊センチ高くて、でも年は＊歳も下とか</p><p>ほら、違うキャラになりました</p><p>577．ヘンタイさんに、あたしはなる</p><p>マナがシャツをたくし上げて、ブラジャーを露出させる</p><p>ホック外して</p><p>オレは、マナの背中に手を廻しホックを外す</p><p>ブラを押し上げまだ成長途中で固いおっぱいを外気に触れさせる</p><p>いたずらしていいよ</p><p>クスッと微笑むマナ</p><p>オレは、マナのおっぱいを揉む</p><p>小さな肉の山が、オレの手の中にぴったりと納まる</p><p>桜色の乳首が、乳輪の中でコリコリしこっていた</p><p>お兄ちゃんて、おっぱい好きだよね</p><p>マナもねお兄ちゃんの手が好きもっと触って</p><p>車の後部座席のシートを倒して、寝転がっているオレたち</p><p>抱き合ったまま、オレはマナのおっぱいの感触を楽しむ</p><p>あ、信号待ちなのか車が、停車する</p><p>急に車が発進すると危ないから、舌は絡めない</p><p>唇だけだ</p><p>薄暗くて、マナの顔がはっきり見えないのが今一つだよな</p><p>そうかなあたしは、こういう暗いところでするのも良いと思うよ</p><p>クスッと息を漏らす</p><p>お兄ちゃんと２人でとっても、いけないことをしている感じがするから</p><p>確かに他の車に乗っている女たちに隠れて、こんなことをしている</p><p>うん、暗いからよく見えない代わりに</p><p>マナの１４歳の肌の瑞々しさが手の感触で伝わって来る</p><p>マナの髪の香りも</p><p>耳や首筋から、甘いミルクの様な体臭も</p><p>生々しく、オレの性感を刺激してくれる</p><p>マナの手が、ズボンの上からオレの股間をまさぐる</p><p>ズボンとパンツ、脱いじゃったらパツンパツンでお外に出たいって、張り詰めてるよ</p><p>オレは、ベルトを緩めズボンを下ろす</p><p>パンツも脱いで、勃起を露出させる</p><p>走っている車の中ではフェラチオはできない</p><p>マナは自分の小さな手をペロペロ舐めて、唾を付ける</p><p>指には、念入りに</p><p>マナが、触ってあげるから</p><p>そのままマナの唾でぬるぬるになった手が、オレのペニスを掴む</p><p>亀頭をぷにゅっ、ぷにゅっとしごいてやる</p><p>ああ、気持ちいいよマナ</p><p>そうか、こういう方法なら</p><p>オレも、自分の指に唾を付けマナの乳首を</p><p>円を描くように、指の腹で刺激していく</p><p>ああんっ気持ちいいよ、お兄ちゃん</p><p>マナの湿った息が、オレに届く</p><p>下もこうやって触ってやろうか</p><p>オレもマナの女性器を舐めてやれない</p><p>急ブレーキで舌を噛んだりしたら、目も当てられないことになる</p><p>せめて、唾で濡らした指で触ってやりたいと思った</p><p>唾付けなくても大丈夫だよ</p><p>マナのあそこもう、濡れてるから</p><p>オレは、マナのスカートの中に手を差し込む</p><p>マナのパンティの股間は、すっかりジットリと湿っていた</p><p>オレは布地の上から、ぐにぐにと押し込むように触っていく</p><p>オレのペニスを持つマナの手に、キュッと力が入る</p><p>クリトリスは、この辺だな</p><p>オレは、触感だけでマナの感じやすい部分を探っていく</p><p>あっあんっそこ、いい</p><p>マナのパンティが、どんどん湿り気を増し重くなる</p><p>お、お兄ちゃんま、マナね</p><p>薄暗い車内でマナが、オレに囁く</p><p>もう、欲しいお兄ちゃん、マナを犯して</p><p>マナが、オレのペニスを握っているのと反対の手でもぞもぞと、パンティを脱いでいく</p><p>湿った白いパンティを、傍らに投げ捨てた</p><p>そして、自分でスカートを捲り上げ</p><p>オレに白い下腹部と小さな割れ目を見せつける</p><p>マナね、お兄ちゃんに犯されたいのマナのこと、メチャクチャにして</p><p>マナの身体に、のし掛かる</p><p>早く入れてマナのお腹の奥までお兄ちゃんのオチンチンで、いっぱいにして</p><p>大きく足を開いて、オレを待ち構えているマナ</p><p>オレは、熱い愛液の滴る膣口にオレの亀頭を接触させる</p><p>突き入れてっ</p><p>ぬぷぷぷぅっ</p><p>オレの強勃起がマナの胎内に潜行していくっ</p><p>じゅぷぷぷっと、オレのペニスが沈み込むと接合部分から、マナの愛液をジュルッと押し出されてくる</p><p>ああ、お兄ちゃんの熱いよ</p><p>マナの中もヌルヌルで温かいよ</p><p>そして、オレの先端がマナの膣奥とキスする</p><p>根元までぴっちりとマナの膣に押し込んだ</p><p>はぁぅ</p><p>オレもマナも一旦、そこで大きく深呼吸する</p><p>マナの小さな身体を、ギュッと抱きしめる</p><p>マナも、下からオレを抱きしめてくれる</p><p>お兄ちゃん、このまんま聞いてて</p><p>マナが、オレに耳に囁く</p><p>マナの顔を見ないで声だけ聞いてて、お願い</p><p>運転席の克子姉に聞こえないようにしたいのか、小さな声でオレに囁く</p><p>性器で繋がったまま、身体を重ねているオレだけがマナの声を聞き取ることができる</p><p>お兄ちゃんこの何日かの間に、マナ、何回お兄ちゃんに犯されたのかないっぱいいっぱい、お兄ちゃんにレイプされたよねマナのお腹の中、いつもお兄ちゃんの精液でタプタプしているんだよお兄ちゃんが、いつも中で射精するから</p><p>な、何を言い出すんだマナ</p><p>お兄ちゃん、ホントのことを言うねマナ、今でもセックスがとっても怖いのマナ、初めてがレイプだったでしょだから</p><p>え、ゴメン今、抜くから</p><p>オレは、慌ててマナの胎内からペニスを引き抜こうとする</p><p>ダメ、そのままでいてマナのこと、犯したままでいて</p><p>マナは、オレをギュッと抱きしめて離さない</p><p>マナ、セックスは怖い男の人も怖いもう、お兄ちゃんの許可が無ければ、どんな男の人とも口をきかないからねお兄ちゃんだけだよ</p><p>マナは、オレの耳に直接小声で囁いてくる</p><p>だから、オレにはマナの表情は見えない</p><p>薄暗い世界に、ただマナの声だけが響く</p><p>でもねマナ、ヘンタイさんなのセックスは怖いのにずっと、お兄ちゃんにレイプされてきちゃったからお兄ちゃんに犯されるのが、大好きになっちゃったのお兄ちゃんだけだよ他の人は嫌お兄ちゃんに犯されるって思ったら心がゾクゾクするのお腹の奥からいけないお汁が、トロトロ零れて来るの</p><p>オレのペニスを、マナの湿った膣がキュキュッと締め付ける</p><p>思い出してお兄ちゃん始めて、マナをレイプした時のこと</p><p>オレは、お屋敷の中庭で処女のマナを犯した</p><p>芝生の上に、押し倒して強引に</p><p>途中で雨が降ってきて、オレもマナも泥まみれになったっけ</p><p>気持ち良かったマナのことを犯したのは</p><p>正直に答えて</p><p>気持ち良かったよマナを犯すのは</p><p>あたしは怖かったよ怖くて、痛くて悲しかったいっぱい涙が出たよお兄ちゃんに、お腹の中に射精された時は、絶望したでも、お兄ちゃん許してくれなくって、そのままマナを犯し続けたよねマナの中に、もう１回射精した</p><p>マナが、オレの背中を撫でる</p><p>謝ってくれなくていいからそういうことは、求めてないよ気持ち良かったマナのこと、そんなに犯したかった２回も</p><p>犯したかった</p><p>どうしてマナがパパの娘だから</p><p>マナが可愛かったからメチャクチャに犯して、オレの精液を流し込んでやりたかった</p><p>マナは、小さく呟く</p><p>その後覚えているお兄ちゃんは、マナをお風呂場に連れて行ってマナの身体を洗ってくれたよね</p><p>ホント、偽善者だよなオレ</p><p>そうだよねマナは凄く怖かったよ自分を犯した人と、二人っきりでお風呂に入るなんて</p><p>それから、色々あってほんの数時間後に、またマナのことをレイプしたよねロスト・ヴァージンのやり直しをするって</p><p>ああ、マナの処女を無理矢理破った同じ日にさらにマナを犯した</p><p>そして、また２回中出しした</p><p>どうだったマナをレイプするのは気持ち良かった</p><p>気持ち良かったよ</p><p>オレは、嘘を吐いてはいけない正直に答える</p><p>その日は、それで終わりじゃなかったよねその後、また色々あったけれど結局、その日の夜は、あたしとお兄ちゃんとメグお姉ちゃんと３人でラブホテルに泊まることになって</p><p>ああ、その夜はお風呂でマナとメグとして、それからミナホ姉さんに朝までにさらに１０回膣内射精するように言われて</p><p>マナの処女喪失の日はお兄ちゃんにレイプされっぱなしだった</p><p>１４歳の少女にとっては、辛すぎる体験だったろう</p><p>ごめん本当に、ごめんマナ</p><p>ゴメンで言いながらお兄ちゃんのオチンチン、マナのお腹の中でどんどん大きくなっているよ</p><p>お兄ちゃん認めちゃった方が良いよお兄ちゃん、女の子をレイプするの大好きなんだよそういう男の子なんだよヘンタイさんなんだよ</p><p>マナの声が、オレの心に刺さる</p><p>でも、お兄ちゃんは礼儀正しいヘンタイさんだからこの子は、レイプしても良いって納得できる子しか、レイプしないんだよ誰でも見境無くじゃないのちゃんと人を選んでいるんだよ</p><p>そしてマナもヘンタイさんなのいつもお兄ちゃんに、レイプして欲しがっているヘンタイさんなのしょうがないよねお兄ちゃんに、これだけいっぱいレイプされちゃったんだからお兄ちゃんのオチンチンしか、受け入れられないんだもの</p><p>マナは、オレの尻を掴んで、自ら腰を突き上げる</p><p>ぴちゃっぴちゃっと、オレたちの結合部で水音がする</p><p>だからこれからもずっと、マナとお兄ちゃんのセックスは、レイプだからねお兄ちゃんが、レイプしたいって思ったらいつでも、どこでも、誰の前でもマナを犯して犯していいんだよマナは、お兄ちゃんにレイプされるために生きているレイプ奴隷なんだからね</p><p>マナの息が荒くなってくる</p><p>マナも話ながら興奮しているんだ</p><p>マナの気持ちとか、心の準備とか気にしないでまだ、濡れてなくても突き入れてマナ、ヘンタイさんだからお兄ちゃんに犯されてるうちに、濡れてきちゃうからマナが嫌がってる時でも、犯してううんマナが嫌がっている時こそ、犯して無理矢理、力尽くでそして、マナの中に射精して</p><p>マナがオレと繋がったまま、艶めかしく腰をくねらせる</p><p>マナはお兄ちゃんの精液を吐き出すところだから一日、何回してもいいよお兄ちゃんが、好きなだけマナのことレイプして</p><p>オレも、もう我慢できない</p><p>ガシッガシッとマナの胎内に、ペニスをピストンさせていく</p><p>ああっ、いいよお兄ちゃんにレイプされてるよお兄ちゃんが、マナを犯してるぅぅ</p><p>マナの身体が、オレの動きに合わせて前後に揺れていく</p><p>ごめん、ごめんなオレヘンタイで、ごめんな</p><p>マナの言うとおりだ</p><p>オレは、女の子をレイプするのが好きなヘンタイだ</p><p>オレの歪んだ性癖のせいでマナは</p><p>いいんだよ、ヘンタイさんでマナが、ちゃんとレイプされるから</p><p>ううんマナだけじゃなくても、いいんだよお兄ちゃんが、レイプしてみたい子がいたら、マナも協力するから</p><p>いいんだよどうせ、お兄ちゃんレイプしてもいい子しか、犯さないんだからあんっ</p><p>マナは、感じるところを突かれて、喘ぎ声をあげる</p><p>ヘンタイさんでいいじゃん悪い男でいいんだよマナはお兄ちゃんの全てが好きそういうヘンタイさんなお兄ちゃんが好きお兄ちゃんに毎日、犯されたいよぉっ</p><p>マナの身体に、じっとりと汗が浮いてくる</p><p>マナのミルクの体臭が濃くなっている</p><p>だから、ちゃんと認めて自分が、レイプ好きのヘンタイさんだってことお兄ちゃん</p><p>そうだ、オレはただのヘンタイでただの犯罪者だ</p><p>自分の欲望に負けて、すぐに女を犯すような</p><p>大丈夫だよマナが、どこまでも付き合ってあげるからはうううっ</p><p>もっと犯してぇっマナのことレイプしてぇぇお兄ちゃんっ</p><p>あああ、マナ</p><p>ほらっ、レイプだよおっマナとのセックスは、全部レイプなのっお兄ちゃんは今、車の中で、マナのことを犯しているんだよっねえ、どんな気分今、どんな気持ち</p><p>き、気持ちいいよ、マナぁっ</p><p>気持ちいいのマナのことをレイプするのは、気持ちいい</p><p>ああ、気持ちいいよマナの身体は、気持ちいいよ</p><p>オレは、マナの肉体に溺れていく</p><p>暗くて顔が見えないセックスだと身体の感覚だけが、どんどん研ぎ澄まされてくる</p><p>マナはまだ１４歳なんだよっ中学２年生を犯すのは、そんなに気持ちいいのっ</p><p>気持ちいいよっマナっ</p><p>もっともっと、正直になってお兄ちゃん</p><p>ああっ、マナ</p><p>オレは、激しく腰を振る</p><p>お兄ちゃんあ、明日</p><p>授業中、どこで抜け出せない</p><p>マナ、こっそりお兄ちゃんの学校へ行くから</p><p>メグお姉ちゃんにも寧お姉ちゃんにも内緒で</p><p>うん男の人のおトイレにしようよおトイレの個室で、マナは待っているから</p><p>授業中だよマナとおトイレの個室の中でお兄ちゃんは、何をしたい</p><p>犯したいマナを思いっきり、レイプしたい</p><p>あたしも犯されたいお兄ちゃんに思いっきり、レイプされたいよ</p><p>いいんだよ犯して犯して今みたいに、犯して</p><p>い、いいのか</p><p>いいんだよマナもレイプしていい子でしょお兄ちゃんそうだよね</p><p>ああマナは犯してもいい子なんだな</p><p>腰の動きが加速する</p><p>熱い塊がオレの中に溜まっていく</p><p>いいんだよ好きなだけ犯してあたしも犯されたいお兄ちゃんお兄ちゃんあああっ</p><p>ま、マナお、オレもう</p><p>精が込み上げてくるぅぅ</p><p>すると、マナは</p><p>い、嫌お兄ちゃん、嫌ぁぁ</p><p>何が嫌なんだ</p><p>出さないでマナの中に射精しないで</p><p>マナはオレのために、演技してくれている</p><p>中に出されたら、赤ちゃんができちゃうよぉ</p><p>マナは、避妊のピルを飲んでいる</p><p>だから、これはオレを喜ばすための演技</p><p>できてもいいから中に出させろよっ</p><p>嫌ぁぁ嫌ぁぁっっっ</p><p>わざと、暴れ出すマナ</p><p>もちろん本気じゃないだけど、興奮するっ</p><p>ダメだっ、出すぞっ、出すぞ、出すぞぉぉっ</p><p>嫌ぁぁ、許してお兄ちゃぁぁんっ</p><p>ま、マナぁぁ</p><p>射精が始まる</p><p>あ、熱いぃぃぃぃぃぃっ</p><p>最初の一波がマナの子宮に押し寄せる</p><p>で、出てるぅぅ出てるよおっ赤ちゃん、できちゃうよぉぉぉぉっ</p><p>あああ、また出るっ</p><p>お兄ちゃんのがマナの身体の中で、ビクビクしてるぅぅ</p><p>まだ射精が終わらない</p><p>うっ、うっううううーっ</p><p>オレは、マナの膣奥に腰をガクガク突き込みながら最後の一滴まで、流し込む</p><p>放出した精液を子宮に押し込もうと、腰を何度もくねらせる</p><p>マナ妊娠しちゃうよおっ</p><p>ああ、オレの子を孕めよっ</p><p>オレは思わずそう、叫んでいた</p><p>長い射精が終わった後そのまま、マナの身体の上で脱力する</p><p>心も身体も何もかも射精尽くしたような、濃いセックスだった</p><p>もう力が入らない</p><p>オレは、グッタリとなってスゥーと眠ってしまった</p><p>マナちゃん、悪いわね本当ならあたしか渚がするべき仕事だったのに</p><p>意識が回復するとそんな克子姉の声が、聞こえてくる</p><p>まだ全身に力が戻らない</p><p>オレは、下からマナに抱きしめられたままだ</p><p>オレのペニスも、マナの胎内に突き刺さったままだった</p><p>いいんですあたしはこういう役目でしか、お兄ちゃんの役には立てないと思いますから</p><p>マナの声が耳元で聞こえた</p><p>やっぱり最近のこの人のセックスは、この人の方が気を遣ってばかりいるから</p><p>仕方ないですよ初めてで、優しくしてあげないといけない子が多かったですしみすずお姉ちゃんたちの相手も</p><p>そうね今は、あの子たちは覚えたてで、セックスが楽しくて楽しくて仕方ないでしょうからねこの人の方が、どっしり構えて相手をしてあげないといけないものね</p><p>お兄ちゃんが、自分の心を解放して、好き放題なセックスをできてないですもんね</p><p>ええ、むしろこの人のストレスが溜まっていくのが判ってたから、何とか解消してあげたいと思ってたのよ</p><p>オレのストレス</p><p>この人我慢強すぎるからストレスも、溜め込むだけ溜め込むタイプなのよ</p><p>これまでは、雪乃さんをレイプすることでそういうストレスを発散していたんだけれど、これからはそうはいかないものね</p><p>雪乃お姉ちゃんの代わりはあたしがします</p><p>癒やしのセックスとストレス発散のセックスは、違うものね今、様子を見ていて判ったけれど、あたしや渚でもマナちゃんみたいに、上手くはできないって判ったわ</p><p>うん、マナちゃんは、とっても上手だったものこの人の、マナちゃんをレイプしたっていう負い目を刺激しながらこの人の嗜虐的な心に、丁寧に火を付けていって明日の授業中にトイレ・レイプも本当にやるのね</p><p>できれば</p><p>じゃあ、準備しておくわこの連休期間は、この人、本当に自分の心を抑えてばかりだったからそういう非日常な快楽に身を任せて、心を解放する時間は必要だと思うの</p><p>こういう役目メグお姉ちゃんや寧お姉ちゃんじゃできないでしょうし</p><p>そうよねあの子たちだと、自分の欲求の方が突出しちゃうわよねえ</p><p>克子姉は、溜息を吐く</p><p>あの２人はいいえ、みすずちゃんたちもそうだけど、セックスが好きになってきているから今はしょうがないわ</p><p>マナちゃんは本当にセックスが嫌いなのね</p><p>はい嫌いです</p><p>でも、お兄ちゃんとセックスしている時だけは生きているっていう実感があるんですというかあたし、本当に、お兄ちゃんとセックスすることしか、今は自分が生きている意味が見いだせないんですお兄ちゃんのセックス奴隷としてちゃんと頑張らないと自分には、生きる価値が無いって</p><p>はいパパもあんなことになっちゃいましたしあたしもう、白坂舞夏ではないですから白坂舞夏としては、生きられないしあたしの中にももう、白坂舞夏という女の子は存在していないんです</p><p>今のあたしは、吉田マナですそして、吉田マナという女の子はお兄ちゃんのセックス奴隷ですセックス奴隷として生きることで、命を救われた女の子ですだから、あたしはお兄ちゃんに捨てられないように、食らいついていかないといけないんですセックスに</p><p>スーパー・モデルを目指して、頑張るって言っていたでしょ</p><p>それも頑張りますお兄ちゃんとした約束ですからでもその前に、あたしはセックス奴隷としての毎日のお勤めを果たさないといけませんから</p><p>オレの下でマナの決意を示す</p><p>でも良かったです普通のセックスはもう、無理だと思ってましたからあたし、これからどうしようって悩んでいたところだったんです</p><p>だってみすずお姉ちゃんや、メグお姉ちゃん、寧お姉ちゃんに加えてアニエスちゃんにイーディちゃんでしょもちろん、克子さんたちもいるしあたしよりも魅力的な女の子ばかりなんですから普通のセックスは、お兄ちゃん、もうお腹いっぱいでしょ</p><p>そうね今はホント、女の子の方がいきり立っているからねえ</p><p>でもレイプされる係なら、あたしにだってできますよね</p><p>というより、マナちゃんが適役よマナちゃん、他の子たちみたいにこの人に色々と要求しないし</p><p>ていうか、ホントにあたし、お兄ちゃんにレイプされる方が好きみたいです</p><p>あ、お兄ちゃんにですよレイプは嫌いですお兄ちゃんだから、良いんです</p><p>とにかく、この人にとって頭の中をスッカラカンにして、リビドー全開でセックスできる相手は必要だからマナちゃんが、その役目を引き受けてくれるのは助かるわ</p><p>はい頑張ります</p><p>でも、あなたもたまには、イチャイチャセックスもしたいでしょ</p><p>レイプだけでいいです</p><p>というよりこの人の方がしたがると思うわレイプだけだと、マナちゃんに悪いって思うでしょうから</p><p>だから、本当ならもう一人ぐらい、レイプ係が居た方がいいんでしょうけれど</p><p>美智さんとか、どうですか</p><p>ダメよあの子、この人よりもヘンタイ度数が上だからマナちゃんみたいに、この人が何の気負いもなく、自分主導で好きにできる相手がいいのよ</p><p>どれだけメチャクチャなレイプごっこをしても、相手が自分のことを嫌いにならないってこの人が、信じられる子じゃないと</p><p>寧お姉ちゃんは</p><p>寧ちゃんはこの人、寧ちゃんのこと大好きだから死んでも嫌われたくないって思っているから、寧ちゃんに対しては、自分からエッチ過ぎるセックスの要求はしないわよ</p><p>さすが克子姉良く判っている</p><p>あたしはね自分が怖いのよ本当に、お互いリビドー丸出しのセックス対戦になったらあたしの方が歯止めが掛けられない気がするし</p><p>ああ、淫獣時代の克子姉を思い出した</p><p>渚もなあ癒やしのマドンナだからなあ男の子が吐き出すだけのセックスとか、苦手だろうなあ相手が奪う前に大量に与えちゃう子だからなあ</p><p>とにかく、しばらくはあたしが、レイプ係でいきます</p><p>うん悪いけど頼むわマナちゃんまた様子を見て、対策を考えるわ渚やお嬢様の意見も聞きたいし</p><p>オレは２人の話を黙って聞いていた</p><p>みんなオレのことを、色々と考えてくれているんだ</p><p>あ、マナちゃんそろそろ、その人を起こしてもうすぐ、お屋敷だから</p><p>マナが、オレを揺さぶる</p><p>お兄ちゃん起きて</p><p>オレは、今目覚めたというフリをした</p><p>もうすぐ着くから身支度してそのまんまだと、みんなびっくりしちゃうでしょ</p><p>克子姉の言葉に、オレはペニスをマナの胎内から引き出す</p><p>マナが、小さく声をあげた</p><p>オレは、マナのおっぱいを優しく揉む</p><p>もう、お兄ちゃんまた明日ね</p><p>明日、お兄ちゃんの学校でマナのこと、レイプしてくれるんでしょ</p><p>小学生の時に、日教組の先生に無理矢理授業でひめゆりの塔を見せられました</p><p>沖縄戦でジャングルに逃げている日本兵に対して、米兵が拡声器を使ってカタコトの日本語で勇敢ナ勇敢ナ日本ノ兵隊サン、戦闘ハモウ終ワリマシタ武器ヲ捨テテ出テキテクダサイと呼び掛けるシーンが面白かったので</p><p>休み時間に、友人と愉快ナ愉快ナ、日本ノ変態サンと言葉を変えて真似していたら</p><p>先生に、こっぴどく怒られました</p><p>また、移動教室でどっかへ行った時に</p><p>昼食を取る前に、その先生が</p><p>お父さん、お母さん、お百姓さん、ありがとうございますと感謝の言葉を言ってから食べなさいと強要してきたので</p><p>お父さん、お母さん、お百姓さん、兵隊さん、ありがとうございますと言ったらまた怒られた</p><p>今、気付いてたけれどお百姓さんはアリだったんだなあの先生の中では</p><p>578．傷だらけの天使たち</p><p>マナちゃん、お嬢様の方を手伝ってくれる</p><p>すでに車は、お屋敷の中に到着している</p><p>外の監視班は、公安も香月セキュリティ・サービスも人数が縮小されていた</p><p>恭子さんがここに不在なことは判っているし、今夜は瑠璃子もみすずもジッちゃんのところに居る</p><p>オレたちに対する監視は、必要最低限で良いということだろう</p><p>え、前の車</p><p>先頭のマルゴさんの運転する車は、すでにお屋敷の玄関前に到着し寧やメグが、ノートパソコンなんかの荷物を運び出している</p><p>お兄ちゃんは</p><p>この人には、アニエスちゃんを運んでもらわないと行けないからガレージから、裏通路を通って、部屋に運ぶわその方が近道だから</p><p>オレたちの後ろの渚のバンは、すでにそのつもりらしい</p><p>車内からは誰も出て来ない</p><p>お嬢様たちと一緒に、先にお屋敷の中へ行ってて</p><p>マナが、オレにキスする</p><p>じゃ、また後でねお兄ちゃん</p><p>マナが車を降りて、ミナホ姉さんたちの方へ向かう</p><p>克子姉が、車をお屋敷の裏のガレージの方へ向かわせる</p><p>渚のバンも、オレたちに付いて来た</p><p>克子姉、オレ</p><p>２人きりの車内になったからオレは、克子姉に話し掛ける</p><p>さっきのマナのことだけど</p><p>マナが本当はセックスが嫌いだという話は、ショックだった</p><p>それでもオレのストレスを発散させるために、進んでレイプ係になってくれると言ってくれた</p><p>全部丸ごと、信じちゃダメよ</p><p>克子姉は、正面を見たままそう言った</p><p>マナちゃんは、演技力の強すぎる子だから自分の心も騙しちゃうのよね</p><p>あの子は、周りの空気を読んでその仲にふんわり同調するのが得意な子だからだから、恵美ちゃんといつも一緒だった頃は、恵美ちゃんのあなたに対する性的な欲求に引きずられて、２人セットであなたにセックスを求めていたでしょ</p><p>確かにそうだった</p><p>最近は、イーディちゃんやアニエスちゃんと一緒だったからねまたちょっと引きずられているのかしら</p><p>克子姉は、冷静に見ている</p><p>もちろんあなたが、ストレスの発散用のセックスをしないといけないというのも本当よここのところ、気を遣い過ぎなセックスが多かったのは事実だししばらく、この傾向は続くから</p><p>アニエスみたいに、セックスでしか信頼関係の継続ができない子もいるしな</p><p>香月家のお嬢さんたちは今は、あなたとのセックスだけが、人生の楽しみみたいになっちゃってるから、少し自重しろとは言えないものね</p><p>うんあいつらには思いっきり、ハメを外して楽しんでもらいたいよ</p><p>オレも、そう感じている</p><p>それとあなた自身の中に、女の子を陵辱したいという暗い欲求があることも自覚していてそれはちゃんと欲望を満足させるセックスで解消していかないと、あなたの中に澱みを作ってしまうわだからマナちゃんとのレイプごっこは、楽しんでやりなさい思いっきりエッチなシチュエーションでマナちゃんが相手なら、何でもできるでしょ</p><p>そりゃあマナのことは、よく判っているから</p><p>最初がレイプだったんだし今更、カッコつけても仕方が無い</p><p>マナはオレがそういう男だって判っているから、何だってさらけ出せる</p><p>でも、マナは良いのかな何か、オレの欲望のはけ口にするみたいで</p><p>それでいいのよ欲望のはけ口にしなさいそういうつもりであの子のことは、犯してあげて</p><p>本当はあの子もあなたとのセックスは楽しいのよあなたちのセックスが嫌なわけないじゃないあんな幸せな気持ちに包まれることが</p><p>じゃあ、どうして</p><p>あの子は罪の意識でいっぱいなのよお父さんは、無残な最期を遂げてお姉さんも、世間に晒し者にされているなのに自分だけあたしたちの家族の一員にしてもらって幸せに生きていくわけでしょ</p><p>白坂創介は、死んだ</p><p>雪乃は、痴態をネットに公開され今夜はテレビにも出演させられた</p><p>自分はあなたにレイプされ、奉仕することを義務づけられているだから、あなたの側に居ることを許されているんだそう信じたいのよ</p><p>父親や雪乃に申し訳ない思いがあるからオレのレイプ係に堕ちたいと望んだ</p><p>仕方ないわマナちゃんは、まだ１４歳でほんの数日前までは、幸せな中学生だったんだから</p><p>そうだ名家の白坂家に繋がる血筋で</p><p>お父さんは、大手広告代理店の部長お母さんは、著名な料理評論家</p><p>マナ自身だってお嬢様学校に通う、幸せな女の子だった</p><p>男のアイドルに憧れちゃうような</p><p>克子姉や寧を見て、大人の女性になりたいと背伸びしていた</p><p>それが、レイプされ監禁され一家は崩壊、帰る家も無いマナちゃん自身だって、殺される瀬戸際まで行った</p><p>それも、ただのレイプじゃない</p><p>マナ自身が、さっき言っていたように執拗に、何度も、徹底的に犯された</p><p>心の傷は深いわというより一生治らないと思うわあの子はもう、あなたのレイプ奴隷として生きる道しか残ってないのよあなたに犯されることでしか、自分の存在意義を見いだせないの</p><p>だから、怖がっているのよあなたに捨てられることを</p><p>オレがマナを捨てるはずがないだろ</p><p>でもあなたの周りに、どんどん魅力的な女の子が集まっているでしょあなたが、マナちゃんに性的な魅力を感じなくなるんじゃないかって怖がっているのよ</p><p>別にオレはセックスしなくたって、マナのことは大切だよ</p><p>マナちゃんにとっては違うわあなたにセックスを求められなくなった自分はこの世界に存在する意味が無いって感じてるのよ</p><p>そこまで追い詰められているのまだ、１４歳なのに</p><p>オレがオレたちが</p><p>そこまでマナを追い詰めてしまった</p><p>だから、あなたもしばらくは、あの子を本当に、性欲を吐き出すための性奴隷として扱ってあげて今のマナちゃんは、それを望んでいるから</p><p>今は対処療法でしのぐしかないのよあの子の心の傷を癒やすためには長い長い時間が必要よ</p><p>それはそうかもしれないけれど</p><p>あなたに頻繁にレイプしてもらわないと、あの子の心は落ち着かないのよ</p><p>覚悟しないといけないのか</p><p>あなた自身の心の傷を癒やすためにもね</p><p>あなたも、また頻繁に女の子をレイプしないと、心が安定しない人なのよ</p><p>あなたも、心の中に大きな喪失部分があるからあなたって、ほらどれだけ、あたしたちに愛されていても、この愛はすぐに消えてしまうものだって思っているでしょ自分という男は、女の子から愛されるはずは無いこんなの全て夢だって思っている</p><p>夢だと思っているからあなたは、みんなに対して底抜けに優しいのよそして、夢はすぐに消え去るという恐怖感が、あなたの強いレイプ衝動を引き起こさせているわ</p><p>オレのレイプ衝動</p><p>雪乃さんに対するレイプはみんなそういう衝動がベースになっていたわよね</p><p>オレは雪乃という美しい少女が、絶対に自分の物にならないことを知っていた</p><p>あの少女がオレみたいなダメな人間を愛するなんてことは、絶対にあり得ないって</p><p>だけど、そんなゲンジツがどうしても許せなかった</p><p>だからオレは、雪乃を犯した</p><p>ゲンジツに対する、怒りを込めて</p><p>あなたが、ゲンジツの自分と和解するまではあなたのレイプ衝動は、消えないと思うわこれも長い治療が必要なの対処療法から始めるしかないわ</p><p>オレも、マナと同じで</p><p>レイプごっこを繰り返すことで、衝動を打ち消していくしかない</p><p>マナちゃんだけじゃ無理だからもう何人か、レイプごっこ要員は作らないといけないと思っているわまあ、これはみすずちゃんたちとも相談するから</p><p>みすずちゃんも複雑な性癖だからあの子、Ｍの要素もＳの要素も強く持っているのよ香月様に強く支配されて育ってだけど、自分自身も香月様の様に支配したいっていう願望が強いから</p><p>あの子はあなたに犯されるのも好きだけど、あなたと一緒に他の女の子を犯すこともしたいって思っているわ美智ちゃんの初体験の時なんて、完全にそうだったでしょ</p><p>あの時みすずが美智に、オレに処女を捧げろと命じた</p><p>あの子は、美智ちゃんみたいにＭっ気の強い子を見つけてくるのは上手いと思うのよそして、あなたに色んな女の子を犯させたいって思っているわあなたと一緒に、女の子たちを支配したいって</p><p>確かにみすずはそんな話ばかりしている</p><p>自分の学校の下級生を誘惑してオレに捧げたいとか</p><p>それがあなたのレイプ衝動の解消に役立つのならあたしは協力するつもりまあ、明日にでもみすずちゃんとは、腹を割って話をしてみるけれど</p><p>みすずちゃんや瑠璃子ちゃん自身のセックスには、文句は言わないけれど他の子を呼んでくることには、年上組のチェックを受けるようにってね渚からも言ってもらうわ</p><p>渚は、みすずの初代飼い主だ</p><p>みすずも、渚には頭が上がらない</p><p>うんそうだね暴走しないように、お姉ちゃんたちに見ててもらうべきだよね</p><p>オレたちの車の窓ガラスが、軽くノックされた</p><p>今、話題にしたばかりの渚が車外に立っている</p><p>オレが、窓を開けると</p><p>そろそろ、お話は終わりにして</p><p>あ、オレたちの車はガレージの前に止まったままだった</p><p>当然、後ろに付いていた渚のバンも</p><p>あ、車の中でイーディが大きくあくびをしている</p><p>ガレージを開ける遠隔操作は克子の車でないとできないんだから</p><p>あ、渚ごめーん</p><p>克子姉が、車のダッシュボードのスイッチを押す</p><p>ピピピ</p><p>電子音が鳴って、ガレージ内が点灯し入り口のシャッターが開いていく</p><p>そうか、渚の車は花屋さんで使っているバンだから</p><p>従業員の女の子が運転することもあるんだろうしこういう秘密の機械は付けられないんだな</p><p>中へ入れるわよーん</p><p>克子姉が、車をガレージ内に進ませる</p><p>渚も自分のバンへ戻る</p><p>心配しないで、結局、あなたもマナちゃんもあたしたちもみんな大きな心の傷を抱えているのよ</p><p>あたしたちは、そういう人間たちの集まりよそういう家族なのだからお互いの傷を治し合うのよ長い時間を掛けてね</p><p>克子姉の傷って何</p><p>娼婦だったことその過去から、逃れられないってことね</p><p>これから娼婦になる子には香月様が厳選した政財界の方々しか、お客がつかないって話だけれどあたしたちは、白坂創介に色んな男たちの相手をさせられたからねその人たちは、みんなまだ生きているあたしのことを覚えている本当にあたし、パン屋さんとして新しい人生を生きられるのか怖いわ</p><p>白坂創介の客は、ヘンタイばかりだったという</p><p>そんな連中が克子姉のパン屋に嫌がらせをしてくるかもしれない</p><p>克子姉が娼婦だったことをバラすぞと脅してきたり</p><p>そんなのオレが、何とかするよ克子姉のことは、オレが護るから</p><p>あたしもあなたが居てくれるから、前に進む勇気が湧いてくるのだから、あなたのことはあたしが護るわ</p><p>こうやって、心に傷のある同士が集まって、寄り添って、オレたちの家族を構成している</p><p>オレも、克子姉も、マナも他の女たちも</p><p>心の傷が癒えるまでは、長い治療期間が必要なんだ</p><p>ガレージから、オレは寝ているアニエスを抱えて</p><p>渚は、真緒ちゃん</p><p>克子姉とイーディは、荷物を運ぶ</p><p>ああマルゴさんの車も、ガレージに入ってくる</p><p>そのまま、ガレージの奥の通路を通ってお屋敷の中へ</p><p>とにかく、真緒ちゃんとアニエスをベッドに寝かす</p><p>イーディも、眠いらしい</p><p>一緒に寝ると言って下着姿になって、ベッドに潜り込んだ</p><p>そのイーディのパンティに、赤い染みがあることにオレは気付いた</p><p>オレがイーディの処女膜を破った血がパンティを汚している</p><p>イーディに、薬は飲ませた</p><p>もちろん緊急避妊薬のことだ</p><p>大丈夫よちゃんと飲ませたわ</p><p>渚が答えた</p><p>これからは、毎朝みんなで一緒にピルを飲む習慣にした方が良いわね飲み忘れる子がでないように</p><p>そんな忘れないだろ</p><p>いいえ、精神的にちょっと落ち込んで勝手に、あなたの子を妊娠しようとしたりする子がでるかもしれないから徹底するわ</p><p>ああそういうことも、あるかもしれないな</p><p>ま、あたしと克子は飲まないけれどねっ</p><p>そうそう、あたしたちは早速妊娠する組だから</p><p>この２人は、今すぐに妊娠したいと望んでいる</p><p>どうせ、監視を厳しくするのは、出産までよあたしたちの赤ちゃんが産まれたら、みんな可愛がるのに夢中で、自分もすぐに出産したいとは思わなくなるわ</p><p>渚はそう言うけれど</p><p>かえって、赤ちゃんの可愛さを見て自分も産みたいって思うんじゃないの</p><p>そんなことないわよ乳児のお世話ってとっても大変なのよよく泣くし、数時間おきに、ミルクをあげなきゃいけなかったりママになる苦労を見れば、気楽に妊娠したいとか言わなくなるわよ</p><p>さすが、出産経験者の言うことは違う</p><p>さーてと、あたしもここで寝るわ明日は、朝から市場に行かないといけないから早起きしないといけないのよ</p><p>いいの渚全然、この子としてないじゃない</p><p>あたしはまず良いママでいないとねこの人は、真緒のパパを良くやってくれているんだもの自分のお店を守って、真緒のママをやってこの人に女として甘えるのはご褒美なんだから、そのうちに、たっぷり可愛がってもらうわ</p><p>渚よりも先に、あたしが妊娠しちゃうかもよ</p><p>あーら、あたしだってもう受精しているかもしれないわよ</p><p>渚は、自分のお腹を撫でる</p><p>とにかく、今夜はお休みなさい</p><p>そう言って、オレにキスしてくれた</p><p>明日、恵美ちゃんが朝練だから同じ時間に起こすわ</p><p>はーい、よろしくねっ</p><p>オレと克子姉は部屋から出た</p><p>みんなは食堂に居た</p><p>あ、ヨッちゃんお茶飲む</p><p>寧が、紅茶を入れている</p><p>うん、もらうよ</p><p>そういえば、あなたお腹空いてない何か、軽い物を作りましょうか</p><p>そう言えばグリーン山スタジオで、仕出しのお弁当を食べたきりなんだな</p><p>うん、じゃあ頼むよ、克子姉</p><p>克子姉さんあたしも手伝いましょうか</p><p>メグが、椅子から立ち上がる</p><p>あ、いいわメグちゃんは座っててそんな大変なものは作らないから</p><p>克子姉は、１人で台所へ行く</p><p>寧が、オレの前に紅茶を置くと隣に座る</p><p>メグが、オレの反対側の隣に座った</p><p>マナは、少し離れたところから、オレたちを見て笑っている</p><p>ミナホ姉さんとマルゴさんは、それぞれパソコンを観ていた</p><p>ふふ、完全に無視しているみたいだね</p><p>グリーン山スタジオの爆発も、恭子さんとレイちゃんの闘いもどこの局もニュースでは取り上げていないんだよ</p><p>え、コンクリートの城なんて、完全に吹き飛んでたし</p><p>恭子さんを追って、あんなに警察官も集まっていたのに</p><p>結局この国のマスコミは、恭子さんみたいな存在は認めたくないんだろうね自分たちが、徹底的に笑いものにされたってことを報道するのが嫌なんだろう</p><p>雪乃の記者会見という名目で集められたマスコミは恭子さんに、自分たちの車をロケットランチャーとマシンガンで破壊され</p><p>スタジオでは、爆弾騒ぎで恐怖のどん底に突き落とされたのに</p><p>完全に黙殺するつもりみたいだねまあ、来週には第２章が待っているんだけれど</p><p>レイちゃん対バービーさん、ルビーさん＆ゴルビーさんだっけ</p><p>ゴルビーさんが、どんな人かは判らないけれど</p><p>まあ、同性愛者だということだけは確定している</p><p>でもテレビの放送を観ていた人は、みんなおかしいと思っているんじゃないですか</p><p>ああ、ネットでは色んな憶測が飛び回っているよかなり、事実に近い推測を書いている人もいるでも真実は判らないままだろうね</p><p>誰も真実を発表しないからさ公式記者会見とかしないしね放送したテレビ局だって、何が何だか判ってないんだから責任の取りようがない</p><p>うん恭子さんのやりたい放題だったからなあ</p><p>ただ、動画配信サイトでのレイちゃんの学生時代の剣道の試合の様子が、もの凄い勢いで再生されているね</p><p>レイちゃんの</p><p>やっぱり、あの綺麗なお姉さんは誰なんだってことになってそれで、レイちゃんの昔の動画を探し当ててるみたい実際に、実績がある人だしねやっぱり、当時から華があって凛とした剣捌きで大会に優勝しているから、みんなついつい観ちゃうようだね</p><p>ついでに名古屋の芸人だっていう、キョーコ・メッサーさんの動画も公開されているよっ</p><p>寧が別のパソコンを持って来て、オレたちの前で再生してくれる</p><p>どーもぉっ手を挙げて、横断歩道を渡りましょうキョーコ・メッサーでございまするっ</p><p>演芸場でウクレレを片手に、意味のよく判らない漫談をしているこの人は</p><p>これ恭子さん本人だよね</p><p>うん、あたしたちにも内緒で事前に用意してたみたい</p><p>無茶苦茶でんがなってなこと言われて、その気になってそこはおへそなのんっあっはーんモーレツまんまんちゃん、あんっ</p><p>つ、つまらない</p><p>シェイはタンゲ、ニャはシャゼンっ</p><p>何の物真似をしているんだろう</p><p>日銀の力を借りて、今、必殺の金融緩和ッッ</p><p>本人は、ノリノリだけど</p><p>その動画はその動画で注目されているみたいだよ</p><p>でマスコミの一押し、夜のニュースのトップ記事は、こっちね</p><p>寧が、録画しておいたらしい動画を再生させる</p><p>やっぱりさっきのホテルで、総理大臣がロシアの議員と握手している映像が流れる</p><p>そこへ花束を持って登場するみすずと瑠璃子</p><p>テレビカメラのフィルターを通すとあの時の瑠璃子にあった異常なまでの艶やかさが消えて、１５歳の少女の瑞々しさの方が強調されている</p><p>みすずちゃんも、瑠璃子ちゃんもネット上で大人気だよあの子たちは誰なんだっていうのが、検索サイトのニュースのトップになってる</p><p>ちなみに２位は、レイちゃんね</p><p>３６位かなあ、今、４８位まで下がった</p><p>香月グループの方から、みすずちゃんたちが香月家のお嬢様たちだっていうことが正式に発表されたよ</p><p>今頃は、マスコミが明日のワイドショーのネタにしようと香月家について調べているところじゃないかな</p><p>でも香月グループが提供する情報以上のものは出て来ないわよ</p><p>香月家という名家中の名家がどれほど格式が高くて、普通のマスコミが手を出せない存在なのか、改めて思い知ることになるでしょうね</p><p>現代の日本に存在している究極にして本物のお嬢様として、肯定的に報道することしかできないだろうね</p><p>でも、恭子さんたちの騒ぎも香月セキュリティ・サービスが絡んでいて同じ夜に香月家のみすずたちもマスコミの前に姿を現すこれって、繋がっているってみんな気付くんじゃないですか</p><p>気付く人は気付くよ特にマスコミの人はそして、ますます恭子さんの事件は無視されみすずちゃんたちの方はクローズアップされる</p><p>みんな香月家とケンカしたくないからね今夜、２つの事件が同時に起きたことは香月家による、マスコミに対する踏み絵なんだよ自分たちに従うかどうかのね</p><p>踏み絵</p><p>香月さんは元々、政財界に対して大きな影響力を持っているマスコミにだって、簡単に圧力を掛けられる香月セキュリティ・サービスの様な、私的な武装組織も持っているこれまでは世間の注目を浴びないように隠れていたけれど、これからはそうじゃないてね</p><p>そんなそれじゃあ、香月家に対して反発する人も現れるんじゃないですか</p><p>国ではない、ただの個人がそんな力を持つなんて</p><p>当然出て来るでしょうね表から、裏から、香月家を陥れようと、様々な動きが起きると思うわ</p><p>香月様はそれが狙いなのよ</p><p>外との闘いが起こるのなら香月家の内部は、結束するわ今までみたいに、内側で抗争していく余裕はなくなる</p><p>そしてこの抗争に打ち勝てば、日本国内には香月家に逆らう勢力はいなくなるよ</p><p>でも外部に公表された香月家の代表が、この可憐なお嬢様たち２人だからねえなかなか、このお嬢さんたちに対して敵愾心を燃やす人は少ないと思うよ</p><p>画面の中には、笑顔のみすずと瑠璃子が映っている</p><p>香月さんのプランは、ホントに恐ろしいよあたしはこれで香月家が、隠れた日本の首領(ドン)から、誰もが知っている首領(ドン)として君臨することになると思う最終的には日本のケネディ家だね大きな力と、大衆からの支持の両方を獲得することになる</p><p>みすずや瑠璃子が本物のお嬢様として、認知され、人々に愛されるようになったら</p><p>香月家が、敵対勢力との抗争に討ち勝って国内に敵無しの状態になったら</p><p>その時は</p><p>ブブブブブ</p><p>壁のスピーカーから、警戒音が鳴る</p><p>あ、レイちゃんたちが到着したみたいよ</p><p>台所から、克子姉が現れた</p><p>はい、クロックマダム温かいうちにどうぞ</p><p>そう言って、オレの前に美味しそうな匂いの皿を置いてくれた</p><p>ということで、吉田くんたちのセックス療法は続きます</p><p>心の傷なんて、簡単には癒えないですから</p><p>次話から、レイちゃん編です大詰めです</p><p>579．力と栄え</p><p>寧がパソコンの画面に、お屋敷の正面玄関の映像を映す</p><p>ああ、翔姉ちゃんのアメ車だ</p><p>助手席には、レイちゃんの姿も見える</p><p>２人一緒に来たんだな</p><p>門を開けるわ</p><p>克子姉の遠隔操作で、お屋敷の鉄扉が開いていく</p><p>そのまま翔姉ちゃんが、アクセルを噴かして、敷地の中に入ってくる</p><p>すぐにまた、鉄扉は閉ざされる</p><p>あたし、お迎えに行ってくるねっ</p><p>寧が立ち上がる</p><p>あ、あたしも行きますっ</p><p>メグが、そう言ったのは克子姉に次ぐお屋敷の主婦・ナンバー２の座を狙っているからだろう</p><p>じゃあ2人に頼むわ</p><p>ミナホ姉さんが、笑ってそう言った</p><p>はーいメグちゃん行くよーんっ</p><p>はい、寧姉さん</p><p>２人が部屋から出て行く</p><p>オレは、克子姉の作ってくれた目玉焼きの乗ったトーストを食べながら</p><p>マナ、こっちへ来いよ</p><p>ああ、最近のマナは本当に、他の女の居る場所では遠慮している</p><p>オレの近くには、来ない</p><p>オレに寄って来るマナ</p><p>さて、どうしたものか</p><p>アニエスや真緒ちゃんが寝てしまったんだから、今はマナが最年少だ</p><p>年上たちに気にせずに、もっとオレに甘えてこいと言うべきか</p><p>いや、そんなこと言ってもどうにかなるような問題じゃないな</p><p>マナ、お尻を向けろ</p><p>マナが、オレにお尻を突き出す</p><p>オレは、空いている左手でその尻を、むんずと揉む</p><p>ひぃやっ</p><p>いいからそのまんまだ</p><p>オレは、ムシャムシャとトーストを食べながらマナのお尻を揉み揉みしていく</p><p>うん良い触りごちだマナのお尻は、プニプニしていていい</p><p>オレは、わざと大きな声で褒める</p><p>オレ、時々、無性にマナのお尻を触りたくなるんだだから、いつでも触れるようにオレの近くにいろ</p><p>マナが、オレに振り向く</p><p>命令だいいな、マナ</p><p>うん判ったいつでも触ってねマナの身体は、お兄ちゃんが楽しむためにあるんだから</p><p>だから、側に居てくれないと楽しめないんだよ</p><p>結局性的にオレに必要とされているという思いだけが、今はマナの心の救いになっている</p><p>だから、オレはマナが必要だということを常に行為で示さないといけない</p><p>言葉では、ダメなんだ</p><p>言葉だけでは心に届かない</p><p>この肌と肌の接触だけが、オレたちの絆であり信頼の確認になる</p><p>おやおや、大変だね君も</p><p>マルゴさんが、オレたちを見て笑っている</p><p>まあ、確かに変な光景だろう</p><p>右手は、トーストを掴んでいる</p><p>左手は、マナの尻を触っている</p><p>いいんじゃないこの子もやっと、セックス奴隷の扱い方が判ってきたみたいだし</p><p>もちろん、ミナホ姉さんはマナに対して悪意は持っていない</p><p>ただ復讐者のミナホ姉さんにとっては、あくまでもオレのセックス奴隷になるという条件で、マナを生かしておくことになったというのが建前だ</p><p>それは忘れてはいけない</p><p>もし、マナがまた度を超えて調子に乗ったら、今度こそ処分される</p><p>白坂創介の実の娘が、オレたちの家族の中に居るということはかなり、リスクの高いことなのだから</p><p>白坂家の一族や、マナの通っていたお嬢様校の関係者マナの正体を知っている人は、多い</p><p>マナの祖父、市川さんだって捨て身の反撃を仕掛けて来るかもしれない</p><p>それでもオレは、マナを家族に受け入れてもらった</p><p>だから、マナは今、ここに居られる</p><p>そのことを、マナは決して忘れてはいけない</p><p>はいこれからもセックス奴隷として、精一杯ご奉仕致します</p><p>マナは、ミナホ姉さんに対してそう答えた</p><p>家族となってもこの2人は、まだしばらくは黒森さんとマナさんと呼び合うしかないんだろうな</p><p>お姉ちゃんとマナちゃんの関係になるには、かなりの時間が必要だろう</p><p>まあ気長に行こう</p><p>時間は、たっぷりあるんだ</p><p>オレもマナもミナホ姉さんもまだまだ、若い</p><p>ケホッ</p><p>クロックマダムというものを食べて、ちょっと喉が渇いたから、紅茶が飲みたいんだけど</p><p>どうしたもんかな</p><p>トーストとマナの尻オレの手が、空いてない</p><p>マナ悪いんだけど、紅茶を飲ませてくれよ</p><p>こうなったら、マナにカップを取って飲ませてもらおう</p><p>今、オレ、両手が塞がっているからさ</p><p>あっ判った</p><p>マナは、尻を撫で回されたままオレの紅茶のカップを持ち上げる</p><p>いや何で、マナがオレの紅茶を飲むんだ</p><p>どうしてだか、オレの紅茶を口に含む</p><p>お前が飲んでも意味が無いだろ喉渇いているのは、オレなんだから</p><p>するとマナが、ニヤッと笑う</p><p>え、これってまさか</p><p>マナの柔らかな唇が、オレの唇に重なる</p><p>ぅん</p><p>マナは自分の口の中の紅茶をオレの口内に注ぎ込む</p><p>オレは、流れ込む紅茶を、コクコクと飲み干す</p><p>ぷはぁどう、美味しいお兄ちゃん</p><p>う、うんまあありがとう</p><p>14歳の美少女に、口移しで紅茶を飲ませてもらって不平を言うことは許されないと思う</p><p>あらあら、寧ちゃんと恵美ちゃんが見たら、大変だよ</p><p>マルゴさんが、苦笑した</p><p>大丈夫ですちゃんと、居ない時を狙ってやってますから</p><p>マナは、すっかり明るくなっていた</p><p>はーい翔お姉さんとレイちゃん、到着ぅっ</p><p>寧とメグが２人を連れて来る</p><p>遅くなりました</p><p>翔姉ちゃんがミナホ姉さんに、挨拶する</p><p>いいえ、翔さんたちこそお疲れ様どうぞ、座って</p><p>ミナホ姉さんが、椅子を勧める</p><p>お二人、お腹は彼が食べてるのと同じもので良かったら、すぐに作るわよ</p><p>いえ、あのわたくしは、ダイエット中ですので、夜食は厳禁です麗華、いただいたら</p><p>翔姉ちゃんは、レイちゃんに振り向く</p><p>わたくしも、あの</p><p>レイちゃんは、頬を赤らめた</p><p>ああ、そうね彼に、ぽっこりしたお腹は見せられないものね</p><p>翔姉ちゃんが、笑う</p><p>そうレイちゃんはロスト・ヴァージンを覚悟して、お屋敷に来た</p><p>翔姉ちゃんが、渚のいないことに気付く</p><p>子供たちと一緒に、先に休んだわ明日、朝が早いんだって</p><p>克子姉は、そう答えるが</p><p>いいえ、あたしたちが込み入った話をするだろうから席を外してくれたのよ</p><p>渚はもう、普通のお花屋さんだからあたしたちにロクでもない話を聞かされるのは、困るのよ</p><p>そうですね、知ってしまったら責任が生じますからね</p><p>翔姉ちゃんも、真顔で答える</p><p>あたしも、逃げ出したいけれどまだパン屋さんを開業したわけではないですし、諦めて悪巧みに付き合いますわ</p><p>あたしも克子さんに同じだよ</p><p>えっとオレたちは</p><p>ミナホ姉さんや翔姉ちゃんたちが、秘密の話し合いをするのなら</p><p>ここに居てはいけないんじゃ</p><p>君たちは、まだ、ミナホの庇護下に居るからねむしろ、聞いている方が良いと思うよ</p><p>そうね知っていてくれた方がいいわねあなたたちも、これから先色々と判断するための材料は必要でしょうから</p><p>じゃあロクでもない話に入るけれど、翔お姉さん、そっちの様子はどう</p><p>あたしたちの起こしたアクションで同業者と裏社会は、大騒ぎよ</p><p>翔姉ちゃんは、笑って答える</p><p>そうだろうね一般の視聴者からすれば、意味不明のバカ騒ぎの放送で何が何だか判らないだろうけれど</p><p>ええ判る人には、どれだけトンデモナイひとが起きたのか、ちゃんと伝わっているものね</p><p>マルゴさん、ミナホ姉</p><p>恭子さんだけじゃないからね、ミス・コーデリアはロサンゼルスの裏社会の重鎮だからねそういう人物が、テレビ放送で堂々と日本進出を宣言したんだから裏社会は動揺するよ</p><p>ブラジルの犯罪組織の重鎮の恭子さんと、ロサンゼルスの顔役のミス・コーデリアが組んで日本を攻める</p><p>そういう見方もできるんだ</p><p>香月セキュリティ・サービスとしては裏の連中には、どういう説明をしているわけ</p><p>マルゴさんの問いに、翔姉ちゃんが答える</p><p>この連休中の一連の流れは閣下が、白坂の当主の守次氏を追い落とし、白坂家の持つメディア企業を自分の傘下に収めようとしたのが発端ということになっているわ白坂創介という、白坂家の汚点を世に知らしめることから一気に、攻勢に出たって</p><p>白坂創介を晒し者にしたミナホ姉さんの復讐はあくまでも、ジッちゃんの指示による戦略だと思われている</p><p>そして、白坂の本家が閣下に身柄を抑えられていた白坂創介を奪取しようとして、ロサンゼルスから悪い人たちを呼んだって</p><p>それは半分は、真実だ</p><p>シザーリオ・ヴァイオラは、寧が目的で日本へ来たけれど白坂本家とコンタクトしていた</p><p>正確には、シザーリオ・ヴァイオラのお目付役として来たミス・コーデリアが、白坂家に売り込みを掛けたんだけれど</p><p>でこないだのお台場のホテルの大抗争ね結果的に、白坂家が呼んだロサンゼルスの連中は、香月セキュリティ・サービスが壊滅させたってことになっているけれどその時に、香月家は重秋様を失ったということになったの</p><p>つまり瑠璃子の父親は、シザーリオ・ヴァイオラたちによって、ホテルの現場で殺されたことになっているのか</p><p>まあ、白坂家の方は守次氏が強制引退させられて、次の当主が閣下に白旗を揚げたことで終了ねだけどお子様を殺された閣下とロサンゼルスの組織の間には、遺恨が残ったということになっているのよ</p><p>翔姉ちゃんがそう言う</p><p>それで今日のテレビ放送</p><p>そういうことよこれは、閣下の指示を受けた香月セキュリティ・サービスとロサンゼルスの組織との抗争が始まったしかも、長いこと閣下に従っていたはずの恭子さんが、ロサンゼルス側に付いたって</p><p>翔姉ちゃんは、笑う</p><p>別におかしくないでしょ恭子さんの経歴を考えれば日系人だけど、外国での暗躍してきた人だしミス・コーデリアと接点があったことも調べれば判ることだし</p><p>まあ、それでも閣下と恭子さんとの話し合いで、抗争は一般の人の迷惑にならないところで行うことになった</p><p>それがグリーン山スタジオ</p><p>あそこの場所を押さえたのは、恭子さんだから記録も残っているわあのふざけた放送は、一般人を巻き込まない代わりに恭子さんが閣下に要求したってことになっているの</p><p>そして、あの頭の痛い放送が始まった</p><p>でものっけから、やってくれたわ恭子さんたちが使っていた携帯ロケットランチャーもマシンガンも本物よ判る人が見れば、判るわ</p><p>そう言えば最初の攻撃から、派手だったなあ</p><p>日本の裏社会は何だかんだ言って、結構、なあなあできているからあんな異常に殺傷力の高い武器を平然と使うような人はいないわだからみんな、腰を抜かしちゃったのついにそういう物を平気で持ち込んでくるような外国の組織が、日本を襲って来たって業界の人間は、皆さん、そう思っているみたいね</p><p>しかも放送の途中から、恭子さんは、よりによって爆弾で脅したでしょ事実上の無差別テロよ実際に、あのコンクリートのお城も吹っ飛ばしたしだから、放送の後半は完全に恭子さんに乗っ取られた</p><p>乗っ取られたっていうか完全な恭子さん・ショーと化していた</p><p>香月セキュリティ・サービスは、完全に恭子さんたちに舐められたわけただし、恭子さんたちの爆弾テロは、何とか未然に防いだっていうことになっているわ</p><p>実際は恭子さんの仕掛けた爆弾は、全部、爆薬が抜いてあったから最初から最後まで、恭子さんに笑いものにされただけなんだけれどね</p><p>じゃああの放送の後、テレビのニュースとかで恭子さんの爆弾のことを一切取り上げないのは</p><p>うんイタズラとしか思えないとしても、爆弾らしき物が発見されたことは、ニュースとして放送されるはずだろう</p><p>それは警察がストップを掛けたのよもちろん、谷沢チーフが警察関係の人に進言して下さったんだけれど</p><p>谷沢さんが</p><p>本当に、キョーコ・メッサーが爆弾を仕掛けていたことが報道されたら日本中がパニックになるでしょだから、この件は絶対に報道しちゃマズイって</p><p>恭子さんは、公共施設や一般企業にも、爆弾を仕掛けた</p><p>今回は爆薬が外されていたが次回は、本当に爆破されるかもしれない</p><p>マスコミにも、箝口令が引かれているわみんな、自分のところの記者があの場で、本物の銃撃や爆破を体験しているからね問題の危険性は、把握しているわ香月グループからも、警告の圧力を掛けているし</p><p>だから、爆弾の真実は公表されない</p><p>さらに、恭子さんとミス・コーデリアから警察と政財界の人たちに、メッセージが届いているから</p><p>翔姉ちゃんが、メモリーを克子姉に手渡す</p><p>克子姉が、それをパソコンに繋ぐと</p><p>恭子さんとミス・コーデリアの姿が現れる</p><p>はーい、みんなのキョーコさんだよっ</p><p>マイ・ネーム・イズ・コーデリアカム・フロム・ＵＳＡ</p><p>最初からテンション高いなあ</p><p>最初に言っておくけれどあたしたちには、別に、日本の社会に損害を加えるつもりは無いあたしたちは、革命家じゃないからねていうか日本人じゃないんだから爆弾で、日本の社会制度に打撃を加えるとか、そういうどーでもいいことは考えていない</p><p>画面の中の恭子さんは、言う</p><p>あたしたちは、商売になることしかしないんだプロの裏社会の住人だからね罪も無い一般人に危害を与えても、自分たちには１セントの得にもならないってことは、よーく判っているじゃあ、何で今回テレビ放送を乗っ取ったり、あちこちに爆弾を仕掛けたかってあんたたち知りたいかい</p><p>カメラに向かって耳を向ける、恭子さん</p><p>ニタァと、笑って</p><p>そうそんなに知りたいのなら、教えてあげるよあたしたちはねただ、日本の皆さんに対して、売り込みを掛けているだけなんだ</p><p>売り込み</p><p>プロモーション活動さ誰かを殺したい人、他の企業にダメージを与えたい人誘拐でも、殺人でも、爆弾騒ぎでも、毒物混入でもあたしたちに頼みな素早く、的確に、みなさんのどんなご希望にも応えまーすっ</p><p>ワタシニ電話シテクダサーイ</p><p>ミス・コーデリアそれは、何の物真似なんだ</p><p>それから日本の警察と裏社会の皆さんあたしたちの邪魔にならない限りは、見逃してあげるけれど目障りなことを仕掛けて来たら</p><p>ブチ殺スデス</p><p>そういうこともちろん、今夜だけがプロモーション活動じゃないからまた、来週にでも何かやる予定だから香月セキュリティ・サービスの麗華ちゃんは、お付き合いよろしくねぇっ警察なんかより、プロモーションの相手には、麗華ちゃんの方が絵になるからねえっ可愛いよっ愛してるーん、麗華ちゃーん</p><p>恭子さんは、不敵に笑う</p><p>パソコンの前で、レイちゃんは恥ずかしそうに身悶えしていた</p><p>あ、もちろん一般の人には、迷惑は掛けませんこれは、長年、香月閣下にお世話になったご縁であたしが、約束しますニッポン大好きですから食事は美味いし、姉ちゃんは綺麗だアイ・ラブ・ニッポン</p><p>ソウイウコトナノネ</p><p>じゃ、そういうことでまた来週、アディオス</p><p>出掛ケル時ハ忘レズニ</p><p>だから、ミス・コーデリア何なんだ、それは</p><p>そのまま、映像は切れた</p><p>で結局、閣下にも保証していただいて、恭子さんとミス・コーデリアたちのことは報道されなかったのよ</p><p>次の恭子さんたちの起こすアクションを待って警察は、極秘裏に逮捕したいと思っているみたい</p><p>どんな形であれ、恭子さんたちの様な人間の存在を世に公表することはできない</p><p>もちろん、マスコミの中には世の中がパニックになろうが、真実を公表するべきだっていう頭の固い人もいるけどね恭子さんが、残した映像がことごとく、馬鹿馬鹿しいでしょ</p><p>馬鹿馬鹿しい</p><p>今日の放送だって現地にいる人間からしたら、死ぬか生きるかの瀬戸際だったけれど放送を観ている人からすれば、何だこの、バカみたいな放送はでしょ</p><p>その通りですあたし、何が何だか、全然判りませんでしたから</p><p>それこそ司会のアナウンサーが、カツラを落として禿頭をカミングアウトするところから始まって雪乃が何故かピチピチのビキニの水着姿だったり、よりよって綺麗にライトアップされたコンクリートのお城が会場だったり</p><p>テレビを観ているだけなら頭のおかしいバラエティ番組だよな</p><p>かなり、シュールだけど</p><p>で麗華と、大乱闘でしょ最後は、気球で逃亡だしもう、メチャクチャ</p><p>確かに、そうだったね</p><p>ミナホ姉さんも苦笑する</p><p>そして、第2部はお笑い芸人さんたちがゲストで、無茶振りするだけだしさっ</p><p>寧の言葉に翔姉ちゃんは</p><p>そうなのよだから真面目過ぎるマスコミの人も、どうにも記事にしようがないのよ馬鹿馬鹿しすぎて普通の人たちは、信じてくれるわけがないから</p><p>だから、みんな恭子さんの一般人や社会を脅かすつもりは無いっていう言葉を受け入れたんだね</p><p>正確には受け入れざるを得ないだわ皆さんも、もう見たでしょ恭子さんが名古屋の芸人さんとして、ネタを演じている映像</p><p>見ました</p><p>マナが、答える</p><p>あそこまでやられたらみんな、お手上げよ</p><p>一般の人たちは恭子さんは、名古屋の売れない芸人で</p><p>今日の放送は、何かよく判らないバラエティ企画だったと思っている</p><p>まあ、香月セキュリティ・サービスとしてはこのまま、恭子さんのオーダーに乗っかって、麗華たちが闘うってことになったわ警察も、あたしたちの行動を認めてくれたわ閣下の後ろ盾と、谷沢チーフの信用があるし、何より、恭子さんが麗華をご指名して下さっているから</p><p>これから先の恭子さんとレイちゃんの闘いは、公認されたのか</p><p>もちろん、裏では警察が恭子さんたち逮捕に動くんだろうけれど</p><p>このこと香月様は、何ておっしゃっているのかしら</p><p>ミナホ姉さんは、翔姉ちゃんに尋ねる</p><p>面白がっていらっしゃるわ恭子さんたちのアクションが日本という国の中に、微妙なバイブレーションを与えてくれるだろうって、おっしゃってたから</p><p>バイブレーション</p><p>警察も、政財界も、裏社会も馴れ合いを捨てて、緊張感を持つだろうって恭子さんの行動は一般の人たちには何の影響も及ばさずに、そういう特殊な立場の人たちだけを震撼させているって</p><p>そうね日本国内なら裏社会の人同士の付き合いもあるだろうから誰かが敵対する人間を攻撃しようとしても、限度があるわ</p><p>でも、恭子さんたち外国勢力には、何のしがらみも無いから誰を殺すのも、どの企業にダメージを与えるのも、自由にできるわ力を持っている人たちにとっては、こんなに怖い存在は無いでしょうね</p><p>それで、どうなるの</p><p>ほとんどの人たちは特に、日本の裏社会と関係の深い人たちは、恭子さんたちを抹殺しようとするでしょうね自分たちの今までの商売の邪魔をするわけだから</p><p>そして恭子さんに返り討ちに遭う</p><p>あの人は、本当に怖い人だからね</p><p>そして逆に、恭子さんを自分の陣営に取り込もうとする人たちもいるでしょうね</p><p>そして恭子さんに、内側から組織をブッ潰される</p><p>どっちにしても、恭子さんは日本の裏社会の構造を、根本からブッ壊すつもりなんだよ</p><p>敵対しても、味方に引き込もうとしても撃退される</p><p>香月さんは恭子さんが、掻き回してくれるのを面白がっているだろうねこの機会に日本の政財界から裏社会まで全て、再編成できるって</p><p>そうかジッちゃんはそこまで狙っている</p><p>ええ、閣下はご自分の思惑に沿って、恭子さんたちが行動していると思われていますわ全て閣下のお望みの方向に</p><p>ああ、みんな結局ジッちゃんの手の上で踊らされているだけなのか</p><p>残念ながら、そうではないのですけれどね</p><p>どういうことだ翔姉ちゃん</p><p>閣下は常に、ご自分が世界の中心にいらっしゃると思っていらっしゃいますが</p><p>それはしょうがないよ生まれてから、ずっと、香月家という名家中の名家の中心に居た人だからさ</p><p>翔姉ちゃんの言葉にマルゴさんが言う</p><p>閣下はまだわたくしと麗華が、彼の女であることに気付いていません</p><p>翔姉ちゃんがオレを見る</p><p>わたくしたちが香月セキュリティ・サービスや、閣下よりも彼のことを第一に思っていると言うことを</p><p>ええ香月様は、この恭子さんの件で、一気に日本の政財界と裏社会をまとめてしまおうと思ってらっしゃるわその全ての中心に、ご自分がいらっしゃると</p><p>でも、実際に中心にいるのは香月様でなく、あなたなのよ</p><p>そうさ恭子さんに、あたしたち黒い森</p><p>そしてわたくしたち香月セキュリティ・サービス</p><p>翔姉ちゃんも</p><p>ミィちゃんやルリちゃんを通せば香月家そのものもっ</p><p>みんな、あなたのためだけに動くわよ</p><p>毎年、この時期になると近くの駅に、七夕の笹が立ちます</p><p>それには、近所の幾つかの幼稚園の子たちが、願い事の短冊を下げているのですが</p><p>まあ、毎年ウルトラマンになりたいとかプリキュアになりたいという様な、可愛い願いは多いです</p><p>今年は恐竜ゴールドになりたい子がたくさんいました</p><p>達筆な字で</p><p>サ行の発音が上手になりたい</p><p>という短冊がありました</p><p>いや、達筆なのはお母さんか、保母さんが字の書けない子供の代わりに書いているんでしょうが</p><p>何だろう、これは</p><p>幼稚園児なのに声優さんとかを目指しているのでしょうか</p><p>あるいはお母さんが、声優さんを</p><p>結婚していて、小さな子供がいるのに、突然声優さんになりたいと言い出して、声優学校に通い出すようなお母さん、本当にいますからねえ</p><p>私の高校の同級生の奥さんが、そういう人でした</p><p>580．それぞれの夢</p><p>いや、でもオレ、別に</p><p>オレを中心に、みんな動くとか言われても</p><p>それで、オレは何かができるわけじゃないし</p><p>ていうかオレ、ただの高校生なんだけれど</p><p>いいのよあなたは特に何かしなくて</p><p>そうあなたはただ、そこに居てくれさえすればいいの後の細かい問題は、全てあたしたちが何とかするから</p><p>あなたを中心にして、あたしたちが結束しているそれが重要なのよ</p><p>翔姉ちゃんが、優しくオレに言った</p><p>結果として閣下は、恭子さんとミス・コーデリアというワイルド・カードを使って、今の日本の支配層表は政財界の重鎮や裏は闇社会のトップたちねそういう連中に揺さぶりを掛けたのよこれまで通りの日本国内だけの馴れ合った環境では、もう済まされないぞってね</p><p>ミナホ姉さんが、説明してくれる</p><p>それはもちろん、香月グループそのものも危険な状況に追い込む賭けよでも、そういう大きな波を作らなければ閣下亡き後の香月グループを、みすず様たちに万全な形で残せないとお考えになったのね</p><p>今度は翔姉ちゃんが、そう言う</p><p>この大波に乗りきったなら香月グループを倒せる勢力は、いなくなるわそういう勝負のポイントなんだと香月グループ内部の人たちが理解すれば、みんなで結束して闘ってくれるわ</p><p>分家や、重役たち守旧派や新興派閥で内紛なんかやっている場合じゃない</p><p>そしてそうなった場合は、やはり香月家本家の人間が旗頭になるわ次のグループのトップは、新興派閥の司馬さんだけど、みすずさんや瑠璃子さんを立てていかざるを得なくなる</p><p>克子姉が、そう分析する</p><p>さらに先回りして今日のパーティで、総理大臣とロシアの議員に花束を渡す２人をマスコミに公表したからね香月さんこれをキッカケにして、さらにマスコミに記事を書かせるつもりだろ現代日本に生きる、本物のお嬢様たちってそうやって報道されて、一般の人たちに認知されてしまったら香月さんが亡くなったとしても、グループの人たちは、みすずちゃんたちを無視することはできなくなるからね</p><p>世間一般に香月家の伝統と気品イコールみすず・瑠璃子という図式で認知させる</p><p>それが、ジッちゃんの計画</p><p>でも、ジッちゃんそんなに急いで、自分が死んだ後のことを考えなくても</p><p>閣下は８２歳よ色々と考えていらっしゃるのは、当然よ</p><p>翔姉ちゃんが、そう答えた</p><p>あたしたちにとっても、ここからが勝負よ</p><p>あたしたちは黒い森は犯罪組織ですからね法治国家の日本では、許されない存在よ</p><p>娼館を再開するということは、これからも犯罪組織のままでやっていくということなんだ</p><p>ていうかあたしたちは、闘い続けないとダメなんだよそうでないと、生き続けるモチベーションが維持できないこれまでは、ミナホや克子さんたちの復讐への思いを燃料にして、やって来ただけどこれからは</p><p>そうねこの子を中心とした、この家族の幸せを維持するためには、あたしは幾らでも鬼になるわ</p><p>だから、これでいいんだよっ今は、眼の前に問題山積みでさっみんなの幸せのために一つ一つ、解決していけばいいんだからっ</p><p>そうね復讐を果たして、それで満足だったらあたし、この先生きていく気力を失っていたと思うわ</p><p>ミナホ姉さんが、溜息を吐く</p><p>もちろん、あたしたちは恭子さんと親しい存在だからこれからも、公安警察の監視は続くでしょうし、娼館の再開だってリスクが多いわ再開を勧めて下さった香月様だって、どこまで信用していいのか判らないホント、問題が山積みねでも、することがあるっていうのは素晴らしいことだわしかも、それが自分の１人ためでなく愛すべき家族の幸せを守るためなら</p><p>ニコッと、ミナホ姉さんが微笑む</p><p>その笑顔を見てああ、これでいいんだとオレは気付いた</p><p>出会ったばかりの頃のミナホ姉さんは、こんな清々しい笑顔はしなかった</p><p>もっと暗い、情念の籠もった作り笑顔しかしなかった</p><p>ミナホ姉さん変わったな</p><p>前向きになった</p><p>そうか復讐は、どれだけ上手く進行してもその先には、暗い淵が待ち構えているだけだ</p><p>恨みは晴らせても、気持ちは暗いままだ</p><p>だけど、今のミナホ姉さんには未来のビジョンがある</p><p>家族のために、明るい未来を築くんだという前向きな意志が</p><p>せっかくの機会だから具体的なプランの話をしてもいいですか</p><p>克子姉が、ミナホ姉さんに言った</p><p>ええ、いいわよ克子</p><p>早速ですけれど渚と共同でビルを買うという件、明日から始めます</p><p>ああ、パン屋と花屋の入ったビルを共同経営するという話か</p><p>ていうか中古のビルではダメだと思うので、土地を買って、１からビルを建てますやっぱり、今後のセキュリティのこととかを考えると設計の段階から、色々と組み込んでおいた方がいいと思いますから</p><p>そうですね確か土地のことは、閣下がご相談に乗って下さるってお約束して下さっていましたよね土地の購入や設計・建築も、香月グループの企業を使った方が良いと思います</p><p>翔姉ちゃんが、意見を言う</p><p>ええ、助けていただけるものはお願いしようと思っていますでも、そんな感じで、今からビルを建てるってことになったら、完成は２～３年後になると思うの</p><p>ビルを建てるのとか、大変だろうしな</p><p>つまり、あたしのパン屋さんはこの人が、高校を卒業してからってことにします</p><p>だから、それまではお嬢様の事業のサポートや、香月グループとの折衝は、あたしがやらせていただきますわ</p><p>ミナホ姉さんに、ニコッと微笑む克子姉</p><p>そうそれは助かるわ、克子</p><p>娼館の再開は、５年間限定だその最初の数年だけでも、克子姉が手伝ってくれるのはとても助かるだろう</p><p>もちろん、娼婦には戻らないから安心してあくまでも、お手伝いのサポートよ</p><p>それは判ってるよ</p><p>オレだって、克子姉が娼婦に戻るわけがないことは判っている</p><p>２～３年かじゃあ、丁度いいかもな</p><p>克子さんと渚さんの買う土地一回り大きいのを探して</p><p>前も話したことがあると思うけれどあたし、小さな子供たちや女の子たちに護身術を教えるジムを開きたいんだよ</p><p>うんそういう話は前にも聞いた</p><p>でもさ今のあたしみたいに、何の実績もない女がいきなりジムを作っても、誰も通ってくれないでしょだから、あたしちょっと名前を売りに、アメリカへ行きたいんだ</p><p>実績</p><p>ほら、やっぱり格闘技のメッカは、アメリカだからアメリカで大暴れするのが、名を挙げるには一番なんだよ女子格闘技の大会も、色々あるし</p><p>ああ、それで格闘技の大会に出るとか話していたんだ</p><p>あくまでも、売名だけの目的別に、それをキッカケに本気で格闘家を目指すとかしないからジムを開くための、宣伝になればいいんだよ</p><p>で、あたしもマルゴお姉ちゃんに付いていきまーすっ敏腕マネージャーとしてっ</p><p>売名しに行くんだからさっマルゴお姉ちゃん１人じゃなくって、あたしみたいな子が狂乱の極悪マネージャー、KY寧ちゃんとして同行してた方が話題になるじゃんかっ</p><p>ああ、この前マルゴさんと話していたのはそのことか</p><p>まあ、別にずっとアメリカに行ってるわけじゃないから基本は、日本でトレーニングして、試合のある時だけアメリカへ行くって感じかな</p><p>あ、そうだイーディも連れて行くからあの子の場合は、表の世界の大会で有名になっちゃえば、故郷の暗殺教団との縁が切れるからだけどまあ、あの子の闘争本能の発散のためにもいいと思うよあたしなんかより、アスリートに向いている性格だし</p><p>そうだなイーディは、常に何かと闘ってないとダメな子だからな</p><p>かといって、危険な仕事には就いて欲しくない</p><p>そうだよねぇ意外と、マルゴお姉ちゃんよりも、イーディの方が有名になっちゃったりしてそしたら、どうするマルゴ・ジムの予定が、イーディ・ジムになるかもよっ</p><p>寧が、そう茶化す</p><p>あたしは別に、どっちでもいいよジムが開けるなら</p><p>虐げられて生活している子供たちや、男に暴力を振るわれている女の子たちに力に立ち向かう技を教えてあげたいんだぶっちゃけ、そういう子からはお金を取らないでもやっていける施設にしたいだから、名前は何でもいい</p><p>それがマルゴさんの夢</p><p>それなら、いっそのことマルゴさんのジム、もっと大きくしない格闘技のジムだけでなく、もっと規模の大きい会員制のスポーツジムも併設して収益は、そっちから取れば護身術のジムの方はの運営が楽になるわよ</p><p>それなら、わたくしも出資するわよ麗華はどうする</p><p>翔姉ちゃんは、レイちゃんに尋ねる</p><p>わたくしたちだって、ずっと現役の警護人をやっていけるわけじゃないから将来のための投資というかううん家族として、参加したいのよわたくしも</p><p>翔姉ちゃんの言葉に、レイちゃんも頷く</p><p>是非とも、わたくしにも出資させて下さいできればわたくしも、子供たちに剣道を教えてあげたいです</p><p>美智にもやらせよう</p><p>工藤流古武術子供たちに教えるのなら、大人気になると思うよ</p><p>護身術の範囲なら</p><p>見た目は派手だし、あんな面白そうな武術は無い</p><p>イーディにも先生をやらせたらっ</p><p>寧が、そう言うが暗殺術は、子供に教えてもいいのか</p><p>何かかなり広いスペースが必要な感じになってきましたね</p><p>そうね本格的なスポーツジムとして開設するとなると、競泳プールとかも必要よね何か、すっごく大きなビルになりそう</p><p>克子姉は、腕を組む</p><p>だからさっ、もう１０階建てくらいの大きなビルにするしかないよっ１階がパン屋さんと花屋さんで２階から上が、スポーツ・ジムそんで、その上をあたしたちの居住区にしてさっ</p><p>うーん、それなら念願だった、屋上に露天風呂もいけそうねっ</p><p>そうだよっ、克子お姉ちゃんほらっ、メグちゃんとマナちゃんも意見を出してっ２人も、そこに住むことになるんだからさっ</p><p>え、寧お姉さん</p><p>そうねこの娼館は、子育てには相応しくないわあなたたちはみんな、そのビルに住むべきだわ</p><p>まあ、実際来年には、あたしと渚は出産するつもりだけどああ、もう１人産まれるのねその子たちが物心着く前に新しいビルで暮らせるようにしたいわ</p><p>克子姉は雪乃の名前を出さないでくれた</p><p>ねえ、そんならいっそビルの中に幼稚園とかも作ったらどう</p><p>寧が、そんな提案をする</p><p>だって、取りあえず３人産まれてさその後、あたしやメグちゃんやミィちゃんたちだって妊娠する予定だしうちは、ずっと幼児が居ることになると思うんだよねっ</p><p>そうねあたしも最初の子が落ち着いたら、もう１人くらい産みたいし翔お姉さんたちは</p><p>それはもちろん、子供は欲しいわ将来的にはねえ、麗華</p><p>レイちゃんは、頬を赤らめている</p><p>あたしたちは、なるべく産まれる年を合わせて出産することにしたのよその方が子供たちが寂しくないし、学校のこととかも楽でしょ</p><p>あたしもみすずさんたちと、同じ年に赤ちゃんを産む約束をしました</p><p>メグが、恥ずかしそうにそう言った</p><p>あ、ああそれは、良い考えねわたくしたち、どうしようかしら</p><p>翔姉ちゃんとレイちゃんは、困惑している</p><p>そうね子供の学校のこととかも考えないといけないのね</p><p>ええ、３人とか４人、一緒に同じ学校へ入学させればイジメとかにも合わないでしょ</p><p>翔姉ちゃんに、克子姉が言う</p><p>なるほどそこまで考えているんですね</p><p>レイちゃんも、納得する</p><p>それに、毎年、新しい赤ちゃんが産まれるのは大変よだから、数年ずつズラして産んでいった方がいいと思うわ</p><p>まず、第一波が来年でしょメグちゃんは、いつ産むつもりっ</p><p>あのあたし、ヨシくんと２０歳で結婚しますから赤ちゃんは、その翌年です</p><p>くぅぅ正妻はいいねちゃんと、ヨッちゃんと結婚できるんだからその代わり結婚前に、赤ちゃんが産まれちゃうのはみっともないのか</p><p>メグとの結婚式には、クラスの連中とかを呼ぶことになっているからなあ</p><p>やっぱり、結婚した後に妊娠する方がベストだよなあ</p><p>ミィちゃんは東大行って、国家官僚を目指すって言ってたからその後の時期が、出産にはベストなんだろうねっ</p><p>子連れで大学生とか、就職活動は大変だよなあ</p><p>でも、そうなるとメグとみすずが出産時期を合わすのは、難しくなる</p><p>マナちゃんは、いつ赤ちゃんを産むの</p><p>お兄ちゃんのお許しが出れば、いつでも産みます</p><p>セックス奴隷の立場では、そう答えるしかないんだな</p><p>ちょっと、この件はさ１度、全員で集まって、希望を出し合って調整しようっそうしないと、何が何だか判らなくなるよっ</p><p>寧が、みんなに言った</p><p>そうねあたしの居ないところでしてちょうだい</p><p>穏やかな笑顔でミナホ姉さんが言った</p><p>ああっ、ミナホお姉ちゃんごめんっ</p><p>慌てて寧は、謝る</p><p>ミナホ姉さんは子供を孕むことができない</p><p>いいのよ気にしないでその代わり、あたしにとっては、あなたたちの産む子供全てが、あたしの愛しい我が子だからあたしは、それでいいわ</p><p>ミナホ姉さんは、そう言ってくれた</p><p>とにかく、オレは高校卒業までに、一人前のパン職人になればいいんだね</p><p>オレは急いで、話を変える</p><p>そのことなんだけどあなたのために、うちの学校に特別コースを作ろうと思っているのよ</p><p>そうね就職技能コースみたいな感じかしらまあ、今から頑張っても実際に動き出せるのは、夏休み明けになるでしょうね</p><p>オレのためのコース</p><p>うちの学生食堂の脇にパン工房を作るわ最新式の機械を入れてあなたはそこでパンを作って、学生食堂で売る実践的に、パン屋さんの仕事を学ぶのよ</p><p>授業は、卒業するための最低限の時間だけ受ければいいわお昼休みに、焼きたてのパンを売るんだから、３時間目、４時間目は教室から抜けて、工房に入らないといけないでしょうし</p><p>一応、言っておくけれど学生食堂では、今まで通り、外の業者にもパンを売らせるからねあなたは毎日、プロの業者と売り上げを競わないといけないのよ</p><p>だってあなたは将来的に、克子のパン屋で働くわけでしょ克子はどういうパン屋さんをやりたいの</p><p>できればお洒落で、高級志向のパン屋さんにしたいです</p><p>そうでしょうねその方が収益が良いでしょうしねだからあなたは別に、お腹を空かせた普通の高校生が喜ぶようなパン作りを覚える必要は無いのよ</p><p>いや、だけどミナホ姉さんどうせなら、高校生向きのパンも作れるようになってた方がいいんじゃないのかな</p><p>オレは、そう思うけれど</p><p>だってパン工房は、とりあえずあなた１人でやるしかないのよ克子や恵美が手伝うにしても、毎日は無理だし</p><p>うんメグには、ちゃんと授業を受けてもらいたい</p><p>それは、判っているけれどオレ、１人でできる限りは頑張ってみたいよ</p><p>でも、あなたパンを作るのに精一杯なのに、焼きそば焼いたり、スパゲッティを茹でてる余裕は無いでしょ</p><p>え、克子姉</p><p>焼きそばパンとか、スパゲッティパンはあたしのお店では、絶対に出さないわよ</p><p>そうか、確かに腹ぺこ高校生にはそういうパンも必要だよな</p><p>ていうか大体、炭水化物のパンに炭水化物の麺とか、意味が判らないわよどっちも原料は小麦粉よ小麦粉に、小麦粉を挟んでいるのよ</p><p>確かに、パンも焼きそばの麺も、スパゲッティもみんな小麦粉だ</p><p>高級志向のパン屋さんを目指すんならお総菜パンでも、ああいうのは出さない方が良いと思うのよ</p><p>それはそうかもしれないな</p><p>でも、うちの学校は共学で男子生徒なんて、お腹を膨らませるには、ああいうお総菜パンが好きでしょだから、そういうパンは業者さんに持って来てもらうわ</p><p>あなたはあくまで、将来、克子とパン屋さんをやるための勉強としてパンを作って、売るんだから克子と一緒に、自分の店のビジョンを考えて必要な技術を学ぶようにしなさい卒業までなんて、あっという間なんだから時間を有効に使うのよ</p><p>克子姉が考えているパン屋で売れるものをまずは作れるようにならないといけない</p><p>総菜パンに、てんてこ舞いになっている場合じゃない</p><p>ミナホ姉さんの言うとおり工房にオレ１人しかいないのに、焼きそば焼いたりしているのは無理だ</p><p>というか最初は、業者さんのパンにだって勝てないわよ味も、見た目も作れる量も、１人じゃそんなに多くはできないでしょうし</p><p>あくまでも、業者が学生食堂で売るパンがメインだ</p><p>オレのパンは、学生たちにとっておまけでしかない</p><p>何もかもオレは、これからやるんだから</p><p>少しずつ、楽しみながら学んでいきなさい卒業までに、本物のパン職人になれればいいんだから</p><p>うんミナホ姉さん</p><p>最初から気負うことは無い</p><p>勝ち負けじゃないんだから</p><p>とにかく今後、うちの学校は様々な特別コースを増やしていくということにするわあなたが、その最初の学生でテスト・ケースってことにするそれなら、あなたのためにパン工房を作ることも、変では無いでしょ来年以降は、特別コースの生徒が増えていくんだから</p><p>ああ、ミナホ姉さんは</p><p>みすずが提案したなでしこ科を本当にやってみるつもりなんだな</p><p>パン工房も放課後には、パン部みたいのを作って、一般の学生にも使えるようにするわあなたと克子で、指導してただし、部屋の責任者はあなた鍵もあなたにしか渡さないから</p><p>なるほどオレはとにかく、午前中は１、２時間目だけ授業を受けてパン作りか　午後の授業は、普通に出る</p><p>放課後は、パン部の指導をしながら次の日のパンを仕込む</p><p>高校に通いながら、パン作りを学ぶにはこれ以上の場所は無い</p><p>パンが売れたら経費を除いた分の収益は、あなたにあげるわ外にアルバイトに出るより、いいでしょ</p><p>ああ、助かるよマナやアニエスにお小遣いがあげれるメグにも、何か買ってあげられるし</p><p>い、いいよあたしは何もいらないから</p><p>あたしも御名穂さん、あの、やっぱりあたしもその特別コースに入りますそれで、ヨシくんと一緒にパンを作りますから陸上部も、辞めます</p><p>ミナホ姉さんは、厳しく</p><p>あなたは、ちゃんと授業を受けなさい陸上部も、辞めてはダメよ</p><p>そうだ、メグ竹柴キャプテンと約束したろ、絶対に辞めないって</p><p>恵美あなたは普通の高校生のままでいなさいあなたも彼も、２人とも特別コースの学生になってしまうとクラスの中に居場所がなくなるわよ</p><p>オレとメグは高校生なのに、婚約していることになっている</p><p>この上、校内で２人だけ特別コースの学生になったら</p><p>学校中から、浮く存在になってしまう</p><p>彼に、普通の学生生活を送らせてあげるためにもあなたが普通の生徒として、他の子たちとの橋渡しをしてあげないといけないのよ</p><p>メグは納得してくれた</p><p>まあパン工房には、セックス用の小部屋も作ってあげるからたまには、そこで２人で楽しみなさい</p><p>ミナホ姉さんが、慰めるようにメグに言った</p><p>え、ホントっじゃあ、あたしが第一号で、ヨッちゃんとそのお部屋でエッチするぅぅっ</p><p>あたしだって、まだ高校生だしっマルゴお姉ちゃんとアメリカに行ってない時はぬふふふふっ</p><p>いや、授業に出ればいいじゃないかっ</p><p>不良少女として知られている寧はほとんど授業をサボッているという</p><p>だってあたし、自分がどのクラスだったかだって覚えてないもーんっ</p><p>いいんだってどうせ、あたし、どうやっても卒業できないんだからっヨッちゃんが卒業するまで、校内にプラプラしているからねっ</p><p>寧は、本当は学籍が無い</p><p>入学したという記録が無い以上卒業もできない</p><p>あら寧あなたの戸籍、取り戻すわよ</p><p>シザーリオ・ヴァイオラの懸念はなくなったんだからアメリカで行方不明のままの奈島寧子ちゃんにそろそろ帰国してもらうわよ</p><p>で、アメリカからうちの高校へ編入したことにするわ書類上は</p><p>寧に学籍ができる</p><p>あなた卒業できるからねというより、卒業しなさい</p><p>そそそ、それって、もしかしてっ</p><p>怯える寧</p><p>連休明けからは、ちゃんと授業に出ることマルゴとアメリカへ行くのはいいけれど、それ以外は、ちゃんと勉強なさい</p><p>ミナホ姉さんは笑って、そう言った</p><p>次話からレイちゃん編です</p><p>秋葉原へ行ったら、昔のイデオンのプラモデルが安かったので買いました</p><p>最終戦艦バイラル・ジンが30円ええ、ホントに３０円</p><p>ちなみに、２万分の１という、地図みたいなスケール</p><p>３０年前にも買って作ったはずなんですけれど覚えていない</p><p>しかもこれ再版品じゃないです本物の３０年前のプラモです</p><p>３０年経って、３０円か</p><p>581．男・女・誕生・死亡そして無限</p><p>このお休みは、びっくりするくらいたくさんのことがあったけれど明日からは、通常の授業よ普通の毎日が戻って来るわ</p><p>とにかくここから、再スタートよ色々なことがね</p><p>あたしは、娼館の再開に向けてでも、幾ら香月様が黒い森にご後援下さるとはいえ、公安警察は今後もあたしたちを監視してくるでしょうしね裏社会の人たちだって、あたしたちを傘下にしようと企んだり、あたしたちの顧客情報を奪おうとする連中は、今後も現れるでしょうからね警戒は続けないといけないわ</p><p>香月セキュリティ・サービスは、近々わたくしと麗華で掌握しますですから、サポートはお任せ下さい</p><p>でも香月家の内部の問題は、翔さんたちでは解決できないでしょ</p><p>ミナホ姉さんは、尋ねる</p><p>はいわたくしたちは、あくまでも香月グループの一部として雇用されている立場ですからみすず様、瑠璃子様のご相談とサポートは、今まで通り黒森のお姉様と克子さんにお願いしたいのですが</p><p>ええ判っていますできる限りのことはするわそれに瑠璃子さんは、今後も彼と一緒に暮らしますし、みすずさんだって毎日の様に通って来ることになるでしょこちらが２人の身柄を抑えている限りは、香月グループ内の対抗勢力は手を出せないはずよ</p><p>お二人の日常警護は、わたくしの方で万全な体制を作りますわ信頼できる護衛を配置します</p><p>いや、翔姉ちゃん護衛なら美智が</p><p>学校内とか、あたしたちが入り込めない場所については、美智さんにお願いするしかないわでも、登下校や、こちらに来る移動の車輌なんかは、香月セキュリティ・サービスでガチガチに警護するわよどんな悪党も、手出しする気がなくなるくらい</p><p>みすずさんたちにとっては、息苦しいかもしれないけれどそれぐらいやっておいた方が安全さこちらの本気さは、常に敵に見せつけておかないとね</p><p>翔姉ちゃんと、マルゴさんがオレに答える</p><p>ていうか、君たちもだよ敵は、香月さんに対する交渉カードとして、君や恵美ちゃん、マナちゃんたちを誘拐する可能性もあるからね</p><p>え、オレたち</p><p>ここの屋敷内と学校内は、監視システムがあるからいいけれど外に行く時は、必ず護衛役の人を付けることいいね</p><p>あなたも恵美ちゃんたちも、登下校は必ずあたしが車で送るわ渚のお店も、香月セキュリティ・サービスの警護を増やしてもらうべきかしら</p><p>克子姉が、翔姉ちゃんを見る</p><p>すでに手配してあります</p><p>マナちゃんやアニエスが通う学校もセキュリティを最優先にして探すわ少し、時間が掛かるかもしれないけれど、許してね</p><p>いえ、あたしは皆さんのおっしゃることに何でも従うだけですから</p><p>イーディは、いつうちの高校に編入させるの</p><p>そうね日本の生活の最低限のレクチャーだけはしておかないといけないでしょうから、早くても今月の末ぐらいじゃないかしら</p><p>というかあの子、確か密入国ですよねちゃんとした入国の記録を作らないといけないですし</p><p>翔姉ちゃんが、困り顔で言う</p><p>そもそもアメリカに、あの子の戸籍があるかどうかさえ怪しいのよ何てったって、暗殺教団の中で暮らしてきた子だから</p><p>閉鎖的で、集団で閉じ籠もって暮らしている暗殺教団がまともに出生届を出しているとは限らないよな</p><p>寧みたいに、とりあえず校内に放り込んでおけばいいよ書類上のことは、後でどうにでも操作できるんだしどうせ、あたしの件で夏休みにでもアメリカに行くでしょその時に、イーディのことも手配しちゃえばいいよ</p><p>寧は、笑ってそう言う</p><p>そうだいっそのこと、あたしが奈島寧子の戸籍を取り戻したら、今使ってるカナダ国籍の偽造のパスポート、イーディにあげちゃってもいいしさっ</p><p>寧が今使っているパスポートと、その裏付けになっている国籍は恭子さんか、裏のルートで手に入れてくれたものだ</p><p>でも、それって確かヤッちゃんは、カナダ移民の中国系の女の子ってことになってるはずなんじゃなかったっけ</p><p>オレは確か、そう聞いたけれど</p><p>イーディは、褐色の肌に、青い眼に、金髪で全然、アジア人ぽくないんだけれど</p><p>使い回しなんてできるのか</p><p>まあ、パスポート本体はまた偽造屋さんに１から作ってもらうしかないんだろうけれど</p><p>大丈夫よあっちは、色んな国の出身者同士で結婚しているし自分と違う系統の子を養子に貰うことも多いから名前が中国系なのに、見た目がイーディちゃんみたいってのも、そんなにおかしくないって</p><p>寧が、明るく答える</p><p>ていうかさ、恭子さんミス・コーデリアと一緒なんだからさ、あの人に聞いてみた方が早いよ暗殺教団から彼女を買った張本人なんだから戸籍の問題とか、どうなっているか全部知ってるはずだよそれにこの後、二人でロサンゼルスに行くんだしイーディの件も、ついでにやってもらおうよ</p><p>そうねその方が早いわね</p><p>ミナホ姉さんが、頷く</p><p>判ったわあたしの方で、恭子さんに連絡しておきます</p><p>はいイーディは、この人たちの身辺警護を頼むんですから早く編入できた方がいいですわ</p><p>じゃあこれでもう、急ぎの問題は無いわね</p><p>はい、今夜はもう</p><p>翔姉ちゃんが笑って答えた</p><p>問題は、これからも山積みだけど</p><p>今夜中に片付けないといけないことはもう無い</p><p>えっとあのう</p><p>レイちゃんが、弱々しく手を挙げた</p><p>わたくしがまだ処女のままです</p><p>恥ずかしそうに顔を赤らめる</p><p>今夜が良いの</p><p>翔姉ちゃんが、レイちゃんに尋ねた</p><p>はいこの連休のうちに捧げたいです</p><p>みんなの前で、ハッキリと答える</p><p>我が君はお疲れだと思いますが</p><p>俯いて上目遣いでオレを見る、レイちゃん</p><p>そんなことないよオレだってレイちゃんとしたいさ</p><p>そうねこの連休最後のイベントとしていいんじゃないかしら</p><p>いや、ミナホ姉さんこれはイベントじゃないよ</p><p>レイちゃんは、オレたちの家族だけれど黒い森の組織とは関係無い人なんだから、娼館のルールはやめてあげたいんだ</p><p>娼館のルール</p><p>メグが、思わず呟く</p><p>ほらセックス前の写真撮影とか、ビデオ撮影とか</p><p>処女膜があるところを写真で撮っておくとか</p><p>でも、みすずお姉ちゃんや瑠璃子お姉ちゃんだって黒い森の組織とは関係無いけど、そうしてたんでしょ美智お姉ちゃんも</p><p>確かに、香月家系の女の子たちの初体験も、そのルールでやってきたけれど</p><p>それは、そうだけれどそれは、ほら、みすずたちはそういうのが好きだから</p><p>ヘンタイっぽいのが好きなんだよな、３人とも</p><p>刺激的な方を好んで、どんどん興奮していくっていう</p><p>実際のところ、レイちゃんはどうなの</p><p>オレの問いに、レイちゃんは</p><p>あのわたくしは、みすず様たちよりも年上ですしできれば、写真とかは</p><p>恥ずかしそうに答える</p><p>１０代の皆さんと比べられても困りますし</p><p>彼だけに見て欲しいのよね</p><p>わたくしもそうだから、よく判るわわたくしも自分の時は、映像記録は嫌だものわたくし自身とこの子だけの思い出にしたい</p><p>そのために今ダイエット頑張ってるんだもんっ</p><p>判ったわ本人の希望なら、仕方ないわ２人だけでしなさいただこのお屋敷内は、どこも監視カメラがあるから観られちゃうことになるけれど、それはいい</p><p>それは構いませんが記録はしないで下さいそれと</p><p>音声は、カットしておいていただけますか</p><p>声は聞かれたくない</p><p>どうして恥ずかしいの</p><p>微笑むミナホ姉さん</p><p>レイちゃんは、頷く</p><p>判ったわあなたの言う通りにしてあげる</p><p>本当に、この部屋がいいの</p><p>オレは、レイちゃんと地下室に居た</p><p>アニエスが、監禁されていた部屋だ</p><p>高い天窓の先に、星が輝いている</p><p>ここ好きなんですよ静かで、空気が落ち着いていてあれがなければ、もっと良いんだけれど</p><p>レイちゃんは、高い場所にある毛布を被せられた白坂創介像を指差す</p><p>まあ、そうだな</p><p>あれこそ、白坂創介の悪趣味の象徴だ</p><p>この部屋に監禁していたアニエスに自分の像を崇拝させていたんだから</p><p>でも、この部屋少し寒くない</p><p>オレがそう言うとレイちゃんは、オレを抱きしめる</p><p>まだ寒いですか</p><p>ううんレイちゃんは、温かいよ</p><p>しばらく抱き合ったままでいた</p><p>監視カメラってあそことあそこですね</p><p>レイちゃんが、天井と壁を見て言う</p><p>みんな観ているんだろうな</p><p>メグなんて、明日も朝練があるんだろうから先に寝た方が良いと思うのに</p><p>約束通り音声は聞いてないと思います</p><p>レイちゃんが、オレの耳に囁く</p><p>もし集音マイクがあったとしても、聞き取れないような小さな声で</p><p>聞いてないよこういう時の、ミナホ姉さんは信用できるから</p><p>ミナホ姉さんもオレの女になったんだ</p><p>女同士の約束で、卑怯なことはしない</p><p>ミナホ姉さんは、誇り高い人間だから</p><p>ではわたくしにお尋ねになりたいこと、ございますよね</p><p>レイちゃんが、ニコッと微笑む</p><p>あ、わたくしの方を向いて話して下さいその位置なら監視カメラから死角になりますから</p><p>死角</p><p>翔お姉様唇の動きで、話している内容が判る人ですわ</p><p>音声をカットしてもらってても唇を読まれたら、意味は無い</p><p>今なら何でも答えますわ</p><p>雪乃は、どうしている</p><p>ずっと気にしていたことを尋ねた</p><p>雪乃のことはメグやマナの前では、話題に出せない</p><p>香月セキュリティ・サービスの施設で保護しています心配はありません</p><p>レイちゃんは、笑顔で答えてくれた</p><p>あいつ、どうなるんだ</p><p>この先どうやって生きていくんだろう</p><p>恭子お姉様のご命令通りに来週から、テレビに出演致します</p><p>恭子お姉様が雪乃さんの生活費は、ご自身で稼がせろと雪乃さんには、テレビタレントの才能があるからと</p><p>毎週金曜日に、お笑い芸人のスナッチとテレビ番組をやるってのマジだったのか</p><p>いや、よくよく考えると</p><p>恭子さんの言う冗談ぽい話って、たいてい本気だったりするけれど</p><p>世界初の高校生レイプ被害者妊娠アイドルとして売り出すそうです出産まで、あのビキニ姿でテレビ出演を続けさせるって恭子さんから、白坂家のテレビ局に分厚い企画書が送られてきていますから</p><p>番組スポンサーは</p><p>白坂家のテレビ局って、民放だろ</p><p>高校生レイプ被害者妊娠アイドルとか出演させて、スポンサーが付くのか</p><p>それはノン・スポンサー放送にさせるそうですだから、コマーシャルが入る部分は、全てＡＣになるそうです</p><p>ＡＣってさよなライオン、おはようドスサントスとかか</p><p>恭子お姉様がテレビ局を脅迫して、強制的に放送させているという設定ですから</p><p>で雪乃は、その番組で何をするんだ</p><p>そうですね企画書ではニュース映像や巷の耳より情報に対して、毒舌で辛口コメントを述べることになっています</p><p>あ何となく、想像できる</p><p>雪乃のことだから</p><p>自分がレイプ被害者で妊娠させられているなんてことは、完全に無視して</p><p>上から目線で、どんなことにも平然とコメントすると思う</p><p>そして多くの視聴者から、顰蹙を買う</p><p>雪乃は白坂創介の娘なんだから</p><p>そりゃ、娘に父親の罪は関係無いって言ってもその上、雪乃が犯罪被害者の立場であっても</p><p>雪乃の性格は視聴者を怒らせる様な発言を連発するだろう</p><p>それは、判っている</p><p>そんな番組すぐに終わっちゃうんじゃないの</p><p>どんなに抗議が来ようと番組ホームページのコメント欄が炎上しようと、絶対に打ち切られない番組になるそうです恭子さんが、テレビ局サイドを徹底的に脅しまくってますから</p><p>恭子さん、何てことを思い付くんだ</p><p>大丈夫ですよ最初は、雪乃さんの問題発言に大揺れになるでしょうが段々、皆さん、雪乃さんを受け入れます受け入れるしかありませんから</p><p>水着姿の雪乃さんのお腹がどんどん大きくなるんですから</p><p>レイプされて妊娠して赤ちゃんを産むしかない女子高校生に、酷いことを言える人はいません最後には、雪乃さんを批判する発言をする人の方が大炎上することになりますよ</p><p>恭子さんは、数ヶ月掛けて雪乃を認知させるつもりなんだ</p><p>テレビの世界に、雪乃の生きる場所ができる</p><p>雪乃さんのマネージメントも、香月セキュリティ・サービスでやります他の番組には出演させませんし、講演会とか握手会とか、そういう芸能活動もさせませんから</p><p>いや、待ってノン・スポンサー番組なら、雪乃の出演料とか、番組の制作費は誰が出すんだスナッチだって、無料では出演してくれないだろ</p><p>そういう実費は、白坂家の新聞社が支払うことになっています</p><p>レイちゃんは、答えた</p><p>雪乃さんも、白坂家の人間ですしこれで雪乃さんが、例え悪役としてでも一般視聴者に認知されれば、白坂創介の事件で受けたダメージが軽減できますから</p><p>と恭子さんが、圧力を掛けたんだな</p><p>あるいは、香月グループかもしれないけれど</p><p>ですから、雪乃さんのことについては心配しないで下さい今すぐは無理ですけれど、いずれ高校にも復学する予定ですし</p><p>雪乃もオレたちの高校に戻って来る</p><p>オレたちは同級生だ</p><p>安心しました</p><p>ニコッと微笑む、レイちゃん</p><p>まだ納得仕切れていないこともあるけれど</p><p>とりあえず、雪乃の状況が理解できた</p><p>もう、オレの側にはいないが遠くに行ってしまうわけでもないんだ</p><p>ところでレイちゃんは</p><p>オレは、話を変える</p><p>レイちゃんは、いいの</p><p>ああいう見せ物みたいなことをさせられて</p><p>わたくしはもう細かいことは考えないことにしました我が君と一緒です</p><p>我が君も細かいことは、黒森のお姉様たちにお任せしていらっしゃりますよね</p><p>それはオレは、バカだから</p><p>ミナホ姉さんや、克子姉、マルゴさん黒い森の頭脳部のお姉様には敵わない</p><p>翔姉ちゃんにも</p><p>みすずや瑠璃子、美智だって、オレより遥かに頭が良いし</p><p>もちろん、これは変だなって思ったら意見を言うけれどでも、そうじゃない限りはみんなの言葉に従うよみんな、オレよりも色んなことが判っているんだから</p><p>わたくしも、そうですわたくしもバカですから</p><p>最近、はっきりと自覚しましただから、これでいいんですわたくしは我が君の判断に身を任せます</p><p>オレは、バカなんだからバカ中のバカのバカ王なんだから</p><p>オレの判断じゃなくって、もっと頭の良いみんなに従うってのなら理解できるけれど</p><p>あなたが信頼している人を、わたくしも信頼しますそういう決意です</p><p>オレの信頼</p><p>わたくしは本当に弱い人間ですから、我が君ほど人を信じる力はありません我が君は、信頼なさった相手をとことんまで信じていらっしゃいますそして、そういう我が君だからこそ、信頼された相手も我が君のために必死で頑張ります</p><p>レイちゃんは、オレに微笑む</p><p>ですから、わたくしは我が君に全てを委ねることにしました迷いはありません</p><p>それより我が君</p><p>わたくし、これからも男装でやっていくことになったではありませんか</p><p>ですからこのタイミングで、きちんとわたくしの本質は、女なんだということを確認しておきたいんです</p><p>女であるということを、ウヤムヤにしてきたことがこれまでの、わたくしの誤りなのですから</p><p>そんな、誤りって英国紳士をやっていた頃のレイちゃんだって、格好良かったよ</p><p>ですがわたくしが、姿形にばかりこだわった結果、どなたともチームを組めない歪な警護人になっていたことも事実です</p><p>確かに、英国紳士の頃のレイちゃんはちょっと偏狭だった</p><p>わたくしはこれからも男装の女隊長を続けないとなりませんですからまず女であることを取り戻したいんです</p><p>女であるわたくしが男の衣装を着ているだけなんです英国紳士の時のような、男性の衣装を着た訳の判らないものには、なってはいけないんです</p><p>あの頃は、英国紳士としてのキャラクターを演じることが素のレイちゃんを凌駕していた</p><p>そういうキャラを演じ続けないといけないという、おかしな強迫観念に囚われて素のレイちゃんが、すっかり行方不明になっていた</p><p>わたくしは我が君の女ですどうぞ女としてわたくしを導いて下さい</p><p>裸になろうかレイちゃん</p><p>男装の隊長衣装のままのレイちゃんを抱くのも悪くは無い</p><p>だけど、今は</p><p>裸になって確認しようよオレは男でレイちゃんは女だっていうことを</p><p>レイちゃんが緊張気味に答えた</p><p>お互いに向き合ったまま</p><p>服を脱いで行く</p><p>オレは学生服を</p><p>レイちゃんは香月セキュリティ・サービスの隊長服を</p><p>やがて下着姿になる</p><p>恥ずかしいですわたくし、こんなに筋肉質で</p><p>レイちゃんが、頬を染める</p><p>そんなことないよ女の子らしい、綺麗な身体をしているよ</p><p>レイちゃんのボディラインは健康的で、美しい</p><p>足が長くて、腰が高い</p><p>オレ先に脱ぐね</p><p>オレはパンツを下ろす</p><p>勃起を露出させる</p><p>眼を背けるレイちゃん</p><p>見て、レイちゃんこれが男の身体だから</p><p>レイちゃんにはこんなグロテスクな物は付いてないだろレイちゃんの身体を見て、こんなになっているんだレイちゃんのお腹の中に精液をたっぷり吐き出したいって</p><p>いいから見て</p><p>レイちゃんがオレの勃起を見る</p><p>今まで、オレが他の女たちとセックスしている姿は何度も見ている</p><p>しかし、今回はレイちゃん自身が、オレに抱かれるのだ</p><p>自分に向けて、隆々と大きくなっているペニスにレイちゃんは震えている</p><p>今度は、レイちゃんの番だよオレにレイちゃんの女を見せて</p><p>レイちゃんが背中に手を廻して、ブラジャーのホックを外す</p><p>ぷにっと落ちるブラ</p><p>決して大きくないが、形の良いおっぱいが露出される</p><p>綺麗だよ乳首もピンク色なんだ</p><p>恥ずかしがるレイちゃん</p><p>ね、レイちゃんレイちゃんの乳首、固くなってないいつもより</p><p>オレは、レイちゃんの乳首を見てそう言った</p><p>固くなってますしこってます普段より</p><p>ちゃんと触って調べてみて</p><p>レイちゃんの白くて細い指が自分の乳首を触る</p><p>やっぱりこりこりしています</p><p>どうしてそんなになっているの</p><p>レイちゃんの指が、羞恥に震えている</p><p>だけど、知らず知らずのうちに自分で乳首を擦っている愛撫している</p><p>これからオレに抱かれるんで興奮しているんだよ</p><p>レイちゃんは可愛い</p><p>ほら、レイちゃんの身体どんどん女になっていっているよ</p><p>オレはレイちゃんの下腹部に視線を落とす</p><p>小さな下着には染みができていた</p><p>レイちゃん濡れているの</p><p>ぬ濡れています</p><p>レイちゃんは、緊張した声で答える</p><p>我が君に見ていただいて恥ずかしいからです</p><p>興奮しているんでしょ</p><p>レイちゃんは、オレの勃起を見ている</p><p>興奮していますわたくし</p><p>パンティも脱いで</p><p>レイちゃんに命じる</p><p>全部脱いで女の身体、オレに見せてよ</p><p>某銀行が、経営統合で今週末、お金が下ろせなくなりました</p><p>わたしは、その銀行を使っているので</p><p>いや、口座を作った時は別の銀行だったのですけれど</p><p>どんどん銀行名が変わりまして</p><p>かなり、大きく告知されていたはずなのにお金を下ろすのを忘れて、大騒ぎになっている人もいるみたいですね</p><p>しかし２０年位前は、土日とか普段からお金が下ろせなかったように思います</p><p>新谷かおる先生の作品に、日本では土日はカードでお金が下ろせないというのがオチだった作品があったはずです</p><p>あと、高野文子先生のるきさんにも</p><p>全然関係無いですが、私は高野文子先生の黄色い本という作品が大好きです</p><p>582．レイちゃんの破瓜</p><p>レイちゃんがするするとパンティを下ろす</p><p>片足ずつ、足を抜く</p><p>これは、どういたしましょうか</p><p>手の中に残った小さなパンティをオレに差し出す</p><p>投げ捨てちゃえばいいんだよ</p><p>オレは、笑ってそう言った</p><p>レイちゃんは、ニコッと微笑み脱いだばかりの下着を、天窓目掛けて思いっきり投げた</p><p>ふわりとパンティは、パラシュートみたいに拡がって宙を舞う</p><p>あ、壁の途中の照明の支柱に引っ掛かった</p><p>笑う、レイちゃん</p><p>オレも笑う</p><p>後で取ればいいさ</p><p>はい我が君と２人きりの間は、下着なんて必要ありませんものね</p><p>全裸のレイちゃんは、大きく伸びをする</p><p>恥ずかしいけれど何か解放されたような気分です</p><p>オレはそんなレイちゃんを見る</p><p>やっぱりレイちゃんの裸は、綺麗だね</p><p>鍛えているし、もう大人の身体だからなのかなマナや瑠璃子だと、裸になると何かまだ成長途中な感じがしてその足りない感じがエッチなんだけれど</p><p>わたくし足りてますか</p><p>レイちゃんは、自分の胸を触ってそう言う</p><p>そういう意味じゃないよ何だろう雰囲気だよ満ちている雰囲気と、まだ途中っていう雰囲気精神的なものもプラスされているのかなレイちゃんは、レイちゃんのその身体が実にレイちゃんらしくて、満ち足りている感じがするんだ</p><p>わたくしは全然、満ち足りているという自覚はありませんわたくしは本当に子供っぽい思慮足りずな娘ですから</p><p>それも判っているけれど</p><p>こっちへ来てシャワーを浴びよう洗ってあげるよ、レイちゃん</p><p>オレはこのアニエスの地下室のシャワー・ゾーンにレイちゃんを招く</p><p>この部屋の構造は、お互い良く熟知している</p><p>わたくしの方こそ我が君を、洗って差し上げます</p><p>レイちゃんは、そう言ってくれるが</p><p>いいからオレに洗わせて</p><p>オレは蛇口を捻って、お湯を出す</p><p>ほらレイちゃん</p><p>レイちゃんは、オレが洗いやすいようにオレの前に跪く</p><p>長身のレイちゃんが小さくなる</p><p>オレは、ボデイソープをスポンジに付けレイちゃんの背中を擦っていく</p><p>どう痒いところはある</p><p>恥ずかしそうに、レイちゃんは答えた</p><p>おっぱいやお尻には、手を伸ばさない</p><p>今は背中を洗ってあげることだけに集中する</p><p>何か、変な気持ちです</p><p>わたくしの方が年上ですし、背も高いのにこんな風に洗っていただくと、まるでわたくしの方が子供みたいです</p><p>この方がいいんだろ</p><p>優しく言った</p><p>２人きりの時間ではオレの方が、年上のお兄さんだと思って</p><p>オレたちの話している音声は誰も聞いていない記録映像も撮られていないオレたち２人だけなら、どんなルールだってアリだろ</p><p>そうしたくってレイちゃんは、ミナホ姉さんに頼んだんじゃないの</p><p>そうですけれどでも</p><p>顔を赤面させて言う</p><p>本当のわたくしはこんなに図体が大きいですから</p><p>オレは、レイちゃんの頭を撫でる</p><p>でも心は小さいときのままだオレにとってのレイちゃんはアニエスやマナと同じくらいの年頃の女の子だよ</p><p>わたくし中学生ですか</p><p>身体を屈めたレイちゃんが、オレを見上げる</p><p>うんレイちゃんの心は中学生だとっても、可愛い</p><p>レイちゃんが、頬を真っ赤に染める</p><p>２人きりですよね</p><p>ああ、２人きりだよ</p><p>今だけはお兄ちゃまって呼んでもいいですか</p><p>敬語も禁止だよ自分のお兄ちゃんに、敬語で話す妹はいないだろ</p><p>は、はいあの、わたくし</p><p>わたくしも禁止自分のことは、麗華もしくはレイちゃんて言うこと</p><p>オレは次々にルールを決めていく</p><p>は、はいお兄ちゃま、あの麗華、ギュッてして欲しい</p><p>ああ、レイちゃん</p><p>オレは、レイちゃんを抱きしめる</p><p>お兄ちゃま、お兄ちゃま好き</p><p>レイちゃんとキスする</p><p>レイちゃん、前も洗っていいか</p><p>オレは、レイちゃんの首から胸にスポンジで泡を</p><p>スポンジいらない手で触って</p><p>オレは、スポンジを放り投げる</p><p>手で直接レイちゃんのおっぱいをまさぐる</p><p>乳首が、コリコリしている</p><p>こうすると気持ちいいだろ</p><p>セッケンのついたヌルヌルの指でレイちゃんの乳首をまぁるく捏ねていく</p><p>うん気持ちいいのお兄ちゃま</p><p>レイちゃんは、熱い息を漏らす</p><p>麗華のおっぱいどう気持ちいい、お兄ちゃま</p><p>好きだよオレこの感触</p><p>麗華お兄ちゃまに気に入ってもらえないかもしれないって、心配だったの</p><p>馬鹿だなオレがレイちゃんのこと、気に入らないはずがないじゃないか</p><p>オレは、レイちゃんに言う</p><p>レイちゃんこんなに可愛いんだからさ</p><p>麗華は容姿が整いすぎていた</p><p>背丈が伸びすぎていた</p><p>剣の技が立ちすぎた</p><p>全てに置いて普通の女の子とは違うレベルに達していた</p><p>なのに、麗華の心は普通の少女のままだった</p><p>何でみんなこんなに可愛いレイちゃんに気付かなかったんだろうな</p><p>周囲の人間たちは大人も、レイちゃんの友人たちも</p><p>レイちゃんを見た目通りの少女だと錯覚していた</p><p>大人勝りで、男勝りで颯爽とした少女剣士だと</p><p>でもレイちゃんは、違った</p><p>お兄ちゃまが気付いてくれたからもういいの</p><p>そして、優しくて頭が良いレイちゃんは周りの人間たちが、自分に対して思い込んでいるイメージを崩さないように努力してしまった</p><p>みんなの期待を裏切らないようにって</p><p>中性的な少女剣士を演じ続けた</p><p>でも、それはレイちゃん自身にとっては、決して楽なことでは無かった</p><p>表の剣道の道から外れ</p><p>香月セキュリティ・サービスの警護人という、普通ではない仕事を選び</p><p>英国紳士にかぶれた男装の麗人に撲殺剣士に成り切った</p><p>自分の周囲に、人を寄せ付けないように</p><p>お兄ちゃまも麗華が洗ってあげる</p><p>レイちゃんが、自分の胸に付いたセッケンの泡を掬って</p><p>オレのペニスに手を伸ばす</p><p>怖くないのか</p><p>怖いけれどこれからずっとお世話になるから</p><p>細く長い指がオレの勃起に、絡みつく</p><p>お兄ちゃまこう</p><p>こうだよ</p><p>オレは、レイちゃんの手に自分の手を重ねしごき方を指導する</p><p>うわっ、手の中でお魚が逃げてくみたい</p><p>逃げてかないから優しく上下にああ、気持ちいいよ</p><p>麗華は、すっかり童女の眼になっている</p><p>麗華こんなこと、男の人とする機会が来るって、思ってなかった</p><p>麗華はこんなことしちゃいけないって</p><p>誰に言われたんだ</p><p>誰にも言われてないよでも麗華は、撲殺剣士にならないといけなかったから</p><p>でも、今はいいんだぞ</p><p>うんいいんだよねお兄ちゃまと２人きりだもんね</p><p>レイちゃんは、微笑む</p><p>ね、麗華の手、気持ちいい麗華を見て、こんなに大きくなっちゃってるの</p><p>ああ、そうだよレイちゃんオレは、レイちゃんが好きだ</p><p>麗華もお兄ちゃまが好き</p><p>明日からはまたみんなの期待するわたくしに戻るから今だけは</p><p>うん、オレだけのレイちゃんでいろ</p><p>オレはレイちゃんに、そっとキスする</p><p>セッケンを洗い流してベッドへ行こう</p><p>うまくできるかな</p><p>うまくできるまで、何度でもやってみればいいのさオレたち時間はたっぷりあるんだから</p><p>そうだねお兄ちゃま</p><p>身体のシャボンを洗い流してバスタオルで、お互いの身体を拭き合う</p><p>うふふお兄ちゃまが優しいひとで良かった</p><p>どうしたんだよレイちゃん</p><p>さっき、あのままシャワーを浴びないままだったら、麗華、緊張したままだったと思うのでも、お兄ちゃまがシャワーに誘ってくれたから何か、色々ほぐれた感じなのっ</p><p>そりゃ、良かった</p><p>２人でアニエスのベッドに向かう</p><p>シーツ、替えようか</p><p>これ、この間オレたちが、寝起きしたときのままだよな</p><p>レイちゃんの初体験には相応しくないんじゃないか</p><p>確か克子姉が替えのシーツを置いといてくれてるんじゃないかな</p><p>この部屋にエア・マットを持ち込んで、みんなで寝起きしていたんだから</p><p>このベッド用のシーツも、どこかに</p><p>麗華、知ってるよっそこにあるからっ</p><p>レイちゃんが入り口の近くに置いてあった籠の中から、シーツを見つける</p><p>これだよっ、これっ</p><p>裸のまま、走って持って来る</p><p>よし、じゃあ替えよう</p><p>オレは、古いシーツを剥がして傍らに放り出す</p><p>はい、お兄ちゃまそっち、持って</p><p>おうっ</p><p>２人でシーツを両側からピンと張ってベッドメイクする</p><p>うん、オッケイお兄ちゃま</p><p>シーツを替え終わると、レイちゃんはベッドに飛び乗った</p><p>うんっやっぱり、こっちの方が気持ちいいよっ</p><p>全裸で大きな声で、よく笑う</p><p>わたくし、こんな子だったんだ</p><p>高い天窓を見上げてレイちゃんは呟いた</p><p>すっかり忘れてた</p><p>オレも、レイちゃんの隣に寝転ぶ</p><p>うんやっぱり、お祖父様の道場に預けられてからだと思う道場はいつも、きちんとしていないといけなかったから</p><p>何て言うか姿勢も佇まいも良くしていないといけないし格好も</p><p>格好</p><p>お祖父様のところには、色んなお客様にいらっしゃるから普段でも、きちんとしていないとお祖父様が恥ずかしい思いをなさるから</p><p>ああ、レイちゃんのお祖父様は地元の剣道界では名のある人だったんだっけ</p><p>剣道部の強い学校の監督さんや、警察の剣道場の人もお弟子さんだったし市の教育委員会の方とか</p><p>いつもそんな人たちがやって来るからレイちゃんは、ピシッとした姿勢を崩せなかった</p><p>それと</p><p>叔母さんがね</p><p>叔母さん</p><p>うん麗華のお母さんのお姉さんなんだけれど最初は、一緒に住んでたの叔母さん、出戻りだったから</p><p>出戻りって</p><p>１度結婚して上手くいかなくって、離婚してお祖父様の家に戻ってきてたの</p><p>でも、もう４０歳は過ぎてたんだよね麗華が高１の時まで、一緒に暮らしたの</p><p>てことはまた再婚したの</p><p>麗華は、天窓を見上げたまま溜息を吐いて</p><p>男の人と知り合って出て行ったの正式に結婚したのかどうかは、知らないただね</p><p>相手の人がね１９歳とかだったんだよ確か</p><p>え叔母さん、４０歳過ぎだろ</p><p>そうなのなのにそんな若い人と麗華も、家の外で１度会ったことがあるんだけれどすっごく気持ち悪かったの</p><p>その１９歳の男の人が</p><p>ううん叔母さんが</p><p>普段は、きちっとしていて年相応に落ち着いた感じの人だったのにその１９歳の男の子に女子高生みたいな声で甘えるのよベッタベタで</p><p>あたしは普段の叔母さんが好きだったから、４０過ぎなのにワーキャー浮かれている叔母さんを見るのがたまらなく嫌だったとにかく、気持ち悪かったの自分が判っていないんだもの４０過ぎの叔母さんなのに</p><p>家に戻って叔母さんたちと会ったことを、お祖父様に報告したのお祖父様には、お話ししないといけないって思ったからそしたらお祖父様は</p><p>女は幾つになっても、少女のままなんだななんておっしゃったのあたしは何か嫌だったその言葉がだって人は年相応に、大人になるべきでしょ４０過ぎてるのに、あんな女子高生みたいにベタベタ甘えるのは、気持ち悪いわよあたしはあんな、叔母さんみたいな女には、絶対にならないなるもんかって心に誓ったわ</p><p>一気に話していく</p><p>あたし何で、今、こんな話をしているのかしらあの叔母さんのことなんて、すっかり忘れていたのにもう、どうでも良い人だって思ってたのに</p><p>今の麗華あの時の、叔母さんみたいなのかな</p><p>麗華本当は、もう大人なのにしかも、こんなに大きな身体なのにお兄ちゃまに甘えている麗華は、やっぱり気持ち悪いのかな</p><p>人はさ誰かが信じてくれているものに、なるんだよ</p><p>オレは再び、天窓を見上げる</p><p>その叔母さんの１９歳の恋人が４０歳過ぎの叔母さんを、自分と年の変わらない女の子のイメージで接してくれたんだろ相手がそう信じてくれているって感じるから叔母さんは、若い女の子になりきってたんだと思うよ</p><p>だから、その１９歳の男の人があ、やっぱり違うこの人は４０歳過ぎの女の人なんだって気付いちゃったらその恋は変わる恋が一気に終わってしまうかもしれない逆に、１９歳と４０過ぎの恋として新しい関係を結ぶことができるかもしれないどっちにしても、そのままではいられないと思う</p><p>そうね麗華は、多分、あの後、叔母さんたちは長続きしていないと思う</p><p>でレイちゃんとオレの関係だけど</p><p>レイちゃんが、チラッとオレを見る</p><p>オレは普段のレイちゃんも知ってるし、判ってるから判っている上で、こうしているんだから</p><p>お兄ちゃま麗華、メンドくさい女でしょ</p><p>そうでもないうちの家族には、もっと複雑な子も多いからっていうか、みんな何かしら心に問題を抱えている子ばかりだろオレも含めて</p><p>ドンと任せろレイちゃん１人ぐらいまだまだ、オレの許容量の範囲内だ</p><p>結局その叔母さんを見て、見た目と心のギャップが納得できなかったんだろだから、レイちゃんは自分は見た目通りの子になろうとして</p><p>うんそうかもしれない</p><p>麗華は俯く</p><p>でも、オレはレイちゃんの言う通りかもしれないって思うよ</p><p>女は幾つになっても少女のままっての</p><p>少女のままでいさせてくれる男が、側に居ればなんだろうけれど</p><p>そうだね麗華、お兄ちゃまと２人きりだから少女に戻れるんだね戻っていいんだね</p><p>ああどんなでもオーケーだよオレは、どんなレイちゃんも好きだから</p><p>オレは起き上がる</p><p>そろそろ始めようか</p><p>ずっと勃起したままで辛い</p><p>レイちゃんが、納得するまで待とうと思ったけれど</p><p>もう限界だ</p><p>あのね麗華、下で寝転んだままでいていい</p><p>このままなら麗華、自分の身体が大きいって感じないでできそうだから</p><p>いいよ今日は、そうしよう</p><p>でもレイちゃんが、背が高いからこそできるエッチもあるんだよ身体が大きいのは、悪いことじゃない自分の個性として、認めていかなきゃ</p><p>それは判っているけれど今度だけ</p><p>恥ずかしそうに、レイちゃんは言う</p><p>うんいいよ今日は、オレが全部上になってするから</p><p>まずはキスから、再開</p><p>うっ、うん</p><p>舌を差し込み、絡め合う</p><p>それから、レイちゃんの耳と首筋にもキス</p><p>お兄ちゃま、くすぐったいよ</p><p>いいから、そのまま</p><p>片手でおっぱいを揉む</p><p>ああこうやって、仰向けに寝かせてみて始めて判った</p><p>レイちゃん胸が厚い</p><p>胸の筋肉の上に、おっぱいが乗っている２重構造なんだな</p><p>それずるいゾゾゾってするよっ</p><p>ずるくない乳首は舐めたり、吸われたりするものなのっ</p><p>むぅ</p><p>ちゅぱちゅぱとオレは尖った乳首を舐めしゃぶる</p><p>やっぱり、ずるいよすっごいエッチだ</p><p>レイちゃんが、自分の乳首を弄ぶオレを見てそう言う</p><p>じゃあ、もっとエッチにしてやる</p><p>オレの舌はおっぱいから下りて、へそさらに下へ</p><p>嘘じゃないから足を開いて</p><p>そんな恥ずかしい</p><p>もっともっと恥ずかしいことをするんだから開けっ</p><p>レイちゃんが開脚する</p><p>写真は撮らないけれど見るからな</p><p>レイちゃんの処女の証この眼で確認してやる</p><p>わ、判ったから</p><p>オレはレイちゃんの割れ目を拡げて</p><p>奥を覗き込む</p><p>や、やっぱりダメ臭うでしょ、そこ</p><p>さっき、シャワーで洗ったろ</p><p>ううん、お兄ちゃまの前でゴシゴシするの恥ずかしかったからそんなに洗ってないよ</p><p>じゃあ、しょうがないって諦めろここが臭うのは当たり前なんだから</p><p>ああ白っぽいピンクが確認できた</p><p>処女膜、確認したよ</p><p>じ、じゃもう、いいでしょ見るのはおしまいっ</p><p>ああ、見るのから舐めるのにチェーンジ</p><p>嘘じゃない</p><p>オレは、レイちゃんの誰も未踏の女性器を舐めていく</p><p>あぐぅ</p><p>大丈夫痛かった</p><p>ううん痛くないゾクゾクってしただけ</p><p>じゃあ、どんどん舐めるぞ</p><p>まだまだぁっ</p><p>オレは、奥まで舌を差し込む</p><p>酸味がする</p><p>これがレイちゃんの愛液の味</p><p>レイちゃんのお汁美味しいよ</p><p>いやん、そんなの啜らないでぇっ</p><p>それからクリトリスを剥き出す</p><p>レイちゃんの大きいな</p><p>これは舐めがいがある</p><p>オレは、舌先でベロベロベロッ</p><p>きゃふっな、何これっ</p><p>クリトリス舐め</p><p>そんなとこ舐めないでっ</p><p>これはオレが舐めるためにあるのっ</p><p>そうだよっだから舐めさせろ</p><p>くぅぅ判った</p><p>オレは、さらに舌を使っていく</p><p>あああ、うぐぅっ、やっぱりダメこれゾクゾクし過ぎだよっ</p><p>ダメでも責める</p><p>きゃあああっ、ああっ、ああっ、あああうっはぐぅ、はぐっ</p><p>レイちゃんの奥から、温かい液がトクトクと湧いて来る</p><p>きゃううっ、はう、あきゅゅうううっっ</p><p>息が荒くなってくる</p><p>じっとりと身体が汗をかいてくる</p><p>眼がとろんと</p><p>顔が蕩けていく</p><p>どうしよっ、どうしよっお兄ちゃま、こんなの癖になっちゃうよ</p><p>癖になっていいんだよしたくなったら、いつでもしてやるから</p><p>うん、してぇぇお兄ちゃま、麗華のそこ舐めてぇぇぇぇ</p><p>オレは、さらに舌を動かす</p><p>手では尻を揉む</p><p>太ももも</p><p>手を伸ばしておっぱいも揉みしだく</p><p>ちょっと待って待って、お兄ちゃま１回休憩休憩させてっ</p><p>ここで休ませたら、身体に火照った炎が鎮火してしまう</p><p>ここは断固としてレイちゃんを休ませずに、一気にスパートを掛ける</p><p>ま、待ってああうああはぁな、何かくるぅぅ</p><p>とにかく、１度イカせてしまう</p><p>レイちゃんの肉体を完全にほぐすためには</p><p>あああっ、うはぁぁくくぅぅああうっ</p><p>レイちゃんの太ももが、オレの頭をキュッと抱く</p><p>何かなっちゃうっ飛んじゃうっ弾けるっああああっ</p><p>ビカビカするのが、キちゃうぅぅッッッ</p><p>オレの顔に、ガクガクと腰を押し付けて</p><p>痙攣しながらレイちゃんはイク</p><p>はぁぁ、あああああ、くぅぅ、くぎゅぅぅッッッ</p><p>レイちゃん絶頂に叫ぶタイプなんだな</p><p>愛液が、湧く水のように噴き出してくる</p><p>全身脱力させて大きく息をする、レイちゃん</p><p>すっかり汗で、湿っている</p><p>呼吸の度に、胸が大きく上下する</p><p>オレはレイちゃんの肉体に、のしかかる</p><p>今の力が入らない状態のうちに挿入してしまおう</p><p>おでこに球の汗を浮かべてレイちゃんが、オレを見上げている</p><p>でできるかなちゃんとれ、麗華の身体、大丈夫かな</p><p>大丈夫さレイちゃんはちゃんと女の子だから</p><p>膣口に、張り詰めた亀頭を押し当て上下に擦る</p><p>もう、挿れちゃうの</p><p>さっきからずっと入りたくて仕方なかった</p><p>そうじゃあ、しょうがないね</p><p>ぐったりとしたレイちゃんが、ニコッとオレに微笑む</p><p>来て、お兄ちゃま</p><p>ああレイちゃん</p><p>オレは、レイちゃんの足を担いで</p><p>グッと、腰を突き出す</p><p>レイちゃんが、痛そうな顔をしたが</p><p>オレの野生は、さらに奥へ侵攻しろと命じている</p><p>レイちゃんの中に一気に</p><p>あオレの前に立ちはだかっていた壁が</p><p>バツンと千切れるように、消える</p><p>処女膜を突き破って亀頭が、レイちゃんの未踏地を犯していく</p><p>レイちゃんレイちゃん</p><p>レイちゃんの胎内は重厚だった</p><p>みっちりと温かく滑った襞が詰まっている</p><p>その中へオレは押し入って行く</p><p>まるでバターの塊に棒を突き入れていくように</p><p>ズズズズズと</p><p>あああっ、熱いのが入ってくるぅぅ</p><p>もうすくだよレイちゃん、ここが</p><p>オレは、お尻の穴をキューッと締めて耐える</p><p>ゴールだぁぁっ</p><p>根元まで完全に押し込んだ</p><p>亀頭の先端が、ぷにぷにとした子宮口に到着するぅぅ</p><p>痛い痛い痛いィィィィ</p><p>レイちゃんは、眼に涙を溜めてオレに訴えていた</p><p>いつもの強いレイちゃん</p><p>凛とした格好いいレイちゃん</p><p>あのレイちゃんをオレは、泣かせている</p><p>痛いよおっ、お兄ちゃまぁっ</p><p>レイちゃんの涙が、ポロッと零れた瞬間</p><p>オレは、思わず射精してしまった</p><p>あ、出、出るぅぅ</p><p>どおおおっぷっっ</p><p>男の白濁が、レイちゃんの子宮に飛び込むッッ</p><p>ああっ、熱いぃぃぃっ</p><p>ぐ、ぐぅぅっ</p><p>な、何これっお腹の奥が、熱いぃぃぃぃ</p><p>じんわりとオレの精が、レイちゃんの胎内に拡がっていく</p><p>オレ、射精してるよレイちゃんの中に出ちゃってるよおっ</p><p>どおおっぷぷぷっ</p><p>これが射精なの麗華お母さんになっちゃうのぉっ</p><p>ああ、オレの子を孕んで孕んでよレイちゃん</p><p>どおおっぷ</p><p>判った孕む孕むからぁぁ</p><p>レイちゃんの膣が、初めての受精に蠢く</p><p>この温かいのもっとちょうだい</p><p>オレは、レイちゃんを抱きしめたまま射精を続ける</p><p>レイちゃんの身体は大きい</p><p>オレは、レイちゃんのおっぱいに顔を埋めたまま最後の一滴まで、子宮に漏らしていった</p><p>麗華、女になっちゃったよおっ</p><p>レイちゃんの声は女の悦びに震えている</p><p>今日ショックだったこと</p><p>あ、お母さん、株買ってきたから</p><p>ほら、この間、株を始めてみるって言ったでしょ</p><p>結構前じゃん</p><p>だって、お友達となかなか都合が合わなかったんだもの</p><p>いや、だってあの時とは、もう全然条件が違うだろ</p><p>あの後、日経平均が１万五千円まて行ってそれから暴落して、上がったり、下がったりしてるだろ</p><p>あ、お母さんそういうのはよく知らないからとりあえず、値上がりしそうなの買って来たわ</p><p>よりによって、今かよ</p><p>今でしょ</p><p>バラエティだけでなく、ニュースも観ろよ</p><p>助けて、ドラえもん</p><p>583．Good　Morning　to　All　．</p><p>あ、ヤバイ心臓がバクバクする</p><p>今日は、自分でもびっくりするくらいの回数、セックスしてるから</p><p>おでこから、汗の球がポロポロ零れて来る</p><p>オレは、レイちゃんの身体の上にぐったりとなっている</p><p>息が苦しい</p><p>凄いできた麗華にもできたぁぁ</p><p>レイちゃんが、感激している</p><p>麗華ね自分は絶対に、エッチとか一生できないって思ってたのでもできたできたよお兄ちゃまのおかげで</p><p>オレを、ギュッと抱きしめる</p><p>赤ちゃんも産む絶対に産むたくさん産むあああっ、お兄ちゃま</p><p>オレは、身体に力が入らないし声も出ない</p><p>麗華ね本当はね、赤ちゃんとか、小さな子供たちとか大好きなのっ大好きだったの</p><p>でも、そういう麗華は藤宮麗華らしくないって思ってたから、ずっとずっと我慢していたの</p><p>藤宮麗華は、クールで颯爽とした男装の麗人ということになっていた</p><p>お、オレは知ってたよ</p><p>掠れた声でオレは言った</p><p>レイちゃんが子供好きの優しい女の子だってこと</p><p>だって初めて会った日に、真緒ちゃんと楽しそうに遊んでいたレイちゃんを知っているから</p><p>シザーリオ・ヴァイオラの襲撃を受けた、ホテルの中で</p><p>谷沢さんだって、気付いているよ</p><p>レイちゃんが、驚きの瞳でオレを見ている</p><p>だから、谷沢さんずっとレイちゃんに、子供の警護の仕事を担当させてたんだろ</p><p>オレはそう聞いている</p><p>レイちゃんは自分は、自分の本当の心を撲殺剣士の男装で隠していたから本当のレイちゃんの気持ちなんて、誰にも見えてないって思い込んでたのかもしれないけれど</p><p>ああ、心臓が苦しいな</p><p>判っている人には判っているよレイちゃんは独りぼっちじゃないみんな、レイちゃんのことが大好きなんだから</p><p>レイちゃんの眼に、涙が溜まる</p><p>麗華お兄ちゃまの赤ちゃんが欲しい</p><p>うんオレもレイちゃんに産んで産んで欲しいよ</p><p>オレは息が切れ切れになりながら、答えた</p><p>麗華ママになりたい</p><p>ああ、これがレイちゃんの心の底か</p><p>レイちゃんが本当になりたかったものは警護人でも剣士でもなく、ただのお母さんだったんだ</p><p>そういう女の子だったんだ</p><p>幸せになろう</p><p>そんな言葉が、口から零れた</p><p>幸せになりたいよオレ</p><p>自分の言葉の切実さに胸が苦しくなる</p><p>幸せにするよ麗華が、お兄ちゃまを幸せにするよそれで、みんなで家族をやるの幸せな家族になるんだよっきっときっと幸せに</p><p>家族か</p><p>素晴らしい言葉夢の言葉手を伸ばせば、届くのか</p><p>ああ身体が重い</p><p>深い淵に、沈み込んでいくようだ</p><p>オレは家族が欲しかった</p><p>レイちゃんのおっぱいに顔を埋め</p><p>レイちゃんの胎内に男根を押し入れたまま</p><p>オレの体温が下がっているのかな</p><p>レイちゃんの肌がとっても熱く感じられる</p><p>レイちゃんの命を全身で受けとめながら</p><p>オレの口から言葉が溢れる</p><p>オレにも父親と母親がいたでも、オレの父親と母親はオレの家族じゃなかったオレはあの人たちの家族じゃなかった</p><p>眼に汗が入る</p><p>眼を開けていられない</p><p>オレは暗闇に閉ざされる</p><p>暗闇の中に見えるのはいつだって、辛かった思い出だけだ</p><p>オレにいたのは、バァちゃんだけでそのバァちゃんももう、死んでしまったオレには家族がいない父親も母親もいるのに家族がいないバカみたいだバカみたいだけど家族がいないんだよ</p><p>情けなくて、涙が込み上げてくる</p><p>お兄ちゃま麗華がいるよみんながいるよお兄ちゃまの家族は、ここにいるよ</p><p>レイちゃんの温かい声が聞こえる</p><p>レイちゃんの温かい肌を感じている</p><p>でも、オレの視界は、暗闇の中だ</p><p>闇の中にオレは、浮いている</p><p>でも、またみんな、いなくなっちゃうんじゃないのかなオレの父親や母親の様にオレを捨てていなくなっちゃうんじゃないのかな</p><p>オレは怖い</p><p>1人になるのが怖い</p><p>いなくならないよっ麗華がお兄ちゃまのお母さんになってあげるお姉さんにもなってあげる妹にも恋人になってあげるからっお兄ちゃんは、もう寂しくないんだよっ</p><p>オレの言葉が、レイちゃんの心を濡らす</p><p>レイちゃんをあらゆる女にする</p><p>女の本能で、レイちゃんはオレを抱きしめてくれる</p><p>寒い</p><p>身体が震える</p><p>心が凍える</p><p>麗華だけじゃないよっみんな、そうだからお兄ちゃまが家族を愛しているように、家族もみんなお兄ちゃまを愛しているんだよっ</p><p>暗闇の世界は、寒い</p><p>アニエスの監禁されていた地下室で</p><p>オレとレイちゃんは、抱き合っている</p><p>2人とも、子供みたいに泣きじゃくって震えている</p><p>レイちゃんの身体は、火のように熱い</p><p>オレの身体は氷のようだ</p><p>だから抱き合っていても溶け合えないのか</p><p>あなたっ</p><p>不意に克子姉と寧の声がした</p><p>映像を観ていたら、様子がおかしかったから</p><p>ちょっと、大丈夫ヨッちゃんメグちゃん、マルゴお姉ちゃんを呼んできて</p><p>マナちゃん、毛布この子、震えているわ</p><p>はい、克子お姉ちゃん</p><p>みんな来てくれたんだ</p><p>オレのオレの家族が、みんな</p><p>どうなの、克子</p><p>とにかく、この地下室は肌寒いですから上の部屋に運びましょう</p><p>克子姉そんなに慌てなくても大丈夫だよ</p><p>そう言いたかったけれどもう、声が出ない</p><p>彼、ダウンしちゃったんだって</p><p>マルゴさんの声が、聞こえる</p><p>ええ、マルゴこの子を運ぶのを手伝って</p><p>了解、ミナホおやおや、レイちゃんとエッチしたままかい</p><p>す、済みませんわたくしの上から、我が君の身体を離していただいたらわたくしも、移送のお手伝いを致します</p><p>ああみんなが、わらわら来ちゃったから</p><p>レイちゃんもいつものレイちゃんに戻っちゃったか</p><p>また、２人きりの時間を作ってあげれば</p><p>レイちゃんは、休んでいて今、セックスしたばかりでしょ</p><p>しかし、克子さん</p><p>ロスト・ヴァージンしたばかりだと腰に力が入らなかったりするから、危ないのよ</p><p>克子姉が、優しくそう言う</p><p>そっちの部屋に折りたたみの木の机があるわそれをタンカの代わりにしたら</p><p>そうだね、ミナホそうしようか</p><p>あたしが取ってきます</p><p>メグが、走っていく足音が聞こえる</p><p>寧悪いんだけど、イーディを起こしてきて</p><p>ちょっと彼気が足りなくなっている疲れすぎて、生命力がダウンしているんだよこれは薬より気を足してあげた方が良いと思う</p><p>そうね今日は、ずっと気を張ってましたから、この人お屋敷に戻ってきてレイちゃんの初体験が無事にできたんで、一気に気が緩んだのよそれで、どっと疲れが出たんだと思うわ</p><p>美智ちゃんの方が上手いかもしれないけれど今は、イーディしか気を扱える子がいないしねちょっと、寧イーディに気の補給とかやれるか聞いてみて</p><p>ああ、寧なら英語が堪能だから、イーディに話す役目は適任だろう</p><p>いいけどイーディって、今、どこで寝ているの</p><p>あ、あたし知ってます</p><p>オッケィ、じゃあマナちゃん一緒に来て</p><p>渚たちを起こさないでね</p><p>ドタドタと寧とマナの走り去る足音が聞こえる</p><p>ああ、足音だけで判るものなんだな</p><p>マルゴさん、持って来ました</p><p>ありがと、メグちゃんベットの下に置いて</p><p>そのままだと痛いでしょ毛布か何か敷いたら</p><p>そうだね、ミナホいや、いっそのこと机ごと毛布でくるんだ方がいいかも</p><p>レイちゃん、重いでしょ今、この子をどかせてあげるわね</p><p>だ、大丈夫です克子さん</p><p>あたしが彼の足の方を持ち上げるから、克子さんと恵美ちゃんで上半身をお願い</p><p>はい、マルゴさん</p><p>ミナホは彼のオチンチンを、レイちゃんから引き出すのをやって上手く、引っ張り出さないとレイちゃんが痛いでしょ</p><p>だから、みんな一度、彼の身体を下に引っ張って、オチンチンを抜いてからベッドの下へ下ろすよいいね</p><p>何か色々申し訳無いことになった</p><p>いくよ３、２、１、ゼロで、ヨッコイショと下に引っ張るからね</p><p>では、みんな彼の周りに付いていくよ３、２，１ゼロ</p><p>ヨッコイショ</p><p>オレの身体がぐいっと、ズラされる</p><p>ペニスが、レイちゃんの膣から抜ける</p><p>あ、ごめんなさい麗華さん</p><p>ミナホ姉さんが、謝る</p><p>しっかしまた、随分射精したわね、この子</p><p>これで最後だからって、底抜けになっちゃったのかしら</p><p>克子姉とミナホ姉さんが、レイちゃんの割れ目から滴る精液の量を見ているようだ</p><p>あの恥ずかしいですから</p><p>あらら、ごめんなさいねレイちゃん</p><p>今度は、克子姉が謝った</p><p>よし、じゃあベッドの下に運ぶよ今度はあたしが重心を持ち上げるから</p><p>ミナホは見ているだけでいいから</p><p>うんミナホ姉さんは、力仕事には向いていない</p><p>彼の頭とか持って、落っことしたらそれこそ大変だからさ</p><p>そうです御名穂さんは見ているだけにして下さい</p><p>メグにまで、そんなことを言われている</p><p>そーら、いくよ３、２、１、ゼロ</p><p>ヨッコラショ</p><p>オレの身体が仰向けて、折りたたみ机の居たの上に寝かされる</p><p>身体の上から毛布を被せられた</p><p>ところであの翔お姉様は</p><p>レイちゃんが尋ねる</p><p>もう帰られたわまだ、谷沢さんへの報告が残っているからって</p><p>そうですかこの件連絡した方がいいですよね</p><p>レイちゃんが、ミナホ姉さんに尋ねる</p><p>今はまだ止めておきましょう上の部屋へ運んで、ちゃんと彼の容態を診てからにしましょう</p><p>慌てて連絡しても、心配させるだけよ渚たちも眠らせたままにしているしみすずさんたちにも、緊急連絡は必要ないわ</p><p>うん特に深刻な状況ではないと思うよ</p><p>マルゴさんが、オレの脈を診てそう言った</p><p>それならいいのですが</p><p>不安そうな、レイちゃんの声がする</p><p>よしじゃあ、上の部屋に運ぶよ</p><p>オレはタンカ代わりの折りたたみ机の板に乗せられて</p><p>ゆらゆらと運ばれていく</p><p>頭の方は絶対に落とさないように、マルゴさんが持ってくれている</p><p>足の方はメグと克子姉で</p><p>ミナホ姉さんとレイちゃんも机の脇を持ち上げてくれているらしい</p><p>いつかオレが死んだ時に</p><p>棺に入れられて運ばれる時も、こんな感覚なんだろうか</p><p>こんな風に家族に運ばれていくんだろうか</p><p>ゆらゆらと揺れていくうちに</p><p>オレはスーッと気を失った</p><p>温かいな</p><p>すごく温かいものと一緒に寝ている</p><p>いや、囲まれている温かいものに</p><p>暑い</p><p>メチャクチャ、暑いぞ</p><p>ハッとして目覚める</p><p>Good　Morning　，Darling</p><p>イーディが、ニッとオレに微笑む</p><p>イーディが、オレの裸の胸に手を当てている</p><p>その手の平は温かい</p><p>暑さの原因はこれか</p><p>イーディがオレに気を送っていてくれたのか</p><p>イーディの反対側にはレイちゃんが寝ていた</p><p>レイちゃんは、裸のままだ</p><p>あのままオレに添い寝してくれたのか</p><p>イーディと２人で</p><p>ああ、イーディも全裸だ</p><p>シーッ</p><p>イーディが、唇に指を当てる</p><p>そして、ニコッと微笑んだ</p><p>静かにしろっていうことは</p><p>オレはベッドの周りを見る</p><p>みんな椅子に座ったまま、眠っている</p><p>マルゴさんは、自分の部屋に戻ったんだな</p><p>部屋の壁時計を見上げると午前５時１０分過ぎ</p><p>窓の外の空は朝の光が満ちている</p><p>ありがとう、イーディ何か、すっかり元気になったよ</p><p>今朝のオレは気力に溢れている</p><p>生命力が低下すると、気力も落ちるというのは本当なんだな</p><p>昨夜、調子が悪い時は暗いことが、たくさん頭によぎったけれど</p><p>今朝はもう大丈夫だ</p><p>あおはようございます</p><p>レイちゃんも眼を覚ました</p><p>レイちゃんみんな、まだ眠っているよそしてイーディは、日本語ができない</p><p>レイちゃんは、すぐに理解する</p><p>おはようお兄ちゃま</p><p>うん、おはようレイちゃん</p><p>オレたちは、唇を交わす</p><p>昨夜はありがとう素敵な初体験になりました</p><p>そんな、オレがダウンしちゃってゴメン</p><p>いいえお兄ちゃまが一生懸命して下さったことは判ってますから</p><p>またしような</p><p>はい赤ちゃんができるまでいいえ、赤ちゃんが産まれても麗華は、一生、お兄ちゃまに抱かれたいです</p><p>オレもずっと抱きたいよううん、抱くよレイちゃん</p><p>はい抱いていただきます</p><p>もう一度、オレたちは深いキスを</p><p>背後でイーディが、不機嫌な声を出す</p><p>判ってる判ってるって</p><p>オレは、振り向いてイーディとも朝のキスをする</p><p>イーディも、昨夜は気持ち良かったよまた、しような</p><p>イーディは、満足そうに微笑んだ</p><p>イーディの指がオレのペニスに触れる</p><p>もちろんそこも朝の目覚めの状態にある</p><p>ああ、お前気でオレの状態が判っているから</p><p>朝勃起しているオレの性衝動をじっくり味わっていたんだな</p><p>何をしているのですか</p><p>レイちゃんが、オレたちの方を覗き込む</p><p>あ朝勃ちのペニスを見られた</p><p>レイちゃんが、可愛らしい悲鳴を上げる</p><p>はふ</p><p>寧、克子姉、メグ、マナ、ミナホ姉さんみんな、目覚める</p><p>お、おはよう</p><p>オレは、イーディにペニスを弄くられながらみんなに挨拶した</p><p>ヨッちゃん、もう平気っ</p><p>顔色は大丈夫そうね</p><p>寧と克子姉が、真っ先にそう言ってくれた</p><p>うん、大丈夫だよ心配掛けてごめん本当ありがとう</p><p>良かったわ、大したことなくて</p><p>ホントだよマナ、すっごく心配しちゃったんだから</p><p>ミナホ姉さんとマナも、そう言う</p><p>でイーディさんは、何をしているのかしら</p><p>メグの敵意の視線にイーディの手が止まる</p><p>ヨシくん、あたしたちに応えようとしてエッチのし過ぎでダウンしちゃったのよっ少しは考えなさいよっ</p><p>いや、メグ日本語で言っても、イーディは</p><p>イーディが、英語で答える</p><p>えっともう、お兄ちゃんは元気になったんだから、いいだろうってこれは、第一発見者の自分に権利があるって言ってるよ</p><p>あ何とか通じてる</p><p>いや、まあ何をメグが怒っているのかは、想像できる範囲内か</p><p>そんなの関係無いわよっあたしたちは、これからはもうヨシくんに無理させないって、みんなで話し合って決めたんだからっイーディさんも、ルールを守って</p><p>オレが意識を失った後に起きている女たちだけで、家族会議をしたのか</p><p>でも、ほらこれはこんなに元気で、女の身体の中に入りたいって言ってるぞだってさ</p><p>マナが、笑ってイーディの言葉をメグに伝える</p><p>イーディは、話ながらも巧みにオレのペニスを愛撫していく</p><p>こいつは、オレがどの部分を触られると気持ちいいか気で感じ取っているから、とにかく巧い</p><p>な、なるほどそのように触るものなのですね</p><p>レイちゃんが、イーディの手コキの技を凝視している</p><p>もおおおっそんなことしたら、またヨシくんが倒れちゃうっ</p><p>メグが大きな声で、喚いた</p><p>まあまあ待って、待って</p><p>寧が、間に入ってくる</p><p>イーディに英語で何か言う</p><p>イーディは、寧の言葉に手の動きを止める</p><p>ヤッちゃん何て言ったの</p><p>イーディとレイちゃんは、昨夜、ヨッちゃんに抱いてもらったでしょここのところ、他の人に譲ってばかりで、全然ヨッちゃんとエッチしていない人がいるんだからその人と交代しなさいって言ったの</p><p>克姉今朝の朝ご飯は、あたしとマナちゃんで作るから克姉は、このままヨッちゃんと寝てて</p><p>寧が、笑顔で克子姉に言った</p><p>別にエッチしなくてもいいしヨッちやんと抱き合って、寝てるだけでもいいじゃんかとにかくここのところ、ずっと克子姉にはお世話になりっぱなしだからさ朝の支度くらい、あたしたちでするよ</p><p>あ、あたしもします</p><p>慌ててメグがそう告げる</p><p>メグちゃんは、朝練があるんだから自分のことを最優先してっ</p><p>でも、ここは学校に近いですから</p><p>１年生は、先輩の来る前に部室へ行って準備でしょ</p><p>寧だって、同じ高校の先輩だ</p><p>部活の事情は、よく知っている</p><p>じゃあ、シャワー浴びたり、色々してっメグちゃんが、シャキっとしてないと、ヨッちゃんが笑われるんだからねっ</p><p>姉としての寧は、厳しい</p><p>５時３０分になったら、マルゴお姉ちゃんが朝のトレーニングを始めるからレイちゃんとイーディも一緒にしたらどうかなっ</p><p>続いて、そんなことを提案する</p><p>イーディに、ニコッと微笑み英語で話し掛ける</p><p>うんイーディちゃん真緒ちゃんと、アニエスちゃんと遊ぶ以外は、ずーっとトレーニングしている子だもんね</p><p>確かにそうだな</p><p>年下の子供たちと遊んでいるか、トレーニングしているかどっちかしか見たことがない</p><p>甘いよ、マナちゃん昨夜から、ヨッちゃんとイチャイチャが追加されてるからねっ</p><p>あ、そうか今もオチンチン、触ってましたよね</p><p>寧とマナが、ジトッとイーディを見る</p><p>じゃ、あたしは自分の部屋に戻るわ色々とやることもあるし</p><p>ミナホ姉さんが、大きく伸びをする</p><p>克子寧とマナさんに甘えちゃいなさい</p><p>ニコッと、克子姉に微笑む</p><p>お、お嬢様</p><p>じゃあ、あたしは先に行くわよ</p><p>ミナホ姉さんは、さっさと部屋を出て行く</p><p>よしよしでは、あたしとマナちゃんはお台所メグちゃんは、学校の用意イーディとレイちゃんはトレーニングウェアを貸すから、こっちに来てっ</p><p>寧がみんなをパワフルに退室させていく</p><p>じゃ、ヨシくん学校へ行く前にまた顔を出すから</p><p>我が君では、朝食の席で後ほど</p><p>グゥゥゥゥ</p><p>ということだからっうっしっし後は、お二人でシッポリ楽しんでねっ</p><p>そう言い残して最後に寧が、パタンとドアを閉める</p><p>早朝の光の中克子姉とオレだけが、部屋に取り残された</p><p>えっとどうしようか</p><p>そうねどうしましょうか</p><p>改めて２人きりにされると緊張する</p><p>じゃ、克子姉ベッドにおいでよ</p><p>うん、じゃあお邪魔しちゃおうかしら</p><p>そろりそろりとやって来る克子姉</p><p>多分こんなだし</p><p>オレは朝勃起中のペニスを見せる</p><p>うんそれならいいわよね</p><p>と、その瞬間</p><p>ああたし</p><p>恥ずかしそうに渚が入って来る</p><p>み、御名穂さんが寝ている真緒を見ているから、あたしはこっちに行きなさいって</p><p>真緒、朝はいつも決まった時間に起きるから早く目覚めたりはしないのよ</p><p>それって毎朝、何時</p><p>克子姉が、ニコッと笑う</p><p>５時３０分ほら、あたし、朝は市場に行かないといけないから</p><p>渚の答えに、時計を見る</p><p>今は午前５時１５分過ぎ</p><p>じゃ、急いでしましょう、あなたが先でいいわよっ、渚</p><p>克子と渚のセックスが足りなかったので、ここで</p><p>で、朝の全員集合で連休編は終了でしょうか</p><p>来週中には、本編は終わりそうですね</p><p>よく年輩の人が最近の若いアイドルはみんな同じ顔に見えるとか言ったりしますが</p><p>私は、最近のアニメのキャラがみんな同じに見えてきて</p><p>まあ、時代ごとの流行りはあるので80年代後半も、90年代も、キャラの顔の傾向ってあったんですけれど</p><p>584．ダブル・ママ</p><p>でも真緒ちゃんのお目覚めまで、後１５分も無いんじゃないの</p><p>でも、あなたのここはもう目覚めちゃってるじゃないの</p><p>渚は、オレの朝勃起を見て笑う</p><p>渚これは、アレをやるしかないようね</p><p>克子アレね</p><p>ニコッと微笑み合う２１歳の元同級生コンビ</p><p>それではっ</p><p>始めましょうかっ</p><p>二人して、ババッと服を脱いでいく</p><p>大丈夫よあなたは怖くないからねぇ</p><p>パンティを下ろしながら、渚が言う</p><p>そうそうあなたは、大人しく寝ていてくれればいいから</p><p>克子姉もブラを外して、豊かなおっぱいをオレの眼に晒す</p><p>ほらあたしたち、昔は年輩のお年寄りのお客様のお相手もしたでしょ</p><p>渚が、オレの上に乗ってくる</p><p>そうそう心臓の弱っていらっしゃる方もいらしたし</p><p>克子姉が、自慢の爆乳をオレの頬に擦り付ける</p><p>だからお身体に、過剰な負担をお掛けしないでするセックスを、あたしたちはマスターしているのよ</p><p>ええ、お姉様たち直伝でね</p><p>渚も、オレの亀頭に自分の乳首を擦り付ける</p><p>あなたは、そのまま気持ち良くなってちゃってくれていいからね</p><p>克子姉の舌がオレの耳を舐めていく</p><p>ああ、耳がこんなに感じるなんて</p><p>一方、渚はオレの玉袋を下から舐め上げる</p><p>性感スポットを、ぜーんぶ舐めちゃおっと</p><p>渚は表のあたしは裏の感じる場所をね</p><p>元・娼婦、２人かがりの舌技は凄い</p><p>オレは寝ているだけなのに同時攻で全身が震える</p><p>オレは、思わず喘いでしまった</p><p>ま、可愛い</p><p>克子この人は、ずっと可愛いわよ</p><p>そうねじゃあ、もっと可愛くしてあげるわ</p><p>二人の唇と舌それから、熱い吐息が</p><p>オレの肌を這っていく刺激していく</p><p>そろそろねいただきまーすっ</p><p>パクッとオレの勃起が、渚のぬめった口内に吸い込まれる</p><p>うふふ、美味しいわあなたのオチンチン大好きよ</p><p>あらあら、また可愛い顔になっちゃって渚の舌、そんなに気持ちいいの</p><p>克子姉が、オレの唇を舐めながらそう言う</p><p>そうあたしのおっぱいも触って気持ちいいのよ</p><p>オレは、克子姉の胸を揉みしだく</p><p>おっぱい、吸いたい</p><p>う、うん克子姉</p><p>ニコッと微笑む、克子姉</p><p>あなたが、おっぱい好きなことは判っているわはい、どうぞ</p><p>オレは、克子姉の乳首を口に含む</p><p>ホント、可愛いわ大きな赤ちゃんみたい</p><p>うっとりとした表情で、克子姉がそう言う</p><p>あなたあたしたちが、ママですからね</p><p>そうよいっぱい、甘えていいのよママたちは、絶対にあなたの味方よ</p><p>ええいつでも、あなたの側に居るわ</p><p>二人の年上の美女がオレにそう言ってくれる</p><p>あなたが女に何を求めているのか何が不足しているのかあたしたちには、判っているわ</p><p>そして、こればっかりは御名穂さんでも、あなたを満たせないから</p><p>年下のみんなには無理よね</p><p>克子姉が、オレにおっぱいを舐めさせながら言う</p><p>寧ちゃんだって、おっぱいが大きいけれどあの子も、お姉ちゃん止まりよね</p><p>レイちゃんや翔お姉さんだってまだまだよ</p><p>ていうかあたしたちは、一足先にホントにママになっちゃうもの</p><p>渚が腰を浮かす</p><p>孕ませて、お願い</p><p>そのまま対面騎乗位でオレのペニスを自分の膣へ</p><p>うふふふ御名穂さんに、あなたのベッドへ行きなさいって言われた時からぐっしょり濡れてるの</p><p>渚のそこから熱い汁が滴っている</p><p>オレの亀頭に垂れてペニス全体を、ねっとりと濡らしていく</p><p>渚はここのところ、ずっと我慢してたものね</p><p>ずっと真緒と一緒だったから、仕方ないわよ</p><p>ね渚ママの中に入りたい</p><p>う、うん渚の中に入りたいよ</p><p>ママ、入りたいって言わないと入れてあげないわよっ</p><p>渚ママ入れてくれよっ</p><p>はい、いいわよあなた</p><p>じゅぼっ</p><p>オレの亀頭が渚の中に、めり込んでいく</p><p>一人赤ちゃんを産んでいても渚のそこは締まる</p><p>あなたのために昔に覚えた、膣の筋トレ再開したのよ若い子たちと比べて、締まりが悪いって言われたくないから</p><p>渚が腰をくねらせる</p><p>ああ、吸い込まれるようにオレの勃起が</p><p>判るあたしもこっそり、トレーニングしているもの一人でいるときは</p><p>克子姉が、オレの上半身を抱きしめたまま笑った</p><p>はーい全部、食べちゃったっ</p><p>渚の胎内に、全て呑み込まれる</p><p>ゆっくりと、８の字に腰を廻す渚</p><p>時々、キュッキュッと膣の中を締め付ける</p><p>あなたは、何もしなくていいからね全部、あたしが動くから</p><p>渚のバタフライ・ダンス楽しみなさい</p><p>渚の裸体が、オレの上で揺らめく</p><p>激しい動きではない</p><p>まるで、フワフワと蝶が花から花へと飛び回るみたいに</p><p>オレの上で、揺れていく</p><p>渚のおへそと、大きなおっぱいがいやらしく、くねっていく</p><p>このテクニックだけは若い子には、教えてあげないんだからっ</p><p>大丈夫よ渚のそれ、マスターするの大変だから</p><p>克子は、できるじゃないの</p><p>それは渚の真似して、練習に練習を重ねてやっとだからね</p><p>みんな、今、観てないわよね</p><p>ええ、観ているとしたらお嬢様だけよ</p><p>寧とマナは朝食作り</p><p>イーディとレイちゃんはマルゴさんと朝稽古中</p><p>アニエスは真緒ちゃんと、まだ眠っている</p><p>メグは学校の準備に忙しい</p><p>みすず、瑠璃子、美智はこの屋敷には居ない</p><p>それじゃあ思いっきり、やっちゃおっ</p><p>渚の腰がさらに複雑な軌道を描く</p><p>肉襞が愛液がヴァギナが</p><p>同時にオレのペニスを刺激してくる</p><p>ああっ、あああーっ</p><p>つい、大きな声が出てしまう</p><p>あなたあたしにしっかり掴まって</p><p>オレは、克子姉にしがみつく</p><p>その豊かな肉体に</p><p>怖くないからね克子ママが一緒だからね</p><p>ああっあああっ克子姉っ</p><p>ホントに可愛い克子ママって言って</p><p>克子ママオレ</p><p>克子姉が、オレを抱いたままオレの顔中に、キスしてくれる</p><p>オレオレあああっ</p><p>そんなに気持ちいいのいいのよいつでも、お漏らししちゃいなさい渚の中に</p><p>ええ出してあたしの中にお漏らししてあなたぁぁ</p><p>渚とオレの結合部がじゅぷじゅぷと水音を立てる</p><p>あたしあなたの赤ちゃんが欲しいの渚のこと、妊娠させてぇぇ</p><p>あなたはどうなの渚のこと、ママにしたいあなたの赤ちゃんを産ませたい</p><p>う、産ませたい産んで欲しいオレの子のオレのママになって</p><p>じゃあ、我慢しちゃダメよ何も考えずに、頭の中を真っ白にして渚の中でイッちゃいなさい</p><p>克子姉の舌がオレの舌に絡んで来る</p><p>性器と舌オレの２つの粘膜を、二人の女が同時に刺激する</p><p>オレの身体がブルルルッと震え出す</p><p>ああっ、来るのね来るのね判るわっ</p><p>渚が悦びの声を上げる</p><p>お、オレオレ</p><p>いいのよ何かもさらけ出してあたしたちが、あなたのママになんだからママに全部見せて</p><p>克子姉が、オレの手をギュッと握りしめてくれた</p><p>あああっママママお母さん</p><p>オレの体奥から熱い塊が噴き出すッ</p><p>噴水みたいにビュッと渚の子宮へ</p><p>あああんっ届いてるわっあなたの精液ママの中に入ってきているわよっ</p><p>渚は、腰をくねらせてオレのペニスをしごいてくれる</p><p>出るよまた出るよ出るぅぅ</p><p>幾らでも出してっ全部ママが呑んであげるからっ</p><p>オレは、克子姉の身体をギュッと抱きしめながら渚の膣に射精し続けた</p><p>ああっ、ああっあああーっ</p><p>可愛い可愛い</p><p>射精の絶頂に震えるオレに克子姉が、何度もキスする</p><p>ううっ、まだ</p><p>オレの身体が何度も痙攣する</p><p>ビクッとなる度に尿道に残っていた精液を、渚の子宮に送り込む</p><p>お腹の奥が温かいわ朝から、幸せな気分よ</p><p>ようやく渚が腰の動きを止めてそう言う</p><p>ごめん渚は、イケなかったろ</p><p>馬鹿ね女は、男と違って必ずイケなくてもいいのよこういうセックスも、良いよすっごく気持ちいいし幸せあなたに尽くせてもおっ、あなたったら、あたしの母性本能をくすぐりまくるんだからっ</p><p>渚が、オレのほっぺたを指で突く</p><p>うん妊娠してる絶対に妊娠したって感じがするわっ</p><p>嬉しそうにそう言う</p><p>ホントに幸せだわあなたの赤ちゃんが産めるなんてこんなに幸せでいいのかしら、あたしとってもマンゾクよっ</p><p>渚は真緒ちゃんを、白坂創介に無理矢理に妊娠させられた</p><p>父親は、誰だか判らない複数の男たちに、何度も、妊娠するまで嬲られた</p><p>そんな自分では望まない妊娠だったのに真緒ちゃんのことを、心から愛している</p><p>それが渚のコンプレックス</p><p>真緒ちゃんのために、結婚したいと思っても何度も見合いもしても</p><p>娼婦だった過去と、父親の判らない娘を産んだ過去が渚を縛っていた</p><p>この子は最初から、祝福されて産まれてくる子だものきっと幸せにするわ</p><p>自分の下腹部の精液の熱さを感じる部分に、手を当てる</p><p>あなたに出会えて良かった幸せよあたし</p><p>ホントあなたのおかげで、あたしたちは救われたけれどあなた自身の問題は、奥が深いわね</p><p>あなたは母親不在なのにマザー・コンプレックスを抱えている悲しい人だから</p><p>えっ何</p><p>あなたは母親的な存在を喪失したまま成長しちゃったから、母性に対してコンプレックスがあるのよ</p><p>それは判っているけれど</p><p>そういうのって、普通はお母さんが、すでに亡くなっていていないとか親の離婚で一緒に暮らせなかったとか、物理的に母親との関係が閉ざされていたのが原因のはずなのよ</p><p>克子姉は、困り顔でそう言う</p><p>でもあなたの場合は、実の母親が生きているっていうか、小学校時代は同居していたわけだし中学で寄宿舎に入ったって、戻って来るべき実家には、母親が住んでいたはずでしょ</p><p>だから、本当だったらあなたのコンプレックスは、本物のお母さんに向かって発動するはずなんだけれど</p><p>オレにとって母親は黒い箱の中にいる</p><p>オレやバァちゃんが絶対に入ってはいけない母親専用の部屋の中に</p><p>あなたは自分の母親との関係が希薄過ぎて心の葛藤をぶつける相手にすらなっていないのよ</p><p>普通はね誰だって母親が子供を愛するのは当然だって思うから、あなたみたいなケースだとひたすら母親を憎むことになるんだけれどでも、あなたは産まれてから一度も、本当のお母さんに愛されたことがないから母親が自分に冷たいのは、当たり前だって思い込んでいるでしょ</p><p>そうねそんな相手だから、憎んでさえいないのよね</p><p>克子姉の言葉に、渚が付け足す</p><p>オレは母親を憎んですらいない</p><p>嫌いだけど</p><p>あんな女もう二度と会いたくないってだけだな</p><p>顔を見たり、話をするのは嫌だ</p><p>ただただ関わりたくない近付きたくない</p><p>憎むことさえできないのね徹底的に、あなたのことを無視してきた相手だからあなたも、無視するしかない母親に対して、好ましい思い出が１つも無いんだから、仕方ないわ</p><p>そうだオレにとって母親は、ただただ不快な記憶しか無い</p><p>だから、記憶から消してしまいたい</p><p>でも、人間てお母さん的な存在は必要でしょ</p><p>真緒を毎日見ていて本当にそう思うものあの子には、あたしっていうママが必要なのだから、あたし毎日、頑張れるんだもの</p><p>そうよ誰だって、母親が必要よだから、母親が居るのに、母親不在で育ったあなたにも心の中に大きな穴が開いている前は、その穴をお祖母様が埋めて下さっていたんでしょうけれど</p><p>バァちゃんはもういない</p><p>バァちゃんの葬式にあの母親は来なかった</p><p>だからあなたのコンプレックスには、出口が無いままになっているのよ</p><p>コンプレックスの出口</p><p>母性に対する欲求も、母親的な存在がいない不安も不満もゲンジツの母親には向けられないからむしろ、母親のことは忘れてしまいたいからあなたの内部で、必死で噛み殺している</p><p>熱いドロドロのコンプレックスだけが心の中に溜まってしまっていたのね</p><p>そりゃそうよ普通は子供が安心して心を開いて甘えられる相手が、母親なんだからでも、この人の場合はその母親が、世界で一番信じられない相手なんだから</p><p>他の人にだって心が開けなくなるわよね</p><p>克子姉と渚がオレを見る</p><p>そして、オレの左右に添い寝してきて</p><p>だから今日から、あなたにはママが２人になりまーす</p><p>うん、あたしと克子でダブル・ママよっ</p><p>大丈夫今日みたいに、若い子たちが観ていない時を狙うから</p><p>あなたは、あたしたちにママ、ママってしがみついてきていいんだからね</p><p>むしろそうして欲しいわ</p><p>あなたは、あたしたちの大きな赤ちゃんよ</p><p>あなたの赤ちゃんと一緒におっぱいも飲ませてあげるからねっ</p><p>これが、あたしたちの役割他の子には、内緒よ</p><p>ええあなた</p><p>２人が、オレの頬にチュッとキスする</p><p>グワッチャ</p><p>部屋のドアが、荒々しく開く</p><p>あーっ、ママもパパもここに居たぁぁーっ</p><p>おはようございますですのっ</p><p>真緒ちゃんとアニエスっ</p><p>ていうかどうして、みんな裸</p><p>アニエスも脱ぎますのっ</p><p>きししっ真緒も脱ぐーっ</p><p>幼女とハーフ美少女が、服を脱ぎ出す</p><p>ちょっ、ちょっと待ちなさい２人ともっ</p><p>慌てて裸のまま渚が、２人に向かって走っていく</p><p>もおっ、お嬢様ったら</p><p>自分がママ役はできないってご存じだからいいところで、邪魔をなさったのねっ</p><p>ミナホ姉さんだけはオレたちの様子を盗聴していたんだ</p><p>そして細身で母性的じゃないミナホ姉さんは</p><p>克子姉や渚みたいに、ママ役は似合わないから</p><p>オレたちのセックスと会話が一段落したところで丁度、眼を覚ました真緒ちゃんとアニエスを送り込んで来たのか</p><p>真緒は、ママと一緒に今日は、お花の市場へ行くんだから、このままシャワーを浴びに行きましょうあなた、昨夜、お風呂入ってないんだから</p><p>えー、ママアニエスちやんは</p><p>アニエスは、パパと一緒</p><p>そんなのズルいよっ</p><p>オレは、慌てて真緒ちゃんのところに行く</p><p>真緒ちゃん今日は、オレも学校だからさ</p><p>学校</p><p>そうだよだから、オレも出掛けなきゃいけないんだ夕方には帰って来るからさそしたら、また真緒ちゃんに会えるよ</p><p>じゃ、パパ約束のチューして</p><p>え、こういう時は指切りとかじゃないのか</p><p>チューがいいのっ</p><p>オレは、真緒ちゃんの頬にキスしようとした</p><p>すると真緒ちゃんは、顔を動かして</p><p>オレの唇に自分の唇を重ねる</p><p>うししっじゃ、約束だからねっパパっ</p><p>ニタッと、小悪魔の様に微笑む真緒ちゃん</p><p>ほら、シャワー行くわよっ克子後、お願いねあなたたちは、もう少しゆっくりしてなさいっ</p><p>はーい、渚</p><p>渚は全裸のまま、真緒ちゃんを抱き上げ、部屋から出て行く</p><p>もう少し、するそれとも時間まで一眠りするあたしは、どっちでもいいわよ</p><p>克子姉とはまだセックスしていない</p><p>無理しなくて良いわよあなたの克子ママは、あなたの健康を一番に考えているんだから</p><p>うんしょ、うんしょ</p><p>アニエス何しているんだ</p><p>オレの足に、自分の可愛いおっぱいを擦り付けている</p><p>パパに朝のご奉仕ですの</p><p>アニエスちゃんもベッドにいらっしゃい３人で、ゴロゴロしましょう</p><p>克子姉は笑ってオレたちを迎えてくれた</p><p>で、結局ゴロゴロでは、済まなくなる</p><p>アニエスが、オレのペニスをフェラチオする</p><p>克子姉が、色々なテクニックを教えてあげた</p><p>そうよそこを舌先でチロチロ舐めてみて</p><p>上手よアニエスちゃん</p><p>克子姉は、アニエスに優しい</p><p>アニエスパパは、今朝は克子姉とセックスしたいだから、アニエスは克子姉のやり方をよく見て研究しておいてくれ</p><p>研究</p><p>うん、人のやり方を見て自分も真似したり、もっとこうした方が良いんじゃないかなって工夫することだ</p><p>アニエスは、コクンと頷く</p><p>じゃ、アニエスちゃんのお勉強だからあたしが上になるわ</p><p>克子姉が、オレの上</p><p>今朝は、オレの体力の消耗をできるだけ軽減してくれるつもりらしい</p><p>渚は、バタフライだったけれどあたしはウナギでいくわ</p><p>ウナギ</p><p>あの子みたいに華やかにはいかないわあたしって、やっぱり泥臭い女だから</p><p>そしてオレのペニスを自分の膣へ</p><p>んぐっは、入って来るわ</p><p>オレの勃起の方がよっぽど、ウナギだ</p><p>克子姉のぬめった胎内に潜り込んでいく</p><p>ああ太いあなたのオチンチンてやっぱり良いわぁぁっ</p><p>奥まで押し込むと克子姉は、熱い息を漏らす</p><p>じゃあ、ウナギ始めるわよっ</p><p>そのまま克子姉はオレと性器で繋がったまま、オレの裸身の上に自分の肉体を重ねる</p><p>克子姉の柔らかな胸引き締まったお腹太もも</p><p>その全てがオレの肌の上に重なっていく</p><p>克子いきまーすっ</p><p>克子姉が、身体を震わせてオレに擦り付ける</p><p>そうだ、まるでウナギが</p><p>人間がウナギを掴まえようとするとウナギが身をくねらせて、逃げていくみたいに</p><p>克子姉のぷよんとした肉体が、オレの上でくねくねと揺れる</p><p>渚のバタフライは、ペニスだけが刺激されたが</p><p>克子姉のウナギは身体全体に性感が奔る</p><p>これ渚の技に対抗するために、開発したの</p><p>克子姉がオレの耳に囁く</p><p>渚が引退した後にだから、渚はあたしのこの技は知らないのよ</p><p>そういう秘密もあるわけよね</p><p>キュッ、キュッ、キューッと克子姉が膣を三段階で締めつける</p><p>これも、渚は使っていなかったテクニックだ</p><p>家族だって秘密はあったっていいんだから</p><p>克子姉は、腰をくねらせながらオレの指を舐めていく</p><p>指フェラエッチでしょ</p><p>セックスしながら指を舐められると克子姉の胎内で、自分のペニスがこんな風に刺激されているのかとビジュアル的に想像して興奮する</p><p>アニエスは、眼を丸くしてクンクンと頷いている</p><p>あたしばっかり楽しんでたら、悪いわよねアニエスちゃん、パパのこと好き</p><p>どれくらい好き</p><p>さっきも夢に出て来てましたの</p><p>アニエスパパにセックスしてもらってましたの</p><p>アニエスは、夢でもオレとのセックスを求めている</p><p>パパとのセックス好きなの</p><p>克子姉もちょっと興奮してきた</p><p>腰使いが激しくなる</p><p>もう痛くないの</p><p>まだ、ちょっと痛いですのでも、痛いと気持ちいいですの</p><p>アニエスパパのオチンチンを挿れてもらっている時が、本当のアニエスですの</p><p>パパとセックスしている時はアニエスの中、全部、いっぱいになってますのパパとセックスしていない時は、アニエス足りないですの寂しいですの</p><p>アニエスにとってオレとのセックスは、心の充足感を満たすものなんだ</p><p>だから毎日、セックスしてくれないと困りますのアニエスパパとセックスするために生まれてきたんですもの</p><p>白坂創介に植え付けられた誤った思想が残っている</p><p>いや、生まれてからずっとアニエスは性奴隷になるための教育しか受けてきていないんだ</p><p>こればかりは何年も掛けて、理解させていくしかない</p><p>オレもアニエスに会うために、生まれてきたのかもしれないよ</p><p>アニエスが、オレのための女ならオレだって、アニエスのための男かもしれない</p><p>でも、アニエスは</p><p>みんながみんな誰かのために生まれて、誰かのために生きているんだよそう考えてご覧その方が、幸せだろ</p><p>アニエスがオレを見ている</p><p>そうねあたしだってあなたのために、生まれてきたのよ娼婦に堕とされたのは辛い思い出だけどこうやって、あなたを気持ち良くするための技を身に付けるためだったと思えば</p><p>克子姉が、ぐりんぐりんと大きく腰を廻す</p><p>胎内がキューッと締まる</p><p>掃除機にペニスを突っ込んでるみたいに吸い上げられる</p><p>克子姉、気持ちいいよ</p><p>そう嬉しいわっ</p><p>オレは、アニエスに手を差し出す</p><p>アニエス手を握ってて</p><p>握っててオレ、もうすぐイッちゃうからアニエス、オレを見ていて</p><p>見ている</p><p>大好きな人に見守られてイキたいのよこの人は</p><p>克子姉が、アニエスにそう言った</p><p>ほーら、イッちゃいなさいっあたしの中で、気持ち良くなってああんっあたしもあたしも、イキそうになってきちゃった</p><p>あんっあああーっ気持ちいい気持ちいいわあなたのオチンチンあたしの子宮をコツコツ叩いているの</p><p>克子姉お、オレもう</p><p>あ、待ってもうちょっと今、追いつくから</p><p>下から、腰をグイグイ突き上げる</p><p>克子姉、克子姉オレあああっ、オレ</p><p>待って待ってお願いだからああんっ</p><p>オレは必死で、肛門に力を入れて堪える</p><p>ああっ来るわ熱い波が波が来るぅぅ</p><p>ああっ、ああーっあふぅぅああん、ああん、あああっ</p><p>克子姉が高まるのをオレも感じる</p><p>も、もう</p><p>待って待ってぇぇぇああはぁぁうううっ、うぐぅうぎゅぅ</p><p>ううううッ</p><p>イッ、イクぅぅっあなたちょうだいッッ</p><p>許しが出た瞬間に爆発するッ</p><p>ああっ、出てるぅぅ出てるぅぅ熱いわっ妊娠しちゃうううっ</p><p>克子姉の膣がビクビク痙攣してオレのペニスを締め付ける</p><p>子宮がゴクゴクとオレの精液を呑んでいく</p><p>アニエスが射精しながら絶頂に達するオレを見ている</p><p>オレの手をギュッと握りしめてくれていた</p><p>出てるよオレ、克子姉の中に射精しているよ</p><p>ええ、判るわあたしにも判るぅぅ</p><p>温かい涙が、克子姉の瞳から零れる</p><p>ぽたぽたとオレの頬に弾けた</p><p>パパ気持ち良さそうですの</p><p>アニエスが囁いた</p><p>パパが気持ちいいとアニエスも、嬉しいですの</p><p>何か、突然、ノクターンのユーザーページの仕様が変わっているのですが</p><p>これで大丈夫なんだろうか</p><p>ていうか、ノクターンじゃくってなろうの仕様に統合されてる</p><p>よく判らないです</p><p>次話で、みんなと朝ご飯でエピローグに突入です</p><p>長かった</p><p>585．麗しき朝</p><p>大丈夫苦しくない</p><p>長い射精の後脱力しているオレに、克子姉が尋ねた</p><p>大丈夫全然、元気だよ</p><p>オレは、克子姉の豊満な肉体に抱きついて答える</p><p>ああ、温かくて気持ちいい</p><p>アニエスも、オレの顔に頬擦りしてくる</p><p>アニエスとはまた後でな</p><p>さすがに、朝から３連続はキツイ</p><p>判りましたのでも、おっぱい触って下さいですの</p><p>オレはアニエスの１２歳の幼い乳房と、克子姉の２１歳の豊乳を揉み比べる</p><p>パパは、大きい方が好きですの</p><p>アニエスが、心配そうに問う</p><p>大きさとか関係にないよオレは好きな人が好きだ</p><p>克子姉のことも大好きだしアニエスも大好きだ大好きな人のおっぱいなんだから、好きに決まっているだろ</p><p>アニエスは、ニコッと微笑んで</p><p>アニエスもパパが大好きですのっお顔も、お声も、身体もパパのオチンチンも大好きっ</p><p>そんなこと思いっきり無邪気な笑顔で言われても</p><p>それじゃあ、ずーっとこの人に可愛がってもらいましょうね</p><p>克子姉が、アニエスに微笑む</p><p>ヨッちゃーん、お風呂にお湯入れておいたから汗を流してから、朝ご飯にお出でっ</p><p>壁のスピーカーかせ、寧の声がする</p><p>湯船でゆっくり足を伸ばした方がリラックスできるでしょっ</p><p>こういう気遣いは正直ありがたい</p><p>ありがとう、ヤッちゃん</p><p>オレは天井に向かって返事する</p><p>じゃあ、お風呂いきましょうか</p><p>克子姉が、オレの上から身体をどける</p><p>半萎えしたペニスが、ずるっと克子姉の締まりの良い膣から抜けた</p><p>すかさず、アニエスがお掃除フェラを始める</p><p>アニエス、これからお風呂だからそんなことしなくてもいいんだぞ</p><p>オレの言葉に、金髪ハーフの天使のような美少女は</p><p>こうしてたいですの</p><p>アニエスの人生や生活の中心頭の中には、オレとのセックスしかない</p><p>少しは、真緒ちゃんやイーディたちと遊ぶことも受け入れてきてくれているけれど</p><p>アニエスの心を、もっと外の世界に開くのはまだまだ長い時間が掛かりそうだ</p><p>でも、ほらお風呂いかなきゃ</p><p>あなた、アニエスちゃんバスローブここね</p><p>克子姉が、バスローブを出してくれた</p><p>ああ、この部屋も元は、娼婦の仕事部屋なんだな</p><p>顧客用のバスローブなんかが、常備されている</p><p>アニエスもこのお屋敷の外で暮らすべきなんだろうな</p><p>オレは、それでもチュパチュパとオレの尿道に残った精液を吸い出しているアニエスの髪を撫でながらそう言った</p><p>このお屋敷は娼館なんだ</p><p>どの部屋にもセックスを商売としていた痕跡が残っている</p><p>そうねお嬢様は娼館の再開は、駅前のホテルの地下施設の方を使うっておっしゃってたけれどこっちのお屋敷を娼館にして、あなたたちの方が他へ移るべきよね</p><p>この屋敷に居る限りはアニエスのセックスへの傾倒は治らない</p><p>でも警備の問題とかがあるだろ</p><p>このお屋敷は監視システムも防衛システムも完璧だ</p><p>瑠璃子も戻ってくるし、公安警察もオレたちを見張っている</p><p>恭子さんやレイちゃんに潰された裏社会の連中だって、逆襲してくるかもしれないし</p><p>より安全な場所をキープしていた方がいい</p><p>それならお隣の家に移る</p><p>知ってるでしょこのお屋敷の周囲の家もみんな、黒い森が所有してるってこと</p><p>ああ、お屋敷の警護を完璧にするためにこの住居ブロックは丸ごと、実は黒い森が押さえているんだっけ</p><p>その内の１軒は、森下さんが奥様と住んでいるわ前に教えたわよね</p><p>ミナホ姉さんのお祖父さんの代から黒い森の番頭さんとして働いてくれている森下さん</p><p>普段は、その家に居てミナホ姉さんに呼ばれたら、お屋敷へ来る</p><p>秘密の地下トンネルがあるんだっけ</p><p>全部の家には無いわよ数軒だけねこのお屋敷からの、脱出路にもなっているからもちろん、この周りの家までお屋敷の防衛システムはぐるっと配備されているわ</p><p>周りの家は守られているこのお屋敷と同じシステムで</p><p>そうねいずれにしてもあなたと恵美ちゃんのために、とにかく１軒、家が必要よね</p><p>だってこのお屋敷じゃ、お友達を家に呼んだりできないでしょ恵美ちゃんの養父母の山峰さんたちも、たまには来ていただきたいでしょうし</p><p>メグは、オレと違って友達が多いもんな</p><p>クラスメイトだけでなく、陸上部の人たちもいるし</p><p>山峰さんのご夫妻にも、自由に会いに来て欲しい</p><p>あのご夫妻は普通の人たちだから、黒い森の娼館にはちょっと訪問したくないだろう</p><p>あなたたちの婚約は、学校公認なんだから２人で暮らしてるってことにしたっていいじゃないここは学校に近いんだから、率先してパーティとかやりなさい学校のみんなに受け入れてもらうためには、それぐらいのアクションが必要よ</p><p>確かに、克子姉の言う通りだ</p><p>高１で婚約していて、２人で暮らしているってだけで反発する人も多いだろうけれど</p><p>気軽に、家を開放してクラスのパーティとか、女子陸上部の打ち上げに使ってもらおう</p><p>オレたちのことを受け入れてくれる人が、少しでも増えるように</p><p>あたしと渚のビルが完成するのは、どんなに早くてもあなたが卒業する頃だから残り２年半は、その家に住んでるってことにするしかないわ世間に対しては</p><p>で、アニエスちゃんや、イーディちゃんや、マナちゃん、寧ちゃん瑠璃子ちゃんもか女の子たちは、あなたたちの家の隣の家で暮らすの両方の家は地下トンネルで繋がってるから、行き来は自由よこのお屋敷にも、トンネルですぐに戻って来られるし</p><p>なるほど普段は、共同生活をして</p><p>メグの友達や養父母が来た時だけ、地下トンネルへの通路を閉ざせばいいんだ</p><p>そして、ミナホ姉さん、克子姉、マルゴさんは今まで通り、このお屋敷に住み続ける</p><p>ここは娼館として再稼働するのだから</p><p>A－７が女子寮っぽい作りになっているから、女の子はそこにあなたと恵美は、隣のＡ－８の家に住めば良いわ</p><p>聞いていたのか</p><p>放課後にでも、下見に行ってらっしゃい克子は、両方の家の防衛システムのチェックと、どこまで強化できるか調べておいて</p><p>さあ、そろそろお風呂へ行きなさいみんな待っているわよ</p><p>ミナホ姉さんの声に、オレはまだフェラチオを続けているアニエスのほっぺたを撫でる</p><p>もういいよありがとうとっても気持ち良かったお風呂へ行くぞ、アニエス</p><p>アニエスは、笑顔で返事をした</p><p>バスローブを羽織って３人で、風呂場へ向かう</p><p>すると廊下の向こうから制服姿のメグと、マルゴさん、渚と真緒ちゃんがやって来る</p><p>朝練あるから先に行くねっ</p><p>オレにキスして</p><p>今日は、お昼休みにする</p><p>メグはしたい</p><p>したいよ、ヨシくん</p><p>顔を赤くしてオレの耳に囁く</p><p>うんじゃあ、そうしよう</p><p>ありがとっ</p><p>オレをキュッと抱きしめるメグ</p><p>メグはみすずと並んで、独占欲が強い子だから</p><p>みすずの場合は、自分の支配下ならオレが、美智や瑠璃子とセックスしていてもニコニコして見ているけれど</p><p>メグは、基本的に１対１の時間を作らないと溜め込んだものを、吐き出せないタイプだ</p><p>しかも思いっきり、たくさん溜め込むんだよなあ</p><p>部活頑張って竹柴センパイたちによろしくまた後で教室でな</p><p>はいあなたっ</p><p>奥さんモードになったメグが機嫌良く微笑む</p><p>あっ、あたしにも言ってお仕事頑張ってって、言ってぇ</p><p>渚が割り込んで来る</p><p>うん渚も大変だと思うけれど、頑張って</p><p>はーい、あなたっ</p><p>ニッコリ笑顔でオレを爆乳の胸で、抱きしめる</p><p>あー、真緒も真緒も</p><p>真緒ちゃんも、オレのところに走ってくる</p><p>えっと真緒ちゃんは、何を頑張るんだ</p><p>うーん、判んない</p><p>幼女だもんな</p><p>真緒はママにごめんなさいなことをしないように、頑張りなさい</p><p>渚が、愛娘に言う</p><p>ポンと胸を叩く真緒ちゃん</p><p>じゃあ、それで真緒ちゃんも頑張れ</p><p>はーい、パパうっししっ</p><p>真緒ちゃんが、オレに抱きついて来る</p><p>あのね真緒、パパ大好き</p><p>オレも、真緒ちゃんが大好きだよ</p><p>知ってるよっうししっ</p><p>オレは、真緒ちゃんを優しく抱きしめる</p><p>じゃあ、メグちゃんを学校に送って渚さんのお店のガードは、あたしが就くからこっちには、レイちゃんが残ってくれるって</p><p>判りましたマルゴさんも頑張って下さいお願いします</p><p>ああ任せておいて</p><p>アニエスちゃん、またねぇっ</p><p>真緒ちゃんが、アニエスに手を振る</p><p>アニエス夕方には、また戻って来るよ</p><p>オレが、そう教えるとアニエスも笑顔を作って</p><p>はい、また後でですのっ</p><p>しかしマルゴさんが、渚たちと出掛けたということは</p><p>大浴場の脱衣場へ行くと</p><p>浴室の中から、楽しそうな声が響いている</p><p>バスローブを脱ぎ捨てて、浴室へのガラス戸を開ける</p><p>そこには褐色の裸身と、スラッとした背の高い白い裸身</p><p>イーディとレイちゃんが居た</p><p>お先に失礼しています</p><p>レイちゃんが、オレたちに言う</p><p>マルゴさんと３人で朝稽古して、そのまま２人だけ汗を流しに来たのか</p><p>イーディとレイちゃんは、英語で話して盛り上がっている</p><p>イーディは、キャハハと大きく口を開けて笑った</p><p>何か、もの凄く打ち解けてるね</p><p>ちょっと驚いてオレは尋ねる</p><p>それはわたくしたち２人とも、もう我が君の女ですから</p><p>レイちゃんが、頬を赤らめて答える</p><p>イーディさんもわたくしを姉として、親しみを感じてくださっているようです</p><p>イーディが、オレに早口で何か言う</p><p>我が君のお身体を洗いたいと言っています</p><p>レイちゃんが、通訳してくれた</p><p>いや、ちょっと待って１回、お風呂に浸かって手足を伸ばしたいから</p><p>オレは、そう言って掛け湯をする</p><p>それから、湯船に</p><p>ほら、アニエスもお出で</p><p>克子姉と一緒に、アニエスも湯船に</p><p>少しぬるめの湯の中でこうやって手足を伸ばせるのは</p><p>助かる</p><p>やっぱり、身体が相当疲れていたんだな</p><p>風呂にお湯を張ってくれた寧に感謝だ</p><p>これでリフレッシュして、学校へ行ける</p><p>マッサージするって言ってます</p><p>イーディが、オレの右腕を掴んで揉み出す</p><p>イーディ、ちょっと痛いよ</p><p>下手では無いけれど力加減が</p><p>レイちゃんが、イーディに何か言う</p><p>格闘家のマッサージと、普通の人へのマッサージは違うって伝えました</p><p>こうやるのよ見てて</p><p>克子姉が、オレの背中に廻りオレの肩を揉んでくれる</p><p>あっ気持ちいい</p><p>優しく揉みほぐすのよこうして</p><p>本当に克子姉のマッサージは、上手い</p><p>娼婦として学んだ技術があなたの役に立って、嬉しいわ</p><p>ああこんなことも</p><p>克子姉は、このお屋敷の中で身に付けていたんだ</p><p>はい、イーディちゃんやってみて</p><p>克子姉は、イーディに交代する</p><p>イーディは、見様見真似で克子姉のマッサージを再現する</p><p>さすがイーディ</p><p>一度見ただけで、完璧に再現している</p><p>いやさらに、上手い上手くなってる</p><p>イーディさん暗殺術の伝承者として、人間の肉体の仕組みには熟知していますから克子さんのマッサージを見て、どの筋肉をどう解せば良いのか頭の中で理解したんだと思います</p><p>レイちゃんが、そう解説してくれた</p><p>そうなんだよなイーディは、明るくて無邪気だけど実際は、もの凄く優秀で頭の良い子だ</p><p>あのミス・コーデリアが、暗殺教団から買い取った才能はダテじゃない</p><p>そして、イーディはアニエスにニコッと笑って</p><p>オレへのマッサージのやり方をアニエスに教えてあげる</p><p>こういう年下の妹への底抜けの優しさがイーディにはある</p><p>ああ、アニエスそこ、気持ちいい</p><p>アニエスは、嬉しそうに微笑む</p><p>セックスでなくても、こういうスキンシップに喜びを感じてくれることは、アニエスにとって良いことだよな</p><p>Ｒａｙ</p><p>イーディが、レイちゃんに呼び掛ける</p><p>そして、ゴニョゴニョと英語で話している</p><p>えっと我が君</p><p>レイちゃんがオレに言う</p><p>イーディさんがアニエスさんと一緒に、我が君の身体を洗いたいそうです</p><p>ああ、すっかり暖まったし洗ってもらおうかな</p><p>そして、その後は我が君とイーディさんとアニエスさんと３人で、わたくしと克子さんの身体を洗いたいそうです</p><p>こうして、みんなどんどん仲良くなっていくんだろう</p><p>オレの女家族この姉妹たちは</p><p>そして、もし我が君がムラムラなさったら</p><p>真っ赤な顔のレイちゃんの後ろで、イーディがニコニコ笑っている</p><p>イーディさんの準備は、いつでもできているそうです</p><p>イーデイは湯の中で大きくＭ字開脚して見せた</p><p>あのわたくしも、準備はいつでも</p><p>レイちゃんは、そう言いながらも身を屈めて乳首と股間をオレから隠す</p><p>恥ずかしくて堪らないようだ</p><p>レイちゃんらしくて、可愛い</p><p>アニエスもいつでも、準備できてますのっ</p><p>アニエスが、エッヘンと胸を張って言った</p><p>さすがに、今したばかりの克子姉は苦笑するだけだ</p><p>まあ、それはそれとしてさあ、洗いっこだっ</p><p>オレは笑って湯船から、身を起こした</p><p>結局、みんなでキャーキャー大騒ぎしながら笑って、洗い合った</p><p>アニエスが、完全に子供らしい笑顔を取り戻していることが嬉しい</p><p>レイちゃんも恥ずかしがりながらこの家族の交流を楽しんでいる</p><p>イーディの明るさと克子姉の鷹揚さが、浴室全体を開放的な雰囲気にしてくれていた</p><p>ほら、ご飯行こうお腹空いたろ、みんな</p><p>元気にアニエスが答える</p><p>イーディも、腹ぺこらしい自分の胃の辺りをさすっている</p><p>ほらほら、ちゃんと身体を拭いてっレイちゃん、アニエスちゃんをお願い</p><p>はい、克子さん</p><p>バスタオルで、拭き合うオレたち</p><p>お兄ちゃん、着替えを持ってきたよ</p><p>そこへ大きなワゴンを押して、マナがやって来る</p><p>お兄ちゃんのパンツとシャツと学生服ね克子お姉ちゃんのメイドさん服とアニエスちゃんのワンピースレイちゃんは、この前着てた黄色いトレーニングウェアを持って来たよ</p><p>ワゴンから、それぞれの着替えを出してくれる</p><p>お、さすがだなマナ</p><p>オレが褒めると</p><p>さすがなのは、寧お姉ちゃんだよどこに何があるか全部判っているしお兄ちゃんたちがお風呂から上がるのをカメラで観て、あたしに渡して来てって用意してくれたんだもん</p><p>ホントお屋敷の主婦の座を取られちゃいそうだわ</p><p>克子姉が、笑う</p><p>オレたちは着替えをていうか、相変わらずオレが下着を着せてやる係らしい</p><p>全部着て</p><p>あら、でも寧ちゃん１つだけ忘れたわね</p><p>オレも気付いた</p><p>靴下と靴が無い</p><p>うわホントだ</p><p>慌てるマナ</p><p>まあいいよ、このまま裸足にスリッパで食堂へ行こう</p><p>まだ登校時間まで、余裕がある</p><p>急ぐ必要なんか無いんだから</p><p>みんなで食堂へ行くと</p><p>ミナホ姉さんが、コーヒーを飲みながら朝のニュースを観ていた</p><p>あ、ごめんごめんっ忘れてたよっ</p><p>台所から、寧が顔を出しオレたちに詫びる</p><p>いや、別にいいんだよありがとう、ヤッちゃん</p><p>オレは、そう言って椅子に座る</p><p>それでね、今日の朝ご飯なんだけどヨッちゃんのお腹に優しいものって思って、朝粥にしてみたよっ</p><p>寧が、料理の乗ったワゴンを押してくる</p><p>だし巻きタマゴとネギと豆腐のお味噌汁もホウレンソウのお浸しもあるよっ</p><p>わあ、美味そうだ</p><p>和食の朝食なんて、ここのところ食べて無いし</p><p>イーディちゃんが食べられるかどうか判らなかったから一応、スクランブルエッグとフレンチトーストも作ってみたよ</p><p>和食は、寧が洋食は、マナが作ったらしい</p><p>あたしは朝はいつも洋食だから、マナさんの方をいただいたわ美味しかったわよ</p><p>マナのこと、気遣ってくれているんだ</p><p>白坂創介の娘との和解をミナホ姉さんが、自分から率先してくれている</p><p>さあさあ、食べて食べてっ</p><p>寧が、オレの前に粥の入ったお碗を置いていく</p><p>マルゴお姉ちゃんも、洋食派だったのメグちゃんには、無理矢理あたしのお粥を食べさせて美味しいって言わせたんだからっ</p><p>うん、いただきますっあ、マナの作った方も食べるからな</p><p>ありかどう、お兄ちゃん</p><p>オレたちは朝食を食べ始める</p><p>意外だったのは、イーディが粥の方を選んだことだった</p><p>我が君と同じものを食べるそうです</p><p>レイちゃんの通訳に、イーデイはウンと頷く</p><p>もっとも暗殺教団で、これと似たようなものを食べていたと言っています</p><p>アメリカでもお粥ってあるのか</p><p>あー、オートミールみたいなものじゃないかな麦のお粥とかなら、西洋でも古代ローマ時代からあるからさっ</p><p>アニエスはフレンチトーストの方を選んだ</p><p>これは洋食の方が好きというより作ってくれたマナと仲が良いからだろう</p><p>でも、これ美味しいよヤッちゃん</p><p>さっぱりしていてどんどんお腹に入る</p><p>オレ、こんなに腹ぺこだったんだ</p><p>いかがですか、黒森様</p><p>レイちゃんが、テレビを観ているミナホ姉さんに尋ねる</p><p>御名穂でいいわよ麗華さんだって、もう黒森の一員よ</p><p>はい、そうですね済みません御名穂お姉様</p><p>微笑み合う２人</p><p>朝のニュースでも昨夜のグリーン山スタジオの件は、取り上げられていないわどこの局も、ロシア映画祭のニュースばかりワイドショーは、みすずさん瑠璃子さんの映像ばかり流しているわ</p><p>御名穂姉さんが、リモコンでテレビのチャンネルを替える</p><p>いやぁ、しかし本当に、綺麗で可愛らしいお嬢さんたちですねぇ</p><p>ワイドショーの司会の中年男が、総理大臣とロシアの議員に花束を渡すみすずたちを観て、コメントしている</p><p>まあ、香月家と言ったら、日本を代表する名家中の名家ですからね</p><p>室町時代から続くお家なんですっけ</p><p>歴史の裏付けがなければ、こんなに麗しいご令嬢たちにはなりませんよ</p><p>ホント、綺麗ですわね</p><p>はぁやっぱり、血筋もそうですが、お家の教育が違うんでしょうねえ</p><p>最近は聞かなくなった大和撫子の伝統はこういう名家のお嬢様が守り続けているんでしょうね</p><p>すごい、普段は毒舌で知られているコメンテイターまでベタ褒めだ</p><p>朝一番のニュースで、みすずさんたちに対して否定的なことを言ったコメンテイター早速、クビになったから</p><p>香月家の持つ力の恐ろしさを全マスコミが、思い知っているわ</p><p>ネットでは色んな意見が出ているけれど、そもそもみすずさん、瑠璃子さんを悪く言う様な元ネタが無いから名家の本家のお嬢様たちで、日本一のお嬢様学校に通っていて、日本舞踊の家元の教室に通っているそれぐらいしか、情報が無いんだから</p><p>そして、外に出た映像は</p><p>ドレスアップした美しい姿のみすずと瑠璃子だけだ</p><p>否定的なことを言う下地が無い</p><p>マスコミだって瑠璃子さんのお父様が最近急死されたことぐらいしか、知らないしね香月グループに対する批判はできても、香月家のお嬢様たちに対しては褒めるしかないわよ</p><p>じゃあ、朝一にみすずたちの批判をしてクビになったコメンテーターってのは</p><p>それはみすずさんたちのニュースを通して、総理大臣の悪口を言おうとしたのよロシア映画祭なんかに顔を出すヒマがあったら、もっと他の国との外交に力を入れるべきだって言ってこんな女の子たちに花束を渡されて、ヘラヘラしているのは国の代表に相応しくないとか何とか</p><p>はんその人の言う他の国って、具体的にどこの国なんだろうねっ</p><p>それはともかくみすずさんと瑠璃子さんに対して、こんな女の子たちと言ったことに対して責任を取らされてそのコメンテイターは、全マスコミに出入り禁止になったわ</p><p>香月家から全ての主要なマスコミに、あんな失礼なコメンテイターを起用するなと、圧力がかかったのよ</p><p>話の文脈とは、関係無い部分ですよね</p><p>レイちゃんが、ミナホ姉さんに言う</p><p>でも、仕方ないわ一罰百戒よ深いことを考えずに、口を滑らせたそのコメンテイターが悪いのよ</p><p>ミナホ姉さんは、平然と笑う</p><p>いや、本当に麗しいっ麗しいという言葉は、このお２人のためにあるっ</p><p>そうですねえ、私もすっかりファンになってしまいました</p><p>朝のワイドショーのスタジオは、必死になって香月家の娘たちを褒めている</p><p>ところで、お２人の日舞の映像とかって無いんですか</p><p>あ、わたしも観たーい</p><p>４０過ぎの女のタレントのコメンテイターが、大きな声で叫ぶ</p><p>えー、お二人の通ってらっしゃる日舞のお教室は日本の政財界のとてつもなくお偉い方々のお嬢様たちしか通っていらっしゃらないので、マスコミなどには一切公開していないそうです</p><p>えー、残念</p><p>あ、ちょっと待って下さい今特別に放送しても良いという許可が出たみたいです</p><p>画面が切り替わる</p><p>えっと、これはつい先日の発表会での映像ですああ、香月家のお嬢様クラスになると、日舞の発表会の会場が国立劇場になるんですね</p><p>ああこれは</p><p>この前の</p><p>画面の中でみすずが踊る</p><p>テレビの画面で見てもみすずの日舞は一流だ</p><p>綺麗</p><p>女のコメンテイターが、そっと呟く</p><p>偽物では無い本物のお嬢様の気品がある</p><p>つづいて瑠璃子</p><p>うん美しい</p><p>この時の瑠璃子はまだ処女だったんだな</p><p>可憐で、美しい</p><p>オレたちも、しばし食事の手を止め画面を観ている</p><p>オレの学生服の中で携帯電話が鳴った</p><p>あ寧、電話をポケットに入れておいてくれたんだ</p><p>この時間に掛かって来る電話となれば</p><p>通話スイッチを押した途端いつものあの声が、オレの耳に轟く</p><p>旦那様漏れちゃうぅぅ</p><p>気品とか、麗しいとかみんな台無しだよ</p><p>うん、早くしろ身体に悪いから、なっ</p><p>はーい、旦那様ぁぁ</p><p>電話の向こうからみすずのシュァァァという放尿の音が聞こえてくる</p><p>父と一緒に、区の無料の健康診断を受けに行く</p><p>区から書類が届いたら、父が受けてみたいと勝手に私の分まで申し込んでしまった</p><p>本当は、がん診断もあったのだがそっちはすでに定員だから、受けられないって言われたよと父は言う</p><p>で、実際に行ってみると</p><p>そこは区に指定されている近所の小さな町医者だった</p><p>あの一緒に来た、あなたのお父さんのことなんだけど</p><p>医師が、私の診察になった途、怪訝な顔で言ってくるのでドキリとした</p><p>いや、あの、身体の方は問題無いんだけれど何を言っているのか良く判らないから</p><p>いや、本当はがん診断も申し込まれたんだけどちょっと、怖いからお断りしたんだよ認知症の人だと、バリウムとかちゃんと飲めないこともあるんで</p><p>うちの父は去年、手術して、多少呆けてますが認知症とかまでは至ってませんが</p><p>口が回らないけれど、ちゃんと話を聞けば何を言っているか判るし</p><p>区の無料診断の客だからって、ナメてるな</p><p>ちょっと頭に来たので、言い返した</p><p>普段通院している病院でも、そういう診断はされていませんし今は一人で電車に乗って、友達に会いに行くことができるぐらい回復していますから</p><p>え、どこの病院</p><p>＊＊大学の病院ですが</p><p>大学病院は、区の健康診断の指定病院にはなっていない</p><p>あ、そうですかそれならいいんですけれどまた、何かあったら来て下さい</p><p>二度と来るか</p><p>586．新しき日常へ</p><p>旦那様ぁぁいっぱい出てます</p><p>うっとりとした声で、みすずが報告してくる</p><p>オレ、朝飯食べてるのに何やってるんだろ</p><p>はいおしまい</p><p>水音が止まる</p><p>旦那様次は、旦那様の前で披露したいです</p><p>ああ、いつでも良いからでも、だからって我慢して溜め込むなよ溜め込むのは、身体に悪いからな</p><p>お兄様次は、わたくしです</p><p>やっぱりそうなるか</p><p>よし、瑠璃子我慢しないでしろ</p><p>みすずよりも、勢いは無いがシャララと床に水の弾ける音がする</p><p>多分、浴室で放尿しているんだな</p><p>どうした、瑠璃子</p><p>今日もして下さいお兄様と一晩離れていたら、瑠璃子、寂しくておっぱいの先っぽと子宮が疼くんです</p><p>こんな１５歳に誰がしたオレだ</p><p>責任は取る</p><p>瑠璃子もいっぱい、ご奉仕させていただきますねっだから、お兄様もお溜めにならないでたくさん瑠璃子の中に出して下さい</p><p>溜めるも何もここ数日、絞られっぱなしだ</p><p>あっうんおしっこ以外のものも垂れてきちゃった</p><p>それは夕方まで取っておけ</p><p>オレとしては、そう答えるしかない</p><p>はいお兄様早くお会いしたいですわくぅん</p><p>可愛い喘ぎ声とともに、放尿の音が止まる</p><p>瑠璃子のおしっこ、楽しんでいただけましたか</p><p>本当は飯に集中したいが、そんな風に答えたら瑠璃子が悲しむ</p><p>良かったあ、あたしたち今は、みんな、下半身だけ裸なんですよ</p><p>何か想像はできる</p><p>エロエロな光景が</p><p>写真を撮って、メール致しましょうか</p><p>それはいい後で直に見るから</p><p>変に記録に残さない方が良い</p><p>何かの間違いで流出したらマズイし</p><p>みすずも瑠璃子も今や、日本全国に知られた超・お嬢様なんだから</p><p>そうですわねわたくしも直接、お見せしたいですそして、そのままレイプしていただきたいですわ</p><p>瑠璃子は、明るく言う</p><p>相変わらず、レイプをラブラブ・セックスの楽しいやり方の１つぐらいに思っている</p><p>瑠璃子には、そのうちに本物のレイプを教えてやるから</p><p>もう少し、欲望に狂った男の怖さとか教えないといけないよな</p><p>まあ、楽しみですわっ</p><p>瑠璃子はワクワクしているみたいだけど</p><p>じゃあ次の方に代わりますねっ</p><p>そうだよな美智も居るんだよな</p><p>あの、お早うございます</p><p>く、黒森様昨夜は大変、失礼を致しましたわ、わたくしです美子です</p><p>あの後み、みすずタンとルリたんと、ミッチー様よりたっぷり、ご叱責いただきました大変、申し訳ありませんでした</p><p>みすずタンにルリタンミッチー様</p><p>美子ちゃんと、ご主人様にごあいさつしなさい</p><p>電話の向こうで、美智の声がする</p><p>は、はい、ミッチー様わ、わたくしは、黒森様の忠実なる下僕黒森様に性欲を解消していただくためのセックス奴隷ですいえセックス奴隷に奴隷として、美子の肉体を使って下さいませ</p><p>よくできたわね、美子たんこれで、美子たんもわたくしと同じ、お兄様のセックス奴隷よ</p><p>瑠璃子が、そんなことを言っている</p><p>は、はいう、嬉しいです</p><p>おいおい、ちょっと待てお前たち、美子さんに無理をさせているんじゃないだろうな</p><p>オレが電話に向けて、そう叫ぶと</p><p>代わりました、みすずです</p><p>みすずが、電話に出る</p><p>旦那様がご心配になられるようなことは、何もありませんわたくしたち、昨夜、胸襟を開いて話し合いましたから</p><p>胸襟を開いてってホントに、全裸になってだろ</p><p>旦那様もご存じでいらっしゃる通り美子たんは、レズビアンの傾向がとても強いですしかし、ルリたんには、そういう趣味はありませんから</p><p>はい、わたくしはお兄様とのセックスが一番です二番はありませんっ</p><p>それはありがたいが</p><p>ですからルリたんと同じ身分にならない限り、この先、美子たんがルリたんと一緒に居ることはできないということは、理解してくれました</p><p>瑠璃子の身分オレのセックス奴隷</p><p>そうですわたくしお兄様にレイプしていただくために生きているんですからっ一生、ご奉仕致しますわっ</p><p>わ、わたくしもご、ご奉仕致します</p><p>美子さんが、強ばった声でそう言う</p><p>いやそういうのは、止そうオレは心を曲げて、嫌々、奴隷になってもらったりするのは困るよ</p><p>別に無理にオレとセックスしなくたって、瑠璃子の側に居てもらって構わないし</p><p>ね美子たん、旦那様はやっぱりそうお答えになったでしょ</p><p>みすずが、明るい声で言う</p><p>そうですわたくしたちのご主人様は、香月家の財産を狙って、女たちを食い物にしている極悪人ではございませんから美子たんが、声高に主張していたような</p><p>美智が、冷たく言う</p><p>そうよ昨夜お話しした通りよわたくしたちのお兄様はお優しい方ですそして愛するべき価値のある女性しか、愛しません</p><p>一度愛した女には、とことん愛を捧げて下さる方ですわわたくしたちの旦那様は</p><p>ですから、美子たんも早く、ご主人様に愛していただける様な、価値ある女になることですね</p><p>美智、ちょっとそれはどうなんだ</p><p>いや、美智オレなんて、そんなオレこそ、価値のある男なんかじゃないぞ</p><p>あら香月みすずと、香月瑠璃子、それに工藤美智をここまでメロメロにしてしまう殿方を、価値が無いと</p><p>みすずがクスッと笑う</p><p>お兄様ご自分を余り、卑下なさらないで下さいわたくしたちが悲しくなります</p><p>こんなオレに付き合ってくれているみすずや瑠璃子や美智失礼だよな</p><p>胸を張って下さいお兄様に愛されているということはわたくしたちの誇りなのですから</p><p>瑠璃子は、そう言った</p><p>まあ、いいですわ美子たんには今後少しずつ、旦那様に愛される価値について理解していただきますから</p><p>今朝はお兄様への奴隷宣言ができたいうことで、許して差し上げますか</p><p>ダメですご主人様に対する無礼には、罰を与えるべきです</p><p>美智が断固として言った</p><p>そうねでは、美子たんには、そこで旦那様に対してオシッコ披露をしていただきましょうか</p><p>そして、放尿する美子たんには美智ポン、あなたがオシッコを浴びせなさい</p><p>何か、オレと関係無くどんどん話が、決まっていく</p><p>さあ、美子たんお兄様に放尿のお許しをいただきなさい</p><p>瑠璃子は多分、ニコッと微笑んでいる</p><p>は、はいく、黒森様よ、美子はお、オシッコを披露させて披露させて下さいませ</p><p>美子たんには、先ほどたっぷり水を飲んでいただきました</p><p>本当は、さっきからずっと我慢しているのよね</p><p>みすずが笑う</p><p>じゃ、じゃあマズイじゃないか美子さん、早いところオシッコしちゃって下さいっ</p><p>ツツツツ</p><p>小さな水音が聞こえる</p><p>もっと思いっきり出しなさい足の力を緩めるのよ</p><p>オシッコ披露の大家、みすずが指導する</p><p>美子さんは、恥ずかしくて身体に力が入っているのだろう</p><p>ご主人様わたくしも、放尿致します</p><p>美智の声は、力強い</p><p>ご覧なさいっこれがオシッコ披露のの神髄ですっ</p><p>ジャアアアアアアッ</p><p>太っとい水流の弾ける音が電話の向こうから聞こえてくる</p><p>あああ温かい</p><p>美智の放尿が美子さんの身体を濡らしている</p><p>そうですこのように美子たんも、放尿するのですっ</p><p>うん、そうよ力を抜いて美子たんのおしっこの音を、旦那様が聞いていらっしゃるわよ</p><p>は恥ずかしいです</p><p>この恥ずかしいところが良いのではありませんか</p><p>美智が強く、宣言する</p><p>あああわたくし、穴があったら入りたいです</p><p>わたくしは早く、お兄様にオチンチンを入れていただきたいですわっ</p><p>わぁぁ</p><p>美子さんは羞恥に嗚咽し始めた</p><p>おいみすず、大丈夫なのか</p><p>美子たんは少しコンプレックスが捻れすぎていますから</p><p>ルリたんのお付きとして成長なさったからルリたんやわたくしに対して、まずコンプレックスがあります</p><p>香月家の正統な娘と忠実なる臣下</p><p>ジッちゃんの孫娘として認知されても自分は臣下なんだという気持ちが抜けないままでいる</p><p>と、同時にルリたんと親しく暮らしすぎていたことで、美智ポンの様な他の臣下を見下す傾向にありました</p><p>お付きという立場だと他の臣下よりは、自分の方が瑠璃子に近いと感じてしまう</p><p>その上ルリたんに対して、臣下として以上のレズビアン的な愛情を抱いていたようです</p><p>ですからわたくしとルリたんは、美子たんを美智ポンの下に立場にすることにしました</p><p>美智の下</p><p>美智ポンが美子たんのレズビアンとしてのお姉様になります絶対服従です</p><p>だけど美子さんは１８歳で、美智はまだ１５歳だろ</p><p>こういうことに年齢は関係ありませんわ</p><p>それより美智ポンはマゾっ気が強いですから同じマゾの美子たんの良い教師になると判断致しました</p><p>美子さんてマゾなの</p><p>思わずオレは尋ねてしまった</p><p>お兄様がお尋ねよどうなの、美子たん</p><p>瑠璃子に聞かれて、美子さんは</p><p>まマゾです</p><p>ジョロロロと放尿の音が続いている</p><p>いや、待て美子さん、マゾって意味判っているのか</p><p>美子さんも瑠璃子と一緒で性知識が皆無のまま、一般と隔離されて育てられたわけだから</p><p>はいあの、わたくしのような女がマゾです</p><p>ほら、やっぱり美子さん何も判って無い</p><p>いや確かに、美子センセーはマゾッ子だと思うけれどねっ</p><p>振り返ると不敵な笑みを浮かべて、寧が立っていた</p><p>どうやら、オレの背後で聞き耳を立てて電話の会話を聞いてたらしい</p><p>ヨッちゃんちょっと電話貸して</p><p>寧が、オレから携帯を取り上げる</p><p>あー、もしもしあんたたちの寧お姉ちゃんだけどねっ</p><p>大きな声で、電話に叫ぶ</p><p>ね、寧お姉様ですか</p><p>驚くみすず</p><p>あ、寧が携帯の音声を周りの人にも聞こえるように大きくしたんだ</p><p>あのさっヨッちゃん、朝ご飯の最中なんだよっそれをさっオシッコ披露とか、マゾッ子だとかあんたたち、いい加減にしなさいよっ</p><p>寧が本気で怒っている</p><p>だいたい、ミィちゃんっあんたは、そりゃＳのとことＭのとこ両方持ってる子だけどさっあんただって、マゾッ子の神髄まで到達してないでしょっ</p><p>みすずも今晩、こっちに来るのっ</p><p>う、伺うつもりです</p><p>だったらみすずも、ハードなマゾッ子プレイ、経験してもらうからねっそうよね、克姉</p><p>ええプログラム、用意しておくわっ</p><p>ほら、ミッちゃんと美子さんだっけオシッコ、終わった</p><p>ま、まだです</p><p>もう、少々</p><p>早くしなよっヨッちゃんが、ご飯に戻れないでしょっ</p><p>久々に、金髪の不良少女時代の怖い寧を見る</p><p>はっおっ、終わりました</p><p>はいご苦労さんねっ</p><p>寧が、オレに電話を返してくれた</p><p>ヨッちゃんもご苦労さんて言ってあげて</p><p>うん２人とも、オシッコ、ご苦労様</p><p>何かスゲェマヌケだな</p><p>オッケイ、貸して</p><p>寧が、オレから電話を受け取りミナホ姉さんに手渡す</p><p>もしもし黒森御名穂です</p><p>ミナホ姉さんが穏やかに話し出す</p><p>あなたたちに１つだけ忠告しておきます</p><p>みすずが驚いている</p><p>彼ね昨夜、倒れたのよあなたたちと別れてこっちの屋敷に戻ってから</p><p>だ、旦那様が</p><p>ご主人様本当でございますか</p><p>騒がしいわねあたしが喋っているのよ</p><p>代表してみすずが謝る</p><p>それでね昨日の彼の行動を色々と調べてみたんだけどねどうも、あなたたち３人が、彼に対して特にセックスを強要しているってデータが出て来たのよ自覚あるかしら</p><p>いや別に、みすず・瑠璃子・美智が原因じゃないと思うけれど</p><p>オレは、昨日もの凄い数のセックスをしているし</p><p>３人は、ホテルを出た後の車内でのマナとのセックスや、レイちゃんの初体験の詳細は知らないだろうし</p><p>自覚は、あります</p><p>はいお兄様は昨日は、特にわたくしたちを大切に愛して下さいましたから</p><p>いっぱい、ご無理をしていただきました反省致します</p><p>瑠璃子、美智</p><p>女の子だからね自分が一番、ヨッちゃんに愛されてるって思い込んでいるんだよ</p><p>寧が、オレの耳に囁いて微笑む</p><p>あたしもそうだからさっ</p><p>そう、なんだ</p><p>そういうことだから彼の身体に過剰な負担を掛けないように、自重していただきたいんだけどそれができないようならあなたたちに彼は会わせられないわ</p><p>そ、そんな困りますっ</p><p>みすずが、慌てている</p><p>だって、あなたたち余りにも性欲が過剰で、はしたなすぎるわよ</p><p>彼はあなたたちのことが、可愛いから、あなたたちのどんな要求にも一生懸命応えてくれるけれどそれで、彼が体調を崩してしまっては元も子もないでしょ</p><p>ミナホ姉さんは、オレの体調不良の原因を全て、みすずたちに押し付けてしまった</p><p>まあ、あなたたちのことは香月様から指導するように命じられていますから、今回は不問にしますしかし次は無いわよ</p><p>彼には彼の人生があります学校生活もあるし彼は、あなたたち以外の女も大切にしているわ</p><p>それは判っています</p><p>いいえ判ってない確かに、この子は体力もある方だし、精力も旺盛よでも、あなたたちみたいに、この人の生命力をむしり取るみたいなセックスをしたら他の日常生活ができなくなるわ</p><p>あなたたちは自分たちが会っていない時の彼は、休憩しているとでも思っているんでしょそうじゃないんだから</p><p>小さな声でみすずが、答えた</p><p>これからは何かする前に、あたしか克子にプランを提出しなさいこれは命令じゃないわよただ、年長者に相談してから、やりなさい</p><p>それから彼にそれをやりたいかどうかちゃんと聞きなさいよね</p><p>例えば彼は、美子さんとセックスしたいと思っているのかしら</p><p>あなたや瑠璃子さんや美智さんは彼と美子さんをセックスさせたいんでしょそれは、判るわ香月家の安定とあなたたちの性的嗜好、両方に合致するものね</p><p>美子さんはあなたと瑠璃子さんにとっては従姉妹であり、姉妹にも等しい存在だから彼の女にしちゃいたいっていう願望が強いのも判るわそうやって、美子さんとの絆を強化したいって</p><p>美子さんの方も、そういう気持ちは強いわいきなり、お付きから従姉妹になったんですものねはっきりと形のある絆が欲しいわよね</p><p>美子さんは不安だったろう</p><p>従姉妹として認知された結果今までのように、瑠璃子と親しく接することが許されるかどうか怖かったと思う</p><p>香月家内のどこかの勢力に祭り上げられてしまったら瑠璃子とは敵対することになるのだから</p><p>だから、昨夜香月様は、あなたたちに美子さんとレズり合えって命じられたのよ</p><p>しかし、わたくしは同性愛者ではありませんから</p><p>幾ら、お祖父様のご命令でも</p><p>ホント心の冷たい子ね</p><p>あなたは、そうじゃないとしても美子さんは、同性愛の嗜好があるのそして、寂しがっててあなたを求めている別に、本気のレズり合いを求めているわけではないわ一晩抱き合って寝てあげるくらいどうしてできないの</p><p>美子さんの処女を彼に捧げたいなんてあなたの勝手な欲望じゃないの</p><p>ビシッと瑠璃子に告げた</p><p>はい、あなた後は、あなたに任せるわ</p><p>ミナホ姉さんが、オレに携帯を返してくれた</p><p>もしもし瑠璃子この電話周りのみんなにも聞こえているな</p><p>はい聞こえていますわ</p><p>暗い声で瑠璃子は、答えた</p><p>そんな落ち込むなよオレは別に怒ってないから</p><p>オレこれから先は、したい相手としかセックスしないからそう決めたんだこれからも、色々あるだろうけれど何か、変な理由でセックスするのは違うと思うんだ香月家のためとか、黒い森のためになるから誰かとセックスした方が良いとか、そういうのはよくないってそれはつまり</p><p>オレはミナホ姉さんと、克子姉を見る</p><p>そんなんじゃオレ娼婦になっちゃうから余計な目的のためのセックスなんて身体をお金で売るのと同じことになるから</p><p>２人の元娼婦が優しい微笑みで、オレを見る</p><p>昨夜も言ったけれどオレは、まだ美子さんを愛していない美子さんは、魅力的な女性だと思うけれどオレは、美子さんとセックスしたいとは思わないそれは、美子さんがオレにそういう肉体的な関係を求めていないって、判るから</p><p>美子さんはオレに男性的な魅力は、感じていない</p><p>それなのに、無理をしてセックス奴隷とかになってもらうのはよくないと思う</p><p>しかし、お兄様は</p><p>わたくしのことは無理矢理にセックス奴隷になさったではありませんかお祖父様が、お兄様にわたくしを売り払った時わたくしはまだ、お兄様に男性的な魅力は感じていませんでした</p><p>ああそうだったな</p><p>だってしょうがないだろ</p><p>オレの方は最初に見た時からずっと、瑠璃子とやりたかったんだから瑠璃子をレイプして、オレだけの女にしたかったんだからっ</p><p>オレがお前を犯したかったからオレの女にしたんだ文句はあるか</p><p>瑠璃子は、即答した</p><p>だけど、美子さんの場合は美子さんもオレも、お互いを求めていないだから、この話は終わりだ判るな</p><p>美子さんに代わってくれ</p><p>電話に美子さんが出る</p><p>美子です</p><p>聞いていましたね今の話</p><p>そういうわけですから無理に、セックス奴隷とかいえ、オレとセックスしたりしなくていいですから</p><p>美子さんは、暗い声で答えた</p><p>でも、美子さんオレのお姉さんにはなって下さい</p><p>オレはみすずや瑠璃子と特別な関係なんですから美子さんは、オレの義理のお姉さんじゃないですか</p><p>それはいいですよね</p><p>それからみすずや、瑠璃子や、美智たちとレズり合うのはどんどんやって下さいオレは、気にしませんから</p><p>オレは鷹揚に言った</p><p>どうせ、みすずや美智同性愛の嗜好もあるんですから性欲の解消の手助けをしてやって下さい瑠璃子も抱き合ってゴロゴロするぐらいはいいだろ</p><p>お兄様のご命令でしたら</p><p>オレともゴロゴロしよう</p><p>それでしたら喜んで</p><p>瑠璃子の声が、明るくなる</p><p>みすずと美智もいいな</p><p>旦那様のお言いつけに従います</p><p>うん、これでこの件は終了だ</p><p>よし、じゃあ夕方にまた会おうみんなも、今日は学校だろ</p><p>そんな声出すなちゃんと可愛がってやるから</p><p>お兄様無理はなさらないで下さいね</p><p>そんなのお前たちが、無理をさせなければいいだけだろ</p><p>オレは、おどけてそう答える</p><p>じゃあなみすず、愛してるよ</p><p>あたしも愛しています旦那様</p><p>瑠璃子も愛しているよ</p><p>ありがとうございますわたくしも愛しております</p><p>オレの女たちを頼みます美子お姉さん</p><p>はいかしこまりました、黒森様</p><p>じゃあ切るよ</p><p>うん上出来だったわ、あなた</p><p>克子姉が褒めてくれた</p><p>しかしやっぱり、あの３人は一緒にしとくと良くないんじゃないかな</p><p>みすずが、悪巧みの親分になってしまうし</p><p>瑠璃子と美智が、妄想を膨らませてトンデモナイ計画を思い付くし</p><p>ルリちゃんは、普段はこっちのお屋敷だから大丈夫じゃない</p><p>そうか、瑠璃子はオレの側で暮らすことになる</p><p>それとみすずちゃんに内緒で、毎日、美智ちゃんにレポートさせればいいのよ今日、みすずちゃんとどんな話をしたのかあなたが聞くの</p><p>それでおかしな悪巧みが進行しないように、チェックするのね</p><p>それ、ヨッちゃんが聞くんじゃなくって、イーディと絡めたらイーディがミッちゃんにヨッちゃんの情報を伝えて、ミッちゃんがイーディに香月家の情報を聞くっていう形にするのそれならミッちゃんも話しやすいでしょ</p><p>イーディは、キョトンとしてフレンチトーストを食べている</p><p>その方がいいかもねイーディちゃんと美智お姉ちゃんの関係も深まるし</p><p>みなさん、ホントすぐに色んなことを思い付かれるのですねえわたくしは、全然頭が付いていきません</p><p>レイちゃんも、笑ってそう言う</p><p>根本的な解決法を探すこともあるしその場しのぎの対処療法で何とかすることもあるわでも、とにかく良い方向に状況を持っていくために、何でもトライするの失敗してもいいわ何もしないよりは</p><p>何かしたことは例え失敗でも、経験になるから何もしないままなら経験値も貯まらない</p><p>それにそれが、あなたが、誰かのために良かれと思ってしたことなら今日は上手くいかなかったとしても、いつか実を結ぶわ</p><p>大切なのは明るい未来を信じて、前に進むこと前に進むっていう意志を持ち続けることよ</p><p>寧が、クスッと笑う</p><p>先生みたいだよ</p><p>本当に先生になりたかったんだね、ミナホお姉ちゃん</p><p>ミナホ姉さんは学校の先生になりたかった人だった</p><p>でも、あたし偽教師だから</p><p>ミナホ姉さんはずっと娼館の人間だったから</p><p>大学へ行っていない教員免状を持っていない</p><p>オレのクラスの担任ということになっているけれど正体は、偽教師だ</p><p>あたしには、学校を卒業しろって言ったじゃんかっ</p><p>ミナホお姉ちゃんだって今から大学へ行って、本物の先生になったっていいんだよっ</p><p>ミナホ姉さんだって、まだ２８歳</p><p>人生は、これからだ</p><p>だってあたし中学だって卒業していないのよ</p><p>ミナホ姉さんは、１２歳で誘拐された</p><p>頑張ってみようよまずは、大学を受験する資格を取るための勉強から始めないといけないけど</p><p>５年間、娼館をやりながら少しずつ勉強したっていいんだからさっ</p><p>そうだよ、ミナホ姉さんやってみようよっ</p><p>急に黙り込んだオレにマナが尋ねる</p><p>いや、これがオレの新しい日常なんだなって思って</p><p>オレは、部屋の中の女たちを見る</p><p>ミナホ姉さん、克子姉、寧、マナ、イーディ、レイちゃん</p><p>オレこの連休は、ずっと普通じゃないことばかり続いてでも、これは、ゴールデンウィークの連休期間だけのことでこのまま続くことでは無いって思ってたけれど</p><p>今、電話していたみすず、美智、瑠璃子</p><p>この部屋に居ない渚、メグ、マルゴさん、真緒ちゃん、翔姉ちゃん</p><p>これからも続くんだねこれが、オレの日常になるんだねっ</p><p>女たちが、オレにニコッと微笑む</p><p>あったりまえじゃんっヨッちゃん</p><p>寧がオレにそう言ってくれた</p><p>次話より、エピローグです</p><p>学校編をやって本編終了です長かった</p><p>587．エピローグ・１　　4ヶ月後／夏の終わりに</p><p>おう、お前が１年の吉田か</p><p>ガラの悪い２年生がオレを見て、ニィッと笑う</p><p>場所は、人気の無い体育館の裏</p><p>時間は昼休みの半ば過ぎ</p><p>オレの廻りにはそいつの他にも２人の上級生がいる</p><p>おっら、答えろよ、コラァ</p><p>おめえが吉田だろコラァ</p><p>どっちもいかにも頭の悪そうな、典型的な不良顔をしている</p><p>まいったな</p><p>昼休みのパンの販売はオレ１人が売り子だと、売れ行きが悪いし、非効率なことが判明したので</p><p>最近は、メグや寧にも手伝ってもらっている</p><p>そして、昼休みが始まったばかりの客の多い時だけは、３人並んで一緒に売るが</p><p>客足が減ったらメグと寧には、順番に昼食を取ってもらっている</p><p>さらにパンが完売に近くなったらオレは、１人で工房の中に戻って、作業場の片付けを始めることにしていた</p><p>今日も学食脇のパン工房の中で、１人で後片付けをしていたら</p><p>このメンドくさそうな２人組が、突然、裏口から入って来たのだ</p><p>オレとしては売り場の方を荒らされると困るし、メグたちに変に飛び火しないように、気遣って</p><p>１人だけこいつらに連れ出されて、この体育館裏に来た</p><p>そしたら、このさらに品の悪そうな上級生が待ち構えていた</p><p>オレは、２年のミチガミだこの夏休み明けに、ここの高校に転校してきてこの学校の番を張らせてもらうことになったんだわ</p><p>その２年生がオレに言う</p><p>番を張るとかいつの時代の話だよ</p><p>まったく遠藤みたいのがいなくなったら、また変なのが現れた</p><p>この高校はいいなぁ、穏やかでよ前の高校とは大違いだぜしかしよオレらみたいな血の気の荒い人間からすると、少々、もの足んねー感じもするんだがな</p><p>ミチガミは訳の判らないことを言う</p><p>この２人も、オレと一緒に転校して来たんだぜビトーとゴトー</p><p>ビトーだ</p><p>ゴトーだ</p><p>２人が、オレを睨む</p><p>前の学校からのオレのツレだだから、仲良く３人で転校して来たんだわ</p><p>んでとにかく、この甘ったれたお花畑みたいな学校じゃあ、頭を張るようなトンガッてるやつが１人もいないようなんでな早速、オレらが３人で実行支配させてもらうことになったんだわ</p><p>なったんだぁ</p><p>だだだだだぁ</p><p>はあ３人とも転校して来たばかりで、ホントに何も知らないんだな</p><p>あのなぁ、こう言ったらお前にも、よーく判ると思うんだがオレらはな、前の高校じゃあ、関東ギャラクシー連合にも属している魂闘羅・馬州(コントラバス)ってチームに居たんだ</p><p>関東ギャラクシー連合だぞっギャラクシー</p><p>しかも、ミチガミさんはなぁ、切れ込み隊長だぞ切れ込み隊長</p><p>ああどこのチームを相手にしても、メッチャクチャ、切れ込んでたんだからなぁっ</p><p>強えんだからなお前も、聞いたことあるだろ、関東ギャラクシー連合っ</p><p>３人でセットになってオレを脅す</p><p>もちろんそんなものは知らん</p><p>ていうか、切れ込み隊長って何だ</p><p>切り込み隊長じゃないのか</p><p>一体、どこにどうやって切れ込んでたんだろう</p><p>あんだぁぁこの野郎おめえ、ちゃんと聞いてんのかぁ、コラァァ</p><p>おおらぁぁテメエッミチガミさんの話、ちゃんと聞けよ、コラァァ</p><p>左右から、オレの耳元で子分たちが大声を張り上げる</p><p>まったくメンドくせぇな</p><p>ビトー、ゴトー、あんまり脅かしてやるんじゃねえぜ話ができなくなるじゃねぇかよ</p><p>しかし、ミチガミさんッ</p><p>何だ、お前オレを怒らせたいのかああんっ</p><p>いえ、そういうつもりはありませんから</p><p>じゃ、黙ってろ</p><p>へい、切れ込み隊長</p><p>できの悪い小芝居が続く</p><p>んで、お前にわざわざ来てもらったのはなあ風の噂に聞いたんだが何かお前、学食でパンを売る責任者なんだったな</p><p>ミチガミが、ギロッとオレを見る</p><p>いや、オレはオレの作ったパンを売ってるだけで学食ではオレとは別に、業者の人もパンを売ってるんだけど</p><p>そういう、細けぇことはどうでもいいんだよっお前がパンを売ってることに間違いはねぇんだろ違うのか違うのか、オラァァヘヘイヘーイ</p><p>ミチガミは、キレた演技をする</p><p>うん酷い芝居だな</p><p>ホントにキレた人は、言葉より先に手が出て来るからなあ</p><p>とりあえず明日から、オレたち３人お前のとこのパン、食い放題な</p><p>ミチガミが、頭のおかしい宣言をする</p><p>それから上納金として、オレに一日５０００円払えいいな</p><p>みかじめ料だよっみかじめ料</p><p>切れ込み隊長には、この学校に対するキトクケンエキがあんだからなぁっ</p><p>オレが学食の脇のパン工房で、パンを焼いて売り始めてから</p><p>まだ一月も経っていない</p><p>克子姉がチェックしてくれて、学生に売ってもいいと認めてくれたパンしか出してないからまだ、売ってるパンの種類が少ない</p><p>短時間で大量にパンを作る技術もノウハウも、まだ完成していないからオレ１人で作るパンの総量も少ない</p><p>今はまだ大した売り上げにはならない</p><p>総数が少ないのと、学生のパンてことで業者さんのパンより多少は安いのでどうにか、売れ残りを出さないできてはいるけれど</p><p>竹柴センパイや女子陸上部の人たちが、率先して買ってくれているし</p><p>うちのクラスの連中も、宣伝に協力してくれているから</p><p>ホント、みんなには助けてもらっている</p><p>それで何とか赤字にならずに運営できている状態だ</p><p>正直</p><p>こんなやつらに上納金とか、払ってる余裕は無い</p><p>それとだな</p><p>ミチガミがニヤッと笑う</p><p>これも、風の噂で聞いたんだがお前、１年の分際で、婚約者がいるんだってな</p><p>さっきパンを売っているところを見たけれどどっちがお前の女だ</p><p>メグも寧もオレの女だ</p><p>すっげぇ美人じゃない方ですぜ、ミチガミさん</p><p>そこそこ美人な方っすよオレ、さっき森の妖精に聞いてきましたから</p><p>風の噂とか、森の妖精とか</p><p>お前ら、ホントは積極的に調べてきてるだろ</p><p>あああの、そこそこ可愛い子の方か</p><p>ったくふざけるな</p><p>メグは、そこそこなんかじゃない</p><p>もの凄く可愛い女の子だぞ</p><p>はんお前あんな女と、毎日、チュッチュ・ラブラブしてんのか</p><p>ミチガミは、ギロリとオレを睨む</p><p>ミチガミさんは、チュッチュ・ラブラブしてんのかって聞いているんだよっ</p><p>ほら、さっさと答えろよっミチガミさんが聞いてんだぞっ、コラァッッ</p><p>３人掛かりでオレに怒鳴る</p><p>だったら、何あなたたちには、関係無いことだと思うけど</p><p>何だこら、その態度は</p><p>切れ込み隊長を怒らせたら、切れ込むぞこの野郎</p><p>ゴトーとビトーが、オレを威嚇する</p><p>オレはこっそりと、ブン殴り棒を握る</p><p>いつでも、引き抜けるように</p><p>とにかくよお前がチュッチュ・ラブラブしている女、オレたちにも貸せよ</p><p>ミチガミは言った</p><p>オレは呆れて、そう言う</p><p>そんなのお前、判ってるだろ皆まで言わすなこの野郎ッ</p><p>いや、全然理屈が判らないですけれど</p><p>オレの言葉に、ミチガミは</p><p>んなのお前は１年だろで、オレたちは２年だ２年だっての２年だってばよ</p><p>お前、１年のくせにチュッチュ・ラブラブしてるなんて生意気なんだよっ年上のセンパイに対する敬意ってものを見せやがれいや、見せやがれってばよ</p><p>訳判んないですけど</p><p>じゃあ、お前の女じゃなくってもいいからよっそうだ、もう１人パンの売り子のあのメッチャクチャな美人を連れて来い</p><p>嫌ですよ</p><p>何で嫌なんだよっ１年が２年に楯突くんじゃねえっ</p><p>だって、あの人、２年生だし</p><p>寧は取りあえず、今はまだ２年生だ</p><p>１年ダブッているから本当は３年生だし</p><p>そんなの関係ねぇ関係ねえったら、関係ねぇとにかく、オレたちのとこへ連れて来いってんだよっいや、連れて来いってばよっ</p><p>何で一々言い直すんだろうこいつ</p><p>だから嫌だって言ってるだろ</p><p>オレの返答にミチガミたちは</p><p>何だ、この野郎ッ痛い目に合わねえと判らねえのかよっ</p><p>ミチガミさん、オレたちの合体トリプラー攻撃をお見舞いしてやりましょうぜっ</p><p>２、３発ブチノメしてやれば、こいつも素直になりますってばよ</p><p>ビトーとゴトーが、オレを捕まえようと前に出る</p><p>オレだって、毎日格闘の基礎のトレーニングは受けている</p><p>するるっと２人の手から、身を躱す</p><p>おいおいおーい</p><p>驚く、２人</p><p>あのいいんですかオレ、６級ですけれど</p><p>一昨日、工藤流古武術の６級に認定されたばかりですオレ</p><p>美智が手書きの６級の認定状をくれた</p><p>ふざけんなっ、オレだって空手は帯が黄緑色までいったんだぞっ小学生の時にっ</p><p>ミチガミが、叫ぶ</p><p>黄緑色の帯って何級だ</p><p>とにかくっお前ら、こいつを取り囲めっ</p><p>サッと支持を出す</p><p>もうボッコボコにしてやっからなボッコボコにしてやんよ</p><p>だから、ちょっと覚悟しろよっ</p><p>してやんからなっ</p><p>オレは、ゆっくりと間合いを取る</p><p>オレが、ブン殴り棒で武装していることを気取られてはいけない</p><p>Hallo　Darling</p><p>ミチガミたちの背後にイーディが現れる</p><p>遅くなって悪かったネ克子に行けって言われて来たノネ</p><p>ニィと褐色の肌の金髪美少女が、笑う</p><p>こいつこの４ヶ月で、日本語ペラペラになっている</p><p>ホント、メチャクチャ頭が良いんだよな</p><p>今は、真緒ちゃんやアニエスに英語を教えているぐらいだし</p><p>ななな、何だお前は</p><p>驚くミチガミ</p><p>ハァン風の噂は、アタシのコト、何も言ってなかったのカナ</p><p>ああオレが、こいつらに連れ出されてからのことを</p><p>克子姉は、監視室から見ていたんだ</p><p>イーディの耳にイヤホンが挿っているから、克子姉からの指示や、オレたちの会話がこの場に到着するまで、ずっと聞こえていたんだろう</p><p>こ、こいつアレですよ何か、格闘技の大会に出ているっていう、留学生の</p><p>ビトーが、ミチガミに告げる</p><p>ああ、何か、もの凄く強いって聞きましたっ</p><p>誰にカナ</p><p>イーディが、ゴトーに尋ねる</p><p>お、オレのクラスのイワシミズってやつが言ってた格闘オタクの</p><p>イーディは、ハァと溜息を吐いて</p><p>ソコは、風の噂って答えるベキだろッ</p><p>まあ、いいやギッタンギッタンにしてあげるから、ソコになおりヤガレ</p><p>イーディが、構えを取る</p><p>いやや、ちょっちょっと待て</p><p>ミチガミは</p><p>お前、何かの大会に出てんだろいいのか、お前オレらをボコッたら、出場停止になっからなっ大会本部に通報してやっからなっ</p><p>通報だぞっ通報</p><p>いいのか、お前お前の関係者もみんな監督不届きで処分だからなっ</p><p>どうしてここまで小物なんだろうこいつら</p><p>あのさイーディの出ている大会って、そういんじゃないから</p><p>アメリカのプロの大会だから</p><p>ぷぷぷプロ</p><p>うん元軍人とか、マフィアの用心棒とかも出場するような大会だから傷害事件起こしたぐらいじゃ、出場禁止にはならないよそういう人、いっぱいるからさ</p><p>イーディはシュウ、ハァァと、息を整える</p><p>準備完了か</p><p>事件にはならないネアタシの技は、一切外傷が残らないカラアタシにやられたって、誰かに泣きついても証拠は残らないヨ</p><p>イーディの技は暗殺術だ</p><p>人を心臓マヒや突然の脳溢血に見せ掛けて、殺すこともできる</p><p>イーディ、殺すなよ</p><p>判っているネ</p><p>ゆらりとイーディが動く</p><p>ちょっと、待</p><p>ミチガミはそこまでしか喋れなかった</p><p>イーディの鋭い一撃がミチガミ、ゴトー、ビトーを討つ</p><p>ミッ、ムグググッ</p><p>ハグググッ</p><p>オロチョン</p><p>腹を押さえて地面に倒れる、３人</p><p>しばらく、声も出ないし、息をするもの辛いネそれと３日間ばかり、血のオシッコが出るから、ビックリしないでネ</p><p>イーディは、ニヤッと微笑む</p><p>気の技を使うまでもなく、倒してしまった</p><p>とかと、地面に転がって苦しんでいる３人はまだ意識がある</p><p>後は任せていただきましょうか</p><p>スッと現れたのは、岩倉さんと生徒会の面々だった</p><p>２年のミチガミくんだっけごめんなさいねこの学校、表の番長みたいな人はいないけれど裏はいるのよ</p><p>新しい玩具を見て、岩倉さんは微笑む</p><p>岩倉会長の生徒会は、うちの高校を裏から支配している</p><p>ある意味、不良よりも怖い生徒会長だ</p><p>この子たち、あたしが貰ってしまってもよろしいですよね</p><p>この人とも色々あったけれど黒い森の娼館が再開された今、岩倉さんはオレを黒森家の養子、ミナホ姉さんの弟として認めてくれている</p><p>だから、オレに対しては礼儀を守る</p><p>いいんじゃナイ、Darlingあげちゃエバ</p><p>イーディは、そう言う</p><p>まあこのまま放っておいて、他の生徒の迷惑になるぐらいなら</p><p>どうぞ岩倉さんに任せます</p><p>ヨシくん、大丈夫だったの</p><p>岩倉さんたちが、ミチガミ３人衆を連行していくと</p><p>メグから、携帯が掛かって来た</p><p>克子お姉さんから連絡があって、あたしと寧お姉さんびっくりしちゃったわよ</p><p>売り場の方が大変で、オレが連れ出されたのは気付かなかったらしい</p><p>ああ、イーディが来てくれたから何も問題なしオレも、ブン殴り棒とか使わずに済んだよ</p><p>もう、昼休みは終わりに近い</p><p>こっちは平気だから、メグは売り上げを金庫に入れて教室に戻ってオレ片付けができなかったから、５時間目は出ないでやるよ</p><p>えどうしてそんなの放課後にすればいいじゃない</p><p>いや、今日は放課後にパン部があるから今の内に片付けと今日の部活で作るパンの準備をしておかないと</p><p>一般の生徒を対象にした、パン部の活動も始まっている</p><p>講師としては、克子姉が来てくれているけれど</p><p>下準備は、オレがやらないといけない</p><p>将来、パン屋をやる時にはオレが、アルバイトやパートの人たちを上手に指導していかなきゃいけないわけだろパン部はその勉強のために、意識的に色んなコトをしろって克子姉に言われているからオレ頑張んないとさ</p><p>あのパン工房はオレの世界だ</p><p>パン部の時間だけ、一般生徒を招き入れているそういう感覚でないと</p><p>だから片付けなんかは、誰にも見られていないように終わらせておきたい</p><p>判ったじゃあ、ヨシくんの分までノートを取っておくね</p><p>特別コースの生徒になったオレは通常授業よりも、パン製作の方に重点を置いて良いことになっている</p><p>もちろん、高校を卒業するための最低限の時間は授業に出ないといけないし休み期間の補修やレポート提出もあるんだけど</p><p>各教師には、オレの好きにさせるように理事長から通告されている</p><p>じゃあ、あたし寧姉さんと先に行くわね</p><p>うん、鍵は持って来ているから工房は鍵を掛けておいて</p><p>空を見上げると９月の晴天が拡がっている</p><p>ここのところ、昼休みはパンで忙しかったからなあ</p><p>こうやって、のんびり空を見上げていることも全然無かった</p><p>ちょっとばかりさっきの馬鹿２年生３人組に感謝する</p><p>携帯の時間を見ると昼休み終了まで、残り３分</p><p>メグは、ギリギリ授業に間に合うだろう</p><p>電話は終わったノカ</p><p>イーディが、オレの前にしゃがみ込んでオレを見上げている</p><p>ああありがとうな、助けに来てくれて、イーディお前も急いで、教室に戻れよ授業、始まるぞ</p><p>心配いらないネ</p><p>次の授業Englishねアタシ学ぶ必要ナイ</p><p>うんイーディは英語はできるというか、日本語の方がたどたどしい</p><p>それより、Darlingアタシ、ちょっと身体を動カシテ</p><p>どうした疲れたのか</p><p>イーディが、疲れるなんて珍しい</p><p>そういや、オレも昼飯を食い損なっているな</p><p>片付けをする前にイーディと食べるか</p><p>うんうん疲レタんじゃなくって、ムラムラしてるノネ</p><p>オレに向かって、エッチな笑みを浮かべる</p><p>アタシ今、割りと良い仕事をシタノネDarlingは、ご褒美をくれてもいいと思うノネ</p><p>とにかくパン工房へ戻ろう</p><p>そうネアソコには、セックス部屋があるものネ</p><p>イーディはオレの腕に抱きつく</p><p>大丈夫ミンナ授業中ね恵美も見ていないdarlingとアタシ、２人だけナノネ</p><p>自分の豊かな胸を、オレの腕に押しつけて来る</p><p>しょうがないな</p><p>オレはイーディと腕を組んで、学生食堂へと歩いて行く</p><p>五月の連休が終わった後色んなことがあった</p><p>すぐ翌週にはレイちゃんとゴルバルビー３の対決があったし</p><p>これは、日本代表のサッカーの親善試合のハーフタイムに行われて</p><p>一般の観衆と視聴者は、ハーフタイムショーだとしか思わなかったようだ</p><p>ミス・コーデリア推薦の新人ゴルビーさんは１７歳のロシア美少女だった</p><p>ただ、ミス・コーデリア並みにエグい性格をしていてとんでもない毒舌を吐き散らしながら、レイちゃん率いる香月セキュリティ・サービス特殊部隊と闘っていた</p><p>バービーさん、ルビーさんもタジタジのじゃじゃ馬娘だったが身体能力は抜群で、レイちゃんとの戦闘は素晴らしかった</p><p>翌日の朝には、日本代表の記事よりもレイちゃんとゴルビーさんの闘いに注目しているスポーツ新聞があったぐらいだ</p><p>ネットでも大反響があり今ではレイちゃんとゴルビーさんは、同じくらい人気がある</p><p>正義の美人剣士対悪の毒舌美少女戦士だもんな</p><p>それから雪乃のテレビ番組も始まった</p><p>これも、雪乃の自由奔放な毒舌に視聴率が上昇している</p><p>雪乃が性犯罪者の父を持ち、自分自身は性犯罪の被害者であるという暗い背景の持ち主だということは、日本中の人間が知っている</p><p>雪乃がレイプされている映像も父親の悲惨に最期も</p><p>それなのに明るく、くじけない性格で、物怖じせずに誰とでも話す雪乃の姿は視聴者たちから受け入れられているようだ</p><p>お笑い芸人のスナッチも、良く傍若無人な雪乃を良くフォローしてくれているし</p><p>それと番組にゲストで来たタレントが、雪乃に対して失礼なことを言ったりテレビの収録の合間に、雪乃を口説いたりして芸能界追放になった</p><p>特にお前の裸なんて、日本中の男が観ているんだから、もったいぶらずにオレにもヤらせろよと発言したのを隠しマイクに撮られて公開されたのが致命傷になった</p><p>そういう話題でも、雪乃の番組は有名になっている</p><p>夏休みまでに、オレたちの学校は大改革された</p><p>特に校長を始め、白坂創介の手下だった連中は一掃された</p><p>みんな、白坂創介の行く末を見ているから大人しく、学校を去ってくれた</p><p>ミナホ姉さんも教師としては、学校を去った</p><p>今は、克子姉に代わって学校の理事長に就任している</p><p>夏休みも色々あった</p><p>まず、ミナホ姉さんと克子姉と翔姉ちゃんとメグでヨーロッパ旅行をしたミナホ姉さんを中心に、色々な美術館へオレを連れて行ってくれた</p><p>それから、寧とマルゴさんとイーディとマナ山の温泉郷へ行った</p><p>その次は、渚と真緒ちゃん、アニエス、レイちゃんで海辺のホテルへ泊まりに行った</p><p>そしてみすず、瑠璃子、美智、美子さんと</p><p>みすずが、どうしても南洋の小島のリゾートにオレを連れて行きたいと言うから</p><p>オレも、英語の勉強になるかなと思い行くことにしたんだけど</p><p>そのリゾート島はフランス語しか通用しなかった</p><p>しかも、みすずたちはフランス語もできたなんて</p><p>オレはレストランのメニューすら判らなくて、何もかも、みすずたちの世話になった</p><p>というか最終的には、トイレで尻を拭くのまでみすずたちにやられてしまった</p><p>３人がかりでまるで赤ん坊のように、何から何まで世話をされた</p><p>もう、おムコに行けない</p><p>あと海中セックスもした</p><p>オレは寧が戸籍を取り戻すのに付き合って、アメリカにも行った</p><p>考え事をしているオレを見て、イーディが声を掛ける</p><p>んいや、夏休みのことを考えていたんだ</p><p>オレの言葉に、イーディは</p><p>うん楽しかったネ</p><p>でも、今もこれからももっともっと楽しくナルネっ</p><p>５時間目の始業の鐘が鳴る</p><p>オレたちは、パン工房の裏口に着いた</p><p>遅いよ、ヨッちゃん</p><p>寧が待っていた</p><p>あれ、ヤッちゃん授業は</p><p>そんなことは、どうでもいいのっ</p><p>寧は、オレと腕を組んでいるイーディの間に割り込んでくる</p><p>どうせ、イーディが授業サボるのは判ってたからさっ</p><p>ニタッと笑う寧</p><p>２人きりにはさせないよーんっヨッちゃん</p><p>夏休みの話とかは、後日談ではやらない予定のエピソードを中心に書いていきます</p><p>思い付いたけれど、長くなりそうなので</p><p>みすずたちと南の島とか</p><p>ああ、いよいよ本編が終わるんだなあ</p><p>588．エピローグ・２　それぞれの再会</p><p>ヤッちゃん授業は</p><p>いいんだよっ今日ぐらいサボッてもっ</p><p>メグちゃんにバレないように、１回校舎まで戻って慌てて帰って来たんだからっ</p><p>ああ、メグと一緒に教室へ戻るフリはしたんだ</p><p>２学期が始まってからは、ヨッちゃん、このパン工房の仕事でドタバタしてたでしょ忙しそうだったらヨッちゃんのこと、全然、抱いてあげれてないし</p><p>マナやアニエス、瑠璃子は相変わらず、オレのベッドにやって来る</p><p>みすずと美智もお屋敷に来た時は、容赦無くセックスを求めてくる</p><p>渚の家には、週に１回は泊まりに行っているし</p><p>克子姉やメグは何となく時間の空いた時に、セックスしている</p><p>翔姉ちゃんとレイちゃんは、２人とも恥ずかしがり屋なのでデート日を決めて、会ってセックスしているし</p><p>そう言えば確かに寧とイーディとの回数だけ、ちょっと少ないかもしれない</p><p>意外と廻りに気を遣うタイプだからな、２人とも</p><p>２人とも片付けと放課後の準備、手伝ってくれる</p><p>もちろんヨッちゃん</p><p>判ってるネ</p><p>イーディを、チャシャ猫のようにククッと笑う</p><p>そんじゃあ奥の仮眠室へ行こう</p><p>オレは、パン工房の裏口の鍵を開ける</p><p>仮眠室じゃないでしょ、ヤリ部屋でしょっ</p><p>寧が、おどけて言う</p><p>違うネ、寧アタシたちは、ヤラれる方だからヤラレ部屋ネ</p><p>イーディが真顔で答えた</p><p>そういや、この３人て夏休みに一緒にアメリカへ行ったメンツだよねっ</p><p>仮眠室へ入った途端寧が言った</p><p>そうだオレと、寧と、イーディ</p><p>この３人は、この夏日本から密出国で、アメリカへ向かった</p><p>✕　✕　✕</p><p>寧はカナダ国籍の偽パスポートで、日本へ帰って来ていた</p><p>奈島寧子は、アメリカで行方不明になったままだから</p><p>もちろん、ビザの関係があるから数ヶ月に一度、マルゴさんと日本から出国してビザの延長をしていたらしい</p><p>寧は、その時に海外で、国際自動車免許を取ったと言っていた</p><p>また寧の落第は、ビザの取得のために日本から離れる期間が必要だったことも大きく影響していると</p><p>でもさ、ヤッちゃんの場合偽の国籍でアメリカへ戻って現地で偽造パスポートを破棄してしまって、日本大使館で再発行してもらった奈島寧子のパスポートで日本に帰って来るという手もあるんじゃないの</p><p>アメリカに向かう前に、オレはそう寧に尋ねた</p><p>でもさあたしの偽造国籍と偽パスポートは、このままいつでも使えるように残しておく方が良いと思うんだよねっ</p><p>あたしたちはほら、黒い森って、決して安泰なわけではないしょっ</p><p>今のオレたちはジッちゃんという大権力者が、オレたちの後ろ盾になってくれている</p><p>ジッちゃんの他にも、ミナホ姉さんも政財界の大物の顧客を何人も抱えている</p><p>それで何とか国家に存在をお目こぼしして貰っている犯罪組織だ</p><p>香月セキュリティ・サービスという、私的な武装組織もオレたちを守ってくれているし恭子さんという、世界中の裏組織に名の通っている国際犯罪者が、こっそりサポートしてくれていることにも、助けられている</p><p>でもこの状況が、いつまでも続くかどうかは判らないしねっ</p><p>ジッちゃんも、他の顧客たちも高齢だ</p><p>香月セキュリティ・サービスも、ジッちゃんが亡くなった後まで、オレたちを守ってくれるかどうか判らない</p><p>今の香月グループのトップの司馬さんは香月の本家と敵対する意志は無いけれど</p><p>ジッちゃんの死後の香月グループ内の政治的なバランスがどう変わるかは、ホントのところ、オレたちには推察しようがない</p><p>司馬さんが、グループから追われることだって充分、有り得る</p><p>もし、別の人間が香月家のトップに成り上がったとしたらそいつが最初に考えるのは、ヨッちゃんの謀殺だろうしねっ</p><p>オレが死ねばみすずはフリーになるそいつの望むまま誰とでも結婚させられる</p><p>その上、オレは瑠璃子とも仲が良く同じ家で、一緒に暮らしていることも、香月家の人間は、みんな知っている</p><p>正確にはミナホ姉さんが、ジッちゃんから瑠璃子と美子さんを預かっているという形になっているけれど</p><p>とにかく、みすずと瑠璃子と美子さん香月家の後継者である３人の孫娘が、全て黒い森が押さえているってことになっているんだからさっ</p><p>香月家を牛耳りたいと願っている野心家たちにとってはオレやミナホ姉さんは、眼の上のタンコブだ</p><p>ミィちゃんたちが成人して、香月家の中枢をコントロールできる立場になるまでには、まだ後１０年は掛かるだろうし</p><p>それまでにジッちゃんが、不慮の死を遂げたりしたらとんでもない権力闘争が起きる</p><p>今はたまたま、絶妙にバランスが取れているというだけだ</p><p>あのさもし、ヤバイことになったらどうする</p><p>夏休みに南洋のリゾートへ行った時に、オレはみすずに尋ねた</p><p>オレたち専用のプライベートビーチで、真っ白な水着を着たみすずは</p><p>どうもしませんわそうですね旦那様としばらく海外へでも逃げることにします</p><p>サイアクの場合でも４、５年で何とかなりますわ</p><p>そうですわね結局香月グループは、わたくしたち香月家の血がなければ、まとまりを欠きますから</p><p>自分の名と同じ瑠璃色《ウルトラマリンブルー》の水着を着た瑠璃子も、そう言ってオレに笑った</p><p>いずれあちらの方から、わたくしたちに、帰って来て下さいと頭を下げることになりますわそれまでに海外でわたくしも、みすずちゃんも、お兄様の赤ちゃんを出産してしまえばいいんです</p><p>子供が産まれてしまえば荒っぽいアクションは、できなくなるか</p><p>皆様の安全はわたくしが守ります</p><p>美智幾らプライベートビーチだからって、全裸に首輪ってのはどうなんだ</p><p>首輪のとこだけ日焼けしないぞ</p><p>わたくしも、瑠璃子様のいらっしゃるところならどこへでも付いて参ります瑠璃子様の赤ちゃんのお世話もお任せ下さい</p><p>赤い大人っぽい水着を着た美子さんがそう答えていたっけ</p><p>再び、一緒に暮らすようになってから美子さんはお付きの意識に戻っている</p><p>オレと瑠璃子の肉体関係も理解してくれている</p><p>自分のご主人様の恋愛にお付きが口を出すべきでないと、腹を括ってくれたらしい</p><p>ただ、その場合はあたしたちの家族全員で海外へ逃げるしかなくなるかもしれませんが</p><p>誰か１人でも日本に残れば人質にされる可能性もある</p><p>国外逃亡は全員で、一気にやるしかない</p><p>大丈夫だよその時はその時でみんな納得してくれるさ</p><p>オレたちの家族全員正確には、幼児の真緒ちゃんと、世間を知らないアニエスを除いては</p><p>黒い森は反社会的な犯罪集団だということを自覚している</p><p>いつでも国家権力や、他の犯罪組織から攻撃される可能性があることを</p><p>家族がみんな無事で生き残るためにはオレたちは、どんなことでもする</p><p>国外逃亡くらい何でも無い</p><p>だっからさ生き残るための切り札は、なるべく残しておかないといけないもんねっ</p><p>寧があの夏の日を思い出して、オレに言った</p><p>常に危険と背中会わせという背景があるからこそ寧の偽造パスポートも、いつでも有効に使えるように残しておくべきなんだ</p><p>寧本人のためでなく他の家族に使い回すこともできるし</p><p>何より日本政府と敵対した時に、他の国を巻き込んで牽制することもできる</p><p>あたしはいいけどヨッちゃんも、よくもまあ、あんな大変なことに付き合ってくれたよありがとっ</p><p>寧の亡くなった双子の弟さんケイさんに成りすますためにケイさんの戸籍とパスポートを手に入れることを目的にして、寧と一緒に密出国の旅に出た</p><p>アタシはちゃんと日本に来た記録が無いからだったネ</p><p>イーディの場合はそもそもミス・コーデリアたちとの来日が、密入国だったから</p><p>改めて、アメリカから正規ルートで入国し直さないといけなかったのだ</p><p>しっかしホント今思うと、なかなかハードな旅だったよねぇぇ</p><p>仮眠室のベッドに座って寧が、制服の上を脱ぎながら、笑って言う</p><p>アタシもう一生、船に乗らないネ</p><p>イーディは、スカートを下ろして可愛いお尻をオレに向けて、ぷるぷる振る</p><p>うんオレ、外海って、あんなに波が凄いとは思わなかったよ</p><p>オレたちは千葉から、漁船で海に出て</p><p>もの凄い荒れた海を何時間も進んで</p><p>海上で、外国籍の貨物船に乗り移って</p><p>それからまた外国の金持ちの超大型豪華クルーザーに乗り移って</p><p>ヘリコプターで、どっかの島まで行って</p><p>とにかく、何度も船や飛行機やヘリを乗り継いで</p><p>それも色んな大きさの古いのから、最新型まで</p><p>そんな感じで約一週間掛けて、アメリカ本土へ上陸した</p><p>もちろん、上陸も船だ</p><p>というか、翔姉ちゃんが自分のクルーザーで迎えに来てくれたんだけど</p><p>まあゴルビーさんが付いててくれたから、助かったけれど</p><p>レイちゃんの好敵手となったゴルビーさんも、密入国で来日していたからちょうど、一旦、帰国するってことで、恭子さんの指示でオレたちに付いて来てくれた</p><p>そう助かったかなぁあの人</p><p>まあ、怖そうな外見と違ってすっごい気の利く、良い人だったけれど</p><p>怖いというか氷のような美貌というのは、こういう顔なんだなと理解できたぐらいのクール・ビューティさんだったけれど</p><p>ホント内面は優しい人だった</p><p>道中のトラブルは全部、ゴルビーさんが力で解決してくれたし</p><p>いいヤツだったネちょっと、寧のことスキスキ過ぎだケド</p><p>イーディも、ニッと笑う</p><p>そうなんだよなあ</p><p>ゴルビーさんは、ずっと寧のことを口説いていたからなあ</p><p>あたしあの人に、お尻、触られちゃったよっヨッちゃーん</p><p>お尻だけなら、いいネ</p><p>よくなーいほら、ここ、ここのとこヨッちゃん、触って</p><p>オレは、寧のお尻をぷにぷにと揉む</p><p>柔らかいけれど、ちゃんと筋トレを欠かしていないからキュッと引き締まった形の良いお尻になっている</p><p>Darling、あたしのお尻もアルネ</p><p>イーディのお尻も揉む</p><p>イーデイは鍛え上げられた生ゴムみたいに柔軟な弾力がある</p><p>筋肉でカチカチになるってのは、違うんだな</p><p>女の子だしな</p><p>こういうプニプニ感が素晴らしい</p><p>えへへじゃあ、ヨッちゃんのはあたしがペロペロしちゃおっと</p><p>あ、アタシもするネ</p><p>え、イーディフェラ好きなの</p><p>好きネDarlingを舐めるのも、舐められるノモ</p><p>白い手と褐色の手がオレのズボンとパンツを下ろす</p><p>肌の色も、眼の色も違うのに</p><p>舌のピンク色だけは、２人とも同じだった</p><p>まあ、毎日同じものを食べているし２人とも、とっても健康だし</p><p>いくわーっはむっ</p><p>ペロペロするネ</p><p>寧が亀頭を咥えイーディが根元に舌を這わす</p><p>アメリカにさえ着いてしまえば後は、全て段取りが終わっていた</p><p>ロサンゼルスで、恭子さんとミス・コーデリアに再会したし</p><p>翔姉ちゃんも居る</p><p>アメリカ側の手続きは恭子さんが</p><p>日本の大使館サイドは香月家によって</p><p>あっという間に奈島寧子のパスポートは、再発行された</p><p>と、同時にオレは奈島景人のパスポートと戸籍を得た</p><p>イーディも、ミス・コーデリアによって正式なパスポートと日本への留学ビザを取得した</p><p>その晩、ミス・コーデリアのロサンゼルスの屋敷に行って驚いた</p><p>日本から、ミナホ姉さん、メグ、マナが来ていた</p><p>アニエスは、まだ日本の国籍を作れていなかったから克子姉とお留守番だった</p><p>渚と真緒ちゃんは、お店で休めなかったらしい</p><p>ロサンゼルスのビーチでみんなで泳いだ</p><p>そして、その晩オレは、翔姉ちゃんを抱いた</p><p>ヨッちゃん今は、あたしたちとしているのっ</p><p>集中してネ</p><p>２人に怒られた</p><p>darlingどっちの乳から、舐めるネ</p><p>イーディと寧がおっぱいをオレに差し出す</p><p>これもまた褐色の胸と白い胸</p><p>されど、乳首は同じ桜色</p><p>寧の胸は、大きく豊かで美しい</p><p>イーディのはプニッと形が良い</p><p>うん、どちらも気持ち良さそうだ</p><p>じゃ、まずはヤッちゃんから</p><p>うん、おいで</p><p>オレは、寧の胸にむしゃぶりつく</p><p>豊かな山に、顔を埋めて</p><p>あんっ、可愛いなぁあたしのおっぱい舐めてる時のヨッちゃんが、一番可愛いよ</p><p>アタシの中に、ウッて射精する顔も可愛いヨ</p><p>それも可愛いっでも、おっぱいは母性本能をくすぐられるんだよっ</p><p>母性本能アタシはセックスの時は、一匹のメスなってるから、そういうのは判らないネ</p><p>イーディは言う</p><p>えー、判んないかなぁすっごく、可愛いのにうふふーん、ヨッちゃーん良い子良い子</p><p>寧は、乳首をしゃぶるオレの頭を優しく撫でてくれる</p><p>ヨッちゃん、クラスの子たちとは上手くいってるの</p><p>優しい姉の微笑みでオレにそう聞いてくれた</p><p>うんみんな、いいやつだからさ</p><p>みんなオレとメグとの婚約を、喜んで受け入れてくれた</p><p>オレがメグとの家庭を築くために、パン屋の技術を学びたがっているということも</p><p>パン技術者になるための特別コースへの編入も、みんな納得してくれた</p><p>そうだあれは２学期の初日だったっけ</p><p>おい、オレがこのクラスの担任になった以上は規律ある生活をしてもらうからな</p><p>理事長職のみになってしまったミナホ姉さんの代わりに新しく、３０半ばの男の教師がオレたちのクラスの担任となった</p><p>というか校内に残っていた、白坂創介派の教師たちは一掃されたから</p><p>ゲロッパ校長も含めて</p><p>みんな、白坂創介の悲惨すぎる最期を知っているから逃げるように、学校から去って行った</p><p>ミナホ姉さんと黒い森がジッちゃんと手を結んで力を増したことも知っているし</p><p>そういうことなので、夏休み開けから教職員の何分の一かが変わったのだ</p><p>まずは全員、荷物検査をするカバンと机の中のものを全て出せ</p><p>その新担任はいきなり、そんなことを言った</p><p>いっとくけど、オレは柔道３段、空手２段だからな反抗は、絶対に許さないからな</p><p>さて、メンドくさいことになったと思った</p><p>ホントお前ら学校に何しに来ているんだ勉強に必要ないものばっかり持ち込みやがって</p><p>その教師はどういうわけか、女生徒の持ち物ばかりチェックしている</p><p>その化粧品とかは全部、没収するからなっ</p><p>えー、そんなの先生、横暴ですっ</p><p>横暴じゃねぇっオレは教師だぞっ教師に向かって、その口の利き方は何だっあった、こらふざけんじゃねぇぞ</p><p>ネチネチと１人ずつチェックしていく</p><p>あん何だお前、その指輪は</p><p>ついに、そいつはメグの指輪を見つけた</p><p>お前アクセサリーなんか付けてくるのは禁止だろっ</p><p>いえうちの学校の校則では、指輪はいいことになっています</p><p>メグが反論する</p><p>何だそりゃ、そんなわけがないだろ</p><p>新担任は、臭そうな息をメグに掛かりそうな位置まで顔を接近させる</p><p>いえ、先生、山峰ちゃんの言ってることは本当です</p><p>そうです生徒手帳の校則の４８ページを見て下さい</p><p>メグの友達の女生徒が２人、教師に言った</p><p>あ、何だ</p><p>これです先生</p><p>担任の近くに居た、男の生徒が生徒手帳を開いて見せる</p><p>山峰さん吉田と婚約してますから</p><p>はいっ、婚約指輪の場合はいいんですっ</p><p>みんなが、口々にそう言ってくれた</p><p>確かに校則にはそう書いてあるがこんなの、どうでもいいんだよっ</p><p>担任は言う</p><p>一般常識で考えろ、一般常識で女子高生が、学校に指輪してきて言いわけがないだろっ</p><p>つーか、何なんだその、コンヤクってのは吉田ってのは誰だ</p><p>オレは席から立ち上がった</p><p>オレはそこに居る山峰恵美さんと婚約しています山峰さんの両親の許可も貰ってますし、学校にも認めて貰ってます</p><p>学校が認めたぁ</p><p>担任が、オレの方へ歩いてくる</p><p>そうです認めて貰ってます</p><p>ええ、こいつらのことは学校中、全員知ってますし</p><p>もう、２人で一緒に生活しているんだよねぇ</p><p>あたしたち愛の巣にもお邪魔しましたっ</p><p>うん、一学期の期末テストの後にみんなを招待してくれたんで</p><p>パーティしたよね、パーティ</p><p>あたし寝室までお邪魔しちゃった</p><p>あたしもベッド１つだけだったよねえ</p><p>クラスメイトたちは、オレたちの話で盛り上がっていく</p><p>何だ、そりゃあお前たち、高校１年生の分際で一緒に住んでるのかっ</p><p>メグの方に飛び火しないようにこの教師の注意をオレに引き付けないと</p><p>なななな、何だそりゃああああッッ</p><p>中年教師は、叫んだ</p><p>教師生活１４年これほど、怒髪天を衝く思いをしたことは無いぞいいや、無かったありゃあせん</p><p>一般常識で考えろそんなこと、許されていいはずがないだろっお前とそこの女生徒がか</p><p>ええそうですが</p><p>ままま毎晩、同じベッドに入ってるってのかぁぁっ</p><p>と、メグがダンッと立ち上がる</p><p>毎晩じゃありませんっ</p><p>ジロッと、教師を見る</p><p>あたしは毎晩でも良いんですけれどヨシくんが</p><p>オレには、他の女もいるし</p><p>渚の家に泊まる夜もあるし</p><p>おおお、お前たちだだだ、男女不純異性交遊をしていると認めるのかっ</p><p>不純じゃありませんっちゃんと婚約していますからっ</p><p>いやいやいやいや、断固として認められないぞっ先生、許しませんっお、お前ら一般常識で考えろよ一般常識で</p><p>教師が喚く</p><p>ああ、本当にメンドくさいな</p><p>まあ、こんな中途半端な時期に採用した教師だからこんな感じの人しかいなかったんだろうけれど</p><p>んお前、それは何だ</p><p>不意に、担任はオレの机の上の物体を見つける</p><p>ああ、さっき持ち物検査をするから、全て出せって言われたから</p><p>ブン殴り棒ですけど</p><p>オレは、平然と答えた</p><p>ブン殴り棒だぁぁ</p><p>教師はゴルフクラブを切り詰めた、オレのブン殴り棒を見る</p><p>何に使うんだよ、それは</p><p>いや、ブン殴り棒ですから人をブン殴るのに使います一般常識で判るでしょ</p><p>新担任は</p><p>判るか、そんなのっ一般常識で、誰を殴るんだよっ</p><p>オレたちにケンカを売ってくるやつらをですよ</p><p>ハッキリと、オレは答えた</p><p>あのオレは、オレたちが一般常識とは違う生き方をしているってことは、充分理解していますでも、これがオレたちの選んだ生き方ですしオレ、後悔はしていませんから</p><p>あたしも後悔していないわ</p><p>ですから一般常識とは違うかもしれませんけれどオレたちの生き方が、納得できなくて腹立たしいって人もいるんでしょうけれどオレたちは、オレたちの生き方を貫き通しますから</p><p>オレはブン殴り棒を握りしめる</p><p>もし、オレの女に危害を加えようとするやつが居たらこいつで、いつでもブン殴ることにしています</p><p>しています</p><p>だって、ほら殴らないと判らないやつって、結構いるじゃないですか</p><p>オレの言葉に担任は</p><p>先生の眼がちょっとばかり、おかしいのかもしれないけれどその棒、何かちょっとグニッて歪んでないか</p><p>歪んでますよ</p><p>それってもしかして</p><p>ええブン殴るのに使ったんでブン殴り棒ですから</p><p>オレは、軽くブンッと振る</p><p>ブン殴るったって、ホントに殴ったことがあるのは工藤父ぐらいだけど</p><p>最近は美智やイーディとの稽古にも、よく使ってるし</p><p>あははは常識的に考えたら、やっぱりそうかね</p><p>担任は変な汗をかいている</p><p>ガラガラガラ</p><p>ミナホ姉さんが現れた</p><p>あ、ごめんなさいちょっと連絡が遅くなったけれど、転校生と長期休学していた生徒を連れて来たわ</p><p>え、理事長先生そんな話、聞いていないですけれど</p><p>新担任が言う</p><p>それはそうよあなたには言わなかったのサプライズにしたかったから</p><p>サプライズって誰を驚かせるための</p><p>ミナホ姉さんは、オレを見てニッと微笑む</p><p>DarlingDarlingDarling</p><p>イーディが、教室の中に飛び込んで来てオレに飛びついて来る</p><p>いや、ホントに文字通り</p><p>そして、チュッとオレにキスをした</p><p>ええーっ</p><p>騒然となる教室</p><p>吉田、何なんだよこの外人</p><p>何なのよこの女の子</p><p>恵美は、どうなっちゃうのっ</p><p>と、イーディは今度は、恵美にも気付いて</p><p>MEGUMI</p><p>メグに飛びつきやっぱり、メグにキスをする</p><p>おい、この子って５月のゴールデンウィークに、お前が連れてた子だろ</p><p>ああ、田中は連休中にイーディと会っているんだっけ</p><p>確かお前の家にホームステイしている子とか言ってたよな</p><p>ほら、その後ヨシくんは、あたしと一緒に暮らすために引っ越したから</p><p>メグナイス・フォローだ</p><p>いや、あのオレの実家にホームステイしていて、うちの学校に転校してくる予定だったんだけど色々、書類上の問題があったから２学期からになっちゃって</p><p>オレは、取りあえずそんな説明をする</p><p>まあ、間違ってはいない</p><p>イーディが、正式な留学ビザを取って日本に来るには時間が必要だったんだから</p><p>でも、今吉田くんにキスしていたわよね</p><p>女生徒の１人が言う</p><p>いや、それはイーデイさんはアメリカ人だから、キスは親しい人との挨拶なのよっ</p><p>メグが、慌てて言う</p><p>だけど吉田くんのことダーリンとか呼んでない</p><p>ごめんその理由は、あたしにも良く判らないわ</p><p>メグ投げるな</p><p>あ、オレも判らないです</p><p>イーディ本人は、ニコニコしてメグと抱き合っている</p><p>それからみんな、懐かしい人が戻って来たわよ</p><p>ミナホ姉さんの後ろから、現れたのは</p><p>雪乃は髪の毛を金髪に染めていた</p><p>みんな迷惑だと思うけれど、あたしのことは放っておいてくれればいいから</p><p>ブスッとして、そう言う雪乃</p><p>クラス全員がシーンと静まる</p><p>おおお、お前白坂雪乃じゃないかっ</p><p>新担任だけが、興奮して雪乃を見た</p><p>雪乃はすっかり、テレビタレントとして有名になっている</p><p>もちろん、父親の一件と彼女自身の体験についても、みんな知られている</p><p>何で、このクラスに</p><p>ああ、ごめんなさいそれも、あたしが伝えるのを忘れたのよ</p><p>り、理事長</p><p>ミナホ姉さん完全に遊んでいるな</p><p>あら新任の服部先生も、雪乃さんのことはご存じなのね</p><p>いや、それはもちろんネットでいや、あのて、テレビでたまたまテレビを点けたら、この女生徒が映っていたかなーっとか</p><p>ネットっていうのは</p><p>流出した雪乃のセックス動画を、観たことがあるってことだな</p><p>ああ、そうあんたも観たのね</p><p>ギロッと、雪乃が新担任を睨む</p><p>ええいや、あのお、オレの場合は１教育者として、社会の現状を鑑み、若者たちの性の乱れをですねぇり、理事長先生違うんですよおっ</p><p>イーディが、オレを見る</p><p>Darling何、コイツこいつは、敵カ</p><p>敵よッッ</p><p>怒りに任せて、雪乃が叫んだ</p><p>ブァァッと、イーディがスカートを翻すッッ</p><p>イーディのハイキックが、新担任教師の側頭部にヒットする</p><p>むぎゅうう</p><p>そのまま失神する男教師</p><p>すげぇ黒</p><p>レースのパンティなんて、大人っぽい</p><p>イーディ、パンツ丸見えだよ</p><p>もう、イーディ見えてるでしょっ!早く隠してっ</p><p>メグが、イーディを叱る</p><p>見えてル</p><p>そうよあたしたちだけじゃなくって、みんなに見られちゃってるでしょっ</p><p>ワアアアアアッ</p><p>慌てて、足を下ろすイーディ</p><p>ゴメンネDarling</p><p>いや、まあいいけど</p><p>よくないですっ</p><p>メグが、姉の立場でイーディを叱る</p><p>ええっとあのネ、サービス、サービスゥ</p><p>寧が困った時は、そう言えばいいって教えてくれたネ</p><p>そんなの何のサービスにもなってませんっ</p><p>いや、男子生徒たちにはかなり刺激的なサービスだったような</p><p>ハン、いい加減にしなさいよ、あんたたちあたしの席、前のまんまよね</p><p>雪乃は、プンプンして以前の自分の席に座る</p><p>あら服部先生は、ダメみたいねちょっと待って誰か、他の先生に来て貰うわ</p><p>ミナホ姉さんは、楽しそうに笑っていた</p><p>新任の担任教師・服部はわずか１日で、オレたちの高校を辞めていった</p><p>本編、終了まで後1話</p><p>翔姉ちゃんの初体験は、番外編に廻します</p><p>あと、工藤姉も</p><p>ワイン買ってきました禁酒して1年半以上やっと飲めそうです</p><p>589．エピローグ・３　あなたの名前　（本編エンド）</p><p>あんたは、鈍い男だでも、それは精神のタフさを示している</p><p>夏休みに、レイちゃんとの死闘を繰り広げるために一時帰国した恭子さんがオレにそう言った</p><p>場所は、お屋敷の食堂</p><p>みんなで取った夕食後夜の７時過ぎだったな</p><p>恭子さんが居ると、イーディが食堂に近付かないから</p><p>寧やアニエス、マナたちと別の部屋で遊んでいたはずだ</p><p>メグは、克子姉と台所</p><p>ミナホ姉さん、マルゴさん、瑠璃子はまだ帰宅していなかったジッちゃんの家の方へ行っていたんだと思う</p><p>タフさってのは、大切なのさ肉体的にも、精神的にもね</p><p>真夏の東京の暑さは、ブラジル育ちの彼女にも堪えるらしい</p><p>緑のタンクトップに、白いホットパンツというラフな格好で、グビグビとビールを飲んでいる</p><p>あんまり本気にしちゃダメよ恭子さん、あなたをからかって楽しんでいるだけなんだから</p><p>克子姉が、台所からおつまみの入った小鉢を恭子さんの前に運びながらオレに言った</p><p>プハァッやっぱり日本のビールを飲むと、この屋敷に戻って来たって感じがするねっ</p><p>お好きなんですか日本のビール</p><p>別に酒なんてのはその国ごとの味を楽しんだ方がいいのさその国の風土、気候、そこに住んでいる民族の文化に合わせてそこの土地で飲んだら、一番上手い酒に洗練されてきたんだからさ</p><p>だから、日本では日本のビールを飲むそんだけのことさ</p><p>なるほど世界中を渡り歩いている人の言うことは深い</p><p>ま、これはあたしの持論だから別に、信用してくれなくてもいいよ人によっちゃ、世界中どこに行っても、いつもと同じ食事がしたいって人もいるだろうしさでも、実際の話世界中、どこへ行っても売っているコーラやチェーン店のハンバーガーだって、国によっては微妙に味が違ったりするそれぞれの国に合わせて、味付けを変えるし何たって、作っているのはそこの国の人間だからねやっぱり、味は変わる</p><p>それを外国から来た人間が、この国の連中の舌は、劣っているとか勘違いするんだよ自分の方が異邦人でそこの土地ので暮らしている人たちとは、舌の感覚が違うということが判らない馬鹿な人ほど、自分の感覚を世界基準だと思い込んでいるからね</p><p>恭子さんは、またビールを煽る</p><p>あらあらこの人が鈍いとか、心がタフとかの話はどうなったんですか</p><p>克子姉が、恭子さんのグラスに瓶ビールを注ぎながら言った</p><p>うん、ちゃんとラベルを上にして注いでいる</p><p>あ、そうだった、そうだったっ</p><p>恭子さんはニカッと笑った</p><p>あたしらみたいな仕事だとさタフってことは、とても重要なんだよ身体が資本て言うか心も身体も強靱でないと、すぐに死んじまうからね</p><p>それは、そうだろうな</p><p>世界中の裏社会の人たちと接触しているんだから</p><p>敵対したり、仲間になったり時には、裏切りも</p><p>でもさこのタフってのと、打たれ強いってのは、ちょっと違うのさ</p><p>生きている限りさ絶対に、傷を負わないってのは、やっぱり無理なんだよどんなに気を付けていても、思わぬ時に大ケガをすることもある無傷のままで生きていける人間なんかいやしないのさ</p><p>恭子さんは、オレに背中を見せる</p><p>ほら、あたしにだってここに大きな傷があるだろ</p><p>肩甲骨の間に白い大きな傷があった</p><p>それ敵にやられたんですか</p><p>うんにゃ痴情のもつれで、その頃付き合ってた女の子にヤられた</p><p>コンバットナイフで就寝中で、こっちは全く無警戒だったから、危うく死にかけたよ</p><p>は、はぁ</p><p>やっぱり、女心を理解するにはいっぺんぐらい、背中に切られ傷を負わないとダメだって、その時に感じたねえ</p><p>うんうんと大きく首を振りながら、また恭子さんはビールを飲む</p><p>本気にしちゃダメよそれ、カワシマ・ユウゾウのエピソードだから</p><p>もうっ、克子いいとこなんだから、バラさないでよっ</p><p>恭子さんは、ケラケラ笑う</p><p>あんたは、台所で仕事があんだろ恵美ちゃん１人だと可哀想だよっ</p><p>克子姉は、オレに微笑んで台所へ戻って行く</p><p>すると恭子さんは</p><p>話を戻すよ、いいね</p><p>グラスをテーブルに置いて、真顔で言った</p><p>雰囲気の変化に、オレはドキッとする</p><p>どこまで話したか覚えているかい</p><p>えっと人間は無傷のままではいられないそれとタフと打たれ強いは違う</p><p>よっし、気は緩んでないね上等上等</p><p>ニカッと、恭子さんはオレに微笑んだ</p><p>ボクシングでさ顔の綺麗な選手の方が強いって話、聞いたことないかい</p><p>ほら、殴られたらやっぱり、顔は腫れるんだよ試合ごとに、殴られる数が多い選手の方がやっぱり、だんだん腫れた顔になっていくダメージは蓄積していくからね</p><p>で良い選手は、殴られないように相手のパンチを躱す技術が優れているから、顔の腫れも少ないもちろん、ノーダメージでずっといけるわけじゃないよあくまでも、相手のパンチを受けた割合の問題だけどさ</p><p>恭子さんは、ビールをゴクッと飲み手酌で注ぎ足す</p><p>それに脳へのダメージもあるしねたくさん顔を殴られた選手の方が、脳へのダメージが大きいこのダメージは蓄積するパンチドランカーになる確率が増える</p><p>だからさ自分は打たれ強いボクサーだって、頑張って相手のパンチを受けて耐えちゃうような選手の方がやっぱり、選手寿命は短いんだよどんなに回復力に優れていても身体にダメージは残るから元が頑健でも、どんどんダメになっていくやっぱりさなるべく相手のパンチを受けないように、躱す技術があった方が良いんだよだから、結果的に顔を打たれずにすんだ選手の方が、大成することが多いんだ</p><p>そういうこともあるんだ</p><p>だからね打たれ強くなっちゃダメなんだよ躱せるパンチは、可能な限り躱さなきゃそういうことができる人間がタフなんだって、あたしは思うのさ</p><p>ボクシングの世界のことだけじゃなくって人生においてもさまともにゲンジツに立ち向かおうとすれば、不意打ちでパンチの２、３発も食らうことは常に覚悟しないといけないだろそれは、しょうがないあたしのこの背中の傷と一緒さ絶対に、躱せない一撃ってのはある</p><p>躱せない一撃</p><p>もちろん、その不意打ちの２、３発を食らったことぐらいで、ノックアウトされるわけにはいかないよねそんな、最初の一撃で負けちまうようじゃ生き残っていく価値は無いあたしは、そう断言するよ</p><p>真っ直ぐに、恭子さんはオレの眼を見て言う</p><p>だから、大事なのはその次のパンチなのさ最初の２、３発の不意打ちを食らったとしてそれ以上のパンチをもらっちゃいけないんだガードで受けるのもダメ全て、躱すんだよパンチが当たらなきゃダメージは増えないんだから</p><p>当たらなければ、それ以上ダメージは増えない</p><p>ボクシングのタフであることと、打たれ強いことを同じだと思っている馬鹿と一緒さ自分は頑強だからって、不意打ちの後のパンチまで耐えきろうとしたらどんどん、ダメになっていく本人には、きちんとダメージ・コントロールができていると思えてもゲンジツのダメージは、どんどん蓄積する一方だからねいずれは、崩壊する</p><p>ああ、耐えきれるってことは無いんだ</p><p>心と肉体には限界がある</p><p>若い内は、休息さえ取れば回復できるって思い込むんだろうけれど元に戻らないものも多いからさ</p><p>恭子さんは、再びオレに背中の傷を見せる</p><p>この傷のせいであたしは、左手での射撃が使えなくなった昔は、左右どちらの手でピストルを撃っても確実にターゲットを捉えることができたそこまで訓練したんだだけど、今は無理あたしの左は、牽制にしか使えない昔、確実にできたことができなくなっているんだよ</p><p>恭子さんは、左右の手をギュッと握りしめる</p><p>オレには左の手が不調なようには見えない</p><p>しかし、射撃みたいな正確な作業が要求されるものに関しては恭子さんの感覚では、安心して使えなくなっているんだろう</p><p>ナイフ投げは、まだ右と同じぐらい当たるでも、そのうちダメになってくるんだろうね</p><p>恭子さんは、クスッと笑った</p><p>普通に年を取るだけでもどんどん、若い内にできたことができなくなっていくんだよあたしは、そろそろ自覚があるあんたは、まだ１０代だからこういう感覚は判らないだろうけど</p><p>いや、いいんだよだから、あんたに伝えておきたいのさ若い子にこういう話をするのが、年上の人間の仕事だからね</p><p>恭子さんは、またグビリと、ビールを飲む</p><p>誰でも生まれてきた時は無傷だでもどんなに親が注意していたって、成長する中で傷を負っていく心も肉体も人間が生きていくってことは、傷を増やしていくってことだからさ</p><p>オレの傷</p><p>オレたち家族の傷</p><p>そして、それぞれの負った傷は自分でも癒やせる家族や、仲間、恋人の存在によっても癒やすことができるでも、癒やしても癒やしても新しい傷は、どんどんできる</p><p>生きていれば何かにぶつかりまた、何かに不意打ちされ傷は増えていく</p><p>子供の頃から、苛酷な環境で育った子供は傷付くことに慣れているから、タフになるそれは別にどれだけ傷付いても平気ってことじゃないよそれじゃ打たれ強さを誇っている馬鹿と一緒さ本当のタフさってのは傷付くことから、回避する力のことさ不意打ちはくらっても、その続きは受けない全て躱す当たらなければ、ダメージにはならない</p><p>人間の心や肉体はどんなに鍛えていようと、突然、パキッと砕けてしまうような脆いものなんだ水晶みたいなものさそれなりの硬さを誇っているはずなのに、特定の角度からスパンと力を入れるとあっさり割れてしまうそりゃ、ある意味人間て強いな凄いなって思う時もあるよそれでもさ自分自身や、自分の周りの人間についてはその強さより、脆さの方を基準にして考えるんだね心も肉体も一度、治癒できないレベルの傷を受けてしまったら、もう元通りには戻らないんだからあたしの左手みたいに</p><p>あたしが見たところあんたっていう人間は、まあ、タフな方なんだと思う心が多少の傷を負っても、ビクともしない不意打ちの２、３撃くらいは平気で耐えられるだからそこまでにしておきな</p><p>それから先はもう、真っ正面から受けとめるなってことそりゃ、あんたならさらに何発かのパンチを受けても平気だろうさだけど</p><p>ギロッと、恭子さんの眼がオレを見る</p><p>そうやって不意打ちのダメージを負っているところに、さらに不意打ちを食らったらあんたの心と肉体は、耐えきれるだろうか判らないよね耐えられるかもしれないし、耐えきれないかもしれない結果が判らないならリスクは犯さない方がいいよ</p><p>自分の家族のためなら、どんな危険にも飛び込むべきだと思う</p><p>ねもし、今、突然あんたが、無茶をやって死んだとしたら、それはあの子らにとってどれぐらいのダメージになると思う</p><p>そんな不意打ちのダメージはあの子たちの、何人かの心を確実に壊すよ再起不能になる子もいるだろうね</p><p>自分のためでなく、家族のために自分を大切にするんだよヤバかったら逃げてもいいのさ一旦退いて他の家族の知恵や力を借りてもいいだろ</p><p>でも、オレはなるべく、みんなに迷惑を掛けたくないんです</p><p>バーカあんた、ホントタフだけど、鈍いよね</p><p>人間生きてりゃ、必ず誰かの迷惑になるんだよっさっき言った、人生の不意打ちの過半数は、誰かから食らわされた迷惑だだから、迷惑を掛けることも、掛けられることもそんなに重く考えるんじゃないよ</p><p>家族ってのはお互いに、迷惑を掛けられるために存在しているんだから</p><p>どんなに迷惑を被っても家族なんだから、しょうがねぇなって笑って対処してやるのが家族さ他の人には頼めないけれど家族だから、申し訳ないけれどお願いができるんだよ</p><p>迷惑を掛け合うことを肯定的に受けとめられるのが、家族</p><p>だから、あんたの本当の両親はあんたの家族にはなれなかったんだろあんたが、両親からどれだけ迷惑を被ってもあんたは、自分の両親に迷惑を掛けられなかったんだから</p><p>オレが、オレの父親と母親を憎んでさえいないのは</p><p>あの人たちが、オレが迷惑を掛けてはいけない存在</p><p>つまり他人だからだ</p><p>これからはさ盛大に迷惑を掛けなそんで、あんたも盛大に迷惑を掛けられなよだって、あんたには今やこんなにたくさんの家族がいるんだからねっ</p><p>恭子さんは大きな声で笑った</p><p>もう、１人で抱え込むのは、馬鹿らしいってことあたしの話は、それだけさっ</p><p>ああんっ、ああーんっヨッちゃぁぁんヨッちゃぁぁん</p><p>オレはパン工房の仮眠室で、寧と正常位で繋がっている</p><p>２人とも、制服を全て脱いで全裸だ</p><p>オレたちの横で、全裸のイーディが、ニコニコ顔でオレたちを見ている</p><p>気持ちいいよおっヨッちゃんのオチンチンがねあたしの気持ちいいところをゴシゴシしているのっあはっそこおっそこいいよっ</p><p>オレの背中に手を廻してギュッとオレを抱きしめる</p><p>オレは腰を大きく突き動かしながら寧の豊満な胸に舌を這わす</p><p>寧の乳首を舐める</p><p>ヨッちゃんあたしのおっぱい好き</p><p>好きだよヤッちゃん</p><p>あたしもヨッちゃんが好きぃぃぃ</p><p>すっかり汗に濡れた火照った顔でニコッとオレに微笑みかける</p><p>そんな寧を見ながらあの夏の夜の恭子さんの話を思い出していた</p><p>あんっ、あんっ、あんっ</p><p>パンパンパンと下腹を叩き付けるように、寧の膣奥を突く</p><p>いいよっ、いいよっいいっ</p><p>人間の心も肉体もどんどん傷付いていく</p><p>癒やしきれないダメージを負えばいつだって壊れる可能性がある</p><p>ヨッちゃんあたしのヨッちゃぁぁんっ</p><p>寧はすでに心に大きなダメージを負っている</p><p>この上、もし、再び大きなダメージを負えば間違いなく、崩壊する</p><p>だから、オレは死んでも寧を裏切ることはできない</p><p>オレへの信頼が寧の心を、ゲンジツと繋ぎとめているんだから</p><p>ねぇ、お姉ちゃんて呼んでお姉ちゃんて</p><p>寧はニッコリと安堵の笑みを浮かべる</p><p>あたしのケイちゃん</p><p>そうだアメリカでケイさんの戸籍を引き継いだオレは</p><p>寧の弟奈島景人でもある</p><p>ケイちゃんお姉ちゃんの中、気持ちいいお姉ちゃん、ケイちゃんの役に立っている</p><p>気持ちいいよお姉ちゃんオレ、お姉ちゃんがいないと生きていけないよ好きだよ、好きだよお姉ちゃん</p><p>嬉しいケイちゃんお姉ちゃんの中に出してねお姉ちゃんのことはいいからいつでも、お姉ちゃんの中で気持ち良くなって</p><p>オレは、腰の動きをスパートさせる</p><p>一緒にイケないと嫌だよお姉ちゃん</p><p>お願いだからオレとオレと一緒にイって寧子お姉ちゃん</p><p>もう甘えん坊さんなんだからっ</p><p>これが愛し合うということ</p><p>迷惑を掛け合うということ</p><p>ああっ、ああっ、ああーっお姉ちゃんもうすぐ、もうすぐだよ</p><p>オレもオレももう</p><p>待って待って待ってあああ、ケイちゃん、ケイちゃん</p><p>寧の手が、オレの腰をギュッと掴む</p><p>ケイちゃんお姉ちゃん、イッちゃうイッちゃうイクぅぅ</p><p>オレもオレも、オレもお姉ちゃんあああ、出るぅぅ</p><p>オレの愛が寧の子宮の壁に降り注ぐ</p><p>熱いシャワーとなって</p><p>ああんっ来てるぅぅケイちゃんの熱いよぉぉっ</p><p>出るよ、まだ出るよもっと出るよお姉ちゃん</p><p>お腹の中温かいよおっ温かいのが、拡がっていくよおっああああ</p><p>寧の全身が歓喜に痙攣する</p><p>どうするのお姉ちゃん、妊娠しちゃうよぉぉ</p><p>ごめんごめん、お姉ちゃん</p><p>あ孕んじゃうよおっ、ケイちゃんの赤ちゃんできちゃうううっ</p><p>膣がキューッと締まってオレのペニスから、精液を絞り出す</p><p>寧の子宮がゴクリゴクリと、白濁液を呑み込んでいく</p><p>はぁ、はぁ、はぁああん、ケイちゃん</p><p>はぁ、はぁ、はぁお姉ちゃん</p><p>好き好き大好きっ</p><p>寧は、オレに熱いキスを求めた</p><p>オレたちセックスで癒やされていく</p><p>セックスが無ければ心も身体も、もどかしいままだろう</p><p>ああーん、もう今日からピル飲むのやめてホントに妊娠しちゃいたいよっ</p><p>オレのペニスを受け入れたまま、寧がオレに言った</p><p>でも卒業までは、我慢ていうのが約束だろ</p><p>もう判ってるよっそんなことはさっ</p><p>オレは、もう一度寧を抱きしめる</p><p>だけど好きなのホントに好きなのっあー、ホントヨッちゃんに食べられるか、あたしがヨッちゃんを食べちゃうかどっちかになりたいっ</p><p>寧は、無茶なことを言う</p><p>オレはずっと一緒がいいよ</p><p>えへへあたしも、そっちの方が良いなっ</p><p>寧は、汗ばんだ顔でニッコリと微笑んだ</p><p>次、アタシ</p><p>そろそろ離れろとイーディが、オレたちを睨む</p><p>結局オレたちの家族は、２種類に分かれる</p><p>寧のように心に大きなダメージを負っていて、家族の庇護下でなければ生きていけない女</p><p>マナもそうだ</p><p>マナもオレのセックス奴隷だという認識の中でしか、生きていけない</p><p>家族から離れて、外の世界に出せば心が壊れる</p><p>メグは、普通の女の子だから</p><p>自分の生まれや、黒い森との関わりが受けとめきれないでいる</p><p>おそらく山峰家に戻したら自分の過去に取り殺されるだろう</p><p>メグの中の心の中のギャップ誘拐拉致され娼婦にされた母が、レイプされて生まれた娘が自分だと言うことしかも、自分の実の父親から、ずっと虐げられてきたというゲンジツは外の人間では、癒やせない</p><p>メグは同じ背景を持つ黒い森の人たちの中から出られない</p><p>オレが責任を持って、一生、側にいてやるしかない</p><p>逆に心はタフだけれど、普通の生活が送れないという女たちもいる</p><p>みすずと瑠璃子がそうだ</p><p>２人とも、ジッちゃんの支配と香月家のプレッシャーの中で育ったのにタフだ</p><p>いや、そういう育ちだからかえってタフになったというか</p><p>だけど特別な育ちをしたあいつらには、居場所が無い</p><p>オレとの関係だけが裸のあいつらが、何もかも忘れてリラックスできる時間なのだ</p><p>だから、オレはあいつらを甘やかせてやりたいと思う</p><p>美智とイーディも、こっちのタイプだ</p><p>精神はタフしかし、この時代に闘う女として鍛え上げられた２人は、普通の生活ができない</p><p>やっぱりオレが側にいてやるしかない</p><p>Darling、早くネ</p><p>この仮眠室の壁の一方は鏡張りになっている</p><p>これは、自分たちのセックスがよく見えるように</p><p>イーディは、鏡に向かって四つん這いになってオレを招こうとしている</p><p>バックがいいのか</p><p>ドギースタイルで犯されるアタシを、アタシが見てみたいのネ</p><p>イーデイは笑う</p><p>後ろからイーディに侵入する</p><p>ううっ湿った肉の圧力が凄い</p><p>もっと押し込んでェッ</p><p>オレはイーディの褐色のお尻を、グニュッと掴んで</p><p>ムニムニムニッと剛直を押し込んで行く</p><p>うはぁッ入って来たねッ</p><p>イーディの中へ</p><p>鏡の中で、イーディのおっぱいがぷるんと揺れている</p><p>ううっ、奥まで入ったぞ</p><p>オレが、根元まで入れると</p><p>待って、繋がってるところ見たいネ</p><p>イーディは、犬のように片足を上げて鏡に結合部分が映るようにする</p><p>ワーオホントに、アタシ犯されてるゥッ</p><p>嬉しそうに、イーディは言う</p><p>Darling、動いてネッ</p><p>オレは、腰をゆっくりと</p><p>ああっ、スゴイネ鏡の中アタシ、犯されテルDarlingに、ガシガシ揺さぶられてるネェッ</p><p>イーディは、うっとり後ろからオレに責められている自分を見ている</p><p>気持ちイイヨDarlingDarlingいいのネッ</p><p>ああ、褐色の武闘少女をオレは犯している</p><p>後ろから、揺れる乳房を揉む</p><p>もうっ、牛みたいにおっぱい絞らないでネッ</p><p>乳首をクリクリしたら、イーディがそう言った</p><p>嫌なのかこれ</p><p>嫌じゃないけれどアタシ、動物みたいネ</p><p>だってそういうのがいいんだろ</p><p>オレは腰の動きを速くする</p><p>イーディもっと腰を上げられるか膝じゃなくって足の爪先で四つん這いに</p><p>こうネ</p><p>イーディは、両手をベッドに付いたまま尻を高く上げる</p><p>あん、何アタシ、もっと動物みたいネ</p><p>膝立ちでなくつま先立ちで尻を突き出す姿は、カモシカのようなシルエットを作り出す</p><p>いや、実際イーディの足や太ももは、カモシカのような優雅さと、しなやかさがある</p><p>Darling、これ嫌恥ずかしいねっ</p><p>口では、そう言いながらイーディの身体は、悦んでいる</p><p>トポトポと愛液を内ももに滴らせながら尻をオレの腰にグイグイ押し付ける</p><p>イーディの狭い膣肉が、キュキュッと締まった</p><p>ねえ、Darling</p><p>うんどうした、イーディ</p><p>鏡の中のイーディは快感で、眼を潤ませている</p><p>このドギー・スタイルとっても恥ずかしい恥ずかしいネだから</p><p>また、トプッと愛液が零れる</p><p>今度外でしたいネ</p><p>外屋外セックスか</p><p>判ったお屋敷の中庭でやろうな</p><p>お屋敷は嫌学校昼間の学校の中が良いネ</p><p>さっきの体育館の裏がイイネッ</p><p>授業時間中にミナホ姉さんに、監視カメラで近くに誰もいないことを確認しながらすればいいか</p><p>判った約束するよ今度な</p><p>YESNEXT　TIMEネ</p><p>イーディは、すっかり興奮しているようだった</p><p>ああん、Darlingアタシアタシ</p><p>イキそうなのか、イーディ</p><p>うん、アタシイクのねイッちゃうヨ、Darling</p><p>ああ、いつでもイッていいぞ</p><p>ヤダ、ヤダDarlingDarlingも一緒でないとイヤ</p><p>オレは一気に快感をスパートさせる</p><p>ああ、オレもオレもイクぞっイクぞイーディ</p><p>HOTなのたくさん欲しい欲しいヨDarling</p><p>あああっ、Darlingアタシアタシィィィ</p><p>鏡の中のイーディの顔が、歓喜に震えている</p><p>ほらっ、受け取れっイーディ</p><p>オレは、思いっきりイーディに射精するッッ</p><p>あああっ、熱いッッ熱いデスぅぅ</p><p>身体の最奥に、男の熱液をくらってイーディの身体がゾクッと震える</p><p>ほらまだだ、まだだまだ出るぞ、イーディ</p><p>オレは、さらに思い切りイーディの弾力のある尻に、自分の腰を擦り付ける</p><p>擦り付けながらピュッピュ、ピュッピュと射精し続ける</p><p>ああーん、アタシの身体Darlingでいっぱいになってイクのおっ</p><p>イーディは、オレの精を受ける自分の姿を鏡で見て激しく興奮している</p><p>オレの残りの女たち</p><p>ミナホ姉さんも、克子姉も、渚も娼館の犠牲者だ</p><p>辛い体験がタフな精神力を作った</p><p>でも、その正体は可愛い女性たちだ</p><p>オレはあの姉たちに思いっきり、甘えたい</p><p>そしてまたオレも、あの人たちに甘えられたいと思う</p><p>それから、レイちゃんと翔姉ちゃん</p><p>普通の男たちよりも強すぎたあのお姉さんたちは</p><p>やっぱり、自分の居場所を失っていた</p><p>廻りの男たちが、あの２人に勝手なイメージを押し付けたから</p><p>だから、オレの元では素顔のまま、気楽に過ごして欲しいと思う</p><p>さらにアニエス</p><p>心も身体もまだ無垢なままのアニエス</p><p>精神的には、幼女の真緒ちゃんと同じだ</p><p>なのに、セックスの知識だけを植え込まれた１２歳のハーフ美少女</p><p>やっぱり、外には出せない</p><p>悪い大人に掴まったら酷いことになる</p><p>オレたちの元で、ゆっくりと普通の女の子にしていくしかない</p><p>そしてオレ</p><p>オレは壊れているっていうより、欠けているんだと思う</p><p>普通の人間が普通にもっているものがオレには無い</p><p>だから、やっぱり</p><p>オレも、この家族の中で癒やしてもらうしかないんだろう</p><p>オレだってここしか生き場の無い人間なのだから</p><p>ヤッちゃん、オレ、ここに居ていいんだよね</p><p>イーディと３人で、裸で川の字になってベッドに横たわっていた</p><p>うーんていうか、あたしこそヨッちゃんの側に居ていいんだよね</p><p>寧が、オレに答える</p><p>みんな自分のことに関しては、不安なんだ</p><p>Darlingも寧も、居てくれないとアタシが困る</p><p>イーディが、そう答えた</p><p>２人とも、何でヨシくんと一緒に居るのよッッ</p><p>ガバッと仮眠室のドアを開けてメグが入って来た</p><p>やっぱ、本妻さんに怒られたッ</p><p>えっとメグ</p><p>５時間目が終わったから、走ってここまで来たのよっイーディが授業に来ないからっ</p><p>アタシ英語は別に困ってないネ</p><p>イーディは澄ました顔で、オレの胸に裸のおっぱいを擦り付ける</p><p>だからって、何でヨシくんとエッチしているのよっ</p><p>メグが切れる</p><p>ヨシくんも、ヨシくんよっあたしには、パン工房の仕事があるって言ってたじゃないっ</p><p>いや、それはホントにあるんだでも、イーディには、さっき助けてもらったから</p><p>ジロッと寧を見る</p><p>確か授業へ行くって、一緒に校舎へ戻りましたよね</p><p>あははははごめーん、メグちゃーん</p><p>ゴメンじゃないですっ</p><p>もう、みんなバカぁあぁ大嫌いっ</p><p>それから、メグの機嫌が直るまで必死で謝って</p><p>寧とイーディは、次のオレとの時間をメグに譲ることで許してもらった</p><p>オレはメグと次の連休に一泊旅行することになった</p><p>じゃあ、あたしたちは授業に戻るわっ</p><p>次、古文アタシ、よく判らないよ</p><p>判らなかったら、あたしが教えてあげますっ</p><p>でも、ヨッちゃん１人で準備するのは大変でしょあたし、手伝おうか</p><p>寧お姉さんまた留年するつもりですかっ</p><p>メグが睨む</p><p>判ったよーんごめんね、メグちゃーん</p><p>結局、寧とイーディはメグに連行されて行った</p><p>オレは急いで仮眠室のシャワーを浴びて</p><p>パン工房へ戻る</p><p>昼休みにできなかった片付けをしながら放課後のパン部の仕込みも</p><p>ねえ、入ってもいい</p><p>不意にドアを開けて入ってきたのは</p><p>時間が開いたから学校に来たけれどあたし、やっぱり居場所が無いから</p><p>金髪の雪乃だった</p><p>入れよその辺座ってろ</p><p>オレは椅子を示す</p><p>授業に出てるよ</p><p>そうねあの子、真面目ちゃんだもんね</p><p>雪乃は、安心した素振りで椅子に座った</p><p>お前出席日数足りているのか</p><p>大丈夫よちゃんと、計算してサボッてるから卒業しろってのが、弓槻の命令だけど別に皆勤しろとは言われてないもの</p><p>雪乃はそう言って笑う</p><p>雪乃はたまに、こうやってオレのところに来る</p><p>確実に、メグや寧が居ない時を見計らって</p><p>今の雪乃は１学期までの寧みたいに、授業をサボるのが当たり前の不良少女になっているから</p><p>雪乃の姿が見えなくても、メグは気にしていない</p><p>もしかしたら、オレのところに来ているのかもと思っているかもしれないが</p><p>まあ、さっきの寧やイーディのようにムキはならない</p><p>それが、オレの本妻としてのメグの意地なんだろう</p><p>ほら、これ食えよ</p><p>オレは、パンを一つ雪乃の前に置いた</p><p>何これ売れ残り</p><p>売れ残りなんかねえよおかげさまで、今日の昼は完売だ</p><p>メグと寧が揃って売り子をやっているんだぞ</p><p>売れないはずがない</p><p>黒髪に戻してからの寧は各学年に熱狂的なファンを作っているし</p><p>試作品だよ</p><p>元・良家の娘らしく、小さくちぎって雪乃はパンを口に含む</p><p>ふんそこそこ美味しいじゃない</p><p>これ売り出すの</p><p>雪乃が、オレに尋ねる</p><p>いいやそれはボツだって</p><p>ボツ</p><p>克子姉に、ダメだって言われた</p><p>雪乃は、さらに一口食べて</p><p>何でダメなのよ結構、食べられるわよ</p><p>しょうがないよオレのパンの師匠は克子姉だから克子姉の方が、オレより舌も良いし</p><p>はん、すっかり尻に敷かれちゃってだらしないわね</p><p>雪乃は、工房の中を見渡す</p><p>で、あんた、何をやってんのさ</p><p>今日は放課後に、パン部があるからその仕込み</p><p>１人で</p><p>ああ、１人で</p><p>あたしここに居てもいいのかしら</p><p>ほんの数秒間が開く</p><p>居たけりゃ居ればいい</p><p>まあ、いいからさパン食えよパン</p><p>そう言えばさ</p><p>あたしあんたの名前って、知らないままだったわ</p><p>オレの名前</p><p>いや吉田だけど</p><p>そっちは知ってるわよ今は、黒森だってことも</p><p>オレという人間に関心を持ってくれている</p><p>あたしが知らないのは下の名前よ</p><p>あんたあたしの名前は知っているわよね</p><p>当たり前だろ白坂雪乃</p><p>そうよあたしは、白坂雪乃</p><p>自分に納得させるように穏やかに自分の名を告げた</p><p>で、あんたは吉田何なの</p><p>ここから始まるんだ</p><p>オレたちは今、やっと友人になる</p><p>お互いの名を知って対等な立場になる</p><p>吉田良信《ヨシダ・ヨシノブ》だよ忘れんなよ</p><p>は、そんな名前だったんだ吉田良信ね</p><p>雪乃はクスッと笑った</p><p>ま覚えておくわ</p><p>※本編・終わり</p><p>全ての音楽は、神様のところまで届いてしまうので一度始めた音楽は、ちゃんと最後まで演奏しきらないといけない</p><p>と言った、音楽家がいます</p><p>この言葉の音楽を小説に置き換えてとにかく、完結だけはさせないといけないと思っていました</p><p>作品的には、これ以上ないぐらいの場当たり的に、日々の思いつきと瞬発力だけで書いていますから酷いできであることは、重々承知しています</p><p>それでも、無事に本編が終わって本当に良かったです</p><p>結局、吉田くんの名前は今決めました</p><p>ずっと、吉田ヨシオでいいやと思ってたんですが最後に変えました</p><p>この作品は、仕事の勤務時間が夕勤という変な時間帯になったことがキッカケで書き始めました</p><p>午後出社で、深夜までという</p><p>そういう時間だと、帰りが終電ギリになりますから、同僚に飲みに誘われることも無いので</p><p>しかも、帰宅しても眼が冴えているのでじゃあ、エロ小説でも書くかとそんないい加減な理由で始めました</p><p>もっとも、その後父の大動脈瘤破裂の緊急入院から自宅療養</p><p>その会社も辞めざる得なくなったり人生色々とありました</p><p>お陰様で、ようやく父も回復して参りました</p><p>母の店の方も来年にはビル建て替えで、閉店せざる得ないのですが</p><p>それまでお店をやってくれる人が見つかりそうなので</p><p>そろそろ、私は就職活動を始めないといけません</p><p>客観的に見れば、間違いなく私にとって人生最悪の時期なのですが</p><p>そういう時に、こういう作品が書けてとても嬉しく思います</p><p>この作品なり、キャラクターたちに随分励ませられてきましたから</p><p>と、言ってもまだここは通常エンドで</p><p>この後、番外編とトゥルーエンドが待ち構えています</p><p>もう少々、お付き合い下さい</p><p>こんな、長いだけの作品を最後まで呼んで下さり本当にありがとうございました</p><p>では、これから飲んだくれます</p><p>されどまた明日</p><p>590．夢のロサンゼルス</p><p>夏休みに話は戻る</p><p>オレと寧とイーディ、それに案内役のゴルビーさんと４人での日本密出国＆アメリカ密入国大作戦の後</p><p>オレたちは、ロサンゼルスで現地に滞在していた恭子さんたちと、日本から通常ルートで追い掛けて来たミナホ姉さんたちと合流した</p><p>大使館の方の手続きは、明日までに終わるそうよ</p><p>豪華な洋館のプールサイドで、ミナホ姉さんがオレに言った</p><p>金持ち用の貸別荘なんだそうだ</p><p>この区画は、警備員によって完全に護られ住民以外は入れないようになっているらしい</p><p>安全はお金で買うのが、アメリカ式なのよね</p><p>ミナホ姉さんは、白いガーデンチェアに座って、冷たいコーヒーを飲みながらパソコンを覗いている</p><p>ロサンゼルスは、今日も良く晴れている</p><p>陽射しが熱い</p><p>お兄ちゃんもおいでよおっ</p><p>マナとメグが水着姿でプールで泳いでいる</p><p>マナは、かなり際どいマイクロビキニだ</p><p>メグの方は学校指定のスクール水着だった</p><p>メグお姉ちゃん、せっかく西海岸なんだからさもっとエッチな水着で、お兄ちゃんのことノーサツしちゃえばいいのに</p><p>だって夏休みが終わったら、また水泳の授業があるし陸上部の着替えの時だって、他の子に見られちゃうもん変な日焼けになってたら、みんなに夏休みはヨシくんと何してたのって聞いてくるわ</p><p>恥ずかしそうに、メグは言う</p><p>確かに、真面目っ子のメグにセクシー水着の跡が残ってたら、大騒ぎになるな</p><p>オレも、そういうのを着せる趣味があるのかとか追求される</p><p>だから、スクール水着でいいのよ学校のお友達には、あたしはヨシくんの田舎に行っていることになっているんだから</p><p>オレたちが、ロサンゼルスに海外旅行とかイメージが合わないもんな</p><p>まあ、お屋敷の下の一軒家に２人で暮らしているっていう設定になっているんだけれど</p><p>黒い森のお屋敷をぐるっと囲む警備システムの一部として建てられてたカムフラージュ住宅の一軒を、ミナホ姉さんから貸してもらったんだ</p><p>幸い、その家はちょっと古くてボロかったから</p><p>ミナホ姉さんのお祖父さんの黒森楼時代の建築らしい</p><p>だから、たまたま親戚が持っていた古い家に住まわせてもらっているという説明でみんな納得してくれた</p><p>メグのクラスの友人や部活仲間は、よく遊びに来ている</p><p>１学期の終わりには、クラスの子たちとパーティもした</p><p>ただ、みんな泊まらずに、帰宅していった</p><p>いや、親のいない家だから、ハメを外して朝まで騒ごうとするやつもいるかと思って、覚悟はしていたのに</p><p>オレとメグの愛の巣だと思うと照れるというか、気が引けるらしい</p><p>まあ、みんなまだ高校生だからな</p><p>オレたちの寝室のダブルベッドを見るとみんな黙り込む</p><p>色々と生々しいらしい</p><p>女子陸上部の方は、竹柴キャプテンが全員を集めて</p><p>山峰の家が学校に近いからって、泊まるんじゃないよっ朝、ギリギリまで寝て山峰に起こしてもらって、朝練に来るとか、あたしが許さないからねっ</p><p>と、言ってくれたんだそうだ</p><p>だから、みんな遊びには来ても、節度を守って、遅くならずに帰る</p><p>っていうかメグが、甲斐甲斐しくオレたちの家のことをやっている姿を見ると、邪魔しちゃいけないと思っているらしい</p><p>男のクラスメイトは、パーティの時以外、全然来ないなあ</p><p>やっぱりオレとメグが一緒に住んでいるということが、色々とショックらしい</p><p>いや、あの家にオレの部屋とかがあれば、来やすいのかもしれないけれど</p><p>家の中全部メグの手が入っているからなあ</p><p>ヨシくん、紅茶が入ったわ＊＊くんもどうぞ</p><p>なんて、若奥さんをやられると居たたまれない感じがするんだそうだ</p><p>田中が、そう言ってた</p><p>普段、同じ教室にいる委員長だからなあ嫁モードは困るんだよこっちが照れるわつか、それで吉田にベッタリだから男同士のヤバい話はできねえじゃないか</p><p>それは、まあその通りだ</p><p>なかなか、申し訳ないと思う</p><p>ちなみに、オレとメグの家の隣は少し大きめの洋館で、そこは外国人向けの女子寮ということになった</p><p>マルゴさん、イーディ、アニエスついでに、帰国子女ということで寧も住んでいるということになっている</p><p>なっていると言うだけで今はまだ、みんなお屋敷の方で暮らしているけれど</p><p>オレとメグも誰かが尋ねて来ない時は、お屋敷に居ることの方が多い</p><p>まあ娼館が再開すれば、また変わるんだろうけれど</p><p>黒い森の再出発は９月に決まった</p><p>昔からの顧客が、みんな高齢なので暑い時期の再開は避けたのだ</p><p>新しい娼婦の選別と研修もオレたちがロサンゼルスから帰国した後、ということになっている</p><p>マナは日焼けの跡とか、気にする必要はまだないもんね</p><p>マナの顔は笑っているが眼は悲しそうだ</p><p>マナの新しい学校は、まだ決まっていない</p><p>とりあえず、マナの祖父の市川老人と料理評論家をやっていた母親からマナの親権を放棄させることには成功した</p><p>今のマナは黒い森の番頭の森下さんの養女ということになっている</p><p>今回の旅行は森下舞夏としてパスポートを取得した</p><p>ねえねえ、お兄ちゃんも泳ごうよっ</p><p>ヨシくん水が気持ちいいわよ</p><p>メグも笑って、オレを誘う</p><p>海が眼の前なのに何で、プールがあるんだろうと思って</p><p>オレたちの借りた家は、少し小高い丘の上にある</p><p>メグとマナの泳ぐプールの向こうにはビーチと広大な海が拡がっている</p><p>ビーチまで下りたって、ほんの数分だろしかも、あそこプライベートビーチらしいしプールを作る必要なんて無いと思うんだけど</p><p>ていうか、プールに張った水がもったいないような</p><p>競泳プールほど大きくはないけれど、１０メートル以上の幅はあるもんな</p><p>こういうところがアメリカなのかな</p><p>あら、日本にも結構あるわよ海辺のホテルにプールって</p><p>あたしが子供の頃には、湘南の海水浴場の脇に大きなプールがあったわ屋内プールじゃないわよ屋根の無い屋外のプールそれがね、ホント砂浜のすぐ横にあるのよあたし、子供心に海へ入るのならタダなのに何で、こんなところにプールがあるんだろうって思ったわ確か子供の入園料が９００円って書いてあったのよね</p><p>お母さんと奈生実と３人で行ったのよちょうど夏休みで、たまたまお母さんが休みが取れたのよねだから、海水浴へ行こうってことになったのあたしたちは、まだ小学生だったからスクール水着ね今、メグが着ているのとは、ちょっと形が違うけれど</p><p>ああ、いわゆる旧型スクール水着というやつか</p><p>何がどう違うのかは、よく知らないが</p><p>それで、その大きなプールの脇を抜けてビーチへ下りたんだけどね</p><p>ミナホ姉さんが、クスクス笑い出す</p><p>海は、遊泳禁止で入れなかったのよ</p><p>ちょうど８月の後半の今ぐらいの時期だったわ三角波が立っちゃって、泳ぐと危ないから、海には入るなって言うのよそれでもビーチには、たくさんの水着の人たちが寝そべってたわもう、砂浜の端から端まで海水浴客でいっぱいなのでも、海の中には誰もいないのよ</p><p>それはまた、シュールな光景だな</p><p>だけど、あたしたちせっかく来たんだから、泳ぎたいでしょそれで、お母さんあたしと奈生実を、さっき前を通った大きなプールに連れてってくれたわ海は遊泳禁止でも、プールは通常営業だったからね意外とそんなに混んでなかったわっていうことは、ホントに泳ぎたいっていう人より、浜辺を水着でウロウロしたい人の方が多いってことよねそれでお母さんと奈生実と泳いだのよ楽しかったわプールの端っこのフェンスの継ぎ目から、海が見えたわやっぱり海は、遊泳禁止のままでビーチを裸の人たちがウロウロしているだけでそれなのに、囲われたプールの中にいるあたしたちは、水に飛び込んで涼しげに泳いでいるの面白い気分だったわ</p><p>ミナホ姉さんは、１２歳で白坂創介に誘拐されている</p><p>だから、これは本当にまだ小学生の頃の思い出なんだろう</p><p>ありがとうね</p><p>不意に、ミナホ姉さんがオレに言う</p><p>あなたのお陰で笑って、昔話ができるようになったわ</p><p>そんなオレは何もしていないよ</p><p>ほんの数ヶ月前までは子供の頃のことを思い出すと、悔しくて悲しくて堪らなかったからこんな風に、笑っては話せなかったわ</p><p>この旅に出る前</p><p>ミナホ姉さんは、警察から取り戻した奈生実さんの遺骨をお母さんと同じ、弓槻家の古いお墓に納めた</p><p>墓石は、立派なものに替えたという</p><p>ミナホ姉さんのお母さんが亡くなった時は誰も家族が側に付いていてあげられなかったから</p><p>お葬式もちゃんとできないまま弓槻家のお墓に、そのまま納骨されたらしい</p><p>あたしは神も仏も信じられない女だから</p><p>ミナホ姉さんはそう言って特に、お坊さんを呼んで法要してもらったりはしなかった</p><p>ただ、お母さんと妹の眠るお墓にたくさんのお花を捧げた</p><p>オレと克子姉だけがミナホ姉さんのお供をした</p><p>ただいまぁっ</p><p>と、家の玄関の方から寧と、イーディと、翔姉ちゃんがやって来る</p><p>イーデイ、どうだった</p><p>３人は、イーディの戸籍について調べに行っていた</p><p>とりあえず出生届だけは、出てた</p><p>でも、そんだけぇって感じ後は、何の記録も残って無いよ</p><p>暗殺教団も、出生届だけは出しておかないとアメリカ国籍が取得できないですからね</p><p>翔姉ちゃんが答える</p><p>アメリカの国内で生まれた人間は、全員、アメリカ国籍を得る資格がありますから暗殺者に鍛え上げるとしても、アメリカ国籍を持っていた方が色々と有利ですもの</p><p>当のイーディは、外が暑かったのかその場でどんどん服を脱ぎ出す</p><p>そして白いブラとショーツの下着姿になると</p><p>そのまま、タタダーッって走ってプールに飛び込んだっ</p><p>ドボーンッ</p><p>大きく上がる水しぶきに、メグとマナは驚く</p><p>もうっ、イーディちゃんたらっ</p><p>イーディは水の中から、顔を出し</p><p>プハッDarlingCome on</p><p>オレに向かって、ニコニコと微笑む</p><p>褐色の肌に、白いブラが水に透けている</p><p>桜色の乳首が、水の冷たさに尖っているのまでハッキリと見える</p><p>ま、何も経歴が無いのなら恭子さんとミス・コーデリアが適当にデッチ上げて下さるそうですその後は、留学ビザを取得するかいっそ、黒森家の養女にしてしまうか、黒森のお姉様の方で決めて下さいとおっしゃっていました</p><p>翔姉ちゃんが、そう報告する</p><p>とにかく、イーディの将来は何とかなりそうなんだな</p><p>うーん、こっちに近付くにつれて、イーディ英語ばっかに戻っているねっ</p><p>せっかく覚えた日本語忘れちゃってたら困るなあ</p><p>確かに、ロサンゼルスに到着するまでもゴルビーさんとは英語で喋ってたもんなあ</p><p>まあ、大丈夫だと思うよ</p><p>え、どうしてヨッちゃん</p><p>だって、イーディオレと２人きりの時は、日本語で頑張ってるし</p><p>ヨッちゃんと２人きりで、頑張る</p><p>寧が、ムフフフと笑う</p><p>それって、やっぱりベッドの中</p><p>ええっとまあ</p><p>ていうかイーディに変な日本語を教えているの、ヤッちゃんだろ</p><p>昨夜なんてセックスして、オレが射精しそうになったら</p><p>お願い致シマス中に熱いのいっぱい、出して下さいデス赤ちゃんの素、ドクドク出して下さいデシタッッ</p><p>とか言い出した</p><p>イーディが、オレに敬語を使うのは何か新鮮な気分がしたけれど</p><p>最後のデシタで、引っ繰り返ったぞオレ</p><p>じゃあ、ヨッちゃんが教えてあげなよ今のイーディなら、どんなエッチなことでも言ってくれると思うよっぬっしっし</p><p>いや別に淫語を教えたいわけじゃない</p><p>お兄ちゃん、もうお話終わった</p><p>ヨシくんもいらっしゃいよ</p><p>プールから、３人がオレに手を振る</p><p>ヤッちゃんも泳ぐ</p><p>オレが寧に振り向くと</p><p>あたしは、こんな外から丸見えのところで肌を晒しませんっヨッちゃん以外の人には、見せてあげないのっそう一生に１回だけは、例外を作る予定だけど</p><p>例外</p><p>オレ以外に肌を晒す予定がある</p><p>あ、そうだあっちは大変だったんだよゴルビーが、またあたしにベタベタして来てさっ</p><p>ああ、ミス・コーデリアの部下のゴルビーさんは</p><p>寧にご執心だっけ</p><p>だからさゴルビーが、ヨッちゃんに処女を捧げたら、１回ぐらいは相手をしてあげるって言っておいたからっ後、よろしくねっ</p><p>もおっ、大丈夫だよっゴルビーも、ガチで同性愛者なんだからっそう言っておけば、こっちには近付いて来ないでしょ寧は、女と女が愛し合う快感を知らないのがもったいないとか言うからさ、あんただって、男と女の愛し合う快感を知らないよねっって、キツーク言っておいたからっゴルビー、あたしの剣幕に大泣きしちゃったのよ帰り際まで、イーニーとミーニーに慰められていたからっ</p><p>えー</p><p>普通の人ならそれで引き下がるかもしれないが</p><p>恭子さんやミス・コーデリアたちは規格外だからな</p><p>性に対する貪欲さも</p><p>いいじゃん、もしもの時はラッキーでしょヨッちゃんだって、ロシア系の美少女とはまだしたことないんだしゴルビーなんて、多分、今が一番の旬だよ</p><p>ちょっと、頭を冷やしてくる</p><p>オレは、着ていたアロハシャツを脱ぐ</p><p>下はすでに、水着のハーフパンツだ</p><p>背後から、翔姉ちゃんがオレに声を掛ける</p><p>すると、翔姉ちゃんは顔を赤らめて</p><p>今夜はわたくしに付き合って</p><p>ダイエットの成果あなたに見て貰いたいの</p><p>おっ目標達成ですかっ</p><p>寧が、ニコッと笑う</p><p>ええようやく、達成よ</p><p>今夜は翔姉ちゃんとの初セックスか</p><p>うん判ったよ、翔姉ちゃん</p><p>いずれにしても、頭を冷やそう</p><p>夜の７時に迎えに来るわ</p><p>ああ、待っているよ</p><p>じゃあね一度、香月セキュリティ・サービスの支社に戻ります</p><p>翔姉ちゃんは、ミナホ姉さんに頭を下げると退出して行った</p><p>メグ、マナ、イーディいっくぞおっ</p><p>オレも全速力で駆け出して、プールの中へジャンプする</p><p>ドッバッシャーン</p><p>クハハハハハッDarling</p><p>笑いながら、イーディが抱きついて来る</p><p>あ、そうだあんたたちっプールの中でのセックスは、禁止だからねっ</p><p>寧が、叫ぶ</p><p>マナが、不平を言う</p><p>こういう個人宅のプールだと掃除が大変なのっ明日またプールに飛び込んだら、ヨッちゃんの精液がプカプカ浮いてたら困るでしょ</p><p>それはオレも嫌だ</p><p>判ったエッチは、他でする</p><p>マナが、オレの背中に抱きついて来る</p><p>ね、お兄ちゃんどこでするお庭でするマナにおしっこさせて、後ろから犯したりする</p><p>それじゃあ、みすずだ</p><p>いや、今日はダメだ</p><p>え、何でマナのこと、もう飽きちゃった</p><p>そんわけないだろ</p><p>オレはマナの小柄な身体を抱きしめキスする</p><p>今夜はね翔お姉ちゃんの記念日になりましたっ</p><p>寧が、オレの代わりに言う</p><p>やっとダイエットが完了したんだってさ</p><p>それだけで、マナも理解してくれた</p><p>じゃあ溜めといて、いっぱい出してあげないといけないもんね</p><p>いや、１回ぐらいなら平気だよメグとマナで１回、射精させてくれないか</p><p>ロサンゼルスまでの道中で寧とイーディとは、散々セックスしてきている</p><p>メグとマナは、せっかくここまでオレを迎えに来てくれたんだから</p><p>ええ、判ったわこのまま、ベッドルームへ行きましょう</p><p>そうだねじゃあ、あたしたち姉妹でお兄ちゃんに気持ち良くなってもらうねっ</p><p>マナとメグは腹違いの姉妹だ本当の</p><p>７時に、翔姉ちゃんがオレを迎えに来た</p><p>真っ赤なスポーツカーで</p><p>翔姉ちゃん自身も、同じ真っ赤なドレスを着ていた</p><p>オレの方は、Tシャツに短パンの普段着なのに</p><p>というか、普段着しか持って来ていない</p><p>いいわよ、それであなたらしくていいわ</p><p>翔姉ちゃんは、ニコニコしている</p><p>いつもより、輝いて見えた</p><p>乗って</p><p>これもアメリカの車</p><p>翔姉ちゃんと言えば、アメ車が大好きなはずだけど</p><p>今日は、ちょっと趣向を変えたわこれはフェラーリよフェラーリ５１２ＢＢイタリアの車よ</p><p>へえ、翔姉ちゃんがイタリアの車っていうのも珍しいね</p><p>オレは、車の中に乗り込む</p><p>うわ、やっぱ高級車だ革のシートの触感から違う</p><p>イタリアの車って言ってもフェラーリの場合は、ずっとアメリカが一番の顧客だったからね特に、西海岸にはフェラーリが似合うわこの車とか、フェラーリが一番、フェラーリぽかった時代の車だしね</p><p>そうよ５１２ＢＢの後のテスタロッサの頃は、だんだん日本のバブル期に突入していくし段々、アメリカよりも、アラブの石油王とかの方に売り込みを掛けていくようになるしね</p><p>翔姉ちゃんがエンジンを掛ける</p><p>バゥゥゥゥゥゥゥゥッッ</p><p>やっぱり、エンジンは色気があるわ１２気筒だものね</p><p>そして、オレたちは夜の中へ走り出す</p><p>今夜はみんなあたしにお任せでいい</p><p>もちろん翔姉ちゃんのための夜だよ</p><p>車はそのままヨットが並ぶマリーナのレストランに着いた</p><p>そこで、２人きりで夕食を摂った</p><p>よく、オレみたいな格好で入れてくれたよね</p><p>ここは平気よあんまりそういうことに、うるさくないからあたしは、ロサンゼルスに来たときはいつも寄るからここのお店</p><p>それにフェラーリで来たお客を追い返したりはしないわよアメリカは景気が上向いて来ているって言っても、お客を選んでいるような状況じゃないから</p><p>オレは結局、英語のメニューがよく判らないので</p><p>翔姉ちゃんが、全て注文してくれた</p><p>ウェイターが、何か言う</p><p>翔姉ちゃんが、返答するとOHと驚いてから、大笑いして帰って行った</p><p>いえ、今の人あなたを見てニホンから弟さんが来たのかいって言ったのよだから、弟じゃないわ、わたくしの恋人よって答えたの</p><p>ああ、そりゃあOHってなるな</p><p>でも、その後大笑いしたところを見ると本気にしなかったんだろう</p><p>弟じゃないのなら夏休みでアメリカに旅行に来た親戚の男の子ぐらいに思ってるな</p><p>実際</p><p>赤いドレスを着た翔姉ちゃんはとても華やかで、綺麗だ</p><p>一方オレはいつもの垢抜けない高校１年男子のままだ</p><p>ま、とにかく食べましょここはシーフードが美味しいのよ</p><p>食事の後そのまま、マリーナへ歩いて行く</p><p>車は、レストランの駐車場に預けたままだ</p><p>夜の潮風が気持ちいい</p><p>ああ、空に月が輝いている</p><p>よく、ここに来るって言ったでしょ</p><p>翔姉ちゃんが、オレに言う</p><p>ワインを少しだけ飲んだからほんのり顔が赤い</p><p>マリーナの水銀灯と月の明かりが、翔姉ちゃんを優しく照らしている</p><p>あそこにねあたしのクルーザーがあるの</p><p>そう言えば翔姉ちゃんは、自分の船を持っているって言ってたっけ</p><p>あれでも、船はハワイにあるって言ってなかったっけ</p><p>翔姉ちゃんはは、クククと笑って</p><p>今日のために、こっちへ持って来てもらったのよそういうヨットの回送を専門にしている人たちが居るのよ</p><p>運んでもらった</p><p>運ぶって言うよりその人が、あたしの代わりにハワイからここまで船を操縦して来てくれたってことあたしは、ハワイのマリーナとロサンゼルスのこのマリーナどっちの権利も持っているから休暇をどっちで過ごすか予定を立てて、それまでに持って来てもらうってわけ</p><p>あたしどうしても、ここがいいから</p><p>停泊している一艘のクルーザーを翔姉ちゃんは示す</p><p>これが、あたしの船メアリー・セレスト号ねそんな名前を付けるなって、谷沢さんには怒られたけれど</p><p>海洋上で乗組員が全員行方不明になった、さまよえる船の名前なのね縁起が悪いってだったら、エルドリッジ号にするって言ったら、もっと怒られた</p><p>フィラデルフィア計画って知ってる</p><p>知らなくていいわよアメリカの都市伝説みたいなものだから</p><p>翔姉ちゃんが、自分のクルーザーに乗り込む</p><p>麗華は、慌てて初体験しちゃったけれどあたしは、違うわよっ</p><p>月の光、穏やかな波に上下する船の上で真っ赤なドレスの翔姉ちゃんが、オレに微笑む</p><p>あたしどうしても、自分の夢の初体験をしたいのっ長いこと守り続けてた純潔ですものっ</p><p>オレも素敵な体験にしてあげたい</p><p>ああ何かとっても、良い気持ちよ今のあたしドキドキしているっ</p><p>そうだ、いつの間にか翔姉ちゃんのわたくしがあたしに変わっている</p><p>姉ちゃん興奮しているんだ</p><p>ということで、翔姉ちゃんから番外編スタートです</p><p>美智の姉の件と、新娼婦のことは、必ず書きます</p><p>それ以外にあれはどうなったんだということがありましたらお知らせ下さい</p><p>作者が忘れていることが、たくさんあります</p><p>前話も、遠藤を出すの忘れてたし</p><p>しかし、1年半以上禁酒していたらお酒に弱くなりました</p><p>ワイン半分も飲まないまま、轟沈してしまいました</p><p>感想の方が溜まっていますので、今夜、できる限り返信します</p><p>591．翔姉ちゃんとの初めての夜</p><p>翔姉ちゃんが、クルーザーの船室の中に入って灯りを点ける</p><p>といっても船舶用のランプだけだ</p><p>船内は、薄暗い</p><p>寒くない</p><p>あ、平気だよ</p><p>柔らかい黄色の光に照らさせて翔姉ちゃんが、オレに微笑む</p><p>何か飲む冷蔵庫に色々入っていると思うわ</p><p>あ、オレはいいよ翔姉ちゃんは</p><p>あたしも止しとくちょっと、シャンパンでも飲みたい気分だけど酔いすぎたらいけないから</p><p>そして、オレの手を掴む</p><p>こ、こっちよベッドルームは</p><p>翔姉ちゃんの声は、乾いていた</p><p>翔姉ちゃん緊張しているの</p><p>そりゃ緊張するわよあたし初めてなんだもの</p><p>翔姉ちゃんは、恥ずかしそうに顔を赤らめる</p><p>だったらオレに任せて</p><p>オレは、優しく翔姉ちゃんを抱きしめる</p><p>そんなに身体を固くしないで大きく息を吸って吐いて大丈夫だよオレはいきなり嚙み付いたりしないから</p><p>本当に心臓がドキドキしているんだね</p><p>してるわよ一生に一度のことなんだから</p><p>オレは、優しく翔姉ちゃんの背中を撫でる</p><p>鮮やかな赤いドレスの背中は、大きく開いている</p><p>翔姉ちゃんの背中を背骨を一つ一つ撫でるように、上から下まで擦っていく</p><p>ほら、怖くない怖くないだろ</p><p>オレは翔姉ちゃんの耳に、そう囁いた</p><p>温かい手パパみたい</p><p>翔姉ちゃんは、そっと呟く</p><p>呼吸が整っていく心臓の動悸も</p><p>何が聞こえる</p><p>波の音あはっ、さっきは緊張してて、外の波の音だって判らなくなっていたわ</p><p>やっぱり、揺れているね</p><p>クルーザーの中だもの揺れるのは当然よ</p><p>翔姉ちゃんのクルーザーだよ</p><p>そうここは、あたしだけの世界この船の中だけは</p><p>翔姉ちゃんが、ギュッとオレを抱きしめる</p><p>このあたしの世界であなたのものになりたい</p><p>うん好きだよ翔姉ちゃん</p><p>ベッドに行こう</p><p>オレたちは抱き合ったまま、ベッドルームへと向かう</p><p>でも、すっごい身体が引き締まってる翔姉ちゃん、頑張ったんだね</p><p>オレも、もう色んな子を抱いてきているから感触で判る</p><p>ただダイエットしただけじゃない</p><p>相当筋トレもしている</p><p>頑張ったわよおっぱいは、ツンと上向きでロケットみたいになるようにお尻もキュッと上に引き上がっているように自分の理想の体型になるまで、本当に頑張ったんだから</p><p>翔姉ちゃんは、照れている</p><p>これからもできる限り、キープするわあなたに嫌われたくないから</p><p>そんなことで嫌いにならないよ</p><p>でも克子さんや渚さんには負けたくないし麗華にも</p><p>レイちゃんにも</p><p>あの子、凄い綺麗な身体をしているでしょ女のあたしから見たって、シャープでキリリっとして見えるもの</p><p>翔姉ちゃんだって、格好いいよ</p><p>そんなことないわよあたしなんて</p><p>翔姉ちゃんは、ベッドに座る</p><p>オレも隣に</p><p>あたしなんて、ほら女だてらにとか男勝りとか、そんな風にしか思われていないから</p><p>それを言ったら、レイちゃんの方が</p><p>男装の麗人をやってたんだし</p><p>今だって、悪と闘う、正義の隊長さんを演じている</p><p>麗華は男装姿がセクシーなのよでも、あたしは普段から女の格好をしているのに、男の人たちから避けられっぱなしだから</p><p>翔姉ちゃんはできる女過ぎて隙が無いんだよな</p><p>レイちゃんは、凛としてて格好良いけれどポロっと隙を見せる時があるから、可愛らしいキリリとした女隊長とのギャップが可愛い</p><p>だから今、どんどんファンが増えている老若男女を問わず</p><p>学生時代も、ヨーロッパに留学してた時も翔は、真面目過ぎてつまらないってよく言われたわ他の子たちが恋愛話で盛り上がっていても、あたしが現れるとそういう話は止めちゃうのよね敬遠されるのよ</p><p>有能過ぎる女性だと廻りが引くのか</p><p>日本だと、仕事中はずっと真面目じゃないといけないけれど西欧では、明るくジョークを言い合いながらだったりするでしょあたしが居ると、みんなそういうことをしなくなっちゃうのよだから、日本に帰ってきたんだと思うわ日本は、優等生には居心地の良い国だから</p><p>オレは翔姉ちゃんを敬遠したりしないよ</p><p>翔姉ちゃんが、オレの肩に頬擦りする</p><p>あなたとは自然にいられるわ何でも受けとめてくれるからだから、あたし</p><p>もうあなただけでいいのあなたの特別になれたらあたし、何でも頑張れるわ</p><p>翔姉ちゃんはもう、オレの特別だよ</p><p>オレは、翔姉ちゃんを抱きしめる</p><p>心はね身体もそうして</p><p>待って、脱ぐから</p><p>翔姉ちゃんが、立ち上がりオレの前に立つ</p><p>このドレスどうやったら脱がせられるのか全然判らなかった</p><p>翔姉ちゃんが、ドレスから腕を抜きストンと床に落とす</p><p>下着姿になる</p><p>綺麗だよ、翔姉ちゃん</p><p>さっき触覚で感じ取った肉体を視覚で確認する</p><p>うん、あなたのために仕上げてきたんだから誰かのためにダイエットしたのなんて、あたし初めてよ</p><p>いや、みんなそうだろう</p><p>処女喪失のために、３ヶ月近く掛けてダイエットしてくる人なんてそうはいない</p><p>やっぱり、翔姉ちゃんは凄いなあ頑張り屋さんなんだなあ</p><p>オレは、ベッドに座ったまま姉ちゃんの腰を抱きしめる</p><p>そしてとってもセクシーだよ</p><p>翔姉ちゃんは、優しくオレの頭を撫でる</p><p>あなたも脱いで</p><p>位置を交代する</p><p>今度は翔姉ちゃんがベッドに座りオレが、その前で服を脱ぐ</p><p>すでにパンツの中で、ベニスは大きく勃起している</p><p>その隆起を見て、翔姉ちゃんは身を堅くする</p><p>脱ぐよ</p><p>翔姉ちゃんの眼の前でパンツを下ろす</p><p>薄暗い寝室の中でも、オレの肉棒がビンッと勃っていることは判る</p><p>やっぱり大きい</p><p>翔姉ちゃんは、これまで何回かオレのセックスを見学している</p><p>オレのペニスだって、もうお馴染みだろう</p><p>だけど、こんなに近くで凝視するのは、これが初めてだろう</p><p>こんなに大きいのあたしの中に入るのかしら</p><p>入るよアニエスやマナにだって入るんだから</p><p>小柄な２人の少女と比べれば、翔姉ちゃんは成熟した女性だ</p><p>そ、そうねあの子たちにできて、あたしにできないわけがないわよねうん頑張れ、あたしできないなんてことはないんだわ</p><p>そして、指でちょんとオレの亀頭に触れてみる</p><p>つい、ビクッとペニスが反応する</p><p>うわっ、ビクッとなった</p><p>なるよ生きているんだから刺激したら、大きくなったりもするのっ</p><p>ああ、そうそうなのね</p><p>翔姉ちゃんは、しげしげとオレのペニスを観察する</p><p>えっとここ、おしっこが出るところ</p><p>自分に向かって勃起しているオレの亀頭の先っぽを見て翔姉ちゃんは言った</p><p>確かにそこには、切れ込みがある</p><p>そこからは、おしっこも出るけれど精液も出るよ</p><p>ああここから、出るんだ</p><p>翔姉ちゃんは、ゴクリと唾を呑み込んだ</p><p>見たい一度、射精するところを見せようか</p><p>オレが自分でペニスをシゴこうとすると</p><p>い、今はいいわまた、今度、そのうちね</p><p>ちゃんとあなたのをあたしの中に受け入れてからにするわそうじゃないとびっくりすることが多くて、いっぱいいっぱいになっちゃうから</p><p>あはははと、苦笑する</p><p>今は、ちゃんと順番通りに基本に忠実に覚えたいのあたしほら初心者だから</p><p>本当に真面目な性格なんだなあ</p><p>それであの次は、あたしこれを舐めるんだっけ</p><p>強ばった表情で、オレのペニスを凝視している</p><p>ああすっかり緊張している</p><p>この緊張を、解さないと</p><p>いいや基本に忠実にやるんなら、次はオレのターンだから</p><p>ターン</p><p>そう、オレが翔姉ちゃんをペロペロする方が先だよ</p><p>オレは、翔姉ちゃんの身体をベッドに押し倒す</p><p>あっ、あたし押し倒されちゃった</p><p>ううん嫌じゃないわむしろ押し倒してくれてありがとうございます</p><p>翔姉ちゃん大好きだよ</p><p>オレは、翔姉ちゃんの耳の後ろを舐めながら抱きしめる</p><p>おっぱい触っていい</p><p>ええ何でもしてあたし、よく判らないからあなたの好きにして</p><p>オレの好きにすると基本に忠実なセックスじゃなくなっちゃうかもしれないよ</p><p>いいのよどうせ、一生、あなたとしかしないんだからあなたのしたいセックスが、あたしのセックスの基本なのちゃんと覚えるからお、お姉ちゃんに教えて</p><p>オレは翔姉ちゃんのブラを外し、おっぱいを揉む</p><p>判らない変な感じ</p><p>オレは、すでに尖っている乳首を親指の腹でコリコリ擦る</p><p>それはくすぐったいわ</p><p>じゃあ、こうしたら</p><p>オレは右の乳首から吸い付く</p><p>翔姉ちゃんは、素肌に氷を付けられたようなリアクションをした</p><p>美味しい、美味しいよ翔姉ちゃんのおっぱい柔らかくて、コリコリしていて</p><p>あんっ、恥ずかしいわそんなこと言わないで</p><p>オレは、チュバッチュバッと大きく吸い付く</p><p>ツンと上を向いたおっぱいは、弾力も良いし形も最高だ</p><p>おっぱい好きのオレには、たまらない</p><p>ああん、ああんっ、変な声が出ちゃう</p><p>変な声を出していいんだよもっと聞かせて</p><p>いやぁんあんっ、ううんち、乳首が、こんなに感じるなんてちょっ、ちょっと待って休ませて</p><p>ダメだよ、まだ始めたばかりじゃないか</p><p>だって、そんなにペロペロされたらあたし、おかしくなっちゃうわよ</p><p>おかしくなってよ可愛いヨ、翔姉ちゃん</p><p>ああん、ああーっあんっ</p><p>今まで誰にも触れられてきていない胸舐めしゃぶられていない乳首</p><p>全部、オレのものにしてやる</p><p>オレは乳首を責めながら手を翔姉ちゃんの股間に</p><p>そ、そこはダメぇっ</p><p>ダメなの</p><p>ダメじゃないけれどちょっと待って</p><p>だって濡れちゃってるんだもん</p><p>翔姉ちゃんの顔はすっかり、紅潮している</p><p>羞恥に震えている</p><p>濡れてていいんだよもっともっと、濡らさなきゃね</p><p>オレは、パンティの上から指を這わす</p><p>確かに、布地はぐっしょりと湿っていた</p><p>いゃぁん</p><p>翔姉ちゃんの手が、オレの手を止めようとするが</p><p>触りたいんだよ翔姉ちゃんの一番大事なところ触らせてよ翔姉ちゃん</p><p>お許しが出たので、オレはさらに激しく</p><p>待ってやっぱり、待って</p><p>オレは、翔姉ちゃんの口にキスして言葉を遮る</p><p>んぐぅ</p><p>翔姉ちゃんの口内に舌を送り込む舌と舌を絡め合う</p><p>その間に、右手は翔姉ちゃんのおっぱいを</p><p>左手は、パンティの上から股間を責めていく</p><p>ぐぬぅあうっんんーっ、んんーっ、んんーっ</p><p>あ、ちょっと息苦しそうだ</p><p>オレは、翔姉ちゃんの口から唇を離す</p><p>ああー、あっ、ダメよダメよいやぁぁいやぁぁ</p><p>再び、オレの唇は翔姉ちゃんの乳首に吸い付く</p><p>右手は、脇の下の性感帯を責める</p><p>左手は、ブルブルとバイブレーションを加えて</p><p>同時に３箇所責めこの技は、克子姉に習った</p><p>いやぁぁ、いやぁぁあああんっあああああああっ</p><p>翔姉ちゃんの股間から、ビュクビュクと愛液が零れる</p><p>レースのパンティが、じっとりと湿って重くなる</p><p>翔姉ちゃんイッたな</p><p>はぅぅはぅぅあうぐぅぅっっ</p><p>身体を何度も痙攣させながらオレに抱きついて来る</p><p>あああっあなたぁぁ</p><p>眼からボロボロと涙を零している</p><p>男と比べて女のエクスタシーは長い</p><p>オレは、翔姉ちゃんの快感の波が治まるまでずっと抱きしめ、愛撫した</p><p>はっ、はっ、はーっ</p><p>すっかり全身に汗を浮かべている翔姉ちゃん</p><p>大人の女性の甘い匂いが、この船室の中を漂う</p><p>少女のミルクっぽい甘さでは無い</p><p>高級な赤ワインのような芳醇な甘さだ</p><p>落ち着いた</p><p>オレが、翔姉ちゃんに微笑むと</p><p>ううう、あたしカッコ悪い</p><p>あなたより年上なのにこんな、みっともない顔を見せちゃって</p><p>ホントに困った姉ちゃんだな</p><p>オレは、翔姉ちゃんの頬にチュッとキスする</p><p>カッコ悪くなんかないよ可愛いよ可愛いって翔お姉ちゃん</p><p>うん、気持ち良さそうな翔姉ちゃんとっても可愛い</p><p>嫌いにならない</p><p>嫌いになるどころかもっと可愛くしたいよ</p><p>オレは、乳首をペロっと舐める</p><p>ほら、可愛い</p><p>もう、こうなったら何でもいいわよっ何でもきやがれ、ドンと来いよっ</p><p>潤んだ眼で、オレに言う</p><p>どうにも、あなたの好きにしてよっああーんっ</p><p>だったらさペンライトある</p><p>驚く、翔姉ちゃん</p><p>翔姉ちゃんと一つになる前に見ておきたいんだ</p><p>えっとそ、そこの引き出しに、ペンライト入ってるわ</p><p>恥ずかしそうに、そう答えた</p><p>ど、どうあ、あたし変じゃない</p><p>薄暗い翔姉ちゃんのクルーザーのベッドルーム</p><p>ベッドの上で、裸で大きく開脚している翔姉ちゃんの股間を裸のオレは覗き見ている</p><p>ペンライトの光で</p><p>それ、明るすぎるわよLEDのじゃなくって、豆電球のライトにすれば良かった</p><p>そんなこと言っても、今更どうしようもない</p><p>しかし、本当に発光ダイオードのライトだから、光が強い</p><p>翔姉ちゃんの女性器を、くっきりと照らしている</p><p>ああ、ビクッビクッと震えている</p><p>たぷたぷと愛液が滴る</p><p>濡れやすい体質なんだな</p><p>中を見るよ</p><p>オレは指で割れ目を拡げる</p><p>さっき、ミナホ姉さんに言われてきたんだよな</p><p>処女膜ってね、思春期に激しい運動をすると破けてしまうことがあるのよセックスしなくてもね</p><p>それはオレも聞いたことがある</p><p>あたしは、今までたくさんの女を見てきたから翔さん、もしかしたら破けているかもしれないと思うの体質的にあたしの勘だけど</p><p>ミナホ姉さんは、真面目な顔でオレに言った</p><p>それに麗華さんやイーディとは、身体の使い方が違ってたからあの子たちは、逆に処女膜が残ってるって判ったわお台場のホテルで、彼女たちの動きを見た時に感じたんだけど</p><p>娼館に１６年居る、ミナホ姉さんの眼は正しいと思う</p><p>でも、オレ別に気にしないよそれが翔姉ちゃんの初めてだってことは、変わらないんだし</p><p>チンチンで処女膜を突き抜ける時の感覚とかそんなに気にしてないし</p><p>というかむしろ、この方がいいのよ血も出ないし、痛くないしそれに処女膜っていうものは、若いときの方が破れやすくて、年を取ると段々厚くなって破けにくくなるんですって人によっては、外科手術で切除しないといけなかったって人もいるらしいわ</p><p>いえ、別に翔さんは、そこまで処女膜が硬化しちゃうような年齢では無いけれど成熟した女性だから、最初から感じる方が良いでしょうし</p><p>だけど、翔さんもやっぱり女は、膜が破れる痛みに耐えてっていうイメージを持っていると思うのあなたに純潔を捧げるっていうイメージが</p><p>そういう、翔さんの気持ちをよく考えて、抱いてあげてね</p><p>ああミナホ姉さん</p><p>ミナホ姉さんの勘は正しかった</p><p>翔姉ちゃんの処女膜は、大きく穴が開いていた</p><p>処女膜の痕跡は、しっかり残っているけれどこれなら、すんなりとオレのペニスを受け入れてくれると確信する</p><p>膣もすっかりリラックスして緩んでいるし愛液も多い</p><p>これなら、最初から気持ち良くできると思う</p><p>ね、あたし変じゃないちゃんとできるわよね</p><p>翔姉ちゃんの声は不安そうだった</p><p>大丈夫だよこれならそんなに痛くなく、できると思う</p><p>オレは、翔姉ちゃんの心の中のイメージを大切にしてあげないといけない</p><p>でも、処女膜裂けちゃうんでしょ血だって</p><p>大丈夫だよこれだけ濡れていれば</p><p>オレは、ペンライトを消す</p><p>入ってもいい</p><p>あ、う、うんあ、でも待ってもう１回、キスして</p><p>オレは、翔姉ちゃんにキスする</p><p>それから、翔姉ちゃんの身体にのしかかる</p><p>翔姉ちゃんが、恐怖でベッドの上にズルズルと逃げないように左手を翔姉ちゃんの背中の下に回して、肩を押さえ込む</p><p>右手はペニスを掴んで、翔姉ちゃんの大きく開脚した秘部に押し当てる</p><p>ああーんっ、カッコ悪いどうしてこんなカエルが天日干しされてるみたいなポーズなのかしら</p><p>なるべく大きく足を開いてくれた方が痛くないから慣れてきたら、格好いいポーズでセックスしよう</p><p>どんなのが格好いいセックスか、よく判らないけれど</p><p>翔姉ちゃんの瞳が、オレを見上げる</p><p>あたしをあげるあたしを食べてえっと、違うなうん抱いてあなたの特別になりたい</p><p>オレは、腰をグイッと送り込む</p><p>翔姉ちゃんの膣口にオレの亀頭が侵入していくッ</p><p>ぬぷりぬぷりと埋没していくペニス</p><p>だんだんに、翔姉ちゃんの温かな胎内に沈んでいく</p><p>ぐぅ</p><p>一番大きな部分が膣口の中に潜り込むッ</p><p>いやぁぁっ痛ッッ痛くない</p><p>あれれれという顔をする翔姉ちゃん</p><p>翔姉ちゃんッッ</p><p>オレは、一気に子宮口まで突っ込む</p><p>ジュワワワワッと、愛液が膣口から押し出される</p><p>子宮の入り口に亀頭でキスされる感覚に、翔姉ちゃんはゾクゾク震えている</p><p>うん、痛くないみたいだな</p><p>翔姉ちゃん気持ちいいよっ</p><p>オレは、ゆっさゆっさと翔姉ちゃんの身体を揺する</p><p>腰をぐいぐいとピストンさせる</p><p>ま、待ってあああんっ、あんっ</p><p>切なそうに、顔を歪める翔姉ちゃん</p><p>大丈夫痛くない</p><p>そう尋ねながらもオレは、腰の動きを止めない</p><p>痛くないの気持ちいい気持ちいいのどうして</p><p>ああ、翔姉ちゃんのおっぱいがぷるんぷるん揺れている</p><p>もう、恐怖で身体が逃げたりはしないな</p><p>オレは肩を抑えていた手を外し揺れるおっぱいを掴むムニムニと揉むコリコリと乳首を刺激する</p><p>あたし初めてなのに処女なのに痛くない</p><p>でも気持ちいいの気持ちいいんだろ</p><p>うん気持ちいいどうしてあたし変なの</p><p>変じゃないよ気持ちいいなら、それでいいじゃないか</p><p>オレも翔姉ちゃんが気持ちいい方がいいよ</p><p>もっと、もっと気持ち良くなって</p><p>翔姉ちゃんが、オレの背中に手を廻す</p><p>ギュッとオレを抱きしめる</p><p>ああんっ、あーん気持ちいい気持ちいいよぉぉ</p><p>きっとオレたち身体の相性がいいんだよだからだよ</p><p>そうに決まってるじゃないか</p><p>翔姉ちゃんありがとうすっごく良い良いよ</p><p>翔姉ちゃんの身体すごく気持ちいいよ今日のために頑張ってくれて、ありがとう</p><p>本当に気持ちいい</p><p>ああすっごく良いよ最高だよ</p><p>引き締まった身体はオレのペニスをキュウキュウ締め付けている</p><p>抱き心地も最高だ</p><p>汗ばんだ肌はオレの肌に吸い付いてくる</p><p>船室の中はすっかりエッチな匂いで包まれている</p><p>もっとガンガンやってもいい</p><p>ええ、多分大丈夫だと思うわ</p><p>オレは激しく腰を打ち込む</p><p>あああっ、あんっあああっ</p><p>痛くない</p><p>大丈夫気持ちいい気持ちいいからぁぁっ</p><p>もっとしてぇぇ翔の身体、貪ってメチャクチャにしてぇぇぇ</p><p>セックスがこんなに気持ちいいなんてああんどうしよう、あたし癖になっちゃう</p><p>なっていいよオレがいつでも抱くからッ</p><p>ええ、抱いてぇぇあなただけよっあなたじゃないとこんなに気持ちいいはずがないものっ本当にあたしたち身体の相性が抜群なのよっ</p><p>翔姉ちゃんは悦びに震えている</p><p>あああああんっああんっあああんっあなたぁぁ</p><p>しょ、翔姉ちゃんお、オレもう</p><p>で、出るの出しちゃうのあたしの中で射精するのぉっ</p><p>出したいよっ翔姉ちゃんの中で</p><p>あたしあなたの赤ちゃん、孕んじゃうの</p><p>孕んでよ、お願いだからぁぁ</p><p>お願いされなくても、孕むわよっ</p><p>あああっ、オレ</p><p>いいわ、いいわよ出しなさいあたしにちょうだい</p><p>見ててよ見ててオレが翔姉ちゃんに射精するところ見ててっ</p><p>うんっ見ててあげるっ</p><p>い、イクよイクよ翔姉ちゃん</p><p>いらっしゃいっ、あなたぁ</p><p>出るゥゥゥゥッ</p><p>ビュクゥゥゥ、ビュクゥゥ、ビャクゥゥゥッッ</p><p>ああっ、熱いィィ</p><p>ビクビクュゥビクゥビュクゥゥ</p><p>出てる、出てるのねっ判るわ温かいの、拡がっているぅぅ</p><p>嬉しそうに、翔姉ちゃんが微笑む</p><p>うふふ気持ちいいあなたが、あたしに射精しているとっても気持ち良さそう</p><p>気持ちいい気持ちいいよ翔お姉ちゃん</p><p>ああんっ、これが女になったっていうことなのね</p><p>翔姉ちゃんは、嬉しそうにオレを抱きしめる</p><p>オレは、翔姉ちゃんの上で脱力する</p><p>腰が勝手に、ビクッと痙攣する</p><p>尿道に残った精液を翔姉ちゃんの子宮に流し込む</p><p>オレは、すっかり汗まみれだ</p><p>それでも、ゆっくり起き上がって</p><p>翔姉ちゃんにキスする</p><p>気持ち良かったよありがとう翔姉ちゃん</p><p>あたしもよありがとう</p><p>翔姉ちゃんが、オレの顔を撫でる</p><p>オレは、翔姉ちゃんのおっぱいを優しく揉む</p><p>ちょっと休憩したらもう一回しよう</p><p>驚く翔姉ちゃん</p><p>今はあんまり気持ちがいいから、オレが先にイッちゃったけれど次は、翔姉ちゃんも一緒にイケると思うんだ</p><p>でも、あたしロスト・ヴァージンしたばかりよ</p><p>大丈夫だってオレたち、身体の相性が抜群なんだから</p><p>オレは、言い切る</p><p>もちろん翔姉ちゃんが、もうしたくないならガマンするけれど</p><p>ガマンとかしなくていいわよ</p><p>慌てて、翔姉ちゃんが言う</p><p>身体平気痛くない</p><p>それは平気どこも痛くないわ</p><p>じゃあ、していいオレ、もっともっと翔姉ちゃんの中に出したいよ</p><p>あたしも、出されたい</p><p>翔姉ちゃんは言った</p><p>そ、そうなのよね相性が良いんだから、大丈夫よね</p><p>もうあたしあなたとのセックスのことしか、考えられなくなっちゃいそう</p><p>考えなくて良いよ朝までは、２人きりなんだから</p><p>今夜は翔姉ちゃんのための夜だ</p><p>うんあたし、あなたのオチンチンを舐めたりするのもしてみたい</p><p>それは後にしようオレ、また</p><p>翔姉ちゃんの胎内で、オレの勃起が強ばっていく</p><p>ああんっしてあなたぁぁ</p><p>オレは再び、腰を突き動かす</p><p>サザァ、ザザザァァ</p><p>遠くで波音がする</p><p>船室が揺れている</p><p>オレたちだけの揺りかごの中で</p><p>激しいセックスが続く</p><p>すみません本編完結で、たくさんご感想をいただきました</p><p>ホントにたくさんありがとうございます</p><p>１００通超えているみたいです</p><p>昨夜では、全部のご感想に返信できませんでした</p><p>何とか、数日中に全て返信致します</p><p>少々、時間を下さい</p><p>必ず、返信致します</p><p>592．海の向こうに</p><p>はぁぁ、はぁぁ、はぁぅぅ</p><p>３回連続のセックスを経てオレと翔姉ちゃんは、ベッドの上にぐったりとなる</p><p>全裸で身体を絡み合わせたまま</p><p>汗だくのオレたち</p><p>翔姉ちゃんの匂いだ</p><p>オレは、翔姉ちゃんの首筋の汗の玉を舐め取る</p><p>もうあなたの匂いよ</p><p>翔姉ちゃんは、オレの鼻の頭をペロッと舐める</p><p>オレたちの匂いが混じり合っているんだ</p><p>そうよいっぱい交じり合ったもの</p><p>ニッと、翔姉ちゃんが微笑む</p><p>ああーっ、セックスがこんなに気持ちいいものだったなんてっ</p><p>ガシッと、オレを抱きしめる</p><p>翔姉ちゃんの裸の胸に、顔を埋めるオレ</p><p>乳首をペロペロする</p><p>あーん、気持ちいい</p><p>船室のランプの光の中にうっとりとした顔の翔姉ちゃんが浮かんでいる</p><p>もっと早く、セックスしておけば良かったって思っている</p><p>翔姉ちゃんは確か、２４歳だ</p><p>この瑞々しい肉体はとっくにセックスを楽しむのに充分成熟していたはずだ</p><p>最初から、こんなに感じるのだから</p><p>全然今で良かったというよりあなたで良かったわ</p><p>翔姉ちゃんが、オレにキスする舌を絡める</p><p>あたし、判ってるからあなただから、こんなに気持ちいいのよあたし４回もイッちゃったわ</p><p>処女喪失したばかりなのに翔姉ちゃんは</p><p>あなたに会えて良かったこの年齢まで、ずっと処女を守ってて良かったわそれに</p><p>翔姉ちゃんは、ニコッとして</p><p>今日までガマンして良かったダイエット頑張って、あなたに一番良いあたしをあげられたわ焦らなくて良かったこのあたしのクルーザーでできたのも良かったホント何もかも良かったあたし幸せよ</p><p>愛しげに、裸のオレを裸の翔姉ちゃんが抱いてくれる</p><p>それなら、オレも良かった</p><p>翔姉ちゃんが、満足してくれたなら</p><p>でも、どうしようこんなんであたし、セックスにハマッちゃったら</p><p>ハマっていいんだよオレ、翔姉ちゃんといっぱいしたいよ</p><p>もうそんなこと言われたら、また子宮がゾクッてなっちゃうわよ</p><p>翔姉ちゃんは、股間をオレの腰に押しつけて来る</p><p>いいよもう一回する</p><p>オレが、そう言っておっぱいを揉むと</p><p>ちょっと休憩今は、あなたと裸でゴロゴロしたいのーっ</p><p>こんなに可愛い人だったんだ翔姉ちゃんて</p><p>ああ、どうしようホント、どうしようあたしっ</p><p>あなたが好きっ大好きっ</p><p>もうチュッチュしてあげるっ</p><p>翔姉ちゃんは、オレの顔に何度もキスする</p><p>あーん、朝になったらみんなに返さなきゃいけないのが辛いわこのまま、この船で逃げ出してしまいたい</p><p>また、トンデモないことを言い出す</p><p>どうするホントにそうしようかこのまま出港して、南の島とかへ逃げてもちろん無人島よあたし、その島であなたの赤ちゃんをいっぱい産むのっ</p><p>それはまた大変だな</p><p>島にはいつか行こう一緒に</p><p>オレは、優しく答えた</p><p>そうねちょっと無理な夢よね</p><p>翔姉ちゃんは、寂しそうに言う</p><p>そうじゃないよ翔姉ちゃんは、オレを他の女たちに返す必要は無いんだよ他の子たちだって、翔姉ちゃんの家族なんだからオレたちは、家族のところへ戻るだけだよ</p><p>そうだよもちろんまた、こうやって２人きりの夜も過ごそう他の女たちだって、みんなそういう夜を過ごしているからミナホ姉さんだって</p><p>え黒森のお姉様、セックスなさるのは難しいのでしょ</p><p>うんミナホ姉さんが、フェラチオしてくれてオレの精液を、美味しそうに飲んでくれてオレはお返しに、ミナホ姉さんの身体をマッサージしてあげるんだそれで、裸で抱き合って眠るんだよオレの腕の中だと、ミナホ姉さんぐっすり眠っちゃうんだいつも</p><p>でも、それじゃああなたの方は、もっとセックスしたいんじゃないの</p><p>セックスなら夜の前に、３、４回はしているからそれに次の日の朝になれば、また誰かがしたくなって求めてくるし</p><p>オレは、笑ってそう言う</p><p>だから、いいんだよミナホ姉さんとは、フェラチオの口内射精１回ででも、克子姉や渚とも、最近は１回セックスするだけだよ克子姉からは回数より、１回ごとの質を高めることを学びなさいって言われてるしだから、正直瑠璃子や、マナや、イーディと３回連続でセックスするより、克子姉や渚との１回の方が、たっぷり時間を掛けて内容も濃いし、射精した後の満足感と爽快感が高いんだ</p><p>瑠璃子たちは、まだセックスが覚えたてだからどんどん、快感を求めるから、すぐにイッちゃうだろそれで、回復したらもっと、もっとって、何度も欲しがってくるんだよ</p><p>あ、それ判る今のあたしがそうだから</p><p>今はどんどんセックスしたいあたしの気持ちいいところと、あなたの気持ちいいところをいっぱい見つけたい知りたいのよもっと</p><p>オレの半萎えのペニスを、人差し指でちょんと突っつく</p><p>メグは急に、求めてくるから</p><p>急に</p><p>例えばメグが、家の中を掃除していて、オレの前で掃除機を掛けてたりするだろそれで、何かオレの方に寄って来たなあって思ったら、突然、したいって言い出したりして</p><p>だから、部屋の床に掃除機を掛けている自分を後ろから犯して欲しいとか、急に思い付くみたいでそうしたら、想像通りにしたくてたまらなくなるみたいだよ</p><p>家事をしている最中なのが、お気に入りらしい</p><p>お風呂掃除している最中とか</p><p>洗濯物を干している最中とか</p><p>メグ的には、可愛い奥さんな自分を見てオレがムラムラして襲いかかってくるっていうシチュエーションが良いらしいんだけど実際には、メグの方が先にムラムラしちゃってるから</p><p>メグの方から欲しがってくる</p><p>へえみすず様たちは</p><p>翔姉ちゃんみすずちゃんだよ今は家族なんだから</p><p>あ、ゴメンなさいみすずちゃんたちの場合は、どうなの</p><p>みすずと美智は基本的に、うちには泊まれないだろみすずには、みすずの家があるし美智もみすずだけ帰して、自分だけ泊まっていくわけにもいかないから</p><p>美智はみすずの護衛役だ</p><p>それに、みすずは忙しいしジッちゃんに付いて、香月グループの会合にも顔を出しているし</p><p>瑠璃子は、パーティとか華やかな場限定だが</p><p>みすずは、もっと堅苦しい会議にも同席している</p><p>だから、みすずと美智は毎回、オレとの時間を制限いっぱい有意義に使おうと色んなことを考えてくるよまあ、あいつはアイデアが豊富だから</p><p>それに毎回付き合って差し上げているの</p><p>だってオレと会った後は、リフレッシュして、満足な笑顔で帰してあげたいよみすずも美智も</p><p>本当に毎回、セックスが終わるとみすずは、晴れやかな顔になる</p><p>あいつは色々背負っているんだよな</p><p>美智もそれが判っているからみすずに常に付き従っている</p><p>それと寧は寧は、みんなのお姉ちゃんだから自分よりも年下の妹たちを優先するんだよだから、寧だけはオレの方から、２人だけの時間を作るようにしているあ、その代わり他の子と一緒にセックスしようって誘うと、必ず来てくれるホント、寧は家族が大好きだから</p><p>そういう子よね</p><p>その逆なのがアニエスであいつは、どこでもセックスしたがるしあいつが欲しがってる時は、できる限りしてあげないと</p><p>アニエスは、まだセックス依存から脱していない</p><p>あいつがセックスしたがるのは、寂しがっている時だから抱きしめるぐらいじゃ、今はまだダメみたい肌を合わせて、膣内射精しないと不安な気持ちが消えないんだって</p><p>仕方ないわねアニエスちゃんの身の上なら今はどうしているの</p><p>ここしばらくは、オレは日本から出ている</p><p>今は、渚と真緒ちゃんが来てくれているから真緒ちゃんに対しては、自分の方がお姉ちゃんていう意識があるから、頑張れるみたいそれと、電話は毎日しているよネット回線で、お互いの顔が見えるようにして</p><p>大変ね</p><p>大変じゃないよ家族なんだからオレだって、毎日、アニエスや真緒ちゃんの声を聞かないと心配になるし</p><p>オレはパパなんだから</p><p>でもいいのあたしに、他の皆さんのセックスの話をしちゃってて</p><p>不意に、翔姉ちゃんがそんなことを言い出す</p><p>いや、だってオレたち、隠し事は何も無いし</p><p>学校内やお屋敷の中でのセックスは他の女たちに全部観られてるんだしお互い</p><p>あちこちに隠しカメラがあるんだから</p><p>過去のセックス映像だって、自由に観られる</p><p>外でのセックスも必ず、今日はどんなことしたのって聞かれるから、素直に答えるしかないよ</p><p>みんな、オープンなのねそりゃそうかそうじゃなきゃ、あなたを中心としたハーレムが、上手く機能しないわよねむしろ、何でもオープンにし合える間柄だからより結束するのかしら</p><p>というわけだから翔姉ちゃんとのセックスも、みんなに話すよ</p><p>うん、いいわよあたしも、もっと他の人の話も聞きたいし</p><p>そして翔姉ちゃんは</p><p>あの麗華は麗華は、どんな感じ</p><p>今は、セックスが楽しくて仕方ないみたいいつもニコニコしているでも、自分からああしたい、こうしたいっていうアイデアは特に無いみたいあ、最近はグループセックスが好きみたいだな</p><p>グループ・セックス</p><p>マナやアニエスにレイちゃん、次は、こんなポーズでセックスしてとかアイデアを出してもらって、その通りのセックスを観られるのにハマッてる感じ</p><p>麗華らしいわね</p><p>ていうか、レイちゃんも年下の妹たちが好きだから一緒に遊ぶ感覚でのセックスの方が、気が楽みたいだよ</p><p>オレとの初体験の時に見せた幼い少女のような心を</p><p>マナやアニエスたちの前でも、見せるようになってきている</p><p>もっともみすずやメグたちとは、したがらないけれどみすずのアイデアだと、トンデモないことをさせられるのが判っているし</p><p>そのトンデモないセックスが大好きなのは、美智だけだ</p><p>瑠璃子も放っておくと暴走するけれどセックスに関しては、オレに従順だ</p><p>自分がオレのセックス奴隷だということが、魂に刻みつけられているからだろう</p><p>美智はペットだから動物的に自由なんだな</p><p>美智もセックス奴隷のはずなんだけれどあいつも、子ネコっぽいし</p><p>グループ・セックスはよくするよ色々、メンバーを変えてみんなが仲良くなるのには必要なことだし意図的に組み合わせを変えないと近い子たちだけで固まってしまうから</p><p>みすず、瑠璃子、美智の香月家トリオに</p><p>メグ、マナ、アニエスの腹違い３姉妹</p><p>イーディと美智の武闘派、心の友</p><p>克子姉と渚の元・同級生コンビ</p><p>そういうのだけで固定化してしまうのは、よくない</p><p>それに年長組の中の一番年下であり、年少組の一番年上の寧が、どこの組にも入りづらくなる</p><p>誰よりも寧と親しいマルゴさんは家族だけれど、オレの女じゃないからなぁ</p><p>そうねえあなたと２人きりのセックスは素敵だけどずっと独り占めは、できないものねあたしも、グループ・セックスに混ぜてもらうことを考えないと</p><p>楽しいよみんなと一緒だと</p><p>それは判っているわよみんな、美女と美少女ばかりだものねっ</p><p>翔姉ちゃんが、クスッと笑う</p><p>何言ってるの、翔姉ちゃんだって綺麗だよ</p><p>ありがとでも、本当に、あたし、あの可愛い人たちの中でやっていけるかしら</p><p>平気だよ翔姉ちゃんも可愛いもの</p><p>ななな、何よあたしはかかか可愛くないわよ</p><p>可愛いって</p><p>オレは、翔姉ちゃんを抱きしめてキスする</p><p>あーんもう、判ったわよあなたがそう言ってくれるのなら、あたし、可愛くなるわよっなってあげるからっ</p><p>だから、もうすでに、とっても可愛いんだってば</p><p>すると翔姉ちゃんは</p><p>あれ、あたし血が出てない</p><p>不意に、自分の股間とベッドのシーツを見て、そんなことを言い出す</p><p>処女で血が出る量は、人によって様々なんだってさ</p><p>誰が言ってたの</p><p>ミナホ姉さんたくさんの女性を見てきた人だから、信用できるよ</p><p>そ、そうでも、全然出てないわよこの白いのはあなたの精液よね</p><p>しげしげと、自分の股を見る翔姉ちゃん</p><p>気にしない、気にしない</p><p>だけど、あたし初めてなのに痛くなかったし</p><p>それも体質だってばさっきも話しただろ</p><p>あたし、ホントに処女だったんだからね</p><p>心配そうに、そう言う翔姉ちゃん</p><p>ようく判っているよオレのチンチンが、翔姉ちゃんの処女膜を破った時の感触をちゃんと覚えているから</p><p>真っ直ぐに翔姉ちゃんの眼を見てそう言う</p><p>判るの</p><p>判るよチンチンて、すごい良く感じるんだから翔姉ちゃんは、処女だったよオレに処女をくれて、ありがとう大好きだよ翔姉ちゃん</p><p>オレは、翔姉ちゃんをギュッと抱きしめる</p><p>あ、あたしこそ貰ってくれて、ありがとう</p><p>頬を赤らめて、翔姉ちゃんは言う</p><p>これからもよろしくね</p><p>うんいっぱい、可愛がってねあなた</p><p>乳房を揉む</p><p>翔姉ちゃんを押し倒す</p><p>オレたちの休憩時間は終わった</p><p>ザザザーッ</p><p>静かに揺れる船の中で目覚めた</p><p>湾内のマリーナは、穏やかでいいなあ</p><p>ロサンゼルスへ密入国するまでは、何度も荒れた海の上で眼を覚ました</p><p>どうしてだか、寧やイーディは船酔いに強かった</p><p>三半規管が優れてるからだって、ゴルビーさんが言ってたな</p><p>オレだけは、慣れるまで散々だったのに</p><p>眼を開けると翔姉ちゃんが微笑んでいた</p><p>裸のまま、オレの顔を覗き込んでいる</p><p>外は朝の光になっていた</p><p>船窓から、明るい光が差し込んでいる</p><p>おはよう、愛してるわ</p><p>翔姉ちゃんが、朝のキスをくれた</p><p>ね、ちょっと外へ出てみない</p><p>翔姉ちゃんが、そんなことを言い出す</p><p>オレたちは、裸だ</p><p>あたしはこれでも羽織るわあなたは、これをどうぞ</p><p>翔姉ちゃんは、多分、パジャマ代わりにしていたらしい男物のYシャツを羽織る</p><p>オレには、ヨットパーカーを貸してくれた</p><p>下は</p><p>平気よ遠くから見られても、上だけ着ていれば判らないわ</p><p>翔姉ちゃんがキャビンのドアを開ける</p><p>朝の潮風は涼しい</p><p>さあ来て</p><p>オレたちは、デッキへ出た</p><p>ここは西海岸だから陽は、陸側から昇るのよ日暮れ《サンセット》を見るのには良い街なんだけれどね、ここは</p><p>翔姉ちゃんは、そんなことを言った</p><p>でも風が気持ちいいわ</p><p>デッキの椅子に座ってしばらく２人で海を眺める</p><p>あなたの寝顔、ずっと見ていたのよ</p><p>それから、眼を覚ましてあなたは眼が良いのね真っ直ぐに、あたしを見てくれるからあたしだけじゃないか誰に対しても、眼を背けないものねセックスの時だって、ジッと見守っててくれる</p><p>クスクスと笑い出す翔姉ちゃん</p><p>麗華が言ってた通りだったわあなたに見つめられていると、心まで抱かれているのが判るって</p><p>眼、か</p><p>オレの両親はちゃんとオレを見てくれない人たちだったから</p><p>海の果てを見てオレは言う</p><p>この向こうに、日本がある</p><p>バァちゃんが死んだ後はホントに誰もオレのことなんて、誰も見てくれなかったからオレ、全然お金を持ってなかったからさ小６の時かな自分で髪の毛を切ったことがあるんだ鏡を見ながら、ハサミでもちろん、上手く切れなくてジャギジャギのザンバラのメチャクチャな頭になっちゃったんだけど</p><p>母親とは、同じ家に暮らしていても接触が無いけれど父親とは、朝とか顔を合わすから顔を合わすってのとは違うなだって、オレの親父オレの髪の毛がジャギジャギのザンバラのメチャクチャなのに気付かなかったから</p><p>気付かない</p><p>見ていないんだよオレの顔なんて一緒に住んでいるのに</p><p>同じ部屋で朝食を摂っているのに視線を向けない</p><p>結局そういう人だったんだよなあ</p><p>オレは、大きく息を吐く</p><p>会ったんですってお父様に</p><p>翔姉ちゃんが尋ねる</p><p>このロサンゼルスの旅に出る前に</p><p>オレは、失踪していた親父と再会した</p><p>では、この条件でよろしいですわね</p><p>白髪の弁護士さんが口を開く</p><p>ミナホ姉さんと、香月家が紹介してくれた弁護士のお爺さんと３人で都心のホテルで親父と会った</p><p>親父との交渉はその日の前に、すでに終わっていた</p><p>あらかじめ、ミナホ姉さんと弁護士さんで</p><p>え、ええ全て、そちらの条件通りで、け、結構です</p><p>ミナホ姉さんは、オレの高校の担任という名目で親父に接していた</p><p>弓槻御名穂として</p><p>こ、この子がそ、それで良いっていうことでしたら</p><p>ミナホ姉さんは、オレが親父によって育児放棄されていたことに気付き</p><p>オレを保護してくれたことになっていた</p><p>そして、子供を欲しがっている黒森という家がオレを養子に迎えても良いと言っていると</p><p>ど、ど、ど、どうしてもぼ、ぼく１人では、この子を育てることは不可能な状況ですし</p><p>親父は俯いたままだった</p><p>オレを見ようとはしない</p><p>では、こちらの養子縁組の書類に、サインと印鑑をお願いします</p><p>弁護士さんが手渡した書類に、慌てて親父は署名しようとする</p><p>しかし、親父の安物のボールペンはインクが出ない</p><p>どうぞお使い下さい</p><p>見かねて、弁護士さんが自分の万年筆を貸してくれた</p><p>親父は、震える手で急いで署名し印を押す</p><p>できる限り早く、この場から立ち去りたいらしい</p><p>はで、で、で、できましたぜ、ぜ、全部サインしました</p><p>弁護士の出した全ての書類に、サインした</p><p>これで、あなたは吉田良信くんの親権を失いましたもう彼は、黒森家の養子です今後、どこかで出会うことがあったとしても言葉を交わしたりはしないで下さい他人なんですから</p><p>弁護士さんの言葉に親父は</p><p>は、は、は、はいそ、そ、そ、それはもちろん</p><p>今後の良信くんの生活は、黒森家が責任を持ちますご安心下さい</p><p>あは、は、は、はいそ、それはもう、信じておりますから</p><p>何故、一度も会ったことの無い黒森家を信用できるのだろう</p><p>ミナホ姉さんはわざと、黒森御名穂でなく弓槻御名穂として、この場に来ている</p><p>実の父親との親権放棄と養子縁組の場に、新しい養家の人間が来ないというのは異常だ</p><p>普通に考えれば判る</p><p>黒森という家が、どんな家なのか確かめもせずに厄介者のオレを引き取ってくれるということだけで、親父はホイホイとこの養子縁組話に飛びついてきた</p><p>それでもちろん、今後、良信くんが吉田さんの資産を引き継ぐということは、ありません吉田さんは、土地と家をお持ちのようですが今まで、良信くんが１人で生活していた場所です</p><p>親父は、オレを置き去りにしたことを申し訳ないと思っているのか、小さな声で返事をした</p><p>そちらは、どうぞ吉田さんの方でご処分下さいとのことです良信くんの人的な荷物はまあ、段ボール箱１つ分の衣類と勉強道具、それと寝具代わりのソファだけですが、全て運び出しましたそれ以外の屋内の物には、一切手を付けておりませんので</p><p>め、め、め、面目ございません</p><p>それはオレの悲惨な生活を、この弁護士に見られたということだ</p><p>高校生が、台所のソファで寝起きし、段ボール１つ分の物しか所有していなかったという</p><p>虐待だと思われても仕方が無い</p><p>良信くんの個人的な所有品の持ち出しは、お認めいただけますね</p><p>そ、そ、そ、それはアハハこ、こいつの物ですから</p><p>では、その旨、ここに書いてありますのでご署名下さい</p><p>弁護士は、また別の紙を取り出す</p><p>これで、あのボロソファは正式にオレの物になる</p><p>後で、母親が訴えてきても親父から貰ったものだと、突っぱねられる</p><p>そして、弁護士はミナホ姉さんを見て</p><p>何か、ございますか</p><p>今は地方で非正規雇用のお仕事をなさっているそうですわね</p><p>は、はいあ、あははよ、四十過ぎて会社を辞めるとも、も、もう、そんな仕事しかありませんのであははは</p><p>いや、親父は会社を辞めたんじゃない</p><p>失踪したんだ</p><p>オレの入学式の日に</p><p>ではお金にお困りなのではありませんか</p><p>い、いやあ、あ、あ、あの、それは</p><p>ミナホ姉さんが、オレを見て</p><p>吉田くんいえ、今はもう黒森くんね吉田さんに、アレを渡してあげなさい</p><p>オレは親父の前に、通帳と印鑑を差し出す</p><p>こ、こ、こ、これは</p><p>親父は、通帳だけを見るオレのことは見ない</p><p>家に残してってくれた通帳だよ少し生活費に使ったけれど、まだかなり残っているから</p><p>い、いやで、でもこ、これは、お前にぼくが残したものだから</p><p>でも、もう必要ないから</p><p>これからは、黒森さんに面倒見てもらうからオレには、もういらないものだから</p><p>親父は</p><p>そ、そ、そ、そうかじゃ、じゃあ、折角だから返してもらうよ</p><p>小刻みに震える手で通帳と印鑑を取る</p><p>そして、自分の薄汚れたカバンに入れた</p><p>ももう、良いですか</p><p>親父は、弁護士さんに尋ねる</p><p>ええ、後はわたくしの方で処理致します本日は、ご苦労様でした</p><p>弁護士さんは、穏やかに言った</p><p>じゃ、じゃあい、行きますええっと</p><p>立ち上がる親父それでも、オレから眼を背けている</p><p>げ、げ、元気でなアハハハ、何か、変だなそれは変だよなで、でも元気でな</p><p>吉田さんも、お元気で</p><p>言葉なんていいんだ</p><p>一度でいいオレを見ろよ</p><p>あんたオレの親父だろ</p><p>しかし親父は</p><p>あ、ここのお、お勘定は</p><p>それは、わたくしの方で致します</p><p>これは経費として黒森様からいただいていますから</p><p>そ、そうですかで、では、ご馳走になります</p><p>そう言うと立ったまま飲みかけのアイスコーヒーをゴクゴク飲み干し</p><p>ついでに、コップの氷水も飲み干す</p><p>し、失礼致します</p><p>親父は息子をお願いしますとすら言わずに</p><p>走り去るように、ホテルの喫茶室から逃げて行った</p><p>では、わたくしも席を外します</p><p>弁護士さんも立ち上がる</p><p>ありがとうございますよろしくお願い致しますね</p><p>ミナホ姉さんが、頭を下げる</p><p>はい閣下直々のご命令ですので可及的速やかに、全ての処理を完了させます</p><p>弁護士さんも、ミナホ姉さんに一礼する</p><p>オレも、頭を下げた</p><p>弁護士さんも立ち去った</p><p>２人きりになると、ミナホ姉さんは</p><p>あたし１０００万円持ってきてあるのよあの人が、ゴタゴタ言った時のことを考えて</p><p>弁護士さんにももし、あの人が要求してきたら、黒森家からとして３００万円振り込む用意があるって言ってもらう予定だったのに</p><p>あの人の前職を考えて良い再就職先も見つけてあったのに、馬鹿な人</p><p>あなたのお父様でしょ寒空に裸で放り出すみたいなことはしとたくなかったのなのに</p><p>ミナホ姉さんが、口元を歪める</p><p>あの人あなたのお父様じゃないわ</p><p>今日見た物</p><p>小学校中学年ぐらいの少女２人組の会話</p><p>＊＊ってさ、＊＊とかどう思ってるわけ</p><p>別にどうとも思ってないよ</p><p>ホントぉ</p><p>だってどんなに好きだって、どうせいつかは別れるんだからさ</p><p>これが通学帽にランドセル背負ってる子たちのセリフとは、信じられなかったです</p><p>中学生２人の会話多分、野球部の先輩と後輩</p><p>お、オレさ外野やったことないから判らないんだけどさ</p><p>あのさ、外野のグローブって指と指の間が、メッシュっぽくなってるだろあれって、フライが上がった時に、あそこの穴の間から透かせて見るためだからか</p><p>えーと</p><p>違うのか</p><p>いや、そういう観点で考えたことがなかったのである意味、そういう可能性も無きに非ずとは思うんですが</p><p>サラリーマンの言い訳か</p><p>593．ゲット・オープン</p><p>それで思ったんだけどさ人の顔ってさ、しばらく見ないと判らなくなっちゃうよね</p><p>朝翔姉ちゃんのクルーザーから、フェラーリで戻って来た</p><p>ロサンゼルスの郊外ここは、ミナホ姉さんの借りている豪邸</p><p>そのプールサイドのテーブルで、オレたちは朝食を終え、お茶を飲んでいた</p><p>ミナホ姉さん、寧、メグ、マナ、イーディそして、翔姉ちゃんとオレ</p><p>翔姉ちゃんは昨夜の赤いドレスから、クルーザーの中にあったTシャツと短パンのスポーティな格好に着替えている</p><p>お父さんのこと、そんなにショックだったの</p><p>オレは、翔姉ちゃんに話したオレと親父との別れの顛末を、みんなに話していた</p><p>ロサンゼルスへ出発する直前のことだったから、メグとマナには話していなかった</p><p>というかオレ自身が、心の整理をするのに時間が掛かった</p><p>寧にはハワイを出発した後の船の中で話した</p><p>イーディは判っているのかなニコニコ笑っている</p><p>４月に失踪して今、８月だろ約、４ヶ月なのにさ久しぶりに見た親父の顔は、何か違ったんだよ</p><p>違った</p><p>うん、メグ何て言うのかな、顔が歪んじゃってたっていうか、ダルダルになっちゃってたっていうかとにかく、オレの記憶の中の親父の顔とは違ったんだ前は、もっと背筋が伸びてて、シャンとしてて、顔とかもスッとしていたはずなのにいつもうつむいて、猫背ですみませんとそうですかとよろしくお願いしますしか言わなくなっちゃった感じで</p><p>生気が無かった</p><p>あの日の親父は</p><p>いや、もちろん親父なんだよオレの親父だ顔はそうなんだでも別人みたいなんだよこの人誰って思うくらい、雰囲気が違ったんだ</p><p>そう、親父というより親父の幽霊に会ったみたいな気がした</p><p>サラリーマンが、自分の仕事場から逃げ出して全然知らない土地で、働いていたんですものそれも所持金わずかで、泊まる場所も決まっていない、身元の保証の無い人間を雇ってくれるような職場に潜り込んでいたんだから精神状態もおかしくなるわ</p><p>まあ、４０過ぎで知らない土地で新しい仕事ってのは、キツイよね</p><p>慣れない作業で、自分よりも年下の人に怒鳴られたりするんだろうし自分の今までの人生は何だったんだって、プライドもズタズタになってたんだよ</p><p>それは判らなくもない</p><p>でも親だったら子供の前では、しっかりしてて欲しかったミナホ姉さんや弁護士さんの前であんなに、みっともない態度を見せるなんて</p><p>卑屈なだけで心を閉ざしていて</p><p>俯いたまま、自分自身の内側しか見ていなかった</p><p>子供であるオレのことなんて、まったく見ていなかった</p><p>あたし、今になって客観的な眼で見て思うんだけどあなたのお父さんの方も、あなたが判らなくなっていたんじゃないかしら</p><p>だって、あなたお父様が失踪された時とは、全然違ってしまっているもの</p><p>オレはずっとオレだよ</p><p>そうよ、あなたの心はずっとあなたよでも、あなた外面は、随分変わったわ</p><p>オレの外面が変わった</p><p>ええ昔は、そんなに背筋を伸ばして堂々としてなかったわよいつも自信が無さそうで、ボソボソっと小さな声で喋っていたじゃない</p><p>髪の毛だって、今はきちんとしているわあの日は服装も、学生服じゃなくって、克子の用意してくれたスーツだったでしょ</p><p>せっかく親父に会うのなら</p><p>黒森の家に養子に入ることで、親父が心配しないように</p><p>立派なスーツを着て行った方が良いと克子姉が</p><p>あなたのお父様の方こそこれが本当に自分の息子かって、驚かれていたんだと思うわそして、恥ずかしくなってしまわれたんだと思うわ</p><p>恥ずかしく</p><p>失踪した自分はひたすら惨めな境遇に居る東京に見捨ててきた、あなたもきっと惨めな状態になっていると、お父様は想像していたはずよ</p><p>それは、そうだろう</p><p>親父は銀行通帳一つしか、オレに残さなかった</p><p>高校生になったばかりの息子がこの先、１人で生きていける残高は無かった</p><p>あの家にだって、いつまで居られる判らなかったし</p><p>親父と離婚した母親が色々と難癖を付けてくる可能性もあった</p><p>親父には、親戚が居ない</p><p>母親の縁者はみんな母親を嫌っているついでに、オレのことも</p><p>父親が勤めていた会社は、母親の実家と関係しているし</p><p>オレには、世の中に頼れる人間が１人もいなかった</p><p>あのままではオレの人生は、ほぼ詰んでいた</p><p>ついにどうしようもなくなって、あなたが学校に相談をしたそれで、学校からそういう施設にでも話をされてそれで、あなたを養子として引き受けるという篤志家がたまたま見つかったあなたのお父様としては、それぐらいの認識しか持てなかったと思うのよ</p><p>養子縁組を受け入れてもらえるのならあなたの今後の費用は、全て養家が支払うし、東京に残っている吉田家の家や財産は全て放棄するって言っている東京まで来る交通費と宿泊費も、あたしが送っておいたしお父様としては、それならそれで良かったこれで、息子の問題は片が付いたもう、東京に見捨ててきたことで心は痛まない幸運だったラッキーだったってそういう気持ちだけで、ホイホイと東京へ戻って来たのよ多分</p><p>そういう状態だったのにあたしが対応を間違えたのよあなたのお父様とお話するのは弁護士の先生の事務所か、公共施設の貸し会議室を使えば良かったわだけど、あたしつい、いつもと同じ感覚で一流ホテルの喫茶室を使ってしまったから</p><p>ミナホ姉さんの普段接している顧客はみんな、政財界の名士たちばかりだ</p><p>だから、そういう人たちと会談するような場所を選んでしまった</p><p>そして、あの弁護士の先生も香月様が選ばれた、超一流の先生だったからあなたのお父さんのイメージでは、役所の相談係が紹介してくれるような、もっと庶民的な弁護士さんが来ると思ってたんじゃない</p><p>あげくに、あなたもあたしも正装して現れたから</p><p>うん、オレはスーツでミナホ姉さんも、オレの親父に会うんだからって、高価そうなブランド物のスーツ姿だった</p><p>え、どういうことヨッちゃんのお父さんはヨッちゃんが、ボロボロの格好で現れてそこに学校の先生と、役所の紹介で来た弁護士さんが居て</p><p>寧が、混乱している</p><p>彼を養子にしようとしている黒森という家も極端に貧しくはないだろうが、そんなに大した家では無いだろうって考えていらしたんでしょうね</p><p>ところがこの人が立派な姿で現れたからそして、あたしと弁護士の先生の話で、黒森家がとっても裕福な家だって感じてガックリきちゃったのよ</p><p>え何でっ</p><p>寧には判らないらしい</p><p>オレのことだからさ</p><p>オレみたいな子供に自分が捨てて来た子にそこまでの幸運が訪れるなんて、理解できないし、納得できないんだよ</p><p>ええこの人と別れて同じ４ヶ月で、自分は社会の底辺で苦しんでいるというのに、息子には幸運そうな話が舞い降りてきている何でこうも違う納得できないそういう感情が起きたんでしょうね</p><p>だから、ミナホ姉さんたちに対してあんなに卑屈になる</p><p>オレのことは無視する</p><p>でも、あなたのお父様が品性下劣な人間だったら腹が立つから、あなたの養子縁組の話を潰してしまおうとか、あたしから大金を巻き上げようとかそういう悪い働きかけをしてくるはずよそれなのに、あなたのお父様は、そういうことはなさらなかったわけだから</p><p>ミナホ姉さんは、フォローしてくれるが</p><p>違うよ何にしたって、オレを見捨てて失踪したってことが先に罪悪感としてあるんだよだから、そういうことを言い出さなかっただけだよ</p><p>ここでゴネたところで子供を置き去りにした父親が何を言うと反論されたら、返事のしようがない</p><p>あの弁護士さんは、なかなか貫禄があったしミナホ姉さんだって、迫力がある</p><p>もはや、黙ってオレの養子縁組の話を受け入れるしかないのだからますます卑屈になる</p><p>そんなだって、お兄ちゃんのお父さんなんでしょ親なのにそれじゃあ、結局、お兄ちゃんのことなんて何も考えてないじゃないっ</p><p>マナが憤る</p><p>考えていたらそもそも、オレを見捨てて失踪したりしないよ</p><p>うん最初から最後まであの人は、そういう人だったオレとあの人は血が繋がってはいるけれど親子じゃない家族でもなかったんだよ</p><p>メグが、オレの肩を抱く</p><p>だから、これで良かったんだよあの人にミナホ姉さんが再就職の世話をしてあげないで済んだことも弁護士の先生にお願いしていた手切れ金を出さないで済んだこともあんなやつには何も渡さないで済んで良かったんだよ</p><p>吉田家の家と土地それと、親父がオレに残した銀行通帳は返した</p><p>もうあの男とは貸し借りは無い</p><p>きっぱりと別れられる</p><p>そんなの可愛そうだよお兄ちゃんが、可哀想だよっ</p><p>マナが泣いている</p><p>マナも、家族に見捨てられた過去がある</p><p>でも、あたし１つ気付いたことがあるの</p><p>あの暗くて、イジイジしていて猫背で俯いてて心を閉ざしていて、自分の内側に閉じ籠もって居てボソボソと小さな声でしか喋らない、あなたのお父さんの姿を見ていたら</p><p>うん、酷かった親父の様子は姿は</p><p>情けなかったみっともなかった</p><p>眼を背けたくなるぐらい暗澹としていた</p><p>昔のあなたを思い出したわ高校に入学してきたばかりの頃のあなた</p><p>あんなだったわよあなた</p><p>ミナホ姉さんが、ニコッと笑う</p><p>それが今はこんなに堂々と立派になったわ</p><p>オレあんなだったか</p><p>ああ、そうだオレは</p><p>あなたはお父様に見捨てられて、独りぼっちで置き去りにされてお父様はあなたを見捨てて、独りぼっちで東京から逃げ出してそれで、鏡で映したように２人とも同じ様な状態になったんだと思うわ孤独で心を閉ざした</p><p>オレが、あの真っ暗な夜を独りぼっちで耐えていたように</p><p>親父も、東京を遠く離れてやっぱり独りぼっちで苦しんでいたんだ</p><p>あなたは、あんな酷い状況からたくさんのことを克服してきたわだから、今のあなたがあるあたしは、あなたが誇らしいわそのことが判ったからあなたのお父様と話せて良かったと思うわ</p><p>ミナホ姉さんは、そう言ったくれた</p><p>いや、オレのオレが自分一人の力でどうにかできたことじゃないもの全部、みんなのお陰だよみんなが居てくれたからオレを導いてくれたから、オレはあの暗い地獄から這い出すことができたんだよこれは、みんなの力だオレの方こそみんなに感謝しているよありがとうみんな</p><p>もし、オレが家族たちと出会わなかったら</p><p>オレはまだ、あの暗黒の泥沼の中に居る</p><p>親父みたいに</p><p>ミナホ姉さんありがとうあんな酷い状態だったオレに声を掛けてくれて</p><p>オレは、ミナホ姉さんに感謝する</p><p>そんなあの時のあたしは、あなたをただ利用しようとしていただけよあたしの方こそあなたのお陰で救われたわ、ありがとう</p><p>ああ、もうっ、止め止めそれ以上続けると、ありがとう大会が止まらなくなるからっ</p><p>寧が、オレとミナホ姉さんの間に入る</p><p>むふふっ、でも、ちょっと今となっては懐かしいよねっそうだったわねぇヨッちゃん、最初の頃はあたしと話すといつもドキマギしててさっそうだ、ドモる癖があったんだよねいつの間に治ったんだろ</p><p>そうだったっけ</p><p>そう言われたらそうだったかもしれない</p><p>え、お兄ちゃんドモる癖なんて無かったよ</p><p>じゃ、マナちゃんと知り合った頃には、もう治ってたんだっ</p><p>いえ、寧お姉さんそうじゃないです</p><p>メグが不思議そうな顔で言う</p><p>あたし、ヨシくんとはこの４月からずーっとクラスメイトですけれどヨシくんにドモる癖なんか、無かったです</p><p>メグ、それは単純に</p><p>もうすっかり、その当時のオレのことを忘れてしまっているか</p><p>その頃は、オレに全然興味が無かったから印象に残ってないか</p><p>どちらかだろう</p><p>多分両方なんだろうな</p><p>でも、確かに入学当時は、少し暗くてみんなと喋らない子だったわいつから、こんなに格好良くなっちゃったんだろ</p><p>え、メグオレは格好良くないだろ</p><p>格好いいわヨシくんを見ているとあたし、ドキドキが止まらなくなるもの</p><p>うん、お兄ちゃんは格好いいよあたしも、そう思う最初に会った時は、髪型が変だったけれど今は、ちゃんとしているし</p><p>あれはみすずの趣味だ</p><p>いつも、みんなでヨッちゃんのお手入れをしているからどんどん格好良くなる一方だよねっ</p><p>寧の言葉に、ミナホ姉さんがクスクス笑う</p><p>寧気付いてないのね</p><p>お屋敷に居るときあなたが毎朝、彼の髪の毛を右分けにするでしょそしたら、その後で恵美が左分けに直しているのよ</p><p>オレが黙っていたのに</p><p>それを見て、寧がまた髪を直すその後で恵美に会ったら、また髪を直すあなたたち、一日中、何度も彼の髪の毛を直しているのよ</p><p>そうなんだけどね</p><p>えっ、全然気付かなかったっ</p><p>あ、あたしもです寧お姉さん、ヨシくんの髪、分けてたんですか</p><p>いやだってヨッちゃんを見たら、髪を直すのが習慣になってたから</p><p>２人がバッティングする、昼休みのパンの売り子タイムは</p><p>オレは、調理帽を被っているからな</p><p>どっちも、髪には触らない</p><p>あたしは知っていたよていうか、みすずお姉ちゃんも、同じ癖があるお兄ちゃんに会うとまず、お兄ちゃんの髪の毛を触るから</p><p>みすずにも、オレの髪型はこうでないといけないというこだわりがあるんだよな</p><p>ミッちゃんやルリちゃんはしないのっ</p><p>美智お姉ちゃんやルリお姉ちゃんは自分から触るんじゃなくって、触られたいタイプだから</p><p>そうなんだよなマナの言うとおりだ</p><p>あいつらは、ちょこちょこオレにくっついて来る</p><p>そして触って下さいという眼をする</p><p>そういうマナちゃんは、どうなの</p><p>あたしは分を弁える女です</p><p>寧の問いに、マナが答える</p><p>マナは、触るのも触られるのもオレの好きにさせてくれる</p><p>オレの視界の中に入って声が掛かるのを待っている</p><p>アタシは、Darlingに会ったら飛びつくヨ</p><p>うん、イーディお前はそういうやつだ</p><p>オレの身体そのうちにポキンと折れるな</p><p>ちなみに、いきなり現れてパパ、セックスして下さいですのというのが、アニエス</p><p>克姉は克姉の方が、ヨッちゃんの髪の毛とか直しているイメージがあるけれど</p><p>克子姉は朝とか、出掛ける時だけだよヤッちゃんやメグみたいに、出会う度にオレの髪に触ってきたりはしないよ</p><p>あっ、そっかだから印象が強いんだっ</p><p>寧は納得する</p><p>渚さんはお兄ちゃん、毎週１回は渚さんの家に泊まるでしょ</p><p>渚は朝、オレの髪の毛が変だったら、ヘアブラシをオレに手渡してくれるよ</p><p>手渡す</p><p>自分で鏡を見て、直せってこと真緒ちゃんにも、なるべく自分のことは自分でするように教育しているからオレも</p><p>さすが、お母さん</p><p>メグが、感嘆する</p><p>あたしもそうよこの子の自主性を尊重しているから髪型やファッションに口出しはしないわ</p><p>ぬふふふっところでっ今朝は、どうだったの</p><p>寧が、ニヒヒと翔姉ちゃんを見る</p><p>わ、わたくしの方が髪を梳いてもらいました</p><p>恥ずかしそうに、翔姉ちゃんが答える</p><p>ヨッちゃんの髪は</p><p>次回には必ず</p><p>翔姉ちゃんオレの髪、直したかったの</p><p>だって女が男の髪の毛に意見するのは生意気って思われるかもしれないって思って</p><p>シドロモドロになる翔姉ちゃん</p><p>いや、オレはそういうの気にしないから</p><p>う、うん判ったわ</p><p>そういえば、レイちゃんはどうなのお兄ちゃん</p><p>うーん、レイちゃんは</p><p>レイちゃん、今はまだセックスに夢中でしかも、ほら、とっても体力のあるお姉さんだろ</p><p>だからいつも、慌てて起きて準備することになるからお互いの髪を直したりする余裕は無い</p><p>朝も、時間ギリギリまでセックスしているから</p><p>女たちはシーンと黙り込む</p><p>あたしも、次からそうしよっ</p><p>ダメですっ寧、お姉さんっ</p><p>寧とメグが睨み合う</p><p>午後になってから恭子さんが、来訪した</p><p>ミス・コーデリアと不機嫌そうなゴルビーさんを連れて</p><p>いやねこの子が、どうしても寧を抱きたいって、コーデリアに泣きついてね</p><p>えー、いやだってばっあたしは</p><p>寧が、恭子さんの言葉に反発する</p><p>ウソウソそれは諦めさせたんだけどこの子、最近ちょっとオイタが過ぎるからお仕置きしようと思ってねイーディ居る</p><p>恭子さんたちの気配を感じて、隠れています</p><p>イーディは気を感じる達人だ</p><p>そして、恭子さんたちを苦手にしている</p><p>というかレズビアンの皆さんを</p><p>ちょっと、連れてきてくれないかなあの子に、このニキータ・ゴルバチョフちゃんをコテンパンにして貰おうと思ってね</p><p>イーディに</p><p>ハンあの娘の実力は判っていますわお姉様ロサンゼルスに到着するまで、ずっと、あの子と一緒だったんですからっ</p><p>ゴルビーさんが、流暢な日本語で答える</p><p>中途半端な技を使う、出来損ないの色黒娘じゃないですかっわたくしの相手ではありませんことよっ</p><p>ふんわりとした乳白色の金髪に、青い眼</p><p>びっくりするぐらい白い肌</p><p>今日は、何か身体にフィットした白いライダースーツみたいなのを着ている</p><p>誰が見てもロシア系って判るスラッとした美少女なんだけれど</p><p>この人はとにかく、口が悪いメチャクチャ悪い</p><p>ま、そこそこ可愛らしいことは認めますでも、コーデリアお姉様がコレクションから手放してしまわれた子でしょ所詮はそれだけの存在石炭を磨いても、宝石にはなりませんものそれよりこちらの子寧は素晴らしいですわねえ、お姉様せっかく来たんですものっやっぱり、この寧を持って帰りましょうよこれはお姉様の宝石箱に収めるのに相応しい人材ですわぁ</p><p>寧に対して不埒に笑う</p><p>あたしは嫌だって、何度も言ってるでしょっ</p><p>抗う、寧</p><p>もうっ男なんかに騙されて可愛そうな子お姉様のお許しさえあれば、いつでもわたくしが真なる喜びを与えてあげるのに</p><p>ゴルビーさんは１７歳だから寧の方が、年上なんだけれど</p><p>でも、このレズビアン至上主義のお嬢さんにはそんなことは関係無いらしい</p><p>世の中の序列は主であるミス・コーデリアたち→自分→その他の女となっている</p><p>男はこの世から絶滅しろと思っている</p><p>あなたと一緒で楽しい旅だったわ１人だけ、臭いのがいて興醒めだったけれど</p><p>オレのことだな</p><p>ちなみに、１０日間の旅程でゴルビーさんは、男のオレには一度も口をきいてくれなかった</p><p>話があるときは、寧かイーディを通してしか話さない</p><p>しかも、オレに判らないように必ず英語で</p><p>こっちは、レイちゃんと闘った様子をテレビで見ているからゴルビーさんが、日本語が上手なことは知っているのに</p><p>むしろ、日本語能力が高いからレイちゃんのライバルに抜擢されたんだろうに</p><p>それが今は日本語で喋っているのは恭子さんとミス・コーデリアに強要されているんだな</p><p>だから、わざとオレに突っかかるようなことを言う</p><p>だっからさあんたはダメっ子なんだよ</p><p>そうねやっぱり、高く伸びたこの鼻を、一度へし折られないとダメなようね</p><p>ゴルビーさんの飼い主ミス・コーデリアもそう言う</p><p>もおおっ、コーデリアお姉様まで、そんなことをおっしゃるのっ嫌いっどうしてお二人ともわたくしの気持ちを判って下さらないのかしらっ</p><p>ゴルビーさんはそう言う</p><p>あなたは、あたしの可愛い子ネコちゃんだけどちょっと世間知らずに育てすぎたかもって反省しているのよだから、今回、日本へ行かせたんだけど</p><p>お姉様わたくしは、日本へ行って、わたくしの実力がよーく判りましたわっあの島国には、わたくしに勝てるような実力の持ち主なんて１人もいないようですわあの麗華という娘は、日本人としては良い方ですけれどクククッわたくし、あの方と対等な闘いを演出するために、随分、手を抜きましたのよっホント、レベルの低い方たちを相手にするのは大変ですわねっ</p><p>この場にいない、レイちゃんの悪口まで言い出す</p><p>ではあなた、イーディには簡単に勝てるわねあの子は、あなたよりも一つ年下の１６歳よまさか年下の子に負けちゃったりは、しないわよね</p><p>ミス・コーデリアは煽る</p><p>当たり前じゃないですかぁさっきも言いましたけれど、わたくし、ロサンゼルスに到着するまでの道中で、あの子の実力は見切っていますから</p><p>へえじゃあ、もし負けたらどうする</p><p>恭子さんがニヤリと笑う</p><p>負けるはずがないですわクククっ恭子お姉様、それはどういうご冗談ですのアハハハ、面白い面白いですわね</p><p>恭子さんがオレを見る</p><p>ちょっとさ、賭をしないかいイーディ対この子で</p><p>そうだなこの子が勝ったら、寧が取られるイーディが勝ったら</p><p>この子をあげるわ</p><p>あら、賢明なことこの臭い人わたくしとあの娘の実力差がちゃんと判っているみたいね</p><p>ゴルビーさんは言う</p><p>そうじゃないですオレの家族は、賭の対象にしていい存在ではありませんから寧は賭けられません</p><p>オレはまっすぐにゴルビーさんを見る</p><p>それから、うちのイーディはゴルビーさんより何倍も強いですよ</p><p>ゴルビーさんの頬が、ピクッと震える</p><p>あーら、やっぱりこの臭い男は底抜けのバカ犬みたいね</p><p>とにかく、恭子さんたちはイーディとゴルビーさんを闘わせたいらしい</p><p>理由は判らないけれど</p><p>何でもいいからあの色黒娘、連れてらっしゃいよわたくしが瞬殺して差し上げるから</p><p>ホントゴルビーさん、目が悪いみたいですね</p><p>イーディなら、さっきからそこに居ますよ</p><p>イーディが、オレたち家族を護らないはずがない</p><p>気配を殺してこの場に隠れていただけだ</p><p>O.K.、Darling</p><p>樹の後ろからスーゥッと現れる</p><p>寧がゴルビーさんの意識を引き付けていた間にマナやメグたちの避難も終わっている</p><p>殺すなよ</p><p>オレは、イーディに命じた</p><p>選挙もたけなわですが</p><p>私のところの駅前に、某政党の選挙カーが来ていました</p><p>本日は、この＊＊駅前に＊＊議員が応援に来て下さいました本日は本当にありがとうございました</p><p>ちょうど、その応援に来た議員の演説が終わったところの様でした</p><p>その議員は、にこやかに候補者と握手すると廻りの後援者たちにも挨拶をして、選挙カーから下り</p><p>すみません、次の応援へ向かいますんでと</p><p>そのまま、スイカで改札口を通り過ぎ駅の中へ消えて行きました</p><p>ああ、政治家って電車移動もアリなんだ</p><p>判らなくもないのですが選挙カーから、ソソッと改札口に走っていく光景は、シュールでした</p><p>594．ご開帳</p><p>殺さない程度に、ボッコボコにしていいよ泣くまで、ぶっ叩いてやんな</p><p>恭子さんがニヤニヤしながら、そう言う</p><p>あら、珍しいですわね恭子お姉様が、そんなことをおっしゃられるなんてまあ、せっかくのご命令ですけどここまで戦闘力が違えば、一撃で仕留められますわそちらの色黒娘に、泣いている余裕なんて無いと思いますけれど</p><p>ゴルビーさんは、高飛車な態度を崩さない</p><p>うんにゃあんたに言ってんじゃないよあたしは、イーディに話しているんだ</p><p>恭子さんは、イーディに微笑む</p><p>All Right</p><p>ゆらりと、褐色の美少女が動き出す</p><p>な、何よっわたくしは、コーデリアお姉様直下のプロよあんたみたいな素人に負けるはずが</p><p>と、ゴルビーさんが言った瞬間にはもうイーディの攻撃が始まっている</p><p>何よッッ</p><p>イーディの女豹のような素早さの跳び蹴りにゴルビーさんは、慌てて身を躱す</p><p>こっちが話している途中で突然、突っかかってくるなんてあんた、ちょっと小狡いんじゃないのっ</p><p>今度は、ゴルビーさんの方から攻撃を仕掛ける</p><p>まあ、色黒娘に正々堂々なんて発想は無いんでしょうけれどねっ</p><p>イーディは、ゴルビーさんの正拳を受け止めそのまま、投げ飛ばすッ</p><p>ぶせんと宙を舞う、ゴルビーさん</p><p>しかし、ネコの様にくるんと回転してやんわり着地する</p><p>あら思ったよりも、やるようねそろそろ、本気で掛からせてもらうわよ</p><p>ゴルビーさんが、ニヤッと微笑む</p><p>あんた、ちょっと喋りすぎネ</p><p>ニコニコ笑顔でイーディは、答える</p><p>あら、わたくしがあなたに指導してあげているんだから先生が、よく喋るのは当然でしょ</p><p>ゴルビーさんは、この場に及んでも自分の優位を確信している</p><p>シドーシドーって何のことネ</p><p>イーディが、尋ねる</p><p>イーディが、美智から色々と教わってるだろああいうことだよ</p><p>なーるほどねそれじゃあ今度は、アタシがこの白いオンナに教えてあげればいーのネ</p><p>ゴルビーさんの言葉を、真逆に理解したようだ</p><p>イーディは、全然、リラックスしている</p><p>ゴルビーさんからは、全くプレッシャーを受けていないようだった</p><p>あなたに教わることなんて、何も無いわよッッ</p><p>ゴルビーさんが、キッとなってイーディに飛び掛かる</p><p>ゴルビーさんの攻撃を、ぶぅわんっと受け流す</p><p>ハゥゥッ</p><p>そのまま、するっとゴルビーさんの足を払い突っ転ばす</p><p>ゴルビーさんが、地面に倒れ込む寸前でゴルビーさんの服をグイッと掴み上げる</p><p>ケガはさせない、約束ナノネ</p><p>そのまま、ふんわりと地面に下ろす</p><p>な、何よ、これっ</p><p>ゴルビーさんは、慌ててダダッと飛び起きるイーディを睨む</p><p>工藤流古武術なのネアタシ、今、１級ネ</p><p>１級って言っても、美智の認定だし認定状も手書きなんだけど</p><p>しかし、６級のオレにだって今の２人の攻防は、よく判った</p><p>相手の発する攻撃の気を反らせ受け流して生じた隙を衝くのが、工藤流古武術の神髄だ</p><p>アナタは気を発し過ぎなのネそれでは、アナタの弱さが丸見えになるのネ</p><p>イーディの言葉に、ゴルビーさんは</p><p>わたくしが弱いですって</p><p>激しく、怒りを燃やす</p><p>イーディは、ニコニコしながら</p><p>そうじゃないのネ人はみんな弱いのネだから、強さを誇ってはダメなのネ弱さが、相手に丸見えになるカラ</p><p>再び、イーディの方から攻撃に出る</p><p>何よっあんたの攻撃なんてわたくしには全て、お見通しなんだから</p><p>ゴルビーさんは、なおも強がるが</p><p>ええっ</p><p>イーディの動きがブオンッと、あり得ない軌道でゴルビーさんを襲う</p><p>この異常に気持ちの悪いアクションは</p><p>BANGアナタはこれで死んだネ</p><p>イーディは、ゴルビーさんの眼前で拳をピタッと止める</p><p>そのまま打ち抜いていたらゴルビーさんの形が良くて高い鼻筋が、粉砕されていた</p><p>そんなバカなっ</p><p>ゴルビーさんが、膝蹴りでイーディに反撃しようとするが</p><p>イーディの身体は、また気持ちの悪い方向へ瞬間移動する</p><p>グラッと体勢を崩したゴルビーさんの足をイーディは刈る</p><p>ひいやぁっ</p><p>可愛らしい悲鳴で、後ろに転びそうなゴルビーさん</p><p>また、イーディが彼女の服を掴んで引き上げる</p><p>まだまだ、やるヨ</p><p>ニィィと、笑うイーディ</p><p>アナタが、泣くまでだからネ</p><p>再び、イーディの攻撃ターンが始まる</p><p>恭子さん今のイーディの技って</p><p>オレが尋ねると、恭子さんは</p><p>ああ、あんたの想像通りダダドムゥの技だよあれは</p><p>異次元の動きでお馴染みのダダドムゥおじ様の技</p><p>でも、何でイーディが、ダダドムゥおじ様の動きを</p><p>美智さんとずっと研究していたみたいよ麗華が言ってたわ</p><p>確かによく、美智とイーディは組んで稽古している</p><p>翔姉ちゃんも、お屋敷に泊まった日は、必ず一緒に朝稽古しているし</p><p>相手の気を反らして、隙を衝く工藤流と相手の予想できない死角から攻撃を仕掛けるダダドムゥの異次元闘術は意外と近いのさダダドムゥだって、相手の気を感じて、相手の思考の真逆を攻めているわけだからね</p><p>恭子さんが、解説してくれる</p><p>美智ちゃんは天才だからねあの年齢で、工藤流古武術の免許皆伝、継承者になったってのはダテじゃないよあの子は、特に解析力に優れているんだ一度見ただけで、相手の技の本質が判るんだろうね</p><p>美智はホテルの闘いで、ダダドムゥおじ様の闘いを見ている</p><p>監視カメラの映像の映像でも、異次元闘術の解析をしたんだ</p><p>あら、イーディさんだって、天才ですよ抜群の身体能力ですし美智さんの言うイメージを、あっという間に理解して再現する力があるって、麗華が褒めていたわ自分には、とてもイーディさんみたいにはできないって</p><p>そうよだからあなたにあげちゃったのが、ちょっと痛いのよ</p><p>ミス・コーデリアが、オレに言う</p><p>今更、それは無いってコーデリアあんたの指導じゃ、あの子はこんなハイレベルには、仕上がらなかったよあの子は、警戒心の塊だからねこの子のオンナになって、他の子とも家族になったから、伸び伸びとやれてんだよ</p><p>それは判っているけれど逃がした魚は大きいっていうか</p><p>しょうがないよレズっ子じゃなかったんだからどうにも、あんたにゃ分が無かったんだよ諦めな</p><p>ミス・コーデリアは、キッとオレを見る</p><p>一応、言っておきますけれどニキータは、あんたにはあげませんからねっ</p><p>あの子は、筋金入りのレズビアンなんですからっ</p><p>いや、別にいいけれど</p><p>当の本人ニキータ・ゴルバチョフさん１７歳は</p><p>どうして、こんなことになるのよおっ</p><p>自分の攻撃を全て、躱され</p><p>逆に、イーディに体勢を崩して倒れそうになると助けられる</p><p>イーディは、ゴルビーさん気を巧みに反らす工藤流と</p><p>ゴルビーさんの予想を壮絶に裏切る謎の動きをするダダドムゥおじ様の技を</p><p>使い分けて、翻弄し続ける</p><p>ククク、楽しいネェ楽しいネェ</p><p>顔は、満面の笑みだ</p><p>こんなのもできるヨはっ、ハァァァ</p><p>今度は、鋭く直線的なだが凄まじいスピードの突撃を披露する</p><p>こ、このスピードは</p><p>そうだネレイちゃんは、いつもこんな風だよネ</p><p>ゴルビーさんは、レイちゃんとは対戦経験がある</p><p>レイちゃんの華やかな突進力をイーディは、完璧に再現していた</p><p>結局、イーディさんには、守るべき流派が無いから</p><p>翔姉ちゃんが、解説してくれる</p><p>美智ちゃんは他の人の技を研究・解析はするけれど、自分はあくまでも工藤流古武術・継承者であるっていう自負があるでしょだから、実際の闘いではピンチになった時のフェイントぐらいでしか、他流派の技は使わないわ</p><p>でも、イーディさんの場合はお祖母様から暗殺術を習ってきたけれどそれは、暗殺教団の中で習える体術がそれしか無かったからでしょイーディさんのお祖母様も、他の技を学んじゃいけないなんて言い残されてはいないでしょうし</p><p>同じ気を重視する技を使う、美智に惹かれたし</p><p>美智や他の人との稽古で学んだことは、どんどん貪欲に自分のものにしている</p><p>新しく出会った技を、人前で使うことにも躊躇が無い</p><p>もう暗殺教団の暗殺者じゃないのよね自分のことを、あなたたち家族の守護者としか思ってないから何でもアリなのよ、あの子</p><p>だから、正直、今のあの子なら、あたしの配下に欲しいけれど</p><p>無理だってばこの子たちのところに居るからこそあれだけ強いんだからさ</p><p>恭子さんが、パートナーに言った</p><p>香月セキュリティ・サービスだって欲しいわよイーディさん、多分、今、あたしたちの中で一番強いもの</p><p>翔姉ちゃんが、言った</p><p>あ、もちろん恭子さんたちには敵いませんよわたくしと、麗華、美智さん、イーディさんの４人の中ではって言う意味です</p><p>あれれ、マルゴは</p><p>恭子さんが、笑って翔姉ちゃんに尋ねる</p><p>マルゴさんは、恭子さんたちと同じですあの人はわたくしたちに、絶対に能力の全てを見せてくれませんから</p><p>本当に闘える人間は何ができて、何ができないか、隠しているものさ強い人間がそうだっていうわけじゃないよ闘うってことを、職業にするプロはね</p><p>プロは能力の底を見せない</p><p>やったことがなくても、やったことのあるフリをするできないと思ったら、もっと、こうした方が合理的なのにと対案を示すだけでできませんとは言わない何ができないか知られるのは弱点を示すのと同じだからねそれを衝いて、殺されることになる</p><p>マルゴさんは本物のプロなんですね</p><p>プロだよそういう風に、あたしが教育した本人も望んでいたあの子は、どんなことがあっても男に屈しない力を求めていたから</p><p>マルゴさんは１２歳で輪姦された</p><p>その中の１人は実の父親だった</p><p>あの頃は、鋭いだけで危なかったけれど寧やあんたたちに出会って、随分、丸くなった落ち着いてくれたよねそれに今はあたしたちとは、違う道に進もうとしているし</p><p>マルゴさんは、裏社会を離れ表の世界で、生きていこうとしている</p><p>残念ですかご自分の後継者になさりたかったんでしょ</p><p>翔姉ちゃんが、恭子さんに尋ねる</p><p>全然あたしの後継者なんて必要ないよそれにね、人は若いときに修行して、自分の身体で学んだことは忘れないからね</p><p>恭子さんは、笑顔でそう言った</p><p>例えば、あたしが今すぐ裏社会から引退してそうだねブラジルでドラッグストアか何かの商売でも始めるとするだろそうなったら、あたしはもう裏社会の人間じゃないただの市井の中にいるお店のオバチャンだでもあたしの行動原理は、裏社会の闘士だった時と何も変わらないよ誰を信用して、誰を信じないか不正を見た時に、どう反応するかお店のオバチャンとしての損得勘定ではなく、あたしは裏社会の理屈で動くよ死ぬまでねそれが、あたしの魂に刻まれているルールなんだから</p><p>魂に刻まれているルール</p><p>マルゴだって、そうだろうどんな道に進んだってあたしが教えた、生き残っていくためのルールは忘れないよあたしがあの子にした教育は、どこへ行ったって花を咲かすはずさだからあたしは満足だ</p><p>て、言ってるけれど今回、あの子が顔を出さなかったことを悲しんでいるのよキョーコは</p><p>マルゴさんは格闘技の試合に出るための調整が必要だからと言って、今回のロサンゼルス旅行には参加しなかったそうだ</p><p>仕方ないっての今はあたしから、なるべく離れていないといけないって思ってんだろ可愛いじゃないかマルゴらしくて</p><p>その代わりにあの子をあたしに鍛えてくれって送ってきたんだろ</p><p>恭子さんの眼が、イーディを見る</p><p>それとうちの娘が、あんまりにも不甲斐ないから鍛え直せってメッセージよねこれ</p><p>ミス・コーデリアは、ゴルビーさんを見た</p><p>まったく１０日近くも、一緒に寝起きしてあの子の力の底が見えなかったなんて</p><p>ま出自が暗殺者だからね本能的に、ニキータみたいな娘に対してこそ、自分の能力を見せないようにしたんだろあの子ニコニコしていて、実はメチャクチャ頭が良いし</p><p>イーディはまだ、ゴルビーさんを翻弄している</p><p>すっかり、ゴルビーさんは焦って汗だくで、イーディに立ち向かっているが</p><p>イーディは、汗一つかかずにニコニコしたまま、ゴルビーさんをいなしている</p><p>自分の本当の強さを知ったら、ニキータがあんたや寧を放ったらかしにして、決闘を仕掛けて来る可能性があったからね</p><p>日本からロサンゼルスまでの密航</p><p>ゴルビーさんが案内役なのにイーディと対決するようなことになったら、オレや寧が困る</p><p>だから、イーディはゴルビーさんの前では、強い気を発さずに、ずっと弱いフリをしていたのかその結果、ゴルビーさんに馬鹿にされることになっても</p><p>まったく恐ろしい子だよそもそもの肉体が良い上に、美智さんの解析した技をどんどん覚えていて稽古相手にも、全然不自由していないねあれでまだ１６歳だろこれからも、まだまだ伸びてく一方だろうね</p><p>恭子さんは、イーディをそう評した</p><p>でもイーディには、危険な仕事はさせませんよ</p><p>判ってるあたしだってあの子のお姉様なんだよ</p><p>ニッと、恭子さんはオレに微笑む</p><p>それでも、あたしが教えてあげられることは全て伝えるさそれをどう生かしていくかは、あの子の勝手だあの子の人生だからね</p><p>キョーコが教えたいだけでしょ</p><p>ミス・コーデリアが、クスッと笑う</p><p>ああまあ、お姉様の我が儘に付き合ってもらうさそれが妹ってもんだろ</p><p>わたくしも妹ですが</p><p>翔姉ちゃんが、恭子さんに言う</p><p>判ってるよあんたも、別メニューで鍛えてあげるから覚悟しておくんだね</p><p>さてそろそろだね</p><p>イーディとゴルビーさんの闘いは</p><p>ゴルビーさんは、全身汗まみれで片膝を付いている</p><p>一方、イーディはまだまだ元気だ</p><p>シュッシュッと、軽いフットワークでシャドーボクシングみたいなことをしている</p><p>アナタ、ホントに弱いネ</p><p>ニタァと、ゴルビーさんに微笑む</p><p>な、何よっあ、あんたが底なしに強いんでしょっ</p><p>半ギレ気味に喚くゴルビーさん</p><p>大体、どういうことなのよっわたくしは、日本で一番強いのは、あの麗華って女だって聞いていたわよっなのに、あの女は大したことなかったじゃないっだからあんたみたいな女に、つい油断しちゃったのよっこのっ卑怯者っ</p><p>アナタ、何も判ってないネェ</p><p>憐れみの眼で、ゴルビーさんを見る</p><p>レイは強いネアタシより強いヨ</p><p>そんなこと無いわよっわたくしは、実際にあの女と闘っているんだからっ</p><p>ハァハアしながらも、ゴルビーさんはそう叫ぶ</p><p>たかだか１回それも、範囲の決められた状況でダロ</p><p>この間のレイちゃん対ゴルビーさんの闘いは</p><p>サッカーの試合のハーフタイムに行われた</p><p>だから、時間にして１０分程度</p><p>闘う場所も、試合会場の芝生を痛めないようにグラウンド外のあらかじめ決められた場所だった</p><p>テレビ中継するカメラの位置の問題もあったし</p><p>レイはアタシよりも、持久力とスタミナがあるネもし、２４時間ブッ通しで闘ったらアタシの方が負けるねレイは、防御も上手いし、耐久力もある守りに徹して、アタシが疲労するのを待つダロウネ</p><p>イーディは、そう分析する</p><p>アタシは、それをセックスの時に理解シタネアタシや美智は、Darlingとセックスしたら３回連続が限界ね腰が疲れて、クッタクタになるネだけど、レイはこの間、５回連続でも、全然元気だったネ全部、中出しされてDarlingのこと、優しく抱きしめていたネあれを見たら勝てないって判ったネ</p><p>ななな、何の話よッッ</p><p>ゴルビーさんが、喚く</p><p>セックスは大切ネセックスすれば、するほどアタシたちは強くなるネアタシも、美智も、レイもそうネ</p><p>イーディが、翔姉ちゃんを見る</p><p>ショウは、強くなっタカ</p><p>いえ、あの昨日の今日だから、まだよく判らないわ</p><p>きっと強くなっているネアタシには判ル</p><p>そして、ニコッとオレに微笑む</p><p>Darlingは、女を強くスルカラ</p><p>メグミもマナもネイもミナホもそうねみんな、Darlingと一緒に寝るとどんどん強くなってくネ</p><p>イーディは、この場に居るオレの女たちを見ていく</p><p>ミナホ姉さんたちは闘いに巻き込まれないよう、少し離れたところから、こっちを見ていた</p><p>アタシたちのDarlingはスゴイ人ねだけど、闘う人ジャナイだから</p><p>スッと、ファイティング・ポーズを取る</p><p>アタシが闘うのネ</p><p>アナタちょっとプライドが高すぎるネそして、頭が悪い頭の良い人なら、とっくにアタシに負けた屈辱で泣き出しているネ</p><p>そう告げられた、ゴルビーさんは</p><p>屈辱なんて感じるはずが無いでしょだって、わたくし</p><p>ギッと、イーディを睨む</p><p>まだ、あんたに負けてないですものっ</p><p>そして、ズサァァッと宙に舞ったッ</p><p>オレの方に</p><p>そう来ると思ってたわ</p><p>オレに飛び掛かって来たゴルビーさんを翔姉ちゃんが、取り押さえている</p><p>な、何ィィィ</p><p>舐めないでね、わたくしもプロだからプロの警護人よパワーは、あなたに劣っていてもスピードでは、負けないわッ</p><p>チィィィッ</p><p>ゴルビーさんは、舌打ちして翔姉ちゃんの手を振りほどくと、後方へ飛ぶッ</p><p>はい、残念ネ</p><p>そこには、イーディが待っていた</p><p>アナタDarlingを人質にしようとしたネちょっと卑怯ジャナイノ</p><p>わたくしは裏社会の人間よっあんたのダメージになることなら、人質でもなんでも取るわよっ</p><p>ゴルビーさんが、叫んだ</p><p>あたしの教育が悪かったみたいね</p><p>寧たちの方へ向かわなかっただけ、まだマシさ</p><p>ミス・コーデリアに、恭子さんが言う</p><p>いや、ゴルビーさんは寧に気があるから男のオレを狙ったんだろう</p><p>ならあたしも、アナタのダメージになることをするネッ</p><p>ビリビリビリィィ</p><p>イーディが、ゴルビーさんの服を引き裂く</p><p>ゴルビーさんの胸元が露わになる</p><p>叫ぶ、ゴルビーさん</p><p>アタシが、さっきから何もしなかったと思ってイルノ</p><p>イーディが、手の中に隠していた小さな刃物を示す</p><p>アナタの服いっぱい切れ込みを作っておいたネ後は引っ張るダケ</p><p>ちょっとちょっと待ちなさいよっ</p><p>闘いに待ったは無いネ</p><p>イーディの身体が加速する</p><p>ゴルビーさんはすでに疲労しきっている</p><p>イーディのスピードに、対応できない</p><p>ビリリリィィィィ</p><p>ビリィッッビリリリィ</p><p>イーディによって、毟られるようにゴルビーさんの白い服が破り取られていく</p><p>お、お、お姉様ぁぁッッ</p><p>ゴルビーさんは、ミス・コーデリアに助けを求めるが</p><p>まあ、これは良い出し物ねニキータのストリップが見られるなんて</p><p>ああ、良いねぇ</p><p>恭子さんともども、かぶり付くように脱がされるゴルビーさんを見ている</p><p>いやぁぁ、いゃぁぁ、やめてぇぇぇ</p><p>ゴルビーさんの肌は白い</p><p>さすがロシア系</p><p>こんなに白いんだ</p><p>ヨシくん、何を見ているのよ</p><p>遠くでメグが、オレを怒るが</p><p>いやいや、メグお姉ちゃん襲われたのは、お兄ちゃんなんだから見る権利はあるよ</p><p>そうそう見せてあげようっこういうことは、大きな心でねっ</p><p>マナと寧が、メグを抑えてくれる</p><p>もはや、ゴルビーさんの服はボロボロだ</p><p>足はブーツを履いたままだけれど</p><p>身体はほとんど下着が剥き出しになっている</p><p>も、もういいでしょっ</p><p>ゴルビーさんが、胸と股間を隠してイーディに言う</p><p>まだブラジャーとパンティが残っているネ</p><p>イーディは、手の中の刃物を振ってゴルビーさんに言う</p><p>こ、これはこれだけは許さないわよっ</p><p>許すか許さないかは、アタシの決めることネ</p><p>ニッと微笑むイーディ</p><p>な、何よっあんたみたいな色黒女に、こんな目に合わされるなんて屈辱よっ</p><p>ゴルビーさんは、それでもイーディを睨んでいる</p><p>これでも、まだ心が折れないネ困った人ネ、アナタ</p><p>当たり前よわたくしは負けないわ絶対にあんたなんかに負けるものですかっ</p><p>シンゲツッッ</p><p>イーディが気を放った</p><p>前の様な全方位への放出では無い</p><p>美智たちと何度も練習を重ね今では、全方位と一方向に切り替えられるようになっている</p><p>イーディの鋭い気が全てゴルビーさんに注がれるっ</p><p>あぐぐぅッッ</p><p>その場にぐらりと倒れるゴルビーさん</p><p>あれは突然、心臓が止められるみたいな衝撃があるから</p><p>心月体験者のミス・コーデリアが言った</p><p>イーディは、スタスタと倒れたゴルビーさんにところへ行き</p><p>残っていたブラジャーとパンティを切り裂いた</p><p>取ったナリィィ</p><p>戦利品を片手に叫ぶイーディ</p><p>Darling、Darling</p><p>ニコニコ顔で、オレを呼ぶ</p><p>え、何だ</p><p>ゴルビーさんの両脚を大きく拡げて</p><p>ゴカイチョーッッ</p><p>オレに向かってゴルビーさんの女性器を晒した</p><p>そろそろロサンゼルス編は、終わります</p><p>次は、日本に戻って工藤姉と遠藤とかのその後の話の予定</p><p>もう番外編なので、名前の由来について</p><p>元ネタのある人と無い人がいます</p><p>急に登場が決まって、慌てて名前を付けた人とか</p><p>克子とか初登場は、弓槻邸にメイドさんと執事がいたら面白いかなとか、急に思い付いただけだったし</p><p>とにかく、その場で頭に浮かんだ名前にしました</p><p>そういうキャラも、割りといます</p><p>他には、駅名シリーズとか</p><p>森下さんとか、竹芝センパイとか</p><p>竹芝さんは、本当にゆりかもめの竹芝駅に居た時に、名前を決めました</p><p>今日の話の人では</p><p>マルゴさんは、前にも書きましたが王妃マルゴとアメリカの連続殺人犯のスタークウェザーから</p><p>ミス・コーデリアは、シェイクスピアのリア王の末娘の名前</p><p>イーディーは、イーディ・セジウイック貰ったのは名前だけですセジウイックさん、白人だしニューオリンズの暗殺教団は、アメコミのエックスメンのアサッシン・ギルドからイメージしました</p><p>そして、キョーコ・メッサー本名、恭子・ドスノメッキー</p><p>あの３文オペラというミュージカルの名作があるのですが</p><p>その主人公の名前が、元のドイツ語版でメッキー・メッサー、英語版だとマック・ザ・ナイフ</p><p>まあ、切り裂きジャックジャック・ザ・リッパーから来ている命名なんでしょうが</p><p>で、その１幕１場にロンドンの街の中で、芸人が近頃世間を騒がせているマック・ザ・ナイフの犯罪小唄を歌っている</p><p>それを群衆が、聞いているわけです</p><p>で、その中にそのマック・ザ・ナイフ本人がいる</p><p>自分の犯罪を唄われてマック・ザ・ナイフ本人は、満足げに退場します</p><p>その時、娼婦ジェニーが退場した犯罪者の方を見て</p><p>今のがマック・ザ・ナイフさ</p><p>と言ったところで、暗転次の場に移るのですが</p><p>どうしてだか３文オペラの＊＊文庫版では</p><p>今のがドスのメッキーさ</p><p>メッキーはドイツ語版の名前なのでいいのですがドス</p><p>あの日本のヤクザが使う刃物がドスです</p><p>ナイフじゃ弱いと思ったのでしょうか</p><p>しかし、私はこの＊＊文庫版の３文オペラの公演を観たことがありまして</p><p>今のが、ドスノメッキーさ</p><p>観客は全員ドスのメッキーではなくトスノメッキーという名前の人だと思っていました</p><p>ロシア系の人なのかなと</p><p>やっぱり、あの翻訳家の先生は、耳で聞いて混乱しない翻訳をするべきだと思います</p><p>その＊＊文庫版の翻訳の先生会ったことがありますけど本人には、言えなかったです</p><p>その時の思いを込めて恭子・ドスノメッキーという名前にしました</p><p>ちなみに３文オペラをブラジルを舞台にした作品に書き換えたのがマランドロで恭子さんの属する犯罪組織の名前に使わせてもらいました</p><p>595．レイプ会議</p><p>何するのよぉぉッッバカぁぁッッ</p><p>イーディに強制開脚、女性器開帳をさせられてゴルビーさんが喚く</p><p>何とか身体に力を入れて、イーディから離れようとするが</p><p>ダメなのネアナタのカラダはアタシの支配下なのネ</p><p>屈託無く、笑うイーディ</p><p>心月による支配が、まだ効いているのか</p><p>ゴルビーさんは、自分の意志では身体を自由に動かすことができない</p><p>そろそろ、負けを認めた方がイイんジャないカナ</p><p>ゴルビーさんは、それでも</p><p>ま、負けてないもんっこんなことぐらいで、このわたくしが</p><p>何という、強い心ここまでされても、負けを認めないのか</p><p>あっ、そうナノネ</p><p>イーディは、ゴルビーさんのピンク色の乳首を指でビンッと弾く</p><p>ゴルビーさんは、甘い喘ぎ声を上げた</p><p>美智はサムライ・ガールだからこの技をこういう風には使わないねでも、アタシはただのGuardianだから、どんなエグイこともするネ</p><p>そう言いながら、イーディはオレを見る</p><p>Darlingにもこういう使い方のあることを、知っておいて欲しいしネ</p><p>こういう使い方</p><p>アタシこのオンナの性感を、完全に制圧しているネDarling、このオンナ、レイプしたいカナ</p><p>ゴルビーさんをレイプする</p><p>闘うことを生業にしているオンナが、闘いに負けたンダモノ何をサレテも仕方ないノネ</p><p>イーディは、ニッと笑う</p><p>ま、まだ負けてないッッッ</p><p>ゴルビーさんは、そう叫ぶが</p><p>あらら、そうデスカパァウッ</p><p>イーディが、ゴルビーさんの下腹部に向けて気を放つ</p><p>ま、待って待っていやぁぁっっ</p><p>ゴルビーさんの大きく開かれた、股間から水流が</p><p>シャァァァァァァァァ</p><p>大きく弧を描いてゴルビーさんは、オレたちの前で放尿する</p><p>す、スゴイ勢いだ</p><p>あ弓なりに飛び散るオシッコの水滴が、虹を生んだ</p><p>さすが、ロサンゼルスの陽光は強く輝いている</p><p>おっ、いいね写真を撮っておこう</p><p>恭子さんが、カメラを取りだしパシャパシャと撮影する</p><p>いや、いや、いやぁぁお姉様ぁぁ、お姉様、助けてぇぇぇっ</p><p>ゴルビーさんは、自分のお姉様であるミス・コーデリアに泣きつくが</p><p>大口叩いて、負けたあなたが悪いのよ</p><p>散々、教えたはずよ目の前に居る人間の実力を見誤るなってあなた、年下だと思ってイーディのことを舐めてたんでしょ</p><p>確かに、あなたは１７歳にしては使える方だけど世の中には、もっともっと恐ろしい子たちが居るのよそういうことを感じて欲しくて、あたしはあなたをトーキョーに修行に出したのに、あなたは増長して帰って来た</p><p>ショロロロ</p><p>ゴルビーさんの排尿が終わる</p><p>まさかと思うけれどあんた、麗華さんや、あんたの配下に付けたバービーやルビーより、自分の方が強いとか勘違いしてきたんじゃないだろうね</p><p>恭子さんがゴルビーさんに言う</p><p>だって実際、わたくしの方が</p><p>ふーん、あの子らと本気で闘ってみたの</p><p>あんたの勝手な採点で出した答えでの話だろ</p><p>恭子さんの言葉は鋭い</p><p>今、イーディと闘ってみて判ったでしょ本物のプロは、簡単に実力を見せたりはしないのよイーディは、ロサンゼルスに到着するまでの１０日間、完全にあなたに能力を隠しきったわだから、あなたはこの子を舐め切っていた</p><p>ミス・コーデリアが穏やかに言う</p><p>わたくしが騙されていたというのですか</p><p>バーカあんたはプロだろう見抜けなかったあんたがマヌケってことさニキータ、もう身体は動かせるかい</p><p>ゴルビーさんは、身体に力を入れようとするが</p><p>動かせません</p><p>じゃあ、殺されるか、犯されるか好きな方を選んで</p><p>あんた散々、イーディに対して失礼なことを言ってたじゃないかそれに、１０日間の道中で寧たちにも失礼をブッこいてくれたらしいね</p><p>ゴルビーさんは、ずっと寧を口説いていた</p><p>そして、オレのことは完全無視だ</p><p>この子たちが、あたしの大切なFamilyだってことはあらかじめ伝えておいたはずだよ</p><p>だってそれは、あのコーデリアお姉様</p><p>恭子さんの追求に、ゴルビーさんはミス・コーデリアに助けを求める</p><p>残念だけれどあたしは、どうしてあげることもできないわ</p><p>冷たく、ミス・コーデリアは言った</p><p>そうニキータは、ちゃんと自分の罪を償うんだよイーディに対して命か貞操か、どちらか両方かもしれない身も心も、人間としての尊厳の全てを奪われるんだよ</p><p>ゾッとするゴルビーさん</p><p>わ、わたくしが一体、どんな罪を犯したというのですか</p><p>キッと恭子さんを睨む</p><p>闘って負けたろあたしたちの世界では負けるのは罪だよ負けた人間は、勝った人間に何をされても文句は言えないんだよ</p><p>恭子さんは、静かに答えた</p><p>だから、みんな勝つことよりも負けないことに必死になる命は一つしか無いんだ負けたら、即、殺されるやり直しは、できないからね</p><p>それまでずっと勝っていても、どこかで１回負けたら死ぬこともある</p><p>それが世の中だだからこそ、みんな自分の眼の前にいる人間の力を、正確に測ろうとする闘って良い相手なのかどうなのか勝てるのかもし、負けるとしても殺されないレベルで留めることはできるのか負けないためには自分より強い相手とは、絶対に闘わないことさどうしても、そういう相手を敵に廻してしまったら一撃で相手を抹殺する手段を探すんだ相手にはチャンスを与えずに、どうしたら抹殺できるかを考えるダメなら逃げる嫌な相手でも頭を下げるそれで真っ正面からの闘いを回避できるのならそういうことを常に考えていないといけないプロなら・大人ならねそういう切実さをニキータは、少しも理解していなかったようだね</p><p>あたしの責任ねあたしがこの子を甘やかしてきたから</p><p>ミス・コーデリアが俯く</p><p>まそういうことだねだから、コーデリアはイーディに負けたニキータが、殺されても犯されても、絶対に文句は言わないし恨みを抱かないそうだね</p><p>ええ判っているわキョーコ</p><p>お、お姉様は、わたくしを見捨てるのですか</p><p>ゴルビーさんが、絶句する</p><p>見捨てるあなたあなた、これだけあたしに恥をかかせておいて、まだそんなことを言うの</p><p>わたくしがコーデリアお姉様に、恥を</p><p>反省の色が見られないようなら例え、命だけは取られなかったとしても、もう帰って来なくていいからあなたには、本当に失望したわニキータ</p><p>ミス・コーデリアは真顔で言った</p><p>香月セキュリティ・サービスの麗華さんとあなたとの闘いは、一見、お遊びでしかないけれどね恭子とあたしのこれからの日本でのビジネスにとっては、大きな意味があるものなのよそれをあなたみたいなバカな娘に、メチャクチャにされるわけにはいかないのもう少し頭の良い子だと思ったから、抜擢してあげたのにサイアクよ、あなた日本側のスタッフに、威張り散らしてきただけじゃない</p><p>ミス・コーデリアは本気で怒っている</p><p>みんな、あなたの後ろに恭子とあたしが居るから、あなたみたいなデキの悪い小娘にも、優しく相手してくれたのよっそれなのに自分の実力が認められたと勘違いして、増長して恥を知りなさいっ恥を</p><p>も申し訳ございませんっ</p><p>あ泣いた</p><p>ついに、泣いた</p><p>ゴルビーさんが、ポロポロと大粒の涙を零す</p><p>悪いけれどあたしも、これからあなたみたいなデキの悪い娘を推薦してしまった罰として、恭子に虐められることになっているのよ</p><p>ミス・コーデリアは、嘆息する</p><p>ああ、今日はこれからコーデリアのお仕置き大会だよイーニーとミーニーが、今、家で準備しているからね</p><p>そうなのよ本当ならあなたのロスト・ヴァージンを一緒に観ていたいんだけれどあたしも罰せられる身だからうふふ、楽しみだわきっと、あたし、メチャクチャにされちゃうのね</p><p>わ、わたくしもそちらに参加したいです</p><p>ゴルビーさんが呟く</p><p>甘ったれんじゃないよあんたは、こっちで男に犯されてろっ</p><p>い、嫌です恭子お姉様ぁっわたくし男は</p><p>ミナホビデオと写真は、撮っておいてくれるよね</p><p>恭子さんが、ミナホ姉さんに振り向く</p><p>ミナホ姉さんは、とっくにこちらの騒ぎには興味が無いといった感じでカーデン・テーブルでパソコンを開いて、自分の仕事をしていた</p><p>ええレイプの場合でしたら、撮っておきますわ殺すんでしたら、証拠は残しませんから</p><p>ミナホ姉さんは、クールに答える</p><p>あうぐぐっ</p><p>怯えるゴルビーさん</p><p>最終的にどっちにするのかは、イーディに任せるよ勝ったのはイーディなんだから当然の権利だね</p><p>恭子さんは、そう言って笑った</p><p>わ、わたくしはまだ負けていませんっ</p><p>ゴルビーさんは、断固として負けを認めない</p><p>ボロボロと泣きながら、必死でミス・コーデリアに訴えている</p><p>まだそんなことを言っているのイーディニキータの鼻っ柱でも、正拳でブッ潰してやったら</p><p>恭子さんの過激な発言に、イーディは</p><p>顔は綺麗なままにしておかないと、Darlingが楽しめないネ</p><p>ケロッとした顔で、そう言った</p><p>Darling、どうするネDarlingがシタくなかったら、ブッ殺すヨ</p><p>アタシはDarlingのオンナだからアタシの獲物は、Darlingのネドウスルこのオンナ、VirginダヨプニプニしてるしDarling、まだロシア系の白い肌の子とはシテないネレイプしてみたい</p><p>ゴルビーさんを見る</p><p>イーディに全裸に剥かれ脱力したまま、開脚している</p><p>うん、本当に肌が白いな</p><p>金髪もアニエスの金髪よりも、濃い黄金色だ</p><p>顔も綺麗だし気の強い人が、泣いている顔がまたいい</p><p>ロシア系の人は、１０代だと天使の様に美しいっていうの本当だな</p><p>だ、ダメよヨシくんっ</p><p>メグが、オレに叫ぶ</p><p>そ、そんな人とエッチするなんて</p><p>え、どうしてメグお姉ちゃんゴルビーさん綺麗じゃんこんなに綺麗な人なんだし、ヴァージンなんだよ折角なんだから、お兄ちゃんに味わってもらおうよ</p><p>そうだよっロシアッ子の処女なんて、なかなかできないんだからっヨッちゃん、楽しんでおいでよっ</p><p>寧も、笑っている</p><p>だけど寧お姉さん</p><p>メグは納得できないらしい</p><p>判らないの、メグちゃんこれは良い機会なんだよっ</p><p>別にゴルビーちゃんを、あたしたちの家族にするっていうんじゃないんだよ単純に、ヨッちゃんはゴルビーちゃんの肉体を楽しむだけっ</p><p>ヨッちゃんヨッちゃんは、処女を奪ってもゴルビーちゃんの人生に責任を負わなくて良いんだよ今、ゴルビーちゃんと、恭子さん、ミス・コーデリアの話を聞いていたでしょゴルビーちゃんが、罰を受けなきゃいけないのは彼女が、そういう世界の人間だからであってヨッちゃんのせいじゃない</p><p>オレのせいじゃない</p><p>そしてあたしたちは、彼女にずっと侮辱されてきたし、その積み重ねの結果として、イーディが彼女と決闘して勝ったんだからね何をするのも当然の権利なんだよ</p><p>別に良いんだよヨッちゃんがゴルビーちゃんに女性的な魅力を感じないのならレイプしなくたっていい無理をすることは無いんだその時は</p><p>寧の言葉をイーディが受ける</p><p>このオンナの身体に、タトゥを入れるネワタシはイーディに負けました男に犯してもらう魅力さえ無いオンナですッテ</p><p>ああ、美智を通してみすずたちの妄想を聞かされているから</p><p>そういう発想が出て来るんだな</p><p>そそんなの嫌よおっ</p><p>ハァウッ</p><p>再度、イーディが集束型の心月を食らわせる</p><p>アガガカフッ</p><p>悶絶する、ゴルビーさん</p><p>あ、また股間から、ピュッと尿を発する</p><p>その子汚いわイーディさん、シャワールームに入れて、身体を洗ってきて</p><p>ノートパソコンをパタンと閉じてミナホ姉さんが言う</p><p>合点ダァあらよっト</p><p>イーディが、ゴルビーさんの身体をヒョイと担ぎ上げる</p><p>パワーのある子なんだよな</p><p>あ、待ってあたしも行くっ</p><p>あたしも、手伝います</p><p>家の中に、悶絶したゴルビーを運ぶイーディを寧とメグが追い掛ける</p><p>さてとじゃあ、あたしたちは帰るか引き取りは、明日の朝でいい</p><p>恭子さんが、ミナホ姉さんに尋ねる</p><p>ええ、こちらで調教しておきます</p><p>ミナホ姉さんは、平然と答えた</p><p>ニキータは、ビジュアル的には最高だからねこれからも、日本での戦略には使っていきたいんだ日本人は、ああいう美人に弱いしね</p><p>念を押してしておくけれど別に、あの子をあなたにあげるわけじゃないからねニキータは、あたしの可愛いペットなんだから</p><p>でも、あの子はこの辺りで挫折を味わうべきだしあなたにレイプされることで、もっと良くなると思うのよレズビアンとしても</p><p>な、何を考えているんだこの人</p><p>だから、今夜は容赦しないで、イジメてあげて男なんて、二度と嫌って思わせるのよニキータは、身体は丈夫だから７回ぐらい連続でしても大丈夫だからね</p><p>メグミちゃん、納得いかないだろうけれど慣れてもらうしかないんだよ</p><p>恭子さんが、困惑顔のメグに言う</p><p>これからだってこの子には、色んな女の子を抱いてもらうことになるだろうから</p><p>どうしてですどうして、ヨシくんが</p><p>メグの言葉に、恭子さんは</p><p>助かるんだよあたしたちが</p><p>この子は、身内だろニキータだって、コーデリアの身内だこういう身内が起こした時の不祥事を、身内の人間で処理できるのはとても助かる</p><p>身内</p><p>ニキータに、自分の失敗の大きさを身にしみて判らせるためには男に犯されるしかないあの子はレズビアンだからねあたしたちが責めたら、むしろご褒美になってしまうからね でも、そんなのおいそれと、誰かに頼めることじゃないだろいやぁ、助かったよ身内に男の子が１人居るっていうのは、心強いね</p><p>恭子さんは、オレに微笑んだ</p><p>こ、こういうことがこれからも続くんですか</p><p>恵美あたしたちは、犯罪組織なのよ</p><p>恭子さんもコーデリアさんも、あたしたちの家族よ家族の手助けをするのは、当然でしょあたしだって娼館が再開される時には、彼の助けを借りるわよ</p><p>ショックを受けるメグ</p><p>あなたも慣れてセックスしても、相手に情を感じてはダメよただ、性欲のままに犯すの家族とのセックスとは別よ使い分けるのいいわね</p><p>このイベントは、オレに対する教育でもあるんだ</p><p>今までみたいにセックスした全ての女をオレが背負っていくことはできない</p><p>オレの身体と心には、限界がある</p><p>何もかも、背負おうとしたらいつか潰れる</p><p>オレが潰れてしまったら残された家族たちが困ることになる</p><p>ニキータは、罰として男に犯される必要があったそれが、たまたま、あんただったってだけさで、あんたの方は純粋に、ニキータの肉体を楽しんでくれればいい今から明日の朝まで思いっきり、性欲をぶつけて良いんだ自分の女じゃないし、今夜一晩だけの関係だどんな無茶苦茶なことをしてもいいからね</p><p>あたしも許可するわ後から文句は言わないあ、妊娠させるつもりで、ガンガンやっちゃってねデキちゃっても、全然構わないから</p><p>ミス・コーデリアも、笑ってそう言った</p><p>ということでお姉さんたちは、退出するよあたしたちが見ていたら、あんたも気を遣って無茶ができないだろ</p><p>ビデオと写真を楽しみにしているわそれと明日の朝、あの子を引き取ったら、あたしが傷付いたあの子の女性器を優しく舐めて上げるつもりだから</p><p>ミス・コーデリアは、長い舌をペロッと出す</p><p>楽しみよ男に陵辱されてあの子、どれだけ焦燥して帰って来るかしらっ</p><p>まあ、その前にあたしたちはあたしたちで楽しもう</p><p>そうね、キョーコでは失礼</p><p>２人は、立ち去ろうとする</p><p>オレは、２人を引き止めた</p><p>オレがゴルビーさんをレイプするって、どうしてお二人とも、そう信じているんですか</p><p>オレの選択肢は</p><p>オレが拒絶する可能性は、どうして考えないんだ</p><p>ニキータは、１７歳で、処女で、かなりの美少女よ</p><p>ミス・コーデリアが、振り向いて言う</p><p>そんであんたの方は、健康的な男子で性欲旺盛ときている</p><p>恭子さんも、ククと笑う</p><p>今、突然、急性胃腸炎にでもならない限りあなたは、ニキータの身体に覆い被さるわよ以上、Q.E.D証明終わりっ</p><p>ベッドルームに向かう</p><p>い、嫌よこんなの嫌ぁぁ</p><p>ゴルビーさんは、全裸でベッドの上に寝かされていた</p><p>イーディが、完全に彼女の肉体を掌握している</p><p>心月を悪用すると、こんなことまでできる</p><p>あ、メグちゃんあたしが動画のカメラを操作するから、メグちゃんとマナちゃんで写真を撮ってくれる</p><p>寧が、笑顔でメグにカメラを差し出す</p><p>寧姉さんあたしは</p><p>メグちゃんはさヨッちゃんに、自分の作ったご飯以外は食べて欲しくないとか思ってる</p><p>たまにはさっレストランへ行って、色んな国の美味しい食事も味わって欲しいって思わない</p><p>それは思いますけれど</p><p>でしょそれで今、ここにロシア料理のご馳走が並んでるんだよそういうことなんだってば</p><p>おうちでのご飯は克姉やメグちゃんが作ってるでしょそれはとっても美味しいし、愛情がとっても籠もっているってことも、ヨッちゃんにちゃんと伝わってる</p><p>でも、たまには外食して家では食べられないようなものも、味わってもらわないとヨッちゃんが、広い世界を知らないままになっちゃうでしょ</p><p>寧の話を、メグはジッと聞いている</p><p>レストランの食事はそりゃ、プロのコックさんが、お客さんに対して愛情を込めて作っているんだろうけれど家族の作る料理の愛情とは、違うものだよねでも、美味しいことに代わりは無い</p><p>だから、ヨシくんが他の子とエッチするのを見過ごせって言うんですか</p><p>恵美、それ以上言うのならあなたの正妻の称号を剥奪するわよ</p><p>あなたが、彼の正妻として振る舞うことは、みんなが許しているけれど彼は、あなた一人のものではないのよ</p><p>うん、メグお姉ちゃんは自分が認めた女の子以外は、お兄ちゃんにエッチして欲しくないんでしょそれは判るけれど</p><p>お兄ちゃんが、したいかどうかの方が大切なんだよ</p><p>そうだよヨッちゃんがしたいって言うんならあたし、どんな女の子だって連れてくるよヨッちゃんが喜んでくれる方が嬉しいものっあたし、ヨッちゃんのために生きてるんだし</p><p>そうだよね、寧お姉ちゃんマナもそうお兄ちゃんがエッチしている時の、気持ち良さそうな顔が見られるんなら何でもするもんっ</p><p>メグはオレの女の中で、一番、普通の子の感覚を持っている</p><p>それに対してマナは、オレのセックス奴隷だし寧は、オレに対してもの凄ーく依存しきっている</p><p>今のオレは戸籍上は寧の唯一の親族、双子の弟であり愛しい恋人でもある</p><p>恵美の方が一般的な考え方なんだってことは、あたしにも判っているわでもうちの家族は異常なのよ異常な子ばかりが集まって、この人を要にして何とかバランスを取っているわ恵美の意志を尊重したらこの子は、家族以外の女の子とはセックスできないルールになるでしょ</p><p>それでいいじゃないですかヨシくんには、家族の女の子としかセックスして欲しくないです</p><p>メグは、そう言う</p><p>そうやって、縛り付けたら彼の心が息苦しくなるでしょそれに、今はそういうルールでも、その内に恵美は正妻しかセックスしちゃいけないとかにルール変更しようとするんじゃない</p><p>そんなことはしないです</p><p>そうかしらあなたは、そっちの方向へ暴走して行くと思うわよ</p><p>ミナホ姉さんは、釘を刺す</p><p>ま、いいわ多数決を取りましょうこのゴルビーさんを彼が犯しても良いと思う人手を上げて</p><p>寧とマナが、すぐに手を上げた</p><p>ゴルビーさんを見張っているイーディも</p><p>アタシも、そうするべきだと思うネ</p><p>手を上げる</p><p>翔さんは、どう</p><p>翔姉ちゃんは部屋の入り口の辺りに、立っていた</p><p>恭子さんとゴルビーさんの会話が深刻になるにつれて</p><p>香月セキュリティ・サービス側の人間として、立ち入らない方が良いと判断していたらしい</p><p>ずっと大人しく、オレたちの会話を聞いているだけにしてくれていた</p><p>わたくしは昨夜、ロスト・ヴァージンしたばかりですので特にそう思うのかもしれませんが</p><p>恐る恐る翔姉ちゃんが、言う</p><p>恭子さんも、ミス・コーデリアも彼のこと、舐めてますよね</p><p>確かに、ニキータ・ゴルバチョフさんは筋金入りのレズビアンですから彼にレイプされるのは、苦痛を伴うだけの罰だとしか思っていないようですが</p><p>いえ、わたくしとしてはせっかくのこの機会に、彼女がわたくしたちと仲良くなって下さる方が助かるんです</p><p>翔さんの推察は、半分だけ当たっているわ</p><p>判っていないのは、コーデリアさんだけよ恭子さんは最初から、そのつもりよ</p><p>あの人今回のあたしたちのロサンゼルス出向メンバーに、レズッ気のある女が１人もいないからそういうことにはならないと、思い込んでいるんでしょうけれど</p><p>ミナホ姉さんが、ゆっくりと服を脱ぎ出す</p><p>あたし娼婦時代には、レズビアンのテクニックも学んでいるのよ</p><p>罰じゃ無いわ天国へ送ってあげるそして、その次は男の子とのセックスの素晴らしさを学びましょうね</p><p>愛の教師黒森御名穂が、ベッドに上がった</p><p>あなたはコーデリアさんに内緒で、あたしたちの陣営に来てもらうわ</p><p>ゴルビーさんを堕とすのか</p><p>名前の続き</p><p>白坂雪乃は永井豪先生の凄ノ王のヒロインの雪代さんから</p><p>雪代→雪白→白雪→白坂雪乃ですね</p><p>少年マガジンの連載なのに、ヒロインが主人公に告白して初キスした直後に、不良たちにレイプでロスト・ヴァージン、輪姦されるという少年漫画史に残る作品です</p><p>ビジュアルとか性格は、雪代さんとは全然違いますけど</p><p>いや、80年代の初めの頃のマガジンは暗くて、変なマンガばっかりだったような気がします</p><p>というか、少年マガジンほど時代によって、全然カラーが違うマンガ誌も珍しいので</p><p>暗いマンガばっかりだった時代から、ミスター味っ子や風のマリオみたいな技術とトンチで切り抜けるマンガの時代</p><p>拝み松五郎とノンストップ、恭平のヤンキーマンガ時代とか</p><p>主人公がヒロインと出会った途端にセックスしてしまったザ・スターとか</p><p>そういえば、ラブひなとスクランの萌え路線だった10年前と今もかなり違う</p><p>596．レイプ・オブ・ニキータ</p><p>あああーっうぐぅぅ嫌ぁぁッッ</p><p>さすが、ロシア系美少女喘ぎ声もでかい</p><p>窓ガラスがビリビリ振動するような大きな声で悦びを表現している</p><p>うふふ恭子さんたちは、豪快だからこういう、微細な責めは初めてでしょ</p><p>ミナホ姉さんがゴルビーさんの内ももを舐め上げていく</p><p>上質のベルベットで、全身の性感帯を優しく擦られるような快感を教えてあげるわ</p><p>うひぃぃぃぃっあぐぅ、あぐぅッッアアアウッ</p><p>ビクビクビクッと、腰を痙攣させるゴルビーさん</p><p>また絶頂に達したのか</p><p>割れ目から、ビュビュッと愛液を噴き出す</p><p>ゆ、許してぇぇもう、許してぇぇぇっ</p><p>ハァハァ、激しく息を吐いて濡れた眼で、懇願する</p><p>ダメよ明日の朝まで、楽しみましょうね</p><p>ミナホ姉さんは、楽しそうに微笑む</p><p>ヨッちゃんいいね、ニキータちゃんは家族にするんじゃないからねあの子は、ミス・コーデリアのペット恭子さんの恋人なんだからあたしたちにとっては、遠い親戚の子ぐらいの感覚でいて</p><p>寧がオレの眼を見つめて、そう言う</p><p>遠縁の子だから、仲良くはしてもいいんだよでも、家族じゃないニキータちゃんの将来については、ミス・コーデリアが責任を負っているんだそして、ミス・コーデリアが、ニキータちゃんを犯していいって許可してくれたんだからねヨッちゃんは、思いっきり欲望のままにあの子を犯しちゃっていいんだよ</p><p>そうそうお兄ちゃんは、何の責任も取らなくていいんだよコーデリアさんから、ペットの種付けを頼まれたって思ってればいいんだから</p><p>いいのかじゃなくってヨッちゃんは、そうするしかないのっ</p><p>寧が、両手でオレの頬を触ってオレの眼を覗き込むようにして言う</p><p>正直に答えてニキータちゃんとしたいあの我が儘で傲慢な女の子に、ヨッちゃんのオチンチンを挿れてみたい</p><p>ほら、あの艶姿を見てどう</p><p>ゴルビーさんは</p><p>ノオオッノオオオッそこは、ダメぇぇぇぇっいやぁっ、いやぁぁ休ませてぇぇ、お願いだから休ませてぇぇぇ</p><p>雪のように白かった肌が、ピンク色に紅潮している</p><p>全身に汗をかいて快感に打ち震えている</p><p>うんしたい抱いてみたい吐き出したいよ</p><p>正直に、オレは自分の欲求を示した</p><p>それでいいんだよっ</p><p>ニコッと寧が笑う</p><p>メグちゃん、ヨッちゃんにフェラチオしてあげてっ</p><p>メグは困惑している</p><p>嫌ならいいよマナちゃんにしてもらうからあ、翔お姉さんでもいいかっ</p><p>ニッと微笑む、寧</p><p>わ、判りましたあたしがしますっ</p><p>メグがスタスタとオレの前に来る</p><p>ヨシくんっ、オチンチン出してっ</p><p>あ、まだプンプンしているな</p><p>あ、そんなんじゃダメだね失格だよマナちゃん、翔お姉さんにフェラチオのやり方を教えてあげて</p><p>はーい、翔お姉さんこっちへ来てっ</p><p>メグは、慌ててそう言うが</p><p>あたしたちの関係はさ微妙なバランスで成立しているんだよっ判ってるよねっ</p><p>寧が厳しい表情で、メグに言う</p><p>あたしは絶対に、ヨッちゃん以外の男の人とセックスしないそう誓っているマナちゃんは</p><p>あたしもですっお兄ちゃん以外の人とは、セックスしませんっ</p><p>もし、他の男に無理矢理レイプされたら、どうする</p><p>自殺しますお兄ちゃんに会わせる顔がないもの</p><p>マナは、ニコニコ顔でそう言い切った</p><p>あたしも、そうヨッちゃんを裏切るくらいなら死ぬよ絶対にね</p><p>そ、それはあたしだって、そうです</p><p>でもそういうのは全部、あたしたち女側の勝手な誓いでしょっ</p><p>寧が、低い声でメグに言う</p><p>あたしたちが、ヨッちゃんに貞操を守ると誓ったからってヨッちゃんにも、同じことを求めるのは間違っているよ</p><p>だけどあたし、家族の中のことでしたらガマンできますでも、ヨシくんが家族外の人とまでセックスするのは</p><p>何まさか浮気とか言うんじゃないよね</p><p>う浮気ですよあたしはそう思います</p><p>メグからしたら嬉しいことではないよな</p><p>じゃいいやそれを浮気と定義したとしても</p><p>ヨッちゃん、浮気していいよっていうかどんどんやっちゃってあたし、応援するからっ</p><p>寧姉さん</p><p>絶句するメグ</p><p>あたしも応援するぅどんどん浮気してお兄ちゃん</p><p>マナまでどうして</p><p>驚くメグに翔姉ちゃんが</p><p>この人があたしたち家族の方ばかり見ていたら、この子の心が壊れちゃうわよ</p><p>後ろから、オレを抱きしめる</p><p>ちゃんと家族の外の世界にも、興味を持ってもらわないと</p><p>外の世界</p><p>そうだよこのまま、ヨッちゃんが家族のことばかり心配して、家族のことしか見なくなったらヨッちゃんの人生は、とっても不幸なものになっちゃうでしょ</p><p>この夏休みみんなで、お屋敷からヨッちゃんを連れ出して色んなところへ行ったのはヨッちゃんに、広い世界を見て欲しかったからだよお屋敷の中に居ると家族のことを考えて、どんどん煮詰まっちゃうだけだから</p><p>オレはこの夏休み、本当にあちこちに連れ回された</p><p>ミナホ姉さんを中心とした、ヨーロッパ美術鑑賞旅行から</p><p>山の温泉に、海水浴</p><p>みすずたち香月家組とフランス語しか通じない、南洋の高級リゾート</p><p>そして、最後がこのロサンゼルス密入国だ</p><p>随行する家族は変わっても、オレだけは常に色んな土地へ連れて行かれた</p><p>うんもう、一生分、旅行したような気がする</p><p>オレ、今まで夏休みに旅行とかしたことなかったし</p><p>一生分じゃないよまだまだ世界は広いんだからもっともっと、ヨッちゃんと一緒に行きたいところがいっぱいあるよっあたしにはさっ</p><p>寧はそう言った</p><p>あたしもあるよっ</p><p>わたくしも彼と行きたいところがあります</p><p>マナと翔姉ちゃんも、そう言った</p><p>そんでっ外の世界を見れば、色んな魅力的な女の子に眼が行くのは当然でしょそして、ヨッちゃんが、そういう子を食べてみたいんならあたしは応援するよっ</p><p>いや、だけど広い世界を知ることと、浮気することは別ですっ</p><p>メグは、承服しない</p><p>ＭＥＧあんまり、Darlingを困らせたらダメだネ</p><p>ベッドの上で、ゴルビーさんの枕元に座って身体を心月で制圧したまま、イーディが言った</p><p>Darlingは、アタシたちのためにいつも、ガマンしてくれているネあんまり、ストレスが溜まると、Darling壊れチャウヨ</p><p>イーディの言葉に、メグがオレを見上げる</p><p>あたしたちの家族のシステムは彼を要にしているわだから、全ての重圧が、彼にのし掛かっている</p><p>ゴルビーさんを指で責めながら、ミナホ姉さんが言った</p><p>彼は超人じゃないのよ普通の男の子なのに肉体的にも精神的にも、無理をさせているでしょ</p><p>だから、ヨッちゃんには家族の外の子とのセックスも必要なんだよっ</p><p>お兄ちゃん、あたしたちだとどうしても気を遣ってくれちゃうものね</p><p>この子はいいわよ身体も頑丈そうだし性欲も旺盛ただのセフレになるなら、最高の逸材ね</p><p>ミナホ姉さんが、ゴルビーさんの肉体を確かめていく</p><p>メグちゃん、判った別にさヨッちゃんが、ヤリたそうな子を全部堕とすわけじゃないんだよ中にはやっぱり肉体的にも、精神的にも地雷みたいな子がいるからさ</p><p>地雷みたいな女ってどんなんだ</p><p>だから、その辺はあたしたちがちゃんとチェックして地雷女は踏まないようにしてあげないといけないでも、それってヨッちゃんがあたしたちに対して、自分がどの子に欲望を感じているかオープンにしておいてくれないとダメでしょメグちゃんが、あんまりギャーギャー喚くと、ヨッちゃんはあたしたちに内緒で、外の女に近付くかもしれないしその結果</p><p>地雷女がボカンだよっ</p><p>ていうかさあたしたちが、ヨッちゃんが誰に気があるのかちゃんと知っているのならそれは浮気じゃないってのみんな知っているんだからっ</p><p>で、そのお兄ちゃんの相手の人が本当に良い人なら、家族に招き入れてもいいんだしただのセフレのままでも、いいじゃんか</p><p>1回セックスしてみてもういいやって、こともあるだろうしねっ</p><p>寧とマナの言葉に、ぽかーんとなっているメグ</p><p>そ、それでいいんですか</p><p>いいとか悪いとかじゃないんだよっ最初っから、あたしたちは人倫に反することをやっているんだからっどっかにしわ寄せが来るのは当然だしヨッちゃんの心を護るためには、納得していくしかないんだよっ</p><p>恵美、あなたは今からでも山峰さんのお宅に戻ることもできるのよ</p><p>ミナホ姉さんが、禁句を言った</p><p>それは嫌ですあたしはヨシくんと、みんなと一緒に居たいですっ</p><p>だったら呑み込みなさいあなた以外、みんな呑み込んでいることよ翔さんもそうよね</p><p>はいこういう特殊な家族に加わると決めた時に、覚悟はできています</p><p>であなたはどうするの、恵美</p><p>わ、判りましたヨシくんの浮気を認めます</p><p>力なく言う</p><p>そうじゃないでしょメグちゃん、自分の立場判っている</p><p>メグちゃんが、ヨッちゃんの正妻なのはヨッちゃんの優しさであって、メグちゃんの当然の権利じゃないんだよ</p><p>判ってないよじゃあ、どうすんのっ</p><p>メグはオレの前に、跪いた</p><p>ごめんなさいヨシくんあたしがあたしが、我が儘でしたヨシくんが誰とセックスしてもいいわ受け入れる受け入れますだから</p><p>眼に涙を溜めてオレに訴える</p><p>捨てないで恵美のこと、捨てないでお願い、お願いします</p><p>メグちゃんヨッちゃんに捨てられることを、誰よりも怖がっているんだよその心の不安が、裏返ってヨッちゃんに対して、一番、厳しい態度に出るんだよ独占欲丸出しの</p><p>不安がオレに対する独占欲になる</p><p>えっとオレ</p><p>オレは、こんなメグにどう答えればいいんだ</p><p>今度だけはカンベンしてやるけれど、次は許さないって言えばいいんだよ</p><p>こ、今度だけはカンベンするけれどつ、次は許さないからなっ</p><p>オレの言葉に、メグは</p><p>ははいっ申し訳ありませんでしたっ</p><p>オレに対して額を床に付けて平伏している</p><p>うんいい感じに、トロトロになってきたわよっ</p><p>お願いもう、休ませてあああっ、ああーっ、わたくしまたぁぁっ</p><p>ゴルビーさんが、また昇っていく</p><p>あっ、あっあああーぐっ</p><p>またイッた</p><p>うふふクリトリスばかり、責めているからそろそろ何か挿入したいでしょ</p><p>ミナホ姉さんがゴルビーさんに囁く</p><p>普段は何を入れているの</p><p>ろ、ローター</p><p>ゴルビーさんは、答えた</p><p>しょ、処女膜を破らないように小さいピンク・ローターを</p><p>そうね、あなたの処女膜綺麗に残っているものね</p><p>うんミナホ姉さんの白い指が開いた奥に、桜色の肉の壁が見える</p><p>マナちゃん、撮影</p><p>動画撮影の寧と、写真撮影のマナがゴルビーさんの痴態を撮す</p><p>ほら、中がピクピク震えているわ子宮が疼いているんでしょここに大きくて太い物を挿れられたいんじゃない</p><p>お、男は男は嫌よっ</p><p>ゴルビーさんは、激しく拒絶する</p><p>あらとっても気持ちがいいのよ恵美、彼と繋がってるところをニキータさんに見せてあげなさい</p><p>男と女のセックスを見せてあげなさいって言っているのよ</p><p>するぞメグ</p><p>オレは、メグのスカートを捲り上げる</p><p>ちょっと嫌ぁぁっ</p><p>嫌じゃないだろ</p><p>メグのパンティに触れるとヌチャッと濡れている</p><p>濡れているじゃないか</p><p>言わないで恥ずかしいわ</p><p>オレは服の上から、メグの胸を揉み尻と股間を愛撫する</p><p>オレは、荒々しくズボンを下ろしペニスを露出させる</p><p>初めて見る男の勃起にゴルビーさんが、悲鳴を上げる</p><p>見ろ、見るンダ</p><p>イーディが無理矢理に、ゴルビーさんの眼を見開かせる</p><p>そこではオレの勃起を、美味しそうにメグがしゃぶっていた</p><p>恵美、1人だけで堪能するつもり</p><p>しょ、翔お姉さんもどうぞ</p><p>わ、わたくしはあんまり、やり方がよく判らないから</p><p>こ、こうですここをこういう風に舌を使って</p><p>メグと翔お姉さんのタブル・フェラとなる</p><p>どう、ニキータさん男の子のペニスは大きいでしょ</p><p>ミナホ姉さんが、囁く</p><p>イーディに強制的に、オレのペニスを見せられているゴルビーさんが呟く</p><p>あれがあなたの中にも入るのよ</p><p>あんなの入るわけがないっ</p><p>恐怖に震えるゴルビーさん</p><p>そう恵美入れてみなさい</p><p>オレが、メグのパンティを下ろす</p><p>トロロロっと、透明な愛液が内ももに滴る</p><p>１６歳の陸上部少女の足はいつみても、しなやかで美しい</p><p>それに、メグはお尻の感触が良いんだよな</p><p>適度に筋肉のあるプニッとした弾力で</p><p>ニキータさんに見えるように、あなたが上になって繋がるのよ</p><p>オレは、椅子に浅く腰掛ける</p><p>そこにメグがオレの膝の上に座るように、腰を下ろしてくる</p><p>ヨシくんあたしの中に</p><p>オレが右手で、ペニスの根元を持って角度を合わす</p><p>メグの膣口にオレの亀頭が突き刺さる</p><p>あっは、入りますぅぅ</p><p>ずぶぶぶぶっ</p><p>よく湿った熱い胎内にペニスが沈み込んでいく</p><p>ゴルビーさんは、息を呑む</p><p>ほーら、彼女はあなたよりも年下よでも、あんなに大きなペニスを受け止めることができるわ</p><p>あっ、あっ、あっ、あっ、あーっ</p><p>メグは、自分で腰を上下させセックスを楽しむ</p><p>ああん、気持ちいいっっ気持ちいいよぉっヨシくんのオチンチンあたしの奥をコツコツ叩いているのおっ</p><p>１分ほど、オレたちの性交が続いたところで</p><p>えそんな、御名穂さん</p><p>メグが慌てる</p><p>交代よあなたは、また後でできるでしょ次は、マナさん</p><p>ミナホ姉さんは、笑ってそう言う</p><p>マナが、自分でパンティを下ろして下半身だけ裸になる</p><p>ちょ、ちょっと待って</p><p>メグお姉ちゃん今は、あっちのお姉ちゃんに見せつけるためにやっているんだよ早く代わってよお兄ちゃんは、みんなのお兄ちゃんなんだからさ</p><p>メグが、自分の胎内からオレのペニスを引き抜く</p><p>そんなに不満なの</p><p>寧に言われてメグは</p><p>だって、ヨシくんのオチンチンが入っている時って、幸せで幸せでずっと続いて欲しいんだもの</p><p>じゃあ、今度はあたしが幸せになるねっ</p><p>マナが、オレの上に跨がって来る</p><p>今度は対面座位だ</p><p>ほーら、あんなに小柄な女の子だってあのペニスを受け入れるのよ</p><p>ミナホ姉さんが、ゴルビーさんに言う</p><p>お兄ちゃん、入れるねっ</p><p>マナが、オレのペニスを受け入れていく</p><p>あっは、入っていく</p><p>対面座位だからゴルビーさんからは、マナの背中とお尻しか見えない</p><p>だけど、陰部は女性器がオレのペニスを咥え込んでいく様子は、はっきりと見えたらしい</p><p>ああうっあんっ幸せ幸せだよーっあたしもっ</p><p>奥まで受け入れてマナが、オレにキスをする</p><p>１分ルールだよねっ</p><p>じゃあ、１分でどこまでいけるか</p><p>１４歳の美少女は、がむしゃらにオレの上で腰を振った</p><p>マナとは、処女喪失以来ほとんど毎日、セックスしている</p><p>今では、立派なセックス・スペシャリストだ</p><p>あら、あなた随分、腰使いが上手くなったわねここからだと、お尻の筋肉を使って、キュッと膣の中を締めている様子がよく判るわ</p><p>ミナホ姉さんが、マナを褒める</p><p>す、すごいあんなのが、出たり入ったりしている</p><p>ゴルビーさんが、呟く</p><p>はい、交代よ次は翔さん</p><p>わ、わたくしもですか</p><p>ミナホ姉さんに言われて、ドキリとする翔姉ちゃん</p><p>やんなきゃダメだよっこういう体験を通してみんな仲良くなるんだからさっ</p><p>そうだよレイちゃんとは、あたしよくお屋敷で一緒にセックスするよ</p><p>あそ、そういうことでしたら</p><p>恥ずかしそうに下だけ全裸になる</p><p>これ、下だけ脱ぐのがルールなんですか</p><p>別に、そういうわけではないわ全裸になりたいのでしたら、どうぞ</p><p>そうミナホ姉さんに言われて</p><p>いえ、下だけでいいです今ここで、裸になったら１分で止める自信がありません</p><p>そして、翔姉ちゃんもオレと繋がる</p><p>恥ずかしいからあなたの顔だけ見ていることにするわ</p><p>やっぱり対面座位で</p><p>オレを正面から抱きしめるように繋がる</p><p>いやぁんっ</p><p>この異様な状況にすっかり、中は潤っていた</p><p>あっあうっ恥ずかしいのに声が出ちゃうっ</p><p>翔姉ちゃんはみんなの眼の前でのセックスは、これが初めてだ</p><p>でも、楽しそうに腰を振る</p><p>何かすごいいけないことをしているみたいっあんっ、気持ちいいわっ</p><p>すぐに、翔姉ちゃんの１分も終わる</p><p>イーディさんとあたしは、また今度ね</p><p>ミナホ姉さんが、イーディに言う</p><p>イーディが、ゴルビーさんの肉体を心月で制圧しているのだ</p><p>今は動けない</p><p>うーん、残念ネ</p><p>イーディは、それでも笑っている</p><p>Darlingとセックスすると、アタシはどんどん強くなるネ美智もそうだって言ってたレイもねショウも、きっともっと強くなるヨ</p><p>ええ自覚はあるわ</p><p>ズルッと、オレの剛直を胎内から抜いた翔姉ちゃんがイーディに言う</p><p>ということであったしの番っ</p><p>寧はすでに全裸になっていた</p><p>ビデオカメラはメグが交代している</p><p>どうしたのっあたしの裸見たかったんでしょっ</p><p>ゴルビーさんは、寧の裸身に見とれていた</p><p>き、綺麗</p><p>ありがとっじゃっ、あたしのセックスも見ててねっ</p><p>寧は、ゴルビーさんに自分の裸身がよく見える様に普通の座位で、オレと繋がろうとする</p><p>そ、そんなに綺麗なのにどうして男なんかと</p><p>そういうゴルビーさんに、寧は</p><p>だって、あたしはこの人の命の一部でこの人は、あたしの全てなんだもんっ</p><p>寧の割れ目に、オレの亀頭の先が触れる</p><p>愛しているの大好きなの自分の命よりもこの人が大切なのっ</p><p>膣内の愛液を亀頭が潜り込む圧力が押し出していく</p><p>ううんっ</p><p>寧の中に入っていく</p><p>ああーっダメよ男なんてぇぇぇ</p><p>寧がオレに汚されることに、ゴルビーさんは強く憤る</p><p>男じゃないよっヨッちゃんだよあたしが愛しているああん、ヨッちゃんが入ってくるぅぅ</p><p>寧の中に完全に、根元まで入り込む</p><p>ヨッちゃん、後ろからおっぱい弄って</p><p>オレは、座位で繋がったまま寧の豊満な肉体にしがみつく</p><p>おっぱいを揉み乳首を捏ねる</p><p>ゆっくりと、寧が腰を動かす</p><p>亀頭が抜けるギリギリまで腰を上げ</p><p>一気にズトンと落とす</p><p>結合部分から、愛液が染み出ている</p><p>あーん、気持ちいいヨッちゃんセックス、気持ちいいねぇ</p><p>寧は、温泉にでも浸かっているかのような感じで感想を述べた</p><p>寧のふんわかとした肉体は良い</p><p>あたし幸せだよっ</p><p>オレも幸せだっ</p><p>寧は、オレとの性交を続けながらゴルビーさんに言った</p><p>これで判ったでしょあたしたち、みんなこのヨッちゃんの女なの一生、ヨッちゃんを愛し続けると誓った女なんだよ</p><p>今、あなたの前でセックスして見せた子はみんなヴァージンだって、ヨッちゃんに捧げたしね今までヨッちゃんとしか、セックスしてないんだよヨッちゃんだけ、そうだよねっ</p><p>マナもだよお兄ちゃんだけ</p><p>マナと翔姉ちゃんも</p><p>アタシも、そうダヨっ美智も、レイもネっ</p><p>あたしはノーコメントよ</p><p>ええっとミナホ姉さん</p><p>だ、だから何よわ、わたくしにもそうなれって言うの</p><p>ゴルビーさんが、寧に言う</p><p>そんなこと言ってないよニキータちゃんは、ヨッちゃんのセックス・フレンドぐらいでいいからさっ</p><p>セックス・フレンド</p><p>ああ、ロシア系アメリカ人には判らないか</p><p>うん、ヨッちゃんがシタクなった時に、いつでもセックスの相手をしてあげてだから、ニキータちゃんは他の男の人とのセックスは禁止ね</p><p>勝手な事を言う</p><p>こ、この、わたくしにセックス奴隷になれって言うの</p><p>だから違うってセックス奴隷とかだと、ヨッちゃんが責任を感じちゃうからニキータちゃんのことは、いつでも無責任にレイプできる存在にしたいんだよ</p><p>わ、わたくしはそんな存在にはなりませんわっわたくしには誇りがありますそれも男が相手だなんて</p><p>男じゃないよっヨッちゃんだよっ</p><p>寧は、腰を動かしながら笑う</p><p>な、何よそうやって、わたくしの前でそんなハレンチな光景を見せつけてこんなことで、わたくしが欲情すると思ったら、大間違いよっ</p><p>ゴルビーさんは、言った</p><p>欲情しているじゃんかニキータちゃんのアソコ、すっごいことになっているよ</p><p>こ、これはそこの女に何度もイカせられたから</p><p>ゴルビーさんは、必死で誤魔化そうとする</p><p>ていうか別に、ニキータちゃんのためにやっているんじゃないんだよねっ</p><p>ヨッちゃんもう、判ったでしょあたしたちみんな許しているんだからね</p><p>いいんだよ、ニキータちゃんを犯しても</p><p>ミナホ姉さんはゴルビーさんを犯す前に、他の女たちと繋がることで</p><p>オレが、女たちに対して申し訳無いという気持ちが起きないようにしてくれたのか</p><p>それともう、ヨッちゃん出したくて出したくて、仕方なくなっちゃってるでしょ</p><p>これだけ何人もの女と繋がっては、すぐに身体を離していては</p><p>オレの内面で性欲が煮えたぎっている</p><p>あたしだからヨッちゃんの女たちだから、ガマンしてくれてたんでしょ</p><p>１分間の交接だけで、ペニスを抜かれてもオレは、自分の欲望を抑えていた</p><p>ニキータちゃんはガマンせずに、好きに犯していいからね</p><p>ゆっくりと、寧が腰を浮かせる</p><p>オレのペニスをちゅぷりと抜く</p><p>ああ、もっとセックスしたい</p><p>柔らかい肉の中で思いっきり射精したい</p><p>メグちゃんカメラっ</p><p>メグが、ビデオカメラを受け取る</p><p>はーい、お兄ちゃんマナが脱がしてあげる</p><p>マナが、オレの服を脱がしてくれた</p><p>ヨシくんのオチンチンすっごく大きくなってる</p><p>ずっと受け身の状態で、ガマンさせられていたオレは</p><p>激しく飢えていた</p><p>そのオレの眼の前にゴルビーさんの柔らかい裸身がある</p><p>好きなだけ貪りなさい</p><p>ミナホ姉さんに言われた瞬間</p><p>ちょっと、止めなさいこ、来ないで</p><p>ああ、ゴルビーさんは震えているが</p><p>Darlingこの子の感度UPさせとくネ</p><p>その肉体は、イーディに制圧されている</p><p>ほーら、ヨッちゃん行けぇぇぇッッ</p><p>ずっとお預けをくらっていたオレは</p><p>ゴルビーの身体に襲いかかるッッ</p><p>ノォォォッ嫌ぁ、嫌ぁぁ、嫌ぁぁ男は、嫌なのおっ</p><p>ゴルビーさんのおっぱいに顔を埋める</p><p>ピンクの乳首を舐めるしゃぶる</p><p>ああ肌触りが違う</p><p>肌が白いというのは、肌が薄いということなんだろうか</p><p>オレはまた、今まで体験してこなかった女体を征服する</p><p>お尻を揉む</p><p>乳首から、おへそを舐め</p><p>下腹部へ</p><p>クリトリスと膣口を舌で責める</p><p>はぎゃああああっ</p><p>ミナホ姉さんに、すっかり肉体を蕩けさせられて</p><p>イーディに、性感覚をさらに鋭くされている</p><p>どう、気持ちいいでしょ男の子に犯されるのも</p><p>ミナホ姉さんが、ゴルビーさんに囁く</p><p>こ、こんなのあたしは負けないわよっ</p><p>そうね恭子さんたちも、責めは男性的だからこれぐらいの快感は、もう体験済みかもしれないわよね</p><p>でも、ほら男の子には、恭子さんたちには付いていないものがあるから</p><p>オレは、いきりたった肉棒をゴルビーさんの膣口に押し付ける</p><p>そ、それは嫌よ、嫌よ、嫌よぉっそれだけは嫌ぁぁっ</p><p>すっごく、可愛いですゴルビーさん</p><p>ああ、いつも強そうで威張っているゴルビーさんより</p><p>今の恐怖に震えているゴルビーさんの方が可愛い</p><p>わ、わたくしが可愛い</p><p>はい今、もっと可愛くしてあげますっ</p><p>オレは、ゴッと強く腰を押し出すッッ</p><p>身動きの取れないゴルビーさんの胎内にオレのペニスが</p><p>ひぎぃぃぃぃッッ</p><p>ゴルビーさんの顔が恐怖に引きつる</p><p>痛い、痛い、痛いわよっ</p><p>そんなはずはありません</p><p>オレはまだ、先端を押し付けているだけだ</p><p>本当に痛いのはこれからです</p><p>ゴルビーさんの処女膜破ります</p><p>嫌よ嫌、嫌、嫌そんなこと、絶対に許さないんだからっ</p><p>ゴルビーさんが、そう言った瞬間</p><p>オレは、グイイッと亀頭を前に</p><p>イイッ嫌ぁぁッッッ</p><p>絶叫の中オレの亀頭が、肉の膜を引き裂いていく</p><p>もう、もう止めて、止めなさいよっ</p><p>まだ、半分です</p><p>こ、これが半分っ</p><p>ほらっ、一番奥までいきますよっ</p><p>うんっっっ</p><p>ぎゃああああああっ</p><p>オレのペニスがぷっくりとした子宮口に、キスする</p><p>な、何よこれお腹の底まで入ってるぅぅこんなやつのものが、入ってきちゃてるよおっ</p><p>ゴルビーさんの眼に、涙が溜まる</p><p>まだまだこれからですからねっ</p><p>オレは、ピストンを始めた</p><p>痛いっ、痛い、痛いィィィィやめてぇぇ、もう、止めてぇぇぇぇ</p><p>ああ、結合箇所から処女血が出ている</p><p>だけど、オレの心はゴルビーさんを犯し尽くしたくて仕方が無い</p><p>愛液と処女血にまみれながらオレは、激しくピストンする</p><p>ご、ゴルビーさんっ</p><p>ニキータって、呼んであげなさい</p><p>ニキータお、オレもう</p><p>何よっ何よっ今度は何なのよぉぉぉぉっ</p><p>もう、ダメだオレ、射精するよニキータの中にいっぱい射精するよ</p><p>しゃ、射精</p><p>オレの赤ちゃんを孕んで孕んでよニキータ</p><p>嫌ぁぁ、そんなの、絶対に嫌よおっ</p><p>ああ身体の奥から、熱い塊が来るぅぅ</p><p>ああ、出るよ、出るよニキータッ</p><p>やめなさいよっそんなことしたら殺してやるっ殺してやるんだからぁぁッッ</p><p>うううっ出るぅぅ</p><p>あ、ニキータぁぁッッッ</p><p>どおおおっぷ</p><p>う、嘘出てるぅぅあたしの中に何か出てるぅぅ</p><p>ニキータは愕然としている</p><p>お腹の中に温かいのが、拡がってるぅぅ</p><p>ああ、出るよ、まだ出るニキータ</p><p>オレは、グイグイ腰を押し込んで射精を続ける</p><p>今、精液の熱を感じているところがあなたの子宮よ</p><p>ミナホ姉さんが、ニキータに告げる</p><p>そんな嘘あたしこんなやつに犯されちゃった</p><p>ああ、ニキータが泣いている</p><p>泣いているニキータはとても可愛い</p><p>許さない許さないんだから</p><p>わぁわぁと泣きじゃくる、ニキータ</p><p>その泣き顔にオレはまた、激しく勃起する</p><p>ニキータ２回目、いくよ</p><p>な、何を言っているの</p><p>ハッとして驚くニキータ</p><p>言ったろ赤ちゃんを孕むまで、何度でも射精するから</p><p>オレは、またピストンを再開する</p><p>いやぁぁ、痛い痛いわよっ</p><p>オレの大量の精液が、潤滑油になるはずだ</p><p>二度目は、そんなに痛いはずがない</p><p>オレは、腰を振りながらニキータの胸を揉みしだき</p><p>やめてぇぇぇもう、止めてぇぇぇんぐっ</p><p>その口をキスで塞ぐ</p><p>ニキータの全身を犯していく</p><p>いやぁぁんぐぅ、んぐぅぅ</p><p>涙と、汗と、愛液と、処女血と、精液と</p><p>様々な体液に、オレたちは溶けていく</p><p>ニキータに５回膣内射精してオレの暴走は、ようやく止まった</p><p>もう嫌ぁぁ、許してぇぇ</p><p>そう放心状態で呟くニキータの顔にオレは、最後の精を放出した</p><p>今日の更新分を書いていたら午後8時頃</p><p>電話よ</p><p>と母に呼ばれて、家の固定電話に出る</p><p>夜分申し訳ございませんわたくし、＊＊社の＊＊と申します本日は、＊＊の投資の件で</p><p>あ、そういうものには一切興味がありませんので</p><p>何だよセールス電話かよ</p><p>祭日の午後8時に電話してくるとか、何考えているんだよ</p><p>では、どういうことにご興味がお有りですか</p><p>そういう話をするつもりはありません</p><p>でも、投資のことなど皆様、これからの時代を考えて、大変興味を持って</p><p>ですから、話したくないと言っています</p><p>それはこういうセールスの電話がお好きでないということですか</p><p>はい、私の個人的なことについて答えるつもりはありません</p><p>いや、別にそういうことでなくこちらとしては、一般的な投資というものについてのご案内をですね</p><p>だいたい、こういうのは祭日の午後8時に掛けてくる電話じゃないでしょう</p><p>では、いつでしたらよろしいですか平日でしたら、何時頃お電話すればよろしいでしょうか</p><p>二度と電話して欲しくないんですが</p><p>ああ、そうかよッッ</p><p>最後は、ガチャ切りでした</p><p>こっちも、＊＊と言われたら＊＊と答えるみたいなマニュアルを見て、向こうが対応していることは判っているので</p><p>下手に相手をしたら、家まで押し掛けてくるし</p><p>前に、父が</p><p>と返事したら、良いという意味に受け取りましたと、本当に家まで来たセールスマンもいましたし</p><p>（多分、何らかの名簿を手に入れていて、こちらの電話番号と住所は判っている）</p><p>全否定しないとしつこいものなあはぁ</p><p>597．ニキータのお宅訪問</p><p>カツコ今夜の食事は何かしら</p><p>ニキータ・ゴルバチョフさん１７歳がギロッと克子姉を見る</p><p>今夜は、カレーだけど</p><p>克子姉が、困惑顔で答える</p><p>あら、カレー好きよ、わたくし、日本のカレーはもちろん、味は辛口にしてくれたんでしょうね</p><p>うちは中辛だけど</p><p>まあ、それはどういうことわたくしに対する宣戦布告と受け取っていいのかしらっ</p><p>まあ、イーディが笑ってるから平気か</p><p>辛口だと、アニエスや真緒ちゃんが食べられないのよ</p><p>んあああっそ、そうなのっそれなら仕方ないわねっ納得するわ</p><p>ニキータは、愛想笑いを浮かべる</p><p>つーかさ何で、あんたがうちでご飯を食べるわけっ</p><p>寧が、ニキータに言う</p><p>それは何よ、ネイはわたくしと一緒なのは嫌なの</p><p>嫌とまでは言わないけどちょっとメンドくさい</p><p>ニキータには、寧はとことん冷たい</p><p>もう、そんなこと言ってあーん、寧は、怒った顔も綺麗ね</p><p>別に、ニキニキに褒められても、あたしは嬉しくないよっ</p><p>夏休み明け９月</p><p>高校でのパン作りも、何となく手慣れてきた頃</p><p>アメリカから、再びニキータがやって来た</p><p>５月連休中のグリーン山スタジオでのレイちゃんVS恭子さんとの第１ラウンド</p><p>その翌週にはサッカー場でレイちゃんVSニキータ＋バービーさん＋ルビーさん（ゴルバルビー３）の死闘があった</p><p>で夏休みは、恭子さん＋ミス・コーデリア＋ゴルバルビー３VSレイちゃん＋香月セキュリティ・サービス特殊部隊が、夏休み特別企画・スーパーバトルまつり、とびだす美少女戦士大戦争、山頂大激突が、富士山特設ステージで行われた</p><p>富士で決戦なんて、とんでもない話だが恭子さんは、最初は大阪城に魔方陣リングを作って装着デスマッチだとか仁徳天皇陵（大仙陵古墳）は、地球の鍵穴だっとか、意味不明なことを言っていたので</p><p>とりあえずまだ富士山決戦の方がマシということで話は進んだ</p><p>ちなみに山頂大激突とか言っているが実際に闘ったのは、５合目だった</p><p>山頂まで登って、観光地の宣伝に協力したのは、レイちゃんだけだったりする</p><p>オレたちと、ニキータのロサンゼルスでの再会は８月の末だから、その後だ</p><p>無理矢理のロストヴァージンと連続セックスだったのに</p><p>翌朝のニキータは、ケロッとしていた</p><p>イーディと稽古もしていたしみんなと仲良く朝ご飯を食べて、ミス・コーデリアの迎えの車で帰って行った</p><p>やっぱり思考回路が、オレたちとは根本的に違うらしい</p><p>そんで９月になってから</p><p>次のレイちゃんとの対決企画のために１人で再来日してきたのだが</p><p>あんたさ何でここに居るのよ</p><p>寧がニキータを睨む</p><p>夕方、学校から帰宅したらニキータが来ていた</p><p>いや、本当は恭子さんの陣営の人間だと、公安が把握しているニキータが、うちに来るのは好ましくない</p><p>だから、５月や８月の来日は恭子さんやミス・コーデリアの個人的な隠れ家に寝泊まりしてオレたちの屋敷には、現れなかったのに</p><p>今回は変装して、やって来た</p><p>だってせっかく、この間ロサンゼルスで親交を深めたのよっ表敬訪問ぐらいするわっ</p><p>ニキータはそう言う</p><p>そして来てみて、大正解よっここは、わたくしにとっては天国ですものっああーんっ可愛い女の子が、こんなにいっぱいっ</p><p>ニキータが、居間の中の女の子たちを見てニヤッと微笑む</p><p>みんな可愛いわぁんアニエス、こっちへいらっしゃーい</p><p>オレにしがみついてくる</p><p>よしよし大丈夫だぞパパが一緒だから</p><p>オレはアニエスを抱きしめる</p><p>あんまり、アニエスに変なプレッシャーを与えないで欲しい</p><p>アニエスが、不安の余りオレにセックスを求めて来たらどうする</p><p>今は、夕飯前なんだぞ</p><p>じゃあ、マオでいいわわたくしが抱きしめてあげるから、いらっしゃーいっ</p><p>真緒ちゃんも</p><p>パパ、怖いよこのお姉ちゃん</p><p>オレの方へ駆けてくる</p><p>しょうがない、真緒ちゃんも抱きしめる</p><p>あたしもっ怖ーいっきゃあああんっ</p><p>寧までふざけてオレの胸に飛び込んで来る</p><p>何よっどうしてみんな、わたくしじゃなくってヨシの方へ行くのよっ</p><p>不機嫌になるニキータ</p><p>だって、パパですの</p><p>真緒のパパだもんっ</p><p>あたしのヨッちゃんだもんねぇっ</p><p>３人が、ニキータに言い返した</p><p>まったく、どうしてここの女たちは、誰１人レズビアンの素晴らしさを理解してくれないのかしら</p><p>ニキータの趣味を理解しそうな、みすずと美智は今夜は来ない</p><p>今夜は、ジッちゃんと美子さんと京都へ行っている</p><p>ミナホ姉さんやレイちゃんも一緒だ</p><p>娼館の娼婦候補の面接だそうだ</p><p>何言ってんだよっニキニキだって、ヨッちゃんにセックスして貰いたくて、わざわざこの屋敷に来てるんでしょっ</p><p>寧が強く言う</p><p>ち、ち、ち、違うわよわわわ、わたくしは</p><p>ヨッちゃんにレイプされるのがすっかり、ハマッちゃってるくせにっ</p><p>屋敷に到着すると同時にニキータは、オレにセックスを求めた</p><p>荒々しく、オレにキスをして</p><p>お願い、今すぐわたくしを犯して犯して下さいと</p><p>結局、そのままニキータと、応接室で</p><p>５、６回はしている</p><p>た、た、た、確かにわ、わたくしはヨシにセックスを求めたわででででも、今は、ヨシよりも、寧や、他のこの屋敷の可愛い女の子たちとそうよ、みんなで楽しくセックスしたいのよっ</p><p>ニキータは、大きく胸を張る</p><p>ヨシのペニスはついでよだって、ここにはヨシしかペニスが付いている人がいないんだからっだって、あたしレズビアンよヨシのペニスなんかに、負けたりするもんですかっ</p><p>負けてたじゃん</p><p>慌てるニキータ</p><p>この屋敷ね各部屋に、隠しカメラがあるんだからっ見てたよ</p><p>な、何のことかしら</p><p>ニキニキペニスには、勝てなかったよね</p><p>ニキータは</p><p>あ、ははははあはははなはははは</p><p>笑って、誤魔化そうとする</p><p>ヨッちゃん、いい加減うるさいからさまた、この子、ロープでグルグルにフン縛って、思いっきり後ろからレイプしようかっ</p><p>あんっ、寧、それいいわっしてしてっルンッ</p><p>どうしたら良いんだ、この女</p><p>ニキータさんは、もうダメですっあなたのせいで、この夕方は、あたしたちがお兄ちゃんにしてもらえる回数が減っちゃっているんですからねっ</p><p>台所から、マナが現れて抗議する</p><p>メグも、顔だけ出して、眼でジトっと睨んでいる</p><p>もう、判ったわよそんな眼で見ないでよじゃあ、今度は、わたくしがあなたたちのセックスを手伝う方に廻るからっ</p><p>ニキータは、そう言うが</p><p>間に合ってます</p><p>マナ・メグ姉妹はきっぱりと断る</p><p>じゃあ、ネイはいいでしょ、ネイとヨシのセックスにわたくしも混ぜてよっ</p><p>あったしも嫌っニキニキ、中年のオジサンみたいに眼が血走っているんだもんっ鼻息も荒いしっ</p><p>そんなこと言わずにしましょうよっみんなでっねっ</p><p>無理強いはいけないんじゃないかな</p><p>マルゴさんが現れる</p><p>翔お姉さんから連絡があったよ渚さんのお店を出るのが遅くなったから夕食は先に食べててって</p><p>今日の渚は、翔姉ちゃんが帰りに車でピックアップして来てくれることになっている</p><p>京都のジッちゃんには、大徳さんたちが付いているから今日の翔姉ちゃんは、忙しくないらしい</p><p>あらあなた、どなたかしら</p><p>ニキータが、挑戦的にマルゴさんを見る</p><p>あたしは、マルゴ・スタークウェザーネイの姉だよ</p><p>ミス・ニキータミス・コーデリアのペットだよねあたしは、あなたをお客さんとしては尊重するけれど度が過ぎるようなら叩き出すよ</p><p>ああ、マルゴ聞いたことがあるわ恭子お姉様のペットだった人よね</p><p>あたしと恭子さんは、そういう関係じゃないよ</p><p>ハイハイハーイソコまでネ</p><p>ふわぁっと、２人の間にイーディが入る</p><p>判ったわよい、イーディには、ど、どうせわたくしは敵わないわよっ</p><p>心月を食らうのを恐れてニキータは下がる</p><p>アナタは、また同じマチガイを犯すのネニキータ</p><p>イーディが微笑む</p><p>マルゴは強いヨアタシより、強いヨそれから、心月も美智の方が凄いネ今日は、ここに居ないケド</p><p>嘘よあなたが、一番強いのに決まっているじゃないっっていうか、あなたよりも強いのは、恭子お姉様やうちのお姉様たちぐらいよっあたしが敵わないんだからっ</p><p>うちのお姉様ミス・コーデリアとイーニー＆ミーニーか</p><p>いや、ミス・コーデリアの子飼いの部下は、他にもまだ居るのかもしれないけれど</p><p>ノー、ノー、ノーそうじゃないネアタシは弱いヨ自分の弱さを自覚しているヨ</p><p>明るい笑顔で、イーディはオレを見る</p><p>Darlingだって、あたしよりも強いヨ</p><p>ヨシが</p><p>えという顔で、オレを見るニキータ</p><p>突然、プッと笑いだし</p><p>何を馬鹿なことを言っているのよイーディ</p><p>オレの身体を、ニタニタ笑って見下ろす</p><p>ヨシの筋肉を見れば判るわヨシが、あなたより強いわけがないじゃないっ</p><p>強さは筋肉じゃないネ心の強さネ</p><p>イーディは言った</p><p>シザーリオ・ヴァイオラを討ち取ったのはDarlingネ</p><p>何言ってるのシザーリオ・ヴァイオラって</p><p>そう、そのあんたもよく知っている、シザーリオ・ヴァイオラだよっ</p><p>ミス・コーデリアはシザーリオ・ヴァイオラと面識があった</p><p>ロサンゼルスの暗黒街の顔役シザーリオ・ヴァイオラのことは、ペットのニキータだって知っているはずだ</p><p>イーディの言葉は、本当だよヨッちゃんは、あたしを護るためにシザーリオ・ヴァイオラと闘って</p><p>あああの夜が、記憶に蘇る</p><p>シザーリオ・ヴァイオラを殺してくれたんだ</p><p>オレが引き金を引いたピストルがあの極悪人を射殺した</p><p>皆様、ご飯ですわ</p><p>エプロン姿の瑠璃子が現れる</p><p>今日の夕食当番はマナと瑠璃子か</p><p>克子姉とメグはお屋敷の主婦の立場なので、当番とかは無い</p><p>というか、克子姉がみんなに家事を教えてくれているメグは、その第一助手だな</p><p>カレーとサラダね今夜のカレーは、全部マナちゃんと瑠璃子ちゃんが材料を切るところから２人だけで作りましたっ</p><p>味付けだけ、ちょっと手を貸したけれどでも、もう、これで２人とも作り方は判ったでしょ</p><p>はい、克子お姉様ご指導ありがとうございます</p><p>ありがとう、克子お姉ちゃんさあ、お兄ちゃん、みんな、早く食べてっ</p><p>瑠璃子とマナが、皿によそっていく</p><p>あら、あなたも可愛いわね</p><p>ニキータが、瑠璃子に言う</p><p>わたくし、香月瑠璃子です</p><p>瑠璃子は、笑顔を崩さずにそう言った</p><p>そ、そうでしたかし、失礼をしました</p><p>あさすがのニキータも</p><p>香月家の令嬢には、失礼なことをするなとミス・コーデリアに釘を刺されて来たんだろう</p><p>わ、わたくしドッサリ下さいませドッサリ今日は、いっぱい運動をしましたのでお腹が空いているのでございまするっ</p><p>何でまする</p><p>しかも、運動ってセックスだけだろ</p><p>ホントこのニキータっていう、お姉さんは</p><p>瑠璃子からカレー皿を受け取ると急いで、その場から離れて</p><p>ネイ、お隣の席よろしくてっ</p><p>ネイの隣の席に、逃げ込もうとする</p><p>嫌っ</p><p>じゃあ、アニエスっ</p><p>アニエスは、真緒ちゃんとオレの隣にトコトコと逃げてくる</p><p>もおっ、みんな連れないわねっ</p><p>ここに座レバニキータ</p><p>イーディが、ポンポンと自分の隣の席を叩く</p><p>はぁ判ったわよ</p><p>腰を下ろすニキータ</p><p>わたくし、あなたには性的な魅力は感じていないんだけれど強さで、負けていることは判っているわ従うわよ</p><p>ダカラ、判ってないネ</p><p>イーディは、苦笑する</p><p>アタシは弱いネ明日、美智が来るからアナタは、美智とも対戦してみればいいネ美智の心月は、本物ネ彼女は天才ヨ</p><p>いや、イーディお前だって、充分天才だ</p><p>ていうかご飯が済んだら、食後の腹ごなしに、あたしとちょっと組み合ってみないかい</p><p>マルゴさんがニキータに言う</p><p>あたしもプロとの対戦は、ここのとこしばらく、していないからね実戦感覚を取り戻したいって思ってたところなんだ</p><p>嫌よわたくし、食後は、またヨシとセックスするんだからっ</p><p>えま、まだするのかよ</p><p>ああ、こういうのが肉食系女っていうやつなのか</p><p>もちろん、他の子も一緒でいいわよっあたしは可愛い子の参戦は大歓迎だからっ</p><p>食事のあとは、ダメだ今夜はどうしても観ないといけないテレビがあるから</p><p>わたくしの肉体よりも、テレビの方が良いっていうのっ</p><p>怒りを露わにするニキータ</p><p>あのさ身体だけなら、ヤッちゃんや克子姉の方が良い可愛らしさは、メグやマナや瑠璃子たちの方が断然上だよ</p><p>何よっわたくしには、女性的な魅力が無いって言うのっ</p><p>そんなことは言ってないよニキータにだって、良いところはある</p><p>ハン何わたくしの強さそれとも強い女だけが醸し出す、この高貴な気品</p><p>嘘がないところ開けっぴろげで、自分に正直で明るいとこかな</p><p>寧が、クククと笑う</p><p>ヨッちゃんは、ニキータの馬鹿な子のとこが可愛いって言ってるんだよっ</p><p>何よっ信じられないっ失礼しちゃうわっ</p><p>ぷんぷんと怒り出す</p><p>ああ、場の雰囲気が悪くなるな</p><p>みんな聞いてくれ</p><p>オレはこの場にいる、全ての女に告げた</p><p>ニキータはオレたちの家族じゃないから今後もずっと絶対に、オレたちの家族にはならないから</p><p>当たり前でしょっわたくしはコーデリアお姉様のペットよっそのことに、誇りを持っているんだからっ</p><p>じゃあ、何でお兄ちゃんとセックスするの</p><p>横で、メグもうんうん頷いている</p><p>それはべるばらよ</p><p>べるばら</p><p>あれっ、違ったかしら恭子お姉様に、こういう場合は日本語でべるばらって答えなさいって言われてきたんだけど</p><p>恭子さんのことだから</p><p>本気かギャグか判らない</p><p>あの人、名古屋の芸人モードの寒すぎるギャグも使うし</p><p>もしかして、別腹っ</p><p>あ、そうそう別腹それよ</p><p>何だただの言い間違いかよっ</p><p>あたしは、レズビアンよそれも栄光ある黄金の正統なるレズビアンよでも、コーデリアお姉さんに、たまには男にメチャクチャされるのも気持ちいいって言われて、実際に犯されてみたら本当に気持ち良かったの</p><p>平然とニキータは、オレたちに言う</p><p>そしてわたくしだって馬鹿じゃないわよこれが、男なら誰でもいいんじゃなくって、ヨシだから気持ちいいんだってことは判っているのよヨシが相手にしている女だって、みんな素敵だしメグミ、あなたも素敵よもうちょっと自信を持った方がいいわ</p><p>メグは、あたし、何でこんなひとに褒められているんだろうという顔をする</p><p>このメンバーをモノにしているのが、ヨシでしょしかも、みんなヨシのセックスに満足しているなかなかのものよねそれなら、あたしもコーデリアお姉様のいらっしゃらない時には、ヨシと遊んでもいいかなぁって思ったのよ</p><p>セックスだけの関係ということですね</p><p>そうですわ</p><p>ニキータは、あっさりそう言う</p><p>というかわたくし、自分が犯される前にヨシのペニスが、ネイやメグミやマナたちの胎内に入るのを見せられたでしょこんなに可愛い子たちの中に入ってたものならいいかなあって思うのよ普通の男のペニスなんて、汚くて汚らわしいけれどヨシのペニスには、全然不快感が無いのよ</p><p>じゃあセックスは、この人としかしないつもりなのね</p><p>克子姉が、そう聞いた</p><p>今のところは</p><p>ニキータは、そう言う</p><p>じゃあ、他の男ともセックスしたくなったらこの人とは二度としないでそれが守れるのなら、これからも家に遊びに来てくれていいわ</p><p>克子姉の言葉にニキータは笑う</p><p>いいわその条件でていうか、多分、ヨシ以外とはしたくならないと思うけれどねだって、ヨシったらわたくしを犯す時は、全然容赦が無いんだものホントに、身も心もグッチャグチャにしてくれるのっミナホの教育が素晴らしいのねきっとホント、こんな男は他にはいないわわたくし、男の友達はヨシしかいないぐらいだし</p><p>オレを見て、ニコッと笑う</p><p>ヨシくんは友達なんですか</p><p>メグが驚いている</p><p>当たり前でしょ何言っているのよっ友達じゃなかったら、こうやって家に遊びに来ないしセックスだってしないわよ</p><p>ニキータは本当に</p><p>オレたちとは、違う思考回路で生きている</p><p>うんならばよしっ</p><p>寧が納得する</p><p>ニキニキあたしとヨッちゃんのセックスに、参加させてあげるよっ</p><p>まあっ、それは嬉しいわっ</p><p>喜ぶ、ニキータ</p><p>なあに、良いってことよ友達でしょっ</p><p>ネイとは友達よりも恋人になりたいわ</p><p>それは、無理っあたしはレズビアンじゃないもんっだけど、友達だから一緒にセックスするのは、許してあげるっ</p><p>はぁ、仕方ないわね</p><p>ニキータは、納得した</p><p>みんなもいいニキニキは、ヨッちゃんのセックス・フレンドだからまぁ、セックス・フレンドって言ってもたまにセックスして楽しむ、ホントの友達だよそれ以上でも、それ以下でも無い</p><p>家族じゃないんだよだからっ、受け入れてあげてっ</p><p>今のヨッちゃんには家族以外の友達も必要なんだもんその中には、セックスする人もいるそれだけのことだからさっ</p><p>ああ、メグは困っているな</p><p>他の女たちも、考え込んでいる</p><p>とにかくご飯にしようよみんなお腹空いているんでしょ</p><p>そうね食べましょ</p><p>それでさ君たちは、食事の後テレビだよね</p><p>マルゴさんが、オレやマナ、メグを見る</p><p>雪乃のテレビ番組の放送日なのだ</p><p>オレはなるべく毎回の放送を観てやりたいと思っている</p><p>マナにとっては、離れて暮らしている実の姉の様子を知る機会だし</p><p>メグも、雪乃に対して複雑な感情は持っているが</p><p>でも、心配はしている</p><p>だからさニキータさん、やっぱり食後には少し運動しようよ</p><p>あらどうしてもと言うのでしたら、指導してあげないこともないわよ</p><p>ニキータ</p><p>ロサンゼルスでも、そう言ってイーディに負けた癖に</p><p>そうじゃあ、指導してよ</p><p>ニヤッと、マルゴさんは微笑む</p><p>くくくく、くははははははっ</p><p>２人の様子を見てイーディが、笑い出した</p><p>この後の闘いはきっと荒れることになる</p><p>番外編の2つ目のエピソードに入りました</p><p>日常生活編ですね</p><p>明日はテレビを通して、雪乃の現在を</p><p>京都遠征組の帰京で、娼館の今後</p><p>それと、工藤遙花の再登場と</p><p>遠藤のその後</p><p>その辺を絡めて、まとめます</p><p>598．家族と友達</p><p>ソンジャ行ってくるネ</p><p>夕食の後、イーディが、ニキータを連れて地下室へと向かう</p><p>昔のアニエスが幽閉されていた部屋だ</p><p>あそこは広くて天井も高いので、最近はすっかりお屋敷の中の運動ルームになってしまっている</p><p>あたしも、警戒装置のチェックをしたらすぐに行くから</p><p>マルゴさんも席を立つ</p><p>うふふ軽く、身体を解しているわ</p><p>ニキータは、マルゴさんに簡単に勝てると思っているらしい</p><p>ホント何度でも同じパターンにハマるタイプだな</p><p>ロサンゼルスで、イーディを舐めてあれほど酷い敗北をしたってのに</p><p>大丈夫ネ、Darlingこっちは、アタシに任せておいてネ</p><p>イーディが、ニコッと微笑んで部屋から出て行った</p><p>ニキータにCome onと声を掛け廊下を行く</p><p>イーディちゃんが家族になってくれたのはホント、大正解だったわね</p><p>みんなの食べ終わったお皿を片付けながら、克子姉が言う</p><p>そうだねあんなに落ち着いていて、精神的に大人な子だとは思ってなかった</p><p>マルゴさんも、イーディを褒める</p><p>うん強いだけじゃない</p><p>みんなが心配しないように、どんな時でも笑顔を崩さないし</p><p>言葉や行動に、安心感がある</p><p>ニキータのことは、イーディに任せておけばいいだろう</p><p>さて、あたしもそろそろ行こうかな</p><p>と、マルゴさんが席を立った瞬間</p><p>ヨシくんは、どうしてニキータさんとセックスしたの</p><p>突然、メグがオレに尋ねてくる</p><p>知ってるわよ監視カメラで観ていたから応接室で５回だったよね</p><p>６回かもしれない</p><p>今日、ニキータさんが、急にうちに訪ねてきたってことは判っているわそれで、ヨシくんが応対したのもだけどどうして、ニキータさんが求めてきたからって、応接室なんかで、あんなにセックスしちゃうのよ</p><p>それは、まあ面目ない</p><p>そんなの仕方ないじゃんニキニキ、可愛いし良い身体してるよっあんな子が、おっぱい出してきたらヨッちゃんが吸い付くのは当然だってば</p><p>メグは、納得していないようだ</p><p>しょうがないよそれがあの子の挨拶なんだからさ</p><p>マルゴさんが、笑顔でメグに言った</p><p>挨拶ってセックスがですか</p><p>そうだよだから彼はニキータの挨拶を受けただけだよま、５回ってのは多すぎるかもしれないけれどあの子の心の状態を考えると、仕方ないことだと思うよ</p><p>ニキータの心の状態</p><p>あたしが見た感じだとあの子は、自分に勝った相手にしか、心を開かないんだろうね</p><p>直接、肌を合わせて闘う肉体の接触の結果でしか、人間関係を築けない不器用な子なんだよだからいつも、あんなに傲慢そうに振る舞って他人との間に壁を作っているのさ</p><p>あの態度はわざと心の壁を作っている</p><p>相手に負けることでようやく、その相手に心を開くんだこの人は、自分より強いんだから、心を開かないといけないって思うんだよ手の掛かる、面倒な子さだって、あの子身体は頑丈だし、心も割りとタフだしあの子に勝てる人なんて、そうはいないからね</p><p>確かに、マルゴさんの言うとおりロサンゼルスで自分を倒したイーディに対しては、敬意を払っている</p><p>何でも言うことを聞いているし親友になりたそうにしている</p><p>君もニキータに勝った人間なんだよ</p><p>マルゴさんは、オレにそう言った</p><p>君はロサンゼルスで、ニキータをレイプして犯し尽くしたんだよね</p><p>いや、だけどそれは、イーディが心月でニキータの肉体を制圧してミナホ姉さんが、身体を開かせたからであって</p><p>オレはそのついでだ</p><p>もちろん、彼女はミナホにも負けたって感じているよそして君に徹底的にレイプされたことも、あの子にとっては、やっぱり負けたって感覚なのさ</p><p>オレに負けた</p><p>だからさ、今回の再来日で、真っ先に、ここに来たのは君やイーディに本当に会いたかったのさ自分を負かせた相手だけが、あの子にとっては心を許せる友達だから</p><p>一度負けてしまえば格好の付けようがないからねみっともないところを全部見られているんだから</p><p>そして、君に会って早々セックスを求めたのはもちろん、あの子は健康的な女の子だから、本当に君とセックスしたいっていう気持ちも大きかったんだろうけれど何より、挨拶なんだよ彼女は君に、セックスで負けたんだから</p><p>それであんなに</p><p>そうだと思うよ改めて、５回ぐらいセックスして自分の負けを再確認したいんだと思うよ</p><p>負けを再確認</p><p>今だって、ニキータさんは地下の部屋でイーディに身体を解すために、軽く対戦しましょうとか言ってイーディーに負かされているよ改めて、イーディが自分よりも強いことを確認してホッとするために</p><p>負けなければ友達でいられない</p><p>ミス・コーデリアの見込んだ子だからねえ手を抜いて、自分から負けるなんてことはできないんだよそもそもが強すぎる子だから多分、バービーさんやルビーさんには、どれだけ挑発しても、ガチで闘ってもらえなかったんじゃないかなレイちゃんとの闘いだって、あれは観衆の前で決着を付けちゃいけない戦闘だから</p><p>バービーさんたちは、ああ見えて、大人だから</p><p>恭子さんとミス・コーデリアが送って来た少女を本気でブッ倒すようなことはしないよな</p><p>味方なんだし</p><p>あの子あなたとセックスして、こっちの部屋に来てからずーっと機嫌が良かったでしょ</p><p>とても嬉しかったんだと思うわお屋敷に来てすぐにあの子にとっては、あなたにセックスを求めたのは試合と同じなのよあなたには、セックスで負けたんだからそして、あなたがニキータさんが、完全にヘロヘロになるまで、徹底的にセックスしてあげたでしょあなたが、真っ正面から自分と闘ってまた、自分を負けさせてくれたことが、嬉しくて仕方なかったんだと思うわ</p><p>そういうコミュニケーションしかできない子なんだ</p><p>あたしは、ロサンゼルスへは行かなかったからあの子と実際に会ったのは、今日が初めてだけど</p><p>まったく恭子さんの恐ろしさを、まざまざと思い知ったわああいう子を、送り込んで来るとはね</p><p>今のあたしたちにとってあるいは、あなたにとって今、何が一番の課題なのか、恭子さんには判っているのねだからその解決のために一番適切な人材を、送り込んで来たのよ</p><p>ニキータが適切な人材</p><p>ニキータさんは、あくまでもミス・コーデリアのペットで本人もそう思っているあたしたちの家族に加わることは絶対に無いわしかも、ミス・コーデリアと恭子さんには絶対服従</p><p>だけど、今日だって我が物顔でこの家の中を歩き回っているじゃないですか</p><p>ここは、あたしたちの家なのにあの人ったら</p><p>メグには、自分たちの聖域を土足で荒らされたような思いがするのだろう</p><p>でも他人よあの子だって、ここを自分の家にする気は全く無いわしかも、同性愛嗜好が強くて男とのセックスは、彼としかしないって言っているホントに、好都合よねあたしたちにとっては</p><p>メグに、克子姉は答えた</p><p>後腐れが全くないってこと彼にとっては、理想のセックス・フレンドでしょニキータさんには、何の責任も感じずにセックスして良いんだから</p><p>ニキータとは深入りすることは無い</p><p>ニキータは、ミス・コーデリアのものなのだから</p><p>セックスはしてもオレの女にはならない</p><p>メグは、反発する</p><p>どうして家族じゃない人と、ヨシくんがセックスするんですっあたしたちだけで充分じゃないですか</p><p>メグちゃんいい加減にしなよっ</p><p>判んないのかなあたしたち自身も、恭子さんに試されているってことっ</p><p>真顔で、メグを見る</p><p>このままだとヨッちゃんは、あたしたちに人生を吸い尽くされて死んでしまうよ今のメグちゃんみたいに、ヨッちゃんの心をヨッちゃんの内面の欲求まで、全部あたしたちに縛り付けようとしたら</p><p>あたしはそんなことは求めていません</p><p>メグも、キッとした顔で反論する</p><p>求めているさっメグちゃんは、ヨッちゃんに普通の恋愛を普通の家族を求めているでしょでもさっ、あたしたち最初から普通なんかじゃないんだから</p><p>メグは、口籠もる</p><p>ねえ、恵美ちゃん</p><p>克子姉が、間に入る</p><p>あたしたちが黒い森が、本気で動き出したら、何でもできるのよどんな恐ろしいことだってあたしたちは犯罪組織なんだから</p><p>例えばあたしたちは、あなたたちの通っている学校の情報は、何でも持っているわ学校中に監視カメラとマイクが仕掛けてあることは知っているわよね女生徒の着替えや、身体測定の映像おトイレの場面だって、全部観ることができるのよ</p><p>うちの高校は長年に渡り、黒い森の娼婦を見つける狩り場だった</p><p>白坂創介の手の者が、好き勝手なことをやっていた時期もある</p><p>新入生から、３年生いえ、過去の映像記録もあるから卒業生たちもねあたしたちは、いつでも簡単に脅迫できるわ</p><p>うちの学校の子だけじゃないよあたしと克姉がマナを誘惑したことは、メグちゃんだって知っているでしょもし、ヨッちゃんが望むのならあたしはどんな子だって連れて来るよ</p><p>ええ、どんな子だってセックス奴隷に墜とせるわよそういう技術のノウハウが、黒い森にはあるわ</p><p>裏社会との繋がりもあるし香月さんとの提携で、表の世界にも影響力を持つことができたあたしたちどんな酷いことだってできるんだよ</p><p>克子姉と、マルゴさんが言う</p><p>お兄ちゃんは気に入った子は、誰とでもセックスできるんだよねっレイプかもしれないけれどセックス奴隷に堕とせば、おんなじだし</p><p>マナが、アニエスを抱きながらそう言う</p><p>だけどヨシくんは</p><p>メグが、泣きそうな顔でオレを見る</p><p>そうそれをするかしないかは彼の選択だよでも、彼はそういうことができる力が自分にあることは判っているよ雪乃さんの一件を通してね</p><p>マルゴさんがオレに微笑む</p><p>オレは、雪乃を徹底的に犯したのに警察に捕まっていない</p><p>学校内で雪乃をレイプしたのに、その罪を遠藤になすりつけることさえした</p><p>したというかそんなことさえ、黒い森の姉たちの力を借りたら、できてしまう</p><p>オレは白坂創介という人間が、社会的にも、人間としても、世の中から完全に抹殺されていく様子を観た</p><p>白坂創介だけでなく、彼の家庭一族までが、ミナホ姉さんたちによって、徹底的に貶められた</p><p>それが黒い森の力</p><p>君今はもう黒森くんだよねミナホの後継者として、黒森の家を継いでくれるんだよね</p><p>マルゴさんが、オレに問う</p><p>はい覚悟はできています</p><p>うんだったらこの黒い森の力も、全て君のものだよ</p><p>オレのもの</p><p>恵美ちゃん、これが彼のゲンジツだよこんな大きな力を持ってしまった男の子に君は、力を使わずにガマンしろって言うのかい</p><p>マルゴさんは、メグに言う</p><p>だけどそれは</p><p>だーかーらー普通の理屈で、考えちゃダメなんだよっその上、ヨッちゃんは香月のお爺さんが認めた、ミィちゃんのパートナーでもあるんだしミィちゃんだって、浮気はオッケイでしょ</p><p>と、いうよりお兄様には、もっともっとたくさんの素敵な女性とセックスを楽しんでいただきたいですからわたくしも、みすずちゃんも、ミッチィも、候補者を探しているところですわ</p><p>この間、お祖父様にお会いした時にも、そのお話を致しましたわお祖父様は、３００人ぐらいの違う女性とセックスしないと、女性の本質というものは見えて来ないだろうから、どんどんやれと応援して下さいましたわお兄様には、お祖父様が達成できなかった千人斬りの偉業を成し遂げていただきたいと</p><p>ニコニコと微笑んで話す瑠璃子</p><p>でも、やはりなるべくなら、お兄様には容姿美麗で頭脳明晰な方とそれも処女とセックスしていただきたいじゃないですかですから、候補者を探すのが大変なんです</p><p>そこまで言って瑠璃子は、ハッとする</p><p>あ、もちろんちゃんと事前調査の結果をお兄様に観ていただいて、お兄様がセックスなさりたいという方だけをお連れ致しますわわたくしたちの方から、無理強いするようなことは決してございませんからご心配なさらないで下さい</p><p>いや、その計画自体がとても心配です</p><p>ねえ、恵美ちゃんあたしたちは、とっくに普通の家族じゃないのよ</p><p>克子姉が、改めて言う</p><p>こんなメチャクチャな力を持ってしまった男の子に家族としかセックスするななんて強制するのは無理よ</p><p>だけどあたしは嫌なんです</p><p>じゃあ、いいよメグちゃんの知らないところで、するからっ</p><p>ね、ヨッちゃんそれならさっ、メグちゃんのお友達の女の子、全員とセックスしちゃおうよ女子陸上部の１年の子とかさ、全員、ヤッちゃおうもうさ、女子陸上部に入部した子は、全員ヨッちゃんに処女を捧げないといけないルールとかにしてさ</p><p>そんなこと、しないで下さいっ</p><p>メグが、叫ぶ</p><p>だったら、ちゃんとゲンジツに直面しなよっ</p><p>寧が怒った</p><p>もう、ヨッちゃんにだって学校内の監視システムの使い方は教えてあるんだっだけど、ヨッちゃん今まで女子更衣室とか、シャワー室とか、おトイレとか、一度も覗いたことが無いんだよ</p><p>いやヤッちゃん、それは</p><p>観たら履歴が残ることは、オレにも判っているから</p><p>観ていいんだよっどんどん観てっヨッちゃんは、犯罪組織のドンになるんだよっもっともっと、ブッ太い男になるんだよっ</p><p>ブッ太い男</p><p>覗きぐらい、堂々と平然とやりなよ力がそこにあるんだからその力の存在は無視できないんだよっ抑え込んだ方が、暴走しちゃうんだからね</p><p>そうだな今更、学校内の監視システムを止めることはできない</p><p>岩倉さんの一派だって、まだ何をするか判らないし</p><p>この間、オレが転校生の不良グループに捕まった時に、イーディが助けに来てくれたのも監視システムのおかげだ</p><p>倫理とか善悪とか道徳とか、あたしたちはとっくに関係無い存在なんだからさヨッちゃんに欲求があるのなら、平然と悪いことをしていいんだよ</p><p>ま、やりすぎて暴走しそうならあたしたちで抑えるし、止めるから</p><p>というかあなたは、抑えすぎだから心配しているのよ</p><p>寧マルゴさん克子姉</p><p>だから、恭子さんは問題無く浮気していい相手として、ニキータさんを送り込んで来たのよね</p><p>また、ニキータさんみたいに部外者を入れることで、あたしたちの家族の関係にも喝を入れようってんでしょ</p><p>ああ、このままだと家族だけで世間から隔絶して、不活性化しそうだって思ったんだろうねだから、活性剤としてあの子を送ってきた</p><p>ま、そうは言ってもあたしたちはとっくに覚悟ができているから、ゴタゴタしてるのはメグちゃんだけだしあー、アニエスもご機嫌斜めか</p><p>寧の言葉に、アニエスは</p><p>あたし、あのお姉ちゃん嫌ですの</p><p>マナに抱かれたまま、ブスッしてと言う</p><p>そう言わないであのお姉さんはね、お友達が欲しくてたまらない人なんだから</p><p>克子姉はアニエスに言った</p><p>お友達ですの</p><p>そうよニキータさんが求めているのは、家族でも恋人でもないのお友達よ</p><p>あたしたちってさほら、結局、みんな家族が欲しかった人だよね</p><p>家族が欲しくてたまらないからヨッちゃんを依り代にして集まって、みんなで家族になったそうだよね</p><p>オレも、ミナホ姉さんも、克子姉も、マルゴさんも、渚も、真緒ちゃんも</p><p>寧も、メグも、マナも、みすずも、瑠璃子も、美智も、イーディも</p><p>アニエスもレイちゃんや、翔姉ちゃんだって</p><p>みんな、家族を求めていた</p><p>でもね、ニキニキには、もう家族は居るんだよミス・コーデリアや、イーニーとミーニーがだから、あの子が欲しがっていたのは友達なんだ</p><p>ああ、護ってくれる家族はいる強い人たちが</p><p>いないのは近い年齢で、仲良く心を開ける、友達</p><p>それは、あたしたちも同じだから</p><p>家族になれたんだから次にあたしたちに必要なのは、友達なんだよ</p><p>ヨッちゃんにも、あたしにもマナちゃんは、友達をゼロから作り直さないといけないしアニエスやイーディも、どんどん外の子と接していかないといけないよね</p><p>ルリちゃんたちだって、そうこのまま、ヨッちゃんの方だけ向いてちゃダメ友達を作らないと</p><p>オレの方しか見ていないから千人斬り計画とか練り始めるんだ</p><p>家族は生活のベースであって家族だけを生きる目的の全てにしちゃいけないんだよ</p><p>それは判っていますけれどでも</p><p>そりゃ、メグちゃんは判っているよだって、メグちゃんは最初から、いっぱい友達のいる子なんだからクラスでも部活でもちゃんと他の子たちと接してきている自分はそうだから、だから、あたしたちの気持ちは判らないんだよ</p><p>あたしが好きで２年間も、屋上の金髪不良少女をやっていたと思う</p><p>寧はシザーリオ・ヴァイオラから逃げて、日本に戻ってきた</p><p>うちの学校に入学したけれど本当の奈島寧子の戸籍が使えない寧は、学籍が無かった</p><p>クラスの出席簿に名前があっても、卒業はできない</p><p>その上、入学早々に白坂創介の配下の教師に眼を付けられて武道場を放火する事件を起こした</p><p>他のクラスメイトとは友達になれない</p><p>白坂一派の教師は、つい最近まで校内に居たんだ</p><p>下手に他の生徒と仲良くするとその子に迷惑が及ぶ可能性がある</p><p>だから、寧は誰も友達を作らずに</p><p>いつも屋上で授業をサボっている金髪の不良少女となった</p><p>メグは、謝る</p><p>メグちゃんはあたしたちの中で、一番、真っ当な子だよ養父母の山峰さんたちが、本当に良い人たちだったんだと思うだから、あたしたち家族の中では、とりわけ大切な存在だってことは判っているんだ</p><p>あたしたちはみんな普通の子の普通の生活が判らないから</p><p>ミナホ姉さんたちは、学生の頃に拉致・誘拐されて、娼館暮らしだ</p><p>マルゴさんは、アメリカのインディアン居留地と施設で育って後は、恭子さんに鍛えられて来た</p><p>瑠璃子たち香月家組は名家過ぎるし</p><p>美智とイーディ、レイちゃんもだな武闘派は、武に生きすぎている</p><p>アニエスは、生まれてからずっと監禁生活だし</p><p>そして、オレも決して、普通の家庭で育ってきたとは言えない</p><p>マナはお金持ちだけど、比較的普通の生活をしてきた方だろうけれど</p><p>今は、過去の白坂家時代のことは思い出したくないだろうし</p><p>だから、普通の生活高校生の普通の暮らしが判っているメグちゃんは、とても大切なんだって思っているよあたしたちにとってもヨッちゃんにとってもだから、あたしは、何があってもメグちゃんを家族から追放したいとは思わないずっと、ここに居て欲しい</p><p>だけど、メグちゃんにも判って欲しいんだあたしたちは、みんな普通じゃない普通の生活を知らないし友達も全然居いない</p><p>そしてだからと言って、あたしたちは普通になりたいわけじゃないんだあたしたちが求めているのは、幸せであって幸せと普通の生活はイコールじゃない</p><p>そういうことだねあたしたちの根本は、犯罪組織なんだから普通の生活には、どうやったって行き着けないのさ</p><p>マルゴさんが、笑う</p><p>そうだ、普通の生活に戻れないではない</p><p>行き着けない</p><p>オレたちにとって普通が日常だった時間はほとんど無いんだから</p><p>判りましたよく考えてみます、あたし</p><p>メグが納得する</p><p>うん、そうしてでもさホント、ニキータさんの件は</p><p>マルゴさんが、笑って話を変える</p><p>恭子さんも、ミス・コーデリアもホント、ブッ飛んでいるよねあの人たちこそ、普通じゃない</p><p>あの人たちはセックス・フレンドも友達の内だって思っているんだよ</p><p>ま、確かにフレンドって付いているものね</p><p>克子姉も、苦笑する</p><p>ホント、割り切っているよねニキータさんの初めての男の子の友達はセックス・フレンドしかないって考えて、君と引き合わせたわけだから</p><p>だから、ニキータさんとはどんどんセックスして、親交を深めてご家族のお許しが出ているんだから</p><p>次は、あなたの方からニキータさんの滞在先へお邪魔して、セックスしてらっしゃい</p><p>いいのかなそれで</p><p>友達の家へ遊びに行って一緒に、ゲームしたりするとの同じだよあの人たち普通じゃないんだから</p><p>そう言ってマルゴさんは、時計を見る</p><p>さてさて、ニキータさんとイーディが、大分親交を深めた頃だろうから行ってくるよ</p><p>部屋の出口へと向かう</p><p>あたしも、ニキータさんを負かしてあの子のお友達になってあげないといけないからね</p><p>負けることが友人を作ること</p><p>メグミちゃんは、ニキータさんの友達になる気はあるかい</p><p>あ、あたし闘うとか無理ですし</p><p>メグに戦闘は無理だていうか、勝てるはずがない</p><p>彼の場合から考えれば別に戦闘技術じゃなくてもいいんだよニキータさんを負かすのは</p><p>もちろん、セックスでも無いよレズビアンのテクニックで、あの子に勝つのはちょっと難しいだろうからね</p><p>笑う、マルゴさん</p><p>メグちゃんがニキータさんに勝てるとしたら、それは何</p><p>あたしが勝てるもの</p><p>ま、そのことも考えておいてっ</p><p>マルゴさんは、笑顔で立ち去った</p><p>あのお兄ちゃん、そろそろ</p><p>もうすぐ雪乃の番組が始まる</p><p>じゃあ、そっちのテレビの部屋へ行こうか</p><p>マナもアニエスも付いてくるつもりらしい</p><p>お皿洗うのは、あたしがやっておくからメグちゃんも行っておいで</p><p>克子姉と並ぶ、お屋敷の主婦としては申し訳ないらしい</p><p>観た方がいいよきっと、色んなヒントがあると思うし</p><p>寧は、そう言って席を立つ</p><p>さって、洗い物しようかっ、克子姉</p><p>そうね瑠璃子ちゃんも、テレビの方へ行ってていいわよ</p><p>でも、わたくし今夜は当番ですし</p><p>それを言ったらマナもなのだが</p><p>マナは、この機会を逃したら実姉の様子を観る機会を失ってしまう</p><p>いいから行ってあなたが居てくれた方がいいのよみんな冷静になれるから</p><p>克子姉は、そう言って瑠璃子のエプロンを脱がしてやる</p><p>白坂創介の姉妹であるメグとマナにアニエスだけだとよくないな</p><p>全く関係の無い、瑠璃子の視点があった方が助かる</p><p>ああ、瑠璃子も来てくれよ克子姉、ヤッちゃん台所頼むね</p><p>では、わたくしも参ります</p><p>次話で、久々に雪乃</p><p>この日の夜のセックス話をやって、工藤遙花は翌日かな</p><p>さて、どうやって遠藤を再登場させるか</p><p>599．テレビの国から</p><p>あれ、そう言えば真緒ちゃんは</p><p>さっきから、姿が見えないけれど</p><p>あ、お兄様ここで眠っていますわ</p><p>ソファの上に引っ繰り返って、くーくー寝息を立てている</p><p>お腹いっぱいになって、そのまま眠くなってしまったらしい</p><p>洗い物が終わったら、ベッドへ連れて行くわもうすぐ、渚も帰ってくるでしょうし心配しなくて良いわよ</p><p>オレたちは居間へと向かう</p><p>マナが、リモコンでテレビを点けてくれた</p><p>そして、オレの隣に座る</p><p>反対側には、瑠璃子</p><p>アニエスは、オレの膝の上にちょこんと座る</p><p>メグだけ、少し離れたところに椅子を置いて座る</p><p>雪乃のテレビを観る時は、いつもそうだ</p><p>ちょうど始まるところだね</p><p>マナの言葉に、テレビモニターに集中する</p><p>これからの1時間は、コマーシャルの放送がありません</p><p>というスーパーの白文字が、画面に映る</p><p>この放送は、白坂雪乃さんの個人的な意見をそのまま放送するものであり放送局は、放送内容について一切関知致しません</p><p>政見放送並みに、完全自由な発言で雪乃の番組は、有名になっている</p><p>ビキニを着た表現の自由と、アメリカの新聞でも書かれているらしい</p><p>白坂雪乃アワー・雪乃が行くのん</p><p>音楽も何にも無しで番組が始まる</p><p>何も無いテレビスタジオに椅子が３つだけ置かれている</p><p>それぞれの椅子に座っているのは</p><p>例の男のお笑いタレントのスナッチと</p><p>最近よくテレビに出ている、オカマタレントのフランシー酒井</p><p>そしていつも通り、極小ビキニしか着ていない白坂雪乃</p><p>ああ、今夜も雪乃は不機嫌だ</p><p>はーい、今週も始まりました、雪乃が行くのんですがまた、悲しいお知らせをしなくてはいけません</p><p>いきなりスナッチが言う</p><p>先週まで、この番組のレギュラーだったコヤブ・タンクローですがどうしても降板したいと、オレの方に連絡がありまして</p><p>何で、あたしに直接言ってこないのよっ</p><p>雪乃が、ぷんぷん怒っている</p><p>だって、みんなユキノンの携帯知らないだろ</p><p>スナッチが、慌ててそう言う</p><p>だから誰も、あたしとメルアド交換すらしないのよっ</p><p>みんな命が惜しいからでしょ、ぐっふっふ</p><p>オカマのフランシーが、笑う</p><p>つーか、あのですね先週の放送でユキノンが言ったとある映画俳優さんのいや、我々にとっても芸能界の大先輩なのですがその方に対する暴言が、ちょっと問題があったとコヤブは言ってまして</p><p>あんっ、何よあたしは別に、ナカマツザワ・コータローがハゲてるって言ったんじゃないわよっナカマツザワ・コータローは、ヅラじゃないかって言ったのよ疑問系よ質問しただけじゃないあのコヤブってタレントが、ドラマで共演したっていうから聞いてみただけでしょ</p><p>だから疑問に思っても、そういうことは言うんじゃねぇっそんなの言われた方の立場も考えろってんだ</p><p>スナッチが、雪乃に怒鳴る</p><p>あーん、そんなにキンキン怒鳴らないでよっ別にいいでしょあのコヤブは、ナカマツザワ・コータロー本人じゃないんだしっ、あいつはあいつで個人的な見解を述べればいいだけのことよっ</p><p>そんなん、述べられるかよっ</p><p>だーかーらー、ナカマツザワ・コータローはハゲてるのハゲてないのどっちなのよっ</p><p>ああっ、もうウッせいなぁ</p><p>判ったわよっじゃあ、あたしはハゲてる方に賭けるわよ５０００円</p><p>バッカテレビで金を賭ける話をするんじゃねえっ</p><p>関係無いわよそんなことぐらいで、捕まったりしないわよっ</p><p>お前はそうかもしれねぇけどオレたちは、お前みたいにアンタッチャブルじゃねえんだよっ</p><p>顔を真っ赤にして、スナッチは叫んだ</p><p>お前がそうやって好き勝手喋るからみろ、どんどんレギュラーが降板しちまってんじゃねえかゲストだって、誰も来てくんねぇんだぞっ今じゃ、オレとこのオカマだけだぞ判ってるのか、ユキノン４ヶ月前の番組開始時には、ひな壇に若手芸人が２０人並んでたんだぞ</p><p>ホントに、毎回レギュラーが降板していくよな</p><p>ついに、３人か</p><p>そんなのあたしの知ったことじゃないわよっあー、コヤブあんた、この放送観てる観てないようなら、他の芸人がコヤブに教えてあげなさいねあたしからのメッセージよコヤブは、今やってるドラマの最後の収録までにナカマツザワ・コータローがハゲてるかどうか調査することいいわねっ調査結果は、この番組であたしが公表するからっ</p><p>この野郎、ユキノン、てめぇ</p><p>なあによっ、何か文句あるっての</p><p>睨み合う、雪乃とスナッチにオカマのフランシーが声を掛ける</p><p>はいはい、そこまでにしなさいよほらほら、お水でも飲みなさい二人とも</p><p>そう言って、ペットボトルの水を２人に手渡す</p><p>何で、この番組、いつもこれしか無いのよ</p><p>雪乃は、憎々しげにボトルを見る</p><p>セットも無いこんな椅子だけでの放送お弁当も出ないしスタッフも全然いないメイクさんも、スタイリストもいないあるのは、この水のペットボトルだけでしょあたしのこと、馬鹿にしているわけ</p><p>仕方ねえだろ、これはスポーンサーの付かない番組なんだからよっそのボトルだって、この番組で飲んでるのが映ったら営業妨害になるから、ラベルは剥がしてくれってメーカーさんから言われてんだよっ</p><p>スナッチの言う通り確かにペットボトルには、ラベルが付けられていない</p><p>あっそそりゃ、良かったわね</p><p>雪乃は、ボトルのキャップを外すとゴクゴクと水を飲み出す</p><p>ああ、不味い不味い＊＊社のミネラル・ウォーターは本当に不味いわねっホントに、ミネラルとか入ってるの水道水臭いわよ</p><p>だからそういうことを言うんじゃねぇぇぇぇぇぇッッッ</p><p>スナッチが、ペットボトルを床に叩き付ける</p><p>あーら、いいの＊＊社のミネラル・ウォーターを、そんな風に乱暴に扱っちゃって</p><p>意地悪そうな笑顔で、雪乃は言う</p><p>あああ、ヤベッ</p><p>慌てて、ペットボトルを拾うスナッチ</p><p>ハン、タレントさんは大変ね色々と世の中に気を遣わないといけなくて</p><p>そんなことを言う雪乃にオカマノフランシーが</p><p>雪乃ちゃんこのお水のボトル、スナッチちゃんの差し入れなのよ</p><p>この番組、ホントに何も出ないでしょだからスナッチちゃんが自腹を切って買ってきているのよあたしたちの分までそれも、ジュースとかメーカーが判るものだと、この番組の場合マズイでしょだからラベルを剥がしてメーカーが判らないようにした無色透明のミネラルウォーターなのよ</p><p>雪乃は俯いて</p><p>知らなかったわごめんなさい</p><p>いいんだよオレは色々と世の中に気を遣わないといけないお笑いタレントだからなそれに、買って来てくれて、ラベル剥がしをやってくれてんのは、うちのマネージャーだし</p><p>雪乃は、カメラの後方を見て</p><p>曽我部さん、ありがとうごめんなさいね</p><p>だから、名前は出すなよっこの番組でよっ</p><p>雪乃はスナッチの言葉を無視して、ボトルの水をゴクゴク飲み</p><p>ゆっぱり美味しいわ＊＊社のミネラルウォーター</p><p>だーかーらー、メーカーの名前を言うなってのっ</p><p>しっかしスナッチちゃんて、ホント、面倒見がいいわよねあんただけなんでしょ、この番組、スタートから出続けているのは</p><p>フランシーが、笑う</p><p>だってしょうがないだろオレは、この子の面倒を見るって約束しちまったんだからよ</p><p>スナッチは恭子さんとの約束を守ろうとしている</p><p>もっともどうしてだか、この番組が始まってからの方がレギュラー番組が増えてんだけどなこの番組実際のところ、どういうわけか視聴率良いし色々、問題だらけだけど</p><p>我が儘で、暴言と失言を繰り返す雪乃に対して必死にフォローするスナッチの好感度が高まっているらしい</p><p>それと、香月グループの方で、スナッチの仕事が支障が出ないように裏から便宜を計ったら、逆にレギュラーが増えてしまったのだそうだ</p><p>そうなのよねぇ数字は取れてるのよねえでも、スポンサーの付いてない番組だから、全然意味が無いんだけど</p><p>フランシーは、クスっと笑って</p><p>まあ、それでも皆さんに観ていただければ、タレントとして宣伝になるからあたしも、途中からレギュラーにしてもらったんだけどさ</p><p>そうだよみんなよ別に降板することはねぇんだよテレビに出れるだけでオンの字だろそういう前向きの態度でいねえとさお笑いは攻めの感覚をなくしたら最後なんだしよ</p><p>ああ、スナッチちゃんは知らないのね</p><p>他の局とか、この時間の裏番組に付いている某・大手広告代理店から雪乃で行くのんには出るなって、色んな芸能事務所に圧力が掛かってんのよあたしのとこにも、話があったもの</p><p>本当かよ、フランシー</p><p>そりゃそうよノー・スポンサーの番組が高視聴率じゃ、裏番組の関係者は商売上がったりだもの</p><p>マジかよって、フランシー、お前そんなこと、ここで話しちまっていいのか</p><p>フランシーは</p><p>あのねあたしは、オカマ・タレントが本業じゃなくて、オカマ・エッセイスト雑誌の連載で食べてるんだから文化人枠だから、テレビのギャラは低いのこういうところで、正直者をアピールしといた方が仕事が増えるのよ</p><p>はあ、色々あるんだなテレビの世界は</p><p>その、クソつまんない話終わった</p><p>雪乃が、ペットボトルを飲み干して言う</p><p>っていうか、某大手広告代理店てパパが働いていた会社でしょあたしの番組が高視聴率だと会社がイメージダウンから回復しないって思っているのね</p><p>そう言えば、白坂創介は広告代理店に勤めていたんだっけ</p><p>部長か</p><p>色々な悪事が明るみに出てしまった以上、勤めていた会社も世間から白い目で見られているんだろうな</p><p>ところで何かさ、スナッチばっかり、この番組を降りなくて偉い偉いみたいな話をしていたけど</p><p>ギロッと、雪乃が睨む</p><p>あたしだって、ずっと出てるわよっ</p><p>ムスッとする雪乃</p><p>あたし、テレビとか出たいわけじゃないのにさっ</p><p>いやだって、これはお前の番組だろ</p><p>だから、別に好きでやってるわけじゃないのよっこんなの何で、毎週毎週１時間、何が悲しくて、テレビの前でギャーギャー喚かないといけないのよっ</p><p>それはお前が言うなよオレがいつも思ってることなんだから</p><p>スナッチは言葉に困っている</p><p>あたしはさやりたくてやってるわけじゃないわよっこんなのたくっ</p><p>空のペットボトルを、グシャッと潰す雪乃</p><p>あーら、そうなのそれにしちゃ、雪乃ちゃーん今日もおニューの水着じゃないのぐっふふ</p><p>オカマノフランシーは、雪乃に微笑む</p><p>な、何っ</p><p>パッと頬を赤らめる、雪乃</p><p>確かに、今日の極小ビキニは白くて、カップにヒラヒラしたレースが付いている</p><p>下半身は、相変わらずの紐みたいな布の少なさだけど</p><p>い、いいでしょっ別に</p><p>雪乃が身体を震わす度に、１６歳の胸がプルプル揺れる</p><p>極小のビキニのカップから、今にも零れそうだ</p><p>でもさー、そのヒラヒラとかお気に入りなんじゃないのぉ</p><p>フランシーの言葉に、雪乃は</p><p>これは隠してんのよ</p><p>隠す何を</p><p>そんな極小水着しか身につけていない状態で</p><p>すると、雪乃はガバッと顔を上げカメラに向かって</p><p>あんたたち毎回、あたしの乳首透けてると思ったら大間違いだからねっ</p><p>乳首が透けてる</p><p>それで今週は、レース付きの水着にしたのか</p><p>そういえばいつもの放送では、ビキニの布地が薄くて雪乃の乳首が、くっきりと浮いていたよな</p><p>あんまり気にしてなかったけれど</p><p>何よそんな理由で、そのビキニにしたのぉ</p><p>呆れる、フランシー</p><p>乳首ぐらい見せてやんなさいよこの番組の視聴者の半分は、あんたのエロエロな身体を目当てに観てるんだからさ</p><p>あたしは、観せたくてやってるわけじゃないわよっ</p><p>しかし、あんまり身体を揺すって動くからすでにピンクの乳輪が、ブラのカップからはみ出して見えてしまっている</p><p>おいっ、コラッユキノン</p><p>スナッチが、慌てて雪乃に言う</p><p>あんっ何よっ</p><p>出てる、見えてる、はみ出してるっての</p><p>慌てて、乳輪を隠す雪乃</p><p>テレビに向かって</p><p>観たわねっ</p><p>いや、お前が観せてたんじゃねぇかっ</p><p>スナッチが突っ込む</p><p>ホント、スッゴいわよねこの番組放送法とか、児童ポルノ法とか超越してるわよねこのままいくと、国連とかユニセフとかＷＨＯに怒られそうな勢いよね</p><p>フランシーが、そう言う</p><p>あたしだって、たまにはビキニ以外の服が着たいわよっだけどさっこれしか着るなってんだからっ仕方ないでしょ</p><p>この番組はその存在そのものが、意味を持っている</p><p>なぜ、ゴールデンタイムにスポンサー無しで成立しているかという謎から始まって</p><p>１６歳の雪乃が、ハレンチ極まりない姿で出演し続け</p><p>しかも、乳首や乳輪がチラっと映るのは毎回なのだ</p><p>本当なら、放送され続けて良い番組ではない</p><p>ああ、最初の頃の放送で、そのことを突っ込んでた芸人会社から解雇されたんだっけ</p><p>フランシーは、苦笑する</p><p>しょうがねぇよそこは触れちゃダメだって、打ち合わせの時に話してあったのに生放送の本番で突っ込むんだから</p><p>スナッチが、苦しそうに言う</p><p>ま、生放送で言ったことならなあなあにしてもらえるって判断したんでしょうねぇ、ぐっふふ</p><p>相手が、どれだけタチの悪い連中かってこと判ってなかったんだよ、あいつヤクザより、ヤベェんだからよ</p><p>あと、楽屋であたしを口説こうとしたバカもいたわよ</p><p>あ、ネットで観たわ何て子だっけその子もクビでしょ</p><p>フランシーは笑っている</p><p>笑える話じゃねぇよシャレになんねえよあいつがしでかしたせいで、映画が一本、丸ごとポシャたんだぞあいつが主人公の友達役で出てたから</p><p>あら、それならその子の出演してた箇所だけ、俳優を変えて撮り直しているそうよ</p><p>それだってよ、撮り直しの費用に数千万円だぞもう、相手役の役者さんとか次の仕事に取りかかってたんだし、髪の毛切っちゃってたからカツラで絵面を合わせた人もいたらしいぞそれから、宣伝キャンペーンだってスケジュールが全部変わっちゃったって話だしよ</p><p>へえ大変ね</p><p>他人事のように、雪乃は言う</p><p>おいおいそいつがクビになったんだって、お前のせいだろうが</p><p>雪乃は、ギロッとスナッチを睨み</p><p>あたしのせいじゃないわよっ初対面だったのよ、あたしっ番組が始まる前に、あたしの楽屋に挨拶にやって来てさいきなりお前のエロい動画、いつも観てるぜ今度、オレのもしゃぶってくれよとか言うのよ頭、おかしいとしか思えないでしょ</p><p>確かに、あたしがレイプされている映像は、インターネットの世界にバラ撒かれまくっているわよみんな、観ているんでしょあたしの身体の何もかも処女喪失から、中出しされたとこまであんたたち、みんなみんな、観ているのよねっ</p><p>おいユキノン</p><p>スナッチは、雪乃を止めようとするが</p><p>話させてあげなさいよ</p><p>フランシーが、スナッチを制する</p><p>今更、あんたたちにあたしの裸や、あたしが犯されてるところを観られたのをとやかく言う気は無いわよでもねあたしは、ＡＶ女優でも、風俗嬢でもないのっあたしは自分の意志に反して、無理矢理レイプされたのよっあたしは、被害者なのっそのことだけは、忘れないでよねっ</p><p>だから、あたしはあの芸能界をクビになったバカを、可哀想だとは思わないわよそいつは、あたしを汚らわしい女扱いしたんだから</p><p>雪乃は口を閉じる</p><p>えっと、あの一応、これだけは伝えておかないといけないと思うから、話すけれどこの一件で、そいつが所属の芸能プロを解雇されたのは、別にユキノンが言いつけたからじゃないんだわぶっちゃけて言うとこの番組の楽屋やスタッフ・ルームには、隠しカメラやマイクがいっぱい仕掛けてあってユキノンに失礼なことをすると、処分されることになってんだわマジな話、タレントだけじゃなくって、スタッフも随分、消えてます</p><p>ああ、それでＰもＤが変わったのね前は、どっちも男の人だったでしょ</p><p>フランシーＰとかＤとか、言うんじゃねぇぇぇぇッッ</p><p>ああ、それでＤのヤマシタさん、ビデオ事業部へ転属になったのね</p><p>フランシーは、ふんふん頷いている</p><p>ヤマシタさんは、まだいいよＰだったミヤモトさんなんか、今じゃ車両部だ</p><p>力なく、スナッチは答えた</p><p>とにかく、ヤベェんだよっユキノンは、アンタッチャブルそのことが判ってねぇやつは、近付かねえでくれもの凄い、迷惑になるから</p><p>あたしのせいじゃないから</p><p>雪乃が、呟く</p><p>そうよねみんなまともな人間なら、雪乃さんのお父さんがどんな風にして亡くなったか、ちゃんと覚えているものね全然、何の発表もされないまま、警察の捜査が打ち切られたこともね</p><p>スナッチの言葉に、フランシーが言う</p><p>どれだけ恐ろしい闇の力が、雪乃さんの後ろにあるのかちょっと考えれば、判ることなのにね</p><p>悪いけれどあたしも、その闇の力にメチャクチャにされているだけだからあたしの味方じゃないのよあいつらはパパを殺して、今もなおあたしを苦しめている</p><p>雪乃の顔は、悲しい</p><p>ねえ、雪乃さん聞いていいことかどうか判らなかったから、今まで黙ってたんだけどさもちろん、言いたくないのなら答えなくていいんだけど</p><p>フランシーが、雪乃を見る</p><p>そのあなたのお腹の字、何</p><p>そう雪乃は</p><p>今日の雪乃は下腹部のタトゥを丸出しにしていた</p><p>ああ、これねいつもは、メイク用のファンデーションで上から塗りつぶして隠しちゃうんだけどね</p><p>エメラルドグリーンのタトゥで書かれた文字</p><p>雪乃の紐みたいな水着のパンティから字が零れて見えている</p><p>オレの名吉田という文字だったものに、細工をして</p><p>今は、嘉甲という字に変えられている</p><p>これは、あたしをレイプした男の名前よその男が、自分で書いたのよあたしの子宮の上にあたしの子宮は、自分のものだっていうアピールなんでしょうね</p><p>自分の下腹部、緑のタトゥの文字の上に手を当てて雪乃は、言う</p><p>どうして今夜は、隠さないで来たのよ</p><p>フランシーが、尋ねる</p><p>ホントに、そいつのものになっちゃったから</p><p>雪乃は、スウッと顔を上げてカメラを見る</p><p>あたし妊娠しているのよ今までちゃんと言ってなかったけれど５月の時のレイプで妊娠してたのよ</p><p>サバサバと、雪乃は言う</p><p>受精したのが５月ならもう</p><p>フランシーが、指を折って計算する</p><p>そうよ安定期に入ったって産婦人科の先生に言われたわもう中絶することはできないってさ</p><p>だから、もう覚悟したのテレビで公表するわあたしはレイプされてできた赤ちゃんを産みます仕方ないのよ、もう、これ以上バカみたいな目に合いたくないしこの子をちゃんと産んであげたいから</p><p>スナッチも、フランシーも言葉に詰まっている</p><p>あんたまだ、高校生よね</p><p>フランシーの問いに</p><p>そうよあたしは、１６歳今年、高校生になったばかりよもっとも５月の騒ぎ以来、そんなに学校には行けてないけれどパパの一件や、あたしのレイプビデオの流出で、友達も、みーんないなくなっちゃったしね</p><p>雪乃は、ククと笑う</p><p>パパは、あんな風に死んだからあたしは、白坂の一族とも縁を切られているのよ他の家族もみんなバラバラになっちゃったわそして、あたしは、いまだに怖ーい闇の力に見張られているし</p><p>そして再び、カメラを見る</p><p>全国の視聴者に話し掛ける</p><p>あんたたちさああたしのレイプされている映像を観て、悦んでたあんたたちに話しているわ観た人は、知ってるわよねあたしが、ヴァージンだったことヴァージンだったのに、レイプされてその後も、何度も何度も犯されたことあたしが、中出しされてたのも観たわよね知っているわよねどう、楽しかった興奮したあたしが白坂雪乃のレイプ動画はさぞかし面白かったんでしょうね</p><p>雪乃の手が自分の下腹部を撫でる</p><p>そして、その結果がこれよあたしは白坂雪乃は、妊娠しています好きでは無かった男に犯され、その男の子を孕みましたこのお腹の中に居るのは、レイプされてできた子ですふんどうせ、あんたたちのことだから、こんなシチュエーションにすら興奮しちゃうんでしょうけど</p><p>それで、あんたホントに産む気なの</p><p>フランシーが尋ねる</p><p>産まないと殺されちゃうのよさっきから話している闇の力にね</p><p>雪乃は、ハッと溜息を吐く</p><p>それだけじゃないわねあたしも産みたいのいや、本当は産みたいとか、そういうことじゃなくってだって、すでにここにあたしのお腹の中に、命が宿っちゃてるのよあたし殺せないよこの子を殺したくないだからあたしは、産んであげたいのこの子を</p><p>シンとなる、スタジオ</p><p>メグが、テレビの中の雪乃を見てそう呟いた</p><p>だからこれからだって、ずっとネットの世界には、あたしのレイプ映像が残っていくことは判っているしあたしの恥ずかしい姿を、知らない人たちに観られ続けるってことも判っているでもあたしの映像を観た人たちには、判っていて欲しいのあの男にレイプされたあたしは妊娠したわレイプの結果、子供を孕んだのよこれはあたしが望んでできた赤ちゃんじゃないわ</p><p>そうだオレが無理矢理犯して、孕ませたんだ</p><p>でもあたしは胸を張って、この子を産むのよだって、これから産まれてくるこの子には何の罪も無いんだからあたしのお腹の中に生命が宿った以上、あたしはこの子をこの世界に産み落としてあげないといけないんだから</p><p>あんたママになる覚悟が、できているのね</p><p>そんな覚悟できているわけがないでしょあたし、１６よでも、もうママなのよこの子は待ってくれないのよ</p><p>雪乃は、自分のお腹を見る</p><p>何で、このことをテレビで話そうと思ったかというとね実際問題として、この間のタレントだけじゃないのよあたしのレイプ映像を見てあたしのことをAＶ女優だと思っている人たちはね普段の生活でもちょっと、街に買い物に出たって、そういう男が寄って来るわあたしが尻軽な女で、簡単にセックスできる相手だと思い込んで馴れ馴れしく話し掛けてくる男がね</p><p>雪乃の私生活には、香月セキュリティ・サービスの警護員が付いているから、心配はいらないと翔姉ちゃんには言われていたけれど</p><p>そう、大変ね</p><p>フランシーはそう言う</p><p>もう、慣れたわだけどさ、これであたしが妊娠したことが伝わってまあ、大概の男は、他の男の子を孕んでいる女に興味は無いでしょうけれど中には、妊娠しているんだから、幾らでも生でセックスできるとか思うバカもいると思うのよ</p><p>雪乃が、カメラに</p><p>だから、はっきり言っておくわあたし、この子を産むまでは誰ともセックスしないから当たり前でしょ、お腹の中の赤ちゃんに、男の汚い精液なんて浴びせるわけにはいかないもの</p><p>この子は、レイプでできた子なんだからこれ以上のツライ思いは、させないわよこれでお母さんが妊娠中にも、バンバンセックスしちゃうような女だったら、この子が可哀想過ぎるでしょ</p><p>雪乃はよく泣く女の子だった</p><p>雪乃ちゃん、あなた</p><p>フランシーが、感極まって雪乃を抱き締めようとする</p><p>触らないであんたも男でしょ</p><p>あたしはオカマよ</p><p>オチンチン、付いているんでしょ</p><p>そんなの３年前に工事して取っちゃったわよ</p><p>ならいいわ</p><p>フランシーが、改めて雪乃を抱き締める</p><p>あんた頑張っているのね</p><p>頑張ってないわよこんなの、どうにも仕方がないからよ</p><p>雪乃はポロポロ泣いた</p><p>だからこのあたしのお腹の名前の人に言っておくわよ</p><p>嘉甲の字を、雪乃は抑える</p><p>あんたとだって赤ちゃんが産まれるまでは、セックスしないからねあたしのこと、レイプしに来たってもうさせないんだからっ</p><p>演劇の仕事をしていた頃、若い人と飲み屋で飲んでいたら</p><p>だいたい、劇場で芝居をとなくちゃいけないなんて、誰が決めたんですかだから、金が掛かるんですよオレは、その辺の公園とか河原で勝手に芝居をやってもいいって思うんですよつーか、やりますから、オレは</p><p>私は何も言いませんでした</p><p>だって、そういうのは70年代にアングラの人が、もうやってますから</p><p>勝手に公園で芝居をやるのも実行して、ちゃんと逮捕されています</p><p>というか、反社会的なことをアートだと言ってやり通そうとするのなら</p><p>逮捕されるまでやって、ようやくアートとして完成です</p><p>そういうアクションを、数十年前にすでにやってきた人たちがいるのに</p><p>知らないということは時々、恥であり罪でもあります</p><p>だから、今の現代アートの人たちの問題も</p><p>本気でやるのなら、ちゃんと逮捕されるところまでやらないといけないと思います</p><p>そうじゃないと、アートとしては認められません</p><p>でも、まあ現代アートの親玉が、偽プリキュア作っている現状ですから</p><p>私の書いた本を読んで、私のことを理解してから批判して下さいと言う前に、何で自分が搾取しようとしているオタク文化について、もっと勉強しようとしないのか</p><p>オタクでなく、本当はオタク文化に興味の無い人がオタク文化を基に、世界に向けてアートしようとするから笑われているのに</p><p>600．ジャックポット</p><p>そう、雪乃ちゃんはそんなにまでして、赤ちゃんを産む覚悟をしているのねそしてその子を育てていくのね</p><p>オカマ・タレントのフランシーが、雪乃に言う</p><p>違うわあたしは産むだけよこの子を自分では育てられないのこの子は、産まれたら取られちゃうのよ</p><p>自分の腹を優しく撫でながら雪乃は言う</p><p>何だよ、それどういうことだよお前が産むんだろお腹を痛めて産んだ子供ならお前が責任を持って育てるべきだろ</p><p>お笑いタレントのスナッチが、憮然として言う</p><p>お前が母親になるんならそうすんのが当たり前じゃねぇかっ</p><p>あたしだってあたしだって、そうしたいわよ</p><p>静かに、答える</p><p>何か理由があるのね</p><p>フランシーが、尋ねた</p><p>言える範囲のことで良いわあたしたちに話してみなさいよ</p><p>テレビスタジオの中の雪乃は、フランシーとスナッチを見て</p><p>もちろん、詳しい話はできないわよあたしだって、命が惜しいから今、あいつらに殺されちゃったらあたしだけでなく、この子も死んじゃうんだから</p><p>真顔でそう言う</p><p>あたしのパパが、たくさん悪いことをしていたってことは知ってるわよね</p><p>ええ、５月の連休の頃に毎日の様にワイドショーで取り上げてたから、だいたいは知っているわ</p><p>まあマスコミが報道していたレベルの情報なら</p><p>フランシーとスナッチが、答える</p><p>あたしのパパは罪も無い女の人を誘拐して、レイプして、売春させる卑劣で、悪辣で、どうしょうもない人間のクズだったそれは本当よ</p><p>そしてあたしのパパによって、運命を狂わせられた人たちが何十人もいるのよだから、パパは復讐されたあんなにも酷い情けない死に方をするしかなかった</p><p>無残な状態で発見された白坂創介の姿は、全国放送の夜のニュースで生中継されたから日本中の視聴者たちに目撃されている</p><p>それでねパパの被害者の中には、家族を殺されちゃった人もいるのよ殺されちゃったっていうのはパパに身体を玩具にされて、薬や非合法の変な手術とかで死んじゃった人も居るし犯され続けて、精神を病んで自殺しちゃった人もいたって聞いたわ</p><p>闇医者のいい加減な手術で死んだミナホ姉さんの妹さんの奈生実さん</p><p>薬の過剰摂取状態に陥りながら、病院に連れて行ってもらえなくなって死んだメグの母親</p><p>他にも、たくさんの女性が死んだ</p><p>それからパパのせいで、赤ちゃんの産めない身体にされた人もいるのよママになれなくなっちゃった人がね</p><p>それはミナホ姉さん</p><p>だからあたしが産むこの子は、取られるのその人たちにその人たちの死んだ家族の代わりに産むことができなくなった赤ちゃんの代わりに</p><p>シンと静まるスタジオ</p><p>あたしが、レイプされて妊娠させられているのはねしかも、こうやって裸同然の格好で毎週テレビに出演させられてお腹が大きくなっていく様子を全国に放送されるのはねこれも、復讐なのよあの人たちのあたしのパパに対する</p><p>雪乃の言葉に、スナッチは</p><p>そんなのおかしいじゃねぇかよそんな間違ってるだろだって悪いのはユキノンの親父であってユキノンには、何も関係ねぇじゃねぇかよっ</p><p>大きな声で、怒りを表現する</p><p>オレはこの４ヶ月、ユキノンとこの番組をやっているけどよぉそりゃ、確かに、ユキノンは我が儘だし、適当だし、暴言は吐くし手の付けられねぇ、ジャジャウマだけどよでも、悪いやつじゃねぇぜ根性は悪くねぇよっ明るいし、性格もカラッとしてるしよぉ性根の良いやつだよ、オレはそう思っているぜっ</p><p>雪乃は、小声で礼を言った</p><p>オレにとっちゃぁよぉ、仲間だよ一緒に番組を作る仲間だはっきり言うぜユキノンの親父のことは、ユキノンには全然関係ねぇことだそのことでユキノンを悪く言うやつがいたら、このオレがブン殴ってやるよっ</p><p>スナッチは、激高している</p><p>オレは何があったって、仲間を見捨てたりはしねぇからなっだからよっ</p><p>おい、闇の力オレたちに、こんな変な番組をやらせ続けてるお前だ、お前今、観ているんだろ、コラぁおめぇがメッチャクチャな権力を持ってるってことは判っているよこんなスポンサーのいない番組を、局に放送させることができんだからなっしかも、この番組で失言したやつは芸能界追放だしよお前が、トンデモネェ存在だってことは判ってるんだよっだがな</p><p>やめなさいよあんたも、クビになっちゃうわよ</p><p>雪乃が、スナッチにそう言うが</p><p>構わねぇよっこんな理不尽なことを見せつけられて、文句が言えねぇんなら芸能界なんて、未練はねぇよっ</p><p>スナッチ</p><p>何なんだよ、何なんだよ、何なんだよああっユキノンはなぁ、まだ１６歳なんだぞっ高校１年生なんだぞっそれが自分の親父のしでかしたことの復讐で、レイプされて、妊娠させられて、子供を産まされてだけど、産んだ子供とは暮らせないって、そんなバカなことが許されてたまるかよ</p><p>全身全霊を込めて、スナッチは訴える</p><p>もう、お腹に子供ができちまってるんだ堕ろせとは、オレは言わねえよ産むかどうかはユキノンの判断だでもよっ、産まれた子供を奪うなんてお前は悪魔かそんなこと、あっていいわけがねぇふざんけんなよ、こらぁぁ</p><p>でも、あるのよ理不尽でも、仕方ないのよ</p><p>おい、仕方ねぇとか言うなよユキノンの人生だろ</p><p>雪乃は、キッとスナッチを見つめて</p><p>そうよ、あたしの人生よだから、あたしは覚悟したのよお願いだからあたしのために、そうやって喋ってくれたことは感謝しているからでも、あたしのことは放っておいてよ</p><p>放っておけるわけねぇだろっオレはなオレは、親父に小４で捨てられてんだよっ親父が、オレと母ちゃんを捨てて別の女と結婚したからよぉっそれ以来、オレは母ちゃんと二人っきりで生活してきてんだよっ母ちゃんが、どれだけ必死にオレを育ててくれたか判ってんだよっオレには母ちゃんが居て、母ちゃんにはオレが居たからだから、頑張ってこれたんだよっだからなつまりな</p><p>スナッチは言葉を探す</p><p>ダメなんだよ母親が赤ん坊と離れちゃダメなんだよっユキノンにとっても、産まれてくる子供にとってもそれだけは、絶対にダメなんだよっ</p><p>するとフランシーが</p><p>スナッチあんたちょっと黙ってなさいよ</p><p>何だ、コラァオカマがオレに指図すんじゃねぇよっ</p><p>黙らねえかって、言ってんだよこのスットコドッコイッッ</p><p>いつもの甲高いオカマ声を捨て野太い男声で、鋭く睨み付ける</p><p>あんたはあんたが今、喋ってんのは、あんたの人生じゃねぇか雪乃ちゃんの人生とは違うんだよッ</p><p>オカマ野郎に何が判るってんだよっ</p><p>あんたみたいなマザコンのガキとは違うわよっあたしはね</p><p>フランシー</p><p>あたしはねあたしの死んだクソ親父はね、借金５億作って死んだのよ本物のバカよ飛び降り自殺する前に、生命保険に入るのも忘れる様なバカ親父だったんだからだから、あたしはこのオカマ稼業をやりながら、親父の残した借金を返しているわよ今でもやっと半分になったところよ</p><p>親の遺した借金</p><p>法律上はね親の借金は、相続放棄することだってできるのよでもねそういうわけにもいかないのよあたしのクソ親父は本当に色んな人に迷惑を掛けまくって死んじゃったんだからあたしが返さないと、あたしの家族は世間から後ろ指を指されたまんまになっちゃうんだから</p><p>そそれが、何だって言うんだよ</p><p>スナッチが、睨み返す</p><p>雪乃ちゃんだってそうなのよ親のしでかした不始末を子供が取るしかないってこともあんのよあんたみたいな男には判らないでしょうけれど</p><p>ああ、判らないね何だって、親父のせいで子供が苦しまなきゃいけないんだよユキノンは自由に生きていいはずだオレは、そう思うね</p><p>それは、あんたがラッキーだったからよ父親に捨てられても負債は負わなかったんでしょ</p><p>ふざけんなよっオレの母ちゃんがどれだけ苦労したと思ってんだよっ</p><p>二人はつかみ合いのケンカになりそうになる</p><p>もうやめてよっ</p><p>あたしの人生は、あたしのものよっあたしのことは、あたしが決めるわ</p><p>スナッチとフランシーは、黙り込む</p><p>あたしはレイプされたことも、妊娠させられたことも、今こうやって見せ物にされていることも納得していないわよ何で、あたしがこんな目に遭わなきゃいけないのかって、思っているわあたしのこの運命を人生を呪っているわよでもね</p><p>雪乃が、カメラを見る</p><p>最近よく判るのよあたしのパパに酷いことをされた女性たちの気持ちがあたしはほんの数日、監禁されて犯されただけだけど、何年も１０年以上、売春窟に閉じ込められていた人もいるのよ</p><p>それはミナホ姉さんだ</p><p>１２歳で誘拐されて１６年間、この屋敷に居た</p><p>あるいはアニエス</p><p>生まれてからずっと、１２歳になるまで娼館の地下室に監禁されていた</p><p>やっぱりね、パパのやったことはどうしょうもないのよたくさんの人たちが狂い死にしそうなくらいの苦しみを味わったのよその恨みと憎しみはやっぱり誰かが受け止めないといけないのよ</p><p>だからって何でお前なんだよっお前はまだ１６歳なんだぞ</p><p>年齢は関係無いわよ</p><p>仕方ないでしょあたしのパパのしたことなんだから家族が代わりにするしかないのよ</p><p>あたしはパパの娘なんだものあたししか、この役目はできないのよそして、あたしがこの運命から逃げ出したら死んだパパが可哀想でしょ</p><p>ママはお嬢さん育ちだから、こういうことに耐えられないのは判っているしあの人には無理よだから、パパの長女のあたしがあたし、妹に何もお姉ちゃんらしいことしてあげられなかったからこれだけは、あたし一人だけで背負いたいのよ</p><p>テレビを観ていたマナがほろりと涙を零す</p><p>あたしだってこのお腹の中の子を取られるのは、辛いわ本当は嫌よあたしが抱き締めて、大事に育てていきたいこの子と一緒に生きていきたいわよ</p><p>そんなら、そうしようぜユキノンは、何も悪いことしてないんだからよ子供を渡すなんて、バカなことはしなくていいんだよ</p><p>スナッチは、そう訴えるが</p><p>いいえあたしは、この子を産んでこの子と別れるわそうしないとあたしはパパの遺した負債から逃げられないそれにね</p><p>雪乃は、カメラを見る</p><p>いや、おそらくカメラの向こうのオレたちを</p><p>あいつらがあの人たちが、あたしのこの子を大事に育ててくれることは判っているのよ多分、あたしが一人で育てるよりも何十倍も、何百倍も幸せになるわ</p><p>そんなの判らねぇじゃねかよっ虐待されて、酷い目に合わされるかもしれねぇじゃねぇかよっ</p><p>そんなことは無いわよあたし、あいつらのことは良く知ってるからそういうことをする連中じゃないのよ</p><p>だけどお前の親父を、あんなに酷い目に合わして殺した連中なんだぜ</p><p>ああ、言ってなかったけれどパパが、ああされてた時、あたしその場に居たのよあいつらは、あたしの眼の前でパパの肉体を切り刻んだからパパのオチンチンが、千切られるところも観せられたわ</p><p>だったらよそんな連中をどうして信じられるんだよ</p><p>雪乃は自分の下腹部を触る</p><p>この子の父親はあいつらが、愛している男だからよ</p><p>ただ、あたしの子供っていうだけなら心配しなくちゃいけないかもしれないけれどあいつらは絶対にあの男の子供を大切にするわだって、本当に心の底から愛しているんだもの</p><p>そして、あたしもあの男のことは信用するわ他のあいつらの仲間の女たちは、誰１人信用できないけれどあの男のことは信じているのこの子を幸せにしてくれるって</p><p>でもそいつはユキノンをレイプした男なんだろ</p><p>スナッチは尋ねる</p><p>そうよだからあたしは大っ嫌いよでも、信じられるの</p><p>ハッと、雪乃は苦々しく微笑む</p><p>何でだよ、オレには理解できねぇよ</p><p>多分、１回キリのレイプじゃなかったからあたし、あいつに何回犯されたんだろうあんな１週間ぐらいの短い期間に３０回は確実に超えているわ５０回、６０回かもしれない</p><p>そんなにかよ</p><p>唖然とする、スナッチ</p><p>そうよあいつあの男、あたしのこと大好きなんだものあたしの方は、大っ嫌いだけどあいつはね</p><p>クスクスと思い出し笑いする</p><p>変なものよねレイプううん、セックスって何度も何度も繰り返すうちに相手の男の心が見えてくるのよどういう男なのか、はっきりと判る</p><p>ああ、それはあたしにも判るわ</p><p>フランシーが、頷く</p><p>お前のは男と男のバラの世界だろうっての</p><p>そうよでもセックスには違いないじゃない</p><p>入れて出すところが違うだろうっの</p><p>スナッチは、喚く</p><p>同じよ裸になって、肌を合わせて何から何まで相手にさらけ出すんだものオカマもノンケも関係無いわよ</p><p>あたしには、よく判らないけれどとにかく、あいつとはいっぱいセックスしたからホントに赤ちゃんができちゃうくらいねだからさ、判るのよあいつは、カッコ悪いし、顔も酷いしも、頭も悪い最低サイアクのクソ男だけど、悪い人間じゃないってことがね</p><p>雪乃はオレを</p><p>あ、もちろん許してないわよ許してないし大っ嫌いあんな男、とっとと死ねば良いって思っているけれどでも、あいつになら託せるのよあたしのううん、あたしとあの男の赤ちゃんをね</p><p>雪乃がオレに託してくれる</p><p>オレたちの子を</p><p>オレを信じてくれている</p><p>ま、いいわあたしの個人的な話はこれでおしまいよいつものコーナーをやりましょうよこんな暗いのやってられないわよ</p><p>雪乃が、番組スタッフに指示をする</p><p>ねえ雪乃ちゃん</p><p>と、フランシーが雪乃に声を掛ける</p><p>あたしもさ、何とかあんたの友達にしてもらえるようにこれから頑張るわあたし、絶対にこの番組降板しないから赤ちゃん産まれるまで、くっついていてあげるわ</p><p>そ、そう勝手にしたら</p><p>雪乃は、恥ずかしそうに顔を赤らめてそう言った</p><p>お、オレも絶対に辞めねぇからなそうだ、ユキノンの赤ん坊、ラマーズ法でオレが取り上げてやっから</p><p>スナッチも、そう言ってくれた</p><p>嫌よ、あんたなんかに赤ちゃんが産まれてくるところを見せるなんて</p><p>いや、とにかく友人代表で、病院には付いていくからな覚悟しとけよっ</p><p>雪乃はそれでも嬉しそうだった</p><p>ほらいつものコーナー、始めましょ</p><p>ああそれじゃあ、今週のビックリ・ドッキリ・ニュース今週あった、世界と芸能界のニュースについて、ユキノンとフランシーが毒舌コメントを吐いてくれるぜっ</p><p>あたしは別に毒舌じゃないわよ雪乃ちゃんと違って</p><p>あたしだって、ただ感じたことをそのまま喋っているだけよ</p><p>だからよっ、ユキノンが空気読まずに発言すると何でもかんでも毒舌になっちまうんだよっ</p><p>３人の掛け合い漫才の様な会話が続いていく</p><p>なかなか、面白かったですわね</p><p>放送が終わると瑠璃子が、オレに感想を述べた</p><p>今夜の雪乃さん聖性が感じられました</p><p>セイセイ</p><p>聖なる感覚Holyということです</p><p>ホーリィ</p><p>お兄ちゃん、Silent　Night　，Holy　Nightのホーリィだよ</p><p>ああ、聖夜の聖か</p><p>母親になるという自覚があるからでしょうかあんなに俗な感じしかしなかった方が、聖性を発せられるとは</p><p>確かに今夜の雪乃は違った</p><p>いつもの、我が儘でヒステリックなだけの女の子じゃなかった</p><p>あの雪乃お姉ちゃんがねえやっぱり、ママになるってことは女にとって大転換期なのかなぁ</p><p>マナちゃん嬉しそうですわね</p><p>瑠璃子の言葉に</p><p>そりゃ、だってあの雪乃お姉ちゃんに、本気で話をしてくれる友達が２人もできたみたいなんだもんあああたしも頑張らなきゃ</p><p>家族はここに居るんだから、次は友達だよねっ</p><p>前向きに新しい学校に通うことを考え始めてくれたようだ</p><p>アニエスちゃんもだよマナと一緒に、早くお外の学校へ行こうねっ</p><p>マナの言葉に、アニエスは</p><p>パパぁアニエスは、怖いですの</p><p>オレは、アニエスを抱いてやる</p><p>この子は、時間を掛けてゆっくり進めていかないといけない</p><p>早く外の学校へ行かせたいけれど</p><p>まだまだ、一般常識が身に付いていないし</p><p>同じ年齢の子供と一緒に学べるだけの、学力も足りていない</p><p>みんなで勉強をみてあげてはいるんだけど</p><p>オレたちも、自分のことで忙しいしな</p><p>アニエスには、専門の家庭教師がやっぱり必要なのかもしれない</p><p>ああんっ、もおっ</p><p>不意に、メグが大きな声を上げる</p><p>ど、どうしたんだよメグ</p><p>雪乃ですら、ああやって前進しているのにあたしったら</p><p>雪乃のテレビを観たことで何か感じたようだ</p><p>今の自分と比較して</p><p>ああー、あたしってホント小っちゃい女っ</p><p>メグお姉ちゃんは大きいですのアニエスより</p><p>驚いて、アニエスが言う</p><p>そうじゃないのよっ心のコトよあたしって、ホント心が狭くて小さいのよっ</p><p>自分の頭をポカポカ叩くメグ</p><p>それなら判りましたの</p><p>えアニエス</p><p>あやっぱり、アニエスちゃんもそう思ってたのねっ</p><p>メグは、ガックリと落ち込んだ</p><p>食堂の方へ戻ると</p><p>もう１人、ぐったり落ち込んでいる人がいる</p><p>やっぱり、マルゴさんに負けたか</p><p>それにしても、もの凄い意気消沈ぷりだけど</p><p>真っ正面から闘って、ケチョンケチョンにされたから落ち込んでねのネ</p><p>イーディが、クククと笑う</p><p>アタシに負けた時はイレギュラーな技に負けたから、まだ自分の心に言い訳ができたネ</p><p>あの時は、イーディが工藤流やダダドムゥおじ様の気の技を使ったし</p><p>最期は、心月で肉体を制圧されてたから</p><p>確かに、一般的では無い邪道な技に負けたわけだ</p><p>自分のやってきた闘いとは、全然違うものなのだから負けても仕方が無いと言い訳することもできる</p><p>ま才能は認めるけれど、研鑽が足りないよねもう少し、基礎レベルの訓練を増やした方が良いよ</p><p>マルゴさんが、ニキータに言う</p><p>君は、すぐに派手な技を繰り出そうとするからああいうのは、隙ができやすいんだよそういう相手の付けいる間を作らないための、勘を磨くためにはもっと身体のキレが良くならないと</p><p>マルゴさんと対戦して普通に、肉体勝負で負かされたのか</p><p>具体的に言うと、こことこことここの筋肉が足りない服の上からでも判るよそれと、こことここの柔軟性もストレッチとかサボってるでしょ</p><p>マルゴさんが肉体を観察すれば、ニキータの練習状況まで判ってしまうものらしい</p><p>レイちゃんの方は、どんどん身体を仕上げているよこれ、次の対戦ニキータさんの完敗で終わっちゃうかもね</p><p>ニキータは、１０月のレイちゃんとの再戦のために来日している</p><p>あ、あのマルゴお姉様</p><p>ニキータが、マルゴさんに頭を下げる</p><p>はいはい、判っているよあたしも、恭子さんの弟子だから調整には、付き合うよというか、恭子さんとミス・コーデリアから頼まれてるし</p><p>ニコッと、マルゴさんは微笑んだ</p><p>ありがとうございますぅぅ、お姉様ぁ</p><p>ホントにニキータは、負けることで友達を作っていく</p><p>負けた相手には、素直になるから</p><p>うっふふ、たっだ今ぁぁっ</p><p>渚が帰って来た</p><p>今夜は、お店の仕事で帰りが遅くなるって行っていたけれど</p><p>お帰り、渚ご飯は</p><p>もちろん、食べる食べるぅぅ</p><p>とっても、上機嫌だ</p><p>今夜はカレーよ</p><p>わーい、克子のカレーだっ、嬉しいなっ</p><p>どうしたんだ渚</p><p>おっ帰りぃあれ、翔お姉さんも一緒だったんじゃないの</p><p>寧が台所から、カレーの皿を持って来る</p><p>ええ、ここまで車で送ってもらったんだけどニキータさんが来ているからって、今夜は帰られたわ</p><p>ああ一応、翔姉ちゃんは香月セキュリティ・サービスのトップだもんな</p><p>敵対しているはずのニキータと、同じ場所には居られないか</p><p>マルゴさんは、恭子さんに近い側の人間だからニキータの調整相手にもなれるけれど</p><p>それとねくっくっく、今夜はちょっと悔しいから帰るっだって</p><p>ホントどうしたの渚何があったの</p><p>克子姉が不思議がる</p><p>そ、れ、は、ねこれよーんっ</p><p>渚はポケットから何かを出した</p><p>それを見た克子姉は</p><p>な、な、な渚あんたっ</p><p>克子姉も、テンションがグンッと上がった</p><p>そうよんっV、V、V勝利のヴィクトリー</p><p>カレーを食べながら渚が片手でVサインを出す</p><p>オレは、その白い小さなものを見る</p><p>あこれか</p><p>寧も、納得した</p><p>そうよっあたしたちさっ、帰りの車の中で雪乃さんの放送声だけ聞いていたのよっそしたら、翔お姉さんがちょっと薬屋さんに寄ってみましょうって言うからさ</p><p>薬屋さん</p><p>で、結局何なんです、これ</p><p>はぁ妊娠検査薬よ</p><p>溜息を吐きながら、克子姉が答えた</p><p>その通りっそしてぇ、翔お姉さんは反応無しあったしの方は、ここにピンクの線が出ているでしょっ</p><p>渚の指差したところに確かに線が見える</p><p>渚さん、大当たりだね</p><p>妊娠検査薬で、大当たりってことは</p><p>あなたぁうふふ、あたし、できたみたいよっ</p><p>嬉しそうに、渚は言った</p><p>真緒は、お姉ちゃんになるの</p><p>真緒ちゃんが、お姉ちゃんになるということは</p><p>大きな衝撃がオレを襲った</p><p>さっき、雪乃の妊娠が確実になったと聞いた時には、こんなショックは感じなかったのに</p><p>ああ、予定通りだなぐらいの当たり前の感じだったのに</p><p>あなたが、パパよっ</p><p>父親になるのか</p><p>父に付き添って、うちのお墓のあるお寺へ</p><p>施餓鬼会という集まり</p><p>何か、檀家の人がいっぱい集まっていた</p><p>父の亡くなった弟の奥さんも来ていたけれど、私はこの人に会ったのは生まれて3回目だったりする</p><p>祖母の葬式と叔父さんの葬式と今回</p><p>祖母の法事にも来ない人だからなあ</p><p>お坊さんのありがたい法話が、たっぷり1時間半ありがたくも眠かった</p><p>そして、お経が1時間やっぱり眠かった</p><p>西洋のキリスト教会の行事には、ホーリイが感じられるのに</p><p>日本のお寺の行事には俗っぽさが強く漂っているのはなんでだろうか</p><p>そもそも妻帯してて、肉食ってて、お酒飲んでいる日本のお坊さんは、最初からホーリィさは持っていないのかもしれない</p><p>いや、日本にも戒律を守っているお坊さんはいるんだろうけれど</p><p>また、感想欄を返信を溜めているので</p><p>なるべく頑張ります</p><p>必ず返信しますので</p><p>601．コード（規制）</p><p>ぐっおめでたいことだけど、何かちょっと悔しい</p><p>仕方ないわよあなたは、ずっと避妊ピルを飲んでたでしょう身体が、元に戻るまでは、時間が掛かるのは仕方無いわ</p><p>渚は、真緒ちゃんを産んで娼婦を引退していたから</p><p>日常的に避妊ピルは、飲んでいなかった</p><p>かつての体験から、突然レイプされた時のための緊急避妊薬は持ち歩いていたみたいだけど</p><p>一方、克子姉は</p><p>娼婦を引退する決意をしたのは、オレと出会ってからだし</p><p>避妊薬を飲むのを止めたのも、５月連休の後半だ</p><p>娼婦に堕とされてから５年ずっと飲み続けていたのだから、薬の影響が消えるのには、少し時間が必要なんだろう</p><p>それに生理周期の問題もあるしね慌てることはないわよ</p><p>受胎可能期間は、月に数日だと聞いた</p><p>セックスすれば、即、妊娠というほど、簡単なモノではないらしい</p><p>デキそうな日に、効率よくセックスしないと</p><p>そうね雪乃さんとは違うものね</p><p>雪乃の場合は避妊薬なんて飲んでなかったし、健康体だった</p><p>それをむしろ、排卵誘発剤を飲ませて、妊娠しやすくして</p><p>短期間に何度も膣内射精を繰り返したから</p><p>妊娠するのは、当然だった</p><p>そうね焦らずに、頑張るわ</p><p>でも、急いでよあたしたちの子供は、同じ学年にするんでしょ</p><p>ええ、判っているわよ</p><p>元・同級生２１歳の２人が、微笑み合う</p><p>凄いね、ここにお兄ちゃんの赤ちゃんがいるんだ</p><p>マナが、覗き込む</p><p>渚お姉ちゃん、触って良い</p><p>渚が、笑って承諾する</p><p>いいなああたしも、早く赤ちゃん欲しい</p><p>マナが、渚のお腹を触ってそう言う</p><p>赤ちゃんが生まれるっていうことは、家族が増えるということですものね</p><p>瑠璃子も、そう言って微笑んでいる</p><p>わたくしも触ってみてよろしいですか</p><p>アタシも触りたいネ</p><p>あ、わたくしも触りますわっ</p><p>瑠璃子、イーデイは判るがニキータまで嬉しそうだ</p><p>Babyが生まれるんですものっみんなでお祝いしないと</p><p>こういう単純なところがニキータの良いところだと思う</p><p>どうしたのやっぱり少しショックなのかい父親になるっていうことは</p><p>ええ、ちょっと何か、責任を感じちゃって</p><p>新しい命</p><p>オレが、渚に射精したからこそ生じた生命</p><p>妊娠させるつもりでセックスしたんだ覚悟はできているはずだった</p><p>オレこのお腹の子のために、必死で生きていかないといけないんですね</p><p>そうかなそんなに重く感じることではないと思うけれど</p><p>例えば君が、今日突然死んでしまったとしても、渚さんはちゃんと赤ちゃんを出産するだろうし父親がいなくても、子供は育つよ</p><p>いや、だけどお、オレは責任が</p><p>君がそういう風に感じる男の子だってことは、素敵なことだと思うけれどでも、思い出して、今ここに居る人たちの父親は、みんなそんな人だったわけじゃないでしょ</p><p>マルゴさんの父親は自分と眼の色の違う娘を虐げて、仲間と輪姦したクズ野郎だ</p><p>メグ、マナ、アニエスの父親は白坂創介</p><p>オレの父親だって</p><p>父親がロクデナシだってあたしは、ちゃんと生きているでしょだから、父親になることに気負う必要は無いんだよ君は君らしく、一生懸命に生きるだけでいい子供に、父親の格好いい背中を見せつけてやろうとかそういうことを考える父親の方が、足をとらわれて失敗しやすいと思うよ</p><p>何か変に興奮しちゃってオレ、舞い上がっていたかもしれない</p><p>アニエスが、オレに身体を擦り付けてくる</p><p>どうしたんだアニエスは、渚のお腹触らないのか</p><p>アニエスは、心配そうな表情で</p><p>パパは、赤ちゃんが生まれたらアニエスのことは嫌いになってしまいますの</p><p>いや、そんな訳がないだろ</p><p>でもアニエスのことより、赤ちゃんの方が好きですのきっと</p><p>オレはしゃがんでアニエスを抱き締める</p><p>そんなわけないだろアニエスのことだって、今まで通り大好きだよ</p><p>なあ、今までだってオレは、アニエスもマナもメグも瑠璃子も家族のことはみんな大好きだったろ</p><p>赤ちゃんだってそうだよ家族が１人生まれるだけだよ新しく</p><p>でもパパの赤ちゃんですの</p><p>パパの赤ちゃんパパが一番好きになるのに決まってますの</p><p>アニエスは最初は、動物のビデオ映像みたいなものから始めて</p><p>それから、幼児向きの教育ビデオなんかを観せて</p><p>世の中の家族というものを理解させようとしている</p><p>オレたちの家族だけでなく世の中には、様々な人たちがいて、その人たちもそれぞれ自分たちの家族が居るということ</p><p>外の家族は、オレたちの家族とは、別のルールに従って成立しているということ</p><p>そのことを、オレたちは理解し他の家族の生き方を尊重しないといけないということ</p><p>そういう、オレたちの家族と外の世界の別の家族との関係</p><p>その関係が、現実世界を支えているということを理解してくれないとオレたちは、アニエスを、１人で家の外に出すことができない</p><p>学校に通わせることなんて、まず無理だ</p><p>最近は、大人向けの映画なんかも観るようになってきた</p><p>寧が中心になって、昔のハリウッド映画を選んでいる</p><p>ヘイズ・コードの効いている５０年代ぐらいまでの作品ならエロ・グロ要素が少ないし、保守的キリスト教思想で製作されているから、問題無いと思うよっ</p><p>そんなことを言ってたっけ</p><p>確かに、アニエスを変に刺激するような要素は少なかった</p><p>映画を観ている最中に、精神が不安定になってオレにセックスを求めることは一度も無い</p><p>まあ、寧の映画の選択が良かったんだろうけど</p><p>アニエスは自分が一番じゃないと嫌なのか</p><p>そんなことは無いですの</p><p>じゃあ、誰が一番とか関係無いだろ</p><p>オレの一番はいつもコロコロ変わるんだ</p><p>オレは、自分がその時に抱き締めている子が一番可愛いよだから、今はアニエスだオレの腕の中に、アニエスがいるんだから</p><p>オレは、ギュッとアニエスを抱き締める</p><p>だから、寂しくなったらいつでもオレの胸に飛び込んでこいオレの腕の中にいる時は、お前が一番だ</p><p>アニエスが、チュッとオレにキスする</p><p>パパ、好きですの</p><p>オレもアニエスが好きだ</p><p>ほら、アニエス渚のお腹の赤ちゃんを抱き締めてみろよアニエスが両手で抱き締めたらアニエスだってきっと、お腹の赤ちゃんが一番好きになるはずだから</p><p>試してみろよ</p><p>アニエスが渚のところへ、トコトコと進む</p><p>もちろん、いいわよ</p><p>渚は笑顔で応える</p><p>アニエスは渚の細い腰を、両手で抱き締める</p><p>渚のお腹に、自分の頬をぴったり付けて</p><p>ここに赤ちゃんがいますの</p><p>そうよアニエスちゃんに、こんにちわって言ってるわよ</p><p>こんにちわアニエスお姉ちゃんってね</p><p>ゾクッとするアニエス</p><p>そうよアニエスちゃんは、お姉ちゃんになるのよこの子が生まれてきたら、仲良くしてあげてね生まれたばかりだと何もまだ判らないからアニエスちゃんが、色んなことを教えてあげてね</p><p>でもアニエスは、色んなこと知りませんの</p><p>俯いて、アニエスは言う</p><p>大丈夫よ赤ちゃんが生まれるのは来年よまだまだアニエスちゃんが、お勉強する時間は充分あるわ</p><p>お勉強ですの</p><p>お姉ちゃんが、何も判らない人だとこの子が困ってしまうわ</p><p>困りますの</p><p>そりゃそうよアニエスちゃんだってお馬鹿なお姉ちゃんがいるのは困るでしょ</p><p>渚の言葉に、アニエスは渚のお腹に、向かって</p><p>アニエス、いっぱいお勉強しておきますのだから、なるべく、ゆっくり出て来て下さいのお願いしますの</p><p>アニエスの言葉に、女たちが笑う</p><p>はいはいーいケーキで乾杯しよっ</p><p>寧が台所から、大きなケーキを持ってきた</p><p>これ、ヨッちゃんとあたしで試作してたのっ渚さんが帰って来たら、みんなで食べようと思ってたんだけどお祝い用でいいよねっ</p><p>オレはスポンジケーキの部分を焼いただけだ</p><p>それを今、寧がささっと、生クリームを塗って完成させてきたらしい</p><p>うううーん、ケーキ</p><p>ケーキという言葉に、眠っていた真緒ちゃんが目覚める</p><p>わっ、ケーキだどうしたのお祝い</p><p>現物を眼で確認して、真緒ちゃんのテンションが一気に上がる</p><p>真緒はお姉さんになるのよ</p><p>渚が優しく真緒ちゃんに言う</p><p>えっ、ママそれって</p><p>ママのお腹の中にね赤ちゃんができたのよ</p><p>真緒ちゃんの方は、アニエスと違って素直に喜んでくれた</p><p>やったねママ</p><p>そしてケーキ・パーティは始まった</p><p>しかし問題なのは</p><p>メグの表情が暗いことだよな</p><p>メグだけ渚に全然近付かないし</p><p>で、結局、何あんた泊まってくつもりなわけっ</p><p>寧が、ニキータに尋ねる</p><p>あら、何か問題でもあるのかしら</p><p>ニキータは、平然としている</p><p>これだけ広い屋敷なんだから客間ぐらいあるでしょ</p><p>ヨッちゃんとは、もう今夜はヤらせないからね</p><p>判ってるわよお祝いの夜に、そんな無粋なことはしないわよわたくしは、明日でいいわ</p><p>明日はニキータとするのか</p><p>そうだ、わたくしなら妊娠させてもいいわよその方が、コーデリアお姉様がジェラシーで、わたくしのことを思いっきり可愛がって下さるかもしれないし</p><p>いやいやそういうので妊娠するなよ</p><p>もう、冗談よ馬鹿ね</p><p>ニキータは、笑う</p><p>恭子さんやミス・コーデリアの関連する話は冗談にならないんだよ</p><p>もちろん、ニキータ自身も</p><p>常識を超えた世界に生きる人たちだから</p><p>今、妊娠したら、わたくしお姉様たちに叱られてしまうわよプロジェクトの最中なんだから</p><p>ニキータは、レイちゃんとの再戦の予定がある</p><p>だから、妊娠はその後ねちゃんと、お姉様たちの許可も取るわよ</p><p>わたくし、自分が妊娠することなんて今まで一度も考えたことは無かったけれどあなたの赤ちゃんなら、産んでみたいわ</p><p>ダメなのネ、NIKITAアタシと美智が先なのネ</p><p>イーディが、割り込む</p><p>あら、なら仕方ないわねわたくしはイーディの後でいいわ</p><p>自分を負かせたイーディには、ニキータは逆らわない</p><p>アタシたちの前も、決まっているノネ</p><p>アタシや美智は妹ダカラ子供は、姉の方から産むものナノネ</p><p>イーディはそう考えている</p><p>ナギサの次がカツコ、それからショウとレイ</p><p>別に、正確な年齢順じゃないんだな</p><p>イーディにとって、よりお姉さんだと感じる順番なのか</p><p>そして、ネイ、ミスズメグミ</p><p>自分の名前を呼ばれて、メグがビクッとする</p><p>メグミアナタはアタシのお姉さんナノネ</p><p>えだってあたしとイーディは同い年よ</p><p>イーディは、今ではオレとメグのクラスメイトだ</p><p>同じ１６歳</p><p>でも、メグミの方がアタシより先にDarlingと知り合ったネアナタは、お姉さんでないといけないネ</p><p>ニッと、メグに微笑む</p><p>だからちゃんとお姉さんらしくシナサイネ</p><p>メグは絶句する</p><p>ケーキ食べ終わったらさ</p><p>マルゴお姉ちゃん、イーディとニキータの面倒を見てくれる</p><p>いいよ寝る前に、もう少し身体を動かしたかったしニキータさんの癖の修正もできると思うから</p><p>それでいいネアタシも</p><p>判りましたわご指導していただきます</p><p>イーディとニキータは、了承してくれた</p><p>悪いんだけど克姉とルリちゃんで、お台所の方の片付けお願いできるかなっ</p><p>それは構わないわ</p><p>わたくしも今夜はお当番ですし</p><p>寧の言葉に、克子姉と瑠璃子が答える</p><p>え、あたしもお当番だけど</p><p>マナちゃんは、ちょっとあたしと一緒に来て欲しいんだよっ</p><p>そう言いながら、寧は渚を見る</p><p>あたしは真緒は、また満腹になったら眠くなるでしょうから、お風呂に入れて、歯磨きさせて、パジャマに着替えて、寝る準備をするわ</p><p>ママとして、そう答える</p><p>ありがとそんなに何時間も掛からないと思うからさっ</p><p>寧が、渚に微笑む</p><p>ということだからあたしとヨッちゃんとマナちゃんとアニエスは、メグちゃんの面倒を見るからねっ</p><p>自分が面倒を見られる方の立場に居ることにショックを受けたらしい</p><p>ほーんと、手間の掛かる子でも、だから大好きだよメグちゃん</p><p>寧は、そう言って微笑む</p><p>寧が、オレたちを連れてきたのはコンピューターのある部屋だった</p><p>学校の監視システムとリンクしている</p><p>じゃあ、脱ごうかっ</p><p>寧は、そう言って服を脱ぎ出す</p><p>アニエスも、当たり前の様に脱衣しだす</p><p>最近のアニエスにはオレたちがルールを決めてある</p><p>どこでも所構わず、オレにセックスを求めないように</p><p>居間や食堂のような、みんなで使う部屋では、セックスしたいとオレに言葉で要求してくるのは禁止だしもちろん、裸になったりするのもダメということにしている</p><p>これは今後、アニエスを外に連れ出した時のことを考えた措置だ</p><p>アニエスがストレスから、急にオレとのセックスを求めてきたら外の世界では、大変なことになるから</p><p>せめて、他の人の眼の無い２人きりになれる場所まで、ガマンできるように、今の内から教育してかないといけないと考えたのだ</p><p>だから、最近のアニエスは廻りの人たちの様子を、ちゃんと気にするようになっている</p><p>ちなみに、アニエスの問題とは別に食堂内と台所でのセックスは、全面的に禁止になった</p><p>衛生的な問題に加えて、包丁があったりして危険だからだ</p><p>克子姉は台所内に、セックスオーケイのセーフゾーンを作ると言い出したのだが</p><p>ミナホ姉さんに却下された</p><p>パパとみんなでセックスしますの</p><p>アニエスが、寧に尋ねる</p><p>それはまだ判らない状況次第かな</p><p>アニエスはしたいですの</p><p>ああ、渚の妊娠を知ったことでアニエスも興奮しているらしい</p><p>うんでも、ちょっとだけ待ってね今は、メグちゃんの方が心配だから</p><p>メグは、憮然として服を着たまま立っている</p><p>早く脱ごうよ、メグお姉ちゃんも</p><p>下着姿になったマナがメグに言う</p><p>あたし寧お姉さんに心配してもらうようなこと、何もありません</p><p>あ、そまあいいやヨッちゃん、こっち来て、ここに座って</p><p>寧が、オレを呼ぶ</p><p>あ、ズボンとパンツは脱いで下半身は丸裸がいいなぁっ</p><p>寧がそう言うのなら</p><p>オレは、下だけ脱ぐ</p><p>ホントあたしたちもヨッちゃんも、平然と裸になっちゃうようになったよねっ</p><p>だって、毎日のことだもんそうだよね、お兄ちゃん</p><p>本当に、マナとだけはほぼ毎日、セックスしている</p><p>別々に旅行していた時は別だけど同じ家に居る時は、毎日、必ず</p><p>この間の飛行機の中は、うまくいかなかったよねっエマニュエル夫人の映画にあったから、ヨッちゃんと飛行機のトイレの中でセックスしようとしたんだけど今は、昔と違ってチェックが厳しいから</p><p>寧に連れられて、飛行機内のトイレまでは行ったけれど</p><p>２人で中に入るのは、人目があって無理だった</p><p>え、あたしはお兄ちゃんとしたよセックス</p><p>え、嘘どうやって</p><p>寧お姉ちゃんはさすっごい美人で目立つから、無理なんだよあたしの場合はさ、飛行機の機内に乗り込んだ時から周りのお客さんやＣＡさんたちに兄ととっても中の良い妹をアピールしておいたでしょだから、あたしがお兄ちゃんとじゃれあってたって、みんな見逃してくれるもの</p><p>てことはえ</p><p>ほら、飛行機の中で暗くなって、みんなで寝る時間があるでしょあの時に、お兄ちゃんとあたし、隣の同士の座席で毛布で身体を隠してさマナが毛布の下で、お兄ちゃんのオチンチンを触って大きくしてお尻だけお兄ちゃんの方に突き出して、挿れてもらったんだよ</p><p>うっそぉ全然、気付かなかったよ</p><p>だって、マナ寧お姉ちゃんと違って、身体が小さいからそういうこともデキるんだよちゃんと、お兄ちゃんに中で出してもらったんだからっ</p><p>面目ない</p><p>高度１万メートルでの機内セックスをやってしまった</p><p>メグちゃん、気付いてたっ</p><p>そりゃそうだよメグお姉ちゃん、自分のことばっかりでお兄ちゃんのこと、ちゃんと見てないんだから</p><p>ちくしょ、ヨッちゃんの初飛行機セックスは、マナちゃんに取られちゃったか車は、ミィちゃんが最初なんでしょ船は、ショウお姉ちゃんかこうなったら、もうヨッちゃんと一緒に、潜水艦にでも乗るしかないねっ</p><p>寧が雰囲気を和らげようと、そんなことを言う</p><p>アニエス、宇宙船がいいですの</p><p>宇宙でパパとお星様と地球を見ながら、セックスしたいですの</p><p>最近観た映画に宇宙モノとか、あったのかな</p><p>よし、宇宙はアニエスに任せたっあたしは、ヨッちゃんと深海で大王イカに襲われながらセックスするからタコでもいいけれど</p><p>何か知らないけれど映画に巨大タコが出て来ると、アメリカ人が喜ぶんだよねぇ</p><p>そんな話は知らない</p><p>ほら、いいからヨッちゃん、ここに座って</p><p>下半身裸になったオレが、コンピューターの前の椅子に座る</p><p>アニエスは、ヨッちゃんの足の間に座ってヨッちゃんのオチンチン、観察していて</p><p>オレの足の間に、全裸のアニエスがしゃがみ込む</p><p>まだ観察しているだけだよヨッちゃんのオチンチンが大きくなったら、触ったり舐めたりしてもいいけれど、今はノータッチ、いいねっ</p><p>寧が、そう釘を刺す</p><p>で、あたしとマナは、ヨッちゃんの隣の席ね</p><p>さっきの雪乃のテレビを観ていた時の並びだよな</p><p>寧じゃなくて、瑠璃子で</p><p>あの時は、みんな服を着ていたし</p><p>アニエスは、オレの膝の上だったけれど</p><p>メグだけ、少しオレから離れていたことも</p><p>寧、オレたちの様子を監視カメラで観ていたのか</p><p>いや、観ているだろうな寧のことだから</p><p>寧お姉さんあたし、ここでいいんですか</p><p>知らなーい、そういうのは自分で決めて</p><p>１人だけ脱衣していないメグに、寧は厳しい</p><p>それじゃあ、これから秘蔵映像鑑賞会を始めますっ</p><p>秘蔵映像</p><p>えっとまずは、全校女生徒身体検査の映像から観るそれとも、更衣室とかシャワー室からにする</p><p>ヨッちゃん、観てないんでしょうちの高校のお宝映像</p><p>ね、寧お姉さん止めて下さい</p><p>止めないよヨッちゃんが、１人だと心苦しくて観られないんならあたしたちも一緒に観てあげるそれが、道理でしょ</p><p>寧は、はっきりとそう言った</p><p>ヨッちゃん正直に答えて興味あるでしょ学校の女の子たちの裸</p><p>あ、あるよもちろん</p><p>じゃあ、観ようよっどんどん、エッチな気持ちになっていいよヨッちゃんのオチンチンが大きくなったら、アニエスが舐めてくれるしもっと興奮しちゃったら、あたしたち誰でも、その場に押し倒してくれちゃって構わないからねっ</p><p>ヨッちゃんは、ガマンし過ぎなんだよガマンしないでよいいんだからさっ</p><p>感想欄の方で、ご指摘をいただきましたが</p><p>妊娠期間について、私の理解が不足していたようです</p><p>受精して４ヶ月は妊娠６ヶ月目とか、知りませんでした</p><p>私は未婚で、子供もいないので</p><p>やっちゃいましたねえ</p><p>されど、毎日更新だと読者の方に前の話を大幅に書き直したので、遡って読み直して下さいとは、お願いできませんので</p><p>最低限の修正だけして、前に進みます</p><p>頑張ろう</p><p>602．パリサイ</p><p>メグは、寧にそう叫ぶが</p><p>やっめないよんっ</p><p>寧は、ニヒヒと笑ってコンピューターの操作を始める</p><p>ダメだよ、ヨシくんだって、お友達たちのプライバシーだよあたしたちと何の関係も無い先輩たちや、同じ1年生たちの裸が、ヨシくんは見たいの</p><p>勝手に裸を見るなんて、こんなズルイことをしてヨシくんは、それでいいの</p><p>メグは、オレに言う</p><p>と寧は、操作の手をフッと止め</p><p>ていうかヨッちゃん、最近、あたしたち以外の女の子の裸、見てる</p><p>ニコッと微笑んで、オレに尋ねた</p><p>いや、ほらあたしたちが家族になってから、ずっとヨッちゃんは毎日、あたしたちとセックスしているよね最低でも、３人か４人とはセックスしているでしょ</p><p>まあ、そうだね</p><p>まあも何も本当に、そうなんだけれど</p><p>それっていうのもさヨッちゃんがしたくなる前に、あたしたちの誰かがセックスを求めて来るって感じでしょ</p><p>それもあるけれど今はほら、順番も決まっているし</p><p>オレが誰とベッドで眠るかは、こんなで協議して順番を決めている</p><p>週に１回は、渚の家に泊まるとか</p><p>レイちゃんや翔姉ちゃんが泊まりに来る日とか</p><p>２人とか３人で一緒に寝ることも多いけれど年上組は、オレと二人っきりの夜を望む傾向が強い</p><p>時には、克子姉とシティホテルに宿泊とか</p><p>寧とも、ラブホテルに泊まりに行ったこともあったっけ</p><p>それ以外の早朝とか、放課後とか、夕食前とかにはイレギュラーなセックスも多いし</p><p>特に、オレがパン部の仕事を片付けてメグがまだ陸上部の練習をしている放課後の時間は、寧やイーディがパン工房の横の小部屋でセックスを求めてくるし</p><p>こっそり克子姉に連れられて学校へ遊びに来た、マナやアニエスと校長室の下の秘密部屋でセックスしたりもする</p><p>とにかく今は、ヨッちゃんがしたいって感じる欲求よりも、あたしたちの方がヨッちゃんに求める回数の方が圧倒的に多くなっているよね</p><p>それは寧の言うとおりだ</p><p>だからさ、ちょーっとマズいことになっているんだと思うんだよっ</p><p>どういうこと寧お姉ちゃん</p><p>オレの足下にしゃがみ込んだアニエスも、キョトンとしている</p><p>ヨッちゃん、あたしたちの裸を見慣れてマヒしてきているでしょっ</p><p>いや、そんなことないけれど</p><p>オレ、ちゃんと誰とセックスする時も、ガッチガチに勃起しているし</p><p>毎回、きちんと射精しているし</p><p>いや、ちょっとマヒしているってだって、ヨッちゃんあたしたちの前で裸になるの、全然平気になっちゃってるでしょ</p><p>さっきも、さらっと脱いだよねオチンチン見られて恥ずかしいとか、感じてないでしょ</p><p>家族の前では、毎日裸になって見られているわけだし</p><p>うん自分の裸を見られることについて、全然、あたしたちの視線が気にならないんでしょそれって、裸になることに慣れすぎて感覚がマヒしているってことだよね</p><p>そう言われたらそうかもしれない</p><p>て、ことは逆にヨッちゃんは、あたしたちの裸を見ることも、だんだん慣れ過ぎてきて、感覚がマヒしてきているって可能性も考えられないかな</p><p>寧の大きな眼が、オレを見る</p><p>いや、相変わらず寧の裸身は、たまらなく美しいし</p><p>マナやアニエスの幼いヌードだって、刺激的だ</p><p>今は１人だけ服を着たままだけど、メグのスレンダーな肢体も</p><p>こうなったら、ブッチャケちゃうけどさ</p><p>今日の夕方に、ニキニキがやって来てさもちろん、ニキータの方から誘ったからだけどヨッちゃん、いきなり応接室で５回も中出ししたよね何でっ</p><p>そんなの何でって言われても</p><p>それはニキータが、なかなか満足してくれなかったから</p><p>そうかな５回しないと満足できなかったのは、ヨッちゃんの方だったと思うよあたしが観ていた感じだとっ</p><p>ニキニキとは、ロサンゼルスでしたっきりで久しぶりだったもんねヨッちゃん、すっごく興奮してたよあたしたち、すでにヨッちゃんの家族になっている女以外の肉体を抱くのが、新鮮だったんでしょ</p><p>家族とは違う女</p><p>ニキータのロシア系の白くて薄い肌と、柔らかい肉体にオレは、溺れたのか</p><p>いいあたしは別に、そのことを怒っているわけじゃないからねむしろそこまでガマンさせちゃって追い込んじゃって、ゴメンね</p><p>自分の大きなおっぱいで、オレの顔を包み込んでくれた</p><p>お兄ちゃんが、追い込まれているんですか</p><p>メグとマナも、真剣な顔で寧の話を聞いている</p><p>うんだから、ここでまた質問に戻るけれどヨッちゃん、最近、１人エッチしている</p><p>してないよっていうか、そんなのできる状態に無い</p><p>オレはあの５月連休以来</p><p>２４時間のうちのほとんどを家族の女の誰かと一緒にいるわけで</p><p>だって、お屋敷の中に居る時は、必ず誰かと一緒だし学校に居る時は、監視カメラで観られているわけだし、それこそ</p><p>トイレの中にさえ、カメラがあることをオレは知っている</p><p>女子トイレや女子更衣室にカメラがあるのなら、男子の方にだって付いているはずだ</p><p>ミナホ姉さんは、学校内部に居た白坂創介の配下の教師たちの動向をチェックしていたはずだから</p><p>男しか入らない場所だからって、カメラとマイクを仕掛けないみたいな手抜かりはミナホ姉さんがするはずがない</p><p>そうだよね絶対、観ているよね克姉なんて家事をしながら、ヨッちゃんの学校生活をチェックしているはずだよおトイレの中まで覗いているよねっ</p><p>そういう、あたしたちの眼があるからヨッちゃん、伸び伸びとできてないんじゃないのっあたし、それが心配なのよ</p><p>いや、別に特に困ることもないし</p><p>オレは、そう答えたが</p><p>いや、困りなよヨッちゃん、あたしたちに対しては従容とし過ぎてるんだってば</p><p>しょうよう</p><p>普通ならさエッチなグラビア写真とか、ヌード写真とか、アダルトビデオとか観て、悶々とするもんでしょ健康的な男の子ならさっ</p><p>だってオレには、みんなが居るしセックスなら、毎日いっぱいしてるし</p><p>そういうことを言ってるんじゃないってばっ男の子にはもっと、妄想が必要でしょっその辺の可愛い女の子を見て、あの女、いいケツしてるぜ、ブチ込みてぇぇっとかあのオッパイ、揉みしだきてぇぇとか思いっきりレイプしてみてぇぇとか、悶々、妄想を発散するものでしょっ</p><p>はいね、寧</p><p>あたし入学してから、ずーっとそんなことを書いた手紙ばっかりもらってるよ特に、屋上の金髪不良少女をやってた時なんて、ヤリヤリだと思われてたから</p><p>寧は岩倉さんのやっていた援交・売春の悪い噂を、全て自分の物として引き受けていた</p><p>だからさ好きです、付き合って下さいなんていう可愛らしいラブレターは、入学したばかりの時期だけでさ金髪にしてからは一度でいいから、ヤラせてくれとか生乳揉ませろとか、そんな妄想の手紙ばっかり貰ったよ封筒と便せんからして、精液臭いやつね</p><p>ああそんなことがあったんだ</p><p>いや、もちろん気持ち悪いしそういう手紙を送って来たやつは特定して、マルゴお姉ちゃんが１人１人制裁してったから、直接的な被害は無いんだけどね</p><p>マルゴさんも、去年まではうちの学校の生徒だったんだよな</p><p>そういうのを見てきたから、あたしは男の子は妄想するもんだってのは、よく判っているよそれが普通なんだよあたしに実際に手紙を送ってきた連中は行き過ぎだけどあたしの身体を見て、エッチな妄想はしている男の子はいっぱいいるんだと思う</p><p>寧はこんな魅力的で、エッチな身体をしているんだ</p><p>そういう男たちは多いと思う</p><p>ヨッちゃんは、そのことについてどう思う学校の中にあたしを見て、セックスしてみたいとかレイプしたいって悶々している子が居るってことそういう子たちに対して、頭にくる１人１人、ブン殴ってやりたいとか思う</p><p>いや、オレとしてはちょっと嫌だけどそれでもし、本当にヤッちゃんにチョッカイを出してくる男がいたらブン殴るし、襲いかかって来たらブッ飛ばしてやるけれど</p><p>そりゃ実害があれば、あたしだって困るから排除するよそれこそヨッちゃんだけでなく、マルゴお姉ちゃんやイーディの力を借りてでも、そういうやつらは撃退するよでもさ</p><p>心の中だけで、そういうことを思っている人に対してはどうする口には出さないけれど、あたしのことをエッチな眼で見てオナニーのオカズにしているような子らに対しては</p><p>やっぱり、ヤッちゃんがズリネタにされるのは嫌だけどでも、そればっかしはな心の中で思っていることについては、文句は言えないよだいたい、心の中のことまでは判らないし</p><p>心の中で、あたしを犯している子は有罪だと思う無罪だと思う</p><p>嫌だけど無罪だろ本当にヤッちゃんに襲いかかって来るわけじゃないし</p><p>妄想だけなら、セーフ</p><p>そういうことなんだよね</p><p>だったら、ヨッちゃんも妄想して良いんだよ家族以外の女の子たちを見て</p><p>ヨッちゃんそういうことは、あたしたちに悪いと思っているでしょ性的な欲求は、全て家族に対してだけにしか向けちゃいけないって家族外の女の子を見て、エッチな妄想に浸るのはあたしたちを裏切ることだと思ってない</p><p>だから、ヨッちゃんはエッチなグラビアも、ビデオも観ないし、１人エッチもしていないクラスの女の子たちやパン部の女生徒たちだって、なるべく見ないようにしているよね</p><p>オレは、知らず知らずのうちに</p><p>そうしている</p><p>でも、それじゃマズいってばヨッちゃんの心が、家族の方にだけ内向きになっちゃうのは、よくないよっ</p><p>あたしはヨシくんが、あたしたちだけを見ていてくれた方が嬉しいです</p><p>寧は、キッとメグを睨んで</p><p>あんたっ、自分のことしか考えてないのねっ</p><p>違いますあたしは家族全体のことを考えて</p><p>突然、ドアが開いて瑠璃子が現れる</p><p>あの克子さんにそこまでですっって叫んで入室する様に言われてきました</p><p>あ、克子姉やっぱり、監視していたか</p><p>それと克子さんは、お兄様の学校でのおトイレの様子は観ていらっしゃらないそうですそのことは、伝えておいてと</p><p>やっぱり聞いてたな</p><p>おトイレの時はお兄様の顔だけを、ご覧になっているそうですウンと踏ん張っていらっしゃるお顔を実際に、お兄様が脱糞なさっている下半身の方はプライバシーの侵害に当たるので、観ていらっしゃらないそうですわ</p><p>観てるんじゃねぇか</p><p>パパ、ダッフンって何ですの</p><p>えっとウンチすることだよ</p><p>アニエスが、うんうんと頷いて納得する</p><p>アニエス、今度、パパと並んでウンチしたいですの</p><p>パパと手を繋いで一緒に、ウンチしてみたい</p><p>眼をキラキラさせて、アニエスがオレを見上げている</p><p>そうか、これが妄想するってことだな</p><p>じゃあ、今度な</p><p>オレとアニエスが同時に便意を催す機会などあるのだろうか</p><p>お兄ちゃんついに浣腸するの</p><p>マナはいつでも覚悟しているけれど</p><p>ええっとこれも妄想か</p><p>パパ、カンチョウって何ですの</p><p>これは教えるとマズイアニエスの妄想が、加速する</p><p>宇宙戦艦に乗っている一番偉い人のことだ</p><p>我ながら何で、戦艦に宇宙をつけた</p><p>あのわたくしも、お台所で寧お姉様のお話を伺っていましたけれど</p><p>瑠璃子が話す</p><p>とても、哲学的で興味深い考察だと思いますわ</p><p>てつがく</p><p>頭の中で考えているだけのことは罪にならないという考えは、西洋的な思想とは異なっていますし日本的な考えなのでしょうか</p><p>瑠璃子は、そんなことを言い出す</p><p>キリスト教的な思想では頭の中で悪いことを想像したら、実際にその行為を行わなくても、もう罪深いということになりますから</p><p>え、そうなの</p><p>考えるだけでダメなのか</p><p>はい、罪です</p><p>瑠璃子が、笑顔で答える</p><p>美しい女性を見て、性的な妄想をすることも他人の綺麗な所有物を見て、盗んでしまいたいなと思っただけでも罪です頭の中で想像することが、すでに罪なんです</p><p>そんなの変だろ</p><p>だって、想像しただけで実際には、何もしていないんだぞ悪いことは</p><p>はい、法律的には無罪ですでもキリスト教的には、罪を犯したことになります</p><p>いやそれじゃあ、みんな罪を犯したことになっちゃうじゃないか</p><p>誰だって悪いことをしてみたいと思うことはあるはずだ</p><p>盗みやレイプだって</p><p>でも、想像するだけなら</p><p>はいですから、人間はみな罪深いのです生まれながらにして、罪人なんです</p><p>だから、キリスト教徒は自分の罪を告白して懺悔するんです生きている限り、人間は罪を犯し続けるのですから死ぬ前に、ちゃんと懺悔をして神様に罪を許していただかなければ天国には行かれないことになっています</p><p>人間は全てみな罪人</p><p>ほら、映画とかで神父様に懺悔するでしょそういう専門の個室が、教会にあってそこで告白する罪は、実際に犯した罪だけじゃないんだよこういう悪いことを考えましたとか女の人に対して、邪な思いを抱きましたっていうのも罪なんだよ告解して神様に許して貰わないと永遠に罪人のままになってしまうんだよ</p><p>そういう考え方なのか</p><p>だからキリスト教国じゃ、２次元のエッチな画像も罪になっちゃうんだよねっ</p><p>え、ヤッちゃん何の話</p><p>ほら、今、問題になっている表現規制の話実在する女の子の児童ポルノが流通しちゃうのは問題だから、規制しなけりゃいけないこれは判るよねそれが拡散されることで、傷付く人が被害者が実在するんだからでも、ほら政治家とか社会運動家の中には、どうしたもんだか人間が想像で描いた、マンガやイラストの女の子まで規制しようとしている人がいるんだよおかしいでしょ想像というか妄想を絵にしただけなんだから被害者は存在しないのに</p><p>エッチなことを妄想するのは人のサガだし、それを絵にするのは、憲法で保証された表現の自由だよねでも、規制しようとする人がいるっていうかキリスト教国では、実際に日本のエッチな美少女漫画を持ち込んだ人を処罰した国もあるんだよ欧米からの圧力が強まれば、いずれは日本でもエッチなマンガが規制されることになるかもしれない</p><p>これはつまりキリスト教的な考えなんだよ妄想しただけで罪なんだからその妄想を絵に描いて表現するのは大罪だっていうこといたいけな女の子とセックスする妄想なんて、絶対に許されないっていうね</p><p>はあ考えただけで、罪なのかよ</p><p>とんでもねぇなぁ世界は</p><p>だからさキリスト教国家の考え方を、あたしたちは押し付けられてるってわけあの人たちは、想像したら罪の考え方が底にある文化の中で生きているんだから、それでいいのかもしれないけれどさ日本人の考え方は、本来、とっても寛容だからね人の心の中のことまでは、規制できないことを知っているはずなんだよなのにどういうわけだか、表現規制でしかない法律を通そうとしているんだよね別の国の別の宗教の考え方をベースにしてグローバル・スタンダードという言葉が、実際には欧米の決めた欧米主導のルールでしかなかったってのについつい追随しちゃう、日本人がいるんだよまったくさ</p><p>そこまで話して、寧はメグに振り向く</p><p>さてとお待たせ、メグちゃんメグちゃんは、どう思うの今の話を聞いて妄想したらそれだけで罪で、罰されないといけないと思う</p><p>そんなことは、思いません想像するだけなら悪いことじゃないですあたしだって、それぐらいは判ります</p><p>ニッと微笑む寧</p><p>だよねーっはい、ヨッちゃんメグちゃんのお許しが出たよっ妄想していいって</p><p>判んないヨッちゃんはいつの間にかキリスト教ルールに陥ってたんだよあたしたち家族以外の子に対しては、エッチな気持ちを持ってはいけないそれは罪だって、自分を縛ってた</p><p>だから、恭子さんがこのままじゃマズイと思ってニキータっていう、家族外の女の子を送り込んでくれたんだよあの時、ロサンゼルスではミナホお姉さんや、みんなの許可もあったからニキータは、ヨッちゃんにとって家族じゃないのに性的に対象にしても良いイレギュラーな存在になったそしたらヨッちゃんメチャクチャに燃えちゃったよねっ家族だけとそれも、ずっと気を遣ったセックスしかできてなかったからニキニキとのセックスは、晴れ晴れとできたんでしょ５月の連休の頃の雪乃ちゃん相手のセックスみたいに</p><p>ヨッちゃんは雪乃ちゃんとだけは、心を解放して伸び伸びとセックスしてたよあれは、雪乃ちゃんが家族じゃないからなんだよねヨッちゃんは、ずっと雪乃ちゃんと友達になりたがってたけれど家族にはなれない子だって、ちゃんと判ってたから</p><p>正直ヨッちゃんが、あの精神的に辛かったゴールデンウィークを乗り越えられたのは、雪乃ちゃんとのセックスがあったからだと思うよあれが良い息抜きになって、ヨッちゃんの心が潰れちゃうのを防いでくれてたんだよ</p><p>寧の言葉にメグとマナは俯く</p><p>だけど雪乃ちゃんとは、もうセックスできないからね少なくても、出産が終わるまでは</p><p>赤ちゃんを産んだ後だって、雪乃にはヨシくんとセックスさせませんっ</p><p>それを決めるのは、ヨッちゃんだよメグちゃんじゃない</p><p>穏やかに寧は言う</p><p>それよりもヨッちゃんには、別の形で息抜きができるようにしてあげないとニキニキは、ずっと日本にいる子じゃないしニキニキとばっかりセックスしてたら、あの子もうちに居着いちゃうだろうしそしたら、家族が増えたのと同じになっちゃうでしょ</p><p>ずっと居座られたらそれはもう家族になっちゃうよな</p><p>だったら、どうしたらいいんですか</p><p>メグが、寧に尋ねる</p><p>ようやく話が元に戻るけれどヨッちゃんに、うちの学校の女の子たちのエッチな盗撮映像を観せるよ</p><p>でも、それは</p><p>あのさあたしたちは、犯罪組織だしこういうレベルのことで、グダグダ言うのは、もう止めにしてくんないメグちゃんだって、今はミナホお姉ちゃんのお金で生活しているんだよっそのお金が何をやって稼いだお金なのか、判っているよね</p><p>黒い森は、娼館だ</p><p>オレたちは娼婦を売って稼いだお金で生活している</p><p>ホントお屋敷を出て、山峰家に帰れって言いたいけれど真面目な話、今はもうそれさえもできないから</p><p>あたしたちは味方ばかりじゃないからねここに居れば守ることができるけれどこの上、山峰家にまで警護役を張り付けてもらうわけにはいかないものもし、メグちゃんが、あたしたちと敵対する勢力に誘拐されたりしたら不利だからね</p><p>ていうかさこんなことに罪の意識を感じる必要は無いんだよヨッちゃんが、学校の女の子たちの裸を観たことを誰にも言わなければいいんだから誰にも判らなければ、それは罪じゃないからね</p><p>わたくしもそう思います</p><p>瑠璃子とマナが同意する</p><p>でも、勝手に裸を盗み観られた女の子たちの気持ちは</p><p>観られたことを知らないのに、気持ちも何も無いってば</p><p>呆れたように、寧が答える</p><p>納得いかないのは、メグお姉ちゃんの気持ちでしょ</p><p>メグお姉ちゃんが勝手に嫉妬しているんだよ</p><p>メグはウッ、となる</p><p>ていうかさホーント、メグちゃんは判ってないよヨッちゃんのことも、他の子たちのことも、自分自身のことも</p><p>ヨッちゃんが、学校の女の子たちの盗撮映像を観たって何も起こらないよちょっとエッチな気持ちになって、多分、今夜のあたしたちとのセックスが盛り上がるそれだけだよ</p><p>そんなわけないですだって学校の女の子たちには、可愛い子がいっぱいいますからヨシくんがその子たちに興味を持って、セックスしたいって思うかもしれないじゃないですかっ家族に入れたいって言い出すかもそしたら、寧お姉さんたちはヨシくんの希望通りにするんですよねっ</p><p>するよヨッちゃんの望みなら</p><p>そしたらあたしヨシくんが、あたしのこと嫌いになっちゃうかもしれないじゃないですかっ他の学校の女の子たちに夢中になって</p><p>それがメグの本当の気持ちか</p><p>でもね、そんなことはまずないよメグちゃんはヨッちゃんが、学校の女の子を取っ替え引っ替えセックスして、校内にハーレムでも作ると思っているわけ</p><p>あたしは心配なんです</p><p>馬鹿だねそんなことにはならないよもし、ヨッちゃんがどうしてもセックスしたいって子が見つかったとしても、せいぜい１人だよそれぐらいなら、あたしたちは許容できるだろうしヨッちゃんの校内での、セックス・フレンドにできたら丁度良いし</p><p>寧は自信を持って、そう言う</p><p>だってさ自慢じゃないけど、うちの学校の女の子たちよりあたしたちの方が、綺麗で可愛くてヨッちゃんのこと愛しているもんっ</p><p>あたしたちよりも輝いていてヨッちゃんのお好みに合う女の子なんて、そうはいないよっ</p><p>それが判っていてどうして、オレに盗撮映像を観せようとするんだよ</p><p>オレだってここに居る寧やメグやマナ、アニエス、瑠璃子その他のオレの女たちが、みんな超一流の美女・美少女だってことは判っている</p><p>学校の一般女子とは比べ物にならないことは</p><p>だって、ヨッちゃんはここのところ、あたしたちしか見ていないじゃんかだから、もう一度普通の子を観て欲しいんだよっそしたらあたしたちのことが、再確認できるでしょ</p><p>ああ、そっかお兄ちゃんは、ここのところずっと美味しいものばかり食べてたからたまには、普通の食べ物も食べてみないと、どんな物だったか判らなくなっちゃうよねっ</p><p>そういうことだよだから、ヨッちゃんは普通の女生徒たちのヌードを観てみるべきなのさっ</p><p>選挙だったので、こんな話になってしまいました</p><p>エッチ回は、明日以降に</p><p>選挙は父と行きましたが、またしても投票所で大声で</p><p>で、オレは誰に入れたらいいんだ</p><p>だからそんなことを大声で言ったら、私が＊＊の＊＊みたいに思われるだろっ世間から</p><p>東京は、５人当選するんだよ</p><p>と言ったら</p><p>え、５人も選ばないといけないのか</p><p>いや、１人でいいから１人だけ選んで下さい</p><p>って言っても知らないヤツばっかりだしなあ</p><p>知ってた方が怖いよ政治家なんて</p><p>603．浮気してもいいよ</p><p>まずは刺激の少ないところからっ!これはね、今年の春に卒業しちゃった先輩たちの映像ねっマルゴお姉ちゃんと同じ学年の</p><p>寧の操作で、モニターに映像が出る</p><p>夏のプールの更衣室の様子か</p><p>半裸の女生徒たちが、たくさん並んでいる</p><p>ほら、もう学校に居ない人たちなら、そんなに気にならないでしょ</p><p>確かにオレとは接点が無いからな</p><p>それに、高校を卒業したら、お化粧したり髪型を変えたり雰囲気が変わるだろうから</p><p>ここに映っている人たちに、街で会ったとしてもオレには判らないだろう</p><p>はいはいっ、みんな、おっぱいオープンしていくよっ</p><p>うん、画像の中の女生徒たちの何人かが生の乳房を晒す</p><p>ぷるんとしたおっぱいにピンクの乳首が揺れている</p><p>どう、ヨッちゃん興奮するっ</p><p>いやあんまり</p><p>どうしてさっ、女の子たちの盗撮画像だよっ男の子なら、ドキドキするんじゃないのっ</p><p>寧が、オレに詰め寄る</p><p>パパのオチンチン、大きくなってないですの</p><p>アニエスが、オレの股間でペニスの様子をチェックしている</p><p>メグが、真剣な顔でオレを見ていた</p><p>マナと瑠璃子も</p><p>いやだってさ</p><p>だって女の子たちが、着替えて裸になる場面なんて、オレ</p><p>贅沢すぎる話だがすっかり見慣れている</p><p>オレは毎日、風呂に入る時は何人かの女と一緒だし</p><p>特にアニエスや真緒ちゃんは、オレとの入浴が大好きだ</p><p>みすずたちが来た日は、あいつらのパンツの上げ下ろしまでオレがしないといけない</p><p>それに、何ヨッちゃん</p><p>ヌフフ、と寧が笑う</p><p>さっき、ヤッちゃんが言ってた通りだようちの女の子の方が綺麗だ</p><p>そう画面の中の一般女子高生より</p><p>オレの女たちは、美しい</p><p>みんな可愛いし、スタイルも良いし</p><p>あそれだけじゃないな</p><p>家族は、オレを受け入れてくれているから一緒に居て、安心できるんだ</p><p>こうやって、盗撮ヌードを観ていてもその世界には、入り込めない感じがする</p><p>これは、オレとは別の世界の映像だ</p><p>だけど家族は、オレのゲンジツだから</p><p>そうなんだよねぇ今のヨッちゃんは、性生活が充実しきっているからこういう盗撮映像を観て興奮するような、不健全さが無くなっちゃっているんだよねぇ</p><p>寧の言葉にメグが、ホッとする</p><p>何、安心しているのさメグちゃん</p><p>だってヨシくんが、こういうことにハマッちゃったら、どうしようって思っていたから</p><p>ああ、確かに盗撮映像にハマるのは、マズよなあ</p><p>メグは、そういうことも心配していたのか</p><p>メグお姉ちゃん結論を出すのはまだ早いと思うよ</p><p>はいこれはまだお兄様が、実際に会ったことのない方々の映像ですから</p><p>だよねぇっ</p><p>この第一弾で判ったことはヨッちゃんに、変な覗きの趣味は無いってこと女の子の裸なら誰でも良いってわけじゃないってそれだけだよそれにあたしわざと特別に可愛い女の子の映っていない映像を選んだし</p><p>えそうなんだ</p><p>ていうか、平均的な高校生の身体なんて、こんなもんだよまだ成長途中なんだからさ美しく完成している子なんて、そうはいないっての</p><p>そういう寧がメチャクチャ完成しきっているのだけど</p><p>美しすぎる顔も、奇跡的なまでに魅惑的な肉体も</p><p>この寧の裸身が眼の前にあるからオレの評点も辛くなっているような気がする</p><p>続いて第２弾過去五年の在校生の中でのトップ美少女たちを観せるよっ</p><p>寧がコンピューターの操作をする</p><p>今度は集団でなく個別の着替えシーンが映し出される</p><p>最初の女の子はなるほど美人だ</p><p>ヨッちゃんのオチンチン、ピクリともしないねぇ</p><p>当たり前だろこれ岩倉さんじゃないか</p><p>あ、バレてるか</p><p>そりゃ判るよ</p><p>これ１年生の時の、岩倉さんねっでも、可愛いし綺麗でしょ乳首だって、フレッシュなピンク色だよんっ</p><p>寧が言うとおり確かに綺麗な胸だけど</p><p>でもさあオレ、あの人の性格を知っているからなぁ</p><p>なあに、性格が判ってたら興奮できない</p><p>うん色々想像しちゃうからさ</p><p>どんなに蠱惑的でもセックスしたくないっていう女性は居る</p><p>岩倉さんは、オレにとってその典型だ</p><p>とにかく、あんなにメンド臭そうな性格の人は、なかなかいない</p><p>オレは、あの人の雇った人間に殺されかけているし</p><p>まあ心の問題って大きいよね</p><p>そんならこれはどう</p><p>わうっすっごいですの</p><p>オレの股の間で、アニエスが驚く</p><p>オレのペニスに、ドクドクと血流が流れ込んでいく</p><p>ねこの子、可愛いでしょ</p><p>画面の中に映し出された美少女は</p><p>これ渚</p><p>そういうこと高校に入学してすぐの内科検診の時の盗撮画像だよっ</p><p>高校１年生の渚は</p><p>ふんわりとした長い髪を靡かせて</p><p>抱き締めたら壊れてしまいそうな透明感のある美少女だった</p><p>それでも今の渚の、どんな相手でも穏やかな気持ちにさせてしまうような包容力はすでに感じられる</p><p>ああ、制服のブラウスを脱いで</p><p>ブラジャーも外す</p><p>乳房は今より小さいけど、高校１年生にしては発達している方だろう</p><p>白くて綺麗なおっぱいだ</p><p>ほら、この時の渚お姉ちゃんはまだ処女だよこの乳首も、まだ誰にも舐められていないって、まだ乳輪に陥没しているね</p><p>ああ、この胸が何人もの男たちに抱かれ</p><p>真緒ちゃんを産んだことで、あんなに大きくなったんだ</p><p>パパ凄いですの</p><p>張り詰めていくオレの亀頭にアニエスがキスをする</p><p>どうしたの、ヨッちゃんくふふ、ちょっと過去の渚お姉ちゃんの映像を観てジェラシー感じちゃってる</p><p>この時代の渚はオレには抱くことができない</p><p>でも今の渚お姉ちゃんのお腹には、ヨッちゃんの赤ちゃんがいるんだからねっ身も心もヨッちゃんのものなんだよっ</p><p>釈然とはしない</p><p>いやいや、いいんだよいいんだよ今はヨッちゃんに、家族の外の世界を感じてもらおっと思って、こんなことをやっているんだから過去の渚お姉ちゃんだって、ヨッちゃんにとっては、知らない世界の人だもんねっ</p><p>克子お姉ちゃんの映像も、もちろんあるけれどそれは別の機会に自分で探して観て克子お姉ちゃんと２人で観てもいいだろうし次はね</p><p>そう言う寧に、メグは</p><p>寧お姉さんもしかして、この映像は</p><p>あ、判ったそう今観ているファイルは、白坂創介が学校内の娼婦候補を検討するために選抜した盗撮映像だよっだから、一般女生徒よりも可愛い子ばっかりなんだよ</p><p>て、いうことは</p><p>そう次は、今の３年生ねあたしと同じ年に入学した子だよっ</p><p>寧は留年しているから今は２年生だ</p><p>寧が次の女生徒の盗撮画像を再生する</p><p>この人はね一年生で学校を辞めちゃってるんだよねだから、今はもう学校にはいないよ白坂創介に眼を付けられたから</p><p>モニターに、また別の少女の脱衣シーンが流れて行く</p><p>細面でスレンダーな肢体の美少女だった</p><p>ちょっと目付きが鋭くて、性格がキツそうだけれど</p><p>ああ、胸は小振りだけど形は良い</p><p>て、ことはこの人も娼婦に</p><p>でも、こんな人お屋敷にいないよねもう引退している人</p><p>いや、この人は黒い森には来なかったんだよ高校を中退して白坂創介の関係する芸能関係の事務所でタレントみたいなことをしてたってさまあ、実際はそっちの業界関係者相手に売春させられていたんだろうけれど</p><p>メグが不思議そうに言う</p><p>うちの高校は黒い森の娼婦の狩り場なのだから外で売春させるなんてことになるのは、普通はありえない話だ</p><p>黒い森で、そのまま娼婦に堕としてしまった方が手っ取り早い</p><p>ミナホ姉さんが、却下したんでしょこの人は黒い森の娼婦には相応しくないって</p><p>オレはそう感じた直感で</p><p>おおっ、ヨッちゃんどうして、そう思うのさっ</p><p>この人処女じゃないでしょそれでかなり品の無いセックスをすると思う</p><p>岩倉さんよりもさらに下品なことを好む気がする</p><p>さっすがご名答だよっ岩倉さんには、まだ可愛げがあるけれどこの子は、無様なだけだって言って、ミナホお姉ちゃんが却下したんだよ</p><p>渚お姉ちゃんの妊娠の件や、あたしを襲った男性教師をマルゴお姉ちゃんが半身不随にした件で白坂創介の黒い森内での影響力が下がっていたから、ミナホお姉ちゃんの意見が通ったんだけどね白坂創介は、悔しかったらしくて知り合いの暴力団を使って、この人を拉致してタレントもどきの売春婦にしちゃったんだよっ</p><p>すでに白坂創介と暴力団は癒着していたんだなだから</p><p>今は、どうしているんですこの人</p><p>マナが尋ねる自分の父親の犯した罪の結果を知りたいらしい</p><p>別の事務所に移って、芸能活動は続けているみたいほら、白坂創介のバックにいた暴力団は恭子さんがブッ潰しちゃったからそことのラインは切れてまた別のところへでも、結局元々尻軽な性格みたいだから、枕営業みたいなことは続けているみたいだよ個人的に</p><p>寧は元同学年の女生徒について、それなりに調べたようだ</p><p>やっぱり気になったんだろうな</p><p>パパのオチンチン元気がなくなっちゃいましたの</p><p>あ、ちょっと考え事していたから</p><p>アニエスは、パパのオチンチンが元気な方が好きですの</p><p>そう言ってアニエスは、オレの亀頭を舌で愛撫する</p><p>さてと後、３年生の美少女って言ったら、竹柴さんがいるけれど</p><p>それはカンベンしてよ</p><p>竹柴さんには、いっぱいお世話になっているから申し訳なくって、盗撮とか観ても反応しないよ</p><p>ていうか前に、メグと女子陸上部の先輩たちの軋轢を鎮めるために</p><p>自ら、オレたちの前でヌードを披露してくれたし</p><p>まあ、そう言うと思ったから竹柴さんは飛ばしまーすまあ、あの人は美人だけど雰囲気が怖そうだからって、白坂創介でさえ手を出すのを控えた子だから</p><p>うん心が武人だからな</p><p>凛として綺麗だけどセクシーじゃない</p><p>白坂創介の好みには合わなかったんだろう</p><p>じゃ３年生は、そんなもんだよねそんで、岩倉さん以降は、黒い森の娼婦の採用は無かったんだからここから先は盗撮映像が残っているだけだよっ白坂創介や配下の先生には手を出されていない一応娼婦候補検討用ビデオの作成は続いていたから、映像が残っているってだけだから安心して</p><p>ああ確かに、白坂創介の被害に遭っていないと判っていると、気が楽になる</p><p>マナが、ホッとした顔をした</p><p>寧が、次の映像を呼び出す</p><p>それではこの子のこと、ヨッちゃんは、知ってるかな２年生のテニス部の星崎さん</p><p>快活そうなショートカットの美少女が、友人にニコニコ話ながら脱衣していく</p><p>ああ、これはテニス部の部室の監視カメラで撮った映像なんだな</p><p>これは今年の春の映像だねっ去年までは、あの子、もっと毛が長かったから</p><p>ああ可愛いレースのブラに包まれた胸も大きい</p><p>足がスラッとしているな</p><p>なかなか健康的な美少女だ</p><p>ああ、全校集会の時に、遠くから観たことがあるだけだよ他の男子が、チラチラ見ていたから</p><p>ヨッちゃんはどうなのよ</p><p>オレはだって、オレには関係無いじゃないか</p><p>オレはテニス部の子とは付き合いが無いし</p><p>２年生の先輩じゃあ話す機会も無い</p><p>今年のうちの学校で１番の美少女と評判の高い逸材だよっ学園祭での人気投票にもエントリーされてるって話だから</p><p>毎年、２、３年生の女生徒を対象にそういうミスコンもどきがあるらしい</p><p>もどきというのは文化祭で正式に認められている行事ではないからだ</p><p>運動部の生徒を中心にこっそりやっていることで</p><p>賭の対象になっていると聞いた</p><p>学校１の美少女は、ヤッちゃんだよ</p><p>メグは、まだ１年生だからミスコンの対象にはならない</p><p>だから、大きな声でオレは寧を推す</p><p>ありがとでもさ、あたしは今までの評判が悪すぎるから</p><p>寧は授業をサボッていつも屋上に居る、金髪の暴力不良少女だと思われていたから</p><p>いや、黒髪に戻してからは違うだろ</p><p>そうですよ１年生の男の子たちには、とっても人気がありますよ寧お姉さん</p><p>今年入学した１年生は、寧の悪評は先輩からの伝聞でしか聞いていないし</p><p>オレのクラスには直接殴り込みに来たこともあったけれど</p><p>他のクラスの連中はそもそも、そんなに寧のことをよく知らなかった</p><p>それが最近は、黒髪に戻して美少女度がUPしたし昼休みに、オレのパンの売り子もやってくれているから</p><p>みんな、ヤッちゃんは更生して真っ当な美少女になったって言ってるよ</p><p>むしろ元・不良の美少女という方が親しみを感じるらしい</p><p>そう言われるのはちょっと照れるよね実際にはあたし、全然更生してないし今だって、裸んぼでヨッちゃんに他人の盗撮映像を観せてるんだから</p><p>ああ、確かに不良行為だなこれは</p><p>じゃあ、何ヨッちゃん、星崎さんの着替えではオチンチンがビクッと来ない</p><p>来ないですのっ</p><p>オレの代わりにアニエスが答える</p><p>でも、ほら星崎さん、良いプロポーションしているよっ足だって綺麗だし</p><p>寧が、オレを煽るが</p><p>プロポーションなら、ヤッちゃんの方が遥かに凄いよ足だってメグの方が綺麗だし</p><p>メグが、頬を染める</p><p>そんなことないわよ星崎先輩の方が、あたしよりも綺麗よ</p><p>オレはそうは思わないよメグの方が断然良いって</p><p>素直にそう思う</p><p>何て言うか確かに、星崎先輩は美人だけど深みが無いんだよな</p><p>深み</p><p>そう深み言葉としては変なのかもしれないけれど</p><p>モニターの中の星崎先輩がブラジャーを外す</p><p>普段用の物から部活用のスポーツブラに着替えるようだ</p><p>ぷるるんっと２つの肉塊が弾ける</p><p>ああ乳首は小さいんだな</p><p>この人は凄く普通の人だよね普通の女子高生だ</p><p>隣に居る友達と、楽しそうに話している</p><p>その話題は多分、女子高生らしいありきたりな事柄なんだろう</p><p>この人は、高校生活を普通に楽しんでいるこの人の悩みも苦しみも、普通の高校生のものだ本当に当たり前の女子高生だ</p><p>大きく口を開けて、楽しそうに笑っている</p><p>本当に可愛い女性だ</p><p>だからきっとオレとは、どんな話もできないと思う</p><p>オレは当たり前の男子高校生ではないから</p><p>オレは普通ではない生活をしている</p><p>普通の女子高生と話してみたいとか思わないのっ興味も無い</p><p>うーん、だって関係無いじゃないか今のオレの生活とは</p><p>星崎さんみたいな、キャピキャピした女子高生と付き合う理由も、必要もない</p><p>そうかなヨッちゃんは今、普通の高校生たちにパンを売っているんだよっ普通の女子高生の好みとか、どんなものを求めているのかとかリサーチする必要があるんじゃないの</p><p>それはさぁ味の問題だけだろていうか、パン部の女の子たちが、講師の克子姉にもっとこういう味のパンも食べたいとか、いつも話しているから</p><p>みんな、オレに話すのではなく克子姉に話す</p><p>まあ、当たり前だけど</p><p>オレはパン作りのコースに在学しているただの高校１年生なんだから</p><p>購買部で売るパンのレパートリーは、全部、克子姉が決めているし</p><p>オレは、克子姉にみんなが話していることを横で聞いてふんふんと頷くだけだ</p><p>ていうか、多分みんな、オレには直接は話してくれないと思うんだよ</p><p>ま、ヨッちゃんパン作りに人生を懸けた、すっごい生真面目な子に見えているからね</p><p>そうでしょ高校１年生なのに、メグミちゃんと婚約して何としても、高校卒業までにパン職人として自立しないといけないと思っている、切羽詰まった、もう後ろに退路の無いギッリギリの男の子に見えているから</p><p>そ、そうなのか寧</p><p>うんヨシくん、一生懸命だからみんな、ちょっと怖い人だと思っているみたいよね</p><p>あたしやメグちゃんだけで売り子しているともっとこういうパンが食べたいとか、女の子たちが意見を言いに来てくれるもんねっ</p><p>オレはオレが売り子だと、売り上げが下がるので</p><p>一番忙しい、昼休みの最初の時間以外は売り場には出ない</p><p>そうか、メグや寧にはみんな意見を言ってくれているのか</p><p>うーん、ヨッちゃんの言う深みっていう言葉の意味は、よく判るんだよあたしたちはみんな自分の人生をどうするか決めないといけない岐路に立たされて、自分の意志で家族になったんだから確かに、普通の高校生とは違うよね考えていることの内容も、考えないといけないことの質も</p><p>でもさあヨッちゃんは、普通の高校生ともっと交流した方が良いと思うんだよパンのコースの学生になってからますます、普通の子たちと離れちゃってる気がするし</p><p>寧がコンピューターを操作する</p><p>メグちゃん、ちょっと嫌だと思うけれど試さないといけないことだからガマンして</p><p>スッと、画面を切り替える</p><p>えーっ、嘘、そうなの</p><p>この間さ駅前にほら、可愛いアクセサリーを売っているお店があるでしょ</p><p>もう、ヨシムラ先輩の話はいいでしょあんたたちが思っているような関係じゃ無いんだから</p><p>それは、オレのクラスの女生徒たちの盗撮映像だった</p><p>水泳の授業の後に更衣室で着替えている様子が映し出されている</p><p>あー、プールの後だと眠いわよっ</p><p>午後の授業、爆睡しそう</p><p>英語の試験範囲って、どこまでだった</p><p>あたし、ほら、あの人好きなのよ昨夜のドラマに出てた</p><p>部活、辞めようかなぁでも、部活してないと内申に響くし</p><p>あたしみたいに文化部にしとけば良かったのよ</p><p>あああの子って、こんな裸なんだ</p><p>この子はメグの友達だな</p><p>あれ、この子左右の胸の大きさが違うな</p><p>こっちの子は、乳首が外側に向いていてあっちの子は、正面向きだ</p><p>お、こいつオレの斜め後ろの席の子だよな案外、胸が大きいんだというか、ちょっと垂れてるな</p><p>メグが絶句している</p><p>ああ、ゴメンゴメン別に、ジロジロ観る気は無かったんだけど</p><p>オレは、メグに謝る</p><p>アニエスちゃんヨッちゃんのオチンチン状況はどう</p><p>寧が、アニエスに尋ねるが</p><p>パパシナシナですのっ</p><p>ああ、こんなの別に興奮するようなことじゃないよな</p><p>クラスの女の子の裸って、色々と意外なことがあってびっくりするけれど</p><p>あ、この子おっぱいにホクロがある</p><p>ええっと、教室の入り口のところに座っている子だっけ</p><p>ね、ちょっと困ったことになっているんだよヨッちゃんは、今</p><p>寧が、メグにそう言った</p><p>え、別に困ってないよ、オレ</p><p>オレが何に困っているっていうんだろう</p><p>今のヨッちゃんにとってはクラスの子たちは、別世界の住人なんだよ</p><p>別世界なわけないだろ同じクラスに居るんだし</p><p>オレは訳が判らない苦笑するしかない</p><p>ヨッちゃんさあのモニターの中に映っている女の子たちと、自分がセックスする可能性があるって感じられる</p><p>いや、そんなことあるわけないだろ</p><p>だってそんなことしたら、メグが悲しむよ</p><p>メグちゃんのことはいいからじゃ、想像してこれは、もしもの世界のことだよっ本当にそんなことは起こらないかもしれないけれどヨッちゃん、あの中の女の子たちと浮気してみたいとか思わない</p><p>浮気</p><p>クラスメイトと</p><p>思わないってクラスメイトだよ</p><p>だからさ例えば、クラスの子のあそこに居る子でいいやあれ、何て子このクラスの中では、可愛い方だよねっ</p><p>寧が、モニターの中の１人の少女を指差す</p><p>えっと原さんだよ、確かそうだよね、メグ</p><p>じゃあ、その原さんがヨッちゃんに、メグちゃんには内緒で自分とセックスして欲しいって言ってきたら、どうする</p><p>そんなこと、あり得ないってだって、確か原さんて彼氏いたよな</p><p>いるわ隣のクラスの子だけど</p><p>彼氏が居たって関係無いよっもし、あの原さんがヨッちゃんに抱いてって言って来たら</p><p>だから、そんなのあり得ないってば</p><p>だってオレがメグと婚約していること、原さんは知っているんだし</p><p>でもさそういう相手が決まっている男の子に、敢えて手を出して来る女の子だって居るでしょ</p><p>そんなこと無いだろ</p><p>あるってだって、メグちゃんヨッちゃんと婚約した後の方が、モテてない</p><p>メグがモテてる</p><p>あれれメグちゃん、ヨッちゃんに話してないの</p><p>寧が、メグに振り向く</p><p>だって、あのヨシくんが、そんな話を聞いたら嫌だと思ったから</p><p>メグは、俯いて答えた</p><p>いいから、ちょっと話してこれとても大事なことだから</p><p>あのね、ヨシくんあたし</p><p>ヨシくんと婚約してから男の子、７人に告白されたの</p><p>もちろん、全部断ったわよあ</p><p>メグが言葉を濁す</p><p>今日、メールで告白してきた人にはまだ返事していないけれど</p><p>メグちゃん８人目ってこと</p><p>いえ、今日は２人同時にメールが来たんですどうも、女子陸上部の先輩が、あたしのメールアドレスを、２年の男子たちに教えちゃったみたいで</p><p>メグがオレと婚約しているって判っているのにメールして来るのか</p><p>ヨッちゃん、判ってないよねぇ決まった相手のいる女の子だから、敢えてアタックしてくる男もいるんだよそれに、恋している女の子は、どんどん綺麗になるからメグちゃん、ヨッちゃんと婚約してから綺麗になる一方だし</p><p>あの大丈夫だからねっあたし、ちゃんと断るから</p><p>いや、それは信じてるけど</p><p>うかうかしてたら、ヤバいんだな</p><p>って、メグちゃんばっかり心配しているけれどヨッちゃんだって、そうなんだよ</p><p>ヨッちゃんのことだって狙っている女の子はいるってば</p><p>そんなわけないだろっ</p><p>笑った</p><p>あるって夢を持って頑張っている男の子は、格好いいんだからっメグちゃんのことについて責任を取ろうとヨッちゃんが、一生懸命やっているってことはみんな知ってるんだし</p><p>そうだよだからオレにチョッカイを掛けてくる女の子なんて、いるはずがないだろ</p><p>オレは、笑いが止まらない</p><p>いや、いるってばいるはずだよ、ヨッちゃんのことを狙っている子は</p><p>いないよ、そんな人</p><p>もう、どうしてそう思うのっ</p><p>だってオレだよ</p><p>オレみたいな男を遠くから見て、好きになる女の子がいるはずないじゃないか</p><p>寧は大きく溜息を吐く</p><p>ね、メグちゃん根が深いでしょヨッちゃんのコンプレックスは</p><p>２人とも何でそんなに深刻になっているんだ</p><p>ヨッちゃん家族ができたことで、あたしたちには心を開いてくれるようになったけれど外の人たちとは、同じ世界に生きてないのよ自分は、外の世界の人たちに無視されて当然だと思っているから</p><p>だからこそヨッちゃんには、家族以外の子と浮気してきてもらわないといけないんだよ</p><p>ついに、吉田くんのコンプレックスにメスを入れます</p><p>この問題の解決のために、翌日の学校編へと繋げますが</p><p>その前に、明日こそエッチ回を</p><p>なかなか、エッチにならずに申し訳ありません</p><p>604．アクセス</p><p>えっと、ゴメンあの、話の意味がよく判らないんだけど</p><p>オレは寧に尋ねた</p><p>何でオレ家族以外の女の子と浮気しないといけないんだ</p><p>ヨッちゃん今、ヨッちゃんの眼の前に、アニエスが居るよねヨッちゃん、アニエスのことどう思う</p><p>オレの足の間に裸のアニエスがしゃがみ込んでいる</p><p>どうして自分の名前が話題に出たんだろうと、不思議そうな顔でオレを見上げながらペロペロとオレの亀頭を舌で舐めている</p><p>もちろん、アニエスのことは大好きだよ</p><p>オレの言葉に、アニエスはニコッと微笑んで</p><p>アニエスもパパが大好きですのっ</p><p>可愛いなあオレはアニエスの乳白色の金髪を、優しく撫でてやる</p><p>そういう話じゃないよ今のアニエスの状況についてだよ</p><p>前の地下に居た頃のアニエスは、誰にも心を開いていなかったでしょそれをヨッちゃんがアニエスとセックスすることで信頼関係を築いたんだよね</p><p>いや、あれはオレだけの力じゃないよみんなで、アニエスの部屋に泊まり込んで、少しずつ心を開いていったんじゃないか</p><p>オレよりも</p><p>真緒ちゃんやイーディの方が、どんどんアニエスの心を和らげていったんだし</p><p>それでも、トドメはヨッちゃんでしょアニエスには、ヨッちゃんていうセックスの相手が必要なんだから今だって</p><p>アニエスは白坂創介の実の娘でありながら、セックス奴隷になるための教育しか受けてこなかった</p><p>アニエスにとっては、父親のセックス奴隷となることだけが、人生の目的だった</p><p>白坂創介に成り代わって、アニエスのパパになることでアニエスのセックスの主人となった</p><p>今のアニエスの心の安定はさヨッちゃんというセックス・マスターが居るからだよねもちろん、他の家族の女の子たちとの絆もできたけれどヨッちゃん抜きじゃさ</p><p>この夏休み、オレを色々なところに旅行させたのは</p><p>アニエスをオレから遠ざけてもアニエスの心が大丈夫かどうかのテストと訓練でもあったんだそうだ</p><p>後で、ミナホ姉さんと克子姉から聞いた</p><p>結果としては</p><p>毎日、テレビ電話の定時連絡でオレの顔を見て、オレと直接会話することで</p><p>何とかギリギリ精神が保ったというような状況だったらしい</p><p>アニエスはオレがアニエスのことを忘れてしまっているのではないか、不安で不安で仕方が無かったのだそうだ</p><p>セックス・マスターパパから見捨てられることを、アニエスは何よりも恐れている</p><p>今のアニエスには、オレが必要なことは判っているけれどずっと、このままっていうのはマズイよね</p><p>オレは、アニエスの柔らかいほっぺたを触りながらそう言った</p><p>アニエスは、舌を使いながら一生懸命、オレの方を見ている</p><p>どこを刺激したら、オレが感じるのか知ろうとしてくれている</p><p>オレの方ばかり見ててくれて、嬉しいけれどでも、アニエスには、もっと広い外の世界にも興味を持って欲しいもんな</p><p>でも、ほら最近は、色んな映画とか観ているから、前より大分、色んなコトに興味を持つようになっていると思うよ</p><p>すると寧は</p><p>あたしもそう思ってたんだよつい、さっきヨッちゃんの問題に気付くまでは</p><p>多分、アニエスはこのお屋敷の外に、色々な世界が拡がっているということについては理解し始めていると思うよ</p><p>そうだろいいことじゃないか</p><p>でも、アニエスはお屋敷の外の世界は、自分の生活とは繋がっていない異世界だと思っているんだよ判るこの子にとっては、ヨッちゃんとの関係このお屋敷の内側のあたしたち家族の世界だけが、意味のある世界なんだよヨッちゃんと家族だけが、アニエスの生きる世界の住人で外の世界の人たちはみんな、異世界人なんだよ</p><p>異世界</p><p>だから、アニエスにとっては映画を観ることは、異世界のルールやシステム、あるいは異世界人の行動様式を学ぶためのものでしかないんだ</p><p>それはどういうことだ</p><p>つまり、アニエスは家族でない外の人たちとは、絶対に心を開かないよ異世界の人だと思っているんだからずっと警戒したままで、信頼はしないと思うな</p><p>じゃあアニエスに年齢相応の学力が身に付いて、学校へ通わせたとしても</p><p>うん、ヨッちゃん今のままのアニエスなら、学校で友達を作ったりはしないと思う</p><p>そんなの学校へ行かせる意味が無いじゃないか</p><p>アニエスの中で自分と身内の家族と、他の人たちの外の世界が完全に分離しちゃっているんだよみんなと同じ世界同じ地球の上で、同じ国の中で、同じ街に暮らしていて、同じ時代を生きているっていう感覚が、欠落しているんだよ</p><p>そんな寧の話を聞きながらも</p><p>アニエスはオレの顔を見上げて、フェラチオを続ける</p><p>オレや家族の方しか見ていない</p><p>マズイな、こりゃ</p><p>オレは、そんなアニエスを見下ろして呟いた</p><p>そうだよ、マズイよねっていうか、ヨッちゃんは、このことの何がどう問題だと思うちょっと、あたしに説明してみそ</p><p>みそって</p><p>だからさこのままじゃ、アニエスは内向きって言うか家族の方しか見ていないわけでさ自分から積極的に外には出なくなるだろうし、お屋敷の中に引き籠もったまんまになっちゃうだろ特に外で友達を作らないっていうのは、マズいよ</p><p>どうして、マズいのさ</p><p>だって友達は必要だろ家族の中だけで生きていくのなんて良いことじゃないよ</p><p>だって、そんなんじゃアニエスは、あの地下室に閉じ込められていた時と同じじゃないか</p><p>外の世界を知らないままで生きていることと</p><p>外の世界の存在を知っても、内側の世界に閉じ籠もっていることは</p><p>ほとんど違いない</p><p>オッケィ、ヨッちゃんそうやって、アニエスのことなら客観的な視点から、状況を理解できるんだね</p><p>え何の話だ、寧</p><p>今ヨッちゃん自身が、そんなアニエスと同じ様な状況になっているんだよ</p><p>え、何でオレがオレは、だって毎日、学校へ行っているし、クラスの連中とも交流があるしパンだって作って売ってるよ</p><p>オレのどこがアニエスと一緒なんだ</p><p>でも、ヨッちゃん家族とそうでない人たちを、心の中で区別しているよね</p><p>自分は学校の人たちとは、理解し合えないし、打ち解けられないって思ってるでしょ自分とは、別の世界に住んでいる人たちだと思ってない</p><p>普通の高校生たちがオレの今居る状況を理解してくれるはずがない</p><p>高１で婚約して、パン屋になるって人生を決めているってだけですでに、ほとんどの生徒に引かれる</p><p>だが、ゲンジツはその上に</p><p>犯罪組織黒い森や、香月家の問題</p><p>オレのたくさんの女たち</p><p>オレが背負っていて、オレが人生を懸けているものについては</p><p>クラスの連中の誰にも話せないし理解もしてもらえないと思う</p><p>だいたい、オレ自身だって</p><p>何でこんなことになってしまったのか、説明して欲しいぐらいだし</p><p>でも、オレは自分でこの人生を選んだんだし、後悔は無いよ何から何まで、全部納得している</p><p>今のオレに迷いは無い</p><p>ヨッちゃんが、そう思ってくれていることは嬉しいし、感謝もしているよでもさ</p><p>それでも今のヨッちゃんは、アニエスと一緒だよ家族の方しか見ていない</p><p>だけど、それは</p><p>判るよ判っているってばあたしたちが、ヨッちゃんに望み過ぎているし現実問題として、今のアニエスみたいに、ヨッちゃんが細かくケアしていかないとダメな子も多いパン屋さんの修行もあるしだから、ヨッちゃんが内向きに家族の方を見ることに集中してくれていることは判るよでもねっ</p><p>寧は真剣だった</p><p>このままじゃヨッちゃんが、家族の世話をすることだけで、いっぱいいっぱいになってあたしたちに取り殺されちゃうってば</p><p>メグ、マナ、瑠璃子は黙っている</p><p>アニエスは、フェラを続ける</p><p>自分が理解できないような複雑で真面目な話の場合は聞くことをシャットアウトして、性行為に集中する癖が、アニエスにはある</p><p>オレは家族のためになるのなら、それで全然構わないけれど</p><p>はぁぁ、恭子さんがニキニキを送り込んで来たわけが、ホントにマジでやっと判ったよ</p><p>寧が大きく溜息を吐く</p><p>うんホントに、アニエスとヨッちゃんは似ているんだアニエスは、地下室の中でずっと孤独で、あの男の虚像を崇拝して暮らしていたけれど</p><p>地下室の壁の上の方に設置されていた白坂創介の等身大裸像か</p><p>かなり、理想化されて造られていた像だった</p><p>アニエスは、その像を見上げて自慰することを日課にしていた</p><p>ヨッちゃんも、あの家でずっと孤独に耐えていて理想化した雪乃さんのイメージに縋って生きていたよね</p><p>オレの家オレの寝起きしていたボロ・ソファを見ている</p><p>両親に捨てられたオレは、そのソファで理想化した雪乃をレイプする妄想でオナニーしまくることで現実逃避して何とか生きながらえていた</p><p>そして、孤独だったヨッちゃんに家族ができた心を許せる相手が身内が今は、この家族を守ることで精一杯なんだよね家族が愛おしくて仕方ないんだよねアニエスがヨッちゃんのことを愛おしくて仕方ないみたいに</p><p>アニエスは、一心不乱にオレのペニスを舐め続けている</p><p>パパ、好きですのアニエスのパパパパの熱いの、アニエスのお口にいっぱい出して欲しいですのアニエス、飲みたいですの</p><p>ああ、マズイ場の強ばった雰囲気が</p><p>アニエスを不安な気持ちにさせている</p><p>アニエス、舐めるのはもういいからこっちに来いよ</p><p>セックスしますの</p><p>いいやまずアニエスをギュッと抱き締めたいんだ</p><p>オレの足下から立ち上がったアニエスをオレは、思い切り抱き締める</p><p>ごめん、強すぎたか</p><p>いえもっと強く抱き締めて欲しいですのパパ、痛いくらい抱き締めて</p><p>パパぁ、セックスしたいですの</p><p>赤い顔で、アニエスがオレに望む</p><p>今はダメだよまだ、みんなと大事な話をしている途中だから</p><p>でもパパのオチンチンも大きくなってますの</p><p>アニエスの柔らかいお腹に、オレの強ばったペニスが押し付けられている</p><p>でも、ガマンだアニエスは、不安になるとすぐにセックスしたくなるのは、よくないぞ今はパパが抱き締めているんだからちょっとだけガマンしててくれ</p><p>不満そうなアニエス</p><p>仕方ないので、ぷっくりした唇にキスしてやる</p><p>アニエスは、自分から舌を差し入れて来た</p><p>大人ぶってるけれど、ヨッちゃんもそうなんだよ判ってる</p><p>寧がオレにニコッと微笑む</p><p>オレもって</p><p>ヨッちゃんも不安やストレスが溜まると、セックスしたくて溜まらなくなっちゃうでしょ</p><p>あたしは、ほら一番最初から、ヨッちゃんのことを見てきたメンバーの１人だからさ</p><p>寧はミナホ姉さん、克子姉、マルゴさんと共に、５月連休の前からオレのことをチェックしていた</p><p>まああたしたちが悪いんだよあたしたちが、ヨッちゃんの雪乃さんに対する妄想を利用して実際にレイプさせちゃったからだから、ヨッちゃんにとって雪乃さんとのセックスが、心の中のフラストレーションを解消する手段になっちゃったんだ</p><p>オレは雪乃を犯すことで心の澱みを放出していた</p><p>ヨッちゃんは、家族とは雪乃さんとするみたいな放縦なセックスはできないもんね</p><p>寧の言葉に、今まで黙っていたメグが</p><p>すればいいのよっあたしは、ヨシくんが望むのなら、どんなセックスだってするわっ</p><p>しかし寧は</p><p>それができないからヨッちゃんなんだよ</p><p>どうしてです雪乃にできることなら、あたしにだってできますっ</p><p>そんなメグに寧は</p><p>ヨッちゃんにとっては家族は、神聖なんだよだから、あたしたちのことをとっても大切にしてくれているでしょストレス発散のために、自分の欲望を叩き付けるみたいなことは、家族に対してはできないんだよ</p><p>寧の代わりに、マナが答えた</p><p>お兄ちゃんは本当の家族が、家族として成立していなかった人だから</p><p>オレの本当の家族</p><p>家族というものに対して、あたしたち以上に思いが強いんだよ人一倍、家族のことが大切で、愛しているんだよだから、お兄ちゃんは</p><p>そうですねいつも、わたくしたちの要望に応えて下さるばかりですわ</p><p>いや、オレは好きでそうしているんだよオレは、お前たちに求められるのが、とっても嬉しいんだこんなオレを求めてくれるなんてだから、どんな時でも精一杯、みんなを気持ち良くしてあげたいんだ</p><p>いつも笑顔でお兄様は、わたくしたちに応えて下さっています</p><p>瑠璃子が絶句する</p><p>結局家族とのセックスだけじゃ、ヨッちゃんの心の中に溜まったものは吐き出し切れないんだよヨッちゃん、我慢強いからすぐに溜め込むし</p><p>今まではそういう澱みは、雪乃さんとのセックスで解消していらしたっておっしゃってましたね</p><p>瑠璃子が、寧に尋ねる</p><p>でも、お兄様はこの４ヶ月は、雪乃さんとなさっていないはずですが</p><p>実際にセックスしていなくてもあいつとは、またできるっていう意識があれば、気持ちが楽になるんだよ雪乃さんヨッちゃんと学校で接点はあったんだし</p><p>また雪乃とセックスできるなんて、甘いことを考えていたのだろうか</p><p>内心では考えていたな</p><p>でも、さっきテレビの放送で、雪乃さんはもうお兄様とはセックスしないって宣言なさっていましたわ</p><p>瑠璃子の言葉に、オレはゾッとする</p><p>ゾッとするのか、オレは</p><p>さっき、雪乃の放送を観ていた時には、こんな感覚は無かったぞ</p><p>オレは、テレビの雪乃の言葉を聞いていながらも</p><p>そんなはずがないどうせ、また雪乃とはセックスできる最悪でも、出産後なら</p><p>とか、考えていた</p><p>瑠璃子の口から宣言していたと言われて</p><p>急に、リアルな喪失感がオレを襲う</p><p>出産が近付くと、女はナーバスになるから雪乃さんの方に心の変化があるだろうってことは、恭子さんには予想が付いていたんじゃないかな</p><p>だからニキニキみたいな、雪乃さんの代用になる子を送り込んでくれたんだと思う</p><p>ニキータが</p><p>雪乃の代わり</p><p>あの子は家族じゃないしかといって、完全に余所の人でもない恭子さんの恋人のミス・コーデリアのペットなんだからで、その飼い主のコーデリアさんにも、ニキニキを犯すお許しが出ている本人も、ヨッちゃんとのセックスを楽しんでいる気楽に遊ぶ相手としては最高だよね</p><p>そうやって、ヨッちゃんの心の澱みを吐き出す相手としてニキニキを派遣してあたしたち全員にも、揺さぶりを掛けて来たんだよ早速、ヨッちゃんがニキニキと５回も楽しくセックスしちゃったでしょやっぱり、家族以外で放縦にセックスできる相手がヨッちゃんには必要なんだよヨッちゃんの心の安定のためにはそれをあたしたち家族が、ヨッちゃんを囲い込んで、外の女とセックスさせないようにしたらヨッちゃんは、家族の中で引き籠もって、心も身体も萎んでいってしまうことになる</p><p>だから、オレにはこういうセックスフレンドが必要なんだと</p><p>それを示すために、ニキータを送り込んでくれた</p><p>ていうか、ニキータがお客さんとしてやって来たことぐらいで、ガタガタしているようじゃヨッちゃんの家族はつとまらないっての</p><p>寧が力強く言う</p><p>ニキータさんのことは、もう判りました嫌だけど受け入れますどうせ、あの人は、ずっと日本に居る人じゃありませんし</p><p>メグが溜息を吐く</p><p>そうだよっ恭子さんはあくまで、模範解答例を送ってくれたんだよっニキニキがこの問題の答えじゃないんだよっ</p><p>今はミナホお姉ちゃんは不在だけど克姉と渚さんは居るよねマルゴお姉ちゃんもなのにこの話し合いを、どうしてあたしたちだけでさせていると思う</p><p>寧がみんなを見て、ニッと笑う</p><p>ヨッちゃんの今の日常生活の中心はどこ</p><p>学校です</p><p>そうだよあたしたちは学校で、ヨッちゃんが自由気ままなセックスをできる相手を見つけないといけない</p><p>寧の言葉に、メグは反発する</p><p>だって、しょうがないだろニキニキは、香月セキュリティ・サービスの敵で公安警察に追われているキョーコ・メッサーの配下なんだからヨッちゃんとは、たまにしか会えないんだから</p><p>ですけど</p><p>そして、ヨッちゃんは学校の中で、家族ではないセックス・フレンドを作る努力をすることで内向きの視線を、外に向けるんだよっ</p><p>いい本当にセックスのことだけを考えて、学校の中の女の子を見てこの子と一度セックスしてみたいなあって思ったら、本当にするんだよ</p><p>いや、ヤッちゃんそんなことをしたら、大変なことになっちゃうよ</p><p>ならないよっあたしたちが、ちゃんとフォローするから</p><p>ヨッちゃんはあたしたちとだって、セックスを通じて人間関係を築いたよねだから、家族にならない子たちとの関係もやっぱりセックスを通すべきだと思うっていうか、セックスしないとヨッちゃんの良い所って、普通の子たちには伝わらないと思うし</p><p>でも、ヤッちゃんセックスって、そんな友達作りとかでしていいものなのか</p><p>オレの叫びに、寧はクスッと笑って</p><p>全ての女の子が、セックスした相手と付き合うわけじゃないでしょいいんだよ交際や結婚を目的としない、友情のセックスってのも探せばあるんじゃない</p><p>オレには、信じられない</p><p>わたくしが克子ちゃんに、ここへ行くように言われたわけも判りましたわ</p><p>わたくしや、みすずちゃんのしているお兄様のセックス奴隷候補の選定基準を、改めろということですのね</p><p>そういうことだろうねルリちゃんはともかく、ミィちゃんは自分の趣味で、女の子を選びそうだから</p><p>みすずは同性愛の傾向が強い</p><p>自分の好みの女の子が、オレに犯されるのを見てみたいと思っているはずだ</p><p>みすずは、誰かを支配したいという欲と、オレに支配されたいという欲が複雑に絡み合っている困った女の子だ</p><p>いや、ニキニキにとってのミス・コーデリアみたいにミィちゃんが飼い主としてちゃんと責任を取るって言うのなら、どんな子を連れて来てもいいけれどさ</p><p>そうでないのなら、お兄様が気楽に楽しまれるような相手を探すべきだと</p><p>そうだよしかも、メンドクサクならない子ヨッちゃんには、気分良く浮気させてあげたいからさっ</p><p>瑠璃子は、承諾する</p><p>みすずちゃんのリスト・アップした子の中から、適すると思われる方を選びますわ</p><p>うん、そっちは頼むわメグちゃんとあたしは、うちの学校の方を探すから</p><p>メグは、まだ迷っている</p><p>嫌ならいいよあたし１人でするからメグちゃんの知らない間にヨッちゃんにどんどん浮気させちゃうからっ</p><p>あたしの知らないうちとか止めて下さいっ</p><p>じゃあ、手伝いなよっ旦那さんの浮気相手に盆暮れの付け届けををするのも、正妻の仕事なんだよっ本当はさっ</p><p>そんな今は、そんな時代じゃありませんっ</p><p>メグは、叫ぶ</p><p>あの寧お姉ちゃん</p><p>マナが寧を呼ぶ</p><p>あたしは何でここに呼ばれたの</p><p>あたし、お兄ちゃんと同じ学校じゃないしまだ中学生だしていうか、新しい学校さえ決まっていないし</p><p>それはねっ</p><p>うちの学校だけで、ヨッちゃんの浮気相手を探すとちょっと問題があるんだよ</p><p>ほら、ヨッちゃんはまだ１年生だから学校には、年上か同い年しかいないでしょ</p><p>でも、ほらヨッちゃん、年下の子とも浮気したいかもしれないじゃんか中学生とか</p><p>だから、そっちはマナちゃんが探してルリちゃんやミッちゃんも中学生だけどこの子たちは、家柄の良い子しか連れて来ないだろうから</p><p>うん庶民的な子もお兄ちゃん、セックスしたいはずですよね</p><p>あの勝手に決めるな</p><p>そういうことだから、よろしくー早く新しい学校を決めるんだよっ</p><p>なかなか、学校が決まらなくて消沈しているマナを励ますために</p><p>この場に連れてきたのか</p><p>新しい学校に行けば、マナにも特別の任務があるんだぞって</p><p>さてヨッちゃん</p><p>寧が、オレに顔を近づける</p><p>ちょっと、想像してみて</p><p>今、ヨッちゃんはメグちゃんと婚約しているそのことは、全校生徒が知っている</p><p>それなのにヨッちゃんは、これから校内の可愛い女の子たちと浮気をしますセックスします</p><p>いや、ちょっと待って</p><p>誰にも勘付かれないんだよみんな、ヨッちゃんが浮気していることは知らないメグミちゃんと仲睦まじいカップルなんだと思っているんだよ</p><p>そんなの無理だよ</p><p>寧の大きな瞳が、オレの心を射貫く</p><p>無理じゃないよヨッちゃんなら、できる</p><p>そんなこと、言われたって</p><p>ヨッちゃんは、自分に自信を持たないといけないんだよだから普通の人が、絶対にできないことをするんだ絶対に成功させるからね</p><p>この試練を乗り越えたらヨッちゃんは変わるあたしは、そう信じているよ</p><p>試練</p><p>なのか</p><p>そうだねとりあえず、校内に５人、愛人を作ってみようか</p><p>わたくしとみすずちゃんも５人、セックス奴隷候補を連れて参りますわ</p><p>そんなにドギマギしないのむしろ、ワクワクしてよっあたしは、ワクワクしているよ</p><p>寧が、オレに耳に熱い息を掛ける</p><p>明日からヨッちゃんの眼の前に現れる全ての女の子を性的な眼で見なさいセックスしたいか、したくないか１人１人に答えを出すんだよっ</p><p>オレ、そんな風に女の子たちを見たことはないよ</p><p>だから、そうするのよヨッちゃんは、世界の見方を変えないといけないんだから</p><p>世界の見方</p><p>世界の見方を変えれば世界との接し方が変わるんだよっセックスを通してちゃんと世界とアクセスしようっね、ヨッちゃん</p><p>今日は東京は、大豪雨だったのですが</p><p>夕方、雨が一旦止んだ後、外へ出たら</p><p>夏のプールの塩素の匂いがしました</p><p>プール行きたいけれど、私が1人で行くとそれだけで怪しまれて逮捕されそうだし</p><p>ああ、また話を拡げてしまった</p><p>いずれにせよ、今のままだと吉田くんが家族とパン作りだけに追われて、萎縮した子になっちゃうと感じたので</p><p>世間の人たちとアクセスしていくキッカケが必要だと思いました</p><p>そしてこの作品は、エロ小説なので</p><p>その方法は、セックスになります</p><p>605．ソドム</p><p>あぅっ、パパぁパパぁぁっ</p><p>対面座位でアニエスとセックスしている</p><p>あううっ、パパぁぁ気持ちいいですのぉ</p><p>まだ12歳なのにアニエスは、すっかり楽しんでる悦んでる</p><p>パパぁ見て下さいですのエッチなアニエスを見てぇぇ</p><p>オレと繋がったままアニエスは、クイッ、クイッと巧みに腰を使う</p><p>深く自分の胎内に侵入した、オレのペニスを締め付ける</p><p>ここがね気持ちいいですのぉ、パパぁ</p><p>肉襞の壁に、オレの亀頭を擦り付けるアニエス</p><p>汗まみれの顔が、すっかり蕩けている</p><p>ああ、汗の玉が可愛い胸の谷間に流れて行く</p><p>パパぁお願いですのずっと、アニエスとセックスして下さいですの</p><p>熱い息を吐きながらアニエスのブルーの瞳が、オレに訴える</p><p>アニエスはパパのものですのだから、アニエスを捨てないで下さいですの</p><p>オレは、アニエスの小さな肉体を抱き締め</p><p>捨てるわけがないだろこんなに可愛いアニエスを</p><p>だってだって、パパぁぁ</p><p>アニエスは天使の様に美しい少女だ</p><p>このまま成長すれば、とんでもない美人になる</p><p>性格だって良い素直で優しい子だ</p><p>オレはアニエスが、人に口答えしたり、誰かに意地悪する姿を一度も見たことが無い</p><p>外見だけで無く心もこの子は天使なんだ</p><p>きっと外の世界へ行けばみんなが、アニエスを愛してくれる</p><p>こんな素晴らしい子が、愛されないはずがない</p><p>アニエスは、とっても良い子だもんなそういえば、アニエスがオレに嘘を付いたことは一度も無いし</p><p>うん無い</p><p>本当に、一度も</p><p>だってパパに嫌われたくないんですもの</p><p>小さなお尻をくるんくるんと廻しながら、アニエスは答える</p><p>ああ、膣口に咥え込まれたオレのペニスの根元が、キュッと刺激される</p><p>同時に、アニエスの子宮口にキスしている、オレの亀頭も柔らかな肉襞に擦られていく</p><p>オレだって、そうだよオレだって、アニエスに嫌われたくない</p><p>今度はオレの方から、グイッと腰を突き上げるッ</p><p>同時に、アニエスの乳首を親指の腹でコリコリ刺激した</p><p>はあうっパパァ好きですのぉっ</p><p>オレも好きだよっアニエスっ</p><p>結局、寧の言うとおりだ</p><p>オレとアニエスは似ている</p><p>アニエスが、オレに嫌われたくないから捨てられたくないから</p><p>オレには絶対に嘘をつかないで素直な子で居てくれるように</p><p>オレだって家族のみんなに嫌われたくない捨てられたくないから</p><p>みんなに嘘をつかないんだ</p><p>パパぁパパぁ見てて下さいの気持ちいいアニエスのお顔を、見ていて下さいの</p><p>そう叫びながらアニエスの眼が、オレを見ている</p><p>顔は快感に蕩けているのに眼は真剣だ</p><p>必死にオレに全身全霊を掛けて、縋り付いてくる</p><p>そんな、12歳の少女の痛々しいセックス</p><p>ああ、見ているぞアニエス可愛いなアニエスは、本当に可愛いよ</p><p>オレのペニスが、アニエスの熱く湿った狭膣の中で大きく張り詰めていく</p><p>パパぁぁアニエスは、パパだけですのぉずっとずっと、パパだけぇぇ</p><p>ああ、アニエスはオレしか見ていない</p><p>つまり、寧が言っていた内向きの視線</p><p>アニエスの眼は広大な外の世界に向いていない</p><p>オレのこの腕の中から一歩も外に出ない気でいる</p><p>パパぁパパが好きぃぃ</p><p>また、トロロッと温かな汁を漏らす</p><p>このままではいけない</p><p>もちろん、アニエスのことはオレが生涯護ると決めている</p><p>だけど今のままなら</p><p>アニエスは、あの地下室に監禁されていた時と、何も変わらないじゃないか</p><p>白坂創介と、オレがすり替わっただけで</p><p>あの地下室の天窓から、空を飛ぶ小鳥を見上げていた様にオレたちの観せる外の世界の映像を自分の暮らしとは関係無い異世界としか認識していない</p><p>パパぁチュウして欲しいですのアニエスの舌を、チュウチュウして下さいですの</p><p>オレは、アニエスとキスをする舌を絡める吸う</p><p>はぁううんっ</p><p>性感に、アニエスの背筋がビクッと震える</p><p>ぁぁアニエスパパに犯されるために生まれてきましたの</p><p>アニエスが、ニコッと微笑む</p><p>小さい時からずっと、そう言われてきましたの</p><p>それはオレじゃない</p><p>白坂創介か、アニエスの世話係をしていたという白坂創介の乳母がアニエスに言っていたことなんだろう</p><p>やっと、パパに犯してもらえるようになって嬉しいですの</p><p>幸せそうに微笑むアニエス</p><p>そんな幸せがあってたまるかっ</p><p>アニエスはオレに犯されるために、生まれてきたんじゃない</p><p>もっともっと、幸せになるために生まれてきたんだ</p><p>アニエス、オレ</p><p>出ちゃいそうですのああうっアニエスももうすぐですの</p><p>ぬっぷ、ぬっぷ、ぬっぷ</p><p>淫らな水音を立てながらオレとアニエスの身体が、上下に揺れる</p><p>汗に愛液に唾液水分と淫臭を発しながら、1つの蒸気機関の様に激しくピストンしていく</p><p>あ、アニエス</p><p>アニエスは花の様に美しい</p><p>この子はオレだけを見ていてはいけない</p><p>広い世界へ出るべきだ</p><p>もっともっと、たくさんの人に愛されるべきだ</p><p>万人に愛されるだけの魅力がこの少女にはある</p><p>うううっパ、パパァ</p><p>アニエスが、キュッと眉を顰める</p><p>小さなの肉体の奥底が、キキュッと蠢く</p><p>いっイキそうですのあ、あうっイキそうですのパパぁ、イッていいですのアニエスイッていいですのお許しして欲しいですのぉぉ</p><p>切ない瞳が、オレにねだる</p><p>ああ、いいぞ、アニエスお、オレももう出そうだっ出していいかッ、アニエスっ</p><p>アニエスが、ギュッとオレの背中を抱き締める</p><p>もうイキますっイキますッ行くですのッはぁぁううっパパぁぁ、出してぇぇッッアニエスの中に、いっぱい下さいですのぉぉぉぉっっっ</p><p>あ、あぐぅぅッッッ</p><p>熱いぃぃぃぃぃぃっっっ</p><p>どっぷりと亀頭の先から放出された白濁液を、アニエスは子宮の底で感じる</p><p>あああっ、温かいの拡がっていきますのお腹の奥にああああっ、あああっ、ああああーんっ</p><p>アニエスの身体がエクスタシーに震える</p><p>胎内が蠢き、収縮する</p><p>オレの精液を、12歳の子宮がゴクッゴクッと呑み込んでいく</p><p>オレは、アニエスの舌を求める</p><p>アニエスがオレの舌を、激しく啜る</p><p>舌と亀頭身体の上下で、アニエスに吸い取られる</p><p>オレの腰が、勝手にガクッ、ガクッとアニエスを突き上げる</p><p>その旅に、尿道に残った精液がビュッビュッとアニエスの胎内に噴き出る</p><p>パ、パパぁぁ</p><p>アニエスが、オレの上でぐったりと脱力する</p><p>火照った肌の裸身をオレは抱き締めている</p><p>本当に小さな身体細い腰</p><p>それなのに、オレの剛直を全て呑み込み精液を受けとめていく</p><p>うふふ、パパの心臓、まだドックンドックンしてますの</p><p>オレの胸に耳を当てて、アニエスが微笑む</p><p>この可愛いアニエスの顔を世界中の人に見せてあげたいよ</p><p>アニエスはパパだけに見て欲しいですの</p><p>オレはオレの可愛いアニエスを、みんなに褒めてもらいたいんだよ</p><p>アニエスは外の世界へ出るべきだ</p><p>この子には魅力がある価値がある</p><p>どうしましたの、パパ</p><p>オレの表情を察して、アニエスが不思議そうにオレを見る</p><p>寧の言葉オレとアニエスは似ているという話</p><p>内向きの視線になっていて外の世界と、一線を画しているという点では確かに同じだ</p><p>アニエスは、綺麗だ</p><p>ありがとですのパパ</p><p>アニエスには外の世界の人たちに認められるべき価値がある</p><p>でも、オレには何も無い</p><p>オレは頭が悪い見栄えだって良くない家柄も血筋も良くない武術が使えるわけでもない</p><p>能力も、才能も、力も無い</p><p>今のオレは家族のみんなに助けられて、どうにか生きているだけの存在だ</p><p>ミナホ姉さんに、養ってもらっているし</p><p>イーディや美智たちに、守って貰っている</p><p>学校じゃ、メグや寧に助けられているし</p><p>家のことは、克子姉に</p><p>パン作りだって、まだ修行中で売り上げは黒字になっていない</p><p>オレのためにパン工房を作ってもらったりしたんだかなりの費用が掛かっていることは、判っている</p><p>オレは全然ダメだ</p><p>ダメな男だ</p><p>こんなオレが家族の外の世界へ出たって、誰からも認めてもらえないだろう</p><p>だってオレなんだから</p><p>勘違いしてはいけない</p><p>そりゃ、前よりはクラスの連中とかが、オレと話してくれるようになった</p><p>でも、それはオレに魅力があるからじゃなくって</p><p>オレの婚約者であるメグがみんなに好かれているからだし</p><p>オレたちと一緒にパンを売ってくれている、寧の美しさのお陰だったり</p><p>オレとメグの側に居てくれるイーディの明るさのせいなんだ</p><p>ホントみんな太陽みたいだよな明るく、輝いていて</p><p>そして、オレはその輝きを反射する月ですらない</p><p>使い物にならない星屑みたいな存在がオレだ</p><p>太陽</p><p>キョトンとした顔で、アニエスがオレを見る</p><p>いやアニエスは、太陽みたいに可愛いなって思ったんだよ</p><p>パパだって可愛いですの</p><p>オレをもう一度抱き締める</p><p>いつも一生懸命なパパぁとっても可愛いですの</p><p>アニエスの中から、ペニスを引き抜く</p><p>アニエスが、身体を震わせる</p><p>ちゅぽんと亀頭が抜け出ると、一足遅れて白い精液がトロロと零れる</p><p>お兄ちゃん、綺麗にするねっ</p><p>マナが、跪いてお掃除フェラをしてくれた</p><p>ヨッちゃーん、今、みんなで相談してたんだけど</p><p>オレがアニエスとセックスしている間寧、メグ、マナ、瑠璃子で緊急会議をしていたようだ</p><p>とにかくさ、各学年の美人さんトップ３は、全員、ヨッちゃんの愛人にすることにしたからっほら、さすがにトップ１０全員とかだと他の男子生徒に申し訳ないでしょだからさ、上から３人までってことであ、もちろんヨッちゃんが犯してみたかったら、他の女の子も追加するよっ</p><p>オレの知らないところでとんでもない話が進んでいる</p><p>各学年３人てそれだけで、もう９人じゃないか</p><p>メッチャクチャな話だ</p><p>他の男子に申し訳ないどころかバレたら殺されるよ</p><p>オレがメグと同じ家に住んでいて、同じベッドで寝ていることは、学校中に知られている</p><p>それが許されているのはオレたちが、学校に認められた正式な婚約カップルだからだ</p><p>学校公認でセックスしていることも、みんな知っている</p><p>それだけでも風当たりがキツイ</p><p>メグが優等生で、友達が多く女子陸上部も頑張っていて、竹柴キャプテンも応援してくれているから、何とかなっているんだ</p><p>オレは全然、友達がいなかったんだから</p><p>そういう微妙な立場で、何となく存在を許されているオレたちなのに</p><p>オレが、各学年の美女と浮気したら学校中から非難されることになる</p><p>大丈夫だよ愛人はみんなパン部に入れちゃうから</p><p>パン部の部員なら、ヨッちゃんと親しくしてても変じゃないしパン工房の個室でいつでもセックスできるでしょそれに、部員の１人がヨッちゃんと怪しいっていうんなら、変な噂が立つだろうけれど４人も５人も居るんなら、逆に疑われないっての</p><p>それはまあ</p><p>変な空気を醸し出している子が、何人も居たらそれはもう、部の気風だ</p><p>無理だよだって、みんなオレがメグと婚約していることは知っているんだからさそりゃ、面白半分で婚約者のいる男と一度ぐらいセックスしてみたいっていう人はいるかもしれないけれど</p><p>岩倉さん系の性に関する倫理観が、壊れている女生徒は他にもいるかもしれない</p><p>上の学年の不良の女生徒とかオレは、よく知らないし</p><p>でも各学年のトップ３は、無理だよだって、みんな綺麗で人気があって彼氏がいる人だっているだろ</p><p>オレみたいなのに関心を示すわけがない</p><p>それはまぁっ、あたしたちに任せておいてよっとりあえず、２年の星崎さんから攻略してみるからっ</p><p>平然と、寧は言う</p><p>まずは、学校１の美少女からヨッちゃんの専用セフレにしてあげるねっ</p><p>オレ、何て言えばいいんだろう</p><p>言葉に困っていると</p><p>それと、お兄様アニエスちゃんのことなんですけれど</p><p>やはり、アニエスちゃんはうちの学校に編入させるしかないと思うんです</p><p>瑠璃子の学校って</p><p>日本一の超お嬢様学校だろ</p><p>うちの学校は名家の子ばかりですから、時々、すば抜けて変わった環境で育ってきた方も居るんです</p><p>お前も、その１人だろう</p><p>完全に男と隔離されてセックスについての知識を与えられなかったんだから</p><p>ですから普通とは違う反応をする子には慣れているんです先生方も、生徒たちも</p><p>アニエスの言動が、普通じゃなくても優しく対応してくれる下地があるのか</p><p>アニエスちゃんの場合は、帰国子女ということにすれば、日本の一般的な知識の欠如は誤魔化せますし</p><p>金髪碧眼のハーフだもんな見た目からして、多少のことは眼をつぶってもらえるか</p><p>それに今のアニエスちゃんには、共学はちょっと無理だと思うんです</p><p>そうだなあ</p><p>同じ年代の男子とはちょっとなあ</p><p>そうだよねルリお姉ちゃんたちの学校がベストだよねあたしが行ってた女子中学とかだと、成り上がりの性格の悪い女の子も多かったから、アニエスちゃんイジメられちゃうかもしれないしその点、ルリお姉ちゃんたちの学校は、超一流のお家のお嬢様たちしかいないから、基本的におっとりしてるだろうしアニエスちゃんのことも、受け入れてくれると思うよ</p><p>でも入るの大変なんだろ名家じゃない子を入れてもらえるのか</p><p>今のアニエスは戸籍すらない</p><p>うちの学校の場合は特別な名家の令嬢に対しては、お付きの枠がありますから</p><p>わたくしにとっての美子様や、みすずちゃんにとってのミッチィミッチィのお姉様の遙花さんも、わたくしたちの警護という名目で入学されています</p><p>ああ美智の姉さんか</p><p>そんな人も居たよな</p><p>じゃあ、瑠璃子のお付きということで入学させるのか</p><p>それは無理ですお付きというものは年齢が上か、同い年ですわ普通</p><p>なるほどそうだな</p><p>年上だから、面倒を見られるんだし</p><p>同い年なら、一緒に勉強もできる</p><p>１５歳の瑠璃子のお付きに、１２歳のアニエスがなるのは変だ</p><p>じゃあ、どうするんだ</p><p>決まっていますわ今、うちの学校に通っていらっしゃる１２歳の子の中から、アニエスちゃんをお付きにして下さる方を見つけます</p><p>アニエスちゃん自身が、学校に不慣れなわけですから同じ学年で、クラスも一緒の方がよろしいと思うんです</p><p>それはその通りだと思うけれど</p><p>アニエスちゃんを、どこかの名家の令嬢に仕立て上げることもできますがああいう学校ですから、各名家ごとに契約している警護会社がセキュリティ調査をしています迂闊な嘘を吐けば、そういう方たちに疑念を持たれてしまい、返って耳目を集める結果になるかもしれません</p><p>うん名家の世界なんて狭いんだろうし</p><p>アニエスみたいな目立つ子が、どこかの名家の令嬢ならこれまで誰も知らなかったっていうはずが無いんだ</p><p>その点、お付きでしたら、多少、出自の怪しい人物でも雇用している名家が保証することで、個別の身元調査はしない約束になっていますから</p><p>美智の工藤流古武術継承者みたいに一般の人には、何が何だか判らない経歴もあるからなあ</p><p>でアニエスをお付きにしてくれる子のアテはあるのか</p><p>いいえ、これから探します</p><p>そうか香月家の娘である瑠璃子は、校内でも特別視されていて、友達がいないんだっけ</p><p>今、１２歳でお兄様に気に入っていただける子でないといけませんし</p><p>学校への届け出は、アニエスちゃんがその方のお付きですが現実には、その方をアニエスちゃんのお付きにしないといけないわけですし、当然、お兄様とセックスする関係になっていただくしかありません</p><p>瑠璃子お前、何を言っているんだ</p><p>オレがアニエスの他に</p><p>１２歳の名家のご令嬢とセックスする</p><p>お兄様お兄様とセックスしない方を、アニエスちゃんが信用すると思われますか</p><p>また、お兄様自身もセックスしたことのない方に、アニエスちゃんを預けられますか</p><p>はいお兄様はセックスなさらないといけませんできれば、その子をセックス奴隷にしてしまわれるのが一番なのでしょうが香月家との関係がありますから、そこまでは望めないかも知れません</p><p>お付きが許されるのは特別な名家の令嬢だけなんだっけ</p><p>当然、香月家と同じ様なレベルの名家中の名家だ</p><p>そんな家の子をセックス奴隷にしちゃったら、最悪、香月家とその家が戦争になる</p><p>他に選択肢はございませんのでよろしくお願い致しますみすずちゃんとも相談して、今週中にリストアップ致しますわ</p><p>うっふふふ、楽しい感じになってきたよねっ</p><p>その後ろでメグは、どんよりとした顔をしている</p><p>ホントに、オレに浮気されるのが嫌なんだな</p><p>瑠璃子ちゃん、みすずちゃんから電話だよ</p><p>マルゴさんの声が、スピーカーから聞こえる</p><p>そこの部屋、携帯の電波が届かないからこっちの居間に来てよ</p><p>はい、判りましたありがとうございます</p><p>瑠璃子が、オレを見て</p><p>ちょっと行って参りますわ</p><p>みすずはジッちゃんやミナホ姉さんたちと、黒い森の娼婦候補に会いに行っている</p><p>その人も確かジッちゃんの紹介の名家のご令嬢だって話だったよな</p><p>瑠璃子は裸のままだったから、バスローブを羽織って部屋を出て行く</p><p>みすずちゃんと美智ちゃんは、明日も学校があるから最終の新幹線で、戻って来たみたいだね</p><p>マルゴさんの声が、そう言った</p><p>て、ことはジッちゃんとミナホ姉さんは、京都泊まりか</p><p>レイちゃんは、どうしているんだろう</p><p>みすずたちに付き添ったのか</p><p>まあ、ジッちゃんには最強警護人の大徳さんたちが付いているだろうし</p><p>それから寧とメグミちゃん渚さんが呼んでるから、お風呂場の方へ行ってくれないかな</p><p>えー、どうしたのよマルゴお姉ちゃん</p><p>いや、トレーニングの後に、イーディとニキータさんがお風呂に行ったんだけど２人とも、興奮してたみたいで、お風呂場の備品の箱が並んでたのを全部引っ繰り返しちゃったみたいなんだ</p><p>何じゃそりゃ</p><p>寧やメグミちゃんじゃないとどの箱に何が入ったか判らないから、急いで来てって言ってるよ</p><p>マルゴさんの声が、苦笑している</p><p>はぁあいつらどうせまた、暴れたんでしょっメグちゃん、行こうっ</p><p>メグはオレの顔を見る</p><p>メグは、このお屋敷の主婦になるんだろ行って来いよオレは、ここで待っているから</p><p>寧もバスローブを羽織ってメグと一緒に部屋を出て行く</p><p>さて、この部屋に残ったのは</p><p>オレとアニエスとマナの３人だけだ</p><p>で何の話克子姉</p><p>天井のスピーカーに向かって話し掛ける</p><p>あら、判ってた</p><p>克子姉の声がする</p><p>うんまた、寧や瑠璃子たちが過激な計画に暴走し始めているからそろそろ止める頃だろうと思ってた</p><p>計画することはいいことよ目標がないと、人は人生を楽しめないわ</p><p>バカね計画って言うものは、１００パーセント実現することなんて無いのよ</p><p>寧ちゃんや瑠璃子ちゃんの計画のそうね、半分でも実現できるかしらね</p><p>いや、だけれど寧も瑠璃子も、計画力も行動力もある子だよ頭も良いし、人を動かす魅力もあるし</p><p>そうねだから、今は、思いっきり好きな様にやらしてあげるべきじゃないかしら</p><p>色んなことが、思いついちゃってやってみたくて仕方ないのよ実際に計画を実行しようとすれば色々と問題のあることも判ってくると思うわ</p><p>今は、頑張れって何でもトライさせてあげるべきなんだ</p><p>それにねどんなに素晴らしい計画を練り上げたとしてもね</p><p>あなたサドのソドム１２０日って読んだことある</p><p>ないよ</p><p>あたしも、澁澤の抄訳版しか読んでないから、実際は違うのかも知れないけれど</p><p>クスッという、克子姉の笑い声がスピーカーから漏れた</p><p>それはねサドっていう人の、こんなエッチなことをしたい、こんな残虐なことをしたいっていう妄想のリストなのよ１２０日かけて、４２人の若い男女を犯して殺す計画のねあんなことしたい、こんなことしたい、あんなプレイ、こんなプレイ、いっぱいあるっていうのを、みんなみんな叶えちゃおっていう妄想が綴られているのていうか途中までしか、書かれていないから、妄想計画を書き終わったところで作品が終わっているのよ</p><p>でねあたし思ったのこのサドの妄想計画もし、実際にこの計画を実現することができたとしたら、どうなったろうって</p><p>妄想計画の実現</p><p>計画は１２０日分あっても多分、最初の１週間ぐらいで、飽きちゃうんじゃないかなってあたしは、そう思うわ</p><p>計画の実現に飽きる</p><p>こういうことはね計画を練っているときが一番楽しいのよ計画の実現化は色々と困難が付きまとうし、ある程度流れが定まってきたら全てを遂行することは、メンドクサクなってくるしね</p><p>ほら戦国時代の武将になって、日本全国を統一するゲームがあるでしょああいうの、最期の方はつまんないでしょ日本の８割を支配するようになったら、残りの小国を一つ一つ攻撃していくのは、もうメンドくさいっていうか</p><p>だから寧ちゃんだって、瑠璃子ちゃんだって全部計画通りには、やらないわよ最初の星崎さんぐらいは、頑張るでしょうけれど各学年のトップ３全員堕とすとか無いわよ安心しなさい</p><p>あ、マズイ瑠璃子ちゃんが戻って来るわ</p><p>と、またドアがガチャッと開いて、瑠璃子が飛び込んで来る</p><p>お兄様決まりましたっ</p><p>何だ、そんなに興奮して</p><p>アニエスちゃんをお付きにして下さる家ですわ</p><p>オレは、アニエスを見る</p><p>まだ裸のままのアニエスは、不安そうにオレにしがみついてきた</p><p>今日聞いた会話</p><p>お、しばらく読まないうちに、このマンガ随分、絵の雰囲気が変わったな</p><p>先輩かんなぎとつぐももは別の作品ですよ</p><p>昔は、古典的なポルノグラフティは、富士見ロマン文庫で読めたんですが</p><p>今でも、古本屋で見掛ける度に買ってます</p><p>606．グラスノスチ</p><p>いや、でも確か、みすずたちが京都に行ったのは</p><p>ジッちゃんが、黒い森の娼館を再開させるための娼婦候補を紹介してくれるっていう話で</p><p>それで、ミナホ姉さんが京都へ向かった</p><p>その出張旅行になぜか、みすずと美智が同行した</p><p>みすずと美智が一緒に京都へ行ったのは、あくまでも高齢のジッちゃんの付き添いというか世間に対するカムフラージュのためなんじゃないのか</p><p>孫娘との京都訪問なら誰も不思議には思わない</p><p>お祖父様が紹介して下さる方が名家の方ということはご存じですよね</p><p>そうだジッちゃんが、ミナホ姉さんに示したプランは</p><p>没落の危機にある名家の令嬢を黒い森の娼婦として受け入れるという話だった</p><p>ジッちゃんが、この計画を提案したのは５月の連休の終わりだったけれど実現化するための調整や下交渉に手間取り、今日まで来てしまった</p><p>いやこの数ヶ月で一気に話を詰められたのは、むしろ早い方だと、ミナホ姉さんは言っていたな</p><p>色んな家の名誉や誇りや利益関係に関わることだけに、丁寧な交渉が要求されるものなんだって</p><p>だから、今回も没落名家の娼婦候補者を東京に呼ぶのではなく、ジッちゃんやミナホ姉さんが自ら京都へ会いに行っている</p><p>もしかして、その名家の人を黒い森の娼婦にするために上京させて瑠璃子たちの学校へ編入させるってことそして、アニエスは、その人のお付きになるってことか</p><p>大体、そういうことですわ</p><p>鷹倉様のお嬢様が東京で通われるとしたらわたくしたちの学校しか、ございませんから</p><p>鷹倉家のお嬢様</p><p>それって、凄い家なのか</p><p>はい、家柄は香月家よりも上ですというより、鷹倉様よりも格式のあるお家は日本には、もう一つ二つしかございません</p><p>あああの方たちか</p><p>いや、もう畏れ多くて、何も言葉が出て来ないけれど</p><p>いや、ちょっと待てよそんな高貴な家柄のお嬢様が、黒い森の娼婦になるのかいやいやアニエスをお付きにするってことは、アニエスと</p><p>オレの中に、次々と疑問が湧き上がる</p><p>はい、同い年の方だそうです</p><p>１２歳の娼婦とか、有り得るのか</p><p>いえ、あのわたくしも、今、みすずちゃんからお電話で話を伺っただけなので、詳細は判らないのですが鷹倉様のご令嬢は、ご姉妹で上京なさるそうです</p><p>その内の妹様の方が、アニエスちゃんと同じ年齢だと</p><p>て、ことはお姉さんの方だけが、娼婦になるのか</p><p>いや、それなら妹まで上京してくる必要は無いよな</p><p>何が、どうなっているのか全然判らない</p><p>詳しいお話は、明日御名穂お姉様より、お聞き下さいとのことでした</p><p>ミナホ姉さんから直接聞いた方が、早いし確実だな</p><p>ミナホ姉さんは、ジッちゃんと一緒に、今晩は京都泊まりだよな</p><p>はい、ですから明日、鷹倉様のご令嬢たちと一緒に戻られるそうです</p><p>えもう来るの</p><p>今日、娼婦候補の面接をしてもう明日には、ここに来るのか</p><p>それは鷹倉様ですからお覚悟を決められた以上は</p><p>そうか名家中の名家と呼ばれた香月家よりも、さらに格式の高い家柄のお嬢様たちだ</p><p>ミナホ姉さんが面接したって言っても、黒い森の方から採用を断るなんてことは、まずあり得ない</p><p>お嬢様の方で、娼婦になりますと腹を括ったら契約成立だ</p><p>そういう家の人なら確かに、瑠璃子たちの学校へ通うしかないよな</p><p>一応聞いておくけれどお姉さんの方は、幾つの人なの</p><p>まさか、姉の方もまだ中学生とかってことは無いよな</p><p>高校１年生だそうですわ</p><p>ちょっとだけホッとする</p><p>いや、でも超名家のお嬢様が、高１で娼婦になるというのも、決して良いことではないよな</p><p>そのお姉さんの方も黒い森の伝統に合わせて、オレの学校へ編入させるってわけにはいかないだろう</p><p>このお屋敷から通うには近いけれど</p><p>毎朝、わたくしと一緒にここから車で通うことになると思います楽しみですわ</p><p>ああ、瑠璃子は朝は、香月セキュリティ・サービスの差し回した護衛車で、１人だけ都心の学校へ通っているから</p><p>その鷹倉さんの姉妹とアニエスと４人で通学するのは、楽しみなんだろうな</p><p>他にみすずは、何か言っていたか</p><p>特にはああ、今夜はとても疲れたのでお兄様との夜の日課は、お休みさせて下さいとのことですミッチィもですわ</p><p>あのみすずが夜のオシッコ通話を休む</p><p>本当にお疲れのようでしたぐったりしたお顔を、お兄様にお見せしたくないのだと思いますわだから、わたくしとだけ電話を</p><p>そんなに疲れているんだ京都からトンボ帰りしたからか</p><p>みすずと美智は、最終の新幹線で帰って来たって言う話だし</p><p>違います鷹倉様とお会いしたからですわとっても、緊張なさったんですわみすずちゃん</p><p>あのみすずが、疲労困憊するほどの名家なんだ</p><p>明日の朝の日課は、ちゃんとなさるそうですそれから、お兄様に愛しているってお伝えするように頼まれましたミッチィもです</p><p>美智は、基礎体力があるからみすずほど疲れてないと思うけれど</p><p>主を差し置いて、自分だけオレと夜の通話をするような子じゃないもんな</p><p>ありがとう、瑠璃子みすずと美智には、メールでお疲れ様お休み愛しているって送っておくよ</p><p>そうしてあげて下さい</p><p>瑠璃子は、オレに優しく微笑む</p><p>さて、オレも明日の準備をしないと</p><p>今日は、雪乃のテレビがあったから金曜日だ</p><p>明日は土曜日</p><p>土曜日は半日授業だから、そんなにたくさんのパンは焼かない</p><p>部活の無い生徒は、とっとと下校して昼食は、校外で食べるから</p><p>部活の有る生徒だってオレのパンは、克子姉の意向で量よりも質に拘っているから、男子の運動部員たちには、あんまり売れないし</p><p>だから土曜日のオレは、そんなに忙しくない</p><p>アニエス、お風呂に入ろうか</p><p>アニエスとは、今セックスしたばかりで全身汗まみれだし</p><p>アニエスは、内ももにオレの精液を垂らしている</p><p>アニエスは、オレに抱きついて来る</p><p>マナと瑠璃子も行こう</p><p>うん、お兄ちゃんあたし、みんなの着替えを用意しておくねっ</p><p>マナが、走って部屋から出て行く</p><p>わたくしもお供致しますわ、お兄様</p><p>瑠璃子も、オレたちに付いてくる</p><p>風呂場へ向かう途中居間に出ると</p><p>風呂上がりのイーディとニキータに出会った</p><p>２人とも、バスローブに頭にバスタオルを巻いて</p><p>カップに入ったバニラのアイスクリームを、木の匙で食べていた</p><p>あら、これからお風呂</p><p>ニキータが、ニコッとオレたちに微笑む</p><p>今、ネイとメグが入っているネ</p><p>イーディも、オレたちに微笑む</p><p>何か２人で暴れて、風呂場の備品をひっくり返したんだって</p><p>オレの問いに、ニキータは</p><p>わたくしのせいじゃないわよイーディが</p><p>ニキータが、浮かれてアタシに飛び掛かってきたのネだから、アタシが壁にブン投げたらドスンとナッテ</p><p>ああ、風呂場の備品の置いてあった棚を全部引っ繰り返したんだな</p><p>ネイとメグミには、謝ってオイタヨ</p><p>わたくしも謝ったわよ海より深く</p><p>何かすっかり、良いコンビになっているな</p><p>この２人に美智が加わったら、どうなるんだろう</p><p>日本の広いお風呂が気持ち良かったんですものアレは最高よねみんなで裸になって同じお湯に浸かるっていうのは</p><p>そうか、ロシア系アメリカ人には目新しいんだ</p><p>ああ、しまったこれだったら、イーディじゃなくって、アニエスやマナと一緒に入れば良かったわ</p><p>ニキータは、同性愛嗜好が強い</p><p>可愛い女の子たちがたくさん居るこの屋敷をすっかり気に入っているようだ</p><p>真緒ちゃんとは一緒に入れたの</p><p>アタシたちがお風呂へ行った時に、丁度、ナギサとマオが上がって来たところダッタネ</p><p>ああ、入れ違いになったのか</p><p>残念だわ一緒にお風呂に入りたい子いっぱいいるのに寧には片付けをするのが先だって、怒られちゃったし</p><p>ニキータまだ寧に気があるのか</p><p>また今度にすれば良いノネ</p><p>イーディが、さらりと言う</p><p>また遊びにオイデニキータ</p><p>ニキータは眼をウルウルさせて</p><p>うんまた来るっまた来てもいいよねっ</p><p>当たり前じゃないかニキータは、オレたちの友達なんだからさ</p><p>この子は家族じゃないオレの家族にはならない</p><p>ミス・コーデリアの家族なんだから</p><p>でもオレたちの友達だ</p><p>ええまた、セックスしてね</p><p>ニキータが、アイスのカップをテーブルに置きオレをハグする</p><p>ああ、またしような</p><p>オレはバスローブ越しに、ニキータの柔らかい胸の弾力を感じる</p><p>ここは本当にパラダイスね</p><p>コーデリアお姉様のところではわたくしが一番年下なのコーデリアお姉様には、いつもニキータには、同年代の友達が必要だって言われていたわでも、わたくし同年代の人たちは、みんな弱くて無能でわたくしとは、判り合えない人ばかりだと思っていたから</p><p>ニキータは、ニコニコ笑っている</p><p>イーディに負けて、あなたに負けて本当に良かったわさっきは、お風呂場の棚を引っ繰り返したことで、寧と恵美に叱られたわあたしお姉様たち以外の人に叱られたの初めてよ</p><p>初めて</p><p>普通の人はわたくしが何者だか判っている人たちは、わたくしがどんな無礼を働いても、絶対に叱らないわよ</p><p>ロサンゼルスの裏社会の重鎮ミス・コーデリア</p><p>そのコーデリアのペットに意見するような命知らずはいない</p><p>嬉しかったわ寧も恵美もわたくしを、本当に友達だって思ってくれているのが判ったから</p><p>ニキータも孤独だったんだな</p><p>ああ、ニキータはオレたちの大切な友達だよ</p><p>ええ、わたくし友情の証に、絶対にあなたの赤ちゃんを産むわ約束するわ</p><p>それはあの</p><p>あなたたちが、大好きよっ</p><p>ニキータは、強くオレを抱き締めた</p><p>さっき、ちょっとあの子と話したんだけどほら、ソ連崩壊ってあったでしょ</p><p>風呂の湯に浸かったまま裸の寧がオレたちに言う</p><p>ニキータのお母さんも、アメリカに移住する前はロシアに居たから巻き込まれたんだって</p><p>オレの膝の上に、アニエス</p><p>横にメグとマナ</p><p>寧の隣に、瑠璃子</p><p>みんなで大浴場のお湯の中に居る</p><p>もちろん全裸で</p><p>ほら、ソビエト連邦の頃は社会主義国家だからさ国が国民の仕事を決めたりしちゃうわけ若くて才能があって、高等教育を受けたりスポーツなんかで選抜されたりした人は別だけどさ大抵の人は、生まれた地域の主産業にそのまま従事することになるんだよ農業とか、鉱業とか色々ね</p><p>職業選択の自由が無いってことですか</p><p>もちろん、職業選択の自由は無いし移動の自由も無いから、生まれた土地から出られない表現の自由も、結社の自由も無いそういう国だったわけ</p><p>そんなの想像できないよ</p><p>寧の説明に、マナが呟く</p><p>でもさ世の中、本当にやりたい仕事の見つかっている人ばかりではないから国家に決められた仕事でも、これが自分の仕事なんだって頑張っちゃう人たちは結構多いんだよ自分だけでなく、みんなそうやって生きているんだし特に根が真面目な人はね国に命じられた仕事を頑張って、国営農場とか、国営企業とかの小さな世界で一生懸命出世しようとするわけ現場のリーダーとかになれば、手当も付くしね</p><p>多分オレが、そういう世界に生まれたら、そうするだろうな</p><p>人に命じられるまま、一生懸命働いてそこの世界で、認められようとする</p><p>どんなに社会が歪つだと感じても社会の方を変えようとはしない</p><p>その歪な社会に適応しようと頑張る</p><p>でもソビエト社会主義人民共和国連邦は、崩壊しちゃうわけ国営農場とか、国営企業とかことごとくダメになっていくわけだよね国のシステムが変わるんだから</p><p>社会主義経済から、資本主義経済へ、いきなり移行したんだもん真面目な話ソ連崩壊後のロシア経済は、欧米のハゲタカみたいな経済人に徹底的に襲われた気が付いたら、一番価値のある石油なんかの国営企業は、みんなユダヤ資本に乗っ取られていたんだから</p><p>すげえな国が乗っ取られる寸前じゃないか</p><p>そういう外国の影響を、何とか排除したのが今のロシアの大統領ねあの人は、豪腕過ぎることで有名だけどあの人が、無茶しないと、ロシアは外国からの経済支配に屈したままだったろうからさま、その話は別にいいんだけど</p><p>寧は、話を戻す</p><p>ソ連崩壊時に話を戻すけれど国から指示されて、国営農場なり国営企業なりに勤めていた人の多くが、失職しちゃったわけもう国営で、色んなことをやっていくのは無理だし資本主義の民間企業が、どんどん出来ていくわけだから若い人たちは、そういう急激な社会の変化にまだ耐えられたけれど年輩の人たちは生まれてからずっと、国に指示された仕事しかしてこなかった人は新しい仕事を身に付けるのは大変だよねその上、国営農場とかで、働きを認められて表彰されたり、現場のチーフに任じられていた人は、今までの仕事に誇りも未練もあるから</p><p>何年もやってきて、その仕事に対して経験豊富で、自信もある</p><p>なのに急に国営農場が閉鎖されるからって、仕事場を追われ</p><p>次の仕事は、ゼロから自分で見つけろと言われても</p><p>まるで自分の人生を否定されたみたいでしょだからさ失職した随分多くの人たちが、絶望して自殺しちゃったんだってさまあ、子供の頃からずっと信じていた社会主義国家の価値観がソ連崩壊で、全否定されちゃったんだからね</p><p>そんなことが起きたんだ</p><p>ニキータのお祖父さんも、自殺しちゃったらしいんだ国営農場のお偉いさんだったらしいよ仕事も誇りも失って</p><p>お祖父さんが自殺</p><p>で、父親を失ったニキータのお母さんは売春婦になったんだこれも、ソ連崩壊後の経済の混乱の時代には、多かったんだって身を売るしか無い女の子たちがそして父親が誰だか判らない子として、ニキータが生まれた</p><p>ニキータのお母さんは、ニキータを育てられないお金が無いからだからニキータをアメリカに養子に出したんだ</p><p>養子</p><p>アメリカって国は、世界最大の養子輸入国なんだよ子供の欲しい人が、外国から赤ちゃんを受け入れるっていうか、それをビジネスにしている人もいるからね赤ちゃんを売買しているとしか思えないケースもあるし特に、ニキータみたいな金髪の白人は、引き取りたいっていう人が多いんだってさ可愛いから</p><p>可愛いから</p><p>ホントこの子より、こっちの方の子が可愛いから、この子を養子にしましょうみたいな会話を平然とする人もいるんだよペット感覚で</p><p>寧は、顔を顰める</p><p>そうして、アメリカに貰われてきたのがニキータだよでも、ニキータは養父母のアメリカ人と結局上手くいかなくって小学生の時に、養父母が離婚することになったんだけど、どっちもニキータを引き取らないって言い出したんだよそれで、施設に入れられることになった彼女を、ミス・コーデリアが引き取ったってわけ</p><p>以上ロサンゼルスで、あたしが恭子さんとミス・コーデリアから聞いた話ね時期が来るまでは、絶対に話すなって言われてたから</p><p>え、ヤッちゃん時期って</p><p>ヨッちゃんがニキータは家族じゃなくて、友達なんだって認識するまでは、誰にも言うなって恭子さんに止められていたんだよ</p><p>だってヨッちゃん、先に今の話を聞いていたらニキータに同情して、何が何でも家族にしようとしたでしょ</p><p>でも、ニキータはミス・コーデリアの家族なのっそれで、今は充分に幸せにやっているのあたしも詳しくは知らないけれどミス・コーデリアの所には、ミーニーやイーニー以外にも、女の子たちがいるみたいだし</p><p>ミス・コーデリアの双子の腹心イーニーとミーニー</p><p>あの２人だけで、ミス・コーデリアが満足するわけがないもんなあ</p><p>ニキータが必要としていたのは、友達よだからそれ以上は、踏み込んじゃダメなのよ</p><p>セックス・フレンドも友達の内だからね</p><p>その理屈はよく判らないが寧がそう言うのなら、そうなんだろう</p><p>あたしさっき、ニキータさんのことちょっと怒り過ぎたかもしれないわ</p><p>メグが、後悔している</p><p>そんなことないって自分のことを、対等な立場から叱ってくれて、嬉しいって言ってたよニキータ</p><p>ま、あの年齢で、あれだけ戦闘力があってミス・コーデリアのペットなんだから、普通の同年代の子たちはビビッちゃって話もできないだろうしね</p><p>あたしたちみたいに、平気でガンガン言う連中は初めてみたいでロサンゼルスで会った時から、あたしたちのことは気に入ってたみたいよ</p><p>それも、恭子さんから聞いていたのか</p><p>判った判りましたもういいです認めますニキータさんのこと</p><p>メグが俯いて言う</p><p>うちに遊びに来ることもヨシくんとエッチすることも、受け入れます友達ですから</p><p>頑なだったメグの心が少しだけ、開いた</p><p>でも、ヨシくんあんまり、あたしの見ている前ではしないでね</p><p>チラッと、オレを見る</p><p>いや、むしろメグも一緒にしようよ</p><p>メグはマナや、自分の気に入っている子とならグループセックスを受け入れるのだが</p><p>苦手な子とは極端に嫌がる</p><p>メグはニキータは苦手か</p><p>苦手よあの人、あたしよりも綺麗だしおっぱいも大きいし、色も白いし</p><p>そりゃ、本物の白人なんだから</p><p>恵美お姉様もう、そんなことは言っていられない状況になりましたわ</p><p>瑠璃子がメグに言う</p><p>先ほど、みすずちゃんから連絡がありました御名穂お姉様が、明日候補者を、お屋敷にお連れするそうですわ</p><p>も、もう決まったの</p><p>はい、決まったそうです</p><p>瑠璃子の返事に、メグの顔が暗くなる</p><p>そうだね前からミナホお姉ちゃんが言ってたことだからね新しい娼婦のセックス教育は、ヨッちゃんに担当させるって</p><p>どんな子が来るのか気が重い</p><p>香月家を超える名家のお嬢様なんて</p><p>しょうがないよお兄ちゃん、黒森家の当主になるんだから</p><p>それよりささっき、あっちの部屋でしていた話で、あたしに気になることが一つあるんだけど</p><p>え何のこと、マナちゃん</p><p>メグお姉ちゃんてさ５月以降、７人の男の子にコクらているんだよね</p><p>ああそういう話があったな</p><p>それがどうしたの</p><p>不思議そうな顔で、メグが尋ねる</p><p>なのに、そのことお兄ちゃんに隠していたんだよねそれって酷くない</p><p>緊急動議</p><p>マナが、パッと手を上げる</p><p>メグお姉ちゃんは、お兄ちゃんに７回分、お仕置きされるべきだと思いまーすっ</p><p>メグをお仕置きする</p><p>メグのお仕置きをして、夜の部はやっと終了かなあ</p><p>で、土曜日に入って学校編</p><p>学校が終わった後の午後が、工藤姉編</p><p>夜が、娼館再始動編という流れでしょうか多分</p><p>遠藤と星崎さんのエピソードも入れないといけないうーむ</p><p>607．47ers</p><p>あの、どうしてそのことであたしがお仕置きされないといけないんですか</p><p>浴槽に浸かった裸のメグがみんなに言う</p><p>だってメグお姉ちゃん、どうして隠してたの</p><p>それはわざわざ話す様なことじゃないでしょ</p><p>話すべきことだよていうか、話さないのなら一生黙ってるべきだし</p><p>逆の立場で考えてみなよもし、お兄ちゃんに好きです婚約者が居ることは判っていますが、それでもいいから付き合って下さいっていう告白メールが届いたら、メグお姉ちゃん、どうする</p><p>そんなの許さないわよあたしが、その人に会って、ちゃんとお話するわ</p><p>ふーんでも、もしお兄ちゃんがそういうメールが来ていることを、メグお姉ちゃんに話さなかったら</p><p>メグがハッとする</p><p>ヨシくんはあたしに話してくれるわよ隠し事とか、する人じゃないんだから</p><p>うんお兄ちゃんはそういう人だよねでももしものことを考えてみなよ</p><p>マナが、メグに詰め寄る</p><p>お兄ちゃんが告白メールが届いたことを、ずっと内緒にしていたら</p><p>そ、そんなの嫌よあたしに教えてくれないなんて</p><p>それでまあ、お断りしてくれるとしても相手の女の子に会わないといけないわけだよねお兄ちゃんがメグお姉ちゃんに内緒で、コクってきた女の子と２人きりで</p><p>そんなの絶対に嫌ぁっ</p><p>ふーんじゃあ、メグお姉ちゃんはどうしたの</p><p>ジトッとした眼で、マナがメグに言った</p><p>そのメグお姉ちゃんにコクってきた７人と会ってお話ししたんじゃないの</p><p>あ、あたしね別に、１人で会ったりしてないよあたしのお友達に一緒に行ってもらったり竹芝センパイが間に入って下さったりしてね</p><p>言い訳はどうでもいいよ自分がされたら嫌なことをお姉ちゃんは、お兄ちゃんにしたんだよ</p><p>オレはメグのこと、信用しているし</p><p>ヨッちゃんそういう優しい言葉で、甘やかしちゃダメだよ</p><p>あたしたちは常にサイアクの状況を想定していないといけないんだよ黒い森は、そういう組織でしょ</p><p>サイアクの状況</p><p>あたしたちの誰か１人でもトラブルに巻き込まれたら、大変なことになるってこと</p><p>寧は、瑠璃子を見る</p><p>下手をしたら、一気に香月家にまで飛び火してしまう可能性があるんだから</p><p>オレやメグを餌にして香月家に揺さぶりを掛けようとするやつもいるかもしれない</p><p>それにメグちゃんは、性犯罪の被害に遭う可能性を考えないとね</p><p>そりゃ学校内ならどこに居ても監視システムが働いているし、何かトンデモナイことが起きても対処はできるけれど</p><p>監視カメラはあるしもし、オレやイーディが助けに行くには、少し遠い場所でも</p><p>防災用のサイレンを廻したり、その部屋のスプリンクラーを発動させたりレイプを邪魔する方法は、幾らでもある</p><p>校内にいる時のオレたちの位置は監視システムが自動追尾しているし</p><p>予定外のエリアに移動したら、アラームが鳴ってミナホ姉さんか、克子姉が、マルゴさんか誰かが、必ず確認する</p><p>それでもさあヨッちゃんを心配させるようなことは、しちゃダメだよ</p><p>想像してごらんよメグちゃんは、告白メールを送ってきた子にお断りするつもりで、指定された場所へ行く人目の無い体育館の裏とかね一応、友達の女の子に付き添いとして来てもらったけれどその子が、実は悪い子だったら</p><p>で約束の場所には、メグちゃんにエロいことをしようとしている不良が何人も待ち構えているそんなことだってあるかもしれないよ</p><p>メグが犯される</p><p>メグちゃんに告白メールを送ったことが、すでに罠でさ最初っから、メグちゃんを乱暴するのが目的で</p><p>メグが絶句する</p><p>ありえないことじゃないよヨッちゃんとメグちゃんが、婚約したことをあいつら、１年のくせに生意気だって思ってる連中もいるからね人の幸せが、憎たらしい幸せそうな奴らをメチャクチャにしてやりたいってのがね</p><p>寧は真顔で言う</p><p>真面目な話、うちの学校の不良連中の動向はいつも必ずチェックしているよそんで、実際にあいつらが、そういう話をしていたこともある冗談としてだけどでも、冗談めいて話していることを、突然実行しようという可能性もあるでしょ</p><p>メグを輪姦することを笑いながら、話しているやつらがいる</p><p>すみませんあたし、警戒心が足りてなかったと思います</p><p>メグが、寧に謝る</p><p>うん、これからはお友達でなくて、必ずあたしたちに相談して付き添いなら、あたしが行くし、イーディにも隠れて警戒させるから</p><p>お兄ちゃんどうしたの</p><p>ぽたりと湯面に涙が零れる</p><p>お兄様どうなさったんです</p><p>パパ、泣いてますの</p><p>ヨッちゃん泣くことはないじゃんか</p><p>オレ嫌だよ</p><p>メグが誰かにレイプされるなんて、絶対に嫌だ</p><p>メグのことをレイプしようなんてそんなことを笑い話にしているやつらがいることも嫌だ</p><p>オレそいつらをブッ飛ばしてやりたいよ</p><p>寧がオレを後ろから抱き締める</p><p>ダメだよ悪いことを頭の中で想像しているだけの人は、処罰できないよ</p><p>でも、ヤッちゃん</p><p>しょうがないよヨッちゃんは、魅力的な女の子を、たくさん自分のものにしちゃったんだからあたしだって、ルリちゃんだって、マナちゃんだって外の学校に通うようになったらアニエスだって世間の人たちにエッチな眼で見られるんだよ</p><p>嫌だよそんなの嫌だ</p><p>大丈夫だよ他の人は、想像するだけだからこうやって、実際にあたしたちに触れることができるのは、ヨッちゃんだけだからね</p><p>寧の大きな胸が、オレの頭を包み込む</p><p>柔らかな肌の感触</p><p>でも、オレ何も出来ていない家族を守れていない</p><p>そんなことないってヨッちゃんが居るから、みんな幸せにやっていられるんだよ</p><p>だけどもし、オレがもっと凄いやつなら誰もがビビるような、凄い人間ならメグのことで、そんな風な話をしたりしないだろ冗談でもレイプするなんて</p><p>結局オレが、ダメなんだ</p><p>オレが、そいつらに舐められているんだ</p><p>違うわそれはヨシくん</p><p>違わないよオレが、みんなから馬鹿にされるような人間だからだから、メグまでごめん</p><p>違うって</p><p>メグちゃん</p><p>はい、寧お姉さん</p><p>２人が向き合う</p><p>ヨッちゃんにとって家族は神聖すぎるんだよもし、あたしたちが他の男にレイプされたりしたらヨッちゃんの心は、壊れてしまうと思う</p><p>だから、あたしたちは死んでも、ヨッちゃんを裏切っちゃいけない</p><p>そんで、やっぱりヨッちゃんには、家族以外の愛人が必要だよね</p><p>これ以上家族を増やしたら、ヨッちゃんが保たないよていうか家族ほどの重さを感じないで、普通に付き合える相手が必要なんだよ</p><p>それは判りますけれどどうして愛人なんですか</p><p>ヨッちゃんは男としての自信を持たないといけないから</p><p>ヨッちゃんは自分の凄さが、全然判っていないんだもん</p><p>オレは、全然凄くないよただの高校生だし頭悪いし見栄えだって</p><p>ううんヨッちゃんは、凄いよ最高だよ</p><p>寧が、ニコッとオレに微笑む</p><p>はいわたくしは、お兄様よりも素敵な男性に遭ったことはございませんわ</p><p>あたしももう一度、生まれ変わったとしても、もっかい、お兄ちゃんがいいまた、最初がレイプでも構わないよ</p><p>マナどうして</p><p>だって、お兄ちゃんはずっと、命懸けの恋をしてくれているから</p><p>命懸けの恋</p><p>アニエスはパパが好きですの</p><p>アニエスが、可愛いおっぱいをオレの脇腹に擦り付けてくる</p><p>パパだけですの</p><p>あたしも、そうだよ７回生まれ変わっても、ヨッちゃんがいい</p><p>いや、みんながそう言ってくれるのは嬉しいけれどオレには、そんな風に言ってもらえるような資格は無いよ</p><p>はぁここが問題なんだよっ実際のあたしたちのヨッちゃんに対する評価とヨッちゃんの自分自身の評価に大きなギャップがあるってことが</p><p>だってみんなは家族だし、オレに優しいから高く評価してくれているだけで、現実のオレは</p><p>全然ダメだ</p><p>ダメ人間だ</p><p>メグが、告白メールの件をオレに相談しないで、自分で処理していたのもオレが頼りないからだろ</p><p>そ、そんなことないわヨシくん</p><p>メグが、オレに訴える</p><p>そうかなあたしは、ヨッちゃんの言う通りメグちゃんは、ヨッちゃんのことを舐めてたんだと思うよ</p><p>ほほおっ、じゃどんな女なのさっ</p><p>寧が、メグを挑発する</p><p>メグは、ザバッと風呂から立ち上がり洗い場へ行く</p><p>そして、オレに向かってタイルの上に正座して</p><p>ごめんなさいっヨシくん</p><p>メグがオレに土下座する</p><p>あたし他の男の人から、告白されたことを知られたらヨシくんにヨシくんに嫌われるんじゃないかって思ったのよ</p><p>あたしが、ウワっついていて隙がありそうに見えるから告白メールなんか送られて来るんだって竹芝キャプテンにも怒られたの</p><p>メグが</p><p>あたしがヨシくんの奥さんとして、もっとドッシリ構えていたら絶対に、付けいる隙が無いって、みんなに見せつけられたら他の男の人が言い寄ってくるはずがないのよ</p><p>いや、それはオレが、メグに相応しくないダメな男だからで</p><p>違うわあたしの方に、男の人たちがアピールして来るんだものあたしが悪いのよ</p><p>でもねでも、信じて、ヨシくんあたしはヨシくんが、好きなのっ大好きあなたじゃないとダメなのっ絶対に、離れたくないのっ</p><p>ポロポロと涙を零して</p><p>だから言わないでゴメンなさい内緒にしていてゴメンなさいこれからは、どんなことでも相談しますヨシくんの言う通りにするからあたしのこと、嫌いにならないでお願いお願いします</p><p>メグは、泣きながら床のタイルに額を擦り付ける</p><p>ヨッちゃん、行っといで</p><p>寧が、笑ってオレに声を掛ける</p><p>オレも、浴槽から出て土下座したままのメグのところへ行く</p><p>顔を上げろよメグオレが、メグのことを嫌いになるわけがないだろ</p><p>メグが、泣き顔をオレに向ける</p><p>ほら、メグ</p><p>オレは両手を拡げてメグを迎える</p><p>メグがオレの胸に、飛び込んで来る</p><p>メグが告白されるのは、魅力的な女の子なんだから仕方ないよ</p><p>違うわあたしが、ヨシくんの奥さんなんだって、みんながちゃんと認めてくれたらこんなことは起こらないわよ</p><p>そうじゃないってさっき、ヤッちゃんが言っていた通りオレとメグが婚約しているのが面白くなくて、チョッカイを掛けようって言う連中もいるんだろうし</p><p>とにかく世間は、オレたちを応援してくれる人たちばかりじゃないんだ</p><p>それならあたしたち、どうしたらいいのかな</p><p>そんなことオレだって、判らない</p><p>そんなの全部丸ごと、理想通りになったりはしないんだからさ良いことも悪いことも、グッと堪えて、呑み込むしかないんだよ</p><p>全部呑み込むですか</p><p>メグが、寧に尋ねた</p><p>そうだよヨッちゃんと生きていくことは大変なことなんだってことは、最初っから判ってたことでしょメグちゃんあんたが一番、呑み込みが悪いよ</p><p>あんたは、うちの家族の中で１番、感覚が普通の子に近いからさだから、ヨッちゃんとの関係で、受け入れきれない、納得できないことがたくさんあるのは判るけどさ</p><p>あたしだって受け入れています</p><p>うん、それも判っているよメグちゃんは、本当はヨッちゃんを独占したい子だもんねメグちゃん１人の旦那様にしたいんでしょ</p><p>それはでも、あたしだって家族の一員ですから</p><p>メグも他の家族のことは判っている</p><p>この家族は、オレを通じて寄り集まっているのだから</p><p>あたしはこの家族が好きですみんな、好きですずっと、家族を続けたいですからガマンできます</p><p>メグもまた、自分の家族を見失ってしまった少女だ</p><p>娼館生まれで、生母とは死別しているし</p><p>養父母の山峰さんたちとは、悪い関係ではなかったが常にメグが遠慮していて、心から打ち解け合うことはなかった</p><p>だから、今のオレたちのこの家族がメグにとっての初めての家族であり</p><p>この家族を絶対に、失いたくないのだろう</p><p>そうガマンしちゃうんだよねそれが、メグちゃんの限界</p><p>例えばルリちゃんは、あたしたちの家族関係で今、何かガマンしている</p><p>いいえ何も不満はございませんわ</p><p>どうしてもっと、ヨッちゃんに抱いて欲しいとか無いのっ</p><p>いいえお兄様が、本当に一生懸命して下さっていることは判っていますしわたくしはわたくしで、お兄様と家族の皆様のために何ができるか精一杯頑張るだけですわ毎日、とても充実した日々を送らせていただいています感謝だけですわ</p><p>マナちゃんはどう</p><p>寧は、今度はマナに聞く</p><p>あたしの場合はガマンとか、言っていい身分じゃないですからあたしは、お兄ちゃんのお陰でこうやって生きていることを許されているんです家族だって、入れて貰えているだけですこんなにお兄ちゃんや家族のみんなに良くしてもらっているんだもんガマンなんて言ったらバチが当たっちゃいます</p><p>アニエスちゃんは</p><p>ガマンて何ですの</p><p>アニエスは、キョトンとした顔をしている</p><p>アニエスはパパが居たら、それでいいですの</p><p>オレに向かって、ニコッと微笑む</p><p>あたしも、そうヨッちゃんが居れば、それでいいっていうか、あたしはもっと過激だなホントの話をするとねあたしは家族よりも、ヨッちゃんの方が大事なのあたし自身よりもあたしの命より、ヨッちゃんの幸せが大切ヨッちゃんが幸せになるんなら、何でもするし他のことは、どうでもいいのよだから、ガマンするなんて感覚は無いよヨッちゃんのためになることなら、どんな苦労も苦労じゃないから</p><p>寧はメグに、そう言った</p><p>別に、メグちゃんのことを責めているわけじゃないのよあたしたち家族の中でメグちゃんだけが、ヨッちゃんと普通の恋をしたがっているってことなんでしょそれは悪くないことだと思っているしヨッちゃんにとってね</p><p>オレにとって</p><p>うんあたしたちとの家族とヨッちゃんの関係は、やっぱり異常だからね１人ぐらい、普通の恋愛をしていないと心のバランスが取れなくなると思うし</p><p>でもさメグちゃんに判っていて欲しいのはメグちゃんとの恋も、やっぱり普通じゃないんだよ高校１年生で、婚約してて、同棲してて、学校公認なんていうのは</p><p>メグちゃん自身あたしたちの中で、１番普通の子に近いっていうだけで、完全に普通の子じゃないでしょ</p><p>娼館生まれで白坂創介の隠し子</p><p>白坂一族の遠縁として、ずっと雪乃にイジメられ続けられ</p><p>実の父親に、学校を辞めて娼婦になれと強制されていた</p><p>メグが今まで生きてきて受け止めてきた現実の重さは、普通ではない</p><p>だからささっきのヨッちゃんに浮気させるって話だけど</p><p>ヨッちゃんは、一度、普通の子とセックスしないとダメだと思うんだよ</p><p>普通の子</p><p>普通の自分の周りのことだけしか見えていなくて、それで充分だっていうような子とね</p><p>そういう子と付き合ってみないとヨッちゃんは、自分の凄さが判らないと思うから</p><p>ヨッちゃんにしても、あたしたちにしても若くして、自分や周りの人の人生を考えないといけないような状況に追い込まれたでしょ</p><p>両親を殺され双子の弟とロサンゼルスの犯罪組織に囚われていた寧</p><p>香月家の未来を背負わされてきた、瑠璃子</p><p>突然、帰るべき家も名も失ったマナ</p><p>アニエスは１２歳まで、地下に監禁されてきた</p><p>普通じゃないのよ普通の学生なら自分の将来と、部活と、恋愛ぐらいしか悩まずに済むでしょま、家族に問題のある人もいるだろうけれどあたしたちみたいに、生きる、死ぬ、殺す、殺されるの領域までは至ってないでしょうし</p><p>確かにオレたちの境遇は、異常だ異常過ぎる</p><p>でも、どうして普通の友達じゃダメなんですか何で、浮気とか愛人なんですか</p><p>メグが問う</p><p>だってさ上辺だけの関係じゃ、全部見えないじゃんかヨッちゃんの場合、ちゃんとセックスして普通の子の心の奥底まで、理解して欲しいし</p><p>でも、そのヨシくんの愛人になっちゃう女の子は、どうなるんですヨシくんのためにその子の人生を狂わせるようなことになるのは</p><p>だからあんたも異常なのね、世の中の女の子がさみんな、処女を捧げた相手と結婚してるそんなわけないよね</p><p>あたしたちはかなりおかしいのそして、とっても欲深ヨッちゃんにヴァージンを捧げた以上は、一生ヨッちゃんに尽くす他の男とはしないそう誓っているし、死んでも守るけどねでも、こういう考え方なのはあたしたちが、ちょっとおかしいからなんだよ</p><p>みなさん処女を捧げた方と、一生添い遂げるものだと思っていました</p><p>そういう人もいるけれどそういう人ばかりではないって感じかな特に、日本の一般庶民だと何人かと付き合って、色々と相性をみてから結婚するのが主流になっていると思うよ</p><p>まあ、そうなのですか</p><p>瑠璃子が、驚く</p><p>わたくしには、想像もできませんわ何人もの男の方とセックスするなんて</p><p>わたくしの子宮は、お兄様の精液しか受け付けないようになっておりますからご安心下さいませ</p><p>ニッコリとオレに微笑む</p><p>あたしだってそうだよっお兄ちゃん以外は、絶対に</p><p>あたしもそうだけどでも、これって少数派の意見でしょだから、ヨッちゃんには普通の子とも、セックスさせてあげたいんだよ普通の高校生を理解してヨッちゃん自身や、あたしたちと比較してもらうためにさ</p><p>もちろん処女の子を選ぶよヨッちゃんに遊んでいる子とかとセックスして欲しくないもんそんでその子が、他の男と付き合いたいとか、セックスしたいってのなら、愛人契約は終了そういうことにする絶対に家族にはしないっていうルールでね</p><p>そんなのはあたしたちの方が勝手過ぎませんかその普通の子に悪いです</p><p>何で悪くたっていいじゃんかヨッちゃんがその子で気持ち良くなって、普通の子について学べれば</p><p>あたしたちに倫理やモラルは、関係無いよそんなものはとっくに捨てて来たはずだからね</p><p>寧がメグに言う</p><p>判りましたあたしも自分の本当の父親を、闇に葬った女です</p><p>メグが納得した</p><p>うん判った判りましたヨシくん浮気していいよううん浮気して下さいいいからいいからね</p><p>濡れた眼でオレを見る</p><p>でもあたしのこと嫌いになったりしないよね</p><p>オレは何があったって、メグのことは嫌いにならない判っているだろ</p><p>それからあたし、また、誰かから告白されたら必ず報告するから</p><p>その時はあたしのこと、犯して</p><p>ちゃんとあたしが、ヨシくんのものだってことあたしの心と身体に刻みつけて欲しいの</p><p>じゃ１人にコクられたら、一晩、ヨッちゃんにたっぷり可愛がられるっていうルールにしようかっ</p><p>そういうルールならマナちゃんだって、早く学校へ行きたいでしょ</p><p>うんっそしたら学校中の男の子にコクらせてたっぷり、お兄ちゃんに可愛がってもらうよっ</p><p>マナが、ニッコリ微笑む</p><p>ヨッちゃんそれでいい</p><p>メグが、他の男に告白されたことでオレもメグも、動揺した</p><p>それを解消するためには</p><p>告白されたらセックスしまくるというルールは、あった方がいい</p><p>そうだねそうしよう</p><p>じゃあメグちゃんは、とりあえず、７日分ヨッちゃんに責められるということで</p><p>お兄様のスケジュールに加えておきますわ</p><p>オレのセックス・ローテーション表を作っている瑠璃子が言う</p><p>恥ずかしそうに、メグは言った</p><p>ところで、ヨッちゃん</p><p>ヌフフと、寧が笑う</p><p>あたしさ髪を黒に戻してから、今日までにさ</p><p>のべ４７人の男の子に、コクられてんだけど</p><p>あ確か、寧は</p><p>去年のマルゴさんが在学していた時にはコクられまくりだったと話していた</p><p>マルゴさんが、１人１人手を出してきた男子生徒を蹴飛ばしていたと</p><p>ほら、やっぱりさ黒髪になって、あたしが更生したと思っている子が多いのよパン屋さんの売り子もやり始めたし</p><p>寧はメグと違って、フリーということになっているから</p><p>そりゃ、みんな大挙して、交際を申し込んでくるよな</p><p>しかし４７人</p><p>凄いよね４７人全員集まったら、本所松坂町に襲撃にいけるっていうか、行って貰おうかそれとも、もう１人足して４８人で踊らせる</p><p>寧はとんでもなく美人だもんなあ</p><p>今まで相談しなくてゴメンねテヘッ</p><p>寧が、ペロッと舌を出してオレに微笑む</p><p>そうかっ、これからはコクられた分だけ、ヨッちゃんに愛して貰えるんだねっぬふふふふっ</p><p>というわけで瑠璃子あたしのローテーション、４７回分、増やしといてねっ</p><p>その瞬間オレの意識が遠くなる</p><p>きゃあっ、ヨシくん大丈夫っ</p><p>ちょっとちょっと、ヨッちゃーん</p><p>克子お姉ちゃん、お兄ちゃんが引っ繰り返っちゃったよ</p><p>オレは気絶した</p><p>キアヌ・リーブスのハリウッド映画版の忠臣蔵が、トンデモないことになっているようですが</p><p>４０年ぐらい前に、旧ソ連のどこかの共和国で上演された忠臣蔵も凄かったそうです</p><p>何かそこの共和国には、日本の芝居の資料は、白黒の写真が何枚か載っている、ほんの数十ページぐらいの本1冊しか無く</p><p>その本と、後は日本に対するイメージだけで忠臣蔵を再現してみたという</p><p>なかなかチャレンジャーです</p><p>まあ、某ネズミーランドも魅惑のちきるーむとかへ行くと、いかにアメリカ人が外国の文化を理解しないままで勝手なイメージで再構成しているか、よーく判るのですが</p><p>608．ゴモラ</p><p>あなた、大丈夫</p><p>ネグリジェ姿の克子姉が、心配そうにオレの顔を覗き込む</p><p>うんちょっと、長湯でのぼせただけだよ</p><p>オレは、克子姉のベッドで頭に氷嚢を乗せて、ひっくり返っている</p><p>ほらほら、お水を飲んだ方がいいわよ</p><p>渚が、冷たいペットボトルの水を、オレの口に含ませてくれた</p><p>本当に心配致しましたわお兄様</p><p>瑠璃子が、オレを見てそう言った</p><p>今夜はローテーションでは、克子姉と瑠璃子のセックス当番だ</p><p>それも、克子姉がメインで、瑠璃子がサブという、順列になっている</p><p>だから、克子姉の部屋で今夜は寝る</p><p>そこに克子姉によって、妊娠が確定した渚が招待されている</p><p>誰を招待するかは、その夜のメインの女が選択することができる</p><p>自分の時間を、他の女に分かち与えるのだから文句を言う者はいない</p><p>今夜は、寧ちゃんとマナちゃんが面倒を見てくれるってイーディちゃんとニキータちゃんも、真緒と一緒に寝てくれるそうよ</p><p>最近は真緒ちゃんも、目覚めた時に渚がいないと心細くて心配になるということも、大分なくなってきた</p><p>お姉ちゃんたちが、みんな真緒ちゃんに優しいから</p><p>ああ、ごめんなさいアニエスちゃんも、みんなと一緒よ真緒ちゃんに対しては、自分がお姉ちゃんだって気持ちがあるから一緒に寝るって</p><p>うん良い傾向だ</p><p>アニエスも、みんなに世話されるだけでなく自分も誰かのためになるという思考が身に付いてくれば</p><p>じゃ、安心だねメグは</p><p>メグはオレの浮気の話で、最期まで機嫌が悪かったし</p><p>明日も陸上部の朝練があるからって１人で寝るそうよ朝が早いからって</p><p>お屋敷じゃなくてメグの家の方へ行ったの</p><p>オレとメグはお屋敷から地下通路で繋がった、自分の家を持っている</p><p>そういうことよじゃそろそろ音声はカットするわね</p><p>克子姉が、部屋の監視カメラに向かってそう言った</p><p>このお屋敷は、監視システムが満載でしかも、住人はみんなその操作に熟知している</p><p>お互いにお互いを監視することが可能だ</p><p>他の女とオレがどんなセックスをしているのか興味のある子もいるだろう</p><p>だから、オレのセックスを観るのはアリということになっている</p><p>しかしさすがに、セックス中の睦言エッチな会話まで、みんなに聞かれるのはさすがに恥ずかしいということで</p><p>セックス中の音声だけはカットするという約束になっている</p><p>まあ、好き好きとか中にいっぱい出してとかだから</p><p>それでは、大人の時間になりまーすみんなお休み夜更かししちゃダメよ</p><p>克子姉が、部屋のパソコンから遠隔操作で隠しマイクをオフにする</p><p>みんなは一緒に寝ているからいいけれど</p><p>メグは１人で寂しくないのだろうか</p><p>渚が、オレの隣に横たわった</p><p>うふふあなた</p><p>オレを抱き締めてくれる</p><p>ごめんすぐは</p><p>オレはまだ勃起できるような状態じゃない</p><p>いいのよセックスしなくても今夜は、あなたとゴロゴロするだけで幸せよ</p><p>渚は自分のお腹を優しく擦る</p><p>この中に、オレの</p><p>オレ本当のことを言うと、まだちょっと実感が無い</p><p>オレの子供ができるなんて</p><p>いいのよっていうかそれが当たり前よ気にしなくて良いわあたしも真緒の時は、なかなか実感が湧かなかったもの生理が止まって、つわりが来てもこんなのは何かの間違いで、あたしは本当は妊娠してないんじゃないかって何度も思ったわ</p><p>真緒ちゃんの時は望まない妊娠だった</p><p>あたしは二度目だから落ち着いていられるのよ嬉しくって仕方無いし</p><p>渚お姉様お姉様のお腹に、わたくしの耳を付けてみても良いですか</p><p>お腹の中の音を聞いてみたいんです</p><p>いいけれどまだ、赤ちゃんの音とかはしないわよあたしの胃とか腸の音がゴロピー聞こえるだけだと思うわ</p><p>それでも聞いてみたいんです</p><p>じゃあどうぞ</p><p>ネグリジェの前を開いて裸の下腹部を、瑠璃子に差し出す</p><p>いつもの引き締まった、渚の細い腰</p><p>ここに新しい生命が宿っているなんて見た目には判らない</p><p>瑠璃子が、渚のお腹に耳を付ける</p><p>あのよく判りませんあ、キキュッって音がします</p><p>だから、胃腸の音よ夕ご飯を消化しているんでしょ</p><p>雪乃さんの方なら、もうそろそろ、お腹の中で赤ちゃんが動き出す頃だと思うわ赤ちゃんの心音とかも、聞こえるかもね</p><p>そうか５月連休中に、排卵誘発剤なんかを使われて、強制的に妊娠させられた雪乃の方が</p><p>渚よりもお腹の子の成長が早い</p><p>雪乃は、もう安定期で中絶不可能になったんだっけ</p><p>明日、学校で会ったら声ぐらいは掛けてあげなさいね雪乃さんも、不安でしょうから</p><p>こういう話は、メグが聞くと機嫌が悪くなるからこうやって、音声をカットしている時にしかできない</p><p>でも、雪乃はもう、オレとはセックスしないって言ってたし</p><p>今日のテレビ放送はオレとの決別宣言だったと思う</p><p>馬鹿ねあれは、自分を抑えるために言っているのよ雪乃さん、今は独りぼっちで不安であなたに抱かれて、何もかも忘れてしまうくらいセックスしたいっていう願望があるから</p><p>そうね妊娠初期は、性欲が減退するし激しいセックスは、流産の危険もあるのよでも、妊娠中期の安定期に入ると性欲が高揚するから雪乃さんは、今、セックスしたい時期なんだと思うわ</p><p>経験者の渚が言う</p><p>あの子にとってセックスする相手は、あなたしかいないのよ雪乃さんは、プライドの高過ぎる子だからあなたの子を妊娠している時に、他の男に身を任すようなことはしないわどんなに性欲が高まっても</p><p>雪乃は絶対にオレとセックスしないと宣言した</p><p>身体がセックスを要求しているから言葉は裏返しになるのよだから、あの子のプライドを満足させてあげるために声ぐらいは掛けてあげなさいそれだけでも、精神的に安定するでしょうから</p><p>本当にセックスしちゃダメよ</p><p>男の精液には、女性の子宮を収縮させる成分が入っているのだから妊娠中には、膣内射精は厳禁だからお腹の赤ちゃんに悪影響なのよ</p><p>だから、普通は妊娠中のセックスには、必ずコンドームを使うんだけどね</p><p>コンドームか</p><p>オレそれ使ったこと無いから</p><p>いつも生で中出しだし</p><p>ええ、使わなくていいわていうか、使い方は教えないわよ</p><p>あなたは、いつでも膣内射精避妊方法とか、覚えちゃだめよ</p><p>あなたにはあたしたちが、ちゃんと出自を確認できる子としかセックスして欲しくないのよあなたが変な子に誘惑されて間違ってセックスしちゃわないようにね</p><p>あたしたちの知らない相手だと緊急避妊薬の手配とか、池田先生に診ていただくとか、あなた1人では無理でしょ</p><p>あなたは香月家のお嬢様のお相手なんだからそのうち、自分の身体を投げ捨ててでもあなたと関係を結ぼうとする女が、たくさん現れるわ</p><p>だからあたしたちの協力が無ければ、避妊できないってことになっていればどんな蠱惑的な女の子に誘惑されても、あなたの中でブレーキが効くでしょ</p><p>克子姉と渚が言う</p><p>そんなオレ、誘惑されたって</p><p>自分なら誘惑に負けないとか甘い考えよ敵は、どんな手を使ってくるか判らないんですから絶世の美女とか、送り込んでくるわよっ</p><p>瑠璃子ちゃんあなたとみすずちゃんたちがリストアップした候補者も、一応はチェックさせてね</p><p>克子姉の言葉に、瑠璃子は</p><p>そうですねそういう可能性もありますわね</p><p>うんあなたたちの方のリストは翔お姉さんにも、確認してもらう約束になっているわ</p><p>何か大変なことになっているな</p><p>あ、あなたの学校の女の子に関しては、全て問題無いわよ全員、調査済みの子ばかりだから</p><p>克子姉はうちの高校の前・理事長だ</p><p>今はミナホ姉さんが、理事長職に就いたから</p><p>元々、黒い森の娼婦候補を、うちの高校からピックアップしていたのだから学校に通う女生徒たちの身辺調査はできている</p><p>だから寧ちゃんの言っていた、２年生の星崎さんなんて良いと思うわよさっそく、食べちゃいなさいよ</p><p>どうして、そんなにみんな、オレに浮気を勧めるのさ</p><p>オレはついに聞いてしまった</p><p>音声カットで、寧たちに聞こえないのなら今の内に、克子姉や渚の意見を知りたい</p><p>そうねあなた、この夏休みにあちこちに海外旅行してみてどうだった</p><p>海外旅行</p><p>オレはミナホ姉さんたちとヨーロッパへ行った</p><p>みすずたちと南洋のフランス語しか通じないリゾート島へも</p><p>寧たちとロサンゼルスまで密出国して、ケイさんのパスポートで帰って来た</p><p>世の中には色々な国があって、良いところも、悪いところもあったけれどやっぱり、日本へ戻って来ると安心だなあとか、思わなかった</p><p>それは思った</p><p>オレは克子姉に答える</p><p>女についても、そういうことを感じて欲しいの今のあなたは、あたしたち家族ばっかりだったでしょ恭子さんの送り込んで来たニキータさんで、解禁よこれからは、家族以外の女の子もいっぱい抱きなさい</p><p>そうしたら、きっと家族の良さが、もっと判るわ</p><p>あたしも、渚もミナホお嬢様も元は娼婦でしょそれこそ、あなたが想像している以上のたくさんの男に抱かれてきたわ正直、セックスの上手い人は、何人もいたわでも、あたしは</p><p>あなたの方がいいもう、あなたとしかセックスしないわよ</p><p>だって、あたしとあなたは家族だから</p><p>セックスの満足感が全然違うのよ自分が気持ち良くなるだけじゃなくってあなたが気持ち良くなることが嬉しいし幸せなの</p><p>この感覚あなたにも、理解して欲しいのよ</p><p>だから、あなたもたくさんの家族じゃない女の子とセックスして欲しいの</p><p>理屈は変だし、倫理的にも間違っていることは判っているわ</p><p>多分星崎さんとセックスしたら、あなたにも判ると思うわ</p><p>2人の元・娼婦はそう言う</p><p>あたしたちは業だらけなのよソドムとゴモラの狂った享楽の世界に生きてきたんだから</p><p>そうねだから、あなたにバランスを取ってもらわないと、狂ってしまうわメチャクチャなんだものあたしたちの心も身体も記憶も欲望も</p><p>ああ、そうだ今週から、あたしのお花屋さんの方に泊まる時は今、言った理由で、あたしは出産まで、あなたとセックスできないのよ</p><p>そうか精液が、子宮を収縮させて胎児によくないんだっけ</p><p>判ったよ泊まるだけで渚とは、セックス無しだね</p><p>真緒ちゃんと３人で川の字になって、抱き合って眠るのもいいだろう</p><p>そうじゃないわこれからは、うちの店の女の子たちあたしのペットが、あなたの相手をするから</p><p>今は５人よ２０代前半から、高校生までみんなレズッ子で、処女だけどあたしの命令には、逆らえないからあたしの見ている前で全員、犯しちゃっていいから</p><p>ちょっと渚</p><p>前にもそんな話があったけれど</p><p>オレは、冗談だと思っていた</p><p>あたしが妊娠するまではあの子たちには、待っててもらったのよもう解禁よあたしのペットは、あなたのペットなんだから</p><p>当然の様に、渚は言う</p><p>ああ、メグちゃんには言わなくていいからあたしのあなたとの時間を、あたしのペットにあげるだけであの子に文句を言われる筋合いのことではないもの</p><p>わたくしや、みすずちゃんも同様にして構わないということですわね</p><p>瑠璃子が、渚に言う</p><p>もちろんよただ相手の女の子の事前調査はさせてねさっき話した通り</p><p>はい判っておりますそうなると、わたくしたちがお兄様に召し上がっていただくのはみすずちゃんの家で事を進めた方がよろしいですわね</p><p>あるいは瑠璃子ちゃんも、どこかに別荘を持ったら</p><p>みすずの家だと瑠璃子が、自由にはできないか</p><p>はいお祖父様に相談してみます</p><p>そうなさいとにかくあたしやミナホお嬢様、翔お姉さんは、セキュリティの問題で、女の子のチェックをせざるを得ないけれどメグミちゃんには、知らせる必要は無いのよあの子の知らないところでこっそりね</p><p>ええっと、克子姉</p><p>いいのかそれで</p><p>本妻の知らないところでするから浮気は楽しいんでしょ</p><p>今夜は、寧ちゃんがたっぷりメグちゃんに話してくれたからメグちゃん、あなたの浮気については、全部、事前に自分にも教えてもらえると思っているでしょそういう風に誘導したから</p><p>確かに、何度も違う角度から、散々、オレが浮気する必要性をメグに説いていた</p><p>それで、ようやくメグが納得するところまで、話を持っていった</p><p>寧ちゃんが頑張ってくれたからね学校内での浮気は、メグちゃんにも教えてあげるけれど、それ以外は無視するわよそうじゃないと、あたしたちが楽しめないもの</p><p>なるほどだから、みすずちゃんのいない夜に、この話を進めたのですね</p><p>ええ、みすずちゃんはあの子は、何でもすぐに合理的に処理することのできる仕切り屋のタイプだからこういう話をすると、メグちゃんの前でどんどん細かいルールを決めてっちゃうでしょ</p><p>そこに美智ちゃんも居ると美智ちゃんは、どんな意見もみすずちゃんに同調しちゃうから</p><p>みすずの仕切りが加速してしまう</p><p>でも、今夜は具体的なことは、ウヤムヤにしてこの人の浮気の解禁だけ、決めたかったのよ</p><p>オレの浮気の具体策はそれぞれの女ごとに、自由にしたいから</p><p>みすずの様に、標準ルールを作ってしまうタイプの子が、会議に加わると困るのか</p><p>その点、瑠璃子ちゃんは会議の流れを見極めるまでは、ジッとみんなの話を聞いているタイプだから</p><p>うん寧やメグの会話に、異論を唱えたりはしなかった</p><p>わたくしはあたしたちの会話を聞いていらっしゃるはずの克子お姉様たちが、何もおっしゃらないのが不思議だったので</p><p>瑠璃子には、大局観で物事を見る力がある</p><p>みすずちゃんたちには、明日、瑠璃子ちゃんから詳細を話しておいて</p><p>はいメグミお姉様のことを気にしなくて良いのでしたら、みすずちゃんやミッチィも気が楽になると思いますわ</p><p>あのみんなは、メグのことが嫌いなのか</p><p>こうなったら腹を割って話してもらうしかないと思う</p><p>嫌いなわけないでしょあたしたちの大切な妹よ</p><p>ええあたしも、メグちゃんは大好きよ</p><p>わたくしも、恵美お姉様を尊敬しております</p><p>克子姉瑠璃子</p><p>だから、あの子にはできる限り、普通のままで居て欲しいのよ</p><p>普通のまま</p><p>メグちゃんは、あたしたちの中で１番理想主義な子だから</p><p>克子姉が、寂しそうに言う</p><p>あの子は、山峰さんの家で白坂家からの圧力を受けてはいたけれど、自分の理想を夢見ることはできたわだから、白坂家から開放されてあたしたちと家族となって、今は自分の理想を実現することに燃えている</p><p>そうねあの子は娼婦に堕とされる前に、助け出されたから心に致命傷を負わずに済んだのね運命に対する</p><p>あたしたちは娼婦に堕とされてしまったから、もうそれ以前に抱いていた理想は捨てるしか無かったわ瑠璃子ちゃんたちも、そうでしょ</p><p>はいわたくしもみすずちゃんも香月家に生まれたということで、最初から希望なんてございませんでしたから世の中は、自分の思い通りにはいかないということを常に肝に銘じていました</p><p>それは、中学生なのに工藤流継承者になってしまったミッチィや暗殺教団に生まれたイーディさんも同じなんだと思いますわたくしたちはみんな、自分の人生を諦めるところからスタートしました</p><p>でも、メグだって娼館で娼婦の娘として生まれたわけだから</p><p>そういう過去はあっても、山峰家の養女になってからは普通に生きられたわけでしょ普通にお友達を作って、普通に学生生活を楽しんでこられた</p><p>これで、白坂創介の思惑通り本当に、娼婦に堕とされてしまってたら、また話が違うんでしょうけれど</p><p>メグちゃんは完全に絶望するような体験はしてきていないのよ</p><p>ええ素敵なことよね</p><p>人生何でも経験しておいた方が良いっていうのは、嘘だから強烈すぎる体験は、人の心を傷付けるわトラウマは治らないのよ</p><p>そうね忘れようとして、忘れられるものじゃないわよね</p><p>ごめんなさいあなたにとって浮気が必要とか言う話は全部、あたしたちがあたしたちの都合のために言い出した嘘かもしれないわ</p><p>現実にはあたしたちの心の業が、あなたに浮気させたがっているのよ</p><p>あたしは娼婦の生活を脱して、普通の生活に戻ったはずなのに五人もペットを作ってしまったわかつて自分が支配されたように女の子たちを支配することが止められなかった</p><p>あたしも自分のパン屋さんを始めたら、同じことをしてしまうような気がするわ</p><p>みすずちゃんもそうだと思いますお祖父様という大きな存在に、ずっと支配されてきて今は、お兄様に支配されることを望みながら同時に、ミッチィや他の女の子を支配したいと望んでいます</p><p>瑠璃子ちゃん自身は、どうなの</p><p>克子姉の問いに瑠璃子は</p><p>わたくしはみすずちゃんと一緒に、美子様をお兄様のセックス奴隷にしたいと企てた娘ですから</p><p>わたくしもお祖父様に支配され自分は、美子様を支配したいと思っていました</p><p>美子様は、わたくしにとって特別な存在ですからお兄様に差し上げたかったんです</p><p>現在オレは、美子さんを抱いていない</p><p>それは、美子さんの心が定まっていないのにみすずや瑠璃子に強制されて、オレに肉体を捧げるのは、おかしいと思ったからだ</p><p>今のわたくしは、お兄様に支配されることに悦びを感じていますそうですねわたくしには、みすずちゃんの様に、他の女の子を支配したいという欲望は、あんまり無いように思いますわたくしは、他の女の子への関心がほとんどありませんので</p><p>それはみすずには、強い同性愛の傾向がある</p><p>だから、自分の好みの女の子をオレに抱かせたいと思うんだろう</p><p>自分が支配したい女の子を自分を支配するオレに捧げる</p><p>みすずの中だけでそういうルールが成立している</p><p>でも、お兄様がわたくしの紹介した女の子とセックスする姿が見られたら、とても嬉しいと思いますわ</p><p>えどうしてだ</p><p>わたくしお兄様が射精なさる時のお顔が大好きなんです自分が気持ち良くなるより、お兄様の気持ち良さそうなお顔を見ることに、幸せを感じますだから、お兄様が気持ち良く射精なさるためなら、どんなことでもしたいんです</p><p>だってお兄様は、瑠璃子とするよりも他の方とセックスする方が、気持ちいいのですよね</p><p>何言ってるんだよ瑠璃子はとっても気持ちいいぞ</p><p>瑠璃子は俯く</p><p>わたくしは寧お姉様のような魅力的な肉体はしておりませんしセックスに対する知識も、他の皆様ほどは持っていません</p><p>お前そんなことにコンプレックスを感じていたのか</p><p>だってお兄様は、さっき</p><p>お兄様はメグミお姉様が、他の男の方に乱暴されることを想像なさって泣き出されました</p><p>うんオレは、思わず泣いてしまった</p><p>ところが寧お姉様が、たくさんの男の方に言い寄られているという話をお聞きになったら</p><p>寧がのべ４７人からもコクられていたという</p><p>ショックの余り気絶してしまわれたではございませんか</p><p>いやあれは長湯にのぼせたからで</p><p>お兄様はわたくしたちの中で、寧お姉様がとりわけ大切なんです</p><p>まあ、そういうことなんでしょうねあたしも、監視カメラで観ていて、そう思ったわ</p><p>大丈夫よメグちゃんは気付いていないからそういうとこは、ニブい子なのよねマナちゃんは、気付いているもちろん、寧ちゃんもだから、今夜は大人しく、真緒ちゃんの面倒を見てくれているのよ</p><p>もちろんこの会話はメグには聞こえていない</p><p>でもちょっと、違うのよ、瑠璃子ちゃん</p><p>克子姉が、瑠璃子に微笑む</p><p>メグちゃんはあたしたちの中で、唯一、この人の恋人を目指しているでしょ</p><p>メグはオレの婚約者であり彼女だ</p><p>あら、あたしだって恋人よ</p><p>渚が、克子姉に抗議する</p><p>あなたの場合は夫でしょ真緒ちゃんも、一緒なんだから</p><p>それは、そうだけどラブラブな恋人もしたいわよ</p><p>好きにしなさいよどっちにしたって、メグちゃんみたいに、同年代の彼氏彼女にはなれないでしょあなたの場合は</p><p>それはそうなんだけどねぇ</p><p>残念そうに、渚は笑う</p><p>瑠璃子ちゃんはこの人の何</p><p>セックス奴隷ですわ</p><p>それだけじゃないわこの人は瑠璃子ちゃんを、ちゃんと自分の妹だと思っているから</p><p>マナちゃんも、そうアニエスちゃんもパパって呼んでいるけれど、実際は兄でしょこの人はお父さんになる勉強は、これからなんだから</p><p>寧ちゃんは完全に、お姉ちゃん恋人よりも近い存在だけどこの子たちは姉弟であることをとっても大切にしているから</p><p>うん、オレと寧は何よりもまず姉と弟でないといけない</p><p>寧の、弟のケイさんを失った心の隙間をオレは埋めているのだから</p><p>そして本当なら、みすずちゃんは、この人のもう１人の恋人になるはずの立場に居るんだけど</p><p>みすずちゃんはお兄様の愛しいペットですから</p><p>そうなのよあの子は、この人に支配されたくて仕方のない子だから恋人という対等な関係にはなれないのよ一方的に、この人に犯し尽くされたいって願っているんだから</p><p>みすずはなかなか複雑なコンプレックスを抱えている</p><p>ミッチィも、そうですよねお兄様に支配されたがっていますわ</p><p>そうね似た性癖の子がいつも一緒だから、余計にそういう傾向に走っているのよね</p><p>渚がそう分析してくれた</p><p>つまり同じ家族でもメグちゃんだけが、対等な恋人を目指しているの他の子は姉だったり、妹だったりあるいは、この人が積極的にケアしてあげないといけない奴隷やペットなのよ</p><p>わたくしは別にお兄様に、特別なことを求めては</p><p>だって、しょうがないでしょ奴隷やペットは、自分の所有物なんだから面倒をみてあげないといけない義務があるのよだから、この人は絶対にあなたたちを裏切らないわよもう、自分の懐の中にいるんだから</p><p>そうねあなたやみすずちゃん、美智ちゃん、アニエスの方がこの人にとっては、あたしたちよりも大切よ自分がケアしてあげないと、死んでしまうって思っているから</p><p>そうねあたしたち姉には頼れるけれど、奴隷やペットは優しくケアしてあげるしかないものね</p><p>妹は、その中間か</p><p>克子姉と渚がオレの中の順列を分析する</p><p>だけど恋人は恋人って難しい関係だからねぇ</p><p>姉や妹は、どんなことがあっても関係が壊れないし奴隷やペットは、この人は絶対に見捨てないわよ</p><p>でも恋人は、いつでも辞められるからね</p><p>恋人は辞められる</p><p>恵美ちゃんは一番、因果な関係を選んじゃったのよ</p><p>メグちゃんのことでは泣くだけで寧ちゃんのことなら、気絶当たり前でしょそれが恋人と姉の違いよ</p><p>ああ恵美ちゃんは、恋人という関係の意外な脆さに、気付いていないのね</p><p>恵美ちゃんは自分は、この人に絶対に捨てられないって、思い込んでいるものね</p><p>そういうのって、勝手な思い込みよねだから、いつもこの子に、自分の欲求だけをワンワンぶつけて騒いでいるでしょ</p><p>そうねだから問題なのか恵美ちゃんが、一方的なのね</p><p>克子姉の言葉に、渚が納得していく</p><p>だから一度、揺さぶらないといけないのよ</p><p>それであの子に恋人をやり通す胆力が無いのならこの人との関係を変えてもらわないと</p><p>メグからオレの正妻の立場を、剥奪する</p><p>今のメグちゃんにはこの人の奥さんには、なれないもの</p><p>あなたはあたしたち家族全員の業を１人で引き受けてくれているのよとても凄い人なのあなたがいないと困るの、あたしたち全員</p><p>そうですねメグミお姉様お一人の恋人では、困りますものね</p><p>瑠璃子が納得する</p><p>あたしたち反省しているのよこの数ヶ月の、あなたの様子を見て</p><p>克子姉そう言った</p><p>ソドムとゴモラというのは、聖書に出て来る性的享楽に陥った二つの都市で</p><p>神の怒りで都市ごと全滅させられるのですが</p><p>なぜ、ウルトラ怪獣にゴモラはいるのに、ソドムはいないのでしょうか</p><p>まあ、英語でソドミーと言うと、同性愛を示すぐらいソドムの方は、刺激的な言葉だからなのか</p><p>ウルトラマンは、最初から海外での放送を考えて製作されていますし</p><p>私の世代は、幼稚園でカメンライダーの怪人１００人、小学校低学年でウルトラ怪獣１００体、中学年でガンダムに出て来るメカ全てを暗記していないと友達ができなかったので</p><p>ただ、ビデオ化されて作品がいつでも自由に観られる前ですので</p><p>例えば、バルタン星人の名前は知っていてもそのバルタン星人が初めて登場した異星人を撃てを観たのは20歳過ぎてからだったりします</p><p>609．動物化する</p><p>わたくしは、マナさんやアニエスさんほど、頻繁にセックスしていただかなくても平気なのですが</p><p>でも、やっぱり週２回は抱いていただかないと、身体が疼きますわ</p><p>ニッと微笑む裸の１５歳</p><p>これが、中学３年生の美少女の言葉か</p><p>瑠璃子は、すっかりこの数ヶ月でセックスの快感を堪能しきっている</p><p>学校でお勉強している時とか時々、無性にお兄様をおしゃぶりしたくなりますの</p><p>香月家の令嬢がオレの亀頭を、ペロペロと舐めしゃぶっている</p><p>つい、シャープペンシルのお尻をペロっと舐めてしまって、ミッチィに気付かれて叱られたこともあります</p><p>瑠璃子の学校は、超お嬢様女子校だから名家の箱入り娘しかいない</p><p>瑠璃子のしている行為の意味を理解するクラスメイトは、まずいないだろう</p><p>というか瑠璃子が、祖父によって、完全に男と隔離されていることは、多くの女生徒たちにも知られているはずだ</p><p>そんな瑠璃子が非処女だとは、誰も想像しない</p><p>克子お姉様お願い致します</p><p>はーい、いいわよ</p><p>オレのペニスを美味そうにフェラチオしている瑠璃子の蕩けた顔</p><p>その顔を克子姉は、デジカメで撮影していく</p><p>最初は、ジッちゃんに観せるという目的で瑠璃子の卑猥な写真や動画を撮影していたが</p><p>今では、瑠璃子自身が、ハメ撮りにハマッてしまった</p><p>自分のパソコンで、ベストショットを編集して、写真集を作っているらしい</p><p>愛の記録というタイトルらしいが</p><p>もっと、いやらしく唾をオチンチンに垂らしてはい、いいわ綺麗よ、瑠璃子ちゃん</p><p>克子姉は瑠璃子をその気にさせるのが、上手い</p><p>いや、瑠璃子だけでなく、他の子も</p><p>克子姉には、グラビア写真家の才能があるような気がする</p><p>克子お姉様に撮っていただくといつものわたくしより、何倍も綺麗なんです</p><p>眼をキラキラさせて瑠璃子は言う</p><p>そういうわけで、瑠璃子のハメ撮りプレイは、最近は克子姉とコンビになった夜に行われている</p><p>というより瑠璃子が、みすずや美智と組むローテーションを意図的に避けているようだ</p><p>香月家の中で固まらないように年少組だけで固まらないように</p><p>なるべく、年長組＋年少組のセットでオレとの夜を過ごす方が、家族の親睦に繋がると考えているのだろう</p><p>ただ美智は常に、みすずとコンビだ</p><p>お互いのローテーションの夜には、必ずゲストとして招待し合っている</p><p>まあ、あの２人の仲の親密さは、半端じゃないから仕方ないんだけれど</p><p>お兄様も瑠璃子を味わっていただけますか</p><p>はふっと、熱い息を漏らして瑠璃子がオレを見上げる</p><p>ああ、もちろん</p><p>オレたちはオレを下にしての、６９の体勢になる</p><p>瑠璃子の秘部は、すでに濡れていた</p><p>とろとろと溢れる愛液をオレは下から掬い取るように舐め上げる</p><p>ビクッと身体を震わせる瑠璃子</p><p>うん美味しいよ、瑠璃子</p><p>瑠璃子のは酸味がする</p><p>お兄様のもとっても美味しいですわ</p><p>オレたちは、しばらくお互いの一番感じる部分を舐め合った</p><p>うふふ動物みたいですね、あたしたち</p><p>不意に瑠璃子が笑う</p><p>うん、もっともっと動物みたいになろう</p><p>瑠璃子は、四つん這いになって可愛いお尻をオレに向ける</p><p>動物みたいに犯して下さいませ</p><p>ちょっと待ってもう少し、瑠璃子の身体を楽しませろよ</p><p>オレは、瑠璃子の柔らかなお尻を揉む</p><p>１５歳の美尻はまだ充分に発達しきっていない</p><p>だけど、肌はつるつるでぷにぷにと弾力がある</p><p>お兄様は、わたくしのお尻が好きなのですか</p><p>お尻だけじゃないよおっぱいも好きさ</p><p>四つん這いだからおっぱいは下に向かっている</p><p>脇から手を差し入れて、揉み上げるといつもより重量感を感じる</p><p>そのまま、牛の乳搾りのように瑠璃子のおっぱいを指で弄ぶ</p><p>瑠璃子はお兄様の手が好きですもっともっと触って下さい</p><p>手で触るだけでいいのか</p><p>意地悪ですお兄様早く瑠璃子の中にきてぇ</p><p>オレは、瑠璃子の膣口に自分のペニスを擦り付けるぐりぐりと</p><p>早く早くぅぅ切ないです瑠璃子のせつないところを埋めて下さい</p><p>むにっ</p><p>オレの亀頭がまだ狭い瑠璃子の膣口を押し広げる</p><p>んくっきてぇぇお兄様ぁぁっ</p><p>愛液の滴を零しながら瑠璃子の熱くぬめった胎内に</p><p>もっと、お入り下さいもっと奥までぇぇ</p><p>じゅぷぷぷぷっ</p><p>オレのペニスが、温かい肉襞の中に沈んでいく</p><p>はーい、いい絵ねいただくわよーん</p><p>バックから犬のように交尾するオレたちに、克子姉がシャッターを切る</p><p>ほーらゴールだっ</p><p>オレの亀頭が瑠璃子の幼い子宮口を突き上げるッ</p><p>はあぅっ</p><p>そのまま、激しく腰をピストンさせるッ</p><p>瑠璃子は少し乱暴なセックスを好む</p><p>はぁうっ、はぁううはぁぅぅっ</p><p>可愛い子犬のように、瑠璃子が喘ぐ</p><p>あっという間に瑠璃子の全身に、球の汗が浮いてくる</p><p>お兄様ぁぁお兄様ぁぁ</p><p>最近の瑠璃子は、克子姉や渚の指導で腰使いが巧みになった</p><p>バックから犯されながらも腰をくねらせたり、自分からオレにお尻を押し付けてきたり</p><p>どんどん、セックスが上手くなっている</p><p>ああ、可愛い乳首の先端からポタポタと汗が垂れている</p><p>瑠璃子、そろそろ出したい</p><p>はいでは、形を改めましょう</p><p>オレが一旦、瑠璃子から引き抜くと瑠璃子は、ベッドに仰向けに横たわる</p><p>そして、大きく開脚して</p><p>オレにニコッと、微笑んだ</p><p>そう瑠璃子は、オレが射精する瞬間の顔を見るのが大好きなんだ</p><p>だから、瑠璃子とのセックスのフィニッシュは必ず、お互いの顔が見える体位となる</p><p>再び挿入する</p><p>はぁうううっ</p><p>瑠璃子の顔が喘ぐ</p><p>気持ちいいですわぁお兄様ぁぁ</p><p>そのままリズミカルに瑠璃子とセックスを楽しむ</p><p>オレの揺さぶりに、瑠璃子の可愛いおっぱいが、ぷるぷると踊っている</p><p>あんまり可愛いので、片手で揉む乳首を指で擦る</p><p>ああできることなら、このまま乳首をしゃぶりたいが</p><p>瑠璃子は小柄だから、正常位で繋がったままオレが乳首を舐めるのは無理だ</p><p>克子姉やレイちゃんなら、できるんだけど</p><p>瑠璃子が、下から腰を押し付けてきた</p><p>最近気持ちの良いところが、いっぱい判ってまいりましたぁぁっ</p><p>そうか、どんどん試してみろよッ</p><p>はい、お兄様ッ</p><p>元々、とても頭の良い子なんだ</p><p>性の悦びに目覚めたらさらに気持ち良くなるにはどうすればよいのか、自分で感じるスポットを見つけ出す</p><p>新しい刺激的なセックスを思い付いて、提案してくる</p><p>お兄様、いつものしてもいいですか</p><p>すつかり興奮して肌を上気させた瑠璃子がオレに言う</p><p>瑠璃子の眼を見ていて下さい瑠璃子も、お兄様の眼を見ています</p><p>見つめ合うオレたち</p><p>だが、腰の動きは止めない</p><p>一定のリズムで、身体を重ねたままだ</p><p>香月瑠璃子は、お兄様のセックス奴隷ですお兄様に悦んでいただくために、瑠璃子は生きていますいつでも、お兄様に気持ち良く愛していただけるよう身体の管理は怠りません</p><p>瑠璃子はいつも、これを言う</p><p>瑠璃子自身は信仰告白と言っていた</p><p>今よりももっと、元気で、美しく、聡明になれるように日々、努力致しますどうぞ、この憐れな奴隷を末永く可愛がって下さいませ</p><p>最初、瑠璃子が考えて来た文句には、元気でという部分が無かった</p><p>オレが足したんだ</p><p>美しく、聡明になっても元気な瑠璃子でないと、オレが困る</p><p>わたくしの愛するご主人様お兄様ぁぁ</p><p>いつも瑠璃子は、信仰告白すると感極まる</p><p>あああっ好きです好きですずっと瑠璃子をお兄様の奴隷でいさせて下さいぃぃぃ</p><p>ああ、奴隷だ絶対にお前のことを捨てたりしないから</p><p>オレは一気にスパートを掛ける</p><p>腰を激しく突き込みながら</p><p>左手で、瑠璃子のおっぱいを揉み潰し</p><p>右手で、瑠璃子の脇の下を刺激するッッ</p><p>同時３点攻撃だァァッ</p><p>いやぁぁ、お兄様ぁぁ、それいやぁぁッッ</p><p>いつも慎み深い瑠璃子が、はしたなく喘ぐ</p><p>いやぁぁ、意地悪意地悪しないでぇぇ</p><p>意地悪なんかしてないだろ</p><p>はぁぁんダメ、ダメなの瑠璃子、これ弱いのぉぉぉ</p><p>あああっ、あああっ、あっああーっ、お兄様ぁ、お兄様、わたくし</p><p>瑠璃子が、オレにイク許可を求める</p><p>いいぞる、瑠璃子オレももうすぐだ</p><p>し、子宮に下さいッ瑠璃子のお腹を温かくしてぇ</p><p>オレは渾身の一撃を瑠璃子に与える</p><p>ぬぅぅんっ</p><p>あっあああっ、あうっ、あうっ、あうっ瑠璃子、イキますお兄様、瑠璃子イッ</p><p>オレの口が、瑠璃子の口を塞ぐ</p><p>瑠璃子の舌を強引に吸う</p><p>ああうぐぅぅんんんっっっっ</p><p>瑠璃子の肉体がエクスタシーに、飛ぶっ</p><p>うううっ、うううっううーっっっ</p><p>オレの舌を啜りながら絶頂に震えている</p><p>オレもイクぅぅッッ</p><p>瑠璃子が、膣奥に放出された白濁液の熱を感じた</p><p>ぬっぬぅぅあああぅぅ</p><p>まるで胎内で放尿されたかのようにオレの熱い精液が、瑠璃子のお腹の底に拡散していく</p><p>はぁぁ、ぅぅあぐぅぅっ</p><p>瑠璃子の細い腰がビクッと震える</p><p>ああ、１５歳の子宮が収縮している</p><p>オレの精液をゴクリ、ゴクリと飲み干している</p><p>あああぅぅ</p><p>まだ絶頂の中にいる瑠璃子はオレの舌を啜って、オレの唾液も吸収していく</p><p>子宮と舌で上下から、オレの濃い体液を吸い上げようと</p><p>真っ白な和紙が、一気に色水を吸収するように</p><p>純真無垢だったはずのこの美少女がオレの色に染まっていく</p><p>ちゅぱっ</p><p>オレは、瑠璃子の口から唇を離す</p><p>瑠璃子は、激しく呼吸している</p><p>全身汗ぐっしょりだ</p><p>ミルクのような瑠璃子の体臭が、オレの肌に纏わり付いている</p><p>もう、お兄様ったら</p><p>いきなり、キスしていらっしゃるんですもの射精なさる瞬間の、可愛いお顔が見えませんでしたわ</p><p>ああ顔が近すぎたか</p><p>次は、わたくしにお見せ下さいね</p><p>うんとどうせ１回で許してもらえないことは承知している</p><p>はーい、そのまま</p><p>克子姉が、繋がったままのオレたちを撮影した</p><p>１回抜くよ、瑠璃子</p><p>オレは瑠璃子からぬぷっとペニスを引き抜く</p><p>はいはーい、撮すからちょっと待って</p><p>克子姉が大きく開脚したまま、だらんと脱力して横たわっている瑠璃子を撮していく</p><p>あ、目線をカメラにちょうだいそうじゃないとレイプされた子みたいだから</p><p>いや瑠璃子の割れ目から、オレの白濁液がとろろろと滴りだしているし</p><p>全身汗まみれで、ぐったりした瑠璃子はどう見たって、犯された直後だ</p><p>あ、ゴメン目線だけじゃ、ダメみたいちょっと笑ってそうじゃないと、シャレにならない写真ぽいから</p><p>そう言う克子姉の言葉に瑠璃子は、クスクスと微笑む</p><p>瑠璃子は、本当に美少女だな</p><p>写真もういい</p><p>え、いいわよどうしたの</p><p>ちょっと、心残りが</p><p>オレは、瑠璃子の胸に顔を近づけまだ固くしこっている乳首を、舐めた</p><p>あんお兄様</p><p>まだ身体が、敏感になっているらしい</p><p>瑠璃子は震える</p><p>もうホント、おっぱい大好きなんだから</p><p>克子姉が、瑠璃子の乳首を貪るオレと</p><p>感じている瑠璃子の顔を、カメラに納めた</p><p>しっかし瑠璃子ちゃんも、どんどん上手になるわねぇ</p><p>オレたちの様子を見ていた渚が言った</p><p>お姉様方のご指導の賜物ですわ</p><p>恥ずかしそうに、瑠璃子は言う</p><p>この秋には、学園祭も修学旅行もありますから短時間で、お兄様に射精していただけるよう、技術を磨いておかないといけませんし</p><p>旅行先でしたらちょっとおトイレに行くふりをして、物影でお兄様に犯していただくしかありませんし</p><p>もちろん、他のクラスメイトには気付かれてはいけないですから、時間は掛けられませんよねでも、お兄様には気持ち良く、瑠璃子の胎内に射精していただきたいですから克子お姉様にご相談致しまして</p><p>ああ、それで腰の使い方や、膣の締め方を研究しているのね</p><p>渚は、納得する</p><p>いや、まあ付いて行ってやるから、修学旅行へ行けと言ったのはオレだけど</p><p>そんなことになっているのか</p><p>学園祭の方は、日舞研究会のわたくしの楽屋で犯していただくように下準備をしておりますから</p><p>オレは日本一の超お嬢様校の敷地内で、中学生を犯すのか</p><p>ミッチィの方も、色々と考えているみたいですよみすずちゃんも、高等部の校舎の方でお兄様をお待ちしているはずですし</p><p>しかも３人と</p><p>さってと次は、あたしの番ね</p><p>克子姉がカメラを置く</p><p>渚は本当に、今日はしないのね</p><p>ネグリジェを脱ぎながら、渚に尋ねる</p><p>ええ、妊娠初期は気を付けた方がいいから</p><p>渚は、自分の下腹部を撫でる</p><p>この子は絶対に産みたいからどんなことも無理したくないのよ</p><p>すると克子姉は</p><p>じゃあ安定期に入るまで、セックスはお預けね</p><p>克子姉妊娠している子宮に、精液が入るのは良くないって、さっき言っていたよね</p><p>だから、てっきりオレは、渚とはもう出産までセックスできないんだと思っていた</p><p>そうよ精液が入らなければいいのよ</p><p>克子姉がニコッと笑う</p><p>瑠璃子ちゃんが、こんなにセックスが上達したんだからそろそろ、あなたも次のステージへ行きましょうね</p><p>次のステージ</p><p>もう一度、瑠璃子ちゃんとセックスして瑠璃子ちゃんだけをイカせなさいあなたは、瑠璃子ちゃんの中に射精しないそのまま、ガマンしてあたしに突き入れて、あたしの子宮に射精する</p><p>瑠璃子とセックスするがいつもみたいに、２人同時にイクのを止める</p><p>瑠璃子だけイカせてオレは、勃起を引き抜いて、克子姉の中に</p><p>そのまま克子姉の中に、射精する</p><p>確実にできるように、今から特訓しておきましょうそうしたら、安定期になったら渚とセックスできるでしょ</p><p>そうか渚の中に射精するのが、胎児に悪いのなら</p><p>セックスだけして、射精は別の女にすればいいのか</p><p>あなたはすっかり相手の女の子と気を合わせるのに慣れてしまったから、最初は上手くいかないと思うわ</p><p>つい、身体を重ねている女の子の絶頂に合わせて、自分も射精してしまうと思う</p><p>あたし以外でも明日からは、しばらく練習してみなさい</p><p>でも、射精の直前に引き抜いて他の子の中に出すなんて相手の子に悪くない</p><p>その女の子とのセックスで射精しそうになったのに</p><p>他の女の子に、射精するなんて</p><p>考え方を変えればいいのよ１対１のセックスをしているんじゃなくって１対２のセックスをしていると思って３人でセックスしているっていう感覚になれば、変じゃないから</p><p>例えば、みすずと美智のコンビとセックスするとしたら</p><p>１回戦目は、みすずとセックスして、美智の中に射精して</p><p>２回戦目は、美智とセックスして、みすずの胎内に射精する</p><p>そうやって、交互にすれば不公平ではなくなる</p><p>ていうかみんな納得するわよあなたが、それをマスターしないと妊娠期間中のセックスは不可能なんだからみんな、あなたの赤ちゃんを産むつもりなんだから、協力してくれるわ</p><p>でも、その練習は次の回からに致しましょう克子お姉様</p><p>えどうして瑠璃子ちゃん</p><p>驚く克子姉</p><p>克子お姉様はお早く、妊娠なさりたいのですよね渚お姉様のように</p><p>瑠璃子の視線が、渚のお腹に向かう</p><p>ですから、今夜は練習のことは忘れて、たっぷりお兄様に射精していただいて下さいせわしい練習をしながらでは、克子お姉様が幸せにお孕みになれないと思いますわ</p><p>瑠璃子とセックスして、瑠璃子だけイカして克子姉に射精する練習なんて</p><p>ついつい、ガマンできずに瑠璃子の胎内に射精してしまうだろうし</p><p>何とか瑠璃子からペニスを引き抜いて、克子姉の中に挿れようとした途端外で射精してしまうかもしれない</p><p>かといって、克子姉とセックスして瑠璃子に射精する訓練に変えれば</p><p>れはそれで、せわしくてセックスに集中できないだろう</p><p>そうね克子、今夜は絶対に妊娠するんだってっていう決意のセックスの夜にするべきだわ</p><p>あたしも手伝うからううん、手伝わして</p><p>そう言って寝着を脱ぐ</p><p>瑠璃子ちゃんに、色々と舌の技を教えてあげるわセックスしている男女に、女の子がもう１人加わって、２人とも気持ち良くしてあげるテクニックがあるのよ２人のセックスに邪魔にならないで、それでいて性感を高める方法がね</p><p>ご指導下さいませ</p><p>瑠璃子は、ベッドの上に三つ指をついて渚に頭を下げる</p><p>じゃ、まっしょうがないかっ渚に気持ち良くしてもらって、今度こそ妊娠するわっ</p><p>あなたは寝てていいわよあたしたち２人で、あなたを責めるから</p><p>渚がオレをベッドに押し倒す</p><p>これは絞り取られるな</p><p>そんな顔しないの天国みたいに気持ち良くしてあげるわよっ</p><p>オレはその時、別のことを考えていた</p><p>もし、克子姉の言う通りオレが、射精をコントロールできるようになったら　それならば</p><p>オレは雪乃とも、セックスできるんじゃないか</p><p>しかも、それが３人でするセックスの形になるのなら</p><p>雪乃はオレだけでなく、他の女とも楽しめるんじゃ</p><p>そうやって、雪乃に女の友達ができれば</p><p>雪乃の孤独も晴れるかもしれない</p><p>起きて、朝よ</p><p>うううん</p><p>眠いでしょうけれど起きなさい</p><p>眼を開けると克子姉が、笑っていた</p><p>オレにキスする</p><p>２人を起こさないようにして仕込みに行くわよ</p><p>ベッドサイドの時計を見ると朝の５時だ</p><p>オレは、オレに抱きついて眠っている瑠璃子と渚の手を解いて起き上がる</p><p>シャワー浴びて１０分後に、工房に来て</p><p>オレと克子姉は別々のシャワールームに向かう</p><p>一緒に入ったら、イチャイチャしてしまうからここは毅然と、別々に</p><p>肌に当たる熱い湯がオレの心と身体をリフレッシュさせてくれる</p><p>でも、今日は土曜日だから、余裕があるんだな</p><p>パンというものは生地から作って、すぐに焼いていいものではない</p><p>パンの形にしてから寝かしておく時間が必要だ</p><p>オレが毎日昼休みに焼きたてのパンを売るためには</p><p>この朝の時間のうちに、生地をパンの形にしておかないといけない</p><p>３時間目、４時間目の授業を受けないで、工房で作業しているのは</p><p>あくまでも、パンを焼く工程とできたパンを、小分けして並べるためだ</p><p>パンによっては、焼き上がった後にさらに加工したり、専用の紙袋に入れたりしないといけないものもあるし</p><p>それでも、今日は土曜日だから平日よりも、製作する数は少ない</p><p>鏡に向かって、パンッと自分の顔に平手打ちして気合いを入れる</p><p>清潔な下着と工房用の白い作業着に着替えてお屋敷内の克子姉のパン工房へ向かう</p><p>もちろん、頭にも白い帽子をきちんと被っている</p><p>オレの髪の毛がパンの中に入ったりしたら、大変だ</p><p>始めるわよ</p><p>克子姉は、もう来ていた</p><p>オレと同じ全身白ずくめで、マスクまでしている</p><p>オレも急いで工房の入り口に常備されているマスクを付ける</p><p>両手を洗ってアルコールで消毒する</p><p>はいこれが今日作るリストね</p><p>新製品が２つか</p><p>土曜日に売り出すと言うことは克子姉としても、まだ試作品なんだな</p><p>おっし、やろう</p><p>オレたちはそのまま作業に入る</p><p>７時半取りあえず、作業終了</p><p>このパンはバンに積んで、克子姉が学校の工房前まで運んでくれる</p><p>オレももちろん、一緒の車で登校して搬入をする</p><p>じゃあ、朝ご飯行きましょうか</p><p>少し疲れた顔で克子姉が、オレに微笑んだ</p><p>今日の朝ご飯当番は寧とイーディか</p><p>メグは、朝練があるからもう出掛けたはずだ</p><p>学校までは、マルゴさんが車で送ってくれることになっていたはず</p><p>パン工房から出て、食堂に向かうと</p><p>マナが、困惑した顔で現れた</p><p>おはようどうしたんだ</p><p>さっきねニキータさんとメグお姉ちゃんが、大げんかしちゃってたんだよ</p><p>すみません、ここのところ話がグダグダしていましたが</p><p>ここから、一気に動きます</p><p>イベントが続きます</p><p>エッチ回も増えます</p><p>今回もワンフェスに行きませんでした</p><p>気力と体力と財力が足りない</p><p>コミケも行かないかも</p><p>グッスマのネット放送だけ、これから観ます</p><p>610．体験入学実施中</p><p>メグとニキータがケンカってどうして</p><p>詳しいことは、あたしもよく判らない気が付いたら、食堂でお姉ちゃんたちが言い争っていたから</p><p>言い争い</p><p>それで今は、どうしているんだ</p><p>メグお姉ちゃんは、朝練があるからもう、学校へ行ったよマルゴお姉ちゃんが送って行ったそんで、渚お姉ちゃんも一緒</p><p>マナの説明は判りづらいが</p><p>マルゴさんは、渚を店に送り届けるついでに、メグを学校までピックアップしてくれたってことだろう</p><p>今日はお屋敷に残るって、土曜日だしあたしとアニエスちゃんと、お兄ちゃんの帰りを待つって</p><p>ああ、オレが昼過ぎには、帰って来るから渚の店には行かずに、待っているのか</p><p>お早うパパ</p><p>パパお早うですの</p><p>早速、可愛い娘２人がやって来る</p><p>ああ、お早う</p><p>オレが、身体を屈めると</p><p>アニエスが、オレの唇にチュッとキスしてくれた</p><p>それを見て、真緒ちゃんも</p><p>真緒ちゃんの場合は、ほっぺたの方が良い気がするのだが何でも、お姉ちゃんたちの真似をしたい年頃だから、仕方が無い</p><p>Morning　Darling</p><p>その後ろから、イーディが現れる</p><p>ジャージ姿だから、朝稽古をしていたんだろう</p><p>あらお早うヨシダ</p><p>そしてメグとケンカしたというニキータも、豪奢な金髪を靡かせて現れる</p><p>アタシにもキスね</p><p>じゃあ、わたくしも</p><p>褐色の肌のアメリカ娘と、白い肌のロシア娘がオレにキスしてくる</p><p>どちらも、舌を絡めてくる濃厚なキスだ</p><p>メグとケンカしたんだって</p><p>とにかく、ニキータに事情を聞く</p><p>ケンカまっさかわたくしは、何の武道の嗜みの無い子をイジメるような趣味はないわよ</p><p>クックックと、ニキータは笑う</p><p>でもメグと言い争っていたんだろ</p><p>ああ、それはあの子がわたくしとヨシダのことで、ゴチャゴチャ言ってくるから、そんなことは、あなたの指図を受けるような事柄では無いって、言ってやっただけよそしたらあの子</p><p>ニキータは、さらに笑う</p><p>わたくしと勝負するって言うのよ</p><p>メグと勝負</p><p>もちろん、格闘戦ではなくてよそれから、お料理勝負とかでも無いわわたくしも、お料理には自信があるけれどこの国の人間の舌に合うかどうかは判らないから</p><p>自信あるんだ、料理</p><p>あの子は長距離走で、勝負をつけたいそうなのですから、これからあなたたちの学校へ向かうわ</p><p>長距離走って</p><p>いや、確かに走るんなら、学校じゃないと</p><p>しかしニキータをうちの学校へ連れてって、いいのか</p><p>はーい、体験入学中のネームプレート、プリントしてきたよっ</p><p>寧が名札を持って、現れる</p><p>ミナホお姉さんには、さっき電話して許可を貰ったからニキータちゃんは、今日は一日、うちの学校を体験入学しまーす</p><p>アニメーション学園じゃあるまいし普通の私立高校で、体験入学なんてアリなのか</p><p>マズくないのニキータを、うちの生徒たちの前に出すなんて</p><p>ニキータは国際指名手配の重罪犯キョーコ・メッサーの手先ということになっている</p><p>でも、ほら普通の人たちは、アレはヤラセの戦闘バラエティだと思っているわけだからさっ</p><p>アッケラカンと、寧は言う</p><p>確かに、レイちゃん対ニキータ（あるいは、恭子さん）の闘いは一般視聴者には、香月セキュリティ・サービスの宣伝のためのヒーローショーだと思われている</p><p>それと昨日からニキータ、ニナガワ・モトミ事務所所属の外国人モデルっていうことになっているから</p><p>あ、外国人モデルの斡旋で有名なニナガワ・モトミ事務所ってのがあるのねそこの所属ってことになってるし、日本の就労ビザも正式に取ったからだから、今回の来日に関しては一切、お咎め無しちゃんと彼女、今度は税関を通って入国してるし</p><p>前回は、密入国で密出国だったよね</p><p>今回は、ちゃんと入国してきても前回の時の罪で、捕まるんじゃないのか</p><p>あ、前回のニキータと今回のニキータは、別人ていうことになっているから公安警察には、そう伝えたってさ</p><p>別人</p><p>今度、レイちゃんと闘うニキータ・ゴルバチョフはこの前、来日した人とは別のお姉さんていうことだよっ</p><p>そんな理屈が通るのか</p><p>ほら、ラジエッタちゃんが初登場の時と、２度目以降と違う女優さんだったでしょあれと一緒だよだから、今あたしたちの目の前に居るのは、２代目ニキータってこと</p><p>寧、その例えはよく判らない</p><p>判らないのじゃあ４０話までの虎錠之介と４２話以降とか</p><p>もっと判らない</p><p>ほら、大場久美子さんのコメットさんに登場した時の東光太郎役は、篠田三郎さんじゃなくって、マッハバロンの主役だった人だったじゃんあれと一緒だよっ</p><p>とにかく今、あたしたちの眼の前に居る人は、今回、日本に来日してきたばかりだから公安警察は手出しできないよまだ何の罪も犯していないんだから</p><p>一般論としては、それでいいけれどでも、オレたちとニキータが仲良くしているところを公安警察に見られるのはヤバいんじゃないか</p><p>うちにはレイちゃんも、よく泊まりに来るんだし</p><p>大丈夫だよ公安さんも、イーディのことを知っているんだし</p><p>ああ、公安警察にはイーディは、ジッちゃんが恭子さんから買い取った護衛役だということになっている</p><p>昔馴染みのイーディに会いに来たってことで、オッケーだよ直接、レイちゃんや翔お姉さんと会話しているところを見られなければ問題ないって</p><p>黒い森はレイちゃん対恭子さんの闘いに関しては、全く関わっていない</p><p>これまでの３度の闘いも、全て、無関係だったアリバイがある</p><p>まあ、オレは１回目のグリーン山スタジオの闘いの時に現地にいたけれど</p><p>公安警察は、ただの高校生のオレのことなんかマークしていないし</p><p>公安が注目しているミナホ姉さんやマルゴさん、克子姉や渚といった大人たちは、あの時全員、都心のホテルの中華レストランに居たことが確認されている</p><p>２度目のレイちゃん対ニキータの初対戦、３度目の恭子さんとの再戦もオレたちは、イーディまで含めて、公安警察の監視下で別の場所に居た</p><p>黒い森は、どっちの勢力とも繋がりがあるけれど別にどっちの味方でもない、ニュートラルな立場なんだって示しておけばいいのさっ</p><p>そう言えば瑠璃子は</p><p>瑠璃子の送迎でレイちゃんたちとニキータがカチ合わせしたらマズい</p><p>もう、お迎えが来て学校へ行ったよっヨッちゃんに朝のご挨拶をしたがってたけれど、パンを作っている最中だからって諦めてた</p><p>パンを作っているときに性的なことをされたら困る</p><p>主に衛生面で</p><p>で、今日は誰が護衛役だった</p><p>うんとチーフは、瀧さんだったよ</p><p>寧は、ちょっと思い出してそう言った</p><p>ああ、ジッちゃんは京都に泊まっているんだ</p><p>レイちゃんは、京都に残ったのか</p><p>それなら、みすずの送迎の方に、翔姉ちゃんが付いているのかもしれない</p><p>判ったそれなら、問題はないよな</p><p>今日、これからニキータと鉢合わせしないように今の内に、連絡しておけばいいんだし</p><p>ダカラニキータは、今日、アタシたちの学校を観に行くのネ</p><p>はぁまったく</p><p>なるようにしかならないか</p><p>ああそうだ女子陸上部とかの朝練が終わった直後に、わたくしとの勝負をしたいって言ってたわあの子</p><p>ニキータが言う</p><p>陸上部のグラウンドの使用は、竹芝キャプテンの許可が要るものな</p><p>朝練の終わった後でしか、話はできないか</p><p>もう、そんなに時間的な余裕は無いぞ</p><p>イーディ、早く制服に着替えてこいあ、ちゃんとシャワー浴びるんだぞ</p><p>オレはバンに今日のパンを積み込むから</p><p>焼くのは、学校のパン工房だけど</p><p>とにかく、今作った分を運んで休ませておかないと</p><p>あ、お兄ちゃん手伝うよ</p><p>マナが、そう言ってくれる</p><p>克子姉、どこに居るの</p><p>オレが、天井のスピーカーに向かって叫ぶと</p><p>話は聞いていたわ着替えて終わったら、すぐに車の方へ行くわ</p><p>ああ、さっきまで寝起きでシャワーを浴びてそのまま、パンを作っていたものな</p><p>克子姉の年なら、外に出るには色々と準備が必要だ</p><p>克子お姉ちゃんとヨッちゃんの朝ご飯は、サンドイッチにしておいたからっガレージの方へ持ってっとくよっ</p><p>さすが寧用意が良い</p><p>オレも急いで、学生服に着替えに自分の部屋へ戻る</p><p>ドタバタと、着替えていると</p><p>携帯が鳴る</p><p>おはようございます、旦那様昨夜は失礼致しました</p><p>今朝のみすずは元気だった</p><p>おはよう、みすず京都は大変だったのか</p><p>みすずが、いつもの夜のおしっこ電話をお休みするくらいだから</p><p>はいとてもあ、詳細は、今日の午後にでもお話し致します長くなりますので</p><p>その方が助かるこっちも、今、大騒ぎなんだ</p><p>まあどうなさいました</p><p>詳細は後で話すよ長くなるからとにかく、これから急いで学校に行かないといけないんだ</p><p>かしこまりましたでは、すぐに放尿致しますねっ</p><p>おしっこはするのか</p><p>大丈夫ですわわたくしも美智も、すでにパンティを下ろして、下半身裸で待機しておりますから</p><p>そしてみすずの放尿音と、気持ち良さそうな声を聞く</p><p>あん、今朝も旦那様のおかげで気持ちの良いオシッコができましたわありがとうございますでは、美智に替わりますねっ</p><p>急いでくれとは思うがそれで、美智が全力で放尿して、身体の具合を悪くしてはいけないから、何も言わない</p><p>お早うございます、ご主人様</p><p>美智の声は、暗かった</p><p>おはよう、美智どうしたんだ何かあったのか</p><p>それは取り急ぎ、放尿してからお話し致します</p><p>だから急がなくていいから、オシッコはゆっくりしろ身体に悪いだろ</p><p>シャァァァァ</p><p>可愛い水の跳ねる音が聞こえてくる</p><p>美智の一息吐く声も</p><p>さっぱりしたか</p><p>はいさっぱり致しました</p><p>このオシッコ披露は、みすずの趣味で毎朝夕やっているわけで</p><p>美智は、みすずに付き合っているだけだ</p><p>ホントみすずが好き過ぎて、色々と大変だよな美智は</p><p>で何があった</p><p>わたくしの姉工藤遙花のことを覚えていらっしゃいますか</p><p>美智の姉</p><p>ああ、国立劇場の地下で、美智に負けた</p><p>あの後、しばらく入院しておりましたが夏前に退院し、夏休み中には全快致しました</p><p>美智にやられて骨折とかしたんだっけ</p><p>それで鈍っていた肉体を、ようやく鍛え直したと先日、わたくしに姉から連絡がありまして</p><p>美智と再戦したいとか言っているんじゃないだろうな</p><p>そういう話では、ございません</p><p>やっぱり、覚えていらっしゃらないようですね</p><p>何か美智の姉と話したっけ</p><p>姉はわたくしとの勝負に負けたら、一度だけ娼婦になるという約束を、ご主人様と交わしておりました</p><p>姉は完全に肉体が快癒した以上、約束を果たしたいと申しております</p><p>いや、でも美智</p><p>あのお姉さんは頭でっかちで、面倒な性格なんだよな</p><p>というかご主人様のもとへ伺うと申しておりました</p><p>この週末ですいつが都合がよろしいか、お尋ねするように言われました</p><p>この週末って</p><p>ただでさえ、ニキータが来て大変なことになっているっていうのに</p><p>とにかく今すぐは無理だから</p><p>はい、これから学校へ行かれることは判っております</p><p>そうじゃなくって今日は、午後も無理</p><p>では今夜ですか</p><p>ちょっとさミナホ姉さんが帰ってきてから、相談したいから明日にしてくれ、明日に詳細は、今夜までに決めておくから</p><p>とにかく、今は時間が無い</p><p>かしこまりました姉にはわたくしの方から、連絡しておきます</p><p>ヨッちゃん遅いよパン、全部積み込んだよっ</p><p>ガレージへ行くともう、みんな揃っていた</p><p>じゃあ、マナちゃんお留守番お願いね警備システムは、最大にしてあるから問題ないと思うけれど何かあったら、連絡して３０分ぐらいで、あたしは戻るから</p><p>はいお兄ちゃん、行ってらっしゃい</p><p>パパ、早く帰って来てね</p><p>うん、アニエス寂しいですの</p><p>オレは、いつものように家に残るマナたちを、１人１人抱き締める</p><p>良い子で留守番しててくれよマナお姉ちゃんの言うことを、ちゃんと聞くんだぞマナ、頼むぞ</p><p>オレは、バンに飛び乗る</p><p>この車は、パンの輸送のために夏以降に買った車だ</p><p>ルノー・トラフィックだっけ</p><p>白い車体に、黒森製パン研究所の文字が書かれている</p><p>じゃ、行こう</p><p>運転席に、克子姉助手席にオレ真ん中に寧</p><p>後ろの荷室に、イーディとニキータが乗っている</p><p>今日は、パンの数の少ない土曜日で良かった</p><p>いつもなら、もっと積むからニキータは乗れなかったろう</p><p>克子姉が、エンジンを掛けながら遠隔操作で、ガレージのシャッターを開いていく</p><p>行ってらっしゃーい</p><p>真緒ちゃんとアニエスが、オレたちに手を振ってくれた</p><p>いつものように、学校の裏口からバンを敷地内へ入れる</p><p>そのまま学生食堂の脇に新設された、オレのパン工房へ</p><p>よっしゃ、運び込むよっ</p><p>オレ、寧、イーディー、ニキータの４人で</p><p>バケツリレーの要領で、パンの入ったパッドを、工房の奥の涼しい部屋に入れていく</p><p>克子姉こっちはオーケイだよ</p><p>じゃあ、あたしはマナちゃんたちだけにしておけないから、一旦、戻るわ１０時過ぎには、ミナホお嬢様が京都からお戻りになるから</p><p>まだ、パンを焼くのはオレ一人では任せられていない</p><p>手順の確認や、味のチェックのために克子姉が毎回、来てくれている</p><p>判ったじゃあ、後で</p><p>克子姉のバンが、お屋敷へ戻って行く</p><p>オレたちも、急ごう</p><p>もう８時過ぎだ後片付けや、着替えがあるから、朝練も終わっている頃だろう</p><p>オレたちは、慌てて女子陸上部のグラウンドへ行く</p><p>えあれって</p><p>あの人そうだよね</p><p>すでに、校内にはかなりの生徒たちが登校して来ている</p><p>みんなニキータに気付く</p><p>当たり前だニキータは制服を着ていない</p><p>胸に体験入学中のネームプレートは付けているけれどいつもの純白のツナギみたいな服、ジャンプスーツって言うんだっけそれに、ロングブーツだ</p><p>スーツの胸元は、開けているから綺麗なおっぱいが零れそうになっているし</p><p>ホント目立つよな、ニキータ</p><p>オレが、そう呟いたら</p><p>当たり前じゃん金髪碧眼のロシアっ娘なんだからっ</p><p>寧に怒られた</p><p>そうだった、そっちの方が遥かにインパクトがある</p><p>おい、パン屋その子、もしかして</p><p>上級生らしい男子生徒が、オレに声を掛ける</p><p>この夏休み開けから、学食でパンを売っているからオレの名前は知らなくても、パン屋と認識されているらしい</p><p>そうだよっニキータ・ゴルバチョフちゃんだよっ</p><p>オレの代わりに寧が叫ぶ</p><p>えっ、寧様のお友達なんですかっ</p><p>この声は女生徒だ</p><p>屋上の金髪の不良少女から更生して黒髪の寧には、下級生の女の子のファンも増えているらしい</p><p>イーディのお友達だよっ</p><p>寧は叫んだ</p><p>え、でもWIKIには、ニキータ・ゴルバチョフは、ロシア人だって</p><p>眼鏡を掛けた男子生徒が叫ぶ</p><p>何か、そんなページがあるのかよネット上には</p><p>ニキータちゃんは、ロシア系アメリカ人なのっだから、ニューオリンズ出身のイーディと顔なじみでもおかしくないでしょ</p><p>なるほど、じゃねぇ</p><p>その理屈なら、アメリカ人は全部、顔なじみになっちまうだろッ</p><p>WIKIの方は、訂正しといてっ</p><p>眼鏡の生徒は、なぜか寧に敬礼して答える</p><p>ああイーディさんのお友達なのね</p><p>それで、体験入学なんだ</p><p>もしかして、ニキータちゃんもうちの学校へ編入してくるってことか</p><p>それは体験入学してみてから、彼女が決めるだろ</p><p>うちの高校も、国際的になってきたなあ</p><p>いやいや、去年までだってマルゴ先輩が居たろ</p><p>っていうかうちの高校に来る外国の人は、みんな武闘派だな</p><p>何だ、おい</p><p>みんな何となく、納得しちゃっている</p><p>オッ見えてきたネ</p><p>そして、木立ちの向こうに</p><p>広大な女子陸上部のグラウンドが見えてくる</p><p>あらららん</p><p>寧が、スットンキョな声を上げた</p><p>グラウンドの正面に女子陸上部の竹柴キャプテンが、仁王立ちで立っていた</p><p>校章と女子陸上部の名前の入ったジャージ姿で</p><p>陸上部員でも無いくせに、女子陸上部員に陸上競技で勝負しようとしている愚か者は、あんたかい</p><p>オレたちを、キッと睨んで竹芝キャプテンは、そう言った</p><p>あらそこのお嬢さんが、わたくしに勝負してくれと懇願してきたのよ</p><p>挑発的に、ニキータは言う</p><p>メグはトレーニングウェア姿で、念入りにウォーミング・アップをしている</p><p>あれ何でメグ</p><p>グラウンドの中で無く外の土の上で、アップしているんだ</p><p>わたくしはどうせ、自分が勝つと判っているような勝負は、あんまりしたくないのよだって、みっともないでしょ自分の力をひけらかすみたいで</p><p>ニキータの言葉にいつの間にか集まって来た観衆たちが、おおっと、どよめく</p><p>ほ、本物だ</p><p>テレビで観た通りっ</p><p>本当にニキータ・ゴルバチョフだ</p><p>ああ、レイちゃんともこういう、傲慢丸出しなやり取りをしていたっけ</p><p>あのニキータが、来ているという噂を聞きつけ生徒たちが、どんどん集まって来る</p><p>アタシの友達ネニキータ・ゴルバチョフ本物ナノネ</p><p>イーディの声に、また歓声が上がる</p><p>ええっと、今日一日、うちの学校に体験入学するからっ理事長先生の許可は、もらってるよっ</p><p>寧も、笑顔でそう言った</p><p>だから恵美ちゃんと勝負させたいんだけどっいいよねっ、竹柴さんっ</p><p>寧の言葉に、竹柴キャプテンは</p><p>体験入学してるのなら、うちの学校の生徒も同然なんだろうけれど残念ながら、あたしは陸上部員以外を神聖なるグラウンドに入れる気はなくてね</p><p>どうしても勝負したいっていうのならこのグラウンドの外を走りな</p><p>グラウンドの外</p><p>いや、確かに走れないことはないけれど</p><p>デコボコの段になっている所や、土のところもあるし</p><p>こんなのメチャクチャ、走りづらいぞ</p><p>ていうかあたしは、山峰が私怨を陸上に持って来たのが許せなくてね</p><p>竹柴さん</p><p>陸上は、武道だよっただ一人孤独になって己の記録と闘う、ストイックな競技だ誰かと競い合うためにあるもんじゃない</p><p>ニキータは、ニッと笑う</p><p>同感だわわたくしも、そう思うわよでも、舐めた口を叩かれた以上は、きちんとお仕置きしてあげないとね</p><p>メグがスッと顔を上げる</p><p>すみません、キャプテン全て、キャプテンのおっしゃることは正しいと思います思いますけれどあたし、一人の女として、この勝負は負けられないんです</p><p>ですからグラウンドの外を走りますそういう勝負で構いませんね</p><p>キッと、ニキータを睨む</p><p>わたくしは、何でもいいわよ道がどんなでも平気だしで、どれくらい走れば良いの</p><p>竹柴キャプテンが答える</p><p>もうすぐ始業だからねそうだな、グラウンド外を３周ってのでどう</p><p>正式なトラックじゃないから正確な距離は、判らない</p><p>でも、まあ１キロぐらいはあるんじゃないか</p><p>それっぽっちでいいの</p><p>ニキータは、クククと笑った</p><p>一応、あたしが見届け人をやらして貰うよ</p><p>竹柴キャプテンがグラウンドの中から出て来る</p><p>スタートは、ここのベンチの前にしようそんで、全力疾走で３周それでいいね</p><p>問題ありませんわ</p><p>ニキータが答えた</p><p>あたしもいいです</p><p>あたしも走るネ</p><p>面白そうネダカラ、アタシも走るノネ</p><p>昨夜のネット放送はまさか、同じ番組でムラカミ氏とやま寛氏が見れるとは思いませんでした</p><p>グッスマの社屋にビビるムラカミ氏ってどれだけオタク文化を知らないんだというか、本当は興味無いくせにオタク文化の理解者みたいな顔をしているんだなぁ</p><p>カイヨードーと付き合いがあるだけで、ガレージキットの世界を理解している気になっていたからグッスマの勢力を知らなかったわけで</p><p>あの人は、全てそうですけれど</p><p>だから、平気で偽プリキュアの製作ができるわけで</p><p>611．あんたこいつの何なのさ</p><p>それじゃあ始めるよ</p><p>スタート位置に立った、メグ、ニキータ、イーディを見て竹柴キャプテンが言う</p><p>すでにグラウンドの周囲には、たくさんの生徒たちと</p><p>心配そうに経過を見守る、女子陸上部員たちが居る</p><p>オレと寧も勝負の行方を見つめている</p><p>ニキータは勝負して、自分に勝った相手には最大限の敬意を払う少女だ</p><p>今回の競走は、グラウンドの周囲のデコボコの道を３周する持久走</p><p>短距離走なら、瞬発力のあるニキータが圧倒しそうだが</p><p>中距離なら、普段から練習しているメグにも勝機があるかもしれない</p><p>位置に付いて</p><p>短パン、ランニング、陸上用スパイクの女子陸上部の正装３点セットでキメたメグだけが、クラウチングスタートの体勢となる</p><p>制服姿に革靴のイーディは、ポケっと突っ立ったまま</p><p>純白のジャンプスーツに重そうなロングブーツのニキータは、ニコニコ笑顔で一般学生たちに手を振っている</p><p>用意</p><p>メグの可愛いお尻が、クッと持ち上がる</p><p>褐色と白い肌のアメリカ人２人は、全く緊張感の無いままだ</p><p>竹柴キャプテンが、首から掛けていたホイッスルを加える</p><p>鋭く、笛の音がスタートを示す</p><p>飛び出したのはイーディだった</p><p>何だ、お前</p><p>サバンナのチーターか</p><p>もの凄い勢いのロケットスタートでダッシュしていく</p><p>ズババババババババーッ</p><p>ああ、もう最初のコーナーをターンした</p><p>大きく隆起のあるデコボコの土の上を、飛ぶように駆けて行く</p><p>２位はメグだった</p><p>メグは、ハチャメチャなスピードのイーディに引きずられないように自分のペースを守って走っている</p><p>ハッ、ハッ、ハッとリズミカルな吐息で</p><p>両手を大きく振って、大きな歩幅で走っている</p><p>そのすぐ背後をニキータが追い掛けているが</p><p>ニキータは、両手を頭の後ろに組んでニコニコ顔で</p><p>まるで、散歩でもしているような雰囲気だ</p><p>なのに、足だけが高速で地面を蹴ってメグにぴったり、くっついている</p><p>あの野郎ナメやがって</p><p>ニキータを見て、竹芝キャプテンが叫ぶ</p><p>この野郎、真面目に走りやがれっ勝負してんだろっ、こらぁぁっ</p><p>ニキータは、笑顔で竹芝キャプテンに手を振りつつ</p><p>あーら、わたくしは真面目に走っているわよ</p><p>それでいてメグの背後１メートルの位置から外れない</p><p>ていうか勝てばいいんでしょっ</p><p>ニキータは、オレたちに向かってルンルンと手を振っている</p><p>Lap２ネ</p><p>その間に早くもイーディが、グラウンドを一周して来た</p><p>何だこいつ</p><p>全然スピードが落ちない</p><p>スタート時の勢いのまま２周目に突入する</p><p>おおお、何だアリャア</p><p>競馬馬みたいな迫力だぜ</p><p>つーか、イノシシみたいだぞ</p><p>通常の３倍のスピードかよ</p><p>精神コマンド、加速✕２、覚醒、集中、気合い✕３ぐらいじゃないか</p><p>黒い稲妻《ブラック・ライトニング》か</p><p>イーディさん凄い</p><p>観衆たちは、もう爆走するイーディしか見ていない</p><p>あ、今、メグとニキータを周回遅れにした</p><p>レースに行方を見ているオレに寧が囁く</p><p>右の人だかりの真ん中辺り目立つ子がいるでしょ</p><p>ああ、確かに制服姿の綺麗な女の子がいる</p><p>ショートカットに、頭にカチューシャをしている</p><p>周りの女の子たちと、１人だけ際立って美人だ</p><p>上級生かな</p><p>あれが２年生の星崎可奈さんだよっ</p><p>星崎さんて</p><p>今日中にあの子の子宮に、ヨッちゃんの精液を流し込むからね</p><p>あ、一応処女のはずだよ後で、もう一度確かめておくけれど</p><p>いやメグが頑張っている時に、オレの浮気の計画とか</p><p>うんヨッちゃんより一つ年上なのに、子供っぽい感じのところが、かえってエッチだよねあ、今年の身体測定の資料によるとああ見えて、結構プロポーションが良いんだよ足も長いし足首も細いヨッちゃん知ってる足首の細い子は、アソコの締まりが良いって話だよっ</p><p>寧の言葉にオレは、つい星崎さんを眺めてしまう</p><p>星崎さんは、他の女生徒と同じ様にスカートを少し短くし、身に付けている</p><p>膝小僧のすぐ上のつるつるとした太ももが白い</p><p>ちなみに星崎さん、今、同じ学年の男子と付き合っているから交際１ヶ月まだラブラブな時期だよね</p><p>え、寧星崎さん、恋人がいるのか</p><p>その彼氏を押しのけて、ヨッちゃんが星﨑さんの初めてを食べちゃうんだよっくくく、楽しみだね</p><p>グラウンドの反対側辺りでメグの悲鳴が聞こえた</p><p>ああ、不整地のランニングで草に足を取られて、滑ったらしい</p><p>ほいっとさ</p><p>そのまま、転びそうになるメグをすぐ後ろに付けていた、ニキータが支える</p><p>メグの腰を両手で、ポンと推すようにして</p><p>バランスを崩したメグは、ニキータのサポートでツッ転ぶこともなく、そのまま走り続けることができた</p><p>あのロシア野郎っ</p><p>竹芝キャプテンが、苦々しい顔で遠方のメグたちを見ている</p><p>そういう理由で、山峰の真後ろに付いているのかい</p><p>あ、またメグがデコボコ道に、足を取られた</p><p>はいよんっ</p><p>それを後ろに付いていたニキータが絶妙なタイミングで、ポンと押し上げる</p><p>だからメグは転ばずに走り続ける</p><p>Lap３ネ</p><p>その頃、イーディは最終ラップに突入していた</p><p>相変わらず、スピードは落ちないままの大爆走を続けている</p><p>そういや、あの色黒の方の外人革靴じゃねぇか</p><p>１人の男子学生が、イーディの異常性に気付く</p><p>あんな靴で何で、あんなゴツゴツした所を猛スピードで走れるんだ</p><p>竹柴キャプテンが、その男をキッと睨み</p><p>走り慣れてるからだろあんな靴で、山道とかをさ</p><p>そういやお屋敷の周りをよく走り回っているよなあ</p><p>裏の方は、表の道からお屋敷まで小高い上り坂になっているし</p><p>デコボコ道の散策路もある</p><p>それより、問題なのはあっちの白い方だよあいつなんて、あんな重そうなブーツを履いて走ってるんだよそれで軽装の山峰にぴったり、くっついている余裕たっぷりでさ</p><p>確かにニキータの方が、さらに異常だ</p><p>顔は笑ったままだし手は相変わらず、ブラブラ遊んでいるオレたちや周囲の観衆に手を振ったり、転びそうなメグを助けている下半身だけの力で、両手両脚を大きく振って走っているメグに追いついている</p><p>はい、ゴールなのネッ</p><p>メグとニキータが、まだ２周目に突入したばかりだというのに</p><p>イーディは、ゴールラインを越えオレに飛びついて来る</p><p>おい、よせってこんなところで、じゃれつくなよっ</p><p>いいじゃんか、好きにさせてあげなよヨッちゃん</p><p>だけどさん</p><p>オレの背中に抱きつき、頬擦りしてくるイーディにオレは違和感を感じる</p><p>イーディお前、全然、汗かいてないな</p><p>イーディは、キョトンとして</p><p>当たり前ネアタシ、汗をかくような運動してないネ</p><p>これには、竹柴キャプテンもギョッとなる</p><p>あんた、今この広いグラウンドの外周を、全力疾走で３周してたろがっ</p><p>周りにも響くような大きな声でイーディにツッコんだ</p><p>ゼンリョクシッソーって何ネ</p><p>だから、イーディ今、全力で思いっきり、力一杯走って来たろ３周</p><p>オレが噛み砕いて説明すると</p><p>ノンノン全然、思い切り走って無いネ</p><p>まだ朝だからねここで、力一杯走ったら、授業中に眠くなるネお昼までにお腹が空くネだからハラ８ブンメで走ったヨ</p><p>あれで８割</p><p>それと汗臭くなると、Darlingに嫌われるノネダカーラ、汗かかないように身体をコントロールして走りマシタ</p><p>お前そんなことできるのか</p><p>当たり前ネ</p><p>あこいつは、暗殺教団の暗殺術を極めた女だった</p><p>長期間に渡って、暗殺対象をマークするような場合は脱水症状にならないように、汗をコントロールする技術とか、マスターしているんだ</p><p>おっメグミたちも戻ってくるネ</p><p>ああ、メグたちも最後の３周目を終えてこちらに向かって来る</p><p>うわんっ</p><p>あれさっと</p><p>はれるやっ</p><p>メグは、すっかり疲労困憊して走るスピードも落ちている</p><p>デコボコ道や、草に何度も足を取られている</p><p>そうして、メグが転びそうになる度にニキータがメグを掬い上げている</p><p>ほらっ、山峰スパートだよっ</p><p>最後の３０メートルぐらいはグラウンドの正面だから、きちんと舗装されている道だ</p><p>ここなら、転ぶことはない</p><p>メグが、一気に気合いを入れて加速するが</p><p>Good-bye、メグミ</p><p>ニキータが残り１０メートルで、メグを抜き去る</p><p>両手を大きくオレたちに振りながらサザッとゴールする</p><p>５秒以上遅れてメグが、ゴール地点を通過する</p><p>そのまま地面に転がった</p><p>メグは全身汗まみれだった</p><p>全身で息をして今は、喋ることもできない</p><p>心臓がドクドクと鼓動を鳴らしているのだろう</p><p>全身を熱い血液が駆け巡るダバダバと汗が零れる</p><p>残念そうに、竹芝センパイはメグを見下ろした</p><p>一方、イーディとニキータは</p><p>あちょーっ</p><p>といやぁっ</p><p>同じ距離を走ったというのに全く疲労を見せずに</p><p>二人して、観衆たちに対してカンフー・ショーを見せている</p><p>イーディのハイキックを、バク転して避けるニキータ</p><p>全く、息は上がっていない</p><p>今度はニキータの方が、イーディに連続してパンチを繰り出す</p><p>イーディは、その全てを躱してニキータに跳び蹴りを</p><p>あまりの鮮やかな２人の殺陣ショーに、観衆から歓声と拍手が起きる</p><p>帽子を置いておいたら、おひねりが飛んで来そうだ</p><p>もう止めなっ</p><p>竹芝キャプテンが、鋭い声で２人を制する</p><p>ニキータは、ニコッと笑った</p><p>ああ、そうだったわねメグミと勝負していたのよね全然、勝負にならないんで、すっかり忘れてしまっていたわ</p><p>いつもの高飛車な態度でニキータは言った</p><p>ほらほら、メグちゃん大丈夫</p><p>寧がバッグから、スポーツドリンクを取り出して、メグに飲ませる</p><p>こういうのを用意してきたってことは</p><p>寧は、メグがニキータに完敗することを予測していたのか</p><p>そんなことよりちゃんと説明してもらおうか</p><p>竹芝キャプテンが、ニキータを睨む</p><p>確かにあんたの方が、山峰より鍛えているし、力があるそれは認めるよなのにどうしてこんな、山峰を貶めるような真似をするんだい</p><p>ニキータは、ククっと笑って</p><p>何か勘違いしているんじゃないのわたくし、そんなに嫌な女じゃなくてよ</p><p>竹芝キャプテンは</p><p>あんた、本気を出して走ったらそっちの色黒娘と同じぐらいのタイムが出せるんだろ</p><p>イーディが、めぐとニキータと一緒に走ったのは</p><p>ニキータの本当のスピードを示すためか</p><p>何言ってるのよイーディが、全力で走っていないことは明らかでしょそれに、わたくしが思いっきり走ったら、イーディより速いわよ持久走ならね</p><p>だったら、何で真面目に、山峰と勝負してやらないんだよっ日本女子なら、相手が自分よりどんなに力が劣っていたとしても、常に全力で勝負する獅子、欺かずそういう、大和魂があんたらには無いのかいっ</p><p>竹芝キャプテン</p><p>２人ともアメリカ人です</p><p>だからさ根本的なところから、あんたは判って無いのよね</p><p>ハッと、ニキータは鼻で笑った</p><p>竹柴キャプテンの鼻息は荒いが本物の犯罪組織の人間であるニキータには通じない</p><p>わたくしはメグミと勝負したんだよだったらさ、メグミよりもコンマ一秒でも早くゴールしたら、わたくしの勝ちだろ別に、タイムに拘る必要なんか、一つもありゃしないのさ</p><p>というより今のレースの前に、あんた自身が言ってたことだけど陸上競技は、本来、自分自身との闘いだってのそれはつまり隣のコースに誰が走ってようと、自分の自己ベストの更新だけを目指して頑張るってことだろ</p><p>でも、今のは陸上競技じゃないあんたが、あたしとメグミの競走は、陸上競技とは認められないって言ってこの綺麗に整地されたグラウンドの外を走らせたんじゃないか</p><p>竹芝キャプテンはウッと、黙り込む</p><p>でこのグラウンドの外周は、何メートルあるんだい正確な数値を、あんたは知っているのかい</p><p>いいや</p><p>じゃあ、こんなところタイムを競ったりする意味は無いでしょ馬鹿馬鹿しい</p><p>ニキータは、クククと笑い声を上げる</p><p>ただメグミに勝てばいいだけなら一番効率的な方法を取るべきだろあたしは、イーディみたいに、エネルギーの有り余っている人間じゃないからね</p><p>だから山峰の後ろをヘロヘロ追い掛けて、ラストスパートで追い抜くことにしたのかい</p><p>あんた目玉付いているのそれは何ガラス玉</p><p>ニキータが、竹柴キャプテンを挑発するが</p><p>竹柴キャプテンはスッとニキータに頭を下げ</p><p>いやあたしが悪かったよ申し訳ない</p><p>山峰を助けるために、後ろに付いてくれたんだね</p><p>あんたのせいなのよメグミは競技トラックの練習しかしたことが無い子なんでしょ整地された平たいグラウンドしか走ったことの無い子に、こんな危険なことをさせて</p><p>ニキータが怒っている</p><p>わたくしは不整地のクロスカントリーの練習もしてきているわそれも、何十キロっていう装備品を抱えてねあんたたちの陸上競技とは、別の闘いのための鍛錬をしてきているのよだからメグミがケガしないように気を付けながら、走ることだってできるのよっ</p><p>ニキータはミス・コーデリアの配下だ</p><p>山岳地とかで銃や弾薬や食料や水を背負って、野戦行動する訓練だって、積んできている</p><p>あんたが陸上競技というものに対して、どれだけ神聖な気持ちがあるのか、わたくしには判らないけれどメグミがケガするような勝負をやらせようっていうのは、間違っているんじゃないの</p><p>いやあんたの言う通りだ済まなかったこの通りだ</p><p>竹柴キャプテンは、ニキータとメグに、それぞれ頭を下げる</p><p>あたしはここまで深刻なレースになるとは、思わなかったんだ</p><p>どうせ、あたしの格好がチャラチャラしているからメグミが勝つに決まっているって、思ってたんでしょ</p><p>面目ない</p><p>そうか竹柴キャプテンは</p><p>メグのスピードに、ニキータが追いつけないだろうと思っていたんだ</p><p>だから、メグが慌てて足を滑らせたり疲労困憊するとは、考えていなかった</p><p>それが実際は</p><p>メグのペースに、ニキータはぴったり付いて来たから</p><p>メグは、ニキータを振り切ろうとペースを上げるしかなかったんだ</p><p>そして、ペースを上げても、ニキータは同じ感覚で付いてくるから</p><p>苦しくなっても、ペースを落とせない</p><p>だから、想像以上に疲労が蓄積してレースの後半は、足にきていたんだ</p><p>あたしの配慮が欠けていた悪かった、山峰</p><p>自分に頭を下げる竹柴キャプテンを見上げてメグは</p><p>はぁ、はぁ、はぁ悪いのは負けたあたしですはぁ、はぁキャプテンのせいではありません</p><p>メグの呼吸は、まだ元通りにはなっていなかった</p><p>とにかくありがとうニキータのお陰で、メグがケガをしないで済んだよ</p><p>オレもニキータに頭を下げる</p><p>まっ、しょうがないわよっ</p><p>ニキータは、サバサバとした笑顔でオレに言った</p><p>メグミは、ヨシダの一番大切な女の子なんでしょヨシダの見ている前で、ケガをしたりしたらヨシダが悲しむものねっ</p><p>周囲の人たちに聞こえるような大きな声でそう言った</p><p>マッタクなのネ</p><p>イーディも、ニヒヒと笑う</p><p>あのさ今朝の山峰は、あたしにガーピー喚いて、何を言っているかよく判らなかったからきちんと把握していないんだけど</p><p>竹柴キャプテンが、オレを睨む</p><p>この外国人娘たちは、お前の何なんだ</p><p>一気に周りの観衆たちの視線が、オレに集まる</p><p>山峰の話だと、どうもこの子らが、あんたにチョッカイを掛けてきて、それで山峰が、頭に来てたってひとなんだとしか、理解できないんだけどね</p><p>それはその</p><p>なぬニキータさんが、あいつにチョッカイ</p><p>そんな、馬鹿な</p><p>だってあの子たちって、例の婚約している子たちでしょ</p><p>そうそうパン屋の子だろ</p><p>１年の吉田と山峰だよな</p><p>いやあの１年が、あの可愛い子と婚約しているってのが、まず信じられないんだけど</p><p>もう一緒に住んでるんでしょ家に遊びに行った子がいるって聞いたわ</p><p>つーか、同じベッドで寝ているんだろ</p><p>そうそう、婚約しているとセックスやり放題だって</p><p>アッタマ来るよな、だからオレ、あいつのパンは買わないんだよ</p><p>オレも買わねえあいつだけは許さない</p><p>うんちょっとハレンチだよねえ</p><p>パンの売り上げが上がらないのはそんな理由もあったのか</p><p>いや、オレはパン買ってるぜあのパン食うと、御利益で彼女ができるっていうから</p><p>お前本気にしているのか</p><p>だってあいつに、あの子だぞしかも、毎日セックスやりまくり</p><p>毎日は、していませんっケホケホッ</p><p>メグまだ、呼吸が万全じゃないんだから</p><p>でも、ほらしてることはしてるんだよっ</p><p>オレあいつのパン買うの止めるわ</p><p>うん何か、納得がいかなくなってきた</p><p>勝手なこと言ってるんじゃないよっ</p><p>そんなヤジウマたちを竹芝キャプテンは、一喝する</p><p>こいつと山峰は、本気で好き合って親も学校も説得して、人生を決めたんだパン屋だって、将来山峰と生きていくために、今から手に職を付けておきたいって思いからなんだろ</p><p>オレはとりあえず、竹柴キャプテンに答える</p><p>だったら、この外人たちは、お前の何なんだよあたしに、納得できるように説明してごらんよ</p><p>それはね竹柴さん</p><p>寧が、オレたちの間に入ろうとしてくれるが</p><p>あんたも、こいつの何なんだよいつの間にか、山峰とこいつの近くをウロチョロしてるけれどパン屋の手伝いもやってるんだって</p><p>ああ、竹柴さんはメグを中心にして、オレたちを見ているから</p><p>寧とオレたちの関係が、理解できないのか</p><p>手伝いって、あたしは売り子だけだよっ</p><p>知ってまーす、寧ちゃーん</p><p>オレ、寧ちゃんだからそいつのパン買っているんだぜ</p><p>つーか、マジそいつ、奈島さんの何なのさ</p><p>みんな、ずっと不思議に思っていたんだな</p><p>奈島さんは、その子のせいで金髪止めちゃったって聞いたわよ</p><p>えっ、でも今の黒髪の方が素敵です</p><p>あたしも今の方が好ききゃっ、言っちゃった</p><p>あたしも金髪の頃から奈島先輩のファンでした</p><p>つーか、寧ちゃん、可愛い可愛いよ</p><p>寧ちゃッネネッネネアアーッネネアーッ</p><p>ああファンが多いなあ</p><p>こりゃ、金髪時代も隠れファンが多かったんだな</p><p>それが黒髪化して具現化してきた</p><p>あんたの場合は山峰とも親しそうだから、変な心配はしていないけれどでも、あんた、昔から悪い噂の多い子だったからねえあんたが、この子らの近くに居るのはちょっと心配なんだよ</p><p>竹芝センパイは、そう言う</p><p>どう説明したら、良いものか</p><p>あたしはさっヨッちゃんとメグちゃんのお姉ちゃんになりたいって、思っているだけだよっ姉として、好きなのっ</p><p>寧が笑顔で、そう言う</p><p>姉として</p><p>怪訝な眼で、寧を見る竹柴キャプテン</p><p>そうだよっ、姉として</p><p>寧の笑顔は清々しい</p><p>おおっ、てことは寧ちゃんが、オレの彼女になってくれるっていう可能性も微粒子レベルでは</p><p>それは無いっ鏡見てから発言してねっ</p><p>寧の言葉に、ヤジウマから笑いが起こる</p><p>そんなこと言わずにさぁ</p><p>無い無いなーいガンジス川の全ての砂と同じ数のガンジス川の全ての砂の数分の１ほどの可能性も無いよんっ</p><p>あべしっ</p><p>そうそこまで姉だって言うんなら、それ以上聞かないけれど</p><p>いや竹柴さん</p><p>このとっても愉快な姉は、弟とセックスするのが大好きなんですけれど</p><p>でそっちの外国人コンビは、何なんだい山峰が、あたしに泣いて怒るんだから何か問題はあるんだろうと思うけれど</p><p>ニキータがニコッと笑って</p><p>まあ、皆さんすでにお判りだと思いますけれどわたくしは、まずイーディの親しいお友達ですわ</p><p>２人とも外国人だ</p><p>まず、このことにはみんなうんと納得する</p><p>そしてそちらに居るヨシダも、わたくしの大切なお友達です</p><p>ニキータは、オレにニコッと微笑む</p><p>ホントにお友達なんだね</p><p>はいお友達ですわたくし、こういうことで嘘はつかないですわよ</p><p>セックス・フレンドも友達の内なんだけど</p><p>まあ判ったよそしたら、そこの色黒っ子あんたはどうなんだい</p><p>イーディは竹柴キャプテンに問われて</p><p>アタシ</p><p>そう、アンタだよ５月にこの学校に顔を出した癖に、９月になってようやく編入してきたあの時は、こいつの家にホームステイしているとか言ってたけれど今は、こいつと山峰は一緒の家に住んでいるんだから、あんたは違うところに住んでいるんだろ</p><p>イーディー、頼むぞ</p><p>こんなたくさんの人たちの前で変なことは言うなよ</p><p>アタシはね、Darlingが大好きっ愛しているノネ</p><p>ニコッと、無邪気な笑顔でそう言った</p><p>そして、Darlingもアタシのこと大好きって言ってクレルノネ</p><p>90年代にハーレムアニメのブームがあったのですが</p><p>基本的に主人公は、女の子に好かれるだけで人畜無害</p><p>自らは、何のアクションもしなくなっていくという傾向にありました</p><p>まあ、女の子同士の嫉妬や共闘、駆け引きの方が、観ていて楽しいですし</p><p>この作品の本編が終わった時に、ヤバイと思ったのは</p><p>このままでは、吉田くんの人生は、全て家族に囚われて、奪われてしまうかもしれないということでした</p><p>それはやっぱり、良いことでは無いと思うのです</p><p>だから、この番外編の中ではもう一度、全てのキャラクターに、自身のアイデンティティを問い詰めて貰おうと思っています</p><p>吉田くんと各キャラの関係や、立ち位置をもう一度揺さぶって</p><p>簡単に壊れるモノなら、一旦壊してもっと強固な関係に変えていかないと</p><p>ニキータは完全に、メグを揺さぶることを役目としています</p><p>同様に、みすずの揺さぶりのために鷹倉家令嬢が登場します</p><p>雪乃とのストーリーも、まだ終わっていません</p><p>どうぞご期待下さい</p><p>612．ラブナノネ</p><p>全周囲の観衆たちから、えーっという声が挙がる</p><p>ちょっとちょっとどういうこと</p><p>あの1年の子そっちの陸上部の子と婚約しているのよね</p><p>これって不倫</p><p>ていうか二股</p><p>そういや、あのアメリカの子パン屋なにいつも、ベタベタくっついているもんな</p><p>許すまじ</p><p>あの1年生爆発しろっ</p><p>ヤバいヤバいこいつはヤバいぞ</p><p>オレに向かって、険悪な空気と視線が</p><p>おい、どういうことなんだお前</p><p>竹芝キャプテンが、ジロッとオレを見る</p><p>アタシ、アメリカでグランマを亡くして、テンガイコドクなのネ</p><p>ニコッと微笑んでイーディが答えた</p><p>テンガイコドクで合ってるカ</p><p>チラッとオレに振り返る</p><p>合ってるよ親族が全部死んじゃったんだから、天涯孤独イーディは、そうなんだよな</p><p>そうですなのネッ</p><p>イーディは、えっへんと胸を張る</p><p>アタシ、とっても寂しかったのネ独りぼっちで、この先、どうしようって思ってたのネそしたら、Darlingがアタシを自分のFamilyに入れてくれたのネアタシ、とっても嬉シイヨ今は、新しい家族と、毎日とっても楽しいのネ</p><p>イーディの言葉に竹芝キャプテンは</p><p>あんた山峰だけでなく、この外人娘とも結婚の約束をしていたのかい</p><p>ちょっと、待って</p><p>えっとそういう話じゃなくって</p><p>ノンノンノーン違うのねアタシは、DarlingとはケコーンはしないのネDarlingは、メグミとケコーンするそれは、アタシ、よく判っているのネ</p><p>トイウカ、メグミもアタシの大切なfamilyねアタシ、大好きだヨメグミのコト多分、メグミがアタシのことを好きよりも、アタシの方がメグミのことが大好きネリスペクトしてるヨメグミは、とっても素晴らしい人なのネ</p><p>イーディが、メグを見る</p><p>メグミは、とってもお料理が上手ネお掃除も、お洗濯も上手ネいわゆる、一つのカテイテキな女の子ネアタシは、メグミには敵わないヨアタシ、カテイテキでないからとっちかとイウと、戦闘的ネダカラ、メグミがDarlingのオヨメサンになるのは当然ネアタシ、それくらいのことは判っているヨ</p><p>ニコニコと、温かい眼でメグに語る</p><p>でも、familyネアタシたちはメグミが、カテイテキな女なら戦闘的なアタシが、外からfamilyを脅かす敵を撃退するネこの腕と足はそのための武器なのネ</p><p>イーディが、クルッと回転してニキータに回し蹴りを放つッ</p><p>そのキックを、ニキータは笑顔で受け止めるッ</p><p>パシッ</p><p>まったく軸のぶれない破壊力を秘めた蹴りだということは、誰の眼にも明らかだ</p><p>ええっとあたしには、今一つ、この子の言うことが判らないんだけど</p><p>竹芝キャプテンは、困惑している</p><p>それはねちょっと、メンドイ話なんだけどさっ</p><p>寧が口を開く</p><p>あたしね今度、家庭の事情である人の養女になることになってんのつーかもういいやっ、せっかくだからブッちゃけちゃうけどさあたし、帰国子女なんだけどねアメリカに家族で赴任していた時に、向こうで犯罪に遭って、両親を暴漢に殺されているのねっ</p><p>寧が、ここで弟のケイさんの話をしないのは</p><p>オレが、ケイさんの身代わりだからだ</p><p>だから夏休み前まで、あたしが荒れてたのはそれが原因なのっあたしも、天涯孤独だったんだよっそれが、今度養女として引き取って貰うことになって</p><p>突然の寧の重い話に周りの生徒たちは黙り込む</p><p>黒森さんていう家なんだけど、知っている人いるかなっうちの高校の理事長をやってる人なんだけど</p><p>黒森家が、この高校を支配していることはこれまで完全に隠されてきた</p><p>学校案内には、まだミナホ姉さんの実父の名前が掲載されているままだ</p><p>新理事長・黒森御名穂の名前が公に告知されるのは来年度の学校資料からになる</p><p>克子姉が理事長だった時期は、完全に黒歴史として葬り去られた</p><p>でねっイーディも、その黒森さんの家に引き取られることになりましたっ</p><p>寧がイーディに抱きつく</p><p>ってことは、つまり</p><p>ポカンとした顔の竹柴キャプテンに、イーディは</p><p>Familyなのネっ</p><p>今度は、イーディの方から寧に抱きつく</p><p>そしてヨッちゃんもね</p><p>ヨッちゃんも家庭の事情が複雑で個人情報だから、あたしからは詳しくは言わないけれどさっこの度、黒森さんの家に引き取られることになりましたっ</p><p>寧が、大きな声ではっきりと宣言する</p><p>えお前も、養子に行くのかい</p><p>驚く、竹芝キャプテン</p><p>違うよヨッちゃんは吉田のままだよっ戸籍は、そのまんまで黒森の家に引き取られたんだよ保護されているっていう感じかなヨッちゃんとメグちゃんが一緒に住んでいる家だって、黒森さんの持ち物だし</p><p>寧はそう説明する</p><p>実際は親父が印鑑を押したから、今のオレは戸籍上も黒森になっている</p><p>でも学校内では、吉田のままということにしておくことにした</p><p>複数の姓が使えるようにしておいた方が（そして、周囲に認知されていた方が）、オレたちのこれからの活動には役立つからだ</p><p>オレたち黒い森は犯罪集団だ</p><p>全員の姓を黒森に統一してしまうと人々の記憶に残って、色々と厄介なことも生じる</p><p>だから、オレはこの高校の中では、永遠に吉田のままなのだ</p><p>ほらっ、みんな何で、このヨッちゃん1人のためだけに、学校にパン技能士養成コースみたいのが作られたのか不思議だったでしょそれはね、ヨッちゃんがこの高校の理事長の黒森家の保護下に入っているからだよっ</p><p>だから、特別に優遇されているってのかい</p><p>竹柴キャプテンが、尋ねる</p><p>違うよ実験台として、利用されているんだよっ</p><p>寧は叫ぶ</p><p>元々、今の少子化による入学者の低減に対して高校内に色んな専門コースを作って、新たな入学志望者を増やすっていう計画はあったんだよっ来年から、色々とコースが増えるらしいからっ</p><p>ミナホ姉さん本当になでしこ科を始める気なんだな</p><p>ヨッちゃんは、そのテストケースとして半年前倒しで、パン技能士コースに編入されたんだよっこういうモルモットみたいなこと身内の子にしか、させられないでしょっ</p><p>笑顔の寧の明瞭な言葉には説得力があった</p><p>もちろん、パン屋さんのコースを選んだのは、ヨッちゃん自身だよヨッちゃんは、将来はメグちゃんとパン屋さんをやって暮らしていくのが夢なんだから</p><p>ああ、みんな寧のペースにハマッている</p><p>理事長家に保護されているから、優遇されているという理屈に、優遇されていないむしろ、身内だからってモルモットとして使われているという解釈で対抗したが</p><p>落ち着いて考えればどう考えたって、オレ、優遇されているだろう</p><p>オレ1人のためだけに、パン工房を新設してもらったんだし</p><p>メグとの家も、黒森理事長家に提供されてるって、ことなんだから</p><p>はーい、今の話を、もう一度まとめまーすっ</p><p>寧が、パンと手を叩く</p><p>まずあたしとイーディは、同じ家に養女に行きまーすっつまり</p><p>familyなのネ</p><p>そして、ヨッちゃんも同じ家の人に保護されていますっつまり</p><p>家族だっていうのかい</p><p>竹芝キャプテンが、尋ねた</p><p>あたしは姉としてヨッちゃんを愛しているって言ったでしょっ</p><p>アタシもDarlingのこと、愛しているヨッ</p><p>寧とイーディが、キャプテンに微笑む</p><p>ああ、そうか判った、判ったつまりこいつの山峰に対する感情は恋人に対するLOVEで、あんたたちに対する感情は家族に対してのLIKEなんだね好きの意味が違うんだな</p><p>イーディが、寧を見て</p><p>ネイコイツは何を言ってヤガルのネ</p><p>竹芝さーん恋愛も、家族愛も、友人愛も、英語ではみんなLOVEだよ愛しているは、みんなLOVEだってば</p><p>LOVEなのネ</p><p>帰国子女のあたしが言うんだから、間違いないって</p><p>アメリカ人のアタシが言うんだから、間違いないネ</p><p>12カ国語喋るわたくしもそうだと思うわよ</p><p>ずっとニタニタ笑って、ネイの話を聞いていたニキータが口を開く</p><p>つーまーりー、あたしはヨッちゃんが大好きっ</p><p>アタシも、Darlingが大好きネ</p><p>イーディも、オレに飛びついて来る</p><p>そういうことならあたしもヨシダが大好きよ</p><p>ニキータまで</p><p>ちょいちょい、ニキニキあなたはfamilyじゃないでしょ</p><p>何言っているのよ友人愛もLOVEの内って言ったのは、あなたじゃない</p><p>この子、本当に良いわよ優しいし、一生懸命だし、絶対に手を抜かないでしょ真面目な人って、あたし大好きよっ</p><p>ニキータが、オレのほっぺたにチュッとキスする</p><p>おおおーっ</p><p>歓声が挙がる</p><p>イヤイヤイヤっそんなの嫌なのっ</p><p>まだ地面に引っ繰り返ったままだった短パン姿のメグが</p><p>土の上で、手足をバタバタさせている</p><p>ヨシくんは、あたしのなのっあたしが一番、ヨシくんのことが好きなのっヨシくんも、恵美のことが一番でないと嫌なのっ</p><p>バカバカバカッみんな大っ嫌い世界中に、あたしとヨシくんだけになっちゃえばいいのよっみんな、ヨシくんから離れなさいよっバカァ</p><p>あの真面目で、大人しくて、優等生のメグが</p><p>自分の感情を爆発させて、泣き喚いている</p><p>おい、メグ</p><p>慌てて、メグの所に行くと</p><p>メグは飛び起きて、オレに抱きついて来る</p><p>あーん、ヨシくーんもっとギュッとしてよっ離れないでっ他の子とイチャイチャしないでよっヨシくんのバカぁぁッッ</p><p>あ壊れた</p><p>メグが、壊れている</p><p>そしたらイーディが、オレたちの方にトコトコと歩いて来て</p><p>メグの肩をちょんちょんと突っつく</p><p>メグミは、アタシのこと嫌いかもしれないケレドアタシは、メグミが好きだヨ</p><p>うんあたしも、メグちゃん大好きっ</p><p>そうねあたしも、嫌いではなくてよ</p><p>寧とニキータも、メグに微笑んでいる</p><p>ほら、メグみんな、メグのことが大好きだってさ</p><p>オレは、メグの細身の肉体をギュッと抱き締める</p><p>ヨシくんは</p><p>好きだよメグ</p><p>あたしも、好きっ</p><p>メグが力を込めてオレの背中にしがみつく</p><p>ホント、こんなたくさんの人が見ている前で恥ずかしいけれど</p><p>でも、ちゃんとオレは、メグの夫であることを示さないといけない</p><p>愛ってのは、言葉でなく行動だから</p><p>口では何とでも言える</p><p>メグミ、メグミ</p><p>また、イーディがメグの肩をちょんちょんと突っつく</p><p>メグミ、汗臭いネ一度、シャワー浴びてきた方が良いヨそんなにベタベタしているとDarlingにメグミの汗臭さが移っちゃうヨ</p><p>あれだけ大爆走して汗一つかかない化け物娘が、よく言う</p><p>クックック、ウフフフ、あはははは</p><p>観衆の中から1人の女の子の笑い声が聞こえる</p><p>うふふふおっもしろーいとっても、笑えるぅぅ</p><p>それは星﨑先輩だった</p><p>寧がオレの愛人候補のターゲットとしている</p><p>すっごく、みんなキャラが濃くて受けるぅぅ</p><p>ああ、この人にとっては</p><p>今のオレたちは、笑える見せ物なんだ</p><p>星﨑さんの笑い声で緊迫していた場の雰囲気が和んだ</p><p>はっ何だい結局、山峰がこいつらにジェラシってて、それで不機嫌だっただけみたいだね</p><p>竹芝さんは、そう結論付けた</p><p>そうそう、なーんにも問題は無いよ家族内の小さなゴタゴタだからさっご心配をお掛けして申し訳ございませんでしたっ</p><p>年長者として寧が竹柴さんに言う</p><p>寧は、竹柴さんと同い年だし</p><p>判ったあたしは口出ししないよあんたたちで勝手にやんな山峰も放課後の練習までに、シャキっとしてきなっ</p><p>竹柴さんは言う</p><p>山峰のこと、頼むよ</p><p>頼むも何もオレの大事なメグですから</p><p>そうだったねまあいいさ</p><p>リン、ゴン</p><p>予鈴が鳴る</p><p>５分後には、ホームルーム開始だ</p><p>うわっ、ヤベ</p><p>大変だわ</p><p>急がなきゃ</p><p>走れぇぇ</p><p>オレたちの様子を眺めていたヤジウマの生徒たちがみんな慌てて、校舎へ走っていく</p><p>あたしも行くよ</p><p>オレたちはちょっと家族の会話をしていきます</p><p>オレは、竹芝キャプテンに言った</p><p>そうかい山峰は、堅すぎる子だからねたまには、サボりもいいだろ</p><p>あのキャプテン</p><p>オレは、メグを抱いたまま竹芝さんにお礼を言った</p><p>気にすんじゃないよあたしにとっても、部員は家族だからねそれと</p><p>竹芝さんは、ニキータを見る</p><p>次はあたしと競技トラックの中で、勝負しようよちゃんと、あんたの実力が知りたいね</p><p>あら、あなたそんなに負けたいのもしかしてマゾ</p><p>言ってやがれ白いの色黒っ子あんたも、たまには遊びに来な</p><p>竹芝キャプテンは、イーディにもそう言う</p><p>そんじゃあね山峰女子陸上部ダマシィだよっ</p><p>そうメグに言うと竹柴キャプテンも、校舎に向かって走って行った</p><p>綺麗なフォームでやっぱり速い</p><p>キャプテン、着替える時間が無いよな</p><p>今日は、このまま部活のジャージで授業を受けるんだろうか</p><p>まあ、あの人の迫力なら先生たちも、文句は言わないだろうけれど</p><p>さてわたくしたちは、どうするの</p><p>ニキータが、オレに尋ねる</p><p>とにかく、メグにシャワーを浴びさせて落ち着かせないといけないし</p><p>じゃあ、とりあえず校長室の</p><p>下の秘密の監視室へ移動しようと、言おうとした</p><p>あそこなら、シャワーもあるしコーヒーぐらい飲める</p><p>あそこはダメだよっ</p><p>寧が、オレの言葉を遮る</p><p>あそこには、部外者は入れられませんっ</p><p>ニキータは、ミス・コーデリアの配下だもんな</p><p>黒い森の学園支配の中枢部には、通せないか</p><p>でも、あそこに恭子さんが、ミス・コーデリアとイーニーさんともーニーさんを連れて、泊まった日もあったぞ</p><p>別にミス・コーデリアに隠さないといけない施設じゃない</p><p>そうじゃないってニキニキを通すのがマズいんだよあそこの機材は多分、ニキニキ、一目見ただけで自在に使えると思うから</p><p>あそこには学園内のありとあらゆるところに張り巡らせた監視システムと</p><p>ネット上の情報を収集する一方で、こちらの足跡を残さずに情報攪乱することのできるシステム</p><p>それと黒い森のこれまでの犯罪活動の記録が、丸まる残っている</p><p>ニキータに、面白半分に検索して観られたりしたらマズいものも多い</p><p>じゃ、オレのパン工房だ</p><p>あそこの休憩室には、ベッドとシャワーもある</p><p>この人数で入ると少し手狭だけどまあ仕方が無い</p><p>はいメグミ、行こうネ</p><p>オレにしがみついたままのメグに、イーディがそう言った</p><p>一旦、メグの着替えや荷物を取りに女子陸上部の部室まで行く</p><p>とっくにチャイムは鳴っている</p><p>ホームルームは始まりオレたちは、欠席扱いにされているだろう</p><p>ほらほら、メグちゃんカバンはあたしが持ってあげるから</p><p>メグは、相変わらずオレにしがみついたまま誰とも口をきかない</p><p>困ったな</p><p>とにかく、そのままオレのパン工房へ連れて行く</p><p>と言っても工房の中に、そのまま通すと非衛生なので</p><p>裏側の出口から、廊下を抜けて、休憩室に直接入るコースを取る</p><p>う４畳半の部屋に、５人はやっぱり狭いな</p><p>へえシャワールームは、この奥</p><p>興味深そうに、ニキータが見ている</p><p>そう１人用のユニット式のシャワー室になっているんだよまあ、たまにはヨッちゃんと２人で入ることもあるけれど</p><p>豊満ボディの寧とだとホント、キツキツで抱き締め合ってシャワーを浴びるような状態になる</p><p>克子姉となら多分、入れないな</p><p>じゃあ、メグミ、さっさと浴びてきなさいよわたくしが、その次にシャワーを使うわ</p><p>えニキータ</p><p>そんなに汗かいてたのか</p><p>イーディが、大爆走しても全く平然としていたから</p><p>ニキータも、そうだと思っていた</p><p>顔とか、全く汗をかいてないし</p><p>でもニキータは、ぴっちりとした白のジャンプスーツ姿だし、足もロングブーツだ</p><p>外からは判らなかったけれど、服の中は汗だくだったのかもしれない</p><p>何言ってるのよこれから、汗まみれになるのよあなたと</p><p>ここにはベッドもあるんだし当然するわよねセックス</p><p>メグが、ビクッと反応する</p><p>いや、あのていうか、あんなに走っても汗をかかないのに、どうしてセックスしたら汗だくになるんだよ</p><p>オレは慌てて、話を変える</p><p>それはちゃんと肉体をコントロールしているからよ</p><p>さっきの場は全く汗をかかないで、平然としている方がイメージ戦略として効果的でしょ だから、わたくしとイーディはそうしたの戦略によって、体質をコントロールできるようにしているのよ砂漠地帯での差軍行動なら、なるべく汗をかかないようにするし水分補給が容易な現場なら、普通に汗を流して体温調節するわよあたしの場合は、セレブのパーティに潜するような任務もあるからそういう場合も、なるべく汗は出ないようにするわね</p><p>そういう世界なんだ</p><p>イーディの方が、凄かったけれどねあなた心拍数までコントロールしていたでしょ</p><p>ニキータが、イーディを見る</p><p>モチロンなのネ</p><p>フォーミュラー・ワンのレーサーや、自転車レースの選手なんかも、そういう訓練をしているそうよ激しく運動している時に、心臓の負担を減らすために意識的に心拍数を落とすのよ心臓が、あんまりバクバクすると思考力も低下するから脳に血液が送り込まれ過ぎるのも、問題なのよだから、全力でルームランナーで持久走しながら、テトリスみたいなパズルゲームをやり続けるような特訓をするそうよ</p><p>ヨシダとのセックスはむしろ、汗をどんどんかいた方が良いでしょ</p><p>ニキータは、恥ずかしそうに微笑む</p><p>だってあなたの汗とわたくしの汗が交わるのが、とっても興奮するんですもの</p><p>それにわたくし、ヨシダの汗の匂いを嗅ぐのが好きよ匂いだけで、濡れてきちゃうわ</p><p>アタシも好きネDarlingの匂い</p><p>イーディが、笑う</p><p>精液の匂いも好きネ</p><p>その気持ちはわたくしにも段々判ってきたわ</p><p>アメリカ人同士で勝手に盛り上がっている</p><p>もう嫌よっヨシくんは、あたしのなのっ</p><p>メグが、また切れる</p><p>あら、そういう考えは間違っているわよ</p><p>ニキータは、真顔でそう答えた</p><p>メグミは悪い子では無いんだけれど、ちょっと頭の悪いところが難点ね</p><p>あのネメグミ</p><p>イーディが、メグに優しく微笑む</p><p>Darlingはメグミのものではないのネメグミが、Darlingのものなのネ</p><p>メグの顔が、ハッとなる</p><p>アタシも、そうアタシは、DarlingのものだけどDarlingは、あたしのものじゃないネ寧もDarlingのものマナも、アニエスも、ミスズも、ルリコも、他の人もみんなそうアタシたちは、みんなDarlingのものだけど、Darlingはアタシたち1人1人のものでは無いノネ</p><p>どうしてよあたしが、ヨシくんのものならヨシくんだって、アタシのものでしょ</p><p>違うよDarlingは、ミンナのものナノネfamily全体のものナノネ</p><p>あたしだって家族の１人よ</p><p>そうダヨだけど、家族の１人であることと、家族全体のものであるDarlingを独占することは、イコールでは無いノネ</p><p>メグちゃんは、この高校の生徒だよねそして、この高校の公共物は例えば、学生食堂の机なんかは、この学校の生徒たちのものでしょ 生徒なら、誰でも使っていいんだから</p><p>寧が、メグに説明する</p><p>でも、だからといってメグちゃんが、生徒全体の公共物である机に、自分の名前を書いてこれはあたしのものって言うのはおかしいでしょ</p><p>ヨシくんは学食の机とは違うわ</p><p>でも家族みんなのものなんだよ</p><p>むしろあたしたちの家族は、みんなヨッちゃんの女だっていうことだけで繋がっているもんねそのルールが無ければミナホお姉ちゃんとマナちゃんが、同じ家族にはなれないしイーディちゃんだって、入れなかったよ</p><p>ミナホ姉さんとマナは家族を奪われた仇同士の関係だ</p><p>イーディは、元々はミス・コーデリアの配下でオレたちとは敵対していたはずの子だし</p><p>家族第一だよこの家族の絆を守ることが、一番大切なんだ</p><p>そんなことは判っています、あたし</p><p>うんにゃ判っていないメグちゃんとミィちゃんはヨッちゃんのことを、強い人だと思いすぎてるから</p><p>あたしたちに家族の絆が必要なようにヨッちゃんだって、今の家族が居るから、精神が安定しているんだよ家族がもし崩壊したらヨッちゃん、きっと耐えられないと思う</p><p>だからさあたしたちは、ヨツちゃんの心に一番負担なの掛からない家族のあり方を考えていかないといけないなんだよっ</p><p>メグちゃんは、ヨッちゃんに甘えるばっかりで家族の枠組みを壊そうとしているんだよっ</p><p>あたしどうしたらいいんですか</p><p>だからあたしたちは、ヨッちゃんのものだけどヨッちゃんは、メグちゃん１人きりのものにはならないってことに納得しなさいっての</p><p>ヨッちゃんは、これからメグちゃんといっぱいセックスするだけど他の子とも、いっぱいセックスするそんなことに、一々嫉妬してる場合じゃないんだよっ</p><p>次話は、多分、イーデイとニキータとの３Ｐの予定</p><p>褐色の肌と、白い肌の共演</p><p>久々に、父の付き添いで大学病院へ</p><p>血液検査の結果待ちで、１時間空いたのでコーヒー飲んで</p><p>昼過ぎに、病院を出て昼食食べて、コーヒー飲んで</p><p>家へ帰ってから夕食の買い出しに行って、コーヒー飲んで</p><p>一日、コーヒーばかり飲んでいました</p><p>誕生日なのに</p><p>613．獣の数字</p><p>さてととにかく、メグちゃんはシャワー浴びてそんな汗臭いまんまじゃ、何もできないでしょ</p><p>あたしは、ちょっくら予備の制服を取ってくるからっ</p><p>そう言って、ニキータを見る</p><p>ニキニキ、あたしの制服なら着れるよねサイズってどんなもん</p><p>ニキータに制服</p><p>せっかく体験入学してんだからさっ格好もそうした方がいいってば</p><p>そうねその方が面白いわよね</p><p>ニキータが、自分の服のサイズを寧に伝える</p><p>オッケイそれなら、倉庫にぴったりのがあるよっ</p><p>校長室の下の秘密の部屋か</p><p>じゃあ、ちょっと取ってくるねっ</p><p>ニコッと笑う寧</p><p>それまで、ここでみんなで仲直りのセックスでもしてなさいっ</p><p>そんな寧お姉さんも居て下さい</p><p>イーディ＆ニキータの外国人コンビのハイテンションには１人では太刀打ちできないと思っているのだろう</p><p>ダーメメグちゃんは、自分で自分の立ち位置を決めないとねっ</p><p>寧が、笑顔でメグに言う</p><p>今まではヨッちゃんが、なるべく自分の隣にメグちゃんの居場所を用意してくれてただけなんだからあたしたちも、それを尊重してきたけれど</p><p>寧の眼が、ニキータに移る</p><p>ニキニキみたいに、ちょっと強引な子が来れば、そんなバランスは崩れるしそもそもニキニキは家族じゃないんだから、家族内の人間関係のバランスなんか気にしてくれるはずがないもんねっ</p><p>ニキータはお友達ヨ家族よりも、優遇してあげないとネ</p><p>イーディも、メグに微笑む</p><p>いつも、アタシたちと一緒に居るわけジャないンだからネ</p><p>そうだニキータは、オレたちと離れて行く</p><p>ずっと一緒には居られない</p><p>午後には帰るわミナホが帰って来るんでしょわたくし、あの人は苦手だから</p><p>ニキータはレイちゃんとの再戦のために来日した</p><p>ミス・コーデリアの用意したアジトで連携するバービーさんたちとの打ち合わせがあるのだろう</p><p>だからもう１回くらい、ヨシダとセックスしたいのよしばらくできないしコーデリアお姉様たちが来日したら、可愛がっていただけるでしょうけれど子宮の奥にピュッと熱い液を撃ち出される感覚は、女同士では味わえないから</p><p>ニキータは、言う</p><p>それにイーディと一緒っていうのも、興奮するわね一度やってみたかったのよそういうセックスところで</p><p>ニキータが、メグを見る</p><p>わたくしたちお尻を並べて、ヨシダに犯してもらうつもりだけど、メグミはそこに自分のお尻を並べる気は無いのね</p><p>挑発的な笑みにメグは</p><p>すぐにシャワーを浴びてきますっ待ってて下さいっ</p><p>不機嫌に、ババッと短パンとランニングを脱いで</p><p>シャワーのユニットの中へ入って行く</p><p>ドアを、バンッと強い音を立てて閉めて</p><p>ホントにバカねわたくしたちが待つわけないじゃないの</p><p>ニキータは、クスクスと笑う</p><p>じゃあ、あたしは制服取ってくるねぇヨッちゃん、後よろしくっ</p><p>寧は、部屋を出て行く</p><p>いやよろしくって言われても</p><p>ヨシダ、わたくしとイーディの食べ比べしてみたくないの</p><p>普通の白人よりもさらに白いロシア系アメリカ人のニキータが言う</p><p>褐色の肌のイーディも、妖しく笑っている</p><p>わたくしたちの中に交互に押し挿れて感触の違いを確かめてみたくない</p><p>２人とも美人だし、プロポーションも良い</p><p>そりゃしてみたいけれど</p><p>ニキータとイーディが、オレに抱きつく</p><p>ヨシダはメグミに気を遣いすぎて、心が囚われているわね</p><p>したいことは、何でもすればいいのよヨシダには、それを可能にするだけの力があるのだから</p><p>左右からオレにおっぱいを押し付けオレの耳を舐める、２人</p><p>あなたは誰かが、自分のお皿に乗せてくれたご馳走しか食べないそれではダメよそろそろ、自分で食べ物を奪い取って来ないとね</p><p>ニキータの指が、オレの股間を優しく撫でる</p><p>イーディが、オレのお尻をさわさわ触る</p><p>そうだヨDarlingは、LIONなんだヨ肉食のケダモノなんだからネ</p><p>イーディが、オレの唇を舌でペロペロ舐める</p><p>もっともっと欲望に身を任せていいんだヨ</p><p>オレの欲望</p><p>そうよヨシダわたくしたちは、犯罪者なのよもう普通の人間には、戻れないのだから</p><p>オレは犯罪者</p><p>オレが黒い森の家族でいられるのは</p><p>数々の法を犯し、社会的な倫理を無視してきたからだ</p><p>白坂創介に対する、ミナホ姉さんたちの私刑に関与した</p><p>シザーリオ・ヴァイオラをこの手で殺害した</p><p>寧と密出国して、ケイさんの戸籍を不法に取得した</p><p>たくさんの女たちをオレのものとして、日々、抱いている</p><p>何一つこの国においては、法的にも倫理的にも、許されるべきではないことばかりしている</p><p>メグミとの関係は、あくまでも世間を騙すためのカモフラージュのはずなのネ</p><p>イーディが、言った</p><p>そのことを、しっかりと心に刻んでおいてくれないとアタシたちが困るのネ</p><p>高望みをしていた</p><p>パン技能士コースへの編入も、メグミとの婚約もあくまでも、オレたちが普通の高校生の中で生活するためのカムフラージュでしかない</p><p>この高校の中でオレたちが、どうにか認知されて生きていくための</p><p>オレやメグの本当の姿黒い森の正体は、誰にも話せないのだから</p><p>わたくしが、あなたたちに出会って本当に嬉しいのはねわたくしみたいな育ちの人間を、理解してくれる同世代の子に初めて会えたからよ</p><p>わたくしはコーデリアお姉様の身内にしていただいた時から、OUTLAWになったんだもの</p><p>アウトロー法律の外に居る者</p><p>すなわち、法律を守る者、社会秩序とは常に敵対している</p><p>アタシもそうネDarlingやミチに初めて会った時とても嬉しかったヨこの人たちなら、アタシのこと判ってくれるって思ったネ</p><p>イーディとは、お台場のホテルでの戦闘中に知り合った</p><p>いや、イーディの方が、オレたちに付いてきたんだ</p><p>とても親しげな笑顔で</p><p>ヨシダ、あなたはわたくしたちの側の人間なのよそのことを、見失ってはダメだわ</p><p>そうだヨ、DarlingDarlingは、普通の子じゃないネ人を食べるLIONなんだよ</p><p>そうかオレが、高校を卒業して、パン屋になって</p><p>普通に街の中で普通の市民として暮らしていこうとしても</p><p>オレの今までの罪が、消えるわけではない</p><p>ミナホ姉さんや、克子姉や、渚が生涯、娼婦の時の記憶に苦しめられるように</p><p>オレもオレの罪を背負い続けないといけない</p><p>黒い森の一員としての公安警察の追跡は、生涯続くだろう</p><p>アタシたちは、今更、犯してきた罪を法律で裁いてもらうわけにもいかないノネ</p><p>イーディの言うとおりだ</p><p>オレはもう、警察に自首することすらできない</p><p>雪乃を犯した罪、白坂創介を見殺しにした罪、シザーリオ・ヴァイオラを殺した罪その他、もろもろ</p><p>それらの罪を警察に申し出て裁判の場で明らかにするわけにはいかない</p><p>オレがそんなことをしたら家族はどうなる</p><p>ミナホ姉さんたちも逮捕されるだろう</p><p>マナは白坂家に返される</p><p>アニエスは施設に入れられるだろう</p><p>家族がバラバラになってしまう</p><p>そんなことには絶対にさせられない</p><p>悪党なら悪党らしく自分の欲望を認めなさい</p><p>ニキータが言った</p><p>ヨシダは、ここでわたくしたちとセックスするとメグミが傷付くと思っているホント、メグミには優しいわよねあなた</p><p>でも、Darling、したくないノカアタシとニキータ、いっぺんにセックスしたくないノカ</p><p>したいよニキータも、イーディも、とっても魅力的だオレ、２人を一度に抱いてみたい</p><p>なら、しなさいよ</p><p>ニキータが、笑う</p><p>そうダヨミナホが心配してたネ</p><p>Darlingは、パン屋さんをやるようになって黒い森の流儀を忘れてしまったみたいだッテネ</p><p>黒い森の流儀</p><p>オレたちは犯罪組織だという自覚</p><p>このままジャDarlingは、日常生活に囚われて、心が閉ざされてしまうッテ</p><p>そうか自分の不在時に、お屋敷にニキータが訪れるように手配したのは</p><p>ミナホ姉さんか</p><p>おそらく、ロサンゼルスの恭子さんやミス・コーデリアに相談して</p><p>判ったオレが縮こまっていたんだな</p><p>メグを暴走させてしまったのも、オレの煮え切らない態度が原因なんだ</p><p>夏休みが終わって、高校が始まってパン屋の業務を始めたオレは</p><p>どうしょもなく、小さな男に成り下がっていた</p><p>そうだよパン屋さんのことなんて、そんなに悩みながらすることじゃナイのネ</p><p>イーディが、言う</p><p>何年かかったっていいし別にDarlingが、完璧にパンが焼ける人にならなくてもカツコは、どうにかするノネ</p><p>克子姉は、自分で美味しいパンが焼ける人なんだし</p><p>克子姉がパン屋を始めるのならすでに充分な技能と経験のある職人さんを雇ってもいい</p><p>オレがこの高校時代に学ぶべきことは克子姉と一緒にパン屋を経営していくための下準備であり</p><p>オレが慌てて、美味いパンを焼ける職人になることではない</p><p>それなのに、オレは</p><p>眉を顰めて、ひたすらパン作りに没頭していた売り上げが増えないことに悩んだり</p><p>カツコはもっとDarlingに、生きることを楽しんで欲しいと言っていたネ</p><p>うん楽しめては、いなかったな</p><p>アタシたちとのセックスも義務じゃナイヨもっと楽しんで、Darling</p><p>イーディが、オレの鼻の頭にキスをする</p><p>DarlingのしたいようにDarlingのしたいことをしてネアタシたちは、Darlingが気持ちいい方が、気持ちいいンダヨ</p><p>ほら、早く脱いでセックスしましょうよ</p><p>わたくししたいのヨシダと世界中で、あなただけよ、あたしがセックスしたいと思う男は光栄に思いなさいね</p><p>ニキータがジャンプスーツの胸元のジッパーを下げていく</p><p>ああ、黒いブラジャーが見えた可愛いおへそも</p><p>アタシも、そうネDarlingが大好きッ</p><p>イーデイは、チュッチュとオレにキスをする</p><p>メグが、シャワールームから出て来ると</p><p>オレたちは全裸で仮眠用のベッドで絡み合っていた</p><p>ニキータの白い肌と、イーディの褐色の肌がオレの視界を隠している</p><p>イーディは、オレのペニスをしゃぶっているし</p><p>ニキータは自慢の美乳を、オレに舐めさせていた</p><p>もう、あたしが出て来るまで待ってって言ったでしょ</p><p>メグが、ぷんぷんと怒る</p><p>待ってたネだからまだ、誰の中にも入れてもらってないネ</p><p>ちゅぱちゅぱと、亀頭をねぶりながらイーディは言った</p><p>そうよ、まだ誰も子宮に注いでもらっていないわ</p><p>ニキータも笑う</p><p>反論しようとするメグに、オレは</p><p>メグ静かにしろ</p><p>こっちに来いよメグのおっぱいも舐めたい</p><p>恐る恐る、やって来るメグ</p><p>オレは、バスタオルを剥がしてメグの可愛いおっぱいを露出させる</p><p>そして、いきなり乳首をくわえた</p><p>あんっヨシくん</p><p>ペロペロと舐めるとあっという間に、メグの乳首が固く尖っていく</p><p>ああ、美味しいよ</p><p>オレは、そう言うと今度は、ニキータのおっぱいを吸う</p><p>ああいいわ、ヨシダ</p><p>ニキータの柔らかな乳房は、メグよりも大きい色も白い</p><p>ヨシくん、比べないでよ</p><p>恥ずかしそうに自分の胸を手で覆い、メグが言った</p><p>メグオレは、たくさんの女とセックスしているんだ比べるのは、仕方ないだろ</p><p>でもじゃないメグは自分を基準に、何でも考えすぎだよ今はメグよりおっぱいの大きいニキータだから、そう言うんだろうけれど同じこと、アニエスに言えるのか</p><p>１２歳のアニエスはさすがにメグより、おっぱいは小さい</p><p>それでもすでに、１４歳のマナと同じくらい成長しているのがアニエスの将来有望なところなんだけれど</p><p>だって、アニエスちゃんは</p><p>だってじゃないよ</p><p>イーディがフェラチオを止めて、メグに言う</p><p>メグミはDarlingに望み過ぎネDarlingに望む前に、自分を磨くことを考えた方がイイノネ</p><p>自分を磨く</p><p>どんどん綺麗にならないとDarlingに嫌われるヨ</p><p>イーディは、笑う</p><p>アタシカツコや寧に、お洒落について勉強させてもらうことになったネアタシ、可愛くなって、もっともっとDarling好みのオンナになるノネそうでないとDarlingに愛してもらえなくなるノネ</p><p>またペロッと、オレの亀頭を舌で舐める</p><p>そういうドリョクをしないとアタシみたいな武闘派少女は、Darlingに愛してもらえないノネ</p><p>いや、そんなことはないぞイーディオレは</p><p>反論しようとするオレの口を、ニキータが巨乳で塞ぐ</p><p>イーディが努力するって言っているんだから、それでいいじゃない可愛いでしょヨシダのために頑張るって言っているんですもの</p><p>でメグミは何か頑張っているわけ努力とかしているの</p><p>ニキータが尋ねる</p><p>あ、あたしはヨシくんの、奥さんになるために</p><p>なるために何をしているの</p><p>お料理とか</p><p>家事ならルリコやマナもやっているネアタシも当番があるシそしてお料理は、ルリコのも美味いヨあの子、どんどん上手になってルネ</p><p>イーディそんな忌憚の無い意見を言うなよ</p><p>いや、メグはオレの高校生活を少しでも良いものにしてくれるために色々と助けてくれているから</p><p>正直真面目で、誰にでも優しくて、友達の多いメグだから</p><p>婚約相手のオレが、クラスで浮かないで済んでいるんだと思う</p><p>前から思ってたけれどDarlingは、どうして学校を続けているノネ</p><p>イーディが尋ねる</p><p>パンの練習なら、お屋敷でもできるネお店の練習なら、実際にお店を借りてやってみればいいのネ</p><p>別に高校にパンのコースを作ってもらったり、学食でパンを売る必要は無い</p><p>それはミナホ姉さんや克子姉、渚が、自分たちは高校生活を楽しめなかったからオレたちには、高校は辞めて欲しくないって</p><p>実際のところオレは、パン屋になると決めた段階で、高校の卒業資格には拘っていない</p><p>だったら、何で他の高校へ転校しないノネ</p><p>マナは今新しい学校を探しているんダヨネ</p><p>ああ、あいつの場合は戸籍も名前も変えて、新しい学校へ通った方がいいから</p><p>白坂創介の娘、白坂舞夏のままでは生きられないから</p><p>それならDarlingだって、そうした方がヨクナイカ</p><p>せっかく、アメリカへ行って、別の戸籍を手に入れたノネその名前で、違う高校へ行って、新しく人間関係を築き直した方が良かったんじゃナイノカ</p><p>それは何か今までの人生から逃げるみたいで、嫌だよ</p><p>そうナノカナソレだけジャないネ</p><p>Darlingは、メグミの生活を守りたかったノネ今の学校の生活の方が、メグミには良いって思ったンデショウ</p><p>正直、Darlingに今の学校への拘りは無いネ</p><p>オレは校内にほとんど友人はいない</p><p>クラスメイトや、竹芝キャプテンだってオレよりも、メグとの関係の方が強いわけだし</p><p>初めて、自分でパンを作って売った日に、思い知ったよな</p><p>オレが作りましたって、１人で売り子をしても全く売れなかった</p><p>それが、メグや寧が売り子をしてくれたらどんどん売れる</p><p>クラスメイトだって、メグから買うオレじゃない</p><p>オレは、この校内では何でもない人間なんだ</p><p>つまりこの学校にヨシダが居るのは、メグミのためってことね</p><p>ニキータが、メグを見て笑った</p><p>愛されているわねぇ妬けちゃうわ、メグミ</p><p>メグはムスッとしている</p><p>Darlingはもっと校内の人間に知られないといけないノネ悪名でも構わないカラ</p><p>だから、今朝の騒ぎは必要だったノネ</p><p>まさかメグがニキータに勝負を挑んだ経緯に、イーディが絡んでいる</p><p>うんそうね良いプロモーションになったわねヨシダとメグミが婚約しているだけでなくヨシダのことを、わたくしもイーディも寧も大好きだっていうことがアピールできて良かったわ</p><p>えだって、さっきその話は誤解がないように話しただろ</p><p>竹柴キャプテンは、納得してくれてたぞ一応</p><p>ヨシダ一般人はね、言葉の論理で物事を理解することはないのよメグミのボスあの女は頭の良い人だから、論理で押し切って誤魔化せたけれどね一般人は、雰囲気でしか物事を見ないからね</p><p>と、いうことは</p><p>アタシたちが、みーんなDarlingにメロメロなことはちゃーんと伝わっているネ</p><p>自慢じゃないけれどわたくし、それなりに美しいつもりよもちろん、寧は素晴らしいわイーディだって、飛びっ切りの美少女よメグミもまあ、そこそこ綺麗ね</p><p>ニキータがそう言う</p><p>こんなに美しいわたくしたちが、みんなヨシダに夢中そりゃ、セックスする仲だってことは、ボカしておいたけれどこの騒ぎで、ヨシダのことがクローズアップされることは間違いないわ</p><p>しかもその後、全員で授業をサボッているしネ</p><p>そんなオレ、マズいじゃんか</p><p>これだけの美少女集団を独り占めしていることが、バレたら</p><p>学校中の注目を浴びる</p><p>いいのよヨシダは色男なんだから堂々としていなさい</p><p>ソウソウDarlingは、可愛くて素敵なんだから、みんながDarlingの魅力に気付くのはいいことナノネ</p><p>まずいぞこんな所で、授業をサボッてセックスしている場合じゃない</p><p>今からでも、メグと授業に顔を出せば</p><p>逃がさないよDarling</p><p>イーディが、オレの亀頭をパクッと咥える</p><p>そうよもう遅いわよヨシダの学校生活は、変化してしまったのよ</p><p>メグミも覚悟なさいね</p><p>メグは震えている</p><p>ンフフDarlingのこんな大きく固くなっているヨ誰から挿れたいノネ</p><p>覚悟を決める</p><p>３人ともだみんな、そっちの鏡に向かって壁に手を付いてお尻を突き出せよ</p><p>３人の味比べをやってやる</p><p>くふふ、ようやくその気になったわね嬉しいわ</p><p>早くDarling</p><p>ニキータとイーディが鏡に向かって立ち、オレに尻を突き出す</p><p>立ちバックの体勢だ</p><p>アレレメグミはなぜ並ばないネ</p><p>イーディが、メグに言う</p><p>早くしろよ、メグ</p><p>メグもオレの女だろ</p><p>うんもう、メグを特別扱いしないそう決めたんだ</p><p>それが嫌ならオレの女は辞めてくれてもいいぞメグ</p><p>心を鬼にして言った</p><p>ああ、昨日からのみんなの言動が、全て繋がる</p><p>みんなオレのメグに対する特別扱いを憂慮してくれていたんだ</p><p>オレメグのためだけに生きるわけにはいかないから</p><p>あたしだってガマンしてきたのよ</p><p>そういうガマンなら、しない方がいいんだよみんなに迷惑を掛けるだけだから</p><p>ホントヨシダって良い男よねますます好きになっちゃうわ</p><p>ニキータが笑って、オレに向かって白い尻を振る</p><p>Darlingは、あたしたち家族全員のDarlingだモノネメグミドウスル</p><p>ポロポロと涙を零しながら</p><p>判ったわよいいわよ、みんなと同じでみんなと同じでいいわ</p><p>メグミわたくしとイーディの間に入りなさい真ん中にどうぞ</p><p>スッと、メグの場所を空けてくれた</p><p>メグお礼を言うべきだろ</p><p>はいありがとう</p><p>メグが２人の間に</p><p>２人と同じ様に、壁に手をついてお尻を突き出す</p><p>メグミから挿れてあげてネ</p><p>イーディが、ニコッと笑う</p><p>オレは、メグの膣口に亀頭を合わせようとするが</p><p>ああ、メグのそこはほとんど濡れていない</p><p>イーディ、ニキータ借りるよ</p><p>オレは、それぞれの手をイーディとニキータのヴァギナに向ける</p><p>２人のそこはたっぷりと湿っていた</p><p>その２人の愛液を手で掬い上げ</p><p>オレのペニスに擦り付ける</p><p>根元まで完全に</p><p>入れるぞメグ</p><p>オレはメグの腰を掴みまだ固い割れ目に、押し込む</p><p>メグのそこはキツかった</p><p>ヨ、ヨシくん待って</p><p>待てないっ早く、メグと一つになりたいんだ</p><p>頼むからオレのものになってくれよ</p><p>まだ亀頭すらメグの中に入りきらない</p><p>あたしはとっくにヨシくんのものだよ</p><p>違うメグはずっと、メグ自身のものだったんだ</p><p>でも、もう嫌なんだ身も心も全部オレのものになってくれよ</p><p>あたしどうしたらいいの判らないのよヨシくん</p><p>だからメグはオレのものになるけれど、オレはメグのものにはならないそれを判ってくれ</p><p>メグはオレの一部になるんだオレに全部、食べ尽くされてくれよ</p><p>オレは、全部食べ尽くしてしまいたいぐらい、メグが好きだ</p><p>でも、メグにはオレを食べ尽くすことは無理なんだよ</p><p>オレはそういう男だからだメグも食べたいけれどイーディやニキータも食べたいそういう身勝手で、自己中心的な男なんだよ</p><p>だから今だって、メグの返答は待たないオレが食いたいんだ、メグをこの身体を、この心を食い尽くしてオレの精液を流し込みたいメグをオレの一部にしたいしたいからするオレは、そういう男だ普通の人間じゃないケダモノなんだよ</p><p>そんな浅ましいモノがオレの本質だ</p><p>そんなにあたしが食べたい</p><p>食べたいよメグ</p><p>その瞬間メグの内側が、和らぐ</p><p>オレをススッと、受け入れる</p><p>はぁぁあうんっ</p><p>背中を大きく反らして喘ぐメグ</p><p>ああ愛液が、とろとろと溢れ出す</p><p>それならもういいわあたしのことメチャクチャにしてヨシくんの好きにしてぇぇ</p><p>ずっぷ、ずっぷ、ずっぷツ</p><p>オレは、メグの胎内をえぐるように荒々しく腰を動かす</p><p>夏バテなのか体調が良くないので、今日はここまで</p><p>体調悪い日は、エロはツライですすみません</p><p>614．ヤー・チャイカ</p><p>あんっっあんんっあんっあん</p><p>後ろから、オレに犯されメグの身体が、揺れている</p><p>メグミとってもいやらしい顔をしているネ</p><p>正面の鏡に映るメグの顔を見て、イーディが言う</p><p>ホントわたくしも早く欲しいわ</p><p>ニキータが、愛液をトロトロと溢れさせているお尻をくねらせる</p><p>オレはガツガツと貪るように、メグの胎内をペニスでえぐっていく</p><p>クラスメイトで婚約者細身の陸上選手</p><p>メグの胎内は、ぐっしょりと湿っていて熱い</p><p>オレの亀頭の先から根元まで完全にハマっている</p><p>ヨシくんヨシくんあーっあんっ</p><p>鏡に向かっての、後背位セックス</p><p>鏡を通して、見つめ合うオレたち</p><p>オレは後ろからメグのおっぱいを揉む</p><p>乳首をコリコリと摘まんだ</p><p>あんっそんなことしないでぇぇ</p><p>メグの膣が、キュキュッと締まる</p><p>メグは優等生なのに、授業をサボッてオレとセックスしているんだぞ</p><p>すでに1時間目の授業は、始まっている</p><p>いつもなら、机に向かって真剣に授業を受けている時間だ</p><p>こんなにも、いやらしい行為に励んでいる</p><p>優等生じゃないもんあたしは悪い子なの悪い子なのよあたし</p><p>だから、ヨシくんもっと、あたしをイジメて思いっきり、犯してぇぇ</p><p>ぬっちゃ、ぬっちゃ、ぬっちゃ</p><p>結合部から、愛液が滴になって周囲に飛び散る</p><p>パンッパンッパンッ</p><p>オレの下腹とメグのお尻がリズミカルにぶつかって小気味の良い音を立てる</p><p>あああっ、あんっあっ、あんああっん</p><p>メグが背中を反らして、快楽に震えている</p><p>そろそろ、いいだろう</p><p>メグ、一旦、抜くぞ</p><p>オレは、メグの中から勃起を、ズニュッと引き抜く</p><p>驚いて、オレに振り向くメグ</p><p>ずっとメグだけじゃイーディとニキータが可哀想だろ</p><p>オレはメグの横の黒と褐色のお尻を見る</p><p>イーディからでいいわよ</p><p>ニキータが、笑顔でそう言ってくれた</p><p>Come on，Darling</p><p>イーディがニッと笑ってお尻を振る</p><p>オレはイーディの腰を掴んで</p><p>ズズズ、ズボッっと熱い割れ目に、押し込んでいく</p><p>ああイーディのは、キツイ</p><p>下半身が鍛えられているから</p><p>それと、イーディは最近、締め付けるコツを覚えてきたようだ</p><p>Darling、もっと奥までCome on</p><p>熱さも違う</p><p>イーディの中は、熱いな</p><p>オレの呟きにメグは</p><p>ヨシくん比べないでよ</p><p>恥ずかしそうに言った</p><p>いいやどんどん比べた方が良いと思うわ</p><p>ニキータが、横から笑ってそう言う</p><p>でもあたしより気持ち良いんでしょ</p><p>そう言うメグを、ニキータは笑う</p><p>人が違うんだからメグミがイーディに負けているところもあれば、勝っているところもあるはずなんじゃないの自分を卑下するだけじゃ、何も変わらないと思うわよ</p><p>ニキータの言葉に、メグは戸惑っている</p><p>メグミとヨシダのセックスを見てわたくしは、とても勉強になったわ腰の動かし方とか、筋肉の使い方とかどうしたら、ヨシダが気持ち良く感じるのか、的確に学べたわ</p><p>そういえば、ニキータが</p><p>この３人の中では、一番、性体験が少ない</p><p>ロサンゼルスでの初体験は、オレに一方的に犯されただけだし</p><p>昨日の５連続膣内射精だって、オレにヤられるだけだった</p><p>イーディはメグミとは違う、身体の使い方をしているわね面白いわ</p><p>他の人のセックスのやり方を観察したくてニキータは、イーディに先を譲ったのか</p><p>人のやり方を見て学ぶのよ良いことは、自分も採り入れればいいし自分には合ってないと思ったら、やらなくていいでも、知識としては持っていた方が良いでしょヨシダとわたくしとのセックス・ライフは、これからも続いていくんだから</p><p>何事も学んでおいて損は無いか</p><p>すごく、前向きなんですね</p><p>メグが、ニキータに言う</p><p>違うわ相対的なのよ</p><p>わたくしたちは人間同士でそれぞれ違うのよ成長速度も、思考の方向性もしかも、人間はその時その時で、慣性モーメントまで付いているから</p><p>慣性モーメント</p><p>ええその時、気に入っているものの方に向かって、身体が流れちゃったりするでしょ自分の意志とは関係無く、色んな流れに押し流されたりしているものだから</p><p>ニキータは、メグに言う</p><p>だからパースペクティブな視点が必要なのよ客観的に、外から自分の状態を見る力がね</p><p>外からの視点</p><p>メグミは視点を変えて見ることを学ばないといけないようねずっと、同じ場所に居て自分の殻から外に出ないから苦しいのよ</p><p>ニキータは、メグを無視して</p><p>イーディ気持ちいい</p><p>アゥゥ気持ちいいねオマンコ、蕩けちゃうヨ</p><p>イーデイは、うっすらと汗をかき始めている</p><p>Darlingのオチンチンがアタシの子宮をグイグイ突いてくるノネアタシのお腹が、キュンキュン疼くヨ</p><p>オレは、さっきのメグの時のように後ろからイーディの胸を揉む</p><p>ああ、こうやって立ちバックでセックスしている体勢だと、乳房が下向きに垂れるからよく判る</p><p>イーディのおっぱいは、鍛えられた胸筋の上に乗っている</p><p>だから、見た目は大きいけれど実際は２重になっている</p><p>柔らかいぷにぷにとしたおっぱいの層と生ゴムのようにしなやかな弾力のある筋肉の層に分かれているんだ</p><p>アンンッ、クフゥDarling、アタシの身体のこと、よく判ッタ</p><p>鏡の中で、イーディがニヤッと笑う</p><p>全部は判らないけれどまた一つ、発見したことがあったよ</p><p>O.K.アタシも３つ、新しくDarlingのことについて判ったことがあるネ</p><p>ここでは教えないネメグミとニキータが見ているカラ</p><p>クククと、子犬のようにイーディは笑う</p><p>アタシは収穫があったネだから、次はニキータとセックスしてネ</p><p>オレはイーディの膣から勃起を引き出す</p><p>ちゅぽんっ</p><p>すっかり、タコ壺のような吸引力を身に付けているな</p><p>ハーイ、いらっしゃい待ってたわ</p><p>ニキータが、笑顔でオレを招く</p><p>どうぞ、思いっきり、ドスンて突き込んでわたくし、荒っぽいのが好きみたいなの</p><p>オレは、ニキータの秘部に亀頭を押し付け</p><p>ふんっ</p><p>ニキータの膣口がオレの亀頭の形に、押し広げられていく</p><p>あああっ来てるわたくしの中に入って来るわ</p><p>亀頭の一番膨らんでいる部分が膣の中に埋まる</p><p>後は、じゅぼじゅぼと膣奥まで突き進むだけだ</p><p>ああっ熱いヨシダの熱いわ熱いのがわたくしのお腹の中を貫いていく</p><p>ニキータの胎内は、イーディほど体温が高くはない</p><p>ただ、とにかくふんわりと柔らかい</p><p>赤ちゃんのぷっくりとした手で、亀頭を優しく掴まれているような感覚だ</p><p>ほらここがゴールだっ</p><p>ズフブッとオレの亀頭が、ニキータの子宮口に到達する</p><p>ああんわたくしまた、ヨシダにレイプされているのねああっんわたくし、こんないやらしい女になっちゃっているわ</p><p>鏡の中には、背後からオレに犯されているニキータの白い裸身が</p><p>その顔はすっかり、快感に溶けている</p><p>ニキータ、身体を起こして</p><p>どうしたの、ヨシダ</p><p>オレたちが繋がっているところ見たいだろ</p><p>ニキータが身体を起こしオレが少し、腰を落とす</p><p>鏡の中に、オレたちの結合部がはっきりと映っている</p><p>なんて素晴らしいのヨシダのペニスがわたくしの中に全部入り込んでいるわ</p><p>ニキータの真っ白い肌と薄い金髪の陰毛</p><p>その真下淡いピンク色の陰部の中に、オレの浅黒いのペニスが深々と突き刺さっている</p><p>ほら本当に入っているんだぞ</p><p>鏡でよく見える様にオレは、ペニスをゆっくり出し入れする</p><p>ああ、わたくしまたレイプされているヨシダに</p><p>ニキータの眼は、とろんと蕩けていた</p><p>気持ちいいヨシダに犯されるのは、とっても良いわ</p><p>オレは、ニキータのおっぱいを鷲掴みにしてピストン運動を続けた</p><p>ああ、ニキータの乳房は水風船のような感触がする</p><p>丸く張りがあってでも、柔らかく、重みがある</p><p>ぷにぷにとした触感の中で、乳首だけがコリコリしているのを手の平で感じる</p><p>ああん気持ちいいわわたくし、これ好きI　LOVEヨシダとのセックス素晴らしいわ</p><p>オレは、ニキータの身体をまた倒す</p><p>壁に手を付いて後ろから犯される立ちバックの体勢に戻す</p><p>そろそろ射精したくなったこのまま、一気にイクぞ</p><p>ええよろしくてよ</p><p>鏡の中で、ニキータが不敵に笑う</p><p>オレは、ニキータの腰を掴んで荒々しく、腰を振る</p><p>あああん、あんあんいいわっもっと激しくっわたくしの身体がバラバラになるくらい突いてぇぇぇっ</p><p>ああ、やってやる</p><p>いいわっあんっヨシダあなたは最高よとってもいいわっいいっああっ、そこそこ、感じちゃうんっ</p><p>ビクッと、ニキータの身体が跳ねるッ</p><p>ここか</p><p>そうよっそこ突いて擦って犯してああああんっヨシダ、わたくしをレイプしてっ</p><p>してるだろっこんなにっ</p><p>もっとよ頭の中が真っ白になるくらいいいえ、違うわ頭の中が、ヨシダだけになるまでわたくしを犯して犯し尽くしてぇぇぇ</p><p>さっき、あんなに走り回った時には汗一つかかなかったくせに</p><p>ニキータ身体中から、汗をかいているぞニキータの身体、グッショリ湿っているぞ</p><p>だってヨシダがヨシダが、わたくしをゾクゾクさせるんですものっあんっ、わたくし魂が、魂が燃えているのよはぁぁっ</p><p>ニキータが、ゆっくりと上昇気流に乗ったのが判った</p><p>ああんっあはぁくぅぅヨシダねえ、ヨシダわたくしわたくしね</p><p>どうしたんだ、ニキータ</p><p>はぁぁっ白いのが白いのが来るのぉぉ白い光が</p><p>オレは、一気にラストスパートをかけるっ</p><p>ニキータオレもオレももうニキータぁぁ</p><p>あはぁぁはふぅぅあうううっ光るっあああんっ光るわぁぁっ</p><p>ニキータがエクスタシーに溶けるゥゥッッ</p><p>ヨシダヨシダあああっЯ чайка!</p><p>ニキータが、ロシア語で何か言った</p><p>あああっ出る、出る、出るぅぅっっ</p><p>熱い液がオレの亀頭の先から、びゅるびゅると迸るッッ</p><p>はあああうっ</p><p>子宮に灼熱を感じて、ニキータの身体がガクガクと震える</p><p>ああ、膣が蠢く</p><p>オレの精液を呑み込もうと</p><p>出るまだ出るぅぅ</p><p>第２波が第３波が</p><p>ニキータの胎内を溶かしていくッッ</p><p>ううううあぐぅぅああああーっ</p><p>ニキータは、壁に付いた手にギュッと力を込めて</p><p>快感に波に犯されることに耐えていた</p><p>鏡の中の眼が、切なそうに堪えている</p><p>可愛いぞニキータ</p><p>オレの精液を受けとめる女はみんな可愛い</p><p>オレは、腰をブンブンッと振って最後の一滴まで、流し込んだ</p><p>ニキータが脱力して、そのままへなへなと床にへたり込む</p><p>オレのペニスがスポンと抜けた</p><p>ヨシくんニキータさんの中に出したのね</p><p>寂しそうに、メグが言った</p><p>そうよねニキータさんは、お客様ですものね</p><p>何言ってるんだ、メグ早く、しゃぶって大きくしてくれ</p><p>ニキータと愛液とオレの精液にまみれたペニスをメグに突き出す</p><p>オレが１回の射精で満足するわけがないだろ</p><p>メグとイーディの子宮にも、射精する次は、お前たちの胎内を交互に突くからな３０回ずつで交代だそのまま、気持ち良くなったら射精するから</p><p>ニキータが、復活するまで時間が掛かるだろうから</p><p>次は、メグとイーディとの交互セックスだ</p><p>オレが満足するまでは、セックスは終わらないからなほらっ、早くしろよメグ</p><p>は、はいヨシくん</p><p>メグが、急いでオレのペニスを咥える</p><p>じゃあ、アタシはDarlingとキスするね</p><p>イーディは、オレの唇をペロペロと舐めた</p><p>そしてイーディとメグの膣を交互に犯して</p><p>メグの子宮に射精した</p><p>その頃には、ニキータが復活してきたので</p><p>次は、イーディとニキータで交互にセックス</p><p>イーディの中にも、射精する</p><p>オレたちは４人ともすっかり、汗と愛液と精液にまみれてドロドロになっていた</p><p>大丈夫ヨシくん</p><p>メグがオレに声を掛ける</p><p>はぁ、はぁおっぱい</p><p>おっぱい、舐めさせろよ</p><p>メグが、オレの顔の前におっぱいを差し出す</p><p>汗に濡れててかてか光っているメグの胸</p><p>これまた汗でぐっしょりのオレの顔を埋める</p><p>はぁおっぱいに顔を埋めていると安心できるんだ</p><p>メグは嬉しそうに、オレの頭を抱き締めた</p><p>おっぱいなら、ここにもあるネ</p><p>わたくしのもどうぞ</p><p>イーディの褐色の胸ニキータの白い胸</p><p>それぞれに、顔を埋める</p><p>Darlingくすぐったいネ</p><p>でも気持ちいいわわたくしも、心が穏やかになる</p><p>３人は汗の匂いが違う</p><p>汗の味も</p><p>メグは、純粋な日本人だし</p><p>ニキータは今はアメリカ人だけど、出身はロシアだ</p><p>イーディは肌は褐色だけど、髪は金髪つまり、アメリカらしい人種の混交を肉体で表現している</p><p>それぞれが特徴的だ</p><p>こんなにも違っているのか</p><p>メグキス</p><p>オレは、メグにキスを求める</p><p>チュッと、メグはオレの唇にキスする</p><p>イーディも</p><p>イーディとも、キスする</p><p>ニキータ</p><p>わたくしも嬉しいわ</p><p>ニキータは、舌まで絡ませてきた</p><p>ヨシくん、どうしたのすっごい、甘えんぼになっちゃって</p><p>メグが、オレの変容に驚いている</p><p>Darlingは、これくらい甘えんぼの方がいいのネむしろ、今までがガマンし過ぎだったヨ</p><p>ええ今の方が、可愛いわ</p><p>ニキータが、ペロペロとオレの顔を舌で舐めてくれた</p><p>ねヨシくん、あたしね</p><p>不意に、メグが口を開く</p><p>あたし、今色々、判ったのううん今まで、自分が色々判っていなかったってことが判ったええっとあのねあたし、判っているつもりで全然判ってなかったのよ</p><p>メグミそれじゃあ、アタシたちには全然判らないネ</p><p>イーディが笑う</p><p>えっとほら５月のあの大変だった時あの頃だって、ヨシくんはあたしに家族の主婦になれとか家族の委員長になれって、言ってくれてたよねあたしそれは、克子お姉さんを手伝ったり、ヨシくんのお嫁さんになるための修行をするとかあるいは、マナやアニエスちゃんの面倒を見ることだと勘違いしてたわずっと</p><p>そうじゃなかったのよねヨシくんは、あたしにあたしたちは、普通の夫婦にはなれないからあたしがヨシくんを独り占めするのは、ダメなことなんだってそういうことを言ってたのよね</p><p>メグは真剣な眼で、オレを見ている</p><p>あたしは言葉だけでは、判っているつもりになっていたわ頭で判っているつもりででも、本当は全然判っていなかった</p><p>そうネメグミは、ずっとガマンしていたものネ</p><p>イーディが言う</p><p>でも、ガマンするは違うネガマンは納得していないというコトだからネ運命を受け入れていないからガマンしているノネ心の中に、澱が溜まっていくだけナノネ</p><p>そうね運命を受け入れるのなら、ちゃんと絶望しないとダメよね</p><p>ニキータは絶望と言った</p><p>その通りですあたしは、きちんとヨシくんを独り占めすることはできないってこと諦めて、絶望しないといけなかったんですよね</p><p>メグは俯く</p><p>ちゃんと絶望しておけばこんなに苦しむことも、みんなに迷惑を掛けることも無かったのに</p><p>そんなメグの額を、イーディがペチンと叩く</p><p>メグーミーアナタはまた、自分の視点だけネパースペクティブだーヨ</p><p>イーディが、苦笑する</p><p>アタシはDarlingとは結婚できないネだって、Darlingは、メグミと結婚するからだから、アタシはちゃんと絶望しているよきれい、さっぱり諦めているネ</p><p>イーディさん</p><p>その代わり、ちょっと悔しいからメグミの前でも、DarlingのことをDarlingて呼んでいるのネ</p><p>クックックと笑い出した</p><p>アタシは闘うオンナだからネハウス・キーパーには向いていないのネだから、仕方ないネアタシが、familyの中に生かさせてモラウためには、DarlingのWifeになることは諦めないといけないノネ絶望ナノネ</p><p>そう言いながら、オレの顔に自分におっぱいを押し付ける</p><p>でも、いいのネDarlingとはLOVERSだしfamilyのみんなと一緒で、アタシは幸せネ</p><p>するとニキータは</p><p>メグミさっきも言ったけれど、視点を変えるのよ一つのことだけ絶望してしまえば、後は結構、幸せになれちゃうものよ人生なんて</p><p>だって、あなたって幸せに見えるものわたくしの眼から見れば</p><p>ニキータさん</p><p>ニキータでいいわよいいえもういいわアーニャって呼んで</p><p>アーニャ</p><p>ニキータ・ゴルバチョフというのは、コードネームよ当たり前でしょ、こんなバカみたいな名前もっとも、今回はこの名義のパスポートで来日しているけれど</p><p>偽名なんだ</p><p>そりゃそうだそう言えば、オレたちはミス・コーデリアの本名だって知らない</p><p>ていうかもう、わたくしには本名なんて無いのよ本当の戸籍は抹消済みだしアメリカに登録してある戸籍は偽名毎回、仕事ごとに名前が変わるしねでも、コーデリアお姉様や親しい人たちにはアーニャって呼ばれているわ</p><p>ニッと、オレたちに微笑む</p><p>それが子供の頃に、親に呼ばれていた名前だから</p><p>ニキータがロシア時代に両親に呼ばれていた名前</p><p>もちろん、アーニャっていうのは愛称で本当の名前は別にあったんだけどまあいいでしょ、だからこそアーニャなのよ</p><p>戸籍の名前は捨ててしまったから愛称だけが、残った</p><p>ここにいるヨシダと、イーディと、メグミにだけ許すわわたくしをアーニャと呼ぶことを</p><p>ニキータは、メグを見る</p><p>ホント手の掛かる妹ができたみたいだわでも、あなたみたいな不器用な子、わたくしは好きよメグミに負けた気は全然しないんだけどでも、お友達になりたいわ</p><p>すっと、手を差し出す</p><p>よろしくて、メグミ</p><p>こ、こちらこそお願い致します</p><p>２人は握手する</p><p>その手の上に、イーディも自分の手を重ねる</p><p>アタシもねそれから</p><p>３人の重ねた手をイーディが、クイッと動かす</p><p>この手の位置はここネ</p><p>３人の手はオレのペニスの上へ</p><p>ニキータが、オレの萎えかけたペニスを掴む</p><p>イーディも</p><p>ほらメグミも、オチンチン触ッテ</p><p>メグミには、意味が判らないらしい</p><p>もう一度、大きくしないといけないネ</p><p>そうよ自分だけ身を引いてわたくしたちだけにしてくれた人がいたでしょその人のために</p><p>ニキータは、部屋の天井に向かって叫ぶ</p><p>あなたも、わたくしのことアーニャって呼んでねっネイ</p><p>ああ寧は</p><p>自分だけここから離れて</p><p>でも、きっとオレたちの様子は、見ているよな</p><p>ストップ、ストップ今は大きくしなくていいから</p><p>ニキータが、怪訝な顔でそう言う</p><p>寧とは後で、ゆっくりするから</p><p>わたくしはせっかくだから、ネイとヨシダのセックスも見たいわ</p><p>ああ、ニキータは元々から寧が気に入ってたっけ</p><p>でも寧には寧のプランがあるみたいだから</p><p>さっきのメグの話だけど他の人から何回も注意されたり、指摘されたり、こうした方がいいって助言されても自分で何を言われているのか納得して理解するのに、時間が掛かるってことは、よくあると思うんだ</p><p>頭で判っているつもりになっていても実は、ちゃんと理解できていないっていうことが</p><p>それである時に、ハッと判るああ、みんながオレに言ってくれてたことは、こういう意味だったんだって何で、今まで判らなかったんだ恥ずかしいなって思っても、もう遅いいや、遅くはないのか気付かないままでいるよりは、遅くなっても判った方がいいもんな</p><p>キョトンとして、メグがオレを見る</p><p>オレ浮気してみようと思うんだ</p><p>昨夜から色んな人たちが、オレに家族以外の女の子と浮気がした方が良いって言ってくるんだオレはどうして、そんなことが必要なのか全然判らないでも、ここまでみんなが言ってくれるから</p><p>何か理由が、意味があるはずだ</p><p>みんな、オレのために言ってくれているんだから</p><p>一度試してみるべきだと思うんだ</p><p>ああ寧は何か作戦を練っているのネ</p><p>イーディが、勘付く</p><p>わたくしも、協力してあげるわよ時間の許す限り</p><p>ニキータは、昼過ぎにオレたちと別れると言っていた</p><p>メグミはどうするネ</p><p>イーディが、ニヒッと笑う</p><p>判ったわよあたしヨシくんが他の女の子とセックスすることは、諦めたんだもん絶望したからだからいいわよ</p><p>ヨシくんの浮気なんて４０人でも、５０人でも受け入れるわよっ</p><p>いーや、メグミ１００人だヨ、１００人ネ</p><p>褐色の金髪少女が、冷やかす</p><p>１００人になっても、安心ナノカ</p><p>オレはプレハブ物置か</p><p>大丈夫よっあたしたちのヨシくんだもんっ</p><p>メグは、オレの手を取り自分のおっぱいへ</p><p>ほら、ヨシくん揉んで揉んで</p><p>はいいい</p><p>アーニャとイーディのおっぱいも揉みなさいよっ</p><p>オレは心ゆくまで、３人のおっぱいを揉みまくった</p><p>後になって判ることとかってありますよね</p><p>私は20歳の時の最初の彼女に言われたこととか、今頃になって思い出してハッとすることがあります</p><p>あれは、ああいう意味だったんだとか</p><p>だったら、こうしてあげれば良かったとか</p><p>後悔しても、完全に遅いのですが</p><p>人生なんて、そんなものです</p><p>615．カメダ</p><p>じゃ、先にわたくしたちがシャワーを浴びるわ</p><p>そう言ってアーニャが、メグを連れてシャワールームへ入る</p><p>時間が無いから、２人ずつということになった</p><p>メグも、神妙な顔でアーニャに付いていく</p><p>ここは、アーニャと親睦を深めておく方が良いと判断したのだろう</p><p>オレとアーニャの組み合わせになるより、オレとイーディの方がまだマシだと思っているらしい</p><p>シャワーの使い方、アーニャに教えるんだぞ、メグ</p><p>判っているわよ、ヨシくん</p><p>メグは、笑顔でシャワー室へ入っていく</p><p>イーディは、いつまで舐めているんだ</p><p>その頃イーディは、オレのペニスを舐め続けていた</p><p>中の精液を吸い出しておかないといけないのネ</p><p>真顔で、チュウチュウと亀頭を吸っている</p><p>イーディは、フェラチオが好きだな</p><p>Darlingだって、おっぱい好きじゃなイカ</p><p>まあその通りだけど</p><p>ほら、Darlingのオチンチン、アタシの唾ですっかり綺麗になったネ</p><p>ニコニコ笑って、オレに抱きついて来る</p><p>今度は、オレの首筋や胸の汗を舐める</p><p>おい、よせよイーディ</p><p>Darlingも、アタシの胸を揉んでもいいヨ</p><p>じゃあ、揉ましてもらうか</p><p>うん、ぷにぷにしてて気持ちいい</p><p>狭い四畳半で、４人で組んずほぐれつのセックスをしたんだ</p><p>部屋の中には、すっかり淫臭が籠もっている</p><p>女の子の汗の匂いってエッチだよな</p><p>人ぞれぞれで匂いが違うけれどどれも、オレの性感を刺激する</p><p>そうアタシはDarlingの汗の匂いにしか、コーフンしないネ</p><p>イーディは、そう言った</p><p>他の男の汗なら、気持ち悪いヨDarlingだから、ドキドキする</p><p>イーディは、ニコッと笑ってオレの耳の後ろをペロペロと舐める</p><p>だけどメグミ、良かったネ判ってくれたネ</p><p>メグが、オレを独占したいという気持ちを諦めてくれたことは前進だと思う</p><p>本当にアーニャとネイのお陰ネ</p><p>アーニャと寧</p><p>本当はネイが一番、アタシたちとDarlingのこと、良く判っているネだから、ネイがDarlingのメインのWifeになるのがBESTなのにネ</p><p>寧の方がオレの正妻に相応しいと思っているのか</p><p>でも、ネイがメインのWifeになるとDarlingがダメになるネネイは、それが判っているからゼッタイにElder　Sisterの位置から下りて来ないネ</p><p>それだけじゃないんだよ、イーディ寧は</p><p>寧には弟を守れなかったというトラウマがある</p><p>寧はお姉ちゃんでないといけない子なんだよ恋人よりも、弟を心の底から愛しているんだ</p><p>so　Complex　ネ</p><p>コンプレックス</p><p>ノーノー、とても複雑っていう意味ネ</p><p>イーディは、オレの胸に頬を寄せてクククと笑った</p><p>それから、英語で天井に向かって何か言う</p><p>ネイにお話したのネどうせ、観ているノデショウダカラ次のアナタの計画は何アタシは何をしたらいいノカそろそろ、話に来ナサイって連絡したのネ</p><p>そう言えばアーニャのために制服を取りに行くと出て行ってから、随分になる</p><p>アタシも、ネイのSisterだからネイロイロと協力しないといけないノネ</p><p>そして、メグとアーニャがシャワーを終えて</p><p>交代して、オレとイーディがシャワールームに入った</p><p>２人でキツキツだ</p><p>イーディ裸になるとグラマラスだからな</p><p>備え付けのボディソープで、イーディの全身を綺麗に洗ってやった</p><p>イーディは、オレに背中を擦られてクスクスと笑う</p><p>その次には、イーディがオレを洗ってくれた</p><p>シャワー・ルームから出ると</p><p>おっ、ヨッちゃんどうアーちゃん</p><p>寧が戻って来ていたというか</p><p>アーニャが、オレたちの高校の制服に着替えていた</p><p>うんすげぇ、可愛い</p><p>ぶっちゃけ今までのアーニャの格好は</p><p>純白のジャンプスーツに、ロングブーツ</p><p>まるで、アメリカンコミックスの闘うスーパーヒロインみたいな格好だった</p><p>さっきまでの格好だとテレビや映画の世界の人みたいだったでしょだから、ヤジウマの生徒たちもちょっと引いた感じで見ていたんだと思うのよっ</p><p>寧の分析は、正しいと思う</p><p>さっきの観衆のアーニャに対する視線はたまたま、テレビのロケがやって来たのを横から見学するとかデパートの屋上のヒーローショーを見るみたいな</p><p>ゲンジツとのギャップがあった</p><p>だから星﨑さんは、オレたちを笑ったんだ</p><p>あの人には、メグとアーニャの競走は自分とは違う、よその世界の人たちのショーとしか思えなかったんだろう</p><p>でも、ほらこうやって、うちの高校の制服に着替えたらリアルな１７歳の可愛いアーちゃんだもんねっ</p><p>制服姿のアーニャはむしろ、その美貌とプロポーションの良さが強調されていた</p><p>それでいて、普通の外国からの留学生として校舎内に居ても、おかしくない存在感がある</p><p>これが、さっきまでのジャンプスーツなら校舎内の、それこそオレたちの授業中の教室内に居たって、バトル物映画の１シーンにしか見えないもんな</p><p>ホント、女の子って着るもので雰囲気が変わる</p><p>ほら、ヨッちゃんたちも早く服を着てもうすぐ、１時間目が終わっちゃうよ</p><p>ああ、そうだね</p><p>オレは、慌てて制服を着る</p><p>寧が、アーニャのことをアーちゃんと呼んでいるということはやっぱり、校長室の監視室で、オレたちの様子を観ていたんだな</p><p>そして、頃合いを見計らってアーニャ用の制服を持って、帰って来た</p><p>ニコッと、オレに振り向く寧</p><p>オレは、オレたちのことで一生懸命考えて行動してくれている寧が愛おしい</p><p>愛おしすぎて言葉にならない</p><p>オレは、寧を抱き締めた</p><p>どうしたのよ急に</p><p>なあにお姉ちゃんに甘えたくなっちゃったの</p><p>うんそうだよ、ヤッちゃん</p><p>オレは、寧の髪と背中を優しく擦ってあげる</p><p>Darlingは、今までみたいに変なガマンはしないことになったのネ甘えたい時に、アタシたちに甘えたいだけ、甘えるコレ、一番ナチュラルなコトなのネ</p><p>イーディが、そう言って笑った</p><p>そうそうわたくしたちは、いっぱいおっぱいを揉まれたからネイも揉んでもらっておきなさい</p><p>ええ寧お姉さん</p><p>アーニャとメグまで優しい眼で、オレたちを見守ってくれた</p><p>そーおっんじゃ、ヨッちゃんあたしの胸に、おいでっ</p><p>オレは、寧の豊かな膨らみに顔を埋める</p><p>あはは、可愛いなあっヨッちゃん、いつでも甘えておいでよヨッちゃん可愛いんだからいつでも大歓迎だよっ</p><p>寧は、満足そうにそう言った</p><p>１時間目が終わらないうちに学食脇のパン工房を出る</p><p>かといって１時間目の担当教師と顔を合わせるのもツライので</p><p>校舎の入り口で、１時間目の終了のチャイムを聞く</p><p>休み時間になったばかりの校舎をオレたちは行く</p><p>げげっ</p><p>何なのあれ</p><p>廊下に出て来た生徒たちが、オレたちを見てみんな驚いている</p><p>それも、そのはずだ</p><p>オレの両腕にはイーディとアーニャが抱きついている</p><p>２人とも、オレに大きな乳房をぐいぐい押し付けるようにして</p><p>そんなオレたちの後ろを、メグと寧が追って来る</p><p>ちょっちょっとあの子、あなたの婚約者なんでしょいいの</p><p>３年生の女子が、メグに尋ねた</p><p>何がです国際交流しているだけじゃないですか</p><p>メグが、ケロッとした顔で答えた</p><p>国際交流</p><p>外国の方はスキンシップを大切になさりますから</p><p>結局一緒に裸になって、セックスしたことが効いているんだな</p><p>だから、もうアーニャに対しては、メグは嫉妬しないだろう</p><p>頭で理解するよりも肌で感じて納得するタイプだから、メグは</p><p>本当にメグもSo　Complexだと思う</p><p>おお、あれニキータ・ゴルバチョフだよな</p><p>朝のグラウンドでの死闘って、オレは見ていないんだけど</p><p>オレは見てたでも、さっきより全然可愛いぞ</p><p>さっきはちょっと怖かったもんな</p><p>アレはテレビ用の顔でこっちが素なんじゃねぇの</p><p>えっと外タレなんだっけ</p><p>外国人タレント</p><p>オレは、本業はモデルって聞いたぞ</p><p>やっぱり綺麗だよな</p><p>うちの高校に編入して来るのかな</p><p>一応体験入学中らしいぞ</p><p>じゃ、今日の結果次第か</p><p>お気に召せばあるいはじゃね</p><p>えー、あんな綺麗な子が同級生とか、たまんねーよな</p><p>ゲーノージンだもんな</p><p>ゲーノージンなら白坂雪乃が居るじゃねえか</p><p>あれは別枠だろう</p><p>うんあれは、人権侵害、憲法違反で野党が次の国会で追及するって言ってるから</p><p>え、そうなのかオレ、毎週観ているぞ</p><p>うちはオレよりも、オフクロたちが熱心に観ているよ</p><p>雪乃のテレビ放送は無茶苦茶過ぎるからな</p><p>あんなに違法放送なのに何故か、バラエティとして成立している番組は珍しい</p><p>雪乃には、放送禁止用語も、テレビ業界のタブーも関係無いし</p><p>ところであの小僧は、何なんだ</p><p>ていうか例のあいつだよな</p><p>あいつ死ねばいいのにとか、思わねえ</p><p>うん勝手に爆発すればいいのにな</p><p>ああ＊＊の＊＊＊＊みたいに</p><p>オレは＊＊製の＊＊＊＊かよっ</p><p>綺麗な子に囲まれて、ちょっとあの男の子、良い気になっているよねっ</p><p>そうねちょっと、どうかと思うわよねあそこまでいくと</p><p>とにかく男子生徒の憎しみの眼と女子生徒の蔑みの眼に晒されながら</p><p>オレたちはどうにか、オレとメグの教室へ到着する</p><p>はーい、ニキニキはここまでねっ</p><p>そうか、他人の眼のある場所ではアーニャでなく、ニキータか</p><p>え、どうしてよ、寧わたくし、このままヨシダと勉強したいわ</p><p>アーニャは、オレの腕をギュッと握り締めてそう言う</p><p>だって、ニキニキ１７歳でしょあたしと一緒に２年生のクラスに行かないとさっ</p><p>そうか学年は違うんだな</p><p>あったり前でしょ体験入学なんだからほらっ、おいで</p><p>寧が、アーニャをオレから引き剥がす</p><p>ちょっとうんっヨシダぁ</p><p>また後で会えるからメグちゃんイーディ、後よろしくねっ</p><p>寧が、アーニャを引きずっていく</p><p>ていうか、抵抗しないところを見るとアーニャは、遊んでいるだけだな</p><p>あのニキータさん</p><p>１人の男子生徒が、思い切ってアーニャに話し掛けるが</p><p>ちょっとネイ</p><p>アーニャは、それ以降もの凄い勢いで、英語で寧に文句を言っている</p><p>寧も、流暢な英語で答える</p><p>２人の英語のやり取りに話し掛けた男子生徒は、唖然として、それ以上何も話し掛けられなくなってしまう</p><p>ああやって何を聞かれても、英語で誤魔化すつもりなんだ</p><p>寧と同じくらい英語で流暢に喋れる子なんて、そうはいないもんな</p><p>ほら、Darling、メグミ行くヨ</p><p>イーディが、オレたちを教室に引っ張り込む</p><p>それで、オレたちに話し掛けようとした上級生や他のクラスの連中を引き離すことができた</p><p>おはよう、恵美お早いお着きね</p><p>メグの友達が、笑ってメグを迎えてくれた</p><p>まさか、恵美が１時間目をサボるとは思わなかったわ</p><p>あのごめんなさい</p><p>いいのよ色々あったんでしょ</p><p>山峰さん、あたしも朝見てたわよ</p><p>ヤダヤダ、ヨシくんはあたしのなのっ凄かったわ</p><p>メグが真っ赤になる</p><p>ええっとそれは</p><p>いいのいいの山峰っちが、吉田っちのことが大好きだってことは、よーく判っているからさっ</p><p>あたしたちは、ほら４月の段階から、あんたたちの恋の成長を見せられ続けているんだからね</p><p>ラブラブなのは、よーく判ってまーす</p><p>ていうか、吉田っちはいっつも、キッツイ子にばっかり気に入られるよねえ</p><p>奈島センパイとか、今は更生したけれどあたしたちは、ほら、うちの教室にまで脅しに来たのを知っているし</p><p>あそんなこともあったなあ</p><p>あの時は怖かったよねえ</p><p>綺麗だけどヤンキーの血は抜けてないでしょ、あの人</p><p>そういう評価なんだ</p><p>過去２年以上この学校の中では、伝説の不良少女だったんだし</p><p>いやいや、この街のか</p><p>マルゴさんと２人で、夜の街を不良狩り、チンピラ狩りしながら、定期的に廻っていたんだから</p><p>男は、黒髪になっただけで寧の美しさにコロッと参るけれど</p><p>普通の女子生徒からすれば、まだまだ怖い人のままなんだ</p><p>でも、奈島さんが間に入って下さってニキータさんとは、仲良くなったわ</p><p>つーか、あのセンパイ吉田くんには、ずっと優しいもんね</p><p>あの人が言ってた理事長の家に保護してもらっているっていうのは、本当</p><p>ええ、本当よあたしとヨシくんの家も理事長先生に貸していただいているの</p><p>なぁんだ、そうだったんだ２人の家、とっても立派だったからずっと不思議だったのよだってほら、恵美ちゃんの家って</p><p>山峰家が貧乏なことはうちのクラスでは、みんなに知られている</p><p>そうよだからヨシくんが、理事長先生と知り合いなのそれで、貸してもらえることになったのあたしの家やヨシくんの実家じゃ２人で暮らせないから</p><p>そうだったんだぁ</p><p>やっぱり、メグの普段の行いの良さというか積み重ねというか</p><p>うちのクラスの女子はメグに対して、好印象のままでいてくれる</p><p>まあ、良かったんじゃないああやって、みんなの前であたしのヨシくんとか叫んでみたり授業サボって、心ゆくまで話し合ったりさたまにはねメグちゃん、スッキリした顔しているもの</p><p>うん夏休みが明けて、吉田くんがパンコースに移ってから、ヤマミーきっつい顔しっぱなしだったもんね</p><p>もちろん吉田っちも</p><p>ま、慣れないパン作りに学食でパンの販売までやることになっちゃったんだもんね余裕が無いのはよく判るけれどあんまり溜め込み過ぎずに、たまには発散しなよ</p><p>えっ、何それいっぱい、エッチしまくれってこと</p><p>やーだそんな話はしてないわよっ恵美ちゃんも吉田くんも、真面目っ子だからあんまり、根を詰めると今朝の恵美ちゃんみたいに大爆発しちゃうよってことだよ</p><p>オレ、そんなに切羽詰まってたか</p><p>そんなにみんなでイジメるなよ吉田は自分がいっぱいいっぱいだって判らなくなっちゃうぐらい、今、大変なんだからさ</p><p>ああ男子の田中が、オレたちの会話に加わる</p><p>家のことだっていきなり、２人きりで暮らせってのも大変だろうしさパンだって、何から何まで吉田ひとりでやれってのも、メチャクチャだよなその上、吉田は何でだかイーディの面倒まで見ているしさ</p><p>イーディは、さっきからオレの背中にしがみついたままだ</p><p>いや、田中別にオレ、イーディの面倒は見ていないぞ</p><p>むしろ、イーディに守ってもらっているわけだし</p><p>アホか吉田の行動を見ればどう見ても、お前の方がイーディの世話をしているわっ</p><p>うんアタシ、Darlingに世話されているネ</p><p>イーディが、ニコニコ顔でそう言う</p><p>そのことも、長年の謎だったが今朝、ようやく解明できた</p><p>え田中</p><p>イーディちゃんて、理事長先生のところの子だったのね</p><p>朝の騒ぎを見ていたという女子生徒が言う</p><p>だから、吉田が理事長にイーディの世話を頼まれたんだろ</p><p>はいぃ</p><p>お前、ホント何でも引き受けちゃうな少しは断れよ</p><p>断れないでしょ家を借りているんだから</p><p>女子生徒が笑う</p><p>でニキータ・ゴルバチョフを連れてきたのは、イーディか</p><p>田中が、イーディに尋ねる</p><p>そうそう、アタシネ</p><p>そうよねっ、すっごい仲良さそうだったもんね</p><p>女子たちも納得している</p><p>アメリカのトモダチネ</p><p>イーディは平然と嘘を付く</p><p>いや、嘘でも無いのか</p><p>２人ともミス・コーデリアの配下だった時期がある</p><p>もしかしたら、どこかで一度くらい擦れ違っていたこともあったのかもしれない</p><p>夏にロサンゼルスで再会してホトボリを冷ましたのネ</p><p>イーディ、違うその場合は旧交を温めるだ</p><p>オレは突っ込む</p><p>そうそう、ソレなのネ温めますかなのネ</p><p>それじゃあ、コンビニだ</p><p>そういうことなのね</p><p>そういえば、あの子の吉田くんへの態度イーディちゃんにそっくりだもんね</p><p>アメリカの人って、みんなああなのかしら</p><p>ニキータさかて、アメリカ人なの</p><p>ロシア系のアメリカ人よそうよねヨシくん</p><p>うんそうらしいよイーディとは昔、格闘技を習っていた先生が同じらしくてさ</p><p>慌てて、話を誤魔化す</p><p>まあ正確には、ミス・コーデリアはイーディの師では無いけれど</p><p>へえ、そうなんだ</p><p>吉田、ちょっと来い</p><p>田中がオレを呼ぶ</p><p>オレが、田中の方へ行こうとすると</p><p>イーディは、こっち来んな男同士の会話だから</p><p>ああ、背中にイーディが貼り付いたままだった</p><p>イーディ、自分の席へ戻れ</p><p>えー、いいじゃないカ田中アタシDarlingの背中にくっついてないと、エネルギーが切れるネ</p><p>吉田は、お前の充電器じゃねぇそっち行ってろ</p><p>むう</p><p>仕方なく、イーディはオレから離れる</p><p>もっと、こっちへ来い吉田</p><p>田中に教室の後ろの方へ連れて行かれる</p><p>すると、他の男子生徒たちも集まって来た</p><p>話というのは、他でも無い</p><p>田中は、もったいぶって話し出した</p><p>お前遠藤が、この街に帰ってきているっての知っているか</p><p>遠藤って誰だっけ</p><p>男子は、みんなズッコける</p><p>バカお前遠藤だよ遠藤ケンジ元オレたちのクラスメイトの</p><p>その遠藤か元、雪乃の彼氏の</p><p>あれ、あいつってどういうことになってたんだっけ</p><p>遠藤のことなんてすっかり忘れていた</p><p>確か雪乃のレイプ中継の時に、オレが気絶させて</p><p>家の人が迎えに来て学校から居なくなったことまでは、覚えているけれど</p><p>あの後、オレは</p><p>シザーリオ・ヴァイオラとの対決とか</p><p>瑠璃子やアニエスの問題や</p><p>白坂創介のこともあったし</p><p>遠藤のことなんて、思い出す余裕は無かった</p><p>そう言えば５月の連休明けから、見ていないよな</p><p>あいつは、ほら放送室の隣の部屋で、白坂さんをレイプしたけれど</p><p>ああ、雪乃のレイプ中継は遠藤の仕業ということになっている</p><p>本当はオレだけど</p><p>白坂さん、そのままヤクザに拉致されちゃったろだから、被害者が行方不明だから学校側も遠藤を告発するわけにはいかなかったらしくて</p><p>被害者の女生徒の将来を考えたら本人と本人の家族の意向を聞かずに、学校が勝手に警察に訴えるわけにもいかないし</p><p>ていうかその後、白坂、もっと大変なことになっちゃったけど</p><p>本人も本人の家族も</p><p>とにかく遠藤の起こした一件は、うやむやになっちまったんだよ</p><p>連休明けてすぐに、校長が急病で交代したり先生が何人も辞めたからなあ、この学校</p><p>白坂創介派だった、ゲロッパ校長はもういない</p><p>じゃあ、遠藤は</p><p>学籍はまだうちの学校にあるはずだ</p><p>田中は答えた</p><p>でもなあほら、あいつの家、メチャクチャになっちゃったろ</p><p>例の市会議員の叔父さんが汚職で逮捕されたしそれで、あいつの親父、その叔父さんから市の工事を優先的に請けてただろなもんで、癒着が問題になって</p><p>遠藤の家の建築会社、倒産しちまったんだそうだ</p><p>倒産</p><p>ミナホ姉さんが遠藤の家を徹底的に追い詰めるって言って</p><p>あちこちに指示を出していたはずだ</p><p>その後</p><p>あミナホ姉さんも、忙しかったから</p><p>追い詰める指示を出したまんま、放置してて</p><p>だから、遠藤の家追い詰められすぎて、倒産しちゃったんだ</p><p>それで、親の会社の債権者から追われたりしてしばらく、一家で他の街へ夜逃げしていたらしいぜ</p><p>だから、ずっと学校には来ていなかったんだよ</p><p>その遠藤が戻って来た</p><p>でな酒井、お前、昨日、遠藤に会ったんだろ</p><p>田中が、酒井という男子生徒に声を掛ける</p><p>ああ、駅裏のゲーセンで会ったあいつの方から、オレに声を掛けて来たんだ</p><p>遠藤から</p><p>遠藤、もうすっかりヤサグレててさ格好もチャラくてさ</p><p>酒井は言う</p><p>高校球児だったのにさ、頭なんかすっかり、エグザイル風になってたし</p><p>タカヒロ風か</p><p>いや、アツシ風の髪型だしかも、もう夜なのに何故かサングラスを掛けていた</p><p>さすが、遠藤だな</p><p>田中が、唸る</p><p>ああ、オレが何で、お前サングラスしているんだって聞いたら、これは夜用のサングラスだから問題無いとか意味不明なことを言っていた</p><p>間違いない本物の遠藤だな</p><p>男子全員、うんと頷く</p><p>しかしそれ本当に、エグザイルのアツシ風を狙っていたのか遠藤の顔だとどっちかっていうと、カメダになるだろ</p><p>ああ、そう言えばカメダの兄によく似ていた</p><p>まあ、それで何かよく判らないんだけど遠藤がオレに、吉田のことを聞いてきたんだよ</p><p>オレのことを</p><p>あいつすっげぇ、恨んでたぜ吉田のこと、必ずブッ殺すって</p><p>あいつ</p><p>オレにやられたこと気付いていたのか</p><p>フジテレビは本気でこれで良いと思っているのだろうか</p><p>最初の1時間だけ観たけれどメイン・パーソナリティの女芸人の大半が、一言も喋らない</p><p>本番中に堂々とトイレへ行った、アイドルも凄い</p><p>昔は、面白かったんだけどなあ</p><p>616．ニャポレオン党</p><p>とにかくさ、ちょっイッちゃってる感じだったんだよ遠藤のやつ、言ってることも変でさ</p><p>街で遠藤と会ったという、酒井は言う</p><p>何かさオレは、今、どん底にいるだが、ここから下は無ぇ後は、上を目指して這い上がっていくのみだぜ今のオレは、ニャポレオンなんだニャポレオンみたいに這い上がってみせるぜとか、言ってんだ</p><p>何なんだ、ニャポレオンて</p><p>一応、尋ねてみる</p><p>オレもまあ、多分、ナポレオンのことだと思うんだが、一応聞いたみたよ</p><p>そしたら、遠藤はお前、知らないのかニャポレオン英雄だぜ足軽から天下人になったんだ</p><p>ギリギリ、合っているような、無いような</p><p>田中が呟く</p><p>まあ豊臣秀吉のゴッチャになってるってことはないよな</p><p>オレも、さらに不安になったから遠藤に何をやった英雄なんだって聞いてみたんだそしたらさ</p><p>遠藤曰く戦争やって、勝ちまくって皇帝になって後は、瓶詰めと法律とコニャックを作って、オーダーミックス戦闘で、不眠症で、不可能で、辞書を持って無い後、最初の嫁がケバい</p><p>何だ一応は、判っているんみたいじゃないか</p><p>田中は、言う</p><p>いや言ってることが、スゲェ浅いから多分、あいつマンガか何かの、うっすい知識だけで喋っていたんだと思う</p><p>酒井は、溜息を吐く</p><p>だって、オレがそいつは、どこの国の英雄なんだって尋ねたらさ遠藤は、こう言うんだよそんなの決まってるだろ、ヨーロッパの南の方の島だ長靴の横っちょ辺りとか</p><p>また、大雑把だな</p><p>だから、ホントのところはよく判ってねぇんだと思うんだよ</p><p>名前だって、うろ覚えなんだから</p><p>ナポレオンが、ニャポレオンだし</p><p>なのにさ延々と、オレに言うんだよニャポレオンは、素晴らしいニャポレオンは、格好いいだから、オレもニャポレオンのように蘇るんだそして、いつか必ずニャポレオンのように天下を取ってやるってまた、大きな声で騒ぐんだよゲーセンの中なのにバカ笑いして一緒に居るオレの方が恥ずかしかったよ</p><p>ああ、あいつホントに、マンガの影響だな、それしかも、まだ連載途中だから遠藤、オチを知らねえんだな</p><p>田中が言う</p><p>そりゃナポレオン一度は皇帝まで昇り詰めてから、戦いに負けてエルバ島に追放されたけれどそんで、まあそこから、再起して不死鳥のように蘇って、もう一度、皇帝に復位するんだがそこまでは、本当に遠藤の言う通りの輝かしい復活劇だけどよ</p><p>その後、ナポレオンすぐにまた負けて、セント・ヘレナ島に流されてそのまま、寂しく死んだんじゃなかったっけ</p><p>最後は負けたまんまだよな</p><p>あー負けて終わるのを知らねぇんだなあいつ</p><p>そこまでまだマンガになってないからなあ</p><p>遠藤ナポレオンを目指したら、悲しい結果になるだけだぞ</p><p>でもよそういうのは、遠藤らしいっていうか、いつものベリー・平常進行で遠藤ワールドが炸裂なだけじゃないか全然、イッちゃってはいないと思うぞ</p><p>別の男子が、酒井に言う</p><p>まあ、そうだなこれがオレは斎藤龍興になるとか劉禅になるとかなら、かなりヤバいと思うけれど</p><p>あるいは、ナポレオンでも、ボナパルトじゃなくってナポレオン・ヒルとかクモ・ナポレオンとかなら</p><p>最初のはビジネス哲学書の元祖で、後のは仮面ライダーの怪人だ</p><p>酒井が、そうオレに教えてくれた</p><p>とにかく、何にせよナポレオンにオレはなるぐらいじゃ、いつもの遠藤が言いそうな戯言の範疇だな</p><p>田中が、改めて酒井に言った</p><p>まあ、そこまでならなイッちゃっているのは、ここから先さあいつ、オレはニャポレオンになるの話を散々した後にオレに、こう言ったんだぜ</p><p>男子生徒たちの視線が、酒井に集まる</p><p>オレはニャポレオンになって、天下を取るだからお前もニャポレオン党に入らないかって</p><p>ニャポレオン党</p><p>何だニャポレオン党って</p><p>代表して、田中が酒井に尋ねる</p><p>世界を大いに盛り上げる、遠藤ケンジ（ニャポレオン２世）のための党だそうだ</p><p>あいつ世界史上には、ナポレオン２世がいることを知らねえんだな</p><p>うん世界史の教科書には載ってないけれどナポレオン３世はテストに出るだろ３世がいるなら、２世もいたはずだって気付くだろ普通は</p><p>歴史好きの男子たちが、怒りに燃える</p><p>まあ、その辺が遠藤クォリティだな</p><p>田中が、呆れている</p><p>で、何だ遠藤はそのニャポレオン党っていう、不良のチームか何かを作ろうとしているのか</p><p>それがよ遠藤が言うにはすでに、ニャポレオン党はこの街の中で、３００人を越える党員を獲得したそして、オレがその党首兼総裁兼軍団長だとか、言い出したんだわ</p><p>３００人</p><p>えあいつ、メンバーが３００人居るチームのボスだとか言ってるのか</p><p>いや３００人って言っても、半分以上はサポーターで実働部隊は精鋭１００人って言ってた</p><p>何だ、サポーターって</p><p>何をサポートするんだ</p><p>サポーターになると、党首選挙の時に投票できるらしい</p><p>だって党首は遠藤なんだろ</p><p>遠藤のための党なんだから</p><p>ああ、だから投票用紙に遠藤の名前を書いて、遠藤に投票する権利をくれるらしい</p><p>どんな独裁国家だ</p><p>全員、呆気に取られている</p><p>いや、でも全部、遠藤の妄想だろどう考えたってこの街に、遠藤に従うようなバカが、１００人もいるわけねぇだろ</p><p>男子の１人が言う</p><p>ああ、市会議員の叔父さんも逮捕されちゃったし金持ちの親父の会社は、倒産したんだよな</p><p>今の遠藤にはコネも金も無い</p><p>オレも、そう思うよでも、遠藤本人は自信満々なんだよ余裕綽々で、ガッハガッハと高笑いするんだよオレどんどん気味が悪くなっちゃって</p><p>酒井の気持ちはよく判る</p><p>そんであいつは言ったんだニャポレオン党の最初のターゲットは、吉田お前だって</p><p>遠藤近々、全戦闘部隊を引き連れてコロシに行くから、耳の後ろを良く洗って待っていろって、吉田に伝えろってオレに</p><p>遠藤それを言うなら首を洗って待っていろだ</p><p>とにかくお前と山峰ちゃん、気を付けた方がいいな</p><p>田中が、オレに言った</p><p>まあ、遠藤のことだからほとんどフカシだと思うけれどあいつ、バカだけど行動力はあるからな</p><p>ああ、何か気持ち悪いよな</p><p>遠藤妄想が高まりすぎて、頭がおかしくなってんじゃねぇのか</p><p>でもよそんなんで街中で刃物とか振り回されても困るしよ</p><p>うん吉田はともかく、山峰ちゃんが心配だ</p><p>そうだな、吉田は遠藤に刺されても別に良いけれど</p><p>むしろ刺されとけ</p><p>山峰ちゃんは、可哀想だよな</p><p>まあメグという美少女を独り占めにしているんだ</p><p>何でもいいやがれ</p><p>判った気を付けるよメグにはイーディに付いてて貰うことにする</p><p>オレは、そう決心した</p><p>ああ、それがいいなイーディちゃんなら、遠藤の振り回すナイフぐらいは蹴り飛ばしそうだし</p><p>でも、マジ、気を付けろよ相手はマジでイッちゃってる可能性があるからな</p><p>オレたちも、また何か判ったら連絡するわ</p><p>つーか、酒井お前、潜入捜査員としてニャポレオン党に入ってこい</p><p>嫌だよそんなの遠藤の子分になるんだぜ</p><p>確かにそれだけは嫌だな</p><p>男子生徒みんなで、笑い合う</p><p>リンゴン</p><p>そこで、２時間目のチャイムが鳴った</p><p>とにかく今、話した通りだからな吉田</p><p>ああ、ありがとう気を付けるよ</p><p>２時間目は普通に授業を受けた</p><p>色々と考えていた</p><p>遠藤のことは学校内に関しては、心配しなくて良い</p><p>この学校の中には、黒い森の警戒システムが張り巡らされている</p><p>遠藤がまだ、この高校の学籍を有しているとしても</p><p>システム上で、遠藤ケンジは、要注意人物として監視対象になっているはずだから</p><p>もし、遠藤が校内に侵入しようとしたらただちに警報が鳴るはずだ</p><p>克子姉が、そのアラームを見逃すはずがない</p><p>ミナホ姉さんも、そろそろ京都から戻って来るはずだし</p><p>今、オレたちの通学は必ず車を使っている</p><p>部活のあるメグは校門前で、渚の車にピックアップしてもらうことが多いけれど</p><p>校門前で待つのは、止めさせよう</p><p>必ず、教職員用駐車場の隠しガレージを使う</p><p>それなら、遠藤もしくは（存在するかどうか判らないが）遠藤配下のニャポレオン党に待ち伏せされる心配は無い</p><p>この２時間目の授業が終わればオレは、３、４時間目はパン工房でパン作りだし、克子姉が指導に来てくれる</p><p>そこでこの件は、相談すればいいな</p><p>あの人、ゼッタイに絡んでるんだろうな</p><p>オレは小声で呟く</p><p>遠藤が、そんなに意気揚々とこの街に戻って来てなおかつ、ピンポイントでオレを狙っているなんて</p><p>普通では、考えられない</p><p>多分遠藤を陥れたのはオレだということをあいつに伝えた人がいる</p><p>こういうことしそうなの１人しか思い付かないもんな</p><p>生徒会長、岩倉幸代</p><p>多分、あの人が裏で動いている</p><p>５月の騒ぎから４ヶ月</p><p>そろそろ、何かしら仕掛けて来る頃合いだろうし</p><p>ことによるとニャポレオン党は実在するかもしれない</p><p>ボスが、遠藤でなく岩倉さんで</p><p>オレは、教室の後方を見る</p><p>うちのクラスの不良コンビはお休みだ</p><p>あいつらって確実に岩倉さんと繋がっているだろうしな</p><p>さて困った</p><p>岩倉さんが校内の警備システムに手を加えて、遠藤を潜入させるかもしれない</p><p>さすがに秘密の地下通路や、校長室の下の監視室へのアクセスは教えないだろうけれど</p><p>そんなことを、あのバカの遠藤に教えたら遠藤は、校内の秘密施設のことを、他の生徒たちに吹聴しまくるだろうから</p><p>あいつが、秘密を教えられて黙っていられるはずがない</p><p>だから、岩倉さんもそこまでは、やらない</p><p>黒い森の秘密の監視システムが使えなくなるのは、岩倉さんも困るだろうし</p><p>そんなことを延々と悶々と考えているうちに、２時間目の授業が終わった</p><p>すぐにメグとイーディを呼んで簡単に説明する</p><p>とにかく、イーディはメグの警護を頼む</p><p>了解ネ</p><p>イーディは、ニコッと笑った</p><p>メグが心配そうに、オレを見る</p><p>オレは平気だよパン工房には、克子姉も来るし昼の分のパンを売って、後片付けをしたら、さっさとお屋敷へ戻るから</p><p>今日は、土曜日だ</p><p>幸い、パン部の活動予定も無いし</p><p>それで、遠藤のことはミナホ姉さんと相談するよ</p><p>ミナホ姉さんはこの街の暴力団とも付き合いがある</p><p>遠藤の動きを調べてもらうこともできるだろう</p><p>岩倉さんのことも、相談できるし</p><p>今日は、昼まではアーニャもいるしネ</p><p>イーディが、微笑む</p><p>アタシがメグミを見ているからアーニャにDarlingを見てもらおうカナ</p><p>いや、せっかくだからアーニャには、日本の学校を楽しんでもらおうよ</p><p>その方がいいよ</p><p>アーニャは寧に任せた方が良い</p><p>寧のことだから、きっとアーニャが楽しいように、気を遣ってくれているだろうし</p><p>メグも、納得してくれる</p><p>じゃ、そろそろオレ行くから</p><p>ええ、お昼になったら手伝いにいくわ</p><p>メグたちの部活の練習は午後からだ</p><p>昼のパンの売り子は、いつも通りにメグと寧に頼むしかない</p><p>土曜日は、そんなに売れないしそもそも数も焼かないから、すぐに売り切れるだろう</p><p>まあそれも、メグと寧という美人が売っているからで</p><p>オレが売り子なら売れ残るんだろうけれど</p><p>イーディが、オレのカバンの縁をコツコツと叩く</p><p>そこにはブン殴り棒が隠してある</p><p>制服が冬服の時は、袖の中に隠せたけれど</p><p>夏服は半袖だからカバンにしまっておくしかない</p><p>これ、出しておいた方がいいネ</p><p>ニッとオレに微笑む</p><p>おっ、吉田今日もパン作りか</p><p>カバンを抱えて、教室を出ようとするオレに田中が声を掛けた</p><p>ああ今日のは良いできだと思うから、買ってくれよな</p><p>オレは、笑って返答する</p><p>たまにはようちのクラスの人間だけ、５０円引きとかにならないのかよ</p><p>ゴメン値段付けているのは、オレじゃないんだ</p><p>パンの価格は克子姉が決めている</p><p>一度、値段を決めた以上はその値段相応のパンを焼きなさい売れなきゃ、値下げすればいいなんて、気軽に考えないで</p><p>そう、きつく言われている</p><p>これが、本当の商売なら売れ残りは、安くして処分するしかない</p><p>しかし、今のオレは教育を受けている身だ</p><p>納得をして付けた値段で客に売れなかったなら</p><p>その屈辱を、きちんと心に刻みつけなければならない</p><p>だから、値下げはしない</p><p>まあ、幸い今のところは、オレがまだたくさんのパンを焼けないので、数を搾っているから</p><p>売れ残りが出ることは、ほとんどないけれど</p><p>しゃあねぇなあまあ、頑張れよ</p><p>田中は、笑って見送ってくれる</p><p>吉田くん、この間のレモンクリームのパン、美味しかったよあれ、また作らないの</p><p>ドアを出たところで、別の女の子がオレに尋ねる</p><p>えっと、来週の火曜日にまた出す予定だよ</p><p>まだ、克子姉のレシピをオレが全て作れないから売っているパンのレパートリーは、コロコロ変わっている</p><p>そういうのってさ、事前に一覧表とかで発表できないの何曜日には、どんなパンを売りますとか</p><p>ありがとう、来週から用意するよ</p><p>学食の壁に、貼り出すか各クラスに配るか</p><p>高校のサイトに載せてもらうって手もあるな</p><p>うん期待しているよっ</p><p>本当に、クラスメイトたちには助けてもらっている</p><p>みんな、オレとメグを応援してくれている</p><p>ありがたい</p><p>ホームがあるということは、それだけで救いになる</p><p>オレは、学生カバンを小脇に抱え</p><p>その影に、ブン殴り棒を隠す</p><p>何かあったら、瞬時に振り回せるように</p><p>自分の教室を一歩出たらいつ襲われるか判らない</p><p>そういう覚悟でいないとな</p><p>３時間目のチャイムが鳴る</p><p>オレは慌てて、パン工房へと向かった</p><p>授業が始まった途端に、校内は静まる</p><p>各教室から、教師の声だけが聞こえる</p><p>それでも人の気は感じる</p><p>校内に、たくさんの生徒たちが集っていることが、気で判る</p><p>校舎は若い生気で満ち溢れている</p><p>オレも、工藤流古武術６級だ</p><p>最近は、なるべく視覚だけでなく、気で物事を捉えようと訓練している</p><p>通用口で靴を履きかえ校舎の外へ</p><p>そのまま屋根のある外廊下を真っ直ぐ行けば、学生食堂だ</p><p>外廊下なら、上履きのままで建物の中に入れるけれど</p><p>オレのパン工房は、学生食堂に隣接して建て増しされている</p><p>そっちにはまだ、校舎から廊下が繋がっていない</p><p>だから、外履きに履きかえて裏口から入らないといけない</p><p>パン工房の裏口のドアの辺り木の茂みの向こうに、人気を感じる</p><p>今は授業中だ</p><p>一般生徒が、歩き回っているはずがない</p><p>そしてこの時間に</p><p>オレが、パン工房へ来ることは調べれば判る</p><p>オレを待ち伏せしているのか</p><p>この気の色は知っている</p><p>あの茂みの向こうに居るのは</p><p>おい、雪乃どうしたんだ</p><p>オレは、彼女に声を掛けた</p><p>木の陰から金髪で制服姿の雪乃が現れる</p><p>えっとおはよ</p><p>雪乃は、そっけなくオレに言った</p><p>お早うってもう、３時間目が始まったところだぞ</p><p>じゃあこんにちわ</p><p>お前授業を受けに学校へ来たんじゃないのかていうか、何でこんな時間に</p><p>昨夜はフランシーたちとカラオケ行ってバカ騒ぎしたから、さっきまで寝てたのよ</p><p>ああ、番組が終わった後で</p><p>あのオカマのタレントさんたちと、遊びに行ったのか</p><p>そしたらほら、香月セキュリティ・サービスのあの偉い人あの人から電話が来て叩き起こされたのよ</p><p>え谷沢チーフか</p><p>あんなナイスミドルのオッサンが女子高生に電話してくる</p><p>違うわよ女の人すっごい、キッチリしているあーんと、あれよ、あの人そうそう、関さんよ</p><p>ああ翔姉ちゃんか</p><p>翔姉ちゃん、すっかり香月セキュリティ・サービスのトップの仕事をこなしているもんな</p><p>関さんにメツチャクチャ、怒られたのよ不貞寝してないで、ちゃんと学校に行きなさいって</p><p>雪乃は今香月セキュリティ・サービスの施設で暮らしている</p><p>職員住宅と、外国から短期滞在する警護対象用の宿泊施設が併設されている建物で</p><p>セキュリティは、完璧だ</p><p>２４時間、いつでも香月セキュリティ・サービスの職員が在駐しているし</p><p>それで手の空いている職員さんに車で送って来てもらったんだけど</p><p>じゃあ、教室に行けばいいじゃないか</p><p>あんたさ馬鹿じゃないの今日、土曜日よ土曜日の３時間目から授業を受けるなんてあたし、マヌケみたいじゃないのっ</p><p>いやいいんじゃね</p><p>オレは１時間目をサボって、セックスしてて</p><p>２時間目だけ、授業を受けて</p><p>３、４時間目はパン作りだし</p><p>あたしは嫌よ何か、カッコ悪いじゃないそんなのさ</p><p>雪乃は相変わらず、他人の目を気にする</p><p>気にする必要なんてもう全然無いのにな</p><p>雪乃は雪乃なんだから</p><p>だからお昼に迎えが来るまで、居場所が無いのよっ</p><p>判ったじゃあ、オレのパン工房に居るか</p><p>変なこと、するつもりじゃないでしょうね</p><p>そんな余裕は無いオレ、４時間目が終わるまでに、パンを焼かないといけないんだぞ</p><p>パンによっては、焼いた後も加工があるし</p><p>袋詰めしないといけないパンもある</p><p>忙しいんだからお前に構ってられないからな</p><p>ふん、その方がいいわよっあんたなんかに構われたくないわよあたし</p><p>なぜか、プンプン怒っている雪乃</p><p>しゃあねぇなあ</p><p>オレはパン工房の裏口の鍵を開ける</p><p>ドアをガチャッと開き</p><p>まあ、とにかく中へ入れよ</p><p>お、お邪魔します</p><p>と、工房の中に入って来た</p><p>えっと本当にあった、なぽれおん党とは何も関係無いですから</p><p>気にしないで下さい</p><p>（検索に引っ掛からないように、ひらがなで書いています）</p><p>そう言えば、昔チョコレート工場で働いていた時に60歳過ぎの元なぽれおん党の人に会ったことがあります</p><p>何かの本でなぽれおん党の人は当時、よくオレ、マモルの友達って言っていたと書いてありましたが</p><p>あれから４０年経ってなお、その人が私がなぽれおん党を知っていると知ったら</p><p>じゃあ、君、マモル知ってるオレ、マモルの友達</p><p>と言ったのには驚きました</p><p>マモルの友達であることが、ステイタスだったのですね１９６８年当時は</p><p>617．第2の壁</p><p>その辺に座ってろよというかこっちの作業テーブルの方には来るな</p><p>オレは、雪乃にそう言う</p><p>これからパンを作るんだから衛生上の問題ってもんがあるんだ</p><p>この間、雪乃が来た時はもう片付けの時間だったからいいけれど</p><p>今日は、今から焼くわけで</p><p>色々、あるんだよ</p><p>オレは手を洗い白衣と帽子を付ける</p><p>これだって、髪の毛が入らないようにするためのもんだしさ</p><p>ちゃんと帽子の中に、髪の毛をスッポリと納める</p><p>それからマスクもする</p><p>手も、もう一度、今度はアルコール消毒する</p><p>おっし、やるか</p><p>克子姉は、まだ来ていない</p><p>だがオレだけでも、できる仕事はある</p><p>オーブンを温めておかないといけないし</p><p>奥の倉庫から、今朝作った焼く前のパンを持って来て、チェックもする</p><p>オーブンに入れる前に加工しないといけないパンもあるし</p><p>オレは、黙って作業を続ける</p><p>全てのパッドの中のパンを確認した</p><p>遅くなったわ</p><p>ドアが開いて克子姉が入って来る</p><p>あら居たの</p><p>克子姉は、部屋の隅に座っている雪乃を見て言った</p><p>雪乃はつまらなそうに、携帯をイジッていた</p><p>邪魔だったら、出て行くけど</p><p>雪乃が、ギロッと克子姉を見る</p><p>別に良いわよ居るだけなら</p><p>克子姉は、笑顔で言った</p><p>あなたとあたしの仲じゃない</p><p>余裕の表情の克子姉に雪乃は、不機嫌そうに俯く</p><p>克子姉のことが、苦手なんだよな</p><p>でも、部屋から出て行く気は無いようだった</p><p>まあ他に居場所が無いんだろう</p><p>克子姉チェックを頼むよ</p><p>ええちょっと待って</p><p>克子姉も急いで、手を洗い白衣と帽子とマスクを付けて消毒もする</p><p>はいどれどれ</p><p>克子姉が、パッドの中のパンを再度確認する</p><p>これはまあ、いいかこれぐらいなら実際に焼いてみて、良くなかったら売り場には出さないことにしましょう</p><p>ホント、できの悪いパンが減ったわね良い傾向よ</p><p>でも、まだ１００パーセントじゃないよ</p><p>馬鹿ね１００パーセント完璧なんて、できないわよあなた、まだ、始めたばかりなんだから</p><p>製作段階で不良品が出るのは、できる限り避けるべきだ</p><p>売れない物を、作ってはいけない</p><p>製作コストがかさむことになるのだから</p><p>そんなことより、もっと覚えないといけないことがあるわよ</p><p>パンは季節によって、焼き上がりが左右されるからね温度と湿度の変化に気を付けて</p><p>オレだってパン作りの教本は、何冊も見ている</p><p>判っていないわよ季節による焼き上がりの違いを知るためには最低でも、１年は必要でしょ実際に体験して、自分の眼と舌で確認しないとね</p><p>１年</p><p>だから、この１年は体験して知るための１年だと思いなさい余計なことは考えなくて良いから</p><p>克子姉は、娼婦時代でも毎日、パンを焼き続けてきた</p><p>あなたが、最初にパンを焼いたのが、ゴールデンウィークの連休明けでそれからお屋敷で３ヶ月この学校の施設で、本格的にパンを焼くようになってからほぼ一月よねだから、今のあなたはまだ夏場のパンのことしか知らないわ</p><p>オレには４ヶ月弱の経験しか無い</p><p>普通のビジネスの世界なんかでもね仕事の雰囲気が判るまでが、１ヶ月仕事の流れが判るまでが、３ヶ月仕事の内容が判るのに、半年仕事の段取りが組めるようになるのに、１年後は、３年、５年、７年かなとにかくね、経験を積んでいくと、次の壁が見えてくるそうよ</p><p>壁</p><p>そう越えなきゃ行けない壁よね一つの壁を越えたら次の壁があるのよしかも、この壁は一つ一つ、順番に乗り越えていくしかないのよズルはできないわ</p><p>そりゃ、才能のある人はあっという間に、幾つもの壁を乗り越えていってしまうでしょうけれど凡人が、１０年掛けないと判らないことを３年で理解しちゃう子はいるわそういう天才がでも、パンの世界はどんな天才でも、最初の１年は凡人と一緒よ</p><p>春、夏、秋、冬季節の移り変わりでの変化は、実際に体験してみないと判らない</p><p>天才は、１年目の体験を２年目から生かすことができるわ凡人は、季節で違いが出ることは判っても、どう対処していくかをマスターしていくのに３年も５年も掛かるのでしょうけれど</p><p>オレは凡人だいや、凡人以下の人間だと思う</p><p>だから人よりも時間が掛かるだろう</p><p>判ったよオレの場合は、高校を卒業するまでの間に、何とかそういうことをマスターできるように、真剣に頑張らなきゃいけないんだね</p><p>ええ失敗しても許されるのは、学生のうちだけだからね</p><p>今のオレはパン技能士コースの学生だ</p><p>失敗しても学生だからということで、大目に見て貰える</p><p>というか失敗したら、その日１日パンが売れないだけで済む</p><p>ああ、だからミナホ姉さんは業者さんのパンも学食で売らせているんだ</p><p>オレがもし失敗しても生徒たちが、昼食に困らないように</p><p>一生懸命頑張っているだけで認められるのは、学生までよプロは、常に良い結果を出さないと生きていけないわお金を払って下さるお客様の眼は、常に厳しいんだから</p><p>克子姉はプロの娼婦だった</p><p>プロとして生きることの厳しさはよく判っている</p><p>判った今は、余計なことを考えないでとにかく、克子姉の言う通りにパンを作ることだけに集中するよ</p><p>馬鹿ね色んなことは考えて良いのよむしろどうしてそうするのかを常に考えてなさいそれから失敗しても良いから、色々試してみてそういうことに、多くの時間が割けるのも学生時代だけなんだから</p><p>どんどん失敗しなさい失敗して良いのよでも、何故失敗したのかは、学びなさいそして、同じ失敗は繰り返さないそれが、あなたのするべき勉強よ</p><p>そのまま、克子姉と黙々と作業を続けた</p><p>お互いの作業分担は、もう良く判っている</p><p>克子姉が、時々、オレにアドバイスをしてくれた</p><p>大事なことだと思ったら、その場でメモする</p><p>メモする度に、手洗いと消毒をしないといけないから大変だけど</p><p>克子姉からは、忘れないうちにメモしておくことが大切だと言われている</p><p>忙しく作業している最中に、ハッと思い立って話したことだから克子姉自身も、時間が経つと何を言ったか覚えていないことも多いらしい</p><p>O.K.、ちょっとブレイクしましょうか</p><p>最後のパッドのパンをオーブンに入れ終わると克子姉は、そう言った</p><p>今日は、土曜日なのね数が少ないから、いつもより楽ね</p><p>うん１５分ぐらい、いつもよりも早くブレイク・タイムに入った</p><p>コーヒーにするそれとも紅茶</p><p>今日は、コーヒーの気分かな</p><p>オレは、部屋の隅に座っている雪乃を見る</p><p>克子姉いい</p><p>白い帽子とマスクの間で克子姉の眼が、微笑んでいた</p><p>おい、雪乃コーヒーと紅茶、どっちがいい</p><p>コーヒー</p><p>雪乃は、携帯に眼を落としたままオレに答えた</p><p>克子姉が、コーヒー入れてくれた</p><p>あ、オレが持っていくよ</p><p>雪乃が今座っている辺りが普段のオレたちのお茶ゾーンなのだ</p><p>トレイにコーヒーカップを３つ乗せて、雪乃の方へ持って行く</p><p>ほいよ雪乃</p><p>あんがと</p><p>そこへ克子姉が</p><p>これ、あたしが作ったんだけど良かったら食べて</p><p>お茶請けに、スコーンを出してくれた</p><p>雪乃は手に取らない</p><p>食えよ美味いんだぜ</p><p>オレが率先して、一つ摘まむ</p><p>ムシャムシャ食べて毒の入っていないことを示す</p><p>じゃあ、貰うわ</p><p>雪乃もスコーンに、手を伸ばした</p><p>これは雪乃の性格が悪いんじゃない</p><p>５月の連休にあまりにも、オレや克子姉に騙されまくったから、すっかり警戒するようになってしまっているのだろう</p><p>あ、そうだ</p><p>パンの方が、一段落したからオレは、話さないといけないことがあったのを思い出す</p><p>克子姉あのさ</p><p>あ、あたしは判っているわよあなたたちの教室での会話聞いていたから</p><p>雪乃にも話しておいた方がいいよね</p><p>それは、あなたの好きになさい</p><p>雪乃あのさ</p><p>雪乃は、一口食べてみたら、スコーンが気に入ったらしい</p><p>美味そうに、大きな口を開いて食っていた</p><p>さっき、うちのクラスのやつに聞いたんだけれど遠藤が、戻って来ているらしい</p><p>ケンジが</p><p>雪乃の動きが止まる</p><p>うん、何か詳しいことはよく判らないんだけれどオレのことを、すっごく憎んでいて、ブッ殺すって言ってたらしい</p><p>ふーんいいんじゃないあんたみたいな男ケンジにブチ殺された方が、正解だと思うわよ</p><p>相変わらず口が悪いな</p><p>そんであたしのこととか、何か言っていたの</p><p>あ、それは聞かなかったな聞いておけば良かった</p><p>何よ役立たずね</p><p>ゴメンでも、一応雪乃も気を付けておいた方が良いんじゃないかと思って</p><p>何であたしは別にケンジに恨まれるようなことは、何もしていないわよっ</p><p>遠藤をフッたというのは恨みには入らないのだろうか</p><p>でも、まあ遠藤は、色んな意味で底抜けだろだから、もしものこともあるだろ</p><p>そうね確かに、色々と抜けてたオトコだったわね</p><p>雪乃はコーヒーを啜る</p><p>誰がケンジに会ったの</p><p>うちのクラスの酒井ってやつが、ゲーセンで会ったんだって</p><p>ああ、あの子ねいつも気持ちの悪い眼鏡を掛けている、気持ち悪い顔の</p><p>いや、確かに眼鏡だけどそんなに気持ち悪いか</p><p>気持ち悪いわよっニキビだらけでさ</p><p>眼鏡は関係ねぇじゃないか</p><p>それでケンジどんな感じになってたって</p><p>何か全体的にチャラくなってたらしい髪型とかエグザイルの真似をして</p><p>エグザイルの誰の真似よ</p><p>うんとカメダカメダっぽくなってたらしい</p><p>エグザイルに、カメダなんて人居た</p><p>いや、オレはよく判らない酒井の話だから</p><p>また、知らないうちに人数が増えたのかしら</p><p>それから、遠藤のやつオタクになっていたらしい</p><p>何かナポレオンのオタクになってたらしいやたらと、オレはナポレオンになるとか叫んでたってさ</p><p>ナポレオン</p><p>何か知らないけれどあいつの頭の中で、ナポレオンがブームになっているらしいんだよナポレオンのように、どんぞこから這い上がって天下を取るとか言ってたってさ</p><p>はん相変わらず、口ばっかりよね、あのオトコ</p><p>野球部だった時は、あたしにオレは、バリー・ボンズかアレックス・ロドリゲスみたいな選手になるって宣言してたから</p><p>ああ大物の名前を出すのは、前からの癖か</p><p>ホント馬鹿みたいよねよりによってその２人の選手の名前を出すなんて</p><p>２人とも薬物疑惑で訴えられた選手なのよバリー・ボンズは、色々あってメジャーリーグから追放アレックス・ロドリゲスは、これから追放されそうになっているわ</p><p>そう言って克子姉が、クククと笑う</p><p>ケンジもクスリでもやってんじゃないのあの馬鹿</p><p>まあ薬物疑惑って言っても、メジャーの野球選手２人はステロイドやヒト成長ホルモンの摂取が問題なんであっていわゆる覚醒剤みたいなドラッグとは違うわよ</p><p>どっちにしても頭の中、お花畑だからなぁ、ケンジ</p><p>いや、そんな男と恋人だったんだぞお前雪乃</p><p>まあ、急にブッ刺されないように気を付けるわよ香月セキュリティ・サービスの人にも伝えといて</p><p>そう、オレに言った</p><p>それでさ克子姉</p><p>オレのこれは勘だから、正しいかどうかは判らないんだけれどさ</p><p>もしかして、この遠藤の件岩倉さんが絡んでいるんじゃないかな</p><p>克子姉は、ニコッと微笑んで</p><p>どうして、そう思うの</p><p>いや、それは何か、遠藤のヤツ自分にはたくさん子分が居て、チームを作っているって言ってたらしくて</p><p>チーム</p><p>そう確か、変な名前のえー、ナポレオンじゃなくてそうだニャポレオン党ってチーム名だってさ</p><p>でも無理でしょケンジそういうことをするお金は、もう無いでしょ</p><p>ああ、雪乃も遠藤の家が倒産したことは知っているんだ</p><p>あいつお金をバラまくことでしか、取り巻きを作れなかったんだから</p><p>その金の出所がもう無い</p><p>でも、あいつ自分のチームには１００人のメンバーと、それ以上のサポーターがいるって豪語していたらしいんだ</p><p>ケンジの妄想じゃないの</p><p>ならいいんだけど</p><p>もしかしてだけど、克子姉岩倉さんがまた、裏で暗躍しているとかじゃないよね</p><p>大いに可能性はあるわね調べてみるわ</p><p>夏休みに、遠洋漁船の中でたっぷりマワされまくって来たからちょっとは落ち着いたと思ってたけれど</p><p>ああ、日本語が喋れない黒人さんしか乗っていない船に乗せられたんだ本当に</p><p>確かにそろそろ、あの子が、イタズラをしだす時期よね</p><p>ほら娼館の再開に時間が掛かってしまっているでしょ</p><p>５月の連休が終わった段階でミナホ姉さんは、岩倉さんや娼婦を続けたいと思っているお姉さんたちに、娼館の再開を告げた</p><p>岩倉さんや娼婦に未練があるお姉さんたちはみんな、そんなに売れていない人ばかりだったから</p><p>その人たちとは別に顧客を呼び戻すだけの魅力のある人を、新規の娼婦として見つける必要があった</p><p>一応香月のジッちゃんが、何人か没落した名家の子女を紹介してくれるという約束になっていたけれど</p><p>少し時間が掛かっている</p><p>やっと昨日最初の２人が、ミナホ姉さんと面接したというような状態だ</p><p>岩倉さんとしてはいつまで待たせるんだという気持ちになっているだろう</p><p>ま、あたしたちここしばらく、ずっと他のことでも忙しかったしね</p><p>学校内の教職員の入れ替えや</p><p>オレのこのパン工房の建築</p><p>克子姉は家事をやりながら、オレにパン作りを教えてくれたし</p><p>夏休みも、海外旅行とか色々あったもんな</p><p>そんなんで娼館の再開が、遅れている</p><p>岩倉さんが、待ちきれなくなって何か始めたということは、充分考えられるわ</p><p>あの人は前にもオレを殺そうと、殺し屋を雇っているし</p><p>もう、戻ってらっしゃってるわあたし、お嬢様のご帰宅を待って入れ違いで、ここに来たから</p><p>お屋敷にはマナとアニエスと真緒ちゃんが残っている</p><p>なるべく、大人が１人残っているべきだ</p><p>岩倉さんは、お嬢様の玩具だからあたしたちが勝手に手を出すことはできないのよ</p><p>はあ何だってミナホ姉さんは、あんな面倒な人を</p><p>正直、オレには岩倉さんに魅力を感じない</p><p>どうして、ミナホ姉さんは彼女を自分の玩具にしているのだろう</p><p>あなたのその疑問は、もうすぐ解けると思うわ</p><p>岩倉さんみたいな子の相手をすることがお嬢様には意味があるのよ必要なのよ</p><p>あなたにもそろそろ判るわ</p><p>そんな時が来るのだろうか本当に</p><p>さてそろそろ作業を再開しましょうか</p><p>オレと克子姉は、再び、マスクを付ける</p><p>手を洗って、消毒する過程ももう一度</p><p>焼き上がったパンを仕上げてって</p><p>オレはパンの袋詰めを始める</p><p>あなたはこの４ヶ月本当に、家族のことと、パンのことだけに没頭してくれたわ一生懸命に</p><p>不意に，克子姉はそんなことを言い出す</p><p>だから、さっきあなたのクラスの子たちは、あなたとメグミちゃんに優しかったのよ</p><p>あいつらが</p><p>結局、人は毎日、その人がどんな風に生活しているのかを見て判断するのよあなたが、パン作りをマスターしようと一生懸命頑張っていたことは、あなたのクラスの子が一番よく判っているわだから、みんなあんなに優しいのよ</p><p>いや、オレ別に、そんな</p><p>普通の高校１年生はあなたみたいに、腹を括って、将来のことを考えたりはしないのよあなたパン屋になるために、必死になってくれているじゃない</p><p>オレにはたくさんの女がいる</p><p>オレ自身も含めて今はみんな、ミナホ姉さんに食べさせてもらっている</p><p>オレは早く大人になりたいんだ早く、自分の手でお金を稼ぎたいから</p><p>オレの大切な女たちのために</p><p>オレは才能なんて何も無い人間だろだから、克子姉がパン屋っていう道を示してくれたことに、感謝しているんだ</p><p>やるべきこと向かうべき方向は決まった</p><p>後は必死に走るだけだ</p><p>そう言ってくれるのは、とても嬉しいけれど</p><p>克子姉は曇った顔をしている</p><p>あなた今日の天気を覚えている</p><p>この工房には窓が無い</p><p>外の景色は、見えない</p><p>確か晴れていたと思うけれど</p><p>今日は、雲一つない快晴よ真っ青に澄み渡ってとっても空が綺麗だったわ</p><p>たまには、ふと立ち止まって周りの景色を見ないとダメよそうしないとあなたの周りにある、綺麗なモノ、美しいモノを見落としてしまうわ</p><p>あなたのこの４ヶ月の頑張りは、素晴らしかったと思っているわあなたは、あたしの誇りよあたしたち家族のでも、そろそろ一度落ち着いて、立ち止まってみる時期なんじゃないかしら</p><p>あなたのクラスの子たちはあなたの努力を直に見てきているから、あなたとメグミちゃんのことを認めてくれているでも、校内の他の人たちは</p><p>オレのクラスの連中ほどオレとメグのことをよく知らないから</p><p>知らないからこそ噂だけで判断する人もいるわ勝手に、悪く思っている人たちもあなたのパンだって、普段、お弁当を持って来ている人は食べる機会が無いんだし</p><p>オレは学校の人たちに、どう思われているんだろう</p><p>今朝の騒ぎの時に厳しいことを言ってた人もいたでしょ</p><p>ああ高校１年で、女の子と婚約して同居しているなんて気持ち悪い</p><p>ゼッタイに、オレのパンは買わないという人もいた</p><p>良い機会だったわよね普通は思っていても、なかなか本人の前では口に出さないようなことだから</p><p>ただ、一生懸命やっていればみんな、認めてくれると思っていた</p><p>オレの思いは理解されると、思い込んでいた</p><p>ねちょっと立ち止まって、周りを見渡して見るべき時期でしょ</p><p>克子姉はオレにそう言った</p><p>これまでの４ヶ月間は、あなたにとっては内側に集中するべき時間だったパンと家族のことよこの時間が、必要だったことは確かよそして、あなたは一生懸命頑張ってくれたそれも、あたしは判っているでも</p><p>そろそろ次のステップに移りましょうあなたは、多分最初の壁を乗り越えたのよでも、またすぐ次の壁が立ち塞がっているわ２つめの壁は、きっと最初の壁とは違う方法でしか、乗り越えられない</p><p>今、同時に幾つかのことが進行しているわあなたは、その全てを対応しないといけないわ精一杯、悩みなさい何度、失敗してもいいから時間が掛かってもいいわ大失敗して、あなたもメグミちゃんも、この学校から転校しないといけなくなるかもしれないそれでもいいわだから、精一杯悩んで、苦しんで、試みて、そして</p><p>乗り越えなさいあたしたちは、何があっても、あなたを見守っているわよ</p><p>久しぶりに先の展開を考えていないで書いています</p><p>まあ、時々こういうことをしないと、予定調和になってしまうので</p><p>何でナポレオンなんだ遠藤</p><p>618．FOOL　FOR　A　LOVE　．</p><p>とりあえず、全ての準備が終わる</p><p>今日は、いつもよりも早いな</p><p>まあ、土曜日で平日よりも数が少ないからな</p><p>全部オーケイねじゃあ、あたしは帰るわ</p><p>克子姉は、オレの仕事のチェックを終えると白衣を脱ごうとする</p><p>４時間目の授業が終わった後の、パンの販売はいつも、オレやメグたちに任せている</p><p>後片付けと、売り上げの集計帳簿付けまで、オレがやって</p><p>メグの練習が終わる頃に、迎えの車が来るからパン工房の鍵を閉めて帰る</p><p>大体、そういう毎日だ</p><p>昨日の売り上げは、これねじゃあ、お釣り用のお金だけ残すわよ</p><p>克子姉が前日の売上金を回収していくのも、この時間だ</p><p>お屋敷に戻る途中に、銀行へ寄って入金してくれる</p><p>お釣り用の小銭も、その時に換金して用意しておいてくれる</p><p>その他、原材料の発注や、パンを入れる袋などの準備それらの支払いなど、昼間の時間の内に克子姉がやっておいてくれる仕事は多い</p><p>じゃ、後、よろしくねあなた</p><p>克子姉は、オレにそう言うと雪乃を見て</p><p>雪乃さんは、どうするの良かったら、送って行ってあげましょうか</p><p>４時間目の授業が終わればパンの売り子をしに、メグがここに来る</p><p>雪乃は顔を合わせたくないだろうと、克子姉は思ったらしい</p><p>遠慮しておくわ香月セキュリティ・サービスの人が、あたしを迎えに来ることになっているからいつも通り</p><p>雪乃は苦笑する</p><p>ま監視されているんだものねあたしは別にいまさら、自殺とかするつもりは無いんだけど</p><p>雪乃は自分に付いている香月セキュリティ・サービスの人間を警護役でなく監視人だと感じている</p><p>学校に居る時ぐらいよ、開放された気分になるのはもっとも、ここはここで、あんたたちに監視されているんでしょうけれど</p><p>４時間目の終わるチャイムが鳴ったら、恵美が来る前にどっかへ行くわよだから、あたしのことは放っといて</p><p>そうそれならそれでいいけれど</p><p>克子姉は、そっけなくそう言う</p><p>いや、雪乃お前、今日は香月セキュリティ・サービスの人が来るまで、ここに居ろ</p><p>何でよ嫌よあたし</p><p>雪乃は、反発する</p><p>さっき言ったろ遠藤が何か企んでいるかもしれないって</p><p>ケンジ平気でしょどうせ、あのオトコ１人じゃ何もできないんだから</p><p>でも１人じゃなかったら</p><p>オレは、その可能性を考える</p><p>あんなやつに、今更、手を貸してくれる人なんていないわよもう、何の後ろ盾も持っていないんだからケンジは</p><p>遠藤の市会議員の叔父さんは失脚した親父は、会社を倒産させて夜逃げしている最中だ</p><p>権力の後ろ盾も、親の資金も遠藤には無い</p><p>後ろ盾はなくなっても遠藤を利用しようとしているヤツはいるかもしれないだろ</p><p>さっきあんたが話していた岩倉さん</p><p>あの人もあんたたちの手先だったのよね</p><p>雪乃は岩倉さんにも騙されている</p><p>避妊薬だと偽って、マーブル・チョコを飲まされたりしてたし</p><p>手先って言うかミナホ姉さんのあんまり忠実で無いペットだよ</p><p>岩倉さんが遠藤の裏に居るってのは、オレの勘でしかないまだ、可能性の一つだけどね他の要素もあるかもしれないとにかく誰かが、遠藤のオレに対する憎しみを利用して、黒い森に攻撃を仕掛けて来ているんじゃないかと思う</p><p>そんなのあたしには関係無いって言ってるでしょ</p><p>雪乃は、苦々しい顔でオレに言う</p><p>ああ、関係無いかもしれないけれどでも、トバッチリを食らうのは嫌だろ</p><p>何であたしが</p><p>お前のお腹の赤ちゃんはオレの子だお前の身体に何かあったらオレが悲しむ</p><p>雪乃は、ちょっと考えて</p><p>そうね、そういうことが起きるのは嫌ね</p><p>だろだから、香月セキュリティ・サービスの迎えが来るまでは、オレたちと一緒に居ろよ</p><p>もし、敵が何かのアクションを起こしてくるとすれば校内に、たくさん生徒たちの残っている時を狙って来ると思うんだ</p><p>多くの観衆の見ている前でオレたちを貶めるとか</p><p>たくさんのヤジウマを人質にできるし</p><p>オレたちの行動も制限される</p><p>明日は、日曜日だろだから、最短で敵が動くとしたら、今日の放課後だ</p><p>こちらの防衛体制が整う前に、仕掛けて来る気がする</p><p>それなら授業中を狙う方が、いいんじゃないの全校生徒が、みんな揃っているじゃない</p><p>土曜日なんだから４時間目が終われば、部活の無い生徒は速攻で帰宅する</p><p>それはそうなんだけど敵が岩倉さんなら、放課後まで待つよ</p><p>だって、ほら岩倉さん、生徒会長だから</p><p>生徒会長自ら、全校生徒の授業を妨害するようなことはやらないよ</p><p>そうかしらあたしの時は、授業中に仕掛けて来たじゃない</p><p>雪乃の時は全部、ミナホ姉さんの指令だったからでも、ミナホ姉さんに内緒で、岩倉さんが自分１人の考えで授業を潰したら後でミナホ姉さんに怒られる度合いが厳しくなると思うんだ</p><p>でも、バレたらどうせ怒られるんでしょ弓槻に</p><p>まあ、そうだけど岩倉さんは、ミナホ姉さんに構って欲しいだけの人だから完全に見捨てられるようなことはしないよミナホ姉さんに怒られたくて叱って欲しくてアクションするんだろうから最後の一線を越えるようなことはしない</p><p>とオレは思う</p><p>そもそも、岩倉さんに生徒会長をやらせているのもミナホ姉さんだしだから、全校生徒に迷惑を掛けるようなことだけは、しないと思う</p><p>ターゲットがオレもしくは、オレたち家族だけなのなら</p><p>岩倉さんは、放課後を待つ</p><p>ていうかミナホ姉さんが進めている、オレのパンのプロジェクトが終わるまでは攻撃を控えると思うよつまり、パンの販売終了と同時に何か仕掛けて来る</p><p>その可能性が強いと思う</p><p>だったらさあたしはむしろ、あんたたちと離れていた方が良いんじゃない</p><p>ニヤッと雪乃が微笑む</p><p>攻撃されるのが判っている人と一緒に居るなんて、ゴメンだわ</p><p>自分１人で、自分の身が守れる自信があるのならそうすれば</p><p>こっちには、イーディがいるぜ作戦参謀の寧姉さんもいるその上、今日はもうしばらくニキータも居てくれるし</p><p>防御態勢は、充分だ</p><p>はんっあんたも口が巧くなってきたわね弓槻の影響かしら</p><p>判ったわよあんたが、そこまで言うんなら嫌だけど、ここに居てあげるわよ</p><p>雪乃は、どすんと椅子に座り直した</p><p>あたしは本当に嫌なんだけれどねっ</p><p>取りあえず雪乃が、手の届く距離に居てくれるのは助かる</p><p>下手に離れて敵に拉致監禁とかされたら、大事だ</p><p>白坂家に対して、白坂創介を誘拐して、人質として有効利用したのが、オレたちなのだからその手法の怖さは、よく判っている</p><p>ホント雪乃さんの言う通りね逞しくなったわ、あなた</p><p>うんこの件はあなたに任せるわじゃあ、そろそろあたしは行くわね</p><p>そう言って、バッグを持って立ち上がる</p><p>ちょっと待ちなさいよそれは無いんじゃないの</p><p>雪乃が、克子姉に言った</p><p>あんたもさ残りなさいよ</p><p>学校のことは、全て、この人に任せているわあたしはサポートはするけれど、手は出さないそういう風に決めているの</p><p>ふーん、そういう言い訳をするのねバッカみたいね、あんた</p><p>雪乃と克子姉が睨み合う</p><p>まあ、雪乃さんは部外者だから判らないでしょうけど</p><p>ええ、判らないし、判る気も無いけれどもうちょっと、こいつに対してフェアにした方が良いと思うわよ</p><p>あんたが性格の汚い女だってことは、５月の時からよーく判っているけどさちょっと小狡すぎるよねこの男が馬鹿だからって、少しばかり良い気になりすぎてない</p><p>何が言いたいのよ</p><p>克子姉が雪乃を睨む</p><p>あたしはさっき、あんたたちがパンを作りながら話していることを聞いてたわよあんたズルイ論理のすり替えを散々やってたじゃない</p><p>いや、そんなことは無いよ雪乃</p><p>オレが、２人の間に入るが</p><p>あんた、本当に馬鹿よねあんなんでコロッと騙されちゃうんだから</p><p>あたしは騙しているつもりなんかないわよ</p><p>じゃあ何まさかこの男が、矛盾に気付くのを待っているっての</p><p>クククと、雪乃は笑う</p><p>もし、そうだとしたらあんた、この男に期待しすぎよっていうか、あたしが思ってた以上に冷たい女ねあんたこの男は、底抜けの馬鹿なのよもし、あんたに思うところがあるのならちゃんと判りやすい言葉にして言ってあげないと、判らないわよコオロギ並みの脳みそしか入って無いんだから</p><p>雪乃は何に気付いたんだ</p><p>オレの気付いていないことがある</p><p>放っておいてよあたしとこの人との問題よ</p><p>克子姉は、静かに答えた</p><p>そうはいかないわよこの男の存在は、あたしにとっても生命線なんだから</p><p>弓槻が、あたしを生かしておいてくれるのはこの男のためでしょあたし、判っているわ</p><p>昨夜の放送が終わって、あたし、初めて弓槻に感謝したわ昨日の放送で、妊娠が確定したことを公表したでしょあたしあれって、弓槻からの指令だったのよ</p><p>雪乃に公表を命じた</p><p>また、いつものあたしを痛めつけるための命令かと思ったけれどやってみたら違ったわあたしがレイプされてできた子を妊娠していて、しかももう堕ろせない時期になっちゃってて、産むしかないってことテレビで公表したら、世間のあたしに対する眼が変わったのよ確実に</p><p>あたしはスキャンダルだらけの性犯罪者の無神経な娘じゃなくあたし自身が性犯罪の被害者であることを、ようやく世間に認知してもらったわスタジオのスタッフさんたちの態度も、全然違うのよみんな、あたしに優しくなった</p><p>ハンッと、雪乃は鼻を鳴らす</p><p>テレビで晒し者になるなんて、酷い罰だと思ってきたけれど弓槻は、これであたしに生き残る道を示してくれたのねあたし腹を括って、頑張るわ今の態勢が弓槻や香月セキュリティ・サービスに守られている状況が、ずっと続くとは思えないものね</p><p>ずっと続かない</p><p>香月家はあのお爺ちゃんが亡くなったら、ガラッと体制が変わるでしょうしあんたたちだって、ずっと今みたいにノウノウと世間を騙して生きていけるかどうか判らないじゃない</p><p>確かにジッちゃんは、高齢だ</p><p>香月家がずっと、オレたちを守ってくれるとは限らない</p><p>みすずが成人する前に香月家の中枢を支配する前に、ジッちゃんが倒れれば</p><p>今は友好的な香月グループの新トップの司馬さんもみすずたちに反旗を翻すかもしれない</p><p>いや、香月家内でクーデターが起きて、司馬さんが失脚する可能性もある</p><p>これで、もし変な人間が、香月グループを掌握したら</p><p>みすずや瑠璃子や美子さんに、政略結婚を強いるかもしれないし</p><p>香月セキュリティ・サービスが、オレたちの敵に廻る可能性もある</p><p>谷沢チーフや、翔姉ちゃん、レイちゃんも突然、解雇されるかもしれないし</p><p>あたしはあたしに与えられたチャンスが、来年あたしが出産するまでだってことは判っているわそれまでにテレビタレントとして、あたしが世間に認知されるように精一杯頑張るしかないって</p><p>今のあたしにはホント、こういう虚業ぐらいしか、生きていく道は無いものね</p><p>雪乃のことは、広く世間に知られすぎている</p><p>父親の犯罪も雪乃自身が体験した、性的な虐待のことも</p><p>ホント、昨日の放送が終わってやっと判ったのよ弓槻はあたしのことが憎くて、あたしをテレビに出したんじゃないってことがあの女は、あの女なりにどうしたら、あたしが死なずに生きていけるか、考えてくれたのねそれで、こうなったんだってことが</p><p>雪乃は俯く</p><p>当たり前じゃないかミナホ姉さんは雪乃の担任だったんだから雪乃の進路のことが心配だったんだよ</p><p>まあ感謝はしているわちょっとわねあたしのこと考えてくれたんだし</p><p>であんたは、判っているわけ</p><p>弓槻があんたのために、何を考えているのかを</p><p>いや、だってミナホ姉さんは、オレのためにこのパン工房だって作ってくれたしパン技能士コースとか</p><p>あんた、ここでパンを作り始めて生徒に売り出して、そろそろ１ヶ月でしょもうそろそろ気付いた方が良いと思うわよ</p><p>何をだ</p><p>ほーら、この通りよホントに馬鹿なのよ、この男さっきのあんたがしたみたいな思わせぶりな会話じゃ通じないのよはっきり言わないと判らないのよ</p><p>雪乃が、克子姉を見る</p><p>この人は、とても良くやってくれているわ一生懸命に</p><p>そんなことは判っているわよでも、それだけじゃダメでしょったく</p><p>雪乃が、苦々しい顔でそう言う</p><p>ごめん、雪乃オレ、本当に判らないんだ頼む教えてくれないか</p><p>雪乃はハァと大きく溜息を吐いて</p><p>教えるわよいいわね</p><p>克子姉に言う</p><p>ちょっと待ってそれは、もう少し時間を掛けて</p><p>そんなんじゃ伝わらないっての本物の馬鹿なんだから、こいつは</p><p>ギロッと、雪乃がオレを見る</p><p>あんた、とりあえず、この一ヶ月足らずずーっと、この女の言う通りにパンを作って、売っているわよね</p><p>えああそうだけど</p><p>それで良いと思っているわけ</p><p>良いに決まっているだろ</p><p>雪乃の不機嫌な瞳がオレを見る</p><p>だって、克子姉はオレなんかよりも、ずっとパン作りに詳しいしずっと、パンを作ってきた経験があるんだし</p><p>あったり前でしょ世の中、あんたみたいなバカばっかじゃないんだから低脳な自分を基準にするんじゃないわよっ</p><p>雪乃は何が言いたいんだ</p><p>この女があの屋敷の中で、何年、パンを焼いてきたか知らないけれどねまあ、味は認めるわよあたしも、この女の焼いたパンは食べたことがあるし</p><p>雪乃が大きく溜息を吐く</p><p>でも、そのこととパンを売って商売をするってことは、全然別のことでしょ</p><p>この女今までに、パンの商売をしてきた経験は無いんでしょっていうか、商売そのものの経験だって無いんでしょ</p><p>そうよあたしは娼婦だったけれど、ビジネス的なことは全て、お嬢様にしていただいてきたわ</p><p>克子姉は、呟く</p><p>そうか、身体を売っても誰に幾らで売るかの契約は、全てミナホ姉さんに任せてきた</p><p>昨夜、番組が終わった後にフランシーとカラオケに行ったんだけどねあの人はオカマ・タレントとして、それなりに活躍しているでしょこんなことを言っていたわ面白い芸と売れる芸は、同じ様でいて、でも完全にイコールではないどんなに面白いことが言えたとしても売れるにはどうしたら良いのかが判らない芸人は、生き残れないって</p><p>パンも同じでしょ美味しいパンと売れるパンは、そのままイコールじゃないんじゃないの</p><p>同じじゃない</p><p>美味しいパンが何種類も作れてもこの女には、その中のどれが売れるパンなのか、実際に売ってみた経験は無いのよ</p><p>克子姉が口を開いた</p><p>ええ、その通りよ</p><p>ごめんなさいね、あなたあたし、ずっと偉そうに先生ぶってたけれど</p><p>違うわよこの男が、あんたに甘えてあんたはパンのことなら何でも知っているパンの大先生だと思い込んで、奉っちゃったからこんなことになったんでしょ</p><p>そうだ、オレだ</p><p>オレが何でも、克子姉が言うとおりにすれば間違いないと思い込んでいたから</p><p>今は、克子姉から技術を学ぶ勉強期間だと思って、甘えていたから</p><p>ごめん、克子姉そうだよね雪乃の言うとおり</p><p>克子姉だってパンをお客様に売るのは、初めてだったんだよね</p><p>それに気付かないなんて</p><p>克子姉だってずっと不安だったんだよね</p><p>それなのにオレが、克子姉に依存しまくってたから克子姉は、オレが不安にならないようにずっと平然としていてくれてたんだよね</p><p>ごめんなさい、あなた</p><p>克子姉がオレに謝る</p><p>ううん悪いのは、オレの方だよ克子姉の気持ちを全然判ってなかった</p><p>オレはどうしょもない馬鹿野郎だ</p><p>さっき、この女があんたに言ってた始めてから１ヶ月がどうの、３ヶ月がどうのって話この女は、自分自身に言い聞かせてたんだと思うわよ</p><p>あたしもテレビに出るようになって、そう思うもの１ヶ月で判ったのは、雰囲気だけ３ヶ月たって、ようやく流れが判ったでも、まだ全然判っていないスナッチやフランシーみたいな経験のある人たちが居てくれないと１人では生き残れないもの</p><p>雪乃も闘っていたんだ</p><p>テレビの世界でたった１人で</p><p>克子姉も初めてのパンの商売を、闘っていた</p><p>何が売れるのかどんなパンを作ればいいのか</p><p>オレは全然、闘っていない</p><p>克子姉の傘の下に隠れて</p><p>ただ言われた通りのパンを言われた通りに作ることにしか、やってきていない</p><p>克子姉の切実な思いに気付いていなかった</p><p>このパン工房とパン技能士コース</p><p>オレが卒業するまでにパン屋の商売を覚えるカリキュラムは</p><p>オレだけのためのものでない</p><p>ミナホ姉さんは、克子姉にもこの学校内のパン屋で、まずは商売について学びなさいと言っているんだ</p><p>克子姉これからは、オレももっと経営のことについて考えるよ</p><p>オレに何ができる</p><p>どんなパンが売れるかもオレも一緒に考えるから</p><p>はん、バッカじゃないのあんたの頭で考えたって良いアイデアなんか出て来るはずがないじゃない</p><p>でも考える</p><p>考えるだけムダよそういう意見は、お客に聞きなさいよ</p><p>何のため、あんたまだクラスに席があるわけ</p><p>オレのクラス</p><p>パン職人になるって決めたんなら、学校を辞めてパンのことだけやっててもいいわけでしょなのに、何て弓槻は今まで通り、あんたに授業を受けさせてるのよ</p><p>高校生に売るパンなら高校生にリサーチしなさいよクラスメイトなら、話しにくいような意見まで、平気で教えてくれるでしょ</p><p>さっきうちのクラスの田中に言われた</p><p>うちのクラスの人間だけパンを５０円値引きできないかって</p><p>田中は今のオレのパンは、５０円分値段が高いって思っているんだ</p><p>クラスメイトだからこそ、忌憚の無い意見を言ってくれる</p><p>でも、あなたのパンは美味しいわよあたしがちゃんと、毎日、味も確認しているし</p><p>そうじゃないよ、克子姉美味しくて、その値段に適っているかどうかが問題なんじゃないんだ</p><p>学食のオレたち以外のパン業者さんのパンに比べて、高校生が昼食に買うパンとしては、少し高いって感じているんだと思うよだからだ</p><p>お客の求めているものを知らないといけない</p><p>ただ、味を追求するのでなく</p><p>同じ市場に出ている同業者の製品についても、理解していないといけない</p><p>それが商売をするということ</p><p>克子姉今日から、メグたちと一緒に売り子に入ってくれ</p><p>でもあたしは、この学校の生徒じゃないし</p><p>克子姉は高校１年生で、この学校に来られなくなったトラウマがある</p><p>だから今まで、オレの指導だけして</p><p>生徒たちの前で、パンを売る時間には帰宅していたんだ</p><p>オレやメグや寧に店を任せて</p><p>オレは、そんなことすら気付いていなかったのか</p><p>そんなの、どうでもいいよ</p><p>これは克子姉の店なんだよ克子姉が自分で、お客の空気を感じないとダメだよ</p><p>違うわここはあなたのお店よあたしはあなたを手伝っているだけで</p><p>オレは克子姉の手を握る</p><p>オレたちの店だっ</p><p>だから一緒にやろう一緒に勉強しよう一緒に試みて、一緒に失敗しよう</p><p>一緒に一つ一つ壁を乗り越えようよ</p><p>オレたちは独りぼっちじゃない</p><p>ほーんと、あんたたち馬鹿みたいねまったく</p><p>雪乃は呆れた声で呟いた</p><p>たまには若い人たちの空気に触れようと、渋谷へ行ったのですが</p><p>若い人は、そんなにいなかった</p><p>熱気は減っているように感じました</p><p>若い人たちは、どこへ行ってしまったのだろう</p><p>あの雪乃がこうなるとは</p><p>でも、この４ヶ月吉田くんには家族がいましたが、雪乃は一人きりで頑張ってきたわけで</p><p>色んなことが、見える様になっています</p><p>克子にも、生まれて初めて店をやることに戸惑いがありました</p><p>それを吉田くんに見せられないコンプレックス</p><p>大人になっても、大人なりのコンプレックスというものが芽生えます</p><p>619．Beautiful　Girls</p><p>て、いうことなんだけれどね</p><p>克子姉が寧に話す</p><p>４時間目が終わる１０分前に寧とアーニャが、パン工房へ戻って来た</p><p>２時間目と３時間目は、アーニャも寧のクラスの授業を体験入学してみたらしい</p><p>でも、４時間目は体育の授業だったので</p><p>アーニャは、参加しなかったのだそうだ</p><p>まあ、運動能力は普通の高校生とは，比較にならないほど優れているわけだし</p><p>他の生徒たちと一緒に運動するのは、避けるべきだろう</p><p>それで、４時間目は寧が校内を一通り案内してあげたのだそうだ</p><p>っていうか寧も体育をサボりたかったんだな</p><p>それで早めに、オレたちのところに来てくれた</p><p>寧は、オレのパンの売り子をしてくれているから</p><p>だから、あたし取り急ぎ、今、売っているパンを５０円コストダウンする方法を考えてみようと思うのよ</p><p>それで早速、克子姉が寧にこれからのパン作りのことについて相談をしている</p><p>もちろん、今のパンの味は落とさないし、量も減らさないわよ何とか工夫して、５０円値下げする方法を見つけるから</p><p>幾ら美味しいパンでも競合している業者さんのパンの価格や、高校生の懐事情に合わないのなら受け入れられるはずがない</p><p>オレたちは、オレたちの眼の前にあるゲンジツに則して生きていくしかないんだ</p><p>うーんそれはどうかなぁ、克子お姉ちゃんあたしはそういうのは、やっちゃいけないことだとと思うよっ</p><p>寧はそう答えた</p><p>値段のことはともかくあたしたちのパンが美味しいっていうことは、何となく校内の人たちに知られてきていると思うんだ今ここで、安易に値下げしちゃうとさあたしたちのパンそのもののイメージが悪くなるんじゃないかなっ</p><p>イメージ</p><p>いや、でもさ、ヤッちゃん</p><p>意見を言おうとするオレの言葉を寧は遮る</p><p>まあ、もうちょっと、あたしの話を聞いてよっまだ、あたしの話の途中だよっ</p><p>あゴメン</p><p>あたしもさもう少し、お得な値段の品を出すっていうことについては、賛成だよっでもさ、今すでに販売しているパンの価格を下げるのは、得策じゃないって思うんだよ</p><p>でも、今話した通りコストダウンしても、味が悪くなったり、量を減らしたりは絶対にしないわよ</p><p>寧の言葉に、克子姉は強くそう言うが</p><p>いやいや克子お姉ちゃんなら、そういうことはできると思うけどさでも、その努力ってあんまり意味が無いと思うんだよっ</p><p>意味が無い</p><p>だってパンの値段が、いきなり５０円も安くなったら、みんな色々考えちゃうよ味や大きさをちゃんと確認しないで今までのパンより、少し味が落ちたとか前よりも、全体的に小さくなっているとか、勝手な印象だけで文句を言う人もでてくるだろうしそういう人の声は大きいから、変な評判が拡がることになっちゃったりするよっ</p><p>ああそういうこともあるかもしれない</p><p>逆に、ちゃんと自分の舌や眼で確認して以前と、味や大きさに変化がないって判ってくれる人もいるだろうけれどそういう人からしてみたら、だったら、何で前は５０円も高かったんだ最初っから、この値段で売れたはずなのにって、あたしたちのパン作りの姿勢に疑念を持っちゃったりするんじゃないっ</p><p>パンみたいな安いモノでは５０円の差は大きい</p><p>例えば、１５０円のパンが、１００円になれば買う側の人間は、色んなことを想像してしまう</p><p>５０円安くするために、克子姉が色々努力しても悪い結果にしかならないってことか</p><p>まあ、そうだよね</p><p>でもだからって、今のままじゃ</p><p>味は良いけれど、少しお高いパンというイメージが固定してしまうのも良く無いと思う</p><p>だからさ今、売っているパンは、このまま今の値段にしておいてそれ以外に、５０円安いパンの新しいラインナップを作って一緒に発売するべきなんだよっ克子お姉ちゃんも、今作ってるパンをコストダウンする方法を考えるより、頭っから５０円安い値段のパンを作る方が作業効率が良いでしょ</p><p>克子姉が頷く</p><p>でも、現行の種類のパンのシリーズと、新しく作る５０円安い新シリーズのパンそんなにたくさんの種類のパンを一遍には作れないよ</p><p>オレと克子姉２人だけでは毎日、焼けるパンの量は決まっている</p><p>そんなのさ生産調整すればいいんだよっ</p><p>生産調整</p><p>今のパンの種類をこのまま全種類、残して行くんじゃなくってさよく売れている種類だけ残してそれで、やめちゃうパンの代わりに、少しずつ５０円安いシリーズのパンを少しずつ加えていけば良いんじゃないっ</p><p>今でも、あんまり人気のないパンは生産を止めてどんどん新しいパンに切り替えていっているもんな</p><p>それで克子姉から、次々に新しいパンの作り方を教えてもらっているのだし</p><p>一気に５０円引きにするのでなく少しずつ、売っているパンの種類を変えていって</p><p>時間を掛けて、手頃な価格のパンだけにすればいいのか</p><p>しかし克子姉は</p><p>いいえそうはしないわ売り出すパンの種類を増やしましょう今、売っているパンに加えて、５０円安いパンを少なくとも５種類は発売するわ</p><p>種類を増やす</p><p>もちろん、全体の生産数も増やすわよそうね、来週から、今までの２倍の数のパンを作りましょう</p><p>克子姉は決意する</p><p>どっちにしろ、大分、あなたも作業が身に付いてきたからここいらで、製産量を増やすべきだと思うの</p><p>でも、克子姉今は、生産数が少ないから、どうにか毎日完売しているけど</p><p>そうね、２倍の数にしたら売れ残りが出るかもしれないわね</p><p>そう言って克子姉は、オレに微笑む</p><p>でも、そういう経験もしないとプロのパン屋さんにはなれないでしょパン屋さんとして生きていくためには、今よりももっと手早く、たくさんのパンを作れるようにならないといけないんだから</p><p>今のオレの作業は遅すぎるし、作れるパンの種類も数も少なすぎる</p><p>パンなんて、１コが安いものなんだからたくさん作って、たくさん売らないとね</p><p>オレがパンを作り始めて４ヶ月</p><p>学生食堂で売り始めて１ヶ月弱</p><p>そろそろ次のステップへ進むべきなんだ</p><p>今のままの状態でモタモタしていることは許されない</p><p>この学校の生徒の数を考えたら今の３倍に生産量を増やしたって、充分売り切れるはずなのよあたしたちの頑張り次第で</p><p>克子姉は、あらかじめそう分析していたらしい</p><p>あのさっ今日からは、克子お姉ちゃんも昼の時間にここに居るんだよね</p><p>ええ、そうよあたしも売り子をするわそれで実際にお客様の反応を肌で感じるわどういうパンが求められていているのかを知りたいのよ</p><p>克子姉は、答える</p><p>だったらさ昼休みの真ん中ぐらいに、もう一発、焼きたてのパンを出せないかなっ</p><p>ほら、家からお弁当を持って来ている子でもお弁当を食べ終わった後に、ちょっと甘い物が欲しいなって、菓子パンみたいなものを買うことがあるんだよねっ部活の後で食べるおやつを買いに来たりとか</p><p>だから、その辺の時間にドンッと菓子パン系が焼きたてで出て来ると、みんな食い付くと思うんだけど</p><p>昼休みまでに焼いたパンを売り場に出した後に</p><p>オレが、その菓子パン系を焼けばいいのだから作業的には無理じゃない</p><p>いきなり、２倍の量のパンを売り出したらお客さんも迷うし、今の売り場に全部の数を並べるのも無理でしょだから、昼休みの頭にまず第一弾を売り出してそれがどんどん売れて、売り場に余裕ができた頃に第２弾のパンが焼き上がればいいんだよっ</p><p>寧の案は現実的だ</p><p>第２弾の菓子パン系が後から売り出されることは大きく張り紙でもして、告知しておけばいいんだしっ</p><p>それなら売り場の混雑も、緩和できるねおやつ用のパンが欲しい人は、ゆっくり来ればいいんだし</p><p>今は昼休み開始の時間が一番混む</p><p>そして、めぼしいパンは、あっという間に買われてしまうから昼休みの中頃には、ほとんど残っていない</p><p>でも第２弾のパンも焼き上がるというのなら</p><p>寧の言うとおり、新規のお客さんが買いに来てくれるだろう</p><p>凄いねヤッちゃん</p><p>オレは感心している</p><p>いや、ヤッちゃんは本当に色んなことに気付くから</p><p>寧は、ニコッと微笑み</p><p>それはだってあたしは、ここの高校、３年目だもん学年は２年生だけど３年も通っていたら、色んなことが判るよっ</p><p>あ、それからさヨッちゃんは、クラスの子とかから、パンのことについて意見や感想を聞くのはいいけれどそのお礼にヨッちゃんが、パンをタダであげるとか、値段を割引するとかそういうことは、一切しちゃダメだからね</p><p>定価で買ってくれる子との意見でないと使い物にはならないよ</p><p>そうねあなたに意見を言ったら安くパンが買えるなんてことになったら、忌憚の無い意見は話してくれなくなるでしょうね</p><p>声の大きい人の意見てさ、偏ってたり、歪んでいたりすることが多いから特にモニター制度みたいなものは作らないで、ヨッちゃんがこの人の意見なら、信用できるって思える子を何人かピックアップして、その人たちの意見だけ聞けばいいんだよ</p><p>でも、意見だけ聞くっていうのも何か悪いよ</p><p>そういうのは、また別の機会に別の形で返せばいいんだよまたメグちゃんとの家に呼んで、パーティするとかさ</p><p>ああ、あくまでも親しいクラスメイトとして</p><p>オレ個人として恩に報いる場を別に設ければ良いのか</p><p>その辺はメグちゃんともよく相談してみなよっヨッちゃんよりも、メグちゃんの方が意見を話してくれるお友達は多いと思うし</p><p>オレは田中とか、クラスの男の意見は聞けるけれど</p><p>女子の方は、メグの友達ばかりだもんな</p><p>あら、寧ちゃんももちろん、お友達に感想を聞いてくれるでしょ</p><p>えっだってあたし、クラスに友達いないよ</p><p>だったら、友達を作りなさい今のままだとこの人とメグちゃんのクラスの１年生の意見しか聞けないわ</p><p>うーっメグちゃんなら、陸上部の上級生の意見だって聞けるじゃんか</p><p>それでも体育会系の子の感想しか聞けないわよ文化部や、クラブ活動していない子の意見は、寧ちゃんが集めてきなさいね</p><p>それは、克子お姉ちゃん</p><p>寧ちゃんもいつまでも、学校の中の同世代の女の子を観察しているだけじゃダメよもうちょっと親密に触れ合った方がいいわ</p><p>寧ちゃん自身のためではなくこの人のためだって思いなさい</p><p>克子姉の言葉に寧は、オレを見る</p><p>判ったよーんはーいあたしはあたしで頑張るよ</p><p>あたしもパン部の女の子たちと、もっと親しくなるわ</p><p>克子姉は、パン部の指導もしてくれているけれど</p><p>そうか、やっぱり現役の女子高生たちに対して、コンプレックスがあったんだな</p><p>にこやかな様子だったけれどパン部の女の子たちに対して、壁を作っていたんだ</p><p>色んな子から感想は聞きたいものね</p><p>パンを通じてみんなが、壁を乗り越えるキッカケを得ている</p><p>やがて４時間目の終了のチャイムが鳴る</p><p>よし行こうか</p><p>オレは店開きの準備をする</p><p>まあ、このパン工房と繋がっている学生食堂の一角に焼きたてのパンの入ったパッドを並べるだけだけど</p><p>外へ通じるドアでなく学食側のドアを開く</p><p>売り場用の大きなテーブルは、ずっとそこに固定したままになっていた</p><p>おいっしょっ</p><p>オレはパンの詰まったパッドを抱えドアを抜けて、机の上に運ぶ</p><p>克子姉と寧も、それぞれパッドを抱えている</p><p>わたくしも手伝うわ</p><p>アーニャが、そう言ってパッド運びを助けてくれた</p><p>彼女はずっと、オレたちがパン談義している様子を楽しそうに眺めていた</p><p>それから、雪乃はああ、壁際で携帯をイジッたままだ</p><p>手伝ってくれる気は、全く無いらしい</p><p>ヨッちゃんニキニキ売り子も、やってみたいんだってさっ</p><p>ここは克子姉がいるからアーニャとは呼ばないんだな</p><p>いいかしらヨシダ</p><p>アーニャはミス・コーデリアの配下であり、普通の生活はしていない</p><p>まだ１７歳なのに学校にも通っていないし</p><p>寧の話を聞いてたら、わたくしも体験してみたくなったのよ</p><p>楽しそうに、オレに言う</p><p>これが終わったら帰るから</p><p>ああ、アーニャは午後には帰るって言ってたな</p><p>ミナホ姉さんとは、顔を合わせたくないって</p><p>それに、今日はみすずや美智も来る予定だからレイちゃんたちと鉢合わせするかもしれないし</p><p>オレは、アーニャにそう告げた</p><p>ええ頼まれたわ</p><p>嬉しそうにアーニャは微笑む</p><p>はい、売り子の方は、このエプロンを付けて下さぁい</p><p>寧が笑って克子姉とアーニャにエプロンを手渡す</p><p>平日なら、４時間目が終わったら生徒たちが、この学食に殺到してくるが</p><p>今日は土曜日だから、授業が終わっても、ホームルームがある</p><p>多少、時間的な余裕が有った</p><p>ヨシくん来たわっ</p><p>メグとイーディが、走って来た</p><p>２人とも、ホームルームはパスしてきたらしい</p><p>まあ、メグがオレのパン屋を手伝っていることは、新しい担任も知っているから特に問題は無い</p><p>どうしても、オレたちに伝えないといけないことがあれば連絡してくれるだろうし</p><p>このパン工房には、職員室と通じる内線電話もあるから、それで話せばいいのだ</p><p>プリント類が配布された場合は、うちのクラスの女子陸上部の子が、部活の時にメグに手渡してくれるし</p><p>何で、雪乃がいるのっ</p><p>工房に入った途端メグは雪乃の姿を見て、大きな声を挙げる</p><p>好きでいるわけじゃないわよ</p><p>雪乃は、携帯を見たままそう呟いた</p><p>どういうことなのヨシくん</p><p>メグは、オレに振り向くが</p><p>ああ、あたしが呼んだのよ</p><p>克子姉が、メグにそう言ってくれた</p><p>克子お姉さんが</p><p>ええ、ちょっと彼女には、ここに居て欲しいのよ校内をうろついていられると困る理由があるの</p><p>遠藤が、何か企んでいるらしいんだ</p><p>オレは、メグの耳にそう囁いた</p><p>遠藤くんが</p><p>ああ、あいつまだうちの高校の生徒のまんまだし何か、変なテンションで変なことを喋ってたらしくてさ</p><p>遠藤くんなら、いつだって変なテンションで、変なことばかり喋ってたじゃない</p><p>メグ随分、キツイことを言うんだな</p><p>でももし、学校の中に現れたら、危ないでしょ</p><p>雪乃を見て納得する、メグ</p><p>遠藤はオレをブッ殺すって言っていたらしいけれど</p><p>そうだよな、あいつの性格なら元・彼女に危害を加えることは、充分考えられるよな</p><p>実際に雪乃に襲いかかったこともあったんだし</p><p>おおーっ何だこりゃっ</p><p>学食の方で歓声が上がる</p><p>おいおいおーい今日は、美人さん大会かよっ</p><p>同じエプロンを付けた克子姉と寧とアーニャが笑顔で並んでいる</p><p>そこに慌てて、メグが加わる</p><p>イーディは、売り子はしないが万引きや、お金を誤魔化すやつがいないように、テーブルの前で腕を組んで見張ってくれている</p><p>美味しいわよ買ってって</p><p>克子姉が、男子生徒たちに声を掛けた</p><p>え、あのお姉さん、食堂の人</p><p>見知らぬ美女の登場に、男子生徒たちが騒ぎ出す</p><p>あたしはパン技能士コースの指導をしているのっみなさん、よろしくねっ</p><p>大きな声で、克子姉は言った</p><p>えー、お名前は</p><p>男子生徒の声に</p><p>高梨克子よ</p><p>おおおおーっ</p><p>学生食堂に集まって来る生徒たちがみな、オレたちの方を見ている</p><p>ここで売ってるパンは、みんな、このお姉さんが指導して作っているんだよっていうか、指導だけじゃなくって、実際に作っているしまだ、うちのヨッちゃんは１人でパンを作れないからっ</p><p>寧が、みんなに説明した</p><p>何だ、そうだったんだぁ</p><p>あの１年坊主が１人で作っているっていうからオレ、今まで一度もここのパンは買わなかったんだぜ</p><p>ああ、あいつが作ったパンじゃ美味そうじゃねえもんな</p><p>でも何だ、本当はこのお姉さんが作ってたんだ</p><p>ああ、だから、ここのパン食ったやつの評判は良かったんだな</p><p>１年生のオレがパン技能士コースの勉強の一環で作っているパンなら</p><p>それだけで、敬遠する生徒も多かったんだ</p><p>克子姉みたいな綺麗な大人のお姉さんが作っていると知れば買ってくれる人も増える</p><p>お、オレちょっと買ってみるわ</p><p>オレも、オレも</p><p>売り場にはまず、男子生徒たちが群がって来る</p><p>女の子たちも、どうぞっあっ、そうそうあたし、パン部の指導もしているのね美味しいパンを作ってみたい子は、遊びに来て体験入部もできるからっ</p><p>克子姉は、持ち前の明るい笑顔で女生徒たちに話し掛ける</p><p>自分で焼いたパンを食べるのは、楽しいわよ</p><p>女の子たちは</p><p>ホントに体験入部でもいいんですか</p><p>もちろん来週は火曜と木曜の放課後にパンを焼くわ良かったら、いらっしゃい</p><p>行ってみようか</p><p>待っているわよ</p><p>積極的に、生徒たちに接する覚悟を克子姉はしたんだな</p><p>うわ、このパン本当に美味しい</p><p>でしょあたしがずっと勧めてたのに、あんたったら</p><p>だって今までは、何か、高校生だけでセコセコ作って売ってるみたいだったから</p><p>そう言う女生徒もいる</p><p>今日は何かバーンと華やかで、ゴージャスなんだもんっ</p><p>うん美女と美少女が、揃っているもんな</p><p>ニ、ニキータさんオレらと写メ取ってもらえますか</p><p>パン買って</p><p>いやあのオレ、ニキータさんのファンなんですよ</p><p>パンを買いなさい</p><p>あ、こいつもニキータさんのファンです</p><p>だからパンを買いなさい</p><p>つーか、あのうちの学校には、体験入学だけなんすか</p><p>ちょっと、わたくしの話を聞いているの</p><p>ニキータが男子生徒たちに告げる</p><p>人はパンのみに生きるものではないわでもパンが無ければ、パンを買えばいいじゃないの</p><p>はい買わせていただきます</p><p>ニキータさん、オレにも売って下さい</p><p>に、ニキータさんニキッ、ニキッホホー</p><p>最後は、訳の判らない絶叫となる</p><p>な、奈島さんオレは奈島さんのファンですからねっ</p><p>そうですよ白人なんか、奈島さんの美しさには適わないですよ</p><p>日本人は黒髪が一番すっ</p><p>寧の元にもいつもよりも気軽にファンが集まって来る</p><p>売り場の雰囲気が明るいからだろう</p><p>そうあたし、ニキニキとはすっかり仲良くなったんだよっ</p><p>ええ、寧とわたくしは親友よねっ</p><p>おおーっこの２ショットもなかなか</p><p>そんな中メグは</p><p>はい、合計で４２０円になります</p><p>６３０円のお買い上げです</p><p>お釣りが２３０円ですありがとうございました</p><p>黙々とレジ業務を行っている</p><p>これはこれで役割分担ということなんだろうか</p><p>Heyそこ、横入りはダメネちゃんと並ばナイト</p><p>そのパンは、こっちの女の子が先に触ってたネアナタは諦めるべきネ</p><p>イーディも売り場のガーディアンと化している</p><p>何といつもよりも、圧倒的に早く</p><p>開店してから、ほんの１５分で</p><p>全てのパンが売れてしまった</p><p>えー、もう無いの</p><p>ゴメンねぇ来週から、もっと数を増やすからっ</p><p>寧が笑顔でそう言う</p><p>このお姉さん克子さんも、これからずっと売り場に立ってくれるってさっ</p><p>克子姉が、生徒たちに手を振る</p><p>わたくしは今日だけよ</p><p>ちょっと残念そうにアーニャは言った</p><p>でしたら、そのお写真、よろしいでしょうか</p><p>写真部か新聞部か判らないが</p><p>ついに、大型の一眼レフのカメラを持って来た生徒が居る</p><p>慌てて、部室へ行ってきたらしい</p><p>だったらさあたしたち、全員を撮ってよ</p><p>今日の記念にさみんなで写真を撮ろうっ</p><p>売り切れたパン</p><p>空のパッドだけが並ぶテーブルに美女と美少女が並ぶ</p><p>ヨッちゃんもおいでよっ</p><p>オレはいいよ</p><p>あのできれば皆さんだけで</p><p>カメラの男が、そう言う</p><p>そうじゃそうしてっ</p><p>克子姉とメグ寧を挟むようにして、イーディとアーニャ</p><p>ニコッと微笑む５人をカメラが撮していく</p><p>写真できたら、必ずちょうだいねあっ、そうだ大きく引き延ばしてくんないかなっここに張っておきたいからっ</p><p>ニキニキも、うちのパン屋さんの一員だってことみんなに判るようにさっ</p><p>アーニャが感激している</p><p>パン編が終了で、次話からは少し騒がしくなります</p><p>本編で、方向性を示しただけの物事が一つ一つ、具体性を持って動き出します</p><p>今日はまた、父の病院の付き添い</p><p>まあ、検査ばかりなので私は延々と待っているだけでした</p><p>もう病院というものには、すっかり慣れました</p><p>620．say　Mark２</p><p>結局、オレは現状に甘えていたのだと思う</p><p>学食の端を借りて、オレが作ったパンを売ってパン屋になるための勉強をする</p><p>そういう、ミナホ姉さんの敷いてくれたレールに乗っかっていただけで何もかも、オレにとっては初めてなんだからと、低レベルなことばかりしていた</p><p>本気でパンを売り込むのなら、もっと校内の生徒たちにリサーチするべきだったし</p><p>パンの種類も生産量も、もっとどんどん増やすべきだったんだ</p><p>オレは、この計画が持ち上がった当初はこのパンの売り上げで、マナやアニエスの生活費を稼ぐつもりだったのに</p><p>実際に、校内でのパン販売を始めたらパン作りにも、商売にも萎縮してしまって</p><p>いつの間にか、赤字にならなければいいかぐらいまで目標が落ちていた</p><p>いや、もちろん商売というものが、こんなに難しいとは、やってみるまで判らなかったし時間を掛けて、着実に仕事を学んでいこうという気持ちもあった</p><p>でもそれでは足らないし、届かないんだ</p><p>熱意も、頑張りも</p><p>本気でパン屋になろうと思うのならこんなんじゃダメだ</p><p>やっぱり、今日の感じだと２倍どころか、３倍の数のパンを焼いても、完売できるって確信したわ</p><p>パンを売り切って、売り場の片付けを始めているオレに</p><p>あたしも判って無かったわ今まで、実際に自分で生徒たちにパンを売ってなかったから潜在的な需要を、きちんと把握しきれてなかったあたしのミスよ</p><p>そんなことないよオレが甘ったれてたんだ初心者だから、こんなレベルで許されるだろうって</p><p>いいえ、製産と販売の計画を立てていたのはあたしよあたしの判断が甘かったの悪いのは、あたしよ</p><p>いや、オレだよ</p><p>あたしよ</p><p>互いに謝り合うオレと克子姉の間に、寧が割り込む</p><p>はいはい、ストップどっちが悪いとか、そんなのどうでもいいんだよっ色々と判ったことがあったんだから、それでいいじゃんかっほらほら、前向きに行こうよっ</p><p>寧は、オレたちに優しく微笑む</p><p>ホントに、これからはずっと克子お姉ちゃんも売り子をやってくれるんだよねっ</p><p>ええ、可能な限り店頭に立つわ</p><p>それなら大丈夫だよっ心配ないってば今日ぐらいのペースで、確実に売れていくって</p><p>そうだオレのパン新設されたばかりのパン技能士コースの高１男子が作ったパンでは、全然美味そうでは無い</p><p>値段だって、普通のパンと同じだし</p><p>でも、大人で美人でいかにも美味しいものを作りそうな克子姉が、オレを指導していて、オレと一緒にこのパンを作っているとなれば、話は別だ</p><p>克子姉の存在がパンの品質に信用を与える</p><p>でも、ヨシくんと克子お姉さんだけで来週から、２倍の量のパンが作れるの</p><p>焼くことについては問題無いさっき、ヤッちゃんが提案してくれたみたいに昼休みになっても、オレが焼き続けるから</p><p>克子姉も売り子に入ってくれるのならオレは、店頭に出ないで工房に籠もれる</p><p>それで、昼休みの中頃に第２弾の焼きたてのパンを並べられるようにすればいいのだから</p><p>でも、焼く前のパンを作るのは大変でしょ今だって、ヨシくんと克子お姉さんが早起きして作っているんだから</p><p>それはスピードアップして、たくさん作れるように努力するよ</p><p>あたしも手伝おうか</p><p>メグは部の朝練があるだろ</p><p>竹芝キャプテンにお話しして、朝練は休ませてもらうわよ</p><p>そういうのはダメだってメグはパン技能士コースの生徒じゃないんだから売るのを手伝ってもらっておいて何だけどパンを作ったり、焼いたりすることは、さすがに手伝ってもらうわけにはいかないよ</p><p>パンという食品作りに関わることはオレと克子姉だけで行うのが筋だ</p><p>それなら、あたしもパン技能士コースに移るわよ</p><p>ダメだよメグは、普通の高校生活を送るっていう約束だろ</p><p>だったらさっ、あたしがパンのコースに入ろうかっ</p><p>寧がニッと笑う</p><p>あたしならどうせ、もう１年落第しているし、別に普通科じゃなくっても構わないからさっそっちのコースなら、２時間目が終わったら、パン作りでいいんでしょヨッちゃんと一緒に居る時間も増えるし、良いことずくめだよっ</p><p>そんなのダメですぅ</p><p>何でよっ別に、メグちゃんの眼が届かないからって、イチャイチャしたりはしないよったまにしか</p><p>いや、ヤッちゃんはコース変更できないだろだって、これから学校を休むことも多くなるんだし</p><p>寧はマルゴさんの格闘技の大会に、マネージャーとして付いていくことになっている海外の大会も多いっていうし</p><p>と言っても、長期滞在はしないらしい</p><p>大会のある週の半ばに日本を発って大会そのものは週末の開催翌週の月曜か火曜に帰国するという感じになるのだろう</p><p>時々居なくなる人をパン作りの戦力にするわけにはいかないよ</p><p>あっそうか</p><p>イーディも、オレたちの警護役という任務がある</p><p>パン作りを手伝わせたら警戒の方が疎かになってしまうと思う</p><p>それはまた後でどうするか考えましょう</p><p>新しいパンのラインナップも決めないといけないしそれによって、作業時間も変わるから機械を使って、作業効率を上げる方法もあるし今日中にプランを出すわ</p><p>克子姉が、全体のプランを決めないと何とも言えないことだもんな</p><p>カツコ、この子たちがパン部について詳しく教えて欲しいって言っているわよ</p><p>学食の生徒たちと写真撮影＋握手会をしていたアーニャが、こっちに向かって叫ぶ</p><p>あ、はい今行くわ</p><p>克子姉が、ニッコリ微笑んでアーニャの方へ行く</p><p>パン部の話が聞きたいというのは１年生の女の子３人組だった</p><p>そう言えば、パン部の女の子たちに助けてもらうっていう手もあるな</p><p>今は昼休みに売るパンは、オレと克子姉だけで作成していて</p><p>パン部の子たちは、時々、放課後に克子姉によるパン作りの講習会をやっているだけだ</p><p>例えば体育部の朝練みたいに、パン部の子に仕込みを手伝ってもらうとか</p><p>どうせ、本当にパン屋を開店させる時はそうやって何人も、バイトの人を雇わないといけなかんだし</p><p>オレは、一瞬そんなことを考える</p><p>この案は、ダメだな</p><p>オレのパンは、こうやって生徒に売っているんだ</p><p>パン部の子に手伝ってもらうのならバイト料を払うべきだ</p><p>だけど、それが可能になるほどはまだパンが売れていないもんな</p><p>ちゃんと賃金を支払わないと責任持ってパンを作ってはもらえないだろうし</p><p>それに、パン部の部員になってくれた子もオレ同様、パン作りに関しては、まだ初心者だ</p><p>朝の忙しい時間に、何人ものパン部の子を指導しながらじゃ克子姉の作業が捗らない</p><p>今の２倍のパンなんて、作れないだろうと思う</p><p>うふふヨッちゃん、色々考えてるみたいだねっ</p><p>良いことだよいっぱい考えて、いっぱい悩みなよっそんで考えがまとまったら、相談してねっあたしは、いつでもオッケイだよんっ</p><p>うんありがとう寧</p><p>オレは、もう１人じゃない</p><p>何でも相談できる家族が何人もいるんだ</p><p>奈島センパイも、一緒に写真撮って下さい</p><p>女生徒の集団が、寧に声を掛ける</p><p>センパイとか言うなっ同じクラスじゃんかっ</p><p>だってセンパイなんだもんっ</p><p>ああ、寧のクラスメイトなんだ</p><p>奈島さん、最近はすっかり明るくなったよね</p><p>前は綺麗だったけれどちょっと怖い感じだったから</p><p>ねえ、ニキータさんを囲んでみんなで写真を撮りたいのよ</p><p>アーニャは、今日の２時間目、３時間目を寧のクラスで授業体験したから</p><p>寧のクラスの子が、記念撮影をしたがっているんだ</p><p>しょうがないなぁじゃ、ちょっと行ってくるよヨッちゃん</p><p>寧が、パン売り場の机の外へ出る</p><p>あ、そっちか明るいから、そっちで撮ろう</p><p>ニキータさんもお願いしまーす</p><p>ええ、いいわよ</p><p>ニキータも喜んで撮影に応じている</p><p>今回は、外国人タレントという触れ込みで、きちんと来日しているのだからいいんだよな、写真とか撮っても</p><p>まあ、レイちゃんとの闘いはとっくにテレビ放送しているくらいだし、顔写真が流出しても特に問題は無いのだろう</p><p>ヨシくんあたしたちだけで、片付けちゃいましょうよ</p><p>メグが、パンの入っていたパッドを重ねていく</p><p>これを工房内に入れて一つ一つ、洗浄しないといけない</p><p>その他作業に使った道具も，全て洗って、仕舞わないと</p><p>明日の日曜日は、ここでパンは作らないのだから</p><p>あ、オレが持つよ</p><p>メグが重ねたパッドを、オレは持ち上げる</p><p>それくらい、あたしにも持てるのにあたし、力持ちなのよ</p><p>あ、ドア開けるわね</p><p>学生食堂から、オレのパン工房に通じるドアをメグが開く</p><p>ムスっとなるメグ</p><p>工房の中に居る雪乃と、眼が合ったらしい</p><p>何で雪乃がここにいるのよ、まったく</p><p>まだ納得していないらしく、小声で呟く</p><p>そのメグの呟きが聞こえているはずなのに</p><p>雪乃は、平然と携帯電話を眺めている</p><p>雪乃、変わったな</p><p>前の雪乃なら売り言葉に買い言葉で誰かに挑発されたら、大声で喚き散らしていた</p><p>それが今はメグの圧力を、スルーしている</p><p>本当に、テレビの仕事を続けてきたことで雪乃の性質が変わってきたんだな</p><p>Darling、何か気持ち悪いヨ</p><p>イーディが、オレのところに寄って来る</p><p>悪い気が近付いて来ているネ</p><p>悪い気</p><p>おい、何だあの車</p><p>変な車がこっちへ来るぞ</p><p>学食の入り口の方がざわめいている</p><p>何で、あんな車が校内に入って来てんだよ</p><p>何なの、あれ</p><p>オレの直感が囁く</p><p>メグ、ドアを閉めて雪乃を見ていてくれ</p><p>多分遠藤だ</p><p>遠藤くん</p><p>岩倉さんも絡んでると思う何かしら、オレたちに対して攻撃を仕掛けて来るはずだ</p><p>今日は、克子姉とアーニャ効果でいつもよりずっと早く、パンが売り切れた</p><p>これが、昨日までのペースだったなら今の時間ぐらいが、オレのパンの客が一番多くなる頃合いだ</p><p>つまり、メグや寧がパンの販売で、身動きが取れない時間帯</p><p>そこを狙って来たんだろう</p><p>あたしも、メグミちゃんと工房の中に居るわ</p><p>克子姉が、慌てて戻って来る</p><p>メグと雪乃を２人きりにするより克子姉が一緒の方が良い</p><p>頼むよ雪乃は遠藤の前に現れない方がいいからさ</p><p>遠藤が逆上して雪乃に何をしでかすか判らない</p><p>ええ、あたしに任せて</p><p>克子姉がメグの背中を押して工房の中へ</p><p>ドアも閉める</p><p>イーディが、オレに寄って来る</p><p>気持ち悪さの原因はあの車ネ</p><p>イーディが、学生食堂の外を指差す</p><p>窓の外裏門の方から、ブアアアッと砂塵を巻き上げ走って来るその車は</p><p>選挙とかに使う街宣車</p><p>小型のバスの屋根の部分が人が立って演説できるように改造されている</p><p>普通なら政党名とか、候補者の名前が大きく書かれているスペースには</p><p>赤地に金の文字で大きくニャポレオン党と書かれていた</p><p>マジかよ、遠藤</p><p>ていうかあいつも高１だから、免許持って無いよな</p><p>だから、自分で運転しているわけではない</p><p>恐ろしいことだが本当にニャポレオン党には党員がいるらしい</p><p>キキキーッブオオンッ</p><p>その派手派手しいというか、禍々しい街宣車は</p><p>学生食堂の真っ正面に停車した</p><p>何だ、何だ</p><p>何なのよこれ</p><p>興味を持った生徒たちが街宣車の周りに集まって来る</p><p>まずいな、こりゃ</p><p>下手をしたらあの生徒たちに危険が及ぶ</p><p>オレは傍らのイーディを見る</p><p>イーディを前に出して生徒たちとあの車との間の距離を少しは拡げられないだろうか</p><p>ダメよあの気持ち悪い気が感じられる限りは、アタシはDarlingの側から離れないネ</p><p>イーディは、そう答える</p><p>アーニャは、ネイをガードしているね</p><p>なるほど寧の前に、スッと立っている</p><p>だったら学食の外に出よう</p><p>遠藤の標的は、オレなのだ</p><p>こちらから、遠藤の見えるところへ出て行けば他の生徒を巻き込まないで済む</p><p>行かない方がいいヨこのまま、他の子たちの中に隠れていた方がいいネ</p><p>イーディは、そう言うが</p><p>そうはいかないよ</p><p>オレは腹を括って調理用の白衣と帽子を、パン売り場の机の上に置く</p><p>そのまま学生食堂の外へと向かった</p><p>しょうがないネ</p><p>イーディも、付いて来る</p><p>あ寧たちも、オレの動きに呼応して、学食の外へ</p><p>生徒たちが群がっている辺りから離れて謎の街宣車と対峙する</p><p>ギャワワワワワワァァァンッ</p><p>ズキュゥゥゥゥゥンッ</p><p>突然、街宣車から荒々しいエレキギターの咆哮が聞こえてくる</p><p>うるせぇぞッ</p><p>この変な音、止めてよっ</p><p>街宣車の周囲の生徒たちは、男も女も耳を塞ぐ</p><p>ジャピャャャャァァァァン</p><p>車の屋根に</p><p>あいつの姿が現れる</p><p>何だ、ありゃ</p><p>誰よあの人</p><p>ああ遠藤だ</p><p>しかし、今日の遠藤は学校に登校して来たというのに、制服姿ではない</p><p>今日の遠藤はジーパンに、ジージャン</p><p>ジージャンは、袖が切り裂いてあって肩が丸出し</p><p>そう素肌に直接、ジージャンを纏っている</p><p>額には変な柄のバンダナを、捻り鉢巻きみたいに結んでいる</p><p>そして、酒井の話にもあった変なサングラス</p><p>その上、遠藤は何故か、青い色のエレキギターを捧げ持っていた</p><p>普通にギターを抱えているのではない</p><p>どうしてだかバッキンガム宮殿とかの衛兵が、ライフル銃とかを抱えるみたいなポーズで、エレキギターを小脇に抱えている</p><p>そのまま、石像のようにビシッと、ポーズをキメている</p><p>あれって、ハマショーのコスプレか</p><p>群衆の中の１人の生徒が、そう言った</p><p>ハマショーって、死んじゃった元政治家よね</p><p>お前、ハマショーも知らないのかよ</p><p>訳の判らない口論が始まる</p><p>不意に、遠藤が動き出す</p><p>街宣車の上のマイクに向かって</p><p>遠藤が</p><p>せーのっ♪</p><p>歌う</p><p>でも、そぉーんなんじゃ、ダァーメ♪</p><p>遠藤は、ギターを持っているが演奏はしていない</p><p>何故か伴奏の音楽が、車のスピーカーから楽しげに流れている</p><p>もっとぉ、もっとぉ♪イエイッ</p><p>車の上で遠藤が間奏に合わせて踊る</p><p>エレキギターを振り回して</p><p>あ、また歌い出す</p><p>今、気付いたぞ</p><p>遠藤のこの歌録音の口パクだ</p><p>でも、歌っている声は、確実に遠藤本人</p><p>ということはわざわざ、自分の歌を録音してきて</p><p>今、大音量で街宣車から流しているのか</p><p>どういうパフォーマンスなんだこれ</p><p>♪ヤマトナデシコォ死ぬ気でやれ、死ぬ気で♪うりゃぁぁッ</p><p>しかし何の歌なんだ、これ</p><p>うっうー♪プワプワランプワプワロン♪</p><p>遠藤の毒気の籠もったパフォーマンスに、すっかりみんな唖然としている</p><p>アーッ、ドッコイ</p><p>そして気色の悪い遠藤の歌と踊りが終わる</p><p>遠藤は、大きく深呼吸をするとエレキギターを、横のギタースタンドに置いて</p><p>両手でマイクを握り呆気に取られている生徒たちを見下ろす</p><p>オレは、帰って来たぜみんな、待たせたな</p><p>そこで、遠藤は格好良くヒューッと口笛を吹こうとするが音が出ない</p><p>マイクに、遠藤の息が当たってブススと変な音が鳴る</p><p>お前もしかして、遠藤か</p><p>生徒たちの中から、声が挙がった</p><p>ああ、あれはうちのクラスの男だな</p><p>遠藤フフフッやめてくれかつて遠藤ケンジと呼ばれた男は、もう死んだんだ</p><p>ナルシズムたっぷりの口調で遠藤は言う</p><p>今のオレは遠藤ケンジであって、遠藤ケンジじゃないそう、言わばっ遠藤ケンジMark２だっ</p><p>マーク２</p><p>しかも、ただのMark２じゃねぇぞMark２SRだ遠藤ケンジMark２（SR以降）だからなっ</p><p>遠藤は、狂った様に喚いている</p><p>あ、あいつだよ、あいつ</p><p>ほら、ゴールデンウィーク中の登校日に</p><p>レイプ事件を起こした</p><p>って白坂雪乃の</p><p>そうだよ、あいつだ</p><p>野球部だったやつか</p><p>１年の遠藤って名前のやつだっけ</p><p>次々と生徒たちが、遠藤のことを思い出す</p><p>だから、言ってんだろっオレは、遠藤ケンジじゃねぇ遠藤ケンジMark２SRだっの</p><p>訳が判らないぞ遠藤</p><p>つーかよっオレは、ハメられたんだっ</p><p>いやお前がハメてたじゃんか</p><p>ああ、全校生徒が観ていたんだからなっ</p><p>白坂雪乃ちゃんをハメハメしてたよなっ</p><p>ハメハメはぁ</p><p>男子生徒たちが、調子に乗って囃し立てる</p><p>だーかーらー、オレはハメられたんだよっオレはぁ何も悪くなーい♪オレはぁ潔白だぁっ♪</p><p>なぜ、そこで歌い出す</p><p>ミュージカルなのかおい</p><p>悪いのーは別にいるぅぅ♪そうだっそれが真実なんだっ</p><p>街宣車の上から遠藤が、オレを見つける</p><p>ひっひっひぃぃそんなところに居やがったのかぁぁ吉田ぁぁっ</p><p>悪いやーつは、そいつぅぅ♪そうなのだ♪そうなのだ♪そいつの名は、吉田ぁぁッッ</p><p>遠藤は、高らかにそう歌った</p><p>地震警報の誤報が出た時、私は駅に居ました</p><p>突然、ホームの上に次々と携帯から警報音が鳴って</p><p>マジでビビリました</p><p>関西の方は、もっと怖かったでしょうね</p><p>でも、私の隣に居たサラリーマンは</p><p>奈良に地震警報奈良ならいいや</p><p>うん東京の人間が冷たいというのは本当かもしれない</p><p>621．わたしはお金で動く</p><p>学食前にお集まりの皆さぁ～んっ眼を醒まして下さぁい</p><p>街宣車のスピーカーが、遠藤の大声でワンワンと共鳴している</p><p>本当に悪いのはあいつなんですよぉぉぉッ</p><p>街宣車の屋根の上からマイクを片手に遠藤が、学食の建物の脇にいるオレを指差す</p><p>マジで、マズいぞ</p><p>学生食堂の前には、たくさんの生徒たちが集まって来ている</p><p>その全ての視線がオレに集中する</p><p>あーん</p><p>ってあいつって、こいつか</p><p>てこいつ誰よ</p><p>あの子パン屋の子でしょ</p><p>うん、婚約している子</p><p>ああ、あいつか</p><p>オレは遠藤のいない間に、すっかり校内の有名人になっている</p><p>そうですあいつでーすあいつがオレをハメた張本人超弩級の爆裂超常スマッシュな超犯罪者なんですっチョォォォッッ</p><p>遠藤はオレの何を知っているんだ</p><p>オレの推測が当たっているとして遠藤の後ろに、岩倉さんが居たとしても</p><p>岩倉さんだって黒い森の全てを遠藤に話すはずは無い</p><p>あの人はミナホ姉さんの下で、娼婦を続けたがっているんだから</p><p>あいつはね、吉田はホントに、マジで、メッチャクチャ悪いやつなんですよっこのオレが言うんだから、これはもう間違いはありませんっああ、間違いない</p><p>これオレがなんて言われても</p><p>そんな謎の街宣車に乗って、突然、校内に現れ</p><p>しかも、ジージャンにサングラスにバンダナという謎スタイルのくせに</p><p>今の遠藤怪しさ爆発なんだぞ</p><p>こんなに怪しい人間なんてオレは、他に1人ぐらいしか思い浮かばない</p><p>あんなやつ、死刑にすべきなんだよっそうだ、死刑だ死刑っつーか、自分で死ねっ今すぐ死ねこの場で死ねっ死んじまえよっ吉田ぁぁっ</p><p>小学生か</p><p>何言ってんだ、お前お前が、白坂雪乃をレイプしてたのは、全校生徒が観ているんだぞっ</p><p>上級生らしい男子が、車の上の遠藤に叫ぶ</p><p>そうだぞこのパン屋は、一生懸命やってんだぞ</p><p>そうよあたし、毎日パンを買っているわよ</p><p>お前みたいなわけの判らない野郎をハメるとか、ハメないとかよ</p><p>そういうことをするような人間には見えねえぞ</p><p>うん、こいつパンと婚約者のことしか考えてねえもんな</p><p>今、ここに居る生徒たちは学食で、オレのパンを買ったことのある人の割合が多い</p><p>だって、今は土曜日の授業が終わったばかりの昼の時間で</p><p>みんな、食事をしに、学生食堂に集まってきていたのだから</p><p>しかも、さっきまでアーニャと克子姉も売り子に加わってくれて、大盛況のうちに最短記録でパンが売り切れたばかりだ</p><p>ああーっ、ちょっと待ってそうやって、オレに言葉の洪水を浴びせかけるんじゃねぇ</p><p>遠藤は苛立っている</p><p>だいたい何だ吉田がパン屋何言ってんだ、お前らわけ判んねぇぞ、こらっ</p><p>ずっと学校に来ていない遠藤が知っているはずがない</p><p>こいつは、真っ直ぐにこの学生食堂前に来た</p><p>やっぱり遠藤の後ろに誰かが居る</p><p>だからよっこの９月から、こいつは学食でパンを売ってんだよっ</p><p>そうよ美味しいんだからねっ</p><p>すっかり遠藤と周りの生徒たちは、敵対する関係になってきている</p><p>それがどうしたっ何で、オレがそんなことで怒鳴られないといけねぇんだよっうっせぇな、コラァ</p><p>敵意の籠もった言葉を投げ付けられたことに、遠藤は怒る</p><p>まあ、街宣車の上から拡声マイクで喚いている方が遥かにうるさいと思うが</p><p>だいたいよぉ人はパンのみに生きるものではなきにけりだぞっ昔のひとが、そう言ってただろなからましかばと覚えしかッッッ</p><p>何かゴッチャになっているぞ</p><p>過去の助動詞けりいわんやときたらおや、ましかばはましだ</p><p>お前こそ、わけ判んねぇぞ</p><p>上級生の男子が、車上の遠藤を見上げて叫ぶ</p><p>はっきり言ってお前がどういう目的で、何を主張しようとしているのか、オレには全然判らねえよ</p><p>パン屋に対する営業妨害か</p><p>つーか、馬鹿かお前は馬鹿なのか</p><p>馬鹿なの死ぬの</p><p>ヤジウマの高校生たちの遠藤を見る視線は一段と厳しくなる</p><p>おい、お前、何やってんだよ遠藤いい加減にしろよっ</p><p>群衆の中から野球部のユニフォームを着た上級生が現れ、遠藤を見上げて大声を出す</p><p>あああっ、センパイセンパイなら、判ってくれますよねっオレが間違ってないってこと</p><p>知った顔を見て、遠藤がニッと微笑む</p><p>アホか、お前は校内であんな大騒ぎを起こしたまんま、全然、学校に顔を出さねえでよっみんな心配してたんだぞ</p><p>オレのことを部のみんなが</p><p>感激する遠藤</p><p>ああ、だから早いところ、退部届けを持って来い</p><p>お前みたいなやつが、野球部員のままだとよっいつ問題を起こすのか、みんなハラハラして、心配になっちまうんだよっ</p><p>そうか、遠藤親と夜逃げしたまま、ずっと学校に来てなかったから</p><p>野球部にも、まだ在籍したまんまになっているのか</p><p>ななな、何でオレが退部しないといけないんスか</p><p>お前が何かしでかしてトバッチリで、対外試合禁止とか、公式戦出場辞退とかそういうのは嫌なんだよっオレたちは</p><p>野球部の男の言葉は、冷たい</p><p>今年は、地区予選の２回戦で終了だっけ野球部</p><p>ま、出場できただけ良かったな</p><p>他の生徒たちが、野球部の男を冷やかす</p><p>うっせぇなとにかく退部してくんねぇと、オレたちの心が安まらねぇんだよっまだ、これから秋の新人戦とかあんだからなっ</p><p>センパイの言葉に遠藤は</p><p>あっ秋の大会なら、オレ、出ますよっ試合</p><p>ちっきしょうまったくよぅ記念すべき１年生の夏の大会に出られなかったなんてよぉこれも、みんなお前のせいだからなっ吉田ぁぁっ</p><p>遠藤は、再びオレを睨む</p><p>この恨みも百倍返しだからなっ</p><p>そんな遠藤に野球部の上級生は</p><p>いやだからな、遠藤</p><p>はい何すか</p><p>だからよぉぉ野球部には、もうお前の居場所なんて無ぇんだよっ</p><p>ユニフォーム姿の上級生は、吐き捨てるように言った</p><p>えっ、えっ、えーっ</p><p>何言ってるンスかオレ、先輩方には、いっぱいいっぱい飯とかオゴッたじゃねぇですか焼き肉とか、お好み焼きとかそれに、うちの親父だって、野球部にボールだの何だの寄付したり、差し入れに松阪牛とか</p><p>野球部員は、ハァと溜息を吐いて</p><p>お前の家倒産したんだろ市会議員の叔父さんは逮捕でお前の親父は、夜逃げしてんじゃねぇのか</p><p>それはそれこれはこれでしょうオレのことは１年の夏から３年の引退の時まで、ずーっと１軍のレギュラーとして試合に出してくれるってそう、約束してくれてたはずですよそのためにウチの親父が、監督に大金を支払ったんだからセンパイたちだって、みんな知ってることじゃないですか</p><p>街宣車の上から、マイクを使って</p><p>遠藤、お前、自分が何を言っているのか判っているのか</p><p>おい、野球部いまの話、本当か</p><p>ちょっと、聞き捨てならねえな</p><p>運動部の生徒を中心に、騒ぎが起きる</p><p>し、知らねえよオレは</p><p>野球部員は、慌てて否定する</p><p>マジだったら、シャレになんねぇぞ</p><p>そうだぞ野球部が、運動部全体の予算の何割使ってると思ってんだ</p><p>ああ冗談じゃねぇぞ</p><p>新聞沙汰とかになったら、オレたちも肩身が狭くなるんだからな</p><p>外に試合に行ったときに、笑われるんだぞ他の部の人間まで</p><p>追求の矛先が、一気に野球部の男に向かう</p><p>こ、こんなの全部、嘘っぱちだよあそこの遠藤が勝手に言ってることじゃねぇかあんなやつの言うことお前ら、信じるのか</p><p>観衆たちの視線が、再び遠藤に向かう</p><p>あっ、あっ、あーっそういうを言っちゃうんだっセンパイあんたには侠気ってもんがねぇのかよっ</p><p>うるせぇっ金や物で、レギュラーを獲ろうとしてたやつが、侠気とか言うんじゃねぇよ</p><p>ちっきしょうっ</p><p>遠藤は、激高する</p><p>そんなこと言うんなら野球部は、今までオレの親父から寄付してもらったものを返せよっ新品で返せよっ松阪牛も買って返せ霜降りだったんだからなっ</p><p>何て心の小さい</p><p>ああ、もういいよっそっちがそういう態度ならこっちにも考えがあるぜっ</p><p>遠藤が、喚く</p><p>つーかよお前ら、本当にオレを舐めてんだろ親父が夜逃げして、叔父さんが逮捕されたからってよこのオレのことまで舐めてんのかよふざけんじゃねぇぞオレは、なあお前らに舐められるような人間じゃねぇんだっ</p><p>ハンお前らそんなんで、本気でオレに刃向かうつもりなんだなそうなんだな</p><p>ケケケと、遠藤は笑う</p><p>オレが、どれだけの力を蓄えてこの学校に戻って来たのか、判らないのかよあーっ今のオレはなぁもう昨日までのオレじゃないんだぜ</p><p>すっかり、周囲の生徒たちは遠藤を冷たい眼で見ている</p><p>何たって遠藤ケンジMark２SRだからな</p><p>というか呆れている</p><p>まあ、言っていることの内容が不明だしパフォーマンスが、ショボ過ぎる</p><p>はいっここで、お前らに質問だお前らの中でよ、昨夜、雪乃のテレビを観たやつっているかいたら、手を挙げろよッ</p><p>雪乃のテレビ</p><p>オレは観たよ手を挙げるつもりはねえけどな</p><p>あたしも観たわ</p><p>雪乃のテレビ番組は視聴率が良い</p><p>この場に居る生徒の大半も昨夜の番組を観ているようだ</p><p>それでよ昨日の放送の中で、雪乃が言ってたろ今の雪乃はもの凄ぇ闇の力に支配されているってよその闇の力はテレビ局なんかにも影響力があって、警察や国さえも動かせるって</p><p>ニヤッと微笑む遠藤</p><p>お前らその闇の力の正体が知りたくないか</p><p>まさか遠藤</p><p>この場で、黒い森やジッちゃんのことを暴露するつもりか</p><p>遠藤の口を塞ぐ方法を考える</p><p>今すぐ、イーディに仕留めさせるか</p><p>イーディは、手裏剣を持っているはずだ</p><p>それで、遠藤を</p><p>突然誰かが、オレの腕を掴んだ</p><p>大丈夫だよ心配しないでね</p><p>寧は、オレの耳にそう囁く</p><p>イーディも今は、動かないで</p><p>デモアソコから気持ち悪い気を感じるのネ</p><p>ええ、わたくしもゾクッとするわ</p><p>寧に付いて来たアーニャも、そう言う</p><p>おい、もったいぶるなよっ</p><p>そうだ闇の力が何なんだよっ</p><p>群衆の中から声が挙がる</p><p>まあまあまあまあまあまあ耳の穴カッぽじって、よーく聞きやがれよ、テメエら</p><p>遠藤はニィィィィと笑う</p><p>闇の力の正体はなぁ</p><p>空気が張り詰める</p><p>オレだッ</p><p>オレが闇の力の正体だぁぁ</p><p>グッワッハッハと笑う、遠藤</p><p>驚いたかぁぁテメエらぁッッ</p><p>うん驚いた</p><p>ちょっと待て何で、そうなるんだ</p><p>説明しろよ</p><p>生徒たちから、不満の声が挙がる</p><p>何だそんなことも判らねえのか、お前らは</p><p>自信満々に遠藤は言う</p><p>昨日テレビで雪乃が言ってたろ雪乃は闇の力に孕まされたってよつまり、雪乃の腹の中の子供の父親が闇の力の正体すなわち、闇の帝王だ</p><p>それは、つまりオレだ</p><p>雪乃を犯して妊娠させたのはオレなんだから</p><p>そうさつまり、オレのことなんだ多分</p><p>ん遠藤</p><p>何だ多分て</p><p>どうも、その辺の記憶が曖昧なんだけどよどうやら、オレは雪乃とヤッたらしいみんなそう言うオレにそう言うつーか、そうなんだよな</p><p>ああ遠藤自身は、何が起きていたのか全然把握していないんだ</p><p>あの時クスリで頭が変になってたし</p><p>オレにスタンガンを食らわされて、失神したから</p><p>雪乃を襲いかかった途中で、オレが入れ替わったことは理解していない</p><p>そうだよお前は、白坂雪乃をレイプしてた</p><p>全校生徒が証人だよっ</p><p>すぐに生徒たちの中から、声が返ってくる</p><p>そうだろそうなんだろってことはよ歴史的に見ても、このオレが雪乃の腹の子の父親なんだろびこーす、オレが闇の帝王っていうことになるんじゃないのか</p><p>疑問系でそう言われてもな</p><p>色んな人にそう言われて自分でも雪乃をレイプした気になっているんだな</p><p>本当は童貞のままなのに</p><p>いや、待て確か闇の力は、白坂雪乃のお腹に書かれたタトゥと</p><p>そうだ確か</p><p>嘉と甲だ</p><p>そうそう、その漢字２文字と関係があるって聞いたぞ</p><p>番組を見ていた男子生徒たちが、疑問を呈す</p><p>ああ、そのことか</p><p>オレも、よく判らなかったんだけどよオレに詳しく教えてくれた人がいてよ</p><p>教えてくれた</p><p>嘉ってのは中国の河北省の嘉魚っていう街のことだオレの父方の曾祖父さんが、戦前にそこに行ったことがあったらしい</p><p>そして甲の方はオレの母方の曾祖父さんが、日本海軍の軍艦の甲板長をやっていたということに起因する</p><p>すなわちぃぃオレと父方の曾祖父さんと母方の曾祖父さんを示す文字が、一つずつあってこの二つの文字を結びつけるものは、ただ一つ曾祖父さんと曾祖父さんの曾孫すなわち、このオレってことだ</p><p>何て強引な</p><p>もう、突っ込む気にもなれない</p><p>あのよ、オレはよ生まれてからずっと、オレが望んだことは全て叶ってきたんだよ欲しいモノは何でも手に入ったし食いたいモノは何でも食えたこれって、つまり一つの才能っていうか、能力だよな超能力オレには生まれつき、そういう力が備わっていたのさ</p><p>遠藤は、自信たっぷりにそう言う</p><p>いや、それはただ単純に遠藤にすごく甘い金持ちの親父が居て、その兄弟が市会議員でイバッてたただそれだけのことなんだと思う</p><p>遠藤の望みだって金と市会議員レベルの権力でどうにかなる程度のものばっかりだったんだろうし</p><p>それがよそこに居る吉田のせいで、オレの超能力が狂っちまってたんだ力が上手く発揮できなくなってたんだそれで、オレはどん底の地獄を見て来たぜ</p><p>遠藤が、オレを指差す</p><p>ああ、オレの頭の中にはっきりと輝いているお前の名前吉田っていう二つの文字がな白地に眼の痛くなるような蛍光緑の文字でよその記憶が、オレに告げているんだオレの力を奪ったのは、吉田お前だって</p><p>遠藤は、オレにスタンガンで失神させられる寸前に</p><p>雪乃の下腹部に書かれた吉田のタトゥの文字を見ている</p><p>それが今は、吉田から嘉甲に改竄されているんだけれど</p><p>とにかく、吉田という文字の記憶だけが不快なモノとして、遠藤の記憶に刻みつけられているらしい</p><p>そしてオレの超能力は、ようやく戻って来たんだいや、今までよりも何十倍も何百倍もパワー・アップしてるんだもう、この世の中にオレの望み通りにならないものなんか無ぇんだぞ見ろ、雪乃をオレがあいつをあいつは、散々、オレを小馬鹿にしやがったんだからメチャクチャな目に遭って、苦しめばいいのにって願っただからだ雪乃は、今、あんな状態でテレビに出て、恥を晒しているあれはみんなオレがそう望んだから起きたことなんだ</p><p>遠藤お前は</p><p>吉田ぁぁお前も、雪乃と同じぐらい酷い目に遭ってもらうぜいや、雪乃以上だっメッチャクチャのワヤクチャのグッチャグチャになっちまえっ</p><p>音頭の狂気の眼がオレを捉える</p><p>つーことなんでよ先生、頼むぜ</p><p>と遠藤の立っている街宣車のドアが、ガチャリと開く</p><p>中から出て来たのは</p><p>そのスーツ姿の男は</p><p>いや、スーツと言っても全身に昇り龍の刺繍がほどこされている</p><p>ネクタイは鯉の滝登りの図柄</p><p>インナーは、黒いYシャツ</p><p>手には黒革の手袋</p><p>ニッとオレを見て、微笑む</p><p>イーディが、気持ち悪い気を感じるはずだな</p><p>人呼んでダダドムゥおじ様</p><p>何で、あんたが遠藤なんかに従っている</p><p>わたしはお金で動く</p><p>ダダドムゥおじ様はそう言って、笑う</p><p>それゆえーに恨んじゃぁ、嫌なのよんっ</p><p>フンッ、フンッと準備運動を行う、ダダドムゥおじ様</p><p>その何気ない動作がすでに気持ち悪い</p><p>吉田くんだね君には何の恨みも無いけれどわたしもプロだからねぇお命、頂戴つかまつるっ</p><p>不意に、ダダドムゥおじ様がオレに向かって、突進してくるッ</p><p>やらせないよっ</p><p>すぐに反応して動き出したのはアーニャだった</p><p>真っ直ぐ行ったらダメだよ、ニキニキッ</p><p>寧が、そう叫ぶが</p><p>にょほほほほほほっ</p><p>早速、ダダドムゥおじ様は異次元の動きを見せる</p><p>何よっこいつ</p><p>気の裏側を付いてくるダダドムゥおじ様の動きに、アーニャは対応できない</p><p>ロサンゼルスでの対決で、イーディはこのダダドムゥおじ様の動きを再現したこともあったけれど</p><p>さすが本家だパワーとスピードが、全然違う</p><p>ほんにょ、ほんにょ、ほなにゃぁぁっ</p><p>ビュイ、ビュイ、ビュイッ</p><p>ダダドムゥおじ様の繰り出してくる、手刀をアーニャは、ギリギリで躱す</p><p>あららん、足下がお留守ですよぉぉぉんっ</p><p>ヒュバッ</p><p>キャアッ</p><p>足払いされて転がされるアーニャ</p><p>オレは、イーディを見る</p><p>イーディは、オレをガードするようにオレの前に立っていた</p><p>今はダメねアタシが助けに出ればあのオトコは、隙を付いてDarlingを殺しに来るネ</p><p>イーディには、ダダドムゥおじ様の考えが判っている</p><p>アイツ左手に手裏剣を隠し持っているネ</p><p>アーニャとイーディの２人が、オレから離れさえすればオレのことは、遠くからでも手裏剣で仕留められる</p><p>でも、このままじゃニキータが</p><p>アーニャ１人ではダダドムゥおじ様の相手は無理だ</p><p>ああいうイレギュラーな技の持ち主とは闘った経験は、ほとんど無いだろう</p><p>イーディ心月は使えないか</p><p>イーディは、美智との稽古ですっかり心月をマスターしている</p><p>ここではダメネ他の生徒がいるヨ</p><p>ああ周りには、ヤジウマの生徒たちがたくさんいる</p><p>今、心月を使ったら、この人たち全員がショックを受けることになる</p><p>ダダドムゥおじ様に対してだけ、集中して心月を打ち込めないか</p><p>ロサンゼルスではイーディは、アーニャ１人にだけ集中して心月を打ち込んでみせた</p><p>美智と改良している一点集中型の心月だ</p><p>あの人には無理ね動きが変すぎるヨ打ち込むにしても、アタシの方が集中できないネ</p><p>にゅほほほほっなぽぽぽうんたら、がったぁぁ</p><p>本当に、ここから見ていても不規則で気持ちの悪い動きをしている</p><p>今は何とか反射神経だけで、攻撃を避けているが</p><p>このままでは、すぐに捕まる</p><p>アーニャが危ない</p><p>せめてあの左手の手裏剣が無ければネ</p><p>イーディが、そう呟く</p><p>ダダ先生、そんな女はどうでもいいからよっとっとと、吉田のやつをブチ殺してくれよっ</p><p>街宣車の上から、遠藤が叫んでいる</p><p>にょほほほほっ君、なかなか筋がいいねぇ</p><p>ダダドムゥおじ様が、アーニャを追い詰める</p><p>だがわたしの敵では無い１００年早いねむひひひひっ</p><p>おじ様の動きが加速する</p><p>ビュッ、ビュッ、ビュッ</p><p>外から放たれた、手裏剣がダダドムゥおじ様の足下に突き刺さる</p><p>ぬぬぬぬ誰ですぅ</p><p>生徒たちの間を抜けて</p><p>１人の小柄な少女がゆっくりと歩いて、やって来る</p><p>うちの学校とは違う上品で可愛い制服</p><p>そのスカートの裾を翻して</p><p>工藤美智推参</p><p>美智はいつもの無表情な顔で、そう呟いた</p><p>武闘少女そろい踏みで、次話へ</p><p>暑すぎるせいか、体調があいかわらずです</p><p>また感想欄の返信を溜めていますが、少しずつ時間を見つけて返信致しますので、もう少しお待ち下さい</p><p>ガンダムからゼータガンダムまで、６年ですが</p><p>その６年で、すっかり最初のガンダムのデザインは古くなっていました</p><p>これはメカでなく、作品世界全体のイメージを示すインテリアや小道具、衣装、建物の内部などのデザインです</p><p>そもそも旧作のアムロたちの連邦軍の制服のベルトは、ガッチャマンのベルトでしたし</p><p>シャアは、謎の重力サーベルみたいなものを下げていました</p><p>戦艦のブリッジには、舵輪があったりしたわけです（当時流行っていた、松本零士アニメの影響）</p><p>あくまでも、最初のガンダムは７０年代の終わりの作品であり７０年代のアニメのデザインを踏襲していたわけです</p><p>それらは全て、８０年代中頃のゼータガンダムでは古臭く、許されないものになっていました</p><p>なのでゼータでは、作品世界のデザインを全てやり直さないといけなかったわけです</p><p>ゼータのデザインは、２０年後の映画化で変更せずに使用できたというのは、驚きです</p><p>いや、８０年代には液晶モニターも、携帯電話も、無かった時代なのですし、コンピューターだって今よりも大きくて、デザイン的にも洗練されていませんでした</p><p>だからゼータのデザインが本来は、２１世紀の時代に合うはずがないのです</p><p>それなのにそのまんま映画化して、通じてしまった</p><p>というか例えば、アニメで使われる宇宙船内のデザインなんて</p><p>ゼータか、その前のエルガイム、ボトムズ、バイファム辺りで完成されてそのまま２０年以上、使われているわけです</p><p>そういう世界感にまつわるもののに関しては革新的な新デザインは表れていないようですね</p><p>むしろ、ガンダムシードの船が揺れたら、椅子からずり落ちてケガしそうな戦艦ブリッジとか</p><p>後ろを振り向いたら、ラクスのパンツが丸見えになる椅子の配置の戦艦ブリッジとか</p><p>ガンダム００もインテリアは、面白く無かったし</p><p>ガンダムエイジの戦艦内とか酷いデザインでした</p><p>どんどん、面白いデザインは少なくなってますね</p><p>イデオンの頃の、宇宙船のブリッジの後ろが森とか面白かったのに</p><p>622．遠い夢</p><p>もしかして君は工藤ちゃんの娘かなぁぁ</p><p>ダダドムゥおじ様が、美智をジロジロと見る</p><p>末の娘の美智です</p><p>美智は、無表情のまま</p><p>おほほほほほおうっやっぱりねぇこいつは、おじさんもビックリだ</p><p>嬉しそうに笑うダダドムゥおじ様</p><p>いやいやいーやこいつは参った工藤ちゃんが、私に会わせてくれない理由が、よーく判ったよ</p><p>そう言えば、確か</p><p>美智、気を付けろそいつはロリコンだぞ</p><p>思わずオレは叫ぶ</p><p>おおおおおーっ</p><p>何故か観衆から歓声が上がる</p><p>なあに、あの人、ロリコンなの気持ち悪ーい</p><p>うわっ、あたしたちのことも変な眼で見ているのかしら</p><p>きしょい、きしょいよーっ</p><p>女生徒たちが、嫌悪感を示す</p><p>ええーい、うるさいこの育ちすぎどもがぁぁっっ</p><p>ダダドムゥおじ様が吠える</p><p>くくくっ、何ていうことでありましょうっせっかく高校に来たというのに理想の女子高生に出会えるかと、ルンルンランランお洒落してきたというのに貴様たちは、ことごとく育ちすぎだぁぁっそのプニプニの胸は何だぁそのパッツンツンの尻は何だぁ、この馬鹿チンがぁぁっ</p><p>特に、そこのお前っそうだ、お前だこの白人女白豚フブーッて鳴いてみやがれってんだ、ブー、フー、ウー</p><p>ダダドムゥおじ様は、アーニャを見て吐き捨てるように言う</p><p>お前みたいな、発達しすぎのクソ・ボディが相手では、わたしのファイティング・スピリットが、ただただ萎縮するだけでしたよあー、つまらんゴムボールはっきり言って、本気で闘う気が失せたわいな闘志が萎むばかりでござったわ、ニンニン</p><p>な、何わたくしが相手では、不満だって言うの</p><p>アーニャが、怒りを燃やす</p><p>アチョーッ黙らっしゃい、この白豚オンナスットコドッコイ悔しかったら、少しはそのフーセン・オッパイを萎ます努力をしてらっしゃいってんだわッワンダラー、テンダラー昔から言うでしょっ乳のでかいオンナに、ロクな人間はいなーい、乳のでかいオンナから殺せ首を切れbyシャルル・ボードレール</p><p>シャルル・ボードレールが、そんなことを言うわけがないっ</p><p>ダダドムゥおじ様は、そんなアーニャの抗議を無視してヘラヘラ笑いながら、美智を見る</p><p>そこへいくとこの美智ちゃんはるるるるるんるんるんっ１０年前に会った時よりは、すっかりずっと身体が大きくなったけれどもとい、だけど、それでも、そんなに大きくなってなーい理想的なミニミニ・ボディなのよねぇぇぇあはんはんはん</p><p>中３の美智は小柄な体格だ</p><p>まあ、ダダドムゥおじ様と昔会ったことがあるのは小学生以下</p><p>特に胸は、ペッタンペターンううーん素晴らしい君は、私の天使だよ</p><p>美智の口元が、ピクッと震える</p><p>今、何かおっしゃいましたか</p><p>ああ、君の可愛らしいおっぱいを見ていると私は、情報参謀サウンドウェーブを思い出すはふーんっ</p><p>情報参謀</p><p>サウンドウェーブって、何だ</p><p>いや、あれだよトランスフォーマーの一番最初のシリーズに居た</p><p>男子生徒たちが、こそこそと話している</p><p>それって胸がつるぺたなのか</p><p>つるぺたって言うより地面に対して垂直だ胸は真四角の超ロボット生命体だから</p><p>垂直</p><p>というか、その四角い胸の中にカセットロン兵士を収納しているからむしろ、胸の部分がえぐれているとさえ言える</p><p>美智の背中に、何やら青白い炎が見える</p><p>あなたは、わたくしの胸をつるぺたと言いましたねさらにえぐれていると表現なさったのですか</p><p>まあまあまあ褒め言葉だよつるぺたちゃんこの世には、君の胸より素晴らしいものは無いビバ、つるぺたオオオッ、VIVA</p><p>わたくしはつるぺたではございません</p><p>スッと、身構える</p><p>おいおいおーい、止そうよ私は、君のような素晴らしいつるぺたちゃんとは闘いたくない</p><p>問答無用</p><p>美智が動く</p><p>にょほほほほほーんっ良い動きだねしかしっ</p><p>ダダドムゥおじ様は、シュババババっと美智の動きに対応する</p><p>まだまだまーだ、私の敵ではなぁぁいっ</p><p>フゥワンッと、異次元の軌道を描く</p><p>ほーら、お胸にタッチいきますよーん</p><p>ダダドムゥおじ様が謎の動きで、美智に近付く</p><p>それを待っていましたぁっ</p><p>美智はシュバッと加速する</p><p>ほへっ、なぬぬぬぬっ</p><p>美智に、自分の間合いに入り込まれ慌てて、軌道を変えるダダドムゥおじ様</p><p>もう、遅い</p><p>シュワンッ</p><p>美智がスカートの下から赤いムチを引き抜く</p><p>およよよっ</p><p>美智のレッド・ビュートの先端がダダドムゥおじ様の左手を叩いた</p><p>イチチチチチチッ</p><p>手の中に隠していた手裏剣を思わず落としてしまう、ダダドムゥおじ様</p><p>な、何で私の動きに付いて来られる</p><p>ムチを受けた左手を抑えて、ダダドムゥおじ様が唸る</p><p>知らないノカ美智は天才なのネ</p><p>イーディが、ニッと笑った</p><p>対戦相手の気を感じて心の裏を付くあなたの技と、相手の気を巧みに反らす工藤流はとても近しい関係にあります</p><p>普通の武人ならば、あなたの変則すぎる動きを捉えることはできないでしょうがわたくしならば、予想することは可能ですそしてリーチと速さの不足分は、このムチで補います</p><p>シュビュンッ</p><p>美智のムチが、鋭く地面を叩く</p><p>モアアッと、砂塵が舞った</p><p>なるほど、なかなかやりますねしかし、君に予想ができるのなら、私にも君がどう動くかは想像できる次こそは君のお胸にタッチしますよクッフッフッフぶしゅるるるるっ</p><p>ダダドムゥおじ様は、返って闘志を燃やしている</p><p>イーディ、手伝って</p><p>美智は振り返らずに言った</p><p>ニキータDarlingの警護を頼むネ</p><p>ニコッとアーニャに微笑んで、前へ進む</p><p>ちょっと待ってわたくしも闘うわよ</p><p>アーニャは、そう答えるが</p><p>ニキニキは、こっちを守ってよまだ、あいつら他にも手下がいるかもしんないからっ</p><p>もう判ったわよ</p><p>寧の言葉に取りあえず、オレたちの前に移動する</p><p>アタシたちに任せてネ大丈夫ヨ、アタシと美智は親友なのネ</p><p>アナタも、きっと美智と親友になるネだから、今は、アタシたちを信じてネ</p><p>ダダドムゥおじ様の前に美智とイーディ、２人の少女が並ぶ</p><p>おいおいおーい私を相手に２人がかりなのかーい</p><p>マサカ卑怯とか言わないネアナタ、PROFESSIONALだものネ</p><p>イーディの言葉に</p><p>いやいや、私はもちろん嬉しいんだよ女の子とそれも２人同時に遊んでくれるっていうんだろなかなか楽しいねえ</p><p>ゆっくりと間を詰めていく</p><p>ところで君たち知っているのかなあきちんと連携の取れていない２人組は、鍛え上げられた１人の人間には適わないという話ハインラインの宇宙の戦士の８９ページ辺りにそんなことが書いてあるはずだ</p><p>美智は、無表情のままイーディはいつもの笑顔で動かない</p><p>それからそうそう私には、まだ君たちの知らない技があるいや、名前ぐらいは聞いたことがあるかもしれないねその必殺技の名はウルトラ・ハリケーンと言う若い頃はよく、この技で野生のゼットンを倒したものさ</p><p>ダダドムゥおじ様の動きが止まる</p><p>君たち聞いてるのか私の話</p><p>聞いてないヨ</p><p>イーディがそう答えた瞬間ブオンッと、ダダドムゥおじ様の姿が消えるッ</p><p>とてつもない速さで、オレたちの予想外の方向に加速したからまるで消えたように見えたのだろう</p><p>ハァァァァッ</p><p>美智の気合いの入った裂帛とともに赤いムチが宙を切る</p><p>うへっ</p><p>ダダドムゥおじ様の足を薙ぎ払った</p><p>おおっとこいつはいかんっ</p><p>体勢を整えようとするダダドムゥおじ様の胸にイーディのキックがめり込むッ</p><p>トゥアアアアッ</p><p>むぎぃぃぃっ</p><p>後ろへ飛んで、少しでもキックの威力を減らそうとするダダドムゥおじ様</p><p>しかし、そこには美智のムチの第２撃がっ</p><p>あごきゅっ</p><p>さらに、イーディの連続蹴りがダダドムゥおじ様を襲う</p><p>トイヤッ、トイヤッ、トイヤーァッ</p><p>完璧な連続技だ</p><p>美智の予想がイーディに伝わっている</p><p>これは心月による精神リンクだ</p><p>この４ヶ月間の鍛錬で２人はここまで通じ合えるようになっている</p><p>ミッちゃん、イーディそこまでだよっ</p><p>２人の動きが、ピタッと止まる</p><p>ダダドムゥおじ様は、砂まみれのズタボロの状態で立ち上がった</p><p>あ、鼻からツツーッと鼻血を垂らしている</p><p>まあ、今日のところはこれっくらいにしておこうかなーっと</p><p>よくある捨て台詞を吐くと正門の方へ駆けて行く</p><p>♪ぼーくは、泣イチッチ♪</p><p>訳の判らない歌を歌いながら軽やかに走って行く</p><p>で君はどーすんのさっ</p><p>寧は、街宣車の上の遠藤に叫ぶ</p><p>遠藤は、ダダドムゥおじ様の敗退にすっかり青くなっている</p><p>君ももう帰ったらどうお笑いの時間も、そろそろ飽きてきたしさっ</p><p>寧の声に、ヤジウマの生徒たちは</p><p>そうだ、帰れ帰れ</p><p>つーか、退部届け忘れるなよ</p><p>かーえーれかーえーれ</p><p>ついに遠藤に対して、帰れコールが起こる</p><p>ちっくしょう、ふざけやがってオレは闇の力そのものだぞっオレが闇の帝王なんだからなっ</p><p>遠藤は、マイクを片手にまた喚き始める</p><p>学食の前の人だかりの中から声がした</p><p>オレは、その声を知っている</p><p>これは雪乃</p><p>あんたは違うのよ、ケンジ</p><p>雪乃はメグと克子姉と共に、前へと進む</p><p>な何が違うんだよ</p><p>あんたは、闇の力なんかとは関係無いのよ闇の力はあんたの叔父さんの汚職を暴いたり、あんたのお父さんの会社を倒産させたわ</p><p>ああああーん</p><p>マイク片手に、遠藤の顔が歪む</p><p>ちょっと考えれば判るでしょあんたが闇の力なら市会議員の叔父さんだって、お父さんの会社だってこんな酷いことにはなってないはずでしよ</p><p>それはこれから、何とかなるんだよオレの暗黒アトミック・オカルト・パワーでみんなみんな、オレの思い通りになるんだよっ</p><p>ならないわよなりっこないでしょホントに馬鹿よね、あんたってオトコは</p><p>いや、だってよちくしょうでもよだって今回だってよこんな風に、オレに協力してくれてよ車出してくれたり、あんな愉快なオッサンを連れてきてくれたり、ギター貸してくれたり</p><p>あんた誰かに騙されているのよ良いように利用されているのよそんなことも判らないの</p><p>違う、違う、違うこれは、オレの力だ統率１００、 武勇１００、知略１００、 政治１００の パーフェクト人間のオレだからここから巻き返すんだっオレは、ニャポレオンになるんだっ</p><p>遠藤は叫ぶ</p><p>ホント馬鹿ね</p><p>呆れて雪乃は、そう呟いた</p><p>待てよだって、お前のお腹の中の子供の父親はオレなんだろう</p><p>雪乃は、ギッと遠藤を見上げて</p><p>そんなわけないでしょっ、この馬鹿ッ</p><p>だって状況証拠から言ったってよ</p><p>あたしがあんた以外のオトコに散々レイプされている映像は、ネット上に幾らでも転がってるでしょお腹の子の父親はそっちよあんたじゃないわ</p><p>えっええーっ</p><p>遠藤の悲鳴が、街宣車のスピーカーをビリビリ振動させる</p><p>何でそんなことが判るんだよっ</p><p>判るわよっとにかく、あんたじゃないからねっ</p><p>みんなや遠藤の前で、オレの罪を告発しない</p><p>オレの方を見ようともしない</p><p>オレの罪を隠してくれている</p><p>克子姉とメグに囲まれて、無理矢理に言わされているという感じは無かった</p><p>雪乃は、自分の意志で話している</p><p>悪いんだけれど今のあたしは、無事に赤ちゃんを産むことにしか興味が無いのあんたみたいな人と話すことは何もないわだって、あんたあたしの人生には、何の関係も無い人なんだもの 今となってはね</p><p>それはつまりオレとは関係していると言ってくれているのか</p><p>だからお前は</p><p>いや、単純に子供のことを第一に考えたのか</p><p>じゃあ、オレはどうなるんだよっ</p><p>知らないわよっあんたの人生でしょあんたが、自分でどうにかしなさいよっ</p><p>オレは、遠藤を見上げて言った</p><p>遠藤、そこから下りて来いよオレのことを殴りに来たんだろ</p><p>遠藤がオレを見る</p><p>吉田ぁぁっ</p><p>いいから、とっとと下りて来い</p><p>オレは、手招きする</p><p>ただしお前に殴られてやる気は無いオレを、殴れるものなら殴ってみろよ</p><p>ちっくしょうそこで待ってろよ</p><p>遠藤がマイクを投げ捨て街宣車から、下りてくる</p><p>イーディや美智、アーニャが集まって来るが</p><p>大丈夫だオレだって工藤流６級だろ</p><p>ドンガラ、ガッシャンと荒々しい物音を立てながら、遠藤が車から飛び出して来る</p><p>走りながら、オレに殴り掛かって来るが</p><p>オレは遠藤の拳を、するっと躱す</p><p>そのまま、何発も何発も</p><p>遠藤は殴り掛かるがオレは全て躱す</p><p>ちきしょうちきしょうちきしょう</p><p>この４ヶ月マルゴさんや、美智、イーディに指導を受けているんだ</p><p>遠藤の攻撃を躱すことぐらいは、簡単にできる</p><p>オレは遠藤に殴られるべきかもしれない</p><p>雪乃の眼の前で</p><p>一発でも殴られればオレの中に贖罪の気持ちが湧くだろう</p><p>雪乃にごめん、悪かったと謝ることができるかもしれない</p><p>しかし、オレは</p><p>こいつに殴られるわけにはいかない</p><p>罪を償うことはできない</p><p>罪を認めることすら</p><p>オレは犯罪組織黒い森の一員であり</p><p>これからも、罪を重ねていかないといけないのだ</p><p>家族のためオレ自身のために</p><p>雪乃がお腹の子のために、オレの罪を告発したい思いを噛み殺しているのなら</p><p>オレは全身全霊を掛けて、オレの罪を呑み込む</p><p>だから謝罪も、贖罪もしない</p><p>遠藤が地面にへたり込む</p><p>もう、いいのか</p><p>ふざけんじゃねぇぇ</p><p>遠藤が起き上がり、またオレに殴り掛かる</p><p>オレは、その拳をススッと躱した</p><p>遠藤はそのまま、地面に転がる</p><p>遠藤がオレを見ている</p><p>吉田お前よぉっ</p><p>何でオレに反撃して来ないんだ</p><p>悪いな攻撃を避ける方法しか習ってないんだ自分からはどうやって攻撃すればいいのか、全然判らないよ</p><p>けっ、格好つけやがってよ</p><p>遠藤は、のっそりと立ち上がった</p><p>もういいやもう、どうでもいいつーかよ最初っから、お前のことなんかどうでも良かったんだ</p><p>遠藤は、地面に眼を落としてそう言う</p><p>とにかくオレはニャポレオンになるんだニャポレオンみたいな栄光を掴むんだよこんなところもういいやオレはニャポレオンになるんだから</p><p>ナポレオンになるのなら栄光を掴むのかもしれないが、最後は破滅だ</p><p>歴史が、そう示している</p><p>しかし、遠藤が目指しているのはニャポレオンだ</p><p>ニャポレオンの運命は、誰もまだ知らない</p><p>そうか頑張れよ、ニャポレオン</p><p>オレの言葉に遠藤が顔を上げる</p><p>うるせぇな、お前なんか言われたくねぇよ</p><p>それから雪乃を見る</p><p>あばよ雪乃お前とも、もう金輪際さよならだぜ</p><p>ええ、清々するわさよならケンジ</p><p>雪乃は冷たい眼で、そう答えた</p><p>ちっくしょうっこんな学校大っ嫌いだ</p><p>遠藤は叫んだ</p><p>みんなみんな大嫌いだぜっ</p><p>何でよおっ何でもオレの思い通りにならねぇんだよっ</p><p>ならないよなるわけないじゃんか</p><p>寧が、笑顔で言った</p><p>はんっああ、そうかよっ</p><p>遠藤は、怒りの眼でイーディを見て街宣車の中へ入って行った</p><p>ぶるるるるんっ</p><p>街宣車のエンジンが轟きそして走り出す</p><p>校門の方へ向かって</p><p>小さくなっていく</p><p>あああいつは</p><p>遠藤はもう、この学校へ来ることは無いな</p><p>オレや雪乃に会いに来ることは二度と無い</p><p>それが判った</p><p>だけど別に、永遠の別れでもない</p><p>また、どこかでばったり出くわすこともあるだろう</p><p>何だったんだ、結局</p><p>ホント、訳が判らねえよ</p><p>ずっと様子を見ていたヤジウマの生徒たちはみんな、呆然としている</p><p>彼らには判らないだろう</p><p>オレたちはケリを付けたんだ</p><p>オレも、遠藤も、雪乃も</p><p>雪乃は再び克子姉に連れられて、学生食堂の中に入っていく</p><p>真顔で</p><p>ていうかよ何で、あいつ、パン屋に絡んでたんだ</p><p>お前、あいつと何か因縁があったわけ</p><p>上級生たちが、オレを取り囲み尋ねてくる</p><p>いや、何も無いですよ</p><p>オレは笑ってそう答えた</p><p>まあ、遠藤みたいな馬鹿の考えることは、よく判らねえもんなあ</p><p>男子生徒の１人が、そう言う</p><p>ちょっとちょっとわたくしも混ぜなさいよ</p><p>振り向くと美智とイーディが、楽しそうに模擬戦闘を始めていた</p><p>そこにアーニャが割り込んでいく</p><p>だいたいさ、あなた何なの後からやって来て好きなようにやってくれたわね</p><p>アーニャは口調は怒っているが、顔は笑っていた</p><p>わたくしは、わたくしの仕事を果たしただけです</p><p>澄ませた顔で、美智は答える</p><p>ミチだヨアタシの一番大好きな友達で、姉妹だヨ</p><p>改めて、イーディがアーニャに美智を紹介する</p><p>何だ姉妹って</p><p>またヤジウマたちがどよめく</p><p>ああ、あの子はイーディの妹弟子なんだよっ武道のさっ</p><p>寧が、笑顔でフォローした</p><p>ああ、だから姉妹か</p><p>つーか、うちの高校の子じゃないよな</p><p>あの制服って確か</p><p>あ、ヤバい</p><p>うん、ミッちゃん、まだ中学生だからっ</p><p>慌てて、寧が言う</p><p>あー、中学生なんだ</p><p>今日はイーディと待ち合わせか何かなんじゃないのかなぁ</p><p>あれ、オレ前に、あの子が野球部のグラウンドの外野の外で暴れているのを見たことがあるぞ</p><p>ああの戦闘を目撃していたやつが居たか</p><p>うん、近所に住んでいるからよくこの辺を歩いているよ野球部のグラウンドのところで見たって学校の敷地外のことでしょ</p><p>そろそろ寧でも誤魔化しきれないな</p><p>おーい、いつまで遊んでいるんだそろそろ片付けて帰るぞ</p><p>オレは、イーディたちに声を掛けた</p><p>ちょっと待ってヨシダわたくし、まだ、ミチと組み合ってないわ</p><p>アーニャが不満そうに言う</p><p>次の機会でもいいだろ別に、これっきりじゃないんだから</p><p>ヨシダ</p><p>また、いつでも遊びに来ればいいさ</p><p>そうそうニキニキは、そろそろスタジオへ行かないとケツカッチンな時間でしょまた、おいでよっ</p><p>寧も、笑顔でそう言う</p><p>アーニャは、外国人タレントという設定になっているからゲーノーカイ用語を使ってみたらしい</p><p>まあそうなんだけれどね</p><p>アーニャは、美智を見る</p><p>わたくしは、いつでも構いませんイーディの親しいお友達なら、わたくしにとっても大切な友人です今度、時間のあるときにお手合わせ願います</p><p>礼儀正しく、美智はそう言った</p><p>こちらこそ、お願いするわ</p><p>アーニャはまた同世代の友達を手に入れた</p><p>はいはーい、解散だよーんっみんな部活へ行ってぇニキニキのショーは、もうおしまいなんだからっ</p><p>寧が、ヤジウマたちにそう告げる</p><p>あ、ヤベ、もうこんな時間かよ</p><p>うわっ、部活始まっちまう</p><p>生徒たちが散り散りに消えて行く</p><p>さて、そしたら、あたしたちもとにかく1回パン工房へ戻ろうよっ</p><p>そうだ今日の片付けがまだ終わっていないんだよな</p><p>でも大丈夫かな</p><p>オレは、ちょっとまだ不安だった</p><p>え、ヨッちゃん何のこと</p><p>いやだってまだ、こんなことを仕組んだのが誰なのか判っていないじゃないか</p><p>遠藤を街宣車に乗せて乗せて連れて来たのは誰だ</p><p>ダダドムゥおじ様は金で雇われたと言っていた</p><p>オレの想像通り岩倉さんなのか</p><p>岩倉会長に、ダダドムゥおじ様とコンタクトできるルートがあるのだろうか</p><p>えっ、ヨッちゃん、まだ判らないの</p><p>ヤッちゃん判るの</p><p>みんなもう判っているよ</p><p>君って面白いねうふふふふ</p><p>不意に、オレの前に現れたのはテニスウェアを着た、星﨑先輩だった</p><p>あたしにはよく判らないけれどさっきのとっても面白かったわよ</p><p>この人にはオレたちのやっていたことが、何かのショーにしか見えないんだな</p><p>あー、ちょうど良かった星﨑さぁーん</p><p>寧が星﨑さんに笑顔で話し掛ける</p><p>いつの間にか、コミケの季節になっているらしい</p><p>でも、暑いしもうコミケに行くような年でもないし</p><p>ワンフェスはあっさり諦めたのに、コミケは行くかどうか悩むのは</p><p>私の自宅がお台場まで４０分ぐらいで行けるからです</p><p>昼ぐらいに行って、企業ブースだけ見て帰ってもいいんだよな</p><p>そんなことを考えていたら今日の夕方４時頃</p><p>父と兄がちょっとお台場まで行って来ると言い出して</p><p>まさかコミケいや、もう終わる時間だし</p><p>今夜は、お台場の花火大会だからちょっと見てくる</p><p>ああ、そういうことか行ってらっしゃい</p><p>うん帰りは９時頃だと思うから</p><p>何て言って出掛けて行ったのに３時間もしないうちに帰って来た</p><p>どうしたのまだ外、明るいよ花火大会なんて、始まってさえいないでしょ</p><p>そしたら父は</p><p>暑すぎるもう無理だと思って、帰って来た</p><p>東京も酷暑です</p><p>623．かもめ</p><p>何を話すつもりなんだろう</p><p>オレは、星﨑さんに話し掛ける寧に注目するが</p><p>ヨシダ着替えるから、奥の部屋を借りるわよ</p><p>アーニャが、大声でオレに言う</p><p>そうだった、アーニャの私服はオレのパン工房の仮眠室に置いたまんまだった</p><p>ああ、どうぞ</p><p>オレがそう言うと、アーニャはまだ残っているヤジウマたちに向かって</p><p>ねえ、さっきのオジサンどうだったわたくしたちの次の対戦に出演していただこうかと思っているんだけど</p><p>さっきのオジサンてダダドムゥおじ様のことか</p><p>キショかった</p><p>つーか、キモいオッサン過ぎるよ</p><p>すぐに生徒たちから感想が出る</p><p>キショいキモいどういう意味</p><p>アーニャは日本語は完璧だけどこういう若者言葉の略語は判らないか</p><p>キショいは気色悪い、キモいは気持ち悪いの短縮形ネ</p><p>何と、イーディが答える</p><p>そうあんまり評価は高くないっていうことね</p><p>アーニャは、それを否定的な意見として受け取る</p><p>だが、それが良い</p><p>１人の男子が、そう言った</p><p>そうだな悪役としては面白いんじゃないの</p><p>そうねちょっと動きがコミカルだったし</p><p>服装のセンスが今一歩だったから、スタイリストを代えればイケるんじゃね</p><p>うんニキータさんと麗華お姉様が美形だからああいうオジサンがいるのも悪くは無いと思うわ</p><p>みんな手厳しいことを言う</p><p>ありがとうじゃあ、あの人は採用するってことで、プロデューサーに話しておくわ</p><p>アーニャは、笑顔でそう言った</p><p>これで、さっきの戦闘はプロモーション活動の一環か何かだったということになる</p><p>それから、この子もそのうちデビューするから、楽しみにしていてね</p><p>そう言ってアーニャは、美智を指差した</p><p>美智が反論しようとするが</p><p>わたくしと同じ陣営で闘って欲しいけれどあなたは確か、麗華さんの方なのよね</p><p>ニヤッと、アーニャは笑う</p><p>ニキータさん次の放送って、いつなんですか</p><p>女の子が、アーニャに尋ねたアーニャのファンなのかもしれない</p><p>次は秋のテレビの改編期に、雪乃さんの番組のスペシャルがあって、そこで闘うわ今度は、うちのボスも出るわよオールスターキャストで、激突するから</p><p>うちのボスとは恭子さんのことだ</p><p>その後はサッカーのハーフタイム・ショーはこの間やったから、今度はベースボールの日本シリーズに乱入するって企画を進めているわわたくしが包帯グルグル巻きの覆面投手としてマウンドに立つっていう</p><p>まあ、まだ企画段階だから実現するかどうか判らないけれどね</p><p>アーニャは、微笑む</p><p>そうよまだ企画の段階の話なんだから人に話してはダメよ</p><p>翔姉ちゃんが居た</p><p>ニキータさん、迎えに来たわ正面玄関にうちの会社の車を廻してあるから、早く乗って</p><p>にこやかに言う</p><p>美人だし、スポーティなビジネススーツ姿の翔姉ちゃんは芸能界の人に見える</p><p>何を驚いているのよわたくしが突然現れたのが、そんなに不思議</p><p>いや、翔姉ちゃんだって一流の警護人だ</p><p>気配を消して行動する能力はある</p><p>いえ、ちょっと驚いただけまさか、あなたがわざわざ来て下さるとは思わなかったわ</p><p>アーニャは、苦笑してそう言う</p><p>ええ、こちらも色々立て込んでいてね次のスケジュールが詰まっているのよあなたの会社とは、ちゃんと話してあるから安心してわたくしたちが責任を持って、次のスケジュールに間に合うように送り届けてあげるから</p><p>翔姉ちゃんは、平然とそう言った</p><p>アーニャは、オレの顔を見る</p><p>問題無いよ翔姉ちゃんを信じて</p><p>ニッとオレに微笑む、アーニャ</p><p>ちょっと待っててすぐに着替えて来るわ</p><p>そう言って、工房の中に進む作業部屋を抜けて、奥の部屋へ</p><p>ふーん、ここがあなたのお城なわけね一度、見に来たかったのよ</p><p>翔姉ちゃんが、学食に付随しているオレのパン工房の中を覗く</p><p>ああ、克子さん、恵美ちゃんこんにちわっ</p><p>雪乃さんもお久しぶり</p><p>雪乃は返事しないまた不機嫌そうに携帯をイジッている</p><p>メグも不満顔のままだ自分のテリトリーである学校に次々と他の女が乱入してくるのが嫌なんだろう</p><p>あら、２人ともご機嫌斜めなのね</p><p>こうやって遠くから見ると本当は姉妹なんだってことがよく判る</p><p>雪乃とメグは、よく似ている</p><p>気にしないで下さいねちょっとナーバスになっているんです</p><p>代わりに、克子姉がニコッと笑って会釈する</p><p>ちょっと寄っただけよすぐにニキータさんを連れていなくなるから気にしないで</p><p>翔姉ちゃんは、２人にそう告げた</p><p>誰なんだよあの人</p><p>よく知らない上級生が、オレに尋ねる</p><p>あの人も、すっげぇ美人だよな</p><p>ホント綺麗な人よね</p><p>ユキノやニキータたちの放送のスポンサーをしている会社の偉い人なのネ</p><p>オレの代わりに、イーディが答えた</p><p>確かに、翔姉ちゃんは今では香月セキュリティ・サービスの現場部門のトップだ</p><p>ええ、こちらの学校とも提携することになったの</p><p>翔姉ちゃんが、生徒たちに言う</p><p>この子のパンのコースもそうだけど、こちらの学校では、来年以降、もっとたくさんの職業訓練コースを増やす予定でしょわたくしたちの会社は、その企画運営に参画することになっているわ</p><p>あのちなみに、どちらの会社ですか</p><p>女子生徒が尋ねた</p><p>香月グループよ</p><p>ニコッと微笑む翔姉ちゃん</p><p>香月グループなら、多岐にわたる事業を展開しているからこの話には説得力がある</p><p>ていうことは、職業コースの子は将来的に香月グループに入社できるんですか</p><p>ええ優秀な成績を修めた生徒は、優先して入社していただくことになると思うわ</p><p>えー、オレ、今から職業コースに移ろうかなぁ</p><p>何言ってるのあんた３年生じゃないの</p><p>そうだよ今年は、こいつのパン屋コースしか無いんだぜ</p><p>そうね今年度は試験的な導入だから正式に色々なコースが動き出すのは来年度からになると思うわ</p><p>３年生の君は、残念だったわね</p><p>あのちょっと</p><p>オレは、翔姉ちゃんを呼ぶ</p><p>オレは、他のやつらに聞こえないように小声で尋ねた</p><p>何かあったの</p><p>アーニャは香月セキュリティ・サービスとは敵対している設定になっている</p><p>だから、こういう他の人の眼のある場で、翔姉ちゃんとアーニャが接触するのはマズいはずだ</p><p>アーニャは公安警察が逮捕したがっている、キョーコ・メッサーの配下なのだから</p><p>本来ならそろそろ、この学校に恭子さん側の人間多分、バービーさん辺りが、アーニャを迎えに来る予定になっていた</p><p>それを覆してわざわざ、翔姉ちゃんが来てくれたということは</p><p>これからよこれからあるの</p><p>翔姉ちゃんは、ハァと溜息を吐く</p><p>だからニキータさんが、確実にここから退出したことを示さないといけないのよ</p><p>誰に示すのか</p><p>公安警察だろうおそらく</p><p>まあ、安心してニキータさんは、わたくしたちがちゃんと送り届けるわ</p><p>翔姉ちゃんクラスの人が出張ることで、公安警察の介入を防ぐのか</p><p>ていうかバービーさんたちが迎えに来られない事情ができた</p><p>今、このエリアは警護レベルがマックスだから</p><p>このエリアつまり、うちの高校とお屋敷</p><p>警護レベル・マックスということはジッちゃんが来ているのか</p><p>ジッちゃんも、ミナホ姉さんと京都に行ってたわけだし</p><p>一緒に東京に戻ってそのままお屋敷に来た</p><p>オレは一応聞いてみた</p><p>麗華はみすず様の警護に付いているわ</p><p>はいですからわたくしだけ、４時間目の始まる前に早退して、こちらに参りました</p><p>美智だけ自分の学校を早退して、オレたちの高校に来た</p><p>わたくしが車で連れてきたのよだから、さっきの闘いは見ていたわ</p><p>翔姉ちゃんの車で</p><p>ここに来たのはみすずの指示か</p><p>みすずも翔姉ちゃんも今日の午前中の段階で、ここにダダドムゥおじ様が現れることを知っていたということになる</p><p>遠藤が現れるだけなら美智を送り込む必要は無い</p><p>詳しいことは後ほどご報告致します</p><p>そうだなここでは人の眼がある</p><p>アーニャが戻って来た</p><p>寧の貸した制服から元の純白のジャンプスーツと、革のロングブーツに戻っている</p><p>うん、この格好だと華やかな少女戦士のイメージが強い</p><p>現実世界とは違うテレビの国の人間に見える</p><p>ネイ、ありがとうこれ、返すわ</p><p>アーニャが、綺麗に折り畳んだ制服を渡そうとする</p><p>星﨑さんとずっと喋り込んでいた寧は、アーニャに</p><p>あげるよっ今度、来た時にまた必要でしょっ</p><p>優しいお顔で、アーニャにそう言う</p><p>またいつでも、体験入学しにおいでよっ</p><p>ネイ</p><p>そうネ遊びに来るといいネ</p><p>イーディも、そう言う</p><p>みんなも、そう思うよねっニキニキにまた来て欲しいよねっ</p><p>ネイの言葉に、学生食堂の生徒たちは</p><p>うん、また来て下さいよ</p><p>今度はうちの部にも体験入部して下さいよ</p><p>お前んとこ、水泳部だろ</p><p>あ、将棋部もお待ちしていますっチェスもありますから</p><p>うち、釣り研究会ですけれど良かったら</p><p>鉄道研究会です</p><p>卓球部ですけれど遊びに来て下さい</p><p>柔道部女子ですけれどお話してみたかったです次の機会には</p><p>あたし歴史研究会の歴女なんですけれど</p><p>それぞれに、アーニャに声を掛ける</p><p>ええそうね</p><p>アーニャは、嬉しそうだった</p><p>じゃあ、次の機会には</p><p>ああ、これでは足らないなもう一押しだ</p><p>来月には、また日本へ来るんだよな</p><p>レイちゃんとの再対決特番は１０月の予定だ</p><p>ちょうどその頃、学園祭だからまた来いよ</p><p>具体的な日時を決めてしまった方が良い</p><p>ガクエンサイ</p><p>high schoolのFestivalネ</p><p>イーディが、説明した</p><p>そうだよ、学園祭に来て下さい</p><p>待ってますニキータさん</p><p>そうね楽しみにしていますからっ</p><p>男子生徒も女子も口々に、アーニャを誘う</p><p>アーニャは</p><p>翔姉ちゃんに振り向いた</p><p>何も問題は無いわよ</p><p>微笑む、翔姉ちゃん</p><p>じゃまた来るわあなたたちのFestivalへ</p><p>恥ずかしそうにアーニャは、そう言った</p><p>ヤッちゃん最後に、アーニャに何て言ってたの</p><p>オレは作業場の片付けをしながら、寧に尋ねる</p><p>アーニャと翔姉ちゃんを見送って</p><p>今は、オレの身内だけでパン工房の中に居る</p><p>学生食堂へ通じるドアは閉めたし、鍵も掛けた</p><p>一般の生徒に、オレたちの話を聞かれる心配は無い</p><p>あ、翔お姉さんと出て行く時に、あたしが英語で喋ってたこと</p><p>そうだよ何か言ってたでしょ</p><p>あなたは、チャイカじゃないよって言ったんだよ</p><p>チャイカ</p><p>ほらアーニャが、あの時にヤー・チャイカってロシア語で呟いたのを覚えている</p><p>あの時って</p><p>ああ、アーニャがオレとセックスしてイク時に</p><p>何か、オレには判らない言葉を呟いていたよな</p><p>ヤー・チャイカわたしはカモメ</p><p>オレの横で、洗い物を手伝ってくれている美智が呟く</p><p>知っているのか、美智</p><p>えー、あんた何で知らないのよ</p><p>後ろでふんぞり返っている雪乃が、オレたちの話に割り込んでくる</p><p>有名でしょわたしはカモメ</p><p>昔のロシアのまだソビエト連邦っていう国名だった頃の宇宙飛行士の言葉ですよね確か、世界で初めて宇宙へ行った女性の</p><p>不機嫌そうに、メグが言う</p><p>雪乃がオレと会話しないように、さらに間に割り込んできた</p><p>そうそう、テレコシワさんね世界初の女性宇宙飛行士チャイカっていうのは、テレコシワさんの個人識別用のコールサインでロシア語でカモメっていう意味だから地上との交信で、こちらチャイカって返事したのがわたしはカモメって翻訳されたんだよっ</p><p>まあ宇宙船に乗って、地球の周りを廻りながらわたしはカモメって言うのは、何か自由に空を飛び回っているみたいで開放感のあるセリフとして受け入れられたんだよね日本では</p><p>でもわたしはカモメというセリフは、他にも意味があります</p><p>ロシアの劇作家、アントン・チェーホフのかもめもちろん原題はチャイカという作品にもわたしはカモメというセリフがあります</p><p>美智は武芸だけでなく、頭もメチャクチャ良い</p><p>それにみすずのお付きで、劇場にもよく行くからこういうことにも詳しいのだろう</p><p>男に人生をメチャクチャにされた若い女優のセリフですわたしはカモメ男は以前、猟銃でカモメを撃ちましたそして、その獲物を剥製にしてくれと頼んでいたのにすっかり忘れてしまっている自分が剥製にしてくれと頼んだことどころか、そのカモメを撃ち殺したことさえ忘れている女優は、自分も男の手によって撃ち殺されたカモメだと思っているんです男の方は、女優を愛したことどころか、捨てたことさえ忘れているだからわたしはカモメ</p><p>まあ、そのチェーホフの芝居のセリフとテレコシワさんの交信はたまたま偶然に似通っただけっていうのが定説になっているけれど、あたしは違うと思っているんだ</p><p>美智の説明を受けて、寧が話す</p><p>テレコシワという宇宙飛行士の乗った宇宙船ボストーク６号っていうのはね、ソビエト連邦のボストーク計画の予備機なんだよつまりオマケ</p><p>オマケ</p><p>うん当時のソビエト連邦は、アメリカと宇宙開発で競争してたからさ最初に人間を宇宙に打ち上げたのは、ソビエトそれはもちろん、男の人ねだから、ついでに世界初の女性宇宙飛行士も、アメリカより先に打ち上げちゃえって思ったんだよただ記録を作るためだけにそのために宇宙船に乗せられたのがテレコシワさん</p><p>記録のためだけ</p><p>だってテレコシワさんの後、宇宙に女性が行くのは２０年近く経ってからだよテレコシワさんの打ち上げが１９６３年で、次の女性飛行士はアメリカのサリー・ライドさんで１９８３年もう、スペースシャトルの時代だよ男女同権がうるさく言われるようになってきたから、女性も宇宙に行けるようになったんだ男のようにね</p><p>つまり、テレコシワさんは全然、自由じゃないんだ狭いカプセルに押し込められて、宇宙に打ち上げられて自分ではどうすることもできず、あらかじめ決められたコースを飛んで、また地球に戻ってきただけだからテレコシワさんというチャイカも、全然、自由じゃない男たちの思惑に、引きずり回されただけなんだよ</p><p>わたしはカモメ</p><p>アーニャが、オレとのセックスの絶頂でそう呟いた</p><p>多分、ロシア時代のアーニャの近くに居た女性の口癖だったんじゃないかな多分その人も男の人に人生を狂わされた体験があって何かにつけて、わたしはカモメって呟いていたんだと思う</p><p>わたしは、カモメ</p><p>そしてアーニャもお父さんのこととかあったしさ自分も、男に人生を狂わされるんじゃないかって、気分が強いんだと思う</p><p>だからミス・コーデリアの下で、同性愛に耽っていた</p><p>でも、アーニャは真性のレズビアンでは無かった</p><p>オレとのセックスを楽しんでいたのだから</p><p>ほら、アーニャ最初に会った頃は、人生を投げてるっていうか、捨て鉢になっている感じが強かったでしょ</p><p>確かに、以前のアーニャはやさぐれている感じがした</p><p>わざとミス・コーデリア以外の人間には、横柄な態度をして人から嫌われるように、振る舞っていた</p><p>でも、そうじゃないからアーニャは、全然、自由になれるから誰かの獲物男にいいようにされるカモメじゃないからそれが判って欲しくてあたしは、ああ言ったんだよあなたはカモメじゃないよって</p><p>あの子は本当は心の優しい、良い子だもんね</p><p>アタシはトモダチだものネ今度は、ミチも立ち合ってあげてネそして、ミチも親友になってネ</p><p>イーディは、笑ってそう言った</p><p>オレからも頼むよアーニャは、オレにとっても大切な友達だから</p><p>お友達なのですかご主人様</p><p>美智は、ジッとオレを見る</p><p>あの方ともなさったのですよね</p><p>ああ、したよ</p><p>ムスッとするのはメグと雪乃だ</p><p>わたくしは、ご主人様の奴隷ですからご主人様が他の女性を愛されることに嫉妬は致しませんむしろ応援致しますですが</p><p>ニキータさんを、ご主人様の女にはなさらないのですか</p><p>あの方は性格もよろしいですし技もありますダダドムゥ氏が現れた時には、率先して前に出て下さいました</p><p>美智はちゃんと見ている</p><p>家族に迎えるのに申し分のない方だと思いますが</p><p>いや、アーニャはオレたちの家族にはならないあの子には、あの子の家族がある</p><p>ミス・コーデリアたちがすでに居る</p><p>１人で孤独の中でもがいていてずっと家族を求めていたオレたちとは違うよミス・コーデリアは、ちゃんとあの子の面倒を見ているから</p><p>オレたちと接触されたことさえミス・コーデリアが仕組んだことだ</p><p>だから、オレはアーニャの友達になったんだ</p><p>アタシも友達ネ</p><p>あたしも友達だよっ</p><p>イーディと寧が微笑む</p><p>ミス・コーデリアはアーニャには友達が必要だと思ったんだだから、オレたちに引き合わせた</p><p>そしてミナホ姉さんもオレたちには、アーニャのような友達が必要だと感じた</p><p>そうでないとオレたちは家族だけで見つめ合って、内側に崩落してしまう</p><p>うんアーニャは、大切な友達だ</p><p>ちょっと待ちなさいよあんた友達とセックスするの</p><p>友達とセックスするなんておかしいわよ</p><p>雪乃の横で、メグも腕組みしてオレを見ている</p><p>普段は仲が悪いのに今は同調し合っているんだな</p><p>何でおかしいんだよ</p><p>おかしいに決まっているでしょ恋人でもないのにセックスするなんて</p><p>雪乃はこういうところは常識的なんだな</p><p>友達だってセックスするよオレお前ともセックスするじゃないか</p><p>オレはさらっと言った</p><p>あ、メグも絶句している</p><p>オレたち友達だけどセックスしてるだろ</p><p>雪乃は、眼をパチクリさせて</p><p>あたしとあんたが友達</p><p>ああ、友達だお前がどう思おうと、オレはそう思っているよ</p><p>あ、あんたねえ</p><p>それにセックスもしたいと思っている</p><p>部屋の中がしんと静まる</p><p>あたし、昨日のテレビで言ったでしょ</p><p>ああ、観てたよ</p><p>そうよあたしは、あんたとはもう絶対にセックスしないんだからねっ</p><p>どうしてって</p><p>いや、そんなこと言わずにまたしよう雪乃</p><p>あたしはそれだけれは嫌だって言ってるでしょ</p><p>ツンと横を向く</p><p>あのさ、雪乃渚も妊娠したんだよ</p><p>オレは告げた</p><p>妊娠</p><p>うん渚も、無事にオレの子を孕んだその内に、ここに居る克子姉も妊娠すると思うだから、お前出産のことは心配しなくていいからな渚と一緒に、全部、病院から何から手配してもらうから</p><p>雪乃は困惑していた</p><p>へえそうなの</p><p>じゃああの女も、しばらくはあんたとセックスできないのね</p><p>雪乃は妊娠中に、子宮に精液が入るのが良くないことを知っている</p><p>多分池田女医から聞いたんだろう</p><p>精液には、子宮を収縮させる成分があってそれが胎児には良くないらしい</p><p>いやするよ</p><p>えだって</p><p>安定期になったらしてもいいんだよ子宮に精液が入らないようにすればいいんだ</p><p>雪乃は眼をパチクリさせている</p><p>だからさ渚の中に挿入して、渚がイクまでセックスするんだよオレは、渚の中で射精するのは堪えるそんで、射精したくなったら</p><p>渚から引き抜いてあたしの胎内に射精してもらうわ</p><p>うんこれから練習するからうまくできるように妊娠中だからって、セックスが楽しめないんじゃ、渚が可哀想じゃないか</p><p>できるんだよ妊娠中でもセックス</p><p>オレは雪乃が、ゴクリと唾を呑み込むのを見た</p><p>雪乃は、どうする</p><p>お前はもう安定期なんだろ</p><p>お前の中にオレのペニスを押し込んで雪乃がイクまで動くことだってできるんだぜ</p><p>真剣な眼で雪乃はオレを見ている</p><p>そして射精は、メグの中に</p><p>え、ヨシくん</p><p>オレ雪乃とメグと一緒に抱きたいんだよ</p><p>コミケ行ってみました</p><p>さすがに並ぶ気力は無かったので</p><p>12時頃に家を出て1時前に会場到着</p><p>何だこの異常な人数恐ろしいほど人が居ました</p><p>そして暑い暑すぎる</p><p>会場内、人が多すぎてクーラーとか全然効いていませんでした</p><p>昔のコミケを思い出しました</p><p>１９８３年とか８４年の晴海の夏のコミケを</p><p>会場の熱気と湿度があの頃のようでした</p><p>企業ゾーンとか見て廻ったのですが凄いね、みなさんの購買力は</p><p>ところでコスプレの規制って、いつ緩和されたのですか</p><p>昔は長い柄物の小道具とか、モデルガンとか持ち込み禁止だったのに</p><p>あと、露出の高いコスプレも</p><p>15年前は凄くうるさかったはずなのに</p><p>きわどいビキニとかの衣装で普通に歩いている</p><p>しかも、何人も下乳丸出しとかで</p><p>いつの間に全部アリになったんだ</p><p>いや、私は規制前の８７年くらいの頃の</p><p>中高生が、マジで全裸に両面テープで布張っただけみたいなエロ過ぎるコスプレで歩いていた時代を知ってますが</p><p>毛とか乳首とか、はみ出しまくってた頃の</p><p>帰宅するとまだ午後３時</p><p>うーん、お台場は本当に近いなあ</p><p>624．ペイ・バック</p><p>あたしは、嫌よ</p><p>雪乃は、即答した</p><p>あたしも、嫌だわ</p><p>でも、オレはしたいんだよ2人と</p><p>オレは、改めて言う</p><p>ヨシくんはあたしよりも雪乃の方が好きなの</p><p>そんな話はしていないよ</p><p>オレは、キッパリと言う</p><p>2人とも好きだこれからも、ずっとセックスしたい</p><p>そんなのズルいわよ</p><p>メグは、俯く</p><p>そうこの人が望むのなら、あたしは何でもさせてあげたいけれど</p><p>コンピューターに売上額を打ち込みながら、克子姉は言った</p><p>アタシも、2人とも好きヨメグミもユキノも2人とも良い子ネ</p><p>気の色で人を判断するイーディからすると、メグも雪乃も同じ様な存在なんだろう</p><p>武闘派の彼女にとっては、家族に物理的に危害を加えようとする悪意を感じない相手は、全て善良な存在だから</p><p>あたしはさっ</p><p>口を開いた寧に、克子姉が</p><p>寧ちゃんはちょっと黙っててここは、寧ちゃんが入り込むとかえって混乱する局面だから</p><p>そんな寧を無視して</p><p>わたくしもご主人様がお望みなら、どんなことでも受け入れます</p><p>美智が、静かに言った</p><p>オレは、克子姉たちに礼を言う</p><p>オレは欲深なんだよだから、一度手に入れたものは絶対に手放したくない</p><p>そう言ってメグと雪乃を見る</p><p>あたしはあんたのものになった覚えは無いんだけれど</p><p>雪乃が、ギロッとオレを見る</p><p>ああ、雪乃はオレの女じゃないもちろん、家族でもないでもオレの大切な友達だからさ</p><p>雪乃はダメよ雪乃だけは嫌</p><p>メグうつむいたまま呟く</p><p>ね、この中で他に雪乃のことが嫌いな人はいる</p><p>オレの問いに克子姉たちは、首を振る</p><p>まあ、色々あったけれど今は好きよどっかっていうと</p><p>克子姉は、相変わらず経理の手を止めずに言う</p><p>前は自分の主張ばかりして、ギャーギャー泣き喚くだけの子だったけれど今は、周りのことも見えるようになったしそれに、雪乃さんて元々カラッとした性格だものね嫌いじゃないわよ、あなたみたいな子</p><p>あ、そあたしは、あんたみたいな女嫌いよ</p><p>そういう正直なところも気に入っているわ</p><p>克子姉は、ククッと笑う</p><p>克子お姉さんは雪乃を家族に入れたいんですか</p><p>メグが驚嘆している</p><p>ああ、雪乃がオレたちの家族になるわけないだろ</p><p>オレは、笑顔でメグに言う</p><p>オレさニキータのアーニャのことがあるまで、オレはもう家族のことだけを見て生きていこうって思っていたんだセックスも家族とだけしかしちゃいけないんだって</p><p>そうよヨシくんにはそうして欲しかったわ</p><p>メグは悲しそうに言った</p><p>でも今は、あたしも判っているわアーニャさんは、良い人だったし家族のことばかり見ていたら、ヨシくんが押し潰されちゃうってことも判ったああいう人となら、良いと思うわでも</p><p>わざと雪乃を見ないまま</p><p>雪乃はダメよ</p><p>そうかなオレ家族だけしか見ちゃ行けないって、思い込んでた時だからもう、雪乃とのセックスは無いんだって覚悟してた雪乃は、絶対にオレの家族にはならない家族にしちゃいけない人なんだからだけど</p><p>雪乃は真顔で、オレを見ている</p><p>アーニャのことでああ、友達とのセックスもアリなんだって気付いたらさ最初に思ったのは、雪乃のことだった雪乃とまた、セックスできるかもしれないって</p><p>あたしはお腹のこの子さえ産んだら、あんたたちとは永遠にサヨナラできると思っているわよ</p><p>オレは鋭く言った</p><p>な、何でよだって</p><p>さっき雪乃自身が言ってたろ今の香月家による保護も、ジッちゃんが倒れたりしたらどうなるか判らないって</p><p>そうよだから、あたしは今頑張って、テレビの世界にツテを作って</p><p>そういう努力だけで、何とかなると思っているのか</p><p>もし香月家の代替わりが上手くいかなくてオレたちに敵対的な人間が、香月家のトップになったら、雪乃だってトバッチリを食うことになるだろ雪乃が今、芸能界に個人的なパイプを作ろうと上からの圧力が掛かれば、そんなの簡単に潰されるさ判っているだろ雪乃が今、テレビに出られること自体、そういう闇の力が働いていた結果なんだから</p><p>だったら、何だって言うのよ</p><p>ブスッとして、雪乃はオレに言う</p><p>ミナホ姉さんはすでにジッちゃんの庇護がなくなった後の準備を開始しているというか、当のジッちゃん自身が、率先して行動しているよこれは、みすずや瑠璃子や美子さんたちの将来に関わる問題だから</p><p>オレは、まだ詳細を聞いていないけれど</p><p>ジッちゃんが、ミナホ姉さんだけでなく、みすずたちまで京都に連れて行ったのは何か意味があるはずだ</p><p>香月家よりもさらに格式の高い名家の娘を黒い森の娼婦に受け入れる</p><p>それはジッちゃんにとっては、未来のための布石なんだと思う</p><p>美智の話や朝の電話によるとみすずが相当、ショックを受けているようだし</p><p>何が言いたいわけ</p><p>雪乃に、オレは答える</p><p>オレたちはオレたちで何が起きようと、生き残っていくってことさ絶対に潰されないどんな困難も、家族を守ってみせるさ</p><p>雪乃は赤ちゃんを産んだ後も、オレたちの友人としてオレたち家族の側に居た方が良いんじゃないかな</p><p>家族じゃないけれど大切な友人だ簡単に見捨てたりはしないよ雪乃がオレたちの側から離れない限りは</p><p>視線を逸らすことなくまっすぐに、雪乃を見る</p><p>条件は何よ</p><p>雪乃は一瞬、間をおいてから、そう言った</p><p>これからも、オレとセックスすることオレ以外の男とセックスしたら、お前を見捨てる</p><p>ずいぶん勝手なのね</p><p>知らなかったのか</p><p>知ってたわよそうね、そういうやつだったわねあんたは</p><p>睨み合ったままのオレたち</p><p>あんたがあたしとしたくなったら、相手をしろってことよね</p><p>お前がしたくなった時だって相手をするよ</p><p>だけど雪乃はオレの家族じゃない悪いけれどオレは、雪乃と家族なら、家族の方を優先するセックスも、他のことも家族の生死に関わるようなことなら、雪乃を見捨てることもあるそのことは判っていて欲しい</p><p>まあそうでしょうね</p><p>でも例え、あたしを見捨てるようなことが起きたとしてもお腹のこの子のことは、守ってくれるわよね</p><p>当然だろその子は家族として受け入れる幸せにする約束するよ</p><p>オレの子だ死んでも守る</p><p>ホントあんたは結局、あたしに選択肢の無いことばかり強要するのね</p><p>受け入れるわ受け入れるしかないじゃないあたしの子の未来を考えたらあんたたちから逃げ出せないことは判っていたわよ</p><p>済まない</p><p>バカ謝らないでよそういう関係じゃないでしょあたしたちは</p><p>オレと雪乃は今更、関係を改めることなんかできない</p><p>ましてや、過去を抹消することなんて</p><p>それとさっきのセックスの件だけど</p><p>ほらあたしとセックスして、射精だけは他の子にするってやつよ</p><p>ああ、その話か</p><p>もちろん、恵美とは嫌よその考えは、変わらないわでも</p><p>舞夏とならしてもいいわよ、あたし</p><p>マナと</p><p>ね、あんた舞夏とは、毎日セックスしているの</p><p>雪乃が寂しげな眼で尋ねる</p><p>ああ、しているよ旅行とかで、離れていない限りはマナとアニエスとは、一日一回は、必ずセックスしている</p><p>ほら白坂創介の隠し子、お前のもう1人の妹だよ</p><p>あああの子ね</p><p>雪乃は白坂創介が私刑に処せられた夜を思い出したらしい</p><p>マナもアニエスも心がとても不安定だから、毎日セックスしないとダメなんだ</p><p>肌と肌肉体の直接的な繋がりによって、安心を得ている</p><p>セックスで、オレとの絆を確かめないと不安で不安で堪らなくなるのだろう</p><p>あの2人だけは優先的にセックスしている他の女たちも、そのことを許してくれているよみんな、判ってくれているから</p><p>そう妹が迷惑をかけているみたいね</p><p>迷惑じゃないよ2人ともオレの女だ一生、愛していくって決めているんだからみんなだって大切な妹だって思っているから、あいつらに優しいんだよ</p><p>あたしね舞夏とは、仲直りしたいのよ</p><p>身体をすくめて呟くように言った</p><p>あたしは良い姉ではなかったから</p><p>雪乃マナはなマナはもう、マナなんだあいつは、心の中で白坂舞夏という過去の自分を抹殺したがっているていうか、白坂舞夏を否定しないと生きていけないんだと思う</p><p>マナという別の人間になることで精神のバランスを保っている</p><p>だからお前と、姉妹として仲直りするっていうのは、難しいと思うぞ</p><p>そうね何となくは、判るわあたしだって、白坂雪乃を辞めたいもの辞められるものならね</p><p>雪乃をそんな苦況に追い込んだのはオレだ</p><p>オレが雪乃を犯しその映像が、ネットに流出している</p><p>雪乃の父親の犯罪を公表したのもオレたちだ</p><p>白坂創介を無残に謀殺したのも</p><p>だから、白坂雪乃と白坂舞夏っていう姉妹の関係には、もう戻れないぞ今、それを強要したらマナの心が壊れるからな</p><p>じゃあ、どうすればいいのよ</p><p>例えば白坂雪乃と、オレの妹でセックス奴隷の吉田マナとで新しい関係を作れないか姉妹じゃなく友人として</p><p>でも、あたしたちは血の繋がった姉妹なのよ</p><p>心はかけ離れちまっているんだから、しょうがないだろ</p><p>雪乃はしばにく考え込んでから、オレに言った</p><p>もうダメなの</p><p>それは、オレには判らないよでも今は無理だ</p><p>ハァと大きく溜息を吐く雪乃</p><p>じゃ、しょうがないわねそれでもいいわあたしね、どんな形でもいいから、もう一度あの子と仲良くなりたいのいいえ姉妹の時だって、仲良くなかったわよねあたしたち</p><p>自嘲気味に雪乃は笑う</p><p>あたしが悪い姉だったから本当にあの子には何もしてあげてないわホント、あたしって馬鹿で、我が儘で、救いようの無い女だったから</p><p>後悔しているんだ雪乃</p><p>だから、今度こそはあの子と仲良くなりたいのよ</p><p>じゃあ、仲良くなれよ頑張ってみろよでも、まだ2人とも生きているんだ何とかしろ新しい関係で、仲良くなればいいじゃないか</p><p>そうねそうなのよね</p><p>オレに向かって、深く深く頭を下げた</p><p>だからお願いお願いするわあたしに舞夏と一緒に、あんたとセックスさせてお願いしますセックスさせて下さい</p><p>そういう形でしか、今のあたしたちが関係する方法は無いでしょ</p><p>マナの心は複雑に壊れてしまっている</p><p>オレとのセックスで、心の平穏を保っているのなら</p><p>雪乃との関係再構築もセックスを通すしかない</p><p>あの横柄で傲慢だった雪乃がオレに頭を下げている</p><p>あんたがあたしと恵美と一緒にセックスさせようとしたのも、それが目的でしょセックスを通してあたしたちを仲良くさせたかったんでしょ</p><p>今の雪乃には客観的に物事を見る眼が備わっている</p><p>ああそういうことだ</p><p>メグは驚いている</p><p>オレは雪乃とメグには、仲良くして欲しいんだよ</p><p>どうしてどうしてなの</p><p>だって、お前らお前らだって、姉妹じゃないか</p><p>違うわあたしたちはだって、雪乃は雪乃は、あたしのことをずっと見下していたのよあたしのこと姉妹だなんて、思ってくれなかったんだから</p><p>感情を爆発させるメグ</p><p>あたしのことをいつもいつも苦しめて嫌いよ、大っ嫌い</p><p>でも、メグはずっと雪乃と仲良くしたかったんだろ</p><p>オレは穏やかに言った</p><p>な、何を言っているのよヨシくんそんなことそんなこと、あるわけないじゃないっ</p><p>メグは否定する</p><p>メグオレは知っているんだいや、覚えている</p><p>あれは、５月のいや、連休前だから、まだ４月だったと思う</p><p>記憶を呼び起こす</p><p>場所は、ここの隣そうだ、学生食堂の中だメグ覚えていないか</p><p>メグと雪乃が話をしていたオレは、校長室の下の監視室で、ミナホ姉さんに監視カメラの映像で見せてもらってた</p><p>メグはまだ思い出せないでいる</p><p>あっあたし、思い出したっ</p><p>寧が声を挙げる</p><p>あたしも覚えているわ</p><p>克子姉が呟いた</p><p>ああ、あの日監視室の中には、寧も克子姉もいた</p><p>雪乃に対するオレたちのアクションは、もう始まっていただから、雪乃は精神的に落ち込んでいてそんな雪乃を見て、メグが学食で声を駆けたんだ</p><p>ああでも、あたしはそれを迷惑に思って恵美に酷いことを言ったわ</p><p>メグも思いだしたようだった</p><p>それなのにあんたは、あたしに言ってくれたわよねあたしと仲良くなりたいって</p><p>あの日のメグは恩讐を越えて、雪乃と仲良くなろうと試みていた</p><p>その時のメグは本気で雪乃と仲良くなりたかったんだろ</p><p>違うわよあたしは雪乃と対等になりたかっただけよただ、それだけ</p><p>そして雪乃を見る</p><p>同じお父さんの娘なのに雪乃は、大切に育てられて、幸せででも、あたしの方は、父親に娼婦にされる寸前で嫌だったの納得できなかったのだからあたし、雪乃と対等になるために雪乃のことを呼び捨てにしたのよ仲良くなりたいって言ったのだって、対等の立場を勝ち取るためよそれだけだったのよ</p><p>メグの言葉を、雪乃はジッと聞いている</p><p>じゃあ今はどうなんだメグは、雪乃と仲良くなりたくはないのか</p><p>そんなの無理に決まっているわよ</p><p>どうして無理なんだ</p><p>だって、あたしたち全然判り合えない存在だものあたしと雪乃は違うのよ</p><p>オレも前は、そう思っていた</p><p>雪乃と視線が合う</p><p>いや、今だって完全に解り合うことはできないってことは、判っているオレたちは違う人間だし違う環境で育って来て、考え方も違うもう、どうしょもないくらい違う</p><p>そうよあたしは、あんたたちと違うわ</p><p>吐き捨てるように、雪乃は言った</p><p>でも判り合えることもあるほんのわずかでも心の通じ合えることは</p><p>ほんのちょっとでも、心の通じ合えることがあったなら信頼して、一緒に生きていけるはずだよオレはそう思う</p><p>無理よそんなのだってあたしと雪乃、通じ合えることなんて一つも無いもの</p><p>そんなのは、やってみてから言えよ</p><p>でも、ヨシくん世の中には、どうしたって心の通じない人がいるのよ白坂創介さんがそうだったでしょそれから、シザーリオ・ヴァイオラとか</p><p>雪乃は違うだろうそういう連中とは</p><p>同じよ</p><p>あの人たちと同じよあたしにはいつも、酷かったもの雪乃</p><p>恵美あたしのこと、そんな風に思っていたのね</p><p>このままでは、また平行線だ</p><p>はい、帳簿の打ち込み終わり</p><p>克子姉が、パソコンを打つ手を止めて振り返る</p><p>あなた、これからは帳簿付けは全部あたしがやるわ</p><p>このパン工房の仕事は、全部、あなたのための修行の場だと思っていたからあなたに任せていたけれどでも、ここは、あたしにとっても勉強の場なのよねそれなら、お店の経営は、あたしの仕事なんだから経理関係は全部あたしがやるわ</p><p>ニッコリと笑ってそう言う</p><p>ホント自分はもう、高校の生徒には戻れないって思い込んでたからあなたに押し付けていたのよごめんなさいさっき、あなたはこのパン工房をあたしたちのパン屋って言ってくれたでしょだからフッ切れたのこれからは、積極的になるわ学校の生徒さんたちの前にも姿を見せちゃったしね</p><p>いや、それはいいけれど</p><p>あの、今はメグと雪乃の対立が</p><p>結局人って勝手な思い込みで、自分を縛ってしまうのねあたしはあなたのパンの先生でだから、可能な限り、あなたに任せて自分は前に出てはいけないって、思い込んでたそんなことは、誰も決めていないのにねホント、馬鹿みたいあなたと一緒に、一つ一つ学んでいけばいいんだって気付いたらすっごく気持ちが楽になっちゃった</p><p>メグミちゃんも早く、思い込みから抜け出せればいいわね</p><p>克子姉はニコッとメグに微笑む</p><p>この人に愛想を尽かされる前に</p><p>そんな我が儘なままだと嫌われちゃうわよっもう遅いかもねっ</p><p>笑顔で話す克子姉にメグはギョッとする</p><p>だって今のメグミちゃん、ちょっと前の雪乃ちゃんそっくりなんですもの我が儘で、自分のことばかりで、平気で人のことを傷付けるようなことばっかり言って</p><p>大きく口をパクパクさせるメグ</p><p>しょうがないかっ姉妹だもんねっ性格が似ているのは、当たり前よねっ</p><p>克子姉の明るい声に雪乃は</p><p>あたしと恵美が似ている</p><p>そ、そんなはずないですだって、あたし</p><p>思わず顔を見合わす２人</p><p>そっくりです</p><p>美智がムスっとして答えた</p><p>うーんと、何て言うかさ</p><p>ヨシくんち、違うよねあたしたち</p><p>似ているはずないわよあたしと恵美は</p><p>アーニャの件があった時にオレは、今までのメグへの対し方が間違っていたことに気付いたんだ</p><p>よ、ヨシくん何を言うのよ</p><p>オレは今までメグに対しては、なるべく優しくっていうか、抑え付けないように、なるべく穏やかに対応していたでも、それが逆にメグの心の不安を煽ることになって、余計にメグが甘えん坊にしてしまっていたって気づいたんだ</p><p>オレの優しさは甘やかしにしかなっていなかった</p><p>メグの場合は力強く、ピシッと抑え込んでいかないとダメなんだなメグの好きなようにさせるんじゃなくって、男のオレの方が主導権を握って、方向性を示していかないと</p><p>そうね、あなたの分析は正しいと思うわ</p><p>メグミちゃんは黙ってオレに付いてこい付いて来なけりゃ、別れるぞって男の子がハッキリしてないと、ダメなタイプだと思うわ</p><p>誰かが手綱を握っていないと自分の心の中から噴き出す感情のせいで、訳の判んない方向へ突っ走ってしまう</p><p>つまり雪乃さんと同じタイプよ</p><p>克子姉の言葉に雪乃は</p><p>あたしはそんな女じゃないわよ</p><p>同じだよオレ、今、雪乃とはそういう対し方をするようにしているもの</p><p>そういうって、何よ</p><p>ちょっと高圧的にオレの方が主導権を握って、具体的な方向性を示すそういう対し方をすると、お前との交渉はいつも上手くいく</p><p>ミナホ姉さんが、いつもそうしているだろ</p><p>雪乃もまた自分を制御してくれる人が必要なタイプの女なのだ</p><p>そうだなメグと雪乃の対処法って、同じなんだな</p><p>オレの呟きに２人の少女は、呆然となっていた</p><p>現実世界でも、真面目な子で自分のやりたいように自由にやってご覧と優しく言うと他の子とケンカしたり、全然上手く機能しないで</p><p>オレの言うとおりにやれって高圧的に命令すると、何でも上手く出来る人っていますね</p><p>特に女の子でそういう子に会ったことがあります</p><p>人のタイプによって違いますよねなかなか難しいです</p><p>625．ステップ・バイ・ステップ</p><p>似てるってあたしと恵美が</p><p>そんなわけないわよね</p><p>そ、そうよだって、あたしたち</p><p>ぜ、全然違うものね</p><p>雪乃とメグが、お互いの顔を見て言う</p><p>いや似ているよ、２人とも</p><p>そんなはずないわよっだって、あたしは</p><p>激しく反論しようとするが</p><p>メグミはずっとユキノを恐れているネDarlingを獲られるんじゃないかってネ</p><p>イーディが、分析する</p><p>それは、だって雪乃は家族じゃないんだもん</p><p>そういうことと違うノネ、メグミアナタを観ているのは、とても興味深かったヨどうして、そんなにユキノにばかり執着するノネ</p><p>だって、雪乃だけには絶対負けたくないんだもんヨシくんを獲られたくないんだもんっ</p><p>雪乃だけは嫌なのっ</p><p>あたしだってあんただけは大っ嫌いよ</p><p>メグの言葉に、雪乃が吠える</p><p>あんたがそいつとイチャイチャ、ベタベタしている姿なんて、見てらんないわよっ頭に来て、あたし授業をサボッたこともあるんだからね</p><p>雪乃がオレとメグを見て</p><p>とにかくあんたは目障りなのよっ</p><p>アタシは目障りじゃナイノカ</p><p>イーディが、雪乃に尋ねる</p><p>あたしだって、教室でDarlingとベタベタしているネ</p><p>あんたはあんたは、どうでもいいのよっもう、そういう性格の子だって諦めているし</p><p>メグミだって、こういう性格ネ何で、諦めないノカ</p><p>同族嫌悪なのかもね</p><p>克子姉がハァと溜息を吐く</p><p>違う、違うわよ同族なわけがないでしょ</p><p>そうよあたしと雪乃は、違うもの</p><p>ごめん、ちょっとこの話題今は保留でいいかな</p><p>それより確かめておかないといけないことが、たくさん有るから</p><p>昨日から立て続けに起きていること</p><p>この事件の連続は異常だ</p><p>アーニャの訪問から始まって</p><p>いや、違う最初は、ミナホ姉さんたちの京都行きだ</p><p>その不在をついてアーニャは来た</p><p>アーニャを巡る家族内での会話</p><p>雪乃のテレビでの妊娠の公表と渚の妊娠報告</p><p>今朝のメグとアーニャの競走対決</p><p>そして、遠藤とニャポレオン党街宣車の襲来</p><p>ダダドムゥおじ様</p><p>満を持しての、美智の登場</p><p>この全てが繋がっているとしたら</p><p>オレは、美智に振り向く</p><p>お前にとってダダドムゥおじ様というのは、どういう相手だ</p><p>いや闘いやすい相手かそれとも、苦手な相手か</p><p>あのような変則すぎる方を得意としている武人は、まずいないと思いますが</p><p>ダダドムゥおじ様の異次元攻撃は気色悪すぎる</p><p>しかし、わたくしにとっては決して、やりにくい相手ではございませんあの方の技や、特質などは、ほぼ捉えておりますし</p><p>美智はお台場のホテルの戦いや、グリーン山スタジオでのダダドムゥおじ様の戦闘を観ている</p><p>相手の気を反らすという工藤流の技と、相手の気の盲点を突くあの方の技は近いものがあります少なくともわたくしは、あの方の変則的な動きに惑わされることはございません</p><p>そのことは、オレも気付いていた</p><p>何よりあの方は、わたくしたちのような若い娘には、絶対にケガをさせるようなことはございませんから</p><p>ダダドムゥおじ様はロリコンだ</p><p>それも、真性の</p><p>YES、ロリータNOタッチだっけ</p><p>真っ正面から対戦したって、美智やイーディを傷付けるような攻撃はしない</p><p>わたくしとイーディが連携すれば、必ず撃退できることは判っておりましたこちらはあの方の技を知っていますがあの方は、わたくしたちの力を知らないのですから</p><p>いや、でも美智のお父さんとは面識があるんだから工藤流古武術のことは知ってただろ</p><p>父の工藤流は修行途中で止まっておりますからわたくしのように、奥義を極めてはおりません</p><p>工藤父はできちゃった結婚で、修行途中で家を飛び出したから</p><p>工藤流古武術だって、完全にマスターしていないんだっけ</p><p>一方美智は、子供の頃からお祖父さんの家に預けられて１５歳にして、工藤流の継承者にまで昇り詰めた天才武闘家だ</p><p>でも、アイツ飛び道具でDarlingを攻撃してくる可能性があったカラネダカラ、Darlingのガードは外さなかったヨ</p><p>いつものイーディなら、真っ先に飛び出して行くのにオレから離れないから、驚いたよ</p><p>そうだ、美智が来る前は</p><p>アーニャが突進して、ダダドムゥおじ様と交戦して</p><p>イーディは、オレの警護から離れなかった</p><p>お前美智が来ること、判っていたのか</p><p>オレの問いに、イーディは</p><p>マサカそんなの判らないネ</p><p>しばらくは、アーニャに闘ってもらってあの子は、ああいう人と闘うのも良い経験になるネあの男の体力を削ってもらったらアタシと交代してもらうつもりだったネ</p><p>オレのガードをアーニャに任せて自分が出る</p><p>ってことはイーディは１人でも、ダダドムゥおじ様に勝つ自信があったのか</p><p>別に勝たなくていいのネこの場合は相手に撤退させればいいネアタシ体力には自信があるヨあのオトコが逃げ出すまで、闘い続ければいいだけのことネ</p><p>あの方も、体力は無尽蔵ではありませんから</p><p>なるほどあれだけ変態的な動きで、ハイスピードで闘い続ければいずれ身体的に苦しくなる</p><p>アタシが先にくたびれちゃったらまた、アーニャと交代すればいいだけのことネ</p><p>だからイーディは、２人同時の攻撃はしなかったんだ</p><p>お前ホント、冷静だな</p><p>当たり前ヨあの人はまだ、アタシたちが慌てるような相手じゃないネ</p><p>ミチが言ってる通りあの人、本気でなかったしネホント女の子とは、お遊び気分でしか闘わない人みたいネ</p><p>イーディもダダドムゥおじ様が、自分たちに危害を加える気が無いことは、感じていた</p><p>まあああいう人が、他にも３人ぐらいいたらチョット、悩むケドネ</p><p>美智にとっても、イーディにとっても</p><p>ダダドムゥおじ様の強襲は、脅威では無かった</p><p>落ち着いて闘えば、確実に撃退できる相手だった</p><p>あの遠藤の乗ってきた街宣車から、ダダドムゥおじ様が降りて来たのを見て</p><p>こりゃ、ヤバいと焦ったのはオレだけだ</p><p>ダダドムゥおじ様の登場は、オレをビビらせるためなんだな</p><p>オレに精神的なプレッシャーを掛けるための</p><p>それなら遠藤がやって来たこと自体、オレを標的にしている</p><p>オレの心に、揺さぶりを掛けるための</p><p>オレは天井に向かって、話し掛けた</p><p>聞いているんだろ姉さん</p><p>ミナホ姉さんは、もう京都から帰って来ている</p><p>ミナホ姉さんの帰宅を待って、克子姉が学校へ来たのだから</p><p>だったらお屋敷からオレたちの様子を観ているはずだ</p><p>何かしらどうかしたの</p><p>遠藤を、あんな車に乗せて連れてきたのはミナホ姉さんだよね</p><p>別にあたしが、あの街宣車を運転していたわけじゃないわよ</p><p>じゃなくて指示をしたのは、ミナホ姉さんでしょ計画の立案をしたのはダダドムゥおじ様を雇ったのも</p><p>オレにはそう思える</p><p>ミナホ姉さんは、あっさりと答えた</p><p>ちなみに車の運転は、ネコさんにお願いしたわ色々な手配もね遠藤くんを騙すための仕込みも、あの人にやってもらったわ</p><p>ネコさんは工藤父の仲間のフリー警護人</p><p>あたしはほら京都に行ってたから、細かいことまで自分でやるわけにはいかなかったのよ</p><p>岩倉さんは</p><p>オレは岩倉さんの関与を疑っていた</p><p>あの子には臨時でお客を紹介して、売春させているわあたしの計画の邪魔をしないようにね</p><p>え黒い森は、まだ再開していないのに</p><p>知り合いの売春組織に、幸代の仕事を融通して貰っているのよ幸代には、時々、ガス抜きが必要だから５月の時みたいなことは、あたしももう嫌だから</p><p>あなたには言ってなかったけれどごめんなさいね</p><p>岩倉さんは今、この校内には居ないんだ</p><p>だけどさミナホ姉さん、なぜ</p><p>どうしてオレたちに内緒で、こんなことを</p><p>そろそろ次の段階へ進むべき頃合いでしょ</p><p>次の段階</p><p>あたしたちの家族が形成されてそろそろ４ヶ月よねあなたが、校内でパンを売るようになってもうすぐ１ヶ月</p><p>あたしとしては、本当はもう少し余裕をあげたかったんだけど</p><p>余裕が無い</p><p>それは京都でのできごとと関係があるのか</p><p>普通の会社でも１ヶ月の試用期間があるわ少し早いけれど一回、ここで現在の自分を顧みる機会を持って欲しかったのよ</p><p>１ヶ月の試用期間</p><p>ああ、克子姉が言ってた仕事を始めて１ヶ月で雰囲気が判るって</p><p>そうよちょうど１ヶ月では無いけれどあなたも実際にパンを作って、学校で売るようになってそろそろ色んなことが見えてきたでしょ</p><p>多分、ミナホ姉さんも聞いていたと思うけれどさっき、結構、反省したよオレただパンを作って売ることだけにいっぱいいっぱいになってて商売として成り立たせるための努力とか、少しも考えていなかった</p><p>仕方ないわよまた始めたばかりなんだから</p><p>でも、オレ何でもかんでも、ただ克子姉の言う通りにやってただけで店をやるってこと、商売をするってことについて、何も判って無くてその上、克子姉もまだ商売に不慣れで、物凄く不安を感じてたってこと、全然判ってあげられなくって</p><p>オレはどうしょもなくダメだった</p><p>でも、今は判ったんでしょじゃあ、それでいいじゃない</p><p>だけど、ミナホ姉さんオレはさ、そういう自分が情けないんだよだって、オレ、自分の眼の前のことしか見えてなかったんだよ眼の前にあることを何とかするだけで、精一杯でさこんなんじゃ、全然ダメじゃないかっ</p><p>ええそのことに気づけて良かったわね</p><p>ミナホ姉さんは優しい声でそう言った</p><p>ミナホ姉さんはもしかして、前から判っていたの</p><p>オレが、克子姉に依存しているだけで全然ダメだったってことを</p><p>もちろん判っていたわ</p><p>それならどうしてもっと早く教えてくれなかったの</p><p>あらこの段階で気づけたのなら、充分早い方なんだけれど</p><p>だってまだ試用期間の１ヶ月が終わったばかりよ</p><p>あなたも克子も取りあえず、１ヶ月やってみたからそれで、パンを作ったり、売ったりする生活に慣れてきたからだから、心に余裕が持てるようになって、色んなことに気づけるようになったんでしょ</p><p>もちろん、夏休みが終わった直後１ヶ月前の段階で、あたしがあなたたちに注意したらそれはそれで、商売として成功させるためには、その方がよっぽど手っ取り早いんでしょうけれどねでも、それでは、あなたたち自身の血肉にはならないわ</p><p>オレたちの血肉</p><p>やっぱり最初はあなたも克子も、スケジュール通りにパンを作って、売ることだけで精一杯よね克子だって、あなたに一つ一つパンの作り方を教えながら大量のパンを計画的に作らないといけないんだから、大変だったのよ</p><p>あたしがそこで、商売として成功させるためには、こうした方が良いとか、この方が捗る、お客様を掴むためには、こうした方が良いとか一つ一つ、その場で教えていくことはできたけれどでも、あなたたちは初めての経験でいっぱいいっぱいでしょ教えてあげても何でそうするべきなのかっていうことを考える余裕は無いわよねただただ、何も考えずにあたしの指示に従うだけになっちゃうでもそんなことでは、あなたたち自身の有益な経験にはならないわ</p><p>経験</p><p>自分でお店を経営していくのなら自分で考えて、自分で試してみてそして、失敗した経験、恥をかいた経験そういうマイナスの記憶をいっぱい重ねていかないとダメなのよよ誰かの指示に従うだけの従業員のままでいるのなら、そんな努力はムダだけどあなたたちは、自分のお店を持つのだから</p><p>克子姉の指示にただ従うだけだったオレは従業員根性だったと思う</p><p>作って売るパンの種類や値段まで克子姉に任せきりだったんだから</p><p>克子姉もオレの指導だけして、実際に店頭に立って自分の手でパンを売ることはしなかった</p><p>それは、高校を途中で辞めなくてはいけなかった克子姉のコンプレックスが原因だったのだけれど</p><p>でも、本当にこの学校の生徒たちにパンを売るのなら自ら、売り場に立って、お客さんたちの反応を感じないといけない</p><p>現場に立たないと、判らないことはいっぱいあるんだ</p><p>オレも克子姉も店をやっていくための努力が不足していた　経営者に成り切れていなかった考えが甘かった</p><p>こんなことで一々落ち込んでいてはダメよ世の中には、継続してやり続けてみてある程度の経験を積まないと理解できないことがたくさんあるんだから</p><p>１ヶ月で気づけたんだから、良かったのよそれよりあなた</p><p>どう１ヶ月やってみてこのまま、やれそうあなた、パン作りの仕事やっていかれそう</p><p>やるよだって、オレには、これしかないんだから</p><p>別にこれしかないなんてことはないのよ今のあなたは高校生活を普通に謳歌して、大学へ進んでゆっくり自分の将来を決めることだってできるのよ</p><p>いやもう決めたことだからオレはパン屋になる</p><p>そうそれが１ヶ月経過時点でのあなたの答えね</p><p>ミナホ姉さんは、オレの答えをそういう風に言った</p><p>まあ、いいわまた、時間が経てば変わっていくと思うから</p><p>変わらないよオレは</p><p>そうじゃあ、３ヶ月目にまた聞くわでも、とにかく、肉体的にツライとか、パンの仕事が自分に向いていないとかは感じていないのね</p><p>全然大丈夫だよ</p><p>むしろ、工房に籠もって黙々と作業することはオレに向いていると思う</p><p>売り子はダメだけど</p><p>とにかく焦らなくていいからねどんなことも一つ一つ、段階を踏んでいくしかないのよ</p><p>克子、来週からパンの製産を２倍にするという話だけど</p><p>そのことも聞いていたのか</p><p>この子の作業時間は今よりも増やしてはダメよ</p><p>オレの作業時間</p><p>いやでも、ミナホ姉さん作業時間を増やさないと、２倍の量なんて無理だよ</p><p>ダメよ今よりも作業時間を増やしたらあなたの生活はどうなっちゃうの高校生活を楽しむことも、家族と交流する時間もなくなってしまうわよ</p><p>でも今は、パン屋の方を軌道に乗せることが大事なわけだから</p><p>あなたのパン屋さんは、何のためのパン屋さんなの</p><p>何のため</p><p>あなた自身と、あなたの家族のためのものでしょ</p><p>オレ自身とオレの家族</p><p>あなたが一家の大黒柱で、あたしたち家族があなたのパン屋さんの売り上げだけに生活費を依存しているというのなら仕事に全身全霊を捧げるべきなんでしょうけれどでも、今のパン屋さんは、あくまでもあなたたちの勉強としてやっていることよパン屋さんの仕事だけに、のめり込んではダメよ</p><p>収益を上げることも大切だけどーそれで、あなたの高校生活や家庭生活を犠牲にしてしまうのは間違ってるわ</p><p>でも、オレが作業時間を増やさなかったら生産量を増やすことなんてできないだろ</p><p>そんなことないわよね克子</p><p>あなたたちの作業もっと効率的に、機械化を進められるはずよね</p><p>克子は、完全手作りのパンにこだわっているのは判っているけれどそれは、克子が正式に自分のお店を持ってからやればいいことじゃないかしらちゃんと、たくさんの従業員を雇って、大量生産できる体制を作ってから</p><p>ああ克子姉の目指している高級志向のお洒落なパンは</p><p>どっちみち、オレと克子姉の２人だけで大量生産するのは無理なんだ</p><p>今のあなたが売るべきなのは高校生の学生食堂で売っているパンなのよそれも、今より５０円も値引きしたパンを作るためには機械化を進めるしかないことは判っているわよね</p><p>克子姉は、小さく頷いた</p><p>理想を曲げろと言っているわけではないのよ理想は、正式なお店を持ってからでいいこの子が卒業するまでの、残り２年半はあなたには、まず商売するということしっかり学んで欲しいのよまずお客様が求めているものを、確実に提供するということをそれができなければあなたが売りたい物を売り出すチャンスは得られないのよ</p><p>そうですわねもう一度、考えてみます</p><p>ええ、考えて試みなさい克子とも、３ヶ月目にもう一度話す機会を作ります多分それまでに、また今とは違う発見があるはずよ次の段階へ進むための</p><p>次の段階か</p><p>あなたたちのパン屋さんもそうだけどあたしたちの家族も、そろそろ次の段階へ進まないといけないわ</p><p>家族も次の段階に</p><p>ええ、そうこの４ヶ月はあたしたち家族が馴染むための時間だったのよ地固めね</p><p>馴染む地固め</p><p>だからあなたは本当に大変だったと思うけれど女の子たちは、とにかくみんな自由にさせていたのよ幾らでも、あなたに甘えられる状態に</p><p>オレにみんなが、甘えていた</p><p>みんなまだ家族になったばかりで、心の中に溜め込んだものがいっぱい残っていたからとにかく、吐き出させてあげないとね急に解放されたから解放されたことが嬉しいから、ちょっと浮かれてたでしょ、みんなちょっと良くない状態だったのよどの子も、みんなあなたに縋りまくっていたから</p><p>オレに縋っていた</p><p>いや、そんなことないよ</p><p>そのニブさがあなたの良いところなんだけれどね</p><p>どの子ともいっぱいセックスしたでしょ</p><p>うんしたよしたけどでも、それはオレもしたかったからだし</p><p>セックスが、心の解放の手段になっているのよだから、セックスばかりになってしまっていて</p><p>オレは別にツライと思ったことは無いんだけど</p><p>それはあなたが絶倫だからよでもそれでも、みんなもう少し落ち着いてくれた方が良いのよね</p><p>ミナホ姉さんの苦笑する声が聞こえる</p><p>でも、だからとって、変にあなたとのセックスを制しようとすると解放されたばかりの心を無理矢理抑え付けることになるしねとにかく、しばらくは様子を観るしかないと思っていたのよあなたの負担が限度を超えないように夏休みには、少数のグループに分かれて、それぞれに旅行に行くっていうこともやってみたし</p><p>あれもミナホ姉さんの計画か</p><p>でも、そろそろ４ヶ月だからねそろそろ、無制限な解放は止めた方が良いと思うのよ家族の形もまとまって来たしみんな、あなたに甘えっぱなしっていうのは、そろそろ卒業しないとね</p><p>これもまた段階を踏むということなのか</p><p>特に恵美あなたが一番酷いわこの４ヶ月間で、一番、彼に甘えて増長したわ我が儘放題な娘になっちゃったわね、あなた</p><p>あなたは学校生活では、彼を独占できたから周りの子たちも、あなたたちを婚約者として祝福してくれたしだから、甘えたい放題になっちゃったのよね</p><p>学校に居る時間は１日の３分の１</p><p>その時間はオレはメグの婚約者メグだけの男になっていた</p><p>その時間が、メグを増長させた</p><p>あたしそんな風ですか</p><p>ええちょっと問題だなって思ったから、この２学期からはあなたたちのクラスにイーディを送り込んだのよしかも、なるべくあなたが彼とベタベタできないように、間に割り込むようにお願いしておいたのよ</p><p>俯く恵美</p><p>まあ、今までのことはどうでもいいのよでも、もう今までと同じではいられないのよあたしたち次の段階へ進まないといけないんだから</p><p>ミナホ姉さん姉さんが少し慌て気味で、ことを急がせているのは京都のことが原因なの</p><p>そういうことよあたしもできれば、半年ぐらいは、この地固めのモラトリアム期間を続けてあげたかったんだけどもう無理よ</p><p>あたしたちは変わらないといけないわそういう段階に進むの進まないといけないのよ</p><p>だから昨日から、慌ただしく色んなことが起きた</p><p>現状を再確認してやり残していたことを一つ一つ処理しないといけないわ</p><p>だから、遠藤を連れてきたの</p><p>そうよあの子もあたしたちが処理するのを忘れていた子でしょ</p><p>雪乃はテレビ界で生きていくことで、世間を知って、物事を客観的に見る力を得ました</p><p>一方、吉田くんはこの4ヶ月を、家族の地固めに女たちを落ち着かせて、1人1人を馴染ませることだけに集中していました</p><p>だから家族ばかり見ていることになり少しニブくなっている</p><p>また、吉田くんにケアされた女たちの中にはイーディみたいに落ち着いた子も居るし、メグのように増長してしまった子もいます</p><p>でも、この４ヶ月のモラトリアム期間は、家族のためには必要な時間でした</p><p>その内向きだった時間がついに終わる</p><p>このエピソード２は、次の段階へと進む家族の様子を描いています</p><p>みんな今のまま、甘え合うことは許さなくなります</p><p>626．ステップ・アップ</p><p>まあ、遠藤くんのことはもういいでしょまさか、あなたが遠藤くん、真っ正面から向き合ってくれるとは思わなかったけれどでも、結果的には、アレが効いていたと思うわ</p><p>ミナホ姉さんはオレが、遠藤に好きに攻撃させてその攻撃を全て避けきったことを言っているらしい</p><p>あれで遠藤くんにも、通じたわこの４ヶ月で、彼も色々あって大変だったんだろうけれどあなたも、決して遊んでいたわけじゃないってことがね</p><p>高校に入学したばかりの頃を思い出しなさいあなた、人前に出て、あんなにハキハキ喋れる子だった</p><p>いやオレはどっちかっていうと、人と話すのは苦手だった</p><p>格闘術とかできた人とケンカしたりするのは、得意だった</p><p>オレはそういうのは、全然ダメだった</p><p>それなのに遠藤くんに、殴れるものなら、殴ってみろって宣言して一発も殴らせなかったのよね</p><p>凄かったわあたし、びっくりしたものあなたが、あんなに動けるなんてよく頑張ったわね</p><p>ミナホ姉さんは、そう言って褒めてくれるが</p><p>それはみんな、美智の指導のお陰だよ</p><p>オレはこの４ヶ月間、ずっと美智に工藤流古武術の基礎を習っている</p><p>現在、６級に認定してもらっている</p><p>イーディやマルゴさんもトレーニングしてくれているしオレが頑張ったんじゃないよみんなが、オレに教えてくれているんだから</p><p>みんなに協力してもらって少しだけ、身体が動けるようになっただけだ</p><p>オレが褒められるようなことでは無い</p><p>いいえあなたの力よあなたが、あなた自身の身体を鍛えているのよ他の人の協力があったとしても、あなた自身の意思でねあなたが頑張っているのよ褒められるべきことなのよ</p><p>はいご主人様は、本当に真面目にわたくしの指導に従って下さいますから</p><p>そうネDarlingは、絶対にトレーニングに手を抜かないネどんな時も、本気ネ嫌々やったりはしないノネ</p><p>美智とイーディが、そう言う</p><p>それは、だって必要なことだから、やっているわけだし真面目に教えてくれているんだから、真面目に頑張らないと</p><p>オレたちは犯罪組織だ</p><p>敵対する勢力に狙われることもある</p><p>家族を守るためには、オレも護身術ぐらいは身に付けておかないといけない</p><p>ホントあなたは、真面目で良い子ねちょっと鈍くてピント外れだけどそこが可愛いのよね</p><p>とにかくこの４ヶ月の鍛錬は、成果を出し始めているわ遠藤くんには、それが良く判ったはずよあの子はクラス一の体力バカだったんだから</p><p>確かに遠藤は１年生なのに野球部のレギュラーになれたことを鼻に掛けているような嫌なヤツだった</p><p>もちろん、やつの父親の野球部監督へのワイロ攻勢もあったんだろうが</p><p>元々、野球は得意だったようだ</p><p>運動神経は、そこそこ良い方だったと思う</p><p>遠藤くんにとっては、あなたなんて簡単に殴り倒せる相手だったはずよ</p><p>いや、５月の時点なら本気でケンカしたら、オレは遠藤には絶対に勝てなかったと思う</p><p>オレの方は中学の時だって、部活をやってきていないし</p><p>遠藤は、バリバリの運動部員なわけだから</p><p>それなのに今日は、あなたに負けた</p><p>いや、勝ったも負けたも無いよオレは別に遠藤を殴り倒したわけではないから</p><p>あいつは疲労困憊して、勝手に倒れただけだ</p><p>だからこそ完全勝利なのよ遠藤くんの攻撃を全部避けきって遠藤くんの方は、ハァハァして地面に転がっているのに、あなたの方は汗一つかかずに平然としているんだから</p><p>今朝のメグミとアーニャみたいだったネ</p><p>圧倒的だったヨDarling</p><p>オレ朝のアーニャみたいだったのか</p><p>グラウンドの周囲を全力疾走して疲労困憊して、汗だくで倒れていたメグと</p><p>全く整然としていたアーニャ</p><p>遠藤くんはこの４ヶ月間、トレーニングをしてこなかった自分の肉体の衰えに愕然としていたでしょうけれどそれ以上に、あなたの変化に驚いていたのよ</p><p>オレの変化</p><p>あなたには彼とは別の４ヶ月間があってそれは決して、気楽なものでは無かったこんなに鍛えられているんだから遠藤くんは自分の身体を通じて、それを理解したはずよ</p><p>だから恥ずかしくなって、引き下がって行ったのよあの子は、自分だけが学校を追われあなたは校内でノウノウと暮らしていると思っていたんだから自分がツライ状態なのに、あなたは笑って楽しく学生生活を謳歌しているそう信じていたからあなたのことが憎くてたまらなかったのよでもそうじゃなかった</p><p>ミナホ姉さん何を言っているんだよオレは、この４ヶ月ツライことなんか何も無かったよ本当に楽しく高校生活を送っているよただ、やらなきゃいけないことを一つ一つこなしているだけで</p><p>オレは別に頑張っていない</p><p>でも、ほらまだ、できなきゃいけないことが全然できていないんだよパンだって、もっと美味しく、早く、たくさん作れるようにならないといけないし護身術だって、工藤流の６級じゃ、全然ダメだろ</p><p>遠藤くんの攻撃は完全に避けきったわ</p><p>いや、遠藤の攻撃なんて大したことじゃないってその前のダダドムゥおじ様の時には、オレはただ見ていただけだよ見ていたどころか、イーディやアーニャに守ってもらってたオレがもう少しせめて、自分で自分の身体を守れるぐらいの能力があれば、オレを守ってくれていた子もダダドムゥおじ様への攻撃に加われたのに</p><p>オレを守るために、戦力が１人減っていた</p><p>今のオレは全然ダメだよこんなんじゃ、ダメだオレもっともっと頑張らないと</p><p>パンだって克子姉に助けられるばかりで、まだまだだし</p><p>ご主人様よろしいでしょうか</p><p>ご主人様は、高望みし過ぎです</p><p>わたくしのご主人様はたった４ヶ月で、工藤流の６級に到達されたお方ですそれがどれだけ素晴らしいことなのか、ご主人様は判っていらっしゃらない</p><p>でも６級だろ初歩の初歩なんじゃないのか</p><p>武道だけじゃないわパンのことだって</p><p>あなたはいつも、あたしの話を真剣に聞いてくれて、必死にパン作りを覚えてくれているわ</p><p>だって少しでも早く、ちゃんと作れるようにならないと</p><p>あなたは自分が、この短期間でどれくらい上達したのか判っていないのね</p><p>何を言ってるんだ</p><p>上達なんかしてないだろオレのパンは、まだまだ克子姉に助けてもらって、どうにかなっているってだけでそれで何とか、克子姉の味を再現できているんだからさ</p><p>オレ１人だけで、１から作ったら克子姉の味には、遥かに及ばない</p><p>そうよ再現できているのよもちろん、あたしが各工程でチェックは入れているけれどでも、パン作りを初めて４ヶ月の子が、どうにかあたしの味を出せるところまで上達してきているのこれって、とんでもないことなのよ</p><p>あなた最近、あなたのクラスの子たちが、あなたに優しいでしょ</p><p>あなたに対して、みんな協力的だし応援してくれているわよねどうしてだか判る</p><p>そんなのメグがみんなに人気があるからだろそれと、夏休み前に、クラスの連中を招待してパーティとかやったし</p><p>あら、男の子たちは、恵美よりもあなたに好意的でしょ田中くんとか特に、あなたに親しげに話してくれているわよね</p><p>確かに、今朝も遠藤についての情報を教えてくれた</p><p>田中は親分肌で、面倒見が良いやつなんだよ</p><p>だからオレが１人だけパン技能士コースに移ったことで孤立しないように、気遣ってくれているんだと思うよ</p><p>それだけなのかしらね</p><p>ミナホ姉さんの声が、クスリと笑う</p><p>今朝なんて、あなたとメグは１時間目をサボって２時間目から授業に出たのに、みんな優しく受け入れてくれたんでしょ克子、そうだったわよね</p><p>オレの教室でのやり取りをお屋敷で克子姉は聞いていた</p><p>そして京都から戻ってきたミナホ姉さんに伝えたんだ</p><p>あなたたちが始業前に学校に来ていたことは、みんな知っていたわけよね恵美とニキータさんの競走を観ていたクラスメイトもいたんだから</p><p>あなたたちが何かモメているんだろうなってことは、気付いていたとしても普通なら、１時間目をサボッたことに対して否定的になる子が居るはずじゃないかしらサボッてないで授業に出ろって怒ってくる子とかいなかったのよね</p><p>うんみんな、どういうわけだか、オレたちに好意的だった</p><p>それはオレたちに否定的な人は、遠くから冷ややかな眼で見ていただけなんじゃないのかな無視しているとか</p><p>いいえ、あなたのクラスの男の子のほとんどは遠藤くんの話をしてた時に、あなたの周りに集まっていたわよ</p><p>そう言えば確かにそうだ</p><p>元遠藤派だった不良生徒たちまで、何となく集まって来ていたし</p><p>別にオレのことを否定的な眼では見ていなかったと思う</p><p>どうしてだと思う</p><p>さあ判らないよ</p><p>オレには判らないよ</p><p>あなたの作るパンが美味しいからよ</p><p>あなたのクラスの子は田中くんや恵美のお友達が、率先して買ってくれて、宣伝してくれたから他のどのクラスよりも、あなたのパンを食べてみた率が高いんじゃないかしら</p><p>まあ、とりあえず１回ぐらいは食べてやろうかって言う気持ちだったんだろうけれど実際に食べてみたら美味しかったのよ予想よりも遥かに</p><p>でも、それは克子姉が指導してくれたパンだから</p><p>あなたが作ったパンよ</p><p>みんな、あなたのことを４月の入学式から知っているわ入学したばかりの頃は、暗くて影の薄い生徒だったそれが、恵美と突然婚約してこの９月からパン技能士コースなんて訳の判らないことを始めたみんなあなたの作るパンなんて、そんなに美味しいものではないと思っていたはずよだって、４月のあなたはとても、パンを焼くような子には見えなかったんだから</p><p>そうだ昔のオレは</p><p>パン作りに興味を示すような人間じゃ無かった</p><p>あなたのパンを食べたクラスの子に聞かれなかったいつからパン作りを始めたんだって</p><p>うん聞かれたていうか、今でもよく聞かれる</p><p>あなたは何て答えたの</p><p>いや普通に、５月の連休の後からだって答えるよ</p><p>それが真実なのだから</p><p>あなたは、それをどう思っていたの</p><p>いや何でそんなことを聞くのかなって思ってたけれど特には</p><p>あまり気にはしていなかった</p><p>みんな驚いていたのよあなたが、そんな短期間で美味しいパンを焼けるようになってたことに</p><p>しかも、あなたはこの１ヶ月学校のある日は、毎日、パンを焼いて売りに出していたわけよねたった１人で</p><p>いや、克子姉に手伝ってもらってだよ寧とメグにだって、売り子をやってもらっているし</p><p>でも、みんなの眼から見ればあなた１人よ今日から克子が表に顔を出すことになったけれど克子は、あくまでも指導役パン技能士コースを受講している生徒は、あなただけなんだから</p><p>オレ１人</p><p>あなたのクラスの子たちは本当にあなたが、一生懸命、必死でパン屋さんになるための努力をしていることを知っているのよあなたのこの１ヶ月の行動と、あなたのパンの美味しさがあなたの頑張りを示しているのだから、みんなあなたを認めてくれているのよ恵美の婚約者だからじゃないわ一生懸命なあなただから、みんな応援してくれているのよ</p><p>でも、オレ一生懸命じゃないし、頑張ってもいないってば今は、普通にパンを作れるようになるために食らいついているだけだよ食らいつくだけで、精一杯なんだから</p><p>オレは褒められたり、認められたりするようなことはしていない</p><p>あなたの普通は他の子からすれば、凄いことなのよ</p><p>さっきの遠藤くんとのことあんなに身軽に攻撃を躱しきったんだから、これから校内でのあなたの評価はもっと上がるわよ</p><p>オレには理解できない</p><p>寧昨夜、あなたがあたしに送ってくれた提案のメール、読んだわよ</p><p>ミナホ姉さんが寧に言う</p><p>この子は普通を知るべきだ正しい指摘だと思うわ</p><p>オレは普通を知らない</p><p>あなたの計画進めなさいあたしも協力するわ</p><p>ありがとうミナホお姉ちゃん</p><p>そう言えば、あなたはさっきからずっと静かだったわね寧</p><p>確かに、同じ部屋にいるのに寧だけ黙ったままだった</p><p>んそれは、ほらさっき、克子お姉ちゃんにあんたは少し黙っててって言われちゃったから</p><p>あたしのせいあらごめんなさい</p><p>克子姉が、寧に謝る</p><p>ううんいいんだよっ確かにあたし、ここのところ少し喋りすぎだったなあって、反省したから</p><p>さっき、ミナホお姉ちゃんが行ってたじゃんかこの４ヶ月は、家族の地固めを優先してヨッちゃんに対しては、どの女も好きなだけ甘えさせていたって</p><p>ミナホ姉さんはみんなが精神的に落ち着くまで、自由にさせていた</p><p>ゴールデンウィークの死闘は、家族全員にとって人生を変える大きな転機だったから</p><p>あたしはヨッちゃんのお姉ちゃんになりたい子だからさちょっと、あたしも暴走してたんじゃないかなって思ったの姉として、的確にアドバイスしようして実は、ヨッちゃんに対してうるさく付きまとっていただけなんじゃないかなって</p><p>そんなことないよヤッちゃん</p><p>オレは、即座に答える</p><p>ヤッちゃんはいつも、オレのことを心配してくれているしオレが気付かないようなことを、いっぱい教えてくれて本当に助かっている感謝しているよ</p><p>寧は寂しげに微笑む</p><p>でも、ちょっとあたしはやりすぎだったと思うよ今、ミナホお姉ちゃんの話を聞いていたらミナホお姉ちゃんは、ゆっくり時間を掛けてヨッちゃんの心の状態を見ながら、段階を踏んで少しずつ成長させてあげたいって思ってたんだよね急がず、慌てずにヨッちゃんが理解していくスピードに合わせて</p><p>そういうことなんだろうな</p><p>この４ヶ月は準備期間で</p><p>集まった家族が馴染んでいく地固めの期間で</p><p>オレのパン作りについてはとりあえず、お客様に食べてもらうという第一歩までの期間だった</p><p>こういう土台作りに時間を掛けないと先には進めない</p><p>ミナホ姉さんはオレたちの進歩を待っててくれたんだ</p><p>でも、あたしは自分が気付いたことをガンガン、ヨッちゃんに伝えてううん、押し付けてたヨッちゃんの理解のスピードとか、気にしないで</p><p>それを言ったら、あたしも同じよこの人に、自分の知っているテクニックを一つでも多く教え込もうとしてたわこの人の進歩とか考えないで</p><p>寧と克子姉が後悔している</p><p>いや、全然、問題無いってオレ、何も困っていないからさ</p><p>いいえ、やっぱりあたしが焦っていたわ長いスパンで、物事を見ていなかったと思うの</p><p>あたしもだよぉごめんね、ヨッちゃぁぁん</p><p>泣きそうになる寧</p><p>そこで泣いたらますます、みっともないことになりますよ</p><p>美智が寧に言う</p><p>堪えて下さいわたくしたちのお姉様なら</p><p>そうね堪えなきゃダーメなのネ</p><p>うんそうだね判ったぁ</p><p>グッと涙を堪える</p><p>そう言えば、美智さんは彼に武道を教えることについては、全く焦っていなかったわね</p><p>ミナホ姉さんが、美智に言う</p><p>武の道こそ積み重ねでございますから少しずつ、段階を踏んでしか高みには上れません</p><p>武人である美智は慌てて教えても、一気に上達しないことを理解している</p><p>理解とは階段状に進むものですある段階を極めた瞬間に、次の段階へスゥッと持ち上がる理解が満ちるまでは、じっくりと待つしかありません</p><p>美智は精神的には、とても大人なところがある</p><p>１５歳にして、工藤流古武術の奥義を究めた子だもんな</p><p>しかし、わたくしもセックスの上達については、いささか先を急いでいた感がありますご主人様に色々と求めてしまいました申し訳ございません</p><p>夏休みの南洋のビーチでの、全裸で首輪でお散歩プレイは少し早かったかもしれません旅行先で強行するより日本の夜の公園などで、試してみてからにするべきだったかも</p><p>いや香月家で借り切ったプライベートビーチだから、あんなことができたんだろ</p><p>その辺の公園でお散歩プレイとかそっちの方が、高難度だ</p><p>これからは良く考えてから、ご主人様にお願いします</p><p>そうネDarlingは、何でも一生懸命やってくれるからミチの方で自重するべきネ</p><p>はい、心に刻みます</p><p>何だこの会話は</p><p>さて恵美、判ったかしらあなたたちがどれだけ彼に甘えきってたかってことしていつまでも、こういうことを続けていてはいけないっていうこともうそろそろ、彼が限界だし外的要因からも、あたしたちは次のステップに進まないといけなくなったのよ</p><p>ミナホ姉さんそれって、京都の件だよね</p><p>そうよあなたたちが落ち着くまで娼館の再開は、引き延ばせるだけ引き延ばしてきたけれどもう無理ね香月様が、動かれたから</p><p>いよいよ黒い森の娼館が再開する</p><p>恵美もニキータさんのことぐらいで嫉妬してる場合では無いのよこの人にはこれから娼館の主として、たくさんの女とセックスしてもらわないといけないんだから</p><p>御名穂さんそれって</p><p>あたしたちの資産は娼館の経営で作ったものよあなたも、そのお金で生活していることを忘れないで黒森の家が生き残るためにも少なくても、後、５年は娼館を続けないといけないわその間に香月様の庇護がなくなった後でも、潰されずに生き続けられるだけの力を手に入れないといけないのよ</p><p>黒い森の原点は娼館だ</p><p>それからは逃げられない</p><p>でもどうして、ヨシくんが</p><p>仕方ないでしょ彼はあたしたちの中でただ１人の男であたしたち全員の男なんだから彼には、黒森の家の主になってもらわないといけないのよ</p><p>オレが黒森家の主となる</p><p>それなら生業である娼館についても、責任を持たないといけない</p><p>判っているよ、ミナホ姉さんとっくに綺麗事では済まないってことは</p><p>黒い森は犯罪組織だ</p><p>ええ黒い森の一番黒い部分を、あなたにも担当してもらうわそうでないとダメなのよあたしたちの犯罪の中核に、あなたも加わってもらわないと</p><p>どうしてです御名穂さん</p><p>あたしたちの一番黒い部分こそが、あたしたちの切り札だから</p><p>切り札</p><p>忘れないであたしが、突然暗殺される可能性だってあるのよ黒森御名穂が黒い森のボスだってことは、裏社会ではみんな知っていることなんだから</p><p>ミナホ姉さんが殺される</p><p>あたしが先に死んでもあなたたちが、身を守ることができるようにしないといけないのよ</p><p>ジッちゃんだけでない</p><p>ミナホ姉さんも、自分がいなくなった後のことを考えている</p><p>恵美や他の子には一番黒いところは教えないわよそれを知るのはあなた１人でいいわ良信</p><p>ミナホ姉さんは初めてオレを名前で呼んだ</p><p>たくさんの女の子とセックスすることになるけれど楽しくはないわよ苦しいだけかもしれないでも、やってもらうわそれが黒い森の存続に必要なことだから</p><p>だけど御名穂さん</p><p>メグはオレが知らない女とセックスすることは嫌なんだな</p><p>だけどもクソも無いでしょ</p><p>ずっと黙っていた雪乃が口を開く</p><p>あんたたちの存続が掛かってるんでしょ生き残れるかどうか潰されないで済むかどうかの瀬戸際なんでしょだったら、受け入れるしかないわよそれが現実なんだから</p><p>今の雪乃は現実主義者になっている</p><p>ホーント、４ヶ月間甘やかされてとびっきりのバカになっているわね、あんた</p><p>雪乃が、メグに言う</p><p>恵美さあんた、こいつの女になるのは向いてないんじゃない今からでも、山峰の家に帰ったら何なら、あたしが電話してあげようか</p><p>嫌味たっぷりにそう言う</p><p>帰らないわよっあたしは</p><p>だったら少しは腹を括りなさいよっ</p><p>吠え合う２人</p><p>確かにメグちゃんは、犯罪組織には向いてないんだよねそれは、そうなんだけれど</p><p>でも、今のあたしたちには必要なんだよあたしたちは、ほらみんな普通じゃないからさ</p><p>普通じゃない</p><p>そうなんだよねヨッちゃんが他の子とセックスするって聞いたら、普通は嫉妬するんだねジェラシー燃やしまくりになるんだよねメグちやんみたいに</p><p>でも、あたしたちは普通じゃないから反応が変なんだよそれは自覚があるんだ</p><p>そうよあたしも時々、メグミちゃんを見て普通の子はこうなんだって驚くことがあるわ</p><p>克子姉も言う</p><p>色々と勉強させていただいております</p><p>だから必要なんだよあたしたちの家族にメグちゃんはさ</p><p>恵美確かにあなた以外の全員が普通ではない感性の持ち主よだから、あなたの存在は意味があるわでもねあたしたちは、黒い森は普通じゃないの普通でいることが許されない組織なのよ犯罪組織なんだから</p><p>だから、あなたの意見は参考にするけれどあなたの普通の感覚通りにはならないわよそれを理解してそうでないとあたしはあなたを追放しないといけなくなるから</p><p>メグを追放</p><p>まあいいわ恵美まずは、第一歩としてニキータさんを受け入れてみることから始めてみたわよ家族じゃない子でも、親しい友達良信が、ニキータさんとセックスすることについてはもうあなたも、受け入れることはできたのよね</p><p>それはだって、あの人は良い人でしたから</p><p>雪乃は嫌です絶対に嫌</p><p>あら残念ね</p><p>良信はどう家族以外の女の子とは、セックスしないっていうタブーは崩れたわね</p><p>うん他の子とも、できるよ</p><p>そうみたいね雪乃さんにも、あなたの方からセックスを申し込んでいたくらいだものね</p><p>家族でない雪乃とは、二度とセックスしてはいけないと思い込んでいた</p><p>アーニャとセックスしたことでその縛りから解放された</p><p>まあいいわ第１段階は、こんなものでしょう次のステップへ進むことにするわ</p><p>とにかくそこの片付けを済ませたら、急いでこっちへ帰って来て雪乃さんも、一緒に連れてきてもらおうかしら</p><p>雪乃まで</p><p>それとアニエスちゃんが、あなたとお話ししたいみたいよ</p><p>アニエスちゃんこっちにいらっしゃいここから、話ができるわ</p><p>どうやらミナホ姉さんがオレと会話している部屋を、アニエスが覗き込んでいるらしい</p><p>アニエスの声がする</p><p>ああ、オレだよアニエス</p><p>オレの返事を聞いてアニエスは</p><p>早く帰って来て下さいの</p><p>ああ、ごめんごめんもうすぐ帰るよえっと２０分ぐらいで</p><p>早くして下さいのアニエス、パパとセックスしたいですの</p><p>これもまたこの４ヶ月間、女たちを解放していたということか</p><p>マナとアニエスとは２人が求めてくるだけ、応えてきたもんな</p><p>う、うん判ったとにかく、急いで片付けて帰るよ</p><p>そうかセックスをし続けないと、２人の心が壊れてしまうと思ってきたけれど</p><p>これだって改善していくべきことなんだよな</p><p>ミナホ姉さんは自分が死んだ後のことを考えてくれていた</p><p>オレだって何かのトラブルで急死する可能性はあるんだ</p><p>アニエスとマナをセックス依存症のままにしておくべきではない</p><p>次話よりお屋敷に戻って</p><p>星﨑さん編と鷹倉さん編が、同時並行で進む予定です</p><p>しかし、日中、暑すぎるせいで眠いです</p><p>書きながら、眠くて眠くてたまりません</p><p>627．おとこぎ</p><p>じゃあ、待っているわ</p><p>そう言うと、ミナホ姉さんとの通話は途切れた</p><p>とりあえず、片付けが優先だヤッちゃん、克子姉、手伝って</p><p>今日は、土曜日だから明日はパン作りは無いだろちゃんと清潔に保っておかないと、菌が繁殖するからさ</p><p>きっちりと、掃除して帰らないといけない</p><p>アタシは何するネ</p><p>イーデイと美智は、片付けは良いからあ、そうだそこの端末で、学校の内外の様子を調べてくれ</p><p>遠藤やダダドムゥおじ様は撤退したが</p><p>わざわざ翔姉ちゃんが、警戒しに現れた</p><p>香月セキュリティ・サービスや、それ以外の警護員がこの学校の周囲にも、集まって来ているはずだ</p><p>それ以外公安警察なのカ</p><p>イーディが、オレに尋ねる</p><p>公安の方々もいらしていますが、それ以外にも別の組織の方たちがいらしています</p><p>それって今、オレたちに説明できる組織か</p><p>いえお屋敷に戻られて、黒森様からご説明を受けられるべきだと思います</p><p>でも警戒は必要なんだよな</p><p>なぜ、そう思われます</p><p>美智がオレに、質問を質問で返す</p><p>わざわざ、みすずがここに美智を送り込んで来たんだイーディだけでは、心配ということは普通じゃないことが起きているってことだろ突発的なトラブルでなく組織的にオレたちを狙っているやつらがいる</p><p>そうとしか、考えられない</p><p>イーディはメチャクチャ強いが日本の裏社会のことは何も知らない</p><p>美智はみすずの警護役として、香月セキュリティ・サービスから、裏社会の連中についてのレクチャーを受けているはずだ</p><p>ご名答です</p><p>克子姉はどこまで知っているの</p><p>あたしはお嬢様が、京都で鷹倉様にお会いしたということしか知らないわそれ以上の詳細は何も</p><p>克子姉もオレと同じく、試用期間一ヶ月目の試練を受けさせられた身だ</p><p>パンのことに集中させるために、ミナホ姉さんは京都でのことは詳しく話していないのか</p><p>ヤッちゃんも途中で、遠藤を寄越したのがミナホ姉さんだって気付いてたくらいだから詳細は知らないんだよね</p><p>まあね</p><p>結局お屋敷に戻るまでは、何も判らないか</p><p>よしとにかく、掃除を終わらせよう</p><p>オレは作業を始める</p><p>あのヨシくん</p><p>あたしは何をすればいいの</p><p>すっかり遠藤の騒ぎとかで遅くなっちゃったからさそろそろメグは、陸上部の部活に行く時間だろ</p><p>待ってよあたしだけ、こんな状態で部活なんかできないわよ</p><p>だって何か大変なことが起こっているんでしょ</p><p>だからこそメグは、日常生活を守ってくれよ</p><p>異常事態は、オレたちで何とかするメグは、いつも通りの日常を守るそれがメグの役割だろ</p><p>あたしの役割</p><p>ああ、どうやらミナホ姉さんですら、ビビっちゃうような事態が起きているらしいメグがちゃんと日常生活をキープしていてくれないと、オレたちみんな異常な状況の方へ引っ張られちゃうよ</p><p>今は、土曜日の午後になったばかりだ明日の日曜１日で終わらせよう月曜の朝には、また普段通りの日常生活に戻らないといけないんだから</p><p>オレは決心する</p><p>ミナホ姉さんは、天地がひっくり返って、もう穏やかな日常は帰って来ないみたいなことを言ってたけどさそんな風にはさせないよやっと、みんな認めてくれ始めたんじゃないかオレたちのパンもオレたち自身のことも</p><p>何か大きなトラブルが起きているO.K.、それは判っただったら、適切に処理するそれで何かまた、変わることもあるかもしれないでも、オレたちの日常生活は続いていくんだ淡々とね</p><p>だからメグは、いつも通りに部活へ行ってくれ迎えもいつもどうり、誰かに来て貰うから今日は６時まで</p><p>なら、渚たちが帰ってくる時の車にピックアップしてもらうことになるな</p><p>渚の店にはマルゴさんが行っているはずだ</p><p>でもね、ヨシくん、あたし</p><p>そう言うメグに雪乃が</p><p>恵美あんたちょっと邪魔よ</p><p>雪乃は、部屋に備え付けの箒で床を掃いていた</p><p>何しているの雪乃</p><p>掃除に決まっているでしょ</p><p>雪乃は、チャッチャと綺麗に掃いていく</p><p>もう安定期だから少し運動した方がいいのよ、あたしそれで勝手にやっているだけだから、気にしないでね</p><p>雪乃は、ケロッとした顔で、そう言う</p><p>だから、邪魔よ恵美さっさと部活でも何でも行きなさいよ</p><p>メグミちゃんこれ</p><p>克子姉が紙袋を取り出し、中の包みの一つをメグに手渡す</p><p>今日のお昼みんなで食べようとサンドイッチを作って来たんだけど、色んな騒ぎで時間がなくなっちゃったでしょ部活の始まる前にでも食べてあたしたちはお屋敷で食べるわ</p><p>ニコッと微笑む克子姉</p><p>ニキータさんの分も作って来たんだけどそれは美智ちゃんに食べてもらうわ</p><p>あっ、そう言えば売り子は手伝ってもらったけれど、アーニャにパン食べてもらうの忘れてたよねっ</p><p>腹ぺこのままで帰すなんて、悪いことしたよな次の機会には、食べてもらうよ</p><p>メグちゃん今は色々、頭の中がグルグルしているでしょだから、思いっきり部活をやって、頭の中空っぽにしてきなよ</p><p>内に籠もって考え込むと、身体に悪いからさとにかく、思いっきり汗をかいて走っておいで</p><p>ご主人様の安全は、わたくしにお任せ下さい</p><p>美智も、そう言ってくれた</p><p>あーん、とにかく邪魔よっ恵美、そんなとこ突っ立ってないでよっ</p><p>雪乃お前は、何なんだ</p><p>判った判りました</p><p>メグは不承不承、納得してくれた</p><p>じゃあ、あたし部活へ行って来るね克子お姉さん、サンドイッチありがとうございます</p><p>あ飲み物のボトルも持っていきなさい</p><p>克子姉が、メグの好きなスポーツドリンクのペットボトルを手渡す</p><p>メグは、オレを見て</p><p>ヨシくんあたし、ヨシくんの奥さんのままでいいんだよね</p><p>それはメグが自分で決めることだよ</p><p>オレはメグの決めたことなら、何でも受け入れるでも、メグ自身が自分の進むべき道を決心できないんならオレには、どうすることもできないよ</p><p>だから邪魔よあんた</p><p>雪乃が後ろから、メグの足下をシッシと掃く</p><p>判ったわとにかく走って来るあたし</p><p>そう言うとメグは、元気の無い様子で工房から出て行った</p><p>オレは、イーディに振り向く</p><p>メグに付いていてくれ敵が学校に侵入して、メグを誘拐する可能性がある</p><p>携帯持っているよな美智と連絡を密にしてくれ何かあったら、すぐに知らせろこっちも助けが欲しい時は、連絡するから</p><p>判ってるヨ、Darling</p><p>あたしも学校に残るよっやることあるし</p><p>それにこの学校の警戒システムは、イーディよりもあたしの方が慣れてるからさっ</p><p>その方が良いのか</p><p>メグちゃんのフォローも、なるべくやっておくよあのまんまの状態で部活をやってたら、メグちゃん、竹芝さんに思いっきり怒られると思うし</p><p>今朝のアーニャとの競走の件もあるしなあ</p><p>竹芝さんも心配しているだろうから、あたしが少し話をしておくよ</p><p>寧は留年しているから竹柴キャプテンとは、年が同じだ</p><p>寧の話なら、聞いてくるだろう</p><p>うん頼むよ、ヤッちゃん</p><p>ていうか、あんたも邪魔っ</p><p>雪乃が、オレの足下を箒でバサバサする</p><p>どうにか掃除と片付けを終える</p><p>用具類は全て、決められた場所に</p><p>また月曜日に作業を始めた時に道具が見つからないとか、迷うことの無いように</p><p>整理整頓が、工房の基本だ</p><p>よし行きましょう</p><p>克子姉が、今日の売り上げの入った手提げ金庫を抱えている</p><p>忘れ物は無いな</p><p>出るぞ、美智</p><p>裏口からパン工房の外へ出る</p><p>克子姉のバンが、停まっていた</p><p>オレは後ろのドアを開けて空のパッドを積み込む</p><p>また月曜日には、焼く前のパン生地をこのパッドに詰めて持って来ないといけない</p><p>雪乃ちゃん、乗って</p><p>克子姉が、雪乃を後ろの荷台に乗せる</p><p>今の人の通らないうちに</p><p>雪乃をオレたちが連れて行くのを、他人に見られるのはマズい</p><p>雪乃は、パッドの山の後ろに隠れる</p><p>美智ちゃんも、先に乗って</p><p>美智は、周囲の警戒のために車外に居たいらしい</p><p>いや、お前は目立つから人気の無いうちに乗ってくれ</p><p>何たって、うちの高校の制服とは違う格好の中学生美少女だ</p><p>さっき、美智がダダドムゥおじ様を退けた様子は、たくさんの生徒に見られているし</p><p>面倒なことになる前に、美智も車内に隠してしまいたい</p><p>美智もバンの後部に積んだパッドの影に隠れる</p><p>克子姉も、運転席に乗り込んだ</p><p>オレも、助手席に乗り込もうとすると</p><p>おう、吉田店じまいか</p><p>田中が、ふらりとやって来た</p><p>今さっき聞いたんだけどよ遠藤が来て、大騒ぎだったらしいじゃないか</p><p>ああ、さっきの騒ぎのことはあの時、学食の近くに居た生徒しか観ていないんだな</p><p>悪いなオレは今日の昼は、坂本たちと校外にラーメンを食いに出てたから</p><p>悪いも何も別に毎日、オレのパンを買ってくれなくてもいい</p><p>外へ食いに出たのに何で学校に戻って来たんだ</p><p>ああ、これから委員会の会議があるんだ</p><p>委員会</p><p>オレ、ほら次の生徒会長の選挙管理委員になったからよ</p><p>そうか１０月には、新会長を決める選挙があるのか</p><p>それで戻って来たら遠藤が、祭りの山車に乗っかって、校内に乱入して来たって言うから</p><p>祭りの山車じゃない街宣車だ</p><p>そんで、何か暴れるだけ暴れたけれどニキータさんとニキータさんのお友達に、ケチョンケチョンに蹴散らかされたって</p><p>お友達</p><p>うん、何かお嬢様チックな若作りのコスプレをしていた、小柄なアクション女優が来てたってみんな言ってたぞ見た目は中学生ぐらいだけど、実年齢は３０歳近いはずだって映画研究会のやつが言ってたあんなに動けるアクション俳優は、業界でも１０年選手のはずだって</p><p>そう言えばアーニャが、自分の親しい子みたいに話していたからな</p><p>オレたちよりも、アーニャの仲間だと思った人が多いのか</p><p>まあ、美智の制服は、超お嬢様校として有名だけど</p><p>まず先にあれだけ赤いムチとか振るって大活躍しちゃうとなあ</p><p>みんな、プロのアクション女優さんのコスプレか何かだと思うんだろうな</p><p>ホンモノのお嬢様校の女学生がムチでオッサンをシバいたりはしないもんなあ、普通は</p><p>うん、まあ今日のところは帰ってくれたよまあ、実際、オレにもよく判らないし遠藤とニャポレオン党のことは</p><p>オレは適当に誤魔化す</p><p>そうかまあ、お前らが無事で済んだんならいいや</p><p>親分肌の田中はわざわざ、オレの様子を見に来てくれたんだな</p><p>あ、そうだ克子姉</p><p>オレは、克子姉を呼ぶ</p><p>克子姉は、運転席から顔を出す</p><p>田中この人、オレのパン技能士コースの指導をしてくれている高梨克子さん</p><p>おお、この人かっ何か、今日から物凄い美人が、お前のパンを売ってたって聞いたけれど</p><p>その情報は正しく伝わっているんだな</p><p>こんにちわ来週からは、毎日売り場に立つわよ</p><p>克子姉は、ニコッと田中に微笑む</p><p>何だよ、お前こんな綺麗なお姉さんにパン作りを習っているのかよ</p><p>ああ、そうだよ</p><p>毎日か</p><p>毎日だよ、当たり前じゃないか</p><p>何か、事務室にパン技能士コースのパンフレットは無いのかって、男子生徒が押し寄せてたらしいぞ</p><p>入りたいんじゃないか、パン技能士コースにあるいは、パンフレットにこのお姉さんの顔写真とか載っていると思ったんじゃねえのかな</p><p>残念ながら、パンフレットとかはまだ無いわよ正式にコースができるのは、来年の春からだから吉田くんは、テストケースとして先にコースを受講してもらっているだけだし</p><p>克子姉は、明るく説明する</p><p>そうですよねえそうだと思ってましたよ、オレは</p><p>ニタァと微笑む田中</p><p>そんで田中さっきお前が言ってた、５０円安いパンのこと、克子姉いや、高梨先生に相談したんだけど</p><p>え、マジでうちのクラスの人間だけ、５０円値引きしてくれるのかっ</p><p>あオレの説明が悪かった</p><p>違う違う値引きはしないよ今、売っているパンとは別に、５０円安いパンのラインナップを売り出すことにしたんだ</p><p>いやお前が５０円安くしてくれって、オレに言ったってことは今より５０円安いパンを売り出したら、需要があんじゃないかと思って</p><p>なるほどそれは面白い考え方だな</p><p>田中は苦笑する</p><p>うん、でも正しい判断だと思うよお前のパンは、もう５０円安い方が売れる</p><p>そう思うか</p><p>ああ、ブッチャケ同じ学生食堂で売っている業者さんのパンより、ちょっとだけ高いんだよそりゃ向こうは食品工場での大量生産品でお前のパンは手作りだってことは判っている味も、お前の方が美味いでも、ほら高校生は、味よりもコストパフォーマンスだからな</p><p>安くてムシャムシャ食えた方が、良いんだよまあ、お前の場合は勉強でパンを作ってんだから、そこまで考える必要はねえんだろうけど</p><p>いや、考えるよ考えないとダメだって、気付いたんだ</p><p>田中、他にこんなパンがあったら良いみたいなのはあるか</p><p>だからさお前のパンは、女性向け過ぎるんだよ手間が掛かってて美味いけれどさ男向けには、もっとザッパでいいんだよ</p><p>ザッパ</p><p>フランク・ザッパってことかしら</p><p>いえ大雑把の略です済みません</p><p>田中が謝る</p><p>ていうかお姉さんフランク・ザッパって何ですか</p><p>えああ、若い子は知らないのね気にしなくて良いわ</p><p>克子姉は、顔を赤くする</p><p>それよりどう大雑把にしたらいいのか、教えてくれる</p><p>だから男は歯応えがあって、ムシャムシャ食えて、腹が膨れる方が嬉しいんですよ</p><p>ていうと、例えばフランスパンのバケットを輪切りにして、食べ放題とかにしたらいいのかしら</p><p>うーん、それだとちょっと味気ないかな</p><p>もちろん、バターやジャムは付けるわよ</p><p>いや、自分でパンに塗って食べるのは、メンド臭がると思いますよ</p><p>あらかじめ、オレたちでバターとかジャムを塗っておく</p><p>そんなの手間が掛かりすぎる</p><p>いえバケットのパンを焼く前に、中にチーズとか入れておけばいいのよチーズ入りのバケットとかどうそれを輪切りにして</p><p>あ、いいですねそういう方が嬉しいですね甘いパンより、ちょっと塩気のある方が男向けだと思います</p><p>田中は、答えた</p><p>うん作業工程も楽よパンを等間隔で輪切りにする機械は、工房にあるし</p><p>克子姉の頭の中でどんどん発想が拡がっているらしい</p><p>ありがとう良いアイデアを貰ったわ</p><p>克子姉が、田中に言う</p><p>いえいえお役に立てて光栄です</p><p>あたしねパン以外のお料理も得意なのよ今度、吉田くんと恵美ちゃんのお家でお食事会を開くから、田中くんもいらっしゃい</p><p>田中は、オレの顔を見る</p><p>うん、来いよ田中には色々と世話になっているし</p><p>何だよ、それまあいいやじゃ、ご馳走になります</p><p>そんな話をして田中と別れた</p><p>克子姉の運転で校門を出る</p><p>いつもは裏門からだけど今日は、正門から外へ出た</p><p>あら本当に居るわね</p><p>校門前に、あからさまに怪しい黒塗りの車が何台も停まっていた</p><p>オレたちのバンを確認するとそのうちの３台が追尾してくる</p><p>公安警察じゃないな</p><p>あの人たちだって、ここまで露骨な尾行はしない</p><p>ていうかちょっと素人くさすぎる</p><p>でも、３台も来るってことは一応は、組織化された集団なんだろうけれど</p><p>何なんだろうねこいつら</p><p>オレが、バックミラーに映る尾行車を見ながら呟くと</p><p>ニャポレオン党じゃないの</p><p>と、冗談を言った</p><p>どうする遠回りするそれで、あいつらの動きを観てみるとか</p><p>それも面倒だわこのまま帰りましょう</p><p>克子姉は、お屋敷に直帰するルートを選んだ</p><p>どうせお屋敷の前には香月セキュリティ・サービスと公安警察の車が来ているんだし</p><p>香月家の後継者である瑠璃子が暮らしている限り、香月セキュリティ・サービスの警護車輌は、お屋敷の前に常に待機している</p><p>公安警察の方は、最近は来ない日もあるが恭子さんの配下であるアーニャが昨夜泊まったんだ今日は何台が監視車が来ているだろう</p><p>今、後ろから付いてきている人たちのチェックはその人たちにやって貰いましょう</p><p>克子姉は香月セキュリティ・サービスと公安警察に押し付けるつもりだ</p><p>お屋敷に近付くにつれ路肩に停まっている、怪しい車輌が増えていく</p><p>そして、お屋敷の正門前の道には</p><p>ズラーッと、数十台の車が並んでいた</p><p>そのほとんどが黒塗りだ</p><p>ヤクザの人たちが大親分を出迎える時に、こんな風に車を並べることがあるって聞いたことがあるけれど</p><p>克子姉も、驚いている</p><p>ああ、さすがに門の正面だけは香月セキュリティ・サービスと公安警察のいつもの監視車輌だ</p><p>まいったわね</p><p>お屋敷の正門は、遠隔操作で開くけれど</p><p>門が開く前には、少し待ってないといけない</p><p>あれって門が開いたら、中に飛び込もうとしているよね</p><p>上下、真っ黒のスーツを着たどうみても、ヤクザ屋さんにしか見えない男たちが数十人門の前で腕組みしている</p><p>ギロッとした眼で、門の中を伺っている</p><p>ま、鷹倉家だものね</p><p>鷹倉家というのはね、香月家よりもさらに歴史の古い格式のある、名家中の名家なのよ</p><p>それはすでに聞いている</p><p>そして日本中のヤクザ屋さんを束ねているお家でもあるの</p><p>鷹倉家自体は、そんなに大きな勢力を持ってはいないわでも、格式の高さが尋常じゃないでしょ大組織の親分さんの襲名や、抗争の手打ちの時には、必ず鷹倉家が立ち合うことになっているのよ鷹倉家の立ち会いが無ければ、どんなことも無効になってしまうわそういう本当の意味で束ねをやっているお家なのよ</p><p>そんな家のお嬢様が</p><p>ミナホ姉さんが会いに行ったってことは、黒い森の娼婦にするためだろ</p><p>いいのかそんなこと</p><p>本人はその気でも他のヤクザ屋さんたちは許さないそういう感じよね</p><p>確かに、こりゃあヤバいかも</p><p>おりゃあっおい、テメエらここの家のもんかいっ</p><p>オレたちのバンが、お屋敷の正門の前で停まると</p><p>追尾してきた３代の黒塗りの車から、ヤクザたちがドカドカと下りてくる</p><p>何じゃあそりゃ、本当かのおっ</p><p>正門前にたむろしていたヤクザたちもオレたちに注目する</p><p>ピピィッッ</p><p>香月セキュリティ・サービスの車から、警護員が警笛を吹きながらゾロゾロと現れる</p><p>このままじゃ</p><p>一触即発か</p><p>本宮先生は時代劇マンガは、まだまだ面白いのですが</p><p>現代物は何か、ちょっともう</p><p>おとこぎも、今のシリーズはなあ</p><p>さら金も、出版業界編が酷すぎたというか某巨大ネット企業のサーバーが、誰も知らない山の中に隠されているというのは</p><p>電源はどこから引いているのメンテは誰がするの</p><p>何か風呂敷の広げ方が、キツいなあと</p><p>さて、今日は久しぶりに秋葉原へ行きました</p><p>また店頭でイデオンプラモの投げ売りがあったので、カララ専用ガダッカを30円で買ってきました</p><p>20代のちょっと気怠い感じの男性二人の会話</p><p>お前、最近どうしてるわけ</p><p>プリキュアばっかだよ</p><p>ちょっと面白かったです</p><p>628．ちはやぶる</p><p>ちょっとどうすんのよっ</p><p>バンの後部荷台空のパッドの影に押し込まれた雪乃が喚く</p><p>このままじゃ、屋敷の中にも入れないじゃないのっ</p><p>雪乃の言うとおりだこんなにヤクザ屋さんが門の前にたむろしているんじゃ</p><p>遠隔操作で正門の鉄扉を開けたら敷地の中へ入り込まれてしまう</p><p>そこから離れたまえ</p><p>香月セキュリティ・サービスの黒服たちが、車から降りてヤクザたちを威嚇している</p><p>なんじゃとぉ</p><p>きさんら、わしらに命令する気なんかっ</p><p>緊迫する正門前</p><p>わたくしが、行って参ります</p><p>大丈夫か美智</p><p>こういう時のためのわたくしでございます</p><p>ガァッチャン</p><p>バンの後部のドアを開けて美智が、外に出る</p><p>なんじゃい</p><p>何や</p><p>何や、何や</p><p>ヤクザ屋さんたちの眼が、美智に集まる</p><p>克子姉、雪乃眼と耳を塞いで、下を向いているんだ絶対に美智を見るなそれが一番ショックが無いから</p><p>オレは、二人に言った</p><p>ああ、アレね</p><p>雪乃が、憎々しげに言う</p><p>クルのが判っていれば、耐えきれるそういう技だから</p><p>雪乃は耳を手で押さえて、眼を閉じ下を向いて、歌を歌い出す</p><p>♪ウルトラマンの子供ぉ～子供ぉ～子供ぉ♪</p><p>メリーさんの羊のメロディで何の歌だ</p><p>突然、車の中から聞こえてくるスットンキョな歌に、ヤクザ屋さんたちが怪訝な顔をする</p><p>克子姉も雪乃と一緒に歌い出す</p><p>耳と目を閉じてハンドルに顔を伏せている</p><p>オレも防御の態勢を作った</p><p>♪ウルトラマン子～♪</p><p>雪乃と克子姉が、大声でそう歌いきった瞬間</p><p>美智の気の嵐が周囲の人々を薙ぎ倒す</p><p>ハァァッハァァッハァァァァ</p><p>さすがに、オレは慣れてきている</p><p>いきなり、寝起きから全力疾走で１００メートルダッシュさせられたぐらいの衝撃で済んでいる</p><p>克子姉、雪乃、大丈夫か</p><p>オレが顔を上げると</p><p>な、何とか</p><p>克子姉が、青白い顔で答える</p><p>もおっ流産したらどうすんのよっ安定期で良かったわ</p><p>雪乃は、平気らしい</p><p>今すぐ門を開けるわ</p><p>克子姉が、遠隔操作のスイッチを入れようとする</p><p>オレは、車外の様子を確かめる</p><p>車外は凄惨な状況になっていた</p><p>美智を中心に、半径２０メートル以内に居た人間は</p><p>ヤクザ屋さんも香月セキュリティ・サービスの黒服も、みんな卒倒している</p><p>ピクピクと震えて、立ち上がれないようだ</p><p>心月の有効半径の外に居た人たちも体調を崩して、膝を付いている</p><p>オレたちの方に視線を向けているが誰も、近づいては来ない</p><p>近付けば、美智の謎の技を食らうことは判っているからだ</p><p>何でぇ何でぇど、どうしてくれるんだ天下の往来で、好き勝手、いいようにしやがってよぉ傷害罪で訴えるぞ、コラァ</p><p>死屍累々昏倒したヤクザたちが、何十人も横たわる中で</p><p>たった一人だけ</p><p>体格の良いヤクザが両脚を踏ん張って、グッと堪えて立っている</p><p>訴えられるものならば、どうぞ</p><p>ハッしょ、傷害罪じゃ無理だろなあんたみたいなお嬢ちゃんにいい歳をした男たちが手も触れずバッタバッタ倒されたなんてのはよぉぉどうにも、訴えようがねえもんなぁ</p><p>気での攻撃はどんな刑法でも規定されていない</p><p>よく立っていられますね</p><p>アタリキシャリキよぉぉその辺のやつらとは、鍛え方が違うんだぜぇぇオイラよぉぉ</p><p>ニッと苦しげに笑うヤクザ</p><p>気を反らすとか、受け流すとかしたわけじゃないらしい</p><p>真っ正面から受け止めて耐えきったんだ</p><p>お嬢ちゃん名前は何てぇんだぃ</p><p>工藤流古武術、工藤美智です</p><p>オイラは、関西雷神鳳会・音羽組安藤風伍っていう名のケチな駆け出しよぉぉ</p><p>ヤクザはフゥゥゥと大きく深呼吸する</p><p>さぁって、互いに名乗り合ったところで決着を付けようかぃ</p><p>安藤は、空手の構えを取る</p><p>その身体でわたくしと闘うというのですか</p><p>体調とか、あんたがガキんちょだとかよぉぉそういうのは、どうにもこうにも関係ねぇんだわブルドックワンッ上の命令に従ってよぉぉ、眼の前の道を切り開くってのが、カッチョ良いオレのカッチョ良い仕事なんだわさぁ</p><p>そうですかでは手加減は致しません</p><p>美智も、安藤に正対する</p><p>アンドォ、違ったわぃお嬢たちは、ここじゃぁ無いらしいでっ</p><p>オレたちから３０メートルぐらい離れたところに停まっていた車から、電気式のハンドメガホンを持った小太りのオッサンが顔を出して叫ぶ</p><p>香月の本家じゃっ香月の本家の方に、お嬢たちは匿われているらしい</p><p>ちっガセ情報、掴ませられやがってよぉぉぉブチ殺すぞぉ、ゴラァァ</p><p>そんなん言うてる場合かぁアンドォォ</p><p>判ったよぉぉコンチクショウ</p><p>安藤は、構えた手を下ろす</p><p>一度振り上げた拳を下ろすのですか</p><p>美智の言葉に、安藤は</p><p>はぁぁんっお、オイラもよぉぉこの場でカタを付けて帰りたいんだがよぉでも、今は一刻を争う大切な時なんだぜタイム・イズ・マネーゴーズ・バイ判るかなぁ、判んねえだろうなぁ悪ぃな、お嬢ちゃん</p><p>そのまま、小太り男の車に向かう</p><p>小走りで走るがフラついている</p><p>やっぱり、美智の心月でダメージを受けているんだ</p><p>音羽のニィさん今の話は本当スか</p><p>ああ、ヤマザキのセイちゃんから連絡があったで</p><p>こうしちゃいられないぜっ</p><p>他のヤクザたちも、次々と車に乗って行く</p><p>おい、倒れてるヤツらはお前らで面倒見とけや</p><p>イエッ・サー</p><p>何じゃユウゾウさんところは、また随分ハイカラな掛け声やな</p><p>あ、こいつらイエッサーズっちゅうねんワシの命令には、イエッサーとしか返事しちゃいけねえんだわそうだよな、オメエら</p><p>何や、うちの組のラブ・サバイバーズみたいなもんかいの</p><p>今の若いやつらは、格好いいチーム名がないと集まりが悪いからのぉぉ</p><p>とにかく、後は任せたからなッ</p><p>うぃぃースッ</p><p>倒れたヤクザの回収役だけを残してヤクザの黒塗り車輌は、次々に走り出す</p><p>おい本部に連絡対応を仰げ</p><p>香月セキュリティ・サービスの方も、大慌てで動き出す</p><p>このヤクザの大車輌軍団が、全てジッちゃんの本宅の方へ向かったのだから</p><p>美智ちゃん、乗って</p><p>この隙に、克子姉は門の鉄扉を開ける</p><p>美智が、周囲を警戒しながら車に乗り込む</p><p>ドアは開けたまま</p><p>もし、屋敷内に潜入してくるやつがいたら、迎撃するつもりらしい</p><p>片手に手裏剣を握っていた</p><p>発進するわよ</p><p>克子姉がアクセルを踏みお屋敷の敷地の中へ</p><p>閉門まで監視を続けます</p><p>美智が、克子姉に叫んだ</p><p>バンの車体が侵入しきったと同時に克子姉は、鉄扉を閉める遠隔操作をする</p><p>ガゴゴゴゴゴ</p><p>重く背の高い扉が完全に閉まるまで美智が、眼を光らせる</p><p>ガスッ</p><p>克子姉、オッケーだ</p><p>了解よ</p><p>オレたちのバンは動き出す</p><p>お帰りですの</p><p>お帰りっお兄ちゃん</p><p>オレたちのバンが玄関前のコンコースに付くと</p><p>アニエスとマナが、屋敷の中から走って、出迎えてくれた</p><p>何か大変なことになっちゃってるみたいだね</p><p>どうやら門前の混乱を監視カメラで観ていたらしい</p><p>ああ、ミナホ姉さんは</p><p>中に居るよお兄ちゃんのことを待ってる</p><p>あ、でもこの空のパッドを片付けないとな</p><p>お屋敷内の克子姉のパン工房に、仕舞っておかないと</p><p>また日曜日の夜には、月曜向けの仕込みをするんだし</p><p>あ、そんなのさ、あたしが運んでおくよアニエスちゃんも手伝ってくれるよね</p><p>マナとアニエスは、すっかり仲が良い</p><p>まるで姉妹のようだ</p><p>というか本当に姉妹なんだけど</p><p>あれっ、何でここに居るの</p><p>あ、マナがパッドの影に隠れていた、実姉に気付く</p><p>えっとひ、久しぶり</p><p>雪乃は妹との対面に戸惑っている</p><p>うん、久しぶり少し太った</p><p>マナは、平然と尋ねる</p><p>えー、一緒にテレビに出ているオカマさんとかとカラオケ行って、暴飲暴食してるんじゃないのネットに記事が出てたよ</p><p>してないわよっ暴食なんて</p><p>雪乃はムクれる</p><p>ふーんいつも観ているよ、テレビお兄ちゃんと</p><p>でも、ほらテレビって、よく判らないじゃん体の調子とかうんまあ、どうにか元気そうだね良かった</p><p>オレは学校で雪乃と顔を合わせているが</p><p>マナは、こうして直接雪乃と顔を合わせるのは５月以来か</p><p>あんたも健康そうねちょっと背も伸びた少し大人っぽくなったわね</p><p>うんお兄ちゃんに毎日セックスしてもらっているから毎日、子宮でゴクゴク精液飲ませてもらってるもんっあ、お口でも飲むけどね</p><p>あれから体質改善したんだよこれから、どんどん変わる予定だから</p><p>マナは黒い森の身体開発プロジェクトを受けている</p><p>食事と運動で美しくなる</p><p>マナの目標であるスーパーモデルを目指して</p><p>その第１段階である体質改善がとりあえずの目標数値に達したと、克子姐が言っていたっけ</p><p>次に会った時には雪乃さん、あたしが誰だか判らなくなっているかもねっ</p><p>マナは姉を雪乃さんと呼んだ</p><p>ああ、そうだアニエスちゃん、雪乃さんのお腹触らせてもらおうよっ</p><p>お腹ですの</p><p>そうだよ、ここにお兄ちゃんの赤ちゃんが居るんだからっ雪乃さん、いいよねっ</p><p>屈託無く自分を雪乃さんと呼ぶ妹に雪乃は戸惑っている</p><p>ほらほら、ここだよ</p><p>マナとアニエスの小さな手が雪乃のお腹を制服の上から触る</p><p>あたしたちも、早くお兄ちゃんの赤ちゃん産みたいよねっ</p><p>マナとアニエス２人とも、雪乃の妹だ</p><p>はいはいそれぐらいにしておきなさいっマナちゃんとアニエスちゃんは、お片付け手伝ってくれるんでしょガレージに車を廻すから、乗って</p><p>２人が車に乗り込む</p><p>あなたは美智ちゃんと雪乃さんを中に連れて行って</p><p>美智と雪乃は車を降りる</p><p>あ、そう言えば雪乃</p><p>オレは、ふと思い出した</p><p>さっきの歌何だったんだ</p><p>いやウルトラマンの子供</p><p>ああ昨日、教わったのよフランシーにカラオケで</p><p>フランシーってあの雪乃と共演しているオカマ・タレントか</p><p>それで頭に残っててつい、歌ったのよ</p><p>でも、変よねウルトラマンの子供で、ウルトラマン子なんてさ</p><p>こいつもしかして、意味が判ってないのか</p><p>克子姉も歌ってたよね</p><p>あたしは小学生の時に、友達から教わりました</p><p>辛そうに克子姉は答えた</p><p>何よやっぱり、オカマの人と飲み歩いてるんじゃないっ</p><p>飲まないわよあたしは</p><p>えー昔は、ワインとか家で飲んでたでしょ</p><p>今は飲まないわよ妊娠中よ、あたし</p><p>雪乃はそっと、自分の下腹部を触った</p><p>お帰りなさい大変だったわね</p><p>ミナホ姉さんは居間でオレたちを待っていた</p><p>ノートパソコンを３台並べて同時に情報収集している</p><p>何が起きているのミナホ姉さん</p><p>オレは早速尋ねた</p><p>鷹倉様のお嬢様の受け入れでちょっと揉めているのよ</p><p>ちょっと揉めているってそんな感じじゃ無かったけれど</p><p>まあ、座りなさい雪乃さんも、美智さんも</p><p>ミナホ姉さんは、オレたちに椅子を勧める</p><p>わたくしお茶を入れて参ります</p><p>美智は、台所へ向かう</p><p>ああ、美智はみすずと一緒に京都へ行っているから、ある程度の事情は知っているんだな</p><p>オレの危機を察して、学校を早退して、救援に来てくれたぐらいだし</p><p>雪乃は相変わらず、ミナホ姉さんが苦手らしい</p><p>少し離れた位置のソファに座る</p><p>克子から聞いた鷹倉家というのが、日本のヤクザさんたちを束ねるお家だということを</p><p>ミナホ姉さんはそう切り出した</p><p>聞いたよそれは</p><p>束ねると言っても鷹倉家自体は、ヤクザでは無いのよ元々は、お公家さんそれも、とてつもなく格式の高い平安時代から続く、名家中の名家よ</p><p>雪乃は知ってるか</p><p>オレは、雪乃に尋ねる</p><p>雪乃だって、白坂家という名家の一員だった</p><p>セレブのパーティが大好きで、あちこちに顔を出していたはずだ</p><p>あたしは知らないわよ鷹倉なんて家、聞いたことないわ</p><p>それはそうよ鷹倉様は、ほとんど京都から外には出られないからしかも、晴れやかな場には一切お出になられないから</p><p>どういう家なんだ</p><p>鷹倉様は全てのヤクザ屋さんに対して、平等に接している家なのよどの家かとだけ癒着して、そこだけを依怙贔屓したりすることは無いわ全て均等に扱ってきたわ</p><p>平等で、均等</p><p>だからヤクザ屋さんたちが抗争を起こした時の一番の仲裁役になれるのよ鷹倉様の顔を潰すわけにはいかないということになればたいていの抗争は鎮火するから</p><p>どうして何で、鷹倉家がそんな立場になれたんだよ鷹倉家自体はヤクザとは関係の無いただの名家なんだろ</p><p>京都の公家と、ヤクザの仲介役繋がりが見えない</p><p>鷹倉家は代々、京都のある大きな神社の神主を勤めている家なのよ神職そういう家系の名家なのよ</p><p>神社の神職</p><p>そしてその神社は、全国のヤクザ屋さんに手厚く信仰されているほら、ヤクザの事務所って、必ず神棚があるでしょ</p><p>そう言えばテレビドラマとかだと、神棚があったよな</p><p>鷹倉神社はとある神様の信仰の総本社なのよねもちろん、ヤクザさんたち以外からも信仰されているわよ何しろ歴史の古い神社だから</p><p>だから京都から外には出ない</p><p>なるほど、由緒ある格式の高い名家だ</p><p>ヤクザ屋さんの話をするけれどねヤクザ、博徒、侠客、極道呼び方は様々だけれど、その起源は江戸時代以前まで遡れるわ鷹倉様は、その時代からヤクザさんたちの仲裁を取り仕切ってきたわそれで新しい親分の襲名披露とか、祝い事には必ず鷹倉様の名代が立ち合わないといけなくなったの</p><p>まあ、別に必ず立ち合わないといけないなんていうルールは無いんだけれど鷹倉様が姿を見せない席は、格が落ちるというかカッコがつかないのよ江戸時代の末期から、明治に入る段階でもうそうなっていたわけ</p><p>ヤクザ屋さんが、大きな勢力を持って全国規模に拡大したのは戦後よ戦後の混乱期に、ヤクザは全国規模の暴力団に成長したわけ</p><p>でも勢力が大きくなっても、ヤクザはヤクザ暴力と組織力でしか力を示せない彼らは、精神的な裏付けとして鷹倉様の存在を必要としてきたわけ</p><p>雪乃もジッとミナホ姉さんの話を聞いている</p><p>そして今の日本では、ヤクザ屋さんは大きく分けて２つの勢力があるし、その２つの大勢力だって一枚岩ではないわ内部では対立したり、抗争したりしているのよ</p><p>みんな仲が悪い</p><p>だからこれからの時代でも、鷹倉様の名前と権威は、ヤクザ屋さんにとって必要なのよ必要としているだけならいいわ鷹倉様は、全てのヤクザ屋さんに対して平等に扱う神職のままなら</p><p>なのに２１世紀にもなるとね、バカな人が現れるのよよりによって、鷹倉家を手中に納めることを欲するなんていう</p><p>欲する</p><p>ある暴力団組織の親分が鷹倉家を神社ごと、自分のものにしようとしたのよ</p><p>名家を奪う</p><p>そして色々と不幸があってね先代の鷹倉家の当主鷹倉神社の神主ねその方は、不慮の事故で亡くなったのよ</p><p>事故死</p><p>まあ殺されたのは確実ねそして神社は、鷹倉家を狙っていた親分の息の掛かった先代当主の従弟が継ぐことになったわ</p><p>ミナホ姉さんがオレをキッと見る</p><p>でも、亡くなった先代にはお嬢様がいらしたのこのままではお嬢様は、悪い連中によって適当な家に政略結婚させられてしまうわ</p><p>その子がまさか</p><p>でも、お嬢様はお心のとても強い方でね自分の父親を殺した連中に支配されるぐらいなら、娼婦になるっていう決意をなされたのよ</p><p>黒い森の娼婦に</p><p>娼婦なら政略結婚させられることは無いでしょ</p><p>色んな男に金で買われたことのある女を名家が嫁にするわけがない</p><p>じゃあ、さっき家の前に居たヤクザたちは</p><p>オレが尋ねると、ミナホ姉さんは</p><p>それが２種類居るのよね</p><p>２種類</p><p>１つはそのまんま、鷹倉家を乗っ取ったヤクザの一派ねこの人たちは、お嬢様を捕まえて、自分たちの支配下にしようとしているわ</p><p>もう１つのグループはそれに反対しているヤクザさんたち鷹倉家に昔から恩義を感じていてお世話になった先代のお嬢さんを娼婦なんかにしてたまるかって思っている人たち</p><p>そうなのよ２派のヤクザさんたちに、香月セキュリティ・サービス、国家警察４つの勢力が入り交じって、大混乱になっちゃってるわけ</p><p>香月セキュリティ・サービスは、どういう立場なのさ</p><p>お嬢様の意思を知ってそれなら、娼婦になる先を紹介してあげようっていうのが、香月様だったってことよ</p><p>ジッちゃんが鷹倉家のお嬢様を、オレたちと引き合わせているんだよな</p><p>つまり２派のヤクザ屋さんたちは、どっちも香月家を眼の敵にしているってわけ</p><p>こりゃ、大変だ</p><p>業務連絡</p><p>済みません、前話で雪乃を車に乗せるのを忘れました</p><p>こっそり付け足しておきました</p><p>ご容赦下さい</p><p>鷹倉さん巫女さんになりました</p><p>ほんの30分前に</p><p>書きながら設定ができていくという恐ろしさ</p><p>全然関係無いのですが</p><p>戦後間もない頃に</p><p>零落した名家のお嬢様4姉妹を全員愛人にしたという成り上がり男がいるそうです</p><p>一番下の妹は、まだ16歳ぐらいだったとか</p><p>エロマンガかエロ小説の世界ですな</p><p>しかも、姉妹で子供を産ませているし</p><p>事実は小説よりも奇なりというか</p><p>興味のある方は、こちらをどうぞ</p><p>http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A0%A4%E5%BA%B7%E6%AC%A1%E9%83%8E#.E5.A5.B3.E6.80.A7.E9.96.A2.E4.BF.82</p><p>629．母帰る</p><p>さて現状の説明が終わったところで、あたしたちの立場だけれどね</p><p>現在のあたしたち黒い森は香月様の庇護下にあるわ</p><p>支配下でなく庇護下と、ミナホ姉さんは言った</p><p>判っているよジッちゃんに付いていくしかないってことだろ</p><p>オレの言葉に、ミナホ姉さんは</p><p>あなたはシンプルな考えで、腹を括ることのできるタイプだけれどこれからは違う考え方もして</p><p>あたしたちが黒い森が、生き残るためにはどうしたらいいのかそれだけを最優先に考えて欲しいのよ</p><p>それって、つまりジッちゃんを裏切ることもありえるってこと</p><p>苦笑するミナホ姉さん</p><p>まさか今の状況で、それは無いわよただ、頭の片隅には、どんな可能性も残しておかないとダメよあたしたちは、香月様に庇護していただいている身であっても、香月様の臣下ではないのだから香月様に何か大変なことが起きたとしても、一緒に心中するわけにはいかないわ</p><p>オレは、個人的にジッちゃんのことは好きだ</p><p>オレの女には、香月家の娘であるみすずと瑠璃子がいる</p><p>香月セキュリティ・サービスの一員として、ジッちゃんの臣下である翔姉ちゃんやレイちゃんも居る</p><p>オレはジッちゃんに何か危険なことがあったら、できる限り手助けしたい</p><p>でも、そのことで香月家とは、関係の無いオレの家族</p><p>メグやマナやアニエスたちに生命の危機が及ぶというのは、絶対に避けないといけない</p><p>心の中に越えてはならないラインを決めておいて</p><p>そのラインまでなら何があっても、ジッちゃんに付いていく</p><p>しかし、そのラインを越えるような事柄を要求されたらジッちゃんを見捨てるようなことになったとしても、仕方ないと諦める</p><p>香月様に申し訳ないとは思わなくて良いわ閣下も、覚悟なさっているはずのことだから</p><p>ジッちゃんも香月家とグループ企業の人たち全員の命を預かっている</p><p>より多くの命を守るためなら、犠牲を強いることもいとわない</p><p>て、ことはジッちゃんの方も、ことと場合によってはオレたちを見捨てるかもしれないってことだね</p><p>それがオレたちと香月家との関係だ</p><p>そういうことよだから、あたしたちは一刻も早く、瑠璃子さんとみすずさんを確保したいのよ</p><p>２人とも学校へ行ったままだ</p><p>２人があなたの側にに居ることは、あたしたちにとっての一番の保険だから</p><p>ジッちゃんの最愛の孫娘みすずと瑠璃子</p><p>２人がオレの側に居る間はジッちゃんは、無茶なことはできない</p><p>みすずと瑠璃子は今、どこに</p><p>判らないわ香月セキュリティ・サービスの警護が、お迎えに行っているはずよでも、真っ直ぐにここに来るかどうかは判らないわ</p><p>みすず様は可能な限り早く、こちらに向かうとおっしゃっていましたが</p><p>でも現状が現状でしょ２派のヤクザ屋さんのグループが、鷹倉様のお嬢様たちを探しているんだから香月セキュリティ・サービスが、フル回転で情報攪乱しているのよ翔お姉さんが、あなたの学校へ現れたでしょ</p><p>アーニャを連れて行った</p><p>翔お姉さんが、あなたの学校へ向かったことで学校とそのすぐ近くにあるあたしたちのお屋敷が注目されたのよほら翔お姉さんは、香月様の専任警護役だった方だから</p><p>ああジッちゃんの行く場所に、先乗りして安全を確かめる</p><p>オレは、瑠璃子の父親の葬儀の時に、その様子を見せてもらった</p><p>香月様が、鷹倉様をここにお連れする翔お姉さんが、この地区へ向かったことで、ヤクザ屋さんはみんなそう思ったわけそして、何としても阻止しようとねこの屋敷に足を踏み入れるということは、鷹倉様が娼婦になるということだから</p><p>だから、さっきあんなにたくさんのヤクザたちが、正門前に集結していたのか</p><p>でも翔お姉さんは、このお屋敷には来ないで、あなたたちの学校へ行ったそしてニキータさんを回収したヤクザ屋さんたちからすれば、肩すかしよね</p><p>でも、判らないことではないわヤクザ屋さんたちの襲来で、香月セキュリティ・サービスは手が足りないからニキータさんの監視に人が廻せないのよというか、恭子さんとの対決に振り分けている人員を本部に戻したいのよだから今回の件が片付くまで、対決は一旦停止ということで恭子さん側に申し入れをしたということになっているの</p><p>対決の一時停止</p><p>そしてその申し入れを受け入れてくれた恭子さんに対して敬意を表するために、香月セキュリティ・サービスの現場トップである翔お姉さんが、自らニキータさんを迎えに行った</p><p>ていうか一番、厄介なのは恭子さんたちを逮捕したがっている公安警察よヤクザ屋さんたちの乱入でゴタゴタしている時に、ニキータさんを連行したりしないように、先に確保したのよこれ以上、面倒なことが増えると困るから</p><p>ま、ニキータさんのことは、心配しなくても平気よ翔お姉さんがちゃんと守ってくれているわ</p><p>うん翔姉ちゃんが、わざわざ来てくれたんだ</p><p>任せておけば、安心だ</p><p>それとヤクザ屋さんたちが、フリーの人たちを雇いまくっているわ</p><p>だから、ダダドムゥさんや、腕の立つ敵に廻すと怖い人たちは、先にあたしたちが雇い入れたのよ言ってたでしょ、あの人</p><p>ああ私はお金で動くって、叫んでたよな</p><p>腕が立つだけならまだしも、こちら側の情報にも詳しいものねヤクザ屋さんに付かれると困るのよ</p><p>香月セキュリティ・サービスの組織の内情や、どんな警護人がいるのかもよく知っているはずだ</p><p>それで遠藤と一緒に、うちの学校へ</p><p>それはついでよあの人は見た目が派手で、闘い方がマンガチックだからニキータさんや美智さんたちと闘ったら、素人目にはアクション俳優たちのプロモーションにしか見えないでしょ</p><p>確かにダダドムゥおじ様の動きは、変態的過ぎる</p><p>外見の派手なアーニャとイーディに、小柄な和風美少女なのに強すぎる美智</p><p>学生の目から見れば派手派手し過ぎて、格闘ショーにしか見えない</p><p>さて美智さんに、１つ、悪いニュースを伝えないといけないのよ</p><p>ミナホ姉さんが美智を見る</p><p>何でございましょう</p><p>ヤクザ屋さんに雇い込まれたフリーの人の中に元・香月セキュリティ・サービス警備部長の山岡さんの名前があったわ</p><p>わたくしには関係の無いことです</p><p>しかし、ミナホ姉さんは</p><p>そして山岡悦子という名前もあったわ</p><p>悦子</p><p>美智さんのお母様今は、山岡悦子という名前を名乗っているようね</p><p>そうだ美智の母親の名前は、工藤悦子だった</p><p>山岡元部長とは不倫の関係にあった</p><p>そして、山岡が谷沢チーフに香月セキュリティ・サービスから叩き出された時に</p><p>それこそわたくしには関係の無いことです</p><p>父上とちゃんと離婚協議もせず何をやっているんでしょうあの方は</p><p>吐き捨てる様にそう言う</p><p>しかし香月セキュリティ・サービスの中核を知っていた敵が、２人もいるというのは困りますね</p><p>美智は実母を敵と呼んだ</p><p>それだけじゃないわあの２人、良信のことも知っているでしょ</p><p>ああ山岡も美智の母も、オレの存在を知っている</p><p>だから学校まで含めて、最大レベルで警戒態勢に入っているわ</p><p>オレのことを知っているのならオレとメグや寧との関係も</p><p>瑠璃子の日舞発表会の劇場や、お台場のホテルでオレたちと接触しているのだから</p><p>メグや寧たちを残して来たのは、良くなかった</p><p>大丈夫よヤクザ屋さんたちに付いたと言っても、山岡さんに大きな発言力があるとは思えないし彼らの目的は、鷹倉様でしょうちの学校みたいな普通の高校に、鷹倉様がおいでになられるはずが無いでしょヤクザ屋さんたちが、強行的な捜索を仕掛けて来ることは無いわ</p><p>よほどの確信が無ければ無理矢理乱入してくるようなことは無いか</p><p>ところでどっちなのですか</p><p>裏切り者２名は２つのヤクザ・グループのどちらに雇われているのですか</p><p>ヤクザの派閥は鷹倉神社を乗っ取って、お嬢様を自分たちの都合で政略結婚させようとしているやつらと</p><p>それに敵対して、お嬢様の保護娼婦になるのを思いとどまらせようとしているグループの２つに別れている</p><p>鷹倉家を乗っ取った方よ</p><p>つくづくサイアクの選択しかしない方々です</p><p>残念そうに美智は言った</p><p>でも実際のところ、どうなんだろう</p><p>オレはふと思う</p><p>これってさつまり、鷹倉神社を乗っ取った方のヤクザをやっつけてさ、お嬢様を神社に帰したら、全部、解決することなんだよねそれなら、万事問題無しでお嬢様は、娼婦になったりとなくていいわけだろ</p><p>オレの言葉にミナホ姉さんは</p><p>ああさっき、言い忘れたんだけれど</p><p>ちょっと困惑した表情をする</p><p>というより、さっきあたしが話したことと矛盾することかもしれないけれどね</p><p>さっきの話</p><p>ああ、ジッちゃんに盲信してくっついて行くのでは無く</p><p>ちゃんと一線を引いて、家族が生き残ることを第一に考える</p><p>さっきの話はあくまでも、他にどうにも選択肢が無くなった時のことよ家族に生命の危機を感じてどうしても、香月様を裏切らざるを得ない状況に陥った時だけ判るわよね</p><p>ミナホ姉さんが、ジッとれを見つめる</p><p>そこまで事態が切羽詰まっていない場合はあたしたちは、あくまでも香月様の庇護下に置いていただいているのだからどんなことでも、香月様のご命令に従わないといけないわ</p><p>どんなことでも</p><p>ジッちゃんが間違っている場合でも</p><p>どうして香月様が間違っているかあなたに判断できるの</p><p>あたしたちは特に、あなたは、起こっている事件についての全ての情報を知っているわけでは無いでしょあなたは、勝手な判断を許される立場にはいないわ</p><p>鷹倉家のような格式のある名家のお嬢様が娼婦になることを決心なさったのそして香月様も、それを承認なさったわその裏には、あたしたちの知らない大きな理由があるのかもしれないあるいは、無いのかもしれない</p><p>あたしたちがそんなことを詮索するのは失礼でしょあたしたちは、この件に関しては香月様のご命令通りにするしかないのよあたしたち自身は、判断してはいけないわ例えそれが、倫理的には許されないような卑劣な命令だったとしてもね</p><p>オレたちは考えない判断しない</p><p>あたしたちが注意するのは自分たちの生命に関わることだけよ他のことは、全て命令通りにそれができなければ、裏社会では誰からも信頼されないわよ</p><p>判っていると思うけれど鷹倉家のお嬢様を娼婦に堕とすのは、あなただからね</p><p>香月様は、ご自分ではなさらないわよ娼婦を教育するのは、娼館の仕事だから</p><p>ジッちゃんは、とても高齢で男性機能が無い</p><p>そのお嬢様が黒い森の娼婦になるのなら黒森家の男子として、オレが</p><p>お客様のお相手ができるようになるまであなたが、徹底的にセックス・サービスを仕込むのよお嬢様が、泣こうが喚こうが容赦してはいけないわ</p><p>それはオレの仕事なんだ</p><p>ここで黒い森の娼館で、生活させてもらっている以上</p><p>ミナホ姉さんの弟にしてもらった以上</p><p>で何であたしまで、ここに連れて来られたわけっ</p><p>あたし、全然関係無いじゃないそのヤクザとか何とか神社のお嬢さんとか</p><p>あら、言わなかったかしら香月セキュリティ・サービスが人手不足だって</p><p>それは聞いたわ</p><p>そういうことよあなたに普段付いている監視の警護員まで、別用でかりだされているわけだから、しばらくここに居て欲しいのよ</p><p>しばらくっていつまでよっ</p><p>雪乃は不機嫌になる</p><p>このお屋敷には、ロクな思い出が無いのだろう</p><p>明日の日曜日の間には解決するわよそんなに長引くようなことでは無いわ</p><p>ご飯はうまい棒以外も出るわよね</p><p>雪乃はここで監禁されている時に、うまい棒しか食べさせて貰えない時期があった</p><p>雪乃さんこそ夜中に台所に忍び込んで、盗み食いとかしないでよ</p><p>あ、そんなこともあったなあ</p><p>安心なさいあたし、あなたには健康的な赤ちゃんを産んでもらいたいから食事は保証するわ</p><p>あっそそれは良かったわ</p><p>あなたのお腹に居るのはあたしの子だものね</p><p>ミナホ姉さんは雪乃の父親に、妹さんと自分のお腹の中にいた子供を奪われた</p><p>だから雪乃を妊娠させることで、その２人を取り戻そうとした</p><p>ミナホ姉さんにとっては、雪乃のお腹の子は亡くなった人たちの生まれ変わりなんだ</p><p>雪乃とにかく食堂へ行こう</p><p>オレも昼飯食ってないし腹が減ったよ</p><p>学食でパンを売り切った後遠藤の騒ぎがあったし</p><p>飯を食うヒマが無かった</p><p>それとも雪乃はいらないのか</p><p>いらないわけないでしょっ</p><p>雪乃が、オレを睨んで喚く</p><p>美智も行こう</p><p>美智の表情が暗い</p><p>やはり母親が敵に廻ったことがショックなのだろうか</p><p>じゃあ、ミナホ姉さん食堂へ行くよ姉さんも、何かいる持って来ようか</p><p>克子にコーヒーを頼んでくれる</p><p>コーヒーだけでいいの</p><p>今はちょっと集中したいから</p><p>オレたちは、居間から食堂へと向かった</p><p>パパ、パパ、パパぁ</p><p>ね、パパセックスしますのすぐにします</p><p>ゴメン、アニエスオレたち、まだ昼ご飯を食べていないんだよ</p><p>そうよ今はダメよっ</p><p>厨房から、克子姉の声がする</p><p>美味しそうなスープに匂いが漂って来る</p><p>ホントは学校で食べるはずだったサンドイッチとでも、せっかくだから簡単にスープも作ってみてるとこあ、マナちゃん飲み物出してあげて</p><p>マナも台所に居たのか</p><p>お兄ちゃん、麦茶でいい</p><p>美智お姉ちゃんも</p><p>雪乃さんは、麦茶とか飲む人だったっけ</p><p>雪乃はムッとして</p><p>麦茶でいいわよ今、刺激物は避けてるの</p><p>相変わらず姉妹の間に、おかしな間がある</p><p>マナは、コップに注いだ麦茶をお盆に乗せてオレたちに持って来てくれた</p><p>うんサンキュ</p><p>ありがとう、マナ妹</p><p>礼ぐらい言えよ雪乃</p><p>あ、そうだミナホ姉さんが、コーヒーが欲しいってさ</p><p>判ったあたしが届けるねっ</p><p>明るくマナが答える</p><p>すっかり、克子姉の下でお屋敷の家事を担当している</p><p>いや、本来ならメグがお屋敷の主婦になるはずだったんだ</p><p>でも、メグには学校や部活があり</p><p>新しい学校の決まらないマナはずっとお屋敷の中に居て、克子姉と一緒に家事をする機会が多い</p><p>この１ヶ月は、克子姉がパンの指導で忙しいから家事が当番制になっている</p><p>そんなんでますます、マナと一緒にアニエスもお手伝いしてくれているし</p><p>当番制になって、ぐんぐん料理の腕を上げているのが瑠璃子だ</p><p>というか、あいつには元々、料理の才能があったように思う</p><p>寧は基本的に、何でもそつなくこなす人だし</p><p>要領が良くて、手先も器用で頭の回転も速いから</p><p>だから、この４ヶ月間でメグだけがちょっと停滞している感じになってしまっている</p><p>これもまたメグの焦りの原因になっているんだろうなあ</p><p>ご主人様わたくし、電話をして参ります</p><p>美智が、オレに言った</p><p>はい、兄と姉に行方不明だったあの方の所在が判ったわけですから</p><p>そうだな連絡した方がいいなあれ、お父さんには伝えなくていいのか</p><p>父はおそらく、もう知っているでしょう</p><p>工藤父は、香月セキュリティ・サービスの裏工作をする担当責任者だ</p><p>ミナホ姉さんが知っているのなら同じ情報は、工藤父にも伝わっている</p><p>美智は席を立ち食堂の隅へ</p><p>携帯を取り出し電話を始める</p><p>その横をお盆にコーヒーを乗せたマナが通り過ぎる</p><p>アニエスが、台所からワゴンでお皿やスプーンを持って来て食卓に並べている</p><p>あそうだ</p><p>オレも電話してみるか</p><p>みすずと瑠璃子</p><p>多分、一緒に居ると思うからみすずの方だな</p><p>携帯を取り出しコールする</p><p>はい、みすずですっ</p><p>みすずの声は、最初からハイテンションだった</p><p>あ、オレだけど今、どこに居る瑠璃子も一緒か</p><p>はい、旦那様一緒です美子ちゃんもです今、車で学校から外に出たところですわ</p><p>今出たのか</p><p>もう授業が終わって随分経つだろ今まで学校に居たのか</p><p>それが迎えの車を待っていたんです</p><p>香月セキュリティ・サービスは、２グループのヤクザ屋さんの対応に追われて人手不足か</p><p>ようやくレイちゃんが来てくれました</p><p>朝は瀧さんが、瑠璃子の警護に付いていたんじゃなかったっけ</p><p>いや、香月家の令嬢２人の護衛だ</p><p>ここは、エース級のレイちゃんを寄越したのだろう</p><p>というか警護車輌が６台ほど付いて下さっていますわ</p><p>完全警護か</p><p>そうだなヤクザ屋さんたちは</p><p>みすずたちを誘拐して、鷹倉家のお嬢様との交換を持ちかけてくる可能性がある</p><p>で、みすずたちは今、どこへ向かっているんだ</p><p>もちろんそちらのお屋敷ですわ</p><p>ここ</p><p>ここに来るのか</p><p>わたくしたちが旦那様をお守り致しますから、もうしばらくお待ち下さい</p><p>いやいや守るべきは、お前らだろう</p><p>ところで鷹倉家のお嬢様っていう人は、今、どこにいるんだ</p><p>さあ存じ上げません</p><p>それも判りません</p><p>みすずも知らないのか</p><p>だって、わたくしたち今、陽動をしているわけですよね</p><p>陽動</p><p>お祖父様のことですから皆様に判らないように、密かに動かれているはずですわ</p><p>なるほどそうか</p><p>完全警護で、目立つ行動をしているってことはみすずたちは囮なんだ</p><p>オレたちにも判らないように、水面下でジッちゃんは行動している</p><p>とにかく電話ではなんですから、後はそちらに着いてからお話し致します</p><p>あ、待って下さい瑠璃子に変わります</p><p>もしもし、お兄様ですか</p><p>ああ、どうした何かあったのか</p><p>瑠璃子は、観察力に優れている何か気付いたことでもあったのか</p><p>今日、調理の授業でクッキーを焼きました後で召し上がって下さいませ</p><p>わたくしたちには、何も問題はございませんわ</p><p>瑠璃子の声が、穏やかに告げる</p><p>どなたも、わたくしたちを襲うような、愚かなことはなさいませんわ</p><p>あちらも全面戦争は、お嫌でしょうから</p><p>みすずや瑠璃子に手を出したら、ジッちゃんも容赦はしない</p><p>ヤクザ屋さん対香月家の全面戦争になる</p><p>ああいうお仕事の方たちはスポンサーがいらっしゃらないと成り立たないですから</p><p>それがヤクザ屋さん</p><p>そういうスポンサーのほとんどは、香月家の旧知ですわあちらも、無茶なことはできないんです</p><p>後３０分ほどで戻りますわお兄様</p><p>瑠璃子はオレにそう言った</p><p>うーん、順当に風呂敷を拡げていっている自分が怖い</p><p>630．さとし</p><p>て、瑠璃子が言ってたよ</p><p>食堂で昼食を摂りながら克子姉に言う</p><p>まあ確かに香月家とガチでケンカしようとするヤツはいないよないくらヤクザ屋さんだからって</p><p>オレは食後の麦茶をゴクゴク飲む</p><p>まあ、麗華さんが警護に付いていて下さるのだから、心配は無いと思うけれど</p><p>克子姉は、顔を曇らせる</p><p>普通に理屈で考えれば判ることが判らない人もいるのよねヤクザ屋さんて</p><p>瑠璃子ちゃんは今まで、まともな人としか見て来ていないでしょ名家の警護役に付いている人なんて、優秀な人ばかりだから</p><p>でも、ヤクザ屋さんて基本的な損得勘定すらできない人もいるのよ</p><p>え頭が悪いってこと</p><p>というよりメンツが一番大切なのよメンツを潰されるぐらいなら、死んだ方がマシって思っているのよねそれとわざと自分たちより強い立場の人にケンカを売って、名前を上げようとしたりとにかく、論理的じゃない行動をするのよ</p><p>それじゃあみすずや瑠璃子たちは、ヤバいんじゃないのか</p><p>ご心配は及びません</p><p>美智が麦茶の入ったガラスのコップを、音を立てずにテーブルに置く</p><p>ヤクザの本質は、そうであってもヤクザに雇われている実践部隊の人間は、わたくしたちとは、全くレベルが違う存在ですので</p><p>レベル</p><p>香月セキュリティ・サービスの中でも、香月家の皆様や名家の方々の直接警護をする方々をトップ・エリートと呼ぶのはご存じですね</p><p>レイちゃん、翔姉ちゃんそれに、ジッちゃんの専任警護人の大徳さんと張本さん</p><p>それとトップ・エリート全体を指揮する谷沢チーフ</p><p>オレが顔と名前を知っている人は、その人たちだけだけど</p><p>シザーリオ・ヴァイオラとの戦いの最後に、トップ・エリートが全員揃ったのも、この眼で見ている</p><p>言葉通り最高級のエリート部隊ですアメリカの大統領を護るシークレット・サービスに肩を並べる能力を有しています</p><p>国家レベル</p><p>その戦闘力、観察力、洞察力、知識と経験連携し合うチーム・ワークどれを取っても、日本の地方のヤクザ組織ごときに所属している人間とは比較になりません</p><p>そうね麗華さんたちが、国家の代表オリンピック選手だとしたら、ヤクザ屋さんたちの雇える人は県大会の上位入賞者ぐらいの力かしら</p><p>克子姉が、スポーツに例えて言った</p><p>まともな能力を持っている人間ならヤクザ組織でなく、もっとまともな組織に所属しますトップ・エリートクラスの人材なら、スカウトされることもありますし</p><p>美智の言う通りレイちゃんも、翔姉ちゃんも、谷沢チーフにスカウトされたと聞いている</p><p>この世界では才能の有る人間は、引く手あまたですから</p><p>でも香月セキュリティ・サービスとか、そういう表の組織に属したくないって人もいるだろダダドムゥおじ様とか美智のお父さんだって</p><p>工藤父は、ジッちゃんの下で働いているが香月セキュリティ・サービスという組織に属することは嫌っている</p><p>自分の判断で自由に動くことができるようにあくまでも本人は、工藤探偵事務所の所長だと言い張っている</p><p>はいご主人様のおっしゃる通りです能力があって、組織に縛られることを好まない人たちは皆さん、フリーとして独立しています</p><p>そういう方たちは、自分の腕に自信のある方たちですですからヤクザ組織ごときの支配下に入ることは決してございませんよほどのお金を積まない限りは</p><p>ダダドムゥおじ様みたいにお金で左右されるフリーの人材はとっくに香月セキュリティ・サービスが抑えているだろう</p><p>谷沢チーフは、そういうことは徹底的にする人だ</p><p>すなわち始めからヤクザ組織に属しているような人間には、大したことがありませんしお金で動く人はすでに抑えていますさっき、門前で対面した人たちにも脅威を感じるような人はいませんでした</p><p>いや、でもお前の心月に耐えた人がいたじゃないか</p><p>確か安藤とかいうヤクザ屋さんだ</p><p>耐えただけですあの方では、わたくしには勝てません</p><p>美智は、無表情でそう答える</p><p>これは言っていいのだろうか</p><p>敵のヤクザ組織には香月セキュリティ・サービスの元・警備部長の山岡さんと</p><p>美智の母親がいる</p><p>あの２人はこちらの手の内を知り尽くしているはずだ</p><p>ご主人様のご心配はごもっともですしかし、問題にはなりません</p><p>２人とも作戦の最中に香月セキュリティ・サービスを解雇されるような人間ですあの方たちの動向は、だいたい想像が付きます対応もできます</p><p>美智がそう言うのなら谷沢チーフが、山岡さんたちの行動を見逃すはずがない</p><p>心配無用ですわたくしたちは、ここで、みすずお姉様たちの到着を、ただ待っていればいいのです</p><p>まあ、多少のイレギュラーなことがあったとしても何とかなるだろう</p><p>谷沢チーフや翔姉ちゃんたちのぬかりの無さは、オレもよく知っている</p><p>じゃあ、パパ、アニエスとセックスしますの</p><p>アニエスが、オレにしがみついてくる</p><p>何で、今日はそんなにセックス、セックス言うんだよ</p><p>ちょっと、いつもよりも求め方が露骨だ</p><p>だって早くしないと、真緒ちゃんが起きちゃいますの</p><p>あ、そうか今日は渚の店には付いてってないんだっけ</p><p>土曜日でオレの帰りが早いからお屋敷に残るって言っていた</p><p>そう言えば姿が見えないけれど</p><p>先にお昼を食べてお昼寝していますの</p><p>アニエスはそう言った</p><p>パパは真緒ちゃんの前では、セックスのことは言っちゃいけないって</p><p>そりゃ真緒ちゃんは、まだ子供なんだから</p><p>幾ら何でも、幼女の眼の前でセックスの話題とかは</p><p>セックスもダメですの真緒ちゃんの前では</p><p>当たり前だ</p><p>だったら真緒ちゃんが眼を醒ます前に、したいですの</p><p>セックス依存症が進行したんじゃないかって、ドキドキしてたよ</p><p>いや、今はダメだよもう１５分もしないうちにみすずたちが到着するからさ</p><p>そしたら、みんなも一緒にセックスすればいいですの</p><p>アニエス、ちょっとオレの膝の上に座れ</p><p>アニエスにはセックスと別のスキンシップを与えないといけない</p><p>アニエスは、オレと対面してオレの膝に跨がってこようとするが</p><p>違う違う、後ろ向きオレに背中を向けて、座るんだ</p><p>アニエスが、ちょこんと座る</p><p>アニエスの金髪の長い髪クンクンと匂いを嗅ぐと、フローラルな香りがする</p><p>マナ、ヘアブラシを取ってくれよ</p><p>ヘアブラシ</p><p>うん、確か隣の部屋の椅子の上に置いてあったぞ</p><p>誰が忘れていったんだろう</p><p>マナが、隣の部屋からヘアブラシを取ってきてくれる</p><p>誰のだ</p><p>メグお姉ちゃんのだね朝、バタバタしてたから</p><p>ああ、朝練に行くのに慌てて髪を梳いて、ブラシを置き忘れたんだな</p><p>アニエスお前、午前中は何していたんだ</p><p>えっとマナお姉ちゃんと、お勉強してそれから、お庭をお散歩して</p><p>髪の毛が、乱れているぞ</p><p>ああ、お兄ちゃんそれはさっきあたしとアニエスで、パン工房の片付けを手伝ったからだよ</p><p>アニエスの代わりに、マナが言った</p><p>空のパッド運びかそれで、こんなになったのか</p><p>あそこに入る時はアニエスちゃん、お兄ちゃんの真似をしてコックさんの帽子を被るから</p><p>髪の毛を落としたらいけませんのパンを作るところですから、清潔第一ですのっ</p><p>えっへんと、アニエスは言う</p><p>え、オレの調理帽を被っているのか</p><p>うん、ずっぽり被ってたよアニエスちゃん</p><p>マナが証言した</p><p>そうかそれは良いんだけど髪が乱れているから、オレが梳いてやるよ</p><p>オレはアニエスの金色の髪を、ブラシで梳っていく</p><p>細い美しい乳白色の髪</p><p>上から下まで、何度も梳く</p><p>ぽわーんとした声で、アニエスは言った</p><p>何かとっても不思議な気持ちですのパパ、これは何という気持ちですの</p><p>アニエスは、オレに尋ねる</p><p>幸せな感じってやつでしょ</p><p>テーブルの端で携帯をイジッていた雪乃が言う</p><p>はいですの今のアニエスは、幸せなのかもしれませんの</p><p>可愛いな</p><p>オレは丁寧に、髪を梳き続ける</p><p>ほーんと、面倒見がいいわよねあんたってさ</p><p>携帯の画面を見たまま雪乃は言った</p><p>あ、あたしもちょっと肩と腰がこってるかもしれないわ</p><p>マナもお兄ちゃんにおっぱい、揉み揉みして欲しい</p><p>やっぱりセックスしますの</p><p>ほら、またアニエスの興味が、そっちへ戻ってしまう</p><p>後でな</p><p>真緒ちゃんが起きちゃいますの</p><p>真緒ちゃんは８時前に寝るだろその後にたっぷりしてやるから</p><p>今日は誰の日だ</p><p>あマナか</p><p>マナとみすずだったかな</p><p>うんいいよアニエスちゃんも招待するから</p><p>ああ、とにかく今は、色々立て込んでるみたいだから状況が落ち着いてからだ夜になるまでは、動きようがないから</p><p>ついでに雪乃さんもする</p><p>マナは姉に言う</p><p>ほら、この間の時は雪乃さんとだけ、お兄ちゃんできなかったでしょ</p><p>マナは白坂創介の私刑の時のことを言っている</p><p>あたしとメグお姉ちゃんとアニエスはお兄ちゃんとしたけれど雪乃さんだけ、あんまりにも態度が気持ち悪かったから、お兄ちゃんができなくなっちゃったよね</p><p>雪乃が、キッと妹を睨む</p><p>あたしは何も悪くないわよっ</p><p>うん、悪くはないよあの時の雪乃さんが、気持ち悪かったのは顔とか身体とか心とか性格とか、自分じゃどうしようもできないわけだしさ雪乃さんが気持ち悪かったのは、雪乃さんのせいじゃないこういうのは、雪乃さんのお父さんとお母さんを恨むべきだよね</p><p>ちょっと、舞夏あんたね</p><p>雪乃が文句を言おうとするがマナは</p><p>舞夏知らないよ誰それ</p><p>きっぱりと、そう言い張る</p><p>悪いけれどあたしは過去は全て捨てたからあなたの妹では無いよあたしたち、全然関係無い人なんだからねっ</p><p>っ</p><p>まあ何でもいいけどさ雪乃さん的には、あの時のリベンジをしてやろうとかっていう気持ちは無いわけ</p><p>リベンジ</p><p>お兄ちゃんとセックスだよっまさか気持ち悪すぎて、お兄ちゃんが勃起できなかったなんてままで済ましておくわけなの</p><p>あ、あたしはだって、あたしは</p><p>自分の下腹部を撫でる</p><p>もう安定期なんでしょセックスしても平気なんだって聞いたけれど</p><p>平気だからって、必ずしなくちゃいけないことではないでしょっ</p><p>まそりゃそうだね</p><p>姉妹は、真っ正面から向き合う</p><p>でも、ほらお兄ちゃんは、雪乃さんともう一回したいと思ってるだろうからさ</p><p>兄ちゃんにとって雪乃さんは、特別だから</p><p>特別</p><p>アニエスはパパにとって、アニエスは特別ではないのですの</p><p>アニエスが、心配そうな顔でオレに尋ねる</p><p>特別だよ特別に決まっているだろ</p><p>オレは、笑ってアニエスを抱き締める</p><p>ホッとするアニエス</p><p>そうだよお兄ちゃんにとって、あたしたちは特別特別な存在にしてくれている</p><p>でも、雪乃さんはあたしたちとは違う存在として、特別なんだよねお兄ちゃんにとっては</p><p>そんなの、あたしの知ったことじゃないわよ</p><p>低い声で雪乃は言う</p><p>そういうこと言ってるんじゃないってホント、判らず屋のまんまだねっ雪乃さんは、もう一度お兄ちゃんとしたくはないのかって聞いているのよっ</p><p>マナが、姉を問い詰める</p><p>パパ、おしっこ</p><p>ドアを開けてタオルケットをズルズル引きずった、真緒ちゃんが現れる</p><p>真緒漏れちゃいそうなの</p><p>こいつはマズい</p><p>アニエス、どいて</p><p>ほらっ、真緒ちゃん急いでトイレに行くよガマンできるか</p><p>あわわわわわ</p><p>そして、オレは生まれて初めて</p><p>幼女を抱きかかえてシーシーさせた</p><p>まあ放尿シーンは、みすずたちで見慣れているんだけれど</p><p>幼児のおしっこは</p><p>はふぅいっぱい出た</p><p>満足そうに、真緒ちゃんは言う</p><p>パパ、パンツ上げてっ</p><p>オレは真緒ちゃんの子供パンツを引き上げる</p><p>うっしっしパパ大好きっ</p><p>ダメだって手を洗ってから</p><p>抱きついてこようとする真緒ちゃんに、オレは言った</p><p>真緒ちゃんが起きてきたので、セックス談義は終了となる</p><p>おしっこしたばかりの真緒ちゃんは、コクコクとカルピスを飲んでいた</p><p>ぷはーっ</p><p>ちょっと、お行儀悪いよ真緒ちゃん</p><p>ママがねビールを飲んだ後に、いつもこうしているのっぷはーって</p><p>渚の真似かホント、子供は親を見ているんだな</p><p>でも、ママしばらくはお酒が飲めないって言ってた</p><p>ああ妊娠してるのよねあの人も</p><p>お前は飲んでないだろうな</p><p>当たり前でしょ馬鹿にしないでよっ</p><p>その頃真緒ちゃんのお目ざめで、セックスができなかったアニエスは</p><p>オレの背中に、ギュッとしがみついている</p><p>変な唸り声を上げて</p><p>おい、オレの背中に腰を押し付けるな擦るな</p><p>そんなアニエスを見て、真緒ちゃんはカルピスのコップを置いて</p><p>アニエスちゃん、もうちょっとそっちに行って</p><p>真緒も、パパの背中をギュッとしますのっ</p><p>ニタァと微笑む</p><p>アニエスは自分は真緒ちゃんのお姉ちゃんだと思っている</p><p>真緒ちゃんがしがみつく空間を、開けてあげた</p><p>うひひひっ、パパっ</p><p>オレの背中にしがみつく娘が２人になった</p><p>正直重い</p><p>重いが仕方無い</p><p>ミーン、ミンミンミンミンミンミンミー</p><p>真緒ちゃんはセミになっている</p><p>そんなこんなしているうちに</p><p>みすずちゃんたち、到着ね</p><p>食堂の監視モニターを起動させていた克子姉が言った</p><p>お屋敷の周囲の監視エリアに、みすずたちの車が入って来たらしい</p><p>尾行車は</p><p>３台よただ監視しているだけならいいんだけれど</p><p>でも、確かみすずたちの警護車輌は６台もいるはずだよ</p><p>さっきの電話でそう言っていた</p><p>３台で香月セキュリティ・サービスの６台に仕掛けたりはしないだろ</p><p>でもほらさっき言った通り、メンツを通すためにバカをやるのがヤクザ屋さんだからね</p><p>問題無いです</p><p>ええ、最終的には麗華さんが何とかしてくれることは判っているけれど何かしら仕掛けてくるかもしれないわ</p><p>そういう面倒くささがあるのよヤクザ屋さんには</p><p>克子姉は溜息を吐く</p><p>それも一番頭の悪い方法を選んだりするのこっちが後々、大変な</p><p>さっきもさ門が開いたら、無理矢理屋敷の敷地へ突入して来ようとしたわよね、あの人たち</p><p>あ、それはメンドくさいなあ庭の中とかに入り込まれたら</p><p>さっきは、美智の心月で、ことごとくヤクザたちを昏倒させたから侵入者は居なかった</p><p>でも、レイちゃんたちのグループにそういう技が使える人はいないし</p><p>美智ちょっと門まで行こう</p><p>オレは、美智に声を掛ける</p><p>門の中に飛び込まれても１人２人なら、美智が倒せるだろもっと多かったら、また心月だ</p><p>とにかく、みすずたちの車はササッと屋敷の中へ入れないといけない</p><p>判りました参りましょう</p><p>美智は、スッと席を立った</p><p>しかしわたくし１人だけで、構いませんでしたのに</p><p>玄関から外に出て正門までの道を歩く</p><p>車なら、あっという間だが歩くと結構ある</p><p>坂道だし</p><p>お屋敷全体が少し小高い丘になっているからとにかく下って行く</p><p>いや、こういう時はオレも行かないと美智だけ行かすのは悪いよ</p><p>わたくしはご主人様と、２人きりで並んで歩いてみたかったものですから</p><p>ポッと顔を赤く染める美智</p><p>ああ、それで食堂では、１人で行くとは主張しなかったんだ</p><p>じゃあ、手を繋いで歩こうか</p><p>美智と手を繋ぐ</p><p>意外と、華奢な小さな手だ</p><p>ちょっと体温が低いな</p><p>あの、ご主人様</p><p>ん、何だ</p><p>わたくしも、幸せです</p><p>しばらく行くといつもの正門の鉄の扉が見えてくる</p><p>しかし、こうやって見るとでかいな</p><p>いつもは車の中から見ているから</p><p>高さも５～６メーターはある</p><p>鉄格子もかなりブッ太い</p><p>これ、相当重いんだろうな機械だからいいけれど、人力じゃ動かないだろ</p><p>オレは、そう感想を述べる</p><p>これって停電とかになったら、動かないだろそしたら困るよな</p><p>大きな地震とか起きた時に、屋敷から車で脱出できなくなる</p><p>その場合には、自家発電装置に切り替わるのだと思います</p><p>美智は、そう言う</p><p>なるほどそういう仕組みになっているんだ</p><p>門の扉が鉄格子なのは少しでも扉全体を軽くするためか</p><p>守りのためなら、全面鉄の塊にして塞いでしまった方が防御力がアップするだろうし</p><p>これは車の中から、肉眼で外の様子を確認できるようにだと思います</p><p>監視カメラの映像だけだと、死角があるかもしれないもんな</p><p>扉の開閉をする前に、外の様子が自分の眼で見えるっていうのは必要なことかもしれない</p><p>美智はすごいな</p><p>美智は、オレに身体を寄せてくる</p><p>多分、カメラでマナたちが見ているぞ</p><p>はい、だからこれだけです</p><p>手を繋いで、身体を寄せ合うだけで美智は満足のようだった</p><p>あ、来たな</p><p>向こうから車のやって来る音が聞こえる</p><p>１台じゃない１０台近いエンジン音だ</p><p>つまりみすずたちの警護車輌６台とヤクザ屋さんの追尾車輌の３台だ</p><p>何も問題が無ければよろしいのですが</p><p>まあ大丈夫だろ</p><p>ブルルルルルルッ</p><p>まずは６台の香月セキュリティ・サービスの車が門の前に到着する</p><p>ああ、真ん中の車がみすずたちの車だな</p><p>助手席にレイちゃんが乗っているのも判る</p><p>お屋敷の中に入るのは、みすずたちの車だけだ</p><p>６台の車は車列の配置を変える</p><p>みすずたちの車だけが、門に正対し他の車は、ガードするように周りに</p><p>あ、レイちゃんがこっちに気付いた</p><p>ギャガガガガガガガッ</p><p>香月セキュリティ・サービスの車の後ろに居たヤクザの車の内</p><p>１台が急加速して、突っ込んでくる</p><p>ご主人様、伏せて下さい</p><p>美智が、オレを地面に押し倒す</p><p>ドゥガガガガガッシャァァァンッッ</p><p>ホンモノの馬鹿だ</p><p>飛び込んで来たヤクザの車は香月セキュリティサービスのカード車輌の間を突っ切り、お屋敷の正門の鉄扉に全速力で追突したッ</p><p>ギュゥゥゥゥゥゥゥンンッ</p><p>ボンネットとバンパーをへしゃげて、フロントガラスも大破している</p><p>それでもなお、車体を鉄扉に押し付けて後ろのタイヤを激しくホイールスピンさせている</p><p>この衝撃じゃ、門そのものが歪んで開かなくなったんじゃないのか</p><p>門に激突した車の後部座席のドアが、ガチャリと開いて</p><p>強面のヤクザが下りてくる</p><p>どこ見てんじゃい、ワレぇぇぇオメエのせいで、ワシの車がトンデモねぇことになっとる</p><p>どう見てもあなたの車が勝手に突進して、門に激突しています</p><p>みすずたちの車は関係ありません</p><p>おい、コラぁぁちょっと事務所まで顔貸さんかいっ車から下りろってーのっ誠意を見せんかーいボケぇぇぇぇ</p><p>ヤクザはそう喚きながらピストルを取り出した</p><p>オモチャじゃあらへんどぉぉぉチャカやホンモノのチャカやでぇぇ出てこんと、撃つぞぉぉぉ</p><p>ヤクザはみすずたちの車に向かって、ピストルを向ける</p><p>その手は、プルプル震えていた</p><p>美智ここから手裏剣であのピストルを落とせないか</p><p>オレが、美智に言うと</p><p>いえ、あの男の他にまだ車の中に何人かいます</p><p>美智には感じられるらしい</p><p>わたくしはご主人様のガードを努めます下手に手を出したらみすずお姉様に叱られてしまいますわ</p><p>もし、敵が美智の攻撃に気付いて門の内側のオレたちに発砲してきたら</p><p>それでオレがケガをしたらみすずに顔向けができないということか</p><p>みすずの車の中では、レイちゃんが困惑した顔をしている</p><p>とりあえずは、自分が外に出て対応しようと思ったらしい</p><p>レイちゃんはドアを開こうとするが</p><p>ダメだダメだそれが、こいつらの狙いだよ</p><p>不意に声がした</p><p>誰かが、拡声器で喋っている</p><p>その車に乗っている限りはそんなチンケなピストルなんて問題ないだろ香月家の姫君を乗せる車だ、防弾性能は完璧のはずだ</p><p>敵の目的は、あんたが外に出る時を狙ってつまり、車のドアが開くのを待っているのさ</p><p>声の主が近付いて来る</p><p>そもそもこういう輩の退治は、あんたみたいな綺麗なお姉さんがやっちゃいけねえんだよこういうドブ仕事は、オレがやることになってんだから</p><p>オレたちの位置からも男の姿が見えた</p><p>そう美智の父、工藤優作だ</p><p>何だオメェは、いきなり現れて勝手なこと言ってんじゃねぇぞっだいたい、何じゃ、その格好は</p><p>工藤父は何故か</p><p>変装だよ、変装お前らみたいに小汚いやつらがうろついているってんでわざわざ変装して来たんだよっ</p><p>世界的に有名なポケモン・トレイナーの衣装を着ていた</p><p>何でヒロシの格好をしとるんじゃい</p><p>サトシだぁぁっ</p><p>工藤父は、拡声器をポイッと投げ捨てる</p><p>そういうお前さんだってその格好は、コスプレだろ</p><p>ワシのどこがコスプレじゃい</p><p>激高するヤクザ</p><p>なぁんだ違ったのかオレはまたてっきり、ゴルゴ１３のラオスのけしの会のバーテンダーのコスプレをしているもんだと思ったぜ</p><p>瞬間工藤父の身体が奔るッ</p><p>お、おいっ</p><p>慌てて、ピストルを向けようとするヤクザ</p><p>しかし、次の瞬間ヤクザの手首に工藤父のキックが決まっていた</p><p>蹴り上げられ、宙を飛ぶピストル</p><p>マッハ・パンチッ</p><p>工藤父の拳がヤクザを打ち抜くっ</p><p>うげぇぇぇぇ</p><p>鉄の扉にブッ飛ぶヤクザ</p><p>ゲットだぜ</p><p>キメ顔で、そう言った</p><p>1度目のヤクザ（安藤）たちが、鷹倉家お嬢様を娼婦にさせたくない派のグループで</p><p>今度は、鷹倉神社を乗っ取った方です</p><p>この作品は半分、日記に近いので</p><p>この間、遠藤が街宣車に乗って来たのはたまたま渋谷に行ったら、街宣車が来ているのを見たからです某宗教団体の</p><p>コミケの日にも、国際展示場の駅前に居たな某政党の</p><p>今日、何でポケモンかというと電車の窓から、ポケモンセンターが見えたからでした</p><p>ナポレオンが出て来たのは、よく判りませんがニャポレオンになったのは、その前日にブラック羽川さんを観たからだと思います</p><p>そういうことなのです</p><p>631．アズ・ア・ドッグ</p><p>おーい、出て来いよぉ</p><p>何故かポケモントレーナーのコスプレをした工藤父がお屋敷の正門に激突した車に向かって言う</p><p>いいからよぉとっとと出て来いっての</p><p>車内からヤクザが３人、ゾロゾロと下りてくる</p><p>手にはピストルを握りしめて</p><p>もう一度確認しておくがよぉそんなピストルじゃ、香月セキュリティ・サービスのどんな車も撃ち抜けないぜ</p><p>みすずたちを乗せた車だけでなく、香月セキュリティ・サービスの車は全て防弾されている</p><p>もうちっと、強力な銃は無かったのかよまあ、その辺が田舎ヤクザの限界なんだろうがよ</p><p>工藤父の言葉に、ヤクザたちは</p><p>何やと、ワレ</p><p>もういっぺん、言うてみぃ</p><p>ギロッと、工藤父を睨み付ける</p><p>そしてオレは、ガンダム並みに強えお前たち３人ぐらい、お茶の子さいさい朝飯前だぜ</p><p>工藤父は、平然と言った</p><p>ちなみにお茶の子とは、朝飯の前に食べる軽食のことを意味する昔の農家では、早朝、朝飯の前に一仕事するようなことがある時、簡単な軽食を摘まんだんだそれがお茶の子だっ</p><p>それが、何だっちゅーねん</p><p>ヤクザが、工藤父に言う</p><p>お前らよ、その車、そこにあると邪魔だろ中に車が入れないだろ</p><p>工藤父は、彼らの車を指差す</p><p>分厚い鉄の門に激突した車体はひしゃげボンネットが開いている</p><p>だからよさっさと、どかして欲しいんだよ</p><p>ヤクザたちは</p><p>何言ってんだ、オメエはこんなんなっちまった車が、動くわけねぇだろ</p><p>そうだ、そうだここから動かしたかったら、レッカー車でもクレーンでも持ってくりゃいいじゃねぇか</p><p>前のタイヤのホイールのところで思いっきり当たってるから、転がすのも無理だからな</p><p>ああ、確かに門にぶつかったタイヤが、ベロンとありえない方向を向いている</p><p>車を押しても、うまくタイヤが回転しないだろうなこりゃ</p><p>細けぇことはいいんだよとにかくどけろよお前たち３人の力でよ</p><p>冷たい眼で言う</p><p>なぁに、お前たちの国産大衆車なら男３人の力を合わせれば、意外とひょいっと持ち上がるもんかもしれねぇぜ</p><p>まさかオレたちに、手で持ち上げて移動させろって言うのか</p><p>んなのできるわけねぇだろ</p><p>つーか、嫌だっての</p><p>慌てるヤクザ３人</p><p>ぶつけやがったのは、お前らだろいいから、やれってんだよっ</p><p>工藤父は、地面に昏倒している最初のヤクザを見る</p><p>やんなきゃ、こいつの頭をケリ潰すぞっゴラァァァ</p><p>工藤父の迫力にヤクザたちは、戦意を喪失する</p><p>わ判ったよ</p><p>ピストルをしまって、車の残骸に取り付く</p><p>でも無理だろこんな車を、男３人でなんてよ</p><p>３人は困惑している</p><p>できるだろ一般的な自動車ってのは、ほぼ１トン前後の重さがあるって言われてるぞ１トンて言ったら、１０００キログラムだ水なら１０００リットル１円玉なら、１００００００枚だ</p><p>３人で割ったら１人３３３キロじゃねぇか</p><p>ああ、いけるだろ３３３キロぐらい、いくらお前らだって持ち上がんだろ</p><p>工藤父は、笑ってそう言う</p><p>できるかっオリンピックの重量挙げ選手じゃねぇんだぞっ</p><p>な、なあ向こうの連中にも手伝ってもらっちゃダメかよ</p><p>ヤクザの１人が少し離れたところから、こちらを監視している残り２台のヤクザ車輌を見る</p><p>そうだ、ヤクザたちは３台で尾行してきて１台だけが、門に激突してみすずたちの車の進行を妨げている</p><p>ダメだなお前らだけで、門にぶつけたんだお前らが何とかしろ</p><p>いや、オレだってよぶつけた時に、エアバッグで顔を打ったりして、力が入らねぇんだよ</p><p>それにカギハラの旦那が、そこで伸びちまってるし</p><p>そうだよ４人でブツけたのに、１人だけ失神しちまってんだもんな</p><p>ヤクザたちは、ブツブツと文句を言う</p><p>しゃあねぇなじゃあ、オレも手伝ってやるよ</p><p>工藤父が腕まくりして、車に取り付く</p><p>それとお前らホントにバカだろ</p><p>工藤父は、へし曲がっていない方の前輪のタイヤを蹴って角度を調整する</p><p>ダメになっちまってるのは、前のタイヤの片方だけなんだからそこだけ持ち上げればよぉ、後は、グイッて押せば、車は何とか動くもんなんだぜ</p><p>そうか残り３輪は無事なんだ</p><p>壊れているタイヤのところだけ持ち上げて、転がしていけばいいんだ</p><p>あっ、なるほど</p><p>こいつは気付かなかったぜ</p><p>感心するヤクザたち</p><p>いいから、力を合わせろこの向きに押すからないくぞっ</p><p>車がククグッっと動き出す</p><p>そのまま門を外して、路肩までだっ</p><p>工藤父とヤクザ３人が力を合わせて車を移動させる</p><p>ほらっ、何とかなったろ</p><p>おおっ、すげぇや</p><p>どうにかなるもんだな</p><p>こいつは驚いたぜ</p><p>何かよく判らないがいつの間にか仲良くなっている４人</p><p>おっし、これはこれでまぁ、オッケイと</p><p>パンパンと、手の汚れを払う工藤父</p><p>でもよオレらの車がブツかっちまったから、この門、開かなくなっちまってんじゃないか</p><p>そうだよ電動式だろ、これ</p><p>軸が歪んじまってるとか</p><p>ヤクザ３人は、お屋敷の巨大な鉄扉を見る</p><p>そんなん大丈夫だってのここの家のことだからよ戦車がぶつかっても、壊れないような設計で作ってあるってのこの門を壊そうと思ったら、ガンダムでも持って来るしかねえだろうな</p><p>工藤父は、笑う</p><p>やっぱりガンダムスか</p><p>何ガンダムですかね</p><p>亡くなったミサワさんは、ガンダム・ヘビーアームズが好きだって言ってましたねぇ</p><p>ま、そういうことだなフンッ</p><p>工藤父の鉄拳が高速で３人のヤクザを打つ</p><p>みゃっ</p><p>みゅっ</p><p>みょっ</p><p>３人はそのまま地面に倒れた</p><p>あわよくば、門が開いた瞬間に敷地の中へ侵入するつもりだったんだろうが、そうはさせねえぜ</p><p>そして、工藤父は残り２台のヤクザ車輌を睨む</p><p>おいっ悦子いい加減に出て来やがれっ</p><p>工藤悦子不倫関係にあった山岡さんと逃げた、美智の母親</p><p>ヤクザ車輌の１台の後ろのドアが開き</p><p>美智の母と、元香月セキュリティ・サービスの警備部長だった山岡さんが降りてくる</p><p>おう、久しぶりだったなお前、ハンコ持って来ているか</p><p>平然と、工藤父は言った</p><p>そして、上着の内ポケットから封筒に入った書類を取り出す</p><p>まあ、いいや印鑑はオレのを使えばいいここに名前だけ書いてくれ</p><p>工藤父は、書類をぴらぴらさせる</p><p>離婚届だいつまでも、いい加減な状態にしておくわけにもいかねえだろ</p><p>工藤悦子は山岡さんの顔を見る</p><p>コクンと頷く山岡さん</p><p>キッと工藤父を睨んでコツコツと足音を立てて、近付く</p><p>ハンコは持っているわ</p><p>乾いた声でそう言う</p><p>印鑑を常に持っているのは、香月セキュリティ・サービスの社内規定なのです警護の交代時に、印鑑を押す決まりになっていますから</p><p>オレの隣で美智が呟く</p><p>香月セキュリティ・サービスを追われて４ヶ月</p><p>それでも工藤悦子は、自分のハンコを持ち歩いていた</p><p>じゃ、ここに署名してハンコ押してくれ</p><p>門の前からどけた車のボディを机にして工藤悦子は書類に名前を書く</p><p>こいつは、オレが役場に提出しておくからそれから真一と遙花と美智の親権は、オレが持つぞまあ、真一は男だし、もう成人しているから問題はねぇだろうが娘２人はまだ学生だしな</p><p>工藤悦子は、夫をジロっと見て</p><p>あんたみたいないい加減な男が、親をやれるの</p><p>文句があるなら裁判でもするかオレは構わないぞ</p><p>探偵だとか名乗ってプラプラしている男を、裁判官がどう思うかしらね</p><p>何なら、裁判している間だけ、普通の会社に就職していることにしてもいいんだぜそれとオレの方の弁護士は、香月のジィさんに紹介してもらう多少値が張っても仕方ねえオレの家族のことだからな</p><p>工藤父は自分とジッちゃんとの繋がりを示す</p><p>ジッちゃんに頼み込めば香月グループの企業のどこかに就職したことにしてくれるだろう</p><p>香月家の顧問弁護士が凄腕なのはオレもよく知っている</p><p>だいたい、お前だって今はヤクザに雇われている身だろ裁判官の心証が良いとは思えねえけどな</p><p>工藤悦子は、署名を終え内ポケットから取りだした印鑑を押す</p><p>オッケイあんがとさん</p><p>工藤父は、離婚届を確認し再び上着にしまう</p><p>美智の母親は自分の手の中のハンコを見つめ</p><p>このハンコもういらないのよね</p><p>もう工藤ではなくなるのだから工藤の名が掘られた印鑑は不要になる</p><p>ふん、バカみたいこんなものを、ずっと持ってたなんて</p><p>美智の母は、手の中の印鑑を路肩に投げ捨てた</p><p>これでオレとお前は敵同士だ</p><p>じゃまそういうことで</p><p>それだけなの</p><p>キッとした眼で美智の母は、工藤父を睨む</p><p>他に何か言うことはないのあたしにあの人に</p><p>ヤクザ車の脇に立ち尽くしている、山岡さんを指差す</p><p>別に言うことは無ぇな</p><p>あたしはあるわよっあんたに言いたいことが、山ほどねっ</p><p>恨み言も憎しみもいっぱいあるわあんただって本当はそうでしょ何で言わないのよっそうやって、何でも割り切ったみたいな顔をしてあんたみたいな男、大っ嫌いよっ</p><p>美智の母は、一気に溜め込んでいた感情を吐露する</p><p>悪いなオレは敵と馴れ合うわけにはいかねぇんだわ</p><p>工藤父は、さわやかに微笑む</p><p>お前らも、そういう覚悟で香月ジィさんに刃向かうことにしたんだろ</p><p>あ、あたしたちは</p><p>もし、覚悟ができていないとしてももう遅ぇよ戦端を切っちまったのは、お前たちの方だからな悦子</p><p>コンコンと、壊れた車のボディを叩く工藤父</p><p>何よあたしのこともブン殴るつもり</p><p>まさかそんなことはしねぇよ</p><p>そして工藤父は</p><p>大きな声で叫んだ</p><p>おっまわりさぁぁんっ助けてぇぇぇぇ</p><p>こここ、この人ピストル持ってますぅぅ僕チン、殺されちゃうカモカモカモかもねかもね、そうかもね蜂の巣にされちゃうかもねっくせになっちゃうかもねっミラクルかもねっ</p><p>うるさいぞ、工藤</p><p>拡声器の声がする</p><p>そうだお屋敷の前の道には</p><p>悦子、お前は５月の事件は、途中までしか知らないんだよなこの屋敷が、公安警察の監視ポイントになっているってことは</p><p>えあの車、全部香月セキュリティ・サービスじゃないの</p><p>驚く美智の母</p><p>まったくお前ってやつぁ</p><p>公安警察の車輌から誰かが話している</p><p>見てましたよね香月セキュリティ・サービスの正社員の皆さんは、一切絡んでませんこいつらと絡んだのはオレだけです</p><p>オレの工藤探偵事務所は、香月セキュリティ・サービスとは提携してはいますが別会社ですオレはオレの意志で、仕事を請けて生きている</p><p>それも判っている</p><p>でこいつらは危険な運転をして、ここの家の門にぶつけたこれだけでも器物破損ですがピストルを持ち出して、脅迫もしたオレが殴っちゃったのは、正当防衛ですよね</p><p>一々、説明せんでもいい</p><p>それにオレは空手や柔道の段も持って無いし、ボクシングもやってないただの一般市民ですからね多少、パンチが鋭くても過剰防衛にはなりませんよね</p><p>お前は何とか言う古武術だろ</p><p>あれ工藤流古武術なんてものを、公安警察さんは認めてくれるんスかこんな誰も知らない訳の判らねえ謎の流派にお墨付きをくれる</p><p>判ったよ正当防衛で良い後から倒した３人も、拳銃を携帯していることは判っている</p><p>ああ工藤父が、香月セキュリティ・サービスの入社に必要な柔道や空手の段を取らなかったのは、こういうことか</p><p>じゃとっとと捕まえたらどうなんスかこいつら</p><p>ニッと、工藤父は微笑む</p><p>ギリギリまで、こいつらを泳がせて一網打尽にする計画なんでしょうが善良な一市民であるオレが、国家警察に助けを求めているんですぜいい加減、何もしないってのはマズいんじゃないんですか</p><p>さっき、オレたちが帰宅してきてやっぱりヤクザに囲まれた時も</p><p>香月セキュリティ・サービスの車の向こうに、公安警察のいつもの監視車が２台ぐらいは居た</p><p>あの時の騒ぎは美智が心月で潰したんだっけ</p><p>まあ相手に触れずに倒す心月は、法律では捕まえようが無いから</p><p>いや、でもあの時もヤクザはピストルを持っていた</p><p>公安警察はわざと動かなかったんだ</p><p>オレたちや、香月セキュリティ・サービス、それにヤクザ屋さんたちの動向を掴むまでは泳がせておこうという考えなのか</p><p>チッお前はうるせぇからなしゃあねぇなっ</p><p>公安警察の車から私服刑事たちが降りてくる</p><p>おい何やってんだよ、悦子</p><p>お前逃げた方が良いんじゃねぇの</p><p>ハッとする美智の母</p><p>慌てて、山岡さんの方へ走り出す</p><p>だからお前らの雇い主に言っとけよ今から先は、うかつにこの屋敷に近付いたら、根こそぎ警察に持ってかれるからなっ</p><p>おい待てっ</p><p>大人しくしろっ</p><p>公安の刑事たちが、２台残ったヤクザ車輌に向かう</p><p>それとまだ鷹倉のお嬢様は、ここには到着していないこの屋敷の中にはいないぞっそれだけは教えといてやるからなっ</p><p>慌てて、車に飛び込む美智の母</p><p>山岡さんは工藤父に深々と頭を下げると、車に乗り込んだ</p><p>そのまま、大きくターンして</p><p>２台のヤクザ車輌は逃走する</p><p>おいここには１台だけ残して、追うぞ</p><p>はい、班長</p><p>お前たちは、そこに倒れているヤクザを確保しろ本部からも応援を呼べ</p><p>公安の車が美智の母たちを追っていく</p><p>残った公安警察官が、昏倒していたヤクザたちを逮捕していく</p><p>馬鹿だぜ、悦子功を焦って無茶をしたから、こういうことになる</p><p>工藤父は呟く</p><p>グワワワワワワンッ</p><p>お屋敷の正門巨大な鉄の扉が、音を立てて開いていく</p><p>やっぱり、車がぶつかったせいなのか音が少し鈍い</p><p>それでも、問題無くいつも通りの滑らかさで、開いていく</p><p>門前に危機が消えたのを見て、ミナホ姉さんか克子姉が遠隔操作で開けたのだろう</p><p>ブォォォォォン</p><p>みすずたちの乗った車だけが門をくぐる</p><p>芝生に伏せていたオレと美智も立ち上がる</p><p>あ、レイちゃんがオレたちに気付いた</p><p>後部座席のみすず、瑠璃子、美子さんの３人も</p><p>だが車は、そのままスピードを落とさず屋敷の方へと上がって行く</p><p>ブワワワワワワンッ</p><p>みすずたちの車が通り過ぎると同時に、また鉄扉が閉じる</p><p>グワワワンッ</p><p>完全に閉じた</p><p>美智が門の内側から、工藤父に声を掛ける</p><p>工藤父は、道に落ちていた何かを拾っていた</p><p>おお、美智かつーか、そこに居たのは気付いていたけどなどうだ、オレのこの格好ポケモン、獲ったどぉぉぉっ</p><p>何か違うものが混じっているぞ</p><p>お前にはみっともないところを見せちまったな</p><p>いえ父上は、ご立派でした</p><p>まあ口では上手く説明できねえんだけどよ人生、色々あらーな</p><p>工藤父は手の中の物を見る</p><p>あいつずっとこれ、持ってたんだな</p><p>それは美智の母が投げ捨てていった印鑑だった</p><p>これよオレとあいつが結婚届を出した時に買ったんだ駅前の文房具屋でよあいつよく持ってたな</p><p>工藤父は門に近付く</p><p>そして、門の格子に手を差し入れ</p><p>美智お前にやるわ</p><p>父上様</p><p>あいつの持ちものなんて気持ち悪いと思ったら、捨ててもいいぞでもオレが持っているわけにはいかねえからなお前にやるよ</p><p>美智は印鑑を受け取る</p><p>元気そうだな少し、大人っぽくなった</p><p>はい美智は、幸せに暮らしております</p><p>門の鉄扉越しに会話する父と娘</p><p>工藤さんあの、お茶ぐらい飲んでって下さいよこんなところじゃ何ですし克子姉、門を開けて</p><p>オレはそう言うが</p><p>気持ちはありがたいがオレは次の仕事に廻らないといけねぇんだまた今度にしようぜ</p><p>これでよっぽどのことが無い限り、あいつらはここには近付いて来ないヤクザは警察とは水と油だからなそれも、普段から相手をしている暴力団取り締まりの警官なら対応の仕方も判っているだろうがカタブツの公安警察が相手じゃな</p><p>そうか工藤父は</p><p>ここに公安警察の監視車が常駐していることを知らしめるために美智の母たちを逃がしたのか</p><p>オレたちの敵のヤクザは２グループいるがなあに、今は対立していてもヤクザ同士の繋がりはあるこの情報は、悦子たちの雇い主とは違うグループにもすぐに伝わるしばらくは、ここは安全地帯になるからな</p><p>ヤクザはここには寄り付かない</p><p>いよいよ鷹倉のお嬢様が、ここにやってくるその時まではな</p><p>そうだお嬢様が黒い森の娼婦になる予定だってことは、みんな判っている</p><p>最後は必ず、このお屋敷にやって来る</p><p>ヤクザたちも公安と距離を取って遠くから、ここの屋敷の監視を続けるだろうがでも、まあ今、悦子がやったみたいな強攻策は、もう無いだろうよ無理矢理に、屋敷内に侵入しようとはしない鷹倉のお嬢様たちが、まだここに到着していないことだけは確かな情報として、やつらにも教えておいたからな</p><p>ああ、そんなことも美智の母たちに叫んでいたな</p><p>他のルートでも、同じ情報を流しているしばらくはやつら、お嬢様たちの現在位置を調べることに集中するはずだま、今のうちに休んでおいてくれ</p><p>しかし親はなくとも子は育つとは言うが親元から離れて、オヤジに育てられた美智が一番大人っぽくなるとはな</p><p>わたくしはまだ子供です</p><p>いや、お前が一番自立しているよ遙花なんて、５月以来落ち込んだままだ</p><p>姉上には、明日、会うことになっています</p><p>そうか悪いが相手をしてやってくれ美智</p><p>ケガしない範囲でな遙花も武道家だ思いっきり身体を動かす相手が欲しいんだと思うよ</p><p>工藤父は美智の姉が、一度だけ売春するという約束をしていることを知らない</p><p>じゃオレは行くわ</p><p>工藤父は、オレを見る</p><p>美智のこと頼んだぞ</p><p>工藤父はオレみたいな人間に、頭を下げてくれた</p><p>そのまま立ち去って行く、工藤父</p><p>美智は門の格子越しに、父親の背中を見つめている</p><p>それでも昔は、仲の良い夫婦だったそうです</p><p>美智は呟いた</p><p>どこで何が掛け違っちゃったんだろうな</p><p>さあわたくしには、判りません</p><p>オレもオレの女たちと、こんな風に別れる日が来るのだろうか</p><p>愛していたはずの相手に恨みと憎しみの眼で見られ</p><p>もうダメなんだろうな</p><p>ええ、無理ですもはや、敵ですから</p><p>美智は寂しそうに言った</p><p>本当に馬鹿な女ですことごとく、最悪の選択をするのですから</p><p>山岡元・部長と不倫の関係に陥ったこと</p><p>２人とも谷沢チーフに職場放棄で、解雇されたこと</p><p>そのまま、家に戻らず４ヶ月</p><p>気が付けば、香月セキュリティ・サービスと敵対するヤクザに雇われている</p><p>当然、香月セキュリティ・サービスの内部情報を漏らしているんだろう</p><p>無理だ</p><p>大丈夫ですわたくしには、ご主人様がみすずお姉様や家族がおりますから</p><p>そしてご主人様も大丈夫ですご主人様には、わたくしがおりますから</p><p>ご主人様美智のことは、人ではなく犬だとご認識下さい</p><p>犬は受けたご恩を生涯忘れません美智は死ぬまで、ご主人様にお仕え致します</p><p>わたくしはその方が良いのです婚姻関係はわたくしの父母のように破綻することもありますが犬の主従関係は、永遠ですから</p><p>コスプレしたまんま、真面目な会話をしているんだよなあ</p><p>演劇の裏方の仕事をしていた頃に</p><p>公演後の楽屋で若い役者さんが、老人のメイクと衣装を着たまんま</p><p>あんた、いったい、いつまでこんなことをやっているつもりお父さんもあたしも、いつまでも生きているわけではないのよ</p><p>と、両親と真面目な会話をしているのを見たことがあります</p><p>現実のお父さんたちよりも、本人が遥かに老けたメイクをしているのが何か異様で</p><p>思わず</p><p>済みません、劇場を閉めないと行けないので、早く着替えて出て下さい</p><p>と、声を掛けてしまいました</p><p>コミケとかだと、コスプレしたまま別れ話をするカップルとかもいるんだろうなあ</p><p>632．坂を上がる</p><p>屋敷までの道を、美智と２人で上っていくと</p><p>今し方、みすずたちを乗せててた車が下りてくる</p><p>ああ乗客だけ降ろして、車はお屋敷の外で待機するんだな</p><p>そう言えば、レイちゃんは助手席に乗っていた</p><p>警護役に徹するために、運転手は部下に任せていたんだ</p><p>さっきは、工藤父が乱入してくれたから助かったけれど</p><p>本来は、レイちゃんは車を降りて、他の警護車輌の警護員たちと敵を掃討</p><p>隙を見て、みすずたちの車だけ先にお屋敷の中に逃げ込む作戦だったんだろう</p><p>父上の判断は正しかったと思います</p><p>あの様な下賤な輩をトップ・エリートである麗華お姉様が相手なさるべきではございません</p><p>いや、でもみすずたちの身を守るためにはさ</p><p>もちろん、みすずお姉様やルリルリたちを、完全にを守り切るのは当然ですしかし、香月セキュリティ・サービスは、この国の名家の皆様を対象としたプロフェッショナルな警護会社です今回の様に、相手がただのヤクザ組織の構成員程度であるのなら圧倒的な力で勝たなければ、看板に傷が付きます</p><p>圧倒的な力</p><p>たかが車３台の襲撃でしたこの程度の相手なら、わざわざ麗華お姉様が、車外に下りたって相手をなさる必要は無いのです父上の様な、香月セキュリティ・サービスの組織外の下請けがあの様なふざけた格好で撃退するそれで一流警護会社としての香月セキュリティ・サービスのメンツは保たれるのです</p><p>工藤父は、香月セキュリティ・サービスの正社員ではないしあんなふざけたコスプレ衣装で現れた</p><p>その工藤父１人に襲撃を掛けてきたヤクザは破れた</p><p>あの時香月セキュリティ・サービスの警護車輌からは、正規の警備員は誰１人下りて来なかった</p><p>つまり工藤父に対応を委ね、香月セキュリティ・サービスとしてはヤクザたちの存在そのものを無視した</p><p>これは山岡氏とわたくしの母の存在も無視するという、意思表示であります</p><p>２人とも香月セキュリティ・サービスの正社員だったし、山岡さんは警備部長という上級職に就いていた人だ</p><p>普通なら会社の内情を知っている人物の登場に、香月セキュリティ・サービスの人たちは動揺するはずだ</p><p>しかし無視した</p><p>工藤父に任せてレイちゃんたちは、山岡さんや美智の母と対話さえしようとしなかった</p><p>これでヤクザ組織内における、山岡氏とわたくしの母の発言権は消えましたこれより先は、２人が何を言っても誰も耳を貸してはくれないでしょう</p><p>２人が香月セキュリティ・サービスを揺さぶるカードにはならなかったからですあの人たちが解雇されてもう４ヶ月経っていますから今は翔お姉様が社内の実働部隊を全て掌握なさっていますし山岡氏時代のルールは全て破棄されています</p><p>体制を移行するだけの時間は充分にあった</p><p>これで、山岡氏やわたくしの母がかつての部下たちに慕われていたのなら、まだ切り札として使えるのかもしれませんが</p><p>香月セキュリティ・サービスの車輌からは誰も下りて来なかった</p><p>山岡さんたちに、声を掛ける人はいない</p><p>ヤクザ組織の人間もそう愚かではありません今回は、山岡氏らを試しただけのはずですああまで拒絶されている様子を確認したのならばあの２人のツテを使って、香月セキュリティ・サービスの内部の人間から情報を引き出すのは無理だと判ったはずです</p><p>そうか、２人の過去の同僚や部下からこちらの動きを聞き出せるかと思ったのか</p><p>しかし今の香月セキュリティ・サービスには、山岡さんに情報を漏らすような警護員はいない</p><p>わたくしの母もヤクザ組織の監視者の眼の前で、父上に離婚届の署名を求められていましたし</p><p>工藤父の、美智の母に対する態度は終始、ドライだった</p><p>何らかの取引に応じる可能性は皆無だろう</p><p>こうなればヤクザ組織が、あの２人から得られるものは、４ヶ月前の古臭い情報だけです</p><p>２人が香月セキュリティ・サービスの正社員だった頃の</p><p>でもあの方たちは、本質的な情報は知らないままでしたから</p><p>香月様が鷹倉様のお嬢様を娼婦になさるとすれば、黒い森に預けるだろうあの２人が知っている情報では、そこまでしか判らないはずです</p><p>２人ともオレたちとみすずや瑠璃子との繋がりを知らない</p><p>お台場のホテルの闘いの最中に、重役たちや私塾のやつらには、オレがみすずの相手であることは公表された</p><p>しかし、その時は山岡さんも美智の母親も、シザーリオ・ヴァイオラの襲撃に備えて忙しかったはずだ</p><p>ホテル内の監視システムは、谷沢チーフが抑えていた</p><p>つまり２人は、盗み聞きとかできる状態では無かった</p><p>そしてヴァイオラの襲撃の最中に、２人は解雇された</p><p>瑠璃子がオレの女になったのは、ホテルの闘いの後だ</p><p>それこそ知るはずがない</p><p>山岡さんと美智の母親の認識では黒い森はジッちゃんと繋がりのある、高級娼館でしかない</p><p>そのわずかな知識だけで山岡氏とわたくしの母は、この屋敷にヤマを張ったんですここで監視をして、隙を見つけて内部に突入しようと</p><p>いや、でもあの山岡さんたちの３台の車は、みすずたちの車を追っ掛けて来たんじゃないのか</p><p>みすずたちの学校から</p><p>それで尾行して来たら、たまたまここに車が到着したんじゃ</p><p>違います母たちは、この辺りで監視していたのだと思いますなぜなら、母はこのお屋敷にルリルリが暮らしていることも知りませんから</p><p>瑠璃子がここで暮らしているのを知らないのなら</p><p>瑠璃子たちの学校を監視して、送迎車を尾行したりはしない</p><p>切り札として瑠璃子を拉致するつもりなら別だけど配下が全然いないのに、そんな危険を犯すとは思えない</p><p>ていうか、瑠璃子を誘拐したら、香月家と全面戦争になる</p><p>雇われ人の道の母親たちが、一気にそこまで踏み込むことが許されるはずがない</p><p>ですから６台もの警護車輌が付いて、麗華お姉様が警護を担当している以上これこそ、鷹倉様のお嬢様を移送する車列だろうと勘違いしたのです</p><p>そう言えば、今、みすずたちが乗って来たのは完全警護用に改造された香月セキュリティ・サービスの車だった</p><p>分厚い防弾ガラスの張られた窓は、スモークスクリーンが張られていて中に乗っている人間の顔は、外からでは判別できない</p><p>だから、屋敷の門に車を激突させてまでみすずお姉様たちの車を止めようとしたのです</p><p>そうだ、さっきみすずに電話したときに言ってたよな</p><p>わたくしたちは陽動だって</p><p>わざとみすずたちの車を、鷹倉さんのお嬢様の車と誤認させたんだ</p><p>おそらく、母の判断でヤクザ組織に鷹倉様発見の報が発信されたはずです</p><p>じゃ、マズいじゃないか今、ここに向かってヤクザたちの車がどんどん集まって来ているってことだろ</p><p>そんな情報が広まったら</p><p>いえ誤報ですから</p><p>美智は、さらりとそう言う</p><p>わたくしの父上が、最後にちゃんと母に伝えていましたここにはまだ、鷹倉様はいらしていないと</p><p>でもそんなの美智のお母さんは信じないかもしれないだろ</p><p>母は信じなくとも今頃は、もう誤報であったことは伝わっています</p><p>今回のヤクザ組織が雇っているのは母たちだけのはずがありません当然、東京の裏社会の事情に詳しい人もいます</p><p>ルリルリが５月以降、このお屋敷で暮らしていることは、その方たちは当然知っています香月家に対する基本情報として</p><p>瑠璃子は瑠璃子の父の変死から</p><p>おそらく瑠璃子の父親が、ジッちゃんや香月グループに対して不義理なことをしでかし、その結果、死んだことは裏の人間たちには知られている</p><p>それで今は、ジッちゃんの信頼する黒森御名穂に預けられている、ということになっている</p><p>黒い森は、まだ営業停止のままだし</p><p>今回の高倉さんのように、瑠璃子が娼婦にされるとは誰も考えていない</p><p>まあ、天下の香月家の令嬢が金で身を売る境遇に堕とされるはずがないし</p><p>そう考えると、むしろ娼婦になる覚悟を決めたという鷹倉さんの方が特殊なんだろうけれど</p><p>そして麗華お姉様です麗華お姉様は、ここのところ恭子さんたちとの闘い以外は、みすずお姉様やルリルリの警護を専任なさっていますから</p><p>助手席にトップ・エリートのレイちゃんが居たことで山岡さんたちは、高倉さんの乗車を疑ったんだろうけれど</p><p>この４ヶ月の香月家を見ている裏社会の情報通からすればそれは、瑠璃子の帰宅の送迎だと考える</p><p>もちろん、各名家の子女の行動を確認しているマニアみたいな人たちが、裏社会には居ますからわたくしたちの学校から、香月セキュリティ・サービスの送迎車が出たことは、その人たちが証言して下さいます</p><p>名家マニアの裏社会の情報屋がみすずたちの学校に貼り付いているのか</p><p>そりゃいるだろうな</p><p>何たって、日本一の超お嬢様校だ</p><p>後部座席に誰が乗っているかは、視認できないとしても助手席の麗華お姉様は、現在は有名人ですから</p><p>テレビでアーニャとかと死闘を繰り広げているんだ知らないはずがない</p><p>従って、即座に先ほど到着した車列は、ルリルリの送迎車ということは、確認されますつまり母の流した情報は、誤報と言うことに</p><p>なるほどな</p><p>ヤクザ側に２人が付いたことを知ってわざとハメたんだな</p><p>はい、おそらく翔お姉様の作戦でございましょう</p><p>翔姉ちゃんなら山岡さんや美智の母の思考もよく判っているから</p><p>そっかじゃあ、今頃は</p><p>はい、山岡氏とわたくしの母は叱責されているはずです</p><p>この大変な時に、大誤報をやらかしたんだもんな</p><p>前振りとして翔お姉様自身が、ご主人様の学校に出没なさいましたし</p><p>ご主人様の学校からここへ来る際にわたくしたちもヤクザ組織の追跡を受けました</p><p>うん学校の前でオレたちを待ち構えていたな</p><p>あれも母の流した情報です黒森家に暮らしている子供たちが、あの学校へ通っていることは、香月セキュリティ・サービスの古い情報でも判っていたことですから</p><p>古い情報</p><p>寧お姉様と、マルゴお姉様です</p><p>ああ、そうかマルゴさんも、去年までは在校生だっけ</p><p>寧とマルゴさんのデーターは４月以前でも、香月セキュリティ・サービスの情報ファイルに載っていたはずだ</p><p>特にマルゴさんは谷沢チーフとも旧知の仲だったし</p><p>えじゃ、オレやメグは</p><p>あの２人は結局、ご主人様やメグミお姉様のことは、よく判らないままのはずですあの人たちが香月セキュリティ・サービスを離れた時には、詳細な情報は何も無いはずですから</p><p>ああ顔は覚えたけれど、どういう人間かは判っていない</p><p>というかそこまで重要人物だとは、思っていないはずです</p><p>それもそうだ</p><p>オレはただの高校１年生だし</p><p>ミナホ姉さんの親類の男の子ぐらいとしか認識していないだろうな</p><p>ご主人様ヤクザ組織は２グループあるというのを覚えていらっしゃいますか</p><p>ああ、鷹倉さんの神社を乗っ取ったやつらとそいつらに対抗してて、単純にお嬢様を娼婦にするのは嫌だってグループだろ</p><p>はいわたくしたちが戻って来た時に、待ち構えていたのは後者のグループでした</p><p>うん、あの安藤とか言うヤクザ鷹倉のお嬢とか言ってたもんな</p><p>お嬢様に対しての深い感情が見えた</p><p>このお屋敷に、鷹倉様が来るという情報を流したのはおそらく母です</p><p>でも、美智のお母さんはもう１つの乗っ取った方のグループだろ</p><p>はいですから自分たちの敵対勢力に情報を流して黒い森に揺さぶりを掛けようとしたのです</p><p>自分たちは直接手を出さないで敵対グループを利用しようとしたのか</p><p>というか、母たちにはそもそも大した兵力が無いのですヤクザ組織に雇われてもそんなに信用されていないのでしょう与えられたのは車３台分の兵力だけしかも、母たちの監視役も一緒でしょうから</p><p>確かに門に突撃してきたのは、３台のうちの１台だけだった</p><p>ああ、もう１台が美智の母と山岡さんの車</p><p>もう１台は監視役か</p><p>今考えるとおそらく、ご主人様の学校から、わたくしたちを追って来たのは母たちの配下の車なんだと思います</p><p>ああ、似たような車ばかりだから、よく判らなかったけれど</p><p>そう言えば、そうかもしれない</p><p>そしてわたくしたちが到着した際に、門前で敵対勢力のヤクザたちに騒ぎを起こさせて、黒い森の反応を確かめようとしたのでしょう</p><p>そういや、お嬢様を娼婦にしたくない派のヤクザたちは、物凄い数の車で来ていた</p><p>美智の母たちの３台と比べて、必死さが違いすぎる</p><p>本当に大恩ある鷹倉家のお嬢様を、娼婦にするのは嫌なのだろう</p><p>だが、そいつらは美智の心月を食らい</p><p>何とか耐えた安藤たちは、鷹倉家のお嬢様は香月家の本家に居るという情報を聞いて慌てて立ち去って行った</p><p>あの情報は</p><p>判りませんわたくしの母が流したものかもしれませんし翔お姉様の陽動作戦の一部なのかもしれません</p><p>いずれにせよあの場にわたくしが姿を現したことで、母が勘違いをする下地ができたのだと思います</p><p>わたくし学校の制服のままですから</p><p>わたくしがあの車に乗っていたということは、あの中にみすずお姉様やルリルリも隠れていたと想像してしまったのだと思います</p><p>オレと克子姉の、パン事業用のバンにみすずたちが</p><p>わたくしがみすずお姉様の側を離れるはずがないと、母は考えています</p><p>わたくし同様騒ぎが大きくなる前に、学校を早退してご主人様の学校に潜伏していたと</p><p>そして、パンのバンの後部に隠れてお屋敷に入った</p><p>すでにお屋敷の中に、みすずお姉様たちが到着しているとしたら</p><p>後から来た、完全警護の香月セキュリティ・サービスの車列にみすずや瑠璃子が乗っているはずがない</p><p>つまり鷹倉さんの警護だと、思い込んだのか</p><p>そういうことでございます</p><p>だから慌てて車を激突させて、門を壊してでも、敷地の中には入り込まれないようにしたのか</p><p>騒ぎを起こしてその間に、応援を呼ぼうとした</p><p>だが、その思惑はかつての夫、工藤父に挫かれた</p><p>先ほど父上がおっしゃっていた通りこれでしばらくは安全ですこちらのお屋敷も、ご主人様の学校の方も</p><p>母と山岡氏の情報は全然アテにならないということになりましたから</p><p>もし、あのまま誤報が伝えられずにヤクザ組織の車輌が大挙して、お屋敷の門前に集まってきたら全員、警察に逮捕されることになったと、そう思い込ますことにも成功しましたし</p><p>お屋敷の外で監視を続けているのは公安警察ですあの方たちは、恭子お姉様とミス・コーデリアの逮捕、あるいは国外退去だけを望んでいらっしゃいます昨夜から、こちらにニキータさんが滞在なされていたので少しピリピリなさっていただけです</p><p>アーニャはミス・コーデリアの部下だ</p><p>彼女が日本に再来日したということは当然、次のアクションの準備をしている</p><p>本当は国内のヤクザ組織のことなど、興味は無いんですただ父上があんな風に大声で喚きましたから</p><p>工藤父のおっまわりさーんの声を思い出す</p><p>警察として父の倒したヤクザを逮捕せざるを得なくなりましたしかし、わたくしの母や山岡氏それにヤクザ組織は、恭子お姉様の件でこのお屋敷に公安警察の監視が付いていたことは知りませんでした</p><p>てことは香月家が、警察と組んでお屋敷に集まって来るヤクザの一斉検挙を狙っていると</p><p>そう思うはずです</p><p>ますます迂闊には、この屋敷に近づけなくなっている</p><p>そっかじゃあ、本当に今は安全なんだな</p><p>美智は頷く</p><p>それなら美智</p><p>オレは美智にキスをした</p><p>いや、美智が色々教えてくれたから本当に美智は、頭がいいなあそれに可愛いし、オレは大好きだぞ</p><p>わわわ、わたくしもご主人様が大好きです</p><p>オレは何でこんなに美智が饒舌になっているか、判っている</p><p>美智はやっぱり、ショックなんだ</p><p>眼の前で自分の父母が、離婚届にサインをしたことが</p><p>美智のお父さんはやっぱり良い人だな</p><p>だって、美智のお母さんたちは４ヶ月も、行方不明になったまま連絡もして来なかったんだろ</p><p>母は、迷っていたんだと思います</p><p>美智は手の中の工藤の印鑑を見る</p><p>この先、どう生きるべきか決めかねていたんだと思いますそれでただズルズルと時が過ぎてしまって</p><p>山岡さんと一緒に家に帰らず、あちこちを転々としていた</p><p>だけどずっと決められないままでは、いられないもんな時は過ぎゆくから時間切れでアウトってことになる</p><p>４ヶ月はやっぱり長過ぎだよそれだけの期間、家族を放っておいたんだからそれで、美智のお父さんはポンと美智のお母さんの背中を押してあげたんだと思う</p><p>父上が</p><p>うんもう戻れない何もかも、タイムオーバーだだから、前だけを見て先に進めって離婚届にハンを押して、それでさっぱりしろってさ</p><p>男と家を出て逃げ回っていたのは母親の方なのに</p><p>工藤父の方が、終始、さばさばとした表情をしていた</p><p>本当は心の中に、色々あるんだろうけれどあの人、何も言わなかったろ</p><p>恨み言も、泣き言も何も無しだった</p><p>父は、背中で泣いていました</p><p>気が読める美智は言う</p><p>泣いていました父は</p><p>やっぱりそうなのか</p><p>オレも美智のお父さんみたいな男になりたいよ</p><p>わたくしは父上のファッションセンスだけは、真似していただきたくありません</p><p>いや、あれはオレには無理だレベルが高すぎる</p><p>オレたちは、もう一度キスして手を繋いで屋敷へと戻った</p><p>みんなは、食堂に集まっていた</p><p>みすず、瑠璃子、美子さん、レイちゃんそして、マナと克子姉</p><p>みんなで紅茶を飲んでいた</p><p>はふぅぅ</p><p>何で、みすずは溜息ばかり吐いているんだ</p><p>オレの問いに、瑠璃子が笑って</p><p>みすずちゃんは、昨日からずーっとこうなんです</p><p>昨日から</p><p>つまり、京都で鷹倉さんに会ってから</p><p>あたし本当のことを言うと、旦那様には鷹倉様と会っていただきたくないんです</p><p>鷹倉様をご覧になったら旦那様に、あたしがホンモノのお嬢様でないことがバレてしまいますから</p><p>みすずは日本を代表する香月グループの令嬢だ</p><p>みすずがホンモノのお嬢様でなかったら世の中が引っ繰り返るぞ</p><p>考えすぎですみすずちゃんはお兄様が、そんなことを思われるはずがありませんわ</p><p>不安そうなみすずを見て美子さんが口を開く</p><p>確かにとてもカリスマのあるお方でしたわ</p><p>カリスマ</p><p>あのさカリスマって何</p><p>オレの質問にみんな、引っ繰り返る</p><p>お兄ちゃん、カリスマも知らないの</p><p>人を引き付ける魅力に富んでいてとても雰囲気のある方、という意味ですよ</p><p>レイちゃんが、教えてくれた</p><p>人を引き付ける魅力って面白い人なのみんなを明るく、笑わせてくれるとか</p><p>違うよ、お兄ちゃんもっと、こう、偉そうなんだよカリスマは</p><p>偉そう</p><p>そうね、政治家とか宗教指導者とか大衆に支持されるような魅力のある人をカリスマがあるって言うのよ</p><p>克子姉は、そう言いながらオレと美智にお茶を出してくれる</p><p>元々は預言者とか、呪術師とか英雄などが持っている超自然的、超人間的な資質のことを意味しています</p><p>それじゃあ超能力者ってこと</p><p>そこまではいきませんけれど天才というものが流行った時代があるんですよ１９世紀の終わりから、２０世紀にかけて世の中というものは、天才が指導するものだってそういう天才の大衆を引き付ける魅力がカリスマなんだと思います</p><p>へえ鷹倉さんて、そういう感じの人なんだ</p><p>巫女さんですから</p><p>美子さんが、小さな声で言う</p><p>鷹倉神社の斎宮になるはずだった方ですから</p><p>斎宮</p><p>女性の神主さんです神様にお仕えする</p><p>そんな人を娼婦にするのか</p><p>巫女さんて言ったら処女じゃないとマズいんじゃ</p><p>しょうがないですよご本人がなりたいとおっしゃっているのですから</p><p>だけど、瑠璃子ちょっと普通じゃない話だろ</p><p>神社を乗っ取られた政略結婚を強制させられる</p><p>それが嫌だから</p><p>娼婦になりたいだなんて</p><p>世の中を絶望しすぎているっていうかさ</p><p>克子姉がオレを見て</p><p>そういうのは実際にその人を見てから判断なさい</p><p>ごめんそうだね、会ってもいないのに勝手なイメージだけで、話をするのはよくないよね</p><p>とにかく香月家のお嬢様であるみすずに、溜息を吐かせてしまうような大お嬢様なんだもんな</p><p>会ってみないと判るわけがない</p><p>あれそういや、他の子たちは</p><p>オレは一旦、話を変える</p><p>真緒ちゃんとアニエスちゃんは雪乃さんが遊んでくれてる</p><p>ああ、あいつ子供には、前から人気があるもんなあ</p><p>それだけでなくあの方、ずいぶん変わられましたね</p><p>前よりも人の心の機微が判る方になられました</p><p>心の機微</p><p>そりゃそうよ今は、香月セキュリティ・サービスの寮で、監視されて生活しているんだもの前みたいに、家政婦さんが何でもやってくれるわけじゃないし掃除も洗濯も、自分でやっているんでしょ</p><p>克子姉がレイちゃんに尋ねる</p><p>翔お姉様が、そういうことには厳しい方ですから</p><p>雪乃自身も言ってたな</p><p>お姉様自身ヨーロッパに留学している時は、ずっと学生寮で暮らしていらっしゃったそうですから雪乃さんの自立を促したいと、おっしゃっていました</p><p>でもホント、変わってきているわあの子やっぱり、寮生活やテレビの仕事で、人に揉まれる体験をしてきたからかしら</p><p>あいつはね覚悟ができたら、腹の据わる女なんだよ</p><p>白坂家から追放されて、父親ももういないもう自分を護ってくれる力は何も無いって判ったから腹が据わったんだと思う</p><p>まあ、昔からギリギリにならないと、何もしない人だったから</p><p>まいいんじゃないあの人にとってはさ</p><p>オレは雪乃とマナを和解させたい</p><p>できることならメグも</p><p>10年前にとある演劇雑誌の連載記事で</p><p>笑いを考えるというのが、ありまして</p><p>それは、有名な劇作家の先生が書いてらしたのですが</p><p>吉田戦車先生の不条理４コママンガの笑いを解説しようとしているんです</p><p>つまりこのマンガのどこに笑いがあるかと言いますとみたいな</p><p>真面目な人って、怖えなあと思いました</p><p>不条理マンガなんて説明しちゃったらダメでしょ</p><p>パッと見て、読んで面白く無かったら不条理ギャグにならないわけで</p><p>世の中には、凄い人がたくさんいます</p><p>そう言えば、ジョジョの途中の部だけ読んで解説本を書いた先生もいましたね</p><p>このディオという名前は、誰のことなのだろうという、第１部から読んでないことがバレバレの一文があるという</p><p>633．普通星</p><p>そういえば学校の方は大丈夫かしら</p><p>そう言えば、寧からもイーディからも連絡が無いな</p><p>ちょっと、連絡してみるよ</p><p>オレは、携帯を取り出す</p><p>とりあえずイーディだなメグも心配だし</p><p>オレは、イーディの携帯に電話を掛ける</p><p>えっと画像出すわね</p><p>克子姉が端末を操作して、学校の監視システムを呼び出している</p><p>プルルルルル、プルルルル</p><p>THIS　is　イーディなのネハフゥゥッッ</p><p>何だ声が割れているけれど</p><p>イーディ、今、何をしているんだ</p><p>アタシ走ってるネハァッ、ハッ、フッ</p><p>走ってる</p><p>あ、映像そっちのモニターに出すわよ</p><p>克子姉の声に、オレは食堂の壁の大型モニターを見る</p><p>ホッ、ホッ、ホッ、ホッ、ホーッ</p><p>イーディが走っている</p><p>女子陸上部のグラウンドを</p><p>何故か、体操服姿で</p><p>コラァ電話しながら走るなぁっ</p><p>竹芝キャプテンが大声で叫んでいる</p><p>Darlingからだから、仕方ないのネっ</p><p>イーディは、スピードを加速しながら返事している</p><p>何で走っているんだ、イーディ</p><p>隠れて、メグを護れと命じたはずなんだけれど</p><p>あーんとネタケシバ・センパイがネそんなところで見ているぐらいなら、走れって、アタシに言ったのネ</p><p>あっさり竹芝キャプテンに見つかったか</p><p>でもネこれ面白く無いネ長距離走平たいところをグルグル廻っているだけなのネ</p><p>イーディは起伏のあるところを飛び跳ねる方が好きなのか</p><p>さっきやった別のは、面白かったヨバリケードを飛び越えるノネ</p><p>ハードル走のことか</p><p>あと、アレ面白そうネやりにげ</p><p>もしかしてやり投げか</p><p>そう、そう、そうなのネ</p><p>イーディ、メグはどうしている</p><p>メグミィィDarlingから電話なのネェェ</p><p>いやそんな、大声で叫ぶなよ</p><p>克子姉が、カメラを切り替えてくれた</p><p>メグは他の1年生部員たちと、何かの片付けをしていた</p><p>プイッと不機嫌そうな顔で、イーディには返答しない</p><p>何か怒ってるみたいネ</p><p>走りながら、イーデイは言う</p><p>ああ、オレがこっそり、イーディをメグのガードに残したことを怒っているんだ</p><p>メグ自身には伝えなかったもんな</p><p>ていうか、イーディ、全然こっそりしていないし</p><p>おーい、残り一周っスパートかけなっ</p><p>竹芝キャプテンの声に、イーディは</p><p>O.K.なのネ</p><p>ビュンンッ</p><p>イーディが急加速する</p><p>ラスト一周なのに短距離走の勢いで疾走していく</p><p>は早い</p><p>GOAL</p><p>白線を駆け抜けるイーディ</p><p>キャプテン県の高校生記録を超えてます</p><p>タイムを計っていた下級生部員が、ストップウォッチを見て驚愕している</p><p>オレと電話しながら走ってたのに</p><p>さすがイーディただ者じゃ無い</p><p>だから、何でお前は、本気で真面目に走らないんだ</p><p>イーディに食って掛かる、竹芝キャプテン</p><p>だって平たいところをグルグル走る意味が判らないのネ</p><p>相変わらずイーディは汗一つかいていない</p><p>次アレ、やってみたいのネやりにげ</p><p>やり投げだっ</p><p>アレもただ遠くに飛ばすだけナノカ</p><p>他にどうするっていうんだい</p><p>あんという顔で、尋ねる竹芝キャプテン</p><p>ターゲットは、動く的の方が面白いのネハンティングなのネ</p><p>お前は原始人かっ</p><p>ゲンシジンじゃないネアメリカ人なのネ</p><p>あー原始人は、発音だけじゃ言葉の意味が判らないのか</p><p>キャプテンイーディさん、アメリカ人ですから狩猟民族なんですよ</p><p>横に居た女子部員が、そんなことを言い出す</p><p>何だい、そりゃ</p><p>ほら、よく言うじゃないですか日本人は、農耕民族西洋人は、狩猟民族って</p><p>するとイーディは</p><p>その考えは、間違っているネニホンに農耕が伝わった時期には世界の他の地域ではとっくに農耕を初めているネ稲の文化と小麦の文化という考え方はできても、日本を農耕文化、西洋を狩猟文化と比較するのは変なのネ</p><p>けろりとそんなことを言う</p><p>稲は特に現在では日本が主に栽培しているジャポニカ米は、世話をするのに手間が掛かるのネだから、日本には米作りの名人みたいな存在がいるのネ一方、小麦というものは種さえ蒔けば、そんなに手は掛からないのネだから、小麦の世界に名人はいないのネ</p><p>竹芝キャプテンも、他の女子部員も思わず、イーディの話を聴き入ってしまっている</p><p>このことが歴史に影響しているノネ細かい手間がいらないからこそ小麦の文化では、奴隷が存在したのね古代で奴隷中世で農奴奴隷の低い労働意欲でも、小麦は作れるからなのネでも手間の掛かる稲は、奴隷では生産性が上がらないのねだから、稲の文化のニホンは奴隷は根付かなかったノネ</p><p>でも古代にはいたわよ日本史で習ったわ</p><p>陸上部員の1人が言う</p><p>根付かなかったと言ったネニホンの場合、律令制度の中核である公地公民をやった段階で、各氏族の有していた奴隷は基本的に解放されているネしかも、その班田収授のシステムも早い段階で崩壊して、新田を開墾した者が土地の所有者になることが許されたネ</p><p>イーディはすらすらと言う</p><p>一言で奴隷と言っても古代地中海世界の奴隷は所有の自由もあったし、お金を貯めて自分の自由を主人から買い戻すこともできたネただ、これはとても珍しいケースねそれ以外の時代、別の土地のいわゆる奴隷というものは所有の自由と結婚の自由が、完全に奪われているものを指すのネ</p><p>所有と結婚の自由が無い</p><p>自分自身の身体や命も含めて何も自分の自由にはできない全ての権利を所有者である主人に奪われているネ結婚も自由にできない自分の家族というものを形成することができないそれが奴隷ネニホンでは、江戸時代の水呑百姓でさえ、所有の自由や結婚して家族を形成することは保障されていたヨつまり奴隷では無いのネ</p><p>あメグが、イーディの話を聞いている</p><p>おい、色黒娘お前</p><p>竹芝キャプテンが、イーディに言う</p><p>馬鹿じゃなかったんだな</p><p>あの、キャプテンイーディちゃんて、メチャクチャ頭が良いですよ</p><p>そう言ったのはうちのクラスの子だな確か</p><p>特に英語は完璧です</p><p>いや、それはアメリカ人だし</p><p>いや悪かったあたしは、てっきりあんただけは、脳筋だと思っていた</p><p>ノーキン</p><p>イーディが、聞き返す</p><p>うんと脳みそまで、筋肉かなーっといや、申し訳ない</p><p>竹芝キャプテンは、頭を下げる</p><p>頭良くないと、生きていけないネ</p><p>うん、そうだな今の時代は</p><p>というか、キャプテンイーディちゃんて、物凄い勢いで日本語だって覚えているわけですから</p><p>女子部員の言う通りだ馬鹿のはずがない</p><p>そうだな、仮にも留学して来るような人材だものなあたしの眼が曇っていた済まない</p><p>あいけない、アタシ、バカだったかもしれないっ</p><p>慌てて、手の中の携帯電話を耳に当てる</p><p>ゴメンネ、Darling電話の途中だったネ</p><p>いや、何も問題は無い</p><p>監視カメラと盗聴マイクで状況は全てまるっとお見通しだ</p><p>だいたい判ったそのまま任務を継続してくれ</p><p>アイアイサー・Darling</p><p>オレは携帯を切る</p><p>恵美ちゃんとお話しなくて良かったの</p><p>今は何を話していいのかよく判らないしこれ以上、陸上部の練習を邪魔しちゃ悪いだろ</p><p>あー、メグお姉ちゃん重傷みたいだよね</p><p>どうなさったのです</p><p>うーん、まあ色々と溜まっちゃってるんだよメグお姉ちゃんは、お兄ちゃんと普通の恋愛がしたい人だから</p><p>普通ですか</p><p>キョトンとした顔で、美子さんがマナを見る</p><p>でも、そんなの1人だけお兄ちゃんの時間を独占することになっちゃうしそもそも許されないでしょ</p><p>オレ普通じゃないからな</p><p>とっくにオレは犯罪組織黒い森の一員となっている</p><p>複数の女を有している</p><p>昨夜から、ニキータさんが、ここに泊まったのよそれで、メグミちゃんも、この人が家族以外の女性と楽しむことについては同意してくれたんだけど</p><p>瑠璃子は昨夜までの家庭は知っているが、今日の学校でのことは知らない</p><p>みすずと美子さんは昨日のことも知らない</p><p>結局雪乃さんなんですよメグミお姉ちゃんは、雪乃さんのことを認められないからそれで、あんなにドツボにハマッちゃっているんです</p><p>そういうマナは、どうなんだ</p><p>オレは問う</p><p>あたしあたしはどうでもいいよ別にもうお兄ちゃんが望むことなら、何でもするんだから</p><p>ケロリとした顔で、マナは答えた</p><p>お兄ちゃんが、あたしと雪乃さんと３人でセックスしたいのならそんなの全然ガマンできるし</p><p>ガマンできるじゃ、ダメだ</p><p>それでは和解にならない</p><p>雪乃のことは、今はいいよ</p><p>雪乃は真緒ちゃんとアニエスと楽しく遊んでいる</p><p>ホント、あいつは良い意味で安定しているよな</p><p>まあ、昔から神経が登山ロープ並みにブッ太い女だったから</p><p>何だかんだ言って、どんな状況にも適応する強さがあるんだよな</p><p>うんメグミちゃんの方が心配よね</p><p>メグミちゃんは普通の子だから</p><p>だけど普通の感覚のメグがいるから、オレたち感覚がズレちゃわなくて済んでいるわけだしさ</p><p>メグが、真面目でクラスのみんなから好かれている子だから</p><p>メグの婚約者であるオレもどうにか受け入れてもらっている</p><p>それは間違いないことだ</p><p>そうですねわたくしも、普通の感覚を持っていないことは自覚しています</p><p>みすず、瑠璃子、美子さんは香月家のお嬢様普通の女の子とは、違う感性で生きている</p><p>ミナホ姉さんや、克子姉、渚は元娼婦</p><p>寧は、帰国子女でロサンゼルスで家族を殺され、犯罪者に監禁されていた経験がある</p><p>マルゴさんとイーディは、アメリカ生まれだし武に生きている</p><p>美智も、そうだなすでに警護人という職業を持っている子だし</p><p>そのプロの警護人が翔姉ちゃんとレイちゃん</p><p>本当にみんな、普通の女の子では無い</p><p>えー、普通の感覚の女の子ってあたしがいるよっ</p><p>マナだってお嬢さんの暮らしをしてきたんだろ</p><p>白坂家は名家の一つだったしマナの父親は、大手広告代理店の部長というエリートだった</p><p>少なくても、お金には苦労していない</p><p>普通だよ、全然普通だって香月家とは違うんだから</p><p>そりゃ名家中の名門で、香月グループという大企業グループを率いている香月家とは、比較できるわけが無い</p><p>ていうか、そんな家は早々無い</p><p>それを言ったらあたしたちだって、鷹倉様の家柄には適わないわ</p><p>香月家は室町時代以来の家ですけれど鷹倉様のお家は、平安時代以前ですから</p><p>どういう比較だ</p><p>結局、何を基準にするかなんでしょうね</p><p>今までずっと話を聞いていた、レイちゃんが言う</p><p>そういうことよあなたたちは、自分の基準についてもう一度見直して見る必要があるようね</p><p>麗華さん、ちょっと付き合って下さる</p><p>ミナホ姉さんは、レイちゃんに言う</p><p>あたしを学校まで運んで欲しいの寧と交代するから</p><p>交代</p><p>学校まで行って寧をピックアップして、ここへ連れてきて欲しいのよ</p><p>それは構いませんが</p><p>レイちゃんは、ちょっと考えている</p><p>ここの守りは完璧よ警備システムは、克子が見ているし最悪の場合になっても、美智さんが居るわ</p><p>美智が、レイちゃんに言う</p><p>工藤さんが一芝居打ってくれたから今しばらくは、ここと学校の監視は緩んでいるわ動くなら、今のうちなのよ</p><p>あたしはあの学校の理事長だし、学校へ行くのはおかしくないでしょ</p><p>鷹倉さんていう人の方はどうなっているの</p><p>香月セキュリティ・サービスがフル動員で対処しているのよ谷沢さんと翔さんのツートップでそろそろ片付くわ</p><p>ここへいらっしゃるんですよね</p><p>最終的には、その予定よでもまだ、もう少し剪定に時間が掛かるんじゃないかしら</p><p>センテイ</p><p>いらない枝葉の刈り込みをやっているのよ今</p><p>つまり、二つのヤクザ・グループの下っ端たちを、一つ一つ殲滅している</p><p>香月様の目的は日本のヤクザ組織そのものだから</p><p>ジッちゃんはいつも、大きなことを考えて行動している</p><p>学校の方は任せてあそこの警備システムは、あたしが組んだんだから寧よりも専門家よ</p><p>直接ガードのイーディにミナホ姉さんが、システムの管理をしてくれれば、メグの心配はしなくて済むか</p><p>それにメグミに対する影響力も、あたしの方が寧よりも強いわ</p><p>ミナホ姉さんはメグを、彼女がこの娼館で暮らしていた頃から知っている</p><p>メグの母親とは娼婦の同僚だった</p><p>それと寧の方のプロジェクトが進行しているから</p><p>寧のプロジェクト</p><p>あなたたちの最大の勘違いわねメグミだって、そんなに普通じゃないってことよ</p><p>あなたたちは普通の子たちよりも、聡明だし最初から、色んな物を背負わされて生きてきているから、何でも真面目に考え過ぎるのよ</p><p>今から、寧がホンモノの普通の女子高生をあなたたちに見せてくれるわそのサンプル、よーく研究してご覧なさい</p><p>ニヤッと、ミナホ姉さんは笑う</p><p>みすずさん、美子さん、瑠璃子さん美智さんもよあなたたちこそ普段は、普通の女子高生に会う機会が無いですものね</p><p>いえ、あのあたしたちも、毎日、学校へは行ってますけれど</p><p>あら、生徒同士の挨拶がご機嫌ような人たちは、普通では無いわよそれこそ普通の一般市民の感覚ではね</p><p>まあみすずたちの学校は、日本一の超お嬢様校だから</p><p>ただの金持ちの子女では、入学できない</p><p>家柄も超一流でないと</p><p>マナさんだってそこそこのお嬢様校に通っていたのよね</p><p>あたしが通っていたのは芸能人の娘とか、成金の娘も入れる程度の学校ですから</p><p>それでもやっぱり普通ではないわ</p><p>普通って何なんだ</p><p>じゃあ麗華さん、行きましょう車は、あたしのベンツで</p><p>判りました美智ちゃん、後をお願いします</p><p>レイちゃんが席を立つ</p><p>克子この子たちに、現在の寧の画像を見せてあげて</p><p>そして、ミナホ姉さんとレイちゃんが、部屋を出て行く</p><p>寧お姉様の画像とおっしゃっていましたわね</p><p>瑠璃子が、克子姉に尋ねる</p><p>ちょっと待って今、寧ちゃんがどこに居るか調べるから</p><p>克子姉が素早く端末を操作する</p><p>あ茶室の前にいるわね</p><p>茶室何それ</p><p>そんなの校内にあるのか</p><p>昔は茶道部があったのよ今はなくなっちゃったから誰も使ってないんだけれど</p><p>寧ちゃん監視室から鍵を持ち出したみたいね</p><p>校長室の下の隠し部屋には、そんなものも用意されているらしい</p><p>画像出すわよ</p><p>そしてモニターに、茶室が映る</p><p>何だ茶室というから、千利休とかの狭くて暗い小さな部屋を想像したけれど</p><p>結構、明るくて広い畳敷きの部屋だった</p><p>そうだよな茶道部の部活で使うんなら、何人も入れる広さがないと</p><p>とガチャリと、ドアのロックが外される</p><p>はーい、どうぞっ</p><p>寧が誰かを部屋に招き入れる</p><p>へえこんな部屋があったんだ</p><p>入って来たのはテニスウェアを着た、星﨑さんだった</p><p>ここは畳だし、日当たりも良いし、冷暖房も完備なんだよっだから、あたし授業をサボる時に、よく使っているのっ</p><p>そうか、冬とかは屋上でサボるのは寒いもんな夏は暑いし</p><p>え、でも怒られないの勝手に入って</p><p>全然平気だっての言ったでしょあたし、ほら、理事長先生の家の貰われっ子だから生活指導の先生とかには、文句言わせないよっ</p><p>寧は、畳の上に鍵を投げ捨てエアコンを付ける</p><p>星﨑さん、何か飲むそこの冷蔵庫の中の物は、何でも飲んでいいよっ全部あたしが入れといたやつだから</p><p>部屋には小型冷蔵庫が置かれていた</p><p>星﨑さんは、平気でガチャッと開ける</p><p>じゃあ、あたし午後ティーもらう</p><p>あたしも一本取って、午後ティーっ</p><p>レモン、ミルク</p><p>じゃ、レモンでっ</p><p>星﨑さんは、寧に紅茶のペットボトルを手渡す</p><p>星﨑さんもさ、この部屋、使っていいよあ、でも他の子には教えないでよ</p><p>判ってる、判ってるってば変に噂が流れて、使用禁止になっちゃったら困るもんね</p><p>星﨑さんは、寧が投げ捨てた鍵を拾い上げ</p><p>この鍵、コピーとかしちゃダメだよね</p><p>それはダメそれだって、係の先生がチェックする時には返しているんだもん鍵をコピーしても、あたしらが使っているのがバレて、鍵そのものを交換されちゃったらアウトでしょ</p><p>ってことは奈島さん他の部屋の鍵も手に入れられるの</p><p>ここの校舎だけだよっ部室棟の男の子の部室とかの鍵は無いからねっ</p><p>やだぁそんなところの鍵は、いらないわよっ</p><p>星﨑さんは、笑う</p><p>まあまあ座って、お茶でも飲みましょう</p><p>寧は、笑ってペットボトルを開けた</p><p>畳の上に胡座をかいて座る</p><p>一方、星﨑さんは</p><p>エアコン、もっと強くならないこの部屋、ちょっと暑いわ</p><p>ぺたんと畳に座り、テニスウェアのスカートをぴらぴらさせる</p><p>ああ細い太ももが、見える</p><p>その奥の白い布地も</p><p>ずいぶんお行儀の悪い方ですわね</p><p>いや、男子の見ていないところなら普通の女子高生なんて、こんなものだろう</p><p>オーケー、強にするねーっ</p><p>寧が、エアコンを強めた</p><p>でも、確かにこの部屋、ゴロゴロするのにはいいわねっ</p><p>星﨑さんが、ゴロンと寝転がる</p><p>あパンツ丸見えだ</p><p>お尻は丸くて形が良い</p><p>でしょ、でしょあたしは結構、気に入ってるんだよここはフロアの一番奥だから、先生の見回りもまずないしね</p><p>学園祭の時とかなら泊まれちゃうわよねここなら</p><p>うちの学校の学園祭は１０月の末だ</p><p>えー、それってもしかして彼氏とかとか</p><p>寧が、星﨑さんに尋ねる</p><p>そんなそういうのは無いわよ</p><p>笑う星﨑さん</p><p>あれだって、星﨑さんて彼氏いるんでしょ</p><p>寧の突っ込みに、星﨑さんは</p><p>うーん、いるけど微妙</p><p>何よ微妙ってさ</p><p>ムックリと起き上がる星﨑さん</p><p>あたしさぁクリスマスまでには、別の人に代えようと思っているのよていうか、できるなら学園祭前に</p><p>へ何ソレ</p><p>だって向こうがどうしても付き合ってくれって言うから、付き合ったんだけど</p><p>イマイチな感じなの</p><p>ていうかイマサンかイマゴぐらい</p><p>ハッと溜息を吐く</p><p>ちょっと焦って失敗したかなぁって感じだから、早いところチェンジしたいんだよ１７歳のクリスマスを独り身で過ごすなんて、絶対嫌だしさ最悪、学園祭はガマンしてもやっぱ、先に別れとくか学園祭で、あいつに彼氏ヅラされて一緒に観て廻ろうとか言われたら、サイアクだもんなあ</p><p>そんなに嫌なの</p><p>だって一生、あたしの記憶に残るんだよそれが嫌今なら、付き合ったばかりで大事なイベントはまだ何もやってないからさ思い出が汚されてないもんっ</p><p>へぇ</p><p>ああたしの誕生日があったっけ</p><p>えそれって、結構デッカイイベントじゃないの</p><p>いやいや男からは、プレゼントだけせしめて終わりだから今夜は家族でパーティなんだっって言って、そのまま別れたから男とは、３０分も一緒に居なかったし</p><p>プレゼントって何、貰ったのさ</p><p>それはほら、事前にこれが欲しいってメールしといたんだネット通販の商品番号まで書いておいたのに、あの男、あたしが欲しいのと違う色のを買うんだもの</p><p>ちなみに品は何</p><p>ポーチマリークワントの</p><p>星﨑さんは、相変わらずパンツ丸出しでペットボトルの紅茶をグビグビ飲む</p><p>そういう奈島さんは</p><p>奈島さんは付き合っている人とかいないの</p><p>うーいないっ</p><p>あ、今、間があった何か怪しいっ</p><p>クククと星﨑さんは笑う</p><p>あたしさぁ前から、奈島さんには興味があったんだよねぇ</p><p>あたしに</p><p>うん、だって奈島さんとっても綺麗だし</p><p>星﨑さんだってすっごい綺麗じゃんかっ</p><p>だからあたしぐらいでしょ奈島さんと同じくらいなのは</p><p>うへっ認めちゃったよ</p><p>でも、ほら校内の男子生徒の一番、彼女にしたい女の子ナンバーワンは、星﨑さんでしょ</p><p>それは夏前まで、奈島さんがちょっと怖かったからだよ今は奈島さんの方がモテモテなんじゃない</p><p>確かにラブレターとかは増えたかな</p><p>奈島さんLINEとかやってないの</p><p>やってないよ</p><p>あー、やんない方が良いよどんどん来るから、好きです付き合って下さいメールが</p><p>星﨑さんは、苦笑する</p><p>でも、ホント一度、こうやって喋ってみたかったんだよねぇ奈島さんとはさ</p><p>あたしもまあね</p><p>寧はクスクスと笑っている</p><p>この人が普通なのですか</p><p>瑠璃子が驚いている</p><p>うーん、ある意味じゃ普通とはいえないけれど</p><p>でもちょっと他の子よりも綺麗な女の子としては、普通だと思うわ</p><p>やっぱり、綺麗だとみんなチヤホヤされるし、この子みたいに少し世の中を舐めた感じになるのよね</p><p>あー、思い出したあたし、高校１年生の頃、この子みたいだったかもしれない</p><p>克子姉はその高校１年の時に、拉致されて娼婦に堕とされた</p><p>うんあたしも、こんな風に少し自己中心的で、自分は神様に祝福されている女の子だって思ってたかも</p><p>そしてみすずたちを見る</p><p>綺麗な顔をしていてもあなたたちは、周りの上流階級の人たちの眼に晒されて、常にセルフコントロールし続けなければいけない育ち方をしてきているからこの子みたいな、だらしなさは理解できないわよね</p><p>昔、演劇の裏方の仕事をしていた頃に感じたことですが</p><p>美人はやっぱり、優遇されて生きているんで、甘い発想の子が多かったです</p><p>周りの空気もちゃんと読めて、賢くて、優しい美人さんはなかなかいないですねぇ</p><p>さらに親に甘やかされて育った子は、男に媚びるのも上手いですし猫撫で声で</p><p>634．スター・トラップ</p><p>つまりミナホ姉さんが学べって言っている普通ってのは</p><p>オレの問いに、克子姉が答える</p><p>ズバリ普通の綺麗な子ってことじゃない</p><p>普通で綺麗</p><p>この星﨑さんて子とか、とても面白いわよねだって、この子コンプレックスが全然無いんだもの</p><p>コンプレックスが無い</p><p>オレは、再び監視カメラの映像に眼を戻す</p><p>星﨑さんはさ進路とかもう決めたのっ</p><p>えー、進路</p><p>そろそろ、進路届けを出す時期でしょ</p><p>星﨑さんは</p><p>あたしは普通に大学進学だなあ</p><p>４大いくの</p><p>うん、短大じゃ２年しか遊べないしていうか、就活があるから実質１年だけでしょ４大なら、３年はダラダラできるからねぇ</p><p>学部は</p><p>無難に、英文科かなあ男は理系の方が有利なんだろうけれど女だからねえ就職だって、別にそこの会社に骨を埋めるつもりは無いし</p><p>星﨑さんは、そう言う</p><p>星﨑さん、綺麗なんだからさ女子アナとか、目指せばいいじゃんか</p><p>うーぇぇそういうのはいいわよ面倒だもん</p><p>面倒</p><p>うん、ゲーノーカイとかさそういうのね実は、従姉のお姉ちゃんが、マジで女子アナ目指しているのよ大学の授業の他に、アナウンサーになるためのセミナーとか受講しててさバッカみたいどうせ、あんなのは最後は顔で選ばれるのにさ</p><p>何かさ、聞いた話なんだけれどさ＊＊テレビの女子アナの面接試験とか、失礼しますって受験生が面接の部屋に入って来たときに、オーラを感じなかったらそれだけで落とすんだってさ</p><p>オーラって何</p><p>何かこうパーァッとさ、その子にクッと感じるものがあるかどうかで、感じなければ即、アウトだってさ</p><p>カリスマみたいなもの</p><p>もっといい加減なもんじゃないのパっと見で感じるかどうかだけなんだからでもさそれって、試験官の方に人を見る眼があるってのが前提になってるでしょ</p><p>パッと見で、その子にオーラを感じたんじゃなくってただ単に試験官の好みのタイプだっただけかもしれないじゃないのっ</p><p>確かにそうかも</p><p>バッカみたいよねだから、あんな、見た目だけで何も無い女子アナばっかりになるのよテレビ局は</p><p>星﨑さんは笑う</p><p>だから星﨑さんは女子アナみたいなのは、受けないんだ</p><p>女子アナっていうよりそういう、オーディションみたいなのが大っ嫌いなのよ人に印象だけで、優劣を付けられるのがさテストで学力を測られるのならガマンできるけれど見た目とか、パッと見だけで、あたしという存在を他人に判断されるなんて死んでも嫌そんなのさ</p><p>綺麗な人だからこそそう思うんだろうか</p><p>つーかさ、上から目線でお前は＊＊だとかあたしのことについて、とやかく言われるのが嫌なのよ何様のつもりだってのあたし、パパにも文句言わせないもんっあたしはあたしなんだからさっ</p><p>あたしね男と付き合う時も、最初に言うのよあたしに指図はするな、あたはのことを、お前とか呼ぶなってああ、ちゃん付けとかも禁止ね気持ち悪い当然、呼び捨ても禁止</p><p>じゃあ星﨑さんの彼氏は、星﨑さんのことを何て呼んでいるの</p><p>うーん、星﨑さんもしくはカナさんだな</p><p>さん付け</p><p>あたしさぁ小学校５年生から、高校２年の今までさ男が切れたことは無いのよね</p><p>男がキレる</p><p>違う違う彼氏かずーっといたのよどんな時でもだいたい、前の男の最期と、次の男の最初はカブッているんだけどどの男の子も、結局つまんないんだもの前の男よりも、少しはマシかなあって思って付き合うんだけど全然、あたしの理想とは合わなくてさだから、あたしどの男とも手だって握らせてあげないんだから</p><p>手も握らない</p><p>ほらほんのわずかの期間でも、あたしと付き合えただけで満足するべきでしょ側にあたしが立ってたってだけで、男は幸せなわけだからさそれ以上、高望みされても困るんだよねえ</p><p>星﨑さんは言う</p><p>あたしね最高記録は、１５分ね付き合ってから、別れるまで</p><p>１５分</p><p>それはね＊＊の付属に通ってる男で、ちょっと頭が良さそうだったんで付き合ってみようかなって思ったんだけどさその男の携帯に電話が掛かってきたのよたまたま、付き合うって話をしたばかりのところに</p><p>そしたらさ、その男どうも、部活のセンパイからの電話だったらしいんだけど、もしもし、＊＊でございますとか言うのよ電話に出てお前は銀行員かっって叫んで、速攻で別れたわよカッコ悪い男らしくない</p><p>でそいつと別れて、すぐに別のキープ君に電話してさあんた繰り上げ当選になったわよって言って、付き合ったのその子とは２週間ぐらいは続いたかなあ</p><p>星﨑さんてこういう人なんだ</p><p>だっからさ今の彼氏も、もう嫌なんだけれど本当ならチェンジしたいんだけど高２のこの時期になってくると、センパイや同学年じゃ、もうメボしい子はいないでしょことごとく、フッて来ちゃったしフッた男の友達は、あたしのこと敬遠しているしさだからって、校外の子もそろそろルートが尽きてきたのよね</p><p>溜息しか出ない</p><p>でも高校２年、１７歳の学園祭とクリスマスでしょやっぱり、それなりに思い出深いイベントになってくれないと困るじゃないだからマトモな子をどっかで、見つけないとなあって思ってるんだけどねまあ、クリスマスプレゼントだけくれるって相手は、５人ぐらいキープしているけれど</p><p>寧もすっかり、呆れている</p><p>あの星﨑さん、ずいぶん話が脱線しちゃったけれど結局、将来的にはどうなりたいわけ</p><p>あ進路の話をしていたんだよねゴメンゴメン</p><p>だからあたしは普通だよ普通に、４年制の大学へ行ってあ、でもそこそこのレベルのね一流過ぎる大学の女子大生だと嫌われるしバカ女子大じゃ、舐められるしまあそこそこのキリスト教系の方がいいなあ何か、格好いいでしょスクールリングとかある学校ね</p><p>そんで、普通に就活してそこそこの企業に入ってさやっぱり、嫌われないで、舐められないそこそこの会社よあ外資系はやだうるさそうだからまあ、その辺はそこそこの大学にさえ入れば、パパのコネで潜り込めると思うんだけど</p><p>星﨑さんのお父さんて何やっている人なの</p><p>ん商社マン食品部門で小麦とか扱ってるの</p><p>で、まあ普通に受験して、普通に就活したら最後は、普通に婚活だよねっ</p><p>コンカツ</p><p>星﨑さん的にはどんな人と結婚したいのっ</p><p>寧は尋ねた</p><p>やっぱ銀行員かなあ</p><p>あ、町の小さな信金とかじゃないわよやっぱり、大手のメガバンクの行員とか、いいでしょ安定してて</p><p>銀行員みたいな電話をする男とは１５分で別れるのに</p><p>銀行員と結婚したいのか</p><p>何なんだこの人</p><p>ずいぶん志の低い人ですわね</p><p>監視モニターを見ていた、瑠璃子が呟く</p><p>いえこれでもその辺の女の子より、よっぽど野心家よなかなか銀行員と結婚したがる女子高生なんていないから</p><p>社会学の本で読んだことがあるんだけれど１５年ぐらい前に、暴走族に入っている女の子のための雑誌があったらしいのよその雑誌の読者アンケートで、理想の彼氏の職業の１位が長距離トラックの運転手で、自分が就きたい職業の１位がウエイトレスだったんだって</p><p>どういうことですか克子お姉様</p><p>美子さんが尋ねた</p><p>ていうか何で、長距離トラックの運転手さんなの</p><p>１５年前の暴走族にいるような女の子たちにとって現実に、自分みたいな女の子と付き合ってくれて、それでいて一番お給料が良さそうな男の人の職業が長距離トラックの運転手さんだったんだと思うわ</p><p>人はね自分が手を伸ばして届くかもしれないものしか、夢見ることができないのよ現実感《リアリティ》を感じられる夢でないとね</p><p>現実感のある夢</p><p>今聞いた話だと星﨑さんは、テレビ局とか、芸能界というものに対して現実感は感じられないのよでも自分が、そこそこの大学や企業に入って、銀行員と結婚するという未来には現実性を感じているそれが、星﨑さんの普通</p><p>一方、１５年前の暴走族の女の子にとっては、高校を出たらウェイトレスになるのが普通だし、長距離トラックの運転手さんというのが、現実的な恋愛対象の中でも一番上だったのよ</p><p>夢の上限</p><p>つまり女子高校生って言っても暮らしている環境は、全然違うってこと普通の基準が違うのよ</p><p>その言葉にみすずは</p><p>あたしたちは思い違いをしていたかもしれません</p><p>そうですわね、みすずちゃんわたくしたちは、わたくしたちの環境だけが特別で一般の高校生の皆さんは、同じなんだと思っていましたわ</p><p>そっか人によって違うんだ</p><p>そうかマナもやっぱり、良家に生まれた子だもんな</p><p>ところで奈島さんは</p><p>不意に、ニッと微笑む星﨑さん</p><p>あたしが誰と結婚したいかってことっ</p><p>星﨑さんは、クスクス笑って</p><p>違うわよ将来のこと進路よ</p><p>あー、あたしはさ卒業どころか、今年の冬ぐらいから日本とアメリカを往復する暮らしになると思うんだよねぇ</p><p>えー、何々、それどういうことなの</p><p>食い付いてくる星﨑さん</p><p>また、テニスウェアのスカートが捲れる白パン丸見え</p><p>ほら、あたしは帰国子女でしょそんで今年の春に卒業しちゃったセンパイに、マルゴ・スタークウェザーさんて留学生がいたでしょ</p><p>ああ、奈島さんと仲の良かった人ね</p><p>そうそう、あたしはマルゴお姉ちゃんて呼んでいるけどあの人のアメリカでのビジネスのお手伝をすることになっているのっ</p><p>ビジネスって</p><p>同学年の（実際には、寧の方が一つ年上だが）口から出たビジネスという言葉に、星﨑さんはびっくりしている</p><p>マルゴお姉ちゃんね総合格闘家になるから女子格闘技とか、日本ではビジネスにならないけれど</p><p>アメリカだと盛んなの</p><p>そうでもないんだけれどそこら辺も含めて、ビッグ・ビジネスに成長させるつもりまあ、アメリカには、ちょっとしたツテもあるからラスベガスとかのプロモーターにも動いてもらえれば、結構大きなビジネスになるのは確実だし</p><p>へえ何かよく判らないけれど、凄そうね</p><p>星﨑さんはちょっと、困惑している</p><p>寧の話を信じられないのだろう</p><p>まずは、アメリカで大きな試合を成功させてさその実績を引っ提げて、日本へ戻って来るよそれは、来年の春ぐらいをメドにねほら、日本人てそういうの好きでしょアメリカで認められたってのがあると、マスコミとかも食い付いてくるし</p><p>そんな計画をマルゴさんと練っているのか</p><p>でも日本は、そういうのコネが無いとダメなんでしょマスコミとか厳しくないの</p><p>星﨑さんは、苦笑してそう言う</p><p>寧の計画を丸っきりの夢物語だと思っているようだ</p><p>え、あるよコネ</p><p>寧はケロッとした顔で、そう言った</p><p>えー、まさか星﨑さんまで、さっきニキータさんがあたしと一緒に居たのは偶然だとか思ってるわけ</p><p>寧が、ニヒヒっと笑う</p><p>えあの人は体験入学で面倒を見るように、理事長先生に命じられたんだって、奈島さん言ってたじゃない</p><p>ふーんそれ信じちゃうんだ星﨑さんて、以外と素直な子なんだね</p><p>寧は仕掛けていく</p><p>星﨑さんの心に</p><p>ほら、今、テレビでニキータさんと闘っている相手側の組織放送では、民間防衛隊イーグルとか訳の判んない名前を名乗っているけれど元は何だか知ってる</p><p>ああ、藤宮麗華の所属している会社でしょ確か香月セキュリティ・サービス警備会社よねああいうのは、警備会社のコマーシャルでやってるってことぐらいは知っているわ</p><p>雪乃の報道特別番組での闘いから始まってサッカーのハーフタイムとか、何かのイベントの合間にサプライズ・ショーとして、レイちゃん対恭子さん（もしくはアーニャ）の闘いはテレビ放送されている</p><p>正式な説明は、いまだに全くされていないがネット上では、あれは新手の企業プロモーションということになっている</p><p>だから、みんなそう信じている</p><p>日本政府も各マスコミもレイちゃんたちの闘いを、完全無視しているからだ</p><p>だからこそ、私企業のプロモーションなんだと理解されている</p><p>じゃあ、その香月セキュリティ・サービスの香月っていうお家が何なのかは知ってる</p><p>寧はカードを切る</p><p>えっとあれでしょ香月銀行とか</p><p>うん香月家の名前を冠しているのは、銀行とかだけど日本を代表するような大企業グループの一つだよその香月家があたしたちのバックに付いているから</p><p>あー、信じないんだ</p><p>だって冗談なんでしょ</p><p>冗談じゃないよー</p><p>寧はおどける</p><p>じゃあしょうがない、星﨑さんちょっと、あたしの家に遊びにおいでよっ証拠を見せるからさっこれから、すぐに行こうっ</p><p>寧が、星﨑さんの手を引っ張る</p><p>えー、ちょっと待って今すぐとか無理よ</p><p>何でさ</p><p>だって、あたしテニス部の練習、サボってる最中なんだし</p><p>星﨑さんは、自分の白いテニスウェアを見る</p><p>あ、平気平気あたしの家、この学校からすぐだから</p><p>すぐなの</p><p>ほら、言ったでしょあたしは、理事長先生の家で暮らしているから理事長先生のお屋敷って、学校のすぐそこなんだよっ</p><p>寧は詰め寄る</p><p>５分も掛からないよ行って戻っても、往復１０分全然、問題無し</p><p>悩んでいる星﨑さん</p><p>だって、しょうがないじゃんか家まで来てもらわないとあたしと香月さん家が繋がっているっていう証拠が見せられないんだからっ</p><p>そんな悩まない、悩まないほらほら、おいでっ</p><p>強引に星﨑さんを立たせる、寧</p><p>じ、じゃあホントに、ちょっとだけよ</p><p>星﨑さんはそう言う</p><p>この様子をミナホ姉さんも監視しているはずだ</p><p>寧と連携して、作戦を指示している</p><p>５分後</p><p>寧と星﨑さんの姿は、高校の裏門にあった</p><p>監視カメラが２人の様子を移している</p><p>えー、奈島さんのお家って、こっちなの</p><p>星﨑さんは白いテニスウェアのまま</p><p>そうそうこっちこっち</p><p>寧は制服姿</p><p>２人とも、手ぶらだ</p><p>つーか、部室に着替えやカバンを置きっ放しの星﨑さんは判るけれど</p><p>寧はいいのか、帰宅するのに手ぶらなんて</p><p>ところでさ星﨑さんは</p><p>処女</p><p>鋭く寧は尋ねる</p><p>いいじゃんか、教えてよっ</p><p>奈島さんはどうなのよ</p><p>あたしあたしは、処女じゃないよっ経験者っ</p><p>寧は、Vサインを出す</p><p>うん今でも週に１回は必ずエッチしてるよあ、処女喪失からずーっと同じ人が相手だからねっつーか、あたし、その人としか一生エッチしないから</p><p>うーっ、奈島さん彼氏いるの</p><p>驚く星﨑さん</p><p>ん彼氏じゃないよその人、あたし以外に彼女いるし</p><p>何でってそうなんだから、しょうがないじゃんかっ</p><p>他に彼女がいるのに毎週、エッチしているの</p><p>そりゃするよメチャクチャ、可愛いし大好きなんだもんっ</p><p>寧は幸せそうに微笑む</p><p>いいの奈島さんは、それで</p><p>えー、何が変なのあたしは、その人の赤ちゃん産むつもりだし今すぐは無理だけどもう、ちょっとしたら</p><p>まあ奈島さんの人生だから、あたしはとやかく言わないけどさ</p><p>星﨑さんは、心配そうに寧を見る</p><p>奈島さん、その男に騙されているんじゃないの</p><p>そんなことないってあたしはあの人に、よくイタズラするし、びっくりさせようと思って騙したりもするけれどあの人は、あたしには絶対に嘘吐かないもんっあたしには絶対に嫌われたくないって、そう思ってくれているからだから、すっごく可愛いのもう、大好き超、大好きっ</p><p>星﨑さんは理解できないようだった</p><p>クラクションを鳴らして見慣れたベンツが、２人の前に走って来る</p><p>あ居た居た、お迎えがっ</p><p>寧は、星﨑さんの手を引っ張ってベンツへ向かう</p><p>ちょっと何なの奈島さん</p><p>えっ、ほら言ったでしょあたしの家まで、これで行くから</p><p>そんなの聞いて無いわよ</p><p>えー、言ったよ車で５分だって</p><p>車でなんて、聞いていないわ</p><p>星﨑さんが、そう言った瞬間</p><p>ベンツの運転席のドアが開いて</p><p>どうしたの何か揉めてるの</p><p>レイちゃんが現れる</p><p>え藤宮麗華さん</p><p>今日のレイちゃんは上着無しの男装姿</p><p>黒いスラックスに、白いデザインシャツに、黒ベスト</p><p>かっちりした英国紳士の服と違ってスポーティで爽やかだ</p><p>その上、わざわざ車から降りたレイちゃんのスラッとした長身が黒い服に映えている</p><p>一言で言えばメチャクチャ、格好いい</p><p>こんにちわ寧ちゃんのお友達</p><p>ニコッと、レイちゃんは微笑む</p><p>そうそう星﨑さんて言うんだよっ</p><p>寧が、紹介する</p><p>は、初めまして</p><p>星﨑さんは、緊張している</p><p>面白いわね</p><p>彼女ニキータさんに会った時には、こんな反応はしなかったのに</p><p>そうだ朝や昼にアーニャを見た時は、もっと引いて見ていた</p><p>外国人タレントだと思っているニキータさんには、そんなに興味を惹かれなかったけれど麗華さんには、こんなに反応するのね</p><p>これも現実感の違いですか</p><p>そういうことなんでしょうねニキータさんは、テレビの世界の自分とは全然無縁の人だと思っていたから、あんな冷ややかな反応だったんでしょうけれど</p><p>麗華お姉様に対しては、タカラヅカの女優さんに出会ったみたいなご様子ですものね</p><p>同じ様にテレビに出ていて、闘っているのに</p><p>アーニャとレイちゃんで違う</p><p>こういうものなのか</p><p>ね、言ったでしょあたしのバックには香月家が付いているって</p><p>胸を張って寧は言う</p><p>ううん本当に、お知り合いなんですか奈島さんと</p><p>星﨑さんは、レイちゃんに尋ねる</p><p>お知り合いいいえ、寧ちゃんはわたくしの大切な家族です</p><p>レイちゃんは、ニコッと微笑む</p><p>ほらほら、早く乗ってレイちゃんの運転なら、信用できるでしょ</p><p>寧は、星﨑さんをベンツに押し込もうとする</p><p>安心してわたくしは、車両運転の警護プログラムもちゃんと受けているから安全運転でいきます</p><p>はあ、はい</p><p>ついに星﨑さんが、ベンツの後部座席に乗り込む</p><p>寧も乗り</p><p>んじゃお屋敷に向かって、出っ発ッッ</p><p>発進します</p><p>レイちゃんがアクセルを踏む</p><p>ベンツが学校から、ここへと向かう</p><p>さてお出迎えの準備をしましょうか</p><p>みすずさんたちは、このままこの部屋に居てねあなたたちは寧ちゃんが言うところの証拠なんだから</p><p>香月家の令嬢たちがここに揃っていることこそ寧の背後に香月家が付いている証拠となる</p><p>あなたは学生服からスーツに着替えて来て</p><p>上着はいいわ暑苦しいからスラックスとシャツネクタイはいらないただ、パッと見で高価そうな服装の方がいいわマナちゃんと瑠璃子ちゃんで、この人のワードローブの中から見繕ってくれないかしら</p><p>オレのスーツはミナホ姉さんのお祖父さんのものだったのを、克子姉がどんどんオレ用に直してくれている</p><p>はい克子お姉ちゃん</p><p>マナと瑠璃子だけでなく、みすずも席を立つ</p><p>つまり旦那様が、あの方の想像を超える上流階級《ハイ・ソサエティ》に属しておられることを暗示すればよろしいのですね</p><p>理解が早くて助かるわみすずちゃん</p><p>オレはまた金持ちチックにされるのか</p><p>急ごう、５分しか無いんだから</p><p>慌てなくて平気よあなたは、少し遅れてきて欲しいの</p><p>星﨑さんはまず、うちの屋敷の大きな鉄の門を見て驚くわそれから、門の中に拡がる庭にもねお屋敷の玄関に着いてまた驚くメイド姿のあたしを見て、また学校の中で見知った顔であるあなたを見るのは、さんざん驚いた後にしたいのよ</p><p>見知らぬ場所で、驚くことが連続するそんな時に、知っている人に会うと親近感が増すものでしょ</p><p>あたし、小５から男が切れたことがないんですよ</p><p>は、本当に言われたことがあります</p><p>ただ何でそんなことを宣言されたのか、いまだによく判らないのですが</p><p>暴走族の女の子のための雑誌は本当にありました</p><p>15年以上前かな当時は話題になりました</p><p>東京だと、池袋ではコンビニで売ってるのを見たことがあります</p><p>特集・センパイ、シンナーをやめてとか、読者投稿のポエムのコーナーが赤ちゃん、産んであげれなくてゴメンねとか</p><p>濃い雑誌でした</p><p>２週間ぐらい前から、体調が悪いままだったのでついに病院へ行きました</p><p>どうも、筋肉が炎症を起こしているらしいです</p><p>同じ病院で、来週また父が入院、手術を受けます</p><p>今度は白内障の手術</p><p>呆けが進んでるのかと思ったら、急激に眼が悪くなっていたという</p><p>ようやく、去年の大手術の担当医から手術を受ける許可が下りたので</p><p>病院通いが続きます</p><p>635．チェック・ポイント</p><p>このズボンに、このシャツというのはいかがですか</p><p>オレの私室というか、オレは毎晩、ほとんど寝る場所が違うから</p><p>今となっては、オレの私物を置いてあるだけの部屋と化している</p><p>もっとも、本当のオレの物は段ボール箱にまとめて入っていて</p><p>後の物は、ミナホ姉さんや克子姉が用意してくれた物だ</p><p>オレにくれた物だけど今一つ、オレの所有物という感覚は薄い</p><p>そんな部屋で瑠璃子が、クローゼットを開けて、パパッとオレの服を選ぶ</p><p>さすが、ルリお姉ちゃんセンスが良いね</p><p>ベルトはこれで靴は、これが良いいんじゃない</p><p>服に合わせて、みすずが素早く選んでくれる</p><p>こっちも完璧さっすが決まりだね</p><p>オレが納得する前に、マナがそう言う</p><p>まあいいんだけれど</p><p>それで旦那様髪型ですが</p><p>みすずが、オレの髪に触ろうとするとマナが</p><p>あ、ダメだよっみすずお姉ちゃんは、お兄ちゃんの髪の毛には触らないで</p><p>マナの初めての時、お兄ちゃんの頭を変にしちゃったのみすずお姉ちゃん、だったんでしょ</p><p>マナの初体験というか初レイプの時に</p><p>みすずは、オレの頭をリーゼントにした</p><p>あたし、かなり引いてたんだからあの髪型で</p><p>そんなに変でしたあたしは、格好いいと思ってたけれど</p><p>変だったって物凄く</p><p>キッパリと、マナは言う</p><p>まあ、寧お姉様がお連れになる方のご趣味は判りませんしここは、オーソドックスな髪型の方が、よろしいのではございませんか</p><p>瑠璃子が優しい笑顔で、そう提案する</p><p>趣味は判るよお金持ちで、特権階級っぽい方が良いよそれでいて、野暮ったくない方向でスポーティで、軽やかな感じ</p><p>あの人多分、見た目に弱いから</p><p>瑠璃子はちょっと、考えて</p><p>おでこを出して、軽くこうフワッと前髪をなびかせる感じでどうでしょう</p><p>ススッと、オレの髪を手で梳る</p><p>うんいいと思うわ知的な感じも出るしでも、カチッとし過ぎないわ</p><p>みすずが大きく頷く</p><p>ピン、ポン</p><p>玄関の呼び鈴が鳴る</p><p>寧と星崎さんが到着したらしい</p><p>旦那様あちらは、克子お姉様にお任せして</p><p>はい、お着替え致しましょうどうぞ</p><p>あたし、ズボン脱がす</p><p>みすず、瑠璃子、マナの３人がかりで学生服を脱がされる、オレ</p><p>お兄ちゃん、どうせなら１回射精しとくマナ、おしゃぶりしようかお腹の中でもいいよ</p><p>マナはそう言ってオレの股間を弄る</p><p>おいおいマナ</p><p>ていうか３人とも、これから何が起きるのか判っているのか</p><p>寧はどういうつもりで、星崎さんをこの屋敷に連れて来たのか</p><p>判っていますわ寧ちゃんはあの方を旦那様に捧げられるおつもりなんですよね</p><p>笑ってみすずは言う</p><p>性格的には今一つだけどあれだけ綺麗な人なら、お兄ちゃんが相手してあげてもいいと思うよどうやら、処女みたいだし</p><p>マナは、ニヤッと微笑む</p><p>もしかしてお兄様は、あの方とはセックスなさりたくないのですか</p><p>心配そうに瑠璃子が、オレに尋ねる</p><p>いや、あのそういうことじゃなくてお前たちは、オレが家族以外の女とセックスするってことに抵抗は無いのか</p><p>ありませんわ</p><p>え、いいんじゃないの</p><p>お兄様がなさりたいのなら、どうぞ</p><p>安らかな笑顔で、オレにそう言う</p><p>というよりやっと決心して下さったことを嬉しく思っておりますわ</p><p>みすずちゃんお兄様に召し上がっていただきたい女の子のリストアップ、急がないといけませんわね</p><p>そうね、ルリたん寧ちゃんの推薦なさった方とセックスなさるんですから、あたしと瑠璃子の推薦した女の子とも、セックスしていただけますよね</p><p>大丈夫ですわ寧ちゃんがお連れになられた方と同じくらい可愛い子しか選びませんしちゃんと事前にお兄様にもチェックしていただきますから</p><p>うふふ楽しくなりそうね</p><p>おいおいみすず、瑠璃子</p><p>でも、さすが寧ちゃんですわねお兄様が、最初のお相手としては、あの方の様に少しお下品な方が、お兄様が気楽になされますものね</p><p>ええあたしは昔の瑠璃子のように、セックスについての知識が皆無な名家のお嬢様を最初に捧げようと思っていたんだけれどそういう方では、お兄様が可哀想に思われて二の足を踏まれることになったかもしれないわ</p><p>そうだよねぇあのお姉さんなら、お兄ちゃんも全然気楽にレイプできちゃうだろうし</p><p>気楽にレイプとか無理だよだって、あの星崎さん処女だし何か、１７歳のクリスマスがどうとか、すっごく気にしてたじゃんか小５から今までは、ずっと男が切れたことが無いのに誰にも身体を許してないとか</p><p>ヴァージンを大事に守ってきたってことだろ</p><p>それは、ほらあのお姉ちゃん、ずっと恋人はいても、一度も本当の恋愛をしてこなかった人だからさ</p><p>あのお姉ちゃん自分のことが大切なだけなんだよ生まれてからずっと、綺麗で可愛くて家庭にも恵まれていたから、ずっとチヤホヤされてきたわけでしょ自分はううん、自分だけは特別な存在だから、他の人よりも優遇されて良いって思っているんだよね</p><p>つまり舞夏さんだった頃のあたしと同じだ</p><p>昔のマナ</p><p>やだなあ鏡を見せられているみたいで</p><p>でも、マナちゃんは１４歳の中学生であの方は</p><p>１７歳だろ高校２年生なんだから</p><p>寧と今、同学年ならそういうことになる</p><p>３年ほど年上っていうのが、ちょっと痛いですねそれとマナちゃんは、白坂家を通じて本物の一流の人たちとの交わりもありましたけれど</p><p>あの人は自分の周りの狭い世界しか見て来ていないでその小さな世界の中での女王様になってしまっていますわ</p><p>中流であるうちの学校の中での一番の美少女</p><p>ずっとモテモテラブレターや、告白メールが殺到してくる</p><p>うちの学校内だけ限定の女王様</p><p>うんあたしには、よく判るよさっきの学校のお茶室の中での会話あのお姉さん、寧お姉ちゃんのこと、ちょっだけ小馬鹿にしてたもんねそりゃ、寧お姉ちゃんは、自分と同じくらい綺麗だとしても現実には、寧お姉ちゃんの方が美人さんだけどねあの人の中では互角なんだよ校内での人気は、自分の方があると思っているからだから、かなり上から目線で話してたでしょ</p><p>それが寧お姉ちゃんのアメリカへ行くとか、ビジネスするとかの話から、段々あれれこの子、何か違うかもってなって来てレイちゃんが登場したところで、引っ繰り返ったんだよ</p><p>星崎さんは最初、寧のアメリカ行きの話を信じていなかった</p><p>マルゴさんと格闘技ビジネスをするなんて現実的でない嘘話だと思ったんだろう</p><p>それが、レイちゃんというテレビの世界の人と対面したことで、認識が引っ繰り返った</p><p>で今は、このお屋敷に到着した後は、どれくらいあの人を夢見心地にするかだよびっくりするぐらい簡単に、あの人とはセックスできると思うよお兄ちゃん</p><p>あたしも最初にこのお屋敷に来た時に、お兄ちゃんの髪型が変じゃなかったら、あっさりセックスしちゃってたって思うし</p><p>マナの初体験は</p><p>克子姉と寧でマナが、オレとセックスしたくなるような誘導を試みた</p><p>だけど、その誘導が失敗したので無理矢理のレイプになってしまった</p><p>あたしは１４歳でエッチは怖かったっていうのもあるしでも、あのお姉ちゃんは１７歳でしょその場のノリに弱そうだし</p><p>あたしたち全員で掛かれば簡単にセックスに応じますわ</p><p>いいのかなそんなことをして</p><p>それは、お兄様がお決めになられることですわ</p><p>わたくしたちはお兄様のご指示に従うだけですわ</p><p>オレは星崎さんとセックスしたいのだろうか</p><p>オレはみんなが勧めるのだから、浮気をしてみるという覚悟はした</p><p>だからそんな重く考えることないんだよ、お兄ちゃん</p><p>あのお姉ちゃんはさたまたま、今までおかしな男の子と付き合ってこなかっただけでていうか、多分、自分の言う通りになる気の弱い男の人ばかり、選んできたんだろうけれどさいずれは、どっかでコロッとセックスしちゃうんだよ例えば、本当に１７歳のクリスマスだからってそんなに好きでない男の子とそれで、すぐに別れて次の男の子と付き合って、セックスしてとにかく、季節のイベントだけは華やかにしたいだけで、相手の男の子はコロコロ替わっていくんだよどうせ</p><p>どういうことだよ、それ</p><p>えー、そういう子、いっぱいるじゃんかていうか、そういう子の方が多いよ今の日本の若い女の子なんてさ</p><p>あたしが通ってた学校は、一応はお嬢様校だったけれど成金や芸能人の娘もオッケイな２流の学校だったでしょいたよ中学生なのに、彼氏は大学生とか実際は、そういうお兄さんたちに良いようにセックスされちゃってるだけなんだけれど、本人たちはマジな恋愛だって思っているのそれでいて、相手はコロコロ替わるの中学生なのに、体験人数が５人とか１０人とかなっちゃってんの</p><p>何でそんなことになっちゃってるんだ</p><p>何が恋愛なのか判らないままで、でもとにかく恋人とか彼氏とか欲しいから、声を掛けられてそこそこカッコ良ければ付き合っちゃうんだよで男の子は、彼女ができればセックスしたがるでしょ女の子も、全然興味が無いわけでもないししないといけないのかなとか思って、イベントのついでに初体験しちゃうわけ</p><p>イベントのついでって</p><p>ああのお姉ちゃんが言ってた、誕生日とかクリスマスみたいなハッキリとしたものでなくてもいいんだよ２人が付き合って、今日で３ヶ月記念とか理由は何でもいいんだよそれで、男の子の押しが強くて、女の子が仕方ないって思えば処女喪失なんてあっさりヤッちゃうし、その後はキッカケがあればいつでもセックスだよ</p><p>そういうものなのですか、普通の皆様は</p><p>セックスをすることで家と家の関係とか、一族にとってより良い後継者を産むためにはどなたと交わるべきかとか考えないのですか</p><p>普通の女の子は、家の問題なんて考えないよあたしが通ってた学校でも</p><p>マナの通ってたお嬢様校レベルでも家の問題が、女の子の人生に重くのし掛かるようなことは無い</p><p>やっぱりみすずお姉ちゃんや瑠璃子お姉ちゃんの通っている学校は、特別なんだよ特別な立場の人ばかりなんだってば</p><p>かなりの名家でなければ娘の恋愛問題にまで、家が干渉するなんてことは無い</p><p>とにかく、今時の普通の女の子なんて大半がそんな感じだと思うよものすごーく、好きで好きでたまらない人と猛烈な恋愛をして、そのまんまその人とゴールインなんて、なかなか無いことだしほとんどが本当に好きかどうか今イチ自信の無い人と、何となーく付き合って、セックスして違うと思ったら、別れてまた付き合って、セックスしてそういうのを何度も繰り返していくんだと思う</p><p>でもわたくし、良く判らないのですがそうやって、好きかどうかよく判らない男性とお付き合いして何と無しにセックスを重ねてお別れしてそれで最終的に、一生添い遂げるべき運命の男性と巡り会うものなんでしょうか</p><p>うーん会わない人も多いんじゃないかな今は離婚しちゃう人も多いし結婚したままでも、だんだん旦那さんが嫌になって、夫婦間のセックスが無くなっちゃうっていう家も多いみたいだしこの間、そういう統計が新聞に載ってたよ</p><p>しかしそれでは愛がありませんわ愛の無い人生なんて意味が無いではありませんか</p><p>するとみすずが</p><p>恋に溺れてはいけない恋は必ず終わるからどんな素晴らしい恋も、終わりは来る家族を愛しなさい家族に終わりはないからどんな愛憎が絡んでも、家族は永遠に家族のままだから</p><p>オレたちはみすずに注目する</p><p>この間、お祖父様に言われたんですそう</p><p>あたしたちが上手に関係を構築しているのはあたしたち１人１人が家族というものに飢えていて何よりもまず家族として寄り添うことを第一にしているからだってだから、あたしたちは個人的な情愛や嫉妬を抑えて、仲良くしていられる</p><p>うんそれは判る</p><p>これがみんな普通の女の子たちならオレを取り合って、嫉妬して、憎しみ合ったりするだろう</p><p>そうならないのはみんながオレの女であるのと同じくらい、この家族の一員であることを愛してくれているからだ</p><p>なあみんな</p><p>オレは敢えて聞いてみることにした</p><p>みんなは本当に、オレのことが好きか</p><p>驚く３人</p><p>オレ、時々心配になるんだみんなが大切にしているのは、この家族であってオレとのことは、家族を構成するための理由付けでしか無いんじゃないかって本当はオレのことは、こんなそんなに好きじゃないのにみんな仕方なくオレと付き合ってくれているだけなんじゃないかって</p><p>だったらこの家族は、もしかしたらオレ抜きの方が上手くいくんじゃないかなってむしろ、オレの存在がこの家族を歪にしているんじゃないかって</p><p>この家族の中でオレだけが男だ</p><p>もしかして、オレが居ない方がセックスという、変なファクターが介さない分だけ、家族の関係をシンプルにしてより強固なものにするんじゃないだろうか</p><p>するとみすずは</p><p>このお馬鹿さん</p><p>オレの頭を、コツンと叩く</p><p>旦那様のスットコドッコイ</p><p>そして大きく溜息を吐く</p><p>というか旦那様は、相変わらずなんですね</p><p>ええ旦那様は、最初にお会いした時からずっと段ボール箱に入れられて、橋のたもとに置かれた、産まれたばかりの捨て犬みたいなんですそういう寂しそうな眼で、いつもあたしたちを見ているだから、あたしたちはそんな旦那様を抱き締めて、幸せにしてあげたいって思うんです</p><p>オレは捨て犬のまま</p><p>でもそのうちに気付くんですあたしもきっと、捨てられた子犬みたいな眼をしていてだから、旦那様の方もあたしを抱き締めて、幸せにして下さろうとしているんだなってあたしたちは、みんな捨て犬なんです捨て犬同士が、抱き締め合っているんです</p><p>しかも女同士は抱き締め合っていないんですあたしと旦那様ルリたんと旦那様マナちゃんと旦那様男と女の関係です旦那様だけなんです</p><p>いやみんな、他の子に優しいじゃないか</p><p>それはそうですけれどでも、違うんですあたしたちが、身も心も裸になれるのはただの一匹の捨て犬に戻れるのは、旦那様の前だけですから</p><p>ああ、あたしようやく判りましたわやっと判ったどうして、この時期にお祖父様や御名穂お姉様が、あたしたちにこんな試練をお与えになるのか</p><p>試練これは、ジッちゃんとミナホ姉さんの</p><p>あたしたち５月から家族になってほぼ４ヶ月ですわね大分、慣れてきてしまって思い違いを始めていました</p><p>思い違いですかみすずちゃん</p><p>ええあたしたちは、このまま旦那様との家族関係が、永遠に続くと思い込んでいましたでも、そうじゃないこのまま家族を続けるのならば、より一層の努力を励まないといけない</p><p>だって旦那様の心の奥底の傷は、まだ少しも癒えてはないのですもの旦那様は、今でもやっぱり捨てられた子犬のままで、寂しい瞳であたしを見ている</p><p>オレは変わっていない</p><p>あたしたちも、そうなんですやっぱりまだ、捨て犬のままなんです</p><p>みすずたちも変わっていない</p><p>オレはみすずたちに対して、何もしてあげられていないのか</p><p>違います旦那様あたしたちの人生は、まだまだこれからじゃないですか</p><p>みすずが、ギュッとオレの腕を掴む</p><p>旦那様の心の傷は、たかだか４ヶ月ぐらいで癒えるようなものではないんですあたしたちもそうですゆっくりと、何年も、何十年もかけてジックリ癒やし合っていくしかないんです</p><p>５月に一つの大きな山場を乗り越えたから</p><p>その苦難をみんなで克服したということだけで勘違いしていた</p><p>この家族は永遠なんだと</p><p>オレたちはもう大丈夫なんだって</p><p>お互いに甘えが生じていた</p><p>ここで、もう一度旦那様や自分自身のことを顧みないとあたしたちの家族は壊れてしまいます</p><p>充分に解り合っているはずだという甘い認識が家族の絆を壊す</p><p>だからお祖父様はあたしには、鷹倉様を連れていらっしゃったんだわ</p><p>重々しい声で、みすずは呟いた</p><p>みすずそれは、どういうことなんだ</p><p>みすずは鷹倉さんに対して、何らかの思いを抱いている</p><p>いえ、それはまた後にしましょう今は、寧ちゃんが用意なさった方がいらっしゃるのですから</p><p>寧の用意した人星崎さん</p><p>ねえ、旦那様旦那様は、あの星崎さんという方と家族になれると思いますか</p><p>え星崎さん</p><p>それは無理だよ</p><p>どうして、そう思われます</p><p>星崎さんはちゃんとしたご家族が居るからあの人は、自分の家族に全然不満を持っていないみたいだし</p><p>自分の家族がある人がオレたちの家族に加わるはずがない</p><p>寧ちゃんはそういう方だからこそ、旦那様に星崎さんと肉体関係を結んでいただきたいと思っているんですわ一つの実験として</p><p>実験</p><p>うんお兄ちゃんは、今までセックスすることイコール家族だったよね前のお兄ちゃんは、セックスした相手は、全員家族にして、一生面倒を見ないといけないって思い詰めてたわけだから</p><p>それがニキータさんとセックスしたことで、家族じゃない人ともセックスできるようになったもちろん、ニキータさんはコーデリアさんの家族だから、ほとんど身内に近い人だけどお兄ちゃんからすれば、大きな変化だよね</p><p>でニキータさんとのセックスが上手くいったから、お兄ちゃんは雪乃さんともセックスもできるかもしれないって希望を持ったよねお兄ちゃんは５月の最後の段階で、雪乃さんは家族じゃないから、もうセックスできないって覚悟し切ってたし</p><p>それもその通りだ</p><p>でも、雪乃さんだってお兄ちゃんにとっては、身内でしょお兄ちゃん、昔も今も、雪乃さんのこと大好きなんだし</p><p>オレが、雪乃を</p><p>まあ、それはいいんだけどだから、寧お姉ちゃんは次の段階として、あの星崎さんて人を連れて来たんだと思うよ今度は全く、お兄ちゃんとは近くない人そういう人とセックスしたら、どうなるかって</p><p>どうして、そんなことをするんだよ</p><p>お兄ちゃんにとって家族になる子は、どういう子なのか家族になれない子は、どういう子なのかもう一度、全身で理解しろってことなんじゃないかな</p><p>眼と耳と手と肌とそして、オチンチンでお兄ちゃんの場合は、相手の女の子とセックスしてみないと、ちゃんと判らないでしょ</p><p>セックスで理解する</p><p>もしかしたらとっても後悔することになるかもしれないし、とっても嫌な思いをするだけになるかもしれないでも、あたしはやって欲しいな今のお兄ちゃんにとっては、必要なことだと思うから</p><p>でもそんな、オレの勝手な都合で、星崎さんとセックスしていいのかあの人、処女だしオレみたいな人間のこと、きっと好きじゃないと思う</p><p>多分レイプになる</p><p>あたしのためにやってよ</p><p>そうねあたしのためにも、して下さい</p><p>わたくしのためにお願い致しますお兄様</p><p>それは多分、なさればお判りになると思います</p><p>今までのことがお祖父様と御名穂お姉様のプランなら、一つ一つ段階を踏んでいるはずですわ</p><p>段階</p><p>つまり星崎さんとのセックスを経なければ、次の鷹倉様の問題には移れないということです</p><p>はいここで一旦、このお屋敷の周りから敵を一掃したのは、星崎さんのための時間を作るためなのかもしれませんわ</p><p>アーニャを攻略したことで、次は星崎さんの攻略となり</p><p>その先には、鷹倉さんの攻略が待っている</p><p>まるでコンピューター・ゲームのシナリオだ</p><p>乗るしかないのか</p><p>ミナホ姉さんはいつもオレの成長のために、試練を与えてくれている</p><p>ジッちゃんだってオレを苦しめるためだけに、こんな面倒ことはしない</p><p>オレは３人に言った</p><p>さっき、オレお屋敷の前で、美智の母親が離婚届に署名するのを見た</p><p>あたしたちもカメラの映像で見ていました</p><p>美智が言ってたんだけど昔は、とても仲の良い夫婦だったんだって</p><p>ええそれも聞いていましたわ</p><p>それを聞いたら何か寂しくなっちゃってさオレたちも今はみんな仲良く暮らしているけれどいつかはバラバラになっちゃうのかもしれないなって</p><p>そうなるかもしれませんでも、あたし、そうならない様に努力致しますわ</p><p>いいのか、オレ年を取ったら、物凄いダメオヤジになるかもしれないぞ</p><p>大丈夫ですそんなことになったらあたしが旦那様のお尻を蹴飛ばしますから</p><p>みすずはニコッと笑う</p><p>あたしだって、年を取ったら醜くなるかもしれません旦那様に嫌われてしまうかも</p><p>お前たちはみんな、年を取っても綺麗なまんまだよそういう顔をしている綺麗なお母さんになって、可愛いお婆ちゃんになるそれは判っているから</p><p>オレの女たちはみんな綺麗だ</p><p>醜くなるのは、オレだけだよ</p><p>オレはこの美しい女たちに、本当に相応しい男なんだろうか</p><p>そんなことは、実際に年を重ねてみなければ判りませんわ</p><p>３０年、４０年、５０年死ぬまで、旦那様と添い遂げて、どうなるのか見てみますわ一緒に年を重ねて、一緒に老いていきましょううふふあたし、楽しみです旦那様と生きていくことが</p><p>お前覚悟してくれるのか多分、すっげぇ大変だぞ</p><p>構いません努力しましょう理解し合いましょう愛し合いましょう何年、何十年もかけて旦那様の心の中の小さな捨て犬を、育てて差し上げますわ</p><p>お兄様わたくしも、努力しますっともっと、お兄様のことを理解したい愛したいわたくしのことも理解して欲しいです愛して欲しいです</p><p>あたしは判んないでも、努力するあたしねゼッタイにお兄ちゃんと離れたくないんだ好きだよあー、そうじゃないかもっと好きになりたいお兄ちゃんにも、あたしのこと、もっともっと好きになって欲しいだから</p><p>そうだなオレたち、まだまだなんだ努力するよ理解するよもっともっと好きになる</p><p>ここは、まだ通過点なんだ</p><p>オレたちの家族の４ヶ月目のチェック・ポイント</p><p>今まで、星崎さんは星﨑さんと書いていたのですが</p><p>ケイタイだと星﨑の﨑の字が変換されないらしいので</p><p>今話から、星崎さんに改めますちなみにホシザキさんです</p><p>何か都内は豪雨とか雷とか、大変な一日でした</p><p>父がなぜか、水族館に行きたいと言うので近所の水族館へ行ったのですが</p><p>まあ、夏休みなので子供がいっぱいいるのも判りますが</p><p>何でみんな、あんなに必死に魚をカメラで撮っているのでしょうか</p><p>お父さんも子供も</p><p>写真を撮らずに、魚を見ればいいのに</p><p>それと鰯とか鯖とか、食べられる魚を見ると</p><p>スイスイ泳いでいても、味を思い出すものですね</p><p>ちなみに水族館の隣が、大きなビルの建築現場になっていたのですが</p><p>私何ができるんだろう</p><p>父スイゾクカンの隣なんだから、サンゾクカンかカイゾクカンだろう</p><p>私ぎゃふん</p><p>それと夕方、町を歩いていた小学生くらいの子供が、お母さんに尋ねた一言</p><p>お母さん今って、夕方</p><p>うんもう暗いからね</p><p>ちょっと、ツボに入りました</p><p>636．カンタレッラ</p><p>あ、旦那様腕時計は、これをして下さいませ</p><p>みすずが、オレに銀色の時計を勧める</p><p>みすずちゃん、それよりもこちらのフランク・ミュラーかパテック・フィリップの方が素敵ではありませんか</p><p>クローゼットの中にあったケースに並んでいる腕時計を見て、瑠璃子が言う</p><p>でも、それだとあの方には価値が判らないでしょうから</p><p>それに土曜日の午後には、ちょっと重すぎるわ</p><p>え、重いのかそれ</p><p>違います夜会とか、オペラを観に行くのには合うと思いますけれど、自宅でくつろぐのなら、気楽な時計の方が良いと思います</p><p>腕時計に気楽なのとか、あるのか</p><p>そうだねカルティエならあのお姉さんにも、何とか伝わると思うよ</p><p>マナが、太鼓判を押す</p><p>こいつも白坂家のお嬢様だから、ブランドには詳しいんだな</p><p>でも、これはタンクの初期モデルのとても良いお品ですわあの方、そこまでは判って下さるかしら</p><p>いや、判りやすいのならそこにあるロレックスとかで、いいんじゃないのか</p><p>オレは文字盤に書いてある小さな文字を見て言う</p><p>ロレックスというのは、何となく聞いたことがある</p><p>雑誌か何かの広告で見たような</p><p>まあ、ロレックスにもなかなか高価で品の良い品はありますがそちらのは、安物ですし、あんまり品の良いデザインではございませんわわ</p><p>安物ってオレには全部、高級品にしか見えないけれど</p><p>イエロー・ゴールドで押しが強そうですけれど多分、御名穂お姉様のお祖父様が、品の悪い方たちと交渉なさる時に使われたのですわね</p><p>ああそう言えばお祖父様も、お嫌いな方とお会いしないといけない時には、大きくて派手派手しい重みのある腕時計をなさっていますわね</p><p>みすずの言葉に、瑠璃子が反応する</p><p>ジッちゃんて、そんな風に腕時計を選んでいるんだ</p><p>当たり前ですわ靴と時計は、時と場合と相手に合わせるものですわ</p><p>みすずに叱られてしまった</p><p>ていうかお兄ちゃん女子高生にアピールするのなら、ロレックスより断然カルティエだってば</p><p>マナがそう言うのならそうなんだろう</p><p>とにかくカルティエを填めてみる</p><p>まあやっぱり、エレガントですわね</p><p>ええお兄様にとてもお似合いですわ</p><p>香月家の２人は、笑顔で褒めてくれた</p><p>着替えを終えて再び下の階へ向かう</p><p>克子姉は星崎さんを客間の１つに通したらしい</p><p>オレの部屋を出る前に、端末で現在位置を確認した</p><p>お屋敷の客間の中でも、特に大きい部屋だ</p><p>少人数ならパーティが開けるような</p><p>そして、この部屋はドア一つ向こうは、ベッドルームになっている</p><p>かつて客が気に入った娼婦を、自由にその部屋に連れ込んだのだろう</p><p>もちろん、カメラでの撮影システムなどは完備している</p><p>オレは、客間のドアをノックした</p><p>あ、多分ヨッちゃんだどうぞっ</p><p>部屋の中から、寧の声がした</p><p>部屋には、寧と星崎さんだけしかいなかった</p><p>こ、こんにちわ</p><p>とにかく、挨拶する</p><p>朝も、昼の学食でも星崎さんには会っているのだからこんにちわは変かもしれない</p><p>しかし、まあまともに会話したわけでもないしな</p><p>え、あなたもしかして</p><p>星崎さんは白いテニスウェアのまま、ソファに腰掛けオレを見て、びっくりしている</p><p>パン屋くんなの</p><p>どうやら、オレは星崎さんの中では、そういう仇名になってしまっているらしい</p><p>吉田良信です初めまして</p><p>オレは、改めて一礼した</p><p>これからはみすずや瑠璃子の友人に会わなくてはいけない機会も増えるだろうから</p><p>品の良い挨拶ができるように、何度か特訓を受けている</p><p>まさか、特訓の成果を試す最初の人が星崎さんになるとは思わなかったけれど</p><p>おっ、ヨッちゃん良い時計しているねっ</p><p>早速、寧が食い付いた</p><p>ああ、カルティエだよみすずたちが選んでくれたんだ</p><p>オレは時計を見せる</p><p>カルティエって、もしかしてパシャ</p><p>星崎さんが、オレに尋ねる</p><p>タンク・シリーズの初期の物だよこれは、良いものなんだよヨッちゃんパシャなんて、原型になった品は古いけれどさ、一般用に製品化されたのは１９８５年からだもんカルティエの中では入門用のお安い方の時計だからねっ</p><p>寧が笑顔で、そう説明する</p><p>香月みすずでございます</p><p>香月瑠璃子と申します</p><p>さすが生まれついての２人のお嬢様のご挨拶は、完璧なまでにエレガントだった</p><p>吉田マナですいらっしゃいませ</p><p>マナも、優雅にお辞儀する</p><p>あこ、こ、こ、こんにちわ星崎可奈です</p><p>星崎さんは、慌ててソファから立ち上がりオレたちに頭を下げた</p><p>まあまあ、みんな座って今、克子お姉ちゃんがお茶を持って来てくれるからさっ</p><p>寧が、笑ってオレたちに言う</p><p>では失礼致しますわ</p><p>お兄様こちらにお座り下さい</p><p>オレたちも星崎さんに対するソファに腰を下ろす</p><p>さっき話した通りだよこっちの２人が香月家のお嬢さんなんだよ</p><p>寧が、みすずと瑠璃子を示して、そう言う</p><p>あそ、そうなんだ</p><p>星崎さんは、すっかり舞い上がっている</p><p>ね、ねえどういうことなの何か、車が着いたら凄いお屋敷だし門とか物凄く大きかったわお庭も広いし</p><p>眼に入る物の一つ一つが、星崎さんの想像を遥かに超えていたようだ</p><p>そう普通だよ、普通言ったでしょここは、あたしやヨッちゃんがお世話になっている理事長先生のお屋敷だって</p><p>寧は、平然とそう言う</p><p>オレはメグと別の家に住んでいることになっているが</p><p>寧は、この家に住んでいるという設定になっている</p><p>まあ、普通の高校の理事長宅がこんなお屋敷なはずは無いよな</p><p>瑠璃子ちゃんとこの本家のお屋敷なんて、こんなものじゃないでしょ</p><p>寧は、ボールを瑠璃子に廻す</p><p>はい香月家の東京本宅は、こちらの敷地よりも広いですわ旧館と本館と新館と平成館がございますし</p><p>旧館はもう古すぎて、生活するのは大変ですので香月家が旧華族だった頃の明治の建物ですから</p><p>国が何度も重要文化財に指定しようと試みていらっしゃるようですがその度に、お祖父様がこの建物は、国よりも香月家の方がきちんと保存できるとおっしゃって、お断りしているんですわ</p><p>重要文化財になると色々と公から制限を受けますから</p><p>何よりお祖父様は、お屋敷の一般公開とかをなさりたくないんですアメリカに占領されていた時期ですら、ＧＨＱの接収を拒絶したそうですから</p><p>え、瑠璃子どういうこと</p><p>東京近郊の大きなお屋敷は、戦後すぐの頃にはみんなアメリカ軍の高級将校の邸宅として無理矢理接収されたんですわそれまで住んでいた屋敷の住人を追い出してアメリカの将校の家族が住んでいたんです</p><p>もちろん、香月家の旧館も接収される邸宅の一つにリストアップされたのですが、亡くなられた曾お祖父様が拒絶なさったそうで</p><p>いや、みすず何で、拒絶できたんだ</p><p>日本は戦争に負けてアメリカ軍に占領されてたんだろ</p><p>香月家にはアメリカの政財界にも、親しい方たちがいましたしヨーロッパにも</p><p>香月家は当時から、良い家柄だけでなく、政財界に対する力があったってことか</p><p>アメリカ軍も、皇居を接収することはできませんでしたわですから香月家も、特別な存在として接収を免れたのですわ</p><p>今でもお正月の集いだけは、旧館で行います普段は、係の方が管理なさっていますわわたくしたちも、たまにしか足を踏み入れません</p><p>そうね、瑠璃子</p><p>本館は、今、お祖父様が住んでいらっしゃる建物ですわたくしは平成館の方に住んでおりました各館は、渡り廊下で繋がっております日舞のお稽古は、新館の大広間を使わせていただいておりました</p><p>何かとにかくメチャクチャ広いんだな</p><p>あそこはお庭も、４つ有るものね</p><p>はい、日本庭園とフランス式庭園とイギリス式庭園中国式庭園と別れていますわ</p><p>それ日本の庭は判るけれど、後のはどう違うんだ</p><p>そんなのはヨッちゃん、実際に見た方が早いっての</p><p>ああ、そうですね今度、ご案内致しますわお祖父様も、一度、お兄様をお招きしたいとおっしゃっておられましたから</p><p>そうかついに行くのか</p><p>まあ、いつかは行かないといけないとは思っていたが</p><p>香月家の本宅は、オレのイメージでは魔王城になっている</p><p>すごいのね</p><p>星崎さんは、眼を丸くした</p><p>ご本家の邸宅だけですわあたしの家なんて、マンションですから</p><p>ああ、２人とも香月家のお嬢さんなんだけれど従姉妹同士なんだよねミィちゃんとルリちゃんのお父さんが兄弟なので、お祖父さんが今の香月家のご当主なんだよねぇ</p><p>寧が、ささっと説明する</p><p>あたしの父は、香月とは関係の無い仕事をしていますから</p><p>何のお仕事をおさっているの</p><p>星崎さんは、食い付いてきた</p><p>公務員ですわ普通の</p><p>ホッとする、星崎さん</p><p>確か、ミィちゃんのお父さんは文部科学省の偉い人なんだよねっ</p><p>寧の言葉にギョッとなる</p><p>はいキャリア官僚ですから、父は</p><p>ケロリとした顔で、みすずは言った</p><p>来週も国際会議でローザンヌへ行くそうですわ</p><p>星崎さんは</p><p>ああはは、そ、そうなんだ</p><p>ここで</p><p>ところで星崎さんのお父さんは何をしているのとかは、聞かない</p><p>みすずも瑠璃子も品の良い女の子なんだ</p><p>星崎さんが庶民の娘だということは、判っているのだし</p><p>あたしはお兄ちゃんの妹だから</p><p>マナが、オレの腕に抱きついて来る</p><p>ふうんでも、そんなに似てないわね</p><p>星崎さんは何とか気持ちを立て直して、そんなことを言う</p><p>あお兄ちゃんとは血は繋がっていないんです</p><p>だからマナとお兄ちゃんは、エッチしたっていいんですよっ</p><p>星崎さんが、眼を丸くした途端</p><p>再び、ドアがノックされる</p><p>あ、克子お姉ちゃんだ、きっとどうぞっ</p><p>はい、お茶を持って来たわそれと</p><p>克子姉がお茶やお茶菓子の乗ったワゴンを押してくる</p><p>その後ろから</p><p>美智が、アニエスを連れて来る</p><p>美智が、ペコっと頭を下げる</p><p>アニエス妹も、ご挨拶なさい</p><p>アニエスは、美智の後ろに隠れながら</p><p>相変わらずアニエスは、人見知りが激しい</p><p>う、うわぁぁ、かっわいいいっ</p><p>乳白色の髪に青い眼１２歳のハーフ美少女を見て、星崎さんが声を挙げる</p><p>ぅぅ</p><p>アニエスはささっとオレの後ろにやって来て、オレの肩を両手でギュッと掴む</p><p>うん怖くないからな、アニエス</p><p>しょうがないなぁ頭を撫でてやる</p><p>こっちが、ミィちゃんの警護役をしている子で</p><p>寧に紹介されて、美智が頭を下げる</p><p>そっちの可愛い子が、黒森アニエスちゃん</p><p>アニエスは、オレの後ろで震えている</p><p>ヤッちゃん、その言い方はよくないよ</p><p>アニエスは確かに可愛いけれど美智だって、とっても可愛いんだから</p><p>あっ、ごめーん</p><p>寧は、美智に謝る</p><p>美智はオレに可愛いと言われて、頬を真っ赤に染めている</p><p>美智レイちゃんは</p><p>麗華お姉様には、このお屋敷の警護とあちらのお部屋をお願いして参りました</p><p>ああ美子さんと真緒ちゃんと雪乃の相手は、レイちゃんがしてくれているのか</p><p>２人ともこれから起こることを見せるわけにはいかないしな</p><p>美子さんは香月家の娘の最後の処女で、まだオレの女になるかどうか決めていない</p><p>真緒ちゃんはまだ幼いし</p><p>雪乃は、過去のトラウマを蘇らせることになる</p><p>この後で星崎さんは、オレにレイプされることになるのだから</p><p>だけどどうして、このお屋敷綺麗な人しかいないの</p><p>改めて、１人１人の顔を見て星崎さんは言う</p><p>寧に克子姉</p><p>みすず瑠璃子マナ</p><p>美智とアニエス</p><p>あら、星崎さんだって、とっても綺麗よ</p><p>いえあ、あたしは</p><p>自分の美しさに自信のあった星崎さんもこう次から次へと、色んなタイプの美少女が登場するとすっかり狼狽えている</p><p>紅茶にちょっとブランデーを垂らしましょうか</p><p>克子姉がブランデーの瓶を開ける</p><p>え、あのあたしは</p><p>星崎さん、試しに飲んでみなよとっても美味しいんだから</p><p>寧が、笑顔でそう言う</p><p>ええ、一口飲んでみて</p><p>カップに紅茶を注ぎブランデーを垂らす、克子姉</p><p>はい星崎さん</p><p>克子姉は、次々と紅茶をみんなにサーブしていく</p><p>しかし、オレには判っている</p><p>克子姉はオレたちの紅茶には、星崎さんのに入れたのとは違う瓶のブランデーを使っている</p><p>つまり星崎さんの紅茶に、何か入れた</p><p>アニエスはいいですの</p><p>アニエスは、オレの背中にしがみついたまま動かない</p><p>はいみんなにお茶は渡ったわね</p><p>克子お姉ちゃんお茶菓子は何っ</p><p>今日は、マナちゃんがケーキを焼いたのよ</p><p>はーい、あたしが焼きましたっ</p><p>オレたちが、学校に行っている間に</p><p>ホントマナと瑠璃子は、どんどん家事が上手くなっている</p><p>困ったことに克子姉と一緒にお屋敷の主婦にならないといけないはずのメグよりも、スキルが上がっている</p><p>アニエスちゃんも手伝ってくれたんだよねーっ</p><p>はーい、配って、配って</p><p>克子姉がケーキを切り分けみんなに配る</p><p>あ、レイちゃんたちの分は</p><p>大丈夫、お兄ちゃんもう一個焼いてあるから</p><p>夜帰って来る人たちもいるからねっ</p><p>まだ他にも、人がいるの</p><p>マナの言葉に、星崎さんが反応した</p><p>ああ、まず理事長先生がいるしあと、ほら、マルゴお姉ちゃんね他にも、渚お姉ちゃんて人とか、留学生で下宿しているイーディも、メグちゃんもいるし</p><p>あれ、パン屋くんとお嫁さんはどこか、学校の近くに２人きりで暮らしているって聞いたわよ</p><p>ああ、オレたちの家ここのお屋敷のすぐ裏ですから</p><p>慌てて、オレは答えた</p><p>そうそう夕ご飯とかは、よくみんなでここのお屋敷で食べるんだよたくさんの方が楽しいし今日とか、土曜日だもんねっ</p><p>寧が、適当なことを言って誤魔化す</p><p>それよりほらほら、紅茶飲んで、ケーキも食べてっ</p><p>はいどうぞ召し上がれ</p><p>克子姉がお茶を勧める</p><p>星崎さんはブランデー・ティーを飲んだ</p><p>うわっ、何これすっごく美味しい</p><p>一口飲んで、驚く</p><p>うちは紅茶は、良い物しか飲まないのよ</p><p>ブランデーもだよねっ</p><p>克子姉と寧が星崎さんに微笑む</p><p>ケーキも美味しいよ、マナ</p><p>オレも一口食べて、マナに言う</p><p>えへへ良かった</p><p>アニエスも手伝ったんだよなとっても美味しいよ</p><p>嬉しそうな、アニエス</p><p>知らない人の前では、オレをパパと呼ばないように躾けてあるから安心だ</p><p>アニエスもちょっと食べてみろよ</p><p>オレは自分のケーキをフォークで小さく切ってアニエスの口元に持っていく</p><p>ほらアニエス、あーん</p><p>パクッと、食べるアニエス</p><p>なかなかのお味ですの</p><p>そんなオレたちの様子を見て、星崎さんは笑う</p><p>うわー、何かすごーい兄妹みたいだよパン屋くん</p><p>外人顔のアニエスと極めて和風なオレ</p><p>普通なら家族だとは思わないのだろう</p><p>そう言えば克子さんは、このお家とはどういう関係なんですか</p><p>今度は、克子姉に尋ねる</p><p>まさか見た目通りにメイドさんとか、ないですよね</p><p>エプロンをした克子姉はメイドさんにしか見えない</p><p>えあたしがメイドさんじゃ変</p><p>笑う克子姉</p><p>だって今時、日本でメイドさんとかメイド喫茶とかじゃない限り、あり得ないじゃないですか</p><p>星崎さんの言葉に克子姉は</p><p>あらこの世の中にあり得ないことなんて、それこそあり得ないわよ</p><p>でも確かパン屋くんのパンの指導をしている、先生なんですよね本当は</p><p>今日の昼の学生食堂での会見では、そういう風に公式発表している</p><p>あなたたちの学校のパン技能士コースの指導講師で同時に、このお屋敷のメイドさんそういうことだって、有り得るわよ</p><p>克子姉は、にこやかにそう言った</p><p>えー、そうなんですか</p><p>星崎さんは、またブランデー・ティーを飲む</p><p>まああなたたちの学校の理事長先生に雇用されている身の上だけれどこの屋敷に今、暮らしている人たちはみんな家族同然だからあたしは、ここの主婦みたいなものよ</p><p>えー、お母さんなんですかお母さんになっちゃうのには、まだ若いですよ克子さん、そんなにグラマーで綺麗なんですから</p><p>段々、星崎さんが饒舌になって来る</p><p>紅茶に入れたクスリが効いてきている</p><p>主婦だけどお母さんじゃないのよお母さん役は、また別にいるからお父さん役もね</p><p>何かよく判らないけれどでも、凄いわこんなに綺麗な人ばっかりなんだもんこれに藤宮麗華も加わるんでしょ</p><p>あ、レイちゃんそうだねレイちゃんもよくご飯食べに来るし、泊まってもいくよ</p><p>それって、やっぱりこちらのお嬢様お二人を警護するためなんですか</p><p>星崎さんは、少し顔が赤くなってきている</p><p>ていうか本当に、どういう関係なんですかどうして、奈島さんといいえ、こちらお屋敷と香月家のお嬢様がお知り合いなんですか</p><p>知り合いどころじゃないよあたしたち家族だから</p><p>あ、もちろん血が繋がっている家族ってことじゃないよっ</p><p>じゃあ、どういうことなの奈島さん</p><p>星崎さんが尋ねる</p><p>あたしこの人を愛しているんです</p><p>みすずが、オレの手を握ってそう言った</p><p>わたくしもお兄様を愛していますわ</p><p>あたしも愛しているよお兄ちゃん</p><p>瑠璃子、マナ、美智もそう言った</p><p>驚く星崎さん</p><p>だってパン屋くん、可愛い婚約者がいるじゃない</p><p>いたっていいじゃんかっあたしもヨッちゃんが、大好きだもんっ愛してる</p><p>あたしも彼のことを愛しているわ</p><p>寧と克子姉も笑顔でそう言う</p><p>ええっと、ちょっと待って</p><p>星崎さんは紅茶を飲み干す</p><p>もう一杯いる</p><p>あお願いします</p><p>克子姉はもう一杯、クスリ入りのブランデー・ティーを作る</p><p>星崎さんは、もう一口ゴクリと飲んだ</p><p>いやあの、あたし、よく判ってないんだけれど</p><p>おどおどとオレたちの顔を見て</p><p>あ、あれだよねパン屋くんのこと、LOVEってわけじゃなくってみんな、LIKEってことだよねパン屋くん、悪い子じゃなさそうだし</p><p>ううんLOVEマジでLOVEゾッコンLOVE</p><p>あそうなんだ、あははは</p><p>笑って誤魔化す星崎さん</p><p>でも、あのそのLOVEっていうのは、あっちのLOVEでなくそっちのLOVEだよね</p><p>あっちそっちじゃ判らない</p><p>アニエスが口を開いた</p><p>この人とも、セックスしますの</p><p>ギョッとする星崎さん</p><p>この人もセックスしますの</p><p>秋葉原へ行ったのですが北澤ビルのハピコロが、カード専門店になるそうで</p><p>私は、今後新商品のガチャポンのセットは、どこで買えば良いのでしょうか</p><p>暫定ラジ館のハピコロは、北沢ビルより１割ぐらい高かったのです</p><p>というか、新作のガチャを取り扱う店が本当になくなってきている</p><p>最盛期は10年くらい前でもうガチャポンの時代は終わったんだなあ</p><p>ガチャポンサイズの物を集めるのが唯一の趣味だったんですけれど</p><p>流行りの12分の１はデカいし、高価なんですよ</p><p>と、思ったらフィギュアＲも潰れるのか</p><p>アキバレンジャーに出てた店なのに</p><p>637．悪い子・悪い子・普通の子</p><p>え、何セックス</p><p>アニエスの言葉に驚く星崎さん</p><p>ゆらりと美智が動く</p><p>みすずの背後から、まるで瞬間移動したように美智は、星崎さんの前に立つと、テーブル越しに星崎さんの顔の前に拳を突き出す</p><p>その間、わずかコンマ数秒</p><p>驚く、星崎さんの眼の前で美智は、ゆっくりと固く握りしめた拳を開く</p><p>一本一本、指を伸ばして</p><p>星崎さんは、その指の動きに思わず眼を奪われる</p><p>わたくしの眼をご覧下さい</p><p>美智が、スーッと星崎さんの顔面から手を引くと</p><p>彼女の視線の真っ正面に美智の大きな瞳がある</p><p>見るのです眼を</p><p>美智に促されるまま星崎さんは、美智の眼を見つめてしまう</p><p>はぁぅっっ</p><p>美智の心月が星崎さんの心を捕らえる</p><p>克子姉の仕込んだクスリもそろそろ効いてきている</p><p>星崎さんは罠にかかった</p><p>人に嘘を吐くのは、いけないことですね</p><p>美智が星崎さんの眼を見つめたまま問う</p><p>嘘を吐くことは、悪いことだとは思いませんか</p><p>それはそう思うわ</p><p>では、今後、わたくしたちには絶対に嘘を吐いてはいけませんよ</p><p>あなたは死ぬまで、この場に居る人間には、絶対に嘘を吐きませんいいですね</p><p>約束して下さい星崎可奈さん</p><p>美智の気が星崎さんを縛り上げていく</p><p>ここに居る人間は、みんなあなたの味方です味方に嘘を吐いてはいけませんそういうことです</p><p>あ、ああそ、そうねみんな味方なのよねだったら嘘を吐いてはいけないわね</p><p>気の支配が浸透していく</p><p>あたしたちのリーダーは、こちらにいるご主人様ですですからあなたが、死ぬまで嘘を吐かないということを、ご主人様に誓って下さい</p><p>パン屋くんに誓う</p><p>そうです簡単なことです嘘を吐かないという約束をするだけですからあなたには、何も不利益はありません悪いことをするのではないのですからむしろ、良いことをするという誓いです</p><p>あ、そうね嘘を吐かないというのは良いことだものね</p><p>星崎さんがオレを見る</p><p>ええっとあたしあなたたには、嘘は吐かないわ</p><p>星崎さんは明らかに戸惑っていた</p><p>口では美智に従順になっているが心の奥底では、これでいいのかと逡巡しているようだった</p><p>死ぬまで絶対に、何があってもだろちゃんと誓うんだ</p><p>オレは星崎さんの眼を見つめて、言う</p><p>あう、うんそうあたし死ぬまで絶対に嘘は吐かないあなたたちにはち、誓うわ</p><p>あたしって誰だ</p><p>えあたしは星崎可奈</p><p>そうだちゃんと名前を名乗って丁寧に、誓いますって言うんだ体育祭の選手宣誓みたいにその方がお行儀がいいだろ</p><p>星崎さんの心をグイッと押す</p><p>あ、うんそうね</p><p>オレの言葉に押し切られる</p><p>２年２組、星崎可奈はこれから一生、あなたたちに嘘を吐かないことを誓いますこれでいいの</p><p>これが侵攻の第一歩だ</p><p>別に嘘を吐かないだけだもんねあたしには何も困ることは無いものねホントのことを言えばいいだけなんだから</p><p>自分自身に言い聞かせるようにそう呟いている</p><p>よっしそれじゃあ、これから星崎さんに質問しまーす全て、正直に応えて下さぁい</p><p>寧が口火を切る</p><p>では、第一問星崎さん正直、今、あたしたちのことどう思っている</p><p>星崎さんは口籠もる</p><p>今、誓いましたよね、あなた</p><p>美智が気で星崎さんの心を刺激する</p><p>しょ、正直ちょっと怖いです</p><p>星崎さんは答えた</p><p>何が怖いのです</p><p>だって何か、あたしとは違う世界の人たちみたいだから</p><p>そうじゃあさまず、あたしたちがていうか、こっちの２人が本当に香月家のお嬢様だってことは信用したんだ</p><p>それは信用したわだって本物の藤宮麗華が居たし、ニキータだって本物だったそれに</p><p>星崎さんは、みすずと瑠璃子をしげしげと見る</p><p>今日は学校の制服姿だったから最初は判らなかったけれど２人とも、テレビのニュースで観たことがあるわ外国の偉い人と、パーティドレスで映っていた</p><p>５月の連休の時のロシア映画祭のパーティか</p><p>日本の首相とロシアの高官にみすずと瑠璃子が花束を渡したんだっけ</p><p>その映像はマスコミによって、広く公開された</p><p>本物の香月家のお嬢さんだと判ったわだからちょっと、怖いけれど</p><p>怖いけれど、何</p><p>寧が追求する</p><p>お友達になっておけば色々と得なことがあるんじゃないかなって思ったわいえ、思いました</p><p>何で敬語になる</p><p>何か本当に、座っているだけでも優雅でお上品なのよね本当に本物のお嬢様って感じでだから、何か、すっごい怖いのよ</p><p>キョトンとする瑠璃子</p><p>わたくしたち、そんなに怖いのですかお兄様</p><p>オレはよく判らないけれど、星崎さんみたいな普通の高校生には、そうなのかもしれない</p><p>人はさ、どういう反応をするか予想ができないものに恐怖感を持つんだよ</p><p>同年代なのに興味のあることも、笑いのツボも、自分とは違う人たちなんだって感じたんじゃないだから、怖いんだよ</p><p>そうなのですかわたくしも、星崎さんとは趣味が異なっているということは自覚がありますが別に怖くはありませんわ</p><p>それはルリちゃんは、自分の生き方に自信があるからだよだから、違う価値観で生きている人を見ても、自分は自分、他人は他人で済むんだよでも、星崎さんは</p><p>今まで自分と同じ価値観の人たちの中でしか暮らしてきていないのねまあ、普通の高校生なんだから、それが当たり前なんだけれど</p><p>寧の言葉に、克子姉がそう付け足す</p><p>例えば星崎さんて、月々のお小遣いは幾らもらってる</p><p>１万円よ</p><p>それって携帯電話の費用込み</p><p>ええ込みよ</p><p>１万円</p><p>そんなものなんだ</p><p>ま、普通だよね今時の高校２年生なら平均よりもちょっと上ぐらいじゃないかな星崎さんは、そのお金で色々とやり繰りしているわけだっ</p><p>そう言えば確か、雪乃はスゲェ貰ってたはずだったよなあ</p><p>あいつもやっぱり、普通じゃなかったってことか</p><p>まあ、いいやそれでさ、星崎さん香月家のお嬢さんとお友達になるとお得になることって、どんなことだと思っているのさ</p><p>それはやっぱり、就職のこととか</p><p>ああ香月グループには、大きな会社がいっぱいあるもんな</p><p>それとかバーゲンの情報とか、教えてもらえそうだし</p><p>バーゲン</p><p>ブランドの関係者だの特別バーゲンとか連れてってもらえるかなって</p><p>みすずも瑠璃子もバーゲンとか行かないと思うけれど</p><p>ていうか定価で買うよなこいつらは</p><p>店の方から届けに来るだろうし</p><p>それと芸能人とか、紹介してもらえるかなぁって</p><p>星崎さん誰かのファンなのっ</p><p>特にそういう人はいないんだけれど一緒に写メ撮ったら、友達にイバれるしチケットの取れにくいライブとかも、お嬢様の力で何とかしてもらえそうだしあ、そう言えば最近はちょっと、あの人のことが好きかもな</p><p>嘘を吐いてはいけない縛りが効いている</p><p>あの人って、誰さっ</p><p>お笑いのスナッチ</p><p>スナッチ人気があるんだな</p><p>フランシーは</p><p>生きているオカマは嫌い</p><p>星崎さんは即答した</p><p>美しいオカマは２次元の世界にしか棲息していないわ</p><p>この子意外と面白いわね</p><p>ただ可愛いだけの子かと思ってたけれどなかなか味があるわ</p><p>確かに強かに生きている人のバイタリティを感じる</p><p>じゃ、星崎さんとにかく、何が何でも、あたしたちとお友達になることまでは、覚悟してるんだねもう</p><p>寧は笑って、そう尋ねた</p><p>それはそうよせっかく、ここまで来たんだし食らいついておかないと、損しちゃうわ</p><p>あたしやヨッちゃんに付いては</p><p>そんなのあたしだけじゃ、どうやっても香月家のお嬢様と仲良くなれないんだから、徹底的に利用するわよ奈島さんも、パン屋くんもパン屋くんの妹でもいいけれど</p><p>誓いの縛りがあるから星崎さんは、ペラペラと内心を喋ってしまう</p><p>ああ、オレや寧やマナはあくまでも、みすずたちに取り入るための道具だと思っているんだ</p><p>ちなみにあたしのことって、どう思ってるわけっ</p><p>寧が、質問すると</p><p>変な女留年してるし</p><p>寧の心にグサッと刺さるような言葉を吐く</p><p>何か、不良を気取ってた時は、ほとんど校内で見掛けなかったし別に害は無かったんだけれど最近、黒髪にして良い気になっているでしょ、奈島さん</p><p>べ、別に良い気にはなってないって</p><p>なってるわよ男の子たちから、チヤホヤされちゃってあたし、困っているのよ</p><p>何で星崎さんが困るのよっ</p><p>だって不良キャラだったあなたが更生しちゃったらキャラが被るのよあたしと</p><p>キッパリと、星崎さんは言い切った</p><p>そもそも、学年で一番可愛い子はあたしだったのに、奈島さん上の学年からわざわざ留年してきて、この上、あたしと競り合うつもりなんでしょ</p><p>いやいやいーや</p><p>寧は、大きくブンブンと首を振る</p><p>絶対そうよだから今日は何か弱みを握ってやろうと思って、あなたの誘いに乗ったのに</p><p>この方本当に面白いですわね</p><p>瑠璃子が、感心している</p><p>こういう考えで行動なさる方わたくしは初めてですわ</p><p>こういう考え方って</p><p>オレは瑠璃子に尋ねる</p><p>だって、この方ご自分のすぐ眼の前のことしか見ていらっしゃらないんですもの</p><p>就職のご心配だけは、数年先でしょうけれど後は、バーゲンセールのことも、芸能関係者のことも、寧ちゃんの台頭に釘を刺されようとした件も今現在のことですわ今、この方が瞬間的に欲されている事柄そこには大局的に物事を見ようという考えも、長期的な思考もありませんとても場当たり的で、近視的だと感じました</p><p>簡単に言うと星崎さんは、深いことは何も考えていない</p><p>その場その場で、自分の中から湧き上がってきた欲求に従っているだけか</p><p>何だかんだ言ってあなたたちの周りは、頭の良い人ばかり集まっているのよ</p><p>克子姉がみすずと瑠璃子に言う</p><p>香月家の分家の皆さんや、重役さんたちだって独善的なところはあるけれど、みんな頭は良いから長期的な思考で物事を考えられるでしょそうじゃないと、香月グループみたいな大きな組織の重役は勤まらないから</p><p>確かにあの人たちは、計算高い</p><p>長期的に見たら、どっちに付けば特なのかということを考えて、行動している</p><p>さすがに瞬間的な感情に身を任せることはしない</p><p>だからジッちゃんが、みすずの相手としてオレを紹介しても受け入れた</p><p>感情的には、嫌だとしても</p><p>あの場では、ジッちゃんの決定に逆らわない方が得だということは判っているから</p><p>感情を抑え付けることはできる</p><p>感情に流されたら、他の重役や自分の部下に刺されるわそういう世界だから本物のお馬鹿さんは紛れ込まないのよ本物の一流の組織には</p><p>ああ遠藤の親父の経営していた会社レベルだと</p><p>感情任せの馬鹿げた経営も起こるのか</p><p>お祖父様の私塾は、そういう意味で良い訓練の場になっているのですね</p><p>１人１人なら恵まれた血筋に生まれた人間として、傲慢に振る舞ってしまうかもしれませんがああやって一つの集団としてお祖父様にのご指導を受ければ、お互いの眼もありますから</p><p>私塾の子供たち同士で、牽制し合えば感情のセルフ・コントロールを覚えざるを得ない</p><p>ああ香月家の分家派閥と新興重役の子派閥の対立は、必要なものだったんだ</p><p>ああやって睨み合うことでガマンを覚えるお互いに</p><p>でも、普通は星崎さんみたいな子の方が多いと思うわ中高生で、自分の将来の夢をもう決めてしまっていて、長期的な計画を立てて頑張っている人なんてほんの一部よ</p><p>そりゃ、学生でもプロ・スポーツマンやアーティストを目指して、すでに活動を始めている人はいる</p><p>だけどほとんどの子は、先のことなんか考えていない</p><p>いや考えられない思い付かない</p><p>それどころか目先のことを何とかするだけで、精一杯だったりする</p><p>星崎さんのように</p><p>そうだねオレだって、４月の頃は先のことなんか何も考えられなかったし</p><p>オレは親父に失踪されてしまって</p><p>家に１人取り残されて見捨てられて</p><p>世の中の全てに絶望していた</p><p>そっかオレが今、パン屋になるって決められたのも家族を守るって覚悟しているのもたまたま、そういう環境に出会ったからで</p><p>オレだって、眼の前しか見えていない学生の１人だったんだ</p><p>最初から香月家という重荷を背負って生きてきた、みすずや瑠璃子とは違う</p><p>工藤流を継承しすでに警護人という職業を得ている美智とも違う</p><p>あたしだって、そうよ高校生だった時は、そんな先のことまでは考えていなかったわただ毎日が楽しければいいなあっていうだけで</p><p>克子姉は高校１年生で拉致され、娼婦に堕とされた</p><p>あたしもそうだよアメリカに一家で引っ越すまではさ</p><p>寧は父親の転勤でアメリカへ渡り、家族を犯罪者に殺された</p><p>ま、あたしやアニエスちゃんは今がそうだよね世の中はこうなっているって思っていた常識が引っ繰り返っちゃったんだからさ</p><p>マナは白坂舞夏という過去を捨てなければならない運命に陥った</p><p>アニエスは生まれてからずっと続いていた地下室での監禁生活から脱け出たばかりだ</p><p>ねえ星崎さん</p><p>さっき星崎さん大学はそこそこのレベルのところへ行きたいって言ってたけれど</p><p>ええそのつもりよ</p><p>キリスト教系で英文科だっけ</p><p>別にどうでもいいわ学部とかも来年になったら、自分の学力と相談して、それで決めればいいんだし</p><p>星崎さんはそう言う</p><p>それでいいの</p><p>いいも何もほら、大学によっては、特定の学科だけ評価が高いとかもあるでしょ＊＊大の法学部とか、＊＊大なら英文科だけは認められているとかそういうのも考えないと就職のためにはさ</p><p>その就職だけど星崎さんは、どんな会社に入りたいの</p><p>寧は、真顔で尋ねる</p><p>うーん、そんなの今は判らないわよそれなりの会社で世間に名前が通っていればいいけどあー、でもＩＴ系とか物流系はちょっとなぁ</p><p>特に決めてないのね</p><p>そりゃそうよそんなの大学３年生になって、本気で就活を始める時になってから考えればいいのよっ今からなんて、とてもとても決められることじゃないわよ</p><p>そう言って、星崎さんは笑う</p><p>奈島さんもささっき格闘技ビジネスとか馬鹿なことを言ってたけどさもうちょっと、真面目に自分の将来のことを考えた方がいいわよ冗談にしたって笑えないわよそんなのさっ</p><p>星崎さんは寧のマルゴさんとの計画を、嘘だと思っているのか</p><p>ああ、マルゴちゃんの海外遠征の話ね</p><p>克子姉が割り込む</p><p>取りあえず、当座の資金として１億円用意できているわ恭子さんが、ラスベガスのプロモーターとも話を付けてあるし今年の冬には動き出す予定よね</p><p>うん、あたしも自分の口座から、１千万円投資してるから</p><p>寧はマルゴさんと一緒に、ミナホ姉さんから頼まれた裏の仕事をした時に、報酬を受け取っている</p><p>その中から投資することにしたのだろう</p><p>翔お姉さん経由で、香月グループの現地法人ともコンタクトできたし最初はあたしたちの持ち出しだけど、スポンサーも見つけられそうだよ</p><p>星崎さんは驚いていた</p><p>ゴメンネあたしたち、本気なんだそして、あたしたちはそういうことができる力を持っているんだよ権力も財力も暴力も</p><p>星崎さんとは違う特別なんだよ、あたしたちは</p><p>星崎さん先ほど、あなた、あたしたちとお友達になりたいって言っていらっしゃいましたわねその方が色々と得だからって</p><p>みすずが星崎さんに告げる</p><p>でも、星崎さんお友達になるより、もっと得なことがあるんですよ</p><p>ニコッと微笑む星崎さん</p><p>あなたあたしたちの仲間になりませんか</p><p>仲間</p><p>そう仲間ですあなたを、あたしたちの家族に入れて上げるわけには参りませんが仲間にはなっていただきたいですわ</p><p>みすずは瑠璃子を見て</p><p>やっぱり、寧ちゃんは素晴らしいわね最初に、星崎さんのような方に眼を付けられるなんて</p><p>わたくしも、そう感じておりましたこういう方の存在は、とても有意義だと思いますわ</p><p>２人は何を言っているんだ</p><p>そうねあたし、旦那様に捧げる女の子は、みんなおとなしくて可愛らしい従順な子ばかりを探していたのですけれど</p><p>わたくしもですでも、お兄様はこういう、自我の強い方を屈服させることに悦びを感じられるのかもしれませんわ</p><p>いやいや、２人ともヨッちゃんは、おとなしくて可愛くて従順な子も好きだよでも、ほら雪乃ちゃんのことも大好きな人だから</p><p>寧がニヤッと笑う</p><p>まず最初は、星崎さんみたいな子の方が良いと思うんだよ踏ん切りもつくだろうし</p><p>不穏な空気を察して星崎さんは</p><p>あの何の話ですあたしが仲間になるって</p><p>ね今ここにいるメンバーが、どういう集まりか判る</p><p>変でしょ星崎さんは理事長先生の家で暮らしているあたしに付いて来たのに香月家のお嬢様が２人に、その護衛役の女の子それから、ヨッちゃんの妹に、謎の金髪ハーフ美少女さらには、メイドさん</p><p>だってあたしは、よく判らないわよあたしは、奈島さんに付いて来ただけだから</p><p>そんな星崎さんに、寧は告げる</p><p>このお屋敷は確かに理事長先生のお宅なんだけれどねそれだけじゃないんだよね</p><p>スッと手で、オレを示す</p><p>ここはこのヨッちゃんのハーレムそして、あたしたちはヨッちゃんに愛されているハーレムの女たち</p><p>は、ハーレム</p><p>おめでとう、星崎さんあなたは、ちょっとばかし品が良く無いし頭の回転も極めて普通の女の子だけどでも、星崎さんはとって綺麗だっそれこそ、あたしより学校１の美少女だってことは、このあたしが保証してあげるよっ</p><p>思わず、礼を言う星崎さん</p><p>だからね星崎さんあなたにも、ヨッちゃんのハーレムに入る資格が与えられることになりましたっ本当に、おめでとうっ</p><p>ちょっちょっと待ってよこ、このパン屋くんは</p><p>星崎さんが、オレを指差す</p><p>あの陸上部の１年生の女の子の婚約者のはずでしょ</p><p>そしてあたしの旦那様です</p><p>わたくしのお兄様でわたくしはセックス奴隷です</p><p>みすずと瑠璃子が言う</p><p>わたくしのご主人様です無論、わたくしもセックス奴隷です</p><p>あたしのお兄ちゃんもちろん、マナもセックス奴隷だよ</p><p>美智とマナも</p><p>あたしにとっても旦那様よこの人を愛しているわ</p><p>アニエスはパパとセックスするのが、大好きですの</p><p>克子姉アニエス</p><p>そしてあたしの最愛の弟だよっ愛し過ぎちゃって、処女もあげちゃったえへへへっ</p><p>最後に寧が星崎さんに、微笑んだ</p><p>ああなたたち</p><p>で、最後にヨッちゃんヨッちゃんは、どう星崎さん欲しい</p><p>欲しいとして、どこまで欲しい身体心人生</p><p>オレは星崎さんを見る</p><p>白いテニスウェア</p><p>整った顔と大きな眼</p><p>健康的な細身の肉体でも、出るところは出ている</p><p>正直に答えて、ヨッちゃん</p><p>もちろん、星崎さんはオレたちの家族にはできないこの人は違う</p><p>この人には自分の家族がある</p><p>家族を求めてはいない</p><p>だけどオレは、この人が欲しいなこの人の身体が</p><p>うん抱いてみたい</p><p>この人の肉体を、思いっきり蹂躙してみたい</p><p>じゃ、決定ね今日から、星崎さんもヨッちゃんのセックス奴隷ね</p><p>寧が、笑顔で言う</p><p>ちょっちょっと待って</p><p>星崎さんは頭が全然ついていけてないようだ</p><p>ところで、星崎さんロスト・ヴァージンは和姦と強姦どっちがいい</p><p>寧の言葉に星崎さんは</p><p>美智の心月が星崎さんの身体を完全支配する</p><p>今までも、何分の１かは浸透されたままだったんだ</p><p>それが１００パーセントになる</p><p>あらあら、危ないわよ</p><p>倒れそうになった星崎さんを、克子姉が支える</p><p>とりあえず、ヨッちゃん、強姦の方で良い</p><p>むしろそっちが良い</p><p>ここにいる女たちの前で欲望を隠しても意味が無い</p><p>暑くなってきたわねみんな服を脱ぎましょうか</p><p>克子姉が笑ってみんなに言った</p><p>アニエス待たせたな</p><p>セックスしますのアニエスと</p><p>いいやみんなとだみんなで、セックスするぞアニエス</p><p>そしたら、隣のベッドルームへ行こうかっ</p><p>寧が隣の部屋へ続くドアを開ける</p><p>薄暗い部屋の中の寝台を見て</p><p>星崎さんは、絶望の息を漏らした</p><p>うーん、本当は今話の前半みたいな、催眠系のエロ小説を書きたい</p><p>早く書きたい</p><p>どうしてこんなに続くのかしらこの作品とほほ</p><p>明日は、早朝から父の白内障の手術の付き添いなので</p><p>もう寝ます</p><p>638．普通の処女レイプ　（その１）</p><p>では、参りましょうか立ち上がって下さい</p><p>美智の言葉に星崎さんの身体は、スッと椅子から立つ</p><p>えあたし、何で</p><p>美智の心月が、星崎さんの肉体を完全に支配している</p><p>そのまま、隣の部屋のベッドまでお進み下さい</p><p>そんない、嫌よあたし</p><p>口では拒絶していても星崎さんの身体は、美智の先導で、ゆっくりと隣室に向けて歩き出す</p><p>星崎さん、さあ、ヨッちゃんとセックスしに行こうねっ</p><p>前に美智、横に寧が付く形で連行されて行く</p><p>あたしたちも行きましょうか</p><p>克子姉が、オレたちにそう言うが</p><p>あ、あたしはここで向こうの部屋に戻るよ</p><p>レイちゃん1人で、他の子の相手をしてもらうのは悪いしそろそろ、雪乃さんがヘソを曲げてる頃だと思うから</p><p>ああ別室ではレイちゃんが、雪乃と真緒ちゃんと美子さんを見ててくれている</p><p>そうね麗華お姉さんには、周囲の警戒もしてもらわないといけないし</p><p>克子姉や寧が、このまま星崎さんとのセックスに参加したら何か緊急事態が起きた場合に、お屋敷の警護システムを素早く対応させられないかもしれない</p><p>レイちゃんは、すでにここのシステムを熟知している</p><p>他の子の相手をしているよりシステムの監視の方に、集中してもらった方がいいかもしれない</p><p>マナは雪乃と話がしたいのか</p><p>お兄ちゃんがそれを望んでいるんでしょだったら、あたしはお兄ちゃんが望む通りにするよあたし、お兄ちゃんの奴隷だもん</p><p>オレは雪乃とマナの和解を望んでいる</p><p>うん頼むよ、マナ</p><p>オレはマナのを小さな身体を抱き寄せキスする</p><p>その代わり後で、マナのことも犯してねお腹の奥に温かいのいっぱい出して欲しい</p><p>今日はお外でがいいなぁお庭でしたい</p><p>マナの初体験は小雨の降る、この屋敷の中庭だった</p><p>ああ、マナのしたいようにするよ</p><p>今度はマナの方から、オレにキスしてくる</p><p>舌を絡めてきた</p><p>とても14歳の中学２年生とは思えない濃厚なキス</p><p>オレの股間が硬くなる</p><p>マナは、すぐに気付いた小さな手で、オレの股間を撫でながら</p><p>アニエスちゃんお兄ちゃんのこと頼むねセックスの時のお手伝い、もうできるでしょ</p><p>アニエスもこの４ヶ月間の家族の親交を深めるキャンペーンで、他の女たちとのセックスもこなしている</p><p>複数でのセックスの時に、どう振る舞えば良いのか判っているはずだ</p><p>はいですのマナ、お姉ちゃん</p><p>オレの背中に抱きついてアニエスは、そう言った</p><p>そんじゃあねっみなさん、頑張って星崎さーん、痛いのは最初の何回かだけだからっロスト・ヴァージンの痛みも、そのうち良い思い出になるから、楽しんで犯されてねっ</p><p>マナは、笑顔でそんなことを言う</p><p>じゃあ、頼むわねマナちゃん</p><p>美子ちゃんのこと、よろしくお願いしますわ</p><p>克子姉と瑠璃子が、マナに言う</p><p>任せてっ</p><p>マナは、そう言って部屋から出て行った</p><p>何だかんだ言って、安定はしてきているのよね</p><p>でも、アニエスと一緒でまだ、ちょっとセックス依存症気味だろ</p><p>オレはアニエスを抱き締めながら、そう言う</p><p>新しい学校が、なかなか決まらないからねその問題が解決されない限り、あの子にとっては将来が見えて来ないでしょ</p><p>将来</p><p>ここで家族に囲まれていても、内向きに引き籠もっているだけじゃダメなのよちゃんと家族の外の世界へ出て、社会生活の中で自分の生きる道を探して行かないと</p><p>白坂舞夏ではなく吉田マナとして、この世界で生きていくということ</p><p>人生の目的と意義</p><p>それはやっぱり新しい学校での、新しい生活の中でしか見つけられない</p><p>スーパー・モデルになるという夢も、家族としか接していない現在は、漠然とした虚ろなイメージでしかない</p><p>自分が今、ここに確かに生きていて誰かに必要とされているという確信が、あなたちのセックスでしか感じられないのよそれはアニエスちゃんも、そうなんだけれど</p><p>そう言えば２人ともオレが自分の胎内に射精する顔を見て、いつも嬉しそうに微笑むオレを悦ばすことが、生きがいになってしまっているんだ</p><p>パパアニエスも、キスして欲しいですの</p><p>オレはしゃがんでアニエスの柔らかな唇にキスする</p><p>えへへお腹の奥がキュンてしましたのパパ、アニエス濡れてきました</p><p>オレはアニエスを抱きかかえ隣の部屋に連れて行った</p><p>みすずちゃんとは久しぶりですわね</p><p>瑠璃子とみすずは、もう制服を脱いでいた</p><p>今は２人とも下着姿だ</p><p>超お嬢様学校の校則に則って清楚な白い下着を付けている</p><p>ただし特注品のお高い品なのだそうだ</p><p>この間、寧がこっそり教えてくれた</p><p>美智とはいつも一緒だけどルリたんとは、確かにご無沙汰ね</p><p>家族親交キャンペーンで、オレは色んな取り合わせで毎日、複数セックスしているが</p><p>そうなるとやはり、香月家の２人の孫娘が揃うことは、なかなか機会が無い</p><p>基本的には、年長組と年少組のパッケージだし</p><p>みすずと美智は、いつもお互いをゲストとして招き合っているけれど</p><p>あ、ミッチィあなたの制服は、あたしたちが脱がしてあげるわ</p><p>瑠璃子が美智に言う</p><p>美智は、心月で星崎さんに集中しているから自分で脱衣する余裕が無い</p><p>みすずと瑠璃子が、美智を下着姿にする</p><p>パパ、アニエスも裸になりたいですの</p><p>判ったじゃあ、オレの服はアニエスが脱がしてくれ</p><p>オレたちは、脱がし合いっこをする</p><p>その様子をベッドの上で仰向けに寝転がされた星崎さんが、おぞましい物を見るような眼で見上げていた</p><p>ね冗談なのよねい、今なら警察には言わないであげるから</p><p>星崎さんは、そう言うが</p><p>うわっパパ、大きくなってますの</p><p>アニエスは、オレのパンツまで下ろす</p><p>男の勃起ペニスを見て星崎さんは、慌てて眼を反らそうとするが</p><p>見るのですあれが、あなたの処女を破る崇高な男性器です</p><p>美智の気が、眼を背けることを許さない</p><p>パパおしゃぶりしますの</p><p>１２歳の金髪少女が、オレの亀頭をはんむっと頬張る</p><p>小さな可愛い舌でペロペロ舐める</p><p>パパ、気持ち良いですの</p><p>ああ、アニエスアニエスの口の中は、とっても温かくて気持ちいいよ</p><p>パパのオチンチン美味しいですの</p><p>アニエスは、どんどんおしゃぶりが上手くなるな</p><p>毎日しているからですの</p><p>吸い付き、舐め上げ、しゃぶり、唇をすぼめる</p><p>アニエスの巧みな舌技に星崎さんは呆然としている</p><p>そんな小さい子が</p><p>あれれ、今日からは星崎さんもヨッちゃんのオチンチン、フェラすることになるんだからよーく見て、勉強しておいてね</p><p>これまた下着姿になった、寧が言う</p><p>まあ、大丈夫だよ最高のフェラチオができるようになるまでは、あたしが特訓に付き合ってあげるから</p><p>うちの高校にも服装規定で、下着が決められていたはずなんだけれど</p><p>寧の制服の下から出て来たその黒くてレースの付いた高級下着は、何なんだ</p><p>いや、とってもセクシーで寧には、とっても似合っているけれど</p><p>カメラマン、克子参上</p><p>克子姉はこれまたゴージャスな赤い下着姿で、プロ用の大型デジタルカメラを持って現れる</p><p>そんじゃ、あたしは動画のカメラの方を担当するねっ</p><p>寧は、ビデオカメラを持つ</p><p>そしたら、ヨッちゃんどうするまずは、星崎さんも全裸に剥いちゃう</p><p>あら、せっかくテニスウェアなんだからこのままの方が、良い絵にならない</p><p>寧と克子姉が、そんなことを言い合う</p><p>えー、テニスウェアはこれからいつでもできるじゃんかどうせ、明日からは毎日、テニス部の練習の途中に呼び出して、ヨッちゃんにレイプされることになるんだからさっ</p><p>それで、オマンコからヨッちゃんの精液を垂らしながらまた練習に戻るのテニスコートで、みんなに見られてそういうの良いでしょヨッちゃん、興奮しない</p><p>あ、どんどん大きくなってきますの</p><p>アニエスそういう報告は良い</p><p>だから、テニスウェアと高校の制服姿では、これからいくらでもセックスできるんだからさここは全裸でしょやっぱり</p><p>どうする、あなた</p><p>寧と克子姉がオレを見る</p><p>それでも１回目は、今の格好のままの方がいいな</p><p>星崎さんは本当にテニスウェアが似合っている</p><p>そうじゃあ、全裸は２回目からでいいか</p><p>寧が星崎さんに言う</p><p>あのね、星崎さんヨッちゃん絶倫だから、多分、２～３回の射精じゃ許してくれないと思うよ星崎さんの子宮が、パンパンになるまでたーっぷり中出ししてくれるからねっ</p><p>星崎さんは、ぷろぷると震えている</p><p>しっかしホント、大当たりだったよねあたしさ、星崎さんは、次から次へとどんどん彼氏を替えていたけれどゼッタイにまだ処女だと思ってたんだよもったいぶる性格だってのは判ってたから</p><p>でも、ほらそれでも星崎さんのことだからさ、１７歳のクリスマスに向けて、慌ててロスト・ヴァージンを急ぎそうな予感があったからさうん一番、食べ頃の美味しいそうな時期に、ヨッちゃんの前につれて来られて良かったよ</p><p>な何を言っているのよ、奈島さん</p><p>もう、諦めなよていうかそろそろ考え方を変えた方が良いよラッキーだったってさ</p><p>寧は、星崎さんの髪の毛を撫でる</p><p>星崎さんが、もうとっくに処女を捨ててたらあたしは今日、声を掛けなかったしこういうチャンスは巡って来なかったんだよ</p><p>何がチャンスよ</p><p>あれれまだ判ってないのあなたが、これからヨッちゃんに犯されヨッちゃんのハーレムの女の一員になるのは、とっても光栄なことなんだよあなたは選ばれたの</p><p>寧は、星崎さんの耳に囁く</p><p>さっき言ってたよねブランドの関係者向けのバーゲンの情報が知りたいそんなの幾らでも教えてあげるよていうか、限定品を確実に手に入れてあげてもいいよ</p><p>そんなことは黒い森の裏のルートで、幾らでもどうにかなる</p><p>人気のライブとかだって、確実にチケットを取ってあげるああ、１０人とかはダメだよ転売とかされたら、問題になっちゃうから星崎さんと、お友達２～３人分ぐらいなら都合は付くよあたしたち、それぐらいの力はあるから</p><p>そう言えば、翔姉ちゃんが要人警護に関する付き合いで、色んな興業会社と付き合いがあると言っていた</p><p>そのコネを使えば、取れないチケットは無いと寧やメグたちに笑って話してたっけ</p><p>いつでも、あたしを頼りなさいって</p><p>それから大学の裏口入学は無理だけれど、就職の方はまあ、だいたい星崎さんが希望する辺りの会社なら押し込んであげれると思うよ瑠璃子そうだよね</p><p>香月瑠璃子が、お約束致しますわ</p><p>星崎さんはそこそこの大学、そこそこの企業という言葉を連発していた</p><p>つまり、この人は本当の一流大学や一流企業は、目指していないんだ</p><p>面倒だから</p><p>何でも、自分が優位に立てそうなそこそこのレベルを好む</p><p>だから、香月家の推薦があれば、入れてくれそうな２流の上くらいの企業しか、どうせ選ばない</p><p>他には、何かあるあたしたち星崎さんが望むようなことは、たいていしてあげれると思うんだけどなあ</p><p>あ、お金だけは、あげられないよだって、星崎さんが大金を持っていたらご両親が心配するでしょそれにあたしたちの間でお金のやり取りがあったら、売春になっちゃうでしょあたしたち、あなたに売春だけはさせるつもりはないからあたしたちはプレゼントするだけ大丈夫、あたしでもミィちゃんやルリちゃんでも、ちゃんと星崎さんのご両親に証言してあげるからこれは、あたしたちがプレゼントした品物ですって星崎さんのご両親だって、香月家のお嬢様がお友達になったのなら高価なプレゼントを貰っても、仕方ないって思うわよ金銭感覚が、庶民と違うんだからそれにプレゼントされた物を返す方が、失礼になるってことも話してあげるわ</p><p>みすずや瑠璃子からの贈り物ということなら星崎さんは、欲しい物を何でも手に入れられる</p><p>しかし星崎さんの両親に不審に思われない範囲でのことだから</p><p>結局のところ、１シーズンにブランド品のバッグが１つとか</p><p>せいぜい、その程度のことにしかならないだろう</p><p>こちらから、勝手に与えるのではない</p><p>あくまでも星崎さんがオレたちにねだるという形だ</p><p>これだと、理屈上は星崎さんは、物欲の限り、オレたちに物品を要求することはできるけれど</p><p>現実にはおそらく、星崎さんの方がビビッて、大した要求できないと思う</p><p>この人は普通の子だ</p><p>夢も望みも欲も人並みしかない</p><p>判る星崎さんは今、チャンスを手に入れたのよこんなラッキーなこと、もう無いわよきっと</p><p>寧の言葉が身体を美智に抑え込まれた星崎さんに、染み込んでいく</p><p>ただし条件があるのよ</p><p>あたしたちが、あなたの望みを何でも叶えてあげるのはヨッちゃんのハーレムの一員になるからよもし、星崎さんが他の男の子とセックスいえ、キスもだめよそういう肉体的な接触をしたことが判ったらあたしたちは、あなたを見捨てるからね</p><p>その場合はまともな就職はできないとお考え下さい</p><p>それはわたくしいえ、香月家の顔に泥を塗ったことになるのですから香月家に縁のある全ての企業に、あなたの採用を控えるように連絡致します</p><p>そんなことは現実的には無理だろう</p><p>香月グループが取引のある企業なんて、数万社なんだろうから</p><p>その全部の会社に連絡するのだって、一苦労だできるわけがない</p><p>高校２年生の、普通の少女は瑠璃子の脅しを信じてしまう</p><p>瑠璃子の気品と落ち着きは、どんな言葉にも重みを持たせることができる</p><p>とりあえず、まあそういうことだからオール・オア・ナッシングだよこの幸運をそのまま受け取って幸せになるか全部、おじゃんにしちゃうか</p><p>星崎さんは苦悩の表情をしている</p><p>何で、そんな顔をしてんの別に、星崎さんが今、悩むことなんか何も無いんだからさっ</p><p>星崎さんが、今ここでヨッちゃんにレイプされることは、もう決まっているんだからっ後のことは、ロスト・ヴァージンしてから、ゆっくり考えようねっ星崎さん</p><p>星崎さんの顔からスーッと血の気が消える</p><p>そうだ、オレたちは</p><p>星崎さんには、選択させない</p><p>オレたちはまず、奪うのだ</p><p>大丈夫だって処女膜を破られて、子宮に精液を注ぎ込まれたら、色々と考えが変わるもんだよ女の子って</p><p>それは本当ですわたくしもそうでした</p><p>瑠璃子と美智がそう、告げる</p><p>あたしもそうでした旦那様に処女を奪っていただいて、心がスッキリ致しました</p><p>パパとのセックス気持ちいいですの</p><p>みすずの言葉にアニエスが、フェラを止めて呟く</p><p>あたしはまあノーコメントだわ</p><p>克子姉は怯えている星崎さんを撮影しながら、そう言った</p><p>と寧は</p><p>ね、ヨッちゃん星崎さんてさ、ポニーテールの方が可愛くない</p><p>ほらこんな風にさ</p><p>寧が星崎さんの髪の毛を後ろでまとめて見せる</p><p>あ可愛い</p><p>でしょじゃあポニーテールで、ロスト・ヴァージンだねっ</p><p>あ、あたしリボン持っているわ</p><p>みすずがピンク色のリボンを取り出す</p><p>じゃ、あたしが彼女の頭を抑えているからミィちゃん、結んで</p><p>みすずが星崎さんの髪を結ぶ</p><p>どうよっヨッちゃん</p><p>星崎さんのポニーテールピンクのリボンも映える</p><p>パパのオチンチン、ピクッてなりましたの</p><p>アニエス報告はいいから</p><p>じゃあ、ヨッちゃんのオチンチンも反応したことだしそろそろ始めよっか</p><p>寧がカメラの向ける</p><p>デジカメの上にRECの赤いランプが点った</p><p>アニエスありがとうまた、後でな</p><p>オレは半脱ぎだったズボンや靴下も脱いで、全裸になる</p><p>オレが脱いだものは、全て瑠璃子が綺麗に畳んでくれた</p><p>瑠璃子は本当に気が利く良い子だ</p><p>はい、ヨッちゃんどうぞ</p><p>オレはベッドに寝かされているテニスウェアの星崎さんの横に添い寝する</p><p>い、嫌、来ないで</p><p>震えている星崎さん</p><p>大丈夫ですご主人様</p><p>美智の心月が効いている星崎さんは、逃げられない</p><p>オレはまず服の上から、星崎さんの肉体をまさぐることにした</p><p>ぷっくりと柔らかい胸お腹足</p><p>ああ星崎さんて、あんまり真面目にテニスはやってないんだ</p><p>触れば判る</p><p>今のオレは鍛え上げて締まった女体を感触を良く知っている</p><p>でも、全然運動していないわけでもないのか</p><p>適度に筋肉も付いている太ってはいない</p><p>スレンダーだけど、柔らかな肉の付いている肉体</p><p>ああ、そうか庶民派アイドルとかって、こんな感じだよな</p><p>あくまでもテレビや雑誌のグラビアで観た範囲だけれど</p><p>何かが特別優れているわけではないけれど平均した上で、バランス良く良い感じの肉体</p><p>オレは克子姉や渚や寧みたいな、グラマラス過ぎる肉体</p><p>美智やイーディ、翔姉ちゃんとレイちゃん、アーニャみたいな特化して鍛えられた肉体</p><p>みすずと瑠璃子は、日舞で鍛えられているしメグも陸上で、身体は締まっている</p><p>マナとアニエスはまだ幼すぎる肉体だ</p><p>ミナホ姉さんはとても細い身体だし</p><p>色んな美女、美少女たちの肉体を抱いてきたけれど</p><p>星崎さんみたいな、普通の美少女の身体はこれが初めてだ</p><p>いや星崎さんは、寧と並ぶ、うちの学校で１番の可愛い女の子だけれど</p><p>でも、彼女の美は普通を突き詰めた美だ</p><p>オレの他の女たちとは違う</p><p>星崎さんオレには嘘は吐かないそうだよね</p><p>美智にそういう暗示をかけられている</p><p>そ、そうよ嘘を吐くのは悪いことだからあなたたちには、死ぬまで嘘は吐かないわ</p><p>反射的に星崎さんは答えた</p><p>じゃ星崎さんキスしたことある</p><p>星崎さんには何人も彼氏がいたことは判っている</p><p>な無いわ</p><p>そうだと思った</p><p>どうして彼氏いたのに、キスもしなかったの</p><p>驚いて、寧が尋ねる</p><p>だってキスを許したら、その次は身体を求めてくると思ったんだもん</p><p>この人は本質的には恐がりなんだ</p><p>だから、自分の立場が上になる人としか付き合ってきていないし</p><p>彼氏にも自分の側に踏み込んで来て欲しくないと思っている</p><p>ああ、身体を奪うからキスもするよ</p><p>オレは、星崎さんの唇にキスする</p><p>んんんッ</p><p>身体の自由は奪われていても顔で拒絶する、星崎さん</p><p>ダメです、口を開きなさいご主人様の舌を受け入れるのです</p><p>美智の意思力が星崎さんの口をこじ開ける</p><p>オレは舌を侵入させ星崎さんの舌を啜る</p><p>んんんんんんっ</p><p>星崎さんのファースト・キスは無理矢理でディープ・キスだ</p><p>一度唇を離す</p><p>あっあたし初めてだったのに</p><p>星崎さんの眼に涙が溜まる</p><p>ああ、貰ったよ星崎さんのファースト・キスセカンド・キスも貰っておくよ</p><p>オレは、もう一度軽くキスする星崎さんの高い鼻の先も舐めた</p><p>執拗に、何度も何度もキスする</p><p>星崎さんの顔を見ながら</p><p>ああ、二重の瞳はとても睫毛が長いな</p><p>本当に、整った綺麗な顔をしている</p><p>オレは、星崎さんの唇の輪郭を舌でなぞった</p><p>この香しい口はもう、オレのものだ</p><p>もう、やめてやめてよ</p><p>星崎さんが、そう言ったから</p><p>オレは、テニスウェアの上をグイッと捲り上げる</p><p>可愛いおへそのお腹そして、スポーツブラに包まれた、二つの肉山が現れる</p><p>へえお腹、柔らかい</p><p>オレは、星崎さんのお腹をぷにぷに触る</p><p>そういや、寧たちもシェイプアップして、引き締めてるからなあ</p><p>この感触は新鮮だ</p><p>アニエスのお腹もプニプニしているけれど１２歳と１７歳じゃ触感が違う</p><p>あ、遊ばないでよ</p><p>ああ、弄ぶのは、こっちにするよ</p><p>オレはスポーツブラを押し上げて、おっぱいを露出させる</p><p>いっ、いやぁぁっ</p><p>反射的に叫ぶ星崎さん</p><p>ああ、良い形のおっぱいだね大きさじゃ、寧に負けるけれど綺麗だ</p><p>メグよりも大きい</p><p>星崎さん男におっぱいを見られるのは初めて</p><p>こ、子供の時パパとお風呂に</p><p>子供の時と家族は抜きでそうだな、小学校高学年以降は</p><p>は初めてよ</p><p>星崎さんは顔を赤くして答えた顔を背けようとする</p><p>ダメですご主人様のお顔を見るのです</p><p>美智の気が修正する</p><p>これでもう星崎さんは、オレを見つめたままだ</p><p>とっても綺麗だ美味しそうなおっぱいだ見られるのが初めてなら触られるのも初めてだよね</p><p>そ、そうよ</p><p>嘘を吐けないという縛りが正直に答えさせる</p><p>ああすっげぇ、柔らかい</p><p>オレは右手で、ぷにっと揉みしだく</p><p>いっ嫌ぁぁ</p><p>それでも星崎さんは、オレを見ている</p><p>オレの顔から視線が外せない</p><p>胸の柔らかさも違うな</p><p>ああ、そうかちゃんと鍛えている子は、胸筋の上におっぱいが乗っている感じになるから</p><p>星崎さん今はいいけれどていうか、このプロポーションは、これで最高だけど少し鍛えた方が良いよそうじゃないと、将来、おっぱいが垂れちゃうかも</p><p>大きなお世話よ</p><p>星崎さんは、そう言った</p><p>いやヤッちゃん、教えてあげてよ</p><p>オレは、この星崎さんの今の身体の感じも好きだけど</p><p>うん星崎さんの肉体は、とても自然なんだよな</p><p>特に美しくしようと努力しているわけではないのに綺麗だある意味、奇跡</p><p>だも、この絶妙バランスは今のままだと、１７歳を頂点として、崩れていってしまう気がする</p><p>判ったこのテイストを残して、締めるべきとこだけ締める感じだねっ</p><p>カメラのファインダー越しに、星崎さんの肉体を観察する寧</p><p>うん寧の言うとおりにすれば、今よりもっと綺麗になるからね</p><p>オレは、星崎さんに微笑む</p><p>じゃあそろそろ舐めるよ</p><p>舐める</p><p>男に身体を舐められるのも初めてだろ</p><p>オレは右の乳首から、ペロッと舐める</p><p>ビクビクッと、身体を震わす星崎さん</p><p>美智の心月だけではない克子姉の飲ませた媚薬も効いているんだっけ</p><p>オレは星崎さんの初めては、全部、根こそぎ貰うつもりだから</p><p>ちゅぱちゅぱと乳首を吸う</p><p>ああ固くなってきた</p><p>そして、もう他の男には触らせない星崎さんは、オレのものになるんだ</p><p>オレを見上げる怯えた瞳</p><p>あなた本当にあのパン屋くんなの</p><p>彼女はオレの学校での一面しか知らない</p><p>もうすぐ判るよオレが誰で、どんな男なのか</p><p>オレは乳首を責めていく</p><p>星崎さんの心と身体にたっぷり、教えてあげるから</p><p>陵辱は楽しいなあ書いてて</p><p>朝9時半に、父と病院へ行って白内障の手術は、午後2時から</p><p>事前検査もすぐ終わり、今日は手術後1泊入院なので</p><p>担当の看護婦さんと、父のことについて話したり</p><p>麻酔が効くと、去年の大手術の後みたいに訳が判らなくなってしまうかもしれないので</p><p>昼過ぎに母到着</p><p>そして、この病院は前に母が入院したこともある病院でした</p><p>ああ、今、婦長さんにお菓子渡しておいたから</p><p>ここのフロアのチーフは、あっちの看護婦さんだから</p><p>すると看護婦さんの方も、別の人が来て</p><p>まあ今日手術する方って、＊＊さんのご主人だったのね</p><p>そうなんですお願いしますぅ</p><p>色々とツーカー過ぎです</p><p>つーか、何だこのオバサン・ワールドは</p><p>今日の手術は無事に済みました</p><p>明日また、父を引き取ってきます</p><p>しかし、まだ左目の手術だけ</p><p>来週には、今度は右目の白内障手術が待っています</p><p>通院もあるし</p><p>とばらくまた、付き添いでの病院通いが続きそうです</p><p>639．普通の処女レイプ　（その２）</p><p>とにかく一度、イカせてしまおう</p><p>催淫剤が効いているんだ、簡単に絶頂に達するはず</p><p>オレは、星崎さんのテニス着のスカートを捲り上げる</p><p>震える星崎さん</p><p>だが、抵抗は出来ない</p><p>美智の肉体支配が効いている</p><p>星崎さんの白いパンツ</p><p>健康的な太もも少し、足が太い感じもするけれど</p><p>でも、同じ高校生でも、理想美過ぎる寧や、モデル体型のメグ、上品過ぎるオーラを漂わせているみすずたちと比べるのは可哀想だ</p><p>むしろ、日本人の女子高生としては星崎さんは、理想的な魅力に満ちた体型だと言える</p><p>顔も肉体も飛び抜けている普通の女子高生の中では</p><p>普通の女子高生の中の特上それが、星崎可奈さんという女の子だ</p><p>ホントアイドルとかになったら、凄く人気が出るだろうな</p><p>そういう日本人に親しみを与える美しさだ</p><p>もっとも、星崎さん本人は芸能界に入る気なんて無いんだけれど</p><p>この人は野心さえも、普通の枠から越えないから</p><p>恥ずかしいことなんてないじゃんかっそれ、アンスコでしょ</p><p>アンスコとは何ですか</p><p>アンダースコートのことあ、これ日本だけでしか使われていない和製英語だから外国人に言っても伝わらないよっいわゆる見せても良い用のパンツのことねテニスなんてさ、お尻フリフリでプレイするわけだからさ他の人から見られるのが前提のちょっと分厚い生地のパンツを穿くわけっ</p><p>寧が説明してくれた</p><p>なるほどありがとうございますわたくしたち、テニスは嗜みませんから</p><p>お祖父様が禁止していましたから</p><p>瑠璃子とみすずはそう言う</p><p>ジッちゃん見せパンでも、孫娘たちのお尻を他の男に見られるのが嫌だったんだな</p><p>みすずたちがテニスをするとなれば、コートの周囲の警護やテニスのコーチとかとにかく、どうしてたって男の視線に晒されることになるだろうから</p><p>やりたかったら、ここのお屋敷の裏にもテニス・コートはあるわよもっとも、しばらく使っていないから手入れしないといけないけれど</p><p>ああ、ここはかつてはただの娼館で無く、上流階級のための社交場だった</p><p>ミナホ姉さんの祖父の黒森楼の最盛期は</p><p>アニエスの監禁部屋が、絵の趣味のある客が裸婦を描くためのアトリエだったように美しい娼婦たちとテニスを楽しむ客もいたんだろう</p><p>ヨッちゃん、テニスしようよあたし、アンスコ穿かないでプレイするからっ</p><p>何ならテニスウェアにノーパンでもいいよあたしが負けたら、その場でヨッちゃんに犯されてあげるその代わり、あたしが勝ったら、ヨッちゃんが犯されるんだよっ</p><p>勝っても負けてもセックスするのか</p><p>わたくしもします</p><p>わたくしも、興味があります</p><p>アニエスも、しますの</p><p>みすずとアニエスまで、そう言い出す</p><p>星崎さんもしようねっあ、星崎さんは、テニスウェアも抜きで良いよ全裸に、テニスシューズだけそれでプレイしようよ</p><p>何で、そんな</p><p>しょうがないじゃんか星崎さんこれからは、ヨッちゃんに犯されて生きていくんだから</p><p>また寧が耳元に囁く</p><p>ヨッちゃんにセックス奴隷として仕え、ヨッちゃんを気持ち良く満足させることだけ考えるんだよそうしたらあたしたちが、星崎さんの望みは、何でも叶えてあげるから</p><p>あなただけでは、ありませんよあたしたちみんなそうなんですから</p><p>はいわたくしも、お兄様のセックス奴隷ですお兄様のためだけに生きていますわ</p><p>わたくしもそうです</p><p>寧みすず瑠璃子アニエス美智</p><p>ゾッとしている星崎さん</p><p>さあ、星崎さんも仲間になろうよあたしたちの</p><p>寧の声と共にオレは、星崎さんの股間に手を伸ばす</p><p>いっ、やぁぁ</p><p>ああ、内ももはとても柔らかい</p><p>ホント良いな</p><p>この鍛え上げられていないけれど全然、運動していないわけでもないという、適度に成長した普通の肉体</p><p>オレはメグこそが、普通の女の子だと思ってたけれどそうじゃないんだ</p><p>メグは、とても真面目で何でも一生懸命な子だ優等生の体質がある</p><p>普通の女の子というのはこの星崎さんのように、もっと緩い隙がある</p><p>でも、その緩さに普通の魅力がある</p><p>オレは、そのままアンスコの上から、陰部を弄る</p><p>ヒィィ</p><p>ビクビクっと、星崎さんの身体が震える</p><p>男にここを触られるのも初めてだよね</p><p>そそうよ初めてよ</p><p>星崎さんは、オレに嘘を吐くことはできなくなっている</p><p>星崎さん自分で触ったりする</p><p>カメラで撮影しながら、克子姉が尋ねた</p><p>するでしょオナニーあなたの反応を見れば、判るわ</p><p>ね週何回ぐらいするのっ</p><p>寧がビデオカメラを突き付けて、尋ねる</p><p>嘘はダメだよーん</p><p>２、３回よ</p><p>ふーん、どんな時するのっ</p><p>それはちょっと嫌なことがあった時とか、生理の前とかそれと</p><p>それと何かなぁっ</p><p>何となく、ムラムラする時があるのよあんただって、女なんだから判るでしょっ</p><p>星崎さんは、泣きそうな顔でそう言った</p><p>うんうん判るよおっだからさ、星崎さんこれからはオナニーしたくなったら、必ずあたしたちに連絡してねっ</p><p>ほらあたしたちには嘘は吐かない何でも正直に話すそういうルールでしょ</p><p>もう、オナニーなんてしなくていいからね星崎さんが、ムラムラしたらヨッちゃんが犯してくれるから膣の中に、ヨッちゃんの精液をいっぱい入れて貰ったら星崎さんのムラムラは止むからねぇ</p><p>寧が美智を見る</p><p>わたくしの眼を見なさい</p><p>その指示のまま星崎さんは、美智を見る</p><p>あなたの心に心の一番奥底に、刻みつけなさい今より先、あなたの欲情はご主人様に犯していただくことでしか解消しません</p><p>あなたの方から懇願するのですいつでも、どこでもどうぞ、犯して下さいと</p><p>あ、星崎さんが一番ムラムラするのはテニスウェアを着ている時ねそれを着ていると、無性にヨッちゃんに犯されたくなるから</p><p>そんなの困るわよ大会の時とか、どうするのよ</p><p>大丈夫ちゃんと、ヨッちゃんがレイプしに行ってあげるから星崎さんは、ヨッちゃんの精液を子宮に注がれて白い液を太ももに垂らしながら試合するんだよっいいねっ</p><p>そ、そんなのあたし</p><p>わたくしは、あなたにYES以外の解答は求めていません</p><p>美智が気を絞り込む</p><p>うぐぅぅはうっあは、はい判りましたぁ</p><p>無理矢理承諾の言葉を言わされる、星崎さん</p><p>約束致しました生涯守るのです</p><p>オレは小刻みに股間の手を震わせる</p><p>あぅぅ</p><p>羞恥に赤く顔を染めた星崎さんは</p><p>星崎さん、すっごい興奮しているよね</p><p>オレは耳元に囁く</p><p>星崎さんのここもう、グショグショだよ</p><p>アンスコの上からでも湿り気が伝わってきている</p><p>クチュ、クチャと、水音が立つ</p><p>そんな、あたし</p><p>もう一度、聞くよ星崎さんは、興奮している</p><p>縛りが発動する</p><p>し、してるわよっ興奮してるわよっ</p><p>オレは股間の手の力を強めながら、星崎さんの乳首を舐める</p><p>胸と股間の２点攻撃だ</p><p>ああふぅぅっ</p><p>感じている、星崎さん</p><p>よし、脇の下も攻めてやろう３点攻撃だ</p><p>オレは、空いている方の手を星崎さんの脇の下に入れる</p><p>どうしたのヨッちゃん</p><p>んちょっとジョリっとした</p><p>寧がニヤリと笑い美智を見る</p><p>両手を頭の上に伸ばしなさい</p><p>星崎さんはベッドの上でバンザイする</p><p>寧が、半袖のテニスウェアを肩まで捲り上げると</p><p>ありゃりゃ星崎さぁん、脇毛の剃り残しがあるよーんっ</p><p>うん無精ヒゲみたいのが、チョロっと</p><p>見、見ないでぇぇっ</p><p>見ないどころか動画と写真で、記録されています</p><p>もう高校２年生なんだからさっ、身だしなみはちゃんとしないとダメだよっいつ、レイプされるか判らないんだからさっ</p><p>寧は、意地悪そうな笑みで、そんなことを言う</p><p>こんな綺麗な上級生の剃り残しを見て、ちょっと興奮していた</p><p>生々しい</p><p>ああオレの廻りの女たちは、本当にみんな凄い良い子ばかりだったんだな</p><p>毎日オレと暮らしているのにオレは、彼女をたちが脇毛の処理をしていることなんて知らなかった</p><p>オレの見えない所でみんな、きちんとやっているんだ</p><p>ううっ、何よこんなのサイテイよ</p><p>脇毛の剃り残しを指摘されて、星崎さんは涙ぐむ</p><p>こんな何も用意ができていない時にレイプされるなんて、嫌ぁぁ</p><p>何よなら、準備ができている時なら、いつでもレイプされるってこと</p><p>違うわよっあたし決めてたのにっ初体験は、１７歳のクリスマスか、バレンタイン場所は、お洒落なホテルで服だって、こんな練習着じゃなくって、ちゃんとドレスアップしてさ下着だって、勝負用の</p><p>あれ、星崎さん勝負下着持ってるのっ</p><p>これから買う予定だったのよ</p><p>寧の問いに、星崎さんは喚く</p><p>えー、クリスマスとかバレンタインとかありがちな日にロスト・ヴァージンとかつまんないじゃんかっ</p><p>そうよ、今日みたいな何でも無い日をあなたの一生の記念日にしましょうよ</p><p>そうそう、このカメラの映像ちゃんと日付も記録してあるからねっ今日は、星崎可奈ちゃんの処女喪失記念日だよっ</p><p>そして初めてのレイプ記念日ね</p><p>カメラを持った寧と克子姉が星崎さんに言う</p><p>そろそろ、処女膜の確認をしましょうか</p><p>そうだねちゃんとそれも記録しとかないとねっ</p><p>克子姉と寧に促されてオレは、星崎さんのアンスコに手を掛ける</p><p>い、いやぁぁちょっと待ちなさいって</p><p>オレは、グイッと引き下ろす</p><p>布地が丸いお尻から剥けていく</p><p>嫌よ見、見ないで</p><p>星崎さんの陰毛とそして、割れ目</p><p>ぐっしょりと濡れている</p><p>オレはそのままアンスコを脱がそうと引き下げる</p><p>いや、片足だけ抜いて残して置くことにしよう</p><p>その方がレイプっぽい</p><p>寧にポニーテールにされた星崎さん</p><p>テニスウェアの上は捲り上げられ裸の乳房と乳首を露出させている</p><p>スカートも捲られ下着も脱がされた</p><p>思ったよりも、陰毛が濃いわね</p><p>星崎さんは、恥ずかしさに震えている</p><p>これはこれで自然ぽくて良いじゃないか</p><p>オレは克子姉にそう言う</p><p>でもあなたの奴隷にするんだから、奴隷の証は必要じゃない</p><p>克子姉はみすずに</p><p>みすずちゃんあなたの後ろの引き出しに、剃毛セットの箱が入っているの取ってくれる</p><p>剃毛するのか</p><p>してみたくない</p><p>星崎さんを徹底的に羞恥のどん底に落としてみたくなった</p><p>やろうみすず、取ってくれ</p><p>みすずが小さな小箱を持って来る</p><p>中を開けるとシェービングムースとＴ型カミソリが入っていた</p><p>ちょっと冗談でしょ</p><p>うん、ぐっぐぅぅ</p><p>オレは、星崎さんの陰毛に、ムースの泡を付けていく</p><p>剃毛は雪乃以来だな</p><p>オレの女たちは体毛の薄い子ばかりだし</p><p>いや、それも自分で処理しているのかな</p><p>そういえば、雪乃は今はどうしているんだろう</p><p>毎回のテレビ放送は、極小ビキニで出演させられているんだから</p><p>生えてきた毛がはみ出さないように、自分で剃ってるんだな</p><p>その内、またオレが剃ってやろう</p><p>剃るよ</p><p>嘘じゃない</p><p>ゾリゾリ、ゾリゾリ</p><p>お兄様お上手ですわ</p><p>いや、瑠璃子こんなことを褒められても</p><p>パパ上手いですの</p><p>うん、アニエスも生えてきたら剃ってやるからな</p><p>はい、旦那様タオルです</p><p>みすずが、タオルを手渡してくれた</p><p>剃り終わった陰部の毛と泡を、オレは綺麗に拭き取っていく</p><p>わぁのっつるつるですの</p><p>アニエスの声に、星崎さんは恥ずかしそうに震えている</p><p>さて、ついでだ</p><p>オレはシェービングムースを、星崎さんの脇の下に塗る</p><p>いや、せっかくだから剃り残しの脇毛も処理しておくよ</p><p>オレは、カミソリを取る</p><p>どうせなら綺麗な身体の星崎さんを犯したいから</p><p>もう片方の脇も剃っておく</p><p>いやだぁぁ恥ずかしい下の毛を剃られるより、恥ずかしいわよっ</p><p>星崎さんはポロポロ涙の粒を零している</p><p>星崎さん足を開いて</p><p>オレは命じる</p><p>できるだけ大きく足を開いて星崎さんのオマンコを見たいからついでにお尻の穴も見ておきたいな</p><p>嫌ゼッタイに嫌</p><p>開きなさいカエルの様に、思い切り大きく開脚するのです</p><p>美智の命令には逆らえない</p><p>何よこれ嫌よ嫌よ嫌ぁぁっ</p><p>星崎さんの足は、本人の意思とは関係無くスゥっと、大きく開いていく</p><p>あら、身体は柔らかい方なのね良かったわ身体の堅い女の子は、セックスのバリエーションが減るから</p><p>克子姉は、ベッドの上で両手をバンザイさせ足をカエルの標本の様に拡げている星崎さんを見て、そう言う</p><p>さてさて、ヨッちゃん星崎さんのオマンコ開いて、処女膜とご対面だよ</p><p>オレは剃毛されてつるつるらなった恥ずかしい丘に、手を伸ばす</p><p>ちょっとや、やめてぇぇ</p><p>両手の人差し指でヴァギナを拡げる</p><p>愛液が、タラララーッと零れ落ちた</p><p>口ではどんなに拒絶していても身体は、興奮しきっている</p><p>おっ、見えた見えたピンク色っ処女膜</p><p>寧のカメラが星崎さんの陰部を撮影する</p><p>星崎さん視線をこっちに頂戴カメラを見て</p><p>克子姉が、デジカメを星崎さんの艶姿に向ける</p><p>見るのです言われた通りに</p><p>美智に指示をされカメラを見る、星崎さん</p><p>あなたも、こっちを見てはーい、撮るわ</p><p>カシャカシャ</p><p>克子姉が星崎さんの処女の姿を、次々に記録していく</p><p>全身も、裸身のオレと一緒の写真も陰部だけの拡大写真も</p><p>寧もその様子を動画撮影していく</p><p>その写真とかどうするつもりよ</p><p>濡れた瞳で、星崎さんが尋ねた</p><p>あたしを脅すの</p><p>仲間になってくれたら、脅さないよていうかさこれは、ただの記念撮影だってあたしたちも、みんな撮ってあるんだよヨッちゃんに処女を捧げた時の様子はさ</p><p>あたしのもありますよ</p><p>アニエスちゃんのもあるよね</p><p>寧に言われて、返事するアニエス</p><p>わたくしも、最初にご主人様に犯していただいた時の貴重な映像は保管していますご希望でしたら、後でお見せしますが</p><p>美智もそう言う</p><p>見たくないわよっ、そんなのっ</p><p>星崎さんは、大きな声で喚いた</p><p>さてと処女膜確認は、もういいかな</p><p>オレは、寧と克子姉に尋ねる</p><p>うん、いいと思うよっ</p><p>あなたの好きにして</p><p>オレは星崎さんの裸体を見る</p><p>あ、あたしをレイプするの</p><p>すっかり怯えきっているな</p><p>いや、先に一度イカせるそうして、身体がすっかり緩んだ状態で無いと痛いから</p><p>痛い</p><p>これが入るんだよ星崎さんの中に</p><p>オレは自分の勃起ペニスを示した</p><p>そんなの入らないわよ</p><p>震え上がる星崎さん</p><p>大丈夫だよアニエスだって、根元まで入るんだから</p><p>みすず、瑠璃子星崎さんは、お前たち２人でイカせてあげるんだ</p><p>みすずは渚に、女の子を責めるテクニックを伝授されている</p><p>オレは星崎さんに、男と女のセックスの様子を見せてあげるからさ</p><p>星崎さんはオレが何を言っているのか、判らないようだった</p><p>星崎さん本物のセックスを見たことってある</p><p>映像なら中学生の時に、友達の女の子の家でふざけてコンピューターで、観たことがあるわ</p><p>女の子だけでセックス映像鑑賞会か</p><p>そういうんじゃなくて生で、本物のセックスを見たことはあるかって聞いているんだよ</p><p>無いわ</p><p>当たり前だよな処女なんだから</p><p>じゃあ、見せてやるよアニエス</p><p>オレはアニエスを呼ぶ</p><p>セックスするぞ全部脱いで、こっちへ来い</p><p>アニエスは、急いでブラとパンティを脱ぎ捨てる</p><p>オレに抱きついてきた</p><p>まさか本当に、そんな小さな子とするの</p><p>驚いている星崎さん</p><p>ああ、アニエスはまだ１２歳だでも、もう女だオレの女だ</p><p>オレは、アニエスを抱き締め可愛いおっぱいを揉む</p><p>アニエスは、うっとりとしてオレの頬にキスする</p><p>その可愛らしい白い手は当然の様に、オレの勃起を掴み優しくシゴいている</p><p>あのお姉ちゃんにセックスのやり方を教えてあげるんだぞあのお姉ちゃんも、セックスしたいって思うように</p><p>それから、オレは美智に</p><p>美智星崎さんが、オレたちから眼を離さないようにオレたちのセックスに集中させてくれ</p><p>美智は少し辛そうだ</p><p>判ってる星崎さんのレイプが終わったら、美智も犯してやるから</p><p>美智の精神は強固だ心月で相手の肉体を制圧するのは、そんなに苦では無いと言っていた</p><p>ただ、みすずや瑠璃子が星崎さんを責め</p><p>オレとアニエスがセックスを見せつける時に参加できないことが辛いのだろう</p><p>だからこの後のセックスを約束してやる</p><p>セックスというよりレイプだな</p><p>美智は、普通のセックスより犯されることを好む</p><p>瑠璃子あたしが、下を舐めるから、あなたはおっぱいを舐めてあげて</p><p>みすずが、指示を出す</p><p>どんな風に舐めればいいのでしょう</p><p>自分がされたら気持ちの良いようにすればいいのよそれからこの人ちょっとマゾだと思うのだから、少し痛いぐらいが好きだと思うわ</p><p>よし、みすず瑠璃子、始めろ</p><p>みすずが星崎さんの大きく開かれた足の間に、頭を入れる</p><p>瑠璃子は横から、星崎さんの胸を責める</p><p>ちょっと待っていやぁぁっ</p><p>２人の少女の舌が星崎さんの肌に這っていく</p><p>その様子を寧と克子姉は、撮影していく</p><p>さあ眼はあちらです見るのですご主人様たちを見るのです</p><p>美智が身体を這い回る快感に困惑している星崎さんの眼を、オレたちに向ける</p><p>オレたちは全裸で激しく、キスをする</p><p>舌と舌を絡め合うディープキス</p><p>あんな小さな子といやらしい</p><p>そうだ、こういう生々しさの方が星崎さんをより、興奮されるはずだ</p><p>星崎さんの眼の前でアニエスの乳首をいやらしく吸う</p><p>ああぅ、気持ち良いですのパパ、もっとペロペロして下さいですの</p><p>星崎さんも瑠璃子に胸を揉まれ、乳首を吸われている</p><p>アニエスの快感が、ダイレクトに伝わるはずだ</p><p>パパアニエス、アニエスね</p><p>切なそうな顔で、アニエスはオレに告げる</p><p>アニエスもう、欲しいですのパパのオチンチンが欲しいですの</p><p>さっきからの星崎さんへの責めを見てアニエスも興奮しているのか</p><p>よしじゃあ、あのお姉ちゃんに今のアニエスの気持ちを言ってみろ</p><p>乳白色の金髪透けるような白い肌</p><p>天使の様な、１２歳の全裸美少女が星崎さんに言う</p><p>お姉ちゃんアニエスこれから、パパとセックスしますの</p><p>オレは、アニエスの小さなお尻を揉む</p><p>ああ、温かい愛液がお尻の方まで垂れてきている</p><p>パパとのセックス、とっても気持ち良いですの</p><p>どこが、気持ち良いんだ</p><p>あのねオチンチンで、お腹の中をゴシゴシされて奥をツンツンされるところ</p><p>ううんお腹の一番奥で、パパの温かいのをピュピュって受け止めるのが大好きっ</p><p>アニエスが、自分の股間をオレの足に擦り付けてくる</p><p>オレの足が、愛液で湿っていく</p><p>大好きパパ大好き一生、アニエスのことを可愛がって下さいですの</p><p>オレだけなのか</p><p>はいですのアニエスは、一生パパの奴隷ですの</p><p>パパお願い入れてアニエスのこと犯して</p><p>ああ、あのお姉ちゃんによく見えるように繋がるぞ</p><p>オレはベッドの上にあぐらをかき、膝の上にアニエスの裸身を抱き締める</p><p>アニエスの足を大きく開いて座位で、結合を試みる</p><p>ほら、星崎さん入るよアニエスの中に、オレのが入るよよく見て</p><p>お姉ちゃんよく見てて下さいのアニエスの中にパパが入ってきますの</p><p>オレの亀頭の先がアニエスの割れ目に侵入する</p><p>アニエスは、大きく息を吐いてオレのペニスを受け入れていく</p><p>う、嘘あんなに大なのが入って行く</p><p>星崎さんの眼が結合点に集中する</p><p>パパもっと奥まで、来てぇぇ</p><p>ずりゅりゅりゅる</p><p>小さな狭い膣道を押し広げるようにアニエスの中に、潜り込んで行く</p><p>あぅぅパパ、パパ、好きぃぃっ</p><p>ついにアニエスの膣は、オレのペニスを根元まで咥え込んだ</p><p>１２歳の美少女のセックスに星崎さんは、唖然としている</p><p>アニエス、お前が動け気持ち良いように、腰を動かしてみろ</p><p>アニエスがゆっくりと、腰をくねらせる</p><p>５月から一緒に居る日は、必ずセックスしてきたんだ</p><p>アニエスは、すっかりセックスの快楽を覚え込んでいる</p><p>お姉ちゃん、ここがねここがいいですの</p><p>大きく腰を廻すようにしてアニエスは言う</p><p>パパのオチンチンがねアニエスの気持ち良いところを、ゴリゴリってしていますのゾクゾクしますのとっても、気持ち良いですの</p><p>次は上下に、腰を動かす</p><p>これもいいですのオチンチンの先っぽが、ズンッ、ズンッて突っついてくれますのアニエスは、これが好きですのああっ、ああっ、あふぅああっ</p><p>リズミカルな腰の動きとともにアニエスも、喘ぎ出す</p><p>ああ、あん、あんっああ</p><p>星崎さんも喘ぎ出す</p><p>あみすずか</p><p>みすずが、アニエスの腰の動きに合わせて舌で星崎さんのクリトリスを刺激している</p><p>ああっ、ああっ、ああっ、パパぁパパぁぁ</p><p>あん、ああん、ああっ、あっ、ああーっ</p><p>アニエスと星崎さんの快感がシンクロしていく</p><p>そろそろだな</p><p>アニエス、前に手を付け犬の格好だ</p><p>ああん、はいはいですの</p><p>アニエスは四つん這いになる</p><p>オレも腰を上げてアニエスの可愛いお尻を掴む</p><p>そのまま一気に、後背位でアニエスを犯す</p><p>あん、あん、あん、あん、ああんっパパぁパパに犯されていますのぉぉっ</p><p>１２歳のハーフ美少女が後ろから激しく犯されている</p><p>その光景を星崎さんは目撃している</p><p>気持ちいいですのっもっともっと、アニエスを犯して下さいのっパパぁぁっ</p><p>何これ、何これ、何これいやぁぁ変になるぅぅ</p><p>みすずと瑠璃子によって体内から湧き上がってくる激しい性感</p><p>視覚からは眼の前で、少女が犯され喘いでいる</p><p>星崎さんはかつて感じたことのない、激しい波に襲われている</p><p>あたしあたし変よあたしを変にしないでぇぇ</p><p>ああ、星崎さんの様子を見てみすずが、スパートした</p><p>一気に絶頂に追い込もうと舌と指を駆使している</p><p>オレも、アニエスへの攻めをスパートさせる</p><p>パ、パパッあっ、あっ、あーっ、アニエス壊れちゃうぅぅっ</p><p>オレの方が先の方がいい</p><p>オレの射精を見せつけて星崎さんもイカせる</p><p>ああ、アニエスアニエス、もう出るぞアニエスの中に赤ちゃんの素が出るぞぉぉ</p><p>出して、パパっアニエスにアニエスに温かいの欲しいですのっ</p><p>オレは、腰の動きを加速させる</p><p>パンパンパンとアニエスの小さなお尻に、オレの下腹が当たる</p><p>オレもアニエスも、汗でぐっしょりだ</p><p>四つん這いのアニエスの可愛い乳首の先から、汗の玉がポタポタ垂れている</p><p>オレは、そのおっぱいを後ろから握りしめて</p><p>星崎さん、見ろよっオレがアニエスの中に射精するところ見ろよ</p><p>嘘でしょそんな小さな子に赤ちゃん、できちゃうわよっ</p><p>できてもいいですのっパパぁぁお腹の中に下さいのっ</p><p>いくぞっいくぞっ出るぅぅっ</p><p>オレは、星崎さんによく見えるように</p><p>アニエスの小さな身体を抱きかかえる</p><p>都合部をはっきりと見せて</p><p>アニエスの胎奥に</p><p>あああ、熱いっ熱いのっ出てますのっ</p><p>アニエスが、精液の熱にビクッと震える</p><p>オレは、腰をグイッ、ぐいっ、と何度も押し込みながら</p><p>激しく射精するっ</p><p>出てますのっアニエスパパの貰ってますのっああっ、温かいのが、お腹の中に拡がっていきますのぉぉぉっ</p><p>その、いやらしすぎる言葉を聞いた瞬間</p><p>星崎さんも跳ぶ</p><p>はぁぁっ、あっあああーっ、ああーっ</p><p>星崎さんも、腰をガクガク震わせながらエクスタシーに包み込まれた</p><p>何なのよ、何なのよ、何なのよこれあああーっ</p><p>普通の少女が体験した初めての異常な性行為</p><p>犯されている少女を見ながらの絶頂</p><p>いやぁぁいやぁぁイグぅぅ</p><p>まだ、アニエスの中に射精し続けている</p><p>父を病院に引き取りに行く</p><p>今回は左目の手術来週は、右目</p><p>白内障の手術の後は、眼を弄ったり、眼にゴミが入ったりするのを防ぐため防護メガネというゴーグルみたいのを24時間していないといけないらしい</p><p>寝るときも、風呂もメガネをしたまま</p><p>父何だ</p><p>私そんなラーガンみたいなメガネして</p><p>父ラーガンて何だ</p><p>うむそりゃ伝わらないよな</p><p>某、ハンザワというドラマのこと</p><p>インタビューを読んでたら、プロデューサーは女性層の視聴者は全て諦めて、男性層に訴えるために男らしいドラマ作りを心掛けましたそしたら、何故か、女性のファンも増えて</p><p>いやあのドラマ、どう見ても女性向けだと思いますが</p><p>若い部下に慕われる、イケメン上司とか</p><p>支店長だって、基本、顔は良いし</p><p>オカマっぽい、マルサの人とか狙ってるとしか思えない</p><p>とてつもなく、腐女子向けな味付けでキャラ設定しているのに</p><p>640．普通の処女レイプ　（その３・破瓜）</p><p>はぅぅはぅぅはぅぅ</p><p>絶頂からようやく、意識が戻って来ている星崎さん</p><p>全身にじっとりと汗をかいて美しい半裸の肉体は、てらてらと光っている</p><p>みすずは、もう星崎さんの陰部を舐めていない</p><p>今は、横から可愛いおっぱいを、くりくり弄っている</p><p>半脱ぎテニスウェアの星崎さんは、だらしなくだらんと足を拡げたまま</p><p>愛液の零れる割れ目が、丸見えだ</p><p>そんな様子を克子姉と寧が撮影している</p><p>大分息が整ってきたもういいな</p><p>オレは、美智に指示する</p><p>美智は、星崎さんに</p><p>見なさいご主人様を見るのです</p><p>美智の命令のまま星崎さんの大きな瞳が、オレを見る</p><p>ぬんっ</p><p>アニエスの中に挿入したままだった勃起ペニスを</p><p>星崎さんによく見える様にして引き抜く</p><p>驚愕する星崎さんの顔</p><p>にゅるんと抜け出たオレの亀頭はまだまだ剛直を保っている</p><p>そして、アニエスの小さなヴァギナからはオレの大量の精液が、一気にトロリと零れ落ちる</p><p>パパ、とっても気持ち良かったですのまたして下さいね</p><p>アニエスは、うっとりとした笑顔でオレの唇にキスする</p><p>お兄様、瑠璃子が綺麗に致します</p><p>瑠璃子が、そう言ってオレのペニスのフェラ掃除を始める</p><p>うふふ美味しいですわ</p><p>星崎さんは名家のお嬢様の口淫奉仕を見て、驚いている</p><p>結局、あの方を絶頂に導いたのは、みすずちゃんですわたくしはどうも、女性を相手にするのは上手ではありませんわ</p><p>みすずは元々から同性愛の嗜好が強い</p><p>瑠璃子には無い</p><p>その事が、美子さんの問題を少しばかり面倒なことにしている</p><p>美子さんはこれまた、同性愛嗜好が強いのだ</p><p>瑠璃子のことを強く愛している</p><p>むしろ、男の方は苦手らしい</p><p>だから、瑠璃子が美子さんと同性愛プレイができれば、美子さんは満足してくれるはずなんだけれど</p><p>生憎、瑠璃子にはその気が全く無い</p><p>瑠璃子にとっては、美子さんは性の対象では無いのだ</p><p>美子さんのことは、みすずと同じく最も自分に近い心を許せる親族としか思っていない</p><p>あ、あんたそんな小さな子に、中出しするなんて何を考えているのよ</p><p>震えながら星崎さんが言う</p><p>あら、わたくしもいつもお腹の中に注いでいただいておりますわ</p><p>星崎さんの視界にいる瑠璃子が笑顔でそう言う</p><p>昨夜も抱いていただきました男の方の精液というものは、女性の胎内で1週間は生きているのだそうですですから、わたくしのお腹の中では、今、お兄様の赤ちゃんの種がいっぱい生きていますわ</p><p>アニエスと同じですの</p><p>微笑み合う瑠璃子とアニエス</p><p>あんたたち何なの頭がおかしいの</p><p>困惑している星崎さん</p><p>星崎さんあなたが、今まで信じてきた常識の世界とは違うんだよっ</p><p>そんな高校生の男の子がハーレムなんてそんなこと、やっていいわけがないでしょ</p><p>いいんだよだって、あたしたち特別だから</p><p>きっぱりと寧は告げる</p><p>お金持ちだからって、何でもできると思ったら大間違いよこんなこと、学校や警察が許さないんだから</p><p>香月家はただの資産家では、ありませんよ</p><p>与党の総裁総理大臣を交代させることぐらいは、できます日本だけでなく、アメリカや他の国々にも、強い影響力を持っていますし</p><p>もちろん、マスコミや星崎さんの大好きな芸能界だって、好きな様に操れるよーんっ</p><p>それからさ忘れたのここは、うちの高校の理事長先生の家だよつまり、学校はあたしたちの味方ついでに言っておくと、理事長先生には今日ここで星崎さんをレイプすることは話してあるから犯してもいいってさ</p><p>嘘よっ</p><p>そして星崎さん、あなた、覚えてないのあたしが、黒髪に戻して、すっかり更生しちゃったみたいになっているからもう忘れてるんだろうけれどさ</p><p>寧は、かつては金髪の不良少女として校内で怖れられていた</p><p>黒髪に戻してから以前の寧の悪い話は全てガセ情報で、何もかも大げさに語られていたという噂を、再度校内に流した</p><p>この４ヶ月寧は明るく、校内で振る舞っているし</p><p>オレのパン屋での看板娘としての活躍もあって</p><p>すっかり、みんな以前の寧の悪い噂を気にしなくなっていた</p><p>あたしが、アブナイ人たちと関係があるってのホントだからさ</p><p>妖しい眼で寧は、ククと微笑む</p><p>正確には、寧でなくミナホ姉さんが裏社会に太いパイプを持っている</p><p>アブナくない人たちもオレたちの仲間だよ香月セキュリティ・サービスとかね</p><p>言ったでしょ権力、財力、支配力みぃーんな、あたしたちは持っているんだよだから、捕まらないし、訴えられないし何をしてもいいのよっ</p><p>それで、あたしを犯すっていうの</p><p>仕方ないよ星崎さん、可愛いんだからオレの奴隷にしたいんだ</p><p>オレは、星崎さんの瞳にそう言う</p><p>それにオレたちは、星崎さんを仲間にするって言ってるんだよ</p><p>そうだよあたしたちの力星崎さんは、欲しくないの</p><p>寧の言葉に、星崎さんは黙り込む</p><p>香月みすずの仲間になるのは、お嫌ですか</p><p>みすずが、星崎さんの乳首を触りながらそう言う</p><p>お兄様、すっかり大きく堅くなりましたわ</p><p>オレのペニスを舐めていた瑠璃子がオレを見上げて、微笑む</p><p>うん、それじゃあ星崎さんの中に入れようか</p><p>ゾッと震え上がる星崎さん</p><p>動かないでそのまま、ご主人様を見ているのです</p><p>美智の気が、改めて彼女を縛る</p><p>オレは、星崎さんの両脚の間に身体を入れる</p><p>片足を持ち上げ内ももを舐めた</p><p>でも、１７歳の美少女らしい溌剌とした弾力に溢れている</p><p>星崎さんの足をオレは手で撫で回す</p><p>お尻も</p><p>さ、触らないで</p><p>美智に支配されているから星崎さんの眼は、オレを見つめたままだ</p><p>ヨッちゃんどうして、あたしが星崎さんを選んだか判る</p><p>え学校１の美少女だからだろ</p><p>それもあるけどヨッちゃんのハーレムには、まだいないタイプのキャラでしょ</p><p>キャラ</p><p>先輩と後輩のセックスは、まだしてないよねあたしが、ほらお姉ちゃんになっちゃったから</p><p>そうだオレは、最初の頃は、寧を奈島センパイって呼んでたな</p><p>みすすやアーニャも一つ年上だけれどセンパイって感じじゃないし</p><p>ほーら、星崎可奈センパイだよーんっセンパイの処女美味しく召し上がれっ</p><p>可奈センパイ</p><p>うわぁ確かに、凄い新鮮だ</p><p>オレセンパイの初めてのオトコになっちゃいますね</p><p>い、いやぁぁっ</p><p>まずは細い肉体を抱き締めて、キスする</p><p>嫌がっている、可奈センパイ</p><p>でも、オレの唇からは逃げられない</p><p>何度も唇にキスして耳を舐める首筋も</p><p>そ、そんなところ舐めないでぇぇ</p><p>うん汗をかいているから、ちょっとしょっぱい</p><p>可奈センパイってとっても抱き心地がいいですね細くて柔らかくて温かい気持ち良いですよ</p><p>プロポーションが良いからなそれでいて、細身だし</p><p>ちょうどオレの腕の中に収まるサイズだ</p><p>あたしは気持ち悪いだけよ</p><p>可奈センパイが、そう言うと</p><p>すぐ気持ち良くなりますのパパ、上手ですから</p><p>たった今オレに射精されたばかりのアニエスが言う</p><p>最初の何回かは、ちょっと痛いですのそれは、ガマンして下さいの</p><p>そんなガマンしたくないわよ</p><p>オレはその間に可奈センパイのおっぱいを舐める</p><p>うん、ポニーテールにテニス着でも、おっぱいと秘部は丸出し</p><p>寧は本当に良くオレの悦ぶツボを知っているな</p><p>それに、この形の良いおっぱいと乳首が良い</p><p>みすずが散々弄っていたからすっかり固くシコッているし</p><p>あ、あんっああっや、やめて</p><p>一度イッて、すっかり火の付いた身体だ可奈センパイは、性感に喘ぐ</p><p>可奈センパイオレだけですからねセンパイの唇にキスしていいのも、センパイのおっぱいを触るのも、舐めるのもいいや、センパイの裸を見ていいのも男はオレだけですからね</p><p>オレは乳首をしゃぶりながら言う</p><p>もし、センパイが他の男とそういうことをしていたら</p><p>まさかあたしを殺すつもり</p><p>まさか見捨てるだけですよ可奈センパイ</p><p>見捨てるって</p><p>寧が頷く</p><p>ああ、それが一番辛いかもねあたしたちに見捨てられるのは仲間になっていたら手に入れられた特典が、全部パーになっちゃうんだしっ</p><p>香月家も、あなたを見捨てますわ</p><p>そう言えば、星崎さん、お父さんは商社マンだって言ってたよね娘が、香月家と繋がりができればお父さん的には、万々歳だよね香月グループと関わりのない商社なんて、この日本じゃあり得ないんだし</p><p>逆に娘のせいで、香月家から睨まれたら星崎さんのお父さんどころか、お父さんの会社そのものがピンチだよね</p><p>オレの指が可奈センパイのクリトリスをくりくりする</p><p>うん、ヴァギナもすっかり緩んでいる</p><p>オレの女にするよ、可奈センパイ</p><p>オレは可奈センパイの足を大きく開かせると</p><p>膣口に、オレのペニスを押し当てる</p><p>い、嫌そ、それだけはそれだけは許して</p><p>許さないよ犯すよ女になるんだ可奈センパイ</p><p>オレは、片手で可奈センパイの肩を掴む</p><p>もう一方の手は、勃起ペニスの角度を調整する</p><p>美智宣言させろ</p><p>それだけで美智には判る</p><p>わたくしの言う通りの言葉を言うのです誓うのです</p><p>美智の気が可奈センパイを操作する</p><p>ご主人様の眼をしっかりと見てまず、自分の名前を名乗りなさい</p><p>ああたしは星崎可奈です</p><p>可奈センパイがオレに言う</p><p>わたくしは、あなたのセックス奴隷にしていただきますどうぞ、わたくしの処女を心ゆくまでご堪能下さい</p><p>あ、あたしはい、嫌嫌よあなたのセックスセックス奴隷になりなりますどうぞ、あたしの処女を心ゆくまでご堪能下さい</p><p>心で必死に立ち向かいながらも可奈センパイは、復唱する</p><p>ああ、眼から涙の粒が零れる</p><p>それでもその瞳はオレを見ている</p><p>まだ男を知らない、わたくしの女性器にあなたのものを突き立てて下さい処女膜を力尽くで破って下さい</p><p>ま、まだ男を知らない、可奈の可奈のオマンコにあなたのオチンチンを突き立てて処女膜を破って</p><p>泣きながら可奈センパイは、誓いの言葉を言わされる</p><p>初めての精液を、思い切り子宮に注いで下さい妊娠しても、構いません赤ちゃんができるまでわたくしを犯して下さいレイプして下さい</p><p>は、初めての精液をそんなの嫌ぁお、思い切り子宮に子宮に注いでぇぇに、妊娠しても構わないからぁぁあ、赤ちゃんができちゃうできちゃうよそんなのやだやだよあああっ赤ちゃんができるまで、犯してレイプしてぇぇいやぁぁ</p><p>言えば言うほど可奈センパイは興奮していく</p><p>ヴァギナが緩んでいく</p><p>オレの亀頭が少しずつ、呑み込まれる</p><p>可奈センパイもらうよっ</p><p>差し上げます処女も、肉体も何もかも差し上げますと誓いなさいっ</p><p>ぅぅ可奈のヴァージンあげるぅぅ</p><p>じゅるりっ</p><p>可奈センパイの中にオレの亀頭が</p><p>あああーっ、いやぁ入って来るぅぅ</p><p>オレから眼を離すなっ可奈っ</p><p>可奈センパイの大きな眼が涙目がオレを見る</p><p>ああペニスの先に、強い抵抗物を感じる</p><p>破るよ</p><p>オレの熱く固い勃起が処女の証を押し破っていく</p><p>あああっいっ、痛いっ痛い痛い痛いぃぃぃぃぃっ</p><p>可奈センパイは、必死にオレに痛みと苦しみを訴える</p><p>侵攻のスピードを緩めない</p><p>じゅずずずずっ</p><p>いやぁぁっ裂けちゃうっっ</p><p>ホントに裂けているんだよっ破っているんだよっ</p><p>こんなの嫌ぁぁ嫌ぁぁっ</p><p>ああ、可奈センパイオレ、センパイの処女を奪っているんだよっ破っているんだよっ</p><p>止めてぇぇっもう、入って来ないでっ抜いて許してぇぇ</p><p>いやもっと先へ</p><p>オレは奥底を知りたい</p><p>ぐぅぅっ</p><p>じゅぬぬぬぬぬっ</p><p>狭い肉道をこじ開けるようにして</p><p>オレは肉欲を可奈センパイの胎内に押し込んでいく</p><p>いや、いや、いやぁぁっ</p><p>可奈センパイっ</p><p>オレは、可奈センパイの身体を抱きしめて根元まで、グィィィッと</p><p>ひぎぃぃぃぃっ</p><p>ここがゴールだっ</p><p>オレの亀頭が可奈センパイの子宮口にキスするっ</p><p>あああっ、ああっ、ああうっ</p><p>パクパクと大きく口を開いて苦しそうに息をする、可奈センパイ</p><p>可奈センパイオレたち、繋がってますよオレのチンコ根元まで全部、可奈センパイの中に入ってます可奈センパイの処女とっても気持ち良いですっ</p><p>ぅぅっぅぅっくぅぅ</p><p>可奈センパイは声もなく泣いている</p><p>でも、まだロスト・ヴァージンしただけですから</p><p>オレは、可奈センパイの唇にキスした</p><p>可愛いおっぱいも揉む</p><p>本当のレイプはこれからですよ</p><p>そして、オレは</p><p>腰をグイグイっと動かしていく</p><p>い、痛いっ痛いっうっ、動かないでっ</p><p>そんなの無理ですっ動かさないと射精できませんっ</p><p>そんなのしないでいいからっ</p><p>オレは可奈センパイの子宮に出したいんですよっ</p><p>嫌よぉっ赤ちゃんできちゃうっ</p><p>オレはガシガシと</p><p>リズミカルに、腰を振る</p><p>愛液と処女血を潤滑油にしてオレは、可奈センパイの内側を抉っていく</p><p>胎内をオレのペニスの形に整形していく</p><p>この肉体はこれからずっと楽しんでいくんだから</p><p>痛い、痛いぃぃやめてぇぇホントにやめてぇぇ</p><p>ええ、１回目だから早めに射精できるように、頑張りますね</p><p>オレは、さらに強く腰の動きを加速させる</p><p>いやぁぁっ痛いぃぃ痛い痛い痛い痛い痛いぃぃぃぃぃっ</p><p>ああ苦しそうな可奈センパイの顔を見ているうちに</p><p>オレの中に射精の高ぶりがこみ上げて来る</p><p>ああ、もうすぐです可奈センパイ中に出しますからねっ可奈センパイの中にいっぱい出しますからねっ</p><p>嫌ぁぁっ嫌、嫌、嫌ぁぁっ</p><p>見てて下さいオレが、可奈センパイに出す顔見ていて下さい</p><p>き、きたぁぁーっ</p><p>イキますっイキますっ可奈センパイっああああーっ</p><p>オレは噴き上げる</p><p>どおおっぷっ</p><p>な、何これっ</p><p>子宮に侵入して来る灼熱の液体に可奈センパイは、震える</p><p>熱いのがお腹の底に拡がっていく</p><p>どぉぷっぷ</p><p>ああ出てますそれが精液ですオレの</p><p>どおっっく</p><p>うううっ気持ちいいですぅ可奈センパイぃぃぃ</p><p>オレは、可奈センパイの乳首に吸い付きながら最後の一滴まで射精する</p><p>いっ、嫌ぁぁっ</p><p>可奈センパイは、オレを見たまま泣いている</p><p>泣き続けている</p><p>す、すっげぇ良かったです可奈センパイこれでもうこの身体は、オレのものですよ可奈センパイ</p><p>オレは可奈センパイの身体をギュッと抱きしめる</p><p>このお腹の中に可奈センパイの子宮に、オレの精液がたっぷり入っているんですからね</p><p>もう嫌そんなの知らない知らないわよ</p><p>泣きながら可奈センパイは、オレに言った</p><p>美智の縛りは、まだ効いている</p><p>可奈センパイはオレから顔が背けられないのだ</p><p>もう終わったんでしょあたしから離れてあたしの中から、出てってよ</p><p>可奈センパイは、そう言うが</p><p>何言ってるんですかオレのチンコ可奈センパイの中で、まだまだ元気ですよ</p><p>驚く可奈センパイ</p><p>２回目は、全部裸になってしましょうテニス・ウェアもいいですけれど裸の可奈センパイも犯してみたいから</p><p>あ、待ってそのまま繋がっているところを撮影したいから</p><p>克子姉がシャッターを切る</p><p>可奈ちゃんもう、この人のセックス奴隷なんだから可奈ちゃんでいいわよね目線をカメラにちょうだい</p><p>セックス奴隷なんかじゃないわ</p><p>可奈センパイはそう言いながらも眼は、カメラのレンズに向かう</p><p>あなたこそ、何を言っているのよこうなっちゃったら、もう、他に選択肢は無いことは判っているでしょあ、あなたも目線ちょうだい手はそうね、可奈ちゃんのおっぱいを揉んでて</p><p>カシャ、カシャとシャッター音が響く中</p><p>可奈センパイは、また眼から涙を零している</p><p>一度抜いてくれる処女喪失したばかりの女性器から、血と精液が滴ってくるところを撮りたいから</p><p>あ、あたし、撮るっ</p><p>寧も動画のカメラを向ける</p><p>オレは可奈センパイの中から、ペニスを引き抜く</p><p>ちゅるんと抜け出ると</p><p>タラァっと血でピンク色になった精液が、垂れてくる</p><p>はい、目線はカメラそうよ</p><p>犯された少女を二つのカメラが克明に記録していく</p><p>アニエスが、オレのペニスをお掃除フェラしようとするが</p><p>おおっと、ダメだダメだアニエス</p><p>オレは、アニエスを制止する</p><p>血は舐めちゃダメなんだ身体に良くないから</p><p>はい、旦那様ウェット・ティッシュです</p><p>みすずがウェット・ティッシュのボトルを手渡してくれた</p><p>アニエスちゃんも、拭いて上げて</p><p>アニエスの可愛い手がまだ勃起しているオレのペニスを拭いてくれる</p><p>ああ、ウェット・ティッシュの冷たさが気持ちいい</p><p>はーい、撮影オーケイ</p><p>じゃ、２回戦行こうか</p><p>オレは、可奈センパイを見る</p><p>全部脱いで下さい可奈センパイ</p><p>可奈センパイは恐怖に打ち震えて、オレを見上げていた</p><p>もう、やめて痛い、痛い、痛いのぉぉ</p><p>全裸でセックスしても可奈センパイの肉体は、良かった</p><p>ああ、これが普通の肉体か</p><p>例えば克子姉や渚、寧の肉体は</p><p>裸になった方が完璧に見える</p><p>まるで裸であることの方が自然みたいな美</p><p>翔姉ちゃんやレイちゃん、イーディも鍛え上げられた肉体は、裸になった時に秀でて見える</p><p>みすずや瑠璃子や美智は裸になっても、確固たる自分というものがあるから、堂々としているし</p><p>メグやマナやアニエスはオレの前で裸になることは、当たり前になってきている</p><p>裸の可奈センパイは</p><p>明らかに着衣の時より、何かが不足している</p><p>そう足りない感じがするのだ</p><p>ブラやパンティで補正したらこの肉体は、何かが足される</p><p>美しい衣服をまとえばさらに</p><p>ああ人間が、裸のままでなく衣服を身につけるようになったのは</p><p>この不足な感じを、覆い隠すためだったんだな</p><p>その不足感は美では無いから</p><p>オレの女たちはみんな、普通じゃない女なんだな</p><p>この子らはみんな、裸のままでも充分にいや、着衣の時以上に美しいから</p><p>普通の女は裸のままでは、美しさが足りないから服を着て補正する</p><p>今はその足りない感じにこそ、普通美少女・可奈センパイの魅力があると思う</p><p>オレは可奈センパイに愛おしさを感じている</p><p>愛おしいから虐めたくなる</p><p>ああっ、また出ますよっ可奈センパイっ</p><p>もう中は嫌ぁぁっ</p><p>オレは、２度目の膣内射精を決める</p><p>あああっ嫌だって、言ってるのにぃぃ</p><p>熱い液体の浸食を再び胎内に感じている</p><p>うっふっふヨッちゃん、まだイケるよね</p><p>うん、まだできると思うよ</p><p>可奈センパイの中でオレのペニスは萎えていない</p><p>どうするのよ妊娠したら、どうするのよ</p><p>泣きながら可奈センパイは言う</p><p>あのさ可奈ちゃーん</p><p>囁く寧</p><p>あたしたちも、毎回、ヨッちゃんに中出しされているのに妊娠していないのは変だって思わないの</p><p>可奈センパイが顔を上げる</p><p>緊急避妊薬って知ってる飲むと、中出しされても妊娠しないお薬</p><p>な、何よそれ</p><p>そういうのがあるのよ</p><p>ニッコリ微笑む寧</p><p>それから避妊ピルもねあたしたち克子お姉ちゃんは別か妊娠したい人だからそれ以外は、みーんな飲んでるんだよっ</p><p>はい、いつでも旦那様に犯していただきたいですから</p><p>お腹の中で射精していただけないと悲しくなります</p><p>みすずと瑠璃子が笑顔で言う</p><p>だからさっ、可奈ちゃんも妊娠の心配は無いんだよあたしたちを怒らせない限りはさっ</p><p>ちなみにこれがそのお薬ね</p><p>克子姉が白い錠剤を可奈センパイに見せる</p><p>それちょうだい</p><p>可奈センパイは、飛びつこうとするが</p><p>美智が、許さない</p><p>あげるのは条件があるよーん</p><p>だからさ可奈ちゃんがちゃんと、あたしたちの仲間になるって約束してくれないとさ</p><p>この人のハーレムの一員セックス奴隷になるってね</p><p>わたくしやみすずちゃんミッチィの仲間になるのは、お嫌ですか</p><p>アニエスもいますの</p><p>瑠璃子とアニエスも</p><p>ていうか他にもまだ、可奈ちゃんが知らない子がいっぱいいるんだよあ、メグちゃんはさすがに知っているか</p><p>明るく寧は言う</p><p>で、どうする可奈ちゃんこのまま、レイプされましたって警察に訴えてみるその場合はテレビや新聞やネットに、レイプ被害者としての可奈ちゃんの住所、氏名、年齢と顔写真だけが報道されるよ今のレイプ写真と一緒にあたしたちの名前は、一切出ないあたしたちは警察にも捕まらない代わりに、可奈ちゃんをレイプした犯人として、４２歳の住所不定無職の元・中華料理店アルバイトのオジサンが逮捕されることになるから可奈ちゃんは、そのオジサンにレイプされたってことになるんだよ</p><p>寧の言葉はブラフだ</p><p>だが可奈センパイは、信じる</p><p>逆に、あたしたちの仲間になってくれたらとっても、幸せになれると思うんだけどなあ</p><p>あたしと瑠璃子が保証します</p><p>みすずが宣言する</p><p>わ、判ったわよなるわよあなたたちの仲間に</p><p>可奈センパイは屈服した</p><p>つまりどういうことかなっ</p><p>こ、この子のハーレムの女の１人にせ、セックス奴隷になればいいんでしょっ</p><p>なればいい</p><p>オレは低い声で、可奈センパイに言う</p><p>ううっな、なります判ったわよして下さいあたしを星崎可奈を、あなたのセックス奴隷にして下さいううっ</p><p>可奈センパイの中で、オレのペニスがまたピクッと大きくなる</p><p>あなたって言うのはどうだろそうだなヨッちゃんのことは、何て呼ばせようか</p><p>ノブでいいよ先輩と後輩なんだからオレが可奈センパイで、センパイはノブそれでいいじゃないか</p><p>それなら普段もそう呼び合えるし</p><p>じゃちょっと練習してみようかじゃ、ヨッちゃんから</p><p>のノブ</p><p>オレたちの性器はまだ、繋がったままだ</p><p>オレをノブと呼んだ瞬間可奈センパイの膣が、キュッと締まった</p><p>うんオッケイじゃ、ついでにもう一つ解決しておこうか</p><p>可奈ちゃん確か、彼氏がいたよねっ</p><p>そうだ、可奈センパイには彼氏が居た</p><p>あんまり愛しているとは思えない関係だったけれど</p><p>可奈センパイは、怯えながら尋ねる</p><p>今すぐ、ここから電話して別れてよ</p><p>今のまんま裸でヨッちゃんに抱かれたままヨッちゃんのオチンチンで犯されたまんまで彼氏に電話して</p><p>キュキュキュッ</p><p>可奈センパイの胎内が、激しくオレを締め上げる</p><p>この可奈センパイの陵辱が終わらないと鷹倉さんに進めません</p><p>これは、ミナホが決めたロードマップに則しています</p><p>5月からの４ヶ月間は、家族の中を固める期間だったけれど</p><p>吉田くんは、余りにも内向きで家族の方ばかり気にしていた</p><p>でも、ここから先を生きるためには外の世界に眼を向けていかないといけない</p><p>第一の刺客がアーニャで</p><p>第二の刺客が可奈センパイです</p><p>アーニャはお友達のまま可奈センパイは、ハーレムの一員になっても家族にはなりません</p><p>さて鷹倉さんは、どうなるでしょうか</p><p>641．普通の処女レイプ　（その４）</p><p>ああたしよ</p><p>携帯電話で彼氏と電話している、可奈センパイ</p><p>い、今、どこかってそ、そんなことあんたには、関係無いじゃない</p><p>可奈センパイは、今全裸で後ろからオレに抱きかかえられている</p><p>座位の態勢で</p><p>可奈センパイの愛液と処女血と精液でグショグショになった女性器に、オレの勃起ペニスが深々と刺さっている</p><p>う、動かないで</p><p>クッと、腰を動かしたオレに可奈センパイは言う</p><p>オレは後ろから、可奈センパイのおっぱいの感触も楽しんでいる</p><p>ち、違うわこ、こっちのことよ</p><p>緊張で、可奈センパイの肌は紅く上気している</p><p>汗が胸の谷間に流れていく</p><p>オレは可奈センパイの首筋をペロッと舐めた</p><p>くぅぅんそ、そんなところ舐めないでよっ</p><p>オレに犯されたまま彼氏に電話している、可奈センパイ</p><p>その顔は、羞恥に歪んでいる</p><p>そんなオレたちの痴態を、克子姉と寧が撮影している</p><p>だからこっちのことよもう、うるさいわねっ何だっていいでしょっどこで誰と何をしていようと、全部あたしの勝手じゃないっ</p><p>身体を奪われている屈辱を可奈センパイは、電話の向こうの彼氏にぶつける</p><p>あ、あのねわ、悪いんだけれどねあ、あんたと、あたし、もう別れるからあんっ</p><p>乳首をオレにコリコリ弄くられて、喘ぐ</p><p>そ、そうよっ別れるのよっあんたとは、もう終わりにするのっそういうことなのっいいわよねっああぐっ</p><p>しかし汗に濡れたおっぱいは、手に吸い付くなあ</p><p>１７歳のテニス部少女の肌は何とも言えない甘い匂いを発している</p><p>何でとか、どうしてとかそんなの、どうでもいいでしょっとにかく、あんたとは別れるからっ別れるの別れるってば</p><p>可奈センパイと付き合ってキスさえさせてもらえなかった、彼氏</p><p>高価なプレゼントだけ、回収されて誕生日のデートも無かったという</p><p>可奈センパイは元々、そんなに相手の男が好きじゃなかったってことは判っている</p><p>もうぐだぐだ言わないでっもう、終わりなのっダメになっちゃったのっだから仕方無いのよっ</p><p>そろそろ、助けてあげるか</p><p>可奈センパイ、電話貸して</p><p>オレの言葉に驚く、センパイ</p><p>いいから貸してよ</p><p>可奈センパイはおそるおそる、携帯電話をオレに手渡す</p><p>あ、もしもしあんたが誰だか知らないけどさ、可奈はもうオレの女になったから、あんたとは別れるから</p><p>だ、誰だよお前</p><p>電話の向こうの男の声</p><p>こんなこと、とっとと終わらせよう</p><p>オレが誰かなんて、あんたに教える必要は無いだろあんたはもう、可奈とは何の関係も無い人間なんだからさっ</p><p>ううちの学校の人間か</p><p>さあ、どうなんだろうねそうそう、一応、言っておくけれど、今後、オレの可奈の周りに近寄って来たら、ブッ殺すからな可奈の前に姿を見せるな話し掛けるのも禁止だからな判ったかおいっ</p><p>寧の不良モードの真似をしてオレは、言ってやった</p><p>ちょっちょっと、待てよ可奈さんはもう一度、可奈さんと代われよ</p><p>可奈なら、今、オレの隣で寝てるよっ裸でっ</p><p>オレは通話を切る</p><p>少しだけ嘘を吐いた</p><p>可奈は裸でオレの隣でなく、上にいる</p><p>下半身が連結した状態で</p><p>しかし、さすがにそのことを教えるのは可哀想だと思った</p><p>可奈センパイ、こいつの名前は</p><p>早く教えて</p><p>あゴダイ・コースケ</p><p>可奈の携帯が鳴る</p><p>やっぱり、リダイヤルしてきたな</p><p>オレは、通話スイッチを押す</p><p>二度と可奈に話し掛けるなって言ったろゴダイ・コースケ</p><p>相手が喋る前に先手を打つ</p><p>今度やったら、ブッ殺すからなっ</p><p>プチッと通話を切った</p><p>はい可奈センパイこいつの番号、着信拒否にして</p><p>オレは、可奈センパイに電話を返す</p><p>可奈センパイは、オレの女だろ</p><p>オレは下から可奈の胎内をズンっと突く</p><p>あうっ判った判ったわ</p><p>慌てて可奈センパイは電話を操作する</p><p>うん、こういう作業は自分でやらした方が良い</p><p>し、したわ言われたとおりに</p><p>うん良くやった可奈センパイ</p><p>オレは、後ろから可奈センパイの裸身を抱き締める</p><p>ポニーテールの頭も撫でてやった</p><p>ああたしもう、ダメなのね</p><p>可奈センパイは、また涙を零す</p><p>何言ってんのこれからじゃんかっ可奈ちゃんの明るい未来が、今から始まるんだよっ</p><p>デジカメを向けながら寧が言う</p><p>早速だけど来週、パーティに連れてってあげるよ都心の一流ホテルのね可奈ちゃんの好きな、芸能人も来るよっ</p><p>あああれですか</p><p>何のパーティ</p><p>歌舞伎のね役者さんの襲名披露記念のパーティミィちゃんに口を利いてもらって、マルゴお姉ちゃんと行くことになっているのっあたしたちのビジネスのスポンサー探しの一環でね</p><p>オレの知らないところで、そんな計画が</p><p>あたしも行くわよ歌舞伎の大御所の先生に昔の顧客がいるの今後のこともあるから、一度ご挨拶しないといけないって思っていたし</p><p>今後のこと黒い森の娼館の再開か</p><p>じゃあ、ミナホ姉さんも</p><p>お嬢様は、行かないわよお嬢様が行かれると会場で緊張なさる方たちが多いから</p><p>ああみすずの日舞の発表会の会場が、そうだったもんな</p><p>あたしはもう引退したということだけは、お知らせしてあるから</p><p>現役を退いた娼婦ならそれほど大きな影響は出ないか</p><p>当日はあたしも行きますわ撫子先生もいらっしゃいますし愛美さんたちもいらっしゃいますから</p><p>ああ、みすずたちの日舞のお師匠さんの撫子先生か愛美さんは、撫子先生のお孫さんだ</p><p>それでしたら、あたしも美子ちゃんと参りますお兄様も行かれませんか</p><p>そうだな撫子先生とは、こないだの劇場以来だし</p><p>みすずたちと仲良くしている姿を見て欲しい</p><p>あんなに、心配して下さっていたんだから</p><p>では警護はわたくしが</p><p>美智が頷く</p><p>レイちゃんも連れてっちゃおうよどうせならさ</p><p>今のレイちゃんは華がある</p><p>パーティの席でも、そこいらの芸能人よりオーラがあるだろう</p><p>アニエスが、寂しそうにオレに尋ねる</p><p>あ、ゴメンゴメンアニエスも一緒に行こう</p><p>オレに抱きついて来るアニエス</p><p>こうなったらメグやマナやイーディや渚と真緒ちゃんも連れて行こうかジッちゃんは来るの</p><p>まだ判りませんがスケジュールが合えば</p><p>ジッちゃんが来れば、翔姉ちゃんも来るだろみんな揃うよそのパーティのついでに、ホテルでご飯でも食べようよミナホ姉さんには、その会食の席だけでも来てもらってさ</p><p>そう言えば全員で揃って、食事したこととか無いもんな</p><p>いつも誰かしら欠けているから</p><p>あ雪乃は</p><p>雪乃はまだ、白坂創介のイメージが強く残っているから</p><p>歌舞伎の人の襲名披露パーティには、顔は出せないだろうな</p><p>家族だけの食事会もちょっと難しいかもな</p><p>公の席で雪乃が香月家の人たちと食卓を囲んでいる姿を見られるわけにはいかない</p><p>というわけだから可奈ちゃんが来ても、全然平気だからねっ</p><p>パーティドレスは、好きなのを買ってあげるわああ、あんまり品が良く無いのはダメよ一流の人たちの来るパーティだからバッグやアクセサリーは、あたしのを貸してあげるし使ってない物なら、あなたにあげるわ</p><p>克子姉が、可奈センパイに笑顔で言う</p><p>困惑している可奈センパイ</p><p>この人のハーレムの女になったということが、どれほど素晴らしいことなのかしっかりと教えてあげるから</p><p>一流ホテルのパーティだけじゃないよっ</p><p>海外旅行くらいなら、いつでも連れてってあげるしブランドショップとか、一緒に廻ろうかっ好きなの買ってあげるよっ</p><p>香月家の別荘でしたら、いつでもお遊びにいらして下さい</p><p>これからの季節でしたら箱根の紅葉が綺麗ですわもちろん温泉です</p><p>可奈センパイはすっかり、唖然としている</p><p>その代わりお兄様のセックスのお相手、よろしくお願い致しますねわたくしも、可奈お姉様と同じ、セックス奴隷の身ですが学校にいらっしゃる時のお兄様にはご奉仕できませんから</p><p>ルリちゃん、まだ中学生だし女子校に通ってるんだよっ</p><p>寧が説明する</p><p>さてとご主人様それではそろそろ、この方の性奴隷としての仕上げを致しましょう</p><p>この者はまだセックスの悦びを知りませんから無理矢理、身体に刻み込みます</p><p>ご主人様実は、わたくしかなり、ガマンしております</p><p>美智はずっと心月で可奈センパイと繋がっている</p><p>ということは、オレに犯されている可奈センパイの性感や破瓜の苦痛が逆流して、美智に伝わっている</p><p>こんなに痛くて、屈辱的でわたくしの時も、この様に徹底的にレイプしていただきたかったです</p><p>美智はＭっ気がとても強い</p><p>陵辱される可奈センパイの性感にすっかり、欲望が高まりまくっている</p><p>どうぞ、わたくしの次の性交日にはこれと同じくらい、痛くて酷いことをして下さいませ</p><p>でも、今はこの方に、女の歓びをご主人様に犯していただくことの本懐を、伝えたいのです</p><p>このまま、オレが美智とセックスすれば</p><p>この４ヶ月間に開発された美智の肉体の激しい性の快感が全て、可奈センパイに伝わる</p><p>可奈センパイは、たった今処女を失ったばかりなのにセックスの絶頂を知る</p><p>よし美智、来い</p><p>オレは可奈センパイの中から、勃起を引き抜く</p><p>な、何をするつもりなの</p><p>訳の判らない可奈センパイは怯えている</p><p>とっても気持ちいいことさ</p><p>オレは笑って、そう言った</p><p>あああっ、ああっ、ご主人様ぁぁ、ご主人様ぁぁ犯してもっと、美智の中をエグッて下さい</p><p>オレはベッドに手を付いてお尻を突き出す全裸の美智を、立ちバックで犯している</p><p>オレたちは、まるで一つのセックスマシーンの様に、荒々しくピストンしている</p><p>オレたちの熱と湿気が淫臭と共に、部屋に充満していく</p><p>何よ、これ何これああっ、気持ち良いっああんっ自分でするより、イイッ</p><p>可奈センパイは、ベッドの上で美智から、大量に送り込まれてくる快感の波に喘ぎまくっている</p><p>シーツをギュッと握りしめ汗だくで、身悶えする可奈センパイ</p><p>その姿もセクシーだ</p><p>ああっ、好きですっ美智は犯されるのが好きですっご主人様が好きですっあうあうっお尻叩いてぇぇ犯しながら、美智のお尻を叩いて下さいっ</p><p>こうか</p><p>美智の尻はとても白い</p><p>はぁぁぅもっと、もっと強くぅぅっ</p><p>白い尻に、オレの手形が紅く残る</p><p>あああっ、いいっ気持ちいいですぅぅ</p><p>美智は身体は小さいがその鍛え上げられた膣は、たまらなく良く締まる</p><p>キュウキュウ締まる</p><p>ご主人様ぁぁ、もっと美智のことを犯してぇぇいつでも、どこでも好きなだけ犯して美智はいつもガマンしているんですぅぅ</p><p>さっきも美智は美智は犯していただきたかったです</p><p>さっきっていつのことだ</p><p>母の前で母と母の愛人の前で犯されたかったです美智は、母の前でご主人様に愛されたかったですぅぅっっ</p><p>ああ、母親の件がやっぱり、心の中で複雑に入り組んでいるんだ</p><p>でも父上にはこんな浅ましい美智の姿は、お見せできません</p><p>美智は工藤父に対しては、親愛の情を感じている</p><p>母には</p><p>母が、単純に美智たち家族を捨てたということより</p><p>他の男を選んだということが許せないんだ</p><p>だから、1人の女として母に、オレとのセックスを見せつけてやりたいんだろう</p><p>美智もっと吐き出せお前の中のもの全部だ</p><p>はい、ご主人様もっと、奥を奥を激しく突き突きして下さい</p><p>突き突きって</p><p>こ、こうか</p><p>あああっ、あぅぅっ美智の身体、メチャクチャになっちゃうぅぅ</p><p>何か今までのアニエスや可奈センパイのセックスを全部足したよりも</p><p>激しい勢いでオレは美智の身体を貪る</p><p>あんっあ、あたしもあたしもメチャクチャになっちゃぅぅっ</p><p>可奈センパイの中でも、熱い情欲の炎がメラメラと燃えている</p><p>こんなのダメよおっ許してもう許してっあ、あたし頭が変になっちゃうぅぅ</p><p>オナニーなら、自分のペースを保てるけれど</p><p>この美智のセックスの激しさが可奈センパイを、いまだかつて体験したことのない領域へ押し上げていく</p><p>あたしあたしあああ、可奈、変になっちゃううううっ</p><p>そろそろ可奈センパイは限界だろう</p><p>失神でなく、ちゃんと絶頂に導きたい</p><p>何としても、美智をイカせないと</p><p>美智、美智、美智、美智ぃぃぃぃ</p><p>オレは美智の小尻をガシッと掴んで、激しく腰を打ちつける</p><p>ピストンする度に、愛液の飛沫がピシャピシャ飛び散る</p><p>ご主人様ぁぁ、わたくしのご主人様ぁぁ</p><p>美智、オレは一生、お前を手放さないからなっお前はずっとずっと、オレのセックス奴隷だっ</p><p>はいっ、美智はセックス奴隷ですお側から、離れませんっいつでも、美智にご主人様の精液を精液を注ぎ込んでぇぇぇっ</p><p>ああ込み上げて来るぅぅ</p><p>美智ああっ、オレ美智ぃぃ</p><p>はい判っています判りますご主人様の噴き出しそうですぅぅ</p><p>ああ、美智はオレの気すらも、捉えている</p><p>美智ももうイキそうですだからああんっご主人様ぁぁ</p><p>美智のお尻を思い切り叩いてぇぇそして、美智を罵って罵って下さいこのヘンタイって罵ってぇぇ</p><p>これが１５歳の小柄な美少女の言葉か</p><p>思い切り、美智の尻を叩く</p><p>きゃううんっ</p><p>四つん這いの白い裸身が痛みに跳ね上がる</p><p>きゃうううっ</p><p>ビクッと身体を震わせながら子犬のように吠える</p><p>み、美智っ美智ぃぃもう、オレ</p><p>オレはあああ</p><p>ご主人様ぁぁ美智を罵ってぇぇぇ</p><p>その瞬間オレは</p><p>美智の耳に囁く</p><p>キュキュキュキュキュッ</p><p>美智の膣がキュンと締まった</p><p>あイクぅぅーっ</p><p>オレも出すぞっ</p><p>オレたちは同時にジャンプした</p><p>きゃああああああああっ</p><p>オレと美智、２人分のエクスタシーが可奈センパイにも流れ込む</p><p>あああああうっ</p><p>精液が爆発したみたいに、飛び出すぅぅ</p><p>熱ぅぅッ</p><p>美智が子宮で、白濁をキャッチする</p><p>ひぃやぁぁっ</p><p>可奈センパイがセックスの快感に沈んでいく</p><p>でるぞまだまだぁぁっ</p><p>下さい全部、美智の中にぃぃぃ</p><p>きゃあああっもうダメぇぇぇぇっ</p><p>第２波が射精されるっ</p><p>続いて、第３波</p><p>あああっ出てます出てます赤ちゃんできちゃうくらい、出てますぅぅ</p><p>あああっ、ああぅ可奈死んじゃうぅぅ</p><p>オレは、射精しながら腰をグイグイ押し込む</p><p>全ての精液を、美智の子宮の中に</p><p>届け届け孕めっ</p><p>ああっあああーっあああーっ</p><p>美智の膣が妖しく蠢いている</p><p>子宮が、オレの精液をゴクゴク呑んでいる</p><p>くぅぅっはぅぅむにゅにゅぅぅ</p><p>可奈センパイも長い長いエクスタシーに、悶え狂っていた</p><p>全て、射精し尽くした</p><p>美智は、そのまま脱力してベッドの縁に倒れ込んだ</p><p>オレも、美智の身体に身を重ねる</p><p>可奈センパイは失神していた</p><p>途中で無く、ちゃんと絶頂に達して失神したのだから上出来だろう</p><p>ふと、周りを見ると</p><p>みすずも、瑠璃子も</p><p>寧も、克子姉も、アニエスも</p><p>部屋の床に引っ繰り返っている</p><p>み、みんなだ、大丈夫か</p><p>さすがに、美智に搾られ尽くしたもう、声さえ出ない</p><p>こ、このMAP兵器何とかしようよ</p><p>カメラを持ったまま、引っ繰り返っている寧がそう言う</p><p>ああ、美智が絶頂の時に</p><p>心月で、エクスタシーを部屋中に放射したのか</p><p>る、ルリたん大丈夫</p><p>は、はいみすずちゃんは</p><p>あたしはもう大分慣れたから</p><p>みすずはいつも、美智とセックス当番を一緒にしているから</p><p>あたしはかなり、衝撃的でした</p><p>アニエスちゃん平気</p><p>何とか起き上がった克子姉が、アニエスを抱き起こして尋ねる</p><p>はい何か、ピカッときて、ドッカーンとなりましたの</p><p>アニエスは疲れ気味でも、笑っていた</p><p>と、ドアがノックされる</p><p>マナでーす</p><p>マナがメイド服に着替えて、ワゴンを押して入って来た</p><p>どうせ、こうなっちゃうだろうと思ってたから準備してたの</p><p>ニッコリと、オレたちに微笑む</p><p>はーい、マナが冷たいレモネードを作ってきたよっ</p><p>確かに何か水分が欲しい</p><p>それも、冷たくて甘酸っぱいもの</p><p>レモネード助かる</p><p>はーい、お兄ちゃんどうぞっ</p><p>マナは、コップに注いで手渡してくれた</p><p>オレは、一気にゴクゴク飲む</p><p>ああ生き返る</p><p>みんなにも配るね</p><p>どんどん、できる女になっていくなぁ</p><p>みんなでレモネードを飲んで、何とか落ち着く</p><p>マナそっちの部屋は、どうなってる</p><p>オレは、ちょっと心配になって尋ねる</p><p>真緒ちゃんなら寝ちゃってるついでに、あの人もお昼寝中</p><p>雪乃も昼寝か</p><p>何かお腹の子の分まで、寝ないといけないとか言ってた</p><p>オレの横で、克子姉が首を振る</p><p>そうだよな２人分寝たら、いつ起きるんだ</p><p>んんん</p><p>ようやく可奈センパイも、眼を醒ます</p><p>お疲れ様レモネードをどうぞっ</p><p>マナが手渡す</p><p>あ、ありがと美味しいわね、これ</p><p>もう、可奈センパイも裸のままでいることに慣れてきたらしい</p><p>そういやオレたち、全裸と半裸のままでレモネードを飲んでいる</p><p>ちゃんと服を着ているのは、マナだけだ</p><p>気持ち良かったでしょ</p><p>寧が可奈センパイに微笑む</p><p>言っておくけれどどんな男でも、こんなに気持ち良くしてくれるわけじゃないからねヨッちゃんだからだよ</p><p>いや、今のは美智の能力だろう</p><p>セックスに慣れれば今の快感を、自分１人で堪能することができるようになります</p><p>美智が、可奈センパイに言う</p><p>ご主人様だからこそわたくしをここまでの官能に導いて下さるのです</p><p>そうだよねヨッちゃんは、特別なんだよねっ</p><p>この人は、あたしたちの心の中に溜まったものを全部吐き出させてくれるからいつも、こんなに気持ちの良いセックスができるの他の男の人では、こんなのは無理よ</p><p>克子姉も微笑む</p><p>だから、わたくしたち旦那様から離れられません</p><p>みすずと瑠璃子は、コップを置いて２人でオレのペニスを舌で掃除する</p><p>アニエスちゃんはお兄ちゃん以外の人とセックスしてみたい</p><p>マナが、アニエスに尋ねた</p><p>そんなの、嫌ですのアニエスは、パパがいいですずっとずっと、パパだけですの</p><p>パパとっても優しいですの</p><p>アニエスは、そう言ってオレのお掃除フェラに加わる</p><p>じゃあ、アニエスちゃんは先っぽねルリたんは、下の棒になっているところをあたしは袋になっているところとお尻の穴を舐めるわ</p><p>みすずちゃん、お尻の穴はわたくしが舐めます</p><p>じゃあ、一緒に舐めましょうね</p><p>美少女３人が、オレのペニスに舌を這わす光景を可奈センパイは、呆然と見ている</p><p>ぷっ、くふふふふふ</p><p>不意に笑い出す</p><p>あーあ、もうダメだわあたしの負けもういいわもう、あたし何も考えない全部、あんたたちに任せるわ</p><p>ええっとノブだっけ</p><p>そうだよ可奈センパイ</p><p>うんあんたのハーレムに入るわセックス奴隷でも、何でもする末永く、可愛がってね</p><p>今回は、テニスウェアだったけれど次は、制服の可奈センパイを犯したいな</p><p>いつする</p><p>来週の月曜日しばらくは、毎日するよ可奈センパイが、セックスに慣れるまで</p><p>お昼休みしなさいよあなたはパンを焼き終わったら、そのまま休憩でいいから</p><p>そんなみんなが売り子をしてくれている時に</p><p>そういう時こそ平然とセックスしなさい変な気遣いはいらないから</p><p>気遣い</p><p>前に、イーディちゃんが言ってたわあなたはライオンだってオスのライオンは、どっしり構えていればいいの王様らしく</p><p>そうだよヨッちゃんはあたしたちに気を遣いすぎもっと、自分勝手でいいんだよ王様はそうでないと勘違いする子が出て来るから</p><p>寧の言葉はメグを指していることが判った</p><p>あたしたちは、対等な立場じやないのヨッちゃんが、すごーく威張ってて、あたしたちがご奉仕している方がいいのその方が、上手くいくんだよハーレムなんだから</p><p>あ、そうだ可奈ちゃん、ついでにさうちのパン部にも入ってよ</p><p>悪いけれどパン屋の売り子、手伝って欲しいのよあたしと可奈ちゃん我が校の美少女ツー・トップが店頭に立つなんて壮観でしょ</p><p>可奈センパイは</p><p>別にいいわよそれぐらい</p><p>あ、助かるぅぅお礼に何かブランド物、プレゼントするからさ</p><p>本当のことを言うとあたし、ほら、もうすぐチョコチョコ学校を休むことになると思うのよね</p><p>寧は、マルゴさんとアメリカへ行く</p><p>だから可奈ちゃんに、看板娘をやってて欲しいんだよあたしの代わりに</p><p>寧は、そこまで考えて可奈センパイを誘い入れた</p><p>今後の、オレのパン屋のことを心配して</p><p>全然良いわよそれで、あたしは昼休みの途中からノブとセックスすればいいのね</p><p>可奈センパイは、あっさりと承諾してくれた</p><p>うん毎日抱くよ、可奈センパイ</p><p>あたし一応は、あなたたちに選ばれたんでしょそれは光栄に思っていいことなのよね</p><p>ええあなたが来てくれて嬉しいわ可奈さん</p><p>ということで、可奈ちゃん編終了</p><p>意外と面白い子でした快楽に弱いし</p><p>しかし、この一件メグはまったく知らないんですよねえ</p><p>642．CLOSEな事柄</p><p>セックスの後はいつも通り、みんなでお風呂ということになる</p><p>うわ、何広い高級旅館みたい</p><p>初めて大浴場に通された可奈センパイははしゃいでいる</p><p>そうだね、そこいらの高級旅館にあるような施設は、全部あるよこのお屋敷は</p><p>寧が笑いながら、そう言う</p><p>克子姉だけ、来なかった</p><p>お屋敷の周囲の監視の方が気になったらしい</p><p>２つのヤクザ・グループは、まだ鷹倉さんのお嬢さんを探している</p><p>みすずと瑠璃子と美智アニエスとマナは、付いて来た</p><p>オマンコしみると思うから、気を付けてねっ</p><p>シャワーのお湯を浴びようとする可奈センパイに、寧が言う</p><p>レイプで処女喪失で中出し２回だもんな</p><p>痛っっっっ</p><p>それでも、可奈センパイは愛液と精液と処女血で汚れた股間を洗いたいらしく、湯桶に溜めたお湯を掛けて痛がる</p><p>さすがに、シャワーの水流を直接当てるのはためらったようだ、</p><p>お風呂から上がったら、避妊薬あげるからあたしたちも使ったことのあるクスリだから、安心していいよっ</p><p>頼むわよあたし、この年で妊娠だけは嫌だからねっ</p><p>可奈センパイは、寧に振り向いてそう言う</p><p>あたしは、早くお兄ちゃんの赤ちゃん産みたいけどなぁ</p><p>湯船の中で、マナが言う</p><p>マナ妹モデルになる夢は、どうするのですか</p><p>同じく湯船の中から美智が、マナにそう言うが</p><p>それはそれこれはこれだよ</p><p>ああ、やっぱり次の学校が決まらないことで、マナは未来が見えなくなっている</p><p>このままじゃ、まずいな</p><p>どうしたのですお兄様</p><p>裸の瑠璃子が笑顔でやって来る</p><p>んちょっと考え事</p><p>旦那様、お背中を流しますわこちらへどうぞ</p><p>同じく裸のみすずがオレを鏡前に誘う</p><p>じゃあ、前はアニエスが洗いますのっ</p><p>おいおい、アニエスお風呂の中で走っちゃダメだ</p><p>はいですの、パパ</p><p>裸のアニエスが、オレに抱きついてきた</p><p>では瑠璃子は、おみ足を洗わせていただきますわ</p><p>３人の美少女が全裸で、オレに傅く</p><p>ルリたん、こういうのは知ってる克子お姉様に、習ったんだけど</p><p>みすずは、自分のおっぱいに泡を付けてオレの背中に擦り付ける</p><p>ああ、わたくしも克子お姉様や渚お姉様が、なさっているのを拝見したことはありますわこうですわね</p><p>瑠璃子も、おっぱいにセッケンをつけてオレの足に擦り付ける</p><p>アニエスも自分の身体を泡泡にして、前からオレにしがみついてくる</p><p>おいおい、そんなことしたらまた勃っちゃうよ</p><p>３方向からの、おっぱい攻撃それぞれのおっぱいの大きさと弾力と肌触りが違うから、何とも言えない快感がある</p><p>残念ながら、わたくしにはあの技は無理です</p><p>つるぺたの美智が、残念そうに言う</p><p>一番年下は１２歳のアニエスだけれど日仏ハーフのアニエスは、身体の発育が良い</p><p>小柄だけれど、手足は長いし胸は、１４歳のマナぐらい成長している</p><p>いや、美智この技は、多分、お前がやっても気持ち良いと思うよ</p><p>オレは振り向いて、そう言った</p><p>お前の胸はまったく何も無い洗濯板じゃないから触ると判るけれどぷっくりした、これから成長するっていう塊があるそれと、お前の乳首で多分、擦り付けられると、特別な感触がすると思う</p><p>微妙な肌触りの違いを直接接触して感じられると思う</p><p>こっちへいらっしゃい、美智あなたも旦那様にご奉仕なさい</p><p>オレの背中の半分を開けて美智が、オレに胸を擦り付けるスペースを開けてやる</p><p>ざぶんと、美智は湯船を出てオレたちの方へ</p><p>はい、ミッチィわたくしの泡を分けて差し上げますわ</p><p>瑠璃子が、自分の胸の白い泡を手にとって美智の胸に撫でつけていく</p><p>ご主人様失礼致します</p><p>美智が、オレに胸を擦り付ける</p><p>思った通りだ気持ちいいぞ、美智</p><p>嬉しいです、ご主人様</p><p>良かったわね、美智</p><p>みすずは笑いながら、オレの腕を自分の胸で洗っている</p><p>アニエスはアニエスはどうですの</p><p>アニエスも、気持ち良いよ</p><p>オレは眼の前のアニエスに、キスする</p><p>くふふ嬉しいですの、パパ</p><p>そんなオレたちを見て可奈センパイは</p><p>ね、どうして、あの子はノブのこと、パパって呼ぶの</p><p>まさか本当にノブの子じゃないわよね</p><p>アニエスは１２歳だ高校１年生のオレの子であるはずがない</p><p>でも、パパですの</p><p>アニエスは、オレに抱きついてそう言った</p><p>アニエスちゃんは、一番好きな人のことをパパって呼ぶんだよねっ</p><p>マナが、フォローする</p><p>ルリお姉ちゃんが、お兄ちゃんのことをお兄様って呼ぶのと同じだよね大好きで、尊敬している相手だから、お兄様なんだよねっ</p><p>１人離れて、湯船に浸かったマナが笑顔で、そう言う</p><p>あたしはお兄ちゃんと血の繋がった本当の妹だけどあ、可奈さんあたしとお兄ちゃんは、キンシンソーカンですから</p><p>そんな、大嘘を吐く</p><p>でも、あなたさっき、ノブの赤ちゃんが欲しいって言ってなかった</p><p>そりゃ、欲しいですよ妹は、お兄ちゃんの赤ちゃんを産むために生きているんですからあたし、処女もお兄ちゃんにあげちゃったし</p><p>そ、そうなの</p><p>あ、最初は可奈さんと同じでレイプですでも、今考えると嬉しいなお兄ちゃん、マナのこと、レイプするぐらい好きだったんだよね</p><p>ああそうだ</p><p>あの時、処女のマナを犯したのはオレの意思だ</p><p>ミナホ姉さんの命令があったからでは無い</p><p>オレが犯したくて、犯した</p><p>そのことは永遠に責任を取っていくつもりだ</p><p>でね、お兄ちゃんにレイプしてもらって本当に良かったあたし、心から、そう思ってますまあ妹ですから、生まれた時からお兄ちゃんのセックス奴隷になるって決まっているんですよねえお兄ちゃんのこと、大好きですから</p><p>嘘と本音をまぜこぜにしてマナは言う</p><p>これでは、可奈センパイは全てが真実だと思い込む</p><p>す、すごいのねあなたたち</p><p>何言ってんのさ可奈ちゃんだって、今日からヨッちゃんのハーレムの一員だよ</p><p>でも、ほらみんなあの通り、ヨッちゃんのことが大好きで大好きで堪らないんだよっ</p><p>それは、判ってるわよ</p><p>４人の美少女がオレの身体に群がっている様子を見て、可奈センパイはそう呟く</p><p>ねこうやって改めて見て、判るでしょあたしたち、みんな綺麗でしょヨッちゃんのハーレムには、美少女と美人さんしかいないんだよっ</p><p>うん、そうね</p><p>だから可奈ちゃんも選ばれた、その意味は判るよね</p><p>寧が告げる</p><p>意味</p><p>綺麗じゃなくなったらヨッちゃんの寵愛を失うかもしれないってこと</p><p>オレは、別に</p><p>旦那様は、お静かに</p><p>みすずが、小声でオレの耳に囁く</p><p>あたしたちはみんな、そのことを怖れているんだよだから、ヨッちゃんのために綺麗でいようと、ううん今以上に、綺麗にならないといけないって、努力しているんだよ</p><p>はいその通りですわ</p><p>瑠璃子が、寧の言葉を肯定する</p><p>お兄様にご奉仕する女性は美しくなくてはなりませんから</p><p>オレの顔を見て、心配そうにアニエスが尋ねる</p><p>アニエスは綺麗ですの</p><p>綺麗に決まっているだろアニエス</p><p>えへへ良かったですの</p><p>ていうかそんな天使そのものみたいな顔と身体を持っている子が何言ってるのって感じだよ</p><p>寧ちゃんが、一番綺麗ですの</p><p>アニエスは、寧を見てそう言う</p><p>寧ちゃん女神様みたいに綺麗ですの</p><p>アニエスに褒められて、すっかり困惑している</p><p>ま、いいや可奈ちゃんも、綺麗でいることは努力してねそのために何かお金が掛かるようなことがあったら、あたしたちが全部お金出してあげるからさっ</p><p>努力って</p><p>高級エステとか行ってもいいよていうか、紹介しようか</p><p>嘘いいの</p><p>いいも悪いも可奈ちゃんが、もっと綺麗になれば、ヨッちゃんが喜ぶと思うしあと、美容体操とかは、あたしたちと一緒にやろううちのマルゴお姉ちゃんが詳しいしお化粧品とかは、克子お姉ちゃんだな</p><p>あたしブランド品のルージュとか欲しい</p><p>ああ、そんなのは幾らでもあげるよお風呂を出たら、あたしの部屋へ行こうまだ開けてないのが、何本もあるから</p><p>夏休みのアメリカ旅行の帰りにそう言えば、買ってたな</p><p>それからさっきもあっちの部屋で言ったけれど、ヨッちゃん以外の男の子と付き合ったりするのは禁止ね基本的には、口を利くのもダメもし、他の男と喋っているところを見たら</p><p>何よさっきのあたしのエッチなビデオを、インターネットに流すとか</p><p>そんなことはしませんわ</p><p>香月家があなたの敵になるだけですあなたが生きている限り一生</p><p>旦那様を裏切るということは、旦那様を心から愛しているあたしやルリたんをも裏切るということですから</p><p>ちなみに香月家と敵対したら、日本国内で生きていくのはまず無理アメリカ、ヨーロッパも無理だろうねロシアも最近は、西側諸国との付き合いも多いしそうだなあアフリカの真ん中辺りの国ぐらいまで行かないと、安心して生活できないと思うよ</p><p>寧が可奈センパイを脅す</p><p>アフリカの真ん中辺りなんてあたし、行かれないわよ</p><p>だったらあたしたちを怒らせるようなことはしない方がいいよね</p><p>巧みに可奈センパイの心を操っていく</p><p>まあさ可奈ちゃんも、あたしたち以外のお友達とか、テニス部の子とかとも付き合いがあるから、色々と大変だと思うけれど</p><p>うんそういう子たちとの付き合いまで、禁止にすることはできない</p><p>例えばそういう子たちが、可奈ちゃんに夏だからプールに遊びに行こうて誘ってくるとするよねでも、そういうところだと男の子にナンパされる恐れがあるから</p><p>誘われても断ればいいの</p><p>不安そうに、可奈センパイは言う</p><p>お友達の分まで高級ホテルの貸し切りプールに、ご招待しますわ</p><p>寧の言葉を受けてみすずが言った</p><p>プールじゃなくて、海だったら</p><p>わたくしたちのプライベートビーチのある別荘へどうぞ</p><p>花火大会を観に行きたいというんなら</p><p>高層ホテルに部屋を用意しますわカラオケもできますよ</p><p>旦那様５月の時のお台場のホテル、改装が全て終わったんですこの１０月から営業を再開しますわ</p><p>ああ、シザーリオ・ヴァイオラと闘った時の</p><p>わたくし、あのホテルの中のお部屋のスイートを２つばかりお祖父様に、あたし専用として、いただきましたから</p><p>あたしが連絡すれば、いつでも泊まれますそれに、他のお客様は絶対に泊めないお部屋ですから私物も置いておけます</p><p>はい、専用のパーティルームやジャグジーもありますから可奈さんも、いつでも使って下さいね</p><p>くふふ今年の女子テニス部の打ち上げパーティは、そこでやったら</p><p>判るヨッちゃん以外の男の子と接触しない代わりに可奈ちゃんにも、あたしたちと同じ特別の体験をさせてあげるあたしたちの仲間でいるってことは、そういうことだからね</p><p>あたしたち仲間のことは、どんなことがあっても守りますでも、裏切り者は容赦致しませんからあたし、処分を下すのは早いですよ</p><p>みすずの言葉は重い</p><p>わ、判ったううん判りました</p><p>可奈センパイは慌てて言い直す</p><p>あたしたちに敬語は、無用ですわ同じ旦那様のハーレムの一員じゃないですか仲良く致しましょうね、可奈さん</p><p>う、うんあ、ノブあたしも、何かしようかオチンチンとか、舐めた方がいい</p><p>お兄様へのフェラチオは、わたくしが今度、ゆっくり教えて差し上げますわ</p><p>瑠璃子が、ほんわかとした笑顔でそう言った</p><p>なかなかコツを掴むまで、大変ですのわたくしも、何十回も練習して最近ようやく、お兄様に褒めていただけるようになったんですよ</p><p>いや瑠璃子、お前は</p><p>フェラチオ大好きだろ</p><p>特に、セックス後のお掃除フェラがすぐに、しゃぶりに来る</p><p>ま、可奈ちゃんは、ロスト・ヴァージンしたばっかりなんだから今日はもう、ゆっくりしてていいよ</p><p>寧が、そう言って可奈センパイの肩を叩く</p><p>脱衣所のガラス戸が開いて、裸のレイちゃんと真緒ちゃんがやって来る</p><p>あっ、パパ、パパ、パパぁっ</p><p>こらこら、走っちゃダメだよ真緒ちゃん</p><p>わーお、パパ、シャボンだらけだぁ</p><p>真緒ちゃんも洗ってあげるわよ</p><p>みすずが真緒ちゃんに言う</p><p>克子さんと交代して参りました</p><p>オレは、レイちゃんとキスをする</p><p>本当に藤宮麗華さんも、ノブのハーレムの一員なの</p><p>可奈センパイが、寧に尋ねる</p><p>見ての通りだよっ</p><p>今晩は、わたくしの順番のはずでしたがミナホさんからスケジュール変更が伝えられました</p><p>おそらく、鷹倉さんという女性の問題で</p><p>オレは本当にそのお嬢さんを娼婦に堕とすための性指導を行うのだろうか</p><p>そうかそれは残念だな</p><p>オレは、レイちゃんの乳首をペロっと舐めた</p><p>でも埋め合わせの時間は、たっぷり貰えるように、ミナホ姉さんに話しておくよ</p><p>パパ、見てみてっ</p><p>頭から足まで全身、白い泡まみれになって、真緒ちゃんが笑っている</p><p>あの小さな子は</p><p>可奈センパイが真緒ちゃんを指して、寧に尋ねる</p><p>ああ、あの子は真緒ちゃんヨッちゃんの子供だよ</p><p>アニエスちゃんとは別でホントのホントにヨッちゃんの娘だから</p><p>嘘なわけないじゃんかヨッちゃんが、小学生の時に孕ませて産ませた子なんだからさ</p><p>オレは精通して、すぐに妊娠させたのか</p><p>そうだよねヨッちゃんは、真緒ちゃんのパパだよね</p><p>寧の言葉に、真緒ちゃんは</p><p>あったりまえぇぇ～</p><p>歌うように答える</p><p>アニエスのパパでもあるですの</p><p>アニエスが、少し不機嫌な感じで言う</p><p>オレは、慌ててアニエスを抱き締め</p><p>うんオレが、パパだからな</p><p>そうそうアニエスちゃんは、真緒のお姉ちゃんなんだからっ</p><p>真緒ちゃんも、アニエスに抱きつく</p><p>好き好き、真緒はパパもアニエスちゃんも大好きっアニエスちゃんも真緒のこと好き</p><p>あったりまえ～姉妹だもんねっ</p><p>今はね、真緒ちゃんのお母さんがまだ２１歳の人よ渚お姉ちゃんていうんだけれど、その人がヨッちゃんの２人目の子を妊娠しているわ</p><p>寧が、可奈センパイに言う</p><p>そうそう、真緒もお姉ちゃんになるんだよっぐっしっし</p><p>嬉しそうな、真緒ちゃん</p><p>それから、さっきまで居た克子お姉ちゃんも来年には、ヨッちゃんの赤ちゃんが産みたいって、今、頑張っているところ</p><p>すっかり唖然としている可奈センパイ</p><p>だから別に可奈ちゃんは、今すぐ妊娠しなくて構わないからねヨッちゃんのハーレムには、妊娠したい人が順番待ちしている状態だから</p><p>わたくしは、いつに致しましょうか</p><p>レイちゃんが、オレに尋ねる</p><p>レイちゃんも早く妊娠したい</p><p>わたくしは今はまだ、母になるよりこの子たちの姉でいることを楽しみたいですわ</p><p>優しい眼で、真緒ちゃんやアニエスを見るレイちゃん</p><p>なら、急ぐことはないさ</p><p>さてあたし、先に出て、みんなの着替えとか用意するね</p><p>マナがそう言って、風呂から上がろうとする</p><p>待ちなさい、マナちゃん</p><p>レイちゃんが、マナを引き止めた</p><p>え、なあに</p><p>不思議そうに、振り返ったマナにレイちゃんは</p><p>わたくし、あなたのことが一番心配なのよ</p><p>あたしは平気だよ</p><p>そう言えばマナは、さっきからオレの方に寄って来ない</p><p>マナこっちへ来いオレの泡を流してくれ</p><p>ええ、外の準備はわたくしがやっておきますわ</p><p>瑠璃子が、自分の身体の泡を洗い流し笑顔で、そう言う</p><p>頼むよ、瑠璃子</p><p>お任せ下さいお兄様</p><p>すっかり、家の中のことをする係克子姉の次席の主婦は、瑠璃子とマナになっている</p><p>メグは女子陸上部があるから、両立できていない</p><p>瑠璃子もマナも、オレたちが想像する以上に家庭的なことが得意な子だった</p><p>特に今まで、身の回りのことを全て使用人やお付きだった美子さんにさせていた瑠璃子は喜々として家事を楽しんでいる</p><p>自分で何かするということが、今は面白くてしょうがないらしい</p><p>この屋敷で、美子さんと離れて暮らしていることは瑠璃子にとって正解だったようだ</p><p>わたくしも行きますルリルリ１人には任せません</p><p>レイちゃんがここに来たからこの場の警護は、充分だと思ったんだろう</p><p>警護役が２人同じ部屋にいるより別れていた方が良い</p><p>皆様はごゆっくりどうぞ失礼致します</p><p>瑠璃子と美智は、ペコリと頭を下げて浴室から出て行った</p><p>じゃ、マナちゃん旦那様を頼むわ真緒ちゃん、こっち来て可奈お姉ちゃんを紹介するわ</p><p>大丈夫面白いお姉さんだからアニエス、真緒ちゃんを紹介してあげて</p><p>はいですの行きますの真緒ちゃん</p><p>アニエスの中のお姉ちゃんが動き出す</p><p>うー、判ったぁ</p><p>全身泡まみれのまま、真緒ちゃんはアニエスと一緒に可奈センパイの方へ</p><p>あたしも行きますお願いね、マナちゃん</p><p>みすずはオレとマナを２人きりにしてくれた</p><p>ほら、マナ頼む</p><p>マナが、シャワーヘッドを持って、お湯を出す</p><p>流すよお兄ちゃん</p><p>今日のマナは行動にムラがある</p><p>異様に気を遣ってくれるかと思えばさっきの可奈センパイに対しての言葉のように、ちょっと気持ちの高ぶった発言もする</p><p>何にせよ興奮気味だ</p><p>ああ、マナ、気持ち良いよ</p><p>シャワーで、セッケンを流しながら</p><p>マナの手がオレの背中を、優しく擦っていく</p><p>やっぱり、雪乃のことが引っ掛かっているんだな</p><p>さっき、レイちゃんはオレに雪乃のことは言わなかった</p><p>それは、可奈センパイには、雪乃の存在は隠しておくべきだと克子姉が、レイちゃんに指示したからだろう</p><p>この屋敷で、雪乃の姿を確認すれば</p><p>可奈センパイは気付く</p><p>雪乃をレイプして、その映像をインターネットに流したのはオレたちだということに</p><p>自分がオレたちにされたこと強制処女喪失に、その痴態の記念撮影</p><p>それを雪乃の件と比較すれば誰だって、理解できる</p><p>そうなれば雪乃のお腹の中の子の父親が、オレだってことも想像できるだろう</p><p>そうなったら</p><p>さすがに、可奈センパイもオレたちとの関係を続けるのは、危険過ぎると思い直すに違いない</p><p>ていうか、ビビるに引くだろう</p><p>白坂創介の猟奇的な最期はまだ記憶に新しい</p><p>オレたちが雪乃陵辱の真犯人だとしたら当然、白坂創介の方も</p><p>それに気付かれるわけにはいかない</p><p>だから雪乃のことだけは、秘密にしないといけない</p><p>真緒ですこんにちわわわわっ</p><p>きゃあ、可愛い</p><p>可奈センパイは、真緒ちゃんの挨拶に笑っている</p><p>うん、真緒ちゃんはみんなに愛される子だ</p><p>可奈センパイにも、受け入れられる</p><p>そして、真緒ちゃんによってオレたちに対する最後の警戒心をなくすだろう</p><p>今までもそうであったように</p><p>なかなか、難しいよねお兄ちゃん</p><p>当たり前だ家族だからな</p><p>マナと雪乃は、血の繋がりのある姉妹本当の家族だ</p><p>オレたちは血縁は無い、心の寄せ集め合った家族</p><p>一方、可奈センパイは仲間になってくれたけれど、家族ではない</p><p>可奈センパイにはオレたちの秘密の全ては、明かせないから</p><p>可奈センパイには、受け止められるようなことではないし理解だってしてもらえないと思う</p><p>でも、マナオレはマナが必要だからな居てくれないと困るぞ</p><p>いや必要なんだよ</p><p>今回の可奈センパイのことで、判ったけれどオレも本当は、可奈センパイの側普通の人間なんだ</p><p>そうこの４ヶ月で、すっかり慣れたつもりになっていただけで</p><p>オレの本質は普通の人間だ</p><p>最初はオレもビックリしたり、ビビったり、愕然としたりしていたんだよ</p><p>黒い森のことや、香月家その他、オレがこの４ヶ月で出会った、色んなことについて</p><p>でも、今のお兄ちゃんはどんなことが起きても、平然としているじゃない</p><p>急に怖いことが起きても顔色一つ変えない格好いいよお兄ちゃん</p><p>ああ、オレもそれは、少しは度胸が据わってきたからだと思ってたでも、可奈センパイの反応を今日見て判ったよそうじゃないって</p><p>オレは平然としている振りをするのが上手くなっただけだ心の中では、やっぱりビックリして、ビビッて、愕然としているんだよ</p><p>ああオレは、そういう弱い男なんだよ</p><p>違うよお兄ちゃんは強いよ</p><p>マナが、オレの背中に抱きつく</p><p>マナの乳首がオレの背中に当たる</p><p>でも、平然としてないといけないんだそうじゃないと、真緒ちゃんやアニエス、そしてマナお前が心配するだろ</p><p>男のオレがみんなに心配させるわけにはいかないそして、それ以上に年の若いお前たちを不安にさせるわけにはいかないだから、オレは何があっても平然と受け止めないといけないんだ</p><p>マナもオレに力をくれている怖いものに、恐怖に立ち向かう勇気をお前が必要だよ、マナ</p><p>マナが、色々と気遣いしてくれたのは</p><p>みんなに必要とされたいからだ</p><p>自分の居場所を失いたくないから</p><p>マナは、不安なんだ</p><p>お前を離さないよマナ</p><p>うん、あたしも離れないよお兄ちゃん</p><p>泣いているマナ</p><p>あ、ダメだあたしこんな顔、みんなに見られたら困る</p><p>マナはそう言って頭からシャワーを被った</p><p>某巨大掲示板のログが流出した件で</p><p>某小説家の先生が、他の作家さんの悪口を書きまくってことがバレたとか</p><p>つまり管理側には誰が自演しているとか、どの発言をしているのはどこの誰かとか全部判っていたのですね</p><p>ああ、怖い怖い</p><p>まあ、私は10年は書き込みしてないんで平気ですが</p><p>しかも、玩具板とかだったし</p><p>悪口とか書いてないし</p><p>新宿のさくらやのホビー館の入荷情報とか見ていただけです</p><p>あのホビー館どころか、さくらや自体がもう無い</p><p>壷は、本当に見なくなりました</p><p>ふたばは毎日、見ていますが</p><p>643．ルールが違う</p><p>さて、風呂から上がって</p><p>服を着る</p><p>オレには、さっきの対可奈センパイ用でなく、いつもの学生服が置いてあった</p><p>克子お姉様が、こちらをご着用して下さいと</p><p>今は土曜日の午後こんな時間に、学生服を着ろということは、再び学校へ行くということか</p><p>どうせ、可奈センパイを送っていかないといけないしミナホ姉さんもメグもイーディも、まだ校内に居る</p><p>オレが返事をすると美智が、オレの前に跪きオレのパンツを捧げ持つ</p><p>おパンツを、穿かさせていただきます</p><p>その敬語は何かおかしい気がする</p><p>ま、いいか美智だし</p><p>オレは、美智の差し出すパンツに片足ずつ、足を通す</p><p>さきほどは、大変気持ち良かったですいつも、ありがとうございます</p><p>美智は、オレのパンツを引き上げる前にオレのチンコに向かってそう言うと、亀頭の先にチュッとキスをした</p><p>おいおい、そんなことをしたら、また大きくなっちゃうよ</p><p>それならば、わたくしが口でご奉仕します</p><p>真顔で美智は、オレを見上げる</p><p>ダメよ、美智あなたは、もう旦那様にご奉仕したでしょ次は、あたしか、マナちゃんか、寧ちゃんか、麗華お姉様の番よ</p><p>瑠璃子は昨夜しているから、順番が廻らない</p><p>美智は、そそくさとオレのペニスをパンツで隠すが布地の上から、優しく愛撫し続けている</p><p>良い子、良い子</p><p>この辺の感覚が良く判らない</p><p>しっかし、ホント凄いわねノブ</p><p>元のテニスウェアに戻った可奈センパイが、オレに微笑む</p><p>これだけ綺麗な女の子たちに囲まれてるのに全然、動じないんだから堂々としててホント、ハーレムのご主人様なんだね</p><p>でしょ、でしょヨッちゃん、格好いいでしょ</p><p>うんお風呂場でも、みんな裸なのに平然としてご奉仕させちゃってるんだもんね香月家のお嬢様たちを</p><p>旦那様にお仕えするのは、あたしの喜びですわ</p><p>はいわたくしもお兄様にご奉仕している時間は、とっても楽しいですわ</p><p>みすずと瑠璃子が答える</p><p>どう、可奈ちゃんちょっとずつ、ヨッちゃんのこと惚れてきたんじゃないの</p><p>うん冗談じゃ無くって、ホントに惚れてきたかも</p><p>可奈センパイ</p><p>ノブって、凄いし特別な子だよ格好いいって思う</p><p>いや可奈センパイが惹かれているのは</p><p>オレ個人ではなくオレの周りに居る寧やみすずたちの魅力だ</p><p>オレ本人には人を惹き付けるようなものは、何も無いのだから</p><p>真緒ちゃんも含めてホント、綺麗で可愛い子ばっかりだし</p><p>真緒ちゃんの着衣を、半裸のアニエスが手伝っている</p><p>自分の服を全部着てからすればいいのにどうしても、お姉さんをやりたいらしい</p><p>そんなアニエスを、レイちゃんがサポートしている</p><p>レイちゃんは年下の子たちへの面倒見が、とても良い</p><p>そっかあたしも、選ばれたんだよね</p><p>可奈センパイが、脱衣所にいる女たちを見てそう言った</p><p>そういうことですわ可奈さんはあたしたちの仲間に入る資格がありますあなたも、本当にお綺麗ですから</p><p>女たちを代表してみすずが言った</p><p>ま、そういうことだよ</p><p>オレたちは、食堂へ向かう</p><p>もう、可奈センパイもお客さんではなくなったんだ</p><p>連れて行っても、構わないだろう</p><p>とレイちゃんが</p><p>わたくしは警護の方に戻ります</p><p>ああ、克子姉と交代でお屋敷の警護システムを監視しているんだっけ</p><p>さすがに可奈センパイには、監視カメラのシステムは見せられない</p><p>あ、あたしもそっちへ行く真緒ちゃんも行こう</p><p>そっちとは雪乃のことだろう</p><p>実姉の様子が、心配なんだな</p><p>えー、何で真緒、パパやアニエスちゃんと一緒がいいよおっ</p><p>お願い真緒ちゃん真緒ちゃんじゃないと、あの人が機嫌悪くなっちゃうでしょ真緒ちゃんがニコニコッてしてくれないとさっ</p><p>マナのその言葉だけで真緒ちゃんには、通じるらしい</p><p>もおっ、しょうがないなあっ</p><p>真緒ちゃんは微笑む</p><p>じゃあ、アニエスちゃんちょっとだけ、パパのことよろしく頼みますわねーっ</p><p>渚の真似をして、真緒ちゃんはアニエスにそう言った</p><p>かしこまりましたですの</p><p>アニエスも、ニコッと微笑む</p><p>ではまた、のちほどっ</p><p>レイちゃんと、マナと真緒ちゃんはオレたちと別れる</p><p>そんじゃ、あたしたちは何か飲む</p><p>廊下を歩きながら、寧が言った</p><p>お風呂上がりだからさ何か冷たいものでもさ確か、冷蔵庫にアイスバーがあったと思うんだよねえ</p><p>可奈センパイは廊下の天井や壁を、眺めている</p><p>仲間になったという意識から、余計に関心を持ったらしい</p><p>しっかりつくづく豪華な造りのお屋敷よねぇ</p><p>でも、お屋敷そのものは戦後の建築だよインテリアとかは、アンティークもあるけれど</p><p>食堂に着くと寧が台所から、全員分のアイスバーを持って来てくれた</p><p>仲良く食べる</p><p>オレの膝の上には、アニエスが座って</p><p>見てみて、パパ</p><p>アニエスがアイスをペニスに見立てて、フェラチオの真似をする</p><p>違うわこうですよ</p><p>瑠璃子が自分のアイスを唇でなぶる</p><p>違いますルリルリこうです</p><p>美智がアイスを相手に巧みな舌使いを見せる</p><p>いや、お前ら品が無いぞ</p><p>外では致しませんお兄様の前だけですわ</p><p>瑠璃子が、クククと上品に笑う</p><p>はいご主人様の前だけです外では致しません</p><p>アニエスお外には出ませんの</p><p>いや、アニエスもそろそろ、このお屋敷の外へ学校へ通うことを考えないといけないから</p><p>学校には、パパ、付いて来てくれますの</p><p>心配そうに、アニエスがオレを見る</p><p>いや、オレは高校生だからアニエスの学校には、付いていけないよ</p><p>アニエスは１２歳</p><p>本来なら小学６年生だ</p><p>もっとも、今まで一度も学校へ通ったことがないのだからいきなり、小６の教室に入れるかどうかは判らない</p><p>なら行きたくないですの怖いですのアニエス</p><p>アイスを口に咥えてアニエスは、オレにしがみつく</p><p>アニエスちゃんはねここのお屋敷で生まれて、そんで今までずーっと地下室に閉じ込められていたんだよ</p><p>寧が、可奈センパイに説明する</p><p>それをヨッちゃんが救い出したんだけどね</p><p>え、どうして何で、アニエスちゃんは、閉じ込められていたの</p><p>可奈センパイが尋ねる</p><p>アニエスはパパのセックス奴隷になるために、あのお部屋で一生懸命、セックスのお勉強をしていましたの</p><p>片手にアイスを持って、アニエスが答える</p><p>それで本当にパパのセックス奴隷になることができましたからもう、あのお部屋からは出て来たんですの</p><p>アニエスの中ではそういう認識になっているらしい</p><p>だから、アニエスはできる限りパパと一緒にいないといけませんしパパがお留守の時には、もっともっとパパを気持ち良くするためのセックスのお勉強していないといけませんの本当は</p><p>元々の白坂創介に植え込まれた教育とこの４ヶ月間の生活が、おかしな形で融合している</p><p>だから、アニエスはお外の学校へ行っているような時間は、ありませんの</p><p>オレにしがみついたまま、アニエスはそう言った</p><p>へぇぇ、大変なのねえアニエスちゃん</p><p>可奈センパイは、眼を丸くしている</p><p>あ、詳しいことは後で、ちゃんと説明するよ</p><p>寧が、慌ててフォローする</p><p>ごめんなさいあ、みんなでアイスを食べているのね</p><p>克子姉が、食堂に戻って来る</p><p>そして、寧に</p><p>部屋の鍵を手渡した</p><p>あたしの衣装部屋の鍵可奈さんと、好きにアサっていいわよ欲しいものは、服でもアクセサリーでもバッグでも、何でもあげるから</p><p>わーお可奈ちゃんあの部屋は、宝の山だよーんっ</p><p>寧が、可奈センパイに微笑む</p><p>えっ、いいんですか</p><p>可奈センパイは食い付いた</p><p>ええあ、ケリーバッグとかはダメよさすがに、高校生の持つ物じゃないって、可奈ちゃんのご両親にも判っちゃうでしょ高価すぎる物を持っていたらお金の出所を心配するんじゃないかしら</p><p>ブランド品とかでも、高価すぎない物ならちゃんと後で使わなくなった物を、あたしが差し上げましたって、あたしがあなたのお母様にお電話してあげるけれど</p><p>あ、はいこれは幾ら何でも、タダでくれるわけがないだろっていうのは、やめておきます</p><p>まあ、その辺は寧ちゃんと相談して色々掘り起こしてみて</p><p>いいの、克子姉</p><p>いいわよ、どうせもう使わないものばかりだし</p><p>克子姉は娼婦を辞めたんだ</p><p>そう言えば、プラダとかブルガリとかのアクセサリーは、同じのが３つとか４つあったりするから、それこそ持ってっていいわよ</p><p>え何で、同じのを幾つも持っているんです</p><p>前の仕事の時に取引先のお客様が、プレゼントとしてくれたのよそれで、ほらその時の流行りで今はこのアクセサリーが受けているとか情報サイトに書いてあると、男の人ってそのまま信じて同じ物を買って贈って下さるから</p><p>娼婦時代のお客からのプレゼントか</p><p>ずっと持ってたんですかもったいない克子さん、そういう時は一つだけ残して、ネット・オークションでカブってる品は売っちゃえばいいのに</p><p>あたしそんなにお金には困っていないから</p><p>可奈センパイの言葉に、克子姉は笑う</p><p>今の可奈さんの言葉で気付いたんだけれど何でもあげるけれど、可奈さん、ネット・オークションで売ったりしちゃダメよそういうのが目的なら、あげないわあなたが、自分で使うつもりがある物だけを持っていきなさい</p><p>えあはは、やっぱりダメですか</p><p>可奈センパイは笑って誤魔化そうとする</p><p>もし、そういうことをしたらオレたちを裏切ったと見なすよ</p><p>オレは低い声で、そう言った</p><p>そうだよね、克子お姉ちゃんは可奈ちゃんへの親愛の情を示すためにプレゼントしてくれるって言ってるのに売っちゃうのは、よくないよね人として</p><p>寧も、ジト眼で可奈センパイを見る</p><p>わ、判ったわよでも、ちょっと</p><p>宝の山の存在に心が惹かれているらしい</p><p>ていうか、可奈ちゃんもうお金いらないじゃんか</p><p>え、だって欲しいもの有るし</p><p>だーかーら、大抵の物はヨッちゃんのハーレムの一員になったんだから、あたしたちが買ってあげるし高級エステとか美味しい物だって、食べに連れてってあげるしライブとかだって、VIP席を抑えちゃうよお金もういらないじゃんか</p><p>納得する可奈センパイ</p><p>携帯代ぐらいはお母さんから貰っているお小遣いで払えるし</p><p>お昼ご飯もさヨッちゃんのパンで良かったら、タダで食べていいよっ</p><p>可奈センパイがオレを見る</p><p>ああ、売り子を手伝ってもらうんだからそれぐらいは全然オーケイだよ</p><p>バイト代だと思えば安いくらいだ</p><p>うわっ、じゃああたしスッゴイ、お金持ちになっちゃうお昼代、丸まる浮いちゃうんだから</p><p>あたしたちが用意してあげられなそうな物はそのお金で買ってちょっ</p><p>うん、そうする奈島さんっ</p><p>ちょっと興奮気味の可奈センパイに、寧は</p><p>もうそろそろさ寧ちゃんて呼んでよっあたしだって、可奈ちゃんて呼んでるんだからさっ</p><p>うんうん、寧ちゃんアリガトねっ</p><p>可奈センパイは、寧の手を握って大きくシェイク・ハンドする</p><p>ところで克子さん</p><p>可奈センパイが克子姉に振り向く</p><p>克子さん、そんなにお金持ちなのにどうして、うちの高校でパンの講師なんてやっているんです</p><p>あたしこの子が卒業したら、自分のパン屋さんをオープンする予定なのよ</p><p>克子姉が、オレを見て答えた</p><p>パン屋さん</p><p>そうよ、おかしいかしら</p><p>だってもう、お金はいっぱいあるんですよね</p><p>可奈センパイにとってパン屋さんは、そんなに儲かる商売には見えないらしい</p><p>そうよお金はいっぱいあるわ自分の好きではない仕事をしてお金だけは、たくさん稼いだのだから、今度は自分の好きな仕事をするのよ自分の好きな人とね</p><p>はぁそうなんですか</p><p>克子姉の思いは可奈センパイには、よく判らないらしい</p><p>ほら、早く宝探ししていらっしゃい可奈ちゃん、テニス部の練習が終わるまでに、学校に戻らないといけないでしょ</p><p>あ、そうだ部室にカバンや制服を起きっぱなしだわ</p><p>可奈センパイは、練習中にサボッて寧に付いて来た</p><p>練習が終わって、部室が閉められてしまったら荷物が取り出せなくなる</p><p>じゃ、急いでいこうっ</p><p>寧が、チャキッと鍵を揺らす</p><p>わたくしも行きます</p><p>え、美智ちゃんブランド物とか、興味あるのっ</p><p>少しは、勉強しないといけないと思っておりました</p><p>あ、そじゃあ、一緒に行こうか</p><p>お供致します</p><p>そして寧、可奈センパイ、美智の３人が退室して行く</p><p>美智ちゃんて、全然ファッションに興味が無いように見えるけど</p><p>確かに、普段の美智はどこに行くのにも学校の制服だ</p><p>アクセサリーとかも、まず付けないし</p><p>でも、下着とか靴とか高級品ばかりよね</p><p>はいあたしの警護役ですから良い物しか着せていません昔から</p><p>あたしたちと毎日行動を共にしているのですからあの子は、一流の品物についてはよく知っていますわ</p><p>美智自身は庶民の出だけど</p><p>みすずの警護役として、超お嬢様しかいない日本一のお嬢様校に通っているんだし</p><p>香月家としても、美智には変な格好はさせられないから最高級品を普段から着せている</p><p>あいつはズバ抜けて頭も良いから一流品を見抜く眼も肥えているだろう</p><p>ブランド品について教わりに行ったんじゃなくって何が一流品なのか、あの２人に教えに行ったのね</p><p>寧ちゃんもちょっとばかり、趣味の悪いところがあるから</p><p>寧と可奈センパイだけだと品の悪い品物選びをしそうだから</p><p>アメリカ時代が、良くなかったのよ</p><p>不意に、スピーカーから声がした</p><p>シザーリオ・ヴァイオラに幽閉されていた時期が長かったからあそこには、品の悪い人しかいなかったでしょうから</p><p>ああロサンゼルスの犯罪組織だもんな</p><p>寧は裏カジノのディーラーとかもさせられていたし</p><p>さて良信、どうだった浮気の感想は</p><p>最初は浮気をしてみるつもりで、可奈センパイとセックスする覚悟を決めたんだった</p><p>いや、あのこんなにたくさんの家族に見守られながらしたのに浮気なのかな</p><p>オレが可奈センパイを抱くところをみんな、見ていたわけだし</p><p>そうね、あたしもここから観ていたし渚も、お店から観ていたはずよ</p><p>部屋に仕掛けられていた監視カメラの映像は学校や渚の店にも配信されていた</p><p>でも恵美は、何も知らないわあの子は練習中だから</p><p>メグにとっては本当に浮気よね自分の知らないうちに、何もかも済んでしまったんだから</p><p>メグには浮気してみるとは言ったけれど</p><p>まさか、あれから数時間も経っていないうちにオレが可奈センパイを犯しているとは、思っていないだろう</p><p>ま、そんなことは今は、どうでもいいわね</p><p>それよりどう、星崎可奈さんを犯してみて</p><p>あたしがどうして幸代を飼っているのか、理由が判った</p><p>幸代</p><p>生徒会長の岩倉幸代</p><p>自分の身近に最低でも１人自分とは違うルールで生きている人を置いておかないと、世の中を見誤ってしまうことになるのよ</p><p>自分とは違うルールの人間</p><p>人ってね気が付くと、自分と同じ様なルールの人たちばかりと親しくなっているのよあるいは家庭とか、職場とか自分が普段暮らしている世界のルールに、慣れ親しんでいってしまうから</p><p>でも、実際には世の中には、全然違うルールで生きている人たちのグループもいっぱいあるわけルールが違えば、生活が違う考え方も違う信念が違う何もかも違うわ一流企業にお勤めの正社員さんと、毎日働く現場の変わる派遣アルバイトさんでは、守るべきルールが違うのは判るでしょ</p><p>でもそこまで誰が見ても判るような立場の違う存在じゃなくてもルールの違うグループなんて、世の中のどこにでもあるわこの間ネットで誰かが書いている記事を読んだんだけれど高校生だって、一流進学校と底辺校では、全く生徒の考え方や校内での人間関係のルールが違うそうよ最近の日本の映画やテレビドラマを作っている人たちは、みんな頭の良い進学校の出身者だからその違いが判っていないって、書いてあったわ</p><p>オレだって、中学時代の話を田中たちとしても</p><p>全寮制の男子校の生活とか、人間関係のルールとか理解してもらえないから</p><p>それどころか、同じ学校に居てもルールの違う人たちは居るわスポーツの強い学校とかの運動部員たちと、普通の一般生徒とか</p><p>ああ、運動部は学校の行事がある時でも、練習したり遠征に行ったりするんだよな</p><p>あなただって、違うでしょ普通の高校生たちと、生きるためのルールが</p><p>犯罪組織黒い森のメンバーだ</p><p>そして、オレは多くの女を持っている</p><p>あたしも、そう他人とはルールの違う世界に生きているあたしが相手をしているのは、お客様としての政財界の皆様と裏社会の人たちよ娼館なんてものを独立して経営していくためには、裏社会との関係は切れないから</p><p>ただし裏社会には、裏社会のルールがあるわみんな全面戦争をして共倒れになるのは嫌だから頭が悪かったり、行儀が悪かったりする人は裏社会全体で潰すわルールを弁えない人は、生きていけないのよここでは</p><p>それもよく判る</p><p>結局ねその瞬間の感情を抑えて、損得勘定ができないとダメなのよ長期的に見て、どっちが得か判断できないとカッとなったら、訳が判らなくなっちゃう人はヤクザ屋さんは鉄砲玉要員として飼っているけれど組織の上には出してこないわ困るでしょ組織の構成員の１人がカンシャクを起こしただけで、大戦争とかそういうのは、２０世紀のヤクザ映画の世界で終わったのよ</p><p>政財界の皆様も同じよ個人の感情がコントロールできないような人は、一流企業のトップにはなれないわ昇り詰めるまでに、どこかで失脚するわ自分自身の失敗か誰かに足を引っ張られるかあるいは策略でね香月様が、とても辛抱強い方だということを、あなたは知っているわよね</p><p>ジッちゃんは香月グループを上手く指導するために、色んなことをやっている</p><p>自分の感情を抑えて守旧派重役たちと新興重役たちとの融和を計っているわけだし</p><p>オレがこうしたいんだから、黙って従えみたいな舵取りはしない</p><p>結局ね理詰めなのよあたしの戦っている世界のルールは徹底して、損か得かそれをの理詰めで、明確に示せば道は開けるわそういう世界よ</p><p>ミナホ姉さんはいつも、一方的に相手に要求するのではなく</p><p>それをしてくれたら、これを与えるみたいな、バーター取引をする</p><p>理詰めの損得でのやり取り</p><p>でも、そういう損得だけの取引ばかりしているとね勘が鈍るのよ</p><p>勘</p><p>だから、幸代みたいな子を側に置いておかないといけないのあの子は損得で物事を考えられる頭が無いからあの子はいつも突発的に、自分の感情を吐き出すことだけを優先するから</p><p>確かに寧やオレを殺させようとしたこととか、先のことは考えていないよな</p><p>だから、常に見張っていないといけないので、あの子の感情が悪い方向に爆発する前に、兆候を感じ取って手を打つそれが、あたしにとって必要なトレーニングになっているわ何しろあの子本当に、次に何をしでかすか判らないからあの子自分ルールの極みみたいな子だから</p><p>で、改めて星崎可奈さんだけど、どうだった良信が知っている女の子たちとは、ルールが違う子でしょ</p><p>あなたの女はこんな頭が良い子ばかりだものね頭が良いから１人だけ突出して前には出ないし、女たち同士でも助け合っているわ</p><p>うんその通りだ</p><p>みすずさんや瑠璃子さんは、どうだった可奈さんは</p><p>とても、新鮮でしたああいう子は、うちの学校にはいませんし</p><p>そうですわねわたくしも初めてお会いしましたわ</p><p>２人は感想を言う</p><p>御名穂お姉様のおっしゃる通りだと思いますあたしや瑠璃子、それに美智、もしかしたらアニエスちゃんのためにも、可奈さんのような普通の女の子と交流することは良いことなんだと思います</p><p>はい、わたくしたちは家族のバランスを上手に取ろうとし過ぎていたようですねやはり、揺らぎがないと</p><p>瑠璃子はそんなことを言った</p><p>そうね揺らぎが無ければ、その組織は不活性化するわああいう子が、必要なのよあなたたちとは、違うで生きているルールの子が</p><p>可奈センパイはオレたちとは、生きるルールが違う</p><p>そして、あの子にあなたたちのルールに合わせることを強制しないで違うルールのあの子と共生なさいそういうことを学ぶのよそうでないと、あなたたちの家族は内側に沈んでいってしまうわ</p><p>違うルールの人を受け入れ一緒に生きていく</p><p>でも、寧もなかなか良い子を見つけてきてくれたわ確かに品の良い子ではないけれど、悪い子じゃないわ顔も綺麗だし何より、安く付きそうなところが気に入ったわ</p><p>ミナホ姉さん安くって</p><p>だって、あの子の望むことなんて本当に安価で済むことばかりなんだものあなた、あたしたちが、あの子のためにお金を使うことは、全然気にしなくていいからね</p><p>服やブランド物程度で済むのよ安いじゃないのっ</p><p>ミナホ姉さんもオレとは違うルールで生きている</p><p>６４３かフェラーリ６４３を思い出す</p><p>あれもまた、フェラーリのどん底時代だったなぁ</p><p>いや、何度もどん底があるんですけれど</p><p>立て直し３年計画が、６年目に華開いたりするので</p><p>ルールの違う人を入れて、集団に揺らぎを作るのは大切なことのように思います</p><p>しかも、ルールの違う人がいても集団は壊さないようにして</p><p>同じルールの人だけだとおかしな方向へ進んだりしますから</p><p>昔、舞台の仕事をやっていた頃に某宗教組織のお仕事を紹介されたことがあります</p><p>そこのイベント関係の</p><p>で、まあ担当の方とお話したのですが</p><p>担当と言っても、その宗教の職員さんなわけで</p><p>つまり、上司も部下もみなさん、同じ教えを信じている</p><p>私は、結局その仕事は、お断りしました</p><p>やっぱりルールが違う</p><p>舞台スタッフの世界のルールとか仁義にも合わないことを求められたので</p><p>あちらは、何で私が拒絶するのか全然判らないみたいでした</p><p>やっぱり、同じ考えの人の集まりは怖いです</p><p>644．セックス・コネクション</p><p>可奈センパイは安く済むって</p><p>良信あなた、あたしが幸代を満足させるために、どれだけ費用を使っていると思っているの</p><p>いや、確かに岩倉さんは、大変そうだ</p><p>欲望というのは、想像力の問題だからね人は、想像が付かないような事柄は欲しないのよ</p><p>例えばホテルに泊まるにしても、星崎さんなら都心の一流ホテルの部屋なら、どこでも大満足でしょでも、幸代だとスイートルームを抑えないとブーブー言うわ</p><p>ああ、判りやすい</p><p>可奈センパイは普通の部屋でも、眼を輝かして喜んでくれそうだもんな</p><p>ブランド品だってそうさっき、克子は釘を刺していたけれどあの子は、ケリーバッグなんて欲しがらないわあの子の感覚は、普通の高校２年生なんだからお友達に見せて、自慢できる範囲の物が欲しいのよ最高級品なんか持ち歩いていたら、お友達に引かれちゃうでしょ</p><p>ああ普通の女子高生が、高価すぎるバッグとかを持っていたら気持ち悪いという、普通の人としての正常な感覚は持っている</p><p>幸代は、そういうのはないからあの子は、自分は特別だって思っているから自分は誰よりも幸運で、みんなより良い思いをするのが当然だと思っているから</p><p>オレは、岩倉さんの上から目線の眼を思い出す</p><p>普段は誤魔化して演技しているけれど</p><p>あの人は、何かの影に隠れてオレたちを見ている時いつも、そういう眼をしている</p><p>ま、勘違いよね本当に特別なのは、みすずさんや瑠璃子さんみたいな生まれの人のことだから</p><p>生まれつき名家の中で、一流のものに囲まれて暮らしている２人</p><p>本物のお嬢様</p><p>そんなあたしたちは、特別ではないですわ</p><p>香月家の娘たちが、特別で無かったら誰が特別なんだ</p><p>まあ、確かに上には上がいるわよね鷹倉家のお嬢様みたいに</p><p>ミナホ姉さんの言葉に、みすずはビクッと震える</p><p>ま、この話はもういいわねそれでみすずさんや瑠璃子さんたちは、どうだった星崎さんを良信と一緒にレイプしてみて</p><p>とっても楽しかったですわ</p><p>瑠璃子が笑顔で即答した</p><p>わたくしも早くわたくしの選んだ方を、お兄様に召し上がっていただきたいですお兄様のセックスをお手伝いするのは、とっても楽しいですわ</p><p>みすずさんは</p><p>あたしも旦那様に早く、あたしの選んだ子を捧げたいですでも、それ以上に可奈さんが羨ましかったです</p><p>あたしもあんな風に、情熱的に旦那様に犯していただきたいです</p><p>ええ、みすずちゃんのお気持ち、わたくしも同じですわたくしも、手を紐で縛ってお兄様にレイプしていただきたいですっ</p><p>あたしも、一度美智に心月で全身動けなくしてもらってから抱いていただこうかしら</p><p>ああ、香月家の２人には楽しいセックス・プレイだったんだな</p><p>可奈センパイのロスト・ヴァージンは</p><p>でも、今回、最初に寧お姉様の選ばれた方で試みて本当に良かったですわねわたくしたちも、どういう方を選べばいいのか、よく判りましたし</p><p>うん、そうねやっぱり、性格の良い人でないとダメね一回だけの関係で無く、これからずーっと旦那様のセックス奴隷になっていただくんだから</p><p>２人は、そんな話で盛り上がっていく</p><p>いや、あのどうして、お前たちそんなにオレにセックス奴隷を紹介したいんだ</p><p>だって楽しいではありませんか心を許せるお友達が、いっぱい増えるんですよ</p><p>仲間は家族の様に、何もかも打ち明け合うことはできませんがでも、親しい方ですわわたくし、可奈さんみたいな方と仲良くなるのは初めてですとっても、面白いですし普通の方の考え方を知るのは、勉強になります</p><p>晴れやかな笑顔でそう言う</p><p>そこには、可奈センパイの処女を無理矢理奪ったことに対する罪悪感は全く無い</p><p>でも、オレはオレたちは、無関係だった可奈センパイを巻き込んだわけだし</p><p>はい今は可奈さんも、巻き込まれたことに喜んでいらっしゃると思いますわ</p><p>実際さっき、ここでみんなと一緒にアイスを食べていた様子は、無理矢理レイプされたばかりの女の子の態度じゃ無かったわよね</p><p>オレは判らない</p><p>みすずが、ニコッとオレに微笑む</p><p>旦那様はどんな女の子とセックスしても、どうせみんな幸せにしてしまわれるんです</p><p>はい、わたくしたちもようやく、そういうお兄様のお考えにお手伝いできるようになりましたわ</p><p>あたしと、瑠璃子と、寧ちゃんと、美智もちろん、克子お姉様もそれから、アニエスちゃんも可奈さんの心の誘導に協力致しました</p><p>そうねとっても良いチームワークだったわだから、あの子犯されたのにケロッとしているしむしろ、みんなと仲良くなっているんだと思うわ</p><p>本当にあなたたちがあの子を仲間として、受け入れようとしているのが伝わったからよね</p><p>みんな、可奈センパイに優しかったもんな</p><p>雪乃の最初のレイプの時なんて横で見ていた、ミナホ姉さんや克子姉はとてつもなく雪乃に冷たかったけれど</p><p>冷たいというか憎悪で燃え上がっていた感じだった</p><p>でも、今回は</p><p>みんな、明るかったし楽しそうだった</p><p>そこには冷たい感情や、憎しみは存在していない</p><p>だってわたくしと同じ、お兄様のセックス奴隷になられる方ですから</p><p>ええ、あの人ならあたしたちのいない時の、旦那様のお相手をお願いできると確信しましたから</p><p>ケロッとした顔で、２人はそう言う</p><p>あたしたちが連れて来るのは旦那様とあたしたちのセックスを、豊かにするための新しいセックス奴隷ですから</p><p>ええ、みすずちゃんわたくし、どの子から選ぶべきか迷ってますわ</p><p>あたしも１人目が可奈さんみたいに良い人だと考えちゃうわね</p><p>予想していたより、選択のレベルを上げないといけませなわ</p><p>そうねまず最低でも可奈さんと同じくらい綺麗な子でないといけないし</p><p>はい後でミッチーにも来ていただいて、作戦会議を致しましょう</p><p>判ったわあたしも、候補者のリストを見せるから</p><p>旦那様も、お判りになりましたねっあたしたちのチームワークがあれば、どんな女の子も、旦那様のセックス奴隷にできますから</p><p>お兄様もご希望の女性がいらしたら教えて下さいませ</p><p>作戦は、あたしと寧ちゃんで組みますから</p><p>大丈夫ですわあたしたちも旦那様が、あたしたちの仲間に相応しくない女性は選ばないことは、よーく判っていますから</p><p>ああ誰でも構わずでは無い</p><p>みすずたたちの推薦する子について、オレの許可を取ると言っているように</p><p>オレにも仲間に相応しくない子は、選ぶなというのか</p><p>心が、外へ向かっているのよみすずさんたちは</p><p>ミナホ姉さんが、クスリと笑った</p><p>外って</p><p>あなたはこの４ヶ月間、家族が良く馴染むように、家族の中だけを見ていてくれたわ</p><p>オレはそうだな</p><p>確かに外ではなく、内側ばかり見ていた</p><p>あなた家族というか、あなたのハーレムは、これ以上拡大しないって思ってたでしょ</p><p>だって、それは今だって、大変だし</p><p>今いる女たちだって複雑なスケジュール管理でセックスの順番を決めているんだし</p><p>これ以上拡大したらオレの身体が保たない</p><p>あら、そうかしら前よりは、大分緩和してきているはずよみんながみんなに慣れてきたから</p><p>女は、男と違ってねセックスで必ずイカないと満足しないなんてことは無いのよあなたと他の女とセックスしている様子を見てるだけでも、お腹いっぱいになれるのそのあなたの相手の女の子のことも、大好きならね</p><p>それは、お嬢様のおっしゃる通りよさっきだってあなたがセックスしたのは、アニエスちゃんと、可奈さんと、美智ちゃんだけでしょでも、あたしは満足しているし</p><p>あなたは毎晩、２、３人の子と一緒に寝ているけれど全員と均等にセックスすることは、段々減ってきているでしょ</p><p>そう言えばそうかも</p><p>３人のうちの２人とか、２人のうちの１人とだけセックスして</p><p>後は、抱き合って眠るという夜も多い</p><p>それだけ親しくなってきたのよ、あなたたち家族の内側は固まってきたのだから、みすずさんたちは外に眼が向く</p><p>今の家族だけを見て内側に閉じ籠もってはいけませんわどんどん、広く、外に眼を向けないと</p><p>はいお兄様なら平気ですわどんどん、開拓してまいりましょう</p><p>開拓って</p><p>お祖父様にも言われていますわお兄様には、千人斬りを達成していただくようにって</p><p>ルリたん、ただの千人斬りではないわよ美処女・千人斬りよ</p><p>頑張りましょうね、旦那様みすずがお手伝い致します</p><p>瑠璃子もお手伝い致しますから</p><p>もしかして何で、こうなったとか思っているの</p><p>意地悪そうにミナホ姉さんが言う</p><p>仕方ないじゃないあなたが、悪いのよ</p><p>渚が、最初にあなたにみすずさんを抱かせた時渚の本当の目的は、みすずさんに男を経験させるだけだったわでも、渚のみすずさんをペットとして譲渡するという言葉を真に受けて本気で、みすずさんを愛してしまったのは、あなたでしょそれもペットとしてという枠から、逸脱しないままで</p><p>ああ、確かに今から考えれば、渚のペットして譲渡するというのは、本気じゃなかったのかもしれない</p><p>でも、馬鹿なオレは本当にペットの主人として、みすずを飼おうとした</p><p>瑠璃子さんだってそう香月様が、あなたに瑠璃子さんをセックス奴隷として売り払ったのはあの時の不安定な瑠璃子さんを、あなたに預けるというお気持ちだけよ瑠璃子さんのプライドを挫くために、わざと金銭で売り払っただけで本気で奴隷として売ったわけではないわ</p><p>こんな１５歳の美少女が３０００円で買えるわけがない</p><p>でも、あなたは本気で瑠璃子さんを愛したこれまた、セックス奴隷という枠からは逸脱しないで</p><p>２人がオレを見ている</p><p>嬉しそうな笑顔で</p><p>普通の子なら香月家のお嬢様を託されたら本当にペットや奴隷にはしないわ大事にして奉るわよ</p><p>ジッちゃんからセックス奴隷として好きにしていいぞと言われても</p><p>普通の男なら、怖くて手を出さないか</p><p>あるいは逆に、酷い虐待をするかもね名家のお嬢様に対する屈折したコンプレックスを暴力的なセックスで、彼女たちに吐き散らかすかもしれない</p><p>それも判る</p><p>でも、お兄様は瑠璃子をセックス奴隷として、愛して下さいましたわ</p><p>みすずも今だって、旦那様のペットですペットとして、愛していただいています</p><p>２人は、そう言う</p><p>そうなのそれが、あなたの凄さっていうか、ブッ壊れているところねあたしたちが、あたしたちの復讐の一環としてレイプしろと命じたマナさんだって家族にしちゃったしね</p><p>だから、みすずさんも瑠璃子さんも、セックスに対して暗いイメージが無いのよいつも、あなたに本気で愛されてるという歓びを感じているからあなたとセックスしたことで、幸せになったのよ</p><p>はいあたしは幸せです旦那様</p><p>わたくしも、お兄様に犯していただいている時は、一番幸せです</p><p>２人ともオレとしかセックスしたことがない</p><p>もちろん一生、他の男とセックスさせる気も無い</p><p>こいつらは、オレが一生愛しきる</p><p>オレの他の女たちもそうだ</p><p>変わっているわよねレイプした相手でも、幸せにしちゃうんだから白坂創介の真逆ね、あなたは</p><p>あの男は女から奪い取ることしかしなかったわ自分が気持ち良くなることにしか、興味を持たなかったでも、あなたは女に与える人だから</p><p>そうねあたしも、いつもたくさんもらっているわ</p><p>そうですわですから、わたくしたちは色んなお友達に、お兄様をご紹介したいのですわ</p><p>はいお兄様は、みなさんを幸せにして下さるはずですから</p><p>みすずと瑠璃子は言う</p><p>さっきだってそうですあたしたちは、お兄様が最終的に可奈さんを幸せにしたいというお考えだということは判っていました</p><p>はいですからあんなに協力し合って、行動できたんです</p><p>可奈センパイは幸せ</p><p>そうかなオレのハーレムの一員になったことが、幸せなのかな</p><p>間違いなく幸せね</p><p>あの子は放って置いたら、どうせクリスマスまでには、好きでもない男子とセックスしてたわあるいは、あの子の態度にブチ切れた男の子にレイプされるとか</p><p>まあ、男の子を取っ替え引っ替えしてキスも許していなかったんだし</p><p>あの子は恋愛という物がどういうことなのかさえ、よく判っていないのよそういうことに関してちょっと疎いのよね顔が綺麗でチヤホヤされるだけできちゃった子だから女の子の友達も少ないと思うわ、あの性格じゃ</p><p>まあ、テニス部の練習もサボッてたし</p><p>だからあたしたちのところへ来たのは、あの子にとって良かったと思うわここはあの子が、カッコつけなくても自然体でいられる場所になるでしょうから</p><p>カッコつけなくてもって</p><p>ああ、知らないのねちょっとばかし、普通の子よりも小綺麗な子はカッコつけないとやってられないのよ天然ちゃんは、別だけどあたしも、覚えがあるわ</p><p>克子姉も学生時代から美人だったろうから、色々あったのか</p><p>でも、ここはみんな美人さんだからねしかも、あの子よりお金持ちや、お洒落な子もいるあたしみたいな年上もいれば、マナちゃんやアニエスちゃんみたいな年下の子もいるあの子が気張る必要は、全然無いのよしかも、あなたはガッついてないしみんなを抱き締めて、のほほーんとしているでしょあの子にとっては、居やすい場所だと思うわ</p><p>寧はあの子が美人だからっていうだけで、あなたのところに連れてきたんじゃないわ星崎さんが学校の中で少し浮いている存在だから、招き入れたんじゃないかしら</p><p>でも、このことは逆に考えるべきなんだと思うわ</p><p>あの寧に初めて、クラスメイトの友達ができたのよこれって、素晴らしいことだと思わない</p><p>今だって自分が連れて来た子だからって、率先して面倒を見ているでしょ</p><p>ああ今は、克子姉の衣装部屋へ宝探しに行っている</p><p>寧は自分が友達になってみたい子に、声を掛けたのよあなたに捧げるという名目でそういう理由があるからこそ声を掛ける勇気が出たのよ</p><p>っていうことは</p><p>みすずたちが、連れて来ようとしている子たちも</p><p>はいもちろんあたしたちが、将来的にもずっと仲良くしていきたいと思っている人たちですわ</p><p>仲間になっていただくのですから</p><p>上辺だけのお友達なんて、必要ないんですあたしたちは</p><p>香月家の娘たちは今まで、友人を作らなかった</p><p>それは、名家の後継者である２人に下心を持って近付いて来る連中を排除するためだった</p><p>また、周囲の子たちも権力も財力も持ちすぎている香月家の娘たちを、敬遠する傾向にあった</p><p>少なくともお兄様がセックスなさらないような方を、わたくしは信用致しません</p><p>はい、旦那様は心の美しくない方は、抱かれませんから</p><p>いや、それはオレのことを、買い被りすぎだ</p><p>この２人の思いに応える義務がオレにはある</p><p>あのですの</p><p>不意にアニエスが、口を開く</p><p>アニエスさっき、とっても楽しかったですの</p><p>大きな青い瞳が、オレに言った</p><p>あのお姉さん可奈ちゃん最初は、知らない人でしたのアニエス、とっても怖かったですの</p><p>オレは、アニエスの眼を見て頷く次の言葉を待つ</p><p>でもパパが、可奈ちゃんとセックスしたら違う感じになってましたの家族じゃないんだけれどとっても、親しい感じがしますの一緒にお風呂に入っても、アイスを食べても怖くなかったですの仲良しさんになれそうですの</p><p>うんまだ、打ち解けているとは言えないけれど</p><p>自然体で受け入れている</p><p>あの人見知りのアニエスが</p><p>パパのセックスって凄いですの</p><p>だからね、あたしはあたしたちの仲間になってもらいたい子を連れて来て、みんな旦那様とセックスしていただくつもりなのよ</p><p>わたくしもとっても楽しみですわ</p><p>みすずと瑠璃子がアニエスに言う</p><p>アニエスちゃんも誰かを探してきたらどう</p><p>克子姉の言葉に驚く、アニエス</p><p>まず、姿形も心も綺麗な子それでアニエスちゃんが、仲良くなりたい子大好きなパパのために、可愛い子を探してみない</p><p>学校に行けばいっぱい可愛い子がいるわよ</p><p>じゃあ、寧ちゃんやみすずちゃんたちの連れてきた子ばかりになるけれどいい</p><p>それは嫌ですの</p><p>アニエスの探して来た子と、パパがセックスしてアニエスも一緒にセックスしたら、きっと楽しいと思いますの</p><p>じゃあ、早く学校へ行かないとね</p><p>唸る、アニエス</p><p>良信犯罪組織黒い森は、あたしの代で終わりにするわでも、あたしたちが生き残っていくためには、大きな力が必要なことは判っているわね</p><p>香月家の庇護はジッちゃんが亡くなってしまったら、どうなるか判らない</p><p>オレたちは、潰されないで生き残っていくための力が必要だ</p><p>他人の人生を変えてしまうことを怖れないで</p><p>あなただって、あたしによって人生を変えられたのよ</p><p>あの日、ミナホ姉さんが声を掛けてくれなかったら</p><p>オレはまだ、独りぼっちの暗闇の中に居る</p><p>そしてあなたも、あたしの人生を変えたわ克子や寧、みすずさんや瑠璃子さん、アニエスあなたが関わった人たちの運命をね</p><p>人はそういうものなの触れ合ってしまったら、相手の人生を変えるしかないそれは悪いことなのかしら星崎可奈さんだってクリスマスまでに理想の恋人と巡り会って、ロマンチックな処女喪失をするのが一番ベストな夢だったんでしょうけれど</p><p>現実は今日、オレにレイプされた</p><p>でも、ベストな夢を実現できる人なんてほんの一握りよだから気遣い無用よさっき、克子が言ってたけれどそれこそ、あなたじゃない他の男にレイプされるっていう可能性だってあるんだし</p><p>大切なのは最終的には、相手を幸せにするんだっていう、あなたの意思よその意思があるのなら勇気を持って、他人の人生に踏み込みなさい</p><p>人生に踏み込む</p><p>みすずたちの連れてきた子と全員と、セックスする</p><p>いいのよ平然と他人の人生に割り込みなさい介入なさい運命を歪め、狂わせなさいそれが、あなたがこの世界で生きているということなんだから</p><p>でも、ミナホ姉さん</p><p>オレは自信が無いよ人の人生を変えるなんてオレにはそんなことは許されないと思う</p><p>そんなたくさんの子たちをオレは、幸せに出来るのか</p><p>許されるとか、許されないとかじゃないわ責任も取らなくていいの本当に幸せにするっていう結果まで、要求されてはいないのよ幸せにしたいという意思だけでいいの</p><p>あなただって星崎可奈さんを抱いたことで、人生が変わっているのよお互い様なのよだから、あなたは自分の強い意志だけを握りしめていればいい</p><p>誰の人生も変えたくないというのなら１人で部屋に閉じ籠もって、一歩も外に出ないことね誰かと接触し続ける限りはあなたは、誰かの人生に触れているのよ今までみんなの人生を変えてきてここで止まらないで、良信</p><p>あなたはこれからは、外を向いていくべきなのよ家族のこと、内側のことはもう、みんなで協力し合ってやっていけるわ、だから</p><p>どうして、こんなに</p><p>ミナホ姉さんは、オレに強く訴えかけてくるんだろう</p><p>鷹倉さんのお嬢さんのことって、そんなに大きな問題なの</p><p>オレが覚悟を決めないといけないような</p><p>そういうことだろう</p><p>ミナホ姉さんは少し急ぎすぎている</p><p>ミナホ姉さんの声が認めた</p><p>鷹倉様の件は今後、あたしたちが生き残っていくのに必要なの</p><p>みすずが、暗い顔をする</p><p>瑠璃子の反応は、変わらない</p><p>この差は何だ</p><p>その人は黒い森の娼婦になるんだよね</p><p>ええ、そうよだから、お客様のお相手ができるようになるまではあなたが、徹底的にセックス指導をしないといけないのよ</p><p>そこまでは聞いている</p><p>多分大変なセックスになるわ本当に縛り上げて、無理矢理、処女を奪わないといけないかもしれない</p><p>ちょっと、待って確か、そのお嬢様って自分から娼婦になるって言ってきたんじゃないの</p><p>オレはそう聞いた</p><p>だったらそんな、無理矢理とか</p><p>ルリたんの時と同じなんですいいえ、ルリたんよりも、もっと判っていらっしゃらないかもしれませんわ</p><p>みすずが口を開いた</p><p>瑠璃子と同じってまさか</p><p>瑠璃子は男女のセックスというものの存在を、知らなかった</p><p>鷹倉様は娼婦になるとはおっしゃっていても具体的に娼婦というものが、どんなことをするのか、全くご存じではないのです</p><p>あたたたたたたーっ</p><p>それは痛い</p><p>またしてもそっち系か</p><p>大丈夫ですわわたくしも、ちゃんとできましたから</p><p>でもルリたんの時には、旦那様は辛抱強く時間を掛けて下さいましたわルリたんが、セックスを怖がらないように優しく</p><p>確かに先に、他の子とのセックスを見学させたり</p><p>時間は掛けた気がする</p><p>でも、今回は明日までには、何としてもしないといけないわけですから</p><p>まだ会ってもいないのに</p><p>ていうか２グループのヤクザ組織に追跡されて、鷹倉さんの現在地すら判らないし</p><p>そういうことなのしかも、明日には娼婦として使い物になることを示すために、香月様の前であなたとセックスして貰うわ</p><p>ジッちゃんの前でセックス披露</p><p>その時までには娼婦としての最低限のテクニックは、使えるようになっていてもらわないとね</p><p>つまりオレが一方的に犯すのは、ダメ</p><p>鷹倉さんが自分からしないと</p><p>心を鬼にしてまずは、処女をレイプしてセックスのテクニックを、一つ一つ教え込んでもらいたいのよ、良信</p><p>今はもう土曜の午後４時過ぎ</p><p>何とか鷹倉さんと合流できたとして一晩で、それをやるのか</p><p>星崎さんの件はあなたの意識改革のために、寧に急がせたのよ</p><p>まず、昨夜からのニキータさんが居てあなたに家族以外の子とセックスするタヴーを取り払ったわ続いて、星崎さんあなたはもう、家族と仲間の区別をして女の子を愛せるわそして、次は鷹倉様よ</p><p>次</p><p>愛は後回しで良いわ鷹倉様が、あなたに心を開くのは来週でも、再来週でもいいの今はとにかく明日までに、鷹倉様が娼婦として使えることを証明しないといけないのよ</p><p>今晩だけは泣こうが喚こうが、犯さないといけない</p><p>ジッちゃんは、ミナホ姉さんとオレたちの学校に居るのか</p><p>明日また、父の病院の付き添いなので今夜は、もう寝ます</p><p>今度は、右目の手術</p><p>645．ショウバイ・ショウバイ</p><p>みすずと瑠璃子も祖父の登場に驚きを隠せない</p><p>まず、その前にお前の商売の方はどうなっている問題無くやれているか</p><p>商売ってパンのこと</p><p>他に何がある</p><p>ジッちゃんの声は厳しい</p><p>えっと取りあえずは、毎日完売しているけれどでも、まだオレが作れる分量しかパンを売ってないからもっと学食でオレのパンは売れると思うし売らないといけないし</p><p>赤字とか黒字とか言う以前の問題なんだ</p><p>立派なパン工房を作ってもらっているんだから</p><p>そんなのでは、何の経営報告にも、なっておらんな</p><p>んとオレもそう思うゴメン</p><p>具体的な数字として、示せるものが何も無い</p><p>お祖父様、旦那様はまだパンの販売を始められて１ヶ月余りですそれに、旦那様のパン作りは学校の職業訓練コースとして、スタートしています普通の営利企業のようにな、完璧な市場調査や売り上げ目標を提示することは難しいですし、意味がありませんわ</p><p>みすず、そう言う</p><p>私も別に、そんなことは求めておらんよそうではなくてもっと、お前らしい言葉を聞きたいんだ</p><p>オレらしい</p><p>１ヶ月近く自分でパンを作って販売してみて今、何を感じている</p><p>ただ美味しいパンを作るだけじゃ、ダメなんだって判ったよ</p><p>ジッちゃんは、関心を示してくれた</p><p>うちの学食ではオレのパン以外に、業者さんのパンも売っているオレは、味でそっちのパンには勝っているから、値段もちょっと上でいいかと思ってた</p><p>克子姉が、計算してオレに示したパンの定価を全て受け入れていた</p><p>でも、今日、うちのクラスのやつに５０円安くならないかって言われたんだつまり、オレのパンはもう一つの業者さんのパンと比較して、少し高すぎると思われている味が良いからとかよりも、男子高校生はパンの大きさとか食い応えの方が大事だったりもするんだよなオレ自身が男子高校生なのに自分で作って売る側の人間になったら、原価計算とか、そっちばっかりが気になって買う方の感覚を失ってたって思う</p><p>それは、オレの反省点だ</p><p>克子姉だって、実際にパンを売るのはこれが初めてなのに</p><p>オレは、何もかも克子姉が言うことが正しいと信じ切って、自分の感覚を閉じていた</p><p>オレは克子姉の言うまま、克子姉のレシピでパンを作り克子姉の付けた値段でパンを売っていたそんなのは経営とは言えないオレ、ここんとこ少しマヌケになっていたと思う</p><p>正直にそう思う</p><p>今はまだ勉強だからなんていうのは、とんでもない言い訳だ</p><p>オレはパン工房の設備費を、ミナホ姉さんに出して貰っているし</p><p>本来ならミナホ姉さんに生活費を出してもらうべきでは無い、メグとマナといった女たちを抱えている</p><p>本来ならこのパンの売り上げで、あいつらの費用をオレが稼ぐべきなんだ</p><p>美味いパンを作るだけではダメまあ、１ヶ月でそれに気付いたことは、褒めてやるべきかもしれんがまだ足らんな</p><p>なあお前の学校には、本当のところお前のパンの販売は必要なことなのか</p><p>学校に通う学生たち消費者の立場で、考えて見ろお前の都合は抜きで</p><p>オレの都合</p><p>そうだろうお前が、パン屋の勉強がしたくて、学校でパンを作って売るというのは全て、お前１人だけの勝手な都合だろう</p><p>ジッちゃんの言うとおりだ</p><p>そもそも、お前の学校は昼食は、必ず全員、学生食堂のパンを買わなくてはいけない校則でもあるのか</p><p>まさかそんなわけないだろ</p><p>では、一般的な学生の昼食を全て、羅列して見ろ</p><p>家から弁当を持って来ている人が、一番多いのかなそれから、学生食堂では普通に、うどんとかカレーとか売ってるしそれから、学食のパンで済ませるやつも多いオレのでも、業者さんのでも後は朝、登校前に弁当屋とかコンビニで買ってくるやつもいるしああ、外の店のパンを買うやつもいるよなそれと一部の不良生徒は、昼休みに、学校を抜け出して外へ食いに出ている</p><p>伝説の不良少女だった頃の寧は昼休みに学校を抜け出して、マルゴさんとフランス料理のコースを食べて来たことがあったらしい</p><p>学校に戻って来たら昼休みどころか、５時限目も終わってて、６時限目になっていた</p><p>なので、もう授業はサボッてお屋敷に帰ったらしい</p><p>昼食の選択肢は色々あるわけだな</p><p>パンなんて弁当を忘れて、財布の中身が寂しくて学食の食事を変えないヤツが選ぶ昼食か</p><p>逆に、弁当を食っただけでは物足りないやつがパンでも食って、腹の足しにするか</p><p>実際のところ学生の昼食の一番の本流では無い</p><p>でお前のパン例えば、来週から売るのを止めてしまったとしてそれで困る学生はいるのか</p><p>いないと思うオレのパンは、この９月の２学期になってから、急に売り出しているんだし</p><p>一学期までは業者さんのパンだけで、成立していた</p><p>でも、ほらオレのパンを売ることで、選択肢が増えたっていうか前は、業者さんのパンが嫌な人は、コンビニのパンとかを朝のうちに買っておくしかなかったわけでそこに、オレのパンも選べるようになったんだから</p><p>おいおい、話をすり替えるな業者のパンを好まない者が、全てお前のパンの顧客になってくれるわけではないのだろ</p><p>こういうことはな事業者側の都合の良い理屈で考えてはならんのだよ選択肢が増えるということは、本当に消費者の利益になるのかよく、考えて見ろ</p><p>例えばラーメン横丁に、ラーメン屋が１０軒並んでいるみんなそれぞれ、店によって売っているラーメンの個性は違うだろうそこに、１１軒目のラーメン屋が出来たこれは、消費者にとって選択肢が増えて、良いことと言えるのかね</p><p>お前は毎日、ラーメンでも平気なタイプか</p><p>いや、やっぱり１週間とか続いたら、飽きるかな</p><p>だろう毎食、ラーメンで耐えられるのは、ラーメン評論家ぐらいなものだしかし、ラーメンしか食っていない評論家を私は信用しない他の上手い料理も、日頃から食ってなければ料理の評論なんかできないだろラーメン評論家も、料理評論家の一部なんだから</p><p>会社で、今日の昼飯はラーメンにしようということになるなら、近くにラーメン横丁がある、行ってみよう１０軒のうちの１軒に入るまあ、普通の人間は、ラーメンを一杯食ったら、腹一杯だ美味かった、また来ようという話になるだが、すぐにまた翌日にラーメン横丁に行くだろうか</p><p>オレなら行かないな</p><p>次の機会に、また横丁へ行くこの間は、この店で食べたら、美味しかったじゃあ、またそこへ入ろうという保守的な人間がいるいや、今度はこっちの店を試してみようという、冒険的な人間もいるだろうお前は、どっちだ</p><p>１０軒もあるんだから次は、別のお店にするよ</p><p>では、そうやって１軒、１軒、全てのラーメン屋を食べ比べていくか</p><p>それはしないと思う何件か美味しそうな店を選んで食べて、それから先は、美味しかった２、３軒の中から選んで食べると思う</p><p>オレはそこまでラーメン好きではない</p><p>美味しそうなとは何だまだ食べてもいないのに、どうして美味い店が判る</p><p>あ、ゴメン言い方が悪かった１０軒あるんなら、美味しくなさそうな店を外して考えるお店の中にお客がいないとか店が汚いとかメニューがピンとこないとかそういう店を除いて残りは、多分、半分ぐらいだろ後は実際に食べてみればいいんだし</p><p>食べてみると言っても各ラーメン屋は、様々な種類のラーメンを売っているだろうその店でもたまたま、お前の食べた種類のラーメンがハズレだっただけで、他のラーメンは美味かったかもしれないぞお前は、その店の一番美味しいラーメンを食わないまま、二度とその店を選ばないかもしれない</p><p>それはしょうがないよ縁がなかったと思って、諦めるよ</p><p>諦められるか</p><p>いや、だってラーメンだろそのアタリのラーメンを食べられなかったからっていって、死ぬわけじゃないし</p><p>何で、こんな話をしているんだろ</p><p>さて、元の質問になるがこのラーメン横丁に、１１軒目の店は必要かね</p><p>いや、多分ずっと、１０軒でやってきた横丁なら、１１軒目が出来て店の感じが、美味そうなラーメン屋だったら、一度ぐらいはみんな試してみると思うし</p><p>その１１軒目は開店当初は、そこそこ客は入ると思う</p><p>そこから先は、美味いラーメン屋だと認められていくかどうかだ</p><p>よし、ではそうやってラーメン横丁に、次々とラーメン屋が増えていくついには、９９軒目のラーメン屋が出来たさて、この９９軒目のラーメン屋は、ラーメン横丁に必要かね</p><p>ラーメン屋が９９軒並んでる</p><p>お祖父様ご質問の趣旨が、まるで判りませんわそんな限定的な例えでは、客観的な答えが出せるはずがありませんわ</p><p>その通りだ私は、わざと恣意的に話の幅を狭めている</p><p>ラーメン横丁なら、まだいい同じラーメンで競い合えるのだし客だって全て、ラーメンが食べたくて横丁に来る</p><p>お前将来的には、克子くんとパン屋を経営したいのだよな</p><p>そうだよオレが高校を卒業したら、パン屋を始める</p><p>オレは覚悟している</p><p>でお前、この日本にパン屋は何軒あると思っている</p><p>焼きたてのパンなんて、今はどこでも手軽に買えるデパートやスーパーでも、そういう店は増えているからな</p><p>いや、だけどオレと克子姉のパンは、完全手作りで味だって良い物を</p><p>さっきお前は味が良いだけではダメだと気付いたと、言っていたではないか</p><p>そうだそれは、そうなんだけれど</p><p>パン屋は、山のようにあるパンなんて、どこでも買える値段だって、どこも手頃だそして、日本人は別にパンがなくたって生きていける正しく、パンがなければ、菓子を食べればいいのだからな</p><p>ジッちゃんはツラツラと言う</p><p>判るかねお前が、自分のパン屋を始めるということは他のパン屋と競うということだいや、パン屋だけではない他の食べ物屋ともだ現代の日本には、食べ物が満ち溢れている仕事帰りに何か食べ物を買って帰ろう、家族のために美味しいものを買って行こうと消費者が考えた時に、お前のパンは選んでもらえるのかね街で売っている他のパン屋のパンや、他の食べ物ではなくお前のパンを</p><p>そういうレベルで考えろ本当に商売をやる気があるのなら</p><p>オレは学食でパンを売っていて</p><p>同じく学食で売っている業者さんのパンだけを競合している品だと思い込んでいた</p><p>ジッちゃんの指摘通りだ</p><p>うちの生徒の昼食だって弁当、学食のご飯、外で買って来た食べ物、業者さんのパン、オレのパン、外へ食べに行くと６種類も選択肢がある</p><p>その全ての選択肢を考慮に入れてオレは、パンを作らないといけないんだ</p><p>別に競合する必要は無い</p><p>弁当の人が多いのならデザートっぽい、パンを増やすとか</p><p>考えるべき課題は、いっぱいある</p><p>実際、そんな話を、寧がしてたじゃないか</p><p>昼休みのみんなが弁当を食べた後の、お菓子としてのパンは需要があるって</p><p>お前が、これからパン屋を始めるというのはだなラーメン横丁に９９軒目のラーメン屋を出すのと同じことだ普通のパン屋なんてどこにでもあるんだからな</p><p>そうだそれも、考えないといけない</p><p>本当に美味いパンが作れるようになるだけじゃ、ダメなんだ</p><p>完全手作りで美味くて評判のパン屋さんなんてすでにたくさん有る</p><p>そこに、割って入るんだから</p><p>それこそすでに評判の高いラーメン屋が並ぶラーメン横丁の９９軒目と同じだ</p><p>お前はホント、真面目でいいな</p><p>私の私塾で、こういう話をするとあいつらのほとんどは、真面目に話は聞いていないぞあげくの果てに閣下は、そうおっしゃいますがなどと、余計な反論をしてくる</p><p>旦那様は素晴らしい方ですわ</p><p>わたくしもお兄様を尊敬しております</p><p>いや、あのみすず、瑠璃子</p><p>オレ何で、褒められているの</p><p>まあ、私は少しお前を強く脅かしたんだよでも、世の中に自分の旗を上げようとするということは、そういうことだそれでもお前はやるのかね</p><p>やるよそれでもオレと克子姉のパン屋は絶対にやるどんな苦しいことでも、乗り越えるパンが売れるようになるためには、何でもするそれはもう決めたことだから</p><p>ずっと黙っていた克子姉が呟く</p><p>そうかそれならいいでは、お前に商売の極意を教えてやろう</p><p>商売の本質はインチキだそれを忘れるな</p><p>インチキ</p><p>いいか客は、本当はお前が提供する物なんて、欲しがってはいない絶対に、それでないといけない物なんて、この世には無いんだ</p><p>例えば、お前の学校お前がパンを作らなくなったとしても、誰も困らないんだろお前が作るパンが、業者のパンよりも美味いとしていや、多分、美味いんだろうがお前がパンを止めたら、生徒たちの中でどうしても、お前のパンを食べないとやっていけないんだお願いだから作ってくれなどと懇願してくる人間はいるか</p><p>そんな人はいないと思う</p><p>当たり前だいや、業者のパンだって、廃止しても誰も困らん学生食堂すらだ選択肢が減ればみんな家から弁当を持って来るあるいは、朝、食べ物を買って来るだろう昼に学校を抜け出して、外に買い出しに出る者が増えるかもしれないつまり、どうにでもなる</p><p>さっきのラーメン横丁だって別に、世の中の客は、９９軒のラーメン屋が全部消えてしまったとして困らないんだラーメン屋というものが、この世から消えてしまったとしても美味い食べ物なら、他にもある世の中というものは、果てしなく広いんだ</p><p>それも極論としては、判る</p><p>現実的には、ラーメンはなくならないと思うけれど</p><p>だからお前と克子くんが、自分のパン屋をやりたいというのはあくまでも、お前たち自身のエゴなんだお前たちがやりたいのであって世界や、世の中の客たちとは関係無いことなんだ</p><p>ああそうなんだな</p><p>オレが今、店を開いても道行く人たちにしたら、関心は無いだろう</p><p>今の学生食堂でのパン販売は学校という閉鎖された空間の中で、それも生徒が昼食を摂るための６番目の選択肢だからこそ、何とか成立しているんだ</p><p>選択肢の数が少ないから</p><p>でも、オレと克子姉が本当にパン屋を始めたとしたら</p><p>オレたちのパン屋は、お客さんにとっては何万種類もの選択肢の中の一つでしかない</p><p>他のパン屋さんだけでなく全ての食べ物屋さんとの競い合い</p><p>人が誰から物を売り付ける場合それが値段に見合った価値があるということを、保証するそれは、商売の鉄則だ信頼を失ったら、商売は続けられないだが自分の製品と、同じ様な製品が世に満ち溢れていた場合はどうする他のパン屋のパンでなくお前の作ったパンを、お客に買ってもらうにはどうしたら良い</p><p>お前も判ったろちょっと美味いぐらいじゃ、ダメなんだそれぐらいの差では店に客は寄り付かんよ</p><p>業者さんのパンよりオレのパンの方が美味いそれは自信がある</p><p>でも今のままでは、５０円高い</p><p>オレのパンではなく、業者さんのパンを選ぶ生徒は多い</p><p>味だけでは根本的な解決策にはならない</p><p>ごめん、判んない頼む教えてくれよジッちゃん</p><p>オレは監視カメラに向かって、頭を下げる</p><p>さっき言っただろインチキだよインチキの種を見つけるんだな</p><p>インチキの種</p><p>お前のパンを買うことに食うことに、他のパン屋のパンとは違う何があるということを付加価値を探せ</p><p>付加価値</p><p>ブランド物の洋服は高い女性物は得にな物によっては、原価は千円未満の服が、数十万円で売られているだが、誰もそれに文句は言わないそれがブランドという付加価値だ</p><p>付加価値とは客を喜ばせるものでなくてはならない喜ぶべきものだからこそ客は、付加価値に高い金を払ってくる幸せにするんだ客をしかも、付加価値を付けたらその分、値は上げろ付加価値は、タダで客に与えてはいけないサービスでないからこそ、付加価値なんだからな</p><p>ごめん、よく判らない</p><p>原価千円の物がブランドという付加価値が付いて、１０万円になるとする差は９万９千円だ様々な経費を引いても、実際は３万円という値段でも充分に元が取れるかもしれないだが、それがそのブランドの持つ付加価値なら絶対に１０万円なんだここで値を下げたらブランドの価値その物が失墜する</p><p>いや、その例えは判るけれどそれは、洋服のブランドの場合だろオレはパン屋をやるんだし</p><p>もし、パン屋のブランド化に成功したしても１００円のパンが、１万円で売れるはずがない</p><p>当たり前だパン屋として付加価値を付けるアイデアを、私がお前にやると思うかそれでは、私のパン屋になってしまうだろどう、付加価値を付けるかはお前が自分で考えるんだ</p><p>ジッちゃんの声は笑っている</p><p>ただ忘れるな顧客を幸せな気持ちにする物が付加価値だそれだけは、教えて置いてやるしかも、それは幸せな気持ちにするだけで本質的にはインチキなんだ</p><p>繰り返しジッちゃんは、そう言う</p><p>新興企業が何かで起業して、創業者が一代で大きくしたような会社だとよくあるんだようちの会社は、お客様の幸せを第一に考えているそればかり言うよ経済雑誌や、テレビのビジネスニュースで取り上げられるようになるとお客様のことを一番に考えて来たからこそ事業が成功したとな</p><p>ああいるな、そういう人</p><p>それがインチキが成功しただけだと判っているやつは、まだ良いだが、時には自分のインチキに呑み込まれてしまって本当に自分の言葉に酔って、信じ込んでしまう輩もいる</p><p>自分の言葉を信じてしまった経営者が、次に言い出すのは我が社の社会への奉仕とか世の中に貢献する企業になるとかそんなことばかりだいわゆる、ブラック企業と呼ばれる会社の経営者の方が社員に募金やボランティア活動を強制する慈善活動に熱中したりするんだよ</p><p>自分たちはお客様のことを第一に考えて、成功したのだから次は社会的に存在の意味がある会社として世に認められたいんだろうよだからすり替えるんだ</p><p>実際はただのIT企業だったり、飲食チェーンなんだよ本当にお客様のことを第一に考えているかどうかは知らないが別に、潰れてしまっても誰も困らない会社だ似たようなサービスをする企業は幾らでもある</p><p>さっき、オレに話したとおりの</p><p>９９軒目のラーメン屋か</p><p>その会社を興して、発展されたのはあくまでも、その会社の人間の意思だけだ世の中に割り込んでいこうとする強い意志だそして、それは世の中の他の人間たちには、全然、どうでもいいことだ</p><p>なくなったら困る会社なんてそうは無い</p><p>会社は大きくなった、そこそこ成功した下の連中には、これはみんな、お客様を大切にしたからだと豪語する自分の言葉を信じるだが、上場企業になったところで、世の中的にはなくなっても別に困らない会社の一つでしかないそれが頭に来るもっと、社会に世の中の人々に認められたいと思うそれもやっぱり、その会社の経営者のエゴでしかないだが、そのエゴを綺麗な言葉にすり替える我が社は、こんなにも社会貢献してる世の中に必要な会社ですとそれで、おかしな慈善活動を始める、社員に募金やボランティアを強制するそういう活動は、全て会社の名前で行われつまりは売名活動でしか無いところが、当の本人だけは気が付かないでいるこれだけやれば、社会は自分の会社を認めてくれるはずだ</p><p>インチキに呑み込まれてしまった経営者が、そういう落とし穴に陥るんだ</p><p>本当は収益が出れば、社員や株主に還元するべきなんだボランティアを社員に強制するなんてことは、あってはならないんだまあそういう会社は、所詮、そこから上には伸びないがね</p><p>お前が覚えているべきことはお前が店をやりたいということは、あくまでもお前の勝手なエゴでしかないということだお前は世の中の人に迷惑を掛けることを承知で世に割って入るんだ</p><p>ああ全部オレの勝手な意思だ</p><p>そして、世間の中でお前の意思を貫こうとするなら何としてもインチキの種を探せ付加価値だお前の提供するものに、お客が金を出してそれで幸せになる何かだだが、それはあくまでインチキなんだインチキでしかないんだ自分の作ったインチキに呑み込まれるな</p><p>最後にジッちゃんはそう話をまとめた</p><p>私がお前に教えてやる商売についてのアドバイスはこれが全てだ死んでも忘れるなよ</p><p>ジッちゃんは、ククッと笑う</p><p>そしてこの商売についての話は女についても同じだ</p><p>父の眼の手術は、とりあえず無事に終わりました</p><p>明日また、病院に引き取りに行きます</p><p>家族がいるから、こういうスケジュールで</p><p>一人暮らしのお年寄りだと白内障手術は、両方の眼の手術が終わるまで10日ぐらい、ずーっと入院なんだそうです</p><p>前に勤めていた職場は強制的に募金を取られました</p><p>それも勤続何年以上は幾ら、契約社員は幾らとか金額まで指定されて</p><p>646．リターン</p><p>お前たちが先ほど、あの女子高生を犯している様子は、興味深く観せてもらったよ</p><p>ジッちゃんは学校に居るのだから、ミナホ姉さんと一緒に可奈センパイの処女レイプを観ていた隠しカメラの映像で</p><p>あの少女は無理矢理にレイプされたはずなのに、今はお前たちの仲間になったことについて満足しているそうだな</p><p>お祖父様のおっしゃる通りですあたしたちが、みんなでそう誘導致しました</p><p>そうだお前の女になるということに、みすずたちは付加価値を付けた</p><p>それってブランド物の洋服とかバッグとかが貰えるとか、芸能人も来るパーティに連れてってもらえるとかそういうこと</p><p>オレが尋ねるとジッちゃんは</p><p>それは一部のことだけだ大切なのは、お前たちがただ彼女を犯しただけでなく彼女と今後も親しくしていきたいという意思を示したということだ</p><p>プレゼントとか数々の特典なんて、こちらからのアプローチの一つでしか無いわ</p><p>大事なことはあなたが、可奈さんをみすずさんたちと同等に扱ったということ特別扱いもしなければ、逆に一人だけ貶めるようなこともしなかった</p><p>そうかな克子姉</p><p>彼女を犯す前に、アニエスちゃんとセックスして見せて彼女の後は、美智ちゃんとあなたが自分の欲望だけで、身勝手なセックスをしているのでなくあなたのハーレムの中のバランスを保とうとしていることを示したわそれからみんな仲良く、お風呂でしょみすずちゃんたちが、あなたの身体を洗って本当にあなたのことを心から愛していることを彼女に示したわ</p><p>それから、この食堂へ来てみんなでアイスバーを食べましたわもう、誰も可奈さんをお客さん扱いしていませんし仲間として、受け入れていました</p><p>特にアニエスちゃんの反応の変化が大きいんですわ</p><p>瑠璃子が、アニエスの金髪を撫でる</p><p>最初は、あんなに可奈さんのことを警戒していたのに今はもう、他の皆さんと同じ様に受け止めていますから</p><p>オレとセックスしたことでアニエスは、可奈センパイに親近感を持つようになった</p><p>あなたのハーレムは、綺麗な女の子ばっかりだしねみすずちゃんたちみたいなお嬢様もいるし、麗華お姉さんみたいな有名人もいるそういうグループの一員に入れたんだもの可奈さんは、喜んでいるわよあの子のプライドも大満足ね特典よりも、そっちの方が大きいな意味があるはずよあの子にとっては</p><p>可奈センパイは普通の子の特上としての、コンプレックスを抱えていた</p><p>だから、寧にアプローチに乗っかってほいほいとこのお屋敷まで付いて来た</p><p>自分と校内１の美少女の噂のある寧を、疎ましく思っていたから</p><p>大事なことは最終的に幸せにすればいいということだ</p><p>途中はいいんだ最後の最後に幸福な気分にさせ、人生に満足させればいい</p><p>最終的に、幸せにする</p><p>企業も同じだお客様を第1に考え、お客様が幸せになるようなものを提供するという理念をどれだけ持っていようとも、起業したばかりの頃はインチキでしかない完全なものを提供できるはずがないんだ</p><p>オレのパン</p><p>今売っているパンはまだまだ試作品だ</p><p>高校生の職業訓練コースだからこそ、売ることを許してもらっているだけで</p><p>本当はまだ、味も販売店としてのサービスも未熟なままだ</p><p>だが、本気で続けていくのなら今の客たちには、心の中で詫びながら少しずつ、自分の理想に近付いていくしかない一度食べただけで、お前のパンに不満を持ち、二度と買わないという客も出て来るだろうだが続けるのなら、前に進むしかない</p><p>いいか、強い意志を持て昨日より今日、今日よりも明日ほんのわずかずつでも、何かを進歩させるという覚悟を持てそういう覚悟が無いと怠惰の中で足踏みして終わることになるぞ</p><p>少しでも前に進む覚悟が無いと、進歩しないってこと</p><p>いや人間はな、同じことをしていれば慣れるんだよ何の覚悟も無くてもお前が毎日、パンを作り続ければそこそこには上手くなる作業に慣れるからなプロのパン職人でございますと世間の皆様に言えるぐらいはな</p><p>人は慣れる</p><p>継続は力なりという言葉は間違いだ何かの仕事を成し遂げようとするのなら継続し続けることは最低条件だずっと続けることなんていうのは、簡単な部類のことなんだそして継続さえしていれば、最低レベルの職人として身を立てられるぐらいには、誰だって上達する</p><p>続けてさえいれば</p><p>それが古来からの職人制度というものだ子供の頃から続けていれば、大抵のことはプロフェッショナルになれるしかしだほとんどの職人は、無名のままで終わるただ、継続しているだけなら</p><p>ジッちゃんの言葉は厳しい</p><p>そして残念ながら現代社会は、ただ職人であれば良いだけは許されなくなっているお前は、お前のパン屋を経営していくのだからな</p><p>そうだ美味いパンが作れれば、それでいいわけではない</p><p>オレは誰かの店の他の人の命令で、ただ言われたと通りのままにパンを作る職人になるのではないから</p><p>自分で自分の店を経営していくためには生き残っていくための付加価値を見つけないといけない</p><p>継続だけするな日々、上達しろ新しいアプローチを試みて、新しい発見をしろより良い存在に成ろうという意思がなければ慣れに溺れるぞ</p><p>うんそうだね判ったよジッちゃん</p><p>そう返事をするオレを見て克子姉が、笑う</p><p>閣下さきほど、私がお前に教える商売についてのアドバイスは、これが最後だとか、おっしゃってましたのに</p><p>それから真顔になる</p><p>でもありがとうございますあたしもお言葉を胸に刻んで、頑張ります</p><p>ああ、ジッちゃんのアドバイスはオレだけでなく、克子姉の心にも響いている</p><p>結局、オレは視野が狭かったんだ</p><p>高校の学食の中のことしか見えていなかった</p><p>もっと広く世の中に、オレのパン屋を出すということ</p><p>街の食べ物屋さんの中にお客さんたちの見える場所に、割り込んでいくということの意味を考えないといけない</p><p>ジッちゃんオレは、どうしても鷹倉さんのお嬢さんを犯さないといけないの</p><p>ジッちゃんの言うとおりパン屋をやるということと、女のことが同じなのだとしたら</p><p>お前は黒森家の一員だろう御名穂くんは、後５年は娼館を続けるそれは、お前も納得しているな</p><p>うん、納得している</p><p>今のミナホ姉さんは娼館の主としての仕事から、まだ足抜けできない</p><p>戦後まもなく以来の黒い森の娼館としての歴史もある</p><p>ジッちゃんたちの様に古くからの顧客が残っている間は、勝手に店を閉められない</p><p>この非合法な娼館はジッちゃんたちみたいな、政財界の大物たちによって守られてきたのだから</p><p>また岩倉さんたちみたいに、娼婦から足が洗いきれない人たちもいる</p><p>そしてお前は、自分のパン屋で新製品を売り出すときに、味見はしないのか美味いかどうか判らないものを、客に売り付けるのか</p><p>そんなことはできないよ</p><p>娼婦も同じだ新人の娼婦はお前が味見をして、客に出せると確信が持てるまで責任を持って指導しろこの仕事お前にしかできないことは、判っているよな</p><p>オレはこの屋敷の唯一の男だ</p><p>チンコが無ければ娼婦の指導はできない</p><p>それで最終的には、鷹倉さんを幸せにすればいいんだね</p><p>ジッちゃんの言葉を要約すればつまり、そういうことなんだろう</p><p>そういうことだが急ぐ必要は無い鷹倉家の娘が、娼婦から解放されるまでは５年もあるたっぷり、５年間を使え慌てるな</p><p>お前のパン屋もそうだ毎日、少しずつ進歩はしろ慣れるなだが、絶対に慌てるなゆっくりと、着実に進め本物の付加価値を手に入れるには、最低でも１０年は掛かるぞそういうつもりで行け</p><p>店の話と女の話が、交互に出て来る</p><p>でも、ジッちゃんが本当にオレのことを心配して話してくれていることは判った</p><p>鷹倉家の娘が、お前たちの元に居るということになればそれは、お前たちにとって、もう一つの生命線になる</p><p>ジッちゃんは、低い声でそう言った</p><p>現在のお前たちの生命線香月家の庇護つまり、私は、残念ながらそう長くは生きられん</p><p>お祖父様何をおっしゃっているんです</p><p>みすず私は８２歳だぞ今日、明日にでも、ポックリ逝くかもしれんできる限り、お前や瑠璃子や美子が成人するまでは頑張るつもりだが保険は多い方が良い</p><p>鷹倉さんは保険</p><p>だから、みすずも瑠璃子も良信に協力しろ今夜は、強引なレイプで構わん何としても、鷹倉家の娘を犯せこいつの精液を胎内に流し込むんだ</p><p>今娘を追って来たヤクザグループの掃討戦をやらしているもうすぐ、大半は片付くだろうこれで、日本のヤクザ組織は再編されるそして、その後にお前たちの支配下に、あの娘が居るということに意味があるのだ</p><p>ジッちゃんは、それ以上詳しいことは話さなかった</p><p>それでオレも、そっちへ行けばいいのかな</p><p>ジッちゃんたちが、学校に居るということは</p><p>ええ、鷹倉様たちは午後６時以降に、ここへ到着するご予定よ</p><p>その頃なら運動部の一部以外は、みんな下校しているから</p><p>今日は土曜日だ</p><p>文化部の連中は、５時には下校する</p><p>運動部も６時には練習を切り上げるだろう</p><p>部室には電灯が点いても、各グラウンドには照明設備が無いのだから</p><p>星崎さんを送るついでに、こっちにいらっしゃい</p><p>判った、ミナホ姉さん</p><p>みすずと瑠璃子もだ鷹倉家の娘と面識があるのは、お前たちだけだからな</p><p>昨日の京都での会見には美子さんも居たはずだけど</p><p>陵辱するかもしれない現場には、外した方が良いと思っているんだ</p><p>オレがもし、鷹倉さんを即座にレイプしたとしてもみすずや瑠璃子なら、黙って受け止めてくれる</p><p>むしろ協力してくれるはずだ</p><p>マナも連れてっていいかな</p><p>どうかしたの</p><p>ちょっと不安定だから外の空気を吸わせてやりたい</p><p>オレは雪乃との和解を望んでいるけれど</p><p>今の気遣いしすぎモードのマナでは、心の壁が取れないと思う</p><p>雪乃さんは、あたしが見ているわ</p><p>美子さんも任せて</p><p>ニコッと、みすずたちに微笑む</p><p>頼むよ、克子姉</p><p>オレはアニエスの頬を撫でる</p><p>アニエスもお留守番、頼むよ真緒ちゃんの相手をしてあげてくれ</p><p>アニエスは、オレに答えた</p><p>アニエス、お姉ちゃんですもの</p><p>うん頼むぞ、アニエス</p><p>オレはアニエスの唇にキスをする</p><p>何か恐るべき魔窟だったわ</p><p>可奈センパイたちが戻って来る</p><p>まさかあんなにたくさんお宝があるとは</p><p>克子姉の衣装部屋は衝撃的だったらしい</p><p>しかしそれにしては</p><p>あらそれだけしか、持って来なかったの</p><p>克子姉は、笑ってお茶を出す</p><p>可奈センパイが部屋から選んできたのは化粧品ポーチと財布と、小さめのバッグ一つだけだった</p><p>後、口紅が２本これは、寧があげると言っていたものだろう</p><p>だって色々と目移りしちゃって</p><p>欲しい物は全部あげるわよ</p><p>でも、ほら転売とかしないで、自分が本当に使うとしたらとりあえず、こんな感じかなって</p><p>可奈センパイはそう言う</p><p>この辺のブランドならうちのお母さん、知らないと思うし友達のお姉さんに貰ったって言えば、誤魔化せると思うのよさっすがに、グッチとかシャネルとかはバレちゃうだろうから</p><p>オレはブランドは、よく判らない</p><p>あら、電話してあげるわよあたしが、使わなくなった物を差し上げましたってそれなら、グッチでも何でも持って帰れるでしょ</p><p>それはまた今度、今度お願いするわ</p><p>今度</p><p>だって、あたし今、テニス部の練習をサボッて、ここに居るんだから奈島さんの家に遊びに行って、奈島さんのお姉さんから貰ったって、みんなには言うつもりだけどあんまり、たくさん持ってたら、みんなに睨まれるわよあたしたちにも、分けろとか言われちゃうし</p><p>まあ、取りあえずあたしも付いていくよテニス部まで</p><p>そんで可奈ちゃんだけ、ズルイあたしたちも欲しいって言われたら、うちのお姉ちゃんが、可奈ちゃんのことを気に入ったからくれたんだよって、みんなに言えばいいのね</p><p>そうそう頼むわよ寧さん</p><p>いつの間にか寧さんになっている</p><p>可奈ちゃんあたしは寧ちゃんの方がいいなあっ</p><p>でも、よくよく考えたら寧さんの方が、あたしより一つ年上なんだしさ</p><p>えー、でも、今はクラスメイトじゃんか</p><p>ていうかあたしより、胸がでっかいじゃない</p><p>あ、克子さん克子さんのお洋服も、いただこうかと思ったのですが全部、あたしにはその</p><p>あたしには、ぴったりだったんだけどねぇ</p><p>克子姉、渚、寧は我が家の巨乳、豊乳トリオだ</p><p>一方、可奈センパイは普通サイズ美乳ではあるけれど</p><p>胸の大きさを気にしないでも良い服もあったでしょ</p><p>それはあのこいつが、いや、この子が</p><p>可奈お姉様は、色の取り合わせが変です</p><p>わたくしが、正しい色使いでのコーディネート例を示しましたら、ヘソを曲げてしまわれて</p><p>だってこの子の選んだ方が、お洒落だったんだもん</p><p>可奈センパイはムスッと言う</p><p>しかもあたしじゃ、絶対にああいうコーディネイトは思い付かない</p><p>美智は、あたしの護衛としていつも、セレブのパーティなどにも参加していますから、眼は肥えているんですよ</p><p>みすずがそう言うが</p><p>でも二つも年下の子にこの子ったら</p><p>この子ではありません美智です</p><p>可奈お姉様と同じご主人様のセックス奴隷です奴隷としては、わたくしの方がセンパイですよ</p><p>ううっご、ごめん</p><p>美智に睨まれて可奈センパイは謝る</p><p>ちゃんと呼び方を決めておこう可奈センパイ</p><p>まずオレは</p><p>ノブ</p><p>じゃ、あたしは</p><p>じゃあ美智ちゃんて呼ぶわ</p><p>克子お姉さんは克子お姉さんですよ</p><p>あなたはアニエスちゃん可愛い</p><p>そして、可奈センパイはオレを見て</p><p>ノブ、こんな可愛くて小さな子とセックスしているけれどまさか、真緒ちゃんには手を出していないでしょうね</p><p>そんなわけないだろあ、そうだ真緒ちゃんの前だけは、セックスの話題は禁止だからさすがに教育に悪い</p><p>ふん自分の娘には手は出さないか</p><p>可奈センパイは真緒ちゃんをオレの本当の娘だと思っている</p><p>でも、ノブ実の妹には手を出しているじゃないの</p><p>あ、マナのことも勘違いしているんだっけ</p><p>ああ、マナちゃんはヨッちゃんと、血は繋がっていないから</p><p>寧が、フォローしてくれる</p><p>え、義理の妹なの</p><p>そうそうだから、余計に燃えるのよ</p><p>なあるほどね</p><p>納得しちゃうんだ可奈センパイ</p><p>いやいや話を戻すよまだ、みすずたちが残っている</p><p>オレがそう言うと、可奈センパイは</p><p>んとねあー、二人ともやっぱりみすず様と瑠璃子様だなあ</p><p>様あたしたちが</p><p>わたくしの方が年下ですし様はやめて下さい可奈お姉様</p><p>みすずと瑠璃子は困った顔をする</p><p>でもやっぱり、あたしからすると超お嬢様なんだよねぇ、お二人とも</p><p>まあ、しばらくはいいんじゃないの慣れるまではさっ</p><p>あたしたちだって、慣れるまではさ何回もお互いの呼び名を変えてきたんだし</p><p>美智なんてオレのことを吉田と呼び捨てにしている時期もあったし</p><p>オレも、工藤さんとか工藤ちゃんとか呼んでたし</p><p>じゃあ、このお茶を飲み終わったら可奈さんを学校へ送るわ</p><p>車の運転は克子姉</p><p>いえ、あたしはお夕飯の支度があるからレイちゃんに頼んで</p><p>あのあたしと瑠璃子も、旦那様の学校を見学したいですわ</p><p>みすずが可奈センパイに対して、演技をする</p><p>えっ、それってこっそり</p><p>早速、可奈センパイが食い付く</p><p>いいんじゃないもう、ほとんど校内に人が残ってないだろうしさ</p><p>寧が、フォローする</p><p>じゃあ、あたしが案内してあげようか</p><p>もう、可奈ちゃんはまず、テニス部に顔を出して片付けぐらいは参加した方がいいんじゃないのっ</p><p>あはは、寧さんの言うとおりぃっ</p><p>笑う可奈センパイ</p><p>まあ、オレも行くから案内は任せて美智も来るんだろ</p><p>わたくしは護衛ですので</p><p>美智は、無表情でそう答えた</p><p>じゃあ、オレレイちゃん呼んでくるよ</p><p>アニエス行くよ</p><p>アニエスは、席を立ち</p><p>パパおんぶして欲しいですの</p><p>いいよ、ほら</p><p>オレの背中にしがみつくアニエス</p><p>本当にスキンシップに飢えている野生児だなあ</p><p>ほら、可奈センパイに挨拶しろさようなら、また今度ねってさ</p><p>アニエスが、家族以外の人間と仲良くなってこんな風に挨拶するのは、これが初めてかもしれない</p><p>では、またですのさようならです可奈ちゃん</p><p>オレの背中で、アニエスがにこやかに別れの挨拶をする</p><p>ううう、可愛いーっまたね、アニエスちゃん</p><p>そういう可奈センパイもとても可愛い</p><p>今度も一緒に、パパとセックスしますですの</p><p>１２歳のハーフ美少女にそんなことを言われたら誰だって、びっくりする</p><p>でも、今のアニエスにとっては</p><p>一緒にセックスしようは、相手を認めたからこその言葉だ</p><p>あ、そうか、そうねしようしようアニエスちゃん</p><p>ここで笑って、そう答えてくれる可奈センパイは良い人だと思う</p><p>はい約束しましたの</p><p>これでまた可奈センパイは、オレたちに搦め捕られていくことになる</p><p>良くも悪くも</p><p>いや最終的に幸せにすればいいんだ</p><p>最終的に</p><p>レイちゃん学校まで行くから、車の運転を頼むよみすずたちも行くから</p><p>オレは部屋に入るなり、そう言った</p><p>あああ、パパァアニエスちゃんばっかり、ズルイ</p><p>真緒ちゃんが、オレの背中にアニエスがしがみついてるのを見て走って来る</p><p>こっちの部屋にはレイちゃんの他に、雪乃と美子さん、マナと真緒ちゃんがいる</p><p>レイちゃんは、監視モニターに掛かりきりになっていた</p><p>マナが真緒ちゃんと遊んでいたのは、判るが</p><p>雪乃と美子さん何を話しているんだ</p><p>え、何学校へ戻るの</p><p>早速、雪乃がオレに尋ねる</p><p>ああ、学校にジッちゃんが来ているんだ</p><p>まあ、お祖父様が</p><p>何でうちの学校に香月のお祖父ちゃんが来ているのよ</p><p>そんなのオレは知らないよミナホ姉さんに会いに来たんだろとにかく、来いって言うから行ってくるよ</p><p>みすずちゃんたちも行かれるのですか</p><p>美子さんが、怪訝な顔でオレに尋ねる</p><p>ジッちゃんが居るのに美子さんだけ連れて行かないというのは</p><p>また、美子さんのコンプレックスを刺激してしまうことになる</p><p>おそらく皆さんで、鷹倉様のお出迎えに行くのだと思います</p><p>レイちゃんが、そうフォローしてくれた</p><p>ですから、美子様はこちらで、克子さんと鷹倉様をお迎えする準備の方をお願い致します</p><p>ああ、なるほどそういうことでございますのね</p><p>明るい顔で、美子さんは納得する</p><p>鷹倉様って、もしかして</p><p>そう今、外でヤクザ屋さんたちが暴れている原因だよ</p><p>雪乃もさっき屋敷の正門前のヤクザの襲撃に同席している</p><p>いよいよ、うちへご到着らしいでも、ほらヤクザの眼を避けるために、一旦、学校を経由するんじゃないかな</p><p>何よ色々知ってるんじゃない、あんた</p><p>まあ、多分だよ多分</p><p>あたしはいつ、帰れるのよ</p><p>ムッとする雪乃</p><p>そんなの香月セキュリティ・サービスの手が空くまで、無理だろ最悪、泊まっていけよ</p><p>嫌よここは</p><p>雪乃は、この屋敷には良い思い出は無い</p><p>夜中に、ご飯を盗み食いすんなよ</p><p>しないわよ、もう</p><p>ちゃんと食事を出してもらうように頼んでおくからさ</p><p>うまい棒は、もう嫌っ</p><p>本当にロクな思い出が無い</p><p>ところで、お前美子さんとどんな話をしていたんだ</p><p>この二人で話題が合うのか</p><p>はいわたくし、先程から雪乃さんに色んなことを教えていただいておりますわ</p><p>そうよこの人何も知らないんだから</p><p>雪乃に教わっていた</p><p>今はちょうどステマという事柄について、ご講義していただいていました</p><p>すてま</p><p>何よまさか、あんたも知らないのステルス・マーケティングのことよ</p><p>今話していたのはねどうして、人気ドラマの中で、普通じゃあり得ない某国のお菓子とか絵が出て来るのかっていう</p><p>お前何を言っているんだ</p><p>あ、全部、フランシーに聞いたのよだから、マジネタよこれ</p><p>とても勉強になりますわ</p><p>ま放っておこう</p><p>害は無いだろうから</p><p>じゃ、もうちょっと話しててくれアニエスは、真緒ちゃんと</p><p>オレの背中から飛び降り真緒ちゃんの方へ</p><p>真緒ちゃんパパはお仕事だから、アニエスと遊ぼっ</p><p>何して遊ぶ</p><p>しりとりはダメだよアニエスちゃん、弱いんだもの</p><p>アニエスはまだ世の中のことを知らない</p><p>じゃあ折り紙しますの</p><p>二人は、遊びに行く</p><p>お前も行くぞ準備しろ</p><p>オレを見上げるマナ</p><p>ちょっとだけ外の空気を吸いに行こう</p><p>マナの中で煮詰まってしまっているものを少しは吐き出させないと</p><p>無事に、手術も終わり父を病院から引き取ってきました</p><p>父より手術中に母と待っている方が辛い</p><p>何か、変なペンダントをしているのですよ</p><p>仏像が掘ってある</p><p>それ何</p><p>あたしは、何か勝負の時は、いつもこれを付けて行くのよ</p><p>それ弥勒菩薩</p><p>よく知らないわ</p><p>いや、弥勒菩薩だって教科書で見たことあるから</p><p>アンティークショップで見つけたんだけどね絶対これは、パワーがある感じがするのよ</p><p>いや母オレも見掛けたことがあるぞ、それ</p><p>修学旅行で奈良に行った時に土産物屋で</p><p>その後、延々と母の自慢話と苦労話を聞かされた</p><p>何か、まるで飲み屋で中小企業の老社長にとっ捕まった様な気分でした</p><p>で、何であたしがその時、そういう選択をしたのかあんた判るえ、判る</p><p>いやどうでもいいです</p><p>だって知ってるし家族だから</p><p>ていうか、母が語るような大事じゃなかったし</p><p>基本、3割ぐらいずつ盛ってます</p><p>物凄く、生命力が奪われたような気がする母のせいで</p><p>647．竜巻</p><p>レイちゃんが、ガレージから７人乗りのミニバンを玄関に廻して来てくれた</p><p>運転手がレイちゃん、オレ、可奈センパイ、寧、みすず、瑠璃子、美智、マナだからこれでないと乗れない</p><p>寧が助手席美智は２列目の歩道側の席、これは何かあった時にすぐに外へ出られるように</p><p>オレが２列目の真ん中で、隣がマナ</p><p>一番後ろが、可奈センパイ、みすず、瑠璃子</p><p>では、出発します</p><p>レイちゃんが、エンジンを掛ける</p><p>そのままミニバンは、お屋敷の正門へ</p><p>第４警護班、藤宮ですルートＢで、７番の移動近距離ですし、総合警護エリア内ですので、追尾車輌は必要ありません</p><p>レイちゃんが、無線で外の香月セキュリティ・サービスの監視班に連絡する</p><p>第４警備班、サカモト了解</p><p>レイちゃんが、門を開ける遠隔操作のスイッチを押す</p><p>巨大な鉄の門がスルスルと開く</p><p>門の外はいつもの公安警察と香月セキュリティ・サービスの監視車しかいない</p><p>工藤父が、暴れたからヤクザは、もう待ち伏せしていない</p><p>そのまま、オレたちの車はお屋敷の外へ</p><p>車道を学校に向かって走る</p><p>いつもなら追い掛けて来る公安の車も、今は付いて来ない</p><p>レイちゃんの香月セキュリティ・サービスの通信を聞いていたのか</p><p>外部の警戒は、わたくしが</p><p>ああ例のヤクザたちが、また現れるかもしれないもんな</p><p>警戒は、必要だ</p><p>お願いしますでも、それほど心配する必要は無いと思います</p><p>レイちゃんは、笑顔で答える</p><p>今はこのエリアの警護体勢のレベルは、最大レベルになっていますから</p><p>ああ、学校にジッちゃんが来ているから</p><p>だから、お屋敷の前の香月セキュリティ・サービスや公安警察のいつもの監視の連中はオレたちを追っ掛けて来ないんだ</p><p>この辺りに香月セキュリティ・サービスの警護員が、大増員されているから</p><p>まあ、わたくしたちに直接攻撃を仕掛けて来るようなことはまず無いと思います</p><p>ミラー越しに、レイちゃんは笑った</p><p>ジッちゃんの直衛は、化け物クラスの警護人の大徳さんと張本さんも付いているはずだ</p><p>もしかしたら、谷沢チーフも</p><p>まあ、これで襲って来たら相当のバカだよねっ</p><p>でもそういうバカもいるかもしれないだろ</p><p>はい周囲の警備レベルは上がっていると思いますが、その分、敵が集まって来ている可能性も高まっていると思われます</p><p>なるほど何しろ、ジッちゃんが動くと、香月セキュリティ・サービスのたくさんの警護員も大挙して付いて来るから目立つ</p><p>山岡さんと美智の母親の失敗で、一旦はお屋敷やオレたちの学校の周囲からヤクザたちは消えたが</p><p>ジッちゃんが、校内へ入ったことで改めて敵の注目を集めるだろう</p><p>鷹倉さんが連れて来られるんじゃないかってヤクザたちも、また寄って来るかもしれない</p><p>さっきから、何の話をしているの</p><p>可奈センパイが、オレたちに尋ねる</p><p>ああ、それはねっミィちゃんや、ルリちゃん級の超・お嬢様となると誘拐される危険性とか、常に考えて行動しないといけないんだよ</p><p>寧が可奈センパイに振り向いて、答える</p><p>だから、外での移動にはレイちゃんみたいな、プロの警護要員が必ず付くし、他の警護の人たちとも常に連絡を取り合っているわけっ</p><p>関心を示す、可奈センパイ</p><p>可奈センパイも香月セキュリティ・サービスが、要人警護の会社だということは知っている</p><p>レイちゃんは、テレビにも出ているけれど香月セキュリティ・サービスでも、一番上のトップ・エリート警護人の１人だからっ</p><p>わたくしはトップ・エリートでも末席です</p><p>レイちゃんは、謙遜してそう答える</p><p>昔は、自信家でこんなことは言わなかったのに</p><p>この４ヶ月間で、レイちゃんも変わってきている</p><p>で外は良いけれど、学校の中とか、警護の人が入れないパーティの会場とかでも、いつもミィちゃんたちを警護できるようにミッちゃんがいるわけ</p><p>寧が美智を示す</p><p>ミッちゃんは、工藤流古武術の継承者だから</p><p>あ、見た見たお昼過ぎに、学食前でバトル・ショーをやってたから</p><p>可奈センパイあれは、ダダドムゥおじ様という</p><p>うーん普通の人には、あの人の恐ろしさは説明できない</p><p>ご命令が無い限り、みすずお姉様の行かれる場所には必ずわたくしも同行致します</p><p>いいなあだから、美智さんも、あのスーパーお嬢様校に通っているのね</p><p>修学旅行とかも一緒</p><p>ていうかミィちゃんたちの家族旅行とかにも、ミッちゃんは必ず付いていくんだよーっ</p><p>今年の夏休みは、旦那様にも来ていただきました</p><p>へえどこへ行ったの</p><p>可奈センパイが、オレに尋ねる</p><p>うんと南の島</p><p>だからどこの</p><p>それがよく判らなかったんだよフランス語しか通じなかったし、オレはフランス語判らないし</p><p>いまだにオレは、どこに連れて行かれたのかよく判っていない</p><p>とにかく、海はとても綺麗だった各コテージごとに、プライベートビーチが眼の前に拡がっているから、他の海水浴客とかいないし</p><p>それって完全に貸し切りってこと</p><p>うん、そう</p><p>食事に行く時以外はまず誰とも会わない</p><p>掃除やベッドメイクはその食事時間にやってくれたし</p><p>貸し切りでございませんわあの区画は、香月家が所有していますから</p><p>そういうタイプのリゾート施設なんです管理は専門の会社に任していますが各区格は、全て個人所有になっています</p><p>え、あれって宿泊施設じゃないの</p><p>そういう施設ですとおかしな方が泊まられることもありますからあそこは、事前調査で資産や経歴に問題の無いことが証明されないと、購入することができませんまた、使用も購入者の家族に限られています</p><p>ああ、買っただけでよその人に貸したりもできないんだ</p><p>世界の本物のセレブの人たちが完全にプライバシーを守られて、家族だけでのんびりと休める場所なんだね</p><p>寧が、そう説明した</p><p>確かに何でもアリだったなあ</p><p>海中セックスも、砂浜おしっこ大会もしたし</p><p>でも、ホント綺麗なところだったよ海はエメラルドグリーンだし、砂浜はゴミ一つ落ちてないし、天気も毎日快晴だったし</p><p>理想の南の島だった</p><p>いいなあ、あたしも行ってみたいそんな島</p><p>可奈センパイは呟く</p><p>ええ、よろしければいつでも、ご招待致しますわ</p><p>みすずは、笑顔でそう言う</p><p>パスポートだけご用意いただければ飛行機は、香月家でチャーターしますから</p><p>ええ、いいのっ</p><p>食い付く、可奈センパイ</p><p>はい可奈さんも、旦那様のハーレムの一員ですから</p><p>その代わり可奈ちゃぁん毎日、ヨッちゃんとセックスだよーん</p><p>するする南のリゾート・アイランドへ行けるんなら、セックスなんて幾らでもするっ</p><p>この人はこういう特典がある限り、絶対にオレたちを裏切らない</p><p>寧さんも、一緒に行きましょうねっ</p><p>可奈センパイが、寧に言う</p><p>うぇっ、あたし</p><p>あ、オレも水着姿のヤッちゃんと、あのビーチを歩きたいな</p><p>あの島の人目を気にしないでいいという所は、本当に素晴らしい</p><p>え、ヨッちゃんがそう言うのならま、スケジュールが上手く合えばね</p><p>寧はマルゴさんとのアメリカ遠征が控えている</p><p>というか、しばらくは日本とアメリカを往復する生活になると聞いた</p><p>まあ、とにかく話を戻すけれどミッちゃんは、ミィちゃんの警護人として、ほとんど２４時間一緒に居るんだよっ</p><p>寧は、そう話を戻す</p><p>あれ、でも確か美智さんて瑠璃子様と同じ学年なんじゃないの</p><p>可奈センパイが、ふとそんなことを言い出す</p><p>はいクラスも同じですわ</p><p>美智の代わりに瑠璃子が答えた</p><p>じゃあさみすず様の警護より、瑠璃子様の警護を専門的にやった方が良いんじゃないの</p><p>以前は、ルリルリの警護はわたくしの姉が勤めていました</p><p>以前は</p><p>不思議がる、可奈センパイ</p><p>５月に負傷致しまして、入院しました最近、リハビリも終わり快癒致しましたが</p><p>え、怪我したって瑠璃子様が誘拐されそうになったとかってこと</p><p>いえ、わたくしが</p><p>恥ずかしそうに美智が言う</p><p>少々家庭の事情がございまして</p><p>美智と決闘してこてんぱんに負けたんだよ</p><p>オレが、説明する</p><p>どうしてお姉さんも美智さんと同じくらい強いんじゃないの</p><p>いえ、姉はただの空手使いですから</p><p>空手あれ、何かテレビで観たことがあるわよ高校生の空手女子チャンピオンの</p><p>はい工藤遙花は、わたくしの姉です</p><p>美智の姉は女子高生の空手大会で何度も優勝している</p><p>テレビで、取り上げられたこともある</p><p>えー、確か高校３年生ぐらいだったと思ったわよ</p><p>うんお姉さんは高３で中３の美智に、完敗しちゃったんだよ</p><p>オレは劇場地下の闘いを思い出す</p><p>いやいや、凄いわよ美智さんて、マジ強なのね</p><p>すっかり関心している可奈センパイ</p><p>いえ、わたくしが強いのではありません全て、工藤流古武術の力です</p><p>美智は謙遜する</p><p>でもさそれって、工藤流って言うぐらいだから、美智さんの家に伝わる武術なんでしょ</p><p>その通りでございますが</p><p>だったら何でお姉さんは、その古武術をやらないで空手の選手になっていたわけ</p><p>姉は父に反発していましたから父と同じ工藤流古武術は身に付けたくないと</p><p>ああ、ごめんね何か、聞いちゃいけないことだったみたいね</p><p>慌てて謝る可奈センパイ</p><p>最初に、姉が父を嫌いだしたのは小学校中学年だったそうです姉から、聞いたことがあります一緒に、中華料理店に行った時にどうしても父のことが許せなくなったと</p><p>中華料理店</p><p>中華春巻きを食べる度に父が、超電磁春巻きぃぃぃぃッと叫ぶのが、耐えられなかったと</p><p>わたくしには超電磁春巻きという言葉が何を意味するのか、いまだに判りませんが</p><p>ミッちゃんあたしが今度、プレステの新スーパーロボット大戦貸してあげるよ</p><p>東方不敗のオッチャンが、宇宙人になって出て来るけどビックリしないでね</p><p>寧ちゃんそれではダメよ</p><p>運転中のレイちゃんが言う</p><p>新スーパーロボット大戦には、コンバトラーは出て来ないわ</p><p>あっ、そっかボルテスが初登場だったんだっけ引退した声優さんを見つけてきたんだよね</p><p>わたくしがスーパーロボット大戦COMPACT2をワンダースワンごと貸してあげるわ</p><p>ワンダースワンてレイちゃん、渋い</p><p>レイちゃんにゲームの趣味があったなんて</p><p>そ、それで美智さんのお父さんて、何をしている人なの</p><p>二人のゲーム話にビビリながら、可奈センパイが尋ねる</p><p>ああ香月セキュリティ・サービスに勤めているわけではないんだけれど一応、提携している会社の社長さんなんだよな</p><p>ここで工藤探偵事務所なんて名前を出すと、また勘違いされてしまうから</p><p>オレは、少し盛ってそう伝えた</p><p>父なら、あそこにいます</p><p>美智は前方を指で示した</p><p>あれれ交差点で、１人のおっさんが、数人のヤクザを叩きのめしている</p><p>ああ香月セキュリティ・サービスが誘き出した敵を、工藤さんが処理して下さっているのですね</p><p>冷静にレイちゃんは、そう言う</p><p>そのまま信号が赤だったのでオレたちの車は、戦う工藤父のすぐ横に停車した</p><p>父上、頑張って下さい</p><p>窓を半分だけ開けて美智が父に言った</p><p>おう、お前も頑張れよっ</p><p>工藤父はさっきのポケモントレーナーの格好のまま</p><p>道端の止まれの交通標識の柱をブチ折って槍のように振り回していた</p><p>工藤ジャベリン、伸びろーっ</p><p>信号が青に変わる</p><p>オレたちの車が、再加速する</p><p>だんだん小さくなる工藤父の勇姿</p><p>オーロラプリズマべギラマ斬り</p><p>そんな工藤父の叫びが背後から聞こえてくる</p><p>ずいぶん個性的なお父さんなのね</p><p>でも、あたし何となく判るわ美智さんのお姉さんの気持ち</p><p>そう言えば美智の姉との約束もあったな</p><p>明日以降に会うという話になっていたけれど</p><p>今のオレたちは、鷹倉さんの件で大忙しだし</p><p>そう言えば、工藤母の健在が判ったことを美智は姉にも連絡したんだっけ</p><p>美智が、オレの顔を見る</p><p>いや何でもない</p><p>そういう話はみんなの居ない場所で聞いた方がいいよな</p><p>ああ学校が見えてきた</p><p>レイちゃん裏門から入るの</p><p>いえ、今日は正門から</p><p>ああ今日は、監視者が多い</p><p>香月セキュリティ・サービスの人たちだって全員が味方とは限らない</p><p>裏門から教職員用駐車場の隠しガレージに入る秘密ルートは見せない方がいいのか</p><p>なるほど学校に近付くに連れて、路上に香月セキュリティ・サービスの車らしい監視車輌が増えていく</p><p>そして、オレたちの車は学校に到着する</p><p>もう夕方だ</p><p>土曜日だしほとんどの生徒は、下校している</p><p>オレたちのミニバンは、校舎の裏に停まった</p><p>生徒たちはいない</p><p>うわ、何か凄い立派な車が停まっているわよ</p><p>ドタバタとミニバンを下りると</p><p>可奈センパイが、声を上げる</p><p>確かに、校舎の向こうに大きな高級車が停まっていた</p><p>うん、ロールスロイスだねっ</p><p>これはジッちゃんの車だな</p><p>本当にこの中に来ているんだ</p><p>そう言えば、わたくしはお兄様の学校にお邪魔したのは初めてですわ</p><p>うん、お屋敷に住んでいるのにここには来ていないな</p><p>みすずは、何回か来ているけれど</p><p>そうなのじゃあ、案内してあげましょうか</p><p>と、可奈センパイが言ってくれたが</p><p>可奈ちゃんあなたは、テニス部の方に戻らないとダメでしょっ</p><p>ああ、そうだったわ</p><p>練習を抜け出してきてテニスウェアのまんまなんだから</p><p>それじゃ、あたしは戻るわ</p><p>あ、待って待って送ってくよもし、部長さんとかに怒られたらフォローしてあげるからさ</p><p>ああ、それは助かるわ部長は良いんだけれど副部長が、ちょっと固い人だから</p><p>あたしたちは理事長先生とお話することになっていますから</p><p>ああ、何かまだよく判らないけれどうちの学校の理事長って人も、色々とあるみたいね</p><p>そういうことだよ、可奈ちゃん</p><p>寧の保護者でオレとメグを引き取っている</p><p>あの屋敷の持ち主</p><p>寧は、可奈センパイにそれしか伝えていないけれど</p><p>理事長がオレたちと香月家を繋げる重要人物であるということに何となく、可奈センパイは気付いているらしい</p><p>あたしと瑠璃子と美智は先に理事長室へ向かいますわ</p><p>美智は、今日の昼の騒ぎの時に学食前で闘っている</p><p>また戻って来ているということを校内に残っている生徒に知らせたくはない</p><p>オレはずっと元気が無いまま、黙り込んでいるマナを見る</p><p>オレもマナを連れて、寧と可奈センパイを送って来るよ</p><p>マナに外の空気を吸わせるために連れ出したんだ</p><p>少し、校内を散歩するのもいいだろう</p><p>知り合いに会ってもマナなら、オレの妹だ言い張れば良いし</p><p>ちょっと歩こういいだろ</p><p>オレは、マナと手を繋ぐ</p><p>メグの様子も心配だしついでに見てくるよ</p><p>イーデイも何をしているか判らないし</p><p>では、レイちゃんは旦那様たちの警護をお願い致します</p><p>えっと理事長がどこにいるかとか、判ってるのか</p><p>校長室でしょうわたくしが、判っております</p><p>美智は５月の時に、この学校に泊まっている</p><p>校長室の場所も、覚えているんだな</p><p>まあ、ここまで来たら校内のことは、ミナホ姉さんが監視カメラでチェックしているだろうし問題は無いか</p><p>美智には心月もあるしみすずと瑠璃子を、完璧に守ってくれるだろう</p><p>じゃあ、ちょっと行ってくるよ時間までには、そっちに合流するから</p><p>ミナホ姉さんは鷹倉さんの到着は、午後６時以降だと言っていた</p><p>レイちゃんが撲殺ステッキを取り出す</p><p>やっぱり、わたくしにはこれがないと</p><p>ニコッとオレたちに微笑んだ</p><p>オレとマナ可奈センパイと寧、そしてレイちゃん</p><p>５人でまずは、テニスコートの方へと向かう</p><p>いやあ、ガッチャマン面白いですね</p><p>もちろん実写映画でなく、アニメのクラウズの方</p><p>同じ原作を基にしてしかも、どっちも大胆に原作のイメージを飛び越えたというのに</p><p>才能の差って恐ろしいと思います</p><p>648．誰だ誰だ誰だ</p><p>で、さやっぱり、ノブはコレの方が好きなの</p><p>テニスコートへ向かう、夕暮れの道で</p><p>テニスウェアの可奈センパイが、オレにポニーテールの頭を示す</p><p>うん似合ってると思うよ</p><p>正直に答えた</p><p>あ、そノブが気に入っているんなら、ずっとこのままでいてあげるわ</p><p>可奈センパイは、笑顔でそう言った</p><p>何だかんだ言って、あんたってやっぱ、パワーあるもんねあたしも、寧さんも、藤宮さんも、香月家のお嬢様たちも妹まで食べちゃってるんだもんね</p><p>オレにしがみついているマナを見てニッと笑う</p><p>でも、女はやっぱりパワーのある男に惹かれるんだなぁうんうん格好いいよ、ノブ</p><p>でしょでしょ可奈ちゃんも、判るぅ</p><p>寧が、ニャッと笑う</p><p>こんだけ常識ハズレなことを見せつけられちゃったらねぇていうか、これを受け入れちゃうアタシも常識外れだ秀でてるのぉぉ</p><p>可奈センパイは、流行りのお笑い芸人の物真似をした</p><p>何かやっと、あたしに相応しい人生が始まったみたいで、ワクワクしているわ</p><p>そういう風に思ってくれるのならありがたい</p><p>そう言えば可奈センパイは、池田先生に診てもらわなくていいのか</p><p>うーん、ちょっと今は人手が足りないからねぇ</p><p>ああヤクザ・グループとの対戦中だから</p><p>可奈センパイを、池田先生の医院まで連れて行く人がいない</p><p>ヤクザに尾行されて、池田先生に迷惑が掛かってもいけないし</p><p>あ、あたしたちはねロスト・ヴァージンした後に、女医の先生に検診してもらってるのよそんで避妊ピルを処方して貰ってるから</p><p>可奈センパイに、寧が説明する</p><p>一応、緊急避妊薬は飲んだんだよねっ</p><p>飲んだわ、あの白いのでしょ</p><p>だから、今日の分の避妊は充分だけれど</p><p>まあいいわしばらくは、あたしにはエッチする度に、あの薬をちょうだい</p><p>その方が確実に避妊できて安心だしピルとか飲んでて、絶対に妊娠しないと判っていると、あたしとか他の男の子と遊びそうだと思ってない</p><p>そんなこと思ってないよ</p><p>うーんあたしはあたし自身に自信が無いなぁほら、あたしって、結構誘惑に弱いタイプだからその場のノリとかね</p><p>でも、可奈センパイは今までだって、何人も彼氏がいたけれど、キスすら許してなかったじゃないか</p><p>それはもったいぶってたからよあたしの初めては、何でもねでも、ぜーんぶ、ノブに奪われちゃったわけだからさ守るべきものがなくなるとあたしみたいな女は、モロい気がするのよ</p><p>だから他の男としたら妊娠するかもっていう恐怖感で、自分を縛っておきたいわけエッチはノブとしかしないそれが、あたしがあんたたちと同じハーレムの一員に居るための唯一の条件なんでしょ</p><p>あたしこの幸運は、逃したくないのよあたしって今、クジの大当たりを引いたところみたいだからさ</p><p>可奈センパイは深いことは考えない</p><p>ただ己の嗅覚と勘を信じている</p><p>だから、エッチする度に避妊薬をちょうだいノブたちがでなく、あたしがあたしを信用できるようになるまでは</p><p>ニコッと微笑む可奈センパイは、可愛い</p><p>判ったでも、身体の具合はどうどっか痛いとかない</p><p>オレは、改めて尋ねる</p><p>そりゃ、ちょっと痛いわよあんな太いのが入って来て裂けちゃったんだから</p><p>可奈センパイは、自分の下腹部を触る</p><p>でも、まあ平気あたしの友達には、処女喪失で股が痛くて動けなくなったって言ってた子もいるけれどあたしは平気そう今日はもう、テニスはやりたくないけれどね</p><p>取りあえず歩いている感じも、問題無さそうだ</p><p>まあこれなら心配はいらないか</p><p>うー、ここに今ノブのがたっぷり入ってるんだよね何か、不思議な感じ</p><p>あたしやマナちゃんの中にだって入ってるよ男の子の精液は、子宮の中で一週間は元気に生きているらしいから</p><p>寧が、自分のお腹を撫でる</p><p>レイちゃんも、ニコッと微笑んで自分の下腹を触る</p><p>そうかあたしたちって、姉妹なんだね</p><p>ほら、男の子が同じ女の子とエッチしたら兄弟とか言うじゃないあたしたちも、みんなノブに注がれちゃってるんだから</p><p>そうだね姉妹だねっそしたらこの中では、マナちゃんが一番のお姉ちゃんだっ</p><p>寧の言葉にマナは驚く</p><p>だって先にヨッちゃんとエッチしてるでしょあたしたちよりさ</p><p>何よ、ノブ最初に妹としちゃったのすっごいわねぶっちゃけ、ありえなーい</p><p>ま、その辺は義理の兄妹だからさっ</p><p>寧はオレとマナの関係を、そう可奈センパイに説明している</p><p>ところでさノブとあの婚約者の陸上部の子との関係は、どうなっているのやっぱりカムフラージュなわけ色んなことを誤魔化すための</p><p>メグのことか</p><p>いやメグと結婚するっていうのは、本気だよ</p><p>まあヨッちゃんは、ハーレムの女たちをみんな平等に愛してくれているけれどさ正式な結婚ができるのは、一人きりだからね</p><p>メグちゃんは、同じクラスだしこうやって、正式に婚約したって公表しているから、色々と捗ることもあってさ例えばさっきのお屋敷の裏に、２人で暮らしていることになっているでしょホントは、裏庭で繋がっててヨッちゃんは、いつでも他の女を抱きに来られるんだよ</p><p>さすがに地下通路があることまでは、伝えない</p><p>だから、カムフラージュなんでしょ</p><p>可奈センパイはニヤッと笑う</p><p>だったらさあの子じゃなくって、あたしでも良いんじゃない</p><p>いいわよ、あたしノブと婚約してもそういうことで、みんなに公表しても良いしていうか、結婚してあげるわよノブ</p><p>そしたらあたしとノブの新居に、寧さんや藤宮さんや、香月家のお嬢様たちが通って来るんでしょ面白そうじゃない</p><p>うーむそれも面白いかもね</p><p>でもさ可奈ちゃん、ご飯の支度とか家事とか得意な方</p><p>それはあんまり自信が無いかも</p><p>可奈センパイは、ペロッと舌を出す</p><p>正直な話さメグちゃんが、ヨッちゃんの正妻になるっていうのは暫定だからさみんな、逆転を狙っているんだよねぇ</p><p>寧ざ、暫定って</p><p>オレは、そんな話知らないぞ</p><p>ルリちゃんとか最近、家事スキルを徹底的に磨いてるでしょあれは、狙ってるからマナちゃんも、そうなんじゃないの</p><p>いいんだよヨッちゃんの嫁としては、不甲斐ないメグちゃんが悪いんだからあたしたち別に一度、そう決めたんだから、絶対に守らないといけないことなんて無いんだし</p><p>あたしたちが譲り合った結果メグちゃんが正妻で、それでヨッちゃんが不幸になりそうならお姉ちゃんは、ブッ潰すよどうしても、メグちゃんじゃなきゃダメなんてことは無いんだからさ</p><p>でもそんなことしたら、メグお姉ちゃんは</p><p>家族の中で居場所を失ってしまう</p><p>マナちゃん優しくするのと、甘やかすは別だよそれとあたしたちは、あたしたちのこのハーレムを守り抜くことの方が常に優先だよメグちゃんの我が儘が、あたしたち全体に影響を及ぼすのなら切り捨てることも考えないとね</p><p>メグを切り捨てるって</p><p>ヤ、ヤッちゃん</p><p>ヨッちゃんあたしはあくまでも、最悪の事態を想定して言っているだけだよ今はメグちゃんの正念場ここでメグちゃんが、成長できなければってこともちろん、あたしだってメグちゃんが目覚めてくれることを望んでいるよでもね</p><p>ヨッちゃんは、絶対にメグちゃん１人だけのものにはならないもし、そうなったらあたしたち全員が行き場を失うよヨッちゃんだって、絶対にそんな選択はしない</p><p>オレはオレの家族を見捨てることなんてできない</p><p>でも、メグちゃんはヨッちゃんと２人きりだけの、普通の家庭を夢見ているあたしたちは、たまに遊びに来る姉妹ぐらいになればいいのにって思っている</p><p>メグは普通の女の子だ</p><p>メグちゃんが、その夢を捨ててくれないとあたしたちは、メグちゃんを正妻の座から引きずり下ろすことを考えないといけなくなるんだよ</p><p>これもまたこの４ヶ月間の家族生活の結果</p><p>家族の中ではオレの女の１人として、平等な立場のメグが</p><p>学校内ではオレの正式な婚約者として、特別な立場に居る</p><p>そのギャップがメグを苦しませている</p><p>メグは、学校で認知されているようなオレの特別な存在になりたいと、心の中で望んでいる</p><p>もちろんそれはできない</p><p>となればこの病根を絶つためには、学校内でのオレたちの関係</p><p>公式な婚約の方を解消しなくてはならなくなる</p><p>マナちゃんあんたにはまだ、ファイティング・スピリットは残っているかい</p><p>寧がマナに言う</p><p>いいんだよマナちゃんが、ヨッちゃんの正妻を狙っても法律上の戸籍上の妻になっちゃったって</p><p>でもメグお姉ちゃんが</p><p>そこは気にしないどうせ、ヨッちゃんが、本当に結婚するまではまだ何年もあるんだよ競い合ったっていいんじゃないのていうか、競い合え女を磨くんだよルリちゃん、どんどん綺麗になってるよね</p><p>確かにオレたちと一緒に暮らすようになって、瑠璃子は心の安定を得ている</p><p>家事だけでなく克子姉や渚、寧から、どんどん美についても学んでいる</p><p>あんたもだよマナちゃん</p><p>寧の笑みにマナは驚く</p><p>マナちゃんもどんどん、綺麗になっているあたしたちみんな、知っているんだよマナちゃんが、メチャクチャ努力しているってこと</p><p>マナも瑠璃子と並んで、克子姉から家事を習っている</p><p>そしてスーパー・モデルになるためのプログラムも頑張っている</p><p>日々の体質改善と運動</p><p>特に、背を伸ばしたり足を長くするための成長促進のプログラム</p><p>そして、毎日欠かさないオレとのセックス</p><p>マナは、間違いなくここから飛躍的に美しくなっていくと思う</p><p>メグちゃんが頑張っていないとは言わないけどさでもね、こういうのはさ一番努力した人が、勝ち取るべきだと思うよあたしは</p><p>いいのあたしが、お兄ちゃんのお嫁さんになっても</p><p>そんなの、あったり前っメグちゃんから奪っちゃえ</p><p>寧は、可奈センパイに振り向く</p><p>ああ、もちろん可奈ちゃんがゲットしてもいいんだよ妻の座は</p><p>それは判ったけれど何で、寧さん自身は参戦しないの寧さんはノブのお嫁さんになる気は無いわけ</p><p>あたしは本当にお姉ちゃんになっちゃうんだよ</p><p>ほら、あたしが理事長先生の家の養女になったって話はしたよねそんでヨッちゃんも、その内やっぱり理事長先生の家の養子になることになっているから</p><p>というかオレは戸籍上は、すでに黒森だ</p><p>親父が養子縁組の書類にサインした段階で</p><p>だからあたしは、絶対にヨッちゃんとは結婚できないんだよ</p><p>えー、そこはノブの方を養子縁組で、寧さんと結婚させちゃう手があるじゃない</p><p>それはまあ、色々と家庭の事情もあるんだけれどねそれ以上にあたしは女としてヨッちゃんのことを心から愛しているわ愛しているけれどお姉ちゃんとしても愛しているのあたしは奥さんでなく、お姉ちゃんとして一生、ヨッちゃんを支えたいんだ</p><p>寧はそう言ってくれた</p><p>そして、ヨッちゃんの愛している女の子たちのこともメグちゃんやマナちゃんや他の子たち、もちろん可奈ちゃんのこともお姉ちゃんとして、愛したいの今はこうやって、マナちゃんに火を焚き付けているけれどもちろん、この後、メグちゃんも激励するよあたしはあたしたちが一度、こう決めたんだから、もう仕方がないって諦めて、不活性化して、沈滞しないようにより幸せになるためなら、競い合いでもバトルでも何でもアリなんだよって、みんなに呼び掛けたいだけだから</p><p>なるほどということは、わたくしが正妻になるという可能性もあるということですね</p><p>ずっと話を聞いていたレイちゃんが微笑む</p><p>うん、そうだねっもちろん、オッケーだよ、レイちゃん</p><p>寧は、笑顔で即答した</p><p>では勝負ですマナちゃん</p><p>戸籍上の正妻の座は一つですけれどわたくしは負けませんよ</p><p>そうかオレたちが停滞しないためには、家族内での前向きな競い合いは必要なんだ</p><p>譲り合っているだけでは家族全体が弱くなる</p><p>ってことはさやっぱり、ノブはあたしの彼氏になるべきなのよ</p><p>可奈センパイがそう言った</p><p>あの陸上部の子よりあたしの方が絶対に良いって</p><p>可奈センパイは、そう言ってオレの腕に、胸を擦り付ける</p><p>ほらほら、そろそろテニスコートだよっ</p><p>寧が、オレたちにそう告げた</p><p>星崎さん今の今まで、どこへ行っていたのよ</p><p>いきなり偉そうなメガネの女の先輩に怒られた</p><p>ごめんなさーい、モリ副部長ちょっとアレがきちゃって、お腹が痛くなってぇ</p><p>可奈センパイは笑顔で答える</p><p>嘘よあなたの生理周期、知っているわよ</p><p>副部長のモリさんは、そう言う</p><p>そんなの、たまには乱れまーす来ちゃったものはしょうがないでしょなんなら、血が出てるところを見せましょうか</p><p>今の可奈センパイの股間には処女喪失の血が</p><p>寧さんに、生理用のパンツとナプキン借りてきたんだからっ</p><p>もう、そういうことを大声で言わないでよっ</p><p>副部長さんはムムムツっと怒った</p><p>ねぇ、ちょっとアレ</p><p>あの人ってそうよね</p><p>テニスコートの中から、次々にテニス部の女の子たちがこっちに寄って来る</p><p>あの藤宮麗華さんですよね</p><p>１人の小柄な女の子がレイちゃんに尋ねる</p><p>はいそうですけれど</p><p>鷹揚にレイちゃんが答えると</p><p>きゃぁぁっ</p><p>女子テニス部員たちの黄色い歓声に包まれる</p><p>ああアーニャの時とは、反応が違う</p><p>ロシア系アメリカ人で、美人で金髪でプロポーションの良いアーニャに寄って来たのはどっちかって言うと、男子生徒だったけれど</p><p>レイちゃんやっぱり女子には、爆発的な人気があるんだ</p><p>ちょっとちょっと待ちなさいあなたたち、まだ練習は終わっていないわよっもう、星崎さん、どうして部外者をここに連れてきたのよっ</p><p>副部長のモリさんが、キレる</p><p>今日、こちらの学校にわたくしの天敵が来たと聞いて、調査に来ました</p><p>レイちゃんはニコやかに、そう言う</p><p>昔はこういう融通の利く性格じゃなかったんだけどなあ</p><p>レイちゃんも、やっぱり変わってきている</p><p>ああ、ニキータさんねっ</p><p>見た見たあたし、見ました</p><p>あたしも、サインしてもらっちゃいました</p><p>藤宮さんもサインして下さい</p><p>やっぱりテレビの力は、凄いなあ</p><p>みんな、レイちゃんを知っている</p><p>それに、レイちゃんは元々、下級生の女の子に人気があるタイプだったっけ</p><p>下級生の子らのリクエストに応えていたらいつのまにか、男装の麗人になっていたという</p><p>テニス・コートの前はすっかり、レイちゃんのファンの集いと化していた</p><p>どう、テニス部の子もみんな可愛いでしょノブ、エッチしたい子いる</p><p>可奈センパイがオレの耳に囁く</p><p>あたしだけ犯されちゃったのもクヤシイから次は、あたしも犯す方になりたいわ</p><p>オレの女はみんなこうなるのか</p><p>ほほほほほほ星崎さんっ</p><p>そこへ木刀を持った、男子生徒が乱入してくる</p><p>困り顔の可奈センパイ</p><p>あたしのさっき別れた人</p><p>さっき、オレがレイプした後オレのペニスを胎内に挿入したまま、別れ話をさせた</p><p>ささささ、さっきの電話はどういうことですかっぼぼぼぼ僕は、なななな納得がいかないですっ</p><p>あれって剣道部の主将でしょ確か、学年で２番か３番に頭が良いって言う</p><p>背も高いし顔も、オレより遥かにハンサムだ</p><p>頭も顔も良いから連れて歩くには良い人だったんだけどねぇ家もお金持ちだしただオコチャマなのよ、あの人</p><p>小声で可奈センパイが、そう囁く</p><p>ぼぼぼぼぼ僕はわっ、わっ、わー、別れませんよっあああ、あなたとはっ絶対に、別れないですともいや、ホントにマジで</p><p>突然、可奈センパイに別れを切り出されて気が動転しているらしい</p><p>ここここ、ここを見張っていればずぜずぜ、絶対に、あなたは帰って来ると思っていましたああー、あなたは帰ってくるくるくるくる待ちかねたぞぉぉぉぉ</p><p>黙っていれば、ハンサムなんだけどなぁ</p><p>ごめんなさいさっきも言ったけれど、あたし、他に好きな人ができたのだから、あなたとはもう付き合えません</p><p>可奈センパイは、ハッキリ、そう言う</p><p>星崎さん、そういう言い方はないでしょうっゴダイくんがゴダイくんが可哀想よ</p><p>え副部長さん</p><p>ぼぼぼぼ僕は僕は信じないぞおおおおっそんなの信じない信じないってば、信じないっ</p><p>すっかりテニス部の子たちは、みんな突然のイベントを唖然として見ている</p><p>そうは言っても本当のことなのあたしも、まさかこんなに突然、恋に落ちちゃうとは思ってなかったんだけどね</p><p>可奈センパイはさらに別れた男を煽る</p><p>そそそそ、そんな</p><p>あなの何百倍も好きになっちゃったのあたしその人のことが</p><p>クククと微笑む可奈センパイ</p><p>剣道部のゴダイ主将は顔面蒼白となって</p><p>だだだだ、誰だっ誰だっ誰だぁぁっ</p><p>喚く剣道部のゴダイ主将</p><p>相手はだだだ、誰なんですかぁ</p><p>うふふそれはね</p><p>可奈センパイは寧とマナの間に居る、オレをチラリと見る</p><p>ええーっ</p><p>あれってパン屋の子よね</p><p>女子陸上部の子と婚約しているんじゃなかったっけ</p><p>えまさか、二股</p><p>電撃が迸った様にに、そんな声が次々と聞こえる</p><p>まままままま、まさかぁぁおおお、お前かぁぁおーまーえー、なーのーかぁぁ</p><p>ゴダイ主将の血走った眼がオレを睨む</p><p>ゆゆゆゆゆ、許せんっせせせせせ、成敗してくれるぅぅそこに直れぇぇぇぇ</p><p>いつの時代の人間なんだ</p><p>ゴダイ主将が木刀を正眼で構える</p><p>このままでは寧とマナも危険に巻き込む</p><p>前に出るか</p><p>相手の剣戟を避けるだけなら工藤流６級のオレでも、何とかやれるかも</p><p>オレは距離を詰める覚悟をする</p><p>わたくしですが何か</p><p>レイちゃんが、ニャッと微笑んでゴダイ主将に言った</p><p>はははは、はい</p><p>だって、ほらこの子、こんなに可愛いんだもの</p><p>レイちゃんは、すっと前に出て可奈センパイの頬を撫でる</p><p>済まないね君から取っちゃって</p><p>レイちゃんの爽やかな笑顔にテニス部の女の子たちは</p><p>ハートマークの吐息を吐く</p><p>レイちゃんは、撲殺ステッキを握りしめゴダイ主将の方へ進む</p><p>君剣道をやっているんだろせっかく、藤宮麗華に会えたんだちょっと遊んで行ったらどうです</p><p>そして傍らにあった、大きな石を見る</p><p>セェイッ</p><p>レイちゃんが、撲殺ステッキでシュバッと、その石を叩く</p><p>軽やかだが切っ先が空を切るスピードは、スバ抜けて速い</p><p>カツッ</p><p>ステッキの先端が、石を叩いた音は軽かったが</p><p>大きな石は、そのままパカッと二つに割れた</p><p>わたくしは、プロですからどんな時も手加減は致しませんそれだけは、判っていて下さい</p><p>そして、撲殺ステッキをゴダイ主将に向けて、構える</p><p>スゥゥゥっと、深く息を吸い相手を本気で睨む</p><p>藤宮麗華、参るッッッ</p><p>その裂帛だけでゴダイ主将は、腰を抜かした</p><p>あわわわわわわわわわわっ</p><p>レイちゃんが、撲殺ステッキを振り上げた瞬間</p><p>止めてぇぇぇぇぇっゴダイくんがぁぁゴダイくんが、死んじゃうぅぅっ</p><p>テニス部のモリ副部長が剣道部のゴダイ主将を庇って、飛び出した</p><p>あー、あんたたち、もう付き合っちゃえば</p><p>寧が無責任に呟いた</p><p>じゃこの子のことは、諦めてくれますね</p><p>レイちゃんが、笑顔でステッキを下ろす</p><p>ゴダイ主将はすでに気絶していた</p><p>その身体を抱いてモリ副部長が、ワンワン泣いている</p><p>はぁー、またやられたわこれも、チームワーク</p><p>可奈センパイが、オレたちを見る</p><p>そういうこと可奈ちゃんも、早いところチームに参加してね</p><p>その方が楽しいよーっ</p><p>うふっそうみたいね</p><p>可奈センパイも、笑っている</p><p>うーむ、今頃夏バテなのか、何かくたびれています</p><p>649．いるかいないか</p><p>そんじゃあね寧さん、ノブ、藤宮さん、それからマナちゃんだっけ</p><p>可奈センパイが、オレたちに微笑む</p><p>わたくしのことは、麗華さんで構いませんよ</p><p>じゃあ、麗華さんまたあ、そうだ</p><p>可奈センパイは、お屋敷で貰った物を詰めた紙袋を示して</p><p>克子さんに、ありがとうって言っておいて寧さんも、ありがとう、これ</p><p>克子姉とブランド小物と寧から貰ったルージュか</p><p>どうしたの可奈っち</p><p>それ、どうしたんですかセンパイ</p><p>すぐにテニス部の子たちが、興味を持って近寄って来る</p><p>あ、これ貰ったのよ実はね寧さんのお家が学校の近くだからって、ちょっと遊びに行ってたのそしてら、寧さんのお姉さんが使わなくなったブランド品をあたしにくれるって寧さんからも、口紅貰っちゃった</p><p>うわぁっ、いいなあっ</p><p>あ、そのポーチ限定品だよ、確か</p><p>えー、日本限定品</p><p>違う違う確か、パリ本店だけのはず</p><p>えー、いいなあっあたしも欲しいっ</p><p>レイちゃんに興味を持たなかった子まで、ブランド品には食い付いてくる</p><p>ダメダメ、あたしは寧さんの親友だから特別に貰ったんだもんそうよね、寧さん</p><p>可奈センパイは、寧を見る</p><p>うん、まあそういうことっ</p><p>寧さんのお姉さんにまたあげるから、いつでも遊びにいらっしゃいって言われちゃったわあたしだけっ</p><p>可奈センパイは自分が特別なのだと、みんなにアピールしている</p><p>えー、じゃあ、あたしも奈島さんの親友になるぅ</p><p>あああ、あたしも</p><p>あのあたし前から、奈島センパイのファンでした</p><p>わーっと、テニス部の女の子たちが寧の方へ押し寄せる</p><p>みんな適当なこと言っちゃダメよ寧さんは、人を見る眼のある人なんだからだから、あたしのこと親友にしてくれたのよねっ</p><p>可奈センパイの方がよっぽど適当なことを言っている</p><p>あっ、そうだ寧さんのお姉さんが今度、ブランドの関係者オンリーのバーゲンの招待状くれるって約束してくれたのよあたしと寧さんとで行くんだけどもう一人ぐらい、会場に入れるかも</p><p>あ、あたし行くっ</p><p>可奈さん、あたしが行きたいですっ</p><p>まあ、その辺は寧さんと相談して決めるわ</p><p>この人はオレは普通の特上と思っていたけれど</p><p>そうじゃないな</p><p>可奈センパイは普通の女の子たちの女王様なんだ</p><p>オレの女たち寧も、みすずたちも、普通の女の子たちを良く知らない</p><p>普段、余り接触してきていないし最初から、普通の子は自分とは違うものだと考えているからだ</p><p>でも、可奈センパイは自身も普通の女の子の中に居る</p><p>普通の女の子の生態を良く理解している</p><p>だから普通の子たちをコントロールし、君臨する力を持っている</p><p>それじゃあね今度こそバイバイね皆さんによろしくぅまたね</p><p>可奈センパイは、ニッコリと微笑む</p><p>それからノブ今夜にでもメールするわ</p><p>メールも何も可奈センパイには、オレのアドレスなんて教えていないけれど</p><p>ああ、みんな聞いてさっきの麗華さんの言葉は、もちろん冗談なの</p><p>ニッと笑う、可奈センパイ</p><p>今のあたしはねあのノブに夢中なのッ</p><p>大きな声で女子テニス部員たちに宣言する</p><p>えっえーっ</p><p>今まで一番大きなざわめき</p><p>え、でもあの子、婚約者が居るでしょ</p><p>パン屋くん校内で一番有名なカップルだよ、可奈さん</p><p>驚く女子部員たち</p><p>つーか、可奈センパイだけでなくオレの通称はパン屋くんになっているのか</p><p>でも、しょうがないでしょ好きになっちゃったんだから</p><p>か、可奈センパイ</p><p>あたしのものにするためなら、何でもするわよだって、ノブはあたしと居る方が幸せだと思うもんっ</p><p>マナがキュッとオレの背中にしがみつく</p><p>だ、だいたーんさすが、可奈っち</p><p>それって下克上ってやつ</p><p>いや、下克上じゃないでしょ略奪婚</p><p>強奪</p><p>ところでパン屋くんの後ろにいる可愛い女の子は誰</p><p>うんうちの制服着ていないけれど</p><p>テニス部員の眼がマナに集中する</p><p>ああ、彼女はねノブの妹まだ中学生なんだっけ</p><p>可奈センパイがマナに尋ねる</p><p>吉田マナです中学２年です</p><p>お兄ちゃん子なんだよねっそのうち、あたしがお兄ちゃんのお嫁さんになるから、よろしくねっ</p><p>それは可奈センパイの宣戦布告だ</p><p>か、可奈さんはお兄ちゃんのお嫁さんになったりはしないですっ</p><p>あーらら、可奈ちゃん、嫌われちゃったみたいね</p><p>何をまだまだ勝負はこれからよっ将を射んとすれば、まず馬からマナちゃんのことも、攻略するわよっあたしのことお姉様って呼ばせるんだからっ</p><p>可奈センパイは大きく笑った</p><p>しかし、凄い子ですね可奈さん</p><p>テニス・コートを離れ、今度はメグの居るグラウンドへ向かう</p><p>充分にテニス部の子たちから離れたところでレイちゃんが言った</p><p>あの子なりに、判っているんだよ何をどうすれば、より得になるかってこと</p><p>あたしやミィちゃんやルリちゃんたちと対抗するためには学校内でのヨッちゃんの彼女の地位を手に入れるのが上策だってミィちゃんたちは学校は違うしあたしはヨッちゃんのお姉ちゃんポジションを守るってことを話しちゃったからね</p><p>オレを手にいれればみすずたちに対する、可奈センパイの発言力は増す</p><p>そしたら香月家から、可奈センパイに贈られる数々の特典も、強化されることになる</p><p>ホント強かだよね普通の子はさ</p><p>寧はオレに微笑む</p><p>ヨッちゃん、気を付けてないと可奈ちゃんのパワーに、抑え込まれちゃうかもよ</p><p>そんな暗い顔をするようなことじゃないってあの子は越えちゃいけないラインは、越えてこない子だから可奈ちゃん、あたしたちに際どい質問はしてこないでしょ</p><p>どういうこと、ヤッちゃん</p><p>例えばヨッちゃんが、ミィちゃんたちとどうやって知り合ったのかとかあのお屋敷の持ち主である理事長先生の正体とか克子姉が、あの年で何であんなにブランド品を持っているかとか</p><p>そう言えば可奈センパイは、そういう質問はしてこなかったな</p><p>判っているのよそういうことは知らない方がいいってこと可奈ちゃんなりに、深みにはハマらないようにしているんだろうねあたしたちが本質的には、ヤバい存在だってことに気付いているからっ</p><p>オレたちは犯罪組織黒い森のメンバーだ</p><p>だけど、あたしたちにビビッてると思われるのがシャクだったんだろうねだから、最後に、ああいうイタズラを仕掛けて来たんだと思うよっ</p><p>可奈センパイはお屋敷や香月家の巨大な財力や権力、それに香月セキュリティ・サービスという暴力まで見せつけられて</p><p>処女をレイプされオレのハーレムの一員に無理矢理に堕とされた</p><p>肉体的には完全に屈服させられている</p><p>精神的にも同じ</p><p>だけど、可奈センパイは心まで折られたことを認めたくないから</p><p>自分の方から、オレの彼女になろうとしているんだとテニス部の仲間たちには話している</p><p>寧のことも自分が、寧を親友にしたのだと</p><p>無理矢理に力尽くで、そうなったのではなく</p><p>自分の意志で、そう決めたのだと思い込もうとしている</p><p>可奈ちゃん、本気だよ本気で、ヨッちゃんの恋人の座をメグちゃんから、強奪するつもりだよねどうする、ヨッちゃん</p><p>返り討ちだよそんなの</p><p>可奈さんにはお兄ちゃんは、取られたくないもん</p><p>おやおや、マナちゃんも参戦ですか</p><p>レイちゃんが笑う</p><p>寧ちゃんはこれを狙っていたのですか</p><p>そうレイちゃんに言われて寧は</p><p>まあねここまで、上手くいくとは思っていなかったけれど</p><p>あたしたちさもうちょっと、お互いの関係に緊張感を持たないといけない時期に入ったんだよ最近の家族は、内側でナアナアになり過ぎてたから</p><p>可奈ちゃんは手強いよ甘く見ていると、ヨッちゃんだって嚙み付かれるからねあの子は、損得でしか物事を見ていないんだから自分にはメリットが無いと思ったことは、何もしないよその代わり、これは得になるって思ったことには、力一杯食い付いてくるけれどね</p><p>可奈センパイは基本的に、悪人ではない</p><p>ただ自分の欲求に正直なだけだ判りやすいぐらい、ストレートに</p><p>彼女は彼女の明快なルールで生きている</p><p>可奈ちゃんと交流することはあたしたち家族にとって、本当に良い勉強になると思うんだ</p><p>その寧の意見は正しいと思う</p><p>オレたちはオレたちと根本的に違うルールで生きている可奈センパイと、接することで色んなことを学ぶだろう</p><p>もっと、慎重になるあるいは、剛胆に</p><p>みすずや瑠璃子や美智たちにとっては初めての普通の子の友達だし</p><p>あたしがマルゴお姉ちゃんとアメリカへ行くまでにヨッちゃん一人で、可奈ちゃんをねじ伏せられるようになってね</p><p>寧は、自分が不在になる期間オレがちゃんとやれるのか、心配しているのか</p><p>最近、マルゴお姉ちゃんは黒い森の行動にはノータッチでしょ</p><p>それはマルゴお姉ちゃんは、アメリカで女子格闘技のビジネスをするんだから、今は裏の仕事からできる限り離れていたいってこともあるんだろうけどそれ以上に、自分が動かなくても、もうヨッちゃんたちは大丈夫なはずだって信じているんだよね</p><p>マルゴさん抜きのオレたち</p><p>護衛ならイーディも居るし、美智ちゃんも強いし、レイちゃんや翔お姉さんとも連携が取れているんだからさ</p><p>だから自分は、一歩退いている</p><p>でも、あたしはマルゴお姉ちゃんみたいに、信じるって割り切れるほど強くないからやっぱり心配なんだよねヨッちゃんたちのこと</p><p>だからあたしは、可奈ちゃんを連れて来たんだあの子は、家族を引っかき回すだろうけれどそれで今、沈殿しちゃっている澱みも浮き上がるだろうし</p><p>確かに、この４ヶ月間でオレたち家族は、かなり馴染んだ</p><p>その代わり馴れ合いも、増えている</p><p>その隙を可奈センパイは、突いてくる</p><p>さっきの発言だって今、オレの女の中でメグとの関係が一番危うくなっていることに、可奈センパイは気付いているんだ</p><p>オレたちの普段のパン販売の様子と</p><p>オレとみすずたちとの関係を比較して</p><p>可奈ちゃんみたいな子を御せるようにならないとヨッちゃんも、本当に成長したとはいえないよ判っているよね</p><p>ああ可奈センパイは</p><p>寧の不在を埋めるための新しい人材であると同時に</p><p>新たなる試練なんだオレにとって</p><p>Darling、Darling、Darling</p><p>女子運動部のグラウンドに到着するとイーディが、オレに飛びついて来る</p><p>アタシちゃんと、メグミを見ていたヨ</p><p>オレ隠れて見てろって言わなかったか</p><p>細かいことは、どうでもいいのネ</p><p>いやいやほらメグが、こっちを睨んでいる</p><p>ちょっとちょっとあれ</p><p>えー、今度は藤宮麗華なのぉ</p><p>今日は、テレビの人ばかり来るわね</p><p>朝練で、アーニャを見ている陸上部員たちはレイちゃんの訪問に、驚いている</p><p>それとあっちの子は</p><p>ああ、確かパン屋くんの妹だよ</p><p>マナは、前にもここに来たことがある</p><p>オレたちに気付いて、こちらへやって来る竹芝キャプテンにオレは挨拶する</p><p>キャプテンは、オレを無視して</p><p>藤宮麗華さん</p><p>あなたが優勝した高校の時の大会会場で観ていましたあ、姉が剣道をやっていましたので</p><p>レイちゃんの高校時代４、５年前か</p><p>とっても、素晴らしかったです藤宮さんの剣は、とっても綺麗で</p><p>それはありがとう</p><p>あ、握手していただけますか</p><p>レイちゃんは笑顔で竹芝キャプテンと握手する</p><p>あの後どうして剣道をやめてしまわれたのですか</p><p>竹芝キャプテンは、尋ねる</p><p>はいやめてませんよ別に</p><p>ああ剣道の大会に出るのは、やめましたですがわたくしの剣の道は、まだ続いています</p><p>レイちゃんは撲殺ステッキをヒョイと持ち上げる</p><p>あんなテレビに出るようなことがですか</p><p>いえ、あれは仕事の一部です本来のわたくしの業務は重要人物の身辺警護ですご存じですよね</p><p>あはい何となくは</p><p>竹芝キャプテンは、答える</p><p>現実にはあんなテレビでやっているみたいな派手なアクションはありません実に地味な仕事です何時間も護衛として貼り付いているわけですから</p><p>そこにどうして、剣の道が続いているんですか</p><p>わたくし、スポーツの剣道には満足しましたから</p><p>スポーツという完全にルールの定められた世界の中で、一番を目指すというの高校時代までで、もういいかなって思ったんです</p><p>そんなスポーツとしての剣道だって、もっともっと奥の深いもののはずです</p><p>それは判っていますただわたくしは、剣の道というものが本来は何のために生まれたのかを考えたんです</p><p>武術ですから、人を殺すためですか</p><p>竹芝キャプテンの顔は暗い</p><p>人を守るための剣だって、あるでしょう</p><p>日本では警護員のような仕事でも、拳銃などで武装するわけにはいきませんからねわたくしの今の剣は、これですステッキならどんなに重く、強靱であろうとも持ち歩きを制限されることはありませんこれを奮って今は、人を守っています</p><p>片手でビュンとステッキを振る</p><p>切っ先はブレずに、ピタッと止まった</p><p>レイちゃんの鍛錬された肉体と技を示している</p><p>スポーツとしての剣道はわたくし個人と、せいぜい出身校や道場の名誉のためにしか力を奮えませんでしたしかし、プロの護衛人となった今では己の鍛え抜いた技で、人を守っていますその力と技術で、報酬も得ていますこれには、スポーツの剣道では得られない満足があります</p><p>レイちゃんは、イーディを見る</p><p>イーディ本気で掛かってきてただし周りに迷惑を掛けてはダメですよ</p><p>スーツとステッキを正眼に構える</p><p>オッケイネ</p><p>イーディは、オレから離れると</p><p>ハウウウウッ</p><p>いきなり、レイちゃんに手裏剣を３発、投げ付けた</p><p>ハィ、ハィ、ハィィッッ</p><p>それをレイちゃんは全て、ステッキで払い落とす</p><p>人の居ない方の地面に手裏剣が落ちていく</p><p>ギャウウウンッ</p><p>その瞬間イーディは、全力で突進し、レイちゃんに跳び蹴りする</p><p>レイちゃんも全力で撲殺ステッキを振り切って、迎撃しようとするが</p><p>バルバルバルゥゥ</p><p>イーディは、ギリギリで切っ先を躱し回し蹴りを</p><p>その足をステッキで受けるレイちゃん</p><p>イーディは、ステッキを蹴った反動を使って後ろに宙返りする</p><p>てぃ、てぃ、てぃぃやぁぁッ</p><p>レイちゃんの３段突きッッ</p><p>それも、全てイーディは躱した</p><p>３回目の突きで身体が伸びきった瞬間を狙って、イーディは撲殺ステッキをガシッと掴む</p><p>レイちゃんは、それに驚きもせずステッキを掴んだイーディの手を蹴り上げる</p><p>ミギャッ</p><p>これまたギリギリでイーディはステッキを離し、後ろへ跳んだ</p><p>うんここまでにしよう</p><p>レイちゃんの言葉にイーディは、ニヤリと微笑む</p><p>物凄い攻防だったのに２人とも、汗をかいていないどころか、息も乱れていない</p><p>こういうことですわたくしはスポーツとしての剣道では認められていない、キックなども使いますわたくしたちの世界には、場外も待ても判定もありません勝負ですらないのです守るべき人を守るそれが仕事ですから</p><p>レイちゃんは、竹芝さんに振り向くとそう答えた</p><p>おー、凄い凄い</p><p>グラウンド内の女子陸上部員と、たまたま通りがかったヤジウマが拍手する</p><p>何か色々、申し訳ありませんでした</p><p>竹芝キャプテンはレイちゃんに謝る</p><p>あたし失礼なことをいっぱい、言っちゃったと思います</p><p>自分の人生をどう決めるか何をどう考えるかは、人それぞれですわたくしは、わたくしの考えをお話ししただけですそれが誰にとっても正しいことであるとは思っていませんだから、あなたはあなた自身の考えに従えばいいのだと思います</p><p>竹芝さんは、ジッとレイちゃんの話を聞いている</p><p>わたくしはただ自分の習い覚えた技を、何かの役に立たせたいと思っただけですたまたま、こんなわたくしをスカウトして下さる方がいましたし</p><p>レイちゃんは谷沢チーフにスカウトされた</p><p>それでも、自分の力をどう生かしたら良いのかずいぶん長い間、迷っていたように思います本当に最近ですよフッ切れたのは</p><p>レイちゃんの爽やかな微笑み</p><p>テレビに出るのもあんなのは、もちろん茶番ですし、馬鹿げたことですでも、わたくしもニキータさんたちも本当に鍛え上げられた、自分の肉体を駆使して闘っていますその本気度がわずかでも伝われば良いと思っていますあれは、わたくしたちの会社の宣伝なのですから</p><p>済みません、本当にあたし、何も判ってないくせに</p><p>反省する竹芝キャプテン</p><p>気にしないで下さい練習は、もう終わりですか</p><p>レイちゃんは尋ねる</p><p>はいもう後は、片付けだけです</p><p>そうですか少し、山峰恵美さんをお借りしてもいいですか</p><p>驚く竹芝キャプテン</p><p>ごめんなさい、詳細は言えません今のわたくしの任務、警護に関わることですので</p><p>ニコッと微笑みキャプテンを見る</p><p>竹芝さんは</p><p>山峰、こっちへ来なっ</p><p>他の１年生たちと一緒に片付けをしていたメグが、オレたちの方を見上げる</p><p>今は、これを部室に運んでいる途中ですから</p><p>いいから、とっとと来るんだ</p><p>メグは持ち上げていた用具の入ったカゴを、ドンと地面に下ろす</p><p>そしてこっちへ向かって来る</p><p>結局あの子、どうなっちゃってるんだ今日は、一日中、あんな感じだよ</p><p>竹芝キャプテンがオレに言う</p><p>アーニャのこと、まだ怒っているというか</p><p>オレと離れて１人になったら、さらに怒りがふつふつと湧いてきたんだな</p><p>この上可奈センパイの結果まで報告したら</p><p>メグ火山が噴火するかもしれない</p><p>済みません本当に、ご迷惑をお掛けします</p><p>オレは、キャプテンに頭を下げた</p><p>まあ、たまにはあんたたちもケンカぐらいはするんだろうけれどあたしには良く判らないよ今朝の外国人のこととか何で、あんなに山峰が対抗しようとしていたのかとか</p><p>まあ、その辺は色々とありまして</p><p>そんなことを言っているうちにメグが来た</p><p>ムッとした感じて、メグがオレを見る</p><p>何から話そうか</p><p>オレが、悩んでいると</p><p>こんにちは初めまして、山峰恵美さんですね</p><p>レイちゃんが笑顔で、メグに話し掛ける</p><p>竹芝キャプテンの前だから、他人行儀なんだろうけれど</p><p>それでも、レイちゃんの様子は少し変だった</p><p>わたくしが、ここまであなたに会いに来たことの意味判りますか</p><p>レイちゃんが女子陸上部のグラウンドまで来た意味</p><p>香月セキュリティ・サービスのトップ・エリート警護人であるわたくしがわざわざ、ここまで来なくてはならなかったのですよ</p><p>メグはすっかり困惑している</p><p>あなたの家族が緊急事態ですいいえむしろ、家族存亡の危機ですね</p><p>家族存亡の危機</p><p>そんな風に、不機嫌な顔をしている場合では、ありませんよ山峰恵美さん</p><p>レイちゃんは微笑む</p><p>いつも、一緒にいるオレや、マナ</p><p>あるいは、おどけた口調の寧でなく</p><p>普段から、極めて真面目なレイちゃんの言葉だからメグの心に、強く響く</p><p>そろそろ頭をシャキッとして下さい</p><p>あなたには家族が必要ですが果たして、家族にはあなたが必要なのかもう一度、考えるべきですよ山峰恵美さん</p><p>映画を初日にしかも、初回上映を観たくて、始発電車で映画館へ入ったのはナウシカだけです</p><p>ちなみに１９８４年</p><p>そう著の新宿駅前は、真っ暗で三越の辺りにあったマクドナルドだけ電気が点いていました</p><p>ちなみに、このナウシカが７０年代終わりから続いた、アニメブームの終焉ですね</p><p>アニメの歴史的には、小氷河期になります</p><p>この前年の夏には、ザブングル・グラフティまで上映されたアニメ映画が、ナウシカ以降パタッと本数を減らします</p><p>トトロとか、小規模上映でその後、公民館とかでの上映で少しずつ認知されていったぐらいですから</p><p>某テレビ局が、トトロは何度もその局で放送を繰り返したから世間に認知されたという話は嘘です</p><p>映画館の興業としてはヒットしなかったのに短編映画なので、本当に各地の公民館で繰り返し上映されて知られていったんです</p><p>マスコミの取り上げているジブリ史とか、物凄く歪んでます</p><p>ていうか、何でカリオストロの城の話が、ことごとくカットされているのか</p><p>ジブリの映画じゃないからなんでしょうけれど</p><p>某局が繰り返し放送されたことで、知られるようになったのはむしろカリオストロです</p><p>だってカリオストロ劇場公開時は、客が来なくて、２週間で打ち切られてますから</p><p>そう言えば宮崎監督の昔の仕事パンダコパンダやハイジや赤毛のアンやコナンのことまで全然、話にあがらないのも、どうなっているんでしょうか</p><p>おかしいですよ、カテジナさん</p><p>650．妻の座</p><p>どういうことなんです山峰の家族に危険が迫っている</p><p>竹芝キャプテンが、レイちゃんに尋ねる</p><p>竹芝さんにとっては、メグの家族はオレと山峰家の養父母ということにになる</p><p>黒森の家族の存在をキャプテンは知らない</p><p>それは、あなたにはお話できませんわたくしの仕事守秘義務に関わりますから</p><p>レイちゃんは、笑顔でそう答える</p><p>でも練習が終了したのでしたら、速やかに下校なさることをお勧めします今、この周囲には、色々と問題のある人たちが集まって来ていますので</p><p>あたしたちも危険ということですか</p><p>いいえ、皆さんは安全ですすでに、ここの学校の周囲は、わたくしたち香月セキュリティ・サービスが万全の態勢で警護していますしああ、下校にはなるべくバスを利用して下さいこちらの高校前に停車する全てのバスに、わたくしたちの警護車輌を付けてありますそれで駅まではガードします最寄りの駅まで、行けばもう安心ですし</p><p>まあ、今から下校したとしても</p><p>交通の重要地点は、全て、香月セキュリティ・サービスが押さえている</p><p>もしかしたら、一か八かで突出してきたヤクザを工藤父が退治している様子が、バスの中から見えるかもしれないけれど</p><p>ほ、本当なんですね</p><p>わたくし、あなたに対して一度でも嘘を吐きましたか</p><p>レイちゃんが、竹芝さんを見る</p><p>その美しい瞳</p><p>大丈夫ですここでの問題は、今晩中に片を付けます明日以降の、あなたたちの練習には支障はありませんわたくしの名にかけて、お約束致します</p><p>ほら、１年とっとと、片付ける２年も手伝いな今日は、ミーティングも無しだ明日、まとめてやるからさっさと帰る支度をしなっ今日は全員揃って集団下校で帰るよっ</p><p>集団下校って、キャプテン</p><p>有事を想定した訓練だいいねっ</p><p>有事って何を想定しているんだ</p><p>ご協力、感謝します</p><p>レイちゃんは、キャプテンにそう言った</p><p>さて山峰恵美さんは、皆さんと一緒に片付けをしてから帰る支度をして、校長室まで来て下さい今は、そちらが緊急対策本部になっていますから</p><p>そんなあたしも、今すぐ行きます</p><p>いいえ、あなたはちゃんと女子陸上部の一員としての仕事を果たしてから、来て下さい何を優先するべきなのか、ちゃんと判って下さらないとわたくしたちが困ります</p><p>レイちゃんはそう言った</p><p>イーディ片付けが終わったらメグを連れて来てくれ</p><p>O.K.なのネ、Darling</p><p>うん、メグのガードはイーディに任せておけば良いな</p><p>ほんじゃあねっあたしたちは先に校長室の方へ行ってるからっ</p><p>色々とお騒がせしましたところで</p><p>レイちゃんが竹芝キャプテンに</p><p>あなたは３年生ですよねそろそろクラブ活動は引退ですか</p><p>そうですけどあたしは、体育大学に進むつもりなんです</p><p>キャプテンは、答える</p><p>あたしは藤宮さんの様に、傑出した成績を残すことはできませんでしたが将来は、陸上競技の指導者になりたいんです</p><p>もう、志望校は決めていらっしゃいますか</p><p>いいえ、まだ絞り切れていません</p><p>ああ、うちの高校ってさあんまり、スポーツが強くないからどこの体育大学がどんな指導をしているのかとか、詳しいことを知っている先生がいないんだよねぇ</p><p>この学校は長いこと、黒い森の娼婦を見つけるのに利用されてきたから</p><p>体育教師とか、白坂創介派の人間が多かった</p><p>もちろん、みんな教師としての実績より白坂創介のイエスマンであることが求められてきた</p><p>その連中は５月以降、ことごとく校外へ追放されてしまったので</p><p>今のうちの学校は体育の教師の層が薄い</p><p>香月セキュリティ・サービスには、詳しい人間がいますよ各体育大学から、毎年、社員を受け入れていますしよろしければ、一度、相談してみたらいかがでしょうかわたくしが担当者をご紹介致します</p><p>そして、自分の名刺を取り出し</p><p>今日は土曜ですから月曜日の午後にでも、ご連絡下さいそれまでに、担当の者に話しておきますから</p><p>竹芝キャプテンは名刺を受け取った</p><p>んじゃ戻ろっか</p><p>メグじゃ、待ってるから頼むぞ、イーディ</p><p>ガッテンだぁ</p><p>どこで覚えてくるんだそんな言葉</p><p>メグは、オレに返事をしない</p><p>いいから、行こうお兄ちゃん</p><p>マナが、オレの手を引っ張る</p><p>結局、オレはメグとまともに会話しないまま、女子陸上部のグラウンドを後にした</p><p>大分暗くなってきている</p><p>オレンジ色の光に包まれた高校の裏庭をオレとマナ、レイちゃんと寧の４人で戻る</p><p>竹芝キャプテンのこと良かったの</p><p>オレは、レイちゃんに尋ねた</p><p>ええ、メグミちゃんがお世話になっている先輩ですし良い生徒を体育大学に紹介することは、香月セキュリティ・サービスにとっても、悪い話ではありません</p><p>でも竹芝さんは、そんなにメチャクチャ成績が良いわけではないよ</p><p>県大会とかの１位とかには、届かない</p><p>だいたい、陸上競技の人だし</p><p>香月セキュリティ・サービスの欲している人材では無いだろう</p><p>ヨッちゃん大学教育というのは、別に一流のアスリートを作ることだけが目的じゃないよ将来の指導者、学校の体育教師を育成することだって、大事なことなんだからねっ</p><p>わたくし、事前に御名穂さんから資料を見せていただきました竹芝さんは、普通の科目の成績も優秀ですし、とても真面目な性格です香月セキュリティ・サービスが推薦する価値はあると思いますよ</p><p>レイちゃんはすでに竹芝さんについて調べていたんだ</p><p>いや、校内でオレたちに関わっている人たちについてはすでに調査されているんだろう</p><p>たとえばオレのクラスの田中とか</p><p>オレたちの敵が竹芝さんや、田中と接触する可能性だってあるのだから</p><p>竹芝さんのお父さんや、田中の家の家業に絡めて近付いて来る可能性もある</p><p>おそらく香月セキュリティ・サービスの調査部門も使って詳細に調べている</p><p>その指揮を執っているのはミナホ姉さんと翔姉ちゃんだろう</p><p>うちの会社も武道の達人ばかりでなく、そういう真面目な生徒も紹介した方が体育大学とのパイプも太くなりますし</p><p>レイちゃんは、そんな風に言い訳した</p><p>だいたい、将来、うちの会社に就職しそうだとアタリを付けて推薦する学生はたいてい、学内では大問題児ですからアスリートの道からはみ出すような性格だから、警護人みたいなものになってしまうんですよわたくしみたいに</p><p>レイちゃんは笑う</p><p>ですから、たまには竹芝さんの様な、まともな人を推薦するべきなんですよ</p><p>うんうん、そうだろうね</p><p>寧が相づちを打つ</p><p>さっき竹芝さんには、少しカッコ良く話しましたが、現実はそんなものですルールのあるスポーツの世界には向かないからこんなことをしているんですよ</p><p>でもレイちゃんのおかげで、オレたちは助かっているよ</p><p>レイちゃんだってとても真面目な性格だ</p><p>だからそこそ、剣道で高校日本一にまでなったんだろうし</p><p>そういうレイちゃんだから竹芝さんは、急いで下校しろという話を受け入れてくれた</p><p>そう言っていただけけるととても嬉しいです</p><p>メグとイーディを置いて来ちゃって、良かったのかな</p><p>あのまま、竹芝さんにお願いして無理して連れて来るべきだったんじゃないだろうか</p><p>いいんだよちゃんとクラブの１年生としての仕事を、みんなとやらないとメグお姉ちゃん、そろそろみんなに嫌われちゃうから</p><p>今朝は部活の朝練の後に、無理矢理ニキータさんと勝負したりしてたでしょ</p><p>で今日は、ずっと機嫌が悪いしまあ、みんなお兄ちゃんとケンカでもしているんだろうって、思っているだろうけどさ</p><p>うんそう思うだろうな</p><p>さっきの、メグのオレに対する態度とか見れば</p><p>ああ、それはヨッちゃんが、ニキータのおっぱいに見とれて、デレデレしてたからってことになっているから</p><p>はい寧</p><p>ほら、あたし今日の午前中は、ニキータさんと一緒に行動してたでしょ</p><p>アーニャと呼ばないのはマナとレイちゃんの前だからか</p><p>寧は２時間目から、アーニャを自分のクラスで体験入学させていた</p><p>そん時にみんなに広めといたからヨッちゃんがニキータのおっぱいをガン見してたからメグちゃんがムクレてるって</p><p>そりゃアーニャのおっぱいは、美乳だけど</p><p>肌も、メチャクチャ白いし乳首もピンクだし</p><p>だってそれで、朝の長距離走勝負から何から、全部説明が付くでしょ</p><p>一般の人たちは、時系列とか気にしないんだよ納得できる理由さえあればさ</p><p>オレがアーニャを邪な眼で見たから</p><p>メグが怒っているとみんな思っている</p><p>だから今日は、ちゃんと陸上部の仕事をしないと、メグお姉ちゃんはみんなに嫌われちゃうんだよ</p><p>そんな夫婦ゲンカなんて、周りからすればどうぞ、ご勝手にって感じだもんだいたい、みんな彼氏がいない子の方が多いんだしさ</p><p>ああ、そういう理由で機嫌の悪いメグはウザいんだ</p><p>あれで、後片付けもしないで迎えに来てくれた、お兄ちゃんと先に帰ったら、何よ、あの子って、みんなに総スカンされちゃうよ</p><p>女の世界は難しい</p><p>ていうかこれだけ時間が経って、まだあんなに機嫌が悪いってことはメグお姉ちゃん、いよいよヤバいよね</p><p>はい我が君我が君には、これから重大な任務がございます</p><p>鷹倉さんのこと</p><p>オレは鷹倉さんのお嬢さんを明日までに、娼婦に堕とさないといけない</p><p>ジッちゃんに娼婦として、充分に働いていけると納得させないと</p><p>メグちゃんに、ここでガタガタ言われると困るでしょそんな時間、無いんだもの</p><p>メグを説得したりする時間は取れないな</p><p>だから、これでいいんだよメグちゃんは、ヨッちゃんと少し離れて、考える時間が必要なんだしさ</p><p>オレと離れて</p><p>うんあたしたち家族の今の生活は結構、砂上の楼閣なんだよヨッちゃんは、もう判っているでしょ</p><p>ああ、ミナホ姉さんからこの４ヶ月は、家族が馴染むための時間だったけれどもう、こんな平穏は許されないって言われたよ</p><p>オレたちは香月家、つまりジッちゃんによって庇護されている</p><p>あるいは、恭子さんの国際指名手配犯としての、圧倒的な暴力によって</p><p>それで今は国家警察にも、裏社会にも、どうにか存在を許されているが</p><p>この平穏は永遠では無い</p><p>ジッちゃんが体調を悪くしただけでも崩壊する可能性がある</p><p>みすずも瑠璃子もまだ１０代だ</p><p>香月グループの屋台骨を背負う準備はできていない</p><p>鷹倉様のことは閣下が入念に準備なさったことですから</p><p>レイちゃんは、そう言う</p><p>どうして鷹倉家のお嬢様を娼婦に堕とすことが必要なのかオレには判らない</p><p>でも、それが黒い森が存続し続けるための有効な手になると、ジッちゃんは考えている</p><p>なら従うしかない</p><p>オレは、ジッちゃんを信じている</p><p>ミナホ姉さんだってジッちゃんの考えに賛同しているようだった</p><p>でも今のメグは、オレみたいには割り切れないんだろうな</p><p>メグは今の家族のメンバーだけで、静かに暮らせればいいと思っている</p><p>これ以上、オレの女が増えることを望んでいない</p><p>いや家族としてなら、受け入れるだろう</p><p>だが、家族ではないオレのただの女なら</p><p>どっちみちメグちゃんにとっては、瀬戸際なんだよ４ヶ月前あたしたちは、メグちゃんがヨッちゃんの正妻になれば、全て丸く収まるって思ってただから、そうしたし家族みんなで、それを認めただけど</p><p>今はメグちゃんの正妻という地位が、問題になっちゃってるメグちゃんが望むようにヨッちゃんをメグちゃんだけの旦那様にするわけにはいかないもの</p><p>うんメグお姉ちゃん今は、自分が本妻であたしたちはみんな、お兄ちゃんのお妾さんだと思っているから</p><p>お妾って愛人ってことか</p><p>だから新しくお妾さんを増やすのなら、本妻である自分の許可を取れってことでしょ</p><p>ああ、マナの指摘は判りやすい</p><p>でもさぁ現実には、この４ヶ月のお兄ちゃんの本妻さんは寧お姉ちゃんだったんだよね寧お姉ちゃんがあたしたち全員の心の交通整理をずっとやって来てくれたんだしだから、あたしたちケンカもせずに仲良くやってこれたわけでしょ</p><p>マナは寧を見る</p><p>わたくしも、そう思います寧ちゃんは人と人の間のバランスを取るのが、とても上手ですから</p><p>レイちゃんも、そう言うが</p><p>それは、レイちゃんの勘違いだよあたしは、本当は人間関係とか、とても苦手だからさ</p><p>寧の上辺の明るい性格は全て、作ったものだ演技だ</p><p>本当の寧は寧子は、とても繊細で傷つきやすい</p><p>それなのに寧はオレと家族のために、ずっと頑張ってくれた</p><p>あたしはヨッちゃんが好きだし、この家族が愛おしいんだよだから自分のできることは、できる限り何でもしたいって思っているだけだよ</p><p>寧は表面上はオレの姉という位置から、絶対に動かない</p><p>だから、名目上の正妻であるメグともぶつかることは無かった</p><p>瑠璃子も自己主張はしない子だし</p><p>一番メグとぶつかりそうなみすずはオレたちと同居はしていない</p><p>マナやアニエスは現実としても、メグの血の繋がった妹だし</p><p>ミナホ姉さんや、克子姉、渚は娼館育ちのメグとしてはお姉さんでしかない</p><p>レイちゃんと翔姉ちゃんだって時々、訪問してくるだけだったし</p><p>だから、これまでの生活では名目上の本妻としてのメグが、何とか成立していた</p><p>昨日のアーニャ来訪から変化している</p><p>オレは、お屋敷にやって来たアーニャを抱くのにメグの許可は取っていない</p><p>ぶっちゃけると昨日からのことは全て、ミナホお姉ちゃんの指示に従ってやってきているわけ今のメグちゃんの顔を見るだけで、ヨッちゃんとはまともに話をさせずに置いて来るっていうのも</p><p>はいご指示通りです</p><p>寧とレイちゃんが言う</p><p>朝のニキータとのほら、パン工房の休憩室でエッチしたでしょあの時に、確認したんだけどねメグちゃんは、自分がヨッちゃんの正妻だから、ヨッちゃんが他の子とセックスするのは自分が納得していないとダメだって思ってるメグちゃんが許可しないとヨッちゃんは、誰ともセックスしちゃいけないって</p><p>確かにパン工房では、オレとアーニャがセックスすることを、メグは認めた</p><p>不承不承でも</p><p>でもさ、そういうわけにはいかないんだよこれからはっていうか、ヨッちゃんは、ヨッちゃんの好きでいいんだよメグちゃんの許可なんか取らないで誰とでも思いっきりセックスしていいんだ一々、メグちゃんの許可を仰ぐとかヨッちゃんが、ちっちゃい男になっちゃうよ</p><p>そんなオレは小さい男だよ</p><p>オレは自分に自信が無い</p><p>ううん、お兄ちゃんは大きいよ他の男の人のは見たことないけれどいつも、大きいって思ってるし</p><p>わたくしも口に含む度に、そう感じています</p><p>あたしは昔、娼館の監視カメラで色んなお客さんを観てたから判るけれど大丈夫、ヨッちゃん自信を持って大きい方だから</p><p>ていうか大きさは関係無いよお兄ちゃんのとっても気持ち良いし</p><p>角度が良いんですよねわたくしの中に侵入して来る</p><p>そうそう、感じる所にクイッと引っ掛かる感じ</p><p>そういう話は、もういい</p><p>あたしたちも嫌なんだよヨッちゃんが、セックスについてメグちゃんにお伺いを立てないといけないなんていうのはそういうことをするためにメグちゃんの本妻を認めたわけじゃないんだからさ</p><p>そうかメグの許可を一々取るというのは</p><p>他の女たちよりも１人だけ、極端に優遇しているってことになるのか</p><p>だから可奈ちゃんの件は、メグちゃんには浮気するかも知れないとしか伝えないで、メグちゃんの不在時に全部敢行したんだよ</p><p>メグの最終許可を得ないままオレは可奈センパイを抱いた</p><p>それをメグちゃんは、さっきヨッちゃんの顔を見た瞬間に気付いたんだよ自分のいない間にヨッちゃんが浮気したってだから、あんなに不機嫌な顔をしていたんだよ</p><p>ああそういうことなのか</p><p>メグも、もうオレの顔を見るだけで、何となく何が起きたか想像が付くようになっている</p><p>だからあそこで、メグちゃんを陸上部の子たちと離したらさメグちゃん、ヨッちゃんにどうして自分のいない時に、許可も取らずにエッチしたんだって詰め寄ったでしょしかも、ヨッちゃんのことだから</p><p>きっとゴメンてメグお姉ちゃんに、すぐ謝ってたよねえ</p><p>うん２人の言う通りだと思う</p><p>だから今は、メグちゃんの心情を確認しただけで終了鷹倉さんの件が終わるまでは、ヨッちゃんとは会わせられないよねあんな様子じゃ</p><p>そうだなメグと話し合っている余裕は無い</p><p>あたしも、困っているんだよ今のまんまだと、安心してアメリカへ行けないし</p><p>寧はマルゴさんとのアメリカ行きが迫っている</p><p>別に、ずっと向こうに行ってるわけじゃないけれどあたしのいない時に、メグちゃんが暴発したりしたら困るし</p><p>でも、今はルリお姉ちゃんが、寧お姉ちゃんの代わりになるように頑張ってるよ</p><p>そうか家事とか妹たちの世話を一生懸命やってくれているのは</p><p>寧がいなくなることを考えてなのか</p><p>瑠璃子は判っている子だから</p><p>うんルリちゃんは頑張ってくれてるよねえでも、ルリちゃんはメグちゃんより年下だし学校が違うし</p><p>こないだ高校からは、お兄ちゃんと同じ学校へ通いたいって言ってたよ</p><p>香月家の娘が超お嬢様女子校から、うちの高校へ入学するなんてあり得ない</p><p>少しでもお兄ちゃんの力になりたいからって</p><p>瑠璃子の気持ちは、ありがたいけれど</p><p>年上のお姉さんたちは学校内のことまでは介入して来ないしね</p><p>ミナホ姉さんも、克子姉も、渚もちゃんとした高校生活を送れなかった</p><p>だから、オレたちには楽しい高校生活を過ごして欲しいと願ってくれている</p><p>だから学校生活に関しては、指導的なこと以外は、基本的にノータッチだ</p><p>マルゴさんも今はオレたちから一歩退いて、見守ってくれているし</p><p>もっとも、克姉は今日からようやくパン販売にも引き込めたし</p><p>克子姉は今までは、オレのパンの指導だけに専念して校内でのパン販売なんかには、顔を出さなかった</p><p>それが、ミナホ姉さんの指導で自分自身のパン屋経営の勉強のために、これからは積極的にパン売り場にも立つことになった</p><p>ていうかそもそも、あたしがパン販売を手伝うようになるまでに、一悶着あったの、ヨッちゃんは知らないでしょ</p><p>最初はさメグちゃんは、パンのことは何から何まで、自分とヨッちゃんの２人だけでやるから、あたしには手伝いに来るなって言ってたんだよ</p><p>メグとオレ２人だけ</p><p>オレは知らないよだいたい、オレとメグ２人じゃパンを売るのだって無理だし</p><p>２人きりじゃ、交代要員がいない途中でトイレも行けないオレたち自身の昼食も摂れない</p><p>だから、あたし最初の日だけは様子を見て、ほら、やっぱり売り子がもう１人いないと大変でしょって、２日目から参加したんだよ</p><p>ああ、メグの本妻意識のせいで、寧に迷惑をかけていたんだ</p><p>だから今日、ニキータが手伝ったことや、これからは克姉も売り場に立つってこともメグちゃんとしては、不満なんだと思う自分のテリトリーに、入り込まれたみたいで</p><p>ごめん、オレ全然気付いてなくて</p><p>本当に寧がみんなの心の交通整理をしてくれているんだ</p><p>だからオレたちケンカせずに、やって来れた</p><p>今まではメグちゃんのプライドとコンプレックスを刺激しないように、何とかやって来たけれど</p><p>でももうすぐ寧は不在になる</p><p>いや、それ以前に</p><p>オレは、ジッちゃんから出された課題をこなさないといけない</p><p>メグちゃんはねメグちゃんとして、幸福の追求をしているだけなんだよだから、頭ごなしに責めるべきことじゃないんだよそれは判ってあげて</p><p>でもそれは違うだろ</p><p>メグの個人的な幸福の追求と</p><p>オレたち家族の幸福の追求がズレてしまっているんだから</p><p>オレは何としてもパン屋にならないといけないんだし今は、全てが勉強だみんながその夢のために、手伝ってくれているんだから</p><p>メグ１人のの我が儘を許すわけにはいかない</p><p>いや、メグだけに正妻という特別な地位をあげたのが、間違いだったんだ</p><p>女心は複雑ですね</p><p>はーあ、やっぱり寧お姉ちゃんには適わないや</p><p>さっきさ可奈さんたちと歩いている時に、メグお姉ちゃんから正妻の座を奪っちゃえって話が出てたでしょあたしちょっと考えてたんだあたしも、お兄ちゃんのお嫁さんになれるかもしれないのかなって</p><p>オレに身を寄せる</p><p>でも、お嫁さんて正妻さんて、ここまで色んなことを考えないといけないんだね寧お姉ちゃんみたいに考えて、みんなが上手くやっていけるようにバランスを取って、時にはガマンもしてでも、いつも優しく笑ってる</p><p>寧は常に朗らかに微笑んでいる</p><p>あたしには無理だな</p><p>そーおじゃああたしがいない間、メグちゃんの暴走は誰が止めるの</p><p>寧はマナに微笑む</p><p>あたしはマナちゃんに期待しているんだけどなっ</p><p>それならあたしよりも適任な人がいるよ</p><p>メグお姉ちゃんの天敵</p><p>誰だそりゃ</p><p>マナは実姉の名を言った</p><p>あの人本当に変わったよさっきも、ずっと真緒ちゃんや美子さんの相手をしてくれてたし２人が退屈しないように、気を遣って</p><p>美子さんにステマの解説をしていたっけ</p><p>メグお姉ちゃんを抑えられるのは雪乃さんしかいないよあたしには、判るんだ</p><p>だけどマナはまだ雪乃をお姉ちゃんとは呼べないのか</p><p>次回、ついに鷹倉さん登場</p><p>えー、長かったお待たせしました</p><p>ようやくこのエピソードの全ての問題提起が終わって</p><p>鷹倉さんの章となります</p><p>感想欄の返信がまた滞っています</p><p>今夜でも、少しずつ返信していきますのでもうしばらくお待ち下さい</p></section></body></FictionBook>