<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?><FictionBook xmlns="http://www.gribuser.ru/xml/fictionbook/2.0" xmlns:l="http://www.w3.org/1999/xlink"><description><title-info><genre>antique</genre><author><first-name/><last-name>GinSanRei</last-name></author><book-title>pure4</book-title><lang>ru</lang></title-info><document-info><author><first-name/><last-name>GinSanRei</last-name></author><program-used>calibre 8.4.0, fb2cut 2.5.4, fb2cut 2.6.2</program-used><date>26.7.2025</date><id>34401332-3403-4947-a04a-9562c5a5fc78</id><version>1.0</version></document-info><publish-info><year>0101</year></publish-info></description><body><section><p>651．オッペケペー</p><p>メグちゃんや雪乃っちのことだと、客観的になれるんだね</p><p>寧がマナに言った</p><p>つまり雪乃っちに対するわだかまりは無くなっているけれどマナちゃんは、マナちゃん自身のアイデンティティに苦しんでいるんだ</p><p>寧の指摘に、マナはギョッとする</p><p>うん、まあしょうがないか人って、他人に自分がどう認知されているかを受け入れることで心の平穏を得るものだもんね</p><p>あたしもさ普段は、奈島寧《ナトウ・ネイ》っていう人格キャラクターを演じているレイちゃんも、シザーリオ・ヴァイオラの事件の詳細は、もう知ってるからあたしが本当は奈島寧子《ナジマ・ヤスコ》だってことは知っているよね</p><p>奈島寧は、ヴァイオラの追跡から逃げるために使い始めた名前だった</p><p>漢字の読みを変えて、子を取れば英語の資料では、完全に別人になる</p><p>日系ブラジル人の恭子さんが、寧子《ヤスコ》が読めなくて、ネイと音読みしたことから始まったことだけど</p><p>しかし寧が高校へ入学し、白坂創介の息の掛かった教師に襲われ</p><p>マルゴさんと、武道場を放火してハレンチ教師を撃退した時から</p><p>寧は奈島寧《ナトウ・ネイ》という別人格を演じるようになった</p><p>本当のあたしは、今のこの寧ちゃんとは、ほんのちょっと違う人格なんだよね</p><p>奈島寧《ナトウ・ネイ》は明るくて、朗らかで、鷹揚ででも、敵には容赦しない心の強い少女だ</p><p>でも本当の奈島寧子《ナジマ・ヤスコ》は、内気で大人しい</p><p>彼女は、辛いゲンジツを跳ね返すためには強い少女に変身するしかなかったのだ</p><p>でもあたしが、寧ちゃんでいられるのはさ、あたし１人の力じゃないんだよあたしの周りの人たち特に、あたしの過去を知らないこの学校の中の人たちはさ、みんなあたしが奈島寧という人間だと信じてくれているでしょだから、あたしは校内では、気持ち良く寧ちゃんでいられる</p><p>そこまで言ってふと考え直す、寧</p><p>ああ、そうじゃないな違うかみんなが、そう信じてくれているとあたしが信じているんだつまり、あたしの内側での認識だけの問題ここではみんなが、あたしを寧ちゃんだと信じてくれているはずだから、あたしは迷うことなく奈島寧になり切れてるんだよね</p><p>ごめん、オレには良く判らない</p><p>まあ、そうだねヨッちゃんは、どこへ行ってもヨッちゃんのままだもんねそれが、ヨッちゃんの凄さなんだけど</p><p>わたくしはよく判ります</p><p>わたくしも、今はテレビの中での藤宮麗華もやっていますから</p><p>恭子さんやアーニャという国際犯罪者集団と闘う、バトルヒーローを演じている</p><p>ですから、さっきのテニス部の子たちの前でのようにあの子たちの持って下さっているイメージを壊さないように、注意して行動しています</p><p>普段はオチャメなところも多いレイちゃんが格好いい男装の麗人を演じきっていた</p><p>まあ、あたしたちの場合は家に帰れば服を脱いで、ヨッちゃんの前に立てば、素の自分に戻れるからこそ外では幾らでも演技できるんだけどね</p><p>ああ、そう言えば今、ここにいる寧とレイちゃんは</p><p>オレと２人きりで、他の女を交えないセックスを好む</p><p>まあ、毎回では無いけれど</p><p>二人っきりになると寧とは、ケイちゃんVSお姉ちゃんのイチャイチャセックスになるし</p><p>レイちゃんは、オレにお兄ちゃまと甘えまくるセックスになる</p><p>その濃密な時間、濃密なセックスで外での演技の人格と本来の性格が、バランスを保つのだと思う</p><p>ああ、マナには今外が無いものな</p><p>オレは、マナを見て言う</p><p>５月以降、マナは基本的にはお屋敷の中から出ない</p><p>マナを受け入れてくれる学校が、まだ決まらないから</p><p>だからマナには内の生活しかない</p><p>そうじゃないよ、ヨッちゃんマナちゃんにもあるんだよ外が</p><p>白坂舞夏ちゃん時代の過去がね</p><p>寧は、優しい笑顔でマナを見る</p><p>今のマナちゃんはもう白坂舞夏ちゃんじゃないよねこの４ヶ月の生活でマナちゃんは、マナちゃんとして生きていく道を手に入れたっていうかもう二度と、白坂舞夏には戻れないううん戻ることは許されない</p><p>マナは実父の処刑に荷担したのだから</p><p>でも、もし今マナちゃんが昔のううん白坂舞夏ちゃんの知り合いと出会ったら、どうなるかな白坂舞夏ちゃんの親戚や、幼馴染みや、前の学校の友達そういう人たちに、例えば道でバッタリ出会ってしまったら</p><p>寧はわざとマナの実母と祖父の名を出さないでくれた</p><p>舞夏を見捨て、マナ自身も投げ捨てたあの人たち家族の名前を出されるのは、きっと辛いだろうから</p><p>みんなまだ、あたしのことを舞夏さんだと思ってますよねやっぱり</p><p>マナが、悲しそうに微笑む</p><p>そして、あたしはきっとあの人たちに会ったら、舞夏さんのフリをすると思います人違いですあたしは吉田マナですあなたの知っている白坂舞夏さんとは別人ですとは言えないよ</p><p>それがマナのアイデンティティの問題</p><p>寧やレイちゃんは世間は自分のことを、こう思っているという確信があるから、平然と外で別人格を演じられるけれど</p><p>マナの場合は外に出れば、過去の自分、自分が捨てた白坂舞夏のままだと思っている人がたくさんいる</p><p>だからあたし、怖いの舞夏さんの昔の知り合いに会ってしまったらあたし、もしかして舞夏さんになり切ったまま変われなくなってしまうんじゃないかって吉田マナに、戻れなくなっちゃったら、どうしようって</p><p>だからマナはお屋敷の外に出ることを、怖がっているのか</p><p>そもそも吉田マナという人格自体５月連休の時に、白坂舞夏という少女がオレに無理矢理レイプされ処女を失い、父が社会的に抹殺され、祖父と実母に見捨てられ、あげくにミナホ姉さんに殺されるか、オレの性奴隷になるかの選択をさせられそういう苦況を乗り越えるために、急遽作り出したものだ</p><p>外へ出ればこれまで生まれてきてから１４年間慣れ親しんだ白坂舞夏の人格が蘇るかもしれない</p><p>特に舞夏時代の知り合いと出会ってしまったら</p><p>雪乃さんはもうあたしが舞夏さんじゃないってこと、判ってくれているから</p><p>だから雪乃とは、打ち解けられる</p><p>でも、それは同時にもはや姉妹ではないという、決別宣言にも繋がる</p><p>だから、マナちゃんは早く、新しい学校へ通うべきなんだよそこで、マナちゃんのことをマナちゃんだって信じてくれている友達をいっぱい作るべきなんだよそうしたら今の怖さは消えるから</p><p>でもどこで誰に会うか判らないじゃないですか</p><p>そうだ世間は狭い</p><p>しかも、マナをセキュリティ意識の高い学校へ入れようとすれば名家の繋がりで、白坂家のことを知っている人に出会う可能性が増す</p><p>かといって、その辺の公立中学へ通わせるわけにもいかないし</p><p>白坂創介についての情報は、インターネット上にまだたくさん残っている</p><p>当然、マナについての情報写真も</p><p>マナが白坂舞夏だと気付かれたら一般の公立校の生徒の方が、無遠慮に騒ぎ立てるだろう</p><p>ツイッターとかで</p><p>だから、あたし体質改善、必死で頑張っているんです</p><p>舞夏さんだった頃より、何倍も綺麗になってそうやって外見から変わらないと、あたし一生外に出られなくなるから</p><p>スーパー・モデルを目指すマナのプログラムが開始されて４ヶ月</p><p>克子姉は、大分、体質改善ができてきたと言っていた</p><p>一日も早く美しく成長することだけが、マナの突破口なのか</p><p>１年か２年、アメリカの学校に行くっていう方法もあるよ</p><p>そんなのヤダあたしお兄ちゃんと離れるの、怖いものっ</p><p>マナは知っている</p><p>本来の計画では自分は、殺されていたはずなことを</p><p>オレが、ミナホ姉さんに必死で泣きついたからマナは生きることが許された</p><p>セックス奴隷としてでも</p><p>オレから離れたら抹殺されるかもしれないという恐怖が、心の底に残っているんだ</p><p>トラウマとなっている</p><p>マナの父白坂創介の最期は、余りにも凄惨だったから</p><p>判っているよ、マナ</p><p>オレも、マナを抱き締めた</p><p>うんオレの側にいろ何とかするからきっと、オレが何とかするから</p><p>オレにはマナにそう言ってやることしかできなかった</p><p>なるほどあたしたちとは大分親しくなったけれど、ミナホお姉ちゃんに対するトラウマが消えてないんだね</p><p>寧が、そう分析する</p><p>しょうがないかあの人、まだマナちゃんのことさん付けで呼んでるもんね</p><p>ミナホ姉さんはオレの女の全員と、等しく親しい関係を築いてはいない</p><p>マナと、みすずと、瑠璃子にはさんを付けているイーディもか</p><p>そこいら辺も改革しないといけないなあ</p><p>ミナホ姉さんも複雑な人だからさ</p><p>香月家や白坂創介の娘たちにまだまだ、わだかまりが残っているのか</p><p>またまだ問題が山積みだ</p><p>SO　Complexだねっ</p><p>コンプレックスって言葉には、複雑っていう意味もあるんだよ</p><p>ああミナホ姉さんのコンプレックスを、何としないと</p><p>コツコツ</p><p>校長室をノックする</p><p>ミナホ姉さんの声だ</p><p>オレたちは中に入る</p><p>おお、ようやく来たか</p><p>ジッちゃんもそこに居た</p><p>護衛の大徳さんと張本さんも</p><p>もちろん、みすずと瑠璃子と美智も居る</p><p>オレの怪訝な表情に、ミナホ姉さんが笑う</p><p>校長室は、変な感じになっていた</p><p>まるで、裁判所みたいに机と椅子が並べられている</p><p>校長先生の机が、裁判長席だ</p><p>ただし今は、誰も座っていない</p><p>ミナホ姉さんは向かって右の弁護士側のテーブルに座っていた</p><p>ジッちゃんは左の検事側の席その後ろに、２名の警護人が立っている</p><p>みすずと瑠璃子と美智も検事側だ</p><p>いや、何でもない</p><p>これっていまだに、香月家と黒い森で区別して座らせるつもりなんだろうか</p><p>オレは、てっきりジッちゃんたちは、この校長室でなく、ここの地下の秘密の部屋へ通されているかと思っていた</p><p>そういう部屋があることは、美智の報告でジッちゃんも知っているはずだ</p><p>なのに通さない</p><p>ミナホ姉さんは、ジッちゃんには見せたくないんだな</p><p>ジッちゃんとの間のここまでは踏み込ませるけど、それ以上は拒否するというラインを示している</p><p>ジッちゃんと黒い森は提携関係にあるのであり従属しているわけではないと</p><p>しかしまた、随分遅かったな</p><p>よく言うよどうせ、ここへ着くまでのオレたちの様子は観ていたんだろ</p><p>各テーブルにノートパソコンが開かれていた</p><p>当然、監視カメラの映像が映されていたはずだ</p><p>まあなお前は、観ていてとても面白いからな</p><p>ジッちゃんは、オレを動物園の猿のように言う</p><p>こちらの校内には、もう生徒は残っていません教職員も排除しました残っているのは、あたしたちと香月セキュリティ・サービスの方だけです</p><p>ミナホ姉さんが、パソコンを操作してそう言う</p><p>確かに、校舎の玄関からここへ来るまで誰にも会わなかった</p><p>教職員に巡回させて校内に残っていた生徒を帰らせたのか</p><p>そして、教職員自体も</p><p>今は要所にだけ、香月セキュリティ・サービスの警護員が配置されているんだと思う</p><p>運動部の生徒たちには、今日は西門から下校するように連絡しました正門には、これから夜間工事の工事車両が入ると</p><p>土曜日の夜から工事なんて妙だがまあ、生徒たちは気にはしないだろう</p><p>元々、下校時間だし</p><p>うむ、いいだろう大徳、待機させている車輌を呼べ</p><p>大徳さんが携帯で通話する</p><p>お許しが出た５分後に移動を開始しろ</p><p>おい、何で突っ立っているこんなに椅子が空いているんだお前たちも座りなさい</p><p>ジッちゃんが、オレたちに促す</p><p>はーい、判ったよーん</p><p>寧は、当然の様にミナホ姉さんの隣に座った</p><p>マナもミナホ姉さんの側に座る</p><p>レイちゃんは、ちょっと考えて空の椅子を持ち上げて、入り口のドアの横まで運ぶそして、そこに座った</p><p>どういうことかね、藤宮くん</p><p>意地悪に微笑むジッちゃん</p><p>もしここが法廷を模しているのならわたくしの役目は、廷吏ではないかと思いました</p><p>テイリ</p><p>法廷の係官だよ人を呼んだり、ドアの開け閉めをしたりする</p><p>寧が、そう教えてくれた</p><p>問題はオレだ</p><p>オレはどこに座る</p><p>バランスを考えたらミナホ姉さんの側なんだろうけれど</p><p>オレだって黒い森のメンバーなんだし</p><p>でも、この香月家VS黒い森という構図で座るのはどうも気に入らない</p><p>オレも、レイちゃんの隣のテイリの位置に座ってやろうか</p><p>何をやってるそこだよ、お前の席は</p><p>ジッちゃんは、オレに裁判長の席いや、校長先生の机を指した</p><p>これから起こることの結末はお前が決めるんだからな</p><p>鷹倉の娘が娼婦になれるかどうかの見極めだよ</p><p>娼婦にするって、ジッちゃんが決めたんじゃないのか</p><p>人間には適性というものがあるだろわたしは、政治的な判断で鷹倉の娘を、黒い森の娼婦にするべきだと判断しただが本人に、娼婦としての適性が無いのなら、どうしようもあるまい売れない娘では売り場に出す意味が無い</p><p>もしかしてジッちゃん</p><p>鷹倉家は、代々、京都の鷹倉神社の宮司の家系で</p><p>ヤクザ屋さんたちに信仰され抗争の仲裁なんかも取り持って来たという</p><p>だから、鷹倉家を抑えることは大きな力になると</p><p>オレたちが身を守るための有益な保険になるはずだとジッちゃんは言っていた</p><p>だから、何としても明日までに、鷹倉家のお嬢さんを娼婦に堕とせと</p><p>なのに、今突然</p><p>娼婦の適性なんてことを言い出すのは</p><p>何だ疑問があるのなら、言ってみろ</p><p>もしかして、鷹倉さんのお嬢さんて娼婦になっても売れなそうなくらい、不美人てこと</p><p>顔が悪いかスタイルが、巨体だとか</p><p>あるいは、片目がアイパッチで頬に大きなサンマ傷があるのかもしれない</p><p>いえとても、綺麗で可愛らしい方ですわ</p><p>ジッちゃんの代わりに、みすずが答えた</p><p>となるとまさか</p><p>可能性は１つしかない</p><p>臭いの</p><p>足の薬指と小指の間とかから、異臭がするとか</p><p>プッ、何っそれ</p><p>寧が呆れて笑い出す</p><p>大丈夫だ、そういう心配も無いもし不安なら、お前が風呂に入れて、ゴシゴシ洗ってやれ</p><p>ジッちゃんも、笑っている</p><p>本当にお前は、場を和ます天才だな</p><p>いや、オレは本気で聞いているんだよっ</p><p>判った、判ったいいから、とにかく席に着け立ったままじゃ、落ち着いて話ができん</p><p>瑠璃子がわざわざ来てくれてオレのために椅子を引いてくれる</p><p>そこまでしてもらったら座るしか無い</p><p>オレは仕方なく裁判長席に座った</p><p>今、お茶を入れますわ</p><p>まったく瑠璃子は気が利く</p><p>そちらの部屋に、お茶の用意がしてあるわ</p><p>ミナホ姉さんが指差したのは校長室の隣の緊急放送室だ</p><p>オレが雪乃のレイプを全校放送した</p><p>ああ、ミナホ姉さんはオレたちが来る前に</p><p>下の部屋から、お茶のセットを運んで来たんだな</p><p>お湯もポットに入れて</p><p>マナも、席を立つ</p><p>うん香月家席と黒い森席</p><p>それぞれに、お茶係ができた</p><p>さて、鷹倉家の娘が来る前に１つ、余計な話をしておこう</p><p>ジッちゃんが、ニヤッと微笑む</p><p>お前はさっきテニス部の娘自分とは文化の違う人間と接して、酷く困惑していたな</p><p>いや文化の違いって</p><p>オレも可奈センパイも日本人だし</p><p>そこまでかけ離れているわけでは</p><p>確かに、考え方や生き方のルールはオレと全く違っていたけれど</p><p>江戸時代が終わって、明治になった頃日本は、西洋文明の科学技術は問題なく導入したが、文化については段階を経なくてはならなかった</p><p>それはつまり自分たち日本人と西洋人は、文化が感性が違うのだから、西洋の文芸などを理解することは、日本人には難しいかもしれないという考えがあったんだ</p><p>だから、明治期の最初に入って来た西洋の文芸は全て、日本を舞台にした物語に書き換えられた場所も日本、登場人物も日本人という具合に</p><p>日本の話に変換した</p><p>例えばシェイクスピアのハムレットを最初に日本人が上演したのは川上音二郎の劇団だが何故か明治の華族のお家騒動の話になっていた原作では、中世デンマークのエルノシア城の城壁の上で、ハムレットは父王の亡霊に出会うのだが川上版では、男爵・葉村年丸が、学習院の同窓会の帰りに青山墓地で父の亡霊に出会うストーリーに改編されていたちなみにヒロインのオフィーリアは、おりえさんだ</p><p>全然違うじゃないか</p><p>その公演は結局、ハムレットのストーリー展開だけをなぞっただけで、セリフや途中の展開は全て日本人が勝手作った</p><p>何で、そんなことに</p><p>外国人とは、どうせ感性が違うのだから、同じにやっても判らないと思っていたんだそうやって、翻案日本人向きに書き換えないと、伝わらないと</p><p>はあそれが明治か</p><p>ハムレットなんてまだいい、オセロなんて室鷲郎《オセロ》だからな敵役のイヤーゴなんて伊屋剛蔵だぞどういう当て字だ</p><p>ジッちゃんは、怒る</p><p>他にもシラノ・ド・ベルジュラックが白野弁十郎とかな</p><p>だが明治の終わりになって来ると、翻訳劇はそのまま原作通りのストーリーで、原作通りの役名で日本人でも、外国人を演じるべきだと考える人間が現れた逆を言えばそれまでは、日本人に西洋人を演じることなど、不可能だと思われていたんだ顔付きが違う、言葉が違う、文化が違う感性が違うから</p><p>文化と感性</p><p>最初に、日本人に西洋人を演じさせたグループの１つに島村抱月という男がいた彼は、イギリスとドイツに留学した経験があったそして、当時、ヨーロッパで流行っていたのはノルウェーのイプセンの作品だった</p><p>イギリスドイツノルウェー</p><p>彼は現地で観てきたんだよ日本人からすれば西洋人は、みんな同じに見えるが現実には、イギリス人も、ドイツ人も、ノルウェー人も違う言葉が違う住んでいる環境が違うから、文化も違う国民性としての感性も違う</p><p>ああ、ヨーロッパの中でも差違がある</p><p>例えばイギリス人が、ノルウェーのイプセンの書いた作品を英語に翻訳してイギリス人の俳優で上演するそこににはやはり異文化を理解しないと越えられない壁がある西洋人たちだって、そういう差違を越えて他国の文化を理解しようとしているならば、日本人にだって異文化の理解はできるはずだそういう考えで島村抱月は、次々と外国の作品を翻訳して日本人に外国人を演じさせたそして大正時代の初期には、大きな成功を収めることができたのだ小説などもそうだ最初は、日本の話に置き換えて書き直されていたものが徐々に、元の作品のまま出版されるようになる以前は、主人公の名前がトムやジェームズでは感情移入できないと思われていたものが外国人の主人公の、外国の物語でも広く一般に受け入れられるようになるそういう過程があったんだだからこそ現在の日本人は、外国の文芸を楽しむことができるようになった</p><p>同じ様なことが、戦後すぐのマッカーサーの政策でも行われたマッカーサーは、日本人にとにかくアメリカ映画を見せるように指示した</p><p>映画どうして</p><p>それまでは鬼畜米英で、日本人とアメリカ人とは理解し合えないものだと宣伝されていたんだよ感性が違うと</p><p>だが、映画を観ればアメリカ人にも、日本人と通じる情があることが判る親子の情、恋愛感情、正義に対する思い自分たちと同じ様な感性があるのだと判れば、日本人はアメリカ人を受け入れると思ったんだろう</p><p>もっとも、このマッカーサーの政策は大きなお世話だった日本人は戦前から、アメリカ映画も観ていたからなアメリカ人にも、日本人と通じる感性があるということは、とっくにみんな知っていたさただ</p><p>当時のアメリカ映画は、全部、アメリカが正しくて、アメリカが勝つストーリーだからなそういう意味では、日本人のコントロールには効いたかもしれないみんな、アメリカの物質的な生活に憧れたしな</p><p>さて、余計な話はここまでだわたしが言いたいのは文化が違うとしても、人間同士なら通じる感性はあるそれを忘れるな</p><p>つまり鷹倉さんのお嬢様は、明治の人間にとっての西洋文化並みにオレには判らない存在なのか</p><p>ああ来たみたいだぞ</p><p>ジッちゃんがパソコンを示す</p><p>オレも、オレの机に置かれたモニターを見る</p><p>うちの高校の正門</p><p>外は、ほとんど暗い</p><p>西の空に濃いオレンジ色の光が残っているだけだ</p><p>ああ、大きな車が来た</p><p>おそらく香月セキュリティ・サービスの人が門を開ける</p><p>何だ、あれ</p><p>まるで機動隊の人とかが乗っている、窓が全部金網になっているバスみたいな</p><p>ああ、護送車だまさか、あんな車に乗せてくるとは思うまい</p><p>いや、そりゃ思わないけれど</p><p>あ、車が校舎前に止まった</p><p>中から人が降りて来る</p><p>もしかして鷹倉さんて、この人</p><p>長身で、長い黒髪のセーラー服の少女が降りてくる</p><p>ジッちゃんは、ククと笑った</p><p>さあなってえ</p><p>もう一人小柄な黒髪の少女が降りてくる</p><p>それで終わりじゃないぞ</p><p>さらに、もう一人</p><p>小学校高学年ぐらいの女の子が降りて来た</p><p>ちょっと待ってジッちゃん、鷹倉さんのお嬢さんてどの人</p><p>私がいつ、鷹倉の娘は１人だと言った</p><p>一番上が、高校２年、次が中学２年、一番下が小６だ</p><p>ままま、まさか</p><p>さあ３人お前が、全て犯すんだ</p><p>明日までに３人</p><p>鷹倉さんのお嬢さんは、前にたちを付けていたので</p><p>姉妹だということは、バレていたと思います</p><p>なので３人です</p><p>ここで、３人出します暴挙です</p><p>３人の性格の違いが明日までに悩むところです</p><p>あ、名前もまだ２人分しか考えていない</p><p>昔のアニメに出て来る博士は、みんなヘンタイ臭がして良かったのですが、最近そういうキャラいませんよね</p><p>ガッチャマンの南部博士とかガチで、とんでもない性癖を持ってそうな雰囲気ですし</p><p>マジンガーzの弓教授とか絶対に、師匠を超えるドヘンタイっぽさがあります</p><p>女性と２人きりになると、豹変しそうな</p><p>グレートマジンガーの兜博士はコミカライズのマンガで、ジュンのシャワーを覗いていましたし</p><p>652．神聖娼婦</p><p>モニターの画像最期に、護送車の中から翔姉ちゃんが降りてくる</p><p>鷹倉さんのお嬢様たちの護衛はやっぱり、翔姉ちゃんが担当していたのか</p><p>翔姉ちゃんが先導して、３人の少女たちが校内に入る</p><p>あたしが迎えに行って来ようか</p><p>寧がミナホ姉さんに言う</p><p>大丈夫よ翔さんには、この部屋の場所は伝えてあるから</p><p>長年、ジッちゃんの専任警護人をしてきたんだ初めての場所でも、校内の見取り図が頭に入ってれば、迷うことなくこの校長室に到着するだろう</p><p>さて、ところで</p><p>検事席のジッちゃんがオレを見る</p><p>お前は鷹倉家の娘たちが、巫女だということは知っているか</p><p>ああ、ミナホ姉さんから聞いているよ京都の大きな神社の人なんだろ</p><p>そのことで、お前が勘違いしているだろうから、あらかじめ伝えておいてやる</p><p>オレが、何を勘違いしているって言うんだ</p><p>お前巫女というのは、処女じゃないといけないものだと思っているだろう</p><p>ジッちゃんは、クスリと笑う</p><p>えだって、そうだろ</p><p>巫女は普通、処女だろ</p><p>神様に仕えているんだから純潔でないとマズいんじゃないの</p><p>そんなものは伊勢神宮の斎宮ぐらいだ日本の巫女には、そもそも処女でなくてはダメだなんて決まりは無い巫女の元祖と言えるアメノウズメノミコト知ってるよな、天岩戸の前で踊った女神だその踊りがいわゆるストリップだったつまり、セクシャルな力によって、閉じ籠もって居た天照大神を呼び寄せたつまり巫女による神下ろしの原型だ</p><p>あれ面白い踊りをして、みんなを笑わせたんじゃなかったっけ</p><p>オレが子供の頃に、小学校の図書室で読んだ本にはそう書いてあったような</p><p>おいおい、今はそう教えているのか日本書紀には神々を笑わせたなどという記述は無いぞ神懸かりして胸乳かきいで裳緒を陰《ほと》に押し垂れきだ神懸かりになって、胸を露わにして女陰も丸出しにしたっていう意味だもし、ウズメ神の踊りを観た神々が笑ったのだとしたら、そのエロチックな踊りにだウズメ神の踊りが、滑稽だったからでは無い</p><p>古代インドの遺物に敵を挑発する姿として、女神が舌と女陰を見せつけている壁画が残っている人間の胎内の内側傷付きやすい場所を、わざと晒すというのは相手に対する最大の侮辱なんだ今でも嫌いな相手には、舌を出すだろ</p><p>ああベロを見せるよな</p><p>つまり、ウズメ神のストリップはエロスの力と同時に、閉じ籠もって居る天照大神への挑発でもあるんだまあ、性的な衝動と攻撃衝動は、身近な関係だからな複合した感情の高ぶりで最高神を岩戸から引き寄せたんだよ</p><p>オレは、ずっと神様たちがドンチャン騒ぎをしただけだと思っていた</p><p>話を戻すが巫女というものは、そもそもエロティックな存在なんだ</p><p>それは、何となく判る</p><p>巫女さんのコスプレのエッチな作品とん結構あるし</p><p>日本でも海外でも巫女の本質は、売春婦だからな</p><p>神聖娼婦という言葉がある古代世界の多くの神殿では、巫女が信者に対して売春をした全ての女性は、数年間、家を離れ神殿で暮らし、神に仕える現実には、売春行為をしなければならないという宗教もあったくらいだその都市では、みんな喜んで自分の娘や妻を神殿で売春婦させた</p><p>どうして家の人は、そんなことをしたんだ</p><p>嫌じゃないのか</p><p>自分の娘や奥さんに、売春させるなんて</p><p>セックスが、神に近付く手段だったからだ</p><p>セックスの力で神と通じる神の意志を知るあるいは、神の祝福をセックスした相手に与える巫女とのセックスには、そう言う意味があったんだ</p><p>でもさ</p><p>人間が性病というものに出会う前は性に関しては、奔放だったんだセックスは歓ぶべきものであり、恐怖の対象では無かった梅毒は、大航海時代以前はアジア・アフリカ・ヨーロッパの旧大陸には存在していなかったんだコロンブスの探検隊が、アメリカから持ち帰ったと言われているそして、それからわずか２０年で全世界に広まった</p><p>そんな短い期間で</p><p>性病の蔓延と共にセックス、あるいは売春という行為は、暗いイメージを持つようになったんだ１５世紀を境にな</p><p>１５世紀以前でもキリスト教は、罪の意識を根源とする宗教だから、人間の欲望を否定するだから、キリスト教の修道士や修道女は、性的な行為をタブーとしたまた、仏教は悟りを開いて解脱することが目的だから、戒律というものを守らないといけないその戒律によって、女犯すなわちセックスを禁止されたこれら２つのメジャーな宗教が、たまたま、聖職者の禁欲を定めていたそのイメージが、２１世紀の現在日本の巫女も、処女でないといけないという誤ったイメージを与えているのだと思う</p><p>他の多くの宗教では性衝動や性行為は自然なものなのだから、悪い物だと見なしたりはしない性にたいしては大らかだったんだよ</p><p>そうかキリスト教の修道女さんとか、仏教の尼さんとかのストイックなイメージが</p><p>いつのまにか、日本の神社の巫女さんにも</p><p>日本の場合巫女は大きく分けて、２つの流れがある１つは古くからある大きな神社に仕えている巫女そこで働いている巫女だな</p><p>いや、ジッちゃん巫女さんてのは、神社に居るのが当たり前だろ</p><p>巫女さんと神社と竹箒はセットだろう</p><p>いや日本には、中世以降、特定の神社に所属せずに、全国を漂泊する渡り巫女という人々がいた</p><p>漂泊する巫女</p><p>この巫女たちは様々な土地に出向いて、そこの住民に呼ばれて神かがりし、祓いや禊ぎ、占いなどしたんだそして、もちろん売春もした神様の力を授けるために</p><p>漂泊の巫女は売春もする</p><p>今の眼から見れば巫女だけでは生活ができないので、春を売ったように思うかもしれないが、実態は違うセックスすることも、巫女の大切な仕事なんだ現代人の常識で考えてはいけない土着せずに漂泊する人々マレビトとのセックスは、大切な行為なんだ巫女みたいな女性でなくとも例えば、男の客が来た場合に、家の主が自分の娘に夜伽させることも普通にあった</p><p>今みたいに自由に住んでいる土地を移動できないからな集落に、外からの人間が訪れるということは大きな意味があったんだ</p><p>時代が下るにつれ各地で名前や、姿は変わるが渡り巫女の系譜は、ずっと続いていく三味線を持ったりしてなだが各地を渡り歩きながら、神懸かりの神事を行い、身体を売る女たちは現代まで続いている</p><p>今もいるの</p><p>いや、ほとんどいない明治6年、新政府は神霊の憑依などによって託宣を得る行為を禁止したからなこれによって、渡り巫女そのものは消滅したでも、民間の拝み屋だの祈禱師は、今もいるからなそういう連中の中には、かつての渡り巫女の伝統を受け継いでいる者もいるだろう</p><p>さて鷹倉神社だが、この神社はその明治期に巫女禁断令で行き場所を失った多くの渡り巫女を受け入れたんだよ</p><p>鷹倉神社自身は古い歴史のある神社だ鷹倉家の血は古いしかし、かつてはただの神社であり、おおきな力など持っていなかった鷹倉神社が、裏の力を手に入れたのは、この明治期以降だ</p><p>つまり渡り巫女を受け入れてから</p><p>ヤクザというものは、もちろん昔からあった日本の各地にそういう裏社会の人たちと漂泊の巫女たちは、深い繋がりがあった</p><p>ああ全国を歩き回るんだから</p><p>その土地、その土地の親分さんとは親密になる</p><p>例えば隣町のヤクザと抗争になれば、渡り巫女が仲裁することもあった神がかって神託を下すという形で、上手く問題に対処するヤクザたちも、多少の不満は残っても神様のお告げだと言われたら、双方退くしかなくなるからな</p><p>巫女さんの存在がヤクザさんたちを助けた</p><p>そして、幕藩体制の時は、それぞれの小さな地盤を守っていただけのヤクザが明治になって勢力を拡大する抗争も今までより規模が大きくなるしかし、明治政府の禁令が下っているから公式にはもう渡り巫女は存在していない</p><p>だから、多くの渡り巫女を受け入れた鷹倉神社が</p><p>新時代の仲裁役は鷹倉神社の巫女が、行うということになったんだよ渡り巫女の中の最も力の強い女を、神主が娶ることで巫女の力を継承し続けたんだ</p><p>以来１４０年今でも、鷹倉神社はヤクザたちの仲介者として、大きな力を持っているしかし</p><p>今の鷹倉神社には渡り巫女の秘技を受け継ぐものがいないのだ</p><p>鷹倉神社を乗っ取ったバカヤクザは前の神主と一緒に、その妻である最期の巫女も殺してしまったからだ</p><p>つまり鷹倉さんのお嬢さんたちの母親が、最期の巫女だった</p><p>ああ、かつては何人も居た渡り巫女も今では、その血と技を受け継いだのは、神主である鷹倉本家の妻１人だけとなっていた神主を殺したヤクザの鉄砲玉が妻である巫女も巻き込んでしまったんだ</p><p>末端のヤクザは詳しいことを知らされていなかったんだろう</p><p>だから、わたしたちは新たな巫女を作らねばならないのだよ</p><p>ジッちゃんが、オレの眼を見る</p><p>形だけのそこいらの神社に居るような、巫女衣装を着ただけの女ではない本物のかつての渡り巫女の技の神髄を受け継ぐ鷹倉神社の巫女だ京都の神社の建物や敷地などはどうでもいい必要なのは、巫女そのものなんだ</p><p>だからヤクザたちは、鷹倉家のお嬢さんたちを狙っている</p><p>次の巫女を手に入れたものがヤクザ世界の仲裁者の力を得る</p><p>あのそれは、判ったけれどじゃ、何で、オレあの子らとセックスしないといけないんだよていうかどうして娼婦にしなくちゃいけないわけ</p><p>オレには判らないことだらけだ</p><p>巫女にするなら巫女の修行だけすればいいんじゃないのか</p><p>渡り巫女は、男とセックスすることで神懸かりする</p><p>例えばヤクザ同士の仲裁なら、その両方の親分と巫女はセックスし、エクスタシーを得る親分たちにも、性的に満足させるそういうセックスの快感の中から神のお告げを感じ取るのだ</p><p>ケンカしている両方とセックスしちゃうのか</p><p>両方とセックスしてその結果として、神託が下る</p><p>何も無しではただ神様のお告げがありましただけでは、手打ちにはならんよ相手は、ヤクザだぞ</p><p>ジッちゃんはハッと息を吐く</p><p>双方の親分が同じ女、それも渡り巫女の中でも選りすぐりの美女と寝るんだそういう義兄弟になれば、ケンカもできなくなるだろ江戸時代には、子供も産んでいたそうだどっちの親分の子か判らなければ、双方が大事にするそういう関係を成立させたところで、ご神託だだから、巫女の言葉通りに、双方が退いてくれるんだ</p><p>さすがに子供まで生ませていたのは、渡り巫女の数が多かった時代のことだ今はそこまでは無理だ</p><p>今は候補が３人しかいないんだから、一々出産していられない</p><p>ていうか昔と違って、どっちの子がDNA鑑定すれば判るし</p><p>つまり鷹倉神社の巫女は本質的に、巫女でありながら売春婦そのものでもあるのだよ現代に残る神聖娼婦だセックスすることで神と通じ、神託を下し、自分を抱いた男を祝福する巫女としての仕事に、セックスが不可欠なんだ</p><p>そういう存在にさっきの３人の女の子をする</p><p>だから彼女たちを完全なる娼婦にしなくてはならん神懸かりの術は、自分たちだけでも修行できるそうだしかしセックスの技術は、お前が教え込むしかない</p><p>ジッちゃんは、そう言うけれど</p><p>ちょっと待って確か、ミナホ姉さんの話だとあのお嬢さんたちは、セックスについての情報を何も知らないって</p><p>そんなことあるのお告げを下すためには、相手とセックスしないといけない巫女になるのに</p><p>死んだ神主さんや、お母さんの巫女はどうして、セックスのことを子供たちに教えなかったんだ</p><p>それは逆だ娘たちの運命が、神聖娼婦となることが決まっているのなら現代日本に氾濫する性情報を教えるか</p><p>今の時代の恋愛観やセックス感を知ってしまったら</p><p>娘たちは、巫女になることを拒絶するだろうな</p><p>実際のところはこれから、教え込むところだったんだよ彼女たちの母親が、現役の巫女だったからなまだ３０半ばだったし自分は、母親が早く死んで１２歳で、巫女にならざるを得なかったから、子供たちには自分が引退するギリギリまで、巫女の技は教えたくなかったらしい</p><p>そういう巫女だからもの凄く早く結婚して、子供も若くして産んでいるんだ</p><p>そして、娘たちの巫女のセックス修行はできる限り先延ばしにしてあげたかった</p><p>それが裏目に出た</p><p>確か、一番幼い女の子が１２歳だよな</p><p>結局、母親と同じ年齢で巫女になるのか</p><p>ジッちゃん、質問がもう一つある</p><p>オレはジッちゃんの眼を見る</p><p>あの子らの母親は１人で巫女の仕事をしていたんだろうてことはあの子たち、３人全員を巫女にする必要は無いじゃないか</p><p>巫女になるのは１人で充分のはずだ</p><p>ああ、実際問題として巫女が仲裁に出張らないといけないような事件は、そうは無いからなあの子たちの母親だって、巫女として神託を下したのは、１度か２度しか無いはずだ</p><p>抗争している双方の人間とセックスして神のお告げを下したのは</p><p>だが、巫女は常に存在していないといけないのだ何か大きな事件が起これば鷹倉家の巫女の仲裁を仰ぐというルールが、裏の世界を安定させているのだから</p><p>だから１人居ればいいんだろ</p><p>ああ、巫女は１人でいいしかし、残りの２人もわたしたちの管理下に置かねばならない</p><p>よく考えて見ろ残りの２人を解放して彼女たちが、別のヤクザ組織に拉致されたらそして、そいつらが拉致した娘を巫女として使ったら</p><p>鷹倉家の巫女が増えてしまう</p><p>仲裁者が増えればしかも、巫女を抑えている勢力がバラバラなら</p><p>それぞれが勝手な神託を下すことになる</p><p>裏社会がメチャクチャになるぞそしてそれでもいいから、何としても巫女を手に入れろという短絡的なヤクザも居る</p><p>そうかお嬢さんたちを追って来ているヤクザグループは、複数あるんだっけ</p><p>いっそのこと、鷹倉家の娘たちは全員皆殺しにして巫女による仲裁ルールなんて止めてしまおうという過激派もいるしな</p><p>あなたたちが会った巫女の正体を知らずに、お嬢さんたちを娼婦にさせるもんかっていうグループもいるしね</p><p>ああ、オレたちがお屋敷の正門前で会った</p><p>今話した、鷹倉家の巫女が娼婦としての側面も持つということは、下部組織のヤクザたちは知らないからな</p><p>ジッちゃんは苦笑する</p><p>お前と同じで最近の若いやつらは、日本の巫女は処女だと決めつけているからな</p><p>ああ、何て言ったっけあのヤクザ</p><p>お嬢様たちのことをアイドルみたいに思っているのかもしれない</p><p>部屋のドアがノックされる</p><p>ジッちゃんが指示を出す</p><p>レイちゃんが、ドアを開けた</p><p>翔姉ちゃんが立っている</p><p>鷹倉様をお連れ致しました</p><p>うむ入っていただきなさい</p><p>ジッちゃんの言葉に翔姉ちゃんが</p><p>３人の美少女が入って来る</p><p>一番の年長は確か１７歳だっけ</p><p>長身で黒くて長い髪のセーラー服</p><p>肌は透けるように白い</p><p>黒髪は、首の後ろで束ねている</p><p>切れ長の涼しい眼</p><p>ああ、本当に巫女の衣装が似合うだろうな</p><p>前髪は眉のところで切り揃えられている</p><p>緊張しているというよりちょっと不機嫌だ様子だった</p><p>部屋の中を、ぐるりと見渡している</p><p>でも人の眼は見ない人だな</p><p>ああみすずが、困った顔をしている</p><p>そう言えばみすずは、鷹倉家のお嬢様はカリスマ性があると言っていた</p><p>だから、苦手だと</p><p>うんカリスマ性って、この神経質そうな感じのことかな</p><p>この人、眼を合わせるのが苦手そうだし</p><p>やがて、黒髪長身の少女は</p><p>問題ないようですわどうぞ</p><p>その美少女が次の少女に告げる</p><p>次の子は１４歳だよな</p><p>元気よく入って来る</p><p>背は普通かマナと同じぐらいだな</p><p>やっぱり黒髪だけれど大きな紅いリボンで、綺麗にまとめられている</p><p>眼が大きい</p><p>服はセーラー服だけど、１７歳の子とは学校は違うらしい</p><p>当たり前か、中学生と高校生なんだろうし</p><p>１７歳の子とは対象的に、にっこりと機嫌良さそうに笑っている</p><p>お招きいただき、ありがとうございます</p><p>１４歳の少女はそうジッちゃんだけに挨拶する</p><p>オレや、ミナホ姉さんのことは全く気にしていないようだった</p><p>あなたもお入りなさい、ルナ</p><p>１４歳の少女が廊下に居る妹を呼ぶ</p><p>最後は１２歳の子か</p><p>おどおどとした様子で小柄な女の子が、入って来る</p><p>髪の毛はショートカットだ</p><p>でも眼は大きくて可愛いから、男の子っぽくは無い</p><p>彼女はセーラー服、と言っても学校の制服でなく</p><p>本物の水兵さんを模した子供用のセーラー服を着ていた</p><p>白い水兵帽付きで足は短パンだ</p><p>昔のイギリスの貴族の子女みたいな白っぽいセーラー服姿だった</p><p>昨日はありがとうございました</p><p>１２歳の子はまず、ジッちゃんに頭を下げて</p><p>それからみすずと瑠璃子にも会釈する</p><p>さらに、ミナホ姉さんにも</p><p>真っ正面の校長の机に座っているオレは無視だ</p><p>君たちはそちらに座り給え</p><p>ジッちゃんは、彼女たちにここを法廷に見立てるなら、被告席に当たる椅子と机を示した</p><p>明るく１４歳の子が、席に向かう</p><p>その後に１７歳と１２歳が従う</p><p>どういう関係なんだ</p><p>お茶を入れましょう</p><p>瑠璃子が立ち上がろうとするが</p><p>いや、今はいい座っていなさい</p><p>ジッちゃんは瑠璃子を制する</p><p>お前たち廊下で待機してくれここの警護は、関くんと藤宮くんで充分だ</p><p>後ろに控えていた大徳さんたちにそう言う</p><p>２人の大男の警護人がコツコツと足音を立てて、ドアへと向かう</p><p>関くん、頼むぞ</p><p>大徳さんは、入り口の前に居た翔姉ちゃんにそう言って張本さんと廊下の外へ</p><p>藤宮くんドアを閉めろ</p><p>レイちゃんがパタンとドアを閉める</p><p>そして君も、あっち側だな</p><p>ジッちゃんは、みすずの後ろに立っていた美智にレイちゃんと翔姉ちゃんの方へ行くよう指示する</p><p>美智は自分と翔姉ちゃん用の椅子、２つを引きずってドアの方へ</p><p>ああ、平気よわたくしのは自分で持つわ</p><p>あわてて翔姉ちゃんが、美智の引きずる椅子の片方を受け取りに行く</p><p>こちらこそ気を遣ってくれて、ありがとうよ</p><p>ドアの前レイちゃんの並びに、翔姉ちゃんと美智も椅子を置いて座る</p><p>これでどうなる</p><p>まるで法廷のように机と椅子が並べられた室内</p><p>出入り口のドアの前に警護人の３人</p><p>検事席側にジッちゃん、みすず、瑠璃子の３人</p><p>弁護士側もミナホ姉さん、寧、マナの３人</p><p>被告席にも鷹倉家のお嬢さんたちが３人</p><p>裁判長席にはオレ１人きりだ</p><p>では紹介しよう</p><p>ジッちゃんが、オレにお嬢さんたちを示す</p><p>まずは鷹倉夜見子さんだ</p><p>すると１番年長の１７歳の子ではなく</p><p>１４歳の子が、オレにニコッと微笑んだ</p><p>初めまして鷹倉夜見子です</p><p>黒森公です</p><p>吉田良信でも、黒森恵人でも無い</p><p>黒い森の組織での名をオレは名乗った</p><p>娼館の主として</p><p>こちらはわたくしの妹のルナですわ</p><p>鷹倉ルナです</p><p>ショートカットの１２歳の少女がオドオドとして、オレに頭を下げる</p><p>そして、こちらが姉の月子ですわ</p><p>１７歳の子は、プイッとそっぽを向いたままだった</p><p>何で１４歳の子が３人を仕切っているんだ</p><p>この度は、わたくしたちのためにご足労いただきまして本当にありがとうございますわ</p><p>ただ１人上機嫌な表情で、鷹倉夜見子はオレに微笑む</p><p>こういう大嘘を書くのは楽しいなあ</p><p>調べ物が大変ですが</p><p>鷹倉姉妹は、梓弓から梓と弓子にしようかと思ったのですが</p><p>何か、ピンと来ないのので止めました</p><p>次に思い付いたのは、月子と星子と太陽だったのですが</p><p>よーく考えたらレッドタイガーだったので止めました</p><p>で、月読から月子と読子かなと思ったのですが</p><p>読子だと紙使いになってしまうので夜見子に</p><p>下の子は、月から転じてルナにしました</p><p>名前は毎回悩みますが毎日が締め切りなので、即決するしかありません</p><p>653．この子誰の子</p><p>さて、君たちを上京させたことで敵を分断することができた</p><p>ジッちゃんが鷹倉姉妹たちに言う</p><p>すでに君たちを追って来た連中を捕らえ、鷹倉神社の乗っ取りに関わっている全ての組と組織をリストアップさせているそれと君たちの庇護者を自称している連中もだ</p><p>ヤクザたちは２グループに分かれている</p><p>そういう方たちがいらっしゃることは嬉しいのですが</p><p>14歳の鷹倉夜見子は、笑顔で答えた</p><p>ちょっと困りますねわたくしたちの希望をお尋ねにならないで、過激な行動に出られるのはありがたいと思いますが迷惑ですわ</p><p>にこやかに笑いながら毒のある発言をする</p><p>まあ、自称・庇護者の方はどうにでもなる乗っ取りに与した連中は、今夜中には決着を付けることになるだろう敵の中枢を潰す関西には、谷沢の特別チームを送った</p><p>ああ、谷沢チーフの姿が見えないのは</p><p>鷹倉神社の乗っ取り犯のヤクザの親分を潰しに行ったのか</p><p>鷹倉姉妹の追跡のために、敵の実働部隊の何割かが上京しているんだ</p><p>相手は守りが手薄になっている</p><p>香月セキュリティ・サービスのトップエリートたちは、みんな一騎当千だ</p><p>むしろ少数で敵の頭だけを確実に処断するだろう</p><p>ありがとうございます香月様のご恩は、わたくし一生忘れませんわ</p><p>鷹倉夜見子はそう言う</p><p>恩そんな風に考えるべきではないと思うなわたしは君たちに支払っただけのものは、回収するつもりだ</p><p>昨日、今日だけの費用だけでも数億円になる無論、君たちにはこれからも多額の経費が掛かる判っているだろうが</p><p>香月セキュリティ・サービスの全組織を動員しているのだから</p><p>それこそ、雪乃の監視要員まで</p><p>鷹倉神社の地所を売って返済するとか言われても困るぞわたしは、土地には困っていない京都にも、幾つか不動産を持っているそれに古くからある神社を無くしてしまうわけにもいくまい</p><p>はい香月様のおっしゃる通りでございます神社はその土地に住む地元の皆様たちの財産でもあるのですからわたくしたちの勝手で、売ることなどできませんわ</p><p>きっぱりと、鷹倉夜見子は答えた</p><p>それに香月様のご恩は、あの神社を売ったぐらいではお返しできないということも判っていますわたくしたちはこれから先も、香月様にご庇護していただかなくてはならないのですし</p><p>誰か力ある者に保護さけなければ今回の騒ぎが片付いても、また別のヤクザに狙われることになる</p><p>ではどうするね</p><p>ジッちゃんは、意地悪く尋ねた</p><p>昨日のご提案を受け入れるだけですわ</p><p>鷹倉夜見子は、顔色一つ変えずに即答した</p><p>娼婦というのが、どういうお仕事なのか、まだよく判りませんが精一杯、勤めます</p><p>ああこの人は本当に、娼婦になるということの意味が判っていないんだ</p><p>屈託の無い笑顔でそう言う</p><p>１７歳の月子さんと、１２歳のルナさんは緊張しているみたいだけれど</p><p>１４歳の少女だけは、平然とニコニコしているだけかよ</p><p>かなり肉体を酷使することになるが</p><p>はい一生懸命わたくしの身体を使って、ご恩返し致しますわ</p><p>身体を使うって</p><p>知らないからこそこんな笑顔で笑っている</p><p>そう願いたいねしかしだ果たして君たちに、本当に娼婦という仕事ができるのかわたしには確信ができない何しろ、君たちは、うちのみすずたちと同じで箱入り娘のお嬢様だからな箸より重い物は、持ったことは無いんじゃないか</p><p>クククと、ジッちゃんは笑う</p><p>そんなことは、ございませんわわたくしでも通学カバンは、ちゃんと自分で持ち歩いておりますし</p><p>いや、学校のカバンを持つぐらいは日常生活だろう</p><p>神社を出て来た以上、今までのような供が付かないことは理解しています</p><p>供って</p><p>じゃ、今までは出掛ける時に、必ずお供が付いて来てたのかよ</p><p>通学には、申し訳ございませんがみすず様、瑠璃子様の護衛をお借りすることになると思いますが</p><p>うむおそらく、瑠璃子と同じ送迎車に乗ることとなると思う警護については心配しなくて良い</p><p>ジッちゃんが、そう言うということは</p><p>鷹倉姉妹も、瑠璃子と同じ超お嬢様校に通わせるつもりか</p><p>うちのお屋敷で寝起きするなら瑠璃子と一緒の車で通学する</p><p>はい、ありがとうございます月子さん、ルナあなたたちからも、香月様にお礼を申し上げなさい</p><p>鷹倉夜見子は自分の左右に座っている姉妹に促す</p><p>ああ何となく判ってきた</p><p>何で次女が仕切っているのか</p><p>彼女は姉をさん付けで呼んでいる</p><p>これは、何かしら血筋の問題があるんだな</p><p>いや、礼を言うのはまだ早いぞまずは君たちが本当に娼婦の仕事がこなせるかどうか試してみないといけない</p><p>ジッちゃんは、ミナホ姉さんを見る</p><p>昨日京都で話した通り、わたしの娼婦のビジネスは、そちらに居る黒森御名穂くんと提携している忘れないでくれ彼女はわたしの臣下ではないあくまでも、ビジネスパートナーだ失礼の無いように、心得てくれ</p><p>かしこまりましたわ月子さん、ルナいいですね</p><p>わ、判りましたお姉様</p><p>ここまでの間</p><p>鷹倉夜見子は、基本的にジッちゃんの方しか見ていない</p><p>ジッちゃんが、オレやミナホ姉さんに話を振った時だけ視線を変える</p><p>それ以外は完全無視だ</p><p>みすずや瑠璃子のことも見ない</p><p>一方、月子さんとルナさんは基本的には、下を向いてうつむいている</p><p>君たちの身柄は御名穂くんに預けるなに、瑠璃子も一緒だし彼女の屋敷には、香月セキュリティ・サービスの警護も付いている問題は無い君たちは、これから御名穂くんの屋敷で、娼婦として働けるかどうかの適性検査を受けてもらう</p><p>そして、ジッちゃんはオレを見る</p><p>検査官は、こいつだこいつが、君たちの適性を判断する</p><p>つまり３人とセックスする徹底的に</p><p>そして、その結果をわたしは明日、こいつから聞くこいつの報告と、わたし自身の眼で、君たちの心と身体の状態を見てその後のことは決めたいと思う</p><p>それは構いませんが娼婦の仕事というのは、そんなに大変なことなのでしょうか</p><p>鷹倉夜見子は、尋ねた</p><p>そんなことは無い娼婦というのは、人類最初の職業と言われている女なら誰でもできるだろう</p><p>では、なぜこちらの黒森様の適性検査を受けねばならないのでしょう</p><p>鷹倉夜見子は手の平だけで、オレを示す</p><p>眼はジッちゃんの方を見たままだ</p><p>君は家の外で食事をしたことはあるかね</p><p>もちろんございます亡くなったお父様のお供でホテルのレストランか、お父様がよく使われていた料亭しか存じ上げませんが</p><p>また、少し見えた</p><p>鷹倉神社が、どれだけ長い歴史のある神社で</p><p>神社の渡り巫女が、ヤクザ組織の仲裁役として、機能してきたとしても</p><p>香月家のような大企業の経営者ではない</p><p>なのに鷹倉夜見子たちには、お供が付いていた</p><p>おそらく学校も関西の超お嬢様校だろうみすずたちの学校並みの</p><p>そうでないと、セックスの知識が全く無いままこんな年齢まで、成長できない</p><p>だいたい、鷹倉夜見子たちはみすずたちの超お嬢様校に転校することになるだろうことをジッちゃんから聞かされても、全く戸惑っていなかった</p><p>普通の家の子ならえ、わたしがあの学校にとなるはずだ</p><p>それがああ、そうなんだぐらいで済んでいる</p><p>外食はホテルと料亭超高級店のみ</p><p>そんな暮らしがただの神社の子にできるのか</p><p>幾ら、ヤクザと付き合いがあると言っても仲裁の仕事は、数十年に何回かしか起こらないと言っていたし</p><p>つまり、ジッちゃんは、まだ鷹倉家に関して、オレに隠している情報がある</p><p>料理の値段というのは、店によって違うということは知っているな</p><p>はいわたくしも車で移動している時に、窓からお店の看板なども見ています世の中には、大変お安い食事を提供するお店も多いようですわね</p><p>お安いって</p><p>お前、今、牛丼は幾らだ</p><p>ジッちゃんが、突然、オレに聞く</p><p>並みなら２８０円とか２９０円とかだよ</p><p>数年前だが東京の老舗の料亭で、ある田舎の代議士が牛丼が食べたくなったから、ここの板前に作らせろと無茶を言ったことがあるそうだ</p><p>まあ随分と無粋な方ですわね</p><p>鷹倉夜見子は、相づちを打つ</p><p>その店は、客の要望を聞いたで、一から牛丼を作って、その代議士に出したのだがな</p><p>ククッと、ジッちゃんは笑う</p><p>特別注文の品ということで、その牛丼一杯に１５万円取られたそうだよ</p><p>市井の店で食べれば、３００円もしない牛丼が料亭では、１５万円となるまあ材料の牛肉からして、最高級の和牛を使ったんだろうがそれでも、それだけ値段が変わるのは、食材の差だけではあるまい</p><p>ジッちゃんは鷹倉家の娘たちを見る</p><p>なぜ、値段に差が出るのか判るかね</p><p>その料亭の持つ格ですか</p><p>鷹倉夜見子は、即答する</p><p>そう一流の店には、一流の格というものがあるだから、市井の普通の店とは、値が変わる</p><p>ジッちゃんは、３人の娘たちをジッと見る</p><p>娼婦も同じだ格によって、値が変わるわたしは、君たちに多額の投資をしているしかし、君たちの格が低ければ娼婦として働いたとしても、わずかな稼ぎしか得られないだろう同じだけ働いたとしてもだ</p><p>その言葉に鷹倉夜見子は</p><p>鷹倉家の娘には、格が無いとおっしゃるのですか</p><p>初めて不機嫌そうな顔を見せる</p><p>わたしが話しているのは、娼婦としての格だ鷹倉家の血筋がどれだけ尊かろうと娼婦という職業とは関係無いぞ</p><p>料亭の例に戻るが料亭の格を決めるものは何だね</p><p>ジッちゃんが、鋭い眼で鷹倉夜見子に問う</p><p>老舗の伝統や、建物の風格ですか</p><p>馬鹿なことを言うなあくまでも、料理の味だよ</p><p>ジッちゃんは叱りつけるように言った</p><p>どれだけ老舗で名の通った料亭だろうが味が落ちれば、店の評価も落ちる料亭は、料理を出すところだろう店に歴史があるとかや、どんな良い建物かとか、どんな皿を使っているかなどは、全て二の次だ</p><p>ジッちゃんの迫力に鷹倉夜見子は、黙り込む</p><p>そういう答えを述べるようでは、一流の人間とは言えないぞ</p><p>も、もうしわけございません</p><p>鷹倉家の娘だから、娼婦として成功するわけではない一流の娼婦となるためには、まず一流の娼婦の技術を身に付けるべきだろう違うか</p><p>いえ香月様のおっしゃる通りです</p><p>しかも、お前たちは鷹倉家の娘だ娼婦になるのであっても、一流を目指すべきではないのか鷹倉家の娘が、世間から三流の娼婦と評価されても良いのかね</p><p>それはそんなことは、もちろんできません</p><p>ならば、一流になるための努力をしたまえ君たちのような血筋の娘が、一流の技を身に付けるそれで初めて、一流の娼婦と評されるそうなれば、稼ぎの方も一流だ君たちの仕事に、世界中の人間が大金を支払ってくれるだろう</p><p>いや、ジッちゃん</p><p>これが何かの職人さんとかなら格好いい発言なんだけれど</p><p>娼婦なんだよなこの場合、目指しているものが</p><p>もう少し、真剣にやってくれないと困るッッ</p><p>鷹倉夜見子が、深々と頭を下げる</p><p>慌てて、月子さんとルナさんも</p><p>さてお前、ここまで見てどう思う</p><p>ジッちゃんがオレに振り向く</p><p>ここまでの様子を見てお前は、この娘たちが娼婦に向いていると思うかね</p><p>無理なんじゃない</p><p>鷹倉家の３姉妹が、えという顔でオレを見る</p><p>相変わらずお前は、正直者だな</p><p>まあ、それだけが取り柄だからさジッちゃん</p><p>オレが、ジッちゃんと呼んだことに鷹倉夜見子の顔が、ピクッと反応する</p><p>ああ、オレジッちゃんて呼んでいるんだよ</p><p>うむこいつには、そう呼ぶことを許している</p><p>ジッちゃんは、クスッと笑って自分の隣のみすずと瑠璃子を見る</p><p>こいつはみすずと瑠璃子をモノにしたオトコだからな</p><p>鷹倉姉妹たちはな顔となる</p><p>それは黒森様をご結婚相手にと考えておられるのですか</p><p>混乱した表情で鷹倉夜見子は尋ねた</p><p>どうだろうなこいつら今すでに結婚しているようなものだからな</p><p>ジッちゃんは、トボケてそう言う</p><p>あのみすず様、瑠璃子様どちらの方と</p><p>両方だ</p><p>はい、その通りですわ</p><p>わたくしも、お兄様を心の底からお慕いしております</p><p>みすずと瑠璃子が鷹倉姉妹たちに宣言する</p><p>だからこいつの言葉は、わたしの言葉だと思って従い給えいいな</p><p>ギロッと、ジッちゃんは３人を見る</p><p>鷹倉夜見子にさっきまでの余裕は無い</p><p>でお前どうして、お前は彼女たちが娼婦には向かないと思うんだ</p><p>改めてジッちゃんが、オレに尋ねる</p><p>だって失礼だから、この子</p><p>オレはキッパリと言った</p><p>失礼とは</p><p>いや、失礼だよ一見、ジッちゃんに対してちゃんと礼儀正しく話しているみたいだけどよくよく聞いていると、敬語とかも変だし</p><p>おいおい全く、わたしに敬語を使わないお前がそれを言うのか</p><p>ジッちゃんは笑う</p><p>だってオレは、いつも同じ位置にいるけれどこの子は、自分がジッちゃんよりも高い位置にいるつもりなくせに態度だけ下手に出ているから</p><p>そういうことだよな</p><p>だから敬語も変になっている</p><p>本当は敬う気持ちが無いから</p><p>何で、ジッちゃんと対等以上の立場で交渉できると思っているのかよく判らないけれど</p><p>何を考えているのか、よく判らないなこの１４歳は</p><p>もう少し、自分の立場とかよく判った方が良いと思うな</p><p>鷹倉夜見子は、下を向いてギュッと拳を握りしめている</p><p>左右から月子さんとルナさんが、彼女の背中を擦ってやってくれていた</p><p>まあいいとにかくお前は彼女が、娼婦になるのには生意気過ぎると言うんだな</p><p>ジッちゃんは、面白がってそう言う</p><p>そんなことは思ってないよたださこんなにサービス精神の無い人たちに、接客業は向いて無いんじゃないかって思ってさ</p><p>接客業だと</p><p>うん娼婦だって、接客業の一つだろ</p><p>こんなに部屋の中に人がいるのにさジッちゃん以外は、無視とかさオレには考えられないよ</p><p>具体的には、どういうことだ</p><p>ジッちゃんは、さらに聞いてくる</p><p>いや、例えばささっきほら、学校は瑠璃子と一緒に車で送迎するって話があったろだったらさ瑠璃子の方を向いて、よろしくお願いしますとか言うべきなんじゃないの瑠璃子の車に、便乗させてもらうんだからさ</p><p>オレの言葉に鷹倉夜見子は、口をパクパクさせている</p><p>そんなことを言われるとは、思っていなかったらしい</p><p>いや、あの、でもわたくしたちを送迎して下さるのは香月様が、わたくしたちを保護して下さるというお話に入っているわけですから</p><p>ようやく、そんなことを言う</p><p>バカなんだろうかこの子</p><p>ジッちゃんがそう約束したからって瑠璃子との人間関係は、別にちゃんと築くべきだろそこで一言挨拶するのが人間として大切なことなんじゃねーの</p><p>いや、でも瑠璃子様は、わたくしがそのようなことを申し上げなくても判って下さっているはずですから</p><p>あ、カチンときたぞオレ</p><p>そんなの勝手に人に期待するんじゃねぇ世の中判っているはずとか無ぇんだよっちゃんと一々、言葉にしろ言葉にしないと、伝わんねえし</p><p>な、何なんですあなたみすず様とわたくしは、昨日、京都で色々とお話ししていますそれで瑠璃子様共々お二人で、わたくしたちをお助け下さると誓って下さったんですよそんなことも知らないくせに</p><p>怒りの表情をオレに見せる鷹倉夜見子</p><p>何だよ、その誓うっての</p><p>何でそう一々、上から目線な言葉が出て来るんだよお前、どっかおかしいのか関西でトラブルを抱えて、ジッちゃんを頼って、東京に逃げて来たんだろお前ら</p><p>わわたくしたちは</p><p>それが助けてもらいたいっていう人間の態度か</p><p>ぶぶぶぶぶ、無礼者ぉぉぉぉぉ</p><p>ずっと黙っていた月子さんが、大声を張り上げて席を立つ</p><p>よよよよよよ、夜見子様に対し無礼であろう控えおろう</p><p>時代劇か</p><p>この３人の関係、お前はもう判ったか</p><p>ニヤニヤしながらジッちゃんが、オレを見る</p><p>ああお父さんが違うんだろ</p><p>サラリと答えたオレに鷹倉家の３人は、ギョッとした</p><p>少なくても、月子さんと下の２人は違う月子さんは亡くなった鷹倉神社の神主さんが、お父さんじゃないんだね</p><p>激高して立ち上がっていた月子さんがヘナヘナと腰を下ろす</p><p>そうか、判ったか</p><p>そりゃ判るさオレだって色んな家の子を見てきたんだから</p><p>さっき、ジッちゃんは鷹倉神社の巫女についてその仲裁のやり方を話してくれた</p><p>それからこの姉妹たちの母親だった巫女は、何度か実際に仲裁をしたことがあるとも</p><p>月子さんは、仲裁の結果生まれた子だ</p><p>抗争していたヤクザの親分のどちらかの娘</p><p>神主さんの本当の娘じゃないから夜見子さんを立てて、控えに廻っているんだよね</p><p>だから次女の夜見子さんが、代表者として喋っている</p><p>そういう生活に慣れている</p><p>生まれてからずっと、そういう力関係でやってきているんだ</p><p>他に何か気付いたことはあるか</p><p>嬉しそうに、ジッちゃんは尋ねてきた</p><p>ジッちゃんにとっての優先順位だとこの３姉妹の中では、夜見子さんが一番下なんだろ</p><p>えという顔で夜見子さんが、オレを見る</p><p>ぶっちゃけジッちゃんは、鷹倉家のことなんて、どうでもいいんだろ</p><p>オレの言葉にジッちゃんは、ニヤニヤ笑っていた</p><p>やっぱりか</p><p>おかしいと思ってたよ鷹倉神社とか、渡り巫女の話だけじゃ起きていることの規模が大きすぎるもの</p><p>何で気づいた</p><p>この子たちを探しているヤクザの１人がお嬢って呼んでた</p><p>月子さんはかなりの大物のヤクザの親分の娘なんだ</p><p>かつて、抗争の仲介を鷹倉神社に託したヤクザの親分は</p><p>手打ちの儀式として巫女と寝た</p><p>そして巫女に娘が生まれた</p><p>その親分さんは月子さんが、自分の娘だということを知っているんだ</p><p>自分の娘を娼婦にしたい親はいないもんな</p><p>だからあのヤクザたちは、あんなに必死だったんだ</p><p>美智の心月にさえ、耐えた</p><p>親分の命を受け月子さんの奪回を狙っている</p><p>いや、あるいはもしかしたら、ルナさんの方がそうなのかもしれないなあ</p><p>オレはそういう可能性にも気付く</p><p>夜見子さんが生まれた後に母親の巫女が、２度目の仲裁をしたかもしれない</p><p>ただ、どっちにしても夜見子さんてことは無いよなうん</p><p>な、何が無いというのです</p><p>鷹倉夜見子が、オレを睨む</p><p>だから優先順位守らなければならない人の悪いけれど夜見子さんが、１番最後だ</p><p>夜見子さんだけは素性が判っているのだから</p><p>わ、わたくしは鷹倉神社の巫女の後継者ですわ</p><p>そんなことは判っているって</p><p>でも、そんなのはどうでもいいことなんだオレたちには</p><p>ジッちゃんもミナホ姉さんも鷹倉家のお嬢様たちを受け入れることは、黒い森を守り続けるための大きな保険になると言っていた</p><p>その保険の正体は巫女では無い</p><p>あなたの言っていることの方が、わたくしたちには判らないわよっ</p><p>鷹倉夜見子が、そう叫んだ</p><p>リサイクルショップに、箱も説明書も無いトランスフォーマーが200円で売っていたので、一つ買って来たのですが</p><p>何じゃこりゃ立体パズルか箱根細工か</p><p>今のトランスフォーマーって、こんなに複雑かつ精密になっているの</p><p>うーむ、押し入れに昔のロディマス・コンボイがあるはずですが</p><p>すっげぇ、簡単な変形だったはず</p><p>とかも変形した後、ちゃんと手足が動くし</p><p>当時、私が持っていたのはメガトロン様でなく、ミクロ・ロボット・シリーズのワルサーロボだったので</p><p>デストロンのシールが、とっても欲しかったです</p><p>654．巫女の力</p><p>やはりこのお嬢さんたちは、お前に任せるというのが、正しいようだな</p><p>ジッちゃんが、オレを見て笑う</p><p>さて、ではわたしは帰るとしようか明日、結果を見に来るそれで彼女たちが娼婦として使い物になるかどうかを判断しよう</p><p>使い物にならなかったら、どうするんだよ</p><p>それならそれで損切りをするだけだ</p><p>損切り</p><p>ああ、損失は少ない内に処理してしまうに限る鷹倉神社を乗っ取ったヤクザ組織のトップを排除してわたしたちの言うなりになる者と挿げ替えるとりあえずは、そこまでだな</p><p>この子たちは、どうなる</p><p>ヤクザ組織に買い取らせるよ一番高い値を付けた相手に後は、そいつらが好き勝手にやるだろうそして、鷹倉神社の巫女の歴史は終わる</p><p>ジッちゃんの言葉に鷹倉姉妹たちは、ゾッとしている</p><p>どうして、そうなるんだよ</p><p>この姉妹を手に入れたら巫女による仲裁システムを自由に使えるんじゃないのか</p><p>この子らはまだ巫女ではない修行途中の身だ巫女の力は、まだ使えない</p><p>巫女の力</p><p>そうだ今となっては、ほとんどのヤクザが巫女の力など形式的なもので、実態は無いと思っているだが、そうではない本当に巫女の力というものがあるんだ</p><p>鷹倉姉妹たちを見るとジッと下を向いている</p><p>この子らを高値で買い取るようなやつらはまともに修行などさせてはくれないだろうそれでは、巫女の力は身に付かない</p><p>ですからわたくしたちは、香月様に救けを求めたのですわ</p><p>鷹倉夜見子が顔を上げジッちゃんに言う</p><p>香月様でしたら巫女の本当の力をその価値をご存じでしょうから</p><p>ああ、知っているよわたしは君たち以上に</p><p>冷たい声で答える</p><p>わたしは、君たちの母親だけでなくお祖母さんや曾祖母さんとも面識があるからな</p><p>香月家も元々は、京都の公家だ</p><p>それが明治時代に華族となり、東京に出て様々な企業を興して、経済的にも発展した日本政府とも関係を深めた</p><p>その上、ジッちゃんは、大学時代を京都で過ごしたと言っていたし</p><p>京都にあるという鷹倉神社のことは、昔から良く知っているのだろう</p><p>だから、よく判ってる母親という巫女の先達を亡くした今君たちが、君たちだけで修行をして巫女になるのは、とても困難なことだということを</p><p>口籠もる夜見子さん</p><p>そんなことはございません夜見子様なら</p><p>月子さんが、夜見子さんを擁護する</p><p>そうですお姉様ならきっと巫女になります</p><p>ルナさんも</p><p>さあどうだろうね正直な話さっき、こいつが言っていたのが、現在の君たちの正統な評価だと思うよ</p><p>ジッちゃんはオレを見る</p><p>夜見子くんよりも月子くんの方が、価値が上だ月子くんを手に入れたがっているヤクザの方が、気持ちが真剣だからね高い値で買い取ってくれると思うよ</p><p>やはり月子さんは、かなりの大物のヤクザの親分の娘なんだ</p><p>ルナくんもそうだ欲しがっているやつらには、こちらの言い値で売れるだろう問題は、夜見子くんだ君だけは大して高くは、売れないだろう今の君は巫女では無いのだからね</p><p>鷹倉神社の乗っ取りを企てた若い連中は今の君でも、何とかなるのだろうと思っているようだがわたしの様な、かつての巫女の力を自分の眼で見て知っている年寄りたちは、現実を良く知っている正直、今の夜見子くんでは、巫女を継ぐことはできないだろうね</p><p>こ、香月様</p><p>悲愴な顔で、夜見子さんはジッちゃんに叫ぶ</p><p>君を手に入れた人間が鷹倉家の巫女は、自分の支配下にあるだから、今後の仲裁役は自分に任せろと宣言してもみんな無視するよ巫女と称していても、巫女の力を持っていないのでは、何の意味も無いそのことは、君たちが一番良く知っているんじゃないかな</p><p>ああジッちゃんは、また交渉のカードを切った</p><p>一度、巫女の価値を全否定しておいて改めて、巫女の力を認める</p><p>実際には巫女の力の有無というものが、本当にあるのか</p><p>ヤクザたちが、それを気にするのかオレには判らない</p><p>名目だけの巫女鷹倉家の血筋の娘というだけで、かなり影響力はあるんじゃないかとも思う</p><p>だから東京に逃げて来た姉妹を、ヤクザたちがこんなに必死に追い掛けて来ているんだろうし</p><p>だけど鷹倉姉妹は特に、鷹倉夜見子は</p><p>自分自身が巫女の力の価値を信じているから</p><p>ジッちゃんの言葉に納得してしまう</p><p>では、わたくしたちはどうしたらよろしいのでしょう香月様は、なぜ、こんな価値の無いわたくしたちを東京にお連れになられたのですか</p><p>ジッちゃんは、ニカッと笑う</p><p>こいつに会わせるためさこいつでないと君たちの修行はできん</p><p>亡くなった母親は君たちに、精神の修行法は教えていても肉体の修行法は、伝えていないのだろう</p><p>鷹倉夜見子は認める</p><p>それを、こいつが教えてくれる君たちが、ちゃんと実践できればだが</p><p>オレ巫女の修行の仕方なんて知らないぞ</p><p>鷹倉神社の巫女渡り巫女の本質は娼婦だしかも、ただの娼婦ではない人と神を繋げる神聖なる娼婦だ</p><p>君たちを、御名穂くんの元で娼婦として生活させるというのはもちろん、わたしに対する負債と日々の生活費を返済するためだが同時に、それは巫女になるための修行でもあるそういうことなんだ</p><p>娼婦が男に身を売ることが修行</p><p>神聖なる娼婦は何よりもまず、救いを求める者すべてに全身全霊を捧げることができなくてはならない</p><p>そ、そんなことは、香月様に教えていただかなくとも判っております</p><p>鷹倉夜見子は、反論するが</p><p>いや、判っていないさっき、こいつが言ってたじゃないか</p><p>オレ何か言ったっけ</p><p>君たちにはサービス精神がまったく無いと面白い表現だなしかし、その言葉の意味することは、世の人々に対する奉仕の心ができていないということではないのかね</p><p>こいつは、今、君たちと顔を合わせたばかりだ第一印象がそんなでは、娼婦への道は遠いよ先が思いやられるね</p><p>ですがやりますし、できますわたくしたち、娼婦ぐらいやってみせます何としても巫女になりますお母様の跡を継いでご覧にいれます</p><p>それでも、鷹倉夜見子の心は折れない</p><p>威勢がいいのは良いが言葉だけではな</p><p>ちゃんとご満足いただける結果を出します</p><p>では、一晩で結果を出して見せてくれ</p><p>ジッちゃんはオレに振り向く</p><p>そういうことだから、お前なんだお前に彼女たちを一晩預けて適性を見る娼婦としての</p><p>お前でダメなら娼婦は無理だ</p><p>そんなこと、言われても</p><p>でも、やるしかないんだろうな</p><p>お前の方から何かあるかわたしに対して、要求は</p><p>要求</p><p>こちらも明日までと、かなり無茶なことを要求しているんだお前の方も、条件を出せ呑めるものなら、呑むぞ</p><p>この鷹倉姉妹の件が、黒い森にとっての大きな保険になると、ミナホ姉さんは言っていた</p><p>だが、現状では何が保険になるのか、オレには判らない</p><p>ジッちゃんもミナホ姉さんもどうせまだ幾つも、オレに隠し事をしているんだろうし</p><p>本当にこの姉妹を娼婦に堕としていいのか不合格にするべきなのか</p><p>ジッちゃんが、どんな落としドコロを考えているのかも見えない</p><p>だから、オレはとにかく、一生懸命、言われた通りにやってみるしかない</p><p>その覚悟はできているけれど</p><p>今の段階で1人、娼婦候補から落としてもいいかな</p><p>どうしてもうちでは売れない子がいるから</p><p>ギョッとする鷹倉姉妹たち</p><p>お互いの顔を見合わせる</p><p>それから、鷹倉夜見子がギロっとオレを睨んだ</p><p>自分のことを言っているんだと感じたらしい</p><p>ルナさんて、まだ１２歳だろうちでは娼婦はやらせないよ</p><p>ほう、どうしてだ</p><p>ジッちゃんが微笑む</p><p>いや、だってさ売っても、儲からないから</p><p>あれぐらいの年齢の子を好む客もいるだろう容姿も悪くは無い</p><p>いや、うちはさ高級娼館だから</p><p>あんまり、趣味嗜好の度が過ぎる客は、払いが悪いんだよ</p><p>白坂創介の経営時代がそうだったと言う</p><p>変態趣味の男の方が、支払いを渋るのだそうだ</p><p>娼婦の身体を散々傷つけたりした上で、そうなのだから悪質だ</p><p>そうねうちは援助交際レベルのお客様は要らないわその子が言う通り黒森の家は高級娼館です一晩で100万円単位のお金が動かなければ、商売になりませんから</p><p>ミナホ姉さんがオレの言葉をフォローしてくれた</p><p>そういう意味では、１４歳の夜見子さんも本当はマズいんだけれど</p><p>夜見子さんが鷹倉姉妹の代表なんだから、外すわけにもいかない</p><p>それに何かこの子は、高く売れそうな気もする</p><p>そうか確かに、こちらの都合ばかりを述べてそちらの経営の問題については考慮していなかった悪かったな</p><p>では、どうするルナくんは、連れて帰った方が良いか</p><p>ま、待って下さいぼ、ボクお姉様たちと別れないといけないんですかそんなの嫌です</p><p>ショートカットの１２歳が、ジッちゃんに訴える</p><p>ああ、ルナさんはボクっ娘なんだ</p><p>いや、それで相談なんだけれど</p><p>ジッちゃんあの子、売ってくれないか</p><p>お前に</p><p>ああ、うちのアニエスに丁度良いと思うんだ</p><p>アニエスも１２歳だ</p><p>今は真緒ちゃんやマナと遊んでいるけれど</p><p>同じ年齢の友達が居た方が良いと思う</p><p>遊びだけでなくこれからは勉強のこともあるし</p><p>一緒に学校に通うこともできる</p><p>御名穂くんは、どう思う</p><p>構いませんわこの件ではわたくしたちが適性検査を行い、結果が良ければ娼婦として採用させていただくわけですから諸経費の代わりに、頂戴したいと思います</p><p>いや、そういう経費はわたしが支払うよルナくんが欲しいのなら、黒森家にではなく、こいつの個人的な女ということでないと売れんな</p><p>お前のところの小さな娘の遊び相手にするのは構わんがきちんと、お前が抱けセックス奴隷としてなら、売ってやる</p><p>あの子をオレのセックス奴隷に</p><p>いや当然、そうなる</p><p>アニエスがこの子に心を開かせるためには、オレとのセックスを見せるしかない</p><p>というかセックス奴隷仲間にならないと、友達になれないだろう</p><p>判った幾ら</p><p>またミナホ姉さんからお金を借りないといけなくなる</p><p>でも、アニエスの友達はどうしても必要だし</p><p>瑠璃子と同じ値段で良い後で振り込んでくれ</p><p>え３０００円ですか</p><p>現金で渡してもいいけれど</p><p>ああ、鷹倉姉妹に見られたらマズいか</p><p>先に言っておくがわたしは瑠璃子も、こいつに売り払っているからな</p><p>ジッちゃんは、困惑している３姉妹に言う</p><p>はいとても大切にしていただいております</p><p>瑠璃子が、ルナさんに言う</p><p>ですから何も心配はいりませんよ</p><p>ちょっとちょっと待って下さい</p><p>鷹倉夜見子が叫ぶ</p><p>勝手にそんなことを決めないで下さいルナは、わたくしの妹です</p><p>だから何だね</p><p>ジッちゃんはジロリと睨み返す</p><p>今、君たちはわたしの支配下にいるしかも、それは君たち自身が選んでそうしたのではないかね</p><p>わたしは君たちが巫女になるための娼婦の修行は、この黒森の家が最適だと判断したその黒森家がルナくんは娼婦として採用できないと言うんだ、ルナくんの巫女への道は閉ざされたそう納得してもらうしかないと思うが</p><p>でもそれなら、他のところであたしたちも、ここは嫌ですここじゃない、別のところで３人揃って、娼婦になります</p><p>鷹倉夜見子は、そんなことを言い出す</p><p>わたしの判断が不服なら、外に放り出すヤクザたちに、君たちを引き取らせるぞ</p><p>それも困りますわたくしたちは</p><p>君たちの第一目的は何なのかね</p><p>ジッちゃんは尋ねた</p><p>巫女になることかね３人姉妹が、離れ離れにならずに一緒に暮らせることかね</p><p>一緒に暮らすことです</p><p>口籠もった夜見子さんの代わりに最年長の月子さんが言った</p><p>巫女を継ぐことが上よ</p><p>違います夜見子様</p><p>月子さんが、夜見子さんの手をギュッと握りしめる</p><p>あのまま京都に居たらわたくしたちは、バラバラにさせられていましただから香月様にお縋りしたんじゃないですか</p><p>おそらく、月子さんは大物ヤクザの父親の元へあるいは、そのヤクザと血縁関係を望む連中に連れ去られたろう</p><p>夜見子さんは名前だけの巫女として、鷹倉神社に閉じ込められる</p><p>ルナさんは父親が確定しないと、判らないけれどヤクザの子なら、そっちの家に本当に鷹倉家の神主さんの娘なら巫女のスペアいやロリコンのヤクザに犯されただけかもしれない</p><p>香月様のご意志に逆らえばもう、この世にはわたくしたちを助けて下さる方はいないのですよ</p><p>長女が次女に言う</p><p>でもルナが売られてしまうなんて</p><p>売られた先は、黒森の家だ君たちが娼婦の適性検査にパスすればやはり、黒森の家で働くことになるずっと、一緒に居られると思うがね少なくても、修行期間が終わるまでは</p><p>ルナくんを買った以上今後のルナくんの生活、衣食住はもちろん、勉強や、外敵からの警護に付いては、全て黒森家が面倒を見てくれるだろうもちろん、わたしもフォローはするそうだな、お前</p><p>ああオレが責任を持つよ</p><p>オレは、怯えているルナさんに言った</p><p>すなわちルナくんについての心配は、無くなったということだ</p><p>ええ、黒森家の子として受け入れるわ</p><p>ジッちゃんとミナホ姉さんが、そう言うが</p><p>鷹倉夜見子は、返事をしなかった</p><p>お姉様、ボク、行くよ</p><p>ルナ</p><p>だって、ボク巫女になるのは無理だから夜見子お姉様のような力ボクには無いんだもん生まれつき</p><p>ルナ、ルナ、ルナ</p><p>お姉様ぁ</p><p>月子さんは、２人の横で困惑している</p><p>やはり、月子さんと夜見子さんの間には深い溝があるようだ</p><p>では、そういうことでいいなそろそろ、わたしは帰るよ後は、お前に任せる</p><p>ジッちゃんは、オレにそう言うと席を立つ</p><p>関くんは、鷹倉家のお嬢さんたちの警護に残ってくれ今晩一杯は、油断ができん藤宮くんもだ</p><p>はい、閣下麗華は、閣下をお見送りして</p><p>翔姉ちゃんと、レイちゃんが動く</p><p>明日良い結果を見せてくれることを期待しているよ</p><p>そう言うジッちゃんに鷹倉夜見子は</p><p>絶対に認めていただきますわ香月様を失望させるようなことは致しません</p><p>妹を抱き締めたままジッちゃんを睨んで、そう言った</p><p>ドアが静かに閉まる</p><p>ジッちゃんとレイちゃんが退室した</p><p>廊下で待機していた大徳さん、張本さんの専任警護人たちと校舎の玄関へ向かう</p><p>ジッちゃんが学校から出発すれば周囲の香月セキュリティ・サービスの警護部隊も撤収するだろう</p><p>オレたちも早くお屋敷に戻った方がいいな</p><p>ヤクザ組織の連中が、押し掛けて来る前に</p><p>なぜ、あなたは平気なのですか</p><p>ジッちゃんが居なくなった途端、鷹倉夜見子はオレに言った</p><p>平気って何が</p><p>いいです改めてお話を致しましょうもう、香月様はお帰りになられたのですから</p><p>わたくしたちは、あなたに快適な部屋と食事、快適な生活を要求致しますわたくしたち３人の完全にプライバシーの保たれた</p><p>今、香月様とお話のあったルナをわたくしたちから引き離すという件も、撤回していただきますよろしいですね</p><p>鷹倉夜見子はオレを睨んで、そう言う</p><p>えっと何で</p><p>そうしか、オレには答えられない</p><p>わたくしが鷹倉夜見子が、こんなにもお願いしているというのにその態度は何ですか</p><p>いやお前の態度こそ、何なんだ</p><p>二度とわたくしに楯突くことは許しませんいいですわね</p><p>あの、夜見子さんてもしかして</p><p>馬鹿なの</p><p>オレの言葉に夜見子さんは、顔を真っ赤にする</p><p>おふざけにならないでっ何なのあなた</p><p>ああ、これが</p><p>激怒ぷんぷん丸状態というやつか</p><p>無理です、夜見子様</p><p>横から月子さんが、妹に言う</p><p>この方は、香月様と同じです夜見子様の巫女の力が、通じないお方ですわ</p><p>だから香月様は、この方にわたくしたちをお預けになられたんですわ</p><p>夜見子さんは</p><p>そんなことはありませんわよまだ、香月様の気が残っているからだからですわ</p><p>ギッと、オレを見る</p><p>香月様のようなお力をこんな若い人が、持っているはずがないですわ</p><p>オレはみすずと美智の方を見る</p><p>夜見子さんが何を言っているのか、説明してくれるか</p><p>２人は昨日、京都まで行っている</p><p>夜見子さんのことも前から知っているみたいだし</p><p>そういや、みすずは夜見子さんが苦手みたいだったよな</p><p>本当に旦那様は凄いです</p><p>みすずは感激の眼をしていた</p><p>ご主人様は素晴らしいです</p><p>いやだから、説明してくれよ</p><p>あたしは夜見子さんとお話すると、夜見子さんのご要望をただただ承るだけになりますわ</p><p>はいちゃんとした会話にはならないんです夜見子さんが、ただわたくしたちにして欲しいことをお話になられるだけですそして本当に、そうしてあげないといけないように感じるのです</p><p>みすず何を言っているんだ</p><p>夜見子さんの意思通りにならなかったのはお祖父様だけですわ</p><p>ジッちゃんだけ</p><p>お祖父様は亡くなった巫女様に、何か技を授けられていらっしゃるからだとおっしゃっていましたが</p><p>巫女の支配力を受け付けない術</p><p>旦那様はそんなことも無いはずなのに、平然と夜見子さんとお話なされるんですもの</p><p>あら、気が付いてないの普段なら、あんなにお喋りな寧がずっと黙っているのよ</p><p>オレが寧を見ると</p><p>ちょ、ちょっと外の空気を吸ってくるよここヤバいって</p><p>暗い顔で、寧が立ち上がる</p><p>あ、寧お姉ちゃんあたしも</p><p>ああ、フラフラしているな</p><p>翔姉ちゃんちょっと見てあげてくれるか</p><p>翔姉ちゃんが２人を連れて廊下に出る</p><p>はぁぁ空気がおいしぃぃぃぃ</p><p>廊下から、寧の絶叫が聞こえる</p><p>部屋の中ちょっと変だよ</p><p>そんなマナの声も</p><p>彼女も気を使うようです</p><p>美智が夜見子さんを見て、オレに言う</p><p>そうかオレ、こんなに人に気を遣わない子、初めてだけど</p><p>違いますご主人様気遣いでなく気使いです</p><p>夜見子さんが何かの力を持っている</p><p>おそらく、本物の巫女ならどんな相手にも、自分の意志に従わせることができるのでしょうが今の彼女は不完全です</p><p>ジッちゃんの言っていた巫女の力</p><p>巫女の力が本当にあるのならその力は、ヤクザの抗争の仲介にも使われたはずだ</p><p>出会った人間に自分の意志通りに従わせる力どうやら、それが巫女の力のようですね</p><p>芝居の裏方の仕事をやっていた頃に</p><p>謎のカリスマに何人も会ったんです</p><p>だいたい、劇団の主宰とか、演出家とかなんですが</p><p>何でそこの場面でそんなことが必要なのか判らないけれど綺麗な女優さんを脱がすとか、やれちゃう人が</p><p>理屈で考えればおかしいことなのになぜか、みんなその人の言うことをきいてしまう</p><p>性的なことも、金銭的なことも我が儘というか、無茶苦茶としか思えないことを平気で人に要求して従わせる</p><p>宗教の教祖なんかも、きっとそうなんでしょうけれど</p><p>ただ多くの場合カリスマ氏は、みんなを自分の欲望通りに従わせることは凄いのですが</p><p>芸術的、技術的には才能の無い人も多いので</p><p>ただただ狂った芝居が出来上がるだけです</p><p>しかも、カリスマ氏の支配から脱することのできない間は</p><p>そこの劇団のメンバーは、ずっと狂った作品作りに時間と労力と若さを吸い取られ続けるだけという</p><p>そう言えば、1970年代にはフリーセックス劇団とかまでありましたから</p><p>劇団に入ったら劇団員同士は、セックスを拒んではいけないという男も女も、求められたら必ずセックスしないといけないというルールです</p><p>もちろん、若くて綺麗な女の子が一方的に不利なのですが</p><p>そういう集団を作るようなカリスマも居たわけです</p><p>私は裏方なので舞台本番しか接しませんから、そんなに無茶なことはされませんでしたが</p><p>ああ、カリスマの信者の人に絡まれたことはあるなあ</p><p>655．従わざるもの</p><p>いずれにせよ、彼女の力は大したものではないわ</p><p>だってあたしも、平気だから</p><p>昨日の京都での会談も、今も香月様の後ろにずっと控えていたから、あなたには判らなかったのだろうけれど</p><p>そう言って夜見子さんたち鷹倉姉妹を見下ろす</p><p>ミナホ姉さんはわざと、夜見子さんの巫女の力に支配されているフリをしていた</p><p>香月様が、昨日あたしたちの前で自分は、亡くなったお母様の巫女から、巫女の力に支配されない技を授けられているとおっしゃったのもブラフよ</p><p>ブラフつまり、嘘誰かを騙すための</p><p>お祖父様がわたくしたちを騙したのですか</p><p>違うわよ香月様が騙したのは夜見子さんたちよ</p><p>ククっと、ミナホ姉さんは微笑む</p><p>夜見子さん、あなた今までは、その程度の力で、何でも自分の思うとおりにやってこれたんでしょう学校のお友達や同年代の子供たちそれに、鷹倉神社を信奉するヤクザの皆さんぐらいには、あなたの力でも、充分通じるのでしょうから</p><p>ミナホ姉さんの言葉に鷹倉姉妹たちは、怯える</p><p>子供は、精神的に未熟だし１人でも力に支配された子がでれば、あなたに巫女の力があることが周囲に広まるわ鷹倉夜見子には、そういう異能の力があるという噂が広まってみんな、あなたの力を信じていくそうなれば、あなたにとっては、支配しやすいわよね</p><p>巫女の力の存在を最初から信じているのなら</p><p>あっさりと、支配に屈するか</p><p>ヤクザさんたちも、そうヤクザさんたちは、本物のつまり、あなたたちのお母様の巫女を知っているからその力もだから、娘である夜見子さんも、同じ能力を持っているんだろうと信じてしまっているだから、簡単に心を奪われ支配される</p><p>ああ、本物の巫女の恐ろしさを知っているだけに</p><p>あっさりと、夜見子さんの力も受け入れてしまうのか</p><p>そういう、あなたにとって都合の良い環境だったから今までは、どんなことでもあなたの望むように、人々を操作することができたのよ</p><p>昨日の京都での会談あなたは、香月様には自分の技が効かないことに驚いていたけれど、香月様の嘘の説明で納得をしたまあ長年、政財界の魑魅魍魎と闘って来た香月家のご当主ですもの、あなたの未熟な巫女の力が通じないこともありえるとそう思ったんでしょう亡くなったお母様から、秘技を授かっていたという話も信憑性があったのでしょうし</p><p>うんジッちゃんなら、何かとんでもない体験があるって言われても驚かないな</p><p>仙人とか河童に会ったことがあるとか言い出してもオレは信じる</p><p>しかも、香月様はみすずさん、美子さんを京都に連れて行かれたわ護衛の美智さんもあなたは、香月様には力が通じなかったけれどみすずさんたちには、自分の力が通じることを確認して、ホッとした美智さんは、とても控え目な人だから何も喋らなかったし、夜見子さんはみすずさんのお供だと思っているから、美智さんのことを無視していた丁度、あたしのことを香月様の部下だと思って、無視していたようにね</p><p>ああ、美智も自分自身が気を操る人間だから、夜見子さんの支配には屈しない</p><p>ただ警護役として余計なことは何も言わずに、控えていたのだろう美智は、そういう性格の子だ</p><p>ジッちゃんの側に居たミナホ姉さんも同じ</p><p>普段は、相手に自分の手の内を気付かれないように気配を消す</p><p>そして、美智とミナホ姉さんが、おとなしくしているのを夜見子さんの方は、ちゃんと支配が効いているのと誤認したいや、そう誤認させた</p><p>今の夜見子さんは一方的に、巫女の力を発するだけで</p><p>それがちゃんと通じているか相手の気の状態を察知する力の方は、とんでもなく未熟なんだ</p><p>だから、そんな思い違いをする</p><p>ジッちゃんとミナホ姉さんの仕掛けた落とし穴にハマる</p><p>だから、あなたは香月様は支配できないけれど、他の人間はみんな自分の意志通りに従わせることができると考えて、東京行きを承諾したのよねどうせ、香月様はお忙しいからあなたたちの日常の世話は、全て、あたしがするという話になったそれに、困ったことがあれば、みすずさんたちに何でも頼めば良いそういう環境ならどうにでも、あなたの自由にできるそう考えたんでしょ</p><p>３人、身を寄せ合っている鷹倉姉妹</p><p>ミナホ姉さんの言葉に夜見子さんは、グッと奥歯を噛みしめている</p><p>月子さんとルナさんは、プルプル震えて俯いたままだ</p><p>わたくしたちを、ダマしたのですか</p><p>ようやく、夜見子さんがそう言った</p><p>あら、勘違いしないでね香月様が、あなたたちを保護なされたということに間違いはないのよ</p><p>ミナホ姉さんは、笑って言う</p><p>どっちみち、あなたの未熟な力じゃ、どういう選択をしても破綻していたはずだからあなたが香月様でなく他の方に庇護を求めたとしてもそれが、どこかのヤクザ屋さんとかだったら今頃、あなたたちもっと酷い目に合わされているわよ</p><p>この世の闇の世界に生きている本物の怖い人たちと一度でも交渉したことのある人間なら夜見子さんレベルの力では支配なんてできないわよ半端な精神力で立ち向かったらあっという間に、財産も生命も、何もかも全て奪い取られるんだからあの人たちに絡んだらこちらも心を研ぎ澄まして、交渉のテーブルに着くのよ命懸けの話し合いなんて、あなたはまだやったことが無いでしょ</p><p>修羅場を潜ってきた人間には夜見子さんの力は通じない</p><p>香月様はとても寛容なお方だからあなたの人を小馬鹿にした態度を、許して下さったのよこれが、その辺のヤクザならとっくに殺されてるわよ</p><p>そ、そんなはずがありません</p><p>夜見子さんは叫ぶ</p><p>わ、わたくしには利用価値があるはずです鷹倉神社の巫女の血を受け継ぐわたくしには</p><p>でも、あなたたち３人もいるでしょ</p><p>１人ぐらい殺しても困らないじゃないヤクザなら、そうするわあなたたちの眼の前でまず、１人、惨たらしくのたうち回るような苦痛を与えて、殺すわそしたら、残りの２人のお嬢さんは、従順になるでしょ</p><p>３姉妹はすっかり怯えきっている</p><p>実際にはヤクザだって、殺す前に犯すぐらいで止めておくだろうが</p><p>この姉妹は、セックスを知らない</p><p>その素晴らしさも恐ろしさも</p><p>だから、ミナホ姉さんの話が殺すに飛躍してもあっさり信じ込んでしまう</p><p>普段から、ヤクザと付き合いのある神社の子だから</p><p>キレた時のヤクザの恐ろしさのイメージが想像できてしまうのだろう</p><p>そうねその場合は、多分、一番年下のルナさんが殺されるんでしょうね上の月子さんにはまだ利用価値があるし</p><p>月子さんはどこぞの大物ヤクザと血縁がある</p><p>そ、そんなのボク、嫌だよ怖い</p><p>大丈夫ですよルナ様</p><p>震えるルナさんを、月子さんが抱き締める</p><p>ホント香月様は、お優しいわルナさんを、この子のセックス奴隷にするだけで許して下さったんですもの</p><p>そろそろ気が付いた方が良いと思うわよあなたたちが、特に夜見子さんが昨日の京都から、ずっと香月様に対して失礼な態度を取り続けているということを</p><p>低い声で鋭く言う</p><p>わ、わたくしはそんな</p><p>香月様の前では猫を被っていたとしても実際には、被りきれていなかったけれどそれ以上に、香月家の後継者であるみすずさん、美子さんを支配しようとしたことは、香月家に対する明確な敵対行為だわ</p><p>シンと静まる部屋の中</p><p>あなた思い返してご覧なさいあなたの亡くなったお母様巫女の力を、そんなに誰彼構わず、使っていらしたの本当に鷹倉神社の巫女としてのお役目の時以外は、その力は封印なさっていたのではなくて</p><p>黙り込む、３姉妹</p><p>あたしがあなたたちのお母様ならその力は、無闇やたらに使うなときつく言うわ巫女の力は、あなたたちが好き勝手をするためのものではないって</p><p>夜見子さんでなく長女の月子さんが答えた</p><p>母はそのように、わたくしたちに命じていましたもっとも、今の時点で巫女の力が発現しているのは、夜見子様だけですが</p><p>死んだ母親は巫女の力を自由に使うことを禁じていた</p><p>でも、しょうがないんですわ鷹倉神社を奪われたわたくしたちが生きていくためには巫女の力を最大限に生かしていくしかないと、覚悟したんですわたくしは</p><p>夜見子さんがそう叫ぶ</p><p>簡単に覚悟とか言うなよ</p><p>夜見子さんのは覚悟じゃないよだって、ナメてるものジッちゃんや、オレたちや世の中を</p><p>夜見子さんは、オレを見ずにミナホ姉さんに</p><p>なぜ、この人にも、わたくしの巫女の力が通じないのです</p><p>オレが支配を受け付けないことが不思議らしい</p><p>あら判らないの</p><p>はい、だってこの方は、わたくしとそう年齢も変わらないですし香月様や黒森様とは違うはずです</p><p>美智さんだって、通じてないわよ</p><p>夜見子さんは、美智を見て</p><p>武術などの道を極めた方には巫女の力は通じないことがあると、母に聞いたことがありますわたくしが迂闊でした余りに、可愛らしいお嬢さんでしたので</p><p>美智が、若くて小柄で可愛らしい女の子だからついつい見逃してしまったと言うのか</p><p>こういう物言いをするところがオレたちをナメている証拠だと思った</p><p>ですが、失礼ながら黒森公様は、何かの道を極めておられるようにもお見掛けできません香月様や黒森様の様に、日頃から強い精神力を鍛えられることが必要な環境にいらっしゃるとも思えません普通の方なのになぜ、わたくしの力が通じないのでしょうか</p><p>あなたの力が通じないのだから、普通の人ではないとは思えないわけ</p><p>呆れたように、そう言った</p><p>まあいいわ、教えてあげるこの子はね、壊れているのよ</p><p>この子はね自分の眼で見える通りのことしか認知しないのよ</p><p>オレを見て、ミナホ姉さんは笑った</p><p>どうして、香月様がこの子がご自分のことをジッちゃんと呼ぶのを許しているのか判るかしら</p><p>判りませんわたくしに、判ろうはずがございません</p><p>ホント一言多いんだよな、この子</p><p>この子にとっては香月家のご当主も、自分の眼で見た通りのままのジッちゃんでしかないからよ香月家の権威も財力もそういう後付けの力は、この子は全く気にしないからただ相手の裸のままの肉体と精神にしか、関心がないのよ</p><p>はい、旦那様はあたしの裸の心と身体だけを愛して下さっていますそのことを、あたしもとても嬉しく感じています</p><p>わたくしもそうですお兄様は、わたくしにセックスだけを求めて下さいますそして、セックスの時はわたくしの裸の心と身体を優しく抱いて下さいます</p><p>旦那様に抱いていただくとあたしは、香月家の娘ではなくなりますただのみすずです旦那様に愛されているみすずです</p><p>わたくしも、お兄様の前でなら裸になれます自分の心と身体だけで、お兄様をお歓ばせすることに、幸せを感じています</p><p>みすずと瑠璃子がそう言ってくれた</p><p>あなたたちのことも身体と心しか見ていないから</p><p>この子たちにオレがセックスする値打ちがあるのか、そればかりを見ている</p><p>鷹倉神社とか巫女とかヤクザとかどうでもいいし</p><p>この件が、もし上手くいかなかったとしてもオレの家族を守り切る自信もある</p><p>で、どうここまで見てきてこの子たちのこと、今はどう思っている</p><p>さっき、ジッちゃんが居た時に続いてまた、ミナホ姉さんがオレに、現在の気持ちを尋ねてくる</p><p>月子さんとルナさんは、姉妹思いの良い人なんだなって判ってきた仲間にしたら、やっていけるかもしれないなってルナさんは、ジッちゃんの許可も取ったから確実にセックス奴隷にするけれど根は優しい子だと思うから、アニエスに良いと思うんだ</p><p>うんここで１２歳のボクっ娘美少女を手に入れたのは、ラッキーだと思う</p><p>夜見子さんは</p><p>今のところはどうしょもないと思うでも、意外と娼婦には向いているかもしれないよ</p><p>オレは夜見子さんを見る</p><p>この人のビックリするぐらい自分中心なところ岩倉さんに似ているから</p><p>ああいうメンドくさい娼婦は、幸代１人で充分よ</p><p>鷹倉家のお嬢様ならもう少し、稼げる娼婦になって欲しいわ</p><p>ああ、岩倉さんはマニアックな趣味だからか</p><p>そうよマニアックなだけのお客だと、稼ぎは悪いのよ</p><p>ヘンタイ客より普通の趣味の客の方が多いし</p><p>普段からヘンタイ客を喜んで相手しているようなヘンタイ娼婦はノーマル趣味のお客は敬遠する</p><p>そりゃそうだ他の客と、＊＊＊＊や＊＊＊＊みたいなアブノーマル・プレイをやってる様な子だと思うと、ちょっと引く手が出せなくなる</p><p>やっぱり、渚や克子姉みたいな明るくて、優しくて、包容力のある美女の方が望まれるんだろうな</p><p>月子さんはどう</p><p>それはまだ判らないな顔や身体は綺麗だと思うけれど</p><p>長身の和風美少女だし</p><p>そうね身体も見てみないと判らないわね</p><p>ミナホ姉さんは鷹倉姉妹たちに</p><p>あなたたちの裸が見たいわそこで服を脱いで裸になって</p><p>ギョッとする３姉妹</p><p>ど、どうしてわたくしたちが、そんなことを</p><p>夜見子さんが反発するが</p><p>娼婦の仕事は裸でするものなのよ身体のどこかに大きな傷なんかがあったりしたら、値打ちが下がるわ商品なんだから</p><p>ミナホ姉さんは冷たく、そう言う</p><p>早く脱ぎなさい全裸になるのよ</p><p>そ、そんな恥ずかしいことできません</p><p>夜見子さんが、ミナホ姉さんを睨む</p><p>月子さんとルナさんはお互いを庇って、抱き締め合っている</p><p>あたしには効かないって言ったでしょ</p><p>ああただ睨んでいるんじゃないのか</p><p>あれは巫女の力支配の気を送っているんだな</p><p>夜見子さんその顔、やめた方が良いよせっかくの可愛い顔が台無しだからさ</p><p>ていうかオレ、思うんだけど、夜見子さんたちのお母さんが巫女の力を使ってた時には、絶対にそんな怖い顔はしていなかったんじゃないか</p><p>ハッとしたのは月子さんとルナさんだった</p><p>夜見子さんはまだミナホ姉さんを睨んでいる</p><p>ホント、負けず嫌いなんだな</p><p>多分、美智みたいに心穏やかにして、気を送っていたと思うよ</p><p>美智は、いつも基本的に無表情だセックスの時意外は</p><p>だけど、最近は普段の無表情の中に、小さな喜びや悲しみや怒りが感情の起伏が隠れていることに、オレは気付いた</p><p>美智の中に感情はある</p><p>それを内面に押し留め、制御することで強い気を放つことができるようになったんだろう</p><p>それが工藤流の極意</p><p>工藤父も、自分の内側に本当の感情を押し留めているんだけれど訳の判らない形で、予想外に放出しているからなぁ</p><p>美智よりも気の練り上げが足りていない</p><p>あの人は、工藤流の修行途中で家を飛び出したから仕方ないんだけれど</p><p>美智お前は、夜見子さんの能力をどう思う</p><p>出力が大きいだけの電波発信機ですしかも、送信はできるが、受信はできない</p><p>やっぱり強い気で、他人に言うことをきかせることはできるけれど</p><p>他人の気は感じ取れていない</p><p>それってやっぱり修行が足りてないからか</p><p>ご主人様はどう思われますか</p><p>おいおい質問に質問で返すと、零点だぞ</p><p>相手の気を受ける方の巫女の修行がセックスだったんじゃないかな</p><p>オレはそう推察する</p><p>渡り巫女はセックスを通じて、相手の気を感じ取ったんだと思うよセックスが必要だったのは、そのせいだと思う</p><p>セックスを教えられていない夜見子さんが気の送信しかできないんだから</p><p>わたくし自身旦那様とのセックスで、心月に開眼致しましたし</p><p>相手の心と身体を理解し、受け入れるにはセックスが最適だ</p><p>夜見子さんもセックスに目覚めたら、気の受信能力が身に付くかな</p><p>そうなると思いますしかし</p><p>その方の心の閉ざし方は、尋常ではありませんご主人様でもなかなか難しいと思われます</p><p>ああ、美智の心の眼には他人を一切シャットアウトしている夜見子さんの心の扉がはっきり見えているんだ</p><p>さっきから、何の話をしているんです</p><p>不機嫌そうに夜見子さんが言った</p><p>いや、こっちの話ですどうせ、今の夜見子さんには説明しても判らないことですし</p><p>馬鹿にしないでわたくしは鷹倉家の巫女です</p><p>いや、まだ巫女に成りきれてないだろ</p><p>あー、今度はオレを睨んでる</p><p>もう可愛くないから、その顔は止めて欲しい</p><p>あのさオレの勘なんだけれどもしかして、夜見子さんより月子さんの方が強い気を持ってないか</p><p>さっきから感じている</p><p>月子さんの方が内面の気のプールが大きいような</p><p>こうやって、無闇矢鱈に気をだだ漏れさせている夜見子さんと違って</p><p>月子さんの内面で、気がたっぷんたっぷん波打っているような</p><p>わたくしも、そう思います現在の力はそちらの方の方が、遥かに上です</p><p>驚く夜見子さん月子さんを見る</p><p>よ、夜見子様わたくしは</p><p>ショックを受けている月子さん</p><p>鷹倉家の正しい血を受け継いでいないわたくしが夜見子様より優れているはずがないではありませんか</p><p>訴えるように妹に言う</p><p>いや関係無いだろ</p><p>そもそも鷹倉家の神主の血筋と渡り巫女の血筋は、繋がっている必要は無かったんだろ明治になってから、鷹倉神社が漂泊の巫女たちを受け入れたんだし</p><p>その渡り巫女の中から、神主が妻を娶ったのだってほんの数代前からだろうし</p><p>いいえ鷹倉神社は伝統ある神社ですその尊い血筋は</p><p>神主の血を受け継いでいない月子さんが、強い口調でオレたちに言う</p><p>その尊い血筋と、渡り巫女の秘技二つを受け継ぐのは、夜見子様だけなんです</p><p>そうか渡り巫女の力は月子さんの方が、色濃く受け継いでいる気がするよ</p><p>ああちょっとずつ、判ってきた</p><p>なぜ巫女は仲裁をする時に、セックスをするのかそして、仲裁の証として、子供を産むのか何となく判ってきたよ</p><p>セックスをするのは隠しごと無しに、裸の心と身体を理解し合うために仲裁すべき双方とまぐわうそして、感じ取る理解するそれで仲裁の落としどころを見つけるんだ</p><p>本物の巫女なら気の受信能力も優れているはずだ</p><p>セックスすれば、相手の男の心が全て見える</p><p>だけど仲裁を実行させるためには、巫女の力を使うしかない結局のところは本人たちの意思を曲げて、巫女が力で仲裁案を受け入れさせるしかないんだ</p><p>心の中の真実を見られても男にはメンツがある</p><p>自分にとって不利な現実に対してそんなのは嘘だ、認めないと突っぱねることもあるだろう</p><p>だから、巫女の力で無理矢理に、仲裁案を受け入れさせる</p><p>超自然の力で、強引に承諾させられるのならヤクザたちも、メンツは保てる</p><p>鷹倉神社の巫女が相手ならどうしようもないと</p><p>だけど巫女の力で、人の心に無理強いするのは、やっぱり良いことじゃ無い歴代の巫女たちは、そうすることに罪悪感を感じていたんだだから自分も、自分の腹を痛めて仲裁の子を産むそうすることで、他人の心を操作することにケジメを付けていたんだ</p><p>自分もまた委ねられた仲裁に、命をかけた証として</p><p>だから無自覚なままで巫女の力を使おうとしている夜見子さんは、やっぱり間違っているんだ</p><p>オレはそう、結論付けた</p><p>あなたに何が判るのです</p><p>夜見子さんがブチ切れる</p><p>鷹倉の家の人間でもなければ巫女でもないあなたに</p><p>あの怖い眼でオレを睨んでいる</p><p>何も知らないくせに、勝手なことを</p><p>美智夜見子さんの気をカットできるか</p><p>可能です</p><p>ではやってくれ</p><p>こちらを向いて下さい</p><p>鋭い気を夜見子さんに向ける</p><p>夜見子さんが、思わず美智に振り向いた</p><p>美智の眼を睨む</p><p>はぁぁッッッッッ</p><p>一点集中型の心月が夜見子さんだけを、襲うッッ</p><p>きゃああああああっっっ</p><p>美智の眼を見たまま絶叫する、夜見子さん</p><p>夜見子様ぁっ</p><p>お姉様ぁぁっ</p><p>月子さんとルナさんが倒れそうな夜見子さんを抱きかかえる</p><p>うううっな、何あ、頭が痛い</p><p>頭を抱えて、うずくまる夜見子さん</p><p>より強い気をぶつけることで、あなたの気の発信機能を破壊しました</p><p>これでもうあなたは巫女の力は使えません</p><p>苦しみながら美智を睨む、夜見子さん</p><p>今のあなたはわたくしと気で繋がっています</p><p>美智は穏やかにそう言った</p><p>ですから</p><p>夜見子さんの手が自分のスカートを掴む</p><p>ななな、何</p><p>こういうこともできます</p><p>そのままズズズと自分のスカートを捲り上げる、夜見子さん</p><p>何ですの、これわたくしこんなこと、したくないのに</p><p>ついに、夜見子さんの股間の白い布地が見えた</p><p>何ですの嫌よ、こんなの嫌ぁぁ</p><p>あなたの巫女の力は言葉で人を縛るだけですがわたくしの心月は、肉体そのものを支配致します</p><p>夜見子さんが誇っていた巫女の力が特別に凄いものじゃ無いってことさ</p><p>オレは美智に言う</p><p>そのまま夜見子さんにストリップさせろ</p><p>この子のプライドはコテンパンに破壊し尽さないと</p><p>ちょっとお待ちなさいあなたわたくしに何をさせるつもり</p><p>夜見子さんは自分の自由にならない身体に、絶叫する</p><p>やめて、やめて下さいませわたくしならわたくしなら、何でも致しますから</p><p>慌てて、月子さんがオレに言う</p><p>こ、怖いボク怖いよ</p><p>ルナさんは、怯えるだけだ</p><p>ダメだよ罰せられるべきなのは、夜見子さんなんだから</p><p>とにかく、夜見子さんはオレたちをナメ過ぎていた</p><p>美智、続けろ</p><p>いや、いや、いやぁぁ</p><p>夜見子さんの震える指がセーラー服の横のシッパーを開けていく</p><p>そうだ、脱げ</p><p>ストリップだ</p><p>メグちゃんたちが来たよーっ</p><p>ガチャリと突然、ドアが開いて</p><p>外の空気を吸っていた寧が入って来る</p><p>その後ろからマナ、イーディ、そしてメグ</p><p>ヨシくん何をやっているのよ</p><p>部屋の中の様子を見てメグが叫んだ</p><p>私自身はカリスマのある人とかの魅力が、よく判りません</p><p>舞台の裏方の時もカリスマ演出家とか、カリスマ俳優さんが、キラキラ人を惹き付けるような言葉やオーラを発しているのですが</p><p>こっちは、具体的かつ現実的な話でないと仕事にならないので</p><p>以下、ホントにあった話</p><p>私で、今回の舞台美術は、どんな感じにしたいんですか</p><p>カリスマ演出家原色をぶわぁっと、ちりばめた感じ</p><p>そこの劇団の女の子うわぁ素敵ですぅぅ</p><p>私で原色って、具体的に何色と何色と何色ですか</p><p>カリスマそういう意味じゃなくって</p><p>私具体的に決めてくれないと発注できないっスよ</p><p>カリスマ</p><p>私じゃ、それはいいですけれど台本のここのところとか、イメージは固まっているんですか</p><p>カリスマ大輪の花が、どーんと置かれている感じ</p><p>劇団の女の子すっごいセンスいいです</p><p>私で何の花ですか</p><p>私本番は、生花でやるんすか、造花でいいんですか予算変わりますよ珍しい花なら、探さないといけないし</p><p>女の子＊＊さん、いい加減にして下さいうちの先生は、イメージを大事にしているんです</p><p>私だから、そのイメージを具体化してくれないとスタッフは困るんです</p><p>何で、こんなフワフワしたことしか言わない演出家が、劇団を率いているのか判らないのですが</p><p>まあ、いっぱいいました</p><p>そういう実務能力の無いカリスマは</p><p>656．不遜です</p><p>オレがメグに答える前にミナホ姉さんが、低い声で言った</p><p>恵美この子には今、黒森家の男としての仕事をしてもらっているのよ</p><p>そうだこれは、オレの仕事だ</p><p>オレのするべき</p><p>いつものメグなら、ミナホ姉さんの言葉だけで納得してくれるだろう</p><p>だが今日のメグは極めて不安定だ</p><p>恵美あなたを山峰さんの家に戻すわ</p><p>ミナホ姉さんはメグの表情を見て、即断した</p><p>やっぱりあなたは普通の子なのよ黒森の家に居ることは、無理なようね</p><p>み、御名穂さん</p><p>ちょっと、待ってくれよミナホ姉さんそんなことを決めるのは、早過ぎるだろう</p><p>いいえあたしは昨日からずっと、恵美の様子を見ていたわ昨日、今日のことを受け入れられないようでは、黒森の家に留まることは無理だわ</p><p>ミナホ姉さんの言葉は厳しい</p><p>仕方ないでしょ恵美あたしたちは、あなたとは違うの普通ではないのこれ以上、あなたがあたしたちと一緒に生活していたら、あなたの心が参ってしまうわ</p><p>悪いけれど、あたしも、そう思うよ</p><p>メグちゃんはヨッちゃんのお嫁さんは、やっぱり無理だと思う</p><p>ど、どうしてそんなことを言うんです寧お姉さん</p><p>困惑の眼で、メグはすぐ真横の寧を見た</p><p>メグちゃんは、ヨッちゃんと普通の２人だけの家庭を築きたがっているけれど今のヨッちゃんは黒森の家の男だからメグちゃん１人に独占させるわけにはいかないんだよあたしも困るミィちゃんや、ルリちゃんも克姉や渚さん、真緒ちゃん他にもいっぱい</p><p>あたしはそういうこと、判ってます判っていますからだからこの４ヶ月間だって、ちゃんと我慢して受け入れてきました</p><p>ほら我慢するとかなんでしょメグちゃんの考え方は</p><p>寧が苦笑する</p><p>自分がヨッちゃんの正妻で自分が我慢して、認めてあげているから家族が成立しているって思っているんだよね</p><p>あたしはヨシくんのお嫁さんです</p><p>うんそこんとこのボタンの掛け違いっていうかもっと早く、整理しておくべきだったよねいや、そうじゃないのかあの時、メグちゃんをヨッちゃんの正妻扱いにしたのは、そうでないとメグちゃんが耐えられなかったからだもんねこのやたらとキャラの濃い家族の中で</p><p>恵美あなたを、この子の正妻扱いにしたのは、あくまでもあなたが一番この子の日常生活を共有していたからよ</p><p>この子の日常高校での生活を守るためには、あなたとの婚約というカムフラージュが必要だったから</p><p>御名穂さんあたしは、カムフラージュとかじゃありませんあたしは本気で</p><p>そうかしらあたしは、あなたが本気で彼を愛しているようには見えないわ</p><p>ミナホ姉さんの眼は、厳しい</p><p>あなたは自分が彼を愛しているという確信が欲しいだけでしょ</p><p>だからあなたは、彼に自分勝手な愛を押し付けているだけなのよ彼の気持ちや状況なんかを全然考えていない</p><p>考えていますあたしだって</p><p>本当に考えてたら、こんな風なこんがらがった人にはならないんだよっ</p><p>メグちゃんは、いつだってヨッちゃんに甘えて、自分の気持ちばっかりで喚いているんだからさ</p><p>あたしはあたしだって、我慢していますずっとずっと、我慢してきているんだから</p><p>寧とメグの会話は感覚の問題だからどこまでいっても平行線だろう</p><p>そうねじゃあ、もう我慢しなくていいわあたしの家から出て行きなさい、恵美</p><p>あたしのこと、一生恨んでもいいわ山峰さんの家に戻りなさい恵美</p><p>メグは、泣きそうな顔でミナホ姉さんを見ている</p><p>そしてあたしたちのことは全て忘れるのよ普通の暮らしをしなさい</p><p>普通</p><p>彼のことも忘れて違う土地で、違う学校に通って普通の人と、ごく普通に恋愛をしなさいそして、普通の結婚をして普通の家庭を築いて、普通に生きていきなさい資金的なバックアップはしてあげるわ山峰さんのお仕事や、あなたの転校、進学や就職についても、できる限り力になりますでも、あたしたちの家からは、今日限り荷物を持って出て行って二度と、お屋敷には来ないで彼にも二度と会わせないわ</p><p>絶望の表情のメグ</p><p>何でですそんなのあんまりですあたしこの４ヶ月、一生懸命頑張りましたヨシくんのお嫁さんになるために、家族の主婦になるためにあたし</p><p>頑張ってたのは、メグちゃんだけじゃないよ</p><p>みんな頑張ってたみんなで一つの家族を作るためにメグちゃんだけじゃないってそれに、家族の主婦は相変わらず克姉のまんまだし克姉のサポートは、ルリちゃんやマナちゃんの方が、メグちゃんよりやっているよ</p><p>自分はヨッちゃんの正妻で特別なんだって勘違いしているからそんな、身勝手な認識になっているんだよメグちゃんは、正妻扱いで本当の正妻じゃないんだから</p><p>あたしはお嫁さんです</p><p>違うよヨッちゃんは全ての女を平等に愛してくれているその前提があるから、あたしたちの家族は成立しているんだってばメグちゃんだけに特別な地位が与えられてたりしたら、崩壊しちゃうんだよそんなことも判らないの</p><p>だけどだけど、だけど、あたしは</p><p>このままじゃ、マズいな</p><p>ミナホ姉さんと寧が、嫌われ役をやってくれていることは判るけれど</p><p>それでもこういう形では、遺恨が残るだけだ</p><p>そんなのオレは認めないよ、ミナホ姉さん</p><p>メグは、山峰家には返さないよメグはオレの女だううんメグも、オレの女だから</p><p>メグも震えながら、オレを見ている</p><p>メグがオレの知らない場所で知らない男と恋をして、結婚するとか考えられないよメグはずっと、オレの側に居るんだオレの子を産ませるオレが決めた絶対にそうするんだ</p><p>メグはもうオレの女で、オレの家族なんだから</p><p>だから死んでも手放さない</p><p>ヨシくんはあたしがあたしのこと、必要なの</p><p>メグは、そんなことをオレに聞いてくる</p><p>必要とか必要じゃないとかそういうことじゃないだろ家族なんだからさっ</p><p>濡れた眼でメグは、オレを見ている</p><p>家族なんだからっ、一緒に居るのが当たり前なんだよっ</p><p>必要とか、不必要とかメリットとか、デメリットとか無いだろもう家族なんだぜ、オレたち良いことも悪いことも、全部呑み込んでるよ</p><p>オレは、ミナホ姉さんと寧を見て</p><p>２人もそうだよ他の家族に悪影響が出るからって、メグを追い出すのはおかしいよメグだって、家族なんだからどっしり、受け止めてあげるしかないだろ</p><p>あなたはさっき、香月様から鷹倉ルナさんを買い取ったわよね</p><p>それはなぜ</p><p>だって、必要だろアニエスのためにアニエスには、同い年の子が居た方が良いしこの子は、適役だと思ったんだ</p><p>オレはルナさんを見る</p><p>ルナさんは呆然としている</p><p>あなたが個人的にセックス奴隷にして、ルナさんの身体を楽しみたいわけではないのね</p><p>ミナホ姉さんは、オレにそう言うが</p><p>えだって、どっちにしろこの３人は、これからオレが犯すんだろ最初から、そういう話だし月子さんと夜見子さんだって、１回や２回のセックスじゃ娼婦になれるかの判断なんてできないしさ</p><p>この３人とセックスすることはすでに決まっている</p><p>そうちゃんと線引きして、割り切りができているのねあなたの家族と、そうではない子と</p><p>ミナホ姉さんはメグを見る</p><p>良かったわね、恵美ちゃんと、この子の家族に入れてもらえていて</p><p>メグは黙っている</p><p>あなたが恵美を家族だと認識しているのならあたしは、もう家から出ろなんて言わないわ好きになさい寧もいいわね</p><p>うんヨッちゃんが、そういう気持ちでいるのならしょうがないものね</p><p>ミナホ姉さんと寧はオレにボールを預けてくれる</p><p>オレがメグに声を掛けると</p><p>判ったわヨシくんは</p><p>か細い声でメグは呟く</p><p>ヨシくんは、あたしのことを家族だと思ってくれているけれど家族としては愛してくれているけれど</p><p>あたしに恋してくれているわけではないのね</p><p>恵美さんは不遜です思い上がっています</p><p>ずっと黙って話を聞いていたみすずが口を開く</p><p>自分が旦那様に恋しているからって、旦那様も同じだけ自分のことを恋しく思って欲しいなんて思い上がりも甚だしいしいわ</p><p>あたしだって旦那様に恋していただくために、毎日必死です あたしだけじゃないわ、みんなそういう気持ちで毎日、旦那様と接してきているんじゃありませんか</p><p>あたしたちは、みんな家族の欲しかった子でお兄ちゃんは、あたしたちを家族として受け入れてくれたから</p><p>恋している余裕は無かったんだよね恋する前にセックスして家族の愛を結んじゃったから</p><p>わたくしは、それで構いませんわ恋ってよく判りませんしお兄様との現在の関係に満足しておりますから</p><p>ていうかさヨッちゃんの女になってさ、家族として愛し合ってこの上、恋もしたいっていう欲張りな子って、メグちゃんとミィちゃんしかいないんじゃないの</p><p>わたくしは、ご主人様のセックス奴隷ですから、可愛がっていただくこと以外、頭にはありません</p><p>テイウカさみんな、考えすぎネ</p><p>カハッと、大きな笑顔でイーディが言った</p><p>アタシは、Darlingを愛しているし恋もしてるヨDarlingもアタシのこと愛してるし、恋してるのも知ってるヨだから、アタシはhappyネ</p><p>部屋の中のみんなを見廻していく</p><p>昔のアタシと比べたら底抜けにhappyねだから、マンゾクfamilyも居る、Darlingも居る、ゴハンも美味しいねセックスは楽しいネ次から次へと、ワクワクすることばかり起きるネみんな、何が不満なのかアタシには判らないネ</p><p>足るを知るね</p><p>翔姉ちゃんが言った</p><p>そうね恵美さんの気持ちも判らなくはないけれど、やっぱり贅沢な悩みよね</p><p>ニコッと微笑んで、オレを見る</p><p>彼やっぱり、良い子よ嘘は吐かないし、いつも一生懸命わたくしたちの誰のことに対しても本気絶対に手を抜かないみんなが幸せになることを一番に考えてくれているあたしも彼に恋しているわ</p><p>そしてメグに</p><p>だからこそ彼に、何かを強要したくないわだって、彼いつも必死で走っているじゃない余計なことを言って彼の負担を増やしたくないもの</p><p>ヨシくんのお嫁さんでいたいというのは、余計なことですか</p><p>当たり前でしょ、恵美さんそれは、あなたが努力すべきことであって彼に何としても認めろって強要するのは変でしょ</p><p>少しさ考え方の視点を変えてみたらどうなの</p><p>翔姉ちゃんが、メグに微笑む</p><p>あなたは心の中で勝手に、自分は彼のお嫁さんなんだって思ってればいいのよ思っているだけで口には出さない彼にも求めないそれだけで、あなたの悩みは９割解決するわよ</p><p>そうネあたしは勝手にDarlingだと思っているヨ</p><p>あたしも旦那様だって思ってます</p><p>イーディとみすずが言う</p><p>わたくしは、ご主人様のことを心の中ではいえ、ここでは口に出して公表できません</p><p>美智お前、オレを何だと思っているんだ</p><p>ああそうかそうなんだ</p><p>不意に、マナが言う</p><p>あたしあたしは、お兄ちゃんのことを、いつもお兄ちゃんて呼んでいるけれど</p><p>あたしお兄ちゃんのことを見ると、セックスのことしか考えられなくなるのお兄ちゃんに犯されないといけないお兄ちゃんに犯してもらえなくなったら、もう自分には生きている資格が無いって</p><p>そうかマナは、オレにレイプされて白坂舞夏を捨てた</p><p>オレのセックス奴隷となることで家族に加入することを認められた</p><p>だから、オレがマナの身体に興味をなくしたら捨てられるという恐怖心が強いんだ</p><p>それで、毎日セックスしないと精神状態が保てなくなっている</p><p>それでいいのですあなたは、ご主人様のセックス奴隷なのですから</p><p>美智が平然と言った</p><p>わたくしと同じですわたくしも、あなたと同じでご主人様に犯していただくために、この世に生を受けた女ですともに切磋琢磨して、ご主人様に可愛がっていただきましょう</p><p>マナさん、わたくしどうしてあなたが、そんなに辛そうなのか良く判らないのですがだって、お兄様にレイプしていただくのは、とっても楽しいことではありませんか</p><p>ニコッと瑠璃子が微笑む</p><p>だからそんな重い気持ちにならずに、もっと楽しんでお兄様に犯していただけば良いと思いますあんなに気持ち良くて、心がワクワクすることは他には無いのですからわたくしも、お兄様のセックス奴隷ですけれど毎日、幸せですよ</p><p>瑠璃子お姉ちゃん</p><p>うんマナちゃんは、考え過ぎなんだよマナちゃんは、あたしたちの妹なんだからさ吉田マナなんだよいつまでも、白坂舞夏を引きずってちゃダメだよ</p><p>寧もそう言う</p><p>マナはオレのセックス奴隷なんだからお前が悩まなくていいんだよお前は、綺麗になってスーパー・モデルになることだけ考えてろ自分のセックス奴隷が、スーパー・モデルになることは、オレにとっても大きな夢なんだからさ</p><p>あ、ありがとうお兄ちゃん</p><p>お前が心配な気持ちになったら、今まで通りいつでも、どこでもセックスしてやるオレはマナのことを見捨てたりはしないからもう少し、オレを信用してくれ</p><p>うん判った判ったよお兄ちゃん</p><p>もっとも、心で判るのと身体で判るのは別のことだからな</p><p>今は判ったと言ってくれたけれど実際に、セックスしてやらないと</p><p>マナの不安は、治まらないだろう</p><p>ルナさん今のお話通り、わたくしとミッチィ、そしてマナさんがお兄様の正式なセックス奴隷です</p><p>瑠璃子が鷹倉ルナに言う</p><p>あなたはわたくしたちの家族に受け入れられるかどうかは判りませんが、セックス奴隷の先輩として歓迎致しますわ最初は少し、肉体的に痛いかもしれませんがすぐにとっても楽しくなりますお兄様の奴隷であることは、快適ですから</p><p>いえ痛いのが良いのです快感です</p><p>美智はドヤ顔で、そう言う</p><p>マナも面倒を見てあげてくれお前の方がお姉ちゃんなんだから</p><p>マナが、ルナさんを見る</p><p>よろしくねルナさんマナが、セックスのこと、いっぱい教えてあげるからね</p><p>ルナさんは返事をしない</p><p>あ、ゴメン、マナそれは、アニエスにやらせてくれ</p><p>アニエスは世の中のことを、まだよく知らない勉強が追いついていないだろ</p><p>ずっと地下室に幽閉されて来てセックスのことしか教え込まれていないのだから</p><p>だから、ルナさんにはアニエスに勉強を教えてもらってその代わりに、アニエスがルナさんにセックスについて教えてあげるってことにしたいんだ</p><p>オレは、自分の計画を説明する</p><p>アニエスは今のアニエスには、同年代の友達が必要だけど普通の子だと、アニエスが自分は世の中の子よりも知識が劣っているって、コンプレックスを抱えちゃうかもしれないだろでも、ルナさんならセックスの知識が全然無いんだから勉強は自分よりもできても、セックスのことは教えてあげられるって、アニエスが感じるだろそうやって、教え合いっこできた方がアニエスには良いと思うんだ</p><p>そうかそれなら、確かにWIN－WINの関係になるね</p><p>じゃあ、あたしはサポートだけに徹するよ２人が仲良くなるように</p><p>ああ、頼むよマナ</p><p>そんなオレとマナの会話を見て</p><p>ね、恵美さん結局、彼ってああいう人なのよ自分のことは二の次で、いつも家族のことしか考えていないわ</p><p>翔姉ちゃんがメグに言う</p><p>だから彼に恋させるのは大変よ恋っていうのは、自分の気持ちを優先させないと成立しないからそういうの苦手でしょ彼</p><p>メグは落ち込んでいる</p><p>結局ヨシくんに、自分の気持ちだけをぶつけて甘えていただけなんですね</p><p>そうよ、でも安心して彼は心の中で、ちゃんと恵美さんのことも考えているからあなたのことも愛しているのよ家族として自分の女として</p><p>とにかくオレは、死んでもメグを手放さないからなオレの側にいろ離れるな他の男なんかに渡さないからな</p><p>メグだけのことを考えているわけにはいかないそれは、悪いと思うけれどでも、オレはオレの家族を守るために生きているんだから納得してくれいや納得しろよ</p><p>メグも後でちゃんとセックスしないとダメだな</p><p>本当に言葉だけじゃ足りないんだ</p><p>身体で判ることセックスでないと、納得させられないことが多すぎる</p><p>御名穂さん、わたくし、前から思っていたんですけれど</p><p>翔姉ちゃんがミナホ姉さんに言う</p><p>この件は恵美さんに問題があったのではなくむしろ、今までの御名穂さんの恵美さんに対する扱いに原因があったと思います</p><p>御名穂さんは恵美さんに対しては、極端なんですよマナさんや他の子に対しては、少し突き放した距離感を等しく保っているのに恵美さんにだけ極端に優しいか、極端に厳しいかどっちかなんですから</p><p>そう、かしら</p><p>翔姉ちゃんの指摘にミナホ姉さんは、戸惑う</p><p>はい恵美さんの時だけ感情を露わになさりすぎです</p><p>メグはミナホ姉さんが、娼婦に堕とされていた頃にお世話になった恵子さんの娘だ</p><p>幼い頃のメグにもミナホ姉さんは、会っている</p><p>恵美さんのことが可愛いのは判りますが可愛がり過ぎることと、可愛さ余ってが交互に来るのでは恵美さんが混乱しますそもそも、恵美さんを特別扱いしていたのは御名穂さんですわ</p><p>そうだメグにオレの正妻になるように勧めたのは、そもそもミナホ姉さんだ</p><p>だから、メグは勘違いしていった</p><p>ミナホ姉さんの後ろ盾があったから</p><p>わたくしは家族の中で一番、御名穂さんに年齢が近いから申し上げますが御名穂さんは、決して全ての家族の子に公平に接してはいませんよいえ、いいんです公平でなくても御名穂さんだって、人間なんですから、好き嫌いや、苦手な子がいたっていいんですただ家族の頂点の高いところに居て、みんなを平等に見下ろしているとは思わないで下さい現実は、そうなっていないんですから</p><p>ミナホ姉さんが、名前を呼び捨てにするのはオレと、克子姉、渚、マルゴさん、寧、アニエスとメグだけ</p><p>つまり旧黒い森のメンバーとアニエス、そしてメグだけ</p><p>他の子にはちゃん付けすらしない</p><p>香月家の娘たちは当然さん付けだし</p><p>美智やマナと言った中学生たちにさえ美智さん、マナさんと呼んでいる</p><p>つまり差がある心に壁を作っている</p><p>御名穂さんが今のままでは、恵美さんがみすずさんたちに負けてしまうのではないかと思って、ちょっとだけドーピングしていたんですそれが正妻云々と言った話になったんですよね</p><p>そうかもしれないわ</p><p>でも、負けるとか負けないとか本人たちがぶつかり合って決めるべきことですわ大体家族なんですから負けたっていいんですそれで、家族じゃなくなるわけでもないんだし１０年、２０年掛けて、関係が逆転するかもしれないんですから</p><p>というかあたしは旦那様と同居できていませんから、とっくに負けています</p><p>ああ、今思うとお祖父様が、瑠璃子だけお屋敷にお残しになったのはその方が、あたしが頑張ると思われたからなんでしょうね</p><p>みすずが頑張る</p><p>あたしだけ離れて暮らしていて寂しいですから</p><p>ああ、それで毎日朝晩のオシッコ報告があるのか</p><p>わたくしは美子様から自立することそして、黒森様のお屋敷の中で自分で生きる場所を見つけることを学んでおります</p><p>そうだ、お屋敷に来てから瑠璃子は、家事に目覚めている</p><p>今では、マナと一緒に克子姉をよく手伝ってくれている</p><p>本当なら香月家の係累が１人もいないお屋敷での生活は</p><p>瑠璃子にとっては、アウェーなんだ</p><p>なのに苦労している顔を見せずに、明るく、溶け込んでくれている</p><p>確かにルリちゃんがお屋敷に来てなかったら、メグちゃんの一人勝ちだったかもね</p><p>あたしもミナホお姉ちゃんと一緒で、メグちゃんのことは甘過ぎな上に、キツ過ぎてたかもやっぱり特別扱いしてたよね自分では絶対に出来ないヨッちゃんとの甘い高校生活を、メグちゃんに託そうとしてたそういう気持ちがあったと思う</p><p>だからいつも、甘々にしているのにあ、このままじゃマズイなって思うと、今度は極端にキツイことを言ったりしてゴメン</p><p>ペコリとメグに頭を下げた</p><p>マナちゃんもメグちゃんのことは昔から知ってるし、強くは言えなかったよね克子姉も高校生活にトラウマのある人だしホントルリちゃんの存在が、ブレーキになっていたんだ</p><p>瑠璃子がお屋敷内にいなかったら</p><p>本当にメグの正妻化が認められていた</p><p>アニエスの存在も大きいよあいつも、強力だから</p><p>他の子とオレが会話していてもアニエスがパパ、セックスしたいですのと言ってきたら、今はアニエスが優先になっていた</p><p>アニエスの心のバランスの問題は、それほど深刻だから</p><p>うんそういうのが無かったら、メグお姉ちゃんがお屋敷の女王様になってたかもね</p><p>でも、そうなったらいずれ破綻してたよ</p><p>それって香月家のみすずたちや、翔姉ちゃんやレイちゃんたちと全面対決になっちゃうから</p><p>女王様化したメグはみすずたちを撃退しようとしただろう</p><p>そうなったら酷い内戦になる</p><p>ジッちゃんの信頼も失い家族はみんなバラバラになる</p><p>だからこの段階で、こういう話し合いの機会を持てたのは、本当に良かったと思うよ</p><p>問題はまだまだ山積みだ</p><p>こういう問題は、言葉で話し合っただけでは解決しない</p><p>解り合った気になっても問題の根が残っていれば、何も変わらない</p><p>口では納得したと言ってもまた不満が溢れてくる</p><p>長い時間を掛けて言葉と行動の両方から、少しずつ対処していくしかない</p><p>問題があるということを、お互いに自覚できたことは良かった</p><p>これからは、互いに問題点に注意して生活することができるだろう</p><p>あなたたちは、それでいいのかもしれませんけれど</p><p>不意に鷹倉夜見子さんが、喋った</p><p>わたくしはいつまでこうしていればいいのです</p><p>鷹倉夜見子さんは自分のスカートを捲り上げて、白いパンツを剥き出しのまま立っていた</p><p>こんな屈辱的な格好をさせられた上に無視されるなんて、信じられませんわあなたたちこそ不遜です</p><p>マンガやラノベですと判ったと言えば、それで和解で、その問題は解決したことになりますが</p><p>現実は、結構違いますね</p><p>同じ人の判ったよ、ゴメン、もうしないを何度も聞くことになります</p><p>根本的な問題が解決されなければまた不満がわき起こり、上辺の解決は崩れ去りますから</p><p>それに性格的なものもあります</p><p>性格は変わらないですから基本的に</p><p>メグのことはメグが一人で勝手に増長したのではないということで</p><p>やっぱり、そういう環境があったのです</p><p>だから、みんなで考えていかないと</p><p>さて、ようやく陵辱の方へ入れそうです</p><p>657．屈辱です</p><p>ああ、ごめんごめん家族の話をしてたから</p><p>オレは鷹倉夜見子さんに謝る</p><p>えっとストリップの途中だっけあ、でも先に寧たち座ってあ、席を変えようか</p><p>さっきジッちゃんが居た時は香月家と黒い森で席を左右に分けて座ったけれど</p><p>今は、シャッフルした方が良い</p><p>ミナホ姉さんのメグへの偏愛も判ったし少し距離を取って座らせよう</p><p>えっと左側のテーブルのみすずの隣にメグイーディもそっち瑠璃子は、右側のテーブルのミナホ姉さんの隣へ移ってマナもミナホ姉さんの方寧翔姉ちゃんは、そのままドアの前ね美智もそっちへ</p><p>オレも席を立つ</p><p>ストリップをしてくれるのなら校長の席からでなく、もっと近くから見たい</p><p>はい移動して</p><p>オレの指示で少女たちが席替えする</p><p>メグが、みすずの隣へ行くと</p><p>恵美さんは、旦那様が他の女性とセックスすることが、そんなに嫌なんですか</p><p>みすずさんは、平気なんですか</p><p>平気も何もあたしや瑠璃子は、どんどん素敵な女の子をご紹介する予定ですわ</p><p>大好きな旦那様ですもの、いっぱい気持ちの良い思いをしていただきたいじゃないですか</p><p>アタシもそう思うヨ</p><p>イーディが、会話に参加する</p><p>Darlingは、たくさんの女の子とセックスしてたくさんの女の子を明るい世界に導くのネ</p><p>明るい世界</p><p>アタシは、そうだったネアニエスもそうネ瑠璃子も恵美は、そうじゃなかったノカ</p><p>イーディは、微笑む</p><p>あたしもそうよ旦那様に抱いていただいたことで、明るい世界を知ったわ</p><p>みすずが、優しくメグに言う</p><p>だから、心配していないの旦那様は、鷹倉様たちも、どうせ幸せにしちゃうんだから</p><p>みすずの視線の先に鷹倉家の３姉妹がいる</p><p>どうです巫女の力が使えないまま誰にも支配力を行使できないで、放置されたお気持ちは</p><p>美智が鷹倉夜見子に尋ねる</p><p>さ、最悪ですわ</p><p>不機嫌そうに、彼女は言った</p><p>こんなこと香月家の警護役ごときに、わたくしの力が抑え込まれるなんて</p><p>抑え込んだのではございませんあなたの力の出所を、完全に破壊しましたあなたにはもう気の力は使えません</p><p>美智は無表情で、そう言う</p><p>そんなはずないわわたくしの巫女の力は</p><p>はいこれが完成された力ならば、わたくしが破壊することはできなかったと思いますしかし、あなたの力は未熟でしたから</p><p>美智が身動きできない鷹倉夜見子さんの胸を、トンと突く</p><p>あなたの力は、もう外に放出されることはありませんもう誰もあなたの支配には屈しないということです</p><p>嘘よそんな</p><p>でも現実は、この通りです今は、あなたの肉体はわたくしによって支配されていますあなたの方は誰も支配できていません</p><p>悔しそうな眼で、夜見子さんは美智を睨む</p><p>そんな顔をしてもムダです笑いなさいほら、笑うのです</p><p>美智が気を発する</p><p>鷹倉夜見子さんの顔が、ホヘッと笑い顔に変わる</p><p>その方が、幾らかマシです</p><p>美智は極めてMだと思っていたけれど</p><p>Ｓの才能もあるのか</p><p>ううう、こんなこんなの嫌よおっ</p><p>作り笑いの顔のまま夜見子さんは涙を零す</p><p>美智ちょっとその顔は怖い無理な笑い顔はやめろ</p><p>美智が気を緩める</p><p>顔の緊張が解けると夜見子さんは、大きく深呼吸する</p><p>いつから何です</p><p>夜見子さんに巫女の力が現れて周囲の人を支配できるようになったのは</p><p>夜見子さんは答えない</p><p>嫌よ鷹倉家の人間がそんな男の言うことをきくのはわたくしは、高貴な生まれですわ何か質問があれば、月子さんにお尋ねなさいわたくしは、下賤な人間とは喋りませんわ</p><p>不快そうに、夜見子さんは言う</p><p>それって月子さんは、夜見子さんとお父さんが違うってことだよね</p><p>あらお判りになりましたわたくしは、鷹倉家当主、鷹倉和麿の娘です由緒ある鷹倉神社の神主家の血筋と、巫女であった母の血筋の双方を引き継いでいますあなたのような方と話す口は持っていませんわ</p><p>いやずいぶん、話しているじゃないかペラペラと</p><p>まあ、正体は１４歳の女の子だからな</p><p>じゃあ、月子さんに聞くよ夜見子さんは、何歳の時に巫女の力に目覚めたんです</p><p>月子さんは</p><p>小学校の４年生ぐらいだと思います力が明確になったのはでも、夜見子様は幼稚園ぐらいの時分から、周りの子供たちを惹き付ける力はお持ちでしたし</p><p>イジメッ子を追い払うぐらいの力はあったってこと</p><p>はい拒絶する力だけは、お早めにお見付けになられましたしかし、ご自分の意思を自由に周囲の方々に従わせるようになられたのは、１０歳ぐらいの頃からだと思います</p><p>ふーん、で月子さんは</p><p>月子さんは、いつから力が使えるようになったんだ</p><p>わ、わたくしにはその様な力はございません</p><p>そうですわ汚れた血の混じっている月子には、巫女の力が発現するはずがないですわ</p><p>夜見子さんが、割り込んでくる</p><p>それはおかしいよそもそも、渡り巫女の力は鷹倉神社とは関係無いんだろ</p><p>ジッちゃんの話では鷹倉神社は、明治になってから行き場をなくした渡り巫女たちを引き取っただけだ</p><p>巫女の能力に、鷹倉神社の神主の血筋は関係無いはずだ</p><p>そもそも渡り巫女は、何百年にも渡って、各地の人々とセックスを通して神下ろしをしてきたのだから</p><p>今更、月子さんにヤクザの血が入っているからといって巫女の力が現れないはずがない</p><p>でも、本当にわたくしには、巫女の力は無いのです嘘ではございません</p><p>月子さんは、そう言う</p><p>ご自分では気付いていらっしゃらないのだと思いますあるいは夜見子さんに対するお気持ちから、力が発揮できないのかも</p><p>美智がそう分析する</p><p>神主さんの正統な娘である夜見子さんに遠慮しているから自分にも力があるとは信じられないのか</p><p>違いますわこの力は巫女の後継者たる、わたくしだけのものなんです</p><p>ああこの夜見子さんの我の強い性格が</p><p>姉の月子さんに、強くに影響しているのかもしれないな</p><p>ふーんで、その力がなくなっちゃったんだけれどどうするつもり</p><p>どうせ、小４ぐらいからは同じクラスの子や、学校の先生なんかに力を使いまくってきたんだろそれでみんな支配して自分の思い通りにしてきたんだろ</p><p>力ある者が、力の無いものを御するのは、当然のことですわ</p><p>１４歳中２らしいことを言うていうか、この場合は厨２か</p><p>じゃ、もっと力のあるオレたちに支配されるのは当然、アリだよな</p><p>ウッと息を呑む鷹倉夜見子さん</p><p>みすずが夜見子さんのことが苦手な理由よく判ったよ</p><p>この子はみすずたちとは、正反対なんだな</p><p>みすずや瑠璃子は香月家という名家に生まれたけれど、周りの人たちからの嫉妬ややっかみを避けるために、気を遣っておとなしく暮らしてきただろ周りの子の意思を尊重して自分の我を通さずに、調和を保とうとしてきた</p><p>誰からも嫌われないように、普段は鷹揚で明るく穏やかに</p><p>それでいて、誰とも親しくならない孤高の立場を守ってきた</p><p>でも、夜見子さんはメチャクチャ我が強いから他の子の意思なんてお構いなしで、ガンガン力を使って、周りを自分に従わせていたんだな</p><p>相手を尊重するのが対人関係の基本であるみすずと相手の意思を無視するのが基本の夜見子さんが、合うはずが無い</p><p>ただ、みすずの方が押しまくられるだけだ</p><p>しかも夜見子さんは、みすずまで支配しようとしていた</p><p>まあ、ジッちゃんが完全に支配されないように様子を見てくれていたんだろうけど</p><p>そして今夜見子さんは誰も支配できなくなったさて、どうする</p><p>く、屈辱ですわ</p><p>夜見子さんは、そう呟く</p><p>いや、屈辱とかそういう感想はいいから</p><p>美智ルナさんは、どうなんだ</p><p>オレはそれが気になっていた</p><p>ルナさんにも巫女の力はあるのか</p><p>美智は、ジッとルナさんを見る</p><p>ビクッと震えるルナさん</p><p>力はあるのかもしれませんが目覚めてはいないようです</p><p>夜見子さんが、自由に力を使えるようになったのは、１０歳頃だった</p><p>それが早いのか遅いのか判らないけれど</p><p>１２歳のルナさんが、まだ力に目覚めていないということは充分考えられる</p><p>美智月子さんとルナさんの注意は怠るなずっと、お前が付いてチェックしていてくれ</p><p>この後の処女喪失の精神的なショックで、突然力に目覚めるって可能性もある</p><p>さてそれじゃあ、３人とも服を脱いで裸の身体を見せてもらうよ</p><p>オレは鷹倉姉妹に命じる</p><p>どうしてそんなことを</p><p>夜見子さんが、オレを睨むが</p><p>あなたたちは、これから娼婦になるための適性検査をするでみんな娼婦ってのが具体的にどんなことをするのか知らないみたいだけれど</p><p>娼婦っていうのは、裸で仕事するんだよ基本的にだから、裸身が美しいということは娼婦にとってはとても大事なことなんだ</p><p>１人１人の眼を見て言う</p><p>もちろん、今の裸身が少々バランスが悪かったとしてもシェイプアップしたり、食事を変えたりで修正することはできるとにかくまず現在の状態を知りたいんだ</p><p>すると月子さんが</p><p>判りましたわたくしが裸になりますですから、夜見子様とルナ様は</p><p>ダメだオレは、あなたたち姉妹全員の裸が見たい</p><p>娼婦にはわたくし１人がなりますですから</p><p>それを調べるのがオレで決めるのはジッちゃんだ</p><p>オレは冷たく言い切る</p><p>あなたたちには、もはや何の決定権も無いんだよ</p><p>せめて、ルナ様はルナ様は、黒森様の庇護下に入られて娼婦にはならないのですよねでしたらこの場では</p><p>月子さんがそう言うとルナさんは</p><p>ボクも、脱ぐよ</p><p>ボクもお姉様たちと一緒がいいから</p><p>ミナホ姉さんこれって当然</p><p>ええ記録しているわよ</p><p>あらかじめ誰がどこに座るか、決めてあった</p><p>鷹倉姉妹は校長の席の真っ正面だ</p><p>この高校は、かつては毎年女生徒の中から黒い森の娼婦を選出していた</p><p>そのセレクションにこの校長室は使われてきたはずだ</p><p>ならば専用の記録システムがあるはずだ</p><p>娼婦候補に挙げられた女生徒たちの吟味をするための</p><p>うんじゃあ、脱いでくれ</p><p>月子お姉様</p><p>ルナ様</p><p>月子さんとルナさんは意を決する</p><p>それぞれ服を脱ごうと、手を掛ける</p><p>夜見子さんだけは動かない</p><p>いや、いい無理矢理肉体操作で脱がせる必要は無い</p><p>３人もいるんだ全員いっぺんに脱いだら、目移りするだけだし</p><p>月子さんが、シュルリと制服のスカートを落とす</p><p>細くて長い足白い太ももが露わになる</p><p>ルナさんは上から</p><p>ああ、あれ確かファーストブラってやつだな</p><p>うんもう膨らみはじめているな</p><p>同じ１２歳でもアニエスはハーフだから発育がとても良い</p><p>アニエスほどおっぱいは無いけれどでも、ぷっくりとしている柔らかそうだ</p><p>美智のつるぺたよりは全然ある</p><p>ご主人様、何か</p><p>美智がギロっとオレを見る</p><p>いやオレはお前の身体大好きだよ</p><p>当然です常に、全身全霊をかけてご奉仕致しておりますから</p><p>うん貧乳はステイタスだ</p><p>ていうか、美智は小柄でつるぺただから良いんだよな</p><p>ルナさんの柔らかそうなお腹とおへそが良いなあ</p><p>やっぱり１２歳だとプロポーションが、女に成りきってないんだ</p><p>一方、月子さんの方は</p><p>さすが高校生スラリとしていつつも、メリハリがある</p><p>白いブラに包まれた胸も大きくは無いが、そこそこあるし</p><p>ていうか、２人とも肌が白いな</p><p>あ、取りあえずそこまででいいや</p><p>オレは一旦、ストップを掛ける</p><p>月子さんとルナさんは下着姿に靴下という、扇情的な姿になっていた</p><p>そろそろ夜見子さんも参加しないと１人だけ、置いてきぼりになっちゃうだろ</p><p>わ、わたくしは絶対に脱ぎませんからねあなたのような人間に裸身を見られるなど、屈辱の極みですわ</p><p>いや、裸を見られる以上のことをするんだけれどねこれから</p><p>ホントセックスというものについて、何も知らないんだな</p><p>ミナホ姉さんハサミあるかな</p><p>ええっと、確かそこにあるよ</p><p>寧が下の秘密の監視室へ通じる隠しドアを開ける</p><p>通路の脇の道具棚を開ける</p><p>服を切るんなら、裁ちバサミの方がいいよね</p><p>オレたちの会話に、ゾクリとする夜見子さん</p><p>自分で脱がないんなら、オレが脱がしてあげるよ</p><p>今着ている服は全部、ビリビリに切り裂くそうするから</p><p>ベルばらみたいだよねっ</p><p>オレにハサミを届けながら寧が言った</p><p>あ、知らないのマリー・アントワネットが、オーストリアからフランスに嫁いで来る時にさオーストリアの服を着たままでは、フランスには入れられないって言われて、１回丸裸にされるんだよっ</p><p>夜見子さんも丸裸だねぇっ</p><p>オレは重みのある鉄のハサミを受け取る</p><p>美智、いいな</p><p>はい身動き一つさせません</p><p>カチカチっとハサミを鳴らすと</p><p>夜見子さんは、ゾッとした顔をしていた</p><p>じゃあ、まずは</p><p>オレは、制服の上衣の真っ正面、裾から上に向けてジャキリ、ジャキリとハサミを入れる</p><p>無理矢理、動こうとしない方がいいよ肌が傷付くかも知れないから</p><p>ジャキ、ジャキ、ジャキ</p><p>ほらお腹がスースーするだろ</p><p>ちゃんと制服を着ているのに</p><p>夜見子さんの白いお腹が見えてくる</p><p>さらに、首元の方までハサミで切り裂く</p><p>ああ白いブラまで見えた</p><p>でかい</p><p>つい、言葉が出てしまった</p><p>１４歳とは思えない乳の量だ</p><p>身体はまだ小さいのに</p><p>これって、ロリ巨乳ってやつか</p><p>何かおっしゃいましたか</p><p>こ、個人の感想です</p><p>感想でしたら仕方ありませんね</p><p>ホント気にしているんだ</p><p>屈辱です屈辱、屈辱、屈辱です</p><p>鷹倉夜見子は、そんな言葉を連発している</p><p>さて、今度はスカートだ</p><p>オレはスカートの方もジャキジャキ、切り裂いていく</p><p>綺麗な足しているじゃないか</p><p>月子さんみたいにスラリと細くて長いという感じではないが</p><p>触り心地の良さそうな、ぷにぷにした足をしていた</p><p>夜見子さん、何かクラブとか入っているの</p><p>お答え致しません</p><p>月子さん、教えてよ</p><p>わたくしたちは巫女の修行がございましたから学校のクラブ活動は致しておりませんでした</p><p>下着姿のままの月子さんは、手で胸を隠してそう答えた</p><p>ああ、処女は胸を隠すというのは本当なんだな</p><p>ルナさんも両手で前を隠している</p><p>あの黒森さん</p><p>不意にルナさんが、オレに尋ねる</p><p>あのもしかして、娼婦のお仕事って、とってもエッチなことなんですか</p><p>ああ服を脱がされたりして、ようやくそこに思い当たったか</p><p>ていうか、エッチという概念は知っているんだな</p><p>うんエッチだよ超エッチ多分今、ルナさんが考えているエッチなことは全部するていうか、ルナさんが思い付かないようなエッチなこともするから</p><p>愕然とするルナさん</p><p>ルナさんは娼婦にならないけれどオレのセックス奴隷になるんだから、同じくらいエッチなことをするよ毎日</p><p>あのそれってどんなことなんですかボクできないですよ</p><p>大丈夫だよできるって</p><p>オレは、さらに夜見子さんの服をジュギジャギに切り裂いていく</p><p>最終的には、オレの赤ちゃんを産んでもらうから</p><p>あ、赤ちゃん</p><p>娼婦の仕事セックスって言うんだけれどそれは、本当は赤ちゃんを作るための行為だからルナさんにも産んでもらうよ</p><p>ボクできないです</p><p>ガクガクッと震えるルナさん</p><p>心配要りませんわたくしもご主人様の赤ちゃんを産ませていただきますから</p><p>そもそも、わたくしたちはセックス奴隷なのです産むではなく、産ませていただくと考えなさい</p><p>美智、ちょっと先に進み過ぎよ</p><p>みすずが、美智を注意する</p><p>申し訳ございませんそうでございますね産ませていただくという喜びの前に、ご主人様に肉体を捧げる、犯していただく歓びを理解する方が先でございますね</p><p>美智それもどうかと思うぞ</p><p>ルナさんは、心配なさらないでわたくしも付いていますから一つ一つ、お兄様をお歓ばせする方法を学んでいきましょうね</p><p>瑠璃子が優しく、ルナさんに微笑む</p><p>月子さんと夜見子さんはどうしても、ハードなことになっちゃうだろうけど何しろ、短時間でいけるとこまでいくしかないから</p><p>その間もオレはハサミを動かす</p><p>よしこんなものかな</p><p>中学の制服の袖はそのまま残っているのに</p><p>胸元も綺麗に閉じられているのに</p><p>ブラも白いお腹も丸出しになっている</p><p>背中も丸見えだ</p><p>スカートの方も腰回りは繋がっているけれど</p><p>ビリビリに裂かれパンティが丸見えにされている</p><p>うん、可愛いな凄い似合っているよ</p><p>屈辱ですこんなの許されませんわわたくし、絶対にあなたを許しませんから</p><p>夜見子さんは、そう言うが</p><p>屈辱に耐えるということが、娼婦の仕事よ</p><p>そしてどれだけの屈辱を受けても、気高い心を保てるかどうかが娼婦の価値を決めるわ屈辱に慣れて、卑屈になった娼婦は堕ちていくだけそういう子は、安売りするしかなくなるのよ</p><p>静かに夜見子さんを見ている</p><p>さて、あなたはどんな娼婦になるのかしらあなたの心があなたの値段を決めることになるのよ</p><p>前に、アメリカが日本の占領政策でアメリカ人に親近感を持たせるために、アメリカ映画をたくさん見せたという話を劇中で書きましたが</p><p>本当のことです本も出ています</p><p>日本の郡部に鬼畜米英で、鬼であって人間では無いと宣伝されていたアメリカ人にも、普通に情というものがあり、正義を信じていて、理解し合える存在なのだということを示そうという考えでした</p><p>私は、日本のアニメが海外に輸出されたことは日本人のイメージを高めるのに良かったと思います</p><p>それは日本人が、正義や倫理を信じ、良い存在になろうと考えていることを示していたわけですから</p><p>ただ逆にデスノートみたいなものが輸出されると、日本人て、こんなことを考えているんだという意味では、ちょっと問題かも</p><p>ていうか、近年のアニメはこれ、外国に輸出していいのかなというような作品が多くなってきたような気がします</p><p>そういう意味では、ガッチャマン　クラウズを観ていると</p><p>ああ、まだこんなに才能のある人たちがいるんだなと正直、ホッとしました</p><p>あの作品は世界の人にも観て欲しいなあと</p><p>まあ、まだ最終回前なのですが</p><p>659．セックス講習会</p><p>さてオレは、夜見子さんのブラジャーの胸の谷間に、ハサミを入れる</p><p>鉄の刃の冷たさを肌に感じて、夜見子さんはブルッと震える</p><p>動くな、余計なところに傷が付くぞ</p><p>オレはそう告げるとハサミをジョキリと</p><p>バツンッ</p><p>白いシンプルなデザインのブラに包まれていた肉塊が、ほわんっと弾ける</p><p>14歳の美少女は、可愛い悲鳴を上げた</p><p>うん本当に大きいな</p><p>オレはさっそく、おっぱいを揉む</p><p>ああこんなに大きいのに、さすがに若すぎるから弾力が半端じゃない</p><p>ぷにぷにというより、むにむにという感じだ</p><p>夜見子さんは、ギッとオレを睨む</p><p>まだ、こんな怖い顔をするだけの精神力が残っているのか</p><p>夜見子さんおっぱいって何のためにあるのか判ってる</p><p>オレは、親指の腹で夜見子さんの乳輪を擦りながら言う</p><p>乳首は陥没している乳輪だけが、ぷくっと腫れたような感じになっている</p><p>実に中学生のおっぱいらしい</p><p>そんなの将来、赤ちゃんが産まれた時のためですわ</p><p>夜見子さんは、怒り口調で答えた</p><p>オレは、なおも手で夜見子さんの胸を弄る</p><p>夜見子さんのおっぱいは、オレを楽しませるためにあるんだよ</p><p>な、何を何を言っているんですの</p><p>うん、実にいいおっぱいだ</p><p>オレは、夜見子さんの前に跪き</p><p>ペロっと、舌で舐める</p><p>きゅあっ</p><p>や、やめてやめて下さいませ</p><p>横から、月子さんがオレに嘆願する</p><p>どんなことも、わたくしが致しますから夜見子様には</p><p>夜見子さんからだ</p><p>そうだこの３姉妹の頭は、夜見子さんだ</p><p>まず、夜見子さんを徹底的に堕とさないといけない</p><p>大丈夫少し待っててくれれば、月子さんもちゃんと犯してあげるから</p><p>オレの言葉に月子さんは絶望の表情を浮かべた</p><p>さて、夜見子さん今、どんな気分</p><p>オレは片手で夜見子さんの巨乳を揉みしだきながら舌を這わせている</p><p>き気持ち悪いですわとっても</p><p>娼婦になるということはねこういうことを誰にでもさせるってことだよお金で夜見子さんのことを買った男全員に</p><p>くっき、気持ち悪いですけれど耐えてみせますわ、これぐらい</p><p>うん、気の強い女の子は好きだ</p><p>じゃあ、次の段階へ進もうか</p><p>美智椅子に浅く座らせて、開脚させろ</p><p>美智が夜見子さんの身体を操作する</p><p>う、うわっな、何</p><p>夜見子さんが再び椅子に腰掛ける</p><p>白い足が大きく開かれる</p><p>さてじゃあ、触るよ</p><p>オレも克子姉に教わるまでは、知らなかったけれど</p><p>いきなり直接、女性器を触るより</p><p>最初は、パンティの布地の上から触った方が、女の子は感じるらしい</p><p>右手の中指と人差し指で夜見子さんの股間をまさぐる</p><p>い、嫌な、何よあなたは痴漢ですか</p><p>ああ、痴漢は知っているんだ</p><p>夜見子さん痴漢にあったことはあるんだ</p><p>な無いですわ</p><p>じゃあ、何で痴漢なんて知っているんだよ</p><p>お、お友達に聞いたことがあるからですわ</p><p>オレは、ぐりぐりと股間を攻める</p><p>ち、ちょっとそんなに力を入れないで</p><p>まだまだこんなものじゃないよ</p><p>オレは、右手で陰部を攻めながら左手で、夜見子さんの引き裂かれた制服を巻き付けているだけの身体を抱き締める</p><p>舌は再び、乳輪を舐める吸う</p><p>いやぁぁやめてぇぇ</p><p>震えている夜見子さん</p><p>可愛いね夜見子さん</p><p>オレは夜見子さんの耳にそう囁くと耳の後ろをペロっと舐めた</p><p>はひぃっ</p><p>ゾクゾクっと、夜見子さんの背筋が震える</p><p>ああ、パンティが湿ってきている</p><p>興奮してきているな</p><p>夜見子さん、オナニーとかしてる</p><p>お、オナニーオナニーって何のことですの</p><p>知らないのか</p><p>ここやおっぱいを自分で触ったり、揉んだりしてる夜、寝る前とかに</p><p>そんな、はしたないこと致しませんわ</p><p>じゃあ、この性の快感は生まれて初めてなのか</p><p>ほら、夜見子さんのこここんなに濡れてきているよ</p><p>濡れる濡れるって何ですの</p><p>オレはわざとクチャクチャと水音を立てた</p><p>夜見子さんの中からこんなに温かい液が漏れてきているんだよ</p><p>う、嘘わ、わたくしおしっこを漏らしていますの</p><p>夜見子さんは、そんな勘違いをしている</p><p>おしっこじゃないよほら、見てご覧よ</p><p>オレは夜見子さんの股間を弄っていた手を、彼女の眼前に突き出す</p><p>おしっこじゃないだろ臭いも違う</p><p>そ、そんなもの見せないで</p><p>何言ってるんだよ夜見子さんの身体から、溢れ出て来ているんだよ</p><p>オレは、さらに指で陰部を刺激する</p><p>ああっ、そんなにそんなに激しくしないで</p><p>へ、変な変な気持ちになってしまいますわ</p><p>オレは、夜見子さんを抱き締め</p><p>最初に、夜見子さんを見た時から判ってたよ</p><p>な、何のことです</p><p>夜見子さんはとってもエッチな子だって</p><p>この子は鷹倉３姉妹の中で、一番他人への支配欲が強い</p><p>だから性欲も旺盛だと思った</p><p>わ、わたくしエッチなんかじゃありませんわ</p><p>そうかなとってもエッチだよとってもエッチで可愛いよ、夜見子さん</p><p>オレは、夜見子さんの耳たぶを甘噛みする</p><p>ああ、また愛液がたぷっと溢れる</p><p>この子は愛液が豊富な体質だな</p><p>さて、じゃそろそろ見てみようかな</p><p>オレはハサミを取る</p><p>み、見るって何を</p><p>夜見子さんの大切なところ</p><p>オレはパンティにハサミを入れる</p><p>白いパンティがただの布片に変わる</p><p>ほら、もっと大きく足を拡げてオレに、濡れ濡れになっているところを見せるんだ</p><p>い、嫌です嫌嫌こんなの恥ずかしい</p><p>口ではそう言っていても美智に肉体支配された身体は、大きく足を開いていく</p><p>椅子の上でＭ字開脚だ</p><p>やめて、やめて下さいわたくしが、わたくしが致しますから</p><p>月子さんが、泣きじゃくってそう言う</p><p>ルナさんは、呆然と姉の痴態を見ている</p><p>２人とも下着の股間に濡れた染みを作っていた</p><p>陵辱されている姉妹を見て興奮している</p><p>うん綺麗なオマンコだね</p><p>オレは、３人姉妹に聞こえるようにハッキリと言った</p><p>夜見子さんのそこは陰毛も無く、ナイフでスッと切れ込みを入れたような美しい割れ目になっていた</p><p>その内側からトロトロと愛液を零している</p><p>具もはみ出してないし、黒くなってもない夜見子さんらしい、可愛いオマンコだよ</p><p>見ないでわたくしのそこをそんな風に評さないで</p><p>夜見子さんは、オレにそう言う</p><p>屈辱ですわこんなの許さない許さない絶対に許しませんからね</p><p>許してもらえないことが決まったところで開くよ</p><p>開く</p><p>開かないと中の様子が分からないだろ</p><p>オレは夜見子さんの女性器に、指を</p><p>ちょっい、嫌ぁぁ触らないで何をするの</p><p>ぐいっと割れ目を大きく開いてみる</p><p>つつつーっ</p><p>愛液が、どろんと零れ胎内の様子が</p><p>ああ、夜見子さんの中ピクピク蠢いているよ</p><p>そんなこと言わないで見ないで</p><p>ああ、もうちょっと拡げるようん、処女膜も見えたちゃんと処女だね、夜見子さん</p><p>屈辱、屈辱、屈辱</p><p>胎内の奥まで見られて夜見子さんは、口惜しさに身体を震わせている</p><p>ヤッちゃん、カメラ</p><p>用意できてるよっ</p><p>寧がデジカメを持って、前に出て来る</p><p>はーい、こっちに視線を下さーい</p><p>夜見子さんは、この恥ずかしい姿を写真に撮られると気付いて必死で顔を背けようとする</p><p>ミッちゃん、お願い</p><p>しかし、美智の気によって顔を正面に</p><p>そうそう、レンズ見てぇ睨んでてもいいからむしろ、その方が臨場感のある写真になりそうだし</p><p>寧がシャッターを切る</p><p>ヨッちゃんも彼女のオマンコ拡げたまま、こっち見てぇうん、良い感じ</p><p>さらに写真を撮っていく寧</p><p>もちろん、女性器のアップも撮った</p><p>こんな屈辱一生忘れませんわ</p><p>夜見子さんは、そう呟いた</p><p>一生忘れないも何も一生続くんだよ、こういうことが</p><p>娼婦になるって、そういうことだからね</p><p>そして、月子さんとルナさんを見る</p><p>恥ずかしいことをいっぱいされるんだよ来る日も来る日も</p><p>でも、気持ち良くもなるけどね</p><p>オレは、夜見子さんの両脚をぐいっと開いて股間に舌を突き出す</p><p>なななな、何をするんですのっ</p><p>舐めるんだよ夜見子さんのここを</p><p>オレはまず、足の付け根をペロペロ舐め</p><p>ひぃぃぃっ、気持ち悪いですっやめて、やめて、やめてぇぇ</p><p>次に、愛液の湧く泉に</p><p>はぁぁうううっ</p><p>うふふ気持ちいいでしょ</p><p>ヨッちゃんの舌、克姉や渚お姉ちゃんに鍛えられているからすっごいことになっているもんねっ</p><p>舌を膣の入り口に差し込みベロベロと舐め上げる</p><p>あああふっ</p><p>ミナホお姉ちゃんも一緒に指導しているんでしょ</p><p>ミナホ姉さんはトボケるが</p><p>克子姉とミナホ姉さんの夜には、いつもオレに色々なテクニックを教えてくれている</p><p>もう、いやぁぁやめてぇぇ、お願い、やめてぇぇ</p><p>ついに泣きを入れる夜見子さん</p><p>しかし、ここからが本番だ</p><p>オレは肉襞に隠れていたクリトリスを剥き出す</p><p>おお、夜見子さんのクリちゃん、小さくて可愛いねっ</p><p>寧が写真を撮る</p><p>１４歳のクリトリス小さな紅玉のようだ</p><p>それをオレは舌の先で転がす</p><p>ひぃやぁぁんっ</p><p>上下左右に舌で舐めていく</p><p>チュッチュッと吸う</p><p>フーッと、息を吹きかける</p><p>いやぁぁっ何これ何これ、何なのぉぉぉっっ</p><p>生まれて初めての快感に身を捩る、夜見子さん</p><p>一気に、全身が汗ばんでくる</p><p>顔が紅潮する</p><p>気持ち良いでしょヨッちゃんの舌</p><p>寧が夜見子さんに囁く</p><p>ううっ、あああっ気持ち良くない気持ち悪いだけよこんなの</p><p>気持ちいいと言いなさい</p><p>美智が夜見子さんに命じる</p><p>そんな嫌よ、嫌わ、わたくしは鷹倉家の巫女よそれが、こんなこんな辱めを受けてあああ、あああっ</p><p>オレはクリトリスを舐めながら、夜見子さんの太ももとお尻を揉む</p><p>寧がおっぱいを揉んでいた</p><p>気持ち良いんでしょどうなのっ</p><p>嫌ぁぁ、嫌ぁぁああっ、あああいい気持ちいい</p><p>肉体の内面に湧き上がる快感の波に溺れていく</p><p>でも、怖いのヨミ、怖いよぉぉ月子、月子ぉぉ</p><p>月子はここにおります</p><p>月子さんが、夜見子さんの手を握る</p><p>どうしよおっ、月子ヨミ、ヨミね変になっちゃうこんな男の舌で変になっちゃうよぉぉぉ</p><p>夜見子様っ</p><p>オレは一気にスパートを掛けた</p><p>舌の動きを３倍速にする</p><p>ひぃぃぃぃっあああっあああーっ</p><p>うん、もうイッちゃいそうだねっ夜見子さん</p><p>寧が、エクスタシーの顔を撮影しようとカメラを向ける</p><p>いやぁぁ、撮らないでこんな、ヨミを撮らないではぁぁ、あああっああっ、ああっ、あああっ、あああああーっ</p><p>そして、夜見子さんは絶頂に跳んだ</p><p>きゃうううううううんんんっ</p><p>カシャッ、カシャッ、カシャ</p><p>寧のカメラがそんな夜見子さんを記録していく</p><p>汗と愛液そして熱い体温</p><p>夜見子さんの身体の周りだけ熱気と湿気が強くなっている</p><p>甘いミルクの様な匂いが、夜見子さんから漂って来る</p><p>ビリビリの制服を纏っただけの裸体は、真っ赤に紅潮している</p><p>眼はトロンとしたまま、大きく口を開いて息をしていた</p><p>はい、お兄様タオルですわ</p><p>瑠璃子が、タオルを持って来てくれた</p><p>おっ、ありがとう</p><p>オレは、夜見子さんの愛液でベトベトになった口元を拭う</p><p>瑠璃子は本当に気が利く</p><p>どうするヨッちゃんこのまま一気に、夜見子さんからロスト・ヴァージンしちゃう</p><p>まさかまだ早いよ</p><p>それに、今のはオレが夜見子さんを攻めただけだろこれだけじゃ、娼婦の仕事がどんなものか判らないままだよ</p><p>娼婦なら女の方から、男にアプローチできないと</p><p>オレはマナを呼んだ</p><p>何お兄ちゃん</p><p>外でやる約束だったけど、今、ここでじゃダメか</p><p>いいよマナはお兄ちゃんがしたいんなら、いつでもどこでも</p><p>嬉しそうな顔でこっちにやって来る</p><p>オレは、近くの椅子を一つ選んで腰を抜かしたままの夜見子さんの正面に置く</p><p>そこに座って</p><p>夜見子さん、これから娼婦の仕事のメインである、セックスを見せるから</p><p>夜見子さんは、まだ心が戻って来ていないままだ</p><p>月子さんとルナさんもよく見ておいて</p><p>下着姿の２人は、すっかりオレに気後れしている</p><p>うんうんと、大きく頷いた</p><p>マナ来い全部、お前がやるんだセックス奴隷らしく、何から何まで、お前がオレに奉仕しろ</p><p>マナは服を脱いでいく</p><p>まずは、月子さんたちと同じブラとパンティだけの下着姿になる</p><p>マナが全部してあげる気持ち良くなって下さいお兄ちゃん</p><p>オレにキスするマナ</p><p>鷹倉姉妹の前で舌を絡め合う</p><p>それだけで月子さんとルナさんは、ギョッとしていた</p><p>夜見子さんへのクンニよりただのキスの方が衝撃的だったらしい</p><p>はーい、脱ぎ脱ぎして下さいねぇ</p><p>マナが、オレのズボンを脱がす</p><p>ジッパーを下ろして</p><p>パンツの中から、勃起ペニスを引き出す</p><p>あらわれた肉の柱に夜見子さんが、意識を取り戻す</p><p>お兄ちゃんのこれをねマナの中に入れるのが、セックスです</p><p>マナは笑顔で、３姉妹に言った</p><p>あたしもしたいです旦那様</p><p>みすずが呟く</p><p>さっきからあたしがして欲しいことばかりです</p><p>ああ、みすずはMっ気があるから</p><p>無理矢理クンニとか、公開セックスとか興味があるんだ</p><p>今はダメだ鷹倉さんたちに見せるためにやるんだから</p><p>この中で一番年下のマナでもちゃんとセックスできるんだってことを、見せたいんだよ</p><p>それに、夜見子さんは香月家の娘であるみすずのことさえナメていて、巫女の力で自分の支配下に置こうとしていた</p><p>だから、ここはみすずでなくマナで、夜見子さんの度肝を抜くことにしよう</p><p>夜見子さんここに居るマナは、夜見子さんと同じ１４歳の中学２年生だからね</p><p>そうだよっうふふよーく見ててね</p><p>マナは大きく口を開いて、はむっとオレのペニスを頬張る</p><p>えそ、それは</p><p>驚く夜見子さん</p><p>それは男性のおしっこを出す器官ですわよ</p><p>マナは、ニッと笑って</p><p>そうだよっ美味しいよ</p><p>ペロッ、ペロッっとオレの亀頭を舌で舐める</p><p>カリを下からチロチロ舐め上げたり</p><p>ちゅぱちゅぱ、しゃぶったり</p><p>う、上手いぞ、マナ</p><p>お兄ちゃんのために練習してるもんっ</p><p>夜見子さんたちのセックス講習に、自分が呼ばれたことが嬉しいらしい</p><p>これはね、フェラチオっていうんだよ</p><p>マナは、ニコニコ笑顔で鷹倉姉妹に言う</p><p>ルナさんは、マナと同じセックス奴隷だから、今度ゆっくりやり方を教えてあげるねっ</p><p>あんまりにも屈託の無いマナの笑顔にルナさんはつい、お礼を言ってしまう</p><p>それからねこういうのも、お兄ちゃんは好きなんだ</p><p>マナはブラを外し自分の乳首をオレの亀頭に擦り付ける</p><p>マナが好きなんだろ</p><p>うん、好き大好き</p><p>そしてマナはオレの前に立ち</p><p>鷹倉姉妹によく見えるようにパンティを下ろす</p><p>マナの割れ目は、すでに濡れていた</p><p>マナは、３姉妹にお尻を突き出して</p><p>見えるマナのここもうトロトロだよここにね、お兄ちゃんのを入れるの</p><p>鷹倉３姉妹は、愕然として言葉が出ない</p><p>じゃ、セックスするから見ててね</p><p>マナが、椅子に座ったオレの上に跨がってくる</p><p>大丈夫かまだ、中が充分ほぐれてないんじゃないか</p><p>お兄ちゃんのが入って来たら、すぐにグチョグチョになるよ</p><p>でも痛いだろ</p><p>それがいいんだよお兄ちゃんを受け入れる痛みはマナの歓びだもん</p><p>いい入ってくところ、よーく見ててねっ</p><p>マナが、ゆっくりと腰を下ろす</p><p>膣口に亀頭の先が当たる</p><p>嘘あんな太いの、入るはずがない</p><p>マナの若いヴァギナがオレのペニスを呑み込んでいく</p><p>あああ、入っていきます</p><p>月子さんも、結合点を見て呟く</p><p>まだだよ、まだ入り口だからもっと奥まで奥まで来て、お兄ちゃん</p><p>１４歳のマナが明るい笑顔でセックスして見せているから</p><p>鷹倉姉妹は、眼が背けられなくなっているのだ</p><p>え、まだ入るの</p><p>ルナさんも息を漏らす</p><p>うん、根元まで全部入るよっ</p><p>マナの内側から愛液が溢れてくる</p><p>その愛液を潤滑油にしてオレを受け入れていく</p><p>ほーら、ここがゴールだよ</p><p>オレの亀頭の先がマナの子宮口を突く</p><p>ペニスは、根元まで完全にマナの胎内に納まった</p><p>好きだよお兄ちゃんギュッとして</p><p>ああ、オレもお前が大好きだ</p><p>オレはマナの小さな身体を抱きしめてやった</p><p>今日もマナのこと、犯してくれてありがとうお兄ちゃん、好き</p><p>今日は、マナが動くからお兄ちゃんは、そのままでいて</p><p>そして、軽やかなリズムでマナは腰を動かしていく</p><p>じゅぷっじゅぷっじゅぷっ</p><p>見えるマナの中にお兄ちゃんが入っているの</p><p>腰をグラインドさせながら、マナは鷹倉姉妹に微笑む</p><p>これがセックスううん、これもセックス本当のセックスは、マナのお腹の奥にお兄ちゃんが精液を出してくれるまでだから</p><p>跳ねる様に、１４歳の小さな身体がオレの上で踊る</p><p>い、痛くないの</p><p>ルナさんが、マナに尋ねた</p><p>最初の頃は痛かったけれど今は、気持ち良いだけ</p><p>マナの顔見てほら、とっても気持ち良さそうでしょ</p><p>額から汗を流しながら蕩けた笑顔で、マナは言う</p><p>本当に気持ち良いのお兄ちゃんとのセックスはマナ、毎日してもらってるの本当はね、一日中していたいいつでも、どこでもお兄ちゃんにレイプしてもらいたいの</p><p>マナは、お尻に力を入れオレのペニスをキュウキュウと締め付ける</p><p>オレは、マナの小さなおっぱいを揉む</p><p>ああ、いいよぉお兄ちゃんおっぱい、気持ち良いセックス、気持ち良いよぉぉ</p><p>マナは、腰の動きを強くしていく</p><p>こうしてね腰の動きを強く早くしていくのお腹の内側でねお兄ちゃんのオチンチンの形を感じるの温かいんだよお兄ちゃんのオチンチン気持ちいい</p><p>マナの中を温かいよぐっしょり湿っててヌルヌルで</p><p>ああ、お兄ちゃんが好きだからマナ、すぐに濡れちゃうのトロトロになっちゃうのセックスしたくなっちゃうの犯して欲しくなっちゃうのぉぉ</p><p>マナ、マナ</p><p>オレたちのセックスは佳境を迎える</p><p>ああっああうっ、ああんっあー、お兄ちゃんどうしよえ、マナ、気持ち良くなっちゃいそうごめんね、お兄ちゃんマナもう</p><p>大丈夫だ合わせられるから一緒にイクぞ、マナ</p><p>ああんっ、好きぃ、好き好き好きぃお兄ちゃんビューッと出してね、マナのお腹の奥にお兄ちゃんの熱いの熱いの注いでね</p><p>マナが鷹倉姉妹に</p><p>これからマナの赤ちゃんができる場所に、お兄ちゃんの赤ちゃんの素が入ってきますそれがマナの卵に掛かると、妊娠なんだよ</p><p>赤ちゃんができるの</p><p>絶句する鷹倉姉妹</p><p>いいのできてもいいのマナお兄ちゃんの奴隷なんだもんああ、マナのことママにしてお兄ちゃん、お兄ちゃん</p><p>マナが昇っていく</p><p>ああ、キちゃうキちゃうよぉぉマナ、跳んじゃうよぉぉ</p><p>いいぞイけ、イくんだマナ</p><p>オレも、下からゴツゴツとマナを突き上げる</p><p>ああっ、ああっ、見ててぇお兄ちゃん、マナのイくところ見ててぇぇ</p><p>ああ、見てるよ見てるぞ、マナ</p><p>うううっイクイクイクぅぅっ</p><p>マナが、オレの腕の中で跳ぶ</p><p>オレもマナぁぁ</p><p>見てるよ、お兄ちゃぁぁん</p><p>イクぅぅ</p><p>熱いっっっ</p><p>白濁液がマナの最深部を犯す</p><p>ああ、出てるよ入って来るぅ噴水みたいに、マナの赤ちゃんの部屋に、お兄ちゃんの熱いのが届いてるよぉぉ</p><p>オレは、下からガツン、ガツンとマナの身体を突き上げる</p><p>その度に射精の２撃目、３撃目が吐き出される</p><p>気持ちいいぃぃ気持ち良いぃぃセックス、気持ちぃぃ</p><p>鷹倉姉妹の眼の前でマナは何度も気持ち良いを繰り返す</p><p>オレたちは、汗まみれの身体で抱き合う</p><p>気持ち良かったよ、お兄ちゃん</p><p>オレは、マナとキスをした</p><p>抜くね</p><p>マナは、ゆっくりとオレのペニスを引き抜く</p><p>つるんと亀頭が胎外に零れ落ちた</p><p>はい見て</p><p>マナは、鷹倉姉妹に自分の女性器を示す</p><p>割れ目の中から</p><p>とろーりと、白い精液が垂れてくる</p><p>これが、お兄ちゃんの精液赤ちゃんの素だよこれをお腹の奥にいっぱい出してもらったらセックス完了だよ</p><p>鷹倉姉妹は、眼の前で起きた生々しい行為に呆然としている</p><p>娼婦っていうのはこれを毎日するんだ求められた、どんな男とでも何度でもしかも、今マナがしたみたいに女の方が、男に奉仕しないといけない</p><p>鷹倉夜見子さんは</p><p>で、できないわよこんなこと</p><p>震えながら言う</p><p>こんな怖いことわたくしには、できないわ</p><p>3連休なのに台風で大雨が続いていますが</p><p>済みません体調不良で、二日ほど寝込んでいます</p><p>具合の良くない時のエロ話は辛いっス</p><p>また感想欄の返信が滞っていますが少しずつ返信致しますので、もう少しお待ち下さい</p><p>659．雪解け</p><p>えー、できないんですかとっても簡単だし、気持ち良いのに</p><p>マナが、オレのペニスをお掃除フェラしながら鷹倉姉妹に言う</p><p>マナお兄ちゃんに毎日してもらっているのに</p><p>それはあなたが異常なのよそんな変な行為、普通の人はしないですわ</p><p>高倉夜見子さんは、そう強弁するが</p><p>えー、みんなしてるよっ</p><p>わたくしも昨夜、お兄様にしていただきましたとっても楽しかったですわ</p><p>瑠璃子が、笑顔でそう言う</p><p>わたくしは、先ほどお情けを頂戴致しました</p><p>美智が、古風な言い方をする</p><p>じゃあ、次はあたしの番ですねあたしも皆さんの見ている前で、致しましょうか</p><p>ニンマリとした笑顔で、みすずが立ち上がるが</p><p>ごめん、みすず今はちょっと</p><p>旦那様のまだまだ大きいですわ</p><p>いや、あのそろそろお屋敷に戻って、晩ご飯にしようよきっと克子姉たちが待っていると思うし</p><p>オレはそう言う</p><p>実際は</p><p>ジッちゃんが居なくなって、この学校の周囲の警備態勢が緩みだしているはずだ</p><p>そろそろお屋敷に行かないとマズイと思う</p><p>この学校も、それなりに防衛体制は整っているけれど</p><p>この人数で、ここで夜を明かすのは、ちょっとゴメンだ</p><p>それにお屋敷と学校と、家族が２箇所に分かれるのも、良くないだろうし</p><p>とにかく今、この部屋に居る女は、鷹倉さんたち以外、みんなオレと性的な関係にある</p><p>ミナホ姉さんだってオレの精液は飲み干してくれている</p><p>判るかみんな今、マナとした行為をオレとしているんだ</p><p>呆然としている鷹倉姉妹</p><p>うん、見ていたよねマナは、夜見子さんと同じ学年だけれどお兄ちゃんのオチンチンを全部受け入れてたでしょ精液もちゃんと赤ちゃんのお部屋で受け止めているしあたしにできること夜見子さんにはできないの</p><p>ちなみにあたしたちは娼婦じゃないですから、セックスは旦那様としか致しません</p><p>はい、お兄様だけです</p><p>ご主人様にだけ、身体を捧げます</p><p>あたしも、ヨッちゃんだけっ</p><p>マナもお兄ちゃんだけだよ</p><p>みんな口々に、そう言ってくれる</p><p>でも夜見子さんたちは、娼婦になるのですから、今のような行為セックスを誰とでもしないといけないのよ</p><p>誰とでもって</p><p>まあ、中年以上の男性お爺さんが多いと思うわしわくちゃのね夜見子さんは、お金であなたを買った男性の全身をペロペロと舌で舐めてあなたも身体中を舐められて、お腹の中にオチンチンを入れられるのそして最後に、子供の素である精液を放出されるわ</p><p>これだよこれ</p><p>マナが、自分の太ももの内側に垂れる白濁液を示す</p><p>年輩の男性のだと、もっと黄ばんでいるわそして、匂いも臭いのよそれが、あなたの胎内にたっぷり注がれることになるから</p><p>い、嫌よな、何でそんな</p><p>ミナホ姉さんはククっと笑って</p><p>仕方ないでしょそれが娼婦の仕事だから</p><p>月子さんが小さく呟く</p><p>そしてあなたたちのお母様の巫女の仕事でもあった</p><p>鷹倉家の巫女は望まれれば、どんな男とも交わるのよセックスするのそれが仕事だから</p><p>そんなことないですわ</p><p>夜見子さんが、激しく反発するが</p><p>いえこの方のおっしゃる通りです</p><p>月子さんが、妹に告げた</p><p>わたくしはお母様のお仕事を、見たことがございますから</p><p>月子さんは、夜見子さんよりも３歳年上の１７歳だ</p><p>仲裁の儀式のためにヤクザと交わる母親の姿を、見たことがあるのか</p><p>夜見子さんは、絶句する</p><p>ヤッちゃん、バスタオルみたいのあるかな</p><p>下の部屋に行けばあるよ取って来ようか</p><p>オレは半裸の鷹倉姉妹を見る</p><p>月子さんとルナさんは、ブラとパンティだけの下着姿あ、それに革靴と黒い靴下か</p><p>夜見子さんはビリビリに切り裂いた制服の残骸の下は全裸＋革靴と靴下だ</p><p>月子さんとルナさんは、そのまんまの格好で夜見子さんは、そのボロっちいのはみっともないから、素っ裸になってそれで移動するから</p><p>わたくしたちに裸で外に出ろと言うのですか</p><p>夜見子さんが、オレに怒鳴る</p><p>そういうことだよあ、バスタオル１枚だけ許してあげるよ車で移動している時に、外から観て裸の女の子が乗っていると思われたらマズいから</p><p>オレは夜見子さんと、同じ車に乗るつもりだ</p><p>もちろん車内ではこっそり、裸身をお触りさせていただく</p><p>どうして、わたくしたちがそんなことをしなければならないのよ</p><p>だーかーら</p><p>オレは夜見子さんと月子さんが娼婦になれるかどうかの適性検査をやっているんだぜ娼婦なら、人前で裸になることは当たり前なんだから今、オレが言っていることなんて娼婦としては、最低レベルのことなんだぜ夜見子さん、こんな程度のこともできないくせに、ジッちゃんにあんな大きな口を叩いたのかよ</p><p>わ、わたくしは知らなかったのですわ娼婦というものが、どんなものなのか今だって、よく判りませんし</p><p>じゃあ、今から止めるかいジッちゃんに連絡しようか夜見子さんは、根性が無いから、適性検査どころか、検査を受ける前に逃げ出しましたって</p><p>わ、わたくしが逃げる</p><p>そうだろあなたはジッちゃんには絶対娼婦になるって宣言していたじゃないか</p><p>そそそ、そうですけれどあの</p><p>すっかり気後れしている夜見子さん</p><p>娼婦にはわたくし１人がなりますですから、夜見子様のことはお許し下さいませ</p><p>月子さんが、スッとオレに頭を下げるが</p><p>おいおい、勝手に決めるなよあなたたちの適性を見極めるのは、オレの仕事だなるかならないかは、オレが判断する ２人とも、どうせダメだと思うけれどそれでもちゃんとテストは受けてもらわないと困るよあんたたちもオレも、ジッちゃんと約束しているんだからな</p><p>今更、下りるなんてこと、香月様がお許しになるはずがないことぐらい、お判りよね</p><p>ミナホ姉さんがダメ押しする</p><p>ここで下りるのなら月子さんと夜見子さんは、それぞれ別のヤクザへ売り飛ばされるでしょうねルナさんはうちでこのまま、この子のセックス奴隷をやってもらうけれど</p><p>つまり姉妹は離れ離れになる</p><p>まあいいわ移動する前に、お茶を一杯飲みましょう</p><p>いや、ミナホ姉さんそろそろ動かないと</p><p>ヤクザたちの動きも気になる</p><p>あなたの考えは判るけれどそろそろ、マルゴと渚がここへ来るはずなのよ</p><p>ミナホ姉さんは時計を見る</p><p>元々、今晩は、クラブ活動の終わったメグを渚の店から戻って来たマルゴさんたちがピックアップしてくれる予定になっていた</p><p>どうせならみんな揃って、戻りたいわその方が安心でしょ</p><p>それに車の問題もあるし</p><p>車</p><p>えっとこの場に居るのは</p><p>オレ、ミナホ姉さん、寧、メグ、マナ、イーディ、みすず、瑠璃子、美智、翔姉ちゃん、レイちゃん</p><p>そして鷹倉３姉妹</p><p>合計１４名</p><p>おれたちが乗って来た車は８人乗り</p><p>翔姉ちゃん今日の車は</p><p>いつもと同じよ</p><p>いつものアメ車は詰めて５人</p><p>合計、１３席</p><p>そっか、マルゴさんと渚の車が来ないと全員乗れないのか</p><p>１人だけマルゴを待って残ってくれとは言えないでしょ</p><p>だからお茶にしましょう</p><p>はーい、お茶でーす</p><p>お茶だよーん</p><p>マナと寧がみんなにお茶を入れてくれた</p><p>一旦、ブレイクと言っても、鷹倉姉妹は緊張したまんまだ</p><p>みすずと瑠璃子が姉妹の話し相手になってくれているが、３人ともほとんど話さない</p><p>この先の運命を思い愕然としている</p><p>美智ちょっと</p><p>何でしょうか、ご主人様</p><p>美智と一緒にイーディも来た</p><p>夜見子さんのことだけど</p><p>オレは小声で言う</p><p>お前はさっき強い気をぶつけたから、夜見子さんの巫女の力はもう発揮できないように壊してしまったって言ってたけれど</p><p>はい、そう言いました</p><p>本当は、違うよな</p><p>夜見子さんが巫女の力を失ってしまったということは、無いはずだ</p><p>もちろんです彼女の気をわたくしの気で相殺しているだけです</p><p>つまり、美智が無理矢理、巫女の力を抑え込んでいるだけだ</p><p>夜見子さんの力は残っている</p><p>あの方は気を発するだけで、受信する方の能力がございませんからわたくしが気を発し続けていることが、判っていないのです</p><p>小うるさいだけの送信機受信能力が無いから自分の発信能力が壊れているかどうかも、自分で判らなくなっている</p><p>て、ことはしばらくは、美智に付いていてもらわないといけないんだな</p><p>夜見子さんだけでなく、内面に秘めた力を持っている月子さんも</p><p>ルナさんの力はどうなんだ実際の話</p><p>今のところは判りません彼女は姉の夜見子さんより、自分が劣っていると感じているようです</p><p>美智は、そう分析する</p><p>姉の夜見子さんが優れているというよりあんなに我が強くて、気を周囲に吐き散らかすから、すっかり気後れしているというのが実態だろう</p><p>ですから、自分には力が無いと思い込んでいるのだと思います</p><p>じゃあ、現状としては問題無しか</p><p>おそらく、ご主人様がセックスで、あの子の心を開かれるまでは彼女は自分からは、力に目覚めないだろうと思います</p><p>なら、ルナさんのことは一先ず置いておこう</p><p>判った引き続き、彼女たちの監視を頼む</p><p>あ、待ってイーディにも説明しておいてくれ</p><p>鷹倉姉妹は、イーディも美智と同じくらい気が使えることを知らない</p><p>美智の不在時には、イーディが鍵になる可能性もある</p><p>イーディ、いつでも美智の任務を引き継げるようにスタンバイしててくれ</p><p>判ったネ</p><p>２人がオレから離れるとメグがやって来た</p><p>ヨシくんあの子たちに、ちょっと厳しすぎるんじゃない</p><p>メグはそんなことを言う</p><p>あんな、わざと怖がらせるみたいな言い方をするのは可愛そうよ</p><p>どう説明しようかな</p><p>香月さんは、お兄ちゃんに娼婦の適性検査をしろって言ったんだよ</p><p>オレたちの後ろに立っていたマナがメグに言う</p><p>そうメグはいなかったんだよな</p><p>ジッちゃんが、オレにそう言った頃は</p><p>だから、これでいいんだよちょっと、キツメにプレッシャーを掛ける感じでさ</p><p>メグは不満らしい</p><p>香月さん自体あのお姉ちゃんたちを無理に娼婦にしたくはないんだよ何がなんでも娼婦にする気なら、確実に堕とせって命令するはずだから</p><p>そうだジッちゃんは</p><p>もう本当にどうしょもない場合は月子さんと夜見子さんのどっちかを娼婦にしないといけないかもしれないでも、香月さんの本音としてはなるべく娼婦にはしたくないんだよみんなだからルナさんを娼婦から外した件は、あんなに簡単に了承してくれたんだよね</p><p>つーか、オレも探りを兼ねて一か八か、聞いてみたんだ</p><p>もちろん、アニエスには同い年のお付きが必要だというのは本当だけど</p><p>いきなり、ああ切り出してジッちゃんが、どう反応するかが見たかった</p><p>ジッちゃん割かし平然としてたよなしかも、ルナさんはオレのセックス奴隷としてならっていう条件付きだったんだからこれって、ジッちゃんとしては最終的に３人とも黒森家に預けることは決めているってことなんだと思うよな</p><p>どんな理由でもいいから黒森の屋敷に鷹倉姉妹を置いておきたい</p><p>それが保険ということなんだろう</p><p>娼婦にするかどうかは、絶対に必要な条件では無いんだ</p><p>だから今は娼婦という仕事の怖さを、きちんと伝えた方がいいんだ</p><p>娼婦に堕とすのなら徹底的にセックスの快感だけ味わせてからにする</p><p>適性検査なんだからネガティブな側面もきちっと見せないと</p><p>オレたちの解答に、メグは驚いていた</p><p>あの人たちもあたしと同じなんだよ帰るところが無いんだよだからあんなに必死なんだ</p><p>マナが鷹倉姉妹を見て、そう呟いた</p><p>メグお姉ちゃん判っている</p><p>さっき、御名穂さんはメグお姉ちゃんに、山峰さんの家に戻ってもいいって言ってたよねそれって、メグお姉ちゃんだけなんだよ</p><p>そ、そんなことないわよあたしは</p><p>あたしがもし、市川のお祖父ちゃんの家で暮らしたいって言ったらどうなると思う</p><p>あたし、殺されるよ御名穂さんに</p><p>いや、マナの言うとおりだよメグ</p><p>マナは黒い森の秘密を知っているこのまま市川さんのところへ返すわけに行かないんだ</p><p>マナはオレたちが白坂創介に何をしたのか知っている</p><p>市川老人に引き渡せば絶対に、マナから真実を聞き出そうとするだろう</p><p>あたしはね命懸けで、お兄ちゃんの忠実なセックス奴隷であることを示し続けないといけないんだよあたしが吉田マナとして生きていくためには</p><p>これが、マナの不安定さの原因か</p><p>マナはまだ生きるか死ぬかの瀬戸際に立っていると感じている</p><p>大丈夫だよ、マナオレがいるからオレが、お前を幸せにするから</p><p>うん、ありがとうお兄ちゃん大好きだよ</p><p>マナは、お兄ちゃんだけだからお兄ちゃんのためだけに生きることが、マナの生きる道だからううん、そうじゃないね</p><p>マナがオレの手を握る</p><p>お兄ちゃんだけが、マナの希望なんだ本当に大好き嘘じゃないよお兄ちゃんが、マナのことを本気で愛してくれていること感じてるもんマナも、愛してる命懸けで</p><p>今のマナにはオレしか心のよりどころが無い</p><p>ミナホ姉さんはやっぱり、メグのことを優遇していると思うよいや、いいんだ依怙贔屓でも人間なんだからさメグのことは子供の頃から知っているんだし、特に愛情が厚いのも当然だと思う</p><p>みんな全員、公平にしなくちゃいけない理由なんてミナホ姉さんには無い</p><p>本当なら白坂創介の娘であるマナに対しては、複雑な感情があるのだろうし</p><p>香月家の娘たちにもまだ壁を作っている</p><p>それだって、ミナホ姉さんがジッちゃんに対して感じている怖れを考えれば、仕方の無いことだ</p><p>オレはオレの全ての女を公平に愛さなくてはいけないけれど</p><p>ミナホ姉さんは、違うんだ</p><p>でも、だからこそメグは判っていないといけないと思うミナホ姉さんに大事にされていることの意味をもし、メグが山峰家に帰ったとしてもミナホ姉さんは、メグのためだけに、こっそりと護衛を付けると思うよどんなに費用がかさんでも</p><p>ミナホ姉さんはそういう人だ</p><p>身内にはとことん優しい</p><p>ヨシくんはどうなの</p><p>悪いけれどメグがどう思おうと、オレはメグを自由にはさせないよメグは、一生、オレの女だメグがもし、オレ以外の男のことが好きになったとしたら</p><p>メグは、ジッとオレを見ている</p><p>オレは、その男の目の前でメグをレイプするよメグにも、男にも諦めさせるそのためには何でもするさオレは、そういう男だよ黒い森のメンバーだからね</p><p>メグのロスト・ヴァージン以来の記録はオレも持っている</p><p>卑怯だと言われてもオレは、どんな手でも使う</p><p>ごめんね、メグちゃん</p><p>寧が後ろでオレたちの話を聞いていたらしい</p><p>メグちゃんはヨッちゃんと恋愛がしたいんだよねでも、あたしやヨッちゃんはミィちゃんやルリちゃんたちもそうだなみんな家族が欲しかった子だったんだだから、恋をするのをジェット気流で飛び越えて一気に家族になっちゃったんだしかもこの家族を守るために、今もなお奮戦中だから</p><p>鷹倉姉妹の件だって家族を守るための行動の一つだ</p><p>メグちゃんが物足りないのは判るけれど諦めて</p><p>メグちゃんの気持ちとは関係無くもう、ヨッちゃんの心の中に、家族としてのメグちゃんが居るからヨッちゃんは、メグちゃんが家族じゃなくなったら発狂しちゃうよ</p><p>だから、ミナホお姉ちゃんがどう言おうとあたしは、メグちゃんを外に出すつもりはないからメグちゃんを、アニエスの地下室に監禁するぐらいのことはするよあたしヨッちゃんのためだったら、どんな恐ろしいことでもする女だから狂っているんだ、あたしもヨッちゃんと、この家族を守るためなら</p><p>あたしもお兄ちゃんのためなら、何でもするよ克子お姉ちゃんもそうだと思うみすずお姉ちゃんや、ルリお姉ちゃん、美智お姉ちゃんも</p><p>他の子もそうだよみんな狂ってるもんヨッちゃんのことが、愛しくて愛しくてたまんないんだもん</p><p>あたしちょっと付いていけないかもしれない</p><p>俯いてそう言う</p><p>でも、もう逃げ出せないのねそれは良く判ったわ</p><p>とっくに逃げ出すことはできなくなっている</p><p>あたしも自分の実の父親を地獄に突き落としたんだもんね普通の幸せは求めちゃいけないのよねああ</p><p>メグは、ほろほろと涙を零す</p><p>悔しいなあみんなが現実を、冷静に受け止めている時にあたしだけ、舞い上がってたんだこの４ヶ月</p><p>あたしもセックス奴隷になるわううん、ヨシくんのセックス奴隷にして下さい</p><p>泣きながらメグはそう言った</p><p>あたし我が儘だから、自分がヨシくんのお嫁さんだと思っていると、また浮ついたことを考え出すと思うのだから、あたしもマナちゃんと同じ奴隷でいいわ</p><p>そしてマナを見る</p><p>ごめんね、マナちゃんあたしも絶対に逃げ出さないわヨシくんのハーレムの中に、ずっとずっと囚われたままでいるからマナちゃんと一緒に</p><p>うん、そうよあたし、あなたの本当のお姉ちゃんだから今からは、本当にそうなるわ今までごめんなさい気の利かないお姉ちゃんでごめんね</p><p>メグはマナの異母姉だ血の繋がりがある</p><p>メグに抱きつくマナ</p><p>ごめんね舞夏ちゃん</p><p>マナのことを舞夏と呼んだ</p><p>そうだ２人は昔からお互いのことを知っている</p><p>マナは、ただメグをギュッと抱き締めている</p><p>あたしはマナという反発もしない</p><p>これでマナちゃんの中の過去と現在が繋がるといいね</p><p>白坂舞夏時代のことしか知らない人と出会ったら、今のマナちゃんの心は壊れちゃうかもしれないけれどメグちゃんは、マナちゃんの過去と現在の両方を知っている唯一の人だから</p><p>メグならマナの心の整理に立ち合えるんだ</p><p>ずっと一緒に生きていこう頑張ろうヨシくんのこと、愛していこう家族のみんなと暮らしていこうこれからは、お姉ちゃんもいつも一緒だよ</p><p>メグお姉ちゃん冷たかったんだもんこの４ヶ月、ずっと</p><p>うんごめんねマナちゃんにヨシくんを取られちゃうんじゃないかって、思ってたから</p><p>取らないよあたしはお兄ちゃんのものでお兄ちゃんの奴隷なんだから</p><p>でも、マナちゃんは、毎日ヨシくんとセックスするから</p><p>するよ奴隷だもんちゃんとご奉仕しないと、捨てられちゃうもん</p><p>捨てないわよ、ヨシくんはマナちゃんのこと大好きなんだから</p><p>それを言うのならお兄ちゃんは、メグお姉ちゃんのことだって大好きだよ</p><p>うん、そうだねそれなのにあたしヨシくんを独り占めしようとしてみんなに嫉妬してた</p><p>バカだよメグお姉ちゃんは</p><p>うん、そうだね馬鹿だったわ、あたし</p><p>取りあえずはこれでいいのか</p><p>もちろん、これでメグとマナの心が安定するかどうかは判らない</p><p>心が納得できていても、身体が納得しないということもある</p><p>無意識に心が満たされないということも</p><p>でも、とりあえずメグとマナのラインが強化されたことは良いことなんだろう</p><p>悩んだ時に、親しく話が出来る相手がいるということは</p><p>マルゴが、まもなく到着するそうよもう１５分ね</p><p>ミナホを姉さんが、携帯を片手にオレに告げた</p><p>はあすっかり、時間を取られてしまった</p><p>鷹倉姉妹を探すヤクザが何らかのアクションを起こすかもしれない</p><p>さてどうするか</p><p>ミナホ姉さん、翔姉ちゃんちょっと</p><p>オレは２人に声を掛ける</p><p>いっそのこと敵に肉迫してみたいんだけど</p><p>ほら早く乗って</p><p>真っ暗になった、夜の校舎裏</p><p>他の人たちより先にオレたちだけ行動を開始する</p><p>つまり、オレと翔姉ちゃんと美智と鷹倉月子さん、夜見子さんの５人だけ</p><p>オレたちは、翔姉ちゃんのアメ車に乗り込んでいた</p><p>ルナは、大丈夫なんでしょうね</p><p>全裸にバスタオル１枚羽織っただけの夜見子さんが言う</p><p>あちらには、麗華お姉様がいます他にも護衛役が居ますしわたくしたちよりも、余程安全です</p><p>翔姉ちゃんが運転席で美智が助手席</p><p>後部座席は、オレを真ん中にして左右に半裸の月子さんと夜見子さん</p><p>ちゃんとバスタオルで隠して外から見たら、裸だってバレないように</p><p>判ってますわ</p><p>そういう夜見子さんの生のおっぱいをオレはぷにっと揉む</p><p>な、何をなさいますの</p><p>怒る夜見子さん</p><p>これから車で走りながらオレは好きに、２人の身体を触らせてもらうから</p><p>これも検査だよ適性検査のうちだからあきらめて、触られて</p><p>美智頼むぞ</p><p>夜見子さんは嫌でも美智に肉体操作されているから、逃げられない</p><p>っていうか、幾らでかいアメ車の車内だからって後部座席に３人だし、逃げられようも無い</p><p>翔姉ちゃん後ろのドアは、ロックしておいてね</p><p>この車も香月セキュリティ・サービスで改造されているから</p><p>要人警護や、犯人護送に使われることを想定してある</p><p>運転席で、ドアをロックすれば手動では開かなくなる</p><p>そんなことしても逃げ出したりしないわよ</p><p>鷹倉夜見子さんは、そう言うが</p><p>いや、これは外からドアをこじ開けられないようにだよ</p><p>翔姉ちゃん真っ直ぐにお屋敷には戻らない一旦、繁華街の方へ向かって</p><p>待ちなさいこんな格好のまま、人通りの多い場所へ行くつもり</p><p>夜見子さんが、驚く</p><p>そうだよだからバスタオルでしっかり隠しておいて</p><p>オレは、夜見子さんのお尻をムニッと揉む</p><p>もうっやめなさい</p><p>やめないこれで行くから月子さんもいいね</p><p>何だかんだ言って夜見子さんは、反応が良いから触りやすい</p><p>月子さんはうーむ</p><p>えっとちょっと、触るよ</p><p>月子さんの胸を白いブラの上から、揉んだ</p><p>ええっと男に触られるの、初めてですか</p><p>ああ、何か緊張するなオレの方まで</p><p>ところで安藤風伍っていうヤクザ、月子さんの知り合いかな</p><p>月子さんの身体がビクッと震えた</p><p>ようやく台風は去りましたが</p><p>湿気の多い、もあーんとした空気が残って気持ち悪いですね</p><p>結局３日間、寝込んでいましたはぁ</p><p>プリズムライブダメだぁ</p><p>660．弾む手応え</p><p>ああ、やっぱり知ってるんだ安藤風伍さん</p><p>オレは、怯える月子さんの顔を見て言う</p><p>昼過ぎに、オレたちの家の前まで来たよお嬢はどこだって</p><p>そのお嬢は月子さんだと思った</p><p>夜見子さんではない夜見子さんは鷹倉家の神主の娘だヤクザの血は受け継いでいない</p><p>ルナさんの可能性もあるが１２歳の小学生の子を、あのゴツイヤクザ屋さんたちがお嬢と砕けた表現で呼ぶことはないだろう</p><p>何より長身で長い黒髪の美少女の月子さんには、お嬢と呼ばれそうな雰囲気がある</p><p>安藤たちは月子に付きまとっているだけよ</p><p>口籠もっている月子さんの代わりに夜見子さんが、そう言った</p><p>あいつらは月子のことをお姫様だと思っているから</p><p>つまり月子さんの本当の父親は、安藤の所属するヤクザ組織の大親分とかなんだな</p><p>そのことを月子さん自身は、どう思っているんだ</p><p>オレは尋ねてみた</p><p>何をですか</p><p>だから安藤風伍とか、あの暑苦しそうな関西ヤクザの連中に慕われていることをどう思っているわけ</p><p>だから好ましく思っているのか迷惑だと思っているか</p><p>あ表情で判った</p><p>迷惑なんだな</p><p>わたくしは鷹倉家の一員ですから鳳の先代様とは、関係の無い娘です</p><p>先代</p><p>月子さんの父親はもう組織を跡継ぎに譲っている</p><p>あるいはすでに死んでいる</p><p>夜見子さん、あのさ</p><p>オレは考え始める</p><p>おっぱい揉ませてくれ</p><p>呆れ顔で、オレを見る夜見子さん</p><p>いやオレさ、女の子のおっぱいを揉んでいると色々、考えがまとまるんだ</p><p>寧か、克子姉のおっぱいの方がいいんだけれど</p><p>この際、夜見子さんのロリ巨乳でもいい</p><p>助手席から、美智が無表情でオレに振り向く</p><p>胸が無く、大変申し訳ございません</p><p>いや、大丈夫だお前には、ぷにっとした立派なお尻がある美智のお尻の感触は、最高だ実に揉み応えがある</p><p>おっぱいが、よろしいのでしょう</p><p>ジトっとした眼でオレを見るな</p><p>どうぞ、そちらの方のおっぱいをお揉み下さいませ</p><p>美智は正面に顔を向ける</p><p>あ、それならお尻の下にも、バスタオルを敷いて</p><p>今度は運転席の翔姉ちゃんが、オレたちに振り向く</p><p>あなた、触るの上手なんだからシートが汚れちゃうわそれ本革だから悪いんだけれど</p><p>この車は翔姉ちゃん、ご自慢のアメ車だ</p><p>愛液でシートに染みを作ったら、確かに申し訳ない</p><p>えっとバスタオルは多めに持って来たから</p><p>オレは、シートの後ろに畳んであったバスタオルを取り</p><p>ほら、夜見子さんこれ、お尻に敷いてあ、ついでだから月子さんも</p><p>とりあえず２人ともバスタオルをお尻の下に敷いてくれた</p><p>よしこれで心置きなく、おっぱいを揉める</p><p>オレが、夜見子さんの胸に手を伸ばすと</p><p>あの黒森様</p><p>月子さんが、オレに声を掛ける</p><p>どうしても、夜見子様の胸でないとダメなのでしょうか</p><p>おっぱいでしたらここにもございます</p><p>そう言って、月子さんはバスタオルで隠していた白いブラジャーの胸をオレに晒す</p><p>揉み心地は夜見子さんのロリ巨乳も魅力的だけど</p><p>このおっぱいも、形が良くて、綺麗だな</p><p>じゃあ月子さんのを揉ましてもらいます</p><p>月子さんのことについて考えをまとめるんだし</p><p>ではどうぞ</p><p>オレに胸を突き出す、１７歳</p><p>いやいやブラジャー外して</p><p>ブラしたままじゃおっぱいの感触が楽しめないだろ</p><p>あも、申し訳ございません</p><p>月子さんは、慌てて背中のホックに手を廻す</p><p>下着を外す間向こうを向いていて下さいませんか</p><p>羞じらう月子さん</p><p>ブラを外して月子さんのおっぱいが、ポヨンとなるところが見たいんだ</p><p>見たいんだ</p><p>オレは強い視線で押す</p><p>わ、判りましたはい</p><p>月子さんは、顔を真っ赤にしながらオレの目の前で、ブラジャーを外した</p><p>白い綺麗なおっぱいが、ポロリと弾ける</p><p>じゃ揉むよ</p><p>オレの手が月子さんのおっぱいに触れる</p><p>うん、ちょっと手に余る絶妙な大きさ</p><p>月子さんの肌は温かい</p><p>乳首がコリコリする</p><p>ああ心臓がトックントックンしてるね</p><p>こ、こんなことをされるのは生まれて初めてですから</p><p>月子さんはそう言う</p><p>あのお楽しみのところ、悪いんだけれど</p><p>運転席から翔姉ちゃんが言う</p><p>そろそろ車出すわよ</p><p>あ、ゴメン頼むよ翔姉ちゃん</p><p>繁華街の方を廻ればいいのね</p><p>ああ、さっき話したルートで</p><p>バゥゥゥゥンッ</p><p>アメリカン・マッスルカーの野太い音のエンジンが掛かる</p><p>ヘッドライトが暗い校舎裏をパッと照らす</p><p>じゃ行きましょうか</p><p>オレたちを乗せた車が走り出す</p><p>月子さんの胸を、ムニムニと揉みながらオレは考える</p><p>あのどうですか</p><p>月子さんが、恥ずかしそうにオレに言う</p><p>いや、実に良いおっぱいです</p><p>オレは、率直な感想を述べる</p><p>そうではなく</p><p>まだ揉まれますか</p><p>はい、まだまだ揉みます</p><p>オレの考えはまだ纏まっていない</p><p>月子は嫌がっているんですもう、止めなさい充分ですわ</p><p>夜見子さんがオレに言う</p><p>まだ揉み足りないのならわたくしのを揉んでもいいですから</p><p>ムスッとしてそう言う</p><p>いや、まって今ちょっと、頭の中を整理しているところだから</p><p>月子さんのおっぱいをムニッ、ムニッ、ムニィィィ</p><p>ピンクの乳首をくにくにくにっ</p><p>ついに月子さんが、熱い息を漏らす</p><p>オレはまず翔姉ちゃんに声を掛ける</p><p>バックミラーの中の眼が、チラッとオレを見る</p><p>ジッちゃんが翔姉ちゃんを残していったってことはさ</p><p>そうだわざわざ、残してくれたんだ</p><p>オレは翔姉ちゃんから、ヒントをもらってもいいってことなのかな</p><p>翔姉ちゃんは今や、香月セキュリティ・サービスの現場部門のトップだ</p><p>当然、ジッちゃんの指令による鷹倉姉妹に関する計画は、全て知っているはずだ</p><p>閣下からは聞かれたことについてだけ答えろという指示をいただいているわ</p><p>オレの聞いたことだけ正直に教えてくれる</p><p>オレが自分で何が重要な問題なのか気付かないといけないということか</p><p>あたしの方から余計な情報は教えるなって、キツク言われているわ</p><p>つまりこれは、オレへの試練なのだ</p><p>オレの洞察力を問題を解決するための道筋を見つけ出す力を鍛えるための</p><p>判ったじゃあ、最初の質問鷹倉神社を乗っ取った方のヤクザの親分て、もしかして最近親分になった人</p><p>そうよ今年の春に代替わりして、最高幹部になった人よ</p><p>翔姉ちゃんが運転しながらオレに聞いてきた</p><p>だって明治以来、ずっと鷹倉神社の巫女は、ヤクザさんたちの仲裁役として独自の立場を守っていたんだろ立場を守っていたっていうかヤクザさん同士でも、不可侵にするルールだったんじゃない</p><p>仲裁役がどこかのヤクザと深い親交があったり、どこかの組織の支配下に置かれたら</p><p>それはもう仲裁役としての機能は果たせなくなる</p><p>なのに鷹倉神社に手を出したってことは、昔からの約束事を平気で無視するような新世代の人間が、トップになったってことだろ</p><p>アクションが急すぎるし、派手にやり過ぎている</p><p>乗っ取るにしたって神主と現役の巫女を殺してしまうなんて</p><p>長くトップの座に居た親分が考え抜いた末に起こした計画とは、とても思えない</p><p>こんなのは新しく組織を受け継いだ人間が思い付くことだ</p><p>オレがトップになった以上は、今までとは流儀を変えるそういうメッセージを伝えるために、鷹倉神社乗っ取りなんていうアクションを起こしたんだと思うんだ</p><p>オレの言葉を月子さんと夜見子さんは、ジッと聞いている</p><p>合っているわあなたの想像通りよ</p><p>鷹倉神社を乗っ取った方の親分は</p><p>鷹倉神社の巫女の力については、知っているけれど</p><p>巫女による仲裁を受けたことは無いはずだ</p><p>月子さんが１７歳だからその時の仲裁は１７年前だし</p><p>ルナさんも仲裁で産まれた子だとしても１２年前</p><p>新しく親分になったばかりの人は巫女と仲裁としてのセックスをしているはずがない</p><p>つまり乗っ取った方の親分は、月子さんの（あるいは、ルナさんも）父親ではない</p><p>そこの組織の前の親分いや、１０年以上前に親分だった人って、まだ生きている</p><p>その頃の親分さんなら、もう亡くなっているわ一時期は、息子さんが跡を継いだけれど組織内がまとまらなくて、子分の中から力のある人を新親分にしたのよ</p><p>それが今の親分さん</p><p>いいや、今の人は３人目ぐらいよそういうシステムで最高幹部を決めるようになってからの</p><p>そうかホントに月子さんとは、何の関係も無いんだ</p><p>その親分になったばかりの人って、何て名前</p><p>佐竹よ雲龍会山森組７代目組長佐竹信雄</p><p>乗っ取り派の大ボスは、トップに付いたばかりで巫女の力について知識としては聞いているけれど、実際に自分では体験していない</p><p>だから、巫女の力や鷹倉神社の仲裁の力をナメたんだな</p><p>だからこそ現神主と巫女を殺害しての乗っ取りなんていう暴挙に出たのだろう</p><p>つまり、これは乗っ取りが目的じゃないんだ</p><p>佐竹組長は古い世代が信じている巫女の力をぶっ潰して、自分の力をアピールしようとしたんだ</p><p>自分よりも古い世代を一掃してヤクザ界の実権を握るために</p><p>オレが聞かされた話では神社を乗っ取るために、神主を殺しその時に、たまたま巫女も巻き込まれて殺されたってことになっていたけれど</p><p>現実は、逆だ</p><p>佐竹は最初から、巫女を殺すつもりだった巻き込まれたのは、神主の夫の方だ</p><p>真実を曲げたのはジッちゃんが、鷹倉姉妹を気遣ったからだろう</p><p>鷹倉姉妹は巫女の力に絶対の信頼を感じているし、世の中の全てのヤクザが鷹倉家の巫女を畏れていると信じている</p><p>鷹倉姉妹にとっては、母の巫女は、あくまでも間違って殺されたのでなくてはいけないんだ</p><p>佐竹組長の目的が、鷹倉神社の乗っ取りでなく鷹倉家の巫女の抹殺なら</p><p>佐竹が送って来たヤクザたちの目的は、鷹倉姉妹の拉致ではなく</p><p>殺害だ</p><p>ここで鷹倉姉妹が死んでしまえば鷹倉家の巫女の血は途切れる</p><p>旧世代に対するアピールなら佐竹は、そこまで徹底させる</p><p>鷹倉姉妹は生命の危険に瀕しているんだ</p><p>だから、ジッちゃんは京都から、慌てて東京へ連れて来た</p><p>そして、姉妹には真実と違う説明をした</p><p>本来なら鷹倉神社を信奉しているはずのヤクザに、命を狙われているなんて知ればこの少女たちには、ショックが大きすぎるから</p><p>それで佐竹の目的は乗っ取りで、巫女の後継者を拉致しようとしているなんて嘘を付いているんだ</p><p>姉妹の精神状態を追い詰めないように</p><p>じゃあ、もう一つの方のヤクザのグループのトップはどんな人安藤風伍も属している方の</p><p>オレは翔姉ちゃんに尋ねる</p><p>今までの話では乗っ取り派と敵対している鷹倉家の娘たちを娼婦にさせたくないと思って、鷹倉姉妹を東京まで追っ掛けて来た関西ヤクザたちということになっているけれど</p><p>そっちのヤクザ・グループの大ボスは１０年以上前から、ずっと大親分な人なんじゃないの</p><p>オレの予想が正しければ</p><p>その通りよもう２０年ぐらい、ずっと大きな組の組長さんをしている人よ</p><p>翔姉ちゃんは、答えてくれた</p><p>つまりその人こそ、月子さんの本当の父親なんだな</p><p>１７年前に巫女の仲裁を受けた張本人だ</p><p>何て名前の人</p><p>関西雷神鳳会総裁大鳥啓介</p><p>翔姉ちゃんの声は少し暗かった</p><p>その大鳥総裁って人もしかして、安藤風伍とは考え方が違うの</p><p>大鳥総裁は実体験で巫女の力を知っている</p><p>それがどれだけ恐ろしい力なのかを</p><p>今佐竹の突発的なアクションで、巫女が急死した</p><p>後にはまだ巫女になれていない娘が３人残っている</p><p>この状況で大鳥総裁は、どう考えるだろう</p><p>鷹倉姉妹を庇護して巫女の血脈を繋ぐか</p><p>ここで思い切って巫女の血筋を断つか</p><p>ジッちゃんが庇護しようとしたってことはそういうことなんだね</p><p>オレにはそうとしか考えられない</p><p>あなたが想像している通りだと思うわ</p><p>大鳥総裁が、鷹倉神社をこのまま仲裁役として残していく考えなら</p><p>ジッちゃんは、手助けするはずだ</p><p>ヤクザの一組織が鷹倉神社と強い結びつきを作るのは良く無いかもしれないけれど</p><p>少なくてもジッちゃんは交渉はするだろう</p><p>これは本質的にヤクザ界の問題なんだから</p><p>ジッちゃんは、今香月セキュリティ・サービスの全部隊を投入している</p><p>２つのヤクザ・グループと全面対決になっている</p><p>ジッちゃんがここまでやるということは</p><p>鷹倉家の巫女の恐ろしい力を知っている大鳥総裁も</p><p>鷹倉姉妹を抹殺したいと思っているんだ</p><p>自分の娘なのに</p><p>何がまいったのですの</p><p>夜見子さんは、キョトンとしている</p><p>月子さんは黙って、不思議そうにオレを見ている</p><p>はは確かに、こりゃ緊急事態だ</p><p>あたしたちは、ヤクザさんたちの連絡は全て傍受しているわどういう考えで、あの人たちが動いているのかはよく判っているの</p><p>香月セキュリティ・サービスは、全て判った上で動いている</p><p>鷹倉神社の神主と巫女を殺した、巫女について判っていない新世代の佐竹組長も</p><p>月子さんの父であり、巫女の恐ろしさを熟知している旧世代の大鳥総裁も</p><p>この機会に巫女の血筋を根絶やしにしようとしている</p><p>鷹倉姉妹を殺すつもりなんだ</p><p>でも翔姉ちゃん</p><p>安藤風伍たちの様子は違っていた</p><p>ええそうよ安藤という人たち組織の下部の人たちの考えは、純粋よ昔通りの鷹倉神社への信奉を続けようとしているわ</p><p>当たり前ですわわたくしたちの仲裁がなければあの人たちは困りますもの</p><p>大きく胸を張って鷹倉夜見子さんは言う</p><p>そうやって組のみなさんたちと共存することで鷹倉神社は繁栄してきたのですから</p><p>夜見子さんは自分たちが、ヤクザたちに見捨てられることなどあり得ないと思っている</p><p>それはあの安藤たちは、判ってやっているのかな</p><p>オレは夜見子さんたちを不安がらせないように、言葉を選ぶ</p><p>いいえ判っていないわ上の人たちは、まだ下の人たちに本心を明かしていないのよおそらく</p><p>なるほど、安藤たちの鷹倉姉妹への気持ちを利用して</p><p>鷹倉姉妹の身柄を確保したところで殺す気なのか</p><p>搬送途中で、佐竹の手下に殺されたとか幾らでも理由が付く</p><p>翔姉ちゃん彼女たちを、繁華街に連れ出そうしているオレの計画って、もしかしてヤバいかな</p><p>そんなことはないわ悪い作戦ではないわよただ</p><p>ミラーの中の翔姉ちゃんの眼が苦笑している</p><p>このあたしの車たいした防弾能力は無いから、覚悟してね</p><p>防弾</p><p>防弾処理すると重くなるのよエンジンに馬力があっても、取り回しが悪くなるでしょあたしは、車を重くするより速やかに、安全な場所へ脱出したいから</p><p>スポーツカーだもんなスピードで危機を回避するのか</p><p>だから、敵が銃撃してくることだけが心配ね</p><p>そんな心配はいりませんわあの方たちは、巫女の後継者であるわたくしたちを手に入れたいのですからわたくしたちが傷付くようなことをするはずがありません</p><p>夜見子さんはそう信じている</p><p>問題ありませんわたくしもおります</p><p>確かに心月は心強いけれど</p><p>こうなると、安藤たちに心月を見せてしまったことが悔やまれる</p><p>夜見子さん、ちょっといいかな</p><p>おっぱいですか</p><p>いや、それは月子さんのおっぱいを堪能しているから、別にいいんだけど</p><p>まあ、折角だから揉ませてもらうか</p><p>うん、まあちょっと揉みながら聞こうかな月子さん、ありがとう</p><p>オレは、今度は夜見子さんのロリ巨乳を揉む</p><p>あう</p><p>ああさっきイッた感覚が残っているのか</p><p>で夜見子さん、ちょっと知りたいんだけど</p><p>鷹倉家の巫女が、完全な力を持つとどうなるんだ</p><p>完全な力を体験した大鳥総裁が実の娘だとしても、鷹倉姉妹を抹殺しようとしているんだ</p><p>そこまで怖れる巫女の力って、何なんだ</p><p>自分の思い通りに相手を支配するそれだけじゃ無いんだろ</p><p>夜見子さんの力は支配力だけだった</p><p>未完成で、未熟だからオレや、ジッちゃん、ミナホ姉さんには効かなかったし</p><p>今は、美智に気で抑え付けられてしまっているけれど</p><p>判りませんわ</p><p>ケロッとした顔で夜見子さんは答えた</p><p>だって、わたくしまだ、完全な巫女の力を身に付けておりませんから今のわたくしには、よく判りませんわ</p><p>あの亡くなったお母さんが、巫女の力を発揮しているところを見たこととかないの</p><p>仲裁は、１７年前だもんな</p><p>ルナさんの誕生にも仲裁が関わったとしても</p><p>夜見子さんも月子さんも、まだ幼女の頃だ</p><p>巫女の様子を見ているはずがない</p><p>今の彼女の力と、真逆の力も持つのだと思います</p><p>美智が不意にそう言う</p><p>彼女の今の力は相手に自分の気を送り込み、意のままに操る力それももちろん未熟ですが巫女は逆に、相手の気を受け入れる力もあるはずです</p><p>気を受け入れる</p><p>どうして美智は、そう思うんだ</p><p>巫女の修行がセックスだからです</p><p>美智は即答した</p><p>それも娼婦のようにたくさんの男と交わるのが、修行だと言うのならその目的は、気を受け入れる鍛錬ではないかと思うのです</p><p>巫女が、相手に気を与えるだけでは片手落ちだからですそうして、相手の心を支配したとしてもその場限りのことにしかなりませんとても仲裁のような役目は果たせないと思うのです</p><p>そうかその場で、無理矢理、ヤクザ同士を手打ちをさせても</p><p>それが巫女の支配力によるものなら</p><p>自分の家に戻ってから落ち着けばまた相手へのわだかまりが湧き上がる</p><p>抗争は終わらない</p><p>なぜ、抗争しているヤクザの双方とセックスするのかセックスした結果が、何が起こるのかわたくしは、それを考えるのです</p><p>美智は何か答を思い付いたのか</p><p>はい、ご主人様おそらく、鷹倉家の巫女はセックスした相手の気を全て受け取るのだと思います</p><p>気を全部受け取ったらどうなるんだ</p><p>相手の男性の心の全てが見えます</p><p>心の全て</p><p>今の悩みも過去の後悔、わだかまりそれから、未来への不安心の中にある全ての事柄が巫女には見えてしまうのだと思います</p><p>はいヤクザという商売の人からすれば致命的です過去に犯した罪とこれから犯そうとしている罪を全て知られてしまうのですから</p><p>かつてやった過去の犯罪後悔や不満が残っていて心の中に渦巻いているものほど、巫女に知られてしまう</p><p>今、計画している犯罪楽しみにして期待しているものほど巫女に察知される</p><p>精神を支配され、心の中を見透かされるこの２つの力があるから、ヤクザたちは鷹倉家の巫女を怖れるのではないでしょうか</p><p>ああ多分、それで当たりだ</p><p>大鳥総裁が鷹倉姉妹を殺そうとしている理由が判った</p><p>かつて仲裁を体験した大鳥総裁は</p><p>姉妹の母親の巫女に心の全てを見られたんだ</p><p>過去の罪の全てを</p><p>怖れているものの全てを</p><p>それは大鳥総裁にとって、恐ろしい体験だったんだ</p><p>そして今巫女はいません</p><p>大鳥総裁にとっての恐怖の対象が佐竹組長の暴挙で、消えた</p><p>まだ、鷹倉家の娘たちが残っている</p><p>この姉妹を殺して、巫女の血を抹消しないと</p><p>大鳥総裁の不安は消えない</p><p>例え、それが自分の娘だとしても</p><p>全部、繋がった</p><p>オレの言葉を夜見子さんと月子さんは、不思議そうに聞いている</p><p>夜見子さん、月子さん</p><p>オレ守るからあなたたち姉妹を</p><p>こんな理由でこの子たちが殺されてはいけない</p><p>それはいいのですが</p><p>夜見子さんが言う</p><p>まだ、わたくしのおっぱい揉み続けられるおつもりですか</p><p>昔のマク＊ナルドは高校生の女の子のアルバイトばかりだったのに</p><p>というか、当時は高校生になってバイトでもしてみたいと思った時に、マクド＊ルドだと両親が許してくれたという</p><p>何か、妙な信頼感があったみたいです</p><p>２０年以上前は</p><p>今は私の町のマクド＊ルドなんて、オバサンやオバアサンしかいないです</p><p>どうして、こんなことに</p><p>661．聖と俗</p><p>さてオレたちの車が、夜の繁華街に到着する</p><p>大通りに面して並んでいる店のウインドウから、明るい伝統の光が溢れている</p><p>洋服屋ファーストフード靴屋居酒屋ラーメン屋</p><p>様々な店の看板が、煌々と道を照らしている</p><p>往来を歩くたくさんの人</p><p>翔姉ちゃんその辺の道端に停めて</p><p>オレは頼んだ</p><p>路駐の車が数台停まっているその間に、翔姉ちゃんはアメ車を停める</p><p>車内は暗い</p><p>これなら、車の中の様子は外からは良く判らないだろう</p><p>人が乗っていることぐらいは判るだろうけれど待ち合わせか何かで、たまたま停車しているだけだと思うはずだ</p><p>翔姉ちゃんの車は、ちょっと派手目なアメ車だけどこの喧噪の中では、特に気に掛ける人もいないだろう</p><p>夜見子さんも月子さんも外を見て</p><p>オレは、夜見子さんの１４歳の張りのあるおっぱいを揉みながら言う</p><p>肩から掛けているバスタオルに隠れているからオレが彼女の胸を揉んでいるのも、外からは判らないはずだ</p><p>いっぱい、人が歩いていますよね</p><p>大学生風の若者</p><p>カップル</p><p>仕事帰りのサラリーマン</p><p>オバサン</p><p>ＯＬさんかな</p><p>とにかく色んな人が、右からも左からも歩いている</p><p>だから何ですの</p><p>夜見子さんが、ムスっとしてオレに言う</p><p>そうですねああ、ちょうど正面にコーヒー店がありますね</p><p>２５０円ぐらいでコーヒーを売っているよくあるチェーン店だ</p><p>窓ガラス越しに、店内がよく見える</p><p>あそこに携帯を操作している男の人がいるでしょう</p><p>テーブル席に、２０代の男が見えた</p><p>黒縁眼鏡に赤いＴシャツジーパンに、汚れたスニーカー</p><p>ぼさぼさの金髪に、無精ヒゲ</p><p>職業は、全然想像がつかない</p><p>大学生かもしれないしフリーターとかかもしれない</p><p>サラリーマンでないことだけは確かだ</p><p>あの人が、どうかしましたの</p><p>夜見子さんも、その男を見る</p><p>あの人に今、オレに触られているみたいに、おっぱいを触られると想像して下さい</p><p>な、何でです</p><p>オレは、夜見子さんの乳輪を指でこねる</p><p>ちょっとそんなことしないで</p><p>夜見子さんは抗議するがオレは止めない</p><p>誰だか知らない、今、見たばかりの男にこんな風に裸のおっぱいを触られるんです想像して</p><p>そ、そんなの嫌よ</p><p>夜見子さんは、ブルッと震える</p><p>では、その２つ向こうのテーブルに居るスーツ姿のオジサン見えますね</p><p>そこには４０過ぎの小太りでハゲのサラリーマンが居た</p><p>アイスコーヒーを飲みながらハンカチで額や首の汗を拭っている</p><p>想像して下さいあの男の人に舐められるこんな風に</p><p>オレは、夜見子さんの耳の後ろをペロリと舐める</p><p>背筋をビクッと振るわせる夜見子さん</p><p>想像してあの人に、夜見子さんは裸の全身を舐められるんです</p><p>オレは、夜見子さんの耳にそう囁いて白い首筋をペロペロする</p><p>い、いやよ気持ち悪いわあんな人に舐められたくなんてないわよ</p><p>震えながらも夜見子さんは、中年のサラリーマンから視線を外さない</p><p>じゃあ、その後ろのお爺さん見えますよね</p><p>後ろの席では痩せた老人が座っていた</p><p>顔はしわくちゃで白髪で角刈り、作業ジャンパーの下に白いポロシャツズボンは青い制服風</p><p>ああ工事現場の警備員さんなんだな</p><p>ズボンだけ、警備員の制服のままで上だけ着替えたんだ</p><p>想像して下さいあのお爺さんに身体中を触られる裸の素肌を舐められるさっきオレがマナとした行為セックスをさせられる</p><p>オレは自分のズボンのジッパーを下ろして</p><p>勃起ペニスを取り出す</p><p>な、何をしますの</p><p>いいから触って下さい</p><p>オレは、無理矢理に夜見子さんの手を掴み</p><p>い、嫌よ怖い</p><p>怖くても触ってほら、握るんだ</p><p>オレはオレのペニスを、無理矢理に握らせる</p><p>あ、熱い</p><p>夜見子さんは、男性器の熱さを知る</p><p>ほら窓の外に眼を戻して</p><p>オレは、オレの勃起を握らせたまま元のコーヒー店の人たちを見るように指示する</p><p>あそこにいる男の人たちにもみんな、これが付いているんですよ今、夜見子さんが触っているみたいに、オチンチンを硬くするんです</p><p>そしてこの硬くなったモノを、夜見子さんの中に入れるんですお腹の中をゴシゴシ擦って赤ちゃんの素をドクドク流し込むんですさっき見たでしょセックスです</p><p>セックス</p><p>夜見子さんが、ゴクリと唾を呑み込む音が聞こえた</p><p>夜見子さんは、あのお爺さんとセックスできますかあのお爺さんが、どうしても夜見子さんとセックスしたいと言ったら</p><p>さっきのマナみたいに裸になって裸を見られて全身を舐められて、オチンチンを入れられるんですよ</p><p>あのお爺さんとはできないのならそっちの太ったサラリーマンとは</p><p>もっと嫌よあんな人に触られたくない裸を見られるのも嫌ですわ</p><p>吐き捨てる様に夜見子さんは言う</p><p>じゃあオレとは</p><p>ハッとしてオレに振り向く、夜見子さん</p><p>夜見子さんはオレとセックスできますか</p><p>怯えた眼でオレを見ている</p><p>オレに乳房を弄ばれたまま</p><p>オレの勃起を握りしめたまま</p><p>こ、怖いですわたくし</p><p>できない</p><p>わ、判らないですただ、怖いんです</p><p>オレのペニスを握りしめる手に、ギュッと力が入る</p><p>オーケイです放していいですよ</p><p>オレも、夜見子さんのおっぱいから手を放す</p><p>夜見子さんは、ショックで呆然としたままだ</p><p>もう握ってなくていいって言っているんですよ</p><p>ずっと握っててくれても、別にいいですけれどね</p><p>そこまで言われてようやく、夜見子さんは慌ててオレのペニスから手を放した</p><p>夜見子さんは、緊張でジットリと汗ばんでいた</p><p>夜見子さんよく聞いて下さいもし、あなたが娼婦になったらあなたは、セックスする相手を選べないんですよ</p><p>オレは、夜見子さんの眼を見てそう言う</p><p>選べないってどういうことですの</p><p>夜見子さんは真剣な眼でオレを見ている</p><p>娼婦の仕事は男とセックスすることです裸になって身体中を触られ、舐められ、硬くなったオチンチンを差し込まれ精液を流し込まれるんです夜見子さんとセックスしたいと申し込んで来た男全てと</p><p>実際にはミナホ姉さんが、客をチェックする</p><p>黒い森は、政財界の大物を顧客としている高級娼館だ</p><p>支払い能力の無い者や、品格の無い客はミナホ姉さんが追い返すだろう</p><p>だから、誰も彼も無差別に夜見子さんの身体にむしゃぶりつくということは無い</p><p>だが娼婦というものはどういうものかということについて</p><p>オレは、その本質を夜見子さんたちに理解してもらいたいと思った</p><p>今、見た赤いシャツの男の人太った中年サラリーマン痩せたお爺さんいや、今、この車の前を歩いているありとあらゆる男の人その誰もが、夜見子さんとセックスする可能性があるんですオチンチンが付いている人なら誰でも</p><p>どうして、そんなことになりますの</p><p>どんな男とも、望まれればセックスするのが娼婦だからです</p><p>本当はそこには金銭のやりとりが存在する</p><p>しかし、それはわざと伝えない</p><p>ところで、夜見子さんは男性とキスしたことがありますか</p><p>当然、そうだろう</p><p>じゃあ、想像して下さい今、この車の周囲にいる男の人全員とキスすることを</p><p>とことん生理的な嫌悪感を感じさせる</p><p>ほら、向こうからサラリーマンが３人並んで歩いてきますよね夜見子さん、あの人たちにキスしてきて下さい</p><p>そんなのできないですわ</p><p>キスぐらいできないと、セックスなんて無理ですよセックスができないなら娼婦にはなれません</p><p>オレは冷たく言う</p><p>夜見子さんあなたは、ジッちゃんに娼婦になると約束したんですよね</p><p>娼婦になって、身体で負債を返すと</p><p>では、娼婦になるためにセックスの練習をしましょうどうぞ、あそこにいる男の人とセックスしてみて下さいそっちで電話しているオジサンとも若い人、老人、太っている人、痩せている人、でっかい人、背の低い人色んな人とのセックスを経験した方がいいですね</p><p>ゾッとしている夜見子さん</p><p>そうとりあえず、今夜中に１０人いや、２０人とセックスしてみましょうか何しろ、明日にはジッちゃんに結果報告をしないといけないんですから</p><p>じゃあ、夜見子さん裸になって車の外に出て下さいそして大きな声で、わたしとセックスしたい男の人は並んで下さいって、みんなに言って下さいそして、並んだ人全員とセックスしてみましょう</p><p>夜見子さんの顔は、蒼白になっていた</p><p>い、嫌ぁぁヨミ、できないそんなの</p><p>へえ、できないんですか</p><p>オレは太い声で刺すように告げる</p><p>それなら娼婦にはなれませんよいいんですね</p><p>黒森様わたくしにも、同じテストをお願い致します</p><p>後部座席のオレを中心として、夜見子さんの反対側に座っている月子さんが</p><p>オレに言う</p><p>まずは、わたくしの胸をお触りになるのですよねどうぞ</p><p>バスタオルで隠した裸の胸をオレに晒す</p><p>そして、わたくしは黒森様のそちらを握りしめれば良いのですね</p><p>震える手でオレの勃起ペニスを、握りしめる</p><p>やっぱり緊張しているんだ</p><p>じゃあ、触らせていただきます</p><p>オレが、月子さんのおっぱいに手を触れると白い胸は、すっかり汗だくになっていた乳首も勃起している</p><p>それで想像するのですよねまずは、あのお店の中の男の人たちから</p><p>オレは返答する代わりに月子さんの胸を、ムニムニと揉みしだく</p><p>乳首を摘まんだ</p><p>月子さんのオレのペニスを握る手に力が入る</p><p>あそこの赤いシャツの男性に肌を晒す裸身を撫でられる身体を舐められるこの硬くなったモノを身体に押し込まれる</p><p>月子さんはゆっくりと想像していく</p><p>無理ですできません怖いです</p><p>あちらのスーツの大柄の方触られる、舐められるそして、セックスああ嫌ですやっぱり、できませんわたくしには、無理です</p><p>真剣な表情で月子さんは、自らに問い掛けていく</p><p>その奥のご老人あの方の前で、裸になる肌に触れられる舌で舐められるセックスを行うできませんわたくしにはできません</p><p>月子</p><p>真面目に自分の心に向き合う姉を見て３つ年下の妹が愕然となる</p><p>それから黒森様</p><p>月子さんの大きくて綺麗な瞳がオレを見る</p><p>オレの手は、月子さんの胸をガシッと鷲掴みにした</p><p>月子さん手はオレの勃起を握りしめたまま、ガクガクと震えている</p><p>黒森様とでしたらできます</p><p>月子さん</p><p>わたくしできますセックス致します黒森様と</p><p>ああ、月子さんの心臓が、バクバク鳴っているのが判る</p><p>白い肌に、汗が流れる</p><p>そして、最後にこの車の周りの、全ての男性でしたよね</p><p>月子さんは、オレから視線を外して車外をゆっくりと見廻す</p><p>やっぱりダメですわわたくしも、夜見子様もずっと女子校育ちですから、男性は苦手です</p><p>そして、再びオレを見る</p><p>でも香月様とお約束を致しましたわたくしたち姉妹の少なくとも１人は、娼婦にならなくてはなりません夜見子さまが、ご無理だとしてもわたくしは何があっても娼婦にならなければならないのです</p><p>絶対にならなくちゃいけないなんてことは無いよ</p><p>いいえ、お約束したのです鷹倉家の娘が香月様に</p><p>この人は誇り高いんだ</p><p>ですから、黒森様どうかわたくしに、セックスをお教え下さい一生懸命学びます覚えます男性の前で裸になること身体を差し出すことに慣れますまずは、黒森様に教えていただいて他の男性とは、それからセックスを致したいと思います１人１人若い方、年老いた方、痩せている方、ふくよかな方、背の高い方、小柄な方順番に致します致しますから</p><p>言葉は強いが</p><p>月子さんの顔は、真っ青だし身体は震えている</p><p>全身汗だくでオレの勃起にググッと力を込めて握っている</p><p>月子がするんならよ、ヨミもヨミもするわっ</p><p>夜見子さんが、そう言うが</p><p>いいえ、夜見子様はご無理をなさらないで下さい</p><p>月子だって無理をしているわ</p><p>わたくしは長女でございますから</p><p>何とか夜見子さんに微笑もうとする月子さん</p><p>しかし笑えない</p><p>今は鷹倉家存亡の危機ですお父様もお母様も亡くなられた今家を守るのは、長女であるわたくしの役目です</p><p>でも月子わたくしは鷹倉家の巫女の後継者はわたくしです</p><p>月子さんにはやっぱり最年長の姉として、妹を守りたいという気持ちがあった</p><p>夜見子さんには自分こそが、神主であった父の血を引いた正統な巫女 の後継者であるという自負がある</p><p>お互いに自分が犠牲になって、姉妹を守りたいんだ</p><p>その思いが正面から、ぶつかり合っている</p><p>うんとりあえず、第一段階はこれで終了だ</p><p>判った、月子さんいや、月子今から、お前はオレのセックスの教え子なんだから月子って呼ぶぞいいな</p><p>夜見子さんの言葉を遮ってオレは言う</p><p>はいよろしくお願い致します黒森様</p><p>ま、待ってわ、わたくしも</p><p>夜見子さんが、慌ててオレに言う</p><p>わ、わたくしもしますから教えて教えて下さいヨミにセックス教えて下さい</p><p>夜見子様は、無理をなさらないで</p><p>黙れよ月子</p><p>オレは月子を制する</p><p>夜見子が、教えて欲しいって言ってるんだ娼婦になれるかどうかは判らないけれど、とにかくオレがセックスのやり方だけは教えてやるよ</p><p>言っておくけれどセックスを覚えただけじゃ、娼婦にはなれないんだからなさっきも言った通り望まれたら、どんな男ともセックスできないと娼婦にはなれない</p><p>オレは先に線引きしておく</p><p>でも、色んな男とする前にまずは、オレとセックスしてみて、自分が娼婦に向いているか確かめてみるんだなそれで月子と夜見子、どっちかが娼婦になれるかもしれないし、２人ともダメかもしれないとりあえずは、実際にセックスしてみないと判らないだろう</p><p>オレの言葉に、夜見子は</p><p>はい先生、よろしくお願いします</p><p>先生になってしまった</p><p>黒森様わたくしから先にお願い致しますわたくしが先に、ご指導をお願いしたのですから</p><p>ああ、月子は少しでも、夜見子がオレに犯されるのを遅らせたいのか</p><p>ジッちゃんへの報告は明日だ</p><p>月子のセックス教育に手間取れば夜見子の方は、時間切れということもありえる</p><p>まあそんなことには、絶対にさせないけれど</p><p>それはまだ、今の段階では決められないよ</p><p>どうか、よろしくお願い致します黒森様</p><p>月子は先生とは呼んでくれないらしい</p><p>まあ、オレの方が年下だし仕方無いか</p><p>ところでもういいですよ</p><p>オレは月子さんに言った</p><p>もう握ってなくていいです</p><p>慌てて月子さんは、オレの勃起から手を放した</p><p>翔姉ちゃん車を出して</p><p>オレは、一先ずペニスをパンツの中にしまいながら言う</p><p>ええ、了解</p><p>翔姉ちゃんが車のエンジンを再始動させる</p><p>ここへ来たのは月子と夜見子の覚悟のほどを知るためだった</p><p>腹が決まってないのなら何をしてもムダだ</p><p>結果的に２人とも、覚悟してくれた</p><p>それならそれでいい</p><p>オレたちの車は再び、車道を走り出す</p><p>この後は、予定通りでいいかしら</p><p>翔姉ちゃんがオレに言う</p><p>うんどうなの状況は</p><p>予想通りだけどここからが勝負ね</p><p>オレは窓の外を見た</p><p>たまたま通りかがった通りに神社が見えた</p><p>鷹倉神社ってどんなとこあの神社より大きい</p><p>オレは、ふとそんなことを姉妹に尋ねる</p><p>もっと大きいです比較になりませんわ</p><p>夜見子がそう言う</p><p>良いところよね山１つ、丸ごと境内だし厳かな雰囲気があって、なかなか趣のある神社みたいね資料で見たわ</p><p>ああヤクザに乗っ取られた今の鷹倉神社には、鷹倉家の分家が住んでいるんだっけ</p><p>月子たちは生まれ育った神社に帰れなくなっている</p><p>昨日の京都での会見も鷹倉神社ではない場所で行われたのだろう</p><p>おそらく鷹倉姉妹はあらかじめ香月セキュリティ・サービスの警護員によって保護され、京都の香月家の別宅でジッちゃんと対面した</p><p>なぜ、巫女の修行が娼婦なのでしょう</p><p>不意に助手席の美智が、そんなことを言った</p><p>わたくしはずっと、そのことを考えております</p><p>聖なるものは俗なるものを全て呑み込んで、なお聖でなければならないからよ</p><p>本当に厳かな雰囲気のある神社とか、ヨーロッパのキリスト教の大聖堂とか行ってみると、そこが聖なる場所だってことが誰にでも感じられるわ文字通りの神域よね清らかな空間</p><p>オレは森の中の由緒ある神社とか、石造りの壮麗な大聖堂を想像する</p><p>うん、確かに神聖な雰囲気というものがあるよな</p><p>でも、そういう清らかな空間に人間がお参りするということは、俗っていうか、日常生活の汚くて邪なモノを持ち込んで来るってことでしょ</p><p>軽やかにハンドルを回しながら翔姉ちゃんが言う</p><p>参拝者が神様にお願いするのは結局欲なんだから家族がみんな健康でありますようにとかならまだいいけれど、志望校に受かりますようにも、まだ可愛い方ねお金持ちになりますようにとか好きな人が振り向いてくれますようにレベルだと、正しく欲望でしょ嫌いな上司が失脚して、リストラされますようにとか</p><p>確かに清らかな神域に、参拝者が持ち込むのは、邪な欲望だ</p><p>そんな欲ばかりが放出されたら清らかな空間も、どんどん汚れていってしまうわ</p><p>実際に、そうなってしまっている神社やお寺とか、日本にはいっぱいあるしね本来は清らかな神域だったはずなのに聖なる雰囲気が、完全に失われてしまった場所が観光地化され過ぎちゃって、境内中に訳の判らない石碑がタケノコみたいにあっちゃこっちゃに置かれてたりして</p><p>鷹倉神社は、そんなことはありませんわ</p><p>夜見子は、そう言うが</p><p>新しい神主次第では今後、どうなるか判らない</p><p>今の鷹倉神社には正統な神主と巫女が不在なのだから</p><p>でも本当に神域であることを保っている聖地は、どれだけ参拝者の邪念を持ち込んでも聖なる雰囲気を崩さないわそれどころか、参拝者たちにまで、聖なる気持ちにさせるのよあらゆる邪を全て呑み込み聖に帰すそれが、本物の聖地よ</p><p>そうか聖地で邪念を捨てて、参拝者は清らかな気持ちになって戻って来る</p><p>捨てられた邪念も聖地は、受け止め、祓い清める</p><p>鷹倉家の巫女というのも、本当はそういう存在なんじゃないかしら</p><p>巫女に頼って来た人を受け止め、邪念を吸い込み代わりに清らかな気持ちにさせてくれる</p><p>それってセックスでってこと</p><p>閣下が、神聖娼婦というお話をなさっていたでしょ日本でも、海外でも大昔から、神殿に娼婦が居たのよ神様にお参りするついでに娼婦を抱く聞いたことないかしら娼婦を抱いて、厄払いするっていう考え方もあったのよ</p><p>セックスの力というものは、信仰の対象だから日本でも、お守りとして浮世絵の春画を着物の中に隠して持ち歩くみたいな文化もあったし</p><p>翔姉ちゃんはそう言う</p><p>だからさっき、あなたが彼女たちに言ってたみたいなどんな男とも、望まれたらセックスするみたいな感覚は巫女には必要なんだと思うわ</p><p>ミラーの中の眼が、夜見子と月子を見ている</p><p>だって、神社は参拝客を選り好みできないでしょどんな人だろうとどんな邪な欲望を抱えている人だろうとしても、神社は受け入れるしかないそして、その人の邪な思いを全て吸い取って清らかな気持ちにして帰してあげないといけないのよ</p><p>その邪を吸い取り、清らかな思いを渡す行為が巫女とのセックス</p><p>そういう考えもできるのか</p><p>そうかジッちゃんは</p><p>翔姉ちゃんが、オレに尋ねる</p><p>ジッちゃんは鷹倉姉妹を通して、オレに娼婦について考えろ言っているんだ</p><p>黒い森の娼館が再開される前に</p><p>娼婦とはどんなものなのか</p><p>あるいは、オレたちが今後目指すべき娼館は、どんなものであるべきなのか</p><p>神聖巫女である鷹倉家の巫女という実例を通してようく考えろと</p><p>これは、そういう試練なんだ</p><p>オレにとっても</p><p>ブルルルルル</p><p>翔姉ちゃんの運転席に付けられている通信機が鳴る</p><p>はい関です</p><p>翔姉ちゃんが電話に出る</p><p>了解プランDで行くわよろしくね</p><p>オレたちという囮が、繁華街を走り回ったことで</p><p>敵が、食い付いてきたのか</p><p>枕をテンピュールに替えたら首や腕の痛みが、大分引きました</p><p>ということはやっぱり、首がおかしいのか</p><p>662．レッツゴー</p><p>オレたちの車は繁華街を離れる</p><p>町の灯りが減り一気に周囲が暗くなる</p><p>後ろを振り向かないで尾行車、３台よ</p><p>運転席から、翔姉ちゃんが言った</p><p>オレはミラー越しに後方を見る</p><p>確かに、３台の車のライトがオレたちを追い掛けて来ている</p><p>そろそろ仕掛けて来ると思うわ</p><p>月子安藤たちヤクザとは、ここで縁切りすることになるけれど、構わないよね</p><p>オレの問いに、月子でなく夜見子が答える</p><p>あの人たちは、これまでわたくしたちに本当によく仕えて下さいましたわ</p><p>具体的に何をしてくれていたんだ</p><p>わたくしたちやお父様、お母様の警護やどこかへ出掛ける時には、供をしてくれました鷹倉神社の祭礼の時にも、色々と手を貸してくれましたし</p><p>そういう人員的なことだけでなく、金銭的にもヤクザたちは鷹倉神社を支えてきたのだろう</p><p>安藤風伍さんは関西雷神鳳会から、鷹倉神社の警護に来て下さっていた方ですわ</p><p>月子が言う</p><p>つまり、大きなヤクザ組織から派遣された下っ端だ</p><p>上層部の本心を知らない</p><p>夜見子が言う通りに、ヤクザたちが鷹倉家の人たちをしっかり警護していたのなら</p><p>なぜ、夜見子たちの両親神主と巫女は、殺されたんだ</p><p>巫女の殺害には、間違いなくヤクザたちが絡んでいる</p><p>安藤たち下っ端ではない組織の上層部の意思が</p><p>だが、もうこれからは必要ないだろう本気で、月子が娼婦になるのなら</p><p>オレは月子の眼を見る</p><p>あなたたち姉妹は今後は、オレたちが守るだから、安藤たちとはここでサヨナラだ</p><p>安藤たち下っ端のヤクザたちに、これからも鷹倉家の姉妹たちをこれからも守り続ける気持ちがあるとしても</p><p>上から彼らに指示している連中がいる限りは安全とは言えない</p><p>しかし鷹倉家の巫女は、代々あの方たちの仲裁役を果たしてきたのですここで関係を断つわけには</p><p>夜見子が、オレに言う</p><p>それはあなたたちが、修行を終えて本物の巫女になってから、改めて考えることなんじゃないかな</p><p>今の鷹倉姉妹では巫女の大役を引き継ぐことはできない</p><p>これからの修行にヤクザの保護は邪魔になるだけだ違うか</p><p>それは確かに、あの方たちは、わたくしたちを自分の陣営に引き込みたいだけですから</p><p>夜見子はまだヤクザたちが鷹倉家の巫女を必要としていると思い込んでいる</p><p>安藤さんに保護されてもきちんと修行を終える前に、鷹倉家の巫女として奉られあの人たちのグループに都合の良いお告げを発するだけの役目をさせられるのでしょうね</p><p>月子さんは、大きく溜息を吐く</p><p>安藤さんは悪い方ではありませんが組織は、上の方の命令が絶対ですから</p><p>檻の中の鳥になるのは嫌ですわわたくしは、絶対に次の巫女になりますあの方たちに支配されるのではなくあの方たちに信奉される巫女に</p><p>夜見子の巫女になりたいという気持ちは本物らしい</p><p>ああ、だから月子は</p><p>内面に強い気を溜め込んでいながら夜見子の前では、そのことを必死に隠しているんだ</p><p>夜見子を次の巫女にするために自分の力を封じ込めている</p><p>仲裁の結果産まれたヤクザの親分の娘である自分より神主さんの娘である夜見子が、巫女の後継者に相応しいと</p><p>なら安藤たちとの関係は、ここで断ち切るぞいいな</p><p>オレは、強い口調でそう告げた</p><p>月子がオレを見る</p><p>全て、黒森様のご命令通りに致します</p><p>夜見子もいいな</p><p>先生に任せますわ</p><p>後ろ、来るわ</p><p>翔姉ちゃんがオレたちに告げる</p><p>見ると３台の尾行車のうちの２台が</p><p>ブオオオオッと、一気にスピードを出す</p><p>オレたちの車の前に出る</p><p>前を塞ぐ気ね</p><p>２台の車が、オレたちの前方の車線を塞ぐ</p><p>後ろの１台もオレたちに迫って来た</p><p>逃げ場が無い</p><p>何かやっていますわ</p><p>夜見子の声に、前を向くと</p><p>前の車のうちの１台に乗っているヤクザが、手で何かアピールしている</p><p>あそこへわたくしたちを連れ込むつもりね</p><p>翔姉ちゃんの視線の先には潰れたパチンコ屋の廃墟があった</p><p>その駐車場へ、誘導する気か</p><p>まあ、いいわ乗ってあげましょう</p><p>翔姉ちゃんは、前の車に従ってハンドルを切る</p><p>夜の暗闇いや、月は出ている</p><p>ほとんど車通りの無い町外れでオレたちは、強制的に車を停められた</p><p>オレたちの車が潰れたパチンコ屋の敷地に入ると</p><p>後ろから追ってきたヤクザの車が、出口を塞ぐ</p><p>居ます安藤風伍も</p><p>助手席の美智が言った</p><p>暗くて、ヤクザたちの車の中の様子はよく見えないが</p><p>美智は、安藤の気を感じ取ったらしい</p><p>コンチクショウ</p><p>ったくよぉう</p><p>ヤクザたちが、バタバタと車から降りてくる</p><p>わたくしが出ますか</p><p>美智が、オレにそう尋ねるが</p><p>いや、今はいい</p><p>オレは、美智を制する</p><p>１０人程度ですからわたくし１人で制圧できますが</p><p>いいから大人しくしていてくれ</p><p>ドアと窓はロックしたわ</p><p>ああーんやっぱり、そうだ</p><p>わらわらと降車して来た５人のヤクザたちが、オレたちの車を取り囲む</p><p>そして、後部座席の窓を覗き込んで</p><p>月子と夜見子の顔を確認する</p><p>アニキぃ、お嬢たちは確かに乗ってらっしゃいますぜぇ</p><p>子分の声に後ろの車から、巨漢の安藤風伍が降りてくる</p><p>ゆっくりとオレたちの車に近付き月子の側に立ち</p><p>お嬢、随分探しましたぜ</p><p>月子は、真っ直ぐ正面を向いて安藤の方には振り向かない</p><p>さあ、行きましょうお嬢たちは、おいらが責任を持って守りますぜ</p><p>車から降りてきてくだせぇぇ、お嬢</p><p>夜見子お嬢さんも、さあ、どうぞ</p><p>ヤクザたちの声に夜見子は戸惑っている</p><p>香月だか、黒森だか知りませんが東京の人間に惑わされちゃあいけませんぜお嬢たちのことは、地元関西のあっしたちが１番良く判っているですから</p><p>ドアを開けて下さいよ</p><p>夜見子お嬢さんのお好きなスパゲッティでも食いに行きやしょうよ</p><p>ケーキでもいいですぜ</p><p>どうやら車に接近して来たのは、普段から夜見子たちを警護していた連中らしい</p><p>残りのヤクザたちは少し離れた所から、オレたちの様子を伺っている</p><p>判ってますお嬢さんたちは、ルナお嬢さんのことがご心配なんでしょうルナお嬢さんも、必ず、オレらが助け出します</p><p>ですからね、このドアを開けて降りて来て下さいよ</p><p>こいつらも、こう言ってますからお嬢、ここはおいらを信じてはいただけませんか</p><p>ガラス窓の向こうで、安藤は月子に頭を下げる</p><p>夜見子は、心配そうに月子を見るが</p><p>月子は、何も答えない</p><p>おいおいおーい、安藤よぉぉっいつまで、手こずってんじゃいっ</p><p>後ろから眺めていたヤクザがのっしのっしとやって来る</p><p>ツカハラさん、今、お嬢を説得しているところじゃけもうちょっと、待っててもらえませんかいのぉ</p><p>安藤は、月子に対する態度から一転してツカハラというヤクザを威圧する</p><p>というか気合いを入れると、何故か方言になる</p><p>何じゃ、何じゃ、何じゃーぁぁっ説得お前、今、説得ちゅーたか、ワレおうおう、ワレ</p><p>おう、言うたそう言ったぞツカハラさんよぉぉ</p><p>至近距離で、睨み合う２人のヤクザ</p><p>メンチを切るっていうやつだな</p><p>アホか、おメェは安藤たかが女子校生と女子中学生だろうが説得もクソもねぇだろがっとっとと、引きずりおろさんかいワレぇぇぇ</p><p>鷹倉家の巫女様に、そんな失礼なことができるわけねぇだろっああーんっ</p><p>何が巫女だただの娘じゃねぇか、ワレぇぇぇ</p><p>何だ、コラ、ああーんツカハラさんよぉぉ、あんた鷹倉のお嬢さんたちを愚弄する気か、コラそんなら、おいらにも考えがあっぞいいのか、ああー、いいのか、コラぁぁっ</p><p>何じゃい、考えってのはあーヤンのか、おいおい、おい、おーい安藤、コラ、安藤ぉぃ</p><p>コラとは何だ、何だ何だああーんっ</p><p>お互いのシャツを掴み合う２人</p><p>ちょっとちょっとちょっとアニキ、安藤のアニキ</p><p>ツカハラの旦那も落ち着いてくだせぇよっ</p><p>お二人がやり合う理由なんか、無いじゃねぇですか</p><p>ほら、お嬢鷹倉のお嬢、外に出て来て、アニキたちを止めてやって下さいよ</p><p>わたしのために争わないでってねっ</p><p>頼んますよ、お嬢</p><p>夜見子お嬢さんでもいいですから</p><p>何なんだよこの茶番は</p><p>はぁっ、安藤オメェがグダグダしゃがったから、ほら見ろ本部の連中が来ちまったじゃねぇか</p><p>ツカハラが外の道を見る</p><p>ああ、６台の車がこっちに向かって走って来る</p><p>お嬢、早く下りて下さい今だったら何とか、おいらがしますから早く、急いで</p><p>月子は返事しない</p><p>６台の車が、次々と潰れたパチンコ屋の敷地に入ってくる</p><p>おー、おー、ご苦労じゃったのぉ</p><p>大きな黒塗りのベンツからチョビ髭にサングラスのオッサンが下りてくる</p><p>ツカハラと、安藤じゃったのぉ覚えてるでぇぇぇああお前らのことは、ワシから上に報告しておいたるだから何の心配もいらんぞここは、ワシに任せてお前らは、とっとと関西へ戻れ</p><p>そんなこと言うて手柄は独り占めにするつもりじゃないでしょうね金子の親分さん</p><p>ツカハラが、ヘラヘラ笑いながらチョビ髭ヤクザに言う</p><p>ワシが、そんなにキンタマの小さい男かいな心配せんでええ、心配せんでぇぇこの金子にドーンと任せろやなあ</p><p>せっかくですが、金子さんおいらはうちの会長の命で動いてますから</p><p>安藤は、そう言う</p><p>だから、何やお前本部の人間の言うことに文句が言えるほど偉いんか</p><p>そういうことじゃありません</p><p>オメエみたいな駆け出しの若造に楯突かれるとはこの金子も、随分ナメられたもんじゃのぉクヤシイのぉクヤシイのぉ</p><p>おい、安藤金子の親分さんに失礼なことをするんじゃねぇ</p><p>自分に飛び火することを怖れて、ツカハラが間に入る</p><p>ほら、謝れ金子の親分さんにワビを入れんかいっボケぇ</p><p>しかし、安藤は</p><p>例え、本部の親分が相手でもここは引けませんおいらは鷹倉のお嬢の親衛隊長っスから</p><p>真っ正面から反抗する</p><p>そうかい、そうかい、ああ、そうかいどうしてもワシの言葉は聞けんちゅうことかいのぉ</p><p>申し訳ねぇっスが</p><p>ならお前も、この娘たちと一緒に死んでもらうことになるぜぇぇそんでも、いいんだなワレぇぇ</p><p>チョビ髭の親分が手で支持すると銃を持ったヤクザたちが、ゾロゾロと車から降りて来た</p><p>月子が、オレを見る</p><p>大丈夫だ</p><p>オレは、月子の手を握る</p><p>でも、先生確か、この車は</p><p>夜見子が、不安そうに言う</p><p>そう翔姉ちゃんが、さっき言っていた</p><p>この車には防弾処理は施されていない</p><p>これはどういうことです</p><p>安藤がチョビ髭の親分に尋ねる</p><p>へ、判んねぇのかこりゃ幹部会の決定なんだわ</p><p>ニイッと、金子というヤクザの親分は笑った</p><p>鷹倉の血筋の娘は全て完全に始末する鏖殺じゃい</p><p>何でです鷹倉の巫女が特別な存在だってことは、本部の親分さんたちだってみんなご存じでしょう</p><p>驚く安藤</p><p>上がそう決めたんだよ決まったことに、ガタガタ文句を言うんかあー、ホント、オメエはどうしょもねぇ野郎だな</p><p>金子はペッと唾を吐く</p><p>おい構わねえから、この車の中に鉛玉ブチ込め鷹倉の娘も、一緒に車に乗っている連中も、全て殺す最後は、車ごと燃やすぞ</p><p>そしてオレたちの居る車内を覗き込む</p><p>香月の警備のお姉ちゃんも美人だし鷹倉のお嬢ちゃんたちも、このまま殺すのは惜しいわな本当なら、一晩くらいマワして楽しみてぇところだが可及的速やかに、確実に仕留めて来いってのが、上からの指令なんだわ悪くは思うなよ</p><p>ああ、そこの兄ちゃんオメエは、別に死んでも惜しくはねぇなまあ、成仏してくれこんだけ綺麗なネェちゃんたちと一緒に死ねるんだ兄ちゃんの人生に、一遍の後悔も無しだそうだわなっ</p><p>勝手なことを言う</p><p>そして、金子は安藤の部下たちを見て</p><p>ほんでオメェらはどうすんだオメェらのアニキは、ワシに楯突くつもりらしいがのオメェらも、これ以上ワシに逆らうんならみんなまとめて、一緒にブチ殺すぞ、コンラァァああ、どうすんだ、お前たちは</p><p>金子の怒声に、安藤の部下たちはお互いの顔を見る</p><p>あ、安藤のアニキ</p><p>お、オレらは</p><p>安藤から距離を取り</p><p>すんませんオレ、ガキが産まれたばかりなんで</p><p>オレも本部に逆らうようなことは、できません</p><p>申し訳ねぇっスアニキ</p><p>オレも、親を残して死ぬわけには</p><p>安藤はそんな様子の子分たちを見て</p><p>ああ判ったぜお前らとは、ここまでだ今まで、色々とありがとうよだが</p><p>ギロッと金子を睨む</p><p>おいらはここで、引くわけにはいかねぇんだわここで引いたら、おいらの男の面目が立たねえ</p><p>そして、月子に</p><p>お嬢死ぬ時は、おいらも一緒ですぜ</p><p>ただ、一緒に撃ち殺されるのを待つだけなのか</p><p>そんなの受け入れられるか</p><p>オレは指示を出す</p><p>ええ突入どうぞ</p><p>翔姉ちゃんが呟く</p><p>おそらく通信機はさっきから、ずっとオンになっている</p><p>そこまでだ全員動くな</p><p>大音量のスピーカーの声と同時に、カッという明るいライトの光がオレたちを包み込む</p><p>ライトの光源は、１つじゃない</p><p>オレたちを取り囲むように、あちこちから目映い光線が</p><p>大型の車輌の上に、投光器が付いているようだ</p><p>少なくとも５台</p><p>何じゃ何じゃ、何じゃ、何じゃぁぁっ</p><p>金子の親分が慌てて、叫ぶ</p><p>香月セキュリティ・サービスだこちらも、完全武装でお前たちを包囲している</p><p>ヘルメットに防弾チョッキの警護員たちが一斉に姿を現す</p><p>その数およそ、１００人</p><p>ああ、みんな手に自動小銃らしいものを抱えている</p><p>香月セキュリティ・サービスが、何もしてないはずが無いもんな</p><p>鷹倉姉妹を追って東京へ潜入したヤクザたちの掃討には香月セキュリティ・サービスの全部隊が出動している</p><p>現場責任者の翔姉ちゃんがオレたちを囮にして、敵を呼び込んだんだ</p><p>これぐらいの対応になるのは、当たり前だ</p><p>関さん４班と７班でこちらへ向かっていた敵４グループ、車輌１２台をすでに制圧しています５班と１３班が、さらに３グループを追尾中です</p><p>通信機から報告が聞こえてくる</p><p>関了解敵の実働部隊を制圧したら、いよいよ頭を潰すわよ品川のホテル・ガニマールに居る連中も制圧して</p><p>６班に指示します</p><p>そんな車中のやりとりを聞いて金子親分は</p><p>な、何でワシらの宿を知ってるんじゃい</p><p>香月セキュリティ・サービスをナメたらあかんぜよ</p><p>翔姉ちゃんは、ニヤッと笑った</p><p>くっ、こっちはピストル持っているんだぞお前らを人質にして、この場は</p><p>シュルルルン</p><p>風を切る音</p><p>ぐぇぇぇっ</p><p>むぎゃぁぁ</p><p>どきっちょっ</p><p>金子親分の部下の銃を持っていたヤクザたちが次々に倒れている</p><p>お初にお目に掛かります</p><p>さっきまで誰もいなかった場所に３人の男の警護員が立っていた</p><p>わたくし香月セキュリティ・サービス、トップ・エリートの不死身のジュンです</p><p>同じく静かなるチョーサクです</p><p>ミナミダ・ハルオでございます</p><p>それでは</p><p>そして大虐殺が始まった</p><p>全員、制圧・確保完了致しました</p><p>車の外で香月セキュリティ・サービスの隊長が、翔姉ちゃんに敬礼する</p><p>倒したヤクザたちを搬送する護送車まで、持って来ているらしい</p><p>ヤクザたちは安藤を残して、全て車に乗せられた</p><p>ご苦労様ここはもういいわ撤収して</p><p>部隊長が、部下たちに告げる</p><p>全員、撤収</p><p>オレたちを照らしていた投光器の光が消える</p><p>ブオオオオオッ</p><p>香月セキュリティ・サービスの大型車輌が次々に発進していく</p><p>再び、月の光だけになった駐車場</p><p>パチンコ屋の廃墟には、オレたちの車と空のヤクザたちの乗って来た車</p><p>そして安藤だけが残った</p><p>もっとも、安藤は全身をロープで縛られ、手には手錠をはめられている</p><p>冷たいアスファルトの上に、香月セキュリティ・サービスの人が運んで来たパイプ椅子を置いてそれに座らされてる</p><p>何でおいらを残した</p><p>安藤が翔姉ちゃんを見て尋ねた</p><p>あなたに鷹倉家の娘たちを諦めてもらうためですよ</p><p>翔姉ちゃんの代わりに車の窓を開けて、車内からオレが答えた</p><p>諦めるだぁ</p><p>安藤は不快な表情で、オレを見ていた</p><p>正確には月子と夜見子に、もう今までの生活には戻れないことを自覚してもらうためかな</p><p>不安そうな顔で、２人はオレを見ていた</p><p>この２人にはうちで娼婦になってもらいますから</p><p>テメェ鷹倉家の巫女を何だと思ってやがる</p><p>安藤がオレを睨む</p><p>神に仕える巫女になるお嬢たちを娼婦なんかにさせてたまるかよ</p><p>安藤レベルの下っ端は鷹倉家の巫女の本質を知らない</p><p>巫女は、清らかでないといけないと思っているんだ</p><p>もう遅いんだよ</p><p>オレは安藤に言った</p><p>月子も夜見子もオレが、きっちり味見させてもらった娼婦になるための第一歩として</p><p>絶句する安藤</p><p>あんたが、この姉妹を見失ってから何時間経っていると思っているんだ</p><p>オレはニヤッと笑ってみせる</p><p>ああ、処女だったぜ２人いや、３人かルナもさすがに締まりが良かった</p><p>て、テメェ</p><p>３人とも、処女を破る時は、ワーワー泣いて大変だったんだ１番年下のルナよりも、月子の方が泣いていたな</p><p>月子と夜見子は、呆然としてオレを見ている</p><p>なぜ、安藤にこんな嘘を吐くのか理解できないようだ</p><p>可愛かったよみんなオレが大人の女にしてやったんだ月子も、夜見子も、ルナも、子宮にたっぷりオレの子種を流し込んでやったからな</p><p>安藤にそう告げる</p><p>テメェ絶対に殺してやる</p><p>これから、一ヶ月、毎日徹底的にセックス漬けにして娼婦の仕事を教え込む</p><p>もう、何もかも全て終わりだ鷹倉家の巫女の歴史は途切れたんだ全員、オレに犯された汚れた女だからなホント遅かったよ、あんたは</p><p>安藤は</p><p>そんなこと信じられるか</p><p>グッと全身を怒りで震わせながらオレを睨んでいる</p><p>じゃあ証拠を見せてやるよ</p><p>オレは月子を見る</p><p>月子ここでセックスするぞ裸になれ</p><p>月子は、ブルッと震える</p><p>よしこれで陵辱方向へ</p><p>うん、頑張ろう</p><p>663．夢の途中</p><p>おいふざけてんのか、テメェ</p><p>オレの言葉に椅子に縛り付けられた安藤が激高する</p><p>月子、車の外に出るぞ美智、先に降りて警戒してくれ</p><p>香月セキュリティ・サービスが完全に掃討した後だから、ヤクザの残党がいるとは思えないけれど</p><p>用心に越したことはない</p><p>まずは、美智が車のドアを開け、外に出る</p><p>スーッと３６０度周囲の気を感じ取ろうとする、美智</p><p>問題ございません</p><p>美智がそう言うのだから、間違いはあるまい</p><p>よし、月子、降りろオレも降りるそうだな夜見子もだ</p><p>オレの指令に、月子は</p><p>は、はい黒森様</p><p>全てを諦めて車外へ出る</p><p>オレも続く</p><p>夜見子も</p><p>翔姉ちゃんだけは、緊急事態に備えて運転席に座ったままだ</p><p>車のエンジンも、掛かったまま</p><p>お、お嬢そ、その格好は</p><p>縛られた巨漢ヤクザ安藤は、車の外に降りた月子が、裸の上にバスタオルを纏っただけの姿であることに気付く</p><p>パンティこそ穿いているが、上はブラジャーも剥ぎ取られている</p><p>み、見ないで下さい安藤さん</p><p>羞恥心に震える月子</p><p>お、お嬢</p><p>カーセックスの授業中だったんだから、裸なのは当たり前だろ</p><p>オレは、わざとそんな嘘を吐いた</p><p>なかなか良い身体だぜ抱き心地も良い処女だったから、締まりも最高だ何回、中出しをキメても飽きがこない</p><p>オレは、月子の身体を後ろから抱き締める</p><p>い、嫌ぁぁ</p><p>おい、テメェお嬢から、離れろぉぉぉ</p><p>安藤が眼を剥いて、怒りを露わにするが</p><p>離れるわけがないだろオレは、まだまだヤリ足りないんだ</p><p>オレは、バスタオルの上から月子の美乳を揉む</p><p>明日までに、鷹倉の３人姉妹をどんな男にも、歓んで足を開くメス犬にするっていうのが、香月さんとの約束だからな</p><p>オレはジッちゃんに雇われた、娼館の男を演じる</p><p>この野郎ガキのくせにぃぃぃ</p><p>年齢は関係無いだろオレは、高級娼館を運営する黒森家の男だぜ処女を娼婦に堕とすのが仕事なんだ</p><p>オレは、安藤の眼の前で月子の頬をペロペロ舐める</p><p>月子は、恥ずかしさと恐怖に震え泣いている</p><p>おいおい、月子さっきも言っただろお前と夜見子が、ちゃんと客の相手ができるようにならなかったらルナにも身体を売らせるぞ</p><p>オレは安藤が信じるような設定を話す</p><p>この野郎テメェ、ルナお嬢さんにまで手を出す気かっ</p><p>出す気かってもう、食ったよ</p><p>オレはさらりと安藤に言う</p><p>ルナお嬢様は、まだ１２歳だぞ</p><p>ああ、処女膜をブチ破るのに、なかなか時間が掛かったよ泣き喚いて、痛がって出血が激しいんで、置いて来たんだ</p><p>ここここ、この野郎ぉぉぉぉ</p><p>安藤は自分を縛るロープを引き千切りそうな勢いで、全身に力を入れる</p><p>だから、ルナだけはカーセックスの授業は欠席なんだよどうだ優しいだろ、オレ</p><p>そう言いながらバスタオルの下の月子の胸に、手を入れる</p><p>しばらくは、オレ専用のセックス奴隷として飼ってやるだが月子と夜見子の稼ぎが悪けりゃ、ルナも売るぞロリコン客が、高く買ってくれるだろうからな</p><p>月子の裸の胸コリコリとした乳首を、手の平に感じる</p><p>ああ、固くシコっている</p><p>興奮しているな、月子</p><p>さ、先程から何を言っているのですや、約束が違うではありませんか</p><p>オレの後ろで半裸の夜見子が、驚き顔で、そう言った</p><p>オレが突然意味不明の芝居を始めたことの意味が理解できないらしい</p><p>いえ、夜見子様全て、黒森様に従いましょう</p><p>月子が、妹に言う</p><p>今は、何があっても黙って耐えていて下さいませわたくしたちが耐えればルナ様だけは、娼婦にならないで済むのですから</p><p>月子はオレの芝居に参加してくれる</p><p>夜見子に黙って、様子を見ていろと</p><p>どんなことでも、全て黒森様のご命令通りに致します</p><p>月子が、オレに言った</p><p>お、お嬢ぉぉぉぉぉっ</p><p>絶叫する安藤</p><p>また、お前の身体に恥ずかしいこと、痛いこと、いやらしいことをするぞ</p><p>またお前の子宮に、オレの子種を注ぎ込むぞ</p><p>何度でも黒森様のなさりたいようにして下さい</p><p>可愛いな、月子は</p><p>オレは月子を抱き締め</p><p>その唇にキスをする</p><p>安藤は言葉さえ出なかった</p><p>バカみたいに大口を開いてオレたちの接吻を見ている</p><p>そういえば、キスはこれが初めてだったな</p><p>オレは、唇を離すと月子の耳に、そう囁く</p><p>男と唇を重ねたのは生まれて初めてか</p><p>初めて裸を見せたのもこうやって、おっぱいを揉まれたのも、オレが初めてか</p><p>セックスも、オレが初めてだったし月子の初めては、全部、オレのものだよな</p><p>月子は、本当はまだ処女のままだ</p><p>だが、安藤にはもうオレに肉体を汚されたと思い込ませたい</p><p>ヤクザ組織でも下っ端である安藤は鷹倉家の巫女の本質を知らない</p><p>こいつにとっては、巫女は清らかな存在でなくてはいけないのだ</p><p>オレに汚された月子は巫女失格ということになる</p><p>それじゃあ、次は野外セックスの講習といくかこのヤクザの前で、セックスするぞお前がオレに犯される恥ずかしい姿をこの男に見られるんだ</p><p>オレは、月子の股間に手を伸ばす</p><p>は、はい何でもおっしゃる通りに致します</p><p>オレの指が月子のパンティを布地をなぞる</p><p>クチュッ</p><p>何だ、月子もう濡れているじゃないか</p><p>クチャ、クチュ</p><p>わ、判りませんわたくし</p><p>顔を真っ赤にする月子</p><p>まあ、仕方ないか今日の昼に処女喪失してからずっと、犯されっぱなしだもんな身体がやっと男の味を覚えたか</p><p>オレは、ぐりぐりとパンティの上から、月子の股間を刺激する</p><p>熱い息を吐く月子</p><p>ああ、そうだ忘れていたまだ月子から貰っていない初めてが残っていたな</p><p>そう言って、ズボンのジッパーを下ろして勃起ペニスを露出する</p><p>夜の空気が月の光にテラテラと光るオレの亀頭を、ひんやりと冷やす</p><p>月子舐めろ</p><p>な、舐めるのですか</p><p>たじろぐ月子</p><p>さっき、マナがペロペロ舐めてたろフェラチオの勉強だ</p><p>そう言われても月子は、自分がどうしたら良いのか判らないらしい</p><p>こうですわたくしがするのを見て、理解しなさい</p><p>美智がオレの前に跪き</p><p>オレのペニスにしゃぶりつく</p><p>ああ、温かく湿った美智の口の中</p><p>温かくて気持ち良い</p><p>うん上手いぞ、美智</p><p>ご主人様に、仕込んでいただきましたから</p><p>巧みに舌と唇を使って美智は、オレに奉仕していく</p><p>安藤は呆然としていた</p><p>美智は、見た目は小柄だし胸はつるぺた</p><p>まだ１５歳の日本人形の様に愛くるしい少女だ</p><p>その美智が熟練したフェラチオ技を披露している</p><p>判りましたか</p><p>ちゅぱっと、オレのペニスから口を離して美智は、月子に言う</p><p>では、やってご覧なさい</p><p>美智と月子が位置を交換する</p><p>そうですそうやってご主人様のご立派なものを、両手で捧げ持ちますそのまま、唇で慈しむように</p><p>月子の手は震えながら、オレのペニスを掴む</p><p>早く、舐めろ</p><p>は、はい失礼致します</p><p>苦しげな表情で月子の唇が、オレのペニスに接近していく</p><p>待てぇぇ、待ってくれぇぇぇっお嬢、ダメだぁぁっっっ</p><p>安藤が、腹の底からの声で喚くが月子の唇は</p><p>ちゅっ</p><p>オレの張り詰めた亀頭にキスをする</p><p>そのまま舌を伸ばして、舐めなさい</p><p>美智に指示されて月子の可愛い舌が、チロチロと先っぽを舐める</p><p>口の中に入れろ</p><p>オレは月子の頭を両手で掴んで腰を突き出す</p><p>吸い込むようにチュパチュパするのです</p><p>美智が、月子を指導する</p><p>護衛として守り続けてきた少女の初フェラチオを見せられて縛られた安藤は、絶望する</p><p>申し訳ねぇお嬢、申し訳ねぇ</p><p>月子を守れなかったと安藤は、思っているらしい</p><p>関係ねぇよあんたなんか</p><p>月子にしゃぶらせたままオレは、言った</p><p>あんたなんてただのヤクザの下っ端じゃないか</p><p>お、おいらは</p><p>さっき何とかっていう親分格のオッサンが言ってたろあんたたちの組織の上の連中は月子たちを殺すつもりなんだ</p><p>オレの言葉に呆然と、姉の口唇奉仕を見ていた夜見子がハッとなる</p><p>そんなはずがありませんわ鷹倉家の巫女は、あの方たちの仲裁役として代々</p><p>そういう伝統も吹っ飛ばして巫女の血を断ち切りたいんだよ</p><p>しかし、巫女の力は</p><p>そうだやつらは、鷹倉家の巫女の力を怖れているんだよこいつのところの組織の大ボスは、実際に巫女による仲裁を体験しているんだろ</p><p>鷹倉姉妹の母親である亡くなった巫女が抗争する２グループのヤクザのトップに対して、力を発揮した</p><p>その結果、抗争は終わり仲裁の子として、月子が生まれた</p><p>そうですわ大鳥組長は、巫女の力をよくご存じでいらっしゃいます</p><p>よく知っているからこそ抹殺することにしたんだろ</p><p>月子の動きが止まる</p><p>ペニスを咥えたまま、オレを見上げる</p><p>続けなさい</p><p>美智が、そんな月子に奉仕の続行を求める</p><p>月子は、また舌を動かす</p><p>巫女の他人を自分の意志に従わせる力</p><p>それと、おそらく他人の心の中を全て読み取る能力</p><p>実際に力を体験した組長は</p><p>巫女に敬服するのでなくただただ恐怖を感じたのだろう</p><p>鷹倉家の巫女をこのまま生かして利用するより抹殺して、不安の種を消すことを選んだんだよ</p><p>だから他のヤクザグループによる鷹倉神社の乗っ取りに便乗してこの機会に、巫女の血筋を皆殺しにすることにしたんだよ</p><p>安藤の上の立場の親分が、さっき何を喋っていたか聞いたろオレたちを殺すように命令されていたよな</p><p>ついさっきのことだ</p><p>みんなよく覚えている</p><p>一方お前たちを追っ掛けて来ているもう１つのヤクザグループ鷹倉神社の乗っ取りを企んだ連中の方は、巫女の力の凄さを知らない若い世代の人がトップなんだろだから、お前たちの両親神主と巫女を一遍に殺す様な無茶なことをした</p><p>知らないからこその暴挙だ</p><p>そいつらは、巫女はお飾りでも機能すると思っているから鷹倉家の分家を新しい神主に据えた鷹倉家の巫女がどんなものなのか、全然判っていないから</p><p>大切なのは神主としての鷹倉家の血筋ではない</p><p>月子たちの母親が持っていた渡り巫女の伝統を引き継ぐ血と技能だ</p><p>それが判っていないから現役の巫女を殺した</p><p>分家で、神主も巫女も何とかなると考えているから</p><p>そうなると、自分たちの傀儡である新しい神主が、ずっとその地位を守るためには前の神主の娘であるお前たちが邪魔になるお前たち姉妹が、生きている限り他のヤクザの勢力が姉妹を取り込んで、鷹倉神社を取り戻しに来るかもしれないだから、乗っ取りグループもお前たちを殺そうとしているんだ</p><p>黙り込む夜見子</p><p>月子はフェラを続けている</p><p>だから、ジッちゃんはお前たちを東京に連れて来たんだあのまま京都に残っていたら確実に、殺されただろうから</p><p>月子と夜見子にとって、理解できるストーリーにしてオレは説明した</p><p>実際は、もっと複雑かもしれない</p><p>そもそもの姉妹の母親の巫女の殺害に安藤の組織のトップも絡んでいるかもしれないから</p><p>わたくしたちはどうしたらいいのでしょう</p><p>夜見子はそう呟いた</p><p>どうするもこうするもないだろうお前らはもう、オレのものなんだオレに奉仕しろそれだけ考えていればいいその代わりお前たちの命は、オレたちが守る</p><p>安藤さんだっけあんたは、もう諦めろよあんたじゃ月子たちは守れない</p><p>安藤は、オレを睨む</p><p>テメェなら、できるってのかよ</p><p>ああ、できるよ</p><p>オレも安藤を見る</p><p>ヤクザ組織の中でしか生きられないアンタとは違うからな</p><p>実際、そうだろあんた１人で何ができるこの姉妹を守れるのかよ</p><p>安藤は、現実を前に口をつぐむ</p><p>なぜ先生は、わたくしたちをお守りして下さるのですか</p><p>オレの背後で半裸の夜見子が問う</p><p>香月様に命じられたからですか</p><p>違うよこれはオレとお前たちとの契約だろ</p><p>オレは夜見子に振り向いてそう言った</p><p>お前たち姉妹は娼婦になる契約で、オレたちのところに来たジッちゃんは、ただの紹介者だ契約したのはオレとお前たち自身だ違うか</p><p>オレは、真っ直ぐに夜見子を見る</p><p>うちの娼婦になる以上お前たちの命は、オレたちが守る当たり前だろオレたちは、そういう契約関係にあるんだ</p><p>月子も、オレのペニスをしゃぶりながらオレの話を聞いている</p><p>オレたちはタダでは動かない無料奉仕は絶対にしないだが、一度契約した以上は命懸けで、お前たちを守る</p><p>月の光の下オレは半裸の姉妹に告げる</p><p>今のお前たちに残っているのは、その心と身体だけだろオレは巫女の力なんて興味が無いオレがお前たちの価値を認めるのはその心と身体だけだ</p><p>心も、ですか</p><p>夜見子が尋ねる</p><p>うちは高級娼館なんだよ身体だけ売っている安娼婦は必要ないんだどんなに美しい肉体を持っていても、心が伴っていなければうちではいらない</p><p>オレが目指す理想の娼館はそうでないといけない</p><p>いいか、これは契約だオレたちが命懸けでお前たちを守る以上お前たちも、命懸けで心と身体を差し出せそれで初めてオレたちは対等な関係になれるんだ</p><p>対等</p><p>そうだよ、夜見子お前は、今までずっと自分は鷹倉家の人間で、特別扱いされるのが当たり前だと思っていたろ</p><p>安藤みたいなヤクザにガードされる生活を当然なものだとして受け入れていた</p><p>だが、それは違うんだお前たちに特別扱いが許されていたのは鷹倉神社の権威や母親の巫女の力があったからだろお前たち自身の力じゃないお前たちは、そういうモノを後ろ盾にして力を与えられ、守られてきただけだ</p><p>オレは安藤を見る</p><p>そいつはお前たちをお嬢とかお嬢さんと呼ぶつまり、お前たちはオマケなんだ今のお前たち自身は、何の力も無いただの小娘でしかないんだ</p><p>夜見子は苦しげに、オレを見る</p><p>お前の巫女の力は、未熟なままだ今のお前は、巫女じゃないいい加減、理解しろよ</p><p>夜見子の能力は美智が封じている</p><p>そんないい加減なものでなく、今、自分が持っているものを認めろ</p><p>わたくしが持っているもの</p><p>お前の心と身体だ</p><p>オレはお前の心と身体に価値を認める</p><p>夜見子は一瞬、考え込む</p><p>だから、娼婦なのですか</p><p>ルナを娼婦にしなかったのは</p><p>娼婦にはしないがルナにだって、自分の心と身体を使って奉仕させるあの子だって、誰かに生を与えられるべきじゃない自分自身で勝ち取るべきだ</p><p>生きることは与えられるべきではない</p><p>オレたちは、そうやって生きてきた自分の生を、自分で切り開いてきた</p><p>黒い森は、そういう犯罪組織だ</p><p>犯罪を犯してでも、オレたちは自らが生き残るために、身体を張ってきた</p><p>夜見子はしばらく考えて</p><p>月子少しずれてわたくしも致します</p><p>月子に言った</p><p>わたくしも先生のオチンチンにご奉仕をご奉仕の仕方を、教えていただきますから</p><p>そう言って月子の隣に、跪く</p><p>夜見子様</p><p>わたくしも、命を守っていただく代償として心と身体を使います</p><p>そして、　月子に代わってオレのペニスに、舌を這わす</p><p>いいえこうですわよく見て下さい</p><p>美智がお手本を見せる</p><p>ああ、なるほど判りましたありがとうございます</p><p>いいえ、判らないことは何でもわたくしが教えますから</p><p>美智が真顔で、そう言う</p><p>よし、月子はここ、夜見子はここを舐めろ</p><p>ご主人様わたくしは、お尻を舐めさせていただきたいです</p><p>うん、美智許可する</p><p>月光の下３人の美少女が、オレに奉仕する</p><p>そろそろイキそうだ月子、咥えろ口でオレの精液を受けとめろ</p><p>月子が、オレの亀頭を咥える</p><p>オレは、手で根元をしごいて</p><p>イクぞイクぞイクぞぉぉぉ</p><p>おい、よせよオレのお嬢にそんなことをするんじゃねぇ</p><p>安藤はすっかり気力を失っていた</p><p>出すぞっ月子ぉぉぉっ</p><p>熱い液が月子の口に放出される</p><p>月子の顔が歪む</p><p>吐き出すな</p><p>オレの言葉に必死に耐える、月子</p><p>ううっ、ううっ、うーっ</p><p>オレは月子の口に全てを出し切る</p><p>そのままだいいな</p><p>月子の顔をほっぺたを押さえてちゅぽんと、ペニスを引き抜く</p><p>大きく口を開けて、口の中に出されたモノをオレに見せろ</p><p>月子が顔を上げ開口する</p><p>ピンクの舌の上に、オレの白濁がたっぷりと溜まっている</p><p>安藤にも、見せてやれ</p><p>月子は、安藤にも口の中を見せる</p><p>安藤は半泣き状態になっていた</p><p>もういいぞ口を閉じてオレが出したモノを、自分の唾とミックスしろ口をクチュクチュさせるんだ</p><p>月子は指示に従う</p><p>あなたもやり方を覚えておくのですよ</p><p>美智が夜見子に告げる</p><p>うん、いいだろう飲み込め全て、飲み干すんだ</p><p>ゴクッ、ゴクッ</p><p>月子の喉が鳴る</p><p>全部飲んだらもう一度、オレに口を開いて見せろ</p><p>月子が口の中を見せる</p><p>可愛い舌だけ白濁液は、全て嚥下されたようだ</p><p>ご主人様にいっぱい出して下さって、ありがとうございますと言いなさい</p><p>いっぱい出して下さってありがとうございます</p><p>お味はどうでした</p><p>美智が、なおも尋ねる</p><p>苦かったです</p><p>いずれ、それを美味しいと感じるようになります</p><p>毎日、これをするのですか</p><p>毎日どころかご主人様が望まれたら、いつでもどこでもですあなたの心と肉体は、ご主人様に捧げられていることを忘れないで下さい</p><p>安藤にも、口の中を見せてやれ</p><p>安藤に、再び口中を見せる月子</p><p>お嬢、お嬢、お嬢</p><p>安藤は、カッとした眼でオレを見る</p><p>テメェだけは、絶対に許さないからなっ絶対に殺してやるっ</p><p>勝手にしろよ</p><p>一応言っておくけれどうちは、権威ある娼館だからなただ大金を積んだだけじゃ、娼婦は売らないからな客を選ぶんだよ判るか</p><p>あんたがもし、客として来たとしても月子は売らないからな例え、あんたがこの先出世して、大親分になろうとも、あんたには月子は抱かせない月子のことは、もう諦めろ</p><p>諦めるわけがねぇだろっこのガキぃぃぃぃ</p><p>大粒の涙を零しながら安藤は叫ぶ</p><p>諦めて下さい、安藤さん</p><p>月子が、安藤にそう言った</p><p>もし、わたくしたち姉妹を憐れだと思って下さるのならどうぞ、わたくしたちのことは、死んだものと諦めて下さい</p><p>お別れですこれまで本当にありがとうございました、安藤さん</p><p>月子と夜見子が安藤に頭を下げる</p><p>そんなそんなお嬢ぉぉぉぉぉぉ</p><p>安藤の嘆きの声が夜の闇に轟く</p><p>さよならは別れの言葉じゃなくて</p><p>エドワード・オールビーの動物園物語に</p><p>自分の身体を張って金を稼ぐことそれだって愛の行為だ僕には証明できる</p><p>というセリフがあって私は、それが好きでした</p><p>肉体労働で稼いでいた頃はよく、そのセリフを思い出しました</p><p>664．巫女</p><p>おい待てよ、テメェ</p><p>月下の下ロープで椅子に固定された安藤が、オレを睨む</p><p>テメェこのままで済むと思うなよ</p><p>全ての怒りを込めて強い視線をオレに注ぐ</p><p>お前こそ永遠に月子や夜見子たちを、ヤクザの世界に縛り付ける気なのかよ</p><p>真っ直ぐに安藤を見下ろす</p><p>この子らの両親を鷹倉神社の神主と巫女を殺したのだって、お前たちヤクザだこうやって、今、彼女たちを追いかけ回しているのも</p><p>鷹倉神社の巫女は、おいらたちの世界に必要なものなんだ巫女の仲裁の伝統はな</p><p>そういう理屈は、どうでもいいんだよ</p><p>オレは安藤の言葉を遮る</p><p>それだって、お前たちヤクザの勝手な都合じゃないか昔から、そうだったからってこれから先も、ずっと鷹倉家の娘たちがヤクザに追い回されるのなんて理不尽だ</p><p>月子と夜見子は黙って、オレたちのやり取りを聞いている</p><p>その上今は、あんたたちの組織の上の人間だって、この子らを抹殺したがっている何が伝統だ巫女の力が怖いから、全員皆殺しにしちまうっていうんだろあんたたちは</p><p>そ、それはおいらがおいらが、お嬢たちを守ってみせる</p><p>安藤は叫ぶ</p><p>へえ上の人間に逆らってでも</p><p>あ、あ、あ当たり前だ</p><p>あんた1人で</p><p>オレはわざと大きく溜息を吐いた</p><p>そんな格好で縛り上げられて、手も足も出ない男が言うことかよ</p><p>判ってんだろあんたじゃ無理だ</p><p>オレは、きっぱりと告げる</p><p>あんたじゃ鷹倉家の娘たちは、守れない</p><p>そんなのやってみなけりゃ、判らねぇだろ</p><p>やってみた結果が、今のその無様な姿だろ</p><p>安藤は口籠もる</p><p>無理なんだよだって、あんたはヤクザの世界に生きているあんた自身もヤクザじゃないかヤクザのルールからは、逃げられないんだから</p><p>組織における上下関係は、絶対だ</p><p>上の立場の人間の命令を無視して、安藤が鷹倉姉妹を匿ったとしても</p><p>安藤はヤクザ組織の関係者にしか、頼れる相手がいないだろうしすぐに、居場所がバレルだろう</p><p>結局鷹倉姉妹は安藤ごと、組織のやつらに抹殺されるという結末になる</p><p>オメェなら、何とかできるって言うのかよ</p><p>実際に動いているだろオレたちは</p><p>黒い森だけでなく、香月セキュリティ・サービスの全部隊が作戦展開している</p><p>彼女たちを追って東京に出て来た人たちはほぼ全員、捕らえたわあたしたちは、公安警察とも付き合いがあるからあなたたちに勝ち目は無いわよ</p><p>車の運転席から、翔姉ちゃんが言う</p><p>何なんだ、オメェたちは</p><p>呆然とした顔で、オレを見上げる安藤</p><p>犯罪者の悪党だよあんたたちと同じただしあんたたちよりも、タチが悪い</p><p>オレは月子と夜見子を見る</p><p>だって、これからこの子らを娼婦に堕とすんだからな</p><p>おい、頼む後生だからそれだけは止めてくれお嬢たちを綺麗なままにしておいてやってくれよぉぉぉ</p><p>もう遅い</p><p>今さっき、あんたが自分の眼で見た通りだこの子らは、もう処女じゃないオレが処女膜をブチ破って子宮にたっぷり中出ししてやったからな</p><p>この野郎</p><p>おいおいその意味を考えろ何で、この子らが娼婦にならないといけないのかを</p><p>月子たちが、ビクッと震える</p><p>この子らがあんたたちヤクザと完全に切れるためには、巫女の力を失うしかない違うか</p><p>安藤たち下っ端ヤクザは鷹倉家の巫女になるには、清らかな身体でないといけないと思っている</p><p>鷹倉家の巫女は処女じゃなけりゃ、成れない一度、巫女になって力を得れば、この子らの母親のように結婚したり、出産したりすることもできるだけど、それも夫は、神聖なる鷹倉神社の神主の血を引く人間でないとダメなんだ</p><p>オレは正々堂々と、大嘘を吐く</p><p>我ながら、よくスラスラとこんな言葉が出て来る</p><p>修行を果たして完全に巫女の力を習得する前に処女を失うと、その娘は巫女になる資格を失う力もだあんただって、夜見子には少しだけ巫女の力が生じ始めていたことは知っているだろ</p><p>ハッとする安藤</p><p>ところがほら、見てみろ今の夜見子に昨日までの力を感じるか</p><p>夜見子の力は今は、美智が強い気で抑え込んでいる</p><p>そのことは、夜見子自身気付いていない</p><p>わたくしの力は、失われました</p><p>力なく夜見子は言う</p><p>夜見子お嬢さん</p><p>あの力はもう出せないのですわ</p><p>夜見子の眼から涙が零れる</p><p>オレが処女を奪ったからだこれでもうこの子が、巫女になることは無い鷹倉家の巫女の血筋は、完全に断たれたんだ</p><p>そんなことってちくしょう</p><p>吐き捨てるように安藤は言う</p><p>だからお前たちヤクザには、もうこの子らを追う理由が無い殺す意味もな巫女の力は、もうないんだから</p><p>ここからが勝負だ</p><p>だが、お前らのことだからそれでも、月子たちを追い回して、命を奪おうとするかもしれないヤクザなんて、バカで判らず屋ばかりだからなそういう奴らから守るためにこの子らの身柄は、オレたちが預かる</p><p>そして、オレたちは慈善家じゃないこの子らのために掛けた費用は、この子ら自身に支払わせる政財界の大物たちに身体を売ることでな安心しろ、客は選ぶ変な趣味のジィさんに、この子らは売らない地位と名誉がある金持ちで、ちゃんと女を可愛がることを知っている人間だけだそういう顧客を得ることでこの子らの安全は、さらに保障されることになるだろう</p><p>安藤の頭が受け入れられるであろう常識の範囲で話をでっち上げる</p><p>そこまでやらないと守れないんだよこの子らは</p><p>安藤は黙り込んでいる</p><p>というわけだからオレが今、言ったことを、あんたの仲間たちに伝えといてくれ</p><p>組織の上の人間よりもむしろ、安藤の同格のヤクザたちや、配下たちに伝えて欲しいと思う</p><p>実働部隊が、そう思い込めば月子たちは、ヤクザたちに追い回されることはなくなるだろう</p><p>処女を失い、高級娼婦になった彼女たちはもう、鷹倉家の巫女になることはできないのだから</p><p>オレの話は以上だ帰るぞ月子、夜見子、美智、車に戻れ</p><p>月子が何か言いたげだが</p><p>早く帰ってセックス教育の続きだ今夜は寝かせないからなルナも交えて、男を歓ばせる技を教えてやる</p><p>オレは、そう言いながら月子を車の中に押し込む</p><p>そして、小声で</p><p>別れの挨拶なら、もうさっきしたろ切り替えろ</p><p>セックス教育よろしくお願い致します先生</p><p>大きな声でそう言いながら、夜見子も車に戻る</p><p>最後に美智が助手席に座りバタンとドアを閉めた</p><p>３０分以内に、お迎えが来るように連絡しておくわ寂しいでしょうけれど、しばらく１人で待っていなさいね</p><p>翔姉ちゃんが、そう言って車の窓を閉める</p><p>エンジンは、ずっと掛かったままだ</p><p>ヘッドライトが、カッと点った</p><p>安藤の情けない声が聞こえる</p><p>発進するわ</p><p>その声を無視するように翔姉ちゃんは、アクセルを踏んだ</p><p>安藤さん、ごめんなさい</p><p>月子はそう呟いたが車の後方に小さくなっていく安藤に振り向くことは無かった</p><p>真っ直ぐに前だけを見ている</p><p>濡れた瞳で</p><p>今のあなたとヤクザさんの会話録音しておいたわ</p><p>車を走らせながら翔姉ちゃんが言う</p><p>ヤクザ組織のネットワークに流して、拡散させるから声だけなら、ヤクザさんたちは、あなたが誰だか判らないだろうけどまあ、香月セキュリティ・サービスを代表する人間だとは思うでしょうね</p><p>安藤自身も、３０分以内にヤクザ仲間に助けられることになっているから</p><p>安藤の口からも、オレの話が伝えられることになる</p><p>そして今、オレが言った大嘘が、既定事実となる</p><p>これでいいんだろジッちゃんの狙いとしてはさ</p><p>オレは翔姉ちゃんに尋ねた</p><p>最初は鷹倉家の巫女を抑えることで、関西ヤクザたちを支配下に置くのが目的かと思っていたけれど</p><p>それにしてはジッちゃんは、ヤクザたちと全面戦争をし過ぎている</p><p>東京に出張って来た連中だけでなく谷沢チーフを敵の本拠地に送り込んで、直接攻撃しているのだから</p><p>ジッちゃんの目的は鷹倉家の巫女を、ヤクザたちから解放することなんだよね</p><p>翔姉ちゃんは答えた</p><p>閣下は巫女の力が、ヤクザたちの仲裁役としてしか使われていないことにご不満なのよ</p><p>なまじ仲裁役としての立場を得てしまったからヤクザ世界に、鷹倉神社や巫女が呑み込まれてしまっていた</p><p>そうだよな巫女の力は、ヤクザとの繋がりが切れれば、もっと色んなことに使えるもんな</p><p>例えば国際的なビジネス交渉とか</p><p>政治交渉にだって使える</p><p>相手の心の内側の全てを察しこちらの意思に従わせる能力なのだから</p><p>ヤクザに独占させておくのはもったいないよいやヤクザたちだって、自分たちの世界のパワーバランスを崩さないように、巫女の力を仲裁役にしか使えていなかったし</p><p>結局持て余していただけなんだ</p><p>強大すぎる力を、どう使って良いか判らなくて</p><p>でも、巫女の力の凄まじさに怯えて</p><p>いっそのこと、抹消してしまおうと現役巫女の殺害なんていう、極端なことをやってしまった</p><p>ヤクザさんたちには、このまま鷹倉家の巫女はいなくなったと思い込んでもらうわその力を持つ者は、もうこの世にはいない</p><p>巫女の後継者は途切れてしまったと</p><p>巫女の力の詳細を知っているヤクザの親分さんたちは谷沢チーフが処理するわどうせ、下の人たちは巫女のことは漠然としたイメージでしか理解していないでしょうし</p><p>実際に、巫女の仲裁を体験した安藤の組織の大親分ぐらいしか、本当の巫女の力は判っていないだろう</p><p>上層部の数人を処分すれば後は、安藤同様修行途中に処女を失った娘は、巫女になれないというオレのデマを信じることになる</p><p>もう巫女は、途絶えたと</p><p>鷹倉家の巫女が健在であることは、閣下たち、政財界のトップの一部の人たち国の舵取り役だけが、知っていればいいわ</p><p>強大すぎる力は使い場所を選ぶ</p><p>そして巫女の管理者は、あなたあなたが、この子たちのご主人様になるのよ</p><p>ルームミラーの中の眼がオレを見る</p><p>巫女は、あなたの言うことしかきかないし、あなたにしかコントロールできないのよそういうことにするのそれなら例え、国の最高権力者が命令して来たとしても、巫女の力が必要になった時には、あなたを通さないといけなくなるあなたがいなければ、巫女は力を発揮できないそれならば</p><p>巫女はオレたちから、引き離されることはないそういう無理なことを仕掛けて来るやつはいなくなる</p><p>だから、巫女は普段は、オレたちと一緒に暮らしていて</p><p>黒森の家に巫女が居る以上どんな権力者も、オレたちを攻撃してくることは無い</p><p>むしろ、そいつらはおかしな連中から、オレたちを守ってくれるだろう</p><p>国家の非常事態に必要な力ですものね</p><p>場合によっては、戦争だって回避できる力だ</p><p>国際政治の場で巫女が全ての力を解放したなら</p><p>絶対に濫用はできないが最後の最後に使う最強の切り札として、国家の舵取り役は巫女の存在をキープしておきたいと思うだろう</p><p>ジッちゃんが言っていた保険とはこのことなんだ</p><p>月子がオレに尋ねる</p><p>黒森様はわたくしたちが巫女になれると、お考えなのですか</p><p>なれるよっていうか、するから絶対に</p><p>これは、オレたちにとってもジッちゃんから託された、大切な任務なのだ</p><p>月子か夜見子あるいはルナとにかく、３人姉妹のうちの誰か１人だけでも本物の巫女にする</p><p>ですがわたくしは</p><p>夜見子が、泣きそうな顔でオレを見る</p><p>わたくしの力は失われてしまったではありませんか</p><p>失くしたものは取り戻せばいい</p><p>オレはそう告げる</p><p>どっちにしろ、前の夜見子の力じゃダメなんだあんな程度の力に縋っていたから夜見子は、良くない子になっていたもう一度、ゼロから修行し直して、力を取り戻せ夜見子なら、できるはずだ</p><p>美智お前もそう思うよな</p><p>助手席の美智がオレたちに振り向く</p><p>はい、ご主人様のおっしゃる通りです</p><p>大きな黒い瞳が夜見子と月子を見る</p><p>あなたたちの心の中には大きな気の泉がありますそこでは気が渦巻き、煮立っています</p><p>美智の言葉に息を呑む、２人</p><p>月子様は、その気の取り出し方を判っていない夜見子様は、溜め込んだ気が間欠泉のように噴き上がる小さな穴をお持ちでそこから噴き上がる小さな力だけを使っていましたなまじ、そんな小さな力が使えるから内面の気の全てをダイナミックに使うような方法が身に付かないのです</p><p>今の２人には何が足りないと思う</p><p>オレは美智に尋ねる</p><p>心の解放ですね今のお２人には心に壁があり過ぎます閉じ籠もって居る自己の内面を解放しなければ</p><p>はいセックスですご主人様に犯していただく歓びを全身で感じることが必要だと思います</p><p>ジッちゃんは月子と夜見子に娼婦としての素質があるか、明日までに見極めろとオレに言った</p><p>鷹倉家の巫女の本質は神聖なる娼婦であるとも</p><p>とにかくセックスだ</p><p>この姉妹の処女を奪ってセックスの快感を体験させる</p><p>まずはそこからだ</p><p>黒森様はどうしてそんなに真剣に、わたくしたちのことを案じて下さっているのですか</p><p>先ほどの安藤さんのこともわざと悪役になって下さいました</p><p>安藤は月子に対して、何かしらの特別な感情を抱いていた</p><p>月子の方は、別に安藤を男として気に掛けている様子は無かったが</p><p>自分のことを慕ってくれている安藤に対して冷たい態度は取れなかったのだろう</p><p>月子は、優しい女の子だから</p><p>オレは、そのことが判っていたから</p><p>安藤が、完全に月子のことを諦めるように</p><p>月子に、安藤の目の前でフェラチオ飲精させた</p><p>ああ、さっきは悪かった苦しかったろう</p><p>はい苦しくて、恥ずかしくて、悲しかったですわ</p><p>月子はそう言う</p><p>でも黒森様の温かいお気持ちが、わたくしの心に届いておりましたから</p><p>月子</p><p>わたくしを気遣って下さってあんな風になさっていたことを</p><p>やはり、月子の方が巫女の素質があるんだ</p><p>オレの心を気を感じていた</p><p>わたくしたちのご主人様は、とてもお優しい方です</p><p>しかし、月子様はもっと苦しく、恥ずかしく、悲しくそして気持ちの良い思いを体験なさらねばなりません全身と子宮で</p><p>できますでしょうかわたくしに</p><p>できますいえ、できなくてはなりません</p><p>２人の会話に夜見子が加わる</p><p>わたくしも頑張りますわ巫女になるためでしたら、わたくし、どんなことでも致します</p><p>巫女になる夢が蘇ったことに夜見子は、興奮していた</p><p>ではお２人とも裸にお屋敷に戻るまでの時間たっぷり、ご主人様に肌に触れていただくのです</p><p>と、月子は</p><p>どうして、さっきあの場で、わたくしを裸にしなかったのですか</p><p>今の月子はパンティを穿いただけの裸身に、バスタオルを纏っただけだ</p><p>オレは、安藤の眼の前で月子の身体を弄った時</p><p>バスタオルを脱がさなかった</p><p>タオルの下に手を入れて月子のおっぱいを揉んだだけだ</p><p>その後のフェラチオもそのままの格好でさせた</p><p>あんなやつに月子の裸を見せたくなかったからだ</p><p>それであの場では、黒森様をお舐めする以上の行為も、わたくしにお命じになられなかったのですか</p><p>舐めて口の中に射精して、飲ませたろ</p><p>でも、あの黒森様は、わたくしの股間にあの熱いものを差し込まれるようなことはお求めになられませんでした</p><p>ああ、あの場でセックスしなかったことを不思議に思っているのか</p><p>当たり前だ月子の大切な一生に一度の初体験を、あんな場所でやれるか</p><p>あんな男に見せるのは嫌だ</p><p>代わりに、わたくしを犯して下さればよかったのです</p><p>月の光の下、野外で、周りは開けていて、夜風が肌に気持ち良いなかなか刺激的な状況ですあの廃墟の駐車場で、冷たいアスファルトの上で四つん這いになって、全裸でご主人様に犯していただけたら</p><p>うんと今度な</p><p>美智は、そういうのが好きなんだから仕方無い</p><p>ああ、わたくしとも今度、カーセックスしましょうね</p><p>そうやって、さっきからあなたが半裸の女の子たちの身体を触っているのを見てたらわたくしも、してみたくなっちゃったの</p><p>翔姉ちゃんがしたいのなら</p><p>今は諦めるわ鷹倉家のお嬢様たちのことは任務ですから</p><p>翔姉ちゃんはジッちゃんから直接、この姉妹の警護を命じられている</p><p>だから、ほらいっぱい触ってあなたの好きになさい</p><p>いや、まあそう言われたら、触りづらいけれど</p><p>どうぞ、黒森様</p><p>月子は、覚悟を決めたらしい</p><p>纏っていたバスタオルを外す</p><p>白い胸が露わになる</p><p>夜見子も１４歳の可愛いおっぱいをオレに突き出す</p><p>うん、じゃあ触るよ</p><p>それから車がお屋敷に到着するまでの時間</p><p>オレは、後部座席で姉妹の肌をまさぐり続けた</p><p>ついでに月子にキスもする</p><p>危ないからから走行中に、舌を入れたりしたらダメよ</p><p>運転しながら翔姉ちゃんが言う</p><p>そうだな、段差とかで車がガクンとなった拍子に相手の舌を噛んでしまうかもしれない</p><p>おっぱいを舐めるのも着くまで我慢して</p><p>舐めることは全般的に走行中の車内では、フェラチオも厳禁だ</p><p>夜だから車の動きが予想しづらいし</p><p>あの大分、慣れて参りました黒森様に触っていただくことに</p><p>月子が、赤い顔でそう言う</p><p>全然慣れてないよこんなに恥ずかしがっている</p><p>わ、わたくしも慣れて参りました、先生</p><p>夜見子も身体の震えが止まっていない</p><p>お帰りーっ遅いから、晩ご飯先に食べちゃったよーっ</p><p>お屋敷に到着すると寧が、玄関前で出迎えてくれた</p><p>ああ、ごめん途中で色々あったから</p><p>オレは、車を降りる</p><p>今、ヨッちゃんたちのご飯を克姉が食堂で用意しているからっ</p><p>みんな、もう食べちゃったの</p><p>ううん、アニエスと真緒ちゃんがまだ２人とも、ヨッちゃんが帰って来るまで食べないって言って</p><p>ああそりゃ、悪いことをしたな</p><p>他にも、ご飯まだの人が何人かいると思うんだけどあたしも、戻って来てからバタバタしてたから、ちゃんと把握していないんだ克姉は判ってると思うけれど</p><p>あ、そうだルナちゃんとマナちゃんもまだのはずだよルナちゃんは応接室に居て、マナちゃんが相手をしてくれているから</p><p>何で２人きりで</p><p>だってルナちゃんを、アニエスに引き合わせるのは、ヨッちゃんがしないといけないでしょ</p><p>ああ、オレはルナをアニエスの友達にしたいと考えている</p><p>同い年２人とも、１２歳だからな</p><p>２人のご対面は、ヨッちゃんが立ち合わないとねそれとルナちゃんも、お姉さんたちが居ないと不安みたいだからさ</p><p>そうだな夕食は月子や夜見子と一緒の方が良いよな</p><p>無理に食事させないで、待たせていてくれたのは正解だと思う</p><p>うん、判った応接室ってどこ</p><p>第４応接室</p><p>あああそこか</p><p>月子さんと夜見子さんは、あたしに付いて来てそのまんまじゃ、ご飯を食べるにはちょっとセクシー過ぎるでしょ</p><p>寧が、２人に微笑み掛ける</p><p>わたくしも、付いて参ります</p><p>うん、２人の巫女の力は絶えず、美智がチェックしてくれた方がいい</p><p>ああ、頼むよ美智</p><p>わたくしは、車をガレージに置いてくるわ</p><p>もう何度も来ているから勝手は知っている</p><p>今日の夜遅くから、雨みたいだから外に停車させておきたくないのよ</p><p>翔姉ちゃんは自分のアメ車を濡らしたくないらしい</p><p>じゃあ、後で食堂でね</p><p>ガレージから、内側の通路を通って翔姉ちゃんは、食堂へ来る</p><p>さて、オレは</p><p>取りあえず、ルナに会いに行くか</p><p>ヨッちゃん、行くよーん</p><p>玄関のドアを開けて、寧が待っていてくれた</p><p>寧は月子たちを着替えさせるために、奥の部屋へ</p><p>オレは玄関口の脇に並ぶ応接室の１つへ</p><p>マナが相手をしてくれているというけれど</p><p>ルナは、落ち込んでないだろうか</p><p>第４応接室のドアをコンコンとノックした</p><p>オレだ、帰って来たよ</p><p>どうぞ、お兄ちゃん</p><p>オレはドアを開いた</p><p>部屋の中には４人の人間が居た</p><p>ルナとマナと美子さんと雪乃</p><p>そうか香月セキュリティ・サービスの全部隊が総動員だから</p><p>雪乃は、お屋敷に居たまんまになっているんだっけ</p><p>何よ、遅いわよお腹減ったわよ</p><p>わたくしたちで、ルナ様のお相手をしておりましたわ</p><p>美子さんが、笑顔でそう言う</p><p>そうだ、オレ</p><p>美子さんに、鷹倉家の姉妹のお出迎えをお願いしていたんだっけ</p><p>今は、ちょうど雪乃さんが、面白い話をして下さっていたところですわ</p><p>美子さんは言う</p><p>え、雪乃お前、何の話をしていたんだ</p><p>何よ、別に変な話とかはしていないわよ</p><p>雪乃はムッとして、オレに言う</p><p>将棋の世界の女流棋士の団体の分裂についてよ</p><p>今は、分裂した方の団体の会長が、大会のスポンサー企業をディスったあげくに、試合をボイコットして、一年間の出場停止になったっていう過程をね</p><p>ルナは唖然として、雪乃を見ていた</p><p>その格好は巫女服だった</p><p>確か学校を出た時は、下着姿だったよな</p><p>どうしたんだその格好</p><p>ああ、克子お姉ちゃんが、衣装部屋から出してくれたの</p><p>ああ、ここは娼館だから</p><p>コスプレ衣装として巫女服ぐらいは、置いてあったのか</p><p>それでさタニーも会長になったばかりで、大変なのよ</p><p>雪乃は、楽しそうに美子さんに話し続けている</p><p>つい最近、女流棋士のプロになった女の子は１９９８年生まれだそうです</p><p>ブレンパワードの放映年かよ</p><p>665．ケンカ鬼</p><p>パパお帰りなさいですの</p><p>ですのっ</p><p>食堂へ移動するとアニエスと真緒ちゃんのコンビが、オレを出迎えてくれた</p><p>お腹空いてるだろ、待たせて悪かったな</p><p>ちゃんと、お菓子とか食べずに待ってましたの</p><p>したのっ</p><p>真緒ちゃんは、アニエスの語尾だけ真似するのがマイ・ブームらしい</p><p>２人ともご飯は、パパと一緒じゃないと嫌だって言うのよ</p><p>渚は、もう食べたの</p><p>まだよ</p><p>ああ、真緒ちゃんたちに合わせたんだ</p><p>ところでまったく、シゲちゃんたら、あなたに大変なことばかりさせるわね</p><p>そう言って溜息を吐く、渚</p><p>しょうがないわ最終的には、あたしたち家族全体のためになることだと思ってみんなで協力しないとね</p><p>克子姉が、台所から姿を現す</p><p>ああ、ルナさんはここの席ねあなたはここ他の人たちは適当に座って</p><p>オレとルナだけは、席を指定して美子さんと雪乃とマナには、自由に座れと言う</p><p>で、ルナさんの隣が月子さんと夜見子さんの席になるからメニューが違うのよ</p><p>克子姉は笑顔で、そう言う</p><p>どうせ、緊張していてあんまり食欲が無いでしょだから、鷹倉さんのお嬢さんたちには、スープとかサンドイッチとか、オレンジジュースとか、食べやすいものを用意したわ食べられるだけでいいから、口に入れておきなさいもし、後でお腹が空くようだったら夜食を用意してあげるわ</p><p>ルナは、小さな声で</p><p>あなたの方は、スタミナ食ねでも、消化の良いものにしたわ</p><p>オレの食事は中華粥みたいなものらしい春巻きサラダも付いている</p><p>他の人は普通のご飯よ今日は、鴨のテリーヌにしてみました</p><p>克子姉の言葉に合わせて瑠璃子とメグが、台所からワゴンを押してくる</p><p>今日はちゃんと、あなたの分もあるから安心なさい</p><p>ああ、もううまい棒じゃなけりゃ、何でもいいわよ</p><p>雪乃は、むくれる</p><p>わたくしも先にいただきましたがとても、美味しかったですわ</p><p>テーブルに皿を並べながら瑠璃子が言う</p><p>まあ、わたくしも致しますわ</p><p>働く瑠璃子を見て美子さんが手伝おうとするが</p><p>いいのここでは、美子ちゃんがお客様なんだから座ってて下さいわたくしはもう、食事は済ませていますし</p><p>瑠璃子は笑顔で美子さんにそう言う</p><p>本当に美味しいテリーヌなのよ</p><p>あら、あんたみたいな人は、どうせ普段は、もっと美味しい鴨料理を食べているんじゃないの外国の三つ星レストランとかでさ</p><p>雪乃が、瑠璃子に嫌味っぽく言う</p><p>それは日本では、なかなか本当の鴨肉はございませんから</p><p>ほとんどがアイガモなのよねぇアヒルと鴨を交配させた今日のお肉もそうよ</p><p>でも、日本人の舌にはアイガモの方が合っているっていう話もあるし瑠璃子ちゃんは、どう思う本場の鴨料理だと、やっぱり違う瑠璃子ちゃんなら、鴨を食べると記念のナンバー付きのプレートをくれるっていう、あのパリのお店とかも行ったことあるんじゃないの</p><p>いいえ、ありませんわあのお店は、今は一つ星ですから</p><p>観光気分で、味の落ちた店に行きたくないと、お祖父様はおっしゃっていますし</p><p>うーん元は三つ星レストランだったのに星一つにまで落っこちちゃったなんてお店だと、本物のグルメは行かないかそれでも、由緒あるお店だからって行くのは、観光客気分丸出しかもね</p><p>それにあのあのお店では、日本の方が大変な迷惑をお掛けしていますからお祖父様はそれが心苦しくて、足を運びたくはないそうですわ</p><p>あわさび醤油事件ね</p><p>え、何それ克子姉</p><p>うんそのフランスのパリにあるお店にね、わざわざ日本からわさび醤油を持ち込んで鴨肉に付けて食べた人がいたのよわざび醤油の方が、店が料理したソースより美味しいって言って</p><p>そんな人がいたのか</p><p>確かに異国へ行って、しかもその国の名の通ったお店で料理の味を否定して、日本の味を押し付けたんだものみっともないわよね</p><p>そう言って、翔姉ちゃんが部屋に、入って来る</p><p>味が日本人の口に合わないと思ってもせっかく海外旅行しているんだから、その国本来の料理の味を楽しむべきよね</p><p>というか最初から、お店にケチを付けるつもりだったんでしょ普通、フランスで夜、レストランへ行くのに、わさびや醤油は持ち歩かないわよ</p><p>翔姉ちゃんの言葉に渚が言う</p><p>はい、翔お姉さんは、こちらにどうぞ</p><p>克子姉が、翔姉ちゃんの席を用意する</p><p>あらわたくしの分も、ご用意して下さったの</p><p>もちろん召し上がって下さい</p><p>ところでパパ</p><p>ところででんっパパ</p><p>アニエスと真緒ちゃんが心配そうに、オレに言う</p><p>あの子誰ですの</p><p>ですのっ、ですのっ</p><p>あ、そうかルナを紹介しないといけないな</p><p>あの子はね鷹倉ルナ</p><p>オレは、ルナを示す</p><p>ルナはペコリと頭を下げる</p><p>な</p><p>そうだよルナこの子がアニエスそれから、こっちが真緒ちゃんほら、２人も挨拶して</p><p>アニエスたちはちょっと、ルナを牽制するように</p><p>あ、アニエスですのっ</p><p>真緒ちゃんですの</p><p>自分にちゃん付けする真緒ちゃん</p><p>こ、こんにちわぼ、ボク、鷹倉ルナです</p><p>ルナは、少し怯えた感じてそう言った</p><p>ボク男の子ですの</p><p>えー、女の子だよー</p><p>あ、あの女です</p><p>女の子なのに、何でボクですの</p><p>ですのー</p><p>アニエスには、今、世の中のことを教えるために色んな映画や映像記録を観せている</p><p>だから、男の子じゃないのにボクと言うのが変に思えるらしい</p><p>そういえば、ボクっ子の出て来るような作品は、観せてないもんなあ</p><p>それって変ですの女の子なのに</p><p>ですですのののっっ</p><p>教育してやらねばなるまい</p><p>それは、まあルナの個性だからアニエスも真緒ちゃんも、気にすんな</p><p>コセイ</p><p>アニエスだって何で、髪の毛が金髪で眼が青いのか周りのみんなと違うのは変だおかしいとか言われたら、返事に困るだろ</p><p>だって、アニエスは生まれつき自然にそうなんだからそれは、アニエスの個性であってみんなと違ってたって、全然、おかしなことじゃないだろ</p><p>神妙な顔で返事をするアニエス</p><p>ああ、多少は気にしていたんだな自分の外見が、他の家族たちと違うことを</p><p>だから他の人と、何かが違っている人に会っても、ああ、この人はそうなんだなぐらいに思っておけよみんなと違ってたって、別にいいだろ色んな人がいた方が面白いじゃないか</p><p>そうだねアニエスちゃんの髪の毛は綺麗だし、イーディちゃんも見た感じが面白いしなかなかグッドです</p><p>褐色の肌のアメリカ人のイーディを見た目が面白いで片付けるなよ</p><p>それに、美智のお姉ちゃんもお姉さんなのに、おっぱいがペッタンコなのはとても面白い個性なんだよねっ</p><p>真緒ちゃん美智が聞いたら、悶死するぞ</p><p>むぎゅぎゅぎゅぎゅぅぅ</p><p>入り口の方で悲鳴にならない声がした</p><p>あ美智</p><p>聞いちゃったか</p><p>月子と夜見子寧とイーディも居る</p><p>美智、気を確かにしろしっかりするんだ</p><p>オレは、急いで美智のところへ行き小柄な彼女を抱き締める</p><p>美智のつるぺたの胸を制服の上から揉んで</p><p>大丈夫美智の場合はこれから膨らみそうな芯みたいのがあるんだから</p><p>実際に触ってみたら肌の下に、むにっとした弾力の層がわずかにある</p><p>美智はこれからの女なんだぞぉぉぉぉ</p><p>精進致します</p><p>複雑な表情の美智をイーディが、ニヤニヤ笑って見ている</p><p>ああ、月見と夜見子の気の制御はイーディと分担してやっているんだな</p><p>幾ら美智が気の放出量が大きいからってずっと１人で、鷹倉姉妹の気を抑え付けるのは疲れるだろうし</p><p>相変わらず、大変みたいねあんたも</p><p>雪乃がオレを見て、苦笑している</p><p>月子と夜見子もルナと同じ巫女服姿だった</p><p>お揃いの赤い袴で</p><p>ただ、姉２人の巫女服は生地が透け透けで、可愛いおっぱいと乳首が丸見えになっている</p><p>ま、とりあえずこんなものかなって</p><p>寧が、そう言うこの衣装を選んだのは寧ってことか</p><p>はいはい、ルナちゃんの隣に座ってお食事にしましょうね</p><p>克子姉が、月子と夜見子を座らせる</p><p>しかしアニエスもマナちゃんもルナの時と違って、新しく会った人なのに、月子と夜見子のことは騒がないな</p><p>誰なのかとかオレとの関係とか聞いてこない</p><p>やっぱり、年の近いルナにだけ反応したんだ</p><p>自分たちが、ルナにオレを取られるんじゃないかって気分もあるんだろう</p><p>ルナに対してだけ、まだ警戒しているし</p><p>どうぞ月子様夜見子様も</p><p>瑠璃子が、２人の前にスープ皿を置く</p><p>済みません瑠璃子様</p><p>香月家の娘の給仕に鷹倉家の上の姉妹たちは、驚いている</p><p>気にしないで瑠璃子は、家のことをするのが好きなんだよ</p><p>はいとっても楽しいですわ</p><p>メグは、台所の前に立ったままでこっちに来ないな</p><p>まだ、オレのことを怒っているのか</p><p>いや雪乃か</p><p>しっかしあんた、今度はこの子たちなの</p><p>また、あの香月のおじいさんからの命令</p><p>命令じゃないよオレは、納得してやっているんだから</p><p>ホント面倒なことに、巻き込まれるのが大好きなのよねあんたは</p><p>最初っから、あんたがヤリたくてヤッた女なんて１人もいないんじゃないの</p><p>そんなことないお前がいる</p><p>んぐ</p><p>お前だけは最初から最後まで、オレがヤリたくてこうなったんだから</p><p>オレは雪乃のお腹を見る</p><p>身体気を付けろよ</p><p>うっさいわねぇそんなの、あんたに言われなくても判っているわよ</p><p>雪乃の大きな声に、鷹倉姉妹は驚いていた</p><p>何なのだろう、この人という顔をしている</p><p>今、ここで説明するのは大変だよなあ</p><p>月子たちはテレビとか観る</p><p>一応尋ねた</p><p>月子が即答する</p><p>全然、観ないのか</p><p>はい鷹倉神社には、テレビはございませんでしたから</p><p>テレビの出す俗悪な気が神社には良くないのですわ</p><p>月子と夜見子がそう言う</p><p>巫女の修行として俗なものは、なるべく遠ざけて参りましたから</p><p>俯いて、月子は言う</p><p>それなら雪乃のことを知らないのは、当然か</p><p>はい、みんなお皿があるわねそれじゃあ召し上がれ</p><p>オレが悩んでいると克子姉が、そう言った</p><p>はーい、いただきますっ</p><p>いただきますですの</p><p>真緒ちゃんとアニエスが、大きな声で言う</p><p>いただきますほら、月子たちも、食べて</p><p>オレに促され</p><p>いただきますわ</p><p>鷹倉姉妹も、食事を始める</p><p>雪乃は元気だ</p><p>いただくわ</p><p>翔姉ちゃんと渚、美子さんとマナも食事を始める</p><p>じゃ、あたし向こうの準備をしておくねっ</p><p>寧向こうって</p><p>今夜の会場だけど上の広間でいいよね</p><p>会場</p><p>ああ、食事が済んだら鷹倉姉妹の処女レイプだ</p><p>うん、ヤッちゃんに任せるよ</p><p>オッケー、任されたっつーか、もうミィちゃんが準備を始めているんだけどねっ</p><p>ああ、みすずの姿が見えないと思ったら</p><p>先に食事を済ませて、会場準備をやってくれているのか</p><p>そう言えばミナホ姉さんは</p><p>マルゴお姉ちゃんと、あっちで打ち合わせしているよっ</p><p>お屋敷の防衛システムの監視</p><p>まだヤクザたちが襲撃してくる可能性もあるもんな</p><p>ていうことでさメグちゃんも、上の部屋の準備を手伝ってくれる</p><p>寧がメグに声を掛ける</p><p>あ、はい寧お姉さん</p><p>メグは、寧に従おうとするが</p><p>あ、ゴメンメグは残して</p><p>寧は雪乃を見て</p><p>苦手なのもそろそろ克服しないとだね</p><p>えー、何恵美あんた、あたしのこと苦手なわけ</p><p>雪乃はニヤッと笑う</p><p>そうよ、苦手よ</p><p>メグは、ムスッとしてそう言った</p><p>雪乃だってそうでしょ</p><p>雪乃は笑い出す</p><p>苦手だって平然としてないといけないって判ったから</p><p>あたし、今テレビの世界とかで、わけのわかんないことになってどうにか生きているでしょこの４ヶ月の間に学んだのよ</p><p>平気な顔してないと何されるか、判らないものねビビッているって思われたらそれこそ、徹底的にヤラれちゃうからさあんたたちなんか怖くないって顔をしてないといけないのよいつでもさ</p><p>テレビの中の雪乃は傍若無人キャラで売っている</p><p>そう超然とした態度に、みんな面白さを感じて</p><p>いつの間にか、白坂創介の娘ではなく</p><p>面白タレントの白坂雪乃として視聴者に認知されてきている</p><p>今だって、そうよこの屋敷はあたしにとってはアウェーでしょ嫌な思い出ばっかりしかないし恵美もいるでも、平然としてないとねおろおろしてたら、またあんたたちが、あたしをメチャクチャにするでしょ</p><p>もうしねぇよ</p><p>信じないわよ気を許したら子宮口まで犯してくる男だもんあんたはさ</p><p>美子さんが、感心している</p><p>いや、オレ隙を突いて、レイプとかしませんよ</p><p>今のところは、そんな予定は無いですけど</p><p>わたくしも何があっても泰然としてる強い心を持たないといけませんわね</p><p>ああ、感心したのは、そっちのことか</p><p>オレに襲われると思ったわけではない</p><p>ということだからさ恵美、あんたももうちょっと平然としなさいよ</p><p>あんたってさ余裕無さ過ぎいっつも、小動物みたいに震えてキョロキョロしててさこの男を誰かに取られるんじゃないかって、学校の中でもソワソワしているじゃない</p><p>雪乃にはそう見えている</p><p>この男がさ実際問題として、あっちゃこっちゃでナニしているのは判るけれどさあんたがそんなに不安そうな顔して、どうするんのよそんな不景気な顔ばっかりしてたらさどんどんこの男は、恵美に寄り付いて来なくなると思うけれどねあたしはさ</p><p>メグは雪乃の言葉に、ショックを受けている</p><p>つーかさあんたたちってさ、みんな頭が良いっていうか物分かりが良すぎるのよこんだけ女が集まっているのにケンカしないで上手くいくとか、普通じゃあり得ないわよホントは色々と自己主張もあるはずなのにさなまじ、相手の気持ちが判るから譲り合っちゃうわけでしょまあいいけどさ</p><p>雪乃は言葉を続ける</p><p>だけど、それって頭で判っているだけで気持ちでは、納得できてないでしょ特に恵美みたいな偽善者タイプの子はさ</p><p>メグは、ジッと雪乃の話を聞いている</p><p>不満を溜め込むだけ、溜め込んでドッカンでしょバッカみたい溜め込みすぎの爆発だと、花火もでかいし周りにも延焼するし、悪いことばっかりよねどうでもいいことが、人間関係を破綻させる致命傷になっちゃったりさ</p><p>雪乃はこんなに他人の心を想像できるようになったんだなあ</p><p>昔は自分のその場の感情だけで、周りの人を振り回していたのに</p><p>恵美も他の人たちもさ無理して仲良くするぐらいなら、不満をぶつけ合ってケンカした方が良いと思うわよあんたたちってホントケンカが足りてないよね</p><p>雪乃は、ハッと鼻で笑う</p><p>そうかもねケンカするほど仲が良いっていうけれど確かに、あたしたちってケンカとか全然しないよね</p><p>ホント、バッカみたい頭が良い上に、お高くとまり過ぎていねのよあんたたちはさ</p><p>雪乃の指摘は正しいかもしれない</p><p>オレたちは家族の中で、譲り合い過ぎているのかもしれない</p><p>ケンカしないとダメだよねあんたたちの関係はさ</p><p>この間、秋葉原で道に迷っている外人さんを助けました</p><p>これで地獄に墜ちても、お釈迦様が助けてくれそうな気がしました</p><p>今日、また品川駅で道に迷っている外人さんに声を掛けられました</p><p>スミマセン、品川の海の方は、どこですか</p><p>海</p><p>いや、海ってここ品川駅だから、東京湾まで出るのは大変ですよ</p><p>電車で、どう行きますか</p><p>電車よりタクシーとかの方が、海には近いんじゃないかな</p><p>とりあえず、海の方向だけ教えてあげました</p><p>そしてしばらくして</p><p>ふと気が付きました</p><p>あの外人さんは品川の海の方へ電車で行きたいと言ってましたが</p><p>それって、もしかしてりんかい線の品川シーサイド駅のことじゃ</p><p>ああ、地獄堕ち確定だな私</p><p>666．食卓での会話</p><p>まあ確かに、時にはガス抜きは必要かもね</p><p>雪乃の発言で、ちょっと暗い雰囲気になったから明るい笑顔で、みんなに微笑む</p><p>ガス抜き冗談じゃ無いわよそういう仲良しこよしの甘い発想じゃダメよそれじゃあ、今のそれぞれが牽制し合って溜め込んでる状態と変わらないじゃない</p><p>雪乃は、鴨肉を口に頬張りながら、そんなことを言う</p><p>不活性化した集団は、生命力を失うだけか</p><p>うん、雪乃っちの言葉はちょっと過激だと思うけれど理解は出来るよ昨日から、ミナホお姉ちゃんが、あたしたちにブチ込んで来ていることだって家族の活性化を目的にしてのことなんだろうし</p><p>昨日からのこと</p><p>アーニャの来訪</p><p>可奈センパイとのセックス</p><p>鷹倉姉妹</p><p>それから、もしかしたら今、この場に雪乃がいるということも</p><p>落ち着いているというより、停滞していたオレたちの家族関係を根底からかき混ぜる</p><p>そもそもさあんたたちの方がその男よりも何倍も頭が良いんだからさ、もうちょっと考えて付き合ってあげないとさその男はコミュ障なんだから</p><p>雪乃オレは</p><p>コミュ・ショウとは何でございますの</p><p>瑠璃子が、雪乃に尋ねた</p><p>コミュニケーション障害のことよ普通の人と、ちゃんとコミュニケーションを取る能力が著しく欠けているってこと</p><p>オレがコミュ障</p><p>あのお話の意味が判りませんわお兄様とは、いつもわたくし、ちゃんとお話しできていますし</p><p>ヨシくんは、コミュ障なんかじゃないわよ</p><p>瑠璃子とメグが、反発する</p><p>それは、ほらここに居るあんたたちも、相当の変わり者ばっかりだからなんじゃないの一般常識的にはその男は、コミュ障よあたしが言うんだから、間違いないわ</p><p>自信満々に雪乃は言う</p><p>そうかしら雪乃さん最近コミュ障という言葉を知ったばかりで、つい使ってみたいだけなんじゃないの</p><p>翔姉ちゃんが、苦笑して言う</p><p>そんなんじゃないわよ</p><p>じゃあさ、何でそう思うのか説明してよっ</p><p>寧が雪乃に詰め寄る</p><p>あのさ世の中の普通の男はさもうちょっと、女の子に対してサービス精神てものがあるのよ面白い話をして、笑わせてくれたりとかさそうとにかく、笑いよね楽しい気分にさせてくれなきゃ男なんて価値がないのよ</p><p>お兄様と一緒に居るといつも、とても楽しいですわ</p><p>っていうか、瑠璃子の場合セックスの快感も楽しいという言葉に変換しているから</p><p>そりゃ、あんたが他の男のことを知らないからよこいつ全然、女を楽しませるって気が無いわよ別に一発ギャグをやれとかまでは言わないけれど冗談とかだって言わないでしょ</p><p>ヨシくんは、真面目なのよ</p><p>ていうか全然、笑わないのよねこの男</p><p>雪乃はオレの顔を見る</p><p>いっつも、真面目な顔しててさ学校とかでも、全然笑ってないわよねだから、みんな結構、怖がっているわよあんたのことを</p><p>今、あたしはクラスの中で完全に浮いているから客観的に、全体の様子が見えるんだけど</p><p>雪乃は、白坂創介の事件以降クラスに友人はいない</p><p>みんな怖いのよ高校1年生なのに、同級生と婚約してそこまでなら、まだ笑っていられるけれど学校に同棲まで認めさせてさその上パン屋でしょ</p><p>オレのパン屋が何だって言うんだ</p><p>まあ、恵美との生活があるから、あんたが１６歳で将来何をするのか決めちゃったってのは、みんな理解できるのよでも、何でパン屋なのかは判らないしまあ、学校がたまたま職業訓練コースを始めるからっていうんで、あんたがそれに乗っかったってことで納得はできるけれどそれにしても</p><p>それにしても何だよ</p><p>あり得ないのよそれで、今あんたが、パンを作って売っているっていう現実がさ</p><p>いや、だってオレがパンを作っているところは、雪乃だって見ているだろ</p><p>雪乃はたまにパン工房にサボりに来る</p><p>あたしが言っているのはあたしがどう思っているかじゃなくって、普通の一般生徒の感想よ</p><p>あんたが、たった1人でパンを作っててそのことは、みんな知っているわ職業コースは、あんたしかいないんだから</p><p>それで、恵美やそこのお姉ちゃんが売り子になって学食で売る普通に考えたら、食べられたシロモノになるはずが無いのよだって、あたしたちは入学式の時のあんたを知っているものパンとか作るような雰囲気の男じゃなかったわ昔からやってたわけじゃなくって恵美のことがあってから、急にパン作りを始めたってことは判っているのよ</p><p>雪乃の言うとおりオレがパンを焼いたのは、５月の連休以降だ</p><p>で今のあんた、物凄く真面目にパン屋やっているでしょパン屋になれなかったら、自殺するんじゃないかって雰囲気でていうか高１で、パン屋にしかなれない限定コースに入って、通常授業に出ないでパン修行しているとかあり得ないのよ休み時間だって、パンの本とかお店の経営に本とか、原価計算とか、そんなのばっかり読んでいるでしょそこまで、パンに命懸けって何がなんだか、判らないわよ</p><p>そうかオレはもう、克子姉とパン屋をやっていくって決めているけれど</p><p>パンのことばかりに夢中になっているオレは</p><p>これが甲子園目指して野球やっているとか、プロのスポーツ選手でも、レーサーでも、将棋指しでも、碁打ちでも、そういう特殊な職業を目指しているってのなら、理解できるわオリンピック選手目指しているとか料理でも、フランス料理の一流シェフを目指しているとかなら今のあんたみたいに、一日中、仏頂面で一生懸命取り組んでいるのも判るわでもさそんなに必死になって取り組んでいるのがただのパン屋ってのは何</p><p>うん確かに、気持ち悪いなオレ</p><p>でも、今はパン屋さんでも、一流のお店はたくさんあるわよパン作りの名人のお店として、テレビや雑誌で紹介されているような高級店も</p><p>でも、こいつはそういうお店で売ってるみたいなパンは作ってないじゃない</p><p>オレは学生食堂で、高校生向けのパンを売っている</p><p>ただのパン屋になりたいのならこの男の一生懸命さは、気持ち悪いだけなのよ必死すぎるのよバカなの死ぬの</p><p>うん考えていなかったな</p><p>クラスの他のやつらから、オレの行動がどう見えているかなんて</p><p>でも、みんなヨシくんのこと応援してくれているわよ</p><p>そりゃ、応援する子もいるわよ恵美もこの男も、表裏の無い性格だからさ何だか理由は判らないけれど、とにかく死ぬ気でパン屋になりたいんだなってことは感じているから応援してあげなきゃいけないって、思うんでしょうねだけどさ何で、そこまでしてパン屋になりたいのかっていう根本のところの疑問は抜けないわけだからさ</p><p>ああみんな、釈然とはしていないのか</p><p>つーかさ、あんたたちって貧乏って設定になってるでしょ恵美の家は、本当に貧乏だしこの男だって、全然お金持って無い感じだったし</p><p>山峰家の窮状はメグと同じ中学だった子が、証言していた</p><p>オレの方は入学当初は、オヤジの失踪もあって、本当にお金が無かったし</p><p>それが今は理事長の援助で、学校の近くに２人で暮らしているって設定になっているんでしょ</p><p>オレとメグはこのお屋敷から地下トンネルで繋がっている一軒家に、暮らしていることになっている</p><p>それであたしは知らないけれど、クラスの連中を呼んでパーティをやったんだって</p><p>いや、オレは雪乃も呼びたかったんだけれど</p><p>別にそういうのは、どうでもいいのよあたしはさあんたたちのパーティに行った女の子たちの会話を、横で聞いていただけだけどさ</p><p>みんな何て言ってたんだ</p><p>婚約者と２人で一軒家暮らしって、楽しそうだけど実物を見ると、所帯じみてて貧乏臭いってさ</p><p>あたしは現地を自分の眼で見ていないから、よく判らないけれど恵美のセンスが、貧乏臭いんじゃないの</p><p>それはヨッちゃんもメグちゃんも、別に毎日ずっとあの家に居るわけじゃないからだよ</p><p>必要最低限の生活用品しか置いてないでしょだから家の中が寂しく見えるんじゃないのかなっ</p><p>確かに、あっちの家は物が少ない</p><p>いえやっぱり、あたしだと思います</p><p>雪乃の言うとおりあたしは、貧乏臭い女なんですよ</p><p>いやちょっと</p><p>な、泣くなよこんなことで</p><p>まあ、いいんじゃないかしら今後の課題が見つかったってことでしょ</p><p>渚がメグに微笑む</p><p>家の中のことなんて、少しずつ覚えればいいのよそういうセンスは、身に付けるっていうより育てていくものだから</p><p>渚は花屋の店内も、店舗の上の居住区も、とてもお洒落だ</p><p>まあ、花屋さんなんてそういう美的なセンスを売りにする商売だし</p><p>今までは、あっちの家は恵美ちゃんのテリトリーだから、一切口を出さなかったけれどこの人まで、クラスの子に貧乏臭いって言われるのは困るわね</p><p>悪いけれど意見は言わせてもらうわよ</p><p>最終的にどうするかは、恵美ちゃんに任せるけれど気になるところはね指摘するわ</p><p>渚と克子姉が宣言する</p><p>はい良く無いところは、全部指摘して下さい</p><p>メグは、すっかり意気消沈して２人に頭を下げる</p><p>それはそれとして</p><p>そうね、確かにこの子普段は、全然笑わないわよね</p><p>真面目で、物静かな子だけれど</p><p>渚オレって、物静かか</p><p>違うわよこいつ、頭が悪いから頭の中でいつも考えがグルグル廻ってて、言葉にして喋って伝えるのが苦手なだけよ</p><p>オレはいつも言葉を考えているうちに、会話が間に合わなくなっている気がする</p><p>つーかさ、とにかくさ今時の男は、喋ってナンボなんだからさあんたも、もう少し面白い話とかできるようになって、人を笑わせられるようにならないと、女の子にモテないわよ</p><p>いや別に、モテたいとか思わないけれど</p><p>いっつも、真面目くさった顔でさ何を聞いても、冗談とか言わないで、本気で答えるでしょだから、あんたクラスの女の子には、敬遠されているのよ</p><p>もっとも、高校入学以来クラスの女の子たちと、親しくなってはいないからな</p><p>話をするとしてもメグの友達が、メグのことを聞いてくるぐらいだし</p><p>クラス関係のことは、オレの分までメグが全部やってくれるから</p><p>女の子たちとは、そんなに話す機会すら無い</p><p>だから、コミュ障だって言うのよあんたって、結局クラスの男子の一部としか、まともに話していないのよパンのことに命懸け過ぎて、みんなあんたに対して引いているのよ判る</p><p>ああ、こういう視点からの指摘は貴重だ</p><p>色々と、考えないといけないな</p><p>パパは、お話は苦手だけれど真緒の話すことは、よーく聞いてくれるよ</p><p>不意に真緒ちゃんが、そう言う</p><p>いつも、真緒の今日、こんなことがあったんだよっていうお話を、ずっと聞いててくれてパパは、ニコニコ笑ったりはしないけれど真面目なお顔で、真緒のことをずっと見ててそうかって言ってくれるんだよ</p><p>ママだと真緒がお話しようとしても、今忙しいから、また後でねって言って、その後が、いつまで待っても来ないんだけれどパパは、いつでも真緒の話を聞いてくれるよずっと聞いてくれるよママがいつまでお話しているの、もう止めなさいって言うまで、ずーっと聞いててくれるよ</p><p>うんと色々ごめんなさい</p><p>渚が真緒ちゃんに謝る</p><p>だって、あたしが声を掛けないとこの人、いつまでも真緒の相手をしたまんまになっちゃうから</p><p>渚の家に泊まりに行くと真緒ちゃんが寝るまでは、そんな感じになる</p><p>でもママだって、そうじゃんずーっと、パパにママがお話ししてパパは、ずーっと聞いていて</p><p>え真緒</p><p>そうね２人きりになると、ついつい愚痴っちゃうのよねこの人、何でも聞いてくれるしそういうの嫌がらないから</p><p>あ、判りますわたくしも、２人きりの時は愚痴ってるわ</p><p>翔姉ちゃんがお皿にフォークを置いて、そう言う</p><p>話しやすいのよねこの人には、何でも話せるししかも、この人なりに、いつも一生懸命、あたしの話を考えてくれてアドバイスしようとしてくれたりするのよ</p><p>あゴメン</p><p>オレが香月セキュリティ・サービスのことなんて、アドバイスできるはずがないんだけれどでも少しでも、力になりたいから</p><p>愚痴を聞いてくれるだけで、充分よそれだけで、幸せなんだから</p><p>翔姉ちゃんはオレにそう言う</p><p>女の話を面倒臭がらずに、真剣に聞いてくれるそんな男の子、なかなかいないんだから</p><p>そして雪乃を見て</p><p>雪乃さんの意見はよく判ったけれどあたしたちは、ちゃんとこの人とコミュニケーションしているし、今の状況に満足しているわ正直、馬鹿話するだけのこっちの気分を無視して、ただ介入してくるだけの薄っぺらい男は嫌だわそういう人の相手をして、人生の貴重な時間を無駄にするのはゴメンだもの</p><p>そうねこの人の話は、中身があって重いのよねいつも、真剣だから</p><p>翔姉ちゃんの話を受けて渚が言う</p><p>ええ、真面目過ぎるのは悪いことではないわ</p><p>克子姉もそう言ってくれた</p><p>あたしたちは未来のために、今は一生懸命やらないと思っているだけだから人にどう思われようと構わないわ</p><p>でも、克姉ちょっと修正はしておこうよ</p><p>ヨッちゃんのパン屋のことは克姉が前に出てくれれば、解決できることも多いと思うから</p><p>今日までは克子姉は、オレの学校の生徒たちの前に姿を見せなかった</p><p>ヨッちゃんが１人でパンを作っているんじゃなくって、克姉っていう大人の先生が付いているってことが広まれば、疑惑も少しは減ると思うし</p><p>そうだ２１歳の克子姉もうちの学校の生徒たちから見れば、立派な大人だ</p><p>パンのことなんて何も知らなかったオレが突然、売り物になるようなパンを焼けるようになったのではなく</p><p>全て、克子姉の指導の下にパン作りをしていたということが伝われば</p><p>オレについての疑念も弱まるだろう</p><p>そうね月曜日からは売り子しながら、生徒の皆さんたちといっぱいお話するわ</p><p>頼むよヨッちゃんのためだからさあたしもさ、校内にヨッちゃんについて前向きなイメージの噂が流れるように、ちょっと動いてみるよ可奈ちゃんにも協力してもらおうかな</p><p>そう言って寧は、オレを見る</p><p>でも、もう一つの問題確かに、ヨッちゃんて笑わないよね</p><p>オレのほっぺたを、プニッと摘まんだ</p><p>ほら、こんなことをしても全然、嫌がらないし怒らないし</p><p>だって、そんなに痛くないしヤッちゃんだし</p><p>一度、受け入れた相手にはどこまでも、心を開いちゃうし何をされても、怒らないんだよねヨッちゃんは</p><p>あたしには、怒ったわ今日</p><p>それは、ヨッちゃんがメグちゃんに対して真剣だからでしょいい加減にしないと、本当に外に蹴り出すよ</p><p>寧が、キツイ眼でメグを見る</p><p>ていうかこの温厚なヨッちゃんが、大声で苦言を呈するぐらいのことをしているんだからねメグちゃんは</p><p>意気消沈するメグ</p><p>あらら怒られちゃったわね、恵美</p><p>そんなメグを、意地の悪い眼で見る雪乃</p><p>それより、雪乃さんもご自分のコミュニティ障害を治した方がいいんじゃないですか</p><p>ずっと黙っていたマナが姉に切り込む</p><p>な、何よ舞夏</p><p>久しぶりに、色んな人と話ができるのが嬉しいのは判るけれど人を不快にするような言い方しかできないのいや、雪乃さんがそういう、ダメな性格の人だってことは判っているけれど</p><p>実妹に指摘されて口籠もる、雪乃</p><p>美子さんが良い人だからって何でもかんでも、ペラペラペラペラペラペラ、好き勝手に喋ってたよねさっきの部屋で</p><p>わ、わたくしは楽しかったですわ色んなわたくしの知らない世界のことを教えていただいて</p><p>美子さんは、そう言う</p><p>あ、美子さんこの人の話していたこと、本気にしないでねこの人ニワカだから</p><p>雪乃さんが、将棋のことなんかに詳しいわけがないもの</p><p>ああ、何かそんな話をしていたな</p><p>ちょっと聞きかじったことまで、偉そうに何時間もペラペラ喋ってさ一方的に、雪乃さんが話すだけで、美子さんには何も喋らせなかったじゃない雪乃さんの方が、よっぽどコミュニケーション障害だよ</p><p>ちょっと香月セキュリティ・サービスの人</p><p>翔姉ちゃんが、雪乃に振り向く</p><p>あのさ今、あたしの警護に付いている人たち、替えてもらえない</p><p>雪乃には香月セキュリティ・サービスの警護というより監視者が付いている</p><p>全然、あたしとは話が合わないのよていうか、あの人たち、本当に女化粧品とかファッションとかにも全然興味が無いみたいだし特に、里見さんと竹俣さんあの２人は、いつでも将棋の話しかしないのよ</p><p>ああ、だからさっき美子さんに女流棋士がどうのみたいな話をしていたんだ</p><p>警護の人たちのしていた話をそのまま</p><p>しかも、あの２人、待機時間とかにさ将棋盤も駒も無いのに、頭の中で将棋を指すのよ２七銀とか同飛車成るとかずーっと、やってるのよあたし１人置き去りにして</p><p>あら、勤務中に良くないわね指導しておくわ</p><p>翔姉ちゃんは笑ってそう言う</p><p>あの２人は、アマチュアで段を持っているのよ雪乃さんも習ったらそしたら、一緒に指せるでしょ</p><p>あたしは、普通に女の会話ができる相手がいいのよ</p><p>雪乃は普通に会話する相手に飢えているんだ</p><p>今の雪乃は週１のテレビ放送での、スナッチとフランシーぐらいしか、まともに会話していないから</p><p>クラスの人たちのオレに対する会話を聞いていたのも</p><p>雪乃は本当は、クラスの子たちと話がしたいんだ</p><p>女子校生らしい話を思いっきり</p><p>でも、今は雪乃には、友達がいない</p><p>だから、クラスメイトの子たちの話を横から、必死に聞いているんだ</p><p>そうは言っても香月セキュリティ・サービスも、人手不足なのよ里見さんと竹俣さんが嫌なら釣りが趣味の三平さんかゴルフが趣味の猿山さんしか、今は空いていないけれど</p><p>どうして、そんな週末の午後のテレビ東京みたいな人しか残ってないのよ</p><p>仕方ないでしょあなたの警護なんて香月セキュリティ・サービスとしては、優先順位の低い仕事なんだから余っている人しか出せないわよ</p><p>あー、ファッションとか、バーゲンの話がしたいぃぃぃぃぃ</p><p>喚く雪乃</p><p>ホント面白い方ですわね</p><p>瑠璃子が月子さんたちに、微笑む</p><p>月子さんたちは、すっかり困惑していた</p><p>これが、これから自分たちをレイプする人たちの会話なんだから</p><p>真緒ちゃんが渚と退席する</p><p>おっとっとあたしは上の部屋の準備だっけミィちやん１人にしたまんまだった</p><p>寧も部屋を出て行こうとする</p><p>じゃ、ヨッちゃん後でね</p><p>うんヤッちゃん頼むよ</p><p>手を振りながら、退室する寧</p><p>部屋の空気が、少し落ち着いてきた</p><p>うん今だ</p><p>オレはアニエスに話し掛ける</p><p>アニエスがずっと静かだったのは見知らぬ人が多いからだろう</p><p>その中でも年の近いルナの方を、さつきからチロチロ見ていた</p><p>お前にプレゼントがあるんだ</p><p>プレゼント</p><p>ああアニエスに友達をあげるよ</p><p>オレはルナを示す</p><p>ビクッと震えるルナ</p><p>あの子がアニエスの友達になる</p><p>そうだこれからずーっとアニエスと一緒に居るんだぞ</p><p>一緒ですの</p><p>パパ、アニエスはお友達はいりませんですの</p><p>だってあの子</p><p>チラッと、ルナを見る</p><p>きっと、パパをアニエスから取っちゃいますもの</p><p>やたらと他人をコミュ障とかレッテル貼りする人の方がコミュニケーションに問題があるという</p><p>それぞれの人間の抱える問題はケース・バイ・ケースでとてもデリケートなことばかりですから</p><p>でっかく、バスンッとレッテル貼りしていいことでは無いんですよね</p><p>本当は</p><p>667．食卓での会話　（続）</p><p>そんなことはないよ、アニエス</p><p>あの子は、そんな悪い子じゃないよきっとアニエスと仲良くしてくれる</p><p>アニエスは迷っている</p><p>あの子アニエスよりも、お姉さんですの</p><p>アニエスがお姉さんなら我慢しますのでも、あの子の方が、アニエスよりもお姉さんなら</p><p>ああ、この４ヶ月の家族生活で、アニエスはそういうことを考えるようになったのか</p><p>どっちでもないよアニエスと同い年だから</p><p>アニエスは１２歳だろルナも１２歳だ</p><p>それだとどうなりますの</p><p>不思議そうな顔をするアニエス</p><p>これまでの生活なら真緒ちゃんだけが、妹</p><p>それ以外の女たちは、全員アニエスのお姉さんだ</p><p>自分と真緒ちゃんだけの特別な妹の立場をルナの参入で、崩したくないのか</p><p>どうもならないよ仲良くなるだけだ</p><p>オレは静かに、そう言った</p><p>あの子と仲良くなれますのアニエスは</p><p>アニエスは自信なさげに、ルナを見る</p><p>同年代の友達は、初めてだもんな</p><p>１番、精神年齢の近い真緒ちゃんは、アニエスよりずっと年下だし</p><p>２つ上のマナは、ちょっと大人びているから</p><p>仲良く出来るよな、ルナ</p><p>オレはルナに言った</p><p>ルナは、スープ皿にスプーンを浸したまま困惑している</p><p>よし、みんなの前でちゃんと話しておこう</p><p>月子や夜見子にも、知ってて欲しいことだから</p><p>このアニエスはちょっと変なやつに監禁されててつーか、生まれてからずっと、この屋敷の地下室に幽閉されていたんだだからまともな教育を受けてきていない</p><p>鷹倉姉妹たちが驚いて、アニエスを見る</p><p>地下室から連れ出したのがほんの４ヶ月前だそんな状態だから、今でもほとんどこの屋敷の外には出ないまあ、外の世界のことを勉強するために車に乗せて、ドライブしたりはするけれど、必ず何人かが付いていくまだ、外の世界を怖がっているから</p><p>アニエスは、無言でルナの方を見ている</p><p>だからこの子に、同年代の友達が必要というのは本当のことなんだそういう友達ができないと、アニエスは外の世界には出て行かれないと思うし</p><p>別にいいですのっアニエスはずっと、ここでパパとセックスしています外の世界なんていいですっ</p><p>いつもは物分かりの良い子なのに知らない女の子が３人も来たことで、興奮しているんだな</p><p>そういうわけにはいかないよアニエスだってみんなと同じ様に、学校に通わないといけない</p><p>学校なんていいですのいきたくないですの</p><p>それじゃあ、アニエスはいつまでたっても、世の中のことを何も知らないままになるよ</p><p>それでいいですのアニエス、お馬鹿さんでいい</p><p>オレは、お馬鹿さんのアニエスじゃ困るんだけどな</p><p>口籠もるアニエス</p><p>ねえ、アニエスちゃんあなたは、パパのこと好き</p><p>大好きですの</p><p>じゃあ、アニエスちゃんは大好きなパパのために、何ができるのアニエスちゃんが、この人にしてあげられることと言ったら何</p><p>克子姉の問いにアニエスは</p><p>これが、１２歳のハーフ美少女の言うことか</p><p>セックスは、アニエスちゃんがしたくてパパが、アニエスちゃんを気持ち良くしてくれているでしょ</p><p>アニエスもパパを気持ち良くしてあげてますのパパも、アニエスとのセックスは気持ち良いって、いつも喜んでくれていますの</p><p>でも、セックスはあたしたちみんなしているからねアニエスちゃんが、１番てことはないと思うよ</p><p>マナがアニエスに言う</p><p>ほら、克子お姉ちゃんとか寧お姉ちゃんの方がアニエスちゃんより、おっぱい大きいし</p><p>自分の胸を見るアニエス</p><p>おい、美智何でお前まで、自分の胸を触っている</p><p>だからさセックスの他に、アニエスちゃんしかできないことで、お兄ちゃんを喜ばせることってある</p><p>マナの問いにアニエスは</p><p>ご飯作りや、お洗濯や、お掃除は克子お姉ちゃんたちがしているよね</p><p>お兄ちゃんの警護は、美智お姉ちゃんやイーディちゃんがしてくれているし</p><p>だったら、アニエスちゃんは何ができるの</p><p>少し考えてから金髪の小さな少女は答えた</p><p>判りませんのアニエスまだ小さいですから</p><p>でもお兄ちゃんのために、何かできる人になりたいよね今は無理でも大人になったら</p><p>それともアニエスちゃんだけ、ずーっとこのお屋敷の中に居て、お兄ちゃんにセックスしてもらうだけの子になるの</p><p>あたしは嫌だよそういうのあたしは今は、アニエスちゃんと同じで、ずっとこのお屋敷に籠もったままだけどちゃんと学校へ行くよそして、勉強するあたし、夢があるもん一生懸命頑張って夢を叶えて、お兄ちゃんに褒めてもらうんだ絶対に</p><p>でも、アニエスには夢なんてないですの</p><p>アニエスは言う</p><p>そりゃ当たり前だ外の世界のことがよく判らないんだから世の中のことが判らないのに、夢が見つかるはずがないよ</p><p>夢を見つけるためにも外に出なきゃ学校へ行って、色んな人に出会って、勉強しないと</p><p>アニエスは唸っている</p><p>でもパパは一緒に行ってはくれないんですの</p><p>しょうがないだろオレは、高校生なんだからアニエスの学校には、付いていってあげられないんだよだから</p><p>オレはルナを見る</p><p>あの子が来たんだルナは、アニエスと同い年だから学校も一緒だ同じクラスになるように、学校に掛け合ってやるから</p><p>オレじゃなくてミナホ姉さんが、だけど</p><p>でも、ミナホ姉さんはメグ同様、お屋敷の子であるアニエスには甘いから、きっとそうしてくれる</p><p>あの子と</p><p>心配そうな眼で、アニエスはルナを見る</p><p>そうだルナは、学校に行った経験があるからアニエスの力になってくれるそうだ、勉強も教われ</p><p>お勉強もですの</p><p>うんとルナって、成績の良い方かな</p><p>見た感じはそんな風に見えるんだけど</p><p>はい成績は優秀ですわ</p><p>ルナの代わりに、月子が答えた</p><p>ほらアニエス、教えてもらえ</p><p>同い年で、自分の方がここの古株なのに教わる立場になるということが、納得できないらしい</p><p>その代わりアニエスは、ルナにセックスのことを教えてあげてくれ</p><p>セックスですの</p><p>ああ、ルナはセックスのこと、何も知らないんだ</p><p>えっと、さっきオレとマナがしているところを見せたけれどその１回きりだ詳しいセックスのやり方とか手順とか、全然知らないからそうだよな</p><p>オレはルナに尋ねる</p><p>ボクは</p><p>さっき、オレとマナのセックスを見てどう思った</p><p>びっくりしましただって、あんなに大きいのが入っちゃうんですから</p><p>ちょっとご飯中よ</p><p>雪乃が怒る</p><p>あ、ゴメン、ゴメン</p><p>オレは雪乃に謝ってから、再び、アニエスに</p><p>ホントにルナは何も知らないんだだからアニエスが、ルナの先生になってくれ</p><p>アニエスが先生ですの</p><p>アニエスはもう一度、ルナを見る</p><p>ほらルナって可愛いだろ</p><p>まだセックスしたことがないですのね</p><p>ルナは緊張して、俯いている</p><p>それならアニエスが先生になってあげますの</p><p>おいおい、アニエスが先生なのはセックスのことだけだぞお勉強は、ルナの方がアニエスの先生だからな</p><p>うーそれでも、いいですの</p><p>仲良くしてくれるな</p><p>よし、アニエスの方はオーケイだ</p><p>ルナお前もいいな</p><p>ルナは、小さく頷く</p><p>うんじゃダメですのちゃんとはいってお返事しないと怒られちゃいますの</p><p>あはいごめんなさい</p><p>ルナが、そう返事をした</p><p>いいんですのちゃんと判ってくれれば</p><p>そこへ、トイレに行っていた真緒ちゃんと渚が帰って来る</p><p>真緒ちゃん、真緒ちゃんアニエス、あの子とお友達になることになりましたの</p><p>えー、ホント</p><p>はいですのアニエスあの子の先生になりますの</p><p>おいおい、アニエスも教えてもらうんだろ</p><p>オレは、アニエスの髪を撫でながらそう言う</p><p>それから、あの子じゃないルナだ</p><p>オレは、ルナに振り向き</p><p>ルナも、アニエスって呼んであげてくれちゃん付けとかいらないからお前らは、対等の関係の友達なんだからな</p><p>よろしくですのルナ</p><p>はいあ、アニエス</p><p>真緒は真緒は、何て呼べばいいの</p><p>真緒ちゃんにとっては、年上のお姉さんなんだからルナお姉ちゃんかルナちゃんのどっちかだろう</p><p>じゃあ、ルナちゃんにするぅよろしくねルナちゃん</p><p>真緒ちゃんは、笑顔でそう言った</p><p>ルナは戸惑ったままだ</p><p>じゃあ、ルナちゃんは、ずーっと、ここにいるの</p><p>ああ、ずっといるよ</p><p>それって一生死ぬまで</p><p>真緒ちゃんの言葉にドキリとするルナ</p><p>ああうちで引き取ったんだから、責任を持つよこれから何十年も、オレたちと一緒に暮らすんだ仲良くするんだぞ</p><p>真緒ちゃんは、大きく返事をする</p><p>でも、パパ他の２人のお姉さんは、どうなりますの</p><p>アニエスが月子と夜見子を見て、オレに尋ねる</p><p>それは、まだ決まっていないんだ今晩と明日は、うちに居るけれどその先どうなるかは、まだ未定だ</p><p>オレはできる限り３姉妹とも、ここに残って欲しいけれど</p><p>最終判断をするのは、ジッちゃんだ</p><p>今は、うかつなことは言えない</p><p>うんもし、これからもずっとお屋敷に残れるようなら改めて、アニエスたちに紹介するよ</p><p>それもアニエスの精神状態を考えてのことだ</p><p>ちゃんと紹介をして名前を覚えたのにそれっきり、会えなくなったら</p><p>アニエスの心に、大きな傷を作ることになるかもしれない</p><p>アニエスはまだ、親しい人間と別離した経験が無いのだから</p><p>月子と夜見子の今後が決まるまでは正式な紹介はしない方が良いと思った</p><p>あれ、真緒ちゃんが腕組みして考え事をしている</p><p>どうしたんだ真緒ちゃん</p><p>３人だと、何して遊ぼうかなって</p><p>真緒ちゃんは、ルナがずっと居ると聞いてさっそく遊び仲間に組み入れるつもりらしい</p><p>今日は、もうダメよ今日は、晩ご飯が遅かったんだから真緒は、お風呂に入って寝る支度をしましょうね</p><p>渚が娘に言う</p><p>えー、ルナちゃんと遊ぶぅ</p><p>明日でいいでしょルナちゃん、ずーっと居るんだから</p><p>むぅじゃありませんお尻、叩くわよ</p><p>真緒ちゃんは、ルナを見て</p><p>ルナちゃん、明日はいっぱい遊ぼうね</p><p>ルナは小さな声で、返事をする</p><p>はいですの何して遊ぶか、考えておいて下さいですの</p><p>考えとくよぉうっしっし</p><p>真緒ちゃんは、不敵な笑みを浮かべる</p><p>遅い夕食が終わり</p><p>食後のコーヒーが出ると、渚が真緒ちゃんを連れて退室する時間になった</p><p>はい、パパと皆さんにご挨拶なさい</p><p>はーいパパ、お休みなさい</p><p>お姉ちゃんたちもみんな、お休みなさい</p><p>真緒ちゃんは、みんなにペコリと頭を下げる</p><p>アニエスちゃんと、ルナちゃんもお休みっ</p><p>嬉しそうにそう言う真緒ちゃん</p><p>遊び仲間が１人増えたことを、単純に喜んでくれているらしい</p><p>じゃあ、先に失礼するわね</p><p>渚はオレの唇にキスをして、真緒ちゃんを抱いて部屋を出る</p><p>ま、急ぐことはないよコーヒー飲んでから、ゆっくり始めよう</p><p>これから鷹倉姉妹たちとセックスする</p><p>処女破りの連戦だ</p><p>今夜は、眠れないかもしれない</p><p>娼婦の適性を見るためには、一回のセックスでは無理だろうし</p><p>それより、彼女たちの巫女の力を目覚めさせるとしたら</p><p>ここまで来るとジッちゃんの目的は、鷹倉姉妹を娼婦に堕とすことでなく</p><p>オレとのセックスで、本物の巫女に目覚めさせたいんだと思う</p><p>もし、そうなら、美智が心月に目覚めた時のような心の奥底で繋がり合う深くて濃いセックスを体験させないといけない</p><p>それも、時間が掛かる</p><p>あんたって、やっぱり鬼ね</p><p>雪乃がオレに言った</p><p>この小さい子も結局、あんたのセックス奴隷にするんでしょ</p><p>ルナを見てそう言う</p><p>あのアニエスって子のためにこの子の人生を台無しにするんだ</p><p>お前がそう思うんならそうかもな</p><p>でも、オレは幸せにするつもりだからルナも</p><p>ホント偽善者よねあんたは</p><p>いいえ、善ですわ</p><p>美子さんがそう言う</p><p>黒森様は、本当にそうお考えになられていますから</p><p>そして、鷹倉姉妹を見る</p><p>鷹倉様たちも、ご心配なさらなくていいですわ黒森様は、皆様にとって１番良い方法を考えて行動して下さいますから</p><p>にこやかに微笑む</p><p>すでにご存じでいらっしゃると思いますが黒森様は、香月家の２人のお嬢様みすず様と瑠璃子様を寵愛なさっております</p><p>美子さんは、そんな話を始める</p><p>わたくしも黒森様に身を捧げる覚悟を致しましたが、黒森様はわたくしをお抱きにはなりませんでしたわたくしも含めて、香月家の本家の血を引く娘を全て手に入れられたら香月家そのものが、黒森様のものになりますのに</p><p>なぜですの</p><p>政治的な思考が強い、夜見子が尋ねる</p><p>黒森様は野心家では無いのですわ香月家の財産にも、権力にもご興味を示されないんです</p><p>月子さんは、オレを見る</p><p>本当に、心からみすず様、瑠璃子様を愛していらっしゃるんですよだけどわたくしのことは愛して下さっていないだから、わたくしは抱いていただけないのですわ</p><p>いやあの、それは</p><p>別に、オレは美子さんのことが嫌いなわけじゃないですよ</p><p>はい、存じておりますでも、女としては魅力を感じてはいただけないようですね</p><p>美子さんはそう言う</p><p>黒森様は、本当に正直なお方ですから表裏の無いよく判りますみすず様や瑠璃子様だけでなく、ここにいらっしゃる女性たちをみんな愛していらっしゃる羨ましいですわ</p><p>節操が無いだけよこいつは</p><p>でも、黒森様は、雪乃さんのことも愛していらっしゃいますわ</p><p>な、何言っているのよ美子さん</p><p>雪乃さんとお話になられている時が黒森様は、一番、豊かな感情を示されますからどなたよりも、心を開いていらっしゃいますわ</p><p>うん、時々、悔しくて腹が立つ時があるわね</p><p>美子さんの言葉に、克子姉が反応する</p><p>また、思いっきりイジメてやろうかしらっていつも思うわよ</p><p>ちょっとあんたがそれを言うのはシャレになんないから止めてよ</p><p>雪乃は５月の連休に、何度も克子姉の強力な責めを体験させられている</p><p>あたしもずっと、感じているわ雪乃の方が、あたしよりもヨシくんとの距離が近いって</p><p>恵美さんあなたは、さっきアニエスさんが何を言われたか思い出すべきだと思いますわ</p><p>美子さんが、メグに言う</p><p>あなたは黒森様に何をして差し上げることができるのか、ご自分と向き合って、よく考えた方が良いと思います</p><p>恵美さんは、悩むべき場所を間違えていらっしゃいますわ</p><p>ゾクッと震えるメグ</p><p>黒森様に、恵美さんの都合の良いように変革なさることを望まれるよりご自分が、黒森様に望まれる様に変わられる方が解決の近道だと思います</p><p>ずっと、雪乃の話し相手をしていたし</p><p>他にも、きっと屋敷に残っていた色々な女たちの会話を聞いていて</p><p>オレたちの現在の問題が何なのか洞察したんだ</p><p>さすが、香月家の娘物事の本質を見通す</p><p>わたくしの様な外部の人間がご指摘するのは大変失礼なことだと思いますが敢えて、申し上げましたご無礼、お許し下さいませ</p><p>そう言って、メグに頭を下げてくれた</p><p>いや、美子さんはみすずと瑠璃子の従姉なんだから、オレたちの家族にとっては、親戚みたいなものだよ気にしないでどんどん言って下さい</p><p>さっきの雪乃の発言もそうだけど外からの視線で、意見を言ってもらうのは、とっても助かるよやっぱり家族の内側からの視線だけだと、判らないことがあるから</p><p>えー、何言ってんのよあたしは、あんたたちに嫌味を言っただけよ</p><p>雪乃は不機嫌そうに、オレを睨む</p><p>いや、とても有益な意見だったお前の言う通りオレたちは家族同士でケンカした方が良いとは思わないけれどでも、遠慮しすぎて、お互いにストレスを溜め込んでいるってのは正しい指摘だと思う</p><p>はいわたくしも雪乃さんのお言葉にハッと致しましたわ</p><p>瑠璃子も、そう言って微笑む</p><p>ホントにあなたが嫌味を吐き散らかしているだけならとっくに、力尽くでその口を塞いでいるわよ</p><p>いいんですよ雪乃さんだって、たまには役に立つことがあるって判ってますからでも、もう充分ですから、後は黙ってて下さい</p><p>マナが、雪乃にそう告げた</p><p>マナは雪乃には厳しいな</p><p>だって、この人を見ていると恥ずかしくなるんだもんまったく馬鹿なんだからほっとくと、すぐにいい気になって、ペラペラ好き放題喋るし</p><p>結局マナには、雪乃に対しての情愛が残っている</p><p>月子がオレに声を掛ける</p><p>わたくしずっと皆様のお話を聞いて参りましたがどんどん判らなくなりますわ</p><p>黒森様のことですわ</p><p>あなたが、どんな方なのかどんどん判らなくなっています</p><p>そうですわ何なんですか、パンがどうとか</p><p>夜見子も、爆発する</p><p>いや、それはオレ、今、パン屋になる修行をしているから</p><p>何故です黒森様は、こちらのお屋敷のご当主になられるのではないのですか</p><p>えっと当主は、ミナホ姉さんだしオレは、パン屋の方がメインでそりゃ娼館の仕事も手伝うけれど</p><p>わけがわからないですわ</p><p>うんそういや、そうだな</p><p>この男は、どうせ何もかもメチャクチャなんだから理解しようとするだけムダよ</p><p>雪乃が、小馬鹿にした感じで夜見子に言う</p><p>そしてこの下品な女は、誰なのですどうして、こんな女の発言を、皆様はお許しになっておられるのですか</p><p>あたしのどこが下品よ</p><p>全てです強いて言えば、言葉ですあと、お顔も</p><p>何ですってぇぇぇ</p><p>対立する夜見子と雪乃</p><p>騒がしいですお二人とも</p><p>美智が鋭く言う</p><p>強引にその口を閉じさせないと、判りませんか</p><p>雪乃も夜見子も美智の気の怖さはよく理解している</p><p>いえ何でもないですわ</p><p>あ、あたしも黙るわよ</p><p>静かになる２人</p><p>美智を怒らせたら駄目ネぇ</p><p>イーディが、クッシッシと笑う</p><p>昨日、京都で感じた夜見子さんのお力が失われているのは美智さんが制しておられるからですか</p><p>はいわたくしが気を当てて、破壊致しました</p><p>美智はわざとそう言う</p><p>実際には、夜見子の力は失われていない</p><p>美智の強い気で、抑え込んでいるだけだ</p><p>だが、それを知ってしまうとまた夜見子がいい気になるのが判っているから</p><p>今は敢えて破壊したことにしてある</p><p>今後、ご主人様との正しいセックスを経て力を発揮する精神のシステムが復元する可能性もございますが今のままでは無理です元には戻りません</p><p>そう言って夜見子を突き放す</p><p>じゃあ、致しますわセックスわたくし、まだセックスというものがどんなものなのかよく判らないですけど</p><p>夜見子が宣言する</p><p>巫女の力を得ることができるのならわたくし、どんなことでも致しますわ</p><p>パパミコって何ですの</p><p>つーかさ、何、エキサイトしているのよこの子</p><p>雪乃も鷹倉家にまつわる話は、全然知らない</p><p>まあ、色々あるんだよ面倒なことがさ</p><p>オレは鷹倉３姉妹を見る</p><p>これから、この子らを順番に犯していくわけだが</p><p>でも順番が違うな夜見子は、１番じゃ無い</p><p>オレはそう感じる</p><p>な、何でですの</p><p>今の夜見子じゃセックスしても、巫女の力に目覚めるのは無理だよ夜見子、自分のことばかり気になってて周りの気を感じられない子だから</p><p>そんなことはありませんっ</p><p>そんなことあるっての</p><p>では、わたくしを一番にして下さいませ</p><p>月子がオレに言う</p><p>わたくしは長女ですしわたくしが先に黒森様にしていただくのを見学していただいた方が、夜見子様もご安心できると思います</p><p>この人は夜見子に対するコンプレックスが本当に強い</p><p>いやそれは駄目だな</p><p>オレは月子の方が巫女に目覚める確率は上だと思うんだ</p><p>月子の方が内面に溜まっている気は大きい</p><p>それに、夜見子よりも精神のセルフコントロールができている</p><p>夜見子は自己主張が強いだけで、心は閉ざしたままだし</p><p>月子の方が、まだ他人に対しての興味を持っている気がする</p><p>だから、月子こそ他の子のセックスをよく見て、研究して、自分の番に備えて欲しいんだ</p><p>そういうわけだからルナ、お前が最初だ</p><p>ルナの顔が、恐怖に震える</p><p>本当に怖い上司は</p><p>自分がハメた部下に対して</p><p>いやいや、本当に申し訳ない上の人間にも抗議したんだが、どうしても君の処分を覆らせることはできなかった自分の力の無さが悔しいよ</p><p>とか、泣いて見せて</p><p>ハメられた部下の方が、それから何年も</p><p>あの人は人情味のある、良い上司だったうちの会社で、オレのことを判ってくれたのは、あの人だけだよ</p><p>と、本気で言ってたりする</p><p>ていうか、そういう可哀想な人を知っています</p><p>あなたが左遷された理由は、その上司のせいなんですよ</p><p>とは、とても教えてあげられない</p><p>まあ、教えても信じないんだろうけれど</p><p>668．指さし確認</p><p>あの大変申し訳ございませんが、黒森様</p><p>月子が、オレに言う</p><p>ルナ様からというのはお許しいただけませんか</p><p>ダメだルナからする</p><p>せめて少しだけ、考える時間をいただけませんか</p><p>食い下がる、月子</p><p>何を考えるんだよそんなの時間のムダだろ</p><p>オレは突き放す</p><p>だいたいさお前たちは、３人とも娼婦になるってジッちゃんに約束して、ここに来たんだろホントに娼婦になれるかどうかは、オレが適性を検査するけれどそれでも、娼婦になるってことは、男とセックスするってことなんだぜ</p><p>それはわたくしどもは、娼婦というものがどんなものかセックスというものがよく判っておりませんでしたから正直、今もまだよく判っておりません</p><p>月子は、俯いてそう言う</p><p>そんなのは、そっちの都合だろオレたちの知ったことじゃないよ</p><p>あたしたちも香月様とお約束した以上、今更どうすることもできないわよ</p><p>克子姉が月子に言う</p><p>そうだ、これは黒い森がジッちゃんから請け負った仕事でもある</p><p>いい加減なことはできない</p><p>そして、ルナだけは年齢的に娼婦に向いていないからオレのセックス奴隷になるってことで、ジッちゃんから引き渡されたその時に、月子たちも居たよな</p><p>結局のところ、娼婦とかセックス奴隷とかの言葉の意味を、鷹倉姉妹はよく理解していないのだから</p><p>あの場は、ジッちゃんの貫禄で強引に押し切っただけだ</p><p>内心では、全然納得していないだろう</p><p>だいたい、ジッちゃんに保護を求めて東京に来たのに、末の妹を勝手にセックス奴隷として売り飛ばされるなんていうのも無茶苦茶な話だ</p><p>だが理屈はどうでもいい</p><p>故郷の神社を追われ、２つのヤクザ・グループに命を狙われている鷹倉姉妹には、何の後ろ盾も無いのだから</p><p>ジッちゃんやオレたちの要求を拒むことはできない</p><p>ですが、せめてわたくしからわたくしから、してはいただけませんか</p><p>そう言う月子にアニエスが</p><p>どうして、そんなにパパを怖がっていますの</p><p>いや、オレを怖がっているんじゃなくって</p><p>パパとのセックスは、とっても気持ち良くて楽しいですのに</p><p>きょとんとした顔をしてアニエスは、言う</p><p>うんと最初の１０回ぐらいは、ちょっと、お股が痛いですけれどすぐに気持ち良くなりますの気持ち良くって、幸せな気持ちになりますの本当ですアニエスが保証しますの</p><p>そして、ルナを見てニコッと微笑む</p><p>この子がパパとセックスするのでしたら、アニエスも協力しますの嬉しいですのお腹の底に、パパの温かい精液をいっぱい注いでもらったら、この子もアニエスと一緒になりますの</p><p>アニエスはルナを受け入れる決心をしたらしい</p><p>真緒ちゃんはまだ小さくて、アニエスと一緒にパパとセックスできませんからアニエス、一緒にセックスする子がずっとずっと欲しかったですのよ</p><p>あら、あたしたちがいつも一緒にしていたじゃないアニエスちゃんと</p><p>克子姉が、アニエスに言う</p><p>この４ヶ月は、家族の親睦を深めるために何人かの女とオレの複数セックスを増やしてきた</p><p>当然、アニエスも克子姉や他の女と一緒のセックスを何度も体験してきている</p><p>だってみんな、お姉さんなんですもの</p><p>アニエスは、ルナを見る</p><p>うんアニエスと同い年で、アニエスがこの子のセックスの先生になりますのとっても、楽しそうですの</p><p>アニエス、この子じゃないルナだ</p><p>オレは、アニエスをたしなめる</p><p>はいルナよろしくですの</p><p>ルナは怯えたままだ</p><p>ねえあたしが言うべきことじゃないと思うけれどさあんた、本気なわけ</p><p>その子まだ子供じゃないのセックスなんて、まだ早過ぎるわよ</p><p>アニエスと同い年ですのアニエス、毎日、パパとセックスしてますの</p><p>アニエスが、プンスカ怒る</p><p>あんたは普通じゃない子でしょ</p><p>雪乃が母親違いの年下の妹に言う</p><p>アニエスが自分の父の隠し子であることを雪乃は知っている</p><p>白坂創介が、自分の性欲を満たすために実の娘を犯したいという欲望から、計画的に産ませた娘だということを</p><p>それを言ったら、雪乃だって普通じゃないしこの鷹倉家のお嬢さんたちだって、そうだ</p><p>鷹倉神社の巫女の血筋がこの３姉妹の運命に、暗い影を落としている</p><p>何にしたって、オレは今晩中にこの３姉妹全員とセックスしないといけないんだ</p><p>どうして、そうなるのよバカじゃないのあんた</p><p>雪乃が、オレに怒鳴る</p><p>あんなキチガイみたいなおジィさんの言うことに従わないでさちゃんと、この子たちのことを考えてあげなさいよこの子たち、みんなヴァージンなんでしょ</p><p>というかセックスについて、よく判っていない子ばかりだよ</p><p>何よ女の子にとって、初めてのセックスがどんなに大切な物なのか、あんた判っているの判っていないでしょあんたはあたしのことだって、無理矢理犯したんだからっ</p><p>こんなに小さいのにあんたに犯されて、セックス奴隷になる人生なんて可哀想よこの子だって、もう何年かしたら、素敵な恋人ができて幸せな初体験を迎えられるかもしれないのよ</p><p>その子だけじゃないわそっちのお姉さんだってまだ、舞夏と同じくらいの年齢でしょ舞夏だって、本当ならまだセックスには早い年頃なのよそれをあんたがあんたが、奴隷にしているんじゃないの</p><p>夜見子は１４歳マナと同い年だ</p><p>一番上のお姉さんだって、そうよどんな理屈でこうなっているのか、あたしは全然判らないけれどでも、女の子が無理矢理、強いられてセックスして、それでロスト・ヴァージンなんて間違っているわよ絶対に変よ</p><p>そして、雪乃はメグを見る</p><p>ほら、恵美あんたも反対なさいよどうして、普段は偽善者のあんたが、こんな理不尽なことを見逃しているのよ</p><p>メグは答えない</p><p>あたしはもうあたしみたいな思いをする女が、増えるのは嫌なのよっこんなの最低よっあんたたちみんな、大嫌いっ</p><p>あの雪乃さんみたいな女って、雪乃さんしかいないって判ってます</p><p>マナが姉に言った</p><p>何言ってるのよ舞夏、あんただって、そいつに</p><p>うんあたしもお兄ちゃんにレイプされて、ロスト・ヴァージンしたよ今はお兄ちゃんのセックス奴隷だし</p><p>お兄ちゃんのセックス奴隷になってこの上なく幸せなんだけどさ</p><p>そうだよねぇ雪乃さんが言うとおりさ５月の事件が無かったとしたら白坂さんもまだ生きていて、あたしは雪乃さんと懐かしのあの家でまだ暮らしているのかもしれないよね</p><p>淡々とマナは言う</p><p>そしたらさあたしも、普通に恋をして、普通に彼氏ができて素敵な初体験もできたかもしれないよねそういう別の時間線だって、有り得たのかもしれない</p><p>オレと出会わなかったら</p><p>ミナホ姉さんが、白坂創介への復讐を決行しなかったら</p><p>いや、決行したとしても白坂創介の愛娘である、雪乃やマナまでターゲットにしなかったとしたら</p><p>オレは雪乃を苦しめるための駒として、ミナホ姉さんに選ばれた</p><p>雪乃のレイプが、ミナホ姉さんの計画から除外されていたとしたらオレは、今、ここにはいない</p><p>でもさそんな風には、ならなかったんだよ</p><p>マナが雪乃に告げる</p><p>雪乃さんは、お兄ちゃんにレイプされて妊娠したあたしは、お兄ちゃんのセックス奴隷になった</p><p>最悪よね最低の運命よ</p><p>馬鹿じゃないのあたしたち、今、こうして生きているんだよ晩ご飯の克子お姉ちゃんの鴨料理、とっても美味しかったじゃない最高だよ最上の結末にいるんだよ、あたしたちは</p><p>舞夏あんた、何を言ってるのよあんた、こいつらに洗脳されて、頭が変になっちゃったのよだから</p><p>ちょっと黙っててよ雪乃さん</p><p>マナが強い意志で、雪乃を制す</p><p>ねえ、雪乃さん良い可能性だけで無く、悪かった可能性も考えてみないとダメなんじゃないの</p><p>あたしはさお兄ちゃんが助けてくれなかったら、間違いなく殺されていたんだよそれは、よく判っているんだあたしは今お兄ちゃんのセックス奴隷だから、生き続けることを許してもらっているし、今だってセックス奴隷を止めて、この屋敷の外で自由に暮らしたいって言ったら確実に殺されると思うよ</p><p>そんなことは無いと言ってやりたいが無理だ</p><p>オレの意思では、どうにもならないことがある</p><p>マナは黒い森や香月家の秘密を知りすぎている</p><p>最低よねこいつら、この男</p><p>ホントに馬鹿治すクスリが無いねお兄ちゃんだって、あたしたちと一緒だよあたしや、雪乃さんと同じもう逃げられないんだよここから、逃げたら殺される</p><p>当たり前でしょお兄ちゃんだって巻き込まれた人なんだから</p><p>ああ改めてマナに言われて理解する</p><p>ここのところ黒森の家の養子にしてもらったり、黒森公を名乗ったりしていたけれど</p><p>オレは、本来は黒森の家とは、縁もゆかりも無い人間だ</p><p>オレはオレの女たちと離れて暮らすことなんて、考えたこともなかったけれど</p><p>確かに、もし、今、ここでオレが黒い森から脱却したいと言い出したら</p><p>オレだって殺されるだろう</p><p>オレは、知っちゃいけないことを知りすぎている</p><p>でも、お兄ちゃんは巻き込まれた人なのに、一生懸命、あたしを助けようと頑張ってくれたよだから、今、あたしは生きているんだよあたしはお兄ちゃんに、一生掛けて返せないくらいの借りがあるんだよ</p><p>いや、マナそんなの別に、気にしなくていいんだぞ</p><p>気にするよっていうか一生掛けて、代償は払わないといけないと思うんだ</p><p>代償</p><p>お兄ちゃんのセックス奴隷でいるっていうことはねマナだけは、どんなことがあっても、絶対にお兄ちゃんを裏切らないってことなんだよどんなことがあっても、お兄ちゃんの味方だしお兄ちゃんがして欲しいことなら、何でもするマナは、一生、お兄ちゃんに尽くすんだよそう決めたんだもん</p><p>そういう覚悟でないと、お兄ちゃんから受けたご恩は返せないもん</p><p>それは、とても有り難いけれど</p><p>何か間違っている気がする</p><p>マナちゃん、重すぎそれじゃあ、この人が窒息しちゃうわよ</p><p>でも、克子姉ちゃん</p><p>あー、こういうの寧ちゃんとか、マルゴちゃんとか、みすずちゃんとか、頭の良い人が居ると上手いことまとめてくれるんだけどはぁ、これも試練か</p><p>克子姉は嘆息する</p><p>とりあえず、先に雪乃さんの方ね雪乃さんの気持ちもよく判るしていうか、あたしも雪乃さんを苦しめた張本人だから、あんまり言う資格が無いことは判っているんだけど</p><p>克子姉は雪乃を見る</p><p>あなた、東南アジアのスラム街の売春窟に売り飛ばされる予定だったの忘れないでね</p><p>そんな話もあったな</p><p>色々ご不満があるのは判るけれど今日だって、ちゃんと温かいご飯を出して、今だってコーヒー飲ませてあげているのは、この人のお陰だからねあたしは別に、うまい棒と水だけの生活に戻してもいいのよ</p><p>い、嫌よそんなのは</p><p>それとあなたに何で２４時間監視が付いたままになっているか判っているかしら</p><p>今度は翔姉ちゃんが雪乃に尋ねる</p><p>あんたたちがあたしが外で変なことを言い出さないように、見張っているんでしょ</p><p>白坂創介には、いっぱい敵が残っているのよ白坂創介のせいで、大損したっていう連中がね</p><p>暴力団、芸能関係者、広告業界、その他もろもろ白坂創介のヘンタイ仲間だった人とか、顧客もいるわそういう人たちはあなたのことを捕まえたくてしょうがないのよ</p><p>な、何であたしが</p><p>白坂創介の抹殺には大きな力が働いたことは、みんなが判っているわ警察やマスコミまで動かせる力がね雪乃さんは、その力をよく知っているはずなのだって、あなたは事件の間中ずっと、その謎の勢力に拉致監禁されていたし、今でも保護下に居るから</p><p>保護ってあんたたちが勝手に、あたしを見張っているだけでしょ</p><p>じゃあ、保護を解きましょうかあなたはきっと、３日以内に行方不明になると思うわあなたから情報を聞き出したい人は、たくさんいるから</p><p>ククッと笑う翔姉ちゃん</p><p>白坂創介に関わって損した人は、何かしら取り返せる情報は無いかって、あなたを責めるでしょうしヘンタイ仲間や元の顧客は、自分たちのことが知られていないか不安でたまらないでしょうから</p><p>そんなのあたしは何もしらないわよ</p><p>そう、あなたは知らないそれが判ったら、そいつらはあなたを殺すでしょうね紙くずを破り捨てるみたいに</p><p>雪乃の顔から血の気が引く真っ青になる</p><p>真面目な話わたくしたちだって、あなたのことは殺してしまった方が楽なのよあなた、口が軽そうだしまあ、今までのところは情報漏洩は無いようだけど</p><p>香月セキュリティ・サービスは、雪乃の発言を全てチェックしている</p><p>あなたが、それでもそうやって生かされているのはね結局、彼が望んでいるからよあなたとあなたのお腹の赤ちゃんを殺したくないってそれを尊重しているわけ閣下と、わたくしは</p><p>あ、御名穂さんから言われているわもし、あなたがテレビ番組で共演したタレントと少しでも怪しい関係になったら抹殺するようにって</p><p>そんなことあたしがするわけないでしょ</p><p>この子がこの子がお腹にいるのに、別の男となんて</p><p>自分の下腹部を抑える</p><p>雪乃は出産までは、他の男とセックスしないとオレに断言してくれていた</p><p>ええ、普通はそうなんでしょうけれどあなた、御名穂さんに信用されてないのよ寂しくなったら、コロっと適当な男に甘えるようなお尻の軽い女の子だと思われているみたいよ気を付けなさいね</p><p>雪乃が、翔姉ちゃんを睨み付ける</p><p>ていうかさ雪乃さんの場合、本当に、今、そうやって元気で生きていることが奇跡だからね出産させる予定ではあったけれど最初の計画だと、もっともっと酷い目に合わせるはずだったし最終的には、どのプランでも死んでもらうことになっていたし</p><p>あ、ごめんなさいね鷹倉さんのお嬢さんたち、びっくりしちゃってると思うけれどあたしたち、そういう集団だから</p><p>克子姉が振り向くと確かに、３姉妹は絶句していた</p><p>でも鷹倉様たちも同じですわ</p><p>翔姉ちゃんが３人に言う</p><p>皆様は閣下に保護を求められたので今は、こちらにいらっしゃいますが</p><p>もし、閣下が皆様との面会を拒絶なさっていたら今頃は、どこかのヤクザの事務所に囚われているはずです</p><p>それも現実だ</p><p>巫女の力を怖れて殺されているかもしれません逆に、皆様に今すぐ巫女を継ぐだけの力が無いことが判ればもっと酷いことになっていたかもしれません</p><p>犯されるか、殺されるか</p><p>夜見子に巫女の力の片鱗が見られることは知られている</p><p>夜見子は、普段から、その力を発揮していたのだから</p><p>鷹倉神社を乗っ取ったヤクザ・グループボスは佐竹会長なら、夜見子に形式的に巫女を継がせ、月子とルナは人質にするだろう</p><p>月子に気のあった安藤風伍の大親分大鳥会長は、巫女の力を怖れているから、夜見子は確実に抹殺される月子とルナも命を奪われたと思う</p><p>さっき、マナちゃんが代償っていう言葉を出しましたわ</p><p>翔姉ちゃんが鷹倉姉妹に言う</p><p>この世の中で無償で手に入るものなどありませんわ閣下が、皆さんを保護なさったのは、鷹倉家の巫女というものに価値を認められたからだと思います</p><p>そうですわ巫女の力は、尊いのですわ</p><p>ずっと黙っていた夜見子が叫ぶ</p><p>それを証明なさりたいのなら黙って、黒森様に全てを委ねて下さい</p><p>閣下は、わたくしが心月を開眼した時に立ち合っていらっしゃいました</p><p>そうだ、ジッちゃんはホテルの闘いでの、オレと美智の初セックスの場に居た</p><p>わたくしの技は、気の技気をコントロールする術を身に付けることが、完全なる巫女の力に目覚めるためには必要だと、閣下はご推察なされたのだと思いますそのためにご主人様に、鷹倉様たちを託されたのです</p><p>美智は、オレではなく鷹倉姉妹たちに言う</p><p>３人を決心させるために</p><p>でも判らないですわセックスというものが、なぜ巫女の力に関係するのか</p><p>月子が、不安そうに言う</p><p>それこそやってみないと判らないことなのネ</p><p>イーディが、ニヤッと笑う</p><p>テイウカあんたたち、みんなカタクルしく考えすぎネDarlingとのセックスって、そういうものじゃナイノネ</p><p>はい、わたくしもイーディさんのご意見に賛成ですわ</p><p>お兄様とのセックスってただただ、楽しいだけですわ楽しくて、楽しくて、時間が過ぎるのを忘れてしまうぐらい</p><p>うふふと、思い出し笑いをする瑠璃子</p><p>セックスというのは裸になってするんですわ身も心も裸になってお兄様には、裸の瑠璃子を楽しんでいただきますし瑠璃子も、お兄様の全てを堪能させていただきます本当に楽しくて、温かい気持ちになりますわたくし、お兄様にセックスしていただいたことで、初めて生まれてきて良かったと感じましたいえ今、瑠璃子は生きているっていう実感を初めて感じたというか</p><p>それは、ちょっと言い過ぎなんじゃないの</p><p>雪乃が口を挟む</p><p>この男のセックスが、そんなに上手いとも思えないし他の人としてみたら、全然違うかもしれないわよ</p><p>他の方どうして、お兄様以外とセックスするのです</p><p>不思議そうな顔で瑠璃子は言う</p><p>瑠璃子、お兄様としかセックス致しませんわだって、わたくし、お兄様のセックス奴隷ですしお兄様だから、こんなにセックスが楽しいんですわお兄様でなければ、瑠璃子は裸になれませんわ</p><p>パパが、いいんですのパパだから、気持ち良いんですのパパがアニエスのお顔をジッと見ながら、セックスしてくれてアニエスのお腹の奥にピュッと出して下さる時の気持ち良さそうな眼が、可愛いんですの</p><p>そう言って、アニエスがオレに抱きつく</p><p>マナもそうだよお兄ちゃんだからううんマナ、お兄ちゃんとしか、できないよ他の人怖いもん</p><p>ええ、お兄様に抱いていただくと幸せな気持ちでいっぱいになりますマナさんもそうですわね</p><p>瑠璃子が、ニコッとマナに微笑む</p><p>代償とか恩を返すとか関係ないネDarlingとのセックスは、happyだからネ</p><p>イーディも、そうマナに言った</p><p>わたくしも、そう思うわ彼に抱かれると自然な自分に戻れて、解放されるのよ性的な快感よりももっと、心が温かくなるのよねそっちの方が全然上だしだから、離れられなくなるのよ</p><p>雪乃さんもそういう体験は無いの</p><p>な、無いわよ</p><p>あ、あたしはこいつとして、イッたことだって無いものっ</p><p>嘘よイッたことあるでしょ何なら、証拠の映像を公開しましょうか</p><p>呆れ顔で、克子姉は言った</p><p>な、無いって言ったら無いのよあたし本人が言ってるんだから間違いないわよ</p><p>雪乃は認めようとしない</p><p>ま、雪乃さんはともかくとしてこの子のセックスは、明るいのよね暗くて、後ろめたい気持ちにならないのよだから、この子とのセックスしか知らない瑠璃子ちゃんたちは、セックスに前向きなイメージしかないのよ</p><p>そうね克子さんの分析は正しいと思うわ</p><p>翔姉ちゃんが、オレを見る</p><p>だから、わたくし今後のことは判らないけれど、鷹倉家の皆様が彼と初体験するのは悪いことではないと思うわよ</p><p>そうね幾ら好きな相手だったとしても、自分勝手な男との初体験でセックスがトラウマになってしまうことだってあるでしょうし</p><p>本当に実現するかどうか判らない最良の可能性を待ち続けるより眼の前の現実に対応して、その中での最善を尽くすそれが、この子のやり方だからそれで、あたしたちはみんなこの子に幸せにしてもらったんだから</p><p>オレはオレの女たちを幸せにしているのか</p><p>オレ自身は全然自信が無い</p><p>わたくしは幸せにしていただいておりますわお兄様</p><p>アタシもhappyネ</p><p>うん、幸せよわたくし</p><p>あたしも、あなたのお陰で毎日幸せよ</p><p>幸せにしていただいております</p><p>瑠璃子イーディ翔姉ちゃん克子姉アニエス美智</p><p>幸せだよマナも雪乃さんだってこうやって、お兄ちゃんと一緒に居るのは楽しいでしょ</p><p>あたしはそんなことないわよ</p><p>こいつと居るのが楽しいとかあるわけないわ</p><p>そうでも、あなたの監視記録を見る限り彼と喋っている時が、一番活き活きしているわよ</p><p>それはだって、こいつにはどんなことだって好き放題に言えるから気を遣わなくていいから、楽なのよ</p><p>そういうのを幸せっていうのよ</p><p>でどうなの恵美ちゃんは</p><p>メグは、台所の近くの椅子に小さくなって座ってた</p><p>あたしだって幸せだわ多分でも、あたし欲張りだからもっともっと、ヨシくんを独り占めにして、幸せになりたいって思っちゃうのよ</p><p>まあ病巣が深そうだから、ゆっくり治療するしか無いみたいね</p><p>克子姉が静かに、メグの背中を抱き締める</p><p>克子お姉さん</p><p>大丈夫よメグちゃんの話は、あたしが聞いてあげるから何でも、このお姉さんに話なさい</p><p>メグちゃんのことは、あたしたちに任せてあなたは鷹倉さんのお嬢さんたちを頼むわ</p><p>３姉妹はまだ緊張に凍り付いている</p><p>あたしからのアドバイスは一つだけあんまり、色んなこと考え込まなくていいわよあなたはやりたいようにしなさいあなたの望み通りに自由に、この姉妹たちを抱きなさいその方がいいのよあなたの場合は</p><p>そうねどうせ、みんな幸せにしちゃうんですものねあなたの場合は</p><p>翔姉ちゃんが笑う</p><p>わたくしも麗華と一緒に、警護の方に廻るわ外の人たちの様子もチェックしないといけないし</p><p>翔姉ちゃんには、香月セキュリティ・サービスの現場責任者としての仕事がある</p><p>わたくしは見学させていただきますわ</p><p>瑠璃子が席を立つ</p><p>鷹倉姉妹としても瑠璃子が現場に居てくれた方が心強いだろう</p><p>あたしも行く</p><p>マナも立つ</p><p>もちろん、アニエスもですのアニエスはルナのセックスの先生ですから</p><p>当然、わたくしも参ります</p><p>美智が来てくれないと気の問題がクリアできない</p><p>イーディは、どうするんだ</p><p>ここに居るネ見張っているヨ</p><p>ニッと、雪乃を見る</p><p>でしたら、わたくしも</p><p>美子さんが微笑む</p><p>雪乃さんから、また色んな話を伺いますわ</p><p>お話聞かせて下さいませ</p><p>じゃあ、上の部屋に移動しようか</p><p>上では寧とみすずが、準備してくれている</p><p>さあ、行くよ月子、夜見子、ルナ</p><p>鷹倉姉妹は処女喪失の恐怖に、小刻みに震えていた</p><p>行きますのルナ</p><p>アニエスが、ルナの手を取る</p><p>では、参りましょう月子様</p><p>月子には瑠璃子</p><p>参りますよ</p><p>夜見子には、美智</p><p>それぞれが鷹倉姉妹をエスコートして</p><p>お兄ちゃん、行こう</p><p>マナがオレに腕を絡める</p><p>自分の２人の姉雪乃とメグに見せつけるようにして</p><p>そうして、オレたちは食堂を後にする</p><p>陵辱に行く前に、現状確認しておかないと</p><p>気持ち良く、陵辱できないので</p><p>雪乃の外からの視点とか</p><p>また、台風が迫っていますが</p><p>昔、ある若い俳優さんから聞いたのですが</p><p>その男の子は、高校時代に台風が上陸してきて</p><p>何でだか、すっごく興奮してしまって</p><p>暴風雨の中、全裸で庭に飛び出して</p><p>思わず、ズブ濡れでオナニーしてしまったそうです</p><p>それは、公演がハネた後の飲み屋で聞いた話だったのですが</p><p>驚いたのは</p><p>あー、それ判る判る嵐とかだと興奮するよねぇ</p><p>と、言い出した女優さんがいたこと</p><p>669．３つのベッド</p><p>待ってたよーん</p><p>寧が待ち構えていた部屋は</p><p>ああ、雪乃を最初にレイプした部屋か</p><p>割かし広めの部屋の半分は、トレーニング器具が置いてある</p><p>ここが娼館だった頃は、娼婦たちのトレーニング・ジムだったのか</p><p>あるいは、娼婦を買いに来た客たちも、ここで汗を流したのかもしれない</p><p>白坂創介に支配される前のお屋敷は、政財界の大物たちの交流する社交倶楽部も兼ねていたのだから</p><p>今は大きな部屋の開けている半分に、大きなベッドが３つ並んでいた</p><p>ここはさ、部屋の壁にカメラがいっぱい仕掛けてあるからさ動画撮影の方は、それでやっちゃうから</p><p>そう言えば壁の中からカメラが出て来るカラクリ部屋だったっけ</p><p>で、全部のカメラで同時撮影してパソコンにまとめて入れておいてさ、後で見やすく編集するよ</p><p>寧は、大型の一眼レフのデジカメを持つ</p><p>だから、今はあたしは、写真だけ撮るね</p><p>ミナホ姉さんは、顔を出さない</p><p>マルゴさんは、意図的に今回の件にはタッチしないと決めている</p><p>克子姉は、メグのフォローに残ったイーディと一緒に、雪乃と美子さんの様子も見くれている</p><p>渚は真緒ちゃんと一緒に、すでに部屋で休んでいる</p><p>さらに翔姉ちゃんとレイちゃんは、ヤクザ・グループたちの追跡と撃滅、警護体勢の維持に忙しい</p><p>年長組の女たちは、鷹倉姉妹のことを全て、オレたちに委ねている</p><p>責任を持って考えて、判断し、行動しろと</p><p>よほどの大問題が起こらない限り介入しては、来ないだろう</p><p>あたしのことはさ、ただの記録係だと思ってねっ</p><p>あくまでも、寧がここにいるのは記録係、あるいはオブザーバーとしてであって</p><p>今夜のことに主体的に関わる気は無いと言うことか</p><p>あのよろしいですか、旦那様</p><p>今夜の趣向はあたしが考えました</p><p>みすずは、先にこの部屋で準備していたものな</p><p>古代インドの貴族はみんな、３つのベッドを持っていたそうです１つめのベッドは、夜、睡眠を取るためのベッド２つめのベッドは、愛し合うためのセックス専用のベッド３つめは病に倒れ、死の床に伏せる時のベッドですそれぞれの用途で、違うベッドを使ったんです</p><p>さすが、みすずは物知りだな</p><p>今夜、こちらにご用意したベッドは愛し合うためのベッドです鷹倉様たち１人ずつ３つのベッドを用意致しました</p><p>それぞれ、赤いシーツ、白いシーツ、黒いシーツが敷かれている</p><p>旦那様には、それぞれ別のベッドで鷹倉様たちを抱いていただいて処女を召し上がっていただこうと思いますそして、皆様のロスト・ヴァージンが済んだ後今は離れている３つのベッドを押し動かして、１つに繋げようと思います</p><p>よく見るとこのベッドは、病院の寝台のように足に車輪が付いていた</p><p>今はストッパーで固定されているんだろうけれど、あれなら簡単に動かせるな</p><p>そしてその後は、３人のご姉妹を同時に旦那様のご満足いただけるまで、お楽しみいただけたらと思います</p><p>まず１人ずつ、ロスト・ヴァージンして</p><p>２周目は、３人同時にか</p><p>わたくしは、こちらから拝見しておりますわまた、何か必要なものがありましたら、急いでご用意致します</p><p>みすずは今夜はアシスタントに徹してくれるつもりらしい</p><p>いや、とても良いプランだと思うけれどちょっと足らないな</p><p>ルナ、夜見子、月子３人姉妹を連続してロスト・ヴァージンさせるのは、オレ１人では大変だよそれぞれにパートナーが欲しいな</p><p>パートナーですか</p><p>ああ、これはさオレが個人的に、鷹倉姉妹と肉体関係を結ぶってことなんじゃないんだよこの３人の姉妹はオレたち全員と関係を結ぶのでないとさ</p><p>オレは緊張して震えている３人を見る</p><p>オレたちまだ、全然理解し合って無いから</p><p>オレたちと鷹倉姉妹の間には大きな溝がある</p><p>あたしには、よく判らないです旦那様は、鷹倉様たちを抱かれてお祖父様に娼婦になれるかどうかご報告なさるだけではないのですかその後、問題無く、鷹倉様たちがこちらで娼婦として働くことになったとしても旦那様は、セックスの研修をなさるだけで営業業務には関わらないのですよね</p><p>うんその予定だ</p><p>でしたら余り、こちらの姉妹に情を移すようなことは避けられるべきですわ旦那様は、ただ鷹倉様たちの肉体をお楽しみになられるだけにするべきです</p><p>それは確かに、みすずの言う通りだ</p><p>あ、知ってると思うけれどルナは、もうオレのセックス奴隷だから</p><p>はい、存じ上げておりますわでも、それはあくまでも、アニエスさんのお友達にするためで旦那様の家族になさるおつもりではないですわよね</p><p>そこが問題なんだ</p><p>ルナさんは本当に徹底してセックス奴隷として扱われるべきです月子さんと夜見子さんも、今夜のご様子を見て、娼婦になられるのか、娼婦として働いていただくのは無理なのかを判別されることになられるのでしょうがもし、お二人が娼婦に不適合だったとしても旦那様は、この方たちをあたしたちの家族に受け入れるべきではありませんわ</p><p>みすずはそれを怖れているのか</p><p>そういうことを続けていたら家族が増えるばかりです今は良いとしてもいつか、旦那様の許容量がパンクしてしまいますわ</p><p>オレも、それが怖い</p><p>ですから、今夜は冷静になられて、セックスだけなさるべきだと思いますそれ以上の心の交流は、避けられるべきだとお祖父様は、そういう割り切りを学ばれるように、この試練をお与え下さったのだと思いますわ</p><p>みすずはそう断言する</p><p>それにあたし、思うんです</p><p>みすずは、３姉妹に振り向く</p><p>鷹倉家のお嬢様たちというのはあたしたちの家族にしてはいけない存在なんじゃないのかって</p><p>鷹倉神社の巫女というものは救いを求める全ての人のためのものなのではないでしょうかもし、鷹倉様たちをあたしたちの家族にしてしまうと巫女の力をあたしたちが独占してしまうことになるのではないかと思うんです</p><p>みすずは巫女の力は広く一般のために使われるべきだと思っているらしい</p><p>そうかな独占しちゃっても良いんじゃないの</p><p>だって、ヤクザさんたちの中にも巫女の力の独占を狙っている人がいるんでしょそれに今までだってさ、ぶっちゃけ巫女の力をヤクザさん業界だけで独占していたようなものだよね</p><p>そうだ巫女の力の活用には、幾らでも可能性があるのに</p><p>ヤクザ世界の仲裁役なんていう、馬鹿げたことだけに使われてきた</p><p>だから、ジッちゃんはヤクザたちから、鷹倉家の巫女を取り上げようとしている</p><p>というより、巫女の力は誰かが独占するべきものだと思いますわ</p><p>色々な方の要望で巫女が力を発揮したら世の中はメチャクチャになってしまいますわ</p><p>鷹倉家の巫女の力は人の心に通じ、自分の意志通りに相手に従わせることができる</p><p>今まではたまたま、パワーバランスの保たれている状態だったのでしょうだから、巫女が、中立の立場の仲裁役だけに留められていたのですわ無理に巫女に手を出して、不必要な抗争が起きてしまうよりは皆さんで、巫女を奉っているだけにしておく方がベストですから</p><p>明治以来鷹倉家の巫女は、ヤクザたちに信奉されてきたのに</p><p>実際に、巫女の力を発揮する機会は数えられるぐらいの回数しか無い</p><p>それは、各ヤクザの勢力が均衡していて、巫女の力を独占することができなかったからなのだろう</p><p>でも、もうそういう時代は終わりました馬鹿な方が、最悪な行為をなさってしまいましたから</p><p>鷹倉姉妹の父母神主と巫女の殺害</p><p>巫女の力の真の恐ろしさを知らない、若い世代の佐竹組長は簡単に神社を乗っ取りれるだろうと、馬鹿な企てを起こしたし</p><p>巫女の恐ろしさを知っている旧世代の大鳥会長はこれを機に、巫女の血筋をこの世から抹殺しようとしている</p><p>こうなってしまったからには大きな力を持つ者が、巫女の力を独占するべきなのです他の方たちが、手出しをできないように</p><p>ジッちゃんの最終目的はそれだと思う</p><p>香月家が、巫女の力を独占すれば誰も文句は言えない</p><p>その力を使うのも香月家の自由だ</p><p>ジッちゃんには、香月セキュリティ・サービスという警護組織もあるから巫女を安全に守ることもできるし</p><p>ルリたんの言うことは、よく判るんだけれど</p><p>でも、そうやって無理矢理に香月家の力で、鷹倉様たちを支配してそうね、３人を娼婦や、セックス奴隷、あるいはペットにしてしまうことはできると思うわ</p><p>３姉妹はみんな箱入りのお嬢様だ</p><p>ここまで見てきた感じだとメンタルは弱い</p><p>脅せばオレたちの言うことを聞くだろう</p><p>でも鷹倉様たちを、あたしたち家族にすることだけは、してはいけないように思うんです</p><p>あたしたちは巫女様の家族に、なってはいけないんじゃないかって</p><p>ああみすずは、昨日の京都で夜見子の力を体験している</p><p>自分の心が力で屈せられる感じを</p><p>もちろん、夜見子の力は、美智に抑え込まれる程度の弱いものでしかないけれど</p><p>みすずは、その力の中に神聖な何かを感じたのかもしれない</p><p>みすずお前は、大切なことを見落としているぞ</p><p>そもそもこの３人姉妹が、本物の巫女になれるかどうかまだ判らないんだからな</p><p>父母を亡くした今巫女になるための修行を手助けしてくれる人はいない</p><p>それでもジッちゃんがこの３人をオレたちに預けたのはさオレたちなら、この子らが本物の巫女になるための何かしらの役割ができるんじゃないかって、そう思ったからだと思うんだよ</p><p>ご主人様なら３人のうちのお１人だけでも、真の巫女に導くことができるかもしれません</p><p>だからさ今のオレはオレのインスピレーションだけに従って、行動しようと思うんだ</p><p>家族にするとかしないとかは、まだどうでも良くってでも、この姉妹たちとの溝は埋めないといけないよ信頼関係を築かなかったら先には進めないと思う</p><p>だから、旦那様は簡単に鷹倉様たちを犯してしまわれないのですね</p><p>そうだオレたちは、オレたちなりに鷹倉さんたちを大切にしないといけないしオレたちが、そういう気持ちであるってことは判ってもらわないといけないんだまず、オレたちの方から心を開かないと</p><p>そうだよだから</p><p>これから行う鷹倉さんたちのロスト・ヴァージンには、みんなにもオレのパートナーとして参加してもらうそれでそれは、陵辱者としてでなく鷹倉さんたちにセックスの素晴らしさを伝えるための先輩とか、先生とかとにかく、優しい気持ちを持ってやって欲しいんだ</p><p>ここで、力尽くのレイプをやったら３姉妹は心を閉ざすだけだ</p><p>それでは何も始まらないし、何も開かない</p><p>本当はまだよく判っていません旦那様のおっしゃっていることが、あたしにはでも、信じますわ旦那様のインスピレーションを</p><p>ありがとう、みすず</p><p>寧がオレたちにニコッと微笑む</p><p>それじゃあそろそろ始める</p><p>ああ、ゴメン待たせちゃって</p><p>下の部屋では、雪乃やメグと、ちょっと話さないといけなかったし</p><p>ここでは、みすず</p><p>でも、とにかく一つ一つ、時間を掛けてでも前に進もう</p><p>前に</p><p>さっき言った通り、ルナからするよ</p><p>ルナがブルっと震える</p><p>えっと、オレのパートナーとして瑠璃子と</p><p>むくれるなよお前もだ、アニエス</p><p>ニコッと笑顔になるアニエス</p><p>アニエスは、ルナのセックスの先生なんですから当然ですの</p><p>嬉しそうに、ルナに言う</p><p>当のルナは震えたままだ</p><p>ではルナさんとは、どのベッドでなさいますか</p><p>この部屋のコーディネイターであるみすずが尋ねる</p><p>赤いシーツのベッドにするよ</p><p>１２歳の美少女のロスト・ヴァージンにあの手触りの良さそうな赤シーツが映えると思う</p><p>では、参りましょうルナさん</p><p>瑠璃子が、ルナに手を差し出すが</p><p>嫌ぁ</p><p>ルナは、その手を拒絶して月子に抱きつく</p><p>ボク、怖いよ月子お姉さん</p><p>月子は</p><p>どうしてもルナ様からでないとダメでございますか</p><p>改めて、オレに願う</p><p>ダメだそういう順番にしろってオレのインスピレーションが囁いているから</p><p>一番下の妹から抱けと</p><p>ルナさんどうして、お兄様はわたくしをパートナー役に選ばれたか判りますか</p><p>瑠璃子がルナに微笑む</p><p>わたくしも父を亡くしたばかりですわたくしの父も殺されました</p><p>瑠璃子は笑顔のままでも、その眼は真剣だ</p><p>驚くルナ</p><p>ほんの４ヶ月前ですわルナさんのお父様とお母様のお葬式は、もう済まされました</p><p>まだです</p><p>ルナが答える</p><p>火葬だけ、先に済ませました葬儀らしいことは、する余裕がございませんでした父母とも、お骨は香月様のお知り合いのお寺に預けています</p><p>月子がそう言う</p><p>神主と巫女の殺害以降、ヤクザ・グループの動きが激しくてちゃんとしたお葬式をすることができなかったんだ</p><p>では早く、全てを終わらせてお葬式をしないといけませんね</p><p>瑠璃子は、ルナにそう言った</p><p>あ、あたしもだよ</p><p>あたしも父親だった人は、死んでるのあれも殺されたってことなんだよね</p><p>この４ヶ月</p><p>マナが、白坂創介の死について率直な気持ちを吐露することは無かった</p><p>お葬式はやってないしもう、できないと思う</p><p>月子が、マナにそう言う</p><p>一応、言っておくけれどあたしも、両親と弟を殺されてるよっアメリカでねあたしが見ている前で、撃ち殺されたんだ</p><p>カメラを構えながら寧が言った</p><p>だからどうしたということではないのですがでも、ルナさんたちのお気持ちが、全く判らないわけでもありませんわ</p><p>夜見子さんの巫女になりたいという強いお気持ちも亡くなられたお母様に誓われたのでしょう</p><p>瑠璃子にそう言われて、戸惑う夜見子</p><p>月子さんの妹様たちを守られようとするお気持ちも亡くなられた、ご両親に対して一番年上の姉としてのお気持ちからなのだと、お察し致しますわ</p><p>わ、わたくしは年齢こそ一番上ですが、鷹倉の家を継ぐ資格の無い娘ですから</p><p>月子は仲裁の結果のヤクザの娘であることを、心の底から気にしている</p><p>わたくしの父は香月家の男子でありながら、家の中に波乱を起こすような振る舞いを致しましたですから父が殺されたのは、仕方のないことだと理解しておりますそして、そういう父を持った以上わたくしは、香月家の安寧のために、この身を捧げるつもりでおります</p><p>どんなことがあろうとみすずや美子さんとの間で、後継者争いは起こさない</p><p>香月家の分家や重役たちのトラブルの火種になるようなことは、絶対にやらない</p><p>そう、覚悟しているんだ</p><p>それが、わたくしの誓い月子さんや夜見子さんと同じですわわたくしも</p><p>うふふ、と瑠璃子は、微笑む</p><p>あたしだって、そう思っていますあたしは両親は健在ですけれど</p><p>アニエスは、パパしかいないけれどパパがいるから、幸せですの</p><p>アニエスが、オレの背中に抱きつく</p><p>あの、黒森様ずっと、疑問に思っていたのですが</p><p>オレは今年１６歳でアニエスは１２歳</p><p>見た目で判断する限りアニエスが、オレの子であるはずがない</p><p>それはですねアニエスちゃんの生物学上の遺伝子提供者の染色体がxyの方の人は、あたしと同じなんだけど</p><p>マナが、遠回しにアニエスと自分の父親が同じことを告げる</p><p>後、さっき下でギャーギャー喚いていた雪乃さんと、壁の方でメソメソしていたメグお姉ちゃんも同じ遺伝子提供者つまりもう死んでる</p><p>お母様は</p><p>月子が、尋ねる</p><p>アニエスが物心が付く前に</p><p>オレが、答えた</p><p>そうですかそれは、お寂しいですわね</p><p>月子が、アニエスに言う</p><p>何でですのアニエス、全然、寂しくないですの</p><p>アニエスは、きょとんとしてそう言う</p><p>それはちょっと前は、ずっと独りぼっちで寂しい頃もありましたのでも、今はパパがいますのパパが、毎日、アニエスとセックスしてくれますのそれに、お姉ちゃんもいっぱいいますのみんな優しいですの毎日、楽しいですのそれと</p><p>アニエスがルナに手を差し伸ばす</p><p>今日からはルナもいますの</p><p>ぼ、ボクは</p><p>楽しいですのきっと</p><p>アニエスが、ルナの手を掴む</p><p>もう、ずーっと一緒ですのいっぱいいっぱい、楽しいことをしましょうね</p><p>金髪のハーフ美少女が天使の様に微笑む</p><p>ルナ遊ぼ</p><p>ルナは</p><p>まずは、セックスからですのセックス楽しいですの</p><p>さあ、ベッドへ参りましょうね</p><p>瑠璃子が、ルナの背中を押す</p><p>る、ルナ</p><p>夜見子姉さん</p><p>心配そうな夜見子に、美智が言う</p><p>大丈夫ですすぐに、あなたも体験することですから</p><p>瑠璃子とアニエスによって、赤いシーツのベッドへ連れて行かれるルナを見て月子は、オレに声を掛ける</p><p>なぁに</p><p>ど、どうかルナ様のことを、よろしくお願い致します</p><p>深く、頭を下げる</p><p>うん、まだ小さい子だから気を付けてするよ</p><p>アニエスとは、毎日セックスしているけれど</p><p>アニエスは、白人とのハーフで、発育が良い方だって思うし</p><p>同じ１２歳だけど本当にルナが、オレのペニスを受け入れられるかどうかは</p><p>実際に女性器の様子を見ないと判らないと思う</p><p>無茶をするつもりはないから</p><p>おかしなことをしたら許しませんからね</p><p>赤いベッドに向かうオレに夜見子が言った</p><p>いや、セックスなんだからおかしなことしかしない</p><p>一番下の妹の破瓜を見て夜見子たちがパニックを起こすかもしれない</p><p>夜見子の巫女の力が、変な方向へ暴発するかもしれない</p><p>だから美智に気の制御を託す</p><p>お兄ちゃん、頑張ってね</p><p>マナが、オレにエールを送ってくれた</p><p>ああマナも、次の機会にはパートナーになってもらうからな</p><p>マナは１４歳同士の夜見子の時に、来てもらおうか</p><p>いや、あえて外した方がいいのかな</p><p>まあ、ルナの次の順番を、夜見子にするか月子にするかそれさえも、まだ決めていない</p><p>全てはインスピレーションのままに</p><p>ベッドでは巫女服姿のルナが、ぺたりと座り込んでいる</p><p>その横で、瑠璃子とアニエスが笑って、オレを出迎えてくれる</p><p>さあ始めようか</p><p>長らくお待たせしました</p><p>次話から、セックス大会開始です</p><p>父のリハビリに付き合って散歩に行きます</p><p>その途中で、父はコーヒー店で休憩するのが好きで</p><p>でも、呆けは進行しています</p><p>毎日行く、コーヒー店の場所とか名前とか判らなくなったりしますから</p><p>なるべく父に頭を使わせるように</p><p>一緒にコーヒーを飲みながら、父の若い頃の話や、好きだったものなど興味を示す話をさせるようにしています</p><p>今日は、たまたまコーヒー店でジャスが掛かっていたので</p><p>ジャズの話をしました</p><p>ベニィ・グッドマンとフレッチャー・ヘンダーソンの出会いについてなど</p><p>私の方から、話題として振ってみました</p><p>お前、そういうことよく知っているなあ</p><p>父がそう言います</p><p>いや、オレが中学生の時に、お父さんが教えてくれたんだよ</p><p>そうだっけ忘れちゃったよ</p><p>本当に毎日、忘れていっちゃうんだなぁ</p><p>写真を撮っておきなさいどうせ、全て忘れてしまうんだから</p><p>これは、写真家のアラーキー先生のお言葉</p><p>670．ルナのセックス教育・１　／　裸になる</p><p>では、裸になりますの</p><p>ベッドの上で怯えている、巫女服のルナにアニエスが言う</p><p>どうしましたの裸にならないと、セックスはできませんの</p><p>不思議そうにアニエスは言う</p><p>お外でする時は、パンツだけ脱いでこっそりすることもありますけれどここは、お部屋の中ですしルナは初めてなんですから、ちゃんとパパに裸を見てもらった方がいいですの</p><p>アニエスは、笑顔でそう言うが当のルナは、恐怖に身を震わせている</p><p>そういう時は、まず最初にアニエスさんが裸になる方がいいんじゃないかしらルナさんのお手本として</p><p>瑠璃子が、そうアドバイスする</p><p>パパ、その方がいいですの</p><p>金髪ハーフの美少女が、オレに振り向く</p><p>うん、先にアニエスが裸になった方が、ルナは安心すると思うよ</p><p>着衣のアニエスに脱げと言われるより裸のアニエスに言われる方が、抵抗感は無いだろう</p><p>わたくしも、裸になりますわうふふ</p><p>瑠璃子が妖しく、微笑む</p><p>一緒に1枚ずつ脱いで行きましょうお兄様に楽しんでいただけるように</p><p>そして１５歳の黒髪の名家の可愛らしいお嬢様と</p><p>１２歳のアニエスが、２人並んでオレの前でストリップ・ショーを行う</p><p>２人とも動作は、優雅だ</p><p>瑠璃子は、普段から日舞で鍛えられているからボタン一つ外すのも、優美な雰囲気がある</p><p>でもアニエスは</p><p>はぁアニエスちゃん、この４ヶ月の間、ずっとルリちゃんと生活しているからすっかり、ルリちゃんの動きをコピーしちゃっているんだね</p><p>２人のストリップを撮影しながら寧が呟く</p><p>ルリお姉ちゃんだけでなくってみすずお姉ちゃんやも美智お姉ちゃんの影響もあると思うよ</p><p>一緒に暮らしているわけではないがよく泊まりに来るわけだし</p><p>それに、レイちゃんや翔お姉さんだってとっても品が良いし</p><p>ああ、香月セキュリティ・サービスは名家の人たち専門の警護会社だから</p><p>優雅な立ち振る舞いをすることは業務に必要なことなんだろう</p><p>そっか、考えてみれば１人称がわたくしの人たちは、みんなお上品だよね</p><p>うーん、やっぱり、そっちの方が見た目も綺麗なんだろうなあだから、アニエスはあたしとかマナちゃんとかみたいな、庶民派な所作は真似しないんだろうねていうか、これって、アニエスの美的センスが優れているからなのかな</p><p>え、あたしは雑だと思うけれど寧お姉ちゃんは、優雅な方だと思うよ</p><p>寧お姉ちゃんは克子お姉ちゃんや、渚お姉ちゃん系の上品さがあるからさ</p><p>ああそれは、ミナホ姉さんが</p><p>高級娼館の娼婦に相応しい立ち振る舞いを克子姉と渚に教え込んだ</p><p>だからあの２人は、基本的に品が良い動作が身に付いている</p><p>お姉さんたちは、ちょっとオチャメなことをしてもどこか品の良さを残しているもんね</p><p>マナの言うとおり克子姉や渚は、決して下品にはならない</p><p>寧お姉ちゃんも、そっち系の人だよ</p><p>確かに寧は、金髪の不良少女だった時でさえ下品ではなかった</p><p>やっちゃんは、きっと、お屋敷に暮らすようになってから、克子姉の動きを知らず知らずのうちに真似してしまっているんじゃないのかな</p><p>オレはそう感じた</p><p>お屋敷での生活は主婦である克子姉を中心に動いているから</p><p>寧が、克子姉の影響を受けるのは当然だと思う</p><p>うーんあたしの場合は、ケース・バイ・ケースだよマルゴお姉ちゃんと一緒の時は男っぽく、大股で、肩で風を切って歩いちゃうし</p><p>ああマルゴさんの影響もあるよな</p><p>あたしって、ほら本当の自分は、無個性でつまらない性格だからさ克姉の品が良いけれど、時々、滅茶苦茶ワイルドな性格とマルゴお姉ちゃんの大胆かつ攻撃的な性格の両方に惹かれて影響を受けているんだと思うんだ</p><p>寧は、寂しそうにそう言う</p><p>彼女は奈島寧子《ナジマ・ヤスコ》の人格を、弱虫だと思い込んでいるから</p><p>ヤッちゃんは、魅力的だよ色んな顔を持っていてさ</p><p>思いっきり剛胆な時もあれば、シュンとして１人で落ち込んでいる時もある</p><p>だけど、どんな時でも寧は愛らしい</p><p>抱き締めてあげたいと思う</p><p>そう、ありがとヨッちゃん</p><p>そんな話をしているうちにアニエスと瑠璃子が、下着姿となる</p><p>今日は２人とも純白の上下だ</p><p>アニエスは１２歳だけれど、発育がいいから子供用ブラでなく、レースの付いた可愛らしいブラでおっぱいを包んでいる</p><p>そのまま、アニエスはパタパタとオレの方へ走ってくる</p><p>瑠璃子が、アニエスの脱いだ服を綺麗に畳んでいた</p><p>昔は、何でもお付きだった美子さんに、してもらっていたはずなのに</p><p>今は、こんなお姉さんらしいことが自然に出来る子に成長した</p><p>アニエスが、オレに抱きつく</p><p>可愛い胸を、すりすりとオレに擦り付けた</p><p>んふふその前に、まずキスして欲しいですの</p><p>オレは、アニエスと唇を合わせる</p><p>アニエスが、舌を求めてきた</p><p>オレは、アニエスと舌を絡める</p><p>はうっパパ、大好きですのっ</p><p>ああ、アニエスは興奮しているんだ</p><p>初めての同い年の友達</p><p>ルナのセックスの先生になったことに</p><p>あのねルナっ</p><p>オレに抱きついたままアニエスが、ベッドの上のルナに振り向く</p><p>最後の２枚はパパに脱がせてもらっても良いんですのっ</p><p>アニエスはオレの手を取って手の平に、チュッとキスをした</p><p>アニエスのパパは、とーっても優しいですのだから、パパ、脱がせてってお願いしたらいつだって、どこだって脱がせてくれますのっ</p><p>そして、小柄な美少女がオレを見上げる</p><p>脱がせて、パパ</p><p>ああ、判ったアニエス</p><p>まずは、アニエスのブラジャーのホックを外す</p><p>克子姉や寧の爆乳みたいに、おっぱいがボヨンッと弾き零れることはないけれど</p><p>可愛いふくらみが外気に触れる</p><p>桜色の乳首が</p><p>この時にね、ルナちょっとだけなら、おねだりしても良いんですの</p><p>そう言って、アニエスはオレに</p><p>パパちょっとだけ、アニエスのおっぱいをペロペロして欲しいですの</p><p>オレはしゃがんで膝立ちになって、アニエスの乳首に吸い付く</p><p>舌を這わす</p><p>あぅぅんっ気持ちいいですの、パパぁぁパパにペロペロしてもらうのとっても良いですの</p><p>１２歳の乳房は、まだ少し硬い</p><p>その弾力をオレは頬と唇で感じる</p><p>どうしましょうパパぁぁ</p><p>アニエスが、オレを呼ぶ</p><p>アニエス濡れてきちゃいましたの</p><p>そう言って腰をもじもじさせている</p><p>確かにパンティの股間に、染みが生じていた</p><p>それじゃあ、早く下も脱がないといけないな</p><p>はいお願いしますですの</p><p>アニエスがオレに、身体を委ねる</p><p>オレは、アニエスのパンティに手を掛け</p><p>ゆっくりと下ろしていく</p><p>まだ、丸みの不足しているお尻から</p><p>お肉の付いていない太もも</p><p>無毛の割れ目から、内股にツツーっと愛液が垂れていく</p><p>アニエスは濡れやすいんだよな</p><p>パパは、嫌ですの</p><p>心配そうに、オレに尋ねるアニエス</p><p>嫌なもんかそういうところも可愛いぞアニエス</p><p>アニエスに片足ずつ足を上げさせ白い下着を抜き取る</p><p>アニエスは足も綺麗だ</p><p>小さな指と健康そうな桜色の爪</p><p>そう言えば、アニエスの爪のお手入れを克子姉がやってくれているらしい</p><p>ちょっとだけ、ギュッとして下さいですの</p><p>アニエスの前に膝立ちになったまま彼女の小柄な身体を抱きしめる</p><p>うん、お腹が柔らかいプニプニしている</p><p>このお尻の弾力も１２歳という年齢でしか味わえないだろう</p><p>あのねルナ</p><p>一番大事なことですからよーく聞いて下さいの</p><p>パパは、お願いしたらいつでも、アニエスたちをギュッとしてくれますのだから、寂しかったり、怖くなったり、悲しくなった時はパパにギュッとしてってお願いすることそしたら心がポカポカして、もう全部平気になりますの</p><p>ルナもこれからは、パパのセックス奴隷になるのですから、いつでもパパにギュッとしてってお願いしていいんですの</p><p>ルナは、呆然として全裸のアニエスを抱き締める、オレを見ている</p><p>ギュッとしていただけますかご主人様</p><p>ちょこちょこと美智がやって来る</p><p>あのちょっと、抱き締めていただきたくなりましたので</p><p>しょうがないなまったく</p><p>いいな、アニエス</p><p>はいですの美智お姉ちゃんが、ギュッとして欲しくなっちゃったんだから、仕方ないですの</p><p>アニエスは、笑顔でそう答える</p><p>オレはアニエスを抱いていた手を離し今度は、美智を抱き締める</p><p>安心致します</p><p>満足そうに、美智は言った</p><p>う、羨ましいけれどマナは、我慢しとく</p><p>ええ、今は我慢ね</p><p>みすずも呟く</p><p>みすずは、今夜のこのセックス会場のコーディネーターだから一歩退いて、月子や夜見子の後ろから、オレたちの様子を見ている</p><p>全部、鷹倉様たちに旦那様の素晴らしさを判っていただくためのことですから</p><p>そうだ、美智は</p><p>あくまでも、抱き締めて欲しくなったら、いつでも抱き締めてもらえるという実例を示すために、やって来ただけだ</p><p>このまま順番に、全員、ハグ大会になったらさすがに時間が掛かり過ぎる</p><p>そろそろ、よろしいですかミッチー</p><p>下着姿のままの瑠璃子が美智に言う</p><p>わたくしもお兄様に、下着を脱がせていただきたいですから</p><p>そうだルナのセックス教育のためには</p><p>一つ一つ、実例を見せていかなくてはならない</p><p>名残惜しそうに、美智がオレから離れる</p><p>瑠璃子の下着を脱がせ</p><p>やっぱり、キスをし舌を絡め合い</p><p>乳首を舐め抱き締める</p><p>うふふ、皆さんに見られていると恥ずかしいですわ</p><p>裸身の瑠璃子が、月子と夜見子に振り返って言う</p><p>言葉では恥ずかしいと言っているが</p><p>瑠璃子は、手で身体を隠すこともなく優雅に立っている</p><p>さあ、次はルナの番ですの</p><p>アニエスも裸身を晒したまま、ルナに告げる</p><p>ベッドのルナは、ブルッと恐怖に震えた</p><p>ちょっと、待ってアニエスさん</p><p>瑠璃子が、アニエスを制する</p><p>ルナさんそれから、月子さん、夜見子さん裸になったアニエスちゃんを見て、どう思われます</p><p>裸のアニエス</p><p>アニエス自身が、一番びっくりしている</p><p>アニエスは、アニエスですの</p><p>裸のまま、クルっとターンするアニエス</p><p>ああ、これは工藤流古武術の練習にある動きだ</p><p>アニエスも、オレと一緒に美智のレッスンを受けているから</p><p>綺麗ですわ天使みたい</p><p>夜見子が呟く</p><p>ええ、とっても美しいですわ</p><p>乳白色の淡い金髪</p><p>大きな眼の中の青い瞳</p><p>白く澄んだ磁器のような艶やかな肌</p><p>腰が高く、足が長いプロポーションも良い</p><p>発育の良い肉体はちょうど少女から、女に孵化しようとしている時期に差し掛かっている</p><p>アニエスは白坂創介が、自分の性欲を満たす性人形にするために</p><p>美しい白人女性を犯して、産ませた娘だ</p><p>アニエスの母親は、厳選された美しい女性だったのだろう</p><p>白坂創介自身も長身で２枚目の美男子だった</p><p>白坂の娘たち雪乃、マナ、メグ、アニエス全員が美人であるのも当然だ</p><p>だけど、その中でもアニエスの美しさ、愛らしさは別格だ</p><p>白坂創介は、アニエスを監禁して世の中のことを何も教えなかったが</p><p>アニエスを、自分だけの美しいセックス人形に成長させるためには何でもした</p><p>そうだなアニエスは最初に会った時から、天使みたいに綺麗だった</p><p>オレは過去を思い出して、そう言う</p><p>あら、お兄様気付いていらっしゃらないのですか</p><p>アニエスさんお兄様とセックスするようになられてからの方が、さらに美しくなられましたわ</p><p>うん、そうだねアニエスちゃん４ヶ月前よりも綺麗になっている</p><p>地下室に居らした時のような、心の不安がありませんから今は、お兄様の愛を全身で感じてどんどん綺麗に、愛らしくなっています</p><p>瑠璃子がニコッと、アニエスに微笑む</p><p>ルリたんの言う通りだわ</p><p>お祖父様が、前におっしゃっていたのですが人間は、誰かに愛情を注がれた分だけ美しく、可愛らしくなるそうですわ</p><p>愛情が人を可愛らしくする</p><p>だから、誰にも愛されない人間は美しくはなれないたまには、自分自身に愛情を注いで、自分を美しくする人もいるけれど他の人間から、愛を注がれた美しさには、決して勝てないって</p><p>アニエスさんは、お兄様に毎日愛情を注いでいただいていますからどんどん、綺麗になっていますわそれも歪み無い美しさです</p><p>瑠璃子歪みって</p><p>お兄様の方しか見ていませんから迷いが無いんです</p><p>瑠璃子の言葉にアニエスは</p><p>はいですのアニエスずっとパパに可愛がってもらいたいですから</p><p>裸のアニエスが、オレにしがみつく</p><p>パパはアニエスがいなくなったら、寂しいですの</p><p>もちろん、当たり前だろ</p><p>アニエスもですのアニエスはパパに可愛がってもらうために生きているのですから、もしパパがいなくなったら生きていけませんの</p><p>アニエスは人生、イコール、ヨッちゃんなんだよね</p><p>あらそれは、寧お姉様も同じでございますよね</p><p>寧お姉様も金髪を黒髪に戻されてから、美しさが日毎に増していらっしゃいますわお兄様の愛情を受けて寧お姉様も、どんどん綺麗になっていらっしゃる</p><p>寧は元から、底抜けの美少女だし毎日、一緒に生活しているから</p><p>オレは、そんなに意識していなかったけれど</p><p>確かにヤッちゃんも、前よりさらに美人になってるかも</p><p>何よ、かもってヨッちゃーん</p><p>あ、ごめん美人です美人になっています</p><p>オレは慌てて、訂正する</p><p>ルリちゃんの言うことは判るけれどさそれを言うなら、あたしたち全員だよヨッちゃんに出会ってから、あたしたち全員、前より綺麗になっているよ当たり前じゃん昔から抱えていた、心の中の不安やコンプレックスを、全部ヨッちゃんが解決してくれているんだしもう、何もかも前向きに、これからもっともっと幸せになることだけ考えれば良くなっちゃったんだもの</p><p>そうだねぇいまだに溜め込んでて、変わらないのはメグちゃんだけかもねぇ</p><p>メグだけ停滞している</p><p>他の人は渚お姉ちゃんや、克姉、ミナホお姉ちゃんすら綺麗になっているものこの４ヶ月でさ</p><p>レイちゃんや翔お姉さんもよ</p><p>これでなぜわたくしの胸は成長しないのでしょうか</p><p>胸は判らないけれど美智ポンも、間違いなく綺麗になっているわよ昔よりも、お洒落に気を遣うようになったし</p><p>それはご主人様に、褒めていただきたいですからやはり</p><p>美智が、赤面してそう言う</p><p>でも、一番、綺麗になったのが顕著なのは、アニエスちゃんだと思う</p><p>やっぱり、一番の成長期だからなのかなお兄ちゃんの愛を受けて、すくすく育ってるって感じだよねぇ</p><p>アニエスは、という顔でマナを見る</p><p>一番、綺麗になっているのは、マナお姉ちゃんですの</p><p>そうだよね本当に成長期なんだろうけれど背も伸びてるし、体つきもどんどんセクシーになってるしマナちゃんが一番だね</p><p>寧が、笑顔で断言した</p><p>克子お姉様の組まれたスーパー・モデル養成プログラムそろそろ第一段階の体質改善が完了し、次のステップに進まれるそうですね</p><p>マルゴお姉ちゃんの運動プログラムもね今までは、身体全体を健康的に成長させる運動だったけれど次は、特定の部位に効く運動に変えるってさ</p><p>どういう美人になりたいのか今度、具体的に、突き詰めて話をしようってマルゴお姉ちゃんが言ってたよ</p><p>１２歳のアニエスが成長期なら１４歳のマナだって、まだまだ成長期だ</p><p>肉体を健康的に成長させながら美しさを磨いていく</p><p>マナは、そういう段階に来ている</p><p>わたくしたちは、こういう状態ですの</p><p>瑠璃子が改めてルナ、月子、夜見子に言う</p><p>お兄様の愛は、間違っていませんわなぜなら、わたくしたちは愛を受けて、皆、美しくなる一方ですから</p><p>メグだけ何で、停滞しちゃっているんだろう</p><p>ですからこれからのことについて、怖がられる必要はありませんわ</p><p>わたくしもお兄様とのセックスしか知りませんし、生涯、お兄様以外の方とセックスするつもりはございませんが</p><p>瑠璃子が、怯えているルナを見る</p><p>お兄様のセックスは愛の行為ですお兄様は、わたくしたちの胎内に精液と一緒に、たくさんの愛を注いで下さっています楽しくて、嬉しくて幸せになるだけですわ心が温かくなり、顔が笑顔になりますわたくしたちが、お兄様に愛されるほど美しくなるのは当然ですわ</p><p>そうですのルナ</p><p>アニエスが微笑む</p><p>パパとセックスしますのセックスしたら、ルナも幸せになりますの</p><p>ルナはそれでも怯えたままだった</p><p>瑠璃子、アニエスルナの服を脱がせてあげてくれ</p><p>オレが脱がせると、さらに激しく緊張するだけだろう</p><p>全裸の２人がルナのいる赤いシーツのベッドへ向かう</p><p>みすず、マナオレを脱がしてくれ</p><p>オレは２人に頼む</p><p>寧は、写真撮影の仕事がある</p><p>美智は気の制御が</p><p>はい、旦那様失礼致します</p><p>２人の少女がオレの服に手を伸ばす</p><p>震えているルナ</p><p>そんなに怖がらなくても平気ですのこれから、毎日することですの</p><p>アニエスが優しい笑顔でそう言う</p><p>ルナがセックスに慣れるまでは、アニエスが毎日、一緒に付いていてあげますのああ、そうですの</p><p>アニエスが話し掛けている隙に瑠璃子が、ルナの着ている巫女吹きの帯を掴む</p><p>パパとのセックスは、１日１回までですのもっとしたくても、他のお姉ちゃんたちをお待たせしてはいけないので１回で我慢しないといけませんの</p><p>瑠璃子の白い手がするすると帯を解く</p><p>その代わりお誕生日の日には、一日中、セックスしてくれるって、パパが約束してくれましたのあ、でも独り占めはよくないですから、ちゃんとお姉ちゃんたちもゲストに呼ばないといけないですそれは、ルナも守って下さいですのだけど、お誕生日ですから、何回でもパパとセックスして良いんですお外でしても良いんですルナの好きな場所で、セックスしてもらえますの</p><p>瑠璃子が巫女服の袴の前を、スッと開く</p><p>和服に詳しい瑠璃子は、どうしたら効率的に脱がせることができるかよく判っているらしい</p><p>ああ、忘れてましたの１日のセックスは１回きりって言いましたけれどそれは、パパが満足してくれるまでですの日によっては、パパが３回も４回も、お腹の中に射精してくれる時もありますのそういう日は、とっても幸せですの</p><p>続いて瑠璃子の手が、巫女服の上に伸びる</p><p>それからアニエスたちは、みんなパパの赤ちゃんを産むことになりますからルナもそのつもりでいて下さいですのあー、今すぐじゃないですの渚お姉ちゃんたちは大人なので、もう赤ちゃんを産む準備をしていますけど、アニエスやルナはまだ小さいですから今すぐには、赤ちゃんを産むことはできませんのえーと</p><p>アニエスは、少し考え込む</p><p>２年ぐらい後ですの赤ちゃんを産むのは</p><p>アニエスお前、１４歳で出産する気か</p><p>まあ、ちょっとそれはパパやお姉ちゃんたちと相談ですのでも、ママになるお勉強はしておかないといけないですの大丈夫アニエスと一緒に、勉強しましょう</p><p>楽しそうに話すアニエスと怯えているルナの対比</p><p>ボクはママになんかなりたくないです</p><p>ルナがそう言った</p><p>どうしてですの赤ちゃんですのとっても可愛いですし幸せになりますの</p><p>だってボクが子供を産んだら、その子はまた巫女の運命を背負うことになるから</p><p>俯くルナ</p><p>それは問題無いですわおそらく明日になればルナさんの心配は、なくなりますから</p><p>お兄様とセックスすれば判りますわそれより</p><p>瑠璃子が、巫女服の上衣を脱がせながらルナに言う</p><p>わたくし、気付いたのですがルナさんが、ご自分のことをボクとおっしゃっているのは</p><p>亡くなったお父様が小さい頃に、ボクに言ったんだお前が男の子なら良かったのにって</p><p>男の子なら巫女の運命を背負わずに済む</p><p>普通に神主として、鷹倉神社を継いだだろう</p><p>やはり、そうでしたか</p><p>でも、ルナさんは女の子ですわ女の子として、生まれてきてしまわれたんですほら</p><p>赤いシーツの上には巧みに巫女服を脱がされ、下着姿になったルナがいた</p><p>そのボディラインはやはり、女</p><p>１２歳でも女性らしい曲線を描いている</p><p>ここから先は、お兄様に脱がしていただきましょうね</p><p>朗らかな笑顔で、瑠璃子はルナから離れる</p><p>その時、みすずの手がオレのパンツを下ろした</p><p>ビュクッと</p><p>大きく勃起したペニスがルナの視線に入り込む</p><p>男根に対する潜在的な処女の恐怖感が、ルナを包み込む</p><p>では、行ってらっしゃいませ旦那様</p><p>お兄ちゃん、１回目だから優しくしてあげようとして長引かせるより、早めに射精してあげた方が良いよ</p><p>みすずとマナが、オレの背中を押してくれた</p><p>まあ、臨機応変にやってみるよ</p><p>オレはルナの居るベッドへと向かう</p><p>高校の時に、お世話になってあの人は良い人だと思っていた先輩をフェイスブックで見付ける</p><p>20年後の現在の顔写真を見てハッとする</p><p>この人は良い人では無かったんだ</p><p>この20年の間に、私は色んな人に会った騙されたり、酷い目にも合った</p><p>その現在の眼で改めて、20年前のことを思い出すと</p><p>私が勝手に良い人だと思い込んでいただけで</p><p>よくよく記憶を整理するとあの人は別に、私を助けてくれたわけではなかった</p><p>私が、そう思い込みたかっただけだ</p><p>だから、その後、疎遠になったわけだし</p><p>やっぱり、今の写真の顔が記憶の顔と違っていて</p><p>それは、私が記憶の中で勝手に良い人に書き換えていただけで</p><p>その人は、ずっとその人のままだったんです</p><p>せっかく見付けたけれど連絡はしないことにしました</p><p>こういうことも、あるんだなぁ</p><p>671．ルナのセックス教育・２　／　舌を這わす</p><p>い、嫌ぁぁ、ボク怖いぃぃ</p><p>自分に迫って来る赤黒い男根に、ルナは震え上がる</p><p>下着姿で、真っ赤なベッドに座り込んでいるルナはすでに、びっしょりと汗ばんでいた</p><p>大丈夫ですの、怖くはありませんの</p><p>はいお兄様ですから</p><p>そんな半裸のルナの左右から全裸のアニエスと瑠璃子が、優しく微笑む</p><p>ほーら、パパのこんなに大きくなってて可愛いですの</p><p>うふふ、とっても美味しそうですわ</p><p>瑠璃子が、オレの亀頭にチュツとキスをする</p><p>あ、ルリお姉ちゃんズルイですの</p><p>アニエスも、オレのペニスの根元を握ってペロペロと舌を這わせた</p><p>ルナセックスの前には、こうやってペロペロするんですのそうすると、パパ、とっても気持ち良さそうですの</p><p>セックスの後もですよお兄様が射精なされた後のまだ中に残っている精液を吸い出して差し上げないといけませんし</p><p>お口でお掃除して、清めるんだよねっ</p><p>当たり前の様に2人は、オレのペニスを交互に舐めしゃぶっていく</p><p>ルナもやってみます</p><p>アニエスが、そう言うが</p><p>ぼ、ボクはできないですそんなの</p><p>できるよアニエスは毎日、パパのおしゃぶりしていますもの</p><p>わたくしもセックスしていただけない日があっても、おしゃぶりはほとんど毎日させていただいておりますわ</p><p>アニエスと瑠璃子は、そう答えた</p><p>うぐぐこれが、旦那様と同居していない差なのかしら</p><p>まったく納得がいきません</p><p>美智も、そう答える</p><p>この2人は特別だよあたしとか、克姉とかはそんなに、頻繁にヨッちゃんにフェラチオとかしていないもの</p><p>カメラを構えたまま、寧が言う</p><p>アニエスと瑠璃子は、甘えんぼなんだようちの子の中で一番だから、すぐにヨッちゃんにしがみつくんだよねっ、ヨッちゃん</p><p>実はイーディも、ほとんど毎日、オレのペニスをしゃぶりに来る</p><p>あいつは、周りに人がいない隙を見つけるのが上手いから</p><p>それでいて今みたいに、オレの廻りに女が多い時は参加しない</p><p>そういうネコみたいなところがある</p><p>甘えんぼなら、真緒ちゃんもですの</p><p>アニエスが寧に、抗議した</p><p>でも、真緒ちゃんは、ヨッちゃんのオチンチンを舐めたがったりしないよ</p><p>苦笑する寧</p><p>それは真緒ちゃんは、まだ小さいからですわ真緒ちゃんも、もうちょっと大きくなったら、アニエスと一緒にペロペロしますの</p><p>いや、真緒ちゃんは</p><p>何か、段々、オレの娘だっていう気持ちが強くなってきているから</p><p>正直、真緒ちゃんを抱いて良いのかオレには判らない</p><p>アニエスさん、おしゃぶりの最中は、お兄様に気持ちを集中しないと</p><p>瑠璃子が、アニエスに注意する</p><p>あ、ごめんなさいですのパパ</p><p>アニエスが、オレを見上げてはむっと、亀頭を咥える</p><p>ルナパパは、ここを舐めるととっても気持ち良さそうになりますの</p><p>アニエスが、亀頭の裏を下からチロチロ舐めてくれる</p><p>ね、そろそろルナも一緒に致しましょうですのこれから毎日することですの早く、覚えた方がいいことですの</p><p>にっこり微笑んで、アニエスはルナを誘う</p><p>毎日</p><p>はいですのアニエスと一緒に</p><p>ええ、お兄様にご奉仕するのは、わたくしたちセックス奴隷のお勤めですわ</p><p>瑠璃子が、そう告げる</p><p>そんなのあなたたちは嫌じゃないんですか</p><p>ルナには、理解できないらしい</p><p>嫌じゃないですのパパだからっ</p><p>はいわたくしは、お兄様に奉仕するために生まれたのですから</p><p>瑠璃子が、オレから離れてルナに向かう</p><p>あなたもそうですよこの唇も、愛らしいお胸もまだ、一度も男性を受け入れたことのない女性器も全て、お兄様に捧げるためのものなんですそれがあなたの運命なのですわ</p><p>ボクの運命</p><p>はいわたくしと同じです</p><p>アニエスとも同じだよっ</p><p>結局のところ</p><p>オレたちの家族の関係は異常だ狂っている</p><p>社会常識からも、道徳倫理からも逸脱している</p><p>滅茶苦茶なことをしているという自覚がオレにはある</p><p>いや、オレだけでなく年長組の女たちは、みんな判っている</p><p>狂っていると自覚していてもこういう生き方しかできない</p><p>それは、年長組は、みんな白坂創介に運命を狂わされて歪められて</p><p>普通の人生には、戻れなくなっているからだ</p><p>誘拐されて、娼婦に堕とされた過去を抱えたまま普通の一般人たちの生活に溶け込むことはできない</p><p>ミナホ姉さんや、克子姉や、渚の本当の苦しみを告白したところで、普通の人たちには絶対に理解してもらうことはできないからだ</p><p>奇異の眼で見られたり、中途半端に同情されるのは精神的に耐えられない</p><p>だから、彼女たちは黒い森という犯罪組織を隠れ蓑にして自らの過去を隠して、これからを生きていくしかない</p><p>歪んだまま生きていくという覚悟をしているんだ</p><p>だが</p><p>瑠璃子はお兄様のセックス奴隷にしていただけたことを、神様に感謝しておりますから</p><p>アニエスもですのっ</p><p>瑠璃子とアニエスには歪みが無い</p><p>この２人はピュアだ</p><p>本当に、オレとセックスし続ける人生が自分の運命だと信じ切っている</p><p>そしてそれが、この２人には必要なことだったんだ</p><p>子供の頃から、自分こそが香月家の後継者だと思い込んで生きてきた瑠璃子</p><p>しかし、その思いは瑠璃子の実父が、ジッちゃんたちを裏切っていて</p><p>ジッちゃん本人の命により、処刑されたことで崩壊した</p><p>瑠璃子の父が処断された以上瑠璃子は、自分が香月家を継ぐことは、許されないと思い込んだ</p><p>瑠璃子の幼い頃からのアイデンティティが崩壊しようとしていた</p><p>だから、ジッちゃんは瑠璃子を、オレにセックス奴隷として売り払った</p><p>オレも徹底的に、瑠璃子をセックス奴隷として扱った</p><p>その結果今の瑠璃子は、オレのセックス奴隷であるということに、己の存在意義の全てを見出している</p><p>今後、みすずや美子さんと共に、香月家の次世代を支えていくことになるんだろうけれど</p><p>瑠璃子の基盤《ベース》は、あくまでもオレの奴隷だ</p><p>だから、昔みたいに後継者の自分が、必死に頑張らないといけないなんていう焦りも、もう無くなっている</p><p>将来の香月家のことはオレや家族にとって、有益であればそれで良いと割り切っているのだ</p><p>そういう考え方になれたから今は、お屋敷の家事や、年下の妹たちの世話なんかも楽しんでやってくれているんだと思う</p><p>どうしたんですの、パパ</p><p>いや、何でも無いよアニエス</p><p>そしてアニエスは</p><p>今のアニエスはオレが、本物のパパでないことを理解している</p><p>しかし、アニエスは</p><p>生まれてからずっとパパ（白坂創介）を性的に満足そせることだけが、自分の存在意義だと教えられてきた</p><p>あの地下室の中で白坂創介の裸の彫像を崇拝し、白坂のセックス映像を見ることと、１日３回のオナニーで性感を高めることだけをさせられてきた</p><p>アニエス、随分、上手くなったな気持ち良いよ</p><p>パパが大好きですもの</p><p>このアニエスに自分の人生を客観的に一般常識の眼で理解させたら、どうなる</p><p>実の父親に性奴隷にされるためだけに生まれたということ</p><p>そんな現実をアニエスは、受け入れられるのか</p><p>アニエスの心は、壊れずに耐えられるのか</p><p>アニエスずっと、オレの側に居てくれよ離れないでな</p><p>どうして、そんなことを言いますのアニエスが、パパから離れるわけがありませんの</p><p>アニエスは自分の乳首に、オレの亀頭をクリクリ擦り付ける</p><p>アニエスは、本質的には怖がっているんだ</p><p>本物のパパでないオレに捨てられることを</p><p>だから、一生懸命必死で、オレに奉仕する</p><p>オレアニエスが居ないとダメだアニエスの居ない人生なんて、もう考えられないよ</p><p>アニエスもそうですの</p><p>パパが好きパパが好きパパが好きですの</p><p>今はお姉ちゃんたちも居るけれどでも、アニエスが一番大切なのは、パパなんですのずっとパパと一緒に居たいですの毎日、パパとセックスして暮らしたいですの</p><p>あの地下室の日々は白坂創介の妄想が作り出した幻想でしかない</p><p>そこから抜け出して今、アニエスにとっての現実は、オレとのセックスしか無いのだろう</p><p>セックスするとパパの気持ちが判りますのパパが、本当にアニエスのことを大切に思ってくれていて愛してくれていることが判りますの</p><p>わたくしも、そうですの</p><p>わたくしもお兄様とのセックスだけが全てですわお兄様が、どれだけわたくしを愛して下さっているのかお心の真実が見えます愛されているって感じますお兄様は、とても正直なお方でお心の全てが、セックスで伝わってまいりますからわたくし、正直お祖父様ですら１００パーセントは信用しておりませんでも、お兄様にはこの身と心の全てを捧げておりますわだって、お兄様が先にわたくしに、お心の全てを捧げて下さっているんですもの</p><p>そして、瑠璃子はルナを見る</p><p>ああ、判りましたわお兄様が、なぜルナさんの初体験のパートナーに、わたくしとアニエスさんを選ばれたのか</p><p>ニコッとルナに微笑む</p><p>ルナさんもわたくしたちと同じ立場なのですね</p><p>同じ</p><p>はいもう、お兄様に縋るしか生きていくべき道が残っていらっしゃらない</p><p>父母は、殺され</p><p>生まれ育った神社から追われ</p><p>ヤクザたちに命を狙われている</p><p>もし、生かされても生涯、ヤクザの言うなりになる</p><p>形だけでも巫女にさせられたら仲裁の度に、ヤクザの子を孕む運命だ</p><p>ルナたちの両親が、セックスのことを教えなかったこともそう考えれば、理解できる</p><p>鷹倉神社の巫女に生まれてきてしまったのなら一般常識の恋愛観やセックス知識を身に付けたら巫女の生活とのギャップに苦しむ</p><p>辛すぎて、生きていられなくなるだろう</p><p>でも、ルナさんご安心下さい大丈夫ですわお兄様には、まだルナさんを受け入れるだけの余裕がございますから</p><p>うん、ルナは大丈夫ですの</p><p>アニエスもニコッと微笑む</p><p>ルナさんは、わたくしやミッチーやマナさんと同じセックス奴隷ですから本当にお兄様のセックス奴隷にしていただけるなんて、幸運でしたわねお祖父様の承認もすでにいただいていますし本当に良かったですわ</p><p>あのそれって、どういうことですか</p><p>瑠璃子の言葉にルナが尋ねる</p><p>ルナさんが望むことのできうる運命の中ではこれが最善だということですわ</p><p>最善</p><p>オレのセックス奴隷としてオレたち家族に見守られて生きることが</p><p>わたくしと同じです</p><p>瑠璃子はオレのセックス奴隷でいることに満足してくれている</p><p>香月家後継者としての重荷を常に感じて生きる生活よりオレの側で、暮らすことを</p><p>本当に良かったですのセックス奴隷で</p><p>アニエスも、ルナに言った</p><p>だって、ずーっとアニエスたちと一緒なんですもの</p><p>ほら、あそこの赤いランプの点いているカメラだ</p><p>オレは、壁の撮影カメラを指差す</p><p>カメラの遠隔操作は、どうせミナホ姉さんか克子姉がやっているはずだ</p><p>この映像だってジッちゃん辺りまで、中継されているだろうし</p><p>はいでは、まずお名前をどうぞ</p><p>裸の瑠璃子がベッドの上に正座している、半裸のルナに尋ねる</p><p>お年は</p><p>１２歳です</p><p>ルナさんは、今までにセックスを経験したことがございますか</p><p>あ、ありません</p><p>セックスがどんなものかはご存じかしら</p><p>それは黒森様が、あちらの女の子としているのを見せていただきましたが正直、よく判りませんでした</p><p>ルナは、マナを見る</p><p>このパパのオチンチンをルナのお股に差し込みますのそして、身体を揺すぶってお腹の中をゴシゴシしてもらいますのそれで、気持ち良くなってパパが、ルナの中に赤ちゃんの種をピュピュッて出したら、完成ですの１回目がアニエスは、続けて３回ぐらいするのが好きですのあっ５回でもいいですの</p><p>アニエスがベッドに寝そべっているオレのペニスを弄くりながら、ルナに言う</p><p>そんな大きいの入るわけがないです</p><p>入りますの見てて下さいの</p><p>アニエスが、オレの身体に跨がって来る</p><p>女の子が上になってのセックス</p><p>はいここですここが入り口ですの</p><p>オレの亀頭を自分の膣口に当てて</p><p>見てて入っていきますの</p><p>じゅぷぷぷぷぷっ</p><p>愛液の多い膣の中にオレの亀頭がめり込んでいく</p><p>ホントに入ってる</p><p>驚愕するルナ</p><p>はいですのルナと同い年のアニエスにできていますのルナだって、ちゃんとできますくううっ</p><p>アニエスのヴァギナは、根元までオレを咥え込んだ</p><p>年上のマナのセックスを見たときよりも、ルナの驚きは大きいようだ</p><p>見えます繋がってますのパパとアニエス</p><p>ルナも、こうやってパパと繋がりますの</p><p>それで腰は、こう動かしますの</p><p>小さなお尻を、クイッと丸く廻すように</p><p>あるいは、グイグイッとお尻をオレに押し付けるように</p><p>今度は、グチュッ、クチュッとリズミカルにピストンする</p><p>はぁぁぅ気持ちいいですのパパのアニエスの気持ち良いところに、当たってます自分で腰を使って気持ちいいポイントを探しますのよ</p><p>オレがアニエスを犯すのではなくアニエスが上になって主導的に動いている</p><p>だから、ルナもそんなに怖れずに、オレたちのセックスを見ていた</p><p>大きく口を開けて呆然として</p><p>ああっ、ああーっ、パパぁぁ気持ちいいですのぉぉ</p><p>ダメよ、アニエスさん今は、ルナさんにセックスを教える回ですわそろそろ、離れて</p><p>アニエスストップだ</p><p>オレに言われてアニエスは、腰の動きを止める</p><p>はいでは、アニエスさんの中から、お兄様の男性器が抜けるところも観察して下さいね</p><p>瑠璃子の言葉に、アニエスは仕方なさそうに腰を浮かせる</p><p>じゅぷぷぷ</p><p>アニエスの愛液にまみれたオレの怒張</p><p>じゅぽっ</p><p>アニエスの割れ目から、オレの亀頭が抜ける</p><p>アニエスの愛液がツーっと糸を引いて、輝く</p><p>では、次わたくしです</p><p>アニエスに代わって、今度は瑠璃子がオレに跨がって来る</p><p>見てて下さい参りますぬんっ</p><p>瑠璃子は自分のヴァギナにオレのペニスを突き立てる</p><p>はぁぁ、入って参りますぅぅ</p><p>瑠璃子の内側も熱く潤っていた</p><p>狭い膣道を押し広げてオレのペニスが、瑠璃子の中に侵入していく</p><p>アニエスの方が、内部の体温が熱かったと思う</p><p>でも、内側の感触は瑠璃子の方が複雑だ</p><p>単純な締まり具合は、１２歳のアニエスの方が強いが</p><p>瑠璃子の膣は、オレのペニスに吸い付いてくる</p><p>女ごとにセックスの味が違う</p><p>はいぜ、全部、入りましたわ</p><p>瑠璃子も連結部をルナに見せつける</p><p>月子さんと夜見子さんも、よくご覧になっていた方がいいですわ</p><p>みすずが２人に言う</p><p>これで判りましたね女の肉体は、こういう風に男性を受け入れるようにできているんです</p><p>マナ、アニエス、瑠璃子３人の生セックスを見せられて</p><p>さすがの鷹倉姉妹も、これが生物として正しい営みだということを理解する</p><p>ただ、男性なら誰でも良いということではありませんルナさんは、わたくしと同じでお兄様のセックス奴隷になるのですから、生涯、お兄様だけを受け入れることになります</p><p>はい、パパの赤ちゃんを産むんですのだから、パパとしかセックスできませんの</p><p>アニエスの言葉に、ルナはブルっと身体を震わせる</p><p>赤ちゃんなんて、ボク</p><p>いいですか、見てて下さい</p><p>ルナの呟きを無視して、瑠璃子もオレの上で腰を動かした</p><p>ああんっ気持ちいいお兄様が瑠璃子の奥をツンツンしていますうふふっ</p><p>ルリお姉ちゃんも、そろそろですの</p><p>今度はアニエスが、釘を刺す</p><p>残念ですけれど仕方ありませんわ</p><p>アニエスが、膣からオレのペニスを抜く</p><p>くぅんっどうです判りましたかセックスって、とても気持ちの良いことなんですよ</p><p>最初の１０回だけ我慢して下さいの</p><p>ルナは困惑の表情のまま、固まっている</p><p>ではルナさんも体験してみて下さい</p><p>頑張って、応援していますの</p><p>では、そろそろルナを</p><p>オレは起き上がってルナの方へ</p><p>い、嫌嫌だ</p><p>ルナは恐怖にガチガチと歯を鳴らしている</p><p>怖くないですの</p><p>ええ、お兄様に全てお任せすればいいんです</p><p>アニエスと瑠璃子が左右から、ルナを抱き締める</p><p>た、助けて月子お姉様</p><p>思わず、月子が立ち上がろうとするが</p><p>いけませんよ、月子さん</p><p>みすずに制される</p><p>どうぞお座り下さい</p><p>美智にも</p><p>る、ルナに酷いことをしたらわたくしが許しませんわ</p><p>夜見子が、そう言うが</p><p>酷いことじゃないよあたしたち、全員、お兄ちゃんとアレをしているんだから</p><p>すぐに、月子さんも夜見子さんも体験することなんだからさ黙って見学してた方がいいと思うよ自分の時に、上手くできるように</p><p>寧がカメラを下ろして、月子たちに言った</p><p>オレは、半裸のルナを抱き締める</p><p>ひぃぐっ</p><p>勃起した全裸の男に抱き締められた経験はこの１２歳の少女には、無いだろう</p><p>肌と肌の接触に、ルナは拒絶反応を示している</p><p>つるつるとした肌が、ゾワワワッと一気に鳥肌に変わる</p><p>こういう嫌悪感を露わにされたのは久しぶりだ</p><p>怖くない、怖くないですよ</p><p>うん、パパですの心配ないですの</p><p>左右から、ルナの耳に囁く２人</p><p>ほら、大きく深呼吸するんだ</p><p>オレは、ルナの髪から背中に掛けてゆっくりと撫でていく</p><p>はい、深呼吸ですの</p><p>一緒に致しましょう大きくスーッと吸ってハァー</p><p>ハァーですの</p><p>瑠璃子とアニエスに合わせてルナも深呼吸していく</p><p>ルナ、心臓がバクバクいってるな</p><p>オレは、抱き締めているルナの鼓動を感じる</p><p>ルナの全身は熱い髪の中まで汗で湿っている</p><p>セックスが終わったら、お風呂に入った方がいいなアニエス、ルナの髪の毛を洗ってあげてくれ</p><p>その代わりルナが、アニエスの髪を洗うんだぞ</p><p>オレは、ルナに言う</p><p>パパ、あたしたちの身体はパパに洗って欲しいですの</p><p>もちろんだ、オレが洗ってやるよ</p><p>でしたら、お兄様はわたくしが、克子お姉様に習ったソープランド式という洗い方で、お背中を流しますわ</p><p>瑠璃子が笑う</p><p>瑠璃子、それはあたしも参加します</p><p>外野から、みすずが言う</p><p>くっソープランド式は、不利です</p><p>呟く美智</p><p>不利とか無いよお兄ちゃんに対する愛情があればさ美智お姉ちゃん</p><p>マナが笑ってそう言う</p><p>あなたたちは</p><p>オレの腕の中でルナが、オレを見上げる</p><p>どうして、そんなに平然としているですか</p><p>平然</p><p>ボクはこんなに怖くて、恐ろしくて泣きそうになっているのに</p><p>だって今していることは、オレたちにとっては日常だから</p><p>そうですわ毎日、当たり前にしていることですお兄様とわたくしたちのセックスは</p><p>だから、そんなに怖がらなくても平気ですの</p><p>瑠璃子とアニエスが微笑む</p><p>ああ、ルナにとってもこれが日常になるんだからな</p><p>オレは、ルナの首筋をペロっと舐める</p><p>くひっ</p><p>震えるルナ</p><p>うん、それじゃあそろそろ、おっぱいを見せてもらおうか</p><p>オレはルナの胸に手を伸ばす</p><p>そ、そこは</p><p>ルナは、手で胸を隠そうとするが</p><p>ダメですの</p><p>我慢して下さい</p><p>アニエスと瑠璃子が、ルナの手を押さえる</p><p>うん可愛いおっぱいだよな</p><p>ルナのシンプルなお子様用ブラに包まれている胸</p><p>すでに、ぷっくりと膨らんでいる</p><p>２つ年上の夜見子が、あんなにロリ巨乳だもんな</p><p>ルナも将来は、胸が大きくなるかもしれない楽しみだ</p><p>これってずり上げるタイプかな</p><p>ホックとか、無いみたいだけれど</p><p>はい、そうだと思いますわ</p><p>瑠璃子がそう言うんだからそうなんだろう</p><p>では触るよ</p><p>まずはブラの上から</p><p>むぬぬぬっ</p><p>うん、さすがにまだ硬いな</p><p>みっちりと密度が濃い感じだ</p><p>そ、そんなところ触らないで下さい</p><p>オレに胸を揉まれてルナが言う</p><p>ダメですのパパは、おっぱいを触ったり、舐めたりするのが大好きなんですの</p><p>オレって、そんなにおっぱい好きか</p><p>でも、すぐルナも、触られたり、舐められたりするのが好きになりますのアニエスも、そうでしたから</p><p>わたくしもよ</p><p>わたくしもご主人様に楽しんでいただけるほどの胸はございませんが、触っていただいたり、舐めていただくのは大好きです</p><p>オレも美智の胸を触ったり、舐めたりするのは好きだぞ</p><p>このコンプレックスもいい加減、どうにかしないといけないよな</p><p>おっぱいは、量じゃない感度だ美智は、触ったり舐めたりすると、喜んでくれるから大好きだぞ</p><p>ちょっと、ヨッちゃんあたしは、大きくたって、感度ビンビンだよっ</p><p>オレが、ヤッちゃんのおっぱいが大好きなことは、ヤッちゃんが一番良く知っているだろ</p><p>えへへ判ってる、判ってる冗談だよまったく、可愛いなあヨッちゃんは</p><p>そんな話をしながらオレは、ついにルナのブラを捲り上げる</p><p>嫌ぁっ</p><p>必死で抵抗するルナを、瑠璃子とアニエスが抑えている</p><p>へぇ可愛い乳首だ</p><p>ルナは１２歳だけど、もう乳首が隆起していた</p><p>おっぱいも良い形だうん</p><p>オレは手の平でプニッとした生の膨らみを感触を楽しむ</p><p>乳首も、親指の腹で擦り上げる</p><p>そんなことしたら嫌だっ</p><p>ルナは、そう言うが</p><p>じゃあこんなことをしたら</p><p>オレは、ルナのピンクの乳首に吸い付く</p><p>ひぃやぁぁっ</p><p>ペロッ、ペロペロッと左の乳首から、舐め上げる</p><p>口の中に入れて、舌で転がすように</p><p>いっ嫌ぁぁ</p><p>そんなに怖がらないでよーく、自分の感性を研ぎ澄ますのよほら、お兄様に乳首を舐められると身体の奥がゾクゾクするでしょ</p><p>瑠璃子がルナに囁く</p><p>それが気持ちいいってことなのよ</p><p>オレは、ルナの乳首をチュッチュツと啜った</p><p>ほら、パパ美味しそうに、ルナのおっぱいを吸ってますの見てみてルナ</p><p>アニエスの言葉にルナがオレを見る</p><p>ボクおっぱい、舐められている</p><p>そうですのこれでいいんですのだって、ルナのおっぱいは、パパに舐めてもらうためにあるんですから</p><p>ほら気持ちいいでしょ、ルナさん</p><p>左右からの囁きがルナの性感を高めていく</p><p>展開遅くて、マジ済みません</p><p>体調不良です</p><p>672．ルナのセックス教育・３　／　処女喪失</p><p>あつっうううっ嫌ぁぁ</p><p>12歳の美少女が、オレに乳首を舐められ小刻みに震える</p><p>これでもう、ルナのおっぱいはパパのですのルナもペロペロして欲しくなったら、いつでもパパにお願いすればいいんですの</p><p>アニエスが囁く</p><p>ぼ、ボクはこんなことして欲しくないです</p><p>そんなことないですわすぐに欲しくなりますわたくしも、そうでしたから</p><p>今度は、反対側の耳に瑠璃子が囁く</p><p>オレは、丁寧に左右の乳首を同じだけ舐めしゃぶり</p><p>そのまま、舌を下降させていく</p><p>本当にこの子のお腹は、柔らかいな</p><p>舌先はルナのおへその廻りを一周するとおへその中も、チロッと舐める</p><p>こそばゆいのか、ルナが声を上げた</p><p>オレはルナの子供用パンティに、手を掛ける</p><p>ルナは慌てて、オレの手を払いのけようとするが</p><p>はいいけませんよ</p><p>アニエスと瑠璃子に、阻止される</p><p>オレは、そのまま力任せにグイッとパンティを引き下ろす</p><p>小さなお尻からパンティが引きずり下ろされ無毛の割れ目が現れる</p><p>い、嫌ぁぁ</p><p>ルナのそこは濡れていない</p><p>ぴったりと1本の筋になって閉じている</p><p>ここを男に見られるのは、初めてか</p><p>あううううううっ</p><p>ルナは、パニックを起こしていて言葉が発せないようだ</p><p>しっかりして下さいですの</p><p>怖くないですからねルナさん</p><p>左右から同い年と１５歳の少女の励ましを受ける</p><p>もう一度聞くぞここを男に見られるのは、初めてか</p><p>は、初めてに決まっているじゃないですか</p><p>掠れた声で答えた</p><p>お父さんとは何歳まで、一緒にお風呂に入っていたんだ</p><p>そのオレの質問にきょとんとして</p><p>お父様とはお風呂に入ったことは、ありません</p><p>一度も</p><p>はいお風呂は、子供の頃からお母様か、お姉様たちと入っていましたから</p><p>ボクは神饌ですから</p><p>シンセンどういう意味だ</p><p>判りませんただお父様には、いつもそう言われていました</p><p>ルナの父殺された鷹倉神社の神主</p><p>ルナのことを男の子なら良かったのにと言っていたという</p><p>そしてルナは神饌</p><p>これは、何か意味があることなのだろうか</p><p>旦那様今は、先にお進み下さい</p><p>ああ、みすずは神饌という言葉を聞いて、その意味が判ったんだな</p><p>おそらくそれは、今ここで話題にすべきことではないのだろう</p><p>みすずの指示通り、先に進んだ方がいい</p><p>オレは、ルナのパンティを足先まで下ろして、引き抜く</p><p>ルナ足を大きく開いてくれ</p><p>ど、どうしてそんなことをしなくちゃいけないんですか</p><p>足を大きく開いてくれないとここが舐めれないだろ</p><p>オレは、ルナの股間を示す</p><p>ど、どうしてそんなところを舐めるんです</p><p>だってセックスですものパパにペロペロ舐めてもらうのは、普通のことですの</p><p>普通ってき、汚いですよこんなところ</p><p>そんなことありませんわわたくしも、お兄様に舐めていただくのは大好きですから</p><p>アニエスも好きですのとっても、気持ちがいいですから</p><p>瑠璃子とアニエスで、ルナの足を押さえていてくれ</p><p>ちょ、ちょっとま、待って下さい</p><p>アニエスは１２歳でも、発育が良いし瑠璃子はルナの３つ年上だ</p><p>女の子２人がかりだとルナにはどうすることもできない</p><p>大きくカエルの様に開脚させられる</p><p>オレの眼の前にルナの秘部が</p><p>うん、時間を掛けてほぐしてやるからな</p><p>オレは、ルナの股間に顔を埋め</p><p>まずは直接でなく太ももの内側辺りから、舌を這わす</p><p>きぃぃっ</p><p>初めての感覚に震える、ルナ</p><p>そんなに身体を硬くしないでも平気ですの</p><p>はい大きく深呼吸して、身体の力を抜いて下さい舐めていただく間は、気持ち良いだけですから</p><p>アニエスと瑠璃子が、ルナに囁き続けている</p><p>オレは段々、舌の動きを大胆にしていく</p><p>く、くすぐったいですカタツムリが這っているみたいで気持ち悪いです</p><p>まあ、お兄様に失礼ですわ</p><p>そうですのパパが、こんなに一生懸命ペロペロしてくれていますのに</p><p>そろそろいいだろう</p><p>オレは、ルナの割れ目を指で開く</p><p>フッと、ピンク色の内側に息を吹き込んだ</p><p>ひいやぁぁっ</p><p>そのままベロッと舐め上げる</p><p>あうぐうっ</p><p>この子は自慰をしたこともないだろうな</p><p>胎内の内側に最初に触れたものが男の舌なんだ</p><p>粘膜と粘膜の接触を、生まれて初めて体験している</p><p>どうですの気持ち良いですか</p><p>なら</p><p>オレは、舌に唾液を溜めてベロンベロンと舐めていく</p><p>くぅ、ひぃぃぃ</p><p>力を抜いて、怖くありませんお兄様は、あなたを傷付けたりはしませんから</p><p>オレは、なおも舌でルナの敏感な部分を刺激していく</p><p>濡れてきたな、ルナ</p><p>舌先に愛液の酸味をビリリと感じる</p><p>ぬ、濡れるぼ、ボクが</p><p>ルナ自身はよく判っていないらしい</p><p>ああ、お前のここから美味しい蜜が溢れ出してきているよ</p><p>酸味が増していく</p><p>お、お腹の中が熱いです</p><p>ルナに性のスイッチが入った</p><p>幼い身体にチロチロと性欲の火が拡がっていく</p><p>ベロッ、ベロッ、ベロロ</p><p>じゅるっ、じゅるる、じゅる</p><p>オレの唾液よりもルナの愛液の量が増えている</p><p>泉のように溢れてくる</p><p>固く閉じていた蕾が花開くのか</p><p>よし、これなら</p><p>オレは、ルナのクリトリスを剥き出した</p><p>ひぃぃっ、な、何を何をしたんです</p><p>クリトリスが外気に触れただけでルナは、ビクビクと感じていた</p><p>ああ、小さな宝石紅玉のように輝いている</p><p>もっと、気持ち良くなるからな</p><p>オレは剥いたクリトリスに舌を</p><p>はわわわわわわぁぁっ</p><p>ルナは、大きく声を上げてビクビクッと、のけ反る</p><p>アニエスと瑠璃子は、よく判っているからきちんと押さえつけていてくれた</p><p>な、何これあうっっっんっ</p><p>鋭い快感に、ルナのヴァギナからポタポタと愛液が滴り落ちる</p><p>濡れやすい体質みたいだ</p><p>うっ、ひぃやぁぁっ</p><p>力を抜くですの</p><p>お兄様が下さる快感に身を委ねて下さい</p><p>でもでもでもぉぉぉ</p><p>だって、パパの舌気持ちいいですの</p><p>ええ、まずは快感を認めなさいルナさん</p><p>はぁぁうっはぁぁうっあああっ</p><p>ああ、また汗ばんでいくルナの小さな身体</p><p>オレは、舌での攻撃を止めない</p><p>どうなんです気持ち良いのですよねルナさん</p><p>瑠璃子の言葉にルナは</p><p>き、気持ち良い</p><p>ついに陥落する</p><p>それなら、力を抜くんですもっともっと気持ち良くなりますよ</p><p>うん、今の３倍、気持ち良くなりますの</p><p>ルナの身体の緊張が解けていく</p><p>あんなに強ばっていた肉体が</p><p>あああっ、気持ち良い気持ちいいですどうしてお姉様ぁぁお母様ぁぁ</p><p>とろんとした表情ででルナは快感に溺れていく</p><p>ああっんああんああっ</p><p>ルナが、可愛く啼いていく</p><p>その辺で一度ストップした方がいいよヨッちゃん</p><p>むせび啼くルナを撮影しながら寧が言った</p><p>ルナちゃんはいきなり、イクところまでは、無理だと思うよ</p><p>この幼すぎる身体ではそこまで望むのは、無理か</p><p>それより、ちょっとルナちゃんのオマンコ開いて処女膜の確認と、オチンチンを受け入れられるかどうかの確認をしておこうよ</p><p>ああ、それは大事だな</p><p>オレも、ちょっと心配だから</p><p>アニエスとは毎日セックスしているけれど</p><p>ルナの身体は、アニエスよりは幼いから</p><p>本当にセックスできそうかどうかは、見てみないと</p><p>はぅぅ、はぅぅ</p><p>オレが舌を止めるとルナは、激しく呼吸を繰り返しながら、脱力している</p><p>足も大きくM字に開脚したままだ</p><p>よし、大きく開くよ</p><p>オレは、アニエスの割れ目を大きくグイッと開く</p><p>タポポポポッ</p><p>熱い愛液が滴る</p><p>淫靡な匂いが、１２歳の少女から発せられた</p><p>うわ、ピクピクしていますのっ</p><p>アニエスが、ルナの女陰を覗き込んで言う</p><p>確かに、膣口が蠢いている</p><p>ああ、処女膜も見えるな</p><p>ピンク色の肉の膜も</p><p>よし、写真撮っておくね</p><p>寧が身を乗り出してパシャパシャと撮影していく</p><p>と、撮らないで下さいぼ、ボクのこんな姿をは、恥ずかしいです</p><p>身体に力の入らないままのルナが小さな声でそう言う</p><p>記録ですから、仕方ないですのアニエスも、写真を撮ってもらいました</p><p>わたくしもですわ</p><p>こうやって少しずつ、ルナはアニエスたちの仲間になっていってますのだから、心配しないで下さいの</p><p>はい今あなたがしていただいていることはわたくしたち、みんな、等しく体験してきたことですから</p><p>瑠璃子が優しく微笑む</p><p>みんなお兄様に、こうやって女にしていただきましたから</p><p>その頃、オレと寧はルナの膣口を覗き込み</p><p>大丈夫そうだよイケルんじゃないかな</p><p>うんオレも、そう思うよ</p><p>ルナの女性器はアニエスと同じくらい、発育しているように見えた</p><p>強引なことをしなければ挿入は、可能だと思う</p><p>うん、ヨッちゃん頑張ってね</p><p>寧が、オレの亀頭をペロッと舐める</p><p>ああん寧お姉ちゃん、今はアニエスたちがしているんですの</p><p>寧の介入に、アニエスが怒る</p><p>ああ、ゴメン、ゴメン、メンゴ</p><p>もうっ</p><p>プンプンしながらアニエスは、オレのペニスをしゃぶる</p><p>勃起全体に唾を付けて濡らしていく</p><p>ルナへの挿入の滑りが良くなるように</p><p>な、何何が起こるのボク</p><p>まだハァハァと荒い息をしているルナ</p><p>頭に酸素が足りていないようだ</p><p>身体も力が抜けきっている</p><p>もういいよ、アニエスルナの肩を抑えていてくれ</p><p>挿入時に、ベッドの上へ身体ごと逃げていかないように</p><p>瑠璃子もフォローを頼むよ</p><p>準備よし</p><p>オレはルナの小さな身体にのし掛かっていく</p><p>ま、待ってな、何を何をするんですか</p><p>怯えた眼で、オレを見上げるルナ</p><p>オレのものになるんだルナ</p><p>オレは開いたルナのヴァギナにオレの亀頭を</p><p>プニュッと接触させる</p><p>な、何これあ、熱い</p><p>オレの勃起の熱を膣口で感じる</p><p>オレの眼を見ていろ、ルナ</p><p>一つになるぞ</p><p>オレは、ルナの小さな身体を抑え込んだまま</p><p>グイッと腰を突き出す</p><p>ぐぅぅっぎぃぃぃぃっ</p><p>小さな膣口がオレの亀頭に太さにまで拡げられる</p><p>そのまま、ズボリと</p><p>いいいい、痛いぃぃぃぃッッ</p><p>一気に、処女膜を貫通させるッッ</p><p>ぐぅぅ、キツイ</p><p>思わず、オレも声を漏らす</p><p>１２歳の処女膜は他の女たちのよりも分厚く感じた</p><p>それを硬く張り詰めた亀頭で押し裂いていく</p><p>痛い、痛い痛いぃぃぃぃぃッッッ</p><p>眼から涙を零してルナが叫ぶ</p><p>止めて下さい、黒森様</p><p>２人の姉夜見子と月子が、オレの背中に叫ぶ</p><p>お静かに処女喪失の儀式の最中です</p><p>美智が２人に言う</p><p>一度目のセックスは、どうしても痛いものですわたくしたちも、全員、経験して参りましたから</p><p>美智ポンの言う通りですわ痛みは感じますが命に関わるようなことにはなりませんそれに旦那様は、優しくして下さっています</p><p>みすずも、鷹倉家の姉たちにそう言ってくれた</p><p>あれでルナは、あんなに痛がっているじゃないですか</p><p>もう、止めてあげて下さいお願いです</p><p>それでも抗議する夜見子と月子</p><p>お兄ちゃんが、射精するまでは終わらないよ心配しなくて平気だってマナも最初は痛かったけれどすぐに気持ち良くなってるしお兄ちゃん、女の子のロスト・ヴァージンは慣れっこだからさ</p><p>マナはそう言ってくれるが</p><p>い、痛いですもう抜いて、抜いて下さい</p><p>オレの下で裸のルナは、泣いている</p><p>オレのペニスも４分の３までは受け入れたが</p><p>ここでさらに、奥まで突き込んだら激しく苦しむと思う</p><p>ちょっと、そのままルナちゃんが落ち着くまで、写真撮影しようよ</p><p>はい、ルナちゃんカメラを見てヨッちゃんも</p><p>そう言って繋がり合ったオレたちを撮影していく</p><p>結合部のアップも</p><p>オレに犯されているルナの全身顔のアップも</p><p>大切な、ルナちゃんの記念写真だからねぇ</p><p>初めてのセックスを撮られていく、ルナ</p><p>その顔はただただ困惑している</p><p>判る今、ルナちゃんのお腹の中にヨッちゃんのオチンチンが、ズッポリ入っているんだよ</p><p>寧はそう言うが根元まで入っていないから、オレは中途半端な気分だ</p><p>ど、どうしてこんなことをするんです</p><p>苦しそうにはぁ、はぁと息を吐きながら、ルナが言った</p><p>こんなの変です裸になって身体中、ペロペロ舐められてオチンチンを押し込まれるなんて</p><p>でも、わたくしたちの身体は、こういう風にできているのですよ</p><p>瑠璃子が優しく、そう言った</p><p>これからは毎日しますのルナとアニエスでパパにセックスしてもらいますの</p><p>こんなことを毎日ですか</p><p>はいですの大切なお勤めですの</p><p>パパとセックスする子だからルナもアニエスも生きてていいんですの</p><p>でも、パパで良かったですのアニエスたちに優しくて、アニエスたちのこと好き好きでいてくれるパパですから</p><p>本当ですわお兄様じゃなかったらわたくしたち、どうなっていたことか</p><p>ルナまだ痛いですの</p><p>うんお腹の中が、ジンジンするでも、動かないでいてくれるからビリビリする痛みは止まっているけれど</p><p>これは激しいピストン運動は無理かもしれないなあ</p><p>破れたルナの処女膜を、グチャグチャに引き裂いて膣内を傷だらけにしてしまうかもしれない</p><p>パパも、痛いんですの１度目は</p><p>アニエスが、ルナにとんでもないことを言い出す</p><p>ルナが痛いように、パパも今、本当は痛いんですセックスは、何回かして慣れるまではどうしても痛いんですでも、パパはルナのために我慢してくれていますの</p><p>いや、男は最初から気持ち良いんだけれど</p><p>そうですわお兄様はわたくしの時も、痛みを分かち合ってくれました</p><p>えっと、瑠璃子の時はひたすら気持ち良いだけだったと思うが</p><p>それはともかくヨッちゃんが、今、我慢してくれているのは本当だよ</p><p>普通の男だったら女の子の身体の様子なんか気にしないで、ガシガシ腰を突き立てて、射精するまで一直線だからヨッちゃんは、我慢が効くところが凄いんだよね</p><p>寧は、娼館時代のお屋敷で、娼婦と客のセックスを監視カメラで観ていたから</p><p>男のセックスが、性欲のままの乱暴なものだと思い込んでいる</p><p>まあ、白坂創介の連れて来るヘンタイ客も多かった頃だし</p><p>結局さあたしたちが、セックスに対してネガティブな印象を持たずに済んだのはヨッちゃんが、絶対にセックスに手抜きをしないからだと思うよ</p><p>セックスの手抜きをしない</p><p>そうですわね常に、あたしたちの心と身体を感じて下さいますから</p><p>みすずもそう言う</p><p>も、もういいでしょう抜いて抜いて下さい</p><p>ルナが懇願する</p><p>このままずっと、ルナと繋がったままでいることはできない</p><p>かといって、激しく動くとルナの身体が、耐えられないと思う</p><p>みすすがオレに声を掛ける</p><p>マナさんと最初にセックスなさった時のこと覚えていらっしゃいますか</p><p>いや、あれは小雨の降る中庭で</p><p>まさか、ルナのこともあんな風に力尽くでレイプしろって言うのか</p><p>うんとっても痛かったよ</p><p>マナ本人がそう言う</p><p>違いますその時の、２回目の射精の時ですわ</p><p>２回目の射精</p><p>あたしは監視カメラの映像を拝見していましたけれど旦那様は、マナさんが痛むのを可哀想に思われて</p><p>マナの胎内に、ペニスを半分だけ押し込んで</p><p>自分で根元をシゴいて射精したっけ</p><p>あの方法でしたら</p><p>なるほどグッド・アイデアだ、みすず</p><p>しかし自分でシゴくのはなあ</p><p>瑠璃子頼みがある</p><p>はい、何でしょうお兄様</p><p>お前の手でオレのチンコの根元を手を貸してくれ</p><p>まず、オレの背中に身体を寄せて手を前に</p><p>オレは、そのまま瑠璃子の手を誘導してオレの根元を握らせて</p><p>この根元の部分を親指と人差し指で丸く輪を作ってこれが膣の入り口の締まるところだそのつもりでキュッと握って、上下にスコスコともっと力を入れて握ってくれ頼む</p><p>これでよろしいですか</p><p>ああ、そのまま続けてくれ</p><p>ルナに挿入したまま瑠璃子に手コキさせる</p><p>瑠璃子のおっぱいが、オレの胸に当たっている</p><p>乳首のコリっとした感触を、背中に感じる</p><p>いちに、いちに、いちに、いちに</p><p>瑠璃子の香しい息を耳で感じる</p><p>うっうっうっ</p><p>瑠璃子の手の振動が亀頭を通じて、ルナの胎内に通じる</p><p>これぐらいの動きならルナも耐えられるようだ</p><p>アニエスお前は、ルナに添い寝してルナが不安にならないように、話し掛けてあげてくれ</p><p>ルナのおっぱい触ってもいいですの</p><p>うんいいから</p><p>オレと結合している全裸のルナの真横に同じく裸のアニエスが並ぶ</p><p>ルナ見てみて、パパ、あんなに頑張ってますの</p><p>下から、ルナと一緒にオレの顔を見上げて微笑む</p><p>頑張っているってな、何を</p><p>ルナの中に温かい精液をいっぱい出せるようにですの</p><p>精液を出すの</p><p>はいですのそうですのだから、ここからアニエスと一緒に、パパを応援しましょうですの</p><p>アニエスが、ルナのおっぱいを優しく揉む</p><p>あんっ、それは</p><p>ルナの膣が、キュッと蠢いた</p><p>アニエスが協力してあげますの</p><p>アニエスは、自分の指をペロっと舐め唾液で濡れた指先で、ルナの乳首をコリコリ刺激する</p><p>あっ、ああんっ</p><p>可愛いですのルナずーっと、ずっと、アニエスの友達ですの</p><p>アニエスは白坂創介に日課で自慰させられてきた子だから</p><p>女の子の身体の感じる部分は、全て知っている</p><p>ずっとアニエスと一緒にパパとセックスしましょうね</p><p>そして、アニエスの指先が</p><p>オレとルナの結合ポイント</p><p>その真上のクリトリスに到着する</p><p>はーい気持ち良くなりますの</p><p>はぁうううっっ</p><p>まさに羽の手応え《フェザー・タッチ》で、ルナのクリトリスを触れていく、ルナの指先</p><p>またルナの奥底から愛液が、トロトロと溢れてくる</p><p>気持ちいいですの、ルナ</p><p>う、うん気持ちいいよ</p><p>自分のすぐ隣の天使の様なハーフ美少女の言葉には、ルナも拒否反応を示さない</p><p>これからはいつでもしてあげますの</p><p>ルナの指使いが強くなる</p><p>あっ、あああっ</p><p>強制挿入のショックで一時は強ばっていたルナの膣が、再び、緩んでくる</p><p>これなら</p><p>ああ、瑠璃子、もっともっと早くしてくれ</p><p>瑠璃子が、手の動きを早める</p><p>ああもうすぐだもうすぐだぞルナ</p><p>ルナには判らない</p><p>ルナパパの顔を見て一生懸命のパパの顔を見て下さいの</p><p>アニエスに促されてルナが、改めてオレを見上げる</p><p>ほら一生懸命ですのパパ</p><p>うんどうして、黒森さんそんなに真面目な顔で</p><p>ああ、オレの身体からどわっと汗が噴き出してくる</p><p>身体の奥が熱い</p><p>熱いものがこみ上げて来る</p><p>頑張っているパパに声を掛けてあげて下さいの</p><p>ルナのクリトリスを触ったまま、アニエスが言う</p><p>早く出してってルナの中に、たっぷり出してって</p><p>ほら早く</p><p>は、早く出して下さいぼ、ボクの中に早く</p><p>ボクじゃだめですのルナの中にですの</p><p>る、ルナのルナの中に出して下さい</p><p>る、瑠璃子手を外して</p><p>瑠璃子が、サッと手を外す</p><p>ルナもう一回ですの</p><p>ルナの中に、たっぷり出してぇぇぇっっ</p><p>ル、ルナぁぁっ</p><p>そのまま、ほぐれたルナの膣の最奥に向かって</p><p>腰をグィィッと、一気に突き入れる</p><p>ひぃぎぃぃぃぃ</p><p>根元まで完全にルナの中に押し込むっ</p><p>子宮口にペニスの先を押し付けて</p><p>ルナ、眼を開いていてしっかり、パパを見ていて下さいのっ</p><p>驚愕するルナの大きな瞳を見たまま</p><p>オレは射精する</p><p>ああああ熱いぃぃぃぃぃ</p><p>ルナの子宮の内側に初めての精液が、飛び散る</p><p>どう、ドックンドックンしてますの今、パパの精液が入って来てますの</p><p>こ、こんなことどうして</p><p>ぐっ、ぐぅぅ、ぐぅぅ</p><p>色々と我慢した分、大量の精液を吐き出していく</p><p>お姉様ぁお母様ぁぁお腹の奥がルナのお腹の奥が、熱いですぅぅ</p><p>ダメですのパパから、眼を離してはダメぇぇ</p><p>アニエスが、ルナに叫ぶ</p><p>セックスはパパとするものなんですから</p><p>ルナがオレを見る</p><p>いや、それまでもアニエスに促されるまま、オレを見ていたのだけれど</p><p>今はルナの自分の意志で、オレを見ている</p><p>ルナぁぁ</p><p>オレは、そんなルナの心に届けるように最後の精液を、どぷりと注いでいく</p><p>く黒森さん</p><p>うっうううううっ</p><p>長い射精が終わった</p><p>オレはそのまま、汗ばんだ身体をルナの上に横たえる</p><p>ルナありがとう</p><p>オレはルナの唇に、キスをした</p><p>ああ、キスはこれが初めてなのか</p><p>ずっと大切にするからなルナ</p><p>オレは、そう言ってもう一度、ルナにキスをした</p><p>ルナは、オレの眼をジッと見ている</p><p>これでルナも仲間ですの</p><p>嬉しそうにアニエスが言った</p><p>そうよ、わたくしたちと同じお兄様のセックス奴隷になったのよ</p><p>次はそんなに痛くないですのそれで何回かすれば、気持ち良いだけになりますのあパパは、もっとルナの中に出したいですの</p><p>いや、今夜はルナは、もう身体を休めるだけにしようまだ、お姉さんたちが残っているしね</p><p>オレは、月子と夜見子に振り向く</p><p>２人とも末の妹の処女喪失に、すっかりショックを受けている</p><p>じゃあ、また明日ですの</p><p>ああ、ルナ抜くよ</p><p>オレが身体を起こそうとすると</p><p>待って、ヨッちゃん写真を撮るから</p><p>寧が、カメラを抱えて身体を乗り出す</p><p>よし抜くから</p><p>オレがルナの胎内から、勃起を引き抜く</p><p>亀頭が膣口から抜けると処女血の流れ出ている割れ目から、少し遅れてオレの精液がトロロと零れ出す</p><p>血の赤と精液の白が混じってピンク色になっていた</p><p>その様子を寧が撮影していく</p><p>ルナ身体は痛むか</p><p>ちょっと痛みます</p><p>ゴメンななるべく痛くないようにしたつもりだったんだけど</p><p>いえ黒森さんが、ボクのことを気遣って下さったことは判りましたから</p><p>ルナ</p><p>お兄様セックス奴隷になったのに、黒森様ではおかしいですわ</p><p>そうだなえっとオレのことは、何て呼んでもらおうか</p><p>パパは、ダメですのパパは、アニエスと真緒ちゃんだけですの</p><p>お兄様も瑠璃子だけのものですわ</p><p>お兄ちゃんもマナだけにしたいよ</p><p>ご主人様は美智だけのものにしたいです</p><p>オレのセックス奴隷たちはみんな自己主張が強い</p><p>旦那様はあたしだけですよね</p><p>いや、みすずお前も心配するな</p><p>兄さんでいいんじゃないかな</p><p>ルナはボクっ子なんだし</p><p>えー、お笑い芸人の先輩後輩関係みたいじゃない</p><p>いや、だってルナ、まだ１２歳だよお笑いにはならないだろ</p><p>オレは、ルナを見る</p><p>あのボク、黒森さんを兄さんて呼ぶんですか</p><p>他に何か、呼びたい言い方があるんならそれでもいいよ</p><p>いや、でもどうしてです</p><p>驚いているルナ</p><p>だって、これから死ぬまでずーっと一緒に居るんだから黒森さんじゃ、おかしいだろ</p><p>本当に、本気なんですね</p><p>お前のことは、セックス奴隷として、ジッちゃんから引き取ったんだちゃんと、最初のセックスもできたし</p><p>ルナは、ずーっと、ここに居ていいんですの</p><p>ていうか、居るんだよオレたちが、そう覚悟してお前を受け入れたんだから</p><p>月子お姉様、夜見子お姉様黒森様たちは本当に本気みたいです本当にボクの人生を丸ごと引き受けて下さるみたいです</p><p>ボクセックスって良く判らないですしどうして黒森さんと、これからずっとセックスしていかないといけないのか、それも良く判らないけれどでも、この人たちに邪念が無いことは判りました本当に本気でボクの人生に良いことだと信じて、行動してくれているって</p><p>姉たちにルナは言う</p><p>だから、ボク黒森さんたちに従うことにしますこの人たちは、良い人だと思うからだから</p><p>そして、ルナは</p><p>股間から、処女血と精液を滴らせたままオレに言った</p><p>これからよろしくお願い致します兄さん</p><p>ヤマトの最終回が無事に終わって</p><p>昔のもののリメイクって、やっぱり大変ですね</p><p>ヤマトは、製作者たちの熱い愛に支えられて何とか終わりましたが</p><p>ガンダム・オリジンはどうなるのか</p><p>昔のヤマトは日曜日の７時３０分から放映していました</p><p>当時、ヤマトが日本テレビ系で</p><p>TBSが猿の軍団（特撮）で</p><p>フジが、アルプスの少女ハイジという</p><p>子供番組が、同じ時間帯に３本被ってました</p><p>1974年のことですから、もちろん一般家庭にビデオはまだ普及していません</p><p>私は、ハイジを観ていました</p><p>これは当時のフジは、7時からグレートマジンガーで、7時30分からハイジですから</p><p>そりゃ、続けて見ます</p><p>いや、もちろんその後、ヤマトの大ブームが来て</p><p>100円プラモとかは、買いましたが</p><p>673．ポジション・キープ</p><p>どうしてどうして、そう思うんですのルナ</p><p>夜見子がオレのセックス奴隷になることを受け入れたルナに尋ねる</p><p>夜見子お姉様ボク、セックスって何か、とても凄いことなんだと思うんです</p><p>ルナは、自分の下腹部を撫でる</p><p>お腹の底が、熱いんです本当にボク兄さんの何か熱いものを、お腹の一番深い場所に出されちゃったんです</p><p>ルナの股間からは、まだ処女血と精液のアマルガムが垂れている</p><p>そして判ったんですたしかに、ボクの身体は、こういうことを受け入れるようにできているんだって</p><p>人間は男と女は、セックスするように身体の構造ができている</p><p>ルナは、それを経験から理解した</p><p>それから、兄さんたちがボクを騙していないということも、判りました本当に本気で、ボクを受け入れようとしてくれていてそのためにセックスしてくれたんだって</p><p>全裸のルナが、ベッドの上に正座して両手を付いて、オレに頭を下げる</p><p>ありがとうございます兄さんボクにセックスしてくれて本当に、ありがとうございます</p><p>そういう時は犯して下さって、ありがとうございますって言うのよ</p><p>セックスの別の言い方が、レイプで、セックスしていただくことを犯していただくと言うのお兄様は、セックスして下さいより、レイプして下さいや犯して下さいの方がお好みなんですよ</p><p>オレそんなド変態か</p><p>うんまあ、そうだな</p><p>あれれ、パパはアニエスはセックスして下さいの方が良いんですのよね</p><p>さすがに、１２歳のアニエスにパパ、レイプして下さいとかパパ、犯して下さいとか言われたら、ちょっとマズイんじゃないかと思った</p><p>だから、アニエスの場合だけはセックスして下さいのという言い方をさせている</p><p>つーか、そっちの方がエッチな感じもするし</p><p>だいたい、アニエスとはオレがセックスを強要している感じではヤリたくない</p><p>２人で一緒に、楽しんでいる感じがいいから</p><p>アニエスは、アニエスでそっちの方が可愛いんだよ</p><p>じゃあ、ルナはどうですの</p><p>ルナの場合は、どうだろう</p><p>パパでなく、兄さんの場合は</p><p>ルナの好きでいいよ</p><p>ルナに丸投げすることにする</p><p>では、兄さん今日は、ルナを犯して下さって、本当にありがとうございました</p><p>ペコリと、頭を下げる</p><p>いや、こちらこそありがとう</p><p>オレも、頭を下げる</p><p>どうして、兄さんがボクに頭を下げるのです</p><p>セックスっていうのは男と女が対等な立場でするものなんだ本当は、お互いに喜びを分かち合う行為なんだオレもちゃんと、ルナの大切なものをもらっているからだから、ありがとう</p><p>ボクは何をしていませんよ</p><p>いや処女を貰った</p><p>そんなことないよオレとルナそれから、オレを通して他の女たちとルナの間に絆ができた</p><p>それは兄さんが、ボクを犯してくれたからです</p><p>違う違うちゃんとルナも、オレに与えてくれているんだ</p><p>オレは、ルナの頭を撫でる</p><p>これから、もっと何回もセックスしたら判るよ今、オレが何を言っているか</p><p>ルナは、不思議そうな顔をしている</p><p>そうですのだから、ルナはパパにまた、して下さいも、忘れちゃダメですの</p><p>は、はい兄さん、また、ルナを犯して下さい</p><p>今晩は、もう無しだから次は、明日の朝ですの</p><p>嬉しそうに、アニエスが笑った</p><p>でも、ルナは本当に頑張りました良い子、良い子ですの</p><p>裸のアニエスが、裸のルナに抱きつきルナの頬にキスをする</p><p>１２歳の美少女同士の抱擁</p><p>パパ、アニエスも初めての時は、今のルナぐらい頑張ってましたよね</p><p>ああ、アニエスも頑張っていたな</p><p>ほらっおんなじですのっルナ、大好きっ</p><p>ルナは、すっかり困惑している</p><p>どうしてボクが</p><p>だって、だって仲間ですもの</p><p>天使の様に美しい少女は、興奮していた</p><p>アニエスのお腹の中にもパパの精液が、いっぱい入ってますの毎日、セックスしてもらってますからだからルナと同じですの</p><p>さあ、アニエスさんルナさんの身体を拭いて上げて</p><p>瑠璃子が、アニエスに白いハンカチを手渡す</p><p>破瓜の記念ですからこれに、血とお兄様の初めての精液を付けてあげて</p><p>血うぐっ</p><p>ルナは自分が出血していることに気づかなかったらしい</p><p>オレがペニスを抜いてから怖くて、自分の股間もオレのペニスも見ていなかったのだろう</p><p>それから汗は、このタオルで拭いて上げて</p><p>この部屋のコーディネイターであるみすずが、アニエスにタオルを持って来る</p><p>それから、瑠璃子は旦那様の方を</p><p>みすずは、瑠璃子にはウェット・ティッシュのボトルを手渡す</p><p>ああ、血は舐めたりしちゃダメだよ身体に悪いからね</p><p>撮影係の寧も、慌てて瑠璃子に注意する</p><p>そして、瑠璃子は丁寧に、ウェット・ティッシュでオレのペニスを拭いていく</p><p>ああ、冷たい感触が気持ちいい</p><p>さすが、お兄様一度射精しただけでは、まだまだ硬いままですねそれに熱いですわ</p><p>瑠璃子は、そう言って勃起に付いた、血と汗と愛液と精液を、綺麗に拭き取っていく</p><p>ウェット・ティッシュを何枚も使って</p><p>本当に瑠璃子はきめ細かい、丁寧な仕事をする</p><p>ありがとう、瑠璃子綺麗になったよ</p><p>オレが、瑠璃子に礼を言うと</p><p>いえ、お兄様まだですわ</p><p>せっかくですから光り輝くように、磨き上げますわ</p><p>ペニスを磨く</p><p>瑠璃子は、腰を浮かすと対面座位で、オレのペニスを自分の膣に挿入した</p><p>じゅぶぶぶっ</p><p>瑠璃子の女性器でお兄様の男性器を磨いてさしあげますわ</p><p>そう言って瑠璃子は、リズミカルに腰を動かす</p><p>１５歳の熱く湿った膣壁がオレのペニスを、優しく磨いていく</p><p>瑠璃子は、オレの胸に自分の可愛いおっぱいを押し付けグイングインと腰をくねらせた</p><p>はい瑠璃子は、お兄様のオチンチンの洗濯機ですわ</p><p>ああ、愛液と膣の熱さがオレのペニスを溶かしていく</p><p>もおっ瑠璃子そこまでよ</p><p>みすずが、瑠璃子を制した</p><p>まだ、月子さんたちをお待たせしているんですからね</p><p>はい、そうでした申し訳ございません</p><p>瑠璃子は、残念そうにぷにゅっとオレのペニスを胎内から抜く</p><p>では、お兄様また後ほど</p><p>そう言ってオレの唇にキスをした</p><p>舌と舌も絡める</p><p>ああ、アニエスも欲しいですの</p><p>アニエスも、オレに顔を突き出す</p><p>キスし舌を絡めた</p><p>ルナさんもどうぞ</p><p>瑠璃子が、ルナにオレとのキスを勧める</p><p>戸惑っているルナに、オレは無理矢理キスをする</p><p>舌も押し込むように、ルナの口の中に侵入させる</p><p>ルナの舌の感触を楽しむ</p><p>ルナはキスだって、これから一生、オレだけだからな</p><p>他の人としたら、どうなるんですか</p><p>心配そうに、ルナは尋ねた</p><p>そんな人は仲間じゃないですの</p><p>戒律ですわルナさん</p><p>瑠璃子が、ルナに言う</p><p>戒律</p><p>わたくしたちは、もうお兄様に心と身体を捧げたのですわだから、お兄様を決して裏切らないことが、わたくしたちの戒律</p><p>お兄様を裏切るような方には、わたくしたちどこまでも、残酷になれますわ</p><p>ゾクッとするルナ</p><p>そんなに、怖がられることはありませんわルナさんは、良い子ですからお兄様を裏切るようなことをなさるはずがありませんもの</p><p>うんうんルナは、良い子ですの</p><p>アニエスがルナの手を、ギュッと握りしめる</p><p>わたくしたちのお兄様との絆は、セックスだけですからルナさんも、早く、セックスに慣れて下さいね</p><p>ルナは答えた</p><p>赤いシーツのベッドの上には、裸の３人の美少女が休んでいる</p><p>ルナは、やはりお腹が痛いのか瑠璃子の膝を枕にして、ぐったりと横たわっていた</p><p>そんなルナをアニエスは背中から抱き締め、お腹を擦ってやっている</p><p>全てが終わるまではこの３人は、このまま裸でいさせよう</p><p>瑠璃子、アニエスルナの世話を頼むよ</p><p>ルナも、あんまりお腹が痛んだり、気分が悪くなったら言ってくれ克子姉に、お医者さんに連れて行ってもらうから</p><p>今日は池田医院には、予約は入れてあるんだろうか</p><p>ミナホ姉さんや克子姉のことだから忘れていないと思うけれど</p><p>はい、ありがとうございます兄さんでも多分、平気です</p><p>ルナは、オレを見上げて、そう返事した</p><p>これで笑顔だったら、嬉しいんだけれど</p><p>まだまだ、オレにはそういう顔を見せてくれない</p><p>さて、旦那様次は、どちらの方になさいます</p><p>みすずが、オレに尋ねた</p><p>オレの勃起の様子を見てこのまま、次の処女喪失に進んでも大丈夫だと判断したらしい</p><p>月子と夜見子が、緊張した表情でオレを見る</p><p>どうしようかな</p><p>オレのインスピレーションはどっちを選ぶ</p><p>来たヨ</p><p>不意に、部屋にイーディが現れる</p><p>下でも、モニターで様子を観ていたケレドやっぱり、ここに来たいって言うから、連れてきたノネ</p><p>イーディの後ろからメグが現れた</p><p>いずれ、メグがオレたちの居る部屋に来たがることを察して下の居間に控えていてくれたのか</p><p>メグ１人じゃやって来づらいから</p><p>ホント気遣いナンバーワンなんだよな</p><p>普段は、ケロッとしているくせに</p><p>ああ、マナたちと一緒に、座って観ていろよ</p><p>オレは、イーデイとメグに言った</p><p>下で観ているってみんなでか</p><p>オレは、ふと疑問に思ってイーディに尋ねた</p><p>ソウダヨミナホから連絡が来て居間で、カツコもヨシコもユキノも、この部屋の様子を観ているヨ</p><p>ミナホ姉さんの指示なのか</p><p>美子さんに観せるのは</p><p>まあ、美子さんも香月家の後継者の１人だし京都での鷹倉姉妹との会談にも参加している</p><p>鷹倉姉妹の行く末について美子さんも知っていた方が良いということなんだろう</p><p>美子さんは瑠璃子の初体験も、見学しているし</p><p>しかし、何で雪乃まで</p><p>あれから、あたし考えてみたんだけれど</p><p>ここで長話になるのは嫌だな</p><p>まだ２人残っているし１回ずつのセックスで済むわけが無いし</p><p>ヨシくんは、もし、また香月さんから今回みたいなことを頼まれたらやっぱり受け入れるの</p><p>ルナさんまで、セックス奴隷にしちゃったけれどこんなことを何度も続けていたら、ヨシくんの廻り、セックス奴隷だらけになっちゃうわよ</p><p>ああ、今度はそういう心配か</p><p>あのさジッちゃんは、関係無いんだよ今回の場合は</p><p>香月さんが、関係無いなんてそんなはずがないわ</p><p>ああ、今回の件は、確かにジッちゃんから来た話だしジッちゃんの思惑とか、計画が深く絡んでいるよでも、それオレには関係無いことだから</p><p>そういうのを考えるのは、オレの担当じゃ無いんだよ</p><p>昨日、京都にはミナホ姉さんも行ったミナホ姉さんが、ジッちゃんから話をされて鷹倉さんたちの件を受けたんだ</p><p>黒い森のリーダーはミナホ姉さんだ</p><p>ミナホ姉さんはこの仕事をやることに意味があると思っているだから、オレにオレたちにやらせているだから、オレは、精一杯やるだけだ</p><p>オレには迷いが無い</p><p>大体さ今だって、ミナホ姉さんはオレたちの様子を観ているはずなんだよもし、オレたちが間違った行動を始めたらきちんと叱ってくれるよミナホ姉さんは、そういう人だからメグだって、知っているだろ</p><p>ルナだけ娼婦の適性検査もしないで、オレのセックス奴隷にするって、オレがジッちゃんに話を出した時も、ミナホ姉さんは居たもし、それが良くないことなら、ミナホ姉さんが止めてたはずだよ</p><p>それは香月さんの前だから、その場では言い出せなかったんじゃないの</p><p>そんなのさそれから何時間経ってると思ってるんだよもし、ルナをセックス奴隷にすることが不満なら、とっくにそう言ってきてるって</p><p>ミナホ姉さんは、率直な人なんだから</p><p>それよりさ今、ミナホ姉さんは、オレを試しているそっちの方が重要だよ</p><p>ヨシくんを試している</p><p>そうだよミナホ姉さんは、姿を現さない克子姉と渚もこの部屋に来て、オレのフォローはしてくれなかったマルゴさんは、丸一日、顔を見せてくれない翔姉ちゃんとレイちゃんは、もちろん香月セキュリティ・サービスの仕事の方で忙しいんだろうけれど</p><p>オレは、壁のカメラを見上げる</p><p>ミナホ姉さんは今回の件を、オレたちだけで解決しろって言っているんだよヤッちゃんすら、撮影係兼アドバイザーみたいな立場だし</p><p>実行役は年少組だけだ</p><p>本当に、オレたちだけに委ねている</p><p>えへへヨッちゃん、ゴメンネ</p><p>寧は今後の渡米計画でオレたちから、しばらく離れるから</p><p>オレにベッタリしないように、今は一線を引いているとも話してくれたし</p><p>いいんだよオレはとにかく、ミナホ姉さんの出した課題に一生懸命取り組むだけだからさ</p><p>でも、ヨシくんはいいのそれでこんな大変なことを、ヨシくんたちだけに任せるなんて、御名穂さんどうかしているわよ</p><p>何でだって、ミナホ姉さんは今も、オレたちを見守ってくれているんだぜオレたちは、放っぽられているわけじゃないよ試されているだけだ</p><p>ていうかこうなると、このタイミングでメグとイーディがここに来たんだってミナホ姉さんの試しの一つなんだと思うし</p><p>オレは鷹倉家の残りの２人月子と夜見子を見る</p><p>ルナをセックス奴隷にするまでは、いつも通りのことじゃないかオレはマナだって、瑠璃子だって、同じ様にオレの奴隷にしてきた</p><p>美智がそう抗議する</p><p>いや、お前の場合は自分から奴隷になりたがるＭっ子だったわけで</p><p>元々、そういう嗜好を持っていたわけではないマナや瑠璃子とは違う</p><p>済まないお前もオレの大切なセックス奴隷だ美智</p><p>一応謝っておく</p><p>今後は、ご主人様に忘れられないよう一層、努力致します命懸けでご奉仕いたしますぬふふふふ</p><p>何だ、最後の笑いは</p><p>話を戻すけれどここからは、オレにとっても初めてのケースなんだ</p><p>自分の女にするという覚悟の無いまま女を抱くということが</p><p>雪乃ですらオレは、他の男には絶対に抱かせないつもりで、犯してたのだから</p><p>月子と夜見子はあくまでも娼婦候補で、オレはこの子らの適性を見るだけのためにセックスする</p><p>オレに娼婦の適性なんて判るのか</p><p>一度セックスしてしまった女に情を移してしまったりはしないのか</p><p>もし、そうなったら</p><p>オレは月子と夜見子を娼婦にしないように、ジッちゃんやミナホ姉さんに頼み込むんだろうか</p><p>オレの願いなんか聞き届けられるのか</p><p>正直な話ジッちゃんとミナホ姉さんが、どこいら辺を落としどころだと考えているのかも判らないしジッちゃんの目的と、ミナホ姉さんの目的が同じかどうかも判らないんだ</p><p>ジッちゃんは本気で、月子たちを娼婦にしたいと考えているんだろうか</p><p>ヤクザたちから巫女の力を解放させたいだけなんじゃないだろうか</p><p>鷹倉家の巫女の能力を自分の管理下に置きたい</p><p>それなら娼婦の件は無しでも構わないはずだ</p><p>どうしても、巫女の娘たちが娼婦にならないといけない理由が他にあるのかもしれないし</p><p>判んないことばかりだよだからやってみるしか無いんだ</p><p>セックス結局、オレは、いつだってセックスで全身とチンコで、色んなことを理解して来たんだから今回もとにかく、セックスしてみないと判らないよ</p><p>うな垂れるメグに、イーディが尋ねる</p><p>メグミはいい加減、自分のポジションを見付けた方が良いネ</p><p>ポジション</p><p>このチームのヘッド・コーチは、ミナホなのネだから、チームについての大きなことは、みんなミナホが決めるネアタシたちは、付いていくだけネ</p><p>そして、現場のコトはまた現場でリーダーが決めるネそれは、カツコのこともあるネネイやDarlingがリーダーの時もあるネでも、とにかくメグミがリーダーの時は無いネメグミはAirをReadしないとダメなのネ</p><p>AirをRead</p><p>空気を読めってこと</p><p>そうメグミはメグミのポジションを自分で手に入れない限りどうしようも無いのネ</p><p>あたしは、あたしのポジションはヨシくんの婚約者で、奥さんで、お屋敷の主婦で</p><p>ノンノンノンそれは、メグミが自分で手に入れたポジションじゃないのネ誰かに与えられたポジションなのネだから実にならなかったノネ</p><p>イーディの言葉は厳しい</p><p>Darlingの婚約者は、ミスズの方がやっているね奥さんは、寧がやっているネ主婦は、カツコをルリコとマナが手伝っているネ判るカ</p><p>そして、みんなDarlingのことを第一に考えて、自分のポジションを自分で見付けていったノネメグが与えられたポジションで、ワーワー騒いでいる間に</p><p>今のDarlingは課題を出されているノネミナホと香月のグランパにこれは大変な試練ナノネだからアタシたちは、みんな、Darlingの力になれるように協力し合っているのネ</p><p>イーディが、部屋の中の女たちを見る</p><p>ここに居る女も居ない女もカツコやナギサの方が、本当は辛いノネ本当は、Darlingに手助けしてあげたいノネでも、ここでオトナが助けたらDarlingが大きく成長できないノネだから、今は、我慢しているノネ判っているよ、アタシ</p><p>カメラに向かって、手を振るイーディ</p><p>あたし、どうしたらいいの</p><p>メグが、イーディに尋ねる</p><p>知らんガナ</p><p>イーディは、笑顔でそう言う</p><p>そんなん、自分で考えろデスガナ</p><p>何で方言しかも、ちょっと変な</p><p>取りあえず、その辺の椅子に座ってDarlingのすることを見ているがヨロシ</p><p>それは判ったけれどでも</p><p>イーディに言う</p><p>でも、もしあたしたちの一番のリーダーである、御名穂さんが間違えていたらヨシくんや、あたしたちのことを間違った方向に導いていたら</p><p>そんなの、どうでもいいよ何があろうと、オレはミナホ姉さんを信じて前に進むだけだ</p><p>そんなに信じているのミナホさんのことを</p><p>もうさ信じているとか、信じていないとか、そういうレベルじゃないんだよ</p><p>その向こうのミナホ姉さんを</p><p>オレたちは運命共同体なんだよミナホ姉さんがしくじれば、オレたちは全員死ぬそういう関係だ</p><p>嘘よヨシくんは、みすずさんに縋って香月家の力で助けてもらうことだってできるじゃない翔お姉さんたちだって居るし</p><p>ミナホ姉さんが死なないといけないような状況になったらオレは、死ぬよ</p><p>オレはメグに言う</p><p>オレはミナホ姉さんに保護されているわけじゃないミナホ姉さんに、一方的に愛してもらっているわけじゃない</p><p>黒森御名穂はオレの女だ絶対に、１人だけ逝かせるつもりは無いよ</p><p>それがオレの覚悟だ</p><p>いつまでも、保護される子供のつもりで高いところから、見下ろしているだけだったのがメグミなのネアタシたちは違うよアタシたちは１人１人みんな、Darlingのパートナーだからアタシたちだって、Darling１人で逝かせないノネ</p><p>イーディが言った</p><p>酷いことばっかり言ってゴメンなのネアタシのこと、嫌いになってもイイヨメグミ</p><p>年長組が、この話をしても自分は大人たちに保護される存在だと思っているメグには通じない</p><p>寧でもダメだろう</p><p>みすずたち香月家組には、メグは反発心を持っている</p><p>腹違いの妹のマナでもダメ</p><p>アニエスは、こんな論理的な会話はできないし</p><p>同い年で、クラスメイトでそれでいて、黒い森に途中参加したイーディだからこそ</p><p>メグに、本気で対等な話ができる</p><p>今の今まで決定的な話ができるタイミングを計っていてくれたんだ</p><p>イーディ、ありがとう</p><p>オレは、イーディに礼を言った</p><p>メグのこと本気で考えてくれてありがとう</p><p>何を言っているのヨシくん</p><p>メグは判っていない</p><p>もういいよゆっくりしか伝わらないこともあるからさ</p><p>メグお姉ちゃんは、ここに座ってはい、マナの隣</p><p>マナが、メグの席を用意する</p><p>イーディは、わたくしの隣にどうぞ</p><p>美智が、イーディに声を掛ける</p><p>みんな、判ってくれている</p><p>どんなにメグが判らず屋だろうと絶対に、オレがメグのことを諦めたり、見捨てたりしないということを</p><p>だから、みんなメグを受け入れてくれている</p><p>まあメグちゃんみたいな子が居ることは良いことなんだよ</p><p>だって、それであたしたちおのおの、自分のポジションとか役割とか、考えるようになっているんだと思うし</p><p>ええ、完全に仲良しで、何の問題も無い集団なんてあるはずがないですからね</p><p>ルナ、だよネ</p><p>イーディが、アニエスたちに抱かれているルナに声を掛ける</p><p>自分の運命に逆らうことも、自分の運命に従うことも自分の運命に立ち向かうという意味においては、等しく同じことなのネ</p><p>ルナは、今日良い選択をしたノネ大丈夫、お姉ちゃんたちが、絶対にルナのした選択を後悔させないネDarlingのところに来て、良かったって思わせてアゲルからネ</p><p>あなたのお名前は</p><p>イーディ今から、ルナのSisterネもし、誰かにイジメられたら、お姉ちゃんに言いなさいネどんな相手だって、アタシがブッ飛ばしてアゲルのネ</p><p>そうそう、イーディなら、大統領だってブン殴るからさっ</p><p>寧が、笑って付け加える</p><p>でも、飛行機だけはカンベンなだっけ</p><p>ネイ何それアタシ、飛行機平気ネ</p><p>ううーっ、知らなきゃいいよっ</p><p>寧のお陰で場が和む</p><p>つまり、これも寧のポジション</p><p>自分が何をするべきか空気を読んだからか</p><p>さあ、続けましょう旦那様</p><p>ここで、元の進行に戻すのはみすず</p><p>で、結局月子さんと夜見子さん、どっちからするの</p><p>粗雑な性格のフリをして、上手にフォローしてくれるのがマナ</p><p>本当は、誰よりも繊細で気遣いのできる子だ</p><p>お待たせして済みません</p><p>オレは、月子たちに詫びた</p><p>いえ、それは構わないのですけれど</p><p>何にせよ黒森様たちの関係絆の強さは、理解致しましたルナのことはお任せしてよろしいのですね</p><p>はいご心配なく</p><p>では、どうぞ次の段階へわたくしは覚悟しておりますから</p><p>夜見子の方は、不安げな顔をしている</p><p>本当にわたくしも、あんなことをされなくてはいけないのですか</p><p>するでなくされる</p><p>ルナのロスト・ヴァージンを見た夜見子の感想がそれか</p><p>次は夜見子とすることにするよ</p><p>ギョッとする鷹倉夜見子</p><p>ベッドはそっちの白いシーツのベッドで</p><p>この子は純白が似合うと思う</p><p>その真っ白な肉体をオレの精液で汚す</p><p>パートナーは美智とマナ、頼む</p><p>夜見子の力を消し、夜見子の心に押し入る美智</p><p>夜見子と同じ１４歳のマナ</p><p>オッケー、お兄ちゃん</p><p>２人が席を立つ</p><p>イーディ美智のフォローを頼む</p><p>ガッテンだぁっネ</p><p>美智の気のバックアップもこれで大丈夫だ</p><p>さて、始めようか</p><p>オレの言葉に夜見子は</p><p>い、嫌ですわわたくし</p><p>処女喪失の恐怖に怯える</p><p>久しぶりに、仮面ライダーにディケイドが出るというので観たら</p><p>本当に、ディケイドだったウィザードの最終回でなく</p><p>また感想欄の返信を溜めています申し訳ありません</p><p>少しずつ、返信していきますので、お待ち下さい</p><p>674．夜見子の強制処女喪失・１　／　セット・アップ</p><p>やっぱり怖いですわたくしっ</p><p>ぶるぶると震え上がる夜見子</p><p>オレの指示に、美智は</p><p>夜見子が思わず、美智の眼を見た瞬間</p><p>美智がより強い気を、夜見子に当てる</p><p>夜見子の精神の深部にまで美智の気の支配が通じる</p><p>はい、参りましょうベッドへ</p><p>夜見子の意思とは関係無く14歳の肉体が、椅子から立ち上がり、白いベッドを目指す</p><p>オレに犯され純潔を失うために</p><p>い、いやぁぁ、こんなの月子、月子、助けてぇぇ</p><p>今まで何度も、もうセックスを体験する覚悟はできているような発言をしてきたけれど</p><p>夜見子は、中学２年の幼い少女だ</p><p>しかも、鷹倉神社の巫女の娘としてずっと、甘やかされてきた</p><p>いざとなればセックスに対する恐怖に、ただただ震え上がっている</p><p>お覚悟下さい夜見子様</p><p>月子は、妹にそう告げた</p><p>ルナ様が、すでに体験なさっているのですわたくしたちが、逃げ出すことは許されませんわ</p><p>だから、オレは一番先に、ルナを犯したんだ</p><p>末の妹が眼の前でロスト・ヴァージンすれば姉たちは、自分も同じことをするしかない</p><p>大丈夫だよ兄さんは優しくしてくれるはずだから</p><p>赤いベッドの上瑠璃子とアニエスに抱き締められた、全裸のルナが夜見子に言う・</p><p>痛々しくも、股間から血と精液を滴らせたまま</p><p>瑠璃子が拭いてやっても、内部からトロリと零れて来る</p><p>でも怖いのよわたくしっ</p><p>そう叫びながら夜見子は、ベッドに到着する</p><p>ほら、見ろお前の中にも、これが入るんだぞ</p><p>オレは、ベッドの縁に座らせられた夜見子の前に勃起したペニスを突き付ける</p><p>オレのペニスは、隆々の張り詰めて夜見子の顔に向かっていた</p><p>震える夜見子の頬に、亀頭を擦り付ける</p><p>い、いゃぁぁ</p><p>つるつるの綺麗な肌に亀頭の先の先走りの露を擦り付けていく</p><p>脱がせますか、ご主人様</p><p>美智が、尋ねる</p><p>いや、それはオレがするからいいお前たちこそ、脱げよ</p><p>美智とマナが脱衣を始める</p><p>オレは、今、夜見子が着ている透け透けの巫女服に触れる</p><p>さ、触らないで下さい</p><p>オレは布地越しに、夜見子のピンクの乳輪をツンと弾いた</p><p>美智に肉体を操作されている時は感覚が普段よりも研ぎ澄まされるらしい</p><p>今、夜見子が着ているのはニセモノの巫女服だよな</p><p>そうだこれはこの屋敷の中にあった、娼婦用のコスブレ衣装だ</p><p>だからこんなにも布地が薄くて、透け透けだったりする</p><p>実に今の夜見子に似合っている服だと思わないか</p><p>な、何のことですか</p><p>夜見子がオレを見上げる</p><p>夜見子お前は、本物の巫女じゃないのに修行途中の身なのにも関わらず巫女の力を使っていた</p><p>本物の巫女には遠く及ばないのだろうが</p><p>力人々を自分の思い通りに従わせようとしていた</p><p>軽々しく巫女の力を振るっていたお前は、偽の巫女だそうだろ</p><p>オレはそう断言する</p><p>だから、お前はまず偽の巫女であることを辞めるところから始めないといけない</p><p>ハッとする夜見子</p><p>自分で脱げそのニセモノの巫女衣装を全部脱いで、裸の鷹倉夜見子からやり直せ</p><p>夜見子は戸惑っている</p><p>美智一度、夜見子の肉体支配を解け</p><p>すでに、下着姿になった美智が返事する</p><p>夜見子様の精神に、わたくしの気をリンクさせたまま肉体の支配だけを解除致します</p><p>身体を解放された夜見子はオレから身を守るように、ベッドの上で身を屈める</p><p>オレは、美智たちの下着を脱がしてやらないといけないからその間に、自分で脱いでろ</p><p>オレは、そう言い残すと夜見子を無視して、美智とマナの方へ向く</p><p>マナ妹から、どうぞ</p><p>ありがとう、美智お姉ちゃん</p><p>マナが、オレに抱きつきキスしてくれた</p><p>脱がして下さい、お兄ちゃん</p><p>まずはマナのブラを外す</p><p>可愛い乳首がぷるんと弾けたので、ペロッと舐めてやった</p><p>それから、パンティも</p><p>脱がすオレも、脱がされるマナもすっかり慣れっこだ</p><p>実にスムーズに、足からパンティを抜き取る</p><p>今度は、美智だ</p><p>美智が、オレの前に立つ</p><p>わたくし今度、黒い下着にしてみたいと思うのですが</p><p>美智は、恥ずかしそうに言う</p><p>少し、大人っぽい感じのものを試してみたく</p><p>うん、良いと思うよ</p><p>はいでは次の機会にそれと</p><p>いや、一々、オレに相談しなくていいよオレもサプライズでびっくりしてみたいし</p><p>ああ美智なら、どんな格好でも似合うと思うし</p><p>でも、あの少しだけご主人様のご意見を伺いたいのです</p><p>どんなことだよ</p><p>美智は真顔で言った</p><p>あの全裸にニプレスだけと、局部に絆創膏だけどちらが、お好みでしょうか</p><p>美智の発想は時々、オレの理解を越える</p><p>それは一度、実際に見てみないと判らない</p><p>では、全裸にマントで、スカイツリー展望台と全裸に覆面で、日本シリーズ開幕戦では</p><p>どうして覆面なんだ</p><p>顔を出してしまったら、わたくしとご主人様の正体が世間に知れてしまうではありませんか</p><p>スカイツリーの方で</p><p>日本シリーズの試合をしている皆さんに迷惑を掛けちゃいけないし</p><p>やはり、そうですよねノーパンで、スカイツリーのフロア３４０のガラス床の上に立って３４０メートル下の人には、全て丸見えになっていると考えて悶々とするという体験を、ご主人様としたいですし</p><p>凄いな美智は</p><p>ある意味、突き抜けている</p><p>できればその後、第２展望台へ移動し、東京の夜景を見ながら、地上４５０メートルでのセックスを体験したいのですが</p><p>えっとスカイツリーと他のお客さんに迷惑の掛からない、良い方法があったらな</p><p>貸し切りにできないかとどうか聞いてみるわ</p><p>あたしもしてみたいし</p><p>瑠璃子もしたいですわ</p><p>アタシもするネ</p><p>お前ら</p><p>スカイツリーは判らないけれど、確か、東京タワーは展望台の貸し切りやってたよ</p><p>うーむ、しかし、東京タワーは先端でも３３３メートル</p><p>美智、本気で悩むな</p><p>そう言えばさ、スカイツリーには、メンテナンス用に５５０メートルのところにも展望台があるらしいよただ狭くて、２人ぐらいしか立てないらしいけれどっ</p><p>それです</p><p>寧の言葉に、美智の眼がギラギラ輝く</p><p>いや、いっそのことご主人様をタワーの先端までお連れして、６３４メートルでの空中セックスというのは全裸に、安全ハーネスだけで</p><p>ミッちゃん、それはさすがに危ないし寒いと思うよ地上６３４メートルで、全裸だと</p><p>そうでございますねわたくしはともかく、ご主人様がお風邪を召してはいけません</p><p>いや、美智</p><p>そんなのセックス以前に、小便漏らすぞ、オレ</p><p>地上６３４メートルって</p><p>もう、どうして話しに乗ってこないのっ</p><p>全裸のマナがメグに言う</p><p>あたしもしたいとか、そんなの危ないわよでも、何でもいいからさみんなの話に加わりなよホント１人だけ高いところにいるんだね、メグお姉ちゃんは</p><p>マナの言葉にメグは驚いている</p><p>うるさいよ言い訳はいいからさ今のメグお姉ちゃんて、ホント、昔の雪乃さんみたいだよ１人だけ高いところに居てみんなのところに下りて来ようとしないんだよ</p><p>雪乃とは違うわよあたしは</p><p>雪乃と比較されたことが、メグにはカチンときたらしい</p><p>ああ、ヤバいな</p><p>このままじゃまた、険悪な雰囲気になる</p><p>ここは一つ</p><p>メグが切れる前にオレがキレたフリをしておこう</p><p>オレは、夜見子に振り向いた</p><p>案の定これだけ時間があったのに、夜見子は巫女服を脱いでいない</p><p>何でまだ脱いでないんだぁぁッッ</p><p>オレは、大声で夜見子を怒鳴った</p><p>オレの剣幕にメグもマナも黙り込む</p><p>そ、それはあのごめんなさい</p><p>ね、ヨッちゃんどうして、その巫女服、そんなに透け透けな布地だか判る</p><p>それさ、ただの巫女さんコスプレ用の服じゃないんだよねぇ</p><p>ぬっふっふと寧が笑う</p><p>それ巫女さんレイププレイ用の衣装なんだよっ</p><p>手で破けるんだよーん</p><p>これはいいことを聞いた</p><p>美智夜見子を再拘束</p><p>夜見子は、震え上がるが</p><p>ちゃんと脱いでなかった、お前が悪い</p><p>オレは、身動きの取れなくなった夜見子の前へ行き</p><p>巫女服の衿を掴む</p><p>夜見子の瞳に、恐怖の涙が溜まる</p><p>夜見子の白い肌豊かな乳房が、露わになる</p><p>いや、いや、いやぁぁ</p><p>オレは、夜見子の身体をベッドに押し倒して</p><p>剥ぎ取るように、巫女服を裂いていく</p><p>ビリビリィ</p><p>ビリリリィ</p><p>うわ、簡単に破けるなこの布</p><p>そして、夜見子は全裸の上に、この巫女服を着ていただけだから</p><p>いやぁぁ、いやぁぁヨミを裸にしないでぇぇぇぇ</p><p>夜見子の背中</p><p>白くて丸いお尻</p><p>柔らかそうな太もも</p><p>布地の下から、次々と現れる</p><p>いやぁぁっっ</p><p>全ての布を剥ぎ取られベッドの上に、裸身で転がっている、夜見子</p><p>うわぁ、夜見子さん、おっぱい大きい</p><p>はい鬱々します</p><p>マナと美智が、感想を述べる</p><p>み、見ないで</p><p>これだけの観衆の前で脱がされるとさすがに、ショックらしい</p><p>マナ、夜見子のおっぱい好きにしろよ</p><p>え、いいの</p><p>ああ、揉みたいだけ揉め</p><p>マナが、夜見子のベッドに飛び乗る</p><p>嫌だ触るぅぅうわぁ、ぷるぷるぅぅ</p><p>マナが、両手で夜見子の胸を揉む</p><p>いいなあ夜見子さんて、マナと同い年でしょうん、ご立派、ご立派</p><p>マナ妹だってあるだけましです</p><p>オレは、美智を抱き締め後ろから胸を揉んでやる</p><p>オレがお前のこと、どれだけ気に入っているのかいい加減気づけよ</p><p>それは判っておりますが人は、完璧を目指したいと考えるものです</p><p>お前はお前だよ、美智今の美智にだって、欠けているものは一つも無いだって、美智はこの身体だからこそ、オレの可愛い美智なんだからさ</p><p>ご主人様、大好き</p><p>美智が身体を回し、オレに抱きついて来る</p><p>熱烈にキスしてきた</p><p>オレももちろん美智の舌を啜ってやる</p><p>落ち着け、今は夜見子の時間だぞ大切な一生に一度のロスト・ヴァージンなんだから</p><p>美智は、キリリといつもの無表情に戻る</p><p>うん、じゃあ、ちょっと行って来る</p><p>オレは、美智から身体を離して</p><p>ベッドに横たわっている夜見子の隣に添い寝する</p><p>お兄ちゃん大きいおっぱいだけど、克子お姉ちゃんとは感触が違うね</p><p>ああ、まだ成長期だからなちょっと、まだ硬いだろ</p><p>ていうか、プルルンとしているよ</p><p>マナは、夜見子のおっぱいを楽しんでいる</p><p>そ、そんなに乱暴にしないで</p><p>片方くれ舐めるから</p><p>オレは、マナが手を離した方の乳房にペロペロと舌を這わす</p><p>どう、気持ち良いお兄ちゃん、ペロペロするの上手いでしょ</p><p>マナが、夜見子に言う</p><p>こ、こんなのいやぁぁ怖いですぅぅ</p><p>怖くないってセックスするだけだからさっ</p><p>最初はちょっと痛いだろうけれど死んだりしないしあ、赤ちゃんができちゃうかもしれないけれど、お兄ちゃんの赤ちゃんだからいいよねっ</p><p>夜見子は真っ青な顔で、震えている</p><p>美智夜見子の足を拡げさせろ</p><p>夜見子の足が閑却していく</p><p>えやだやだやだこんなの、いやぁぁ</p><p>さっき、妹がオレに挿入されていた姿を思い出したのだろう</p><p>夜見子が騒ぐ</p><p>すぐに、ブチ込んだりしないよ様子を見るだけだ</p><p>オレは、夜見子の女性器を調べる</p><p>その間、再びマナが、夜見子の巨乳を弄んでいる</p><p>うーん、やっぱり濡れてないなあ</p><p>処女喪失の恐怖感の方が強いんだろう</p><p>妹の破瓜がショッキングだったからこりゃ、舐めても簡単にはほぐれないな</p><p>わたくしの方から身体を開くように、指示を出しましょうか</p><p>美智がそう言うが</p><p>いや、美智今、お前と夜見子は、精神リンクしているんだろ</p><p>はい、そうでございますが</p><p>て、ことは美智が気持ち良くなったら、夜見子もそうなるのか美智が濡れただけ、夜見子も濡れる</p><p>理論的には</p><p>理論は、実践して証明しないといけない</p><p>美智、来い</p><p>美智が、オレの上に乗っかって来る</p><p>オレのペニスを頬張り全体に唾を塗りつける</p><p>そして、すぐに挿入しようとする</p><p>待てよ、美智お前だって、まだ、ちゃんと濡れていないだろう</p><p>はい、まだ準備の整っていないヴァギナにご主人様の逞しいものを押し込んでいただくのが、好きなんです</p><p>でも、それじゃあ痛むんじゃないのか</p><p>美智は小柄だ</p><p>膣道も狭い</p><p>それが良いのです</p><p>眼をキラキラさせて美智が言う</p><p>問題ありませんご主人様に犯していただいている間に充分、濡れていきますから</p><p>そう言ってオレの亀頭を自分の膣口に当てる</p><p>騎乗位だから、オレの方が犯されているみたいなんだけれど</p><p>それに、わたくしの見たところ夜見子様にはMの資質が見られますので</p><p>痛みの中の快感を、わたくしの身体を通して、知っていただきたいと思います</p><p>クグッと美智が、腰を落とす</p><p>な、何わたくしの中に何か入って来る</p><p>美智の感覚がダイレクトに、夜見子に通じている</p><p>これも巫女の血か</p><p>気を受け止める力も、人一倍強いから精神リンクも深いものになっている</p><p>まだ、ほぐれていない美智の膣にオレのペニスがグリグリと侵入していく</p><p>い、痛い</p><p>声を上げたのは夜見子の方だった</p><p>気持ち良いですああーっ、わたくし、ご主人様に、犯されていますぅぅ</p><p>いや、実際には美智がオレを逆レイプしている形だけれど</p><p>ぬぐぅぅ</p><p>美智が、オレを受け入れていく</p><p>ああ、痛い痛いけれど気持ちいいですぅぅ</p><p>美智の胎内が、ぶわわわっと一気に潤っていく</p><p>オレを包み込んでいる肉壁が緩んでいく</p><p>愛液が結合部から、トポトポと零れた</p><p>うふふ、夜見子さんも湿ってきたよ</p><p>マナが指で、夜見子の股間をイジっていた</p><p>オレの上に乗った美智が言う</p><p>わたくしのペースで、動いてもよろしいですか</p><p>ああ、そのままイクまで、思いっきり動けただし、オレは今はお前の中に射精できないからな</p><p>オレと美智が同時にイッたら</p><p>美智の心月が、この部屋全体に発動してしまう</p><p>今、性の快感を教え込みたいのは夜見子だけだ</p><p>だから、オレのことは構わず自分だけ一気にイケるように自由に動け</p><p>工藤流古武術工藤美智参りますっ</p><p>お、お前</p><p>最初っから、全開かよ</p><p>はうはうはうはうはうはうはうはうはうーぅぅ</p><p>美智が、オレの上で激しく腰を上下させる</p><p>オレのペニスを締め付け胎内の内側で擦り上げ、絞る</p><p>好き好き好き好き好き好き好き好き、ご主人様ぁぁ、好きぃぃ</p><p>身も心も全て、オレとのセックスだけに集中している</p><p>ああ、トロンとした熱い眼でオレを見ているオレだけを見ている</p><p>もっと犯して、もっと犯して、美智のこと、もっともっと犯して下さいぃぃ、ご主人様ぁぁ</p><p>全開の美智はこんなに激しいのか</p><p>いや、普段が自分を抑え込んでいる子だものなぁぁ</p><p>ああーんどうして、こんなに可愛いのですご主人様ぁぁ美智を焼かして下さっている時のご主人様は、可愛すぎますうううっ</p><p>そう言いながら、捻り込むように腰を突き動かす</p><p>美智の奥からは、洪水のように熱い密が溢れ続けている</p><p>な、何ですのこの感覚は何お腹がお腹が熱いですぅぅ</p><p>美智の性欲の激しい炎が夜見子の中へ延焼していく</p><p>気持ち良いでしょね、夜見子さん</p><p>マナが夜見子の胸と股間を、いやらしくイジリ続けている</p><p>夜見子さんも、濡れてきたね</p><p>マナが、オレに夜見子の股間をまさぐっていた指先を見せる</p><p>ツツーと、愛液が輝き糸を引いている</p><p>ダァメェぇぇ、見て下さい見てて下さいご主人様ぁぁ、美智のイクところを見ていて下さいぃぃぃ</p><p>美智が、ハァハァと荒い息でオレに言う</p><p>ああ、見ているぞ美智</p><p>オレは美智の眼を見つめる</p><p>ああーん、嬉しいご主人様に見られるの美智は好きですぅぅ</p><p>美智がオレの手をギュッと握る</p><p>ああ、見ててやるからイけ</p><p>いつもなら、美智の絶頂に合わせるためにオレもスパートを掛けるところだけれど</p><p>今は、お尻の穴にギュッと力を入れて我慢する</p><p>はい、ご主人様ぁぁご主人様ぁぁ</p><p>美智のお尻に、キュッと力が入る</p><p>美智のお腹も、筋肉が硬く締まる</p><p>い、イキそうです工藤美智、まもなくイキますぅぅ</p><p>顔を真っ赤にして涙目で美智が言う</p><p>お、お願いですご主人様お願い</p><p>腰の動きを加速させながら、美智は言った</p><p>美智のこと愛してるって言ってぇぇ</p><p>本当に可愛いなオレのセックス奴隷は</p><p>愛しているよ、美智</p><p>美智が、嬉しそうに微笑む</p><p>見てて、見てて、イクの見ててご主人様美智は美智ははぁぁ</p><p>イクっ、イクッイクぅぅっっ</p><p>美智は、身体をググッと反らしてビクビクッと痙攣する</p><p>その可愛い姿</p><p>愛らしい表情</p><p>オレの宝物だ</p><p>ひぃややややぁぁっ何これ、何これ、何これぇぇぇぇ</p><p>美智の絶頂の波動が夜見子を襲う</p><p>身体を突き抜けるぅぅあああんヨミ、白く白くなっちゃうううっ</p><p>処女のまま、セックスのエクスタシーを覚える夜見子</p><p>ご主人様ぁん</p><p>イキきった美智は、オレに身体を重ねて脱力する</p><p>オレは、そんな美智の髪と背中を優しく撫でてやった</p><p>いつも、ありがとうございますご主人様</p><p>美智は、ゆっくりと身体を起こしオレにキスをした</p><p>胎内に射精していただけなかったのは、残念ですがそれは、また次の機会に</p><p>ああ、夜見子が待っているから</p><p>美智が、胎内からオレを抜き出す</p><p>オレのペニスは、射精したくてギンギンの爆発寸前の状態だ</p><p>頑張って下さいね</p><p>美智が愛おしそうに、そんなオレのペニスにキスをした</p><p>ペロっと舌で舐める</p><p>おい、あんまり刺激すると出ちゃうよ</p><p>よし、この状態なら</p><p>夜見子の胎内に入ったら、すぐに射精できる</p><p>夜見子さん、準備オッケーだよ</p><p>見ると夜見子は、すっかり脱力しきっていた</p><p>大丈夫か意識が飛んでしまっているんじゃないだろうな</p><p>意識の無い夜見子を犯しても意味が無い</p><p>夜見子自身が、ちゃんと初めてのセックスを記憶しないとその痛みまで</p><p>意識は飛んでません腰が抜けて、動けなくなっているだけのようです</p><p>美智が、そう言う</p><p>ああ、顔を覗き込んだら</p><p>すっかり呆けているが、オレの方を見た</p><p>ど、どうなってしまったんですのわたくし</p><p>ハァハァと、息を漏らしながら夜見子が言う</p><p>身体が力が入らないんです何もかも、開いてしまったみたいで</p><p>ああ、ぴったり閉じていた割れ目も、今は緩んで愛液をシーツに垂らしている</p><p>これでいいんだ夜見子は今まで閉じ過ぎだったから</p><p>ああ、周りの人に自分の心を見られたくなくていつも、攻撃的だったガードの堅い女の子だった</p><p>夜見子は素直に認める</p><p>今、夜見子の心を閉ざしていた門の鍵が、全部、開かれたんだ</p><p>オレは、脱力したままの夜見子の裸身を見る</p><p>でも、鍵が開いただけじゃあまだ足りないよ</p><p>夜見子が真剣な眼で、オレを見ている</p><p>これから、オレが夜見子の門をこじ開けてやるから</p><p>こじ開ける</p><p>そうだ、こじ開けて、突き入れて、押し込んで夜見子の心の一番奥底まで入り込むからな</p><p>オレの言葉に合わせて、マナがオレのペニスをシゴいてくれた</p><p>夜見子さんは、お兄ちゃんに食べられちゃうんだよ</p><p>マナはそう言うと夜見子の胎内から溢れる愛液を、オレのペニスに擦り付けていく</p><p>夜見子は、そう呟いたがさっきまでのような、不安な様子は見せなかった</p><p>美智、マナ夜見子の足をできるだけ大きく拡げろ</p><p>完全に脱力しているのだから美智の肉体操作は効かない</p><p>美智が夜見子の右足を</p><p>マナが左足を押さえつける</p><p>あ、そのまま待って</p><p>寧が夜見子の処女時代最後の記念写真を撮っていく</p><p>オレは、夜見子のヴァギナを拡げる</p><p>愛液が、滴り落ちる中</p><p>最後に、改めて処女膜を確認する</p><p>その様子も寧が撮影していく</p><p>本当に、わたくし食べられてしまうのですね</p><p>夜見子が絶望の溜息を吐いた</p><p>昔、演劇の裏方の仕事をしていた頃に</p><p>某国の新進劇作家のリーディング公演（俳優さんが台本を読むだけの公演）のお仕事をしたことがあるのですが</p><p>その作品は主人公が、ストーカー気質で</p><p>自分と別れた元恋人を喫茶店に呼び出して</p><p>お前に一生付きまとってやるお前が結婚しても、子供が産まれても、一生、お前の周りをうろついてやるからな</p><p>みたいなことを、延々と半泣きで言い続けるのです</p><p>私は、ああ、あの国でもストーカーは、社会問題になっているんだなあと思って、舞台を観ていたのですが</p><p>公演後、その作品を書いた外国の劇作家の質疑応答がありまして</p><p>その作家さんいわく</p><p>どうです、この主人公男らしくて格好いいでしょうヒロインに一生付きまとってやるって言い切るなんて、本物の愛がなくてはできません</p><p>会場ドン引き</p><p>文化が違う</p><p>675．夜見子の強制処女喪失・２　／　破瓜</p><p>夜見子</p><p>オレは、夜見子の唇にキスをしようとする</p><p>無理矢理に、唇を重ねる</p><p>そのままお兄ちゃんの舌を自分の舌と絡めるんだよ</p><p>マナが、夜見子の耳元で囁く</p><p>オレは、無理矢理、夜見子の口中に舌を差し入れる</p><p>仕方なさそうに、夜見子はオレの舌を啜った</p><p>んんんんっ</p><p>しばらく、キスを堪能してから唇を離す</p><p>どうですご主人様とのキスは素晴らしいでしょう</p><p>美智が、夜見子を見下ろして尋ねた</p><p>そんなの判らないですわ</p><p>夜見子は答える</p><p>だって、何もかもわたくしは初めてなのですから</p><p>そんな夜見子のおっぱいを、オレは揉む</p><p>ひぎぃ</p><p>うん、実に良いおっぱいだ</p><p>形といい、大きさといい、弾力といい</p><p>日本中の１４歳の少女を探しても、これ以上の乳房は、まず無いだろう</p><p>夜見子、握れよ</p><p>オレは、夜見子の右手にオレの勃起を握らせる</p><p>オレのペニスは、先走り汁と唾、そしてマナが塗りたくった夜見子の愛液でヌルヌルになっている</p><p>こうやってシゴくんだ</p><p>オレは夜見子の小さな手の上に、自分の手を重ねて上下させる</p><p>あ、熱くて太い</p><p>これが、これから夜見子の中に入るんだぞ</p><p>夜見子は、ブルッと震え上がり</p><p>そんなの死んでしまいますわ</p><p>死なないよ見てたでしょルナさんだって、全部入ったんだよ</p><p>あたしだって、夜見子さんと同い年だけどいつも、入れて貰っているし</p><p>わたくしも、あなたより小柄ですが子宮口まで、突き上げていただいております</p><p>実際に、改めて勃起を手にしていよいよ、これからオレに犯されるということが、頭の中で現実的なイメージになったのだろう</p><p>夜見子の身体がガタガタと震え出す</p><p>む、無理ですわわわわ、わたくしはこんなの無理ぃぃ</p><p>それでも、夜見子の手は極度の緊張で、オレのペニスを握りしめたままだ</p><p>夜見子の震えている振動が、上手く勃起を上下させていてこれはこれで、微妙に気持ち良い</p><p>ますます、オレのペニスが硬く大きく張り詰めていく</p><p>ううう、大きくなってますぅぅ</p><p>すでに心臓がドキドキしているのだろう</p><p>夜見子の肌は、ピンクに上気して、じっとりと玉の汗を浮かべている</p><p>美智のエクスタシーから受けた、強制的な性的興奮と緊張から来る動揺が合わさって、夜見子の肉体を熱く蕩かしている</p><p>心は拒絶しているのに割れ目は、トクトクと愛液を溢れさせ続けている</p><p>ああ、ベッドのシーツに大きな染みを作っていた</p><p>いいい、嫌ぁぁ無理無理無理ィィィィ</p><p>ブンブンと頭を振る夜見子</p><p>夜見子さんの場合はこのまま、思いっきり犯しちゃった方が良いと思うよお兄ちゃん</p><p>ホント強がりで、見栄っ張りでだけど、本当は気の弱い子なんだね夜見子さん</p><p>マナが、夜見子の頬を撫でる</p><p>本当は怖くて怖くて仕方無いからでも、それを見透かされたくないからいつでも、強気なフリをして振る舞って来たんでしょ</p><p>怯える夜見子が涙目で、マナを見上げる</p><p>判るよ判ってるってば自分こそが巫女の後継者にならないといけないって、張り切っていたのもそうならないと、自分の居場所が無いって思ったからでしょ</p><p>だって、わたくしはお父様とお母様の娘なんですもの</p><p>ポロッと涙を零しながら夜見子が言う</p><p>わたくしだけがお父様の</p><p>ルナも仲裁の結果として生まれた子なんだ</p><p>つまりルナの父親も、ヤクザの親分か</p><p>わたくしが鷹倉神社の巫女にならなかったらお父様が可哀想ですわだから月子とルナも、そうなるべきだって言ってくれましたわ</p><p>次から次へと大きな瞳から、水晶の様な涙が零れる</p><p>だからわたくしは</p><p>ああ、夜見子もまた張り詰めていたんだな</p><p>１４歳の子が、突然両親を殺されたんだ無理も無い</p><p>でもダメだよ今のままでは夜見子さん</p><p>マナが、夜見子に告げる</p><p>夜見子さんは、巫女になるとか以前に１人の女の子に戻らなくちゃ大声で泣いていいんだよ叫んでいいんだよ喚いていいんだよ暴れていいんだよ怖いんでしょ辛いんでしょ悲しいんでしょ夜見子さんの心の中の感情を、全部吐き出さなきゃダメだよ</p><p>マナを見上げる夜見子</p><p>あたしもそうだったからあたしも運命を憎んでいたもん何で、あたしがこんな思いをするんだとかみんな、あたしの気持ちを判ってくれないとかずっと、思ってた顔だけは、平気なフリしてお兄ちゃんや他の人たちに、愛想を振りまいているフリをして心の中では、何もかも呪ってたみんな、みんな許せなかった</p><p>それはマナが、オレにレイプされて、ロスト・ヴァージンし</p><p>市川老人への人質として、オレたちに監禁されていた時のことか</p><p>オレたちの仲間になったフリをして心の中では、いつでも逃げだそうとしていた</p><p>だから、オレは何度も何度も、マナをレイプし続けて</p><p>でも、そんなんじゃダメなんだよ心を閉じて、自分だけで煮えたぎった思いを抱きかかえているだけだもん何の解決にもならないんだよどんなに怖くても理不尽な現実が納得できなくても、外に眼を向けて立ち上がらないとさ</p><p>あたしは自分が無力の何の力も無い、ただの１４歳の女の子なんだってことを思い知ったよそれまでの、あたしは良い暮らしをしていて、自分が誰かに守られているのが当たり前だって、思っていただから誰も、あたしを守ってくれなくなったことが、許せなかった酷い目に合わされることが</p><p>マナも、ポロポロと涙を流す</p><p>でも、ちゃんと現実と向き合って考えてみたらあたしが守られてきたのは、たまたまで親がお金や社会的な地位があったからっていうだけであたし自身の力じゃなかったってことが、判ったんだだからあたしを守ってくれていた親たちの力が消え失せたら誰もあたしを守ってくれなくなるのは、当たり前なんだよあたしは何でもない裸の女の子なんだから</p><p>マナが、泣きながらオレにしがみついてくる</p><p>なのにあたしには、何も無いのにお兄ちゃんは、あたしを助けようとしてくれた身体を張って馬鹿なあたしは、最初、それが凄いことだって、気付いていなかったみんながあたしに酷い中でお兄ちゃんが、あたしに優しくするのは当然だって、思い込んでただって、あたしは被害者で、お兄ちゃんは加害者でお兄ちゃんは、一生、あたしに償うべきなんだって、思ってたから</p><p>バカだよねミナホお姉ちゃんたちは、命懸けの殺し合いをやっていたのにあたしは、自分は関係無いんだから特別ルールが使われるべきなんだって思ってたんだから</p><p>ミナホ姉さんは白坂創介に、妹さんと自分のお腹の中の子を殺されていた</p><p>メグの本当のお母さんである恵子さんや、他にも多くの娼婦たちも死んでいる</p><p>家族や親しい人たちを殺されたのだ白坂創介の親族は、ことごとく抹殺するというのが、ミナホ姉さんの復讐計画だった</p><p>その中でも白坂雪乃の強制妊娠と、白坂舞夏の殺害は規定事項だった</p><p>ホントにバカだ首筋にナイフを突き付けられている状態なのに自分が、まだ自分の人生を自由に選択できる立場だと思っていたんだから</p><p>人間は自分が自分の人生を選択していく、ゲーム・プレイヤーだと思っている</p><p>でも、多くの場合自分の人生なんて、自由に選択なんかできない</p><p>大きな波が、暗い影がいつでも、突然、襲いかかって来る</p><p>オレたちにできることは、それに立ち向かうことだけだ</p><p>人間は、運命をクリエイトできる神でもゲーム・ルールをコントロールできるゲーム・マスターでも無い</p><p>お兄ちゃんが助けてくれなかったら、あたしは死んでいたううん、今、ここにあたしが生きているのは、奇跡なんだよあたし殺されているはずの子なんだよ</p><p>マナの告白を夜見子は、ジッと聞いている</p><p>あたしギリギリで判ったんだあたしは特別じゃないあたしは、どんなことがあろうとも絶対に生きているべき子だなんて、誰も思っていないあたしが死んで困るのは、あたしだけなんだ</p><p>市川老人や、マナの母親は最終的にマナを見捨てた</p><p>父親の数々の犯罪行為は、家族に対する裏切りでしかないし</p><p>マナは命懸けで、自分を愛してくれる家族が１人もいないことを知ってしまった</p><p>そんなことは無いぞオレが困る</p><p>うんありがとうお兄ちゃん</p><p>あたしお兄ちゃんとセックスしている時が、一番幸せなんだだって、あたしはセックスしている時は、心も身体も裸でお兄ちゃんは、そんな裸のあたしを求めてくれて何も無いあたし丸裸のあたしをそのまま愛してくれるから</p><p>マナは白坂舞夏の過去を捨てた</p><p>吉田マナが引き継いだのは１４歳の心と身体だけだ</p><p>夜見子さんもさ全部、裸になるべきだよ</p><p>マナは静かに言う</p><p>巫女になるとか、ならないとかそんなのどうでも良いんだよ</p><p>しかし鷹倉神社の巫女の伝統は</p><p>夜見子は、苦しそうに言う</p><p>本当に続けるのですか夜見子さんが、もし巫女になられたとして夜見子さんのお子さん、お孫さんたちにも、同じ運命を歩ませるのですか</p><p>隣の赤いベッドの上から瑠璃子が尋ねる</p><p>瑠璃子は裸のルナを抱いていた</p><p>そのルナも夜見子を見つめている</p><p>それは判りませんわ</p><p>夜見子は、呟く</p><p>判りませんわわたくしには全然判りませんわ</p><p>泣きながら、夜見子は喚いた</p><p>そうだ判らなくていい</p><p>お前は、お前の人生を選べないんだそのことに絶望しろ</p><p>ギョッとなる夜見子</p><p>いいか、お前がこれからオレに犯されるのはお前が、それを承諾したからじゃないお前が、オレに身体を許したんじゃないオレが、勝手にお前を犯すんだ</p><p>何をおっしゃっているのですか</p><p>今のままだとお前は、運命を曲解して、何もかも自分が納得して、受け入れたことだと思い込もうとするだろう</p><p>夜見子はずっと、そうだ</p><p>今までも何度も、オレとセックスすることを承諾して来た</p><p>それは自分が、苛酷な運命を受け入れたことにしたいからだ</p><p>誰かに強制されたのでななく自分の意志で、運命を選択したことに</p><p>頭の中だけでの納得だから、こうやって実際にセックスしようとすると身体が拒絶する</p><p>わ、わたくしはな、納得していますわ黒森様と、こうなることをる、ルナだって、できたことですから</p><p>ほらすぐに虚勢を張る</p><p>心では、自分が受け入れたことにしたいから</p><p>本当に納得しているのか</p><p>も、もちろんですわわ、わたくしは巫女の家に生まれた女なのですから</p><p>夜見子が、オレを見る</p><p>お前の両親が殺されたことだ</p><p>そのことも鷹倉神社の巫女だったのだから、仕方ないことだったと納得しているのか</p><p>口籠もる夜見子</p><p>また、ポロリと涙が零れる</p><p>黒森様は意地悪ですわ</p><p>ああ、オレは意地悪なんだ</p><p>オレは夜見子の上に、のしかかる</p><p>ま、待って下さいまだ、心の準備が</p><p>そんなの、オレの知ったことか</p><p>オレは、大きく夜見子の足を拡げさせて</p><p>そのドロドロに濡れた膣口にオレの亀頭をグリグリ擦り付ける</p><p>い、いやぁぁ、こ、怖い怖いですぅぅ</p><p>夜見子の虚勢が剥がれる</p><p>ああ、怖いだろこの太いのが、ズッポリ入るからな</p><p>わざと焦らすように割れ目を上下に亀頭で擦り上げていく</p><p>ひぃぃ、いぃぃぃ、嫌ぁぁ</p><p>震え上がる夜見子だが、その身体は美智に支配されている</p><p>オレのペニスからは逃げられない</p><p>夜見子お前は、絶対に巫女にはなれない</p><p>これからするのは、ただのセックスじゃない本物の子作りだからなママになるんだ夜見子ぉっ</p><p>な、何を言っているんですか</p><p>お前は、来年には、オレの子供を産むんだママになるんだ巫女なんかなれないからな赤ん坊の世話で忙しくて、巫女の修行なんかできなくしてやるからな</p><p>そ、そんなのい、嫌ですわ、わたくし</p><p>夜見子が、オレを見上げて叫ぶ</p><p>わたくしは巫女になるために、こんなことを許しているんですわ娼婦になることも、黒森様とセックスすることも全ては、鷹倉家の巫女を継ぐための</p><p>そんなこと、オレの知ったことかぁぁッッ</p><p>オレの亀頭が夜見子のヴァギナを、グイッと押し開く</p><p>きゃぁぁっ</p><p>身体の内側に侵入される感覚</p><p>熱く、硬く、湿った異物が男性器が、１４歳の処女を狙う</p><p>ま、待ってぇぇ嫌ぁぁ、こんなの嫌ですぅぅ</p><p>オレは、左手で夜見子の肩を抑え右手で夜見子の巨乳を、鷲掴みにし</p><p>破るぞ、夜見子</p><p>大きく眼を見開く夜見子</p><p>オレは一気にはいかない</p><p>じわじわと夜見子の処女膜を、突いていく</p><p>い、痛いです無理ですそれ以上入らないわ入るわけありません</p><p>だから、破って押し込むんだよ</p><p>夜見子の顔に、恐怖が走る</p><p>メリメリ</p><p>亀頭の先で障害を感じる</p><p>そんなの無理</p><p>夜見子の奥歯が、ガチガチと鳴る</p><p>障壁を押し切るッッ</p><p>ぬぽぽっ</p><p>きゃああ、裂けちゃうぅぅ</p><p>夜見子の右手が、オレの腕をギュギュッと握りしめた</p><p>左手は、必死にシーツを掴んでブルブル震えている</p><p>ズルッッ</p><p>ぁぁ</p><p>パクパクと、大きく息する夜見子</p><p>夜見子の胎内は処女膜の奥に、男の侵入を許した</p><p>まだ何も入り込んだことのない狭い膣道をオレのペニスが、押し広げていく</p><p>痛いィィィィィィィィ</p><p>一呼吸遅れて破瓜の激痛が、夜見子を襲った</p><p>痛いぃぃ、痛いです、やめてぇぇこんなこと、やめてぇぇ</p><p>やめるものか</p><p>まだだ、もっと奥へ奥へ行くぞ、夜見子ぉぉっ</p><p>奥なんて無いですわぁっ</p><p>いいやある</p><p>オレは、グイっと腰を押し込む</p><p>どぉぉむっ</p><p>オレの下腹と夜見子の下腹が合わされる</p><p>オレのペニスは、根元まで夜見子の中へ</p><p>ほら、全部入ったぞ夜見子</p><p>う、嘘こ、こんなの嘘ですわ</p><p>嘘のはずがないだろ自分の眼で見てみろ</p><p>オレは夜見子に命じる</p><p>身体を起こして、夜見子にオレたちの結合部が、よく見える様にした</p><p>ほ、本当に入っていますわ</p><p>呆然とした眼で、夜見子が現実を直視する</p><p>ほら、触ってみろ</p><p>オレは、夜見子の手を取り下腹部へ</p><p>繋がっている全部入っていますわ</p><p>夜見子が涙目でオレを見上げる</p><p>わたくしこれから、どうなるんですの</p><p>さっき言ったろうお前は、巫女にはしない来年には、オレの子供を産ませるママになるんだ</p><p>オレは、夜見子の乳首をペロペロ舐めながら言った</p><p>ルナにも、いずれオレの子を産ませるが夜見子は、すぐに産ませるからな妊娠させてやる孕ませてやるもう二度と巫女になるなんて、思わないように</p><p>夜見子たちの母親は、修行を終えて巫女になってから娘たちを産んだ</p><p>出産と巫女の修行が両立するのかどうかは、オレには判らないが</p><p>とにかく、夜見子が巫女を諦めることになるのなら何でもいい</p><p>オレは断言することで、ブラフを張る</p><p>そんなの嫌です夜見子はまだ中学生ですわ</p><p>ああ、でも中学生で巫女になるよりママになった方が、よっぽど幸せだろう月子、お前はどう思う</p><p>オレは、夜見子を犯したまま姉に尋ねる</p><p>この心の弱い妹に巫女なんて、勤まると思うか</p><p>驚く夜見子</p><p>夜見子様は巫女になられるべきでは無いと思いますわ</p><p>３人姉妹の長姉が次女に告げる</p><p>いえわたくしも、黒森様のお話を聞いて、そう感じました夜見子様には、無理ですわ</p><p>月子は、最初から巫女の重責は自分が背負うつもりでいる</p><p>こういう風に話を振ったら、そう答えることは判っていた</p><p>娼婦だって無理さ、お前みたいな甘えんぼの娘には</p><p>わ、わたくしはぐぅぅ</p><p>夜見子は、ボロボロと涙を零す</p><p>どっちみち娼婦の適性検査は、オレの仕事だオレが、明日ジッちゃんに、夜見子には無理だって報告するよこんな、弱っちい子じゃ、どんな仕事もできないって巫女になりたいだって冗談だとしても笑えないぜ</p><p>あ、あなたに何が判るのです</p><p>判らないし、判る気も無いだって、夜見子は何の力も無いじゃないか何もできない女の子が、何かになれるはずがないだろ</p><p>そんなヨミはヨミはぁぁ</p><p>夜見子は泣きじゃくる</p><p>胎内に深々と、オレの男根を押し込まれたまま</p><p>お前には、セックス奴隷すら無理だルナみたいに、気が利かないし自分勝手だし、いつも上から目線で偉そうだし</p><p>ううっ、ヨミはヨミは悪くないもんっ</p><p>そうだ裸になれ</p><p>全部、吐き出して、裸の自分に戻れ夜見子</p><p>だから、オレがママにしてやるんだよお前だって、母親になれば少しはまともになるだろうからさ</p><p>い、嫌ぁぁ嫌です、そんなの</p><p>何が嫌なんだ夜見子</p><p>あなたの赤ちゃんなんて産みたくないぃぃぃっ</p><p>その調子だ夜見子</p><p>だって、仕方ないだろお前は、子供を産ませるぐらいしか使い道の無い女なんだから</p><p>そんなことないもん</p><p>よし、次は身体だ</p><p>動くぞ、夜見子</p><p>動く</p><p>オレは、ゆっくりとしかし、ダイナミックに律動を始める</p><p>い、痛い痛い痛い痛い痛いぃぃぃぃ動かないでぇぇ</p><p>オレに命令するな、夜見子</p><p>だって痛い痛いんですものぉぉぉぉ</p><p>オレの腰の動きに合わせて夜見子の１４歳の肉体が、ユサユサと揺れる</p><p>いやぁぁ助けてぇぇぇお父様ぁぁ、お母様ぁぁ月子ぉぉぉ</p><p>オレは、腰を振りながら</p><p>夜見子のおっぱいを弄る</p><p>乳首を指で、こねくり廻して</p><p>首筋をペロペロと舐める</p><p>本当に抱き心地がいいなこの中学生の美少女は</p><p>いやぁぁ、こんなの嫌よいやぁぁ、いやぁぁ、いやぁぁ</p><p>全身汗まみれで、泣きじゃくる夜見子</p><p>痛いの本当に痛いのぉぉもう、やめてぇぇぇ</p><p>ああすっかり我慢していたから</p><p>もう来るぅぅ</p><p>夜見子出すぞお前の中に出すからな</p><p>赤ちゃんの素だこれが夜見子の一番奥に入ったら、赤ちゃんができるんだからな</p><p>嫌ぁぁ、イヤァァいやぁぁ</p><p>ううう</p><p>夜見子オレを見ろ</p><p>見るのです</p><p>美智が夜見子の瞳を、強制的にオレに向ける</p><p>いくぞ、ママにするぞ、出すぞ、出すぞ、出すぞぉぉぉ</p><p>いっやぁぁッ</p><p>ドォピュゥゥ</p><p>ドプッ、ドプッ、ドプゥ</p><p>ひぃぃぃぃぃぃぃ</p><p>夜見子の子宮に注がれる、初めての男の精液</p><p>ひ、拡がってるぅぅ</p><p>灼熱の臭い白濁液が夜見子のお腹の奥を、浸蝕していく</p><p>まだ出るぞ</p><p>ドクドクゥゥ</p><p>オレは、腰をグイグイ押し込んで最後の一滴まで、注いだ</p><p>くううー</p><p>そのまま、夜見子の豊かな胸に顔を埋めて脱力する</p><p>あなたは受精致しました妊娠確定です</p><p>美智が、夜見子を見下ろしてそう言った</p><p>う、嘘嘘ですわよね</p><p>夜見子が、美智を見上げて尋ねる</p><p>いいえ事実ですそしてまたあなたを妊娠・出産させるというのが、わたくしのご主人様の決定ですからあなたには、確実に出産していただきます</p><p>美智の言葉は、冷徹だった</p><p>そ、そんなわたくし</p><p>まだ、オレに挿入されたまま</p><p>オレに覆い被されたまま</p><p>夜見子は呆然となっている</p><p>何が問題なの赤ちゃんを産むんだよそれだけのことだってば</p><p>マナが夜見子に微笑む</p><p>来年なら、お兄ちゃんの赤ちゃんを産む人はいっぱいいるし何の心配もないってお兄ちゃんが許してくれたら、マナも一緒に妊娠しようか</p><p>ごく普通のことの様に夜見子に言う</p><p>でも、わたくしには鷹倉家の巫女を継ぐという</p><p>夜見子さんいつまで、終わった話をしているの</p><p>マナの言葉に、ゾッとする夜見子</p><p>夜見子さんは巫女のこととか、もういいんだよママになるって、決まったんだから</p><p>そんなのヨミは、決めてないよ</p><p>夜見子は呟く</p><p>お前が決めてなくてもオレが決めたんだお前は、ママになるって</p><p>オレは全身汗まみれの身体を起こす</p><p>嫌よ嫌ですわたくしは</p><p>泣いたってダメだもう決まったんだからそれより</p><p>オレは夜見子に言った</p><p>２回目、行くぞ</p><p>夜見子の返事を待たずにオレは、再び腰を動かす</p><p>痛い痛いです動かないで</p><p>夜見子も、オレの妊娠奴隷になったんだから、覚えておけよセックスは、射精１回じゃ、終わらないんだからな</p><p>オレは、今度は夜見子の太ももを担いで</p><p>より深部への挿入にトライする</p><p>痛いのやめてぇぇ、ヨミをイジメないでぇぇ</p><p>再び、夜見子の肉体がダイナミックに揺すぶられていく</p><p>大丈夫だよすぐに慣れるから</p><p>ていうか夜見子さんて、あたしと同じタイプだと思うんだよね</p><p>夜見子の眼がマナを見る</p><p>お兄ちゃんに１０回ぐらいレイプされたらそれから先は、夜見子さんの方からお兄ちゃんを求めるようになるよ仕方ないよね夜見子さんて、そういう体質の子なんだからさ</p><p>ご主人様に犯されて喜ぶ、変態マゾ体質ですね</p><p>美智もそう言った</p><p>わたくしはヨミは</p><p>すぐに判ることだからさ今、答えなくていいんだよ</p><p>夜見子にマナはそう言った</p><p>くぅぅ痛い、痛いですやめてぇぇもう、やめてぇぇぇ</p><p>オレが、もう一度射精するまで</p><p>夜見子の悶絶の叫びが部屋の中に響き続けた</p><p>ヨミを許してぇぇ助けてぇぇいやぁぁ</p><p>すみません、今、ヤマトが深夜映画でやっているので</p><p>いや、ヤマト復活編が地上波放送なんて</p><p>深夜放送で桃太郎・海の神兵を観た時以来の衝撃です</p><p>※いや、噂には聞いていたのですがホシキョウ並みの壮絶作品でした驚いた</p><p>676．夜見子の強制処女喪失・３　／　妊娠奴隷</p><p>こんなのこんなの嫌ぁぁもう、嫌ですぅぅ</p><p>夜見子は今、四つん這いで後ろから、オレに犯されている</p><p>14歳の肉体が、淫らに揺れている</p><p>大きな乳房がプルプルと踊りながら、乳首の先からポタポタと汗の玉を滴らせている</p><p>ちゃんと顔を上げて、画面を観なさい</p><p>美智が、夜見子に命じる</p><p>いやぁぁ、いやぁぁ、いやぁぁ</p><p>涙を零しながらも夜見子は、正面の壁の大型のモニターを見上げる</p><p>監視カメラによって、撮影されている夜見子の痴態が、大きく投影されていた</p><p>夜見子さんは今、こんな風にお兄ちゃんに犯されているんだよ</p><p>揺れる乳首を、細い指でクリクリと弄っている</p><p>こ、こんなのこんなの、わたくしではありませんわ</p><p>画面の中の夜見子は、全裸で深々と、オレのペニスを胎内に打ち込まれ続けている</p><p>こんな、犬みたいな姿でこんな、みじめなのヨミじゃない</p><p>夜見子さんだよほら</p><p>マナが、キュッと乳首をつねった</p><p>夜見子が痛みにビクッと跳ね上がると同時に、画面の中の夜見子も同じ動きをする</p><p>ねあれが夜見子さんなんだよどうこれがセックスお兄ちゃんに犯してもらうってことなんだよ</p><p>嫌、嫌ぁぁ</p><p>でも、ホント夜見子さんは、マナと同い年なのにおっぱいも大きいし犯されるために産まれてきたとしか思えない、エッチな身体をしているよね</p><p>ああ、夜見子の身体は良いぞ</p><p>オレも背中から夜見子に囁く</p><p>さあ言いなさい夜見子は、ご主人様に犯されるために生まれてきた娘ですと</p><p>違うわヨミはヨミは、巫女になるために生まれてきたんだもんこんなのこんなの、違うのよ</p><p>何が違うのさほら、モニターを見て夜見子さんの中に、あんなに太いのがズボズボ入っているんだよ</p><p>画面の中で、カメラが切り替わる</p><p>夜見子の胎内を犯す様子が、大写しになる</p><p>夜見子の割れ目は、血と汗と愛液と精液が混ざって、グチュグチュになっている</p><p>夜見子の心に反して、彼女の肉体はオレの赤黒いペニスに、我が物顔で出入りされている受け入れている犯されている</p><p>犯されているという現実に夜見子はまた、大粒の涙を流す</p><p>こんなのこれではヨミもう巫女になれない</p><p>夜見子は、絶望の言葉を吐いた</p><p>ああならなくていいんだどうせ、最初から夜見子には巫女は無理だったんだ</p><p>ち、違うそんなの違うぅぅ</p><p>いや、違わないよ夜見子みたいに心の弱い娘に、巫女の大役が務まるわけがないじゃないかお前は、ずっとここに居ろよここに居てオレの子を孕むんだ来年には出産だぞ、夜見子</p><p>いや、いや、いやぁぁお母様ぁぁッッ</p><p>うん、その方がいいよっていうか、似合っているよ夜見子さんは、巫女よりもお兄ちゃんの妊娠奴隷の方がさ</p><p>さあ言いなさいわたくしは、ご主人様の妊娠奴隷ですと</p><p>美智が、さらに夜見子を責める</p><p>いやぁぁ、いやぁぁそんなの、絶対にいやぁぁ</p><p>また、出すぞ夜見子</p><p>受精の恐怖に怯えるロリ巨乳の美少女</p><p>ほら、画面を観ていろ自分が妊娠させられる瞬間をはっきりと観ていろ</p><p>観るのです</p><p>激しく揺さぶられる少女の肉体</p><p>だが、夜見子の眼は自らのレイプ現場を映し出しているモニター画面に固定される</p><p>裸の夜見子が夜見子を見ている</p><p>さあ、出すぞっ出すぞっお前の中に赤ん坊の素をたっぷりと出してやるからなぁ</p><p>嫌だぁぁ、嫌だぁぁヨミに、もう酷いことしないでぇぇぇ</p><p>酷いことじゃ無いよ赤ちゃんができるだけだから</p><p>わたくしたちより、ほんの数年早く出産するだけです</p><p>マナ美智</p><p>ヨミは、嫌なのぉぉヨミは赤ちゃんなんて、まだ欲しく無いのぉぉ</p><p>夜見子の胎内が、キュキュッと締まった</p><p>ああッッ</p><p>オレは、夜見子の子宮口にゴリゴリと亀頭を擦り付ける</p><p>イくぞ</p><p>オレの宣言から、一拍遅れて</p><p>ぁぁ、熱いぃぃぃぃぃぃ</p><p>びゅるるる、びゅるるる、びゅるるる</p><p>白いねっとりとした液体が、夜見子の子宮を満たしていく</p><p>ほらぁぁ、出てるぞまだ、出てるぅぅ</p><p>オレは、夜見子の巨乳を後ろから鷲掴みにして</p><p>夜見子の耳に囁いていく</p><p>あああああたし</p><p>ドッグ・スタイルでオレに射精されている夜見子を夜見子が見ている</p><p>判るな、ほら</p><p>オレは、射精しながら、腰をグイグイと押し入れた</p><p>んぐぅぅ、あああっ</p><p>夜見子は確信したらしい</p><p>テレビモニターの中で受精させられている裸の少女が現実の自分だということに</p><p>はぁ、はぁ、はぁ、はぁ出たよ全部、出た良かったぞ夜見子</p><p>オレは夜見子の小さなお尻に手を置いて、じゅぷりと、ペニスを引き抜く</p><p>カメラが切り替わり、その様子をアップで撮している</p><p>オレのペニスが、夜見子の処女を失ったばかりの狭いヴァギナから抜け出る</p><p>２発分の射精だ</p><p>そのままドボドボと夜見子の中から零れていく</p><p>夜見子の太ももの内側を、ツーと垂れていった</p><p>ほら、そのままの態勢だと辛いだろ寝っ転がっていいぞ</p><p>うつ伏せになりなさい</p><p>美智の指示で夜見子は、そのままベッドにパタンと倒れ込む</p><p>よーく頑張ったね夜見子さん</p><p>マナが、夜見子の背中を撫でてやる</p><p>これからも、可愛い赤ちゃんが生まれるように、いっぱいお兄ちゃんに犯されようねあたしも、一緒に犯してもらおっと</p><p>何度も繰り返して、精液を注がれることでより健康的な、素晴らしい赤ちゃんが生まれるのですこれからは、立派な妊娠奴隷として研鑽を積むことです</p><p>マナも美智も夜見子に性知識が無いことをいいことに、勝手なことを言っている</p><p>ああ、もうダメですわ</p><p>夜見子が呟いた</p><p>もう巫女に巫女には、なれないのですね</p><p>ようやく夜見子の心が、折れた</p><p>ヨミは</p><p>夜見子は改めて、モニターを見上げる</p><p>白いベッドの上オレに抱きかかえられ、マナと美智に見下ろされている裸の自分を</p><p>ヨミ、もう何もないのね</p><p>呆然と犯され切った自分を見つめていた</p><p>もはや涙すら出ない</p><p>巫女にはなれない力は失ってしまったヨミにはもう、何の価値も無いもう、何も無いわ</p><p>ボクがいるよ</p><p>隣のベッドから裸のルナが叫ぶ</p><p>巫女になれなくたって夜見子お姉様は、ボクのお姉様だよ</p><p>胎内にオレの精液を注がれた姉妹が見つめ合う</p><p>ボクだって、兄さんのセックス奴隷にしてもらったんだ夜見子お姉様は、妊娠奴隷でそれでいいじゃないか兄さんにお願いしてここに置いてもらおうよそしたら、ボクたちずっと一緒に暮らせるんだよ</p><p>ルナの眼には、涙が溜まっていた</p><p>ああ、そうだ夜見子は、もう巫女にはなれない</p><p>オレは、後ろから夜見子をギュッと抱き締める</p><p>でも、夜見子にはこの身体がある</p><p>夜見子の１４歳の温かい肉体を、オレはまさぐる</p><p>ヨミの身体</p><p>夜見子が、オレを見た</p><p>ああ、夜見子の身体は良いぞオレは、本当にお前に赤ちゃんを生ませたいんだからなこの魅力的な身体を、何度も抱いて良い子を孕ませたい</p><p>ヨミが魅力的</p><p>オレは夜見子にキスをする</p><p>ああ、魅力的だ魅力的じゃなかったらこんなことはしないよオレだって、恥ずかしいんだぜ裸になって、みんなの前で夜見子の中にオチンチンを入れるなんて</p><p>そ、そうなのですか</p><p>ああ、夜見子がいや、ルナも、夜見子も、月子も、本当に魅力的で可愛いと思っているから、こんなことができるんだ嫌いだったら、セックスなんてできないよ</p><p>夜見子たちは男の性衝動を知らない</p><p>だから、オレは嘘を付く</p><p>いや、知らなくていいんだ</p><p>もし、そんなドス黒い性欲の存在を知ってしまったなら</p><p>神聖娼婦であり、仲裁の度にヤクザたちに身体を開く鷹倉神社の巫女の真実には、向き合えなくなる</p><p>自分たちが、笑い顔でジッちゃんに娼婦になりますと約束したことも</p><p>この姉妹たちは一生、勘違いしていた方が良い</p><p>そうじゃないと</p><p>巫女の家系に生まれてきた運命は余りにも、苛烈過ぎる</p><p>巫女になれなくても夜見子には、価値があるよこの身体が夜見子には</p><p>オレは、何度も夜見子にキスし全身を愛撫していく</p><p>強ばっていた夜見子の肉体から力が抜けていく</p><p>うん、夜見子さん、可愛いんだからさ巫女には、なれなかったんだから、このままうちに居なよ</p><p>ええあなたは、もうご主人様の妊娠奴隷なのですから</p><p>マナと美智もオレに、話を合わせてくれた</p><p>わたくしもそれが一番だと思いますわ</p><p>月子が夜見子に言った</p><p>夜見子様はこのまま、ルナ様とお二人で黒森様のお世話になられた方が</p><p>巫女のことは、もう全てお忘れ下さい</p><p>姉の言葉に、夜見子は言葉を失う</p><p>香月様はわたくしたちが、巫女になるためには、娼婦となってセックスの修行をしなければならないとおっしゃっていました</p><p>月子は言う</p><p>セックスというのは今、ルナ様、夜見子様が体験なされた行為なのですよね</p><p>月子は、みすずに尋ねる</p><p>そうよそして、娼婦はこのセックスを、求められたらどんな人ともしなければならないの</p><p>ここでは、金銭のやり取りのことは言わない</p><p>それを教えたら鷹倉姉妹たちは、さらに混乱する</p><p>彼女たちは、鷹倉神社の巫女は素晴らしいものだと、思い込みたいのだから</p><p>自分たちの代まで、ずっと伝えられ継承しなくてはならないもの</p><p>どす黒い欲望にまみれた、つまらないものであってはいけないんだ</p><p>そんなもののために、彼女たちの運命が歪められているなんて納得できることではない</p><p>ルナ様ルナ様は、これからも黒森様とセックスできますか</p><p>長姉の言葉に、ルナはオレを見る</p><p>はい兄さんとならもう、覚悟はできています</p><p>アニエスも一緒ですの</p><p>ルナの裸身を、アニエスが撫でている</p><p>黒森様以外の方とは、セックスできますか</p><p>ボクには、無理です</p><p>ルナは、即答した</p><p>兄さんじゃないとできません</p><p>アニエスが、ルナの頭を撫でてあげた</p><p>パパはとっても、優しいですの</p><p>ええ、わたくしたちもお兄様以外の方とのセックスは、考えられませんわ</p><p>ルナを膝枕している裸の瑠璃子が言う</p><p>夜見子様はいかがですか</p><p>月子は、今度は夜見子に尋ねる</p><p>ヨミも、他の人は嫌ですわそうですねわたくしは、娼婦は無理ですねわたくしを求められた方の全てと、今の行為をするのは</p><p>実際にセックスを体験してみて夜見子は、そういう結論に至った</p><p>では巫女を継ぐことは諦められて、今後は黒森様に可愛がっていただくということでよろしいですか</p><p>月子の言葉に夜見子は</p><p>黒森様は、わたくしの身体に魅力があるとおっしゃいました価値があるとでしたら、この身体でご奉仕をして、ここに置いていただくしかないのだと思いますルナが、そうであるように</p><p>ただあの</p><p>ヨミは本当に、今すぐママになってしまうのですか</p><p>それは人によります体質によって、違いますから</p><p>みすずが、ススッと嘘を吐いてくれた</p><p>旦那様の精液を、女の子の身体の中の赤ちゃんができる場所に注いでいただいて良い体質の人は、約一年で出産します人によっては、もっと長く掛かります最長で出産までに、１０年掛かる人もいます</p><p>はいよく、なかなか、赤ちゃんができないと嘆いていらっしゃる方がいるでしょうあれは、この体質のせいで、妊娠期間が長い人のことですから</p><p>みすずはそう言い切る</p><p>だからさ、どんどんヨッちゃんとセックスして何回も、お腹の中に射精してもらった方がいいんだよセックスは、同じ人とすればするほど体質が改善するからさっ</p><p>寧も笑顔で、そんなことを言う</p><p>ボクもお腹の中に温かいのを出してもらったけれど赤ちゃんができるの</p><p>ルナが、自分の下腹部を抑える</p><p>はい１０年以内には確実にでも、心配することはありませんわわたくしたちもいずれ、必ず、旦那様の赤ちゃんを産むのですから</p><p>うん、アニエスも赤ちゃん、産みますの</p><p>マナもだよ</p><p>えへへあたしも</p><p>アニエス、瑠璃子、美智、マナ、寧</p><p>アタシは、何時にしようカナメグミはどうするネ</p><p>イーディがメグに尋ねる</p><p>う、産むわよ産むに決まっているでしょ</p><p>メグはそう答えた</p><p>ですから、夜見子さんは旦那様の妊娠奴隷ということですがあんまり、お気になさらなくていいと思います実質は、ルナさんのセックス奴隷と変わりませんわ</p><p>みすずは、そう夜見子に答えた</p><p>いや夜見子、お前には３人産ませるから</p><p>赤ちゃんを３人ですの</p><p>ああ、そうだだから、後でお前は、これからの人生設計図を考えておけ</p><p>人生設計図</p><p>そうだ何歳で、最初の子を産んで次は、何年後に産むか考えろ兄弟は年が離れている方が良いと思うか</p><p>それはあんまり離れていると、お互いに寂しいと思いますわ</p><p>じゃあ、年子で一歳違いの兄弟でもいいのか</p><p>うんと２つか３つ離れている方が、良いと思いますヨミとルナが、そうですから</p><p>夜見子は、１４歳</p><p>ルナが、１２歳</p><p>そういうのを考えて、自分の人生を設計しろ夜見子は、子供を大学まで行かせたいかそしたら、子供が大学生になった時は、夜見子は何歳だ何歳ぐらいが、一番良いと思うそういうのを一つ一つ想像してみるんだ</p><p>でもそんなの、想像通りになるとは限りませんわ</p><p>夜見子は言う</p><p>当たり前だだから、何パターンも考えるんだそれでも、何も想像していないのとは違うはずだ一度でも、きちんとイメージしていた方が人生が明確になる</p><p>あ、あたしもやってみよう</p><p>わたくしも、やってみますわ</p><p>わたくしは、もう全て済ませてあります</p><p>例えばわたくしは、１８歳でご主人様の最初の息子龍兵を産むことになっておりますその後、２２歳で美智子を２４歳で美由紀を産む予定です</p><p>完璧ですぬっふっふ</p><p>まあ、美智は元から、想像力のたくましい子だから</p><p>すでに、教育資金の積み立ても始めました</p><p>ああ、そうなんだ</p><p>とにかく、夜見子は巫女にはならないで、ここに居ることになったんだから新しい人生の設計を考えろいいな</p><p>というか夜見子の場合は</p><p>何としても巫女になると思い込んでいたけれど</p><p>具体的な鷹倉神社の巫女になる人生設計は考えていなかったよな</p><p>はいあの月子</p><p>夜見子が、姉を見る</p><p>ご、ごめんなさいわたくしはヨミは、もう巫女にはなれないわだから月子</p><p>月子はジッと妹を見ている</p><p>月子にお願いしてもいいかしら鷹倉神社の次の巫女を</p><p>もちろんですわわたくしはずっと、そのつもりでしたから</p><p>妹に微笑む</p><p>夜見子様が、諦めて下さって本当に良かった月子は、嬉しいですわ</p><p>黒森様ありがとうございます夜見子様が、判って下さる様にわざと、あの様なアプローチをして下さって</p><p>判っております黒森様は、本当にお優しい方でいらっしゃいますのねわたくし、安心して、夜見子様もルナ様も、黒森様にお任せ致しますわ</p><p>でも、どうかここから先はわたくしには、一切、ご容赦なさらないで下さいわたくしは、覚悟致しました娼婦になります求められれば、どなたともセックスを致しますそうして修行を積んでわたくしが、巫女を継ぎます</p><p>月子は断言する</p><p>月子そうは、言うけれど</p><p>この子だって、まだセックスは体験していない</p><p>わたくしはちゃんと、人生設計して参りましたわ</p><p>子供の頃からずっと、巫女を継ぐためにわたくしは、ずっとずっと、それだけを目的に生きてきましたですから迷いはありません</p><p>そう言ってオレに微笑む</p><p>わたくしは夜見子様、ルナ様よりも、年上ですから</p><p>いや、別に長女だからって、何が何でも巫女を継がなきゃいけないってことは無いだろ</p><p>そういう意味では、ございませんわたくしは、年下のお二人と違って、鷹倉神社巫女の本質が、ケガレの中から、聖性を見つけ出すことだと知っておりますから</p><p>ルナ様がお生まれになった時わたくしは、もう意識がございましたから</p><p>ルナは鷹倉家の巫女がヤクザの抗争を仲裁した時に生まれた子だということは、もう判っている</p><p>争っていたヤクザの親分２人が、巫女を犯して子供が産まれることで、仲裁の成立となる</p><p>ルナは１２歳</p><p>亡くなった巫女が、ルナを受胎したのは１３年前</p><p>月子は今年１７歳</p><p>４歳なら記憶がある</p><p>夜見子は、今、１４歳だからさすがに１歳当時の記憶は無いだろう</p><p>わたくしは巫女を継ぐ者として、仲裁の儀に立ち合っております</p><p>４歳の少女の前で母親は、ヤクザたちに犯されたのか</p><p>そんな酷い光景を見せた</p><p>幼い頃の記憶で、はっきりしないこともありましたあれは夢ではないかと疑っていたこともありますが黒森様とルナ様、夜見子様とのセックスで、全てを思い出しました</p><p>思い出した自分の母親が、ヤクザたちに犯される様子を</p><p>あれが、鷹倉神社の巫女の勤めならば確かに、どなたとでもセックスする娼婦の修行は必要ですそうですね母は、あれに耐えたのですからわたくしも</p><p>いいのか娼婦になって</p><p>月子は、オレを見て</p><p>はい、わたくしが巫女を継ぐ者でございます</p><p>その眼は、真剣だった</p><p>はんどうだろうねそういうのは、実際にセックスを体験してみてから、言うことだと思うよっ</p><p>おっしゃる通りです黒森様、わたくしにもセックス指導を、どうかお願い致します</p><p>オレに頭を下げる、月子</p><p>ヨッちゃん、そこまで言うんだからさぁ月子さんの場合は、ルナさんや夜見子さんの時みたいに、気遣い無しで思いっきり、無茶苦茶にやっちゃって良いと思うよっ</p><p>本当に娼婦になったらさ、ヨッちゃんみたいな優しい人ばかりが相手じゃないんだからさ月子さんのことは全然考えないで、自分の感情だけを剥き出しにした、痛いセックスをする男だっているんだし</p><p>それは黒森様に全て、お任せ致します</p><p>わたくしはどんなことにも、耐えますので</p><p>このテンションで、セックスしても</p><p>月子は、オレのセックスに我慢して耐えるだけで</p><p>一方的に犯されるだけで</p><p>より頑なに心を閉ざしていくことになるだろう</p><p>何か、良い手は無いのか</p><p>まあ、それはそれで別にどうでもいいんだけれど、月子さーん</p><p>寧が月子に言う</p><p>あたし、ずっと疑問に思っていることがあるんだけれどいいかなあ</p><p>何でしょうか</p><p>寧は、月子を見てニッと微笑む</p><p>いえねあなたたち姉妹の名前のことなんだけどさっ</p><p>鷹倉姉妹の名前</p><p>月子夜見子ルナ</p><p>それが何か</p><p>不思議そうに、月子は寧を見る</p><p>月子と夜見子２人の名前を合わせて、ツクヨミこれは、古事記に出て来る、月の神様だよね</p><p>つまり月子さんと夜見子さんは、２人で１セットそして、その下の妹がルナさん</p><p>寧はルナに視線を向ける</p><p>ルナっていう、言葉の意味は月だよねまた、月が一つ増えた</p><p>月子月</p><p>夜見子と合わせて、ツクヨミ神月の神様</p><p>でも、その下のルナがまた月</p><p>ヨッちゃん、どう思う月子さんとルナさんの共通点っていうとさ</p><p>２人とも仲裁の結果生まれた、巫女とヤクザの間の子だ</p><p>一方、夜見子だけは神社の神主の血を引いている</p><p>これって何か意味があんの鷹倉神社の巫女にとってあたし、ずーっと引っ掛かっているんだけどね</p><p>寧が月子を睨む</p><p>昨夜のヤマト復活編は本当に腰が抜けました</p><p>しかし、あれはディレクター・カット版（しかも何故か、監督が死んだ後に製作されたディレクター・カット版）で</p><p>さらに凄い劇場上映版があるんだそうで</p><p>お金を出して借りるのは、絶対に嫌ですが</p><p>出淵監督は、本当によく頑張ったんだなぁ</p><p>677．月夜見</p><p>ツクヨミ神普通は、月を読むと書いて月読と表現しますが、確か月に夜を見ると書く月夜見という表記もあったはずです</p><p>つまり、月子と夜見子2人の名前を足せば月夜見</p><p>月の神の名前となる</p><p>月を読むでも月の夜を見るでも、意味は同じです月の満ち欠けを見て、時の流れを知る</p><p>月で時を</p><p>昔は太陰暦でしたから月がカレンダー代わりだったんです季節の巡り代わりや、農業をするための大切な時期の見極めを月を見上げることで、行っていたんです</p><p>そうか月を夜に見ることが、大切だったんだ</p><p>しかし、このツキヨミ神というのは、とても不思議な神様なんです</p><p>旦那様アマテラスノミコトは、ご存じですよね</p><p>さすがに、それぐらいは知っているよ日本の神様で一番偉い太陽の神様だろ</p><p>ツクヨミは、アマテラスの弟です</p><p>太陽神と月の神が、姉弟なのかそれは、まあ判る</p><p>もう1人弟に、スサノオノミコトがいますが</p><p>スサノオってヤマタノオロチを倒した人だよね</p><p>そうですわ人ではなく神様ですが</p><p>あれ、アマテラスが太陽神でツクヨミが月の神だよなスサノオつて、何の神様だっけ</p><p>太陽、月と来たんだから次は、何だ</p><p>神様なら何の神様なんだ</p><p>つーか、スサノオのことはヤマタノオロチを退治したことしか知らないぞ、オレ</p><p>それが問題なんです</p><p>アマテラス、ツクヨミ、スサノオこの３柱の神様は、イザナギノミコトが同時に産み出しましたご存じですか</p><p>イザナギイザナミだっけ</p><p>名前ぐらいは、覚えている</p><p>はい日本神話では、まず最初にイザナギノミコトとイザナミノミコトが、国土そのものを産み出したことになっていますいわゆる国産みの神話です</p><p>子供の頃、図書室の本で読んだ覚えがある</p><p>イザナギが男性神で、イザナミが女性神ですそして女性神のなりなりて成り合はざるところに、男性神のなりなりて成り余れるところを挿し塞いで、国を産んだことになっています</p><p>つまりセックスして、子供を作ったんだよねっ</p><p>ああ成り合わぬところが女性器で、成り余れるところが男性器なのか</p><p>その後、イザナミは、カグツチという火の神様を産んだことで、焼け死んでしまいますそれで、イザナギは黄泉の国まで、死んだイザナミに会いに行きます</p><p>それも知っているよ結局、旦那さんの方が１人で地獄から戻ってくるんだろ</p><p>地獄ではありません黄泉の国です</p><p>ご主人様のイメージでは、同じなのでございましょうが地獄と黄泉の国は、異なるものです</p><p>宗教によって、死生観が違いますから仏教やキリスト教における地獄は、生きていた時の罪を罰せられるところですが黄泉の国には、そういう概念はありません</p><p>イザナミさんだって、火の神様を産んで、死んじゃっただけで別に悪いことをしたから死んで地獄に堕とされたわけじゃないでしょというか、日本神話には天国とか極楽っていう概念が無いしとにかく、みんな死んだら善人だろうと、悪人だろうと、ことごとく黄泉の国へ行くんだよそういう、考え方なわけ</p><p>美智、みすず、寧とリレーして、教えてくれた</p><p>みんな、よく知っているなあ</p><p>まあ、いいんだけどさ地下の黄泉の国から、地上に戻ってきたイザナギさんが、黄泉の国のケガレを祓うために、禊ぎをするんだよね全身を、水で洗ったんだよその時に、たくさんの神様が産まれて</p><p>一番最後にイザナギ神が、左眼を洗った時に生まれたのが、アマテラス右眼を洗った時に産まれたのが、ツクヨミ鼻を洗った時に産まれたのがスサノオということになっていますわ</p><p>寧の言葉を受けて、美智がオレに言った</p><p>へえそうだったっけ</p><p>こういう細かいところは、あんまり覚えていない</p><p>ねヨッちゃんおかしいでしょ変だと思わない</p><p>はい何が</p><p>最初の国産みは男性神と女性神が、セックスして産み出したんだよその後も、イザナギとイザナミで、たくさんの神様を産み出している</p><p>なのにさ黄泉の国のイザナミと別れて来たら、イザナギは男性神なのに１人きりで次々と神様を産んでいるんだよ</p><p>確かに神産みのルールが違う</p><p>実際はイザナミが火の神を産んで火傷した時から男女神でのセックスでの神産みは止まっています</p><p>そうそう、病気で苦しむイザナミのゲロとかウンチとかオシッコからも、神様が産まれたりしてたよねっ何だっけ、オシッコの神様</p><p>彌都波能売神《ミツハノメノカミ》と和久産巣日神《ワクムスヒノカミ》ですわ</p><p>さすが、みすずオシッコには詳しい</p><p>まあ、それでもここまでは、女性神が神産みをしているんだけどイザナミが死んだ後に、悲しんだイザナギが流した涙から、新しい神様が産まれるんだよつまり男性神が、１人きりで神産みをするのが始まるんだよ</p><p>男の神が１人で神を産む</p><p>うん、これは大きなルール変更だな</p><p>神話的には男女によるセックスでの神産みの方が、新しいものなんだそうです日本神話は、イザナギの死以降、古いタイプの神話に戻ってしまっていると考えられるんだそうですわ</p><p>そんで、まあ黄泉の国のケガレを祓った、最後の最後に産まれたのがアマテラス、ツクヨミ、スサノオなわけだよっ</p><p>アマテラスとツクヨミが眼から</p><p>スサノオが鼻からか</p><p>で、ヨッちゃんこのツクヨミって名前、今まで聞いたことあった知ってた</p><p>いや全然知らなかった</p><p>うんそうだよね全然、一般的じゃないもんねだって産まれたっきり、ほとんど他の神話に出て来ないんだもん</p><p>出て来ない</p><p>かろうじて日本神話におけるハイヌゥエレ神であるウケモチノカミを殺したのが、ツクヨミということになっていますそれが原因で、アマテラスがツクヨミを遠ざけたと</p><p>ホントそれぐらいしか記述が無いんだよ</p><p>何か、良く判らないけれどとにかく、ツクヨミという神様については、何も書き残されていない</p><p>ヨッちゃん変だと思わない日本人にとって、お月様って大切なものだよねでも、そのお月様を示す神様のことが記紀には、全然書いていないんだ</p><p>それは変だ</p><p>太陽神のアマテラスのことは、みんな知っているのに月の神様のことは、語られないなんて</p><p>そしてスサノオです父神であるイザナギによって、太陽神のアマテラスは、高天原を月神のツクヨミは、夜の食国を治めることになりましたこの時、スサノオは海原を治めるように命じられたという書物もあるのですがよくは判りませんただ、スサノオは父神の命令を拒否して、母神の居る黄泉の国に向かおうとしたということになっています</p><p>それで黄泉の国に行く前に、お姉さんに会いたいって高天原に来るんだけれど、お姉さんはスサノオが高天原を攻めに来たんじゃないかって疑うんだよ</p><p>その疑いを晴らすためにアマテラスとスサノオで、ウケイという誓約をするんだよその結果神様が産まれる最初が、宗像三女神で、その後は男神が５柱これが全部、良い神様だったっていうことでスサノオが潔白だと証明されるんだけど</p><p>これって男女神によるセックスですわよね</p><p>そうだよね女性神アマテラスと、男性神スサノオがセックスして神産みをしたってことになるんだよつまりイザナギ、イザナミの時のルールに戻ったんだよ</p><p>アマテラスとスサノオって、姉弟だよねそれは当時としては、アリだったの</p><p>一応聞いてみた</p><p>多分、姉弟じゃないんだよ</p><p>うーんとつまりね、ヨッちゃん神話というものは、ハイブリッドなんだよオリジナルのストーリーが一つあって、それがずっと伝えられて来ているんじゃなくって全然違う物語が組み合わされたり、パッチワークされたり、逆に切り取られたりしてマゼコゼになっているんだよ</p><p>各氏族は、本来、それぞれの氏族の神話を持ちますそれが、多くの場合征服された氏族の神話に書き換えられますしかし、必ずしも勝った氏族の神話だけが残されるというわけでは無いのですわ</p><p>とても、面白いストーリーだったら負けた氏族の神話が、勝った氏族の神話に採り入れられたりもするんだよローマ帝国なんて、服属させたギリシャの神話をそのまま採り入れちゃったし</p><p>一部だけという場合もあります例えば、アーサー王伝説とトリスタンとイゾルデの物語は、本来別々のものでしたがいつの間にか、トリスタンはアーサー王の円卓の騎士の１人ということになり、アーサー王伝説の中に採り入れられてしまっていますし</p><p>寧とみすずがつらつらと話していく</p><p>みんな、この話ちゃんと理解しているのか</p><p>うん、瑠璃子や美智やマナ鷹倉姉妹たちは、真顔で聞いている</p><p>ポカーンとしているのは、オレとメグとアニエスだけか</p><p>判ったネスサノオというキャラクターは、日本神話に後から挿入されたノネ</p><p>お前この話が、理解できるのか</p><p>そういうことだと思います</p><p>対馬にアマテルという、アマテラス神の古名だと思われる神様の神社がありますお隣の壱岐には、ツクヨミの神社がしかし、スサノオを祭った神社はありませんこの二つの神社は、とても古いものですつまり元々は、太陽神のアマテルと月神のツクヨミの信仰だけがあったんだと思います</p><p>アマテラスとツクヨミがまず、神様として存在していた</p><p>スサノオノミコトの本質は、英雄神ですつまり、実際に英雄的な行動をした人物が居てその人物が神格化されて、スサノオという神様になったんだと思われます</p><p>英雄神</p><p>うんとスサノオのその後の伝説は、ヨッちゃんも知っているよね高天原に来たことについてはウケイで身の潔白を示したけれど結局は、大暴れして、アマテラスが引き籠もりになる天岩戸事件を引き起こすそんでスサノオは、高天原を追い出される</p><p>そして、出雲の地へ降りたってヤマタノオロチの退治ですわそのまま、出雲の地に土着して、国を治めたことになっています</p><p>ああ、そこは知っている</p><p>つまり、スサノオが英雄になったのは、ヤマタノオロチを退治したことだからオロチを退治した英雄のストーリーと、天界のアマテラスとか神様たちのストーリーが合体しているっていうこと</p><p>うん、まあほとんど、ヨッちゃんの言う通りなんだけれど</p><p>ヤマタノオロチの伝説は古事記、日本書紀では出雲の国でのできごとになっていますが</p><p>出雲国風土記に書いてないんだよね</p><p>寧が続きを言った</p><p>風土記っていうのは、奈良時代に日本全国各地のことを朝廷が記録させた書物ねその中に、各地の地名の起源とか、伝説なんかも含まれていてさでも、ほとんどは散逸しちゃって、今では失われている風土記がほとんどなんだけれど幸いなことに、出雲の国の風土記だけは、ほぼ完全に残っているんだよ</p><p>そして、寧ちゃんの言う通り、その中にヤマタノオロチの伝説は書いていないんですわ</p><p>書いていないということは</p><p>つまり、ヤマタノオロチは出雲の伝説じゃ無いっていう可能性があるんだよ</p><p>風土記だって、朝廷の命令で各国の役人が、必死になって編纂しているんだからさ出雲に昔からにあった伝説なら、記録しないはずがないんだよでも、書いていないんだ</p><p>スサノオのモデルとなった人物が、出雲の地に居たことは確かですそれは、古くからスサノオを祭っている神社の存在などで、判りますから</p><p>スサノオは実在した</p><p>スサノオという出雲の王様的な人物に英雄的な業績を与えるために、他の地方に存在したオロチ退治の伝説をスサノオのものとしたのかもしれません</p><p>似たような例があるんだよね平将門を倒した俵藤太こと藤原秀郷も大ムカデを退治したことになっているからさっ</p><p>藤原秀郷は実在した</p><p>大ムカデは多分、実在しない</p><p>でも、とりあえず実在したモデルのいるスサノオが、アマテラスやツクヨミの伝説世界に組み込まれたってことでいいのかな</p><p>高天原のことまでは伝説の世界で</p><p>スサノオが出雲に来たところが現実をモデルにしたストーリー</p><p>いや多分、天岩戸の周りの話もモデルになった出来事があるんじゃないかって思うよ</p><p>こう考えてみたら、どうかな出雲の地に勢力を持っているスサノオのモデルになった王様が居たその王様が隣の国へ交渉に来る隣の国は、当然、スサノオが戦争で自分たちの国を乗っ取りに来たんじゃないかって心配になる</p><p>だから、スサノオはそんなことはありませんよ自分は友好関係を築くために来たんですって言って神様の前で誓約するその時に、隣の国の王族のお姫様か、神様に仕える巫女さんとセックスしたのかもしれない婚姻関係を結ぶとか子供も生まれたんじゃないかな</p><p>それがスサノオとアマテラスにより、ウケイでの神産み</p><p>でも、結局スサノオ、あるいはスサノオの連れてきた軍勢は行儀が悪くて、隣の国の中で迷惑なことをいっぱいしたんで叩き出された</p><p>それがスサノオの高天原追放</p><p>伝説として語られる中でさ、事件の時系列とか前後関係が滅茶苦茶になったりするのは、よくあることだからさとにかく、元々のアマテラス神話とスサノオ神話が、複雑に入り組んで今の形になっているんだと思うよ</p><p>じゃあ天岩戸の話は</p><p>うーん多分、アマテラスにも、何かしらのモデルが居るんだと思うよ天岩戸の伝説に登場するアマテラスはスサノオ伝説の中の登場人物だから</p><p>ああスサノオのストーリーに出て来る人物に、アマテラスの名が付けられているんだ</p><p>だから、天岩戸に隠れたっていうのはこの時、アマテラスのモデルになった人物が隠れたっていうことなのかもしれないよあるいは、年老いた巫女が死んで、新しい巫女と交代したことを、表しているストーリーなのかもしれないし</p><p>単純にたまたま日蝕が起きただけかもしれないですわ</p><p>でも、そういう、何でもかんでも面白そうなものを取り込んでしまうのが、伝説というものなのネ</p><p>神話学なんかの本も、きっちり読み込んでいるんだイーディ</p><p>本当は、メッチャクチャ頭の良い子だからなこいつ</p><p>それならツクヨミには、スサノオやアマテラスの様なモデルが、いないノネ実在した人物によるエピソードが無いからツクヨミの物語も無いノネそういうことだ思うネ</p><p>そうか、何かしら人間的なエピソードがあれば</p><p>それは誰か実在した人のやったことが神の名で伝えられているということなんだ</p><p>ツクヨミには、ほとんどエピソードが無い</p><p>つまりモデルがいない</p><p>イザナギが、黄泉の国のケガレを祓う禊ぎをして左眼を洗ったら、太陽神であるアマテラスが生まれ右眼を洗ったら、月の神であるツクヨミが生まれるうん、詩的で綺麗なイメージだよね神様の両眼が天空の太陽と月になるんだからさっ</p><p>なるほどイメージだけの存在だ</p><p>その後に、鼻を洗ったらスサノオが産まれたとかどう考えても、後付けだし、イメージ的に変だよね太陽と月の下に乱暴者のオッサンが産まれているんだからさ</p><p>寧の言うとおり神話は、継げ足されているのだろう</p><p>で脱線しまくったけれど、本題に戻るよ</p><p>寧は月子を見る</p><p>鷹倉神社は、とっても歴史の古い由緒ある神社だって聞いたけれどさ</p><p>月子は、ジッと下を向いている</p><p>あなたたちの名前が、月に夜見っていうことはやっぱり、お祀りしている神様は、ツクヨミ神なわけ</p><p>月子が、スッと顔を上げる</p><p>つまり、古事記、日本書紀成立以前の物凄ーく、古い神社なんだ</p><p>月子の返答にニコッと微笑む、寧</p><p>そうか、やっぱりねそういうことらしいよ、ヨッちゃん</p><p>あたしは、よーく判ったからじゃあ、またただの撮影係に戻りまーす</p><p>そう言ってカメラを取る</p><p>や、ヤッちゃん何が判ったの</p><p>教えなーいミィちゃんたちと相談してあたしは、もう黙りまーす</p><p>まんまとお祖父様に騙されましたわ</p><p>わたくしはこんなことだろうと思っていましたわお祖父様が、饒舌でいらっしゃる時は、何か企んでいる時ですもの</p><p>瑠璃子は、ククっと笑う</p><p>ごめん、オレ全然、よく判っていないから</p><p>もう、降参するしかない</p><p>どうして、オレの女たちは、みんなオレよりも頭が良いんだ</p><p>その前に月子様、一つ、教えて下さい</p><p>亡くなられたお母様のお名前を、お教えいただけますか</p><p>月子たちの母親鷹倉神社の巫女</p><p>葉月ですわ</p><p>ハヅキ</p><p>ツキ</p><p>ルナも月</p><p>今鷹倉神社にいらっしゃるのは、ご親戚の方でしたよね</p><p>鷹倉神社は、ヤクザグループに乗っ取られた後鷹倉家の分家の人間が、新しい神主として送り込まれていると聞いた</p><p>そのご家族の中に名前にヨミの付く方はいらっしゃいますか</p><p>はい叔母の名が清美です</p><p>キヨミ</p><p>ヨミ</p><p>夜見子</p><p>その叔母様は月子様たちのお母様のご姉妹ではありませんか</p><p>はい母の妹ですが</p><p>みすずは、ニンマリと微笑む</p><p>ありがとうございますこれで全て、繋がりました</p><p>あたし、ずっと不思議だったんです月子様たちのお母様は、３人もの娘を残されたのに以前の巫女は、どうだったんだろうって</p><p>月子たちの母親以前の巫女</p><p>巫女は、ヤクザたちの抗争の仲裁をする度に</p><p>双方の親分とセックスして子供を産む</p><p>その子供の誕生によって抗争は、終止符を打たれる</p><p>かつての巫女様たちがお産みになった子供たちはどうなったのだろうかって</p><p>今、オレの眼の前にも</p><p>月子とルナという仲裁の子が居る</p><p>旦那様鷹倉様たちの名前のルールは、もうお判りですよね</p><p>月子ルナ</p><p>名前にツキの付く娘は仲裁の子だ父親はヤクザの親分</p><p>名前にヨミの付く娘は神主と巫女の間に生まれた娘</p><p>そして、このご姉妹のお母様の名前が葉月様で今、鷹倉神社にいらっしゃる方の名前が清美様</p><p>ハヅキツキ</p><p>キヨミヨミ</p><p>ツキヨミ</p><p>ツクヨミ</p><p>しかも姉妹</p><p>お二人ともさらに先代の巫女様からお産まれになられた</p><p>おそらく葉月さんは、仲裁の結果のヤクザの子</p><p>清美さんは先代の神主さんとの子</p><p>そうやって鷹倉神社は、巫女の血を繋いでいったのですわね</p><p>ツキの娘とヨミの娘が、交互に巫女になることで</p><p>古代日本のことは、適当に書いているだけなので</p><p>八岐大蛇が風土記に載っていないのは、本当ですが</p><p>私も、昔、家にあったデニケンの本を元に、大学のレポートを書こうとして、途中でトンデモ本だと気付いて焦ったことがあります</p><p>古代日本関係は、安彦先生のナムジが面白かったです</p><p>でも、邪馬台国は、最近は畿内説の方が強いらしい</p><p>678．月の子</p><p>そもそも、鷹倉神社の巫女の仲裁の儀はアマテラスとスサノオがセックスすることで、身の潔白を誓約したウケイが元になっていると思います</p><p>セックスして、産まれた子が良い子だったということで敵対的な態度を改め、友好関係を結んだ証とするいうことですこの伝説で、アマテラスのモデルになっている女性は、間違いなく古代国家の巫女的な存在だったはずですから</p><p>巫女とセックスして子を産ませることで、和睦する</p><p>古代伝説との違いは、古伝では巫女アマテラスの所属する国家と、スサノオが首領である国家、２国の間の誓約であったものが鷹倉神社の場合は、２つのヤクザ集団の抗争を、第３者である鷹倉神社の巫女が仲裁するという形になっていることですだから、鷹倉神社の巫女は、両グループのトップとセックスしなければなりませんが</p><p>ヤクザさん的には、それで正しいんだよ同じ女とセックスした男は、穴兄弟だからさ仲良くなるしかないよねっ</p><p>DNA鑑定が発達するまでは生まれた子供が、どちらの方の子供か正確には判りませんしこのシステムで良かったのだと思います</p><p>成長したら、顔が似ているとか判る要素は増えるだろうけれど</p><p>いや、でも自分の子かもしれないと思って、生まれた時から見ていたら、何かしらの情が湧くか</p><p>それは判ったけれど何で、ツキの娘とヨミの娘を交互に巫女にするんだ</p><p>正確にはいつも必ず、交代していくわけでは無いのでしょうけれど</p><p>ちょっと、頭の中でイメージしてみて下さい今鷹倉神社に、１組の神主と巫女がいます</p><p>えあうん</p><p>そして、この神主と巫女の間の子には運良く、男の子、女の子、両方居るとします</p><p>男女の子が居る</p><p>それなら男の子は、次代の神主に女の子は、次代の巫女になれば、一番問題はないですよね</p><p>うんそれは、そうだな</p><p>どっちも鷹倉神社の正統な子供なんだから</p><p>では、次の世代はどうしますか神主と巫女は、実の兄妹です</p><p>実の兄妹で子供を産みますかそれでもし、男女の子が生まれたとして、さらにその子たちに神主と巫女を継がせますか代々そうしますか</p><p>そんなことをしたら、どんどん血が濃くなっていくだけです代が下がって行くと、肉体や精神に問題のある子が生まれる危険が増していきます</p><p>それに現実には、そんなに都合良く、神主と巫女の子供に男女が揃って生まれるはずもありません</p><p>眼の前に居る３姉妹だって神主の血を引いているのは、真ん中の夜見子だけだ</p><p>男の子は生まれていない</p><p>外から奥さんとか、お婿さんを貰うわけにはいかないのか</p><p>オレは月子に尋ねた</p><p>鷹倉神社の神主の嫁は、巫女と決まっていますそして、巫女の修行は、幼い頃から始めなくてはなりません他家から、巫女の候補者となるような娘をもらい受けるわけにはいきませんし</p><p>月子は答える</p><p>そこで仲裁の子が必要になったんですわ</p><p>仲裁の儀の結果に生まれた子は男の子の場合も、女の子の場合もあったでしょうし</p><p>なるほど仲裁の子は、神主と巫女との間の子が欠けていた場合のスペアにはなる</p><p>それに各世代の神主と巫女も、仲裁の子たちを生みっ放しにしておくというわけにはいかなかったでしょうから</p><p>ああ抗争を集結させた誓約の子なんだから</p><p>生まれてすぐに死んだとかじゃ、話にならない</p><p>きちんと育てて、成長させないといけない</p><p>仲裁の儀に関わった親分さんたちもご自分たちが、お元気な間は、仲裁の子たちを支援してくれるでしょうし</p><p>抗争していたはずの両グループの親分がどちらも、生まれた子を援助してくれる</p><p>自分の子かもしれない子なんだから</p><p>そういうサポートがあるのなら神主も仲裁の子を、自分の子と同様に大切に育てますわそれは、神社にとっても金銭的や社会的な保障になるわけですし</p><p>何かトラブルが起きたらヤクザの親分たちが助けてくれる</p><p>そういうコネクションは切らない方が良い</p><p>そうなるといっそのこと、仲裁の子を次の神主や巫女にするというプランもアリになりますよね</p><p>仲裁の子はお母様の巫女の血とお父様のヤクザの親分さんの血が半々になっていますこの子たちが、巫女や神主を継げば血が濃くなっていくということはありません</p><p>ああ仲裁を受けるヤクザたちは、全部、違う家系の人なんだから</p><p>巫女の血が、色んなヤクザの血で薄められる</p><p>ですが、今度は逆に血が薄くなり過ぎる怖れがありますだから、正統な神主と巫女の間の子が居る場合は、そちらの子が優先となります</p><p>仲裁の子がツキ神主の子がヨミでしたわよね</p><p>みすずが夜見子を見る</p><p>夜見子は神主の子だ</p><p>前の巫女は葉月様つまりツキ仲裁の子です</p><p>３姉妹の母親はツキの子だ</p><p>そのお子様の中に神主との正統な娘がいるならば、血の濃度をキープするために、次の巫女はヨミの系譜の子となります</p><p>やはり夜見子が、次の巫女になるというのは既定路線だったんだ</p><p>だから長女の月子は、ずっと夜見子に遜っているし</p><p>夜見子自身も、自分が鷹倉家の代表者として振る舞っていた</p><p>夜見子は、巫女の力の片鱗を見せていた</p><p>しかも、夜見子がそういう力を使っているのを父母である神主と巫女は黙認していたように思う</p><p>それも、夜見子が、次の巫女になるのだから、多少のことは多めに見るということだったのだろうか</p><p>いずれにせよ、夜見子は３姉妹の中で、一人だけ突出して優遇されていたと思う</p><p>ツキの巫女の子に、ヨミの子がいればその子が、次の巫女です逆に、巫女がヨミなら、血が濃くならないように、次の巫女はツキの子が選ばれる</p><p>だからツキとヨミが、交互に巫女を勤めていくのか</p><p>でも、わたくしにはわたくしには、もう巫女の力はございませんわ</p><p>夜見子が白いベッドの上で、震えている</p><p>彼女の裸身を、マナが背中から抱いていた</p><p>わたくしには、もう</p><p>そうですわですから例え、巫女の血が薄くなるとしてもわたくしが次の巫女を引き継ぐしかないのです</p><p>わたくしはもう、覚悟しておりますから</p><p>うんとちょっと待って</p><p>マナが抱きかかえている夜見子に、尋ねる</p><p>ね、夜見子さん夜見子さんの考えている巫女の力ってどんなのさ</p><p>夜見子はマナを見上げて</p><p>人々を正しい方向へ強く導く力ですわ</p><p>それって夜見子の言うことを、みんなに聞かせるってことだよな</p><p>自分の意志通りに人々を行動させる力</p><p>夜見子がオレを見る</p><p>夜見子の力はまだ弱いけれど、そういう強制力だった</p><p>オレは、さらに問う</p><p>それだけですわ</p><p>驚いた顔で夜見子は、オレを見る</p><p>他にどんな力があるとおっしゃるのです</p><p>サトリの力セックスを通して、相手の心の全てを見極める力ですよね</p><p>ご主人様は、わたくしとの心月を介したセックスをご経験なさってセックスには、そういう力があることをご存じですから</p><p>オレは巫女が仲裁の時に、ヤクザたちとセックスするという話を聞いて</p><p>てっきり、巫女にはそういう力もあるんだろうと思っていた</p><p>無いのか鷹倉神社の巫女には、そういう力は</p><p>ただ人を意のままに操る力しか無いのか</p><p>その力だけを使ってヤクザの仲裁なんてできるのか</p><p>あると思いますわただ夜見子様だけが、ご存じないだけで</p><p>美智は月子を見る</p><p>月子様はご存じなのでは</p><p>月子の背筋がピクッと震える</p><p>ですからお祖父様に、まんまと騙されたのですわ</p><p>わたくしは鷹倉神社が、長い歴史を持つ由緒ある神社であることは知っていました</p><p>そうだみすずは、最初、オレにそう言った</p><p>ですがお祖父様は、鷹倉神社に明治の始めに流れ着いた渡り巫女のお話を延々となされ鷹倉神社の巫女の力は、全て渡り巫女に由来するものの様に印象づけられました</p><p>ええですから、てっきり鷹倉神社そのものについては、考えないようになっていましたわ</p><p>でもどうして、鷹倉神社に明治政府の弾圧で行き場を無くした渡り巫女が集まってきたのでしょうね</p><p>もしかして鷹倉神社は、渡り巫女が集まって来る前から巫女の力が有名な神社だったのではありませんか</p><p>月子を見るみすず</p><p>そうか元から巫女が評判になっている神社だから</p><p>漂泊の渡り巫女たちが、助けを求めて来たということも考えられる</p><p>わたくしは、何も知りません</p><p>先ほどのあたしと寧ちゃんの話を聞いていらしたら、お判りだと思うのですが</p><p>さっきのってアマテラスとか、スサノオとかの話か</p><p>太陽神アマテラス原型はアマテルだったという説もありますがそれと、月の神ツクヨミこの２つの信仰は、とても古いものです太陽と月、自然に対する畏敬の念から生まれたものですから</p><p>しかしただ自然を畏れ奉るだけの信仰は、英雄の時代に入ってドラマチックなストーリーが語られるようになって、徐々に消えて行きます太陽神アマテラスは、英雄ドラマの登場人物の１人となって生き残りましたが月の神ツクヨミは、ついにドラマチックなストーリーの登場人物として確立することはありませんでした</p><p>古事記や日本書紀の中ではほとんど登場しないわけですから</p><p>そのツクヨミを祀っている神社ということは鷹倉神社は、メッチャメチャ古いのネ</p><p>イーディが、笑顔でそう言う</p><p>そうか古事記や日本書紀の中のストーリーが形成される前から鷹倉神社は、ツクヨミを祀る神社として成立しているのか</p><p>さてあたしが注目したのは、その後です太陽神アマテラスと月の神ツクヨミの信仰に、英雄神スサノオのストーリーが浸蝕していったという神話形成のパッチワークですわ</p><p>神話は新旧の幾つもの物語が、付け加えられ、貼り付けられ、あるいは削り取られて一つの形に整えられていく</p><p>鷹倉神社の巫女の力もパッチワークされたものではありませんか</p><p>みすずは穏やかに尋ねる</p><p>渡り巫女による力は新しいものでそれ以前に、古来から伝わる力もあったのではありませんか</p><p>渡り巫女の力と鷹倉神社の巫女が元々持っていた力</p><p>その２つの力が合わさってより大きな力となるのではありませんか</p><p>みすずの問いに月子は</p><p>わたくしは何も知りません</p><p>下を向いたままそう答える</p><p>そうですかでも、わたくしはさっきから、ずっと気になっているんですわ</p><p>瑠璃子が、ルナの髪を撫でながら言う</p><p>さっき、ルナさんはこうおっしゃっていましたお父様が、お前が男の子だったら良かったのにとおっしゃっていたと</p><p>それはルナ様が男子なら、神主の跡継ぎが決まるからですわ今のままでは、次の巫女が男子を産むのを待たなくてはなりませんから</p><p>ああ仲裁の子にも、男の子がいないのなら</p><p>あの、今、神社にいらっしゃる方は月子様たちのお母様のご姉妹ですわね清美さんとおっしゃるのならヨミの子ですから、先々代の神主と巫女の間のお嬢さんということですよね</p><p>優しい笑顔で、瑠璃子が尋ねる</p><p>はいしかし一度、鷹倉神社を離れた者が、再び神職に戻ることは、本来許されないことですわ清美様は神社を離れられてからは、巫女の修行も止めてしまわれていますし</p><p>清美さんにはお子様は</p><p>月子の言葉を途中で遮り瑠璃子が尋ねる</p><p>男の子が２人と女の子が１人いらっしゃるはずです</p><p>そのお嬢様は、今から修行を始めれば巫女になれるのでは男のお子様たちだって神主の候補となりますでしょう</p><p>いえそれは許されませんなのに何も知らない人たちが、清美さんたちを鷹倉神社の神職に据えようとしています</p><p>鷹倉神社を乗っ取ったヤクザはその清美さんに、巫女の代役をさせるつもりか</p><p>えっと、確か雲龍会山森組７代目組長佐竹信雄だっけ</p><p>そっちの大ボスは</p><p>では、お尋ねしますその清美さんのお子様たちの父親は、どなたですかどのような職業の方ですか</p><p>瑠璃子の問いに口籠もる、月子</p><p>ヤクザだよネ</p><p>イーディがそう言った</p><p>ヤクザ</p><p>亡くなった前の巫女の姉妹はヤクザと結婚しているのか</p><p>イーディ何で、そう思うんだ</p><p>さっき、ルナが言ってたね自分は神饌ダッテ</p><p>シンセン</p><p>あの、ゴメンシンセンて、何だ</p><p>何か、日本人のオレがアメリカ人のイーディに聞くのは、物凄く情けないのだが</p><p>判らなければ、質問するしかない</p><p>神様に捧げる食事が神饌ネ</p><p>え、どういうことだルナが神饌てことは</p><p>イーディが、ニッと微笑む</p><p>Darling、ちょっと考えてみるネこうやって、今は３人いるけれど巫女になれなかった子は、どうなると思うネ</p><p>オレはルナ、夜見子、月子を見る</p><p>いや、巫女になれなかったらそれはそれで仕方ないってことで、どこかで幸せに暮らすんじゃないのか</p><p>オレはそうであって欲しいと思う</p><p>違うネ神饌にされるのネ</p><p>イーディの言葉に、ルナはうつむく</p><p>それって神様に食事として捧げられるってまさか</p><p>今の時代に、そんなことがあるとは信じられないけれど</p><p>生け贄とか、人柱とか殺されちゃうってことか</p><p>イーディは、ハァと呆れ顔になって</p><p>Darling、もう２１世紀ダヨ何時代に生きているノネ</p><p>神様に捧げられたお食事は神棚から下げられた後は、どなたかがお食べになるんですよ神様でなく人間が</p><p>神様に捧げられたものを食べることで、神様と近しくなり、ご加護をいただくんです直会《なおらい》という儀式をご存じではありませんか</p><p>そんなの初めて知った</p><p>ボクには巫女の力が無いしそもそも、次の巫女を継ぐのは夜見子お姉様だし男の子でもないから、神主にもなれないだから、神饌になるって決まっていたんです</p><p>ルナが言う</p><p>もう大丈夫ですわルナ様が、神饌になることはありません</p><p>月子が末の妹に言う</p><p>神饌になるっていう言葉の意味も判らないけれど</p><p>どうして、ルナが神饌になる運命から逃れられたのかも</p><p>そんなの神様に捧げられる前に、お兄ちゃんに食べられちゃったからだよっ</p><p>巫女になれなかった者、修行しても力の無かった者にはそういう運命が待っています</p><p>神様に捧げられた後ヤクザさんたちに払い下げられてそれで、オモチャにされちゃうんだね</p><p>本来の父親が生きていれば引き取られることもありますが亡くなられていたり、次の世代に地位を譲られていたり、権威を失われていることもありますから</p><p>そうなるとかつての大親分の血縁なら、是非とも引き受けたいという方がいらっしゃいますので</p><p>引き取って大切に育てるんじゃないんだ</p><p>セックス奴隷か愛人かそういうものにする</p><p>昔、縁があったヤクザの大物の娘を犯すことで</p><p>優越感と、性的な快感を得る</p><p>でも、ルナ様はもう大丈夫ですルナ様は香月様を経由して、黒森様にお下げ渡しとなったのですからもう、このまま他の方に払い下げられることはありません黒森様もルナ様を大切にして下さると信じておりますし</p><p>夜見子が口を開く</p><p>夜見子のことは、明日ジッちゃんに話をするよ</p><p>問題ありませんわあたしと瑠璃子もお祖父様にお願い致しますから</p><p>はい何かありましたら、お祖父様を脅迫してでも夜見子さんをお守り致しますわご心配になるようなことは、何もありませんわ</p><p>瑠璃子もそう言ってくれた</p><p>よろしくお願い致します黒森様みすず様瑠璃子様</p><p>月子が長姉として、オレたちに頭を下げた</p><p>そんなことより月子さん、あなたのことが心配よ</p><p>本当なら次の巫女はヨミの子ツキのあなたが巫女になるはずは無かった</p><p>でも、あなたはずっと夜見子さんに巫女を諦めさせ、自分が巫女になろうとしていらっしゃいましたわ</p><p>あのさオレ、よく判らないんだけれど月子は、何でそんなに思い詰めているんだ</p><p>心の中に何かを隠している</p><p>それと巫女のもう一つの力美智が言ってたサトリの力だっけそれを月子は持っているのか</p><p>旦那様どういうことです</p><p>いやまた別の可能性なんだけれどもしかしてツキとヨミで、巫女の力が違うんじゃないか</p><p>何かさこうやって話していても、月子は夜見子と違うんだよ違う感じがする</p><p>うん何か、夜の黒い海に吸い込まれていくような</p><p>夜見子の力は人を自分の言う通りに従わせる力だつまり、夜見子から放出されていて夜見子自身は、受け取っていないそういう、外へ向かうプラスの力だ</p><p>月子はその逆なんじゃないかなオレたちの心が、月子の中に吸収されていくだけで月子は何も放射しない何も発せられていないから、今まで気付いていなかっただけで本当は力を使っているんじゃないか</p><p>月子が、スッと顔を上げオレを見る</p><p>鷹倉神社の巫女の力って神社の巫女が元々持っていた力が、夜見子の使っていた人々を従わせる力で渡り巫女の伝えた力が、人の心の内側を感じ取るサトリの力なんじゃないかって思うんだ</p><p>そうだろうネ</p><p>仲裁の儀式にセックスを採り入れたのは渡り巫女なんだろうネセックスを通して、相手の心と通じるのは渡り巫女の能力だったんだカラ</p><p>そして渡り巫女の末裔ツキの子それが、月子だ</p><p>わたくしを抱いて下さいませ</p><p>そうすれば何もかも全て、明らかになります</p><p>何が明らかになるのかは、これから考えます</p><p>とりあえず、明日はセックスシーンへ</p><p>今、冷蔵庫の扉を見て驚きました</p><p>父の字で書かれたメモが磁石で貼ってあります</p><p>注意忘れないこと</p><p>１．クスリの時間</p><p>２．シリアの問題</p><p>シリアの問題ってオバマだって忘れているような</p><p>679．月子とバトル・セックス　１　／　開戦</p><p>月子は、自ら席を立つと最後に残った黒のベッドへ向かった</p><p>オレに犯されるため</p><p>ベッドの縁に、優雅に座りオレを見る</p><p>行ってらっしゃいお兄ちゃん</p><p>夜見子さんのことは、あたしが見ているから</p><p>マナは、初体験を済ませたばかりの夜見子を抱き締めていた</p><p>いずれにせよ、こうなることは決まっていたのです</p><p>そうだ３姉妹を抱くことは、最初からの予定だった</p><p>夜見子の力は美智が抑え込んでいる</p><p>それが何かの機会に暴発してはいけない</p><p>美智は、いつもの無表情で答えた</p><p>行ってくるよ、夜見子</p><p>オレは、夜見子の可愛いお尻を撫でてそう告げる</p><p>月子にも、優しくしてあげて下さい</p><p>夜見子は、オレにそう言った</p><p>マナと美智とも</p><p>そして夜見子のための白いベッドを後にする</p><p>白</p><p>夜見子は、表裏の無い正直な娘だ</p><p>白という色は、夜見子に相応しかったと思う</p><p>だが、これからオレが向かう最後のベッドの色は黒</p><p>それは月子を暗示している色なのだろうか</p><p>月子は、オレがやって来ると自分からオレに抱きついてきた</p><p>月子って、こういう性格の子だったか</p><p>夜見子様が巫女を諦めるように振る舞って下さいまして、ありがとうございます</p><p>他の娘たちに聞こえないようにオレの耳に囁く</p><p>どうかこのまま、最後まで、夜見子様の力は封じ込めたままでお願い致します</p><p>夜見子の力が、消えていないことを知っている</p><p>美智によって、抑え込まれているだけで</p><p>力が失われていないことに気付けばまた、夜見子様が巫女の継承を目指されることになるかもしれませんから</p><p>そうだ夜見子が巫女になることを諦めたのは</p><p>力を失ってしまったと思い込んでいることが大きい</p><p>どうしても夜見子を巫女にしたくないんだな</p><p>オレも小声で、月子に尋ねる</p><p>はいこの運命はわたくしが引き継ぎますそしてわたくしで最後に致します</p><p>お兄ちゃん、パートナーは誰にするの</p><p>マナが白いベッドの上から、オレに尋ねた</p><p>鷹倉姉妹の処女喪失にはそれぞれパートナーを決めていたっけ</p><p>ルナにはアニエスと瑠璃子</p><p>夜見子には美智とマナ</p><p>残っているのは</p><p>寧は写真係兼オブザーバーとしてしか関わらないと宣言している</p><p>みすず来てくれ</p><p>ルナとアニエスは、１２歳</p><p>夜見子とマナは、１４歳</p><p>となると月子と同じ、１７歳のみすずに来てもらおう</p><p>嬉しそうに、みすずがやって来る</p><p>それから、もう１人</p><p>イーディ頼む</p><p>メグの落胆した顔</p><p>月子が何を隠しているか判らない以上強力な気の持ち主が必要だ</p><p>美智は、夜見子に貼り付いていてくれないと困る</p><p>それならイーディに来てもらうしかない</p><p>イーディには、洞察力あるし</p><p>笑いながらイーディがやって来る</p><p>そして、オレの耳に</p><p>ここで優しくメグミに声を掛けたりしちゃ、ダメなのね</p><p>そっと囁いた</p><p>自分で判らないとダメなのネDarlingが、説明してはダメネAll Right</p><p>今は鷹倉姉妹のことで精一杯なんだ</p><p>ここに、不安定なメグを呼ぶのは危険過ぎる</p><p>それで、メグがどんなに不機嫌になろうとも</p><p>メグが立ち上がって、退室しようとした</p><p>それも仕方無いな</p><p>年少組の中で自分だけ、オレに選ばれなかったのだから</p><p>座ってなよ、メグちゃん</p><p>正確には寧だけが</p><p>今、この場にいる人物でメグに声を掛けられるのは同じく、オレに呼ばれなかった寧だけだ</p><p>他の女の言葉は今のメグは、耳を貸さないだろう</p><p>というか他の女たちも、すで腹が据わっているのか、誰もメグの方を見ていないちゃんと無視してくれている</p><p>どうして、ここにいないといけないんですか</p><p>メグが、寧に言う</p><p>逃げるの逃げたけりゃ逃げればいいけれどちゃんと、みんなに宣言してからにしなよ</p><p>寧の声は、厳しい</p><p>何の宣言です</p><p>そんなの、ヨッちゃんを諦めて、家族から出て行く宣言に決まっているでしょ</p><p>ギョッとなるメグ</p><p>ヨッちゃんは、今、闘っているんだよなのに、応援もしてあげないで逃げ出すような子は、あたしたちの家族にはいらないんだよ</p><p>ヨッちゃんは、いつだってメグちゃん１人のためでなく家族みんなのために、頑張ってくれているんだからねっ</p><p>出て行くのか、ここに残るのかさっさと決めなよ</p><p>の、残ります</p><p>すごすごと、自分の席に戻る</p><p>ダメだヨメグミに振り向いては、ダメ優しさと甘やかしは別だからネ</p><p>イーディが、オレに囁く</p><p>ユキノの時とは違うノネ今のDarlingには、アタシたちが付いているのネだから１人で背負い込むことは無いノネ</p><p>全てがウマク行くように、アタシたちも頑張るネでも、もしウマク行かなかったら、その時はアタシたちも一緒にDarlingと泣いてあげるネ</p><p>いや、みんなで泣いてるだけじゃマズイだろ</p><p>イーディは、クククと笑って</p><p>冗談ネ気楽にナリナサイDarling</p><p>イーディの笑顔を見ていると、確かに安心する</p><p>ほらほら、ミスズ裸になろうネアタシたちが、服を着ていたまんまだと始まらないね</p><p>そうねイーディさん</p><p>みすずとイーディが、脱衣を始める</p><p>ちなみにDarlingは、画像検索の時はキーワードにNUDEを入れルカそれとも、NAKEDナノカ</p><p>何の話だよイーディ</p><p>エッチな画像検索とかするデショNAKED　CUTE　GIRLとかNUDE　GIRLとかNUDIST　CONTESTとかトカ</p><p>しないよそんなの</p><p>だって、オレの女は、みんなキュートだし毎日、一緒にお風呂に入ったり、セックスしたりしているんだから</p><p>ネットでエロ画像とか、探している余裕は無いな</p><p>ていうか、そんなことをしているのがバレだら何を言われるか判らないし</p><p>どうせ、オレのパソコンの履歴なんて寧やミナホ姉さんが細かくチェックして分析しているんだろうから</p><p>それにアニエスとか、１人でヌード・コンテストみたいな感じだしな</p><p>他の子は場をわきまえて、裸になるけれど</p><p>アニエスだけは、セックスしたくなったらどこでも脱ぐから</p><p>明日からは、ルナと２人でヌード・コンテストしますの</p><p>いやいや、そんならあたしも参加するって夜見子さんも、参加ね</p><p>マナが、夜見子に微笑む</p><p>それなら期間を決めて、皆さんで致しませんか</p><p>ちゃんと事前に日程を決めておけばわたくしたち、それぞれダイエットやシェイプ・アップに心掛けて最高の肉体を、お兄様に鑑賞していただけるわけですし</p><p>良い考えね</p><p>みすずも興味を持つ</p><p>肉体美を競い合うのですか</p><p>美智が、また自分の貧乳を見る</p><p>ついでに、眼の前の夜見子の豊乳も</p><p>ミチ、美しさを判断するのは、Darlingネミチは、精一杯、美しくあろうとすればイイだけなのネ</p><p>ていうか、美智お姉ちゃんは、小柄で小さいのが可愛いんだよそれは、美智お姉ちゃんだけの個性で、可愛らしさで、美しさなんだから大事にしないとダメだよ</p><p>そうですわミッチーは、ミッチーらしく正々堂々と、自分の裸体をお兄様に見ていただければいいんです大切なのは、お兄様に気に入っていただけるかどうかなんですから</p><p>やりましょうコンテストみんなで裸で並んでみれば美智ポンも、コンプレックスはなくなると思うのだって、色んな体格の子がいるから旦那様に、それぞれの肉体を楽しんでいただけるんでしょそう考えたら、美智は得よあたしとか、美智みたいな個性が無いもの肉体に</p><p>さっき、イーディが言った通り</p><p>オレが、何かしなくても家族同士で、フォローし合っている</p><p>メグを除いては</p><p>今は誰もメグにあなたは参加しないのですかすら、尋ねない</p><p>自分から、会話に参加しない人に手を差し述べる気はないということか</p><p>メグは高校生なんだから</p><p>年少組でも、年下に世話をしたり、年長組のお姉さんたちに気遣いする立場であって気を遣われるべき立場ではない</p><p>じゃあ、第１回黒森ヌード・コンテストは、１ヶ月ぐらい後に開催するということで寧ちゃん、それでいいですわよね</p><p>いやいや、１ヶ月じゃダメだよお姉様たちは、３ヶ月くらいは猶予が欲しいって言い出すと思うよ</p><p>渚さんは妊娠中だから、不参加だと思うけれど翔お姉さんやレイちゃん辺りが</p><p>シェイプ・アップが終わるまで、処女喪失を伸ばしていた翔姉ちゃんだもんなあ</p><p>では、みなさんのご意見を伺って、スケジュールを組みますわ</p><p>うん、そうしてミィちゃん</p><p>何か、よく判らないけれどとにかく、ヌード・コンテストの開催は決定したらしい</p><p>ヌード・コンテストって正直、何なのか良く判らないけれど</p><p>オレは、みんなの裸を見て何をすればいいんだ</p><p>本当にみなさん仲がおよろしいのですね</p><p>それに黒森様のことを、本当に信頼なさっている</p><p>はい旦那様あってのあたしたちですから</p><p>ミスズセックスする前に、Darlingは少し水分を補給した方がいいノノネ</p><p>イーディが、みすずに言う</p><p>あ、はい旦那様、何かお飲みになられます</p><p>オレはイーディが、みすずをこのベッドから遠ざけたいのだと判った</p><p>じゃあ、スポーツドリンク系を</p><p>少々、お待ち下さい</p><p>みすずが、ベッドを離れ部屋の片隅の冷蔵庫へ向かう</p><p>さすが、みすずこういう準備もちゃんとしていたんだ</p><p>でツキコはいつからなのネ</p><p>イーディが小声で尋ねた</p><p>困惑した顔をする月子</p><p>アタシはツキコたちがDarlingとショウの車で出掛けた後のことも知っているネショウの車の監視カメラの映像をここで観ていたネ</p><p>翔姉ちゃんの車に、バスタオルだけの３姉妹を乗せて繁華街を走った</p><p>その後、わざとヤクザたちを引き付けて香月セキュリティ・サービスが殲滅</p><p>オレは、安藤というヤクザの前で月子にフェラチオ飲精をさせた</p><p>その過程をイーディは観た</p><p>ショウの車には、ドライブ・レコーダーが付いているねタクシーなんかで、犯罪行為が起きた時のために車内の映像を記録しているのと同じ装置ねそれで撮った映像を、ネット回線で送ってもらっていたノネ</p><p>途中から、ツキコは様子が変わったネ</p><p>変わった</p><p>どういうことだイーディ</p><p>送信された映像だから気の変化は判らないネデモ、確かに何か違いが起きたネアタシは、そう分析しているノネ</p><p>月子に変化があった</p><p>確かに、黒森様に肌を触られるようになってから少しずつ、変化がありましたわ</p><p>肌に触れるってああ、おっぱいを揉みまくったことか</p><p>それで、段々に黒森様のお心が、わたくしに伝わってまいりました</p><p>わたくしこの方は、少なくとも、わたくしたち姉妹に対し、悪意を持っていらっしゃらない方なのだということが、判ったんですわ</p><p>オレが、月子たちを無理矢理犯したり月子たちを利用しようとしているわけではないことを</p><p>月子は、肌から感じたのか</p><p>月子も力に目覚めていたということか</p><p>いいえそういう気がしただけですわ黒森様の一生懸命なお姿から、良い方だということが判っただけです</p><p>月子はオレを見て言う</p><p>いいえって</p><p>今、こいつオレの心を読んだのか</p><p>その上で力に目覚めたわけではないと、言っている</p><p>そして、その後黒森様のあの何と言いますか大きくなるところを、口に含みあの不思議な味のものを、口中に放出していただきましたので</p><p>それは、フェラチオと口内射精・精飲と言います</p><p>隣のベッドから、耳を傾けていた美智が言う</p><p>は、はあ何しろ、わたくしは初めてでしたので</p><p>セックスの技法についての詳細は、今度、じっくりお教え致します</p><p>うん、美智それは別の機会にしてくれ</p><p>それで、オレの精液を呑んだらどうなったんだ</p><p>それ以降の方が黒森様のお心の中が、より良く判るようになりました</p><p>オレに微笑む月子</p><p>もちろん、そういう気がするというだけでございますが</p><p>月子は、恥ずかしそうに言う</p><p>月子はオレの精を飲み干してから、オレの心が読めるようになっているんだ</p><p>それはツキの巫女のサトリの力の現れでは無いのでしょうか</p><p>瑠璃子が抱きかかえているルナを見る</p><p>ルナさんもお兄様に射精された後、とても穏やかになられましたわ</p><p>ルナも少し強引なセックスで、処女喪失をしたと言うのに</p><p>オレに中出しされた後は、とてもオレに対して従順になった</p><p>ボクもよく判らないけれどとにかく、兄さんは、ボクたちを助けようとしてくれていてそれで、こういうことをしているっていうのが判ったんだ悪い人じゃないってことが本当に良い人なんだって</p><p>ルナはそう言った</p><p>それから兄さんが、アニエスさんや瑠璃子様のことが本当に大好きで自分の命よりも大切にしていてボクも、アニエスさんみたいになったらいいのにって、考えていてくれることが判って</p><p>セックスによってルナも力に目覚めた</p><p>そう思えるようになったということですわ黒森様は、本当にルナ様のことを思って下さって優しくして下さいましたから</p><p>あくまでもツキの巫女の力の発動を否定する</p><p>そうだよねボクには、巫女の力は無いもんね兄さんが、とっても一生懸命だからそれだけだよね</p><p>ええ、わたくしも、黒森様がわたくしを良い方向へ導いて下さろうとしたことは、伝わってまいりましたからわたくしも同じですわ</p><p>夜見子が言う</p><p>オレたちの推理が正しければ</p><p>ヨミの巫女である夜見子には、サトリの力は無い</p><p>そうですわただ黒森様のお心が、判る様な気がしているだけです</p><p>できればもっと判るようになりたいと思っております</p><p>月子は着ている巫女服の、帯を解く</p><p>BATTLEだネDarling</p><p>イーディがニヤッと微笑み、オレに囁く</p><p>ツキコはDarlingの全てを、覗き見するつもりネ</p><p>オレの心の全て</p><p>今はまだ彼女の力は全開で無いネやはりセックスして、射精されないとダメなのネ</p><p>ルナが、オレにペニスを打ち込まれ子宮に精液を注がれたことで</p><p>オレのルナたちを救いたいと思っている心を読み取ってくれた</p><p>だから、今のルナはオレに心を開いてくれる</p><p>ツキコは心の中の気が、底なし沼みたいになっているネウカツに踏み込むと、溺れ死ぬヨDarling</p><p>まだ１２歳のルナは気が足りていないだから、巫女の力も、完全には作動していない</p><p>しかし、１７歳の月子は</p><p>最初から、夜見子以上の大量の気を溜め込んでいることは判っていた</p><p>だから、胸への愛撫とフェラチオ精飲だけでサトリの力が発動し始めている</p><p>このまま、セックスをしたら</p><p>どうしたのです黒森様</p><p>月子は、巫女服の胸元を緩める</p><p>胸の谷間が、オレの眼にチラつく</p><p>ツキコ、Darlingの心の中から、大切な情報を引き出すつもりネ</p><p>イーディがオレの耳に囁く</p><p>そうか、オレの心の全てを読み取れば</p><p>香月家や黒い森の秘密も知ることができる</p><p>そうなれば、月子はジッちゃんに対抗する材料を手にすることができる</p><p>この子はアタシたちを信じ切っていないネ信じたとしてもアタシたちを踏み台にして、生き残る切り札を手に入れたいと思っているネ</p><p>月子の今までの行動、会話の内容そして、今の様子を見ればおのずと推察されることなのネ</p><p>月子は自分で、巫女服の帯を解き、胸元を緩めたが</p><p>自分からは、それ以上脱ごうとはしない</p><p>乳房も露出させない</p><p>さあ、早く致しましょう</p><p>月子は、ゴロンとベッドに横たわった</p><p>両手をギュッと握りしめて唇も噛みしめている</p><p>これは闘う態度だ</p><p>覚悟しているんだ</p><p>月子は、セックスで巫女の力に目覚めることを信じて</p><p>オレから情報を引き出す闘いをするつもりなんだ</p><p>グラスに入れた飲み物を、お盆に乗せて運んで来たみすすが不思議そうに、オレを見る</p><p>いや、何でもないよありがとう</p><p>オレはドリンクを飲む</p><p>体内に吸収されるドリンク</p><p>同時に、汗がドワワっと出る</p><p>もっと持って参りましょうか</p><p>いや、充分だありがとう、みすず</p><p>イーディ以外の子は、みんな月子の狙いに気付いていない</p><p>マズいぞ</p><p>このまま、セックスしてしまっていいのか</p><p>どうするオレ</p><p>ホント、処女の考えそうなことダヨネ</p><p>イーディが、呆れた口調で言った</p><p>可愛いネツキコ</p><p>月子が、ビクっとしてイーディを見上げる</p><p>すると、イーディは、オレにニヤッと微笑み</p><p>ヤッチマイナ、Darling</p><p>心配ないネこのBATTLEはDarlingが勝つネ</p><p>オレが勝つ</p><p>アタシを信じるネ</p><p>そうそう、Darling</p><p>すると、イーディは、ククっと笑って</p><p>女の子は、ちょっと乱暴なぐらいが刺激的でいいのネ</p><p>特にハジメテの時はネ</p><p>判ってないカラネセックスの深さも、怖さもマダ</p><p>オレからセックスを通じて、情報を探り出そうとしても</p><p>月子は処女だ</p><p>セックスに対する恐怖心からは逃れられない</p><p>おう判った</p><p>オレは、ベッドに横たわって身体を硬くしている月子に向かう</p><p>始めるぞ</p><p>闘いが始まる</p><p>35歳のオジサンに、何でパソコンて、どんどんエロ画像が溜まっていくんですかねぇと、しげしげと言われたことがあります</p><p>仕事終わりの夕暮れの職場で、缶コーヒーを片手にしげしげと</p><p>昨日のシリアの問題の答えが判りました</p><p>お父さん、冷蔵庫に貼ってある紙のシリアの問題ってどういうこと</p><p>ああ、あれは母さんが電話でメモしておいてくれと言ったんで、書いておいた</p><p>母、帰宅</p><p>母さん、あのシリアの問題って何</p><p>ああ、あれはねぇ今日、会ったお友達が、これからシリアの問題で株価に変動があるから、気を付けなさいって言ってたのよでも、ほら、どこの国のことだったか、お母さん、すぐ忘れちゃうからお父さんに電話して、書いておいてもらったのよ</p><p>それって、あの例の株を勧めている人</p><p>そうよその人が教えてくれたのよ</p><p>その人アメリカの政府機関閉鎖のことは何か言ってた</p><p>いいえ何なのそれ</p><p>いやたのむから、株はやらないでくれー</p><p>ていうか、その友達は切ってくれ</p><p>絶対に、まともな人じゃないから</p><p>680．月子とバトル・セックス　２　／　前戯</p><p>オレが、月子に向かおうとすると</p><p>ダメダメそんなに肩に力が入っていたら、ダメネ</p><p>イーディが、笑ってオレを止める</p><p>ミスズDarlingを抱き締めてあげてネそしていつものDarlingままでいいって言ってあげてネ</p><p>みすずにそう言うと月子を見下ろす</p><p>アタシは、今、ちょっと忙しいカラ</p><p>月子は、ブルっと震えて</p><p>わたくしを制するおつもりですか</p><p>美智が夜見子の力を抑え込んでいるように</p><p>イーディも、月子の力を</p><p>ノーノー、内から外に発せられるものなら抑え込めるケレド外から内に吸い込まれるものは制御できないネ</p><p>夜見子と月子の力は真逆の性質のものだ</p><p>夜見子のヨミの巫女の力は自分の意思を、外部の人に強制する外に発せられる力</p><p>月子のツキの巫女の力は接した人の心を、強制的に読み取る内に引き込む力</p><p>イーディが気を発しても吸い込まれるだけか</p><p>でも整えることはできるネ</p><p>イーディは笑う</p><p>ツキコの今の状態はとてもバランスが悪いねこの方が楽になるよ</p><p>楽に</p><p>フンンッ、と気を当てる、イーディ</p><p>月子の顔色が少し、良くなる</p><p>もっと自然にツキコも無理をしてはダメネ</p><p>そうかイーディは</p><p>月子の力を制御するのではなく</p><p>無理なく自然な形が、月子が力に目覚められるようにサポートしようというのか</p><p>旦那様は、あたしを見て下さい</p><p>ブラを外して、パンティだけになったみすずが正面からオレを抱き締める</p><p>あたし温かいですか</p><p>みすずの可愛いおっぱいがオレの胸にむにっと触れる</p><p>ああ、温かいよ</p><p>オレたちが密着するとみすずのおっぱいの弾力が、オレの胸を圧迫する</p><p>旦那様今、あたしたちがしていることは何だか、判っていらっしゃいますか</p><p>今していること</p><p>これは、ただの乱行です</p><p>みすずが、真剣な眼でオレを見る</p><p>今のこの部屋のあのカメラで撮している映像を、何も知らない人が観ればただの乱痴気騒ぎの乱行パーティとしか認識していただけませんわ</p><p>今や部屋の中の大半の人間は、裸体だ</p><p>服をちゃんと着ているのは寧とメグ、そしてベッドの上の巫女服の月子だけだ</p><p>赤いベッドの上では、割れ目から処女血と精液を滴らせている１２歳のルナを同じく１２歳のアニエスと１５歳の瑠璃子が、全裸で抱き締めている</p><p>白いベッドの上では処女をレイプされ、２回も中出しされた１４歳の夜見子を、裸の１４歳のマナと１５歳の美智が</p><p>黒いベッドの上の月子だって、服を着ているといっても、裸身が透けて見えるコスプレ巫女衣装だし</p><p>その横に立っている、イーディとみすずは下着姿</p><p>オレは先っぽから精液が糸を引いている勃起ペニスを露出されたままの全裸だ</p><p>こんなの変態セックス大会としかいいようがない</p><p>でも、旦那様とあたしたちにとってはそうではないんですよね</p><p>旦那様はいつだって、本気でいらっしゃいますから</p><p>そうかなオレただ、いつもいつも、いっぱいいっぱいなだけで</p><p>オレはいつも、迷ってるだけだ</p><p>迷って、迷ってひたすら、どうしたら良い方向に行けるか道を探すだけで</p><p>はい、それがいいんですわ旦那様は</p><p>よく人は一生懸命なだけではダメだと言います一生懸命なだけで許されるのは、子供の時だけで一生懸命かどうかよりも、ちゃんと結果を出さないと評価されないとかお祖父様も、よくおっしゃいます</p><p>それはその通りだと思う</p><p>一生懸命さなんて、評価にはならない</p><p>きちんと成功して、実績を積まないと</p><p>でも、そんな考えはあたしは、間違っていると思いますわなぜなら、ホンモノの一生懸命は、そんなレベルのものではないからです本当の一生懸命を知らない人間が、一生懸命なだけじゃダメだとか自分は、こんなに一生懸命にやったのにとか言うんですそんなのはまだ全然、一生懸命の領域には達していないんです</p><p>うん、みすずの言いたいことは何となく、判るけれど</p><p>でもさ、それならオレなんかは、本当に全然、一生懸命なんかじゃないよ</p><p>だって、オレは</p><p>オレはただ、やらなくちゃいけないことを、毎回ヒーヒー言いながら、やっているだけだからそれも、みんなに助けてもらって</p><p>人よりも劣った人間だから</p><p>一生懸命頑張る才能さえ無い</p><p>えー、お兄ちゃん、一生懸命やってくれているよ</p><p>隣のベッドからマナが言う</p><p>お兄ちゃんが一生懸命じゃなかったら、この世の誰が一生懸命なの</p><p>違うよ、マナ一生懸命っていうのは本当に、一生懸命な人っていうのはオレなんかよりも、もっともっと努力しているよもっともっと努力してちゃんと結果を出しているってオレみたい人間は一生懸命とか、言っちゃいけないんだ</p><p>今のオレはもっともっと頑張らなきゃ今のまんまじゃ全然ダメだよもっと、オレマシな人間にならなきゃ</p><p>今のオレはミナホ姉さんや克子姉たちの助けで、何とか生きているんだ</p><p>オレが、ちゃんと自分の力で家族を守っていかれるようにならないと</p><p>こんなの、焦ってもダメだって判るけれどオレ、少しでも早くみんなのために役立つ人間になりたい少しでも少しずつでも、変わっていきたい</p><p>みすずの腕が、ギュッとオレを抱き締める</p><p>はい頑張って下さいあたしたちは、いつも旦那様を応援していますから</p><p>そう言ってオレにキスする</p><p>パパ頑張ってですの</p><p>アニエスが叫んだ</p><p>ほら、ルナも応援しますのパパ、頑張ってって</p><p>パパが頑張っている時は、いつもアニエスたちのためですのだから、応援しないとダメなんですの</p><p>ルナだって、もうパパの子なんですの応援しないとダメですの</p><p>アニエスに言われてルナは</p><p>に、兄さん頑張って下さい何を頑張るのか、判らないけれど</p><p>うんごめん</p><p>オレもよく判っていない</p><p>みすずちゃんの言う通りですわ</p><p>本当に頑張っている人は、自分で頑張っているとか一生懸命にやっているとか、言わないものですわそれどころか自分が一生懸命なことにさえ気付かずに、頑張っていらっしゃるそうですわね</p><p>いや話の意味が判らない</p><p>だって、オレは全然、頑張ってないんだぞ</p><p>オレの努力なんて本当に頑張っている人から見れば、何でもないようなものだろうし</p><p>ヨッちゃんミィちゃんは、細かいことは考えなくていいって言ってるんだよ</p><p>寧が、カメラを外してクスリと笑う</p><p>大丈夫だよどうせ、ヨッちゃんは大したことは知らないんだからさ</p><p>月子の力と目的に気付いている</p><p>セックスを通してオレの心から、起死回生の一手となる情報を読み取ろうという</p><p>そんなことよりさヨッちゃんは、何で、こんなことをしているのかちゃんと思い出した方がいいってば</p><p>何でこんなことを</p><p>香月のオジイちゃんに言われたのはこの子たちの娼婦としての適性審査だけなんだよ本当なら、ヨッちゃんはこの子たちが、この後、どうなろうが気にしなくていいんだよただ楽しくセックスして処女の子の味見をするだけで良かったんだなにの、何でヨッちゃんは</p><p>と、寧はアチャーという顔をして</p><p>あ、ゴメンあたしは、こんなに話しちゃいけないんだったええっと撮影係兼オブザーバーだからっ</p><p>何をいまさら</p><p>あーんと、後はミィちゃんお願いねっ</p><p>寧は、みすずに振る</p><p>みすずは、もう一度オレにキスして</p><p>あたしはいつでも、香月の家を捨てますわ旦那様の方が、大切ですから</p><p>だから正々堂々と、月子さんと闘って下さい</p><p>みすずは、そう言ってオレに頬擦りする</p><p>心配いりません正々堂々闘って失敗したとしても、またやり直したらいいんですあたしは、何度でも旦那様を応援致しますわみすずは、何があっても旦那様の味方ですから</p><p>パパ、頑張れですの</p><p>頑張って下さい、お兄様</p><p>ご武運を、ご主人様</p><p>いつも通り、思いっきりやればいいんだよお兄ちゃん</p><p>アニエス瑠璃子美智マナ</p><p>よく判らないですけれどでも、頑張って下さいお兄さん</p><p>わたくしも何がなんだか判りませんが、黒森様を応援致しますわ</p><p>ルナと夜見子まで</p><p>あたしも心の中で、応援しているよ</p><p>メグは、オレの方を見たまま何も言わない</p><p>ウンいい感じネ</p><p>イーディが呟く</p><p>見ると、さっきまであんなに緊張して、顔色の悪かった月子が穏やかな感じになっている</p><p>呼吸もゆっくりだし</p><p>これがイーディの気による整え</p><p>O.K.お待たせしたネDarlingソレとDO　YOUR　BESTネ</p><p>Darlingのできる範囲でBESTを目指せばいいノネ他のことは、ナーンにも考えナイ一つのことダケに集中ダヨ</p><p>一つのこと</p><p>今、一つのことダケに集中するとしたらDarlingは、何を選ブ</p><p>月子の最初のセックスをできる限り、良いものにしてやることだ</p><p>なるべく、痛みや苦しみを感じないように</p><p>それダケでイイし、それダケしかできないノネDarling</p><p>イーディが、ニコッと微笑む</p><p>オレの心の中のどんなものを見られようと、別にいいか</p><p>そこで問題が起きればその度に対処すればいい</p><p>余計なことは考えるな</p><p>今は月子の処女喪失のことだけに集中しよう</p><p>では頑張って下さい旦那様</p><p>みすずが、オレから離れる</p><p>あたしは、ここから旦那様を見守っていますわ</p><p>みすずがイーディがみんなが、オレを見守っていてくれる</p><p>オレは１人じゃない</p><p>オレは、ベッドに横たわる月子の横に添い寝する</p><p>顔をよく見せてくれ</p><p>オレは、月子の顔をアップで見る</p><p>うん月子は綺麗だな眼は二重で睫毛が長い</p><p>髪の毛の匂いを嗅ぐぞ</p><p>オレはクンクンと髪の香を嗅ぐ</p><p>あ、あんまり嗅がないで下さい</p><p>昨夜、シャワーを浴びたきりですから</p><p>昨夜洗ったんなら、問題無いだろ</p><p>今日はたくさん汗をかきましたし</p><p>良い匂いだよ月子は</p><p>オレは、髪から耳の後ろの匂いを嗅ぐ</p><p>オレに首筋にキスされて月子は、ブルッと震える</p><p>怖いか</p><p>少し</p><p>怖くないように、ゆっくりするからな</p><p>さっきまでの心を閉ざしきった感じは消えている</p><p>オレのペースで、少しずつ、心の扉をこじ開けていくぞ</p><p>キスしていいか</p><p>じゃあ、後にしよう</p><p>オレは、巫女服の上から月子の胸に手を這わす</p><p>怖がらなくていいまだ、服の上からだから</p><p>でも、紙のように破ける薄い生地だ</p><p>布地の上からでも、月子の胸の感触硬くなりつつある乳首を感じる</p><p>ああはぁう</p><p>性的興奮が、少しずつ月子の力を解放させていくはずだ</p><p>今度は承諾した</p><p>オレは、唇を重ねる</p><p>月子はまだ緊張している唇に力を込めて硬くなっている</p><p>だから、オレは月子の唇を舌で舐めた</p><p>少しずつ、力の抜けていく赤い唇</p><p>唇が半開きになったところで口中に舌を差し入れた</p><p>月子の歯を舌で舐める</p><p>これは、克子姉に習ったテクニックだ</p><p>ああっ、はぁ、はぁ、はぁ</p><p>唇を離すと、月子は大きく息をした</p><p>顔は、真っ赤に上気している</p><p>オレは、巫女服の前をパラリと開く</p><p>月子の白い乳房が外気に触れる</p><p>月子の深い呼吸に合わせて大きく上下する二つの肉塊</p><p>ピンク色の乳首</p><p>１７歳の乳房は、仰向きになっていても量感と弾力を誇示していた</p><p>お、おかしいです</p><p>月子が呟く</p><p>わたくし黒森様とは</p><p>そうだ月子は、もっと悲壮な初体験を予想していた</p><p>オレに、力尽くで蹂躙されることを</p><p>いやこれもやっぱり闘いなんだよ</p><p>オレは月子に言う</p><p>こういう闘いもあるんだ</p><p>オレは、月子の右の乳首から啜った</p><p>左の乳房は手で揉みしだく</p><p>でも、乱暴にではない</p><p>優しく丁寧に</p><p>ゆっくりと１７歳の処女の性感に、火を付けていく</p><p>右の乳首の後は、左の乳首</p><p>均等に、勃起し堅く尖るまで、舐めしゃぶっていく</p><p>ああっ、ああっくぅぅっ</p><p>月子から、喘ぎ声が零れる</p><p>オレは、月子の反応を確かめるために月子の顔を見たまま、舌と手の愛撫を続ける</p><p>そ、そんなに見、見ないで下さい</p><p>オレの視線に月子が、顔を赤らめる</p><p>仕方ないだろどうしたら、月子が気持ち良いのか確認しながらしているんだ</p><p>わたくしが気持ちいい</p><p>ああ、気持ち良さそうな顔をしているよ月子</p><p>オレは、月子の乳首を舌で転がす</p><p>あああっ恥ずかしいです黒森様ぁぁ</p><p>肌を触れ合えば、触れ合うほど月子には、オレの心が見えてくるはずだ</p><p>オレは、乳首を舐めながら手を、月子の股間巫女服の袴に伸ばす</p><p>怖くない、怖くないまだ、服の上からだ</p><p>オレは太ももの外側から、内側へと手を這わしていく</p><p>ほら、撫でているだけだ気持ちいいだろ</p><p>少しずつだ</p><p>少しずつ、月子の承認を得ながら浸蝕する</p><p>月子は何か運動とかやってたのか部活とかは</p><p>長身で細くてスタイルが良いけれど</p><p>特にはわたくし、神社の子ですからああんっ</p><p>するっと陰部の上に手を差し込む</p><p>でも、とても綺麗な身体をしているよ</p><p>そんな綺麗なんかじゃありませんわたくし</p><p>いや月子は、綺麗だ</p><p>オレの指が割れ目の上から、グググと小刻みな振動を与える</p><p>あああっわ、わたくしはお神楽を神社の神楽舞のお稽古をしておりましたから</p><p>ああんっ毎年、祭礼の時には夜見子様、ルナ様と</p><p>うん、３人揃ったら綺麗なんだろうね見たいな</p><p>鷹倉神社には帰れないかもしれない</p><p>例え、帰れたとしても今までの鷹倉神社の信奉者は、みんなヤクザだ</p><p>そのヤクザたちを、今、香月セキュリティ・サービスが徹底的に叩きのめしている</p><p>今まで通りの祭礼は、もうできないだろう</p><p>舞うだけなら３人揃っていれば、いつでもできるだろうそれに</p><p>生きてさえいればどんな状況でも、希望はあるよ</p><p>はいあああっ</p><p>オレの愛撫に月子の巫女服の袴が、じっとりと湿っていく</p><p>破くよ</p><p>オレは、いきなり月子の袴をビリリッと破いた</p><p>丁寧さの中に乱暴さを</p><p>この方が興奮するはずだ</p><p>い、いやぁぁ</p><p>オレは袴の股間の部分だけを大きく左右に引き裂いた</p><p>眼の前には月子の愛液に濡れた下着が</p><p>みすずハサミだ</p><p>みすずが、オレにハサミを手渡す</p><p>黒森様ま、待って下さい</p><p>動くと危ないぞ</p><p>オレは、月子のパンティをジョキジョキと切り裂いた</p><p>いっいやぁぁ</p><p>そう言いながら月子の女陰は、トクトクと愛液を溢れさせている</p><p>ほら丸見えだぞ</p><p>オレは布片を取り除く</p><p>月子の割れ目はスッとナイフで切れ目を入れたような、綺麗な一本ラインだった</p><p>ひぃやぁぁ</p><p>怯える月子をオレは一度、抱き締める</p><p>月子怖くないから</p><p>ほら、深呼吸しような大きく息を吸って吐いて</p><p>すぅぅはぁぁ</p><p>オレも一緒に、深呼吸してやる</p><p>落ち着いたか</p><p>それはあのはい</p><p>じゃあ、舐めるぞ</p><p>オレは月子の股間に顔を</p><p>ミスズ、肩を抑えていてネ</p><p>その瞬間イーディが、ササッと物理的に月子を押さえ込む</p><p>はい、こうですわね</p><p>みすずも、月子の肩を</p><p>これで、月子は身動きできない</p><p>うん綺麗な割れ目だぞ、月子</p><p>み、見ないで下さい</p><p>それに良い匂いだ</p><p>ああんそんなこと言わないでぇぇぇ</p><p>月子が羞じらっている隙に舌を伸ばす</p><p>はぁぁうっ</p><p>快感の稲妻が、月子の身体の中を響いていく</p><p>月子のここはもうベチョベチョだな</p><p>わざと月子に聞こえるように、ペチョペチョと水音を立てる</p><p>ジュジュと音を立てて、愛液を啜る</p><p>月子の味は酸っぱいよ</p><p>いやぁぁ、言わないでぇぇぇ言わないで、下さいぃぃぃぃ</p><p>オレはプリっとしたクリトリスを剥き出す</p><p>まずは、フーっと息を吹きかけ</p><p>ひぃやぁん何</p><p>ああ、自分では露出させたことが無いんだ</p><p>次は舌でペロペロと</p><p>ひぃぃぃい、あああっ、あああ、あぅぁぁッッ</p><p>この感覚も生涯初だろう</p><p>ペロペロペロ、リロリロリロ、チュパッ</p><p>ああっ、何なのこれぇぇああああっ</p><p>愛液が、湧き出る</p><p>クリトリスが、紅いルビーの様にテカテカと輝き、肥大していく</p><p>月子は１７歳だ</p><p>肉体は、健康的な発育を見せているこれなら</p><p>一度イカせようイーディとみすずも、手伝ってくれ</p><p>イーディは、月子を押さえ込んだままペロペロと月子の乳首を舐めていた</p><p>女の子の性感帯は、こういうところにもあるのよ</p><p>月子の脇の下を舐めながら脇腹をくすぐっている</p><p>みすずは、渚にレズプレイを仕込まれているから</p><p>女の子の身体の感じやすい部分については、よく知っている</p><p>ひぃぃいっあああっやめてぇぇやめて下さいぃぃわたくし変になっちゃうううっ</p><p>いいぞ、変になって</p><p>そして、感じろここには誰も、月子を傷付けるやつはいないっていうことを</p><p>そうネ気持ちよくなるダケネ</p><p>いいのよイッちゃいなさい</p><p>月子に性の快感を教えたいだけだ</p><p>肌を通してオレたちの心を知ってくれ、月子</p><p>いやぁぁ、いやぁぁああっ、ああー、ああーっ</p><p>そして、月子は</p><p>うぐぐぐぐぅぅッッッ</p><p>身を捩るようにして絶頂に達した</p><p>オレの顔に、ビュッビュッと愛液が掛かる</p><p>はぁぁっっっ</p><p>ビクッ、ビクッ、ビクッーっと、身体を痙攣させながら</p><p>ぐったりと脱力する月子</p><p>よし、バトルの緒戦はオレたちが取った</p><p>はぁぁ、はぁぁ、はぁぁ、はぁぁ</p><p>まるで長距離走の後の様に月子は、荒い呼吸を繰り返す</p><p>よっし撮影タイムでいいかなっ</p><p>寧が、カメラを持って前に出る</p><p>オレは両手で月子のヴァギナを開いて、処女膜が見えるようにする</p><p>トローリと大量の愛液が内部から零れた</p><p>はーい、月子さん、こっちを見てぇぇぇっ</p><p>月子さんカメラを見るのよ</p><p>みすずが、手を貸してやる</p><p>は、はひぃぃぃ</p><p>月子の裸身は、オレとみすずとイーディの狩りの獲物のようになっていた</p><p>パシャパシャとシャッターを切る寧</p><p>ヨッちゃん、月子さんは全裸にしないの</p><p>今の月子は</p><p>上半身は、巫女服の前を開いただけだし下半身は、袴を股間だけ破り裂かれている</p><p>見た目の上では巫女服を着たまんまだ</p><p>夜見子は巫女でなくしてから、犯したけど</p><p>オレは隣のベッドの夜見子を見る</p><p>夜見子は、着ていた巫女服をビリビリに引き裂いて全裸にしてから、犯した</p><p>巫女になることを、諦めさせるために</p><p>月子は巫女の姿のまま、女にしたいんだ</p><p>その方が良いと思う</p><p>オレのインスピレーションが、そう告げている</p><p>ふーんヨッちゃんが、そう思うんなら、それでいいと思うよ</p><p>寧は、写真を撮り続けながらそう言った</p><p>巫女さんレイプ・プレーだね</p><p>いや、ヤッちゃんこれは、プレイじゃないよ正々堂々とした闘いだ</p><p>オレは月子と闘っている</p><p>こうやって、この段階ではセックス経験に優るオレの方が、圧倒しているとしても</p><p>月子の巫女の力が発動したら、最後の最後にはどうなるか判らない</p><p>月子が、オレの心を鷲掴みにしてオレを屈服させるかもしれないんだ</p><p>だからオレは、絶対に手を抜かないよ</p><p>オレの知っている全てを使って正々堂々と、月子とセックスする</p><p>優しく、丁寧にそれでいて、強引に荒々しく</p><p>月子にはオレの全てを見せてやるいや、見て欲しいって、今は思っているよ</p><p>オレにはノー・ガード戦法しか残っていないんだから</p><p>呼吸が整ったネ身体の中の火が消えないうちにDarling</p><p>イーディが、月子の様子をチェックしてオレに告げた</p><p>こっちもよろしいようですわ</p><p>みすずが、オレのペニスをシゴいて硬度を確かめる</p><p>ああここからが勝負だぞ月子</p><p>月子が、ブルルと震えてオレを見上げる</p><p>幾ら投げ売りで安かったからとはいえ月火ちゃんのフィグマを買ったことを少し後悔しています開けてないし</p><p>そういや、この作品を書き始めた頃セックスの体位の表現に苦しんで、投げ売りの桜姫のフィグマを買って、ああでもない、こうでもないとポーズを取らせていました</p><p>いや、桜姫（プラレス三四郎）が当時一番、よく動いたので</p><p>あれ、どこ行ったっけ</p><p>と思ったら、机の後ろの戸棚にあった</p><p>開けて見ると頭だけ、寧々さん（ラブプラス）になっていました</p><p>久々に、動かそう</p><p>ていうか火憐ちゃんとか、いつ買ったんだ</p><p>681．月子の処女喪失　／　せめて、人間らしく</p><p>さあ、大きく足を開くんだ</p><p>オレはベッドの上に、横たわる月子に言う</p><p>引き裂かれた巫女服乳房と陰部だけを剥き出しにして、今まさにオレに犯されようとしている</p><p>絶頂から、まだ回復していない身体に力が入らないようだ</p><p>端正な顔が、緊張に震えている</p><p>月子の額には大粒の汗がいや、身体中、汗と愛液でトロトロに蕩けている</p><p>初めての男性器を受け入れる準備は、すでにできている</p><p>１７歳の美少女は、正直な言葉を吐いた</p><p>ブルっと、身体を震わせる</p><p>大丈夫だよお姉様</p><p>赤いベッドの上からルナが言った</p><p>痛いけれど我慢できないことはないから兄さんが、してくれるんだから</p><p>すでに処女を失い子宮に初めての精液を注がれた、１２歳の妹が長姉に言う</p><p>そうですわ月子なら、絶対に乗り越えられます</p><p>白いベッドから夜見子もエールを送る</p><p>わたくしたちも、一緒ですわ</p><p>夜見子はオレに処女を貫かれ、正常位とバックで２回も中出し射精されている</p><p>今もまだ腰の痛むのか、起き上がることができない</p><p>美智とマナに抱えられ、全裸のままベッドに転がっている</p><p>妹さんたちにできたことが、お姉さんにできないハズがないノネ</p><p>イーディが、月子を見下ろしふふんと笑う</p><p>あたしは月子さんと同い年ですけれどいつも、楽しく旦那様にセックスしていただいていますわ月子さんでしたら、すぐに痛みより快感の方が強くなりますわ</p><p>みすずも、月子に微笑んだ</p><p>月子の長身で発育の良い身体</p><p>みすず以上に、セックスの歓びに目覚めるのは早いかもしれない</p><p>最後は、勇気だよ</p><p>運命と闘う勇気が月子にあるかどうかだ</p><p>月子はキッとした眼で、オレを見上げて</p><p>どうぞ、お好きになさって下さい</p><p>力を抜いて眼を閉じる</p><p>いやそうじゃないよ</p><p>月子が、えという顔で眼を開ける</p><p>ちゃんと、オレの眼を見ろ</p><p>月子の眼が、オレを見上げる</p><p>これはオレと月子のバトルなんだから最後まで、ちゃんと闘えよ</p><p>月子がツキの巫女の力を目覚めさせて</p><p>オレの心から、香月家や黒い森についての機密情報を読み取ろうというのなら</p><p>眼を閉じてはダメだ何が起ころうとも最後まで、オレを見ていろ感じていろ</p><p>闘うんだ</p><p>オレもそうするから</p><p>心を読むというのなら、全て見せてやる</p><p>オレを食い切れるものなら、食い切ってみろ鷹倉家の巫女なら</p><p>ハッとなる月子</p><p>オレは、これから月子とセックスするこのオレのペニスを、月子の中に突き込み処女膜を引き裂き、子宮の入り口まで押し込んで、月子の中に思いっきり子種を注ぎ込んでやるからな</p><p>すると月子は</p><p>月子も闘う巫女の顔になる</p><p>わたくしは鷹倉月子、１７歳ですこれより、黒森様と闘って鷹倉家の巫女となります</p><p>覚悟を決めた良い眼をしている</p><p>思いっきり、足を開け</p><p>大きく開脚する、月子</p><p>もっとこうだ</p><p>オレは、月子の太ももを掴んでさらにグバッと足を開かせる</p><p>緊張する月子</p><p>これぐらい開いていた方が痛まずに済む</p><p>オレと月子は睨み合ったままだ</p><p>ツキコ、アタシが手を繋いでいてあげるネ</p><p>その方が迷わずに済むヨ</p><p>月子は右手を、イーディと繋いだ</p><p>これでセックスの途中に、月子の気が乱れてもイーディが整えてくれる</p><p>恐怖からの気の暴発も、防いでくれるだろう</p><p>月子はルナや夜見子より、遥かに溜め込んだ気が多いのだから</p><p>みすずオレのが月子の中に正しく入るように、導いてくれ</p><p>こうやって、見つめ合ったままだとうまく勃起を挿入できない</p><p>だから、みすずに助けてもらう</p><p>かしこまりましたわ、旦那様</p><p>みすずが、オレのペニスを掴み数回シゴく</p><p>少し、濡らした方がよろしいですわね</p><p>そして、口に含みたっぷりと舌と唇で唾液を塗す</p><p>みすずの口の中で、オレのペニスは最大値まで張り詰めていく</p><p>うふよろしいようですわね</p><p>最後にみすずは、カリ裏と先っぽをチロチロと舐めてくれた</p><p>では参りますよ月子さん</p><p>オレは月子の眼を見つめたまま</p><p>みすずの白くて細い指が、オレのペニスを月子の膣口に誘導する</p><p>オレの亀頭の熱を月子は、敏感な場所で感じたらしい</p><p>待って下さぁい今、月子さんの愛液と絡みつけさせますから</p><p>みすずは、オレのペニスの根元を持って</p><p>月子の割れ目に沿って、オレの亀頭を擦り付けていく</p><p>ああ、月子の内部から溢れる温かい液体がオレの肉の竿に絡みついて</p><p>切なそうな顔になる月子</p><p>今さっきイッたばかりだから胎内で、快感の炎はまだ燃えている</p><p>感じやすくなっている</p><p>みすずが、オレの亀頭を擦り付けながら月子のヴァギナを開いていく</p><p>月子の膣口に、オレのペニスがあてがわれた</p><p>GET　READY</p><p>GO</p><p>んんんっぐ</p><p>ムニムニムニっと胎内に侵攻しようとする異物に、驚く月子</p><p>いっ嫌ぁぁっ</p><p>足を閉じて、ベッドの上方へ逃げようとするが</p><p>頭の方では、イーディが月子の移動を邪魔している</p><p>足は、みすずが閉じないように、体重を掛けて押さえていた</p><p>んんんっああっ</p><p>ゆっくりと、オレの張り詰めた太い亀頭が月子の中に埋没していく</p><p>ああ、トロトロに蕩けた胎内は体温が高くて、熱い湿っている</p><p>まるで、チンコの先端だけ温かい温泉の中に浸かっているような</p><p>だ、ダメぇぇぇ入らないっ</p><p>そして、オレのペニスは</p><p>処女の障壁に当たる</p><p>大丈夫だ、これは入るんだ</p><p>オレは、月子の眼を見たまま言った</p><p>でもそこが限界ですつかえていますから</p><p>ああだから、引き裂くんだよ</p><p>オレは、グイッと腰を押し込むッッ</p><p>処女膜がオレの攻撃に</p><p>む、無理ですっ無理よぉ</p><p>月子の瞳に涙が溜まる</p><p>破るぞ</p><p>くぅぅッッ</p><p>処女膜が、押し破られる瞬間をオレはペニスの先で感じ取る</p><p>痛い、痛いぃぃぃぃぃぃぃぃっ</p><p>じゅぽぽぽぽっ</p><p>障壁が破られると同時に、オレのペニスが一気に潜り込むっ</p><p>う、嘘っそんな奥まで、入って来ないでぇぇぇっ</p><p>まだだぁまだ、終わりじゃないぞっ月子ぉぉぉぉっ</p><p>いやぁぁッッッ</p><p>オレはペニスの根元まで、全て月子の中に押し込んだ</p><p>はぁぁぅっはぁぁうっ</p><p>大きくパクパクと口を開けている月子</p><p>額から、大粒の汗が次々に流れていく</p><p>深呼吸するネ</p><p>イーディが月子に言う</p><p>大きくすぅ、はぁすぅ、はぁ深呼吸だ</p><p>オレも言う</p><p>オレに合わせてオレと一緒に深呼吸するんだ</p><p>月子と呼吸を合わす</p><p>深呼吸に合わせて、月子の胎内もオレを締め付ける</p><p>処女の膣はオレをぴったりと咥え込んでいた</p><p>見つめ合ったまま、呼吸を合わせて</p><p>オレは片手で月子のおっぱいを、優しく揉む</p><p>乳首を指で擦った</p><p>月子が、よがり声を上げた</p><p>大丈夫か痛むか</p><p>痛いですでも</p><p>でも何かがわたくしの中で蠢いていますわ</p><p>黒森様に絡みついてわたくしの中に引きずり込めと、言っているようです</p><p>男とセックスをしたことで</p><p>月子の中の巫女の力が動き出そうとしている</p><p>こ、怖いです黒森様</p><p>月子の中が、キュウッと締まった</p><p>大丈夫だ今は自分を見失うな力に振り回されるぞ真っ直ぐに、オレを見ていろ</p><p>大丈夫ネ</p><p>イーディが、月子の手を握りしめてくれている</p><p>月子が力に引きずり回されることを、何とか防ごうと</p><p>く、黒森様わたくし</p><p>辛そうな顔で、月子がオレに言う</p><p>このままではあの</p><p>月子の眼が、濡れている</p><p>このままではわたくしの心が、どこかへ飛んでいってしまいそうです</p><p>精飲肌と肌の接触女陰を舐められての絶頂</p><p>そして男性器の挿入</p><p>性的な興奮が高まるにつれ、月子の中で力が盛り上がっていく</p><p>オレにどうして欲しいんだ</p><p>痛く、痛くして下さい黒森さまぁぁっ</p><p>いっ、痛い痛い痛いぃぃぃぃ</p><p>月子の中を掻き回す度に、大量の愛液と処女血が結合部から染み出して来る</p><p>それを潤滑油に</p><p>オレは、同じリズムでピストンする</p><p>痛い痛い痛い痛いぃぃ</p><p>一番奥を突く度に、月子は痛いと啼く</p><p>胎内が、キュッと収縮する</p><p>オレのリズムと、月子の声がシンクロしていく</p><p>呼吸を合わせることを忘れないノネ息を合わせることは、気を同調させることネ</p><p>イーディのアドバイス通りに、オレは月子と呼吸を合わせていく</p><p>同じリズムで、月子の肉体にオレのペニスを刻み込んでいく</p><p>先に、オレだけの欲望で加速させてはいけない</p><p>あくまでも月子と同じリズムで</p><p>うっううっうっ黒森様ぁっ</p><p>痛みを訴えていただけの声が変わる</p><p>いやぁぁわたくしわたくしぃぃ</p><p>しっかりするネ自分の気に酔っちゃダメネそのままだと、溺れるヨ</p><p>急激な巫女の力の発動そのうねりに、月子の精神が耐えられなくなっているのか</p><p>月子オレだオレだけを、しっかり見ていろ</p><p>オレは、強い眼で言った</p><p>今、お前と闘っているのはオレだぞ勝手に、自分に負けるなっ</p><p>黒森様ぁぁっ</p><p>オレを見ていろオレを感じていろ今、お前の中に入り込んでいるのは誰だ</p><p>くっ、黒森様です</p><p>そうだっ、オレだけを腹の底で感じろっ</p><p>オレは、ズンッと強く子宮口を突く</p><p>はあうっ</p><p>ほら、今、お前のおっぱいを揉んでいるこの手は、誰の手だ</p><p>黒森様です</p><p>そおだぁっ</p><p>オレは、月子の胸をギュッと握りつぶす</p><p>乳首を指でつねった</p><p>きゃううっ</p><p>そのまま、月子の唇に何度もキスする</p><p>今、お前とキスしているのは誰だ</p><p>黒森様ぁぁわたくし、黒森様にチュウチュウされています</p><p>オレは、舌を絡める啜る</p><p>月子とセックスしているのは誰だ</p><p>黒森様ぁぁ黒森様ですぅぅ</p><p>月子の眼がとろんとしていく</p><p>そうだ、オレだだから、月子オレにも溺れるなセックスに負けるな闘えよオレと闘えオレたちは、闘っているんだ強い眼で、オレを見ろ</p><p>お前には守らなくちゃ行けない姉妹がいるんだろ</p><p>どんな時でも、闘い続ける意思を捨てるな</p><p>そうでなければ</p><p>何かに溺れたり、縋ったりしたら</p><p>誰も守れない</p><p>運命に呑み込まれて流されるだけになってしまう</p><p>巫女になろうという女が、そんなんでどうするんだ</p><p>は、はいっっ申し訳ございません黒森様ぁ</p><p>オレに謝るなっオレとお前は、今、闘っているんだぞ</p><p>零れそうになる涙を月子は、必死で堪える</p><p>そして、オレをオレを強く、見つめている</p><p>呼吸を合わせて、Darlingを感じるネ今は、それだけでイイカラ</p><p>イーディが、月子に囁く</p><p>感じろオレの生命を、オレの呼吸とセックスで感じろ</p><p>オレも月子の命を感じるから</p><p>そうして、オレたちは対等な立場で</p><p>１組の男と女として２人で闘う</p><p>お互いの気を練り合っていく</p><p>くぅぅ、くぅぅ、くぅぅ</p><p>ううっ、ううっ、うっっ</p><p>呼吸と、セックスのリズムが同調していく</p><p>つ月子オレ</p><p>わ判ります黒森様</p><p>オレの中で射精欲が高まっていく</p><p>出すぞどうしても出したいんだ月子の中に</p><p>はいわたくしも出されたいです黒森様に</p><p>ああ、オレたちは今、繋がっている</p><p>O.K.Darlingのクライマックスで、アタシの制御を断ち切るネ</p><p>オレが射精した瞬間月子の力が解放される</p><p>ああわたくしわたくしぃ</p><p>怖いのか月子</p><p>怖くはないですわたくしは黒森様と闘っているのですから</p><p>ああ、オレも闘っているよ</p><p>犯すのでも、犯されるのでもなく</p><p>正々堂々とセックスしているんだ</p><p>うううっあああっああーっ月子ぉぉぉ</p><p>月子の無い内面に潜む強い気に、引っ張られているのを感じる</p><p>射精した瞬間引きずり込まれるなきっと</p><p>それがツキの巫女の力</p><p>オレは、月子に心の全てを読み解かれる</p><p>構うもんかちくしょうっ</p><p>あああっ黒森様がぁわたくしの中で荒ぶっておられますっああっ</p><p>限界だッ</p><p>イクぞッイクぞッッうぐぅぅッッッ</p><p>オレは、亀頭を月子の子宮口にグリグリと押し付ける</p><p>はいっ、見ていますわっ黒森様ぁぁっっ</p><p>びゅわわわっ</p><p>大量の精液が一気に噴き上がるッッ</p><p>ひぃやぁぁっっっ</p><p>子宮内に、初めての灼熱を感じた月子が叫ぶ</p><p>月子の瞳に激しく射精する、オレが映っている</p><p>おそらく、オレの瞳にも精を受けとめる月子の姿が映っているだろう</p><p>まただまだ出るぞ出るぞ月子ぉぉぉぉぉッッッ</p><p>ひぃぃぃ熱いぃぃぃ熱いぃぃぃ拡がっていくぅぅ</p><p>精を放出すると同時に</p><p>オレの心が月子の大きな瞳の中に吸い込まれていく</p><p>月子ぉぉぉぉっっ</p><p>月子の瞳をみつめたまま</p><p>スーッとオレは気を失った</p><p>短い夢を見ていた</p><p>いや、夢じゃない</p><p>昔の記憶だ</p><p>良信も、もう大きいんだから、これからはしっかりしないといけないよ</p><p>それは親父の声だ</p><p>バァちゃんが、死んだ夜の</p><p>もう、誰も良信を守ってはくれないんだから何でも１人でできるようにならないとね</p><p>親父と２人きりだった</p><p>亡くなったバァちゃんの遺体の前で</p><p>バァちゃんは、顔に白い布を掛けられていた</p><p>悪いが僕も会社が忙しいからね良信の面倒をみてやる余裕は無いんだよ</p><p>そんなこと言われなくても、判っている</p><p>だって、親父はオレの面倒を見たことなんか、一度も無かったじゃないか</p><p>全部バァちゃんにオレを任せて</p><p>判っていると思うがお前の母親は、ああいう人だから</p><p>期待なんかしていないよするわけがない</p><p>バァちゃんの葬式にだってあの女は来なかったんだ</p><p>オレは判っている</p><p>言われなくても判っている</p><p>バァちゃんが死んでしまった、今</p><p>オレはもう、独りぼっちなんだ</p><p>誰も、オレを助けてはくれないんだ</p><p>まあ、本当に大変なことが起きた時は、僕が何とかするからでも、できる限り、１人でできることは１人でやってくれ</p><p>オレは父を信じない</p><p>母を信用しないように父だって</p><p>オレは１人だ</p><p>闘わなきゃ</p><p>闘わないとこいつらに、殺される</p><p>だって、バァちゃんはこいつらに殺されたようなものなんだから</p><p>家の家事と、オレの世話を全部、バァちゃん１人にやらせて</p><p>バァちゃんが、体調が悪くなってもギリギリまで、病院に連れてってあげなくて</p><p>だからバァちゃんは</p><p>本当に悪いんだが僕に期待しないでくれ僕は父親失格な男だし良信の良いお父さんには、なれないから</p><p>それがまだ小学生の息子に言う言葉か</p><p>悪いが運命だと思って、諦めてくれ良信</p><p>なら、闘ってやるよ</p><p>運命と</p><p>ツライノデスカ</p><p>誰かの声がした</p><p>カナシイノデスカ</p><p>誰かがオレを見ている</p><p>アナタハ、トテモイタマシイ</p><p>うるせぇな</p><p>オレは闘っていくんだよ</p><p>１人で</p><p>ナイテイルノデスカ</p><p>泣くもんか泣くもんか泣くもんか</p><p>こいつらの前で泣いたら弱みを見せたら、オレも殺される</p><p>だから泣くもんか</p><p>泣くもんか</p><p>ヒトマエデ、ナカナイトキメタカラアナタハ、ヒトマエデ、ワラワナイノデスカ</p><p>うるさい</p><p>ナガレヨ、ワガ、ナミダ</p><p>その声はそうオレに言った</p><p>ヨッちゃんヨッちゃん</p><p>ふっと眼が醒めた</p><p>オレはうつ伏せで、何か温かいものの上に倒れ込んでいる</p><p>顔を上げると、みんながオレを見ていた</p><p>うん大丈夫ネ</p><p>問題ありません</p><p>オレの左右の手をイーディと美智が握っていた</p><p>えっと、オレは</p><p>オレは何をしていたんだっけ</p><p>ごめんなさい、ごめんなさいわたくし</p><p>月子が泣いている</p><p>それで気付いた</p><p>オレは、まだ月子と繋がったままで</p><p>月子の裸体の上で気を失っていたらしい</p><p>失神して、そんなに長い時間は経っていないのか</p><p>ごめんさいわたくし</p><p>気付いたオレの顔を見て月子が泣きじゃくる</p><p>いや、オレは大丈夫だからそんな月子が泣くようなことは、何も無いから平気だよ</p><p>うん頭も痛くないし、呼吸も苦しくない</p><p>身体中で変調のあるところは無い</p><p>オレはササッと自分の体調をチェックする</p><p>はい、旦那様飲み物です</p><p>みすずが、コップに入ったスポーツドリンクをオレに勧めてくれた</p><p>オレは、コップを受け取ってゴクゴクと飲む</p><p>ああ、水分が全身に広がる</p><p>うんリフレッシュされた感じがする</p><p>いつまでも、月子の中に入っているのも良くない</p><p>何か、泣いているし</p><p>オレは、月子から身体を離す</p><p>ずるっと処女血で赤くなったペニスを引きずり出した</p><p>後から、トポトポと精液が溢れ出す</p><p>また、ずいぶん大量に射精したんだなオレ</p><p>大丈夫か、月子痛く無いのか</p><p>オレが、月子の肉体を気遣うと</p><p>月子は、起き上がってベッドの上に正座する</p><p>本当に申し訳ございませんでしたぁぁっ</p><p>号泣しながらオレに対して土下座をした</p><p>いや、そんなことするなよ、月子あの、ベッドのシーツに汗とか愛液とか精液とか血とか付いているから、おでこを擦り付けるのはさ</p><p>申し訳ございません、申し訳ございません、申し訳ございません</p><p>月子は、おでこを付けたまま、頭を上げてくれない</p><p>どうしちゃったんだよ、おい</p><p>ルナと夜見子は、処女喪失の痛みでまだ動けないようだ</p><p>それぞれのベッドの上から心配そうに、こっちを見ている</p><p>そんなの、Darlingの心を読んだからに決まっているノネ</p><p>イーディがオレに言う</p><p>オレの心</p><p>夢の中で、誰かに見られていたような気がする</p><p>ホントにエゲツないよね、香月のオジィちゃんはさっ</p><p>鷹倉神社のツキの巫女が、ヨッちゃんとセックスしたらこうなるってことは、判っていたんだよあのオジィちゃん</p><p>黒森様が、どういうお気持ちでわたくしたち姉妹に接して下さっていたのかようやく判りました本当に、申し訳ございませんでした</p><p>なおも泣きながら月子はオレに詫びる</p><p>オレの気持ち</p><p>オレはジッちゃんの命令通り</p><p>娼婦になれるかどうかの適性検査として</p><p>ヨッちゃんは許せなかったんでしょこの３姉妹が大人たちの勝手で、いいようにされることが</p><p>最初に会った時から、感じているネDarlingは心の中に、強い怒りを持っているネ</p><p>それは運命に対する怒りなんだと思うネ運命なんかには、負けない絶対に闘ってやるッテ</p><p>運命との闘い</p><p>アタシはDarlingの中に、そういう怒りのエナジーを感じたからあの時、Darlingに付いていったノネ</p><p>アタシも運命に、怒っていたカラ</p><p>イーディが怒っていた</p><p>初めて会った時ってあのお台場の、ホテルの闘いの最中だよな</p><p>アタシは生まれ育った教団から、お金で売り払われたノネ</p><p>ニューオリンズの暗殺教団で生まれ育って、お祖母さんから暗殺術を教わった</p><p>でも、そのお祖母さんの死後</p><p>新しい教団の指導者は、イーディの力を畏れてミス・コーデリアにイーディを売り飛ばした</p><p>アタシは、頭にきてたヨアタシを売り飛ばした人と、それをただ眺めているだけだった人たちに</p><p>アタシには、故郷から追放される理由は無かったノネでも、あの人たちは、アタシを捨てたネアタシなんか、いらないって</p><p>いつも、ニコニコと笑っているイーディ</p><p>そんなイーディも、トラウマとコンプレックスを抱えている</p><p>だからDarlingを見た時には、嬉しかったねDarlingは、アタシと同じ怒りを抱えていたカラ</p><p>な、何で、そんなことが判ったんだ</p><p>忘れたノアタシあの時、Darlingとユキノのセックスを見ているノネ</p><p>ミス・コーデリアに雪乃とセックスする様に強要され</p><p>隙を付いて、美智の心月で逃げ出したんだっけ</p><p>イーディはその場に居た</p><p>このコたちの巫女の力というのアタシが教団で習った技とよく似ているネだから、アタシも判るよセックスで、人の心が</p><p>まあ、アタシの場合は何となくだけどネでも、Darlingの心の中の怒りが、アタシと同じだということは判ったネだから、アタシはDarlingが好きネアタシたち、似ているカラ</p><p>いや、オレは別にそんな、いつもプンプン怒っているつもりはないんだけれど</p><p>そういうことではありませんわ旦那様の中に根源的な怒りがあることは確かですそして、それが旦那様の行動の方向性を決めていると言うことも</p><p>今度は、みすずがそう言う</p><p>でももし、そうだとしても何で、月子が泣きながらオレに謝るんだよ</p><p>対等な１人の人間として、真っ正面からセックスしてくれたからです</p><p>ボクにも判りました月子お姉様の心を通じて</p><p>ルナもオレの心を、見た</p><p>お兄様の怒りはちゃんと人として扱って欲しいということなんですね</p><p>わたくし見ましたわ黒森様がまだ、幼い黒森様が大人の方たちに、ちゃんと人として扱って欲しい、自分はモノじゃない１人の人間なんだって叫びながら泣いておられるのを</p><p>１回、テーマ的なことをやって</p><p>３姉妹、組んずほぐれつへと向かう予定</p><p>ガンダムの新シリーズのお陰で、今月、カプルが再版らしい</p><p>買わないと</p><p>ロボット魂も持っているのですが、あれはちゃんと球状に変形しないので１４年ぶりかＨＧは出ないよな</p><p>カプールでもいいけれど</p><p>682．こころ</p><p>兄さんはボクたちのことなんか、気にしないで適当な気持ちで、ボクたちを抱くことだって、できたはずです</p><p>赤いベッドの上のルナが言う</p><p>でも、オレは犯しただけだ</p><p>この３姉妹をジッちゃんとミナホ姉さんからの要請で</p><p>確かにお兄様は、真面目過ぎるぐらい、じっくりと時間を掛けて丁寧に、鷹倉様たちのお相手をなさいましたわ</p><p>だって、そんなの当たり前だろ普通</p><p>人の人生が掛かっているんだから</p><p>この子たちの一生に一度の初体験なんだぞオレの一方的な欲望の解消なんかにしていいはずがないだろ</p><p>それが旦那様の素晴らしいところですわ</p><p>いや、全然、素晴らしくないってもし、オレが本当に凄い人間だったならこんなことはしないって</p><p>オレはダメな人間だ</p><p>何の力も無い、弱い人間だ</p><p>両親が殺されて、行き場のなくなった姉妹をわけの判らない理由で、娼婦にするとか、本当なら絶対にあっちゃいけないことなんだ</p><p>そのために、オレみたいな人間がこの３姉妹のヴァージンを犯すとか</p><p>まともな人間のすることでは無い</p><p>だけど、オレはジッちゃんとミナホ姉さんの決めたことを、受け入れたこれがオレたち全体のためになることだって、そう信じているから</p><p>ミナホ姉さんは鷹倉姉妹の件が、黒い森を守る大きな保険になると言っていた</p><p>ジッちゃんに何かが起きても、オレたちを外敵から守る</p><p>オレは家族を守るためなら、何でもするそう決めたんだ</p><p>そして黒い森は、犯罪組織だ</p><p>オレは、そのメンバーだ</p><p>いかなる犯罪行為でも家族のためなら、やり通さないといけない</p><p>そんな覚悟は、とっくにできている</p><p>でもこれは、間違ったことだオレは、それが判っていてでも、やったんだ</p><p>１２歳のルナ</p><p>１４歳の夜見子</p><p>１７歳の月子</p><p>３人の美少女姉妹をその処女を奪った</p><p>今、姉妹の胎内には、等しくオレの精液が注ぎ込まれている</p><p>そういう、覚悟をしてでも、ヨッちゃんは、そういうゲンジツの中で、どうしたらこの子たちにとって一番ベストなのか、ずっと考えてあげているよね</p><p>そんなのオレに許される範囲の中で、できる限りのことをしてやりたいってだけだよ</p><p>オレは、ギュッと拳を握る</p><p>ルナをオレのセックス奴隷にすることしかできなかった夜見子に、巫女を諦めさせることしかできなかった</p><p>月子に至っては犯しただけで、何もできていない</p><p>それでもこのままじゃ、この姉妹が酷いことになるだけだっていうことが、判っていたからだから、ヨッちゃんは、ヨッちゃんの精一杯で最悪の結果を回避する方法を探していたんでしょ</p><p>寧はそう言ってくれるけれど</p><p>ルナさんを最初に、香月のおジィちゃんに若すぎて、娼婦に向いていないって言い切ってアニエスのお友達に貰ったりさ</p><p>それは、ヤッちゃん本当に、アニエスにはルナみたいな友達が必要だと思ったから</p><p>そんだけじゃないよね</p><p>オレの眼を覗き込む寧</p><p>ヨッちゃん、知ってたでしょルナさんみたいな年頃の子を好む、客も多いっていうこと</p><p>ミナホ姉さんが、白坂創介に誘拐されて娼婦に堕とされたのは１２歳だ</p><p>オレだってロリコンの客がいるってことは、知っている</p><p>ルナみたいな可愛い女の子を、大金を支払ってでも抱きたいって思うような男たちは</p><p>でも黒い森は、ちゃんとした高級娼館を目指すわけだから</p><p>黒い森は、白坂創介時代のヘンタイ路線を捨てるのだから</p><p>ロリコン向けの少女娼婦は、必要ない</p><p>うん、うちにはいらないでも、世間には需要があるよね</p><p>寧は、穏やかな声で言う</p><p>ヨッちゃんが拒絶したら香月のオジィちゃんは、ルナさんだけ他の売春組織の男に、セックス鑑定させるよね普通は</p><p>ヨッちゃんも、判っていると思うけれど香月のオジイちゃんの最終的な目的は、この姉妹を娼婦にすることじゃないから娼婦にするというのは、最終的な目的に到達するための手段であって真の目的は、セックスを通して、この子たちに巫女の力を目覚めさせるためでしょ</p><p>寧が、オレに確認する</p><p>娼婦の様に不特定多数の男たちとセックスすることが、巫女になるための修行になるって思ってるからだよね</p><p>だから、あの時の香月のオジィちゃんと取引きはルナさんを引き取るから、他の売春組織に送らないでくれっていうヨッちゃんに対して、だったら、お前のセックス奴隷にして、少しでも巫女になる可能性を高めろっていうことなんだよねルナさんは、本当にまだ若いからどっかの変な組織の男に任せるより、今からヨッちゃんがセックス奴隷として育てた方が、歪まずに能力を伸ばしていくかもしれないって、オジィちゃんは考えてくれたんだよ</p><p>そういうことだな</p><p>ボク巫女になれるの</p><p>あ、いけねぇ</p><p>変な期待を抱かせてはいけない</p><p>可能性が、ゼロじゃないってことだけだよ娼婦になって何百人もの男とセックスするのと、オレ１人っきりとじゃ、修行の濃度が全然違うんだろうしさもしかしたら、なれるかもぐらいのレベルの話だよ</p><p>慌てて、オレはそう言う</p><p>そうだよねえルナさんの場合は、上に姉が２人居るから最初っから、そんなに期待されてなかったんだと思うよ</p><p>さすがに、今、この部屋の中にいる最年長者で</p><p>自称・オブザーバーだと、言葉に説得力がある</p><p>ていうかこういうのは、ちゃんと服を着ている人が言うのが効果的なんだな</p><p>それにお祖父様は、信頼できないところにルナさんを預けることはできなかったんだと思いますわ</p><p>例えば月子さんたちがこちらに居て、ルナさんが別の組織に預けられたりしたらその組織は、無理にでもルナさんを巫女にしようと、過激なことを企てるでしょうし</p><p>自分の息の掛かった子を巫女にしようと、またヤクザがグループに分かれて暗躍することになる</p><p>誰が次の鷹倉神社の巫女になるかで酷い競争になる</p><p>ですから、お祖父様も３姉妹を揃って同じ場所に置いておきたいのだと思います</p><p>だから、ルナさんを引き取りたいっていうヨッちゃんの希望は、あっさり通ったんだよ</p><p>オレの希望とジッちゃんの方針とたまたま、合致したからなのか</p><p>ということでさヨッちゃんが、ルナさんをセックス奴隷にしたのは、現状ではベストな成り行きなんだと思うよむしろ、他に選択肢が無かったっていうか</p><p>ルナは寧の話を聞いて、オレに振り向く</p><p>はい、判っていますだから兄さん、ありがとう</p><p>ボク兄さんのセックス奴隷になれたこと、感謝しています</p><p>ヨッちゃんは、一生懸命やっているんだから胸を張っていいんだよ</p><p>このことで、ヨッちゃんのことを悪く言う人がいたらあたしが、そいつをブン殴ってやるから</p><p>というか、抹殺します</p><p>ボコボコにしちゃうネ</p><p>美智、イーディ</p><p>お前らが言うと、シャレにならなくなるから</p><p>それから、夜見子さんのことだけどヨッちゃんが、ああして彼女に巫女を諦めさせたのは正しいと思うよ彼女の性格だと娼婦はちょっと無理だよね</p><p>夜見子は、悲しそうな顔で寧の話を聞いている</p><p>彼女のことも明日、香月のオジィちゃんに、ヨッちゃんが引き取るって話をするつもりなんだよねええっと、何だっけセックス奴隷じゃなくって、妊娠奴隷だっけ</p><p>いいんだよな夜見子</p><p>わたくしはもう全て、黒森様にお任せ致しますわ</p><p>しおらしくそう答える</p><p>２度もしていただきましたから身体が、黒森様の妊娠奴隷になってしまいました</p><p>自分の下腹部を押さえてそう言った</p><p>うん、夜見子さんも結構、世の中的にはどうにも面倒臭いタイプの子だからさもう一生、ヨッちゃんとしかセックスできないって諦めていた方がいいと思うよ</p><p>寧が、そんなアドバイスをする</p><p>あたしたちも、そうだからさマナも、一生、お兄ちゃんとしかセックスしないし、お兄ちゃんのことしか好きにならないもん</p><p>同い年のマナが、夜見子を抱き締める</p><p>これからはずーっと一緒だよ夜見子さん</p><p>うん、そのうちみんなに慣れてくれば、またあの元気で快活な夜見子に戻るだろう</p><p>あの強気な態度は半分は、不安の裏返しだったんだし</p><p>ルナはアニエスが、ずーっと一緒ですのっ</p><p>赤いベッドでは、アニエスがルナを抱き締めている</p><p>すっかり、この同じ年齢の友達を気に入ってくれたらしい</p><p>うんよろしくお願いします</p><p>ルナも、答える</p><p>これで夜見子の件も、ジッちゃんがすぐに承諾してくれればいいんだけれど</p><p>オレが要請されたのは夜見子と月子の娼婦の適性検査だけだ</p><p>夜見子に適性が無いと報告するのはいいがそのまま妊娠奴隷としてくれといって、快く了承してくれるだろうか</p><p>お祖父様は、お許し下さると思いますわルナさんと同じ理由で</p><p>まあ、娼婦が無理ならオレとセックスを重ねた方が、まだ巫女になる可能性は残っていると、ジッちゃんは判断するか</p><p>黒い森で、ルナと一緒に預かる方が変なやつらの介入を防げるし</p><p>無論、わたくしたちからもお祖父様に、お願い致します</p><p>みすずが、夜見子に言った</p><p>そして、月子さんのことだけれど</p><p>寧が月子を見る</p><p>ヨッちゃん的には、どう１度、セックスして月子さん、娼婦をやっていけると思う</p><p>正直まだ、よく判らないオレ途中で、気を失ってしまったし</p><p>射精と同時に気絶した</p><p>ルナと夜見子を娼婦にしないのなら</p><p>月子だけでも、娼婦にならないとジッちゃんは、納得してくれないかもしれない</p><p>３人全員、適性が無いというのは望まれている報告ではないような</p><p>正直に言ってごらんよ</p><p>嘘を吐いても、しょうがないか</p><p>月子も娼婦には、向いていないと思う</p><p>オレの言葉を月子は黙って聞いていた</p><p>娼婦みたいな望まれたら誰とでもセックスするみたいなのは、多分</p><p>Darling本当の気持ちを言うのネ</p><p>アタシはツキコと手を繋いでいたノネダカラ、知ってるヨツキコも判っているヨ</p><p>イーディは月子を通して、オレの心を読んだ</p><p>オレ自身の心に問い掛ける</p><p>オレはどう思っている</p><p>どう感じている</p><p>うんそうだな言葉が違うな</p><p>自分で自分の言葉をすり替えていた</p><p>心が言葉に変換された時に気持ちをズラしていた</p><p>月子が娼婦に向いているかどうかなんてオレには、よく判らないよただ、オレは</p><p>月子が、真っ直ぐにオレを見ている</p><p>オレは月子に娼婦になって欲しくないこんなのオレの勝手な本当に身勝手な気持ちでしかないんだろうけれどオレは、月子を娼婦なんかにしたくないんだ</p><p>娼婦になるのが月子の幸せになるはずがない</p><p>例え、それで月子が巫女の力を得られたとしても</p><p>娼婦になることで、この子が幸せになれるわけがない</p><p>オレは月子には、幸せになって欲しいんだ</p><p>何が幸せなのかは判らないけれど</p><p>でも幸せになる道を、目指して欲しい</p><p>黒森様ぁぁ</p><p>月子は、大粒の涙を零して泣いた</p><p>結局ヨッちゃんは、寂しがっている子たちを、みんな幸せにしたいんだよね</p><p>ヨッちゃんは自分のゲンジツと向き合いながら、でも、みんなを幸せにしたいって、そればっかり考えている</p><p>だからあたしたちは、旦那様にどんどん幸せにしていただいているんですわ</p><p>いや、違うよそうじゃないよ</p><p>オレはさっきの夢を思い出す</p><p>オレは子供の時から、独りぼっちで寂しかったからだから、眼の前に寂しそうな子が居たら、放っておけないだけだでも、それはオレの勝手な思いで願望でだって、オレ結局、何もできていないじゃないか</p><p>そんなことはありませんわお兄様は、わたくしたちに本当によくして下さっています</p><p>いや、全然足りないんだよオレは、ダメだから全然、力がないから本当なら、もっとやれなくちゃいけないんだ全然、間に合ってないよ</p><p>家族のことも、パンのことももっと、できないとダメなんだもっと</p><p>今のオレはミナホ姉さんや克子姉に、助けられて、どうにか生きているだけだ</p><p>まだ全然みんなの役に立っていない</p><p>そんなことないって、お兄ちゃんは本当によくやってるって頑張ってるってあたしは見ていたよマナは知っているよお兄ちゃんが、毎日、必死で頑張っていること</p><p>マナちゃん、ちょっと静かにして</p><p>ヨッちゃんはさ心の中に開いている穴が大きすぎて、判らなくなっちゃっているんだよ</p><p>子供の頃からお父さんにもお母さんにも、無視されて一度も、褒めてもらったことの無い子だからさ</p><p>頑張ってるねとか良くやったわねとか、褒められてにっこり、微笑んでもらって頭を撫でてもらったこととか、一度も無いんでしょ</p><p>オレは記憶を思い出す</p><p>亡くなったヨッちゃんのお祖母さんもそういうタイプの人じゃないでしょうヨッちゃんには優しかったと思うし、ヨッちゃんに色んなことを教えてくれた人なんだと思うけれどそのお祖母さんが居てくれたから、ヨッちゃんは心が歪まず、ひねくれずに成長できたんだと思うけれど</p><p>バァちゃん</p><p>ヨッちゃんのことを褒めてくれたりする人じゃ無かったんだよね</p><p>バァちゃんはバァちゃん自身が、オレの母親にイジメられていたから家事とか全部させられてでも、いつも文句ばかり言われてネチネチと、意地の悪い顔で酷いことばかり言われていたから</p><p>そういう生活を毎日送っている人が</p><p>孫のすることを見て褒めてくれたりはしないよな</p><p>バァちゃんが、オレを厳しく育ててくれたことは感謝しているよだって、そうじゃなかったらオレはとっくに絶望して、自殺していたと思うし</p><p>バァちゃんが、オレに教えてくれたことは耐えること、我慢することだ</p><p>ああ、そう言えばバァちゃんの笑った顔って、ほとんど見たことがないな</p><p>バァちゃんも、ずっと耐えて我慢していたから</p><p>そういう体験をしてきたヨッちゃんだから判らなくなっちゃっているんだよどこまで頑張ればいいのかあたしたちに褒められても実感が湧かないんだよ自分はダメな人間で、全然努力が足りてないって信じ込んでいるから</p><p>どうしてお兄ちゃん何で、自分がダメな子だって思っちゃってるのお兄ちゃん、こんなに頑張っているのに</p><p>そういう風に、育てられたからですのねお兄様のご両親に</p><p>瑠璃子が溜息を吐く</p><p>両親兄さんのお父さんとお母さん</p><p>不思議そうにルナが尋ねる</p><p>まあそうだな母親にはお前はダメな子だって、散々言われてきたなお父様に相応しい孫ではないとかオレの母親は、自分の父親を崇拝してたから</p><p>苦々しい思いがこみ上げて来る</p><p>でもさ母親が、オレに望んでいるのはとんでもない超天才とかじゃないと、無理なことばかりなんだよオレはバカなんだからさ、そんなことはできないって</p><p>小学校１年の小テストでさ百点を取ってきたらこんなものは、満点をとるのが当たり前なんですって言われたクラスで一番成績の良いやつの話を聞いてきて、どうして、お前はあの子みたいになれないんだって、何時間も説教されたわけがわかんないよ母親が、オレが誰よりも優れていて母親の父親の血が優秀だってことを示さないといけないって思い込んでてでも、オレは天才じゃないんだよっ</p><p>兄さん、その兄さんのお母さんが兄さんの勉強を見てくれたりはしなかったの</p><p>ルナが尋ねる</p><p>無いよ一度もオレはずっと独りぼっちでバァちゃんも大分、具合が悪くなっていた頃だしそれで</p><p>小学２年生になる頃に母親が、オレに言ったんだお前みたいな、ダメな子はわたしの子供じゃないってお前には、父親の悪い血が濃く入っているから、手遅れなんだバカでクズで、どうしようもない子なんだからわたしは、もう知らないって</p><p>そして母親は、オレを完全に無視するようになった</p><p>それまではたまにオレの前に現れては、ネチネチ小言を言ってオレを叩いたりしていたけれど</p><p>それからは空気のように扱われた</p><p>兄さんのお父さんは助けてくれなかったの</p><p>記憶がフラッシュバックする</p><p>悪いが、僕に期待するなだってさ</p><p>そうだったネ</p><p>ああ、やはりイーディは月子を通して、オレの記憶を見ていたんだ</p><p>ヨッちゃんは、まだ心に大きな穴がポッカリ空いていて独りぼっちで、寂しいんだよだから、眼の前に寂しそうな子がいると何としても幸せにしたいって思っちゃうんだよ頑張っちゃうんだよ</p><p>でも、そんなのオレが勝手にやっていることだから褒められたりすることじゃないよ大体何とかしてやりたいって思っても、オレの力じゃ何もしてあげられていないし</p><p>そんなことないよあたしはお兄ちゃんのおかげで、こうして生きているんだよっ</p><p>マナちゃんヨッちゃんはさ</p><p>寧がマナを見る</p><p>ヨッちゃんの理想はマナちゃんが、ヨッちゃんが居なくても、幸せでいられる世界なんだよ</p><p>なんでマナはお兄ちゃんが側に居るから幸せなのに</p><p>でも、ヨッちゃんはヨッちゃんの頭の中の理想の世界には、ヨッちゃん自身が居ないんだよだからヨッちゃんが、頑張らなきゃいけない世界は、ヨッちゃんにとってはまだまだ不完全な中途半端な世界なんだ</p><p>だからだよだからヨッちゃんは、現状に納得がいってないし自分は全然ダメだって思って、どんどん自分を追い込んでいるんだよ</p><p>なぜ、お兄様の理想世界には、ご自分が居ないのですか</p><p>Darlingのママが、Darlingを捨てからネアナタなんか要らないッテ</p><p>だからDarlingはアタシたちを幸せにしたいと願っていても、自分は幸せになってはいけないと思っているノネアタシたちを幸せにしたら自分は、泡のように消えてなくならないといけないって思い込んでるノネ</p><p>つまりヨッちゃんはまだ、心の中では孤独のままなんだよ</p><p>あたしたちは、どうしたら旦那様をお救いできますか</p><p>みすすが、尋ねる</p><p>うーんこれについては、難しいと思うよ</p><p>ヨッちゃんに欠落しているのは母親なんだよしかも、ヨッちゃんは普通のお母さんの優しさを知らないからお母さんが、子供を守ってくれる存在だっていうことすら判っていないから</p><p>実の母親からは疎外されていただけですものね</p><p>心配そうに瑠璃子が、オレを見る</p><p>とりあえず、殺して参ります</p><p>いやいや美智</p><p>それも無意味だよ殺したいと憎むほどの人間関係すら築けてないんだからこの４ヶ月、ヨッちゃん、お父さんの話はしてもお母さんの話はまったくしていないでしょ関係が希薄過ぎるんだよね今更、死のうが行方不明になろうがヨッちゃんの心には、何の影響も無いよ穴は塞がらないってば</p><p>では寧ちゃん、どうしたらよろしいのです</p><p>判らないよあたしたちじゃヨッちゃんの母親代わりにはなれないし、それはミナホお姉ちゃんたちでも同じだと思うあっ、そうか</p><p>寧が何かに気付く</p><p>だから、お姉ちゃんたちは出て来ないんだあたしたちに任せて月子さんとヨッちゃんがセックスしたら、この問題が露呈することが判っていたんだなっ</p><p>判っててどうして、出ていらっしゃらないんです</p><p>そりゃあヨッちゃんが、母親の愛を知らないって判った時にさ克姉や渚お姉ちゃんがいたらあの巨乳のナイスバディで、何とかなりそうな気がしちゃうじゃない</p><p>でもDarlingに欠落しているものは、母親であって母性的なモノでは無いノネ</p><p>これは、お母さんごっこじゃ解決しない問題だし年長組のお姉さんたちだって、ヨッちゃんの母親がやれるほど成熟した年齢じゃ無いし</p><p>年長組が出て来るとむしろ、母性によってオレが混乱する</p><p>あの巨乳に顔を埋めて眠るのは気持ちがいいけれど</p><p>それでは、オレの心の中の欠落の解決にはならない</p><p>とにかく今は、こういう問題があるってことだけ理解しておくしかないねこれこそ、１０年、２０年掛けてゆっくり治していくしかないことだと思うし</p><p>寧の言葉に、みすずが頷く</p><p>あたしたちが旦那様の赤ちゃんを産んで愛情を込めて、育てていくことで旦那様に母親の愛というものを理解していただくしかないのですね</p><p>それもあるけどお兄ちゃんがどう思おうと、あたしたちの理想の世界には、お兄ちゃんも一緒に要るていうか、居てくれないと困るんだってこと、判ってもらえるようにしようよ</p><p>それとお兄様が、限界を超えて頑張りすぎないようにみなさんで、注意していないといけませんね</p><p>うん、この４ヶ月ちょっと、ヨッちゃん、頑張りすぎだよね改めて、考えると</p><p>ご主人様が頑張っていらしているので、お止めするのはいけないことだと思っていました</p><p>Darlingは、パワフルだからネ</p><p>何か女たちは、会議を始める</p><p>アニエスがオレを見る</p><p>アニエスはパパが居ないと、寂しくて死んでしまいますのだから、ずっと一緒に居て欲しいですの</p><p>大きな瞳で、心配そうにオレに言う</p><p>ルナも、そうですよね</p><p>う、うんボクもアニエスさんと同じ意見です</p><p>あたしたちもだよヨッちゃん</p><p>クスっと、寧が笑う</p><p>どんなに幸せになってもヨッちゃんが居なけりゃ、パラダイスじゃないよ</p><p>うん、言葉じゃなくてゆっくり、行動で示していくからさそうやって、あたしたち少しずつ、ヨッちゃんの心の穴を塞いでいくよ</p><p>一生を懸けてでも、お幸せに致しますわ</p><p>みすずもそう言ってくれた</p><p>そして月子さんは困ったことに、そういうヨッちゃんの心を覗き込んでしまったんだよね</p><p>わたくし黒森様が、本当に心の底からわたくしたち姉妹を助けたいと思って下さっていることが判って</p><p>月子はまたポロポロと涙を零す</p><p>黒森様はあんなにも、お寂しいお心をなされているのにそれでも、わたくしたちのことを一生懸命に、お考え下さっていて</p><p>それが香月のオジィちゃんの最大のトラップだったんだよ</p><p>寧は、苦笑する</p><p>ヨッちゃんとセックスして巫女の力が発動したら、こうなることは判っていたんだよ</p><p>こうなることって</p><p>すると寧は、月子に</p><p>月子さんあなた自身は、自分が娼婦になれると思う</p><p>私がネットを使い始めたのは、1998年頃ですが</p><p>５年以上楽しませていただいてきたブログやサイトが</p><p>ここのところ、次々と閉鎖したり、過疎化したりしていて</p><p>そういう世代の変わる時期なのかなと思っています</p><p>ツイッターに移ったりとか</p><p>それとは関係無く</p><p>昔、演劇の裏方をやっていた頃</p><p>毎年、夏には日本芸能の講習会を受けるために、たくさんの外国人の俳優さんが日本に来るのですが（ユネスコの下部機関が運営しています）</p><p>お金のない人も多いので、日本人に対して各国の演劇の紹介とか、ワークショップをやって貰って謝礼を滞在費の他紙にしてもらうこともあります</p><p>その時はアフリカの色んな国の人に、各国の演劇の話をしてもらったイベントだったのですが</p><p>他のアフリカの人が話した後にアルジェリアから来た女優さんにマイクを渡したら</p><p>みなさんの話を聞いていると、アフリカの人たちは大変なようですね</p><p>とか、他人事のように話します</p><p>司会が、そこを突っ込むと</p><p>わたしはフランス人なので、アフリカのことは良く判りませんそもそも、この会合になぜ招かれたのか、理解できません</p><p>最初は、人違いでフランスの人を呼んでしまったのかと思いましたが</p><p>アフリカの事情に詳しい人に尋ねたら</p><p>自分をフランス人だと思っているアルジェリア人なんだそうです</p><p>ああ、そう言えばアルジェリア戦争ってあったなあ</p><p>フランスが、アルジェリアを攻めた</p><p>国籍はアルジェリアだし、パスポートもそうなんだけれど本人は、フランス人だと主張しているんだそうですうーむ</p><p>683．巫女の二つの顔</p><p>寧の問いに、月子は</p><p>なれませんわ</p><p>月子はオレを見て</p><p>セックスする度にこんなにも、悲しいものを見ることになるなんてわたくしには、耐えられません</p><p>人の心を覗くこと</p><p>心の奥底の傷を、見せつけられる</p><p>じゃあ月子も、娼婦にはならないのか</p><p>ならないというよりなれないですわ娼婦というものが、皆様のおっしゃる通り望まれたら、どなたとでもセックスしなくてはいけないものなのでしたらわたくしの心は、耐え切れないと思います</p><p>月子の答えに、オレは驚く</p><p>３人ともダメだったとかジッちゃんは、果たして納得するだろうか</p><p>娼婦になれないということは巫女になるための修行ができないっていうことだろ</p><p>でも、どうしましょうわたくしはどうしても巫女にならないといけないのですわ何としても</p><p>ヨッちゃんは、余計な心配はしなくていいからね</p><p>はい、こうなることはお祖父様の計画のうちですわ</p><p>ねえ、月子さんは月子さんたちのお母さんの前の巫女には、会ったことがあるの</p><p>いえございませんわ</p><p>名前も知らない</p><p>先々代の巫女には会ったことが無い</p><p>つーか月子さんたちのお祖母さんは、今、どうしているの必ずしも、お祖母さんが巫女だったとは限らないけれど</p><p>父方の祖母は、３年前に亡くなりましたが巫女では、無かったそうです</p><p>神主だった父親の方の祖母は巫女じゃない</p><p>母方の祖母は、巫女だったそうですがわたくしの生まれる前に亡くなっておりますその</p><p>鷹倉神社の巫女は、短命なのです</p><p>夜見子が姉の代わりに、答えた</p><p>巫女の力と引き替えに命を削るのだと、聞いております</p><p>まあ無理もないかセックスする度に、相手の心が全て見えるんじゃ</p><p>ましてや、ヤクザの大親分の相手なんかをさせられるんじゃさ</p><p>どうしてヤッちゃん</p><p>オレの問いに、寧は</p><p>ヤクザの大親分に成り上がったような人なんて、欲望剥き出しのギラギラ親父だよその上その地位に昇り詰めるまでに、何人もの人間を不幸に突き落としてきているわけだしさ男も女も</p><p>自分で手を汚さなくても何人もの人間の命を奪うようなことは、やってきているんだろうな</p><p>強い欲望の持ち主なら女だって、何人も抱いてきているだろうし</p><p>誰が最初に、鷹倉神社の巫女をヤクザの抗争の仲裁に使い始めたのかは知らないけれどそれって、凄い罠だったわけだよね</p><p>抗争の手打ちとして双方の組織の大親分が、同じ巫女さんを犯すっていうシチュエーションなんだからさ欲望剥き出しのエロ親父なら、ホイホイ乗っかっちゃうよあっちの親分よりも、自分の方が巫女を感じさせてやるとか、変な抵抗意識を持ってさ</p><p>鷹倉神社に対する崇敬の念とかあんまり無いと思うよきっと、ヤクザ界の長老みたいな人がこれが昔からの手打ちの時の儀式だとか言って、巫女の仲裁を勧めるんだろうねそしたらまあ、同じ女を抱くだけならって、親分さんたちも乗ってくるんだと思う同じ女を抱いた男は穴兄弟という考え方もあるしねヤクザ世界的には、納得できることなんだろうし</p><p>その上その仲裁の儀に使う巫女っていうのは基本的には、若くて、綺麗な子なんだよその方が、親分さんたちは喜ぶから</p><p>確かにわたくしが生まれた時の母は、まだとても若かったはずです</p><p>でも、寧ちゃん月子さんたちのお母様は、２度仲裁を行っていますわ</p><p>月子が生まれた時の仲裁と</p><p>ルナが生まれた時の仲裁</p><p>そこは、ほら間が５年しか開いていないし、たまたま適当な巫女候補者が一族にいなかったのかもしれないよあるいは月子さんが生まれた時の仲裁の儀に参加した大親分が、特別に有名な人であの親分さんが抱いたのと、同じ巫女がいいっていうリクエストがあったのかもしれないし</p><p>寧は、そう推理する</p><p>だから、月子たちの母親は２度目の仲裁の儀を果たした</p><p>いずれにしても、抗争の手打ちを司る人によって双方の大親分による巫女とのセックスの儀式は行われるんだよそしてどちらの大親分も、巫女に自分の心の全てを見られる</p><p>心の中に隠していた秘密の全てを</p><p>そのショックで、親分さんたちは本当に抗争を続ける戦意を喪失するんだよほら、手打ちをする素振りを見せながら実際には、裏で抗争を続ける準備をしているような人もいるんだろうし</p><p>ああ、相手の裏をかこうととりあえず、上辺だけ手打ちに応じるフリをしていた様な親分も</p><p>人の心を見通す巫女の力を体験したらビビる</p><p>オレも自分で経験したから判るけれど本当に、何もかも見られているってのが実感として判るから</p><p>心を見透かされてしまったのに手打ちを反故にして、さらなる抗争を仕掛けるのは、ちょっと無理だよな</p><p>そうやってヤクザ界は、抗争した親分さんたちが、それ以上、暴走しないように釘をさしているんだと思うよだって、親分さんたちが仲間にも隠しているようなヤバイ過去の記憶なんかも、全部巫女に見られているんだし</p><p>待って下さい以前の仲裁を体験なさった親分さんが、巫女を抱くと心が読まれるということを誰かに話されたら長老たちが勧めても、巫女の儀を受ける人はいなくなるのではありませんか</p><p>いや巫女に心を読まれた体験をした親分さんは、そのことを誰にも話さないよ</p><p>そんなのは、誰にも知られたくないことだってヤクザの親分さんなんて、プライドの高い人たちばかりだろうしそれに</p><p>自分の他にも、そうやって長老の罠にハマる人が出たらザマアミロって思うんだよそういう性格だよだからみんな黙っている鷹倉神社の巫女には、何か不思議な力があるくらいは、話すかもしれないけれど具体的な心を読まれるみたいな話はしないむしろ、仲裁の儀で巫女とセックスすることには御利益があるくらいのことは言うと思うよ</p><p>ヤクザのそれも親分同士なら競い合う関係なんだし</p><p>じゃあ巫女が短命だというのは、もしかして心を読まれた親分さんが</p><p>いや、それはできないってだって、手打ちの仲介をした長老と、抗争相手の親分は知っているわけだから巫女に心を読まれたことを下手に巫女に手を出したら、その親分の沽券に関わるというか笑いものにされるよ</p><p>抗争していた相手が同じ体験をしているということが巫女を守るための抑止力になる</p><p>それなら何で、巫女は早く死んでしまうのかな</p><p>マナちゃんそれはさ</p><p>寧が月子たちを見た</p><p>精神的に耐えられないんだよまだ若い女の人なのにいきなり、ヤクザの大親分に犯されて、そいつの頭の中を全部見せつけられるんだよしかも、２人分だよ</p><p>確かに耐えられないことだよな</p><p>過去に起こした悪事の記憶から次の悪事の計画</p><p>ヤクザのオッサンの、他者への悪意や怨恨をことごとく、見せつけられるのだから</p><p>普通の人じゃないんだよそんなの、大抵は心が病んでしまうよね</p><p>それで早死にしてしまうのか</p><p>あるいは自死した巫女も多いのかもしれない</p><p>月子たちのお母さんはどんな人だったんだ</p><p>優しい人でしたわでも</p><p>母は、ほとんど神社の拝殿の中で生活していましたから</p><p>ボクたちは、余りお話をしたりはしていないんです</p><p>月子、夜見子、ルナ</p><p>お前たちの修行は、誰が見ていたんだ</p><p>お祖母様が亡くなるまでは、お祖母様がその後は父と</p><p>今、神社に居る清美様や母の姉妹たちが指導に来て下さることもありましたわ</p><p>お母様にお会いするのは週に１回ぐらいだったよね</p><p>もしかしたら月子たちの母親も、心を病んでいたのかもしれない</p><p>それで、拝殿に幽閉されていたのかも</p><p>旦那様これまで判ったことをまとめてみましょう</p><p>みすずが話題を変えてくれた</p><p>あたしたちは、鷹倉神社の巫女には人の心を読むツキの巫女と、人を自分の意志通りに従わせるヨミの巫女の２つがあることは判っていましたが</p><p>ヤクザの仲裁をするのはツキの巫女だけってことか</p><p>はいツキの巫女とヨミの巫女が、交代で神社の巫女を勤めるというのは、間違いだったようですわ</p><p>セックスで心を読むことが仲裁の儀には必要なのだから</p><p>うーんとさヨミの巫女の力が元々の、昔からの鷹倉神社の巫女の力でツキの巫女の力は、明治になってから神社にやって来た渡り巫女の力なんだよね確か</p><p>寧が、そう言いながら考え込む</p><p>ていうか鷹倉神社が、ヤクザさんたちとお付き合いするようになって、仲裁の儀とかを始めたのも、明治以降だよね</p><p>これは、あたしの想像だけどさ</p><p>鷹倉神社は、古代から続く由緒ある神社だけど明治になった頃には、相当寂れていたんじゃないかな元々の巫女の力もすっかり衰えていたとか</p><p>確かに、明治になると新政府が、旧来の神社や仏閣を統制しようとしますし、時代の流れで江戸時代までの信仰が途切れたりしますから当時の鷹倉神社が、苦しい状況だったことは考えられますわ</p><p>だから、鷹倉神社は明治政府の弾圧で行き場をなくした渡り巫女たちを受け入れて渡り巫女の霊力を借りて、鷹倉神社の巫女の力を取り戻そうとしたんだよね</p><p>でも、渡り巫女を招き入れたことは渡り巫女と深い関係にあったヤクザ界の人たちも鷹倉神社に呼び込んでしまったのでしょうね</p><p>渡り巫女は、全国を流浪して、各地で祈祷や神かがりをして、生活のための費用を稼いでいたから</p><p>地方ごとに居る地付きのヤクザたちとは付き合いがあった</p><p>ヤクザっていのもさ江戸時代までは、そんなに大きな力は持っていないんだよ幕藩体制だから幾つもの藩に跨がるような、大勢力を持つ親分とか存在できないしせいぜい、そこの地元の町の顔役っていうぐらいの存在だよまあ、街道の宿場町同士のネットワークとか付き合いとかはあったからそれぞれの地域の親分が、お互いの顔を知っているとか、親交ぐらいはあったとしても１人の大親分が、各地の親分をまとめて巨大な組織を作ることはできないんだよ</p><p>国定忠治にしろ、清水の次郎長にしろ江戸時代末期に活躍した人だけれど、そのストーリーが世に知られて、大衆のヒーロー化するのは明治以降だから歌舞伎の幡随院長兵衛とかは、江戸の町の町奴だからちょっと違うしつまり、江戸時代の渡世人とかは、ただの裏の世界の住人だったけれど明治になったら、ヤクザがヒーローになる様な下地ができたんだよ</p><p>それだけ力を付けて、表に出て来る機会が増えたんだと思うよ</p><p>旦那様今、日本に残っている地方の豪華な邸宅は、ほとんどが明治以降のものなんです明治になって、幕藩体制がなくなって物流が自由になったこと特に、武士の儒教的な考えによる統制がなくなって、商人が自由に商売できるようになったことそれと鎖国が解かれて、外国との貿易ができるようになったことで、各地に莫大な富を蓄える長者がたくさん生まれたんです</p><p>そういう商業の人たちと結びついた、ヤクザも規模が大きくなるよね</p><p>ヤクザは明治から、規模を大きくする</p><p>規模が大きくなれば抗争も起きるよねそれまでは、自分の地元の町だけで活動していたのが大きく強くなれば、周囲のヤクザたちを傘下に収めて、肥大していくそれがどっかの町で、利権の取り合いになって戦争になる</p><p>それで仲裁役が必要になったのね</p><p>寧の説明にみすずが、頷く</p><p>誰だか判らないけれど渡り巫女の心を読む力が、仲裁に使えるって考えた人がいたんだよそして、渡り巫女は、鷹倉神社に定住していた</p><p>そうして鷹倉神社の巫女が、ヤクザに使われるようになる</p><p>ヤクザたちが欲しがったのは、渡り巫女由来のツキの力だけだからっていうか、他人を従わせるっていうヨミの力の存在には、気付かなかったのかもしれないその頃は、元々の鷹倉神社由来の巫女は、相当、パワーダウンしていたはずだから</p><p>神社の神主が、渡り巫女と結婚して少しずつ、ヨミの力を再現させるというのが、鷹倉神社の悲願だったんだと思うよ</p><p>ヤクザたちとの付き合いができて鷹倉神社は、経済的には再興できたんだと思う寄付とかだけでなく、長い付き合いの中でヤクザさんたちが信奉してくれるようにもなったんだし</p><p>安藤みたいに、巫女の真実を知らないまま鷹倉神社を、守ろうとするヤクザもいる</p><p>だからツキの巫女の養成は、続けないといけないある意味では言葉が悪くてゴメンねツキの巫女は、ヤクザの抗争事件が起きて仲裁の儀をやる度に、使い捨てにされるような存在なんだよだからツキの巫女の方が、候補者が多いんだ</p><p>３姉妹のうちの２名</p><p>月子とルナはツキの巫女候補者だ</p><p>ヤクザの抗争は、いつ起きるか判らないからね</p><p>そして、抗争が起きれば多くの場合、処女の娘が仲裁の儀に送り込まれる</p><p>だが、ヤクザの大親分、それも２人分の心を見せられた巫女は</p><p>心を病み、早死にする傾向にある</p><p>それでさ特に、仲裁の結果に生まれた子は、ツキの巫女に廻されるんじゃないかな神主さんの子供はヨミの巫女の方へだって、ヨミの力を取り戻すことは、鷹倉神社の宿願なんだから</p><p>神主と巫女の子は、ヤクザたちとは関係無い</p><p>一度は巫女の力の衰えた鷹倉神社は神社固有のヨミの力を取り戻したいと思っている</p><p>それで、２種類の巫女がいるのですね</p><p>瑠璃子が尋ねた</p><p>そういうことだと思うそんで多分清美さんという人が、現在のヨミの巫女なんだと思う月子さんたちのお母さんは、ツキの巫女だけを継いでいたんだよ</p><p>清美ヨミか</p><p>清美さんは、月子たちの母親の姉妹だというし</p><p>そして次のツキの巫女候補が、月子とルナで、ヨミの巫女の候補が夜見子だったってことか</p><p>オレは、呟く</p><p>それは判らないよ、ヨッちゃん月子さん清美さんには、子供はいるの</p><p>女の子が１人いらっしゃいますわ</p><p>そうだどっちなんだ</p><p>暦さんです</p><p>コヨミ</p><p>ヨミの子か</p><p>その子のお父さんは、どんな人</p><p>あの鷹倉神社の血縁だと聞いていますが、わたくしは会ったことがありません</p><p>するとイーディが、口を開く</p><p>それ本当は、ツキコたちと同じパパだと思うネ</p><p>月子たちの父親</p><p>巫女だった母親と一緒に殺された神主</p><p>神主が、ツキの巫女とヨミの巫女に、それぞれ子を産ませたんじゃないカナ</p><p>この場合巫女の候補者は多い方がイイカラネ</p><p>しかし、それなら何故、清美さんは鷹倉神社に住んでいらっしゃらなかったのでしょうか</p><p>それは鷹倉神社としては、ヤクザに知られたくないんでしょヨミの力の存在をそんなものがあると判ったら、利用したいと思うもの</p><p>いえ、ヤクザさんたちはとっくに知っていますわ夜見子さんがヨミの力を日常的に使っていたんですから</p><p>寧の言葉にみすずが、反論する</p><p>えっとあ、そっか</p><p>寧は考え込む</p><p>オレには何となく判る</p><p>鷹倉神社に清美さんが居られなかったのは</p><p>月子の母親が、心を病んだからだ</p><p>普通の巫女なら、一度で心を壊す仲介の儀を２度も果たした</p><p>妹である清美さんは、ヨミの巫女であったからヤクザに襲われずに、済んだ</p><p>しかし、その妹が巫女の血を繋げるために、神主である自分の夫と交わり、子を産んだ</p><p>そんなの耐えられないだろう</p><p>一緒に住めるはずがない</p><p>いいよ、ヤッちゃん謎は謎で、リストアップするだけにしておこうどうせ、今、話しているのは、推測でしかなくて、これから一つ一つ確認していくしかないことなんだから</p><p>とにかく月子が、何としても巫女になろうとしていたのは仲裁の儀は自分がしないといけないと思っていたからなんだな</p><p>はいヨミの巫女の候補である、夜見子様には、仲裁の儀を行うことはできませんし</p><p>夜見子ではセックスで、心を読むことはできない</p><p>ルナ様はまだ、お若いですから</p><p>それって月子は、すぐにでも仲裁の儀をしないといけなくなるって思っているのか</p><p>オレの問いに月子は</p><p>黒森様は今、起きていることをどう思われていますか</p><p>今</p><p>わたくしたちの両親を殺した雲龍会山森組の佐竹組長の一派と、わたくしたちを確保しようとしている関西雷神鳳会の大鳥総裁の一派が、抗争しております</p><p>佐竹が鷹倉神社を乗っ取ったグループのボス</p><p>大鳥が安藤の所属するグループのボスで、この機に乗じて鷹倉姉妹を抹殺しようとしている</p><p>大鳥自身が、かつて仲裁の儀を経験し、巫女に心を読まれているから恐ろしい力を持つ巫女を根絶やしにしたいんだ</p><p>ヤクザたちは、２つのグループに分かれて対峙しながら、鷹倉姉妹を追い掛けてきている</p><p>正確には香月セキュリティ・サービスを入れて、三つどもえの戦いになっているけれど</p><p>この抗争の終結には鷹倉神社の巫女による仲裁の儀が必要だとは思いませんか</p><p>でも大鳥総裁の方は、確か</p><p>月子の父親である可能性がある</p><p>それが、鷹倉神社の巫女に課せられた使命ならば、果たさねばなりません</p><p>こればかりは、わたくしが何としても巫女になって勤めなければならないことなのです</p><p>今残っているツキの巫女候補は、月子とルナのみ</p><p>幼いルナには、ヤクザ２人の相手なんて、させられない</p><p>娼婦となって、短い時間で何人もの男性と交われば巫女の力を完全に身に付けることができると思っていました</p><p>セックスして相手の心を読み取る、訓練</p><p>しかし最初のセックスの結果が、こうでは</p><p>月子は、オレの心を読んで相当のショックを受けたらしい</p><p>お祖父様は、月子さんがそう感じるだろうと思われて、最初の相手に旦那様を選ばれたのですわ</p><p>旦那様は普通の男性よりも、たくさんのものを抱えていらっしゃいますし何より、真面目な方ですから</p><p>オレが真面目</p><p>セックスに対してもとしても、真面目ですわ</p><p>うんこれが最初が、その辺のエロエロ高校生とか、ムラムラしてるサラリーマンだったら月子さんの感想は、全然違ってたと思うよ</p><p>普通の人は、心の中にそんなに重い物は抱えていないし可愛い女の子とセックスできるっていう欲望だけじゃないかな感じ取れるのは</p><p>そうですわねそういう方たちの相手をしたら男なんて、こんなものかとかセックスなんて、ただの性欲の発散でしかないとか月子さんは、そんな風に感じたかもしれないですわ</p><p>でも、そんなことを繰り返していざ仲裁の儀で、ホンモノのヤクザの大親分さんと対戦したら多分、ギトギト油ぎってて、どす黒い、コールタールみたいにネットリしまくった心を見せつけられることになるんだよ耐えられないよそんなの</p><p>ヤクザの相手は普通の人とは、違う</p><p>だから、最初は心の真っ直ぐな、ヨッちゃんをぶつけたんだと思うよ香月のオジィちゃんはさ</p><p>ネットと一般マスコミの乖離は凄いなあ</p><p>昨日辺りからの、報道の見出しとネットニュースの見出しを見て、思います</p><p>684．必要条件／絶対条件</p><p>どうして、オレが月子の最初のセックス相手に適任なんだ</p><p>今のヨッちゃんは自分の欲望だけで、セックスしないからちゃんと相手のこと考えるし、処女の子にも慣れているから無茶しないし</p><p>最終的に心を見られても家族に対する愛情と、月子さんたちを本気で不幸にしたくないっていう思いしか出てこないから</p><p>オレだって汚い心は、いっぱいあるよだって、オレは悪い人間で人に褒められるようなところは、全然無いから</p><p>まあ、ヨッちゃんがそう思い込んでるんなら、それでいいけれどでも、圧倒的にその辺を歩いているお兄ちゃんとかオッさんよりはマシなんだよね</p><p>だって、普通の人は己の欲望か、損得勘定で動くから</p><p>寧ちゃんの言うとおりですわお祖父様の部下が、同じ指令を受けたらその方たちは、月子さんたちに気遣いしないで、お祖父様の方だけを向いて、強引なセックスすると思います</p><p>そうじゃなきゃ若い女の子と、それも処女とセックスできることに舞い上がっちゃうか</p><p>いや、みすずや寧の言うことは判るけれどオレだって、ジッちゃんの期待に応えないといけないって思っているよそうじゃないと今回のことは引き受けていないよ</p><p>鷹倉姉妹を抱くことが黒い森にとって、必要なことだとジッちゃんに言われたから</p><p>だから、オレはこの子らを抱いたんだ</p><p>それでも、黒森様はこの、どうすることもできないゲンジツの中で、わたくしたち姉妹がどうなれば一番幸せなのかそのことを、一生懸命考えて下さいました</p><p>月子が、言う</p><p>あなたの心を見せていただいたわたくしには、よく判っております</p><p>いや、オレのこととか、どうでもいいんだよそれよりここから、先のことを考えよう</p><p>明日にはジッちゃんに、結果を報告しないといけないんだしさ</p><p>鷹倉姉妹のうちあらかじめ、オレが引き取ったルナを除いて</p><p>夜見子は性格的に娼婦には向いていない</p><p>セックスごとに、相手の心が読めちゃうんじゃ確かに、娼婦なんてやってたら精神がパンクするよな</p><p>やっぱり、娼婦は無理だ</p><p>といってもおそらく、巫女が鷹倉神社に居着く前の漂泊の渡り巫女だった時代には本当に、望まれれば誰ともセックスして、相手と心を通じさせたんだろうと思うよ</p><p>だからこそ、娼婦になることが巫女になるための修行だって香月のオジィちゃんは、言い出したんだと思うしさ</p><p>鷹倉姉妹の知らないところで</p><p>月子たちの母親も、巫女を継ぐ前に</p><p>修行として、秘密裏に何人もの男たちに身体を売らされたのかもしれない</p><p>さすがに、処女のまま仲裁の儀はさせないだろう</p><p>初めてが、ヤクザの大親分だなんて精神崩壊するしかなくなる</p><p>そうおっしゃったのは、確かにお祖父様ですが果たして、そのお祖父様のお考えは、正しいのでしょうか</p><p>あの大局観で、全ての状況を考えてみる必要があると思うんです</p><p>大局観</p><p>モノゴトを全体的に、大きな視点から眺めて見ることネ</p><p>ありがとう、イーディ</p><p>来日４ヶ月のアメリカ人に日本語を教わってしまった</p><p>わたくしたちはきっとお祖父様が、鷹倉家の巫女についての全てをご存じの筈だと思い込んでいましたが</p><p>そうじゃない可能性もある</p><p>寧ちゃん、みすずちゃんお祖父様は、今回の件を、どんな風に終結させようとしていると思われますか</p><p>今は鷹倉姉妹を守りながら、追っ掛けて来るヤクザ・グループは撃退しているよね</p><p>というか、関西にも攻撃部隊を送り込んでいますわ</p><p>寧とみすずが、顔を見合わせる</p><p>鷹倉姉妹を追って、東京に来た連中は翔姉ちゃんの指揮する部隊が、撃滅している</p><p>一方、関西には谷沢チーフが、少数精鋭と事件の発端となった鷹倉神社を乗っ取ったヤクザの本部を攻撃しに行っている</p><p>お祖父様や香月セキュリティ・サービスの力があれば、今回の事件を引き起こした過激な人たちは全て排除することができると思いますしかし</p><p>この日本に居る全てのヤクザさんたちを排除することはできませんわ</p><p>月子の両親を殺したという佐竹組長や、この機に乗じて鷹倉神社の巫女を根絶やしにしようとしている大鳥総裁は、ブッ潰すことができるだろうけれど</p><p>ヤクザ世界というのはその２人のグループだけな筈がない</p><p>きっと、他にも穏健派のヤクザさんたちも居るんですわその方たちは、鷹倉神社とその巫女を今後、どうしたいと思っていらっしゃるのでしょうか</p><p>鷹倉神社の巫女は、ヤクザ世界の仲裁役ですわできることなら、皆様、今まで通り神社に正統なる力を持つ巫女が居ることをお望みだと思います</p><p>つまり、わたくしは何としてでも、巫女となり、神社へ戻らなくてはならないのです皆様のご期待に沿うために</p><p>仲裁役が果たせる巫女となる可能性があるのはツキの巫女の力を持つ月子かルナだけ</p><p>待って、待って、月子さんの意気込みはいいからさ</p><p>寧が割り込む</p><p>ここで判ったことは次の巫女が求められているっていうことだけだよねしかも、鷹倉神社の巫女がヤクザ世界の仲裁役だっていうことは、みんなに知られているけれど</p><p>実際に行われる仲裁の儀の内容はトップの人たちの一部しか知らないんだよね</p><p>確かにあの、ヤクザの安藤は</p><p>巫女は、清らかな存在だと信じていた</p><p>大親分たちとセックスすることとか、仲裁の子を産むこととかは知らない</p><p>ていうか仲裁の儀の結果、セックスで心が読み通されることだって一部の長老みたいな人たちと、仲裁の儀の体験者しか知らないんだよね</p><p>巫女の力の本質は一般のヤクザたちには、公開されていない</p><p>いや、仲裁の儀に参加する大親分たちも実際に、心を読まれてショックを受ける</p><p>その時の恐怖心があるから大鳥総裁は、巫女そのものを抹殺しようとしているんだろうし</p><p>だからさ鷹倉の姉妹たちは、まだ巫女になるための修行が足りていないから、黒い森の娼婦となって、東京でセックス修行をさせた方が良いっていうのは香月のオジィちゃんの勝手な意見なんだよ多分</p><p>勝手な意見</p><p>オジィちゃんはヤクザさんたちの長老たちから、鷹倉神社の巫女についての話を聞いただけなんだよ実際に巫女による仲裁の儀を見ている筈が無いしましてや、体験している筈がない</p><p>ジッちゃんはヤクザじゃないんだから</p><p>ヤクザ界の抗争の仲裁のシステムを近くで見知することは、できない</p><p>ましてや巫女が、どれぐらいの深さまで相手の心を読むのかそれが、セックスした相手や、巫女自身にどれほどの精神的なダメージを与えるかなんて、香月のオジィちゃんに判るはずがないよね</p><p>オジィちゃんはあくまでも、昔の渡り巫女の話や今までの巫女の修行の話を聞いてそれなら、娼婦になって色んな男とセックスするのが修行になるって、考えたんじゃないかなていうか、月子さんみたいな巫女の候補者でも、相手の心の深くまで見通せるとか、判っていないだろうし</p><p>やはり、鷹倉神社でも渡り巫女の伝統に従って、巫女の候補者に売春させていた頃があるんだ</p><p>そういう修行法があったことを、ヤクザの長老から聞いた</p><p>そういう実例があるからジッちゃんは、そういう考えを持ったんだ</p><p>いや、その長老だって巫女の修行法については、また聞きぐらいだろうと思う</p><p>以前の神主や巫女が話していたのを、覚えていただけだろう</p><p>そしたら香月のオジィちゃんが、一番信頼している娼館はここでしょ</p><p>確かに、娼婦にするなら、ここのお屋敷でミナホ姉さんに任せた方が安心できるだろう</p><p>京都の鷹倉神社に姉妹だけで修行させるわけにはいかないしオジィちゃん的には、東京の自分の手が届くところで保護しておきたいでしょ</p><p>それにここに鷹倉神社の巫女候補者が居るっていうことになれば、一般のヤクザさんたちが守ってくれるでしょ</p><p>ああそれが</p><p>ミナホ姉さんの言っていた保険というやつか</p><p>だいたいさここには香月のオジィちゃんの最愛の孫娘であるルリちゃんも居るんだよ関西が地盤のヤクザさんたちは、知らなかったみたいだけれど</p><p>瑠璃子の存在</p><p>そのことをちゃんと公表すればさ一般のヤクザさんたちは、鷹倉姉妹は修行のために、ここに保護されているだけで娼婦にはならないんだって、思い込んでくれるよルリちゃんは、ここに居るけれど娼婦ではないんだからていうか、香月のオジィちゃんが、ルリちゃんを娼婦にするはずがないし</p><p>鷹倉姉妹もさルリちゃん同様ここに保護されているだけで、娼婦はやらないんだと、思ってくれるはずだよね</p><p>そして、お祖父様はそれでも、ちょっと不安だったんだと思いますわ</p><p>本当に、自分の考えは正しいのか巫女の修行のために、娼婦にすることは間違っていないのか</p><p>それが不安だったからお兄様に、適性検査をお願いなされたんだと思いますわ</p><p>ルリたんの言う通りですわ単純に娼婦としての資質を見るのでしたら、あくまでも黒い森の代表者である御名穂お姉様に、ご依頼なさるはずですものね</p><p>みすずが、頷く</p><p>確かに娼館の代表者は、ミナホ姉さんだ</p><p>これまで、たくさんの娼婦を育ててきた経験もあるし</p><p>でもオレは、今回の件をジッちゃんとミナホ姉さんの２人から頼まれたつもりだよ今だってミナホ姉さんは、オレたちをモニターで観ているんだろうし</p><p>あの時ジッちゃんとミナホ姉さん、２人とも揃って、オレに話をしたんだから</p><p>はいお祖父様は、あの時御名穂お姉様がいらっしゃるのに、直々に旦那様にご依頼なさったんです月子さん、夜見子さん、ルナさんの前で</p><p>本来ならお祖父様は、娼館のトップである御名穂お姉様に依頼をして御名穂お姉様から、旦那様に指示するという形を取るべきなんです</p><p>だけど香月のオジィちゃんは、直接、ヨッちゃんに依頼をした月子さんたちにも、ヨッちゃんの言うことを聞くように、話していたよね</p><p>そういやそうだったな</p><p>お祖父様は、旦那様のお力を信じていらっしゃるんですわ旦那様ならただ、お祖父様の命令を忠実にこなすのではなくまずは、一生懸命、月子さんたちを理解しようとするだろうって</p><p>理解する</p><p>そして丁寧に、親切に、優しく、月子さんたちとセックスなさるだろうと</p><p>お兄様にお任せすればご自分のお考えが正しいのかどうか、突き詰めて下さるだろうと思われたんでしょうね</p><p>みすずと瑠璃子が言った</p><p>で、ヨッちゃんヨッちゃんの結論として、どう月子さんたちを娼婦にして、巫女の修行をさせるという考えは正しかった</p><p>寧の問いに、オレは</p><p>間違っているよ</p><p>即答する</p><p>でも、そういうような修行を巫女候補はやってきたみたいだよっ</p><p>そんなことばかりしてきたから、鷹倉神社の巫女は短命だったんたろ</p><p>いえ、例え命を削るようなことになろうと巫女になれるのでしたら、わたくしは</p><p>月子が、そんなことをして辛い思いをするのは絶対にダメだ</p><p>月子だって幸せになるために生まれてきたんだよそんな思いをして、巫女になるために生まれてきたんじゃない</p><p>でも、わたくしは鷹倉神社の巫女の歴史を閉ざすわけには</p><p>はいSTOPネ</p><p>イーディが、パンと手を打ち鳴らす</p><p>こういう込み入ったハナシのバアイよくあることなのネ</p><p>イーディは、ニヤッと笑う</p><p>目的と手段が、マゼコゼになって、何が大切なのか判らなくなってしまうことがネ</p><p>目的と手段</p><p>ツーマーリー、ツキコは巫女になりたいのヨネ</p><p>そ、そうですが</p><p>目的は、巫女になることネ娼婦になることは、巫女になるための手段だと思われていたダケなのネダーカーラ</p><p>娼婦にならないで、巫女になる手段を探せばイイノネ</p><p>それだけじゃないのネェ</p><p>ツキコは鷹倉神社というのは、何だと思っているノネ</p><p>それはヤクザの皆様から信奉していただいて、ヤクザの世界の仲裁役を勤める</p><p>そんなの最近のことなんじゃナイノ</p><p>Meiji eraというのは、１５０年くらい前のことナノネ</p><p>Meiji era</p><p>ああ、明治時代か</p><p>ちょっと、前のことネアタシのGRANDMAのGRANDMAの生きてたくらいの時代ネ</p><p>お祖母ちゃんのお祖母ちゃんか</p><p>なぜ鷹倉神社は、ヤクザにこだわっているノネその前の時代は、全然、関係が無かったのデショウ</p><p>月子は口籠もる</p><p>ソウイウモノだと思っていると本質を、見失ってしまうノネ鷹倉神社は、ナガーイナガーイ歴史のある神社なんじゃナイノカ</p><p>どうしてもヤクザにこだわらないといけないなんてことは無いんだ</p><p>古代から、ツキヨミ神の神社として鷹倉神社は、ずっとあったのに</p><p>明治以降の関わりだけでいつの間にか、ヤクザのための神社になってしまっている</p><p>それと、その明治の時代に、鷹倉神社が渡り巫女を受け入れた理由も、いつの間にか忘れ去られています</p><p>鷹倉神社には元々、人の心に働きかけるヨミの巫女の伝統があったのでしょうしかし、それが時代の移り変わりの中で巫女の力が弱まってしまったから漂泊の渡り巫女の血を受け入れて、巫女の力を再興させようとしたのですよね</p><p>そうだ元々の神社の巫女の力は、夜見子の持っている、ヨミの力だ</p><p>月子のツキの力は、渡り巫女に由来する力で神社、本来のものではない</p><p>ヤクザとの付き合いもセックスをして、心を読み取る儀式も渡り巫女が持ち込んで来たものであり鷹倉神社とは、何の関係も無いものです</p><p>美智の言葉を鷹倉姉妹たちは、ジッと聞いている</p><p>今のあなたたちは由緒ある鷹倉神社と、漂泊の渡り巫女、その双方の末裔ですそれならば、あなたたちは現在のヤクザ世界にくっついているだけの鷹倉神社を現状維持させるのではなく古の巫女たちが、何を望んでいたのか先祖たちの思いを引き継ぐべきなのではありませんか</p><p>鷹倉姉妹たちは</p><p>わたくしたちの先祖</p><p>鷹倉神社の</p><p>巫女たちの思い</p><p>美智の言葉が月子、夜見子、ルナの心に浸みていく</p><p>明治政府によって、行き場を失った渡り巫女たちは鷹倉神社に身を寄せました彼女たちは、力を持っていたでも鷹倉神社という安住の地を得て、なお望まれればセックスをし、相手と心を通じ、祝福を与えるというような渡り巫女の生活を続けたかったのでしょうか</p><p>コレも、手段と目的の入れ違いネ各地を廻って生活するしかなかった渡り巫女だったからコソ、辛い思いをしなくてはならなかったノネどうして、新しい時代になってナオヤクザ相手に、昔と同じことをしないといけないノカネ</p><p>それは、かつての渡り巫女が、日本各地のヤクザさんたちと深い交流があったからでその伝統が</p><p>ツキコその伝統は、絶対に守らないといけない伝統ナノカ</p><p>そんなはずが無い</p><p>明治の時代は新政府が、神社やお寺に様々な制限をしましたから古い歴史のある神社でも、急に生活が厳しくなったところがあったと聞きます鷹倉神社も、そういう神社の一つだったんでしょうね</p><p>だから渡り巫女を引き受けるだけでなく、渡り巫女と結びついていたヤクザさんたちとも交流してしまった</p><p>ヤクザたちに信奉されることで経済的には、潤うようになったが</p><p>かつての渡り巫女の仕事であった仲裁の儀みたいなことも、引き受けなきゃなくなった</p><p>ちょっと、想像してみるがイイノネヤクザのことは、全部、忘れて明治の時代を頭でイメージしてネ</p><p>イーディが、オレたちにそう言う</p><p>今は力が弱くなった鷹倉神社の本来の巫女がイルネこの人の夢はナニカそれは、完全なヨミの巫女の力を取り戻すことネ</p><p>続いて１人の渡り巫女がいるネ彼女には力があるデモ、渡り巫女だから、定住地が無イだから、行く先、行く先でそこのオトコたちに、いいようにサレルのをガマンするしかないノネ</p><p>そのイメージもできる</p><p>２人の巫女が出会うノネそして鷹倉神社の巫女は、渡り巫女を受け入れる神社に住まわせるノネ</p><p>そして、多分渡り巫女は、鷹倉神社の巫女の子供と結婚する二つの流れの巫女の血が合わさる判るカ</p><p>イーディが、月子たちを見る</p><p>明治の時代の２人の巫女の夢は、お互いの力の融合のはずネ</p><p>融合</p><p>ダカラ二つの力は、それぞれツキの巫女の力、ヨミの巫女の力と呼ばれたのではナイノカ</p><p>ツキとヨミ</p><p>それは鷹倉神社が祀る、神の名前</p><p>しかしこの融合は、外部の人間によって邪魔されたのでしょう</p><p>イーディに代わって、美智が言う</p><p>ヤクザたちは人の心が読めるツキの力と、人を自分の意に従わせられるヨミの力その両方を、１人の巫女が持つことを恐れたのだと思います</p><p>心を読まれた上命令に従うしかなくなったら</p><p>巫女に服従するしかなくなる</p><p>ヤクザたちにとっては、鷹倉神社の巫女はあくまでも、自分たちの自由になる駒にしておきたかったはずです</p><p>だからツキの力を持つ娘ばかり、巫女にしたのか</p><p>はいそして夜見子さんの様にヨミの力を持つ娘は力を制限されていたんだと思います</p><p>制限</p><p>どうして、わたくしの気で、夜見子さんを力を制御できるのかずっと考えていたんです</p><p>おそらく、日常的に力が制御されていたのでしょう制御されることに慣れているからわたくしの気でも、簡単に封じることができるのです</p><p>制御されていたって誰に</p><p>美智は真顔で答える</p><p>おそらくツキの巫女の力を持つもの</p><p>渡り巫女に由来するツキの巫女の力の方が、弱まっていたヨミの巫女の力よりも強いはずです</p><p>わたくしですわたくしが、制限していました</p><p>月子が答える</p><p>わたくしの力も未熟ですから美智さんのように、完全に封じ込めることはできませんでしたが</p><p>強いヨミの巫女の力を持つ娘は殺されます</p><p>今の夜見子様のようにせいぜい、ご自分の意に従わせることができるのが、子供やヤクザの皆さんの中でも一番立場の弱い人たちなら、問題は無いのです夜見子様が、人を従わせる姿を見て各組の親分様たちも、笑って下さいますから</p><p>ですがもし、夜見子様が、上の立場の方まで、コントロールすることができると判ったら夜見子様は、抹殺されます</p><p>下っ端ヤクザを夜見子が従わせているだけなら親分たちは、笑い話として無視してくれる</p><p>だが、自分たちまでコントロールできると判ったら</p><p>容赦は無い</p><p>夜見子は殺される</p><p>ですから歴代のヨミの巫女の力を受け継いだ娘は、本来の力を隠して、ひっそりと暮らすしかないのです</p><p>それが真実か</p><p>そういうゲンジツがあったからツキの巫女とヨミの巫女の融合は、これまでできなかったノネ</p><p>イーディが、問う</p><p>はいそういうことでございます</p><p>月子は認める</p><p>で、ここまでのことが露呈した上でさ月子さんたちは、どうしたい鷹倉神社を、巫女を、それから自分たち自身を</p><p>オレは、３人姉妹の顔を順番に見ていく</p><p>みんな戸惑っていた</p><p>ヤクザ世界とくっついていることが、鷹倉神社や巫女のあるべき姿を歪めている</p><p>それは理解できても</p><p>だからといって、ここで明治以来のヤクザとの関係を断ち切っていいのかどうかは、判らないのだろう</p><p>それが可能なことなのか</p><p>もし、可能だとしてもそれから先、どういう風にやっていけばいいのか</p><p>未来に対する、ビジョンが見えないのだろう</p><p>では先に融合を体験していただきましょうか</p><p>美智がそんなことを言い出す</p><p>ご自分の身体で実際にツキの巫女の力とヨミの巫女の力の融合を体験してみてそれで、答えを出されるというのは</p><p>そんなことできるのかよ</p><p>何年も掛けて修行とかしないと無理なんじゃ</p><p>完全な融合は、無理でしょうが短時間だけ、融合した状態を体験するということは可能なはずです</p><p>ここには、わたくしとイーディとご主人様が居ますから３人の気で、鷹倉姉妹の力をブーストアップして心月で融合させれば</p><p>今は美智は、夜見子の力を押さえ込んでいる</p><p>逆に短時間だけ、力を押し上げそれと同時に心月をすれば</p><p>あなたたちのご先祖の夢を実際に体験するのですそして、かつての巫女たちの思いを感じ取ってご自分たちの未来をお決め下さい</p><p>というわけで、次話は全員絡んでのセックスです</p><p>やっと、ここまで来た</p><p>昔は、夕方にアニメの再放送タイムがありました</p><p>特に、テレ朝は夕方の５時からが女の子向けアニメ</p><p>５時３０分からが、ロボットアニメでした</p><p>女の子アニメといっても、東映の魔法少女シリーズ（サリーちゃん、メグちゃん、チックル、ララベルとか）か、キャンディ・キャンディで</p><p>ロボットアニメの方は、東映のテレ朝で放送した系のロボ（ライディーン、コンバトラー、ボルテス、ダイモスなど）とサンライズのロボ（ダイターンやザンボット、ガンダムなど）でした</p><p>東映ロボというか東映が版権を持っている、サンライズ製作のロボですね</p><p>この再放送タイムが１０年くらい続きました</p><p>なので、当時の子供たちは自分たちが生まれる前にやっていたアニメを観ることができましたし、知っていました</p><p>だから、本放送以来、ほとんど再放送されなかったメカンダーロボなんかは、みんな全然、覚えていませんでした</p><p>多分、その夕方の再放送枠はザブングルの再放送まではやったのですがダンバインはやっていないはず</p><p>そのぐらいの時期で夕方のニュース番組に替わったはずです</p><p>他の局でも、当時は盛んにアニメの再放送が行われていました</p><p>宇宙戦艦ヤマトとか、当時のファンがテレビ局に再放送のリクエストのハガキを送って本当に再放送されたはずですし</p><p>アニメだけでなく、昔のドラマ太陽に吠えろとか必殺シリーズの初期のものとか、再放送のおかげて観れたものがたくさんあります</p><p>たまたまテレビを点けていたらやっていたので観た</p><p>それで面白くて興味を持った</p><p>そういう体験は、自分にはとしても良かったんですが</p><p>この当時の再放送文化とか吹き替え映画の文化は</p><p>685．メールシュトローム作戦</p><p>はーい、ベッド、くっつけるよっ</p><p>押しますですのっ</p><p>いつでも、いいのネ</p><p>どんとこいです</p><p>部屋の中に、少し距離を置いて並べられた色違いのシーツを敷いた、３つのベッド</p><p>ルナの横たわる赤いシーツのベッド</p><p>夜見子の転がる白いシーツのベッド</p><p>月子の寝ている黒いシーツのベッド</p><p>それぞれのベッドのは、足に車輪の付いた移動できるタイプだった</p><p>そのうち、左右の赤と黒のベッドの車輪のストッパーを外して</p><p>真ん中の白いベッドに寄せ付けることになった</p><p>んじゃあせーのっ</p><p>寧の号令で</p><p>赤いベッドは、瑠璃子とアニエスのコンビに美智が加わって、グイッと押される</p><p>黒いベッドは、みすずとイーディのコンビにマナが補助をした</p><p>済みませんわたくしたち、ベッドに乗ったままで</p><p>月子が、申し訳なさそうに言う</p><p>いいんだよまだ、痛んでるんでしょマナたちも経験しているから、よく判ってるし</p><p>これからが大変なのですしばらくお休み下さい</p><p>マナと瑠璃子が、そう告げる</p><p>DOCKING</p><p>はーい、合体完了</p><p>イーディとマナの声の通り赤白黒のベッドが繋がり、一つの巨大な寝台となる</p><p>その上には全裸の鷹倉３姉妹が</p><p>夜見子お姉様、月子お姉様</p><p>ルナ、月子</p><p>夜見子様、ルナ様</p><p>お互いに顔を見合わせる、鷹倉姉妹たち</p><p>さーぁって、ヨッちゃんはどう疲れてると思うけれど大丈夫</p><p>今夜はもう何回も射精している</p><p>体力的にはかなり限界に近い</p><p>でもやるしかないんだろ</p><p>オレは覚悟はできている</p><p>うんこのままじゃ現状打破は、難しそうだもんね</p><p>ヨッちゃんが３人とも、娼婦の適性は無いと思うって答えたら、それはそれで、香月のオジィちゃんから受けた仕事は完了になるんだろうけれど</p><p>そのままでは鷹倉姉妹の未来は、暗いままだ</p><p>ヤクザたちとの縁は切れないままだろうし</p><p>いずれは巫女として、月子が仲裁の儀をさせられることになるだろう</p><p>そしてまた子供が産まれ、不幸な運命が繰り返されることになる</p><p>こんなことは終わりにしないといけない</p><p>可能性のあることなら、何でもやるよ今はまだオレたちは、ジッちゃんが想定している範囲内にいるだろ</p><p>そうだろうねわざわざ、鷹倉さんたちのロスト・ヴァージンをヨッちゃんにやらせたのは、香月のオジィちゃんなんだから今のところは、３人ともセックスに、酷いトラウマを負わないで処女喪失できたこれって、結構、大きなポイントだと思うよセックスって、やっぱり最初が肝心だと思うから</p><p>最初のセックスが、酷い思い出ならセックスそのものが嫌いになっちゃうだろうしそういう嫌悪感は、心にこびりついて、なかなか取れないものだろうから逆に、最初のセックスが良かったりするとセックスを積極的に楽しむようになるしルリちゃんとか、そうでしょ</p><p>確かに瑠璃子は楽しそうにセックスする</p><p>ルリちゃんは、オトコが一方的に襲いかかって来るセックスを知らないもんね</p><p>はい一生知らないままだと思いますわわたくしお兄様としか、セックスしませんから</p><p>明るい笑顔で、瑠璃子は答える</p><p>あのお兄様がなさいたいのでしたら、一方的に瑠璃子を襲って下さってもいいんですよ時には、そういうのも楽しいと思いますわ</p><p>そうだよ一番最初は、あんなに情熱的にレイプしてくれたのにたまにはさ、ムラムラするから、今すぐヤらせろとか言って、襲って欲しいよね</p><p>それいつも、アタシがDarlingに言ってるネムラムラしてるから、ヤらせろって</p><p>イーディは、クククと笑う</p><p>イーディそれは、ちょっとご主人様に対して失礼ですよわたくしは、そういう時にはご主人様のお姿を見ているうちに、ついつい性欲が激しく高まってしまいましたどうか今すぐ、わたくしのこの淫らな身体を犯して下さいませ伏してお願い奉りますと全裸土下座してお願いすることにしておりますわ</p><p>結局、信頼感なんですよねあたしたちは旦那様を信じていますからだから、旦那様とのセックスは怖くないんです楽しいだけですわ</p><p>うん楽しいですのアニエス、パパとのセックス大好き</p><p>みすずの言葉に、アニエスが微笑む</p><p>ホントにヨッちゃんは女の子との信頼感を大事にする子なんだよねだから、みんなヨッちゃんとのセックスには、恐怖心が起きなくなる月子さんたちは、どう</p><p>セックスって、まだ怖いもうしたくない</p><p>と夜見子が、先に答える</p><p>いえみなさんも、していらっしゃることですしわたくしの肉体でも、できることなんだと判りましたから</p><p>夜見子はオレを見る</p><p>どうしても、しなくてはならないことなのでしたら致します</p><p>ボクもするよまだ、ちょっと痛いけれどそのうちに痛くなくなるって、アニエスさんが教えてくれたし</p><p>はいですの痛いどころか、気持ち良くなりますの毎日したくなりますし、ホントに毎日してますの</p><p>あたしも大体、毎日してもらってるよ</p><p>ルナにアニエス夜見子にマナが言う</p><p>同い年同士にしたのは、正解だったらしい</p><p>一番年下のルナから抱いたのも</p><p>処女を犯す前に、他の子の膣にオレのペニスが入るところを何度も見せたし</p><p>ルナも夜見子もセックスというものは、誰もが当たり前にすることなのだと思い始めている</p><p>恐怖感は無い</p><p>月子さんは</p><p>改めて寧が尋ねる</p><p>わたくしの修行のレベルから考えればさっきのように、黒森様の心の中に、それもあんなに深くまで入り込めたのは、奇跡としか思えません</p><p>そうだ、月子はオレの心の底まで読んだ</p><p>奇跡ではありませんご主人様のお力です</p><p>ご主人様は、わたくしとのセックスで気を合わすことに慣れていますからあなたが心に入り込んで来るのを、ご主人様の方から導いたのです</p><p>それにDarlingは、心が開けっ放しだモノネガードが無いから、スルスル入れたノネ</p><p>そうですねわたくしが完全に力に目覚めたのではなく黒森様のお導きがあったのですわね</p><p>そうヨだから、今、ツキコがセックスしても、心を完全に通じさせることができるのはDarlingだけネ</p><p>月子は、納得する</p><p>そこまではお祖父様は、想定していらっしゃったんでしょうね</p><p>お兄様とセックスすることでもしかしたら、鷹倉姉妹のうちのどなたかが、完全な巫女の力に目覚められるかもしれないと</p><p>そうでしょうねお祖父様は、旦那様が美智の心月を開眼させた場にもいらっしゃたものでも</p><p>お祖父様判ってらっしゃらないみたいね</p><p>みすずちゃんわたくしも、そう思いますわ</p><p>そうね、ルリたんお祖父様にちゃんとお話するべきだと思うわ</p><p>ええそんなご認識では困りますもの</p><p>みすず、瑠璃子何の話をしているんだ</p><p>オレが尋ねる前に瑠璃子が、ルナに問う</p><p>ルナさんまたセックスするということに対して、あなたに恐怖心が無いことは判りましたがセックスの相手は、誰でもいいのかしら</p><p>えあ、あの</p><p>ルナは、チラッとオレを見て</p><p>ボクもう、兄さんのセックス奴隷ですから</p><p>では、お兄様が他の男性とセックスしろと命じられたら、ルナさんはご命令に従いますか</p><p>ルナは、ブルッと震えて</p><p>で、できないよそんなの</p><p>あら、どうしてですお兄様のご命令ですよ</p><p>だって怖いもんっ他の男の人なんて</p><p>お兄様となら、またセックスできるけれど他の男性とはできないのですね</p><p>うんそうだよボク</p><p>瑠璃子は、ニコッと微笑んでルナの髪を撫でる</p><p>わたくしと同じですわ</p><p>わたくしもルナさんと同じセックス奴隷ですがもし、お兄様から他の男性とセックスしろと命じられたら舌を噛んで死にますわ</p><p>それはお兄様が、もう瑠璃子を必要としなくなったということですから</p><p>真顔で瑠璃子はそう言う</p><p>夜見子さんはどうお兄ちゃん以外の人とセックスできる</p><p>それはわたくしも黒森様だけの妊娠奴隷がいいです他の男性は</p><p>怖いし嫌だよねマナもそうだよ</p><p>愛しそうに、マナが夜見子の頬にキスをする</p><p>月子さんはいかがです</p><p>わたくしは、お心を見てしまいましたから黒森様とでしたら、安心してできます他の男性はお心は、きっと、もっと暗くて恐ろしいものなのでしょうね</p><p>フッと溜息を吐いた</p><p>こういうことですわ旦那様</p><p>旦那様に処女を捧げた女はみんな、旦那様以外の男性とはセックスできなくなるんです</p><p>はいお兄様という、安心できるお方と出会ったことで他の男性が、ますます怖く感じられていますから</p><p>そうだよね克姉や渚お姉ちゃんにみたいに、他の男性とのセックス経験がある人だって今はヨッちゃん一辺倒だもんね</p><p>ぐふふと、寧は笑う</p><p>ですから、あたしたち、いつもお祖父様の前では旦那様が好き、一生、旦那様だけですとお話ししていますのに</p><p>お祖父様は本気にしていらっしゃらなかったみたいですわね</p><p>だから今回のようなことを、旦那様に要請なさったのねようやく判りましたわ</p><p>あの何を納得しているんだ</p><p>みすずちゃん、後ほど、お祖父様に抗議いたしましょう</p><p>ええ、あたし、思いっきり文句を言うわ</p><p>わたくしお祖父様の前で泣きます</p><p>そんなことをしなくても、ルリたんの場合はお祖父様なんか、大っ嫌いしばらく、顔を見たくないって言って差し上げればいいのよ</p><p>はいそう致します</p><p>２人何を怒っている</p><p>あたしたちお祖父様は、最終的には鷹倉姉妹を３人ともお兄様の女になさるご計画なんだと思っていたんです</p><p>お兄様に処女を捧げたらお兄様のことが大好きになって、離れられなくなることは判っていましたから</p><p>でも、そうじゃなかったみたいですわ</p><p>お祖父様はわたくしたちが、本当に心の底から、お兄様を愛しお兄様を必要としていることが判っていらっしゃらないんですわ</p><p>えっとごめん、よく判らないんだけれど</p><p>寧が笑顔で、割り込んで来る</p><p>まあまあ、２人落ち着いて</p><p>そしてオレに</p><p>ヨッちゃん、香月のオジィちゃんはさヨッちゃんの力を、見間違えているんだよもちろん、ヨッちゃんのことを、良い男の子だと思っているし高く評価もしてくれているでもヨッちゃんとセックスした女の子が、ヨッちゃんから離れられなくなるっていうのは理解できていないんだよ今はたまたま、みんなロスト・ヴァージンしたばかりでセックスが面白くてたまらない時期だし、政治力学的にミィちゃんもルリちゃんも、ヨッちゃんだけとセックスしててくれた方が良いと判断しているだけなんだよ</p><p>政治力学的って</p><p>いや、つまりさ香月のオジィちゃんはさ自分の孫娘たちが、いずれセックスにハマるだろうってことは判っていたんだよ香月家のそれも本家の血を引いた子なんだから</p><p>香月家の血は淫蕩だとジッちゃんは、オレに言ったことがある</p><p>だけど香月家の後継者が、性的なことで悪い噂が立つのはマズイよねだから、みんなの見えない所でヨッちゃんが２人の相手をしてくれるなら、それで良いって思ってたわけ</p><p>いやそれは、判るけれど</p><p>判ってませんわお祖父様は、そのうちにあたしたちが旦那様に飽きて、他の男性ともセックスしたがるだろうって思っているんですわ</p><p>おかしいことじゃないよヨッちゃん香月のオジィちゃん自身は、そうだったんだよ最初にどこかの女の子と初体験をして、しばらくはその子とばかりセックスしてそのうち、他の女の子とも、セックスしたくなって口説いたり、乗り換えたり</p><p>いやそりゃ、ジッちゃんはそうだったんだろうけれど</p><p>みすずや瑠璃子は違う</p><p>まあ、仕方ないことなのかもしれませんわお祖父様は、男性ですしお兄様とのセックスの芳醇さを理解していただくのは無理なのかもしれません</p><p>お祖父様もご自分自身が、そうやって今までにたくさんの女性とセックスなさったから旦那様の特殊性が判らないのね</p><p>心と心が焼け付くような、熱いセックスをなさったことがないのよ</p><p>だから、お兄様を本気で鷹倉様たちのテストに使われたのですわ</p><p>あたしは旦那様を、鷹倉さんたちを調べるための道具として利用なさろうとお考えになったことが許せないわ</p><p>ちょっと待て</p><p>ヤッちゃんミナホ姉さんは、どう思っているんだろう</p><p>うーんミナホお姉ちゃんは、立場的に香月のオジィちゃんには反抗できないもんね</p><p>でもこれから娼館で働くことになる娼婦の候補者とオレがセックスするって話は元々、ミナホ姉さんがしてたんだよ</p><p>オレとセックスしたらオレとしか、セックスできなくなるんじゃ</p><p>娼婦になんか、なれないじゃないか</p><p>それはさあたしは何とも言えないなぁ</p><p>今、ミぃちゃんやルリちゃんが言っていることだってただの推測であって、本当かどうかは判らないじゃんか</p><p>今は色んな可能性を考えてごらんよでも、決めつけちゃダメだ本当かどうかは、本人に会って顔を見ないと判らないでしょ</p><p>顔を見る</p><p>きっとそうだ、絶対にそう考えているとか、頭の中でどれだけ考えても本人の顔を見たら、ハッと全てが判ることってよくあるよヨッちゃん、そう思わない</p><p>だからさ今は、ヨッちゃんがこうするべきだと信じることだけをしなよ</p><p>みすず瑠璃子</p><p>本当に、２人の言う通りジッちゃんは、オレをただ利用しているだけかもしれないけれどでも、そんなこと、今はどうでもいいじゃないか</p><p>そうだ今、すべきことは</p><p>オレたちは鷹倉姉妹について、ジッちゃんが想定している以上の成果をあげてみせないといけない</p><p>おれは、２人に告げる</p><p>ジッちゃんは、ああ見えてとても現実的な人間だきっと、今回の件の落としどころとしてヤクザ組織の過激派だけを潰して、穏健派とは和解すると思うというか和解することで、穏健派の力を取り込み、香月家がヤクザ界に影響力を持つようらしたいんだと思う</p><p>でも、それでは月子たちは、ヤクザたちから逃れられなくなる鷹倉神社の巫女が、ヤクザたちに利用されるまんまになってしまう</p><p>そんなのは、嫌だ</p><p>ジッちゃんの目的なんてどうでもいいオレたちには、オレたちの目的がある具体的には鷹倉神社から、ヤクザを完全に排除する月子、夜見子、ルナを自由にする自由にした上で、鷹倉神社も取り戻す</p><p>月子たちがオレを見ている</p><p>そのためにはまずは、ツキの巫女の力とヨミの巫女の力の融合を試みてみようできるかどうか判らないけどもし、そこまで行き着けばオレたちは、ジッちゃんの想定を、大幅に飛び越せるはずだ</p><p>オレたちはジッちゃんと闘うための切り札が必要だ</p><p>準備できたネ</p><p>こちらへどうぞ、ご主人様</p><p>ベッドの方からイーディと美智が、オレを呼んだ</p><p>ミンナが話しているうちにアタシたちの準備をしたネ</p><p>はい、体内の気を練り上げました</p><p>いつでもイケルヨ</p><p>この２人は素晴らしい</p><p>よし始めよう</p><p>オレもベッドへと向かう</p><p>位置はそのままで、結構です手を伸ばして隣の方と手を繋いで下さい</p><p>赤白黒３つのベッドが並んでいる</p><p>ルナ、夜見子、月子の全裸の３姉妹は</p><p>頭を内側にして放射状に仰向けで横たわっていた</p><p>手を伸ばして、左右の姉妹と手を繋ぐと大きな三角形ができる</p><p>わたくしは、ここから</p><p>美智がルナと夜見子が繋いだ手に、自分の手を重ねる</p><p>こちらからわたくしが気を、送り込みます逆時計回りに、気が循環するものとお考え下さい</p><p>じゃあ、アタシはここからね</p><p>イーディは月子とルナが繋いでる手の上に、自分の手を重ねた</p><p>うん逆時計回りネ</p><p>３人姉妹の肉体をぐるぐると気の流れが廻っていくということか</p><p>じゃあ、あたしはここだ</p><p>マナが夜見子と月子の手に、自分の手を</p><p>あたしは気とか無いけれど上手くいって欲しいから</p><p>じゃあ、アニエスはここですの</p><p>アニエスは、美智の手にさらに自分の手を重ねる</p><p>アニエスも頑張れ、頑張れって思ってますの</p><p>アニエスさん</p><p>ベッドの上から、自分を見上げるルナにアニエスは、ニコッと微笑む</p><p>では、わたくしたちも</p><p>そうね、ルリたん</p><p>みすずは、イーディの手に</p><p>瑠璃子は、マナの手に自分の手を重ねる</p><p>どこのポイントも、２人ずつだけどマナちゃんとルリちゃんのところは、ちょっと弱いよね</p><p>確かに他の２箇所は、美智とイーディという強い気の発信源があるが</p><p>じゃあ、オレがそこに入ろうか</p><p>工藤流６級の気じゃあ大したことはできないだろうけれど</p><p>いえ、ご主人様には他のことをしていただかないといけませんから</p><p>オレは何をするんだ</p><p>はいこのまま鷹倉様たちの体内に気を注入し、循環させ限界まで高めたところで、心月を発動させます</p><p>美智とセックスするのか、オレ</p><p>美智とセックスして２人で高まって絶頂の瞬間に心月っていうことか</p><p>いえ、わたくしでなくもう一度、鷹倉様たちと</p><p>ルナ様から夜見子様そして、月子様と、順番に犯して下さいませ</p><p>３人を</p><p>お一人ずつご満足できるまで、交接なさって下さい月子様まで犯されても、まだご不足でしたら、もう一度、ルナ様へご主人様も、逆時計回りで高まるまで、セックスをお続け下さい</p><p>つーことで、ヨッちゃんは忙しいんだね</p><p>でも、そうなるとやっぱり、マナたちのところにもう一人入った方が良いよな</p><p>後、残っているのは</p><p>寧と</p><p>あたしばダメだよっあたしは、撮影係兼オブザーバーだからっ</p><p>寧は気の循環の輪に入ることを拒絶する</p><p>そうなると</p><p>メグ、入ってくれ</p><p>オレは少し離れたところの椅子に座って、ずっと黙ったままだったメグに声を掛けた</p><p>人が足りないんだ助けてくれ</p><p>あたしはどうせ、何の役にも立たないわよ</p><p>いや、今は少しでも気を送ってくれる人を増やしたいその方が、成功する確率が高まると思うんだ</p><p>あたしが加わった方が、失敗確率が高まるかもしれないわよ</p><p>うつむいてそんなことを言い出す</p><p>それでもいいからメグも入ってくれ</p><p>オレはメグにも参加してもらいたいんだ</p><p>来なよメグお姉ちゃん</p><p>メグちゃんも、ルナやルナのお姉ちゃんたちを助けて欲しいですの</p><p>恵美お姉様お願い致します</p><p>メグミCome on</p><p>早く来て下さい</p><p>恵美さんみんながあなたを必要としていますわ</p><p>これで助けにいかなかったらあんたは、おしまいだよメグちゃん</p><p>あんたは鷹倉さんたちが、このまま一生、ヤクザたちに囚われていて良いと思っているわけ</p><p>メグちゃんあんただって、地獄に堕とされる寸前だったのを、ヨッちゃんに助けられた一人なんじゃなかったのっ</p><p>このまま放っておくの</p><p>判りましたあたしも参加します</p><p>すみません、エロ・シーンまで届きませんでした</p><p>つい最近ですが、ロシアの中高生が乱交していて補導されたというニュースがあって</p><p>それは、女の子が放射状に縁を描いて寝転んでいるところを</p><p>男が次々と犯していくという</p><p>まあ、誤報のデマだということは、後ですぐに判ったのですが</p><p>そんなイメージで</p><p>686．3姉妹セックス・サーキュレーション　（その１）</p><p>赤黒白３つのベッドを並べた巨大な寝台</p><p>その上に、まっすぐ手を繋いで大きな三角形を形成する、裸の３姉妹</p><p>それぞれ</p><p>姉妹が手を繋いでいるポイントにはオレの女たちが手を重ね、気を送り込む</p><p>よろしいですか全員の呼吸を合わせます</p><p>気の操作をマスターしている美智が指示を出す</p><p>吸う、吸う、吐くスゥ、スウ、ハァの３拍子リズムです最後の息を吐く時に、自分の身体から気を押し流すイメージを抱いて下さいお腹の丹田から、自分の腕、手の平を通して鷹倉様たちの肉体の輪の流れに、注ぎ込むイメージです</p><p>手を繋いでいる３姉妹の肉体トライアングルの中で気がぐるぐると循環していくイメージで</p><p>その気の流れに、さらに自分の気を放出して流れを強めていく</p><p>姉妹たちに巫女の力を目覚めさせるパワーに変換されるまで</p><p>流れは逆時計回りネルナ、ヨミコ、ツキコ、またルナの順ネ流れの向きを間違えたらダメだヨ</p><p>イーディが、アニエスに言う</p><p>はいですのこっち向きに頑張れ、頑張れ って念じていますの</p><p>アニエスは、答える</p><p>メグミもいいネ</p><p>イーディに、メグは小さな声で答えた</p><p>メグお姉ちゃんあたしたちが一緒だから</p><p>はいメグミお姉様これもお兄様のためですわ</p><p>同じポイントから気を送ることになったマナと瑠璃子が言う</p><p>ヨシくんの</p><p>お兄様をお手伝いするのは、わたくしたちの喜びですわお兄様が、鷹倉様たちをお助けしたいと願っていらっしゃるのなら、わたくしたちが協力するのは当然です</p><p>メグお姉ちゃんも、頑張れ、頑張れって念じてあげて欲しいですの</p><p>瑠璃子とアニエスがメグにそう言った</p><p>ルナが、姉と繋いだ自分の手の上に、手を重ねているアニエスを見上げる</p><p>きっとパパがアニエスのパパが、ルナたちを幸せにしてくれますのそれで、ルナは、ずーっと、アニエスと一緒ですのお友達なのですから</p><p>ルナは小さく、頷いた</p><p>夜見子さんもだよこれが上手くいったら、マナと友達になってよそんでさ一緒にお兄ちゃんに可愛がってもらおうよ</p><p>マナが、手を重ねている夜見子に言う</p><p>わたくしの力は、消えてしまったわけではなかったのですね</p><p>ああ、ゴメン美智が気で押さえつけていただけだ夜見子の力は、消えていない</p><p>オレは謝る</p><p>いいのですわたくしはわたくしこそが、巫女の後継者だとそう自負していましたが、ただの井の中の蛙でした鷹倉神社の巫女について、何も判っていませんでした修行中の身のまだ微弱な力しか持っていないのに、わたくしの力さえあれば、月子もルナも神社さえ守り通すことができると、思い込んでいました</p><p>黒森様にご指摘いただいた通りわたくしの様な、心の弱い娘には巫女を継ぐことは許されません月子お姉様</p><p>夜見子は、初めて姉をお姉様と呼んだ</p><p>いいえ、これからは夜見子と呼んで下さい愚かなわたくしは、ようやく気付きました月子お姉様だけがお父様、お母様が亡くなられてからずっと、わたくしたちを守り巫女の伝統を引き継ぐことを真摯にお考えだったのですね</p><p>夜見子は月子と繋いだ手を、ギュッと握りしめる</p><p>黒森様たちがご推察なさった様に、わたくしたちのご先祖様の悲願がツキの巫女の力とヨミの巫女の力の融合なのだとしたらそれを果たされるのは、月子お姉様でなくてはなりませんわわたくしの中のヨミ巫女の力全て、お姉様に差し上げますどうか、お受け取り下さい</p><p>ボクの中のボクの力も全てあげるよ</p><p>ルナの中にもツキの巫女の力はある</p><p>その力も全て、月子に</p><p>ええ、受け止めますわたくしが</p><p>月子は、涙目で妹たちに言った</p><p>そうして、鷹倉神社の巫女の定めは、わたくし一人で背負います</p><p>月子は、オレを見る</p><p>黒森様どうか、妹たちをお願い致します</p><p>そんな、待って月子お姉様お姉様お一人に全てを押し付けるわけには</p><p>夜見子が、そう月子に言うが</p><p>夜見子お姉様、それでいいんだよボクたちが居たら、月子お姉様の足手まといになるだけだよ</p><p>ルナが夜見子を制す</p><p>だから正式な鷹倉神社の巫女は、いつも一人きりなんだよ一人だけが、正統な巫女になることで、他の姉妹を守ってきたんだよヤクザたちから</p><p>月子が、ルナに微笑む</p><p>そうよだから、わたくしにあなたたちを守らせてわたくしは、あなたたちの姉なんですから</p><p>夜見子様の力は、失われたルナ様は、ついに力に目覚めなかったそういうことにして下さい</p><p>本当に、夜見子とルナが月子に自分の持っている力の全てを注ぎ込めばいいんだろ</p><p>それで月子の中で融合が完成し夜見子とルナが力を喪失すれば、問題はなくなる</p><p>うん、ボクそうするよ全部、月子お姉様にあげるからっ</p><p>ルナが叫んだ</p><p>それで、ボクは兄さんのセックス奴隷として、ここで生活させてもらうよアニエスさんと仲良くするからっ月子お姉様は、心配しなくていいんだからねっ</p><p>わたくしもですわなりますっ、妊娠奴隷にっこちらで、黒森様にお仕え致しますですから夜見子のご心配は無用です、月子お姉様</p><p>３人の眼に涙が光る</p><p>O.K.コレで、気のトライアングルを廻す外側の力と内側の力どっちも、スタンバイできたネ</p><p>イーディがそう言う</p><p>外側の力とはアニエス、マナ、みすず、瑠璃子、メグ</p><p>内側の力とはルナ、夜見子、月子の鷹倉３姉妹自身か</p><p>そして、わたくしとイーディが着火致します</p><p>燃え上がった炎を、まんべんなく燃え広がらせるネ</p><p>美智とイーディは、強い気を送り込み火を付け、燃え上がらせる</p><p>炎のコントロールも２人でやってくれるのだろう</p><p>ご主人様は、燃料です炉を掻き回し、酸素を送り込む火箸でもあります</p><p>オレはセックスするんだよなあの誰からとか、順番とかあるのか</p><p>好きにするネ</p><p>はいご主人様が、なさりたいようにお好きな方から、犯して下さいませ</p><p>ただし気の流れがあるから、逆時計回りは守るのネ</p><p>ルナから犯したとしたら、次は夜見子、そして月子また、ルナ</p><p>その順番だけは、守らないといけないのか</p><p>さあ、始めようネ</p><p>みんな、頑張ってねあたしは、応援してあげることしかできないから</p><p>ベッドから離れた位置でカメラを抱えた寧が、言う</p><p>見ててヤッちゃん</p><p>もちろんだよ、ヨッちゃん</p><p>そうじゃなくってもし、ヤバそうなことが起きたら、躊躇無く止めて欲しいんだ美智やイーディまで参加しちゃうんだから冷静に外から眺めていられるのは、ヤッちゃんだけだろ</p><p>寧がスッと真顔になる</p><p>そうだねもしものことが起きたら、あたしが止めるよ約束する</p><p>頼むよヤッちゃんしか、頼めないから</p><p>ミナホ姉さんたちが、カメラで監視しているとしても</p><p>気は、カメラに映らないから</p><p>もしもの場合はこの部屋の中が、異常な雰囲気に包まれたら寧にストップを掛けてもらうしかない</p><p>部屋のスプリンクラーを誤作動させて、水浸しにするとか気の循環が、途切れるようなことをするよその前に、ミナホお姉ちゃんと克姉とマルゴお姉ちゃんに緊急事態発生のアラートを送るから</p><p>そうかマルゴさんも、帰って来ているんだよな</p><p>きっと、この状況をミナホ姉さんと監視してくれている</p><p>もし、わたくしとイーディが気の流れの渦に取り込まれてしまったとしてもマルゴお姉様が、何とかして下さるはずです</p><p>心配することは何も無い</p><p>PHASE１、STARTネ</p><p>呼吸を、合わせて下さい</p><p>美智の指示によって部屋の中の女たちが、吸う、吸う、吐くの３拍子で呼吸を始める</p><p>スウ、スウ、ハァ</p><p>スウ、スウ、ハァ</p><p>ネイは、合わせてはダメネ</p><p>イーディが、寧を叱る</p><p>アタシたちに取り込まれるヨ</p><p>思わず、寧までみんなと呼吸を合わせてしまっていたらしい</p><p>このリズムでの呼吸は結構、キツイな</p><p>みんな、あっという間に肌が上気していく</p><p>うっすらと汗をかいていく</p><p>逆時計回りに気が循環しているノネイメージして、イメージ</p><p>澱みの無い流れをそうぞうするのです</p><p>うん流れていく</p><p>ルナ→夜見子→月子→ルナ→夜見子→月子</p><p>渓谷の清流の様に気の流れが巡っているのが判る</p><p>PHASE２ネ</p><p>工藤美智参りますっハァァッ</p><p>美智が流れに強い気を注ぎ込んでいく</p><p>ああっ身体が、熱いよぉっ</p><p>ルナが呟く</p><p>こっちもいくネっHAWOOOO</p><p>イーディも重ねた手から、気を放出した</p><p>ううっ、きたぁぁっ</p><p>夜見子が、ブルッと身体を震わす</p><p>裸身の美姉妹のトライアングル気の循環が</p><p>清らかな清流から炎の大河に変わる</p><p>ああ、息遣いの中にみんなの声が聞こえてくる</p><p>アニエスの頑張れ、頑張れという声</p><p>瑠璃子の大丈夫ですよという声</p><p>マナは鷹倉姉妹だけでなく、他の女たちの体調も気になっているらしい</p><p>メグは何であたしだけ、服を着たまんまで、こんなことしているんだろうとか考えているけれど、それでも気は送ってくれている</p><p>みすずは月子のことが、一番気になっているのか</p><p>DarlingPHASE３ネ</p><p>そしてオレの出番か</p><p>お好きにどうぞ</p><p>オレは女たちの輪を眺める</p><p>すでに、膨大な気が高速で循環している</p><p>まずはルナに向かった</p><p>兄さん</p><p>１２歳の少女は、真っ赤な顔でオレを見上げている</p><p>お前から食べるぞ</p><p>大きく、足を拡げるんだ</p><p>オレに対して、開脚するルナ</p><p>あのねボク、お腹の奥が熱いんだ</p><p>ルナの割れ目から、トロリと愛液の滴が垂れる</p><p>気の熱がルナの性感を発火させたらしい</p><p>オレは、ルナの小さなおっぱいを揉む</p><p>ルナは姉たちと繋いでいる手に、ギュギュっと力を込めて耐える</p><p>おれは、ペロペロとおっぱいを舐める桜色の乳輪を</p><p>あ、あのねボク、ボクね兄さんにペロペロされるの好きになっちゃったみたい</p><p>アニエスも好きなんだぞ、オレに舐められるのが</p><p>アニエスはパパを舐めるのも、好きですの</p><p>後で、ルナにも教えてあげますのおしゃぶりの良い方法</p><p>うん、教えてアニエスさん</p><p>アニエスでいいですのお友達なんですから</p><p>判ったアニエス</p><p>微笑み合う、２人</p><p>オレはルナとキスしアニエスともキスする</p><p>仲良くするんだぞ</p><p>もう、仲良しですの</p><p>はい兄さん</p><p>オレは勃起をルナの膣口に当てる</p><p>まだ、痛いと思うけれど</p><p>大丈夫です兄さん</p><p>痛みに耐えないと、気持ち良くなれませんの</p><p>オレは、グイッと腰を押し出す</p><p>うぐぅっ</p><p>頑張れルナ</p><p>ルナの肩と太ももを掴んで</p><p>オレは、ペニスを処女が裂けたばかりの膣に押し入れていく</p><p>いい、痛いっ痛いです</p><p>破れたばかりの処女膜がめくれて痛むのだと思う</p><p>それでも、オレは１２歳の少女の陵辱を止めない</p><p>ああルナの中はキツくて、熱いよ</p><p>年齢が若い方が体温が高いって言うけれど</p><p>ルナの胎内は、熱く潤んでいるオレをキュキュッと締め上げている</p><p>パパ頑張れルナも頑張れ</p><p>アニエスが、オレたちを応援してくれるが</p><p>アニエスみんなと同じ呼吸に戻るのネ</p><p>そうだ、呼吸のリズムが気の循環の原動力だ</p><p>アニエスも慌てて、みんなと呼吸を合わす</p><p>ご主人様も同じリズムです</p><p>オレも３拍子か</p><p>みんなの呼吸は</p><p>吸う、吸う、吐くの３拍子</p><p>浅く、浅く、深くの３拍子</p><p>ぬっ、ぬっ、ぐぐっ</p><p>あっ、あっ、痛ッッ</p><p>深く突く度に、ルナの顔が痛みに歪む</p><p>グチュッ、グチュッ、グボボッ</p><p>そんな３拍子のワルツが続く</p><p>ああ、何度も強く突くうちに</p><p>ルナの胎内が解れてくる</p><p>愛液が溢れ押し開かれたばかりの膣道が、オレのペニスの形を覚えていく</p><p>より深く奥まで</p><p>オレの亀頭が、潜り込んでいく</p><p>ルナを犯している</p><p>ルナぁぁ</p><p>圧倒的な部屋の熱気の中でオレは、ルナの身体に溺れていく</p><p>ああ、このまま</p><p>欲望の波に、身を任せてしまいたい</p><p>Darling、ダメネリズムは、守って</p><p>イーディの言葉にハッとする</p><p>そうだ、このまま腰の動きを加速させて、ルナの中に射精してはいけない</p><p>まだ、夜見子と月子が残っているんだ</p><p>グチュ、グチュッ、グボボッ</p><p>みんなと同じリズムでオレは、ルナを攻めていく</p><p>に、兄さんボク</p><p>潤んだ瞳でルナが、オレに言う</p><p>ボク兄さんとのセックス兄さんに犯されるの、好きになれそうです</p><p>だから、兄さんもボクのこと、好きになって下さいね</p><p>あのボクみたいな可愛くない子、兄さんは嫌だと思うけれどできるだけでいいから、好きになって欲しいんです</p><p>オレはもう、お前のことが大好きだよ、ルナ</p><p>お前は可愛い可愛いよルナ</p><p>オレに犯されている１２歳の少女</p><p>ボーイッシュな格好が好きで、自分をボクと言っているけれど</p><p>こうして全裸にしてセックスしているルナはとびきりの美少女だ</p><p>う、嬉しいですあああっ、ああっ、ああっ</p><p>ああ、熱いですボクの中が熱い熱いよぉぉぉ</p><p>ルナの小さな身体は、汗でびしょびしょになっていた</p><p>肌は真っ赤だ</p><p>心の壁が、壊れたのです</p><p>美智がルナの状況を感じ取る</p><p>ご主人様を、受け入れたからです</p><p>心のガードが崩れたから</p><p>気の炎の濁流が一気に、ルナの中に燃え広がっていく</p><p>兄さん兄さんああっ、怖いボク、怖いです</p><p>大丈夫だ怖くない怖くないからなオレが一緒だからな</p><p>ルナはこの辺が限界かもしれない</p><p>まだ１２歳なんだ、無理はできない</p><p>処女喪失したばかりで、エクスタシーにまで昇り詰めるのは無理だろうし</p><p>ありがとう、ルナ気持ち良かったよそろそろ、夜見子の方へ行くよ</p><p>オレは、腰の動きを止めてルナの頭を撫でてやる</p><p>う、うんごめんね、ボクが</p><p>別に終わりじゃないぞまた、戻ってくるかもしれないだろ</p><p>夜見子、月子まで行ってまた、ルナに戻ってくるかもしれないだから、まだ終わりじゃないぞお前もみんなと呼吸を合わせて融合の準備をするんだ</p><p>うん、良い返事だ</p><p>オレがキスすると、ルナは自分から舌を絡ませてきた</p><p>それに、これから何万回も、セックスするんだぞお前は一生、オレのセックス奴隷なんだからな</p><p>そうだねボク覚えるよ兄さんに喜んでもらえるように、セックスのこと、いっぱい覚えるから</p><p>アニエスに教えてもらうんだぞ</p><p>その代わりアニエスに勉強を教えてやってくれ</p><p>判った兄さん</p><p>そのルナの顔があんまりにも可愛かったから</p><p>オレは、ルナを抱き締めもう一度、キスした</p><p>おっぱいも揉んでやる</p><p>それから胎内から、ペニスを引き抜いた</p><p>痛むか</p><p>痛いけれどお腹から出てしまうと、ちょっと寂しい感じがするずっと、ボクのお腹の中に入ってて欲しいかも</p><p>また、すぐそうなるよ</p><p>オレは、ルナの乳首をもう一度、舐めしゃぶった</p><p>よし、次は夜見子か</p><p>オレはルナから離れ夜見子の裸体へ向かう</p><p>く、黒森様ぁぁ</p><p>夜見子は、すでに完全に欲情していた</p><p>黒森様が、ルナの中でグリグリなさっているのがヨミに伝わってきて</p><p>３姉妹が三角形に手を繋いで気を循環している</p><p>熱い濁流が、ぐるぐると巡っているんだルナの性感が、夜見子に伝播していても変では無い</p><p>ヨミヨミねもう、こんななの</p><p>夜見子は自分から、足を開いた</p><p>夜見子の割れ目は、すでに充分潤っていた</p><p>まるでお漏らししたみたいに、シーツに愛液の染みを作っていた</p><p>夜見子お前も可愛いよ</p><p>オレは、夜見子にキスをする</p><p>夜見子は、オレの舌をチュウチュウと吸う</p><p>まるで、赤子が母親の乳房を欲しがるみたいに</p><p>あのねヨミ、黒森様にお話ししないといけないことがあるの</p><p>すっかり、興奮しきっている夜見子は一人称がヨミになっている</p><p>黒森様は、やめようお前もうちの子になるんだから</p><p>じゃあ、先生ヨミ、先生って呼びたい</p><p>そういえば、前も興奮した時に、オレのことを先生って呼ぼうとしていたけれど</p><p>あのね笑わないって約束してくれる</p><p>マンガにね</p><p>マンガ</p><p>ヨミの読んでいるマンガにねそういうのが、あるの女の子が学校の先生とね彼氏彼女のカンケイになるの</p><p>笑わない</p><p>笑わないよヨミは、そういうのが好きなんだろ</p><p>うんヨミも、そのマンガのヒロインの子みたいに先生って呼びたいの</p><p>いいよ、別にだけど、ヨミ</p><p>オレももう、ヨミと呼ぶことにした</p><p>なあに、先生</p><p>そのマンガってエッチなやつか</p><p>最近は少女マンガの方が、セックスとかレイプとかの描写が多いっていうけれど</p><p>エッチって</p><p>この子らは、両親によってセックスに関する知識を与えられていないんだっけ</p><p>そのマンガもエッチ系なのは、検閲されているか</p><p>あるいは、本当に子供用のマンガしか、読ませてもらっていないかもしれない</p><p>これから、オレたちがするようなことさ裸になって抱き合って</p><p>ヨミは、クスクスと笑う</p><p>そういうのは無いわよだって、それ恋愛マンガだもの</p><p>ヨミは恋愛の先に、セックスがあることを知らない</p><p>マンガではねヒロインと先生が、彼氏彼女になって他の生徒や先生たちには、内緒なの</p><p>よくある話だ</p><p>キスとかしてなかったのか</p><p>キス</p><p>これだよ</p><p>オレは、ヨミと唇を合わす</p><p>あ、それは最初に１回だけしてた</p><p>もしかしたら、昔のマンガなのかもしれないな</p><p>それでね先生ヨミね</p><p>夜見子は、濡れた眼でオレを見上げる</p><p>小学校の５年生ぐらいの時からね、夜、ベッドの中で寂しくなるとね</p><p>真っ赤な顔で熱い息で、夜見子は言う</p><p>お股をね弄ってたの自分で</p><p>それは、つまりオナニーをしていた</p><p>小学校５年生から</p><p>いや、夜見子は中２にしてこれだけの豊乳だ</p><p>小５の時でも、かなり発育が進んでいたはずだ</p><p>それでね今ね身体が熱くてね</p><p>いつものお股や、おっぱいを触りたい弄りたい時みたいになっちゃってるの</p><p>興奮した夜見子は自慰をしたくなっている</p><p>だけど今、ヨミの両手は</p><p>左右の手は姉妹と手を繋いでいるから、動かせない</p><p>どうしよう先生、ヨミ、どうしよう</p><p>ああ、性の快楽を夜見子は求めている</p><p>ヨミ、今度からはそういう気分になったら、自分で触っちゃダメだぞ</p><p>えー、どうしてどうしていけないの先生</p><p>そういう時は、オレが触ってやるからオレに言うんだいいな</p><p>先生がヨミを触る</p><p>ああ、その方が気持ち良いんだぞ</p><p>夜見子の今までの様子から考えると</p><p>自分でオナニーしても、イクところまでは経験していなかったと思う</p><p>さっき、オレにそこをペロペロ舐められた時も気持ち良かったろ</p><p>うん心がパーンと破裂しちゃった</p><p>また、あんな風に気持ち良くしてやるよ</p><p>ヨミはゴクッと唾を呑む</p><p>だから、オレに任せろオレだけに頼むんだぞお前は、オレの妊娠奴隷なんだから</p><p>うん判った、先生</p><p>そして潤んだ眼で、オレを見上げ</p><p>触って触って下さいヨミのお股イジって</p><p>昔、演劇の仕事をしていた頃</p><p>とある演劇評論家の先生が、</p><p>＊＊ホールああ、軽く十年は行ってないなぁ</p><p>と言い出して、驚いたことがあります</p><p>その＊＊ホールは、若手の劇団がよく使う劇場で</p><p>そこへ10年行っていないということは若手劇団の公演は、全然観ていないと、宣言しているようなもので</p><p>演劇評論家としてはどうなんだろうかと</p><p>同じ様な例で某漫画評論家の先生が、ネット上でここ10年の漫画は、まともに読んでいないと書いていて、驚いたことがあります</p><p>その先生は講師として、学校で漫画家になりたい学生に授業をやってらっしゃる方なんですけれど</p><p>最近10年の漫画をちゃんと読んでないのに漫画家志望の子を教えられるのでしょうか</p><p>というか読むのは仕事でしょう漫画評論家なんだから</p><p>ただ、本当に怖いのは</p><p>どちらの先生も堂々と胸を張って、10年していないと宣言していることで</p><p>それが威張れることだと思っていらっしゃるみたいなのが理解不能というか</p><p>そもそも、そんなこと、わざわざ世間に言わなくてもいいじゃないかと</p><p>でも、そういう人いるんですよね</p><p>言わなくていいことを威張って言う人って</p><p>687．3姉妹セックス・サーキュレーション　（その２）</p><p>ひぃうっ</p><p>オレはまず、夜見子の内股を触る</p><p>処女喪失したばかりの女性器は、まだ痛むだろう</p><p>指に力を込めずさわさわと撫でるように触る</p><p>ホントですわヨミが自分で触るより気持ちいいです</p><p>ああ、これからは毎日触ってやるからな</p><p>はいお願いします、ふぅぅッ</p><p>女陰の表面をススッとタッチする</p><p>こそばゆいですでも、ゾクゾクしますわ</p><p>ぽたりぽたりまた、愛液が染み出している</p><p>オレは、指先を夜見子の温かな露で湿らせると割れ目に沿って、ククッと指を上下させる</p><p>可愛く啼く夜見子</p><p>オレはそのまま、夜見子の乳首をペロリと舐めた</p><p>うん良い感じにシコッている</p><p>しかし、このロリ巨乳はプニプニとした弾力が素晴らしい</p><p>顔を夜見子の胸に埋めてペロペロと舌を這わせる</p><p>そんなヨミの胸で、遊ばないで</p><p>気持ち良くないのか</p><p>うーっ気、気持ち良いですわ</p><p>じゃあ、言うべき言葉が違うだろ</p><p>夜見子は</p><p>もっともっと、遊んで下さい先生の舌でヨミのおっぱいで遊んで</p><p>ああ思いっきり、遊んでやる</p><p>オレは、夜見子の乳首を啜る舌先でククッと刺激してやった</p><p>ああんんっビクッとなっちゃいますヨミの身体が熱いのお腹の奥に火が点いているみたい</p><p>手を繋ぎ合った、３人姉妹のトライアングルに美智たちが、どんどん気を注ぎ込んでいる</p><p>激流となって循環する熱い気に夜見子の魂も、燃え上がろうとしている</p><p>しかしヨミは本当に、良い身体をしているな</p><p>オレは、右手で夜見子の股間左手でおっぱいを責めながら、言った</p><p>ヨミの身体良い</p><p>ああ柔らかくて、温かくて肌も綺麗だし、ぷにぷにしているもち肌って言うのかな触り心地がいいよ</p><p>ロリ巨乳を褒めると、美智が気落ちするかもしれないので</p><p>オレは、夜見子の肌触りの良さを強調した</p><p>肌触りの良さなら、美智の色白の肌も素晴らしいし</p><p>先生ヨミの身体が好きなの</p><p>１４歳の巨乳美少女がオレを見上げる</p><p>ああ、気に入っているよ</p><p>そう気に入ってもらえて嬉しいです、先生</p><p>じゃあ、ヨミのことずっとずっと、可愛がる</p><p>ああ、可愛がる大切にするよ</p><p>ヨミと、またセックスしたい</p><p>ああ、するよていうか、オレがしたくなったら、いつでもさせろヨミが、したくなったらオレに言えいいな</p><p>ヨミはセックスしたくなるかな</p><p>ああ夜見子は</p><p>セックスのことが、まだよく判っていないから</p><p>オナニーするぐらい性欲はあるのにそれが、セックスに通じるものだとは理解していない</p><p>なるよきっと</p><p>うん、まだ判らないけれど先生を信じる</p><p>夜見子の大きな眼が、オレを見つめている</p><p>それでね先生</p><p>ホントに先生ヨミの赤ちゃん、欲しいヨミに産ませたい</p><p>産ませるよ当たり前だろ</p><p>オレは夜見子の柔らかなお腹を、手の平で撫でる</p><p>ここにオレの赤ちゃんができるんだぞ</p><p>そうなんだうん</p><p>夜見子は覚悟を決めたらしい</p><p>じゃあ、産むよ３人だっけ</p><p>そうだ、３人産ませるからな名前を考えておけよああ、ただしツキとヨミの付く名前はダメだ</p><p>ヨミはもう、鷹倉神社の巫女とは関係の無い子になるんだから</p><p>夜見子の子には巫女の運命は継がせない</p><p>うんそうだねヨミ生まれてからずっと、ヨミはお母様の次の巫女になるんだって思ってたけれど違ってたみたい</p><p>夜見子の瞳に、また涙が溜まる</p><p>うん違うヨミは巫女じゃないヨミは先生の妊娠奴隷だヨミは、先生の妊娠奴隷になるために生まれてきたんだよ</p><p>夜見子の瞳から溢れそうになった涙をオレは唇で吸い取った</p><p>しょっぱくて、苦い</p><p>ホントはねヨミ、ずっと判ってたんだヨミには大した力が無いこと月子お姉様には、全然、勝てないってことでも、負けているのを認めたくなかったからヨミが巫女にならなかったら、神社から捨てられちゃうって思ってたからだから</p><p>月子が、ギュッと妹の手を強く握りしめる</p><p>だから、ヨミずっと、月子お姉様に酷いことばかりしてたのごめんなさいお姉様</p><p>いいのよわたくしも、夜見子の気持ちを判ってあげられなくてごめんなさい</p><p>お姉様ぁぁっ</p><p>夜見子の心が高ぶっている</p><p>ヨミまた、お前の中に入るぞ</p><p>うん先生入って入って下さい痛くしてもいいからぁぁ</p><p>夜見子はすっかり、犯され慣れてきている</p><p>自ら大きく足を開いてオレの侵入を待つ</p><p>オレは、亀頭の先を熱く濡れた秘部にグリグリと擦り付ける</p><p>あああっ、ゾクゾクするよぉぉっ</p><p>はいっどうぞ先生</p><p>むぬぬっ</p><p>さっき破られたばかりの女陰にオレは勃起ペニスを押し入れる</p><p>あぅぅっ</p><p>亀頭がさっきまで、処女膜のあった場所を越えていく</p><p>夜見子はきっと痛いはずだ</p><p>ヨミッ</p><p>だが、オレは本能のままに、さらに夜見子の膣奥へと突き進む</p><p>うううっあああっ</p><p>１２歳のルナよりも、１４歳の夜見子の方が痛みが激しそうだ</p><p>姉妹でも膣の中は違うんだな</p><p>体温が違う、膣壁の感触が違う、深さと角度が違う</p><p>オレのペニスを締め付けるポイントも</p><p>でも、この膣も気持ちいい</p><p>愛液は、夜見子の方がネットリとオレに絡みついてくる感じがする</p><p>もっとも膣内に残っている、オレの精液の影響もあるのかもしれない</p><p>さっき、夜見子には２度連続で、たっぷり中出し射精しているし</p><p>動くぞヨミ</p><p>何でも先生のしたいことをしてっ</p><p>オレは、両手で夜見子の巨乳を揉みしだきながら</p><p>ゆっくりと腰を動かし始める</p><p>ぷっちゃ、ぷっちゃ、ぴっちゃ</p><p>汁気の多い膣はピストン運動する度に、大きく水音を立てた</p><p>ああん恥ずかしいです</p><p>羞じらう夜見子は可愛い</p><p>ご主人様、リズムを</p><p>みんなと同じ呼吸のリズムだ</p><p>吸う、吸う、吐く</p><p>そのリズムに合わせて</p><p>はっ、あっ、あーっはっ、あっ、あーっ</p><p>痛いのか、ヨミ</p><p>いいの先生の好きにヨミを、メチャクチャにしてぇぇ</p><p>あっ、あっ、あうううっあっ、あっ、あぅぅ</p><p>３拍子のリズムで夜見子の小さな身体が揺れる</p><p>大きなおっぱいが、ぷるんぷるんと踊る</p><p>あっ、あっ、熱いあっ、あっ、熱いのぉぉ</p><p>夜見子の肌は、真っ赤に上気しびっしょり汗をかいている</p><p>愛液と汗と涙と夜見子は、水分が多い</p><p>あっ、あっ、うーっあっ、あっ、ううっ変なのっ変ですの夜見子の中から何かが出て来るぅぅっ</p><p>黒いものが黒いものがあああっ</p><p>こんなのはルナとのセックスでは、起こらなかったぞ</p><p>内面の力が、解放されそうなのネ</p><p>今まで、修行してきてヨミコは、ある程度の力をプールできるようになっていたから</p><p>そうか１２歳で末の妹だったルナ、自分は巫女は継げないと思っていたから、大した修行はしてきていない</p><p>しかし、夜見子は自分が次の巫女だと思っていたから、きちんと修行を重ねていた</p><p>強い気の循環が、ヨミコを浄化しているノネ心をピュアにしているネ</p><p>だから今の夜見子は、こんなにも素直だ</p><p>ただの裸の１４歳の少女に、戻っている</p><p>そこからDarlingのセックスが、ヨミコの力を絞り出しているノネ</p><p>セックスで力を絞り出す</p><p>ヨミそのお前の中に溜まっているものを外に流し出すんだ</p><p>それは夜見子の中のヨミの巫女の力</p><p>流し出す</p><p>夜見子は意味が判らないらしい</p><p>わたくしの方に</p><p>月子が、夜見子に叫んだ</p><p>ギュッと、夜見子と繋いだ手に力を込める</p><p>そうだ、繋いだ手を通して月子の方へ</p><p>ほら、オレが押し入れる度に、ヨミから絞り出されていくそういうイメージだよっ</p><p>オレは、ちょっと強めに腰を打ち込んだ</p><p>ぐっ、ぐっ、ぐぐーっ</p><p>あっ、あっ、ああーんっ</p><p>夜見子の子宮口を突くたびに黒い力が、気の循環流の中に溶け出すイメージだ</p><p>あっ、あっ、ああーっあっ、あっ、ああーっ</p><p>そうだ、もっと大きな声で啼けっヨミっ</p><p>あっ、あっ、ああーっあっ、あっ、ああーんっ</p><p>さっきより強めに夜見子を犯す</p><p>夜見子の乳房がダイナミックにうねり、汗が飛び散る</p><p>ああっ、黒いのが黒いのがヨミの中から、現れる出て来るよぉぉぉっ</p><p>流れが強くなります皆様、頑張って下さい</p><p>美智が気を送り込んでくれている全ての女たちに告げる</p><p>な、何これヨミの中にこんな大きなものが</p><p>オレにも感じられた</p><p>心に掛けられていた全て覆いを気の激流に洗い流された夜見子</p><p>何だこの、とてつもなく大きな黒い山は</p><p>先生、先生あのね</p><p>夜見子の切なそうな眼がオレを見上げている</p><p>ヨミねヨミずっと、寂しかったの</p><p>ヨミはお父様の本当の子だからヨミが、巫女にならないとお父様が、可哀想だからだから、ヨミは、ずっと月子お姉様やルナと仲良くできなかったの</p><p>夜見子お前</p><p>だから、ヨミはヨミは</p><p>人を意のままに従わせるヨミの巫女の力</p><p>もしかしたら、それは</p><p>夜見子の心の中の寂しさから生じたものなのか</p><p>でもお父様もお母様も亡くなってしまったのよヨミたちを置いてだからだから、ヨミ</p><p>この子は、本当にまだ幼い少女なんだ</p><p>１４歳の</p><p>いいから全部、吐き出せ吐き出していいんだぞ、ヨミ</p><p>オレは夜見子の眼を、ジッと見つめる</p><p>ヨミはヨミはヨミは寂しかったぁぁっ寂しかったのぉぉぉぉっ</p><p>オレは、夜見子の背中に手を廻してギュッと抱き締める</p><p>うん、そうか、ヨミそうだったんだなでも、大丈夫だ、もう大丈夫だぞ</p><p>もう、ヨミにはオレがいるからなオレたちがいるからなみんながいるからな１人じゃないんだ</p><p>今のヨミはオレだけじゃない、みんな繋がっているんた感じろみんなの輪を</p><p>そうだ今、夜見子は</p><p>両手を月子とルナが握っててくれるだろ</p><p>夜見子の姉妹が夜見子の両手を握っている</p><p>その手の上に、みすずたちが手を重ねてくれている美智たちが、気を送ってくれているんだぞ</p><p>そうだこの大きな気のトライアングル</p><p>ぐるぐると気が循環する大きな流れはみんなで作ったものだ</p><p>オレたちは繋がっている</p><p>先生とも繋がっています</p><p>夜見子が言った</p><p>ヨミのお腹の一番奥まで先生が入って来ている感じますヨミの中で、先生をああ、わたくし</p><p>その瞬間夜見子のセックスに対する認識が変わる</p><p>これは、オレに一方的に犯されているのではない</p><p>これは繋がっているんだオレと</p><p>ああ判るヨミはみんなと繋がってるだから</p><p>夜見子が微笑む</p><p>もう、寂しくないんだ</p><p>ご主人様、リズムを戻して下さい</p><p>うん崩れるネ</p><p>美智とイーディの忠告に、オレはハッとなり</p><p>再び、腰の動きをリズムをキープする</p><p>ぬっぷ、ぬっぷ、ぬぐぅぅっ</p><p>ぬっぷぬっぷ、ぬぐぅぅっ</p><p>あっヨミ弾けちゃうかも</p><p>夜見子が、オレたちに対して張っていた最後の心の防御が、崩れ出す</p><p>そうなれば夜見子はもう、オレたちを拒絶できない</p><p>受け入れる</p><p>ただただ、オレたちを受け入れる</p><p>先生ヨミ、気持ちいいよぉぉぉぉっ</p><p>肉体の傷、破瓜の痛みを消し飛ばして</p><p>夜見子の心が、解放されるぬぬぬぬ</p><p>出ちゃう、出ちゃう、全部出ちゃうぅぅ</p><p>夜見子の心の中の黒いもの巫女の力が解放される</p><p>来るヨっ</p><p>気の循環流の中に力がどっと流れ込むッッ</p><p>ひぃやぁぁっっっっ</p><p>ぷしゃぁぁっっっ</p><p>夜見子は、胎内にオレを収めたまま激しく失禁した</p><p>ひぃやっ、ひぃやっ、くぅぅ</p><p>夜見子の身体が、ビクビクと痙攣している</p><p>大丈夫か、ヨミ</p><p>うんだ、大丈夫ぅぅ</p><p>全然、大丈夫では無い</p><p>まだ、じょろじょろと失禁は続いている</p><p>ご主人様月子様に移動して下さい</p><p>夜見子様からの力が循環流に乗っていますこのまま月子様に</p><p>そうか、夜見子から引き出した力を、月子に流し込まなければ</p><p>ヨミの力とツキの力との融合はできない</p><p>月子様の中で射精して下さいそれと同時に、心月を放ちます</p><p>早くしてネみんな、保たなくなるヨ</p><p>イーディが叫んだ</p><p>確かに、みんなの顔に疲労が見える</p><p>気の送入と、循環流のキープに体力を消耗しているんだ</p><p>特に、年の若いアニエスやルナの疲労が濃い</p><p>判ったヨミ、一度離れるぞ</p><p>う、うん先生くうっ</p><p>オレは、夜見子の中からペニスを、ぬぷっと引き抜く</p><p>狭い膣だぴっちりとペニスを咥え込んでいたから、ピュピュッと愛液の滴を辺りに飛び散る</p><p>大丈夫ネ夜見子の中から、どんどん力が流れ出しているネ</p><p>夜見子の手に自分の手を重ねているイーディが確認している</p><p>オレのペニスを抜いても夜見子の力は、循環流の中にどんどん放出されているらしい</p><p>急がないと循環流に、夜見子の力が溜まっていってしまう</p><p>この力は月子に、吸収させないと</p><p>月子、いくぞ</p><p>はい、覚悟はできております</p><p>月子は大きく足を開く</p><p>すっかり、そこは潤っていた</p><p>妹たちの性感のバイブレーションも繋いだ手を通して、感じ取っていたんだろう</p><p>よし、これなら</p><p>オレは、月子に挿入する準備をする</p><p>ズブリッっと月子の中に、押し入れる</p><p>ああ、中もすっかり、トロトロになっている</p><p>やはり１７歳の肉体はセックスに適して、充分に発育している</p><p>ルナや夜見子に押し込んだ時のような、無理矢理さがない</p><p>ぬっ、ぬっ、ぐぐーっ</p><p>さっきと同じ、リズムで腰を振る</p><p>ああ、月子の中は夜見子たちよりも、少し体温が低いな</p><p>でも、安定感がある</p><p>月子の長身でバランスの良い肉体が、オレのペニスを全身でキャッチしてくれる</p><p>年上のお姉さんの健康的な裸体</p><p>この肉体も良い</p><p>月子、月子、月子ぉぉぉっ</p><p>ああぐっ、ああぐっ、あああんっっっ</p><p>激しく喘ぐ月子</p><p>月子の胸が、リズミカルに揺れる</p><p>オレは、その乳房を掴み乳首をこねくり回す</p><p>ああうっ、ああうっ、ああああーんっっ</p><p>イチ、ニッ、サーンッ</p><p>浅く、浅く、深く月子を抉る</p><p>月子様循環している気と、夜見子様の力を受け入れて下さい</p><p>水が高いところから低いところに流れるようにその様なイメージで循環している流れを、月子様の内側へ導いて下さい</p><p>導入ラインが安定すればいいや、安定しなくても心月で、送り込みます</p><p>心月の爆発力で一気に、月子に全てを流し込むのか</p><p>ああっ、ああっ、ああーっああっ、ああっ、ああーっわ、判り判りました</p><p>オレに激しく突き込まれながら、月子は承諾する</p><p>月子怖くないから心を開いてくれ気と力が、流れ込む道を作るんだ</p><p>オレの言葉に月子は、答える</p><p>お兄ちゃん早く、アニエスちゃんが保たない</p><p>無理しなくていいのよアニエスちゃんは、みんなから離れなさい</p><p>瑠璃子が、アニエスにそう言うが</p><p>平気ですの頑張れ頑張れはっ、はっ、ふぅはっ、はっ、ふぅ</p><p>アニエスは気を送り込む呼吸を止めない</p><p>アニエスボクも、頑張るよっ</p><p>そんなアニエスを見てルナも、奮い立つ</p><p>旦那様お早く</p><p>でも、腰の動きを加速できない</p><p>同じリズムのまま射精まで、高めるのはなかなか難しい</p><p>ご主人様、早く射精して下さい</p><p>早く、出すのネ</p><p>そう言われても</p><p>出して早く、月子お姉様の中に出して先生</p><p>判る判るのこのままだと、破裂しちゃうわ</p><p>夜見子の中から、大量の力がどんどん引きずり出されていく</p><p>こんなの全て気の循環流に溜めておくことは無理だ</p><p>はうっはうっあうぅぅっ</p><p>浅く、浅く、深くの三拍子だったリズムを</p><p>深く、深く、もっと深くの三拍子に変える</p><p>月子のおっぱいを、ギュッと握りつぶすようにして</p><p>月子ゴメンちょっとだけ、我慢してくれ</p><p>はい覚悟は、できております</p><p>その言葉に違和感を感じた</p><p>そうだ、さっきも月子は</p><p>準備できておりますではなく</p><p>覚悟できておりますと、答えていた</p><p>違う、違うぞ、月子</p><p>オレは、慌てて叫ぶ</p><p>お前ただ諦めているだけなんだろまだ、長女の自分が、１人でこの運命を受け止めないといけないって考えているんだろ</p><p>それじゃあ、ダメなんだそれは、それで心を閉ざしているだけじゃないかっ</p><p>そうだこのままじゃ、マズイ</p><p>このまま、月子に気や力を流し込んでも月子はそれを、諦めの心で受け止めるのだろうけどそれじゃあ、月子の心は閉じたまんまだ月子の内面の力は、解放されないぞ</p><p>わたくしの内面の力</p><p>そうだよ仕方ないから、こうするこうなるしかないっていうんじゃなくって月子は、どうしたいんだ月子はどうなりたいんだ</p><p>わたくしは夜見子とルナが幸せなら、自分はどうなってもいいんです</p><p>オレの心だ</p><p>そんなんじゃ、ダメだってっ月子も月子も幸せになるんだっ</p><p>でもわたくしは誰かが犠牲にならないと</p><p>オレたちは夜見子もルナも、みんな月子も、一緒に幸せになってくれないと幸せになれないんだよっ</p><p>そうかそういうことか</p><p>オレはオレが犠牲になればいいと思っていた</p><p>みんなのために</p><p>でも、それじゃあダメなんだ</p><p>月子が、オレを見上げている</p><p>月子の顔の上に、ぽたりぽたりと涙の滴が落ちた</p><p>オレ泣いているのか</p><p>月子とセックスしながら泣いている</p><p>オレオレは、オレ自身も幸せになるように努力する努力するからさ月子も、そうしてくれ</p><p>うんそうやってみんなで、幸せになろうよ</p><p>でもわたくしはわたくしは、幸せになってはいけない運命の女ですわ</p><p>そんなことは無い人間はみんな、幸せになるために生まれてくるんだどんなに不幸でも、幸せになるための努力は続けないといけないんだ</p><p>そうだそうなんだ</p><p>月子はオレの心を見たんだろう</p><p>さっきのセックスで</p><p>オレの夢見る理想の世界に幸せな月子も居て欲しいだから、オレも自分もそこに居られるように努力するよだから</p><p>オレと一緒に生きて欲しい月子</p><p>月子の心が揺れている</p><p>ああ黒森様の涙が、わたくしの頑な心を溶かしていきます</p><p>月子、月子、月子</p><p>わたくしも、ずっと寂しかったよぉぉぉっ</p><p>月子の大きな瞳からも、涙が零れる</p><p>ずっと一緒だ一緒だ、月子</p><p>月子の心が開く開く開く</p><p>ああ、大きく水門が開かれ一気に、大量の水が流れ込む</p><p>オレも月子の中に吸い込まれるぅぅ</p><p>ああ、イキそうだ出すよ、出すよ月子ぉぉ</p><p>はい、出してぇぇわたくしの中で弾けて下さいっ</p><p>出るぞッ</p><p>月子の胎内に噴き出すぅぅッッ</p><p>美智とイーディは、完全にオレの性感をフォローしていた</p><p>イクぅぅッッッ</p><p>HAWOOOOOOOOOO</p><p>熱いぃぃぃぃぃッッ</p><p>月子が膣奥に灼熱を感じた途端に</p><p>循環流に溜められていた全ての気と力が一気に</p><p>きゃあああああああああっっっ</p><p>オレたちの心が一つに溶け合う</p><p>ラノベのイラストの力というかキャラ絵が存在していることの素晴らしさ</p><p>撫子ちゃんが、あのキャラ絵でなく例えば、アニメ版悪の華だったら</p><p>いやいや想像しないとおこう</p><p>でも、作品世界で可愛い子ということになっている子がビジュアルで本当に可愛いというのは、とても良いことだと思います</p><p>昔、美女と野獣の子供向けの舞台キレイちゃんとケダモノというのを観たことがありますが</p><p>君は誰なんだい</p><p>私はキレイちゃんて、呼ばれています</p><p>のキレイちゃんが、綺麗な女優さんで無かった時の衝撃は</p><p>他にも別のお芝居で</p><p>何て、美しい人なんだ</p><p>と、劇中に言われる女優さんが、綺麗じゃなかったので</p><p>あれって、どういうキャスティングでああなったの</p><p>と、そこの現場のスタッフさんに聞いたら</p><p>あれは座長の奥さんなんだよ</p><p>688．精神世界／超巫女の誕生</p><p>ああ、見える</p><p>ああ、判る</p><p>今、オレとセックスしている月子だけでなく</p><p>気の循環トライアングルを通して</p><p>ルナと夜見子も</p><p>鷹倉３姉妹をサポートしてくれているみすずたちや</p><p>強い気を送ってくれている美智とイーディまで</p><p>みんな溶け合っている</p><p>みんな裸だ</p><p>心も身体も、全てさらけだして</p><p>くぅぅんッッ</p><p>内側から外に放出する力夜見子のヨミの巫女の力が、白く輝く光となって噴出している</p><p>後は、この膨大な噴流を外から内側に吸収する力月子がツキの巫女の力で、受け止めれば</p><p>ツキとヨミの２つの巫女の力が融合するはずだ</p><p>きゃううううんッッ</p><p>月子も放出している</p><p>わたくし、わたくし、わたくしああああーっ</p><p>月子は今の今まで、心を閉ざしていたから</p><p>月子の内側に溜め込まれていたものが、洪水のようにドッと溢れ出しているんだ</p><p>あああ、わたくしぃぃぃ</p><p>さっきの１度目のセックスの時は</p><p>ツキの巫女の力が始動した月子はオレの心の全てを読んだ</p><p>一方的に、月子がオレの心の中を</p><p>オレの方は月子の心の壁に防がれていた</p><p>それが今</p><p>心の扉が開いたところで心月の気の爆発を受けたから</p><p>月子の心に秘められていたものが、全て飛び出して来ているのか</p><p>ああ見える</p><p>幼い日の月子が</p><p>仲裁の儀のために自分の母親が、ヤクザに犯された日の</p><p>くっくっく、月子ちゃんも、こうやって生まれたんだよ</p><p>いやらしく笑うヤクザの言葉</p><p>そんでいずれは、月子ちゃんも、オジサンたちとこういうことをするんだ</p><p>月子は見ていた</p><p>見せられていた</p><p>（妹には、こんなことをさせたくないわたくしがわたくしが巫女にならないと）</p><p>幼児の月子が心の中で、決意している</p><p>これが月子の１つめのトラウマ</p><p>おうお前か、わしの娘っちゅうのは</p><p>また別の親分らしいヤクザがジロジロといやらしい眼で、先ほどよりも少しだけ成長している月子を見ている</p><p>わしの娘にしては、えらくベッピンやなやっぱり、わしの蒔いた種より畑が良かったのかのなあ、神主はん</p><p>ああ月子の両親、鷹倉神社の神主と巫女の姿も見える</p><p>巫女は赤ん坊を抱いている</p><p>これが夜見子</p><p>ルナはまだ生まれていない頃のことか</p><p>（お父様のいらっしゃる前で何て酷いことをこの人は）</p><p>あの頃の巫女さんは、まだ高校生ぐらいやったかのうなかなかエエ身体やったわつーか、今だって器量は衰えてませんわなあんたと、また子作りするためにヤンチャな抗争の一つでも起こしましょうかのぐっふっふ</p><p>ヤクザは下品に笑う</p><p>この男が月子の本当の父親だとしたらおそらく、関西雷神鳳会の大鳥総裁か</p><p>十数年前の</p><p>もっとも、巫女さんとスケベできるのはいいがあの、心の中を覗き込まれる感覚っちゅうのは、もうカンベンして欲しいわな</p><p>それが、鷹倉神社の巫女との交わりですから</p><p>神主が、俯いて言う</p><p>するってぇと神主さんは、毎晩、巫女さんとオメコするたんびに心の中を読まてるちゅうことですかの</p><p>それは、なかなか難儀ですのぐわっはっは</p><p>（早く帰ってあたしたちの神社から、いなくなって）</p><p>ところで神主さん実はねいや、何わしはまだ、自分の娘とはスケベした経験が無かったんですわですが、男と生まれたからは、機会があれば一度はやってみたいとこういうのは、男のロマンでっしゃろせやから</p><p>いや、もちろん、今すぐっていうことじゃないですわわしはミナミの兄貴みたいなロリータ趣味は無いですからのこの子の胸が、それなりにボイーンとなった頃を見計らって</p><p>月子は、わたくしの次の巫女でございます</p><p>月子の母が、大鳥総裁に告げる</p><p>巫女の身体は鷹倉神社を信奉して下さる皆様のものです誠に申し訳ございませんが</p><p>そういうオモテ向きの話は、どうでもいいんですわワシは知ってますぜあんただって、巫女を継ぐまでは、色んな男に身体を売って来たじゃないでっか男と寝るのが巫女の修行なんだそうですな</p><p>ニタニタと笑う大鳥総裁</p><p>せっかくの修行なら、実の父親である、このわしも協力したいと思っているんですわ</p><p>何て男だ</p><p>確かちゃんとした巫女になるまでは、あのわしの心を覗き込んでくる、あのビリビリとした力は出ないって話でしたがね</p><p>（あたしこんな人に）</p><p>月子の脳裏に犯されている母親の光景が映る</p><p>（あんなことをされて赤ちゃんができちゃうそんなのは、嫌ぁ）</p><p>幼女の月子が、恐怖に震える</p><p>その情報は間違いです</p><p>巫女は、張り詰めた声で言った</p><p>なんやと何が間違いだって言うんや</p><p>大鳥総裁はギロッと巫女を睨んだ</p><p>月子にもすでに巫女の力は宿っています今はまだ小さな力ですがこの力を育てるためにこの子も、毎日修行しておりますから</p><p>娘を守るために母は、ヤクザの親分と対峙する</p><p>それに実の父親と巫女の交合は、以前に実例があります普通の殿方との交合よりも、心の奥底まで入り込むことになり酷い後遺症が残ったと</p><p>は、はいボクも、神社の古い記録で読んだことがあります確か、廃人寸前になったとあの、明治時代の記録ですが</p><p>巫女と神主両親揃って、大鳥総裁に月子とのセックスを諦めさせようと、説得する</p><p>そうでっかそれは、残念ですのぉ</p><p>大鳥総裁は不快な感情を露わにする</p><p>そいつは本当に残念じゃのぉ</p><p>ジロリと、月子を見下ろす</p><p>（月子巫女にならないと巫女の力を手に入れないとこんな人に酷いことをされちゃう）</p><p>これが、月子の２つめのトラウマ</p><p>次の巫女を継ぐのは、わたくしですわそうでないとお父様が可哀想ですもの</p><p>それは、夜見子が自分たちの出生を知ってしまった夜</p><p>自分だけが、神主である父親の本当の娘だと知った</p><p>夜見子は小学校の高学年だ</p><p>心配そうにこちらを見ている幼いルナも見える</p><p>（誰が、夜見子に話したのああさっき、拝殿に大鳥総裁がいらしていた）</p><p>あの男がまた余計なことを言ったのだと気付く</p><p>いいですわね月子</p><p>その夜は夜見子が、月子を姉と呼ばなくなった日でもあった</p><p>伝統ある鷹倉神社の巫女はわたくしが守りますお父様の娘の夜見子が</p><p>夜見子のショックも判る</p><p>（夜見子は巫女の本当の姿を知らないお母様の美しい姿しかしらないだから）</p><p>多くのヤクザたちから信奉を集め</p><p>巫女装束で、神楽舞を舞う美しい母親</p><p>最近は、すでにほとんど拝殿から外に出なくなっている</p><p>夜見子やルナには、穏やかに優しく微笑んでいるけれど</p><p>母の心が、少しずつ蝕まれていることは年長の月子には判っていた</p><p>月子には絶対に巫女は継がせないわだって、月子はあんなオジサンの娘なんじゃないっ</p><p>やはり大鳥総裁が、喋ったんだ</p><p>そうですわね夜見子様</p><p>気が付くとそう答えていた</p><p>（あたしはあの人のあんな人の娘なんだ）</p><p>そしてルナのこともルナ様と呼ぶようになる</p><p>それが月子の３つめのトラウマ</p><p>夜見子が叫ぶ</p><p>ヨミ、月子お姉様の気持ちが全然判っていなかったの本当に、ゴメンなさい</p><p>その言葉が月子の心の中の最後のトラウマを蘇らせる</p><p>それは和紙に毛筆で書かれた、母の文字</p><p>お父様も、連れて行ってしまうことを許して下さい</p><p>月子たちの母親は自分と夫が、殺されることを知っていた</p><p>いやそうなんだ</p><p>巫女の力は、人の心を読む</p><p>セックスで心の奥底まで通じなくても殺意の様な強い感情を、感じ取れないはずがない</p><p>（どうしよう、こんなの妹たちには見せられない）</p><p>月子は、慌ててその和紙の手紙を畳んで、ポケットに隠す</p><p>（どうしよう、どうしよう、どうしよう）</p><p>父親が今日、母と一緒に一番仕立ての良いスーツを着て出掛けたことを思い出す</p><p>（お母様の付き添いで病院に行くのにあんなスーツを着て行くなんて）</p><p>もしかしたら夫の神主も</p><p>知っていたのか命を狙われていることに</p><p>（そしたら、これは心中お母様の心の状態が良くないことは判っていたわでも）</p><p>娘たちを残して夫婦だけでなんて</p><p>（間違いよこんなのそうだとにかく、お母様たちを追い掛けよう）</p><p>月子は慌てて、自分も病院へ向かおうとする</p><p>月子お姉様、大変お父様とお母様が</p><p>ルナが飛び込んで来た</p><p>今、病院からピストルで撃たれたって</p><p>それが月子の最後のトラウマ</p><p>（何で、こんなことになぜ）</p><p>月子の記憶が閉じ込めてあった強い感情が、放出されている</p><p>本来なら、気の循環トライアングルの流れに蓄えられた力は全て、月子に吸収されるはずだったのに</p><p>その月子から、大きな噴流が循環流に注ぎ込まれる</p><p>今でも、ギリギリで保っているのに</p><p>これ以上、激しい気の激流をキープし続けることは難しい</p><p>嘘お父様とお母様がボクたちを見捨てて死んじゃったなんて</p><p>両親の死のショックがルナを直撃する</p><p>そんなのそんなのないよボク</p><p>ホントにマズいぞ</p><p>循環トライアングルの一角であるルナが脱落したら</p><p>溜め込まれた気と力が、暴発する</p><p>ごめんなさい、月子お姉様ヨミがヨミが悪かったのよヨミのせいで、月子お姉様は</p><p>夜見子も姉が背負っていたものを感じて罪の意識に震えている</p><p>わたくしはわたくしは</p><p>月子の心は積み重ねられたトラウマに、潰れそうになっている</p><p>いいかげんにしろぉぉ、お前たち</p><p>オレは強い気で、叫んだ</p><p>自分たちのことばっか見ているんじゃねぇぇぇ</p><p>このままでは心の内側に、潰れてしまう</p><p>開いた心が、また閉じてしまう</p><p>オレたちの心も見やがれぇぇっっ</p><p>こっちを見ろ</p><p>オレたちを見ろ</p><p>そして、お前たちが独りぼっちじゃないことに、気付け</p><p>そうだよっあたしだってぇぇぇ</p><p>マナが、自分の心をオレたちに見せる</p><p>好き放題やって、悶死させられた父親</p><p>マナを見捨てた母と祖父</p><p>あんたたちだけが、ツライとか思わないでよねっ</p><p>わたくしも父をなくしています</p><p>瑠璃子の心</p><p>父親がミス・コーデリアに蹴り殺される画像を、瑠璃子は観ていた</p><p>ああ、瑠璃子こんな風に感じていたんだ</p><p>父親の葬儀前後の瑠璃子の心の落ち込みようは酷かった</p><p>辛かったんだなゴメン、瑠璃子</p><p>そんな瑠璃子をオレは</p><p>いいえ、お兄様一番、辛い時にお兄様が居て下さったから瑠璃子は、耐えられたのですわ</p><p>瑠璃子が本心からそう言っていることが伝わって来る</p><p>オレにみんなに</p><p>わたくしも母に捨てられた娘です</p><p>美智の心</p><p>ああ、平然としているけれど母親が男と失踪したことは、美智にとって大きなトラウマになっているんだ</p><p>ご主人様に後で、頭をたっぷり撫で撫でしていただきますそれで、美智は元気になります</p><p>美智の心がそう言っている</p><p>アタシも独りぼっちネ</p><p>故郷の暗殺教団を追われたイーディが言う</p><p>デモ、もう平気ヨアタシには、Darlingがいるネみんながいるネここに、アタシの家族があるノネ</p><p>ニヤリと笑うイーディ</p><p>だからアタシは、守るネFamilyを守るのが、アタシの今の仕事なのネ</p><p>今のイーディには迷いが無い</p><p>お父様とお母様って、何ですの</p><p>アニエスにはパパと真緒ちゃんとお姉ちゃんたちはいますの後は判りませんですの</p><p>地下室に閉じ込められて育てられたアニエスは両親の愛情を知らない</p><p>昔はとっても、寂しかったですのでも、今は平気アニエスには、みんながいますからそれでも、胸がキュンとなって寂しくなったらパパにセックスしてもらいますのそしたら、寂しいことも怖いことも、全部なくなりますの</p><p>アニエスが、ルナに言う</p><p>ルナももう、寂しくはないですのだって、ルナには、アニエスがいますのみんながいますのどうしても、寂しくなったら、アニエスと一緒にパパとセックスすればいいですのアニエスがちゃんと教えてあげますのだから</p><p>アニエスがニコッと微笑む</p><p>ルナ頑張れ頑張れっ</p><p>ルナの心が穏やかになっていく</p><p>夜見子さんもだよつーか、あたしもお兄ちゃんの真似して、ヨミって呼ぶ</p><p>ヨミはまだ１４歳でしょあたしと一緒いいんだよ、いっぱい間違えたり、失敗したりして</p><p>あったり前でしょうがっで、みんなに迷惑掛けたなって思ったらごめんなさいって全裸で土下座すればいいんだよちゃんと心から謝れば、みんな許してくれるよ家族なんだから</p><p>マナはお兄ちゃんのセックス奴隷で、ヨミは妊娠奴隷これって、我が家のルールでは家族ってことなんだよそうだよね、お兄ちゃん</p><p>ああ、ヨミはもうオレたちの身内だ</p><p>お互いの心が通じているから嘘無く伝わる</p><p>オレが本気で、そう思っていることが</p><p>ありがとうありがとう</p><p>瞳と同時に夜見子の心も濡れていく</p><p>月子さんもです今まで大変でしたのねでも、もう平気ですわ</p><p>みすずが月子に言った</p><p>もう、１人で背負う必要は無いんですあたしたちが居ますから</p><p>みすずで結構ですわあたしも月子って呼びます</p><p>月子、ヨミ、ルナ全部、ブッ壊すぞ</p><p>お前たちを縛ってきたものを全部、ブッ壊す</p><p>しかし、鷹倉神社の巫女の伝統は</p><p>月子がそう言うが</p><p>元に戻すんですよヤクザさんたちとの変なしがらみで、おかしくなった今の巫女でなく皆さんのご先祖様たちが、夢見た理想の巫女に</p><p>本当にそんなことができるのでしょうか</p><p>月子には、まだ迷いがある</p><p>できるじゃないやるんだそうでないと月子もヨミもルナもいや、みんなの子供たちだって、永遠に縛られたままだぞ</p><p>こんな下らない運命に</p><p>できますわわたくしたちとお兄様が一緒です</p><p>わたくしたちにだってできたことですわたくしも、お兄様に運命から救っていただいた１人ですから</p><p>そうですですから、月子様力を解放して下さい</p><p>ウンそろそろ限界ネ</p><p>はち切れそうな気の循環流を支えていたのは、美智とイーディか</p><p>腹を括れよ月子</p><p>ヨミも頑張って</p><p>ルナ頑張れ、頑張れ</p><p>ああ、皆さんの温かさがわたくしの心を溶かしていきますわ</p><p>そして月子が</p><p>力を解放しようとする</p><p>ま、待ってボクも</p><p>ボクの中で何かが動き出しているんだよ</p><p>ルナいつもの修行を思い出してわたくしたちは、ウンの音を</p><p>はい月子お姉様</p><p>夜見子はアの音よ</p><p>ウンとア阿吽</p><p>参りますオゥー</p><p>オゥー</p><p>アー</p><p>姉妹の声が綺麗に重なる</p><p>トライアングルが、固定されました</p><p>流れが変わったネ</p><p>美智とイーディが、報告する</p><p>３人の身体を循環していた気と力が</p><p>吸収されていく</p><p>夜見子からはヨミの力が、太く放出され</p><p>その力は他の流れと共に</p><p>ルナに吸収されていく</p><p>姉妹たちだけで流れが保たれています</p><p>限界ネアタシたちのリンクを切るヨ</p><p>いや、ちょっと待って</p><p>まだだ、美智、イーディ</p><p>もう遅いネ</p><p>ハッと、我に返る</p><p>オレは月子の裸身に、繋がったままだ</p><p>ペニスの中に残っていた、最後の精液を射精する</p><p>射精と同時の心月発動からずいぶん時間が経ったと思っていたけれど</p><p>現実にはほんの数秒しか経っていない</p><p>心の繋がっている世界では時間の進み具合が早いのか</p><p>オレは、最後の一滴まで出し切るとぐったりと月子の上に脱力した</p><p>本当に、可愛らしいですわ</p><p>月子がオレを見ている</p><p>みなさんが、お心の中で黒森様が、精を出されている時のお顔が可愛らしいとおっしゃっていましたが本当ですわね</p><p>黒森様は、やめてくれよ</p><p>ここまでお互いの心を晒し合ったんだ</p><p>いまさら、黒森様も無いだろう</p><p>なんとお呼び致しましょう</p><p>それは自分で考えてくれ</p><p>オレはすっかり、くたびれきっていた</p><p>連続でセックスし過ぎた</p><p>はい、ではみなさんと相談して決めますわ</p><p>ああ人間関係のバランスについても、みんなの心を読んで判ってくれているんだな</p><p>それより力は、巫女の力はどうなった</p><p>オレの問いにルナが答えた</p><p>全てはここに兄さん</p><p>水が高いところから、低いところに流れるように気と力の濁流は、全てボクの中に注がれたよ兄さん</p><p>ご先祖様たちの夢、巫女の力の融合はルナによって完成されましたわ</p><p>昔エースを狙えのアニメの試合シーンの音声だけを録音して</p><p>ハァ、ハァという呼吸を聞いて、興奮するというのが</p><p>いや、私の発明でなくアウトに載ってたんです月刊の</p><p>アニメの新・エースを狙えは、エースを狙えの続編でなく</p><p>なぜか、もう一度頭からのリメイクでしたが</p><p>旧作では、1人だけピンクのテニスウェアを着ていたお蝶婦人が</p><p>新では、他の部員と同じウェアでした</p><p>規則が、厳しくなったんだなと子供の頃、納得していました</p><p>兄がエースを狙えのお蝶婦人／竜崎レイカと</p><p>闘将ダイモスの竜崎カズヤは、兄妹だと言っていたので</p><p>ずっと信じていましたジャスティーン</p><p>689．狂乱の後に</p><p>あの全ての気と力を吸い込んだって</p><p>大丈夫なのかルナ</p><p>オレの問いにルナは</p><p>うーんと、あんまり大丈夫じゃないかも</p><p>身体がポッポしているよ心臓が、バクバクしている</p><p>確かに、顔は真っ赤だし</p><p>たらたらと全身から、汗を流している</p><p>だから少し、お姉様たちに返すねっ</p><p>確かに、ルナと夜見子と月子は、まだ手を繋ぎ合ったままだけど</p><p>２人の姉が、ビクッと震える</p><p>オレのペニスを受け入れている月子の膣が、キュキュっと締まった</p><p>尿道に残っていた精液までが、吸い出される</p><p>月子抜くよ</p><p>このまま、いつまでも繋がっているわけにもいかない</p><p>オレは、月子の中からズルッとペニスを引き抜く</p><p>散々、射精したからしんなりとしている</p><p>さすがに、疲れた</p><p>月子の中から、オレの精液がトロトロと零れてきた</p><p>さすがに、いつもの量は無いな</p><p>まだ少し出血しているらしい白い精液に、血が混じっていた</p><p>また可愛がって下さいませ公様</p><p>公様</p><p>黒森公様、ですわよね</p><p>ええっと黒い森のメンバーとしては、そうなんだけれど</p><p>戸籍上の名は戸籍Ａが、ミナホ姉さんの養弟の黒森良信で</p><p>戸籍Ｂが、寧の弟の黒森恵人</p><p>さらに、学校では吉田良信のままだし</p><p>今、閃きましたわたくしは、公様とお呼び致します</p><p>まあいいかその内に、説明しよう</p><p>黒森公だって、オレの名前の１つであることに間違いはないんだから</p><p>判った月子</p><p>オレは、月子の唇にキスをする</p><p>何だか、とっても清々しい気分です</p><p>月子は、キスを終えると爽やかな笑顔で、オレにそう言った</p><p>ええ、心がすっきりしていますわ</p><p>え、夜見子</p><p>うん、ボクもとっても晴れやかな気分だよ</p><p>ルナまでニコッと、オレに微笑んだ</p><p>３人姉妹は、まだ手を繋いだままだ</p><p>心が繋がったままなのか</p><p>あやっと、身体の火照りが静まってきたよ</p><p>そう言うルナ</p><p>みすずがタオルを持って来て汗だくのルナの身体を拭いてやっている</p><p>瑠璃子は、ぐったりとへたばっているアニエスを介抱していた</p><p>うん疲れ切っているだけで、心や身体には悪い影響が無さそうだな</p><p>メグお姉ちゃん、もし動けるんならみんなに冷たい飲み物を配るのを手伝ってよ</p><p>なんとか心月の衝撃から、復帰したらしい</p><p>あ判ったわ</p><p>メグが、立ち上がる</p><p>あははは見ているだけの、あたしが腰抜かしちゃったよ</p><p>見ると、カメラを持った寧が床に尻餅をついていた</p><p>心月の余波を食らったらしい</p><p>とにかく、マナとメグが冷たい飲み物を配り終わり</p><p>オレたちは、全員、一旦バスローブを羽織った</p><p>いっぱい汗をかいたから風呂に入らないといけないな</p><p>オレは、こんなに疲労感いっぱいで、ぐったりしているというのに</p><p>月子と夜見子とルナは元気いっぱいだ</p><p>特に、気と力の大半を受け止めたルナは眼が爛々と輝いている</p><p>すごい生命感を発している</p><p>で、今結局、どういう状況になっているんだオレに判る様に、説明してくれないか</p><p>オレは鷹倉３姉妹に尋ねた</p><p>まずは月子が口を開く</p><p>これは、きっとこれまでの、わたくしたちの修行のやり方が、間違っていたんだと思います</p><p>今までの修行</p><p>でも、月子たちがしてきた修行っていうのは巫女になるためのものだろ代々、神社に受け継がれてきたものなんじゃないのか</p><p>それは、そうなのですが</p><p>確かに、わたくしたちも、わたくしたちのお母様もその前の代の巫女も、同じように定められた修行を行ってきたのですが</p><p>でも間違っていたんだと思います</p><p>ルナが言った</p><p>間違っていたというかちゃんと、合理的に整理されていなかったんだと思いますわ</p><p>公様も、ご存じの通り現在のわたくしたちは、古代から鷹倉神社に居た古い巫女の伝統と、明治期に神社に合流した渡り巫女の伝統が、混在しています</p><p>その２つの系統の巫女の伝統その修行のあり方まで、ゴチャゴチャになったまま現代まで、誰も整理をしてきていなかったのだと思いますわ</p><p>しかも、その後にヤクザの人たちが絡んで来て、巫女に色々と注文を付けたからそれで、さらにゴチャゴチャになったんだと思います</p><p>３姉妹は、口々にそう言った</p><p>今、こうなってみて判ったことなのですがツキの巫女に生まれたら、ツキの巫女の修行をするとかヨミの巫女として生まれたから、ヨミの巫女の修行をするとか意味の無いことだったのですね</p><p>そうだよこんなのヤクザの人たちとの関係で、別れちゃっただけなんだよ</p><p>はい神主と巫女の間に生まれたから正統な血筋とかそんなことは、全然無かったんですわ</p><p>ルナと夜見子が、言葉を足す</p><p>ツキの巫女は、ヤクザと巫女の間に生まれた仲裁の子</p><p>渡り巫女の系統である人の心を読む引き付ける力を身に付ける修行をしていた</p><p>一方、ヨミの巫女は、神主と巫女の間に生まれた子</p><p>そもそもの鷹倉神社の巫女の人を従わせる押し出す力を身に付ける修行をしていた</p><p>ヤクザさんたちは、ツキの巫女の心を読む力だけが欲しかった人を従わせるというヨミの力は、ヤクザさんたちには使いづらいものだっただから両方の力を持っている巫女が誕生することは、嫌だったそういうことですか</p><p>それもあるのでしょうが明治期には、すでにヨミの巫女の力は、相当弱体化していましたから昨日までの夜見子の力すら、使えなくなっていたはずです</p><p>元々、鷹倉神社に居た巫女がオリジナルな力を失ったから渡り巫女を受け入れて、元々の力を復活させようという話だったんだっけ</p><p>しかし、おそらく元から神社に居た巫女たちは、渡り巫女の伝統や技術を受け入れることを拒絶したんですわ</p><p>鷹倉神社には、長い歴史がありましたし各地を漂泊する渡り巫女を下賤な人たちだと思ったのだと思います</p><p>下賤拒絶</p><p>だから、ツキの巫女とヨミの巫女２つの系列に別れたままになってしまって</p><p>これまで融合が適わなかったのは当時の巫女たちの意思によるものなのか</p><p>そこへヤクザの方々の介入が入ります仲介の儀は、元々、渡り巫女がやってきた仕事の延長ですヤクザさんたちを神社に連れて来たのも渡り巫女です</p><p>だから仲介の儀は、渡り巫女系統のツキの巫女だけがやっていたのか</p><p>そして仲介の子、ヤクザさんたちの血が混じった子は正統な神社の巫女であるヨミの巫女たちからは、汚い子とされて</p><p>ヤクザと巫女の間の子はツキの巫女に引き取られるしかなかったのか</p><p>だから、神主と巫女の間の正統な娘だけがヨミの巫女の力を受け継ぐようになったのです</p><p>２つの系統の巫女は対立していたのか</p><p>でも、これは明治の頃の話ですその頃は神社の巫女も、渡り巫女も、まだまだ、たくさん居たからだから、そんな対立が起きたんですわ</p><p>明治、大正、昭和と巫女の人数が少しずつ減ってついに神主と巫女の小家族しか残らなくなってしまっていてもどうしてだか、２つの巫女グループが対立していた頃のルールを厳格に守っていたのですわ</p><p>ヤクザの子はツキの巫女</p><p>神主の子はヨミの巫女</p><p>目的と手段が、入れ替わったのネ</p><p>もはや１家族で対立するグループも存在しないのに</p><p>かつてのルールを守り続けていた</p><p>バカらしいわ巫女の修行に、血なんて関係無かったのに</p><p>自分だけが神主の子であることにこだわっていた、夜見子が言う</p><p>こうやって、月子お姉様やルナと繋がってみてよく判るわわたくしたち、何も変わらないいえ、先生やみすず様たちの心とも繋がって、もっとよく判りましたわたくしたちは特別じゃない皆さんと、変わらないんだっていうことが</p><p>どういうことなんだ</p><p>オレには夜見子の言葉の意味が、よく判らない</p><p>Darlingは、血と環境どっちが大切だと思ウカ</p><p>イーディがオレに尋ねる</p><p>アーティストでも、アスリートでもいいネ一流の才能の持ち主だった人の子供が、同じ分野で一流の活躍をすることは、まあ、よくあることネ</p><p>うんそういうことは、あるな</p><p>親子揃ってピアニストとか、オリンピック代表とか</p><p>でも天才《ジーニアス》と呼ばれるような超一流の人間の子供が、同じ分野で超一流の仕事をすることはマレなのネ天才の子は、天才では無いヨほとんどの場合</p><p>金メダルを幾つも取る様なスーパー・チャンピオンの子が、父親と同じくらい活躍するしたとかあんまり聞かない</p><p>ていうか一流の才能を持っていた人の子供は、たいていは凡人ネそっちの方が、はるかに多いヨ</p><p>確かに親子２代で活躍している人の方が少ない</p><p>となるとDarling</p><p>イーディが、オレに微笑む</p><p>大切なのは、一流の親から継いだ血ナノカそれとも、親がその世界のスペシャリストだったから、整えられていた環境ナノカ</p><p>人によっては父親の血筋とか、遺伝子とか、親から受け継いだ才能というものがあると考える人がいるネ</p><p>つーか、そういうモンじゃないのか</p><p>でも、才能の開花なんてものは血統じゃなくその能力を成長させるのに適した環境が整っていたからこそという考えもあるネ</p><p>親子２代で活躍している人も</p><p>親から受け継いだ才能がどうのということでなく</p><p>親が、その世界に詳しいとか才能を育てるためのプロセスを良く知っているとか</p><p>環境のおかげということも、確かに考えられるよな</p><p>わたくしの祖父は、どんなものでも、一生懸命頑張れば、初段までは到達できると言っていました</p><p>確かに天賦の才というものは存在しますがそれが、意味を持つのは黒帯からだと</p><p>というか、才能のある人間なら、あっという間に黒帯まで行くネ</p><p>でも、普通の人でも黒帯までは、間違いなくいけるはずネ</p><p>オレのパンと同じだな</p><p>パンを手作りして、売るまでなら誰だってできる</p><p>毎日、パンのことばかり考えてパン工房で奮闘すれば</p><p>でもパン屋として生きていくなら、そこから上での闘いをしなくちゃいけないんだ</p><p>それがプロになるということ</p><p>ご主人様は、現在、工藤流古武術６級でいらっしゃいますからお判りだと思います今のまま、鍛錬を続ければちゃんと初段まではいけます確実にわたくしが、指導致しますから</p><p>そう言うわたくしはわたくしは、人様より多少は武術の才能があると自負していますそうでなくては、プロの警護人としては、生きられません</p><p>美智は強い</p><p>というか、武術だけでなく天才だと思う</p><p>頭だって、オレの百倍くらい良いし</p><p>しかし、この才能はわたくしが、工藤の家の血筋を継いでいるからだとは思いません父はあんな人ですし姉は警護人でなく武術競技者です</p><p>美智の姉は女子空手の高校チャンピオンだと聞いた</p><p>もっとも、美智には全然勝てなかったんだけれど</p><p>わたくしは、幸いにして幼少期から、祖父に工藤流古武術を教えていただくことができましたそして、幸いにしてわたくしには、工藤流古武術が合っていました血筋ではなくたまたま幸運が重なったから、現在のわたくしが居るのです</p><p>アタシも美智と同じネたまたま、暗殺教団に生まれて、グランマに暗殺術を習ったネ血筋じゃないヨたまたまラッキーだっただけネ</p><p>美智と同じくらいいや、もしかしたらそれ以上の天才児である、イーディがそう言う</p><p>この２人は、どちらもメチャクチャ頭が良いのに、瞬間的な感性で動く</p><p>というか、感じ取る力が鋭い</p><p>それも、物凄く頭の回転が速いからパッと理解して、パッと対処できるんだろうけれど</p><p>うーん、あたしはそれは、２人ともとっても才能が溢れまくっている子だからこその意見だと思うけどね</p><p>あたしは、親から子に引き継がれる才能っていうのも、存在はしていると思うよただギタリストの子供が、お父さんそっくりにギターを弾くっていうのとかは、違うと思うけれどそういうのは、単純にお父さんの技術を真似しているうちに、似てっちゃっただけだと思うし</p><p>そうですね歌舞伎の踊りなどもお父様の芸を引き継いでいるわけですし遺伝で、顔付きや体格が似れば、踊りそのものがそっくりに見えるのも当然ですものね</p><p>瑠璃子が、日舞を元にそんな意見を言う</p><p>わたくしたちの場合は</p><p>夜見子が話を戻す</p><p>お父様が神主と言ってもよくよく考えれば、そのお父様にも数代前にヤクザの血が入っているんです</p><p>神社の子に、他に男の子がいなければヤクザとの間の仲裁の子であっても神主になる</p><p>というより、わたくしたち巫女の血よりも、ヤクザの血の方が濃いんですわ</p><p>そう言って、夜見子は溜息を吐いた</p><p>前に、お祖父様がなさっていたお話ですが</p><p>オスマン・トルコ帝国の皇帝は正妻だけがトルコ人です皇帝のハーレムに居る女たちは、制度上は奴隷で当時の帝国の法律では、トルコ人を奴隷にすることはできませんでしただから、ハーレムの女たちは、みんな外国人です</p><p>あ、オレも聞いたことがあるぞ</p><p>そして、正妻である皇后よりも、寵姫であるハーレムの女たちの方が皇帝の子を産むケースが多いですから</p><p>トルコの皇帝は、代を重ねる度にトルコ人としての特徴を失っていくだっけ</p><p>はい、お兄様次々と、ハーレムの中の色々な外国人の女たちの血が混じっていきますからトルコの皇帝なのに、トルコ人らしい顔付きではなくなっていくんです</p><p>でも皇帝は、皇帝です血の濃さは、関係無いんです皇帝の玉座に居る者が、皇帝なんです</p><p>皆様は、鷹倉神社の巫女を引き継ぐお気持ちは、まだお有りですか</p><p>ルナが答えた</p><p>ボクがいえ、ボクと月子お姉様、夜見子お姉様３人が、巫女になりますでも、今まで通りの巫女ではありませんボクたちはツクヨミの巫女です</p><p>ツキの巫女とヨミの巫女の融合</p><p>ルナお前</p><p>兄さん結局、１００年以上、グチャグチャにされてきたことがさっきのことで、綺麗に整頓されたんだと思うんだよ</p><p>さっきのこと</p><p>気の循環トライアングルと美智の心月</p><p>はいわたくしは、自分が知らなかったヨミの巫女の修行内容や、夜見子がこれまで培ってきた経験を受け取りました</p><p>わたくしも月子お姉様や、ルナが今までやってきたツキの巫女についての事柄を全て、受け取りましたわ</p><p>ボクは何もかもそしたらさ色んなことが、急に良く判ってきて</p><p>はいお父様やお母様あるいは、わたくしたちの修行を見て下さった清美叔母様が、かつておっしゃっていたことが思い起こされて</p><p>その時は、どうしてそんなことを言うのかその言葉に、どんな意味があるのか判らなかったことが</p><p>スルスルスルって、繋がってそれで、見えたんだよ</p><p>今、わたくしたちが話しました明治以降の巫女の問題が、全てハッと理解できたんです</p><p>月子お姉様が判ればボクにも伝わってきたし</p><p>ヨミにもですわ</p><p>３姉妹は言う</p><p>知の連鎖なんでしょうか</p><p>そうね３人の中で、お互いに足りないピースを補い合って全体像を見ることができたんでしょうね</p><p>そしたら何か気持ちが、すっきりしました</p><p>ヨミも</p><p>ボクもです</p><p>本当に３人とも憑き物が落ちた様な、晴れ晴れした顔をしている</p><p>そして不合理で、未整理なままだったツキの巫女とヨミの巫女についても、融合させることはできるんだなって判ったんです</p><p>ルナは言った</p><p>ヨミ今、すごく調子が良いです力がどんどん湧いて来る感じ</p><p>夜見子月子</p><p>巫女は、力を産み出すエンジンなのネ今まではエンジンに余計な抵抗がいっぱい付いていたから、POWERが出なかったそれが、今はシンプルになってストレートに力が出るようになったんだろうネ</p><p>イーディーが、そう分析する</p><p>それってでも</p><p>はい、公様今は、まだわたくしはツキの巫女の力</p><p>ヨミは、ヨミの巫女の力だけですわ</p><p>２人は、オレに微笑む</p><p>いずれは、きちんと修行して両方の力が使えるようになりますわそれが可能だということは、夜見子の心と繋がって、よく判りましたから</p><p>そしてヨミと月子お姉様の力をルナの中で融合させます</p><p>夜見子は、ルナを示す</p><p>ボクは力を産み出すエンジンとしては、まだ未熟みたいですでも、お姉様たちの力を受け止めることは、できそうです</p><p>ルナは言う</p><p>ツキコとヨミコが、ENERGYをチャージしてルナがプールするそういうコトネ</p><p>イーディが、解説してくれた</p><p>でもそんな大きな力を溜め込んで、ルナちゃんとコントロールできるのか</p><p>オレの問いに、ルナは</p><p>できるよというか今、できているからさ</p><p>コントロールの仕方は美智さんとイーディさんから、教えてもらったよさっきの溜めて溜めて、一気に放つあの感じだよね</p><p>心月は、気を溜めてから一気に放つ技だ</p><p>ルナは、心月から力を押さえ込む方法を覚えたのか</p><p>ヨミも何となく、判りましたわ</p><p>わたくしは済みません今も、公様のお心の中丸見えになっていますわ</p><p>いや、それは別にいいんだけれど</p><p>驚く月子</p><p>だってオレと月子の仲じゃないか</p><p>本当に、そう思っていらっしゃるわ</p><p>いや、心が丸見えなのに嘘吐いてどうする</p><p>あはは、ヨッちゃんてこういう子だからさホントに</p><p>ルナ、わたくしのことは美智さんでなく、美智お姉様と呼びなさいイーディのこともです</p><p>あなたも、わたくしと同じご主人様のセックス奴隷なのですから今後は、わたくしが厳しく躾を致します</p><p>美智は奴隷仲間には、厳しい</p><p>はい、ごめんなさい美智お姉様</p><p>ルナは、ペコリと頭を下げる</p><p>よろしいところで、ルナあなたたちの融合は、まだ完璧ではないわね</p><p>美智は、ルナをジッと見てそう言う</p><p>気にノイズの様なものが混じっていますきちんと安定化されているわけでは、ないようです</p><p>どうしたらいいんだ</p><p>セックスですまだ、３人ともセックスによる、エクスタシーを知りませんわたくしの心月の様な外部からの力でなく、三姉妹が内側からの力で補強されないと</p><p>今すぐは無理ね処女膜が破れたばかりで、痛いでしょうから</p><p>一旦時間を置くしかないよねヨッちゃんも、もう限界でしょ</p><p>オレはまだ頑張れるよ</p><p>公様</p><p>兄さん、そういう無茶は言わないで下さい兄さんは、みんなの兄さんなんだから</p><p>月子が、オレの心を読みっぱなしだから</p><p>それが、そのまま夜見子とルナに伝わっている</p><p>３姉妹のリンクも切れていないままなんだ</p><p>皆様が、どんなに公様のことを大切に思っていらっしゃるかわたくしには、判りましたから</p><p>月子は過去形で言った</p><p>つまり、みすずたちの心が読めたのは、心月の時だけで</p><p>今は、オレの心だけが丸見えなのか</p><p>そうなんだやっぱり</p><p>はいはいはーいちょっと、ごめんよ</p><p>突然、ドアをギィィと開けて</p><p>白衣を着た、見知らぬ３０前後のお姉さんが</p><p>部屋の中に入って来た</p><p>うわっ、すっごい臭いだね若者の精の乱れは、恐ろしいねぇ</p><p>長身で金髪濃いルージュを付けた、その女性は</p><p>ニヤッとオレたちを見て、笑った</p><p>東京地方は、昼過ぎまでは酷い暴風でしたが</p><p>午後は穏やかになり</p><p>今日見た、不思議な光景</p><p>夕方、誰もいない建築現場のフェンスの外に</p><p>小学校低学年ぐらいの幼女が２人居て</p><p>ねえねえ、居たぁ</p><p>うんうん居るよ、お化け</p><p>えー、どこどこ</p><p>ほら、あそこ</p><p>あ、ホントだお化け</p><p>ねっ</p><p>２人が見ている方を見ると何も居ない</p><p>あの見えているんですか</p><p>690.力の発現</p><p>あのどなたですか</p><p>オレは乱入して来た、３０前後のお姉さんに尋ねる</p><p>はー、君、凄いねチンチン隠さないんだ</p><p>あ、オレのバスローブの合わせ目からチンコがブランと顔を出している</p><p>いや、ここオレの家なんで自分の家でチンコ出してたって、別に変じゃないでしょ</p><p>オレの女たちは、オレのチンコなんて見慣れているし</p><p>今更、隠すのもなあ</p><p>ホントに、隠さないんだ</p><p>お姉さんは、オレのチンコをジロジロと見るが</p><p>男ですからチンコ付いているのは、しょうがないんですこういうデザインなんで仕様です</p><p>しょうがないから、ブラブラさせてみた</p><p>へぇあんた、変わってるねえ</p><p>お姉さんは、クククと笑う</p><p>変わってないですのパパは、いつもオチンチンをブラブラさせていますの</p><p>アニエスが、オレの代わりに怒ってくれた</p><p>いや、怒ってくれたのは嬉しいが</p><p>オレ、何かどうしょもないダメ人間みたいだな</p><p>はぁあんたも、この男とセックスしているわけ</p><p>はいですのパパとセックスするのが、アニエスには一番大切なことですの</p><p>プーッと膨れる、アニエス</p><p>お姉さんは、改めてオレを見て</p><p>あーらら、こんな小さな子にまで手を出しちゃって知ーらないっと</p><p>下品な笑いを止めない</p><p>それで、あなたは誰なんです</p><p>みすずがみかねて、尋ねる</p><p>佐々木ミハルこう見えても、医者だよ</p><p>医者</p><p>池田先生の代わりに来たって言ったら判るかい</p><p>池田先生はここが娼館だった頃の専属契約していた裏世界の女医さんだ</p><p>オレの女が処女喪失するとほとんどの場合は、池田先生に検診して貰っている</p><p>もっとも、オレは一度しか会ったことがないけれど</p><p>瑠璃子の処女喪失の時に往診で、この屋敷まで来てもらったから</p><p>池田先生に往診をお願いしたそうだけれど何かお忙しいらしくてねあたしが頼まれて代わりに来たってことさ</p><p>佐々木女医は、そう言う</p><p>そしたら、まさかガキンチョばかりで、乱交パーティとはね世も末だよまったく</p><p>さっき、みすずも言っていたけれど</p><p>そうだよな外の人間から見れば</p><p>オレたちのしていることは、淫らでハチャメチャな集団セックスだ</p><p>であたしは、誰を診ればいいんだい</p><p>佐々木女医は、持って来たドクター・バッグの中から白衣を取り出す</p><p>バサッと開いて袖を通す</p><p>ああ、白衣を着ると確かにお医者さんぽい感じになった</p><p>ええっと、診ていただくのはですね</p><p>やっぱりルナからの方が良いんだろうな</p><p>ロスト・ヴァージンしたのは３姉妹全員だけど</p><p>１２歳の肉体に無理が生じていないかルナが、一番心配だ</p><p>オレがルナを見ると</p><p>待って下さい兄さん</p><p>ルナが大きな瞳で、佐々木女医を見ている</p><p>ルナの左右の手を月子と夜見子が握っていた</p><p>キーンと耳鳴りがする</p><p>ああお医者さんであることは、本当みたいですね</p><p>そうねそれは、間違いないわ</p><p>ルナの言葉を月子が、肯定する</p><p>だけどああ池田先生という人を、脅して来たんだね</p><p>池田先生は怪我は無い医院に監禁されている</p><p>月子と夜見子の力と美智たちの気で、チャージされたルナは</p><p>相手を見るだけで心が読めるようになっている</p><p>ルナを通して月子も、佐々木女医の心を感じ取っている</p><p>驚く佐々木女医</p><p>あ、今のはヨミにも判った心にブルッときたこの人動揺しているわ</p><p>克姉翔お姉さんに緊急連絡池田医院に救助部隊を送って</p><p>寧が監視カメラに向かって、叫んだ</p><p>慌てなくても大丈夫だと思いますこの人たち荒っぽいことをする気は無いみたいですから</p><p>池田先生という人を監禁しているヤクザはああ池田先生と契約している裏社会の人たちと繋がりがあるから</p><p>下手に池田先生を傷付けたら裏社会の他の連中から、排除されるのか</p><p>一応この女医さんから連絡があれば池田先生という人は、解放されることになっているみたいですわ</p><p>月子も佐々木女医の心を読む</p><p>ええっとお姉さんは、どっちのグループの命令で動いているんですか</p><p>ルナが、再び大きな瞳で佐々木女医を見る</p><p>ああ、別に答えなくて良いですそのままで</p><p>鷹倉姉妹を追っているヤクザのグループは２つある</p><p>鷹倉神社を乗っ取った佐竹組長のグループと</p><p>月子の実の父親であり、巫女の血筋の抹殺を狙っている大鳥総裁のグループだ</p><p>ああ雲龍会なら、佐竹組長の方ですね目的は情報収集だけで別に、あなたがボクたちを捕まえるとか殺すとかは、命令されていない</p><p>な、何なのよ</p><p>心を読まれることに恐怖する、佐々木女医</p><p>兄さんたちと香月家の関係を調べるようにそう言われてきたんですね、あなた</p><p>ルナはそう読んだ</p><p>ああ、佐竹さんという方は、最近頭角を現した若い方だと聞きましたから香月家の裏の顔は、余りご存じないのですね</p><p>ジッちゃんの香月セキュリティ・サービスは、世間的にはVIP専門の警護会社ということになっているけれど</p><p>実際は私兵だ</p><p>防衛だけでなく情報収集も、攻撃もする</p><p>香月家の政治力によって、警察も手出しすることができない闇の戦闘部隊だ</p><p>ある意味ヤクザより怖い存在だ</p><p>翔姉ちゃんやレイちゃんたちはジッちゃんの指令を完遂するためには、法律を犯すことなんか屁とも思っていないし</p><p>ジッちゃん自身、シザーリオ・ヴァイオラを倒すためだけに、高層ホテルを一棟丸ごと犠牲にした人間だ</p><p>目的のためなら手段は、選ばない</p><p>香月様が、わたくしたちをお守り下さるだけでなく、関西に攻撃部隊を派遣なさったことに佐竹会長が戸惑っていらっしゃるのだそうですわ</p><p>月子が佐々木女医の心から、そう読み取った</p><p>今、谷沢チーフとトップ・エリートの精鋭部隊が関西のヤクザたちの本拠地を攻撃している</p><p>昨日、ジッちゃんが鷹倉姉妹と会って月子たちを、東京に受け入れる決定をして</p><p>今日にはもう、関西への遠征部隊が活動を開始している</p><p>この展開の速さにはヤクザたちもビビッているのだろう</p><p>あ、あたしは関係無いわよただの医者だものただここへ潜入して、鷹倉家の娘が揃っているかどうかとか、この中に警護人が何人居るかとかそういうことを調べて来いって言われただけよただ雇われて来ただけなんだからっ</p><p>佐々木女医はそう言うが</p><p>いいえこの女医さんは佐竹組長と懇意の東京のヤクザの奥さんですちゃんと、婚姻届は出していないみたいですけれど</p><p>つまり、雇われているのではなく佐々木女医も、ヤクザ世界の住人なんだ</p><p>何で、そんなことが判るのよっ</p><p>佐々木女医は、悲鳴を上げるように叫んだ</p><p>あなたが、思っている通りです</p><p>ルナは真っ直ぐに、女医を見つめている</p><p>ボクはあなたの心を読んでいるんです</p><p>女医は、恐怖に震えた</p><p>でどうするこの人</p><p>この人お医者さんとしての腕は、確かみたいです産婦人科が専門で夫のヤクザの経営しているお店の女の子たちの診察をしている</p><p>ああ、普段は娼婦の検診をしている人なんだ</p><p>じゃあ、ルナたちを診てもらうのは、問題無いんだな</p><p>え、兄さん検診</p><p>ルナが、オレの心に反応する</p><p>ああ、みんな最初のセックスの後には、お医者さんに診てもらっているんだ</p><p>はいわたくしたちは</p><p>瑠璃子が、ルナたちに言う</p><p>ボクたちも診てもらった方が良い</p><p>うん、その方が良いと思うせっかく、お医者さんが来てくれたんなら</p><p>敵のヤクザの女医だけど</p><p>公様が、そうおっしゃるのならそう致しましょう</p><p>月子が、妹たちに言う</p><p>はい、お姉様ルナ、ここからはわたくしの力を使って</p><p>夜見子がルナの手をギュッと握る</p><p>相手の心を読み取るツキの巫女の力から</p><p>今度は相手を従わせるヨミの巫女の力へ</p><p>佐々木さん、ボクたちを診て下さい</p><p>ルナの眼が佐々木女医を捉える</p><p>ただしお姫様を診るように、懇切丁寧にお願い致しますわ</p><p>夜見子が付け足す</p><p>佐々木さん、返事をして下さい</p><p>佐々木女医は</p><p>眼に見えない力が佐々木女医を支配していく</p><p>それだけじゃ、足りないよっ</p><p>今後、絶対にあたしたちに逆らわないこと嘘をつかないことどんな命令にも従うことそれを約束させて</p><p>ルナの瞳が妖しく光る</p><p>怯える佐々木女医</p><p>ボクの眼を見て下さいあなたには、あなたの命に賭けて宣誓してもらいます</p><p>また、キーンと耳鳴りがした</p><p>先に佐々木女医には、池田医院に電話させた</p><p>こちらは、上手くいっているから、池田先生を解放しろと</p><p>翔姉ちゃんのことだから、すでに救援部隊も向かっているだろう</p><p>兄さんこれ、恥ずかしいですね</p><p>ルナの支配下にあるとはいえ敵である佐々木女医のことが心配だから</p><p>オレは、ルナたちのロストヴァージン検診に立ち合うことになった</p><p>足を大きく拡げて、割れ目の中をペンライトで照らされて覗き込まれているルナ</p><p>確かに、横で見ているのも恥ずかしい</p><p>寧は、パシャパシャ写真を撮っているけれど</p><p>佐々木女医はルナが、余計なことは考えずに、検診だけに集中しろと命令したので、黙って診察している</p><p>問題無いわ処女膜も綺麗に裂けているしその後も、男性側が無理な交合をしなかったようね女性器に問題は無いわ</p><p>佐々木女医は言った</p><p>はいですのパパのセックスは、優しいですもの</p><p>アニエスがにこやかに微笑む</p><p>うん、ヨッちゃん、やっぱり上手くなっているよね女の子の身体に、そんなに負担を掛けずに済むようにして、処女を破っているからさ</p><p>お兄様、何かコツがあるんですの</p><p>瑠璃子が、尋ねてくるから</p><p>角度がさ</p><p>角度</p><p>まっすぐに押し込めるようにチンコの角度に気をつけるんだ</p><p>角度が合わないと女の子が、痛がると思うから</p><p>ほほうなるほどねっ</p><p>さて、ルナの診察が終わり次は、夜見子となる</p><p>お邪魔するよ</p><p>マルゴさんが、部屋に入って来る</p><p>今回は、あたしはノータッチでいきたかったんだけれど人手不足みたいだから</p><p>その女医さんの監視役だよ診察が終わったら、あたしが引き取って翔お姉さんに引き渡すよそのついでに、香月セキュリティ・サービスがこの女医さんを監視しているヤクザさんを捕まえるっていう作戦だってさ</p><p>ああ佐々木女医にも、ヤクザの佐竹組長の監視が付いているはずだ</p><p>お屋敷から佐々木女医が出て来たら、すぐに合流して、オレたちの内部情報を聞き出そうとするだろう</p><p>だから、マルゴさんが運転手のフリをして屋敷の外に出て</p><p>追跡してきたヤクザの車を、香月セキュリティ・サービスが押さえるという作戦か</p><p>それと池田先生の方は、大丈夫だったってお怪我も無いらしいよカンカンに怒ってて、ミナホや香月さんから見舞金をふんだくるって叫んでたらしいよ</p><p>じゃあ、佐竹組長からは慰謝料を貰わないとねっ</p><p>はいあなたも問題無いわ次の人</p><p>夜見子から、月子に検診が変わる</p><p>それからさすがに、この女医さんが持って来た薬は、信用しない方がいいから克子さんが用意しているから、後で貰って、確実に３人に飲ませてね</p><p>緊急避妊薬のことか</p><p>あ、その前に克子さんが、生理周期とか聞きたいって言ってたちゃんとチェックしておきたいって</p><p>避妊ピル</p><p>これからはこの３姉妹の身体についても、オレが責任を負わないといけない</p><p>あんまり重く考えなくていいよ、兄さん</p><p>ルナがオレの心を読んでそう言った</p><p>そうはいかないよ大切なことなんだからさ</p><p>本当に、ボクたちのことを大切に思ってくれているんだね</p><p>さっき、兄さんとううん、ここに居るみんなと心が通じてびっくりしたよみんな、心から兄さんのことを信じているんだね兄さんもみんなのことを大切に思っているしその中にもう、ボクたちも入ってた</p><p>ルナたちももう、大切なオレの家族だ</p><p>でも、どうしよう</p><p>３姉妹の全員を娼婦にできないなんて、ジッちゃんに報告できるんだろうか</p><p>それも、あんまり考えなくていいと思うよ</p><p>この人その話をするために、来てくれたんだから</p><p>ルナはマルゴさんを見る</p><p>えっと、マルゴさんですか初めまして、今日から兄さんのセックス奴隷にしていただきましたルナです</p><p>礼儀正しく、ペコリと頭を下げる</p><p>ご挨拶が遅れました夜見子と申します</p><p>こんな格好で申し訳ありません月子ですわ</p><p>月子は佐々木女医に女性器を覗き込まれたまま、挨拶をした</p><p>ああ、ゴメンゴメンあたしも挨拶がまだだったねマルゴです</p><p>今のマルゴさんは黒森家の養女になっている</p><p>マルゴ・ハイウェイ・スタークウェザー・クロモリだ</p><p>あの今、ルナが言ってたことですが</p><p>マルゴさんはオレたちに何を伝えに来た</p><p>うんあたしもさ、一応、この部屋で起きていたことは全部観させてもらってたんだあれ、誰が言ってたんだっけ目的と手段の取り違えって</p><p>ああ巫女の話の時に、そういう話題があったな</p><p>あれってとても面白い視点だねというより、今回の事件を理解するための大切なキーワードなんだと思うよ</p><p>目的と手段その、取り違え</p><p>さてとミナホや黒い森の娼館のこともさ目的と手段を、ごちゃ混ぜにしないで頭の中をスッキリさせて、考えれば良いと思うよ</p><p>ミナホは娼館を再開させる何で</p><p>それは黒い森の娼館の再開を待っていてくれる顧客と他の仕事に転身できない娼婦がいるから</p><p>それとミナホ姉さん自身も</p><p>子供の頃から長いこと娼館の経営に尽力してきた人だから</p><p>５年間だけという限定で、娼館を再開するのは</p><p>ミナホ姉さんもまた、次の人生に進むための猶予期間が必要だからだ</p><p>顧客とか、元・娼婦たちとかどうでもいいんだよあたしが聞いているのは、ミナホのことだけ</p><p>ミナホが娼館を再開するのは、いいけれどさそれって別に、ミナホが何が何でも娼婦をお客に売りたいからじゃないよね</p><p>ミナホ姉さんは、むしろ娼婦に身体を売らせることは、そんなに好きじゃない</p><p>子供の頃から、この商売ばかりしてきたからやっているだけだ</p><p>ミナホとすればさお金が儲かればいいんだよ鷹倉姉妹が、身体を売ろうが、売るまいがそんなのは、どうでもいいんだよ最初に、ミナホがこれぐらい儲けたいって思っていただけの金額が稼げればそう思わないかい</p><p>予定計画通りに鷹倉姉妹が、金を稼げれば</p><p>身体を売るか、売らないかはミナホ姉さんの知ったことではない</p><p>で吉田くん娼館てのが、一種の人材派遣業だっていうことは知ってたかい</p><p>人材派遣</p><p>わたくしたちが、お金を稼ぐことができれば、問題は無いのですわね</p><p>ああミナホはね香月さんも、そうだと思うよ昨日、今日と君たちのために掛かっている費用多分、全部、解決するのには明日までは掛かると思うけれどその全費用と、営利企業として香月セキュリティ・サービスが得るべき報酬それぐらいは、稼いでくれないと、京都には帰れないと思った方がいいんじゃないかな</p><p>とんでもない額だなきっと</p><p>判りましたアドバイスありがとうございます</p><p>いや、でもどうしようか、本当に</p><p>娼婦にならないでそんな大金を稼ぐ方法が、あるんだろうか</p><p>わたくしたちの力、香月様と黒森様に買っていただきましょう</p><p>診察の終わった月子が起き上がって、言った</p><p>それしか無いネ</p><p>イーディが、フフンと鼻を鳴らす</p><p>ツキの力とヨミの力その融合を売る</p><p>Darling、何をポカンとした顔しているノネルナたちに力を借りたい人はいっぱいいるノネ</p><p>はい相手の心を探ったり相手を自分の思い通りに従えたり様々な企業いえ、国家が欲しがる力ですわ</p><p>力の貸し出しについての窓口は、香月セキュリティ・サービスが行うことになるでしょう事前調査をきっちりとやって問題のある方は、お断りすればいいんです</p><p>お断りするのもヨミの力を使えば、問題ありませんし</p><p>夜見子が、嬉しそうに言う</p><p>それはそれが、できたら凄いけれど</p><p>でも、ちょっと待って人の心を読むのにも相手とセックスしないとできないんだろ</p><p>これまではそうだった</p><p>仲裁の儀で、巫女はヤクザとセックスすることで相手の心を全て読み尽くした</p><p>さっきのオレと月子だってセックスを通じて、心を読み取ったわけだし</p><p>Darling、今、何が起きていたか、ちゃんと見ていたノカ</p><p>今、ルナたちはセックスしなくても、そこのDOCTORの心を読んだし従わせていたゾ</p><p>そういえばそうだ</p><p>あ、すっかりルナたちの勢いに負けて、納得しちゃってたけれど</p><p>それもまた目的と手段の取り違いだったんですわ</p><p>あたしが知っている限りセックスを利用した修行というのは、インドで興った密教の後期のものなんだよ</p><p>密教は日本に入ってきて、修験道に採り入れられているからね渡り巫女というのも漂泊した人たちだし、修験者との関係も強いんだと思うよ</p><p>でセックスを利用した修行というものは、確かにあるけれど別に、たくさんの人間とセックスした方が良いとか、そういうことは無いんだよ大切なのは、男女がより深密な濃度の濃いセックスができるかであって、その辺を歩いているオジサンとセックスしたって、何の修行にもならないんだよ</p><p>はいそんなことなら娼婦はみんな、何らかの力を身に付けることになってしまいます</p><p>いや、でもじゃあ何で渡り巫女は、色んな人とセックスしたんだジッちゃんは、神聖娼婦って言ったよ</p><p>巫女とセックスすることで穢れを払い、加護を得るだっけ</p><p>それこそ、目的と手段の取り違えの真骨頂さ</p><p>マルゴさんは、ニヤリと笑った</p><p>漂泊の渡り巫女はその全員が、特別な力を持っているわけでは無かっただから、巫女を名乗った売春婦も多かったそれは、生きるための手段だから、仕方のないことだよねホンモノの巫女の力が、あれば身を売る必要は無かったんだ</p><p>力があれば</p><p>人類の歴史の中で色んな国に神聖娼婦は居たけれどさその成立には、文化的、宗教的な意味があったとしてもほとんどの場合、すぐにただの売春行為に堕落してしまうんだよ巫女を名乗るだけの娼婦になる当たり前だよね修行を突き詰めて、ホンモノの力を得た巫女なんて、めったにいないからね</p><p>わたくしたちだって堕落です神聖な神社の巫女がいつの間にか、ヤクザの道具になっているのですから</p><p>月子が俯いて、そう言う</p><p>ホンモノは少なく、ニセモノは多いそして、ニセモノはみんな、ただの売春婦だその内に、渡り巫女というものは、その全員が身を売る娼婦だと認識されるようになる</p><p>そして誰かが言い出すんだよそういえば、巫女の修行にセックスを使ったものがあるらしいなあ、ああ、だから身を売るのは巫女の修行なんだそうやって、客の方の勝手な認識で渡り巫女たちが、縛られていったんだろうね</p><p>そうなったらちゃんと力のあるホンモノの巫女までも力を使う前に客とのセックスを強要されるようになる渡り巫女とは、そういうものなんだからって思い込まれて</p><p>ついには、巫女本人たちも当たり前に、客とセックスするようになった</p><p>やはり、明治に入ってからは、巫女の力は衰える一方だったんだと思います鷹倉神社の本来の巫女の力が弱まりだからこそ、渡り巫女を受け入れて、その力を受け継ごうとしたのでしょうが渡り巫女の方だって、世代ごとにパワーダウンしていく一方だったんだと思います本当にセックスで、肌と肌を合わせなければ、相手の心を読み取れないくらいにまで</p><p>月子が言った</p><p>でも、わたくしたちはその衰えた巫女の姿が、ずっと受け継がれてきた巫女そのものなんだと勘違いしていました</p><p>こうして、３人姉妹が揃い皆さんの気をいただき、姉妹の力をルナに結集させましたそうしたら相手を見ただけで、心が判ります睨んだだけで従わせることができます</p><p>それが元々あった、巫女の力</p><p>ううん、でも、まだ完璧じゃないです今はたまたま、上手くできるようになっているだけですきちんと安定して、この力が使えるようにならないと</p><p>そうだねそうじゃないと人材として、派遣は出来ないよね</p><p>ええですから、セックスですもっと、もっと兄さんと</p><p>ボク判るんです兄さんとのセックスは一番の修行だって</p><p>そうですわ先生とのセックスが深密で濃厚です</p><p>３人姉妹がオレに言う</p><p>ダメダメ、今日はもうダメロスト・ヴァージンしたばかりなんだから今晩は身体を休めないとさ</p><p>瑠璃子明日、ジッちゃんは何時頃来るんだっけ</p><p>多分午後だと思いますわ</p><p>明日の午前中で３姉妹の性感を高めるしかないのか</p><p>オレの中出し射精でイケるぐらいまでに</p><p>それも、できれば３人同時に</p><p>やるしかないな</p><p>オレは、また覚悟を決める</p><p>もう、１年以上前</p><p>私の父は、大動脈瘤破裂で緊急入院する前に</p><p>１０月になったら、みんなで川越の蔵造りの町並みを散策しよう</p><p>と会社員時代の旧友と、約束していたそうです</p><p>去年は、オレが入院してたからダメになっちゃったけれど今年こそは</p><p>と、父が言い出しましてはい</p><p>明日７０代後半の老人を５人引率して、川越まで行って来ます</p><p>全員アラエイトだそうです</p><p>うちの父１人でも大変なのに</p><p>余所の家のご老人まで</p><p>ということで、今日はもう寝ます</p><p>691．抱き締めたい</p><p>カポーン</p><p>オレは、肩まで湯船の湯に浸かり溜息を吐く</p><p>ああ身体が、くたくただよ</p><p>鷹倉姉妹の検診が終わるとオレたちは、みんなで大浴場へ来た</p><p>みんな汗だくだったし、愛液や精液や処女血で汚れている</p><p>とにかく、身体を綺麗にしないと</p><p>克子姉が、ちゃんとお風呂の準備をしていてくれたし</p><p>公様お疲れですかそうですわよねわたくしたちのために申し訳ございません</p><p>全裸の月子が、オレの隣に来てそう言う</p><p>いやくたびれたのは、月子たちのせいじゃないから</p><p>一昨日からアーニャの騒ぎがあったし、カナ先輩のこともあった</p><p>鷹倉姉妹が、東京に来る前からオレは、セックスしっぱなしだ</p><p>ま、色々あったんだよ</p><p>そうみたいですわね</p><p>月子は笑う</p><p>オレの心を読んでいるのか</p><p>どうして、よろしいのですか</p><p>月子は、不思議そうにオレに答える</p><p>えだって、別に月子に隠すことなんて、何もないし</p><p>オレが考えていることなんて、大したことじゃないし</p><p>そもそも、オレは頭が悪いからな</p><p>隠し事とかどうせ、すぐにバレちゃうだろうし</p><p>いや、月子は最初からオレの心が読めるんだから隠しようが無いのか</p><p>だからいいんだよ、何だって</p><p>感動しています</p><p>そこまで、モノゴトをシンプルに思い切れる公様に</p><p>月子の瞳が、真っ直ぐにオレを見る</p><p>いや、だってオレは、人より劣った人間だから駄目な自分を、受け入れるしかないんだよ</p><p>オレは、浴室の中に居る女たちを見る</p><p>寧、みすず、瑠璃子、マナ、メグ、アニエス、美智そして、オレの隣の月子</p><p>イーディと夜見子とルナは、今はサウナ室の中に居る</p><p>そんでこんなダメなオレを受け入れてくれたみんなには、心から感謝しているよオレは絶対にみんなを裏切ってはいけないって思っている特に、年下の子たちの期待は、絶対に応えないといけないしさ</p><p>オレはこの家族を守る、ただ１人の男なんだし</p><p>だから、別に月子たちに、心を見られるのは平気だよ</p><p>嘘を付く気は、全然無いんだから</p><p>月子は、そう呟く</p><p>わたくしは公様の何になればいいのでしょうか</p><p>何って</p><p>ルナは、セックス奴隷で夜見子は、妊娠奴隷ですから</p><p>オレは月子のお湯の中の裸身を見る</p><p>やっぱり綺麗なプロポーションをしているよな</p><p>おっぱいの形が、特に良い</p><p>そう思われたのでしたら触ったり、舐めたりなさっていいんですよ</p><p>月子は、オレの前に胸を突き出す</p><p>心が通じているのです何でも、思われた通りになさって下さい</p><p>欲求も隠せないんだな</p><p>じゃあ失礼して</p><p>オレは、ムニムニと月子のおっぱいを触る</p><p>うふふくすぐったいですわ</p><p>いいんですよお好きになさって</p><p>１７歳のおっぱいは、張りがあってなかなか良いものだ</p><p>そうですかわたくしも奴隷にしたいのですね</p><p>怖いんですか公様わたくしたちが、公様を見捨てることを恐れてらっしゃるそんなこと、起こるはずがありませんのに</p><p>また耳鳴りがする</p><p>月子は、オレの心に深く、潜っていく</p><p>ああ孤独になるのが怖いから、奴隷という強制力のある言葉をお選びになるんですね</p><p>指摘されて初めて、自分の心に気付く</p><p>そんな理由で、奴隷なんて関係でみんなを縛っているのか</p><p>それでももし奴隷たちが、公様との関係を解消したいという素振りを示したらいつでも、解放して差し上げるお覚悟なんですわね</p><p>だって、みんないずれは</p><p>オレよりも、好きな男ができるかもしれないし</p><p>もし、そうなった時は</p><p>潔く、オレは身を引かないといけない</p><p>聞き捨てならないお話をなさっていらっしゃいますね</p><p>美智がやって来る</p><p>ご主人様美智はご主人様の奴隷です前世のことは判りませんが、今世とそして、確実に来世でも奴隷としてお仕え致しますそれは、宇宙の摂理ですもう決まっていることで、決して覆せません</p><p>ですからもし、わたくしが、何かの弾みでご主人様の他に、気のある殿方がいるなどという、たわけたことを言い出すことが、あったとしたらもちろん、そんなことは、マグニチュード１００で地面が揺れて、大気の気圧が１兆ヘクトパスカルで、地球の自転が逆回転になるような超級天変地異が現実に起たとしても、絶対に起こり得ないことですがその場合は、ご主人様は、わたくしを解放なさってはいけませんそんな、愚かで情けないわたくしなどこちらのお屋敷の地下室の柱に縛り付けて、ご主人様専用の精液便器として、生涯、お使いになられるべきなのですお前の様な女は、精液便所としての価値しかないと、わたくしを蔑まれ、ただただご主人様の熱い性衝動だけを、わたくしのこの淫らな肉体に</p><p>つまりそういうプレイがしたいんだな美智は</p><p>ホントいつになったら、お兄様はわたくしたちの気持ちをご理解して下さるのでしょうね</p><p>洗い場で、アニエスの髪を洗っていた瑠璃子が苦笑して、オレに言う</p><p>他の男の人なんて、絶対に好きにはなりませんわ生涯、お兄様だけにお仕え致しますわわたくしは、お兄様のセックス奴隷であることに誇りを感じていますから</p><p>その気持ちは、嬉しいけれど</p><p>みんなオレには、もったいないホンモノの美少女たちだし</p><p>旦那様こそあたしたちを見捨てないで下さい</p><p>湯船の中のみすずが言う</p><p>あたしたちだって、みんな心の中では、怖いんですよ旦那様に、嫌われることが</p><p>馬鹿なことを言うなよオレがお前たちを嫌いになるわけがないだろっ</p><p>思わず大きな声を出してしまった</p><p>こんな可愛い女たちをどうして嫌いになれる</p><p>はい判っておりますわだから、旦那様も判って下さいあたしたちも、旦那様のことを嫌いになるはずが無いということを</p><p>みすずはニコッと微笑む</p><p>みすずに、やられた</p><p>論破された</p><p>いやそれは判るけれどさ</p><p>それでも何だか、無性に心配になることがあるんだよ</p><p>ふと</p><p>今のこの幸せが何かの間違いなんじゃないかって、思う時が</p><p>夜、眼を醒ました時とか</p><p>本当は、まだオレは、あのオレの家のボロ・ソファの中で</p><p>ズタボロの毛布にくるまって、自分の体温で自分を温めているだけなんじゃないかって</p><p>何もかもが、本当は夢で</p><p>オレはやっぱり独りぼっちじゃないのかって</p><p>もうっ、しょうがないなぁ</p><p>寧が洗い場から、湯船の中に入ってお湯を掻き分けて、オレのところまで来る</p><p>え、ヤッちゃん</p><p>ほらっ、おいでっ</p><p>オレをギュッと抱き締めその豊かな胸に、オレの顔を押し付ける</p><p>ほーら、ヨッちゃん怖くなーい、怖くなーいお姉ちゃんが、抱き締めてあげてるからねっ</p><p>ヨッちゃんは、もう独りぼっちじゃないんだよううんヨッちゃんはもう、１人にはなれないんだよっ</p><p>寧の肌のぬくもりがオレに伝わってくる</p><p>まあ仕方ないよね、お兄ちゃん</p><p>誰かに一度でも捨てられた経験があるとさどうしたって、また捨てられるんじゃないかって、怖くなるもんねあたしには、よく判るよ</p><p>マナは実の母と祖父たちに、見捨てられている</p><p>だから、あたしはお兄ちゃんを死んでも見捨てないよそんなことをするぐらいなら、マナは死ぬよマナは、お兄ちゃんがあたしを必要だって求めてくれたから、生きているんだもん</p><p>月子さんマナの心とかも、どんどん覗き込んでくれていいからねそして、もしマナの言葉に偽りがあったら、指摘してあたしいつでも、死んでお詫びするからさ</p><p>あたしの心もどうぞ旦那様が、月子さんを受け入れたのですからあたしも隠し事は致しませんわ</p><p>申し訳ございません力は、しばらく封印致します</p><p>月子が謝る</p><p>わたくしもちょっとだけ不安になったんですそれで、公様のお心を覗いてしまいました</p><p>みんな心に不安を抱えているんだ</p><p>もう、ヨッちゃんこういう時は、どうするの</p><p>ヤッちゃんオレの背中に廻ってくれる</p><p>寧は、後ろからオレを抱き締める形になる</p><p>月子、来いよ</p><p>オレは月子に声を掛けた</p><p>お前を抱き締めたいんだ</p><p>オレは穏やかな気持ちで、そう言った</p><p>はい公様</p><p>月子が、オレに身を寄せる</p><p>オレは、月子の身体を正面から抱いてキスをした</p><p>月子を抱くオレを寧が背中から抱いてくれる</p><p>１つの塊になってお互いの生命を感じ合う</p><p>こうしていると、不安が溶けていきますわ</p><p>ああ、寂しくなったら抱き締め合おう遠慮なくいつでも</p><p>ありがとうございます公様</p><p>今度は月子からオレにキスしてくれた</p><p>月子さんが満足したら、次、あたしねっあたしも抱き締めて欲しいよ、お兄ちゃん</p><p>ああ、いいぞマナ</p><p>ところでどうしてずっと黙ったままなんですメグミお姉様</p><p>瑠璃子がメグに尋ねる</p><p>えっあ、あたしは</p><p>メグは戸惑っていた</p><p>さっきあちらのお部屋で、マルゴお姉様も心配なさっていらっしゃいましたわ</p><p>マルゴさんは佐々木女医を連れて、お屋敷の外へ出掛けた</p><p>オレにも、声を掛けてくれた</p><p>メグちゃん、どうしちゃったのって</p><p>あたし全然、追いつかなくなっちゃったんです</p><p>追いつかなくなったって</p><p>頭がさっきのお部屋でのことも今も</p><p>今も</p><p>寧お姉さんも、みすずさんも、瑠璃子さんも、イーディさんも、美智ちゃんも、とっても頭が良いから巫女のこととか、難しい昔のこととかみんなで、どんどん、話を進めて、納得していくでしょマナだって、会話に参加していたしでも、あたしは全然、理解するのについていけなくって</p><p>何で、ヨシくんが鷹倉さんの姉妹の全員とセックスしないといけないのかも３人のロスト・ヴァージンが済んだ後に、みんなで輪になって、もう一度、月子さんとセックスしたのもあたしには、理由がよく判らなくて</p><p>でも、メグも気を送ってくれていたじゃないか</p><p>気の循環トライアングルの中に加わって</p><p>それはヨシくんが、本当に一生懸命であたしには、よく判らないけれどこれは意味があることなんだなって思ったから</p><p>だから、みんなと同じことをやっていただけよちゃんと、何が起きているのか把握してしていたわけじゃないのだって、あたし本当に判らないんだもの</p><p>オレは心を読まれたという実感とかがあるから、必死で頑張れたけれど</p><p>メグは、意味不明な儀式に参加しただけなんだ</p><p>何か不思議なことが起きているっていうことは、判るのよ何となくはでもその意味も意義も、あたしには理解できないから</p><p>頭が追いつかなくなったのか</p><p>だから途中で、ヨシくんを励ましてあげたいって、何度も思ったけれどタイミングも、何て声を掛けたらいいのかも、全然判らなくて</p><p>それでずっと黙ってたいたんだ</p><p>その上月子さんたちは、ヨシくんの心が全部読めるって言うしヨシくんも、心を読んで良いって許可しちゃうしそんなんじゃ、あたし、どうしていいか判らないわよ</p><p>何が判らないんだ</p><p>ヨシくんの心が読める人がいるのにあたしは、ここで何をしたらいいの</p><p>ヨシくんの奥さん役は寧お姉さんや、みすずさんがしているしヨシくんのお世話は、克子お姉さんや瑠璃子さんやマナの方が、あたしよりも上手にできているしあたしよりも、みんな頭が良いし、綺麗だしヨシくんに優しいしヨシくんのことを守ってあげられるくらい、強い人ばっかりだしこの上、あたしには判らないヨシくんの心が見える人まで来たらあたしは、ここで何をしたらいいのよあたしなんて必要ないじゃない</p><p>いやちょっと、待てよ、メグ</p><p>そうかなメグちゃんだって、美人だと思うよっ</p><p>オレを抱き締めたまま寧が言った</p><p>寧お姉さんに、そんなことを言われてもあたし</p><p>超絶美人で超グラマラスの寧に美人て言われてもな</p><p>あたしあたしが、ここに必要な理由が、自分で見つからないんですっあたしこの家族には要らない人間なんじゃないかって</p><p>そんなことはないぞ、メグ</p><p>オレはメグだって、必要だよ</p><p>それって憐れみ</p><p>何言ってるんだよオレたち、そういう関係じゃないだろ</p><p>じゃあ、何あたしみたいな、役立たずな女の子がどうして必要なのよヨシくんねぇ</p><p>そんなの上手く言葉にできないよ</p><p>何よ、それっ誤魔化さないで</p><p>誤魔化しているわけじゃないオレだって、頭が良くないんだからさ上手く説明できないことだってあるんだよっ</p><p>大人になったら、判りますの</p><p>アニエスがオレたちに言った</p><p>今は、判らないかもしれないけれどきっと、大人になったら判りますの</p><p>アニエスの大きな瞳が、オレたちを見ている</p><p>だから、判らないことがあったら静かに、黙って聞いていますのいつかきっと、判る様になる日が来ますから今は、みんなの邪魔をしないように、静かにしてジッと聞いていますの</p><p>役立たずなのは、アニエスですのアニエスが、家族で一番、パパの役に立っていないですのアニエスまだ、セックスしかできないですから</p><p>お前何を言い出すんだ</p><p>でも、アニエスはパパや、みんなと離れたくはないですのパパやみんなの役に立つ人に、早くなりたいですのだから今は、アニエスには難しくて判らないお話の時は、お行儀良く静かにして聞いていますのでも、一生懸命聞いていますのだって、いつかはアニエスが大人になったら、きっと判るはずのお話ですから</p><p>金髪の小さな少女が必死で話している</p><p>メグお姉ちゃんももし判らないのなら、大人になるまで待つしかないですのそれまではみんなの邪魔にならないように、静かに聞いているしかありませんのみんなは家族ですの迷惑を掛けることだけは、ダメですの</p><p>アニエスそれ、誰が教えてくれたの</p><p>克子お姉ちゃんですの</p><p>大人になるまで待たないと、判らないことはいっぱいありますのでも、すぐには大人にはなれませんのゆっくりですのたくさんご飯を食べて、たくさん眠ってたくさん、色んな人のお話を聞いて、たくさんお勉強しないといけませんのだから慌てないで、我慢ですの</p><p>良いこと言うね克姉はさ</p><p>寧がニコッと微笑む</p><p>メグちゃんは、ヨッちゃんのこと嫌い</p><p>そんなはず無いじゃないですか</p><p>この家族の中に居たい</p><p>はい居たいです</p><p>そう答えたメグに寧は</p><p>だったら、食らいついていくしかないんじゃない</p><p>食らいつく</p><p>あたしたちもそうだから自分たちのできることを、必死で探してヨッちゃんとこの家族のために何ができるか毎日、食らいついているだけだからさ</p><p>寧の言葉にメグは黙り込む</p><p>あたしたちが、メグちゃんより才能があるから、色んなことをやっているっていうんじゃないんだよあたしたちは、あたしたちで必死なだけだからさ</p><p>か細い声で謝った</p><p>オレは、メグを抱き締めてやろうと思ったが</p><p>ヨッちゃんから動いちゃダメだよっ</p><p>寧がオレに釘をさす</p><p>自分から食らいつかせないとメグちゃんのためにならないから</p><p>アニエスなら、幾らでも抱き締めてあげていいんだよでも、メグちゃんはアニエスちゃんより、ちょっぴり大人のはずだからさ</p><p>そうそう次は、マナの番のはずだよ</p><p>月子さん交代してくれる</p><p>月子が、オレと離れる</p><p>好きだよお兄ちゃんお兄ちゃん愛してる</p><p>マナは、オレを抱き締め情熱的にキスをした</p><p>この感触が好きお兄ちゃんとのセックスも大好きだけどお兄ちゃんはいつも絶対に、マナをギュッと抱き締めてくれるから</p><p>オレの胸にすりすりと頬擦りした</p><p>絶対に離れないからねお兄ちゃん</p><p>マナの眼は本気だった</p><p>これが、食らいつくってことだよ</p><p>お兄様マナさんの次は、瑠璃子が予約致します</p><p>瑠璃子がマナの次の抱擁を求める</p><p>あたしは寧ちゃん、替わってあたしも自分が抱き締められるより、背中から旦那様を抱き締めてあげたいですわ</p><p>はーい、ミィちゃーん</p><p>寧がみすずに場所を譲る</p><p>ぱ、パパルリお姉ちゃんの次、アニエスもいい</p><p>アニエスもオレに食らいついてくる</p><p>メグはまた、考え込んでいる</p><p>落ち込んでいるのは、判るけれど</p><p>今はオレから声を掛けるなと寧の眼が、言っている</p><p>ぷはぁぁ</p><p>熱いですわ</p><p>熱いノネ</p><p>サウナ室からルナ、夜見子、イーディの３人が出て来た</p><p>うちの父はそこそこ良い会社にお勤めだったのですが</p><p>そこの同期会の人たちと川越の町を散策</p><p>オレ１人だと、よく判らなくなっちゃうかもしれないからお前、案内係で付いて来てくれ</p><p>ということで最終的に、年輩の方たちを引率して参りました</p><p>メンバーは、男５人と女の子が２人来るから</p><p>えーと昔の女の子ですね</p><p>父の昔の部下ですから</p><p>７０歳近くの女の子２人と</p><p>８０歳近くの男性が５人</p><p>しかも、皆さん、元・部長さんとか子会社に出向して、最後はそこの会長さんになられた方とか</p><p>ぶっちゃけ同期で父が一番、出世しなかったようで</p><p>私元、演劇の裏方でその後は、ずーっとワーキング・プアなんですが</p><p>話は付いていけないし昔の会社のこととか判らないし</p><p>歩みはみなさん遅いし眼を離すと、行方不明になっちゃうし</p><p>観光地図を片手に、知らない町を案内して</p><p>食事や休憩のお店を探したり</p><p>会話は基本的に、病院と手術とお知り合いが亡くなったという話ばかりですし</p><p>くたびれました</p><p>こんなに、精神力と体力が削られるとは</p><p>ちなみに、川越には等身大の天海僧正像があります</p><p>692．くちゃいですの</p><p>いかがでしたかイーディ</p><p>ルナと夜見子と一緒に、サウナ室から出て来たイーディに美智が尋ねる</p><p>NO　PROBLEMバッチリネ</p><p>イーディは笑顔で、そう答えた</p><p>そうですかでは次は、わたくしたちの番ですあちらへ参りましょう</p><p>美智は、月子を見る</p><p>あちらってサウナ室か</p><p>月子は、そう言って湯の中から立ち上がろうとする</p><p>何の話なんだ</p><p>オレは、不思議に思った</p><p>サウナ室に連れて行って何をしているんだ</p><p>力のコントロール特に、スイッチのONとOFFのやり方を教えていたのネ</p><p>イーディが、オレに答える</p><p>先ほどの一件で、鷹倉様たちは、わたくしたちと心を通じ合わせましたからある程度の制御の方法はご理解いただいているようですが</p><p>これから先は完全に力をCUT OUTできるようになっておかないと大変なのネ</p><p>力を完全に止める</p><p>そうでないとツキの巫女の力は、やたらと周りの人の心の声が聞こえて、うるさいです</p><p>完全にカットできないと何かの拍子で、力がアクティブになってしまったりするネそんなんだと、電車とかエレベーターとか、乗れなくなるヨ</p><p>周りの人の心の声が、雑音みたいに響いてきたらうるさくてたまらない</p><p>ラジオとかと同じネ電源が入っていたら、音量をミュートにしておいても誰かがぶつかったりして、音量ボタンに触れたら最大音量になっちゃったりスルヨ</p><p>例えば、たまたま肩がぶつかったとかでも相手の心が、読めてしまう</p><p>初対面の知らない相手の心とかが、わーっと自分の頭の中に入り込んで来たら</p><p>ちょっと、困るよな</p><p>ヨミの巫女の力も同じです昨日までの夜見子様なら、力によって直接対面している場では相手を従わせることはできても時間が経てば、力の効力は薄れますその程度の能力でした</p><p>ああ、命令されても家に帰った頃には、何でオレ、あの女の子とあんな約束をしたんだろうぐらいになっている</p><p>だから、京都で夜見子に力で命令されたていた、みすずは東京に戻ってきたら、夜見子に対する激しい違和感を感じていたんだ</p><p>夜見子の力が絶対だったら命令は、当然なものだと認識したままになるだろうから、あんな違和感を感じるようなことは無いはずだ</p><p>でも、これからは違うネちゃんと、力をカット・オフしておかないとジョークの１つも言えなくなるネ</p><p>ああ日本人を皆殺しにする虐殺皇女みたいなことになっちゃうんだねっ</p><p>寧がよく判らない例をあげて、納得する</p><p>つまりさっ友達とケンカして、つい死んじゃえ、バカとか言ったら相手が</p><p>だから、きちんと力の電源を切っておく方法を覚えておかないといけないノネ</p><p>イーディは、言った</p><p>わたくしとイーディの技は、気を扱いますからやはり、能力のオン、オフの切り替えを習得しております</p><p>美智とイーディは気を察知する</p><p>しかし、２４時間いつでもどこでも、気を張り詰めていたら疲労は極限に達するだろう</p><p>だからカット・オフする方法を、２人とも師匠から教わっているんだ</p><p>サウナ室は狭いから気を扱うのには、良いネ暑いのが、また効果的ネ身体も精神も、カッカさせてくれるカラでも、一度に３人が限界だから、アタシが先にヨミコとルナのレクチャーとトレーニングに行ってきたネ</p><p>次はわたくしと、月子様です</p><p>イーディさんや美智さんたちの鍛錬の仕方はわたくしたちの巫女の修行に良く似ていますわ</p><p>むしろわたくしたちのものより、合理的にまとめられています</p><p>うん教えてもらったやり方の方が判りやすかったし、早く成果が出ると思う</p><p>ルナも、そういう感想のようだ</p><p>鷹倉神社の巫女の修行は明治以前の元々の巫女のものと、明治以後に定住した渡り巫女のものが、ゴチャゴチャになっていて誰も整理しないままになっていたから</p><p>その点、工藤流や暗殺教団の方は近代的な体系のまとめ直しとかを、きちんとやってきているのだろう</p><p>それで、兄さんボクは、この力をこれからどう使うかは、全て、兄さんにお任せしたいと思ってます</p><p>わたくしもですわ先生</p><p>ルナ夜見子</p><p>オレに力を</p><p>もちろん、わたくしもですわ公様</p><p>月子も、オレに微笑む</p><p>この力に目覚めてみて、判ったんですこの巫女の力あまりにも大きすぎますどう使っていくべきなのか、ボクたち自身では判断できません</p><p>月子と夜見子は、浅くとも力に目覚めつつあったけれど</p><p>幼いルナは、今まで力に目覚めていなかった</p><p>それが、月子と夜見子の力と、美智たちの発した気の全てを受け止めていきなり、全開の力に目覚めたから</p><p>この力は、大きすぎますボクは怖いです</p><p>はいですから昔の渡り巫女たちは、鷹倉神社の神主に縋ったんでしょうし神主は、ヤクザの親分さんたちに縋ってしまったんだと思うんですわ</p><p>ルナと夜見子が言う</p><p>大きすぎる力を持て余して</p><p>だから、ヤクザ世界に取り込まれてしまった</p><p>巫女の力は、どんなに強くても絶対ではないですものねツキの力もヨミの力も</p><p>そうだよヨミの力はさ相手が、鷹倉神社の巫女にはそういう力があるって知ってたら全然、有効じゃ無いんだよ会わなけりゃいいんだからあるいは、巫女と会って来た人は、全て殺しちゃうとかねどんな命令を受けているか判らないから</p><p>寧の言うとおり</p><p>知っていれば脅威では、無くなる</p><p>えー、何でそんなのはさヤクザの親分とか手下とか、片っ端から、ヨミの力で命令して、自分たちに従わせちゃえば良かったんじゃないの</p><p>もしくはツキの力で、相手の心を読んで、ヤクザさんの秘密を知って、脅迫しちゃうとか</p><p>確かに巫女の力があれば、そんなことだって、一見可能なように思えるが</p><p>そんなのはさヤクザの大親分たちが、全員一堂ずらーっと鷹倉神社に、揃ってくれないと無理なんだよ１人や２人に力を掛けるぐらいじゃダメなんだよヤクザ組織の構成員、全員に一遍に命令するぐらいの勢いじゃないと</p><p>例えば鷹倉神社にやって来た１人の親分さんに一億円寄越せって、ヨミの力で命令するか、ツキの力で脅迫とするでしょそれで、その親分さんが鷹倉神社から自分の組に戻って来てさあの鷹倉神社に１億円寄付しようとか言い出したらどうなると思う</p><p>そんなのそこの組の下の人たちや、他の組の親分さんからしたらあの親分一体全体、どうしちゃったんだ頭がおかしくなったのかって思うだけでしょしかも、鷹倉神社へ行ってきたら、ああなったあそこで何かあったのかって、察しの良い人はすぐに判るだろうしそんでそんなことが何度か続いたらさ鷹倉神社が怪しげな力を持つことは、みんなにバレちゃうよねっ</p><p>ヤクザの親分だって１人きりで生きているわけじゃない</p><p>自分の組も、ヤクザ界という組織もある</p><p>普通では考えられない理屈ハズレな言動を始めたら周りの人たちが、変だと気付く</p><p>最初の１回ぐらいは、上手いぐらいにことが進んで命令通りに１億円貰うこともできるかもしれないが</p><p>２度目以降は警戒されて、無理だろう</p><p>多分本当にそういうことがあって、バレてしまったんでしょうね</p><p>寧の言葉に月子が応える</p><p>しかも、ヤクザの方たちと交流を始めた明治の頃はヨミの巫女の力は、衰えていましたからずっと従わせ続けることはできなかったでしょうし渡り巫女のツキの力で、相手の心の中の秘密を知っても相手を脅迫するような胆力は、巫女にも神主にも無かったと思います</p><p>ああ神主だって巫女だって普通の人間だ</p><p>ホンモノのヤクザの親分とやり合って脅迫とかできるはずが無い</p><p>だからさ、鷹倉神社の巫女による仲裁の儀の本質は罰ゲームだったんだと思うよ元々はね</p><p>抗争をして、ヤクザ界に迷惑を掛けた親分さんたちに、鷹倉神社の巫女を抱かせて言葉では、同じ女を抱いて、友好関係を結べとか、言っておいて</p><p>実際に巫女とセックスしたら、心を読まれるという怖い体験をする</p><p>あるいは、何を命令されるとか</p><p>いや、巫女が読んだ親分たちの秘密が他の親分さんたちに公表されるとか</p><p>そういう罰ゲームに使われることで鷹倉神社の巫女は、存在を許されたんだろうと思うよヤクザさんたちにはね</p><p>だけどその説は、巫女の力のことを、抗争をしたヤクザの親分たちが知らないということが前提にならないと、成立しませんわ</p><p>うんだから、鷹倉神社の巫女の力のことは、ヤクザ組織の上層部のさらに一部の抗争の手打ちの立会人になるような長老クラスの親分さんたちだけが知ってて他の人には、秘密になったんだよ今では</p><p>実際鷹倉神社によく来ていたはずのヤクザの安藤だって、仲裁の儀やツキの巫女の力のことは知らなかった</p><p>仲裁の儀をやらせられた親分たちにとっては屈辱的で恥ずかしい過去だから、自分たちの口からは絶対に他の人に喋らないだろうし</p><p>心が読まれたことが、知られたら命取りになる</p><p>夜見子ちゃんの使っていた薄いヨミの力がギリギリ、アリだったんじゃないかな鷹倉神社の秘密を隠すための、迷彩として</p><p>夜見子の数時間で効果が消えるぐらいの従わせる力なら、笑い話で済む</p><p>だが、鷹倉神社にはそういう力があるから、親分たちは信奉しているという理由付けになり</p><p>ツキの力や仲裁の儀の本質については誰も疑問に思われなくなる</p><p>では仲裁の子とは、何なのでしょう</p><p>力の衰えていた巫女が肌を合わせなくては、相手の心を読むことができなかったというのは判ります</p><p>セックスは仲裁の儀には必要なことだった</p><p>でも必ず、子供を産まなくてはならないというのは</p><p>そうだ妊娠は、セックスの結果だけど</p><p>現行の仲裁の儀は妊娠・出産を強制している</p><p>それは巫女が、心を読まれた親分に仕返しされないようにするためだと思うよ</p><p>自分の子供かもしれない子が産まれるから手出しをしないということですか</p><p>違うよ女にとっては、強制的に妊娠・出産させられること以上の屈辱は無いからだよ</p><p>屈辱</p><p>オレの子を産んだざまぁみろっていうのが、すでに復讐になっているから巫女に対する報復は無いんだよ普通はね</p><p>寧のその最後の普通はという言葉がオレの心に引っ掛かった</p><p>月子の本当の父親であるはずのヤクザの大親分の大鳥総裁は</p><p>鷹倉姉妹を狙っている</p><p>オレたちは、それを自分の心を読んだ巫女というものに対する、恐怖心からだと推測していたが</p><p>オレはさっき、月子の記憶を見た</p><p>大鳥総裁は自分の娘である月子に執着していた</p><p>月子をいやらしい眼で見ていた</p><p>大鳥総裁の目的はもしかしたら</p><p>だったらボクたちは、どうして生まれてきたの</p><p>ルナが悲しそうに言う</p><p>オレの女になるためだよ</p><p>ルナがオレを見ている</p><p>今の話で、だいたい判った巫女がどんなに力を持とうと、生きていくためには結局、ヤクザの庇護を受けるしかなかったんだな</p><p>オレは話を戻す</p><p>なぜ生まれたかを悩んでも前には進まない</p><p>どう生きていくかの話に変えないと</p><p>それをヤクザから独立して、庇護してもらう相手をジッちゃんや、香月セキュリティ・サービスに変えるその交渉は、オレがやる月子や夜見子やルナが危険な目に遭うことがないように</p><p>人材派遣するにしてもどんな条件での派遣なのか、ちゃんと調べた上でだ</p><p>もちろん、オレは頭が悪いからみんなにサポートして貰うよいいよな</p><p>もちろんですわ旦那様みんなもいいわね</p><p>みすずが、浴室の中にいる女たちに声を掛ける</p><p>みんな頷いてくれた</p><p>ここに居る子の他にも克子姉や翔姉ちゃんやレイちゃんたちにも、助けてもらおう</p><p>でも、どんな時だって最終的な判断は、オレがするよそれに、お前たちが危なくないように、警護も付けるしマジで危なくなったら、何があっても助けに行くだから、心配するな</p><p>風呂から上がったらミナホ姉さんに、そう言うよ</p><p>鷹倉姉妹の派遣は黒い森でなく、オレが受け持つ</p><p>月子も、夜見子も、ルナもオレのものだと</p><p>夜見子とルナは手を繋いで、オレを見ていた</p><p>スイッチをオンにしている</p><p>手を繋いでいるから夜見子にも、姉妹を通じてオレの心が見えている</p><p>月子はスイッチが入ったままだ</p><p>代表して月子が、オレに礼を言った</p><p>わたくしたち姉妹感謝の思いを、どう表現したらいいのか</p><p>そういう時はDarlingの前で、オシッコして見せるノネ</p><p>ああそれはよい考えですね</p><p>あたしも、よく見せているよおしっこ姿</p><p>おしっこ披露は旦那様の女の嗜みですわ</p><p>みすずお前の趣味だろう</p><p>ここはお風呂だからおしっこしても、シャワーで流せば綺麗になりますのっ</p><p>公様は、ご覧になりたいのですか</p><p>ん月子</p><p>この美少女３姉妹の揃っての放尿とかって</p><p>あ、兄さん見たいんだ</p><p>耳鳴りがする</p><p>ルナに心を見られている</p><p>うんまあ、見たいかな</p><p>どんな風にすれば、いいのですか</p><p>いや月子</p><p>え、M字開脚って、どんなの兄さん</p><p>ルナは、オレの心を読むなって</p><p>あ、判った今、兄さんのイメージが見えたこういうことだね</p><p>１２歳の美少女が洗い場で、大きく足を開いて、しゃがみ込む</p><p>可愛いおっぱいとさっき、こじ開けられたばかりの小さな裂け目が、丸見えになる</p><p>はいこうですわね</p><p>夜見子もルナに並んで、恥ずかしいポーズを取った</p><p>しゃがんだ時の勢いで、夜見子のロリ巨乳が、ぷるるるんと揺れた</p><p>待ってわたくしも参ります</p><p>月子も、湯船から出て妹たちに並ぶ</p><p>長身で細身のプロポーションが美しい月子</p><p>まだ幼いのに、おっぱいの発育の良すぎる夜見子</p><p>今まさに第二次性徴を迎えているルナ</p><p>１７歳と１４歳と１２歳の裸の３姉妹</p><p>３人で手を繋いでオレに向かって、M字開脚している</p><p>３人姉妹の秘裂が</p><p>ああ、あの奥の小さな部屋には、オレの精液がたっぷりと納まっている</p><p>３人姉妹全員がオレの精液を</p><p>兄さん、そんなにルナのこと妊娠させたいんだ</p><p>ルナが微笑む</p><p>伝わって来るよ兄さんの気持ち</p><p>また、なさりたいのでしたら後ほど、お相手致しますわ</p><p>恥ずかしそうに、月子が言う</p><p>３人は、今夜はもうダメさっき、あの女医さんにそう言われたでしょ</p><p>ロスト・ヴァージンしたばかりだいきなり、無茶はできない</p><p>ヨミのおっぱい、ペロペロしたいのね先生</p><p>夜見子に読まれた</p><p>ほらほら、余計なことはいいからさっさと、おしっこしなさいっ</p><p>あ、待って待って違うですの</p><p>アニエスどうした</p><p>パパの前で、おしっこをする時はこうやって、指でくぱぁってするんですの</p><p>アニエスは自らお手本になって指で、割れ目を開いて見せた</p><p>こうですわね</p><p>３人姉妹が真似をしてオレに、ピンク色の肉体の内側を見せてくれた</p><p>そうそう、そうですのっ</p><p>はーい、それじゃあ放水開始っ</p><p>寧の号令で３人は</p><p>下半身の力を緩める</p><p>で、出ます</p><p>見て、先生</p><p>おしっこ、出ちゃう</p><p>タポタポタポ</p><p>綺麗な透明の噴流が</p><p>３人姉妹の股間から弧を描く</p><p>浴室のタイルの同じ場所辺りを目掛けて</p><p>３人の尿が弾けて飛び散る</p><p>これ、恥ずかしい</p><p>とっても、恥ずかしいですわ</p><p>でも、兄さん喜んでくれている</p><p>うん、こんなに美しい３姉妹の放尿はなかなか見られないだろう</p><p>羞じらっている顔がとても、可愛いし</p><p>公様が、ご覧になりたいのでしたらいつでも致しますわ</p><p>先生が望むなら</p><p>やがて３人姉妹のおしっこは、チロチロと治まっていく</p><p>はい、おしまいねDarling流してあげてネ</p><p>イーディが、シャワーのオレに示す</p><p>ああ、そうするよ</p><p>オレは、風呂を出てシャワーに向かった</p><p>汚れた３姉妹の股間は、オレが洗い流してやらないと</p><p>月子たちは、まだ指で割れ目を開いたままだった</p><p>ほらお湯を掛けるぞ</p><p>敏感な内側にシャワーを受けて、月子はビクっとなる</p><p>先生ヨミも</p><p>また夜見子のおっぱいが、ブルルッと揺れた</p><p>ボクもお願い</p><p>ちょっと待ってろよ</p><p>ルナの幼い股間も綺麗に洗い流す</p><p>床に垂れた尿も、全てシャワーで洗い清めて</p><p>じゃあ、次あたしと美智ね</p><p>みすずがザバッと、湯船から立ち上がった</p><p>次って、何が</p><p>あたしは、おしっこ披露の先輩ですからあたしたちのおしっこも、お見せしないと</p><p>美智もM字開脚で、しゃがみ込んでいる</p><p>待って、待ってアニエスもしますの</p><p>マナもするぅ</p><p>じゃあ瑠璃子も致しますわ</p><p>くっふっふアタシもなのネっ</p><p>ああ大放尿大会になってしまった</p><p>じゃあ、あたしもしようかなメグちゃんは、どうするの</p><p>寧がメグに振る</p><p>あたしも、します</p><p>ザブッと、風呂から出るメグ</p><p>そうだよねぇおしっこ披露には、上手も下手も無いもんねっ</p><p>寧は、笑顔でそんなことを言った</p><p>それじゃあ、先にメグミさんにしていただきましょうか</p><p>みすずがどうぞ、どうぞ状態で、メグを洗い場に呼ぶ</p><p>浴室の中の全ての眼がメグのスレンダーな裸身に集まる</p><p>メグの陸上で鍛えた健康的な肉体</p><p>兄さんが綺麗だって、思ってらっしゃいますよ</p><p>ルナがメグに、オレの心を伝えた</p><p>あなたのこともちゃんと愛しているって</p><p>その言葉にメグは</p><p>ヨシくん見てて</p><p>腰にグイッと力を入れて</p><p>お、おお</p><p>ていうかメグ、ちょっと気張りすぎだぞ</p><p>今、出すから</p><p>メグは、M字開脚でぬぬぬっと、腹に力を込める</p><p>真剣なメグの顔</p><p>ぷぅぅ</p><p>人の心が読めるルナたちにもこの展開は、読めなかったらしい</p><p>浴室の中はシーンと静まり返った</p><p>メグお姉ちゃん、くちゃいですの</p><p>アニエスが、自分の鼻を押さえている</p><p>ううう、一日、ぐったりして寝込んでました</p><p>疲れてます</p><p>何か、生命力を吸い取られた感じがします</p><p>693．ニンニン</p><p>ルナは、アニエスが拭いてあげますのっ</p><p>風呂から上がるとアニエスが、バスタオルで背中を拭き始める</p><p>いつもは自分が、オレかお姉さんたちに拭いてもらっているから今日は、新しい同い年の友達の世話をしたいのだろう</p><p>じゃあ、ヨミちゃんはマナが拭いてあげる</p><p>マナが、夜見子にバスタオルを当てる</p><p>うわっ、ホントポヨンポヨンだねっ</p><p>夜見子の巨乳を、タオルの布地越しに楽しんでいる</p><p>恥ずかしいですわ</p><p>え、何でさこれも、ヨミちゃんの魅力の1つなんだから恥ずかしがることなんて無いよ</p><p>マナも同い年の夜見子と、仲良くしてくれている</p><p>はい月子さん、お背中を拭いてさしあげますわ</p><p>次は、あたしが拭いていただきますからお相子ですよ</p><p>１７歳同士のみすずと月子も、どうにか上手くいきそうだ</p><p>恵美お姉様お兄様は、わたくしとお姉様で相手差し上げましょう</p><p>瑠璃子がメグに声を掛ける</p><p>さっきのことなどお忘れになられるべきですわ</p><p>放屁のこととか別に、どうでもいいのに</p><p>さあどうぞ</p><p>瑠璃子は、バスタオルをメグに手渡す</p><p>ヨシくん、ごめんなさい</p><p>そう小さく呟いてオレの背中の水滴を拭ってくれた</p><p>瑠璃子は、胸の方を拭いてくれている</p><p>脱衣所の中を見廻すと美智とイーディが、お互いを拭き合っていた</p><p>まあ、あのコンビは心が通じ合っているから、問題無いよな</p><p>寧は１人で、身体を拭いている</p><p>アニエス、ルナお互いを拭き合ったら、ヤッちゃんを拭いてやってくれ</p><p>オレが寧を拭いてもいいかなって思ったけれど</p><p>ルナたちには、寧ともスキンシップして欲しいし</p><p>はーい、パパ行こう、ルナ</p><p>ちょっと、待ってアニエスちゃん</p><p>ルナが制止するのも聞かずに、アニエスは脱衣所の中をパタパタと走る</p><p>寧ちゃん、お背中を拭き拭きしますのっ</p><p>もーっ、アニエス自分の背中が、まだ濡れたまんまじゃんかっ</p><p>寧が、笑ってアニエスの背中を拭ってやる</p><p>ボクが拭いてる途中なのに、アニエスちゃんは走り出しちゃうんだもの</p><p>遅れて到着した、ルナがそう言う</p><p>くははっごめんなさいですのっ</p><p>アニエスは、楽しそうに笑う</p><p>あ、ルナっ身体が乾いたからといって、自分で下着を付けるのはダメですのっ</p><p>アニエスが、真剣な顔でルナに言う</p><p>アニエスたちに、下着を穿かせるのはパパのお仕事ですのっねーっ</p><p>アニエスが、オレを見て微笑む</p><p>ねーじゃねぇまったく</p><p>えっと鷹倉さんたちの分は、フリーサイズのパンティしか無いみたい京都から、着替えとか持って来てないんだよね</p><p>寧がオレたちが入浴している間に、克子姉が準備してくれた着替えの入ったカゴを調べて、そう言う</p><p>神社からは、何も持ち出せませんでしたから</p><p>ヤクザたちに捕捉されないように、着の身着のままで、こっそりと脱出して来たんだな</p><p>さっきまで着ていた下着は、多分、克子姉が洗濯してくれているんだと思うよ乾燥機もあるから、明日の朝には穿けると思うけれど</p><p>寧の顔がハッとなる</p><p>ああっそう言えば、ヨッちゃん、ヨミちゃんの下着、ハサミで切っちゃってたでしょ</p><p>あ、どうしよう</p><p>替えの下着が無いんだよな</p><p>ブラジャー無しでも平気ですわわたくしは</p><p>夜見子が、見事な巨乳をポヨンと振って胸を張る</p><p>しかしまったく垂れていないな</p><p>ロケットみたいに尖って、上を向いている</p><p>１４歳の肌の張りは素晴らしい</p><p>旦那様明日、もし余裕があるようでしたら鷹倉さんたちの着替えを買いに参りましょう</p><p>ああ、余裕があったらな</p><p>ヤクザたちの追撃がどうなっているのか確認しないといけない</p><p>翔姉ちゃんのオーケーが出ないと月子たちの外出は、難しいだろう</p><p>とにかく、この後ミナホ姉さんに会って、現在の状況を聞いてみないと</p><p>では、パパお願い致しますのっ</p><p>アニエスが、自分とルナ用の小さなパンティを、オレに差し出す</p><p>ああ、はいはい</p><p>オレはすっかり慣れた手つきで、アニエスにパンティを穿かしてやる</p><p>次はルナだ</p><p>ルナの足下にパンティを持ってって片足ずつ、順番に足を入れさせる</p><p>そのままスラッとした長い足にパンティを滑らせるように、持ち上げ</p><p>小さなお尻を包み込む</p><p>よし、オッケーだ次は</p><p>振り向くと、夜見子がパンティを持って立っていた</p><p>わたくしたちも、もう寝るだけですからブラジャーは付けませんわ</p><p>横から、瑠璃子がオレに言った</p><p>パンティだけならすぐに終わるな</p><p>よいっしょ</p><p>１４歳の夜見子の足は、１２歳のルナよりもふっくらとした、女の肉体美のラインを描いている</p><p>その足にパンティを潜らせようとすると</p><p>あ、きゃっ</p><p>バランスを崩してしゃがんでいるオレに倒れ込んでくる、夜見子</p><p>おっぱいの弾力がむにっと、オレの顔に</p><p>あっ、済みません先生</p><p>夜見子こそ、大丈夫か</p><p>夜見子が、恥ずかしそうにしているから</p><p>怪我しなくて、良かったな</p><p>オレは、夜見子の右の乳首をペロっと舐めた</p><p>ビクンと震える夜見子</p><p>あっ、ヨミちゃんいいなあマナも</p><p>マナが、自分のおっぱいをオレに差し出すが</p><p>今はダメだまた、したくなっちゃうだろ</p><p>したくなったらすればいいじゃんマナは、いつでもオッケーだよ</p><p>腰をくねらせて、オレを挑発する１４歳</p><p>ちょっと、ちょっとダメだってば、マナちゃんヨッちゃん、今日、何回してると思ってるの少しは休ませてあげないと可哀想でしょ</p><p>すぐに寧が、間に入ってくれる</p><p>それにお兄様は、これからミナホお姉様にご報告に行かないといけないのですから</p><p>うん、そうだねワガママ言って、ごめんなさいお兄ちゃん</p><p>素直に、ペコッと頭を下げるマナ</p><p>ほら、いいからパンツ穿かせてやるから、こっちに来いよ</p><p>夜見子に続いてマナのパンティも穿かしてやる</p><p>月子か</p><p>１７歳の肉体には、もうすぐ完全な女の体型になるという完成間近の緊張感があるように思う</p><p>新鮮で華やかで生命力に満ち溢れている</p><p>そんな月子の下半身を抱き締めるようにパンティを穿かせた</p><p>お尻の感触を、少しだけ楽しむ</p><p>旦那様次は</p><p>オレの下着穿かせ大会はまだまだ続く</p><p>そして、いつもの娼館の備品の白いバスローブ</p><p>みんなでバスローブを羽織ってとりあえず食堂へ向かう</p><p>全員が同じバスローブだと何か、壮観だな</p><p>アニエスとルナはダブダブで、裾を引き摺っているけれど</p><p>一方、寧は巨乳で、胸元がパッツンパッツンになっているし</p><p>ああ、こうやって見ると夜見子のロリ巨乳も、寧のフルサイズの爆乳には適わないな</p><p>まあ、夜見子は、まだ成長途中の肉体で巨乳だから目立っているんだろうけれど</p><p>まだまだ、背も伸びるだろうしおっぱいも</p><p>一方、月子はバスローブを羽織っていても、清楚さがある</p><p>月神を祀る神社の巫女に相応しい、凛とした美しさが漂っている</p><p>黒髪の和風美人なんだよなあ</p><p>一方、アメリカ人のイーデイはバスローブが似合うんだけれど美智は、似合わないんだよなあ</p><p>何でだろう浴衣だと可愛いのに、バスローブだと何か、アンバランスな感じになる</p><p>ミッチー、和服ではないのですからそんなに腰を落として、歩くのは変ですわ</p><p>瑠璃子が指摘する</p><p>判ってはいるのですが腰を落として、摺り足で歩くのが、工藤流の歩行術ですのですでに癖になっております</p><p>そうか、それが変なのか</p><p>美智の普段の動きに、重厚感があるのもそのせいだろう</p><p>重々しいんだけれど素早く、鋭いアクションをする</p><p>まあ、いつもの超お嬢様校の制服姿だと</p><p>あの制服も、なかなか歴史を感じるデザインだから</p><p>美智の動きの重みもむしろ威圧感を増して、プラスになっているんだけれど</p><p>でも、白の無地のバスローブだとなあ</p><p>でも、ミチの動きだと武闘家だということは、すぐにバレルのネよくないヨ</p><p>アタシの技は、暗殺術だから絶対に、そんな歩き方はしないノネ</p><p>うんイーデイは、腰高でモデルのような綺麗な歩みをしている</p><p>歩き方だけでは、戦闘美少女だとは思えない</p><p>普段と闘う時とちゃんと使い分けているノネ</p><p>ニコッと微笑むイーディ</p><p>美智、イーディに歩き方を習っておけよ</p><p>しかしご主人様</p><p>反発する美智</p><p>だって、今の美智は小柄で、とっても可愛らしい女の子だからみんな、まさか、この子が警護人のはずが無いって思ってくれているんだよ実は、すでに免許皆伝の工藤流古武術の後継者だとか見た目では、想像つかないから</p><p>わたくしは、可愛らしくはありません</p><p>お前は、可愛いよオレが言ってるんだから信用しろよ</p><p>オレは、後ろから美智の身体を抱きしめる</p><p>でも、美智もまだまだ成長期なんだしこれから背も伸びるし、身体も大きくなるよそうなったら武闘家らしい立ち振る舞いは、敵を刺激するだけだみすずたちと一緒に居て、ああ、こいつが警護人なんだとか、バレバレっていうのは良くないだろせっかく、美智もみすずたちと同じ学校に通っているんだから敵には、美智もどこかの名家のお嬢様にしか見えないっていう方が、攪乱できるって思うんだけれどな</p><p>理想としては</p><p>わ、わたくしにはお嬢様らしさなど無理です</p><p>そういうのは、やってみてから言えお前、オレのために頑張って、努力してみる気は無いのか</p><p>オレのためだけじゃない、みすずや瑠璃子や他の家族のためにもだ</p><p>そうだね外から見て、ミッちゃんが警護役だって、すぐに判るのはこれから先は、危険かもしれないよ</p><p>それなら、ミッちゃんを他の子たちと分断するとかミッちゃん封じの対策を仕掛けて来るかもしれないしさそりゃ、ちょっと調べればミッちゃんが工藤さんの娘で、ミィちゃんやルリちゃんの警護役なんだってことは、判っちゃうだろうけれどそれでもね、相手を油断させるためには、普段は女の子らしい立ち振る舞いをしているべきだよホントに警護役なのかーっって、敵が疑問に思うくらいに</p><p>オレもその方が良いと思う</p><p>わたくしは、威圧感だけで敵を制圧できるような警護人になりたいのです</p><p>わたくしを見ただけで敵が襲撃を諦めるような</p><p>それは武道の達人だな</p><p>闘わずにして、勝つっていうやつか</p><p>美智の夢は、判ったけれどオレは、そんな美智は困る</p><p>ご主人様が困るのですか</p><p>驚いて、オレを見上げる美智</p><p>ああ、美智がそんなに威圧感を出しまくりにしていたら、周りの子たちが近寄ってこなくなるじゃないか友達ができなくなるぞ</p><p>友達など、わたくしにはイーディがおりますし</p><p>いや、イーディ以外にも、友達は作らないとダメだ色んな友達を</p><p>色んな考え方の色んな趣味を持っている人たちと、たくさん友達になるんだたくさんの人を知れば、美智の世界感が拡がるそういう経験をしていた方が、警護人になるにしたって良いと思うぞ</p><p>だって武道や警護の世界しか知らないとかそういう視界の狭い人間じゃ、大切な人を守ることはできないよ翔姉ちゃんなんて、とっても多趣味だし色んな業界に知り合いも多いだろああいう風でないと</p><p>色んな人を知って色んな知識を学んでいるから</p><p>緊急事態の時に、様々な対応できる</p><p>翔お姉様は、翔お姉様ですわたくしは気が読めますから</p><p>気さえ感じられれば敵に対処できます</p><p>誰が襲撃を企てているのか</p><p>どの程度の殺意を持っているのか</p><p>そういうことを感じ取れるのは確かに凄い</p><p>でも気では、誰が襲いかかってくるかは判ってもどうやって、襲いかかって来るかまでは判らないだろ</p><p>そうですわ翔お姉様なら襲撃者の身に付けているものなどから、襲撃方法まで割り出しますわ</p><p>相手が、武闘家ならわたくしにも、気で、どれほどの腕前か判別できます</p><p>敵が、武闘家でなかったらドウスルネピストルやライフルあるいは、毒物や爆弾やガスを使うつもりダッタラあるいは武闘家としての腕前もあるのに、平然と爆弾とかを使うような人間ダッタラ</p><p>気で武道の達人だと感じたから、武術で襲撃してくるものと考えて身構えていたら</p><p>毒ガスを放り込んで来られたりしたらこっちは、全滅だ</p><p>ミチ、気だけに頼っちゃダメヨちゃんと世の中のことを学んでおかないとネ</p><p>技術交流するネ、ミチ</p><p>技術交流</p><p>今だって、アタシはミチから、工藤流について教えてもらっているネ</p><p>イーディは自分の気の技を、強化していくために</p><p>美智から、工藤流の稽古を習って、鍛錬している</p><p>だから、アタシもアタシの暗殺術を教えるネ</p><p>イーディのニューオリンズの暗殺教団に伝わってきたという暗殺術</p><p>普通の女の子らしく、歩くこともアタシにとっては、暗殺術の１つネ学校で、色んな子と交流するのも</p><p>わたしは、本当はもう日本語もちゃんと喋れるんですでもアメリカ人のわたしが、カタコトの日本語で話をする方が、みんな、率直に心を開いてくれるでしょうだから、わざと今はこういう喋り方をしているんですよ</p><p>ツラツラと流暢に</p><p>言葉を噛むこともなく</p><p>イーディは話した</p><p>日本語が拙いフリをしているとわたしの前で、平気で本音を話す人も多いですし</p><p>そりゃ、イーディは金髪に、褐色の肌に、青い眼</p><p>いつも人懐っこい笑顔で笑っているどこから見てもアメリカ人の元気溌剌、健康美少女だから</p><p>みんな、ここまで日本語が判っているとは思わないよなあ</p><p>わたしの仕事は、学校でDarlingやメグミに危害を加えそうな人間を事前にチェックして対処することだから暗殺者として</p><p>こ、殺すなよイーディ</p><p>と、イーディは</p><p>当たり前です殺したりしたら、Darlingが悲しむでしょだから、わたし、いつも半殺しで止めています生まれてきたことを、後悔させるでござるよニンニン</p><p>ニンニン</p><p>あー、シンドっ気持ち悪いネこんな、真面目っぽい喋り方は全然、アタシらしくないのネもーヤダもー、ヤラナイのネッ</p><p>と、コロッといつもの調子に戻る</p><p>そうそう、あの生徒会長のイワクラだっけアイツが手下を送ってくるからもう５人ほど倒しているヨ生徒会長イワクラの送る、次なる刺客はっていう、感じネ</p><p>ああ、最近大人しいなって思ってたけれど</p><p>岩倉さんの悪だくみに、オレが気付く前にイーディが、ブッ潰してくれてたんだ</p><p>判りました警護役には、日頃からの演技が必要だということですね</p><p>突然美智が、そう言った</p><p>そうそうそうそう、そういうことネ</p><p>でしたらわたくし、イーディに、学びます</p><p>ウンウンウンウンソウシナサイソウシナサイ</p><p>ニコニコ顔のイーディ</p><p>ちょっとイーディホントに、お前に任せて大丈夫なのか</p><p>すると、イーディは、オレに</p><p>結果的に、ミチが女の子らしく、可愛くなれば良いンデショ</p><p>ダッカラ、可愛く仕上げてアゲルノネ</p><p>まあそうなら、良いんだけれど</p><p>ドーンとアタシに任せなさいネ</p><p>イーディは、ドンと自分の胸を叩いた</p><p>大丈夫ですわ、旦那様あたしも時々、様子をチェック致しますから</p><p>もちろん構わないわよね美智</p><p>致し方ございません</p><p>美智はみすずには弱い</p><p>みすずが監督するのなら大丈夫か</p><p>わたくしも見ていますわミッチーとは、クラスメイトですし</p><p>まあ、この香月家の２人がチェックしてくれていれば美智とイーディが暴走することも無いだろうな</p><p>じゃあ、頼むよみすず、瑠璃子イーディも、美智のこと頼んだぞ</p><p>オッケイなのネぐっふっふアタシに任すのココロなのネ</p><p>こいつ本当は、ちゃんと喋れるんだよな</p><p>ま、いいか</p><p>これはこれで</p><p>食堂の前まで来ると</p><p>克子姉が、ドアの前で待っていてくれた</p><p>そちらの部屋でお嬢様が、あなたを待っていらっしゃるわ</p><p>食堂の向かいの部屋のドアを克子姉は、指差す</p><p>あ、判った</p><p>鷹倉姉妹についての話をしないといけない</p><p>３人とも娼婦でなく、オレの女にしてしまったことを</p><p>月子たちは、連れて行かない方がいいよな</p><p>怒られるかもしれないし</p><p>それでも、許してもらうしかないし</p><p>オレだけで、話をした方が良い</p><p>じゃあ、ちょっと行ってくるから</p><p>皆さんは、食堂にお茶の準備ができているわ</p><p>特に、鷹倉様たちは夕飯も、大して食べていらっしゃらなかったから、お腹が空いているでしょパンケーキがあるわよ</p><p>ロスト・ヴァージン前の緊張でみんな食事が喉を通らなかったみたいだもんな</p><p>頭を下げる月子たち</p><p>じゃあ、あたしたちお茶でも飲みながら、ヨッちゃんを待っているよ</p><p>寧が、率先してみんなを連れて食堂の中へと向かう</p><p>あメグミちゃん</p><p>克子姉は、メグに声を掛けた</p><p>お嬢様が、恵美ちゃんにも話があるからこの人と一緒に来るようにって</p><p>メグもオレと一緒に</p><p>みすずが、心配してオレのほうに寄って来る</p><p>いや、大丈夫だみすずたちは、月子たちを見ててやってくれえっと、下着や洋服の他にも、急いで必要なものがないかとか聞いといて明日買い出しに行かないといけないだろ</p><p>とにかく食堂の方を頼むオレの方はオレが上手くやるから</p><p>みすずと話すオレを月子、夜見子、ルナそれにアニエスまでもが見ている</p><p>大丈夫だってオレが、お前たちを守るって約束したろ</p><p>オレは無理に微笑んで、そう言った</p><p>はいですのルナ、パパに任せていれば安心ですの</p><p>アニエスが、そう言ってルナに抱きつく</p><p>月子と夜見子が、深々とオレに頭を下げた</p><p>大丈夫だよメグ、行くぞ</p><p>う、うんヨシくん</p><p>オレたちはミナホ姉さんが居るという部屋へ向かう</p><p>ほらほら、見てないでこっちは、こっちでお茶してよっヨッちゃんに心配掛けちゃダメだよっ</p><p>寧がみんなを食堂に誘う</p><p>オレは、ドアをノックした</p><p>ミナホ姉さんの声にオレは、ドアをガチャリと開く</p><p>どなたが書いていたのか忘れましたが</p><p>現代の女性の読者は、仕事を持っている男性にしか興味が無い</p><p>という文章に、ドキリとしました</p><p>そう言えば、ここ数年の女性の漫画家の先生たちの作品はみんな、何かの職業に就いている男性の話が多いように思います</p><p>３月のライオンの主人公がすでにプロ棋士になった少年だったり</p><p>いや、もしこれが少年漫画ならプロになった後ではなく、プロになるまでの物語に比重が掛けられるはずなわけで</p><p>694．取らぬタヌキの</p><p>お疲れ様座って恵美も</p><p>そこは６畳くらいの小部屋だった</p><p>壁に複数のモニターがある</p><p>食堂に一番近い監視室だ</p><p>ここが娼館だった頃は、食堂は娼婦たちの待機場所だったから娼婦たちは、それぞれこの部屋へ来て、自分のお客様の到着や他の娼婦の仕事ぶりを観ていたのよ</p><p>オレたちが、用意されていた椅子に座るとミナホ姉さんは、そう言った</p><p>食堂にも、モニターはあるけれど娼婦の中には、他人のことは気にしないっていう子もいるしねお客様とも事前にお姿を確認しないでお会いした方が、新鮮な反応になるとか</p><p>ああ、色々と人によって、作法が違うんだ</p><p>克子や渚はご到着の映像を、この部屋で先に確認してから、お客様と会っていたわ今日のお召し物はどんな物なのかとか、ご機嫌はいかがなのかとか先に知っておきたかったんでしょうねご自宅からいらしたのか、お仕事先なのかお仕事先からでも、接待なんかで、すでにお酒を召し上がっていることもあるし</p><p>克子姉と渚に、娼婦としてのノウハウを教えたのはミナホ姉さんだ</p><p>つまり、お客の様子を事前にモニターで確認しておくというのは、ミナホ姉さん自身の流儀だったんだろう</p><p>お客様への対応がお上手なお姉様たちのお仕事の様子をこの部屋から、勉強させていただいたこともあるし</p><p>やはりそうなんだ</p><p>昔は監視カメラも集音マイクも、今みたいに性能が良くは無かったけれどね暗いところは、全然映りが悪かったわホントビデオカメラは、この１５年で進歩したわよね</p><p>ミナホ姉さんは今年、２８歳</p><p>白坂創介に、拉致されて、この屋敷に連れて来られたのが１２歳だから</p><p>去年の秋に、娼館が休業となるまで１５年間、この部屋で監視カメラの映像をずっと眺めていたんだな</p><p>さて、とりあえず、大事な話をしてしまいましょうか</p><p>あなたたちの経過はここから、観ていたから全て判っているわだから、改めての説明はいらないわ</p><p>オレと鷹倉姉妹たちそれに、寧やみすずたちの様子は、全て観ていた</p><p>それは判っていたけれど</p><p>オレとしては、申し訳ないんだけれど月子も、夜見子も、ルナも、オレの女として、オレたちの家族に加えたい</p><p>あら何が申し訳ないのかしら</p><p>ミナホ姉さんはクスっと笑う</p><p>それは、あの色々とミナホ姉さんの考えていた計画とは、違うことになっちゃってるだろうから本当に、申し訳ないんだけど</p><p>今回の件は、そもそもは娼館の再開に、新しい娼婦が必要で</p><p>その候補として、ジッちゃんが鷹倉３姉妹を、ミナホ姉さんに紹介してくれたわけで</p><p>３姉妹の全員が、娼婦にはならないというのはミナホ姉さんの娼館再建計画にとっては、良くない結末なわけで</p><p>別にあたしは、何も困ってはいないわよ</p><p>あなたが、娼婦の適性の結論を出すまでは何も決めないつもりだったし鷹倉さんたちは、娼婦にならないのね判ったわそれならそれで、仕方ないわね</p><p>さらりとそう、言い切る</p><p>えミナホ姉さん、どうして</p><p>いやだって、娼館を再開するには、新しい娼婦が、後２人ぐらい欲しいって言ってたじゃないか</p><p>ええ、その通りよ新しい娼婦は探さないといけないわ</p><p>だからそれで、ジッちゃんからあの３姉妹を紹介されたんだろそれで、ルナは若すぎるから、オレが引き取ることになってでもさ、それでも月子と夜見子が、このまま娼婦になってくれたら、丁度良いとかミナホ姉さんは、頭の中では、もうあいつらを娼館の新戦力として計算していたんじゃないの</p><p>月子も夜見子も美少女だ</p><p>立ち振る舞いも、良家のお嬢様として完璧だし</p><p>高級娼館の娼婦としては、最適な人材だろう</p><p>オレが全てを引っ繰り返してしまったから</p><p>それで、申し訳なく思っているんだけれど</p><p>あたしは、まだ何も決めていないわよあたしね取らぬ狸の皮算用はしないのよ</p><p>まだ完全に決定されていないことは絶対に、これから先の予定計画には入れてはいけないのよ可能性は考慮しておくにしても事業計画から外しておくのそれが、ビジネスのルールよ</p><p>まだ、決まっていないことは頭から除外しておく</p><p>まだ、あたしが娼婦だった頃にねビジネスマンのお客様が、よくご自分のお仕事のことで、あたしに愚痴を零されたのよあの会社とは、先代からの取引があるのに今回の取引で、思ったほど値引きしてくれなかったとか、あいつを引き上げてやったのはオレなのに、手柄を独り占めにされたとか、前の取引では、こっちが引いたんだから今度は、あっちが引いてくれると思ったのにとかね</p><p>全部自分の視点からだけの、勝手な思い込みよね借りを作ったら返すのが、ビジネスのルールだって、おっしゃってた方もいらしたけれどそんなルールは、どこにも明文化されていないからそりゃ周囲から見ても、余りにも不義理をしていることが明白なビジネスマンは、周りの人たちから相手にされなくなるけれど貸し借りをどの程度の割合で返すかは、人それぞれでしょ相手の都合に合わせるわけにはいかないわよビジネスなんだから</p><p>相手の会社の人に前回の取引で貸しがあるから、今回は返せって言われても今回の取引が、自分の会社の運命を左右するようなものだったらしかも、そのことは絶対に社外の人には言えなかったとしたら</p><p>不義理になるとしても自分の都合で、取引を押し通すしかない</p><p>ビジネスというものは、個人と個人の繋がりだけでできているものでは無いわだから、あいつには貸しているとかあいつは、後輩だから、オレの言うことには逆らわないはずだとか、裏付けが希薄なことを計算に入れてはいけないのよ</p><p>白坂創介みたいに相手のことなんて少しも考えない娼婦が死のうが、知ったことじゃないっていう男もいるしね</p><p>ミナホ姉さんは白坂創介に、娼婦に堕とされて</p><p>娼婦としての稼ぎも何もかも、白坂創介に一方的に奪われていた経験があるから</p><p>まだ、決まっていないことに対する予想は自分にとって楽観的すぎるか、悲観的すぎるかのどっちかなのよ人間て、自分は他人よりも幸運だと思っているかあるいは、不運だと思っているかそのどっちかだからあなたは、どっち</p><p>オレは自分は、人よりラッキーなことは判っているよ今のオレには、素晴らしい家族がいるからでもオレは、普通の人よりも頭が悪いから</p><p>悪いから、何</p><p>オレが一生懸命、頑張らないとオレのせいで、みんなを不幸にしちゃうだろそんなことには、絶対にしちゃいけないから</p><p>幸運だけど、頭が悪いそういう認識であなたは、上手に心のバランスを保っているのね</p><p>ミナホ姉さんがハッと溜息を吐く</p><p>話を戻すわ鷹倉姉妹は、全員、あなたの女になったのねそれなら、それでいいわそういう現実に基づいて次の手を考えるから</p><p>でもそれで良かったのミナホ姉さんとしては</p><p>どんな可能性になるか判らないから事前に、月子たちが娼婦になるとは決めつけていなかったとしても</p><p>こうなったら良いのにという、ミナホ姉さんの希望はあったはずだ</p><p>オレの決定はミナホ姉さんにとって、あんまり嬉しくないことなんじゃ</p><p>あたしはずっと、ただ流れを見ていただけよ</p><p>流れ</p><p>そうよどういう流れになっても、損をせずに済む様にそれだけを考えていたわ</p><p>オレが、どんな結論を出しても損をしない</p><p>もちろん、鷹倉姉妹が娼婦になったケースとならなかったケースでは、予想される収益は違うわよでも、結果として娼婦にならないことが判ったんだから、他の可能性のことは、もう忘れるわもしかしたら、得られたかもしれない収益のことなんかを考えるのは、馬鹿のすることだものそれは、もう手に入らないことは判っているんだから</p><p>ミナホ姉さんの昔のお客のビジネスマンみたいに</p><p>勝手な思い込みで、頭の中での計算に入れていた得られたかもしれない収益のことを、いつまでもグチグチと考えていたら</p><p>その次のビジネスの取引にも、悪い影響が出る</p><p>いつまでもあの時は、本当はもっと得をしていたんだと、心の中に引っ掛かって</p><p>人生を狂わす</p><p>あなたも明確に決まっていないことは、計算に入れてはダメよちゃんと、法的な拘束力がある文書にできればいいんだけれど法的な文書があったって、つまらないことで覆されることは、良くあるのよだから最終的に決着が着くまでは、油断してはダメいいわね</p><p>香月様も、あたしと同じよ正直な話鷹倉姉妹がどうなろうと、香月セキュリティ・サービスによる関西ヤクザ界の再編だけでも収益が出るようになさるおつもりだと思うわ鷹倉神社のことは、関西へ介入するための口実だから</p><p>ジッちゃんは月子たちのことは、別にどうでもいい</p><p>いえ、ちょっと言葉が過ぎたわねもちろん、鷹倉姉妹から何かしら有益なものが得られるのなら、それにこしたことはないのよだから、あの子たちをあなたに預けたわけでしょ</p><p>うん全然、期待していないのならオレに託したりはしないか</p><p>それであなたたちの様子を観た限りでは鷹倉さんたちは、巫女の力を使えそうなのよね</p><p>あ、ああまだ、安定してはいないけれど上手くいけば、自由に巫女の力を使えるようになると思うよそれで、みすずたちとも話し合ったんだけどそうなったら、月子たちを人材派遣して、巫女の力を</p><p>誰かの心を読んだり、誰かを自分の意思通りに従わせることを求めている人はいるはずだ</p><p>そういう人たちに巫女をレンタルしたら</p><p>月子たちを娼婦にする以上の収益があるはずだ</p><p>それは、ダメよ</p><p>ミナホ姉さんは、鋭い声で言った</p><p>上手くいけばじゃダメなのよ確実に巫女の力が使えるのでなければ、お客様のところに派遣なんてできないわ今日は、体調が悪いんで無理みたいですなんて、プロには許されないんだからね</p><p>それにそんな商売を始めたら、月子さんたち殺されるわよ</p><p>人の心を読むとか人を意のままに従わせるとかそんな子がいたら、危険過ぎるでしょ</p><p>危険</p><p>鷹倉神社のやっていた巫女とセックスすることで、心を読まれるという設定は、正しいのよセックスさえしなければ、心を読まれることは無いんだから</p><p>巫女の力が衰えたからセックスしないと心が読めなくなったという、オレたちの推理は間違っていたのか</p><p>本当は、どの巫女も今の月子やルナの様に、離れていても心が読めた</p><p>それだと警戒されるから</p><p>ツキの力の発動にはセックスが、不可欠ということにしていた</p><p>もう１つの従わせる力だって前の神主と巫女は、夜見子さんが自由に力を使うことを放っていたんでしょ</p><p>そうだ夜見子たちの両親は</p><p>夜見子が、弱いレベルでのヨミの巫女の力を使うことを黙認していた</p><p>それだって巫女の力は、その程度のものだと、世間に思い込ませるためだとは考えられない</p><p>昨日までの夜見子の力は</p><p>直接、命じられた時は夜見子に従うけれど</p><p>時間をおいたら、すぐに解けてしまうような弱いものだった</p><p>実際、京都から帰って来たみすずは夜見子の命令が解けていた</p><p>力を使われたことにさえ気づかずただ、夜見子の威圧感だけを気味悪がって、オレたちに語っていた</p><p>そんなレベルなら笑い話として、存在を許してもらえるから</p><p>存在を許される</p><p>強すぎる力は存在することさえ、許されないのよ</p><p>じゃあ月子たちは</p><p>月子たちが、巫女の力に目覚めたことが知られたら殺されるのか</p><p>信用のある人間が管理していることを示さない限り</p><p>核兵器と一緒よ秘匿していることに意味があるの実際に使ったらオシマイよ世界中の誰からも信用されなくなるわ</p><p>オレは、気軽に</p><p>大企業同士の取引とか</p><p>国家間の国際会議とかで</p><p>巫女の力が使えたら、有利だと思ったけれど</p><p>一度でも、人の心を読む力や人を従わせる力を使ったなら</p><p>そんな企業や国家は信用を失う</p><p>何の取引もしてもらえなくなる</p><p>巫女を使って何をされるのか、判らないのだから</p><p>鷹倉さんたちを使って、収益を上げるとしたら巫女の力を秘匿することで、保険金を巻き上げることぐらいね</p><p>保険金</p><p>日本国家は、無理ね政権交代で、変な政党がトップになったら巫女の秘密が外に漏れるかもしれないからでも一流企業の集まりの、経済団体には話ができると思うわ</p><p>この巫女の力は、今後の日本の危機の時のために秘匿しておくべきだと主張して国家や企業間の争いには、決して力を使わないことを約束させるのよそして、各企業から保険金を集める名目上は、何か文化的な目的の財団法人にしておけばいいわそして、その財団から月子さんたちに、お金が廻るようにすればいいのよ今すぐは無理でも後３年もすれば、月子さんも成人するんだし、財団の理事とかにして、月々、役員報酬や顧問料が支払われる形にすればいいわ</p><p>その代わり日本がどうしょもないような窮地に陥った時、１回だけ巫女の力を使うと約束するの１回だけなら奇跡で済むから</p><p>戦争の危機とか経済の破綻とか</p><p>そういう時に巫女が動く</p><p>もちろん、あたしには政財界の人たちを動かす力は無いけれど香月様なら</p><p>ジッちゃんなら影響力がある</p><p>別に、経済団体に所属している全ての企業と話をする必要は無いのよ日本の代表的な一流企業のうちの何社かのトップと話をするだけでその人たちが巫女の力の有益性に納得してくれたら、財団法人の設立に協力してくれるでしょうし他の会社も付いてくるわ大ききな企業なら、年間数百万円程度の財団への寄付ぐらいは、問題なく了承してくれるでしょうし</p><p>本当に巫女の力の恐ろしさを知っているのは数人だけということか</p><p>でもこれはまだ取らぬ狸の皮算用の話よ</p><p>あなたが鷹倉姉妹の巫女の力を安定させられないのなら全てご破算よ</p><p>不安定なままじゃいざという時の力としては、認められない</p><p>明日、香月様にお会いするまでが勝負ね香月様が、今のあたしが話したプランを受け入れて下さるかどうかは明日の鷹倉さんたちに掛かっているわけだから</p><p>ジッちゃんの前で月子たちが、安定して力を発揮できたら</p><p>月子たちは大きな庇護を受けることができる</p><p>もしダメだったら</p><p>もし、明日までに月子たちが、力を安定させられなかったら</p><p>香月様も鷹倉さんたちを危険な存在だと考えて、処分なさろうとするかもしれないわ</p><p>あたしの想像だけど香月様も、鷹倉神社の巫女の力は、大したものじゃないと考えてらっしゃると思うの</p><p>大したものではない</p><p>心を読む力も従わせる力も恐れるほどのことではないって</p><p>だから、あなたに託したんだと思うわ少なくとも心を読むのにセックスは必要だと考えてらっしゃるはずよ</p><p>何で、そう思うの</p><p>今回の件では、あたしや克子や渚が関わるのを禁じたのは香月様だからよ</p><p>香月様はいずれにせよ、鷹倉姉妹の巫女の力は、まだまだ未熟だということはご存じなのよそして巫女の力を引き出すためには、美智さんやイーディの気の技は有益だということも</p><p>それはオレも、判っていたけれど</p><p>それで香月様は、美智さんの心月が、周りの人たちにも影響することもご存じでしょだから、あなたとのセックスで鷹倉さんたちとあなたの心が繋がるついでに、美智さんや周りに居る子たちとも通じてしまう可能性があると思われたのよ</p><p>実際３姉妹の気のトライアングル＋美智とイーディの気の放出＋みすずたちの気の送り込みで</p><p>一瞬でもオレたち、全員が繋がった</p><p>気のトライアングルに参加しなかった寧を除いて</p><p>でまず、あなたが鷹倉さんたちの相手に選ばれたのはあなたって、女の子とセックスすることに邪念が無いでしょ</p><p>損得勘定無しにまっすぐに、女の子を抱いてあげれるのよねだから心を読む相手には、最適なのよ邪念のある男が相手だとセックスに対して、ネガティブな感想を持つことになるから</p><p>ああ月子たちを抱きながら、こいつらで稼いでやろうとか考えていたら</p><p>みんな、男にゲンメツするだろうしな</p><p>そしてあの場にいた女の子たちは、みんな、あなたとしかセックスしたことの無い子たちでしょ</p><p>みすず、瑠璃子、メグ、美智、イーディ、マナ、アニエス</p><p>寧はオブザーバーとして、観ているだけだったけれど</p><p>みんなあなたとセックスするということに、ポジティブな印象しか持っていないのよあなたとのセックスが楽しくて、喜ばしいものだと思っているわ</p><p>セックスに対するネガティブな気持ちや恐怖感が全く無いのよあなたが相手である限りは</p><p>みんな楽しいセックスしかしらない</p><p>オレにレイプされて処女を失ったマナでさえ今は、セックスを楽しんでいる</p><p>だから、いいのよ鷹倉さんたちもあっという間に、あなたとのセックスを受け入れたでしょルナさんの段階から、少しずつあの場に居た子たちの心が伝わっていたんだと思うわ</p><p>みんなセックスにポジティブな思いを持っている</p><p>だからルナたちも、怖がらずに、オレとのセックスを受け入れた</p><p>これがあたしや克子たちが、参加したとしたらどうなると思う</p><p>あたしたちは、娼婦だったからネガティブなセックスもたくさん知っているわ恐ろしくて、痛々しくて、苦しいだけのセックスも</p><p>ミナホ姉さんは白坂創介の連れて来た変態客に、酷い目に遭わされた</p><p>二度と子供の産めない身体に</p><p>あたしたちのそういう暗い記憶が鷹倉さんたちに伝わったら、困るでしょあの子たちが、セックスを恐ろしいものだと感じてしまったら</p><p>娼婦というものが、どんな仕事をするものなのか知らなかった３姉妹だ</p><p>セックスが恐ろしいものだと感じたら</p><p>不特定多数の男とセックスしなくてはいけない娼婦という仕事を勧めてきた、ジッちゃんやミナホ姉さんのことを信用しなくなるだろう</p><p>自分たちの行く末について、絶望してしまうかもしれない</p><p>だから、あの場はあなたと、セックスについてポジティブな感想しか持たない子だけにしたのよ</p><p>寧はあなたが初めてだったけれどここに暮らして、娼婦の苦しみはよく知っているからあの子アメリカ時代にも、シザーリオ・ヴァイオラのところにいた売春婦たちとも交流しているし</p><p>だから、寧はオブザーバーだったんだ</p><p>気のトライアングルに参加しなかったのはそういう理由だったのか</p><p>判ったでしょ香月様が巫女の心を読む力をどの程度のものだと思っていらっしゃったのか</p><p>オレと鷹倉姉妹が直接、セックスして美智の心月が影響する範囲</p><p>つまり接触してもいないのに、心が読めるようなレベルでは無いと思っている</p><p>ジッちゃんは巫女の力を過小評価しているんだ</p><p>それともう一つ</p><p>香月様は見落とされているのよ</p><p>あなたの女たちはセックスにポジティブなんじゃないのよ</p><p>あなたとするセックスにだけポジティブなの</p><p>オレとのセックスだけ</p><p>あの子たちが、他の男の人とセックスしようとすると思う</p><p>思わない</p><p>あいつらはオレの女だ</p><p>一生、オレとしかセックスさせるつもりは無い</p><p>あの子たちはあなた以外の、他の男性に対しては極めてネガティブよ性的な事柄に限っては</p><p>みすずとか男嫌いが治ってないし</p><p>アニエスもオレ以外の男とは、まず口をきくことは無い</p><p>判るそんなあの子たちの心が、鷹倉さんたちの心に流出してしまったから</p><p>あの３姉妹もあなたとしか、セックスできない子になってしまっているわよ</p><p>昔、演劇の仕事を辞めた後に</p><p>ああ、あのまま辞めなければ、＊＊なことになっていたのにとか</p><p>今頃は、＊＊してたかもしれないのにとか</p><p>＊＊は、もっと私のことを認めてくれるべきだったのにとか</p><p>散々、ネガティブな思いに取り憑かれていた時期があるのですが</p><p>ある時、ハッと気付きました</p><p>来なかった幸運は存在しなかったんだ思い返すのは、無意味だと</p><p>もし＊＊だったら＊＊だったではなくそうならなかったから、現在があるのです</p><p>手に入りそうだったとしても、現実に手に入らなかったものは、自分のものではない</p><p>そう割り切るのに５年くらい掛かりました</p><p>別に信じていた人に裏切られたのではなく</p><p>その人を信じていたのは、私の勝手な思い込みで</p><p>その人は、最初から私のことを使い捨てにしようとしていたこともよく判りました</p><p>結局、世界とか集団とかの中での自分のポジションとか役割というものを</p><p>私自身が、勝手にこうであるべきと思い込んでいただけなんだと</p><p>695．イカレたあの子は、メグミちゃん</p><p>御名穂さんヨシくんとエッチした子は、ヨシくんとしかエッチできなくなるという話は、みすずさんたちもしていました</p><p>そうねあたしもモニターで、観ていたわ</p><p>ミナホ姉さんは、監視モニターを示す</p><p>なのに、どうしてヨシくんはそんな困ったみたいな顔をしているの</p><p>だってみんなは、そう言ってくれるけれどでも、オレは</p><p>ずっと、みんながオレだけを愛してくれるなんて</p><p>世の中には、オレよりも良い男は幾らでもいる</p><p>顔も、頭のできも、血筋もオレは、１つも良くないのだから</p><p>みすずさんたちが、そう言ってくれていてあたしも、そう思うって言っているのよそれでも信用できない</p><p>ミナホ姉さんが、オレの顔を覗き込む</p><p>だってオレには、何の才能も無いし毎日、みんなの期待に応えるのに必死なだけでそれだって、完璧にはできていないし</p><p>結局あなたのお母様が、あなたにかけた呪縛が大きすぎるのよね</p><p>あなたのお母様は幼いあなたに、過度の重圧を掛けてあなたが、自分の理想通り完璧な息子であることを望んだから</p><p>オレの世話は何もしないくせにオレに、理想の息子になることを強要した</p><p>学校の成績がクラス１いや、日本１のレベルで</p><p>礼儀正しくて、いつも綺麗な格好をしていて</p><p>お宅の息子さんは、素晴らしいですわねお母様のご教育の賜物ですわと、教師や他の父兄から褒め称えられるような</p><p>そんなのできるわけがない</p><p>オレの勉強なんて、誰も見てくれないのだし</p><p>バァちゃんが死んでからは、服も靴も、いつもボロボロになるまで、同じモノを着ていたもう着られないことを示さないと、新しい物を買うことは許されなかった</p><p>髪の毛だって、丸坊主→ボサボサ頭→丸坊主の繰り返しだし</p><p>とにかくオレの母親は、全然、オレに興味が無かったんだから</p><p>オレにまともな生活をさせていないのにどうして、オレが理想の息子になると思うんだ</p><p>オレが、自分の思い通りの息子にならないと判ったらオレを見捨てた</p><p>お前はあたしの子供じゃないとまで言った</p><p>オレは忘れない</p><p>お母様の呪縛が今は、あなたをあたしたちにとっての理想の男にならないといけないと、責め立てているのよそうならないとあたしたちに捨てられると、心のどこかで思い込んでいるの</p><p>さてこんなこの子を、恵美はどうしたらいいと思う</p><p>あたしは判らないですどんどん、判らなくなっています</p><p>あたし昨日までは、あたしが一番家族の中で、ヨシくんのことが判っていると思っていましたそれはあたしは、ヨシくんのクラスメイトで、パン屋さんだって一緒にやっててヨシくんとあたしのお家だって、あるしとにかく、あたしがヨシくんに一番近い存在なんだって、勝手に思い込んでいました</p><p>メグは暗い声で、そう言う</p><p>でもニキータさんのことがあって、その後も、可奈先輩とか鷹倉さんたちのことがあってあたしはあたしは、ただヨシくんが、他の女の子とセックスすることに腹を立てているだけででも、寧お姉さんやみすずさんたちは、ちゃんとヨシくんや家族全体のことを考えていて</p><p>メグの眼に涙が溜まる</p><p>あたしなんかより、みんな、深く重くヨシくんのことを考えていてあたしは</p><p>大粒の涙がポトリと床に落ちた</p><p>あたし、ヨシくんにとっても家族にとっても足を引っ張るだけで、要らない子になっちゃっているんですよね</p><p>それは違うぞ、メグ</p><p>あなたは、黙ってて</p><p>ミナホ姉さんが、オレを制する</p><p>恵美、悪いんだけれど今は、まだこの子の話が終わってないのよあなたのことは、また後でにしてくれるかしら今は、あなたのことなんて相談している余裕は無いのよ</p><p>み、ミナホ姉さんそれは</p><p>メグは口をつぐむ</p><p>それでこの子の話をするにあたって、あなたの意見が必要だから、わざわざ来てもらっているのよだから、逃げ出したりしないでねいい</p><p>オレのことについて話すのにメグの意見が必要</p><p>てっとり早く尋ねるけれど</p><p>ミナホ姉さんは、改めてオレを見る</p><p>あなた自分が、イカレてるっていう自覚はあるの</p><p>いいからYES、NOで答えなさい</p><p>それは、もちろん</p><p>ああ、それは判っているのね</p><p>で具体的に、どの辺がイカレていると思う</p><p>たくさんの綺麗な女の子たちを全員、オレの女にしていること</p><p>オレは犯罪者なのに罪を償わずに、平然と生きていること</p><p>へえ罪って何具体的に、言ってみて</p><p>雪乃を犯して、妊娠させたことと人を殺したこと</p><p>オレは、シザーリオ・ヴァイオラをこの手で射殺した</p><p>あら、雪乃さんのことはともかくヴァイオラの件は、正当防衛よあなたが撃ち殺していなかったら、誰かがヴァイオラに撃たれていたわ</p><p>判ったわあなたの中では罪なのね</p><p>でも今更、裁判だってできないだろうし</p><p>公式記録では、シザーリオ・ヴァイオラは来日すらしていないことになっているんだから</p><p>ミナホ姉さんは、オレに尋ねた</p><p>他にあなたがイカレている理由は、何か思い付く</p><p>オレは自分の心を顧みる</p><p>いや別に</p><p>うん他には、何も残らないな</p><p>判ったわでは、まず眼を瞑って</p><p>眼を</p><p>いいから早くなさい</p><p>オレは、言われた通りに眼を閉じる</p><p>頭の中に今、現在のあなたをイメージして</p><p>今、現在のオレ</p><p>今、現在のありのままのあなたよあなたと、あなたの周りに居る人たち全員あなたの人間関係の全てを想像しなさい</p><p>オレはミナホ姉さんに、言われるままにイメージする</p><p>暗い闇の中に</p><p>オレを包んでくれているみんなが見える</p><p>想像できた</p><p>じゃあ、そこからまず、あなたの女たちを全員消してみて</p><p>いいからまずは、鷹倉さんたちよ</p><p>あう、うん</p><p>月子さん、夜見子さん、ルナさんをイメージから消しなさい</p><p>今現在のオレの中から月子、夜見子、ルナを消す</p><p>消えたよ</p><p>いいわ次にニキータさんと、星崎可奈さんも消して</p><p>アーニャと可奈センパイも消す</p><p>香月セキュリティ・サービスの２人も</p><p>翔姉ちゃんとレイちゃんも</p><p>続いて美智さんとイーディ</p><p>美智とイーディも消した</p><p>香月家の２人</p><p>マナさんとアニエス</p><p>２人も消す</p><p>克子と渚と真緒ちゃんマルゴと寧そして、あたし</p><p>黒い森に関わる人たちも消す</p><p>最後に雪乃さんと恵美を</p><p>みんなみんなオレの心から、消えて行く</p><p>黒い森の記憶を消してそうすれば、シザーリオ・ヴァイオラのことも消えるでしょ</p><p>ミナホ姉さんはオレに言った</p><p>全員消えたわね今のあなたは高校に入学する前のあなたよ</p><p>みんなが誰１人、オレの側に居ない</p><p>それは、ほんの数ヶ月前の高校の入学式前のオレ</p><p>はい、たった１人残ったあなたはどんな人</p><p>具体的に説明しなさい独りぼっちのあなたは、どんな性格のどんな人間</p><p>あの暗くて、絶望していて</p><p>あの頃のオレは親父が失踪して、絶望しきっていた</p><p>頭が悪くて馬鹿でこの先、何をどうやって生きたらいいのかさえ判らない何の才能も無い、ありきたりの平凡な普通の高校生だよ</p><p>DOUBT《ダウト》</p><p>ミナホ姉さんが、鋭い声で言った</p><p>それは間違いよあなたの認識はそこから間違っているのよ</p><p>眼を開けなさい</p><p>ミナホ姉さんが真剣な眼で、オレを睨んでいる</p><p>あなたが、ありきたりの平凡な普通の高校生ですって冗談じゃないわよ</p><p>な、何を怒っているんだ</p><p>あなたはね全然、普通じゃないのイカレてるの好きになった女の子は、全員、後先考えずにセックスしちゃうし処女に中出ししちゃうし自分に自信が無いから、いつかは他の男のところへ行ってしまうんじゃないかって不安なくせに、一生、守るとか言っているし矛盾だらけのいい加減な子よ寧を喜ばせるためだけに、ホイホイと戸籍の偽造犯罪に乗っかっちゃうししかも、それだって重大な犯罪行為なのに、自分の罪にはカウントしていないホントにいい加減よね</p><p>オレは寧の弟の恵人さんの戸籍を貰ってしまっている</p><p>今のオレには、２つの戸籍があるわけで確かに、これも犯罪だ</p><p>この犯罪を成立させるために、オレはアメリカに密入国までしているのに</p><p>全然、罪の意識を感じていなかった</p><p>ホントイカレてるのよあなたは今だって、家族のためなら、平気で犯罪行為にでも手を染めるでしょうシザーリオ・ヴァイオラのことが、罪の意識として残っているですってあなたまた、あんなことがあったら、今度は引き金を引かないつもりいいえ、あなたは何度やっても、家族に危害を為す者を撃ち殺すわよためらわずに</p><p>オレはまた殺すと思う</p><p>次は、２度目だからためらわないだろうな</p><p>あなたのどこが、普通なのよ</p><p>オレ正しい感覚普通の感覚が、壊れている</p><p>そして、これは黒い森に参加したことであたしたちの影響で、そうなったわけじゃないわよあなたは、最初からイカレてたんだから</p><p>オレは最初から</p><p>あなた一番最初の雪乃さんのレイプまったく、ためらわずに成し遂げたじゃない確か一晩で１０回もレイプしたんじゃなかったかしら</p><p>あんなに酷いことをオレは、平然とやってのけた</p><p>つまりねあなたは、あたしと出会う前からすでにイカレていたのよ</p><p>じゃあ、どの段階からイカレてしまったのかしらそれを考えてご覧なさいよ</p><p>どの段階</p><p>あなたがイカレてしまったのは、いつから</p><p>そうだいつからだ</p><p>いつからオレはイカレている</p><p>お父様が失踪してから</p><p>全寮制の中学校に送り込まれた時から</p><p>小学生の時に、お母様に見捨てられた時から</p><p>お祖母様が、亡くなられた時</p><p>全部違うわよ最初っからよ</p><p>あなたは、生まれた時からイカレてるのよあたしには、判るわあなたが、どんな環境で、どんな両親によって育ったか全部知っているからあなたの今までの過去についても、あたしは全て調査させているからねあなたの記憶あなたが、そうだったと思っていることとあなたの家族の周囲に居た人たちが見てきた本当の現実どっちも判っているのよ</p><p>オレの記憶と現実</p><p>あなたの記憶の中では、あなたのお祖母様はとても優しい人ということになっているけれど現実は、そうじゃないわ割と怒りっぽくて、感情的な人だったそうよ</p><p>いいから聞いて優しくはないけれどまあ、普通の人よ一般常識がちゃんとあって、近所付き合いとかもちゃんとできている</p><p>ミナホ姉さんは、オレに口を挟ませないようにどんどん話し続ける</p><p>どうしようもないのは、あなたの両親よお父様もお母様も、イカレてるわよまともな社会人としての行動ができていないわ</p><p>それはそうだと思う</p><p>母親は、やりたい放題だったし</p><p>父親は、そんな母親を黙認していたんだから</p><p>はっきり言うけれど調査した人たちの中で、あなたの両親についての良い評判は１つも無いわよ皆さん、あなたのご両親のことは、大嫌いだったそうよ</p><p>親父だって母親の父親、オレの祖父さんの会社に居たわけで</p><p>爺さんがワガママ放題のワンマン社長だった会社で娘婿として働いていたんだから</p><p>ああ、親父自身は肩身が狭いみたいなことを言っていたけれど</p><p>現実には会社の人たちに好かれないようなことばかり、していたんだな</p><p>最後は、幾ら左遷させられて出向させられたからって職場から失踪しちゃったわけだし</p><p>まともな責任感のある人間のすることじゃない</p><p>きちんと、年度末まで働いて退職することだって、できたんだから</p><p>そもそもあなたのお祖父様という人が、もうホントにどうしようもなくイカレてるのね</p><p>自分勝手で、他人を顧みなくて人の悪口ばかり言っているくせに、自分はいつも誰かから賞賛されるべきだと思っている</p><p>どうしょもない人間</p><p>ああ、あなたも嫌いなのねあなたのお祖父様がそして、あなたの両親も</p><p>どうなの正直に答えなさい良信</p><p>自分の名前を呼ばれてビクッとする</p><p>この名前はオレの祖父さんが付けたものだから</p><p>嫌いだよみんな嫌いだよ嫌いに決まっているだろ祖母さんも、オレの母親も、父親だって好きになれるわけないじゃないか</p><p>みんな、みんな勝手で</p><p>オレのことを愛してはいなかった</p><p>邪魔だと思っていた</p><p>あいつらは、オレの家族じゃない</p><p>でも、バァちゃんはバァちゃんは、オレに優しくしてくれたんだよっバァちゃんだけはオレを人間として生きている人間として、扱ってくれたんだ</p><p>周りの人が、どう証言しようと</p><p>バァちゃんはオレのバァちゃんは、オレのことを愛してくれていた</p><p>まあ、それはどうでもいいわ今となっては、もう判らないことだしあなたが、そう思っていれば、それでいいことなんでしょうから</p><p>ミナホ姉さんは冷たく言う</p><p>でもねあなたの両親や、お祖父様がイカレてたっていうのは、どうしようもなく真実なのよそして、そういう人たちの子供として生まれて来たあなたは</p><p>生まれてから、ずっとイカレていたと思わない</p><p>改めてそう言われたら</p><p>その通りだとしか、言いようが無い</p><p>家の８０パーセントが母親の個室でオレたちは、立ち入り禁止</p><p>オレは、ずっと台所のソファで寝起きしてきたし</p><p>私物は、段ボール箱１個分のみ</p><p>外に出ていたら勝手に捨てられる</p><p>靴は、常に一足だけ穴が開いても、母親がもう履けないと判断するまでは、買い換えてはもらえない</p><p>ていうかオレから、直接母親に話をすることは許されない</p><p>話は全て父親を通じて</p><p>この４ヶ月みんなと暮らしてきたから、自分の家がどれほど狂っていたのか、今ではよく判る</p><p>あげくに、母親は勝手に離婚して、実家に戻るし</p><p>でも、家の中の荷物は持っていかないし各部屋は鍵を掛けたままだし</p><p>父親は、オレの高校の入学式に失踪</p><p>イカレてるよあいつら、みんな</p><p>あの人たちだけじゃないわあなたもよ</p><p>どんなにお父様に捨てられたことがショックだったからって将来が不安で、ヤケになっていたからって雪乃さんをレイプしていいはずがないでしょ</p><p>そういう身勝手さあなたのお母様によく似ていると思わない</p><p>ぐっ</p><p>あたしも覚えがあるわあたしの父は母に子供を産ませて、捨てた男よあたしは、１２歳まで弓槻御名穂だった母と妹と、貧しくても３人だけで楽しく暮らしていたわ黒森公一郎なんて男のことは、何も知らなかったのよ</p><p>だけど、あたしは１２歳で拉致されて娼婦に堕とされて父は白坂創介が、あたしを犯すのを黙って見ていたような男よあんなやつあたしの父親じゃないって、ずっと思っていたわ</p><p>ミナホ姉さんの父親黒森公一郎は</p><p>ミナホ姉さんによって、クスリを飲まされ廃人になった</p><p>今は、どこかの施設に入れられている</p><p>でもねあたしが、黒い森の運営に携わるようになってから古いお客様が、みんな言うのよお父様によく似てらっしゃるってみんな、悪気が無いことは判っているわ自分でも判るものあたしは、あのイカレた男の血を引いているってだから、あたしもイカレているのよイカレたことばかりしているもの</p><p>そうよあたしだって、イカレてるわ生まれた時から父親が居なくて、未婚の母親の娘でお母さんだって、あんな男に騙されちゃうような女だったのよそれで１２歳で誘拐されてあたしの人生だって、イカレてるわ全然、普通じゃないわよ</p><p>正直に言うわよあたしたちみんな頭がおかしいのよ普通じゃないわ狂っているのイカレてるのよ判る</p><p>克子も渚も高１で誘拐されて、娼婦になって奪われた高校生活と娼婦時代の辛い記憶が、あの子たちに普通の恋愛をできなくしているのよそれだからってあなたみたいな、高校１年生の男の子に恋しちゃったのイカレてるのよ</p><p>克子姉、渚</p><p>寧もそう両親を殺され双子の弟を助けられなかったトラウマから、普通の恋愛ができなくなったあなたを弟の代わりにしてしかも、弟とセックスしたかったという願望も叶えてイカレてるのよあなたにあなたじゃないとダメなのよ</p><p>みすずさんと瑠璃子さんも、そう香月家という名家中の名家に生まれしがらみにがんじがらめになって育ってあの子たち、あなた以外の男には、絶対に心を開かないわよだって、イカレてるんですものあなただけに全てを捧げることで香月家の娘として生まれた重荷に耐えているんですから</p><p>みすず、瑠璃子</p><p>マナさんはあなたと同じよ本当の家族に見捨てられたからもう、帰る場所が無いのよそしてもし、あなたに見捨てられたらあの子、死ぬわよあの子だって、イカレてるの壊れたまんまもう治らないわだって、あの子の本当の家庭は、もう決して元に戻らないんだから</p><p>マナの父白坂創介は、オレたちが謀殺した</p><p>マナの家はもう、ここしか無い</p><p>アニエスはあの子こそ、生まれた時からイカレたまんまでしょセックス奴隷として生まれた子なんだからこの後、あの子の人生をどうフォローしようと出生の秘密は変えられないのよあなたが一生、騙し続けてあげるしかないのよ</p><p>アニエスが自分が生まれた理由を知ったら</p><p>他の子もそうよ美智さんはイカレてるわイーディも、イカレてる翔さんもイカレてるし、麗華さんだってイカレてる新しい子たちも鷹倉姉妹なんて、ホントにイカレてるわよ何が巫女の力よみんなみんな、イカレてるわイカレてるのよここにはあなたの周りに寄って来るのは、みんなイカレてる子よイカレた子だけが集まっているのよ</p><p>ミナホ姉さんは、オレに言う</p><p>そして、あたしもイカレているわ他の誰よりもイカレているわこんなにイカレているあなたのことを愛しているんだから</p><p>あたしもあなたじゃないとダメなのよ１０歳以上年下の高校生のあなたじゃないと、心のバランスが取れないのあなたが居てくれたからあたしは、発狂せずに済んだのよ４ヶ月前も今も</p><p>だけどオレだって、イカレている</p><p>オレはイカレた人間なんだ</p><p>いいあなたはこれまで、一度たりとも普通だったことは無いし、これからもそうよ生まれて来た時から、ずっとイカレてきたしこれからも、イカレた女の子たちとイカレた生活をするのよそのことを理解しなさい覚悟しなさい納得しなさいあなたの人生は、それしかないのよ</p><p>オレ何で、自分がありきたりの、普通の高校生なんて思ってたんだろ</p><p>オレはミナホ姉さんの言うとおり、生まれてから今まで、一度も、普通だったことは無かったのに</p><p>だけど幸せになるの自分が幸せになることみんなを幸せにすることを考えなさい</p><p>どんなに生まれの不幸があろうとも</p><p>イカレたまんまの人生だったとしても</p><p>幸せになっちゃいけないなんてことはない</p><p>オレみんなと幸せになりたいよみんなを幸せにしたいよ</p><p>オレは、そのためならなんでもする</p><p>そうでも、良信あたし、思うんだけれど</p><p>あたしたち、イカレた人間が辿り着くべき幸せは普通の人の幸せとは、違うものなんじゃないのかしら</p><p>だって、あたしたちはイカレているのよ普通の人が思い描く普通の幸せでは満足することはできないと思わない</p><p>良信と恵美が、引っ掛かっている問題はそれよ</p><p>ミナホ姉さんは、オレとメグに告げる</p><p>あなたたちは、この４ヶ月普通の人たちが望む幸せを追い掛けたから</p><p>自分で判らないの恵美あなただって</p><p>そうだメグも</p><p>娼館生まれの娼館育ちだ</p><p>山峰さんという良い養家には恵まれたけれど</p><p>常に腹違いの姉妹である雪乃にイジメ続けられ</p><p>山峰夫妻にも、気を遣い続け</p><p>内面に怒りと憎しみを蓄え続けていたイカレた娘だ</p><p>生まれてから、ずっとイカレていた子なのよ普通の子の近くに居て、普通の幸せをどんなに夢見てもあなただって、イカレているのイカレた幸せでなければ、満足はできない人間なのよ</p><p>いつの間にやら、感想欄が5000件を越えました</p><p>ありがとうございます心から感謝致します</p><p>８割は、誤字脱字のご指摘で本当にいつも申し訳ありません</p><p>毎日更新などという、馬鹿げたことをやっていますが</p><p>皆様から送っていただく感想を励みに頑張っております</p><p>なかなか、即日で返信を書くのは難しい状態が続いていますが</p><p>遅れてでも、全ての感想に返信しております</p><p>しばらく、時間を下さい</p><p>696．幸福の追求</p><p>オレたちはイカレた人間だ</p><p>生まれた時から</p><p>いや、生まれる前親の代から、普通じゃない</p><p>あたし自分が普通じゃない子だということは判っています</p><p>静かにメグは、言う</p><p>あたしは娼婦の子ですし望まれないで生まれた、暴力の子です</p><p>メグは白坂創介が、メグの母親をレイプして産ませた娘だ</p><p>ママもあんな悲しい最期でしたし山峰家での養女としての生活も、ずっと肩身が狭かったですあたしを引き取ってくれたせいで山峰の養父母が、白坂家から嫌がらせを受けるんじゃないかって</p><p>現実には白坂家の遠い縁戚であった山峰家は、日常的に白坂家からの嫌がらせを受けていた</p><p>白坂創介の隠し子であるメグを、養女として引き取れという命令そのものがそもそも、嫌がらせの1つだ</p><p>それでもメグの養父母は、彼女を優しく育ててくれたと思う</p><p>あたしは、ずっと山峰家の両親に迷惑が掛からないように、良い子でないといけなかったんですどんなに家が貧しくてもあたしが、勉強や部活で頑張れば、クラスの友達や学校の先生は認めてくれますそうしたら、山峰の両親も喜んでくれるそう思ってあたしは、ずっと必死でした</p><p>だから自分があたしよりも成績が悪いからといってあたしの公立への進学を妨げたり、あたしをバスケ部から辞めさせた雪乃が憎かった絶対に、許せなかった</p><p>メグは本当は、頭の良い進学校の公立高校に合格していた</p><p>それを雪乃が妬んで公立への進学を辞退させて、自分と同じ高校へ入学させた</p><p>部活も中学時代は、同じバスケをしていて</p><p>メグの中学の方が強かったからという理由でメグにバスケ部を辞めさせた</p><p>そのくせ、自分もバスケ部を続けていないという</p><p>あの子はあたしが持っていない普通の幸せをいっぱい持っているくせにずっと、あたしを苦しめ続けてきたから</p><p>同い年の母親の違う姉妹、雪乃が居たから</p><p>メグは、人一倍、普通の幸せに憧れていた</p><p>だからあたしは、あの子が今みたいなミジメな状態になつてしまったことを可哀想だとは思っていませんむしろざまあみろって思っています</p><p>メグはそう、言う</p><p>２つばかり、あなたの勘違いがあるわね</p><p>ミナホ姉さんはメグに言う</p><p>まず１つめは雪乃さんの家は、全然、普通じゃなかったわよ</p><p>何を言うんです、御名穂さん両親がちゃんと揃っていてみんなが、同じ家に住んでいて毎日が、楽しそうな普通の幸せな家庭だったじゃないですか</p><p>メグは抗議する</p><p>別に白坂創介の家庭が、普通の家より劣っているとは言ってないわよむしろ逆ね</p><p>あの男は一流広告代理店の正社員で、部長さんで白坂家という名門の一員でしょ東京に持ち家があるのよそれも、親から継いだ土地・建物でなくあの男が、自分で買ったのよまあ、本業以外の黒い森の収益金からも、かなり勝手に流用しているんでしょうけれど</p><p>そうだ白坂創介は、普通な男では無かった</p><p>車は、高級外国車夏と冬の休暇ごとに、海外旅行ハワイにも、コンドミニアムを持っていたわよね奥さんの実家も、お金持ち奥さん本人は、マスコミによく顔を出していた料理評論家</p><p>超絶エリートで生まれながらの上流階級</p><p>ああいう輩《やから》を普通と考えるのは、大間違いよ</p><p>メグは、納得しない</p><p>さっき、あたしがこの子に話したことを覚えている取らぬ狸の皮算用そうね確かに、あなたと雪乃さんは立場が入れ替わる可能性があったのかもしれないあなたが、法的に認められた白坂家の令嬢で、雪乃さんの方が隠し子だったという可能性が山峰家に引き取られた後のあなたは、ひたすら雪乃さんにイジメられるだけだったから、ずっとそういうことを考えていたんでしょうね自分と雪乃さんが逆の立場だったならって</p><p>ミナホ姉さんは、ククっと笑う</p><p>でも、そんな現実は無かったのよ雪乃さんが本妻の子で、あなたは隠し子その現実は、絶対に覆らないのよ</p><p>でも、悔しいじゃないですか雪乃は、いつも笑っていてあたしは、耐えるだけでこんなの変ですよ</p><p>ええ、変ねだから、あなたは白坂創介や白坂家の呪縛を断ち切って、自由になったんでしょ山峰家に戻らないことだって白坂家との縁に触れるのが嫌だからでしょ</p><p>そうですあたしは</p><p>だったら、もう自分と雪乃さんを比較することもやめなさい</p><p>ミナホ姉さんはキッパリと言った</p><p>幸せというものは、人それぞれよ人それぞれに違う幸せがあるはずよあなたが思い込んでいる普通の幸せなんて、存在しないのよあなたは、あなたの現実に即した幸せを求めるべきなのよ</p><p>メグは納得しない</p><p>昔のメグは雪乃が、白坂家が幸せそうに見えたんだろだから、許せなかった</p><p>でも白坂創介の家って、そんなに幸せだったのかな</p><p>幸せそうだったわよあたしはずっと見て来たもの</p><p>白坂一族の集まりで晴れ着を着て、楽しそうにしている雪乃たちを、末席から眺めていたメグ</p><p>自分は学校の制服姿で、晴れ着は着れない</p><p>白坂家の前当主のお気に入りだった雪乃が、メグに晴れ着を着ることを禁じていたから</p><p>でも、オレたちはマナのことを知っているじゃないか</p><p>マナは白坂家の娘、雪乃の実の妹だ</p><p>子供の頃から身体の弱かったマナは、静岡の親戚の家に預けられていたでも、誰も両親も雪乃も、一度もマナのお見舞いに来なかったって</p><p>白坂創介は、外でやりたい放題していたし雪乃たちの母親だって、マネージャーと不倫をしていた家庭のことなんか全然顧みていなかった</p><p>それでも家があるだけ両親と暮らしているだけ、あたしよりも幸せだったはずよ</p><p>そうじゃない住む家があっても親と一緒に暮らしていて幸せじゃないっていうことはあるんだ</p><p>オレは証明できるよ</p><p>オレには家があった</p><p>オレは両親と暮らしていた</p><p>でも、あの家はいつも暗闇で、独りぼっちだった</p><p>恵美白坂創介を憎むなとは言わないわあたしも憎んでいる死んでも許さないわ、あの男だけは過去の雪乃さんについて、わだかまりを抱いたままなのも別にいいわ</p><p>でもあなたには未来があるのよこれから先のことを考える時には過去の恨み辛みは忘れなさいそうしないと前に進めなくなるから</p><p>未来</p><p>あたしはそれを良信から教わったのよ過去に囚われたままじゃいけないって愛している人たちを幸せにしたいのなら、前に進む勇気を持たないといけないって</p><p>そんなことオレが</p><p>いや、オレそんなことを言った覚えはないよ</p><p>なくてもそうなのよ</p><p>ミナホ姉さんはクスッと微笑む</p><p>白坂創介に復讐を遂げたら、そのまま死んでしまおうと思っていたあたしにあなたは、生きがいを家族をくれたから</p><p>あなたが来てくれる前はあたしたちの黒い森は、白坂創介に復讐するための仲間の集団でしかなかったわあなたがあたしたちを家族にしてしまったのよ</p><p>いや、違うよオレたちは、みんなで家族になったんだ</p><p>オレたちは全員本当の血の繋がった家族をロストしていて</p><p>家族を求めていたから必要としていたから</p><p>そういう思いをみんな心に秘めていたからオレたちは集まり、家族になった</p><p>恵美は判るわよねこの子が、あたしたち家族のために果たした役割の大きさが</p><p>まあいいわとにかくあなたが思い込んでいた普通の幸せなんて、無いから自分が幸せだと思えばどんな環境でも幸せなのよ</p><p>人間はね世界中を支配する大皇帝になっても、まだ幸せを求めるわ逆に今から死刑が執行される、自分の首に絞首刑のロープが掛けられるそんな瞬間でも、まだ幸せでいたいと思う幸福の追求は、人間が人間として生き続ける限り終わることがないのよあたしたちは、幸福になることをやめることができないでもね</p><p>自分の人生に相応しい幸福を追求しましょう例えば、あたしがあたしが、今から男の人と恋愛して、結婚して、その人の子供産んでごく普通の幸せな家庭を築くそういう類いの幸福を求めるのは、間違っているでしょうどんなに望んでもそれは実現することのない夢なんだから</p><p>あたしの身体はもう、子供を産むことができないそれは、救いようのない現実よ白坂創介に復讐するためとはいえあたしも、たくさんの女を娼婦に堕としてきたわそんなあたしが普通の生活に戻ることなんて許されるはずがないあたしは死ぬまで、永遠に片足を裏社会に残したままになるわ足抜けしようとすれば、殺されるそれもあたしの現実</p><p>ミナホ姉さんは、娼館の仕事を通じて政財界の人たちの裏の顔を知っている</p><p>今はジッちゃんという後ろ盾があるから、ミナホ姉さんは生きていられる</p><p>ジッちゃんは、政財界に対する強い影響力と香月セキュリティ・サービスという私兵集団の両方があるから、潰されずに済んでいる</p><p>それが現実なんだ</p><p>だから、あたしは自分の現実に合った範囲の中で、幸せを探すしかないのよ現実的じゃない幸せは、絶対に手に入らないしあたしは、今、殺されるわけにはいかないのよあたしが死ねばあなたたちに迷惑が掛かるから</p><p>だって、あなたたちじゃまだ黒い森の代表者として、怖い方たちと渡り合っていくのは無理でしょだからまだあたしは死ねないのよ</p><p>オレはまだ１６歳だし克子姉だって２１歳</p><p>いや、ミナホ姉さんだってまだ２８歳だけれど</p><p>ミナホ姉さんは、１０年以上娼館の運営をやってきたという実績がある</p><p>裏社会や政財界の重鎮にも顔を知られているから</p><p>でも、あたしは幸せよあたしにはあなたたちがいるから</p><p>優しい瞳でオレたちを見てくれる</p><p>そしてごめんなさい</p><p>あなたたちもあたしが捕まっている現実に縛られているのよこの屋敷で暮らしている限りいいえ、この屋敷から出て行ったとしても、あなたたちはもう運命からは逃げられないのよ</p><p>オレたちも犯罪組織黒い森のメンバーだからね</p><p>もし、オレがこの屋敷を出て、今更だけど、吉田の家で暮らしたとしたら</p><p>すぐに裏社会のやつらに拉致されるだろう</p><p>ミナホ姉さんに対する人質として</p><p>あるいは黒い森の情報を聞き出すために</p><p>拷問ぐらいはされる殺されるかもしれない</p><p>恵美あなたが、どれくらい良信との普通の幸せを望んでいるかあたしには判るわかつて、あたしも夢見ていたことがあるからまだ、娼婦だった頃に</p><p>ここを出られたらこの屋敷から抜け出したら、きっと幸せになるって娼婦だった過去を隠してどこか遠くの町で、幸せになるって願ってた望んでいたわあたしの場合は子供が産めなくなったことと、妹の奈生実が殺されたことで、そんな起こり得ない甘い夢は捨てるしかなかったけれど</p><p>ミナホ姉さんはモニターを見る</p><p>渚や克子は渚なんて、娼婦から足を洗うことができたのに過去を隠して生きていく環境だってあったのに自分の過去の記憶に押し潰されて、前に進むことができなかったわ</p><p>渚は娼館を出て、花屋の経営が軌道に乗った後</p><p>何人もの男性と、お見合いをしたらしい</p><p>でも娼婦だった過去を隠して生きることにためらいがあって</p><p>どの男とも関係を進めることはできなかった</p><p>克子は外に出ることに怯えて、この屋敷から出られなくなっていたし２人とも、あなたのお陰で、やっと前に進むことができたのよ</p><p>今日の克子が、自分の作ったパンの売り子をしている映像を観て、涙が出たわあの子がやっと人前に立つ勇気を持ってくれたから</p><p>自分が作ったパンを自分で売って生徒たちから、パンの味の意見まで聞いて今まで、できなかったのよ、あの子自分が作ったものが、他人に評価されることを怖がっていたから</p><p>克子姉が、オレのフォローだけして店頭に立たないし、なるべく生徒たちの前に姿を見せないようにしていたのは</p><p>克子は人一倍、恐がりな子だからだからいつも、明るくて強気な娘の演技をしてしまうのよ寧と一緒なのというより、寧がそんな克子の真似を始めたのね</p><p>これでもう大丈夫だと思うわあなたと克子のパン屋も上手くいくと思うわただ</p><p>あなたと克子のパン屋は普通のパン屋では無いのよ犯罪組織黒い森と繋がりがあり、公安警察が常に内偵している香月セキュリティ・サービスの警護員が、いつでもガードを固めているそういうパン屋さんよ</p><p>オレたちは今の現実からは、逃れられない</p><p>そういうことなのよ恵美あなたも、そうあなたが望んでいるような普通の生活の普通の幸せは、絶対に手に入らないのよニキータさんだって来るわあたしたちは、ミス・コーデリアとの友好関係は崩せないんだからみすずさんたちだって、そうよ香月家とのラインは、あたしたちの生命線なんですからというより</p><p>ミナホ姉さんは、ハァと溜息を吐く</p><p>香月家に生まれたみすずさんや、瑠璃子さんみすずさんの護衛役として生きてきた美智さんたちの方が恵美よりも、現実に即した幸福の追求を理解してくれているのよ現実を無視した望みは持たないってあの子たちは、徹底しているから</p><p>鷹倉姉妹たちのことだってメグは最後まで不満な顔をしていたが</p><p>みすずたちは、サラッと受け入れた</p><p>判っているんだ</p><p>ジッちゃんが、それを求めたのなら受け入れるしかないし</p><p>どうせ受け入れるのなら、気持ち良く前向きにって</p><p>現実に対する対応の腹が据わっている</p><p>マナさんもねあの子もここから追い出されたら、行く場所が無いから覚悟ができている本当にあなただけよ現実の見えないまま、ドタバタしているのは</p><p>御名穂さんあたし、どうしたらいいんですか</p><p>自分で考えなさいこればかりは、あたしが答えを出してあげるわけにはいかないから</p><p>ただこれ以上、あなたがグタグダしているようなら良信の学校でのカモフラージュの相手は、恵美じゃなくって星崎可奈さんにするから</p><p>良信を上手い具合に他の生徒たちから隔離しておくためには今のカモフラージュは有効なのよ恵美と婚約して、学校公認で同棲しているというのもたった１人のパン技工士コースもね</p><p>オレを隔離</p><p>あんまりにも良信と親しい生徒ができたらその生徒が危険になるでしょだから、あなたは校内で少し浮いた存在でいないといけないのよそのくせ学校中の誰もが知っている存在に</p><p>今日の感じでは恵美よりも、可奈さんの方が適しているかもしれないって思ったわあの子、馬鹿じゃないしメリットがあれば、あたしたちを裏切らないし自分から危険な情報を聞き出そうとしない知恵もあるし何より、美人だから良信の校内でのセックス相手にも丁度良いし</p><p>学校でのセックスの相手ならあたしがしますっ</p><p>恵美だと良信が、辛そうなのよ恵美って、いつも自分の欲求だけで良信に求めるでしょ良信のこと、気持ち良くしてあげようなんて思っていないじゃない</p><p>そ、そんなことは無いです</p><p>そうかしら後で比べて観てごらんなさい</p><p>最近の自分のセックスと今日の良信の可奈さんとのセックス良信、可奈さんの時の方が楽しんでいたわよ</p><p>そんなわけないです</p><p>いいから、観てみなさいそのためにこの部屋に呼んだのよ</p><p>ここはモニター画面がたくさんある</p><p>今日の可奈センパイとのセックスも再生して観ることができるだろう</p><p>良信はもういいわ食堂へ戻りなさいそれで今日は、もう寝なさい後は、全て明日にした方がいいわ</p><p>でもミナホ姉さん</p><p>オレはメグを残していくことが、心残りだった</p><p>あなたが、残っている方がショックが大きくなると思うわよ</p><p>確かに、最近のメグとのセックスは義務感が強かった</p><p>何とか、メグに応えて気持ち良くさせてあげたいという</p><p>今日の可奈センパイとのセックスは楽しかったと思う</p><p>いや、可奈センパイだけじゃないアーニャも</p><p>２人とも、カラッとした性格だし</p><p>でも、心は優しくてオレを受け入れてくれたから</p><p>今のあなたにはああいう人が必要だったのよだから用意したの</p><p>今のままではあなたにとって、セックスは義務に重荷になってしまいそうだったから恵美以外の子たちは、みんな心配しているわよ食堂に行ってみれば、判るから</p><p>みんなオレを心配している</p><p>さあ、行きなさい、良信恵美のことは、あたしに任せて</p><p>香月様とは、明日の午後２時にお会いすることになったわだから、鷹倉さんたちの調整は、明日の朝からしないと間に合わないわよロスト・ヴァージンしたばかりだから、今夜はもう疲れてるでしょうし、休んだ方がいいわ</p><p>それは、オレもそう思う</p><p>しかし明日の午後２時か</p><p>それまでに巫女の力の安定化は、間に合うのか</p><p>うん自分のするべきことを思い出したら、ちゃんと男の顔に戻ったわねよしよし</p><p>ミナホ姉さんは、そんなことを言う</p><p>では、次は何をするべきかしら</p><p>寝る前に、明日のスケジュールをみんなと相談しておく</p><p>３人姉妹をどう導くかみすずたちも交えて、相談した方がいい</p><p>それから、鷹倉姉妹がどこで寝るかも</p><p>寂しくならないように、みんなで寝た方がいいのかな</p><p>考えはまとまったじゃあ、行きなさい</p><p>オレは席を立つが</p><p>ふと思い出す</p><p>あ、待ってさっき、ミナホ姉さんはメグが２つ間違えているって言ってたけれど</p><p>まだ１つしか、間違っている内容を話していないような気がするんだけれど</p><p>ああ、もう１つは雪乃さんのことよ</p><p>さっき恵美は雪乃さんのことを今のミジメな生活って、酷評していたけれど</p><p>確かにそう言ってた</p><p>今の雪乃さん別に、ミジメな生活なんかしていないわよ</p><p>恵美がどんなに雪乃さんをミジメだと思っても雪乃さんの方は、平然としているじゃないどんなに恥ずかしい目に遭わせられようが、妊娠させられようが、テレビで芸人の真似事をさせられようがあの子は、割と幸せにやっていってるわ</p><p>どんな状況になっても、どうにか楽しくやっていくのが雪乃さんの才能みたいね</p><p>さらりとそう言うミナホ姉さんの後ろで</p><p>メグが静かにうな垂れていた</p><p>あら、お帰りあんただけ遅かったわね</p><p>食堂へ入ると早速、その雪乃に会った</p><p>雪乃は、まだ美子さんと２人きりで話をしていた</p><p>今は、何の話をしているんだよ</p><p>それがさ、さっきは将棋の女流の団体の問題の話をしていたでしょそしたらさ、今度はボーリングの女子プロの団体が、解散するんだって</p><p>雪乃は自分の携帯の画面を指差して言う</p><p>どっちも、元々の統括団体から、女子だけで分裂しまーすって言って別れたらしいんだけれどやっぱり、女だけだとダメなのかしらねぇ</p><p>知らないよ、そんなの</p><p>美子さんは、クスクス笑っている</p><p>部屋の奥のテーブルから、マナが呼ぶ</p><p>見ると、他のメンバーは、みんなそっちに集まっていた</p><p>何かさ緊急会議なんだってさあたしたちだけハブなの寂しいわよね、美子さん</p><p>まあ仕方無いですわ</p><p>でも、その代わり克子がケーキくれたから許すわほら、舞夏が呼んでるんだから、とっとと行きなさいよ</p><p>オレが、行こうとすると</p><p>あたしやっぱり、今夜はここに泊まる感じ</p><p>多分まだ、関西ヤクザが暴れているらしいから</p><p>雪乃を護衛する香月セキュリティ・サービスの人間が居ない</p><p>みんな、出払っているらしいから</p><p>あ、そまあいいわあ恵美と同じ部屋は嫌だからねあたし</p><p>向こうもそう思っているよちゃんと部屋は、用意するから</p><p>オレは、そう言ってみんなのテーブルの方に行く</p><p>寧、みすず、瑠璃子、美智、イーディ、マナ、アニエス、月子、夜見子、ルナ</p><p>全員、揃っていた</p><p>はい紅茶</p><p>克子姉までやって来る</p><p>まず、公様わたくしたち、今、みなさんとご相談したのですが</p><p>全てが上手く進んでわたくしたちが巫女の力を自由に使えるようになったとしても、わたくしたちの力のことはできる限り隠しておこうと思うんです</p><p>月子たちもミナホ姉さんと同じ意見に達したのか</p><p>うん、ミナホ姉さんもそう言ってた力のことは、公表しない方がいいって</p><p>力の存在が公になったら悪い奴らに、狙われるだけだ</p><p>その辺は明日、ジッちゃんとも交渉するよみすずたちも、一緒に説明してくれ頼む</p><p>オレだけじゃ上手く話せないかもしれないから</p><p>まあ、それも</p><p>ちゃんと、巫女の力が、安定させられればの話なんだけれど</p><p>それでもちろん、力の使用については、公様のお許しを得た時だけにしようと思うのですが</p><p>それ以外に例外を設けて欲しいんですわ</p><p>例外って</p><p>１つは公様とは、わたくしたち心が繋がったままでいたいんですあの不安なので</p><p>ああそうだな</p><p>ジッちゃんとの会見とかオレが何を考えているか、知りたいよな</p><p>オレが話に失敗した時のフォローも、すぐにできるだろうし</p><p>それはいいよどうせ、オレの頭の中なんて、見られていいことばっかりだし</p><p>ホッとしている月子</p><p>２つめなんですけれどわたくしたちが、身の安全の危機を感じた時は力の使用をお許しください</p><p>そんな時は、もちろんオレの許可なんか気にせずに使ってくれよ</p><p>まだヤクザが姉妹を狙っているんだ</p><p>ヤバい状況になったら</p><p>心を読むツキの力でも、相手を従わせるヨミの力でも、自由に使ってくれ</p><p>命の安全が一番なんだから</p><p>３つめは学校などの人間関係のことで</p><p>人間関係</p><p>あの兄さん、ボク、きっとアニエスさんと一緒に学校へ行くことになると思うんです</p><p>それはそうなって欲しいと思うよアニエス、多分、一人きりでは学校へ行けないと思うから</p><p>せっかく１２歳同士なんだ</p><p>ルナにはアニエスを助けて欲しい</p><p>それだったらアニエスさんがいや、ボクも東京の学校は初めてだからイジメとか、凄く怖いんです</p><p>そういうことも考えないといけないよな</p><p>アニエスは、外見は完全な金髪に青い眼の白人だし</p><p>でも、多分入学までに、完璧な一般常識を身に付けるのは無理だろうし</p><p>うん、そうだなそれは、ルナの判断に任すよ</p><p>オレはルナたちの学校の教室までは、行ってやれないから</p><p>わたくしも、いいですか</p><p>先生、わたくしはマナさんと同じ中学へ通うことになると思うんですけれど</p><p>そうだ２人とも１４歳なんだから</p><p>わたくしなら、先生がマナさんのことで悩んでいる問題は解決できますわ</p><p>学校中の方にマナさんは、わたくしと一緒に京都から転校して来た子だと、思い込ませればいいのですよね</p><p>マナは過去の自分を知っている人と会うことを、恐れている</p><p>白坂舞夏として認知されることを</p><p>いっそのこと、マナさんもわたくしたちの姉妹ということにしたらいかがでしょう</p><p>ルナのお姉さんということにすればマナさんに、ルナほら、変じゃないです</p><p>マナはどう思う</p><p>夜見子さんと一緒なら怖くないよ</p><p>ヨミ頼むよ２人で、よく相談してみてくれ</p><p>はい、かしこまりましたわ</p><p>夜見子の力の存在が担保になってマナが新しい学校に通う勇気を出してくれるのなら</p><p>それから最後にもう１つなのですが</p><p>わたくしたち、公様のお役に立ちたいのです</p><p>オレの役に立つ</p><p>あのわたくしたちの力があれば公様は、どんな方でも手に入れることができますわ</p><p>心を読み従わせることができるのですからどんな相手にでも</p><p>オレがうわ、いい女だこんな子とセックスしたいとか考えたら</p><p>はいお気に召した女性がいらっしゃいましたらすぐに、わたくしたちがお届け致しますので</p><p>オレの心を読んで月子は答えた</p><p>おい、そんなことまで、オレの心を読むなよ</p><p>いえ先ほど、公様のお心はずっと読んでいても構わないとお約束致しましたわ</p><p>わたくしたちこれからは、公様のお心とは、ずっと繋がっておりますから</p><p>オレがセックスしたいと思った女は、みんな</p><p>はいそうでございますわ</p><p>まだ私が幼稚園の頃、父が</p><p>おっ、今日、会社から子供向きの図鑑をもらってきたぞ</p><p>と言って、わたしにくれたのが</p><p>こども図鑑じごく</p><p>ええ、何でか地獄絵図の子供用図鑑でした</p><p>幼稚園生のわたしは、それを見て人は死ぬのだということを、生まれて初めて知り</p><p>毎日、夕方になると過呼吸症候群になるという</p><p>今で言うパニック障害ですね</p><p>もう、大変なことになりました</p><p>1ヶ月ぐらい治らなかったです</p><p>この話母は覚えていましたが父はすっかり忘れていました</p><p>というか、その苦しみは私、本人しか覚えていないんですけれど</p><p>697．夜へ</p><p>オレが、心の中でちょっとでもこの女とセックスしてみたいと思ったら</p><p>月子たちが、無理矢理、連れてきちゃうってこと</p><p>無理矢理ではございませんわヨミの力が完璧に発動すればわたくしたちの命じたことに従うのは、当然だと思いますから</p><p>京都から帰って来たばかりのみすずが夜見子の言動に、違和感を感じていたのは</p><p>夜見子の力が、それだけ弱かったからか</p><p>真のヨミの力のフルパワーなら命令に従うことに、疑問すら抱かない</p><p>そういうことですわ</p><p>月子は、ニコッと微笑む</p><p>これからは、世界中の女の子、全部みーんなお兄ちゃんの好きにできるんだよ</p><p>相手の方が、何かしら問題を隠されているかどうかは、ボクと月子姉様がツキの力で読み取ります</p><p>ルナが、そう言って頷く</p><p>これから先ご主人様に接触して、香月家との繋がりを得ようとする不埒な輩も増えるでしょうから</p><p>まあ、香月家の関係者には、オレはみすずの相手として公表されているから</p><p>色仕掛けで、オレに迫って来るやつもいるってことか</p><p>旦那様だけでなくこれから以降、あたしたちに近付いて来る人には、一通り月子さんたちにチェックしていただいた方がいいと思いますわ</p><p>みすずが、そう提案する</p><p>今までにも、わたくしや瑠璃子に何らかの目的を抱いて寄って来る人たちはいましたし</p><p>完全に、その方の心を読み取るのは、月子様たちも大変でしょうしプライバシー侵害ですから、マナー違反になってしまいますから、よろしくないのでしょうがせめて、その方たちの心に悪意が有るかどうかだけでも事前に判れば、相手への対応が楽になりますから</p><p>はいそういう悪感情は、すぐに判りますわ心にゾゾゾッと、嫌な感覚が走りますから心の全てを読む必要は無いと思います</p><p>それで、あんまり失礼な相手だったらヨミの力であっちへ行けって命令すればいいんだよ</p><p>力のその様な使い方も、よろしいでしょうか</p><p>月子が、オレに許可を願う</p><p>いや、そういうのは家族の身を守るための使用だから、もちろん構わないよ多分、月子たちなら無茶な力の使い方はしないと思うし</p><p>鷹倉姉妹が巫女の力を持っていることはみんなには、秘密にするのだから</p><p>力があることを知られていないからこそ巫女の力は、オレたちを守る武器になる</p><p>はい巫女の力のことは、可能な限り秘匿致します</p><p>月子は改めて、オレに約束してくれた</p><p>夜見子とルナもいいな</p><p>自己顕示欲の強い、夜見子が一番心配だけれど</p><p>まあ、これからは学校生活はマナと一緒なんだから心配いらないか</p><p>マナは、気の利く子だし</p><p>判っていますわ先生</p><p>ボクも約束します</p><p>それはそれで良いとして</p><p>だけどさあの、オレがセックスしたそうな子を、連れて来るというのは</p><p>セックスしたそうなではありませんわ先生がセックスしてみたいと感じられた女性全てですわ</p><p>常に心を読まれているのだからそうなるか</p><p>だから困るって、そういうのは</p><p>Thus thou must do, if thou have it</p><p>何それ、英語</p><p>英会話の日常会話ぐらいはできるマナがイーディに尋ねる</p><p>マクベスだよねレディ・マクベスのセリフだっけ</p><p>ずっと黙っていた寧が言う</p><p>１幕５場ネ</p><p>どういう意味の言葉なの</p><p>マナの問いに、寧が</p><p>確かそれが得たければ、やるしかないみたいな意味だよ</p><p>あ、なるほどねそうだよ、お兄ちゃんエッチしたいなって思ったら、やっちゃうしかないんだよ</p><p>マナは、イーディの言葉をそう解釈する</p><p>違うノネこれは、レディ・マクベスの悪いコトへの勧誘のセリフなのネ</p><p>そうそうマクベスに、王冠が欲しかったら、今の王様を殺すしかないって、主君殺しをやらせようっていう決意のセリフだからさっ</p><p>イーディ寧</p><p>そんでレディ・マクベスは、自分が夫に王様殺しを勧めたくせに本当に王様を殺したら、精神を病んで、最後は自殺しちゃうんだよね</p><p>妻に唆されて、王様になったことからマクベスの悲劇は始まるノネ</p><p>それってつまり</p><p>オレは月子たちの申し出に、ホイホイ乗るべきではないってこと</p><p>良さそうだと思った女を、全て抱いたって悲劇にしか、繋がらないよな</p><p>そういうことでも無いんだよねっ</p><p>ヨッちゃんはさ真面目過ぎるんだよこの子たちの言うことを、あんまり重く考えすぎなくて良いと思うよ</p><p>オレが考えすぎ</p><p>ヨッちゃんはさ我慢強すぎる子なんだよ眼の前に、山ほどの食べ物があってもさ誰かが自分のお皿に乗せてくれた食べ物だけを、さあ、どうぞって言われてから食べるんだよそんでまだお腹が減っているから、もっと食べたいなって思っても、絶対にそうは言わないでしょそのまま、我慢しちゃう</p><p>ヨッちゃんてそういう子だよねっ</p><p>だから、大丈夫だよヨッちゃんて、その辺を歩いている普通の綺麗な女の子を見ても何だ、綺麗な子だなとしか思わないからその子を何としても口説いて、何が何でもセックスしたいとか思わないでしょ</p><p>というよりその方と、自分がセックスするということをイメージなさいませんよね</p><p>人間は頭の中でイメージできることしかできないノネ頭の中で想像して実現できるとイメージしたことしかネ</p><p>普通の綺麗な女の子を見ても、ヨッちゃんはその子と自分が、セックスしているイメージは浮かんで来ないでしょあたしたちみたいに、心を理解し合える関係にならないとさ</p><p>ニキニキだって、可奈ちゃんだって、鷹倉さんたちだって誰かがヨッちゃんに、セックスして良いっていうイメージを与えたから、ヨッちゃんはセックスできたんだよねヨッちゃんのお皿に乗せられた食べ物だったから</p><p>オレ１人ならアーニャも、可奈センパイも、月子たちもセックスはしていない</p><p>というかできるわけがない</p><p>だって、オレは馬鹿だし、見てくれも悪いし、普通の女の子がオレの相手をしてくれるわけがないんだから</p><p>何、ヨッちゃんあたしたちにケンカを売っているわけ</p><p>寧がニタァと微笑む</p><p>いや、あのそういうつもりは無いんだけれど</p><p>だって、ほらあの、何というか</p><p>オレは今、こんなにたくさんの可愛い女の子たちが、オレの側にいることだって夢じゃないかって思っているし</p><p>こんなのありえないはずのことなんだって</p><p>ヨッちゃんさそういう卑屈な態度は、そろそろ止めた方がいいよだから、みんなは、ヨッちゃんにオール・マイティなワイルド・カードをプレゼントするって言ってるんだよ</p><p>オール・マイティなワイルド・カード</p><p>これからはヨッちゃんが、どうしてもセックスしたいなって女の子がいたら、鷹倉さんたちが連れてきてくれますほら、イメージして鷹倉さんたちの巫女の力って凄いよねどんな高嶺の花の女の子でも、絶対にヨッちゃんとセックスしちゃうよね</p><p>そりゃ月子たちの力は、凄いけれど</p><p>ヨッちゃんイメージできた</p><p>イメージできるよねっ</p><p>な、何となく</p><p>オレの心を読み取りオレが、セックスしたいと思った女の子が連れて来られて</p><p>セックスする</p><p>オレは、心が弱いから連れて来られた子とは、セックスしちゃうだろうな</p><p>はいこれからは、そういうイメージを持って生きていって</p><p>ほら、世の中の女の子に対するアプローチが変わったでしょ今まではさ、ヨッちゃんクラスの女の子たちだって、どうせ自分とは深く関わる人間じゃないって、諦めて付き合っていたよね</p><p>はい、これからは変わりまーすみんな、どの女もヨッちゃんが現実世界で出会う女は全員ヤリたいと思ったら、ヤレる女ですそういう認識で生きて下さい</p><p>そんなの意味が判らないよ</p><p>何でそんな認識を</p><p>そう思ったらさどの女の子も、もう空気じゃないでしょ生きている人間として、ちゃんと見てあげないといけない子になるでしょ</p><p>ヨッちゃんは自分に価値が無いと思い込んでいるから家族になった子のことは、必死でケアしようとするのに家族以外の自分の周りにいる子たちには、関心が無さ過ぎるんだよ</p><p>耳が痛いですわあたしもそうだと思います香月家の分家の子や、名家のお嬢さんたちのことは気にしていますがそれ以外の普通のクラスメイトの皆さんとは、ほとんど交流していませんわ</p><p>みすずと瑠璃子がそう言った</p><p>香月家の令嬢たちは超お嬢様校の中でも、気を遣って生活するしかないんだよな</p><p>香月家の力が強すぎるから</p><p>ていうかあたしも、そうだけどね</p><p>多分、この中で家族の外で、友達が一番いないのはあたしだと思うし</p><p>寧はずっと金髪の不良少女として、他の生徒と一線を画していたから</p><p>まあ寧のアメリカでの悲惨な過去や、白坂創介の配下の暗躍とか</p><p>高校で友達を作れない理由が、たくさんあったのだけれど</p><p>いいえわたくしです</p><p>わたくし校内には、みすずお姉様とルリルリ以外、話をする相手はおりませんから</p><p>何で胸を張る</p><p>というか美智の高３の姉も、同じ学校だったんじゃ</p><p>警護役が、他の生徒と仲良くしていたらあらぬ誤解を産みます</p><p>美智は本来だったら、名家の子女しか入れない学校にみすずの警護役として入学している</p><p>名家の一員で無いのだから警護役のことを、下に見る生徒たちは多いんだろうな絶対数として、一般の女生徒の方が多いんだから</p><p>だからといって、他の生徒の警護役と仲良くしていたら</p><p>それはそれで、問題になる</p><p>警護情報を漏らしているんじゃないかと勝手な憶測を抱く生徒が出て来るんだろうから</p><p>まあ、あたしたちのことはまた別の機会に考えるとして今は、ヨッちゃんのこととにかく、もっと外の人たちのことを良く見てごらんよそれで、ホントに可愛いなって思う子がいたら、どんどんセックスしちゃっていいから</p><p>みんなもそんなことは全然気にしないよねっ</p><p>はいあたしや瑠璃子は前から、そう申し上げていますから美智もそうよね</p><p>もちろんですどんどんなさって下さい</p><p>ジッちゃんが性豪だったせいでみすずも瑠璃子も、オレが浮気することには何の抵抗も無い</p><p>うんお兄ちゃんのオレは人より劣った人間だコンプレックスを克服するためには後、１００人ぐらいは、セックスした方がいいと思うよ</p><p>マナもそう言って、笑う</p><p>そしたらまた家族が増えるんですの</p><p>今日パパが、ルナとルナのお姉さんたちとセックスしてまた、アニエスの家族が増えましたのアニエス、判りましたの家族って、パパがセックスする人のことなんですの</p><p>ま今のところは、そうだよねヨッちゃんて、ちゃんと人を見てセックスしているから全然、ダメだこりゃっていう子とは、セックスしないもんね</p><p>はいですのパパが、セックスしない人はアニエスは信用しませんの</p><p>アニエスは、ニコッと微笑む</p><p>だいたい、お話は終わったかしら</p><p>克子姉がオレたちの飲んだティーカップを下げに来る</p><p>お嬢様からご指示があったわ今日はもう、みんな寝なさいって明日のために、身体を休ませた方がいいわ</p><p>特に、月子たちはロスト・ヴァージンしたばかりだし</p><p>明日、お祖父様との会見は</p><p>あ、それは午後２時だってさ</p><p>オレは、ミナホ姉さんに教えられた通りに答えた</p><p>それまでに巫女の力の安定化を何とかしないとな</p><p>もう一度３人をバラバラにして、一度セックスの楽しさを教えてあげた方がいいと思うわ３人合同でのセックスは、その後で</p><p>克子姉がアドバイスしてくれた</p><p>最初から、３姉妹合同だとリラックスできないと思うのよ気張らないで、気楽にセックスを楽しめるようにならないと辛いだけの修行になってしまうわ</p><p>そしたらさまた、３人に、それぞれサポーターを付けたらヨッちゃんと２人きりより他の子と一緒の方が、鷹倉さんたちの場合はリラックスできるでしょ</p><p>寧が提案する</p><p>アニエスは、ルナと一緒がいいですの</p><p>まあそこは取りあえず、鉄板として</p><p>アタシも、ルナに付くネ気の使える子は、１人ずつ付いた方がイイネ</p><p>イーディも、そう言った</p><p>では、わたくしは夜見子様に</p><p>ちょっと待ったその前に月子たちの呼び方を、統一しよう</p><p>そういうのもそろそろ決めてしまわないと</p><p>とにかく様付けは禁止お互い、呼び捨てかちゃん付けにしてくれさんも、距離感があるからダメだ</p><p>例えばアニエスは、ルナのことを呼び捨てにしているのに、ルナの方はアニエスさんて呼んでるだろこれからは禁止ルナもアニエスって呼び捨てにするんだ</p><p>えっと、ヨッちゃんニック・ネームはアリ</p><p>寧はどうせいつもそうしているんだから</p><p>アリ</p><p>じゃあ、あたしはツキツキ、ヨミヨミ、ルナルナって呼ぶよ</p><p>それはどうだろうか</p><p>今すぐ決めなくてもいいからとにかく、より仲良くなるような呼び方をお互いに考えてくれよ</p><p>かしこまりましたわ先生</p><p>ルナお姉さんたちの呼び方、一緒に考えて欲しいですの</p><p>いいよ、アニエス</p><p>よし、良い感じだ</p><p>ねえ、みんなそろそろ、この子を解放してあげてくれる</p><p>克子姉がオレの肩に手を置いて、みんなに言った</p><p>明日の組み分けとか、順番とかはあなたたちだけでも決められるでしょこの子にとっては、サプライズの方が楽しいでしょうし</p><p>明日の流れを、全部オレが知っている必要は無い</p><p>みんなも判っていると思うけれど今日、一番疲れているのはこの子だから今夜は、ゆっくり寝かせてあげて欲しいのよ</p><p>いや、別にオレまだ全然元気だよ</p><p>えっと今日は、誰の日だっけ</p><p>いつも通り眠る前に、誰かとセックスしないといけないんだろうし</p><p>無理しないのあなたは家族の前だと、ついつい頑張っちゃうけれどもう限界だわ今夜は、何も考えずにぐっすり寝なさい</p><p>克子お姉様のおっしゃる通りですわ</p><p>お兄様が、具合を悪くなさってしまったらわたくしたちも困ります</p><p>そうですわ明日が勝負なんですから</p><p>みすずもオレを心配してくれた</p><p>うんこっちは、あたしたちで決めておくしこの子たちも、ちゃんと寝かすからヨッちゃんは、先に自分の部屋へ帰ってお休みよ</p><p>大丈夫ですのルナは、アニエスがお世話していますから</p><p>じゃあ、そのアニエスはアタシがお世話しておくネ</p><p>ご主人様は、ご心配なく</p><p>みんなが、そうまで言ってくれるのなら</p><p>じゃあ先に休ませてもらおうかな</p><p>オレは席を立とうとして、ふと思い出す</p><p>判っているよあの人は、あたしが面倒見とくから</p><p>積もる話は無いけれどそろそろ、お互いに腹を割って話しておかないといけないこともあるしさ</p><p>マナは遠くのテーブルで、美子さんと話している雪乃を見る</p><p>では恵美さんは、わたくしが</p><p>新参のわたくしの方があの方のお相手には丁度良いと思いますわ</p><p>そう言って微笑む</p><p>オレの心の中のメグに対する不安を読み取ったのか</p><p>確かに、月子はメグより年上だしメグも月子相手なら、暴発したりしないよな</p><p>体育会系の子だから</p><p>じゃあ頼む</p><p>みんなの寝る場所とかは、あたしが準備するわ大丈夫だからね</p><p>最後に、克子姉がオレにそう言ってくれた</p><p>じゃあ、みんなお休み</p><p>オレは、みんなに挨拶をして席を立つ</p><p>あらあんた、もう寝るの</p><p>食堂の出口まで行ったら雪乃が、オレに声を掛けた</p><p>ああ、今日はもう疲れたから先に寝かしてもらうよ</p><p>あたしと美子さんは、どうなるのかしら</p><p>克子姉がちゃんと用意してるってさマナに連れてってもらえ大丈夫だよお腹の子に悪いようなことは絶対にしないから</p><p>あっそうならいいけれど</p><p>雪乃は、相変わらずケロッとしている</p><p>じゃあな美子さんもお休みなさい</p><p>ええ黒森様</p><p>布団蹴飛ばしたりしないで寝なさいねあんた、寝相が悪いんだから</p><p>何よ一度だけ、朝まで一緒のベッドで寝たことがあったでしょ忘れたの</p><p>それは雪乃の処女を犯した夜だ</p><p>オレたちの初めての</p><p>ほら、馬鹿面してないで、さっさと行きなさいよお休み</p><p>オレは食堂を後にする</p><p>みんなと離れて、１人になった途端</p><p>オレすげぇ、疲れてる</p><p>まあ、そうだよなあ</p><p>今日はいったい何回セックスして、何回射精したんだ</p><p>とにかく這うようにして</p><p>自分の部屋まで行った</p><p>ドアを開け中へ入る</p><p>寝ようとにかく、眠ろう</p><p>ああ凄い眠い眠くなった</p><p>オレ緊張していて、自分の体調とか、全く判らなくなっていたんだな</p><p>オレの部屋に付いているシャワー室から音がする</p><p>誰か、いる</p><p>あ、帰ってたのごめんなさい勝手にシャワー、借りちゃった</p><p>濡れた髪に、バスタオル１枚で現れたのは</p><p>確か翔姉ちゃんは</p><p>仮眠を取りに来たのよ４時間だけシャワーも浴びたかったしわたくしの仕事は、名家専門の警護でしょ汗臭かったり、身だしなみが整ってなかったりするわけにはいかないから</p><p>何でオレの部屋へ</p><p>一度、自分の部屋に戻るよりここの方が近かったからあなたもいるし</p><p>そりゃここは、オレの部屋だから</p><p>さぁってっじゃあ、寝ましょうか</p><p>翔姉ちゃんは、ニコッとオレに微笑む</p><p>バスタオルを外して全裸になった</p><p>笑っていいともが終わるというので、WIKIを見たら</p><p>2000年代以降のことは詳しいけれど昔のことは載ってないのですね</p><p>テレホンショッキングで徹子さんが、延々40分喋った事件とか</p><p>竜助さんが、素人の女の子を紹介してしまった件とか</p><p>インターネットは、90年代後半以降のことは情報があるけれど</p><p>それ以前のことは、穴が多いという</p><p>そういえば、いいともの初期のレギュラーだった、斉藤ゆう子さんが</p><p>今は、声優さんなんだということも初めて知りました</p><p>698．朝のセックス攻防戦・１</p><p>ほらほら、寝よ、寝よ早く</p><p>全裸の翔姉ちゃんにオレは、ベッドに押し倒される</p><p>いや、あの翔姉ちゃん</p><p>翔姉ちゃんは、ケロッとして笑っている</p><p>あのさするの</p><p>セックス</p><p>うーんとあなたは、したいの</p><p>質問に質問で返すのはいや、別にいいけれど</p><p>したいなら、してもいいけれどしなくていいのなら、このまま眠りたいわね</p><p>翔姉ちゃんは、オレを抱き締めてニコッと微笑む</p><p>仮眠を取れる時間が限られているしごめんなさい、あたし、結構疲れているの</p><p>翔姉ちゃんは、東京に来襲した関西ヤクザたちを掃討する陣頭指揮に立っている</p><p>男の人は、疲れてる時でもセックスしたくなるものだって聞いたけれどあたしには、そういう感覚は無いわね</p><p>このまま、大好きな人と抱き合って眠りたいだけよ</p><p>オレもこのまま、翔姉ちゃんと抱き合って眠りたい</p><p>セックスはびっくりするくらいの数、やってきたし</p><p>身体は、ぐったりとくたびれている</p><p>でもオレが疲れ切っている姿は、みんなには見せられないもんな</p><p>自分がどれだけ虚勢を張って、無理をしていたか</p><p>独りで自分の部屋に戻ってくるまでに、思い知っている</p><p>判っているわよあなたのことだから、今日もみんなのために一生懸命頑張ったのよね</p><p>翔姉ちゃんの優しい声がオレの心を包んでくれる</p><p>あなたは、あたしの誇りよあたしには、判ってる判っているからね</p><p>翔姉ちゃんは、オレを抱き締めたままオレたちの身体に、タオルケットと毛布を掛けてくれた</p><p>今日は頑張ったんだからもういいのよお休みまた、明日</p><p>ベッドサイドのスイッチで部屋の灯りを消した</p><p>翔姉ちゃんも、よくこの部屋に泊まるからそういう部屋の仕組みもよく知っている</p><p>ゆっくり休みなさい今夜はあたしが、あなたを守っているから</p><p>翔姉ちゃんの長身でキュッと締まった健康的な肉体が、オレを抱き締めている</p><p>オレを抱き枕にしている</p><p>でもオレ</p><p>翔姉ちゃんに抱き締められていると何だか、安心できる</p><p>オレは、翔姉ちゃんの腕の中で脱力した</p><p>全身の力が抜けていく</p><p>お休みなさいあなた</p><p>うん、お休み翔姉ちゃん</p><p>オレたちは、一度だけ唇を重ねた</p><p>そのまま、オレは</p><p>深い闇の中に落ちていく</p><p>スゥーッと眠りの中へ</p><p>眠りが深すぎて夢さえ見ていなかった</p><p>オレは眼を醒ます</p><p>部屋は暗い</p><p>まだ夜なのか</p><p>あ、ごめんなさい起こしてしまいましたか</p><p>薄暗い部屋の中でレイちゃんが、服を脱いで下着姿になっていた</p><p>翔姉ちゃんは</p><p>ベッドのオレの隣は、空っぽになっている</p><p>仮眠を終えられて、指揮車輌に戻られましたわたくしが、交代で仮眠を取らせていただきます</p><p>オレが寝ている間に気配を殺して、服を着て仕事に戻ったんだ</p><p>今、何時</p><p>午前３時過ぎですまだ、朝にはなりませんから、眠って下さいお兄ちゃま</p><p>レイちゃんは、オレと２人きりの時だけオレのことをお兄ちゃまと呼ぶ</p><p>麗華も、お兄ちゃまを抱き締めて、仮眠を取らせていただきます</p><p>うん、おいでよ</p><p>オレは毛布を開いて、レイちゃんを誘う</p><p>レイちゃんがオレのベッドに潜り込んできた</p><p>レイちゃんの身体、冷たいね</p><p>お兄ちゃまは温かい</p><p>外は寒いのだろうか</p><p>ほら、温めてあげるからオレにしがみついて</p><p>レイちゃんの肉体は翔姉ちゃんよりも、さらに鍛えられている</p><p>オレよりもずっと背が高いし引き締まった、闘う女の体だ</p><p>レイちゃんも大して休めないの</p><p>はい、仮眠ですから</p><p>レイちゃんも数時間だけの休憩時間を、オレと眠ることを選択してくれた</p><p>でも、麗華お兄ちゃまとこうやって触れ合っていると、安心します</p><p>だって、わたくしお兄ちゃまと家族のために、頑張っているんですから</p><p>守るべき人がいるということは素晴らしいことですね今のわたくしには、迷いがありません</p><p>薄闇の中でもレイちゃんが微笑むのが、判った</p><p>お兄ちゃまと、一緒です</p><p>いつでも、麗華はお兄ちゃまと一緒に闘っていますからね独りだけで頑張らないでもっともっと頼ってくれていいんですよ</p><p>レイちゃんもオレを抱き締めてくれる</p><p>今夜、オレの寝室に翔姉ちゃんやレイちゃんを呼んだのは</p><p>ミナホ姉さんと克子姉だ</p><p>今のオレには、何が必要なのか</p><p>どんな癒やしの時間を過ごすべきなのか</p><p>あの２人には、判っていたんだ</p><p>何でもないギッと抱き締めてよレイちゃん</p><p>レイちゃんの逞しい腕がオレを抱き締める</p><p>うん心地よい</p><p>みすずより年下の年少組と一緒に居る間はいつでも、平然としていなくてはならなかったオレ</p><p>隙を見せないようにってやっぱり、緊張していたんだな</p><p>あのまま、あの子らと一緒に寝ていたら身体が強ばったままになっていただろう</p><p>朝まで眠ってもきっと、疲れは取れなかった</p><p>でも、だからといって克子姉や寧の、豊満な肉体に包まれても</p><p>オレは、昨日、朝から晩まで、ずっとセックスを繰り返してきたから</p><p>セクシー過ぎる肉体には、拒絶反応を起こしていたかもしれない</p><p>今夜のオレには</p><p>翔姉ちゃんやレイちゃんの戦士の身体が合っている</p><p>強くて逞しい肉体が</p><p>何か、怖い物が現れても麗華が退治しちゃいますお兄ちゃまは、安心して朝まで眠って下さい</p><p>怖い物って</p><p>御名穂お姉様が、おっしゃっていましたお兄ちゃまは幼い時から、誰かに守られているという安心感に包まれて、眠ったことが無いって</p><p>今夜は、安心ですから麗華が一緒です撲殺ステッキも、すぐそこにあります麗華、強いんですからお兄ちゃまは、麗華の腕の中で安心して、お眠り下さい</p><p>その優しくも力強い声にオレは、全身の力が抜けていくのを感じた</p><p>レイちゃんにオレは、オレの命を預けて</p><p>安心して眠ってもいいんだ今夜は</p><p>このオレを抱き締めてくれている腕がオレを守ってくれている</p><p>いいんだ、オレ</p><p>オレはもう</p><p>お早うですの</p><p>アニエスの声に、ハッと目が醒める</p><p>すっかり、グッスリと眠っていた</p><p>もう朝だ</p><p>窓の外から、明るい陽光が差し込んできている</p><p>お早うございます、兄さん</p><p>Good　Morningネ、Darling</p><p>おはようございます、お兄様</p><p>元気なアニエスの後ろに</p><p>おどおどしているルナ</p><p>ドンと胸を張っているイーディ</p><p>礼儀正しく、頭を下げる瑠璃子</p><p>みんな昨夜のままのバスローブ姿だった</p><p>バスローブの下は、パンティ１枚きりか</p><p>ようやく、頭が回り始めた</p><p>そうかこれが、朝の第１波のメンバーか</p><p>朝食を召し上がって、お仕事に戻られましたわ</p><p>ああ、仮眠の時間が終わってしまって</p><p>でも、オレが起きないように気を遣って、静かに部屋を出てくれたんだな</p><p>いいですのルナ</p><p>いきなりアニエスが大きな声でルナに言う</p><p>よく見て下さいですのこれが、パパの朝勃ちですのっ</p><p>ルナは、アニエスがビッと指差したところを見ている</p><p>ああ確かに、オレの股間が盛り上がっている</p><p>パパが、毎朝、こうなるのは自然の力なのですの当たり前のことで、仕方のないことですのだから、アニエスたちが、毎朝パパのオチンチンにご奉仕しないといけないんですのっ</p><p>アニエスは、力強く宣言する</p><p>いやしなくちゃいけないとかじゃなくって</p><p>だいたい、前の晩にセックスして、一緒に眠った女とは</p><p>朝になったら、もう１回戦することになる</p><p>みんな、オレの朝勃ちを面白がって</p><p>みすずなんて、オレが眠っていても勃ってたら、おしゃぶりしているし</p><p>射精と共に、眼を醒ましたことも何度かある</p><p>じゃあ、パパオチンチンを出して下さいですの</p><p>早くルナが、待っていますの</p><p>アニエスはルナの先生役になれたことで、少し興奮しているらしい</p><p>いけませんよ、アニエスちゃんお兄様、まだ起きられたばかりなんですからお兄様に急かすようなこと言ったりや、強い言葉を使うのはいけないことですよ</p><p>瑠璃子が、アニエスを叱る</p><p>わたくしたちはお兄様に、お願いする立場なんですから</p><p>そして、ルナを見て</p><p>ルナちゃんわたくしのすることを、見ていて下さいね</p><p>瑠璃子は、オレ向かって</p><p>お兄様朝のご奉仕に参りましたどうぞ、今日も瑠璃子をセックス奴隷として可愛がって下さいませ</p><p>深々と頭を下げる</p><p>それからまずは、接吻と抱擁ですわたくしたちは、セックスの道具である前にお兄様の家族なんですよ</p><p>優雅に微笑み瑠璃子は、オレに抱きつきキスする</p><p>うふふ朝からお兄様とキスしました瑠璃子は、幸せです</p><p>ああーうーっアニエスもキスして欲しいですのギュッとして欲しいですの</p><p>アニエスが、騒ぎ出す</p><p>じゃあ、ちゃんとお願いしろアニエスお行儀の悪い子には、してやらないぞ</p><p>パパアニエスねパパのことが、大好きですのだからキスして抱き締めて欲しいですの</p><p>ほらおいで</p><p>アニエスが、オレの胸に飛び込んで来る</p><p>パパ、パパ、パパ、パパ、好き好きチューッ</p><p>アニエスが、オレと熱烈なキスをする</p><p>オレを抱き締めオレも抱き締めてやる</p><p>アニエスは、舌を絡めてきた</p><p>どうしたんだアニエス</p><p>アニエスは、急にモジモジし始めて</p><p>アニエスお股が濡れてきちゃいましたの</p><p>今日は朝からハイ・テンションだから</p><p>ダメダメ、アタシとルナのキスが先ネ</p><p>そう言って、イーディが割り込んで来る</p><p>Darling愛してるネ</p><p>イーディは、優しくオレを抱き締めオレにキスをする</p><p>ルナちゃんはわたくしと同じ、お兄様のセックス奴隷ですからちゃんと、ご挨拶をしないと</p><p>は、はいに、兄さん朝のご奉仕をさせて下さいそれから今日も、ルナをセックス奴隷としていっぱい、使って下さい</p><p>来い、ルナ</p><p>オレはルナを抱き寄せキスをする</p><p>これで、みんなキスしましたのっ</p><p>アニエスは、オレのベッドに上がりオレのバスローブの裾を捲り上げる</p><p>ワーオカチンカチンですのっ</p><p>オレの朝勃起を見てそんなことを言い出す</p><p>見て見て見てですのっルナっ</p><p>アニエス興奮しすぎだ</p><p>朝の光の中で、改めてオレの勃起ペニスを見てルナが呟く</p><p>これが、今日もルナの中に入りますのアニエスの中にも入りますのピュピュピュッて、温かい赤ちゃんの素をいっぱい、お腹の底に出してくれるんですのっ</p><p>これが昨夜、ボクの中に入ったんだ</p><p>そうですのっそうですのっそうですのっ</p><p>アニエス落ち着け</p><p>ほらほら、ご奉仕はどうしたんですか</p><p>瑠璃子が、優しく２人に言う</p><p>お兄様、今朝は４人もおりますから全て、わたくしたちにお任せ下さい</p><p>そうそうDarlingは、寝ていてイイノネ</p><p>瑠璃子とイーディは、スルスルとバスローブを脱いだ</p><p>白い乳房と褐色の乳房</p><p>下着１枚だけの姿になる</p><p>ルナアニエスたちも、変身ラブリングですのっ</p><p>L・O・V・E</p><p>叫びながらアニエスは、バスローブを脱いでいく</p><p>あ、パンティまで脱いじゃった</p><p>アニエスま、待って</p><p>慌てて、自分も脱ぐルナ</p><p>響け、愛の鼓動アコギな真似は、お止めなさいっうっうーっ</p><p>全裸で、謎のポーズを取るアニエス</p><p>最後のうっうーで判った</p><p>真緒ちゃんの真似なんだな</p><p>きっと、真緒ちゃんの見ているアニメか何かのキメぜりふなんだろう</p><p>うっうーウェディング・チェンジ、お色直しほらほら、ルナも</p><p>何か良く判らないけれど</p><p>ぴちぴちボイスで、ライブスタートですのっ</p><p>寧の影響もあるからなあ</p><p>意外と、昔のアニメかもしれない</p><p>オッケイですのルナ</p><p>全裸のアニエスが、全裸のルナにVサインを示す</p><p>では舐めましょうですのっ</p><p>アニエスの思考スピードにルナは追いついていない</p><p>もうっ朝のご奉仕は、フェラチオって決まってますの昔からっ</p><p>いや別に、そんなことを決めた覚えは</p><p>こうですのっルナは見てて見て、覚えるですのっ</p><p>そして、１２歳の金髪ハーフ美少女は</p><p>オレのペニスを口を大きく開けて、頬張る</p><p>桜色の唇が亀頭を、ちゅぱちゅぱと上下する</p><p>まずは、全体を唾でベトベトにしますのっ</p><p>舌を伸ばしてペロペロと舐めていく</p><p>巧くなったなあ、アニエス</p><p>こんなにフェラチオの巧い１２歳は日本中探しても、いないと思う</p><p>じゃあ、こっちはわたくしたちが</p><p>そう言って、瑠璃子はオレに添い寝してオレの首筋に舌を這わす</p><p>お兄様はこれがお好きでしょ</p><p>オレの手を自分の乳房に運ぶ</p><p>うん瑠璃子の１５歳の新鮮なおっぱいは、弾力が素晴らしい</p><p>じゃあ、アタシはこっちネ</p><p>イーディは、瑠璃子の反対側に添い寝するとオレの乳首をペロリと舐めた</p><p>男も乳首は感じるノネカツコに教わったヨ</p><p>ああ、３人の舌がオレの肌を這っていく</p><p>はいルナもやってみるですの</p><p>アニエスが、ニカッと笑ってルナにオレのペニスを託す</p><p>大丈夫よお兄様のですから</p><p>そうネアタシたちを可愛がってくれるモノなのネ怖くはないヨ</p><p>これから毎朝、アニエスとペロペロするものですの</p><p>イーディと、アニエスも</p><p>ルナは覚悟をして口を開く</p><p>オレの勃起が熱く湿ったルナの口内へ</p><p>歯を立ててはダメですの噛んではいけませんですのパパのとっても、デリケートなところなんですから、優しく、優しくですの</p><p>アニエスが、そう指導する</p><p>最初から、深く咥えなくていいからまずは、先っぽだけを舐めてごらん</p><p>オレは、ルナにそう言った</p><p>ルナは、上目遣いでうんと頷く</p><p>少し下品にちゅぱちゅぱ音を立ててする方が、お兄様はお好みのようですわ</p><p>身内だけしかいないのですから思いっきり、淫らになって構わないんですよお兄様の前では、真実の姿を晒していいんですお兄様は、わたくしたちを受け入れて下さいますから</p><p>ボクはまだ、よく判りません</p><p>まあな</p><p>１２歳で、昨夜処女を喪失したばかりで淫らになれって、言われてもな</p><p>何でも、自分のペースでやっていけばいいっていうことだよ</p><p>セックスには、こうじゃないといけないなんて決まりは無いからルナにとって、どんなのが楽しくて、気持ち良いのか色んなことを試してみて、少しずつ判っていけばいいから</p><p>楽しくて、気持ち良い</p><p>まだ、痛みと戸惑いの方が大きいもんな</p><p>気持ちいいは、もうすぐ判りますの</p><p>それは身体の問題ですから</p><p>できれば午後までに、セックスでの快感を体験させたいけれど</p><p>この幼すぎる身体では、難しすぎるかな</p><p>美智の心月で、他の女のエクスタシーを共有するところまでしかいかないかもしれない</p><p>でも、楽しいはもう感じられるはずですの</p><p>えアニエス</p><p>だって、こうやってルナと一緒にセックスしているだけでアニエスは楽しいですのルナは楽しくない</p><p>真剣な眼のアニエスにルナは</p><p>そんなことないよアニエス一緒でボクも、楽しい</p><p>この子も優しい子だ</p><p>本当は、怖くてたまらないんだろうに</p><p>あの、兄さんここを舐めればいいんですか</p><p>ううんパパはねこっちをペロリンてする方が好きですの</p><p>アニエスが、亀頭のカリ裏に舌を這わす</p><p>そこなの</p><p>ルナもアニエスと一緒に、舌で舐めてくれた</p><p>それからねこういうのも好きですの</p><p>アニエスはオレの亀頭に自分の乳首を擦り付ける</p><p>お姉ちゃんたちみたいに乳首がぴゅっと飛び出ている方が、もっと気持ち良いみたいですけど</p><p>１２歳の乳首はまだ、ちょっと陥没気味だ</p><p>毎回、オレが一生懸命に吸い出しているんだけれど</p><p>ルナも、自分の乳輪を擦り付ける</p><p>２人の１２年物のおっぱいが、オレのペニスで擦れ合う</p><p>パパは、おっぱいが大好きですのルナも、後でたっぷりペロペロしてもらうといいですの</p><p>でも、ボク小さいから</p><p>そんなの関係ないですのっパパは、渚お姉ちゃんの大きなおっぱいも大好きですけれど美智おねえちゃんの平たいおっぱいも大好きですのつるぺたの方が感度が良いはずって、美智お姉ちゃんも言ってましたの</p><p>そんなことを言ってたのか美智は</p><p>カンドって</p><p>ルナが、尋ねる</p><p>そんなことは、アニエスには判りませんのっでも、とにかくパパは、アニエスたちの全員が大好きですのおっぱいも、お尻も、お腹も全部全部大好きでいてくれているんですのだから、アニエスたちも、パパのことが好き好きなんですのパパの手も、パパの胸も、パパのオチンチンも全部ぜーんぶ、アニエスは大好きなんですの</p><p>アニエスはそう感じているんだ</p><p>アニエスにとっては、セックスも日常生活の一部</p><p>いや、アニエスにはセックスが、一番大切な日常行為だから</p><p>ルナは違いますの</p><p>ルナは、一呼吸おいてから</p><p>ううんボクも、好きだよ兄さんがそうだね、兄さんを好きになるっていうことは兄さんの身体も全部好きになるってことなんだね</p><p>パパとのセックスもですの</p><p>パパとセックスしているとパパが、アニエスのことを好き好きでアニエスもパパのことが好き好きなんだって、よく判りますの身体全体で判りますの好き好き好きに包まれますの幸せになりますの</p><p>そうねわたくしにも、判るわ</p><p>アタシもネ</p><p>アニエスの言葉を瑠璃子とイーディが、肯定する</p><p>きっと、アニエスたちは、パパにセックスしてもらうために生まれたんですのだから、パパとのセックスは、あんなに気持ちいいんですの爆発しちゃいそうなくらい、幸せなんですのっ</p><p>アニエスは、満面の笑みでルナにそう告げる</p><p>はいですのっすぐにルナにも判りますの</p><p>昔のエロ小説で、トンデモ本大賞を取った名作がありまして</p><p>男の子と女の子がセックスしている最中に女の子の方が、突然、エヴァンゲリオンのテレビ版の最終回について話し出すという</p><p>わたし、あの最終回は納得がいかなかったのよ</p><p>セックスシーンの最中に</p><p>何か変わってて、面白い作品が多かったように思います</p><p>同じ作家で女の子を剃毛するのに、陰毛にセッケンの泡を塗りたくりながらシャボンスプレーとか</p><p>当時は、エロ小説界は、相当いい加減だったらしく</p><p>ヒロインの女の子の名前が、途中から変わっちゃっているのに作家も編集者も気付かなかったらしいですね</p><p>何て書くと今は、まともなようですが</p><p>この間、ありましたね</p><p>作者が、新作の小説の原稿とすでに出版済みの小説の原稿が混じってしまったファイルを編集者に送って</p><p>そのまんま、ごちゃ混ぜの原稿で出版されたということが</p><p>これって、つまり編集者は、送られてきた原稿を読んでないし</p><p>出版前の校正もやってない</p><p>作者も、ゲラを見ていない</p><p>本が全て印刷されてから、気付いたっていうんですから</p><p>昔も今も恐ろしい出版社と恐ろしい編集者は居るということなんでしょうね</p><p>699．朝のセックス攻防戦・２</p><p>はーい、ここも２人で舐めますのっ</p><p>アニエスとルナ全裸の１２歳美少女コンビによる、フェラチオが続いている</p><p>ルナの舌が、オレの亀頭の裏側を舐める</p><p>そうですの、ルナは舌を伸ばしてチロチロして下さいですのアニエスは根元の方をペロペロします</p><p>アニエスも、オレのペニスにピンク色の舌を伸ばす</p><p>それで時々ペロペロしながら、パパのお顔を見ますの</p><p>２人の美少女が、同時にオレを見上げる</p><p>ねっ、パパとっても気持ちよさそうですの</p><p>ニコッと微笑むアニエス</p><p>パパが気持ち良さそうだと嬉しくなってしまいますのそうでしょルナ</p><p>兄さんボクが舐めても気持ちいいの</p><p>当たり前だろ可愛いルナが、してくれているんだから</p><p>オレの答えに、ルナはフッと力が抜けたようだった</p><p>小さく微笑み</p><p>じゃあ、もっと頑張るね</p><p>ダブルフェラが続く</p><p>うふふお兄様ったら、本当に気持ち良さそう可愛い</p><p>オレに添い寝している裸の瑠璃子がオレの顔を見て、そう言う</p><p>そうネPrettyネ</p><p>反対側に添い寝してくれているイーディもそう言った</p><p>ルナ少しずつ、力をOPENしていくノネDarlingが、ルナたちに舐められて、気持ち良くなっているのを感じるのネ</p><p>イーディが、ルナに指示する</p><p>閉じられていた力が眼を醒ます</p><p>あ本当だ兄さん気持ちいいんですね</p><p>オレの心と通じていく</p><p>イーディが、バックアップの気を送っているからルナの力は、ブーストアップされ、より鋭敏になっている</p><p>判るネDarlingが、アタシたちのことルナのことも、とっても愛しく感じてくれているネ</p><p>うん判ります</p><p>そうですのパパは、アニエスたちのことが大々大好きですのそして、アニエスたちも、パパのことが大好きですの</p><p>それがアニエスの世界感の根幹になっている常識だ</p><p>だから、絶対にオレはアニエスを裏切ることはできない</p><p>オレに裏切られたらアニエスには、生きていく世界をロストしてしまう</p><p>もちろん、そんな覚悟をする以前にオレにとっては、アニエスは大切な可愛い娘だ</p><p>どんなことがあっても、アニエスの小さな手を放すつもりは無い</p><p>パパ気持ち良いですの</p><p>ぺちょぺちょと、湿った舌でオレのペニスを刺激しながら、アニエスが尋ねた</p><p>ああ、気持ち良いよアニエス</p><p>嬉しそうに金髪ハーフの白い肌の少女が、オレの亀頭にキスをする</p><p>ルナも気持ちいいよ</p><p>あんまり上手にできなくて、ごめんなさい</p><p>ルナは、オレの心を読んでいるから自分のフェラが未熟だということが、よく判っている</p><p>そんなことは気にするなよルナがしてくれているだけで、オレは嬉しいし気持ちいいんだから</p><p>ルナちゃんには、よく判るでしょお兄様は、本当に表裏の無い方だからわたくしたちには、嘘はおっしゃらないのよ</p><p>嘘吐いてもすぐ判るのネ顔がアイム・ソーリーって言ってるカラ</p><p>クククとイーディが笑う</p><p>だから鷹倉神社の巫女の相手は、お兄様でないと駄目なのですね</p><p>Sure嘘吐きオトコとかだと人間不信になっちゃうネ</p><p>ましてや初体験が、ヤクザの大親分とかなら</p><p>ありとあらゆる欲望と、過去の悪事の記憶が全て巫女に流れ込んで来るのだから</p><p>エグ過ぎてセックスがトラウマになる</p><p>それも２人連続とかなら心を病むのは当然だろう</p><p>うん兄さんが家族をとっても大切にしているのが判ります愛していて、心配していて、守りたいって思っていてそして、兄さんの心の中の家族に月子お姉様も、夜見子お姉様もボクもいます</p><p>ルナはオレの心を読んで、嬉しいそうにそう言った</p><p>パパどうしますルナのお口の中に、ピュッとしますの</p><p>ルナもパパの精液の味を、覚えた方がいいですのちょっと苦いですけれどパパのですから、ゴックンしないといけませんの</p><p>アニエスは、ルナにそう言うが</p><p>いや、アニエス精飲は、また今度にしよう</p><p>今日も、ハード・スケジュールだ</p><p>朝一から、ムダ撃ちはできない</p><p>オレが、１人で気持ち良くなるのはよくないよルナにも、セックスの気持ちよさを教えてあげないと</p><p>ルナ、そのままオレのお腹の上に跨がって来いよ</p><p>オレの心が読めているのだからルナは、オレのイメージ通りに、オレの上に跨がってきた</p><p>ルナの股間が、オレの腹の上に擦り付けられる</p><p>ルナはすでに、割れ目から熱い液を滴らせていた</p><p>胸を</p><p>はい、兄さん</p><p>仰向けで寝ているオレにルナが、可愛いおっぱいを差し出す</p><p>乳輪ごと乳首をしゃぶられてルナは、ピクッと震える</p><p>レロレロ</p><p>舌先で、上下に舐める</p><p>乳輪の中に尖りつつある乳首の感触がある</p><p>パパは、アニエスたちのおっぱいが大好きですのアニエスたちのおっぱいは、パパと将来、生まれるパパの赤ちゃんたちのためににあるんですのだから、大切にしないと駄目ですの</p><p>アニエスが、フェラチオを続けながらそう言う</p><p>おっぱいだけじゃないよ</p><p>オレは身体の上の、ルナに触れる</p><p>この顔を</p><p>オレの手は、ルナの頬を撫で</p><p>このおっぱいも</p><p>乳首の周りをくるっと回転してオレの手はさらに下へ</p><p>お腹もお尻もルナの身体は、全部大切にしろよ</p><p>オレは、１２歳のお尻をムニッと揉む</p><p>ルナの身体は、ルナ１人のものじゃないんだからな</p><p>兄さんのもの</p><p>オレといつか、ルナが生む子供のものだよ自分だけのものじゃないって思ったら大切にできるだろ</p><p>ボク赤ちゃんを産んでもいいのかな</p><p>いいに決まっているだろ巫女の悪い伝統なんてオレたちが断ち切ってやるから</p><p>そうですわたかだか明治以降に始まったことなんて、伝統のうちには入りません</p><p>間違ってることはブチ壊していいのネ</p><p>瑠璃子とイーディが、オレに続いて言った</p><p>ずっと、ここに居ていいの</p><p>いいに決まっているだろお前はもう、オレのものだ</p><p>オレは、ルナの背中を抱き締めてやる</p><p>そうですのっアニエスと一緒ですのっ</p><p>アニエスが、後ろからルナに声を掛けた</p><p>ほら、ルナ舐めてやるから、オレの上に四つん這いになれ</p><p>ああ、オレのイメージを受け取れシックスナインだ</p><p>そして女の子が上になつてのシックスナインの態勢となる</p><p>兄さんこれ、恥ずかしい</p><p>オレの眼前にお尻と局部を突き出して、ルナは恥ずかしそうに身を捩る</p><p>それがいいんだよ、ルナあ、お尻の穴がヒクヒクしているぞ</p><p>羞恥でルナがお尻に力を入れる度にキュッキュッと肛門が締まっている</p><p>そ、そんなこと言わないで</p><p>割れ目からはポトリ、ポトリと、愛液がオレの胸に零れて来る</p><p>まるで、パッキングの劣化した水道の蛇口みたいだ</p><p>たた、その垂れた液体はルナの体温で適温に温められており、淫靡な臭いを発している</p><p>まだ年齢が幼いからだろうか大人の女性の愛液よりもサラサラとしている感じだし、臭いもキツクは無い</p><p>オレは愛液の発生源を、舐め上げる</p><p>うん味も濃くはないけれど</p><p>でも、この酸っぱさは女の子の愛液に間違いない</p><p>ちゅちゅっ</p><p>そんな吸わないで</p><p>割れ目に唇を付けて、オレは内側の液を啜っている</p><p>どうですの気持ち良いですのルナ</p><p>喘ぐルナの眼前でアニエスが、オレのペニスを咥えている</p><p>気持ち良かったらルナもパパにお返ししないといけませんの</p><p>オレに股間を舐められながらルナも、オレのペニスを舐める</p><p>シックスナインの態勢だがアニエスも舐めているから、オレの下半身は再びダブル・フェラの状態になっている</p><p>あら可愛いですわ</p><p>瑠璃子がベッドから起きてデジカメを持って来る</p><p>そして、向き合ってオレのペニスを舐めている２人の少女を写真に収めた</p><p>ハメ撮り撮影は、瑠璃子の趣味だ</p><p>今までは、オレと自分自身のハメ撮りだけを記録していたが</p><p>今後は、年下の少女たちの写真も撮り始めるかもしれない</p><p>大分、身体がほぐれてきたネ</p><p>イーディが、手を伸ばしてルナのおっぱいを下から揉む</p><p>ええルナちゃんどうです怖くないでしょみんな一緒ですしわたくしたちは、お兄様とルナちゃんを気持ち良くしてあげたいだけですから</p><p>うん楽しいですのねっ、ルナ</p><p>アニエスも、ルナに微笑む</p><p>あの、まだ良く判らないけれどでも、みなさんがボクに優しくして下さっていることは判ります</p><p>そういう他人行儀は良くないノネ</p><p>アタシたちはもう、Familyなのネ</p><p>そうですのこれから、ずーっと一緒ですの</p><p>ああ、オレの口がルナの愛液で、ベチョベチョになっている</p><p>ルナにはもう、溢れてくる愛液が止められない</p><p>そろそろインサートするカ</p><p>ルナの股間の状態を見て、イーディが言った</p><p>大分、性的に興奮してきているネもう、いいと思うヨ</p><p>はぁぁ、はぁぁ、はぅぅ</p><p>確かにルナの呼吸が、荒くなってきている</p><p>でしたらこのまま、女性上位の騎乗位でなさったらどうですかそれなら、ルナちゃんのペースでできますし</p><p>瑠璃子が提案する</p><p>キジョーイ</p><p>ルナは戸惑っている</p><p>はいはいアニエスが、お手本を見せますのっ</p><p>駄目ネお手本は、ルリコにやってもらうネ</p><p>イーディが、そう言う</p><p>えー、何でですのっ</p><p>アニエスだとアニエス自身も、もう相当興奮しているから、止まらなくなるネ</p><p>今日のアニエスは、ちょっとハイテンション過ぎる</p><p>それとルナにおあずけ感を与えないといけないのネ</p><p>瑠璃子がすすっと、パンティを脱ぐ</p><p>ルナちゃん場所を交代して下さい</p><p>ルナに代わってオレの上に跨がって来る</p><p>お兄様わたくしも、すっかり潤ってしまっています</p><p>瑠璃子も興奮していたようだ</p><p>すっかり秘部が濡れている</p><p>ルナちゃん、よーく見ていて</p><p>瑠璃子は、自らヴァギナを開いてオレの勃起に押し付ける</p><p>ルナ、ここからがよく見えますのアニエスと一緒に、見せていただきましょう</p><p>アニエスとルナは頭を並べてオレたちがこれから結合する様子を、かぶり付きで見学する位置に正座している</p><p>いいですか入りますよんんっ</p><p>瑠璃子の小さな割れ目がオレのペニスを受け入れる</p><p>もっと深く入りますああんっ</p><p>じゅぶじゅぶと熱く湿った穴に、潜り込んで行く</p><p>こうやって女の子が上だと入れるのが自分ですからああんっ</p><p>全然、怖くないですのアニエスも、よくしてます</p><p>ぐりぐりと瑠璃子は、オレのペニスを根元まで受け入れる</p><p>今、ルリコがしているのは対面騎乗位ネ</p><p>イーディが、ルナに教える</p><p>タイメン</p><p>パパのお顔が良く見えますのだから</p><p>ああ、対面なんですね</p><p>ルナは、言葉の意味を理解した</p><p>瑠璃子が、オレと両手を絡め合う</p><p>こうして、お尻とお兄様に握っていただいた手でバランスを取りますこうなったら、どんな風に動いても、ベッドから落っこちたりはしませんから怖くないですよ</p><p>瑠璃子のセックス教室が続く</p><p>それで腰の使い方ですが女の子が上になった時は、女の子の方が主導的に腰を動かさないといけません最初から、無理に大きく動く必要はありませんわ</p><p>瑠璃子の細い腰がククッと動き始める</p><p>まずは腰を廻すように</p><p>結合部を、上からグイッと押し付けるようにして瑠璃子がオレの上で、腰をグリグリ廻していく</p><p>それから腰を使って、お兄様のペニスで瑠璃子のお腹の中を掻き回していただきます</p><p>瑠璃子は、腰を浮かせてオレのペニスを抜き差しする</p><p>ああんっこの時にお兄様の先っぽで擦っていただいて気持ちの良い場所を探します瑠璃子の場合はここですわ</p><p>瑠璃子は膣内の同じ壁面にオレの亀頭を何度も、擦り付ける</p><p>瑠璃子はあああっここが弱いのぉぉぉ</p><p>オレの手をギュッと握りしめて切なそうに眉を顰めて瑠璃子は、グリグリと腰を上下させている</p><p>それからねこの時に、お尻の穴をキュッとすぼめるとお兄様が入っている方の穴も、キュッて締まるのあああっ気持ちいいですお兄様ぁぁっ</p><p>瑠璃子の肌が、じっとりと汗ばむ</p><p>綺麗ダヨ、ルリコ写真撮っておいてあげるネ</p><p>イーディが、瑠璃子のカメラでオレとのセックスを記録する</p><p>はい、撮って淫らな瑠璃子を、撮して下さいああっ</p><p>落ち着け、瑠璃子</p><p>オレは、下からドンっと、瑠璃子を突き上げる</p><p>はふっああっ、済みません、お兄様</p><p>今は、ルナの勉強会だからな</p><p>はいそうでしたわ</p><p>どうもテンションが高いのは、アニエスだけじゃないようだ</p><p>瑠璃子も平然としていたけれどかなり性的に興奮している</p><p>ほら、次を教えてあげるんだ</p><p>はい上下運動は、ベッドのスプリングを効果的に使うと上手くできますわ強めにドンと腰をベッドに押し付けるようにしてスプリングの反動で</p><p>瑠璃子の腰が、ズンと下に押し込まれる</p><p>んんっ、んんっ、ああっ</p><p>ヌッチャッヌッチャッヌッチャッ</p><p>瑠璃子が、リズミカルに上下に揺れていく</p><p>気持ちいい気持ちいい気持ちいいですわ</p><p>瑠璃子は、あうあうと熱い息を吐きながらオレの上で踊る</p><p>この時になるべく、おっぱいがおっぱいが、ぷるぷる揺れるように腰を動かします</p><p>お兄様はセックスしている時にわたくしたちのおっぱいが、ぷるぷる揺れるのをご覧になるのがとっても、お好きですから</p><p>確かに、オレはおっぱい好きだ</p><p>うんDarlingはいつも、セックス中にアタシの顔とおっぱいばかり見ているネ</p><p>アニエスの時もそうですの</p><p>自分じゃ、気が付かなかったけれど</p><p>だから、美智お姉ちゃんが羨ましいですの</p><p>パパ美智お姉ちゃんとのセックスの時は美智お姉ちゃんのお顔しか、見ていませんから</p><p>ここに美智がいなくて、良かった</p><p>ああんっどうしましょうお兄様ぁぁ瑠璃子瑠璃子もう、イッとしまいそうです</p><p>瑠璃子の動きが加速する</p><p>イッちゃっていいネDarlingは、まだ射精するわけにはいかないから瑠璃子だけネ</p><p>オレが答える前にイーディが、言った</p><p>ああんっそんなの寂しいですわ欲しいですあんっお兄様の温かい精液を瑠璃子の中に注いで欲しい</p><p>瑠璃子は、濡れた瞳でオレに願う</p><p>また後でだ瑠璃子とは、いつでもできるだろ</p><p>そんな切ないですわお願いですお兄様、お願い</p><p>１５歳の美しい令嬢が全身汗まみれで、オレに膣内射精をねだる</p><p>今はダメだって</p><p>オレだって必死で、暴発しないように我慢しているんだ</p><p>今日は午後２時までに、鷹倉３姉妹の相手をする</p><p>最初は１人ずつそれから、３人同時に</p><p>まだ１人目なんだから最初から、トバすわけにはいかない</p><p>でしたら後で、１つだけ１つだけ、瑠璃子のお願いを聞いて下さいますか</p><p>ああ、何でも聞いてやるよ</p><p>瑠璃子は優しい子だし、無茶なことは言わない子だ</p><p>ありがとうございますわああーっあー、ああーんんっ</p><p>瑠璃子の腰が、激しくうねる</p><p>オレも下から、グイグイ突き上げてやった</p><p>お兄様瑠璃子瑠璃子イッちゃいます</p><p>おうっ、イケっ瑠璃子</p><p>見ていてはしたない瑠璃子をお兄様ぁぁっ</p><p>ああ、見ているぞ瑠璃子</p><p>オレの上で淫らに揺れている１５歳の裸身</p><p>白い肌が、汗でテラテラと輝いている</p><p>とろんと蕩けた眼がオレを見下ろしていた</p><p>あああーっ、イクっイキますっイクぅぅッッッ</p><p>瑠璃子にはセックスの時には、なるべく大きな声を出すように言ってある</p><p>慎み深さなんて、セックスの時には無用だ</p><p>香月家や上流社会の堅苦しい生活から解放されるために、オレとセックスしているんだから</p><p>セックスしている時には、何もかも自由にさせてやりたい</p><p>どうせ、瑠璃子は壁の薄い安アパートでセックスすることなど無いのだろうから</p><p>お兄様、お兄様、お兄様好き、好き、好きぃぃぃぃ</p><p>瑠璃子の膣が、キュウキュウと痙攣してオレのペニスを締め上げる</p><p>子宮が、オレの精を欲しい欲しいと、蠢いている</p><p>ああんっ、イッてます瑠璃子まだイッているのあああーっ</p><p>女のエクスタシーは男よりも、長く続く</p><p>オレは、快感に震えている可愛い瑠璃子の顔を下から眺めていた</p><p>もちろんぷるんと揺れるおっぱいも</p><p>はぁぁ、お兄様ぁぁ大好きぃぃぃぃ</p><p>そのまま、瑠璃子は脱力してオレに覆い被さってくる</p><p>よしよし、大丈夫か</p><p>オレは、瑠璃子の汗だくの背中を擦ってやった</p><p>火照った肌汗に濡れた柔らかいおっぱいが、オレの胸に押し付けられる</p><p>お兄ぃひゃまぁぁちゅきぃぃぃ</p><p>瑠璃子は、オレに激しくキスする</p><p>よしよし可愛いよ、瑠璃子</p><p>そこまでですのっ</p><p>アニエスが叫ぶ</p><p>パパアニエスもアニエスも、したいですのっ</p><p>瑠璃子の乱れっぷりを見てアニエスも火が付いてしまったらしい</p><p>お腹の奥がムズムズしていますのっ</p><p>両手で、股間を押さえている</p><p>アニエスには、４ヶ月前の事件以来、自慰を禁じている</p><p>白坂創介は、アニエスに１に数回の自慰を日課として強要していたけれど</p><p>そんなことをしていたら、アニエスがおかしくなってしまうから</p><p>アニエスが自分で性器を弄ることは、止めさせていた</p><p>だから、指を割れ目に当てることなく</p><p>まるでオシッコを我慢している子のように、手の平で股間を押さえているだけだ</p><p>待つネアニエス</p><p>そんなアニエスに、イーディが言った</p><p>今の瑠璃子のセックスを見て欲しくなったのは、アニエスだけじゃないノネアタシだって、欲しいヨそして</p><p>イーディがルナを見る</p><p>ルナもネ</p><p>ルナも自分のおっぱいと股間を、弄っていた</p><p>はぁぁ、はぁぁ、はぁぁ</p><p>すでに全身にびっしょりと汗をかいている</p><p>少しずつ力を解放しているネ感じているノネ今の瑠璃子のエクスタシーもアタシとアニエスが、欲しがっているノモ</p><p>瑠璃子も絶頂を迎えたとはいえ、オレに中出しされなかったことは不満に感じている</p><p>イーディとアニエスは、性的欲求が高まりまくっている</p><p>性的な淫靡な欲望が、部屋の中に充満していた</p><p>その匂いにルナは、溺れている</p><p>兄さん、ボク</p><p>赤く上気した肌蕩けた眼腰がビクッビクッと震える度に、割れ目から愛液がトロトロと零れだしている</p><p>身体はすっかり、ほぐれきっている</p><p>オレに犯される準備は完了だ</p><p>仕方無いですのお先にどうぞルナ</p><p>アニエスが、ルナに言った</p><p>父のボケが最近酷い</p><p>コンピューターとか、完全に使い方を忘れてしまっている</p><p>この前は</p><p>年賀状を出す人の名簿の住所変更を昼間に直していたんだが夕飯を食べた後に見てみたら、直したはずのところが全然直っていないんだ</p><p>というので、見てみたら</p><p>名簿を直した後に、上書き保存でなく新規保存していた</p><p>そして、夕食後にパソコンを開いた時には直す前の方の名簿を呼び出しているのだから</p><p>そりゃ、直っているわけがない</p><p>そしたら今日は</p><p>どうしようコンピューターが使えなくなってしまった</p><p>見に行くとパソコンを起ち上げたばかりの、個人認証のキーワードの画面になっている</p><p>キーワードを打ち込めばいいだけだろ</p><p>そのキーワードを忘れてしまった</p><p>それは、オレも判らないよ</p><p>とりあえず触ってみると</p><p>（キーワードを忘れた時のための）ヒント／妻の誕生日</p><p>と出た</p><p>妻の誕生日だってさ</p><p>と、私が言うと</p><p>いつだっけ</p><p>それも忘れたのかおい</p><p>ちなみに母は父が昔使っていたお古のパソコンを使っているのですが</p><p>ねえ、久しぶりに使おうと思ったら字が打てなくなっているのちょっと見て</p><p>というので見に行ったら</p><p>ね字が打てないのよ</p><p>母さんキーボードはどこ</p><p>えいつも使っているチャカチャカしているのは、そこにあるわよ</p><p>うん、マウスは付いてるけどキーボードはどこ</p><p>何だっけ、それ</p><p>キーボード無しに、字が打てるはずがない</p><p>あ、何かあったわねあれ、あんまり使わないから</p><p>今までマウスだけで、どうやってたんだ</p><p>700．朝のセックス攻防戦・３</p><p>昨夜、ロスト・ヴァージンしたばかりの全裸の１２歳美少女が</p><p>仰向けに寝ているオレの上に跨がって来る</p><p>自分で入れてみるネ怖くないヨ</p><p>イーディが、ルナにオレとの対面騎乗位でのセックスを指示する</p><p>瑠璃子は、まだ絶頂後の脱力から回復していない</p><p>オレの横に添い寝してハァハァと熱い息を吐いている</p><p>さあ、Darlingのペニスを掴んでみるネ</p><p>ルナの白くて小さな手が瑠璃子の愛液で、ベトベトになったオレの勃起に触れる</p><p>とっても熱いです</p><p>その熱さをお腹の中で感じるノネ</p><p>ルナの身体が震えている</p><p>それでも、オレの上で大きく足を開いて</p><p>自分の割れ目にあてがおうとするが</p><p>それでは角度が合わないネ</p><p>膝がガクガクしているから、バランスが悪いルナが自分１人で挿入させるのは、なかなか難しいようだ</p><p>アニエス手伝ってくれ</p><p>ルナパパのオチンチンは、アニエスに任せて下さいですのっ</p><p>アニエスが、オレの勃起の根元を掴んで角度を調整する</p><p>はい、これでいいですの</p><p>そのまま、ゆっくり腰を下ろすノネ</p><p>ルナは、すでに緊張で汗だくになっている</p><p>亀頭の先が１２歳の割れ目を、押し開いていく</p><p>たららららっと開かれた内側から、オレのペニスにルナの愛液が滴っていく</p><p>胎内に侵入しようとする異物に思わず、ルナは腰を引いてしまいそうになるが</p><p>ダメですのっそのまま、パパを受け入れて勇気ですのルナ</p><p>アニエスルナの手を握ってあげてくれ</p><p>アニエスは右手で、オレのペニスの角度をキープしたまま</p><p>左手はルナと手を繋ぐ</p><p>ルナアニエスが、一緒ですから</p><p>怖くないですの力を抜いて、中に入れるんですの</p><p>ずるるっ</p><p>ルナの腰が下がってくる</p><p>オレの剛勃起がルナの狭い膣道を、ぐいいっと拡げて侵入する</p><p>また、愛液が零れ出す</p><p>ルナは、濡れやすい体質らしい</p><p>これまでの愛撫と瑠璃子のエクスタシーの余波で、ルナの胎内はすっかり蕩けている</p><p>これなら問題は無い</p><p>ルナ、頑張って</p><p>一番膨れあがった亀頭が膣口の中に呑み込まれる</p><p>昨夜まで処女膜があった地点をじゅるじゅると、突破する</p><p>大丈夫昨夜よりは、痛くないネ昨日の記憶で、痛いものだと思い込んでいるダケネ</p><p>イーディは、ルナと気でリンクし始めている</p><p>ルナの局部の痛みが処女喪失時ほどでないことを感じ取ったらしい</p><p>気持ち良くなるんだよだって、パパのオチンチンなんですもの</p><p>アニエスがそう告げる</p><p>うん昨日ほどは、痛くないですはぁぁううっ大丈夫これなら</p><p>ルナは、ハァハァと大きく息をしながら自分の肉体を確認した</p><p>もっともっとまだ、入りますの</p><p>うんくぅぅ</p><p>アニエスの言葉にルナは、さらに腰を落とす</p><p>ルナの額から熱い汗が、ポタポタとオレの胸に滴り落ちる</p><p>ほらもう少しですのもう少しで、全部入りますの</p><p>今はオレのペニスの半分過ぎぐらいまでが、ルナの幼い胎内に潜行している</p><p>幼い膣が、オレの形に拡がっている</p><p>でも、でもでも</p><p>ルナの眼に涙が溜まっていた</p><p>痛くて泣いているのでは無い</p><p>高まりすぎた感情と、性感にルナの心が追いついていないんだ</p><p>無理だよ、これ以上は兄さんの大きすぎて、ボクの中には入らないよ</p><p>ルナはまた身体に余計な力が入り始めている</p><p>膝と足がガクガク震えだした</p><p>腹筋にも、ググっと力が入っている</p><p>入りますの昨夜は、パパの全部入ってましたもの</p><p>無理ですこれ以上は無理ぃぃぃ</p><p>はぁしょうがないな</p><p>アニエス、もう大丈夫だからオレから手を放せ</p><p>もうペニスは半分以上ルナの中に入り込んでいるのだからアニエスに手で角度をキープしてもらう必要は無い</p><p>むしろ、ここからはアニエスが手を放してくれないと、ルナが腰を落とすのに邪魔になる</p><p>アニエスは、言葉の意味をすぐに理解して慌てて、チンコの根元を握っていた手を放してくれた</p><p>落ち着けよルナ</p><p>次にオレは、下からルナに声を掛ける</p><p>ルナが、オレの眼を見る</p><p>無理でも笑えるか</p><p>笑う</p><p>ああルナは笑顔の方が可愛いと思う</p><p>ボクは可愛くなんてないです</p><p>可愛いのは夜見子お姉様です月子お姉様だって、綺麗だしボクは一番、可愛くないんです</p><p>姉に対してそんなコンプレックスが、あったんだ</p><p>可愛いな、ルナ</p><p>他の人間が、どう思おうとルナ自身が、どう考えようとオレには、お前が可愛いよ</p><p>ルナの身体の緊張がスーッと、緩んでいく</p><p>こっちからイクぞルナっ</p><p>オレは、下からズムンッ</p><p>ルナの女陰に向かって、腰を強く突き上げる</p><p>きゃああっん</p><p>にゅぶぶむっ</p><p>突然のオレの攻撃にペニスを最奥まで突き込まれて</p><p>ルナは、身体のバランスを崩す</p><p>はうううっーっ</p><p>そのままドスンとオレの上に、全体重を乗せて、腰を下ろす</p><p>ちゅぷっ</p><p>衝撃で結合部から、愛液が潤滑油のように噴出する</p><p>今や、ルナの女性器は、オレのペニスを根元まで、きっちりと呑み込み亀頭の先が、ルナの幼い子宮口とハードにキスしている</p><p>オレたちは完全に連結している</p><p>はぁぁはぁぁ</p><p>１２歳の少女はパクパクと大きく口を開いて、深呼吸している</p><p>そしてようやく</p><p>自分が、深々と男の欲棒の全てを受け入れていることに気付く</p><p>ぜ、全部、入っちゃってるボク兄さんに串刺しにされちゃってるの</p><p>騎乗位での挿入は昨日の正常位よりも、深い</p><p>ああボクの中で兄さんのがトックントックン蠢いているよ</p><p>オレの鼓動を膣で感じているのか</p><p>怖がらないで、ルナルナは今、パパに愛してもらっているんですの</p><p>心がゾクゾクするでしょそれがセックスですわルナちゃん楽しんで</p><p>ようやく回復した瑠璃子がルナに言った</p><p>騎乗位でオレと繋がったままルナは、戸惑っている</p><p>さっき、瑠璃子お姉ちゃんがしていたみたいにルナも腰を動かしますのっそうしないと、気持ち良くなれませんの</p><p>だけどボク身体に力が入らないよ</p><p>初めての経験だいきなりルナに、自分から腰を使えというのは無茶だったか</p><p>よし待ってろイーディ、オレを引っ張り起こしてくれ</p><p>オーケー、Darling</p><p>イーディが、オレの上半身を引っ張る</p><p>あ、アニエスもお手伝いしますの</p><p>アニエスは、浮き上がったオレの背中を押してくれた</p><p>よいしょっと</p><p>対面の騎乗位から対面座位に、フォームチェンジだ</p><p>オレは、ルナの小さな身体を腰の上でだっこする</p><p>よしよしよーく頑張ったな可愛いぞ、ルナ</p><p>オレは、ルナを抱き締めて背中と頭を擦ってやった</p><p>大好きだよ、ルナ</p><p>オレは、ルナの唇に何度もキスする</p><p>兄さんボクボク</p><p>ルナは、感極まってポロポロと涙を零す</p><p>その涙をオレは全て唇で吸い取って、飲み干した</p><p>兄さぁん</p><p>ルナもギュッとオレを抱き締める</p><p>ルナの可愛いおっぱいが、オレの胸で押し潰される</p><p>大丈夫だぞほらオレたち、１つになっているんだから何も怖くないだろ</p><p>オレはルナの耳に、そう囁いた</p><p>うんうん兄さん</p><p>ルナも性器同士で繋がっている現実を、改めて感じてくれているようだった</p><p>後はオレに任せろ</p><p>オレは両手で、ルナの小さなお尻を抱きかかえる</p><p>１２歳の尻肉の弾力少しまだ固いけれど、上質のビロードのようなつるつるした感触の肌を少し楽しむ</p><p>それからルナの尻を、グイッとオレの腰に引き寄せる</p><p>怖く無いぞゆっくりやるからな痛かったら、言ってくれルナが怖がるようなことは、もうしないから</p><p>オレは静かに腰をくねらせて、ペニスでルナの胎内を掻き回す</p><p>痛いか</p><p>ううん何か、ゾクっとしたよ</p><p>オレたちは、顔を見合わせたままだ</p><p>お互いの眼を見て</p><p>時々、キスしたり舌を絡めたりしながら</p><p>オレはペニスで、ルナの狭い内側を探検していく</p><p>ああうっ、あうぅぅ</p><p>ボク犯されている兄さんにとっても優しく、犯されている</p><p>ルナのお尻を持ち上げて浅いところをクイックイッとピストンした</p><p>ああっ、奥よりもそっちの方が</p><p>まだ１２歳だと子宮口をズンズン貫かれるよりも、膣の入り口の周りを擦られる方が感じるのかもしれない</p><p>に、兄さん</p><p>どうした、ルナ</p><p>ぼ、ボクセックスの楽しさがちょっとだけ判ってきたかも</p><p>ルナの瞳が濡れている</p><p>ううん凄く、判ってきたこれ楽しいよとっても楽しい</p><p>くちゅっくちゅっくちゅっ</p><p>ペニスを前後にピストンする度にルナの膣は、いやらしい水音を立てた</p><p>そうですわお兄様とのセックスはいつも、とても楽しいですもの</p><p>瑠璃子が、ニコッと微笑んでルナに言う</p><p>そうですのパパだから楽しいんですのルナも、パパとしかしちゃダメですの</p><p>しないよううん、できないよだって、兄さん、とっても優しいんだもんああん</p><p>少しずつピストンを強めていく</p><p>ボク判る、判るよホントに兄さんはボクたちのことも好きでいてくれているんだ</p><p>セックスは巫女の修行だった</p><p>性感を高めることで巫女の力を増大させていく</p><p>あっ、ああーっ力が力が入らないよボク、溶けちゃう蕩けちゃうよ</p><p>一度、身体の緊張心の壁が崩れれば</p><p>ルナは、全身全霊でオレを求め、受け入れていく</p><p>いいんだそ溶けてオレは、ここにいるからなちゃんとルナを抱き締めているからな</p><p>うん抱き締めていてお願い兄さん</p><p>オレがルナを抱っこする対面座位でのセックスが、安心感を与えているらしい</p><p>O.K.、ルナSTEP２にトライするネ</p><p>イーディがルナの足首に触れる</p><p>ルリコとアニエスもルナの足に触るネ</p><p>瑠璃子たちもルナの肌に触れる</p><p>Darlingは、そのままセックスを続けるネアタシは、少しずつ気をチャージしてルナの力を解放させるネ</p><p>ルナはオレを見ていろオレとオレたちと接触しているところを感じるんだ</p><p>ああっ、あふっ接触しているところ</p><p>そうだオレたちの繋がっているところだけじゃないこうやって、抱き合っている肌の感触イーディや瑠璃子、アニエスが触れているところ全てを感じろ</p><p>オレも亀頭で感じる膣内の肉襞の感触だけでない</p><p>オレが抱え上げている、ルナの尻の肌触り</p><p>オレの胸に押し付けられているルナおっぱい</p><p>眼の前にあるルナの顔ぷっくりとした唇の感触</p><p>香しい髪の匂い</p><p>１２歳の少女の発する汗と涙と愛液の匂い</p><p>ルナの全てを五感で感じる</p><p>ああっわ、判ったよ兄さんがボクを感じているようにボクも兄さんをみんなを感じるよ</p><p>ルナにオレの心が通じる</p><p>オレたちの心が</p><p>ああっ、みんなボクのことをホントに受け入れてくれているんだね</p><p>そうですわルナちゃん</p><p>ボクも家族でいいんですねああっ</p><p>良いに決まっているネ</p><p>イーディが囁く</p><p>ボクああっずっとここに居ていいんだね</p><p>いいんですのっ毎日、アニエスと一緒にパパにセックスしてもらいますの</p><p>アニエスが、答えた</p><p>ああっボク、ボクします毎日兄さんとセックス犯して下さいボクのこと兄さんボクを</p><p>ルナぁっ気持ちいいよルナの中ああっ</p><p>いつの間にかルナが動き出している</p><p>瑠璃子たちの心から正しい腰の動きを、読み取って</p><p>ああっキュキュッと膣を締め付けた</p><p>こんなテクニックまで</p><p>判る判るよ兄さんがボクの身体で、歓んでくれているボク兄さんの役に立っている</p><p>鷹倉３姉妹の末っ子のルナは</p><p>いつも自分が姉たちの足手まといになっていると、気にしていたのか</p><p>伝わっているんだろオレが、今ルナのおかげで、どんなに気持ち良いか</p><p>ああっ判るっ判るよおっ兄さん気持ち良いルナの身体美味しい</p><p>美味しいよ、ルナぁぁ</p><p>そして、オレは真の巫女の魔性を知る</p><p>ああっ、ああーっいいよ、もっと深くして兄さんの気持ち良いように犯して、ルナを犯してぇぇぇ</p><p>今のルナにはオレが何を望んでいるのか、全て判っている</p><p>オレの心と瑠璃子たちの心の両方を読んで</p><p>オレの求めているセックスを実現してくれる</p><p>ああっ、ああっーっ兄さん兄さん、出ちゃいそうなのルナの中に出しちゃいたいの兄さんああーっ兄さん</p><p>いいから、Darlingも全部、欲望を解放すのネ</p><p>イーディに言われなくともオレは</p><p>出したいもう、射精したいよルナの中に</p><p>そんなにルナのこと妊娠させたいのルナをママにしたいの</p><p>したいしたいよ</p><p>ルナ、まだ１２歳なのに兄さんの赤ちゃんを産むの</p><p>産ませたいんだ産んでくれよルナ</p><p>ああっ、ああーっじゃあ、いいよ出してぇぇ、出して、兄さんルナの中にぃぃ</p><p>オレは一気に腰を加速させる</p><p>射精欲が、身体の奥からググッと込み上げてくる</p><p>ルナに出してぇぇ赤ちゃんできちゃってもいいから熱いの出してぇぇ兄さん兄さん兄さん大好きぃぃぃ</p><p>ルナぁぁ、出るぅぅッッ</p><p>オレは、グイイイッとルナの奥へ突き込むっ</p><p>亀頭をグイグイと子宮口に押し付け</p><p>我慢していた小便を漏らしたように</p><p>大量の精液を一気に吐き出すッッ</p><p>ずびゅるるるっ</p><p>子宮に飛び込んで来た白濁の熱にルナの身体がビクッと震えた</p><p>ｈａｗｏｏｏｏｏｏ</p><p>イーディがルナに気を押し込むっ</p><p>いやぁぁッッッッ</p><p>敏感になりすぎたルナの心と肉体が</p><p>何もかもオレの精液に、犯されていく</p><p>ボクぅぅッッ跳ぶ、跳ぶ、跳んじゃうぅぅ</p><p>１２歳の肉体は、未熟でも</p><p>オレの射精の快感とアニエス、瑠璃子、イーディの絶頂の記憶が</p><p>強制的に、ルナをエクスタシーに押し上げた</p><p>いや、いや、いやぁぁッッッ</p><p>みんなの心が溶け合っていく</p><p>大丈夫Darling</p><p>気が付くとイーディが、オレを覗き込んでいた</p><p>射精の快感のまま失神していたらしい</p><p>見上げるとルナが居た</p><p>オレは、ルナを抱いたまま仰向けにひっくり返ったらしい</p><p>オレたちの下半身はまだ、繋がったままだ</p><p>あのね、兄さん愛してる、愛してる、愛してる大好き</p><p>ルナは、激しく何度も、オレにキスをした</p><p>今ね昨夜よりも、もっとハッキリみんなの心が判った兄さんの心も、記憶もアニエスや、瑠璃子お姉様、イーディお姉様の心と記憶も</p><p>巫女の力に覚醒した</p><p>まだ、覚醒とかじゃないよボクの場合は、まだイーディお姉ちゃんに気のチャージをしてもらったり、兄さんに犯してもらわないと、全開は無理みたい</p><p>ルナは力を溜めておくのが、まだできないネでも、センサーの感度は、一番良いカモツキコとヨミコは、かなり溜めることができるからチャージは、２人からしてもらった方がいいと思うネ</p><p>イーディは、そう感想を述べた</p><p>兄さんボクは</p><p>ルナが、オレに可愛い胸を擦り付けながら言う</p><p>ボクは今まで、自分たちが鷹倉神社の巫女の娘が、世の中で一番辛くて可哀想な存在だと思ってたボクたちの苦しみは誰も判ってくれないんだって</p><p>そうやって、心を閉じてたから色んなことが見えなかったんだと思うよでも、今兄さんたちの心を見て、辛くて苦しくて我慢し続けてきたのは、ボクたちだけじゃなかったんだって判ったんだ</p><p>いや、そりゃ瑠璃子や、イーディや、アニエスは大変な思いをして生きてきたのは知ってるけれどオレは、そんなに苦しい思いはしてきていないぞ</p><p>親父が失踪して、将来の不安に押し潰されそうになった時は大変だったけれど</p><p>それ以外は</p><p>まあ、男なら耐えられるであろう範囲内だったと思うし</p><p>Darlingはちょっと、お馬鹿さんダカラ</p><p>ご両親が酷い方過ぎて何が、辛くて、我慢できないことなのか、判らなくなっているんですわ</p><p>イーディと瑠璃子が呆れて言う</p><p>うん何が不幸なことだったのかさえ兄さんは、判らなくなってしまっているんだよね</p><p>ルナもそう言うが、オレにはよく判らない</p><p>そういうのはいいんですのこれからが楽しければ、いいんですの</p><p>みんなで仲良く、楽しくパパとセックスしますのそして、可愛い赤ちゃんを産んでみんなで、育てますの幸せですの</p><p>アニエスの夢は、シンプルでいいな</p><p>はい、真緒ちゃんといつも話していますのどっちが先に、パパの赤ちゃんを産むか競争ですの</p><p>ちょっと待てアニエス</p><p>ええと兄さん、ボクはこの後、お掃除フェラというのをすればいいんだね</p><p>はいセックスして、中出ししてもらったらお口でお掃除するんですのアニエスが、やり方を教えてあげますです</p><p>いや、アニエス</p><p>ルナは今、絶頂後で力が全開だから</p><p>教えなくても、みんなの心からお掃除フェラのやり方を読み取っているぞ</p><p>うん教えて下さいアニエス</p><p>ルナは、アニエスにニッコリ微笑む</p><p>アニエスに気遣ってくれたんだ</p><p>見て、兄さん</p><p>ルナは起き上がってオレによく見えるように、足を開き</p><p>じゅるりっと自分の胎内から、オレのペニスを引き抜く</p><p>とろーり</p><p>ルナの割れ目からオレの白濁液が、滴り落ちる</p><p>これが見たかったんですよね</p><p>ま、まあな</p><p>ルナちゃん、そのままでいて今、記念写真を撮りますわ</p><p>ハメ撮り大好きの瑠璃子が、慌ててカメラを取り出す</p><p>それでお掃除フェラが終わったら、イーディお姉様とアニエスが、お兄様を欲しがっていますから</p><p>イーディお姉様は後ろから、イヌのポーズで犯されたいって</p><p>アタシバックが好きなのネ</p><p>イーディが、恥ずかしそうに言う</p><p>でもルリコと同じで、アタシだけイクから射精は、アニエスにしてあげてネもう、アニエスかなり高ぶっているカラ</p><p>アニエスも今のルナみたいに抱っこがいいですの</p><p>アニエスは、熱い眼でオレに言う</p><p>抱っこで犯して下さいですのそれで、アニエスのお腹の中にもピピュッて下さいですの赤ちゃんできちゃっても、いいですから</p><p>金髪のハーフ美少女は天使の様に、オレに微笑む</p><p>仕方無いな</p><p>性的に高ぶっちゃっているのなら満足させるしかない</p><p>判ったよ全員、満足させてやるからな</p><p>オレたちの早朝セックス大会は</p><p>その後も２時間近く続いた</p><p>結局イーディとアニエスにも、膣内射精し</p><p>瑠璃子とルナにフェラさせて、飲精させた</p><p>ちょっと、苦いでしょでも、これがお兄様の味なのよ覚えて</p><p>はい、兄さん凄く歓んでますねボクたちに舐めさせて、飲ませるのそんなに好きなんですか</p><p>パパは、舐めるのも舐められるのも大好きですのっねっ</p><p>ルナちょっと、ちょうだいですの</p><p>アニエスが口移しで、ルナからオレの精液を分けてもらう</p><p>１２歳の裸の美少女同士のキスというのも、なかなか良い物だ</p><p>うん苦くて、美味しいですのっ</p><p>アニエスは、ニコッと笑った</p><p>Darlingアタシも、欲しいネ</p><p>イーディは、オレの亀頭を咥え尿道に残っていた精液を、チュチュッと吸い取った</p><p>次話から、夜見子編です</p><p>いつの間にやら７００話ハァ</p><p>前にも書きましたが最初は、３０話ぐらいの予定で始めたんですよ</p><p>どうして、こんなことにジッと手を見る</p><p>早く終わらせて、次の作品を書きたいのですが</p><p>701.朝食のパン</p><p>お腹空いたぁ</p><p>ルナ、イーディ、アニエス、瑠璃子、オレ</p><p>５人で、軽くシャワーを浴びて汗と愛液と精液を流すと</p><p>まあ、早朝からずっとセックスしていたし</p><p>ええ、朝ご飯へ参りましょう</p><p>みんなは、新しいバスローブに着替えた</p><p>オレは自分の部屋だから、シャツに短パンのラフなスタイルで</p><p>今、何時だ</p><p>もうすぐ、８時３０分ネ</p><p>イーディが、ベッドサイドの時計を見て答えた</p><p>あうううっ急がないといけないですのっ</p><p>慌てるアニエス</p><p>みなさん、食堂へ急ぎますのっ</p><p>何だか、よく判らないが</p><p>アニエスに急かされて、パタパタと小走りで食堂へ向かう</p><p>オレは室内履きだけど、みんなはスリッパだから大変だ</p><p>もおっアニエスちゃん</p><p>食堂の前の居間で、真緒ちゃんが待っていた</p><p>自分を置いてきぼりにして、朝からアニエスの姿が見えなかったから機嫌が悪いのかな</p><p>急がないと、始まっちゃうよっ</p><p>はいですのっルナも来て下さいのっ</p><p>アニエスに手を引っ張られてルナは、居間の大型テレビの方に連れて行かれた</p><p>まだ、大丈夫よ</p><p>渚が笑って、ソファに座っている</p><p>テレビの画面の片隅の時刻表示が、８時３０分丁度になると</p><p>始まるよっ</p><p>女の子向けのアニメが始まった</p><p>今日は日曜日だからね</p><p>食堂の方から、寧が出て来てオレに言う</p><p>でも、あれ真緒ちゃんぐらいの年の子向けのアニメなんじゃないのか</p><p>オレは明るいリズムの主題歌と軽やかな絵柄のアニメを観て、そう感じた</p><p>うーんと幼女と大人の男性が、ターゲットかな</p><p>変身ヒロインの４０００円もする全身可動フィギュアとか、小さな子たちは買わないでしょ</p><p>そうですか最近は、少子化ですから高額な玩具が増えていると、聞いたことがありますが</p><p>えー、だって大人向けのコレクターズ・アイテム部門から発売されているんだよ魂ウ＊ブだから</p><p>いやよく判らないけれど</p><p>とにかく、あの番組が終わるまではアニエスと真緒ちゃんは、テレビに集中しているからみんなは、朝ご飯を済ませちゃって</p><p>アニエスは今の精神年齢が、真緒ちゃんと同じというか</p><p>とにかく外の世界が、目新しくて仕方の無い時期だから変身ヒロイン・アニメも楽しんでいるんだろうけれど</p><p>ルナは普通の１２歳だ</p><p>もう、幼女向けアニメは卒業しているんじゃないのか</p><p>ルナお腹空いてるって、言ってたからなあ</p><p>オレがそんなことを心配すると</p><p>ルナが、オレに振り返ってニコッと笑って、手を振ってくれた</p><p>オレの心を読んだのか</p><p>ルナは優しい子なのネアニエスたちの面倒を見てくれるネ</p><p>アニメだから３０分で終わるからさ</p><p>ルナさんには申し訳ありませんが、先にお食事を済ませてしまいましょうお兄様は、次のスケジュールがございますから</p><p>瑠璃子の言うとおりだな</p><p>悪いけれどまだ、夜見子と月子とのセックスが残っている</p><p>午後２時のジッちゃんとの会見まで時間が無いし</p><p>オレは、心の中でゴメン、ルナと詫びた</p><p>すると、ルナがテレビの方を見たまま、オレに向かってVサインを出す</p><p>このまま午前中いっぱいは、アニエスと真緒ちゃんは、ルナちゃんにお願いした方が良いかもしれませんわ</p><p>そうだなセックスの場に、真緒ちゃんが乱入して来たら困るし</p><p>アニメが終われば、ルナはアニエスと朝食だ真緒ちゃんが、もう食事を済ませていたとしても２人に付き合うだろうし</p><p>そのまま３人で遊んでいてもらえれば助かる</p><p>ご心配なく朝食が終わったらわたくしも、あちらに合流しますわ</p><p>わたくしはもう充分、愛していただきましたから</p><p>艶やかに微笑む瑠璃子</p><p>えー、ルリコだけ膣内射精してもらってないネ</p><p>うん瑠璃子はセックスでイッたけれど、その後は精飲しただけだ</p><p>それはさっき、お兄様にお約束していただきましたから１つだけ、瑠璃子のお願いを聞いていただくって</p><p>今日は大変な１日ですから次の機会にねっ</p><p>判った何でもしてやるから、考えておいてくれ</p><p>瑠璃子のことだから野外でハメ撮りセックスとか</p><p>場末のラブホテルに泊まりたいとか</p><p>そういうのだと思うけれど</p><p>はいはい、じゃあ食堂へおいでっ</p><p>寧がオレたちを、手招きする</p><p>今日の朝食当番は</p><p>食堂でオレを待っていたのはエプロンを付けたみすずと美智</p><p>２人とも何か暗いぞ</p><p>あのごめんなさい、旦那様</p><p>誠に申し訳ございません、ご主人様</p><p>いきなり、オレに謝ってくる</p><p>ど、どうしたんだよ</p><p>何をやらかした</p><p>みすずが、こんなに深刻な表情になるなんて</p><p>ベーコン・エッグが上手くできませんでした</p><p>みすずが皿を見せる</p><p>なるほど、目玉焼きが崩れて黄色い黄身が外に溢れている</p><p>大丈夫だよ全然、食べれるじゃないか</p><p>でも、申し訳ありません</p><p>みすずは俯く</p><p>ていうか、みすずが焼いてくれたんだろ</p><p>はい美智に教わって、やってみました</p><p>わたくしがご指導させていただいたというのに申し訳ございません今すぐ、全裸にて土下座致しますので</p><p>美智は、エプロンを外そうとするが</p><p>コラうちの食堂は、全裸禁止よ</p><p>奥の台所から、克子姉が顔を出して美智を叱る</p><p>あら、おはようあなた</p><p>おはよう、克子姉</p><p>朝の挨拶を終えると克子姉は、改めて美智を見て</p><p>食べる場所で汚いでしょ小さい子もいるんだし、生のお尻が触れたところを手で触って指を舐めたりしたら、バイ菌が入るでしょ</p><p>うんうん、大腸菌は怖いからねそのまま椅子とか座って、菌が付着したらよくないよくない</p><p>だから、食堂でパンツを脱ぐのは禁止脱ぐなら、上半身だけになさいっ</p><p>しかしながらわたくし、下半身には自信がございますが上半身はいささか</p><p>上だけ脱げという方が美智には、キツイらしい</p><p>克子お姉様は、とっても厳しいんです失敗した料理は、わたくしが全て食べますから旦那様のために、もう１つ新しい材料を下さいとお願いしたのですが</p><p>ダメよ食べられるんだから、それを出しなさいそうやって失敗して、恥ずかしい思いをしないとお料理は上手くならないわよ</p><p>ですがルリたんは、いつの間にか、あんなにお料理が上手になったのに</p><p>瑠璃子はこの屋敷で暮らすようになったこの４ヶ月で、めきめきと家事の能力を身に付けている</p><p>みすずの方はたまにしか、ここには泊まらないし</p><p>あら、瑠璃子ちゃんだって、最初は上手くできなかったのよ</p><p>そうですわわたくしも、毎日教えていただいてようやくコツが判ってきたところです</p><p>わたくしも、最初の頃は失敗ばかりで、恥ずかしい思いを何度も致しましたわ</p><p>うんみすずだって、すぐに上手くできるようになるよ</p><p>オレは、皿を受け取る</p><p>それにみすずが、オレのために作ってくれたベーコン・エッグだろオレが食べないと、申し訳ないからさ</p><p>さあさあ食べよう瑠璃子、イーディみすずたちは、もう食事は済ませたのか</p><p>まだですわ</p><p>じゃあ、みんなで一緒に食べようよ</p><p>オレたちは、テーブルに座る</p><p>渚さんと真緒ちゃんは、もう先に食べたよ</p><p>いつもの日曜日の日課らしいから</p><p>ああ、朝食後にあの変身ヒロイン・アニメを観るのか</p><p>後、メグちゃんも</p><p>今日も陸上部の練習があるんだな</p><p>メグは今</p><p>昨日のことがあるからちょっと心配だ</p><p>ああ、台所にいるよ</p><p>何だそこにいるのか</p><p>オレは、様子を見に台所の方へ向かおうとした</p><p>ああ、それとミナホお姉ちゃんとマルゴお姉ちゃんには、マナが食事を届けに行ったからあっちの部屋で、２人で状況分析しているから</p><p>オレは立ち止まって、寧に振り向く</p><p>夜の間に関西ヤクザたちの動向に変化はあったのだろうか</p><p>翔姉ちゃんと、レイちゃんは今どこに</p><p>まあ、後でどんな状況か聞きに言ってみようよ</p><p>ミナホ姉さんの方から何も言って来ないんだから深刻な状況にはなってないとは思うけれど</p><p>ああ、そうだあなた明日から、学校で売る新作のパンのことなんだけれど</p><p>不意に克子姉が、オレに言う</p><p>ああ、今までより５０円安いパンのこと</p><p>クラスメイトの田中に言われたんだ</p><p>今、オレが作って売っているパンはお洒落で、少し懲りすぎていて、ちょっとお高いと</p><p>まあ、克子姉が目指しているパン屋さんが、高級志向だからついつい、そういうパンばかり作ってたんだけれど</p><p>そういうパンは、技術もいるしレシピが違うから、一つ一つ作り方を覚えていかないといけないし</p><p>普通の高校生が求めているのはもっと安いパンらしい</p><p>それもあまり凝ったものではなく、シンプルな作りでも構わない</p><p>美味くて、安くて、腹が膨れるパンだ</p><p>昨夜から、試作を幾つか作ってみたから、食べて</p><p>え、もうできたんだ</p><p>さすが克子姉</p><p>昨夜のオレたちがセックスしていた時間に新しいラインナップを考えてくれていたんだ</p><p>ええ、それでねみんな、持って来てちょうだい</p><p>台所からオレがいつも学校にパンを運んでいる大きなトレイをワゴンに乗せて</p><p>ゴロゴロと</p><p>夜見子と月子とメグがみんなエプロンに三角巾姿で、登場する</p><p>公様皆様で、たくさん作りましたからどうぞ、味見して下さいませ</p><p>トレイの中には形が不揃いだけれど、美味しそうな匂いのパンがたくさん焼けていた</p><p>昨日、ヨッちゃんが寝た後でみんなで、生地作りからやったんだよ</p><p>オレが寝た後って</p><p>ああ、オレが自室に戻る時は</p><p>みんなは、この食堂に集まってお茶を飲んでいた</p><p>新しく安いパンのシリーズを売り出すことは決めていたけれど今まで以上に、パンの種類と量を増やすことには、大きな問題があったでしょあなたとあたしだけでは、どうしても手が足りないっていう</p><p>パン屋の修行でやっているのだから今までの凝ったパンの作成は、止められない</p><p>安いパンは、今までのパンと平行して作らないといけない</p><p>その上今までよりも、売れる可能性が大きいから</p><p>安い方は、かなりの数を作らないといけない</p><p>あなたが前に提案してくれたように焼くのは、２回に分ければいいのよね</p><p>パン釜は、学校にあるのだから</p><p>昼休みの直前に、第１弾のパンを焼いて</p><p>昼休みの途中に第２弾のパンが焼き上がればいい</p><p>売り子が増えたのだから、オレは調理室に閉じ籠もっていられるし</p><p>だから焼く前までの段階に仕上げたパンが、必要な量だけあればいいのよね</p><p>今までは前日の夜とも当日の早朝に、オレと克子姉で作っていた</p><p>これからはわたくしたちも、お手伝い致しますわ</p><p>はいわたくしたちも、こちらにお世話になるのですから何でも、公様の御用をお申し付け下さい</p><p>ええパン作りって、とっても面白いですわ</p><p>月子と夜見子がオレに微笑む</p><p>そうそうルナが作ったパンもありますのよこれがそうですわ</p><p>得意げに、夜見子は妹の作ったパンをオレに示した</p><p>アニエスはお眠だったけれど昨夜は、マナちゃんも作ってくれたわ今朝は、みんな早く起きてこれ全部、みんなで作ったの</p><p>トレイいっぱいのパンを克子姉は、オレに示す</p><p>明日から、５０円安い方のパンは、こうやってみんなに作って貰うわそれで、あたしとあなたは今まで通り、手間の掛かる凝ったパンを作ればいいのよあなたもあたしも、もっともっとパン作りの技術を高めないといけないんだから</p><p>克子姉の言う通り本気にパン屋をやっていくためには、まだまだ色んなパンの作り方を学ばないといけないことは判っている</p><p>大量生産できるようなシンプルなパンを、どれだけ作ってもパン作りの技術は高まらない</p><p>オレは、パン工場の労働者になるのではなく</p><p>パン屋の主人、そのものにならないといけないのだから</p><p>こっちのパンは、簡単なレシピのものだけにしたわ実際に試してみたけれどこれなら、みんなにも問題無く作ってもらえると思うわ</p><p>ていうかこの少し歪んでるぐらいのパンの方が、高校の職業訓練コースで作っているパンとしてはリアリティがあるよね</p><p>寧がパンを一つ取り上げて、言う</p><p>今まではさパン作り初心者のはずのヨッちゃんが焼いたとは思えないような、できの良すぎるパンばっかりだったから</p><p>それを気味悪がる生徒も多かったんだろうな</p><p>見た目は、今イチだけど可愛いでしょこういうパンは味は、克姉の計算通りにバッチリだから、ちゃんと美味しいし市販のパンよりも安いからねこれなら、お腹を減らしていて、数を食べたい運動部の子たちにも売れると思うよ</p><p>昨夜と今朝は、初めてだからみんなで作ったけれど慣れてきたら、これも当番制にすればいいのよ夜寝る前か、朝早くに３人くらいでワーッと作っちゃえばいいんだからあたしがちゃんと指導するわ</p><p>あたしとマナちゃん夜だけなら、メグちゃんも大丈夫だよね</p><p>メグは陸上部の朝練で、早朝から登校することが多い</p><p>申し訳なさそうに、コクリと頷く</p><p>でメンバーとしては、ルリちゃん、月子ちゃん、ヨミちゃん、ルナちゃんでしょアニエスにだって作れるよこっちのパンならさ</p><p>寧が、指を折っていく</p><p>あたしと美智もこちらに泊まる時は、お手伝い致しますわ</p><p>みすずに美智</p><p>アタシはNO　TOUCHネ昨夜も今朝も、これからも</p><p>アタシが、パン作り当番になったらガードの人間が足りなくなるネアタシは、familyのガードに専念したいカラ悪いけれど、パンには参加しないヨ</p><p>キッパリと、そう言った</p><p>イーディは、どんな時でも自分の役割を忘れない賢い娘だ</p><p>でしたらわたくしも</p><p>寂しそうに、美智が言う</p><p>美智はイイネパン、作ってナサイいつも、ここに居るワケじゃないンだカラ</p><p>イーディは、クスクスと笑った</p><p>うん、美智が泊まるのはみすずと一緒の日だけだから</p><p>警護人が足りなくなるということは無いな</p><p>でもいいのか、みんな</p><p>パンのことはオレの仕事なのにみんな</p><p>みんなを巻き込んでしまっていいのだろうか</p><p>何言ってんの家族でしょ、ヨッちゃん</p><p>みんなを代表して寧が言う</p><p>ヨッちゃんのパン屋さんはあたしたち家族のパン屋さんなんだから</p><p>お手伝いするのは、当然ですわお兄様</p><p>アニエスちゃんたちの情操教育にも良いと思うわあの子は、そういうことに興味を持った方がいいのよ</p><p>セックスのことしか教えられてこなかったアニエスだ</p><p>今は、心の中心にオレとのセックスだけがある</p><p>不安をセックスでしか解消できない子になっている</p><p>美味しいパンを作ることが、アニエスの心を良い方向へ導くかもしれない</p><p>自分に自信を持つこと</p><p>アニエスが作ったパンを、みんなが美味しいと言って喜んでくれる様子を見せることができれば</p><p>わたくしもホントは、まだよく判らないですけれど先生の夢が、パン屋さんを始めるということでしたら喜んでお手伝い致しますわ</p><p>わたくしはもう、よく存知あげておりますから</p><p>オレの心を読み取った月子は何でパン屋なのかの経緯も、理解してくれているらしい</p><p>夜見子も、口ではこんな風に言ってますが本当は、心から楽しんでいますわわたくしたち自分の人生に、こんな体験をすることはできないと思っていましたから</p><p>月子が、夜見子の心を読んで言った</p><p>昨日まで、鷹倉神社の巫女になることしか考えていなかったんだ</p><p>みんなでのパン作りが、楽しかったんだろう</p><p>もう、月子お姉様だって楽しいのでしょう</p><p>ええ、もちろんこれが公様の家族にしていただいているということなのですから心が温かいですわ</p><p>月子が、オレに微笑んだ</p><p>みんなに力を貸してもらおうか</p><p>ありがとう頼むよみんな</p><p>メグは、黙ったままだった</p><p>メグは、最初、学校でのパン事業をオレと２人きりでやろうとしていた</p><p>校内でのパン販売を始めた当初は寧にすら、売り子をさせなかったくらいだし</p><p>忙しいのでなし崩し的に、寧も売り子をしてくれるようになっただけだ</p><p>メグの心の中では</p><p>学校でのこと特にパンのことは、自分のテリトリーだと感じていたはずだ</p><p>それが克子姉も、売り子に加わることになり</p><p>アーニャの飛び入りもあり</p><p>今週からは、可奈センパイも売り子をやってくれる</p><p>その上、パン製作の方に瑠璃子たちが加わるなんて</p><p>ただでさえ、お屋敷の主婦の座を、瑠璃子やマナに奪われているのに</p><p>思っていらっしゃることがお有りでしたらお話なさった方がよろしいと思いますわ</p><p>月子がメグに言う</p><p>昨夜、気まずい形で別れたままになっているから</p><p>オレも、メグとちゃんと話がしたい</p><p>あのね、ヨシくん</p><p>意を決して、オレに話し掛けてきた</p><p>おっはよーっなあに、この良い匂いこれ全部、焼きたてのパン</p><p>雪乃が食堂に現れる</p><p>お早うございます皆様</p><p>雪乃の姿を見るとメグは、口をつぐんでしまった</p><p>ごめん、遅くなったメグちゃん、送って行くよ</p><p>突然、食堂の入り口にマルゴさんが現れる</p><p>練習に遅れたらマズイでしょ早く行こう</p><p>学校までは、まだ危険だから車で送迎してもらうしかない</p><p>さあ行こう寧あたしはメグちゃんを送ったら、すぐに戻って来るから</p><p>メグはマルゴさんに連れられていく</p><p>あ、待ってメグちゃん</p><p>寧が紙袋に、みんなで焼いたパンを幾つか放り込んで行く</p><p>女子陸上部のみんなで食べてもちろん味の感想を聞いてくるんだよっ</p><p>寧はメグに仕事を与える</p><p>オレたちのパン作りチームの一員としての</p><p>行って来い、メグ</p><p>うん、行ってくる</p><p>そしてメグは</p><p>ヨシくんも頑張ってね</p><p>オレにそう言ってくれた</p><p>済みません、次のエッチの前にワンブレーク下さい</p><p>部屋の片付けをしていたら１９８１年のアニメ誌が出て来ました</p><p>あのアウトというアニメ誌が当時あったんです</p><p>３月号ですね</p><p>表紙が吾妻ひでお先生でゆうきまさみ先生と夏目房之助先生のマンガ（マンガ評論でなく）が掲載されています</p><p>他にも、コミケの初代主宰者の米沢先生がマンガ時評を書いてますし桃伝のさくまあきら先生の読者コーナーとか</p><p>新番組のお知らせが名犬ジョリィとゴライオン</p><p>そして、前年の１９８０年のアニメを振り返るページがあるのですが</p><p>イデオンとゴーディアンとダルタニアスとゴッドシグマと</p><p>ガッチャマン・ファイターと、ベルばらと、ルパンの第２シリーズのラスト（宮崎監督が手掛けた死の翼アルバトロス）と</p><p>がんばれ元気と、あしたのジョー２と、ニルスのふしぎな冒険</p><p>全部、同じ年の放映だったとは</p><p>濃すぎる１９８０年</p><p>このほとんどのアニメが４クール放映ですから</p><p>古川登志夫さんや水島裕さんのコンサートの記事に</p><p>井上和彦さんのレコードの広告</p><p>声優さんの劇団の座談会では今は声優ブームですからみたいなやり取りも</p><p>１９８１年はすでに声優ブームなんだ</p><p>うーむ、今読むと色々恐ろしい</p><p>ちなみに翌月号が、最初のガンダムの映画版の特集だそうです</p><p>702．朝食のテーブルで</p><p>これは、わたくしのです</p><p>これ、あたしが作りました</p><p>このパンは、わたくしが</p><p>みんなにパンを勧められとにかく食う</p><p>いっぱい、食う</p><p>みすずの作ってくれたハム・エッグも</p><p>サラダも食べないとダメよ</p><p>はい克子姉</p><p>そんな感じで嵐の様な、朝食が終わった</p><p>どう商品としてイケそうでしょ</p><p>オレに、食後の紅茶を注いでくれながら克子姉は言う</p><p>うんみんな、手先が器用なんだな</p><p>学校で克子姉が、パン部の子たちに指導しているところを見ているけれど</p><p>もっと、いい加減な出来だったと思う</p><p>みんな本気なのよ</p><p>克子姉は、呟いた</p><p>遊びじゃないからあなたのために役立ちたいって思っているしお客様に売るパンを作るということの意味を判ってくれているのよ</p><p>それに頭の良い子ばっかりだからさ克姉に教わった通りに確実に、丁寧に一つ一つ作ってたもん</p><p>寧が付け足す</p><p>もちろん、言われた通りのことができない子は論外だけれど一番、救いようの無い子は、勝手に自分流にアレンジして、ダメな製品を作っちゃうから</p><p>ヤッちゃんどういうこと</p><p>だからさ指示されたことに対して、どうして、そういう指示をしているのかっていうことを考えないでさこの方が効率的だし、もっと良いはずって勝手な作り方に変更しちゃったりするんだよ指示している方の人が、散々トライ＆エラーを繰り返して、その作り方が最適だと経験から言ってることとか想像ができなくて</p><p>他の人の苦労を想像しないというか自分のひらめきの方が正しいと思い込む人って、確かにいますよね</p><p>また、そういう子に限って自信家だったりするからさ、周りの子たちにも指示されたやり方より、あたしの方法の方が絶対に良いとか主張しだしたりして</p><p>出来上がったものが、全然ダメなものばかりとかよくある話よね</p><p>寧の話を克子姉は、受ける</p><p>あたしはパンの焼き上がりから、お客様が実際に食べる時間のことまでイメージしているのよ例えば、学校で売っているパンは買った人は、だいたいすぐに食べちゃうでしょ取っておいて、部活の後に食べようと思っていたとしてもせいぜい数時間後でしょ</p><p>学食のパンを家に帰るまで取っておくやつはいないな</p><p>昼食か、小腹が空いた時のオヤツなんだから</p><p>でも、パン屋さんをやるようになったら夕方、５時以降に売ったパンは、翌日の朝食になる確率が高いわ菓子パンなら、夜食とかに食べられるかもしれないけれど</p><p>ああ翌日の朝食を、仕事や学校の帰りに買うんだな</p><p>そうなると学校のパンは、焼きたてが一番美味しいタイプのパンの方が良いだろうし夕方のパンは、一晩経って冷たくなっても、あるいはもう一度温めても美味しいパンでないといけないでしょ</p><p>それぞれ作り方が変わるわけプロになるのなら、そこまでイメージして作らないといけないのよそれを上手く遣り繰りするのに、多少手間が掛かるとしても</p><p>でも判ってない子に、やらせるとさ何でこんな面倒な工程を入れるわけ馬鹿みたいもっと、こういう風にした方がいいのにこの指示を出している人は、全然判っていない馬鹿なの死ぬのって、勝手なことを言い出してさ</p><p>本当に自我の強いお馬鹿さんだと勝手な作業に変えてしまうわよ周りの人まで、自分のやり方を強制して</p><p>克子姉と寧が言う</p><p>よく言うでしょ自分が他の人間よりも頭が良いと思っている、活動的な馬鹿が、一番手に負えないってさ</p><p>でも、ヨッちゃんだってパン屋さんを始めたら、色んな人を雇わないといけないんだから、そういう子がいるってことも知ってないとダメだよ</p><p>うんいずれは</p><p>パンの作製も、販売も人を雇わないと、手が足りなくなるだろう</p><p>でも、オレ、馬鹿だからさよく判らないんだけれどそういう、我の強い人が店で働いていたとしたらどう対応すればいいんだ</p><p>そういう人ってオレみたいのが指導しても、言うことを聞いてくれないと思うんだよオレ頭がよくないから、そういう人に反論されても、多分、スラスラと言い返したりできないと思うし</p><p>そいういう我が強くて、自分の考えが正しいと思っている人は</p><p>オレのことなんて、ハナッから馬鹿にしているだろうし</p><p>絶対に、言葉が巧みというかペラペラ自分の意見を、物凄い勢いで話してくるだけで</p><p>オレの言葉は聞く気が無いと思うんだよなぁ</p><p>へだからさ、最初っから、そういう人は雇わないようにするんだよ</p><p>そのためにバイトを雇うんだって、あらかじめ面接するんでしょ</p><p>いや、ヤッちゃんそれは判るけれどさ短時間の面接で、その人の性格や考え方が判るわけがないじゃないか</p><p>人って複雑なんだから</p><p>良い人かなって思って、実際に雇ってみたらさなかなか、大変な人だったりしたらそういう人には、どう向き合えばいいのかな</p><p>オレには結構、深刻な悩みだ</p><p>人間関係とか、全然、自信が無いし</p><p>馬鹿ねぇ無理だと思ったら、クビにすればいいのよ</p><p>テーブルの端に居た雪乃が笑って、オレに言う</p><p>間違ってもあんたが指導してやろうとか教育しようとか、思わないことねどうせ、あんたには、そんなことできないんだから</p><p>でもほらよく、職場での教育指導とか言うじゃないか</p><p>オレは雪乃にそう言う</p><p>オレが店をやるのなら働いてくれる人には、教えるとか、指導するとか、そういうことをする立場にならないといけないんだろ</p><p>あのさあんた、自分のパン屋を大企業にする気とかあるわけでっかい、自社工場とか作って各チェーン店に、毎日パンを配送するとか</p><p>いや、そんな気は無いよ</p><p>何だその大それた発想は</p><p>オレにそんな会社が、経営できるはずがない</p><p>１店舗きりでパンを作るのも、売るのもあんたと克子の眼の届く範囲でやるんでしょ</p><p>オレと克子姉が目指しているのはそういう店だ</p><p>じゃあ、社員教育とか考えなくていいわよああ、こいつなら一緒にやれるなって子だけを雇ってさダメだ、こいつってのは、即刻、クビにすればいいのよ</p><p>でも、今はなかなか、求人しても良い人材に巡り会えるとは限らないんじゃないですか</p><p>美子さんが雪乃に尋ねる</p><p>それは、そうなんだけどさフランシーって、判るあたしが毎週、一緒にテレビに出ているオカマちゃんの</p><p>知ってるよお前の放送は、毎回必ず観ているから</p><p>雪乃は、一瞬、顔を赤くするが</p><p>そのフランシーが、この間、楽屋で言ってたんだけれどさあの人って、本職は雑誌にコラムとかエッセイとか書く人なのよテレビタレントは副業なわけ</p><p>それも知っている</p><p>この前の放送で言ってたから</p><p>でも、一応は芸能事務所に席を置いているわけよで、もうテレビに出るようになって、何年か経つわけでしょそれで、この間さ事務所に、担当マネージャーを新入社員の子に交代させられそうになったんだってフランシーに事務所の偉い人がさ君ももうテレビの世界ではベテランなんだから、うちの会社の新入社員を育ててくれって言われて</p><p>そしたら、フランシーはカンカンに怒ってさアタシは、芸能関係のマネージメントをアンタの会社に任しているだけよどうして、アタシがアンタの会社の子の教育を、このアタシがやってあげないといけないの教育係とかお金を貰ったってイヤよって、突っぱねたんだって</p><p>それは何とも</p><p>それでね、色々フランシーとスナッチが事務所とかマネージャーの話で盛り上がっちゃったんだけどね結局、テレビ業界のスタッフなんてさ合わない子は、みんなすぐに辞めちゃうんだってあテレビ局とか、広告代理店とか、上の方は別よそっちは、辞めて欲しいようなダメなやつでも、辞めないで定年まで居て、年金まで持っていくらしいからあたしが今、話しているのは下の方の、芸能事務所とか製作会社の話ね</p><p>雪乃は、どんどん話していく</p><p>スナッチなんかもさ芸人としては、そこそこ続いているから、今までに何人もマネージャーが替わったんだってさそれで、もちろんスナッチよりも業界経験の浅い、若い子が来たりもしてスナッチ的には、色々と教えてあげようと思ったこともあったんだって</p><p>でもさ結局、本人次第なんだって自分から、マネージャーという仕事を積極的に覚える子じゃないと、幾ら教えてもダメなのよその子の場合はスナッチが、気を遣って優しく教えてあげることで、逆にタレントさんたちを小馬鹿にするようになっちゃったんだって</p><p>最終的にはスナッチが、事務所に話して、クビにしてもらったってそしたら、その子、物凄くスナッチを憎んでインターネットとかで、スナッチの悪口を書き込んだりしたから元・マネージャーじゃないと判らないようなこととか、とにかく、その子が書き込んでるって特定できた段階で、怖い人たちに出張してもらったらしいわスナッチのとこの事務所も裏ではヤクザとズブズブだから</p><p>それ以来、スナッチはマネージャーとか後輩の芸人とかに、何かを教えるっていうのは一切止めたんだってさ聞かれれば、教えるけれど自分から先には、教えてあげないちゃんとやる気のある子なら、自分から勉強していこうとするしどんなにやる気があっても、馬鹿だったら使い物にならないし今は、事務所から新しいマネージャーだって、新人を連れて来られても最初の１日を一緒に過ごして、馬鹿だと思ったら切り捨てるってさ</p><p>切り捨てる</p><p>スナッチの場合は芸人が本業だから、フランシーみたいに突っぱねるのは無理なのよ育ててくれた事務所に恩があるからただ、新マネージャーがダメなやつだと割りきったらスケジュール管理も、局や劇場との打ち合わせも、全部自分でやるんだってマネージャーには、一切タッチさせないってそうしないと、業界での自分のポジションが守れないからって</p><p>自分が守れない</p><p>でもマネージャーの方は、マネージャーとして毎日、その方に付いてらっしゃるのですよね普段は何をしているんです</p><p>美子さんの質問に雪乃は</p><p>月曜日にジャンプとスピリッツ、隔週火曜日にイブニング、水曜日にマガジンとサンデー、木曜日にチャンピオンとモーニング、金曜日にゴラクと隔週金曜日にスペリオールとヤングアニマルを確実に買って来るという、大事な仕事があるわ</p><p>後、のど飴の常備とスナッチの好きな銘柄の缶コーヒーを、微糖とブラックと常に用意していることそれしかやらせないってていうか、それさえもできなかったら事務所も、さすがに別のマネージャーに交代させてくれるらしいわ</p><p>そのスナッチの話を聞いて、改めてフランシーが言ってたけれど人間、２０歳を越えたら、もう教育で性格や考え方を矯正するのは無理なんだってそれこそ、刑務所とか、軍隊とか、お寺に入るとか２４時間態勢で、生活環境から型にハメられるとかでないと、変わりようがないってさ</p><p>人は変わらない</p><p>それくらい、２０歳までに自分の眼と耳と肌で感じ取った世の中って、こういうものだっていう概念はその人の心の中で固まってて、崩せないってだから、２０歳までの人生を、いつも親とか兄姉とか、誰かに助けてもらって何とかしてきた人はいつでも誰かが自分を助けてくれるのが、正しいんだって思い込んでいるし逆に、２０歳までに人に酷く裏切られた経験のある人は世の中の人は、みんな信用が出来ないって思い込むらしいわ</p><p>あれれそれにしては、雪乃っちは、周囲の人に心を閉ざしたりしないじゃんか</p><p>寧が饒舌すぎる雪乃に言う</p><p>お父さんは、あんなことになったし雪乃っち自身も、あんな目に遭ったわけだしさ人間不信になって、メソメソした人生になっても、全然不思議じゃないのにさっ</p><p>そう言えばマナが、まだ帰って来ていない</p><p>ミナホ姉さんに、朝食を届けに行ったまんまか</p><p>マナが不在だから寧は、雪乃に少しキツイことを言っているんだな</p><p>それはさそいつのせいよ</p><p>雪乃は、苦笑してオレを指差す</p><p>そうよ、あんた４ヶ月前の出来事の中心に、いつもアンタが居たからあたしは、ブッ壊れないでここに居るんだと思うわ</p><p>昨夜さちょっと、舞夏とも話をしたんだけれど</p><p>ああ、マナに雪乃と話すように勧めたのはオレだ</p><p>ぶっちゃけあんたって、あたしのこと好きでしょ</p><p>あたしの方は、もちろん、あんたみたいな男は大嫌いよでも、あんたは、今でもあたしのことが好きなのよねあんたがあたしを好きだからこんなことになったとも言えるけれど好きでいてくれたから、あたしは助かったとも言えるのよねもちろん、舞夏みたいに助けてもらったからって、あんたのことを崇め奉る気は無いけれどさでも、もっと最悪なことになっていたかもしれないのを、あんたが助けてくれたってのは判っているわよ</p><p>あれから、もう４ヶ月だし考える時間はたくさんあったから</p><p>メグとミナホ姉さんが不在だから雪乃は、みんなの前でこの話をしたんだろう</p><p>それでも、みすずたちの前でこんな風に話してくれたことは、大きな意味があると思う</p><p>さぁって話を戻すけれどさあんたって男は、あんたが知っている通りの馬鹿なんだからさ絶対に、人様を教育するとか、指導するとか、するべきじゃないのよあ、この人とは上手くやれないなと思ったら、無理して一緒に働く必要は無いのよあんたが我慢して、教えてあげる義理も無いのよあんたは、経営者側なんだからさ</p><p>大会社か、それこそコンビニの店員ならともかくあんたがやるのは、手作りのパン屋なんでしょ小規模なバイト情報誌で募集した子を、片っ端から採用しないといけないようなことは無いんでしょうしさもうちょっと、肩の力を抜いて、偉そうにしなさいよ</p><p>偉そうに</p><p>あんたはさ組織の長としての、威厳を身に付けるべきだと思うわよ</p><p>まこの家には、あんたよりも偉そうにしている人が何人もいるから、仕方ないんでしょうけれどねっ</p><p>雪乃は、クククと笑った</p><p>はぁテレビ、終わったよお腹減ったぁ</p><p>ルナが入って来る</p><p>ちょーっ</p><p>真緒ちゃんと、アニエスは</p><p>たとえー、それが命を掛けた闘いだったとしてもぉぉ</p><p>あたしたちは、一歩も退きませんのっ</p><p>キッと謎のキメ・ポーズを取る</p><p>何と闘っているんだ、２人とも</p><p>キング・ナメンナーですのっ</p><p>ああ、変身ヒロイン物を見終わったばかりで</p><p>感情がエキサイトしているんだ</p><p>いいから、朝ご飯になさい</p><p>克子姉は、アニエスに言う</p><p>すでに、テーブルに座ったルナにはベーコンエッグの皿を出していた</p><p>あたしは、もう、食べましたのぉぉトオッ</p><p>真緒ちゃんは元気だ</p><p>そうネじゃあ、アタシが相手をしてあげるネ</p><p>イーディが、席を立つ</p><p>おい、イーディ相手って</p><p>真緒ちゃんは、まだ幼児だぞ</p><p>大丈夫ネニュー・オリンズではいつも、マオぐらいの子の相手をしていたヨ</p><p>イーディは暗殺教団のコミュニティの中で育った</p><p>それにマオぐらいの年齢から、トレーニングを始めると良い戦士に育つよ</p><p>ケガさせないでねそれから他の子をケガさせるようなことも教えないで</p><p>後ろから現れた渚がイーディに言う</p><p>もうそろそろ同世代の子たちと、集団生活させないといけないんだから</p><p>真緒ちゃんが、暗殺術で他の幼稚園児をケガさせたりしたら大変だ</p><p>了解したネでも、気の基本は教えておくヨ知ってて、悪いことは無いカラ悪意を持って近付いて来る相手から、逃げられるようになるネ</p><p>うん、それは教えておいて欲しい</p><p>アニエスも食事が終わったら、来るネ中庭でやってるカラ</p><p>判りましたのっルナも一緒にねっ</p><p>アニエスたちと、一緒は嫌ですの</p><p>アニエスに微笑む</p><p>ルナは気の訓練をするネ一緒に来なさいネ</p><p>イーディはそう言った</p><p>そうだ午後のジッちゃんとの会見まで、時間が無い</p><p>じゃあ、オレたちもそろそろ</p><p>朝食を食べて身体にエネルギーを入れた</p><p>次はどっちなんだ</p><p>今日のスケジュールは昨夜のうちに、みすずたちが話し合って決めているはずだ</p><p>早朝からがルナを中心としたグループだった</p><p>ヨミですわ</p><p>１４歳のロリ巨乳美少女夜見子が返事した</p><p>今は午前９時</p><p>ジッちゃんの会見まで後、４時間か</p><p>メンバーはMっ子クラブにしましたわ</p><p>Mっ子クラブって</p><p>あたしと美智とヨミちゃんです</p><p>みすずは、笑ってそう言う</p><p>ヨミちゃんて、少し勝ち気で可愛いでしょきっと、良いMっ子になると思うんです</p><p>はいみすずお姉様に、そう勧めていただきましたわたくし、頑張りますっ</p><p>夜見子は満面の笑みで、そう言う</p><p>もちろんMっ子の意味は、判っていないんだな</p><p>ルナが、姉たちに声を掛ける</p><p>ボクお姉様たちと離れて、兄さんに犯してもらったけれどとっても、良い経験だったよボクはずっといつも、お姉様たちに守ってもらうばかりでいつも、お姉様たちの背中に隠れているばかりだったから</p><p>姉たちの見ていないところで、オレとセックスしたことが</p><p>ルナの自立心を刺激したのか</p><p>それに、みんな良い人ばっかりだし本当に、ボクたちを家族として受け入れてくれているから</p><p>ルナはそう言ってくれた</p><p>そんなことよりルナ、たくさんと食べないと、大きくなれませんわ</p><p>あ、そうだパパこのパンは、ルナが作ったんですの</p><p>知ってるよもう食べた美味しかったよルナ</p><p>顔を赤らめるルナ</p><p>アニエスは昨夜は、眠くなってしまって、お手伝いできませんでしたの</p><p>うんいいんだよ次の時から、手伝ってくれ</p><p>嬉しそうに微笑むアニエス</p><p>やっとこれでセックスの他にも、パパのお役に立つことが見つかりましたの</p><p>アニエスは、ハフッと息を吐く</p><p>あ、でも、もちろんセックスは大切ですのアニエス、パパにセックスしてもらうの大好きですのセックスもちゃんとしますのっ</p><p>兄さんボクも、しますからねセックスいっぱい、して下さい</p><p>１２歳の美少女たちが、オレに微笑む</p><p>あーあ、知らないわよあたしみたいに、赤ちゃんができちゃっても</p><p>茶化すように、雪乃が言った</p><p>早く、赤ちゃん、欲しいですの</p><p>ボクも兄さんの赤ちゃんなら、産みたいです</p><p>はーぁここまできたら、宗教ね</p><p>呆れた様に、そう言った</p><p>あら、わたくしたちはできれば、雪乃さんと立場を交換したいと思っていますわ</p><p>はいできることなら雪乃さんの代わりに、お兄様の子を出産したいです</p><p>そんなの冗談じゃないわよ</p><p>雪乃は不機嫌そうに言った</p><p>このお腹の子はあたしの子よあたしのお腹の中で大きくなってあたしが大切に産むんだからっ</p><p>すると美子さんが</p><p>結局雪乃さんも、黒森様のことがお好きなんですわね</p><p>ギョッとする雪乃</p><p>な、何を言っているのよあ、あたしは何で、あたしがあんなやつを</p><p>でも、雪乃さんは黒森様がいらっしゃると、とてもリラックスなさって良い表情をなさいますわ</p><p>確かにヨッちゃんがいないと、警戒しているよね雪乃っちは</p><p>ヌフフンと、寧が笑う</p><p>そそそそんなことないもんっ</p><p>赤い顔で、必死に否定する雪乃</p><p>それは、ほらあんたや克子だと、あたしにいきなり何をするか判らないじゃないあー、そう言えば、ゴールデンウィークの時、あんた、あたしの髪の毛に火を付けて燃やしたでしょっ</p><p>記憶にございませーんっ</p><p>ほら、こっちはあたしたちに任せてMっ子クラブは、出動しなよっ</p><p>みすずと美智と夜見子がスクッと立つ</p><p>では、旦那様参りましょうかっ</p><p>アメリカのコミックスは、割と他の文化の影響を受けていて</p><p>例えばＳＦ小説から</p><p>宇宙の戦士のパワード・スーツからアイアンマンとか</p><p>アトムの子からエックスメンとか</p><p>エックスメンが、ミュータントたちの学校モノとしてメンバーが全員、高校生という設定で始まったのに</p><p>テコ入れでオリジナル５を外してウルヴァリンたちの加入で、学校モノらしさは減ってしまったのですが</p><p>スピンオフのニュー・ミュータンツで改めて、学校モノに戻さざるを得なかったのは</p><p>元ネタのアトムの子らという小説がミュータントたちの学校をテーマとしたものだったからです</p><p>だから、メンバーたちが年齢を重ねてみんな大人のスーパー・ヒーローになっても、何度でも学校モノに戻るという</p><p>ウルヴァリンですら、ジーン・グレイ学院を始めているし</p><p>他にもザ・ファンタステックスというミュージカルがヒットしたら、ファンタジック４が始まるとか</p><p>ジェネレーション・エックスという言葉が流行したらジェネレーション・エックスというシリーズが始まったり</p><p>意外と時代の空気に乗りやすい、ミーハーなところがあります</p><p>さて、トランスフォーマーは日本のタカラの変形ロボの玩具をアメリカに売るときに、マーベルコミックがストーリーを考えて、コミックス化したわけですが</p><p>トランスフォーマーという名は、ルー・リードから取ったんだろなと個人的には、思っています</p><p>ルー・リードが亡くなったのでそんなことを思い出しました</p><p>703．Mっ子クラブ・１　放尿編</p><p>旦那様、こっちです</p><p>みすず、美智、夜見子の３人とオレは、屋敷の裏庭を歩いていた</p><p>３人とも、今日は寧やマナから私服を借りたらしい</p><p>Ｔシャツにミニスカートにサンダルという、ラフな格好をしている</p><p>どうしました、先生</p><p>マナのＴシャツを借りたらしい夜見子は胸がパッツンパッツンだ</p><p>しかも</p><p>ヨミは、ブラジャーをしていないのか</p><p>はい京都から着てきた下着は、先生が昨日、切り刻んでしまわれましたしこちらのお屋敷には、わたくしの胸に合う下着は無かったので</p><p>夜見子は、まだ１４歳だ</p><p>幾らここが娼館だったとしてもさすがに、ロリ巨乳向けのブラは置いて無い</p><p>夜見子の巨乳は小柄な体躯に対して、胸が大きいわけであって</p><p>実際のおっぱいのサイズなら、寧や克子姉や渚の豊乳には、適わないだろうし</p><p>上だけでは、ございませんわ</p><p>みすずが笑って、夜見子のスカートをペロンとめくる</p><p>白いお尻が、はっきりと見えた</p><p>下もノーパンですか</p><p>もしかしてお前たちもか</p><p>旦那様は、脱がすのもお好きですから半々にしていますわ</p><p>半々</p><p>あたしは、上も下も下着を付けています美智は、下だけです</p><p>美智はノーブラ</p><p>というか、美智何でお前は、そんなダボダボの大きなＴシャツを着ているんだ</p><p>寧のモノらしいそのシャツは胸元が大きく開いていた</p><p>ご主人様いかがですか</p><p>美智は、不安そうにオレの前に、屈み込む</p><p>シャツの胸元がだらーんとなって内側の肌が、オレの眼に</p><p>乳首が見えている</p><p>寧お姉様から欠点を個性としてアピールしろとのアドバイスをいただきましたので</p><p>つるぺたの胸をあえて見せる</p><p>オレに乳首をチラ見させることでセクシー度を高めるという作戦か</p><p>グッドアイデアだ</p><p>普段はキリリとしている美智だけに淫靡さが、ジワジワと効いてくる</p><p>寧お姉様からはことある度に、ダッチューノのポーズをして、ご主人様を悩殺せよとの特務指令をいただいております</p><p>何だダッチューノって</p><p>イタリア語か</p><p>わたくしも良く判りませんがこう、身体を少し屈めて、胸元を強調しご主人様が、わたくしのシャツの中を覗き込みやすい角度を作るという秘技だそうです</p><p>実際に、美智はそのポーズをやってくれた</p><p>うん美智の乳首が、チラチラと見える</p><p>本来は、寧お姉様のような胸の発育が著しい方のための技なのだそうですがロリータ趣味の男性には、むしろわたくしのような貧弱の胸の持ち主の方が有効なのだそうです</p><p>このポーズを取りながらダッチューノと言うのが、元々の作法だと教えていただきました</p><p>やはり、イタリア人の風習とかなんだな</p><p>夜見子が美智のポーズを真似て、腰を屈めて胸を突き出す</p><p>ダッチューノ</p><p>ぷりりんっ</p><p>夜見子の巨乳が揺れ、シャツの胸元からは胸の谷間が強調される</p><p>薄手の生地に、乳首の突起が浮いて見えた</p><p>ああ、本当はそうやって、乳房そのものを強調するポーズみたいですわね</p><p>夜見子のダッチューノを見て、みすずがそう言う</p><p>負けられませんダッチューノ</p><p>美智も腰を屈めて、オレにシャツの中の乳首を見せつける</p><p>あたしは、致しませんからね</p><p>同じ領域で競い合う意味がありませんから</p><p>オレとしては、夜見子のぷりりんとしたおっぱいも好きだし、美智の慎ましやかなおっぱいも好きだもちろん、みすずの過不足の無いおっぱいも大好きだし</p><p>どれが一番良いとかは別に無いのだから</p><p>はいあたしにはあたしの領域がありますから</p><p>みすずは裏庭の一画、ガレージ脇の壁に立つ</p><p>克子お姉様からここならしても良いと、許可をいただいて参りました</p><p>旦那様今朝は、あたしまだ</p><p>今朝は良いお天気ですわねあたし、一度こんな気持ちの良い太陽の光を浴びながら、旦那様の前で放尿してみたかったんです</p><p>昼間っから屋外で</p><p>しかも、この麗らかな秋の陽光を全身に浴びながら</p><p>みすずのオシッコ見ていただけますか</p><p>潤んだ眼でみすずは、そう言う</p><p>も、もちろん</p><p>みすずが、したいのなら仕方が無い</p><p>でしたら、旦那様お手数ですが、みすずのパンティをお脱がせ下さい</p><p>みすずは壁に手を付きオレに背中を向けて、尻を突き出す</p><p>お願い致しますみすず、漏れちゃいますわ</p><p>自らスカートを捲って白と空色のストライプのパンティを、オレに見せつける</p><p>このシチュエーションなら、パンティを穿いていた方がエッチだよな</p><p>は、早く</p><p>オレはみすずのお尻の前にしゃがみ尻に手を掛ける</p><p>薄い布地をするりと下ろしていく</p><p>つるんとしたみすずの白いお尻</p><p>その割れ目の間にみすずの窄まった肛門と、女性器が見える</p><p>ああーっ、旦那様にお尻の穴まで見られてますこんなに明るいところで恥ずかしいですわ</p><p>羞恥にみすずの肛門が、キュッキュと締まった</p><p>オレは、みすずの太ももから足先へとパンティを滑らせ</p><p>パンティを脱がせる</p><p>それは旦那様が、お持ち下さい</p><p>オレは、みすずの下着を短パンのポケットにしまった</p><p>そこにいらっしゃるとオシッコが掛かってしまいますわ</p><p>うわわ</p><p>そうか、オレがいつまでもみすずのお尻を覗き込んでいたら</p><p>みすずが放尿できない</p><p>オレは慌てて、後ろに下がる</p><p>それではご覧下さいませ</p><p>みすずは、尻を突き出したまま</p><p>シャワワワワワッと放尿を始める</p><p>ああ、太陽の光を反射してみすずの放出している水滴が、キラキラと輝く</p><p>裏庭の土に零れる温かい水はぽわわわーんと、湯気を立てている</p><p>あ、虹だ</p><p>オレの眼には小さな虹が浮かんで見えた</p><p>おしっこでも、陽光の下ですれば虹ができるんだ</p><p>こいつは発見だな</p><p>今日のあたしのオシッコいつもより、ちょっと臭くないですか</p><p>いつもの朝は電話中継だから、匂いは判らない</p><p>たまに、直接、オシッコ披露を見せてもらう時はだいたい、風呂場それも、この屋敷の大浴場だから、あんまり匂いは気にならない</p><p>すぐに、シャワーで流してしまうし</p><p>そんなことないぞ外だから、そんな気がするんじゃないのか</p><p>ここは裏庭だし周りに木が多いから土の臭いや、草の臭いに混じって、オシッコの臭いが際立っているだけだろ</p><p>うん戸外でのオシッコは、何か臭いが鼻につく</p><p>でも、旦那様あたし</p><p>お外で、オシッコするのヤミツキになっちゃいそうです</p><p>オレに振り向いて艶やかに微笑む</p><p>ポタタタ、と</p><p>みすずのオシッコが終わる</p><p>みすずは、お腹に力を込めて最後の一滴まで、出し切った</p><p>ご主人様、ポケットティッシュでございます</p><p>美智が、ススッとオレに差し出す</p><p>オレは、ティッシュを数枚抜き出しみすずの割れ目を拭ってやる</p><p>ティッシュには確実に尿とは違う、別の液体も付着をした</p><p>うふふ次は、どっちがする</p><p>みすずが美智と夜見子を見る</p><p>もちろん、わたくしでございます</p><p>美智が、前に進み出た</p><p>えっと、あのう</p><p>夜見子が、真っ赤な顔でオレを見た</p><p>今更なのですがどうして、先生に、オシッコをお見せするのですかしかも、どうして、お便所でなくお外であのそれで、わたくしもするのでしょうか</p><p>うんと何て答えよう</p><p>正直オレも</p><p>みすずが何故、オレにオシッコを披露したいのかはよく判っていない</p><p>だってドキドキするでしょゾクゾクするでしょ</p><p>みすずは、夜見子にそう言った</p><p>旦那様の前ならあたしたちは、どんなことをしてもいいのよどんな恥ずかしいことでも、いやらしいことでもあたしたちの旦那様は、笑顔で受け止めて下さるわ</p><p>みすずは、確信を持ってそう言い切る</p><p>オレ自身はそこまでの自信は無いのだけれど</p><p>もちろん実現可能なことの場合です</p><p>美智が夜見子に真顔で言う</p><p>例えば大相撲の千秋楽に、満員の観客が見つめている国技館の土俵の上で、手足を拘束されたまま、ご主人様に何十回もわたくしの子宮の中に射精していただくというのが、わたくしの夢ですが</p><p>もちろん、そういうセックスは不可能です大相撲協会に怒られてしまいますから</p><p>いや、怒られるとか以前だろう</p><p>しかし国技館の内部で、こっそりとご主人様に犯していただくということは可能ですすぐそこから、優勝決定戦の取り組みを応援する大観衆の歓声を聞きながらわたくしの膣奥に激しく熱い精液を注いでいただくことは</p><p>お前国技館のどこで、セックスするつもりなんだ</p><p>わたくしは、この通り小柄ですし見た目も子供っぽいですから、ご主人様の膝の上に座って相撲観戦をしていたとしても、特に変ということはございません</p><p>いや、オレは１６歳で、美智は１５歳なんだから</p><p>美智が、オレの膝の上に乗っていたらやっぱり、変だろう</p><p>ですから国営放送によって生中継されている、土俵の前の後ろ正面、砂被りの枡席の中でこっそりと、ご主人様に背面座位で犯していただいている姿を日本全国に晒すというのも</p><p>美智それは、違うわよ</p><p>今、大相撲の中継放送は世界へも配信されているわだから、あなたのセックスは、世界の人々が観ることになるわ</p><p>ホット・ジャパンでこざいます</p><p>な何なんだ</p><p>横綱が大関を浴びせ倒しで勝利した瞬間わたくしの子宮にも、温かなものが浴びせられるのですから横綱もわたくしも、共に勝利タブル・ビクトリーでございます</p><p>何に勝ったんだ、美智</p><p>この様に実現可能なセックスでしたら、ご主人様はわたくしの望みを叶えて下さいます実行あるのみです</p><p>ね、ゾクゾクするでしょ</p><p>みすずお前も、実現可能だと思っているのか</p><p>あたしはね、今度、サーキットを借り切って時速３００キロで走る車の中で、旦那様に犯していただこうと思っているのよどうドキドキするでしょ</p><p>セックスはね楽しいことなのよあたしたちの旦那様とのセックスは思いっきり、楽しんでいいのどんなメチャクチャなことでも実現可能なことなら、旦那様は何でもして下さるわ本当に優しい方なんですもの</p><p>だからヨミ妹《イモウト》も、楽しむのです</p><p>みすずと美智の言葉に夜見子は</p><p>そうよご覧なさい今日は、こんなに良いお天気よこんな日にこんなに気持ちの良い陽光を浴びて、思いっきりオシッコするのは気持ち良いわでも、１人だとつまらないでしょ旦那様が一緒に居て下さってあたしのオシッコする姿を見て下さる恥ずかしいけれどゾクゾクするわ旦那様との絆が、また一つ深まっていく気がするあたしと旦那様のまた新しい思い出ができるあたしは幸せよ</p><p>みすずは、明るい笑顔でそう言った</p><p>何となく、判ってきました</p><p>何となくではなく、実践して身体で学ぶのですわたくしたちはＭっ子クラブなのですから</p><p>頭で理解したつもりになるのではなく己の肉体を通して、実践から感じ取るそれが、Ｍっ子の生き様です</p><p>ついに生き様とか言い出したぞ</p><p>言葉による説明はここまでですそこで、わたくしの放尿披露を観察するのです見て学ぶのです</p><p>は、はい美智お姉様</p><p>ノリノリの美智に夜見子は、ウンと大きく頷く</p><p>ではご主人様</p><p>美智は壁際に向かう</p><p>オレに向かって真っ直ぐに立つ</p><p>えっとやっぱり、オレがパンティを脱がしてやった方がいいのか</p><p>ふっふっふわたくしには、この日のために身に付けた秘技がございますっ</p><p>この日のための放尿技</p><p>ゴクリ</p><p>ご主人様は体操のＹ字バランスという技をご存じですか</p><p>Ｙ字バランス</p><p>こういう技です</p><p>美智は、いきなり片足を高く上げる</p><p>右足を軸足としてしっかり大地を踏みしめ左足は、大きく肩よりも上の高さにピンと伸ばす</p><p>バランスを取るように、右腕を高く伸ばせばうん、確かにＹの字だ</p><p>美智は、全身でＹの形にポーズを取る</p><p>ミニスカートで股間から大きく足を拡げているから</p><p>白いパンティが、丸見えになっている</p><p>わたくし実は、身体の柔らかさには自信がございます</p><p>美智は、そのままのポーズをキープして真面目な顔で、オレに言う</p><p>ですからこんなこともできます</p><p>美智の高く上げた左足がさらに真上へと</p><p>もはやＹの字ではない</p><p>Iの字だ</p><p>美智の足は片足が地面に付いたまま、１８０度ぴったりに拡がり両方の足が一本線となって、真っ直ぐに立っている</p><p>ちなみにわたくしの父も、これができます</p><p>工藤父も結構、いい歳なのに、身体が柔らかいんだ</p><p>父は、このポーズを大リーグボール２号の一瞬止まって、ピカッと光るところのポーズと呼んでいました</p><p>それはよく判らないけれど</p><p>そして、ふっふっふここからは、わたくしのオリジナル技でございます</p><p>美智は、そう言うと</p><p>空いている左手で自分のパンティをズラして、女性器を露出させる</p><p>そして、指で陰唇を摘まんで</p><p>シャアアアアアア</p><p>うわあ</p><p>オシッコが垂れたり、パンティの布地を汚さないように</p><p>摘まんだ陰唇の間から、綺麗な弧を描いてシュワワワっと放出されている</p><p>すごいわ、美智</p><p>はい、みすずお姉様この日のために、わたくし特訓して参りましたから</p><p>したんだ特訓</p><p>パンティを穿いたままI字バランスをキープしての放尿披露</p><p>美智は凄いな</p><p>そして、ここからがフィナーレでございますっ</p><p>残りの尿が少なくなり勢いが衰えれば、どうしても下着を汚してしまいますから</p><p>ああ、尿が足を伝わって地面に垂れたりしたら下半身が、オシッコまみれになってしまう</p><p>ですから一旦ここで絞り込みますフンッ</p><p>美智が腹に力を込めると、一瞬にして尿が止まる</p><p>そしてティーロ・フィナーレ</p><p>ばぴゅっ</p><p>美智の膀胱に溜められていた最後の尿が一つの大きな飛沫となって、尿道から噴出した</p><p>これなら確かに、残尿が垂れたりはしない</p><p>びちゃっ</p><p>放出されたオシッコが地面に跳ねた</p><p>お粗末でございました</p><p>美智は、I字バランスをY字バランスに戻してオレに挨拶する</p><p>ちなみにティーロとはイタリア語のtiro、引き寄せる、引っ張るという意味の動詞tirareの名詞形でございます発射、射撃、投射などの意味がありますこれに英語のfinalと同じfinale 《フィナーレ》という言葉を足してみましたわたくしとしては、始めはアルティマシュートという名前の技にしようかとも考えていたのですが</p><p>ちょっと待て美智</p><p>オレは、美智の言葉を遮る</p><p>何でございましょうご主人様</p><p>美智はY字バランスに、片手でパンティをズラして女性器を露出させたままの姿でオレに返事した</p><p>このティーロ何とかという技は、禁止だ二度とするな</p><p>ええわたくしこの技を身に付けるために、数々の特訓を</p><p>そんなことは判っているけれど</p><p>オレは、大きな声でそう言う</p><p>オシッコを一旦我慢して止めるとか膀胱に溜まっているオシッコを、一気に噴き出すとかそんなの身体に良いわけがないだろ</p><p>そうね膀胱がおかしくなったら、どうするのよ美智</p><p>みすずも厳しい表情で、美智に言う</p><p>お前は他の人よりも、身体が丈夫だと思っているから、こんな無茶をするのかもしれないけれど</p><p>美智の顔が一気に泣きそうになる</p><p>いいか美智がしたいことは何をしたっていいしどんなことでも、オレは付き合うけれどさ絶対に、美智の身体に悪いことはやらないでくれよ</p><p>オレはお前が大切なんだよ</p><p>オレは、Y字バランスポーズの美智を抱き締める</p><p>美智がポーズを崩して、オレに抱きつく</p><p>ごめんなさい、ごめんなさいご主人様ぁ</p><p>泣き出す美智</p><p>ほら、もういいから判ってくれたんなら、それでいいから</p><p>そんな抱き締め合うオレたちを夜見子が、見ている</p><p>はぅぅ、はぅぅ申し訳ございませんでした</p><p>何とか泣き止む美智</p><p>ほら、拭いてやるからスカートを持ってろ</p><p>美智が自分のスカートを捲り上げる</p><p>オレは、美智のパンティをズラして割れ目の周りに残った水滴を、ティッシュで拭ってやった</p><p>次はヨミの番ですね</p><p>明るい声でヨミは言う</p><p>ヨミはまだ、よく判らないんでいつも、おトイレでしているように致しますわ</p><p>夜見子はM字開脚で、その場にしゃがみ込んだ</p><p>えっと無理してする必要は無いんだぞ</p><p>オシッコ披露なんてみすずの趣味なんだから</p><p>無理はしていませんわたくしも先生に、全てをお見せしたいんです</p><p>夜見子は、笑顔でそう言う</p><p>えっとオシッコだけでいいんですの</p><p>先生ウンチは</p><p>えっと何だ</p><p>大きい方はお外ではしないようにって、克子お姉様からキツく言われていますわ</p><p>やっぱり、あの大腸菌の問題が、あるそうなので</p><p>そんな相談も、しているのか</p><p>夜見子ちゃんがしたのならお屋敷の中のおトイレで、旦那様にご披露したらどうかしら</p><p>あの先生は、見たいですか</p><p>ヨミのウンチしているところ</p><p>いやそれはまた、今度にしよう</p><p>あんまりハードルを高くされるとオレの方が、付いていけなくなる</p><p>はい、判りましたじゃあ、オシッコ致しますね</p><p>ニコニコと明るい笑顔で</p><p>夜見子は、野外での放尿披露を始める</p><p>あはっ恥ずかしいですやっぱり、緊張してなかなか出ない</p><p>お腹の力を抜くのよ、夜見子ちゃん</p><p>はいやってみます、みすずお姉様</p><p>夜見子の股間から水流が弧を描く</p><p>ああ、気持ちの良い風が吹いてきた</p><p>陽射しは、さっきよりも強くなっている</p><p>明るい光の中で夜見子は、オシッコをしている</p><p>あ見てくれているんですね、先生</p><p>夜見子が恥ずかしそうに、オレを見上げる</p><p>恥ずかしいでも、ドキドキしますゾクゾクします</p><p>大きく拡げられて露出されている夜見子の股間</p><p>そして上からだと、夜見子の巨乳の谷間も楽しめる</p><p>うんオレもお前にドキドキしているよ夜見子</p><p>うふふ、旦那様大きくなっていらっしゃいますわ</p><p>みすずが、オレの勃起を見て指で触る</p><p>今、お外に出してあげますからね</p><p>オレの短パンのジッパーを下ろし</p><p>みすずは、オレの勃起を外気に触れさせた</p><p>放尿している夜見子の目がオレのペニスを捉える</p><p>ご覧なさい、夜見子ちゃんあなたのオシッコする姿を見て旦那様は、もうこんなになっちゃっているのよ</p><p>そう言いながら、みすずはオレの亀頭の先を、ペロッと舐めて上げた</p><p>うふっ美味しいわ</p><p>ご主人様、わたくしも</p><p>美智もフェラチオに加わる</p><p>みすずと美智のコンビは、楽しく書けます</p><p>夜見子も、こっち派なんだろうな</p><p>瑠璃子やマナは、意外と常識人なので</p><p>704．Mっ子クラブ・２　うずまき仙人</p><p>はーい、旦那様、こちらへどうぞ</p><p>裏庭での、オシッコ披露大会の後</p><p>みすずたちが、オレを連れてきたのはガレージの入り口だった</p><p>今、シャッターを開けます</p><p>美智が、全面のシャッターを開けるスイッチを押す</p><p>ギガガガガ</p><p>今朝は、陽射しが爽やかですからせっかくなら、お日様の中でしたいですものね</p><p>見るとシャッターのすぐ奥に、７人乗りのミニバンが停めてあった</p><p>午前の陽光が、ガレージの中へと差し込んでいる</p><p>車の中は明るい</p><p>見ると、後部座席はすでに畳まれフラットシートになっている</p><p>ついでに、タオルやティッシュ・ボックスも</p><p>完全にカーセックスの用意がされていた</p><p>寧お姉様に、手前に出しておいていただきましたのカーセックスなら、広い方が良いのではないかと思いましたので</p><p>寧は、アメリカで免許を取っているから車の運転ができる</p><p>何でカーセックスなんだ</p><p>すると、夜見子が恥ずかしそうに言う</p><p>あの月子お姉様から、お聞きしました</p><p>月子から</p><p>先生は、昨日本当は、ヨミを車の中で犯してかったのですよね</p><p>あのわたくしと月子お姉様を裸にして夜の街をドライブしたではありませんか</p><p>確かに、翔姉ちゃんの車で裸にバスタオルを纏っているだけの月子と夜見子を、後部座席の左右に座らせて走り回った</p><p>本当はあの場でわたくしとセックスなさりたかったのに、先生は我慢なさっていたとお聞きしましたわ</p><p>そりゃ、裸のしかも、こんな魅力的な姉妹と肌をくっつけて、狭い車内に居たんだ</p><p>セックスしたくなかったはずが無い</p><p>だってあんなところで、ヨミたちをロスト・ヴァージンさせるわけにはいかないじゃないか</p><p>夜見子たちの心の問題もある</p><p>それに、あのドライブは香月セキュリティ・サービスと連携して、月子たちを追って来ているヤクザたちを誘き寄せるという目的もあった</p><p>うふふ普通の男性なら我慢できませんわご自分の欲望を抑えることができるのが、旦那様の良いところですが悪いところでもありますわ</p><p>今は、我慢しなくても良いのですわ</p><p>夜見子が震える手でスカートを捲る</p><p>夜見子の陰部からガレージの床のコンクリートに、ポタリポタリと透明な液が滴っていた</p><p>旦那様抑えるべき時に、確実に抑えて下さることは感謝しておりますでも、抑えなくて良い時は思いっきり、解放して下さいませ</p><p>わたくしたちは、ご主人様のお望みなら何でも致します</p><p>先生ヨミの身体で楽しんで</p><p>はいまずは中へどうぞ</p><p>みすずが車のドアを開ける</p><p>後ろの完全にフラットシートになった座席に、夜見子とオレとみすずが川の字なって横たわる</p><p>美智は助手席から、オレたちの様子を見ている</p><p>わたくしは、ヨミ妹の状況を見ていないといけませんので</p><p>一緒にセックスに参加しちゃうと、美智は旦那様に夢中になってしまいますから</p><p>今はヨミ妹のための時間ですから、我慢致します</p><p>イーディよりも、セルフ・コントロールの能力が劣っているということに美智自身が気付いているらしい</p><p>うん、美智の時間はまた作るからな</p><p>美智には、夜見子に気を送り込む作業もある</p><p>自分の性感が高まってしまうと正確なコントロールができなくなってしまうかもしれないし</p><p>夜見子に注ぎ込む気は多すぎても、少なすぎでもいけないらしい</p><p>わたくしは力を溜めることと、キープし続けることを学ばないといけないのだそうです</p><p>微弱ながらもヨミの力が使えていた彼女は今までは、感情のままに力を放出するばかりだった</p><p>それではいつまでたっても大きな力は使えない</p><p>今はちゃんと力を押し留めているんだな</p><p>はい美智お姉様とイーディお姉様に制御の方法を教えていただきましたから</p><p>ニコッと夜見子は、オレに微笑む</p><p>午後まではできる限り力を使うなヨミの中に溜めていてくれ</p><p>巫女の二つの力は修行すれば、両方とも身に付くということが判ったけれど</p><p>今の段階では人を従わせることのできるヨミの力は、夜見子にしか使えない</p><p>まさか、旦那様お祖父様に力を使われるおつもりでは</p><p>みすずが、心配するが</p><p>そんなことはしないよジッちゃんだって、オレは家族の一員だって思っているよ</p><p>自分の家族に力で何を強制するなんてのは嫌だしたくはない</p><p>たださ切り札は、持っていないといけないって思うんだ</p><p>うんまだ、この先、何が起こるか判らないんだしさ</p><p>ジッちゃんが関西ヤクザたちとの闘いを、どういう風に決着させるか</p><p>ヤクザたちは最後まで、鷹倉姉妹の引き渡しを要求してくるかもしれない</p><p>ヨミの力を使ってでも、姉妹の身を守るしかない</p><p>夜見子はお前たちを追って来ている、大鳥総裁とか佐竹会長とかいうヤクザの大親分には会ったことがあるのか</p><p>大鳥様は、よく神社にいらしていましたから</p><p>大鳥総裁は月子の実の父親でもある</p><p>佐竹様という方には、お会いしたことはございません</p><p>佐竹会長は最近、組織のトップに立ったばかりだというし</p><p>いきなり巫女と神主を謀殺するような武闘派だから</p><p>鷹倉神社との関わりは、以前は無かったんだろうな</p><p>最悪その２人を、お前の力で従わせないといけないかもしれない</p><p>オレの言葉にギョッとする夜見子</p><p>大鳥様はとても恐ろしい方ですわ</p><p>そりゃヤクザの大親分なんだ</p><p>そこまでの地位に昇り詰めるまでに何人もの人間の血を浴びて来ているだろう</p><p>ちょっとやそっとのことでは動じない強い心の持ち主だと思う</p><p>でも何とかしないといけないからな</p><p>オレは夜見子の眼を見て、そう言う</p><p>月子とルナのツキの力は、オレたちの盾になる</p><p>相手が何を企んでいるのか心が読めるのなら</p><p>だが、敵を倒す剣はお前のヨミの力だけだ</p><p>夜見子は、ジッとオレを見ている</p><p>旦那様お祖父様と香月セキュリティ・サービスならば、関西の暴力組織など</p><p>みすずの言う通りジッちゃんには、国家さえ動かせる権力と財力が</p><p>香月セキュリティ・サービスには、裏の世界を潰すだけの戦闘力と諜報力があるが</p><p>それだけじゃ足りない気がするんだよそもそも鷹倉神社の巫女の力というのが、そういうのを飛び抜けた不思議な力だろ通常の力だけでは解決できないことが起きるかもしれない可能性を、考えておかないといけないと思うんだ</p><p>判りましたわたくし、ご命令通りに力を溜めておきます</p><p>夜見子が頷く</p><p>それだけでなく、夜見子の力がどんどん湧いておくようにしないとな</p><p>夜見子の心のエンジン出力が高まれば力も増す</p><p>一度力を放出してしまった後の再チャージも早くなるはずだ</p><p>それでしたら、ご主人様これよりは、ヨミ妹の性感を徹底的に高め、セックスの快楽に溺れさせなくてはなりません</p><p>助手席から美智が言う</p><p>もう溺れておりますわ</p><p>昨夜、犯していただいてから先生のことを考えると、ヨミのお腹の奥がゾクゾクするんですのお股が濡れてしまうんです</p><p>オレは夜見子を抱き締め、キスをする</p><p>あ先生に接吻していただくと頭がクラクラします</p><p>レモンの匂いがしない</p><p>します何で</p><p>それは、ヨミちゃんが旦那様に恋をしているからよ</p><p>さあ、旦那様脱いで下さいヨミちゃんもお手伝いして</p><p>フラットシートの車内でオレは、２人がかりで服を脱がされる</p><p>車に差し込む、秋の陽光</p><p>こんな明るい光を浴びて全裸になるなんて</p><p>それに車の窓ガラスが、開いたままになっているから</p><p>気持ちの良い風が屋敷の裏庭の緑の匂いを運んで来てくれる</p><p>旦那様はヨミちゃんを裸にしてあげて下さい</p><p>みすずに言われるままオレは、夜見子の来ていたピチピチのTシャツを脱がした</p><p>もちろん、下着は付けていないから大きなおっぱいが剥き出しになる</p><p>こんな明るいところで恥ずかしいです</p><p>下はミニスカートを捲れば裸なんだから、このままの方がエッチだよな</p><p>しかし本当に良い形のおっぱいだよなあ</p><p>１４歳で、こうなんだから数年後には</p><p>ほらまた、我慢してます</p><p>お触りになりたかったら、躊躇しないで触っていいんですよあたしたちは旦那様に可愛がっていただくために生きているんですから</p><p>はいどうぞ、先生</p><p>夜見子が、自らオレに胸を差し出す</p><p>うふっ、先生の眼ギラギラしていますそんなにヨミのおっぱいに触りたいの</p><p>触りたいだけじゃなくって舐めたいよ</p><p>どうぞお好きに</p><p>オレは、夜見子を押し倒しロリ巨乳を揉みしだき、乳輪をペロペロ舐める</p><p>うふふ、赤ちゃんみたい先生、可愛い</p><p>そんなオレの後ろでみすずが、裸になっていた</p><p>そうよ可愛いでしょあたしたちの旦那様</p><p>みすずは、柔らかなおっぱいをオレの背中に押し付けオレの耳の裏をペロペロ舐める</p><p>みすずもご奉仕いたしますね</p><p>オレに肌を接触させたままオレのペニスに手を伸ばす</p><p>うふっもうカチカチですここも可愛い</p><p>すっかり慣れた手つきで、オレのペニスをシゴいてくれた</p><p>確かに可愛いですご主人様ああ、わたくしもご奉仕したい</p><p>助手席から美智が、オレたちを見ている</p><p>美智もすでに、裸になっていた</p><p>ヨミちゃんも見てほら、旦那様のオチンチン、可愛いでしょこんなに大きくなって早く、ヨミちゃんの中に入りたいって、先っぽがこんなにヌルヌルしているわ</p><p>ヨミはちょっと怖いです</p><p>オレの勃起を見て夜見子は言う</p><p>だって大きいんですもの</p><p>でも、昨夜はこれがヨミちゃんの中へ入ったのよ覚えているでしょこのピンク色の先っぽが、ヨミちゃんの赤ちゃんができるお部屋の入り口をコンコンてノックしたのが</p><p>みすずは、オレの亀頭を白い指先で刺激しながら夜見子に言う</p><p>みすずお姉様コンコンというより、むしろムニムニッという感触でございますいつも</p><p>美智が、そんなことを言い出す</p><p>それは美智は小柄だからオレのを突っ込むと、穴の中にいっぱいいっぱいになっちゃうからだ</p><p>だから突き入れると子宮口を押し潰す感じに、グイグイッとなる</p><p>１人１人違うんだよセックスした時の感触がさ</p><p>眼の前の夜見子が、大きな眼でオレに尋ねる</p><p>うんみんな個性がある誰が良いとか悪いとかじゃないよみんなそれぞれ違っているんだ</p><p>旦那様は眼をつぶっていらしても、誰とセックスしているかお判りになります</p><p>今度は、みすずが尋ねてくる</p><p>多分、判ると思うけれど目隠しして、当てっこ大会とかやらないからなオレは、みんなの顔や身体を見ながらするのが好きなんだから</p><p>感じている表情やビクッと震える身体</p><p>触感だけでなく、視覚もセックスには大切だ</p><p>あと喘ぎ声も</p><p>いい加減にしろオレは、お前の身体が気に入っていると何度も言ってるじゃないか</p><p>美智が、自分の肉体を気に入ってないとしてもオレは、気に入っているんだよお前、オレの好みに文句を付ける気か</p><p>いえめっそうもございません</p><p>というかここから見上げていると、美智って本当に美人だよな</p><p>オレは、助手席のシートの横から顔を出している美智を見て言った</p><p>美智って、ホント日本人形みたいに綺麗な顔をしているからなあ</p><p>はいあたしもいつも、美智にちゃんとした綺麗な振り袖を着せたいと思っているんですけれどこの子ったら、嫌がって</p><p>浴衣ならともかくああいう和服では、警護ができませんから</p><p>ペラペラの浴衣ぐらいなら裾をまくれば、何とか動けるが</p><p>ちゃんとした振り袖とかだと確かに闘いづらいだろうな</p><p>じゃあ、お祖父様のお家へ行った時に致しましょう</p><p>ジッちゃんの家</p><p>まさか、美智あなた、香月セキュリティ・サービスのトップ・エリートの方々が護っているお祖父様のお屋敷の中が、安全で無いと思っているの</p><p>ですがその、振り袖は</p><p>美智何で、そんなに和服を嫌がるんだ</p><p>オレは不思議に思う</p><p>昔７歳の時に</p><p>７歳って七五三てことか</p><p>はいその時に、振り袖的な物を着せられたのですが父上に</p><p>工藤父に</p><p>まさか座敷童みたいだとか言われたのかそれで馬鹿にされたみたいな気分になって和服が嫌いになったのか</p><p>よく有りそうな話だけど</p><p>しかも、工藤父はそういうことを言いそうだし</p><p>いえ、父はとても上機嫌でわたくしの着物姿を褒めて下さったのですが</p><p>わたくしを見てあんみつ姫みたいに可愛いと</p><p>あんみつ姫って、何だ</p><p>わたくしも、存じ上げません</p><p>知らないのか</p><p>知らないのですが何故か、父からあんみつ姫みたいとか言われますとゾゾゾと背筋に悪寒が走りまして</p><p>うん自分の父親だものな何となく、気分は判る</p><p>それで、あのわたくし、あまり知られてはおりませんが、兄がいるのですが</p><p>知ってるよ香月セキュリティ・サービスに勤めているんだろ</p><p>確か、空手をやっている人で名前は真一だっけ会ったことは無いけれど</p><p>はい父は、わたくしをあんみつ姫みたいだと言った後、兄に振り向きこう言ったのです</p><p>な、何と</p><p>真一が七五三の時はコロッケ五円の助みたいだったのになぁと</p><p>あんみつ姫の次はコロッケ五円の助か</p><p>それでわたくし、あんみつ姫というのはもしかしたら父的には、良い意味での形容詞なのかもしれないという考えも、吹っ飛んでしまいました</p><p>ギャグ漫画っぽいもんな何となく</p><p>そしてやはり、その場におりました姉が、父にだったら、あたしの時はどうだったのよと、父に詰め寄りまして</p><p>ああ美智の姉高校空手女子チャンピオンの遙花さんか</p><p>父の答えは遙花は、七五三とか関係無くいつでもあさりちゃんみたいだと</p><p>またしても食べ物系か</p><p>そうしたら母が、大変怒りまして父に対して、あんたなんて、名探偵カゲマンみたいな顔しているくせにと言いましてそしたら、父も怒ってオレはメガネにオカッパ頭じゃるーぞと反論したのですが母は違うわよあんたは背ばっか高くて、お喋りでカゲマンの影のシャドーマンみたいじゃないのと</p><p>何なんだその夫婦</p><p>そしたら父が、そういうお前は、自分を何だと思っているんだおはよう姫子か飛び出せ姫子かと言いましたところ母は、あたしが読んでた頃は、もううわさの姫子になってたわよと怒鳴り返しまして</p><p>もう、よく判らん</p><p>そしたら、母がキレてしまいましてあー、もう信じられないやってられないわあなたなんて大嫌いと父を罵りわたくしに対して、美智、安心なさいこいつがあなたのことをあんみつ姫みたいだって言ってたけれどそれは、戦後すぐの倉金章介先生版じゃなくって、竹本泉先生版の方だからどっちにしたって、のらくろくんよりはマシよと</p><p>うふふふふっ</p><p>オレの下で夜見子が、笑い出した</p><p>とても楽しそうなご家族なんですわね</p><p>ご両親も、とっても仲がよろしそうでわたくしたちの家では両親とそういう会話は致しませんでしたから</p><p>鷹倉姉妹の母親は巫女であり、心を病んでいた</p><p>だから、神社の本殿から出来ないで姉妹とは、一緒に暮らしてはいなかった</p><p>神主の父は、巫女の母を愛していたのだろうが</p><p>夫婦として、和気藹々と会話するようなことは無かったんだろう</p><p>とっても羨ましいですわ美智お姉様</p><p>わたくしの父母は、離婚致しました</p><p>昨日この屋敷の門前で</p><p>美智の母親は、離婚届に判を押した</p><p>ごごめんなさい</p><p>夜見子は戸惑う</p><p>良いのですヨミ妹は知らなかったのですから</p><p>寂しそうに美智は言った</p><p>ああ、昨夜のセックスによる融合の時に</p><p>オレはあの場に居た全員の心が見えたけれど</p><p>ツキの力を学んできていない夜見子はあの場に居た全員の女の心の全てを知ることはできなかったんだな</p><p>姉の月子が隠していた父母の死についての真実を知ったショックの方が大きかったんだろう</p><p>オレは起き上がり美智の髪を撫でる</p><p>大丈夫だよオレが居るみんなが居る美智は、１人じゃないんだからな</p><p>美智はオレの手を握って手の平にチュッとキスをした</p><p>わたくしは死んでも離れませんからご主人様ともみすずお姉様とも家族の皆様とも</p><p>そして夜見子を見下ろす</p><p>ヨミ妹あなたともです一生わたくしが護りますからね</p><p>美智の眼は本気だった</p><p>あんなに仲の良かった夫婦でも別れることがございますでも、わたくしたちの関係は絶対に、壊れませんから</p><p>そうだなオレもそう思うよ、美智</p><p>オレは、美智にそう言った</p><p>だったら美智やっぱり、旦那様に振り袖姿をお見せしないといけないわね</p><p>みすずが笑ってそう言う</p><p>あたしたちは、あなたを可愛い家族だと思っているのよ警護役は、あなたの役割だけれど美智は、美智の魅力で旦那様を楽しませて差し上げるべきだわ</p><p>わたくしの魅力</p><p>振り袖姿でレイプしていただくというのも楽しそうじゃない</p><p>ちゃんとビデオと写真も撮ってあげるわ</p><p>は、はいそれは確かに楽しそうです</p><p>結局そこへ落ち着くのか</p><p>セックス前の綺麗な美智の姿も、写真に撮っておこうな</p><p>そうじゃないと後で困るだろ</p><p>美智はキョトンとなる</p><p>美智が産むオレの子供にママの若い時の綺麗な写真を見せてあげたいだろ</p><p>みすずも笑って</p><p>そうよ美智の人生は、美智だけのものじゃないわ美智の子供たちは若いときのママは綺麗だったんだって思って欲しいでしょ</p><p>鉄球や赤いムチを振り回している写真ばっかりじゃ、困るもんな</p><p>というより今ある美智の写真のほとんどは</p><p>オレとのハメ撮り写真だし</p><p>これは瑠璃子の趣味だからどんどん増えている</p><p>ちゃんと先のことを考えようそれも、幸せな未来のことについて</p><p>ヨミもそうだぞお前だってオレの子を産んで、幸せになるんだからな</p><p>ヨミが、幸せに</p><p>オレは夜見子の柔らかいお腹を、優しく撫でる</p><p>そうだ赤ちゃんを産んで幸せに育てる誰かを幸せにしようと思ったら、自分も幸せになれるからな</p><p>１４歳の小さな細い腰</p><p>今、ここにオレの精液を注ぎ込む</p><p>すぐには無理だけどオレは、この子を妊娠させる</p><p>うん判った判りました</p><p>夜見子が、オレを見上げた</p><p>先生の妊娠奴隷になるっていうのはヨミが幸せになるってことなんですね</p><p>前にも書いたかもしれないのですが</p><p>昔、10歳年下の従妹が振り袖姿のリカちゃん人形を持っていたのですが</p><p>やっぱり、幼児なので引っ張ったり、投げたりして、乱暴に遊ぶので</p><p>数ヶ月後に見たら髪はボサボサ、振り袖は破れたり裂けたりしていて</p><p>成人式の夜に、暴走族30人ぐらいに輪姦されたみたいな姿になっていました</p><p>さっき父から、明日、病院の付き添いを頼むと言われたのですが</p><p>え、聞いて無いよ明日って、何の先生</p><p>父は今、内科と眼科と時々、心臓外科に掛かっているのですが</p><p>どの診療日でも無いのです</p><p>オレはよく判らん母さんに聞いてくれ</p><p>なので母に話を聞きに行くと</p><p>痴呆の検診よ</p><p>いつもの内科の先生からついに、痴呆についても専門医に診て貰うように言われたのだそうです</p><p>705．Mっ子クラブ・３　Mへの扉</p><p>それじゃあ、ヨミちゃん見ていてね</p><p>フラットシートになった車の後部座席で</p><p>全裸になったみすずが、大きく開脚してオレを誘う</p><p>早朝のルナの時と同じくまず、先に気持ち良くセックスしている姿を見せて、夜見子の緊張を解きほぐそうという考えなんだろう</p><p>ヨミちゃんは、昨日、初めてセックスをしたばかりだからまだ、怖かったり、痛かったりするでしょうでも、セックスって慣れるととっても気持ちがいいのよ</p><p>少し痛いぐらいが、より良いのです</p><p>助手席から同じく全裸の美智が身を乗り出して、夜見子に言う</p><p>あたしと美智は、そっちの方がいいのだからまだ、受け入れ準備ができていない時に、旦那様に突き入れていただくのが好きよ</p><p>みすずの女性器はすでに濡れているが、完全に蕩けてはいない</p><p>旦那様ぁぁ、犯して犯して下さいはしたなくて、いやらしいみすずにお仕置きして下さい</p><p>オレは張り詰めた亀頭を、みすずの膣口に何度も擦り付ける</p><p>ペニスに、みすずの愛液を纏わり付かせて</p><p>ゆっくりとぬぷぷぷっと、正常位で腰を沈めていく</p><p>まるで、熱した包丁で固く凍ったアイスクリームの塊を突き刺していくように</p><p>オレの勃起は、みすずの胎内へ浸透していく</p><p>ちょっと、ぴりぴりするのが気持ちいいの</p><p>みすずは、オレに犯されることを悦んでいる</p><p>ああ、みすずの柔らかい膣肉がキューッとオレを包み込んでいる</p><p>オレは、腰をカクカクと小刻みに動かしみすずの膣の感触を、ペニスで楽しむ</p><p>みすずはセックスする度に、どんどん気持ち良くなっている</p><p>処女の時が一番締まりが良くてセックスに慣れると緩くなるというのは、嘘だ</p><p>ちゃんと相手を気持ち良くしようとするセックスを繰り返せば</p><p>すればするほど女性器の具合は、良くなっていく</p><p>ましてやみすずは、まだ１７歳だ</p><p>成長期の若い肉体はより良いセックスに適応するよう、日に日に進化している</p><p>当たり前です旦那様に抱いていただいているんですもの</p><p>みすずは潤んだ眼で、ニコッと笑った</p><p>みすずの身体は、一生、旦那様に楽しんでいただくんですもの</p><p>それに旦那様は、本当にあたしたちの身体を大切に扱って下さいますから</p><p>みすずはヨミを見る</p><p>今あたしの中に、旦那様が入っていらっしゃるところを見たわよね</p><p>夜見子は秋の陽光の下での赤裸々なセックスを見て、興奮しているらしい</p><p>声が乾いている</p><p>旦那様はとっても、丁寧にあたしの身体に無理な力が掛からないように、ゆっくり入って下さったわ</p><p>ヨミも見ていました</p><p>みすずは、オレの尻を手で掴み自分から、グイッと腰をくねらせる</p><p>本当にお優しい方なのだから、怖いことなんて何も無いのよただただ、旦那様の熱情に溺れてしまえば良いのあたしたちはあんっ</p><p>下からズンッと腰を突き上げてくる</p><p>くちゅりと、結合部から水音がする</p><p>みすずは、挿入してからの方がよく濡れる</p><p>気持ちの良いときはできる限り、大きな声で旦那様にお知らせするのよあたしたちが気持ち良くなることを、旦那様はとっても歓んで下さるからあああんっ</p><p>ぬちゅっ、ぬっちゅっ、ぬちゅっ</p><p>みすずの身体がオレの下で、うねっていく</p><p>胎内が締まる</p><p>オレの中で性衝動に火が付く</p><p>はい、判ってますわ犯してみすずのことをメチャクチャにして下さい</p><p>ガヌンッと、腰を突き込む</p><p>ああっ旦那様ぁぁ</p><p>ガガッカガッカガッ</p><p>オレは深いストロークで、みすずの胎内を突く</p><p>グワッシュグワッシュグワッシュ</p><p>オレたちのピストン運動に合わせて車体が上下に揺れた</p><p>オレが、みすずを攻める度にミニバンのサスペンションが、伸縮する</p><p>その反動を利用して、より強く深く突き込む</p><p>あああっ気持ちいいぃぃ旦那様、気持ち良いです</p><p>オレたちの生々しいセックスを見て、夜見子は</p><p>す、凄い</p><p>上下にバウンドする車の中で眼を丸くしている</p><p>あううわたくしも、欲しいです</p><p>美智は、物欲しそうな眼でオレたちの結合を見つめていた</p><p>旦那様あたしカーセックス大好きです</p><p>みすずとは２度目か</p><p>前は、克子姉の運転で高速道路を爆走しながら、セックスした</p><p>道路の継ぎ目が、ガツガツと車に振動を与えてきてそれが繋がった腰に響いて、気持ち良かった</p><p>うんまたしような</p><p>うふふ旦那様と一緒だと、したいことばっかり増えてしまいます</p><p>確かに今度は、こうしようとかああしたいとか</p><p>そんな話ばっかりしているな</p><p>いや約束したことは、ちゃんと守るよ</p><p>はい致しましょうねしたいことがいっぱいあって一緒にして下さるって、旦那様が約束して下さるみすずは幸せです</p><p>楽しいことばっかり、未来に待っているんですもの</p><p>本当に可愛い愛おしい愛している</p><p>もっと、みすずに甘えて下さい大好き愛していますみすずは旦那様が、大好きなの</p><p>オレは下半身で繋がったまま、みすずとキスをする</p><p>旦那様舌を下さい</p><p>オレはみすずと舌を絡め合う</p><p>上質のベルベッドの様なみすずの舌の感触</p><p>ペニスと舌身体の上と下でオレは、みすずと粘膜を擦り合わせている</p><p>あんあんああーっ気持ちいいです旦那様ぁぁ</p><p>オレはまた、腰の動きを強くする</p><p>ユッサ、ユッサと車が大きく揺れた</p><p>みみすず先にイッちゃって、良いですか</p><p>旦那様はヨミちゃんに、いっぱい出してあげないといけませんわ</p><p>みすずが、切なそうな顔でそう言った</p><p>でも、ヨミちゃんにはこれが女の最高の悦びであることを見て欲しいから</p><p>改めて、客観的にセックスを観察して欲しい</p><p>あああっ、ダメあたし、もうイッちゃいそうです</p><p>みすずの身体がじっとりと汗ばんで来る</p><p>みすずのおっぱいがオレの突き込みに、踊っている</p><p>みすずは美智に手を伸ばす</p><p>美智が、みすずと手を繋ぐ</p><p>ヨミ妹手を</p><p>反対の手を夜見子と繋ぐ</p><p>感じられるだけでいいから感じててあたしが、どれくらい幸せなのかを</p><p>みすずが夜見子に言った</p><p>は、はいみすず、お姉様</p><p>そして、オレはみすずを追い込むために、スパートを掛ける</p><p>車の揺れが、さらに激しく小刻みになる</p><p>ああっ、いいですっ犯して犯して旦那様ぁぁっああっ</p><p>みすずのおっぱいの上にポタポタと</p><p>ああっ、もうイクッ旦那様ぁっみすずイッちゃいます</p><p>よし、イケっみすず</p><p>オレはお尻の穴に、キュッと力を込めて耐える</p><p>ここで暴発させるわけにはいかない</p><p>ああっ、ああっああーっイクイクイクーッッッッ</p><p>みすずは背中をググッと反らして膣内が、キュキュキュッと痙攣した</p><p>旦那様ぁぁ好きぃぃぃぃーッッッ</p><p>オレの下でみすずがエクスタシーに、跳ぶ</p><p>オレのペニスを締め上げて子宮が、精を呑みたいと蠢いている</p><p>だけど、ここは我慢だ</p><p>耐えろオレ</p><p>はうぅぅ伝わってきますーっ</p><p>みすずの絶頂の波が美智を通じて夜見子に届く</p><p>凄いです何これ凄い</p><p>思わず夜見子は呟いた</p><p>凄い幸せ優しいよ心にジュンジュン響いてきます</p><p>それが今のみすずの到達している境地なのか</p><p>みすずは大きく深呼吸を繰り返しながら絶頂の余韻に浸っていた</p><p>はぁぁ</p><p>やがてみすずは、大きく息を吐く</p><p>あたしもうダメだ</p><p>やっぱり旦那様と一緒なのが楽しくて、幸せです</p><p>な、何を言い出す</p><p>だから、あたしもうダメですね旦那様あたし</p><p>みすすが、オレを見上げている</p><p>もう我慢できないですあたしも瑠璃子と、同じようにここに住みたいです旦那様とずっと、ここで一緒に暮らしたい</p><p>ホントはね毎朝、毎晩、電話でオシッコ報告するだけじゃ嫌なのちゃんと、旦那様のお顔が見たい旦那様の前で毎日、オシッコしたいの</p><p>お、おいどうしちゃったんだ</p><p>あたしも、いつでも旦那様に犯して欲しいのあたしと美智だけ、他のお家とかもう嫌なの</p><p>みすずはギュッとオレにしがみついてくる</p><p>ああーんっもうっどうして、あたしと美智はここに住んでないのっ</p><p>うええ</p><p>みすずお姉様はずっと、我慢なさっていたんです</p><p>ルリルリや恵美お姉様や寧お姉様たちは、ご主人様と同居しているのにご自分は、一緒に住めないということに</p><p>オレは、てっきりみすずは、納得してくれているものと</p><p>元々、親元から離されてジッちゃんの家で暮らしていた瑠璃子と違い</p><p>みすずの父母は健在で一緒に暮らしているんだから</p><p>ずっと我慢してきましたけれどやっぱり、嫌あたしも、みんなと旦那様と暮らしたい</p><p>みすずは泣いていた</p><p>涙が、ポロポロと零れて来る</p><p>一緒に暮らしていたらこんなに幸せなセックスだって、いつでもしていただけるのにぃっ</p><p>うんとあの泣くなよ、みすず</p><p>オレは、みすずの涙を舐め取っていく</p><p>ええと、あのちなみに、わたくしもです</p><p>美智もか</p><p>わたくしもイーディやマナ妹やアニエスがちょっとばかり、羨ましいです</p><p>美智はみすずの警護役だから</p><p>みすずの居るところには、どこへでも付き従わないといけない</p><p>だから、オレと一緒には住めなかった</p><p>週に一度、泊まりに来るとか抱いていただくとか、もう嫌なのあたしも、一緒に暮らしたい旦那様と生活がしたいのっ</p><p>みすずは、オレに頬擦りする</p><p>腹を括るか</p><p>判ったみすずの気持ちは、判ったから後でジッちゃんに、相談しよう</p><p>みすずが、今まで我慢してくれていたのなら</p><p>何とかしないといけないな</p><p>この屋敷は黒森家は、娼館だ</p><p>そんな屋敷に香月家の未来の後継者が２人とも住むというのが、認められるのかどうか判らないけれど</p><p>一応、瑠璃子は瑠璃子の父親の香月重秋が、何かしでかしてジッちゃんから遠ざけられて、ミナホ姉さんの預かりになっているという設定だけれど</p><p>みすずはどういう名目で、ここへ住むことにするか</p><p>ま何とかするしかないな</p><p>一か八か当たって砕けろだ</p><p>嬉しいですわ旦那様ぁぁ</p><p>みすずはまた、オレをギュッと抱き締める</p><p>わたくしも嬉しいです</p><p>２人の歓ぶ顔にオレは、改めて覚悟を決める</p><p>先生は本当に、どんなことでも受け入れてしまうんですね</p><p>ん夜見子</p><p>ちょっと驚いています感動しています</p><p>上目遣いで、オレを見る</p><p>次はヨミですよね</p><p>どうぞ、ヨミの中にいっぱい出して下さい先生</p><p>美智を通して、オレとみすずのセックスを感じた夜見子は</p><p>オレが、まだ射精していないことを知っている</p><p>オレの内部で激しい射精欲が高まっていることを</p><p>ヨミ言われた通りに、何でもしますから</p><p>夜見子が、ニコッとオレに微笑む</p><p>せ、先生こ、これは恥ずかしいです</p><p>言われた通りに、何でもするんだろう</p><p>オレは、夜見子にそう言った</p><p>今、ミニバンは後ろのドアを、開けっ放しにしている</p><p>夜見子は、全裸にサンダル履きで</p><p>足は車外でガレージのコンクリートの床を踏みしめながら</p><p>手は車内の座席シートを、グッと掴んで</p><p>上半身を車の中で伸ばして車の外にお尻を突き出すポーズをしている</p><p>もちろん、夜見子の白いお尻は陽光が燦々と照らしているから</p><p>可愛い肛門も、割れ目も丸見えだ</p><p>でも、この格好は恥ずかしすぎますわ</p><p>そう言いながら夜見子の女陰は、とろとろと熱い液を滴らせている</p><p>愛液が太ももの内側を伝わってコンクリートの床に垂れていた</p><p>旦那様ヨミちゃんは、２回犯してあげて下さい</p><p>一度はヨミちゃんのお顔を見ないで２度目はお顔を見て</p><p>夜見子に尻だけを車外に突き出させた形でまずは、立ちバックで挿入しろというのか</p><p>ほら、夜見子</p><p>オレは夜見子の尻を掴む</p><p>うん１４歳のお尻にしては、発育が良いぷにぷにしている</p><p>それに、つきたてのお餅の様に温かくて、柔らかくて、手に馴染む</p><p>もち肌ってやつなんだな</p><p>こ、怖い先生、怖いです</p><p>車内に、頭を突っ込んでいる夜見子は</p><p>自分の股越しにしか、オレの様子が見えない</p><p>つまり、夜見子の視線には今にも、夜見子の中に突き入ろうとしているオレの剛勃起だけが見えている</p><p>心配する必要はありませんご主人様がヨミ妹に、危害を加えるようなことをするはずがないですから</p><p>車の中助手席から、美智が夜見子に言う</p><p>そうよあたしたちが見ていてあげるからヨミちゃんは、安心して旦那様に犯されなさい</p><p>みすずは車の外の反対側から、窓越しに夜見子を見ている</p><p>もちろん全裸にサンダルの格好のままだ</p><p>だけどこれはこれは、恥ずかしいですわ</p><p>羞じらう夜見子に、みすずは</p><p>あらこれはまだ、恥ずかしくない方よ</p><p>だって、まだあたしたちしか、ヨミちゃんを見ていないわ</p><p>みすずが優しく微笑む</p><p>そのうち旦那様に犯していただいたままヨミちゃんの中に、旦那様のオチンチンを突き入れていただいたままドライブに行きましょうね</p><p>もちろん、ヨミちゃんは裸よそして、セックスしたままヨミちゃんは、道行く人たちに手を振ってもらうわ</p><p>選挙カーの様なものが良いと思います</p><p>美智がさらにヘンタイ的な、提案をする</p><p>そして、選挙カーの屋根の上のバルコニーで、ご主人様とセックスしたまま街中を走り回るのです</p><p>ヨミちゃん、大きな声で気持ち良い、気持ち良い、セックス、気持ち良いって言うのよ</p><p>大きな声で言わなくとも、選挙カーなら拡声器がついています</p><p>そして、旦那様にお腹の中に射精していただく時に赤ちゃんの素を、いっぱい出してっておねだりするのよその姿も街中の皆さんに観ていただきましょうね</p><p>もちろん、中に出していただいている様子は駅前の巨大モニターに拡大投影します</p><p>みすずも、美智もそれは、自分がしてみたい妄想だろ</p><p>オレに丸見えになっていく、夜見子の割れ目がヒクヒク蠢く</p><p>お尻の穴も何度も収縮した</p><p>愛液がまた、トローリと</p><p>夜見子興奮しているのか</p><p>ヨミちゃんそういうの好きでしょ人の見ているところでいけないことがしてみたいでしょ</p><p>隠さなくて良いのよというより露わにして良いの旦那様は、ヨミちゃんの全てを受け入れて下さるわどんなことでも</p><p>でも、本当のわたくしは自分勝手な、心の醜い娘ですから</p><p>そういうのは気にするな</p><p>わたくしは気にします</p><p>オレの言葉に夜見子は応える</p><p>ヨミちゃんてあたしに、よく似ているわあたしも人前では、ついつい良い顔をしちゃうの人に嫌われたくないからいつも笑顔で、お行儀良く、機嫌の良いフリをして</p><p>香月家の令嬢として他家の娘たちのやっかみや、羨望の眼から逃れるために</p><p>誰とも親しくならず、かといって敵も作らずという態度を取り続けてきた</p><p>それは、しょうがないことだったのよあたしはそういう星の下に産まれてきたんだから</p><p>でも、だからこそ旦那様が必要なのあたしは、旦那様の前では、何でも見せられるからズルいあたしも、醜い心のあたしも、いやらしいあたしもどんな、みすずも旦那様は、当たり前に受け入れて下さるから</p><p>夜見子が車窓の外のみすずに言う</p><p>ヨミちゃんもそうでしょずっと、自分が鷹倉姉妹の先頭に立たないといけないと思って無理をしていたでしょ大人の人たちに対して、虚勢を張っていたんでしょ</p><p>夜見子は神主の唯一の実子である自分が、次の巫女を継がないといけないと思い込んでいた</p><p>だから、いつも強気な少女を演じていた</p><p>ヨミいいんだよどんなヨミでも自分勝手でも、心が醜くてもいいんだ</p><p>だけど先生</p><p>いいんだどんなヨミもオレは、好きだよ</p><p>ヨミヨミは、今、オレにどうして欲しい</p><p>そう尋ねると夜見子は</p><p>あそうか判った判りました</p><p>小さな声で答えた</p><p>先生ヨミはお仕置きされたいです</p><p>ヨミはずっと、我が儘で悪い子でしたからだから、ヨミはお仕置きされないといけないんです</p><p>それも月子さんやルナちゃんの見ていないところででしょ</p><p>はい姉妹には、ヨミのそんな弱いところ見せられないですから</p><p>だから、この夜見子のためのセックス・セッションは</p><p>みすずと美智が、担当なんだ</p><p>鷹倉姉妹の中でずっと、リーダー役をやろうとしきた夜見子は</p><p>姉の月子にも、妹のルナにも弱みが見せられないから</p><p>だから、夜見子よりも年上で精神的に夜見子をサポートできる</p><p>みすずと美智が担当になった</p><p>どうして、同い年のマナが来なかったのか、ずっと不思議だったけれど</p><p>マナじゃ、今の夜見子は心を開ききれないんだ</p><p>名家中の名家香月家の令嬢である、みすずと</p><p>気のコントロールという、絶対的な力を持っている美智だから</p><p>人間関係で、圧倒的に夜見子を凌駕できる</p><p>夜見子は、自分より遥かに強い姉に心を委ねたいんだ</p><p>今まで１人で突っ張ってきた自分を、処断して欲しいと思っている</p><p>ね一度目は、お顔を見られないようにして、思いっきり旦那様にお仕置きして欲しいでしょ</p><p>だったらお願いなさい恥ずかしくて良いのはしたなくていいのいやらしくていいの裸の夜見子を、旦那様にお見せなさい</p><p>夜見子は改めて尻に、キュッと力を込める</p><p>さっきまでとは違う</p><p>今度こそオレに、肉体の一番恥ずかしい部分を自らの意志で見せ付けている</p><p>先生ヨミはヨミは、ずっと悪い子でしただから、ヨミのことお仕置きして下さい痛くても構いませんから</p><p>そうではないですねヨミ妹</p><p>美智が夜見子に言う</p><p>は、はいごめんなさい</p><p>い、痛くして下さい痛い方がいいの</p><p>また、トポトポトポと夜見子の割れ目から、愛液が滴る</p><p>わたくしとみすずお姉様は昨夜、あなたと心を通じた時から判っていました</p><p>ヨミ妹はわたくしたちと同じ、Mですその本性はMです</p><p>あのMとは、何なのですか</p><p>夜見子には言葉の意味は、判らない</p><p>それは、これよりご主人様が、あなたの身体に躾けて下さいます</p><p>そういうわけですからご存分に、犯してあげて下さい旦那様</p><p>この１４歳の美しい少女は今すでに、オレの妊娠奴隷だ</p><p>それをさらに</p><p>マゾ奴隷として目覚めさせる</p><p>ヨミお前の尻を叩くぞ</p><p>わたくしのお尻を叩かれるのですか</p><p>ああ、叩く痛くするぞ嫌か</p><p>いえ叩いて下さい先生のお好きなように</p><p>ヨミ妹、自分に正直になりなさい</p><p>美智の声が夜見子の心に、響く</p><p>叩いて欲しいです思いっきりヨミを悪い子のヨミを叱って下さいお仕置きして下さい先生</p><p>夜見子の声は切実だった</p><p>父を連れて老人性痴呆が専門の医師のところへ</p><p>最近何か、お父様のことで気になることはありますか</p><p>物忘れが酷いですあと、コンピューターとか、去年ぐらいまでは普通に使えていたものが、判らなくなっちゃうみたいで</p><p>などと幾つか、父の素行の変だった話をすると</p><p>判りました次は、3週間後に予約を入れておきます</p><p>医者の方からは話は、何も無し</p><p>＊＊を気を付けろとか、＊＊はさせない方が良いとか、＊＊をさせなさいとか＊＊を食べるようにとか</p><p>そういう話は何も無し</p><p>こちらの近況を話しただけで終了</p><p>こ、これで診察代だけ取るの</p><p>こ、こういうものなんだろうか</p><p>706．Mっ子クラブ・４　妊娠セックス宣言</p><p>バシィッッ</p><p>夜見子の１４歳の白いお尻がオレの平手打ちに、赤く染まっていく</p><p>クッキリとオレの手形が、夜見子の肌に刻印される</p><p>痛みに夜見子の身体が、キュキュッと縮まる</p><p>肌にじっとりと、汗が染み出してきた</p><p>オレに差し出されている二つの尻肉の間夜見子の秘部からは</p><p>トポトポと、湧き水のように愛液が垂れコンクリートの床を濡らしている</p><p>顔が見えないっていうのはエッチなんだな</p><p>夜見子の上半身は、車の中だ</p><p>オレには、車外に突き出されている下半身しか見えない</p><p>痛みに耐えてぷるぷると震えている</p><p>まだ１４歳なのに胸と同じくらい、尻も発達している</p><p>そして、太ももも柔らかそうだ</p><p>細くて長い足そのラインも美しい</p><p>オレの打撃が止まったことに夜見子は、不思議そうに声を出す</p><p>オレは、赤く腫れだした夜見子の尻をぐにぐにと揉む</p><p>夜見子のもち肌の触り心地の良い尻肉</p><p>ああ、叩かれた部分だけ熱を持って温度が高い</p><p>いいですもっと、お好きなように触って下さいヨミを楽しんで</p><p>ああ楽しませてもらおう</p><p>オレは、また尻叩きを再開する</p><p>ヨミずっと、悪い子だったのいけない子だって判っていたのにヨミ</p><p>あの勝ち気な気の強そうな態度は、虚勢だったんだな</p><p>姉妹のリーダーとして、姉と妹を守るための</p><p>これからはお前は、オレの奴隷なんだからなっどんなことも、オレたちに相談するんだ１人で勝手に決めて、行動するなよいいなっ</p><p>オレは尻を叩きながら、夜見子に命ずる</p><p>はい先生の何でも、先生の言う通りに致しますヨミは、先生の妊娠奴隷ですからっ</p><p>そう叫ぶ、夜見子にみすずが</p><p>そうよヨミちゃんは、妊娠奴隷なのよそろそろ、旦那様に赤ちゃんができるようなことをしていただきましょうね</p><p>窓越しに囁く</p><p>これからは、ヨミちゃんはいつも旦那様のお心を察するのよ旦那様が、なさりたいようならすぐに裸になって、おっぱいもお尻も、旦那様に捧げるのいいわね</p><p>はいヨミは、いつでも先生に犯していただけるように、心も身体も準備していますそう心掛けます</p><p>じゃあ自分でおねだりしてみなさい</p><p>自分で旦那様を受け入れる穴を、指で拡げてどうぞ、心ゆくまで夜見子を犯して下さい夜見子は旦那様の妊娠奴隷ですって言うのよできるわよね</p><p>みすずの言葉に夜見子は</p><p>車の座席シートを掴んでいた片手を陰部に伸ばし</p><p>長い人差し指と中指で割れ目を開いた</p><p>桜色の夜見子の内側</p><p>また、タプタプと愛液が垂れていく</p><p>よく見える綺麗だよ、ヨミ</p><p>膣口が、ピクピクとひくついている</p><p>その奥に昨日は見えていた、白っぽい膜は今日はもう無い</p><p>昨夜オレに、大穴を開けられてしまったから</p><p>一度失った処女は二度と戻らないのだ</p><p>先生どうぞ、お好きなだけヨミを犯して犯して下さいヨミは先生の妊娠奴隷なのっ</p><p>本当にいいんだなまた、お前のお腹の底にオレの熱い液が入ると、赤ちゃんができるぞ</p><p>オレの言葉に夜見子の肛門が、キュッと締まった</p><p>オレの赤ちゃんヨミに産ませるからな</p><p>夜見子にとってはそれは、新しい巫女の血筋の誕生を意味する</p><p>鷹倉神社の巫女の呪縛を引き継ぐ</p><p>結局いつものパターンだ</p><p>頭では覚悟したつもりになっていても心が追いついていない</p><p>オレは、夜見子の赤く腫れたお尻をペロッと舐めた</p><p>お前はもう、大変なことは悩まなくていいんだよヨミも、月子とルナもお前たちが産む赤ちゃんも、みんなオレたちが守るから</p><p>ヨミ妹は、ご主人様の良い奴隷になることだけを考えていればいいのです</p><p>助手席から、美智が告げる</p><p>そうよ心配事は、みんなあたしたちに任せなさいヨミちゃんは、旦那様に愛されて幸せになっちゃえばいいんだから</p><p>赤ちゃんが産まれるのよきっと可愛いわ旦那様とヨミちゃんの赤ちゃんだものみんなで育てましょうねほら、幸せなことばっかりじゃないヨミちゃんは、赤ちゃんのお母さんになるんですもの</p><p>オレは勃起を夜見子の割れ目に向ける</p><p>ヨミお前は、もう絶対に巫女にはならないだから、お前もお前の赤ちゃんも巫女の運命を引き継ぐことは無いんだよ</p><p>月子とルナ姉妹が居る場所では、夜見子は絶対に虚勢を張り続ける</p><p>自分こそが次の巫女にならなくてはいけないというずっと、思い悩んでいた暗い未来のイメージが夜見子を追って来る</p><p>だから姉妹たちが居ない場所で</p><p>夜見子の未来のイメージを根本から、変更する</p><p>ヨミはオレの赤ちゃんのママになるんだから</p><p>言葉だけの妊娠奴隷でなく</p><p>夜見子の身体に、きっちりと刻みつける</p><p>セックスをし受精し妊娠し出産するイメージを</p><p>鷹倉家や巫女の血だとかの因縁以前に夜見子は、ただの女だということを</p><p>先生ヨミ</p><p>夜見子は震えている</p><p>ヨミ怖いやっぱり怖い</p><p>１４歳の少女がリアルな妊娠への恐怖に、震える</p><p>もう、遅いよヨミ</p><p>オレは、夜見子の尻を掴んで腰を</p><p>お前はもう、オレのものなんだからな</p><p>背後からオレの声</p><p>そして、夜見子の前方からは</p><p>さあ誓いなさい、ヨミちゃん旦那様の赤ちゃんを産むってそして、おねだりするのよママにしてって</p><p>でもヨミ怖いの</p><p>それが、夜見子の１４歳の少女の本当の気持ちか</p><p>じゃあ、オレがヨミをママにしてやるよっ</p><p>オレの方から踏み込む</p><p>オレの亀頭が夜見子の割れ目に、ググッと刺さり込むッ</p><p>待って先生、ちょっと待って</p><p>待てるかっ</p><p>いやぁぁッ</p><p>スブスブスブッ</p><p>オレのペニスが熱く湿った肉の中に、侵入していくっ</p><p>いっ、痛い痛いですぅぅ</p><p>亀頭の膨らみがにゅるんと夜見子の胎内に潜り込む</p><p>い、痛いっ待ってやだ入って来ないで</p><p>夜見子は、昨夜、処女喪失したばかりだ</p><p>まだ、痛むのは当然だろう</p><p>痛いのが、気持ち良いのです自分の意志に反して、犯していただけるのが良いのです</p><p>可愛い羨ましいわヨミちゃん今、ヨミちゃん旦那様にとっても愛していただいているんですもの</p><p>愛して</p><p>そうよ旦那様は、ヨミちゃんを求めて下さっているどうしても、ヨミちゃんをママにしたいってヨミちゃんに、旦那様の赤ちゃんを産ませたいって</p><p>はいヨミ妹は、とても幸せです</p><p>でもヨミはぐぅっ</p><p>オレは狭すぎる膣に、ペニスを根元までズムッと押し入れた</p><p>はっ、はぁぁうっ、ううう</p><p>思い切り太い異物に貫かれて夜見子は、大きく苦しそうに息をする</p><p>肌の汗が増えている</p><p>お前の身体は、すっかりオレを受け入れる準備ができていた</p><p>オレは、夜見子の熱い胎内と１４歳の締め付けをペニスで感じながら言った</p><p>それに、頭では理屈では、オレの妊娠奴隷として生きていくしかないということも理解していた</p><p>せ、先生どういうことです</p><p>ハァハァと息をしながら夜見子が言う</p><p>頭で理解することと本当に、心が定まるということは、別のことなんだよ</p><p>これまで何人もの経験で、オレにはよく判っている</p><p>マナは比較的早く、オレの奴隷になるという宣言をした</p><p>しかし、それは状況判断の結果で、そうするべきだと頭で理解したから宣言したというだけのことであって</p><p>マナの内面心は、安定していなかった</p><p>だから、オレはマナと何度もセックスして少しずつ、心の絆を強めていくしかなかった</p><p>夜見子の場合は、それだけ時間を掛けている余裕が無い</p><p>ジッちゃんとの会見時間が、迫っている</p><p>そして、何より</p><p>巫女の力とは心の技だ</p><p>頭でなく心で</p><p>心から、オレたちを受け入れてくれないと安定はしない</p><p>ルナは、末の妹で今までは、自分だけが鷹倉姉妹の中で、力が劣っていると思っていたし姉のヨミたちに自分は依存しているというコンプレックスを抱いていた</p><p>オレは夜見子に言う</p><p>だから、同い年のアニエスや、オレの妹をやってくれている瑠璃子が一緒に頑張っていこうという空気を作ってくれたイーディも、厳しい子だからルナが頑張るのなら、助けてやるという形で応援してくれただから、もうルナは大丈夫だ姉へのコンプレックスと関係無くアニエスたちと、自分のペースで前に向かって成長しようとしているから</p><p>夜見子が妹の名を呟く</p><p>ヨミお前は、頭が良いがその分、諦めが早いだから自分がオレの奴隷になるのが、一番現在の状況に合った選択なんだと理解したでも、心はまだ迷っている</p><p>姉妹のリーダーを、長女の月子に返したのに</p><p>今でも巫女の未来について、悩んでいる</p><p>もういいんだよヨミは、もう巫女のこととか考えなくていいんだ</p><p>でも、わたくしは鷹倉神社に生まれた</p><p>関係無いもう、そんなのは関係無いんだ</p><p>じゅうっぷじゅうっぷ</p><p>あうううっまだ、動かないで</p><p>動くよいいか今感じているのは、違和感の方が大きいだけで昨夜よりは、痛くないはずだ</p><p>オレは無理な突き込みはしていない</p><p>そもそも、夜見子の身体の方はすっかり蕩けている</p><p>あああっはぁぁぐぅぅ</p><p>受け入れろオレとお前は、セックスしているオレは、お前に赤ちゃんを産ませる生まれた子供は巫女にはしないそれはもう、決まっていることなんだ</p><p>さっきのみすずとのセックスでは車は、上下にユサユサと揺れたが</p><p>今の夜見子との立ちバックは車のサスペンションを左右にギシギシと揺らす</p><p>やっぱり、カーセックスは良いですわレイプしていただいている臨場感が違いますから</p><p>みすすが言った</p><p>そうかだから、みすずは</p><p>夜見子のために、この場所を選んだのか</p><p>夜見子頭の中だけの狭い世界に落ち込むな全身で感じろ世界を</p><p>そうよ、ヨミちゃんほら、心を開いて感じてみて</p><p>ヨミ妹、あなたの肌を照らす陽光の温かさを感じなさい</p><p>そして、肌を触れる風の感触を</p><p>そうだオレたちは、ガレージのシャッターを開いて</p><p>半分、屋外の環境でセックスをしている</p><p>外から吹き込む風には、庭の樹木の良い匂いがしますね</p><p>触覚の次は嗅覚</p><p>あなたの汗の匂いエッチなお汁の匂い車のシートの匂いガレージの中の匂いそして、旦那様の匂い一つ一つ確認して</p><p>はぁぁはぁぁはぁぁ</p><p>夜見子は、オレに犯されながらももう痛みや違和感を訴えない</p><p>うふふ可愛いわ、ヨミちゃん</p><p>車外のオレには、良く判らないがみすずが、夜見子にキスしたらしい</p><p>うんこれがヨミちゃんのキスの味なのねヨミちゃんはどう、あたしの味は</p><p>ヨミ妹、わたくしとも致しましょう</p><p>みすずも美智もレズッ気のある子たちだ</p><p>連続して夜見子の唇を奪う</p><p>うむなかなか良い舌の味ですね</p><p>ね、ヨミちゃんみんな１人１人、味が違うのよ</p><p>これが味覚</p><p>本当に可愛いわ大好きよ、ヨミちゃん</p><p>わたくしもヨミ妹のことは、可愛いと思っています</p><p>オレもだお前は可愛いよ愛しているヨミ</p><p>オレは腰のストロークを深くする</p><p>はぐぅぅ</p><p>夜見子が喘ぐ</p><p>ほら、聞こえるでしょヨミちゃんと旦那様が繋がっているところやらしい音がしているわ</p><p>ぐっちょっぐっちょっぐっちょっ</p><p>濡れやすい夜見子だ今は、ピストンする度に愛液の飛沫が飛び、エッチな水音が繰り返されていく</p><p>見てご覧なさい後ろを見るの旦那様が、あなたの中に入っているわよ</p><p>みすずに促されて四つん這いの夜見子は、頭を下げて、自らの股間を覗き込む</p><p>はぁぁ凄いぜ、全部入っちゃってる</p><p>エッチな音とともに、オレのペニスが抜き差しを繰り返す</p><p>これで聴覚と視覚</p><p>五感の全てがセックスだけに集中する</p><p>パンッパンッパン</p><p>少し強めに、夜見子の中に突き込んだ</p><p>オレの下腹が夜見子の尻に当たり、小気味の良い音を発する</p><p>あぐっあぐっあぐっ</p><p>しかし、そこは夜見子にとっては、さっき叩かれて赤く腫れている場所だ</p><p>オレの下腹が尻を打つ度に、夜見子の膣がキュキュッと締まる</p><p>ほら良いでしょう少し痛い方が</p><p>美智が、夜見子に囁く</p><p>美智夜見子に触れて、直接気の様子を監視していてくれ</p><p>立ちバックだから手を握っていてやることは、難しい</p><p>間違って、夜見子の力が噴き出さないように美智が重しになって、暴走しないように押さえ込むんだ</p><p>美智は、助手席から手を伸ばし夜見子の肌に、触れる</p><p>うふふ判るわよヨミちゃん気持ちいいんでしょ旦那様とのセックス、気持ち良いのね</p><p>みすずは、言葉で夜見子をリードする</p><p>ヨミこんなのはどうだ</p><p>オレは、後ろから夜見子を攻めながら</p><p>手を、夜見子との結合点に伸ばして夜見子のクリトリスを</p><p>ひぃぎぃぃ</p><p>また夜見子の膣が震える</p><p>あ当たりみたいですわ旦那様</p><p>夜見子の表情を見てみすずが言う</p><p>気持ちいいんでしょヨミちゃん</p><p>き、気持ち良いです</p><p>夜見子は唸るように、そう呟いた</p><p>どうして身体が痛いのに恥ずかしいのに気持ちいい</p><p>愛されているからよ旦那様に</p><p>わ、わたくしあああっ</p><p>ほら感じてヨミちゃんここはお外よヨミちゃんは、お日様の光を受けて、お外の空気を感じながらこんなエッチなポーズで、旦那様に犯していただいているの</p><p>ああっいやぁぁああーっ</p><p>そうよ感じなさいヨミちゃんは、とってもはしたなくって、いやらしいことをしているの旦那様のオチンチンが、ヨミちゃんの中にズボズボ入っているわ</p><p>い、言わないで言わないで下さい</p><p>でも、気持ち良いんでしょほらどうなのヨミちゃん</p><p>夜見子の心がオレとのセックスだけに、染まっていく</p><p>巫女の運命も、将来への不安も脳裏から消える</p><p>ただ、全裸で立ちバックでオレに犯されているという現実だけが</p><p>夜見子を支配していく</p><p>ああ気持ちいい気持ちいいです</p><p>何が気持ちいいの</p><p>オチンチン先生のオチンチンと先生の手</p><p>夜見子の身体が、ユサユサと揺れる度に</p><p>車の車体も、ギシギシと音を立てて揺れていく</p><p>ヨミ、もう出そうだ</p><p>ヨミの中にいっぱい、出すぞ妊娠させるぞ孕ませるぞヨミをママにしてやるからな</p><p>あああ怖い、怖いです</p><p>もう、ダメだヨミはヨミは、オレの奴隷なんだからなっ</p><p>あっあっ、あっあああーっ</p><p>１４歳の少女は胎内でオレの怒張が膨れるのを感じている</p><p>さっき、みすずの時に我慢した分まで夜見子に注いでやる</p><p>見ててあげるわヨミちゃんに、旦那様の赤ちゃんができるところを</p><p>いやぁぁいやぁぁいやぁぁ</p><p>中学生の少女は本能的な恐怖に震える</p><p>ダメですもう、あなたは受精するしかないのです</p><p>美智に気で押さえ込まれていれば逃げ出すことはできない</p><p>ああっイクぞヨミ</p><p>オレは最後に思いきり、ドムッと夜見子の中に突き込む</p><p>そして亀頭の先で、夜見子の子宮口を押し開く</p><p>いっいやぁぁっっっ</p><p>どぅぴゅるるるるるっっ</p><p>熱い白濁がヨミの子宮を染めていく</p><p>どゅぴゅるるるるっ</p><p>子宮の中に注がれていく溜まっていく</p><p>ヨミの胎内がオレのオスの臭いで満たされていく</p><p>あああーっ入って来るぅぅ入ってくるのぉぉぉいやぁぁ</p><p>びくっ、びくっ、びくっ</p><p>夜見子の中で、オレの亀頭は何度も膨れあがり男の精を吐き散らかしていく</p><p>ぐぐっ、くぐっ、くぐっ</p><p>夜見子の子宮が精を呑み込むように、何度も蠢動を繰り返した</p><p>ほら、今赤ちゃんができているのよヨミちゃんのお腹の中で旦那様の赤ちゃんの素が、ヨミちゃんの赤ちゃんの卵に触れて赤ちゃんになるの</p><p>はぁぁ、あああーっ</p><p>夜見子はみすずの言葉に、ワーワーと泣き出した</p><p>脱力して車の後部座席のシートに、へたり込んでいる</p><p>大丈夫です暴走はしません</p><p>美智が、オレに報告した</p><p>オレは一度、夜見子の中からペニスを引き抜く</p><p>ぬぽん</p><p>亀頭が外に出ると同時に</p><p>タポタポタポっと、大量の精液が垂れて夜見子の尻と内股を汚した</p><p>ヨミ</p><p>オレは車内に乗り込み、脱力している夜見子の身体を引っ張り上げる</p><p>フラットシートの上に寝かせてオレも寝転がって、夜見子の裸身を背中から抱き締めた</p><p>気持ち良かったよヨミ</p><p>オレは、夜見子の耳にキスして、そう囁いた</p><p>うううっ、うううっ、うううっ</p><p>夜見子はまだ泣いている</p><p>ほら、ヨミしっかりしろよまだ終わりじゃないぞ</p><p>オレは、夜見子にキスしてその立派なおっぱいを、久しぶりに揉んだ</p><p>このまま２回戦だ</p><p>オレは、脱力したまま夜見子の足を強引に開いて</p><p>夜見子の膣にグイッと挿入する</p><p>泣いてた夜見子は、大きく眼を開く</p><p>今度は正常位だ</p><p>オレと夜見子の顔が向き合う</p><p>お前さっき誓ったろオレの妊娠奴隷になるって</p><p>オレは、夜見子に挿入したまま腰の動きを止め</p><p>優しく、夜見子の髪を撫でる</p><p>先生、ヨミもうダメなの</p><p>夜見子は涙と汗と愛液と精液で、ぐしょぐしょになっている</p><p>ああ、もう終わったんだ巫女になるという運命はな</p><p>お前は鷹倉夜見子じゃなくしてやる</p><p>いや、もちろん月子やルナとは姉妹のまんまだでも、お前だけ戸籍を変えるよ</p><p>多分、この子はそこまでやらないと、踏ん切りが付かない</p><p>お前は黒森ヨミになるマナと一緒に学校に通うことになるからあ、もちろん、ルナとアニエスとも同じ学校だ</p><p>ヨミ、鷹倉じゃなくなるの</p><p>そうだオレが、そう決めただから、お前は何も考えずに、そうしろ</p><p>反論は認めないお前は、オレのものだ</p><p>オレは、ゆっくりと腰を動かしていく</p><p>鷹倉家の巫女のことなんかよりお前は、オレたちを大事にしろ</p><p>ううっああっあん</p><p>オレたちは、もう家族なんだから</p><p>ああああっあん先生</p><p>オレの赤ちゃんを産むんだそして、みんなで幸せになるんだ</p><p>夜見子の眼が潤んでいく</p><p>うん判ったぁ産む本当に、産みますわたくしああっ</p><p>オレの下で夜見子の身体が、揺れていく</p><p>可愛いおっぱいがくるくると踊っている</p><p>もう全部先生にお任せしますわたくしわたくしああああっ</p><p>妊娠奴隷でしょ</p><p>はいぃぃ妊娠奴隷ですぅぅヨミは、先生の妊娠奴隷なのぉぉぉ</p><p>好きだよ、ヨミ</p><p>ヨミもぉぉヨミもぉぉ</p><p>夜見子が、オレにしがみついてくる</p><p>キスをねだった</p><p>あのねヨミねヨミは、本当は甘えん坊なの先生に、いっぱい甘えたいのぉぉ</p><p>判っているよ好きなだけ、甘えて来い</p><p>ああっ好き好き好きぃぃぃ</p><p>ようやく夜見子の心が、裸になる</p><p>１４歳だもんな</p><p>本当は誰かに守られたくてたまらなかった、可愛い女の子なんだ</p><p>あのねヨミね</p><p>先生ホントにヨミをママにしたいヨミに赤ちゃん、産ませたい</p><p>ああ、当たり前だろ</p><p>うんじゃあ産むの産みますヨミママになります</p><p>こんなに子供っぽい甘えん坊の女の子が、心の底から飛び出てきた</p><p>その代わり絶対にヨミを見捨てないで月子お姉様とルナもお願いっ</p><p>オレが、大好きなヨミを捨てるはずがないだろルナもだ月子は</p><p>お姉様は</p><p>月子のことは、オレと月子で決めることだろヨミは、もう考えなくていいんだ</p><p>そうだよ他の心配事も全部、任せておけ</p><p>うんヨミは、もう何も考えない約束する</p><p>夜見子は変わった</p><p>何も考えないのは、困りますよヨミ妹</p><p>セックスの最中は、全身全霊をかけてご主人様に楽しんでいただくことに集中なさい</p><p>夜見子はオレを見て</p><p>ね、ヨミどうしたらいい</p><p>もう痛くないのか</p><p>えっと美智お姉様が言ってた通り、ちょっと痛いくらいの方が気持ちいいから</p><p>夜見子はクスっと、笑う</p><p>あのね、先生</p><p>ヨミも先生が好き絶対に、先生のことは裏切らないちゃんと、赤ちゃん産むから安心して</p><p>判ったの先生の気持ちが今、ヨミの心にゾゾって伝わってきている</p><p>ツキの巫女の力</p><p>夜見子の中にツキの力が、芽生え始めている</p><p>そっかヨミが、赤ちゃんを産まないと心配なのねヨミが、どっかに行っちゃうかもって</p><p>判ったそんなに心配しなくていいよちゃんと、先生の赤ちゃんは産むしセックスは、一生、先生としかしない当たり前だよヨミ、先生の奴隷なんだから</p><p>ね先生激しく動いていいよ</p><p>夜見子の眼がオレを見ている</p><p>先生ヨミの身体を気遣ってくれて、無理をしないようにセーブしているんでしょでも、本当はヨミの身体をガンガン犯したいんだよね</p><p>ヨミは平気だからして先生の好きなように判ってるよ先生、ヨミのおっぱいがぷるぷる震えるぐらい、思いっきりヨミを攻めたいんだよねいいんだよして</p><p>本当に痛くて我慢できなくなったら、ちゃんと言うからさあ、どうぞ</p><p>夜見子を食べて</p><p>オレは、そのまま性欲のままに、夜見子を犯した</p><p>思いっきり、突き込み</p><p>胸をまさぐり舐め</p><p>キスし舌を絡め</p><p>一気に、射精まで高ぶっていく</p><p>あああっあああっ、ああーん</p><p>夜見子は、オレが歓ぶように大きな声で、激しく喘いでくれた</p><p>あああ判るよ判る、判る、判る出したいんだよねいいよ出してヨミの中にいっぱい、出してぇぇぇ</p><p>ああああああーっ</p><p>ああああーっ熱い熱い出てるよ、先生ヨミ妊娠しちゃうよあああーっ、嬉しい</p><p>夜見子嬉しい</p><p>ヨミで先生が歓んでくれてるヨミ生きてて良かった</p><p>ヨミはこれからは、先生のために生きていくんだよ</p><p>オレの精を子宮に受けとめながら</p><p>夜見子はオレの眼を見て優しく微笑んでいる</p><p>昔、食品工場に勤めていた頃に聞いたのですが</p><p>そこの工場では、90年代に外国人労働者を導入したことがあったそうなのですが</p><p>やはり、文化が違うというか</p><p>食品衛生の概念だけでなく上司の命令に従うということも</p><p>直接水を掛けてはいけない機械に、勝手にホースで水を掛けて洗ってたりして</p><p>やっぱ、食品だけはさ何か間違いがあったら、全アウトだからさ</p><p>ということで外国人の方は、ご遠慮いただくことにしたそうです</p><p>その代わり、ブラック派遣が物凄い、安い給料で働いているわけですが</p><p>もちろん、国内の食品工場でも偽装とか、ヤバい会社はあるのでしょうが</p><p>国内メーカーだと、バレたら、大問題になるので</p><p>食品だけは、なるべく日本メーカーのものを選んでます</p><p>自分が働いていた会社の製品は、絶対に買いません</p><p>どんな状況で製造しているのかよーく知っていますから</p><p>707．迫り来るもの</p><p>全身汗まみれでオレは射精後の脱力状態で、夜見子の上に突っ伏している</p><p>先生大丈夫</p><p>心配そうにオレに言う夜見子も汗だくだ</p><p>真っ赤に火照った肌、上気した顔潤んだ眼が、可愛い</p><p>夜見子は、オレの舌を受け入れてチュチュッと啜ってくれた</p><p>判るよ先生が、ヨミにしたいこと</p><p>まだツキの巫女の力が起動している</p><p>違うよ、先生ヨミ、今、判ったんだけれどね</p><p>夜見子は、オレの心を読んで言った</p><p>力を内側に引き込むのがツキの力なんだよだから、力を溜め込んでおこうと思うとツキの力が発動するのヨミの力は、溜め込んだ力を吐き出すだけだから、どんどん力が消費されるだけでね</p><p>あー、判りやすく言うとさ人間がご飯を食べたり、食べた物を胃で消化するんだって、エネルギーを消費するでしょ</p><p>つまり食べ物を摂取することでも、体内のカロリーを使うけれど摂取した方のカロリーの方が圧倒的に大きいから、トータルしてプラスになるんだよそれと一緒ツキの力はさ、相手の心を読むことで気を消費するけれど同時に、周りの気を吸収しているんだよだから、巫女の内部の力は減らないむしろ、増大するんだよ</p><p>ツキの力を使うほど巫女は力を溜め込んでいく</p><p>でも、ヨミの力は放出するだけなんだよだから、自分の内側に溜めてあった力が尽きれば、おしまいもちろん、巫女は自分で少しずつ気を生み出すことはできるけれど放出する方の量が多いから、途中で間に合わなくなるんだよね</p><p>ツキの巫女の力は、ヨミの巫女の力をずっと持続させて使うために、必要なんだよもちろん、最初は別々の力だったんだろうけれど</p><p>鷹倉神社に元々から居た、いにしえの巫女たちは強力な気の持ち主だったのでしょうだから、気のチャージをしなくても、従わせる力を自由に使えたのだと思います</p><p>ですが時代が下るにつれて、巫女が内面に莫大な気を溜め込むことができなくなったのだと思います</p><p>それで漂泊の渡り巫女たちと接触をして、ツキの巫女の力を手に入れようとしたのね</p><p>みすずが、美智にそう言った</p><p>はいツキの力、すなわち人の心を読む力は、同時に周囲の人々の気を吸収する力でもあったのですツキの力を有すれば弱体化していたヨミの力も蘇ります</p><p>ツキの力で気を吸収し溜め込みヨミの力に変換して、放出する　昨夜美智とイーディが気のチャージ役となって、鷹倉姉妹の能力をブースト・アップしたように</p><p>ツキの力とヨミの力の両方をマスターすれば巫女は、1人で最大出力の力を発揮することができるようになるのか</p><p>夜見子がオレを見上げて、クスッと笑う</p><p>心の中で色んなことを考えているけれどヨミのおっぱいに、気持ちが集中しているよ</p><p>オレは眼の前の夜見子のロリ巨乳に、ついつい気を取られていた</p><p>いいんだよ遠慮しないでヨミのおっぱい、先生のなんだから</p><p>夜見子は笑っている</p><p>幾らでも、触ったり、揉んだり、舐めたりしていいんだよあ、先生たら</p><p>ヨミのおっぱいから、ミルクが出ればいいのにとか、思ってたでしょ</p><p>まだ、ミルクは出ないよでも、すぐにお乳が出るようにしてくれるんだよね</p><p>いいよそしたら幾らでも、飲ませてあげるからヨミのミルクは、赤ちゃんと先生のだから</p><p>そして、ヨミはオレの手を、自分のおっぱいに当てる</p><p>はいだから、遠慮しないでヨミ、先生が何がしたいのか判るんだから隠さなくて良いし何してもいいんだよヨミ、先生の奴隷なんだし</p><p>オレは夜見子のおっぱいを揉む</p><p>張りのある14歳の胸火照った肌感触が心地良い</p><p>ほらそうだよ我慢しちゃダメだよヨミには、もう判っちゃうんだから</p><p>夜見子は目覚めたばかりのツキの力を楽しんでいる</p><p>そうよね旦那様って、すぐに我慢しちゃう傾向が強いからお心が判ると便利よね良いんですよ、どうぞって、あたしたちの方からお話できるし</p><p>ツキの力、ちょっと羨ましいです</p><p>美智がオレと夜見子を見て、そう言った</p><p>わたくしに、その力があれば今以上、ご主人様に楽しんでいただけるセックス奴隷になれますのに</p><p>いや、美智に心を読まれたら</p><p>美智が、オレの妄想を知って今まで以上に、ヘンタイ嗜好のプレイをしたがることになる</p><p>いいじゃないですか、先生全然、問題は無いですわ</p><p>よ、夜見子</p><p>先生はもっともっと、自分を解放した方がいいですわだって、本当はしたいんでしょ</p><p>そりゃ、オレだってもっと、エッチなことをしてみたい</p><p>だからすればいいんですヨミたちみんな、先生がしたいことは何でもしますから</p><p>うふふ、可愛い怖いのね、先生大丈夫ですみんな、そんなことで、先生を嫌いにならないですから</p><p>いや、だけど</p><p>オレは、オレの暴走が怖い</p><p>うんなるほど先生は恵美お姉様に嫌われたくないんですね</p><p>夜見子がオレの心を読む</p><p>ああ先生は、自分のことを普通の男の子だと思っていて恵美お姉様の普通感覚を大切に思っているご自分の価値観は、恵美お姉様と同じだと信じているんですね</p><p>メグは普通の女子校生だ</p><p>オレも普通の高校1年生だ</p><p>黒い森や香月家との関係が、どんどん深まっているけれど</p><p>そもそもは普通の人間の生活感覚しか無いんだ</p><p>オレには、ジッちゃんみたいなスケールのでかい豪快さなんかは無い</p><p>物凄く弱っちくて心が狭くて、閉じ籠もった人間だ</p><p>なるほど恵美さんが、旦那様を普通の高校生のままにしておきたいと思っているように旦那様も、ご自分は普通だと思い込んでいらっしゃるのね</p><p>みすずが、納得したように言う</p><p>でも、ご主人様はとっくの昔に、普通ではなくなっています</p><p>というか旦那様は、最初からそれこそ、お生まれになった時から今まで、一度も普通だったことなんか無いですわよ</p><p>いや、みすずオレは</p><p>だって、先生みすずお姉様たちだけでなく、あたしたち鷹倉家の３姉妹も、みぃーんな抱き締めちゃおうってするぐらいスケールの大きい男の人じゃないですか</p><p>夜見子がニコッと笑う</p><p>ほら、今だってヨミの中で、先生のオチンチン、また大きく固くなっているよ</p><p>夜見子がキュッと膣を絞める</p><p>ね、今度はどうしたいまた、ヨミを犯したいえ、みすずお姉様と美智お姉様も参加させたいの４人でしたいんだえ、ヨミの締め付け具合と、美智のお姉ちゃんの締め付け具合を比べたいの</p><p>夜見子がオレの欲望を読み取っていく</p><p>うふふ先生が、何をしたいかばっかり判るよだってヨミと先生、オチンチンで繋がったままだもん</p><p>性交したままだからオレの性的な欲求が、ダイレクトに伝わっている</p><p>そうだよだから先生のしたいようにするね</p><p>夜見子が自分から、腰をくねらせていく</p><p>うん先生のイメージ通りだとこんな感じ</p><p>ヨミ妹わたくしの心を読みなさい</p><p>美智が、夜見子と手を繋ぐ</p><p>ああ、判ったこうなんだね</p><p>ぐちゅっ、ぐちゅっ、ぐちゅっ</p><p>すでに２回も体内射精された夜見子の膣が、いやらしい水音をリズミカルに立てていく</p><p>なるほど先生の男の人の側のイメージより、美智お姉様の女の子側の記憶の方がよく判るよヨミも女の子だから</p><p>オレが上から覆い被さっている正常位なのに下に居る夜見子の方が、セックスの主導権を握っている</p><p>美智お姉様先生、ヨミと美智お姉様が、エッチにキスしているところが見たいんだって</p><p>わたくしたちが仲良く何うんとレズッぽくしている方が嬉しいってレズって何だか判らないけれど</p><p>家族で仲良くという意味です</p><p>美智が夜見子とキスをする</p><p>何度も、何度も</p><p>今、オレとセックスしているロリ巨乳の美少女が一つ年上のつるぺた美少女と、淫らな行為をしているというのがオレの性感を刺激する</p><p>うふっ先生、美智お姉様のこと可愛いって言ってるよ</p><p>美智が、頬を赤らめた</p><p>えっとね美智お姉様</p><p>夜見子が美智に言う</p><p>さっきのお話だけど美智お姉様なら、すぐにマスターできると思う</p><p>ツキの力もヨミの力も</p><p>ああ、美智ならすでに気のコントロールをマスターしているんだから</p><p>今のヨミにはよく判るんだこの力は血とは関係無いって鷹倉神社の巫女の娘に生まれたから、こんな力があるんじゃなくってこんなの、修行すれば誰でも身に付くんだよ多分</p><p>夜見子は、寂しそうに言った</p><p>馬鹿みたいだよねそれを絶対に守らないといけない運命だと思ってたんだから</p><p>判りましたでは、わたくしもマスター致しましょう</p><p>そうすれば巫女の苦しみは、鷹倉家の娘だけのものではなくなりますから</p><p>美智お姉様</p><p>伝統ある神社そのものは守らなくてはなりませんがたかだか、明治以降に定められた邪な因習など、存続させる必要はありませんわたくしやご主人様がきっと打ち砕きます</p><p>美智の決心はオレの覚悟でもある</p><p>あたしも協力するわ</p><p>みすずも、夜見子に微笑む</p><p>ありがとうございますお姉様</p><p>夜見子は２人に礼を言う</p><p>でも、ヨミはもう全て、先生にお任せしていますだって、今のヨミはもう鷹倉家の人間じゃありませんから今のわたくしは黒森ヨミですから</p><p>そして、夜見子はオレを見上げ</p><p>ね、先生ヨミもマナお姉様みたいに、普段は先生の妹の方が良いそれとも恵美お姉様みたいに恋人っぽくなるのお外では、どういう関係にする</p><p>ああ、そうか学校へ通うのなら、細かい設定も必要か</p><p>黒森家の戸籍に入るとしても、オレとの関係は</p><p>ああ、マナやアニエスも</p><p>アニエスなんて、外見がヨーロッパ人だし</p><p>なあに、先生エッチな関係の方がいいって</p><p>やっぱり、インモラルな関係の方がソソリますよね</p><p>アニエスちゃんは本当に、旦那様の養女にしてしまいましょう</p><p>実の娘とセックスしていずれは、赤ちゃんを産ませるんです背徳的ですわ</p><p>あ、先生興奮してるオチンチンがビクッてなった</p><p>夜見子が、微笑む</p><p>すぐには無理でも、いずれはアニエスちゃんの戸籍上の母親は、あたしがなってもいいと思っていますわ</p><p>それはミナホ姉さんに頼もうよ</p><p>やっぱり、こればっかりは</p><p>ミナホ姉さんが、アニエスのことをずっと気に掛けていたのはさ</p><p>アニエスは、白坂創介の娘であるのに</p><p>ミナホ姉さんは、ずっとアニエスのことを心配していた</p><p>ミナホ姉さんがメグに弱いのはメグが白坂創介の娘であると同時に、かつて自分が世話になった恵子さんの産んだ子だからだ</p><p>そういう経緯の無い、白坂の他の娘たちマナや雪乃とは、今でも多少のわだかまりが残っている</p><p>しかし、アニエスとは</p><p>ミナホ姉さんは、アニエスの母親であったというフランス人女性と深い交流があったという話は聞いたことが無い</p><p>それなのに、アニエスに優しいのはつまり</p><p>生まれてこなかった自分の赤ちゃんとアニエスを重ね合わせてきたからだと思うんだ</p><p>アニエスが、このお屋敷の中で産まれた時期にミナホ姉さんは、流産させられた</p><p>自分のお腹に激しく痛みを感じている時に地下室で生まれた娘</p><p>正式にアニエスをミナホ姉さんの娘として戸籍に登録した方が、ミナホ姉さんの心には良いと思うんだ</p><p>今はこれから雪乃が産む赤ちゃんが、白坂創介に殺されたミナホ姉さんの妹と赤ちゃんの身代わりになるということになっている</p><p>出産後は赤ちゃんを雪乃から奪い取ると</p><p>だがもし、アニエスが正式な娘になったなら</p><p>ミナホ姉さんは、雪乃から赤ちゃんを引き離すことを止めてくれるかもしれない</p><p>判りましたわその件は旦那様にお任せ致しますわ</p><p>そうですわねストレートにアニエスは、御名穂お姉様が白人男性との間にお作りになった娘という設定にした方が、受け入れやすいと思います</p><p>アニエスちゃんは、それでいいとしてヨミはどう致しますか</p><p>夜見子がオレに言う</p><p>すると、美智が</p><p>ヨミ妹は護衛役になりなさい</p><p>わたくしに巫女の力の修行を教えなさいその代わりわたくしも、工藤流古武術の基礎を教えます名家の護衛役ということならあなたがヨミの力の様な特殊能力を使ったとして、皆、特に変だとは思いません</p><p>いや変だろうそれは</p><p>特殊能力なんだから</p><p>ご主人様わたくしたちの通う学校に、ヨミ妹も通学させるのでしたら全く問題はございません</p><p>美智やみすずの通う学校は日本一の超・お嬢様校だ</p><p>わたくしだって通っているのですから</p><p>美智は超天才児だ</p><p>頭は、メチャクチャ良いし</p><p>身体能力は、通常の人間を遥かに凌ぐ</p><p>その上特殊な武術まで身に付けている</p><p>なおかつ小さな身体で、とてつもなく可愛い</p><p>わたくしと同じジャンルの規格外の護衛役ということなら、たいていのことは見逃してもらえますヨミの巫女の力も特殊能力という設定にしておけば</p><p>しかし美智</p><p>大丈夫ですこういうことは、そういうものかと世の人々に納得さえさせられれば良いのですから</p><p>美智は、きっぱりとそう言った</p><p>いいですか、ヨミ妹あなたは、これからヨミの力を使う時は必ず、ヌゥゥン精神統一六根清浄六根清浄我は求め訴える＊＊よ、＊＊せよ喝と叫びなさい最後は、必ず喝ですそして、他の人たちに今のは何だったんだと聞かれたら、今の技こそ、我が流派の秘技、必殺必中バーニング・マンダラーだと答えなさいそれで全て丸く収まります</p><p>そうね、うちの学校ならそれでオッケイね</p><p>ヨミちゃんは香月セキュリティ・サービスと関係があるという噂を流しておくわそれでしたら</p><p>大徳さんと張本さんとか撲殺剣士、レイちゃんとか</p><p>伝説の警護人がいっぱいるからな</p><p>美智もそっちの路線だし</p><p>よし、ヨミはそういうことにしよう</p><p>ヨミもオレの妹という設定にした方がいいのかな</p><p>しかしこの子は、どっちかっていうと</p><p>判りました世間にはヨミは、先生の愛人ということにすればいいんですね</p><p>また心を読まれた</p><p>アニエスちゃんの護衛役として学校に通って同時に、黒森家の後継者、黒森公様の愛人として囲われているそういう設定ですねとても、良いと思います気に入りましたわ</p><p>１６歳にして、１４歳のロリ巨乳少女を愛人にしているのか</p><p>それで問題無いですわ</p><p>上流階級ではよくあることですからあたしが、黒森公様の正式な婚約者でヨミちゃんが愛人それなら、校内で仲良くしていて変じゃないですし</p><p>変だろ充分</p><p>世間の皆様はあたしや瑠璃子は、まだ処女だと思っていますわもうすでに、女の悦びを知っているとは思っていません</p><p>そりゃ２人とも名家中の名家、香月家のお嬢様なんだから</p><p>あたしには、ずっと隠された婚約者が居るという設定になっていましたしそれが、５月の日舞の発表会以降、旦那様だということで世間に公表されていますしかも、旦那様がお祖父様に認められた方だということも世間的には旦那様もすでに、香月家の一員ですお祖父様の孫なら愛人の１０人や２０人、居るのは当然です誰も不思議には思いませんわ</p><p>えっとオレが不思議に思うって</p><p>それにヨミちゃんが、香月セキュリティ・サービスに所属している警護人ということにすれば旦那様の愛人になっているのも変では無いですし</p><p>警護人なら、２４時間警護は当たり前ですから同衾するのは変では無いですアニエスちゃんの担当になる前は、旦那様の専属警護人だったことにしておけば、その警護の過程で愛人になったんだと皆さん、了解して下さいますから</p><p>ヨミが、愛人なのはお嫌ですか</p><p>ヨミはみんなに知って欲しいですわヨミが先生の妊娠奴隷だということは、恥ずかしくて公表できませんが愛人でしたら、誰にでも話せますし</p><p>もはや文化が違う</p><p>オレの想像できる範囲を超えている</p><p>みんなが、ヨミが愛人だということを知っていれば誰もヨミに手を出してきたりしませんよ</p><p>ヨミは、ずーっと先生のものですいなくなっちゃったり、しませんから</p><p>夜見子が、また腰をくねらせる</p><p>オレのペニスを優しく締め上げる</p><p>うふふヨミ、コツが判ってきましたセックスって面白い</p><p>あっああ</p><p>先生がヨミの身体で気持ち良さそうなお顔になるんだもん</p><p>クイックイックイッと巧みに腰を使っていく</p><p>オレのイメージや、美智の記憶を参考にしているから</p><p>夜見子は、おそらくすぐにセックスが上達する</p><p>でも、ヨミばっかりなのは、いけないことですよね先生、美智お姉様を抱いてあげて下さい</p><p>さっきから、美智お姉様が物欲しそうになさっていますから</p><p>あうぐぐぐ</p><p>美智が羞じらう</p><p>ええっと、あの旦那様、美智も欲しいです</p><p>そうだなこの様子だと、夜見子の暴走はもう無いな</p><p>きちんと力を溜め込んで抑えている</p><p>うん一度抜くよ、ヨミ</p><p>夜見子から、勃起を抜くと</p><p>２度注ぎ込んだ精液が、すっかり夜見子の膣内でシェイクされて</p><p>白く泡だって零れ落ちる</p><p>美智はどんな風にしたい</p><p>Mっ子クラブの部長としてはここでヨミ妹に、Mっ子の神髄を見せたいと思います</p><p>美智が部長だったんだ</p><p>あちらでガレージの外でお外で、全裸で犯して下さいませ</p><p>オレと美智は、サンダルだけを履いた全裸姿で</p><p>ガレージの入り口まで出る</p><p>みすずと夜見子は、車の中から窓を開けて、オレたちの交合を観察しようとしている</p><p>前戯は結構です痛い方が良いですから</p><p>美智は入り口の前に立って、オレに尻を向ける</p><p>このまま後ろから立ったまま犯して、犯して下さいませ</p><p>太陽の陽射しが、がさっきよりも強くなっている</p><p>オレたちは、全身に日光を浴びて</p><p>秋の爽やかな風を肌に感じる</p><p>美智足を開いてもっと腰を突き出せ</p><p>オレは勃起の先で、美智の膣口を何度も擦る</p><p>あっあっ犯して犯して下さいはしたない美智を犯して</p><p>美智の小さいお尻をグッと抑えて</p><p>狭い膣に亀頭を押し込む</p><p>あああっもっと激しく犯して下さい美智をイジメてご主人様ぁぁ</p><p>Mっ子の後輩、夜見子が見ているから</p><p>美智は、いつも以上に大きな声で叫ぶ</p><p>どうせ、ここにはオレたちしかいないし</p><p>ああっ、わたくし犯されてますっ入ってる入ってるご主人様の逞しいおペニスが、わたくしの中を抉っておりますっ</p><p>美智おペニスはどうかな</p><p>とにかく、ノリノリだな美智</p><p>あっ、ああーっ、あっえぐって美智のオマンコエグって下さいませ</p><p>オレは、ズンズンと腰を動かす</p><p>美智も、オレに合わせて腰をくねらせる</p><p>オレたちは、陽光の下のエッチなセックス・マシーンとなる</p><p>見てぇぇみんな、見てぇぇぇいやらしい美智をはしたない美智を見て下さい</p><p>美智はみすずたちに向かって、叫ぶ</p><p>ご主人様と繋がっているところを見てぇぇ美智、今、セックスしているの大好きなご主人様に犯していただいています嬉しいですあああーっ</p><p>美智の大音量でのセックス実況中継が続く</p><p>ああっ、いつもみたいに奥をゴリゴリして下さいお外でもしてぇぇぇ美智お外で犯していただいているのっお外で、ワンちゃんみたいにご主人様にレイプしていただいているのあああっ美智ワンちゃんみたいな格好で恥ずかしいですあああっ、ワンちゃんみたいに孕んじゃうのご主人様の赤ちゃん、妊娠したいのっああっ、ああーっ、ああーんっっ</p><p>美智が快感の階段を昇っていく</p><p>ああーっ、お外でレイプ、気持ち良いですっもっとしたいいつでも、お外でしたいです美智ご主人様のエッチなイヌなのぉわんわんなのぁああんっ気持ち良いですぅこれヤミツキになっちゃいます</p><p>うんまた、いつでもしてやるからな</p><p>学校がいいですぅ学校の裏庭でご主人様に犯されたい美智、子宮にご主人様の精液をいっぱい注いでてただいてパンティを愛液と精液でビショビショにしてまた授業を受けるのぉぉ</p><p>美智がセックスしてきたこと臭いでクラスの子にバレちゃうぞ</p><p>いいのおっバレてもいいのううん、むしろ、みんなに知って欲しいみんなに見て欲しいです全校朝礼で全校生徒や先生たちの見ている前で美智、ご主人様に犯されたい美智が受精するところみんなに見て欲しいですぅぅ</p><p>ああ、美智美智美智</p><p>オレ美智、もう</p><p>あああご主人様、美智も</p><p>オレたちはスパートを掛ける</p><p>あんっ、ご主人様美智、イッちゃいそうですお外でお外なのにワンワンみたいな格好でイッちゃうの</p><p>あああイケよ美智ぃぃ</p><p>オレは射精のタイミングを計る</p><p>は、はいあっあああご主人様ぁご主人様ぁご主人様ぁぁ</p><p>美智の膣が蠢いていく</p><p>もうすぐもうすぐだ</p><p>何やっているのよっ美智</p><p>あんたまだ中学生なのに</p><p>制服姿の工藤遙花が何で、ここへ</p><p>げ、げぇぇぇぇあ、姉上っ</p><p>美智は、驚きの余りビクッと身体を震わせた</p><p>膣が、キュキュキュキュキュキューッと激しく締まるぅぅ</p><p>あっ、出るぅぅ</p><p>しゅぴゅぴゅぴゅっ</p><p>オレは思わず精液を、放出してしまった</p><p>あっ、熱いぃぃぃぃああああーっ</p><p>美智は子宮に、白濁液の熱を感じている</p><p>ちょっとあんた、うちの妹に何てことを</p><p>工藤遙花が、そう叫んだ瞬間</p><p>み、見ないで見ないで下さい姉上</p><p>美智の中で突然の羞恥の激流が、噴き上がる</p><p>あっ、あああイク、行く、イきますぅぅッッ</p><p>姉に見られながら美智は、エクスタシーに到達した</p><p>あああーんっ姉上が見ているのにぃぃぃイッちゃってます美智イッちゃているのぉぉぉぉ</p><p>びゅるる</p><p>びゅるるるるる</p><p>オレもまた</p><p>美智の胎内での射精が止まらなかった</p><p>川上監督が亡くなりましたが</p><p>昔のアニメって、実在の人物がよく登場していました</p><p>川上監督、長島選手、王選手、馬場社長など</p><p>昔、テレビ番組でジャイアント馬場選手に、アニメのタイガーマスクで馬場選手が覆面レスラーとして登場した回を観てもらうという企画がありました</p><p>馬場選手は、ボク、知らなかったよこんなのと自分が、シマウマ柄の覆面レスラーとなって、タイガーマスクの窮地を救う展開を全然知らされていなかったことを照れて笑っていました</p><p>問題は、声の方で</p><p>昔だって、スポーツ選手はインタビューや、シーズンオフのテレビ番組出演とか肉声を聞くことは普通にあったんです</p><p>だから、スポーツ選手本人の声を視聴者は知っていたわけで</p><p>なのに、川上監督も、長島選手も、馬場選手も</p><p>本当の声とは全然違う重い声の声優さんが、声を当てていました</p><p>何でなんだろ</p><p>一方サッカーアニメで、ゴン中山選手が、ご自分の役をご自分で声を当てていたりしたことがありますが</p><p>マイクを通して、人の書いた台本のセリフを、声優でない中山選手が当てると</p><p>逆に全然、本人の声だとは思えなかったりして</p><p>うーん、なかなか難しいですね</p><p>ちなみになぜか、全編英語の高倉健さんの出た外国映画で</p><p>それをテレビ放映した時は、アメリカ人の俳優はもちろんみんな日本人の声優さんが声を当てているのですが</p><p>なぜか、健さんも全然、声の違う声優さんが声を当てていて</p><p>誰もが知っている健さんなのに声と声の芝居が全然違うという</p><p>とてつもなく不思議なものになっていたのを、観たことがあります</p><p>708. 姉もね</p><p>ふ、不潔よ美智</p><p>制服姿の美智の姉工藤遙花が、オレたちに叫ぶ</p><p>まあ、オレたちはガレージ前の屋外で、全裸になって、立ちバックの体位でセックスをしているのだから、これはもう、何と罵られようと申し開きはできないが</p><p>と、とにかくは、離れなさいよあなたたち</p><p>遙花は１８歳、高校３年生だ美智の３つも年上だ</p><p>オレとも、２つ上</p><p>怒っている顔が、ちょっと怖い</p><p>何で、遙花がここに来たんだ</p><p>確かああ、今日、オレと会いたいとか言ってたけれど</p><p>でも、オレ具体的な約束とかはしていないぞ</p><p>美智に、姉との連絡を任せたきりで</p><p>遙花は勝手に、ここに押し掛けて来たのか</p><p>今が、いいところなんですっ</p><p>美智は、姉にそう言いながら腰をくねらせる</p><p>美智の女陰には、まだオレのペニスが深々と刺さっている</p><p>というかまだ射精されたばかりだ</p><p>ビクッと、身体を痙攣させた</p><p>オレに子宮に射精される快感の余韻に浸っている</p><p>あんたまだ中学生なのよ何てことをしているのよ</p><p>遙花は年下の妹の淫らすぎる痴態に、驚きを隠せないでいる</p><p>と、とにかく抜くぞ、美智</p><p>いつまでも、美智の姉の前で繋がっているというのも何だか恥ずかしい</p><p>オレが後ろから美智の耳に囁くと</p><p>まだ嫌ですぅご主人様ぁ</p><p>甘えた声で、オレに言う</p><p>今ねわたくしの子宮が、ご主人様の精をゴクゴク呑んでいるんですもう少し、美智の中に居て下さいませ</p><p>美智そんな売春婦みたいな物言いは、お止しなさい</p><p>遙花が、妹を怒鳴りつける</p><p>あなたあたしの妹に、こんなことをして</p><p>ああ、怒りの矛先がオレに向いた</p><p>許さないわよ絶対に</p><p>ヤバいな、これは</p><p>工藤遙花は、かなりメンドくさい性格の持ち主だったと記憶しているぞ</p><p>ほら、美智とにかく、１回抜くぞ</p><p>むぅぅ判りましたぁ</p><p>オレは、美智の尻を掴んで</p><p>美智の胎内からペニスを、にゅるんと引き抜く</p><p>たぽたぽたぽっ</p><p>栓をしていた肉棒が抜けた途端割れ目から大量の精が滴り、地面に垂れた</p><p>ああんっ、もったいないです</p><p>美智は、キュッと内股に力を入れて精液の流出を止めようとする</p><p>ちょ、ちょっとあんたたち何なのよそれ</p><p>眼の前で起きているいることに、遙花は驚愕していた</p><p>まさか付けて無いの</p><p>付けるとは何のことですか</p><p>こ、こここ、コンドーよ</p><p>恥ずかしそうな遙花言葉の最後が途切れてしまう</p><p>近藤</p><p>真顔で、美智は姉を見ている</p><p>コンドームよっ</p><p>遙花は叫ぶ</p><p>コンドームとは</p><p>美智は知らないよな</p><p>ずっと中出しだから</p><p>ていうか、オレも使ったことが無いから、名前しか知らない</p><p>あんたたち避妊もしないで赤ちゃんができちゃったら、どうするつもりなの</p><p>遙花は、さらに妹に喚く</p><p>いや、避妊は美智がピルを飲んでいるんだけれど</p><p>そういう話をしたら、遙花はもっと怒るよな</p><p>妹を、セックス奴隷にしているのかって</p><p>実際、そうなんだけれど</p><p>赤ちゃんが出来れば幸せになりますが</p><p>不思議そうに、美智は答えた</p><p>大切なご主人様の赤ちゃんですから大切に産んで育てますわたくしが、工藤流古武術を教えますし</p><p>とっくの昔に覚悟できている美智は、平然と答えた</p><p>というか、そんな将来像を美智はすでに描いている</p><p>美智あんた、まだ中学生なのよ赤ちゃんなんて産めないわよ</p><p>いえ、ご主人様のお許しがあれば、わたくしはいつでも心と身体の準備は、できておりますし</p><p>何を馬鹿なことを言っているのよ</p><p>話が全然、噛み合っていない</p><p>いや、ちょっと待って下さい遙花さん</p><p>とにかく、このまま２人だけで話させると混乱が増すばかりだから</p><p>オレが、２人の間に入って説明しようとすると</p><p>ちょっといやぁぁこっちへ来ないで</p><p>その変なモノをプラプラさせないでっ</p><p>ああ、オレはフリチンのままだった</p><p>この４ヶ月、オレは女たちの前で全裸で過ごすのが、すっかり当たり前になっているから</p><p>オレ、裸でいることの羞恥心とか欠落しちゃっているなあマズイマズイ</p><p>ああ、申し訳ございません、ご主人様わたくし、ご奉仕が途中でございました</p><p>美智は、オレのペニスを見ると</p><p>ささっとオレの前に廻り込んで、その場にしゃがみ、チュパチュパと愛液と精液で汚れた亀頭を舐めしゃぶる</p><p>なななな、何をしているのよ美智</p><p>突然、眼の前でお口による奉仕を始めた妹に遙花は呆然となる</p><p>セックス後のお掃除フェラでございます</p><p>美智はそう答えてチュチュッと尿道に残っていた精液まで、啜り取ってくれる</p><p>お、おそうじ</p><p>はいフェラというのは、Fellatioの略で、 お口でのご奉仕であるオーラルセックスのことです語源は、ラテン語の fellareとされています</p><p>そう言いながらオレのペニスを両手で捧げ持ち、ペロペロと舐めていく美智</p><p>そんなのは、どうでもいいわよそんな汚いこと止めなさい今すぐに</p><p>汚くはありませんわたくしの宇宙で一番大切な神聖なるご主人様の、ご立派な男性器でございます最後までご奉仕奉るのが、わたくしのお役目でございます</p><p>美智は、オレの亀頭を自分の乳首に擦り付ける</p><p>あ、ご主人様また固くなって参りました</p><p>スマンこの異様なシチュエーションに、ちょっと興奮してきた</p><p>もう一度わたくしの中に射精なさりますか</p><p>上目遣いで小柄な戦闘美少女が、オレに微笑む</p><p>もう、止しなさい</p><p>ついに遙花がキレる</p><p>あんたたちいい加減にしないと</p><p>遙花が、オレたちを引き離そうとグッと踏み込んだ瞬間</p><p>美智が、神速で立ち上がる</p><p>えな、何よこれ</p><p>電光石火の早業で</p><p>美智の正拳が遙花の顔に当たるギリギリの位置で制止していた</p><p>圧倒的に遙花よりも、素早く、鋭い動きだった</p><p>ご回復なさったと聞きましたが実戦感覚は鈍っておられるようですね、姉上</p><p>いや違うぞ、美智</p><p>この４ヶ月、イーディやレイちゃんやマルゴさんたちと、ずっと鍛錬して来たから</p><p>美智の方が、以前よりも強くなっているんだ</p><p>ご無礼致しましたわたくし、性交の最中でも敵の襲撃に対抗できるよう、日々、研鑽しておりますゆえ</p><p>美智はスッと遙花の眼前に突き出した拳を引く</p><p>美智あなた</p><p>遙花だって、女子高校生の空手チャンピオンになるぐらいの手練れだ</p><p>今の美智が、どれぐらい強くなっているのか身体のキレ具合で判る</p><p>オレとのセックスの様子がショッキングだったから、今までは注目していなかったのだろうが</p><p>全裸の美智がどれほどの力を秘めているかということも</p><p>あなた本当に美智なの</p><p>遙花は５月に、劇場の地下で美智と対戦するまでは</p><p>美智の能力も、工藤流古武術も小馬鹿にしていた</p><p>それで本気の美智によって、入院するほどのケガを負わされたわけだけど</p><p>今の美智はあの時よりも強い彼女の想像を遥かに超えている</p><p>ご覧の通りです</p><p>我が家族との日々の鍛錬と、ご主人様とみすずお姉様に対する忠節そして、ご主人様の愛情の籠もったセックスが、わたくしを強く致しました</p><p>な、何を言っているのよあなた</p><p>遙花には到底、理解できる話では無い</p><p>そうですね昔、父上がわたくしたちに観せて下さった、偉大な武術家の歴史的ドキュメンタリー映画がありましたね覚えていらっしゃいますか酔拳というタイトルの</p><p>ジャッキー・チェンのカンフー映画を、ドキュメンタリーだと思っているのか</p><p>あの映画の中で飲めば飲むほど強くなるという拳の極意が示されていたでしょう</p><p>美智それは、映画のキャッチフレーズだ</p><p>いや、多分工藤父が、冗談で言ったことを、幼児期の美智は信じてしまったんだろうな</p><p>あれと同じです今のわたくしは、セックスすればするほどにご主人様の精を胎内に受けるごとに強くなっていきます正しく性拳です</p><p>何と性拳</p><p>真実です</p><p>今度は美智の方が、姉に仕掛ける</p><p>ビュッビュッビビュッ</p><p>美智の拳は、全て寸止めだったがその全てに、遙花は対応できなかった</p><p>ガードすることさえ</p><p>これは工藤流古武術じゃない</p><p>当然です今の姉上のお相手をするのには、工藤流を使う必要はありませんから</p><p>相手の気を読み、自分に向けられる気を反らしてカウンター攻撃を仕掛けるのが、工藤流古武術の極意だ</p><p>しかし今の美智はただの体術ですら、姉を凌駕している</p><p>美智は全裸で足はサンダル履きなのに</p><p>ちょっと止めなさいよ、美智</p><p>寸止めとはいえいや、３歳も年下の妹に、寸止めの拳を正確に打ち込まれるからこそ、遙花の空手家としてのプライドは打ち砕かれる</p><p>遙花が美智の攻撃を避けると避けた先で、寸止めの拳が待ち構えているのだから</p><p>これが実戦ならすでに遙花は、何十発も致命傷を受けている</p><p>ストップだ美智</p><p>オレが命じると美智は、ピタッと動きを止める</p><p>これでお判りになりましたね姉上に、警護人の仕事は無理です</p><p>美智は姉に告げた</p><p>姉上が今頃ご主人様にコンタクトを取ろうとするのは、香月セキュリティ・サービスへの就職をまだご希望だからだと思います</p><p>遙花が自分から、オレとの５月の約束を守ろうとするわけが無い</p><p>一度だけ娼婦として身を売るという、約束だ</p><p>その約束を果たすという名目で、オレに会おうとしたのは</p><p>オレが公式に、みすずの相手であり</p><p>オレと一度だけ寝ることでオレから、みすずに話を通させ</p><p>何としても、みすずから香月セキュリティ・サービスへの就職を推薦してもらいたいという思いがあったからなんだな</p><p>違うというのですか</p><p>美智は姉を睨む</p><p>だって仕方ないじゃない</p><p>工藤遙花は口を開く</p><p>お母さんが、あんなことになっちゃったんだもの</p><p>美智と遙花の母親は香月セキュリティ・サービスの社員だった</p><p>しかし、警備部長だった山岡と不倫の関係となり</p><p>シザーリオ・ヴァイオラの襲撃では、何の対処もできないまま職場を放棄したということで、２人とも解雇された</p><p>そして、そのまま家には戻らず、山岡氏と失踪した</p><p>真一兄さんも社内での自分の評価をキープするだけで精一杯で、あたしの推薦とかは無理だって言うしこの状況で、そんなことをしたら自分の評点が下がるですって</p><p>工藤家の長男は、すでに成人していて香月セキュリティ・サービスに在籍している</p><p>オレは、まだ会ったことは無いけれど</p><p>まだ入社して数年だから立場は弱いのだろう何とか、母親の残した汚名を返上したいと思って奮闘している状態だから妹の推薦なんてできないのだろう</p><p>なのにあんただけは、みすず様のお付きとしてノウノウとしているんだもの一度も家に戻らないで</p><p>美智はずっとみすずと暮らしている</p><p>あの男と一緒よあたしたち家族のことなんて、どうでもいいのよね自分だけ良ければ、それでいいんでしょ</p><p>遙花の言葉には明確な悪意があった</p><p>あの男というのは父親のことなんだろう</p><p>遙花は工藤父の裏の顔を知らない</p><p>工藤探偵事務所の所長としておちゃらけた態度を取っているが</p><p>実際には、工藤父は香月セキュリティ・サービスの社外の別働隊、裏工作部隊のトップだ</p><p>香月セキュリティ・サービスという会社組織には、所属していないがジッちゃんや谷沢チーフの信頼は厚い</p><p>実質的には香月セキュリティ・サービスのトップ・エリートと同じ立場にいる</p><p>わたくしは、幼い頃からお祖父様の家に預けられておりましたしお祖父様より、正式に工藤流古武術を継承しておりますわたくしは、まだ１５歳の若輩者でございますがすでに、警護人として生きております帰るべき家は、もうありません生涯を我が主様に尽くす誓いを立てたのですから</p><p>美智はそう言い切った</p><p>何、馬鹿なことを言っているのよあの頭のおかしい父親に影響されて、あんたまでおかしくなっちゃったってわけ血の繋がった家族よりも大切なものがなんてあるわけないでしょ</p><p>遙花はそう言うが</p><p>姉上わたくし、昨日、わたくしたちの母親であった方にお会いしました</p><p>美智は静かに、そう言った</p><p>聞いたわよお母さん、よりによって香月セキュリティ・サービスと敵対しているヤクザに身を寄せているんだってまったく、何でうちの家族は次から次へと、あたしの就職の邪魔ばかりするのよ</p><empty-line/><p>ていうか遙花さんて、５月の段階で谷沢チーフから採用はしないって言われてたんじゃないのか</p><p>オレはそう聞いたと思うんだけれど</p><p>だからっそんなの、みすず様がお口添えして下さったら、どうにでもなることでしょ谷沢さんよりも、みすず様の方が立場が上なんだから</p><p>何でそう思う</p><p>香月セキュリティ・サービスは、会社で</p><p>みすずは、そのオーナーの孫娘でしかない</p><p>現場のトップの谷沢チーフの判断をみすずが覆せるはずが無い</p><p>だから、あたし覚悟してきたのよっあなたに処女でも、何でもあげるわ１回だけなら、我慢する娼婦みたいに、身体を売ってあげるわよその代わりあんたは、あたしが香月セキュリティ・サービスに入れるように、みすず様に頼んでちょうだいそういう取引なら心外だけれど全然、納得できないけれど我慢してあげるわよっあたしそういう覚悟で、ここまで来たのにっ</p><p>物凄い怒りの形相で遙花は、オレを睨む</p><p>何であんたは美智といやらしいことをしているのよっこのクズヘンタイロリコン</p><p>１６歳のオレが１５歳の美智とセックスするのは、ロリコンなのか</p><p>ヘンタイはまあ認めるけれど</p><p>ホントにあんたたち、みんなサイテイよみんなみんな、自分だけが良ければそれでいいのねあたしのことなんて、どうでもいいんでしょ</p><p>自分の都合だけで、勝手に何もかも決めて</p><p>それを押し付けて来ている遙花の方がよっぽど、自分のことしか考えていないように思うが</p><p>はいその通りです</p><p>わたくしは姉上の将来のことなど、どうでも良いと思っています</p><p>遙花は逆上する</p><p>色々と頭の中だけでお考えになる前にもう少し、鍛錬を重ねられることをお勧め致します今の姉上ではどうしたところで、警護人になることはできません無理です不可能です有り得ません死にます</p><p>姉上がお一人で死ぬのなら、問題はありませんが警護人の死は、守るべき主の危機です姉上は人を護るような仕事就かれるべきではありません</p><p>あんた姉に向かって何てことを言うのよあたしを侮辱して面白いの楽しい何て心の醜い子なのよあの男、そっくりだわ</p><p>遙花さんこそお母さんに、そっくりですね</p><p>この自己中心的な思考と何でも人のせいするところは</p><p>二人の母の工藤悦子にそっくりだ</p><p>いや、昨日、離婚届に判を押していたからもう、工藤ではないんだな</p><p>美智は、親元から離れて祖父の家で育ったから、母親の性格や考え方を受け継いでいない</p><p>遙花はあの母親に育てられたから、考え方がよく似ている</p><p>これは血筋ではない環境の違いだ</p><p>ふざけないでよあたしがあんなエロ母に似ているはずがないでしょ</p><p>工藤遙花が、オレを睨む</p><p>あんな４０過ぎて、いい歳して妻子のあるオジサンにときめいちゃうみたいなエロ中年と同じはずがないでしょ</p><p>母親の不倫と失踪は遙花にとっても、ショックだったようだ</p><p>みんなみんな大っ嫌いよみんなみんなあたしの邪魔ばかりして</p><p>そう言われてもな</p><p>まあ、どう考えようと遙花さんの勝手だし、遙花さんがそう思うんなら、遙花さんの中ではそうなんだろうからオレは、何も言えないけれど</p><p>そうよだから、あんたはあたしを推薦して下さるように、みすず様に頼んでくれればいいのよっ簡単でしょさっさとしてよ</p><p>遙花の中ではオレがそうすることは、すでに決定しているらしい</p><p>オレとの約束とかそういうことに関しては、特に守るつもりもないようだ</p><p>あんたが美智といやらしいことをしていたことは、みすず様に黙っててあげるわ美智だって困るでしょ、そんなことが知られたらあんただって、みすず様のお付きをクビになるでしょうしね</p><p>ついに、脅迫までやり始めたよこの人</p><p>ごめん無理だ</p><p>オレは呆れて言った</p><p>何が無理よどうせ、あんたが美智を、無理矢理犯して悪の道に引きずり込んだんでしょ美智にこんな娼婦みたいな、恥ずかしいことをやらせて人間のクズよね</p><p>ああ、遙花の中でどんどん新たなストーリーが構築されていく</p><p>こんなことが、みすず様に知られたらいいえ、香月様に知られたらあんただって破滅よねあんたの命運は、このあたしが握っているのよ判ってるの</p><p>遙花こそ何も判っていない</p><p>わたくしが、ご主人様に処女を捧げた場にはみすず様も香月閣下もいらっしゃいましたが</p><p>さらりと美智は答える</p><p>驚く遙花</p><p>うん２人ともというか、ついで瑠璃子や美子さんだって、オレと美智がセックスしていることは知っているよ</p><p>そ、そんなはずが無いわよ</p><p>いや、だってみすず、そこに居るし</p><p>オレはガレージの中の車を指差す</p><p>お久しぶりね、遙花さんお元気そうで何より</p><p>車の窓から、みすずが遙花に挨拶する</p><p>ああ、オレたちが揉めている間に</p><p>みすずも夜見子も、服を着たらしい</p><p>澄まし顔で遙花を見ている</p><p>絶句する遙花</p><p>美智はあたしの警護役よ今は２４時間、あたしに付いてもらっているわ当然、あたしが旦那様と一緒のベッドで寝る時も美智も一緒よそれにほら昔から、あたしと美智はレズの関係だっていう噂があったでしょそれは本当なのだから、今は３人で旦那様に抱いていただいているわ</p><p>みすずは遙花に微笑んで、そう告げた</p><p>名家の警護人になるということは、そういうことよ主が望めば身体を差し出すのは当然のことあたしは、美智にも旦那様の赤ちゃんを産ませるつもりだし美智、産んでくれるわよね</p><p>遙花さんみたいな常識人にはあたしたちはインモラルで、はしたなくて、常軌を逸している人間に見えるんでしょうねでも、こういうものよあたしは、香月家の娘ですからお祖父様の数々のエピソードは、あなたもご存じでしょう</p><p>ジッちゃんは若い頃は、かなりの性豪だったらしい</p><p>その豪快な性生活の逸話については、遙花も知っているだろう</p><p>母親と兄が、香月セキュリティ・サービスの社員だったんだから</p><p>それに、あの母はやたらと口の軽い人だったよな</p><p>下世話な話題が好きだったし</p><p>美智が、オレのことを紹介した時もいきなり妊娠だけは気を付けなさいとか言うような人だったし</p><p>ですから旦那様と美智のことで、あなたにご心配していただくようなことは一つもありませんからそれより、遙花さんはご自分の将来について、もっとご心配なさるべきだと思うわ</p><p>えあ、あのみすず様</p><p>冷たい眼でみすずは、遙花を見る</p><p>あたしの大切な旦那様を脅迫するような方をあたしが推薦するはずがないでしょ</p><p>というより美智が最初に言ってた通りよあなたみたいな性格の人は香月セキュリティ・サービスには相応しくないわ</p><p>ま、待って下さいみすず様</p><p>その時車の助手席の窓から、夜見子がニュッと顔を出す</p><p>こんにちはっ</p><p>ハッとした遙花が、夜見子を見た瞬間</p><p>あなた、うるさいですあたしが良いと言うまで喋らないで</p><p>ゴオッと強い風が吹いたような気配を感じた</p><p>人を従わせるヨミの巫女の力が、発動する</p><p>う、むむむむむむむっ</p><p>喋れなくなる遙花</p><p>それもうるさい完全に黙って静かに、大人しくしてて</p><p>遙花は沈黙した</p><p>もう１０年以上、前になりますが</p><p>とある、演劇の戯曲賞コンクールの最終選考会を観に行ったことがあります</p><p>戯曲というのは、演劇の台本のことです</p><p>そのコンクールの最終選考は、公開審査だというのでとある大きなホールで開催されていました</p><p>いや驚いた</p><p>まず、公開審査の審査委員長の先生が自分のシナリオが書けていないという理由で、審査に来ませんでした</p><p>それで急遽、別のご年配の老先生が審査員として参加するということになり</p><p>そしたら、さらにもう一人、別の審査員の先生が遅刻していると</p><p>今は会場に居ないけれどこちらに向かっているからということで、審査員が１人足りない状態で公開審査がスタートしました</p><p>審査会は、まずは最終選考に残った作品を一つずつ、各審査員が意見を述べていく形式だったのですが</p><p>２作品めの審査が終わったところで件の審査員が遅れて会場に現れました</p><p>そして済みません仕事だったんで</p><p>審査員をするのは仕事じゃないのか</p><p>しかも、無料とはいえ、観客を集めた公開審査なのに</p><p>そして、遅れてきたのだから大人しくしているかと思ったら</p><p>それから、喋る喋る</p><p>ぶっちゃけて言うと４本目か５本目の作品の作者が、その審査員のお弟子さんだったみたいです</p><p>だって、ただ褒めるだけでなく</p><p>僕は、この戯曲は劇場での公演も観ましたが、素晴らしいできでした彼は演出家として一流です</p><p>とか言い出すし</p><p>もう一度、書きますが戯曲のコンクールです</p><p>舞台公演のコンクールじゃないですし</p><p>芝居として上演されていない戯曲だってありますし地方から応募している人の作品なんて、上演されていたって、審査員が観られるはずが無いんです</p><p>ああ、今日はあそこに作者本人が、劇団の人たち一緒に来ていますね</p><p>とか、作者を指差しちゃうし</p><p>で、そっちを観たら本当に、劇団員と一緒に３０人ぐらいで来ているし</p><p>つまりその弟子が賞を取ることは決まっているというか</p><p>オレがお前を推すから</p><p>という密約があったことは、誰からも丸見えなわけで</p><p>そして５人の審査員のうち、その遅れてきた人ともう１人若い２人の審査員だけが、物凄い勢いで、弟子の作品を褒めていくのです</p><p>後の審査員は、ほとんど喋らずに２人の意見を聞くだけになっていて</p><p>もう呆れるぐらいあからさまに</p><p>まあ、いいんですけれど</p><p>演劇のコンクールなんて、そういうものですから</p><p>みんな自分の弟子に賞をあげたいわけですし</p><p>戯曲賞というタイトルになっていますが、実際には劇団公演で、それなりに実績のある人にあげた方が良いわけです</p><p>賞を獲った人が、その後に活躍しないと賞の価値が下がってしまいますから</p><p>何で、わざわざ公開審査で、こんなみっともないことをするんだか</p><p>それこそ密室で、それこそ見えない場所ですればいいのに</p><p>ところが、さらに恐ろしいことが起こります</p><p>２人の審査員（２人とも有名な先生です）が、それだけ滅茶苦茶な勢いでお弟子さんの作品を推しまくったのに</p><p>欠席した本来の審査委員長（凄く有名な先生でした）の代わりに、急遽、審査員になった老先生（この人も有名な先生でした）が</p><p>そうかなあ、僕はこっちの人の作品が好きだけどなあ</p><p>と最後の最後に、審査の流れを引っ繰り返してしまって</p><p>結局、賞は、老先生が突然推しだした別の人が獲ったという</p><p>いや、どう見ても２人の審査員は、あらかじめ他の審査員に、自分の弟子が賞を獲るように根回ししていたのに</p><p>その根回しを知らない、老先生が突然審査員に加わり</p><p>しかも、その老先生は、本来の審査委員長の代わりに入った方ですから、そこそこ権威のある方だったので</p><p>そんな老先生が流れを引っ繰り返したら最後の多数決で、他の審査員たちも追随して遅れてきた人のお弟子さんの作品は負けてしまったという</p><p>この話には、さらに続きがあります</p><p>私はたまたま知り合いがいたので、公開審査の後の受賞パーティにも行きました</p><p>さっき流れを引っ繰り返した老先生が、酔って暴れて、大声で泣きながら喚きだして</p><p>僕は、さっき審査員なんて偉そうにしていたが今の僕には、若い人の作品を審査するような視覚はないんだぁぁなのに、僕は</p><p>本当は、審査員を辞退していたのに審査委員長が欠席したので、急遽、引っ張り出されたのがご不満だったそうです</p><p>その来なかった本当の審査委員長も老先生も</p><p>すでに、亡くなっていらっしゃいます</p><p>そんなことを思い出しました</p><p>709．疑惑と思惑</p><p>ぱおんっ</p><p>夜見子のヨミの力の直撃を食らった工藤遙花は</p><p>訳の判らない奇声を上げる</p><p>あばばばばばばば</p><p>遙花は口から泡を噴きながら、クラッとバランスを崩して、その場に昏倒した</p><p>うわ、危ない</p><p>そのままだと頭を打つから、慌ててオレは遙花を支える</p><p>ゆっくりと静かに、地面に寝かせた</p><p>え何ですのこれ</p><p>いや、夜見子驚いているのは、オレの方だ</p><p>何で、こんな強力な力を発した</p><p>わたくしそんなに力を込めていませんのに</p><p>いえ、みすずお姉様に軽く、その方を牽制しろと命じられましたので</p><p>はい遙花さんを黙らせるだけで失神させるつもりは</p><p>軽く力を解放しただけで、失神させたということか</p><p>多分、そうですわ</p><p>夜見子は、困り顔でオレにそう言った</p><p>パワー・コントロールについて、少し調整をしないといけませんね</p><p>まだ全裸のままの美智が、夜見子の気をチェックしていく</p><p>そうでないと人を従わせる以前に、相手の精神に介入しすぎて昏倒させてしまいます姉上のように</p><p>ああ強すぎる力では、打ち込まれた側の精神への負担が大きすぎるのか</p><p>夜見子の命令に従う前に意識が吹っ飛んで、気絶してしまう</p><p>美智は、今度は姉の気を探る</p><p>大丈夫です瞬間的にショックを受けて失神しただけですから、精神的にも肉体的にも深刻なダメージはございません</p><p>ありゃりゃあ、やっぱり、そんなことになっちゃったか</p><p>と屋敷の方から、寧がやって来る</p><p>まあ、ヨッちゃんたちに会ったらどうせ、この人はケンカをフッ掛けて来るんだろうから、ミッちゃんにコテンパンにされるんだろうとは思ってたけれど、まさか、ヨミちゃんが倒すとはねえ</p><p>遙花さんを、こっちへ寄越したのはもしかして、ヤッちゃん</p><p>まさかミナホお姉ちゃんだよ</p><p>その子が、正面玄関から訪ねてきたからさ何か、すっごい偉そうな態度でヨッちやんとミッちゃんにアポを取ってあるって、インターフォンで言うし</p><p>いや、今日会うという様な話は出ていたけれど</p><p>何時にどこで会見するとか具体的なことまでは、決めていないぞ</p><p>姉上のことですから強引に、お屋敷内への立ち入りを要求したのですね</p><p>美智が申し訳なさそうに言う</p><p>うん、強引も強引というか、超偉そうな態度だったまあ外には、監視の人たちも居るしさあんまり門前でゴタゴタされるのも困るから仕方無く、克子お姉ちゃんが迎えに行って、門の中に入れたんだけれどねちょっと、頭に来る失礼な態度だったからミナホお姉ちゃんが、屋敷の中には通さないで、直接、こっちへ行かせるように指示したんだよ</p><p>ミナホ姉さんは、今のオレたちの様子も監視カメラで観ているだろうから遙花が、オレと美智のセックスを目撃することは判っている</p><p>それで突然、現れたのか</p><p>ミッちゃんに、また病院送りにされる前にあたしが止めに入る計算だったんだけれど</p><p>寧がお屋敷から、オレたちの所に到着する前に遙花は、夜見子によって失神させられてしまったということらしい</p><p>でもこのまんま、地面に寝かしておくわけにはいかないよな</p><p>でしたらこの車の中にちょうど、横たわれるようになっていますし</p><p>ミニバンの中から、みすずが言った</p><p>遙花さんの意識が戻るまで、あたしが見ていますわ旦那様は次のスケジュールがございますでしょう</p><p>ああ、鷹倉３姉妹を個別に抱く計画のまだ、月子が残っている</p><p>わたくしもヨミ妹の気の調整をここで続けます</p><p>いずれにしても、今、ヨミの力を使ってみたことで何をどれくらい調整すれば良いか見当が付きました午後までには、必要な分量の力を自由にコントロールできるように基礎的な指導をしておきます</p><p>うんジッちゃんとの会見の時に、夜見子の力がちゃんと使えるようになっていると報告できた方がいいものな</p><p>だけどせっかく溜めた力を練習で全部使い切るなよ</p><p>オレは、一応そう言っておく</p><p>大丈夫ですわ、先生ヨミツキの巫女の力の力吸収する方法も何となくマスターできて参りましたし</p><p>わたくしが気をチャージすることもできます</p><p>最悪の場合は旦那様に、もう一度セックスしてただきましょうね</p><p>みすずの言葉に、夜見子はニッコリと微笑む</p><p>とにかく今できることを、今しておくしかない</p><p>夜見子が力のコントロールを覚えるために溜めていた力が幾らか使れてしまうのは、諦めるしかないことだよな</p><p>もし、夜見子の中の力が足りなくなっても月子とルナをパワー源にすることができるし</p><p>美智とイーディの気のチャージを、予備バッテリーとすることもできる</p><p>ほんじゃあとにかく、ヨッちやんとミッちゃんは服を着て</p><p>寧が、ニヤッとオレを見る</p><p>ああ、オレたち裸のままだっけ</p><p>慌てて、オレは車の中に脱ぎ捨てていた服を取りに行く</p><p>オレの服はいつの間にか、みすずがきちんと畳んでおいてくれていた</p><p>さすが、みすず</p><p>オレと美智は、急いで服を着る</p><p>ああ、あったあった担架</p><p>寧がガレージの中から、担架を見付けた</p><p>ほんじゃあヨッちゃん、ミッちゃん、手伝って</p><p>オレが遙花の上半身を寧と美智が下半身を持つ</p><p>まずは、担架の上にねあら、よいしょっと</p><p>気絶している人はぐったりしているから、重く感じる</p><p>実際の工藤遙花はそんなに体重があるとは思えないけれど</p><p>女子校生空手チャンピオンとして、現役のアスリートなんだし</p><p>おっし、じゃあ今度は車の中へっ</p><p>オレが先頭で遙花を乗せた担架を、わっせわっせとミニバンまで運ぶ</p><p>みすずと夜見子が、車の後部のハッチを開けておいてくれていた</p><p>はい、乗せます</p><p>オレは担架をフラットシートの上に</p><p>オッケー、このまま押し込んじゃえ</p><p>寧と美智が担架ごと遙花を車内に押し込む</p><p>はい、完了</p><p>これで工藤遙花のことは、一先ずいいだろう</p><p>じゃあ、遙花さんはあたしが見ていますから</p><p>遙花の意識が戻った時にみすずが居れば、遙花も逆ギレはたりはしないだろう</p><p>わたくしとヨミ妹は、こちらで</p><p>先生練習しています</p><p>夜見子は、美智に任せておけばいいか</p><p>じゃあ、オレは月子の方へ行くよ</p><p>１２時３０分には、一度食堂へ戻って来てねみんなでお昼にしたいし全体ミーティングで、状況確認もしとかないといけないからさ</p><p>遙花さんが目覚めたら連れて行った方がいいのでしょうか</p><p>みすずは、気絶している遙花を見ながら寧に尋ねる</p><p>ま、しょうがないよね誰かが見張っておかないと、何をしでかすか判らない人だし</p><p>姉上は、わたくしが監視しておきますので</p><p>寧に美智が言う</p><p>いずれにしても、姉上が目覚めましたらヨミ妹の練習に役立っていただかないといけませんし</p><p>美智は自分の姉を、ヨミの力の実験台するつもりか</p><p>いや、従わせる力の効果を計るためには実際に、さっきの様に試してみることは必要なんだよな</p><p>強すぎる力で気絶させないようにそれでいてイメージ通りで適確に、相手をこちらの思い通りに従わせられるようにならないといけない</p><p>それには、丁度良い力の分量で、確実に相手の心を押さえ込むことをマスターしないと</p><p>ヨミ無理はしなくていいからできる範囲で構わないから美智によく教えてもらえ</p><p>はい先生判っていますわ</p><p>夜見子は、オレにニコッと微笑む</p><p>ガレージにみすず、美智、夜見子、そして遙花を残して</p><p>オレは、寧と屋敷の中へ戻る</p><p>時間は午前１０時の３０分過ぎか</p><p>月子は</p><p>うんあっちの部屋で、ヨッちゃんを待ってる</p><p>寧が、オレに告げた</p><p>えっと月子の時は、ヤッちゃんが付くの</p><p>これまで早朝のルナの回には、アニエスと瑠璃子とイーディが</p><p>朝食後の夜見子の回には、みすずと美智が付いてくれた</p><p>となると月子の回は</p><p>ううんあたしたちは付かない月子さんはヨッちゃんと２人きりがいいって</p><p>月子さんは鷹倉３姉妹の中では、一番力に目覚めているでしょだから、直接現場を監視する必要は無いってイーディが言ってたよ</p><p>ルナと夜見子には気でチェックができるイーディと美智が立ち合ってくれていた</p><p>もちろん、イーディは、隣室でモニター越しにチェックはしてくれるってあたしも、そっちだなそれよりも、月子さんは</p><p>ほら、月子さんて３姉妹の一番上のお姉さんで、色々と溜め込んできているでしょだから、他の人は居ない方がヨッちゃんに色々と吐き出せるんじゃないかって</p><p>ミナホ姉さんの指示</p><p>ううん、克姉と渚さんとマルゴお姉様ちゃん</p><p>寧は、オレに答える</p><p>みんなちゃんとヨッちゃんのことを心配してくれているからね</p><p>今は鷹倉姉妹に、セックスについてのネガティブな気持ちを知って欲しくはない</p><p>だから元・娼婦のミナホ姉さんや、克子姉、渚たち</p><p>そして子供の頃に輪姦されて処女を失ったマルゴさんは、一歩引いたところから、オレたちを見守ってくれている</p><p>うん、判ったオレもそう思うよ月子は、まだ色々と溜め込んでいるように思うしオレも２人きりでサシで向かい合いたい</p><p>他の人が居ると言えないこともあるだろうし</p><p>あ、ヨッちゃんこっちこっち</p><p>寧がオレを先導する</p><p>そっちのルートだとアニエスたちが居るから</p><p>ああ、見つかると遊んでくれって、言ってくるな</p><p>今どうしてるの</p><p>みんなで遊んでいるよアニエスと真緒ちゃんとルナちゃんで渚さんが見てくれているマナちゃんとルリちゃんは、克姉とお昼の準備をしているし</p><p>あ、雪乃っちも、真緒ちゃんたちの面倒を見てくれてるよ</p><p>雪乃はああ見えて、子供好きなんだよな</p><p>きっと良いお母さんになると思う</p><p>美子さんは、ルリちゃんとお料理の方に加わってるまあ、雪乃っちはお料理は苦手みたいだからさ</p><p>家事とかはとことんダメっぽいよな雪乃は</p><p>オレが、そんなことを考えていると</p><p>オイっすっ</p><p>完全に無警戒だった</p><p>人の気配が無かったぞ</p><p>もう一度、いくぞオイッす</p><p>何でここに居る</p><p>声が小さいオイっす</p><p>工藤父が、突然、オレの前に現れた</p><p>何だ、コラそんな引いた眼でオレを見やがってオレが現れたら、迷惑か迷惑なのかああーん</p><p>いえ、あの</p><p>オレはついさっきまで、あなたの下の娘さんと、野外セックスに興じておりましたし</p><p>上の娘さんは気絶してガレージの中で、引っ繰り返っております</p><p>オレがここに何で来たのか判るかああーん</p><p>いや、まさか工藤父にまで、あの美智の超絶淫語絶叫セックスを覗いていたとか</p><p>姉にも父にも見られていたとしたら美智が、悶絶死するかもしれん</p><p>香月のジィさんからの伝令だ電話だと、盗聴されている可能性があるからな</p><p>お前ら香月のジィさんと今日の午後２時に会う予定になってたらしいな</p><p>工藤父がオレに言う</p><p>それが３時に時間変更になったただし場所も変更だ香月のジィさんは、ここへは来ない都心のホテルで、お前らを待っているとさ</p><p>ここに来ない</p><p>都心のホテル</p><p>それなら移動時間が必要だから</p><p>ここを午後２時には出ないと、間に合わないかもね</p><p>それじゃあ、実質的には今までの予定と変わらないじゃないか</p><p>午後２時までに鷹倉姉妹の最終仕上げをしないと</p><p>でこの時間と場所の変更が何を意味するかお前には想像できるか</p><p>工藤父が、オレに微笑む</p><p>最初の予定より１時間押してでも、場所は都心のホテル</p><p>ジッちゃんが会見会場を、ホテルに変えないといけなくなった理由は</p><p>おいおい、しっかりしろよお前は今香月のジィさんと張り合っている最中だろ</p><p>オレがジッちゃんと、張り合っている</p><p>お互いに相手の想定を越えたことを成し遂げられるかどうかの競い合いをやっているんだろ</p><p>想定を越える</p><p>いや確かに、そうかもしれない</p><p>オレはジッちゃんの想定を越えて、鷹倉姉妹たちが完全に巫女の力をコントロールできるようにしようとしている</p><p>それも、ジッちゃんとの会見の前に</p><p>ジッちゃんは３姉妹が、巫女の力に目覚めるところまでは行き着かないと思っているはずだ</p><p>この２日間で鷹倉神社から脱出して来た月子たちが、真の巫女になるなんて</p><p>せいぜい、オレが３姉妹たちとセックスをして</p><p>鷹倉姉妹たちを、身内に引きずり込むということ</p><p>そして、今後の修行によっては巫女になれるかもしれないところまで何とかギリギリ到達できれば良いぐらいにしか考えていないはずだ</p><p>オレが鷹倉姉妹と出会ってから、実質的には、まだ２４時間にも満たないのだから</p><p>可能な限り時間内に、理想を追い求めたい</p><p>鷹倉姉妹が血の呪縛から逃れるためには、あの子たちの先祖たちが果たせなかったツキの巫女の力とヨミの巫女の力の融合を果たすしかないのだから</p><p>オレが目指している理想が鷹倉姉妹たちに完全な巫女の力を習得させることなら</p><p>今、ジッちゃんの目指している理想とは何だ</p><p>ああそういうことか</p><p>オレは時間と場所の変更の意味を悟る</p><p>関西から、それぞれのヤクザの大親分が上京してくるんですね</p><p>鷹倉神社の乗っ取りを謀ったグループのボスの佐竹会長と鷹倉家の血筋の抹殺を計っているグループの大鳥総裁が</p><p>ご名答だ関西へ出張した谷沢のオッサンたちが昨夜のうちに、２つのヤクザ・グループの本拠地に攻撃を掛けどっちも、香月のジィさんに降参したんだ</p><p>つまり都心のホテルで行われるのは、ヤクザたちとの手打ちってことですか</p><p>双方のグループのヤクザとジッちゃんとの講和の話し合い</p><p>ジッちゃんの攻撃に、ヤクザたちは負けを認めたからわざわざ東京まで、やって来る</p><p>ジッちゃんに頭を下げるために</p><p>関西ヤクザの現在のルールでは</p><p>抗争の終結には、仲裁の儀として双方のヤクザの大親分が、鷹倉神社の巫女とセックスすることになっている</p><p>今回はジッちゃんも抗争の一角だから、巫女を犯す権利がある</p><p>都心のホテルまで来いということは</p><p>月子たちをヤクザとジッちゃんの相手として差し出せということなのか</p><p>一応、言っておくが香月のジィさんと、２グループのヤクザたちの手打ちには、見届け人として、東京と関西のヤクザの重鎮たちも来ることになっている普段なら全面的に敵対しているようなヤクザたちが、香月のジィさんの威厳で全員、同じ場所に引き出されるそうだ</p><p>大物のヤクザは全員、やって来る</p><p>この手打ち式によって関西に地盤を持つヤクザたちは、全て香月グループの軍門に降るそういうシナリオなんだ</p><p>確かに、オレはジッちゃんの想定を越える結果を出さないといけない</p><p>何もかも全てが上手く行けば鷹倉姉妹が、完全に自由になることだってできるかもしれない</p><p>判りました、工藤さんオレ頑張ります</p><p>オレは闘志を燃やした</p><p>何としても行き着くところまで、行ってやる</p><p>いやいや、ヨッちゃん今のヨッちゃんの認識じゃまだ、ちょっと足らないと思うよ</p><p>もっとさ考えておかないといけないことが、あるんじゃないかなあたしは、そう思うけれど</p><p>今、わざわざ工藤さんがヒントをくれるためだけに、ここまで来たっていうことがそもそも、ちょっと眉唾だと思わない</p><p>おいおい、あんまり人を疑うもんじゃねぇよ香月のジィさんは、お前のことを期待しているそれは、本当だぜ</p><p>オレを期待してくれている</p><p>オレを鍛えるために、わざわざ工藤父を送り込んでまで、ヒントをくれている</p><p>鷹倉姉妹のことについてはジッちゃんは、絶対に助けて上げないといけない存在だとは思っていない</p><p>オレやみすずや瑠璃子のための良い教訓になれば良いぐらいにしか、考えていないはずだ</p><p>だとしたら</p><p>寧の言うとおりオレは何かを見落としているのかもしれない</p><p>そして、オレの見通しは鷹倉姉妹の未来に暗い影を落とすことになってしまう</p><p>そんなことは避けなくては</p><p>明日また、父の病院の付き添いです</p><p>台風の連続の後確実に呆けが進行している気がします</p><p>表情が乏しくなったというか、笑わなくなってきました</p><p>人が老いるのは、仕方の無いことですが</p><p>こちらには、老いられる準備ができていないので</p><p>去年までは確実にできたはずのことが少しずつ、ダメになっていっています</p><p>710．視点の先</p><p>関西ヤクザの大親分大鳥総裁と佐竹会長だっけその人たちが、手打ちに東京まで来るってことはさ</p><p>巫女の仲裁の儀が行われるのを予想しているはずだよね</p><p>鷹倉神社の巫女を対立していたヤクザの親分が犯し合うことで、抗争の終了とする</p><p>それが仲裁の儀だ</p><p>その際に、大親分たちはツキの巫女の力で、心を読み取られる</p><p>でも、オレは鷹倉姉妹をヤクザに差し出すつもりはないよ</p><p>月子たちがヤクザが全員揃ったところで、巫女の力を発揮できれば</p><p>ヨミの巫女の力で、ヤクザたちに命令することができれば</p><p>例えば鷹倉神社には、もう近づくなとか</p><p>そうすれば、神社も巫女も、ヤクザたちの呪縛から解き放たれる</p><p>でもさそう上手くいくかな</p><p>いかせるさどんな手を使っても</p><p>オレが自分の覚悟を言おうとすると、寧は</p><p>ヨッちゃんの気持ちは、もう良く判っているってのそうじゃなくって香月のおジィちゃんは、どういう落としどころを考えているかってこと</p><p>ジッちゃんはどう想定しているか</p><p>だってこの段階でさ、伝令という形で、わざわざ、こっちの状況を工藤さんに探りに来させているわけでしょ</p><p>寧の言葉に工藤父は</p><p>ま、そういうこった</p><p>苦笑して認める</p><p>実際どうなんだお前としては何とかなるって、思えるのか今の時間午前10時30分現在の予想としてさ</p><p>いけるとは、思っています</p><p>ルナと夜見子は確実に、巫女の力を増している</p><p>イーディと美智が力の安定化のサポートに付いてくれているし</p><p>瑠璃子とみすずも、客観的に監督してくれるだろう</p><p>最後の1人の月子だ</p><p>それにしちゃお前の顔は、自信が無さそうだけれどな</p><p>工藤父は、ククっと笑った</p><p>ま月子さんが、まだ何か隠してるっていう感じはあるもんね</p><p>寧がオレの心を見透かして、そう言った</p><p>だからヨッちゃんと２人きりでって言ってるんだろうし</p><p>他の姉妹どころか、みすずや寧たちも居ない場所で</p><p>差し向かいで、対決する</p><p>それは構わないけれど</p><p>オレには、気のコントロールなんてできない</p><p>イーディと美智が、いない状態で月子を気でサポートする人員が足りない</p><p>かと言ってルナと夜見子だって、ギリギリまでトレーニングして欲しいから</p><p>月子の方に廻ってくれとは言えないし</p><p>うん大体判った香月のジィさんには、オレから伝えておく</p><p>工藤父は、オレの表情から報告内容を判断したらしい</p><p>まだ状況の見極めができていないのに、調子の良い返事をするわけにはいかないし</p><p>まあ、そう心配するな今回の件は香月のジィさんの方から、お前たちに依頼したんだ鷹倉家の嬢ちゃんたちが、どうなろうと黒森家には、影響は無いだろうさ</p><p>つまり月子、夜見子、ルナは</p><p>ヤクザたちから、解放されない可能性もあるってことか</p><p>いいえそういうことじゃ、困るんですよ</p><p>あの子たちも今はもう、黒森の家の子ですから</p><p>オレが守ります何があってもジッちゃんにも、そう伝えて下さい</p><p>そうか判った</p><p>オレの眼を見て、そう答えた</p><p>ところでよ話は変わるが</p><p>もしかして工藤遙花のことか</p><p>美智の姉が、今ここに居ることを父は知っている</p><p>さっきよここに来る前に、オレは便所で週刊誌を読んでたんだがな</p><p>週刊誌</p><p>知ってるかAＶ男優の羽川ジョーが引退だってよ</p><p>えーぶい男優</p><p>羽川ジョーって言ったらよアダルト・ビデオ勃興期からの男優さんだ知らねえか出演したビデオが１万本絡んだ女優さんが８０００人と言われている</p><p>いやAＶとか、あんまり、よく知らないし</p><p>何だ、何だ、何だ若者のアダルト・ビデオ離れか観たこと無いのか新宿の例のプールでよ、女優さんと駅弁ファックで絡んだままいきなり、女優さんをプールに投げ込んだりとかよ</p><p>例のプールってどこのプールだ</p><p>何でぇ、判らないのか元・イシザカさんの家のプールだよっ</p><p>もっと判らん</p><p>まあいいやで、その羽川ジョーが引退するっていうんで、インタビューが週刊誌に載ってたんだけどよ</p><p>工藤父は話を続ける</p><p>一応、設定としては羽川ジョーは、とても女性心理を良く判っているということになっているんだなセックスも上手いが、相手への気遣いが完璧だだから、一度相手をしたAＶ女優さんから、次もジョーさんでってご指名が入るそれで、３０年近く、ずっとAＶ男優を続けて来られたっていう話なんだが</p><p>AＶ男優を３０年そりゃ、凄いな</p><p>だから、インタヴューの内容が羽川ジョーに聞く、女の子にモテる秘訣みたいな感じになっててよそんで、羽川ジョーが、こう言うわけだよ世の中の男性の皆さんは、女性というものを勘違いしていると皆さん、女性というものは＊＊なはずだって決めつけているけれど実際のところ、最近の女の子たちは違いますよボクの周りの女の子なんて、結構＊＊ですよみたいな話を延々としているんだわ</p><p>な笑っちゃうだろ</p><p>工藤父今の話の、どこがおかしいんだ</p><p>羽川ジョーの３０年のキャリアはもちろん、認める羽川が、撮影現場で女の子に対して気遣いが完璧ってのも本当なんだろうでもよ</p><p>羽川が相手をしているのは、あくまでもAＶ女優だ普通の女じゃ無いいや、現代は普通の大学生とかＯＬさんとかが、コロッとAＶに出演しちまうような世界なのかもしれないだけど世の中のほとんどの女性は、お金のために自分のセックス・ビデオに出演したりはしない</p><p>今の世の中は、若者の性が乱れているとか言ったって大多数の人間は、健全だよちゃんと、恋人とか好きな相手とセックスしている売春したり、AＶ堕ちしたりする女の子は、現代女性の代表者ではない</p><p>工藤父はそう言った</p><p>なのに、羽川は自分の周りに居るAＶ女優を基準にして、現代の女性全体を語ろうとするそれって、馬鹿げたことだろ特殊ケースであるAＶ女優さんは、現代日本の女性の代表にはなれない事務所の指示で、その日、会ったばかりのAＶ男優とカメラの前でセックスして、金を得るということができるというのは普通の子には、できないことなんだからな</p><p>しかも、撮影された自分のセックスが販売され知らない人たちに観られる</p><p>普通の子には確かに、できないことだよな</p><p>カメラや撮影スタッフの前で、平気で裸になれる女を最近の子はなんて、現代女性の基準にしちゃマズイわなああ、羽川ジョーってのは、こういう感性の持ち主なんだって思ったよAＶに出演するような子の心理は判っているんだろうけれどそれで、世の女全部が判った気になっちゃいけねぇよな</p><p>そういや、オレが高校生だった頃にもよ同じクラスに、ナンパに青春を懸けたナンパ師野郎が居たんだけれどよ</p><p>難破</p><p>高校生なのに、船乗りなのか</p><p>しかも、何で難破する</p><p>無事に港に帰って来られないのか</p><p>いや、オレらの時代にはよ若者向けの雑誌とかでよ、結構、ナンパのコツとか特集していたからよ</p><p>難破するコツ</p><p>で、雑誌に隙のある女を狙えとか書いてあるわけだ服の色合いが変とか、靴だけ安っぽいとか、だらしなさそうな印象があるとか、そういう女の方が声を掛けるとオチる確率が高いとかさ</p><p>え、海で洋上に、そんな女が居るのか</p><p>で、そのナンパ師野郎は雑誌に書いてあることを本当に実践してよ、それなりの収穫を得たらしい駅前で、１００人に声を掛ければ１人ぐらいは引っ掛かるから諦めるなみたいな教えを、地元の小さな無人駅とかで実践したりしてなもう、幼児からオバチャン、バアサンにまで声掛けてやんの</p><p>駅船は、どうなった</p><p>そんでまあ１人前のナンパ師になってよ、クラスの他の男たちに自慢するわけだよ女なんてのは、結局よーとかそれも、今から考えたらアホな話だよなそいつの語る女ってのは、そいつみたいなナンパ師野郎に引っ掛かるような隙のある女だけなんだからよいや、そいつだけでなく他にも似たようなナンパ野郎が何人もいたけれどさ結局、そいつらはみんな同じ種類の女隙だらけのケツの軽い女と遊んでいるだけなんだでも、世の中の女はもっと色んな種類が居るからな真面目な子も居れば、お洒落好きな子もいる隙のある女よりも、もっとゲスいことを裏でやっている子もいる１つの種類の女を知ったからって、全ての女を知ったつもりになったらヤベエんだよ</p><p>工藤父は、オレにそう言った</p><p>お前に忠告しているんだぜオレは</p><p>今、お前の周りにはたくさんの可愛い子ちゃんが集まっているがみんな、ちょっと変わった特殊な子ばかりだからなみんな普通じゃないだから自分の周りに居る子だけを見て、女というものが判ったような気になるんじゃねーぞ</p><p>オレの女たちはみんな普通じゃない</p><p>そういう女の子たちと暮らしているオレも普通ではない</p><p>だから普通の高校生活に憧れているメグが苦しんでいる</p><p>でもよ、そういうのっては、よくある話なんだ人間てのは、自分が生きている場所のそこから見える世界、自分の視点だけで、世の中を判断しようとする判った気になる判ったような気になっているから、上から目線で偉そうに語り出すちょっとでも、相手に瑕疵があれば叩きまくる</p><p>香月のジィさんはそういう意味では、ちゃんとしている人なんだよあの人は、自分が世間知らずだって判ってるから</p><p>ジッちゃんが世間知らず</p><p>当たり前だろう名家の跡継ぎとして生まれて来て、学校だって名門校大学は京都で、卒業したら香月グループの当主だいつも人よりもずっと高いところに居る世の中のこと一般庶民の考えや感覚なんて、判るわけがないじゃないかあの人は、自分で電車の切符とか、買ったことが無いんだぞ</p><p>確かにジッちゃんが、１人で切符の自動販売機に並んでいる様子とか、ちょっと想像できない</p><p>そいうのは、秘書の人とがやるんだろうな</p><p>ていうか、基本は運転手と警護人付きの車で移動しているわけだし</p><p>だから、あの人はオレみたいな、野良犬も飼っているオレが、香月セキュリティ・サービスの社員にならないことを、良しとしてくれている社員として鎖に繋がれている犬は、あの人の周りにはたくさんいるんだからなだが、同じ場所からでは、見える景色が変わらない香月セキュリティ・サービスみたいな会社だと、特に社員同士の視点が似通うしなだから、もっと低い場所地ベタからの視点オレみたいな野良犬の意見も判断の材料として活用しているのさ</p><p>無知の知ってことだね</p><p>自分は知らない判っていないということを理解しないといけないってことソクラテスがそう言ってたって、プラトンが書いてるんだけどさ</p><p>自分が判ってないって、理解していれば他人の意見を良く聞くようになるし、自分勝手な憶測だけで暴走したりはしないってことだよ</p><p>ただの馬鹿より自分が馬鹿だと判っている馬鹿の方がマシってこと</p><p>オレの問いに、寧は微笑む</p><p>まそういうことだね大丈夫だよヨッちゃんは、ちゃんとできているからていうか、無知の知が判っているっていうのは、ヨッちゃんの最大の長所だと思うし</p><p>オレできているのか</p><p>まあ、オレは自分が馬鹿だってことは自覚しているけれど</p><p>いや、何となく判ってて、何となくできているってんじゃダメなんだよ香月のジィさんみたいに、アクティブにならねぇと</p><p>そうじゃないと自分自身の視点から見えた景色だけで判断して、暴走することは無いだろうけれど自分の周りに居るやつらの意見だけで、判断を決めるっていうのもヤバいことに代わりはないぞみんなイエスマンばっかりとか、同じ様な視点のやつらしかいないとかそういうことも有り得るわけだからよ</p><p>自分から色んな立場の、色んな視点の持ち主の意見を聞きに行かないといけないんだ</p><p>ジッちゃんが香月セキュリティ・サービスの正規の警護人の意見だけを聞くのでなく</p><p>社の外に居る工藤父からも意見を求めるように</p><p>誰がどういう立場で、どういう視点から、どのような意見を持っているか全て、把握していないといけないんだ</p><p>オレは、鷹倉姉妹の一件について</p><p>オレ自身や、みすずたちの意見だけでなく</p><p>他の視点からの意見も、聞いておいた方が良い</p><p>確かに今は、一定方向からの視点だけで、状況を見ている気がする</p><p>オレたちの視点からは見えないところにまだ大きな問題が、隠されているのかもしれない</p><p>このままでジッちゃんや関西やくざと渡り合うのは、危ない</p><p>もう一度、違う視点から状況を確認するべきだ</p><p>ありがとうございます今、何をするべきなのか判りました</p><p>オレは、工藤父に礼を言った</p><p>何の話だオレはAＶ男優とナンパ野郎の話をしただけだぜ</p><p>工藤父はトボケて、そう言った</p><p>さてとついでに、遙花のことなんだが</p><p>突然長女の話を切り出した</p><p>命だけは、助けてやってくれ</p><p>真顔でオレにそう言う</p><p>いや、あの確かに今は、気絶してますがみすずや美智が、ちゃんと見てくれていますから</p><p>慌てて、オレはそう言った</p><p>そういうことじゃねぇよ遙花は、黒森家ってのが、裏社会に属しているっていうことは知ってたはずだよな</p><p>５月の劇場で会った時には、黒森家が娼館だっていうことは、確かに知っていたと思います</p><p>だからこそ、遙花は</p><p>娼婦を馬鹿にした発言をして自分が負けたら、１度だけ娼婦になるという約束をオレと交わした</p><p>そんで美智に大敗して、入院するほどのケガを負った</p><p>ああ、悦子のバカが喋ってたらしいからな</p><p>工藤父は離婚した前妻のことを苦々しく語った</p><p>裏社会の組織が相手だ例え、相手の正体を知らなかったとしても、酷い目に合うのは当然だだが、遙花は知っていた知ってて、ケンカを売ったんだこんなのどうしょもねぇよな</p><p>そうだ美智の姉ということで、遠慮していたが</p><p>黒い森は、犯罪組織なんだ</p><p>工藤遙花に小馬鹿にされた以上はタダで済ませるはずが無い</p><p>オレが許してもミナホ姉さんは、許さないだろう</p><p>遙花は娼婦を愚弄したのだから</p><p>だから、ミナホ姉さんは遙花の来訪を受け入れたんだ</p><p>正門から屋敷の中に入れわざと、オレと美智がセックスしている様子を見せた</p><p>ミナホ姉さんの復讐は、始まっているのか</p><p>遙花は、まだ若い今の内に痛い目に遭っておけば、まともになれるかもしれないだから、頼む命だけは助けてやってくれ</p><p>工藤父は知っている</p><p>黒森御名穂がどれだけ怖い女かということを</p><p>ご心配なく命まで奪う気は無いですから</p><p>やっぱり聞いていたのか</p><p>工藤さんには、いつもお世話になっていますしね</p><p>すまねえな</p><p>ただし彼女には、それなりの報いは受けてもらいますよあの子、まったく反省していないようでしたから</p><p>ガレージ前での美智との会話は酷かった</p><p>ああ、本当に申し訳ねえなよろしく頼む</p><p>工藤父は深々と頭を下げた</p><p>ミナホ姉さん鷹倉家のことについて、オレが知らないことってまだあるのかな</p><p>ミナホ姉さんならオレとは別の情報を掴んでいるかもしれない</p><p>さあ現時点で、あたしが知っていることは、全てあなたも知っている筈よというより、あなたが鷹倉さんたちから聞き出してくれたおかげで、判ったことの方が多いわそれに、あなたは直接、あの子たちの心とも接触したんでしょ今は、あなたの方があたしよりも、あの子たちに詳しいと思うわよ</p><p>じゃ、分析が足りないのかもね</p><p>情報は得たけれど１方向の視線だけでしか、見ていないというか思い込んじゃっていることがあるとか</p><p>その可能性は大きい</p><p>オレたちは何かを見落としているのかも</p><p>ミナホ姉さんは何か気付いたことはある</p><p>オレは素直に尋ねた</p><p>今回のミナホ姉さんは現場には、徹底して足を踏み入れない</p><p>ずっと、オレたちの様子を監視カメラで眺めているだけだ</p><p>そのミナホ姉さんの視点からは</p><p>オレに見えないことが、見えているのか</p><p>一つだけずっと、不思議だなって思っていることがあるわ</p><p>え、何頼むよ教えて欲しいんだ</p><p>わらをも掴む気持ちで、オレは尋ねた</p><p>ツキの巫女の力とヨミの巫女の力って、名前と効用が逆じゃないかしら</p><p>人の心を読む力の方がヨミの力の名前に相応しいと思わない</p><p>ヨミは読む</p><p>人を従わせる力は人に憑く力で、ツキの力なんじゃないかしら</p><p>ツキは憑き</p><p>月と憑きは、近い関係にあるのよ英語でも、何かが取り憑くことをルナティックって言うでしょ</p><p>確かに言葉の語源を考えると、変かもしれないね</p><p>寧も考え込む</p><p>ヨミは黄泉にも通じるのかもしれないって思ってたけれど鷹倉神社の祭神のツクヨミ神は、月の神であると同時に黄泉の神という説もあるから</p><p>それは判らないけれど</p><p>でも、確かに名前と力が、逆のような気がする</p><p>判ったちょっと、月子にもう一度聞いてみるよ</p><p>ルナや夜見子は多分、知らないだろう</p><p>人の心を読むのがツキの力で</p><p>人を従わせるのがヨミの力だと、信じているはずだ</p><p>ええそうしてみてあなたの様子は、今まで通り、あたしと克子で監視しているから</p><p>ミナホ姉さんの声がそう言う</p><p>月子と２人きりになってもミナホ姉さんたちが見ていてくれる</p><p>そう思うと心強い</p><p>工藤さん昼過ぎに、もう一度、状況報告をします</p><p>オレは、工藤父に言った</p><p>ジッちゃんもオレたちの出方を見て、ヤクザたちへの対応を決めたいでしょうし</p><p>ジッちゃんだって準備する時間が要る</p><p>３時の会見ギリギリじゃ、遅いでしょうしね</p><p>工藤父は腕時計を見て</p><p>そうだな午後１時が限界だな</p><p>１時か</p><p>判りましたでは、１時にそれまでに、オレたちがどう動くか動けるのかはっきりさせておきます</p><p>オレはそう告げた</p><p>例のプールは、平成仮面ライダーでも何度か出て来たような</p><p>ちなみに、プール内でのセックスは禁止らしいです</p><p>711．力と力</p><p>ここだよほんじゃあ、また後でねヨッちゃん</p><p>工藤父と別れて</p><p>寧が、オレを月子の居る部屋まで連れて来てくれた</p><p>あたしは、みんなとお昼ご飯の準備をしてるからさ</p><p>オレは工藤父に言われたことで、少し気が重い</p><p>視点オレたちは、今まで一方向からの視点だけで全てを判断し過ぎているのではないか</p><p>もう、暗いなあ大丈夫、ヨッちゃん元気出してよ</p><p>寧がオレを抱き締める</p><p>あのさこの間の日曜日にね、マルゴお姉ちゃんとファミレスでお茶していたらさ</p><p>寧は、ニコッと笑って話し出す</p><p>隣のテーブルで、家族連れがご飯を食べていてね７０歳代くらいのお祖父さんと、４０歳代のお父さんと、小学生ぐらいの女の子かな親子３代って感じで近所の公園でも散歩した帰りなのかな子供は、お父さんのスマートホンで、多分公園で撮ってきたらしい写真を見ていてさお父さんとお祖父さんは、２人で話をしていてね</p><p>でお父さんがお祖父さんに、こう言ったんだよ駅前通りにあったプラモ屋が潰れたんだよ今の子は、あんまりプラモデルなんて作らないからなあほら、昔によく親父に連れてってもらった、あの店だよって</p><p>プラモ</p><p>ああいう、この街に昔からずーっとある店が、なくなっちゃうなんてよくないよな日本は、もうダメかもしれないなあとかさそしたら</p><p>寧がクスッと笑う</p><p>お祖父さんが、こう言ったんだよね何言ってるんだあの模型屋なんて、そんなに昔からあったわけじゃないぞって</p><p>その言葉に、お父さんの方がちょっと不機嫌になっちゃってさ、何言ってるんだよ、親父あのプラモ屋、オレが生まれる前からずっとあったじゃないか大通りの商店街の中でも老舗だったろって</p><p>お祖父さんが、また答えるああ、そうだお前が生まれるちょっと前に開店したんだだからそんなに昔からあった店じゃない</p><p>７０代のお祖父さんからすれば４０代のお父さんが生まれた頃は、そんなに昔ではない</p><p>大体、お前プラモデルなんて、日本じゃ、そんなに昔から売ってたもんじゃねぇんだぞオレが子供の頃だったら、模型ってのは自分で木を削って作るもんだったんだからソリッドモデルってんだよ昔は、箱の中に木の塊だけ入ってたんだからよって</p><p>視点の違い</p><p>認識の違い</p><p>そしたらさそれまで、デジカメをイジってた小学生の女の子が、お父さんたちに尋ねたんだよどうしてケイタイって、写真を撮るときに、カシャって変な音がするのもっと判りやすくて、気持ちの良い音にすればいいのにピロロロリ～とかってさ</p><p>ケイタイの音</p><p>そりゃ、お前本物のカメラのシャッターの音を模しているんだよって、お祖父さんが、すぐに答えたよでも、女の子は不思議そうな顔をしたままでさ本物のカメラシャッターって何ってえ、お前、判るだろホントのカメラのボタンを押すとカシャッてなる、だから、何でカシャっていう音がするのかを聞いているんだよ、いや、だからそれは本物のカメラが堂々巡りになるよねそこで、お父さんがお祖父さんに笑って言ったんだよ親父、無理だよこの子は、生まれてからずっとデジタルのカメラしか知らないんだからさフィルム式の昔のカメラのことは判らないってさ</p><p>生まれた時代によっての感覚の差違</p><p>人間てさ自分が生まれた時から、ずっとあるモノはさ昔から、ずっとあるように思っちゃうじゃんかでも、そうじゃないんだよね</p><p>お父さんはプラモデルも、プラモデル屋さんも商店街にずーっと昔からあったものだと思っててでも、お祖父さんからしてみれば、戦後の高度成長期に商店街に新しく増えたお店の一つでしかないお祖父さんにとっては、フィルム式のカメラが本物だと思っているけれど、小学生の子はデジカメしか見たことがない</p><p>判ったよオレが今何が腑に落ちないでいるのかが</p><p>オレは昨夜、月子と心を交わせることができた</p><p>オレたちは、分かり合ったという確信があった</p><p>お互いに心を開いて嘘は吐いていないという思いが</p><p>でも鷹倉神社の巫女については、まだまだ納得できない謎が残っている</p><p>何かまだ、オレたちの知らないことがあるという不安感が、オレには感じられる</p><p>月子が、オレに何かを隠しているのかもって思ったけれど</p><p>それだと、昨夜や今朝の月子はオレたちを誤魔化していたということになってしまう</p><p>この感覚と現実のズレがとてつもなく気持ち悪かった</p><p>月子もいや、鷹倉姉妹たちの認識が、そもそも違うのかもしれないんだよな</p><p>オレたちは巫女についての情報のほとんどを、鷹倉姉妹から聞いている</p><p>それに美智の気のチェックや、実際にセックスをしてみての実体験を通して</p><p>オレたちなりに、巫女の真実について仮説を立ててきた</p><p>だが月子たちの巫女についての知識そのものが、最初から操作されていたとしたら</p><p>うん確か、月子さんたちは自分たちのお母さんの前の巫女には会ったことがないって言ってたよね</p><p>巫女は、早死にすることが多いという</p><p>月子たちは祖母の巫女からは、鷹倉神社についての話は何も聞いていない</p><p>姉妹に話をしたのは</p><p>お母さんはずっと本殿に閉じ籠もっていて、あんまり姉妹の修行を見てくれたりはしなかったって言ってたよね</p><p>月子たちの母親の巫女も心を病んでいた</p><p>だから、代わりに叔母さんが、色々と教えてくれていたって</p><p>亡くなった巫女の妹</p><p>鷹倉姉妹の叔母</p><p>確か名前は清美さん</p><p>犯罪捜査の時にはさその事件が起きた結果、一番得をした人を疑えって言うらしいよ</p><p>清美さんは今、鷹倉神社に居る</p><p>死んだ巫女と神主の代わりとして</p><p>清美さんも持っているはずだよね力</p><p>清美キ、ヨミ</p><p>ヨミの巫女の力</p><p>２つの力の名前と効用のズレについては、まだ判らないけれど</p><p>今まで通りのルールなら</p><p>清美さんという人は、夜見子と同じ人を従わせる力を持っているはずだ</p><p>ヤッちゃんもしかして</p><p>オレは、１つの仮説に行き着く</p><p>全ての原点は清美さんなのかも</p><p>ある日、突然新興ヤクザの親分が、鷹倉神社の巫女と神主を謀殺して、神社を乗っ取ったのではなく</p><p>その大親分佐竹会長が、無理矢理に清美さんを鷹倉神社の管理者にさせたのではなく</p><p>実は清美さんこそが、全ての黒幕で</p><p>自分が、鷹倉神社を乗っ取りたくて佐竹会長に力を使ったのでは</p><p>自分の姉夫婦月子たちの両親を、殺させたんじゃ</p><p>そういう可能性も有り得るよね</p><p>もし、そうだとしたら、ヨッちゃん</p><p>清美さんという人が、大ボスだとしたら</p><p>来ているよね多分</p><p>ジッちゃんの関西ヤクザたちへの攻撃は、成功した</p><p>東京へ鷹倉姉妹たちを追って来た連中はことごとく翔姉ちゃんが駆除し</p><p>谷沢チーフ率いる精鋭部隊が関西へのヤクザたちの本拠地を急襲した</p><p>２つのヤクザ・グループは、ジッちゃんに白旗を揚げ</p><p>それぞれ関西から、東京へ向かっている</p><p>そして、今日の午後３時に都心のホテルで、ジッちゃんに直接頭を下げて手打ちをすることになっている</p><p>もし、その場に清美さんが、現れれば</p><p>今、清美さんの支配下にあるであろう佐竹会長だけでなく</p><p>敵対勢力のトップである大鳥総裁も</p><p>手打ちの場に臨席する他のヤクザの大物たちや</p><p>そして、香月家の当主であるジッちゃんさえヨミの巫女の力で、屈服させることができる</p><p>何しろ巫女の力は、直接会わなくては発動しない</p><p>大物たちが揃う手打ちの場は清美さんの絶好の狩り場となる</p><p>いや、もちろん、これもまだ１つの仮説でしかないけれどさ</p><p>でも、常に最悪の場合のシナリオは想定しておかないといけないよね</p><p>オレたちだって</p><p>鷹倉姉妹の力を安定・強化して関西ヤクザたちに使うつもりだった</p><p>ヤクザたちから、月子たちを解放するために</p><p>もし、清美さんという人が本当に、前の巫女を殺させた張本人なら、もう覚悟はできていると思うよ</p><p>ヤクザを力で支配して実の姉を殺したんだ</p><p>姪の月子たちにだって容赦はしないだろう</p><p>巫女の力に、どう対抗するかそれを考えないといけないんだよな</p><p>背筋がゾッとする</p><p>清美さんが、どれほどの力を持っているのか判らないから</p><p>鷹倉３姉妹が束になっても、適わないとしたら</p><p>いや、逆に月子たちが３人とも、清美さんの力に囚われるという可能性だって有る</p><p>清美さんは、月子たちの指導をしていたのだから３姉妹たちが、どれくらいの潜在能力を持っているかだって知っているだろうし</p><p>対抗しなくてもいいんじゃないのかな</p><p>巫女の力は直接、会わないと作用しないそれは、本当だと思うよだって、もし電話や映像でも、相手に力が伝わるのならとっくに清美さんて人の天下になってるはずだもん</p><p>美智やイーディによると気と巫女の力は、とても近いものだと言う</p><p>実際、気が巫女の力をブーストアップさせる燃料になっている</p><p>そして気は機械を通して、遠くの人に伝えたりはできないものだ</p><p>気とは、生命力の波動だ</p><p>あくまでも気を発する人間の周囲にしか伝えられない</p><p>美智だって、せいぜい数メートル先の人までしか気を打ち込めないのだ</p><p>香月のオジィちゃんならあるいは、香月セキュリティ・サービスの谷沢さんや翔お姉さんでもいいんだけれどホテルの周りにスナイパーを置いて、狙撃させることだってできるよ何なら、ホテルの部屋ごと爆破することだって</p><p>寧は、とんでもなく物騒なことを言う</p><p>でも、その通りだ巫女の力は、絶対では無い</p><p>距離を置いて一撃で仕留めることができれば、あっさりと殺せる</p><p>月子たちの母親が、そうやって殺されたように</p><p>だけど今はまだ、決めつけるべきじゃないよ</p><p>これもまた、１つの視点からだけの考察だ</p><p>間違っている可能性もある</p><p>まあね工藤さんとの約束の時間午後１時までに答えを出せばいいんだよ香月セキュリティ・サービスなら、それからだって対応が間に合うだろうからさ</p><p>ありがとう、ヤッちゃん色々と頭の中が整理できたよ</p><p>オレは寧に、礼を言う</p><p>ヨッちゃん何か変だなって思ったことがあったらさ、そのままにしてちゃダメだよ原因をちゃんと見極めないと</p><p>でも、ああ、これが不安の原因なんだっていうのに行き着いてもその答えを信じちゃダメだよ間違っているかもしれないから</p><p>モノゴトってさ１つの要因からだけで発生するものじゃないんだよ幾つもの要素が複雑に絡まって１つの現象になっているだけど、人は自分の不安を早く解消したいからその要因のうちの１つに気付いたら、ああ、これが原因だったんだって、それだけで何もかも万事判った気になって、納得しちゃったりするんだよ</p><p>そういうことはあるよな</p><p>もちろん、変だなって感じた不安はちゃんと、何故不安なのかを具体的に言語化しないとダメだよそうじゃないと、理解するための手掛かりすら掴めないからでも、言語化した瞬間に感覚から、零れ落ちちゃうものってのが絶対にあるからさ例えば、自分の心の中の欠落感を具体的に言語化しようとしたら、どうしたもんだかお腹が空いたになっちゃう場合もあるんだよ本当は寂しいなのに自分で自分の寂しさを認めたくないから言葉をズラして、すり替えちゃうんだよねそれなのに、言語化されたお腹が空いただけを拾い上げてお店でヤケ食いしちゃったりさ</p><p>具体的に出て来た言葉が、ズレている場合もある</p><p>でも、言語化はしないとダメなんだよそうじゃないと、人間は論理的な思考ができないからね</p><p>うん自分の中の違和感の原因は具体的に言葉で説明して、論理的に対処しないと解消されない</p><p>でも、感覚を言葉にした途端に変化してしまったり、見落とされてしまうものがある</p><p>だから自分の出した言葉は、常に疑っていないといけない</p><p>オッケー、ヨッちゃんこれで月子さんに会える</p><p>寧は本当にオレのお姉さんなんだな</p><p>姉としていつも、オレを心配してくれている</p><p>オレを導いてくれている</p><p>ああ大丈夫だよ</p><p>よっし頑張れあたしは、いつでも応援しているからねっ</p><p>寧が、オレの手をギュッと握りしめた</p><p>うん行ってくるよお姉ちゃん</p><p>オレは、寧にそう告げると</p><p>１人で月子の待つ部屋へと入った</p><p>ようこそ、いらっしゃいませ</p><p>月子は部屋の中で、オレを待っていた</p><p>部屋の床に正座して三つ指をついて、オレに頭を下げる</p><p>その身体には透け透けのネグリジェ１枚だけ</p><p>ピンクの乳首も淡い陰部も、布地越しに透けて見えた</p><p>公様がなかなかいらっしゃらないので少し、心配になっていました</p><p>月子はそう言ってオレにニコッと笑う</p><p>屈託が無い</p><p>やはり、オレに心を開いてくれているのは、嘘では無い</p><p>あのわたくし、本当は娼婦になる予定でしたでしょだから公様と２人きりになったら、公様だけの娼婦にしていただこうと思って</p><p>それで透け透けのネグリジェで、三つ指ついてオレを出迎えてくれたのか</p><p>お嫌いですかこういう月子は</p><p>いや、そんなことは無いよとても、綺麗だ</p><p>薄物１枚で身体のラインがハッキリと判るから</p><p>月子のスレンダーで、美しいプロポーションが際立つ</p><p>ありがとうございますわあの</p><p>思い切り可愛がって下さいませ</p><p>恥ずかしそうに月子は言う</p><p>昨夜、克子お姉様からご指摘を受けましたわたくしは、姉妹の一番上の姉であろうとしすぎて自分自身を見失っているとだから、今日は夜見子やルナの居ない場所でお姉様たちもいないところで、公様に自分をさらけだすようにと</p><p>妹たちには、サポート役が付いたのに月子には居ない</p><p>うん、そうだねオレも月子とは、２人きりになりたかった</p><p>どうせ、ミナホ姉さんたちには監視されているんだろうけれど</p><p>えっとでも、セックスする前に、ちょっと話をしたいんだけれど</p><p>オレは真っ正面から、切り出すことにした</p><p>どうせ月子は、オレの心が読めるんだ</p><p>隠すことはできないし下手な小細工をしたら、信頼が損なわれる</p><p>はい、何でしょうか</p><p>月子は、ニッコリとオレに微笑む</p><p>いや月子が正座したまんまだと話せないよそっちのベッドへ行こうか</p><p>オレたちはベットに腰掛ける</p><p>これも何だかな</p><p>えっとゴメン</p><p>オレは月子を押し倒す</p><p>ベッドに寝かしてオレも月子の横に横たわる</p><p>そしてお互いの顔を見えるように</p><p>うんこれでいいな</p><p>月子の綺麗な顔がオレの眼の前にある</p><p>鼻と鼻が擦り合えそうな距離だ</p><p>近すぎる</p><p>いいえ公様の綺麗な眼が見えますわ</p><p>月子の瞳に、オレの顔が映っている</p><p>オレはオレの眼はそんなに綺麗だとは思わないけれど</p><p>そんなことはありません公様は素敵ですわ</p><p>月子がオレの心を読む</p><p>何か、不安なことがあるのですね</p><p>ああ色々と考えないといけないことがたくさん有るんだ</p><p>待って下さいそれでしたら公様のお心から、直接読み取りますわ</p><p>月子が、オレの頬に手を当てる</p><p>肌と肌が接した方が心の読み取りが容易になるらしい</p><p>ちょっと、待ってくれ</p><p>オレは、月子を制した</p><p>わたくしが心を読むのはお嫌ですか</p><p>いいやそれは別に構わないオレは月子に心を見られるのは平気だよ何も隠すつもりは無いからでも</p><p>オレ自身が必要なんだちゃんと言語化するということ言葉にして、月子に説明することでオレ自身、もう一度、何がどう問題なのかを整理したいんだよ</p><p>心を一方的に読まれるのではオレの方の整理ができない</p><p>ちゃんと整理して話ができないと見落としたり、対処を間違えたりすることになると思うだからさ</p><p>巫女の力で心を読まれるというのは一方通行でしかない</p><p>それは、コミュニケーションとしては成立していない</p><p>いや、もちろん言葉にすることで、零れ落ちることもあるだろうから月子には、オレの心は感じていて欲しいんだ違和感とか不安感は、巫女の力で感じ取る方が、判ってもらえると思うからでも、具体的な話はちゃんと言葉として、オレがまとめたものを耳で聞いて欲しいんだ</p><p>そうでないと互いの認識がズレる</p><p>月子は、心のレベルでオレを理解したと感じるだろうけどオレは、言葉のレベルでしか、月子に伝えられないから</p><p>そしてこのズレは放っておくと、オレたちの信頼を崩壊させることになると思う</p><p>心を読む力は、とても有効なツールだと思うけれど、決してコミュニケーションのメインに使っていいものじゃないと思うんだ</p><p>２人とも心を読む力が同じレベルであるのならコミュニケーションとして成立するのかもしれないけれど</p><p>いや、相手の心が全て読めるとしてもやっぱり、慎重に相手の考えや意思を理解する努力は欠かせないんだな</p><p>相手は自分とは違う別の人間なんだから</p><p>判りました公様</p><p>月子は納得してくれた</p><p>ではお話を伺いますわ</p><p>オレは話す</p><p>工藤父に指摘された視点の問題</p><p>オレたちは、オレたちの視点にこだわって何か見落としていないのか</p><p>ミナホ姉さんからの指摘</p><p>ツキの巫女の力とヨミの巫女の力の名前と効用が逆ではないかという件</p><p>そして、寧との会話</p><p>清美さんという人についての疑惑</p><p>月子たちが聞かされてきた、鷹倉神社の巫女についての情報は清美さんによって、歪められているのではないのか</p><p>だからこそ２つの力の名称が、逆転しているのではないか</p><p>名前ってその本質に基づいて、付けられるものだろ</p><p>だから、心を読む力こそが、ヨミの力のはずだっていう、ミナホ姉さんの指摘は本当なんじゃないかって思うんだ</p><p>そうですわね今まで、一度も疑問に思ったことはありませんでしたが</p><p>月子は、真顔でそう答える</p><p>まあ、そうだろう生まれた時からずっと人を従わせる方の力がヨミの力って教わってきたんだろうから</p><p>最初に教わった常識は簡単には、覆せない</p><p>そういうものだと、思い込んでしまったものは</p><p>確かにわたくしたちに、力について色々と教えて下さったのは清美様です</p><p>でも、もし本当に力の名称が逆だとしたらどうして、清美様はそんなことをなさったのでしょうか</p><p>わたくしたちに、そんな嘘を付かなくてはいけない理由が判りません</p><p>それはオレも判らない</p><p>ただ清美さんという人については、対処を考えておかないといけないよ清美さんが、全ての事件の黒幕だって言うのは考え過ぎかもしれないけれど</p><p>そうですわね佐竹会長が切り札として、清美様を連れていらっしゃる可能性はございますわね</p><p>うん午後３時の手打ちの会場に</p><p>人を従わせる強力な力を持つ、清美さんが現れることは充分考えられる</p><p>人を従わせる巫女の力って、巫女同士でも効くのか</p><p>判りませんわ今まではわたくしたち姉妹では、夜見子しか従わせる力は使えませんでしたから</p><p>従わせる力のブツケ合いとかは試したことがない</p><p>清美さんと夜見子でもそういう試みをしたことは、ございませんし</p><p>それじゃあさ２人の巫女が居て、同時に同じ相手にに矛盾する命令をしたら例えは夜見子が座ってろって命じて、清美さんが立ちなさいって命じたら命令された人は、どうなるんだろう</p><p>やっぱり力の強い方の命令が有効なんだろうか</p><p>それとも、お互いの力が反発して、どっちの命令もキャンセルされてしまうのだろうか</p><p>それも判りませんわ</p><p>判らないのは困る</p><p>３時からの手打ちの席でオレたちが清美さんと対決しないといけないのなら</p><p>一番怖いのは力の強い巫女が、他の巫女を従わせられる場合だよ</p><p>そうなったら鷹倉姉妹全員が、清美さんの支配下に堕ちてしまう</p><p>わたくしかルナが従わせる力に目覚めるしかないですわね</p><p>実際に試してみるためには夜見子以外に従わせる力の持ち主がもう１人必要だ</p><p>ああ、夜見子は少しずつだけど、オレの心が読めるようになったよ</p><p>オレはさっきの夜見子の様子を話す</p><p>そうですかそれなら</p><p>月子がニコッと微笑んだ</p><p>わたくしも頑張らないといけませんわね</p><p>ううまた体調が悪すぎる</p><p>ヤバいです</p><p>変な夢ばかり見る</p><p>昨日は昔、酷い目に遭わされた人と携帯電話で会話していて、お前なんて＊＊＊だっと、ハンザワの様に怒鳴りつけたところで眼を醒ましました</p><p>今朝は再就職の面接に行って</p><p>何か、そこの会社の若い社員さんたちに嫌われるようなことをしてしまって</p><p>ああ、こりゃあ採用されないだろうなあ</p><p>と、呟いたら</p><p>私と同じ様に面接に来ているオジサンに</p><p>当たり前だろだいたい、何なんだ、その髪型はあんたは、髪型からして間違っているんだよ</p><p>と、罵られるところで眼が醒めました</p><p>もうダメかもしれない</p><p>712．心の対話</p><p>夜見子が、急に心を読む力に目覚めたのは、やっぱりそっちがヨミの巫女の本当の力だからなんじゃないかな</p><p>オレは、ふとそんなことを思い付いた</p><p>ヨミの巫女の力が、従わせる力じゃなかったのなら清美さんは、わざと相性の悪い方の力を教えたとか</p><p>夜見子がヨミの巫女であることは、その名が示している</p><p>ヨミの巫女の力が心を読む力で夜見子は、本来はそっちの力の方が相性が良かったとしたら</p><p>それなのに従わせる力の方を、故意に嘘を吐いてヨミの力だと教え込んでいたのだとしたら</p><p>だからこそ夜見子の従わせる力は、微弱なものでしかなかった</p><p>そういう推理も成立する</p><p>そうかもしれませんしそうじゃないかもしれませんわ</p><p>月子はオレに微笑む</p><p>公様考えすぎは、かえって真実を誤認しますわ今、判らないことは決めつけてしまわない方が良いですわ</p><p>わたくしの記憶では清美様は、決してわたくしたちを陥れるような、悪いお心の持ち主では無かったと思います</p><p>もちろん佐竹会長や、他の誰かに、清美様が操られているという可能性もあると思いますしご自分のご家族を人質に取られて、わたくしたち姉妹に嘘を教えられるように強要されていたのかもしれませんあるいは、わたくしたち姉妹に、優しく接して下さった過去が、全て演技だったということだって考えられます</p><p>でも、今のわたくしには叔母の真意を確かめる方法はございません</p><p>大きな月子の瞳が、オレの眼を見つめている</p><p>だけどオレたちには、時間が無いよ後、数時間したらオレたちは、午後３時にホテルでジッちゃんやヤクザの大親分たちに会わないといけないんだから</p><p>今はもう、１１時近い</p><p>都心に出るためには、２時には出発しないといけないし</p><p>その前に１時に、工藤父に状況報告をする約束もある</p><p>おそらく、香月セキュリティ・サービスは、ジッちゃんとヤクザたちとの手打ちが行われるホテルの周りを固めているだろうけれど</p><p>監視の網をかいくぐって、清美さんに潜入されたら</p><p>清美さんがジッちゃんに、従わせる力を使ったら、オレたちは絶体絶命になる</p><p>公様落ち着いて下さいませ</p><p>これは全て鷹倉神社の巫女の問題ですわ公様が、そこまで悩まれるようなことではございません</p><p>何を言うんだよ月子たちは、もうオレの身内だよ放っておけるはずがないだろ</p><p>オレは鷹倉姉妹を守らないといけない</p><p>お気持ちは大変嬉しいのですが</p><p>月子は少し考え込む</p><p>こういうことは、焦ったらダメなんだと思うんです</p><p>焦ったらダメ</p><p>オレ焦っているか</p><p>色んな可能性が、頭の中をグルグル廻って少し訳が判らなくなっているかも</p><p>わたくしは公様の家族にしていただけたことは、大変光栄だと思っておりますでもわたくしたちの存在が、黒森家の皆様のご迷惑になるだけなのでしたら、このまま、こちらに置いていただくわけには参りませんわ</p><p>どうにもならない場合はわたくしが１人で、ホテルに向かいます夜見子とルナは、大変申し訳ないのですがよろしくお願い致します</p><p>ちょちょっと待てよ、月子</p><p>そんな月子１人だけ、危険な場所に行かせるわけにはいかないって</p><p>少なくともオレは月子と一緒に、ヤクザたちとの手打ちの場へ向かうつもりだ</p><p>でも、もしそうしていただいた結果、公様の身に何か大変なことが起きてしまったら</p><p>公様あなたは今、死ぬことは許されないのですよ</p><p>公様が今、亡くなられたらアニエスちゃんは、どうなりますみすず様や瑠璃子様は他の皆様は</p><p>公様はこちらのお屋敷にいらっしゃる皆様の希望なんですわわたくしには判ります</p><p>月子は昨夜の融合でオレたちの心を、何となく覗き込んでいる</p><p>香月様にはホテルの場に、ご臨席なさらないように、ご忠告致しましょうそして、会場には、代理の方とわたくしでそれならば、もし清美様が力を使われたとしても最低限の損害で凌ぐことができますわ</p><p>巫女の力は、直接、対面しないと効果が無い</p><p>ジッちゃんが手打ちの場への臨席をキャンセルすれば清美さんの従わせる力に支配されることは無い</p><p>ジッちゃんの代理で出席した人はすぐに拘束して、異常がないかチェックすればいいんだし</p><p>でも、それじゃあ月子が帰って来られないだろ</p><p>月子は人質として、敵に捕まることになる</p><p>ですが夜見子とルナは、無事で済みます</p><p>きっぱりと、月子は答えた</p><p>３姉妹揃って、危険な場所に赴くよりは良いと思いますましてや公様に付いて来ていただくことなど</p><p>でもオレは嫌だよ月子が帰って来ないなんて</p><p>嫌なんだオレは月子も大切なんだ１人で行かせるなんて、絶対にできないよ</p><p>一度、思考を停止しましょう</p><p>このまま考え込むと袋小路に、はまり込んでしまうだけですわ</p><p>公様月子に１時間、いいえ３０分で結構ですから、お時間を下さい</p><p>いいけど</p><p>頭の中が、空っぽになるようなことを致しましょう</p><p>月子がオレに微笑む</p><p>公様は月子に何がしたいですか</p><p>いいんですよ月子は公様のなさりたいことは、何でも致しますわいいえ、月子に教えて下さいませ</p><p>教える</p><p>そうです月子にセックス公様のお好きなセックスを教えて下さい</p><p>月子がオレを抱き締める</p><p>薄いネグリジェの生地の下の柔らかな胸が、オレに頬を包む</p><p>ああ判ります感じます今の公様は色々なことが、色々な方への思いが、複雑に入り組んで絡まっているのですね</p><p>月子の体温を感じる</p><p>月子もオレの体温を感じてくれているだろう</p><p>肌と肌の接触からオレの心を読み取っていく</p><p>公様は、わたくしたちにとてもお優しいけれどお心の奥底で、怒っていらっしゃるのですね</p><p>怒り</p><p>そうご自分の運命や、公様に優しくなかった身内の方々への怒りその怒りの炎が強く燃えているからわたくしたちのことを、絶対に見捨てたくないと思ってらっしゃる</p><p>うん結局、オレは自分勝手なだけなんだ</p><p>オレの勝手な思いだけでみんなを助けたいと思っているだけだ</p><p>だからいつも、我慢なさっているんですわね</p><p>オレが、我慢</p><p>我慢ばかりしていちゃいけませんわちゃんと、心の中のわだかまりを解放しないと</p><p>月子の眼がオレの心を捕らえていく</p><p>ゴオオオという風の音が聞こえた</p><p>この感覚は</p><p>ああ、さっき夜見子が工藤遙花に使った力</p><p>巫女の従わせる力</p><p>解放するのです公様</p><p>でできないよ</p><p>オレの心の中を解放したら月子はきっと、オレのことを嫌いになるよ</p><p>オレの心の中は本当は醜い欲望で、いっぱいなのだから</p><p>オレはずっとそれを見られないように、必死で隠している</p><p>嫌いにはなりませんわ</p><p>月子はニコッと笑う</p><p>だから月子に公様のお心をさらけ出して下さいここにはわたくしと公様、２人きりですわ</p><p>月子には公様の全てを吐き出していいんですそれで、わたくしこちらのお部屋に、公様と２人だけにしていただいたんですから</p><p>サポート役に他の女を呼ばないで</p><p>密室に、オレと２人きりを選択した</p><p>ここは、寧がわざわざ連れてきてくれた特別な部屋だ</p><p>もちろん、この部屋にも監視システムは付いているんだろうけれど</p><p>おそらく、屋敷の主人であるミナホ姉さんにしかこの部屋の様子は、観られないんじゃないだろうか</p><p>ジッちゃんのような、特別な顧客用の部屋が何室か有るとミナホ姉さんから、聞いたことがある</p><p>娼婦との会話や、セックスの内容が外部に漏れないようになっている特別室が</p><p>この部屋もその一つ</p><p>つまり、ここでオレが何を告白しようと月子とミナホ姉さん以外の人には、知られないで済む</p><p>公様には吐き出す機会が必要なんですわ</p><p>オレの中にどす黒い感情が溜まっている</p><p>それもまた公様のお心の中の怒りの炎が生み出したものですから</p><p>両親に見捨てられたことがオレの怒りの原点だ</p><p>だから、オレはまた見捨てられることを、恐れている</p><p>今の家族が居る生活は全て夢で</p><p>やっぱり、オレは独りぼっちなんじゃないかって感じている</p><p>いいんですよさあ、解放するのです</p><p>月子の力がオレを支配した</p><p>その力は、片方でオレの心と記憶の全てに潜り込んで行き</p><p>もう片方ではオレに心を開くように、強制する</p><p>ツキの力とヨミの力が</p><p>同時に発動していく</p><p>公様月子に見せて</p><p>月子オレはオレは、ダメなんだオレは、ヘンタイなんだよオレは、ろくでもない人間なんだちくしょう</p><p>オレの口から言葉が零れ出す</p><p>どうぞ、続けて月子は、聞いておりますわ</p><p>月子はオレに優しく、微笑む</p><p>オレはレイプが好きだレイプ衝動がとても強い</p><p>言葉とそれに伴う感情を月子は嗅ぎ取る</p><p>相手の意思を無視した暴力的なセックスのことだ</p><p>今まで誤魔化してきたけれど</p><p>オレは、レイプの持つ暴力的な犯罪性を月子に伝える</p><p>オレは初めてしたセックスが、レイプだったんだ</p><p>オレの初体験</p><p>オレは、身動きが取れないようにベッドに拘束した女を力尽くで犯したんだ</p><p>雪乃を白坂雪乃を</p><p>とても気持ち良かった快感が奔ったオレは救い様のないヘンタイなんだ</p><p>オレはあのセックスを忘れられない</p><p>対抗できない雪乃を無垢な雪乃の純潔を奪うのは爽快だった</p><p>オレはそういうセックスが好きなんだ卑怯で、卑劣で、いやらしいヘンタイなんだ</p><p>それがオレの本性</p><p>オレはそういうゲス野郎なんだ</p><p>普段は、そういう自分を隠しているだけで</p><p>愛する女たちも犯してやりたいと思っている</p><p>いやらしい眼で見ている</p><p>オレを信じてくれている子たちに強制セックスの欲望を抱いている</p><p>ヘンタイのクソ野郎なんだオレは</p><p>月子は、ジッとそんなオレの眼を見つめていた</p><p>そんなことは皆さん、ご存じなのでしょう</p><p>だって寧お姉様や、みすず様皆様のうちのかなりの人数は、公様が以前にそういう暴力的なセックスをなさったことはご存じなんですよね</p><p>月子はオレの記憶を読んだのか</p><p>公様がそうなされた場に皆様の姿が見えますわ</p><p>寧はオレの最初の雪乃レイプの時は、この屋敷の別室からカメラの映像を観ていたんだよな</p><p>みすずは最初のレイプのと時は居なかったけれどオレが雪乃を花嫁衣装レイプする様子は観ていたメグも居た</p><p>マナの処女レイプも観ている</p><p>ほら皆様判ってらっしゃいますよ</p><p>ミナホ姉さんと克子姉は最初の雪乃レイプの現場に居たし</p><p>その後のオレの雪乃レイプにはどちらかが必ず付き添ってくれている</p><p>マナはオレに犯された本人だから、オレにそういう性癖があることは判っている</p><p>メグもオレが雪乃を何度もレイプしていることは知っている</p><p>オレの本性を知らないのは美智、イーディ、アニエス、翔姉ちゃん、レイちゃん、それからえっと</p><p>はい公様の中に激しい破壊衝動と、破滅衝動があることは皆様、だいたい判っていらっしゃいますわ</p><p>ですから、皆様はいつも、公様に勧められているのです公様の中の衝動は何としても解消しないといけないのですから</p><p>え、みんながオレに勧めている</p><p>オレは突然、気付いた</p><p>実際冗談とも本気とも判らない口調で</p><p>みすずや瑠璃子たちは何度も、オレにレイプしても良い子を連れて来るというような話をしている</p><p>寧はホントに可奈センパイを連れて来てしまったし</p><p>そうだ寧がオレに可奈センパイを、ほとんどレイプ状態で犯させたのは</p><p>いや、その前にミナホ姉さんたちがアーニャのヴァージンをロサンゼルスで犯したのも</p><p>オレの中に渦巻いている激しい性衝動を解消させるためか</p><p>皆さん、判っていらっしゃいますわたくしも判っていますだからそんなことでは、公様のことを嫌ったりは致しませんわ</p><p>みんな、何かにつけてオレに犯してとか言ってくれる</p><p>それはみすずたちにレイプ願望があるからじゃなくって</p><p>どうしょうもないオレの性癖にみんなが合わせてくれているんだ</p><p>オレがレイプっぽいセックスに囚われているから</p><p>だから、あの子らの方でオレに合わせてくれている</p><p>大丈夫ですみんな、公様のことが大好きなんですから</p><p>オレは、オレが嫌いだ</p><p>オレ自身を好きじゃない</p><p>こんなダメなオレが女の子に好かれるはずが無いと思っている</p><p>だからオレは、レイプしようとするんだろう</p><p>レイプでないと、女の子を手に入れられないと思っているから</p><p>そして、犯した女は自分だけのセックス奴隷にしたいと望む</p><p>女たちが、オレから逃れていくことを恐れて</p><p>裸に首輪と鎖を繋ぎたくなる</p><p>それもまたオレの歪んだ性癖だ</p><p>構いませんわわたくしも、首輪を致しますわ</p><p>月子がオレの心を読んで、そう答えた</p><p>みすずたちのＭっ子クラブだって</p><p>マナや瑠璃子が、セックス中に何度もセックス奴隷宣言をしてくれるのも</p><p>みんなみんな、あいつらが合わせてくれているのか</p><p>オレのみっともない性癖に</p><p>優しい子たちばかりだから</p><p>それは考え過ぎです皆さん、楽しんでいらっしゃいますわ公様とのセックスを皆さんの方もご自分の欲望を、公様にさらけだしているんですわ</p><p>そうですとも皆さんレイプごっこは大好きなんですよ</p><p>でも、オレは情けないよこんな自分が</p><p>オレはオレの女たちに優しくしているつもりだけれど</p><p>心の奥底では、あいつらをいつもレイプしたいと思っている</p><p>邪な眼で見ている</p><p>そのことが</p><p>判りました公様はもう一度、あの雪乃さんという方と、セックスなさるしかないのですね</p><p>どういうことなんだ月子</p><p>公様のコンプレックスの起点にあの雪乃さんという方が見えます</p><p>月子は今オレの心の全てを検索している</p><p>ですから公様の心の捻れと歪みは、雪乃さんという方とのセックスでしか、治らないと思いますわ</p><p>それって雪乃をまた、レイプしろってことか</p><p>違います雪乃さんとは、レイプでない温かい情感のこもったセックスをなさらないといけないということですわ</p><p>雪乃と愛情溢れるセックスをする</p><p>それは不可能だ</p><p>雪乃こそ世界で一番、オレのことを嫌っている子だろうから</p><p>雪乃とはもう、随分、セックスしていない</p><p>雪乃とは、レイプでのセックスしかできていない</p><p>無理だ雪乃と、レイプでないセックスをするなんて</p><p>でも公様が雪乃さんという方とセックスすることを、好ましくないと思っていらっしゃらる方もいるのですね</p><p>メグはオレが雪乃と再びセックスするのは、嫌がるだろう</p><p>おそらくマナも</p><p>なるほど雪乃さんとのセックスを許すくらいなら自分が幾らでもレイプごっこの相手をするしあるいは、本当に公様がレイプなさる相手を連れて来るお覚悟なのですね</p><p>メグはそうだ</p><p>でも、今後どうなさるかは公様次第ですわ</p><p>さてでは、そろそろ始めましょうか</p><p>わたくしの場合はごっこでなく、本当のレイプで構いませんわ</p><p>それで公様の乾いたお心が潤うのなら月子は、どんなことでもしますわ</p><p>ベッドからふわりと起き上がる、月子</p><p>さあ月子は逃げますわ公様追って下さいませっ</p><p>クククと笑って月子は、ふわりと身を翻す</p><p>おい、月子</p><p>オレもベッドから降りて床に立つ</p><p>月子は公様の獲物ですわさあ、月子を捕まえて</p><p>透け透けのネグリジェ１枚の半裸の月子</p><p>美しいプロポーションの１歳年上の美少女が</p><p>裸足で、部屋の中を走り回る</p><p>追って下さらないと逃げますわよっ</p><p>笑う月子</p><p>月子が逃げてしまってもよろしいのですか</p><p>それは嫌だ</p><p>月子が、オレの手の届かないところへ行ってしまうのは</p><p>月子の力がオレの心に作用する</p><p>ネグリジェの裾を翻して</p><p>踊る様に部屋の中を駆けていく月子をオレは追い掛ける</p><p>月子の裸身を</p><p>さあ早くわたくしを捕まえて</p><p>月子の腕を掴む</p><p>月子の悲鳴がオレの心を突き動かした</p><p>オレは、月子のネグリジェの胸元を掴み</p><p>力任せに、引き千切る</p><p>ビリリリリリッッ</p><p>月見の白いおっぱいがオレの眼の前に飛び込んでくる</p><p>オレはそのまま月子を床に、押し倒した</p><p>母が、携帯電話屋に騙されて来ました</p><p>新しい電話に買い換えるのに何で、今までの電話の契約を全て打ち切って</p><p>何で、改めて一番高いプランの新規契約を結ばないといけないのか</p><p>これ以外は、できませんからとか、</p><p>一ヶ月経ったら、要らない契約はプラン変更していただければいいんですから</p><p>なんて、説明されたというのですが</p><p>契約内容を見ると2年は、プラン変更できないし</p><p>変更すれば、違約金を取るというし</p><p>いや、久しぶりにえげつない仕事を見た気がします</p><p>明日、兄が抗議しに行くそうですが</p><p>713．月子のセックス・カウンセリング　（その１）</p><p>うふふ捕まってしまいましたわ</p><p>オレに絨毯の床に押し倒された、月子</p><p>裸の白い胸が、ハァハァと息をする度に上下する</p><p>では、どうぞお心のままに月子をレイプして下さいませ</p><p>あの、何て言うかそういうレイプは、無いから</p><p>どうぞとか言われても</p><p>ああ済みませんわたくしまだよく、勝手が判りませんから</p><p>月子は、下から手を伸ばしオレの頬を擦る</p><p>オレの心を読んでいる</p><p>なるほどわたくしには、公様がレイプしたいと思われるような魅力が無いのですね</p><p>いやそんなことは無いけれど</p><p>月子だってとびきりの美少女だ</p><p>この１７歳の少女には巫女の清廉なイメージがある</p><p>それも月の光のような穏やかな輝きが</p><p>でも、ほらオレは今、月子たちを守りたいんだ</p><p>鷹倉姉妹を狙う関西ヤクザたちから</p><p>自分が守りたいと思っている女の子を欲望のままに犯すというのは、何か間違っている気がする</p><p>そうやってまた、お心にブレーキを掛けてしまわれるのですね</p><p>先ほど、公様がご自分でおっしゃった通り公様の中には、強い衝動がございますわ</p><p>女の子をレイプしてでも、手に入れたいという性衝動</p><p>レイプでないと、関係が結べないという思い込み</p><p>そして関係性を継続させるためには相手を自分のセックス奴隷にしないといけないという強迫観念</p><p>とにかく、オレはヘンタイだ</p><p>どうしょもないヘンタイで</p><p>救いようのない人間だ</p><p>はたしてそうなのでしょうか</p><p>そうだよオレは壊れているんだ</p><p>自覚がある</p><p>オレはどうしようもなくダメな人間だ</p><p>何がダメで何がいけないのでしょう</p><p>公様はそれでよろしいのではございませんか</p><p>いやいいわけないだろオレがダメなままじゃみんなが困る</p><p>オレはオレの家族を守らないといけない</p><p>オレは、黒森家のたった１人の男なんだから</p><p>みんなって具体的にどなたのことです</p><p>月子がオレの頬に触れたまま、尋ねる</p><p>今の公様に不満を持っていらっしゃる方はいらっしゃらないと思いますわ</p><p>みんな、オレのレイプ衝動を解消するためのレイプごっこには、付き合ってくれる</p><p>みすずや瑠璃子はオレが他の女の子に手を出すことを、むしろ奨励してくれているし候補者の選定までしてくれる</p><p>寧や美智やイーデイたちだってオレが他の女の子とセックスすることを受け入れてくれているアニエスですら</p><p>メグは、嫌がっている</p><p>メグはオレが浮気することを嫌っている</p><p>オレの女が、これ以上増えることも</p><p>そのようですわね恵美さんと公様ご自身だけが、現状を苦しく感じておられる</p><p>メグとオレ</p><p>そうだ、オレ自身も</p><p>このままじゃマズイと思っている</p><p>具体的に、何が問題だとお考えなのですか</p><p>このままオレのレイプ衝動が治まらないとオレはどんどん女を増やしていくだけになってしまうだろ</p><p>月子たちだってオレは、娼婦としての適性を調べるだけだったのに眼の前に可愛い子たちが居て、犯してもいいと言われて月子たちの身の上について聞いたら、何だかどうしても助けたくなってそれでも、月子たちはみんな魅力的だから、オレは３姉妹ともレイプしてしまって</p><p>違いますわわたくしも夜見子もルナも自分の意志で、公様に犯していただきました</p><p>本当なら公様は、力尽くでわたくしたちを犯す機会が何度もありましたわそれなのに、わたくしたちの覚悟が定まるまで、公様は待って下さった</p><p>そうだけどでも、違うんだ</p><p>同意があってもあれはレイプだ</p><p>オレは、この美しい姉妹たちを犯したんだ</p><p>本当にそう感じておられるのですか</p><p>オレには月子たちを守ると決心してなおかつ、月子たちとセックスしないっていう選択肢だってあったはずなんだ</p><p>本当に鷹倉姉妹の境遇を可哀想だと思っているのなら</p><p>そして、オレが本当に善人なら</p><p>３姉妹の処女を奪ったりはしない</p><p>それはわたくしたちの巫女の力を目覚めさせるための</p><p>それはそうだけどでも、オレには判っているオレは巫女の力がどうのっていう前にお前たちを犯したかったんだ眼の前に、可愛い３姉妹が現れたから３人とも、オレがレイプしたいと思った衝動はあった</p><p>オレは告白する</p><p>初めて会った時から、オレは鷹倉３姉妹に対してレイプ衝動を感じていた</p><p>だってオレ最初にジッちゃんに、ルナは、若すぎるから娼婦にできないって言ってるんだよそして、オレがまともな人間なら若すぎるから、ルナは犯さずにこのまま助けてあげたいって言うはずなんだでも、オレはルナがどうしても犯したかったから</p><p>そうだあの時、オレは</p><p>目の前に居たのは、まだ１２歳の少女だったのに</p><p>ルナを最初から、セックス奴隷として譲ってもらった初対面なのに</p><p>オレは救いようのないヘンタイだ</p><p>どうしても、したかったのですね</p><p>ああ、オレの中にどうしようも無い衝動があった</p><p>月子と２人きりの部屋</p><p>温かい手がオレの頬を撫でている</p><p>ツキの力とヨミの力がオレに作用している</p><p>オレの心が明け透けにされ心を開くように、強制されている</p><p>だから、オレは自分の罪を認める</p><p>オレが性衝動に囚われたヘンタイだということを</p><p>わたくしのことも</p><p>月子が大きな瞳で、オレを見ている</p><p>わたくしのことは、どう思われました初めて、わたくしをご覧になられた時にやっぱり、レイプしたいと思われましたか</p><p>思ったよ月子は綺麗だから</p><p>３姉妹を並べて３人まとめて、犯したかったレイプしたかった</p><p>月子はニコッと微笑む</p><p>はいいつでもご命令とあれば致しますわ</p><p>どうして、オレの女たちは</p><p>オレの性衝動に対してこんなにも寛容なのだろう</p><p>公様がとても正直な方だからですわ</p><p>女は求められるのが嬉しいんです必要とされることが</p><p>だけどオレのセックスのいや、性欲のレイプ衝動の相手だぞ</p><p>性の捌け口にされることが嬉しいはずがない</p><p>それは違いますわ公様はちゃんとわたくしたちを選んで下さった上で、求めて下さっているのですから</p><p>公様はどんな女性に対しても、当たり前の様に性衝動を感じられる方ではございませんから</p><p>ああ、頭の中がビリビリする</p><p>オレの記憶を読んでいるのか</p><p>公様の学校クラスメイトの中にも、何人も女生徒がいらっしゃいますねでも、公様はその方たちには、性衝動を感じられていません</p><p>だって、あの子らはただのクラスメイトだし</p><p>雪乃さんと恵美さんも、最初はただのクラスメイトだったはずですわ</p><p>今は２人とも特別な関係になっているけれど</p><p>ほんの数ヶ月前は入学式の頃は、ほとんど話したことの無い、遠い存在だった</p><p>公様は心に不安感や欠落感、喪失感を抱いている女の子に出会うと激しく心が動かされるのですね</p><p>月子がオレの記憶から、オレを分析する</p><p>そして相手を守ってあげたいと思うと同時に、相手を激しく犯したいと感じる</p><p>レイプ衝動だけではありませんわ公様は相手を保護したいという衝動にも駆られていらっしゃいます</p><p>保護したいという衝動</p><p>みすず様との出会いの時が特に顕著ですねみすず様をレイプしながら、同時に愛しく守ってあげたいと思われている</p><p>みすずとの初体験は</p><p>そうだ、渚に処女のみすずを抱くように言われて</p><p>戸惑うみすずをオレは犯しながら</p><p>同時にたまらなく守ってやりたいと感じていた</p><p>公様のレイプ衝動は相手を慈しむ気持ちと同時に働くようですわ</p><p>そんな矛盾しているだろレイプしているのに、守ってやりたいなんて</p><p>でも論理的には相矛盾した感情が、公様の中で同時に成立していますわ</p><p>マナの時がそうだった</p><p>オレは小雨の降る中庭で、泥まみれになってマナを犯すことに歓喜していた</p><p>それなのに犯したマナのことを、とてつもなく愛しく感じて</p><p>絶対に、オレが守ってやらないといけないって思った</p><p>ホントにどうしようもないヘンタイ野郎だなオレは</p><p>自分で自分に呆れる</p><p>そうか、守ってやりたいていうのもオレの性衝動なんだそれだから、オレは犯した女たちをみんな家族にしてしまうそれもオレのセックス奴隷にしようとして</p><p>そこには正義感や、倫理観なんて一欠片も無い</p><p>オレは性衝動だけで生きている</p><p>救いようの無いゴミだ</p><p>ですが公様は、今更、わたくしたちを見捨てるおつもりは無いのでしょう</p><p>わたくしも、夜見子も、月子ももはや、公様無しには生きられません</p><p>オレには鷹倉姉妹を自分の女にした責任がある</p><p>いや、みすずたちにも</p><p>アニエスやマナだって</p><p>公様の女だからこそ、家族に加えていただけるのですわねもし、公様がわたくしたち姉妹をお捨てになられたら</p><p>ミナホ姉さんは鷹倉姉妹をどうするだろう</p><p>最初の予定通り娼婦にする</p><p>いやオレには、判らない</p><p>判っているよオレは月子たちを見捨てるつもりは無い守るよ月子も、夜見子も、ルナも他の女たちも</p><p>でも、それはオレの正しい心からじゃない</p><p>結局は性衝動だ</p><p>オレはそういうケダモノみたいな男なんだ</p><p>それでいいのですわ</p><p>わたくしたちも公様の肉体を貪るケダモノのような女ですから</p><p>公様の周りにはわたくしたちの家族には、普通の感覚の女は１人もおりませんわわたくしたちはみんな公様がそういう方だと判った上で、お慕いしているんです</p><p>ああ、あの恵美さんだけは少し違うのかもしれませんが</p><p>月子は、補足を加える</p><p>でも、わたくしたちは、公様がそういう方だから一緒に生きていきたいと思っているんです他の方々普通の女性たちにとっては、異常なことなのかもしれませんが、わたくしたちにとっては、公様と進むこの道しか無いのです</p><p>だけど、オレはヘンタイなんだぞ</p><p>はいわたくしたちも普通の方たちから見れば、充分ヘンタイですから</p><p>月子は、ニコッと笑った</p><p>ですから、とにかくわたくしたちに対して、負い目を感じることはお止めになって下さい</p><p>はいそうですねおそらく、今後も、公様は心に問題を抱えた女性に出会う度にレイプ衝動と、保護衝動を感じられるのでしょう</p><p>でも、その性衝動のままに行動したら家族がどんどん増えていくだけだ</p><p>公様自身のお心と肉体には限界がございますものね</p><p>今だって全ての女たちを性的に満足させるためのスケジュールは厳しい</p><p>なのに、これからは鷹倉３姉妹と可奈センパイとアーニャも加わる</p><p>セックスのことだけでなく、オレはアニエスやマナの学校のことや</p><p>克子姉とのパン屋のこと</p><p>メグのことや、雪乃のこと</p><p>もちろん鷹倉姉妹たちのことも</p><p>とにかく、考えないといけないことが、山ほど有る</p><p>今は、それでも何とか対応しているけれど</p><p>このまま自堕落に女を増やし続ければいつかはパンクしてしまう</p><p>実は昨夜と今朝、わたくしは黒森御名穂様と克子お姉様、渚お姉様、マルゴお姉様、寧お姉様たちより公様についてのお話を伺いました</p><p>年長組がみんな集まって、月子と</p><p>皆様公様のことをご心配なさっていますから</p><p>今の月子は、ただオレの心を読んで状況を理解しているのではなく</p><p>ミナホ姉さんたちからの事前レクチャーを受けているから</p><p>それでオレのことについて、昨夜の融合の時よりも、さらによく判っているんだ</p><p>公様がわたくしたち３姉妹を、ご自分の女にしてしまわれるということは、あらかじめなさっていた想定の範疇だったそうですがそれでも、ショックだったそうですわ</p><p>年長組がショックを受けていた</p><p>ルナと夜見子は家族に、加えるとしてもわたくしだけは、娼婦になさるだろうと思われていたそうです</p><p>３姉妹の３人とも娼婦にしないっていうのは、オレ自身、ちょっとマズイかなって思ってたよ</p><p>黒い森には新規の娼婦が必要だ</p><p>だからこそ、ジッちゃんは鷹倉姉妹を、オレたちに引き合わせたのだし</p><p>でも、しょうがないだろオレは、月子も欲しくなっちゃったんだから</p><p>月子は、恥ずかしそうに頬を染める</p><p>ですが黒森御名穂様は大変、お困りになられていましたわたくしたちのことは鷹倉神社の巫女の件がありますから、そもそも娼婦になることについて期待はなさっていなかったそうです</p><p>巫女の力をどう管理するかということについて、ジッちゃんと協議しないといけないから</p><p>鷹倉姉妹は、元々、ミナホ姉さんが自由にマネージメントできるような娼婦にはなれなかったんだ</p><p>客の相手をさせている時に、ツキの力でもヨミの力でも発動してしまったら大変なことになってしまう</p><p>ああ、そうかミナホ姉さんは</p><p>月子たちを使ってオレのテストをしていたんだ</p><p>オレが娼館の一族の男として</p><p>ちゃんとこれから娼婦になる女の子たちの指導ができるかどうか試したんだな</p><p>そしてオレは、失格になったんだな</p><p>３姉妹を全員娼婦でなく、自分の女にしてしまったんだから</p><p>娼館の男としてはアウトだ話にならない</p><p>本物の娼婦候補の方たちは来週いらっしゃるそうですわ</p><p>月子はミナホ姉さんにそう聞いたらしい</p><p>そうか娼館を再開する準備は進んでいるんだ</p><p>来週来るという候補者たちの指導は多分、オレ以外の人間がすることになるだろう</p><p>オレがその子たちと接触して性衝動と保護衝動で、また自分の女にしてしまったら</p><p>娼館はいつまで経っても、開けないままだ</p><p>はい、ですから公様が変わられるように皆様が、わたくしにお相手するようにとお命じになられたのです</p><p>オレが変わる</p><p>はい公様が、セックスなさった相手を全員、保護されたいと思わなくなる様に</p><p>そんなことができるのか</p><p>それでもミナホ姉さんは、オレにまだ新人娼婦の指導をさせるつもりなのか</p><p>公様が黒森家の男子ならばしなくてはならない義務なのだそうです</p><p>黒森の家は、娼館であり非合法の売春犯罪組織だ</p><p>オレはすでに黒森家の戸籍に入れてもらっている</p><p>ならばミナホ姉さんの補佐をしないといけない</p><p>そして、このお仕事は公様のレイプ衝動を鎮めるためにも、有効だとおっしゃっていました</p><p>ああ来週来るという娼婦候補も</p><p>きっと、没落した名家のお嬢様か何かで処女なんだ</p><p>オレがヴァージンを犯すんだな</p><p>だけどオレのレイプ衝動と共に、保護衝動が発動したら</p><p>来週の娘たちも、身の上を聞いてオレが自分の女に家族にしようとしたら、元も子もなくなる</p><p>だからここで、わたくしなんです</p><p>わたくしの力で公様のお心の中の衝動を弱めますせめて、保護衝動の方だけでも</p><p>いやいや、そんなことをしたら</p><p>オレはレイプ衝動だけの男になってしまうぞ</p><p>問題ありませんわお相手は、皆さんで用意なさるそうですから公様がレイプなさりたい方は、どんな方でも実際にレイプできるように</p><p>そんなことをして良いはずがないだろ</p><p>でも、今公様のお心は、震えていらっしゃいましたわ</p><p>月子はオレの心が読める</p><p>なさりたいんでしょレイプを性的な魅力を感じられた相手とは、誰でも</p><p>貪るようにこの世に生きる全ての女という女を、ご自分の欲望のままに犯すのです後のことはかんがえなくていいのですわ保護することは考えなくていいのですただただ、レイプだけを</p><p>そんなことが許されていいはずが無い</p><p>でもなさりたいでしょ</p><p>さあお心を全て解放するのです公様のお心の中に秘めた性衝動を、全てわたくしにお見せ下さい</p><p>月子がオレの股間に手を伸ばす</p><p>オレのペニスはすでに激しく勃起していた</p><p>わたくしは、これよりいにしえの渡り巫女となります</p><p>各地を漂泊した渡り巫女</p><p>セックスで人々に祝福を授けたという</p><p>１人の渡り巫女として公様をお心を整理致しますわ</p><p>心の</p><p>整理って</p><p>ああ、じわじわと</p><p>月子の力が、オレに浸透してくる</p><p>そうでないと公様は公様の精神が、壊れてしまいますから</p><p>オレは今朝は、鷹倉姉妹の力の安定のために、１人ずつと順番にセックスしてきた</p><p>ここで何とかしておかないと姉妹が、ヤクザの大親分たちや、同じ巫女の力を持つ清美さんと対抗できないと思ったから</p><p>今のままではオレもダメなんだ</p><p>だから、ミナホ姉さんは月子に、オレの心の中の整理を依頼した</p><p>それは同時に月子に巫女の力を実地でマスターさせる練習になる</p><p>さあ、溺れて下さい欲望に衝動にわたくしに</p><p>わたくしを犯して他のことは何も考えなくていいのですただ、セックスだけをわたくしの肉体を貪ることだけに集中して下さい</p><p>巫女の言葉がオレの性感を熱していく</p><p>さあ、溶け合いましょうわたくしの公様</p><p>大学の時に、心理学やカウンセリングに演劇を使うという授業があって</p><p>結構、面白く受講しました</p><p>サイコドラマというタイトルだったかと</p><p>授業の一環で、精神病院の見学にも行きましたし</p><p>ということで、今度は良信くんの方が精神的に攻められるセックスになります</p><p>714．月子のカウンセリング・セックス　（その２）</p><p>さあ、公様どうぞ、裸に</p><p>月子が、オレに服を脱ぐように言う</p><p>オレの中で、性欲が燃えたぎっていく</p><p>オレは振り払うように、服を脱いだ</p><p>シャツと短パンを投げ捨てパンツを脱ぐ</p><p>ビョンッと、張り詰めた勃起ペニスが飛び出る</p><p>このようになっているのですね</p><p>月子が息を呑む</p><p>起き上がって、オレの前に跪きペニスと正対した</p><p>昨夜はドキドキしていて、ちゃんと見られませんでしたから</p><p>今日は、平気なのか</p><p>平気ではありませんがこれから、生涯、お仕えする方のものですから</p><p>震える手で捧げ持つ</p><p>確かこうでしたわね</p><p>１７歳の巫女美少女の桜色の舌が、オレの亀頭に触れる</p><p>ぺちょっぺちょ</p><p>亀頭の周囲に、唾液を絡めていく</p><p>き、気持ち良いよ月子</p><p>はい公様の感覚が伝わって参りますわ次はこうすれば、よろしいのですね</p><p>オレの心を読んで月子は、オレの亀頭を口に含む</p><p>柔らかな唇が、オレを包み込む</p><p>ああ心地よい快感が、全身に響いていく</p><p>つ、月子</p><p>オレは思わず月子の頭を両手で掴む</p><p>柔らかで艶やかな、髪の感触</p><p>いいですよお好きになさって公様のお心は、見えておりますから、何をなさってもうろたえたりは致しません</p><p>優しく、オレに微笑む</p><p>イラマチオ</p><p>女性が男性器を口で奉仕するフェラチオでなく</p><p>男が力尽くで女の口を犯すイラマチオを</p><p>じゅっぷじゅっぷじゅっぷ</p><p>月子の頭を手で抑えて小さな口に、オレの剛直を押し込み腰を突き込む</p><p>月子の美しい顔をオレはペニスで、犯している</p><p>こんな行為はみすずたちには、できない</p><p>みんな、オレに喜んでフェラチオ奉仕してくれるけれど</p><p>オレは、暴力的なイラマチオをさせてくれとオレの女たちには、頼めないから</p><p>気持ちいい、気持ち良いよ月子</p><p>ああこれって、女の子を支配しているような感覚になれる</p><p>奉仕されるよりも自分から主体的に犯す方が、気持ち良い</p><p>オレの心は荒々しいイラマチオに、ハマっていく</p><p>あああ、あああ、月子っ</p><p>オレは感情のままに、腰を振った</p><p>オレが、思い切りグッと突き込み過ぎたらしいと</p><p>オレの亀頭が、月子の喉の奥に当たったんだ月子は、とても苦しそうな顔をしていた</p><p>慌ててオレはペニスを、ちゅぽんっと引き抜く</p><p>ケホッ、ケホケホッ</p><p>咳き込む、月子</p><p>だ、大丈夫か月子</p><p>オレは、急いで月子の前にしゃがみ込み月子の背中を擦ってやった</p><p>ケホッだ、大丈夫平気ですわ</p><p>咳が治まると月子は、掠れた声でオレに笑顔でそう答えた</p><p>ご、ごめんオレ</p><p>ちょっといい気になっていた</p><p>月子に対する気遣いが足りてなかった</p><p>そんなことはございませんわ</p><p>月子がオレを見上げている</p><p>そうかそういうことなんですのね</p><p>何かに気付いたように、そう言った</p><p>少しずつ判ってきましたわ公様という方が</p><p>また、ブンと耳鳴りがする</p><p>月子の心を読む力と従わせる力がオレを捕らえていく</p><p>路線変更致しますわ</p><p>わたくしの公様に対する認識とアプローチが、間違っていたようです</p><p>いやそんなこと、突然、言われても</p><p>これより先はベッドの上で致しましょうね</p><p>スッと上品に立ち上がる、月子</p><p>オレが破り裂いたネグリジェを脱ぎ落として裸になる</p><p>ごめんなさいまだ、公様の前で裸になることには慣れていませんから恥ずかしいですわ</p><p>頬を赤く染める月子</p><p>しかし、裸身を隠そうとはしない</p><p>スリムでスレンダーだけれど出るべき場所は、ちゃんと発育している</p><p>月子はグラマーではないが、美しいプロポーションをしている</p><p>清楚な巫女の色気が月子にはある</p><p>それも夜の月の光の下の神社の神々しさのようなものが</p><p>あのそんな風に褒めていただくと、わたくし困ります</p><p>オレの心を読んでいるから</p><p>さあ、参りましょう公様</p><p>オレに手を差し伸べてくれる</p><p>オレも立ち上がり、月子の手を握る</p><p>オレたちは、ベッドへと戻る</p><p>まあそんなにプラプラなさっていて痛くないのですか</p><p>２人で手を繋いで並んで歩いていると勃起したオレのペニスが１歩ごとに、ぷるぷると揺れる</p><p>月子には、それが面白いらしい</p><p>いや、あのこれは、こういうものだから</p><p>オレには、そう返事することしかできない</p><p>恥ずかしがらないで下さいませわたくしは公様のことは、何でも知りたいんです</p><p>月子はそう言った</p><p>世の一般的な男性の生理ではなくオレだけを限定して、興味がある</p><p>当然ですわわたくしにとって、男性は公様お一人なのですから</p><p>あ申し訳ございません公様はわたくしたちのそういう物言いに、苦しんでおられるのですね</p><p>オレが苦しんでいる</p><p>月子はベッドの上に、ちょこんと座る</p><p>オレもその隣に腰掛けた</p><p>オレたちは手を握り合ったままでいる</p><p>心と心の繋がりは、密接にキープされているはずだ</p><p>オレは月子と違って、相手の心は読めないから、想像するしかないんだけれど</p><p>まず、最初にお話ししておきたいのですが公様は、ご自分のことを勘違いなさっています</p><p>月子は言った</p><p>公様は女の子を暴力的に虐げたいというようなレイプ嗜好は、そんなにお持ちではありません</p><p>いや、それは月子が知らないだけで</p><p>オレはレイプ犯罪者だ</p><p>オレは雪乃を犯した自分の性的な欲求を満たすためだけに</p><p>他にも機会さえあれば、オレは何人もの女の子をレイプしてきている</p><p>ですから、それが間違いなのですわ</p><p>いやいやそんなことは無い</p><p>それならどうして先ほど、行為を途中でお止めになったのですか</p><p>オレがイラマチオを止めたことか</p><p>いや、だって月子が、苦しそうだったから</p><p>はいちょっと喉が苦しかったですわ</p><p>だからだよ</p><p>はいだからです</p><p>え、月子何が、だからなんだ</p><p>ですから公様に、本当に女性を嗜虐するご趣味があるのでしたら、わたくしが苦しむ姿を見たら、むしろ行為が止まらなくなるのでは無いでしょうか</p><p>それにこちらの部屋においでになられてからも、公様はずっとご自分の性欲を抑ええていらっしゃいますわ今だって</p><p>月子は、オレと繋いでいない方の手でオレの勃起を撫でてくれる</p><p>こんなに固くしていらっしゃるのにわたくしの話を、落ち着いて聞いて下さっています</p><p>これは、月子にいいところを見せようとしてオレは、格好付けて我慢しているだけだ</p><p>本当のオレは性欲が抑えられない、野獣みたいな人間だ</p><p>性犯罪者の精神異常者なんだ</p><p>それが思い込みなんですわ</p><p>月子が、オレの根元に向かってキュッとシゴく</p><p>ペニスから、快感が迸る</p><p>ああ、早くセックスしたい</p><p>でも、わたくしに襲いかかったりはなさらないじゃありませんか</p><p>オレは月子に嫌われたくないから</p><p>月子だけじゃないな</p><p>オレは、オレの女たち全員に嫌われたくないから</p><p>では嫌われてもいい相手なら、強引になさいますか</p><p>そうだと思う</p><p>実際にオレは雪乃を犯した</p><p>雪乃が、オレのことを何とも思っていないことはいや、オレのことを嫌っていることは、最初から判っていた</p><p>何をどうしたところで雪乃がオレを好きになることは無いそんなのはあり得ないということを、オレは完全に理解していた</p><p>だから、オレはためらわずに、雪乃を犯したんだ</p><p>ホントサイテイなんだよオレは</p><p>オレは、性欲に負けたんだ</p><p>と思い込んでいるんですわ</p><p>わたくし、先ほどマルゴお姉様から、レクチャーを受けましたわ</p><p>レクチャー</p><p>マルゴさんから</p><p>あのお姉様は心理学を学んでいらっしゃるそうですね</p><p>ああ、マルゴさんは大学の心理学部に在籍している</p><p>もっとも入学はしたけれど、全然、通っていないはずだけれど</p><p>マルゴさんは、留学生の資格で日本に来たから今年の春に、うちの高校を卒業した後、日本の大学に進んだという実績が必要だった</p><p>でも、今は正式に黒森家の養女になったから日本の国籍がある</p><p>留学生でなくなっても、ずっと日本に住めるんだ</p><p>マルゴお姉様は、犯罪心理学を特に性犯罪について、研究なさっているそうですわ</p><p>マルゴさんはアメリカ・インディアンとして生まれたのに、金髪碧眼だった</p><p>それで居留地の中で、冷たい眼で見られて輪姦された</p><p>その中には、マルゴさんの実の父親も居たという</p><p>父親は金髪碧眼のマルゴさんを、自分の娘と認めたくなかったんだ</p><p>だから仲間と共にマルゴさんを犯した</p><p>それで、マルゴさんは、自分の父親を</p><p>そうだったのですか</p><p>あヤバい</p><p>オレの心からマルゴさんのプライバシーが、漏れてしまった</p><p>誰にも言いませんわマルゴお姉様には、後ほど、わたくしからお詫び致します</p><p>それでマルゴお姉様から、教えていただいたのですが世の中のセックスが絡む犯罪の多くは、性欲が高まったという性衝動だけが原因ではないのだそうです</p><p>性犯罪は性欲だけが原因ではない</p><p>はい例えば誰かを傷付けたいという攻撃衝動が原因だったりするそうです誰かを殴ったり、叩きのめしたりしたいこの衝動が起きた時点では、性的な欲求は含まれていません誰かを傷付けたいが大人の男性は無理だ力で負けてしまうかもしれない返り討ちにされるかもしれないでは、どうするそうだ、自分よりも体力的に弱い存在である女性を攻撃しようこの様に、思考が繋がりますここでもまだ、性的な欲求は起きていません</p><p>ですが大人の男には負けそうだから、女性を攻撃するということでは、受け入れられないことになりますそれは、つまり自分の力は弱いということを認めることになるからですだから、プライドを守るために頭の中で、行為の意味と目的を変えてしまいますつまり誰かを傷付けたい攻撃衝動が全ての起点であるのではなく、自分は最初から、女性を犯したかったセックスしたかっただけだと思い込むのです</p><p>弱い自分を認めないために最初から、レイプ目的だったと、頭の中ですり替える</p><p>いや、でも自分にはレイプ衝動があって、それで女の人を犯したくなったっていう方が、男としては弱っちくないか</p><p>オレはそう思うけれど</p><p>それは、客観的に考えるからですわ攻撃衝動の強い人からすれば、自分が弱いと認めることの方が受け入れられないのでしょう</p><p>弱いから、女を襲うが納得いかないから最初から、女をレイプしたかっただけだに切り替えて思い込む</p><p>ですからそういう方が、犯罪を起こされた場合は、女性に暴力を振るって大ケガをさせたりしたもののセックス自体はできなかったというケースも多いのだそうです</p><p>レイプ犯罪なのにセックスはできない</p><p>あのオチンチンが、このようにならなかったと</p><p>月子は、オレの勃起ペニスを撫でていく</p><p>つまり、女性にケガを負わすという攻撃衝動が性衝動に繋がらなかったということですわ</p><p>だから勃たなかった</p><p>性的な暴行が行われた場合も、それはあくまでも女性の肉体に対する攻撃であり自分の性欲を満たすことが目的でないということが多々見掛けられるのだそうです</p><p>マルゴお姉様によると人間の衝動、あるいは欲望は、別の衝動や欲望にすり替えることができるのだそうです</p><p>欲望のすり替え</p><p>例えば、社会的に自分が認められていないと不満な人がこの場合は、名誉欲から来る衝動ですがヤケ食い、つまり食欲で自分の心を満たすとか元々の衝動が実現化できない場合名誉欲が高まっても、自分では自分の地位を向上させることができないわけですから、自分の力でコントロールできるレベルの食欲という衝動にすり替えて、精神の歪みを解消しようとするわけです</p><p>ああ、なるほどそうか</p><p>元の例でも、誰かを傷つけたいという攻撃衝動が起きているけれど、自分の力に自信が無いから、大人の男は襲えないということになる</p><p>だから攻撃衝動を性衝動にすり替える</p><p>本当にレイプ事件を起こす人は少ないだろうけれどムシャクシャして、誰でもいいからブン殴りたいという気分で、娼婦を買ってセックスする男はいると思う</p><p>つまり衝動や欲求が、すり替わっている可能性があるのです公様の場合も</p><p>わたくしには公様が、セックスに対してとても強い衝動を持っていらっしゃって、女性を力尽くで犯さないと心の平穏が保てないような方には見えません</p><p>公様の心の中に確かに、歪みが存在していますわたくしには、感じられますでも、その歪みは公様が、思い込んでいらっしゃるようなものでは無いと思うのです</p><p>オレの中の歪み</p><p>公様はご自分の家族をみすず様たちを、とても大切に思っていらっしゃいます大事にし過ぎて公様自身の心が、潰れてしまいそうになっているのです</p><p>皆様に気を遣われていらっしゃるから公様は、公様ご自身の衝動を常に押さえつけていらっしゃるからだから歪みが起きている</p><p>月子の大きな瞳がオレの心を捉えている</p><p>正直にお尋ねします今の公様は皆様とのセックスが楽しいですか</p><p>マルゴお姉様はそのことを一番、心配なさっていました</p><p>公様はどんなことも、とても一生懸命になさる方だし、とっても真面目だから皆様のことを思う余り、ご自分が楽しむということを忘れてしまっているのではと</p><p>楽しむオレが</p><p>みすず様たちは、公様とのセックスをとても楽しんでいらっしゃいますわ公様にならどんなこともさらけ出せるし、どんな欲求も解消してくださると、皆さん信じていらっしゃいます</p><p>みすずや、瑠璃子たちはオレのことを信じてくれている</p><p>公様は、皆様の思いに応えないといけないと必死で、頑張っていらっしゃる</p><p>何があろうとあの子たちを裏切ることはできない</p><p>オレの女たちの期待に応えないと</p><p>楽しむという気持ちは、すでに公様の中から消えてしまっていますよね</p><p>パンのことも、そうですわ</p><p>え月子</p><p>わたくしも、昨夜と今朝皆さんとパン作りのお手伝いをさせていただきました</p><p>ああみんなが作った試作のパンを、朝食にたくさん食べた</p><p>わたくしも、実際に生地からパンを作ったのは初めてでしたでも、とても面白くて、楽しい体験でしたわ</p><p>パンを作ることが楽しい</p><p>そういう感覚を公様は、お持ちですか</p><p>オレにとってパンは</p><p>将来、オレたちが生きていくための</p><p>生業としての技術を身に付けるための</p><p>あの子らを食わせていかないといけないんだから</p><p>オレの子の手で、腕で</p><p>あいつらを幸せにしないといけないんだから</p><p>楽しいとか、感じている場合じゃないんだよ</p><p>オレは今必死で食らいついているんだから</p><p>ミナホ姉さんが、メグに言っていたように</p><p>オレたちの未来を創るために必死なんだ</p><p>食らいついているんだ</p><p>それが公様の歪みです</p><p>一生懸命なことも、真面目なことも悪いことではありませんが、そのままでは公様が破綻します</p><p>破綻しないよしないってそんな風になるわけにはいかないんだから</p><p>オレが潰れたらみんなが困る</p><p>みんなに迷惑を掛けるわけにはいかない</p><p>皆様も何となく、判っていらっしゃいます公様が、ご無理をなさり続けているということを張り詰めすぎていらっしゃるということを</p><p>そして張り詰めすぎた公様の歪みが、おかしな方向に向かってハミ出しているんですよ</p><p>月子の眼がオレの心の隅々まで、見つめている</p><p>歪みの素を探して行く</p><p>パン作りと同じでセックスも公様は、みすず様たちとのセックスでは、常に気を遣っていらっしゃるからきちんと公様の性衝動が解消されていないんですその不満と不安によって自分は異常性欲者で、レイプ衝動が強いと思い込むようになってしまっているんです</p><p>だって、オレは雪乃を犯したんだ本当に、雪乃を自分の性衝動のままに、犯しまくって</p><p>ゴールデンウィークの前のあの夜</p><p>オレは、雪乃の処女を犯したまま止まらなくなった</p><p>そのまま朝までいや、朝になっても雪乃を犯し続けた</p><p>その時と今とでは公様の環境も、公様自身も全く違いますわ</p><p>公様が、雪乃さんという女性にこだわっていらっしゃるのは</p><p>もちろん、オレが雪乃を力尽くで犯したから</p><p>違いますわ公様は雪乃さんにだけは、気軽に接することができるからですわ</p><p>みすず様たちへのような、お気遣いが必要ないからです</p><p>確かにオレは</p><p>雪乃と話すのは、気が楽だ構えないで話せる</p><p>すり替えているんです公様は、公様の中の思いを</p><p>オレの心の全てを読み通す月子に、そう言われると言い逃れはできないと感じる</p><p>公様は、雪乃さんのことがお好きなんです親しみを感じていらっしゃるんですでも、雪乃さんに対して、大きな罪悪感も感じていらっしゃるから</p><p>オレは自分が雪乃を犯した罪にばかり、気を取られている</p><p>ああ、そうか</p><p>オレは、雪乃と仲良くしたいんだ</p><p>今よりも、もっと</p><p>でも、オレと雪乃が仲良くすることを嫌う人間は多い</p><p>ミナホ姉さんや克子姉たちは雪乃に対して、嫌悪感が残っているだろうし</p><p>マナは少し、距離を詰めてくれたみたいだけれど</p><p>メグはいまだに雪乃とは全面的に反発している</p><p>それは許されないことだから</p><p>そうやって、ご自分のお心よりも皆様のことを大切にしようとなさるから</p><p>歪みが溜まる一方なんですわ</p><p>公様が我慢なされば、それで済むことではないのですわこのまま公様の中に歪みが増え続ければ、破綻することは眼に見えているのですから</p><p>破綻</p><p>そして、もう一つの問題としてみすず様たちは、公様との生活が楽しくて楽しくて仕方がないのですわだから、公様にもご自分たちのように、楽しんでいただきたいと考えていらっしゃいます</p><p>みんなオレのために、色々なことを考えてくれている</p><p>それがまた公様の負担になっているんですわ</p><p>みすず様たちは公様にも、ハメを外していただきたいんですそして、公様の自分はレイプ衝動がとても強いという思い込みを、みすず様たちも信じてしまわれています</p><p>だからオレがレイプする相手を探している</p><p>そうすれば、オレがみすずたちと同じ様に楽しんでセックスできると思っているのか</p><p>オレの張り詰めた心が緩むと</p><p>そういうことだと思いますわ</p><p>わたくしは黒森御名穂様や年長のお姉様たちから伺ったお話、マルゴお姉様の心理学的な側面からの推察、そして公様のお心を実際に読んだことこれらから、そのようにしますわ</p><p>全てを見通す巫女として月子がオレにそう告げた</p><p>今の状態は、オレが思っている以上に悪いってことか</p><p>はいそう思いますわ</p><p>オレの中には歪みが溜まっている</p><p>このままでは、いずれ破綻してオレは潰れてしまうだろう</p><p>だが、みすずたちが、オレの歪みを解消するために</p><p>オレのレイプ・セックスの相手を探し</p><p>でも、そういうことをされるとオレの心の中の歪みは、増えるだけで</p><p>だけど、オレはあいつらの期待に応えないといけない</p><p>その通りですわみすず様たちは公様を信頼しきっておられますから</p><p>みんなオレには、何もかも解放して良いと思っている</p><p>だから、心の中の暗闇をから脱せられているんだ</p><p>オレには逃げることも、ギブ・アップすることも許されない</p><p>ああどうすればいいんだ、オレは</p><p>カウンセリングばかりで、セックスまで行き着けないで、済みません</p><p>でも、ここで良信くんの心の問題をやっておかないと</p><p>最終決戦に向かえません</p><p>何とかしないと</p><p>ここを乗り越えないとはふぅ</p><p>715. 月子のカウンセリング・セックス　（その３）</p><p>マルゴお姉様は、こうおっしゃっていましたわ</p><p>２人きりの部屋裸で、ベッドに腰掛けて会話しているオレたち</p><p>月子は、オレの勃起を手で愛撫しながら話を続ける</p><p>セックスというものは、やはり初体験が大切なのだそうです初体験がその方にとってのセックスというものの基準ベンチ・マークとなりますから</p><p>最初のセックス</p><p>みすず様や瑠璃子様、他の方々も、公様が初体験の相手だった皆様は結果的にセックスというものに対して、悪いイメージを抱かずに済んだのだそうです</p><p>オレが相手だった女たちは</p><p>もちろんわたくしや、夜見子、ルナもそうですわ公様が、一生懸命にわたくしたちを愛して下さる温かいお心が、セックスを通じて、わたくしたちの心と身体に染み込んでくるのが判りましたちょっと怖いことも、戸惑いもありましたが公様とのセックスを経験した後には、清々しい気持ちだけが残りました公様にしていただいて本当に良かったと思っておりますわ</p><p>これも、マルゴお姉様のお言葉ですが公様のセックスは、すべからく愛の行為なのだそうです</p><p>愛の行為</p><p>そう、おっしゃる以上愛の行為でない恐ろしいセックスもあるのでしょうね</p><p>ミナホ姉さんや渚たちの初体験は白坂創介によるレイプだった</p><p>もし、そういう怖いセックスが、初体験だとしたらわたくしたちは、今、こんなににこやかに微笑んではいられなかったと思います多分、恐怖に震えて二度とセックスはしたくないと、感じているだろうと思います</p><p>月子の真剣な顔を見てオレは、気付いた</p><p>月子は見たんだミナホ姉さんたちの過去を</p><p>はい心の中の、過去の記憶を、少しだけ見せていただきました</p><p>力尽くで男に犯されるという恐怖</p><p>惨めさと、情けなさ</p><p>そして未来に対する、絶望</p><p>わたくしたち姉妹ももし、公様がお相手して下さらなかったとしたら、あの様な恐ろしい体験をしていたのだと思いますわたくし１人ならば、それでも、耐えますが妹たちのことを思うと、本当に公様で良かったと</p><p>そして、判ったのです公様との初体験を通してみすず様たちも、夜見子たちも、セックスというものは、心を解放し、公様に思い切り甘え、愛していただける素晴らしいものだとしか認識していませんレイプという言葉も、皆様にとってはセックスを楽しむためのスパイスの一つとしか、理解していらっしゃいませんよね</p><p>みすずや、瑠璃子たちにとってはそうだ</p><p>公様も本当に、女性を嗜虐して痛めつけるというご趣味は、お持ちではありませんわ</p><p>オレが本物のサディストなら女たちがどれだけ苦しんでも、性行為を継続する</p><p>でも、さっきオレは月子に強制フェラをさせている時に、月子が苦しそうだったらすぐに、性行為を中止してしまった</p><p>つまりオレの欲望は、ＳＭプレイもどきのレベルでしかない</p><p>皆様ただただ、公様とのセックスは楽しいのですわ楽しくて安全な行為なんです公様が、わたくしたちの心や身体に悪い影響を及ぼすようなことをなさるはずが無いんですから</p><p>確かにオレは女たちを、傷付けるようなことはしたくないと思っている</p><p>だからこそわたくしたちは、公様としかセックスができないのですわわたくしたちが、楽しいと感じているのはセックス全般でなく、公様との行為だけですから公様に対して信頼を感じているのであり、公様だから安心なのですから</p><p>ですからみすず様たちが、公様のレイプ衝動を解消するためのお相手を探すというのもあの方たちにとっては、後ろ暗い気持ちはまったく無いのだと思いますどのような形で行われても、公様とのセックスは楽しくて、安心なものになると信じていらっしゃるわけですから</p><p>うん結局、最終的にはオレが、相手の女の子を幸せにすると信じてくれているから</p><p>家族や身内が、増えるだけだと思っている</p><p>だから、みすずたちはなるべく可愛くて、性格の良い子を探そうとしてくれているんだ</p><p>オレを凄い力の持ち主だと、思い込んでいるから</p><p>でも公様にとっては、そうではないのですね</p><p>月子はオレの心を読む</p><p>公様にとっての、最初のセックスは苦い思い出なのですね</p><p>オレはオレの欲望のままに、雪乃を犯した</p><p>そのオレの初体験は</p><p>雪乃にとって、何となく嫌われていたオレを絶対的に嫌いな相手にしただけだ</p><p>あれは、愛の行為では無かった</p><p>犯せば、犯すほど雪乃とオレの間は、隔絶されていったと思う</p><p>レイプする男とレイプされる女</p><p>オレたちは、加害者と被害者の関係だ</p><p>絶対に打ち解けるわけがない理解し合うことも</p><p>だけど、オレはそれが辛いから</p><p>何度も、何度も雪乃をレイプした</p><p>レイプすることで、心の渇きを潤したいと思っているのに</p><p>犯せば犯すほど心がもっと渇いていく</p><p>あいつが雪乃が、夜中に電子ジャーの中のご飯を盗み食いしたことがあってさ</p><p>ジャーを抱えて、あぐらをかいてしゃもじから、直接、ご飯を頬張っていた</p><p>あのみっともない姿を見た時にああ、こいつとは絶対に理解し合えないんだって判ったんだ</p><p>オレと雪乃の人生は何があろうと、重なることは無いって</p><p>そう、思ったら笑えてきてさ絶望を通り過ぎてスッキリしたんだ</p><p>雪乃とは判り合えない</p><p>それからは、良い距離感で付き合えているよ無理だって判っているものはどうしようもないんだからさ</p><p>でも本当は、やっぱり雪乃さんとも、仲良くなさりたいのでしょう</p><p>そうだけどいや、今は別に、仲が悪いわけじゃないよ雪乃とも、普通に話ができるしただ、オレたちの間には深い溝があるっていうだけでさ</p><p>どうせ、判ってはもらえない相手だと割り切っているから</p><p>気軽に話が出来る</p><p>そういうものだ</p><p>月子は、オレの眼を見てそう呟いた</p><p>雪乃のことは、別に大した問題じゃないよ</p><p>問題なのはみすずたちが、オレを過大に評価していてオレが相手をしたら、どんなセックスというも、とっても楽しいものになるって信じていてそして、オレはその信頼に応えないといけなくて</p><p>みすずや瑠璃子にとっての香月家の後継者という重荷そこから生じている、コンプレックス</p><p>アニエスやルナは保護してくれる人を必要としている誰かに守られないと生きていけないというコンプレックス</p><p>寧やイーディは、家族を求めているそのコンプレックス</p><p>美智もまたオレとの間に絆を求めているあいつも、家族と上手くいってないから</p><p>メグだってそうだオレに求めているのは本当の家族や養家以上の絆だ</p><p>とにかく年少組のみんなは、オレに信頼と安心を求めている</p><p>本当の家族が、与えてくれなかったものを</p><p>だから、オレは彼女たちを裏切れない</p><p>でも公様は</p><p>皆様の期待に必死に答えられていますが公様自身のコンプレックスは、皆様とのセックスでは満たされていないのですね</p><p>一生懸命尽くすセックスばかりをなさっているから公様は、楽しんでいらっしゃらない</p><p>その通りだな</p><p>オレはセックスを楽しめていない</p><p>でも、しなくちゃいけなくて</p><p>毎日、何人もの子と何度も</p><p>求められたら満足させてあげないといけなくて</p><p>それが、お心に歪みを作りフラストレーションから、レイプっぽいセックスをなさりたくなってくる</p><p>レイプっぽいセックスは普通のセックスより、気を遣わないし</p><p>心の中に溜まった感情を吐き出せるから</p><p>でもそれが、オレの心の問題の解消には繋がっていないんだよな</p><p>寧は、オレのレイプ衝動の解消役として可奈センパイを連れて来てくれた</p><p>実際可奈センパイを犯すのは、楽しかった心が燃えた</p><p>オレは、やっぱり可奈センパイを犯したままにはできなかった</p><p>可奈センパイにも、セックスを楽しんで欲しいと感じて</p><p>結局、可奈センパイもオレの女になってしまった</p><p>オレが信頼に応え、満足させないといけない相手がまた１人、増えた</p><p>次のセックスはもうレイプではない</p><p>困りましたね</p><p>月子が、ハァと溜息を吐く</p><p>月子はオレはこの先、どうしたら良いと思う</p><p>オレはこの一つ年上のお姉さんに、思わず尋ねてしまった</p><p>判りませんわわたくしは昨日まで、セックスというものの意味さえ、よく理解していなかったのですから</p><p>月子たち鷹倉姉妹は性知識を遮断されて、育てられていた</p><p>いずれは巫女としてヤクザの大親分の相手をさせられる運命だったから</p><p>具体的なセックスや恋愛についての知識があると、心が耐えきれないと両親が判断したのだろう</p><p>ていうかさミナホ姉さんやマルゴさんは、オレのこの問題を月子を通して、話しているんだろう</p><p>ミナホ姉さんたちは、どうして自分でオレに話さないのだろう</p><p>幾ら月子がオレの心を読むといったって</p><p>月子にオレの相談相手をさせるのはちょっと酷では無いか</p><p>昨夜まで処女だった子なんだから</p><p>それはわたくしだから、公様と一緒に考えることができると判断なされたんだと思います</p><p>オレと一緒に</p><p>黒森御名穂様たちは大人ですから公様に年長者として、何かしらの答えをお与え下さることになります</p><p>今のオレにどうすれば良いか、何をするべきか明確な道筋を示す</p><p>おそらくご自分ならこうするという、答えをお持ちなんだと思いますでも、それをストレートに、公様にお話ししてはいけないと思われているのでしょう</p><p>ミナホ姉さんでも、マルゴさんでも、克子姉でも、渚でも</p><p>今のオレが向かうべき答えがあるのならオレは、教えて欲しいと思う</p><p>公様の人生は公様のものだからですわ</p><p>ご自分の人生から導き出した答えが公様の人生にとって、ベストな答えでは無いかもしれないと思われているんでしょう</p><p>ミナホ姉さんたちは</p><p>元・娼婦たちは娼婦だった過去を捨てられないということから、新しい人生を始めている</p><p>マルゴさんは故郷のインディアン居留地には、もう帰れないという絶望から</p><p>オレとは違うんだ</p><p>そもそも、ミナホ姉さんたちもマルゴさんも性犯罪の被害者であり</p><p>オレは、加害者側だ</p><p>前提が違う</p><p>わたくしの存在は公様が悩まれて、ご自分で進むべき道を模索なさるための道具《ツール》なんだと思います</p><p>オレが、オレの心をダマしてしていい加減な答えで、誤魔化そうとしたら</p><p>月子には、オレの迷いがバレる</p><p>オレは月子が見ている限り真剣に答えを探さないといけないんだ</p><p>そして多分わたくしも</p><p>月子はうつむく</p><p>これからのことに対して答えを出さないといけないのですわ</p><p>このまま、公様に甘えてわたくしたちの運命を、救っていただいて良いのかということですわ</p><p>そんなのは良いんだよお前たちは、もうオレの女なんだからお前たちのことは、オレが守るどんなことをしてでも</p><p>オレの覚悟はできている</p><p>いいえ鷹倉神社のことは巫女の末裔である、わたくしが解決しないといけないのですわ</p><p>月子、お前</p><p>夜見子とルナのことはお願い致しますでも、わたくし公様のお心を見たら公様にお縋りして、わたくしまで助けていただくのは、いけないことなんじゃないかって</p><p>元々鷹倉神社のことは、わたくしたちの問題であって公様が、そこまで踏み込んで下さることでは無いはずですわ</p><p>オレはジッちゃんに、月子たちの娼婦としての適性検査を依頼されただけだ</p><p>本当ならオレが、関西ヤクザたちと闘うのは、筋違いだ</p><p>関西のヤクザたちと正面からぶつかっているのは、ジッちゃんであり、香月セキュリティ・サービスであって</p><p>オレが所属している黒い森とは無関係だ</p><p>オレたちは、香月家の配下ではないのだから</p><p>オレは月子たち３姉妹を、自分の女にしたいと思った</p><p>だからこの抗争に、首を突っ込まないといけないと思っている</p><p>やはりホテルには、わたくし１人で参ります</p><p>公様は皆様のために、生きなければならない方です危険な場所には、行かれるべきではありませんわ</p><p>そんな月子だって、それは</p><p>わたくしは巫女を継ぐ者です</p><p>平気です香月様はわたくしを、親分さんたち引き渡すようなことはなさらないと思います</p><p>そりゃ、ジッちゃんは</p><p>今更、月子をヤクザたちに与えたりはしないだろうけど</p><p>月子を新しい巫女に任じて２人の大親分に、仲裁の儀をさせることも</p><p>だけどもしもということがある</p><p>ごめん、月子</p><p>これって、オレがオレが、頼りない男だっていうのがバレちゃったってことだよな</p><p>だから、月子はオレのホテルへの同行を拒絶している</p><p>オレなんかが付いて行っても、足手まといだって</p><p>オレは月子の期待を裏切ってしまったのか</p><p>こんなグタグダしている男では信頼できないって</p><p>それでも、オレ頑張るから頼むから、オレに任せてくれ月子だけを行かせるなんて、そんな嫌だよオレは</p><p>月子がオレを抱き締めベッドに押し倒す</p><p>ギュッと抱き締めて下さいませ</p><p>オレは月子の柔らかな身体を抱きしめる</p><p>公様のお言葉は、とても嬉しいですわ嬉しいですけれど</p><p>月子は、オレの鼻に自分の鼻を擦り付ける</p><p>それではダメですそんなことばかりしていたら公様がダメになってしまいますわ</p><p>オレがダメになる</p><p>公様は優しすぎます</p><p>優しいだけじゃダメなのか</p><p>今回のことわたくしたち姉妹は、とても有り難いですわ感謝しています本当ならわたくしたち３姉妹は、バラバラになってしまっていたはずですわたくしと夜見子とルナ引き離されて、それぞれが娼婦にされていたでしょう公様のおかげで取りあえずは、夜見子とルナは離れずに済みそうですわこちらのお屋敷で皆様の家族の一員にしていただいて、幸せに暮らせそうです</p><p>月子だってここに居ろよ</p><p>オレの言葉に月子は答えない</p><p>わたくしたち３姉妹は鷹倉神社の娘として、巫女を継ぐ者として生きてきました生まれた時から、修行を重ねてですから、わたくしたちは自分が、普通の女性のように、愛した方と結婚できるとは思っていませんでした誰かに命じられた方に婚ぎ、その方の子を産むものと覚悟してきました</p><p>そんな話を突然、オレにする</p><p>ですから、夜見子もルナもこのまま、公様の女にしていただくことに、何の抵抗もございません普通の結婚や、夫婦生活はわたくしたちには無縁だと思っておりましたからどうぞ、公様のお気に召すようにセックス奴隷としてでも妊娠奴隷としてでも構いません妹たちは、公様のご支配の下で、幸せに生きていくことと思います</p><p>なぜそんなことを言うんだ</p><p>わたくしたちの場合はわたくしたちは、そういう身の上の娘たちですから</p><p>でも、この先黒森御名穂様のお話では、来週にはまた数名の娼婦候補の娘たちが、このお屋敷を訪れます</p><p>その話はさっき聞いたけれど</p><p>その方たちにはどうか、決して、わたくしたちのようにお情けをお掛けにならないで下さい</p><p>来週来る娘たちには情けを掛けるな</p><p>今のままの公様なら来週の娼婦候補たちに対しても、その身の上を憐れみセックスを交わした上で、娼婦ではなくご自分の女に加えようとなさると思うのです</p><p>その懸念はオレ自身も感じている</p><p>オレはセックスした相手を、全員、オレの家族にしたいと思うんじゃないかって</p><p>ダメですそれは</p><p>月子は、オレを叱る</p><p>どのような理由で、その方々が娼婦になろうと志されたのかは判りませんがいずれにしても、そうならざるを得ない切迫した理由があるはずですわ</p><p>例えばご実家の事業が失敗して、大金が必要になったとかわたくしがそうであったように、娼婦としての生活が、何かになるための修行を兼ねているとか</p><p>何かしらの大きな理由が無ければ年頃の娘が、娼婦に堕ちることを受け入れるはずがない</p><p>わたくしは娼婦という仕事が、よく判っていませんでしたでも、今は皆様の記憶から、それがどんなにおぞましいものなのか理解しています</p><p>月子はミナホ姉さんたちの記憶にアクセスしたんだ</p><p>もし、最初から娼婦というものを理解していたらわたくしは、絶対に娼婦になるとは言わなかったと思います</p><p>ジッちゃんが巧みに娼婦になれと、誘導したんだもんな</p><p>でも、来週の方たちはおそらく、娼婦が何なのかはご存じでしょうし理解なさっている上で、娼婦になる運命を受け入れたのだと思います</p><p>普通の娘ならそうだろうな</p><p>その方々の覚悟を公様が挫くのは、良いことではありませんわそれに</p><p>その方々が娼婦にならなければならない理由は決して、消えませんわ</p><p>そうか親の借金のために、娼婦になるのなら</p><p>もし、その娘をオレが自分の娘にしようとすれば</p><p>その負債は、オレが支払わないといけない</p><p>オレは金は持って無いもんな</p><p>ミナホ姉さんやジッちゃんに借りるとしたって限度がある</p><p>だいたい、貸してくれるかどうか判らないし</p><p>こればかりはオレには、どうすることもできない</p><p>公様がお救いになれない運命もありますわ</p><p>オレが助けられない女の子もいる</p><p>そのことをお判りになって下さい公様が、ご自分の手の届く範囲にいる娘は、本当に優しくして下さることは判っています今、わたくしを優しく抱いて下さっているように</p><p>でも、手が届かない場所に居る娘は公様がお救いになることはできないのですそのことを、お判りになって</p><p>オレには助けられない子も居る</p><p>オレは多分、来週に来る候補者たちのセックス指導も命じられると思うんだ</p><p>月子たちの適性検査を命じられたように</p><p>それでその子たちを抱いてでも、見捨てないといけないのかその子たちが娼婦に堕ちていくのを</p><p>そんなのオレは</p><p>お見捨てになられるのではありませんわ</p><p>公様は、その方たちにセックスを指導なさるそれは、応援ですわその方たちへの頑張って、生きろという</p><p>応援</p><p>応援することしか、できないのか</p><p>違いますわ応援して下さる人が居れば人は、どんなに苦しい時でも頑張れます踏ん張れます耐えられますそれは、とっても大切なことですわ</p><p>公様が出会われた全ての女を、大切に愛されることは不可能ですみすず様たちと、雪乃さんの違い手の届く範囲に居るか、居ないかそれを理解して下さい手の届く範囲の女たちは、今まで以上に愛して差し上げて下さいそして、手の届かないところの女たちのことは諦めて下さい</p><p>それしか無いのか</p><p>いや、オレが抱え込める人数はそろそろ限界が近いことは判っている</p><p>今以上の女を受け入れたら今居る子たちへの気遣いが、疎かになるかもしれない</p><p>オレの手の届く範囲に入ってきて助けられる子は、これからも助けるとしても</p><p>手の届かない子を無理をして救うことは、諦めるべきなのかも</p><p>ですから、公様月子のことも、応援していて下さいね</p><p>月子は、寂しそうにニコッと微笑む</p><p>わたくしは１人で行きます今はこうして、公様の腕に抱いていただいていますが公様の手の届かない場所へ参ります</p><p>そんなことを言うなよ、月子</p><p>オレは、月子を力一杯強く、抱き締める</p><p>ああ公様怖い人たちと立ち向かう月子にどうか、勇気を下さい</p><p>勇気だけなんて嫌だよオレも行くよ月子を１人で行かせられないよ</p><p>いいえ勇気だけですわ</p><p>おい月子</p><p>勇気だけいただければ月子は頑張れます鷹倉神社の次の巫女として親分さんたちと清美様と闘って参ります</p><p>月子オレは</p><p>母に、父の散歩として、六本木の美術館の公募展を見ていらっしゃいと言われる</p><p>そんな展覧会とか今まで行ったことがないのに</p><p>今日、無料公開日なんだってさ</p><p>ということで父を連れて、新美術館へ</p><p>本当に無料日なので、混んでいた</p><p>しかしこの日展というやつ、何もかもがでかい</p><p>洋画も日本画も、物凄い大きい絵ばかりだし工芸も、巨大なオブジェばかり</p><p>一番面白かったのが彫刻で等身大が、等身大以上の大きさの作品しかない</p><p>とりあえず、会場を端から端まで歩いたので、父の良い運動にはなったと思う</p><p>さすが、日本一大きな公募展</p><p>あそこの会は、自社ビル持っているのよ儲かっているんでしょうね</p><p>と、帰宅後母が話していた</p><p>716．月子のカウンセリング・セックス　（その４）</p><p>月子は、オレから離れて行くのか</p><p>全裸で抱き合う密室のベッドの上</p><p>月子は１人で、ヤクザたちの待つホテルに行くと言う</p><p>オレには付いて来るなと</p><p>穏やかな声で、静かに答えた</p><p>これ以上は公様に踏み込んでいただくわけには参りません</p><p>踏み込むとかオレは</p><p>公様には心から、感謝しております妹たちのことを、どうかお願い致しますでも、わたくし自身は</p><p>月子の眼が、真っ直ぐにオレを見ている</p><p>このまま、公様のお世話になるわけには参りません</p><p>嫌だっ月子</p><p>オレは、月子を強く抱き締める</p><p>オレは月子と離れたくないよ放したくないっ</p><p>この美しい少女は今は、オレの腕の中にいる</p><p>生まれたままの姿でオレに抱かれている</p><p>お前はオレのものだっオレが守る守るからだから、オレを捨てないでくれよっ</p><p>オレは一度愛した女とは、死んでも別れたくない</p><p>どこまでも一緒に生きていきたい</p><p>いいえわたくしは月子は、月子のものでございます</p><p>公様のものにはなれませんそして、公様には月子は守れません</p><p>守るよ約束するオレがジッちゃんに頼むからミナホ姉さんにも翔姉ちゃんだって、オレの頼みを聞いてくれるから</p><p>ジッちゃんの持つ権力や財力香月セキュリティ・サービスの組織力と戦闘力があれば</p><p>関西ヤクザだって、鷹倉神社の巫女の伝統だってブッ潰せるはずだ</p><p>それは公様のお力ではございませんわ</p><p>公様ご自身が、一番良く判っていらっしゃるはずです香月家の力も、黒森様のお力も公様ご自身のものでは、ありません</p><p>オレの正体はただの高校１年生だ</p><p>それも人よりも能力の劣る</p><p>バカで、弱っちくてどうしょもない</p><p>公様が、他の方々のお力に期待するのはただの我が儘ですわそんな弱い方にわたくしを守ることなどはできません</p><p>そうだともオレは、弱い</p><p>無力で無能で</p><p>それでもオレは、月子を守りたいんだ月子を危険な目に合わせるやつはオレが、ブッ殺してやるから</p><p>かつて、オレは</p><p>寧を守るためにシザーリオ・ヴァイオラを殺した</p><p>オレはすでに人殺しなんだ</p><p>いいえそんなの迷惑ですわ</p><p>今の公様はわたくしが愛しくて、そうおっしゃって下さっているのではありませんわねただ単にわたくしが、公様の腕の中から逃げていくのが、嫌なのでしょう</p><p>だからこれは、公様の我が儘でしかないんですそんな理由で、公様を危険な場へお連れするわけには参りませんみすず様たちに、申し訳ないですから</p><p>オレが、月子とホテルへ向かうことにこだわっているのは</p><p>オレが、月子に捨てられたくないからだ</p><p>つまりオレの我が儘身勝手な思い</p><p>それに公様は、月子の思いを踏みにじっていらっしゃいます</p><p>月子の眼が潤む</p><p>月子は１人で行くと決意したんです公様には皆様と、夜見子やルナたちと安全な場に居たいただきたいんですだから、覚悟したんです１人で行くと</p><p>月子の眼から、大粒の涙がポロリと零れた</p><p>公様はわたくしの覚悟をないがしろになさっていますわたくしは１人の人間です女です意思があるんです思いがあります覚悟があるんです</p><p>月子だって昨夜からずっと、必死で考えたんだ</p><p>何時間も悩んでミナホ姉さんやマルゴさんたちとも話をして</p><p>それで覚悟を決めた</p><p>そんな月子の思いをオレは</p><p>ごめんごめんなさい</p><p>オレはいい気になっていた</p><p>オレは自分には、何の力もないくせに</p><p>頭だって悪いし、強くもないのに</p><p>一方的に自分には、月子を救う力があると、思い込んでいた</p><p>でも月子１人で行って、どうなるっていうんだよ</p><p>月子が１人でヤクザたちとジッちゃんの手打ちに行ったら</p><p>ヤクザたちは、月子に新しい巫女として、仲裁の儀をさせようとするかもしれない</p><p>オレは月子が、ヤクザの大親分たちに犯されるのは嫌だ</p><p>そいつらの子を、強制的に産まされるなんて</p><p>それ以外にも月子たちの叔母の清美さんという人の動向も判らないし</p><p>もし、清美さんが強い巫女の力を持っていて、ジッちゃんを支配しようとしたら</p><p>公様がいらっしゃらなくても、全ては上手くいきますわ</p><p>泣き顔で月子は、微笑む</p><p>香月様はすでに、全ての対応をなさっているばずですから</p><p>昨夜からのことわたくしたちが思い付いたこと、今、こうやって話している内容だって黒森御名穂様は、全て聞いていらっしゃるのですわね</p><p>ミナホ姉さんはオレたちを監視していると思う</p><p>わたくしたちが懸念を感じたことは、全てピック・アップされて香月セキュリティ・サービスに報告されているはずですわ皆様でご相談の上想定される全ての状況に対する対応策がすでに取られているはずです</p><p>確かに昨夜翔姉ちゃんも、レイちゃんも、この屋敷に来ていた</p><p>あれはミナホ姉さんと協議をするため</p><p>鷹倉神社の巫女について、わたくしたちが話し合ったことも清美様に対する疑念もすでにホテルの警備の場に織り込み済みのはずです</p><p>オレはハッとなる</p><p>翔姉ちゃんはとてつもなく有能なプロの警護人であり、香月セキュリティ・サービスの現場の司令官だ</p><p>すでに清美さんという人の所在を調べさせているだろうし</p><p>ヤクザたちが東京に清美さんを同行させているかどうか、チェックしているはすだ</p><p>現地の警護員たちには、清美さんの顔写真が配布されていることだろう</p><p>ジッちゃんと絶対に接触させないように、厳戒態勢を築いているはずだ</p><p>巫女の力は近距離でしか使えないという話もあった</p><p>だから、もし突然、清美さんが現れたとしても</p><p>ジッちゃんに巫女の力を使う前に間髪入れずに、狙撃するというような準備もしていることだろう</p><p>お判りですね後は餌として、わたくし１人が赴けば良いのです姉妹３人が揃って会場へ向かう必要は無いでしょうわたくしだけで充分ですあちら姉妹、全員で来るとは思っていないでしょうし</p><p>今回の一件は、わたくしたちの両親の謀殺と鷹倉神社の乗っ取りから始まったことです殺された巫女の血縁が、顔を出さないわけには参りませんしかし現状は圧倒的に香月様が優勢です</p><p>鷹倉姉妹を追って東京へ襲来したヤクザたちはほぼ壊滅</p><p>関西のヤクザの本拠地は谷沢チーフたちに急襲された</p><p>手打ちと言っても、ジッちゃんが優位なことは変わらない</p><p>この状況で、香月様が巫女の候補者である姉妹を３人とも親分さんたちの居る手打ちの席に連れて来られると思われますか</p><p>思わない</p><p>姉妹が３人揃っていたら何かのトラブルで、３人とも関西ヤクザたちの勢力に拿捕されるかもしれない</p><p>そんなことになったらジッちゃんの優位は崩れる</p><p>姉妹を３人とも支配下にキープしたからこの勝負は、ジッちゃんの勝ちになっているのだから</p><p>それでも、鷹倉神社の巫女を継ぐ者として１人は手打ちの会場に姿を見せる必要がありますわだから、わたくしは行かなくてはならないのです</p><p>香月セキュリティ・サービスも、姉妹３人でなく月子１人の方が、守りやすいだろうし</p><p>ましてや公様に、付いて来ていただく必要は全くございませんわ</p><p>月子の声がオレの心に響く</p><p>バカだ、オレは</p><p>オレは鷹倉３姉妹に巫女の力を目覚めさせて</p><p>その力でもって、関西ヤクザたちをねじ伏せようと思っていた</p><p>オレも、会場のホテルに向かうつもりだった</p><p>美智とイーディにも来てもらって</p><p>ヤクザや清美さんという人と真っ正面から、全面対決するつもりだった</p><p>ジッちゃんと翔姉ちゃんが、すでに情報を得ていて</p><p>会場のホテルで、完璧な準備をしているのなら</p><p>全面対決なんて、愚かすぎる</p><p>香月セキュリティ・サービスが、全て上手く対応するはずだ</p><p>オレなんかが、月子に付いて行く必要は無い</p><p>オレは、何の役にも立たないし</p><p>かえって邪魔なだけだ</p><p>足手まといだ</p><p>オレなんて</p><p>オレなんて、要らない</p><p>はいそういうことですわ大変、申し訳ないのですが</p><p>オレは月子の役に立てない</p><p>オレはいらない人間なんだ</p><p>スーッと、身体から力が抜けていく</p><p>ですが、公様公様は、月子に勇気を下さっていますわ</p><p>公様は、わたくしたちを助けて下さいました夜見子やルナを引き受けて下さいましただから、わたくしは安心して公様とお別れできるんですわ</p><p>わたくしたちは今日、ここで、別れなくてはなりません</p><p>別れる月子と</p><p>嫌だオレは</p><p>オレの我が儘でしかないとしても</p><p>オレは、月子を手放したくは無い</p><p>嫌だ嫌だ</p><p>絶対に嫌だ</p><p>いいえそれは、許されないのですわ</p><p>どうしてどうしてだよ月子</p><p>答えは判っていた</p><p>それでも、そう言わずにはいられなかった</p><p>全てが終わればわたくしは京都に戻らなくてはなりませんから</p><p>月子の覚悟とは</p><p>わたくし巫女になります鷹倉神社の次の巫女に先祖代々、彼の地で祀り続けた神社です誰かが、祭祀を守っていかねばなりませんから</p><p>今回のことでヤクザとの因縁がなくなったとしても</p><p>長い歴史のある鷹倉神社は存続させないといけない</p><p>もちろん夜見子とルナは、こちらに残していきますその方が良いと思いますあの子たちが京都に居れば、またトラブルに巻き込まれるかもしれませんから</p><p>巫女の力の存在を知ってまた違う勢力が、鷹倉神社に手を出すかもしれない</p><p>それに、あの子たちにとっては巫女の運命から逃れて、公様に愛していただく方が、幸せだと思いますし</p><p>わたくしたち３姉妹は巫女の血筋として生まれましたから、今まで親しい友人を作ることができませんでしたこちらなら夜見子もルナも、楽しく生活することができると思いますし</p><p>ルナにとってのアニエス</p><p>夜見子にとってのマナ</p><p>オレはルナと夜見子を、まだ学校へ通えていないアニエスとマナの友達にしようと思ったけれど</p><p>同世代の友人が必要なのは夜見子とルナも同じか</p><p>２人を可愛がってあげて下さいわたくしも、あの子たちに末永くお仕えするように言い聞かせておきますどうか、公様の家族の一員として妹たちを、お願い致します</p><p>でも月子は月子は本当に１人でいいのか</p><p>京都の鷹倉神社は香月様の支配地として、警護していただくことになると思いますですから、公様がご心配になるようなことは起きませんわ</p><p>涙眼なのにニコッと、オレに微笑む</p><p>違うそういうことじゃないよ</p><p>寂しくないのか１人で帰ったって</p><p>これまで両親や妹たちと暮らしてきた神社に</p><p>月子が一人きりなんて</p><p>いいえわたくし、京都には、１人きりで帰るつもりはありませんわ</p><p>わたくし昨夜、克子お姉様にいただいたお薬は、飲んでおりません</p><p>克子姉の薬</p><p>避妊薬のことか</p><p>公様どうぞ、わたくしに、新しい命を授けて下さいませ</p><p>公様の赤ちゃんが欲しいんです</p><p>１７歳の美しい巫女がオレに言う</p><p>京都でわたくしの鷹倉神社で１人で、公様の赤ちゃんを育てます赤ちゃんと２人なら、寂しいことはありませんわ</p><p>オレの子</p><p>今日のこれからのことだってわたくしのお腹の中に、公様の命が宿っていると感じられれば何も怖くありませんわそれが、わたくしの勇気になるんです</p><p>勇気</p><p>公様の赤ちゃんを産めるということが、わたくしの希望になります</p><p>希望</p><p>ですからどうか、お情けをお与え下さいませ公様</p><p>月子はオレを求めている</p><p>子宮にオレの精を受け入れることを</p><p>これしかできないのか</p><p>何の力も無いバカなオレには</p><p>セックスしか</p><p>お願い致します本当に赤ちゃんを作るおつもりで、わたくしを抱いて下さい公様お願い致します</p><p>月子が、真剣な表情でオレの精を求めている</p><p>今雪乃と渚が、オレの子を妊娠している</p><p>来年にはオレは父親になる</p><p>克子姉も、妊娠したがっているから避妊はしていない</p><p>月子を孕ませるというのは</p><p>公様はわたくしではお嫌ですか</p><p>そんなの嫌なわけがない</p><p>月子はとても綺麗だ</p><p>顔も身体も心も</p><p>月子はオレの心を読んでいる</p><p>オレの耳に、そっとキスをした</p><p>月子も公様をお慕いしていますだから、公様の赤ちゃんを産みたいのっ</p><p>妊娠させる覚悟</p><p>雪乃の時は自暴自棄で、無我夢中だった</p><p>渚と克子姉はオレよりも年上で、しっかりしている２人だから</p><p>妊娠させるということに、戸惑いは無かった</p><p>特に渚は、すでに真緒ちゃんを産んでいるし</p><p>でも、月子は</p><p>月子は、まだ１７歳で昨日、処女喪失したばかりだ</p><p>オレと出会ってからまだ１日しか経っていない</p><p>判った妊娠させるよ、月子</p><p>一緒に手打ちの会場に向かうことができないのなら</p><p>オレが月子にしてやれることが、これしか無いのなら</p><p>月子はまた、涙の粒を零した</p><p>オレは、流れ落ちる涙を唇で啜る</p><p>月子の涙は苦い</p><p>月子手を</p><p>月子は不思議そうな顔をして、オレに手を差し出す</p><p>オレは、月子の白い手の平にキスをする</p><p>そのまま指と指の間を舐めていく</p><p>公様の舌が気持ちいいゾクッてなります</p><p>オレに手をベロベロ舐めらられて、月子は背筋をビクッと反らせる</p><p>身体中舐めてやる月子の全身に、オレの唇でキスする月子が一生忘れないように</p><p>はい、して下さい忘れませんわたくし</p><p>月子うつぶせになれ</p><p>ベッドにうつぶせになる月子</p><p>美しい背中のラインと１７歳のお尻</p><p>オレは、そこにも舌を這わす</p><p>ああっ、背中が気持ちいいです</p><p>オレは舐め上げるように</p><p>月子の背中を舌で丹念に舐めていく</p><p>首筋から背骨を一つずつ、舌先で数えるように</p><p>ここも舐めるぞ</p><p>月子の脇の下にも舌を</p><p>ああっくすぐったいです</p><p>くすぐったいのが気持ちいいだろ</p><p>はい、公様はい</p><p>それからオレは月子のお尻に、頬擦りする</p><p>ああ、公様恥ずかしいです匂いは嗅がないで</p><p>良い匂いだよ、月子</p><p>月子のお尻も、ペロペロと舐めてやった</p><p>月子から淫らな匂いがする</p><p>これは、汗と愛液の匂い</p><p>月子の性感が高まっていく</p><p>次は足だ</p><p>オレは、月子の足にも舌を這わした</p><p>太ももから、膝の裏の窪み</p><p>そして、ふくらはぎから足の裏</p><p>そんなところ汚いですわ</p><p>月子の身体に汚いところなんて無いよ</p><p>月子の足の指と指の間を、舐めていく</p><p>きゃううっそれ何か変な感じです</p><p>普段、他人に触れられない敏感な場所を、舌の粘膜で刺激される</p><p>月子は震えている</p><p>はぁぁ、はぁぁ、はぁぁぅぅ</p><p>月子の息が荒くなっていく</p><p>さあ、月子今度は、仰向けだ</p><p>はいやっと公様のお顔が見えますわ</p><p>月子がゴロンとヘッドの上で、態勢を変える</p><p>月子は上気した赤い顔で、オレを見上げている</p><p>息する度に、月子の胸が大きく上下していた</p><p>可愛いおっぱいとおへそ</p><p>そして割れ目は、すでに温かな汁で潤っている</p><p>オレは、月子に覆い被さってキスをした</p><p>すぐに月子は、舌を絡ませて出迎えてくれた</p><p>好きですあなたが好き</p><p>わたくし一生、公様しか愛しませんもし、他の男性とセックスしなくてはいけないことになったらその場で舌を噛んで死にます</p><p>やはり仲裁の儀のことを恐れているんだ</p><p>自分の意志と関係無くセックスを強要されることを</p><p>オレは生きてて欲しいよ月子月子にはどんなことがあっても、生き続けて欲しい</p><p>オレは月子の柔らかな胸に顔を埋める</p><p>オレには月子を幸せにすることは許されないのかもしれないけれどでも、月子には幸せになって欲しい</p><p>京都へ戻って鷹倉神社で１人で暮らすとしても</p><p>オレとはもう、会えなくなってしまうとしても</p><p>オレも好きだよ月子月子が好きなんだ</p><p>オレは、月子の乳首を咥える</p><p>舌で転がすように愛撫する</p><p>ああ気持ちいい公様赤ちゃんみたい可愛いです</p><p>自分のおっぱいを舐めしゃぶるオレの頭を月子は優しく撫でてくれた</p><p>きっと、公様の赤ちゃんもこんな風に、わたくしのおっぱいを吸うのですね</p><p>それでもやっとセックス・シーンに入りました</p><p>いやはや、体調が悪いときはなかなか書き辛いです</p><p>昨日から、急に寒くなりましたし</p><p>また、感想欄の返信も溜めてしまっております</p><p>少しずつ、返信していきますのでもう少々、お待ち下さい</p><p>717．月子とカウンセリング・セックス　（その５）</p><p>オレは、やるせない気持ちで、月子の裸身にしがみつく</p><p>両手で、おっぱいを揉み乳首を荒々しく、舐めしゃぶる</p><p>この身体をこの心を</p><p>絶対に忘れないように、肌と舌で記憶に刻みつけていく</p><p>月子がいなくなるなんて嫌だよオレは</p><p>月子は鷹倉神社の巫女になる</p><p>1人で関西ヤクザたちと立ち向かい京都に帰るという</p><p>仕方ありませんわわたくしは、長女です巫女を継ぐことは、最初から覚悟ができていましたから</p><p>月子は夜見子が巫女になることを諦めるように、働きかけていた</p><p>夜見子とルナには、巫女の血の呪縛から脱して欲しいと願っていた</p><p>だから、オレに妹2人を託した</p><p>京都の鷹倉神社から離れ東京で、香月家や黒い森の庇護下で生活すれば、関西ヤクザたちから身を守ることができる</p><p>オレは月子のために、何もできないオレは無力だ</p><p>オレは、それが辛い情けないやるせない</p><p>自分の弱さが、許せない</p><p>いいえわたくしは、公様にしていただいていますわ</p><p>こんなに無能なオレが月子のために、何をしてやれているっていうんだ</p><p>月子を愛しく、抱いて下さっています気持ち良いですわ公様の舌が、わたくしの胸をおっぱいの先を、舐めていますあったかくて、ザラザラしていて身体が震えます</p><p>オレは月子を攻めていく</p><p>ああん気持ちいい気持ち良いですわ</p><p>17歳の裸身がいやらしい匂いを発するする</p><p>ミルクのように甘い汗の匂いと酸っぱい愛液の匂い</p><p>早く月子に、赤ちゃんを公様の赤ちゃんを授けて下さいませ</p><p>オレはこんなことしか</p><p>セックスしかできない</p><p>公様わたくしの眼を見て下さい</p><p>月子の言葉にオレは、月子の乳房から顔を上げる</p><p>黒水晶の様に美しい大きな瞳が、オレを見ている</p><p>公様よろしいのですね月子は、公様の赤ちゃんを孕んでも良いのですね</p><p>わたくしはもう、覚悟は定まっております公様はいかがですか</p><p>覚悟</p><p>月子を妊娠させる覚悟</p><p>月子の産む子供の父となる覚悟</p><p>月子の質問に質問で返すのは、自分でも卑怯だと思った</p><p>だけど、思わずそう言ってしまっていた</p><p>公様がいいのですわ公様しか、考えられません</p><p>月子はジッとオレを見て、そう答えた</p><p>わたくしは公様の子を孕み、出産します産むのは女の子ですその子が、わたくしの次の代の巫女となります娘の修行は、わたくしが付ききりで致します</p><p>月子の中にすでに、将来の計画ができている</p><p>そしてわたくしは、決して他の男性には抱かれませんわ</p><p>月子の眼には強い意志が光っていた</p><p>男の方々とセックスする渡り巫女の伝統は受け継ぎませんわたくしも、わたくしの娘も鷹倉神社の巫女が自分の心を封じ込めて、好きでもない男性に抱かれることは、もう絶対にしてはいけないんですわ</p><p>月子は、次の巫女になる決意をすると同時に明治以来の鷹倉神社の巫女の伝統を打ち壊そうとしている</p><p>じゃあ、月子はオレじゃなくってちゃんと好きな人と恋に落ちて、結婚してそして、その人の子を産めばいいじゃないか</p><p>オレみたいなダメ人間の子でなく</p><p>恋ならもう、一生分致しましたわ</p><p>月子はオレに向かって、ニコッと微笑む</p><p>公様が好きですだから、今すぐ公様の赤ちゃんが欲しいんですそうしたらわたくしはわたくしの人生に満足できます</p><p>大好きな方の赤ちゃんを産んで、大切に育てる女にとって、それ以上の悦びはございませんわ</p><p>ですからお願いします月子を抱いて下さい本気で公様の赤ちゃんを月子に下さいお願い致します公様</p><p>ここまで言われたらオレだって</p><p>オレだって覚悟を決めるしかない</p><p>約束してくれ</p><p>産まれてくる子には、父親が必要だ月子が京都に戻るのならオレの方から、会いに行くから</p><p>オレの人生は</p><p>もう、東京で克子姉とパン屋をやることに決まっている</p><p>克子姉のパン屋と渚の花屋を中心にして事業を展開する</p><p>そうしてオレたちの家族が、生きていくための基盤を作る</p><p>そのことはもう決まっている</p><p>オレは、東京から離れられないけれどでも、会いに行くから月子や赤ちゃんが寂しかったら、京都まで飛んでいくよ約束する離れて暮らしても、オレたちは家族だ月子は、オレの大切な女の1人だだから</p><p>月子は、ジッとオレを見上げている</p><p>今日、これっきりで別れるなんて言わないでくれ月子のお腹の中に赤ちゃんだけを作って、サヨナラなんて絶対に嫌だ</p><p>月子が嫌がったって、会いに行くからな神社の前で何日だって待つよ月子が会ってくれるまで</p><p>月子はまた眼を潤ませている</p><p>愛しています好き、好き、好き</p><p>約束してくれ月子</p><p>はい約束します京都まで会いに来て月子は、生涯公様にお仕え致しますから</p><p>月子の眼から、涙が零れる</p><p>オレは、月子にキスをして</p><p>じゃあ、作ろう赤ちゃん</p><p>月子がスッと足を開く</p><p>オレを迎え入れるために</p><p>まだ２回目だから痛いと思うぞ</p><p>オレは、月子の割れ目に亀頭を擦り付ける</p><p>あううっか、構いません公様ですからわたくしのことは気にせずに思いきり、どうぞ</p><p>膣の粘膜に触れる、オレの男根の熱に月子は、ビクッと身体を震わせた</p><p>オレはグイと腰を押し込む</p><p>固く張り詰めた亀頭が熱く濡れ湿った肉壷に、侵入していく</p><p>じゅぶぶっ</p><p>はぁぁッ入ってきます</p><p>月子が叫ぶ</p><p>公様の熱いのが月子の中にぃぃぃっ</p><p>昨夜、破れたばかりの膣口を犯していく</p><p>はぁぁっ</p><p>痛むのか月子</p><p>オレは、思わず腰を止める</p><p>止めないでっそのままそのまま、月子を貫いてっ</p><p>はああああっううっ</p><p>オレのペニスが一気に、月子の奥へと侵攻する</p><p>月子ぉっ</p><p>ずむむっ</p><p>オレの渾身の一突きで勃起ペニスは、根元まで埋まる</p><p>オレの下腹と月子の下腹がぴったりとくっ付く</p><p>温かい</p><p>まるでペニスだけ温かな湯の中に浸かっているようだ</p><p>いや、温かいだけじゃない</p><p>処女を失ったばかりの膣肉はオレのペニスを、息苦しいくらいに強く締め上げている</p><p>はぁぁっ、はぁぁっ、はぁぁっ</p><p>胎内の奥まで、異物を押し込まれた月子は荒い息を続けていた</p><p>とろんと蕩けた眼がオレを見上げている</p><p>わたくしちゃんと、できていますか</p><p>ようやくそんなことを、オレに尋ねた</p><p>ああ、できているよオレと月子セックスしているよ完全に繋がっているから</p><p>はい公様の心臓の鼓動を感じますわトックン、トックンて</p><p>ぴったりと身体を重ね合わせているオレたち</p><p>オレにも月子の心音や呼吸音が、よく判る</p><p>生きているんだ、オレたちは</p><p>生きているからこそこうやって、セックスもできる</p><p>子供を作ることが</p><p>わたくしは、大丈夫です月子は平気ですからどうぞ、動いて動いて下さい</p><p>月子にはオレの性的な欲求が見えている</p><p>激しくピストンして月子の中に吐き出したいという、男の気持ちが</p><p>もう本当に、いつも我慢しすぎです公様は女は公様が思っているほど、か弱くはありませんわちゃんと、公様を受け止めますから</p><p>月子の顔は、すでに汗でびっしょりだった</p><p>それでも、そう言ってオレに微笑む</p><p>うん、月子なるべく早く終わらせるから</p><p>オレは、月子の肉体に負担を掛けないようにゆっくりと動き出す</p><p>くっちゅくっちゅっ</p><p>オレたちの繋がっているところから、いやらしい水音が聞こえる</p><p>それではダメです急がないで</p><p>慌てて、なさって早く終わって下さっても、月子は嬉しくありませんわ</p><p>オレの腰の動きに合わせて月子の裸身が、揺れている</p><p>綺麗な形のおっぱいが、ぶるんぶるんと踊っていた</p><p>公様月子とのセックスをセックスを楽しんでそして、公様にとって、一番気持ちの良い形で月子の中に出して下さい</p><p>オレの楽しくて、気持ちの良いセックス</p><p>そんなオレのことなんて、どうでもいいんだよ</p><p>オレの気持ちよさより月子の心と身体の方が大切だし、心配だ</p><p>そうではございませんわ</p><p>月子は、強くオレに訴える</p><p>そんなセックスでは産まれてくる子に、申し訳ないとは思いませんか</p><p>産まれてくる子供</p><p>はい産まれてくる赤ちゃんにはあなたは、お父様とお母様が愛し合ってそれで産まれた子なのよって、ちゃんと言ってあげたいじゃないですか</p><p>巫女による仲裁の儀で産まれた娘だ</p><p>２人のヤクザの大親分が連続して巫女を犯して妊娠させた</p><p>月子の本当の父親は関西雷神鳳会の大鳥総裁</p><p>巫女であった月子の母親との間に恋愛感情など、あるはずが無い</p><p>だからちゃんと、月子の身体で気持ち良くなって下さい公様の気持ちを、思い切り月子にぶつけて下さいわたくしは、公様に愛していただきたいのではありません公様と愛し合いたいんです</p><p>愛し合う</p><p>公様だけが、月子を気遣って下さって我慢して下さるなんてそんなのは、愛し合うとは言えませんわ</p><p>オレは、オレのこの４ヶ月間の女たちとの生活を</p><p>間違って過ごしてきてしまったのだと、判った</p><p>月子オレは</p><p>オレは酷い思い違いをしていた</p><p>オレはみすずでも、瑠璃子でも、メグでも、他の女たちでも</p><p>オレの方が女たちに気を遣って</p><p>いつでもオレよりも、彼女たちがセックスを楽しみ満足することばかり、考えていた</p><p>オレ自身がセックスを楽しむことや、満足することは二の次にしていた</p><p>むしろ自分が気持ち良くなるのを、抑えていた</p><p>性欲の高まりを我慢してなるべく、相手と一緒にイケるように調整していた</p><p>公様のそういうお心は、素晴らしいと思いますわ</p><p>でも、そういう考えは女を馬鹿にしています</p><p>オレはそんなつもりは</p><p>月子だって公様に気持ち良くなっていただきたいんですわたくしのために我慢していただくなんて嫌ですわそれは、男女の対等なセックスではありません</p><p>オレの心の歪みの原因はそれだ</p><p>オレはオレが我慢したり、心を押さえつけていることを女たちへの愛の行為だと思い込んでいた</p><p>セックスで満足するのは女たちでオレは、なるべく自分を抑えて我慢しなくちゃいけないって</p><p>でも、そんなのはオレの勝手な考えで</p><p>オレのことも気持ち良くしてあげたいという、女たちの気持ちを踏みにじっていたんだ</p><p>男と女の対等なセックスをしていなかった</p><p>我慢しなくていいからメチャクチャになっていいから月子を求めて月子を観て月子を感じて月子の身体に公様を刻みつけて</p><p>赤ちゃんができちゃうくらい月子のことを愛して公様ぁぁっ</p><p>ゴオオオッと、耳鳴りがした</p><p>これは巫女の力か</p><p>月子がオレの押さえ込んでいた心を、解放していく</p><p>うあああーっ月子月子月子ぉぉぉぉ</p><p>オレは、荒々しく激しく腰を突き込むッッ</p><p>ぐっちょぐっちょっぐっちょっ</p><p>あああっああうっきゃううんっあはぁぁ</p><p>オレの力強いピストンに月子が啼く</p><p>そ、そうですわっこれでいいのっ公様ぁぁもっと、月子を求めてっ月子を犯してぇぇぇっ</p><p>ガツガツと叩き付けるように、亀頭の先で子宮口をノックする</p><p>下から突き上げるように、亀頭の上辺で月子の膣壁を擦り上げる</p><p>ギュッッと、握りつぶすように月子のおっぱいを揉んだ</p><p>乳首を親指と人差し指でつねる指の腹で押すように擦る</p><p>あああっあああーっあああーっ</p><p>月子の顔が乱れる</p><p>もっと淫らになれ、月子</p><p>はいなりますぅぅ公様ぁぁああっ</p><p>もっともっと月子を犯したい啼かせたい喘がせたい</p><p>オレは心のままに月子を抱く</p><p>あああっ公様が、月子の身体を楽しんで下さっています嬉しい嬉しいですぅぅ</p><p>オレは楽しんでる</p><p>ああ確かに、楽しい</p><p>いつもみたいに相手の様子を見ながら、おそるおそるセックスするのでなく</p><p>オレの欲望のままにオレの思いを、月子にぶつけて</p><p>それでも、月子は感じてくれている</p><p>いいんだ、これで</p><p>怖がらずに素直に、性欲を吐き出して</p><p>はいだって愛していますからわたくしたちはもう公様のことを、愛していますから</p><p>オレはもっと女たちに甘えていいんだ</p><p>いいや甘えるべきなんだ</p><p>それを中途半端に押さえ込んでいたから</p><p>訳の判らない衝動ばかりが溜まっていたんだ</p><p>バカだったんだオレは</p><p>ああっああーっああーっ判ります月子には、判ります公様が高ぶっていらっしゃるのが</p><p>月子はオレの心の全てが見える</p><p>オレの射精の前兆も</p><p>いいのすごく、いい月子で公様が、気持ち良くなっているのが気持ち良いのそのままそのまま、来てぇ月子に下さい、公様ぁぁ</p><p>月子が快感に乱れていく</p><p>オレの性欲の解放が月子の快感を燃え上がらせていく</p><p>それが気持ちいい心地よい</p><p>いつものセックスより</p><p>ああんんっああんんっあああんっ</p><p>触れ合う肌と肌</p><p>ぷめるるんと揺れる月子の弾ける裸身</p><p>はぁ、はぁと喘ぐ、息遣い</p><p>白い肌は、今は赤く上気している</p><p>汗と愛液の匂いは、さらに増している</p><p>オレたちは全身が、ぐっちょりと濡れていた</p><p>そして、感じすぎて蕩けた美しい少女の顔がオレを見上げている</p><p>月子の瞳がオレを見ている</p><p>オレも月子を見ている</p><p>好きぃぃ好きなのぉぉ公様ぁぁ</p><p>オレもだ月子</p><p>判る判るよぉぉ公様もう出ちゃうの出したい月子の中に赤ちゃん、できちゃうの</p><p>ああ出したい妊娠させたい孕ませたいよ月子</p><p>オレは、素直にそう答えた</p><p>うん妊娠する孕むよぉぉ公様の赤ちゃんが欲しいの</p><p>ああ、可愛い子を産めよ月子ぉ</p><p>産むの産むの産む産む産みますぅぅ</p><p>我慢しないでぇぇぇ下さい中に出してぇぇ</p><p>うううーっ、出るぅぅっ</p><p>どおおおっぷっ</p><p>あ、熱いッッ</p><p>出る、出る、出るぅぅ</p><p>どおおっくっ</p><p>あああっ出てる出てる月子の奥に届いてるぅぅ</p><p>月子月子月子</p><p>どぉっくどぉぉっく</p><p>公様ぁぁ幸せっ月子赤ちゃん、できちゃううううっ</p><p>オレも月子も半狂乱だった</p><p>性欲に身を任せた滅茶苦茶な、セックスだった</p><p>でも楽しい</p><p>愛している女の子となら</p><p>こんな底抜けなセックスが楽しめるんだ</p><p>びるるっ</p><p>オレは腹筋を使って尿道に残った、最後の精子を月子に注ぎ込む</p><p>あっピクってなったうふふふ公様、可愛い</p><p>月子が、チュッとオレにキスをする</p><p>あのね多分、今のでちゃんと妊娠したと思うの</p><p>嬉しそうに微笑む</p><p>妊娠も出産も、すでに予定の内だ何も怖くは無い</p><p>でも、ちゃんと妊娠が判るまでは京都に戻るなこっちに居ろよ</p><p>オレは、月子の中にペニスを挿入したまま彼女の裸身を抱き締める</p><p>今ので最後なのは嫌だもっと、月子とセックスしたい</p><p>正直にそう言った</p><p>ええわたくしももっとしたいです妊娠が、はっきりするまでは</p><p>数ヶ月は一緒に居られる</p><p>たくさん、セックスしよう今みたいに笑って</p><p>はい、公様</p><p>月子は恥ずかしそうに、そう答えた</p><p>オレ月子のおかげで、モヤモヤしていたものが全部吹っ飛んだよ</p><p>結局、オレは自分だけが、みんなに何かをしてあげる立場でみんなからの気持ちを拒絶していたんだな</p><p>女たちも、オレに何かをしてあげたいと思っているということを無視していた</p><p>さっき、月子に言われた通りだよ上から目線でみんなを見ていた</p><p>この子は、＊＊してあげないといけないとか</p><p>この子には、＊＊が必要だとか</p><p>偉そうに</p><p>それで、自分の感情を抑え込んで我慢して</p><p>どんどんフラストレーションが溜まっていた</p><p>そして、溜まりまくったオレの歪みがみんなには、放出しちゃいけないって思い込んでいるから</p><p>だからレイプ衝動とか、変な形で湧き上がって来ていた</p><p>いいんですよわたくしたちに、ぶつけて下さってどんな思いでも、受け止めますわわたくしたち、みんな公様の女なんですから</p><p>いや、それは何回も、似たようなことをみんなに言われて来たんだ今までも</p><p>寧にも、みすずにも他の子たちにも、言われて来た</p><p>何でもするから、全て受け止めるからって</p><p>なのに、素直にみんなに求められなかったのは</p><p>オレがちゃんと、家族と向き合っていなかったからだ</p><p>一言でまとめればオレは、カッコ付けすぎていたんだ</p><p>そうですわねわたくしもそう思いますわ</p><p>月子が、オレの心を読んでクスクスと笑った</p><p>公様は真面目過ぎますわたくしたちを受け入れて下さってそのことには、とても感謝しておりますがお心に受け入れて下さったら、何もかもご自分１人で背負い込んでしまわれようとするから</p><p>苦笑する月子</p><p>ホントご自分のお命を投げ捨てる勢いで、わたくしたちを守ろうとして下さるんですもの</p><p>それは守るよみんなオレの大切な家族なんだから</p><p>家族のためならオレは、命を捨てる覚悟はできている</p><p>公様のお覚悟は、とても嬉しいですが公様は、わたくしたちにも意思があるということを、しばしばお忘れになります</p><p>わたくしたちだって心があります自分の運命は、自分で切り開く覚悟があります</p><p>もちろん自分で、どうすることもできなくなったら、公様に助けを求めることになると思いますでもわたくしたちがSOSを発する前に、公様がご自分の命を懸けて下さるというのは困惑します困るんです</p><p>オレは今日のジッちゃんとヤクザたちとの手打ちについて</p><p>月子たちの意見は、全然、聞いてこなかった</p><p>勝手にオレが鷹倉３姉妹に付き添って、ヤクザたちと対決するという計画を考えて</p><p>そうなるものだと決めつけていた</p><p>うん悪かった月子たちの考えも、ちゃんと聞くべきだったよ</p><p>月子は１人でヤクザたちの居るホテルに向かおうとしている</p><p>それは何とかしないと</p><p>月子の言う通り夜見子やルナを、置いていくというのは正解だと思う</p><p>しかし、やっぱりオレ自身は、月子と一緒に行きたい</p><p>ほらほら、また間違っていますわ</p><p>まだ、オレたちは下半身で繋がったままだ</p><p>オレの考えはストレートに、月子に伝わる</p><p>公様が決めるのではなくちゃんと、夜見子やルナの意見を聞いて下さい</p><p>あの子たちにとっても自分の運命に関わることなのですから例え、公様が良かれと思ってなさったことだとしても何の相談もせずに、決めてしまわれるのは間違っていますわ</p><p>ダメでは無いですわたくしたちを保護したいというお気持ちが、とてもお強いだけですわでもわたくしたちには、わたくしたちの心があるのですから</p><p>オレが勝手に先走るのは良くない</p><p>うんこれからは、気を付けないと</p><p>そうですわ公様は、すぐに先走る傾向が強いです</p><p>月子はそう言って、オレの髪を撫でる</p><p>先走る上に相手のために、すぐにお命を懸けてしまうよくないですよ、公様</p><p>だからオレは、知り合った女の子を</p><p>一度、セックスした女の子は何が何でも、守らないといけないと思い込む</p><p>それでみんな、自分の女にしてしまう</p><p>これからは今の家族以外の女の子とは、少し距離を置いて接するようにするよ</p><p>これ以上女が増えるのはマズイと思うし</p><p>最初から、相手に踏み込まないように注意すれば</p><p>あら、それも違いますわ公様</p><p>公様はどんどん、新しい女の子と知り合うべきですわそして、もし公様が、その子とセックスしたいと感じられたのならどんどんセックスするべきですわ</p><p>月子編は終わりで、次話は昼食かな</p><p>劇場のスタッフの仕事をしている時に、とある演出家の先生に言われたこと</p><p>君は、人の弱点を見抜くことが得意だでも、その特技は君の人生を寂しいものにするだろう</p><p>何年か掛けて、その言葉の意味を自分なりに理解しました</p><p>誰かの作品とか仕事とか弱点は、すぐに分かりますが</p><p>人の弱点や欠点をどれだけ見たところでそれは自分の仕事にとっての血肉にはなりません</p><p>弱点や欠点はその人個人の資質に、深く関わるものだからです</p><p>ああいう失敗をしないように、気を付けようぐらいの注意喚起にしか利用できません</p><p>一方どんな仕事にも、その人なりの長所や美点はあるわけで</p><p>そして、他人の長所や美点は自分の仕事に、取り込めるのです</p><p>ああ、そういう手もあるのかという知恵や知識になるものですから</p><p>だから、人様の仕事や作品を拝見する時は</p><p>なるべく良いところを探すようにしています</p><p>自分のために</p><p>718.対等な関係</p><p>公様はどんどん、新しい女の子と知り合うべきですわそして、もし公様が、その子とセックスしたいと感じられたのならどんどんセックスするべきです</p><p>えっと月子</p><p>ベッドの上で、全裸で抱き合っているオレたち</p><p>オレのペニスは萎え始めているがオレと月子は、まだ繋がったままだ</p><p>結合部から、月子の愛液とオレの精液が滴りだしている</p><p>オレたちはまだセックスをしている</p><p>ですから公様は、公様のお心のまま心が渇いて、飢えているのなら、そのまま率直にお求めになればいいのです遠慮することはありませんわ公様ったらご自分の女にさえ、遠慮なさっているんですもの</p><p>クククと月子は、オレに可愛らしく微笑む</p><p>良いんですすでに公様の女になっていらっしゃる方でも、公様が知り合ったばかりでちょっと、この子可愛いなと思われた方でも公様がセックスをしてみたいと思われたら、率直に相手に求めてみればいいんですわ</p><p>そんな欲望を感じた子の全てに、そのまま赤裸々にセックスを求めるなんて</p><p>何で、月子がこんなことを言うのか判らない</p><p>月子は笑顔のまま、オレに尋ねる</p><p>だ、だって</p><p>オレなんかにセックスさせろなんて言われたら</p><p>誰だって、迷惑だろうし</p><p>はいセックスさせろなんて命令してはいけませんわちゃんと一緒にセックスして楽しもう気持ち良くなろうって、明るく提案なさらないと</p><p>オレの心を読んで、月子が言う</p><p>いや、そんなの同じ意味だろ</p><p>全然、違いますわ</p><p>まず、前提として公様とのセックスは、とても楽しいですし、気持ち良いですわだから、公様の女たちは、みんな積極的に公様とセックスしたいと思っていらっしゃいますわ</p><p>そりゃオレの女たちは</p><p>すでに、お互いに心も身体も、よく知っているし</p><p>はいわたくしも判っていただきましたし、教えていただきましたわ</p><p>月子は、オレの身体を優しく撫でていく</p><p>白くて長い指が、オレの肌に触れていく気持ちいい</p><p>いや、だけど家族以外の女の子たちはさ</p><p>世間一般の普通の女の子たちがオレのことを好きになるなんて、到底思えない</p><p>ましてやオレに求められて、セックスに応じるなんて</p><p>あら、わたくしたちも昨日までは、他人でしたわ</p><p>公様とこんな関係になるなんて、思っていませんでした</p><p>オレたちは、今も性交を続けている</p><p>セックスだけではありません公様のあなたの赤ちゃんが、こんなにも産みたくなるなんて自分でも驚いています</p><p>月子は、娼婦になる覚悟をして東京へ来た</p><p>しかし、オレの子を妊娠・出産するということは、想定していたはずが無い</p><p>運命なんて何がどうなるのかなんて、全然判らないものですわね</p><p>月子は笑っている</p><p>だからもし、公様が欲しいと思われるのならストレートに、相手に求められればいいんですまずは素直な心の思いを、言葉にして相手に届けるわたくしの様に人の心を読む女は、そうはいませんから</p><p>言葉でないと伝わらない</p><p>それは、そうだろうけれど</p><p>はい気持ちを言葉にして相手に求めなければ、何も始まりませんそれに、せっかく出会ったのに何の接触も無く、別れてしまうのは、もったいないじゃありませんか</p><p>月子の言うことも、何となく判るけれどだけど、オレは</p><p>公様が積極的に求められても相手に拒絶されるのが怖いのですね</p><p>オレがもし、可愛い娘に出会って</p><p>君、可愛いねちょっと、オレとセックスしないかなんて、声を掛けたとしても</p><p>その子が、オレに応じてくれるとは到底思えない</p><p>確かにその言葉の選び方は、どうかと思いますけれど</p><p>いや例えばだよ</p><p>ていうか月子</p><p>こんなことまで、オレの心を読むなよ</p><p>済みませんでも、わたくしたち完全に繋がっていますから公様のお心は、どんどん伝わってきてしまうんです</p><p>じゃあしょうがない</p><p>拒絶されたって、いいんですよ</p><p>オレは、ハッとして月子を見る</p><p>それならそれで無理なら、仕方ないか残念無念で済む話ですわ</p><p>す、済むのかそれで</p><p>だって公様が、その女性に性的な魅力を感じられてだからこそ、セックスを求められたんですから素直な気持ちで申し出られことなのですから率直な気持ちに対する、率直な答えが拒絶なら、仕方ないではりませんかむしろ、心が晴れ晴れとなりますわ</p><p>公様相手の女性も、ちゃんと自分の意思を持っていますですから、公様の申し出を受けられるか、拒絶なさるかはその方の選択です</p><p>そして、もしその方に拒絶されたとしてもそれが、そのまま、その方が公様の存在を全否定したということにはならないですわ</p><p>月子は笑顔で、オレにそう言った</p><p>その答えは公様とセックスするかどうかというだけの選択ですこの場合は、答えが拒絶だったしてもその方のセックス観や人生観、宗教的な制約など色んなことが要因として考えられるわけですから</p><p>ちょっと、前向き過ぎる意見のような気がするけど</p><p>もちろん公様のことを、その方が嫌ってらっしゃる場合もあるかもしれませんわねでも、そういうのは個人の趣味の問題ですから仕方ないことですわ</p><p>個人の趣味</p><p>はい公様でなく相手の方の内面の問題です公様には、どうすることもできないことですそれは、その方の独自の評価方法によるもので相対的に出された結論なのですから公様が、何らかの努力をなさっても、覆せないものかもしれませんし</p><p>つまり単純に、オレの顔が気に入らないなんてこともある</p><p>はいそうですねでもその方のために、公様が整形手術を受けるというのは馬鹿げていますよね手術したところでその方の好まれる容姿になれるかどうかは判りませんし</p><p>そもそも、そんな理由で整形した男を好きにならないかもしれない</p><p>そうですだから拒絶されるということを、余り重く考えてはいけないんです公様が、嫌われたと悩まれたり落ち込んだりすることでは無いんですあくまでも、相手の方が、ご自分の意志で判断なさったことなんですから</p><p>最初から、オレの思い通りになることでは無いと、理解していれば</p><p>拒絶されることは怖くはない</p><p>月子は、オレの頭をいい子、いい子するように、撫でてくれた</p><p>でもわたくしの推測ですが公様にセックスを求められれば、ほとんどの女の子は受け入れると思いますわ</p><p>おいおいまさか、そんなわけが</p><p>だって、公様が性的な魅力を感じられるのは</p><p>オレがセックスしたいと望む女は</p><p>公様は容姿やプロポーションが素晴らしくても、心の醜い、他人を虐げるような方に、セックスを求めませんわ</p><p>月子は断定した</p><p>現に公様は、先ほどいらっしゃった、美智ちゃんのお姉様に性的な魅力を感じていらっしゃらないですわね</p><p>月子が、オレの記憶を探っている</p><p>そう言えばオレは、美智の姉の工藤遙花に対して</p><p>ええ美智ちゃんのお姉様だけあってお顔は綺麗ですねプロポーションも、悪くない公様は、そう感じられていますわ</p><p>顔は美智の方が、遙花よりも美少女だと思う</p><p>というか美智は、日本人形みたいな整った顔をしている超美少女だから</p><p>寧の華やかな美少女さとは、また別の方向の美少女さだ</p><p>寧が太陽なら美智には月の美しさが有る</p><p>涼やかで、鋭利な輝きが</p><p>でも、身体の方は</p><p>３歳年上の遙花の方が、女らしく成長している</p><p>身長も、遙花の方が高いし</p><p>まあ、工藤遙花も女子校生空手チャンピオンで、マスコミに取り上げられるくらいの美少女ではある</p><p>美人でなければ空手が強くても、マスコミは追って来ないだろうし</p><p>でも、公様は彼女に、性的な魅力は感じていませんね</p><p>月子の言う通りだ</p><p>オレは、工藤遙花に魅力を感じない</p><p>だいたい、遙花よりもっと可愛くて美人でプロポーシュンの良い子が、オレの女にはいっぱいいるんだし</p><p>何より工藤遙花は、性格が酷すぎる</p><p>独善的で、我が儘でなおかつ、頭が悪い</p><p>これで岩倉会長ぐらい悪知恵が働いて、行動力があれば一目置くけれど</p><p>工藤遙花はただただ、馬鹿なだけだからなあ</p><p>つまり公様は、ただ見た目が良いだけの女の子には、魅力を感じないんですわ公様は、外見と同じくらい相手の内面を大切になさっていますから</p><p>こういう場合って</p><p>外見よりも、内面を重視とか言わないか普通</p><p>これだけ美人と美少女ばかり集めていらっしゃって、それを言いますか</p><p>はい確かに、オレの女はみんな綺麗です美人さんしかいません</p><p>もちろん月子も</p><p>あありがとうこざいます</p><p>月子はポッと頬を赤らめる</p><p>公様は、そういう心のしっかりとした女性を求められていますから女性の方だって、心の確かな方を求めていますわですから公様がセックスしたいと望まれた方は、応じて下さる可能性がとても高いと思いますわ</p><p>月子はそう言うけれど</p><p>でもオレだぞ</p><p>オレみたいな男に求められて嬉しいとは思えないけれど</p><p>ですが、公様が相手の女性に性的な魅力を感じられたのなら何の躊躇も無く、セックスを申し込むべきですわ例え、拒絶されたとしても率直に</p><p>改めて月子が、オレに言う</p><p>最後の選択するのは女性ですから</p><p>オレが１人で決めることじゃない</p><p>セックスするかどうかは、お互いの同意の上でのことだ</p><p>だから、申し込むだけは申し込んでみろとそういうことか</p><p>でもそうやって、セックスしたら</p><p>オレの心に黒い影がよぎる</p><p>そんなことをしたらオレの女が増えるばかりで</p><p>今回だってジッちゃんから命じられたのは、月子たちの娼婦としての適性検査だったりの</p><p>オレは３姉妹全員を自分の女にしたくなってしまって</p><p>自分の女として囲ってしまいたい病</p><p>オレはそれが一番怖い</p><p>そもそもセックスするから関係が複雑になっていくわけで</p><p>だからこれ以上、新しい子とセックスするのは、控えるべきなんじゃないかと思うんだよオレは</p><p>しかし月子は</p><p>セックスするということと公様の女になるということは、イコールではありませんわ</p><p>セックス今のオレたちは、まだ繋がったままだ</p><p>月子とオレはセックスを続けている</p><p>だけどオレは、相手の女の子に心に踏み込んでしまうと、その子のことが愛しくなって、どうしても放したくなくなるんだよ</p><p>それがオレの今の問題だ</p><p>セックスする間柄になったら、この傾向はより顕著になっていくと感じる</p><p>はい公様にとっては、そうなのでございましょうがお相手をした女は、違う答えを出すこともありますわ</p><p>月子がオレの下で微笑む</p><p>現にわたくしは京都へ帰ります公様の女のまま、公様の赤ちゃんを産みますが公様とは離れて、鷹倉神社で生活致しますわ公様のご支配なさる場所では、暮らしませんから</p><p>それは、わたくしが決めたことです自分の意志で公様がどうお考えだとしても、わたくしは自分で選んだ道を進みます</p><p>公様わたくしの意思と公様のご意志は対等のはずですわわたくしを守って下さるというお心には感謝致しますがわたくしは、公様に付き従うだけの女にはなりません</p><p>その言葉は、オレにはショックだった</p><p>ダメですよ公様の方だけが、わたくしたちに優しくして下さる命懸けで、守って下さるなどという関係は、健全ではありませんわ</p><p>今まで、勘違いをしていた</p><p>オレは、オレの女たちをオレが一方的に守る対象だと思っていた</p><p>みんなを守るためなら自分の命だって捨てられるって</p><p>はい、その代わり公様は、皆様が常にご自分の支配下にいることを、強く望まれていましたわ</p><p>セックス奴隷</p><p>オレはすぐに、セックス奴隷という言葉を口にした</p><p>マナも瑠璃子もルナや夜見子だって、オレの奴隷になることを誓わせた</p><p>絶対にご自分の支配の下から出ないように願われたのですよね</p><p>あの子らに捨てられることが怖い</p><p>だから奴隷なんていう、強制力のある人間関係を求めた</p><p>オレはサイテイな人間だ</p><p>そんなことはないですわ</p><p>月子は笑って、オレを下から抱き締める</p><p>自分の鼻の頭を、オレの鼻に擦り付けた</p><p>普通です１６歳の男の子として公様が、今まで過ごされてきた人生を考慮すれば誰も、公様を責めたりはいたしませんわ</p><p>月子はオレの心を全て読んでいる</p><p>ですからもう一度、申し上げますが</p><p>ジッと、オレを見つめる</p><p>公様とセックスを交わしてもその後に、どういう関係になるかは、公様がお一人で決めることはありません</p><p>オレはすぐに女の子を自分の保護下に起きたいと思い込むけれど</p><p>ええ公様が良くないのはそうやって、何でも自分だけの責任にして、１人で背負い込もうとすることですわ</p><p>女の子の方も、色々と必死で考えた上で自らの進むべき道を決めているんですわわたくしだって、夜見子やルナだって自分の意志で、公様との関係を選択致しました女の子にだってあなたとどう関係していくかの、選択権も決定権も持っていますわ</p><p>大きな黒い瞳がオレを見ている</p><p>公様だけが、１人で悩まれて、考えに考えを重ねてそうして選択をなさってだからこそ、公様だけが責任を負うそういう問題では無いんです</p><p>月子の言葉がオレに染み込む</p><p>公様のご意志と、わたくしたちの意思は対等です</p><p>雪乃以外は</p><p>雪乃の場合だけは本当のレイプだったんだから</p><p>マナも最初はレイプだったけれど最終的に、オレたちの家族になるということはマナ自身が決めた</p><p>他の女は、どうだ</p><p>オレは、オレがオレの意思であの子たちを受け入れたと思い込んでいたけれど</p><p>あの子らだって、選択してくれたんだ</p><p>アニエスでさえオレをパパと呼ぶことを、自分で決めたんだ</p><p>オレが強制したんじゃない</p><p>女たちにも意思がある</p><p>強い意志が</p><p>ごめん月子</p><p>オレはみんなの気持ちを、全然理解していなかったオレだけが、頑張っているんだって勘違いしていた酷い思い違いをしていたよ</p><p>月子が、オレの頭を抱き締める</p><p>オレの頬に、頬擦りした</p><p>判って下さればいいんです</p><p>優しく、オレに囁いた</p><p>わたくしたちも自分の意志で、あなたを選んだんだということを</p><p>でも月子は</p><p>月子は京都に帰っちゃうんだろ</p><p>オレから離れて鷹倉神社に</p><p>はいでも、月子の心は公様のものですわ</p><p>そして、オレの手を自分のお腹に当てる</p><p>ここに新しい命もいただきましたから</p><p>遠く離れ離れで暮らしていてもわたくしも、あなたの妻の１人ですわ</p><p>誰かが、鷹倉神社の祭祀を受け継がなければなりませんこれも運命ですから仕方ありません</p><p>何でも自分の思い通りに生きられるわけでは無いのだから</p><p>でも妊娠が、はっきりするまでは帰さないからな</p><p>オレは、月子の裸身を抱き締めた</p><p>月子もう一回、いいか</p><p>何度でも</p><p>オレは再び、腰を動かし始める</p><p>月子とキスし乳首を舐め</p><p>丁寧に丁寧に</p><p>心を込めて月子を抱いた</p><p>ああーっ、ああーっ、ああーん</p><p>月子は可愛らしく啼く</p><p>早く、セックスでのエクスタシー経験させてあげたいと思った</p><p>あうあっ、月子月子月子オレ</p><p>はい、出して、出して、中に出して公様ぁぁ</p><p>ああっ、また熱いの感じますお腹の底が温かい</p><p>月子の子宮に射精する</p><p>さすがに、もう量が少ない</p><p>早朝から、何度射精したんだろう</p><p>オレの額から、ポタポタと大粒の汗が流れる</p><p>月子のおっぱいの上に垂れてツツッと流れていく</p><p>気持ち良かったよ、月子</p><p>オレは、月子の柔らかい胸に顔を埋めて脱力した</p><p>月子の火照った肌が、オレの頬に心地良い</p><p>月子も潤んだ眼で、オレに言う</p><p>とっても幸せですこんな気持ちの中で、作った子なんだからこの子は絶対に幸せな子になりますわ</p><p>月子はお腹も柔らかい</p><p>ここで今、受精が起きている</p><p>オレの精子が、月子の卵子に接触する</p><p>幸せにするよこの子も</p><p>オレは、月子のお腹にそっとキスをした</p><p>２人とも、そろそろシャワーを浴びて、食堂へ来なさい</p><p>天井のスピーカーから、ミナホ姉さんの声がした</p><p>そうか時間なんだ</p><p>みんな待っているわあなたたちが来ないと、お昼ご飯が始まらないから</p><p>オレたちは、身体を離す</p><p>オレのペニスがちゅるっと抜けると精液がトロロッと滴り零れる</p><p>ごめん、ちょっと腫れているな</p><p>昨夜、処女喪失したばかりなのに無理をさせたかもしれない</p><p>ですからそういうお気遣いは、無用ですわ</p><p>本当に痛くて嫌だったら公様に、そう申し上げています月子は、公様に抱いていただいて幸せでした公様のお心遣いは、月子のそういう甘美な気持ちを台無しになさいますわ</p><p>嫌なら嫌と、はっきり言える子ばかりだ</p><p>オレの勝手な保護意識は彼女たちの自立心を、馬鹿にすることになる</p><p>うん判ったごめん</p><p>いいんですよ</p><p>オレの唇にチュッと、キスをしてくれた</p><p>さ、参りましょうお背中を流しますわ</p><p>オレも、月子を洗ってあげるよ</p><p>そして、オレたちは、仲良くシャワー室へ向かった</p><p>対等な関係で</p><p>月子とシャワーから出てバスローブ姿で、食堂の前行く</p><p>おっ、やっと来たねヨッちゃん</p><p>寧が食堂から顔を出して、オレに声を掛けてくれた</p><p>良い感じです、ルナご主人様がいらっしゃいましたから食事に致しましょう</p><p>はい、美智お姉様、ありがとうございました</p><p>美智はルナの気を練る練習を見てくれていたらしい</p><p>マナちゃん、中庭のイーディとヨミちゃんを呼んで来て</p><p>イエッサー、克子お姉ちゃん</p><p>マナが走って行く</p><p>イーディも、夜見子とトレーニングか</p><p>お昼は、スパゲッティにしたわ</p><p>カーボン・ランチですわスパゲッティは、身体のエネルギーになるのが早いですから</p><p>旦那様は、奥の席へどうぞ</p><p>みすずも、エプロン姿で出迎えてくれた</p><p>オレが、食堂の中に入ると</p><p>３人が揃っている</p><p>翔姉ちゃんは香月セキュリティ・サービスの現場チーフだから</p><p>もう、ヤクザたちとの手打ちの会場であるホテルで警備の準備をしているはずなんじゃないのか</p><p>関西へ出張していた谷沢さんが、帰京したのよ</p><p>翔姉ちゃんは、オレを見てニヤリと微笑む</p><p>だから、閣下の警護は谷沢さんにお願いしたわあっちには、大徳さんたちも居るしね</p><p>わたくしたちは鷹倉姉妹とあなたの警護に来たのよ</p><p>レイちゃんも不敵に微笑む</p><p>さっき、月子は言っていた</p><p>ホテルには月子１人が行けば良いと</p><p>オレが付いて行くのは足手まといになるだけだと</p><p>行くんでしょ、あなたは</p><p>翔姉ちゃんがオレに尋ねる</p><p>もちろんわたくしも参りますわ</p><p>中庭から戻ってきた夜見子がオレに叫んだ</p><p>ボクも行くよ兄さん</p><p>ルナも</p><p>当然わたくしも参ります</p><p>アタシも行くネ</p><p>美智イーディ</p><p>頑張ってね、２人ともあたしと瑠璃子は、お留守番していますわ</p><p>あたしたちが行くのはさすがにご迷惑でしょうから</p><p>みすずと瑠璃子は、香月家の令嬢だ</p><p>関西ヤクザたちの居る場所に行くのは危険だ</p><p>家を守るのも旦那様の妻の役目ですから</p><p>真緒ちゃんやアニエスちゃんたちのことは、わたくしたちにお任せ下さい</p><p>わたくしたちはあなたの望む通りに動くわよ</p><p>それが、わたくしたちが自分の意志で決めた選択です</p><p>もしかして、さっきの部屋での月子との会話はみんなに聞かれていた</p><p>あなたが覚悟して、危険な場所へ赴くというのならわたくしたちは止めないわその代わり、ガードは徹底的にするわよ</p><p>オレの気持ちを理解してくれて</p><p>オレに協力してくれるというのか</p><p>ここの守りはオレとオレの仲間でやっとくからよ</p><p>工藤父が言う</p><p>ここの屋敷の戦力がドサッと抜けたら襲撃を仕掛けて来る馬鹿がいるかもしれないからな</p><p>黒い森の戦闘チームから、美智とイーディが抜けるだけだし</p><p>あたしも行くからさ</p><p>とオレの背後から、マルゴさんが現れた</p><p>だから、工藤さんにお願いするしかないんだよ</p><p>どうしてマルゴさんまで、ホテルに</p><p>しょうがないだろミナホが行くんだからさ</p><p>黒い森のリーダーが出張るんだガードは、あたしが付かないとね</p><p>結局、自分が相手に何かをしてあげられると思うことが</p><p>相手を上から目線で見ているということだったりする場合もあるわけで</p><p>なかなか難しいです</p><p>本人は、自分は優しい人間だと思っていても</p><p>外から見れば、嫌味なだけのクソ野郎だったりとか</p><p>私は、アイドルマスターは、ゼノグラシアの方を先に観たので</p><p>あずささんは５１歳、千早さんは４８歳と、ずっと思い込んでいました</p><p>719．お茶と同情</p><p>どうして、ミナホ姉さんがヤクザたちの居るホテルへ</p><p>忘れたの今回のことはそもそもは、香月様が黒い森に持って来られた話よ</p><p>そう言いながらミナホ姉さんが、食堂へ入ってくる</p><p>あたしには、香月様に事の次第をご報告する義務があるわ</p><p>いや、でもジッちゃんが依頼をしたのはオレだよ</p><p>ジッちゃんは、ミナホ姉さんでなく</p><p>直接、オレに鷹倉姉妹たちの適性検査を命じた</p><p>だから報告だとかは、オレが行けばいいんじゃないの</p><p>娼婦にするための検査を命じられたのにオレは、３姉妹を全員娼婦にはしないという結論を出した</p><p>それは、おそらく、ジッちゃんの予想をジッちゃんの意に反することなんだろうと思う</p><p>だから、オレはこれからホテルへ行って、直接ジッちゃんに話して何とか納得してもらうしかない</p><p>これはオレの責任だし、オレの問題だ全て、オレの</p><p>そもそも、これはオレが、個人的にジッちゃんに頼まれたことなんだから</p><p>ミナホ姉さんは、関係無いことだ</p><p>だからミナホ姉さんに一緒に来てもらうのは、良くないことだと思う</p><p>ジッちゃんに怒られるなり、何らかのペナルティを受けるなり</p><p>オレが、自分だけで罰せられるべきことで</p><p>ミナホ姉さんを巻き込むことはできない</p><p>だって、オレはもう大人なんだから</p><p>良信あなたでは、ダメなのよ</p><p>ミナホ姉さんは、厳しい声でオレに言った</p><p>今のあなたは、黒森家の子よあたしの弟黒い森という組織のメンバーそうよね</p><p>良信あなたは、まだ高校１年生なのよ１人前じゃないのあなたの保護者は、あたしよあたしには、あなたを養育し、立派に成人させる義務があるわ</p><p>だから、今のあなたがしたことについて責任は全て、あたしが負わないといけないのよ今のあなたには、あなた自身の行動についての責任を取ることはできないのよいいえ、そんなことは許されないの</p><p>あたしと香月様は大人の世界でビジネスをしているのだから</p><p>オレだってもう、大人だよ自分がしたことは、自分で責任を取るよ</p><p>オレはオレだ</p><p>オレだって、もう大人だ</p><p>だっから、お前はガキなんだよっ</p><p>工藤父が、吐き捨てる様にオレに言った</p><p>お前じゃあ、モノゴトの最終的な責任は取れねぇんだよ</p><p>いや、オレだって</p><p>お前、金持ってるのかコネがあるか力は</p><p>工藤父の眼は、真剣だった</p><p>今、起きていることの全てのオペレーションにどんだけ費用が掛かってるって思ってるんだよ金だけじゃねえぞ関西のヤクザを東京に呼び寄せるのには政府の人間だの、関東のヤクザもんたちだのの承認も居るすんげぇ、高度な取引と根回しの結果、午後３時からの手打ちの会が開かれるんだ</p><p>ことはすでに鷹倉神社のことだけで、済まなくなっている</p><p>香月のジィさんに、関西ヤクザの重鎮たちそして、今回の事件の中核の２人の大親分が集まるそんな連中を前にお前みたいなガキが出てって、話になると思うか</p><p>ジッちゃんに説明するだけじゃダメなのか</p><p>今のお前にはそんな連中に対するだけの重みがあんのか何も無いじゃねぇかあんっ違うかコラぁ</p><p>工藤父の言う通りだ</p><p>オレはただの高校生で</p><p>それも実の両親に捨てられていたところを、ミナホ姉さんに拾われた身だ</p><p>オレには金も力もコネも無い</p><p>だっからよお前がやったことの責任は、黒森の姉ちゃんが取るしかねぇんだよ</p><p>ええあたしは黒い森という組織のトップとして、裏社会の人たちにも知られているから</p><p>そうかオレは、認識が甘かった</p><p>甘過ぎだ</p><p>良信あなたは香月様があたしでなく、直接、あなたに適性検査を依頼なされたことをずっと重視していたみたいだけれど</p><p>昨日、ジッちゃんが、鷹倉姉妹をオレたちに預けた時</p><p>ジッちゃんは、ミナホ姉さんという黒い森のトップを飛び越えて直にオレに話をしてきた</p><p>だから、オレはこれは黒い森としての仕事でなく、ジッちゃんが個人的にオレに頼んできた仕事だと思っていた</p><p>それは自分には、ジッちゃんとの間に個人的な関係があるからだと思い込んでいたけれど</p><p>あなたの認識は、間違っているわ香月様は、わざわざ、あたしの眼の前であなたに依頼なさったんだから</p><p>そうだわざわざ、ミナホ姉さんの居る場所でオレに話したということは</p><p>あなたを使うということは香月様から、事前にちゃんと筋を通していただいていたの</p><p>筋を通す</p><p>あなたはうちの子なんだから香月様でも、あたしの承諾無しに、勝手にあなたを使うことは許されないのよ黒い森は、香月グループの傘下では無いんだからあたしたちは、独立した組織なんですもの</p><p>だから適性検査はあなたに任せたいというお話は、京都に居た時点で、香月様から伺っていたわ</p><p>あらかじめミナホ姉さんとジッちゃんの間で話はついていた</p><p>２人とも一緒に京都へ行っていたのだし</p><p>オレの知らないところで、意見を交換し合う時間はいっぱいあった</p><p>そもそも、香月様はまず、黒い森の新しい娼婦の候補として、鷹倉さんたちを紹介して下さったのよ思い出して</p><p>だから、あたしも京都まで行ったのよこの眼で、鷹倉さんたちが商品になるかどうかを見極めるために</p><p>ミナホ姉さんは、月子たちを見る</p><p>あたしには鷹倉さんたちの背景については、何の興味も無いから</p><p>ミナホ姉さんには別に３姉妹の抱えていた鷹倉神社の巫女についての問題なんて、気にする必要は無かった</p><p>ただ、月子たちが黒い森の顧客に出せる少女かどうかを見に行っただけだ</p><p>あたしは、取りあえず売れそうな子たちだと思っただから、うちに引き取ることにしたのよビジネスとして</p><p>香月様もそうあなたに、鷹倉さんたちの適正検査を仕事として依頼なさったのよ</p><p>やっぱりビジネスとして</p><p>だから、本当なら、あなたは鷹倉さんたちの過去や、抱えている問題のことなんか知ろうとしてはいけなかったのよただ、ただ、冷徹にビジネスとして彼女たちが娼婦として売れる子かどうかだけを判断すれば良かったのよ</p><p>ビジネスなら</p><p>例えば、食品会社から新作のビスケットの試食を頼まれたとするわ普通の人なら、ただ試食品のビスケットを食べて商品として、市場に出せるものかどうかの意見を言うだけよね</p><p>ミナホ姉さんはジッと、オレを見ている</p><p>試食を頼まれただけなのに勝手に、ビスケットの製作工程や原料の小麦の生産地を調べるのは間違っているでしょ味の評価でなく、ビスケットそのものの存在意義について文句を言い出すとかあなたが、今回したことはそういうことよ</p><p>オレの立場で</p><p>巫女の呪縛のことなど知ってはいけなかったと言うのか</p><p>ただ姉妹とセックスして娼婦としての適性だけを探れば</p><p>月子も、夜見子も、ルナもビスケットじゃない物じゃない人間なんだ</p><p>オレには割り切ることなんてできない</p><p>オレはちゃんと理解したかったんだ月子も夜見子もルナも身体だけでなく、心までも全て、受け止めたかっただって</p><p>オレたちは、人間なんだオレたちだって、人間なんだ</p><p>言葉にならない思いがこみ上げて来る</p><p>そうねあなたは、かつてご両親に、人間として扱ってもらえなかった人としての幸せに生きる権利を奪われて耐えていた辛い思いをしていただから鷹倉さんたちの境遇を何とかしてあげたかったのよね</p><p>判るわあたしもそういう体験をしてきたから</p><p>ミナホ姉さんも誘拐されて、娼婦に堕とされた経験を持つ</p><p>家族を殺され自分も死にかけた子供の産めない身体にされた</p><p>月子たちの巫女の運命と同じだ</p><p>身勝手な男たちによって人生を狂わせられた</p><p>でもあたしは、鷹倉さんたちに同情はしないわ</p><p>良信人に同情するということが、その人に対して失礼だという時もあるのよ相手を見下しているからこそ同情が成立するということも</p><p>あなたは鷹倉さんたちに同情し過ぎただから、香月様の依頼とは全然違うレベルで鷹倉さんたちの心に踏み込んだわ彼女たちの抱える問題を知り勝手に解決策を探そうとした香月様のご許可もまだいただいていないのに</p><p>でも、あなたはさっき、月子さんの意思を知ったでしょあなたがどれだけ身勝手な同情を押し付けようとしても、月子さんは自分の意思で自分の未来を選択するということが</p><p>女を愛するのは良いわ美しいと思う可愛いと思う優しくしたいと思うセックスしてみたいと思うどうぞそういう気持ちは、素直に出しなさい女の子だって、嬉しいんだからそれは、あなたが自分を見てくれて、評価してくれて、愛してくれているっていうことなんだから</p><p>でも、絶対に女の子に同情してはダメよ情けをかけてはダメ</p><p>同情はしちゃいけない</p><p>よく考えてみなさいそもそも、あなた自身は他人を同情していられるような、余裕のある人間なの</p><p>オレに人を同情する余裕</p><p>毎日の生活だけで、精一杯の人が他人を同情して良いわけがないでしょ</p><p>御名穂お姉様もう、そろそろ</p><p>はい、旦那様をお許し下さい</p><p>旦那様ももう、良く判っていらっしゃいますから</p><p>わたくしたちがお兄様に甘えすぎていたことも、原因ですから</p><p>あたしたちの思いを、全てお一人で受け止めて下さろうとしていたから</p><p>月子さんたちのことも、お一人で背負わないといけないと思い込まれたんだと思いますわ</p><p>二人がそう言う</p><p>そうだよ、ミナホみんな、お腹が空いているしこの場を外してもらっている、アニエスや真緒ちゃんたちも、そろそろ呼んであげないとね</p><p>マルゴさんが、苦笑して言った</p><p>そう言えばアニエスたちが居ないな</p><p>雪乃と美子さんも</p><p>あの黒森様、わたくしたちは</p><p>月子が心配そうに、ミナホ姉さんに尋ねる</p><p>心配しなくていいわよあなたたちも、もううちの子よ仕方ないわ良信が、受け入れちゃったんだから</p><p>でも、良信来週来る、本当の娼婦候補の子たちには、絶対に同情したらダメですからね</p><p>ま、そっちが本番だからね</p><p>娼婦にならなきゃいけないような運命を背負っていて、自分で娼婦になるって覚悟して来た子の意思をちゃんと尊重するんだよ今回の鷹倉さんたちのケースは、みんなで何とかするけれどいつもいつも、上手くいくとは限らないからね</p><p>そうよ鷹倉さんたちは、負債は背負ってないから、まだ何とかできそうだけれど５０億の借金がある子の肩代わりとか、あたしたちにはできませんからね</p><p>そういう子が来週には来るんだ</p><p>もう一度言うわよ愛するのはいいけれど同情はダメ徹底しなさいね</p><p>オレは心に刻み込む</p><p>はい、O.Kお説教は、ここまでね</p><p>ルリちゃん今いない子たちを呼んで来て</p><p>瑠璃子が、食堂を出て行く</p><p>旦那様は、こちらにお座り下さい</p><p>今、お茶を入れますわね</p><p>オレは、みすずに言われて椅子に座る</p><p>月子と夜見子とルナがオレのところへ集まって来る</p><p>あの公様</p><p>３人は手を繋いでいた</p><p>心をリンクさせている</p><p>わたくしたちは判っておりますから</p><p>最初は同情だったとしても</p><p>今はちゃんと、愛して下さっていることを</p><p>３人姉妹が、優しくオレに微笑む</p><p>そんなオレたちを見て</p><p>ここに座るわよあなたたちもどうぞ、座りなさい</p><p>ミナホ姉さんが、オレの前の席に座る</p><p>月子たちにも、椅子を勧めた</p><p>月子たちは、オレの横の椅子に座る</p><p>ごめんなさいさっきは、色々言ったけれど結果的には、これで良かったと思っているわ</p><p>良信もそんなに落ち込まなくていいのよあなたがこの仕事を失敗することは、最初から判っていたことだから</p><p>あなたも知っていると思うけれど昨日からのあなたの行動あなたが何を考え、何を選択したかあたしは全て知っているわあなたが暗中模索し続けた、全ての過程を</p><p>ミナホ姉さんはオレの様子を、ずっと監視システムで観ていた</p><p>大人のビジネスとしてはあなたのしたことは大失敗よ香月様には、伏してお詫びするしかないわでも、月子さんたちとの関係はあなたの心の歪みを修整するのには、有効だと思ったのだから今の今まで、口出しはしなかったのよ</p><p>オレの心の歪み</p><p>その修正</p><p>この４ヶ月あなたは、一生懸命頑張ってくれたわでも、ちょっと頑張り過ぎで破綻しそうになっていたわあたしたちの生活の全ての矛盾が、あなた一人に覆い被さっていたからあたしたちは、それぞれあなたを求めてあなたから心の平穏を与えられるけれどあなたは、一人だから</p><p>オレはこの家族のたった一人の男だ</p><p>全ての女の相手を１人でしている</p><p>だから、家族の中でずっと心配だったのよあなたと恵美のことが</p><p>オレとメグ</p><p>あなたたち２人だけこの４ヶ月の生活で、心のバランスを崩してしまいそうになっていたから</p><p>オレはメグのことを心配していたけれど</p><p>ミナホ姉さんから見れば、オレもメグと同じくらい心配だった</p><p>月子さんさっきのあなたが良信にしていたこと</p><p>ミナホ姉さんが月子を見る</p><p>あれが本当の巫女の力なのね</p><p>さっきってオレと月子のセックスだろ</p><p>月子は確かに、オレの心は読んでいたけれど</p><p>とても、効果的に良信の心を導いてくれていたわ</p><p>導く</p><p>はいあれが本当の巫女の癒やしですわ</p><p>公様が、ご自覚なされない程度に公様のお心に従わせる力を使いました</p><p>力って</p><p>ああ、強い力で、わたくしの思い通りになっていただくというのではなく弱い力で、公様のお心が明るく、前向きになるように作用させただけですわ</p><p>と、どういうことだ</p><p>良信あなた、ラジオやテレビを視聴する時に、音量のボリュームを最大にしたりする</p><p>いや、無いよだって、最大じゃうるさいだけじゃないか</p><p>そうねモノゴトには、何でも丁度良い分量というものがあるわ普通は、ラジオの音量なんて、２か３ぐらいで充分でしょ目盛りの１０の音量なんて、まず使わないわ</p><p>丁度良い</p><p>でも、機能としては最大の１０まで、音が出るようになっている車なんかもそうね日常の生活では、時速１５０キロなんて出さないわでも、スピードメーターには刻んであるしアクセルを踏めば、法定速度を超えるスピードは出るわよね</p><p>最大の出力なんて、特別の時のためのもので普段、使う物じゃないのよ</p><p>巫女の従わせる力はあなたたちが話していたみたいな、わたしが命じる＊＊＊せよなんて、大声で叫ぶような使い方はしないのよそんな全力全開フルパワーを使い切ることとか、疲れちゃうだけでしょ</p><p>いにしえの渡り巫女はセックスを通じて、少しだけ力を使っていたんです相手の男の人の心を前向きにするというか歪みを直す程度の、使い方ですね力を使っていることを気付かれない程度に</p><p>治療のために薬を使うのと同じなのよ巫女の力も、あくまでも相手の心の治癒力をサポートするだけ自分自身で良い方向に向かおうとするように、手助けするだけそりゃ巫女の力のフルパワーなら、無理矢理でも相手の心をネジ曲げることはできるだろうけれどそんなことをしたら、相手の心は、さらに歪みが酷くなるだけだから</p><p>あたしは月子さんにあなたの心の歪みを治すことをお願いしたのよ巫女の力で</p><p>はいですから、わたくしは</p><p>月子は、頬を赤らめる</p><p>公様に巫女の治癒を施すことで、本物の巫女になりました</p><p>あれが真の巫女の力</p><p>オレは全然気付いていなかったけれど</p><p>でも、確かに月子とセックスしたら、何もかもがスッキリした</p><p>そして、本物の巫女となりましたからこの力は、もう封印致します</p><p>わたくしが、巫女の癒やしを行うのは生涯、公様だけですから</p><p>かつての渡り巫女たちのように</p><p>求められたらセックスして、相手の心を癒やすような仕事しないと決めたのか</p><p>はいわたくしの意思で</p><p>月子は、笑顔でそう答えた</p><p>でも、ミナホ姉さんミナホ姉さんはいつ、巫女の力がそういうものだって気付いたの</p><p>昨夜の段階ではこんな話はしていなかったぞ</p><p>翔姉ちゃんが、オレたちの方に振り向く</p><p>香月セキュリティ・サービスを舐めるなよっ</p><p>あなたたちが、鷹倉様たちから引き出した巫女についての情報は逐一、御名穂さんから送ってもらっていたのよ</p><p>オレたちの会話月子たちの話す巫女の話を</p><p>そして鷹倉神社に関する古文書の類なんかは、全部、香月セキュリティ・サービスの研究員に調査させたわあの辺りの江戸時代の渡り巫女の活動についても</p><p>で巫女というものが、本当はどういうものなのかが、何となく見えてきたってわけ</p><p>翔さんの方から、中間報告のレポートが届いたのが今朝よあなたがルナさんの相手をしている頃それを元に色々と推論を立ててね</p><p>ミナホ姉さんは巫女の力が全力全開で使うものでなく</p><p>こっそりと、相手に作用させるものなんだと気付いたのか</p><p>古文書によると巫女の仕事は心の癒やしよ月子さんは、今、あなたの心を癒やした１人でも癒やせば１人前の立派な巫女よ</p><p>はいわたくしは公様に、正統な鷹倉神社の巫女にしていただいたんです</p><p>後は今、神社に居るニセモノの巫女を追い出すだけね</p><p>偽の巫女月子たちの叔母の清美さん</p><p>彼女東京に来ているわ</p><p>やはり対決は、避けられないのか</p><p>工藤さんスパゲッティ弁当、８つできたわよ</p><p>克子姉が、台所からワゴンを押してくる</p><p>こっちのポットがコーヒーねこっちがサラダ</p><p>サンキューんじゃオレは、外で仲間たちと食べるわ</p><p>工藤父は、弁当を受け取り部屋から出て行こうとする</p><p>あ、待って工藤さん</p><p>と克子姉が、工藤父を呼び止めた</p><p>振り向く工藤父</p><p>あの子が眼を醒ましたって、内線で連絡があったわ</p><p>あの子工藤遙花か</p><p>今、寧ちゃんがこっちに連れて来るって</p><p>ああ、寧の姿もしばらく見ていない</p><p>悪りぃけど、そっちで何とかしてくんねぇか</p><p>オレっちは良い父親じゃないからよぉ遙花は苦手なんだよ</p><p>父上父上は、姉上の保護者でもあるわけですから</p><p>美智が父に声を掛ける</p><p>責任は、取って下さいませ</p><p>とある旅回り（学校公演）劇団のお仕事をしたのですが</p><p>そこの劇団の子たちは、完全に上の人にダマされているわけです</p><p>マイクロバスに車中泊で、あちこちの学校を巡って芝居をするわけですが</p><p>ギャラも安いし、まともに稽古もさせてもらえない</p><p>他の芝居のオーディションなんかも受けさせてもらえない</p><p>その子たちが学校周りで稼いだお金で上の人たちは、東京で自分たちが出演する公演をやってたりして</p><p>とにかく、搾取されまくっているわけです</p><p>私はフリーなので、世の中の相場を知っているのでそこの劇団が、底抜けに酷いところだということは知っているわけです</p><p>だから、可哀想だと思ったので</p><p>色々とお金にならないことまで、裏方の仕事をしたのですが</p><p>あいつらは、好きでここに居るんだから同情してはダメだ</p><p>と、ある人に言われてハッとしました</p><p>ここが酷い劇団だっていうことが、判らないのは調べる気が無いからなんだから間違って入っちゃったとしても、まともな子ならすぐに気付いて退団する判らないヤツは、バカなんだから助けようとしたら、お前も足を引っ張られるぞ</p><p>その通りなんです</p><p>まともな俳優なら急いで足抜けします</p><p>そんな酷いところでも仲間が居れば、何となく耐えられるみたいで</p><p>私は、彼らを可哀想だと同情していましたが</p><p>彼らは1人でやっているフリーの私を可哀想な人だと思っていたようです</p><p>つくづく人に同情するのは、いけないことなんだと思いました</p><p>人に優しくするのは良いことなんです</p><p>でも、同情にはよくないものが潜んでいます</p><p>720．最終兵器ハルカ</p><p>な何でここに居るのよッ</p><p>工藤遙花は、自分の父と出会った途端そんなことを言い出す</p><p>仕事だしゃあねぇだろ</p><p>工藤父は、ハァと溜息を吐く</p><p>何で怒ってるの</p><p>ケンカですの</p><p>渚に連れて来られた真緒ちゃんとアニエスが、心配そうに２人を見ている</p><p>大丈夫よあたしたちはご飯にしましょうね</p><p>渚が、２人に微笑む</p><p>はいママ</p><p>アニエスルナとパパの隣がいいですの</p><p>パパの隣は真緒が座るぅぅ</p><p>ドタバタと、オレの居るテーブルの方へ走って来る</p><p>父上姉上は、５月の時に黒い森の皆様を愚弄する発言をなさいました</p><p>美智が父に状況説明する</p><p>あの日、みすずたちの日舞発表会の劇場で工藤遙花は、娼婦を馬鹿にする発言をした</p><p>そしてわたくしと勝負をして負けたら、一度だけ娼婦になるという賭けを致しました</p><p>で遙花が負けたんだな</p><p>美智と闘ってそのまま長期入院するような大ケガをした完全敗北だ</p><p>そ、そうよだ、だから、今日はあたし、娼婦になりに来てやったのよ</p><p>遙花は逆ギレ気味に、そう言う</p><p>止めないでよねこれは、あたしの武闘家としてのプライドを懸けて闘った結果なんだからあんたが何て言ったって、あたしはするんだからねっ</p><p>工藤遙花は自分の父親のことをあんたと呼んだ</p><p>止めないさお前がしでかしたことだちゃんと、自分でケツを拭け</p><p>な、何よ娘の貞操の危機に、あんたは黙って何もしないつもりなのっ</p><p>何なんだその思考は</p><p>だって、お前命を奪られるよりは、貞操の方がまだマシだろ</p><p>平然と父は言う</p><p>い、命</p><p>黒い森は、裏社会の犯罪組織だ</p><p>そこにケンカを売ったらどうなるかという発想が、遙花には圧倒的に足りていない</p><p>だいたいよお前は、自分からこの屋敷へ来たんだろオレは知ってるぞ今日は、ここの屋敷の警護は、オレのチームがやってんだからな</p><p>オレたちが、無理矢理に遙花に娼婦になる約束を果たさせようとして呼び付けたわけじゃない</p><p>工藤遙花は勝手に、自分からこの屋敷にやって来た</p><p>遙花は今、香月セキュリティ・サービスへの就職の夢が断たれて焦っている</p><p>オレとみすずのラインから、何とか推薦を得ようとしてここへ来た</p><p>一度だけ娼婦になるというのは、勝負の結果のペナルティであるはずなのに</p><p>オレとセックスすることで、オレを脅し</p><p>オレからみすずに推薦の口利きをさせようと考えていた</p><p>遙花にとっては、自分の身体はそれぐらい値打ちのあるものということになっているらしい</p><p>もっとも、そういう考えで勇んでやって来たらオレが、遙花の妹の美智と濃厚なセックスをしていたので</p><p>すっかり、彼女の中での予定は、根本から狂ってしまったのだろうが</p><p>姉上は、とんでもない勘違いをなさっています</p><p>姉上は一度だけ娼婦になるという約束を、ご主人様に抱かれることだと思われているようですが</p><p>オレは別に工藤遙花を抱きたいとは、思わない</p><p>こういうメンドくさい女はセックスしたって楽しくは無い</p><p>どうせ、泣き喚いて１０００年経っても許さない呪ってやるとか言い出すんだろうし</p><p>だって当たり前じゃないそいつぐらいしか、あたしの相手は</p><p>工藤遙花はオレを睨む</p><p>みすずお姉様のお相手であるご主人様なら姉上が操を捧げるとしても、プライドが傷付かないということですよね</p><p>オレという人間の価値をみすずの相手ということでしか認めていないんだ</p><p>香月家のご令嬢の恋人なら犯されても、かえって箔が付くっていう考えか</p><p>しかし、娼婦というのは自分では、抱かれる相手を選ぶことのできないものだと思います姉上が、ご自分のご都合だけでご主人様に抱かれるものだと、決めていらっしゃるのは正直、いかがなものかと思います</p><p>遙花は</p><p>じゃ、じゃあどうしろって言うのよ</p><p>自分では、どうするとも決められずに美智に、不快感だけをぶつけてくる</p><p>旦那様遙花さんには、関西のヤクザの皆さんのお相手をしていただいたらいかがですか</p><p>遙花さん旦那様は、これから関西からいらっしゃっている大親分さんたちに会いにいらっしゃるのもちろん、皆さん子分の方たちをお連れになっているわ</p><p>関西の大親分が、１人で上京してくるはずが無い</p><p>それに２人の大親分は</p><p>古くから鷹倉神社との付き合いがあり、月子の父親である関西雷神鳳会の大鳥総裁</p><p>鷹倉神社の乗っ取りを行った新興勢力の佐竹会長</p><p>それぞれ、お互いに敵対してるグループの頭だ</p><p>しかも、手打ちの会場にはジッちゃんを守る香月セキュリティ・サービスの警護人も居る</p><p>２人とも、かなりの人数のガード要因を連れてきていることは間違いない</p><p>遙花さんにはその子分さんたちのお相手をしていただくことにしますわ</p><p>一度だけ娼婦になるという約束は別に、１人だけ相手をするということではありませんからね</p><p>顔から血の気が引く遙花</p><p>２０人でも、３０人でも関西からいらした方たちが、皆さんご満足下さるまでたっぷり働いていただきますわ娼婦として</p><p>みすずの言葉は絶対だと、遙花は思っている</p><p>母親も兄も香月セキュリティ・サービスの正社員だった彼女は香月家という物の力を良く知っているから</p><p>もっともみすず個人には、そんな力は無いんだけれど</p><p>遙花の拙い想像力ではそう思わないんだろうな</p><p>自分がもし、みすずの立場なら香月家の権威を使って、どんな無茶苦茶な我が儘も通すと想像してしまうから</p><p>みすずの言う無茶な命令は実行されると思い込む</p><p>うんじゃあ、そういうことで仕方ねえよな遙花</p><p>工藤父はケロッとした顔で、そう答えた</p><p>あ、あんたって人は</p><p>遙花はみすずにぶつけられない怒りを父に向ける</p><p>そ、それでも父親ですかっあ、あたしが大変なことになっちゃいそうなのよ</p><p>うん大変だろうなオレにはマンコが付いていないからちょっと想像するのは難しいが３０人とか相手をすると、擦り切れるんじゃないか摩擦でゴリゴリやられると消しゴムみたいに、穴の廻りが擦り切れていくわけだからよそのまんま放っておくと、マンコとケツの穴が一つに繋がっちゃうとか恐ろしいことになるな</p><p>遙花の顔がさらに青くなる</p><p>ほらゴムのチューブが、裂けて切れちゃうみたいによビチビチビチって縦に裂けちゃうんだよ一度、そうなったら、もう元には戻らないからな</p><p>人間の身体は、ゴムじゃないからそんな風に裂けるはずがない</p><p>遙花は、もう高３で体格も良いし</p><p>しかし、処女の遙花には</p><p>まあ、専門用語でよグロマンて言うんだけどよ一度、マンコがグロくなっちまったらまあ、普通の男とは結婚できないわなそんな、マンコがグロいオンナとはロマン・グロージャンでも突っ込まねえな</p><p>い、嫌よあたし、そんなの</p><p>ぶるぶると震え出す</p><p>ま頑張れじゃ、オレ仲間に弁当を届けるからよ</p><p>工藤父は、克子姉が作ったスパゲッティ弁当の乗ったワゴンを押して部屋から出て行こうとする</p><p>美智オレの責任は、こんなんでいいな</p><p>チロッと、美智を見る</p><p>はいありがとうございました</p><p>美智は父に、頭を下げた</p><p>そんじゃあ皆さんうちの娘たちをよろしゅうお願いしまっす</p><p>部屋を出て行く工藤父</p><p>ま、待ちなさいよ</p><p>待ったないよーんだって、地球はまーるいんだもーんっ</p><p>最後までふざけて父は姿を消した</p><p>それじゃあ、遙花さんそういうことで</p><p>遙花さんもお食事して下さいちゃんと食べておかないと、体力が持たないですわ</p><p>瑠璃子が遙花に席を勧める</p><p>グズグズしている遙花</p><p>これいじょう、あたしたちに迷惑をかけるようだと殺すよ</p><p>マルゴさんが、遙花に言った</p><p>悪いけれど君の腕じゃ、あたしには勝てないよ美智ちゃんやイーディにも</p><p>そういうことネ</p><p>冷たい気で威嚇するマルゴさんとイーディ</p><p>姉上お諦め下さいこのお二人は、わたくしよりも強いですので</p><p>今更、人質を取って逃げるとかも無理だよ</p><p>アタシたちフォーメーションも万全なのネ</p><p>美智とマルゴさんとイーディは、普段から一緒にトレーニングしているから</p><p>気付くと遙花が走って逃げ出したり、部屋の中の誰かを人質に取ったりとようとしても、阻止できる位置に３人は移動していた</p><p>身の危険を感じた遙花は慌てて、翔姉ちゃんに声を掛ける</p><p>香月様の専任警護人の関さんでいらっしゃいますよね</p><p>それはまた、随分古い情報だな</p><p>今の翔姉ちゃんは香月セキュリティ・サービスの現場部門のトップだ</p><p>もっとも、遙花はしばらく入院していたから５月の連休中までのことしか知らないんだろう</p><p>母の現場放棄による解雇で、立場の弱い兄は遙花に、香月セキュリティ・サービスの内部事情は話してないだろうし</p><p>美智は、ずっとみすずと生活していたから今日まで遙花に会っていない</p><p>まあ、専任警護人として、ジッちゃんの公の席でのガードに付いていた翔姉ちゃんと、見た目の派手なレイちゃんのことは</p><p>遙花が知っていても、おかしくはないよな</p><p>遙花は仮採用という形で瑠璃子の警護役を任されていたんだし</p><p>あ、あたしは去年の空手の大会でゆゆゆ、優勝していてそれで</p><p>ある意味スゲェな</p><p>この状況でなお、翔姉ちゃんに自分を売り込もうとするとは</p><p>知っているわ</p><p>翔姉ちゃんは、冷たく答えた</p><p>あたし、自分の力には自信があります絶対に、役に立つ人材ですからですから、どうか、あたしを</p><p>香月セキュリティ・サービスに擦り寄ってこの場の窮地から逃れようというのか</p><p>あの何となく、話を聞いていて下さっていると思うんですけれどあたし、どういうわけだかとても、公序良俗に反するようなことを、この人たちに強要されそうになっていてそれであの</p><p>モラルに訴えて翔姉ちゃんに助けてもらおうとしている</p><p>ここまでくると逞しさすら感じる</p><p>わたくしが知っているのは谷沢チーフが、あなたを採用しないことに決めたということだけよ</p><p>翔姉ちゃんの言葉は厳しい</p><p>遙花さんあなたは、わたくしと麗華が何故ここにいるのか判る</p><p>そ、それはみすず様と瑠璃子様の警護ですよね</p><p>オレたちと翔姉ちゃん＆レイちゃんの関係を遙花が知るはずがない</p><p>だから、そう思うのも当然だ</p><p>そうよそして、わたくしたちの主香月閣下は、こちらの黒森家とは友好的な関係でいるようにと命じられているわだから、わたくしたちがこちらの家で起きていることに口出しすることは絶対にないのよ</p><p>諦めなさい工藤遙花さんここでは黒森の家の流儀に従うしかないわ</p><p>翔姉ちゃんが遙花に言う</p><p>レイちゃんは、遙花の方を見ることすらしない</p><p>というよりあなたが、この場で、警護役であるわたくしに話し掛けるというのが、どれだけ問題のあることなのか判らないの</p><p>あなたは、とんでもない失礼をしているのよみすず様、瑠璃子様たちに</p><p>オレたちが家族であるということを無視すれば</p><p>翔姉ちゃんたちのこの場での主はみすずと瑠璃子だ</p><p>２人を飛び越して翔姉ちゃんに助けを求めるというのは、確かに筋が違う</p><p>わたくしには、あなたを助けてあげたいという気持ちは全くないけれどもし、仮にあなたに対して、何かしらの同情をしたとしてもみすず様、瑠璃子様がご命令にならない限り、絶対にあなたを助けることは無いわよ</p><p>わたくしも同じです</p><p>レイちゃんも、吐き捨てるように言った</p><p>そんなことさえ判らないということは谷沢チーフが、あなたを不採用にしたのは間違っていなかったってことよねそもそも、一時期でも仮採用していたことの方が問題よ</p><p>その時は山岡さんが部長でしたから</p><p>レイちゃんの言葉に、翔姉ちゃんは納得する</p><p>香月セキュリティ・サービスの警備部長だった山岡は遙花と美智の母親と、不倫関係にあった</p><p>だから、遙花の母親が山岡に、遙花の仮採用を頼んだのだろう</p><p>遙花の母親の悦子も香月セキュリティ・サービスの中では、そこそこの地位にまで出世していたし</p><p>ということだから、悪いけれどわたくしと麗華には、二度と話し掛けないでくれるかしら迷惑だから</p><p>翔姉ちゃんは笑顔でそう言った</p><p>遙花はガックリと腰を下ろす</p><p>では、遙花さん命令よあなたには、この後場所を移動して、娼婦として働いていただくからいいわねこれが、最後のチャンスよあたしの命令が聞けないようなら</p><p>みすずが遙花に、トドメを刺そうとする</p><p>本当ならこの場で一番力があるのは、ミナホ姉さんだ</p><p>ここは、黒森家の屋敷でミナホ姉さんは、黒森家の現当主なのだから</p><p>それに、みすずとミナホ姉さんなら実際は、ミナホ姉さんの方が、言葉に人を制する迫力がある言葉が重い</p><p>でも、工藤遙花はちゃんと眼の前に居る人間の内面を見ていないから</p><p>ミナホ姉さんでなく、自分が偉いと思っている香月家のみすずの言葉でないと屈しない</p><p>それが判っているからミナホ姉さんは、この件について何も言わなかった</p><p>ついに遙花の心が折れる</p><p>はいアンタはアタシの隣に座るネ</p><p>イーディが、自分の隣の椅子に遙花を招いた</p><p>遙花はイーディとは面識が無いから</p><p>この金髪で褐色の肌のアメリカ人美少女に、困惑している</p><p>できれば、あたし美智やみすず様たちと同じテーブルの方が</p><p>遙花が、そう言葉を濁した瞬間</p><p>ビュッ</p><p>遙花の眼前にイーディの拳が、突き付けられる</p><p>ただの正拳ではない</p><p>イーディの人差し指と中指の間から暗器の手裏剣が飛び出していた</p><p>ゴタゴタ言うと殺すヨ</p><p>ニッと笑うイーディ</p><p>彼女は、ニューオリンズの暗殺教団の秘蔵っ子だから日本の甘っちょろいルールは効かないよ</p><p>マルゴさんが、遙花に言う</p><p>ま、あたしもそうだけれど</p><p>ああ、遙花は一目で相手の腕前を判別できるような力は無いんだ</p><p>だから、ナメた真似をしないように２人は、キッチリ威嚇することにしたんだな</p><p>Darlingコイツの監視は、アタシに任しておくネ</p><p>ああ遙花は</p><p>妹の美智に対してはまだ奢りと甘えが甚だしく残っているから</p><p>この褐色の肌に金髪、青い眼のアメリカ人武闘少女の方が、監視役に向いているだろう</p><p>頼むよイーディ</p><p>イーディは見落としの無い子だし信頼できる</p><p>さぁっていいかしらやっと、ご飯てことで</p><p>克子姉とマナが、台所から顔を出す</p><p>ええ、頼むわそれと食堂に来るのをストップさせてた２人も呼んであげて</p><p>ああ雪乃ちゃんと美子さんですね寧ちゃんに連れてきてもらいますわ</p><p>寧の姿が、ずっと見えないのは雪乃たちの足止めをしていたからか</p><p>今の遙花への脅し大会の場に、雪乃が居ると</p><p>雪乃が、遙花に真実をバラしてしまう可能性があったからな</p><p>あいつは昔と違って物事を深く考えるようになったから指摘も鋭い</p><p>美子さんは、雪乃の話相手として足止めに協力してもらったんだろう</p><p>あの兄さん、大丈夫なの</p><p>心配そうにルナが、オレに尋ねる</p><p>いや、あのあのお姉さんをその</p><p>工藤遙花を、ホテルの手打ち会場へ連れて行くということか</p><p>わたくしもあの人は、心配ですわ</p><p>うん、あの人の心シッチャカメッチャかで、頭が痛くなります</p><p>月子と夜見子もそう言う</p><p>接触していなくても、あれだけ大きな感情を垂れ流す女だと</p><p>心を読む気がなくても月子たちに、トゲドケした心が響いてくるらしい</p><p>ほら３人ともオレと読む力のおさらいだ</p><p>テーブルの上に、手を伸ばす</p><p>月子と夜見子が頷き合って、オレの手を掴んだ</p><p>みんなオレの心を読めよ</p><p>実際の話工藤遙花を連れてっても、関西ヤクザの子分たちに売春させることはできない</p><p>そんなの無理だ</p><p>関西から来ている連中はみんな、ピリピリしているはずだから</p><p>眼の前に敵対しているグループのヤクザがいるし香月セキュリティ・サービスには、関西の本部も強襲されている東京への派遣部隊はほぼ壊滅</p><p>恨みもあるし、信用できない</p><p>それなのに、その香月家から</p><p>この女子校生を、どうぞ皆さんで犯して楽しんで下さいって、工藤遙花を提供されたって</p><p>みんな気味悪がって、手出しをするはずがない</p><p>普通の売春婦とかなら、まだ理解できるが</p><p>いきなり高校生のそれも、空手女子チャンピオンが提供されるなんて、あまりにも謎すぎる</p><p>公様では、なぜ</p><p>それでもなぜ、遙花を会場に連れて行くかと言えば</p><p>ぶっちゃけ清美さん対策だ</p><p>え先生何で</p><p>オレたちにはまだ清美さんの真の力が、どれぐらいあるか判らない</p><p>だが月子たち以上に、人の心を読む力があるとしたら</p><p>それはあると思いますわ</p><p>清美さんは、夜見子たちの修行を見てくれていた人だ</p><p>当然、鷹倉姉妹のことはよく知っている</p><p>迷彩ですの</p><p>オレたちのメンバーの中に全然、状況を理解していなくて</p><p>一々、ビビリまくっている子が１人いる</p><p>しかも、あんなにエネルギッシュで、訳の判らない感情の波を撒き散らしている</p><p>そんな工藤遙花がオレたちと同行していたら</p><p>なるほど清美さんは、混乱なさいますわね</p><p>そういうことだよ月子</p><p>オレたちは以前にも闘いの場に、イレギュラーな人間を連れてったことがあるんだそして、その選択は正しかったみんなが同じくらい状況を把握しているとついつい、見落としてしまうこともあるから</p><p>オレたちは５月のシザーリオ・ヴァイオラとの闘いに</p><p>全く関係の無い雪乃を連れて行った</p><p>そして、オレたちとは異なる視点を持つ雪乃のおかげで何度か命拾いをした</p><p>工藤遙花は多分、役立つ</p><p>あいつは眼の前で起きることに反応して、逐一ワーキャー喚くだろうから</p><p>パパたち手を繋いで、何しているの</p><p>真緒ちゃんがオレたちをジロっと睨む</p><p>ずるいですのルナたちばっかり</p><p>ああ、ごめんごめんよし、握手しよう</p><p>オレは、２人と握手する</p><p>おおお、懐かしいっあんた、元気だったケガ治ったの</p><p>寧と美子さんと一緒に、食堂へやって来た雪乃が工藤遙花を見て、声を掛ける</p><p>雪乃も、遙花と美智が決闘した５月の劇場の場に行っている</p><p>ええーっ白坂雪乃何で、居るのよ、ここに</p><p>遙花の方は毎週テレビに出ている雪乃が現れたことに驚いている</p><p>うーん、それはあたしも、すこぶる疑問なのよねー何であたしここに居るんだか</p><p>雪乃は明るく、そう言った</p><p>ああ、そっか前に会った時は、あたし変装してたからあんたは判ってないんだ</p><p>変装</p><p>そうよあの時は確かそうそう、あたし、黃縞黒子って名乗ってたのよねぇ覚えていない、黃縞黒子っ</p><p>ごめん覚えていない</p><p>あら、残念</p><p>まあ、遙花としてはオレたちの仲間の中に居た、変なドレスを着た女のことなんて覚えていないだろうな</p><p>ほらほら、ご飯よーっ食べて食べて食べてぇっ</p><p>克子姉とマナが盛りつけたスパゲッティを、次々に皿に盛りつけていく</p><p>ああ、克姉あたしも手伝うよっ</p><p>寧と瑠璃子も配膳に協力した</p><p>あ、わたくしたちもやりますわ</p><p>月子たちが、席を立とうとするが</p><p>いいの、いいの月子ちゃんたちは、身体を休めといてもちろん、ヨッちゃんもねっ</p><p>寧は、オレたちに微笑んでくれた</p><p>オレたちが本当に遙花を娼婦にさせないこと</p><p>遙花のことを、追い詰め切らないことを察知して</p><p>わざと遙花を突き放してくれた工藤父には頭が下がる</p><p>結局怖い思いをしないと、反省も成長もしないタイプの子なんだよな</p><p>工藤遙花を見て、オレはそう呟いた</p><p>納得がいかないわよだから、何でここに白坂雪乃がいるのよっ</p><p>絡める相手を見つけた途端全力で、雪乃に感情をぶつけている</p><p>そういう形でしか、不安やフラストレーションを解消できない</p><p>堪え忍ぶことを知らない女</p><p>そんなの、どうでもいいじゃないこのスパゲッティ、結構イケるわよここの克子って、性格は悪いけれどお料理だけは上手いんだからっ</p><p>雪乃は、フォークで皿を突っつきながらそう言った</p><p>あーら、そんなことを言うともうご飯作ってあげないわよ</p><p>克子姉が、雪乃に言う</p><p>何よ褒めてあげたんでしょ</p><p>褒める前に、けなしてたでしょうがっ</p><p>何だかんだ言っても雪乃が居ると、楽しい食卓になっていく</p><p>スーパーロボット大鑑という本を読んでいて驚いたこと</p><p>鉄人２８号は、63年から66年まで足かけ4年（実質は2年半）も放送されていた</p><p>72年の12月始まったマジンガーZの人気で、ロボットアニメが増えていき</p><p>76年には、コンV、グロイザー、マシンプラスター、ダイアポロン、ガイキング、ジーグ、グレンダイザー、ゴーダムと</p><p>1週間に、８本ものロボットアニメが放映されるようになる</p><p>７９年には、一時、ガンダムとダルタニアスの２本しか、週にロボットアニメが放送されないぐらい激減する（２本ともサンライズ作品）</p><p>私は当時小学生ですがどっちも観ていません</p><p>ガンダムは、裏番組のまんがはじめて物語を観ていました</p><p>ガンダムってすっごいロボットアニメの冬の時代にやってたんだ</p><p>ちなみに、ロボットアニメが最も放送されていたのは、８３年の秋以降で</p><p>ダンバイン、ボトムズ、アルベガス、スラングル、サスライガー、バイファム、モスピーダ、ドルバック、ゴーバリアン、オーガス</p><p>１週間に１０本ですよ</p><p>721．ごめん</p><p>そして、食堂内は全員揃っての昼食となった</p><p>工藤遙花はまだピリピリしているが全体的には、和気藹々とした雰囲気になっている</p><p>ま、いいからいいから食べさいよほら</p><p>工藤遙花は、雪乃と美子さんのテーブルに引き取られた</p><p>今の雪乃はこういう時に、空気を読んでくれる</p><p>美子お姉様このサラダは瑠璃子もお手伝い致しましたのどうぞ、召し上がって</p><p>今日は、瑠璃子とみすずも美子さんと食事をしている</p><p>とても美味しいですわ</p><p>微笑み合う、香月家の３人の従姉妹たち</p><p>一方、オレの廻りが鷹倉３姉妹とアニエスと真緒ちゃんとで占めらている</p><p>月子たちは、まだオレたちの家族に慣れていないしこういう場は、空気を和ませてくれるアニエス＆真緒ちゃんが同席してくれている方が良い</p><p>アニエスは、すっかりルナのことが気に入っているみたいだし</p><p>真緒ちゃんも、遊んでくれそうなお姉さんが増えたことに、ニコニコしている</p><p>他のテーブルを見てみると</p><p>ミナホ姉さんは翔姉ちゃん、レイちゃんと打ち合わせしながら食事をしている</p><p>マルゴさんも、そっちの話に加わっているな</p><p>寧とイーディは、美智とまた別のテーブル</p><p>ああ工藤遙花が美智に嚙み付かないように、みんなでガードしていてくれてるんだな</p><p>イーデイは、本当に美智の親友になっているし渚と寧は、家族のお姉さんだから</p><p>そして台所の脇のテーブルには、克子姉とマナ</p><p>スパゲッティのおかわりとかに、すぐに対応できるようにか</p><p>さすが、家族の主婦と主婦見習い</p><p>もう一人の主婦見習いの瑠璃子が、美子さんのテーブルに居るけど</p><p>ふと考える</p><p>今ここに、メグが居たらメグは、どのテーブルに座っているのだろう</p><p>本当ならマナの位置克子姉の隣に座っているべきなんだろうけれど</p><p>５月の段階では、メグこそが克子姉に次ぐ、第２の主婦を目指すはずだったのだから</p><p>なのに４ヶ月経ってみると、その地位はマナと瑠璃子に奪われている</p><p>いや瑠璃子は、香月家のご令嬢として世の中から隔離されて育ったから</p><p>この屋敷に住むようになって、何もかもが目新しいんだ</p><p>今までは、家事なんて何一つやらせてもらえなかったんだし</p><p>一方、マナは</p><p>新しい学校も決まっていないし白坂創介の娘という負い目もあるから</p><p>この家の中で、必死で自分のポジションを作ろうして頑張っただけだ</p><p>メグだって、何もしていなかったわけじゃない</p><p>女子陸上部の部活の時間が、どうしてもあるから積極的に家事を担当することが、なかなかできなかっただけだ</p><p>今もそれでこの場に居ないわけだし</p><p>ねえねえパパ</p><p>不意に、アニエスがオレに声を掛ける</p><p>ありがとうですのアニエスに、ルナをくれて</p><p>ああ、スパゲッティのソースがほっぺたに付いているな</p><p>オレは、紙ナプキンでアニエスの頬を拭ってやりながら</p><p>別に、アニエスにあげたわけじゃないぞルナは物じゃないんだから</p><p>判ってますのアニエスも、ルナのですから</p><p>ええとねとにかく、仲良しですのっ</p><p>ええーっ、真緒は</p><p>心配そうに、真緒ちゃんが尋ねる</p><p>もちろん、真緒ちゃんとも仲良しですのっねっ、ルナ</p><p>うん仲良くしようね真緒ちゃん</p><p>真緒ちゃんの頭を、優しく撫でる</p><p>じゃあ、仲良くしてあげるっ</p><p>真緒ちゃんは、ニコニコ顔になる</p><p>今までは、ルナが一番下の妹でしたけれどこれからは、ルナもお姉さんなのよしっかり、頑張りなさい</p><p>１４歳の夜見子が、お姉さん風を吹かせて１２歳の妹に言う</p><p>そうだねボクも、お姉さんなんだ</p><p>ルナには姉たちに対するコンプレックスがある</p><p>自分もまた姉の立場になることで、そのコンプレックスが克服できるといいな</p><p>パパその人も、真緒のお姉ちゃんになるの</p><p>真緒ちゃんが、夜見子と月子を指差す</p><p>あたしはヨミよよろしくねっ</p><p>夜見子が、真緒ちゃんに微笑む</p><p>うんよろしく真緒、お姉ちゃんみたいにオッパイの大きい人、大好きっ</p><p>まあ、母親の渚が爆乳だからか</p><p>でも、パパはオッパイの小さい人も好きだから、ルナちゃんも安心してねっ</p><p>大丈夫パパは、美智お姉ちゃんのおっぱいも好きだからそして、ルナちゃんの方が美智お姉ちゃんより大きい</p><p>真緒ちゃんの爆弾発言に一瞬、部屋が静まり返る</p><p>真緒妹《まおイモウト》、それは誤った解釈ですよ</p><p>静かに美智が言う</p><p>女性の価値は魅力は胸の大きさで決まるものではありません</p><p>美智の声が部屋の中に響く</p><p>大切なのは締まり具合ですっ</p><p>締まり具合ならわたくしにも勝機があるはずっ</p><p>いや確かに</p><p>小柄で、下半身の鍛えられている美智は締まりが良い</p><p>勝てます勝ちますっぶいっ</p><p>美智は、何でだかオレに右手でＶサインを示した</p><p>パパ締まり具合って、なーに</p><p>ポカーンとして真緒ちゃんが、オレに尋ねる</p><p>そんなの幼女に説明できるか</p><p>ちょっと美智ちゃーん</p><p>美智の後ろに、渚が立つ</p><p>うちの子に、何てことを教えるのよこのボケ</p><p>コツンと、美智の頭を叩く</p><p>アホの子か、あんたはエロボケし過ぎよ</p><p>だいたいねぇ女のアソコは、鍛えられるんだから若けりゃキツキツで、年取ったらユルユルとか無いからねっ克子確か、この屋敷のどこかに膣圧計があったでしょこの子とあなたと膣圧計って比べてみればいいのよっ</p><p>ち、膣圧計</p><p>そんな高度な計測器があるのか</p><p>ていうか何に使うものなんだ</p><p>何で、あたしなのよそんなの、渚が自分のを計りなさいよっ</p><p>だって、こういう時は、あたしじゃなくって克子の出番でしょ</p><p>あ、もしかして自信ないの１５歳の子と比べたら自分はユルユルじゃないかって</p><p>ち、違うもんっあ、あたしはユルユルじゃないもんっねっ、あなたぁあたし、緩くないわよね</p><p>渚は、オレに縋り付いて来る</p><p>いや、まあうん</p><p>ほらちゃんと証人がいるわよあたしはユルユルじゃないからだーかーらー、膣圧勝負は、美智ちゃんと克子でやってね</p><p>えー、ていうことはもしかして、克子、ユルユル</p><p>ち、違うわよっそうよねあなた</p><p>またオレか</p><p>うん違う克子姉はユルユルじゃない</p><p>でも、美智ちゃんほどキツキツでもないんじゃないの</p><p>判ったわよそこまで言うんなら、勝負してあげるわよっ今、持って来るから膣圧計美智ちゃん、パンツ脱いで待ってなさいっ</p><p>ドカッと、席を立つ克子姉</p><p>克子、食事中よ</p><p>ミナホ姉さんが一言で、空気を制する</p><p>渚と美智ちゃんと良信もいい加減になさい</p><p>何でオレまで</p><p>ほら皆さんに、ごめんなさいは</p><p>はぁ仕方が無い</p><p>ご飯中に、変な話をしてごめん</p><p>ごごご、ご主人様ぁぁ</p><p>わわわ、わたくしこそみ、皆様、大変失礼を致しました</p><p>深く頭を下げる美智</p><p>わたしも大人げなかったですごめんなさい</p><p>お騒がせしましたごめんなさい</p><p>渚と克子姉もみんなに謝罪する</p><p>判ったのなら、もういいわ美智さん頭を上げなさい</p><p>いつまでも頭を下げたまんまの子が居ると食事が美味しくなくなるのよそんなことも判らないの</p><p>申し訳ありませんでした</p><p>美智お姉ちゃん怒られたっ</p><p>真緒ちゃんが笑う</p><p>いや、真緒ちゃん真緒ちゃんも悪いんだよ</p><p>えパパ</p><p>世の中には、色んな身体の人がいるんだから身体のことを、無闇にみんなのいるところで話題にしちゃいけないんだよ</p><p>真緒ちゃんは何で自分が怒られるんだろうという顔をしている</p><p>真緒ちゃんは、あたしともお風呂に入ったことがあるからあたしの身体のことは、知っているわよね</p><p>ミナホ姉さんが真緒ちゃんに言った</p><p>真緒ちゃんは、ミナホ姉さんのことがちょっと苦手だ</p><p>でも、この屋敷には大浴場があるから</p><p>みんなで入浴した時に、たまたまミナホ姉さんも浴室に居たんだろう</p><p>あたしは美智ちゃんより、もっと胸は無いわよそれに、お腹に大きな傷跡がある見たわよね</p><p>ミナホ姉さんは娼婦に堕とされて、妊娠させられメチャクチャな堕胎手術をされて、二度と赤ちゃんの産めない身体になった</p><p>まだ成長期だったのに、子宮が機能しなくなったから肉体は、女らしく発育することができなかった</p><p>スラッとした痩身で、背は高いけれど胸にもお尻にも、全く肉が付いていない</p><p>そしてお腹には大きな手術痕が残されている</p><p>その傷跡を見れば誰だって、ミナホ姉さんがとても大変な思いをしてきたことは判る</p><p>あたしは、好きでこういう身体になったわけじゃないわよ自分では、どうすることもできなくてこういう身体になったのあたしだって、子供の頃はオッパイもお尻も大きくて、魅力的な女の子になりたいと思ってたわでも、あたしはなれなかったそれを真緒ちゃんは笑うの</p><p>謝って済むことじゃないの真緒ちゃんには、悪いことをしているという気持ちは無かったとしても、側で聞いているだけで不快に思う人も居るのよそういう人の中には、真緒ちゃんに怒りを感じて、ケガをさせようとしたりあるいは、真緒ちゃんの周りの子をイジメようとするかもしれないわ</p><p>廻りの子</p><p>真緒ちゃんはアニエスとルナを見る</p><p>そうよ真緒ちゃんを苦しめるためには真緒ちゃんの廻りの人にも危害を加えるそういう人たちだっているのよ</p><p>だからうかつに人の悪口を言ってはダメよ仲間内だから、親しい人だからっていうのもダメ真緒ちゃんの発した言葉を、誰が聞いているんだか判らないんだから</p><p>この間ね電車に乗っていたら、中学生ぐらいの女の子たちが、顔に傷だか痣だかある同級生の子の悪口を話していたわそれがとても気持ち悪いってどうして、あんな傷のある子と同じクラスなんだろうって</p><p>真緒ちゃんは、ジッとミナホ姉さんの話を聞いている</p><p>あたしはその子たちが、とても憎たらしかったわ１人１人、引っぱたいてやりたいって思っただって、ほらあたしのお腹にも醜い傷痕があるでしょ</p><p>でも、あたしの傷はお腹だから普段は、服に隠れて見えないわもちろん、その中学生たちにも見えないでも、あるのよあたしには傷が</p><p>外からは見えなくても傷はある</p><p>その子たちからすれば同じ車輌に、傷のある人が居るなんて判らなかったからしょうがないってことになるんでしょうけれどでも、あたしは頭に来たわ許せないって思った判る</p><p>ミナホ姉さんは苦笑する</p><p>知らず知らずに犯した罪はやっぱり罪なのよ相手にとってはそれは法律とか、お巡りさんが関わる世界では罪ではないのかもしれないけれど充分に、人が人を殺す動機には成り得るのよ</p><p>真緒ちゃんはブルルッと震えた</p><p>だからどんな時にも、言葉には注意しなさいどんな状況でも他の人に不快感を与えるような言動は慎みなさいあなたとあなたの大事な家族を守るために</p><p>世の中や他人をナメた言動をしているやつは排除される</p><p>つまんないことにもカチンときて、いきなり暴力を振るうようなヤツもいる</p><p>そういう人間に敵視されて、自分や自分の身内を標的にされたらたまらない</p><p>だから、どんな時でも言動には注意しないと</p><p>あうう真緒は</p><p>真緒ちゃんは、ミナホ姉さんの発する怖い気に震え上がっている</p><p>いつもママが言っている通りのことよどんな時でもお行儀良くしなさいパパやアニエスちゃんたちにもよお行儀の悪いことをしたら、みんな真緒のこと嫌いになっちゃうわよ</p><p>ご、ごめんなさいママぁぁ</p><p>泣き出す真緒ちゃんを渚が抱く</p><p>はいはい判ったわね良い子、良い子</p><p>真緒ちゃんをあやす渚</p><p>ていうかさっきのは、あたしたちも相当、お行儀悪かったわね</p><p>はい反省します</p><p>克子も反省しています</p><p>えっとオレも</p><p>何か流れとしてオレも反省するべきだろう</p><p>大変申し訳ありませんでした反省致します</p><p>最後に美智がみんなに謝罪した</p><p>まいいわそれより、良信立ちなさい</p><p>オレは、ミナホ姉さんに促されて席を立つ</p><p>あなたみんなに謝らないといけないことがあったでしょ</p><p>ここ数日のできごとを経験した上で</p><p>ミナホ姉さんはずっと、オレを観ていた</p><p>だから、ミナホ姉さんには判っている</p><p>でも、そうだよなあ</p><p>他の子たちはミナホ姉さんみたいに、オレの様子を逐一観ていたわけじゃないんだから</p><p>一度、ちゃんと話をしないといけないよな</p><p>きちんと謝らないと</p><p>えっとあの</p><p>オレは頭の中で言葉を探す</p><p>最近のオレはちょっと、調子に乗っていたと思うだから、みんなごめん</p><p>オレは自分は何の力も無い、ただのガキなのに廻りの人の力をアテにして、身勝手なことばっかり考えてたと思う</p><p>みすずに言えば何とかなるだろうとか</p><p>ジッちゃんを説得すればとか</p><p>ミナホ姉さんに頼もうとか</p><p>翔姉ちゃんと相談すれば、何とかなるとか</p><p>自分の力じゃないものを自分の力だと錯覚してたどうかしていたんだ</p><p>オレはサイテイだ</p><p>いえそれは、あなたの力よ</p><p>翔姉ちゃんが口を開く</p><p>わたくしたちはあなたが望んだことは、何でもするしそうよね、麗華</p><p>前にも言わなかったかしらわたくしたちは、香月セキュリティ・サービスに籍を置いているけれど閣下とあなたが対立した時は、あなたに付くわよ</p><p>家族なんですから、当然です</p><p>というか旦那様ほど、ご自分の力とあたしたちの力をしっかり区別なさっている方はいらっしゃらないと思いますわ</p><p>そうよね普通の子ならとっくに、勘違いしてもっと増長しまくっているわよね</p><p>ていうか、良い機会だからみんなにも相談したいんだけれどこの子この４ヶ月間、自分の物は全然欲しがらないのよ</p><p>克子姉が、みんなに言う</p><p>普通ならアレが欲しいとかアレを買ってくれとか今日は、アレが食べたいとかあるでしょ高校１年生の男の子なんだから</p><p>そうなんだよねえ一緒に買い物に行っても、自分の物はいらないって言うし日用品は、必ず一番安いのを買うんだよねえ</p><p>はいですから旦那様を夏休みに、南洋のリゾート地にお連れしましたし、一流ホテルでのお食事会も何度か行っていますが旦那様の方から、また行きたいとかあのレストランにまた行こうとか、おっしゃっていただけないんですわ</p><p>うん贅沢を覚えてダメな子になっちゃうのも困るけれど今みたいに、欲が無さ過ぎるのも心配なのよ</p><p>克子姉の言葉にマルゴさんは</p><p>仕方ないさ彼は、相変わらず、自分自身の価値を低く見ているからね自分みたいな人間がって思っているうちはどんなことも楽しめないって</p><p>そうなんだよねえそれが問題なんだよー</p><p>今のヨッちゃんはその気になったら、香月のオジィちゃんだって倒せるぐらいの力を持っているんだよみんなヨッちゃんの味方なんだから</p><p>お兄様はとても真面目なお方ですから</p><p>馬鹿なのよあんたたちだって、知ってるでしょこいつが馬鹿だってことは</p><p>雪乃がせせら笑う</p><p>だって、こいつ本気でパン屋になる勉強しているのよ</p><p>それの何が悪いって言うんだよ</p><p>オレは雪乃に尋ねる</p><p>普通だったらあたしが、今のあんたの立場だったらパン屋なんかやんないわよだってどうせ働かなくたって、黙ってお金が入って来るようになるんでしょ香月家とかが味方なんだからそうじゃなかったら、大学とか行って経営とかの勉強をするわよそんで、香月グループのどっかの会社に入れてもらってさエリート・コースじゃない何にしたって、パン屋は無いわあり得ないわよそんな選択</p><p>そんな言い方ないでしょっお兄ちゃんは克子お姉ちゃんの夢に協力したくて、それでパン屋になるって決めたんだから</p><p>ずっと黙っていたマナが姉に叫ぶ</p><p>そうよそこに居る克子の夢なんでしょパン屋はつーまーりー、あんたの夢じゃないわあんた自身の夢はどこに行っちゃったわけ</p><p>克子姉の夢を一緒に叶えるのがオレの夢っていうんじゃ、ダメなのか</p><p>ダメじゃないけれど今イチ、スカッとしないわよね男らしくないっていうかロマンを感じないっていうか</p><p>それにオレは、早く金を稼げるようにならないといけないんだよ</p><p>ふーん何で</p><p>だって、オレは家族のみんなを養っていかないといけないじゃないか</p><p>雪乃は爆笑した</p><p>何が可笑しいんだよッ</p><p>それはだってさ</p><p>雪乃は、ゲラゲラ笑いながら答える</p><p>あんたが、パン屋にならなくったてここの人たちは、充分稼いでいるじゃない</p><p>でも、オレは自分の手でこの手で稼ぎたいんだ家族のために</p><p>家族のためって言うけれどそれって、結局、自分のためなんじゃないの</p><p>自分が家族のために、何かしら貢献しているっていう実感が欲しいだけなんでしょバッカみたい</p><p>オレがパン屋になるということは</p><p>何でもいいけれどさここんとこのあんたって、額に皺を寄せすぎ学校でも、いっつも難しい顔して全然、人生を楽しんでないわよね</p><p>パン屋をやろうが、何をしようがそんなの別に、どうだっていいわよたださそのことを、あんたが勝手に重々しく考えてこれは、オレのやらなくてはならない重大任務なんだって深刻で暗ーい顔して、パンとか一心不乱にこねたりしてるから息苦しくてたまらないのよ廻りの人間がね</p><p>そんな風なんだオレは</p><p>良信だから、あなたは、みんなに話さないといけないことがあるんでしょ</p><p>あなたはさっき、月子さんとの体験を通じて判ったんでしょ</p><p>改めて雪乃が言ってくれたことが繋がった</p><p>うん雪乃が今言った通りなんだなオレは、ここのところずっと何もかも、オレ自身で背負い込んでたんだいうかオレは家族のみんなを心配するけれどオレ自身の方は、心配して欲しくなかった一方的にオレがみんなを守りたかった守ろうとしていた</p><p>そんなのは間違ってた今は判るオレは、偉そうに上から目線で、みんなのためにオレがやるんだって、気ばっかりはやってた馬鹿だった</p><p>部屋の中がシンとなる</p><p>そんで、その上オレは、オレの思いばかりをみんなに押し付けようとしていたみんなが、本当はどう思っているのか１人１人に、ちゃんと自分の考え意思があることを判ってなかったみんなのことを心配しているオレだけが正しくて、みんなの意見なんか聞こうとしなかったゴメン本当にゴメン</p><p>オレは深々と頭を下げる</p><p>でも、結局この食堂を来てみればオレが考えたりする前に、ミナホ姉さんでも、翔姉ちゃんでも、マルゴさんや克子姉たちでも当たり前なんだけれど、オレよりもずっと大人でもう、すっかり何をどうするべきか決まっててこの後の作戦も、もうみんな話し合って決まっているんだろそうなんだよオレとかは別に考えたり、口出しするようなことじゃないんだよそれなのに、オレは自分の力を過信して、勝手に作戦とか考えてたし</p><p>別にいいのよあなたにあなたの考えがあることは</p><p>わたくしたちだって別の視点から考えた作戦があるのなら、知りたいし素人考えだからって、却下したりはしないわよ尊重はするわあなたの考えだもの</p><p>はいですからどんなことでも、率直にお話下さればいいんです</p><p>レイちゃんもそう言う</p><p>あたしたちも悪いのよ鷹倉さんたちの件は、巫女の力の問題があるから、あたしたち年長組は直接タッチできなかったから</p><p>心を読む力で娼婦だった過去を読み取られると</p><p>月子たちが、セックスに対してネガティブな印象を抱く</p><p>そういう懸念があったから</p><p>ま、どうせならあなたが、１人で考えて続ける時間を設けてそれで、自分１人じゃ無理なんだって結論に達するのを待っていたんだけれどね</p><p>もっと、あたしたちに甘えなさい頼りなさい助言や力を求めなさい自分１人で背負おうとしたって、頭の中が煮詰まって何もできなくなるだけよ</p><p>わたくしたちも頼ってくれた方が嬉しいしね</p><p>翔姉ちゃんもそう言ってくれた</p><p>君は、まだ高校１年生なんだよ大人に甘えるのも、君の仕事なんだと気付いた方がいいね</p><p>マルゴさんもそう言ってくれる</p><p>本当に、ごめん済みませんでしたオレ生意気でした強がってました馬鹿でした</p><p>オレはみんなに言う</p><p>頼らせて下さい助けて下さいアドバイスして下さい甘えさせて下さいお願いしますっ</p><p>オレは万感の思いを込めて、頭を下げる</p><p>ホントどこまでも、馬鹿マジメなんだから</p><p>雪乃が、呆れた口調でそう言った</p><p>紅茶のカップを取って、ゴクゴク飲んでいる</p><p>いいわよいっぱい、甘えなさい良信それで、あたしにまず何をお願いしたいの</p><p>ミナホ姉さん雪乃を、このままこの屋敷に置いてやって下さいっ</p><p>雪乃が口に含んでいた紅茶を噴き出した</p><p>とりあえず頑張ってます</p><p>ああ、何とかしないと</p><p>722．Come On A My House</p><p>うへっあたしっ</p><p>眼を丸くする雪乃</p><p>そうだ雪乃頼むお前、ここで暮らしてくれオレたちと一緒に</p><p>オレは、雪乃にも頭を下げた</p><p>なななな、何でよそ、そんな、いきなりっ</p><p>雪乃は、すっかりパニックになっている</p><p>今まで、放っておいて香月セキュリティ・サービスに、お前を預けっぱなしにしていて、本当に悪かったごめんな雪乃</p><p>ここでオレたちと一緒にオレは、お前が赤ちゃんを産むの側で見守りたいんだ</p><p>今までみたいに毎週、金曜日のテレビ放送で雪乃の安否を確認するようなことは、もう止めたい</p><p>雪乃には、落ち着いてオレたちの中で、元気な赤ちゃんを産んで欲しい</p><p>そ、そんな唐突に、そんな勝手なことを言われてもあたしは困るわよっ</p><p>じゃあ、雪乃さん今まで通りで構わないあなたと、あんまり話の合わない将棋女子の監視員に見張られて、香月セキュリティ・サービスの施設で暮らすということで</p><p>翔姉ちゃんはニヤッと笑う</p><p>少なくともここの家は、ご飯は美味しいわよ</p><p>皿のスパゲッティをフォークでクルクルとまとめて口に入れる</p><p>うん美味しいうちの施設の食堂や、テレビ局のお弁当とは比べ物にならないと思うけれど</p><p>雪乃もウッと唸って、自分の皿を見る</p><p>アニエスは雪乃ちゃんが、一緒に居てくれる方が楽しいですの</p><p>真緒も雪乃ちゃん、好きっ</p><p>雪乃は年下の女の子たちには、人気がある</p><p>雪乃に対して、わだかまりがあるのは</p><p>ミナホ姉さん頼むよお願いだから</p><p>白坂創介に恨みを抱いている元・娼婦たちは雪乃のことを、まだ憎んでいるんだろうか</p><p>克子と渚は、どうなの</p><p>ミナホ姉さんは、２人に尋ねた</p><p>あたしは、別にもう</p><p>あたしも５月のことが終わったら、何もかもスッキリしちゃいましたから今更、何か含むところなんてのは無いですわ</p><p>ミナホ姉さんは、雪乃を見て</p><p>あたしももう、雪乃さんに悪い感情は持っていないわあなたは、この数ヶ月で随分変わったし正直、感心しているのよあたしも、あなたみたいに強くならないとって</p><p>あたしたちが、あなたにしたことを許してもらえるとは思っていないわそれでもごめんなさいねあなたには申し訳無いことをしたと思っているわ</p><p>スッと雪乃に、頭を下げる</p><p>そして、その上であたしからもお願いするわここに住んであたしたちと一緒に</p><p>ず、随分、勝手なのね</p><p>そうねでも、知っているでしょあたしがそういう、身勝手な女だっていうことは</p><p>ミナホ姉さんは、真っ直ぐに雪乃を見る</p><p>ハッていうことは、いつものパターンなんでしょあたしには結局選択権は無いのよ結局、何でもあんたたちの思い通りにさせられるのよっ</p><p>どう思ってくれてもいいわただ、あたしはあなたをこの屋敷に受け入れたいと思っているそれだけよ</p><p>わだかまりが残っているのはむしろ、雪乃の方か</p><p>いいじゃんこのまま、ここに住みなよ雪乃さん</p><p>舞夏は嫌なんでしょあたしと暮らすのは</p><p>雪乃は妹に、そう言う</p><p>嫌じゃないよ受け入れるだって、あたしたちももう、そろそろ前に進まないといけないもんずっと、このままってわけにはいかないんだからさお姉ちゃん</p><p>マナが雪乃を、お姉ちゃんと呼んだ</p><p>あたしは、この４ヶ月吉田マナと白坂舞夏の間で、宙ぶらりんになってたけれど雪乃お姉ちゃんは、必死で白坂雪乃をやってた知ってるよあたしもお兄ちゃんと一緒に、毎週テレビを観ていたから</p><p>マナの言葉に、雪乃が息を呑む</p><p>ああんた</p><p>最初はあの白坂創介の娘がって、冷たい眼で見られていたのに今はすっかり、あの白坂雪乃って、あの人の影なんて打ち消して、立派にテレビタレントをやっているじゃん凄いよ偉いよ格好いいって思うあたしはずっと、お兄ちゃんに甘えて、このお屋敷の中で引き籠もってただけだから</p><p>この中に居る限りは吉田マナとして、お兄ちゃんたちに守ってもらえるから外に出たら、白坂舞夏の過去に追い回されて辛い思いをするんじゃないかってだから、外に出られなかったんだよ新しい学校にも行かずにここに居たお姉ちゃんが１人で、外で頑張っているのに</p><p>マナが、姉に頭を下げる</p><p>あたしからもお願いします雪乃お姉ちゃんどうか、ここで暮らして下さいあたしのためにお兄ちゃんのために生まれてくる赤ちゃんのために</p><p>雪乃はスッと自分のお腹を押さえる</p><p>あたしもお兄ちゃんも雪乃お姉ちゃんと、暮らしたいんだよっ</p><p>で、でも恵美が恵美がいるわここには</p><p>いつの間にか、雪乃の天敵になっている</p><p>恵美はあたしと暮らすのは嫌でしょうどうせ</p><p>そんなのどうにでもなるわ</p><p>どうにもならなかったら恵美の方を追い出すから雪乃さんは、心配しなくてもいいのよ</p><p>恵美には山峰家という、帰れる場所があるんだから</p><p>いや、ちょっと待ってよミナホ姉さん</p><p>メグが不在の時にそんな話をしなくても</p><p>あたしは極論を言っているだけよ恵美が、どうしても変わらないようならそうするしかないって覚悟しているわ</p><p>仕方ないわよ今の恵美はあたしたちの家族を壊す可能性があるからあなたと恵美、２人が問題を抱えていたけれどあなたの方は、今回のことで色々と解決できそうだからでも、そうなると恵美だけが、困ったちゃんでしょ</p><p>オレとメグが</p><p>同じくらい困ったちゃんだった</p><p>２人とも生真面目で、思い込みが激しいからこうじゃないといけない、自分が、頑張らなきゃいけないって、何でもかんでも自分の中に抱え込んで、暴走していたわけだから</p><p>オレとメグは同じだった</p><p>メグがオレの正妻であろうとしてひたすら、空回りしていたように</p><p>オレも空回りをしていた</p><p>まあなたは、自分の力の限界とあたしたちに甘えることを、理解してくれたみたいだから、もう大丈夫だろうけれど恵美は</p><p>メグはすっかり、自分が家族のお荷物になっていると感じている</p><p>メグちゃんの心配は、後回しでいいよ今は雪乃ちゃんの時間でしょ</p><p>とにかくあたしたちは、雪乃ちゃんを迎え入れたいと思っている本気でね雪乃ちゃんにとっても悪い話じゃないと思うけれど香月セキュリティ・サービスの施設よりはここの方が暮らしやすいと思うし</p><p>そうあたしはこの家には、嫌な思い出ばっかりあるからさ</p><p>寧の言葉に雪乃は、ハッと苦笑する</p><p>でもねえ、あんた</p><p>あんた、本当にあたしにここに居て欲しいの</p><p>公様は、そう思っていらっしゃいますわ</p><p>月子がオレの代わりに答える</p><p>何よあんた</p><p>わたくしは人の心を読みますそういう力を持った巫女ですわたくしは公様のお心の中のことなら、何でも知っていますわ</p><p>雪乃にニコッと微笑む</p><p>表現の仕方としては問題のある行為も、あったようですが公様が、あなたに対して感じている感情は、ずっと変わっていませんわ</p><p>それって、どうってことよ</p><p>お前が、好きなんだ雪乃</p><p>大口を明けて、呆れる雪乃</p><p>ここにいるみんなと同じくらいお前のことが好きだだからお前にも、側に居て欲しいんだっ</p><p>ハァーッと、大きく溜息を吐いた</p><p>バカ、バカ、バーカ</p><p>あの、雪乃さん</p><p>責任、取りなさいよ一度吐いた唾は呑めないんだからねっ</p><p>そして、クシャクシャと、自分の髪の毛を掻き上げ</p><p>あー、もー、信じらんないっったくしょうがないわねっ</p><p>雪乃は再び愛しげに、自分の下腹部を撫でる</p><p>あたしは、この子をたった１人であたしだけの子として、産むつもりだったのよ</p><p>でも、いいわ判ったわよこの子はあんたたちのううん、ここの家の子としてあたしとあんたたちで一緒に産めばいいのね</p><p>悪いけれどそうしてちょうだい</p><p>ハッ仕方ないなぁっ</p><p>で恵美が帰ってきたら、今度はあたしから恵美にお願いですから、ここに住まわせて下さいって頭を下げればいいのよねっ</p><p>判ってるわよあんたが、あたしに頭を下げたこととかは恵美には言わないからあたしが恵美に頭を下げてあんたたちが、ナアナアにしてくれてそうやって、角が立たないようにすればいいんでしょあたしだって、バカじゃないんだから自分がどうすればいいのかぐらいは判っているわよ</p><p>雪乃はそう言ってくれた</p><p>ごめんなさい感謝するわ</p><p>ミナホ姉さんが、礼を言う</p><p>何よこのバカっ</p><p>ありがとう雪乃大好きだ愛してるよ、雪乃</p><p>うっさいそんなの、知ってるわよこのバカッ</p><p>他の女のこととかは、どうでもいいけれどちゃんと、この子のパパはやってよね</p><p>はぁそれがずっと心配だったのよあたし</p><p>雪乃はお腹の子の将来を、ずっと案じていたんだ</p><p>この子のことを考えたらここに置いてもらうのがベストだって、判ってるからさ</p><p>大きく息を吐く</p><p>そんな雪乃ちゃんに、お知らせしたいニュースがありますっ</p><p>渚が、満面の笑みで雪乃に言う</p><p>あたしもこの度、めでたく、妊娠が発覚致しましたっ</p><p>ああ、渚の妊娠のことは雪乃には、まだ伝えてなかったっけ</p><p>あたしは２人目だし大丈夫よ一緒に、元気な子を産みましょうね</p><p>渚が一緒なら雪乃の出産への不安も、何とかなるだろう</p><p>あのわたくしも</p><p>スーッと、月子が手を上げる</p><p>わたくしも可能な限り、早く妊娠させていただきたいと思っていますので</p><p>うん、追っ掛けてらっしゃいっ</p><p>いや、渚競争じゃないんだから</p><p>あ、わたくし、不肖、高梨克子も遅ればせながら、早期の妊娠を目指して、現在奮戦中でありますっ</p><p>ママ、えっとどういうことなの</p><p>事態がよく呑み込めていない真緒ちゃんが渚に尋ねる</p><p>ええっと、そうねえ来年になると真緒の妹が、今の段階で２人、もしかしたら４人生まれるかもしれないのよっ</p><p>えっ、いいのっ</p><p>真緒ちゃんが驚く</p><p>そんなに幸せなことが起きちゃって大丈夫なのママ</p><p>平気よみんなが居るんだからみんなで、どんどん幸せになっちゃいましょうねっ</p><p>わーおっアニエスちゃん大変だよっ</p><p>うううーっ、凄いですのっ</p><p>真緒＆アニエスが興奮している</p><p>うううーっ、わたくしも妊娠してしまいたいです</p><p>今はダメネ</p><p>イーディが、即座に答えた</p><p>今はアタシたちが、ガードしないと家族が守れないネ</p><p>美智はみすずや瑠璃子たちの登下校の警護もしている</p><p>イーディはオレやメグや寧の</p><p>確かに、今、妊娠してしまうととても困る</p><p>どうしても妊娠したいのナラ、ミチの代わりにガードができる子を見付けてくるネ</p><p>美智はウンと頷くが</p><p>デモアタシは、ミチの年齢でミチぐらい強い子なんて知らないネアタシぐらいじゃないノカ</p><p>むむむーっ、確かに</p><p>ミチのシスターじゃ、使い物にならないしネ</p><p>イーディは、工藤遙花を見る</p><p>工藤遙花はすっかり、呆然としていた</p><p>彼女は父親と翔姉ちゃんに、自分は見捨てられたと思っているみたいだし</p><p>昼食後オレたちは、場所を移動した</p><p>雪乃と真緒ちゃんとアニエスそれと、克子姉＆渚が食堂に残っている</p><p>残りのメンバーで、別室へ</p><p>これから向かう関西ヤクザとの闘いについての最終打ち合わせに</p><p>現地に行かないで、この屋敷に残る予定のみすずと瑠璃子も来ている</p><p>それと美子さんも</p><p>ごめんなさいもう少し、御名穂さんと話し合っておきたいことがあるからあなたたちは、出発する準備を優先して</p><p>翔姉ちゃんが、オレたちに言う</p><p>翔姉ちゃん、ミナホ姉さん、マルゴさん、レイちゃんがコンピュータのモニターを見ながら、何かを相談し合っている</p><p>みんなこういう作戦を練ることに関しては専門家だ</p><p>任せておいた方がいいな</p><p>とにかく鷹倉さんたちは、これに着替えてヨッちゃん、これね</p><p>寧が別室から服の入ったケースを持って来た</p><p>巫女服ですか</p><p>ケースの中を見て月子が驚く</p><p>そうそう昨日着てた、コスプレ用の衣装とは、全然違うよこれはちゃんとした神社の巫女さんの衣装</p><p>うちで用意したわ</p><p>見た目からして巫女で押し通した方が良いと思うのヤクザさんたちって、姿形にこだわる人たちだから</p><p>学校の制服なんかより正式な巫女の衣装で現れた方が、インパクトがある</p><p>判りましたそうですね清美様にもわたくしが、巫女を継ぐ覚悟のあることを知っていただかないといけませんし</p><p>あら、衣装はちゃんと３人分あるわよ</p><p>翔姉ちゃんは笑う</p><p>し、しかし夜見子とルナは</p><p>戸惑う月子</p><p>月子は、妹たちを鷹倉神社の巫女の呪縛から解放したいと思っている</p><p>いえ、お姉様今回だけは</p><p>夜見子が自分の衣装をケースから取り出した</p><p>わたくしたち３姉妹が力を合わせなくては清美様には、適いませんわ</p><p>うん、ボクも着るよ</p><p>ルナも巫女衣装に手を伸ばす</p><p>はーい、そんじゃあそっちの部屋で着替えようか軽く、お化粧もしてあげるよっこういう場合は、なるべく美しく、可愛くして行った方が良いからさっ</p><p>よろしくお願い致します寧お姉様</p><p>うんちょっと待っててそんで、ヨッちゃんはこれに着替えて</p><p>オレは寧に渡されたケースを開けると</p><p>学生服</p><p>オレの学校の</p><p>いや、でもまだ９月だし冬服は暑いよ</p><p>これ防刃、防弾加工済みの特別仕様だから</p><p>それもあたしが用意させました</p><p>翔姉ちゃんが、エッヘンと胸を張る</p><p>あなたが危険なことになっても大丈夫なように学生服だと、首元がスタンド・カラーだから</p><p>これはオレのために</p><p>でも、顔と頭は守れないからねそっちは、自分で注意するのよ</p><p>ヤクザたちの居る場所ってうのはそれだけ危険なんだ</p><p>ああ、この子に言っても対処するのは無理ね美智ちゃん、イーディ、頼むわよ</p><p>気を感じ取る２人がオレたちの警護に付いてくれる</p><p>えっとミッちゃんは、いつものその格好だよねっ</p><p>寧が、美智に尋ねる</p><p>はい、これがわたくしの戦闘服ですから</p><p>美智は、どこに行くのでも超お嬢様校の制服姿だ</p><p>学校の制服は、フォーマルな場でもそのまま入れるということになっているけれど</p><p>美智たちの学校の制服は、さすがに伝統があるからなかなかエレガントだし</p><p>ブッチャケ、小柄で日本人形みたいに整った顔の美少女の美智がこの制服を着ていると</p><p>普通の人間には、警護役とはまず気付かれない</p><p>身のこなしも上品だしとにかく美智は、可愛らしいから</p><p>まさか、このスカートの下に赤いムチや手裏剣や鋼球が隠れているとは、誰も想像できないだろう</p><p>んで遙花っちも、同じ制服だよね</p><p>工藤遙花は瑠璃子の警護役として、同じ学校に在籍していたから</p><p>今日は、たまたまなんだろうけれど美智と同じ制服で来ている</p><p>美智は中等部で、遙花は高等部だけど制服には、ほとんど違いは無い</p><p>じゃあ、ミッちゃんたちは、これで良しとしてイーディは、あたしたちと着替えに行こう</p><p>コンバット・ドレスがあるのカ</p><p>まさか敵を警戒させるような服を着てもしょうがないでしょあたしたちも似たような学校の制服に着替えるよっ</p><p>遙花っちと同じであたしも、敵を油断させる係だからちょっと、上品な着こなしながらも胸を強調する感じにしようかなあイーディとあたしだから、ビッチ路線でも良いけれど</p><p>あのヤッちゃんも行くの</p><p>危険な場所へ</p><p>だってヨッちゃんが、行くんでしょ</p><p>もし、ヨッちゃんに何かあったらあたしは、その場で後を追って死なないといけないじゃんかっ</p><p>だから自分の命は、大切にするんだよヨッちゃんっ</p><p>寧はオレの胸を、コツンと叩く</p><p>１人じゃ死なせないからねっ</p><p>寧はそう言うと鷹倉３姉妹とイーディを連れて、隣の部屋に着替えに行った</p><p>結局寧お姉様が、いつでも一番覚悟ができていらっしゃるのよね</p><p>みすずが嘆息する</p><p>いいえ、みすずお姉様お兄様と常に行動を共にするのもお兄様の帰られる場所を守り続けるのもどちらも、愛情のこもった行為であることに違いはありませんわ</p><p>みすずと瑠璃子はこの屋敷に残ることを、すでに決めている</p><p>あのみすず様、瑠璃子様、お話がございます</p><p>美子さんが２人に言う</p><p>ミナホ姉さんたちは会議をしている</p><p>寧たちは、席を外している</p><p>今、美子さんの前にはオレと香月家の３人の令嬢と美智しかいない</p><p>わたくし考えたのですが</p><p>雪乃さんだけでなくわたくしも、こちらのお屋敷にお世話になるわけには参りませんか</p><p>わたくしは黒森様の女にしていただくわけには参りませんが</p><p>さすがに、香月家の後継者が３人ともオレの女になるのは問題だ</p><p>しかしそれでは、お祖父様が</p><p>かつて、瑠璃子と美子さんは親元から、離されて</p><p>ジッちゃんの屋敷の中で、世間から隔離されて暮らしてきた</p><p>だけど、瑠璃子の父親が不審な死を遂げて</p><p>おそらく、死んだジッちゃんの次男が何かトンデモないことをしでかしたらしいと世間には、何となく知られている</p><p>その結果、その娘である瑠璃子はジッちゃんに嫌われて、遠ざけられたと</p><p>ジッちゃんの屋敷から出され黒森御名穂に預けられ、この屋敷で生活している</p><p>そういう設定になっている</p><p>そうして瑠璃子は自由な生活を謳歌している</p><p>また、瑠璃子がいなくなったことで</p><p>ジッちゃんは公式な場に美子さんを連れ出し</p><p>ジッちゃんの死んだ長男の隠し子であった美子さんを、香月家の正統な後継者として紹介している</p><p>お祖父様が独りぼっちになってしまわれるのでは</p><p>はいですから</p><p>お祖父様もこちらのお屋敷に来ていただくということは、できないでしょうか</p><p>ジッちゃんまでこの屋敷に</p><p>母が、父の机を整理していると</p><p>動脈瘤破裂で入院する前に父が銀行からお金を下ろした明細が出て来ました</p><p>母こんな口座知らないわよこれ、あなたのヘソクリなんでしょ</p><p>父うーん、それが記憶があいまいで、よく判らないんだよ</p><p>母でも、口座に30万円も入っているじゃないっこれ、通帳とかカードはどこにあるの</p><p>父うーん、それが覚えていないんだよ</p><p>父は、手術前の記憶がかなり曖昧になっているので</p><p>結局、母が家捜しをして通帳を見付けました</p><p>母ほら、あなた、何がなんだか判らないままになってたら困るんだからこのお金、全額下ろすわよあなたの手術とか入院で、凄いお金が掛かったんだから</p><p>父うーん</p><p>そして、今日2人で銀行へ</p><p>ところが、口座を調べてみると30万ではなく、10万円しか入っていません</p><p>しかも20万円は</p><p>今年の夏ぐらいに下ろしていることが、記帳で判明</p><p>母あなた、この20万円どうしたのよどこにあるの</p><p>母うーんじゃないわよ何か使ったの</p><p>父いや貯金してある</p><p>母だから、無いじゃないあなたが、夏に下ろしているんだから</p><p>父うん多分、夏に20万円引き出して別の通帳に移したんだな</p><p>母その通帳は、どこにあるのよ</p><p>父それが覚えていないんだよ</p><p>今、母の家捜しの第二弾が始まっています</p><p>私の子供の頃の写真とかが出て来ました</p><p>幼い日の私は、仮面ライダーの変身ポーズが、ウルトラマンの光線技のポーズで映っていました</p><p>オタクの血は、この頃からか</p><p>ちなみに、父の銀行通帳ですが</p><p>記帳の記録を見ると</p><p>同じ日に、７０００円引き出して、すぐにまた４０００円を預け入れしたりしている</p><p>差し引き、３０００円だけを手にしてどうするつもりだったんだろう</p><p>723．カードの切り方</p><p>今のお祖父様には娼婦は必要ないと思います</p><p>美子さんは言った</p><p>お祖父様は、もうご高齢でいらっしゃいますし</p><p>ジッちゃんは、今年８２歳だ</p><p>周囲の人たちには、まだ性欲が旺盛なように示しているが実際は、すでにセックスのできないぐらい身体になっている</p><p>そのことは娼館の代表者であるミナホ姉さんと、元・娼婦の克子姉たちしか知らない</p><p>肉体の快楽より心の平穏の方を必要となさっていると思うんです</p><p>美子さんの言葉をみすずと瑠璃子と美智は、ジッと聞いている</p><p>こちらには、若くて元気な女の子たちがたくさんいらっしゃいます娼婦を愛でられるより、幼い少女たちの成長を微笑ましくお見守りになられる方が、これからのお祖父様にはよろしいのではないかとわたくしは感じました</p><p>成長を見守る</p><p>そうね今のお祖父様にはギラギラした大人の娼婦よりも、真緒ちゃんやアニエスのような幼くて元気な女の子たちが廻りに居る方が、お幸せかもしれないわ</p><p>正直に申し上げますと瑠璃子様がこちらのお屋敷に移られてからというもの、お祖父様は少し気落ちなさっておられて暗いお顔をなさっている日が増えていますわわたくしでは、瑠璃子様の代わりは到底、務まりませんし</p><p>ジッちゃんは、瑠璃子に初恋の女性の面影を重ねていた</p><p>孫娘以上の感情を抱いていた</p><p>だからこそ、オレに瑠璃子を売り払ったんだ</p><p>このまま瑠璃子をジッちゃんの支配下に隔離し続けたら瑠璃子が可哀想なだけだから</p><p>何より、老齢のジッちゃんの肉体では瑠璃子とセックスすることは、絶対にできなくなった</p><p>だから自分の邪な恋を諦めるために</p><p>そうでしたかわたくしたちの前では、そのような様子は見せないようになさっていたのでしょうね</p><p>瑠璃子も嘆息する</p><p>相変わらず香月家の邸宅は、寂しいだけですからお祖父様とわたくしだけの食卓は先ほどのこちらのお屋敷での食事は、大変賑やかで楽しかったですわお祖父様もこの場にいらっしゃればと思いました</p><p>でもここは娼館だよ</p><p>オレは、美子さんに言う</p><p>ジッちゃんが、たまに訪れるぐらいならそれは、ジッちゃんの趣味ってことで、香月家やグループの重役たちも納得してくれるだろうけれど</p><p>ジッちゃんは相当な艶福家ということになっているんだから</p><p>若いときからここの娼館に通い続けているわけだし</p><p>だけど娼館に住むっていうのは</p><p>ここで寝起きして、ここで暮らすというのは認められることなんだろうか</p><p>香月グループ的に</p><p>あるいは、社会的に</p><p>それは何とかなると思いますわ</p><p>お祖父様が、グループの総帥の座から降りられて司馬さんにグループの経営をお任せになるということは、すでに規定事項ですから正式な引き継ぎは、株主総会の席になりますがお祖父様がご隠居なさるということは、皆様、ご存じですわ</p><p>ええグループ企業の株式は保有したままですし、香月家の当主のであることは変わりませんから、これからもグループ企業に対しての影響力は持ち続けられることになると思いますが今までのように、毎日出社する必要もなくなりますし、かなりのんびりした生活をしていただけると思います</p><p>司馬さんに経営を任せた以上はジッちゃんの性格なら、余計な口出しはしないだろう</p><p>ええ個人としての投資ぐらいはなさるでしょうけれどグループ全体の舵取りをなさることは、なくなるわけですし</p><p>いや、みすずジッちゃんが、引退してヒマになるのは判るけれどさだからって、よりによって娼館に住むっていうのは</p><p>退職した８２歳の老人が生活する場所ではないと思う</p><p>そこは、まあお祖父様のなさることですから</p><p>香月重孝の生き様としては決して、おかしな選択ではないと思いますわティベリウス帝のカプリ島の故事もございますし</p><p>ローマ帝国の皇帝にティベリウスという方がいらっしゃって、老齢になられてからは地中海のカプリ島に隠棲なさって、少年少女を集めて日々淫らな行為を楽しまれていたという伝説があるんです</p><p>そんな人がいるんだ</p><p>その伝説は現在では、皇帝伝を書いたスエトニウスの創作だという説が強いですがあの香月重孝なら、そんな隠居生活を実行しようとするのではないかとそう思われるんじゃないかと思いますわお祖父様のことをよくご存じな方ほど</p><p>なるほどジッちゃんなら、引退後の居住地に娼館を選ぶぐらいのことは、やりかねないと思われているのか</p><p>でも、ジッちゃんの方は何とかなるとしてもさ</p><p>ミナホ姉さんたちは、いつの間にか打ち合わせを中断して</p><p>オレたちの話を聞いていた</p><p>香月家と黒い森の根幹に関わる話なんだもんな</p><p>そうですね閣下が、ここでご生活なさるのなら娼館の正常な商業活動は、無理になりますね</p><p>全てのお客様が香月家と親しい関係であるはずがありませんし娼館を訪れたフリをして、閣下に直訴なさる方もいらっしゃるかもしれませんから</p><p>娼館となれば様々な客が来る香月グループと商売上、敵対している人もいるだろうし</p><p>ジッちゃんが、ここに居るということで来なくなるお客さんも出るだろう</p><p>そうねあたしは、香月様とは連携しているつもりよお客様としてなら受け入れられるけれど香月家の臣下には、なるわけにはいかないわ</p><p>ジッちゃんがここに住んだら世間は、ジッちゃんが黒い森を支配下に入れたと思うだろうな</p><p>ただあたしは、この屋敷で娼館を再開させるつもりは無いわ前も言ったけれど商売は、駅前のホテルの地下施設の方でするつもりだから</p><p>黒い森は駅前のホテルの地下にも、秘密のプレイルームを持っている</p><p>オレも、一度だけ行ったことがあるけれど</p><p>どうせ、再開するったって５年間だけの予定だしね今いらっしゃる顧客の皆様に満足していただくためだけで事業を拡大する気は無いからあっちの施設だけで、充分なのよ</p><p>これも前に言ったけれどあたしは、アニエスたちを娼婦たちが商売している場所で育てたくないのだから、本当ならここから早く立ち退きたいんだけれどでも、今はこの屋敷ほど、防衛システムが完備されている場所は無いでしょ</p><p>まだ、オレたちは様々な敵に狙われている</p><p>キョーコさんの件で、公安警察の監視も付いているし</p><p>みすずや瑠璃子の存在は常に誘拐される可能性を考えて、警護を続けないといけない</p><p>すでに、克子と渚が共同してビルを建設することになっているわあたしやマルゴも出資しているけれど</p><p>克子姉のパン屋と渚の花屋を合わせたビル</p><p>その上階に、オレたちが住む部屋もある</p><p>オレたちは家族全員で、そこへ引っ越す予定だ</p><p>でも完璧な防衛システムのある建物を完成しようとすると、どうしたって数年はかかるわ良信の卒業までには何とかしたいとは思っているけれどでも、そうなると少なくても２年半は、この屋敷を使うしかないでしょ</p><p>うんオレが卒業するまでは</p><p>この屋敷に住み続けるしかない</p><p>だから娼館は、こっちじゃなくて、向こうの施設でやるつもりなのよ</p><p>それでしたら、御名穂お姉様</p><p>このお屋敷を売っていただけませんか</p><p>ここは香月重孝にとって、青春時代の思い出深い場所だっただから、隠居後にここに住みたいと思った変ではないですわ</p><p>そうね実際、こちらのお屋敷は、お祖父様がお若い頃はただの娼館でなく政財界の有力な方々の秘密の社交クラブでもあったわけですし</p><p>ミナホ姉さんの祖父黒森公之助が黒森楼として、ここを開いた頃は</p><p>すでに１年近くこちらのお屋敷は、娼館の営業をしていないわけですし古い建物にノスタルジーを感じられているお祖父様が、個人の住居として買い取ったということにすれば</p><p>あああたしは、香月様に売却した資金を元に、娼館を再開するということにするわけ</p><p>何でしたら香月家が保有している不動産と、交換ということでも構いませんわその方がリアリティがありますし</p><p>そうね黒い森が新装開店するのなら、この屋敷を手放すということもアリなんでしょうね古いお客様にとっては、思い出多い建物でしょうけれどここには、白坂創介の記憶もこびり付いているから</p><p>白坂創介が、黒い森を支配したのは１５年以上前になる</p><p>白坂創介の抹殺が行われた今</p><p>ミナホ姉さんや残された娼婦たちが、新しい場所での事業再開を望むのはおかしなことではない</p><p>ミナホ姉さん自身が、白坂創介の被害者だということは顧客たちも知っているのだし</p><p>お祖父様が、こちらの屋敷を買い取りさらに、わたくしに生前贈与していただきます名義がわたくしになっていれば、もしお祖父様が急に倒れられても、この屋敷が奪われることはございませんから</p><p>遺産相続なんかでモメる前に瑠璃子の所有物にしてしまうのか</p><p>そしていずれは、また御名穂お姉様にお返し致します</p><p>御名穂お姉様にとって、このお屋敷がとても大切な場所であるということは瑠璃子には、よく判っておりますですから売り渡すとか、名義を変えるとかいうのは方便だとお考え下さいお祖父様にこちらで穏やかに暮らしていただいてそして、いずれはお祖父様が、こちらのお屋敷を必要としなくなった時には必ず、御名穂お姉様にお返し致しますどうか、ほんのしばらくの間だけこちらのお屋敷を、わたくしにお貸しいただけませんでしょうか</p><p>ジッちゃんは８２歳だ</p><p>いつかは死ぬ</p><p>入院しないといけなくなるかもしれない</p><p>そうなったら瑠璃子は、このお屋敷をミナホ姉さんに返すと言う</p><p>こちらのお屋敷が、書類上だけでも香月家のものになれば世間の皆様は、納得致しますいかがでしょうか御名穂お姉様</p><p>瑠璃子はそう言うが</p><p>でも、ここが香月家の持ち物になったらオレたちが住んでいるのは、変じゃないか</p><p>ジッちゃんの孫の瑠璃子はいいがオレや、メグや、マナたちは、香月家とは関係が無いのだし</p><p>それに、ミナホ姉さんだって売っ払っちゃった場所に、そのまま住み続けるのはおかしいだろう</p><p>黒い森のメンバーは、ここから出て行かないといけなくなる</p><p>そんなことは無いですわ香月家の所有になったのならどなたを住まわせるのも、香月家の自由ですから</p><p>そうねそれが閣下ご意志であるのならここで誰が暮らしていようとも、世間から後ろ指をさされることはないと思うわ廻りの人たちが問題視するのは、現在も娼館なのかどうかだけでしょうからここで営業が行われないのなら、問題は無いと思うわよそれくらいのことなら閣下のなさることなんですしどうせ、あたしたちも情報操作をするから</p><p>ジッちゃんが暮らすようになればこの屋敷の住人の個人情報は、トップシークレットになる</p><p>香月セキュリティ・サービスが動いてくれるだろう</p><p>あたしも、そうなった方が嬉しいわそれなら、あたしも警護の名目で、ここに住んじゃえるし麗華もそうでしょ</p><p>はい今までのようなお泊まりでなく、わたくしも皆さんと一緒に暮らします</p><p>ジッちゃんの警護なんだから翔姉ちゃんやレイちゃんが、常駐して暮らしてたっておかしくないんだよな</p><p>そういう意味ではこのお屋敷を香月家の名義するという瑠璃子の計画は、良いことばかりのように思えるけれど</p><p>うんルリたんとても良い考えだと思うわ</p><p>はい瑠璃子様わたくしも、そうするべきだと思います</p><p>どうでしょうか御名穂お姉様</p><p>香月家の３人の美しい従姉妹がミナホ姉さんに尋ねる</p><p>大変、面白い申し出ね考えて見る価値はあると思うわ</p><p>ミナホ姉さんは笑って言った</p><p>でも、あなたたち大事なことを忘れていない</p><p>大事なこと</p><p>まずは、香月家の中であなたたちと香月様で、話し合われるべきだと思うわあたしに話を持ち掛けるのはその後でしょう</p><p>ジッちゃんとみすず、瑠璃子、美子さんの話し合い</p><p>閣下が引退後にどこで暮すべきなのかは香月家の家族内で決めるべきことよまだ、香月様に何のご相談もしていないのにあたしに話を持って来るのは、いけないことだわ</p><p>そうかオレたちには、ジッちゃんのことについて、勝手に決める資格は無い</p><p>今の話は聞かなかったことにしてあげるわあなたたちが香月家の３人のお嬢さんたちが、お祖父様のことを心配して相談し合っているのならいいのよでもご自分のことについて、あなたたちがあたしに相談を持ち掛けたことを知られたら香月様は、きっとお怒りになるわいいえ、お悲しみになるでしょうね</p><p>あなたたちだって、そうでしょ自分の将来のことについて、知らないうちに勝手に話し合われていたらしかも、外の人間に相談されていたら悲しくならない家族として、ちゃんと扱ってもらえていないって感じない</p><p>それは、その通りだ</p><p>わたくしにとっては御名穂お姉様は、すでに身内以上の存在ですわ家族です血の繋がりよりも、強い結びつきを感じています</p><p>瑠璃子さんは、そうでも香月様は、違うでしょ</p><p>あの方にとってはあたしだって、遥か年下の小娘なんですからあたしなんかに心配されたいなんて、思ってらっしゃらないわよしかも、今のあたしたちは、ビジネス・パートナーでもあるのだから</p><p>ミナホ姉さんもジッちゃんとの関係には、一定のラインを引きたいと考えている</p><p>あなたたちが、うちに居るからとってあたしは、香月様や香月グループに甘えたくないのナアナアな関係になるわけにはいかないのよあたしはどうしてだか判る</p><p>瑠璃子が代表して答えた</p><p>あたしだって今まで、自分の力で生きてきたからよあたしを助けてくれたたくさんの人たち娼婦たちの支えもあったわだからビジネスとして、香月様とお付き合いすることはあっても、それ以上の深い関係になるわけにはいかないのよ</p><p>よそ様に、黒い森が上手くいっているのは、香月家に取り入ったからだなんて言われるわけにはいかないのよあたしはいつでも、自分の足で立っていたいの</p><p>ミナホ姉さんを助けてくれた人たちの中にはすでに亡くなっている娼婦もいるんだよな</p><p>だからミナホ姉さんが、あんまりにもジッちゃんと親しくしているような様子を世間の人に見せるわけにはいかない</p><p>お互いに利用し合っている対等なビジネス・パートナーであることを示していかないといけない</p><p>香月家の威を借りているだけと思われたくないんだ</p><p>この屋敷を売ってもいいわよでも、相場の３倍以上の値でなければ嫌よ黒森御名穂は、香月様と取引をして大儲けをしたなかなか上手い取引だったそんな風に、世間が見てくれないとあたしの立場がなくなるのよ</p><p>等価交換では意味が無いのか</p><p>ジッちゃんに土地を売り渡せと命じられてすごすごと従ったようにしか、世間の人は思わない</p><p>黒森家は、戦後ずっとこの土地で営業している</p><p>ジッちゃんが青春時代の思い出の屋敷に住みたいって言って相場通りの金額で買い取ったら</p><p>世間の人からは、ミナホ姉さんが香月家に屈したとしか見えない</p><p>香月家にはありあまる程の財力と権力があるのだから</p><p>慌てて、瑠璃子が頭を下げる</p><p>大変、失礼なことを申し上げました</p><p>みすずと美子さんも、恐縮してミナホ姉さんに詫びる</p><p>いいのよあなたたちは、身内だから許すわでも、覚えておきなさいあなたたちの眼から見て、どんなに合理的で正しいことに見えようと世の中には、人それぞれに立場というものがあるのだからそれを考えないと、良いことを提案しているつもりでも、人を苦しめるだけになるわ</p><p>あなたたちは、香月家のお嬢さんたちなんだからそのことを、ちゃんと判っていないと</p><p>とにかくまずは、あたしたちからお祖父様にご相談してみますそして御名穂お姉様に改めて、ご提案致します</p><p>御名穂お姉様にご満足いただけるように致しますわ</p><p>決して、ご迷惑をお掛けしないようによく考えて、祖父と相談して参ります</p><p>みすず、瑠璃子、美子さんは言った</p><p>あの、お前たち判っていると思うけれど</p><p>お前たちの方から特に、瑠璃子からジッちゃんと一緒に暮らしたいって、お願いするんだぞ</p><p>いや、今はジッちゃんが、寂しそうにしているのが問題なのは判っているけれどそれでも、お前たちの方からどういう風に話したら、ジッちゃんが喜ぶかを考えろよ論理的とか合理的とかじゃなくて</p><p>３人とも頭が良すぎるんだよな</p><p>だから、すぐに頭の中でシミュレートして、答えを出しちゃうから</p><p>人の微細な感情のこととか、ついつい忘れちゃうんだろうな</p><p>それとあたしからもアドバイスするけれど</p><p>マルゴさんが３人に言う</p><p>君たちの方からこういう問題があるので、こうしましょうとか、そういう話し方をするのはダメだよ</p><p>ニコッと笑う</p><p>問題点だけを話してそこから導き出される解決策は、喋らないでおくんだ</p><p>香月さんは君たちが結論を持って来るのは、嫌だと思うよこういう問題がありますから、こう解決しましょうなんて提案されたら、絶対にそのプランには乗らないよ必死になって、君たちの提案をキャンセルする論理を組み立てるだろうね</p><p>香月さんには、香月さんのプライドがあるんだから孫娘にこうしろって命令されて、受け入れると思う</p><p>でも問題点に対する解決策を示さないと話が進みませんわ</p><p>そうだろうか適確に問題点だけを指摘してお祖父様、わたくしたちはどうしたらいいでしょうって、香月さんに委ねたら香月さんの出す解答は、君たちの提示するはずだった答えと、そんなに変わらないと思うよ</p><p>マルゴさんはクスッと笑う</p><p>香月さんみたいな人はさ、自分で考えて出した結論でないと、本気で動かないからねだから判断と解答は、香月さんにしてもらうんだ</p><p>でも、そんなに上手くいきますでしょうかお祖父様が、わたくしたちと全然違う答えを出されるということも</p><p>美子さんが、不安そうに尋ねる</p><p>それは問題点を提示していきながら、上手に誘導するんだよでも、お祖父様、こういう問題もございますどうしましょうって</p><p>香月様は君たちに頼られたいと思っているだから、頼ってあげて君たちが、君たちの寂しさから香月さんと同居したいと思っているでも、みすずちゃんも瑠璃子ちゃんも、良信くんと離れることもできないどうしたら良いのでしょうお祖父様取りあえずは、それだけでいいんだよ君たちのお祖父様はこれまで、数々の困難な判断をして、物事を進めて来た人だからねちゃんと答えを出してくれるって正直香月さんなら、最初からミナホの立場も考えたベストな答えを考えてくれると思うよ</p><p>ジッちゃんも、ビジネスの世界に生きてきた人だ</p><p>ミナホ姉さんの顔も立ててくれると思う</p><p>３人は頷く</p><p>まあ頑張ってみてあたしのアドバイスは以上です</p><p>マルゴさんは笑ってそう言った</p><p>今夜、お祖父様にご相談致しましょう</p><p>鷹倉さんの一件が片付いたら美子さんは、ここからお祖父様のお屋敷に戻られるでしょその車に、あたしとルリたんも乗せていただくわ</p><p>そうですわねこういうことは早い方がいいですわね</p><p>瑠璃子も承諾する</p><p>旦那様わたくしたちは、こちらに残りますから３人で、もう少し話し合ってみますわ</p><p>うんでもとにかく、合理性とかでなくジッちゃんやミナホ姉さんの気持ちをよく考えて、話を進めるんだぞ</p><p>みすずたちは頭は良い</p><p>一度判ったことはきちんとできると思う</p><p>おっ待たせぇ～</p><p>そして、寧たちが着替えから帰って来た</p><p>さてでは、そろそろ出発しましょうか</p><p>ええ行きましょう</p><p>いよいよヤクザたちの元へ、向かうのか</p><p>演出助手のさらに助手だった頃に言われたこと</p><p>下っ端は、結論を言うな</p><p>例えば、舞台の壁際の照明が、ちょっと暗いなあと思っても</p><p>あそこ暗いんで、明るくしましょう</p><p>では、ダメ</p><p>あそこ暗いと思うんですけれど、どうしたらいいですかねえ</p><p>判断は演出家に自分でさせる</p><p>724．Do　IT</p><p>いかがでしょう公様</p><p>月子、夜見子、ルナの３人が揃いの巫女衣装で現れる</p><p>白い着物と緋色の袴みんな、髪は後ろでまとめている</p><p>昨日着ていたコスプレ用と違って、良い生地を使っているから乳首が透けて見えるなんてことは無い</p><p>これは翔姉ちゃんが、どこかのちゃんとした神社から借りてきた衣装だからむしろ、月子たちを、清廉な雰囲気に包んでいる</p><p>うんとても良く似合っているよ</p><p>月子は、元々巫女らしい美しさを持った女の子だ</p><p>静かで、穏やかで澄み渡った湖水のような</p><p>処女を失ったことぐらいでは、月子の清らかさは変わらない</p><p>先生ヨミは</p><p>夜見子は袴姿になると、ロリ巨乳がさらに際立つ</p><p>でも、まだ１４歳だいやらしさよりも、可愛らしさの方が遥かに勝っている</p><p>明るく、元気で、カラっとした初夏の太陽のような女の子だ</p><p>うん可愛いルナも綺麗だぞ</p><p>ありがと兄さん</p><p>赤くなる、ルナ</p><p>１２歳の美少女の巫女姿は、ただただ可愛らしいとしか言えない</p><p>ああ、そうかルナは、自分の外観が可愛い女の子過ぎることにコンプレックスがあるんだ</p><p>だから、自分のことをボクという</p><p>Darling、アタシは</p><p>へイーディ</p><p>イーディと寧は美智たちの学校の制服を模した、セーラー服を着ていた</p><p>どうネこれ</p><p>くるんと回転して、スカートを翻すイーディ</p><p>うん可愛いよ、イーディ</p><p>こういう清楚な制服も似合うんだな</p><p>いつものうちの高校の制服だと胸元のボタンを外したりして、アメリカ人らしく、ラフに着こなしているけれど</p><p>ヤッちゃんも似合っているよその制服</p><p>えへへ、ありがとヨッちゃん</p><p>寧は、超絶美少女だから何を着ても、可愛いし普段からお洒落だから、どんな服でも着こなす</p><p>でもこういう清楚なセーラー服もいいなあ</p><p>落ち着いて上品な感じと寧の豊かな胸のセクシーさが、バランス良く拮抗してて</p><p>Darlingあのネアタシネ</p><p>オレの意識が寧に向いたことでイーディが、むくれる</p><p>アタシはさミチと違って、パンツが見えないようにするタメニ、下にホット・パンツを穿いたんだヨ</p><p>そう言って、スカートを捲りオレに、ブリンとお尻を突き出す</p><p>確かにイーディは、パンティじゃなくて、もう少し分厚い化繊の生地の黒いパンツを穿いていた</p><p>つーかせっかくの上品な雰囲気が台無しだよ</p><p>それはホット・パンツじゃないってばブルマだよ</p><p>ブルマって何ナノネ</p><p>うんとねブルマー婦人ていう人が、最初に穿いたからブルマって言うんだよ日本じゃ、長いこと女の子用のトレーニングウェアだったんだけれど２１世紀になる前に、頭の固い人たちに駆逐されて絶滅しちゃった感じかなでもここのお屋敷には、段ボール箱で各サイズ大量に残っているから、イーディに穿かせたんだよ</p><p>娼婦にブルマを穿かせたがる客が多かったんだろうな</p><p>何で、アタシに穿かせたネ</p><p>不思議そうに、寧を見るイーディ</p><p>女の子のブルマ姿が好きな男の子って、多いんだよ身体のラインが、はっきり判るでしょ</p><p>寧は、ニタッと笑う</p><p>Darling好きカコレ</p><p>イーディは、スカートを捲り上げてブルマの腰をオレに見せつけたまま尋ねてくる</p><p>う、うんまあね</p><p>ソッカならば良しなのネっ</p><p>イーディは、明るく微笑む</p><p>あの先ほど、何となく暴言を吐かれてしまった気がするのですが</p><p>ん美智</p><p>わたくし、別に普段から、スカートを捲り上げて、人様にパンツを見せびらかすような行為はしておりませんが</p><p>美智がイーディに抗議する</p><p>そうカナよくしているネミチは</p><p>イーディは、ケロリとした顔で答えた</p><p>JUMPする時トカ、KICKする時トカ後、武器を取り出す時モミチはスカートの中に、いっぱい武器を隠しているカラ</p><p>ムチだの手裏剣だのみんな、細い太ももにくくりつけているからなあ</p><p>ほ、本当ですかご主人様</p><p>うんとたまに</p><p>しょうがないから正直に答える</p><p>き、気が付きませんでした</p><p>恥ずかしそうに自分の股間とお尻を押さえる</p><p>美智の顔が、真っ赤になった</p><p>あ美智は、ずっと武闘少女として生きてきたから戦闘中のパンチラとか気にしたことが無かったんだな</p><p>美智の師匠であるお祖父さんとか、工藤父もそういうことについては、注意しなかったんだろうし</p><p>大丈夫ネそう思って、ミチの分も持って来たネはいブルマ</p><p>イーディが、ポケットから黒いブルマを差し出す</p><p>これを穿けば、今まで通りに闘えるネ</p><p>親指を立てて、ニコッと笑うイーディ</p><p>それは、パンツの上に重ねて穿くものだからさそのまんま</p><p>寧が、美智にブルマの穿き方を教える</p><p>と、言っても太ももに色々と、武器を仕込んでいる美智としては、このまんまブルマを穿くわけにはいかない</p><p>スカート内の武装を一旦、外さないと</p><p>美智はゴゾゴソと、スカートの下から一つ一つ武装を取り出して、テーブルに置く</p><p>赤いムチに、手裏剣にあれは、ワイヤー・ソウだな</p><p>うん何だ、ありゃ</p><p>美智、そのカプセルは何なんだ</p><p>プラスチック爆弾と、その起爆装置でございます</p><p>ばくだん</p><p>ご安心下さいこのタイプの物は、起爆装置と接続しない限り、決して爆発致しませんから</p><p>そそうなんだ</p><p>美智はあの工藤父の娘なんだから</p><p>爆発物ぐらいは、持ち歩いているよな</p><p>ところでDarlingDarlingは、着替えなくてイイノカ</p><p>あ、いけねっ</p><p>みすずたちとの話に夢中になっていて、オレはまだ着替えをしていなかった</p><p>ちょっと、待ってオレも、すぐに着替えるから</p><p>オレも、このままここで着替えちまえ</p><p>まあ、下着姿になって、寧の持って来てくれた防刃・学生服に着替えればいいだけだから</p><p>ここに居る子の前では、何度も裸になっているんだ</p><p>誰も気にする人はいないだろうと短パンを脱ぐ</p><p>ち、ちょっとあ、あんた、な、何をやっているのよ</p><p>スットンキョな声が聞こえた</p><p>あ工藤遙花が居たんだっけ</p><p>そんなところで着替えないでよっ</p><p>えっと悪いが無視だ</p><p>工藤遙花のためだけに、他の部屋に行くとかメンドくさいし</p><p>あら、やっと頭の中が再起動したみたいね</p><p>ミナホ姉さんが、工藤遙花を見て笑う</p><p>あたしたちのしている話を聞いて自分が今、どんな立場に居るのか判って、震え上がっていたのよこの子</p><p>それで静かだったのか</p><p>オレたちにみすずや瑠璃子が、ジッちゃんの隠居場所の相談をしたり</p><p>翔姉ちゃんとミナホ姉さんが、対等に話していたりしているんだから</p><p>今までの工藤遙花の頭の中では</p><p>黒い森は、香月家よりも圧倒的に立場が弱いというイメージだったろうから</p><p>オレたちが、連携し合っていることに、驚いているんだろう</p><p>判っていると思うけれど、遙花さんあなたが、おかしな行動を取れば、香月セキュリティ・サービスの組織の全てが、あなたの敵になるからね</p><p>翔姉ちゃんが、遙花に言う</p><p>わたくしには、そうする権限があるから</p><p>翔お姉様は、現在の香月セキュリティ・サービスの現場責任者ですから</p><p>以前の山岡部長よりも上の役職に就いていらっしゃいます</p><p>震え上がる工藤遙花</p><p>その横で</p><p>旦那様お手伝い致しますわ</p><p>お兄様、わたくしも</p><p>香月家の２人の令嬢みすずと瑠璃子が、オレの着替えを手伝ってくれる</p><p>みすずが、オレの上着を後ろから着せてくれて</p><p>瑠璃子が、オレのズボンの</p><p>いや、大丈夫だよズボンのチャックぐらい、自分で上げられるよ</p><p>ご奉仕させて下さいませ</p><p>ジーッと、ジッパーを引き上げる白い手長い指</p><p>ルリコそんなことしてると、Darling、また大きくなっちゃうカモヨ</p><p>その時は車の中で、わたくしたちがご奉仕致しますわっねっ、ルナ</p><p>ロリ巨乳の巫女が、胸を張ってそう言う</p><p>うんボクもするから兄さん</p><p>ルナも恥ずかしそうに、そう答えた</p><p>残念だけれど彼とあなたたちは、別の車よ</p><p>翔姉ちゃんが宣言する</p><p>１号車が、わたくしの車で彼とイーディちゃんにも乗ってもらうわ２号車が、運転手が麗華で鷹倉さんたちと美智ちゃんね３号車は、運転がマルゴさん御名穂さんと寧ちゃんが乗車ね</p><p>鷹倉３姉妹をガードする形で、前と後ろに翔姉ちゃんとマルゴさんか</p><p>姉上は、どちらに</p><p>美智が工藤遙花を見る</p><p>ああ、工藤遙花さんはわたくしの車にどうぞイーディちゃん、よーく見張っていてね</p><p>うん工藤遙花を鷹倉姉妹と同乗させるのも、良くないだろうし</p><p>美智とも、離した方がいいよな</p><p>かといって、ミナホ姉さんやマルゴさんと一緒というのはビビリまくっちゃうだろうし</p><p>一応、母親の同僚であった翔姉ちゃんと一緒の方が、まだマシだろう</p><p>お兄さんも、香月セキュリティ・サービスに在籍しているわけだし</p><p>うー、先生と一緒じゃなくって残念っ</p><p>ごめんねうちの７人乗りのミニバンじゃなくって香月セキュリティ・サービスの警護用のベンツで行くから運転手＋警護役に、君たち３人でいっぱいいっぱいなんだよ</p><p>美智車の中でも、３人の気の訓練を見てやってくれ</p><p>ギリギリまで鷹倉姉妹の力は、高めておきたい</p><p>うちもあたしのマセラッティでなく、今日はミナホの白い方のベンツで行くからねスピードは出ないけれど、あの車が一番頑丈だから</p><p>ベンツだからイタリア製の高級スポーツカーよりも、作りが頑丈ということではない</p><p>ミナホ姉さんの白のベンツは防弾・防爆仕様に改造されている</p><p>マルゴさんはそれだけ慎重になっているのか</p><p>お嬢様、お車の準備ができました</p><p>克子姉の声が、スピーカーから聞こえてくる</p><p>ああ、さっきの打ち合わせの間に克子姉に、ガレージから車を玄関前に廻してくれるように頼んであったんだ</p><p>うちの車ももう玄関前に停めてあります</p><p>この屋敷に来る時に、レイちゃんが乗ってきたんだな</p><p>わたくしたちはいつもの、わたくしの車よ</p><p>うううーっ、ルナだけズルイですのっ</p><p>玄関前で、アニエスがオレに抱きついて来る</p><p>アニエスもパパとお出掛けしたいですのっ</p><p>アニエス、ただ出掛けるだけじゃないんだよ人に会わないといけないんだ怖ーい顔をしたオジサンたちにたくさん</p><p>オレは、アニエスを抱き締めてそう言う</p><p>たくさーん、人の居るところに行くんだよアニエスは苦手だろ</p><p>うううーっパパが一緒なら平気ですの</p><p>でも、オレは仕事があるから、ずっとアニエスとは居られないよ車の中で、１人で待ってられるかあるいは、この不機嫌なお姉ちゃんと２人きりとか</p><p>オレは、工藤遙花を示す</p><p>何よっその言い方</p><p>そんな遙花を、見てアニエスは</p><p>むむむむーぅっ</p><p>アニエスちゃん、ダメだよパパは、お仕事なんだからこういう時は、行ってらっしゃいって言わないといけないんだよ</p><p>１２歳のアニエスが４歳の真緒ちゃんに諭される</p><p>くぅぅん</p><p>よしよしお土産買って来るから、大人しくみんなと待っててくれよ</p><p>オレは、アニエスの背中を撫でる</p><p>仕方無いですのぉぉっ</p><p>みすず、瑠璃子、マナアニエスたちのことを頼むよ</p><p>ええ、お兄様</p><p>判っているよお兄ちゃん</p><p>雪乃も、頼むな</p><p>なななな、何を言っているのよ</p><p>雪乃は子供好きだしアニエスたちとも仲が良いだろ</p><p>そそそ、それはそうだけど</p><p>だから頼むよ</p><p>わ、判ったわよあああ、あんたが、そこまで言うんならさ</p><p>うん真緒と雪乃ちゃんでアニエスちゃんの面倒は、ちゃんと見ておくからねっ</p><p>パパは、お仕事頑張って来て下さいっにひひひっ</p><p>微笑む真緒ちゃん</p><p>こういうことを言ってみたいのよこの子は</p><p>渚が愛娘の髪を撫でる</p><p>真緒ちゃんには、ずっとお父さんがいないから</p><p>うん、オレ頑張ってくるから</p><p>オレは、真緒ちゃんと握手した</p><p>あ、パパアニエスも</p><p>アニエスとも、手を繋ぐ</p><p>克子姉と渚も、頼むよ</p><p>判っているわ</p><p>２人もオレに微笑んでくれた</p><p>美子さんもお願いします</p><p>オレは、美子さんにも頭を下げる</p><p>いえ、あのわたくしは、こちらのお屋敷にお守りいただいているだけですから</p><p>みすずと瑠璃子と美子さんの３人がここに揃っている以上香月セキュリティ・サービスの警備態勢は、最高レベルのはずだ</p><p>外の工藤さんと連絡を密にして工藤さん、うちの学校の方にも部下の人を警護に廻してくれているのよね</p><p>はい恵美ちゃんの方にも、警護を付けて下さっていますあたしも、監視装置でチェックしますから</p><p>お願いね</p><p>ミナホ姉さんは、メグの安全のことも忘れていない</p><p>この屋敷は、オレたちの学校とは近いし工藤父は、あそこのことも良く知っている</p><p>任せておいて、大丈夫だろう</p><p>オレは屋敷に残る人たち全員に告げる</p><p>美智、旦那様をお願いね</p><p>イーディちゃん、頼むよ</p><p>皆様のご無事を祈っております</p><p>みすず、マナ、瑠璃子がそう言ってくれた</p><p>何をしに行くんだか、知らないけれどさどーせ、あんたはバカみたいに突っ込んでくだけでしょだったら、思いっきりやんなさいよ後悔しないようにさ</p><p>雪乃が苦笑して、オレに言った</p><p>じゃあ、ヨッちゃん後ほど翔お姉ちゃん、イーディ、お願いねっ</p><p>寧が、そう言いながら３号車に乗り込んでいく</p><p>任せるネミチそっち任せるネ</p><p>美智も２号車の助手席に乗り込む</p><p>では、公様</p><p>３人の巫女衣装の美姉妹がオレに声を掛ける</p><p>大丈夫だからオレたちを信じて</p><p>鷹倉姉妹は、２号車の後部座席に乗った</p><p>あなたは助手席イーディちゃんと、工藤遙花さんが後ろの席よ</p><p>翔姉ちゃんがオレたちに言う</p><p>了解ネほら、乗るヨ</p><p>わ、判ったわよの、乗ればいいんでしょっ</p><p>不安を丸出しにして工藤遙花は、翔姉ちゃんの車の後部座席に乗り込む</p><p>ていうかさあんた、結局、何なのよ何者</p><p>そうか遙花にはイーディのことは、ちゃんと説明していないんだよな</p><p>暗殺教団出身者とは伝えたけれどそんなの、工藤遙花には知ってるはずがないし</p><p>教えてあげてもいいケド知ったら、殺すネ</p><p>イーディはニヤリと微笑む</p><p>そういう経歴のオンナなのネアタシは</p><p>震える工藤遙花</p><p>彼女みたいな子からすればこの褐色の肌で金髪で青い瞳で、それなのに日本語がペラペラのアメリカ人少女は、相当、不気味な存在なんだろうなあ</p><p>そうねあなたはもう少し、裏の世界の恐ろしさを知った方が良いわよ</p><p>翔姉ちゃんが、運転席に座りながら彼女に言う</p><p>お母さんから、何となくそういう世界があるっていうことしか聞いていないんでしょ</p><p>そして助手席に座ったオレに、１枚の写真を見せる</p><p>これ見ておいてすでに、鷹倉姉妹には個別に確認しているから</p><p>個別に確認</p><p>今日は、そのためにわざわざ３人姉妹を別行動させたのよ</p><p>オレと姉妹が１人ずつ、セックスしている間に</p><p>翔姉ちゃんたちは、残りの子と個別面談をしていた</p><p>後ろの２人もこの写真の顔を覚えておいて</p><p>翔姉ちゃんの示した写真には１人の美しい中年女性が映っていた萌葱色の和服を着ている</p><p>これ誰なんですか</p><p>工藤遙花は、そう尋ねたがオレには判る</p><p>タカクラ・キヨミ</p><p>イーディが呟いた</p><p>月子たちの叔母</p><p>心を病んでいた母親の巫女に代わって、鷹倉姉妹たちに巫女の力の指導をしていたという</p><p>そして、もしかしたら</p><p>清美さんは、オレたちの敵かもしれない</p><p>鷹倉神社を乗っ取ったヤクザの支配下にあるか</p><p>あるいは、清美さんがヤクザたちを巫女の力で支配しているかもしれない</p><p>昨日のあなたたちの会話を元に関西に出張していた谷沢さんの部下に調べてもらったのやっぱり、鷹倉神社から清美さんはいなくなっているわ</p><p>月子たちの両親が謀殺された後</p><p>鷹倉神社は、清美さんが送り込まれて住んでいたはずだ</p><p>なのに姿を消した</p><p>それでうちの調査部員が、何枚か清美さんという女性の写真を入手したのよでも、みんな数年前の写真だから今の感じがどうなっているか判らないでしょそれで、鷹倉さんのご姉妹に１人１人、集めてきた写真を見てもらってこれが一番、今の感じに近いという写真を選んでもらったのよ</p><p>３人一緒だと場の雰囲気で、これが一番似ているとか、決まっちゃったりするでしょでも、３人バラバラならそれぞれの視点から、落ち着いて判断してもらえるし</p><p>翔姉ちゃんは清美さんが、東京に来ていると思う</p><p>もっと言えばジッちゃんと関西ヤクザたちとの手打ちの会場であるホテルに</p><p>そう考えるべきよね</p><p>オレは改めて、清美さんの写真を見る</p><p>暗い顔、暗い眼笑っていない</p><p>美人だけれど冷たい雰囲気の人だ</p><p>清美さんは見付けたらすぐに捕まえるんだよね</p><p>清美さんも巫女の力が使えるはずだ</p><p>鷹倉神社の巫女の心を読む力も従わせる力も</p><p>あまりにも、危険過ぎる</p><p>特に力をジッちゃんに使われたら</p><p>香月家や香月グループの秘密が知られ</p><p>当主のジッちゃんが清美さんの支配下に陥ってしまうことになる</p><p>いいえ、違うわ</p><p>捕まえるんじゃないのよ</p><p>清美さんを 捕まえない</p><p>鷹倉清美には発見次第に、射殺する命令を出してあるわ</p><p>見つけ次第殺す</p><p>この話鷹倉さんたちには、内緒よだから、あなたにはこっちの車に乗ってもらったのよ</p><p>今、おそらく３号車でも、ミナホ姉さんとマルゴさんが寧に同じ話をしているんだ</p><p>知らないのは２号車だけいや、運転手のレイちゃんは知っているのか</p><p>えあなた、殺すって</p><p>震えている工藤遙花</p><p>殺さないと安全が保障されないのナラ殺すしかないネできる限り、速やかにDo　it</p><p>翔姉ちゃんがエンジンをかける</p><p>ドゥルルルルルルッ</p><p>そして、オレたちの車を先頭に車列が動き出す</p><p>スタートレックで</p><p>そのエピソードの終わりに、エンタープライズ号が次の恒星系を目指して飛び立つわけですが</p><p>日本語版の放送だと艦長が発進と言うのですが</p><p>原語ではDo　itなんだと教わりました</p><p>つまり、艦内なりブリッジなりの人員たちに</p><p>それぞれが担当する、やるべきことをやれというだけの命令</p><p>発進という訳も、とても雰囲気は出ていて良いと思うのですが</p><p>Do　itの内包している意味は、充分には伝わらないような</p><p>725．ハルカなミチ</p><p>オレたちの３台の車は、無事に屋敷の正門を出る</p><p>外に香月セキュリティ・サービスの監視車が居るのは、いつも通り</p><p>みすずたちが同乗していないから香月セキュリティ・サービスの車は、追い掛けて来ないそのままお屋敷の警護を固めてくれるんだろう</p><p>ああ、公安警察の車輌だけ、追い掛けて来るなあ</p><p>でも１台だけか</p><p>ま、しょうがないわね今回のことは、公安の人たちには関係無いんだけれど</p><p>運転席で、翔姉ちゃんが苦笑する</p><p>これから会いに行くのは関西のヤクザだ</p><p>公安警察が担当するような件では無い</p><p>一応、警察の組織暴力団担当の部署の人にも、公安の関係者にも話は通しておいたわでもマルゴさんが一緒にいるから、気になるんでしょうね公安部としては</p><p>マルゴさんが、国際指名手配の重犯罪者、キョーコ・メッサーの弟子であるということは、公安警察も掴んでいる</p><p>日本のヤクザとのホテルでの話し合いに、キョーコさんが姿を現すとは思えないが一応、念のために尾行しているんだろう公安さんだって、報告書は書かないといけないのだから</p><p>だから、いつもの尾行より台数は少ない</p><p>どこへ何をしに行くのかは翔姉ちゃんが、すでに伝えてあるからだ</p><p>オレたちの３台の車列が、途中でバラけるとは思えないだろうし</p><p>ま、放っておきましょうむしろ、あの人たちが追跡しててくれるのは会場のホテルに到着するまで、国家警察がわたくしたちを警護してくれているようなものだわ</p><p>関西ヤクザたちだって、底抜けのバカではない</p><p>公安警察が見ている前で、オレたちを襲撃してきたりはしないだろう</p><p>みんな裏では警察にバレたらマズイことをやっている連中だ</p><p>警察が取り調べをするキッカケを、自分たちの方から与えたいとは思わないだろう</p><p>こうなると山岡さんがあっちに付いてくれてて、良かったわ</p><p>あの人は元はうちの社の警備部長だから、公安さんとの面識はあるしそして、あの人の性格だと公安の人たちは、とても恐ろしいとか、ヤクザさんたちが必要以上にビビっちゃうような話し方をすると思うのよ</p><p>現実は公安警察は、キョーコさんのことしか興味が無い</p><p>ヤクザのことなんて、気にしてはいないだろう</p><p>あの人は香月セキュリティ・サービスの警備部長だった自分の価値を、高く見せたいのよだから、ついつい気を付けろあれは、公安警察の監視車だぞあいつらは、あんたたちが普段、相手をしているマル暴の刑事たちなんかより、遥かにヤバイぞとか言っちゃうのよ</p><p>ああ確かに、言いそうだなあ</p><p>それで、ヤクザさんたちも普段は、公安部の警察官なんて相手にしていないでしょだから、山岡さんの言う通りに信じ込んで必要以上に、警戒しているのよ</p><p>それでヤクザたちはビビッて、お屋敷への襲撃を控えた</p><p>そう言えば昨日は、門前まで攻めてきたのに</p><p>今日は、全く姿を見せない</p><p>普段から付き合いの無い実態のよく判らない相手とは、ケンカは避けるのよヤクザ屋さんていうのは、臆病な人たちの集まりだから</p><p>ヤクザが臆病</p><p>絶対に勝てる相手からは根こそぎ奪い取るけどね少しでも負ける要素のある相手とは、闘わないわリスクを恐れるのよ</p><p>いや、でも理屈抜きに、暴力で何でも解決しようとするようなイメージがあるけれど</p><p>それは、ヤクザ屋さんたちでも一番下の実行部隊の人たちだけよそういう人たちは、最初っから切り捨て要員の鉄砲玉でしかないわヤクザでも、上層部の人たちは自分がリスクを負うことを嫌うわ誰だって嫌でしょつまらない理由で、刑務所に入って何年も過ごすのは色々頑張って、組織の幹部になったからこそ５０代、６０代になって何年もの懲役刑とか、受けたくは無いわけ</p><p>さてと話を変えるけれど</p><p>翔姉ちゃんがチラッとオレを見る</p><p>さっき、みすず様たちが話されていたこと閣下を黒森家にというお話わたくしは賛成よ</p><p>あ、気にしないでこれは、この車の中だけのプライベートな会話だからあたしが、あなたと個人的な意見交換をしたって構わないでしょ</p><p>さっきのみすずの話の時は</p><p>オレたちは、一つの家族だけれど</p><p>ミナホ姉さんには黒い森のリーダーとしての立場翔姉ちゃんには、香月セキュリティ・サービスの社員としての立場みすずたちには、香月家の血縁者としての立場がある</p><p>だから、あんな風にジッちゃんのことについて大っぴらに話すのは、問題だった</p><p>それぞれの立場上いや、ジッちゃんとの関係の違いで、受け入れられないこともあるわけだし</p><p>みすずにとっては、祖父でもミナホ姉さんにとっては、重要なビジネス・パートナーだし翔姉ちゃんにとっては、所属企業のオーナーだ</p><p>あれは確かにみすず様の勇み足よもっと少人数の場所で内密にご相談して下されば良かったのよ</p><p>でも、みすずはみんなが居る場所で、話したかったんだよ</p><p>みすずにとっては今やオレたちの家族の方が、香月家よりも大切なものになっているから</p><p>みんなに話してみんなに、ジッちゃんを受け入れることを容認してもらいたかったんだと思う</p><p>そうなんでしょうねでも、何事にも段階というものがあるわ</p><p>確かにみすずは、少し急ぎすぎだったと思う</p><p>本当に閣下を受け入れることになったら大変よ閣下だけでなく、大徳さんたちや谷沢さんも付いてくるから</p><p>警護は翔姉ちゃんやレイちゃんに任せれば問題無いと思っていたけれど</p><p>専任警護人がジッちゃんから離れるはずがない</p><p>谷沢チーフだって、ジッちゃんの安全を常に確認しておきたいだろうし</p><p>そうなると御名穂さんとしては、困るでしょ自分の家の中に谷沢さんたちが常駐するなんて</p><p>それは黒い森の内部に、谷沢さんたちが乗り込んでくるということであり</p><p>ジッちゃんを頂点としたもう一つの組織がオレたちと同居するということになる</p><p>ジッちゃんは、どこへ行ってもどうせ我が物顔で王侯のように振る舞うだろうし</p><p>ていうか、ジッちゃんは生まれてこの方そういう生活しかしてきていないし</p><p>オレたちのお屋敷の中で</p><p>ジッちゃんとミナホ姉さんの意見が対立した時に側に、谷沢さんや大徳さんたちが居たら、面倒なことになる</p><p>谷沢さんはどんなに理不尽なことだろうと、ジッちゃんの希望に沿おうとするだろうし</p><p>だからもっと具体的に、何をどうするか閣下を受け入れるための下準備のための裏工作をどうするかなんてことから、秘密裏に話し合わないといけないのよ</p><p>大人数でなく数人で、こっそりと</p><p>そして、段階を踏んでジッちゃんを受け入れる</p><p>でも、わたくしは閣下が、あなたたちと住むということには賛成よ老人は、小さな子供たちの元気な笑顔の中で生活する方が、幸せだから</p><p>わたくしの大叔父がそうだったの息子さんの一家とご同居なさっていたんだけれど小さな女の子がいてねその子の成長を眺めながら、老後を過ごすというのはとても幸せそうだったわもう亡くなったけれど丁度、そこの家の女の子が、高校生になった年だったかな</p><p>老人は特に男は、老後を子供たちと過ごした方が幸せ</p><p>オレには判らなかった世界だな</p><p>今、閣下と美子様、２人だけでの生活は本当に暗いのよあなたたちの家の明るさとは、比べ物にならないわ美子様だって昨日、今日のご様子を見る限りは、とても楽しく過ごされているようだし</p><p>え美子さんは、雪乃と話しているだけだよ</p><p>将棋の女子プロ問題とか</p><p>ボーリングの女子プロ組織が潰れたとか</p><p>今朝は、競技麻雀の大会における三味線問題について話していたな</p><p>どういう話題だ</p><p>雪乃の興味は一体、どうなっているんだ</p><p>それが楽しいのよご自分の知らない話、ご自分とは関係の無い世界の話は、頭を空っぽにして聞けるから</p><p>今の美子様は学校では、瑠璃子様にお会いできるけれどご自分のクラスでは孤立していらっしゃるみたいなの</p><p>クラスで孤立</p><p>瑠璃子様のお付きだと思っていた方が、いきなり香月家の後継者の１人になってしまわれたのよクラスの子たちだって、対応に困るわよ</p><p>しかも、あの学校はほとんど全員が、幼稚部から持ち上がって来ているわけでしょ</p><p>みすず、瑠璃子、美子さん、美智の通う日本一のお嬢様学園は</p><p>幼稚園から大学まで、全て揃っている</p><p>途中で入学して来る子もいるんだろうけれどほとんどの生徒が、幼い頃からお互いをよく知っている</p><p>なおさら困るわけお付きだと思ってたから、失礼なことをしてきてしまったんじゃないかとか今までは親しくしていたけれど、今後はどう付き合っていいか判らないとか</p><p>それで、お家に戻られれば閣下と２人きりでしょ閣下は、美子様にも後継者教育をなさっているおつもりなんでしょうけれど今までは、瑠璃子様にお仕えすることだけに集中していたのに突然、経営学とか経済学とかの講義が始まっても</p><p>ジッちゃんが、美子さんと２人きりになるとそうなるわな</p><p>私塾なんかもやってるし基本的に、ジッちゃんは教育好きなんだよな</p><p>今までなら瑠璃子様がいらっしゃったから、お二人で仲良くお話もできたんでしょうけれど</p><p>美子さんは香月家の屋敷で、寂しい思いをしているんだ</p><p>だから雪乃さんとのお話を、とても楽しんでいらっしゃるわよ雪乃さんは、美子様に対して、何の屈託も無く話しているから</p><p>それは雪乃の良いところだ</p><p>相手が誰だろうといつも、自分のペースで生きている娘だから</p><p>だから美子様が、このまま黒森のお屋敷に残りたいとおっしゃっていたのは、本心からだと思うわ</p><p>ジッちゃんに、美子さん何とかしないとなあ</p><p>後部座席から工藤遙花が、声を出す</p><p>ルームミラー越しに、遙花を見る翔姉ちゃん</p><p>あ、あたしいいんでしょうかここでそんなお話を聞いていて</p><p>遙花は不安そうに言った</p><p>あら聞いていたのあなた</p><p>お、同じ車に乗っていたら聞こえます聞こえちゃいました</p><p>あなたが、聞かないでおくそういう選択もあったんじゃないの</p><p>翔姉ちゃんはクスッと笑う</p><p>工藤遙花は混乱している</p><p>ど、どういうことなんでしょう</p><p>すると工藤遙花の隣に座っている、イーディが</p><p>アンタミチやルリコたちと同じ学校じゃなかったのネ</p><p>は、はいそうですけれど</p><p>工藤遙花も瑠璃子の警護役として、仮採用されていたから同じくあの超お嬢様校に通っている</p><p>アンタ、今、何年生ネ</p><p>こ、高校３年ですが</p><p>やっぱりこの褐色金髪の天才アメリカ人美少女が、遙花は苦手らしい</p><p>イーディの方が２つも年下なのにいつの間にか、遙花の方が敬語になっている</p><p>奇遇ネ確か、ヨシコもHIGH SCHOOLの３年生のはずネ</p><p>イーディはニヤッと笑う</p><p>ええあたしの、すぐお隣のクラスにいらっしゃいますけれど</p><p>工藤遙花は、困惑した表情で、そう答えた</p><p>もういいわイーディちゃんその子どうにも使えない子みたいだから</p><p>ハンドルを操作しながら、翔姉ちゃんが言った</p><p>つ、使えないあたしがですか</p><p>工藤遙花は、不満げに言う</p><p>情報のリークって言葉、知ってるカネ</p><p>イーディが、笑いながら遥かに言う</p><p>わざと情報を漏らすことでこちらが、させたいことを相手にさせるのネ</p><p>はい何の話です</p><p>ああ、遙花はマジでバカな子なんだ</p><p>翔姉ちゃんは今の話を聞いて、工藤遙花が美子さんの学校生活でのフォローをしてくれるかどうか試したんだ</p><p>美子さんは突然、香月家の娘として認知されたから</p><p>今の美子さんには独自のお付きも警護員もいない</p><p>たまたま、工藤遙花が美子さんと同学年で、同じ学校に通っているままで空いているんだから</p><p>遙花が使える子かどうか試してみたんだ</p><p>あなたは、失格ってことよ</p><p>翔姉ちゃんはそう言い切った</p><p>な、何がですか</p><p>そうねえ何だと思う</p><p>いえ、あの失格とか言う前に、ちゃんとあたしを試験して下さいあたし使えない子じゃないですちゃんと、使えますから</p><p>いや遙花</p><p>今のが試験だったんだよ</p><p>取りあえず、言っておくけれどあなたが、今聞いたことは他言無用よ誰かに話したら、香月セキュリティ・サービスがあなたを処分します</p><p>ビクッと震えて工藤遙花は、背筋を伸ばす</p><p>と言ってもどうせ、あなたは誰かに喋るんでしょうねでも、平気よあなたのお友達は、みんな、あなたの話すことなんて信用しないでしょうから</p><p>な、何を言ってるんですかあ、あたしはあたし、友達だって多いんですよみんな、あたしのこと良い子だって言ってくれていますし</p><p>反論する工藤遙花</p><p>あなたの学校の生徒はみんな、名家のお嬢様たちか、そのお付きと警護役でしょ</p><p>もう、みんな知っているわよあなたのお母様が香月セキュリティ・サービスから、追放されたことはそれも原因が、お母様の方にあるっていうこともね</p><p>遙花と美智の母親は元警備部長の山岡と不倫関係になったあげく、２人ともシザーリオ・ヴァイオラとの戦いで、使い物にならなかった</p><p>あげくに職場放棄をしたと、谷沢チーフに受け取られて解雇された</p><p>あなたは、しばらく入院していたから学校へ戻ったのは、夏休み明けからでしょ何か変だと気付かないみんな、あなたに余所余所しいでしょ</p><p>そりゃそうよみんな、香月家に睨まれている人の娘とは、仲良く出来ないわよ</p><p>今の香月セキュリティ・サービスは香月グループの中の１企業ではないのよ香月セキュリティ・サービスは、全ての株を閣下がお一人で持っていらっしゃるわグループの経営は、今後は司馬さんがなさるけれど司馬さんだって、香月セキュリティ・サービスには手が出せないの香月セキュリティ・サービスは、閣下の私的な警護会社いえ、私兵だから</p><p>ジッちゃんは自分の次男が、長男一家を謀殺したことで他の家族たち、特に孫娘たちを守るために香月セキュリティ・サービスを創設した</p><p>ジッちゃんの次男が雇った殺し屋が、シザーリオ・ヴァイオラだったからだ</p><p>表向きには、自分や名家の人たちを専門に警護する会社ということになっているが</p><p>実際の組織力・戦闘力は国際犯罪組織と渡り合うだけの力を有している</p><p>そんな香月セキュリティ・サービスにお母様がお勤めだったから、これまであなたのお友達はあなたのことを信頼していたのよでも、お母様は香月セキュリティ・サービスを裏切ったわこうなると、皆さん、あなたとの付き合いを断とうとするのは当然でしょ</p><p>ましてや今の遙花の母親は</p><p>山岡と一緒に、関西ヤクザに雇われている</p><p>名家のお嬢さんたちや、警護役からしたら工藤遙花のことは、避けるしかない</p><p>あなただって退院して学校に来てみたら、みんなの様子が変だ余所余所しいこのままじゃマズイそう感じたから慌てて、美智ちゃんにコンタクトしたんでしょ美智ちゃんを通じて、彼と会って何としても、みすず様に自分を売り込んで、香月セキュリティ・サービスに採用されないとって</p><p>遙花が、香月セキュリティ・サービスに正式採用されたら</p><p>世間の遙花を見る眼は変わる</p><p>そ、そうですよだ、だから</p><p>遙花は、あっさりと認めた</p><p>だからどうか、あたしのことを試験して下さいちゃんと試験してもらえないのに、失格とかは酷すぎます</p><p>あたし、美智みたいに自分を上手に売り込んだりするのは、苦手なんですからちゃんと技術で技を見て下さい</p><p>何でここで美智が出て来る</p><p>あの子はずるいのよ自分だけみすず様たちに取り入ってホント、自分のことしか考えて無いのよ</p><p>遙花はそう言う</p><p>ああ学校ではミチの方は、全く、周囲の子たちの評価が落ちてないのネ</p><p>イーディが、頷く</p><p>そうよあの子だって、あたしと同じなのにあの人の娘なのに、あたしだけがあの人の不祥事のアオリを食らって、立場を悪くしてあの子の方は、何も変わらないなんて変よホント、ズルイんだからあの子は</p><p>姉と妹</p><p>あたしが入院している間にあの子が、何かやったのよそれで、あたしだけが評判が落ちるようにしたんだわ</p><p>だって自分だけ、あんなにみすず様にベッタリでさ普通なら、姉のあたしを推薦してくれるように、お願いしたりするもんでしょ妹なのよ、あの子はあたしのっ</p><p>遙花は、翔姉ちゃんには不満をぶつけられないから</p><p>一気にオレに、悪感情を叩きつけてくる</p><p>ホーント判ってないノネ</p><p>呆れた口調でイーディが言った</p><p>あなたに、何が判るのよっ</p><p>叫ぶ遙花</p><p>逆ネ全部、逆なのネ</p><p>アンタたちのMOTHERが、不祥事を犯したことはみんなに知られているネだからルリコとミスズは、廻りの人たちが見ている前で、自分たちの方からミチに積極的に近寄ったネミチと今まで通り、親しい様子を見せたノネ</p><p>だから、みんなミチのことを認めているのネミチからじゃないヨミチは、そういうことは苦手な子なのネというか、ミチは廻りの子の評価とか、全く気にしない子なのネ</p><p>美智はそういう娘だ</p><p>だから、ルリコたちの方がミチを気遣ってくれたノネ</p><p>いい子ネみんな、いい子ネ</p><p>しかし、工藤遙花は</p><p>そんなわけがないわ何で、香月家のお嬢様たちが、わざわざ警護役の美智を気遣って下さるのよそんなこと、あるわけないでしょっバッカじゃないのっ</p><p>工藤遙花は自分の狭い想像力の中でのみ生きている</p><p>あのさ、美智は最近、みすずたちのこと何て呼んでるか知ってるか</p><p>し、知らないわよそんなのっどうでもいいわよっ</p><p>どうでもいいわけがない</p><p>美智は、みすずのことはみすずお姉様、瑠璃子のことはルリルリって呼んでるよ</p><p>逆に、ルリコはミチことをミッチーって、呼んでるネ</p><p>呼び方は相手との関係を示す</p><p>ホントなのネ</p><p>ちょっと、待って関さん、これって、あたしなんかよりも、よっぽど美智の方が失礼じゃないですかっ香月家のお嬢様たちに対して、不遜ですこんなの許しちゃダメです処罰するべきよっ</p><p>あらみすず様たちがお許しになっていらっしゃるのなら、わたくしたちがどうこう言う問題では無いわ</p><p>翔姉ちゃんは、冷たく返す</p><p>でも美智なんですよ</p><p>ええ、美智ちゃん可愛いわよねみすず様は、ご自分の妹のように可愛がっていらっしゃるし瑠璃子様とは、まるで親友のように</p><p>そんなのダメですってば</p><p>何でダメなんだよ</p><p>あの子ったらどうして、そこまでして自分を売り込もうとするのよっ</p><p>遙花の頭の中は、どうなっているんだよ</p><p>しょうがないでしょ美智ちゃんは、可愛いんだからあなたと違って</p><p>そうネ美智は可愛いネアンタとは違うネ</p><p>翔姉ちゃんとイーディが、せせら笑う</p><p>だからそれが、あの子の手なのよズルイ子なのよあの子は</p><p>違うよ</p><p>美智は可愛いでも、工藤遙花さんあんたは、可愛くないそれだけだよ</p><p>何よ、それ何言ってんのよバカにしないでよっ</p><p>遙花さんあなたは、仮採用で瑠璃子様の警護役をしていた時に廻りの子に対して、偉そうにしていたでしょそのくせ警護の方はいい加減だったし</p><p>オレも日舞発表会での、遙花のいい加減な働きぶりを見ている</p><p>瑠璃子の警護役なのに全然、瑠璃子の側にいないし</p><p>わたくしは、ちゃんと報告書を読んでますから誰も見ていないと思ってたの</p><p>美智ちゃんの方はどんな時でも、みすず様から離れないし他の生徒に余計なことは、一切喋らないでしょいつも控え目で、前に出ない主人のことを常に考えて行動し続けているあなたみたいに役職として知った情報を、廻りの子にペラペラ喋ったりはしないのよ</p><p>やっぱり喋ってたのか</p><p>香月家のお屋敷の間取りとか食事内容とかそれが、どれだけの機密事項なのかあなたには判らないんでしょうね</p><p>そんな情報も外に漏洩したら、襲撃計画に利用されるかもしれない</p><p>というか、大体、主家のことをペラペラ話す警護役なんて、信用できるわけがない</p><p>その点美智ちゃんの方は、警護役として、見事に勤めているわ満点よあなたの学校の子たちは、みんなそういう美智ちゃんの見事な働きぶりを知っているのよ正直、今年の春には香月セキュリティ・サービスに、美智ちゃんを自分の娘の警護役に譲ってもらえないかってオファーがあったわかなりの名家香月家クラスのお家からよ</p><p>美智に他の名家から、警護役の依頼があった</p><p>今はそういう声ももう無いわ美智ちゃんがみすず様、瑠璃子様に本当に信頼されていて、家族同然に受け入れられているということを、学校中のみんなが知っているからあの学校の中では、美智ちゃんの警護人としての腕前を知っている人は、ほとんどいないわ工藤流古武術という名前を聞いて、笑う人もいるでも、みんな警護役としての美智ちゃんを馬鹿にする人はいないわみんな、美智ちゃんに敬意を感じているわだからよお母様が不祥事を起こしても、全く美智ちゃんの評価が下がらないのは</p><p>みすずや瑠璃子の気遣いもあるけれど</p><p>何よりも美智の努力の結果なんだ</p><p>みんなちゃんと見てくれているんだ</p><p>あ、あたしはな、納得いかないですそんなの</p><p>工藤遙花はそれでも、そう言う</p><p>あたしが、美智に妹に劣るわけがないんですから</p><p>いやお前</p><p>５月も今日も美智に負けてるじゃないか</p><p>ま、あなたがそう思っているんなら、あなたの世界ではそうなんでしょうね</p><p>翔姉ちゃんが突き放すように言った</p><p>さっき母から</p><p>母明日ね、お父さんとポーラ美術館に行きたいのよ</p><p>私あ、そうなんだ行ってくれば</p><p>母でも、あたし一人じゃお父さんの面倒が見られないかもしれないから、あんたも付いて来てくれないかしら</p><p>私いいけど</p><p>母助かるわ</p><p>私でも、ポーラ美術館てどこにあるのさ</p><p>私は完全に都内にあるのだと思ってました</p><p>母強羅</p><p>私ゴーラってもしかして、箱根の</p><p>母そうよ紅葉が綺麗らしいのよ</p><p>私あの日帰りだよね</p><p>母当たり前でしょ、うち、お金無いもの</p><p>今年の初めにも、私は日帰りで箱根へ行ってますが</p><p>今度は、78歳と72歳を連れての旅か</p><p>はぁぁ</p><p>726．地下へ</p><p>都内に入ったネ</p><p>イーディが、道路の表示を見て言う</p><p>すでに彼女は、東京近郊の地図と地名を完全に覚えている</p><p>暗殺教団の闘士としての英才教育を受けてきただけでなく、イーディは本物の天才だ美智と同じくらい、スバ抜けた頭脳を持っている</p><p>ショウそろそろ現地での、具体的な指示が聞きたいネ</p><p>イーディは、運転席の翔姉ちゃんに言った</p><p>関西のヤクザさんたち完全に潰すから容赦は無用よ</p><p>翔姉ちゃんは、ミラー越しに言う</p><p>ミンナ殺すのカ</p><p>平然とそう言うイーディに、工藤遙花がギョッとする</p><p>そこまでは、しなくていいわキリが無いからただちょっとでも刃向かってきた相手は、必ず１撃で仕留めて</p><p>ONE　ACTIONデ</p><p>ええ、殺すんじゃなくて1撃で気絶させるのよ</p><p>さっき、話したけれど今の香月セキュリティ・サービスは、閣下の私兵よわたくしたちは、名家専門のVIP向け警護会社を表の顔にして、閣下のご希望に沿って裏の仕事をしてきたわでも、これからは今までのようにはいかない状況がどう変化しているかは、あなたたちも判っているわよね</p><p>オレとイーディは、頷く</p><p>工藤遙花は、ポカーンとした顔をしている</p><p>香月グループからジッちゃんが引退して、グループ全体の経営は司馬さんがするんだから香月セキュリティ・サービスは、今までみたいに香月グループからのバック・アップを貰えなくなる可能性があるんだろ</p><p>これまでは、香月家と香月グループ、香月セキュリティ・サービスの３つは、全てジッちゃんの支配下だった</p><p>でも、香月セキュリティ・サービスはあくまでも、ジッちゃん個人の組織だから司馬さんの支配下には入らない</p><p>そのことを、司馬さんは不服に思うかもしれない</p><p>ぶっちゃけ、今までは資金や情報なんかの提供も、香月グループからしてもらっていたりするのようちの会社は裏で使うお金がたくさん必要だし香月グループの社員に化けて、潜入捜査とかしてたわ香月グループの会社には、色々と協力してもらってたのよ</p><p>でも、この先はそういう親密な関係は許されないでしょ司馬さんから見たら、閣下の配下の職業的なスパイが、自分の支配域でウロウロしているわけだから</p><p>やりづらいというか嫌だよなそういうのは</p><p>ジッちゃんに、上から監視されているみたいで</p><p>だからわたくしたちは、今後も香月グループとは連携していくけれどこれからは、はっきりとケジメのある付き合いをしていかないといけないわけ平たく言うと、香月グループとも、ちゃんと契約書を交わしてわたくしたちとの取引企業の一つになってもらうしかないのよ</p><p>今後も香月グループに関する警護は、香月セキュリティ・サービスが行う</p><p>しかし、それ以上の密接な関係にはならない一線を画す</p><p>ということだからこれからの香月セキュリティ・サービスは、ちゃんと独立採算でいける会社にならないといけないのよとりあえず表の本業の名家専門の警護会社として、業界ナンバーワンにならないとね</p><p>香月グループからの裏からの資金援助は断たれるなら、自分で稼ぐ収益を増やしていくしかない</p><p>だから今回の件は、わたくしたちにとっても大切なのよ新生香月セキュリティ・サービスのお披露目としてね</p><p>今回の件</p><p>鷹倉神社を巡っての関西ヤクザたちのトラブルにジッちゃんが、介入したということではないのか</p><p>名家の皆様には今回のことは、鷹倉姉妹が香月セキュリティ・サービスに自分たちの警護を依頼したということになっているわ</p><p>月子たちの依頼</p><p>でまあ、これからヤクザさんたちと手打ちをするわけだけれどこれって、ヤクザさんたちは、どういう決着になるって想像していると思う</p><p>ヤクザたちがジッちゃんが、どう決着を付けると思っているか</p><p>オレは考える</p><p>だって状況としては、ヤクザたちの全面敗北だろ東京へ鷹倉姉妹を追っ掛けて来た人たちは、ほぼ壊滅だし自分たちの関西の本拠地には、谷沢さんたちに襲撃されたんだしあげくに、わざわざ関西から東京に呼び出されているんだからさ</p><p>いくら手打ちをするからって２グループの大親分とも、自分たちの地盤からジッちゃんのいる東京まで出向かせられている</p><p>こんなの圧倒的な敗北を、認めたとしか思えない</p><p>あらそれは、ヤクザっていう人種を見誤っているわね</p><p>翔姉ちゃんは、クククと笑う</p><p>ヤクザさんは閣下と五分五分の取引をしようと思っているはずよいえどっちかっていうと、自分たちの方が有利な形にできると思っているんじゃないかしら</p><p>この状況で何で、そう思える</p><p>ヤクザさんだからよ</p><p>どんな状況でも口八丁手八丁、ブラフに、脅しに、逆上、逆ギレ、屁理屈、暴力、裏金、権力者のコネとにかく仕えるものは何でも使って、自分の有利に取引を進めようというのがヤクザよ特に、今回の二人の大ボス雷神鳳会の大鳥総裁に、雲龍会山森組の佐竹会長どっちも関西の重鎮ヤクザ・オブ・ヤクザみたいな相手なんだから</p><p>大人しくジッちゃんの言うことを聞くわけがないのか</p><p>それにヤクザさんたちは、まだ逆転の可能性を残しているわよね</p><p>鷹倉３姉妹の身柄をオレたちから奪取する</p><p>あるいは、ジッちゃんを人質にする</p><p>もしくは、お屋敷に襲撃をかけてみすずたちを拉致する</p><p>方法は、幾つも考えられる</p><p>しかも、実際にそういうことをしなくてもいいのよこいつになら、そういうことをやりかねない、こちらが引かないと、大変なことになる、こいつらは危険過ぎる相手だって、閣下に思わせればいいんだから</p><p>ヤバイやつらだとビビッたら負ける</p><p>ブラフや脅しが効力を発揮するのはこいつらは、やりかねないという狂気や暴力性を相手に感じさせ</p><p>また、その実行を裏付けるだけの暴力を有しているかによる</p><p>ヤクザさんたちは、広域暴力団だからね暴力だけは、売るほど持っているのよ命知らずの鉄砲玉に、捨て身で突っ込ませればいいんだから自爆テロだっていいのよ例えば、みすず様たちの通っている学校に自爆テロを仕掛けるとか他の生徒まで、平気で巻き込む覚悟で、みぃーんな吹っ飛ばすとかねそれも、お腹にダイナマイトを抱えた人を、５人も１０人も突っ込ませるとか</p><p>そんな規模のテロ行為をやられたら防ぎようがない</p><p>普通は、そんなことはやらないわよね無関係な人を巻き込むなんて、論外だしみすず様たちのクラスメイトは、皆様、名家の子女ですものそれこそ、日本中の名家を敵に廻すことになるわ</p><p>うん無差別テロで、他の名家の子まで危険が及ぶとなったら許さないよな</p><p>そういうリスクを背負ってでも、香月家に一矢報うという覚悟を閣下に納得させれば、それでもうヤクザさんたちの勝ちになるのよ</p><p>関西のヤクザさんからすれば名家中の名家である香月家が香月重孝閣下が、自分たちに一歩でも引いたというだけで、良い宣伝になるわけあの香月家も、自分たちの恐ろしさに怖じ気づいたって</p><p>あー、メンドくせぇ</p><p>つまり、あれだ</p><p>小学生の悪ガキの論理のまんまなんだオッサンになった今でも</p><p>O.K.、ショウつまり、アタシたちは、何があってもビビッちゃダメってことなのネむしろ、アタシたちの方が徹底的にヤクザをビビらせないといけないってことなのネ</p><p>そういうことよあちらさんの方にこそこいつらは、ヤバ過ぎる気が狂ってんじゃないかこんなやつらには、怖くて逆らえないって思わせないとね</p><p>判ったネ耳の穴から手ぇ突っ込んで、奥歯ガタガタ言わしたるってのを、アタシたちの方が実践するノネ</p><p>イーディよく、そんな言葉を知っているな</p><p>だからちょっとでも、わたくしたちに敵対的な態度を取った相手は１撃で気絶させて下手に身体を痛めつけるだけだとああいう人たちは、根に持つから１発でノされたら倒された本人は記憶が残らないから、後々まで根に持たないのよその代わり、周囲の人たちには大きなインパクトがあるから知ってるでしょ後遺症が残らなくて、一発で気絶させられる急所は</p><p>もちろんネ</p><p>オマエは、知ってるノカ</p><p>そのまま工藤遙花に尋ねる</p><p>な、何言ってるのよヤクザを叩いたりして、もし少しでも避けられたら、大変なことになっちゃうじゃない</p><p>ダカラ１撃ネ</p><p>イーディは、遙花に拳を突き出す</p><p>そんな相手だって、格闘技をやっているかもしれないし向こうの方が人数が多かったら、どうするのよ</p><p>ダカラみんな、順番に１撃で倒していくのネ</p><p>そんなの、できるわけがないでしょ</p><p>イーディは、大きくカカっと笑う</p><p>アタシはできるアンタはできないそれだけのことネ</p><p>ニッと唇が微笑む</p><p>わたくしだって、できるわよもちろん、麗華も美智ちゃんもね</p><p>運転席から、翔姉ちゃんが言う</p><p>そんな相手は、ヤクザなんですよね無理ですよ</p><p>工藤遙花は、ぷるぷると首を振る</p><p>だからあなたみたいな子は、香月セキュリティ・サービスでは採用できないのよ</p><p>うちの会社は実現不可能なことは、させないわよ一見、実現不可能に見えることでもできることしか求めないわ</p><p>ショウこの子には言ってもムダなのネ</p><p>イーディが、翔姉ちゃんの言葉を遮る</p><p>こういうのは判る子は判るできる子はできる判らない子は、一生判らないできない子は一生できないって類のことネそして、この子は判らなくて、できない子ヨ</p><p>工藤遙花は必死で反論しようとするが言葉が出て来ない</p><p>まあ少し、黙って見ていなさいそれで判らなきゃ本当にどうしようもないから</p><p>翔姉ちゃんは、溜息を吐く</p><p>あ、あの翔姉ちゃん</p><p>オレには気になっていることがある</p><p>あのさ月子たちの巫女の力のことなんだけれど</p><p>ヤクザたちとの話し合いが、かなりメンドくさいことになりそうなのは理解できたけれど</p><p>鷹倉神社の巫女の心を読む力や従わせる力があれば、全部、オレたちの有利に進められるんじゃないのか</p><p>イーディルナや夜見子のトレーニングって、どれくらい進んだんだ今日の会場である程度使えそうなのか</p><p>オレが月子の相手をしている間</p><p>ルナにはイーディが、夜見子には美智が付いて訓練をしていてくれたはずだ</p><p>月子と３人合同で力を融合させる訓練の時間は取れなかったけれど</p><p>それは、まあ思ったよりは、POWERがCONTROLできるようにはなっているネでも、Darling</p><p>イーディが苦笑する</p><p>アタシたちは、今日できる限り、あのコたちのPOWERは使わないで済ませることを考えるべきネ</p><p>だってそれが目的で、昨日からやってきたんじゃないのか</p><p>鷹倉３姉妹と順番にセックスして</p><p>みんな、処女を喪失させて力を目覚めさせ</p><p>それを確実に使えるように、早朝からまたセックスしてトレーニングして</p><p>昨日の今日だヨ今の段階では、あの３人のPOWERが実際に使えるかどうか判らないネあのコたちは敵と直面した切迫した空気の中で、POWERをCONTROLしたことは無いんだカラ</p><p>トレーニングと、本番は違うネ</p><p>遙花に、夜見子が力でねじ伏せた時だってあそこは、廻りにオレたちがいるという安心感のある場所だったわけで</p><p>ヤクザさんたちだらけの場所で、同じ様に夜見子が力を振るえるかどうかは、実証されていない</p><p>あたしも、そう思うわあの子たちの力は、戦力としてカウントするべきでは無いと思うの</p><p>翔姉ちゃんもそう言う</p><p>でもだったら何で、オレがあいつらのトレーニングを急がせたのを止めてくれなかったんだよ</p><p>昨夜から、今日の午前中とオレは、月子たちの力を有効なものにするため、かなり焦っていた</p><p>３姉妹にも無理をさせた</p><p>ロスト・ヴァージンしたばかりなのに、激しいセックスも強要したし</p><p>理由は２つあるわ</p><p>一つはとにかく鷹倉神社の巫女についての、詳細な情報が知りたかったからあなたが、あの姉妹から聞き出したことと、あなたたちの様々な推論は、全て御名穂さんが聞き取ってメモしてくれたわそれで、わたくしやマルゴさんを交えて何度も討論したの</p><p>オレたちの会話は全て、ミナホ姉さんに聞かれていた</p><p>オレたちのセックスも観られていた</p><p>でも、鷹倉姉妹たちは部屋に年少組の子たちしかいなかったから</p><p>心を開いて、何でも話してくれた</p><p>それを元に寧やみすずや瑠璃子たちがもたくさんの推論を立てていったし</p><p>その度ごとに、月子たちからも感想を得られた</p><p>おかげで鷹倉神社の巫女の力というものが、何となく判ってきたわまだ、完全じゃないけれど</p><p>ミナホ姉さんと翔姉ちゃんたちはそのことを調べていた</p><p>敵が何を狙っているかなぜ、あの姉妹を追うのか巫女の力にどのような価値があるのかそういうことが判らないと、対策の取りようがないでしょ</p><p>じゃあ月子たちの力は、全然アテにしていないんだ</p><p>当たり前でしょそんな力に頼らなくても、この１件を解決できないと香月セキュリティ・サービスの沽券に関わるわよ</p><p>翔姉ちゃんは、フフッと笑う</p><p>もう一つの理由はあの姉妹に、自信を持って胸を張って、運命と立ち向かって欲しかったから</p><p>京都から黒森のお屋敷に到着したばかりの頃のあの子たちはちょっと、変だったでしょ</p><p>夜見子ばかりが、妙にハイ・テンションで勇み足で</p><p>月子は、内面に色々な感情を隠していたし</p><p>ルナは、すっかり暗く落ち込んでいた</p><p>あの時のあの子たちはヤクザに両親を殺され、ずっと暮らしてきた神社から逃げ出して来たっていう状況で将来が見えなくて、絶望しちゃってたでしょ</p><p>絶望</p><p>そうネそれが何をすることだか判っていないのに娼婦になるって、イキリ立ってたんだカラ</p><p>とにかく閣下に縋って、東京に自分たち姉妹の生活の基盤を築くことしか、生きていく道が見えなかったんだからそうじゃなかったら、閣下のあんなメチャクチャな提案に乗って来ないわよ</p><p>うんそうだよな</p><p>それぐらいあの子たちは、怖かったのよヤクザたちが</p><p>月子たちがヤクザを怖がっていた</p><p>あの３人姉妹は生まれてから、ずっとヤクザたちが廻りに居たのよ鷹倉神社はヤクザに支配されていたんだからそんなの怖いに決まっているわ</p><p>月子とルナは仲裁の儀によって生まれた、ヤクザの大親分の娘だ</p><p>月子の父親が、大鳥総裁であることも判っている</p><p>大鳥総裁は、しばしば鷹倉神社を訪問したしその度に月子に対して、プレッシャーも掛けていった</p><p>そしてご両親が、ヤクザに殺されたばかりなんですものヤクザの恐ろしさが、身にしみて判っていたはずよ自分たちじゃ、もうどうすることもできないと感じたから閣下を頼ったんだもの</p><p>そして、３姉妹はオレたちの屋敷に来た</p><p>そこまでヤクザを恐れていた子たちが今は、率先して、自分たちからヤクザに立ち向かおうとしているこれって、とても凄いことよ一体、誰のせいであの子たちは、勇気を手にすることができたのかしら</p><p>月子、夜見子、ルナ、本人の力だよあいつらは自分で運命を切り開く覚悟をしたんだよ</p><p>あいつら自身が自分で立ち上がったんだ</p><p>オレは後ろの２号車を見る</p><p>運転席のレイちゃん</p><p>助手席の美智が、後ろを向いている</p><p>後部座席の月子たちは、今、この瞬間も３人でトレーニングを続けているらしい</p><p>あなたがそう思うのならそれでもいいわでも、わたくしはあなたが、あの子たちに良い影響を与えているんだと感じているわ前向きに自分の人生と向き合って、闘う方向に導いているって</p><p>オレにはそんな力は無い</p><p>とにかく、いずれにしても、月子たちの巫女の力はアテにしちゃいけないってことだよね</p><p>そういうことよ切り札だと思ってはいけないわよ本当に最終手段として、使うことがあるかもしれないけれど基本的には、あの力を使うことなく勝つことを考えないとね</p><p>だから清美さんは</p><p>オレは理解した</p><p>そう鷹倉清美は、発見次第射殺するわそれが一番、確実な方法だから</p><p>その翔姉ちゃんの言葉で</p><p>ジッちゃんや、香月セキュリティ・サービスは</p><p>鷹倉神社の巫女の力を、全く欲しがっていないことが判った</p><p>巫女の力を自由に使えるようにするためには</p><p>清美さんを捕まえて、知っていることを全て話させたいと思うだろう</p><p>そうしないで有無を言わさずに殺すのは</p><p>巫女の力なんて、どうでも良いと思っているからだ</p><p>わたくしたちは関西のヤクザたちを屈服させて、香月セキュリティ・サービスの力を示したいだけよ本当のことを言えば今まで、香月セキュリティ・サービスの警護員を使っていなかった関西の名家の人への宣伝＋営業活動なのよ</p><p>ジッちゃんや翔姉ちゃんたちにとっては鷹倉神社よりも、そっちの方が重大なんだ</p><p>あ、勘違いしないでね閣下が、あの姉妹の境遇を可哀想に思われて助けてあげたいと思われたのも本当のことだから</p><p>判っているよジッちゃんが、助けたかったのは月子、夜見子、ルナ鷹倉家の３姉妹そのものであって特別の力を持つ鷹倉神社の巫女じゃなかったってことだろ</p><p>ええ閣下はあの方は、巫女の力なんてオカルティックな超常現象の力なんて信じていらっしゃらないわ</p><p>うんジッちゃんは、そういう人だ</p><p>見えてきたわあの建物よ</p><p>翔姉ちゃんがホテルらしき建物を指差す</p><p>あれも香月グループのホテルなの今日は、１０階から１５階のフロアが貸し切りよ</p><p>ああ、その５フロアに関西ヤクザたちを押し込んでいるんだな</p><p>今日、到着した２人の大親分はそれぞれ警護の子分たちも連れてきているだろうし</p><p>手打ちの見届け人として、他にもヤクザ界の重鎮に来てもらっていると言ってた</p><p>他に昨日までに東京に派遣された連中も、あそこに集められているだろうし</p><p>１号車関より、各車へ聞こえますか</p><p>翔姉ちゃんが、無線機で喋る</p><p>２号車、藤宮、聞こえます</p><p>３号車、マルゴ感度良好</p><p>スピーカーから、各車の運転者の声が聞こえる</p><p>そろそろ到着ですが少し、荒っぽいことになるかもしれませんでも、露払いは１号車が担当しますから２号車の援護の必要はありませんそちらは、自分の安全を第一に行動して</p><p>藤宮、了解</p><p>いや、これはレイちゃんに言った言葉じゃない</p><p>月子たちにだ</p><p>もし、１号車のオレたちがヤクザたちと揉めても巫女の力は使うなと、釘を刺したんだ</p><p>頼むわねあなたは、わたくしたちのエースなんだから最後まで、敵に手の内を知られたくないのよ</p><p>翔姉ちゃんはこの無線が盗聴されていると想定している</p><p>今のレイちゃんはキョーコさんとの戦いが全国放送されているから、大有名人だ</p><p>その撲殺ステッキの威力も知られている</p><p>だから、この通信を聞いた人はレイちゃんが、オレたちの警護の要であり、エースなんだと思い込む</p><p>まあ、２号車には美智もいる</p><p>今の連絡が、月子たちに力を隠すことだとちゃんと話してくれるだろう</p><p>あたしの方は、好きにやらせてもらうよ</p><p>マルゴさんの声が、続いて聞こえてきた</p><p>別にあたしは関さんの子分では無いんだから</p><p>ええ、そうねあたしも、あなたたちをコントロールできるとは思ってないわお好きにどうぞ</p><p>ついでに黒い森と香月セキュリティ・サービスが上手く連携できていないという印象を、盗聴者に与える</p><p>凄いなみんな</p><p>じやあ、行くわよ</p><p>オレたちの車列は、ホテルの地下駐車場へ飛び込む</p><p>老父母を連れて、箱根へ日帰り旅行</p><p>朝９時出発</p><p>はあ、父も母も我が儘というか、マイペースと言うか</p><p>そして２人とも、歩くスピードを合わせようとしないし</p><p>片方を探して、また片方を見失って</p><p>母のあら＊＊昔も、ここへ来たことあったでしょという問いと、</p><p>父のうーん、忘れたの繰り返し</p><p>何か、私の生まれる前から２人で箱根には、よく来ていたらしいです</p><p>そして驚いたこと</p><p>どうしても、母が冨士屋ホテルに行きたいというので連れて行ったのですが</p><p>なぜか、ホテルの前を素通り</p><p>私え、どこ行くの</p><p>母こっち</p><p>私え、パン屋さん</p><p>母違う、その上</p><p>母よなぜ、箱根の山の上で、普通の魚屋に入る</p><p>母昔、ここで買ったお魚が美味しかったのよ</p><p>私それいつの話</p><p>母うーん、３０年くらい前</p><p>結局、ホテルへは入らず、お茶も飲まず</p><p>山の途中の、土産物屋でもない、普通の魚屋で魚を買って帰って来ました</p><p>母箱根湯本の土産物屋さんの魚よりも、ここの方が新鮮なのよ</p><p>いや標高は、こっちの方が上だって</p><p>何で山の上で鯛を買う</p><p>午後７時に、やっと帰宅</p><p>母楽しかったわねまた行きましょう</p><p>母だけ元気</p><p>父箱根へ日帰りは、身体にきついよ頼むから１泊させてくれよお</p><p>うん絶対そう思う</p><p>母でも、お魚美味しいでしょ</p><p>うんでも</p><p>魚は帰りに小田原で、普通に買った方が良かったんじゃないかな</p><p>727．仁義なき戦い</p><p>翔姉ちゃんのいつものアメ車を先頭に、レイちゃんの運転する車、マルゴさんの車と順番にホテルの地下駐車場へ入る通路へ</p><p>ここまで、何の問題もない</p><p>翔姉ちゃん全然、警備の人を見ないんだけど</p><p>ここのホテルの従業員らしい、制服の警備員は居た</p><p>でも香月セキュリティ・サービスの制服をオレは見ていない</p><p>大丈夫よちゃんと配置しているわ私服でね</p><p>わたくしは、山岡さんとは違うわよあの人みたいに、何でもかんでも制服組を動員してガチガチに固めるなんてことはしないわ</p><p>ああ山岡が警備部長だった頃は、異常な数の香月セキュリティ・サービスの警備員が出動してたもんな</p><p>ああいう数で制圧するみたいなことが、効かない相手でしょ今回の連中は</p><p>相手は関西のヤクザたちだ</p><p>下手に人数で勝負しようとすると向こうも、同じ手を使うわよ地元から、自分の組の構成員を呼び寄せてもいいし、関東近郊の親しい暴力団から兵隊を借りてもいいあの人たちにとっては、メンツを保つことが一番大切なんだから特に手打ちの相手が閣下でしょ多少、お金がかかっても、それぐらいのことは仕掛けて来るわよ</p><p>山岡みたいに、ホテル全体を香月セキュリティ・サービスの制服組で固めたら</p><p>ヤクザたちも同じぐらいの人数を揃えて、威嚇してくる</p><p>そんなことになったら、このホテルの周りの人たちに迷惑でしょ警察も介入してくるでしょうしだから、今回は量でなく、質で勝負することにしたの</p><p>香月セキュリティ・サービスの私服組とは</p><p>非合法の裏の仕事を担当する、トップ・エリートたちのことだ</p><p>みんな、とんでもない能力を持っている</p><p>例えば、制服組なら１０人配置しなくちゃいけない場所でも、私服組なら２人で済むわ費用は、ほぼ３倍だけれど</p><p>つまり、制服警備員１人の１５倍の金額が、トップ・エリートには支払われる</p><p>すでに、何回かホテルに集まってきているヤクザさんたちとトラブルが起きているけれど全て、ホテルの従業員や他のお客様たちには気付かれないうちに、処理しているわだから、さっき話した５つのフロア以外には、ヤクザさんたちは出てこられなくしてあるのロビーやレストランやバーにも、入れないようにしてあるわ</p><p>ヤクザたちの封じ込めは成功している</p><p>ああこの地下駐車場だけは、例外よヤクザさんたちも、お出迎えの仕事があるから</p><p>手打ちの立会人になる親分さんたちが、まだ全員揃ってないのよ</p><p>オレたちの車列は地下駐車場の一番下のフロア、地下３階まで下りていた</p><p>ああやっぱり、居るわね</p><p>フロントガラスの向こうに黒服のヤクザさんたちの一団が見えた</p><p>オレたちの通行を妨げるように１０人は居るな</p><p>各車、ストップよ</p><p>翔姉ちゃんが無線で、他の車に告げる</p><p>車が止まる</p><p>さっき言った通り、２号車は待機３号車は、後方警備ね</p><p>マルゴ、了解</p><p>そして、翔姉ちゃんは運転席のドアを開けて、外へ出る</p><p>ちょっと邪魔なんだけど君たち</p><p>ニコッと、黒服たちに微笑む</p><p>大鳥さんと佐竹さんどっちの子分なのかしら</p><p>すると黒服の中の１人が</p><p>えー、お控ぇなすってお控ぇなすって</p><p>片手を差し出し、腰を落とすポーズを取る右手の手の平を、オレたちに見えるように開いている</p><p>年齢は３０歳くらい髪は短く刈り上げ、サングラスをしている</p><p>控えてるわよ</p><p>呆れて、男にそう答える翔姉ちゃん</p><p>えー、早速のお控え、ありがとうにございやす手前、粗忽者ゆえ、前後間違いましたる節は、まっぴらご容赦願いたてまーつりまーます向かいましたる姐さんには、初のお目見えと心得ます手前、生国は河内国、オオザカ、富田林にございやす稼業、縁持ちまして、８代目雲龍会山森組、佐竹信雄に従います若いモンにございやます姓は風間、名はトオル稼業、未熟の駆出しモンでございやす以後、万事万端、お願いなんして、ざっくばらんにお頼り申し上げ、たてまーつりまーすっ</p><p>何なんだこの変な挨拶は</p><p>つまり佐竹さんところの子分てことね</p><p>翔姉ちゃんは、車内のオレにそう囁く</p><p>風間と同じ、お控ぇなすってのポーズを取り</p><p>ご丁寧なるお言葉、有難うござんす申し遅れて失礼さんにござんす手前、香月セキュリティ・サービスに属します若いモンでございます姓は関、名は翔稼業、未熟の駆出しモン以後、万事万端、宜しくお頼申します</p><p>太い声で相手に挨拶し返す</p><p>有難う御座います</p><p>有難う御座いました</p><p>ふんっまさか、警護会社のお姉ちゃんが仁義の切り方を知っているとはな</p><p>あーら、わたくし優秀なのよあなたたちの何倍も、お給料もらっているし</p><p>２人ともスッと身体を起こす</p><p>おいおい、姉ちゃんの方が安月給なんじゃねぇのか何なら、うちで雇ってやってもいいんだぜあんた中々のベッピンさんだしよ</p><p>風間の人を小馬鹿にする態度に、翔姉ちゃんは</p><p>残念だけれどわたくし、知っているのよあなたの年収がどれくらいかもねカッコつけてもダメよその安物のスーツで、お里が知れるわ</p><p>香月セキュリティ・サービスの調査能力を舐めない方がいいわ君は、佐竹さんのところの組織かなり下の方で小さな組の若頭をやっている人よね確かに、未熟な駆け出し者っていう言葉に相応しいわ</p><p>何だと、テメエ、こら、この野郎</p><p>激高する風間</p><p>つまりこの１０人が、風間の組のヤクザたちなんだろう</p><p>でわたくしたちに、何のようなわけ</p><p>おお、黙ってよおっ後ろの車に乗ってる、娘たちをオレたちに渡してもらおうかっ</p><p>やはり狙いは月子たちか</p><p>ふーん、渡したら、どうなるの</p><p>そ、それはそんなんは、オレらは知らねえよそっから先は、本部の兄貴たちが決めることだから</p><p>でわたくしが、素直に渡すと思う</p><p>風間は</p><p>こっちは１０人居るんだぜ</p><p>それが何</p><p>翔姉ちゃんは、顔色一つ変えない</p><p>わたくしのことあなたは、知ってるの</p><p>そ、そんなの知らねえよ</p><p>あこの様子は、知っているな</p><p>翔姉ちゃんは、ジッちゃんの専任警護人として公の席での警護に付いていたから</p><p>あら、わたくし強いのよ残念ねでも後ろの車の警護員の顔は知っているでしょ</p><p>２台目の鷹倉姉妹の乗る車の運転席には、レイちゃんが居る</p><p>アニキあれは</p><p>マジモンですよ</p><p>オレらイモ引ぃちまったんじゃねぇですか</p><p>あんなのが相手とか無理っスよ</p><p>周囲の黒服が、風間に声を掛ける</p><p>判ってる判ってるよオメェたちオレはここでゲェェ、藤宮麗華って、大声上げるべきなんだよなでもな、受けちまった以上は、やんなきゃいけねぇんだよこの仕事は組織の上からの勅命なんだからなっ</p><p>逆ギレ気味に風間は言う</p><p>ああ、判ったわつまり君たち、鉄砲玉ってことなのね</p><p>なるほどどんなことでもいいから、あたしたちと大きなトラブル起こしてそれを理由に、今日の手打ちを中止に持ち込みたいとそう思っている人がいるのねあなたの上に</p><p>自分たちからケンカを売っておきながら、レイちゃんにやられたら一方的に、暴力を振るわれたとか何とか言ってゴネるつもりなんだ</p><p>理由なんかどうでもいい</p><p>とにかく、今の内に事態をメチャクチャにして今日の手打ちを回避したいと思っているやつがいる</p><p>今日の手打ちは、ヤクザの皆さんが、カタギの香月家に負けを認めるという内容ですものねどうしても、受け入れられないっていう人がいるのも理解できるわだったら、どんな無茶をしてでも、今日の会をブチ壊したいってことなのね</p><p>そそそ、そういうんじゃねぇよ</p><p>風間は否定するが</p><p>いいのよ隠さなくてももう、判っているからだって、ほら君たちだけじゃないのよ</p><p>今日は、すでにこのホテルの内部で、似たようなことが何件も起きているのようちの香月セキュリティ・サービスの人間が、あなたたちみたいな人から、次々にインネンをフッ掛けられているわまあ全部が全部、今日の会をブッ潰すのが目的でも無いみたいだけれど何てったって、上の階の人たちはフロアに閉じ込められたまんまになっているから、気が立っているのよね</p><p>ホテル内のヤクザたちは相当焦れている</p><p>でもどうしてだか、うちの人間にケンカをフッ掛けたヤクザさんたちは、みんな謎の急病に罹ってお腹が痛くなったり、突然転んで頭を打って気絶したりしているのよねぇわたくしたちが手を下すまでもなく</p><p>相手は、香月セキュリティ・サービスのトップ・エリートだ</p><p>ヤクザが絡んで来たぐらいでは、動じない</p><p>戦いになる前に、相手を制するだけの力がある</p><p>それも、周囲の人間に気付かれないうちに</p><p>で君たちも、そうなりたいわけ</p><p>おオレらはみんな、さっさと関西へ戻りてぇんだよこんなところで閉じ込められているのは納得いかねぇんだよだから、お前らをブッ飛ばす納得いかねえから、ぶっ飛ばすオレが決めた後は、オレらが実行するだけだどうだほれこれで、お前らを叩きのめす、大義名分ができたっていうことだから杉内、行けっ</p><p>風間は、黒服の１人を指名する</p><p>あ、アニキオレっすか</p><p>いいんだよ行けったら、行け</p><p>いや、でも藤宮麗華ですぜあんなのに殴られたら、骨とか折れちまいますよ</p><p>レイちゃんの撲殺ステッキの威力は、この４ヶ月間で広く知られている</p><p>オレ、テレビで観ましたよあいつ、車のドアとか１撃で貫通させるんですよ６時のニュースで、特集してましたから藤宮麗華VS謎のロシア少女の時の番宣で当たり所が悪かったら、死にますよあんなのっ</p><p>うんオレも観た</p><p>キョーコ・メッサー側のアーニャは、国際犯罪者だから番宣に出せないから</p><p>ほとんどがレイちゃんの特集番組になっていた</p><p>大丈夫だ骨は拾ってやるからお前のオンナの面倒は、オレが全面的に見といてやるからほら、言って来い</p><p>ちょっとアニキ面倒って、何を見る気なんですっ</p><p>いいからこうなったら、益子と若島津お前たちも一緒に行け</p><p>ええ、オレらもすか</p><p>慌てる黒服が増える</p><p>誰か１人でも、あいつらにケガさせられたらそれでいいんだよそれで終わりだそれで決まりだすぐに、救急車と警察を呼んで弁護士も呼ぶかよら上で、橋村のアニキが全部、準備してくれている予定になってるからよついでに、ネットで呟くんだり書き込む用意もできているってよあの藤宮麗華とその上司が、ヤクザとケンカしてたってだけで、マスコミは食い付いてくるっていうか、食い付かせる市民派のジャーナリストを使ってだな暴力反対キャンペーンをだなアフィリサイトとかにも書かせるし</p><p>何か具体的な計画があるみたいだな</p><p>でも、ケガさせられんのはオレなんですかい</p><p>お前か、益子か、若島津か確率３分の１だよっ</p><p>せめて、１０分の１にはなりませんか</p><p>馬鹿野郎、それならオレまで危なくなるだろっ</p><p>とにかくよ誰か１人が骨を折られることまでは、覚悟してっからよとっとと出て来やがれ藤宮麗華</p><p>風間は叫ぶ</p><p>ハーイ</p><p>あれいつの間にか、イーディが車の外に出ている</p><p>Hallo</p><p>ニコニコと笑顔でヤクザに声を掛けながら</p><p>足の屈伸運動をしている</p><p>な、何なんだおめぇ</p><p>金髪に青い眼、褐色の肌の健康的な肉体高校１年生の美少女</p><p>しかも、イーディの笑顔は、夏の太陽のように明るい</p><p>ち、ちょっとどっか行ってろ危ねえだろ</p><p>するとイーディは、さっきの仁義のポーズを取り</p><p>えー、お控えナスッテお控えナスッテ控えオロウッッ</p><p>ここにおわすアタシを誰だと心得るネ畏れ多くも、ただの女子校生イーディちゃんとは、アタシのこったネ</p><p>あのイーディ</p><p>イーディちゃんの御前でアルネ頭が高い、控えオロウ</p><p>ポカーンとしているヤクザたち</p><p>オメエそれって、ヤクザの仁義切りと水戸黄門がゴッチャになってるぞ</p><p>呆れた口調で、風間は言った</p><p>だが、イーディは平然と</p><p>おっと、間違えたネ人、それを誤りと言ウ</p><p>結局何なんだ、お前</p><p>キサマたちに名乗る名前は無いネ</p><p>カッコ良く、ヤクザたちを指差すイーディ</p><p>いや、たった今、名乗ったろうお前</p><p>そんな風間の突っ込みを無視してイーディは</p><p>サテここで、キサマたちに悲しいお知らせがアリマス</p><p>アタシはただのアメリカ人女子高校生ナノネそっちのお姉さんの会社とは、まったく関係が無いノネ</p><p>イーディは香月セキュリティ・サービスとは、何の繋がりも無い</p><p>美智ならみすずの警護役として登録されているけれど</p><p>オレたちとの関係は深くとも香月セキュリティ・サービスという企業とは、何の契約もしていない</p><p>だからアタシが、ここでキサマらを叩きのめしたとしてもそっちのお姉さんたちには無関係ネ</p><p>イーディは、ハウウと大きく深呼吸して構える</p><p>アタシは、キサマらが気に入らないネその顔が気に入らないネその服装がキサマのサングラスが、気に入らないネだから、キサマらをブッ潰すそれが大義名分ネ</p><p>外国人の美少女にケンカを売られヤクザたちは、呆然となる</p><p>あーらら大人のヤクザさんが、ただの女子校生しかも、アメリカからの留学生とケンカして、全員倒されちゃったりしたらちょっと恥ずかしいわよね</p><p>翔姉ちゃんはクスクスと笑う</p><p>キサマたちに明日は無いネ掛かってきやがれナノネ</p><p>ふ、ふざけんなよこっちは、お前、１０人もいるんだぞっ１０人たら、１人の１０倍だぞお前みたいな、女の子１人にブッ潰されるわけがないだろ</p><p>大丈夫ね普段の３倍の力で、２倍のジャンプをして、４倍の回転をするから今日のアタシは２４倍なのネ</p><p>馬鹿なことを言ってるんじゃねぇ</p><p>その瞬間イーディは飛ぶ</p><p>イーディの足が、杉内と呼ばれた黒服の急所を打ち抜く</p><p>風間が反応する前に、３人の黒服が倒された</p><p>全て、１撃で</p><p>イーディは、翔姉ちゃんの指示を守っている</p><p>HAWOOPOWOO</p><p>流れる水のようにあっという間に、相手の懐に入り急所を打つ</p><p>あれは工藤流の動きだわ</p><p>オレたちの車の後部座席から、工藤遙花が身を乗り出していた</p><p>ああ、美智と相当トレーニングしていたからな</p><p>相手の気を受け流していくのが、工藤流だ</p><p>ヤクザたちは、どうすることもできない</p><p>な、何だ、何だアワワワワ</p><p>風間は全ての子分たちが倒されるのを、ただ眺めているだけだった</p><p>キサマが、最後ネ</p><p>ち、ちょっと待て</p><p>待てないネ</p><p>イーディが、風間に向かって大きくジャンプする</p><p>最後の技は風間の脳天へのカカト落としだった</p><p>ぷひぃぃぃぃぃ</p><p>変な叫び声を上げながら風間は、地面にブッ倒れた</p><p>１０人倒すのに３分も掛かっていない</p><p>これぐらいの力がないと、うちでは採用できないわよ</p><p>翔姉ちゃんが、車内の遙花に告げる</p><p>遙花さんは、高校女子空手チャンピオンだったわよねあなたにもできる同じ時間で、同じ人数の制圧</p><p>遙花はうな垂れる</p><p>まだ終わりじゃないネ</p><p>その瞬間イーディは、スカートの中から手裏剣を引き抜き</p><p>オレたちの車列の後方に投げた</p><p>ひ、ヒィィ</p><p>後ろを振り向くと、駐車場の車の影にまだ黒服がいた</p><p>その黒服の足下のコンクリートに、イーディの投げた手裏剣が刺さっている</p><p>やたらと１０人、１０人て言うからおかしいと思っていたのネッ</p><p>シュババババッとイーディが、オレたちの車の脇を走り抜ける</p><p>HAWOOOOOO</p><p>ヅカッ</p><p>ドカッ</p><p>後ろの車に隠れて見えないがイーディの打撃音だけが聞こえた</p><p>翔姉ちゃんが、再び車の中に入ってオレに言う</p><p>もちろん、後ろに別働隊が居たことはわたくしにも判っていたわよ美智ちゃんや、マルゴさんもね</p><p>イーデイだって場の気が読める子だ</p><p>まるで今、気付いたばかりみたいな演技をしたが</p><p>最初から、後ろに黒服たちが隠れていたことは気付いていただろう</p><p>でも、この場はなるべく、手の内を明かしたくないからここは、イーディちゃんにお願いするわ</p><p>威力偵察って言葉、知ってる</p><p>相手の力が判らない時に強引に、それなりの戦力で攻め込んでみて、相手の戦力や状況を探ってみるっていう手よ</p><p>今のが</p><p>そうよ弁護士を呼ぶとか、ネットに書き込むとか、ジャーナリストを使うとかただの脅しよそういう脅し方をして、あたしたちがどう反応するかを見ているのよ</p><p>どこから</p><p>振り向かないでね右の奥の車の中にカメラがあるわ窓が少し開いていて、レンズとマイクが飛び出しているから、すぐに判るわ</p><p>大丈夫よあのカメラの位置なら、この車内は死角になっているしあのマイクじゃ、ここの会話は聞き取れないはずだから</p><p>つまりヤクザ側の中でも、オレたちを監視しようとしているやつがいる</p><p>香月セキュリティ・サービスの人間に、ケンカをフッ掛けたりしたのもあの人たちの迷彩ね狙いは、最初からあたしたちよ</p><p>オレたちの到着時に、同じ様にケンカをフッ掛けて来るやつが現れても変だと思われないように</p><p>ここからが勝負よ敵が確認したいと思っているのは</p><p>今の月子、夜見子、ルナ</p><p>鷹倉家の３姉妹の状態だ</p><p>敵が、本当に清美さんの巫女の力を利用しているのなら</p><p>あるいは、清美さん本人が力でヤクザたちを支配しているのだとしたら</p><p>一番、気に掛かるのは</p><p>今の３姉妹が、どれだけの力を持っているかだ</p><p>それを知られてはいけない</p><p>だから、翔姉ちゃんは３姉妹を車外に出さないように、指示していたんだ</p><p>いっそのこと、その仕掛けられているっていうカメラを壊す</p><p>オレは、翔姉ちゃんに尋ねた</p><p>カメラを止めれば、オレたちの様子を敵が知ることはできなくなる</p><p>改めて、オレたちを盗撮しようと近くに寄ってこようとすれば美智やイーディが気で察することができるし</p><p>いいえわたくしたちは、カメラに気付いていないということにしておいた方がいいわまだ</p><p>始まったのは、ヤクザとイーディの肉弾戦だと思っていたけれど</p><p>実際には情報戦が続いているだけのか</p><p>終わったヨ、全部</p><p>イーディがニコニコしながら、車に戻って来る</p><p>箱根で、風邪を拾ってきたみたいです</p><p>具合悪すぎ</p><p>私は、あの山とは相性が悪いのかも</p><p>感想欄の返信をまた溜めています済みません</p><p>時間のある時に、少しずつ返信します</p><p>必ず返信しますので、しばらくお待ち下さい</p><p>728.木下涼子　カム・バック</p><p>昏倒させたヤクザたちを避けて、車を地下駐車場の奥へと進める</p><p>後ろの２号車、３号車も続く</p><p>一番奥の壁まで行き着くと、姉ちゃんは</p><p>各車、周囲を警戒して</p><p>無線機で後ろの車に指示を出す</p><p>イーディちゃんもう一度、隠れている人がいないか気を探って</p><p>後部座席に戻ったイーデイにも、そう告げた</p><p>イーディは、クンクンと鼻を鳴らして</p><p>大丈夫ネ人はいないネ</p><p>２号車問題ありません</p><p>レイちゃんの声が聞こえた２号車は、美智が探査係を担当したのだろう</p><p>３号車大丈夫だと思うよ</p><p>マルゴさんも、そう報告する</p><p>３号車は、マルゴさんと寧で視認してくれたようだ</p><p>１号車、了解</p><p>翔姉ちゃんは、運転席の窓を開け外に顔を出す</p><p>ああその視線の先壁の上方にある監視カメラがあった</p><p>翔姉ちゃんは、そのカメラに自分の顔を晒しさらに手で何かのサインを出した</p><p>壁が開く</p><p>コンクリートの壁に偽装されていたけれどこれは、奥へと通じるゲートだったんだ</p><p>手のサインはフェイクよ実際は、網膜承認だから</p><p>そのまま、オレたちの３台の車列は、ゲートの奥の隠し駐車場へ侵入した</p><p>マルゴさんの３号車が通ると同時に、再びゲートが閉じられる</p><p>オーケイ、侵入者無しね</p><p>翔姉ちゃんは、溜息を吐いた</p><p>もういいわよ運転手だけ残して、みんな降りて</p><p>通信機で、そう告げる</p><p>ここなら、ヤクザたちが入って来ることは無いということか</p><p>Darling、降りるネアンタもナ</p><p>イーディが、工藤遙花に言う</p><p>すっかりアンタという呼び方にハマッてしまったらしい</p><p>遙花は、口では反発してみせるがイーディの圧倒的な戦闘力を見せられたばかりだから、気後れしているのが判った</p><p>ホレホレ、降りるヨ</p><p>助手席のオレイーデイ、遙花が降車する</p><p>２号車の鷹倉姉妹と美智３号車の寧とミナホ姉さんも、車から降りた</p><p>ちょっと待っててね車は、そこの立体駐車場に入れちゃうから</p><p>翔姉ちゃんが、開いたままの車の窓からオレたちに言った</p><p>見ると奥の扉がスーッと開いた</p><p>ああ、よく見る立体駐車場の車だけ乗せる、エレベーター室みたいになっている</p><p>そこに納車すると、コンピューター制御で地上１階から、地下３階まで、どこのフロアからでも車を出せるようになるのよ</p><p>ああ駐車場の各フロアに、ここと同じ様な隠し部屋があって、立体駐車場で繋がっているんだ</p><p>このホテルは、香月グループの施設だし、ジッちゃんがヤクザとの取引に使うんだからこんな秘密のシステムがあっても、全然変じゃない</p><p>でもだったら、何で地下３階まで来たんだよ</p><p>駐車用のリフトには、人が乗ったままの状態で車を乗せてはいないルールになっているのまあ、当たり前だけれど危険な物が搭載されていないかとか、人が隠れていないかとか、途中でエックス線検査とかもしているし</p><p>ああ、普通の立体駐車場でも人が乗ったままなのは禁止だよな</p><p>そしてこの地下３階の隠し駐車場には、１６階への直通エレベーターがあるのよ</p><p>１６階</p><p>閣下が、そちらでお待ちになっているわ</p><p>ジッちゃんが居る</p><p>閣下は昨夜の内に、こちらのホテルに入っていただいたわヤクザさんたちに、手打ちの会場を伝える前に</p><p>そうか、先にジッちゃんをここに連れてきておけば</p><p>ジッちゃんの会場入りを狙ったテロ行為は起こせない</p><p>そこのドアの奥がエレベーター・ホールだから、待ってて</p><p>翔姉ちゃんが、そう言うが</p><p>翔お姉ちゃぁーんこのドア、開かないよっ</p><p>寧が、ドアノブをガチャガチャやっている</p><p>ああ、ごめんなさいそれも、あたしの指紋認証が要るんだったわ</p><p>取りあえず翔姉ちゃんが、車をリフトに乗せる</p><p>運転席から降りて、リフトの外に出ると自動的にウォォォォンと、車が上に運ばれて行った</p><p>また、空のリフトが現れる</p><p>そこに、レイちゃんが車を入れ</p><p>次は、マルゴさん</p><p>オレたちの乗って来た３台の車は、全て立体駐車場の中に吸い込まれて行った</p><p>心配そうに、巫女服姿の３人がオレに寄って来る</p><p>大丈夫だ今のところ何も問題無く済んでるから</p><p>オレは、姉妹たちにそう言った</p><p>そうそう、怖いことなんか何もないからねっ</p><p>寧も、３人を元気付けてくれる</p><p>その間に、翔姉ちゃんが指紋認証の装置のカバーを開けて、自分の手の平を当てる</p><p>ピピッ認証サレマシタ</p><p>ドアのロックが外れる音がした</p><p>さあ、行きましょう</p><p>エレベーター・ホールに入ると</p><p>２台のエレベーターの前にスーツ姿の２人の女性が待機していた</p><p>お待ちしておりました</p><p>１人は前にもお世話になった、香月セキュリティ・サービスの滝さんだ</p><p>もう１人は</p><p>監視カメラで、ご到着が判っておりましたのでお迎えに上がるようにと、谷沢チーフのご指示を受けました</p><p>元・バンバルビー３の番場さん</p><p>そうだバービーさんとルビーさんは、キョーコさんの配下になって</p><p>番場さんだけ、香月セキュリティ・サービスに入社したんだった</p><p>バンバルビー３の時のビキニにホットパンツに日本刀なんていう馬鹿衣装でなく</p><p>普通にスーツ姿だと、清楚で綺麗な人だな番場さんは</p><p>手には、お得意の柄の長い武器フレイルを抱えているけれど</p><p>ご苦労様滝さん木下</p><p>翔姉ちゃんが、２人に言う</p><p>あっ番場さんて、本名は木下さんだっけ忘れてた</p><p>フンこのエレベーター</p><p>マルゴさんが、２基のエレベーターを見比べる</p><p>右が、１６階へ直通で左は、１階へ行くの</p><p>ええ、ここから緊急脱出する可能性もあるから</p><p>翔姉ちゃんは答える</p><p>１階はどこへ</p><p>ロビーの裏よ従業員用の倉庫に出るわ</p><p>あたしたちこのまま偵察に出ちゃダメかな</p><p>翔お姉さんとミナホは、香月さんに報告しないといけないよねだから、鷹倉さんたちと一緒に先に１６階へ上がっててよ</p><p>あたしと寧とイーディでちょっと偵察に行ってくるからさ</p><p>イーディを連れて行く</p><p>さっきの地下駐車場での闘いを監視していた敵はさイーディの姿を見たら、何かしらの反応をすると思うんだ</p><p>ほんの数分前イーデイ１人で、１０人以上の待ち伏せしていたヤクザを倒した</p><p>その様子を隠しカメラで観ていたやつがいる</p><p>オレたちはカメラの存在には気付いていたが、あえて無視した</p><p>さっきのヤクザは本人は、佐竹会長の子分だって名乗っていたけれどさ</p><p>マルゴさんは、話を続ける</p><p>でも、だからって今の襲撃を命じたのが、佐竹会長本人とは限らないじゃないか</p><p>別に命令した人物がいる</p><p>そうだねヤクザさんたちの各グループだって、１枚岩じゃないかもしれないよねグループのボスである佐竹会長に許可を取らず、中ボスぐらいの幹部が、勝手にヤクザを送り込んで来たっていうことも考えられるよねっ</p><p>ええこの機会に自分の勢力を拡大しようと、画策している人も当然いるでしょうねヤクザさんて、そういう人種だから</p><p>ていうか上の階に居るヤクザたちは、年輩の大鳥総裁の一派と、新興の佐竹会長のグループに分かれて対立しているってことになっているけれどさ実際は、両グループの間にスパイや裏切り者もいっぱい居ると思うよ関西なんていう狭い世界のヤクザたちなんだから漁夫の利を狙っているコスッ辛い人もいるだろうし</p><p>ああそれぞれの思惑が絡み合って、こんがらがっているんだな</p><p>だから、ちょっと藪を突っついてみようと思うのさイーディを連れて</p><p>マルゴさんは微笑む</p><p>つまり、イーディの姿を見て過剰に反応する相手は、地下での戦闘を知っているすなわち、隠しカメラの映像を観ていた人間だ</p><p>逆にイーディに警戒しないとなればそいつらは、今の地下の闘いのことは何も知らない</p><p>イーディの存在が、ヤクザたちのリトマス試験紙になる</p><p>美智ちゃんは、鷹倉さんたちの警護ねイーディもそうだけど君たちが気の技を使えることは、なるべく秘密にしておきたいから</p><p>マルゴさんの指示に美智は、こくんと小さく頷いた</p><p>それから君と遙花さんも来てもらうよ</p><p>オレと遙花も</p><p>君も行きたいよね偵察</p><p>マルゴさんは、ニッとオレに微笑む</p><p>威力偵察なんですよね</p><p>オレは、さっき覚えたばかりの言葉を言った</p><p>そういうことついでできる限り、ヤクザたちをビビらせるよあたしたち黒い森が、ヤクザの何百も危ないヤツだってことを教えておかないとね</p><p>この威力偵察部隊にオレも参加しておけば</p><p>そして、オレがマルゴさんたちが暴れる中で、泰然とした態度を保っていれば</p><p>ヤクザたちは、手打ちの時にオレに対しても、警戒する</p><p>オレ自身は、マルゴさんやイーディのような戦闘力は無いのに</p><p>オレのことまで警戒しないといけなくなるなればヤクザたちの集中を乱すことができる</p><p>判りましたオレも行きます</p><p>先生危険でわそんなの</p><p>夜見子とルナが、オレの腕にしがみつく</p><p>いやそれを言うなら、今、ここに居ることだって、充分危険だよ</p><p>オレは２人に微笑む</p><p>大丈夫さオレは、今までだって、もっと危険な体験をしてきているからこれぐらい何でも無いさ</p><p>公様にお任せ致しましょう</p><p>でも、くれぐれもお気を付けて下さいませ</p><p>ああ、判ってる</p><p>イーディちゃん、先生のことお願いね</p><p>寧お姉ちゃん頼むね</p><p>夜見子とルナの言葉に</p><p>任せておくネ</p><p>心配ないから先に行って、待っててねっ</p><p>よし後は</p><p>ということだから行くよ</p><p>オレは工藤遙花に、声を掛ける</p><p>ええちょっと、どうしてあたしが偵察に行かないといけないのよ</p><p>余りの驚きに、遙花の脳は一時停止していたらしい</p><p>そんなの決まっているじゃんかっ</p><p>約束したでしょ遙花ッチ、身体を売るって</p><p>工藤遙花は美智と闘って負けたら、一度だけ売春婦になるという賭をして</p><p>コテンパンに負けた</p><p>だからさその相手を探しに行くんだよ</p><p>相手</p><p>まあ、多分、息のクサーイおっちゃんヤクザばっかりだと思うけどさ</p><p>待たないってあ、どの人にするかは、もちろん遙花ッチじゃなくって、ヨッちゃんが決めることになるから</p><p>そのことだけど良信くん</p><p>マルゴさんが、オレに振り向く</p><p>工藤遙花さんの相手あたしに決めさせてくれないかな</p><p>一度だけ相手が誰だろうと、こちらの指示した相手に身体を売るだったよね確か、約束は</p><p>そうですけれど</p><p>あたしにちょっと良い計画があるんだ</p><p>うわっ、何か企んでいる</p><p>こうなったらしょうがないか</p><p>じゃあマルゴさんに任せます</p><p>あんた何てことを言うのよ</p><p>慌てる工藤遙花</p><p>そんなの勝手に決められたらあたし、どんな目に合わされるか判らないじゃない</p><p>うん諦めろ</p><p>ちょっと、美智あんた、何か言いなさいよ姉の貞操がピンチなのよ</p><p>頑張って下さい</p><p>美智は冷たい眼で、そう言った</p><p>もう、キィィィィ何なのよっ</p><p>ビシュッと、工藤遙花の眼前にイーディの爪先が</p><p>後、ほんの数ミリでハイ・キックが遙花の額を割っていた</p><p>アンタ、うるさいネ弱いのに、ピーチクパーチクよく喋る</p><p>小さくコツンと、遙花のおでこを蹴る</p><p>そうです姉上は弱いのに喚きすぎです</p><p>美智も言った</p><p>あたしが弱い</p><p>はいそろそろ、お認めになられるべきだと思います</p><p>妹の言葉に、遙花は沈黙する</p><p>さてと翔お姉さん、悪いんだけれど、道案内を１人付けてくれないかな</p><p>マルゴさんが、場の空気を変えようと明るく言った</p><p>このホテルの中のことは、あたしたちじゃよく判らないし１６階に合流するにしても、あちこちに香月セキュリティ・サービスの私服警護員が居るんだよねそういう人たちに一々呼び止められるのも嫌だから</p><p>香月セキュリティ・サービスの社員がオレたちと一緒なら面倒なことにならずに済むだろう</p><p>わたくしが行きましょうか</p><p>レイちゃんが、真っ先にそう申し出てくれたけれど</p><p>麗華お姉さんは、有名人過ぎるよここでは</p><p>そうねヤクザさんたちが、麗華さんに反応すると困るわね</p><p>イーディを見て、顔色を変える連中を調べたいのに</p><p>有名人のレイちゃんが一緒だと、ヤクザたちはみんなレイちゃんにハイ・テンションで注目するだろうから</p><p>細かい感情の変化が、判りにくくなる</p><p>木下あなたにお願いするわ</p><p>翔姉ちゃんは、番場さんいや番場さんに命じた</p><p>この木下は、香月セキュリティ・サービスに入社してまだ日が浅いから世間にはよく知られていないわ見た目も華奢で可愛い子ちゃんタイプだからヤクザさんたちも警戒しないでしょうし</p><p>それにしてはブッ太くて長いフレイルを担いでいるけれど</p><p>マルゴさんたちをご案内してそれで最終的に、１６階までお連れするのよ</p><p>はいかしこまりましたあの、ところで関さぁん</p><p>木下さんは尋ねる</p><p>何があっても、わたくしはヤクザ屋さんたちには手を出してはいけないんですよね</p><p>そんなことないわよ身の危険を感じたら、対抗しなさい正当防衛の範囲なら、何をしても構わないわ</p><p>判りましたぁ</p><p>パッと花が咲いたように微笑む木下さん</p><p>この人、おっとりしてて可愛らしい人なんだけれど</p><p>物凄い強い人だったよなあ確か</p><p>あのダダドムゥおじ様を、ブッ叩いてたし</p><p>じゃあ、わたくしたちは先に１６階へ行っているわ</p><p>翔姉ちゃんが、直通エレベーターのドアを開ける</p><p>中はかなり広い大型エレベーターだった</p><p>ミナホ姉さんが、翔姉ちゃんの次にエレベーターに乗り込む</p><p>では、後ほど公様</p><p>待ってるからね先生</p><p>兄様また後で</p><p>こちらはお任せ下さい</p><p>マルゴさん木下さんお願いします</p><p>月子、夜見子、ルナ、美智、レイちゃんがエレベーターの中へ</p><p>最後に滝さんが、乗り込んだ</p><p>すぐに合流するから</p><p>オレがそう言うとスーッと、エレベーターのドアが閉まる</p><p>ヨッちゃん、これでちょっとは気が楽になったでしょ</p><p>寧が笑ってオレに言った</p><p>いきなり、香月のおジィちゃんに会って、話をするのは胃が痛いよねっ</p><p>少し考える時間があるのは助かる</p><p>オレは、ジッちゃんに鷹倉姉妹を全員、娼婦にしないでオレにくれと頼まなければならないのだから</p><p>じゃあ、こっちも向かおうか</p><p>はい、どうぞお乗り下さい</p><p>木下さんが１階へ向かうエレベーターを開けてくれた</p><p>このエレベーターも、指紋認証になっているらしい</p><p>木下さんの指紋も登録されているということは</p><p>彼女もすでに、トップ・エリートの一員として認められているということなんだな</p><p>あのオレ、前に、木下さんに助けていただいたことがありますありがとうございました</p><p>まあいつのことでしょう</p><p>木下さんは、あららという顔をする</p><p>あのシザーリオ・ヴァイオラが襲撃してきた日に、みすずと瑠璃子が翔姉ちゃんの車で劇場からホテルへ移動した時にオレも、その車に乗っていたんです</p><p>んんんんええっとということは、もしかして前に所属していたチームの頃のことでしょうか</p><p>木下さんは顔を真っ赤にして</p><p>そそそ、その節は大変、失礼致しました</p><p>いやいや、助けていただいたのは、オレの方ですから</p><p>いや、あのわたくし、何であの頃、あんな格好をしていたんでしょうねく、黒歴史です全て、闇に葬ってしまいたいですぅ</p><p>前のチームの方たちには、わたくし大変お世話になりましたし、とても感謝しておりますがなぜ、あんな格好を強要されていたかそれだけが、今ではとても恥ずかしく</p><p>ああ他の人たちもみんな同じ格好していましたよね</p><p>木下さんの顔が、強ばる</p><p>確か胸はビキニで、下はホットパンツ肩に日本刀を背負って、ノーヘルでバイクに跨がって火炎放射器とか</p><p>あああーん本当に知ってるぅぅ忘れて、忘れて、忘れて下さぁぁい</p><p>木下さんは、慌ててポカポカとオレの肩を叩く</p><p>い、痛い痛いです</p><p>華奢に見えて、この人メチャクチャ力が強いから</p><p>ああ、これは</p><p>その後のホテル内の闘いも、全部カメラで観ていたこととか言わない方がいいな</p><p>判りました忘れます忘れますからっ</p><p>ほんとっ</p><p>オレの叩く手が止まる</p><p>はい、約束します</p><p>ならば良しっ</p><p>何なんだ、この人は</p><p>Darling、早く乗るねバンバちゃんも</p><p>イーディが、エレベーターの中で言った</p><p>あの今、何と</p><p>木下さんの顔がまた引きつった</p><p>アンタ、バンバルビー３のバンバちゃんネアタシは知ってるヨ</p><p>その名前を言わないでぇぇぇぇぇ</p><p>木下さんが、グッとイーディの口を塞ぐ</p><p>わたくしは木下木下涼子でございまするるるるるるるっっっ</p><p>ああ、バービーさんたちに恩義は感じていても</p><p>番場ちゃんという名前で呼ばれるのは、本当に嫌だったんだなあ</p><p>どどど、どうしてあなたが、わたくしの黒歴史を知っているのののののっ</p><p>するとマルゴさんが</p><p>あたしたちもさ、あの日、あのホテルの別の階で闘っていたんだよ</p><p>つーか翔お姉さんとかレイちゃんと一緒に谷沢さんや香月のおジィちゃんの近くにも居たよだから、知っているの</p><p>ちなみにシザーリオ・ヴァイオラにトドメを刺したのは、そこに居るヨッちゃんだから</p><p>それは言わなくていいのに</p><p>ご同業ですか</p><p>あたしとイーディはね彼と寧は黒い森のメンバーだけど戦闘要員じゃないからあ、あとこの子はカタギの素人さんだから</p><p>マルゴさんは、工藤遙花を指してそう言う</p><p>YESアタシ、知ってるネバンバちゃん、強いコト</p><p>イーディ今から先は、木下さんて呼ぶんだ</p><p>今はもう木下さんなんだから</p><p>判ったネキノシタ、ごめんネこれから、よろしくお願いするネ</p><p>イーディは、ペコリと頭を下げる</p><p>木下さんは</p><p>あはははは、判って下さればそれでいいんですでも、どうか、くれぐれもわたくしの過去のことは、誰にも言わないで下さい</p><p>はぁと、大きく溜息を吐く</p><p>バンバルビー３は、全員、戦死したことになっておりますので</p><p>なぜか、木下さんでなく、白鳥さんだと思い込んでいました</p><p>こうキャラクターが増えると</p><p>729．忘れてしまいたいことが、今の私には多すぎ</p><p>いや、あのバンバルビー３は、宇宙鉄メン党との最後の闘いで、全員、お腹にダイナマイトを抱えて、敵の本拠地に特攻して爆死したということに</p><p>そういう設定になっているのか</p><p>まあ、いかにもバービーさんが考えそうなことだけど</p><p>あるいはキョーコさんかもしれない</p><p>バービーさんたちに、自分の配下になるのなら過去の栄光は捨てろとか、言ってそうだし</p><p>宇宙鉄メン党って何ネ</p><p>それは、わたくしもよく判らないのですけれど鉄道マニアとラーメン愛好家の集まりだと聞きました</p><p>真顔で元・番場さんこと、木下涼子さんは答える</p><p>宇宙は、どっからきたのネ</p><p>だから、宇宙人なんですよ地球征服を企む悪の宇宙人で、鉄道マニアでラーメン愛好家なんです</p><p>そうきたか</p><p>ということですので、わたくしの過去については、くれぐれもご内密にお願い致します</p><p>ペコリと、木下さんが頭を下げる</p><p>この人は基本的には、とんでもなく素直で可愛い人なんだよなあ</p><p>ものすごく世間とはズレているけれど</p><p>片手に握りしめている、長柄武器フレイルがガチャガチャ音を立てているし</p><p>こんな重そうで、見た目からして破壊力満載の打撃武器を普通に持ち歩いている</p><p>よく警察や施設の警備員に呼び止められないもんだ</p><p>もっとも、こんなゴツイ武器でも、木下さんが携帯しているとま、いっかという気分になるよな</p><p>この人、ホンワカし過ぎてるから</p><p>とにかく、上に参りましょう</p><p>オレとマルゴさん、寧、イーディ、工藤遙花、木下さんでまずは１階へ直通のエレベーターに乗る</p><p>あ、あなた香月セキュリティ・サービスの正社員なのよね</p><p>工藤遙花が、木下さんに聞いた</p><p>えっとあなたは、どうやって入社したの</p><p>まだ香月セキュリティ・サービスへの入社を諦めていないのか</p><p>わたくしの場合は、途中入社ですぅ前のチームのリーダーが推薦して下さいましたぁ</p><p>木下さんは、可愛い笑顔でそう答える</p><p>じゃあ、その人も今は、香月セキュリティ・サービスで働いているの</p><p>いーえ、前のチームの人たちは、今は国際犯罪組織にお勤めです</p><p>遙花が怪訝な顔をする</p><p>たまにメールをいただきますよ頑張ってらっしゃるみたいです国際的な犯罪行為を</p><p>つーか、数ヶ月に一度、テレビでレイちゃんと闘っているしな</p><p>さすがの木下さんでも、キョーコ・メッサーの名前は出さないか</p><p>あのあたし、今高３であなたたちみたいな仕事に就きたいって、今、就活中なんだけれどね</p><p>ああ、工藤遙花は木下さんを自分と同じぐらいの年齢だと思っている</p><p>この人は見た目は、すごく若く見えるけれどもう大人なんだよ</p><p>遙花よりも、全然、年上の</p><p>それでしたら、国際犯罪組織の方にご推薦致しましょうか</p><p>満面の笑みで、木下さんは答えた</p><p>この間いただいたメールで、若くて活きの良い鉄砲玉が欲しいって書いてありましたから</p><p>鉄砲玉</p><p>ああ、そんな怖い人たちじゃないですよ１人で暴力団の事務所に乗り込んで、全員倒して来いとか、その程度のことですから</p><p>ククと可愛く、木下さんは笑う</p><p>ああ、それアタシもやらされたネ時間制限付きで</p><p>イーディもニヤッと笑う</p><p>そういえば、キョーコさんとミス・コーデリアたちと一緒に、白坂創介と関係のあった暴力団事務所の襲撃とか行ってたよな</p><p>最初の部屋だと、向こうはまだ迎撃態勢が整ってないから楽ねスピード勝負ね最後の組長の部屋が大変ネピストル持って、待ち構えていたりするカラ</p><p>そうですよねぇ段々ハードになっていくんですねぇ</p><p>２人の会話を、遙花は呆然と聞いている</p><p>街の不良とかチンピラ・ヤクザ狩りなら、あたしとマルゴお姉ちゃんもよくやったよヨッちゃんも一緒の時があったし</p><p>寧が、会話に参加する</p><p>えー、もしかして遙花ッチ、そういう経験ないの</p><p>あ、あるわけないじゃないっ</p><p>すると木下さんが</p><p>強そうな人には、ケンカを売らないといけませんし、どんな手を使ってでも勝たないといけませんそういう実戦に近いトレーニングをしないと、この仕事はできませんよっ</p><p>ああ、プロレスラーさんとか、お仕事で闘っている人には手を出してはダメですあと、競技選手も狙うのは、あくまでも裏社会で強いと呼ばれている人たちですそういう人たちは、闇討ちしてもいいんですから</p><p>闇討ちアリなの</p><p>当たり前じゃないですかこの世界に居るんならわたくしだって、前のチームに居た時は、よく闇討ちされましたよ</p><p>バンバルビー３は、あちこちで恨みを買ってそうだからなあ</p><p>プールサイドに手榴弾とかありましたからドドンガドンドンですよ</p><p>はあそうですか</p><p>工藤遙花は、溜息を吐く</p><p>何なら、遙花さんあたしと、イーディと、木下さん戦闘要員になら、いつでも仕掛けて来ていいよ</p><p>一発でもあたしたちに有効打を入れられたら君のことを、翔お姉さんに推薦してもいい木下さんもいいよね</p><p>はい、もちろんですいつでもどうぞっ</p><p>木下さんが屈託なく答えるとエレベーターは、１階に到着した</p><p>ああ、確かに倉庫だここは</p><p>はーい、みなさん、こっちに来て下さぁい</p><p>木下さんがフレイルを観光ガイドの旗のように振って、オレたちを誘導する</p><p>ドアの指紋認証ロックを外すとホテルのロビー裏の通路に出た</p><p>上階にヤクザたちが集まっているとはいえ、ホテル自体は通常営業だ</p><p>日曜日だし、たくさんの人たちで賑わっている</p><p>ああ、ちゃんと香月セキュリティ・サービスの私服の人が警備しているんだね</p><p>マルゴさんは、そう言うが</p><p>オレには、どの人が警護員なのか、全然判らない</p><p>それらしい人がいても、ジッと見つめたりしちゃダメだよこれはそういう形式の警備なんだから</p><p>５月の山岡が警備部長だった時みたいに、制服警備員をズラズラっと並べたりはしない</p><p>有能な私服のトップ・エリートがごく普通に、一般の人たちの中に溶け込んで警護する</p><p>翔姉ちゃんらしい警備態勢だ</p><p>木下さんも、別に誰ともコンタクトしない</p><p>お互いに判っているのだから敵に覚られるようなことはしないんだ</p><p>フレイルをガチャガチャ言わせながら、フロント前のエレベーターへオレたちを連れて行った</p><p>もっとも</p><p>何かしら、あの棒</p><p>何に使うものなんだろうね</p><p>華奢で可愛い女性が担いでる、太くて長い打撃武器はホテルの人たちの注目を集めているけれど</p><p>えっといいの、あなた、それケースに入れるとか、布に包むとかして持ち歩くべきではないの</p><p>工藤遙花が、廻りの視線に耐えられなくなって木下さんに囁く</p><p>そんなことしたら、襲撃された時に、すぐに使えないじゃないですか</p><p>ケロッとした顔で、木下さんは答える</p><p>それに、今のわたくしはフロント・ライン担当ですからこうやって、目立ってていいんです</p><p>はあこいつは</p><p>今、このホテルのロビーで武器持って歩いているとなれば、香月セキュリティ・サービスの人間てことだろ</p><p>東京へ来た関西ヤクザたちは全部、上階に隔離されているんだから</p><p>名目上は</p><p>だけどもしかしたら、このロビーとかに、敵の別働隊や仲間が紛れ込んでいるかもしれないだろ</p><p>昨日までに、鷹倉姉妹を追って上京してきたヤクザたちと</p><p>手打ちのためにやってきた２人の大親分に付いて来たガードのヤクザ</p><p>それと、見届け人として来たヤクザの重鎮とその警護員</p><p>上の階に居るのはそういう人たちだけだ</p><p>当然、別働隊として一般人に成りすまして、このホテルに侵入してきたヤクザの配下だっているはずだ</p><p>フロント・ラインの人が目立つ行動をして反応した敵を、伏兵が狩るそういうことだよね</p><p>マルゴさんが、笑顔で言う</p><p>翔姉ちゃんが、滝さんでなく木下さんをオレたちに付けてくれた理由がよく判った</p><p>この人は目立つ</p><p>だけど、一般の人から見ればこの可愛い女性が闘うなんて想像できないだろうし</p><p>彼女の抱えているフレイルが、打撃武器だということすら気付かない</p><p>ご苦労様ですっ</p><p>エレベーター前はさすがに、プロの警護員だと判る人を置いている</p><p>でかくて、ゴツイ黒スーツのマッチョマンだ</p><p>耳に無線機のイヤホンをしているし</p><p>さすがプロだ余計なことは言わない</p><p>翔姉ちゃんから、オレたちが行くという連絡は受けているだろうし</p><p>ありがとねっ</p><p>寧がマッチョマンに礼を言う</p><p>オレたちは、エレベーターに乗り込む</p><p>ちょっと待って下さいね１０階から１６階は、一般のお客さんが降りられないようになっていますから</p><p>エレベーターにも、指紋認証のシステムが付いているらしい</p><p>各階のボタンの下のカバーをパカンと開いた</p><p>で何階へ行きます</p><p>現れたタッチ・パネルを操作しながら、木下さんが尋ねる</p><p>確か、１６階にはジッちゃんたちがいるんだよな翔姉ちゃんにレイちゃん、ミナホ姉さんや鷹倉姉妹、美智もそこにいる</p><p>１５階と１０階はもしもの場合を考えて、閉鎖してあります</p><p>ジッちゃんたちや、一般のお客さんたちにヤクザたちが迷惑をかけないように</p><p>１フロアずつ、無人の空間を作ってあるのか</p><p>で、１１階には、雲龍会山森組佐竹組長の一派がいます</p><p>今回の事件の発端となった月子たちの両親を殺して、鷹倉神社の乗っ取りを謀った</p><p>関西ヤクザとしては、新興勢力だと言う</p><p>１２階には見届け人をして下さる親分さんたちと、その警護の方たちが</p><p>１３階は、関西雷神鳳会大鳥総裁のグループの方たちがいます</p><p>こちらは、関西ヤクザでも古株だ月子の実の父親でもある</p><p>そうか、真ん中に見届け人の人たちを挟むことで両派の人たちがケンカしないようにしてあるのか</p><p>１４階は何なのネ</p><p>イーディが尋ねた</p><p>１４階は、元々、宴会場ですから本日の式典の会場となります</p><p>それなら１３階へ行くことにするよ</p><p>佐竹さんとこの下の人たちには、地下駐車場で会ったしね今度は、大鳥さんの方の人に会ってみようよ</p><p>それに他にちょっとヤボ用もあるんでね</p><p>マルゴさんは、ニヤッと笑う</p><p>はーい、判りました１３階ですねぇっ</p><p>木下さんがボタンを押すとエレベーターが、スーッと上がっていく</p><p>あんた、怖くないの</p><p>工藤遙花が、オレに囁く</p><p>だってヤクザよヤクザがいっぱいいるのよヤクザだらけなのよ</p><p>一度言えば判る</p><p>ヤクザだろそんなに怖くないじゃんかみんなと一緒だし</p><p>何、言ってるのよあんた馬鹿なの死ぬの</p><p>いや、だってマシンガンで武装した、ロシア人軍団とかロサンゼルスの伝説の犯罪組織のボスとかじゃないだろ</p><p>シザーリオ・ヴァイオラの時はこんなもんじゃなかったもんな</p><p>ちなみに、事前にボデイ・チェックしていますから少なくても、ピストルを持っている人はいませんよ</p><p>木下さんは言う</p><p>ジッちゃんや、ヤクザの大物たちが集まる手打ちなんだ</p><p>銃器の持ち込みは、礼儀に反するしバレたら、抹殺されても文句は言えない</p><p>少なくてもって、何よ</p><p>ピストルは無理ですけれどボディ・チェックをかいくぐって、武器を忍ばせることなんてみんなやっているじゃないですか</p><p>平然と、木下さんは言った</p><p>すると、イーディがスカートの下から、スッと手裏剣を取り出し</p><p>１つ、あげようカ</p><p>いっ、いらないわよっ</p><p>鋭く尖った切っ先の輝きを見て、遙花は拒絶する</p><p>そうカこれ、ミチからもらったのネミチのお姉さんなら、一つぐらいあげてもイイカナと思ったノニ</p><p>また、スッとスカートの下に隠す</p><p>ピピンッジュウサンカイデス</p><p>エレベータの機械アナウンスが流れる</p><p>さあ、みんな集中して寧と、良信くんはあたしたちの真ん中に</p><p>さあ知らないよ、君のことなんてさ</p><p>マルゴさんは、遙花を笑う</p><p>スーッとドアが開いた</p><p>うえっ</p><p>思わず工藤遙花が、声を上げる</p><p>エレベーターホールなのに、ヤクザ、ヤクザ、ヤクザヤクザだらけだ</p><p>みんな黒服の２０代後半から、４０代ぐらいの目付きの悪いオッサンばかり</p><p>床のカーペットにごろーんと寝転がったり</p><p>ウンコ座りしてたり</p><p>全部で１クラス分くらいはいるよな</p><p>ご苦労様でっす</p><p>木下さんが、エレベーター前を守っていた香月セキュリティ・サービスの私服警護員たちに挨拶をした</p><p>警護員たちも、木下さんに敬礼する</p><p>ああ、やっぱり木下さんは、トップ・エリートとしてそれなりの地位を得ているんだ</p><p>ここを担当しているのは４人やっぱり、ロビーと同じマッチョマンタイプの警護員だ</p><p>同じ様な服装でも、香月セキュリティ・サービスの人の方が品が良くて清潔感のある着こなしをしているから、違いがハッキリと判る</p><p>名家専門の警護会社なんだから立ち振る舞いや、着こなしにエレガントさが要求される</p><p>こういうところも、山岡から翔姉ちゃんにトップが変わって改善された気がする</p><p>おい、何だよ、オメェこのエレベーター、ちゃんと動くじゃねぇかっ</p><p>１人のヤクザが怒鳴る</p><p>おい、そのまんまドア開けとけよワシが乗るからっ</p><p>アニキ、ワシもお供します</p><p>オレも乗るでっ</p><p>わいもや</p><p>ズカズカと、大挙してエレベーターに向かって来るが</p><p>式典が終わるまでは、どなたも他の階へ行かせないよう命じられておりますので</p><p>香月セキュリティ・サービスの警護員が、ススッとヤクザたちの前方を塞ぐ</p><p>ふざけんな、ボケェェちょっとタバコ買って来るだけじゃいっ</p><p>オメェらは、うちのアニキにタバコも買わせないつもりかアーンッ</p><p>缶コーシーが飲みたいんじゃいっ</p><p>外の空気ぐらい、吸わせろってんだよっ</p><p>だいたい、ホテルの館内、全禁煙ってのは、どないなってるねんっ</p><p>どないなってるねんっ</p><p>もっとぉ</p><p>どないなってんねんっ</p><p>エイちゃん風にっ</p><p>どゆことぉ</p><p>エレベーターホールに居た、全てのヤクザが憎々しげな顔で、警護員に突っかかってこようとする</p><p>あれあれ、また随分荒れているね</p><p>仕方ないかこんな場所に追いやられているのは、みんなヤクザでも下っ端の下っ端だろうから</p><p>そうか奥の方のちゃんとした部屋は、みんな兄貴分たちが使っているから</p><p>下っ端の連中は、居場所が無くてみんな、ここに固まってたのか</p><p>おいよぉせめて、酒ぐらい持ってくるとか何かねぇのかよ</p><p>サービス悪いぞサービス</p><p>ホテルは客商売だろこの野郎</p><p>いや、あんたたちは別に客じゃ無いだろ</p><p>おいでも、今来た姉ちゃんみんな、そこそこ美人じゃねえか</p><p>そうだなおい、姉ちゃんたち、こっち来いよこっち</p><p>オッチャンたちが、面白い話をしてやっからよっ</p><p>つーか、マジでオレのオンナにならねえか</p><p>ああ、すっかり悪ふざけになっている</p><p>ずっと閉じ込められて、この部屋に居るから鬱屈した気分が、一気に解放されてハイになってるんだな</p><p>高崎一郎さんて、幹部の人どこに居るか判る</p><p>マルゴさんが笑って、ヤクザたちに尋ねた</p><p>ななな、何じゃオメェ高崎のアニキの知り合いか</p><p>ヤクザたちの中に動揺が走る</p><p>いや、別に初めて会うんだよ向こうは、あたしのことは知らないと思うし</p><p>な、何だよ脅かすなよ</p><p>ヤクザたちは、ホッと胸を撫で下ろす</p><p>その高崎って人は、そんなに怖い人なのか</p><p>ちょっと会ってみたいんだよ関西雷神鳳会の生きる伝説４天王の１人リビング・フォウの高崎一郎さんにさ</p><p>ニヤッと微笑むマルゴさん</p><p>お、お前本気か</p><p>何言ってるんだい当たり前だろで、高崎一郎さんはどこの部屋にいるのさ</p><p>一瞬静まり返る、ヤクザたち</p><p>高崎のアニキなら、１３０４だ</p><p>あっそ、ありがとう</p><p>マルゴさんは、ズカズカとヤクザの中へ歩いて行く</p><p>ほら、あたしたちも追い掛けるよっ</p><p>寧に言われてオレたちも</p><p>ほら、行くぞ</p><p>工藤遙花は、すっかりオレとイーディにしがみついている</p><p>はいはーい、ではシンガリはわたくしが勤めまーす</p><p>木下さんが、ガチャガチャとフレイルを鳴らしながらオレたちの後ろをガードする</p><p>おいおいちょっと待てよ</p><p>そんな簡単に通すわけにはいかねえんだよ</p><p>今、高崎のアニキんとこの舎弟に、連絡するからちょっとここで待てよ</p><p>ヤクザたちが、慌ててオレたちを引き止めようとする</p><p>彼らも、上の人たちの警護という目的でここに来ているから</p><p>勝手にズカズカと入られるわけには、いかないんだろう</p><p>とにかく待てよ</p><p>勝手に行くんじゃねーよ、コラ</p><p>黒服ヤクザたちがオレたちを取り囲む</p><p>木下さんがフレイルを、ドカッと床に叩き付けた</p><p>だー、れー、でー、すー、かぁぁ</p><p>今誰かわたくしのお尻を触りましたねぇぇぇぇぇぇぇっっっ</p><p>オレたちを押し留めるフリをして木下さんのお尻を触ったやつがいる</p><p>えへへ、いいケツだったんでつい</p><p>１人のヤクザが、にやけた顔で答える</p><p>あなたですかぁぁッッツ</p><p>バチコォォォォォンッ</p><p>粉砕フレイルがその男の頭を吹っ飛ばす</p><p>ぴぎぃぃぃぃぃいっ</p><p>男は、鼻から血を噴いて壁まで吹っ飛んだ</p><p>おいこら、何しやがるんだぁぁっっ</p><p>開かれた戦端にヤクザたちの血もヒートする</p><p>乙女が身の危険を感じた以上は、命と命のやりとりになるのは当然でしょうがぁぁ</p><p>あ、さっき翔姉ちゃんが、木下さんに言ってた</p><p>身の危険を感じたら闘いなさいって</p><p>ケツ揉んだぐらい、構わねぇじゃないかぁぁ</p><p>そうだ、テメェそんなんでブン殴ることはねぇだろ</p><p>この野郎、テメェ</p><p>バッと木下さんに敵意を示す男たちに</p><p>その態度宣戦布告とみなしますっ迎撃ぃぃぃぃっ</p><p>ブオオオッン</p><p>風を切るフレイル</p><p>バキィィ</p><p>バチコーンッ</p><p>あっという間に、３人のヤクザを昏倒させる</p><p>みんな、全員で謝った方が良いよ</p><p>マルゴさんがヤクザたちに言う</p><p>香月セキュリティ・サービスの木下さんお尻を触ってしまってごめんなさいってさ</p><p>そ、そんなの、オメェ</p><p>お、男が謝れるかよっ</p><p>つーか、オレが触ったわけじゃないし</p><p>ああ、謝るぐらいなら触らせろ小一時間、揉ませろ</p><p>ていうか、やらせろ</p><p>強ぇぇぇぇぇぇ木下さんマジ、強ぇぇ</p><p>これ以上の狼藉は、許しませんよっ</p><p>いや、もはやジェノサイドしている木下さんの方が、よっぽど狼藉者だ</p><p>あれあんた、もしかしてよ</p><p>１人の壮年のヤクザが木下さんを指差す</p><p>そうだ、思い出したその武器その動き</p><p>おい知ってるのかよ雷電のアニキ</p><p>ああ前に一度、シンガポールの現場で見たことがあるぜ</p><p>木下さんが慌てる</p><p>それ、違う多分、違いますわたくし、シンガポールとか行ったことないですからっ</p><p>いや、間違いねえそんなお上品な格好をしているから、気付かなかったがオレの眼はハッキリと覚えているぜテメェ</p><p>これだけヤクザがいれば、バンバルビー３時台の番場ちゃんを見たことのある人間もいるか</p><p>だ、だからそれ、違</p><p>木下さんは、必死で否定するが</p><p>オメェはダンボール３の段田だなっ</p><p>辺りがシーンとする</p><p>いえ、違います</p><p>木下さんは、無表情でそう答えた</p><p>あっ今ので思い出したっ</p><p>別のヤクザが木下さんを指差す</p><p>あいつ、バンバルビー３の番場ってオンナだっ</p><p>次の瞬間</p><p>ジェノサイドは再開された</p><p>忘れなさい、忘れなさい、今聞いたことは、全部忘れてぇぇぇぇぇぇぇ</p><p>バキィィ</p><p>エレベーターホールに居たヤクザを、全員駆逐するまで</p><p>木下さんのフレイルは、止まらなかった</p><p>ニューヨーク１９９７という映画が、80年代のマンガ界に与えた影響ははかりしれない</p><p>北斗の拳なんて、マッド・マックス２と同じくらいニューヨーク１９９７に影響されているし</p><p>オレの名前を言ってみろの人とか</p><p>お、お前はリプケン、リプケンじゃないか</p><p>スネークって呼んでくれ</p><p>お前は死んだって聞いたぞ</p><p>オレは、今、ここに居る</p><p>基本は、この繰り返しなのですが</p><p>730．男の子とは違う</p><p>な、何じゃこりゃぁぁ</p><p>どうしてこうなった</p><p>何てことしやがるんだぁっ</p><p>木下さんによる、エレベーターホールのジェノサイドの叫びを聞きつけて</p><p>奥の部屋から、黒服のヤクザたちがわらわらと出て来る</p><p>木下さんは、なおもフレイルをジャララランと鳴らして、闘う姿勢を崩していない</p><p>何や４０人、いや５０人はもブチのめされとるで</p><p>あいつ香月セキュリティ・サービスの兵隊か</p><p>こんなん手打ちなんて、吹っ飛んじまうぞ</p><p>あかんせ、戦争やえらいこっちゃぁぁ</p><p>これから、ジッちゃんと２グループの関西ヤクザの親分が手打ちをするというのに</p><p>その片方のヤクザの子分を、４０人も香月セキュリティ・サービスの人間が、ブチのめしたとなると</p><p>手打ちそのものが中止に追い込まれる</p><p>じゃかぁしぃ騒がしいぞ、テメェらぁぁっっ</p><p>黒服ヤクザたちの集団の奥から、太い声が響いた</p><p>道、開けんかいっこのドサンピンどもがぁぁっ</p><p>黒服たちの人山が、ササッと２つに割れる</p><p>そして、廊下の奥から</p><p>真っ白なスーツを着た体格の良い中年ヤクザが、のっしのっしと歩いてくる</p><p>何だこいつ白いスーツに、ネクタイの色はゴールド金一色</p><p>その男の背後には、そらに色違いのネクタイをした黒服のヤクザが５人付き添っていた</p><p>それぞれ、赤、青、緑、黒そして赤のネクタイ</p><p>色違いじゃ無かった</p><p>赤が２人居る</p><p>おおっ、徳田のアニキだ</p><p>徳田のアニキとレインボー５人衆</p><p>こりゃ、血の雨が降るでぇぇぇぇぇっ</p><p>白いスーツの徳田と５人の部下がヤクザたちの先頭に立つ</p><p>どういうことか、説明してもらいましょうかの</p><p>徳田がオレたちを睨む</p><p>あんた、誰</p><p>そういう強そうな言葉はさ、自己紹介してから言うべきことなんじゃないのかな</p><p>ムッとする徳田</p><p>何じゃ、テメェワシの名前を知らんのかっ</p><p>あたしは、見ての通りのアメリカ人だからね日本のヤクザに詳しいわけがないだろ</p><p>アタシもアメリカ人ネ</p><p>イーディが、ニタニタ笑う</p><p>あたしは、女子校生だからヤクザのことなんか知らなーいっとヨッちゃんも、そうだよねっ</p><p>寧が、オレに微笑みかける</p><p>遙花ッチは知ってるこのオジちゃんのこと</p><p>知ってるわけないでしょっ</p><p>工藤遙花は、家族が香月セキュリティ・サービスに勤めているけれど</p><p>遙花本人が関西のヤクザについての詳細な情報を知っているわけがない</p><p>あれこれって、もしかしてオジちゃん、やっちゃった</p><p>寧がアオる</p><p>自分のこと、ユーメージンだと勘違いしてて、ドカーンとカッコ良く登場したけれど実は世間的には、無名だったってパターン</p><p>徳田の頬が、ピクッと反応する</p><p>クックックカッコ悪ーいっ</p><p>超絶美少女の寧に、そう嘲笑われると男として立つ瀬がない</p><p>うんうんみっともないネ</p><p>イーディも、寧と一緒になって、相手を小馬鹿にする</p><p>あんたたち、いい加減にしなさいよっ</p><p>工藤遙花が、寧たちに叫ぶ</p><p>相手はヤクザよっしかも、何か偉そうな感じで出て来たでしょあたしたちにとっては、見たことも聞いたことも無い、何だかよく判らない人けれどヤクザ業界的には、そこそこ知られている人かもしれないじゃないっ</p><p>えっと遙花</p><p>今の発言で、徳田たちさらに不機嫌になっているみたいなんだけれど</p><p>いーえこの徳田さんて、結構ユーメイな人なんですよ</p><p>フレイルをガチャガチャ鳴らしながら、木下さんが言った</p><p>徳田虎ノ介さんとレインボー５人衆確か、大鳥総裁の配下の４人の大幹部リビング４の１人ですよ</p><p>ああ例の大鳥総裁の４天王の１人なのか</p><p>何や、姉ちゃんあんただけは、よー勉強してるようやな</p><p>徳田が、自信を取り戻しニヤッと微笑む</p><p>ただしこの徳田さんは、４人の大幹部の中では最弱リビング４の面汚しと言われているお方です</p><p>ケロッと真顔で木下さんは、オレたちに言った</p><p>うわっ言っちまった</p><p>それを言っちゃあ、おしめぇだわ</p><p>あかんそれは、あかんそんな風に言うたらアカン</p><p>ヤクザたちの群れが、ざわざわする</p><p>姉ちゃん、あんた何か勘違いしてるみたいじゃのぉぉぉぉぉぉ</p><p>徳田が涌き起こる感情を噛み殺しながら、木下さんに言った</p><p>はい何か間違ってますか</p><p>木下さんは、のほほんと答えた</p><p>極道生活２５年ここまで愚弄されたのは、生まれて初めてだぜおいテメェら、この姉ちゃんに思い知らせてやれいっ</p><p>徳田は、脇に控える５人の部下に命ずる</p><p>ハハーッ行くぞっ</p><p>赤ネクタイの１人が、残りの４人に号令をかける</p><p>おい、ちょっと待て何で、お前がオレの前に立つんだ何でお前が、みんなのリーダーみたいな顔をしている</p><p>もう１人の赤ネクタイが、文句を言う</p><p>そんなのオレが、レインボー５のリーダー、レインボー・レッドだからに決まってるだろ</p><p>そういうのオレは、認めてねぇからレッドはオレだお前はよ、今からでもイエローか、ピンクをやれよ</p><p>ふ、ふざけんなよっ男がピンクなんてやれるかっ</p><p>黄色ならいいだろ</p><p>黄色も最近はオンナの担当だろ</p><p>お前、カレー好きじゃねぇかよ</p><p>歴代のイエローで、カレー好きは２人しかいねぇよっ</p><p>あんたって人はぁぁ</p><p>いや、今時、戦隊ごっこなんて幼稚園の子の遊びなんじゃ</p><p>いや、あの赤が２人居た戦隊も、２つぐらいありましたよ</p><p>見かねて木下さんが、口を挟む</p><p>隙アリィィィィ</p><p>必殺ぅぅ人間ナイアガラ大瀑布ゥゥゥゥゥゥ</p><p>あ、危ない</p><p>５人の男が、一斉に木下さんに襲いかかる</p><p>はい何です</p><p>木下さんのフレイルが炸裂する</p><p>ダドゥゥン</p><p>ギャシャーン</p><p>ドゥガァァン</p><p>ゴワァァァァンッ</p><p>隙とか無いですよわたくし</p><p>不思議そうに、そう言う木下さんの前で</p><p>レインボー５が、バタバタと倒れていく</p><p>鬼のようにいや、鬼より強い</p><p>シーンと静まり返る天ヤクザたち</p><p>うわっやっちまったぁぁ</p><p>これで、オシマイだあの子も</p><p>ああ、結構、可愛い子なのによー</p><p>徳田のアニキを本気なさせちまったぜあの子</p><p>こうなっちまったら、あの子に勝ち目はねぇ</p><p>黒服ヤクザたちが、口々にそう言う</p><p>ななな、何だ</p><p>徳田ってそんなに強いのか</p><p>すると徳田は、スタスタと前に進み出て倒れた部下たちに見下ろし</p><p>クッと、涙を堪えるポーズを取る</p><p>赤ネクタイ、青ネクタイ、黒ネクタイ、緑ネクタイそして、もう１人、赤ネクタイ</p><p>グッと拳を握る</p><p>オメェたち、痛かっただろう辛かっただろう仇は、この徳田が取ってやるからなぁぁ</p><p>ジロッと木下さんを睨み付ける</p><p>５０００万だ</p><p>徳田は手を開いて、５本の指を木下さんに示している</p><p>治療費と慰謝料１人、１０００万ずつだ合計５０００万今日中に耳を揃えて、きっちりかっちり払ってもらおうかのぉ</p><p>ワシの可愛い子分たちをそれも無抵抗な、未来ある若者たちに暴力を振るったんだ当然の報いを受けてもらう</p><p>どうみても、先に徳田の部下が襲いかかったので</p><p>これは、木下さんの正当防衛になるんじゃ</p><p>ほらほら５０００万だ、５０００万だレインボー・ホワイトレインボー・ヴィオレット出ませいっ</p><p>徳田が後ろを振り返ると白と紫のネクタイをした小太りと痩せの小男が、のそのそと前に出て来る</p><p>えー、レインボー・ホワイト医者ですあこりゃ、５人とも大変なことになってますわここから見るだけで判りますはい治療費、５人合計で２０００万オーバー、間違いございませんですっ</p><p>レインボー・ヴァイオレットこと、検弁護士でございます元・裁判官で検事もやってました検察庁にコネもありますはい、慰謝料３０００万徳田様のおっしゃる通りですこんなの裁判するまでも、ありません３０００万で確定ですっ</p><p>倒れた５人＋２人で七色のネクタイ</p><p>ああレインボー</p><p>相変わらず、やることがエゲつねぇぜ、徳田のアニキは</p><p>でも、ああやって、カタギから金を脅し取って部下の命を踏み台にして、ついに幹部まで昇り詰めたんだからよー</p><p>立身出世じゃのぉぉ</p><p>死んでいった歴代の５色ネクタイのことを考えると涙が止まらねえぜ</p><p>後ろのヤクザの声に、徳田は倒れた５人に</p><p>オレを恨むんじゃねぇぜ赤ネクタイ、青ネクタイ、黒ネクタイ、緑ネクタイそして、赤ネクタイ生まれた時代が、悪かったんだぁお前たちはよぉぉぉ</p><p>あの一応、加減して叩いていますから、脳震盪を起こしているだけで死んではいないですけれど</p><p>木下さんは、呆れた様に言う</p><p>馬鹿野郎オメェみたいな、娘ッ子に殴り倒されとしたらオトコとしては、命取りなんだよぉぉぉっヤクザとしては、死んだも同然なんでぇぇぇっ</p><p>いやでも死んでないですし</p><p>死んでなくても治療費は、２０００万ですワタシ、医者ですから間違いありません</p><p>白ネクタイが言う</p><p>はい、死んでなくても慰謝料は、３０００万ですワタクシも弁護士なので間違いありません</p><p>合計５０００万さあ、払ってもらおうかのぉっさあ、さあ、さあ</p><p>徳田が、背後のヤクザたちを手で煽る</p><p>さぁ、さぁ、さぁ</p><p>木下さんは、キョトンとしたまま</p><p>とは、いうもののアンタみたいな娘ッ子に、いきなり５０００万の支払いは無理だぁなっ</p><p>徳田はニコッと微笑む</p><p>そこでレインボー・ゴールドこと、ワシが浪速の徳田虎ノ介だすっ</p><p>ワシの本業は、金貸しやせやからのぉ可愛そうな、姉ちゃんのために、このワシが５０００万円、融資してやるわっ</p><p>金貸し</p><p>出たっ徳田のアニキのハメ殺し技っ</p><p>人呼んで、３年殺し、５カ年計画</p><p>あの娘さん骨までしゃぶられるでぇぇぇぇ</p><p>徳田はポケットから、１枚の紙を取り出した</p><p>そこには借用書　金　　５０００００００　　円確かにお借りしましたとしか書いてない</p><p>ここに、アンタがサインすれば、それで問題無しだ今日のところは、黙って帰ったるわワシがこんなに譲歩するのは、１年に１度あるかないかじゃのぉぉなあ、白ネクタイ</p><p>ワタシは医者ですから、言っておきますけれどねサインした方が良いですよアナタはついてるここでサインすれば、全て丸くおさまりますからっ</p><p>いや、あのその借用書、期限とか利子とか条件とか、何も書いてないじゃないですかだいたい、そこの金額の蘭に大きく空白がありますから前にも後ろにも、幾らでも数字を足せるじゃないですか</p><p>うん、返却期限とか利子とか条件とか何でも、後からどうとでも書き足せる</p><p>えー、ワタクシ、弁護士ですからその辺は、問題無しですどうか、ワタクシを信用して下さい</p><p>信用できませんっ</p><p>でも、ワタクシ弁護士なんですよ元・裁判官で検事もやってました検察庁にコネもある</p><p>さあここにサインせんかいっ実印がなかったら、拇印でもええでぇぇぇもっとも、あんたボインちゃんではないがのクックックック</p><p>徳田の下品な笑いが、エレベーターホール内に響く</p><p>と木下さんは</p><p>胸は関係無いです胸は</p><p>フレイルの先端の、重い塊が付いているところをクルクル回して外す</p><p>えっとワタクシ、弁護士ですけど何をなさってます</p><p>木下さんは、紫ネクタイの言葉を無視して腰の後ろから、金属塊を取り出す</p><p>それは鋭い金色のトゲが何本も付いていて、重そうで、痛そうで</p><p>こんなので殴られたら確実に死ぬ</p><p>前に所属していたチームのリーダーに言われたんですわたくしのフレイルは、破壊力が強すぎるから人を殺さないように、力をセーブできる穂先を付けろって</p><p>それが今までのもの</p><p>えーと皆さんは、黙ってて下さいますよね</p><p>木下さんが、オレたちに振り向く</p><p>うん、もちろんヨッちゃんも、イーディも、遙花ッチも黙っているよねっ</p><p>場の雰囲気を察した寧が、慌ててそう言う</p><p>もちろんあたしも黙っているよこれから起こることは、記憶から消す</p><p>マルゴさんも、笑顔でそう答える</p><p>木下さんは再び、ヤクザたちの方を見る</p><p>では後は、この場にいるヤクザの皆さんを皆殺しにすれば、問題無いですね</p><p>ジャララランッ</p><p>トゲドケのフレイルが重々しい音を立てる</p><p>死人に口なし死んでしまえば、治療費も慰謝料も関係無いですよねついでに目撃者も、全員消します</p><p>木下さんは、見た目は可愛らしいけれど</p><p>この人は、バンバルビー３でバービーさんたちに教育されたんだから</p><p>普通の人だと思ったら、大間違いなんだよ</p><p>ちょっちょっと待て</p><p>徳田は、すっかり戸惑っている</p><p>わたくし確かに、そんなに賢くはないですけれどそれでも、こういう形で馬鹿にされるのは嫌いです</p><p>木下さんが、フレイルを構えて言う</p><p>それと、わたくし脱いだら、凄いんですからっ</p><p>ジュバッ</p><p>ふんぎぃぃぃぃぃっ</p><p>徳田が物凄い勢いで宙を飛び、壁に激突するっ</p><p>まるで人間ホームランだ</p><p>あの、ワタシ医者なんですけれど</p><p>ワタクシ、弁護士なんですけれどそれも検察庁にコネのある</p><p>ドカッ、ビュワッ</p><p>かばちょーんっ</p><p>ふんだばぁぁ</p><p>ああ、白ネクタイと紫ネクタイも鼻血をビューッと噴きながら、飛んでいく</p><p>あ、落ちた</p><p>さあ、全員、覚悟していただきましょうか</p><p>グイングイングイッとフレイルを廻す、木下さん</p><p>金色のトゲの金属塊が、グワッシャ、グワシャとリズミカルに鳴り響く</p><p>バーサーカーや</p><p>ヤクザの１人が、そう呟いた瞬間</p><p>そこまでにしていただきましょ</p><p>低い女の声が響いた</p><p>あ、姐さん</p><p>奥から和服の中年女性が現れる</p><p>昔は美人だったんだろうな眼も大きいし、顔立ちも綺麗だ</p><p>だが、今はかなり太ましい体格をしていた</p><p>髪の毛も、下町のオバチャンがみたいに、紫色に染めている</p><p>うちの徳田がとんだ失礼を致しましたあたくしが、お詫び致します</p><p>スッと木下さんに頭を下げる</p><p>今までのことあちらから見させていただきましたが、全て、こちらの過失です先に手を出したのは、あたくしどもあなた様は、ただ、ご自分を守ろうとなされただけ大変申し訳ございません</p><p>そして、周囲の黒服ヤクザたちに</p><p>お前たちもいいねっこのお嬢さんには、何の落ち度も無かった悪いのは、あたしらだそうだねっ</p><p>和服女性の迫力にヤクザたちは</p><p>は、はい姐さんおっしゃる通りです</p><p>あの娘さんは悪くないです</p><p>悪いのは、わしらの方でしたっ</p><p>よく見たら、あのお嬢さんのプロポーションも悪くないですっ</p><p>むしろ、ボインとすら言えます</p><p>とうちの連中も言っておりますどうかここは、あたくしに免じてお許しいただけませんかこの通りです</p><p>作戦を変えてきたみたいだね</p><p>マルゴさんが、小さな声で囁いた</p><p>これ以上、動ける兵隊の数が減ると大鳥総裁のガードが足りなくなるからね</p><p>すでに、木下さんが５０人は、昏倒させている</p><p>それに、香月セキュリティ・サービスがヤクザたちに対して下手に出るつもりはないというメッセージも伝わったここで、場を治めないと東京に出て来たメンバーは、このまま全滅させられかねないからね</p><p>木下さんをここに連れてきたら、こうなることは想定できるもんねっ</p><p>ああ、これはジッちゃんの穏便に手打ちをするつもりは無いという、メッセージなんだ</p><p>自分たちはヤクザを恐れていない</p><p>こちらを舐めたら、皆殺しにするという</p><p>このまま大鳥総裁の兵隊だけ、極端に減ったら別の階に居る佐竹会長の手下に、暗殺される可能性だってあるからね</p><p>大鳥総裁も他の人たちと一緒に上京して来たのだから、この奥に居る</p><p>警護の人数の減少は、自分の命に関わる</p><p>頭を上げて下さいそこまでおっしゃるのならわたくしも、忘れます</p><p>木下さんは言った</p><p>まあまあ、水に流して下さいますかありがとうございますあんたたちも、お礼を言いなさいな</p><p>済みませんでした、ボインなお姉さん</p><p>オレたちが悪かったです、ボインなお姉さん</p><p>そ、そんなわたくし、そんなにボインとかじゃないですよっ</p><p>ポッと、頬を赤く染める木下さん</p><p>こうしていると本当に可愛らしいお嬢さんなのに</p><p>そうそう、自己紹介がまだでしたね</p><p>そして、改めて和服に紫の髪の太ましい女性が、オレたちを見る</p><p>あたくしは関西雷神鳳会、森沢マミと申しますわ</p><p>あああなたがリビング４の１人クリーピー・マミさんなんだね</p><p>マルゴさんがニヤッと笑う</p><p>この人も大鳥総裁の４天王の１人</p><p>ええあたくしのことを、そう呼ぶ方もいらっしゃいますわ</p><p>森沢マミという女は、平然とそう答えた</p><p>で香月セキュリティ・サービスの方がいらした御用は何でございますか申し訳ございませんが総裁は、お時間まではどなたともお会いなさらないとおっしゃっておりますが</p><p>いや、あたしたちは別に、大鳥さんに会いに来たわけじゃないよ</p><p>あたしはマルゴ・スタークウェザー・クロモリ名前の通り、黒森家の人間だあなたたちに用があるのは、あたしなんだよ</p><p>森沢マミの表情が変わる</p><p>香月セキュリティ・サービスの木下さんは、案内係として付いて来てくれただけだよなのに、あなたたちが木下さんに絡んだから、こうなったんだ</p><p>まあそうでしたか</p><p>紫髪の女はわざとらしく、笑う</p><p>ホント男の方たちは、せっかちでいけませんねあたくしは、男の方たちとは違いますわどうですここは、女同士で少し、腹を割ってお話したいのですが</p><p>ああ、この人は黒森家が、女ばかりだということを知っている</p><p>おそらくマルゴさんが、ミナホ姉さんの懐刀であることも</p><p>いや、悪いけれどあたしたちは、 あなたじゃなくて、リビング４の高崎一郎さんに会いに来たんだちょっと、今日のことと別件で話があってね</p><p>そうですかそれは残念</p><p>森沢麻美の口は笑っているが眼は笑っていない</p><p>でも高崎さんのついでに、あたくしともお話致しましょうよどうせ、あたくしたちは今、３人とも同じお部屋で待機していますから</p><p>３人</p><p>はいリビング４の最後の１人ギルバート・オサレバンも、その部屋におりますわ</p><p>３０周年か</p><p>いや、立ち食い師にクレープのマミて人がいるんですよ</p><p>あと、例の５０００万円の借用書が、人を馬鹿にしすぎなので</p><p>自分の本職がノンフィクション・ライターのくせに、あんな借用書を出してくるとは</p><p>あの人政治家としてでなく、むしろ作家として終わった気がします</p><p>相変わらず、変な夢ばかりみます</p><p>昨夜は、ガンダムエイジのどこに問題があったかを、知らない人に必死で説明する夢を見ました</p><p>どうなっちゃうんだろう私</p><p>731．オサレ戦士</p><p>関西雷神鳳会大鳥総裁の4天王、リビング４の1人</p><p>クリーピー・マミこと森沢マミと名乗る、紫髪の和服のオバサンに連れられて</p><p>オレたちは、このホテルの13階のフロアの奥へと通された</p><p>廊下や他の部屋から、黒服のヤクザたちがオレたちを監視しているが</p><p>ただジッと見ているだけで、声も出さない</p><p>それだけ、この森沢マミという女は恐れられているんだろう</p><p>やがて、オレたちはとある一室の前へ到着する</p><p>開けな</p><p>森沢マミは、ドアの前で立ち番していた黒服ヤクザをギロッと睨み付ける</p><p>は、はい姐さん</p><p>黒服は、慌ててコンコンとドアをノックする</p><p>何じゃいっ</p><p>室内からの太い声</p><p>あ、姐さんが戻ってらっしゃいましたぁ</p><p>おう入っていただけ</p><p>中からの声に立ち番が、ドアをガチャリと開けた</p><p>お客人お先にどうぞ</p><p>森沢マミは、マルゴさんにそう言う</p><p>じゃあ失礼させていただくよ</p><p>オレたちは、マルゴさんを先頭に部屋の中へ入る</p><p>マルゴさん、寧、オレとオレにしがみついている工藤遙花、イーディしんがりに、木下さん</p><p>部屋の中は、タバコの煙でもやっとしていた</p><p>部屋の壁際には体格の良い男たちが、ズラッと並んでいる</p><p>今さっきドアを開ける時に応対してくれたのも、その中の１人か</p><p>つまり、こいつらはただの護衛</p><p>おうああああ何じゃ、そりゃあナメとんのか、コラぁああチーや</p><p>そして部屋の奥では、4人の男が麻雀卓を囲んでいた</p><p>そのうちの1人がメガネにオールバックの小男が、携帯電話を掛けながら、麻雀を打っている</p><p>ああ、チーやチーその三萬をこっちに寄越せいや、こっちのことやオメェとは関係ねぇでスギモリの野郎は、何て言ってるんやワシの名前は出したんかああんワシの名前を出した上で、３０００万て言うとんのかあのガキ、ナメくさって２０００万までなら出すって、伝えろそれ以上は、絶対にありえへんからなああ、キツー言うたれやスギモリとは先代からの付き合いやけど、ワシもこのラインからは引けんからなそうだ一発、カマシたれやローンその六萬で当たりやいや、こっちのことやオメェの方は、２０００万や、六萬は関係ないっ東ホンイツ、ドラ１やイッツーならへんから、安い方や</p><p>電話か麻雀、どっちかだけにすればいいのに</p><p>ほな、頼むなまた進展がアリ次第、連絡しろええな</p><p>メガネの男が、電話を切ると振り込んだ男が、恭しく点棒を差し出した</p><p>おおっ、次はワシが親やの</p><p>はい、そうでございやす</p><p>ここが勝負の分かれ目何としても、連チャンさせてもらわんといけんのぉぉ</p><p>男たちはジャラジャラと、麻雀牌を全自動卓の真ん中の穴へ落とし込む</p><p>グワチャラララ</p><p>ジィィィィーッと、背中の色の違う牌が、下から上がってくる</p><p>全自動は楽やけど味気ないのぉ積み込みが、できへんからの</p><p>メガネの小男は、笑ってそんなことを言うが他の３人は、無言のままだった</p><p>人間関係に、大きな差がある</p><p>高崎サン、お楽しみのところ、済みませんが</p><p>森沢マミが男に、声を掛ける</p><p>ということは、このメガネの小男がリビング４の１人、高崎一郎か</p><p>なんじゃい、ワシは今、リクリレーションの真っ最中やど判っとんのか、リクリレーション中学ン時の移動教室ン時に、そういう時間があったろう</p><p>高崎サン、それを言うならレクリエーションですわ</p><p>森沢マミが、溜息を吐く</p><p>そうか、クリかワシが間違っとったか</p><p>違いますがな間違ってたのは、クリやのうて、リエのところですがな</p><p>そうか、そうかリエのクリかいな</p><p>ガッハッハと、高崎は笑うが部屋の中の他の人間は、一切笑わない</p><p>マぁミオメエが居てくれんと困るわこいつらだと、ワシがどんなにボケても、突っ込んでくれんからの</p><p>ボケてたんだ</p><p>高崎サンのお言葉は、高尚すぎるんですわあたくしたち、みんな、高崎サンみたいな学がありませんから</p><p>よく言うわワシかて、３流大学の商学部の中退やぞ</p><p>入っただけ偉いですがな</p><p>なるほど、そういう考え方もあるかのぉ</p><p>何なんだ、この会話</p><p>しかし、この２人こんな会話をしながら、こっそりオレたちの様子を探っている</p><p>オレたちがどんな相手なのかを</p><p>で何なんやマぁミワシに用って言うのは</p><p>たっぷり、もったいぶってようやく高崎は、話を切り出す</p><p>あたくしと違いますよこのお客人が、高崎サンに御用があるんだそうですわ</p><p>おう、そうかいな</p><p>改めて、高崎はオレたちをジロリと見る</p><p>で誰かかいなワシに用があるっちゅうのは</p><p>あたしだけど</p><p>ほおまあ、ええ見ての通りの取り込み中や悪いが、打ちながら話を聞かせてもらうで何しろワシの親の場だ</p><p>高崎は、再び麻雀を再開する</p><p>自分の牌を見て</p><p>何じゃいこりゃまた酷い配牌じゃの</p><p>カチリと最初の牌を切る</p><p>でそもそも、誰なんじゃいオメェは</p><p>これは失礼あたしは、マルゴ・スタークウェザー・クロモリ名前の通り、黒森家の人間だよ</p><p>マルゴさんは、そう告げる</p><p>はーんクロモリクロモリさんねぇおい、サブ、お前知ってるかクロモリさんて家のこと</p><p>いえ存じ上げませんっ</p><p>タケシお前は、どうだっ</p><p>聞いたこともねえっス</p><p>壁際に直立している護衛たちが、大きな声で答える</p><p>ワリィなワシらは、大阪から出て来たばかりのイナカモンでのぉクロモリなんちゃう家のことは知らん</p><p>また、ガッハッハと高崎は笑った</p><p>別に知らなくてもいいよあたしたちも、あんたたちのことは、そんなによく知らないし</p><p>たださある人から言われたんだよ日本で格闘技の興業をするのなら、高崎一郎さんという人に、挨拶しておいた方がいいって</p><p>高崎がマルゴさんに振り向く</p><p>格闘技の興業オメェがか</p><p>ああそうだよ選手兼興行主ってことになるのかな</p><p>改めて高崎は、マルゴさんの全身を上下くまなく見る</p><p>鍛えてはいるようだな</p><p>当たり前だろこれから、この身体で稼ぐつもりなんだからさ</p><p>ニッとマルゴさんは、微笑む</p><p>いややめとけ、やめとけ</p><p>高崎は、麻雀を打つ手を止める</p><p>ああ、この人</p><p>格闘技のことになると、夢中になるタイプなんだ</p><p>あんたのその体格だとプロレスじやなくて、総合だろ女の総合は、売れねえぜ今までに何人もの人間が起ち上げて、失敗している</p><p>するとマルゴさんは</p><p>そうかなあたしは、成功させるつもりだけれど</p><p>平然と笑っていた</p><p>あーん、でもなぁオメェは強そうなオーラはあるが、そんだけだな格闘技の女子なんてのは、何かしら売りがないと無理だキャラクター付けってのがな今時だったらクレイジー・サイコ・レズぐらいじゃねぇと、キャラクターが立たねえぞ</p><p>高崎は、格闘技選手としてのマルゴさんを評価していないようだった</p><p>ご忠告ありがとうございます</p><p>それもそうだが興行を打つってんなら、１試合だけで済ませるわけにはいかねぇんだぞオメェ、１人じゃどうしょもねぇ他の出場選手はどうするんだぁ</p><p>ああ、それなら</p><p>マルゴさんは、イーディと工藤遙花を指差す</p><p>そこに２人居るよ</p><p>こっちの日本人の女の子格闘技好きの高崎さんなら知ってるよね工藤遙花去年の女子高校生空手チャンピオンテレビニュースとかでも、取り上げられていたでしょ美少女格闘家って</p><p>ちょっちょっと待ちなさいよっ</p><p>あれれ遙花さんは、あたしの命令で身体を張ってくれる約束じゃなかったっけ</p><p>マルゴさんが、遙花に詰め寄る</p><p>身体を張るのと、身体を売るの大した違いはないけれど、全然違うとも言えるよねどっちがいいの</p><p>工藤遙花は、黙り込む</p><p>このままゴネるとこのヤクザだらけの部屋で、何をやらされるか判らないと感じたらしい</p><p>遙花さんの隣に居るのが、イーディこの子は強いよそして、可愛いこの子も現役女子校生だ</p><p>その通りネ</p><p>イーディが、胸を張る</p><p>イーディのしなやかな肉体は、服の上からでもハッキリと判る</p><p>もちろん、金髪碧眼の褐色の肌の美少女であることも</p><p>あたしの商品価値が低いとしてもこの子たちなら、充分、評判になると思うよ何てったって現役女子校生、それも美少女たちのガチバトルだからね</p><p>高崎はジッと遙花とイーディを見て、考え込んでいる</p><p>そういうマルゴだって、まだ１９歳ネ全然、美少女戦士で売れるヨ</p><p>イーディが、そう笑うが</p><p>あたしは戦士はともかく、美少女は遠慮しておくよ</p><p>すると高崎が</p><p>いややっぱ、無理だなオメェら３人だけじゃ、興業にならねぇ</p><p>そして、フフンと笑ってマルゴさんに</p><p>どうだいオメェよこの話、プロモートは、ワシに任せてみねぇかこの、高崎一郎によぉっ</p><p>高崎が食い付いた</p><p>そしたら、オメェ良い対戦相手も、会場も、スポンサーもええアンバイのトコを、ワシが見つけてきてやるわオメェが、１人で自分で無理して興業を打つより、何倍も楽だぞ話が、ガツンガツン進むからな何と言っても、ワシは格闘技の興行界には、顔が広いからのぉ</p><p>どうやら、マルゴさんのことはともかくイーディ、工藤遙花の２人に、高崎は商業価値は見出したらしい</p><p>それならいっそのこと、自分の傘下に入れて稼がそうということか</p><p>女子プロのヤマグチ・ヒデコとか柔道の銀メダルのヨコタニ・マドカとか、そういう相手を連れてきてやれるぞあっちは、名前は通っているし、実力も知られているがいかんせん、ビジュアルが弱いオメェたちは、世に知られちゃいねぇがとりあえず、そこそこ見られる顔をしている野獣少女VS美少女戦士どうだ、この企画今からだって、年末の特番に売れそうだぞサブ、オメェもそう思うな</p><p>はい、そう思うっス</p><p>タツは、どう思う</p><p>アニキのおっしゃる通りっス</p><p>シゲハルはどうだ</p><p>サイコーのプランっスクレイジー・サイコ・レズより、全然良いっス</p><p>うんうん、そうだよなぁオメェら</p><p>高崎は、すっかり気分を良くしている</p><p>なるほど確かに、昔はアイドル・レスラーなんて、顔とプロポーションだけで売ってる選手も多かったもんなそれを今度は、総合のマットで美少女キャラで売るってのもアリだぁなオメェらが勝っても負けても、客が湧く痛みに苦しむ顔が、色っぽいからなっ</p><p>その通りッス</p><p>高崎たちは、盛り上がっているが</p><p>ちょいと、高崎サンどうやら、このお嬢さん高崎サンのお世話になるつもりは、無いみたいですけど</p><p>森沢マミがマルゴさんの表情を見て、クククと笑う</p><p>ああ、悪いけれどプロモートは、すでに他の人に頼んでいるんだよ</p><p>マルゴさんが高崎の申し出を断った</p><p>なななな何だと誰に任したんだおい、コラぁ、言うてみぃモチヅキかナンバかヨシハラの野郎かそいつらよりも、ワシの方が上やでぇぇ</p><p>ギロッと、怒りの形相をマルゴさんに向ける</p><p>この日本で北海道、本州、四国、九州、沖縄どこだろうとこのワシに逆らって、格闘技の興行を打つことはできへんからなっ必ずブッ潰すしブッ殺す相手が誰であろうとじゃっ</p><p>ひぃぃい</p><p>工藤遙花だけがブルッて、オレにしがみついてくる</p><p>判っているよだから、あたしたちはアメリカで試合するんだよ</p><p>マルゴさんの穏やかな言葉に高崎の顔色が変わる</p><p>あ、アメリカ</p><p>ああ、場所はラスベガス会場は、UGMホテルもう予約してあるよ</p><p>お、オメェ何を言ってるんだ</p><p>あたしに、女子格闘家としての特色が無いって、教えてくれてありがとうあたしも、そう思うよ確かに、このままじゃ格闘家としては、売れないよねだから、決めたんだ男と闘おうって</p><p>お男</p><p>驚く高崎</p><p>ラスベガスでの試合あたしの相手は、ピョートル・ゲルゲレンコだよ</p><p>総合男子のトップ選手じゃねぇか</p><p>その辺のレベルじゃないと、売れる試合にならないだろ</p><p>マルゴさんが、男の総合格闘技の選手と試合をする</p><p>まあ、その前に女子の大会にも出て、何度か優勝しておく予定だけれどね去年の総合の王者と闘うのに、あたしの方も何かしらのタイトルを獲っておかないと見てくれのバランスが悪いだろ宣伝だよ、宣伝女相手でまず、あたしが底抜けに強いところを見せておかないと客の食いつきが悪くなるだろ</p><p>オメェ女相手なら、簡単に勝てるって言うのか</p><p>マルゴさんは、ニヤニヤ笑うだけだ</p><p>返答しない</p><p>じょ、冗談で言っているんだよなラスベガスとかゲルゲレンコとか</p><p>まさかゲルゲレンコのマネージャーとも話は付いている</p><p>そんなことできるわけがねぇ</p><p>高崎は、マルゴさんに凄む</p><p>ゲルゲレンコのケツ持ちはロサンゼルスの裏社会の人間だぞっこのワシだってゲルゲレンコの試合には、手が出せないんだからなっ</p><p>ああミスター・バルバッツァでしょ先月、渡米した時に会って来たよ</p><p>マルゴさんはオレたちの夏休みの時に、しばらくどこかへ行っていた</p><p>会ったってオメェ</p><p>あたしの師匠は、キョーコ・メッサーだから、あたしのケツ持ちは、ブラジルのマランドロだついでに、あたしはキョーコさんの繋がりで、ロサンゼルスの組織の人間とも交流があるそして、ラスベガスはロサンゼルスのすぐ先だ面倒なことは、あたしの身内のお姉さんが全て片付けてくれたんだよ</p><p>ミス・コーデリアか</p><p>あの人はロサンゼルスの犯罪組織の重鎮だもんな</p><p>試合の放送は、全世界に売るしそのプロモートも、専門家に頼んである高崎さんも、知ってるんじゃないかなドン・オルシーニさんて言うんだけど</p><p>知っている</p><p>その人に言われたんだよもし、試合の放送権を日本でも売るつもりなら高崎さんに一言、挨拶しておいた方が良いって何しろ、高崎さんは日本での格闘技興行の顔役らしいから</p><p>高崎は苦虫を噛み潰したような顔になり</p><p>そういうことでっかクッ</p><p>手に持っていた牌を、麻雀卓の上に放り投げる</p><p>ワリィな麻雀しているような気分じゃ、なくなったんでのぉぉ</p><p>そして改めて、壁際の護衛に</p><p>このお嬢さんたちに椅子を用意しろいっ立たせたまんまじゃワシが、オルシーニに怒られる</p><p>おい、椅子だ椅子</p><p>慌てる子分たち</p><p>待って下さいよ、アニキ</p><p>麻雀卓の高崎の対面に座っていた男が、スッと顔を上げる</p><p>今の今まで気配を消していたが</p><p>今の話ちょいと、できすぎてませんかい</p><p>細面に短く五分刈りに刈り上げた黒髪</p><p>空手か柔道でもやっているのか体格も良い</p><p>背筋も伸びていて、ただずまいも綺麗だ</p><p>見るからに、日本男児というようなアナクロな雰囲気を醸し出している</p><p>昔の日本映画の時代劇スターっぽい感じがする</p><p>そうは言うかなオサレバン</p><p>もしかして大鳥総裁の４天王こと、リビング４の最後の１人</p><p>ギルバート・オサレバンてこの人</p><p>そうねこのお嬢さんとキョーコ・メッサーとの関係は、あたくしたちも知ってるからねキョーコ・メッサー経由で、ロサンゼルス・コネクションと繋がりがあったとしても変ではないわよ</p><p>森沢マミがそう口を挟む</p><p>とはいうもののこのまんま、こんな小娘に、ワシらが頭を下げるっちゅーのは、いかがなもんかと思うんですがの</p><p>オサレバンはそう言った</p><p>あああなたが、ギルバート・オサレバンさん</p><p>マルゴさんが、笑ってそう言う</p><p>人は、ワシをギルバート・オサレバンと呼びますのぉ</p><p>オサレバンは、不機嫌そうにそう答えた</p><p>本名、城の内哲也確か何かのヘマをやった時に、大鳥総裁から名前を</p><p>ギルバート・オサレバンに変えるか、シロマティに変えるか２つに１つやと言われたんじゃぁぁ</p><p>それでギルバート・オサレバン</p><p>シロマティよりオサレだからのぉぉぉ</p><p>まあ、名前なんてどうでもいいけれど確か、あなたが大鳥総裁の親衛隊のリーダーなんだよね</p><p>それが、どうかしたかのぉぉぉ</p><p>てことはやっぱり、強いの</p><p>その一言にオサレさんは、カチンときたらしい</p><p>キサマァァ、ワシを馬鹿にしておるのかぁぁ</p><p>馬鹿にしているわけではないけれどちょっと知りたいだけだよ大鳥総裁の親衛隊長が、どの程度強いのかをさ</p><p>なんじゃとぉぉ</p><p>オサレさんは、麻雀卓から立ち上がる</p><p>おい、よさんかいオサレバンっ</p><p>高崎が止めようとするが</p><p>あら、いいんじゃないですかあたくしたちもキョーコ・メッサーの弟子が、どのくらいの力を持っているのか知りたいですわ</p><p>森沢マミがそう言う</p><p>そうそうお互い相手の力は、知っておきたいもんね</p><p>マルゴさんはスッと、構える</p><p>高崎サンもう止めてもムダですっワシの怒りは、爆発寸前だぁぁっ</p><p>イーディ、頼むよ</p><p>マルゴさんの言葉に、イーディが頷く</p><p>さて、オサレバンさん力の試し合いのルールはどうします</p><p>マルゴさんが、ゆっくりと部屋の中の広い方へ移動する</p><p>ルールだぁぁ</p><p>オサレさんもマルゴさんに誘導されている</p><p>ほら総合ルールとか、寸止めルールとか色々、あるでしょ何でもアリのケンカ・ルールとかも</p><p>すると、オサレさんは</p><p>ワシは、極道じゃぁぁ、極道ルールにキマッとるわぁぁ</p><p>じゃ、そういうことで</p><p>ふわっと</p><p>マルゴさんの身体が、羽のように軽く地面を蹴る</p><p>シュゴワッ</p><p>一瞬</p><p>まるで竜巻のように、マルゴさんの身体が高速で回転したかと思った瞬間</p><p>マルゴさんの回し蹴りが、オサレさんの首にキマッていた</p><p>むぐぅぅっ</p><p>何もできないまま、崩れ落ちる巨体</p><p>おっ、テメェオサレのアニキに、ななななんてことを</p><p>反射的に動いた、壁際の護衛たちは</p><p>イーディの拳と蹴りで、打ち倒されていく</p><p>マギィッッ</p><p>ミギィィィィッ</p><p>プゲラッ</p><p>動かなかった護衛だけがイーディの攻撃を受けなかった</p><p>極道ルールなのネ</p><p>イーディはニコッと笑う</p><p>ありがとうとても、よく判りました高崎さん、森沢さん</p><p>オサレさんを撃破した、マルゴさんがそう告げる</p><p>とりあえずミスター・オルシーニの顔を立てないといけないんで、高崎さんのことは生かしておくことにしますその代わり、あたしたちの試合の日本での宣伝よろしくお願いしますね</p><p>高崎はブルブルと振るえていた</p><p>あら、あたくしは、どうなるの</p><p>森沢マミが、マルゴさんに尋ねる</p><p>さあそれは、森沢さん次第なんじゃないですか</p><p>世の中は、奇妙なことばかり起こる</p><p>祖母の介護は叔母がした</p><p>そして、祖母の死後静岡の叔母は、自分だけが辛い思いをしたことに腹を立て</p><p>他の親戚と絶交してしまった</p><p>祖母の家は、売り払われ今では、どこに住んでいるかも判らない</p><p>私と親しかった従妹も今では、どこに居るのか判らない</p><p>今日、道でバッタリ母が絶交した叔母と出会ったらしい</p><p>それも何故かうちの地元の駅で</p><p>遺産相続の裁判以来、数年ぶりに会ったらしいのだが</p><p>母と叔母は、少しだけ話をしたのだそうだ</p><p>するとなんと</p><p>行方不明だった私の従妹は、結婚して今は、私と同じ街に住んでいるらしい</p><p>この街に暮らすようになったのは従妹の夫が、たまたまここに住みたいと言ったからで</p><p>全くの偶然らしい</p><p>それで、叔母は従妹の家を訪ねて、田舎から出て来たのだそうだ</p><p>でこの街のどこに住んでいるんだって</p><p>と、私が聞くと母は</p><p>そんなの教えてくれるはずがないでしょあの子、あたしのことが大嫌いなんだから</p><p>うん絶交した姉と、自分の娘が親戚づきあいするのは嫌なんだろうなあ</p><p>それでも、どうやら従妹は近所に住んでいるらしい</p><p>街も広いからなあ</p><p>よほどの偶然でも無い限り会うことはないんだろうけれど</p><p>732.マルゴと寧の脅迫アタック</p><p>ふんっまあ、いいわで、あんたたち大鳥総裁には、会っていかないのかい</p><p>和服に紫髪で太めの中年女性大鳥総裁の４天王、リビング４の１人、女森沢マミがマルゴさんに尋ねる</p><p>何でさあたしたちは、最初っから格闘技興行の話をしに、高崎さんに会いに来ただけだよ</p><p>そりゃ、確かに途中で不幸な出来事が幾つかあったけれどさエレベーターホールの件は、あんたたちの手下が木下さんに失礼なことをしたのが原因だし今のは、あたしの技量を高崎さんに見てもらうための野試合でしょ</p><p>ようそんなことをおっしゃりますなあ兵隊５０人以上にリビング４が２人こんなにようけんブチのめしておいて</p><p>だから、不幸なできごとだって言ったはずだよ</p><p>２人とも笑みを崩さないで、睨み合う</p><p>ねえねえ、オバサン</p><p>不意に、寧がニヤッと笑って、森沢マミに話し掛ける</p><p>あたしたちってさ、か弱い女の子４人と高校生の男の子１人なんだけれどこんなあたしたちに、大人のヤクザさんたちがブチのめされちゃったってのヤクザ業界的にはどうなわけ</p><p>外の５０人なんて、木下さん１人で倒したんだしあたしたちが、全く手を出していないのは知っているよね今のオサレさんは、お互いの合意の元、極道ルールで正々堂々とマルゴお姉ちゃんがブッ倒したそれと極道ルールなら、対戦中に闘いに割り込んで来そうな素振りを見せた人は、排除されても仕方ないよねしかも、この人たちプロの護衛なのに、女子校生のイーディちゃんにやられちゃったよ</p><p>つまりこちらに非は無い</p><p>全部、先に仕掛けて来たのはヤクザ側だし高崎さんに用があったのは本当のことなんだから、オレたちが不当に挑発したわけでもない</p><p>よせ、マぁミワシらの負けじゃい今のとこはのぉぉ</p><p>高崎が、森沢マミにそう言った</p><p>オメェらの興行の件は、判った日本での宣伝、放映なんかに関しては、問題無くできるようにワシから言うておく</p><p>ああ、頼むよちゃんと高崎さんにも、美味しい思いはさせてあげるから</p><p>クッオメェみたいな小娘に、手玉に取られるのはシャクだがワシもアメリカさんのプロモーターとは仲良うせんといけんからのぉぉ</p><p>ああ、判ってるよあなたはドン・オルシーニとの友情から、あたしたちに協力してくれるだけ別に、あたしたちに対してブルッてるわけじゃないそういうことだよね</p><p>ふんそういうことだな</p><p>高崎は、憎々しげにそう言った</p><p>いずれにせよ、今回のことはワシの方の失態だオンナとコドモだと思って、ナメて済まなかったのぉ</p><p>それはしょうがないよっだって、あたしたち可愛いんだもんっ</p><p>この姉ちゃんは、オメェの興行で何やるんだラウンド・ガールか</p><p>美しい寧を見て、高崎がマルゴさんに尋ねる</p><p>ああ、寧はあたしのマネージャーだよ</p><p>マネージャー</p><p>あなたがさっき言った通りだよあたしは、プロ格闘家としては少しばかり、売りになる特色が足りないよね特に、アメリカをベースにして興行を打つのなら</p><p>だから、あたしがマネージャーとして付いていくんだよっセコンドとして、リングサイドにも立つよんっ</p><p>寧とあたしのセットならそれなりにインパクトがあると思うんだけど</p><p>マルゴさんが闘う時に、いつもリングサイドに寧が居れば</p><p>２人は、コンビとしてチームワークも良いし</p><p>色々考えているってことか、オメェらも</p><p>当たり前でしょ本気なんだから全米進出女が男と闘って、大観衆の前で勝つんだよ</p><p>寧が、ニコッと微笑んだ</p><p>ふんそういう展開は、アメリカじゃあ受けねぇんじゃないのかあいつら、フェミニストのようでいて割と男尊女卑だぞ特に、格闘技なんかを好む層はな</p><p>あなた、アメリカ生まれのあたしに、それを言うわけ</p><p>マルゴさんの眼が輝く</p><p>そんなことは判ってるさだからやるんだよ</p><p>そうそうこれは、あたしたちの夢だからねっ</p><p>高崎は、２人の笑顔を何かを感じ取ったようだ</p><p>そういうことか金じゃねぇんだな夢なんだな目的は</p><p>金が欲しいのなら、このまま裏家業を続けているよ</p><p>そうだなオメェは、キョーコ・メッサーの弟子だったんだよな裏の人間が、どうしても表に出て行きたいっていうのはそれなりの理由があるってことかい</p><p>あたしたちだけじゃないさそこにいるイーディは詳しく説明するわけにはいかないけれど、ニューオリンズの裏の組織の出身だ今のままじゃどうしたって、生活に制限がかかる</p><p>イーディは、ニューオリンズの暗殺教団の出身だ</p><p>教団の新しい指導者が前の指導者の血縁であるイーディの存在を嫌って、ミス・コーデリアに売り飛ばした</p><p>だから、経歴を造り替えないといけない</p><p>それで、格闘技か</p><p>ああ、格闘技を介して世に知られてしまえばこの子が元いた組織も、この子のことは完全に諦めるしかなくなるそれと同時に他の裏組織からのスカウトの話も、一切来なくなるだろ</p><p>みんなが、よく知っている格闘家ならすぐに気付かれてしまうから、裏の仕事なんかできなくなる</p><p>それはオメェも一緒だろさっきの身のこなしワシだって、格闘家としてでなく、裏の仕事に使いたいと思うわ</p><p>高崎は、そう言った</p><p>でも、あたしもその子もこの先は、ヤバイ橋を渡るわけにはいかないんだよ家族がいるからね大切な弟と妹があたしたちが、裏の仕事を請け負うことで家族を危険に巻き込むようなことはしたくないんだ</p><p>アタシも同じネ</p><p>イーデイもそう言って、微笑む</p><p>だから表の世界へ出ないといけないこれは夢じゃないよあたしたちが、どうしてもやらないといけない最低限のことだから</p><p>オレたちのために</p><p>何故、オメェワシにそこまで腹を割る</p><p>さっきも言ったろうあたしは高崎さんとは、良い関係を築きたいんだよまずは、全米で名前を売るけれどいずれは、日本でも試合したいしね</p><p>よーく判ったいや、ホントに色々と済まなかった今までのことは、全部水に流してくれそして、その上でオメェに教えてもらいたいことがあるんだが</p><p>高崎は、ジッとマルゴさんの顔を見上げている</p><p>香月は、ワシらのオヤジを潰すつもりなのか</p><p>ヤクザ用語のオヤジ親分</p><p>高崎の場合は大鳥総裁</p><p>そんなことは、あたしには判らないよあたしは、香月家の傘下じゃない香月家と連携している黒森家の人間だからね香月のトップの意思を知る立場には無いよ</p><p>だが、オメェはワシに本気で、オメェの興行の日本での仕事を依頼している今日、この後香月がワシらのオヤジをブッ潰したら、ワシの未来もなくなるぞワシらが、そういう瀬戸際に立っているっていうことを承知で、オメェはワシに話をしに来たこれは、香月がわしらのオヤジを潰さないと考えているからだろ</p><p>高崎は、マルゴさんに詰め寄る</p><p>考えすぎだよ高崎さん</p><p>ククククッと、マルゴさんは笑い出す</p><p>香月さんていう人はあたしは何度かしか会ってないけれど、絶対にジェノサイドはしない人だから全員皆殺しとかにしたって、何の意味も無いでしょあの人は、由緒正しい家柄の生まれだけど本性は商人だよメンツよりも、利を取るというか、損なことはしない人だよそうだよね、良信くん</p><p>はいオレもそう思います</p><p>確かにあなたたは、判断を誤っていたそもそも、香月家にケンカを売って東京に関西から兵隊を送り込んだところから大失敗だよそして、香月セキュリティ・サービスの谷沢チーフの部隊に関西のあなたたちの本部を逆に襲撃されたこともね</p><p>関西ヤクザたちはジッちゃんの持つ力を見誤った</p><p>その上、今この期に及んで、この後の手打ちを香月家と５分５分でいや、できることならあなたたちが有利な形で終わらせたいと思っていたあんまりにも、虫が良すぎる考えだったよね</p><p>ああだから、オメェたちが殴り込んで来たんだと思ったんじゃい</p><p>高崎は、苦しそうに答える</p><p>何言ってるのこっちは、女の子数人に男の子１人だよこれが、殴り込みに来るような顔触れに見える</p><p>マルゴさんが、オレたちを見る</p><p>オレに、寧に、イーディに、木下さん</p><p>高校生組はみんな制服だし木下さんは、見た目が可愛過ぎる</p><p>でも、あんたたちは５０人以上よっその上うちの親衛隊長まで、ブッ潰したじゃないのっ</p><p>黙っていた森沢マミが怒りの形相で、マルゴさんを睨む</p><p>あのさオバサン、まだ判んないの</p><p>寧が呆れた口調で、木下さんに振り返る</p><p>木下さんてさ香月セキュリティ・サービスに入社して、どれくらい</p><p>木下さんは、ふんふんと指を折って数えて</p><p>ええっとそろそろ４ヶ月ですねぇ</p><p>ニヒヒっ新入社員なんだよねっ</p><p>はい、そうですぅ</p><p>ところで木下さんて、会社の中じゃ強い方の人っ</p><p>木下さんは、うーんと小首を傾げて</p><p>いやいや、あたしなんで全然ですよぉうちの会社、メッチャクチャ強い人が、いっぱいいますからわたくしなんて、まだまだですぅぅ</p><p>まだまだだってさっ</p><p>寧が、笑って森沢マミに言った</p><p>本当に冗談抜きのマジでマルゴお姉ちゃんが、興行のことで高崎さんに話がしたいから案内係として、入社４ヶ月の新人の木下さんに付いて来てもらっただけなんだよここのフロアは、香月セキュリティ・サービスが管理しているから、同じ会社の人が一緒でないと入れないでしょそんでオバサンたちは、わたくしなんて、まだまだですぅぅって言う女の子にケンカを売って、兵隊さんを５０人も失ったんだよっ</p><p>森沢マミは震え出す</p><p>考えてみなよ香月セキュリティ・サービスっていうのは、香月のおジィちゃんがお金に糸目をかけずに作った、個人的な戦闘集団私兵だよ新入社員だって、これだけ強いんだよあのおジィちゃんが本気でオバサンたちをブッ潰すつもりなら手打ちなんてわざわざやらないよ関西のヤクザを皆殺しにできるくらいの戦力は、持っているんだからさっ</p><p>しかも、香月家は政財界に太いパイプがあるからねどんな非合法手段の無茶をしても香月家にお咎めは無いよ</p><p>寧とマルゴさんが交互に、話していく</p><p>この２人の脅しのコンビネーションはいつ見ても完璧だ</p><p>て、ことはあれか香月はうちのオヤジを潰す気はねぇってことか</p><p>高崎が言う</p><p>えっ何でそういう結論になるのさ</p><p>寧が、眉を顰める</p><p>いや、だってそんだけの力があって、その気があんのなら、とっくに潰されてるんだろワシらはそれに香月は、ジェノサイドは好きじゃないってさっき、オメェが言ってたじゃないか</p><p>高崎は、マルゴさんを見る</p><p>ああ、香月さんはジェノサイド皆殺しはしない</p><p>だったらよぉ</p><p>頭だけ潰せば、胴体手足は生かしておいてくれるってことさ</p><p>自分の意志に従う別の頭を挿げ替えたら胴体手足は、香月さんのものになるだろ</p><p>それってオメェ</p><p>ジッちゃんは大鳥総裁だけは、確実に潰す</p><p>そうだよねぇ香月のおジィちゃんの狙いは、関西のヤクザ組織そのものなんだと思うよっだからさ皆殺しはしないよ組織がなくなっちゃうもん潰すのは頭と</p><p>頭にくっ付いている一部の人たちだけだろうね</p><p>寧とマルゴさんのコンビネーションが炸裂する</p><p>オメェらワシにオヤジを裏切れって言うんか</p><p>そう言う高崎に</p><p>あれれマルゴお姉ちゃんあたしたち、そんな話をしているっけ</p><p>いいや、そんな話をした覚えは無いよねあたしたちは、ただ香月家に連携する別組織の人間として、現在の情勢を解説してみただけだし</p><p>顔を見合わせる寧とマルゴさん</p><p>でもさ、マルゴお姉ちゃんこういうことって考えられない</p><p>ふむふむ、どういうことかな</p><p>今、この部屋の中のことはさ外の人たちには、知られていないんだよね</p><p>ああ、そうだよねふむふむ</p><p>それでそこに、マルゴお姉ちゃんと闘ったオサレバンさんとかも、ノックアウトされて引っ繰り返っているし</p><p>他にも、イーディに倒された人が何人も転がっているよねえ</p><p>だからさああたしたちが、この部屋から退室した後に高崎さんたちも、ううう、お腹が痛いとか言って、この後の手打ちを欠席しても誰も不思議には思わないよねぇ</p><p>ああ、なるほどそうかもねぇ外じゃ、５０人以上倒れているんだしすでにリビング４は半分、意識不明に陥っているんだしここで、高崎さんたちも退場ってことになっても、誰も変だとは思わないかもねぇ</p><p>思わない思わないむしろ、あたしたちと一緒の部屋に居て高崎さんたちだけが無事な方が、大親分さんに疑念を持たれるんじゃないかなぁ</p><p>そうだねぇ何か取引でもしたんじゃないかって、思われても仕方ないよねぇ実際、あたしの興行のことで約束してくれたし</p><p>高崎さんあなたはさっき、マルゴお姉ちゃんが、今後のこと格闘技興行のことをあなたと約束したことで香月家は、自分たちを潰す気は無いんじゃないかって思ったんだよね</p><p>未来の興行について、自分に協力を約束させるということは今日、これから殺し合いや潰し合いが起こらないと、マルゴさんが確信していると考えた</p><p>だから高崎さんは</p><p>でも、それって大鳥総裁から見たら、どうなんだろうね</p><p>寧の言葉に高崎は、ハッとする</p><p>これから対決するあたしたちと高崎さんが、一緒に仕事をする約束をしたっていうのはさ大鳥さんからすれば、高崎さんが自分を裏切ろうとしているんじゃないかって、勘違いしちゃうかもしれないよねっ</p><p>お前ら、ワシをハメたのか</p><p>高崎は、大きな声を出すが</p><p>人聞きが悪いことを言わないでよあたしは、本当に高崎さんに仕事を頼んだんだからさドン・オルシーニだって、高崎さんのことは信頼しているからね</p><p>そうそう、あたしたちはハメたりはしないよこれは、そのことは別件であたしたちは、あなたを脅しているだけだよっ、高崎さぁんっ</p><p>寧の満面の笑み</p><p>くくくッあはははは、おほほほほほほっ</p><p>不意に森沢マミが高笑いをする</p><p>負けや負けやあたくしたちの負けですがな高崎サン</p><p>この子らの言う通りあたくしたちも、負傷退場ってことにしましょうあたくしは、オサレバンが蹴り倒されたのを見てショックで気絶したことにしますわ</p><p>そして森沢マミがギロッとオレを見る</p><p>何や、あたくしみたいな肝のブッ太いそうな女が、そんなことで気を失ったりするもんかって思ってるんか</p><p>いや、そんなこと思ってないです</p><p>オレが慌てて、そう言うと</p><p>ダメね、Darlingこれは、その女の手ネ</p><p>イーディがスーッとオレの前に立つ</p><p>オバチャン何なら、アタシが本当に気絶させてあげるヨドウスル</p><p>シュシュッと、シャドウボクシングをして見せるイーディ</p><p>アホかやめとくわちょっと、からかっただけや気にせんといて</p><p>森沢マミは、ハッと息を吐く</p><p>高崎さん負傷退場ってことなら、別に大鳥さんを裏切ったことにはならないで済むと思うよヤクザ業界的にも、問題ないんじゃないまあ、女にやられて失神したっていうのは、ちょっとカッコ悪いかもしれないけれどあなたは、そこで倒れているオサレバンさんみたいな武闘派じゃないし大鳥さんの親衛隊長がやられたんじゃ知能派のあなたが負傷されられても、みんな仕方ないって思ってくれるよ</p><p>マルゴさんがそう言う</p><p>判っただが、ここでワシが退場することで香月の方から、何かしらの保証してもらえるとかはあるのかい</p><p>この期に及んで、さらに自分の利を追求する</p><p>これがヤクザか</p><p>命が助かるだけで、充分なんじゃない</p><p>マルゴさんは、ケロッとした顔でそう言った</p><p>オヤジはアウトなのか</p><p>ギロッと高崎が、マルゴさんを睨む</p><p>ま多分ね十中八九は</p><p>高崎は、肩を落とす</p><p>判ったワシも、お前らに殴られたことにするそれで退場だオメェらもいいな</p><p>高崎は、壁際に残っていたヤクザたちにそう告げた</p><p>悪いけれど大鳥さんの警護に付くとトバッチリがあるかもしれないよ</p><p>マルゴさんの言葉に、逡巡していたヤクザたちは</p><p>仕方なさそうに、頭を垂れる</p><p>いやフリだけじゃなくて、マジで気絶させてもらおうか</p><p>高崎がそんなことを言い出す</p><p>その方がより確実に、身を守れるからのぉ嬢ちゃんスコーンと気を失うように、一発やってくれオメェらも、殴ってもらっとけ</p><p>大丈夫だこいつら達人だからのぉ後で後遺症の残るような殴り方はしねぇよマミも一発、食らっとけ</p><p>そうねその方がより安全ね</p><p>さすがヤクザだ自らの保身のためなら、殴られて気絶することも厭わないのか</p><p>後で、治療費とか請求しないでよ</p><p>マルゴさんが、そう言うと</p><p>判ってるよ今は、金より命が惜しい</p><p>お金なら格闘技の方で、たっぷり儲けさせてあげるからぬふふふんっ</p><p>じゃざっぱり、やってもらおうか</p><p>ようござんすよ</p><p>高崎と森沢マミが眼を瞑る</p><p>待って待って、マルゴそれなら、アタシが痛くないのをやるネ</p><p>イーディが、前に出る</p><p>えっと、驚いて眼を開ける高崎たちに、イーディは</p><p>大丈夫、大丈夫アタシの手を握るねｈａｗｏｏｏｏｏ</p><p>イーディが、気を放出すると</p><p>あわわわわ</p><p>ぬぷぷぷぷ゛</p><p>高崎と森沢マミは、そのまま昏倒した</p><p>ハーイ、次はアンタたちねぇ</p><p>怯えるヤクザたちをイーディは、次々に失神させていった</p><p>すっごーい気ですかぁ</p><p>木下さんが、パチパチと拍手をする</p><p>そうね気でオトしたネ</p><p>イーディは、明るくそう答えた</p><p>さてと翔お姉さんに事前に言われて来た用件が、これで一件終わったよ</p><p>そう言えば昼の時から、ずっとマルゴさんは翔姉ちゃんやミナホ姉さんたちと作戦会議をしていたけれど</p><p>今日の手打ちってさどういうメンバーになっているか知ってるよね</p><p>マルゴさんが、オレに振り向いた</p><p>ええジッちゃんと関西ヤクザの２グループ大鳥総裁派と佐竹会長派それから見届け人のヤクザの大物たちですよね</p><p>そもそもは</p><p>鷹倉神社は、関西ヤクザと昔からの関係があり</p><p>大鳥総裁は前から、鷹倉神社に出入りしていた月子の本当の父親だし</p><p>だが、関西ヤクザの新興派閥である佐竹会長が、月子たちの父母を謀殺し鷹倉神社を乗っ取ったことが、事件の始まりで</p><p>大鳥総裁派と佐竹会長派の抗争が起きた</p><p>そして、鷹倉３姉妹は、ジッちゃんに助けを求め</p><p>香月家が、ヤクザたちの抗争に介入して力尽くで、両派を制圧した</p><p>今日の手打ちは香月さんとヤクザたちとの手打ちというのが名目だけど同時に、大鳥総裁と佐竹会長の手打ちの場でもあるんだよ</p><p>でヤクザ同士の手打ちだから、見届け人としてヤクザ界の重鎮たちにも来てもらっている香月さんは、ヤクザではないからヤクザの世界の抗争終結の話し合いには参加できない</p><p>でヨッちゃんヤクザの方の裁定は、ヤクザ界の重鎮の皆さんがすることになるわけだけどこの人たちって、そもそもどっち寄りだと思う</p><p>それは大鳥さん</p><p>いや、だって重鎮て、みんなきっとおジィさんだろそんな、ヤクザ界の顔役なんて人はそうなると新興勢力の佐竹会長よりも、大鳥総裁の方がずっと年上なんだしおジィさんたちとも、付き合いが長いだろ</p><p>そういうことだから、今の段階では佐竹さんたちの方がピリピリしているわけわざわざ、地下駐車場まで出向いて、あたしたちに仕掛けて来たのは佐竹さんの部下だったでしょ</p><p>このまま手打ちになると佐竹会長の方が分が悪いのか</p><p>だから、一か八かで強硬なこともする</p><p>こっち来てみて、判ったでしょ大鳥派のフロアは、割とノンキな感じでさ</p><p>こっちの人たちには余裕があった</p><p>だから、少しバランスを崩してやらないといけないのさ</p><p>それでエレベーターホールで、木下さんが５０人も倒したんですか</p><p>大鳥総裁のガード要員を削った</p><p>え、わたくしは、そんなことは何も考えていなかったですけれど</p><p>木下さんは、否定する</p><p>それを言ったら佐竹会長のグループだって、地下駐車場でアタシに１６人倒されてるネ</p><p>佐竹派にも、人的被害は出ている</p><p>そういうことじゃなくってヤクザは、メンツで生きているんだよ</p><p>大鳥さんはここぞという場には、必ず自分の４天王を連れて行く自分には、こんなに頼りになる子分がいるんだぞって誇示するのがステイタスなんだよ</p><p>だから、今日も４人を連れてきたんだよねっそれなのに４人全員が、手打ちを負傷を理由に欠席するっていうんだよ</p><p>ヤクザの大親分からしたら、こんなにみっともないことは無いんだよヤクザの世界の重鎮の皆さんにわざわざ来てもらった会なのに自分の一番の手下が、全員いないって言うんだからそれもこのホテルに着いてから、やられたなんて</p><p>ヴィクトリー・ガンダムの昔のプラモが再販されたらしいのですが</p><p>どうやら、もう売れてしまったらしい</p><p>ガンイージが欲しかった</p><p>733．14階</p><p>ごめーん、何か知らないけれどさ、部屋の中の人みぃーんな、気絶しちゃったよぉっ</p><p>ホテルの１３階、大鳥総裁の４天王たちの部屋のドアを開けて寧が、外に居たヤクザたちに告げる</p><p>な、何じゃあ</p><p>た、高崎のアニキ</p><p>森沢の姐さんも</p><p>オサレのアニキが、泡噴いてブッ倒れとるぞぉぉ</p><p>親衛隊の連中も全員だとぉぉぉぉ</p><p>ドカドカ、部屋に入って来たヤクザたちが凄惨な部屋の中の様子を見て、喚き出す</p><p>お、オメェらアニキたちに何をしたぁぁ</p><p>さあ食中毒とかじゃないかなここに居た人全員が、突然倒れたんだし</p><p>食中毒だとぉぉぉぉ</p><p>お昼に食べたものとかの食い合わせなんじゃないのっうっしっし</p><p>寧もケラケラと笑う</p><p>そんなわけねぇだろぉぉぉ、テメらぁぁっ</p><p>１人のヤクザが激高したのを見てマルゴさんは</p><p>食中毒ってことにしておいた方がいいんじゃないの</p><p>それとも何かい関西雷神鳳会大鳥総裁の４人の大幹部リビング４が、あたしたちに残らずブッ倒されたとか君たちは言い張るわけ</p><p>確かさ今このホテルには、ヤクザ業界の重鎮の皆さんとかも来ているんじゃなかったっけっ</p><p>アンタたちと対抗している、サタケも居るのネ</p><p>もしホントに、高崎さんたちがあたしたちにヤられちゃったんだとしたらいいのそんなことが、業界の他の皆さんに知られちゃっても</p><p>とっても恥ずかしいネ</p><p>寧とイーディが、顔を見合わせてクスクス笑う</p><p>うな垂れて意気消沈するヤクザたち</p><p>ここでオレたちに復讐したとしても今更、遅い</p><p>女の子たちに、４大幹部を倒されたという事実は覆せない</p><p>外で倒れている５０人のヤクザたちと同様に</p><p>あ、ロビーに連絡して下されば香月セキュリティ・サービスの救護チームが来ますので治療はここでもできますしご希望の病院に搬送もできます</p><p>香月セキュリティ・サービスの木下さんが、そう言った</p><p>ていうかさ君たちも、食中毒にかかっちゃった方が良いと思うよ</p><p>マルゴさんはニッと笑う</p><p>このまま大鳥さんに付いて手打ちの会場になんて行ったら、生きて関西には帰れないかもしれないからね</p><p>ふ、ふざけたことを言うんじゃねぇわ、ワシらは抗争しに来たのとちゃうぞっここのホテルには手打ちに来たんだっ</p><p>そ、そうだっ手打ちで殺されるなんてことがあるかぁぁっ</p><p>ヤクザの常識だぞぉぉぉぉっ</p><p>黒服ヤクザの何人かが、ビビリながらもマルゴさんに叫ぶ</p><p>そうだねヤクザの常識では、そうなんだろうねでも、あたしたちはヤクザじゃないし</p><p>香月のおジィちゃんもねっ</p><p>平然とケラケラ笑うマルゴさんと寧</p><p>ねここまで、ヤられているのにさまだ、自分たちの理屈が通ると思っているわけっ</p><p>悪いけれど、あたしたちヤクザよりも、常識知らずだからさ</p><p>シーンと静まり返るヤクザたち</p><p>もう一度、言っておくけれど君たちにも、警告はしたからね</p><p>次に会った時は殺すネ</p><p>マルゴさんとイーディが、強い殺気を発すと</p><p>わ、ワシはあの高崎のアニキの舎弟じゃけんアニキを病院に連れていくから</p><p>あワシは、森沢の姐御を</p><p>ワシもオサレのアニキの子分じゃからのぉぉ、大鳥の大親分には申し訳ないが、ここはやはりアニキを</p><p>ず、ずるいぞオメェら</p><p>オメェは、本部付きじゃねぇか</p><p>ああ、大鳥の大親分のお付きは、頼んだぞ</p><p>うううワシも、腹が痛くなってきた食中毒かもしれん</p><p>ワシも持病のシャクがぐぬぬぬっ</p><p>ああ、膝の古傷がこんな時にぃぃぃ</p><p>おい、待たんかぁぁ、お前らぁぁっ</p><p>すっかり全員逃げのモードになっている</p><p>じゃあアタシたちは、帰るネ</p><p>イーディがカラカラ笑う</p><p>そ、そうよ早く帰りましょうよ</p><p>工藤遙花が、オレにしがみついてくる</p><p>ということだから道を開けてくれるかな</p><p>マルゴさんの一言に、黒服ヤクザたちはササッと壁際に寄って、通り道を作る</p><p>そうそうあたしの名前は、マルゴ・スタークウェザー・クロモリ１年後は、世界的な有名人になっている予定だから</p><p>あたしは寧覚えておいてねっ</p><p>ヤクザたちに、明るく微笑む</p><p>はいはいはーい、通して下さーい</p><p>木下さんが、ヤクザたちに命じる</p><p>マルゴさんと寧を先頭にオレとイーディと工藤遙花が中央、シンガリが木下さんという並びで、黒服ヤクザたちを尻目にホテルの廊下を抜けて行く</p><p>再び、エレベーターホールに</p><p>ああ、さっき倒したヤクザたちがまだ気絶して引っ繰り返っている</p><p>香月セキュリティ・サービスのフロア担当警護員が、先にエレベーターを開けて待っててくれた</p><p>ありがとうございまーす</p><p>木下さんが、同僚に礼を言う</p><p>オレたちは、ドカドカとエレベーターに乗り込んだ</p><p>そんじゃあ、みなさーん、バイバーイ</p><p>寧が唖然としてるヤクザたちに、ニコニコ手を振っているうちに</p><p>スゥーッとエレベーターのドアが閉まる</p><p>これで大鳥さんの方は本当の直近の警護しか連れて来られなくなったよ</p><p>しかしついに顔を出しませんでしたね</p><p>オレは、それが不思議だった</p><p>４大幹部は、１人がヤられたらすぐに森沢マミが姿を見せた</p><p>オレたちの力を知るとすかさず対応を変えてきた</p><p>なのに、自分の子分たちが倒されても大鳥総裁は、オレたちの前に出て来ない</p><p>今なら部下の失敗で済むからね</p><p>リビング４は同格の幹部だから１人の失敗については、他の３人も責任を負わされるだから、すぐに反応したでも、大鳥さんは大親分だから今、なら自分の知らないところで、子分がヘマをした悪いのは全て子分で、大鳥さん自身じゃないって突っぱねられるけれどあたしたちの前に姿を見せたら、大鳥さんはこの件について、この場でケジメを付けなきゃならなくなるからね</p><p>ケジメって何ですか</p><p>そんなのアタシたち全員、皆殺しに決まっているネ</p><p>イーディの笑顔に工藤遙花が、震え上がる</p><p>そういうことここまでナメた真似をされたんだそうでもしないと、大鳥総裁の沽券に関わるでも、あたしたちの実力も見て判ってるわけでしょ、大鳥さんは</p><p>５０人のヤクザをブッ倒しちゃう、木下さんのことや自分の親衛隊長のオサレバンもあっさり倒されてしまったことを大鳥総裁は知っている</p><p>今や、自分の子飼いの少人数の警護要員しか残っていないというのにここで、あたしたちを討ち取ろうとするのは無理があるよね他のフロアに、香月セキュリティ・サービスや佐竹会長の兵隊がわんさか居るのにさ</p><p>大鳥さんは、姿を見せなかったじゃなくって見せられなかったんだよっ</p><p>ところであの次はどちらの階へ向かいますかぁ</p><p>木下さんが、エレベーターの操作盤の前でオレたちに尋ねた</p><p>次は何階へ向かうか、まだ決めていないから</p><p>エレベーターは、ドアを閉じたままずっと停止している</p><p>やっぱり次は１１階の佐竹さんの方ですかぁ</p><p>威力偵察に来たのだし</p><p>１３階の大鳥総裁派の戦力は大幅に削いだのだから次は１１階の佐竹会長の方だろうか</p><p>いやこのまま１４階へ行くよ</p><p>１４階</p><p>今日の手打ちの会場</p><p>さっきも言ったけれど佐竹さんの方は、新興勢力だから、大幹部とかいないしヤクザ界の重鎮の老人たちとは、そんなに近くないから１１階の方は、ピリピリしていると思うんだよ</p><p>だから、今みたいな作戦で兵力を削ぐのは無理だよ下手に刺激したら、決死の覚悟で刃向かってくるだろうからさ</p><p>すでに追い詰められてる人は、それ以上追い詰めない方がいいネマゴがそう言ってたヨ</p><p>イーディが、うんうん頷いている</p><p>マゴって何だ</p><p>マゴじゃないわよっ孫子でしょっそれ</p><p>工藤遙花が、イーディに突っ込む</p><p>ソウソウソンシのヒョウホウなのネ</p><p>孫子は兵法《へいほう》よっ</p><p>ソウソウそれネ</p><p>イーディわざとやってるな</p><p>アレソウソウって、何だったケカ</p><p>曹操は三国志の英雄で、孫子に注釈を入れた人よっ</p><p>ソウソウソウソウなのネ</p><p>でも、何で１４階なんです１１階に偵察へ行かないのなら１６階のジッちゃんのところへ行きましょうよ</p><p>ミナホ姉さんや鷹倉３姉妹もそこに居る</p><p>オレは、姉妹のことでジッちゃんに報告しないといけないことがあるし</p><p>ヨッちゃんほら、見てご覧</p><p>寧が、オレに腕時計を見せてくれた</p><p>今は午後２時５０分</p><p>手打ちの時間て何時からだったか、覚えている</p><p>午後３時</p><p>そういうこともう１０分前だからね直接、会場へ行って待ってた方がいいんだよ</p><p>マルゴさんが、オレにそう言う</p><p>そうそうどうせすぐに、香月のおジィちゃんたちも降りて来るんだしさっ</p><p>幾らニブいオレでもさすがに気付く</p><p>マルゴさん、これって</p><p>そこから先は、言わなくていいよ君の思っている通りだから</p><p>この威力偵察にオレが同行することになったのは</p><p>ジッちゃんの手打ちの前の点ミナホ姉さん、鷹倉姉妹との事前協議の場に</p><p>オレが居ると困るのか</p><p>ミナホ姉さんがそれとも、ジッちゃんが</p><p>オレを同席させない選択をしたのはどっちなんだ</p><p>両方だと、ドウシテ考えないノネ</p><p>ミナホも香月さんも大人の話し合いをしているからね</p><p>良信くん今回の件を通して、君は思い知るべきなんだいかに自分が無力で何の決定権も持っていないということを</p><p>ああ、オレはただの高校生だ</p><p>頭も悪いし、金も無い</p><p>人より劣った能力しかもっていないダメ人間だ</p><p>自分の無力に、きちんと絶望することそうしたら、はじめて、自分には何ができるかが判るから君の持っている本当の力に君自身が気付く</p><p>今回の件ミナホ姉さんは、ずっとオレに鷹倉姉妹の相手をさせていたけれど</p><p>大人同士の会話</p><p>ジッちゃんとの取引や翔姉ちゃんたちとの作戦会議には</p><p>オレは、徹底して参加させてもらっていない</p><p>いやもちろん</p><p>オレなんかが、参加する必要も意味も無いんだけれど</p><p>みんなは大人でオレは、ガキなんだから</p><p>でも、月子と夜見子とルナのことはジッちゃんに</p><p>鷹倉３姉妹を娼婦にしないということは何としても、ジッちゃんに承認してもらわないといけないから</p><p>君はミナホが、香月さんを説得できないと思っているわけ</p><p>いやミナホ姉さんの方が、オレよりもよっぽど上手く、ジッちゃんを説得できる</p><p>香月のおジィちゃんの方は、ミナホお姉ちゃんに任せておけばいいんだよっヨッちゃんは、ヨッちゃんにしかできないことをすればいいのっ</p><p>寧が、笑ってオレを抱き締めてくれる</p><p>寧のふくよかな胸が、オレの顔を優しく包む</p><p>でもオレにしかできないことなんて、何も思い付かないよ</p><p>ヤクザや香月セキュリティ・サービスの警護人たちが集うホテルの中で</p><p>オレにできることなんて</p><p>思い付かなきゃ、探すのきっとあるからだから、ヨッちゃんは、今、ここに居るんだよ</p><p>とりあえず１４階へ行きますねぇ</p><p>木下さんが、エレベーターの昇降ボタンを押した</p><p>１４階へ到着する</p><p>はーい、こっちでーす</p><p>１４階は、香月セキュリティ・サービスの警護員だらけだった</p><p>ジッちゃんが臨席するんだからまあ、こうなるよな</p><p>オレたちは、木下さんに誘導されて本当は宴会場らしい、ただっ広い部屋へ連れて行かれた</p><p>ああ、準備できているみたいだね</p><p>マルゴさんが、部屋を一瞥してそう言う</p><p>本当に広い部屋だオレの高校の体育館がすっぽり入るぐらい広い</p><p>天井も高いし</p><p>どうして、こんな風に椅子を並べてあるんです</p><p>さあ、あたしも日本のヤクザの風習はよく知らないから</p><p>会場は中央に大きく四角い空間を取って</p><p>その３方向左右と手前に、それぞれ向き合って椅子が並べられていた</p><p>正面は、大きな緋色のカーテンが吊られている</p><p>これって、何か</p><p>空手や柔道の試合会場みたいね</p><p>工藤遙花の言う通りだ</p><p>あの緋色のカーテンの上に平成＊＊度、柔道大会とかの額が吊られていれば、もう完璧にそうだ</p><p>真ん中の空間は柔道の試合場の４倍くらい広いけれど</p><p>うん左右と手前の３つに分けられた座席コーナーは、それぞれ、かなりの距離が取られている</p><p>これってやっぱりヤクザ同士が、途中でケンカしたりしないように話してあるんだろうか</p><p>あら、やっと来たわね</p><p>カーテン前に置かれたマイクスタンドのところに翔姉ちゃんは居た</p><p>木下ご苦労様あなたも自分の配置について</p><p>色々とありがとうございました</p><p>オレがお礼を言うと</p><p>いえいえ、わたくしも楽しかったですぅそれではまたぁ</p><p>ニコニコ笑いながら粉砕フレイルをジャラジャラ鳴らして、木下さんはオレたちから離れて行く</p><p>オレは周囲を見渡す</p><p>ジッちゃんやミナホ姉さん月子たちは、どこにいるんだろう</p><p>閣下のご登場は、一番最後よ</p><p>オレの様子を見て翔姉ちゃんが、微笑む</p><p>会場全体の安全が確認できる前に、香月さんに降りてきてもらうわけにはいかないよね</p><p>そういうことでも無いんだけれど</p><p>え翔姉ちゃん</p><p>式の進行上のまあ、色々とあるのよ</p><p>じゃあ、月子たちもジッちゃんたちと後から</p><p>ええ、予定はね</p><p>と香月セキュリティ・サービスの滝さんが、小走りでやって来る</p><p>関さん、西側、入場準備できてます</p><p>そう東は</p><p>そっちは、もう少しかかるみたいです</p><p>西に東</p><p>うちの連中は</p><p>すでにスタンバイ完了です</p><p>じゃあ、５分押しでスタートしましょう他は式次第通りね</p><p>滝さんが、また小走りで駆けていく</p><p>２グループのヤクザが、途中で鉢合わせしちゃうと大変でしょだから、建物内の端と端のエレベーターと階段を使って、このフロアに上がってもらっているの親分さんたちだけエレベーターで、子分さんは階段ねここのホテルの他のフロアは、通常営業中だからあたしたちだけで、エレベーターをずっと占拠するわけにもいかないし何十人かの子分たちを、エレベーターでピストン輸送なんかしたらホテルの他のお客に迷惑が掛かるもの</p><p>あららそういや、さっきオレたちはエレベーターを１基、しばらく占拠していた</p><p>悪いことをしたなあ</p><p>それで、この宴会場の左右ていうか、東西ね東と西に、大きめの控え室があるから一旦そこに、ヤクザさんたちを溜めておいて、順番に入場させるわ混乱のないように</p><p>なるほど色々と気を遣うから、大変なんだ</p><p>見届け人の皆様は、そっちの南側の控え室にみなさんもう、来ていただいているわ</p><p>今あたしたちが居る正面カーテン側が北よまあ、ここだけは方角でなく便宜上正面て呼んでいるけれどで、東側が大鳥総裁のグループ西側が、佐竹会長のグループね</p><p>で、南側がヤクザの重鎮の見届け人たちか</p><p>多分、この正面の大きなカーテンの向こうにも座席があってそこがジッちゃんたちの座る場所になるんだろうな</p><p>であたしたちは、とりあえずどこに居たらいいのかな</p><p>マルゴさんの問いに、翔姉ちゃんは</p><p>あなたたちは、このカーテンの端の方あそこの壁際に、椅子が置いてあるでしょとりあえず、あそこに居て</p><p>確かに壁際に幾つか、パイプ椅子がある</p><p>悪いんだけれどこの会場は、香月家と２グループのヤクザさんたちの手打ちをする場所でしょ黒森家は、本筋では関わっていないから</p><p>オレたちは、手打ちを眺めるオブザーバーにはなれても</p><p>直接の参加者では無い</p><p>御名穂さんと美智ちゃんも、そっちへ行くことになっているから</p><p>月子たちは</p><p>鷹倉神社の末裔である３姉妹は今日の手打ちのそもそもの原因だ</p><p>だからこの儀式には、直接関わることになる</p><p>大丈夫よあの姉妹には、麗華を付けてあるから心配しないで</p><p>香月セキュリティ・サービスのエースであるレイちゃんが、警護してくれているのなら問題はないだろうけれど</p><p>ヤクザたちも有名人のレイちゃんには、一目置いているだろうし</p><p>平気ネ何かあったら、アタシも美智も飛び出すカラ</p><p>イーディが、オレにそう言ってくれた</p><p>じゃあ、あっちの席に行ってようよ翔お姉ちゃんも式典の前で、色々と忙しいだろうからさっ</p><p>寧が、そう言って微笑む</p><p>そうなのよわたくし、閣下のご命令で今日は、MCも担当するのよ</p><p>エム・シー</p><p>マスター・オブ・セレモニー総合司会ってことよ</p><p>翔姉ちゃんが、ハァと溜息を吐いた</p><p>ということで、次話から鷹倉姉妹のエピソードの解決編に入ります</p><p>長かった</p><p>早く、日常編とか学園編に戻りたい</p><p>体調があんまりにも良くないので、医者へ行きました</p><p>レントゲンじゃ判らないので、ＭＲＩ検査ということに</p><p>まあ、色々と身体にガタが出て来る時期なので、仕方ないです</p><p>予約制なので、来週以降ですけど</p><p>帰りに大きな町の店に寄りましたが</p><p>やはりガンイージは、もう無い</p><p>ガン・ブラスターはあったけれどこれじゃないんですよ</p><p>734．関係者入場っ</p><p>広い会場の正面の端本当に壁際の隅っこの、照明も当たっていないので暗くて目立たない場所に</p><p>オレたち用の座席が用意されていた</p><p>まあ、しょうがないよね取りあえず座っていようか</p><p>苦笑するマルゴさんと一緒に、オレたちは折りたたみのパイプ椅子に腰掛けた</p><p>マルゴさん、寧、オレ、工藤遙花、イーディ</p><p>ったく何であたしが、こんなところにいないといけないのよっ</p><p>工藤遙花は、ぶつぶつと文句を言っている</p><p>姉上、ご主人様にくっつきすぎです</p><p>気配を殺して、ヌーッと美智が現れる</p><p>えっな、何</p><p>その腕です</p><p>ああ、工藤遙花はさっきからずっと、オレの腕にしがみついている</p><p>え、あこれは</p><p>自分では、全然気付いていなかったらしい</p><p>しょうがないネ心の中では、怖くて震え上がっているんダカラ</p><p>誤魔化してもダメなのネアタシもミチも、気の色が読めるカラ</p><p>そして、カーテンの方を見て</p><p>ツキコたちみたいに、意識までは読めないケレド</p><p>そして、席を立ちオレの隣の椅子を、美智に譲る</p><p>ミチは、ここに座ったらいいネ</p><p>オレの隣に、ちょこんと美智は座った</p><p>ご主人様わたくしも</p><p>美智も、オレにきゅっとしがみついてくる</p><p>小さな胸をオレの腕にに擦り付けるようにして</p><p>何かオレ、工藤姉妹に捕まっちゃったみたいなんですけれど</p><p>あの、美智ところで、ミナホ姉さんは</p><p>ミナホ姉さんの姿が見えない</p><p>黒森様は、最初の騒ぎが収まるまでは、こちらには降りてらっしゃらないそうですわ</p><p>まだ上の階に居るのか</p><p>ていうか最初の騒ぎって、何だ</p><p>麗華お姉様やヨミヨミたちと一緒ですからご安心下さい</p><p>まあ、レイちゃんが居てくれるならそれでいいか</p><p>会場の照明がスーゥッと暗くなる</p><p>えー、大変長らくお待たせ致しましたそれでは、これより香月家・関西雷神鳳会・雲龍会山森組、３者によります手打ちの儀を開催致します</p><p>大カーテン前の翔姉ちゃんが、マイクで叫ぶ</p><p>まずは、西側より雲龍会山森組の皆様のご入場です</p><p>大宴会場の西側の扉が、大きく開かれる</p><p>外からわらわらと、ヤクザたちが入って来た</p><p>全部で５０人ぐらいか</p><p>まあ、イーディが地下駐車場で、１５人ぐらい倒しているし</p><p>昨日のうちに東京へ派遣されていたメンバーに、今日、ボスである佐竹会長に同行したメンバーを足してだからこんなものか</p><p>月子たちを追って来たヤクザは、かなりの数がすでに香月セキュリティ・サービスによって、半死半生にさせられてるし</p><p>大鳥総裁のグループは、男は全員、黒服スーツで統一していたけれど</p><p>今日の佐竹会長の周りを固めているメンバーは、みんなバラバラだなあ</p><p>正装じゃ無くて派手な色と柄のスーツとかが多い</p><p>何か夜の歓楽街にお酒でも飲みに行くような格好だ</p><p>うわサングラスにジャージのやつまでいる</p><p>しかし、何だあのジャージに描いてある絵は</p><p>ああ、まだアレを着ているヤクザがいるんだねメデューサ柄</p><p>メデューサ柄って</p><p>ああ、髪の毛が蛇の</p><p>確かに、メデューサの絵だなアレ</p><p>日本のヤクザは、本当に好きだよねメデューサ柄のトコのブランド</p><p>うんあっちの人も全身、上から下まで、そこのブランド</p><p>寧も、ヤクザたちのファッション・チェックを始める</p><p>香月さんや、ヤクザ界の重鎮の皆さんと会うから自分たちがビビッてないことを示すために、敢えて子分たちには正装させてないんだね</p><p>でも、それがかえって小物っぽいよねぇ</p><p>マルゴさんと寧が、そう分析する</p><p>あ、出て来たあれが佐竹会長さんだよあたしが見た資料通りなら</p><p>マルゴさんの視線の先を見ると</p><p>一人だけ仕立ての良いスーツを、ピチッと着ている男がいた</p><p>とても痩せていて背が低い</p><p>しかし、その目付きは鋭いし、肉体は筋肉が引き締まっていて精悍なイメージがある</p><p>ギラギラと周りを圧倒するオーラを発している</p><p>ボクシングのミニマム級とかの東洋太平洋チャンピオンみたいな感じだな</p><p>ヘビー級じゃ無いし、世界チャンピオンでもない</p><p>でも、凄い強そうみたいな</p><p>その佐竹会長の隣には何故か、スカジャンを着た巨漢のデブ男が付いて居る</p><p>室内なのに、派手な紫色のキャップを被っている眼にはサングラス</p><p>首には、大きな金属のネックレスをジャラジャラ下げているし両手の全ての指に、馬鹿でっかい金属の指輪をしている</p><p>アレが、佐竹さんの側近のＤＪ・キンゾウだよ</p><p>マルゴさんが、クスクス笑う</p><p>本名、菅井きん蔵、３８歳ＤＪというのは、ディスク・ジョッキーとデンジャラス・ジョーカーの２つの意味があるそうだよ</p><p>デンジャラス・ジョーカー・キンゾウって中学生かっ</p><p>とりあえず、佐竹さん一派は用意されていた西側の座席に座る</p><p>みんなアホみたいに、お行儀悪く</p><p>足を組んだり、背もたれに手をかけたり、前の椅子に足を乗せたり、１人で２つの椅子を独占したり余っている椅子に寝そべったり</p><p>それでいて並べられた座席の最前列には、誰も座らない</p><p>ああ、うちの高校の不良生徒と一緒だ</p><p>なるべく後ろの方の席で、偉そうにしていることを第一に考えている</p><p>あ、お母さん</p><p>工藤遙花が佐竹グループの中に、自分の母親を発見する</p><p>山岡もいる</p><p>いや、２人だけ並んで行儀良く座っているから、よく目立つ</p><p>お静かに、姉上</p><p>美智が、姉を制する</p><p>美智どういうことよ、これは</p><p>そんなの、香月セキュリティ・サービスに対する嫌がらせに決まっているだろ</p><p>あの２人は、香月セキュリティ・サービスの正社員でそれもかなり中枢部に居たんだからこちらは、香月セキュリティ・サービスの裏情報を色々知っているぞ公の場でバラされたくなかったらっていう脅しさ</p><p>だからこの会場に臨席するメンバーに、山岡と美智たちの母親の悦子が連れて来られている</p><p>続きまして、東側より関西雷神鳳会の皆様のご入場です</p><p>翔姉ちゃんの声と共に東側の大扉も、グワッシャッと開く</p><p>現れたのは３０人ぐらいの黒服ヤクザたち</p><p>こっちは、きちんと綺麗に並んで行儀良く歩いて来る</p><p>結局大鳥さんの側近中の側近たちしか残らなかったってことかでも、逆にそのおかげで、全員統制が取れているよね</p><p>でもさあ本当は、４天王とその子分たちとかも連れてきて、大人数で力をアピールする計画だったわけでしょちょっと、この数だとショボさは隠せないんじゃないかな</p><p>マルゴさんと寧が、第一印象をそう語った</p><p>あああれが大鳥さんだろ</p><p>オレは一番奥に現れた、紋付き袴の老人を見て、確信する</p><p>月子の記憶の中にあったのと同じ人物だ</p><p>こちらも目付きが悪い</p><p>恰幅がいい髪は月子の記憶よりも、生え際が後退している白髪もある</p><p>月子の記憶は数年前のものだったからな</p><p>大鳥総裁のグループは、ススッと指定された座席に座った</p><p>こちらは、一番前の列からピシッと間を開けずに、行儀良く座っている</p><p>何じゃい、何じゃぁいっ天下の関西雷神鳳会が、たった３０人でのご登場かいのぉぉぉ</p><p>早速、佐竹派の座席から野次が飛ぶ</p><p>自慢の４天王は、どうしたんじゃい</p><p>そりゃあ、アニキみんな、ワシらを恐れて逃げたしたんと違いますかぁ</p><p>そうさのそうさのぉ</p><p>アレ４天王は、何て名前でしたっけ</p><p>リビング４じゃい</p><p>プゲらっちょっ影も形もありませんがなっ</p><p>約５０人と約３０人で向き合っているんだから</p><p>人数的には、大した違いは無いと思うんだけれど</p><p>新興派閥の佐竹派としては関西ヤクザの主流派である大鳥総裁が、自分たちよりも少ない人数しか兵隊を連れて来られなかったことが、嬉しいらしい</p><p>そういえば、さっきリビング４の高崎一郎は麻雀しながら、携帯電話で誰かに電話していたよな</p><p>あれもさらなる助っ人の増員を要請していたんじゃ</p><p>つまり、大鳥総裁派のこの手打ちでの戦略は</p><p>なるべくたくさんの兵隊を連れて来て、数で場を制圧することだったんじゃないんだろうか</p><p>だからこそ翔姉ちゃんは、木下さんとマルゴさんを式典前に派遣して、大鳥派の兵隊を削りまくった</p><p>お静かに願います式典が進行できません</p><p>翔姉ちゃんが、佐竹派の座席に注意するが野次は止まらない</p><p>おうおう、姉ちゃん美人じゃのぉ</p><p>香月のトコなんか辞めてワシの店で働かんかのぉ</p><p>こいつの店より、ワシのとこの方がエエぞ</p><p>お前ンとこは、ピンサロやないかいっ</p><p>オメェんとここそ、ソープじゃろっ</p><p>ワシは、最近出張デリバリー嬢っちゅうのも始めたんじゃいっ</p><p>翔姉ちゃんをただの司会だと思っているんだ</p><p>惜しいのぉぉ、もうちょっと若かったらセーラー服を着せて、イメクラっちゅー手もあったんだけどのぉ</p><p>いや、ワシんとこは熟女にもセーラー着せとるでっどんなものにも、マニアがおるからのぉ</p><p>知らないぞ、お前たち</p><p>ヘイ・メーンッ静かにせんかいっオメエたちっ</p><p>騒がしい連中に佐竹会長の側近、ＤＪ・キンゾウが叫ぶ</p><p>と会長が言うてまっせ</p><p>小声でそう付け加えた</p><p>見ると、佐竹会長がボソボソとキンゾウの耳に囁いている</p><p>ふむふむ判りやしたええーとなあオメェが騒がしくしてると、会場の皆さんにメーワクだろそろそろ黙らんかぁぁいと、会長が言うてまっせ</p><p>佐竹は、またボソボソとキンゾウに何かを囁く</p><p>ごっつ了解ですえー、美しいお嬢さぁぁんどうぞ、進行して下さいと、会長は言うてまっせ</p><p>とりあえず佐竹グループのヤクザは、私語と野次を止めた</p><p>えー、ご協力ありがとうございます</p><p>翔姉ちゃんはやりにくそうに、そう言った</p><p>それでは南側より、本日の見届け人の皆様のご入場となります</p><p>今度は南正面の大カーテンに向かって真っ正面か</p><p>やはり大扉が、バシャッと開く</p><p>現れたのは全て黒い和服紋付き袴を着た、５人の老人たちだった</p><p>それに、それぞれ黒服の護衛が１０人ぐらいずつ付いている</p><p>皆様どうぞ、ご着席下さい</p><p>南側に並べられた座席に見届け人たちが、座った</p><p>５人の老人が並んで</p><p>椅子は人数分用意されているが護衛たちは、全員立ったままだ</p><p>面白いね人数的には、見届け人のグループが一番多いなんて</p><p>ま、抗争の当事者と業界全体の代表だから、この人数差で正しいんだろうけれど</p><p>見届け人はヤクザ界を代表して来ている</p><p>スーッと大鳥総裁派が、全員、立ち上がった</p><p>皆様、わざわざのお越し、誠にありがとうございます</p><p>約３０人の集団が、全員で見届け人たちに礼を言った</p><p>佐竹派は何もしない</p><p>見届け人でなく、翔姉ちゃんの方を見て</p><p>おいおい、このメンツはねぇだろう</p><p>そうだ、そうだっどう見ても大鳥に近い連中ばかりじゃねぇかっ</p><p>テメェら、うちのオヤジをハメるつもりなんかぁぁ</p><p>こんな手打ち無効じゃぁいっ</p><p>そうだ、そうだ帰ろうぜっ</p><p>やってられっかよこんなのっ</p><p>口々に、喚き立て席を立とうとする</p><p>ギィィィィ、バタン</p><p>東、西、南と大きく開かれていた大扉が、一斉に閉じられた</p><p>な、何じゃい</p><p>ワシらを帰らせんつもりかいのぉぉぉっ</p><p>これ以上ナメた真似をしたらブチ殺すでぇぇぇぇっ</p><p>口では強そうなことを言っているが声が動揺している</p><p>ウェーイ、黙れ黙れ黙れ静まれ</p><p>ＤＪ・キンゾウが、身内を静かにさせる</p><p>ヘイ・メーンまだ、慌てる時間じゃねぇと、会長は言うてまっせぇぇぇぇ</p><p>さらに佐竹会長がボソボソと、キンゾウの耳に囁く</p><p>スマンです今のヘイ・メーンのトコだけは、会長は言うておられませんでしたワシの創作でしたお詫びして、訂正させていただきやす</p><p>佐竹会長は、なおもキンゾウの耳に何かを囁いた</p><p>はいはい了解です</p><p>キンゾウが、翔姉ちゃんを見る</p><p>オイイッ、姉ちゃんこんな茶番は、さっさと終わらせちまおうとっとと、香月のジジィを連れて来やがれっと、会長が言うてまっせぇぇぇぇぇ</p><p>しかし、翔姉ちゃんは</p><p>残念だけれど閣下をお呼びする前に、片付けておかないといけないことがあるのよ</p><p>マイクの前でニッと、微笑む</p><p>前に出て来て下さるかしら山岡さんたち</p><p>佐竹派のヤクザたちの眼が山岡と悦子に集まる</p><p>困るのよ香月セキュリティ・サービスをクビになった人が在籍時に得た情報をお土産にして、ヤクザさんに雇われるなんていうのはあなたたちみたいな、みっとも無い人たちを、閣下にお見せするわけにはいかないのよ悪いけれど</p><p>あなたたちは、ここで処分するわ</p><p>ざわつく佐竹グループ</p><p>他の東と南の座席はみんな黙って、注視している</p><p>オイイイッヘイ・チィィックこいつらは、今はウチの人間だぞっウチの人間を、何の挨拶も無しに勝手に処分するつもりなのかぁぁあああーんっと、会長が怒ってらっしゃいまっせぇぇぇぇ</p><p>ＤＪ・キンゾウが喚くが</p><p>ただお金で今だけ雇っているっていう関係なんでしょあなたたち、別に山岡さんたちと杯を交わしたわけでもないんでしょ</p><p>冷静に翔姉ちゃんは、言う</p><p>正式に杯を交わして親分子分の関係になったっていうのならともかくそうじゃあ、無いのよね</p><p>佐竹会長は、ギロッと翔姉ちゃんを睨み</p><p>キンゾウの耳に、ボソボソと呟く</p><p>ワシは懐に入ってきた猫は、大事に可愛がってやる性分だこの２人に手を出すっちゅーことは、ワシと雲龍会山森組を敵に廻すっちゅーことやどそれでもエエんかいのぉぉと、会長は言うてまっせ</p><p>翔姉ちゃんは、クスッと笑って</p><p>あらあら、お馬鹿さんなの、あなたはもうとっくに敵に廻しているわよ、わたくしたちは貴方たちをだから、今から手打ちをやるってことになっているんでしょ</p><p>そうだ香月セキュリティ・サービスと佐竹会長は、すでに対立している</p><p>わたくしたちが、こうやって式典を仕切っているからそんな風に勘違いしちゃったのかもしれないけれど山岡さんたちの問題だって今回の手打ちで解決しないといけない問題の１つでしょ山岡さんたちを通じて、わたくしたちの情報を知ろうとしたことは香月家に対する重大な敵対行為ですからね</p><p>相手の情報を盗み合うっていうのはどこでもやっていることだお互い様だろと、会長は言うてまっせ</p><p>ええ、水面下でのスパイ活動ならこちらも文句は言わないわでも、堂々と山岡さんたちを雇い入れるっていうは、どうなのかしら</p><p>きちんとした正規雇用だこいつらにも、職業選択の自由がある前の雇用先がガタガタ文句をつけてくるような話じゃねぇと思うがと、会長は言うてまっせ</p><p>ああ、判ったわじゃあ、正直に言うわよ</p><p>気にくわないのようちを首になった人間が、こんな風にチョロチョロされるのがだから２度と、こんなことができないように、皆様の前でブッ潰したいのよ</p><p>どっちがヤクザか判らないのぉ</p><p>南側の見届け人席の老人がそう呟いた</p><p>あーら、ヤクザはあなたたちでしょわたくしたちは、違うわ</p><p>ヤクザよりも、高尚な人間だと言うのかね</p><p>見届け人の老人が、不快そうに翔姉ちゃんを見る</p><p>いいえそういうことではありませんわ</p><p>翔姉ちゃんは東西南の全てのヤクザたちを見て</p><p>わたくしたちはあなたたちも、残酷なだけですわ</p><p>そして</p><p>山岡さんたちを引き出して</p><p>会場の壁際に居る香月セキュリティ・サービスの警護員たちに命じる</p><p>ふざけんなっ、この野郎</p><p>テメェらの勝手にはさせねぇぞ</p><p>佐竹の一派のヤクザが、口だけでは抵抗しようとするが</p><p>待って下さい皆さん</p><p>山岡が席を立つ</p><p>あのこれは、私たちの問題で私たちのせいで、佐竹会長や皆さんにご迷惑をかけるわけにはいきませんから</p><p>あ、あなた</p><p>山岡を見上げる悦子</p><p>お母さんがあの人をあなたって呼んだ</p><p>工藤遙花には、それがショックだったらしい</p><p>行こうそれしかない</p><p>山岡の言葉に</p><p>あなたって人はこんな時まで、良い格好をしようとするんだから</p><p>だって、しょうがないだろうこうまで追い詰められたら</p><p>だから、あたしが昨日のうちに、逃げだそうって言ったんじゃないですか</p><p>仕方ないだろう契約期間中なのに、夜逃げなんかしたらもう何処の組織へ行っても、雇ってもらえなくなるぞ</p><p>ご安心下さい今後、山岡さんたちを雇うなんて組織は、世界中のどこにもありませんから</p><p>翔姉ちゃんが告げる</p><p>正確にはあなたは、もう働けなくなりますから香月に泥をかけるようなことをしでかしてノウノウと生き続けられるわけがないですわ</p><p>いやわ、私は</p><p>ヘロヘロと腰が抜ける、山岡</p><p>皆さんによく見えるように、正面に引き出して</p><p>香月セキュリティ・サービスの警護人が、１０人ほど山岡たちの連行に向かう</p><p>みんな体格の良い、見た目からして屈強の警護人タイプの男たちだ</p><p>味方が５０人いても佐竹たちは、１０人の警護人たちに抵抗しなかった</p><p>ああ、やっぱり</p><p>ギャーギャー喚いているのは、虚勢なんだな</p><p>そのまま山岡と悦子は、中央の開けた空間に引き出される</p><p>この２人への処罰は、あくまでも香月セキュリティ・サービスの内部のことですこの場をお借りして、皆様にお見せするのは大変心苦しいのですが式典の進行上、どうしても外せません</p><p>翔姉ちゃんはマイクに言う</p><p>そこで少しでも、会場内の皆様に楽しんでいただけるようこの処罰には、いささか趣向を用意致しました</p><p>趣向</p><p>しょ、処罰って何よ</p><p>オレの隣の席で工藤遙花が、呟く</p><p>お母さんどうなっちゃうのよっ</p><p>オレの腕をギュッと掴む</p><p>工藤遙花は振るえていた</p><p>この２人をわたくしたちのガチムチの警護人が、数人がかりでリンチにかけても、全然、面白くは無いですわよね</p><p>翔姉ちゃんは、話し続ける</p><p>はいそれではエキシビジョン・マッチを開催致しまーす</p><p>突然、ライトの光がオレたちを照らす</p><p>女子校生女子空手チャンピオン工藤遙花さん</p><p>体育会系女子の癖なのか遙花は、名前を呼ばれた瞬間、思わず返事をしてしまった</p><p>は、遙花ぁぁみ、美智もいるの</p><p>今までは会場の雰囲気と、オレたちの席が暗かったせいで</p><p>悦子は、娘たちの存在に気付いていなかったらしい</p><p>な、何であなたたちが、ここに</p><p>唖然としてる母</p><p>呆然としている長女</p><p>美智はいつもの無表情のままだった</p><p>はいご覧の通り彼女たちは、実の親娘です</p><p>それでは、工藤遙花さんお母さんと、お母さんを寝取った憎っくき間男を、あなたの怒りの正拳でブッ倒して下さい</p><p>誰でも、あたしの指定した人の相手をしてくれることになっていたよね</p><p>マルゴさんが遙花に言う</p><p>でもそれは</p><p>ヤクザたちに輪姦されるのとここで、お母さんと闘うのどっちにする</p><p>工藤遙花はブルブルと振るえている</p><p>では皆様彼らの健闘をお楽しみ下さい</p><p>翔姉ちゃんの明るい声が広大な会場内に響いている</p><p>佐竹のビジュアルは、ボクシングのカメ＊・コウ＊の15年後で</p><p>大鳥のビジュアルは、麻雀放＊記の作者のアサダ・テ＊ヤ先生の晩年頃で</p><p>菅井きん蔵と塩沢とき蔵と大和田ばく蔵どれにするか悩みました</p><p>フランシー酒井の時も、全然受けなかったしなあ</p><p>高崎さんも</p><p>テレビの旅番組が映る度に、父のボケ対策で</p><p>この場所には行ったことがある</p><p>と、質問するのですが</p><p>ロサンゼルスの空港が映っていた時には</p><p>ああ、昔、ここの空港のロビーに行ったら高崎一郎が居たなあ</p><p>いや、向こうもたまたま旅行に来ていたんだろけれど</p><p>ああ、昔は毎日テレビに出ていたんだよなあ高崎さん</p><p>735．美智の怒り</p><p>ヤクザたちの前で工藤遙花と母親を闘わせる</p><p>母娘の闘いを、見せ物にするのか</p><p>ヨッちゃん、同情しちゃダメだからねっ</p><p>寧が、明るい声でオレに言う</p><p>顔は笑っているがオレの手をギュッと握りしめている</p><p>工藤遙花は５月の時に、娼婦を小馬鹿にした</p><p>美智に負けたら、１度だけ身体を売るという賭に乗ったのも遙花</p><p>そして、香月セキュリティ・サービスへの推薦を狙って今日、黒森の屋敷に身体を売りに来たのも遙花本人だ</p><p>一方上司の山岡と不倫したあげく、２人揃って谷沢チーフに香月セキュリティ・サービスから叩き出され</p><p>自分の子供たちのところへ戻らず山岡と一緒に、ヤクザの元に身を寄せていたのが、遙花の母親だ</p><p>しかも香月セキュリティ・サービスの内部情報を手土産にして</p><p>自業自得な人は助けちゃいけないんだよっ</p><p>寧が、オレにそう囁く</p><p>どうしたの女子校生空手チャンピオンの工藤遙花さん早く、中央に出て来なさい</p><p>翔姉ちゃんのアナウンスが会場に響くが</p><p>遙花は、オレの横でブルブル震えている</p><p>あなた香月セキュリティ・サービスに就職したかったんじゃないのあなたのお母さんとそこのオジサンは香月セキュリティ・サービスにとっては、裏切り者よ公の場で処分しないといけない人たちなの</p><p>例え実の母親だろうが、指令が出たならば確実に処理するそんなこともできないようじゃ、うちへの入社なんて無理だからね</p><p>会場は急な展開にざわざわしだす</p><p>工藤遙花は、ぶるぶる振るえているだけだ</p><p>椅子から立つこともできない</p><p>あーら、しょうがない子ねぇじゃあ、お母さんたちの処理は、別の人に頼もうかしら麗華とかいっそ、大徳さんたちにでも、お願いしようかしら</p><p>マイクの前で、翔姉ちゃんがニヤニヤ笑っている</p><p>藤宮麗華に大徳って</p><p>大徳ってあの大徳だろ</p><p>おいおい、娘の眼の前で母親をブッ殺す気かよ</p><p>西側佐竹の配下のヤクザたちが、騒ぎ出す</p><p>ジッちゃんの専任警護人である大徳さんの強さは、あいつらにも広く知られているらしい</p><p>そこまで裏社会の連中に恐れられていないと、ジッちゃんの護衛なんて、できないのかもしれないけれど</p><p>一方、東側の大鳥総裁たちと、南側の見届け人席は誰も口を開かない</p><p>ジッと、場の空気を見ている</p><p>ちょっと関さん</p><p>山岡と共に会場の真ん中に引き出された遙花の母親悦子が、翔姉ちゃんを睨む</p><p>あら、どうしたの工藤さんいえ、今はもう離婚が成立しているから、工藤さんじゃないのよね</p><p>昨日の段階で、悦子は工藤父の持って来た離婚届に判を押している</p><p>あ、あのあたしが、娘と闘って勝ったらあたしとこの人を解放してくれるって、約束していただけませんか</p><p>４０過ぎの元・女警護人がそう言った</p><p>この人と呼ばれた山岡はただ、怯えているだけだった</p><p>そんな取引にわたくしが乗ると思って</p><p>翔姉ちゃんは、低い声で悦子に答える</p><p>これは、あなたたちの処刑なのよ刑を受ける人が、条件を出すとか正気とは思えないわね</p><p>それを何とか</p><p>悦子は、山岡を抱き締める</p><p>あたしは、どうなってもいいですからせめて、この人だけでも助けてあげて下さい</p><p>え、悦子</p><p>山岡が、か細い声で呟いた</p><p>そう言われてもねえあ、ちょっと待って</p><p>マイク前の翔姉ちゃんが耳に填めていた、インカムを手で抑える</p><p>はい、閣下かしこまりました</p><p>ジッちゃんからの無線指示</p><p>どうせ、ジッちゃんのことだからこの会場の様子は、監視カメラで眺めているんだろうけれど</p><p>閣下のお許しが出たわあなたが、娘さんに勝てば山岡さんともども、この場から解放するそうよ</p><p>ジッちゃんの許可が出た</p><p>そしてヤクザさんたちは判らないけれどわたくしたちは、もう２度とあなたたちを追い掛けないただし、２度と香月セキュリティ・サービスの内部情報を外に漏らさないという誓約だけはしてもらうけれど</p><p>す、するわ２人で、生きてここから出られるのなら、あたしは何でもします</p><p>この母親は自分と愛人が助かるためなら、娘と闘うというのか</p><p>お母さん</p><p>母親の姿に、工藤遙花は呆然としている</p><p>な、何よ、何よ、何よ</p><p>遙花の中に母親への怒りが、急激に燃え広がっていく</p><p>お母さんは家族を捨ててそんな人と家を出て行ってヤクザなんかの仲間になってその上、あたしを</p><p>怯えていた震えから憎しみの震えに、変わる</p><p>き、来なさいっ遙花っ</p><p>悦子が、娘に叫んだ</p><p>行っといでどうせ、あの人２、３発殴らないと判らない人なんだからさ</p><p>マルゴさんの言葉に、工藤遙花はスッと立ち上がる</p><p>許さないわっお母さんなんて大っ嫌いっ</p><p>そのまま、ドカドカと母の居る会場中央へと向かう</p><p>悦子さんて、４０過ぎぐらいだよね</p><p>それぐらいの年齢になると色々と迷うらしいよ</p><p>迷う</p><p>インドのお寺とかでさ修行僧として、一生、お寺で仕えている人たちがいるだろやっぱり、修行は辛いし俗世への未練があるから、お寺から逃げ出す人も多いんだそうだよ一番多いのは、出家したての１０代の子たちだけど次に多いのは、４０代なんだってさ</p><p>４０代そんな年齢になってから、お寺から脱走する</p><p>４０代ってのは人生をやり直せる最後のチャンスみたいに思えるらしいよその年齢になると、そう感じるんだってだから、それまで２０年以上、お寺で修行していたようなお坊さんが、突然、いなくなったりするんだって</p><p>マルゴさんは、工藤遙花の背中を見ながらそう言う</p><p>そういう４０代のお母さんの気持ちをあの子に理解しろっていうのは、無理なんだろうけれどねあのオバサンにとっては、山岡さんとのことが最後の恋に感じられているんだろ幻想だけど</p><p>うんオバサンは、恋している自分に酔っちゃっているけれどオジサンの方は、ただビクビクしているだけだもんねあれは恋している男の顔じゃないよ</p><p>マルゴさんの言葉に寧が答えた</p><p>大きく溜息を吐いて姉がいなくなったオレの隣の席に、美智が座る</p><p>みんな馬鹿ばっかりですわ</p><p>オレは、美智の身体を抱いてやる</p><p>はーい、遙花さんが到着しましたじゃあ闘ってもらおうかしら</p><p>遙花と母親が対峙する</p><p>あ、確認しておきますけれどいわゆる、普通の空手の試合の一本勝ちとか、そういうのは求めてませんからねどっちかが意識を失うまで徹底的に闘ってもらいますいいわねっ</p><p>遙花っ悪く思わないでねっ</p><p>悦子が構える</p><p>セェェェイッお願いしますっ</p><p>遙花は現役女子校生らしく、礼をしてから構えを取った</p><p>ツァァァァッハァァハァァァァッ</p><p>いきなり、悦子が娘に襲いかかる</p><p>ンンッツッハッ</p><p>母親の突きと蹴りを、軽やかに躱す遙花</p><p>うおうスゲェ</p><p>おお、やっぱ、いい動きをしているなぁ</p><p>さすが、女子校生チャンピオン</p><p>佐竹グループのヤクザたちが、歓声をあげる</p><p>つーか、ハイ・キックしろよハイ・キック</p><p>そうだよ、パンツ見せろよっ</p><p>女子校生っ今日のパンツは何色だぁぁ</p><p>そんな男たちの野次に</p><p>遙花の動きが、一瞬鈍る</p><p>その隙を突いて悦子が、蹴りを繰り出すが</p><p>遙花にサッと避けられ、逆に腰を蹴り飛ばされる</p><p>グゥゥッ</p><p>腰を押さえてしゃがみ込む、悦子</p><p>お母さんあなた、この４ヶ月、全然、稽古していないんでしょうっ</p><p>遙花は叫んだ</p><p>何なのよ、そのヘッビリ腰はあたしに、空手を教えてくれたのはお母さんでしょ前だったら、こんな蹴り食らわなかったはずよっ</p><p>悦子が、ギッと娘を睨む</p><p>あたしは生きるのに精一杯だっただけよ空手の稽古なんて、している余裕は無かったのよっ</p><p>嘘よどうせ、その男とイチャイチャしてたんでしょっ汚らわしいっ</p><p>遙花ぁぁあんた、親を批判するつもりなの</p><p>都合の良い時だけ、親を名乗るなぁぁっ</p><p>今度は、遙花の方から母親に仕掛ける</p><p>しゃがみこんでいた母親の顔面を狙った蹴り</p><p>だが、悦子もギリギリで身体を躱す</p><p>しばらくは、ドタバタとした攻防が続いた</p><p>おいおい、何やってんだぁ</p><p>空手は、一撃必殺だろっ腰が引けてんだよっ、腰がっ</p><p>ていうかパンツ見せろよ、女子校生</p><p>なかなか決まらない親子の空手の闘いにヤクザたちの野次が酷くなっていく</p><p>マズイね遙花さん、手加減しているから</p><p>やっぱり、自分の母親を倒すというのに、抵抗があるんだと思うよ</p><p>そう言われてみると</p><p>確かに、遙花の攻撃はことごとく踏み込みが浅いように思える</p><p>最初から、悦子に致命傷を与えられない位置からしか、蹴りも突きも繰り出していない</p><p>お母さんの方は必死なだけだけどね</p><p>やはり悦子の方は稽古不足だ</p><p>身体の動きが悪すぎる</p><p>あっという間に、ゼェゼェと荒い息になっているし</p><p>一方、遙花の方も汗まみれになっている</p><p>だが、現役選手だけあってスピードは、まったく衰えていない</p><p>ティヤァァァァ</p><p>再び遙花が、踏み込んでいく</p><p>悦子が、足をもつれさせた</p><p>つんのめって転びそうになる</p><p>ちょちょっと、お母さん</p><p>慌てて遙花が、母親の身体を抱き留めた</p><p>遙花、ごめんねっ</p><p>悦子の転倒はフェイクだった</p><p>遙花の下腹部に、ドカッとパンチを叩き込むっ</p><p>ウギャァァッ</p><p>激痛に苦しむ工藤遙花</p><p>このまま、悦子が急所を攻撃すれば遙花が負ける</p><p>だけど、悦子の方も疲労の限界に達していた</p><p>悦子は腹を押さえて苦しんでいる娘の背後に廻り込み、身体を押さえ込んだ</p><p>あなた早くっ</p><p>悦子が山岡に叫ぶ</p><p>早く、この子を攻撃してっ</p><p>山岡に遙花のトドメを刺させようっていうのか</p><p>お、お前それは</p><p>いいのよっ勝たなきゃ勝たなきゃ、あたしたちの未来は無いのよっ</p><p>悦子の顔は鬼のようだった</p><p>この子には、後で謝るから</p><p>そういう問題なのか</p><p>おいおい、汚ぇぞぉぉぉっ</p><p>それが母親のやることかぁぁ</p><p>ヤクザたちから、ブーイングが起きる</p><p>いいのよっ勝つのどんな手を使ってでも、勝てば閣下は、あたしたちを見逃して下さるわよっ勝たなきゃダメなのよ</p><p>全てのブーイングをかき消す勢いで悦子が喚いた</p><p>美智ちゃんエクスキューション</p><p>翔姉ちゃんの声が響く</p><p>ミチ行っとイデ</p><p>はい片付けて参ります</p><p>スゥッと、立ち上がる</p><p>Darlingの隣の席は取っといてアゲルネ</p><p>お願い致しますご主人様、行って参ります</p><p>美智は、オレにぺこっと頭を下げて会場中央へと向かう</p><p>さっきの威力偵察の時、美智はオレたちと一緒でなかった</p><p>ということはすでに、こういう展開になることを見越して</p><p>翔姉ちゃんたちから指示を受けていた</p><p>おいおい何だ</p><p>また、小っちゃい子が出て来たぞ</p><p>壁際の暗い空間から現れた、小柄な美智の姿にヤクザたちが気付く</p><p>わたくしの名は、工藤美智１５歳、中学３年生ですっ</p><p>美智が、会場全体に叫ぶ</p><p>遙花を押さえつけている悦子が美智に振り向く</p><p>み、美智ぃぃぃあ、あんた、何をするつもりなのっ</p><p>あなたの勝利条件は娘に勝つことでしたね</p><p>そうだそして</p><p>わたくしは、あなたのもう１人の娘です</p><p>ブワッと、美智の身体が加速するッ</p><p>バカッ美智止めなさいっ</p><p>姉の遙花が、美智にそう叫んだ時には</p><p>美智の跳び蹴りが、母親の頭にキマっていた</p><p>ぴぎっ</p><p>遙花を抱えたまま悦子は、失神した</p><p>ジョワァァァァ</p><p>そのまま悦子は、失禁する</p><p>アレは工藤流じゃないネアタシの技ネ</p><p>イーディの暗殺教団の技</p><p>見た目は派手だけれど気を打ち込んで、失神させているネだから、そんなに身体へのダメージは無いヨ</p><p>その代わり、アレを食らうとああやって、オシッコを漏らしちゃうんだけれどネ</p><p>あ、あんたぁぁ美智ぃぃぃ、あんたって子はぁぁ</p><p>ようやく、姉の遙花が腹部を押さえたまま、ムックリと立ち上がる</p><p>自分のお母さんに、何てことをするのよぉぉぉぉっ</p><p>強い憎しみの感情を妹に叩き付けた</p><p>姉上こそっ</p><p>美智は、同じだけの感情を姉に叩き付ける</p><p>いつまで、母上を見せ物にしておくおつもりなんですかっ</p><p>妹の言葉に遙花は、愕然とした</p><p>あたしがお母さんを、見せ物に</p><p>美智は、ジッと姉を睨んでいる</p><p>そうねあなたとお母さんの力の差は、歴然としていた仕留められるなら、さっさと仕留めてあげるのが本当の優しさだったと思うわ</p><p>姉上も母上も武に生きる覚悟が、できていらっしゃらないです</p><p>口惜しそうに、美智はそう呟いた</p><p>遙花には判るだろうか</p><p>美智の心が伝わるだろうか</p><p>何だ、何だ結局、中学生に瞬殺かよっ</p><p>あのオバサンずっと偉そうにしてたけど、何だよメチャ弱じゃねぇか</p><p>いい歳したババァのお漏らししか誰得なんだよっ</p><p>あーあー、キッタネェなあ</p><p>ホント娘に負けるとか、みっともねぇなあ</p><p>ていうか、パンツ見せろよオメェら、サービス悪いぞ</p><p>佐竹のヤクザたちが、そんな野次を飛ばした瞬間</p><p>美智が風の様に走り出す</p><p>ブワッとジャンプする、美智</p><p>スカートが大きく、捲れ上がって</p><p>おおお、中学生のパンツゥゥゥかぁぁ</p><p>ヤクザたちは、美智のスカートの中を覗こうと身体を低くする</p><p>レッドビュート</p><p>美智のスカートの中から、赤いムチが迸るっ</p><p>グェェッ</p><p>ガバァァ</p><p>ゲボボッ</p><p>ムチの先端が次々と、ヤクザたちの額を打ち抜く</p><p>わたくしの母上を愚弄したのは、貴様かぁぁっ貴様と、貴様と貴様もだなぁぁっ</p><p>ビュウウウンッ</p><p>ビュンッ</p><p>ビュッッンッ</p><p>赤いムチが野次を飛ばしていた男を、適確に葬っていく</p><p>おいいっ、コラぁぁやめろぉぉぉぉ</p><p>佐竹会長の側近、DJ・キンゾウが叫ぶが美智は、攻撃を止めない</p><p>ムチの一撃で、確実に１人ずつ倒していく</p><p>ヤクザたちは、いいかげんな態勢で座席に座っていたから突然の攻撃に、逃げることもできなかった</p><p>お前で最後だぁぁっ</p><p>赤いムチが唸る</p><p>全部で２０人近くが打ち倒された</p><p>こいつらみんな好き勝手に野次ってたからなあ</p><p>以上</p><p>美智は、そう言うとクルッと佐竹たちに背を向けて、スタスタと歩き出す</p><p>おおーぃっちょっと、待たんかぁぁいっ</p><p>DJ・キンゾウが美智を呼び止める</p><p>汚い物で見るように振り返る美智</p><p>テメェ、こら、小っちぇのっオメェ、ヤクザ相手にこんなマネして、ただで済むと思っているのかぁぁっ</p><p>スゴむ、キンゾウに美智は、冷たく</p><p>それあなたの意見それとも会長さんの</p><p>キンゾウが、佐竹を見ると</p><p>佐竹き、コクンと頷いた</p><p>会長の意見じゃあああっ会長が、そう言ってまっせじゃゃあいっ</p><p>美智は、手にした赤いムチをパチンと打ち鳴らす</p><p>では全滅するまで、やりますか</p><p>その小さな身体から発せられる気合いにヤクザたちは、沈黙する</p><p>あら佐竹さんの組は、中学生の女の子とも戦争するの</p><p>翔姉ちゃんがマイクで、クククと笑う</p><p>カッコ悪ーい</p><p>その一言に佐竹たちは、さらに意気消沈する</p><p>一応、言っておきますけれど美智ちゃんは、香月家の後継者、香月みすず様の専任警護人ですですから美智ちゃんの敵は、香月家の敵と見なします美智ちゃんに手を出すことは、香月家と真っ正面から闘うことだと思って下さいね</p><p>美智はまだ、ムチをペチペチ鳴らしながら佐竹たちを睨んでいる</p><p>まだ、やりますか</p><p>佐竹は</p><p>ボソボソと、キンゾウに耳打ちする</p><p>いや、もういいあっちへ行きやがれと会長が言うてまっせ</p><p>美智は、ペコリと頭を下げて再び、会場の中央へ</p><p>そこには、気絶した母を介抱している姉と</p><p>母を寝取った間男山岡が残っていた</p><p>あ、美智ちゃんその男の相手は、しなくていいわ</p><p>翔姉ちゃんが声を掛ける</p><p>山岡さんの処分はわたくしがするから</p><p>そして、マイクから離れて</p><p>会場中央へと歩いて来る</p><p>山岡さんも知っているでしょ今は、わたくしが香月セキュリティ・サービスの現場責任者だってこと</p><p>翔姉ちゃんは告げる</p><p>えあ、ああ</p><p>山岡は、すっかり頭の回転が止まってしまっているようだった</p><p>そういや、こいつは</p><p>シザーリオ・ヴァイオラの時も、想定外の出来事が起きると思考停止して、何もできなくなっていたっけ</p><p>判る前の警備部長だったあなたの職務を今は、わたくしがやっているわけだからねあなたは、このわたくしが直々に処分してあげるわ</p><p>いや関くん私は</p><p>しばらく見ないうちに、ずいぶんだらしのない身体つきになっちゃったのね遙花さんが言ってた通りあなたたち、この４ヶ月、トレーニングを怠っていたわね</p><p>いやあの済まん、話を聞いてくれないか</p><p>山岡は、そんなことを言い出す</p><p>いや君じゃなく、できれば閣下いや、閣下は無理だろうから谷沢チーフ谷沢チーフと話をさせてくれっ</p><p>今、言ったでしょ今は、わたくしが現場責任者だって</p><p>翔姉ちゃんは、ニヤリと微笑む</p><p>あなたの処分なんて、つまらない案件はわたくしのところで、全部処理しておかないといけないのよあーあ、メンドくさい</p><p>ズバァァァッ</p><p>速い</p><p>翔姉ちゃんの蹴りが山岡の股間に炸裂するっ</p><p>うげぇぇぇぇぇぇぇっ</p><p>痛みに崩れ落ちのたうち回る、山岡</p><p>あなたみたいな男は男を止めちゃいなさいよっ</p><p>ドゥカカッ</p><p>鋭い蹴りが何発も、山岡の股間に当たる</p><p>翔姉ちゃんは、元は大徳さんたちと一緒にジッちゃんの専任警護人だった人だ</p><p>特に、その攻撃のスピードはスバ抜けていた</p><p>やめろぉぉぉぉっ潰れる潰れるぅぅっ</p><p>あら潰しているのよっ</p><p>翔姉ちゃんは、容赦しない</p><p>のたうち回る山岡の股間を蹴り続けている</p><p>まマジかよ、あの女</p><p>さっきまで、ただの総合司会だと思っていた美しい女性が</p><p>恐ろしい処刑人であったことに、ヤクザたちは愕然となっていた</p><p>はーい、フィニッシュ</p><p>ギョエエエエエエッ</p><p>山岡は悶絶した</p><p>女にオチンチンを跡形も無く踏みつぶされたんじゃこの先、裏社会では生きていけないわよね</p><p>そして同じく、気絶している悦子を見る</p><p>中年同士の恋も、ジ・エンドめでたしめでたしよね</p><p>翔姉ちゃんは残酷そうに、微笑んだ</p><p>エクスキュージョンだと思っていたら</p><p>エクスキューションらしい</p><p>オーロラ・エクスキューションは、オーロラ処刑という意味か</p><p>いや、意味不明だけれど</p><p>車田先生は、りんぐにかけろの時も、必殺技の名前にスカイ・トリプル・ダンシングという翻訳不可能な名前を付けているし</p><p>そういえば、サーベルとセイバーは同じ言葉なのに</p><p>ビーム・サーベルを持つ、セイバー・ガンダムという不思議なことが起きたりもする</p><p>※2013/12/08　私の勘違いでしたセイバーガンダムのセイバーは守護者の意味だそうですスペルも違う</p><p>セイバーとサーベルが被っているのは、エルガイムの光剣とガンダムの光剣だそうです</p><p>セイバーが英語で、サーベルは何とオランダ語</p><p>736．高い城の男</p><p>この2人邪魔だから、外に出してくれるかしら</p><p>翔姉ちゃんの声に、香月セキュリティ・サービスの屈強な男性警護員が４人ほど現れる</p><p>そのまま２人ずつ、山岡と悦子の上半身と足を持ち上げてそのまま、西側の扉へと運んで行く</p><p>わざと佐竹たちのヤクザ・グループに見せつけるように</p><p>ひ、ひでぇぇぇ</p><p>ありゃ、マジで金玉が砕けてるぞ</p><p>つーか竿だって、跡形も無ぇんじゃないか</p><p>え、エゲツないことをしやがるぜあの女</p><p>でも、あいつ動きがタダモンじゃねーよ</p><p>みんな翔姉ちゃんの力と残酷さに、震え上がっている</p><p>お、お母さんっ</p><p>工藤遙花が、運ばれて行く悦子の後を追う</p><p>美智、あんたも来なさいよっ</p><p>妹に振り向いて、そう叫ぶが</p><p>わたくしは、参れません</p><p>何でよっお母さんが、大変なのよっあんたのせいじゃないっ</p><p>遙花は、憎しみの限りを美智にぶつける</p><p>わたくしにはお役目が、ございますので</p><p>実の母親よりもそいつらが大切だっていうのっ</p><p>姉上わたくしはもう、警護人なのです</p><p>もういいわよっあんたのことなんか、もう妹だなんて思わないからっ２度と、ウチにも入れないから、覚悟しなさいねっ</p><p>壁際から１人の香月セキュリティ・サービスの男性警護員が、走って来る</p><p>他の警護員と同じ黒服姿だが、身体が細いまだ若そうに見えた</p><p>遙花</p><p>その男は、いきなり工藤遙花をビンタした</p><p>いい加減にしろこれ以上、家の恥を晒すな</p><p>はたかれた頬を抑えて絶句する遙花</p><p>兄ということはこの人が、香月セキュリティ・サービスに勤めている美智と遙花の兄工藤真一か</p><p>工藤父を若くしたような長身でスポーツマン体型をしている</p><p>ただし髪は短髪で、とても真面目そうな顔付きをしていた</p><p>関さん誠に申し訳ないのですが</p><p>真一が、翔姉ちゃんに頭を下げる</p><p>いいわよ、工藤くんしばらく、現場から離れることを許可します工藤くんの持ち場のバック・アップは、杉森くんが入って</p><p>壁際から声がする</p><p>照明が落とされているから、よく見えないが</p><p>この会場の壁際には、香月セキュリティ・サービスの警護員が要所要所をとり囲んでいる</p><p>母はオレと妹で運びます</p><p>真一が、悦子を運んでいる２人の警護員にそう告げる</p><p>お二人も、元の配置にお戻り下さい遙花、お前、母さんの足を持ってくれ</p><p>まって、兄さん美智は</p><p>遙花は、まだそんなことを言っている</p><p>美智さんはお役目がある</p><p>美智さんて兄さん</p><p>あの人はもう、オレたちとは別の世界の人間なんだ</p><p>今のあの人はオレやお前の何十倍も強いあの人は、その力と技でみすず様の警護人を仰せつかっているんだぞ閣下に</p><p>悪いけど今の美智ちゃんは、トップ・エリートと同じ待遇ということになっているの香月セキュリティ・サービスの内部規定でね</p><p>翔姉ちゃんが、遙花に言った</p><p>みすずの警護を任されたということは香月セキュリティ・サービスの一般警護員よりも上の立場になる</p><p>そうしておかないと、公の警護の現場で普通の警護員たちの行動が、美智の邪魔になった場合、排除することが難しくなるから</p><p>そして、今は公の場だ</p><p>実の兄であろうとも美智のことは、トップ・エリートと人たちと同じで美智さんと敬語で話さなくてはいけない</p><p>でもあの子は妹なのよあたしのっ</p><p>憮然たる表情で、遙花は美智を睨み付ける</p><p>ご不満でしたらもっと強くなって下さい姉上</p><p>美智がいつもの無表情で姉に告げる</p><p>姉らしく、振る舞いたいのでしたら</p><p>ええ、判ったわよ強くなるわよあんたより死んでも強くなってやるぅぅ</p><p>いいから、遙花母さんを運ぶぞ</p><p>工藤兄妹がヨタヨタと、気絶して失禁した母親の身体を運んで行く</p><p>やがて、西側の扉の前に</p><p>扉が少しだけギィと開いて山岡ともども、外に運び出される</p><p>再び、扉が閉ざされる</p><p>美智が、キュッとオレにしがみつく</p><p>一、二、三、四、五、六、七、八、九</p><p>小さな声で、数を数えている</p><p>十もう平気です役目に戻ります</p><p>まったく、こいつは</p><p>今度は、オレが美智をギュッと抱き締める</p><p>オレもゆっくりと、数を数えた</p><p>十</p><p>最後に、万感の思いを込めて美智の小さな肉体を抱き締める</p><p>ありがとうございますもう、平気です</p><p>美智が、オレにニコッと微笑む</p><p>うん、この子は無表情よりも、やっぱり笑顔の方が可愛い</p><p>さてとお遊びは、そろそろ終わりにしていただけませんかのぉ</p><p>東側の座席で関西雷神鳳会・大鳥総裁が口を開いた</p><p>子分たち共々、今までジッと様子を見ていただけでずっと黙り込んでいたのに</p><p>あら、エキシビション・マッチは楽しんでいただけなかったかしら</p><p>マイクスタンドの位置に戻った翔姉ちゃんが大鳥総裁に言う</p><p>面白ぅおまへんでしたなぁ何もかもワシらには、関係の無いことでしたしのぉ</p><p>確かに、山岡や悦子のことは元の所属先の香月セキュリティ・サービスと、現雇用者の佐竹会長しか関係が無い</p><p>元気な中学生の嬢ちゃんとかアンタさんみたいなベッピンさんの大暴れとか、ワシの趣味では、無いんでのぉワシは女のプロレスは、よう判らんからのぉ</p><p>大鳥総裁は、美智や翔姉ちゃんの強さをプロレスに例える</p><p>それは残念ですわね</p><p>翔姉ちゃんは、笑顔を崩さない</p><p>何にしろ座興は、もうエエですわそろそろ、本題に入ってもらえませんかのぉワシも、見届けに来て下さった親分さんたちも、ヒマ人ではないですからのぉこんなことは、とっとと終わりにして関西へ帰りたいんですわ</p><p>大鳥総裁も自分のペースを崩さない</p><p>どっしりと構えて、余裕のあるように見せている</p><p>美智ちゃんが、佐竹派のヤクザの人数を削って自分たちの方が有利になったと感じたから、ああやって話し出したんだよ</p><p>マルゴさんがオレたちに囁く</p><p>そうか大鳥総裁グループ約３０人と、佐竹会長派約５０人だった力関係は</p><p>美智が、赤いムチで佐竹派のヤクザをシバキ倒したから</p><p>３０対３０の拮抗した数に変わっている</p><p>そして、見届け人のヤクザの重鎮たちは大鳥総裁に近い人たちばかりだ</p><p>一気に、この場の主導権を握れると判断したのか</p><p>ホント馬鹿だよねえどうして、香月セキュリティ・サービスが、翔お姉さんみたいな若い女性を前面に出しているのか判らないのかね</p><p>６０代の大鳥総裁に４０代の佐竹会長重鎮の皆さんは、みんな老齢</p><p>そういう大人の男の人たちに対して香月セキュリティ・サービスは、２０代の翔姉ちゃんしか姿を見せていない</p><p>本来なら年齢的にも、重みのある谷沢チーフがこの場を取り仕切るべきなのに</p><p>何にせよ、姉ちゃんアンタさんじゃあ、話になりまへんわもうそろそろ、アンタさんところの一番高いところの人に、ご登場いただけませんかのぉ確か閣下そうお呼びしないと、ヘソを曲げられるんでっしゃろクックック</p><p>大鳥総裁は笑う</p><p>ええ、そうですわねいつまでも、わたくしがお相手では、ご不満ですわね</p><p>翔姉ちゃんも、不敵な笑みを浮かべる</p><p>それでは、皆様大変お待たせ致しました香月家当主香月重孝閣下のご登場です</p><p>翔姉ちゃんのアナウンスとともに</p><p>ゴゴゴゴゴゴゴ</p><p>大きな振動音が、部屋の中に鳴り響く</p><p>会場の北側正面を覆い隠していた大カーテンが</p><p>ズズズズズと下から上に、ゆっくりと開帳していく</p><p>オレはてっきり、この大カーテンの向こうに、ジッちゃんたちがスタンバイしているものだと思っていたけれど</p><p>多分、これは防弾カーテンとかになっていて</p><p>カーテンの向こうに、ジッちゃんが大徳さんたちに警護されてて</p><p>ミナホ姉さんや、月子、夜見子、ルナたちも一緒に居るんだと</p><p>でも、上へ上へと開いていく、カーテンの向こうは</p><p>壁だ</p><p>ただの白い壁</p><p>誰もいないというか人が入る、スペースが無い</p><p>ヨッちゃん、上だよ、上</p><p>寧が、オレに教えてくれた</p><p>上ってあああっ</p><p>ズズズズズ</p><p>大カーテンが、上がっていく先</p><p>この体育館みたいに、でっかい大宴会場の壁の上方が</p><p>ガラス張りになっている</p><p>いや、あそこに部屋が、ある</p><p>宴会場に居るオレたちをまるで上から、覗き込むように</p><p>VIP用の特別室だよ</p><p>ちなみに、あのガラスは防弾だしこの会場内で、毒ガスなんかを蒔いたとしても、あの部屋には届かない完全に防御されているんだよ</p><p>そして、そのガラス張りのVIP室の大きな窓に</p><p>スーツ姿のジッちゃんとお揃いの巫女衣装の鷹倉３姉妹が現れる</p><p>ああ、ジッちゃんの背後には大徳さんと張本さんの巨体が見える</p><p>谷沢チーフが、部下に椅子とテーブルを運ばせている</p><p>ジッちゃんは、どっしりと椅子に座った</p><p>こちらを見下ろしている</p><p>サイドテーブルには、冷やしたシャンパンも置かれていた</p><p>それから、ジッちゃんが鷹倉姉妹にも、椅子を勧める</p><p>谷沢チーフの部下が、月子たちの椅子も運んで来た</p><p>３人姉妹が並んで座る</p><p>ああ、彼女たちの後ろに男装のレイちゃんが、撲殺ステッキを持って立っている</p><p>うーん、シャンパンのボトルかあたしだったら、演出として香月のおジィちゃんに猫を抱かすね黒い猫それと、赤ワインのグラスと親指で大きな金貨を弾いてるとか</p><p>寧が、そんなことを言う</p><p>とにかく、オレも、会場に居るヤクザたちもみんな、高い位置のVIP室のジッちゃんを、呆然と見上げるしかなかった</p><p>谷沢チーフがジッちゃんに、恭しくマイクを差し出す</p><p>ジッちゃんは、マイクを受け取って</p><p>今日は、わざわざ済まんね関西から出向いてもらって</p><p>そして下階に居るヤクザたち全員に告げる</p><p>私が香月だ</p><p>一瞬、スピーカーから流れるジッちゃんの低い声に皆、威圧されるが</p><p>どういうことなんですかな</p><p>大鳥総裁がはるか上のジッちゃんを見上げて、言う</p><p>ワシは、手打ちと聞いて、わざわざ東京くんだりまで来たんですがね</p><p>ああ、そうだともこれは手打ちの会だ関くんの開会宣言を聞いていなかったのかね</p><p>ジッちゃんは、眠そうにそう答えた</p><p>東京じゃあ、どうなんだか知りませんがねワシらの世界では、手打ちっていうのは、膝と膝をつき合わせて同じ目線でやるもんちゅうことになっているんですがね</p><p>そうなのかね谷沢</p><p>ジッちゃんは、トボケて谷沢チーフに尋ねる</p><p>まあ、そんなことはどうでもいいだろう私は、君たちの風習には、全く興味が無いからね</p><p>はっきりとそう言う</p><p>アンタが、そこから降りて来ないんならワシは、帰らせてもらいますわっ</p><p>大鳥総裁が、席を立つと同時に３０人の子分たちも、一斉に立つ</p><p>ヤクザもんかと思うて、ナメた真似をする相手と手打ちなんざ、できませんからのぉぉっ</p><p>ジッちゃんはガラス越しに、クククと笑う</p><p>何がおかしいっ</p><p>叫ぶ、大鳥総裁</p><p>よさんかい大鳥ぃぃぃぃ</p><p>南側見届け人に座っていた、老齢のヤクザが声を掛ける</p><p>紋付き袴の和服に真っ白な髪</p><p>年齢は、大鳥総裁よりも上だろう</p><p>止めてもムダですわ坂上の親分さん一寸の虫にも五分の魂この大鳥誠士郎は、男でござんす</p><p>大鳥は、キッとジッちゃんを見上げて</p><p>香月家だか何だか知りませんがのぉヤクザを怒らせたら、いけませんでぇぇのおおおっ</p><p>総裁の言う通りだぁぁ</p><p>ヤクザをナメるなぁぁ</p><p>ば、馬鹿にすんねいっ</p><p>東側のヤクザ・グループは、結束してジッちゃんを威圧しようとする</p><p>済まんね私は見ての通りの世間知らずだからね</p><p>ジッちゃんは、片手で側に居る警護員に指示してシャンパンを開けさせる</p><p>な、何やっているんだあいつ</p><p>ば、馬鹿してんのかっ</p><p>そして、グラスにシャンパンを注がせて美味そうに、飲む</p><p>ところで、教えて欲しいんだがヤクザというのは、どういう商売なのかね</p><p>ななな、何だとぉぉぉっ</p><p>ば、馬鹿にしやがってっ</p><p>ジッちゃんは、クンクンとシャンパンの匂いを嗅ぎながら</p><p>いや、本当に知らないのだよヤクザというものは、何を売るものなのかね誰か、私に教えてはくれないかね</p><p>大鳥が答える</p><p>ご存じないのなら教えて差し上げましょかぁぁっヤクザっちゃうものは男を売るもんでさぁぁっ</p><p>ほほう男を売る</p><p>ああ男としてのメンツを看板にして、商売しているんですわっアンタみたいな、エエとこのお大尽には、判らんことかもしれませんがのぉぉ</p><p>そうでぇいワシらは、男じゃあいっ</p><p>馬鹿にするんじゃねぇぞっ</p><p>そこの男は、そう言っているが坂上くん、君はどう思う</p><p>ジッちゃんはさっき大鳥を止めた、白髪の親分に改めて尋ねる</p><p>ハハッ香月閣下に申し上げまするっ</p><p>坂上親分は、恭しく頭を下げた</p><p>ヤクザというのはサービス業の１つであります</p><p>サービス業</p><p>ヤクザというものは自らのコネクションを活用して、世の皆々様のご依頼になった案件を円滑に処理するというのが、主たる仕事でありますっ</p><p>そうなのかね彼の説明よりも坂上くんの方が、具体的で判りやすいね</p><p>白髪の親分は、また深々と頭を下げる</p><p>他にも我々の業界の言葉では、シノギと申しますがおおよそ、金になることでしたら遵法違法を問わず、どんなことでも致しますしかし、基本的に善良なる世の一般市民の皆様には、ご迷惑を掛けてはならないというのがお題目になっております現実にはあまり、守られてはおりませんが</p><p>うーんそうらしいねぇ私も、一般的にはヤクザとは違法行為を働いて、一般市民を苦しめるアウトローの集団だと思っていたが</p><p>はい、確かにそういう側面もありますが我々は、我々でしか解決できない問題について独自のスタイルで解決するという必要悪として、これまでこの国の中で永らえることを許されて参りました</p><p>ほう、必要悪本当に、必要なのかね</p><p>ジッちゃんは、意地悪く答える</p><p>ええっと、それはあの戦後間もない頃に日本の警察が役に立たない、市民たちを全然守れなかった時代に不良外国人やアメリカ兵と闘っていたのが我々であり</p><p>それは、ヤクザの成り立ちについてだろう私が聞いているのは現代においても、まだヤクザというものは必要なのかということだよ</p><p>口籠もる坂上親分</p><p>２１世紀の今ヤクザというものが、必要悪でなく、ただの悪であるのならこのまま、日本にはびこらせておくわけにはいかないだろう</p><p>いや、あのちょっと待って下さい閣下</p><p>白髪の老人は、慌て出す</p><p>君は最初にヤクザとは、人々の依頼に応えるサービス業だと答えたそのサービスを行うにあったって違法な行為暴力や脅迫などを行使することもあるのかね</p><p>しばしば、あります</p><p>ではその問題というのは、君たちがどうしても違法行為を働かなければ解決できないようなことばかりなのかね</p><p>それはあのケース・バイ・ケースというか</p><p>君たちが介入することで問題が、よりややこしくなることは</p><p>それもたまにはございます</p><p>そんなことでは、サービスの提供者としては失格だと思うね君の話を聞いている限りはヤクザを活用した方が、問題の解決がスムーズにならなくなるケースの方が多そうだ</p><p>いや、そんなことは閣下</p><p>どんな商売も顧客の満足が第一だろう信頼もそこから生まれるしかし、君たちの商売のやり方は顧客よりも、君たち自身の利の方に重きを置いているような印象を受けるね</p><p>判るかね坂上くん君たちは今、瀬戸際にいる</p><p>瀬戸際で、ございますか</p><p>そうとも君は、今、この場で明快にヤクザの必要性について、私に説明しなくてはいけない現代の日本でのヤクザが存在することで、どんなメリットがあるかをだ</p><p>ヤクザの必要性</p><p>そして、必ず私を納得させてくたまえそうしてくれないとヤクザが、ただの悪でしかないのなら、私は全力でこれを滅ぼさねばならない人間は、がん細胞とは共生できないからね</p><p>ジッちゃんの重々しい声が、会場に響く</p><p>あ、アンタさんはヤクザを根絶させられるとでも、思っているんですかの</p><p>呆然とした表情で大鳥総裁が、ジッちゃんに言う</p><p>馬鹿なことを言うなっ大鳥っ香月閣下だぞっ</p><p>慌てて、坂上親分が叫ぶ</p><p>そうだとも君は私が誰だか判っていないのかね馬鹿にしてもらっては困るよ</p><p>ジッちゃんが、クククッと苦笑してシャンパンを飲み干した</p><p>まあ君のような立場のヤクザでは、私のことを詳しく知らないのも仕方がないことなのかもしれないがね</p><p>すぐに男性警護員が、ジッちゃんのグラスにシャンパンを注ぎ足そうとする</p><p>いや、今はいいこれから、ちょっと込み入った話をするからねまた後にしよう</p><p>そして、再び坂上親分を見る</p><p>坂上くん今の問いの答えは、今日の会の終わりに聞こうそれまで、よく考えておいてくれたまえ</p><p>は、はぃぃぃ閣下ぁぁ</p><p>坂上親分が、大きな声で返事をする</p><p>さてと大鳥くんと佐竹くんだったね大変、お待たせして申し訳ないでは、そろそろ手打ちとやらを始めようか</p><p>広い会場はシンと、静まり返る</p><p>もっとも手打ちというのが、何をするものなのか私には、よく判っておらんのだがねフッフッフ</p><p>大鳥総裁は</p><p>わ、判りましたとにかく、アンタさんはヤクザではないヤクザの常識や、因習に囚われる必要は無いそういう、ことですわな</p><p>ビビリながらも何とか、自分のペースに流れを変えようとする</p><p>ですからのぉアンタさんが、そうやって高いところから見下ろしてらっしゃる件は、気にせんでおきますわどうぞ、お好きになさってて下さい</p><p>ジッちゃんは、笑顔で答える</p><p>で今回のことは、そもそもは佐竹の野郎が、ワシらの領分である鷹倉神社に手を出したことですわ</p><p>そうらしいね</p><p>あいつが、神社の神主と巫女を殺して乗っ取りましたそれが、そもそもの原因ですわ</p><p>大鳥が佐竹を指差す</p><p>ワシらばっか悪いように言うんじゃないわぁぁっ</p><p>佐竹会長の代わりに巨漢デブのＤＪ・キンゾウが叫ぶ</p><p>と、会長が言うてまっせ</p><p>しかし、事実やろ鷹倉神社はワシら関西のヤクザが、長年に渡り大切に守ってきた場所じゃ聖地じゃそれを、オメェらは土足で汚しやがって</p><p>大鳥総裁が佐竹を睨む</p><p>そんで、まあ神主と巫女の娘さんたちが、どういう手違いからかワシらでなく、香月さん、あんたに保護を願い出たんですわなこれもまた大きな間違いでしたで</p><p>間違い</p><p>今回の件は関西の関西ヤクザの中でも、ワシらの中だけでの揉め事ですわよそ様のお助けをお借りするようなことでは、ございませんわそんでまあ何やら、色々と行き違いがあって、アンタんとこの兵隊香月セキュリティ・サービスさんですかのこの人たちと、ワシのとこの兵隊が、カチ合ったりもしましたが何もかも、思い違い、勘違い、行き違い情報の交通整理ができなかっただけですわ</p><p>大鳥は、ジッちゃんが手強いと感じて作戦を変えてきた</p><p>それでまあワシの方に、ぎょうさん怪我人も出ましたみんな病院でウンウン唸っとりますわホント可愛そうですわワシとしては、できることならアイツらのために、アンタさんから治療費と慰謝料をいただくつもりで、東京までやって来ましたでも諦めますわ</p><p>ニッとジッちゃんに、微笑む</p><p>どうもワシらの方にも、いくばくか悪かったところもあったみたいですしの東京に、何の挨拶も無しにたくさんの兵隊を送り込んだわけですしのなるほど、ワシにも落ち度があったですから香月さん、アンタさんとのことは、こうして頭を下げます謝りますわワシらが悪うございましたこれでワシとアンタさんの間のことは、綺麗さっぱり水に流してはいただけませんでしょうかのぉ</p><p>ふんそうだね君が殊勝な態度に出るというのなら私に対する数々の非礼は、忘れてやってもいい</p><p>ありがとうございますわでも、香月さん</p><p>ニタニタした笑顔から大鳥総裁は、牙を剥く</p><p>そこにいる３人鷹倉家のお嬢さんたちは、こっちに返していただきますぜぇぇその子らはワシらの鷹倉神社を奉る関西ヤクザのものですからのぉぉぉ</p><p>ガラス越しに月子たちが怯えているのが、判る</p><p>その子らにはいずれ、神社の次の巫女を継いでもらわんとあきませんからのぉぉぉ</p><p>そうそうさき、アンタさんは盛んに遵法とか言うてましたのぉぉ言うておきますがそこに居る、鷹倉月子の父親はワシですがな</p><p>ニタァァと、いやらしく微笑む大鳥</p><p>両親が、こんなことで亡くなったわけですしのぉぉぉこの際ですから正式に認知して、ワシの娘として戸籍に入れますわ法律上、ワシの娘ですぅぅさっさと、父親のワシに、返していただきましょうかのぉぉぉぉ</p><p>明日は、父でなく、自分の病院です</p><p>首の骨がヘルニアらしいです</p><p>それで、首が痛くて、手にしびれが出ているという</p><p>年を取るのは、辛いなあ</p><p>昔は、本でも何でも何時買ったものなのか、全部覚えていましたが</p><p>最近は</p><p>え、何でこんなものがここにあるの</p><p>ということもしばしばあります</p><p>それがまた、面白いんですけれど</p><p>737．最後の登場人物</p><p>ほほう君は、自分がここに居る鷹倉月子くんの父親だと言うのかね</p><p>防弾ガラスで守られたＶＩＰ室からジッちゃんは、大鳥総裁を見下ろして言う</p><p>その通りですがなっ何でしたら、DNA鑑定したって構いませんでワシの方はのぉぉぉ</p><p>ニターリと微笑む大鳥にガラスの向こうで、月子が怯えているのが判る</p><p>夜見子とルナが、スッと姉を支えるようにして身を寄せる</p><p>DNA鑑定したら、何が判るのかね</p><p>ジッちゃんは、平然と尋ねる</p><p>ワシとその娘が親娘だっちゅーことが、科学的に証明されるんですわっ</p><p>呆れた様に、大鳥は言う</p><p>香月さんみたいな、お偉いお方がそんなこともご存じないんですかぃのぉええですかワシが、裁判所に訴えたらこのDNA鑑定が、完璧な証拠になりますわそうなりますと、月子たちはまだ未成年者ですからのぉぉアンタさんのしたことは、未成年誘拐っちゅうことになりますのぉ鷹倉神社の神主と巫女が死んだ今このワシが、月子たちの法律上の保護者として認められるはずですからのぉぉぉ</p><p>ジッちゃんを見上げてそんなことを言う</p><p>確か、大鳥くんだったねもし、私がここにいる姉妹たちを、君に引き渡すとしたら君は、この娘たちをどうするつもりかね</p><p>そんなことは、アンタさんにお話するようなことではございませんわワシら、ヤクザの世界のことですからのぉ</p><p>強気で、大鳥総裁は突っぱねる</p><p>おい、大鳥閣下に失礼だぞっ</p><p>見届け人席の紋付き袴に白髪の老人坂上親分が、大鳥を叱った</p><p>失礼も何もワシらの世界の問題に、勝手に首を突っ込んできたのがあそこにいらっしゃるお方でっしゃろカタギの人間にワシらの世界に土足で踏みにじるような真似をされて、坂上の親分さんは口惜しゅうないんですかのぉぉ</p><p>大鳥は、見届け人たちに対しても逆ギレして見せた</p><p>月子の実父だということを公表したことで場の流れが、自分に向いたと確信したらしい</p><p>そういうチンピラのレベルのゴネが、通じるお方じゃないんだぞ</p><p>坂上親分が、大鳥を睨む</p><p>おい大鳥、オメェさんここいおるワシらを、全員敵に廻すつもりか</p><p>坂上の隣に座っていた痩せぎすの老人も、そう言う</p><p>そういう話をしてるんじゃありませんわワシは1人のヤクザもんとして、香月さんだか何だか知りませんがのぉぉカタギの人間に、こんな風に見下されてエエようにされてることが我慢できませんわこれは、ワシらヤクザの矜持の問題とちがいますか</p><p>大鳥が、VIP室に居るジッちゃんを指差し</p><p>あんなお高いところからしかも、ガラスの向こうでワシらとは、同じ空気を吸うのもお嫌らしいですのぉっ周りには、ぎょーさん警備の人間を侍らせてあんな、金と地位だけで偉そうにしているカタギの人間に、ワシらが屈服してエエんですかいのぉワシらはヤクザなんでっせ</p><p>大鳥の演説が続く</p><p>論理立てて、上手に話しているけれどあの人は、結局、香月さんのプレッシャーに負けそうになっているだけなんだよ</p><p>覚えておいて感情を露わにしている人の言葉の論理を理解しようとするのはムダだよ口が巧い人になれば、なるほどその場で、とっさに論理を組み立てて、自分を正当化するそれになるほどとか感心を示すと一気に引きずり込まれて、酷い目に合うからね言葉の内容は、理解しようとしなくていい相手の感情だけを見てどうしてこの人は、こんなに感情的になっているんだっていうことだけに、注目するんだ</p><p>なるほど話していることの内容を見ると、大鳥にも一理あるように思える</p><p>しかし、引いて額から大粒の汗をダラダラ垂らしながら、大演説を必死で続けている大鳥の姿を見ると</p><p>ジッちゃんの仕掛けた場の重圧に、完全にハマッていることが判る</p><p>このままじゃヤバイということをひしひしと感じているからあんなに大きな声で、喚いている</p><p>大鳥の内面の空虚さが判る</p><p>おい大鳥</p><p>坂上親分が、大鳥総裁の演説を遮った</p><p>オメェいつから、閣下がカタギだと錯覚している</p><p>ギョッとする大鳥</p><p>いやだってあの人は、ヤクザじゃねぇでしょうカタギじゃないっていうんなら、どこの組の人間だっていうんですかいのぉ</p><p>カタギでなければ、全員ヤクザっていうこともないんだぞ</p><p>坂上親分が言った</p><p>閣下はワシら、ヤクザより、もっとずっと恐ろしいお方じゃ</p><p>な、何じゃと</p><p>驚く大鳥に、ジッちゃんが告げる</p><p>まだ、先ほどの質問の解答をもらっていないよ大鳥くん君は、鷹倉家の３姉妹を手にしたらそれで、その後、どうするつもりかね</p><p>大鳥は</p><p>わ、ワシはワシはヤクザですからのぉ痩せても枯れても、この大鳥は一匹のヤクザですわっヤクザとしての伝統と流儀を守りますわっややや、ヤクザなんですからのぉぉぉ</p><p>ヤクザだから、どうするというのかね</p><p>ジッちゃんのプレッシャーに大鳥は、思考停止する</p><p>最初から頭の中で考えていたプランをそのまま話し出す</p><p>そそそ、それはですのぉ今回の件は、ワシと佐竹の間の抗争っちゃうことになっておりますからのぉワシらの昔からの伝統に則って、鷹倉神社で仲裁の儀を開催することになりますのぉぉぉぉ</p><p>仲裁の儀とは何だね</p><p>それは、その鷹倉神社の巫女を抗争を起こした双方の親分が抱いて穴兄弟になったっちゅうことで、全部丸く収めるっちゅうですなぁ</p><p>大鳥は巫女の力のことは、わざと隠して話している</p><p>巫女とセックスすると心の全てを読まれるということを</p><p>しかし、鷹倉神社に今、巫女はいない彼女たちの母親は、殺されてしまったからな</p><p>ジッちゃんの言葉に月子たちが、ビクッと振るえる</p><p>だからこそそこに居る子らに巫女を継いでもらわんとならないんですわっ</p><p>この子たちに、巫女を継がせる</p><p>そ、そうですがなっ当たり前のことですわ鷹倉神社の血筋に生まれた娘は、巫女を引き継ぐのが運命ですからのぉっ</p><p>大鳥の声が、どんどん大きくなる</p><p>額の汗も</p><p>おそらく、心臓の動悸もバクバクしていることだろう</p><p>アンタさんだって、そのつもりと違いますかぁっだから月子たちに、巫女さんの服を着せてるんでっしゃろそうですわなっ</p><p>大鳥は、月子たちを指差す</p><p>おお、そうですわエエことを思い付きましたわ今回の手打ちはワシと佐竹とアンタさんの３人でするっちゅうことになっていましたなどうですか、香月さんアンタさんも、ワシらの仲裁の儀に参加してもらえませんでしょうかのぉ</p><p>ジッちゃんを仲裁の儀に誘い込む</p><p>丁度鷹倉の娘たちも、３人おますしのぉ何でしたら、３人ともワシらでマワしたってエエんですわ香月さんには、最初に好きな娘を選ばせてあげますわどの子も、ベッピン揃いですやろ</p><p>君は自分の娘を、輪姦させるというのかね</p><p>低い声でジッちゃんは言った</p><p>月子は、ワシの娘である前に鷹倉神社の巫女の血筋ですわっ自分の運命は、幼いときから、よーく判ってますし覚悟もできてるはずですわそうじゃのぉぉ月子っ夜見子も、ルナも大鳥のオッチャンのために、一肌脱いでくれや小ちゃい時から、可愛がってやってたからのぉワシは、お前らのことを</p><p>大鳥の眼は、真っ赤に充血してた</p><p>もはや、ほとんど発狂寸前だ</p><p>ワシはずっと、お前たちをいつか犯すことばかり考えてきたからのぉぉ</p><p>そうかねそれは困った</p><p>ジッちゃんは、穏やかな声で答えた</p><p>君を抹殺しなくてはいけない理由が、また1つ増えてしまったよ</p><p>ジッちゃんの言葉に広い会場の中のヤクザ全員が、震撼する</p><p>どうして人間の命というのは、1人に1つしかないのだろうね例えば、君のような人間はそうだな、私は３回は殺すべきだと思うそれぞれ別の考えられる限り酷い方法でねしかし、残念なことに私は君を1度しか殺すことができない</p><p>わ、ワシを殺す</p><p>大鳥は、冷や水を掛けられたような顔になっていた</p><p>あ、アンタさんは一体、何を言うてはるんですかのぉぉ</p><p>ジッちゃんはそんな大鳥を完全に無視して</p><p>さて坂上くん、荒井くん、植木くん、森繁くんそれと、萩本くんだったね</p><p>南側の見届け人席に座っていた老齢のヤクザの重鎮たちが、一斉にスッと起立する</p><p>私と君たちの和睦の最低条件だが</p><p>白髪の坂上親分が、恭しくジッちゃんに頭を下げ</p><p>はい大鳥と佐竹、この両名の命と彼らの組織の解体この2つは、確実に果たさせていただきます</p><p>大鳥と佐竹はすでに殺されることが決まっている</p><p>うむまず、それだけはやってもらわないと困るね君たちと和睦そうそう、君たちの業界の言葉では、手打ちというんだったね</p><p>ジッちゃんは、手打ちを大鳥と佐竹とはでなく、この老人たちとする</p><p>２人だけでは足らんな、今、この場に居る彼らの手下も、全員殺せ</p><p>ななな、何を言うとるんですかぁ馬鹿か、オメェは</p><p>大鳥が、絶叫する</p><p>君が、この場で鷹倉神社の仲裁の儀のことについて話さなければ彼らの命は、救われていたはずだよ</p><p>私は鷹倉神社の巫女の秘密は、このまま抹消されることを望む</p><p>坂上親分が、代表して頭を下げる</p><p>ななな、何でじゃぁっ鷹倉神社のことは、ワシらのヤクザの中のことじゃあっヤクザでない人間が口出しすることじゃあ無ぇわっ</p><p>鷹倉神社の巫女に不思議な力があるということを、私は知っているよ</p><p>ジッちゃんは告げる</p><p>ま、まさかぁぁて、テメェ、巫女の力を独り占めにするつもりなのかぁぁっ</p><p>大鳥は、ほとんど錯乱状態で叫ぶ</p><p>そんなつもりもないよ私にはね</p><p>ししししし、信じられるかぁぁいっ</p><p>私には、そんな力は必要ないしそんな不思議な力が存在しては、困るんだよ私たちの生きるこの世界に</p><p>だから、鷹倉神社の巫女の伝統は、本日ただ今をもって断ち切ることにする不思議な力を持った巫女など、存在してはならんしそんなものが居たという記憶さえ、全て消し去らないといけないのだ</p><p>ふふふふ、ふざけんなあっ、このぉぉぉ巫女の力は、ワシらのぉぉぉ</p><p>いい加減に諦めろっ大鳥ぃぃぃっ</p><p>ドスの効いた声で坂上親分が、大鳥を制した</p><p>あの力はワシらも、結局、どう使っていいのか判らないまま、もてあましていたんじゃねぇかあげくに仲裁の儀なんちゃう、下らない罰ゲームに使っただけで</p><p>いや、巫女の力をワシらが持っているっちゅうことがワシらにとって</p><p>お前はもう死ぬんじゃぁ後のことは、考えんでいいわ大人しく、死んどけ</p><p>くっ、坂上の親分いや、他の親分さんたちもアンタたちは、そうやってワシらのヤクザの伝統を、あんな野郎に売り払おってのかっヤクザもんの誇りは、どうしたんでぇぇ見下げた野郎どもだなぁぁっ</p><p>ついに大鳥はヤクザ界の重鎮たちにまで、逆ギレを始める</p><p>ヤクザの誇り伝統そんなもん、ハナっから、大したもんじゃねぇわ</p><p>坂上親分は、そう言って西側の佐竹会長に振り向く</p><p>おい、若えの佐竹って言ったのぉっ</p><p>佐竹はドギマギしている</p><p>オメェんとこは神農様かのぉそれとも、天照大神様かいのぉ</p><p>佐竹はしばらく考えてから、キンゾウにモゴモゴ耳打ちする</p><p>そそそ、そういうのはよく判らねえって、会長は言うてまっせぇぇぇ</p><p>キンゾウの声も、ビビッて振るえていた</p><p>明治以降のヤクザは、テキ屋と博徒の系譜に別れる関東大震災や敗戦後の混乱期に、闇市を支配したのは博徒やのうて、テキ屋の組織だったからのぉ江戸時代以来の博打打ち、賭場を開いてテラ銭を稼いでいた博徒が信仰していたのが天照大神元は露天商の自治組織だったテキ屋は、商売の神様の神農皇帝を信仰していただから、ヤクザの事務所の神棚に、どっちの神さんが祀られているかを見ればその出自が判る元が博徒の系譜なのか、テキ屋の系譜なのかがな</p><p>坂上は言う</p><p>さっき、閣下にお話した通りワシら、ヤクザは戦後の混乱期に大きな役割を果たした日本政府の自治体制が全然なっちゃあいない時期に不良外人や、米兵の横暴と闘ったのは、ワシらじゃそうして、ワシらは力を拡げたしかし、その後はどうじゃ博徒は、博打で日銭稼ぐテキ屋は、細々とした商売で金を稼ぐそういう連中が結束して組織を拡大するそしたら、博徒は確実な稼ぎを求めて、テキ屋の領分の商売に手を出し始めテキ屋の方も、大金に眼が眩み、博徒の領分である賭場の経営に手を出したお互いにお互いの領域を食い合うそれが、戦後ヤクザのそもそもの抗争の発端じゃ自分がそもそも、どっちの系譜に属しているかということは自分の親がどっちなのかということは、ヤクザにとって一番大切なことだった</p><p>坂上は、大きく溜息を吐く</p><p>ところが今の若ぇ連中は、そんなことさえ知らんらしい興味も無いらしい眼の前の金儲けに夢中なだけで自分の家業の過去や伝統のことなんざ、どうでもいいのさ</p><p>だっ、だからこそ鷹倉神社の仲裁の儀は、何としても守らないとならないんじゃいっ</p><p>大鳥は、眼を剥いて喚く</p><p>そんなもんだけ守って、どうなる</p><p>坂上は一喝した</p><p>先ほど閣下が、おっしゃってたろうワシらヤクザはなぁ今や、存在することを許されるかどうかを問われているような立場なんだ今の時代もしかしたら、もうヤクザは必要ないのかもしれねえ</p><p>そんなことねぇぞ、コラァ</p><p>声を発したのは佐竹</p><p>佐竹会長が立ち上がって自らの声で、叫んだ</p><p>どんな時代になろうとよぉっ社会から、ドロップ・アウトする小僧はいるんだぞっ、コラァワリィことをするのが大好きで、悪の世界でないと生きていけない人間は、いつだっているんだぞぉっ判るかか、おらあっそういうやつらを受け入れてんのが、ワシらヤクザだろうがぁっ</p><p>確かに、そういう人間は、どんな時代にも必ずいる全ての人間が、善良な市民というわけにはいかないしかし</p><p>現代社会において、そういう脱落者の引受先が本当にヤクザでいいのかね今の肥大化したヤクザ組織が、これからもドロップ・アウトした若者を受け入れていかれるのかね</p><p>そそれはよ</p><p>オレオレ詐欺いや、今は母さん、助けて詐欺と言うらしいがああいうものの実行犯みたいなものをやらせて君たちは、若者たちを使い捨てにしていないかね</p><p>わ、若ぇうちはみんな、そうやってシノギに関わっていくんだよっ</p><p>佐竹はそう言う</p><p>それでその若者たちに、未来はあるのかねいや、１０代後半や２０代なら、まだやり直すこともできる君たちのところの、３０代、４０代の構成員たちを１０年後、２０年後も食わせていくだけのプランが、君たちにあるのかね彼らの老後はどうなる</p><p>そ、そんなこと考えていたらよヤクザなんか、やっていられねぇだろ</p><p>君たちが、昔のような小規模の愚連隊だった時代ならその答えでも、良かったのだと思うよしかし、時代は変わった君たちの組織は肥大化している私の眼には、現代社会には、もはや今までのようなヤクザ組織は存在できないと思っている</p><p>そんなこと言ってよオレたちがいなければ、誰が企業のケツを持つっていうんだよっ</p><p>私は自前で全てまかなっているよ香月セキュリティ・サービスは、そのための組織だ</p><p>ハッとする佐竹</p><p>わたくしたちあなたたちより、怖いし強いわよその上、余計なみかじめ料とかは取らないしね警察や公安とも対等な立場で、付き合っているわ</p><p>だ、だから何だっていうんだよっ</p><p>判らないの今まで、あなたたちが企業から請け負ってきた業務犯罪組織からの防衛や、脅迫者への対抗、他の関係者との利害組織の摺り合わせなんかはみーんな、わたくしたちがやるって言ってるのよ</p><p>お、オメェらマジで、ヤクザを絶滅させる気かよっ</p><p>慌てる佐竹に、翔姉ちゃんは言う</p><p>あらわたくしたちの手伝いをして下さる人たちだけは、生かしておくつもりよ役立たずは、全て処分するわ結局ね今の状態は、不合理なのよあなたたちが、社会に果たしているサービスよりもあなたたちの取り分が多すぎるからわたくしたちは、需要と供給のバランスを修正したいのもちろん、ドロップ・アウトした子たちの支援もするわ裏の仕事さえできないような子には、表の仕事を斡旋してあげるしかないでしょ裏にしかいないあなたたちには、そういう子たちを表の企業に紹介することはできないでしょうけれど香月家は表の企業もたくさん経営していますし、取引のある企業となったら、それこそ星の数ほどありますからね</p><p>香月セキュリティ・サービスは日本のヤクザが今やっている仕事を、全て乗っ取るつもりなんだ</p><p>そ、そんなことで、できるはずがないだろっ</p><p>あらどうして、そう思うの</p><p>翔姉ちゃんはニコッと微笑む</p><p>いや、だってオレたちと、オメェたちは違うオレたち、ヤクザは</p><p>オレたちには覚悟がある撃っていいのは、撃たれる覚悟のある人間だけだだから、オレたちは</p><p>それは、すでに銃を手にしている人間だから言える言葉よね</p><p>その理屈は武器を持っていない、一般市民を巻き込んで迷惑を掛けるだけよそういうのが好きならどうぞ、銃を持っている人たちだけで無人島にでも行って殺し合いでも何でもしたらどうかしら</p><p>口籠もる佐竹</p><p>ところで、あなたどうして、鷹倉神社の乗っ取りを企てたの</p><p>翔姉ちゃんが佐竹に優しく尋ねる</p><p>えいや、それは</p><p>どうして神主さんと巫女さんを殺したの鷹倉神社は、あなたでなくそちらにいる大鳥さんたちが縄張りにしていたわまあ、神社そのものは関西のヤクザのみなさん全員のものということにはなっていたけれど実質的には、この２０年近くは大鳥さんの支配下にあった</p><p>ううう</p><p>そのことは、あなたも知っていたはずよねなのにどうして、今になって鷹倉神社を奪い取ろうとしたのかしら理由を教えて下さる</p><p>にこやかに翔姉ちゃんは、言う</p><p>そうだそれは、ワシもオメェに聞きたいと思っていた</p><p>大鳥も、佐竹に言った</p><p>佐竹よぉオメェとは、決して仲が良かったわけじゃねぇが決定的に対立していってわけでもねぇそれなのに、何で鷹倉神社をワシから盗み取るような真似をしたんじゃぁ</p><p>うっううう</p><p>佐竹は、椅子にへたり込んでキンゾウに、囁く</p><p>ええっと会長は、よう判らん何でか、そうしてしもうたと言うてまっせ</p><p>自分でもよく判らないのに</p><p>鷹倉神社の乗っ取りを決行した</p><p>月子たちの両親を殺して</p><p>オレは、思わず呟いた</p><p>巫女の力には人を自分の意のままに従わせる能力もある</p><p>そうなの自分でも、全然よく判らないうちにやってしまったのねそして、今の今までどうしてそうなったのかに、疑問を持つことさえ無かった</p><p>閣下御簾をお閉め下さい</p><p>翔姉ちゃんの声に</p><p>VIP室のジッちゃんの前のガラスにだけ、シャッターが降りていく</p><p>月子たちの前のガラスは、そのままだ</p><p>困惑している３人姉妹の様子も見える</p><p>さすがに香月さんに、直接会わせるわけにはいかないからね</p><p>誰にですか</p><p>え、もうヨッちゃんにだって判っているでしょ</p><p>はーい、こちらどうぞっ</p><p>と、香月セキュリティ・サービスの木下さんがオレたちに、小型の液晶モニターを持って来てくれた</p><p>ここから先は直接見ちゃダメだよあたしたちも、監視カメラの映像をこのモニターで観るからねっ</p><p>巫女の力はある程度の距離を取って、カメラ越しの映像で見る限りは影響を受けませんから</p><p>それでは登場していただきましょう</p><p>翔姉ちゃんも後ろ向きになって、モニターを観ながら言う</p><p>本日、最後の登場人物鷹倉清美さんの入場です</p><p>病院に行って来ました</p><p>何か、首の骨の下の方の隙間が潰れているらしいです</p><p>ただ、理学療法で治るみたい</p><p>体操を色々と習ってきました</p><p>正確なことは、来週ＭＲＩ検査をしないと判らないらしいですが</p><p>最近の倦怠感と疲労感と手のしびれは、みんなこれが原因らしいです</p><p>本人はただの40肩だと思ってましたが首かぁ</p><p>生きるって、大変だなあ</p><p>ヤクザ映画やヤクザ漫画が、最近減っているのは</p><p>ヤクザという存在にロマンを感じる人や関心を持つ人が減っているんだと思います</p><p>経済ヤクザなら普通の企業ものの作品の方が面白いわけですし</p><p>半沢とか</p><p>738．黒い女／ファム・ファタール　（その１）</p><p>南側の扉が、グバァっと開いた</p><p>ヨッちゃん、振り向いちゃダメだよっ</p><p>オレは、手渡された小型モニターを見る</p><p>光の中に和服姿の1人の美しい中年女性が立っていた</p><p>その顔立ちは、鷹倉３姉妹によく似ていた</p><p>月子たちの叔母鷹倉清美であることは、間違いがないだろう</p><p>彼女は、会場の中へ入って来る</p><p>清美の周囲にいる警護員たちは、大きなヘルメットを付けていた</p><p>頭部と顔を、完全に塞がれている</p><p>あれで外部の映像を、機械的に取り込んでいるんだねお互いの会話は無線通信で清美さんの声は、聞こえないようにしているんだろう</p><p>気で、相手の心を掴もうとしても声が聞こえなければ、論理的に他人を操作することはできないからね</p><p>うん明確な、イメージを言葉で示していかないと、具体的に人は動かないもんね人は、イメージで行動するから</p><p>後ろの扉が、バシンと閉ざされた</p><p>ヘルメット姿の警護員に取り囲まれるようにして、鷹倉清美が会場の中央へ到着する</p><p>申し訳ないわね直接、顔を見ないでお話するなんてわたくしは、あなたの肉声も直接聞かないようにしているわ</p><p>モニター越しに、そう告げる翔姉ちゃんも頭にヘッドホンをしていた</p><p>それと、一応、言っておきますがあなたが、不審な行動を取った場合は、すぐに射殺できるようにスタンバイしていますすでに、遠隔操作式のマシンガンの照準が、あなたとあなたの周囲の人に向いていますもしかしたら、あなたの周りの警護員がその防御ヘルメットを被る前に、あなたに支配されているかもしれないですからマシンガンを起動させるスイッチは、別室で香月セキュリティ・サービスの谷沢チーフが握っていますあなたの力の届かない場所であなたとわたくしたちの様子を、複数のカメラから観察しながら</p><p>翔姉ちゃんも、ジッちゃんも鷹倉清美を信用はしていない</p><p>オレたちはこのままで、いいんですか</p><p>オレたちも、ヘッドホン越しに鷹倉清美の声を聞くべきなんじゃないか</p><p>良信くん香月さんとミナホは、君には清美さんの肉声を直に聞いて欲しいんだと思うよ</p><p>翔お姉さんやこの場の安全を保つための最低限の人たちは、どうしても完全ガードで固めざるを得ないけれどね</p><p>うんもしものことがあるからねっ</p><p>大丈夫もし、君やあたしたちが操られるようなことが起きたとしても、何とかなるように想定してあるからさ</p><p>でも、何でジッちゃんたちは、オレにあの人の肉声を聞かせたんです</p><p>オレにはそれが判らない</p><p>声はその人の真実が見えるからさ</p><p>真実</p><p>本当は香月さんたちだって、直に会って会話したいんだよそれが、人と人の礼儀だからねでも、清美さんの力を考えたら、そんなことはできないだから、香月さんたちの分まで、君があの人の真実の声を聞いてあげて欲しいんだ</p><p>ジッちゃんたちの分まで</p><p>ミナホがここに下りて来られなかったのもそれが理由だよ</p><p>ああ、ミナホ姉さんは、おそらく</p><p>谷沢チーフと一緒に、複数のモニターでの監視をしている</p><p>清美さんの行動に怪しいことが無いか</p><p>巫女の力に扇動されて、おかしな行動を取る人物がいないか</p><p>少しでも変化があったら、即時に対応できるように</p><p>この広い会場のあちこちにある監視カメラからの映像を、何台ものモニターで監視するんだ</p><p>谷沢チーフが１人でやるよりも、普段から娼館でのモニター監視業務に慣れているミナホ姉さんも加わった方が確実に監視できる</p><p>さて鷹倉清美さんだったね</p><p>部屋の中に、ジッちゃんの声だけが響く</p><p>お手数をお掛けして、大変申し訳ございません</p><p>鷹倉清美は深々と頭を下げる</p><p>うむよく来て下さった</p><p>VIP室のジッちゃんが居た辺りのガラスは、シャッターが下りているから姿は見えないはずだ</p><p>月子たちは、どんな表情で叔母を見下ろしているんだろう</p><p>ヨッちゃん、ダメだよ顔は上げないでモニターだけに集中して</p><p>寧が釘を刺す</p><p>一瞬でも、気を許せば心が捕らわれる可能性があります</p><p>美智もオレにそう言う</p><p>鷹倉清美さん今回の事件全ての発端は、君だということで間違いはないね</p><p>ジッちゃんの低い声に清美は</p><p>はい、間違いございません</p><p>静かに、答えた</p><p>佐竹会長の心を操作し姉夫婦を殺させ、鷹倉神社を乗っ取ったのはこのわたくしでございます</p><p>やはり、そうなんだ</p><p>馬鹿なことを言うんじゃねぇっオ、オレは自分の意志でやったんだっこのオレがオメェの命令なんて、聞くわけがねぇだろっ</p><p>慌てて、佐竹会長が喚く</p><p>はい佐竹会長様が、そう思い込むようにお心を操作致しました</p><p>清美はそう言った</p><p>操られたことさえ気付かせないか</p><p>それが鷹倉神社の巫女の真なる力か</p><p>鷹倉清美はジッと正面の一点を見つめたまま</p><p>はいそうでございますこれが、鷹倉神社に古代より伝わるツキの力でございます</p><p>やっぱり人を従わせる力が、ツキの力で</p><p>人の心を読む力が、ヨミの力なんだ</p><p>月子たちは、清美に２つの力を逆の名前で教えられていた</p><p>なぜだ</p><p>ふむしかし、私の部下たちの調査によると鷹倉神社に古くから伝わってきた巫女の力は、明治までにすっかり衰えてしまっていたという話だったが</p><p>そうだ神社にそもそも居た巫女が力を失ったから</p><p>明治期に、別の力を持つ渡り巫女を受け入れたはずだ</p><p>わたくしが再現致しました鷹倉神社に残っておりました古文書と渡り巫女に代々伝わる修行法を元に</p><p>鷹倉清美は言う</p><p>君が</p><p>正確にはわたくしの内縁の夫が夫は、大学時代に歴史学を学んでおりましたつまらぬことで道を踏み外しヤクザの一員となってしまいましたが</p><p>そう言えば清美さんには、子供がいるって聞いた気がする</p><p>夫は鷹倉神社の監視役の１人となり神社に入り浸るようになりましたそして、勝手に神社の蔵を開け古文書を読み漁ったのだそうです</p><p>それはいつのことかね</p><p>３０年以上前でございますわたくしは夫とは、２０歳近く離れていますから</p><p>清美さんは答えた</p><p>夫は個人的な興味から、わたくしに古文書にある修行法を一つ一つ試しましたそして、わたくしが母から教わりました渡り巫女の修行法と比較してわたくしが力に目覚めるように育成したのです</p><p>そして、清美さんは強力な力を手に入れた</p><p>では、なぜ君は鷹倉神社の巫女にならなかったのかねそれだけの力があるのなら亡くなった君の姉ではなく、君が正式な巫女に就任するべきだったのではないか</p><p>どうして、清美さんは巫女にならなかったのか</p><p>それは夫が、わたくしの力を独占したいと望んだからです</p><p>清美さんは言う</p><p>鷹倉神社の巫女となればわたくしの力は、関西のヤクザの皆様たち全員のものとなります夫は、それが嫌だったのだと思います</p><p>君の力を独占してヤクザの世界で、のし上がろうと考えたのかね</p><p>清美さんは、寂しげに微笑み</p><p>いいえ夫には、そういう野心はございませんでした</p><p>夫は自分が古文書から見つけ出し、研究を重ね、そして完成したわたくしという人形を独り占めにしたかっただけですわわたくしが大きな力があることが世に知られれば大親分さんたちに取り上げられるそれが、嫌だからわたくしには、徹底して力を隠すように強要致しましたですから、皆様にはわたくしは巫女としては力足らずだと、信じ込むように力を使えと</p><p>ツキの力でヤクザの親分たちは、清美さんには巫女を継ぐだけの能力は無いと信じ込ませた</p><p>夫は強い力を持つわたくしを秘匿することにたまらない快感を感じていたのだと思いますどんな大親分さんもいざとなったら、わたくしを使って、自分の意のままに操れると</p><p>だが、実際には何もしなかった</p><p>ジッちゃんの声が問う</p><p>はい夫は、極めて小心な男でしたからわたくしを囲い込んで隠すことだけで満足しわたくしの力を自分の仕事に利用することは、１度もございませんでした</p><p>１度でも、使ってしまったら</p><p>それで、清美さんの力の存在に誰かが気付いたら</p><p>清美さんを、自分より上の立場のヤクザに奪い取られるんじゃないかと考えて</p><p>何もしなかった</p><p>ああ１つだけこれは、夫の仕事とは関係ないことですがわたくしが１８歳になった時、わたくしの身柄を、夫が預かるということになったのは力を使ったからです夫の立てた計画に従ってそれぞれの親分様たちに、夫がわたくしの管理人になることをご承認していただくように働きかけました</p><p>そうか清美さんの夫は、関西ヤクザの世界では管理人でしかないんだ</p><p>だから、内縁の夫というだけで正式な結婚は、できなかった</p><p>君は、そのことをどう考えていたね</p><p>ジッちゃんが尋ねる</p><p>特にどうともわたくしは、幼い時から夫の言う通りに生きておりました幼い頃のわたくしは、夫を心から信頼していたのですわたくしが物心付いた時には、夫はもう大人でしたし日頃から親しくしている男性は、他にはいませんでした夫はわたくしには、とても優しかったのでございます</p><p>清美さんは、そう答える</p><p>もちろん、自分が巫女の血筋に生まれたことは判っていましたですが、当時の若いわたくしは巫女は、姉が継ぐものだと思っていましたいえ正確には、姉が継いだ後にわたくしも継ぐことになるのだと思っておりました鷹倉神社の巫女は、代々短命ですから</p><p>仲裁の儀をやらされヤクザの親分たちに犯され、その記憶を読み取らされる巫女は、心を病むケースが多い</p><p>母が実際に巫女としての役目を果たしながら、衰えていく様子をこの眼で見て参りましたし姉とわたくしも、いずれはそうなるものと覚悟しておりました</p><p>清美さんはそう言う</p><p>しかし、君は巫女になっていないではないかね</p><p>ジッちゃんの問いは鋭い</p><p>今回巫女が殺され、君は鷹倉神社に入った君の言葉通りなら次の巫女は、君が継ぐはずなのではないかしかし</p><p>清美さんは、微動だにせずただ一点を見つめ続けている</p><p>君は今日その和服姿で、ここに来たそれは、自分は巫女ではないということを私に示すためではないのか</p><p>そうだオレたちは、ヤクザたちの注意を惹くために、わざわざ月子たち姉妹に巫女服を着せた</p><p>だったら、清美さんだって</p><p>清美さんが、鷹倉神社を乗っ取った張本人であるのなら</p><p>その正当性を示すためにこの場には、巫女の衣装で現れるべきではないのか</p><p>はいわたくしには巫女を継ぐ資格がございません</p><p>清美さんはそう答える</p><p>どうして、そう思うのかね</p><p>姉が最初の仲裁の儀を行った後月子さんが産まれましたその段階で、すでに姉には、心を病んでいる兆候がございました</p><p>月子が産まれた時にはもう</p><p>わたくしも母からも巫女になる修行を学びましたからいにしえの渡り巫女が持っていた心を読む力ヨミの力も使えます姉の心の状態は、手に取るように判りましたですが</p><p>清美さんは、小さく息を吐く</p><p>姉は神主様との間に、夜見子さんを出産致しました姉夫婦はこれもまた、周囲によって決められた結婚でしたが、とても愛し合っていましたですから、愛する人の娘を産んだことで心が安定したように見えたのです</p><p>夜見子は１４歳</p><p>１４年前のことか</p><p>そして、そんな姉の姿を見てうらやましくなりましたわたくしも、姉のように愛のある結婚と出産をしたいと、心から思いましたわたくしは、当時高校生になったばかりでしたから</p><p>しかし鷹倉姉妹は、もう１人居る</p><p>妊娠期間を足して、１３年前に</p><p>２度目の仲裁の儀が行われた</p><p>鷹倉神社に再び、仲裁の儀を執り行うように連絡があったのは、その２年後ですわたくしは１７歳になっていました</p><p>清美さんは、ブルッと身体を震わせる</p><p>本来ならその仲裁の儀は、わたくしが担当するべきだったのです姉の心が２度目の仲裁の儀に耐えられないことは、判ってました親分さんたちも２児の母である姉よりも、処女のわたくしを犯すことを望まれるでしょうし姉を巫女から引退させてわたくしが、次の巫女となるべきだったのです</p><p>なぜ、そうならなかったのかね</p><p>夫が嫌がりましたいえ、その時は、まだ夫ではありませんでしたがわたくしに、ツキの巫女の力について指導してくれた優しい男性というだけでございましたでも、夫がわたくしを大切に思いわたくしが、他の男性に抱かれることを望んでいないことは判りました心が読めました</p><p>彼は君を愛していたのかね</p><p>清美さんは</p><p>いいえ今、改めて思い返してみると夫の感情は、愛では無かったと思います</p><p>では何かね</p><p>わたくしに対する強い執着心と独占したいという欲望それだけですしかし、１７歳のわたくしはそれを愛だと錯覚してしまいましたいえ錯覚したかったのです</p><p>愛だと思い込みたかった</p><p>それほどまでにわたくしが、姉から読み取った仲裁の儀の記憶は、恐ろしかったのですできることならあんなことを自分はしたくないと、そう感じましたわたくしは愚かで醜い心の女なのです</p><p>いやそうでもあるまい君の姉上や歴代の巫女たちは処女だからこそ、性体験がまったく無いからこそ、何がなんだか判らないままに輪姦されることに耐えられたのだろう自分の身に、その先、何が起きるか判らないからしかし、君はその強大な力で、姉上の体験した恐ろしい記憶を全て読み取ってしまった激しい恐怖に陥るのも、無理はないことだと思う</p><p>ですが、わたくしは１７歳のわたくしは、そのまま、夫の口車に乗って夫とセックスしてしまいましたわたくしは、身近な男性で夫に頼り切って自分の全てを投げ出してしまったのです</p><p>夫に処女を捧げた後は夫の言うままに、行動致しました親分さんたちにわたくしには巫女を継ぐだけの能力が無いと思い込ませたのは、その時ですそして、姉に２度目の仲裁の儀を</p><p>そしてルナが産まれる</p><p>ルナさんが産まれた時にハッと我に返りました姉の心が崩壊寸前だということに気付いたからですでも、もうわたくしには、巫女を継ぐことは許されない</p><p>君の身柄が、夫に預けられた後だったからかね</p><p>ジッちゃんに問われ、清美さんは</p><p>はいその時のわたくしはいいえ、その時のわたくしも、夫の子を出産したばかりでした</p><p>子を産んだ</p><p>わたくしは１８歳で娘を産み夫に預けられることになったのです</p><p>そうか子供ができたから鷹倉神社を離れて、夫と暮らすことを許された</p><p>いや、許されるように清美さんは、親分さんたちに力を使って働きかけたんだ</p><p>結局、若き日のわたくしは何も判っていなかったのです鷹倉神社の巫女のことも自分自身の持つ力についても</p><p>悲しそうに清美さんは言った</p><p>その後、２度ほど仲裁の儀が開かれるかもしれないという抗争事件がありましたその２回はわたくしが力を使って開催を阻止致しましたわたくしには、それだけの力があったのです今ではどの親分さんと、どういう順番でお話すればいいのかヤクザ世界の力関係のことも、よく判っておりますし</p><p>君こそが関西ヤクザ界を支配してということだね</p><p>いいえ、わたくしはただ、巻き込まれるのが嫌だっただけですわ</p><p>それとただただ楽しかったのです鷹倉神社を離れて夫と娘と、３人での生活が</p><p>はぁと、清美さんは大きく深呼吸をする</p><p>改めて聞く君は君の方は、夫を彼を愛していたのかね</p><p>ジッちゃんの問いに清美さんは、少し間を置いて</p><p>さてどうなのでございましょう幼い頃から、自分に優しくしてくれた男性に対する親しみとか敬意とかそういう感情が、果たして愛に変わるものなのでしょうかそもそも鷹倉神社という閉鎖された世界で成長したわたくしには、愛というものがよく判りません今となっては、さらによく判りません夫をわたくしの手で殺した、今となっては</p><p>清美さんが殺した</p><p>夫を</p><p>ここ数年心を病んでいた姉に代わって、わたくしが月子さんたちの修行を見て参りましたでも、わたくしは姉には、大きな借りがありますこのまま、あの子たちに巫女の宿命を継がせるわけには参りませんですから、わたくしはわざと、あの子たちの修行を遅らせました間違ったことも、たくさん教えましたあの子たちが力に目覚めないように</p><p>それでヨミの力とツキの力の名称が逆に教え込まれていたり</p><p>夜見子の従わせる力が、微弱過ぎて使い物にならなかったり</p><p>気の溜め込みの多いルナが力に目覚めなかったりしたのか</p><p>もちろん、わたくしは自分の娘にも、巫女を継がせたくはありませんでした</p><p>しかし、いずれ誰かが継ぐという話になるとは思わなかったのかね</p><p>それはいずれ、時期を見て、わたくしの力の全てを使って鷹倉神社の巫女の歴史を終わらせるつもりでいました</p><p>それが今回のことのキッカケかね</p><p>ジッちゃんが問う</p><p>結果的にはそういうことになりますわね決して、わたくし自身が、このタイミングを狙っていたわけではないのですが</p><p>清美さんは苦笑する</p><p>わたくしは心が読めますから、これまでは夫の行動には気を付けていました特に、ヨミの力で夫の心を定期的に読み取ることも、ツキの力で夫の心を操作するようなことも致しませんでしたわたくしは夫を信頼しておりましたので</p><p>何の話だね</p><p>この夏休みに娘が、クラブ活動の合宿で家を留守にしましたその同じ時期に夫も、なぜか泊まりがけの仕事へその時に、気付くべきだったんです</p><p>２人が帰宅した時にすぐに、気が付きました夫が、わたくしに隠れて娘に巫女の力の修行を教え始めたことをホント馬鹿なんですよ、あの人自分の開発した新しい修行法でわたくしには、娘の力が読み取れなくなると思っていたようですそんなことで隠せると考えていたんですよわたくしに</p><p>ククククと清美さんが笑い出す</p><p>わたくしの力の大きさを夫は、判っていなかったんですわたくしにはどんな些細な心の変化も、読み取れるということを</p><p>夫が、自分の娘にも巫女の力が使えるようにしようとした</p><p>わたくし使いました自分の夫と娘に巫女の力を忘れさせるためにそして情けなくなって、泣きました</p><p>それから鷹倉神社の姉のところへ行って姉の心の状態が本当に悪くなっていたんですですから夫と娘に、力を使ってしまった以上は姉にも姉の心も、わたくしの力で強引に曲げて修正してしまえばいいって、思って</p><p>だが、できなかったのかね</p><p>ジッちゃんの声に清美さんは</p><p>はいだって姉は姉と神主さんは強く、深く愛し合っていたんですもの２人の心を読んでわたくしには、判りました神主さんは心が壊れ行く姉と、一緒に死ぬ覚悟までしていました</p><p>月子たちの父と母</p><p>鷹倉神社の前の神主と巫女</p><p>わたくしは苦しくて、悲しくて、情けなくてだって、わたくしは姉を地獄に追い込んでまであの人と一緒になったはずなんですそれくらい、あたしたちはあの人は、あたしを愛していてわたくしもあの人を愛していたそのはずなんですだから、わたくしは姉に対して、あんなに酷いことだってできたんですそれなのにっ</p><p>髪を掻きむしる清美さん</p><p>あの人はあたしを愛してはいなかったあの人が愛していたのは、あたしの力だけでしかも、自分では何もしないであたしの力を、自分１人が世の中から隠してしまうことだけに満足してそういう情けない人で小心者であげくに娘にまで力を</p><p>狂った女の声が広い部屋に轟く</p><p>だから、わたくし姉たちの望む通りにしてあげたんですよっ姉の心が、完全に壊れてしまう前に２人きりで２人きりで死なせてあげることにしたんですっ</p><p>最近の父との会話</p><p>父えー、オレが最初に買った何だっけ、小さな白い</p><p>私パブリカ</p><p>父で、その後が青い</p><p>私カローラ、三角窓の</p><p>父で、その後は何だっけ</p><p>私セリカ10年乗って、最後に群馬へ旅行へ行った時に、腹を打ってマフラーを落としてきた</p><p>父そんなことあったっけ</p><p>私あった確実にあった</p><p>父そんで、その次が</p><p>私スカイライン</p><p>父ああ、あれは酷い車だった</p><p>私それだけは、覚えているのか</p><p>父うんその次は母さんの実家からもらった中古のマーク２か</p><p>私違うよその前に自分の退職金で、新車のマーク２を買ったろ</p><p>父そうだっけ</p><p>私そうだよそれに7年乗って、中古のはその後</p><p>父もう忘れたよ</p><p>私それから、最後はヴィッツだろ</p><p>父ああ、それは覚えている</p><p>ヴィッツは、父がボケてきて運転が怪しくなったので</p><p>軽く電信柱にこすった翌日に母に売り飛ばされてしまったのです</p><p>父しかし、よくお前覚えているなあ</p><p>私父が忘れすぎているんだよ最初のパブリカとかカローラなんて、私が生まれるだし</p><p>父じゃあ、何で知っているんだ</p><p>私父が前に私に話したんだよっ何度も</p><p>ちなみに、車はまだ興味があるから覚えている方なんです</p><p>昔、みんなで行った家族旅行のこととかは、丸っきり覚えていません</p><p>それと今年の前半にしたことも</p><p>私と兄の区別も段々、あやふやになってきています</p><p>739．黒い女／ファム・ファタール　（その２）</p><p>それで君は、どうしたのだね</p><p>ジッちゃんの重い声が広大な部屋の中に響く</p><p>わたくしは姉夫婦を２人きりで死なせるために佐竹会長を利用しました</p><p>和服の美女鷹倉清美は、そう告白した</p><p>佐竹会長の心を操り姉夫婦を殺害し、鷹倉神社を乗っ取るという計画を</p><p>つまり全ては、君が組んだ計画通りだったというのだね</p><p>月子たちはこの告白を、どんな思いで聞いているだろう</p><p>自分の叔母が心中したがっていたとはいえ、自分の両親をヤクザに殺させた</p><p>鷹倉神社の巫女の力を使って</p><p>３人姉妹の様子が知りたい</p><p>しかし今のオレは、このモニターから顔を上げることが許されない</p><p>ちょっ、ちょっと待てやぁぁッッ</p><p>すると、佐竹が</p><p>そ、そんなん嘘だァァッオレはオレは、そんな女に操られたりはしてねぇぞぉぉぉぉッッ</p><p>大声で喚く</p><p>オレは、オレだぁぁっ何もかも、オレが決めたことを、オレがやってきたんだぁぁ今までだってオレは、そうやってのし上がってきたんだぁぁっ</p><p>あなた様の気付かないところより心を操らせていただきました申し訳ございません</p><p>清美さんはスッと、佐竹会長に頭を下げる</p><p>佐竹くんを操作すると同時に大鳥くんにも、君は力を使ったのかね</p><p>ジッちゃんは、さらに問い詰める</p><p>はいわたくしの夫はヤクザ世界の一員でございますし、長らく鷹倉神社の監視を担当しておりましたから、皆様とご面識がございましたその夫のツテを使い佐竹様にも大鳥様にも、わたくしは直接お目にかかっております</p><p>うぐぐぐっわ、ワシは覚えていないぞ昔はともかくここ数年は、お前とワシは会っていないはずだぞ清美ぃぃぃぃっ</p><p>大鳥総裁も戸惑っている</p><p>いえ、お会いしておりますほんの数日前に佐竹様が姉夫婦を殺す指令を出されたのと、同じ日ですお忘れになっているのは、わたくしが大鳥様の記憶を封印したからでございます</p><p>清美さんは、そう言った</p><p>香月様のお名前を、お教え下さったのも大鳥様で、ございますわ</p><p>清美さんは大鳥総裁から、ジッちゃんのことを聞いた</p><p>関西のヤクザが全て束になっても適わないような強大な勢力をお持ちなのは、日本では香月様だけだとですから、わたくし、香月様にお縋りすることにしたんです</p><p>自分が、大きな見落としをしていたことに気付いた</p><p>どうして、月子たちは乗っ取られた鷹倉神社から、無事に脱出できたんだ</p><p>そして、どうやってジッちゃんに助けを求めたんだ</p><p>鷹倉３姉妹がジッちゃんとコンタクトする方法なんて、知っているはずがない</p><p>つまり、それは</p><p>この度はわたくしの大変身勝手な申し出を受け入れていただき、本当にありがとうございました</p><p>鷹倉清美が、ジッちゃんに頭を下げる</p><p>それはいい私も関西のヤクザ世界のことは、いずれ再編成をしなくてはならないと思っていたそれで、君は</p><p>はい大鳥総裁様と佐竹会長様から香月様は恐ろしい方だから、決して刃向かってはいけないという記憶を消し去りました</p><p>事前の約束通り君が消した私についての記憶は、それだけだね</p><p>はい、香月様後はただ、お二人が鷹倉神社と月子さんたちを自分の物にしないと気が済まないと思い込ませました</p><p>大鳥総裁も佐竹会長もだから、香月家を恐れずに東京に兵隊を送り込んで来たのか</p><p>月子たちを追って、数十人もの部下たちを</p><p>私への恐怖心を忘れてしまったら君たちは、無遠慮に東京へ配下を送り込んで来るこちらの事情など、全て無視してそういう人間なんだよ、君たちは</p><p>ジッちゃんは大鳥と佐竹に言う</p><p>従って彼女に操られていたとしても、君たちの死刑判決は覆らん普段から思慮不足な行動ばかりしているのだろう諦めたまえ</p><p>しかし、ワシはっ</p><p>お、オレだって</p><p>２人とも、ジッちゃんの言葉に不服らしい</p><p>仕方ないね清美くん彼らに、私が何者であるか思い出させてあげたまえ</p><p>清美さんはまずは、大鳥総裁の方へ行く</p><p>大鳥様申し訳ございませんでした</p><p>スススと近づき大鳥の頬を、指でスッと撫でる</p><p>ああああああーっ</p><p>大鳥が絶叫する</p><p>な、何てこったぁぁっわわわわ、ワシは、何てことをしてしまったんじゃあああっ</p><p>へなへなとへたり込み、ブルブルと奮え出す</p><p>その間に、清美さんは佐竹会長の方へ</p><p>佐竹様も大変、失礼を致しました</p><p>佐竹の鼻の先をツンと付いた</p><p>うわわわわそ、そうだオメェ、この間のオンナかぁぁっ</p><p>佐竹もガタガタと震え出す</p><p>え、何でだオレ何で、こんな無茶な戦争を始めたんだオレには何一つ、勝てる要素なんか無いじゃねぇかぁぁ</p><p>これが全て清美さんの力</p><p>改めて、君に確認しておきたいのだが一昨日、京都で会った時、君はその力を私にも使ったのかね</p><p>ジッちゃんやミナホ姉さんたちが、京都に行った時に月子たちのことを託したのは、清美さんなんだ</p><p>いいえわたくしは香月様には、力を使っておりませんお心を操作するようなことは、何も</p><p>それを私たちは信じていいのかね君と会談し鷹倉神社の巫女の力というものを知って以来、私は私自身を側近に監視させているそして、普段の私からは理解できないような言動をした場合は、拘束するように申しつけてある</p><p>ミナホも、そうだよだから、ここ数日可能な限り、君たちとはコンタクトしないようにしていたんだそして、ミナホのことは京都に行っていない、あたしと克子さんと渚さんで監視していた</p><p>マルゴさんが、オレに教えてくれた</p><p>まったく自分が、他人に心を操作されているかもしれないというのは、心臓に悪いものだねこういう経験は、２度としたくないよ</p><p>いや、私はまだ君の答えを信じてはいないよ本当に、京都で私たちの心を操作していないと君は、実証することができるかね</p><p>それはわたくしには、香月様に力を使うことができない理由がございますから</p><p>どんな理由だね</p><p>わたくしは、この後死なせていただくことになっております</p><p>死ぬ</p><p>しかし、わたくしは姉夫婦から、月子さんたちを託されておりますわたくし自身にも、娘がおります子供たちのことは本当に申し訳ないのですが、香月様にお願いするしかないと思っています</p><p>だったら、そう私の心に命じればいいではないか</p><p>清美さんは頭を振る</p><p>いえ巫女の死んだ後まで人様に及ぼした力が持続するのかどうか、判りませんので夫の研究でもそれは、判りませんでした</p><p>巫女が死んだら</p><p>相手の心を操作している力が、消えてしまうかもしれない</p><p>もし、わたくしの死後に香月様が、わたくしに操作されていたことに気付かれたら香月様は、わたくしの娘たちに辛く当たられると思うのですそういう事態は、避けたいと思いますから</p><p>清美さんは、そう言う</p><p>うむそういうことなら、納得しようしかしだ今回の君のもたらした件で、確かに私は長年の懸念だった関西圏のヤクザ世界の再編について着手することができただが、君たちのために私が支払うことになった費用は莫大だよその上、君は君が死んだあとの娘たちの面倒まで、私に押し付けようとしているこれは、いささか不当ではないかな君は、私に対して何の対価も払わないで死ぬ気なのか</p><p>ジッちゃんの問いに清美さんは</p><p>わたくしが死ぬということが対価でございます</p><p>わたくしが死ねばこんな恐ろしい力を持った巫女は、この世からいなくなりますもう２度とわたくしのような存在が、世の中に迷惑を掛けることはございません</p><p>清美さんは静かに、そう言う</p><p>先ほど、申し上げましたように月子さん、夜見子さん、ルナさんには、正しい巫女の修行は教えていませんですから、彼女たちが鷹倉神社の巫女の力を宿すことは、絶対に有り得ませんわたくしは嘘ばかり、教えて参りましたから</p><p>清美さんは昨日からの、月子たちの成長を知らない</p><p>月子たちが、力に目覚め始めていることを</p><p>わたくしの娘も修行は止めさせましたから、巫女になることはございませんそして、鷹倉神社の古文書を解読し、巫女の修行についての知識を持っていた夫は、すでにこの世にはおりません</p><p>そうだこの人は</p><p>自分の夫を殺したと言っていた</p><p>夫の手書きの資料や、神社に残っておりました古文書はこの数日の間に、全て焼却致しました</p><p>清美さんが、月子たちと入れ替わりで鷹倉神社に入り込んだのは</p><p>神社に残されていた資料を、全て廃棄するためだったんだ</p><p>これで、わたくしが死ねばこの地上に、もはや鷹倉神社の巫女の力を知る者はいなくなりますこんな恐ろしい力は永遠に消し去るべきなのですですから、香月様</p><p>清美さんはジッちゃんに言う</p><p>このわたくしの命と引き替えにどうか、娘たちのことをお願い致します</p><p>生きていればそれだけでいいのかね</p><p>穏やかな声で尋ねる</p><p>例えば、私は君の娘を娼婦にするかもしれんぞ</p><p>命さえあれば生きているだけで、充分でございます</p><p>巫女になる運命よりは娼婦としての運命の方が、何十倍もマシでございます</p><p>そこまで耐えられないものなのかね鷹倉神社の巫女になるということは</p><p>はい巫女として生きることは地獄です</p><p>だが、君は巫女ではないだろう巫女であったのは、亡くなった君の姉上ではないのか</p><p>そ、それは姉の心を心を読んで知りました</p><p>子供たちには絶対に継がせてはならない巫女は、わたくしの代で終わりにしなくてはならないと</p><p>では君は、どうあっても死ぬのだな</p><p>はいわたくしには、もう死ぬことしか、残されていませんから</p><p>清美さんの眼は何かに取り憑かれているように見えた</p><p>そうか例のものを運んでやれ</p><p>ジッちゃんの命令に防御ヘルメットを被った、香月セキュリティ・サービスの警護員がワゴンを持って来る</p><p>ワゴンの上にはラベルの張っていないワインのボトルとグラスが１つ乗っていた</p><p>ソクラテス方式だ構わないね</p><p>はい、わたくしもこの方法で、夫を殺しましたから</p><p>警護員が、トクトクトクとグラスにワインを注ぐ</p><p>最後にまだ何か、言い残していることはあるかね</p><p>ジッちゃんの言葉に清美さんは</p><p>彼女は、VIP室の月子たちを見上げる</p><p>月子さん、夜見子さん、ルナさんごめんなさいね悪い叔母さんでお父様とお母様のこと許してちょうだい３人とも、巫女のことはもう忘れるのようちのコヨミと、仲良くしてあげてお願いそれからあの子に伝えて愛しているってママは、あなたのことを心から愛していたって</p><p>そして清美さんは、グラスを手に取る</p><p>これは毒盃</p><p>間違いなく</p><p>このままで</p><p>オレは人が死んでいくのを、ただ見ているだけなのか</p><p>こんなことでいいのか</p><p>良信くんこうなるしかないんだよ</p><p>寧と美智が左右から、オレを強く抱き締める</p><p>これはもう他にはどうすることのできない結末なんだよ</p><p>モニターの中で</p><p>清美さんが、スーッと毒のワインを持ち上げる</p><p>それでは皆さん失礼致しますわさようなら</p><p>一気にゴクリと飲み干していく</p><p>ウグググゥ</p><p>和服の美しい女性は呻きながら、床に倒れた</p><p>即効性だから苦しまずに逝けるよ</p><p>清美さんはすぐに静かになった</p><p>安らかになった</p><p>検死して</p><p>翔姉ちゃんのアナウンスに</p><p>香月セキュリティ・サービスの防御ヘルメットたちが、清美さんの遺体を確認する</p><p>脈拍無し心臓停止呼吸停止死んでいます</p><p>私も確認しました</p><p>間違いなく死んでいます</p><p>別々の検死員からそう報告される</p><p>ストレッチャー入れて</p><p>南側の扉が開きストレッチャーが押されて来る</p><p>警護員たちは、清美さんの身体をストレッチャーに乗せ</p><p>上から、白い布を掛けた</p><p>美智ちゃん、イーディ、どう</p><p>翔姉ちゃんが、美智たちに尋ねる</p><p>気は関知できません</p><p>完全に死んでいるネ</p><p>２人が、答える</p><p>翔姉ちゃんは、大きく溜息を吐いた</p><p>閣下全て終了です</p><p>ジッちゃんに、そう言う</p><p>みんなご苦労様モニターでの監視は、もうしなくていいわ彼女が不思議な力を発することはもう無いから</p><p>もういいよ、ヨッちゃん</p><p>寧の声に</p><p>オレは小型モニターから顔を上げて、正面の壁の上方を見る</p><p>VIP室のジッちゃんの前のガラスを遮っていたシャッターが開いていく</p><p>ジッちゃんもホッとした顔をしていた</p><p>月子たちは泣いている</p><p>姉妹３人身を寄せ合って</p><p>実に女性的過ぎる女性だったな</p><p>ジッちゃんは亡くなった清美さんのことを、そう評した</p><p>何もかも結論から、逆算して理由を見つけようとするそして、後付けで思い付いた理由が本当の原因であったと、必死に思い込もうとする</p><p>今回私たちは、常に彼女に自分の心を操作されているのではないかと疑い続けた実際大鳥くんや佐竹くんのように、心を操作された者もいるしかし</p><p>ジッちゃんの眼はストレッチャーの上の清美さんを見つめていた</p><p>彼女はついに自分もまた、心を操られているということに気付いていなかった</p><p>清美さんも</p><p>清美さんが誰に心を操られていたって言うんだ</p><p>だって人を従わせるヨミの巫女の力を持つ人は</p><p>清美さんの他には月子たちと</p><p>巫女の力は力の持ち主が、死んだ後でも効力を有する結果的に彼女が証明してしまったな</p><p>死んだ人の力</p><p>月子たちはまだ生きている</p><p>オレの眼には泣いている３人姉妹が、ハッキリと映っている</p><p>鷹倉清美は彼女が殺した姉の巫女に、心を操られていたのだよ</p><p>それは月子たちの母親</p><p>亡くなった巫女は心を病んでいた巫女として生きるということが、彼女の心を蝕んでいた彼女は夫とともに死ぬことを望んでいた一刻も早く</p><p>それは月子たちの母親の亡くなった前の巫女の思い</p><p>鷹倉清美はそういう姉の暗い心の波動を、受け取ってしまい姉と心が同化してしまったんだよそして、姉の代わりに姉の心の中で渦巻いていた、関西ヤクザ界に対する復讐を果たした</p><p>姉の巫女に心を乗っ取られていた</p><p>鷹倉清美は自分の方が、巫女となった姉よりも力が強いと思っていた自分の力は、古文書を解読した夫によって強化されていると信じていたからしかし</p><p>妹の方が、本当に姉よりも力があったと証明することはできない巫女は巫女だ姉が巫女を継いだということは彼女にもまた充分な力があったということなのではないか</p><p>それだけの力がなければそもそも、巫女を継いでいない</p><p>また、巫女として認められた後に伸びる力もあるはずだ</p><p>そもそも力とは、簡単に評価できないものだレーシングカーは、馬力やスピードなどとてつもない力を持っているだが、レースカーは１人しか乗れない数日間にわたって、故障無しに走り続けることも不可能だ一方市販の大型トラックは、スピードこそでないが、たくさんの物量を１度に運べる細かい整備をせずに、何日も稼働させ続けることのできる耐久力もある力の優劣は条件や環境によって変化する</p><p>鷹倉清美は、自分の方が強い力を持っていると、ずっと信じ込んでいたし姉の巫女が、心を病んで衰弱していたということもあったのだろうそういう思い込みがあったからこそ自分が、姉に心を操作されていることに気付かなかったのだよ</p><p>ジッちゃんの声が低く響く</p><p>姉の病んで、暗く悲観的になった歪んだ思いが、鷹倉清美を乗っ取ったんだ鷹倉神社の巫女であることの絶望感も夫と一緒に心中したいという思いも姉の暗い思いを、全て自分の思いだと錯覚してしまった</p><p>そうだ清美さんの最後の話は</p><p>完全に鷹倉神社の巫女になった人の言葉だった</p><p>清美さん自身は巫女ではなかったのに</p><p>おそらく、心を病んでいた姉は妹に、夫との心中を実現させてもらいたかっただけなんだろうあるいは自分を苦しめたヤクザへの復讐や後に残す娘たちのことを、誰かに頼みたかったのかもしれないそんな病んだ巫女の意思に従って鷹倉清美は、行動していたヤクザたちを操作し姉夫婦を殺させ鷹倉神社を巻き込んだ、抗争事件に発展させ娘たちの身柄を私に預けた全て、姉の意思だ</p><p>清美さんはただ、操作されただけ</p><p>ちょっと待ってくれよっ</p><p>だったら、どうして清美さんを死なせたんだよっあの人が、お姉さんの意思に操られていたからって死なせることはなかったじゃないかっ</p><p>会場がシーンとする</p><p>解除する方法がないのだよ</p><p>鷹倉清美の心を操作していた前の巫女は、すでに死んでいる誰が、巫女の力を解除できるんだ鷹倉清美と同等の強い力を持っている者など、どこにもいないんだぞ</p><p>しかも鷹倉清美は、狂い始めていた病んだ姉の死んだ姉の心に、自分の心を蝕まれて彼女は、自分自身の記憶すら書き換えている</p><p>鷹倉清美の娘コヨミは、すでに私たちが京都で保護している彼女の証言によると娘に巫女の修行をさせていたのは、夫でなく彼女自身だったそうだ</p><p>清美さんが自分で修行をさせていた</p><p>姉に心を乗っ取られた時に死んだ巫女は、自分の娘たちが巫女を継ぐことを恐れていたから娘を巫女にすることへの嫌悪感が、清美の中にも伝染したんだそれで、記憶をすり替えた自分でなく夫が、娘に修行を強要していたと</p><p>姉の思いに乗っ取られていく</p><p>それ以外にも私たちが手に入れた、かつての鷹倉清美の映像と今、そこで死んでいる女では、話し方、考え方、立ち振る舞い何もかもが違う本来の鷹倉清美と、死んだ姉の巫女の心が重なり合って完全に別の人格を作り上げていたそう、言うなれば清美が、信じている姉の言動を演じているような状態だしかし、この清美を突き動かしている姉の巫女は病んでいるこのままでは、どんどん悪くなるだけだろうそして、こんなにも世を呪い世界に絶望している女が、あんなにも強大な力を有していたらどうなる放っておけば、大変なことになるぞ</p><p>だから、わたくしたちは彼女の自殺衝動を後押しして、自死してもらうしかなかったのよ</p><p>わたくしたちだって、何時間も討議したわでも、これしか方法が無かったのよ鷹倉清美さんは、もう誰にも救うことはできなかったの</p><p>少し疲れたよ坂上くん大鳥くんと佐竹くんのことに関しては、君に任せるさっき言った通りだわたしはこの先、鷹倉神社の巫女の力を知っているヤクザがいることを認めない許さないそれはたった今死んだ女との約束でもある</p><p>スッと見届け人席の坂上親分が立ち上がる</p><p>はい、閣下大鳥と佐竹は我々が処分致しますヤクザの世界の仁義に反したと言うことで我々の手で</p><p>部下の連中に関しては口の軽そうな者は殺せ絶対に、この場であったこと鷹倉神社の巫女の秘密を漏らさないと確信できる者だけ、生かしてやれ</p><p>こう言えばみんな、必死で命乞いするだろう</p><p>香月家や香月セキュリティ・サービスが、ヤクザよりも恐ろしいということはみんな判っているはずだから</p><p>ヤクザ界の再編の件は後日、改めて話そうそれと、鷹倉神社のことだがこれからは、普通の神社として存続させる君たち、ヤクザ勢力の介入は、一切許さない香月家が、支配下に置くかまわないね</p><p>坂上親分は、約束してくれた</p><p>今の約束が反古にされた場合は香月家が相手になる今後、鷹倉神社の巫女や巫女の力について、調べようとする者もだ</p><p>良信、こっちへ上がって来てくれ鷹倉家の娘たちの相手をしてくれこればかりは、私には無理だ</p><p>ジッちゃんは、オレに声を掛けた</p><p>オレもガラスの向こうで泣いている月子たちが心配だった</p><p>坂上良信だ覚えておいてくれみすずと結婚させ、香月家の裏の仕事を任せることになっている</p><p>ジッちゃんが親分たちに、オレをそう紹介する</p><p>私と違って根性も据わっている危険を顧みず、どうしても君たちと同じ空気の中で、今回の事件を見届けるいうのだからな</p><p>そうかそれで、ずっとそこにおられたのか</p><p>何と気丈な</p><p>さすが閣下がお選びになられた若者ですな</p><p>ヤクザの親分さんたちは口々に、そう言った</p><p>鷹倉姉妹編、これで終わりかな多分</p><p>キツイ話が続いたので早く、展開を変えたいです</p><p>今日の父</p><p>私駅の向こうの、総合病院の手前の、車がそんなに通らない道でさ警察が検問してたよ</p><p>父そうか</p><p>私それがさ、一旦停止のラインを走って来た車が守るかどうかをさ警察官が4人、自動販売機の影に隠れて見ているんだよで、止まらずにラインを突っ切ったら、笛を吹きながら走って出て来て、違反キップを切ってた4人で販売機の影に、小さくなって隠れているのが変でさ</p><p>父ああそれで思い出したんだが</p><p>私え、何</p><p>父やっぱり、4人自動販売機に隠れていたぞ</p><p>私え、何が</p><p>父警察官が</p><p>私どこで</p><p>父検問してたんだよ、警察が</p><p>私だから、どこで</p><p>父駅の向こうの、総合病院の手前の車がそんなに通らない道で</p><p>私いや、だから今、その話をしていたんだよ</p><p>父誰が</p><p>私私が</p><p>父いや、オレがしてるんだろ一旦停止のラインで止まるか警察が4人で見張ってたんだよ</p><p>助けて、撫子神</p><p>740．余波</p><p>どうぞっ、こちらへっ</p><p>木下さんが、ニコニコ顔で迎えに来てくれた</p><p>今日のオレたちの案内役は、この人に決まっているらしい</p><p>事態の成り行きに呆然としているヤクザたちを残してオレたちは、北側の業務用の出口から部屋の外へ出る</p><p>オレ、マルゴさん、寧、美智、イーディ</p><p>そう言えば、工藤遙花はどうしているだろう</p><p>兄と一緒に、母親を運び出したままだ</p><p>通りまーすっ</p><p>２つほど、香月セキュリティ・サービスの警護員の居るドアを通った</p><p>どちらも、木下さんの指紋認証が無ければ開かなかった</p><p>そして、エレベーターの前に出る</p><p>このエレベーターも認証システムがありまーす</p><p>ピピッ</p><p>木下さんが、パネルに手の平を当てるとエレベーターのドアが、スッと開く</p><p>ジッちゃんたちの居るVIP室に到着した</p><p>部屋の向こうはガラス張りで眼下に、先程まで居た広い部屋が見下ろせるようになっている</p><p>先生っ</p><p>巫女服姿の鷹倉３姉妹がオレの姿を見つけると、泣きながら駆け寄ってくる</p><p>公様わたくし</p><p>わたくしぃ</p><p>ボクもっ</p><p>３人は事件の黒幕が叔母であったこと</p><p>その叔母を操作していたのは、死んだ母親の病んだ心だったこと</p><p>そして、叔母の自死にすっかり動揺している</p><p>もう大丈夫大丈夫だから</p><p>オレは、３人を抱き締める</p><p>そうだよヨッちゃんが来てくれたからねもう平気だよ</p><p>心配ないです</p><p>大丈夫なのネ</p><p>寧と美智とイーディも、背中から３人を優しく抱き締める</p><p>それで、鷹倉姉妹の心がフワッと緩んだようだった</p><p>３人とも、大粒の涙を零してワーワーと泣き出す</p><p>オレたちは、そんな彼女たちを抱き締めて背中を擦ってやった</p><p>昨日からの積み重ねがあなたたちへの信頼を構築しているようね</p><p>良信とは家へ帰った後に、幾らでも抱き締め合えるでしょ悪いんだけれど、香月様がお待ちかねなのしばらく、良信を貸してもらうわよ</p><p>姉妹にそう言う</p><p>ヨッちゃん、行っといで香月のおジィちゃんとしなくちゃいけない話も、あるでしょ</p><p>月子たちを娼婦にしないことオレが引き取ることを</p><p>ジッちゃんに、承認してもらわないといけない</p><p>月子ちゃんたちもちょっとだけ、我慢してヨッちゃんは、みんなのために香月のおジィちゃんと話に行くんだからさ</p><p>寧は、そう言いながらキュッと姉妹を強く抱く</p><p>わたくしたちが一緒にいますどうか、堪えて下さい</p><p>そうネ</p><p>月子は涙を拭って</p><p>はい大丈夫です公様たちのお顔を見たら、ホッと致しましたごめんなさい、わたくし姉妹の長女ですのに妹たちと、こちらでお待ちしています公様はどうぞ</p><p>一番上の姉として気丈に、そう言ってくれた</p><p>うん行って来るよ</p><p>香月様は、奥の部屋にいらっしゃるわついて来て</p><p>オレは、ミナホ姉さんに連れられて別室へと向かう</p><p>誰だ</p><p>黒森です弟を連れて参りました</p><p>入り給え</p><p>ここはVIP用の控え室だろうか</p><p>６畳ほどの部屋にジッちゃんが、谷沢チーフと一緒に居た</p><p>では、今、話した通りにそろそろ下へ行って、関くんと交代してやれ今回は彼女に随分、ハードワークを課してしまった</p><p>今後、関に香月セキュリティ・サービスを任せていくためには、必要な試練だったと思います彼女が、社内の全てのセクションをコントロールするのは初めてのことでしたし</p><p>合格点をやると私が言っていたと伝えてくれ</p><p>谷沢チーフは、一礼して退室していった</p><p>ジッちゃん随分、疲れているみたいだけれど</p><p>オレとジッちゃんとミナホ姉さんの３人きりになったからつい、そんなことを聞いてしまった</p><p>当たり前だこの年で、あんな役者みたいなことをするとは思っていなかった</p><p>あの女鷹倉清美は、香月家のことを大鳥に聞くまで、知らなかったと言っていたがな</p><p>ハフッと溜息を吐いた</p><p>おそらく死んだ巫女は、知っておったんだと思うよしかも、かなり歪んだ形でな</p><p>月子たちの母親は香月家のことを知っていた</p><p>私も経験がある私は、生まれてからずっと香月家の嫡男であり当主を継ぐと定められていたにもかかわらず実際に、当主になって始めて知らされたことは、意外と多い</p><p>そこまで、話してジッちゃんは、オレとミナホ姉さんに椅子を勧めていなかったことに気付く</p><p>手で、オレに椅子を示した</p><p>オレたちは、壁際の椅子を持って来て座る</p><p>鷹倉清美は巫女にはならなかったが、自分の方が姉よりも力が強いと過信していたしかし、姉の方は巫女となったがゆえに、巫女にならなければ知らされないことも知ったんだろう香月の名前もな香月家は元々は、京都の貴族の家ださらに遡れば、朝廷の神祇官の家系となる神社や神官、巫女についての調停は、香月家に委ねるべきだという古伝でもあったんだろう鷹倉神社は、古い神社だからな</p><p>だからこそ、私は死んだ巫女の心を病んだ女のイメージに合わせて、調停者を演じなければならなかったんだそうでなければそんな姉の妄執に取り憑かれた鷹倉清美を、大人しくさせることはできなかった彼女は、私には力を使っていないと証言したが実際には、多少は力を使われていると思うそうでなければ私が、鷹倉の姉妹たちをお前に預けるはずがないつまり鷹倉姉妹たちを最良の状態で保護しろという命令だなそれだけは私の心に操作したのだと思う</p><p>そうか力のせいでなければ</p><p>ジッちゃんが、一番愛している瑠璃子の側に</p><p>ヤクザたちから追われている鷹倉姉妹を連れて来るはずがない</p><p>しかしそれだけだおそらく彼女が、私を操作したのはな鷹倉清美が、それ以上のことをしなかったのは姉の記憶の中に香月家に対する畏れの念が残っていたからだろうすなわち古き家名である香月の過去の権威に助けられたのだ</p><p>香月家がかつて、神社を取り仕切る立場だったから</p><p>死んだ巫女はそのことを記憶として、受け継いでいたから</p><p>姉の巫女と心を重ね合わせてしまった清美さんもそう思い込んだ</p><p>だから、ジッちゃんに全ての調停を委ねた</p><p>その代わり、こちらは狂っている女のイメージに合うように、色々と演じなければならなかったがな私が、ヤクザたちに対して圧倒的な力で超然としている貴人でなければ、あの女は納得してくれなかっただろうからなまあ、取りあえずは上手くいったと言えるだろう鷹倉清美を自死させることに成功したのだから</p><p>清美さんに自殺させることが成功なんだ</p><p>いや、他に方法が無かったと言うのなら仕方の無いことなのかもしれないけれど</p><p>お前昨日の国際ニュースを見たかメキシコの</p><p>メキシコって何のニュース</p><p>メキシコでなギャングが、病院の車を襲って搬送されていた荷物を奪ったんだギャングたちは、それを金目のものだと思って奪ったようだが中身は、放射線治療に使うコバルト６０の塊だった数分間触れていたら、それだけで被爆してやがては死亡するというシロモノだよ警察官は、空っぽになった保護ケースだけは発見したそうだがギャングも放射性物質も行方不明のままだ何だか判らないものとして、ギャングたちが持ち歩いている可能性がある</p><p>それって知らないで、そのギャングに近付いた人たちは、みんな被爆しちゃうじゃないか</p><p>その通りだそしてこの問題は、現時刻も現在進行形で進行している</p><p>メキシコでは放射性物質を持った人が、うろついている</p><p>コバルト６０は、簡単に兵器に流用できるいわゆる、ダーティー・ボムというやつだテロ行為などで使われたら、数千人もの被害者を出すだから、今メキシコと隣国であるアメリカの警察は、必死になってギャングたちを追跡しているもし、ギャングたちが自分たちの持ち歩いているものの危険性に気付いて当局に回収を願い出れば良いが、どこかに不法投棄したりあるいは、テロ組織に売り付けでもしたら恐ろしいことになる</p><p>確かにヤバいなんてもんじゃないぞそんなの</p><p>まあ遠い異国のことだから、私たちは続報を待つしかないがね</p><p>さすがに、メキシコの事件はジッちゃんにも、どうすることもできないか</p><p>今回の鷹倉神社の巫女のケースも、これと似たようなものだ</p><p>鷹倉神社の巫女も間違って使用すれば、恐ろしい結果をもたらすような禍々しい存在だったそれなのにそんな危険なものを、どういうわけだかヤクザたちが支配・管理していたその上仲裁の儀などという、下らないゲームにしか使っていなかった</p><p>ヤクザたちは、鷹倉神社を支配していたが明らかに、もてあましていた</p><p>放射性物質の恐ろしい力を知らずに、持ち歩いて逃げているメキシコのギャングと同じだよ幸いにしてこれまでのヤクザたちは、巫女の力を攻撃的に使うことに気付かなかった彼らは、彼ら同士でのヤクザ界の力関係の均衡にしか興味が無かったからだ彼らは、一人の大親分の力が突出するのを嫌った全員が共存することを優先に考えてきた今までは</p><p>だから仲裁の儀は</p><p>抗争をした親分たちに、巫女を抱かせ</p><p>巫女に心と記憶を読まれるという罰ゲームになっていた</p><p>内心の考えを他人に知られたら野心のまま、思い切った行動をすることはできなくなるから</p><p>しかし今回、鷹倉清美が、巫女の力の使い方を示してしまった巫女の力を本気で使えば、どれだけ恐ろしいことができるかをこれは、とても危険なことなのだお前もそうだったろう鷹倉３姉妹に巫女の力を目覚めさせたら天下が取れるとは、思わなかったか</p><p>思ってたよオレもみすずたちも、そんな話をしていた巫女の力があれば、香月家や黒い森にとっても役に立つだろうって</p><p>企業や外国との交渉を有利にするとか</p><p>お前がそう思うくらいだ他の人間も、そう考える結果、巫女の争奪戦になる多くの人が死ぬそして、日本人的な考え方としてそんな争いになるぐらいなら、鷹倉神社の巫女は抹殺した方が良いという話にもなる</p><p>歴代の鷹倉神社の巫女たちは自分たちの力の有効性を示したら、神社にまつわる血族が全員殺されることを知っていたんだろうだからヤクザたちのオモチャになる運命を甘んじてきたそれでも耐えられたのは巫女だったからだ巫女として神社の主として認められた存在だったからだしかし、鷹倉清美は彼女自身は、巫女ではなかった巫女としての矜持を持たないまま本当は、自分の方が姉の巫女よりも強い力を持っていると過信していただから清美は、暴走したんだ</p><p>巫女でなかったからこそ</p><p>巫女であるから耐えなくてはいけないという意識が、欠落していた</p><p>自分の力に溺れた結果病んだ姉の心に浸蝕されて</p><p>全てを崩壊させた</p><p>そして、鷹倉清美は自分が最後の巫女になることを望んでいた彼女が、姉から受け継いだ破滅願望は鷹倉神社の巫女の伝統そのものを終わらせようとしていただから、私はその思いを後押ししてやったんだ多くの観衆鷹倉神社の血族を苦しめ続けて来たヤクザたちの前で、最後の巫女が自死するというステージを用意してやった彼女は、実に感動的に死んだと思うよ彼女の望んだイメージ通りに</p><p>じゃあ、月子たちを清美さんに接触させなかったのは</p><p>ジッちゃんと同じVIP室から、見下ろすだけにして</p><p>清美さんの力の及ばない距離に居させたのは</p><p>１つは鷹倉清美に、月子たちが力に目覚め始めたことを気付かせぬようにあの姉妹たちにも力が芽生え始めていることを知ったら清美は、あの子らと心中しようとしたかもしれない</p><p>もう１つは鷹倉清美が、姉の巫女の暗い心の衝動に乗っ取られたようにあの姉妹たちも、鷹倉清美の病んだ心ら支配される可能性があったからだ</p><p>あの姉妹には、可哀想なことをした彼女たちの声を、一切、鷹倉清美に聞かせなかったのも、そういう理由だ</p><p>月子たちが何かの拍子で、自分たちが力に目覚めたことを口走ってしまうかもしれないから</p><p>じゃあ、オレがあの子らの力を目覚めさせたのは、全部、失敗だったんじゃないか</p><p>それは、違うわ良信香月様が今、おっしゃっていることは最終的に判明したことなのよ実際にはこの数日、たくさんの人間が様々な調査をして、鷹倉神社の巫女の真実に行き当たったのよそれこそ、古文書の調査から過去に仲裁の儀を行ったヤクザさんたちへの聞き取りとか、鷹倉家にまつわる人々の身辺調査なんかもねそして、もちろんあなたと鷹倉姉妹のことも、巫女というものの真実を知るためには有効だったのよあなたたちを監視していたからこそあたしたちは、清美さんに対する正しいアプローチを見つけ出すことができたんだと思うわ</p><p>ジッちゃんたちも、最初から解答を知っていたわけではない</p><p>この数日懸命に答えを探していたんだ</p><p>判っていると思うがあの娘たちの力は、隠せ多少、勘が鋭いとか、カリスマがあるとかその程度に留めるんだ巫女の力が、まだ存続していることが判ればいずれまた狙われることになるぞ</p><p>ジッちゃんが、ヤクザたちに鷹倉神社の巫女のことは忘れろと命じても</p><p>何かしらの記憶は残る</p><p>月子たちは、力の片鱗を見せてはいけない</p><p>相手に判らないように密かに使う方法を学ばせろ</p><p>ジッちゃんは巫女の力は、完全に消してしまった方がいいとか思わないの</p><p>そういう話じゃなかったのか</p><p>あんな便利な力を、どうして失わせる</p><p>ジッちゃんは平然とそう言った</p><p>要は使い方の問題だあんな力の存在を、世間に公開することはできんだから、力を商売のネタにすることもできない宣伝できないし邪な連中に狙われることになるからな</p><p>そうだよだから隠すっていうかいっそのこと、力が使えないようにしてしまった方が</p><p>そんなことは許されんよ</p><p>巫女の力は古代より、連綿と受け継がれてきたものだそれを彼女たちの代で、消してしまっていいものなのかね</p><p>お前は知らないだろうが世の中には、たくさんあるんだ世間の人々には、一切知らされていないが古代より、受け継がれているものはたくさんあるこの日本にはそれぞれの継承者が、自分の子供にだけ伝えるその子が、また子に伝える外部の人間には絶対に教えない秘伝というものがな</p><p>秘伝</p><p>鷹倉神社は途中で、ヤクザたちと関わるようになって、おかしくなっただけで遥かに長い歴史を持っている巫女の力も元々の秘伝に戻せばいいだけだ</p><p>ちゃんと隠しておけるのならあえて消失させる必要は無いのか</p><p>それとお前たちの個人的な問題に対して、密かに力を使うことはアリなのではないか例えば、人間関係をスムーズにするとかお前がビジネスを始めた時に、彼女たちを連れて行って、相手に好印象を感じさせるということもできるぞ</p><p>そんなことして、いいの</p><p>相手が力を使われたことに気付かねば何の問題もないだろう</p><p>でも、あの不公平じゃないかな卑怯っていうか</p><p>お前が、お前の家族を飢えさせたくないのならそういう感情は捨てろ</p><p>使えるものは何でも使えお前は、自分の家族を幸せにしたくないのか貪欲になれそうでないと家族は守れん</p><p>あなた人に同情しないって決めたんでしょ相手に対して公平にしようとかこれは卑怯かもしれないっていうのは、同情と同じよ相手を見下しているだけあなたは、自分が人よりも劣っていると思っているんでしょだったら、もっと貪欲にならないとダメよ</p><p>ミナホ姉さんにも、そう言われる</p><p>ちなみに鷹倉清美さんの夫が、隠し持っていたという資料は全て確保してあるわ</p><p>鷹倉神社にあった古文書か何かを元に巫女の力を強化させる方法を見つけたっていう</p><p>資料は全部焼き捨てたって、言ってなかったっけ</p><p>清美さんが死ぬ前に</p><p>原本はねでも、彼女の夫のコンピューターに全て、バックアップされたものが残っていたわ清美さんをどう行ってどういう成果が出たかという記録も</p><p>清美さんはコンピューターの中まで調べてなかったんだ</p><p>それもお前に預ける好きにしろ</p><p>色々言って悪かったがなこれより先は、お前とあの姉妹たちの問題だ私は高齢だ後、１０年は生きられないだろう使えるものは、何でも残しておいてやるお前たちには、なるべく多くの選択肢をなそこから、どういう未来を選ぶかはお前たち次第だ</p><p>巫女の力も清美さんの夫の記録も、あたしたちはあなたたちから取り上げないわ全て、そのまま引き渡すからあなたたちで相談して決めなさいあなたたちの未来なんだから</p><p>これは危ないものだから取り上げるというのは、甘やかしなんだ</p><p>オレたちはもう危険物の取り扱いですら、自分たちで考えてやっていかないといけない</p><p>さっき、下のヤクザたちにも言ったが香月セキュリティ・サービスは、いずれお前にやるみすずと瑠璃子には、裏工作には関わらせるな関くんやミナホくんとよく相談してお前が舵を取れ</p><p>みすずと瑠璃子は聡明すぎるんだ頭の良い人間は、自分たちの敵も頭の良い人間だと思い込んで失敗するだが、今回のことを見て、よく判ったろう世の人々というのは意外と計画性が無い突発的に、場当たり的な行動を取ることの方が遥かに多いんだ表の世界のことはともかく裏のことは、みすずたちだと考えすぎて良くないだから、お前が中心になってやれ</p><p>オレは頭が悪いんだよジッちゃん</p><p>だから良いんだお前は確かに、聡明では無いがその分、自分の思考に囚われることがない人の意見も良く聞くし、よく観察し、よく考えるちゃんと反省もするそういう人間の方が裏の仕事に向いている表の世界は、攻撃が主体だが裏は、守りが肝心だからなお前は、守ることに向いていると思うよ</p><p>ジッちゃんはそう言ってくれた</p><p>さて、そろそろお前をあの娘たちのところへ返してやるべきだろうなあの姉妹が不安がっているだろうし</p><p>ジッちゃんその前に、ちゃんと報告させてくれよ</p><p>ああすっかり忘れているんだ</p><p>オレは、軽く片手を上げ</p><p>ジッちゃんに報告します月子と、夜見子と、ルナのことだけれど３人とも娼婦には向いていないですオレは、そう判断しました</p><p>オレはジッちゃんに鷹倉姉妹の娼婦の適性検査を頼まれていた</p><p>それは、本当は月子たちから巫女の力についての情報を聞き出すための方便だったのかもしれないけれど</p><p>オレは頼まれたんだジッちゃんに</p><p>ジッちゃんは静かに返事をした</p><p>それでジッちゃんに、お願いがあります</p><p>あの３人姉妹を月子と、夜見子と、ルナをオレに下さいオレの女として絶対に幸せにしますだから</p><p>承認する</p><p>ずっと不機嫌だった顔のジッちゃんが</p><p>クスリと笑う</p><p>私は、お前のそういうところが好きだよそのきちんとした頭の悪さが、気に入っている</p><p>鷹倉３姉妹は、もちろんお前にやるというより今となっては、あの姉妹の心を安定化できるのは、お前しかおるまいところでお前、何か忘れてないか</p><p>な、何のこと</p><p>３人姉妹のついでに、もう１人引き取れ鷹倉清美の娘だ</p><p>コヨミさん、１２歳京都で保護されて今、こっちへ向かっているわ</p><p>ルナと同い年なんだっけ</p><p>清美の話では巫女の修行の最初ぐらいは、やらされているらしいやはり、他の姉妹と一緒にお前が管理しておくべきだと思うぞ</p><p>従姉妹の月子たちと一緒の生活をさせてあげた方がいいだろう</p><p>ちゃんと世話しなさいね姉さんは、手伝ってあげませんからね</p><p>ミナホ姉さんはまるで子犬でも拾うかのように言った</p><p>うん大丈夫だよみんなで面倒を見るから</p><p>自分が１人で頑張るは、止めたのね</p><p>今回のことで思い知ったよオレの力なんて、全然ダメだけどオレの家族の力は凄い月子たちだって、みんなが居てくれたからオレたちに心を開いてくれたんだし</p><p>ルナには、アニエスたちが</p><p>夜見子には、美智たちが</p><p>月子には、みすずたちが付いてくれた</p><p>私も感心しておるのだよ</p><p>いや、瑠璃子とみすずのことだ私は、あの子らはお前とのセックスに溺れて、少し品が悪くなると思っていた私は、そういう女をたくさん知っているからな特に、良家の子女ほどセックスに溺れると、だらしなくなる品の無い顔になる</p><p>だが、瑠璃子もみすずもお前と二人っきりの時は知らんが、私と一緒に居る時や、公の席では常に凛としているセックスに慣れた女の緩んだ感じが無い周囲の人間たちは、いまだに２人とも処女だと信じているようだよ実際、私もあの子らの精神に処女性を感じることがある</p><p>お二人とも、良信には心を開いていますが世の男性に対する警戒心は失っていないからですわセックスの対象は、良信１人きりで他の男性に抱かれるということは、全く考えていらっしゃいませんから</p><p>ミナホ姉さんが、そう解説した</p><p>いやオレのせいじゃないよそれは、やっぱり家族の中にいるからだよ</p><p>みすずも瑠璃子も家族の中で、今はお姉さんや妹をやっているから自分１人のことでなく家族みんなのために何をしたらいいかを考えているからだから、キリッとしているんだと思う</p><p>うむ確かに、黒森家での集団生活が瑠璃子にとって良い影響を与えているとは思う</p><p>ジッちゃんも納得してくれた</p><p>ねえ、ジッちゃん提案があるんだけれど</p><p>今が話を切り出す、チャンスだと思う</p><p>ジッちゃんもオレたちと一緒に、あの家で暮らさないか</p><p>演劇の仕事をしていた頃</p><p>あの頃も＊＊＊＊を反対する運動というのがありまして</p><p>何知らないですけれど</p><p>反対の署名を集めるから、日本中の劇団にファクスを送れと言われまして</p><p>で、向こうから送って来たファックスの署名をコンピューターに打ち込んで、リストを作れと</p><p>全然、演劇の仕事とは関係無いんですけれど</p><p>こちらは立場が弱いので、やれと言われたらやらざるを得ず</p><p>1週間ほど、事務所に泊まり込みをさせられたことがあります</p><p>結果を言えばその署名運動は</p><p>＊＊党系の名前のよく知られていた某劇団主宰者の名前を旗印に</p><p>呼び掛け人として、某若手の演劇人が名前を連ね</p><p>自分たちの名前を、左翼系の全国の劇団の人たちに売り込むための売名行為でした</p><p>だって、署名を集めて新聞記者を集めて、主だった人たちだけで記者会見しただけで</p><p>その後は、何もしないんだもの</p><p>その後も何かにつけて、＊＊に反対する運動とかをやって</p><p>その度に自分の名前が、新聞に出ることだけを頑張っている</p><p>本当に、反対運動の時だけ、喚き立てて呼び掛け人とかになるくせに</p><p>普段は、何もしない</p><p>運動の前も後も何かしたという形式は無い</p><p>ただ反対したという実績だけをアピールする</p><p>というのは昨日も新聞で、その人の名前を見たからでした</p><p>あれから10年経って、まだ売名活動にいそしんでいるんだなあと</p><p>741．そして日は昇り、日は沈む</p><p>オレの言葉にジッちゃんは</p><p>お前たちの会話でそういう提案があったことは知っている</p><p>オレとみすずたちの会話は、全てミナホ姉さんによってモニターされていた</p><p>ミナホ姉さんが、すでにジッちゃんに報告していてもおかしくはない</p><p>いや、お前は不快に思うだろうがこの４ヶ月、ずっとお前が瑠璃子やみすずたちしてきた会話は定期的にミナホくんに報告してもらっていたのだ</p><p>何というか私の老婆心だ瑠璃子たちが、君たちの家でどんな暮らしをしているのか困ったことになっていたりはしないのか今は、何を考えているのかそういうことを常に知っておきたかった</p><p>ジッちゃんの孫娘たちへの愛は果てしなく深い上に、屈折しているからな</p><p>特にセックスをだな</p><p>ジッちゃんは、ちょっと申し訳なさそうな顔をして言う</p><p>瑠璃子が、セックスに慣れていくに従ってお前とのセックスに飽きてしまうのではないかと心配していたいや、もちろん杞憂だった瑠璃子は、お前とのセックスをとても楽しんでいるいつも童女に戻ったかのような朗らかな笑顔で</p><p>オレと瑠璃子のセックスも定期的に観ているんだ</p><p>いえ、あなたと瑠璃子様のセックスは毎回、全てご覧になっているわみすず様の方は、定期的だけれど</p><p>いやまあ瑠璃子の健康状態というか肌の艶を確認したいというか</p><p>ジッちゃんは初恋の女性の面影を継ぐ、瑠璃子LOVEだからなあ</p><p>別にいいよジッちゃんだしというか、あの屋敷に居ると観られるのは慣れた</p><p>写真とか動画とか撮られるのももはや、普通だし</p><p>しかし瑠璃子は嫌がるだろう私に観られているなんて</p><p>うーんそれは</p><p>黙ってこっそりっていうのはやっぱり、嫌がるかな</p><p>でも、ジッちゃんに観せるって最初から、ちゃんとそういう話をして撮影とかするんなら、瑠璃子はノッてくると思うよ瑠璃子は、ハメ撮りが大好きだし</p><p>瑠璃子はオレたちのセックスを記録するのが趣味になってきている</p><p>ていうかさ一緒に暮らすようになったら、いつでも観に来てくれていいよ瑠璃子は、初体験だってジッちゃんの見ている前でだったんだしジッちゃんになら、喜んでセックスぐらい見せると思うよ</p><p>オレが、そう言うとジッちゃんは</p><p>それは、私の方が緊張する１人で映像を観ている方が気が楽だ</p><p>瑠璃子のロスト・ヴァージンの時は、食い入る様に見ていたじゃないか</p><p>あれは特別だ瑠璃子の一生に一度のことだからなあの子の処女喪失の思い出に、お前と一緒に私と美子も居るそれがいいんだ</p><p>日々の恋人同士の甘い交接は盗み見る方が良いその場にいて観察ではお前たちに当てられるだけでは、寂しい気持ちになるだけだ</p><p>そういうものなんだろうか</p><p>いずれにせよ私は、お前たちと同居するわけにはいかんよ</p><p>何でさうちに来たら楽しいよジッちゃん瑠璃子だけじゃなくって真緒ちゃんやアニエスもいる明るくて可愛い女の子ばっかりだよきっと、みんなお風呂だって一緒に入ってくれるよ</p><p>それは楽しそうだな</p><p>しかし、私はお前たちと一緒に暮らすわけにはいかないのだよ</p><p>私は私の家から離れるわけにはいかないからだ</p><p>何でだ</p><p>それって警護の問題とかってこと</p><p>それもあるお前も知ってるだろう私が、お前たちの屋敷に行くだけで周囲は厳重警戒態勢になる</p><p>ああ昨日もそうだった</p><p>香月セキュリティ・サービスの警護員がうちの屋敷を取り囲んで</p><p>でも、そんなのはさジッちゃんが、ずっとうちに居るのならさ翔姉ちゃんに頼んで、ガッチガチの警護体勢を組んでもらえば</p><p>臨時だから大変なことになるんだ</p><p>黒い森はお屋敷の周囲の家とかも、実は全部、黒森家が持っているんだから</p><p>何なら、警護員用の住宅でもビルでも建てられるし</p><p>違う違う問題となるのは私ではないお前たちの方だ</p><p>私が、お前たちの屋敷に定住するようになったら同居しているお前たちが狙われるぞお前のところには学校へ通う年の子が多いあの子たち全員を危険に追い込む気か</p><p>ジッちゃんは、ジロッとオレを見る</p><p>警護のことなら今だって、充分気を付けているよ瑠璃子の通学には、美智が付いているしオレたちの方は、イーディ翔姉ちゃんやレイちゃんも、いつもチェックしてくれているし</p><p>今後鷹倉姉妹や、マナや、アニエスも学校に通うことになるけれど</p><p>何とか警護体勢は、キープし続けるつもりだ</p><p>ジッちゃんに頼んでみすずや瑠璃子や美智と同じ、超お嬢様校に編入させてもらうしかないけれど</p><p>それでも、香月家の当主と同居するというのは危険性が違うよ今日だって、私はたくさんの恨みを買ってしまった</p><p>さっきの老人たち口では、私に従うと言っていたが内心では、私を憎んでおるよ隙を見せたら、いつでも闇討ちしてくるだろう彼らはヤクザなのだぞだから、こちらもすでに対応策を取ってあるあの老人が関西に戻る前に彼らの表の仕事に攻勢をかける私の助力が無ければ関西圏だろうと、どこだろうと彼らのビジネスが立ち行かないようになさっきのように、公の場で頭を下げさせた後こそもう一度、手綱を引き締めておかないといけない徹底的に屈服させないと嚙み付いてくるのが、ヤクザという人種だ</p><p>あれだけ脅しておけば、もう大丈夫だとかジッちゃんは、思わないんだ</p><p>この人は、どんな相手も舐めない</p><p>お前たちが私のことも、家族だと思ってくれていることは大変嬉しく思うしかし私の家族は、お前たちだけではない</p><p>私は香月家の当主だお前も知っているだろう香月家には多くの分家の連中が居る香月の多くのグループ企業その従業員たちも居る司馬くんに、経営を任せたとはいえ私は当主だ彼らの代表であることは、辞められないのだよ</p><p>当主</p><p>香月家の当主なら当主の邸宅に住んでいなければならないそうでないと下の者たちが心配する例え、黒森の屋敷を私が買い取ったとしてもあそこは、香月家の当主の邸宅にはならないあの屋敷には娼館の匂いがこびりついているからな私が今、住んでいる邸宅の敷地は明治になって、香月家が華族として東京に来た時に買い入れた幸いにして、戦災にも免れたがさすがに明治期に建てた旧館は、住みづらいので、今はほとんど使っていない生活は、戦後に建てた別の棟でしているだが、いずれにしても香月家の歴史が染みついていることに間違いは無い私だけでなく、私の父や祖父そして、香月家に仕えてきてくれた多くの人間の記憶があそこには刻まれている</p><p>家</p><p>多くの人の記憶が染みついている家</p><p>オレには想像もできない</p><p>香月家の当主はあそこから離れてはいけないと思うのだいや、もちろんこれは私の勝手な思いだみすずや瑠璃子や美子には、強制するつもりはない私の死後、あの子らが、あの屋敷を処分してしまったとしても、私は構わないのだただ私が香月家の当主である限りは当主は、あそこに住み続けるべきだと信じているのだよ</p><p>ジッちゃんは、穏やかな笑顔でそう言った</p><p>分家や重役たちが、私にご機嫌伺いに来たり政治家や官僚が、泣きついてきたりもした新聞記者に追われたりもなみんなあの屋敷が、香月家の当主の邸宅だと信じているあの屋敷を訪ねて、私に相談することで苦況から脱出できるかもしれないという夢を見る者もまだ居るそういう、逆転のチャンスを掴めるかもしれない夢の舞台は黒森の屋敷では、無理なのだよ</p><p>例えばどっかの企業のお偉いさんが</p><p>例えば政府の重要人物が</p><p>ジッちゃんに、大きな頼み事をしに来るとして</p><p>確かに黒森家の元・娼館の屋敷には、来づらいよな</p><p>そこは明治以来の香月家の大邸宅でないと</p><p>まあ、お前たちからの折角の申し出だからな一ヶ月に一度くらいは、黒森の屋敷に遊びに行かせてもらうことにするよ一泊ぐらいなら、泊まることもできるだろうしかし、私の家は香月の邸宅だあそこから住民票を移すつもりは無い</p><p>キッパリとジッちゃんは、言った</p><p>ジッちゃんの家は、風呂は大きい</p><p>ジッちゃんが、一ヶ月に一度しか遊びに来られないのならこっちから行くようちの子たちを連れてそれなら構わないだろ</p><p>もちろん、瑠璃子も連れて行くとにかく今みたいに、広い屋敷にジッちゃんと美子さんとお世話の人たちっていうのはよくないよ</p><p>美子さんは瑠璃子と一緒に、黒森の家で暮らすことを望んでいたけれど</p><p>ていうかさみすずと瑠璃子と美子さんは、黒森の屋敷とジッちゃんの邸宅と、両方で暮らすようにさせるよ週の半分ずつとかその辺は相談するけどそれで一緒にオレが付いて行くこともあるだろうし他の子も行かせるよジッちゃんたちが寂しくないように</p><p>いや、それはいかん瑠璃子は、お前にやったのだから</p><p>ジッちゃんは、まだそんなことをこだわっている</p><p>瑠璃子は、とっくに瑠璃子のモノだよオレのモノでもなければ、ジッちゃんのモノでもないってば</p><p>だから、今、オレが言ってることも家に戻ってから、みすずや瑠璃子や美子さんや、みんなともう一度相談しないといけないんだろうけれどでも、とにかくジッちゃんが寂しくないようにみんなで考えるからいいね</p><p>う、うーむ</p><p>ジッちゃんは唸っている</p><p>香月様みすず様も瑠璃子様も美子様も、香月様のお孫様です香月家の邸宅に住むことは、変ではありませんわ良信は、公式には黒森公として、みすず様のお相手ということになっていますやはり、出入りは変ではありませんうちに居る娘たちは、みすず様や瑠璃子様のお友達ということなら、香月のお屋敷に泊まるのも問題は無いのではございませんかもちろん、わたくしや克子、渚、マルゴは香月のご邸宅には決して出入り致しませんそれならばいえ、もちろん、全ては香月様のお決めになられることでございますけれど</p><p>ミナホ姉さんはそう言ってアシストしてくれた</p><p>娼館の関係者として、顔を知られているミナホ姉さんたちが出入りしなければ</p><p>オレたち、学生だけなら世間の眼は、誤魔化せる</p><p>判った検討はしようただしまずは、みすずたちと話し合ってからにしてくれ特に瑠璃子とあいつは私との同居は、もう嫌なのではないか</p><p>そんなことないよ瑠璃子は自分のお祖父さんを尊敬しているから</p><p>男としては、見ていない</p><p>あくまでも祖父として敬愛している</p><p>そのことは、強調しておく</p><p>そうだなあれは優しい子だから</p><p>ジッちゃんは、少し悲しそうにそう言った</p><p>ジッちゃんに挨拶をして控え室を出る</p><p>元のガラス張りVIP室に戻ると</p><p>皆さんは、あちらの部屋で待っていますよ</p><p>レイちゃんが笑顔で、オレたちを待っていてくれた</p><p>ここは、見晴らしが良すぎるので</p><p>うん、今はもう下の大きな部屋の明かりは消されているけれど</p><p>鷹倉清美の死んだところを、いつまでも見下ろしているのは精神的に良くない</p><p>ミナホお姉様翔お姉様が、お話があるそうです</p><p>関西のヤクザたちの反応をチェックしているそうなので</p><p>ああ、見届け人の大親分さんたちから手打ちの結果が、公表されている頃合いだものね</p><p>大鳥総裁と佐竹会長、そしてジッちゃんの３者による手打ちを行うということで、関係者を全員東京へ呼んだのに</p><p>結果は大鳥総裁も佐竹会長も、闇で処分されるということになった</p><p>手打ちの場に臨席した大鳥と佐竹の部下たちも</p><p>鷹倉神社の巫女の秘密を守るためには、仕方のないことだけれど</p><p>ヤクザたちからすれば、納得できないことも多いだろう</p><p>最悪の場合は谷沢チーフが、関西に残してきたエージェントを動かしますけれどその前に、詳細な状況が知りたいですから</p><p>判ったわあたしの古い顧客には、関西の人も居るから、あちらの様子を聞き出してみるわ</p><p>大鳥や佐竹実際に、関西から東京に兵隊を送り込んだ連中でないと</p><p>鷹倉姉妹が、黒い森の屋敷に逃げ込んでいたことは知らないはずだ</p><p>東京へ来た連中は、ボロ負け状態だったのだから</p><p>自分たちの身内以外に東京での様子を話しているとは思えない</p><p>レイちゃんが、ミナホ姉さんに頭を下げる</p><p>良信あなたの口から、皆さんに話して今、香月様から聞いたことを</p><p>今回は最後まで、あたしは裏方でいいのよあなたたちは、あなたたち同士で話し合って考えてこれからのことを相談し合いなさい</p><p>うんそうだね判った</p><p>オレは、そう返事をする</p><p>やれやれやっと来たね</p><p>部屋に入って来たオレを見てマルゴさんが、苦笑する</p><p>折りたたみ机と椅子の並んだ多分、本当は香月セキュリティ・サービスの警護員たちの待機所に、みんなは居た</p><p>紙コップでお茶を飲んでいる</p><p>どうだった、ヨッちゃん</p><p>心配顔の鷹倉３姉妹に代わって寧が笑顔で、オレに言った</p><p>問題無し心配も無し月子も、夜見子も、ルナもこのまんま、オレと一緒に居ていいってさ</p><p>キャアッっと夜見子とルナが、喜ぶ</p><p>わたくしはできれば、昼前にお話しした通り、鷹倉神社に戻りたいのですが</p><p>ちょっと、待ってとにかく、オレに話をさせてくれよ</p><p>オレは一つ一つ、話した</p><p>鷹倉清美さんは月子たちの母親の巫女の暗い思念に取り憑かれていたということ</p><p>だから、ジッちゃんは月子たちを、清美さんには近づけなかったということ</p><p>巫女の力は、清美さんを最後に失われたということにして隠してしまうべきだということ</p><p>清美さんの力を強化した古文書なんかの資料は、残されているということ</p><p>とにかく、今後、鷹倉神社にはヤクザは近付けさせないし鷹倉神社は、ジッちゃんの管轄として普通の神社として再出発できるっていう約束はできたあの人たちと</p><p>見届け人として来た関西ヤクザの重鎮である５人の老人は、ジッちゃんとそう約束して帰った</p><p>でも、ヤクザの約束だからまだ判らないってこと</p><p>うん今、翔姉ちゃんたちが、色々調べてるだから、すぐに鷹倉神社に戻るのは無理だよしばらくは、こっちに居た方がいいていうか</p><p>妊娠するまでは、帰さないって約束したはずだ</p><p>月子は、ポッと頬を赤くした</p><p>でも、ずっとこっちで暮らすにしても身の回りの私物くらいは、１度神社へ取りに戻ったらどう何なら、護衛で付いていってあげてもいいよ</p><p>ただし君たちの居住スペースだった所にしか、入っちゃダメだよ</p><p>夜見子が、キョトンとして尋ねる</p><p>今聞いた話だと君たちのお母さんの巫女さんが住んでいた本堂には、暗い残留思念とかが溜まっていそうだからさ死んだ人に引っ張られちゃいけないよ</p><p>叔母には、申し訳ないことをしたと思います</p><p>あ、そうだ清美さんの娘のコヨミちゃんて子も、うちで引き取れって言われてきたんだ</p><p>オレは、そのことを思い出す</p><p>えっ、コヨミちゃんも来るのっ</p><p>嬉しそうなルナ</p><p>ルナ、喜んじゃダメよコヨミさんも、両親を亡くしたんだから</p><p>清美さんは夫を殺したという自分は自死した</p><p>今はもう、香月セキュリティ・サービスに保護されているってこっちに向かっていると思うよ</p><p>その子は幾つぐらいの子ネ</p><p>イーディが、尋ねた</p><p>ルナと同い年です</p><p>ワーオDarling、大変だネ</p><p>また、小さい子のロスト・ヴァージンするのネ</p><p>いや、イーディルナたちは、巫女の力について調べるために、セックスしないといけなかったけれど</p><p>もう、調査は終わったんだから</p><p>別に、そのコヨミちゃんて子とは無理に、オレがセックスする必要は</p><p>無いと思うんですけれど</p><p>ご主人様その子は、巫女の修行を始めていましたよね</p><p>うん清美さんそんなことを言ってたと思う</p><p>確か少しだけ、かな清美さんの夫が隠れて教えていたのを止めさせたって話だったよね</p><p>月子が、ハァと大きく息を吐く</p><p>どの程度修行が進んでいたか調べてみるべきですわね</p><p>うん、修行をしていたことの記憶は消されてても身体や心には、修行の痕跡が残っちゃってるかもしれないし</p><p>清美さんもあんな状態だったから、ちゃんと消せてないかもしれないよね</p><p>月子、夜見子、ルナがそう言う</p><p>そういう場合はどうなるんだ</p><p>わたくしの個人的な経験から申し上げればもし、コヨミさんが不安定な状態になっていたら、公様にセックスしていただいた方がよろしいと思います</p><p>ヨミもそう思う</p><p>ボクも</p><p>やっぱりそうなるのか</p><p>もう、諦めなよ、ヨッちゃん今更、１人２人増えても変わらないよっ</p><p>寧が、ドンとオレの背中を叩く</p><p>そうネアニエスが、喜ぶネお友達が増えたっテ</p><p>イーディが、クックックと笑う</p><p>恵美お姉様が、またお腹立ちになりそうなことが増えてしまいましたね</p><p>それを言うなよ</p><p>５時７分</p><p>寧が、腕時計を見て教えてくれた</p><p>迎えに行かないとね恵美ちゃん</p><p>部活が終わっても、あたしが迎えに行かないと学校から出ちゃ行けないって、話してあるから</p><p>今朝の段階では外にヤクザたちがうろついている可能性があったから</p><p>メグとは、そういう約束になっているんだ</p><p>じゃあ、行こうよ飛ばせば６時には、学校へ着けるでしょ</p><p>でも車は</p><p>行きは３台に分乗して来た</p><p>翔姉ちゃん、レイちゃん、マルゴさんの運転で</p><p>ミナホは翔お姉さんにお任せして大丈夫だと思うんだ</p><p>すっかり、香月セキュリティ・サービスの仕事にハマッちゃってるみたいだし戦闘は無理だけど情報解析とか作戦立案には合っているんだよねミナホの能力や性格は</p><p>まだ関西の状況分析に時間が掛かりそうだしな</p><p>でも、マルゴさんに運転してもらうとしても</p><p>マルゴさん、オレ、寧、美智、イーディ、鷹倉３姉妹</p><p>ちょっと、乗り切らないよな</p><p>あれ、そう言えば</p><p>工藤遙花って、どうなった</p><p>兄と一緒に悶絶した母親を運んで行ったけれど</p><p>今、考えると遙花は、良いタイミングで退室したよな</p><p>あのまま残っていて、巫女の力の話を聞いていたら</p><p>オレたちは、遙花の処分も考えないといけないハメになっていた</p><p>ヤクザたちとは別にして近くの病院に搬送したそうですそれでご主人様</p><p>美智が俯く</p><p>ああ、判った様子を見に行きたいんだな</p><p>美智が、ブチのめしちゃったんだもんな心配なのは判る</p><p>はい申し訳ないのですが</p><p>あたしも付いてってあげるよっ</p><p>寧が、美智の肩を優しく抱いた</p><p>もし、またあの子がミッちゃんに酷いことを言ったらあたしが、バチコーンッてブッ叩いてあげるからっ</p><p>美智と寧なら大丈夫かな</p><p>ああ、香月セキュリティ・サービスの滝さんも来てくれるって</p><p>寧が、オレに耳打ちする</p><p>兄と香月セキュリティ・サービスの上級職員が居れば遙花も、変な暴走はしないか</p><p>でも遙花は遙花だしなあ</p><p>まあ、とにかく、あたしが行って遙花ッチに契約するように話してくるからっ</p><p>え、ヤッちゃん契約って</p><p>だから、ほら高崎一郎さんとの話の時に</p><p>高崎ってああ、下の階で失神させた、大鳥総裁の４天王の１人</p><p>確か、日本での格闘技ビジネスの顔役だって話だったけれど</p><p>うちの団体が旗揚げするに当たって、マルゴお姉ちゃんとイーディちゃんだけじゃ、選手が足りないでしょだから、あの子も</p><p>え、あの時していた話ってマジなの</p><p>遙花を格闘技のリングに上げるって</p><p>マジも、マジ大マジだよっ</p><p>高崎さんが、あれだけ食い付いてきたってことはイケると思うんだよ高校女子チャンピオンの美少女が、世界のマットに挑戦するんだからさ</p><p>マルゴさんもニヤッと笑う</p><p>あの子、表情が豊かだからね勝っても負けても、人気が出ると思うよ</p><p>いや、オレには</p><p>格闘技の試合に勝った遙花でなく負けて口惜シィィィッとか叫んでいる姿しか想像できない</p><p>でも、まあ人気は出るかも</p><p>あの子は、純粋にアスリートの方が向いているしね香月セキュリティ・サービスに入社してプロの警護人を目指すよりよっぽど良いと思うんだ</p><p>だーかーらー、マネージャーのこの寧ちゃんがきっちり、かっちり口説き落としてくるからねっ乞うご期待っ</p><p>寧が、明るく微笑む</p><p>職場とかで、全員に送られて来るメール</p><p>例えば、飲み会のお知らせみたいなもの</p><p>これ、ボクにも送って来てくれるんですけれどボク当てじゃないんですよ</p><p>そんなことを言いながら、私に携帯の画面を見せる人がいました</p><p>この飲み会は若い人たちの親睦のためのものでボクにも、こうやって送って来てはくれるんですが、ボクは行っちゃいけないんですよ</p><p>そんなことないでしょうそうやって、全員に送ってきているんだから</p><p>と私が言うと</p><p>いや、私もこういうものは、むしろ積極的に顔を出さないといけないものかと思って、1度飲み会に顔を出したことがあるんですけれど翌日、上司に怒られました</p><p>お前にもメールは届いているかもしれないけれどお前は、呼んでいないって</p><p>ちゃんと空気を読めって叱られちゃいました</p><p>最近は私も年を取ったので</p><p>今、放映されていたり、出版されていたりするものが</p><p>私を対象にしていないことを判っています</p><p>だから、そういうモノに対しては評してはいけないということも</p><p>以前、若い人たちの劇団を対象にした演劇コンクールの裏方の仕事をしたことがあるのですが</p><p>審査員のお爺さんたちが若い人たちの作品が、そこの劇団のお客さんである若い人たちを対象に作られていることを、全然理解していなくて困ったことがあります</p><p>かといって、コンクールだからといって若い人たちが、審査員の高齢者だけを対象にして作っている作品もキッツイんですけれど</p><p>742．ハンカチの記憶</p><p>さて、車を借りないと帰れないね</p><p>寧と美智が去った後マルゴさんが言った</p><p>残りは、マルゴさん、オレ、イーディ、鷹倉３姉妹</p><p>６人</p><p>ミナホのベンツは残して置いた方がいいと思うんだそれに、あの車じゃ6人は乗れないしね</p><p>行きは、翔姉ちゃんのいつものアメ車に、香月セキュリティ・サービスのベンツ、それとミナホ姉さんのベンツの３台で来た</p><p>翔お姉さんか、麗華お姉さんが送ってくれると思うけれどミナホには、寧たちもピック・アップしてもらわないといけないからさ</p><p>マルゴさんの言うとおりだな</p><p>ちょっと待ってて１台貸してもらって来るから</p><p>マルゴさんが、部屋を出て外に立っていた、香月セキュリティ・サービスの警護員に話し掛ける</p><p>ミナホ姉さんと翔姉ちゃんは、まだ今回の事件の余波について調査と討議をしているだろう</p><p>香月のおオジィさんの移動はホテルの周囲から、完全にヤクザたちがいなくなったと確認された後になるネだから、もうしばらくは時間がかかると思うネ</p><p>イーディが、そう教えてくれた</p><p>形の上では、関西ヤクザたちはジッちゃんに完全敗北したことになったが</p><p>ここで、こちらが気を緩ませると思わぬ襲撃を受ける可能性もある</p><p>相手は、ヤクザなんだから</p><p>色々と、ありがとうございました</p><p>突然月子が、オレに言う</p><p>寧やマルゴさんが席を外したので話し掛けやすくなったらしい</p><p>オレは何もしていないよ</p><p>オレは、結局</p><p>今回は、何もできなかった</p><p>オレにだって、何かができるという考えこそが浅はかだった</p><p>ジッちゃんとミナホ姉さんは、オレにそれを思い知らせるために</p><p>危険を承知で、敢えてオレをヤクザたちと同じフロアに同席させたんだと思う</p><p>ジッちゃんや月子たちと同じ様に、高い場所のガラス張りのVIP室から見下ろすのでなく</p><p>ヤクザたちの怒号や、山岡と遙花の母親の悲鳴狂った鷹倉清美さんの生々しい呼吸を、肌で感じさせるために</p><p>あの部屋の中で翔姉ちゃん以下の香月セキュリティ・サービスの警護の人たちはもちろん、マルゴさんや、美智、イーディそして、おそらく寧にすらオレを守られていた</p><p>みんなに守られていなければオレは、あの部屋の中で生きられなかったかもしれない</p><p>その事実をオレは、強く心に刻む</p><p>いえ、公様が来て下さったからだから、わたくしは心を保っていられました</p><p>わたくしもです先生</p><p>ボクもだよ、兄さん</p><p>鷹倉姉妹がオレに、そう言ってくれる</p><p>公様たちがあそこに居らっしゃることは、教えていただいて判っていましたから</p><p>だから耐えられたんですわ</p><p>そうじゃなかったら清美さんの話を聞いている時に、頭がおかしくなってたと思うよ</p><p>信頼していた叔母が自分の両親を殺したんだもんな</p><p>兄さんがううん、兄さんだけでなく、美智お姉ちゃんや、イーディちゃんや、寧お姉さんの姿も見えたからだから、耐えられたんだよ</p><p>わたくしたち、独りぼっちじゃないって判りましたから</p><p>はい皆様わたくしたち姉妹のために、こんな危険な場所へ来て下さったんですもの</p><p>ルナ、夜見子月子</p><p>Darlingは自分が、相手に何をしてあげられるかではなく人と人のネットワークを感じるべきなのネ</p><p>最近ようやくアタシたちのfamilyが有機的に動き始めたのネみんなで、それぞれ持ち分を生かし合ッテ、お互いを助け合えるようになったネ</p><p>でも、それはオレじゃなくって、みんなが凄いからで</p><p>みんなオレと違って</p><p>頭が良くて、能力が高くて、才能も豊かで</p><p>ソウヨでも、familyの中心の要は、Darlingネだから、Darlingはドシッと構えていればいいのヨ面倒なことは、どうせアタシたちが片付けるからネ</p><p>イーディは、そう言うけれど</p><p>群れの中のライオンのオスはどっしり構えて何もしないネそれで、群れは丸く治まるノネ要が、オロオロしてたらみんな困るのネ</p><p>I　LOVE　YOUネDarling大丈夫ヨもう、誰もDarlingからは離れないし、離れられないノネだから、そんなに怖がらなくてもいいんだヨ</p><p>イーディが、オレをギュッと抱き締める</p><p>もっと、アタシたちを頼ってネそして、頼られなくても、アタシたちはアタシたちで動き出すヨアタシたちだって、Darlingがこのfamilyが大切だからネ</p><p>イーディの言葉が温かい肌の温もりが、オレの心に染み渡る</p><p>オレは、焦ってたのか</p><p>怖がっていただけなのか</p><p>オレが、いつでも先頭に立って突っ走らないと家族がダメになってしまうって</p><p>もおっ、先生っいつまでも、そんな顔しないのっ</p><p>大丈夫っ月子お姉様だけでなく、ヨミも先生の赤ちゃん、ちゃんと産んであげるんだからっヨミは妊娠奴隷だもんっ</p><p>あ、ボクも産むから今すぐでもいいよ</p><p>ルナまで</p><p>たった１日でわたくしたちも家族にしていただけたのは、公様のお力ですわ</p><p>違うネ家族にしたジャナクッテ、家族になったナノネDarlingは月子たちを受け入れただけでなく、月子たちの心も変えたノネ判るこれは、凄いことなんだヨDarlingじゃないと、できなかったことだヨ</p><p>そうですわ公様が何もなさらなかったなどということは、ないんです</p><p>夜見子とルナイーディも</p><p>末久しくよろしくお願い致します</p><p>ヨミのこともずっと可愛がってねっ</p><p>ボクもボクも兄さん</p><p>アタシも、ヨロシクなのネ</p><p>おやおやそれなら、わたくしのことも末永く、お願いします</p><p>廊下からレイちゃんが入って来た</p><p>マルゴさんも、一緒だ</p><p>今日はわたくしは、出番無しでした</p><p>言葉は残念そうだが、レイちゃんの顔は笑っていた</p><p>それは仕方ないよあんなヤクザたちの相手に香月セキュリティ・サービスの表のエースを出すわけにはいかないからね</p><p>マルゴさんが、そうフォローする</p><p>ああいう連中に、麗華お姉さんが負けることは絶対に無いけれど麗華お姉さんを登場させたら、ヤクザたちが図に乗るだろうからさ</p><p>ミチにムチでビシビシしばかれているのが、丁度いいのネ</p><p>女子中学生に蹴散らかされてたんだよなあ、あのヤクザたち</p><p>キョーコさんとのプローモーション活動での闘い以外で、麗華お姉さんが出て来るとなればもう、香月セキュリティ・サービスの本気の闘いってことになっちゃうからね</p><p>でも、わたくしとしては少し、身体が動かしたかったです</p><p>あ、そうじゃあ、キョーコさんにメールしとくよそろそろレイちゃんが暴れたがっているってさ</p><p>いえいえそ、それは</p><p>困惑するレイちゃん</p><p>レイカ、嫌なのネ</p><p>嫌ではありませんが趣向をもう少し、考えていただけると</p><p>確か、キョーコさん次は、ニキータさんたちとメイド服対決って言ってたよ</p><p>だから敵も味方も、メイド服で戦闘場所は仙台でニキータさんは似合うと思うんだけれど手下の人たちはどうだろうねえ</p><p>まさか、バービーさんたちもメイド服</p><p>わ、わたくしだって困ります</p><p>レイちゃんが、必死で拒絶しようとするが</p><p>そうなると、キョーコさんとご当地・緩キャラ対決になるけれど</p><p>いや、キョーコさんが久しぶりに仙台のタン塩が食べたいって言ってるんだよでも、ほら視聴率的に、キョーコさんよりも今は、麗華お姉さん対ニキータさんの方が評判が良いからさあんまり、大ボスのキョーコさんを来日させるわけにもいかないしキョーコさんとは、来年の新春特番で麗華お姉さんに振り袖を着てもらって、新春隠し芸爆笑ヒットパレード・チキチキ・キョーコ城１００万円争奪ハンター・チャンスっていう大企画が待っているわけだし</p><p>わたくし聞いてませんが</p><p>うん、今、初めて話しているし他にも、麗華お姉さんが全米各地を廻ってキョーコさんの手下を１人ずつ倒してくというアメリカ横断・お笑いウルトラ・ストリート・ファイター麗華っていう企画もあるよ最終ステージで、自由の女神の上でキョーコさんと大戦ね</p><p>自由の女神の上</p><p>ああ、でもその前に一度、アメリカからインドに飛んでもらって、ダルシムとの対戦があるけれど</p><p>ダルシムって誰です</p><p>レイちゃんが、唖然として尋ねる</p><p>ダルシムだよダルシムの息子のダッタは、ガイルの娘クリスとはペンフレンドだから覚えておいてね</p><p>根が生真面目だからなあレイちゃんは</p><p>レイちゃん、マルゴさんは冗談を言っているんだよそうやって、本気にすると面白がって、どんどん話を付け加えるんだから、気にしてちゃダメだよ</p><p>でも、キョーコさん絡みのことはいつも、冗談では済まないですからこの間の闘いの時に、突然現れたニキータさんの部下の人小柄でカンフー着を着ていて、帰って来たコモド・ドラゴンパタリロ・リーとは私のことだって言ってたあの人は何だったんですよく判らないんで、ステッキで殴り倒しましたが</p><p>ごめんキョーコさんの趣味は古すぎて、あたしでもよく判らない時があるんだ寧の方が詳しいと思うよ</p><p>はいとにかくよく判らないものは、なるべく一撃で仕留めることにしていますそうでないと、うるさいですから</p><p>そうだねあたしもこの間のヘイセイガンネンッて叫びながら飛び出して来る一つ眼の敵キャラはよく判らなかったよ</p><p>そう言えばあの露出の多い変な衣装の企画は、断りましたよ</p><p>ああ、アレねキョーコさんは、レイカ繋がりだから、タイム・ギャルって言ってたけれどあれは寧も元ネタを知らなかったよ</p><p>何なんですかねタイム・ギャルって</p><p>やりたい放題だなキョーコさん</p><p>まあ、その話はまた今度恵美ちゃんを迎えに行かないといけないから</p><p>マルゴさんが、話を打ち切る</p><p>わたくしと翔お姉様は、閣下がご帰宅なさるまでの確認とここの撤収作業がありますから今夜は無理でも、明日の夜にはお屋敷に伺えると思います</p><p>そしてレイちゃんは、オレを見る</p><p>明日の夜はわたくしの時間ですし</p><p>ああ、レイちゃんと寝る順番なんだな</p><p>可愛がって下さいね</p><p>うん、判ってるよ</p><p>オレは笑顔を作って、そう答えた</p><p>セックスだけは精一杯しよう</p><p>オレには、それしかできないんだから</p><p>そういうお考えは、よくありませんよ</p><p>公様も楽しまないとセックスか楽しいことだと教えて下さったのは、公様ですわ</p><p>レイカは誰かGUESTを呼ぶノカ</p><p>イーディが聞いた</p><p>オレの女たちは自分の時間に、他の女を呼ぶ権利がある</p><p>久しぶりに２人っきりっていうのもいいかなって、思っていたんですけれどまた妹が増えたんですよね考えておきます</p><p>レイちゃんは、そう言って笑った</p><p>レイちゃんは家族が増えるのは特に妹が増えることを喜んでいる</p><p>だから、妹たちを呼んでのセックスも好きだ</p><p>だけど、レイちゃんは</p><p>オレと２人っきりの時は、オレをお兄ちゃまと呼んで甘えまくるから</p><p>寧もそうだけれど２人きりと、他の子が居る時で、全然キャラが違うんだよなあ</p><p>それも、明日だねじゃああたしたちは、そろそろ行きます麗華お姉さん、わざわざありがとうございます</p><p>マルゴさんが、チャランと車のキーを見せた</p><p>ああ、レイちゃんが自ら香月セキュリティ・サービスの車のキーを持って来てくれたんだ</p><p>Thank Youなのネ</p><p>オレとイーディも、礼を言う</p><p>いいのよわたくしも、みんなの顔が見たかったから気を付けてね</p><p>レイちゃんは撲殺ステッキを振るう最強剣士ではなく</p><p>オレたちの家族として、優しい笑顔で、そう言ってくれた</p><p>地下３階だよあたしたちが車を停めた、隠し駐車場じゃなくって普通の一般駐車場だって香月セキュリティ・サービスの一般警護員用の予備の移動車だっていうから</p><p>エレベーターの中で、マルゴさんがそう言う</p><p>ああ、あの壁の中の特別駐車場じゃすぐに車が出せないもんな</p><p>緊急事態に備えて、すぐに動けるように一般の駐車場にも、予備の車輌が用意されていたんだ</p><p>このまま、このエレベーターで下りられるみたいだね</p><p>マルゴさんの言葉に、月子が</p><p>それは良かったですわ行きの時みたいに、またこの格好で１階ロビーを歩くのは</p><p>うん、あの時は緊張していたけど今は、ちょっと恥ずかしいよね</p><p>ルナが、自分の服を見てそう言う</p><p>姉妹３人とも巫女の衣装のままだもんな</p><p>早く帰って脱ぎたいな、これ</p><p>そうね巫女の衣装はしばらくはね</p><p>ルナの言葉に夜見子が、答える</p><p>２人は、巫女として生きることを諦めてくれた</p><p>いずれ京都へ帰って、神社を継ぐつもりの月子は黙っている</p><p>ねっ、これ脱いだら先生、またヨミとセックスする</p><p>夜見子が、オレに抱きついて来る</p><p>ロリ巨乳を、オレを押し付けるようにして</p><p>まだ痛いんじゃないか</p><p>痛いけどいいの先生のオチンチンを入れてもらうと安心するから</p><p>ルナもまた、したいかも</p><p>淫乱になったわけでも、セックスに目覚めたわけでもない</p><p>清美さんの死や、巫女の力の真実両親の死の真相を知って</p><p>そんなに慌てなくてもいいでしょわたくしたちは、これからずっと、公様に愛していただくんですから</p><p>姉として月子が言う</p><p>この２日間公様を、ずっとわたくしたち姉妹が独占していたのよこれ以上、我が儘を言うのはみなさんに申し訳ないわ</p><p>あそうかみんなあちらのお屋敷で、わたくしたちのことを心配して下さっているのですね</p><p>そういう夜見子にオレは</p><p>あちらのお屋敷じゃないぞオレたちの夜見子たちの家だ</p><p>はい皆さんで、わたくしたちを待っていて下さっているんですよね</p><p>公様今夜はわたくしたちのことは構いませんから、どうぞ、みすず様や他のみな様をねぎらって差し上げて下さいませ</p><p>月子が、オレに頭を下げる</p><p>うん、ルナよりアニエスちゃんや真緒ちゃんとしてあげてっ</p><p>ルナがそう言う</p><p>いやいや、ルナアニエスはともかく、マオはまだセックスしちゃダメなのネ</p><p>笑い合うエレベーター内</p><p>それより、みんなで風呂にでも入ろうよそれなら、真緒ちゃんも参加できるし</p><p>はい、ヨミとルナで真緒ちゃんを洗ってあげますわっ</p><p>うん、そうするよ兄さん</p><p>そしてエレベーターが地下３階の駐車場に到着する</p><p>マルゴさんが、レイちゃんから渡されたメモを見てオレたちを誘導して行く</p><p>最初に、ルナが立ち止まった</p><p>ええいけませんね</p><p>次に、月子が</p><p>ウンみんな、後ろに下がってるネ</p><p>最後にイーディが気配を感じる</p><p>誰なのかな姿を見せてくれないと困るね</p><p>マルゴさんが、気配の方に叫ぶ</p><p>やっと、見つけたぜテメェら</p><p>安藤風伍だった</p><p>昨日は、服装も髪型もビシッとキマッていたが</p><p>今日は、服はヨレヨレ、髪はバサバサになっている</p><p>あたしとは初めてだけどみんなは、知ってる人</p><p>マルゴさんが、オレたちに尋ねる</p><p>ええっと、大鳥総裁のところの関西雷神鳳会の下部組織のヤクザです</p><p>鷹倉神社の警護をしていたから、月子たちとは面識があるんだそうですだから、昨日のうちに、東京へ送り込まれていた先発隊のメンバーだったんですけれど</p><p>先発隊は翔姉ちゃんたちに、ほぼ壊滅させられたはずだ</p><p>ああ、判った大鳥総裁の直近の部下では無かったからさっきの会場には、呼ばれなかったんだね</p><p>そう手打ちの会場では、安藤の顔を見ていない</p><p>その前に行った４天王の皆さんが待機していたフロアにも、入れてもらえなかったんだよね今頃、ここに居るっていうことは</p><p>わ、ワシは関西雷神鳳会の下の音羽組のモンじゃけぇのぉ</p><p>安藤は、苦々しそうにそう言う</p><p>でその下部組織の末端構成員が、あたしたちに何の用なのかな</p><p>マルゴさんは、そう言いながら相手との距離を測っている</p><p>もう、君のような下っ端の人も聞いていると思うけれど香月さんと関西のヤクザ界との手打ちは終わっているよさっさと、新幹線でも鈍行でもいいからあっちへ帰るべきなんじゃないのかな</p><p>すると安藤は</p><p>ふざけんじゃねぇぞ、こらぁぁッッ</p><p>絶叫が、地下駐車場に轟く</p><p>何なんじゃ、こりゃあっ大鳥の大親分も、佐竹の野郎もどっちも処分てのは、どういうことなんじゃぁいっしかも、大鳥の大親分と同行とした連中も、全員、ブッ殺されるっちゅうのはどうなっとるんじゃいっ</p><p>こんなんワケが判らんしのぉこんな、片手落ちな手打ちがあるかいっテメェらはワシら、ヤクザの命を何だと思っとるんじゃぁっ</p><p>マルゴさんは落ち着いて</p><p>さあねそういうことは、あたしたちに言われても困るよそういうのは、香月家か香月セキュリティ・サービスの人に聞いてくれるかな</p><p>何じゃとぉぉぉぉっ</p><p>あたしたちは、君の質問に答える立場にはいないってことだよ</p><p>だったらのぉぉぉ、月子お嬢さんたちをワシに渡せぇぇぇ</p><p>月子お嬢さんたちの身柄と引き替えに香月のボスと直談判するわぁっこんなん、おかしぃあってはならんことなんじゃぁい</p><p>すっかり、頭に血が昇っている</p><p>そうかなこの子たちを人質にしても香月さんは、君なんかとは会ってくれないと思うけれどな</p><p>マルゴさんは探る様に、そう言う</p><p>そんなん、やってみないことには判らんっ</p><p>安藤は血走った眼で、月子を見る</p><p>ちゅうのぉぉぉテメェみたいな性根の腐った連中に、月子お嬢さんたちは渡せんっワシが、ここから連れて逃げるっ</p><p>に、逃げるって</p><p>さぁぁ、お嬢さんこっちへ</p><p>月子に手を差し伸べる、安藤</p><p>月子は、そんな安藤にそっと首を振り</p><p>いいえ、安藤さんわたくしたちは、あなたと行くことはできません</p><p>ななな、何でですワシと帰りましょうやあの鷹倉神社へ</p><p>必死な形相で安藤は、月子を説得しようとするが</p><p>いいえダメなんですわたくし、あなたでは</p><p>月子はスッと、オレに寄り添う</p><p>お嬢それって</p><p>わたくしたちはもうこの方の女でございますから</p><p>おおお、オンナ</p><p>はい女にしていただきました真心も純潔も、全てこの方に差し上げました</p><p>安藤がブチ切れるっ</p><p>テメェ、この野郎っ</p><p>その瞬間イーディの渾身の蹴りが、安藤の背中にヒットする</p><p>ぐぇぇぇぇぇッッ</p><p>マルゴさんが安藤を引き付けている間にイーディが、気配を消して廻り込んでいたのかっ</p><p>グゲェェっガゲゲゲッ</p><p>倒れた安藤の腹部をイーディは、何発も蹴り込むが</p><p>コイツタフなのネ</p><p>筋骨隆々の安藤は、一撃では失神しない</p><p>こうなっタラ</p><p>イーディが、ゲンコツに気を溜めた瞬間</p><p>月子がイーディを止めた</p><p>ワシはこんなの認めねえぞこんなのは絶対に</p><p>安藤は、腹部を押さえて駐車場のコンクリートの床に横たわったまま喚く</p><p>香月家だが、何だか知らねぇがなっオレたちをナメやがってぇぇぇぇぇワシら、ヤクザは虫っコロかでっかい力を持っているからって、虫ケラでも潰すように簡単に潰すのかふざけやがってふざけやがってふざけやがって</p><p>今回の件に対する関西ヤクザの末端構成員たちの感想は</p><p>こういうことになるのか</p><p>手打ちにわざわざ東京へ行ったはずなのに</p><p>圧倒的な力で、徹底的にブッ潰された</p><p>メンツだけでなく大鳥総裁や佐竹会長、その側近の部下たちの命まで</p><p>ジッちゃんには、このままならヤクザそのものを根絶させるとまで宣言された</p><p>それなのにあの５人の重鎮の老人たちは</p><p>完全にジッちゃんに屈服するしかなかった</p><p>何もかもジッちゃんの望み通りに致しますと</p><p>でっかい力を持っていたら、何をしてもいいのかああんっワシらをどんだけ、踏みつけにしてもエエのかワシらみたいなのは、人間だとすら思ってないんだろうアアン香月って野郎はよぉぉぉぉぉ</p><p>口から血を吐きながら安藤は喚く</p><p>これからジッちゃんは、こういう憎しみと闘っていかないといけない</p><p>だから、オレたちとは一緒に住めないって言ったんだ</p><p>君がヤクザでなく普通の一般市民なら、まだ理解してあげられるんだけれどね</p><p>力で人を押さえ込むヤクザが力だけが全てのはずのヤクザが、そういうことを言い出すのは滑稽だよ君たちの世界こそ力で全てを解決してきているんじゃないのかい</p><p>何じゃとぉぉぉぉ</p><p>力に負けたことに文句があるのなら力をつけて出直して来なよ</p><p>黒い森はかつて、ジッちゃんと敵対した場合のことも想定していた</p><p>日本を脱出して香月家の手の出せない場所で、生活する計画を</p><p>オレたちは力には屈服しない</p><p>屈服するぐらいなら逃げる</p><p>だって、オレたちはみんな</p><p>かつて、誰かの悪意のある力に苦しめられてきた人間の集団なのだから</p><p>お前たちにワシの気持ちが判るかぁぁワシらみたいな踏みつけにされる人間の気持ちがぁぁ</p><p>ああ判らないよ踏みつけにされたまんま、立ち上がらないやつの気持ちなんて</p><p>オレたちは、みんな毎日、闘っているんだ生き残りをかけてオレも、あんたも香月のジッちゃんも毎日、闘い続けているってことに変わりはないんだ</p><p>オメェみたいな、ボンボンに何が判るぅぅ</p><p>安藤には伝わらないな</p><p>これ以上、伝える必要も無い</p><p>今回のことはワシが知ってることは、全部バラすからな新聞記者にも、マスコミにもいいや、警察にだって訴えてやるわっお前らが、今ワシにしたことは傷害じゃからのぉインターネットとかにも書き込んでやるぅぅ</p><p>そうやってジタバタしていた方が、ヤクザらしいけれどみっともないよね</p><p>マルゴさんが溜息を吐いた</p><p>殺すしかなすのかな</p><p>そして巫女服の懐から、ハンカチを取り出し倒れている安藤の方へ向かう</p><p>え月子</p><p>大丈夫ネDarling</p><p>心配するオレにイーディがそう言った</p><p>つ、月子お嬢</p><p>驚く安藤の前に、跪いて</p><p>月子は、安藤の顔の血の汚れをハンカチで拭ってやった</p><p>お嬢ワシは</p><p>もういいですから黙って、安藤さん</p><p>月子の指が安藤の頬に触れる</p><p>ありがとうさようなら</p><p>そして安藤は、沈黙する</p><p>記憶を消しました安藤さんはもう、わたくしたち姉妹のことを思い出すことはございません</p><p>そうか月子は</p><p>もしもの時のために、ずっと巫女の力をチャージしたままだったから</p><p>その力で安藤の記憶を消したのか</p><p>本当にさようなら、安藤さん</p><p>月子は、安藤の血のついたハンカチをジッと見つめている</p><p>あの初恋の思い出は</p><p>ハンカチ１つ残ってた</p><p>昨日そのハンカチは</p><p>いつの間にやら消えていた</p><p>今は遠い恋人よ</p><p>僕は二度と見ないだろう</p><p>呟く月子</p><p>尋ねるオレに、マルゴさんが</p><p>詩だよ</p><p>アナトール・フランスが書いた詩なのネ</p><p>イーディが教えてくれた</p><p>二度と見ない</p><p>月子は、そう言ってハンカチを床に投げ捨てた</p><p>参りましょう公様</p><p>もう20年くらい前になりますが</p><p>突然、父が</p><p>父実は、みんなに黙っていたが若いときに人に勧められて、土地を買った</p><p>と、突然言い出しました</p><p>父しかし、買ってから一度も観に行ったことがない</p><p>私それはマズイから、観に行こうよ</p><p>ということで、行ってみたのですが</p><p>私これは土地じゃ無いよ崖だよ</p><p>父うん、崖だな</p><p>父が持っていた土地は、山という崖の急斜面でした</p><p>しかも、とかでもない山奥の</p><p>父いやあ、20年以上ダマされていたことに気付かなかったどうりで安いと思った</p><p>それから、さらに20年</p><p>一昨日、不動産屋を名乗る人から家に電話があったそうで</p><p>母何か、不動産屋から電話があったんだけどお父さんの持っている土地を売って欲しいって</p><p>私土地っていうか崖だったよというか、まだ持ってたんだ</p><p>母何度か売る話もあったんだけどバブルの頃ですら売れなかったのよ山奥過ぎて</p><p>それが、何で今頃売って欲しいなんて話が</p><p>母それが大阪に本社があって、東京は品川に支社があるっていう大きな不動産屋さんらしいんだけれど日曜日に、担当者が大阪からうちに話をしに来るって</p><p>何で品川に支社があるのに</p><p>大阪の人が、しかも日曜に来る</p><p>母とにかく、話だけでも聞いてみるわ売れるんなら嬉しいし</p><p>ということで、今日そいつは来ました</p><p>母あそこは、山奥ですし崖なんですけれど、売れるんですか</p><p>そいつええ、大丈夫です中国人に売りますから</p><p>母中国</p><p>そいつああ、今は中国人が、日本の水源地とか山奥の土地を欲しがっているんですよ</p><p>母はあそれで、幾らぐらいで売れるものなんですか</p><p>そいつそれは、オークションなんで正確には何とも言えないんですけれど</p><p>母オークション</p><p>そいつはい、うちの会社の場合はヤフオクで、土地を売ってます</p><p>母ヤフオフ</p><p>そいつということで、オークションの登録料としてまず30万円ぐらいかかりますこれを、ご負担いただくことになりますが</p><p>母登録料を負担</p><p>そいつええ、経費が掛かるのは、仕方の無いことですので</p><p>帰ってもらいました</p><p>ちなみに、品川の支社があるという場所に兄が偵察に行きましたが</p><p>そんな会社は、ありませんでした</p><p>家族全員、黒いオーラを食らってぐったりしています</p><p>明日は、私はＭＲＩ検査なので、もう寝ます</p><p>743．引き金の感触</p><p>香月セキュリティ・サービスが貸してくれたのは８人乗りのミニバンだった</p><p>色は、メタリック・グリーン</p><p>まあ、街中で走っている分には目立たない車だ</p><p>オレたち６人に、学校でメグをピック・アップしても余裕で乗れる</p><p>みんな、眠ってていいよ昨日から、そんなに良く眠れていないだろ</p><p>運転席のシート・ベルトを締めながらマルゴさんが言った</p><p>公様一番後ろの列に、夜見子とルナの間にどうぞ</p><p>月子が、そう言ってくれたが今は、女の子に挟まれて座る気分では無かった</p><p>後ろは、３人で座ってよオレは、前でいいよ</p><p>触ったり、脱がせたりしてもいいんだよ先生</p><p>夜見子が、胸を張って自慢のロリ巨乳を強調する</p><p>ルナ今日のお昼前に、わたくし、車の中でのセックスを体験したのっとっても、楽しいのよほら、車ってバネでユッサユッサ揺れるでしょその時は、ガレージに停まっている車の中だったんだけれどみすずお姉様のお話だと、走っている車の中はもっと楽しいそうなの</p><p>夜見子お姉様それは楽しそうだけど、また今度にしようよ今は、車に酔っちゃいそうだから</p><p>ルナはオレの心を少し読んでいるみたいだった</p><p>さすがにここでカー・セックスとか、体力が保たない</p><p>オレはこの後メグとも、真剣な話をしないといけないし</p><p>身体にセックスの匂いを残してそんな状況で迎えに行ったら、またメグがムクれる話が面倒になる</p><p>そういうのは、今晩ゆっくり家に帰ってからにしようよ</p><p>そうよ公様はわたくしたちのために、お疲れになられているんだから今は、休んでいただきましょうね</p><p>オレの心が完全に読める月子が、妹にそう言った</p><p>月子とルナは、人の心を読むヨミの力に目覚めつつあるが</p><p>夜見子は、ツキの力の方ばかり開発されたからまだ鈍いんだな</p><p>清美さんが亡くなって自分の内側に溜めた力を全開にして対抗する必要もなくなったから、気も緩んでいるんだろうし</p><p>では、後ろの列にはわたくしたちが座ります公様は、真ん中のシートにお一人で、ごゆったりおくつろぎ下さい</p><p>そうさせてもらおう</p><p>アタシは、周囲の監視があるからここネ</p><p>イーディは、当然の様に助手席に座る</p><p>まさかの襲撃を受けた場合は運転席のマルゴさんは、車を安全な場所に移動させることに専念するから</p><p>助手席からイーディが飛び出して襲撃者に牽制を掛けることになる</p><p>頼むよ、イーディ</p><p>じゃあ、いくよ</p><p>マルゴさんが、車のエンジンを掛ける</p><p>ホテルの地下駐車場から車が走り出す</p><p>幸いにしてホテルの外に出ても、待ち伏せや尾行車はいなかった</p><p>今回の手打ちの結果に、ヤクザたちが不満を感じていたとしてもさすがに、ただちにオレたちまでをターゲットにして、追尾してくるような態勢は整っていないのだろう</p><p>ここ数日、オレたちと直接対決していた大鳥総裁と佐竹会長の組織は、全面的に解体されているのだから</p><p>関西ヤクザの重鎮の老人たちも先にジッちゃんとの約束である、大鳥と佐竹の処分をしないといけない</p><p>２人が支配していた下部組織は他のヤクザたちが奪い合うことになるだろう</p><p>ヤクザたちが反撃を企てるとしてもヤクザ界の再編成が行われた後になる</p><p>ふふふ、姉妹の方が先に寝ちゃったね</p><p>夕暮れの街を走る車ミラー越しに車内を見て、マルゴさんが言った</p><p>後部シートを振り返ると巫女服の鷹倉３姉妹は、スーッと眠りに入っていた</p><p>夜見子、月子、ルナ仲睦まじく、身体を寄せ合って</p><p>そりゃ、疲れているネ昨夜からロスト・ヴァージンして、何度もセックスして今朝は、力の修行もたっぷりやったネそしてとっても緊張してただろうカラ</p><p>うん３人とも、頑張ったんだよな</p><p>レイちゃんが側に居てくれたとしてもジッちゃんの隣で、上からヤクザたちの怒号や清美さんの告白を聞いているのも辛かっただろうし</p><p>でも、良かったネ</p><p>ああ良かったよみんな、ヤクザたちから自由になれて</p><p>鷹倉神社の巫女の運命から、脱することができて</p><p>それだけじゃないネDarling</p><p>このSISTERSにとって、一番良かったのは姉妹が仲良くなったことなのネ</p><p>覚えていないノカツキコたちは、最初に会った時は、決して仲良しな姉妹ではなかったんだヨ</p><p>なぜか、次女の夜見子が一番威張ってて</p><p>月子は、一歩引いていて</p><p>ルナは、内に籠もっていた</p><p>今は仲良しさんネ</p><p>イーディの言葉に、オレはもう一度眠っている３姉妹を見る</p><p>うんどう見てもお揃いの服を着た、仲睦まじい美少女姉妹だ</p><p>姉妹が、お互いを受け入れ合っているのを感じる</p><p>これもDarlingの力ネ凄いヨ、Darlingハ</p><p>何もしていないなんてことは、絶対にないノネ前に進んでいる限りハ</p><p>イーディはそう言う</p><p>さて良信くんちょっと、別の話をしてもいいかな</p><p>運転席からマルゴさんが言う</p><p>何だろう改まって</p><p>君は七人の侍って映画、観たことがある荒野の七人とか宇宙の七人じゃなくってそもそものオリジナルのクロサワの</p><p>まあ自分から観たいと思わないと、なかなか観られない映画だからね日本でテレビで放映されたのは、一度だけだそうだよそれも、権利が高かったのか頻繁にコマーシャルが入る、変な編集だったらしいし</p><p>こういうストーリーなんだよ日本の昔の戦乱の時代にね野武士に襲われている村があって野武士っていうのは、何かよく判らないんだけれど、主人のいないサムライが集まって盗賊みたいになった連中みたいだよそういう悪いサムライが、何度も村を襲って食料を奪って行くから村の農民たちは、もうこのままじゃやっていけないって困窮しているんだよそれで話し合いの結果、野武士を退治してくれるサムライを雇いに行くんだ</p><p>農民がサムライを雇う</p><p>まあ戦乱の時代だから主君のいない浪人みたいなサムライが、いっぱいいるんだよそういう人を村の農民たちで雇おうってわけでも、村は散々、野武士に荒らされた後だから報酬なんて何も無いわけせいぜい、お腹いっぱいご飯を食べさせるって約束するぐらいでさ</p><p>だから、そういう条件でも村の人たちを助けてあげたいって思ってくれるような、正義心の強いサムライを探すしかないわけそれでまあ何とか、七人のサムライを村に連れ帰って野武士軍団と闘うっていうストーリーなんだけど</p><p>そんな時代、日本の歴史には存在しないノネ</p><p>士農工商の身分制度ができる前はというか、軍人専業の武士が現れるまでは、武士と農民の間に差がないノネ日本の場合は特に戦乱期ナラ</p><p>戦国時代の途中までは、普段は農民をやっている人たちが、戦争になったら兵隊になるわけだからねずっと戦争しかしない、常備軍の兵隊というものがいなかったわけだから</p><p>農民の村には、武器があるし戦いに行った経験のある農民もいっぱいいるわけ野武士の集団なんかに、一方的にやられ続けるわけがないし近隣の村同士のネットワークだってあるんだから、盗賊集団ならみんなで潰すよだから、大規模な一揆とかも起きるわけでしょ加賀の一向一揆なんて、１００年近く一揆した民衆で国を支配したりしてたんだから</p><p>寧が一向一揆で信長のヤボーを天下統一してたネ</p><p>大体、野武士なんてそんなに酷い連中が居るのなら、そこの領主が兵を出して鎮圧するよ幾ら戦乱の時代だからって、領内に野武士集団とか居られたら困るもの土地を耕すのでなく、ただ奪いに来るだけの連中なんて</p><p>しかし、何でオレはアメリカ人２人に、日本の歴史を教わっているんだろう</p><p>そして、一番の問題だけれど村を襲う野武士と、村から雇われるサムライどっちも、本質は同じモノなんだよ主君がいなくて帰る場所が無い自分の土地がなくて、腕だけを頼りにして諸国をうろついている不審な人たちたまたま、寄り集まって村を襲っているのが野武士で街道辺りをうろうろしていて、たまたまスカウトされたのが七人のサムライたち</p><p>でも七人のサムライたちは正しくて義心に溢れた人で野武士は、悪い奴らなのネ明確に、色分けされているのネ</p><p>これがどういうことを示すのか判る</p><p>いや、判んないです判るわけがないです</p><p>つまりさ時代劇というのは、過去にあった古い時代を舞台としているけれどその中にいる登場人物たちは、その作品が作られた時の現代人の感覚で描かれているんだよ</p><p>現代人の感覚</p><p>映画七人の侍が撮影されたのは昭和２８年まだ戦後の混乱期というか日本の戦後は、どんどん右肩上がりで景気が良くなったみたいに言うけれど、そうじゃないから好況と不況の繰り返しだから昭和２８年だと</p><p>朝鮮戦争が終わったのネ</p><p>それで戦争特需が終わり一旦、不況になる翌、２９年から神武景気と呼ばれる好況が来て、３２年はなべ底不況</p><p>上がったり、下がったりしつつ少しずつ、日本は復興したのネ</p><p>ていうかオレ、何で日本人なのに日本のこと知らないんだろう</p><p>で話を戻すけれど、七人の侍が作られた翌年には、最初のゴジラが製作されているんだけどゴジラというものが何の暗喩なのかは知ってるよね</p><p>アンユって何ですか</p><p>済みません馬鹿で</p><p>メタファーのことネ</p><p>そのまま明らかに示すのではなく、類似点から何となく裏の意味を連想させるような比喩だよゴジラが放射能を炎を吐くのは、知っているよね</p><p>ああ原爆とかの比喩ですか</p><p>そこまで言われたらオレにも判る</p><p>そうちょうど、大国が太平洋の島で原爆実験を繰り返していた頃だからねゴジラは、原子爆弾の暗喩だよそしてもう一つ</p><p>東京大空襲の記憶のメタファーなんだ</p><p>東京大空襲</p><p>最初のゴジラは、東京へ上陸して晴海通り沿いに、銀座の街を壊滅させるんだけれどそこは、東京大空襲の時に焼き尽くされたエリアと重なるんだしかも、ゴジラの進撃は今のＪＲの線路の手前のところで、止まっているからねそこから先は空襲の被害を受けていないんだ三信ビルなんて、ほんの数年前まで現存していたからね</p><p>戦争から１０年近く経っているけれどいや、むしろそういう時期だったからこそ東京大空襲の圧倒的な物量の爆撃の炎に焼かれた記憶が、まだ生々しく残っていたんだろうね高空から焼夷弾を落としてくる爆撃機と口から炎を吐いて、街を壊滅させるゴジラはイメージ的に重なるんだ</p><p>七人の侍もそうだよあのサムライたちは主君がいなくて、街道をふらついているサムライたちは戦争に負けて、ヘロヘロになって帰って来た当時の日本人のお父さんたちの暗喩なんだよ</p><p>だから、時代劇だけど登場人物の心情は、現代人</p><p>日本という国の自治能力が、まだ不完全なままで政府や警察に頼れないと庶民が感じていた時代だから野武士対策を領主に頼みに行くのではなく、村民が自ら正義のサムライを雇いに行くというストーリーになるしかも、戦争に負けて帰国したお父さんたちにとっては村民たちのために戦うというのは、自らの新たなるアイデンティティを得られることなわけだよ荒廃した戦後の日本の国土を復興させていくために、自らを捧げるというイメージに結びつくわけだから</p><p>アイデンティティ</p><p>つまり現在の視点で考えると、野武士も七人のサムライたちも同じ主君を失ったあぶれ者の武士で一般社会からしたら、危険な存在なんだよ住所不定無職で、武器を持って、戦闘能力に長けているんだからだけど七人の侍が初めて公開された時代においては、野武士というのは庶民に襲いかかって来る様々な害悪の暗喩でしかないだから、正義のサムライたちがどれだブチ殺しても良いわけあの野武士にも、親や子がいるかもしれない村を襲わないといけないような、仕方の無い事情があったのかもとか、誰も思わない悪いものの暗喩だから</p><p>そうネ本物の戦国時代の農民は自衛する力も、武力も持っていたけれど七人の侍が作られた時代の庶民は自分たちを守ってくれる人たちがいないと感じていたのだろうネだからサムライに守ってもらうということに、疑問が無いのネ余所者のサムライを頼る前にまず、自分たちが武器を持って、野武士と徹底抗戦しようという気は無いのネ</p><p>そういえばそうだね何でなんだ</p><p>オレの問いにマルゴさんは</p><p>もう一度、言うけれど野武士もサムライも、現実の日本の歴史には存在していないんだよ</p><p>つまりイメージとしての暗喩としての存在なのネ</p><p>庶民に害を及ぼす者の暗喩である野武士は戦争から帰って来て、荒廃した日本を復興させようと立ち上がりたいと思っている人たちの心の暗喩であるサムライでないと殺せないね純粋に暗喩としてのイメージでしかない存在だから同じく純粋なイメージである別の暗喩でないと、倒せないノネ</p><p>この場合村民だって、社会や政府に不安を感じている一般庶民の暗喩でしかないのだけれどイメージが心情としてリアル過ぎるから純粋な害悪のイメージである野武士には太刀打ちできないノネ</p><p>だから七人の侍は、当時、圧倒的に観衆に受け入れられたノネもちろん、今、観ても面白いけれどアタシたちが現在の眼で見ると、色々と矛盾を感じてしまうワケなのネ</p><p>ろくな報酬も無いのに、村の人のために命を捨てて戦うサムライたちというのは当時の人たちの理想とか、願望とかを背負っているわけだからさ人間なんだけれどただの人間とは違う、プラス・アルファな何かを背負っているそれがヒーロー性なわけ</p><p>だから、今の感覚で登場人物たちの言動や、ストーリー展開を考えると、矛盾を感じたりするのネ作っている人たちや、それを観る人たちの感性が違うカラ</p><p>ずいぶん、回り道をしちゃったけれどさ何で、この話をしたかっていうとあたしは、ずっとヤクザのことを考えていたんだよね</p><p>今は、ほらヤクザ映画とかも、下火でしょ昔は、たくさん作られていたのに</p><p>それはアタシは知らないネ</p><p>さすがのイーディもヤクザ映画のことは、知らないか</p><p>いやね伝統的な、ヤクザ映画のストーリーはね七人の侍に同じ主君のいないはぐれ者の武士なのに正義漢のサムライと悪の野武士が居るのと同じなんだよつまり良いヤクザと悪いヤクザがいるんだ</p><p>良いヤクザは、悪いヤクザたちに徹底的に、酷い目に合わされるそれを耐えて耐えて耐え抜いてクライマックスで、ついに堪忍袋の緒が切れて、良いヤクザが仲間数人と悪いヤクザの家へ殴り込みに行くわけで、悪い奴らを全員、ぶった切る普通の勧善懲悪物のドラマと違うのは悪いヤクザを斬り殺したことで、主人公の良いヤクザも報いを受ける結末になるってこと仲間が死んだり、自分も死んだり、警察に捕まって刑務所へ入ることになったり愛する人と別れて、街から脱出しないといけなくなるそういう風に、悲劇的な終わり方になるのが伝統的なヤクザ映画のパターンなわけ</p><p>良いヤクザが何で、悪いヤクザたちからの嫌がらせに耐えないといけないかというと良いヤクザは、ヤクザとしての美徳仁義って言うんだけれど仲間への情とか、親分への忠誠とか、組織を守るための掟とかそういうものに縛られているからだから、何があってもギリギリまで我慢するそして、相手の悪いヤクザがついに良いヤクザの仁義の根幹を踏みにじるようなことをした時にキレて殴り込むわけそれだけは絶対に譲れないというポイントを犯されたら命を捨ててでも戦うっていうのは、いかにも日本人的だと思うよ他の民族はもっとすぐにキレるから</p><p>つまり、日本のヤクザには現実には、ありえないんだろうけれど美しく昇華された理想のヤクザ像というものがあったんだよだから、ヤクザというものを主人公にした映画が大量に作られたわけだね</p><p>ヤクザには理想の姿があった</p><p>でもやっぱり、そう言うのって、嘘臭いでしょそんな理想的なヤクザなんて実際はいないんだから現実のヤクザは裏切りとか、下克上とか、普通なわけだしさむしろ、そういうバイタリティに溢れたヤクザの現実的な姿を描いた方が面白いっていうことになって７０年代に実録ものというシリーズが作られるんだヤクザ界の現実にあった事件と、実在するヤクザをモデルにした映画のシリーズだよ</p><p>理想でなく現実</p><p>もちろん、実録って言ってもドキュメンタリーじゃないから、演出が入っている現実のヤクザというより、現実的なヤクザを描いたあるいは、世間の人たちがヤクザって、こういう感じだよねって信じてくれるようなキャラクターとストーリーその最初にして最大の成功作が仁義なき戦いっていうタイトルなのは、面白いよねつまり、ヤクザ界の伝統的な美徳である仁義が無いって、最初っから宣言しているんだから</p><p>仁義か</p><p>でも、ほら実録ものだと、ネタ切れするんだよ現実には、映画にして面白いキャラクターや事件は、そんなに無いからで実録ものが流行った後、またヤクザ映画は変質するんだ</p><p>どうなったんです</p><p>登場人物が、ヤクザの美徳である仁義と現実的な、何でもありの無法行為を使い分けるようになった</p><p>使い分ける</p><p>つまり身内に対しては、情が厚く敵に対しては、ハチャメチャ片方では、強くて優しい兄貴とか親分だけれどもう片方では、それがなんじゃいヤクザに常識がきくと思ったら、大マチガイだぞって、倫理的にも許されないような残虐行為をしたりする二重人格というかダブル・スタンダードな人たちの物語になっていくわけ</p><p>そういう多面性がリアルだとか、人間らしいというような評価もあったんだよ最初はでも、結果的にそういう人たちのストーリーになってからだよ、ヤクザ映画の人気が落ちていったのは</p><p>いや、一時期は映画館に掛かるような作品が減った代わりに、Ｖシネマっていうビデオでの作品が大量に作られたけれど今は、もう下火だよね</p><p>面白くないノカ</p><p>それは、だって突然、優しくなったり逆にキレたり人として、感情移入できるかっていうか格好いいと思うかっていうところがさやっぱり、大昔の伝統的なヤクザ映画だと主人公に思い入れができるんだよ主人公の考え方や態度にブレが無いんだから</p><p>ああ感情がコロコロ変わる主人公だと、ワケが判らないもんなあ</p><p>だから、今はヤクザ映画って、あんまりよくないんだよね</p><p>なるほどネ</p><p>イーディが納得する</p><p>今のマルゴの話の教訓は実際には存在していないとしても、理想化された美しい形ヤクザの世界なら仁義の思想みたいなものが、大切だったということナノカ</p><p>仁義の思想</p><p>あたしは、そう思うよ世界的に犯罪組織というのは、幾らでもある今、この瞬間にだって世界のどこかでは、新しい犯罪組織が結成されているよそれは仕方ないよね人間の中には、どうしたって犯罪を犯していかないと生きていけない人がいるんだから</p><p>でも組織の構成員たちが共通した思想を持たない犯罪組織は、すぐに壊滅するこれは本当だよ裏切りや、密告そんなので、すぐに潰れる世界中の名の知れている大きな犯罪組織はマフィアでも、カモッラでも、ユダヤ系ギャングでもみんな独自の掟思想を固持しているからね</p><p>あアメリカでは、シチリア系の移民がマフィアでギャングっていうのは、それ以外のことネ</p><p>イーディが、注釈をしてくれた</p><p>もちろん、日本のヤクザも仁義という理想を、組織の思想として掲げてきたから明治以降の発展があったんだと思うよ義理と人情と親分への忠誠を何よりも尊ぶという思想がね</p><p>それが崩れている</p><p>あたしは、そう思う映画というのは、時代の思想を映す鏡だから映画は、絶対にそれが撮られた時代の現実を完全に切り取ることはできないんだよそこには、製作者たちの思想が入り込むからむしろ、現実よりもその時代に、どういう思想が存在していたのかということを如実に示すんだ</p><p>七人の侍の例のように</p><p>伝統的な仁義のヤクザの映画の時代だって現実世界のヤクザ界では、仁義の厳守が尊重されていたわけではないそれは、その頃に実際にあった数々の抗争事件が証明しているでも、その時代の理想的な仁義を守る主人公の映画が大量に作られたということは現実はどうであれ、当時の人間は仁義というものに、美しさを感じていたということだよ理想のモデルとなる美しいイメージがあれば現実がどんなに汚くても、人は美しい思想を掲げて生きていくことができるかつての人々はヤクザという反社会的な存在に対して、美しさを感じることができたそれが、現実のヤクザにとっても誇りになっていたと思うだけど</p><p>今のヤクザはそうは生きられないというノカ</p><p>イーディの言葉にマルゴさんは</p><p>うん今のあの人たちは自分のしていることに、誇りを感じられるんだろうか</p><p>誇り</p><p>ただ、力だけでのし上がっていくというのなら今はほらブラック企業の方が、よっぽどヤクザ的だからねヤクザ界の古くからの伝統とか、しがらみに縛られるより法律違反スレスレのビジネスをやっていけばいいんだしさわざわざ、ヤクザになることは無いんだよ</p><p>というか、ヤクザの世界に入って成功するというのが、どういうことなんだか判らなくなっているでしょ成功したヤクザに若い人たちは、美しさを感じるだろうか高級ブランドのスーツを着て、外車に乗るのならブラック企業とか起業して成功した方が早いでしょヤクザなら、せいぜいホステスさんぐらいしか口説けない気がするけれどブラック企業の社長だと、アイドルとかだって口説けそうだし</p><p>なるほど夢が無いノネ</p><p>イーディは頷く</p><p>日本のヤクザ界は多分、これからの１０年で変わっていくと思うよそれでも、昔からの大きな組織力はまだ残っているけれど、今後は少しずつ衰えていく衰えていくしかないそれはヤクザの世界に、美しさを感じる思想も夢も、もうなくなってしまっているからだよだから、香月さんはヤクザ界の切り崩しを始めたんだ</p><p>今日の手打ちは実質的には、香月さんの宣戦布告だよ今日から、香月セキュリティ・サービスは、ヤクザ界全てと闘うことになる香月さん的には、おそらく数年でヤクザの世界を解体し、香月セキュリティ・サービスが新たなる思想を吹き込み、その組織力だけをそのまま奪い取るつもりなんだろうけれど</p><p>今日からが戦いの始まりなんだ</p><p>そして、新しく再編された裏社会の強大な力は、全て、君のものになるんだよ</p><p>君ってオレ</p><p>だから、今日君はあそこで、ヤクザの重鎮たちと顔合わせさせられたんだよ黒森公くん</p><p>ミラーの中のマルゴさんが、ニヤッと微笑む</p><p>君が戸籍を２つ持っていて、本当に良かったみすずさんの婚約者、戸籍上は黒森恵人で、通称が黒森公この名前が、これから香月セキュリティ・サービスの裏の支配者として、世に知られていくことになるからね</p><p>えど、どうしてオレが</p><p>香月さんは８２才だよもう、高齢なんだよだから、今のうちから君に、裏の世界を押さえ込む力を継承させておきたいんだ</p><p>実はもう君の名前を、裏世界に流している</p><p>判らないのかい黒森公はあの香月老人に認められて、孫娘との結婚を承諾させた男なんだよそして</p><p>あの恐るべきシザーリオ・ヴァイオラを殺した男なんだ</p><p>オレの手に引き金の感触が蘇る</p><p>黒森公はすでに、幾つもの伝説を持っている裏世界の人間なんだよ</p><p>ＭＲＩ検査というのを受けてきました</p><p>何か、ジャッカー電撃隊の変身カプセルというか</p><p>銀河鉄道９９９の棺桶に閉じ込められて、埋葬された話を思い出しました</p><p>閉所恐怖症の人には、お勧めできません</p><p>結局、首のヘルニアで2箇所ほど、神経を圧迫しているそうです</p><p>ただ、手術するほどまで悪くはないそうなので</p><p>理学療法で、体操していくしかないそうです</p><p>マッサージとか、行かなくて良かった</p><p>変に、力任せにして圧迫しているところが神経を傷付けたら、大変なことになるそうです</p><p>ということで、明日はリハビリ科の方へ行くことになりました</p><p>744．本音を探ると</p><p>でも、オレ香月セキュリティ・サービスで、何をすればいいんです</p><p>幾ら、オレが香月セキュリティ・サービスを裏で支配しているという設定を世間に流しても</p><p>オレは、ただの出来の悪い高校生だ</p><p>何もできない</p><p>別に君は何もしなくていいんだよ</p><p>軽やかにハンドルを捌きながらマルゴさんは、言った</p><p>面倒なことは、どうせ翔お姉さんが全部やってくれるから君はそうだね年に２、３回みすずちゃんと一緒に、黒森公として公のパーティに出席してもらうぐらいかなそれで、他の出席者からちょっとだけ注目されるあれが噂の黒森公だってざわざわされるんだよそれぐらいだね</p><p>オレの存在を年に、数回だけアピールして</p><p>後は、翔姉ちゃんやみすずの影に隠れている</p><p>君の日常生活には、ほとんど支障は出ないよだって、普段の君は黒森公ではなく、吉田良信のままだからね</p><p>オレは、今２つの戸籍を持っている</p><p>１つは、寧の亡くなった弟さんからもらった奈島景人の戸籍</p><p>これは今、黒森家に籍を移して黒森恵人となっている</p><p>黒森公は黒森恵人の別名ということにする</p><p>一方、オレの元々の名前吉田良信も</p><p>すでに、黒森家の養子になっているから戸籍上は、黒森良信に変わっている</p><p>ただ、高校ではオレが養子になったことを、みんなに公表していないから</p><p>そのまんま、吉田良信で通している</p><p>要はさ香月さんが、後顧の憂いを消したがっているんだよ</p><p>後顧の憂い</p><p>もし、今、突然自分に何かが起きたとしてもみすずちゃんと瑠璃子ちゃんと美子さんを守れる態勢を作りたいのさそれには香月セキュリティ・サービスの支配を盤石にしておかないといけないだろ</p><p>香月セキュリティ・サービスは警護と外敵と闘う攻撃力の全てだ</p><p>香月グループの他の企業は香月さんが亡くなるまでは、株なんかの名義をみすずちゃんたちに移すのは良くないよねまだ、みんな未成年なんだから新しい経営陣のトップの司馬さんが、余計な疑念を感じるかもしれないし</p><p>ジッちゃんが倒れたとかならともかくまだ元気なのに、株式なんかの移行を始めたら変に思われる</p><p>だけどもし、仮に今突然、香月さんが亡くなったとしたらすぐに香月さんの遺産を全てみすずちゃんたちが継ぐという風にはならないよね香月家には、多くの分家が居るし色々な人が、それぞれ利害関係を抱えているわけだからたくさんのグループ企業をどうまとめるかどうしたって、タイムラグが起きる</p><p>孫娘３人で、遺産をどう分割するかというのもあるだろうしな</p><p>まあ、グループの普通の会社なら多少は、混乱した時間があっても、経営に問題はないだろうけれど香月セキュリティ・サービスは、そういうわけにはいかないよね</p><p>ジッちゃんが死んで、オーナーが一時不在になったからって</p><p>みすずたちへの警護が疎かになるようなことがあったら困る</p><p>だから、他の会社とは別で香月セキュリティ・サービスだけは、今のうちに経営権から代替わりさせておこうっていう話になったんだよ</p><p>元々、香月セキュリティ・サービスは香月グループ内でも、独立している会社だからね株は１００パーセント、香月さんが１人で持っているわけだけどそれをみすずちゃんに、生前贈与するわけみすずちゃんが、オーナーで黒森公は、みすずちゃんの公式のパートナーだから、君が香月セキュリティ・サービスの裏の支配者であることは、全然変じゃない香月さんが、君をみすずちゃんの相手として認めたことはみんな知っているわけだし</p><p>そうやって思わぬ事態が起きても、香月セキュリティ・サービスだけは、みすずたちへの忠誠を維持するようにしておく</p><p>そして、もう１つ</p><p>ルームミラーの中のマルゴさんの眼が、オレを見る</p><p>ミナホのことなんだけどさ</p><p>５年だけ娼館を再開して続けるっていうのは、ミナホ自身の過去の清算と他にまだ生きる術が見つけられていない元・娼婦の子たちの救済のために必要だってことは君も判っているよね</p><p>岩倉会長みたいな困った人もいるし</p><p>で５年後に娼館を完全閉鎖した後のミナホのことなんだけれど</p><p>香月セキュリティ・サービスに、何かの役職をもらうっていうのはどう思う</p><p>香月セキュリティ・サービスで、ミナホ姉さんが働く</p><p>いや、もちろんミナホは、ミナホで今だって、投資なんかのビジネスもやっているし、他の商売を始めてもいいんだけどさ</p><p>ハッと小さくマルゴさんは、溜息を吐く</p><p>黒い森の娼館の女主人であったっていう過去は、永遠にミナホに付いてくるんだよ色んな名家の人の人にはあんまり知られたくない個人的な秘密をいっぱい知っているわけだし、裏社会の人たちともいっぱい付き合いがあるそういうミナホが普通にビジネスだけをやっていくのは、中々大変だと思うんだよ周りはやっぱりミナホが色んなことをバラしたりしないかって、戦々恐々としちゃうだろうしさ</p><p>娼館という裏のビジネスを続けている間はミナホ姉さん自身が、やましい商売をして生きているのだから、ミナホ姉さんに対して、顧客たちや裏社会の人たちはそんなに恐怖心を持たない</p><p>だが、ミナホ姉さんが完全に裏の商売から足を洗って表のビジネスだけしかしなくなったら</p><p>過去のことや、裏の世界のことで脅迫されるのではないかと、ミナホ姉さんを脅威に感じる人も出る</p><p>だからさ香月セキュリティ・サービスの分析担当とか、裏社会との交渉係とか、まあ何でもいいんだけど香月セキュリティ・サービスに籍を置くのは、ミナホにとって良いことなんだと思うんだよ</p><p>香月セキュリティ・サービスなら名家専門の警護会社なんだから、色々と秘密にしておかないといけないことに対する守秘義務があるわけだしそういうことが、きちんとしていないと警護会社として、顧客から信頼されないからね裏社会の人たちも、香月セキュリティ・サービスの人間になら、一目置いてくれるだろうし気軽に、ミナホにケンカを売ってきたりはしないよね</p><p>なるほど香月セキュリティ・サービスに所属することで、ミナホ姉さんを守ることができる</p><p>香月セキュリティ・サービスだって、ミナホの今までのコネクションを活用できるしミナホの情報分析力や、処理能力もこれって、割とWIN－WINの関係になれると思うんだよ他のビジネスだって香月セキュリティ・サービスに所属したまま、やったっていいんだしさどうせ、普通の社員じゃなくてオーナーである、みすずちゃんの直属とかの役員待遇で入れてもらうことになるんだろうから社外取締役みたいのが一番いいのかなぁミナホの場合は</p><p>うんミナホ姉さんに年齢相応の普通の社員は無理だからな</p><p>普通の人じゃ、ミナホ姉さんの上司も部下も勤まらない</p><p>翔姉ちゃんや谷沢チーフのクラスでないと話もできないだろう</p><p>それとこれからの香月セキュリティ・サービスは、香月グループからの支援は期待できないから、独立採算でやっていかないといけない</p><p>グループ経営のトップが、ジッちゃんから司馬さんになるんだから</p><p>今までみたいに、ジッちゃんの号令で莫大な資金が投下されるということはなくなる</p><p>そういう時だからこそ、ミナホみたいな人材が必要なんだよミナホは商売のノウハウを知っているわけだからさ</p><p>ミナホ姉さんは白坂創介の乱脈経営で、ボロボロになった黒い森を黒字になるまでに建て直した経験がある</p><p>それに、ミナホのコネクションは香月セキュリティ・サービスが、今まで付き合いのなかった新しい顧客を開拓できるだろ</p><p>香月セキュリティ・サービスは、香月家が母体だから</p><p>香月家に近い名家の警護しか担当できなかった</p><p>黒い森には戦後からの日本の数々の名家の人々が訪れている</p><p>香月家と親しくなかった家へもセールスすることができる</p><p>もしかして、そういうこともあって今回、ミナホ姉さんを翔姉ちゃんと一緒に</p><p>さっきのホテルに残って香月家に対する関西ヤクザ界の動向を、翔姉ちゃんたちと分析している</p><p>そういうことさ谷沢さんの世代はミナホに対して、良いイメージを持っていないみたいだけれど、香月セキュリティ・サービスも現場部門は、もう翔お姉さんに代替わりしたわけだからね翔お姉さんの採用なら、谷沢さんも承認してくれるよというか君という存在がいる限り、谷沢さんだってミナホを香月セキュリティ・サービスに取り込んでおきたいだろうから</p><p>オレの存在ですか</p><p>みすずちゃんも瑠璃子ちゃんも、君の側に居て君の保護者は、ミナホなんだよ谷沢さんは、香月セキュリティ・サービスとミナホが対立するのが一番困るわけ</p><p>ミナホ姉さんがヘソを曲げてうちのお屋敷には、香月セキュリティ・サービスの人は立ち入らせないとか言い出したら困るんだ</p><p>だって、ミナホにはあたしやキョーコさんが付いていることは知っているんだからさ</p><p>香月セキュリティ・サービスに依存しなくても警護役には、困っていない</p><p>逆に今、香月セキュリティ・サービスと全面戦争して、多大な被害を与えられる唯一の存在がキョーコさんだ</p><p>キョーコさんには、マランドロという南米の国際犯罪組織が付いている</p><p>もちろん、ロサンゼルスの犯罪界の有力者であるミス・コーデリアとその配下たちも</p><p>キョーコさんとレイちゃんのマスコミを利用した馬鹿騒ぎを、谷沢さんが黙認しているのも本気で戦争するよりは、ああやって仲良くジャレ合ってた方がマシだと思っているからさああ見えて企画を出し合ったりして、割と連絡を密にしているわけだから</p><p>ああ、レイちゃんそんなことを言っていたな</p><p>この間の企画は、断ったとか</p><p>ということでさ今回のことを機に、ミナホには少しずつ香月セキュリティ・サービスに馴染んでもらおうと思うんだよいいよね</p><p>マルゴさんは、オレに尋ねた</p><p>そんなのオレが承諾したりすることじゃないですよ</p><p>オレが、ミナホ姉さんに保護されているのでありその逆ではない</p><p>そうかなミナホは君の言うことなら、何でも聞くんだからさ</p><p>Darling今、マルゴから言われた話を、ミナホにするのネDarling自身の自分の考えトシテ</p><p>ずっと助手席で話を聞いていたイーディがそう言う</p><p>そうしたらミナホは、すんなり受け入れるネというかミナホは、とっても聡明な人なのネすでに、自分が香月セキュリティ・サービスと関係を持った方が色々なことがスムーズになるということは、判っているネショウやレイカとなら良い関係を築けるというコトモ</p><p>うん今回の鷹倉姉妹の件では</p><p>ミナホ姉さんは、翔姉ちゃんやレイちゃんたちとずっと討議していたはずだ</p><p>谷沢チーフが、もう現場責任者は翔姉ちゃんなんだってずっと、引いて見ているだけにしててくれたから</p><p>ダカラ、ここでDarlingに自分の実感した考えを後押ししてもらえたら、嬉しいのネすんなり納得できるノネミナホはDarlingのことが、好き好きダカラ</p><p>あくまでも、香月セキュリティ・サービスに入社するっていう話じゃなくって名前だけでも、籍を置くっていうことだよ社外取締役ねそういうのを強調してミナホは独立心が強いから香月さんに、取り込まれるっていうイメージだと、拒絶すると思うんだ</p><p>マルゴさんが、そう付け加えた</p><p>判りました今夜にでも話してみますオレなりの言葉で</p><p>ジッちゃんがオーナーで、谷沢チーフがトップの香月セキュリティ・サービスならミナホ姉さんは、所属することを拒むだろうが</p><p>みすずがオーナーで、翔姉ちゃんがトップの香月セキュリティ・サービスなら受け入れてくれるかもしれない</p><p>頼んだよ</p><p>マルゴさんは笑顔でオレにそう言った</p><p>オレの学校の近くに車が着いた頃には外はすっかり暗くなっていた</p><p>えっとメグに電話して、校門のところでピックアップしますか</p><p>オレは、マルゴさんに尋ねる</p><p>いやここだと裏の職員用駐車場の方が近いからそこで一旦、車を停めるから、君だけ降りて、メグちゃんを探しに行ってよ</p><p>そんなことをしなくてももう６時を過ぎてるし、陸上部の練習も終わっていると思いますから</p><p>メグの携帯に電話をすればそれでいいことだ</p><p>学校の裏から正門まで廻るのだって、そんなに時間は掛からないし</p><p>でも、君はメグちゃんと話をする時間が欲しいんだろ</p><p>マルゴアタシがGUARDに付いていくネだから、マルゴはこのままツキコたちを連れて帰ってネアニエスたちが待っているカラ</p><p>そうだね２人きりだとメグちゃんが、暴走するだけかもしれないから、イーディが一緒の方がいいかもね</p><p>マルゴさんはそう答える</p><p>オレとメグだと</p><p>メグが、オレに一方的に感情を放出するだけになってしまうかもしれない</p><p>落ち着いて様子を見ていてくれるイーディみたいな子がいてくれた方が助かるかもしれない</p><p>あら、それでしたらわたくしも参りますわっ</p><p>後部座席から元気な声がした</p><p>振り向くと寝ていたはずの鷹倉３姉妹が、みんな目覚めていた</p><p>わたくし先生の学校って、興味がありますしっ</p><p>豊かな胸をぷるるんと揺らす</p><p>夜見子は行かない方がいいわ</p><p>どうしてです、月子お姉様っ</p><p>不満そうに、夜見子は言う</p><p>あなたはまだツキの力の方が強いでしょ恵美さんという人はあなたの力を知っているんだからあなたの顔を見たら、警戒するだけだと思うわ</p><p>メグは昨夜から、オレたちがやっていたことを全て知っている</p><p>オレたちが月子たちの力を何とか強化しようとしていたことを</p><p>メグは、朝から学校へ部活に行ってしまったけれど</p><p>午前中いっぱいを掛けて力の特訓をやっていたことは知っている</p><p>メグミはアタシたちが、巫女の力を使って、自分の心を操作するんじゃないかって恐れていると思うノネ</p><p>メグミの心を家族たちに従順になるようにネ</p><p>そんなことするわけないだろ</p><p>いや、君の考えではなく恵美ちゃんの考えだからね大きな力の存在を知ったら人は、疑心暗鬼になるものだよ</p><p>特に、夜見子さんは明るく、元気で、前向きなタイプだからね夜見子ちゃんの笑顔を見たら、恵美ちゃんはますます怖がると思うよ</p><p>このロリ巨乳の元気っ子は勢いがありすぎるから</p><p>余計なことを想像させる可能性がある</p><p>でも少しは怖がっていただく方が良いと思いますあの方は公様に、甘えすぎていらっしゃいますから</p><p>月子は、そんなことを言い出した</p><p>人を従わせるツキの力とまではいかなくともヨミの力で、自分の心の中がお見通しになっているというぐらいの重圧は必要かもしれません</p><p>自分の心に嘘を吐いてもこちらには、全てバレているぞというプレッシャーか</p><p>では、わたくしでなく月子お姉様が、行かれるのですか</p><p>夜見子が、自分よりもヨミの力の強い姉に尋ねる</p><p>いいえわたくしでは重圧が強すぎますわ</p><p>月子は一番年下のルナを見る</p><p>ルナあなたが、公様のお供をなさい</p><p>ボクが</p><p>そうですわねルナでしたらあの方にとっては、適度な重圧になりますわねっ</p><p>夜見子が、頷く</p><p>ルナはまだ１２歳で、小柄だ</p><p>日仏のハーフだから発育の良いアニエスと違って体格も年相応に幼い</p><p>だけど</p><p>メグは、昨夜のセックスでオレたちが、ルナに力を溜め込んだことを知っている</p><p>強いんだか、弱いんだかよく判らないプレッシャーとしては、最適だろう</p><p>少なくとも元気印の夜見子や、年上で年齢以上に落ち着いている月子よりは</p><p>じゃあ、頼むよルナ</p><p>う、うん兄さん</p><p>ルナは、緊張した声でそう答えた</p><p>いや、居てくれればいいから何か特に、ルナが頑張ったりしなくていいからさ</p><p>マルゴさんは車を学校の敷地の裏から、職員用駐車場に入れる</p><p>校長室の地下へと繋がる秘密通路の前で停車した</p><p>行くのネ</p><p>オレとイーディとルナだけが車から降りる</p><p>じゃあ、あたしは一旦月子さんたちをお屋敷に届けるから迎えが必要になったら、連絡してすぐに来るから</p><p>お屋敷と学校は、車で５分だ</p><p>車をガレージに入れないで玄関前に停めておけば、すぐに迎えに出られる</p><p>ありがとうございます月子たちをお願いしますそれから、みすずや瑠璃子たちも心配していると思いますのでよろしく伝えておいて下さい</p><p>マルゴさんは、運転席の窓越しに笑顔で、そう答えてくれた</p><p>公様お屋敷で、皆様と夕食の準備をしておきますわ</p><p>月子が、オレにそう言う</p><p>そして、ご飯の後はヨミのことも食べてねっ</p><p>うん、まあそれは帰ってから</p><p>ていうか今夜は、本当は誰の番なんだっけ</p><p>昨日から、決めてあった順番とは違うことになっているし</p><p>どっちにしても、月子たちを加えた新しいローテーション表を作り直さないといけない</p><p>それじゃあ、また後でねイーディ、頼むよ</p><p>ガッテンなのネ</p><p>マルゴさんは、イーディに警護を任せると車を発進させた</p><p>後の窓から、夜見子が手を振っている</p><p>巫女服のルナは、心配そうにオレにくっついているだけだからイーディが、にこやかに夜見子に手を振り返していた</p><p>さて、行こうか</p><p>ここは学校の裏だから女子陸上部の部室棟まで少しあるけれど</p><p>Darling、そっちじゃないネ</p><p>イーディは秘密通路に通じる、隠しガレージを開くキーボックスを開けている</p><p>えこのまま、メグに会いに行くんじゃないのか</p><p>オレはイーデイの行動に驚いた</p><p>メグミはこっちから連絡しない限りは、学校の中で迎えを待っているネ今日、アタシたちが大変だっていうことは、知っているんダカラ</p><p>そうだメグだって</p><p>鷹倉３姉妹や、ヤクザとのいざこざのことは当然知っている</p><p>昨日は、学校の帰りにヤクザに襲われたんだし</p><p>アタシたちが、メグミの迎えを出すのが、遅れるかもしれないということは想定済みのハズなのネ多分、途中でアタシたちの経過は、カツコやナギサがメグミに伝えているはずダシ</p><p>昼休みや練習の休憩時間に</p><p>克子姉たちは、オレたちの状況をメグにも伝えている</p><p>それなら、オレたちが黒い森の戦闘メンバーは全員連れて、都心のホテルに向かったことは知っているんだから</p><p>メグの迎えが、遅くなるという可能性も判っている</p><p>ヤクザが絡んでいることなのだからガード役無しで、克子姉や渚がメグを迎えに来ることはあり得ないからだ</p><p>下手をしたら、迎えに行った人ごとヤクザに拉致される可能性もあるんだし</p><p>それは判ったけれど何で、そっちへ行くんだ</p><p>イーディが指紋認証と、暗証番号を打ち込んで秘密通路へ続くシャッターがジジジと開いた</p><p>判らないのカ</p><p>キョトンとして、イーディがオレを見る</p><p>今こそアソコの部屋の監視装置を使う時なのネ</p><p>校長室の地下の校内の全てを監視するあのシステムを</p><p>Darlingは、一度見えない所からメグミを見るべきなのネ</p><p>見えない所から</p><p>一度、メグの本音を探ってみるべきなのネ</p><p>うわぁ、何かすごーい</p><p>天井の低い地下通路を進みながら１２才の巫女少女が、驚いている</p><p>はいはい、驚くのはまだ早いネこっちヨ</p><p>イーディは、どんどんオレたちを急かす</p><p>地下通路を出てコンクリートの階段を上がると、広い部屋に出る</p><p>オレは照明のスイッチを入れた</p><p>うわぁ、何これ</p><p>壁一面にたくさんのモニターが重なる監視ルームだ</p><p>校舎内にも、ミナホ姉さん専用の小さなサブの監視ルームがあるけれどここがメインだ</p><p>校内の全ての監視カメラと隠しマイクが、この部屋で自在に操作できる</p><p>何かロケットとか打ち上げられそうな部屋だよね</p><p>ルナは、そう率直な感想を述べた</p><p>さてとナノネ</p><p>イーデイが、主操作のシートに座り一つ一つ、電源を起ち上げていく</p><p>モニターが、一つ一つ生きてくる</p><p>校内のあちこちを映し出す</p><p>うわ、アレってシャワー室だよね</p><p>モニターの１つに女子校生たちの裸身が映る</p><p>そ、そうだな</p><p>ルナは、オレをチラッと見て</p><p>兄さんのエッチ</p><p>いや、別にオレが観たくて、あのモニターに映しているわけじゃないぞ</p><p>判ってるよちょっとからかっただけ</p><p>ルナが、オレに抱きついて来る</p><p>もう一緒にお風呂に入った仲だもん兄さんが、普通の子の裸に興味がないことは知ってるよ</p><p>ああ、この子は緊張しているんだな知らない場所に来て</p><p>さてさてメグミは、どこにいるのカイナ</p><p>歌うようにイーディが、次々と監視カメラを切り替えていく</p><p>すっかり、このシステムの使い方をマスターしている上に</p><p>イーディは、この高校の現役の生徒だ</p><p>校内について全て判っている</p><p>部活を終えたメグがどこら辺にいそうかということも</p><p>アレレおかしいネ</p><p>それでも、イーディのチェックにメグの姿が引っ掛からない</p><p>少し範囲を拡げるネ</p><p>イーディは、カチャカチャとキーを叩いた</p><p>CATCH</p><p>モニターにメグの姿が映る</p><p>メグはオレのパン工房の中に居た</p><p>工房の外からは見えない、待機室に</p><p>メグも、鍵は持っているから</p><p>え、どういうことなんだ</p><p>しかし、パン工房の中のメグは１人きりじゃなかった</p><p>誰かと喋っている</p><p>オレが居ない時に勝手に誰かを工房を入れたのか</p><p>ああ、このカメラの位置だと制服姿のメグの姿しか見えないぞ</p><p>判っているネ部屋の別のカメラに切り替えるネ</p><p>イーディがシステムを操作する</p><p>モニターに映ったその人物は</p><p>このメグの件が終われば、このエピソードは終わりになります</p><p>本編が終わった時の</p><p>何か、取りあえずの形には落ち着いたけれどこれって問題だらけだよな</p><p>という状態から</p><p>何とか、この人たちはこのまま幸せにやっていけるかも</p><p>に、しないといけないと考えて</p><p>こんな風にしてみました</p><p>このメグの問題さえ片付けば</p><p>本当の番外編に入れると思います</p><p>番外編というか後日談ですね</p><p>うーん、もう少しだな</p><p>745．陶片追放</p><p>何でマナがメグと一緒に居るんだ</p><p>黒森の屋敷は、ヤクザの襲撃を恐れて厳戒態勢だったはずだ</p><p>マルゴさんも、美智も、イーディも出払っているのだから外に出るための警護役も居ない</p><p>どうしてどうやって</p><p>屋敷を出てこの学校のオレのパン工房まで来られたんだ</p><p>そんなに驚くことでは無いネ</p><p>オレの表情を見てイーディが笑う</p><p>屋敷の外の警護は、ミチのパパがしていたネ1人でじゃなく仲間を連レテこの学校もメグが居るから、警護対象だったヨそれなら、カツコが連絡すればマナ1人をお屋敷から学校まで送ってもらうことなんて簡単ネミチのパパたちだって警護の人員交代とかで、行き来しているんダカラ</p><p>昼に工藤父は、部下の人たちの分の弁当を克子姉から受け取ってたし</p><p>工藤父の部下といえばネコさんとか、オレも何人かは知っている</p><p>マナをお屋敷から学校まで、安全に運んでもらうことは可能だろう</p><p>ていうことはこれは、マナが1人で屋敷を抜け出て来たってことじゃない</p><p>マナが自分だけの意志で、工藤父に話してというのは、無理だと思う</p><p>お屋敷の留守を預かっている克子姉から、工藤父に正式にお願いするのでないと</p><p>工藤父は、そういうところはキッチリしているから</p><p>当たり前ネDarlingは、アタシたちを何だと思っているノカ</p><p>イーディが、オレに言った</p><p>お屋敷に残ったDarlingのオンナたちがただジッとして待っているだけのハズがないデショあの人たちは、あの人たちでDarlingの不在時に、自分たちのできることを考えて行動するネ</p><p>克子姉、渚、みすず、瑠璃子、マナ</p><p>雪乃と美子さん、アニエスと真緒ちゃんは関係無いだろうけれど</p><p>屋敷に残った組は残った組で</p><p>オレがいない間に、自分たちのできることを考えて話し合う</p><p>ツキコたちの問題が片付いたらアタシたちの最大の懸念は、メグミのことネ</p><p>Darlingがメグミと直接話す前に誰かがメグミと話した方がいいネメグミの心を整理するためニモいきなりDarlingだとメグミは、甘えて暴走しちゃうかもしれないカラネ</p><p>だから、マナなのか</p><p>そうねカツコやナギサじゃやっぱり、メグミが甘えるネミスズやルリコじゃ反発するネユキノはロンガイだから、ここはメグミの本当の血族で、昔からよく知っている年下で話しやすいマナの出番ナノネ</p><p>イーディは克子姉が、マナを代表者としてメグに会わせるってことを、知っていたのか</p><p>だから直接、メグを探しに行くのではなく</p><p>オレをこの監視ルームへ連れて来た</p><p>知らないネ別に事前に計画を話し合ったりもしていないヨただ、判っているノヨあの人たちが、ただDarlingの帰りを待っているだけで、何もしないなんてことがあるわけないヨもう４ヶ月も一緒に暮らしているんだから、それぐらいは判るヨ</p><p>ああこれは克子姉の主導じゃないな</p><p>みすずと瑠璃子か</p><p>あの２人はこういうことをする</p><p>物事を理論立てて考えてなおかつ、実行力もあるから</p><p>マナを代表者にしたのは</p><p>みすずや瑠璃子が、お屋敷の外に出るのはさすがに工藤父も許さないと判断したからでもあるんだろう</p><p>香月家の娘は警護の最重要人物なんだから</p><p>マナはオレたちの学校に来たこともあるし</p><p>メグの妹を名乗って、女子陸上部の部員たちの前に現れたこともある</p><p>練習後のメグを尋ねていっても誰も不思議に思わない</p><p>まだ話は始まったばかりみたいネ部活が終わって、着替えてからだからパン工房へ着いたのは、ほんの数分前ネ</p><p>そしてこの時間に、このアクションをしたのは</p><p>もし可能ならば、メグとマナの会話を</p><p>オレに聞かせたいというのも</p><p>みすずたちの計画のうちなんだろう</p><p>あるいはイーディの</p><p>音声も出すヨ</p><p>イーディが、監視システムを操作する</p><p>だって仕方無いじゃない、あたしは</p><p>メグがマナに話している</p><p>あたしだって判っているわよこのままじゃいけないってことは今のままのあたしなら、みんなに迷惑を掛けているだけだってことも</p><p>判ってて、どうするの</p><p>さっき、克子お姉ちゃんから教えてもらったけれどお兄ちゃんたちの方は、全部上手くいったってだから鷹倉さんの３姉妹も、これからは一緒に暮らすことになるんだよますます、メグお姉ちゃんが、お兄ちゃんを独占することはできなくなるんだからね</p><p>そんなの、判っているわよ</p><p>メグは、苦々しい表情で答える</p><p>あたしだけが我慢が足りないって言うんでしょみんな家族で仲良くすることを一番に考えているから、ヨシくんを独り占めにしようとなんてしていないみんなは、そういう欲望を我慢しているそれなのにあたしだけ、自分の独占欲が抑えられていないっていうんでしょそんなことは判っているのよでも</p><p>仕方ないのよ女の子なんだもの好きな人を独り占めにしたくなっちゃうのよ嫌なのよあたしだけのヨシくんになって欲しいのよ</p><p>メグお姉ちゃんは少し勘違いしていると思う</p><p>穏やかにそう言った</p><p>あたしたちの家族の何人かの人は今、メグお姉ちゃんが言った様なお兄ちゃんを独占したいという気持ちは、全然持って無いよ</p><p>みんな違うんだよあたしたちとのそもそもの常識が</p><p>常識</p><p>例えばルリお姉ちゃんや、アニエスちゃんは２人とも、普通の人たちと隔離されて育ったから普通の家族を知らないんだよ今のあたしたちとの関係が、あの人たちにとっての最初の家族だからこういうものなんだって思っているから、全然、この生活にストレスを感じてないんだよ</p><p>オレとの関係とか以前にみんなと家族になって、一緒に生活していることが楽しくて仕方がない</p><p>もっと、言うとセックスのこともみんながお兄ちゃんを愛していて、お兄ちゃんもみんなを愛しているんだからみんなで仲良くセックスするのが、当たり前なんだって思っているんだよセックスも、家族としての愛の行為だから日常生活の中での</p><p>特に、ルリお姉ちゃんはお兄ちゃんとのセックスを楽しい、楽しいって言って喜んでいるでしょ気持ち良いじゃなくってあれはさ、ルリお姉ちゃんにとってはセックスも、家族生活の中での新しい体験の一つでしかないからだよ克子お姉ちゃんに料理や家事を楽しく教わっているのと同じなんだよ新しいことを覚えて自分も楽しいしお料理や家事は、家族みんなのために貢献できるセックスは、お兄ちゃんにご奉仕できるそれが嬉しくて楽しくて仕方がないんだよみんなのために自分が何をするということにも、喜びを感じているんだよだからお兄ちゃんを独占したいとか思わないみんなの中で共存している自分が好きだし、楽しいんだから</p><p>瑠璃子はそうだ</p><p>それが瑠璃子にとっての常識</p><p>アニエスちゃんは、もっと凄いから欲しくなったら、いつでもどこでもお兄ちゃんにセックスを要求してるし実際、ホントにしているでしょアニエスちゃんは、セックスってそういうものだと思っているし同じことを、マナたちがお兄ちゃんに求めても良いと思っているアニエスちゃんとお兄ちゃんのセックスに、途中からあたしたちが参加するのも、アニエスちゃん的には全然オーケイだしあの子にとっては、お兄ちゃんとのセックスだけが、人生の目的の全てなんだから</p><p>アニエスはセックス奴隷になるための教育しかされてきていない子だったから</p><p>しかも、お兄ちゃんが他の子とセックスすることについては全く、拒絶反応は無いでしょだって、アニエスちゃんはそういうものだと思っているしまあ、これは白坂創介さんのせいなんだけれどね</p><p>そもそもアニエスを自分専用のセックス奴隷にしようとした白坂創介は</p><p>アニエスにセックスの勉強をさせるために、自分が他の女とセックスしている映像を使っていたし</p><p>オレはアニエスの中で固定化されていた白坂創介への崇拝をいきなり破壊することはできなかった</p><p>それは、アニエス自身のアイデンティティを完全破壊することになってしまうから</p><p>だから、アニエスの中のパパ自分がセックスしなくてはいけないと思っている対象人物を</p><p>白坂創介から、オレにすり替えた</p><p>オレイコールパパだけが、アニエスがセックスしないといけない相手で</p><p>アニエスは、パパとのセックスだけを目的に生きている</p><p>だが、アニエスにはパパを独占するという思想は、最初から刷り込まれていない</p><p>パパが色んなオンナとセックスすることは当然なことなんだ</p><p>ただ、オレたちとの生活を通して</p><p>アニエスはオレがセックスする相手は、みんな自分の家族であり、心を許して良い人たちなんだと認識するようになってくれている</p><p>これはもう、アニエスのことに関しては現在進行形で</p><p>次は、家族の外にオレと性的な関係の無い友達を作るのが課題なんだけれど</p><p>やっぱりそれは、学校に通わせないと難しいと思う</p><p>他の人だってさお兄ちゃんに対する独占欲が弱い人は多いよ</p><p>マナは、話を続ける</p><p>寧お姉ちゃんや、レイちゃんは家族が欲しかった人だからさもちろん、お兄ちゃんのことが２人とも大好きだけれどあたしたちのことも大好きでいてくれるでしょだから、あたしたちがお兄ちゃんに甘えたがっている時は自分の気持ちは押し殺して、あたしたちにお兄ちゃんを譲ってくれるんだよ</p><p>いや、マナ</p><p>レイちゃんはともかく</p><p>マナは、寧の本当の独占欲を知らない</p><p>寧は本当に、オレの全てを独占したい子なんだ</p><p>つまり他のオンナたちも愛している、オレすら、寧は丸ごと呑み込んでいる</p><p>だからこそオレのために</p><p>可奈センパイを犯すために籠絡するようなことも、平気で出来る</p><p>オレが誰とセックスしようと</p><p>いや、他の女に対して性欲を感じるオレすら寧は、可愛いものだと感じているのだ</p><p>ある意味において、寧は狂っている</p><p>オレに対する愛情は誰よりも深い深すぎる</p><p>そして、オレは寧がそういう子だと知っていて、寧を受け入れた</p><p>オレもまた寧に対して狂っているからだ</p><p>もし、オレから寧を奪い取ろうとする相手が現れたらオレはそいつを殺す</p><p>ためらわずに殺す</p><p>オレは、寧無しには生きられない</p><p>それなのにも関わらず</p><p>オレたちは、男と女の正常な恋愛関係でなく</p><p>擬似的な姉と弟という、歪んだ関係を望んで選択した</p><p>オレと寧は徹底的に狂っているし、離れられない</p><p>狂愛で、縛られている</p><p>克子お姉ちゃんと渚お姉ちゃんは娼婦だったっていう負い目があるから、お兄ちゃんを独り占めするなんて気持ちは抑え込んでるんだよねお兄ちゃんには楽しい学生生活を送って欲しいと思っているしそれに、あのお姉ちゃんたちもずっと家族がいなくて寂しかったから、あたしたちにもとっても優しいんだよ</p><p>その認識もちょっと違う</p><p>克子姉と渚は娼婦だったから</p><p>それも、白坂創介の支配していた時代の誘拐されて、拉致監禁されて、苦しめられてきた時代の娼婦だから</p><p>娼婦同士が支え合い、励まし合ってみんなで協力して、一緒に生活することに慣れている</p><p>今のオレたちの生活が破綻しないのはオレたちのお屋敷が、元娼館で</p><p>女たちが、助け合って生活するという空気が強く残っているからだろう</p><p>特に克子姉が、お屋敷の主婦であることが</p><p>克子姉は、自分でも知らず知らずのうちに娼館が、多くの娼婦の共同生活を上手くとりまとめていた頃のノウハウを使っていると思う</p><p>克子姉が、みんなを仕切っているからオレたちは、内部でケンカすることなく、仲良く生活できているんだ</p><p>翔お姉さんもねぇあの人は、能力があんまりにも高すぎて、男の人と交際できなかった人だからお兄ちゃんみたいな、素直で何でも受け入れてくれる人じゃないとダメだったわけでしょでも、ほらあの人は、元は香月さんの専任だったし上流階級の愛人とかお妾さんとかがいるのが、当たり前な世界を散々見て来ているからお兄ちゃんがモテモテでも、全然許せるんだよそれは、翔お姉さんにとってはお兄ちゃんに女の子を惹き付ける魅力があるってことだからお兄ちゃんの才能なんだから、全然オッケーなんだよねお兄ちゃんが変な子は、引っ掛けてこないことも知っているし</p><p>この意見はオレも賛成だ</p><p>だからさあ日常生活のレベルでていうか、家族の中の女の子たちにまで、ライバル意識を持って、お兄ちゃんを独占したいなんて考えている子の方が少ないんだよ</p><p>判っているわよそんな判らず屋はあたしだけってことでしょ</p><p>メグは、不快そうに答えた</p><p>違うそうじゃないよ</p><p>ハアッと、溜息を吐くマナ</p><p>お兄ちゃんを独占したいと思っているのはメグお姉ちゃんと、あたしと、みすずお姉ちゃんそして、ミナホお姉さんだよ</p><p>特にあたしは今、ちょっと焦ってる</p><p>マナが眉を顰める</p><p>これからは夜見子ちゃんと、ルナちゃんも一緒でしょ今までは真緒ちゃんとアニエスちゃんは、特別枠であたしが、お兄ちゃんの妹だったじゃないそれが、２人も増えた夜見子ちゃんはあたしと同い年だけれど、あたしよりおっぱいが大きいし勝ち気な子だから、お兄ちゃんを取ってちゃうかもしれないルナちゃんは、美少女だし儚げで守ってあげたい感じがするでしょこのまんまだとお兄ちゃん、マナのことなんて見てくれなくなると思う</p><p>そんなことないわよヨシくん、マナのこと好きだもの</p><p>でも、おっぱいと元気では夜見子ちゃんに負けてるし美少女度とフレッシュさではルナちゃんに勝てないよそれに今だって、物凄く可愛いけれどもう２年もしたら、アニエスちゃんてメチャクチャな美人になるよあの子はお兄ちゃんが自分のことを好きだって判っているから何もコンプレックスが無いのよ他の人がどう思おうが、お兄ちゃんがセックスしてくれれば満足な子なんだから心が歪んで、顔やスタイルが悪くなんてこと絶対に起きないからあのまんま加速度的に綺麗になっていくよそうしたらあたし絶対に勝てない</p><p>マナちゃん</p><p>あたしはコンプレックスの塊だもん生まれた時から、身体が弱かったし身体の成長だって、よくなかった背も伸びてないしおっぱいだってそして、いつも綺麗な雪乃さんが、あたしのことを笑っていたんだもんアンタはダメねぇってそして、いつもみんな雪乃さんのことばかり、褒めてさ身体の弱い、あたしのことは見てくれなかった静岡の療養生活だって誰も会いに来てくれなかったし</p><p>マナは自分のコンプレックスを話す</p><p>それはあたしだって、そうよあたしは山峰の</p><p>メグお姉ちゃんは悪かったことしか話さないから、嫌いあたしは知っているよ白坂の一族の人たちだって、メグお姉ちゃんが可哀想だって言ってた人はいたよ山峰さんの家に、支援してくれた人だっていたよそりゃ、みんな白坂の本家には逆らえなかったけれど、みんながみんな悪い人じゃなかったよ</p><p>思わずメグは</p><p>マナを本当の名前で呼んだ</p><p>そうだよメグお姉ちゃんは同情してくれる人もいたんだよでも、舞夏さんは白坂創介さんの娘だから白坂創介さんや雪乃さんが、みんなの前で威張ってたから白坂の一族で、舞夏さんに優しくしてくれる人なんていなかったんだから</p><p>メグお姉ちゃんはズルいんだよそりゃ、メグお姉ちゃんが辛かったのは知っているけれどそれでも、メグお姉ちゃんは辛いっていう表情を出して生活することは許されていたじゃんかあたしは舞夏さんは静岡の親戚に預けられたまま、辛い顔もできなかったんだよ舞夏さんがそういう表情をすると静岡の叔父さんたちが、白坂創介さんに気を遣って舞夏のことを心配するからだから、あたしはいつでも、ニコニコと不満が無い顔をしていないといけなかったしそれなのに、東京からは誰もお見舞いに来てくれないし</p><p>マナは舞夏はそう言う</p><p>あーあ、あたしが嘘吐きな性格になっちゃったのはあの静岡時代のせいだと思うなああそこではいつも明るい子でいないと、何だか申し訳ないみたいな気がしてたから</p><p>５月に</p><p>最初に会った頃の舞夏は嘘吐きだった</p><p>オレにレイプされた直後なのに</p><p>オレに心を開くようなことを言ったりして</p><p>何度も、オレたちの仲間になるような言動をしながら心の中では、逃げだそうとしていた</p><p>だけど、そんな演技は黒い森の大人たちには、見透かされて</p><p>全裸で何度も土下座させられて</p><p>本当に彼女がオレたちに心を開くまでは随分と時間が掛かった</p><p>だから、あたしはお兄ちゃんが好きお兄ちゃんは、頭はあんまりよくないけれどあたしに嘘吐かないからあたしも、もうお兄ちゃんには嘘吐かないで生きていけるから</p><p>お兄ちゃんとのセックスも好きお兄ちゃんは本当にあたしのことを犯したいって思ってて、全力であたしのこと欲しがっているんだもんとっても、可愛いのだから、あたしもお兄ちゃんになら、全部あげられちゃうルリお姉ちゃんじゃないけれど楽しいよお兄ちゃんとのセックスはアニエスちゃんじゃないけれどお兄ちゃんとのセックスがあれば、他にはもう何もいらない</p><p>１４才の少女はそう言った</p><p>あーあ、一週間でいいからお兄ちゃんを独占したいよ２人で南の島へ行って毎日、セックスするセックスだけセックスに溺れたい赤ちゃんができちゃってもいいというよりお兄ちゃんの赤ちゃんが欲しい赤ちゃん産んだら、もっとお兄ちゃんはあたしのことを見てくれると思うし幸せになれる気がするんだ</p><p>で、でもセックスだけを人生の目的にしてはダメだわ</p><p>不思議そうにマナは言う</p><p>あのさあたしは、白坂創介の娘なんだよ日本の国民の敵って、テレビや新聞でさんざん罵られたあの人の</p><p>それはあたしも同じよ</p><p>違うよメグお姉ちゃんは山峰家の人じゃんか白坂創介さんのことでメグお姉ちゃんの経歴には、何も傷は付いていないんだよメグお姉ちゃんは、今からだって大学へ進学して、普通にお勤めすることだってできるよ</p><p>それはあなただって</p><p>あたしはダメあたしは白坂舞夏という過去からは、逃れられないんだよだって、生まれてから１４年この顔で生きて来ちゃったんだもん今だって、学校の友達に会ったらすぐにバレるよあたしが白坂舞夏だってことは</p><p>それがマナの現在のコンプレックス</p><p>雪乃お姉ちゃんは頑張っているけれどようやく、お姉ちゃんのことを認めてくれる人たちも増えてるみたいだけれどそれでも、白坂創介さんの娘だっていう現実は、一生追い掛けて来るんだよもっとも、あの人は、そんなことを気にしないくらい心がタフだからねあたしとは違って</p><p>雪乃の登山ロープ並みの神経のブッ太さには定評がある</p><p>とてつもなく、前向きな性格だし</p><p>あいつは、へこたれないオンナだよなあ</p><p>あたしは雪乃お姉ちゃんみたいには、なれないもん</p><p>あんな風に脳天気にはなれないよ違うんだよね生まれたときから、あの人とは</p><p>黙り込む２人</p><p>雪乃とは違う雪乃みたいにはなれないそれは、あたしがずっと感じてたことよ</p><p>メグが穏やかに言う</p><p>あああたし、いつからだろうヨシくんの女にしてもらって自分の方が、雪乃に勝っているって思いだして</p><p>そうだねメグお姉ちゃんは雪乃さんに自分が勝ったと思うようになってから、悪くなったと思う</p><p>あたしが悪くなった</p><p>うん良くなかったよ家族の中でも、１人だけ浮くようになってったし</p><p>メグはマナの言葉に、背筋が凍ったらしい</p><p>そうだったかしら</p><p>そうだよ前のメグお姉ちゃんは自分に自信の無い子だから、みんなにもっと気を遣っていたもんだけど今はみすずお姉ちゃんにまで、平気で嫌味なことを言ったりするでしょ</p><p>あたしそんなことしてる</p><p>してるよ自分では、気付いていないの</p><p>マナは苦笑する</p><p>メグお姉ちゃんにとっては雪乃お姉ちゃんだけが、人生の大きな壁だったんでしょだから、お兄ちゃんのことで雪乃さんはお屋敷に居ないけれど、メグお姉ちゃんはお兄ちゃんの側にずっといるしかも、公式には学校では、メグお姉ちゃんがお兄ちゃんのフィアンセだってことになったから気持ちが大きくなって、変になっちゃったんだよそれで、学校の人たちや同じクラスに居る雪乃お姉ちゃんにあたしは今、とっても幸せなのってアピールを一生懸命やるからどんどん気持ちだけが大きくなって、あたしたち家族の中での態度も大きくなってったんだよ</p><p>そ、そうなのかしら</p><p>２人の会話を聞いてルナが</p><p>そういうことなのネ</p><p>オレでなくイーディが、笑って答えた</p><p>メグお姉ちゃんは自分と雪乃さんとの関係だけで雪乃お姉ちゃんに勝ったってことだけで、いい気になってたからこんなことになっちゃったんだよ</p><p>本当に注意しないといけなかったのは雪乃お姉ちゃんじゃなかったのにさ</p><p>どういうこと、それ</p><p>メグがマナに尋ねる</p><p>さっき言ったでしょお兄ちゃんを独占したがっているのは、メグお姉ちゃんだけじゃないって</p><p>マナがクスッと笑う</p><p>あたしとミナホお姉さんとみすずお姉さんメグお姉ちゃんはみすずお姉ちゃんを怒らせちゃったんだよよりによって一番怖い人をね</p><p>ここで、みすずの名前が出るのか</p><p>そうなのネアタシだってミスズだけは、なるべく気を遣うようにしているのネあの子はミナホとネイの次に、怖い子ダカラ</p><p>ミナホお姉さんはあの人も、相当怖い人だけれどメグお姉ちゃんには、優しいでしょメグお姉ちゃんがお世話になった人の娘だから</p><p>ていうかあの人は、好き嫌いが激しいんだよお兄ちゃんのことだと思ったら我慢するけれど今回だってミナホお姉さんは、お兄ちゃんが鷹倉さんたちとセックスするのは本当は嫌だったんでしょ香月さんとの付き合いや巫女の力が、お兄ちゃんにとって必要だと思ったから、我慢してくれたんだろうけれどあの人は、お兄ちゃんのためならどんな苦しいことも受け入れるから</p><p>月子による癒やしが何でも自分１人で解決しようとして空回りしていたオレに必要だと、ミナホ姉さんは思ったんだ</p><p>自分がセックスできない身体だからこそミナホ姉さんは、オレのために色々な感情を押し殺してくれる</p><p>でも、ミナホお姉さんは嫌な時は、絶対に自分の部屋から出て来ない人だからその辺は、徹底しているのよ性格として判りやすい人なんだよ</p><p>マナは、そう分析する</p><p>であの人は、メグお姉ちゃんのことは好きあたしのことは嫌い嫌いだけれどお兄ちゃんのためだと思って、あたしのことも置いてくれているだから、あたしは絶対に、ミナホお姉さんには逆らわない言われたことは何でもするよあたしを、お兄ちゃんの側にいさせてくれている人なんだから</p><p>マナ、あなたは</p><p>メグは、すっかり絶句している</p><p>他の人もそうだからミナホお姉さんが、メグミお姉ちゃんだけを優遇してもみんな我慢していたんだよ</p><p>優遇って</p><p>メグお姉ちゃんだけ公式なお兄ちゃんの婚約者で、クラスメイトで、一緒に学生生活を楽しめてお兄ちゃんとの家までもらった自分の友達だって家に呼んでパーティしたりもした</p><p>そんなのあたしたちには許されないんだよあたしだって叫びたいよ外で大きな声でお兄ちゃんが大好きだってあたしは、お兄ちゃんの恋人なんだって</p><p>マナの眼に涙が浮いていた</p><p>思わず謝るメグ</p><p>いいんだよメグお姉ちゃんのせいじゃないからミナホお姉さんが、メグお姉ちゃんだけを優遇したからメグお姉ちゃんは、増長しちゃったってだけのことだからさ</p><p>でもあんまりにもメグお姉ちゃんの増長が酷くなりすぎちゃったからミナホお姉さんも、さすがにマズイと思ったしみすずお姉ちゃんの堪忍袋の緒が切れたんだよ</p><p>まそういうことなのよネ</p><p>イーディは、うんうん頷いている</p><p>あんな怖い人を本気で怒らせるなんて、メグお姉ちゃん、どうかしているよ雪乃お姉ちゃんの方ばっかり見て勝った勝ったって喜んで周りの人たちの我慢の限界をブッちぎっちゃったんだよねえ、判ってる</p><p>メグの顔は蒼白になっている</p><p>メグお姉ちゃんはお屋敷から叩き出されるかどうかの瀬戸際に居るんだからねいや、もう瀬戸際から落っこちゃっているのかもしれない</p><p>馬鹿なこと、言わないでよ</p><p>そうは言うけれどさ今、お屋敷でみんなで投票しているからメグお姉ちゃんをこのまま置いておくかどうか</p><p>う、嘘だろ</p><p>ちなみにあたしは、メグお姉ちゃんを追い出す方に投票してきたから</p><p>マナはそう告げた</p><p>最近シマコウサクのことをよく考えるのですが</p><p>やっぱり、宣伝部出身で途中で、レコード会社やワイン輸入とか、ふらふらしたことをしていた人が</p><p>社長に昇進するのはありえないような</p><p>いや、そういうことを批判したいのではなく</p><p>よりによって今は一流家電メーカーの会長職なのに</p><p>シーマの広告をやっているのが</p><p>安いんじゃないかというか、何というか</p><p>そっちが、納得できないのです</p><p>746．僭主宣誓</p><p>マナはあたしを追い出したいの</p><p>だってしょうがないじゃんメグお姉ちゃんは帰れる場所があるんだし</p><p>マナは真っ正面から、メグにそう告げる</p><p>あたしだって帰れる場所なんかないわよ今更、山峰の家に住まわせて下さいってお願いするわけにもいかないもの</p><p>そんなことないよ山峰さんはメグお姉ちゃんのこと、自分たちの娘として大切に育ててくれたんだし帰りたいって言えば、よろこんで迎え入れてくれるよあたしは、そう思うよ</p><p>ていうかそうするしかないんだよ投票で、メグお姉ちゃんには出てってもらうことになったら山峰さんの家しか、メグお姉ちゃんを引き取ってくれるところはないんだしさ</p><p>どうして、あたしが出て行かないといけないのよ</p><p>ムッとしてメグがマナを見る</p><p>それは、メグお姉ちゃんがいけないんでしょメグお姉ちゃんが、家族としての協調性に欠けているからミナホお姉さんからだって、言われたんじゃないの山峰の家に帰れって</p><p>ビクッとなるメグ</p><p>あ、ホントに言われたんだ</p><p>マナが、呆れたように突っ込む</p><p>ゆ、昨夜ねでも、それは御名穂さんが、あたしの心を引き締めようとして言ったことで本気じゃないわよ</p><p>えー、本気だよ絶対、本気そういう人じゃんか、ミナホお姉さんて冗談とか言わない人なんだから</p><p>あっ、そうか昨夜はメグお姉ちゃんが、自分の意志でお屋敷から出て行くっていう形にしようとしてくれたんじゃないの他の家族の総意で追い出されるより、自分から出て行くの方がメグお姉ちゃんにとっては、ショックが少ないでしょだから</p><p>感情的になるメグ</p><p>どっちにしてもさもうダメなんだよもう無理なんだよメグお姉ちゃんは、お兄ちゃんとは一緒に暮らせない出て行くしかないんだから</p><p>そんなのあなたが決めることじゃないわよ</p><p>ツンとしてそっぽを向く、メグ</p><p>だって雪乃お姉ちゃん、このままお屋敷で暮らすことになったからさ</p><p>マナの言葉に、ギョッとするメグ</p><p>メグお姉ちゃんは、雪乃お姉ちゃんとの同居は無理でしょだから、出て行くしかないんだよみんなそれが判っているからメグお姉ちゃんの追放に投票すると思うよ</p><p>ち、ちょっと待ちなさいよ</p><p>取り乱すメグ</p><p>そんなのどうして、あたしのいないところで決まっちゃってるのよ</p><p>しょうがないじゃんメグお姉ちゃんは、部活で朝から居なかったんだから</p><p>いやでも、あたしが帰るまで待っててくれてもいいじゃないのっ</p><p>何でって</p><p>どうして、メグお姉ちゃんだけを特別にして待ってないといけないわけ</p><p>マナのキツイ言葉にメグは絶句する</p><p>ヨシくんが、そう言ったの雪乃をあたしたちの家に住まわせるって</p><p>お兄ちゃんは、別に関係無いよ</p><p>雪乃をお屋敷に住まわせてくれって、ミナホ姉さんに頼んだのは</p><p>オレだぞ</p><p>みんなの前で</p><p>もはや、そういう問題じゃないんだよ</p><p>み、御名穂さんは何て御名穂さんは雪乃のことが嫌いなハズじゃない</p><p>メグは、顔面蒼白で尋ねる</p><p>だーかーら、もう、そういう段階じゃないってのっ</p><p>マナは答える</p><p>あのさ雪乃お姉ちゃんのお腹には、お兄ちゃんの赤ちゃんが居るんだよそりゃ、今までは色々あったけれどさミナホお姉さんも、他の人も、あたしも雪乃お姉ちゃんには、安心して赤ちゃんを産んで欲しいと思っているよお兄ちゃんの子供だもん大切にみんなで可愛がって、育てたいよ幸せにしてあげないと、可哀想だもん</p><p>そ、それはそうだけど</p><p>そろそろ潮時でしょ雪乃お姉ちゃん色々、苦労したから変わったし前みたいに、自分勝手なところなくなったもの相変わらずマイペースだけど雪乃お姉ちゃん、人の気持ちを考えるようになったもんだから、みんな認めたんだよだからこそ、もう雪乃お姉ちゃんを家族として迎え入れてあげないといけない時期なんだって感じているんだよ</p><p>でも雪乃なのよ</p><p>メグは、吐き捨てるように言った</p><p>あたしのことを、ずっと苦しめて楽しんでいた人なのよ人の性格なんて、そう簡単に変わらないわよ雪乃は雪乃なのよ</p><p>マナは冷たい眼で、メグを見ている</p><p>そういうメグお姉ちゃんこそどんどん、昔の雪乃お姉ちゃんみたいになってるよ</p><p>あたしが雪乃みたい</p><p>そんなはずがないでしょっ雪乃はイジメっ子であたしは、ずっと雪乃に苦しめられてきたんだからっ今だって</p><p>メグは、言葉を詰まらせる</p><p>あの子はあたしが幸せになりそうになると、必ず邪魔するのよ</p><p>苦々しげにメグは言った</p><p>うん良い傾向ネさすがマナだネ</p><p>モニターを見ながらイーディが言う</p><p>いや、マズイだろメグ、メチャクチャ、ヒートアップしてるじゃないか</p><p>オレはこのまま、２人が掴み合いのケンカとか始めるんじゃないかってハラハラしている</p><p>そんなことないネメグミのお腹の底に溜まってた感情が良い感じに発散されているネ</p><p>あの子は溜め込み過ぎて、自爆するタイプだからこうやって、吐き出させるのは良いことヨそれも、マナだからこんなにストレートに感情が出せているワケダシ</p><p>マナはメグの母親違いの妹で、昔からよく知っている相手だ</p><p>確かにメグにとっては、一番話しやすい相手のはずだ</p><p>これが、克子姉や渚ならメグは優等生らしく、従順に話を聞くだけだろうし</p><p>みすずや寧には、決して本心を明かそうとはしないだろう</p><p>イーディや瑠璃子なら、話をはぐらかすかもしれない</p><p>マナだからこそ、真っ正面から向き合って話ができている</p><p>だけどでも</p><p>雪乃はあたしとヨシくんの間に割り込んで今度は、あたしからヨシくんを奪うつもりなのよっそうよきっと、そうなんだわ</p><p>マナがはーぁと、大きく溜息を吐く</p><p>メグお姉ちゃんの世界にはお兄ちゃんと雪乃お姉ちゃんしかいないわけ</p><p>呆れたようにそう言う</p><p>メグお姉ちゃんの認識は、全然間違っているよ だって、今の雪乃さんは自分の存在がどんなものなのか判っているもの</p><p>雪乃の存在って何よ</p><p>だからさ例え、お腹にお兄ちゃんの赤ちゃんがいるからって お屋敷での生活は、雪乃さんの天下にはならないってことむしろ、雪乃さんの自由は制限されるんだよだって、お屋敷はミナホお姉さんの物だし怖いみすずお姉ちゃんがいる克子お姉ちゃんや、マルゴお姉ちゃんや年上の怖いお姉さんたちに、逐一行動を監視されるわけだし雪乃さんが、好き勝手なことをして許されるはずがないんだから雪乃さんにとっては今まで通り、香月セキュリティ・サービスの施設で暮らす方が、よっぽど気が楽なはずだよ</p><p>じゃあもしかして、雪乃の方からあたしたちとの同居を断ってくるっていう可能性もあるわけ</p><p>メグがそんなことを言い出す</p><p>そんなわけないじゃんかっ馬鹿なの、メグお姉ちゃんは</p><p>雪乃お姉ちゃんだってより、良い状況で赤ちゃんを産みたいんだよっ香月セキュリティ・サービスの施設に居るよりお屋敷で暮らしていれば、渚お姉ちゃんと一緒に万全の態勢で出産できるわけでしょお兄ちゃんの赤ちゃんなんだからミナホお姉さんだって、みすずお姉ちゃんだって良い病院の良い環境で、どれだけお金が掛かっても良いからって手を尽くしてくれることは判っているじゃんかっ</p><p>雪乃お姉ちゃんだって自分のお腹の中の赤ちゃんは大切なんだよっ愛しているんだよっ可愛いんだよっだから多少、居心地が悪いぐらいは我慢するよ安心してより良い態勢で赤ちゃんを産むことの方が、重要なんだから</p><p>マナは、きっぱりとそう言った</p><p>メグお姉ちゃんとは違うんだよ雪乃お姉ちゃんはもう、メグお姉ちゃんとケンカしてたこととか、どうでもいいんだよっ赤ちゃんが大事なのっそして</p><p>スーッと深呼吸してマナは言う</p><p>あたしもあたしたちもそう雪乃お姉ちゃんとの過去のゴタゴタとかどうでもいいんだよお兄ちゃんの赤ちゃんなんだよそれだけが一番大事に決まっているじゃんかだって</p><p>マナの眼が潤んでいる</p><p>お兄ちゃんの赤ちゃんを愛しむことはあたしたち家族にとっては、一番大切なことなんだもん誰が産んだ子でも可愛いよ大切だよ愛しているよそうでないといつか、自分が産んだ赤ちゃんを、みんなに大切にしてもらえなくなるもん</p><p>そんなことも判らなくなっちゃってるからメグお姉ちゃんは、追い出すしかなくなっちゃっているんだよこのまま、雪乃お姉ちゃんと一緒に暮らしてさメグお姉ちゃんは、雪乃お姉ちゃんが産んだ赤ちゃんをイジメるのそういうことするわけ雪乃お姉ちゃんが自分より先に、お兄ちゃんの赤ちゃんを産むことに嫉妬して</p><p>メグは呆然として、自分の手を見る</p><p>今のメグお姉ちゃんはそういうことをしかねないんだよっみんな、そう感じているだからだよお姉ちゃん</p><p>さっきも言った通りメグお姉ちゃんと同じくらいううん、多分、メグお姉ちゃん以上に、みすずお姉ちゃんとミナホお姉さんは、お兄ちゃんのことを独占したいと思っているもちろん、あたしも</p><p>いや、寧もそうだ</p><p>寧もとてつもなく情の深い女だ</p><p>でも、みんな我慢しているんだよ独占したい気持ちを抑えて家族を守ることに集中しているどうしてだか判る</p><p>メグは黙って、首を横に振る</p><p>あたしたちの大好きなお兄ちゃんは心にポッカリと大きな穴が開いているんだよこの穴はあたしたち、１人１人では大きすぎて塞げないんだよ家族全員で、愛情を込めて塞ぐしかないんだよ</p><p>オレの心の欠落</p><p>お兄ちゃんはまだ自分が、人に愛されているっていうことを信じていないお兄ちゃんは、あたしたちを愛してくれているけれどお兄ちゃん自身の心は、まだ孤独なままなんだよ愛情を込めて埋めてあげるしかないんだよ毎日、みんなで愛している、愛している、好き好き大好きって抱き締めてあげてそして、多分、あたしたち全員が、お兄ちゃんの赤ちゃんを産んでみんなで笑顔で育ててそこまでしたら、きっとお兄ちゃんは、あたしたちの愛を信じてくれると思う</p><p>オレはそうなのか</p><p>オレはマナたちの愛を信じられていない</p><p>判る我が儘なメグミお姉ちゃん１人じゃあどんなに頑張ったって、お兄ちゃんの心の穴は塞げないんだよメグミお姉ちゃんじゃダメなんだよだって、メグミお姉ちゃんは愛するよりも、愛されたい人でしょ</p><p>両手をグッと握りしめてメグは、ぶるぶると震えている</p><p>でも、お兄ちゃんは愛されたくて愛されたくて、どうしょもないのにその何百倍もあたしたちを愛しちゃう人でしょ命だって、軽々と投げ出しちゃう人でしょだから、あたしたちだってお兄ちゃんに惹き付けられてるあたしたち全員の愛と、お兄ちゃんの愛が釣り合っているんだよううんお兄ちゃんの方は、まだまだ愛が余っているよ鷹倉さんたち３人を、平気で受け入れちゃったもんまだ全然、余裕がある愛してくれる力に、余裕があるからマズイんだよ</p><p>この４ヶ月間お兄ちゃんを頑張らせ過ぎてしまったのは、あたしたちでしょ</p><p>オレは頑張りすぎていた</p><p>お兄ちゃんの心に空いた大きな穴がまだまだ、たくさんの女を愛することができるとしてもお兄ちゃんの身体は１つだもんしかも、毎回毎回命懸けじゃお兄ちゃんの身体が保たないよ</p><p>それは判っているわよあたしだってだから、ヨシくんは今は学校とパンのことだけに集中して欲しいのよ</p><p>違うよ学校だって、パンだってどうでもいいんだよっメグお姉ちゃんはホント、自分のことばっかり考えてるそうじゃないでしょ</p><p>お兄ちゃんはあたしたち家族全員のことを愛してくれているんだよもうすでに、お兄ちゃんにとっては家族全部が大切なんだよだったらさあたしたちは、お兄ちゃんが余計な心配をしなくていいように少しでも、家族の中のトラブルを自分たちで片付けるべきでしょ</p><p>だから留守番組の克子姉やみすずたちは</p><p>オレの不在時に、メグとの対話役としてマナを送り込むことを決めたんだ</p><p>オレがメグと２人きりで話をしてメグの問題を解決するのでなく</p><p>家族の問題として家族の内で処理する</p><p>そういう力が、そういう働きがすでにできていることを示すため</p><p>イーディは、この光景をわざわざオレに観せている</p><p>お兄ちゃんは鷹倉さんたちのために頑張って、くたびれて帰って来るのにこの上、まだメグお姉ちゃんの面倒な相手をさせるわけにはいかないもん</p><p>面倒ってあたしは、ヨシくんの婚約者なのよ</p><p>メグも喚いた</p><p>婚約者がヨシくんと話したらダメなのマナに、どうして、あたしがヨシくんと話すことを止める権利があるのよ</p><p>お兄ちゃんの婚約者ならみすずお姉ちゃんもそうだって、判ってる</p><p>オレは黒森公としては</p><p>ジッちゃんに公の場で認められたみすずの結婚相手だ</p><p>ホント判ってないねあんまりにも、メグミお姉ちゃんがうるさいようならさお兄ちゃんは、今の高校を辞めちゃってもいいんだよ吉田良信の方は、もう捨てちゃってみすずお姉ちゃんの婚約者の黒森公として、別の学校に通い直すことだってできるんだよ</p><p>そ、そんなぱ、パンはどうするのよ</p><p>メグは、戸惑う</p><p>そんなのどこでもできるじゃん幾らでもやり直せるしミナホお姉さんは、お兄ちゃんのために作ったこのパンの工房を捨てても、全然損だとは思わないよメグミお姉ちゃんみたいな、面倒な女とお兄ちゃんが別れられるのならね</p><p>もちろん、メグお姉ちゃんの方が、どっか遠くに転校してくれてもいいんだよその方がいいかなほら黒森公としてのお兄ちゃんとみすずお姉ちゃんの婚約は、絶対に守っていかないと家族みんなにとって困ることだけどメグお姉ちゃんとの婚約は、そうじゃないからね今からだって、解消できるんだよ簡単に</p><p>解消なんて、できないわよ</p><p>マナは意地悪く尋ねる</p><p>だって学校中のみんなが知っているのよあたしとヨシくんが、婚約していることは</p><p>そんなの高校１年生同士なんだからさやっぱり、止めます別れましたで済むことじゃんみんな、変には思わないよそもそも、１６歳で婚約していることの方が変なんだから</p><p>ていうかさお兄ちゃんと、メグお姉ちゃんとの婚約は、たまたまの結果でしょ黒い森の家族のことを隠すためのカムフラージュで始めたことじゃんか</p><p>そうまあ、メグお姉ちゃんにとっては、重い意味があるのかもしれないけれどあたしたちにとっては、そうだよだってお兄ちゃんの女であることは、みんな対等な立場のはずなんだからお兄ちゃんは、ちゃんとみんな公平に愛してくれているんだからさ婚約者なんて、名目だけでしょたまたま、メグお姉ちゃんがお兄ちゃんのクラスメイトだったってだけのことだったからだよ</p><p>さらにマナはメグを追い詰めていく</p><p>みすずお姉ちゃんは、そういうことをちゃーんと判っているから自分がお兄ちゃんの婚約者なんだとか、そういう理由で威張ったりはしないでしょちゃんと、あたしたちにも気を遣ってくれるもん誰かさんとは違ってさ</p><p>いーえ、メグお姉ちゃんは自分だけが特別なんだっていう意識を持ってました上から目線で、偉そう光線をビシバシ出してたもんみんなに嫌われるのは、当たり前じゃん</p><p>ま、いいから、いいからということでお屋敷から追放と同時に、お兄ちゃんの婚約者っていう称号も剥奪ねこれも、多分今頃は、投票で決定していると思う</p><p>そんなの勝手に決めないでよ</p><p>勝手じゃないよ家族みんなで話し合って投票して決めることなんだから</p><p>あたしの居ないところで決めるなんて酷いわよ</p><p>酷くないよあそれでさメグお姉ちゃんの代わりに日常生活でのお兄ちゃんのカムフラージュ役をやってくれる人も、もう決まっているから</p><p>ちょちょっと待って</p><p>やっぱり、ほら世間的には、彼女アリってことにしておかないとどんどん、お兄ちゃんに女の子が寄って来ちゃうでしょだからメグお姉ちゃんの次の人を決めたんだよそういうお役目の人を</p><p>だ、誰よ</p><p>まさか雪乃</p><p>マナは、真剣なメグの顔にプッと噴き出す</p><p>さすがにそれは無いでしょ今の雪乃お姉ちゃんは有名人なんだからワイドショーの取材が来ちゃうよカムフラージュにならないってば</p><p>じゃあマナまさかあなたなの</p><p>メグは、憎しみの眼でマナを見る</p><p>それも無理だってばあたし、まだ中２だよしかも、雪乃さんとおんなじ立場でしょ外に出ればいつ、白坂創介さんの娘ってバレるか判らないんだからさ</p><p>じゃあ、誰よ寧お姉さんそれとも、みすずさん</p><p>メグお姉ちゃんの知らない人だよ</p><p>マナは、ポケットから携帯を取り出す</p><p>あ大変、お待たせ致しましたどうぞ入って来て下さい</p><p>パン工房の外から入る扉が開く</p><p>こっちでーすここにいまーす</p><p>マナは、パン工房の待機室のドアを開け外から入ってきた人に、声を掛けた</p><p>もう待たせるんだから部活が終わってから、ずーっと待たされているのよこっちはさもおおお外はすっかり、真っ暗になっちゃってるのよ</p><p>そしてオレたちが眺めているモニターの画面に</p><p>制服姿の可奈センパイの姿が現れる</p><p>２年生で一番と評判の高い美少女</p><p>テニス部で鍛えたいや、あんまりマジメに部活していなさそうだけれど</p><p>スラッとした長身に長い手足</p><p>ふっくらとした胸の前に腕を組んで上から、メグを見下ろしている</p><p>肩にはテニスのラケットを入れたバッグを背負っているから</p><p>可奈センパイも、日曜だけどクラブの練習に来ていたんだ</p><p>なーにあんたが、ノブの婚約者ってことになっている子</p><p>ニヤッと微笑む可奈センパイ</p><p>あたしの方が３倍綺麗じゃないのっくふふふっ</p><p>あ、あのどなたですか</p><p>知らない人の前では大人しい委員長の性格に戻ってしまう</p><p>あら知らないのあたしは２年の星崎よ星崎可奈テニス部のノブから聞いていない</p><p>ノブって</p><p>やーね良信だから、ノブなんじゃないの</p><p>ニヤニヤ笑いながら可奈センパイは、メグをジロジロ見る</p><p>うん奈島さんならちょっと負けちゃうけれど、あんたが相手なら完全にあたしの勝ちね１００パーセント、間違いないわね</p><p>何の話ですマナこれは、どういうことなの</p><p>メグがマナに尋ねるが</p><p>なーに、大したことじゃないのよ香月家のねお嬢様に頼まれたのよ知っているでしょ、みすずさん</p><p>可奈センパイがメグに告げる</p><p>相手がマナでなく上級生だと、メグはすっかり態度が変わる</p><p>メグも、運動部員だもんな先輩には、弱い</p><p>ていうか座っていいかしら</p><p>あごめんなさいどうぞ</p><p>可奈センパイは、バッグを置いてドカッと椅子に腰掛ける</p><p>あのさあなたってほら、ノブと香月家のお嬢様たちとの関係を隠すためにノブの婚約者をやっているわけでしょ</p><p>あたしは全部知ってるから昨日、ノブたちと一緒に、あなたたちのお屋敷にも行ったし</p><p>そうよねぇ</p><p>可奈センパイがマナに微笑む</p><p>うん可奈さんは昨日、来たんだよメグお姉ちゃんが留守の時に</p><p>可奈さん</p><p>マナのその答えにメグは驚く</p><p>あああたしもさノブのええっと、ちょっと恥ずかしいんだけれどセックス奴隷なのよ</p><p>平然と、可奈センパイはメグに告げる</p><p>セックス奴隷よいやね、何度も言わせないでよノブにレイプされてあ、違うわノブに犯していただいて、あたしもセックス奴隷にしていただいたのよこれから、いっぱいご奉仕するわよーんセックス奴隷だからウフフフフっ</p><p>何度もセックス奴隷という言葉を繰り返す</p><p>そそうなんですか</p><p>そうよよねぇ</p><p>可奈センパイは、マナに微笑む</p><p>メグは昨夜、ミナホ姉さんからオレと可奈センパイのことを聞かされている</p><p>オレが可奈センパイとセックスする映像を見たはずだ</p><p>それなのに知らないと言い張るのは</p><p>可奈センパイを認める気が無いからか</p><p>あくまでも、自分は可奈センパイのことは知らないと</p><p>可奈センパイ本人に対しては、そういう態度で対している</p><p>ホントだから寧お姉さんや、美智お姉ちゃんたちが中心になってみんなで、可奈お姉ちゃんをお兄ちゃんの奴隷にしたんだよお兄ちゃんて、ほら、可奈お姉ちゃんみたいに綺麗な人をレイプするの大好きでしょとっても、喜んでくれたんだから</p><p>マナが、笑顔でそう告げる</p><p>うそ、ノブ喜んでたじゃあ、また犯されてあげないといやいや、ご奉仕させていただかないといけないわねっあたしセックス奴隷だからっるんっ</p><p>メグは呆然としている</p><p>まさか、可奈センパイがこんな風に突然、メグに会いに来るとは思っていなかったんだ</p><p>しかも、オレのセックス奴隷になったことを積極的に受け入れているなんて</p><p>メグの想像外のことだったんだな</p><p>あたし何も聞いていないですから</p><p>メグはなおも、そう言い切る</p><p>え、そうなの聞いてないのああ、そうかそれは、しょうがないかもねぇ</p><p>可奈センパイは、メグを見てクスクスと笑い出す</p><p>だって、あなたもうお払い箱になるんですものねっるんっ</p><p>ギョッとする、メグ</p><p>単刀直入に言うわよノブの婚約者っていうかこの学校の中での恋人の役は、今日からはあたしがするからあなたはご苦労様そういうことなんだけれど納得してくれるかな</p><p>メグは、眼をパチクリさせている</p><p>ああ、はいっていうのはYESって意味よね早速の承諾、ありがとうございまーすじゃあ、これでノブはあったしのモノっるるるるんっくふぅ</p><p>今、アップしようとしたら昨日の話が、リストに無くて</p><p>もしかして、昨夜、アップしそこなったのかと慌てたのですが</p><p>もう一度、やり直してみたら</p><p>昨日の話も、ちゃんと出て来た</p><p>どうなっているんじゃ</p><p>一瞬、ハラハラしました</p><p>母のところに、突然、全く知らない人から</p><p>私は、あなたの遠い親戚ですという手紙が来ました</p><p>えーと、母の母の妹のお孫さんなのかな</p><p>だから、祖母の父のところで、血が分岐している</p><p>何かよく判らないのですが</p><p>突然のことで、本当かどうかよく判らないですし</p><p>で、その人が送りつけてきた系図によると</p><p>私の曾祖父は戦時中、戦艦陸奥に乗っていたんだそうです</p><p>って陸奥を調べたら</p><p>謎の沈没をしていて戦争が終わるまで、そのことが秘密になっていたという</p><p>沈没で死んだ船員たちも、ずっと生きていることにされて給料が払い続けられていたという</p><p>本当に、私の曾祖父がその人の祖先と同じなのか判らないんですけれど</p><p>また、新手の詐欺かもしれませんし</p><p>戦艦陸奥っていうところが、妙に怪しい</p><p>747．オール怪獣総進撃</p><p>ちょっちょっと、待って下さい</p><p>突然の可奈センパイの略奪宣言にメグは、慌てる</p><p>星崎さんがな、何であたしのヨシくんと</p><p>可奈センパイは、ニヤッと笑って</p><p>ふーん、ヨシくんて呼んでるんだノブのこと</p><p>でも、二度とそう呼ばないでね今日からは、あたしのノブなんだからさっるっるるるんるんるんっ</p><p>それって星崎さんも、ヨシくんのことが好きってことですか</p><p>恐る恐るメグが尋ねる</p><p>うーんとそれは、どうだろう</p><p>可奈センパイはちょっと考え</p><p>あたしさ人のことを好きになるとか、あんまり経験無いんだよねぇほら、あたしってさ人並み外れて可愛いでしょもう、底抜けに可愛いでしょだからさ男の子から、好きですとか付き合って下さいとかコクられんのが当たり前でさその中から、良さそうなのを見繕って取りあえず、付き合ってるてのが普通だったから小４の頃から</p><p>でもさぁ大体が、つまんない男なのよ面白く無いのよ面白そうなことを言うヤツはさ、大抵ナルシストだしさ顔がいいだけのバカとかもねだから誰1人、キスすら許さないで取っ替え引っ替えしてきたのよほらあたしぐらいの女になると、フリーだってバレると、色々面倒なのよ取りあえずは、男がいますってことにしとかないとさそれで気弱な男は、寄り付いてこなくなるからていうか、男がいるって判っているのに、突撃かましてくる男は本気のバカか、スーパー・ナルシストか、どっちかだから知ってる彼氏のいる女の方が、落としやすいって本を書いてるバカがいるのよ自称・プロのナンパ師だって彼氏のいる女は、絶対に自分の相手に不満を持っているはずだからそこを狙えばイチコロなんだってさバカにしているわよねっ死ねばいいのにそんな本をわざわざ買うヤツも買って読むヤツも</p><p>可奈センパイ脱線してます</p><p>だからさあたしにとっては、男ってのは向こうから言い寄ってくるものでさ適当にサバいてれば、それでいいのかなって思ってたわけ季節ごとのイベントにプレゼントだけは、貰っとくっていうかああ、誕生日の頃にそろそろ終わりにする男と、次に付き合う予定の男と両方そろっていると二重取りとかもできるからどっちも、別れる気配と付き合いそうな気配を臭わせておくとばっちり、お金の掛かったものをくれるわよ片っ方は、あたしと別れたくないわけだしもう片方は、付き合いたいわけだから2人とも必死になるのよそれがまぁ気持ち悪いんだけれど女を追っ掛けるのに必死な男って、ダメよね魅力的じゃないからでも、覚えておいた方がいいわよそういう男のコントロール技術はあなたも、今日からはフリーなんだからさっ</p><p>あ、あたしフリーなんかじゃありません</p><p>本当にメグは、可奈センパイとは相性が悪そうだ</p><p>さっきまで、マナに対してはあんなに強気で話していたのに</p><p>すっかりタジタジになっている</p><p>内弁慶なのよネメグミは</p><p>そんな日本語まで知っているのかお前は</p><p>美智と仲が良いのは、武闘つながりではなく</p><p>２人とも、超天才児だからなんだな</p><p>美智も教科書を１回読んだら、全部暗記してしまうような天才だし</p><p>マゾっ娘だけれど</p><p>あら、フリーよフリーになるの今まで、ご苦労様ノブのことは、これからあたしが責任を持って面倒を見るからあなたは、お役御免なのさよなら</p><p>な何を言ってるんですか</p><p>可奈センパイはニコッと微笑む</p><p>あたしさ今まで生きてきて、こんなにもワクワクしているのは初めてなのよっスッゴイ、楽しいの</p><p>何がですか</p><p>判らないの香月家のお嬢様と寧さんよそれからノブもみぃーんな、ブッ飛んでるんだもんっメッチャクチャでしょモラルとか、常識とか全然囚われてないじゃないのっみんな、ノブのことが大好きでさだからって、学校に居る時のノブのセックス奴隷まで用意してあげようとするのよそういうの、全然平気なのよあの人たちやっぱり２人とも、あたし並みに綺麗だからかなノブのこと好き過ぎているから、嫉妬とか感じないみたいね超越しているわさすが</p><p>ウンウンと、可奈センパイは１人で納得している</p><p>でノブも、全然平気でしょあの天下の香月家のお嬢様たちよ普通ならさ、腰が引けてあたしみたいな美女が出て来ても、いえいえ、ワタクシメは生涯、みすず様にお仕えするでありますケロロとか、平身低頭でおでこを床に擦り付けるのが当たり前なわけでしょでも、全然平気普通に、アメとかチョコとか貰ったみたいにおっ、センキュウって、あたしのことを弄ぶわけ見られても平気っていうか平気で見せているし、お嬢様たちも喜んで見ているし寧さんもみんな、スゴイはうーん、突き抜けてる</p><p>ちょっと待って下さいヨシくんが星崎さんと</p><p>うん犯されちゃったわよっヴァージンあげちゃったくふふふっ</p><p>笑って可奈センパイは横のマナを見る</p><p>あなたは、知ってるわよねあの時、飲み物を持って来てくれたんだから</p><p>マナは、可奈センパイに微笑む</p><p>し、知らないわよあたし</p><p>だってメグお姉ちゃんに話している余裕は無かったじゃん昨日から忙しかったし</p><p>そんな必要も無かったし</p><p>マナは、冷たくそう言う</p><p>あなたもさノブとはしているんでしょ</p><p>はいマナもお兄ちゃんのセックス奴隷ですあ、あたしがセックス奴隷の第１号なのかなそう言えば</p><p>マナは、可奈センパイに答える</p><p>ふーん、あなたも、そこそこ可愛いもんね</p><p>マナは小雨の降っているお外で、いきなりお兄ちゃんにレイプされちゃったんです初体験が、レイプですだから、今でもお外でするのが大好きなんです</p><p>さすがノブね見境無しよね</p><p>それは違いますよお兄ちゃんは本当に可愛い子しか、セックスしてくれませんから</p><p>ああ、そうねそれはその通りだわ</p><p>可奈センパイとマナは、笑い合う</p><p>こっちの２人は妙に相性が良い</p><p>ああ、そうかだから、あなたはもうお払い箱なのねぇ</p><p>改めて、可奈センパイはメグをジトッと見る</p><p>ムッとして、睨み返すメグ</p><p>だって、あなた可愛くないじゃないノブの婚約者とか全然、相応しくないわ</p><p>可奈センパイの言葉がメグの心にズサっと突き刺さる</p><p>いや判っているわよノブは、本当は香月のお嬢様たちのモノでううん、寧さんたちも含めて、秘密の美女グループのモノっていうかノブも凄いもんねあんな怖い人たちに支配されているんじゃなくって対等に、自分の女だって支配し返しているしだからさあなたの役割なんて、この学校の中でノブが変な女から眼を付けられないようにするためのただのカモフラージュ役なんでしょ</p><p>可奈センパイが、ニヤッと笑う</p><p>でも、これも凄いわよねわざわざ婚約していることにしちゃうなんてさすが、香月のお嬢様と寧さん、スケールが違うわそこまでしないと、ノブを他の女に獲られちゃうんじゃないかって心配なんでしょうけれど</p><p>可奈センパイは、そう思っているらしい</p><p>でもささすがに、今のあなたじゃダメよノブの婚約者には相応しくないわあなたみたいな、ヌカミソ臭い女じゃあ一緒にいるノブが可哀想よノブまで笑われちゃうわだから、なんでしょうね</p><p>可奈センパイの冷たい視線にメグが、ビクッと震える</p><p>香月のお嬢様たちと寧さんはあたしの方が、ノブの婚約者に相応しいって判断したのよ</p><p>メグはマナを見る</p><p>もちろん、ミナホお姉さんも克子お姉ちゃんたちも知っているし了承していることだよこの計画の立案が、寧お姉ちゃんなのも本当だよメグお姉ちゃん以外で知らないのはアニエスちゃんぐらいかな</p><p>メグは、愕然としている</p><p>しょうがないでしょこれは全部、メグお姉ちゃん対策なんだからさ</p><p>今、可奈さんの話を聞いてハッとしたんだけれどさメグお姉ちゃん、判ってるメグお姉ちゃん以外の子は、みんなお兄ちゃんの女になってから綺麗になっているんだよ</p><p>以前は、そんなに身だしなみに気を遣っていなかった美智お姉ちゃんやイーディちゃんまで、最近はすっかりお洒落でしょ何でだか判る</p><p>みんなさ、競い合っているんだよお兄ちゃんの女として少しでも綺麗になりたいってそうでないとさ、お兄ちゃんに可愛がってもらえる機会が減っちゃうでしょ</p><p>可愛くしていればどんどん可愛くなったら、お兄ちゃんがより自分を見てくれるし愛してもらえるものあたしたちだけじゃないよ最初っから超美人の寧お姉ちゃんだって前よりずっと綺麗になっているだから目立つんだよメグお姉ちゃんだけ、前よりも綺麗になるどころか悪くなっているから</p><p>オレには判らないけれど</p><p>メグお姉ちゃんはさお兄ちゃんの婚約者をやっているからってさいい気になっているよだから、１人だけ綺麗になる努力とかしていないんだ自分の立場が填まっているからってのほほんとしちゃってさ</p><p>そんなこと無いわよあ、あたしは努力していたわヨシくんの婚約者として、学校の人たちに認めてもらえるように一生懸命</p><p>うん頑張ってたよね怖い顔して</p><p>だからあんたはヌカミソ臭いって言ってるのよ</p><p>可奈センパイが言う</p><p>あんたはさ一生懸命やってまーす頑張っているのぉ、あたしぃぃっていうことばかりアピールしててさ必死な自分が大好きなんでしょうけれど見苦しいのよ、そういうのはさみっともないって言うかとにかくノブの相手として、世間にお見せするには不適切だと思ったんでしょうね香月のお嬢様たちと寧さんは</p><p>そんなあたしは</p><p>だからあなたよりも美人で、華やかなあたしが、あなたの地位を受け継ぐことになったのよそういうことなの判った</p><p>でも、星崎さんはヨシくんのこと、愛していないじゃないですか</p><p>あらあたし、結構気に入っているわよ、ノブのこと何なら、結婚してもいいわよあたしとノブの新居に、香月のお嬢さんたちが遊びに来るとか楽しそうじゃないのっ</p><p>そういうことじゃなくて星崎さん、ヨシくんのこと好きなんですかどうなんですか</p><p>そういう、あなたこそどうなのよ</p><p>あなた、本当にノブのこと好きなの</p><p>好きに決まっているじゃないですか愛していますあたしはヨシくんを</p><p>ふーん、本当なのかしらそれ</p><p>本当です当たり前じゃないですか</p><p>そーお結構多いのよそういう勘違いたまたま出会っただけなのにそれが運命の出会いだと思い込むっていうの</p><p>ニタッと可奈センパイは笑う</p><p>あたしの友達なんか、みんなそうその場の勢いだけで思い込みだけで、レンアイに突っ走ってさみんな長続きしないのよ途中で、あ、違ったって気付いて</p><p>あたしは、そういう友達たちをずーっと冷ややかな眼で見てきたわけだから、自分はそういう熱病みたいなバカな恋はしないで済んだんだけれどね</p><p>あたしは違いますそんなんじゃ、ありません</p><p>メグは反発する</p><p>そうよねぇあなたの場合は、あたしの友達よりもっとお堅い学級委員長とかのレンアイに見えるのよそういう子の方が間違ってたって思っても、なかなか止められないのよ認められないのよね自分の過ちにだから、途中で打ち切ることも、引き返すこともできずにダラダラ続けちゃう本当はもう、恋する気持ちなんか終わっているのに愛しているはずだって、自分をダマして決めつけてね本当のド不幸へ、ストレート・トゥ・ヘルしてくのよ</p><p>可奈センパイは、ニヤニヤしてそう言う</p><p>去年の２年生に居たわよ赤ちゃんできちゃって、学校辞めた子やっぱり、あなたみたいなクソマジメなタイプ恋する自分が大好きで、ブレーキ効かなくなっちゃって相手の男の子も巻き込んで、二人して退学したけれどすぐに別れたって聞いたわ今は、悲劇のヒロイン気取りで赤ちゃん育ててるってサイテイよねそういう女地雷とか爆雷とかって言うんでしょ男の子たちの間じゃ</p><p>だからあたしはそういうんじゃ、ありませんから</p><p>そうかなぁおでこに、そうやってクッキリ筋を立ててるような怖い顔あの子に似ているなああの子もさ学校を辞める前に、やっぱりそういう怖い顔をして、あたしたちに言ってたのよあなたたちの想像しているようなのとは、あたしたちは違いますからぁとかさホントに怖い顔で愛し合って、愛し合ってそれで愛の結果で、子供ができてその愛をまっとうするために２人で学校を辞めるっていうんならさそんな怖い顔をするわけがないのよもっと、幸せで幸せでみなさんごめんなさいねって笑顔で辞めてくもんでしょ普通はさ</p><p>可奈センパイは、クククと笑った</p><p>あたしは今ノブのことを考えて、楽しい顔ができるわよだって、本当に楽しいもんこれからの未来が、楽しみでしょうがないもんっていうことはさあたしは、きっとノブのことを愛しているのよあんたとは違って</p><p>だーかーらそんな怖い顔している人が、愛だの何だの語ったって、全然信憑性が無いわよ</p><p>ここまでパン工房の待機室の様子を見て</p><p>そろそろ限界カナ</p><p>操作卓の上の内線電話を取る</p><p>プルルルルル</p><p>モニターの中の待機室の内線電話が、突然鳴った</p><p>ビクッとするメグたち</p><p>あ、マナが出るから</p><p>マナが受話器を取る</p><p>あ、もしもし</p><p>THIS　is　イーディなのネ</p><p>ああ、お兄ちゃん</p><p>マナは演技をした</p><p>今から、そっちへ行くネ５分ほど２人を捕まえているノネ</p><p>判ったじゃあ、待ってるからすぐ来て</p><p>メグたちが何か言う前にマナは、さっさと電話を切る</p><p>お兄ちゃんが、今すぐここへ来るってさ</p><p>ノブが</p><p>うん今、校門の辺りだって言ってたからすぐだよ</p><p>マナは、本当に嘘吐きだな</p><p>じゃあ後は、ノブが来てからにしましようね</p><p>可奈センパイは言った</p><p>ノブにしっかり引導を渡してもらった方がいいからあたしが、これ以上何を言ってもあなたは聞く耳を持たないでしょ</p><p>メグは、可奈センパイを睨み</p><p>ええ、そうですねヨシくんが来れば全部、はっきりしますから星崎さんのお考えが、妄想だってことも</p><p>視線と視線の間に、火花が見えるようだ</p><p>よっし、オッケー行こうネ</p><p>イーディが、モニターを切る</p><p>あの場に行くのか</p><p>ルナが、困り顔で言った</p><p>ボクどうしたらいいんです</p><p>お姉さんたちの険悪な雰囲気に、すっかり圧倒されている</p><p>ルナも行くに決まっているネずっと、DarlingにしがみついてればいいのネルナはDarlingが、モテモテの証ダカラ</p><p>ルナがいないとメグミとカナの１対１の対決になるネでも、ルナが居ればそうはならないンダヨクフフ</p><p>オレには何で、そうなるのかよく判らない</p><p>ほらほらとにかく行くヨSTAND BY　してネ</p><p>イーディに促されてオレたちは、監視室を出る</p><p>今度は、校長室の方から校舎に出て外へ</p><p>教員用駐車場に戻るよりも、こっちの方がパン工房のある、学生食堂脇には近い</p><p>もう６時過ぎだから学校には、ほとんど生徒が残っていない</p><p>廊下の電灯も消されているから、暗い</p><p>ボクいいのかなこんな格好で</p><p>１２歳のルナが、オレの高校に居ることも本当は問題なんだろうけれど</p><p>その上、彼女は巫女の衣装を着ている</p><p>いいのネアタシだって、今日は違う制服を着ているノネ</p><p>イーディはヤクザたちの居るホテルに行くのに、美智と服を合わせたから</p><p>今は、うちの高校の制服とは違う美智たちの学校のによく似た制服を着ている</p><p>大丈夫ヨ先生に見つからなケレバ</p><p>と、イーディが笑う</p><p>おい、何なんだお前らその格好は</p><p>言ってる側から見つかったぞ</p><p>生活指導の月岡だ</p><p>確か、バレー部の顧問だから</p><p>練習が終わって、職員室に戻るところを見つかったのか</p><p>背中向けたまま顔を隠すネ</p><p>オレたちにイーディは、囁く</p><p>ルナは、オレにギュッとしがみついている</p><p>誰だ学年と名前を言え</p><p>暗いからオレたちが誰なのかは、視認できていないらしい</p><p>３組のギロロでありますっ</p><p>イーディが、声を張ってそんな返事をした</p><p>何だギロロってのは３組って、何年の３組だ</p><p>あれ、日本の苗字じゃなかったッケ</p><p>おいイーディ</p><p>待て、こらそこに居ろよ逃げんなよ</p><p>ヅカヅカと月岡の近付いて来る気配がする</p><p>何だ、学園祭の練習か演劇部か何だ、お前髪を染めているのか</p><p>イーディの金髪を月岡は勘違いする</p><p>おい、こっちを向けっ</p><p>はいナッ</p><p>イーディが、物凄い勢いで振り向き</p><p>いやこれは</p><p>回し蹴り</p><p>イーディの鋭い回し蹴りが、月岡の頭を一撃で蹴り倒した</p><p>むぎゅうううっ</p><p>そのまま、床にパタンと倒れる月岡</p><p>イーディは、倒れた月岡の様子を確認して</p><p>気絶しているだけネ気を込めて蹴ったからダメージは大したことは無いのネだから、このままでオーケイ</p><p>そのまま、廊下の端に月岡の身体を転がしておく</p><p>さあ行くネ</p><p>本当に良いんだろうか</p><p>心配か、Darling</p><p>イーディは、オレの顔を見ると</p><p>廊下の窓をガラガラと開け</p><p>きゃあああ、誰かがここに倒れているノネェェェ</p><p>作った女声で大声で叫んだ</p><p>何だ今のは</p><p>今の声は校舎の中か</p><p>外から、そんな声が幾つか聞こえた</p><p>これで問題無しナノネ逃げるヨ２人トモッ</p><p>イーディは、楽しそうにオレとルナの手を掴むと</p><p>夜の校舎を、ダッシュして走った</p><p>クフフフフ、楽しいネッDarling</p><p>ほらほら行くヨッ</p><p>イーディの手は、ギュッとオレの手を握りしめている</p><p>結局、全力疾走でパン工房まで来た</p><p>はぁ、はぁ２人とも早過ぎ</p><p>ルナも、汗だくで大きく息している</p><p>でも、とにかく着いたね</p><p>イーディは、汗１つかかずにケロッとしている</p><p>そして、パン工房のドアをガチャっと開け</p><p>タノモーッ</p><p>それじゃあ、時代劇だよ</p><p>あれ、イーディちゃんお兄ちゃんは</p><p>マナが顔を出す</p><p>そこでルナとハァハァしているネ</p><p>え、エッチしているの</p><p>してない</p><p>してないです</p><p>違うネ途中で、学校の先生に見つかったから走って来たのネ</p><p>なーんだエッチならマナも入れてもらおうかと思ったのに</p><p>じゃあ、見つからないように早く入ってマナが、お茶でも入れるよ</p><p>よろしくネマナ</p><p>オレは覚悟して２人の女の対立している部屋へと向かう</p><p>ルナはオレにしがみついてくる</p><p>知らない場所に、知らない人だ</p><p>やっぱり、怖いんだろう</p><p>裏口からパン工房を抜けて、待機室へ</p><p>メグは、一瞬オレの姿を見て喜んだが</p><p>オレの腰にしがみついているルナを見て顔を強ばらせる</p><p>あらまた可愛い子が来たわね</p><p>可奈センパイの方は、ルナを見て</p><p>この子は誰かの妹まさか、こんな小さな子も、ノブの女とか言わないわよね</p><p>いえそうです</p><p>ルナが小さな声で、答える</p><p>ボクも兄さんのセックス奴隷です</p><p>その言葉に、またメグの顔がキツくなる</p><p>嘘あなた、何歳なの</p><p>１２歳ってまだセックスなんて、できないじゃないの</p><p>できますというかできましたボク、もう何回も兄さんとセックスしていますまだ、ちょっと痛いけれどすぐに気持ち良くなるって、みんな言ってますし</p><p>あのルナそこまでは聞いていないと思うぞ</p><p>えやっぱり、中出しなの</p><p>中出し</p><p>お腹の中にノブのを射精されたのかって、聞いているのよ</p><p>セックスなんだから当たり前じゃないですか</p><p>アタシたちは、みんな、中出し以外のセックスは知らないノネ</p><p>イーディが、颯爽と部屋に入ってくる</p><p>へえこんな子まで、セックスしちゃうんだぁ</p><p>可奈センパイが、ジロっとオレを見る</p><p>やっぱり、ノブって見境無し</p><p>違いますよお兄ちゃんは本当に可愛い子としか、しないんですから</p><p>ティーカップとポットを持って工房の方から、マナが戻って来る</p><p>あ、そうかこれだけの美少女ならしょうがないか</p><p>可奈センパイは、ルナの顔をしげしげと見てそう言う</p><p>ルナは、恥ずかしそうにオレにしがみついたままだ</p><p>じゃあ、この巫女さんの格好はノブの趣味なの</p><p>違いますあの本当にボクの家は神社なんです</p><p>ルナが、答えた</p><p>あそういうこと</p><p>可奈センパイは、ニヤッと笑う</p><p>どうする、自称・婚約者さんあたしたちの知らないうちにまたまた新ライバルが出現しちゃったみたいよ</p><p>メグは、不機嫌そうに俯いたままだ</p><p>どうしよう</p><p>可奈センパイは、アホ可愛いので、書いていて楽しいです</p><p>途中で、コンピューターがおかしくなりました</p><p>書いている最中に、勝手に変な機能が次々立ち上がって書けなくなるという</p><p>始めは、ワープロソフトが変になったのかと思ったのですが</p><p>色々と試した結果</p><p>何と、原因はキーボード</p><p>キーボードというか、キーボードのＵＳＢのコネクター</p><p>挿し直したら、全て不調が治りました</p><p>これだから、コンピューターは</p><p>748．パリスの審判</p><p>イーディ、そろそろ説明してくれないかそのオレにも、判るように</p><p>オレは寧たちが本気でメグを追い出そうとしているとは信じられない</p><p>これは、いつものやり方通りだと思う</p><p>論理的に責め立てて精神的に相手を追い詰めて、有利に交渉を進める</p><p>ミナホ姉さんの方法だ</p><p>ニホンジンは形式的にモノゴトの決着を付けるのが好きネ</p><p>オレの問いとは関係無くイーディは、そんなことを言い出す</p><p>ダカラ取りあえず、相手に謝罪させたらそれでオシマイ、不問に付すというのをよくやるネ謝れば、負け謝らせたら、勝ちそれで、GAME　Overそういう感覚ネ</p><p>あらそれは、日本人だけのことじゃないんじゃないのメンツを重んじる国は、結構あると思うけれど</p><p>可奈センパイが、そう言う</p><p>アジア的なメンツの思想とは違うノネ、ニホンジンは日本にはコトダマ信仰があるから、言葉にして謝ったのなら、それで全部チャラにして終わりにしないといけないという面白い感覚があるのネ他のアジア人は、別ネ相手が謝ったのなら自分に非があったのだと認めたのだから、そこからはもう相手を徹底的に叩いていいのネ賠償も望むだけ分捕って、永遠に謝らせ続けるノネ謝罪は相手を屈服させることのスタートラインであって、ゴールではないノヨましてや、それでGAME　OVERのNO　SIDE　にするというのは、日本独自の考え方なのネ</p><p>それは判るけれど今回のことと、何の関係があるんだよ</p><p>日本的な思想はアタシは、良いことばかりじゃないと思うノネつまり口では謝るなり、相手の意見を認めるような発言をしても心の中では、全然、謝る気がなくて、相手の意見にも納得していないというケースがよくアルカラ</p><p>ああそれなら、判る</p><p>オレはマナの時に、さんざん経験した</p><p>出会ったばかりの頃のマナは、口では何度もオレたちの仲間になると約束したけれど</p><p>心の中では、オレたちから逃げ出すことばかり考えていた</p><p>言葉は信用できないネ</p><p>イーディは、そう言ってメグを見る</p><p>メグも、昨夜ミナホ姉さんに説得されているように見えたけれど</p><p>心の中では納得していない</p><p>ダカラ言葉でのことは、何の意味も無いのネさっきのヤクザの人たちミタイニ</p><p>ヤクザ何の話</p><p>可奈センパイが、不思議そうに尋ねる</p><p>あ、あのボクの家の神社が、ヤクザとトラブルになって</p><p>ルナが、困惑顔で説明しようとするが</p><p>それで、香月セキュリティ・サービスが間に入って関西のヤクザと対決したのネそれで香月家の当主と、あっちのヤクザの偉い人たちと交渉してついでにブン殴ったり、蹴飛ばしたりして最終的に力尽くで屈服させてきたノネ</p><p>イーディが、ルナの言葉に続けてさらりと説明する</p><p>兄さんやイーディさんも、さっきまでその会場に来てくれていたんです</p><p>香月家の当主って、もしかして</p><p>そうヨミスズのお祖父さんネ</p><p>可奈センパイの問いに、イーディは、答える</p><p>ついでにアナタの知っている人だと、レイカも来てたヨ</p><p>藤宮麗華もスゴーい、さすがノブそんな場所にまで顔を出すんだ</p><p>可奈センパイが、キラキラした眼でオレを見る</p><p>何か勘違いしているな、この人は</p><p>オレはただ、その会場にまで行っただけだよスゴいのは、イーディと美智だよ２人して、ヤクザを２０人ずつぐらいノック・アウトしちゃったんだから</p><p>美智の場合は自分の母親まで</p><p>いや、それは話す必要は無いよな</p><p>で、取りあえずあの場では、ヤクザたちは香月家に全面降伏したネ頭を下げて、屈服したネ言葉でも、そう言っていたネ誰から見ても香月家側の全面勝利ネ</p><p>イーディは、言う</p><p>デモ現実は違ウノヨヤクザたちは口では謝っていたけれど、心の中ではコンチクショウと思っているネ言葉に、心が籠もっていないことはみんな判っているネダカラアレは手打ちではないのネあそこからが、新たなる戦争のスタートなのネ</p><p>その話は、マルゴさんもしていた</p><p>あれで全てが片付いたわけでは無いと</p><p>当たり前よあのヤクザたちの態度は、全然、謝っていなかったカラ言葉じゃないノヨ形でも無いネ心の中でどう思っているかを、見透かされたら潰されるのは、当たり前なのネ</p><p>上辺だけの言葉での謝罪なんて意味が無い</p><p>あのヤクザたちは、とても日本的な常識に囚われていたからアレで、香月のおジィさんを納得させられたと思ったネ多分、意気揚々と余裕たっぷりで、新幹線に乗ったと思うネ香月家にどうやって仕返しするかを、仲間と相談しながらネ</p><p>イーディはクククと笑う</p><p>デモもちろん、香月セキュリティ・サービスは、次の手を打っていると思うヨ間違いなくさっきのヤクザたちが本拠地に戻るまでに、香月セキュリティ・サービスの別働隊が関西で仕掛けているネ</p><p>ジッちゃんは先手を打つ</p><p>ヤクザたちは、まさか香月セキュリティ・サービスがこんなに早く仕掛けて来るとは予想していないヨ香月はオモテの世界の人間だと思っているカラネアノ人たちはだから仲間同士で、疑心暗鬼にナル</p><p>あのヤクザの重鎮たちはジッちゃんとの約束で、大鳥総裁と佐竹会長を抹殺しないといけない２人の組織も、取り潰すと約束した</p><p>だから大阪に着くまでに、最初の攻撃が行われたら</p><p>形の上では手打ちをした香月家でなくまずは、大鳥総裁派と佐竹会長派の残党を疑うだろう</p><p>その隙に香月セキュリティ・サービスは、次の作戦に取りかかれる</p><p>関西ヤクザたちは、後手後手に回ることになる</p><p>判るカナもし、あの場でヤクザたちが、言葉でなくちゃんと誠意ある行動を示していたら、こんなことにはならなかったノネ</p><p>誠意ある行動って、何ですか</p><p>ルナが尋ねた</p><p>人が命懸けで示したことに対しては命で応えなければならなかった、ということネ</p><p>イーデイは言う</p><p>香月側はわざわざ、あのヤクザたちにも理解できるように、タカクラ・キヨミをあの場に出したノネだったら、ヤクザたちもあの場で、香月家の眼の前で、オオトリとサタケを処分するべきだったノネ</p><p>香月家は事件の首謀者である清美さんをあの場に登場させ</p><p>事の次第を全て告白させ</p><p>ヤクザたちの眼の前で、自死させた</p><p>関西ヤクザたちも、あの場で</p><p>ジッちゃんたちの見ている前で大鳥総裁と佐竹会長を殺さないといけなかった</p><p>ヤクザ同士の争いならそれが筋ネでも、あのヤクザたちは香月家はオモテの人たちだからと舐めたノネ香月のおジィさんが、お前たちに引き渡すと言った時に、あの場で処分するべきだったノネなのにあのヤクザたちは、オオトリとサタケの処分を後回しにしたその方が、関西のヤクザ世界の再編に都合が良いと考えたんだと思うヨお前のトコの親分は、ワシらが預かっているってオオトリとサタケの子分たちに、強く当たれるカラ</p><p>香月家との関係を重視し清美さんの死に対して、大鳥総裁たちを殺すことで、命の釣り合いを取るのではなく</p><p>自分たちが、関西ヤクザの世界で優位に立つことを優先してさっきのホテルから、大鳥たちを生かしたまま連れて出たから</p><p>ジッちゃんの逆鱗に触れた</p><p>本気で謝罪し、屈服し、手打ちをしたとは認められないから</p><p>香月セキュリティ・サービスは、再び先制して攻撃を再開する</p><p>言葉だけじゃダメなのヨ人は相手の行動を心を見るノネ</p><p>メグミも、そうネ言葉じゃダメヨ言葉では、何とでも言えるカラ</p><p>あ、あたしはいつだって、ヨシくんとのことを第一に考えてきたわ</p><p>ダカラそれが言葉ネ</p><p>イーディは、ハァと溜息を吐く</p><p>ちょっと脱ぐヨアタシもメグミもアナタも脱ぐネ</p><p>可奈センパイにも、そう言う</p><p>ぬ、脱ぐってあの</p><p>恥ずかしそうに、オレを見る可奈センパイ</p><p>もしかして今から、するのみんなで</p><p>ソレは、好き好きでいいネただ、その前にアナタの裸をメグミに見せてあげて欲しいノネ</p><p>メグに可奈センパイの裸を</p><p>人間の肉体はその人の思想が現れるものなのネアナタの裸を見ればなぜ、寧たちがDarlingのために、アナタを必要だと思ったかがハッキリ判るノネ</p><p>可奈センパイの裸を見れば判る</p><p>ああ判ったアタシが、先に脱ぐネそれでアタシの裸で、説明するネ</p><p>イーディは、立ち上がりおもむろに制服を脱ぎ出す</p><p>ええっと、何どういうこと</p><p>可奈センパイもメグも、ルナもマナも眼をパチクリさせている</p><p>イーディは、さっさと制服を脱ぎ捨て下着姿になった</p><p>アタシの身体を見てどう思うネ</p><p>可奈センパイにまずは、尋ねる</p><p>うんと鍛えているなあぐらいかな</p><p>可奈センパイは、そう答えた</p><p>ソレだけカ</p><p>うんとでも、スラッとしてて綺麗なプロポーションよねいわゆる筋肉でゴツゴツした感じは、全然無いししなやかな身体をしていると思うわよ</p><p>アタシはアメリカで暗殺術というのを学んで来たノネ暗殺術というノハいかにも、暗殺者だって見た目で判るようではダメなのネ警戒されちゃって、暗殺にならないネ</p><p>今のアタシはアメリカからの留学生という設定になっているノネ学生だからスポーツをやっているのは、おかしくないノネだから、肉体は鍛えるケレド絶対にやり過ぎないノネほどほどにしておくノネパッと見て何かのスポーツをやっている高校生というラインからは、絶対に外れないノネそれが、アタシのこの身体ネ</p><p>Darlingは、美智が少し大きめの制服を着ていることに気付いているカ美智はみすずの護衛役ネでも、パッと見て護衛役と気付かれてはいけないノネ美智の場合は、普段、みすずの学校にまで一緒に通っているんだからみすずの親しい下級生の後輩に見えてた方がイイノネだから、あの子は身体のラインを消すのと、より小柄に見えるようにって、少し大きめの制服を着ているノネ</p><p>これがレイカやショウだと、また違うのね２人ともプロの香月セキュリティ・サービスの警護人ネあの人たちの場合は見た目からして、警護の人間だと判らないと仕事にならないノネプロの警護人が付いているということを示して悪い人間を寄せ付けなくするんだから特にレイカは徹底的に肉体を鍛え上げているネ</p><p>だからレイちゃんは男装がよく似合う</p><p>ダケド香月セキュリティ・サービスは、名家相手の仕事ネ公の場所での警護もするネダカラただ鍛え上げられた身体をしているだけじゃ、ダメなのネエレガントじゃないとハルカは、それが判ってないノネ</p><p>ハルカはアタシたちと違うノネアスリートの鍛え方をしてアスリートとしての肉体になってしまってイルアレでは、警護人にはなれないネトイウカ、そういうことにさえ気付かないからダメなのネ肉体の鍛え方にも、色々あるノヨ</p><p>様々な肉体</p><p>ハルカは空手ダカラそれも、高校生の大会に出る選手ダカラそういう肉体に鍛えているノネ</p><p>そういうってどういうの</p><p>高校の空手の試合なんてだいたい、トーナメントなのネ１日に何回も試合をするからスタミナが必要なのネ競技の方法に合わせて肉体を作っているノネ</p><p>判りやすく説明するとボクシングの選手と、プロレスリングの選手の肉体は違うデショボクサーは毎日は試合しないネせいぜい、数ヶ月に１回ネだから、試合日に向けて体調を仕上げていってその試合日だけ保てば良い肉体を作るねただし、１２ラウンド保つ身体でないといけない一方プロフェッショナルのレスラーは、毎日試合をするネだから、ダメージに強い分厚い肉体にしないといけないネでも、どんなレスラーでも１日１試合しかしないネしかも、試合時間はボクシングより、ずっと短い６０分１本勝負って言ったら、６０分はやらないカラだから、そんなにスタミナが続かなくてもいいノネ</p><p>だから、ボクサーとレスラーはあんなに体格が違うんだどっちも格闘技なのに</p><p>レスラーと総合格闘技の選手でも、違うノネ結局、それぞれのルールに従って身体は造り替えていくしかないノネ一番、適した形に</p><p>マルゴは今バウンサーえっと、ニホン語では用心棒カナそういう肉体から、総合格闘技の肉体に改造しているネアタシは暗殺術のままダケド</p><p>マルゴさんは本気で、格闘家になろうとしている</p><p>アタシはマルゴに付き合って、リングに上がるつもりダケド格闘家になる気は無いカラアタシはDarlingたちを守る人のままでいたいカラ、パッと見でプロ格闘家にしか見えない身体になるのは嫌なのヨこのままの肉体をキープしたいノネ</p><p>今のイーディの</p><p>スポーツ特待生のアメリカ人留学生としか見えない制御された肉体</p><p>テイウカあんまり筋肉ガチガチなのは、Darling好きじゃないデショ</p><p>いつも、レイカやミチと話しているノネ鋼鉄みたいなガッチガチの筋肉でなく、生ゴムのようなしなやかな筋肉を目指そうって鍛えすぎて、Darlingに嫌われたら意味が無いカラネ</p><p>イーディが、さっき言った肉体にき、その人の思想が現れるという言葉の意味が</p><p>そうかイーディは、そうやって色んなことを考えてくれていてだから、そんなに綺麗なプロポーションなんだな</p><p>当たり前ネアタシだけじゃないヨミンナ、Darlingのために自分の理想の肉体になろうと、必死で頑張っているのネ</p><p>ちょっとマナアナタ、脱いでみるネ</p><p>こういう機会にアピールしておくべきなのネ</p><p>マナは、立ち上がり服を脱いで行く</p><p>何か恥ずかしいなあ</p><p>１４歳の美少女は、頬を赤らめる</p><p>あっちを向いていようか</p><p>見ていてよお兄ちゃんに見せるために脱いでいるんだから</p><p>そして、マナもブラとパンティだけの下着姿となる</p><p>どうお兄ちゃん</p><p>マナお前、背が伸びたなそれと</p><p>胸も前より大きくなっているいや、何か身体全体が、セクシーになった</p><p>本当ね想像していたのよりもエッチな身体をしているわいえ、いやらしいって意味じゃないわよとっても、綺麗な身体だなあって思ったのよ</p><p>可奈センパイもそう言ってくれた</p><p>えへへえっとねマナは今、肉体改造中なの食事と運動とどんどん背が伸びて、セクシーになるプログラムを作ってもらって、実践してるんだよ</p><p>そんなのがあるの</p><p>興味津々な可奈センパイ</p><p>あるっていうかマナが実験台第１号って感じかなプログラム開始から、４ヶ月で最近、ようやく変化が感じられるようになってきたところなんだあ、お兄ちゃんにセックスもいっぱいしてもらってるしコンスタントにセックスして、お腹の中に射精してもらうのも女の子が、綺麗になるのに必要なことなんだってあと、精液を口から飲むのも</p><p>少し怯む可奈センパイ</p><p>でも、いいなあボクも、そのプログラム受けてみようかな</p><p>ボクも兄さんに喜んでもらえる身体になりたいもん</p><p>食事プログラムが克子お姉ちゃんで、運動プログラムがマルゴお姉ちゃんだから頼めば、作ってくれるよ１人１人、その人の肉体に合わせて調整しながら、組まないといけないものらしいから</p><p>はい頼んでみます</p><p>ルナもプログラムを受けるのか</p><p>ね、裸を見てみて判ったネマナのこの４ヶ月間の努力が</p><p>イーディに、ニヤッとオレを見る</p><p>うん、判った言葉なんかじゃなくってはっきりとマナ、頑張っているなお前偉いぞ</p><p>じゃあ、ギュッと抱き締めて頭を撫で撫でしてよ</p><p>ああ、来いよ</p><p>オレはマナを抱き留め頭を優しく撫でてやる</p><p>あ、Darlingアタシも、アタシも</p><p>イーディも、オレの前にやって来る</p><p>アタシだってDarlingのために、このBodyをキープしているのネっ</p><p>判った判った</p><p>オレは、下着姿のイーディの肉体もギュッと抱き締めてやる</p><p>あのノブに抱き締めてもらうためには、下着姿になればいいのかしら</p><p>可奈センパイが対抗意識を露わにした</p><p>ていうか見たいノブ</p><p>そりゃ見たいです</p><p>すると、可奈センパイは嬉しそうに、にんまりと笑って</p><p>じゃあ見せてあげるっるるんっ</p><p>優雅に制服を脱いでいく</p><p>うわっ、凄い</p><p>ブラウスの下から現れた水色のレースの付いたブラジャーを見て、ルナが思わずそう言う</p><p>るるるんっほーら、はーいっ</p><p>可奈センパイは、脱ぎ捨てたブラウスをストリッパーのように、オレに投げた</p><p>今度は下よっ</p><p>短めに穿いている制服のスカートをストンと落とす</p><p>パンティもブラジャーとお揃いの水色だった</p><p>綺麗です</p><p>可奈センパイの身体はとっても艶やかだった</p><p>ボディラインがエッチな曲線を描いている</p><p>寧みたいに、爆乳でボンキッボンというわけでは無いんだけど</p><p>可奈センパイの肉体は、健康的な１７歳のお色気に満ちている</p><p>ねこうやって身体をよく見たら、判るデショDarling</p><p>どうして、寧たちがDarlingのために、カナを用意したノカガ</p><p>このエッチな肉体のどこに</p><p>カナはテニス部だけれど、あんまりマジメに部活はやってないネ</p><p>それは身体を見れば、判ることネ</p><p>確かに、可奈センパイの身体は鍛え上げられた筋肉で引き締まっているようには見えない</p><p>当たり前じゃないあんなのは遊びなんだからさあたし別に試合とかで、上位に食い込みたいとかそういう野望は無いからテニスなんて、楽しくできればそれでいいのよ他の部員はどうだか知らないけれど、あたしの場合はね</p><p>かと言って怠けすぎて、だらしなくなっている肉体でもナイノネ</p><p>イーディが、指摘する</p><p>当然よ身体は鈍らないようにしているわいつでも、自分の理想のプロポーションが保てるように身体はちゃんと動かしているわよそういうつもりがなかったら、運動部なんて入らないわよ文化部で、ぷくぷくしているっての</p><p>可奈センパイは適当にサボっているわけじゃないんだ</p><p>常に、自分の身体を観察し必要な運動は、こなしている</p><p>カナはちゃんとバランス良く、調整しているノネ</p><p>鍛え過ぎず鈍らせ過ぎず</p><p>適度に</p><p>だから、こんなに健康的にセクシーなんだ</p><p>オレは、はぁと感心した</p><p>そうよこういうのはほどほどが良いのよほどほど丁度良いところを探すのバランスの良いところを見つけたら、楽よ後は、それをキープしておけばいいんだしさ</p><p>それが肉体から判る可奈センパイの思想</p><p>Darling弦楽器の弦と同じネ</p><p>イーディが、オレに言う</p><p>あんまりにも弦を張り詰めすぎると良い音はしないのネ弦も切れやすくなるし逆に、緩めすぎても音が出ないねほどほどのテンションで弦を張るそうするととても良い音が、大きく響くのネほどほどが肝心なのネ</p><p>ほどほどか</p><p>今のは、ブッダの悟りの中にある言葉なのネ</p><p>イーディの言葉は、一々含蓄があるなあ</p><p>カナの美しさはほどほどを見極めて、バランスを取っている美しさなのネそして、上手にバランスを取っているカナは決して無理をしていないヨいつでも良い感じね余裕がアルネ笑ってられるネ</p><p>ええ、あたしはカツカツなのは、大っ嫌いだから何でも、余裕がある方がいいわよ気分が楽になるし眼を釣り上げて、ギャーギャー喚いているような人はプロポーションも悪くなるし、顔も怖くなるわあたしは嫌なのよそういうのは</p><p>Darlingには、カナのこういうバランス感覚を知って欲しいのネ</p><p>そのために寧たちは</p><p>可奈センパイを、オレに引き合わせた</p><p>この４ヶ月のDarlingはずっと、張り詰めていたネキツキツだったネよくなかったヨもちろん、そういう時期も必要だったんだケレド</p><p>Darlingだって、アタシたちとの新しい生活に馴染むのに色々大変だったカラネだから、最初の時期は細かいことを考えている余裕を与えずに、忙しくさせていたノヨミナホがネ</p><p>確かに、４ヶ月前のことを考えたら</p><p>次から次へと、やらなくちゃいけないことがいっぱいあって</p><p>それを一つ一つ片付けるだけで、精一杯だったからこそ</p><p>オレは、この特殊過ぎる状況に耐えられたのかもしれない</p><p>ずっと、いっぱいいっぱいだったから</p><p>でも、もうそろそろ張り詰めている時期は、終わりにしないといけないネそうじゃないと、Darlingの心の糸が、どっかでプツンと切れてしまうかもしれないから</p><p>イーデイは、背中からオレを抱き締めてそう言う</p><p>パン屋も初めて、そろそろ１月ネここいら辺りで、糸をほどほどに緩めることを覚えないといけないノネ</p><p>だから可奈センパイなのか</p><p>そうヨ今のDarlingに必要なのは可奈のバランス感覚ネ</p><p>イーディが、可奈センパイに微笑む</p><p>あれ、あたしもしかして、褒められているの</p><p>もしかしなくても、褒めているのネ</p><p>そ、そうそれはありがと</p><p>可奈センパイは、何でだか礼を言った</p><p>さてこれでアタシ、マナ、カナと３人の女が、Darlingに女の肌を見せたのネこれがパリスの審判なら３人で終わりだけど</p><p>イーディはメグを見る</p><p>メグミ脱ぐノネ</p><p>どうしたネDarlingに身体を見せるのは、嫌ナノカ</p><p>そそうじゃないですけれど</p><p>だったら脱ぐのネ</p><p>イーディが、ニッと笑う</p><p>メグミの思想を身体で示して欲しいのネ</p><empty-line/><p>そろそろ着地点を見つけないと</p><p>相変わらず、父のボケ対策で</p><p>テレビに映った場所を一々ここ行ったことあると聞くのですが</p><p>私お、ブラジルが大雨みたいだね</p><p>父そうだな</p><p>私父は、ブラジルは行ったことあるの</p><p>父はてどうだったろう</p><p>私いや、こっちが聞いているんだよ</p><p>父アルゼンチンは行ったことがあるんだが</p><p>私え、アルゼンチンは行ったことがあるんだ</p><p>父うんでも、ブラジルは行ってないと思うな</p><p>私ああ、そうなんだ</p><p>父でも、ブラジリアというところには行ったことがあるぞ</p><p>私ブラジリアって、ブラジルの首都だよブラジリアって言うくらいだから</p><p>父ああ、そうなのか</p><p>私じゃあ、行ったことあるんじゃんブラジル</p><p>父ああ、サンパウロも行った</p><p>私全然、ブラジルへ行ってるじゃないかっ</p><p>父あ、ゴメンリオデジャネイロだったかもしれん</p><p>私同じだよっ</p><p>父同じじゃないコパカバーナがある方だ</p><p>ボケてるのか、ボケてないのか時々、判らなくなります</p><p>749．物理学的には</p><p>メグは、服を脱ぐことをためらっている</p><p>なぁに、怖いの</p><p>下着姿の可奈センパイが、ニヤッとメグに微笑む</p><p>ああ、あたしが身体を先に見せちゃったから戦わずして負けを認めたってことね</p><p>負けてないです、あたし</p><p>ムッとして、立ち上がる</p><p>判りました脱ぎます裸になります裸になればいいんでしょ</p><p>そして制服を脱ぎ始める</p><p>ブラウスのボタンを外し</p><p>制服のスカートに手を掛ける</p><p>Darling、よーく見てみるノネ</p><p>ただハダカを見るのではなく肉体の思想を理解するノネ</p><p>はい、脱いだわよ</p><p>几帳面なメグは、脱いだ服をきちんと畳んで椅子の上に置きながら、そう言った</p><p>どう何とでも言いなさいよどうせ、星崎さんの方が、あたしよりプロポーションが良いことなんて判ってるからヨシくんのバカっ</p><p>メグは、怒りをオレにぶつける</p><p>いやそういうことじゃないんだな</p><p>イーディ、マナ、可奈センパイと３人の下着姿の裸身を見比べてきて</p><p>そして、今、改めてメグの身体を見て</p><p>判るデショDarling</p><p>ああ判るよ</p><p>メグだって綺麗な身体をしているよ</p><p>メグはスレンダーだ</p><p>細身で引き締まった身体をしている</p><p>元々、手足の長いモデル体型だし</p><p>１６歳の陸上少女らしい健康的な肉体美がある</p><p>嘘よあたし綺麗じゃないもん</p><p>そんなことないよメグは綺麗だただ</p><p>ああ何で、今まで気付かなかったんだろう</p><p>心配そうに、メグがオレを見た</p><p>何て言うかさ４ヶ月前より</p><p>身体のバランスが悪くなっているのネ</p><p>ハッキリと言えないオレの代わりにイーディが言い切った</p><p>メグミは、この４ヶ月部活も中途半端ネお屋敷の家事も、中途半端ネDarlingのパン屋さんのお手伝いも、中途半端ネそういう、どっちつかずの中途半端さが身体のバランスを崩しているノネ</p><p>イーディのその説明がオレにはよく判った</p><p>４ヶ月前のメグは陸上部員ということがよく判る逆を言うと、とても判りやすい肉体をしていたと思う</p><p>でも、今のメグは</p><p>何か、よく判らない何とも一言では表現しにくい、バランスの悪い肉体をしていた</p><p>あ、あたしは一生懸命やっているわ</p><p>知ってるネでも結果として、全部、中途半端になっているノネそれも、アタシは知っているヨ、メグミ</p><p>イーディは、ニコニコしたままそう告げた</p><p>一生懸命やっていれば、それでいいということにはならないノネちゃんと良い結果を出していかないと、周りの人たちが迷惑するノネそれに一生懸命なら、アタシたちはミンナそうだしネ</p><p>この数ヶ月でニホンゴを覚えたアタシは一生懸命じゃ無いって言うノカ</p><p>ごめんなさい失言だったわでも</p><p>言葉はイイノネ身体が、今のメグミの混乱を示しているカラ</p><p>今のメグミは何もかもやらなきゃいけないと思って、やっているノネ部活も、家事も、Darlingのお手伝いも自分がしたくて、していることだとは思っていないノネだから、全部重くなってるノネ</p><p>義務感</p><p>それでも、メグミは真面目な子だからしなくちゃいけないことを嫌々でも一生懸命やるのネだから、どんどんバランスが悪くなるノネ身体も心も</p><p>これが例えば、ルリコならルリコは今、お屋敷の家事をすることが、楽しくてしょうがないノネミンナのために、自分が身体を動かすことがカツコに色々と教えてもらうことが面白くて仕方ないノネだから、全然重荷じゃないノネ重くないカラ健やかに成長しているノネ身体も心も</p><p>確かに瑠璃子は、５月の時とは見違えるほど明るく、綺麗になっていっている</p><p>それがバランスか</p><p>ここにいるマナは目的意識がハッキリしているノネDarlingに嫌われたくないという思いネだから義務感とかでなく、必死に綺麗になろうと頑張ってるノネ</p><p>帰るべき場所を失っているマナはオレから見捨てられることを心底恐れている</p><p>いや今度、調子に乗って、いい気になったら</p><p>次こそは、ミナホ姉さんに処分されることが判っているから</p><p>だから、今のマナはみんなのための家事も率先してするし、思慮深い行動をするように心掛けている</p><p>そういう子にいつの間にかなっている</p><p>自分で自分を律する心が自分に対する厳しさが、マナをバランス良く成長させているノネ</p><p>しかしメグミは、どうなのネメグミはミナホにDarlingの婚約者という地位をもらってのほほんとしていたネ安心してたネ自分の立ち位置は、絶対に覆されないと思ってたネダカラ日々の行動が、どんどん粗雑になっていたノネ</p><p>そんなことないわよあたしは</p><p>いいや、そうナノネ婚約者という地位が先に確立してしまったからこそそれにまつわる日常生活が、全部義務になってしまったノネ</p><p>違うわよ、あたし</p><p>ジャア、メグミは本当に、お屋敷の中の子のことを、１人１人判っているノカちゃんと、ミンナを見ているノカ</p><p>アニエスはお茶の時間にお菓子を幾つ食べるネ</p><p>２つよ</p><p>いつも２つ紅茶にお茶請けのお菓子を２つ付けて出しているものアニエスちゃんは、いつも残さずに自分の分を食べているわ</p><p>１つだよ</p><p>先々週の水曜日から１つしか食べなくなっているんだよアニエスちゃん、あたしや克子お姉ちゃんの真似をしてダイエットだって言って、１つは我慢するようになったんだ</p><p>メグお姉ちゃんは気付いていなかったの</p><p>マナの言葉にメグは、うな垂れる</p><p>だってあたしは、家のこともあるし、学校のこともあるしヨシくんとのパン屋のことも</p><p>家のことはカツコがしてるネマナやルリコも居るパン屋のことも、そうネカツコがメイン一番大変なのは、カツコなのネメグミじゃないヨ</p><p>だからあれもこれもやらなくちゃでバランスが悪くなっているノネ</p><p>ああ、そういうことなんだようやく理解したわふんふん</p><p>不意に、可奈センパイが大きく頷く</p><p>だーかーらー、ノブのことと、パン屋の売り子はこのあたしが面倒みればいいのねであんたは、部活だけ頑張ってなさいその方が世の中が平和になるから</p><p>そんなの嫌ですっ</p><p>メグは、大きな声を出す</p><p>でもさこのままじゃさあなたは、やらなくちゃいけないことに押し潰されていくだけだしまあ、あなたがどうなろうと、別にどうでもいいんだけれどあなたのヒステリーをなだめなきゃいけないノブが可哀想よ</p><p>あたし、ヒステリーなんかじゃありませんっ</p><p>はいはいだったら、もうちょっと小さな声で喋ってね</p><p>落ち着くネメグミ</p><p>メグはウッと黙り込む</p><p>しっかしノブって、偉いわよね普通のオトコだったら、自分の彼女がこんなにギャーギャー喚いたら、うるさい、黙れとか怒鳴り散らすものよそうやって泰然としているのが凄いわさすが、あたしのノブ</p><p>そうじゃなくってちょっと考え込んじゃってたんだ</p><p>オレもメグと同じなんじゃないかなってオレもすぐに自分がやらなくちゃって思い込むタチだからオレだってやらなくちゃいけないっていう義務感だけでヒィヒィ言ってるだけで本当は、みんなことをちゃんと見ていなかったのかなって</p><p>だとしたらオレは、サイテイだ</p><p>確かにDarlingとメグミは、よく似ているネ２人とも、生真面目だし嫌なことでも、文句を言わずに一生懸命頑張る性格ネ</p><p>でも、Darlingとメグミは違うノネ</p><p>お兄ちゃんはアニエスちゃんが、お菓子を１つしか食べなくなったの知ってたでしょ</p><p>アニエスが残した日にどうしたんだって、理由を尋ねたから</p><p>じゃあ、平気だよ</p><p>いや、そういうことじゃなくって</p><p>例えばパン作りだってさパン屋の経営は、本当は克子姉の夢であってオレの夢じゃないだろだから、オレは義務感だけで、頭の中がどうしても、パン屋にならなくちゃいけないんだっていう使命感だけで、いっぱいいっぱいになってただけで</p><p>オレは、それを重荷に感じていただけなんじゃないだろうか</p><p>それは半分は、その通りネここ最近のDarlingは、ちょっと行き過ぎてたネ学校の休憩時間までパン屋の経営の本を必死に読んでたりしてはっきり言って、クラスメイトがみんな引いてたネ間違いなく、トモダチが減ったと思うヨDarling</p><p>でもそれ以外は、メグミとは違うノネDarlingのしていたことはモノ作りダカラ</p><p>実際、楽しいデショ毎日、パンを作ってもう何十種類も色んなパンが焼けるようになったネ味もどんどん美味しくなっているヨ自分の技術が、どんどん向上していくことがDarling自身、判っているデショ</p><p>しかも、毎日作ったパンを売って売り切れているネ評価されているネそれは、楽しいことじゃナイノカ</p><p>改めて、イーディに言われて</p><p>オレは、ハッとする</p><p>うん仕事しているっていう手応えはあるよそうだなオレは、決して嫌嫌でやっているわけじゃないよパン作りを楽しんでいると思う</p><p>当たり前ネダカラコソ、ミナホはDarlingにパン作りをさせているんダカラ</p><p>本当は別に何でも良かったノネパン屋のことになったのはたまたま、カツコのパン屋の夢の話があったカラなのネミナホは別に本当にDarlingが、パン屋にならなくても構わないと思っているヨ</p><p>そんなだって、学校にこんなパン工房まで作ったんだぞ</p><p>オレは今居るパン工房のことを考える</p><p>最新の設備を揃えてくれたんだ</p><p>オレが卒業した後も、職業コースにパン屋の専攻が続くかもしれないけれど</p><p>でも、ミナホ姉さんはとんでもない額の出費をしてくれた</p><p>ミナホは、Darlingのためなら幾らでもお金は惜しまないネ</p><p>Darlingはこれは、本当にDarlingの悪いトコロだケレドすぐに自分はダメな人間だ、自分は何の能力も無いと思い込むネそういうトコロをミナホは直したかったんだと思うヨダカラなのネ</p><p>どうネ一ヶ月パンを作って、売ってみて全部、Darlingが作ったパンなのネそれがちゃんと生徒たちに売れているネみんな、美味しい、美味しいって、言ってくれるネ</p><p>Darlingは、何も出来ない子じゃないノネ少なくともパンが焼けるネ自分でそのことが理解できたら意識改革に繋がるネミナホの狙いは、それだけヨ</p><p>本当にそうなのか</p><p>４ヶ月前のDarlingには、何か一生懸命に集中して打ち込むことが必要だったノネあの時のDarlingは、Familyのことだけ考えていたら多分、重みで潰れていたネだから、パンのことは結果として、パンになっちゃったんだろうけれどこれで良かったと思うノネ</p><p>あの頃のオレは家族のことで</p><p>オレだって、突然こんなにたくさんの家族を</p><p>自分の女たちを手に入れてしまったから</p><p>何もかもが、いっぱいいっぱいになっていたんだ</p><p>だから、あの時</p><p>パン作りの勉強をするということが心の逃げ場になっていたんだ</p><p>克子姉からパン作りを学んでいる時間は他の女たちは遠慮してくれていたし</p><p>いや、ミナホ姉さんがオレが集中できるように、他の子たちを遠ざけてくれていたんだろう</p><p>今だってそうだ</p><p>克子姉と２人で、黙々とパンを作っている時間が</p><p>他の子とは考えずに、パン作りだけに集中している時間が</p><p>オレにとっては、大切な時間になっている</p><p>それは間違いない</p><p>さてとここまで、話が進展したところで本題に入るネ</p><p>メグミよく聞くネ色々、厳しい話をしたけれど別にアタシたちは、メグミを追い出すつもりは無いノネ</p><p>メグは驚く</p><p>トイウカメグミには悪いケレド、アタシたちがいつも考えているのは、DarlingのことだけネDarlingのことだけが心配なのネ</p><p>そして、イーデイはオレを見る</p><p>DarlingDarlingは、学校でパンを売り始めてそろそろ１ヶ月ネ</p><p>うん夏休みが終わって２学期になってからだから</p><p>１ヶ月やってみて今のDarlingのパン屋の現状についてどう思うネ</p><p>いや、まあそこそこは、上手くいってると思うよ取りあえず、毎日、完売はしているしもっとも、今はまだ生産量が少ないってこともあるんだけれどでも、うちのクラスの連中も宣伝に協力してくれたり、よく買ってくれるし特に問題はなく、順調にいけてると思うけれど</p><p>そんなことないネ問題だらけなのネ</p><p>今、Darlingの作っているパンはカツコのレシピが良いせいもあるけれど、とっても美味しいのネ街でなら２倍の値段で売れるパンなのネ本当なら、もっと飛ぶように売れないとおかしいノネ今の量なら昼休みになって、１０分で売り切れないといけないノネ</p><p>それは高校生の経済事情もあるから</p><p>実際にオレはうちのクラスの田中に言われた</p><p>もう５０円安いパンノコト</p><p>そうだよオレのパンは高校生が買うには、少し高かったんだよ</p><p>それは一面的な物の見方なのネ</p><p>５０円安いパンというのは値段だけでなく、味のことも指すのではナイノカ</p><p>あ、あたし判るわノブのパンは美味しすぎるのよ</p><p>可奈センパイが言った</p><p>美味しすぎるから気持ち悪いんだと思うわみんな</p><p>美味しいのに気持ち悪い</p><p>そうねだからDarlingのパンは、もっと売れなきゃいけないのに売れてないノネ客に逃げられているノヨ高校の生徒たちをネ</p><p>それは、やっぱり高校１年生のしかも５月の連休以降に、パン作りを始めたはずなのにパンの出来が良すぎるっていうことか</p><p>そういう話は前に、克子姉ともした</p><p>それだけじゃないヨアタシたちはうちの学校の中では、異質過ぎる存在ナノネ</p><p>異質</p><p>Darlingは自分の周りの生徒たちしか、見てないねそりゃ、うちのクラスの子たちは基本的にアタシたちに親しくしてはくれるけれど、やっぱりアタシたちは浮いている存在なのネ</p><p>Darlingとメグミは高校１年生なのに、婚約して、親にも公認で２人で暮らしているっていう設定ねこれだけでも異常ネしかも、学校はDarling１人のためだけに、職業コースやパン工房まで作っているネ他の生徒からしたら、どんな闇の力が働いたんだって疑念を感じるはずね</p><p>うちのクラスは、他の生徒たちより、多少はDarlingたちを受け入れているけれどそれは、入学式からの積み重ねがあるからデショ</p><p>ていうかメグが、まともな子だったからだよ元から、メグはクラスにも友達が多かったしオレの方は入学した時から、変人だと思われてたはずだし</p><p>あの頃のオレはクラスに１人も友人がいなかった</p><p>オヤジが失踪して頭が変になっていた頃だし</p><p>毎日、雪乃をニタニタ眺めてそれで現実逃避していたという、大問題児だった</p><p>変人ならアタシやネイのことねアタシなんて、どう見ても謎のアメリカ人だし、ネイだってそうデショ</p><p>寧は屋上の金髪の不良少女として、全校生徒から恐れられていた</p><p>マルゴさんとの夜の街での不良狩りでも知られていたし</p><p>そういう変なのばかり集まってDarlingのパン屋の周りにいるノネ普通の子は、怖がって買わないヨ</p><p>でも、面白そうだったわだから、あたしもノブに近付いてみたんだし</p><p>可奈センパイは、ニコッと微笑む</p><p>そう言えばアーニャの来校とかもあったんだよな</p><p>アレだってかなりトンデもなく異常なことだ</p><p>アーニャは、オレのパン屋の売り子まで手伝ってくれたし</p><p>ああ、そうかそれで面白がって、パンを買ってくれる人もいるけれど気持ち悪がって、敬遠する生徒もいるんだ</p><p>そうネDarlingは、お店に寄って来てくれたお客だけ見て逃している客が見えていないのね</p><p>これはパン屋のことだけじゃないのネこれから以降の、Darlingの高校生活にも関わることなのネ</p><p>このまま高校内での気持ちの悪い浮いた存在のままでいれば</p><p>それでも面白がってパンを買ってくれるような一部の生徒としか、コミュニケートできなくなる</p><p>オレたちを避けている生徒たちとは永遠に接触できない</p><p>そうか失敗したんだなオレ</p><p>もっと考えてパンを売り出せば良かった</p><p>いきなり、この９月からパン屋のコースができて</p><p>しかも、そのコースの生徒はオレしかいないのに</p><p>学食で、パンを売り出すというのは異常すぎる</p><p>これが例えば９月から半年間は、オレは学校でパン作りを基本から習っていったということにして</p><p>来年の春からの販売にすればオレのパンが、そこそこ美味くても、生徒たちは変に思わなかったろう</p><p>でも、オレは少しでも早く稼げるようになりたかったんだ</p><p>ミナホ姉さんに、全て金銭的に援助してもらうのでなく</p><p>少なくとも、自分とメグとマナとアニエスの生活費ぐらいは自分の力で、稼ぎたかったんだ</p><p>そういう反省は、いらないノネ世の中のほとんどのコトは、やってみなけりゃ判らないことなのネそして、やってみて判ったのならそのつど、修正すればいいのヨ反省して落ち込んでる時間が、もったいないネ図太く生きるヨDarling</p><p>イーディは、笑顔でそう言ってくれた</p><p>しかもまだ初めてみて、１ヶ月なんだからこれは適正な修正ポイントだと思うべきなのネ</p><p>前向きに考えよう</p><p>そしてこの修正には、もう一つ別の修正を先にする必要があるノネ</p><p>つまりDarlingとメグミの関係の、修正ネ</p><p>メグが、ビクッと震える</p><p>はっきり言うねこれは、アタシだけの考えじゃないノネミナホとネイミスズとルリコとも話し合ったことなのネまずは、それを理解して欲しいんダケド</p><p>マナもいたよ</p><p>ああ、そうだったネゴメンネそれで</p><p>改めてイーディが、メグを見る</p><p>Darlingとメグミを婚約者ということにして、学校でのカモフラージュにするという作戦は失敗だったということは、みんな認めたノネ</p><p>メグが、反論しようとする</p><p>最後まで聞いてから、文句を言うネまだ、アタシの話の途中ダヨ</p><p>そんなメグを制するイーディ</p><p>Darlingとメグミはさっきも言ったけれど、性格が似ているノネだから相性が良くなかったノネ</p><p>そんな相性は良いわよっあたしとヨシくんは</p><p>違うネそうじゃなくってDarlingとメグミのカップルと他の生徒たちとの相性ネ</p><p>オレとメグと他の生徒</p><p>２人とも真面目過ぎるから高校１年生で婚約しているということが、他の生徒たちからすると重いノネ何か深刻なのヨ結婚は人生の墓場みたいなイメージなのネカツカツでキューキューしている感じなのヨ</p><p>そうそうだから、あたしさっきあなたに言ったのよあなたは、ヌカミソ臭いって</p><p>可奈センパイが、メグに言う</p><p>ノブは、凄くアナーキーでブッ飛んでて、面白いのにあなたが婚約相手だと、つまんないのよ暗くて暗い未来しか見えないのよ</p><p>そこまで言うか</p><p>そうねノブのパン屋もさあ最初は、この子と２人だけで売ってたでしょあん時は、学食の前を通ってもさあ何か、貧乏臭いというか、切羽詰まりすぎというかしかも、あんた営業スマイルじゃなくって、マジ顔でこのパンが売れなかったら、もう心中するとかないんですみたいな表情で売り子してたでしょホントにみんな引いてたわよ最初の何日かは</p><p>寧さんが売り子に入るようになって、随分変わったけれどねあの人華やかだしていうか、ゴージャスな雰囲気があるでしょあなたと違ってケチケチしてないのよ全然、お金に困ってるなんて空気は醸し出さないからああ、そうかそれであたし、寧さんのことが気になったんだなあいやさ売っているパンが、全然違って見えたのよあなたと違って寧さんだと、パンも高級に見えたからあ、違うかあんたが売ると、パンが安く見えるだけかノブの作るパンは、変わらないんだから</p><p>メグは眼にうっすらと涙を溜めている</p><p>メグお姉ちゃんここで怒って怒鳴ったり、泣き喚いたりしたら本当にメグお姉ちゃんの負けだからねそんなことになったらあたしも、もう助けないからね</p><p>マナがそう告げる</p><p>判ったわよ、もうだから、あたしはヨシくんの婚約者失格なのねみんなして、あたしをヨシくんから、引き離すつもりなのね</p><p>とイーディは</p><p>誰がそんなことを言ったのネ</p><p>ぴしゃりとメグに言う</p><p>Darlingとメグミの関係はもう公表しちゃっているノネこれを今更大きく変更することはできないノネ</p><p>アタシたちは修正について考えたのであって、今までのことを全部無かったことにするなんて、誰も言ってないノネ</p><p>つまり、どういうことなんだイーディ</p><p>うんとネイが言ってたんだけれどね笑えないといけない</p><p>笑えないといけない</p><p>そうネDarlingが、他の生徒たちにとって笑える存在にならないといけない笑えるということは親しみに繋がるから今の、Darlingとメグミだと笑えないネ２人とも真面目過ぎるから、重すぎるからみんな、笑っちゃいけないと思うノネダカラ敬遠する生徒たちを作っているッテ</p><p>オレたちが、笑えるようになるには、どうしたらいいんだ</p><p>オレはお笑いとかダメだぞ</p><p>そういうのは</p><p>簡単ネDarlingとメグミの重い２人だけの関係に１人足せばいいノネ</p><p>イーディは、そう言って可奈センパイを見る</p><p>だから、カナなのネ２人＋１人の三角関係になったら、笑えるノネ</p><p>それが寧の提案</p><p>何で、物理学的には3角関係の1点なのなのか子供の頃は、謎でした</p><p>ときめきトゥナイト</p><p>幾何学的じゃないのかと</p><p>若い人は知らないですよね</p><p>中学生少女が、全裸でマントでヒラヒラの原点となったアニメでした</p><p>というか、今の人は猫耳モードも、もう知らないか</p><p>時は過ぎゆくなあ</p><p>もっとも、今はディスクや配信で色々観られる時代なので</p><p>意外と90年代後半のアニメなんかの方が、忘れられているかもしれません</p><p>東京ミュウミュウとか秋葉原電脳組とか</p><p>私はボートレースのコマーシャルに出て来る女の子たちが東京ミュウミュウのコスプレにしか見えないのですが</p><p>若い人にその話をしたらそんなアニメは無いと言われました</p><p>そんなこと言ったらようこそようことか、どうなるんだ</p><p>750．ヒロシマ</p><p>笑えるとか酷いわ</p><p>あたしはヨシくんと本気で一生懸命、頑張っているんですそれなのに何で、みんなから笑われないといけないのよ</p><p>そんなメグにイーディは</p><p>笑える存在にならないと他の生徒たちに、受け入れてもらえないからネ</p><p>笑われてまでみんなに受け入れられたくないわよましてや、そのために星崎さんと三角関係になるなんて、あたしは絶対に嫌ですからね</p><p>断固として拒絶するメグ</p><p>じゃあ、やっぱりメグお姉ちゃんが追放になるんだね</p><p>マナが溜息を吐く</p><p>そうなったら、何もしかしてあたしが単独で、ノブの恋人役をやればいいの</p><p>可奈センパイも、ケロっとしてそう言う</p><p>どうしてそういうことになるのよっ</p><p>大声で怒鳴るメグ</p><p>メグが何一つ妥協しないのならそうなるしかないじゃないか</p><p>イーディは、本当はもう流暢に日本語が喋れるなのに、わざとたどたどしくしているのはやっぱり、イメージの問題なのか</p><p>オレは、イーディがわざと変な日本語を喋っているのを知っているから</p><p>そういうことネアタシはどこから見ても、アメリカ人デショソレモ本当にまだ来日して日が浅いノネそんなコが、ペラペラ日本語を喋っていたらミンナ、どう思うネ気持ち悪く感じるのが普通じゃないカナ</p><p>タトエバ私がこういう風に、普通に日本語を話すとするでしょうそうしたら、みんな私が、とても長く日本に住んでいると誤解すると思うわ一度、そう思い込まれると、厄介なのよ勘違いしてしまった人に、本当のことを私はまだ、日本に来て４ヶ月しか経っていないという事実を教えるとするわ私は、真実を話しているだけよでも一度、勘違いしてしまった人は、現実が自分の思い込んでいたことと違うということに気付くと、騙されたという感覚になるのよ私には、その人を騙す気なんか全く無かったとしても</p><p>しかし本当に上手いなあ、イーディの本気の日本語は</p><p>だからできる限り、相手が感じるであろうイメージ通りの私を演じるべきなのよ私はアメリカ人で、武闘派の肉体をしているわこの私の外見からイーディという子は、こういう子なんだろうなという１つのイメージを提示しているのよそれも、できれば明るくて、コミカルで楽しい女の子をね</p><p>笑えるというのは、とても大切なことよネガティブに考えては、ダメ人から笑われるぐらいが丁度良いのよ私たちはただでさえ目立つ存在なんだから周りの生徒にとって笑える存在になることで私たちの特異性が相殺されるのだから</p><p>あの、イーディさん</p><p>そろそろ、元のキャラに戻ってくれるあなたが、本当は物凄ーく知性派で頭の良い人だってことは判ったけれど、あのやっぱりホントに気持ち悪いのよ</p><p>あ、ゴメンゴメンなのネ</p><p>イーディは、元の口調に戻す</p><p>でも、イーディさんの言ってることは、よく判ったわ今のキャラで、頭良さそうに喋られると何か騙されてたっていう感じに、確かになったから</p><p>可奈センパイは言う</p><p>イーディさんの方は内面的には、全然変わらないんでしょうけれど</p><p>どっちにしても母国語じゃないからネ言葉の変換の方向性が違うダケなんだけれどそれでも、コッチの話し方の方が大変ヨ疲れるヨちょっとやっぱり演技が入っているカラ</p><p>そう言って苦笑する</p><p>寧にいっぱい、参考にしなさいって、ビデオを観せられたネ変な日本語を話す、面白外人のタレントとかの独特のイントネーションをマスターするのは、普通のニホンゴを覚えるより、難しかったヨワタシ、中国ハ広島ノ生マレアルヨみたいなビデオだったネ</p><p>それは面白外人タレントじゃなくて</p><p>アト、レッド・スネーク、カモォンというのも覚えたネあのヘビは、脇毛で育つノネ</p><p>寧何を観せているんだ</p><p>Darling、ジョークなのネ本気にされると、アタシの方が恥ずかしくなるノネ</p><p>あ、そうかゴメン</p><p>でもイーディさんが、それだけ努力してきたっていうのは本当のことなんでしょ</p><p>当然ネアタシは、Darlingの側に居たいし、居るのなら役に立ちたいノネ</p><p>本当にアタシが、この高校に編入して来た時にはDarlingとメグミは、重過ぎてクラスの中でも沈んだ存在になっていたネだから、アタシはいつもニコニコ顔だけど、周りの空気が読めていない暴力アメリカ人留学生を演じることになったネそうやって、クラスのDarlingとメグミの周りの空気をかき混ぜたノネメグミはあたしが、無遠慮にDarlingに絡んでいくのが嫌だったのデショウていうか、今でもアタシのこと苦手ダシ嫌いデショ判っているヨ</p><p>イイノネ嫌われて当然だと思ってソレデモ、ガンガン絡んでたカラネなるべく、クラスの中ではDarlingとメグミを２人きりにしないようにしてたヨ無理矢理にでも、アタシが割り込んだら３人にナルネそうなったら、笑えるね空気の重さに沈まずに済むネむしろ、浮くネでも、暗く沈んでいるよりは、明るく浮いている方が何倍も良いノネ笑えるカラ笑える存在なら多少異様でも、存在することを許してもらえるカラ</p><p>イーディの行動は全て、論理的に突き詰めて考えられたものだったんだ</p><p>確かに、イーディが転校して来た後の方がクラスのオレたちの周りの空気は、軽くなった気がする</p><p>前は吉田は、大変だなとしみじみ言われていたのが</p><p>最近は、吉田は大変だなぁと、半笑いで声を掛けられたりする</p><p>確かに、笑われているんだろうけれど</p><p>メグと婚約した当初と比べるとイーディが来てからは笑いが絶えないし、すっかり空気が明るく軽くなったような気がする</p><p>オレのパン屋に、クラスの連中が協力的になってくれているのもそのせいか</p><p>それを今度はあたしが割り込むわけそれで３角関係</p><p>可奈センパイが、イーディに尋ねる</p><p>そういうコトネクラスという範囲なら、アタシが割り込んでそれで何とかなるネでも、学校全体という大きなレベルになるとアタシじゃダメなのネもっと、華やかで明るくてセンセーショナルな人でないとネ</p><p>可奈センパイは２年生で一番の美人と噂の高い人だ</p><p>寧は超絶美少女だけど留年しているから、本当は、１学年上の生徒だし</p><p>しかも、金髪の不良少女としての悪名でも有名だったから</p><p>可奈センパイが、学校のアイドルNO.１という地位を守り続けていた</p><p>アタシとは異物なのネこの高校にはネイもそうDarlingとメグミも婚約しちゃった時点から、普通の生徒では無いネダカラ異物と異物が絡んでいるのは、普通の生徒からは避けられるだけになるノネ</p><p>オレのクラスは別だ</p><p>なぜなら、みんな婚約する前からオレとメグを知っているのだから</p><p>オレたちが異物になる前からの付き合いがある</p><p>だから、重い空気をイーディがかき混ぜるだけで良かった</p><p>だけど学校の他の一般生徒たちは</p><p>オレたちのことを高校生なのに婚約したカップルが１年生にいるというニュースが流れてから知った</p><p>つまりオレとメグが異物になってからだ</p><p>カナは異物じゃないノネうちの高校の普通の生徒ネダケドカナの存在は、みんな知っているノネ</p><p>ま人様よりも、可愛いからねあたしはるんっ</p><p>可奈センパイが、微笑む</p><p>そうね今のノブたちにアタシが割り込むのは、面白いわよね面白くて、本当に笑えるわよ何で、婚約しているカップルにこの美しいあたしが、突撃していくのかみんな、全く理解できないでしょうからねでも、そこがいい秀でているわぁぁっ</p><p>イーディの考えはいえ、寧お姉さんたちとも話し合った結果でそうなったのよねとにかくどういうことなのかは、一応判りましたけれど</p><p>メグは不満そうだった</p><p>でも、どうして星崎さんなんですかあたし正直、星崎さんとの３角関係は嫌です</p><p>あああっさり、あたしに負けちゃいそうだから</p><p>可奈センパイはクスクスと笑う</p><p>そ、そうじゃありませんっ</p><p>カナを探してきたのは、ネイなのネネイはカナの美しさだけでなく、頭の良さと考え方を認めたのネ</p><p>あらあたし、頭は良くないわよそんなに</p><p>イーディの言葉に可奈センパイが突っ込む</p><p>試験の成績とか中の上ぐらいだもの</p><p>この場合の頭の良さはそういう単純な学力のコトではないノネアタシたちが注目しているノハ日常生活での賢さネどういう思考で現実と渡り合っていくかということネ</p><p>メグミ覚えているカナさっき、アタシはわざとカナの前で、ヤクザの話をしたネ今日、Darlingやミチたちと行った香月セキュリティ・サービスと関西のヤクザの対決の話ネ</p><p>イーディは、メグを見る</p><p>普通の子ならあんな話をしたら、急いでアタシたちから遠ざかろうとスルネヤクザとケンカしてきたっていうだけでなくこれから全面戦争になるっていう話をしたんダカラ</p><p>可奈センパイが居るのにイーディは、かなり具体的な話をした</p><p>イーディや美智が、ヤクザを叩きのめしてきたということも</p><p>今日のことが引き金となり、これから香月セキュリティ・サービスはヤクザとの死闘を繰り広げることになるだろうという話も</p><p>そんなのまともな子なら、オレたちとの縁を断ち切ろうとするはずだ</p><p>誰だって、ヤクザとトラブルを起こしている人間とは関係したくない</p><p>でも、カナはアタシたちの話を聞いても、ケロッとしているネ平然としているネメグミはどうしてだと思うネ</p><p>メグは可奈センパイを見る</p><p>可奈センパイは、ニヤニヤ笑っているだけだった</p><p>それは香月セキュリティ・サービスの力を信じているからじゃないの</p><p>カナは香月セキュリティ・サービスの具体的なことなんて、何も知らないネ本当にヤクザに対抗できる組織かどうかなんて知識は</p><p>じゃあ香月家の香月家の力なら、ヤクザなんてどうにでもなるって思ったんじゃないの</p><p>同じことネカナは、香月家の全容は知らないヨ</p><p>香月セキュリティ・サービスや香月家の力をオレやメグは知っているけれど</p><p>可奈センパイは知らない</p><p>普通なら心配にならなきゃ、オカシイのネ</p><p>だったら普通じゃないのよきっと</p><p>メグは、そんな失礼なことを言う</p><p>カナはメグミと違うノネメグミはいつも人の話をよく聞かないねそれで、すぐにそうやってプンプンするよくないヨ</p><p>どういう意味よあたしは、イーディの話は、ちゃんと聞いているわよ</p><p>違ウ違ウメグミは、いつも人の話す言葉だけを聞いているノネでも、人の話を聞くというノハ言葉だけを聞くことじゃ無いノヨ</p><p>何を言いたいのか、全然判らないわよっ</p><p>カナはアタシたちの話す言葉だけでなく、場の空気も感じ取ったんダヨ判るカメグミ</p><p>イーディがそう言うがメグは</p><p>あたしだって場の空気ぐらい感じられます</p><p>いいやメグは、判っていない</p><p>オレが口を挟む</p><p>オレは判ったイーディの言ってることの意味が、よーく判ったよ</p><p>オレは可奈センパイを見る</p><p>イーディとオレがヤクザをブッ倒してきたとかこれからヤクザたちを戦うとか、ヤバそうな話をしていた時に可奈センパイは、この部屋に居る他の子たちの様子を見ていたんだメグやマナやルナの反応を</p><p>あたしたちを</p><p>そうだオレとイーディのしていた話はどう考えても、高校１年生のする話では無い客観的に見れば、オレたちは誇大妄想の狂人としか思えないだろう現実と空想の区別が付かなくなった</p><p>ついさっき、イーディがヤクザを２０人ぐらいブチのめしてきたんだよとか</p><p>真顔で話していたんだから</p><p>でも、メグもマナもルナもオレとイーディの話を、当たり前の顔で聞いていただから、可奈センパイはオレたちが話していることは、本当のことなんだって確信したし</p><p>香月家なり、香月セキュリティ・サービスがヤクザを完全に駆逐するだろうということをみんなが信じているということにも、気付いたノネ</p><p>うんマナやルナでさえヤクザのことについて話していたのに、全然心配そうな顔をしていないんだから</p><p>オレはマナとルナを見る</p><p>だって翔お姉さんやレイちゃんたちが強いのは、知っているもん</p><p>ボクは実際に、香月様があの人たちを屈服させるところを見て来たしイーディさんが、次から次へと襲って来た人たちを倒したのも見ました兄さんと一緒に居る限りボクたちは安全なんだっていうことも、もう確信していますから今は全然、怖くないです</p><p>２人はそう答えた</p><p>メグミだって、そうデショ今更ヤクザがどれだけ束になっても、最後にはショウたちの方が勝つって判っているネ</p><p>メグだって香月家の力は知っている</p><p>カナはメグミたちのそういう態度から、これは心配するようなことじゃないんだと読み取ったノネ言葉でなく、場の雰囲気からホント、賢明ダヨカナは</p><p>そして、カナのさらに良いところは問題の無いことだと理解したら、余計なことは何も言わないで、スルーしてくれたことネ自分は、この話は聞いていないし、興味も無いという態度を通してくれたノネ</p><p>だってあたしには、どうせ関係の無いことじゃないの</p><p>だったら知らんぷりするわよ知りたくないものヤクザのこととか</p><p>これが、カナの２つめの賢明さなのネ</p><p>イーディは微笑む</p><p>元々、カナはアタシたちが無理矢理、巻き込んだのネもっと言うとレイプしたノネ</p><p>オレは無理矢理可奈センパイの処女を奪った</p><p>でも、カナはこうなってしまったノナラ、アタシたちと正確には、ミスズたち香月家の令嬢たちと関係を築く方が得策だとすぐに状況を理解したノネ頭が良い人ダヨ本当ニ</p><p>それはそうでしょノブにヤられちゃってヴァージンが戻ってくるわけは無いんだしでも、ノブも香月家のお嬢様たちもあたしに敵意を持っているわけじゃないってことは、すぐに判ったしこの先も、あたしと仲良くしたいっていう意思があるんならあたしだってコトを構えるより、友好的にした方が良いんだって思ったのよ</p><p>ううん、そういうことだけじゃないんだわ面白そうだったのよワクワクしたのこんなの、普通じゃ絶対に起こらないことでしょ香月家のお嬢様と秘密を共有するなんてさノブをシェアするとかいや、違うかあたしは、ノブのセックス奴隷になったんだから、あたしがノブに支配されているんだけれどでも、とにかく何か面白そうじゃないのノブの周りの人たちはメグミちゃんだっけあなた以外は、みんなケチケチしていないしさあたしが、ノブを裏切らない限りはちゃんとセックス奴隷として尽くしている間は、あたしにもちゃんと忘れずにお返ししてくれる人たちなんだって感じたのよだったらあたしは、余計な波風は立てないわ望まれたことは、何だってするわよだって、香月家よあの香月家があたしの人生の後押しをしてくれるっていうんだからこのビッグ・ウェイブには乗らないと損じゃないのっ</p><p>メグはムッとして、可奈センパイを見て</p><p>随分、打算的なんですね生き方が</p><p>あらあたしは、これが普通の生き方だと思うけれど</p><p>可奈センパイは、クククと笑う</p><p>あなたは、頭の中がオコチャマのままみたいだものねさっきから話を聞いていると</p><p>笑いながらルナに振り向く</p><p>あなたなんかより、この子の方がずっとお利口さんよこの子は、さっきから余計なことは１つも喋らないでしょ周りの様子を見て自分が、他の人たちの邪魔にならないようにしているのねそれでいて、ちゃんとそれぞれの人の考え方とか人間関係とかを観察しているわ</p><p>ボ、ボクは姉妹の末っ子で、すぐ上のお姉ちゃんがよく喋るから聞いている方が得意なんです</p><p>ルナが、恥ずかしそうにそう言った</p><p>確かに、夜見子は深く考えずに、どんどん自分の意見を話すタイプだもんな</p><p>ルナは大人しい性格だし</p><p>でも、あなたがそういう子だからあたし、さっきからあなたの反応を一番参考にしているのよ</p><p>可奈センパイはそうルナに言う</p><p>イーディさんと、そっちの子はマナちゃんて言うのよね演技が上手いのよだから、どこまで本心で話しているのか、よく判らないわで、メグミさんはあんまり、頭が良くないみたいだしノブは基本からして素直すぎる子なのよね変な人に騙されたりしないように、あたしも今日からノブのことを見ていることにするわとにかく、ノブはそういう性格だからノブの反応を全部信じるわけにもいかないのよその点あなたとあたしは、視点が似ているみたいだから</p><p>ルナですボク</p><p>そうルナちゃんねまずは状況をジッと観察するタイプでしょそれでいて、抜け目無く、一番美味しい所をカブッと捕まえる力も持っている実に用心深い子よねあなたは</p><p>そんなことないですボク</p><p>ルナは恥ずかしそうに答える</p><p>いいえ、ルナちゃんてそういう子よだから、あたしはルナちゃんの反応を基に、判断していたのよ</p><p>ああそうかそれも、寧さんや香月家のお嬢様たちの指示なのね</p><p>ハッとする可奈センパイ</p><p>まそういうコトネあたしたちじゃカナは、全面的には信用しないデショだから、一番ニュートラルな年少のルナを連れてきたノネ</p><p>可奈センパイが今まで会ったことの無い人間で</p><p>１２歳で、一番大人しくて思慮深いルナをこの場に連れてきたんだ</p><p>なるほどちゃーんと、あたしが不安にならないようにって気を遣ってくれているんだ</p><p>カナのことは、みんな大切に思っているカラネこれからのアタシたちには必要な人材ネちゃんと考えているヨ</p><p>わざわざ可奈センパイの判断材料としてルナを連れてきたことで</p><p>可奈センパイに対する信頼を示している</p><p>なるほど寧さんのお勧めの子なのね確かにこの子が居るから、あたしは客観的に状況を見ていられたわ</p><p>可奈センパイは、そう言う</p><p>でそんな、用心深いルナちゃんが、ここまで懐いているんだからノブの力は、ホンモノなんだなって判ったし</p><p>気付いていないのあなたのシャツの裾を、ずっと掴んでいるわよルナちゃん</p><p>可奈センパイの指摘で、初めて気付く</p><p>兄さんに触れていると安心できるんですとにかく兄さんが全ての中心ですから兄さんがいるから今、誰かが襲って来ても、イーディさんが撃退してくれますマナお姉さんもボクに優しくしてくれますみんな兄さんに嫌われるようなことは、したくないんですからボクだって、そうです</p><p>あたしも、そうよ絶対にノブに嫌われるようなことはしないわ判っているものノブがいるから香月家のお嬢様とあたしが友好関係を保てるのであってノブがいなきなったら、あたしとお嬢様たちとの関係は途切れちゃうのよ個人的にどれだけ仲良くなろうとしても無理ねあのお嬢様たちにとっては、ノブが人生の中心なんだからさ</p><p>でルナちゃんあなたはメグミさんのこと、どう思う</p><p>可奈センパイに問われてルナは</p><p>正直、ちょっと怖いですそれに全然、理解できないです何でこうまで、平気で兄さんに嫌われるようなことばかりするのか</p><p>そうよそれが、あたしも謎なのよよくもまあさっきから、ずーっとノブに嫌われるようなことばかり言ってるわよねぇ、この人</p><p>２人の言葉にメグは、唖然とする</p><p>な、何を言うんですかあ、あたしはヨシくんとあたしとの関係は</p><p>メグミは、自分だけは特別だと思っているからDarlingに甘えまくっているノネ</p><p>メグの言葉を遮るようにイーディは言う</p><p>ああ、やっぱりバカで、甘ちゃんで、オコチャマなのねこの人</p><p>呆れたという口調で、可奈センパイは言った</p><p>だから、判らないんだあたしには、この人の考えが</p><p>あ、あたしの方こそ星崎さんの考え方とか、全然判らないですよっ</p><p>メグは怒って、そう言い返す</p><p>あたしはヨシくんを愛しているんです愛って無償の行為のはずでしょう星崎さんみたいに、打算的な考えが入り込むのはおかしいと思いますっ</p><p>ね、何言っているの、この子もしかして、今のは笑うところ</p><p>可奈センパイはイーディに尋ねる</p><p>メグミ自分とは違う生き方、考え方の人もいるってことは、認めないとダメね自分の考えが絶対ではないというコトモ</p><p>イーディはそう言うがメグは、ツンと顔を背けて無視する</p><p>Darlingは、判ったネ何でカナみたいな考え方の子が、今のDarlingには必要ナノカ</p><p>うんちょっとずつだけど判ってきたさっき、イーディが言ってた通りオレとメグは、考え方が似ている２人とも、思い込みが激しいし猪突猛進だだから、何でもバカ真面目に考えて重くて暗い雰囲気に陥ってしまう</p><p>頑なメグを見て自分の悪いところに気付く</p><p>そうだなオレみたいな人間には自分とは生き方や考え方の違う人が、側に居る方がいいんだな</p><p>可奈センパイの実にあっさりとした割り切りは、オレにはできない</p><p>でも参考になる</p><p>こういう、竹を割ったようなスパッとした生き方も認めないといけない</p><p>ていうか、実に魅力的だよな</p><p>全然、ジメッとしていなくてカラッと明るく晴れ上がっているような性格だし</p><p>ヨシくんはあたしが悪いと思っているのあたしのこと、嫌いになっちゃったの</p><p>オレの言葉にメグが、そんな困ったことを言い出す</p><p>兄さんはそんなことは全然言ってないじゃないですか</p><p>ルナが、そう言ってくれた</p><p>そうね似た性格のメグミだけだと沈み込んじゃうっていうだけの話ネカナやルナのような考え方や視点の違う人も、居た方が良いというだけの話しネ</p><p>だからそうやって、あたしを悪く言ってあたしをヨシくんから、引き剥がすっていうことなのよねっ</p><p>メグは自分が責められているとしか感じていないのか</p><p>このままじゃマズイな</p><p>モシ、そうだったらどうするネメグミの存在が、Darlingにとって有害だと判断されタラ本当にメグミは追放処分になるヨそうなってもいいノカ</p><p>嫌よそんなの絶対に嫌あたしはヨシくんの婚約者よあたしだけ、特別なんだからっあたしはみんなとは違うんだからっ</p><empty-line/><p>次話で、メグの話は決着付けます</p><p>いささか長すぎになっているのは、よーく判っています</p><p>ここを突破しないとなあ</p><p>751．議論の終わり</p><p>喚くメグを見て、可奈センパイは</p><p>ふうんあなたって他の子たち違って、とっても女の子なのねぇ</p><p>ニヤッと笑ってオレを見る</p><p>ダメよ、ノブこの子は脅しても、なだめてもそうやって、事細やかに理屈を話したって、そんなんじゃ全然話が通じないのよだって、この子女の子の感性だけになっちゃってるから</p><p>女の子の感性</p><p>あんまり深く考えないで感情だけで生きているってことよ</p><p>可奈センパイは、チラリとメグを横目で見た</p><p>寧さんや、香月家のお嬢様それに、イーディさんもそうだけど、みんな頭が良すぎる人たちなのよだから何でもすぐに状況が読み取れちゃうから、相手の気持ちも察せちゃうのだから自分の感情を抑え込んで、理屈で話ができるあたしはだから、あの人たちのオファーに応じる気になったのよ信用できるからちゃんと、あたしにとっても、あの人たちにとっても損にならない提案をしてくれていることが判るから</p><p>みすずや寧は可奈センパイに、オレのセックス奴隷になったら、こんなに良いことがあるという特典を示した真っ先に</p><p>それから、克子姉が惜しみなく、自分のブランド物を好きなだけあげると言ってくれたし</p><p>そして、可奈センパイもそう言われたからと、取り放題に克子姉のブランド品を持ち出すということもしなかった</p><p>この人はほどほどということを知っている</p><p>長くオレたちと付き合っていくためにはガツガツせずにいた方が、心証が良いだろうと判断して</p><p>あたしは、計算高い子だけれどあの人たちは、もっと緻密な計算をしているんだよねああいうのってクールでカッコ良いと思うし</p><p>いや、そういうよく考えて、相手を舐めないで対等の取引をしようとするのは</p><p>ミナホ姉さんのやり方だ</p><p>寧もみすずもミナホ姉さんを見習っているんだ</p><p>もちろん、みんな頭の良い女の子たちだからという可奈センパイの指摘も正しいと思うけれど</p><p>その点あなたはダメねぇ</p><p>見下した眼で、可奈センパイはメグに言う</p><p>何でそこまで、自分は絶対に切り捨てられないっていう自信があるのか判らないけれどあなた程度の女が、ノブの特別になりたいとかどうかしているんじゃないの</p><p>あたしには、よく判らないわ香月家のお嬢様や寧さんたちみたいな、最高にいい女が、自分の気持ちをセルフ・コントロールして、あたしとかに話をしてくれているっていうのにあなたみたいな、つまらない子が、子供っぽい感情を剥き出しにして許されているっていうのは変よだれが、この子をこんなに甘やかしているわけ</p><p>いや、メグだってメグは、子供の頃からずっと自分の気持ちを抑え込んできた子なんだよ</p><p>娼館の中で生まれ山峰家の養女として、ずっと白坂家と雪乃にイジメられてきたんだから</p><p>今はメグを押さえつけていた大きな問題が、全部解決したからそれで、やっと自分の感情を素直に吐き出せるようになって</p><p>白坂創介は死に、雪乃がメグを脅かすこともなくなった</p><p>ミナホ姉さんは、お世話になった娼婦の娘であるメグをとっても可愛がっている</p><p>メグは、オレたちと暮らすようになって</p><p>生まれて初めて自由に気持ちを解放できる生活を送っているんだ</p><p>そうなのでもそうだったとしても、この子の今の状態は、良くないと思うわよ</p><p>可奈センパイは、そう言った</p><p>あたしも、そうだと思うだって、子供の頃から自分の感情を押し殺して生きてきたのはメグお姉ちゃんだけじゃないもの</p><p>みすずお姉ちゃんや、ルリお姉ちゃん、寧お姉ちゃんだって、そうじゃんかあたしは、知っているよ</p><p>名家中の名家、香月家の後継者として緊張した生活を強いられてきた、みすずと瑠璃子</p><p>アメリカで犯罪者に両親を殺され拉致・監禁されていた寧</p><p>でも、みんなメグお姉ちゃんみたいな我が儘は、言わないよみんな、今でも自分の気持ちは、ちゃんとコントロールしているよ本当なら、全員お兄ちゃんを独占したいって思っているのにみんなで仲良く暮らすことを一番に考えているんだよ</p><p>マナが強く、メグに言う</p><p>それはアノ子らと、メグミの目的意識が違うからナノネ</p><p>ネイも、ミスズも、他の子たちもDarlingのことが好きで、ダカラコソDarlingを中心としたFamilyを作りたいノネみんな家族に飢えているカラ</p><p>お互いに心を開いて安心して暮らしていく関係を望んでいる</p><p>そして、ソレはまだ現在進行形ネアタシたちは、まだ理想のFamilyを作るために奮戦している途中ヨそれで、ミンナ色んなこともガマンしているノネ今はまだ、夢の途中ダカラ</p><p>オレのパン屋も香月セキュリティ・サービスの活動もミナホ姉さんの娼館の再開も</p><p>全ては、オレたち家族が安心して暮らしていける環境を作るための行動だ</p><p>オレたちは、その環境を完成させていない</p><p>だから、日々努力する</p><p>自分の個人的な欲求を抑え込んで家族のために</p><p>デモ、メグミは違うノネメグミはfamilyのコトはそんなに重要に考えていないノヨ</p><p>そんなことないわあたしだって</p><p>メグが、慌てて反論するが</p><p>ノーノーノーメグミはアタシたちほど、家族に対する飢餓感が無いノヨダカラ、焦りも無いし今のままでも良いと思っている理想に向けて、頑張る気持ちは特にないのヨ</p><p>そっかメグお姉ちゃんは、家族がいるんだものね</p><p>別に責めているわけじゃないよただ山峰さんたちは、とっても良い人たちだってマナは知っているしメグミお姉ちゃんのお父さんとお母さんなんだよ血は繋がっていないとしても</p><p>山峰の養父母には愛されて成長した</p><p>あたしはもう、この家族でないと生きていけないお兄ちゃんの側でないとみすずお姉ちゃんたちも、そうだよみんな孤独で生きてきて、お兄ちゃんに出会って救われたんだよだから、お兄ちゃんの嫌がることは絶対にしたくないし自分と同じ様にお兄ちゃんに救われた子を家族として受け入れたいと思う</p><p>マナはルナを見る</p><p>昨夜メグお姉ちゃんだけが、ルナちゃんたちを受け入れることに反対していたよねどうして、あんなに不機嫌だったのか今、判ったメグお姉ちゃんは、マナたちとは違うんだね家族のことは、そんなに大事じゃなくてできることなら、お兄ちゃんを独り占めにして、遠くへ逃げちゃいたいって思っているんだ</p><p>メグは家族についての考えが、みんなとは違うのか</p><p>でも、ダメだよお兄ちゃんはマナたちと同じだもんやっぱり、家族が欲しくて堪らない人なんだもんっメグお姉ちゃんだけの人には、ならないんだよ</p><p>ねえ、あたしよく判らないんだけれどさ</p><p>可奈センパイがメグをもながら、オレに尋ねる</p><p>この子って、何でこんなにノブに依存するようになったわけこっちのマナちゃんだって、ノブと自分の関係とか冷静に見ているのにこの子だけ、一方的でしょノブにぶら下がって、依存しまくっているだけに見えるんだけれど</p><p>依存というのとは、ちょっと違うのネ</p><p>Darlingは判るカメグミの何が問題ナノカ</p><p>みんなの視線がオレに集まる</p><p>判るよコンプレックスだ</p><p>マナの言った、メグは家族に飢えていないっていうのはそれは事実だけれど、それだけでここまでコジレたわけじゃないんだよ理由の1つではあるんだろうけど</p><p>メグがここのところ、家族の中で浮いていた最大の理由は</p><p>こんなにも、オレを独り占めしようとこだわっている理由は</p><p>メグはコンプレックスを感じているんだみんなに</p><p>み、みんなって誰のことよ</p><p>力の無い声で、メグが言った</p><p>みんなは、みんなだよミナホ姉さん、克子姉、渚、マルゴさん、翔姉ちゃん、レイちゃんとにかくまず、大人に対しては全員にコンプレックスを感じているんだろ</p><p>それから、寧とみすず、瑠璃子にも美智も苦手だろアニエスも</p><p>美智とメグが、親しく話しているところをオレは見たことがない</p><p>アニエスとは、いつも話が噛み合わないし</p><p>２人とも個性の強い子たちだし</p><p>美智は、和風美少女でアニエスは、洋風ロリ美少女の極致だ</p><p>あの子らの容貌も、メグのコンプレックスを刺激している</p><p>月子みたいな、大人っぽくて落ち着いた子もメグは苦手だろ夜見子みたいに、元気で騒がしい子も</p><p>ココにはメグミがコンプレックスを感じないメンバーを集めたのネカナ以外は</p><p>普段、教室なんかでは、イーディはわざと空気の読めないアメリカ人を演じているからいつもメグに、注意されたり、叱られたりしている</p><p>だから、メグはイーディには何でもガンガン言えるようになっている</p><p>幼い頃から知っている異母妹のマナは、もっと話しやすいだろう</p><p>４つも年下で、とても物静かで大人しいルナもメグにとっては、コンプレックスを感じない相手だろう</p><p>あたしには、たっぷりコンプレックスを感じなさいよあたしの方が、可愛いんだからさっ</p><p>可奈センパイはうちの高校１のアイドル級の美少女だけれど</p><p>寧やみすずや瑠璃子の持っている精神的な威圧感は無い</p><p>カラッとした性格の人だから</p><p>普段、ミナホ姉さんの重々しさに慣れているメグにはそれほど、辛い相手ではない</p><p>ホント愛されているヨネ、メグミは</p><p>この人選は多分、寧とみすずがして、ミナホ姉さんの承認を得ている</p><p>みんな、メグのことを考えて</p><p>そ、そんなの知らないわよ、あたしは</p><p>肝心のメグにはこの優しさが伝わっていないけれど</p><p>だってコンプレックスだって、感じるわよ当たり前でしょ</p><p>だって大人はみんな、あたしよりもずっと大人だしみすずさんや瑠璃子ちゃんはホンモノのお嬢様なのよあたしが敵うはずがないじゃないっ寧お姉さんは、本当に綺麗だしヨシくんは、いつもデレデレしてるんだもんあたしのことより、寧お姉さんの方が好きなんでしょヨシくんは</p><p>そんな風に思っていたのか</p><p>あたしは、あの人たちみたいな才能は無いしそうよ、どうせ可愛くないわよっ寧お姉さんや星崎さんに負けるのは、仕方ないじゃないっあたしは可愛くないわよっ</p><p>うんその通りよそして、あなた頭の方もよくないみたいね寧さんとか、すっごい頭がいいわよっ</p><p>可奈センパイが、明るくそう言う</p><p>判っています言われなくてもはいはい、そうですよっみんな、あたしなんかよりずっとずっと頭が良いですよっ顔でも頭でもあたしは負けていますっ</p><p>スタイルもよそれを確認するためにみんな、こうやって下着姿になっているわけでしょ</p><p>可奈センパイは、さらに煽る</p><p>そうですねっ身体のスタイルもどうせ、あたしは</p><p>メグはこんなにもコンプレックスを抱えていたのか</p><p>あたしは何一つ、勝てないわよあの人たちにはこの４ヶ月毎日、そればかり感じていたわ御名穂さんはあたしにお屋敷の主婦になって、自分の居場所を作れって言ってくれたけれど克子お姉さんには、お料理や家事では勝てないし瑠璃子ちゃんやマナが、どんどんあたしの領分を侵していくんだもの</p><p>それは違うよあたしもルリお姉ちゃんも別に、メグお姉ちゃんを追い落とすために家事をしていたわけじゃないよあたしたちだって、家族のためにできることをしたかっただけで</p><p>判ってるわよ</p><p>マナの言葉を途中で、メグは掻き消す</p><p>あたしが部活やヨシくんのパン屋さんのお手伝いでヨタヨタしてたからよでも、その間にあなたたちは、どんどんお料理とかも上手になっちゃってさそういうのまで、あたしよりも才能があるなんてズルイわよ</p><p>ああ、嫌だこんなの嫌よみんなじゃないわあたしは、あたしが嫌なのよ可愛くなくて、頭も良くなくて、お嬢様でもなくて、プロポーションもよくないし毎日、やんなきゃいけないことだけに振り回されて、それで結局、何もできていない才能の無い、あたしが嫌なのよ</p><p>みんなが家族のみんなが、あたしに優しくしてくれていることだって判っているのよあたしのこういう態度が、我が儘だってこともでも、ダメなのあたしイジイジしちゃうのよあたしが結局、あたし１人がダメダメなんだって判っているからあたしこんな自分が嫌なのよでも、どうにもならないのよあたしはみんなみたいになれないのよだって、あたし何も持っていないんだもの</p><p>イーディが、オレを見てニコッと微笑む</p><p>さっき、イーディは言っていた</p><p>オレとメグは考え方が似ていると</p><p>メグとよく似たコンプレックスをオレも抱えている</p><p>オレも自分を何もできないダメ人間だと思っている</p><p>バカねそんなの比べるからいけないのよ</p><p>香月家のお嬢様とか、寧さんレベルの人と比べるから自分は無価値のダメ人間だって思っちゃうのよ色々言って、悪かったけれどさあなた、普通の子よりは可愛いわよ世の中の平均よりは、全然上よプロポーションとかもまあ、あたしには絶対に勝てないけれどねそれと、頭の良さはよく判んないけれどとにかくそこそこは可愛い高校生と言っていいはずよアイドルのオーディションなら、書類審査は通るわよさこまでぐらいならね</p><p>可奈センパイは、褒めているのかけなしているのか判らないことを言った</p><p>だからさあたし、思うんだけれどあなた、ノブと別れて、他の男の子と付き合いなさいよ少し根暗で気の弱いタイプなんかお勧めよ多分、そういう子ならあなたのことをチヤホヤしてくれると思うしさそっちの方が、断然お得だしきっと幸せになれるわよいや、今、適当に適当なことを言っているだけなんだけれどね</p><p>結局さ香月のお嬢様とか、寧さんとか、あたしとか張り合う相手を間違えているのよレベルが違うんだからさあなたは、あなたに合ったレベルで生きていきなさいよいっそ、女の子が少ない高校へ転校したら工業高校とかそういうところなら、あなたクラスの子でも、間違いなく女王様になれるわそうじゃなかったら逆に、女の子しかいない高校へ行きなさいよ最初から、出会いが無ければ、モテないことに諦めも付くでしょ</p><p>もうメチャクチャだ</p><p>嫌ですあたしは</p><p>あたしは、ヨシくんがいいんですっヨシくんと結婚するんだもんっああーっ</p><p>大声で叫ぶ</p><p>ヨシくんと２人きりで、みんないない世界へ行きたいわよっそしたら幸せになれるのにっ</p><p>なれないネ</p><p>そんなことでは幸せにはなれないヨゲンジツから逃げてもメグミのコンプレックスは、解消されないのネ</p><p>メグミが、他の女へのコンプレックスを抱えたままなのにDarlingが、メグミ１人を選んで、他の家族を捨てるなんてことが起こり得ると思うノカ</p><p>思わないわ</p><p>静かに答えた</p><p>そんなわけないわよみんなは、あたしよりもずっと何もかも、あたしより優れている人でそういう人たちが、みんなでヨシくんの家族を作っているんだからヨシくんが大切な家族を捨てて、あたし１人を選んでくれるはずがないわそんなの判っているわよ</p><p>でも、願っているの夢に見るのよヨシくんがあたしだけを選んでくれるのをそんなの絶対に起こらないことだって、判っているのに</p><p>メグのコンプレックスは根深い</p><p>オレのコンプレックスと、同じ様に</p><p>さて、Darlingドウスルカ</p><p>そろそろ結論を出さなきゃいけない頃合いなのネ</p><p>これって、やっぱり試されているのは、オレなのかな</p><p>メグじゃなくて</p><p>どうせ、ミナホ姉さんたちはこの部屋の様子を、監視カメラで観ている</p><p>試されているのはここにいる全員ネ</p><p>Darlingもそう、あたしもそう、マナとルナとカナももちろん、メグもなのネ</p><p>ミナホ姉さんは全てを見ている</p><p>メグはこのまま家族に残して良いかどうかの試し</p><p>可奈センパイは本当にオレの女になる気があるかどうかの最終試験</p><p>イーデイたちは家族のトラブルにどう対処するかの試し</p><p>メグをどうするかオレ自身の判断を、試されている</p><p>家族の和を考えればメグの我が儘も許すわけにはいかない</p><p>はー、ホント、ノブは真面目だよねぇそんな、必死に考え込んじゃってさ</p><p>悩むオレを見て可奈センパイが、呆れ顔で言う</p><p>こんなの考えるだけムダなのにさ</p><p>この子のコンプレックスは、この子自身の心の問題でしょだから、ノブにはどうすることもできないのよ</p><p>オレには何もできない</p><p>ていうかここで、ノブがこの子のために、何かしら判断してあげるっていうのはそんなのただの甘やかしだからね</p><p>オレは判断するべきでない</p><p>そうでしょ出てけにしろ、このままここに居ろにせよノブが決めてあげたことで、この子に方向性を示してあげるのは、甘やかしすぎだわこの子は自分で悩まずに済むんだからそんなことをしたらよっし、何とかするぞって、自分で自分を立ち直らせることもできないじゃない自分の力で、前に踏み出すことがさ</p><p>世の中さ自分で何とかするしかないことって、たくさんあるのよ他人には、どうしようもないことがコンプレックスなんて、ホント、そういうものよね何で、そんなコンプレックスにハマッちゃっているのか、自分で判らないといけないし自分の力でしか、脱けられないんだからさ</p><p>それがコンプレックス</p><p>だって、この子のために寧さんや、香月のお嬢様たちがノブから身を引くっていうのは間違っているでしょもし、そんなことが有り得たとしても寧さんたちの方が引いたんなら、この子のコンプレックスは消えないわよそのままノブと添い遂げたとしても寧さんたちに対する負い目は、一生感じ続けることになるんでしょうし</p><p>寧たちへの劣等感は拭えないむしろ、深い傷になる</p><p>何にしたってノブは、この子のコンプレックス解消のためには何もしてあげられないからねこの子のコンプレックスは、この子自身のものなんだから</p><p>オレのコンプレックスはオレ自身で、何とか解消するしかない</p><p>誰もオレを助けられないんだ</p><p>今のままのオレなら</p><p>例えば、寧がオレにヨッちゃんはダメ人間じゃないヨッちゃんにも、きっと凄い力があるはずだよって言ってくれたとしても</p><p>オレは、その言葉に救われることはない</p><p>結局自分でダメじゃない証明を、何か１つでもオレがみんなの役立つものを持って居るということを、自分自身に示さなければ</p><p>オレが、オレ自身を信じられないだろう</p><p>そのための努力は、自分でするしかない</p><p>だから、オレ</p><p>今、こんなに必死にパン作りを勉強しているんだ</p><p>オレはちゃんとオレが、みんなのために稼げるようになりたい</p><p>少しでも早く</p><p>メグそのままの自分が嫌なのなら、自分で自分を変えるしかないよ</p><p>そんなの判っているわよでも、判らないのよあたし自分がどうしたらいいのか、何をしたらいいのか全然判らなくなっちゃっているんだもんっ</p><p>メグは苦しんでいる</p><p>心の中で、堂々巡りになってしまっている</p><p>感情が空回りするだけで何をしたら、この泥沼から脱せるのか判らなくなっている</p><p>オレにも経験がある</p><p>今年の春に</p><p>親父が失踪した直後のオレはこんなだった</p><p>未来が不安なのに</p><p>何をしたら良いのか、全然判らなくって</p><p>自分自身を見失っていた</p><p>メグお姉ちゃんのコンプレックスってさホント、他愛ないよね何で、そんなことで悩んでいるのか全然判らないよ</p><p>突然マナが、そんなことを言い出す</p><p>可愛くないとか、才能が無いとか、頭が悪いとかさ別にどうでもいいんだよあたしたちの世界には、お兄ちゃんしか男の人はいないんだからお兄ちゃんが、メグお姉ちゃんをどう思っているかそれだけで充分なんじゃないの</p><p>ヨシくんはあたしより他の人たちの方が、可愛いと思っているわよ役に立つと思っているわよあたし判っているんだから</p><p>マナは、ハァと溜息を吐き</p><p>あっ、そじゃあ、もういいやメンドくさい</p><p>メグお姉ちゃんさ悪いんだけれど、あたしと勝負してよ</p><p>勝負</p><p>もう、それで終わりにしようもうさ、メグお姉ちゃんみたいな人に引っ掛かっているのは、時間のムダだもん馬鹿馬鹿しいこんなの、とっとと終わらせようよ</p><p>あたしが勝ったらお屋敷から出てって山峰さんの家へ帰ってよそれでいいよね</p><p>勝負の方法はセックスお兄ちゃんをより、気持ち良くさせた方が勝ち</p><p>美貌の寧お姉ちゃんとか、テクニックのある克子お姉ちゃんとかなら、負けても仕方ないけれどまさか、メグお姉ちゃん、マナに勝てないとかは言わないよねあたしとメグお姉ちゃん、ほとんど同じ時に、ロスト・ヴァージンしてほとんど同じ日数、お兄ちゃんとセックスしてきているんだからさ</p><p>２人とも処女喪失は、５月の連休中</p><p>しかも、その後はオレとのセックスは、当番制になっているから</p><p>こなした期間も、そんなに変わりはないはず</p><p>顔に自信が無い身体に自信が無い頭に自信が無い能力に自信が無いそれなら、しょうがないじゃんこれで、セックスでもお兄ちゃんを満足させられないつていうんならメグお姉ちゃん、もう生きている価値ないよていうか、女やめたら</p><p>マナはそう言った</p><p>何とか、言葉の応酬大会は終わりにして</p><p>エロ方向へ</p><p>いや済みません</p><p>ここで、良信君のコンプレックスのことも何とかしないと</p><p>ここ数日、ちょっと体調が良くありません</p><p>頸椎ヘルニアで首がジンジン痛む上にちょっと薬が強いみたいなので</p><p>今日は、1日へたばっていました</p><p>また感想欄の返信を溜めてしまっています</p><p>もう少し、お待ち下さい</p><p>必ず、返信は致しますので</p><p>752．ビギーナーズ・セックス</p><p>マナとメグのセックス対決って</p><p>というわけだからお兄ちゃん、オチンチン出してっ</p><p>ニコッとマナは微笑む</p><p>ち、ちょっと待ちなさいよあたしは、まだやるとは言ってないわよ</p><p>メグが戸惑いながらも、そう言うが</p><p>そうよ待ちなさいよ</p><p>可奈センパイが、割り込んで来る</p><p>そんな面白そうなこと、あんたたちだけでするなんてズルいわよっ</p><p>あたしも参加させなさーいっ</p><p>１つ年上のテニス部美少女は、メグに振り向き</p><p>あたしは、昨日、ノブにレイプされて処女喪失したばかりなんだから正真正銘の初心者よそりゃ、あたしの方があなたより何倍も可愛くてキュートだけどセックスは全然ド素人なんですからねハンデは充分でしょ</p><p>というわけだからノブ、オチンチン、オチンチン早く</p><p>もう、じれったいわねえマナちゃんだっけ</p><p>はい可奈さん</p><p>脱がっしゃおうかっ</p><p>おおお、おい</p><p>はーい、ノブ椅子から立って</p><p>お兄ちゃーん、脱ぎ脱ぎしましょうね</p><p>Darlingあきらめるネ</p><p>イーディが、ニタニタ笑っている</p><p>デモコレも悪くない手だと思うヨ</p><p>イーディはマナの提案を認めるのか</p><p>イーディは、オレよりずっと頭が良いしオレが、メグを追放したくないということも知っている</p><p>そんなイーディが、悪くない手と言うのなら</p><p>判った自分で脱ぐよ下だけでいいだろ</p><p>オレは腹を括る</p><p>立ち上がってカチャカチャとベルトを外す</p><p>ちょっとヨシくん本気なの</p><p>そして、ズボンを下ろしてパンツも</p><p>うわ</p><p>１２歳のルナが、興味深そうにオレの股間を見ている</p><p>あれ、ノブどうしちゃったのよ昨日とは違ってしんなりしちゃっているじゃない</p><p>こんな状況ですでに勃起していたら、大ヘンタイだ</p><p>あ、可奈さんこういう時もあるんです女の子だって、いつでもアソコが濡れているわけじゃないでしょ男の子だって、いつでもオチンチンを大きくはしてませんよ</p><p>マナが、可奈センパイに説明する</p><p>ああそう言えば、そうね</p><p>だからこうするんです</p><p>ブラとパンティだけの下着姿のマナがオレに抱きついて来る</p><p>お兄ちゃん大好き</p><p>１４歳の可愛い胸をオレに擦り付ける</p><p>ほら、お兄ちゃんいつもみたいにクンクンしていいよ</p><p>お兄ちゃんマナの髪の毛の匂いを嗅ぐの好きでしょはい</p><p>マナが、オレの顔に自分の頭を差し出す</p><p>マナの綺麗に梳られた髪からは、フローラルな香りがした</p><p>ほら大きくなってきた</p><p>オレのペニスに血が溜まっていく</p><p>なあにノブって、匂いフェチなの</p><p>可奈センパイが、笑う</p><p>そうじゃないですお兄ちゃんは、とっても寂しがり屋さんだから眼と耳と鼻と舌と触感と五感全部で、マナのことを感じるんです</p><p>マナはそう答えた</p><p>だから匂いも、お兄ちゃんは大切に味わってくれるだけです匂いフェチなんじゃなくて全部好きなんだもんねっ</p><p>そして、次に自分の首筋を差し出す</p><p>お兄ちゃんここの匂いを嗅ぐのも好きだよね</p><p>ああ、マナは甘いミルクの匂いがするんだ</p><p>ほら、嗅いでマナは、ここに居るよ今日も、お兄ちゃんのことが大好きでお兄ちゃんのことを考えると、ドキドキしちゃうのあは身体が熱くなってきちゃったよえへへあたし、汗かいてるそれから</p><p>マナがオレを見上げて、言う</p><p>マナ濡れてきちゃった</p><p>おおっ、ノブが勃った</p><p>可奈センパイオレのチンコは、クララか</p><p>マナは、抱き心地が良いよそしていつも良い匂いがする</p><p>ありがとうね、もう一度、座って</p><p>マナがおしゃぶりしてあげる</p><p>オレは椅子に座り直す</p><p>マナは、オレの足の間に跪いて</p><p>お兄ちゃんのオチンチンまだ完全に大きくなっていないでしょこういう時は、お口でおしゃぶりしてあげて大きくしてあげるんだよ</p><p>ああ、フェラチオってやつね</p><p>可奈センパイが、食い入る様にオレの股間を覗き込む</p><p>でも、あたし、まだよく判らないからやり方、教えてくれるあたしも、ほらノブのセックス奴隷としては、フェラチオを強要されたりしないといけないわけでしょ校舎裏の非常階段の下とかで授業中に</p><p>あの可奈センパイ</p><p>それとか体育の授業中に抜け出して体育倉庫の中で、犯されたりしないといけないわけでしょ</p><p>いや、あのオレ、可奈センパイとはクラスどころか、学年も違いますから</p><p>体育の時間とか一緒じゃないし</p><p>じゃあ、体育祭の時にするいいわよ、あたしノブに犯されて、膣内射精されて、そのまんま長距離走とかを走らされるんでしょ股間から、ノブの精液を垂らしながらうふふふっ</p><p>ヨシくんは、そんなことしませんから</p><p>メグが、さすがに突っ込む</p><p>え、メグミはしないノカ</p><p>アタシや寧は、当然するヨ</p><p>な、何言っているのよ学校の行事の時に、セックスなんて</p><p>ふーんじゃあ、修学旅行の時は毎晩、アタシがDarlingを独り占めでいいのネ</p><p>イーディは、笑いながら</p><p>何のためにDarlingと同じクラスに居ると思っているのネ修学旅行中は、Darlingに抱かれ放題なのネ途中で、カツコや渚が参加するって言ってたケレド、まさか全日程を同行するわけにはいかないモノネ</p><p>修学旅行は男の子と女の子、別の部屋に泊まるでしょ</p><p>アタシは、ドコへでも忍び込めるネ監視の先生たちにも、見つからないで男子たちの部屋から、Darlingだけを連れ出すこともできるネ</p><p>イーディは暗殺術をマスターしている</p><p>潜入は得意だし気の技も使える</p><p>アタシはできるメグミはできないそういうことネ</p><p>その言葉にまたメグは不機嫌になる</p><p>修学旅行はヨシくんとあたしだけの修学旅行だったのに</p><p>アタシも、Darlingの女ネメグミだけのDarlingじゃないヨ</p><p>もう、お兄ちゃんこっち見てまた、しんなりしてきちゃってるよ</p><p>マナが、オレのペニスを手でシゴきながらそう言う</p><p>なるほどそういう風に、上下させるのね</p><p>可奈センパイは、真剣な眼でマナの手コキを観察している</p><p>ルナも、お勉強したいの</p><p>マナが、少し離れてこっちを見ている１２歳の巫女姿の少女に尋ねた</p><p>だったら、もっと近くにいらっしゃいよマナが、教えてあげるから</p><p>ルナもオレの方に寄って来る</p><p>イーディさんはいいの</p><p>可奈センパイが、イーディに声を掛けるが</p><p>アタシはDarlingとは、２人きりでするのが好きなのネだから、今はいいヨ</p><p>明るい笑顔で、そう答えた</p><p>今までも、メグミに隠れてDarlingと学校の中で、よくセックスしているのネこの前もしたヨ</p><p>ヨシくん、それ本当なの</p><p>ああオレが変な不良生徒の集団に絡まれていたのを、イーディが助けてくれて</p><p>その後でしたな</p><p>何で、あたしに隠れて</p><p>Darlingとは、したい時に２人きりでするのが気持ち良いのネメグミに言うと邪魔しに来るデショそれに別に、メグミに一々報告することでもないノネアタシとDarlingのセックスなんダカラ</p><p>イーディは、ケラケラ笑ってそう言う</p><p>はーい、では、マナのフェラチオ講座始めまーす</p><p>こっちは、こっちで可奈センパイとルナを生徒に、マナの講義が始まった</p><p>オチンチンは、こうやって両手で捧げ持ちまーすそれから、顔は上向きでペロペロしているところを、お兄ちゃんによく見える様に視覚でも、楽しませてあげないとね</p><p>頷く生徒たち</p><p>マナは、ブラの肩紐をズラして</p><p>こうやってねお兄ちゃんから、乳首がチラチラ見えるようにするとね喜んでくれるんだよ</p><p>ああその通りだ</p><p>おしゃぶりしている途中で、お兄ちゃんガマンできなくなっておっぱいを揉み揉みしてくれることもあるし</p><p>それもその通りですとほほ</p><p>ではご奉仕致します</p><p>マナはオレの顔を見上げたまま、オレの亀頭にチュッとキスする</p><p>それから、舌でチロチロと</p><p>ああ、元気になってきたお口の中で判るんだよお兄ちゃんのが、どんどん大きくなっていくのが</p><p>そして、唇をすぼめてチュパチュパと舐めしゃぶる</p><p>わざと下品にぴちゃぴちゃ、音を立てるのそれから、上の方を舐めながら手で下の方をねくすぐるみたいに、さわさわと</p><p>マナの白い指がオレの玉袋を撫でていく</p><p>舌は色んなところを舐めるのお兄ちゃんも興奮してきたみたい男の人のオチンチンもね、興奮すると濡れてくるんだよだから、味が変わるの臭いもねうふふ、お兄ちゃんのオチンチンエッチな匂いになってきたお兄ちゃん</p><p>マナが、舌で亀頭の表裏をペロペロと舐め回してくれる</p><p>美味しいよお兄ちゃんのオチンチン美味しいずっとペロペロしていたいよ</p><p>オレのペニスを舐めしゃぶる１４歳の美少女</p><p>マナがオレを見上げて、艶やかに微笑む</p><p>出したくなったらマナのお口に出していいからねマナお兄ちゃんの精液を飲むのも大好き味も匂いももう覚えたよ</p><p>この４ヶ月マナは、オレのセックス奴隷として奉仕し続けている</p><p>ボクも覚えたい</p><p>ボク兄さんのセックス奴隷だから</p><p>じゃあ、あたしも覚えないとね</p><p>可奈センパイもそう言う</p><p>あたしもノブの奴隷なんだからさ</p><p>マナが、オレのペニスから口を離した</p><p>唾が糸を引いてオレの亀頭とマナの唇を繋いだままにしている</p><p>じゃあ、やってみます</p><p>うんやらして</p><p>マナと可奈センパイが、居場所を交換する</p><p>ええっと手はこうだっけ</p><p>可奈センパイが、恐る恐るオレの勃起を触る</p><p>スカスカと上下させるが</p><p>あ、もっと力を入れて握っても平気ですそれで滑らせる感じで</p><p>うんと指で作った輪っかが、女の子のアソコの入り口のつもりでキュッと占める感じで、上下させるんです</p><p>マナが、説明するが</p><p>こうかなどう、ノブ</p><p>可奈センパイそれは痛いです</p><p>チンコの皮を引っ張りすぎだよ</p><p>あ、それはゴメンえーと</p><p>あの多分、こうですよね</p><p>横からルナが手を伸ばしてきてオレの勃起ペニスを掴む</p><p>１２歳の小さな手が、シコシコと上下に</p><p>あうとっても上手いよ、ルナ</p><p>まるで自分でオナニーしているみたいにシゴかれている</p><p>いや、でもオレの手でなく、ルナの指だから</p><p>とっても気持ちが良い</p><p>ああ、そうかそうやるのね</p><p>それからこうですよね</p><p>ルナは、指で亀頭全体を優しく包み込むクニュッ、クニュッと</p><p>そうか、ルナは</p><p>巫女の力でオレが欲しているままに、オレの勃起を愛撫しているんだ</p><p>何となく判ったわあたしにもやらして</p><p>再び可奈センパイが、オレのペニスを握る</p><p>こうでしょ</p><p>さっきより上手くなっている</p><p>うん、気持ち良いよ可奈センパイ</p><p>うふふ、可愛い顔しちゃってさ</p><p>この人は勘が良い</p><p>マナとルナを手本にして自分なりに、マスターしようとしている</p><p>じゃあたしも、舐めてあげるわね</p><p>そう言って可奈センパイはオレのペニスに吸い付いた</p><p>やっぱり綺麗な人が、オレのペニスを咥えているのを見るのは興奮する</p><p>黒い大きな瞳がオレを見上げている</p><p>そんなに気持ち良いの可愛いわよもっと、してあげたくなっちゃうわ</p><p>赤ん坊が母親の乳房を吸うようにオレの亀頭を、チューチュー吸う</p><p>舐めるしゃぶる吸う</p><p>イーディが、可奈センパイのフェラチオを見て呟く</p><p>カナは丁寧なのネ</p><p>確かに可奈センパイは、オレのチンコを粗雑には扱わない</p><p>大切に、大事に愛おしむように、舐めてくれている</p><p>当たり前でしょあたしは初心者なんだから丁寧にするしかないじゃないのあたし、今、すっごくドキドキしているんだからでも、ノブがとっても気持ち良さそうな顔をしているから、嬉しい</p><p>ああ、こういう性格の人なんだ</p><p>明るくて、カラッとした性格で</p><p>だけど、とっても計算高くて</p><p>でも決して粗雑ではない</p><p>相手のことを、ちゃんと見ようとしてくれる</p><p>だから丁寧に</p><p>オレの勃起をフェラチオしてくれる</p><p>あ、ゴメンアゴが痛くなってきちゃったこれ、もう少し練習しないとダメねこのまま続けると、間違えて噛んだりしちゃいそうだからあなた、代わって</p><p>可奈センパイは、ルナにオレの勃起を譲る</p><p>兄さんご奉仕させていただきます</p><p>１２歳の巫女少女のフェラは完璧だった</p><p>完璧に、オレが気持ち良いように舐めしゃぶってくれている</p><p>ノブ、あたしドキドキしすぎて、汗かいちゃった</p><p>可奈センパイは、そう言うと立ち上がって</p><p>オレの顔に、自分のおっぱいを突き出す</p><p>いいのよ、匂いを嗅いでもあたしの汗の匂いも好きになって</p><p>オレは可奈センパイの胸に、顔を埋める</p><p>汗のしみたブラジャーは、女の匂いを強く発していた</p><p>お兄ちゃん、マナのも触って</p><p>マナはオレの右手を取り自分の胸に導く</p><p>ブラの下にオレの手が入り込む</p><p>柔らかな肉の感触とコリコリとした乳首</p><p>もうあたしのも感じてよ</p><p>可奈センパイは、自分でブラのホックを外した</p><p>生のおっぱいの弾力がオレの頬に</p><p>オレは、乳首を探してペロペロと舐める</p><p>お兄ちゃんて、本当おっぱい好きだよね</p><p>マナが、笑う</p><p>もお、ノブったら赤ちゃんみたいああん、可愛いなあ</p><p>可奈センパイが、乳首に吸い付くオレの頭を優しく抱き締めてくれた</p><p>オレの右手は、マナの急速に成長しているおっぱいを弄っている</p><p>股間ではルナの唇が、オレの亀頭をすっぽりと包み込んでいる</p><p>温かく湿ったルナの口内</p><p>オレの性感の高まりに合わせて、ルナの口の動きも加速していく</p><p>そうだ、鷹倉姉妹は</p><p>肌を重ねれば、重ねるほどオレの心に深く浸透していくんだっけ</p><p>オレの性欲をルナは、その小さな口で飲み干そうとしている</p><p>ああ、気持ち良いよ</p><p>このままイキそうだ</p><p>はい、STOPネ</p><p>イーディの鋭い声に、ピシャリと現実に引き戻されるオレ</p><p>そろそろメグミと交代しないと対決にならないネ</p><p>とっても不機嫌そうな顔でオレを見ていた</p><p>しないわよ、対決なんて</p><p>では、メグミの負けでいいのネ</p><p>セックスに関しても、新しい子たちに負けるのなら本当にメグミの存在価値なんてなくなるネそういうコトでイイカ</p><p>ミナホたちに、そういう風に思われてもいいノネメグミは、もうDarlingのことは諦めたノカ</p><p>メグだって</p><p>この部屋の様子をミナホ姉さんたちが、監視カメラで観ていることは理解している</p><p>ミナホだってそろそろ我慢の限界だと思うケド</p><p>だからってセックス対決とか、訳が判らないわよっ</p><p>イイカラやりナサイやらないよりは、やった方が絶対いいのネアタシが保証するヨ</p><p>イーディが、強い眼でメグを見た</p><p>顔は笑っているがその眼は、真剣だ</p><p>わ、判ったわよす、すればいいんでしょっ</p><p>そこをどいてよあたしがヨシくんにするから</p><p>そして、ルナと代わってオレの足の間に、膝立ちになる</p><p>ヨシくんが、どうした気持ち良くなるのかなんてあたしだって、よーく知っているわよマナなんかより、あたしの方がヨシくんの身体のことは、詳しいんだからっ</p><p>オレのペニスをキュッと掴む</p><p>い、痛い</p><p>そして、そのまま</p><p>オレの亀頭を咥えた</p><p>ヨシくんが好きなのはこういう、おしゃぶりなんだから</p><p>メグの舌がオレの勃起を刺激していく</p><p>オレは驚いていた</p><p>ほらヨシくん、ここを舐めるのが好きだったでしょ前に、あたしに教えてくれたじゃない</p><p>ど、どういうことなんだ</p><p>何ここが感じるってヨシくん、言ってたじゃないの</p><p>感じる、感じないの話じゃないのネ</p><p>イーディが溜息を吐く</p><p>雑だよメグお姉ちゃん</p><p>ざ、雑って何よあたしは</p><p>普段ならDarlingも気にしないんだろうけれどマナたちの丁寧な愛撫を受けた直後だからハッキリ判ったのネ</p><p>マナや可奈センパイやルナのフェラチオに比べて</p><p>メグのフェラは、粗雑になっている</p><p>うん全然お兄ちゃんのこと見てないし、感じてないもの</p><p>マナがそう断じる</p><p>そんなことないわよあたしは、いつも通りよいつも通りヨシくんを見ているし、感じているし、愛しているわよっ</p><p>言葉だけだよ今のメグお姉ちゃんは言葉だけで、全然、できてないよ</p><p>そんなはずないわよね、ヨシくん</p><p>何とも答えようが無い</p><p>メグミも４ヶ月前は、もっと丁寧だったネ今のカナみたいに</p><p>よくビギナーズ・ラックということがあるネ初心者ダカラ初めてダカラ、特別の成功をするということがそれって、多くの場合は初めてだから、状況を細やかに見て、丁寧にやったから上手くいったというケースが多いのネ</p><p>あらあたしは慣れても、丁寧にするわよ</p><p>ノブは可愛いしノブとのセックスは、あたしの生命線でしょ何があったって、雑なセックスなんてしないわよノブに飽きられたらあたしなんて、すぐにお払い箱でしょ何てったって、香月家のお嬢様たちはヤクザとかだって、平気でブッ潰せるような権力者なんだからあたしは、死ぬ気でノブに食らいつくわよセックス奴隷でも、愛されたいしあたしも、愛していたいものっ</p><p>ボクもそうです兄さんに、嫌われたくないしあの、兄さんのオチンチンはとっても大切なモノだから大事にします</p><p>マナもお兄ちゃんに対して、雑なセックスなんて死んでもできないよていうかあたしが、今のメグお姉ちゃんみたいなフェラチオをしたら本当にミナホお姉ちゃんに殺されちゃうもん</p><p>マナは舞夏時代に、ミナホ姉さんに徹底的に恐怖を刷り込まれている</p><p>でも、もちろん怖いからじゃないよマナは、お兄ちゃんが好き大好き愛してるだからお兄ちゃんのことを、丁寧に愛してあげたいのそれも本当だから</p><p>３人の言葉にメグは</p><p>あ、あたしがあたしだけが、雑なことをしているって言うの</p><p>実際雑ネ</p><p>あれから、４ヶ月経っているんだヨメグミ</p><p>あの慌ただしかったゴールデン・ウィーク</p><p>オレの雪乃をレイプした初体験から始まって</p><p>メグも、マナも、イーディもセックスを覚えた</p><p>この４ヶ月何度もセックスした</p><p>Darlingだって変化しているのネ</p><p>イーディの言葉はメグには、伝わらない</p><p>何のことよあたしはヨシくんを毎日見てきているわヨシくんが、変化しているのならあたしだって、気付いているわよ</p><p>メグミは、気付いてなかったネダカラ、ちゃんと見ていないDarlingのことを</p><p>メグは認めない</p><p>メグお姉ちゃんお兄ちゃんだって、４ヶ月もセックスを続けていたら好みが代わることがあるんだよ</p><p>お兄ちゃんが、前にこうして欲しいとかここが気持ち良いって、メグお姉ちゃんに言ったことがあったのかもしれないけれど</p><p>メグの顔色がサーッと青くなる</p><p>今は、もう違うっていうことだっていっぱい、あると思わない</p><p>もちろん、前と変わらないこともあるネDarlingのおっぱい好きは、前からだしクンクン匂いを嗅ぐ癖も一緒ネ</p><p>そうだよだから、あたしはううん、あたしもイーディちゃんも、他のお姉ちゃんたちもいつだって、お兄ちゃんのことを見ているんだよ何が変わらなくて、何が変わっていっているのか</p><p>ああ、なるほど、そうね常にノブの変化に気付いていかないと、ノブを満足させてあげることなんかできないわよね</p><p>可奈センパイが、うんうんと納得してる</p><p>ヨシくんが変わっている</p><p>Darlingだけじゃないネメグミだって、変わっていってるネどんどんセックスに慣れてまだ１６歳だから、身体だって成長しているネ</p><p>メグお姉ちゃんだって色々、前とは違っているはずなんだよセックスの好みとかも</p><p>人は同じままではない</p><p>生きていれば変わっていく</p><p>慣れていくことで、雑になっていくことは一番、よくないことなのネメグミは、そうなっていると思うヨこれはセックスのことだけじゃないノネ</p><p>お兄ちゃんとの関係もあたしたち家族との関係もメグミお姉ちゃんは、すっかり粗雑になっちゃっているんだよ</p><p>４ヶ月というのは、そういう微妙な時期なのネ慣れてきて初心者だった時の丁寧さをなくすことがあるネこれは何でもそうヨ慣れは怖いノネ</p><p>ダカラここで一度、引き締めないといけないとミナホは感じたんだと思うヨ</p><p>あれから４ヶ月</p><p>すっかり、家族にも、セックスにも慣れて</p><p>最初の頃の緊張感を失ってきているのかもしれない</p><p>ここを越えたら半年目、１年目、３年目、１０年目節々ごとに、初心に返らないといけないノネそうでないと慣れで、ダメになっていくネ</p><p>イーデイはそう言った</p><p>もうビギナーでない、あたしたちのためにメグミのためにミナホは、カナたちというビギナーを用意したのネ</p><p>仕事の流れを覚えるのに1ヶ月</p><p>職場の仕組みを覚えるのに3ヶ月</p><p>だから3ヶ月で仕事を辞めたとかいうのはそこの職場では、やっていけないということを気付いたということで</p><p>でも、1年働かないとその仕事の本当の姿は、見えて来ない</p><p>いつが繁忙期で、いつが閑散としているとか四季を体験して、初めて判ることですし</p><p>1年は居ないとそこの職場の仲間には、入れてもらえません</p><p>だけど、３年やらないとその仕事の良い時期と悪い時期は判りませんし</p><p>５年、１０年続けてたまに起きる大きなトラブルの対処法を学んでいく</p><p>そうやって、ベテランになってもまだ知らないことがたくさんあるわけですし</p><p>よくツイッターとかで、７年目ぐらいの人が自分の仕事について、熱く語っていたりするのを見ると</p><p>語りたくなる時期なんだということは、自分にも覚えがあるのですが</p><p>その辺の年齢で語るのは実は、恥ずかしいことだったともう数年して、しみじみと判ったりして</p><p>ホンモノのベテランは自分から、ペラペラ語らないですものね</p><p>語りたがるうちは、まだ青いというか</p><p>ああ、こういうことを書いている私が一番、青いんだな</p><p>753．恋ではない</p><p>人は変わっていくのネ初めての時は、緊張しておっかなびっくりの代わりに、とても丁寧にしていたことも慣れるとダメなのネ判ったつもりになって、省略してしまうカラ細かい機微の変化を見落とすのネ</p><p>心も変わる、身体も変わる好き嫌いだって、変化していくのネメグミ</p><p>そうだオレたちは、まだ成長期だ</p><p>どんどん変化していく</p><p>あんなに心を閉ざしていたアニエスが、よく喋るようになった</p><p>イーディだって前は、こんなに話す子では無かった</p><p>人が変わればその人が属している集団も変わるのネメグミアナタの今の不満は、全く正当なものでは無いヨだってみんなどんどん変わっていっているのに、メグミだけが４ヶ月前に決めたことを引き摺っているだけなんだカラ</p><p>４ヶ月前</p><p>ミナホ姉さんは、メグをオレの婚約者兼家族の主婦というポジションに定めた</p><p>それは、メグのみすずや瑠璃子に対するコンプレックスを抑えるためだった</p><p>ポジションの重みで、香月家のお嬢様たちとバランスを取ったんだ</p><p>その上、メグにだけオレとの家を用意するほど、優遇した</p><p>この４ヶ月で状況は、変わった</p><p>家族の主婦は、絶対的に克子姉だし</p><p>克子姉のサポートも、瑠璃子とマナの方がやっている</p><p>ミナホ姉さんの計算違いだったのは、究極の箱入りお嬢様だった瑠璃子が</p><p>こんなにも家庭的なことが好きでしかも、料理や家事の才能があったということで</p><p>だから、メグのポジションは名前だけになってしまった</p><p>学校での生活もそうだ</p><p>メグが、オレの婚約者として、校内で余りにもベタベタすることで</p><p>周りの生徒たちからの反感を買うことを恐れて</p><p>寧とイーディは、巧みにオレとメグの周りで立ち回ることでオレとメグが、２人きりだけで浮かないようにしてくれていた</p><p>寧の言うところの笑える存在になることで、他の生徒たちからオレたちという異物の存在を認めてもらえるように</p><p>でも寧とイーデイだって、全校生徒にとっては異物な存在だから</p><p>一般生徒たちからは、オレたち全員が引いた眼で見られる存在でしかない</p><p>それでも、メグとオレの２人きりよりはマシなんだろうけれど</p><p>高校１年生で、学校公認で婚約していて同居しているカップルなんて確かに、気持ちが悪い普通の生徒からすれば</p><p>だからここ数日で</p><p>まずはオレたちより、さらに異物である、アーニャの投入</p><p>うちの高校の生徒たちからすれば、テレビの世界の住人であるアーニャにオレたちの周りをウロウロさせれば</p><p>同じ高校の生徒であるオレたちの方がまだ親しみが感じられる存在になる</p><p>さらに可奈センパイへのアプローチ</p><p>すでに２年生で、学校１の美少女である可奈センパイは、知名度が高い上に決して異物ではない</p><p>そういう人を絡ませることで、さらにオレたち異物に対する違和感を中和しようという狙いなんだろう</p><p>そういう計画が、着々と進行しているのなら</p><p>オレとメグの関係だって新たに設定しなおさないといけない</p><p>大切なのは、バランス感覚ネ</p><p>そして、常に変化していく状況を俯瞰してパースペクティブに観察する視点ネ人が変われば、集団が変わり、集団が変われば、また人に変化が波及するのだヨメグミ</p><p>メグはショックを受けながらも、ジッとイーディの話を聞いている</p><p>あのさイーディさん何か、大切な話をしているみたいな時に、申し訳ないんだけれど</p><p>ノブのオチンチンこのままにしておくのって、可哀想じゃない</p><p>オレの亀頭を長い指先で、クニクニと刺激する</p><p>あたし、よく判らないけれど男の子って、一度大きくなったら、出しちゃわないと苦しいんじゃないの</p><p>あ、そうネゴメンネ、Darling</p><p>慌てて、謝るイーディ</p><p>じゃあマナが、最初にいただいちゃいまーす</p><p>マナが、笑顔でパンティを脱ぎ捨てる</p><p>ほらもう、トロトロだよお兄ちゃんの欲しい欲しいって、子宮がウズウズしているの</p><p>１４歳の少女が妖しく微笑む</p><p>お兄ちゃん、うふふ</p><p>マナは、椅子に座っているオレの膝の上にのし掛かってくる</p><p>可奈さん、ルナちゃん見ててこういうのをね対面座位って言うんだよ</p><p>マナは、自分でヴァギナを開いてオレのペニスにあてがう</p><p>はーい、入りまーすっ</p><p>亀頭が熱い濡れた女の胎内にメリ込んでいく</p><p>くちゅ</p><p>ぬぷぷぷぷ</p><p>うわ入ってく</p><p>至近距離から、食い付いて見ている可奈センパイ</p><p>もっとマナの中をエグってお兄ちゃん</p><p>ぐぷぷぷぷ</p><p>マナが身体を落とす</p><p>オレの勃起が、マナの胎内の奥へ吸い込まれて行く</p><p>はぁこれで全部っ</p><p>軽いマナの体重の全てがオレの膝に乗っている</p><p>オレたちの結合部男性器と女性器の接点チンコの根元に</p><p>あんなに大きいのが、全部、挿っちゃった</p><p>ルナもゴクッと唾を呑み込んだ</p><p>入るよお兄ちゃんのだもんルナちゃんだって、挿れてもらったでしょ</p><p>マナが、ルナに振り向いてそう言う</p><p>オレを受け入れたまま、身体を捻ったから</p><p>ああ、マナの膣肉に包まれたペニスがキュッと締め付けられる</p><p>この対面座位はねお兄ちゃんに上になってもらう時よりも、奥まで入ってくるのお兄ちゃんのオチンチンがマナの一番深いところまで</p><p>マナが、軽く腰を動かす</p><p>すっかり愛液を滴らせているマナの女陰は動く度に、いやらしい水音を立てる</p><p>それから、自分のペースで動けるから怖くないし眼の前に、お兄ちゃんのお顔があるからどうしたら気持ち良くしてあげられるのか、感じられるのも良いんだよそれに</p><p>マナは、自分の可愛いおっぱいをオレの顔に押しつけて来る</p><p>対面座位だとセックスしたまま、お兄ちゃんにおっぱいを舐めて貰えるから</p><p>オレはさっそくマナの乳首に吸い付く</p><p>あんっ気持ち良いよあたし、お兄ちゃんにおっぱいを舐めてもらうのもおっぱいを舐めてるお兄ちゃんを見るのも好きなのっ</p><p>それは判るかも母性本能をくすぐられるわよねおっぱいに吸い付いているノブ可愛いもん</p><p>可奈センパイがそう言う</p><p>ルナは自分のまだ成長途中の胸を見て</p><p>ボクは小さいから</p><p>それが、いいんじゃないお兄ちゃんに大きくしてもらえばいいんだからマナも、この数ヶ月でちょっとは大きく膨らんでるんだよいっぱい、セックスしてもらってるもの</p><p>いや、胸だけでなく</p><p>マナは身体全体がはっきりと成長している</p><p>１４歳の少女とは思えないほどセクシーに</p><p>あたしもね４ヶ月前は、そう思ってたよだって身体のグラマラスさだったら、克子お姉ちゃんや寧お姉ちゃんには勝てないもんすっごいコンプレックスがあったあたし身体が弱かったから、同じ学年の子よりも成長が遅いって思ってたしでもね</p><p>克子お姉ちゃんに言われたの克子お姉ちゃんは、もう大人だから身体がもうこれ以上成長することはできないけれどあたしは、まだ１４歳なんだから、これから幾らでもお兄ちゃん好みの身体になれるって</p><p>兄さんの好みになれる</p><p>そうだよせっかくの成長期なんだから幾らでも、良くなれるんだよ食べ物に気を付けて、運動もしてあたしは今、少しでも綺麗に成長することしか考えていないよだって、ずっとずっと、お兄ちゃんに愛してもらいたいもんこれから、何年も何十年も、可愛がってもらいたんだもんっ</p><p>ぬっちゅ、ぬっちゅ、ぬっちゅ</p><p>おへそを基点にしてマナの腰が、巧みに動いていく</p><p>セックスもねヤりすぎると、アソコがガバガバになっちゃうっていうのは嘘なんだってここも筋肉だから鍛えられるんだよあたしは顔も身体もエッチなところも、全部お兄ちゃんの好みに合う女になるんだあんっ</p><p>一番奥までオレを受け入れたまま</p><p>マナはグリグリと腰を押し付けてくる</p><p>マナは全部お兄ちゃんのものなんだもんっ</p><p>愛しげにオレに抱きついて来る</p><p>舌を求めてくる</p><p>マナは可愛い</p><p>こんなに、献身的にエッチな１４歳はいない</p><p>ボクもなれるかな兄さんに歓んでもらえるような女の子に</p><p>なれるよ１４歳のあたしが、頑張っているんだもんルナちゃんなんて、まだ１２歳でしょ今からなら、全然余裕でなれるよ成長期なんだからっ</p><p>マナは、腰を振りながらそう言う</p><p>そうねあなたなんて、下地が良いんだからすごい美人になると思うわよ</p><p>可奈センパイが言うまでもなくルナは、今すでに美少女だ</p><p>晴れた夜空に明るく輝く満月のような夜見子とは逆でルナの美は、雲に隠れた月に似ている</p><p>雲がかかっていることに風情があるがスーッと雲から顔を出すと、爛々と銀色に輝く美しい月が現れる</p><p>長女の月子は穏やかに静かに輝く、明け方の月だ</p><p>みんなの見ていない所で、こっそりと美しさを誇っている</p><p>ま、頑張りなさい少女たちっあたしも、寧さんに負けないように女を磨くわっ</p><p>ホント寧さんが黒髪に戻さなかったら香月家のお嬢様たちに会わなかったら、あたしもうちの学校みたいな狭ーい世界で、女王様気取りのまんまだったんでしょうね上には上が居るってことそりゃ、テレビや雑誌なんかを見て、判っていたけれどさやっぱり、身近に直接、出会ってみないと人間、切羽詰まらないわよね努力してみようとか思えないもの</p><p>寧やみすずたちとの出会いが可奈センパイを、変えた</p><p>しかもこれは、ノブを巡るバトルだからね審査員はノブであたしは、あの人たちに勝てないかもしれないけれど負けたくはないもの女としてね</p><p>アタシもそう思うネ</p><p>Darlingはアタシたちを、いつも公平に扱ってくれているネだけど、ダカラといってそういうDarlingの優しさに甘えて安穏としていたくはないノネマナが自分を必死で磨いて成長しているように他の子もみんな頑張っているヨだから、アタシも綺麗になるためのコトは、みんなに教わっているヨ</p><p>イーディもこの４ヶ月で、お洒落になった</p><p>克子姉や寧やみすずや瑠璃子に色々と教わっているらしい</p><p>アタシたちはみんな弱い子の集まりになってはいけないノネ弱い子だけの集団は、お互いや外の人たちに甘えるだけでただただ、迷惑なだけネメソメソした子たちの、メソメソした集団ネそんなのはダメなのネ</p><p>ダカラアタシたちは、切磋琢磨するノネお互いに競い合うネ磨き合うネ強い子の集団になるネそうじゃなければアタシたちは、アタシたちをこの家族を守っていけないノネミンナ、そう思っているヨ</p><p>ミナホも、カツコも、ナギサもショウとレイカもミスズとルリコ、ネイ、マルゴアニエス、マナそれから、今日からのツキコたちも</p><p>イーディは、わざとメグの名を出さない</p><p>メグミにも判って欲しいと思っているヨミンナ</p><p>イーディは、メグに微笑む</p><p>メグミもアタシたちのfamilyだからネ</p><p>メグは言葉が出ない</p><p>はい、そろそろ交代しよっか</p><p>オレの上で、腰を振っていたマナがメグに言う</p><p>ほらこれって、あたしとメグお姉ちゃんとのセックス対決でしょ</p><p>そう言って</p><p>名残惜しいけれどうんしょっ</p><p>オレの肩に手を置いて腰を上げる</p><p>あううっうんっ</p><p>じゅるりと１４歳の胎内から、オレの勃起が引き出される</p><p>マナの愛液でテカテカと輝くオレのペニス</p><p>湯気が立ちそうなくらい、熱くなっている</p><p>下着姿のメグは戸惑っている</p><p>しないのだったら、あたしがしてもらおうかなあたしも早く、セックスが上手くなりたいし</p><p>可奈センパイが、ニヤッと微笑む</p><p>ボクもしてもらいたいです</p><p>ルナもそう言う</p><p>メグミここでしないと、本当にサヨナラになってしまうヨ</p><p>心配そうに、イーデイは言った</p><p>メグは、まだ心が決まらないようだ</p><p>メグミアナタが決めることなのネ</p><p>イーディの声みんなの視線が、メグに集まる</p><p>メグは俯くままだ</p><p>早くしろメグ</p><p>ビクッと震えてメグが、オレを見る</p><p>オレがしたいんだよメグとだっから、さっさと裸になってここへ来いよ</p><p>メグにそう命令した</p><p>だ、Darling、ダメねここは、メグミに自分で選択させないといけないところなのネそうでないとメグの心は、変わらないヨ</p><p>イーディが、慌ててそう言うが</p><p>そんなの判っているよここで、オレが命令してやることの方が甘やかしなんだってことは、オレだってよく判ってるんだ</p><p>メグがギョッとして、オレを見る</p><p>でもさこういう時に、決められないのがメグなんだよメグって、そういう子なんだよ</p><p>オレもメグを見る</p><p>メグが変わりたくなかったら、別に変わんなくたっていいんだよメグは、メグだろ何があったってさそれは変わらないんだから</p><p>でもそれじゃ、ヨシくんは</p><p>オレとか関係ないだろこんなのいいも悪いも無いんだよメグが、今どんな女だろうとこの先、どんな女になろうともオレたちは、もうとっくに家族なんだよメグはもうオレの家族なんだ</p><p>だってあたしみたいな子、ヨシくんは嫌でしょう</p><p>そういうんじゃないんだよ</p><p>家族に、嫌とか嫌じゃ無いとかそんなのは無いんだよっ</p><p>家族なんだから</p><p>早く、パンツ脱いで、セックスしに来いよっメグは、オレの家族なんだろ</p><p>セックスする関係がオレたちの家族だ</p><p>オレたちに血の繋がりは無いのだから</p><p>それとも、オレからメグを犯しに行かないとダメなのか</p><p>ま、待って今、行きます行きますから</p><p>そして、椅子から立ち上がり</p><p>恥ずかしそうにブラジャーとパンティを脱ぐ</p><p>脱いだ下着を、丁寧に畳んで机の上に置こうとするが</p><p>そんなのいいから、早くしろよチンコ勃ったままなんだぞ早く、メグの中に入りたいんだからさっ</p><p>メグが急いで、オレのところに来る</p><p>すぐ挿れられるかメグ濡れているか</p><p>だ、大丈夫だと思うわ</p><p>メグが、オレの上に跨がってくる</p><p>やはり、対面座位</p><p>じゃあ、早く早くしてくれ</p><p>メグがオレのペニスを片手で押さえて</p><p>腰を落とす</p><p>やっぱり、胎内はほぐれきってはいない</p><p>まだ固みのある膣の中に</p><p>それでも、オレの勃起を挿入させていく</p><p>１４歳とマナと１６歳のメグの肉感は違う</p><p>メグは陸上少女で、スレンダーな体型だけれど</p><p>それでも、マナよりも尻に肉が付いている</p><p>肌触りも大人の女に近い</p><p>一番奥まで、オレを受け入れ体重を全て、オレに預けたメグは</p><p>大きく呼吸して、一休みしている</p><p>オレは、メグの裸の腰をグイッと抱き寄せる</p><p>メグの顔が、オレの顔と接近する</p><p>うんメグの中だ温かい</p><p>オレはペニスでメグの胎内を感じて</p><p>そう言った</p><p>オレのメグだいつものメグだ</p><p>メグがオレを優しく抱き締める</p><p>今回のこと寧やみすずの立てた計画イーディやマナの言葉みんなの気持ちは、よく判るよオレにだって</p><p>オレはこの部屋にいる女たちと</p><p>この部屋の様子を離れて監視している、全ての女たちに告げる</p><p>だけど、それはみんな女の理屈だよ</p><p>女の理屈</p><p>そうだよみんな、切磋琢磨することは良いことだよ女を磨く合うのも良いみんなが、そうやって頑張ることは素晴らしいことだよそれは、そうなんだけれど</p><p>だけど、それはみんなが１人１人、自分で考えてそうするべきだと思って、することであって誰かに強制されることじゃないんだ</p><p>ましてやみんなと考え方、生き方が違うからって家族から追放とか、排除するとかおかしいだろ</p><p>家族は家族なんだよ</p><p>一度家族になると決めたのなら最後まで、家族だ</p><p>メグメグが、どんな子だろうと今後、どんな人間になろうとも、オレは絶対にメグの家族であることをやめないからな</p><p>家族なんだよっ</p><p>巫女姿のルナがスッと立ち上がり</p><p>オレとメグが繋がっている真横に立つ</p><p>ルナの接近を怖がるメグ</p><p>安心して心を操作するつもりはありませんただ</p><p>兄さんの心とメグミさんの心を、繋げます</p><p>そして、ルナの小さな手が</p><p>オレとメグのそれぞれの首の後ろに当てられる</p><p>サポートするネ</p><p>イーディが、ルナの背後に回って気を注入する</p><p>メグミさん、動いて下さい</p><p>腰を動かすんです</p><p>ルナの指示に、メグは</p><p>オレを抱き締めたまま、腰をくねらせる</p><p>オレたちはセックスを</p><p>男と女の交接を始める</p><p>ヨシくん、気持ち良い</p><p>そう良かったわ</p><p>メグは、ハァと息を吐いた</p><p>強ばっていたメグの表情が緩む</p><p>えいいっ</p><p>ルナが巫女の力を発する</p><p>オレとメグの心が一瞬にして、繋がった</p><p>まるで稲妻のように</p><p>ああ、メグの心が見える</p><p>不安に怯えているメグが居る</p><p>オレがメグの悲しげな心に声を掛けようとした瞬間</p><p>オレとメグの心のリンクが途切れる</p><p>オレは、驚いてルナを見る</p><p>これだけで充分それに、今のボクには、これ以上のことはできないよ</p><p>疲れた顔で、ニコッと微笑む巫女衣装の少女</p><p>今日は、朝からずっと緊張していたし</p><p>姉たちが不在の場所では大きな力は、発揮で出来ないのかもしれない</p><p>ヨシくぅぅん</p><p>声に振り向くと</p><p>メクがオレを力強く、抱き締める</p><p>ヨシくんっヨシくんヨシくーんっ</p><p>ど、どうしたんだメグ</p><p>メグは、眼から大粒の涙をぽろぽろと零していた</p><p>ヨシくんの心の中にちゃんと、あたしも居たよぉぉっヨシくんは、ちゃんとあたしのことを考えていてくれるのが判った判ったから</p><p>そりゃメグは、大切なオレの家族だ</p><p>心の中に、ちゃんと居るさ</p><p>でもヨシくんは</p><p>あたしのことは家族なのね</p><p>いや、当たり前だろメグはオレの家族だよ</p><p>そうなのねやっぱりあああーっあああーっ</p><p>何を言ってるんだメグは</p><p>セックスしたまま、メグは号泣している</p><p>メグミはDarlingに家族でなく女として、愛されてると思っていたのネ</p><p>え愛しているよ女としてオレの女だから家族なんだろ</p><p>そうじゃないノネDarlingにとって、家族と女は同じモノだけどメグミにとっては、そうじゃなかったノネ</p><p>メグには違った</p><p>メグミは家族以上に、Darlingの恋人、奥さん、妻家族の愛情ではなく、もっと恋愛感情に満ちた特別な関係になりたかったのネDarlingと</p><p>メグは恋をしたがっていた</p><p>だけど、オレのメグへの感情は家族への愛</p><p>恋愛感情でないことに気付いてしまった</p><p>オレの心を見て初めて</p><p>だって、アタシヨシくんの婚約者なんだもんっあたしだけが、婚約者だったんだもんっ</p><p>メグはオレを抱き締めたまま、泣きじゃくっている</p><p>あたしたちはさ何よりもまず、先にセックスしちゃったから勘違いしやすくなっているんだけれどさ</p><p>みんな、お兄ちゃんのあたしたちに対する、溢れるほどの家族愛を感じてとっても、嬉しいし、感謝しているし、有り難いと思っているでも、女の子としては口惜しいからだから、みんな、必死で女を磨こうとしているんだよお兄ちゃんに、１人の女の子として振り向いてもらうために</p><p>あ、そうかあたしとかは、最初はレイプだったからお兄ちゃんのことは、段々好きになっていったから、そういうのに初めから気付いていたけれどメグお姉ちゃんは、最初からお兄ちゃんと優しいセックスだったんだよねだから勘違いしたまま、気付かなかったんだ</p><p>メグの初体験は穏やかだった</p><p>ミナホ姉さんや克子姉たちからも、祝福されていたし</p><p>マナとは違う</p><p>お兄ちゃんは恋愛の感情では、あたしたちを愛していない最初から、もっと深い家族愛だったからメグお姉ちゃんは、それに気付かなかったか気付きたくなかったんだよね</p><p>ダカラただのカムフラージュである婚約者に固執していたノネ婚約者という役を担当しているのでなく本当にDarlingと恋していると信じたかったノネ</p><p>でも、ヨシくんはヨシくんは、あたしのこと恋していなかったの</p><p>オレのペニスを胎内に受け入れたまま</p><p>メグは、激しく泣きじゃくっている</p><p>あたしはあたし</p><p>済みません、そろそろ抜けるセックスにします</p><p>多分、これでメグのストーリーはまとまると思うので</p><p>寒い日が続きますご自愛下さい</p><p>私は、明日はまた父の付き添いで病院へ行きます</p><p>明日はＣＴ検査だそうです</p><p>754．恋がしたい</p><p>そんなのさ、メグお姉ちゃん以外は、みんなとっくに判ってたことだよ</p><p>お兄ちゃんのあたしたちへの思いは、恋愛感情じゃなくって家族愛だってことあたしたちは、セックスもする家族だからついつい間違えちゃうけれど、でも、ただの知り合いとか友達とか恋人関係とかフッ飛ばして、いきなり家族になつちゃってるんだからさみんな</p><p>だけどだけど</p><p>オレの上でオレを抱き締めながら、メグは泣く</p><p>ていうかさ、今までだってお兄ちゃんは、メグお姉ちゃんに何度も何度も言ってるじゃんかメグは、オレの家族だってそれって、婚約者でも恋人でもなく家族として愛しているっていうことでしょ</p><p>泣きじゃくるメグ</p><p>言葉で、どれだけ言ってもメグミみたいな子は、ダメなのね自分が聞きたいこと、信じたいことしか聞かないカラ</p><p>Darlingだけじゃないヨミナホも他の人も、何度もメグミに注意していたネダケドメグミだけが、頑なに認めようとしなかったノネ</p><p>昨夜だってミナホ姉さんたちは、メグと話している</p><p>オレとの婚約は、あくまでもカムフラージュだということを</p><p>本当の純粋な恋愛行為ではないということを</p><p>だってそんなの嫌なんだもんっ</p><p>ヨシくんは家族の中で、あたしのことが一番好きであたしに恋していてだから、あたしたちは婚約しているそう思いたいじゃないのっ</p><p>Darlingの心はルナが、見せてくれた通りネそれが真実ヨDarlingは、家族愛に満ちた人でレンアイには疎いのネというかレンアイということを、まだよく判っていないのネ</p><p>イーデイはそう言う</p><p>だから家族みんなを公平に愛せるしアタシたちも、メグミみたいにDarlingを独占しようとは考えないノネアタシたちが望んでいるのはDarlingとのDarlingを中心とした家族生活であってDarlingと２人きりの恋愛関係ではないカラ</p><p>でも、あたしはあたし、ヨシくんと２人だけがいいのよっヨシくんの奥さんになりたいのっ</p><p>あたしだけがヨシくんに愛されたいのっ</p><p>メグ１人だけを選ぶことはできない</p><p>あー、やっと判ったわどうして、ノブが香月のお嬢様たちに選ばれたのか</p><p>可奈センパイが口を開く</p><p>つまりノブはフトコロのでっかすぎるオトコなのねみーんな受け入れちゃえるんだいや、もちろん可愛い子限定なのは、判ってるけど</p><p>そういうコトネミスズやルリコを受け止められるだけのスケールの大きさをDarlingは持っているノネトイウカ、こんな人、他にはいないヨ</p><p>普通のオトコじゃあんな名家のお嬢様たちの相手は、勤まらないものねしかも２人も</p><p>ミスズたちだけじゃないネネイもミナホもカツコやナギサ、ミチやアニエス他の子たちも、ミンナ、とても可愛いけれど、なかなかメンドウな子たちばかりネはっきり言ってDarlingじゃないと幸せになれない子ばかりネ</p><p>うふふあなたもなんじゃないのイーディさん</p><p>モチロンネアタシはなかなかメンドクサイ子なのヨ</p><p>イーデイもニヤッと微笑み返す</p><p>あたしも、そうだよマナも今は、もうメンドクサイ子になっちゃったから</p><p>今のあたしはお兄ちゃんのセックス奴隷であることでしか、生きられない子になっちゃってるからだからお兄ちゃんの側から、離れられないんだよ</p><p>白坂舞夏としての過去を失ったマナはオレの奴隷としてしか、生きられない</p><p>なるほどねでも、みんながみんな、そうやってノブにしがみついたらさすがのノブもパンクしちゃうんじゃないの</p><p>可奈センパイは尋ねる</p><p>ダカラカナを必要としたノネアタシたちは</p><p>あたしはノブのガス抜きの相手なの</p><p>違うネDarlingはアタシたちには、気を遣いすぎるノネセックスさえ楽しんでしていないネダカラ純粋に、気楽に、楽しく付き合える相手が必要なのネ今のDarlingは、家族に対する義務感が強すぎるカラそういうのを感じないで付き合える家族外の人が要るノネ</p><p>ノブとセックスだけしていればいいっていうわけではないのね</p><p>可奈センパイがさらりと言う</p><p>そういうコトカナには、Darlingに普通の男子高校生の楽しさを教えてあげて欲しいノネもちろん報酬は、何でも望み通りネ</p><p>イーディは答える</p><p>ミスズはカナが、そうしてくれたらお金も何も惜しまないヨカナの望むことは、全部叶えてくれるネもちろん、アタシも何でもするヨ人殺しと売春以外のコトナラ</p><p>本気なんだ</p><p>イーディがオレを見る</p><p>アタシたちは、メグミと違うネDarlingのアタシたちへの思いが、家族愛であったとしてもアタシたちの気持ちは、とっくに恋なのネ</p><p>アタシは、メグミみたいにDarlingに愛されたいとか、恋を強要しないネだって、もうアタシが愛しているカラ自分が愛していれば別に愛される必要は無いノネ</p><p>へえ、カッコ良いこと言うのね</p><p>可奈センパイがイーディに微笑む</p><p>普段からDarlingと呼んでいるのは、ダテではないヨアタシは、本気なのネ</p><p>ダカラDarlingを旦那様と呼ぶ、ミスズが一番のライバルなのネあの子は、怖いよあの子は一生掛けて、Darlingに自分のことを恋させる覚悟ダカラ</p><p>ミスズは、メグミみたいにただ求めるダケでなくゆっくりと、じっくりと外堀から埋めているネそういう子が、一番怖いのヨ今日、明日に成果が出ることを求めていないから最初から長期戦なのネ</p><p>うん、みすずお姉ちゃんが一番怖いよね</p><p>マナは奴隷だから別にお兄ちゃんと特別な関係になりたいわけじゃないんだよ恋人とかになりたいとは思わないていうかセックス奴隷とご主人様っていう関係が、もうすでに特別だし</p><p>美智お姉ちゃんもマゾっ子だからなあセックス奴隷として支配されることに喜びを感じているしルリお姉ちゃんは、ブッ飛んでるからなぁルリお姉ちゃんて頭の中が、普通の子の常識と違うからルリお姉ちゃんにとっては、家族が全てで家族以外の人は、別に滅ぼしても良いとか考えてると思うだから、お兄ちゃんがルリお姉ちゃんのお兄様だっていうことは家族の中心なんだからもうそれで充分なのよ別にそれ以上、お兄ちゃんと結婚したいとかは思わないのルリお姉ちゃんは、家族があたしたちのことも大好きだから多分、お兄ちゃんの結婚式とかも、ニコニコ微笑みながら祝福しに出席してくれるんだろうけれど新婚初夜のベッドには、花嫁さんと一緒にお兄ちゃんに犯してもらいに来ると思うよルリお姉ちゃんにとっては、それが普通だから</p><p>オレが他の子と結婚しようが自分とオレ、家族との関係が変化するとは思っていない</p><p>瑠璃子にとっての家族とはそういう絶対的な存在だからだ</p><p>寧お姉ちゃんより年上の人たちはマナはコメントしないよみんな大人の事情があるんだろうし特に、お兄ちゃんとの結婚とかは望んでないよね</p><p>元・娼婦たちはその過去があるからこそ、オレとの結婚とかは諦めている</p><p>寧は恋人でなく、弟を愛するということにトラウマを抱えているから</p><p>だから、オレは戸籍の上も、寧の本当の弟になったんだ</p><p>アニエスちゃんもお兄ちゃんにパパを求めているんだしルナちゃんは、どうなの</p><p>ボクは鷹倉家のボクたち姉妹は、もう兄さんと生きていくしかないですから月子お姉様は、京都へ帰るつもりみたいだけれど生涯、兄さんしか愛さないことは決めています夜見子お姉様とボクはマナさんと同じ、兄さんの奴隷ですからそもそも、ボクたちは最初から、普通の恋愛とか結婚とか、できないと思って生きてきましたし</p><p>それが鷹倉神社の巫女のさだめだったかつての</p><p>後はまあ１人、オオモノが居るけれどアノ子は、自分で自分がよく判ってないみたいダカラ今は泳がせているノネ</p><p>イーディは、そんな意味深なことを言う</p><p>というコトダカラ今、本気でDarlingと恋人になりたいと思って、地道に活動しているのはアタシとミスズだけなのネ</p><p>そして、チラリとメグを見る</p><p>メグミのことは、ライバルとさえ思っていないヨアタシたちは</p><p>求めるダケで、ワーワー泣き喚くような子は家族の困ったちゃんとして保護する対象であって恋のライバルなんかじゃないノネ</p><p>厳しい言葉で、そう言い切る</p><p>あら恋のライバルなら、もう１人いるわよ</p><p>そうあたしっ</p><p>あのさ普通、結婚というのは家族の外の人とするのよだっからさあなたたちの家族に属していないあたしが、一番ノブと恋して、結婚する可能性があると思わない</p><p>ちょっと、ちょっと待って下さい</p><p>メグが叫ぶが</p><p>はい、お子様は黙っててイーディさんの言う通りよあなたなんかあたしの視界に入ってないから</p><p>可奈センパイは、楽しそうに微笑む</p><p>香月家のみすず様と、ノブの争奪戦うふふ、楽しそうじゃないガス抜き相手なんてのより、そっちの方がよっぽどいいわよ面白そうだしっあ、もちろん、ノブの相手をする特典は、ちゃーんといただくつもりだけれど</p><p>アタシもライバルなのネ</p><p>そうねあなたも手強そうねあなたは、そうやってワザとトボケたキャラクターにしているだけで本当は、メチャクチャ頭が良いわけだし顔も身体も綺麗ね</p><p>そうヨいつでも、豹変できるのネ</p><p>イーデイは微笑む</p><p>金髪に褐色の肌に青い眼のアメリカ人少女</p><p>すっかり武闘派戦闘少女の野生っぽさに騙されているけれど</p><p>これは、イーディのカモフラージュだ</p><p>イーディだって、この４ヶ月で美しさに磨きをかけている</p><p>美しいドレスを纏えば今すぐにだって、知的な国際派の美少女にもなれるんだ</p><p>でも、このカードは簡単には切らないヨ一番、効果的にDarlingを衝き動かせるチャンスを狙っているのネ</p><p>あらあら、怖い怖い</p><p>可奈センパイは、楽しそうにそう言った</p><p>じゃあ、あたしは早速、最初のカードを切ろうかな</p><p>ノブ明日、お昼のパンを売るのが終わったら、校内をデートしようか一緒に腕組んでさ</p><p>ち、ちょっと止めて下さいそんなの噂になっちゃいます</p><p>メグが、可奈センパイに言う</p><p>いいのよ噂にするために、デートするんだから</p><p>可奈センパイは、ケロリとした顔でそう言う</p><p>ドキドキさせてあげるわ女の子と一緒に居るのが、楽しいことなんだって教えてあげるノブはさ、そういうところからやり直すべきなのよ</p><p>やり直す</p><p>セックスもいいけれどううん、セックスも大事よねだから、セックスもしてあげる一緒に探そうかどっか、みんなに隠れてセックスできるところ何なら、午後の授業をサボってもいいわよそうだ明日、お天気だったら裏庭の芝生に、シートを敷いてセックスしようか</p><p>な、何を言っているんですか星崎さん</p><p>メグは呆然とする</p><p>あ、アタシも乗るネソレナラ、アタシもDarlingとシタイっ</p><p>じゃあ、２人でノブに抱いてもらうそれでもいいわよあたしは</p><p>そんな勝手にヨシくんを連れ出さないで下さいっ</p><p>そんなメグに可奈センパイは</p><p>文句があるのならあたしたちと同じフィールドにまで、上がってらっしゃいそうやって、ノブにしがみついているだけの子があたしたちに意見するなんて、１００年早いわよ</p><p>そうネメグミ</p><p>イーディもそう言う</p><p>じゃあ、マナもこっそり、ここの学校に来て、お兄ちゃんに犯してもらおうかなぁ休み時間の前とかに男の子のトイレの個室に隠れているからさ、お兄ちゃん、マナをレイプしに来てよお兄ちゃんより、先に別の男子生徒に見つかったらマナ、大変なことになっちゃうかもよ</p><p>マナがオレじゃない、別の男に犯されるなんて嫌だ</p><p>もう、そんな顔しないでよ本気にしないでマナは、お兄ちゃんだけだからそうじゃなくって楽しいことをしようってことだよ</p><p>楽しいこと</p><p>そうよ、ノブ最初はセックス絡みのことでもいいから、楽しいことをしましょうノブはさ、もっと人生を楽しむべきよ</p><p>人生を楽しむ方法なんて知らない</p><p>暗い顔しなくて良いわよあたしが一緒に探してあげるから楽しいことをさっ</p><p>ノブの家族だとノブが相手のことを心配しちゃうから、ついつい深刻になっちゃうんでしょあたしなら、いいのよはっきり言ってヤリ逃げするつもりで、相手してくれればいいからあたしやあたしの身体に飽きたらあたしのことなんか、ポイ捨てしていいからね全然オッケーよ</p><p>いや、そんなことできないよ</p><p>できないじゃないのさせないからノブに簡単に飽きられるような、あたしじゃないからそりゃ、あたしはみすず様みたいなお嬢様ではないけれど楽しませてあげるわよノブのことそういう自信があるから捨てられるもんなら、捨ててみろって言ってるのよくっくっく</p><p>可奈センパイは笑う</p><p>そうして半年後にはノブは、あたしに恋しているわよきっと恋する気持ちっていうのは、一緒に居て楽しいっていうところからスタートするんだからあたしはそこの子みたいに、一緒に居るだけで胃が重くなるようなことはしないからねっ</p><p>そう言ってメグを指差す</p><p>やめて下さいっあたしから、ヨシくんを取らないで</p><p>あんたのものじゃないわよノブは</p><p>冷たく言った</p><p>自分がノブのモノにならないくせにノブを自分だけのモノにしたいなんて、身勝手過ぎるわよあなた</p><p>あ、あたしはヨシくんの女です４ヶ月前から</p><p>違うわよ断じて違うわあなたは、自分は自分のモノだって自分のことだけを大切に守ってるそれなのに、ノブには色んなことを求める与えないのに欲しいだけ奪おうとしているだからダメなのよ</p><p>とマナが言う</p><p>メグミお姉ちゃんもお兄ちゃんのセックス奴隷から、やり直した方がいいよ</p><p>まず、全部お兄ちゃんに心も身体も委ねるところから、やり直すべきだって</p><p>マナは姉にそう告げる</p><p>そうじゃなかったからメグお姉ちゃんだけ、お兄ちゃんに心と身体をちゃんと捧げてこなかったからだから、１人だけこんがらがっちゃったんだよ</p><p>メグは落ち込む</p><p>ま、いいわもういい加減、ノブから離れなさいよ</p><p>メグは、オレに裸で抱きついたままになっていた</p><p>散々、泣いたり喚いたりして暴れたから</p><p>オレのペニスはすっかり萎んでメグの胎内から出てしまっている</p><p>そうネメグミに乗っかられたまんまでDarling、重いと思うヨ</p><p>イーディにも、そう言われて</p><p>よ、ヨシくんごめんなさい</p><p>メグがオレの上から退く</p><p>そんで、みんな悪いんだけれどここは、あたしとノブだけにしてくれない１５分１０分でもいいから</p><p>このままちゃんとセックスの相手をしてあげないのは、可哀想でしょ</p><p>隣の工房でコーヒーでも飲んでるネ</p><p>イーディが苦笑して、立ち上がる</p><p>しょうがないなあここは可奈さんにお任せだよね</p><p>マナも、自分の服を抱えて立ち上がる</p><p>お兄ちゃんメグミお姉ちゃんの相手は、マナたちがしているからさ安心して、可奈さんと楽しんで</p><p>ま、待ってあたしは</p><p>メグはオレと可奈センパイだけにするのは嫌らしい</p><p>恵美さんは、少し頭を冷やす時間が必要だと思います</p><p>ほら、出るヨメグミ</p><p>メグお姉ちゃんの服も、マナが持ったよー</p><p>ボクも行きます兄さんごゆっくり</p><p>そのまま３人がかりでメグは部屋の外へ連れ出される</p><p>パン工房の待機室のドアが閉じられた</p><p>可奈センパイと２人きりの密室になる</p><p>ホントノブも大変よねっ</p><p>可奈センパイは、クスッと微笑んだ</p><p>でも、もう安心なさいあたしが居るんだからっ</p><p>そうやって、溜め込まないの我慢しなくていいの気持ちをちゃんと吐き出しなさいよここには、あたしとノブしかいないのよ</p><p>そう言ってオレの手を掴む</p><p>そのオレの手を可奈センパイの胸に当てる</p><p>形の良い柔らかなおっぱいに</p><p>ほらあたし、ドキドキしているでしょさっきから、ずっとこうなの</p><p>可奈センパイは熱い眼でオレを見ている</p><p>何でか判る</p><p>うふふそれはね、あたしは何をするために生まれて来たのかそれが判ったから</p><p>あたしはさノブを愛するために、生まれて来たんだよきっと</p><p>今はあたしと２人きりなのが、ノブには楽しくないかもしれない緊張するだけででもあたしは今、とっても楽しいのよ</p><p>オレと居ることが</p><p>だからあたしが、楽しいと感じているっていうことをまずは感じて信じてそしたら、きっとノブも楽しくなるよあたしと一緒にいることが</p><p>可奈センパイの楽しいを感じる</p><p>ノブは今家族に嫌われることが怖いんでしょ</p><p>だから、セックスも受け身になっちゃっているしあの子みたいに、セックスの最中に泣き喚いて、セックスを中断とかされても全然、怒らない</p><p>だってとか、言わないのセックスの途中だよ普通の子なら、ふざけんな、最後までやらせろってなるわよでも、ノブはそこで我慢しちゃうのよねそんなに、あの子が恵美ちゃんが大切なの</p><p>メグはオレの家族だから</p><p>オレにはそうとしか言えない</p><p>ここまで愛されているのに恋人じゃなきゃ、嫌とか、よく言うわよねあの子全然、判っていないんだ自分がノブに大切にされてるってこと</p><p>でも、オレさっき、メグに何も声を掛けてやれなかったし</p><p>メグが可奈センパイや、イーディたちに責められていたのに</p><p>それは自分は黙っていた方が良いって思ったからでしょ</p><p>そうだけど、でも</p><p>可奈センパイは、コンッと自分の額をオレの額と重ね合わす</p><p>ノブが、あの子のためだと思ってしたことならそれでいいじゃない</p><p>でも、オレ、頭が悪いからオレがもし、もっと頭の良い男だったらメグのために、もっと何か言えたと思うんだよ</p><p>自分に出来ないことは、高望みしないのノブは、一生懸命、あの子のことを考えてそうしたんだからそれでいいのそれ以上は、気にしない</p><p>これで、もし悪い方向へ話が進んだとしてもあの子自身の決めたことよノブが、そこまで責任を持つ必要は無いし責任が取れることでもないのよ</p><p>でも、オレはメグの</p><p>ニコッと可奈センパイが、オレに微笑む</p><p>メグはオレの家族だ</p><p>それは知っているわじゃあノブは、あの子の何</p><p>同じ家族でもノブは、一家の主ではないんでしょ</p><p>オレではない</p><p>例え家族であったとしてもできないことはあるわ踏み込んじゃいけないことも後は、他の家族に任せなさいよみんな、ノブより頭が良いんでしょ</p><p>それでもダメだったらそれはもう、あの子のせいなんだからノブには、どうすることもできないのよ</p><p>可奈センパイがオレを、ギュッと抱き締める</p><p>不安なのね気持ちがワサワサしているんでしょ判るわ</p><p>いいのよだからそういう気持ちを溜め込まないで、吐き出して</p><p>気持ちを吐き出す</p><p>だから、あたしがここに居るしあたしの身体が、ここにあるのよ</p><p>ノブの中のやるせない気持ちあたしの中に、全部吐き出して</p><p>いいのよあたしはノブにレイプされるために、ここにいるのあたしも望んでいるのノブに、オモチャにされたいって</p><p>そう言って可奈センパイは、テーブルの上に腰掛け</p><p>足を開く</p><p>いいのよ好きにして</p><p>ブックオフとかで、中々見掛けないマンガというのもあって</p><p>なぜか笑介は、なぜか置いてないですね</p><p>近所のブックオフと、秋葉原のブックオフを見たのですが無い</p><p>シマコウサクと同じ頃に始まって</p><p>約20年近く、3シリーズに渡って連載された作品なのに</p><p>完全に忘れ去られているといううーむ</p><p>昔、同じ作者が少年ビッグコミックに連載されていた生徒ドンマイの主人公と、</p><p>笑介が、顔も性格もまったくそのままなので</p><p>中学生だったドンマイそのまま大人になって、社会人になったのが笑介になったと思ってました</p><p>しかし単行本も、文庫版も、コンビニ本でも</p><p>全然、見掛けないんですよねブックオフで</p><p>755．可奈センパイに吐き出すセックス</p><p>ね、ノブ1日に１度、悪いことをしようよ２人でさ</p><p>可奈センパイが、オレに言う</p><p>悪いこと</p><p>そういけないことたわいもないことでいいんだよ立ち入り禁止の教室に入るとか、校内の道案内の看板を足でコツンと蹴飛ばすとか、花壇の隅っこを靴でグイッと踏みつけて靴跡を付けちゃうとか</p><p>オレは、机の上に横たわった全裸の可奈センパイにのしかかっている</p><p>可奈センパイのすでに汗でジトッと湿ったおっぱいを揉む</p><p>乳首を親指の腹で擦る</p><p>屋上の人が見ていないところで、オシッコしちゃうとか誰かに、どうでもいいことで嘘を吐いちゃうとか</p><p>どうでもいい嘘</p><p>可奈センパイは、クスッと笑う</p><p>そう、何でもいいのちょっと態度が悪くて好きじゃないクラスの子に、わざとその子が好きな俳優さんが結婚したらしいよとか、言ってみたりネットの噂で見たとかさ意地悪なことを言うのよ２人でノブは、そうそう、オレも見たとか、相づちを打ってくれればいいからさ</p><p>だって楽しいじゃないちょっとした悪いことをするのは</p><p>可奈センパイは、おっぱいを揉まれたままそう言う</p><p>それも２人でするのはさ１人でそんな悪いことをしていたら、ただの頭の変な人だけど２人なら、楽しいよ楽しくて笑えるよね</p><p>それからみんなに隠れて、校内でいっぱいセックスしようそれが２人でする一番悪いことかもね教員室の窓の下とかでしようよ息を殺して先生たちが会議している声を聞きながら、あたしの中に射精なさいよククク、笑えるよね楽しみだわ</p><p>あたしって、そういう悪いことを考えさせたら世界一なんだからあたしたちのセックスしている時の声を録音して、男の子たちの部室棟で大音量で再生しようかみんなきっと、ビックリするわよ</p><p>オレはペロッと、可奈センパイの右の乳首を舐める</p><p>いけないことをしよう２人で想像するだけでも、いいわ楽しいわよ２人なら、どんなことでもできるんだからアンッ</p><p>舐めているうちに尖ってきた可奈センパイの乳首を軽く噛んだ</p><p>右だけじゃ嫌左も吸って</p><p>オレは今度は左の乳首を口に含む</p><p>うちの女子テニス部はさ毎年、新しく入って来た新入部員の１年生を集めて、イジワルな質問をするイベントがあるのよ</p><p>可奈センパイは話し続ける</p><p>例えば、彼氏はいるのかとかヴァージンなのかとか、オナニーは週何回するのかとか新入部員に１人１人、告白させるのよ</p><p>それでもし経験アリとかだったらさ事細かに、詳細を話させるわけ相手はどんな人で、場所はどこで何回したとか</p><p>オレは、手で可奈センパイのおっぱいを揉みしだきながら舌を可奈センパイのお腹へと這わしていく</p><p>ぷっくりと柔らかい肌</p><p>可愛いおへその周りをくるんと廻る</p><p>今年は、色んな子がいたなあ中１でもう、ロスト・ヴァージンしちゃってた子もいたし親戚のオジサンにレイプされたって子もいたっけ</p><p>そしてまたクスクスと笑う</p><p>ノブおへそ、くすぐったい</p><p>あたしもそう言えば、レイプされたのかノブにまいいけれど</p><p>来年になったらあたし、最上級生でしょだから、新入部員のイジワル質問大会は、あたしが仕切るわよ来年の子には何を聞いてみようかな</p><p>オレの舌が可奈センパイの股間に到着する</p><p>ひぃやぁんっそれ感じるよいいわ</p><p>ぴちゃ、ぴちゃと</p><p>オレは、ネコが水を飲むように可奈センパイの溢れさせている愛液を啜る</p><p>あたし１年生たちに、男の子の精液は、どんな味か言ってみろって命令しちゃおうかしらそして経験無いんで判りませんていう子は、みんなノブのオチンチンをしゃぶらせるわノブの精液を飲ませて味を答えさせるのどう</p><p>あ、そうかノブは見境無しでも、可愛い子限定なのよねじゃあ、可愛い子だけノブに処女を捧げないといけないように、陥れようっとそれなら、いいでしょ</p><p>可奈センパイは、秘所を舐められて</p><p>ハァハァと、顔を赤らめながらオレの顔を見る</p><p>もう、そんな顔しないの本当にするかどうかは未定よするかもしれないししないかもしれないでも、楽しいわよいけないことを考えるのはそれも、１人でなく２人ですることを考えるとさ</p><p>ノブうちの部の喜代原愛ちゃんて子、知ってる１年生の</p><p>女子テニス部の</p><p>いえ知りません</p><p>１年なら同学年だけど他のクラスの子は、あんまりよく知らない</p><p>うっそ今年の１年生で一番可愛いって評判の子よちょっと小柄で、いつも髪の毛をポニーテールにしている</p><p>まあいいわその子がねあんまり可愛いから、２年の男子から付き合ってくれって言われてね柔道部の進藤って知らない</p><p>それも知らない</p><p>ありゃりゃま、ゴツクて気持ち悪い男なんだけれど、そいつにさこの夏休み開けに、無理矢理迫られてそれで断り切れなかったんだってさ</p><p>嫌々、付き合ってる</p><p>形だけねまだ１度もデートとかしていないから放課後も、土日も、テニス部の練習があるってことでうちの部員たちがガードしているから</p><p>でも、進藤って男は自分は、愛ちゃんと付き合ってるつもりなのよ毎日、何通もメールしてくるんだって愛ちゃんは無視しているんだけどね全然、気にしないみたいなのよ何しろ、進藤は愛ちゃんと付き合ってるつもりなんだから</p><p>はあそりゃ、大変だな</p><p>で、無視してたら先々週ぐらいから、メールに自分の写真を添えてくるようになったんだって</p><p>写真</p><p>そうよ鏡の前で、カッコ付けてポーズしてブオトコのくせに、ナルシストなのよしかも、柔道着姿とか、訳の判らないスタイルで白帯のくせに</p><p>それも無視していたら先週には、さらにエスカレートしてきてさまあ、進藤が柔道着を脱いで上半身だけ裸で、筋肉とみっともないお腹を見せつける写メぐらいの時は、まだよかったんだけど</p><p>昨日の夜にはついに、自分のオチンチンの写真送ってきたんだって</p><p>チンコ</p><p>もちろん大っきくなっているところパンパンに</p><p>勃起チンコか</p><p>ヘンタイじゃないか</p><p>ヘンタイなのよっ</p><p>可奈センパイが、うんうんと頷く</p><p>そんで、愛ちゃんにも裸の写真を送って来いってメールしてきたのよオレたちは、愛し合っているんだからお互いのラブリーな写真を持ち合うべきだって</p><p>まあ迫られて、付き合ってくれと言われてはっきり、断れなかった愛ちゃんも悪いんだけれどねでも、ちょっとヤバイでしょヤバヤバでしょそいつ</p><p>だから何とかして、ノブ</p><p>柔道部の進藤を何とかして愛ちゃんの処女は、ノブが貰っちゃおうよね、そうしよう、ノブ</p><p>何で、そうなる</p><p>ほらあたしも、明日からノブのパン屋さんの売り子を手伝うでしょ寧さんとあたしっていう、うちの学校の２大美少女が揃ったんならさ１年生で、一番可愛い愛ちゃんも引きずり込むべきでしょ</p><p>可奈センパイは、楽しそうにそう言う</p><p>そりゃ、イーディさんも可愛いし、あの恵美って子もそこそこだけどやっぱ、１年は愛ちゃんよあの子は、イジメ甲斐のある小動物の可愛さがあるから売り子にするべき人材よ</p><p>いやでもさ</p><p>ていうか柔道部の進藤の件では、マジで愛ちゃん困っているからさノブが解決してくれたら、愛ちゃんがお礼に身体を差し出すのは当然よ恩人なんだから</p><p>いいの、いいのまあ、いいわ明日、愛ちゃんを連れて来るから別に、その後もノブがずーっと愛ちゃんと付き合う必要は無いのよ進藤を追っ払って１回だけ、抱かせてもらうそれでいいじゃん後腐れなく処女だけ貰うほら、楽しそうでしょ</p><p>可奈センパイはそう言うが</p><p>あ、ノブの大きくなってるやっぱり、ちょっと興奮しちゃってるんでしょ</p><p>可奈センパイが、オレのペニスを見てニッと笑う</p><p>何ならさあたしと愛ちゃんを並べて、夕暮れのテニスコートで順番にレイプしてくれてもいいんだよ２人とも、テニスウェアでノブにアンスコを脱がされて、お尻丸出しとかでさ</p><p>可奈センパイもしかして、そういうのがしたいの</p><p>うふふっしてみたいっあたしノブが、あの可愛い愛ちゃんを犯しているところを見てみたいしあたしも、愛ちゃんの見ている前でノブに犯されたいっ</p><p>あーあノブって大変な子だよねノブには心の中に考えている、あたしの悪ーい考えを全部喋っちゃいたくなるのそれで一緒に、いけないことを実現したい何でだろノブが相手だと、あたし、何でも喋れちゃうんだよねっ</p><p>みすずもそんなことを言ってたよ</p><p>あ、やっぱりだからなんだだから、ノブなんだなぁ</p><p>ね、ノブあたしは、ノブたちの言う家族の中には入らない入らないっていうか入れない何かよく知らないけれどそして知りたくないんだけれど、ノブたちの関係って、物凄ーくヤバイものなんでしょ</p><p>オレたちの家族の母体は犯罪組織黒い森だ</p><p>オレは、可奈センパイに小さく頷く</p><p>だから、あたしは全部は、足を踏み入れないよ危ない領域までは、入り込みたくないからいつでも逃げられるところに居たい悪いけれどさ</p><p>全然そんなことはないよ</p><p>その代わりノブのいけないこと仲間にはなってあげるからさうちの高校の中限定で一緒に、悪いことしよいっぱいしよ楽しもう楽しませてあげるから、あたしと遊ぼうよいけないことして</p><p>だから、まずはあたしとそれから、愛ちゃんね真剣にになっちゃだめだよあたしとも、愛ちゃんとも遊びでするんだよただし、本気の遊びでね</p><p>本気の遊び</p><p>そういうのも、アリなんだよノブは真面目で固すぎるからさ少し、柔軟になりましょう</p><p>でもいいの</p><p>遊びの相手の人生に責任を取らないセックスなんて</p><p>オレは今まで</p><p>セックスする相手は、一生責任を背負う覚悟でいたから</p><p>いいも、悪いもないのっあんた、ホント思い込み過ぎっ</p><p>可奈センパイは、言う</p><p>欲しければ、食らいつくっそれだけでいいのっそれで後で後悔したとしても別にいいじゃんか楽しいセックスができたんならっ</p><p>そう言ってニコッと微笑んでくれた</p><p>あたしは今、とっても楽しいよドキドキしているこうやってまた、ノブに犯されそうになっているんだもん</p><p>可奈センパイ挿れてもいい</p><p>眼の前の可奈センパイの割れ目は、すっかり潤っている</p><p>オレとの会話で、すっかり興奮して可奈センパイの肌は、赤く紅潮していた</p><p>一々、聞かないでっ好きに犯しなさいよっあたし、ノブに今、レイプされてるんだからねっ</p><p>明るくそう言う</p><p>ああ、可奈センパイ</p><p>オレは、両手で可奈センパイの足を大きく開く</p><p>ああんっ恥ずかしいい、いやぁやめてぇぇ</p><p>可奈センパイは、言葉だけ反抗する</p><p>オレは、勃起した亀頭を可奈センパイの膣口に、擦り付ける</p><p>ぴちょっ、ぴちょっ、ぴちょっ</p><p>亀頭の全体に可奈センパイの温かい愛液を纏わせていく</p><p>ああんそれ気持ちいいでも、まだ怖いわちゃんと挿りそう</p><p>無理でも押し込むよ</p><p>うん、そうね無理矢理犯してッ</p><p>ぐぬぅぅ</p><p>可奈センパイの中にオレの先端が、押し入って行く</p><p>あっ待ってまだ痛ッッ</p><p>昨日、処女を失ったばかりだ</p><p>狭い膣口は、男の侵入に慣れてはいない</p><p>ダメだよレイプなんだから</p><p>ああうううっあたし犯されてるぅぅ</p><p>じゅぶぶぶぶぶ</p><p>オレの肉注射で</p><p>結合部から膣内部の愛液が、押されて溢れ出す</p><p>オレのペニスが可奈センパイの内側を押し広げている</p><p>ほらっこれで、全部だっ</p><p>グイイイッと、腰を送り込む</p><p>オレと可奈センパイの下腹部がぴったりとくっつく</p><p>オレの勃起の全てが、可奈センパイの胎内に潜り込んだ</p><p>ハァ、ハァ、ハァノブ</p><p>オレに串刺しにされた可奈センパイは</p><p>苦しそうに大きく呼吸しながら、オレを見つめている</p><p>可奈のお腹の中ノブでいっぱいだよっ</p><p>オレは、身体を重ねたまま可奈センパイの唇に、キスをした</p><p>ちゅっちゅっ</p><p>舌を絡ませる</p><p>可奈センパイも、オレの舌を啜ってくれた</p><p>どうしよっあたしノブに犯されるの、好きになっちゃうかも</p><p>それで、いいんだよ可奈センパイはオレのセックス奴隷なんだから</p><p>でも一生じゃないからねあたしとは高校の間だけよあたしとは遊び遊びのつもりで楽しんで犯してノブ</p><p>だから、許可はいらないのノブの好きにして</p><p>ああっああんっ痛ッ</p><p>止まらないで犯し続けて少し痛がらせるぐらいの方が、楽しいんでしょノブは</p><p>痛いより気持ち良くなってくれる方が、嬉しいよ</p><p>無理言わないのあたしはまだ２回目なんだから</p><p>うんそうだね慣れるまではごめん</p><p>ごめんとか言うなぁもっと、鬼畜のように犯せ</p><p>そんなのどうしたらいいか、判らないよ</p><p>オレの顔を見て可奈センパイは、プッと噴き出す</p><p>じゃ、普通で普通に犯してノブが楽しいように</p><p>オレが楽しい</p><p>そうよ楽しいのが一番よ</p><p>でも、可奈センパイは</p><p>あたしは、ずーっと楽しいわノブを見ているだけで</p><p>下半身で繋がったまま可奈センパイは、オレの頬を撫でてくれる</p><p>その優しさが</p><p>オレの心を溶かしてくれた</p><p>ああっ、可奈センパイっ</p><p>ああんっああんっあんっ</p><p>お、オレも可奈センパイと悪いこと、いっぱいしたいよっ</p><p>そうだ素直になろう</p><p>この明るく自分の心に正直な人の前では</p><p>オレ可奈センパイを、いっぱい犯したいよ学校中のありとあらゆる場所でみんなの見ているところでっ</p><p>あんっああんっいいのよノブの好きにしてっどこでもいつでも、犯してっ</p><p>可奈センパイが揺れる</p><p>オレに犯されて</p><p>可奈センパイの綺麗なおっぱいが、踊るように揺れていた</p><p>もう溜めちゃダメよ吐き出したくなったらいつでも、あたしの身体に吐き出すの遠慮しないで可奈はノブの奴隷なんだから</p><p>オレの中で我慢して、行き場の無い感情が溢れたら</p><p>それは全て、可奈センパイがセックスで受け止めてくれる</p><p>あたしが卒業するまではあたしに出して可奈に可奈の中に出してぇあああーっああっいやいやぁぁノブ出してくれないといやぁ</p><p>１７歳の美しい裸身がオレの突き込みに耐えている</p><p>可奈センパイの可愛い顔が、セックスの痛みにいやらしく歪む</p><p>だけど、その瞳はオレを見ている</p><p>しっかりと、オレを受け入れてくれている</p><p>ああんっノブノブああーっああーんっ</p><p>部屋全体に響くような大きな声で叫ぶ</p><p>ああんっいやぁぁんああんっ何か変に変になってきたよぉノブ</p><p>オレの激しい攻撃は止まらない</p><p>あああっ、オレもオレももうすぐだよっ可奈センパイっ</p><p>オレは一気に高まっていく</p><p>ま、待って何かキそうなのっもうちょっとでああんっああんああーっ</p><p>ダメだ可奈センパイお、オレ</p><p>いやぁぁ待って待ってよぉっノブイジワルしないでぇぇぇっ</p><p>あああ、可奈センパイぃぃぃイクぅぅっ</p><p>我慢できずに</p><p>オレは、可奈センパイの子宮に</p><p>灼熱の精を溢していく</p><p>あああっ、熱いッッ熱いの、入ってくるぅぅっノブぅぅ</p><p>びゅるっ</p><p>オレは、何度も腰を押し付けて</p><p>可奈センパイに、種付けする</p><p>可奈センパイ可奈センパイ可奈センパイっウウウッ</p><p>最後の一滴まで、子宮に撃ち込むと</p><p>オレは、ぐったりと可奈センパイの上に身体を重ねた</p><p>可奈センパイが、下からギュッとオレを抱き締めてくれた</p><p>オレにキスしてくれる</p><p>もうもう少しでイケそうだったのに</p><p>気持ちが高ぶりすぎて、我慢できなかった</p><p>いいのよ次の時にイクもん楽しみにしておくからっ</p><p>可奈センパイは、オレをもう一度強く抱く</p><p>セックス楽しすぎハマりそういいか、ノブだしハマることにするわ</p><p>可奈センパイはそう言った</p><p>可奈は、いつでも即エッチ、中出しオッケーのエロ奴隷なんだから絶対、ガマンしちゃダメだからねやりたくなったらすぐに言うのよ学校の中ならいつでもどこでも、犯されてあげるから</p><p>うん頼むよ可奈センパイ</p><p>奴隷に頼むとか言わないの良きに計らえとか言いなさいよ</p><p>良きに何</p><p>可奈センパイが、オレの額にコツンと自分の額を当てる</p><p>好きよ、ノブ</p><p>オレも好きだよ、可奈センパイ</p><p>オレたちはまた唇を重ねる</p><p>そのまま、待ってて</p><p>オレが、身体を起こし可奈センパイの中から、ペニスを引き抜くと</p><p>可奈センパイは、オレにそう言った</p><p>さあってと</p><p>可奈センパイは、そのまま全裸で、待機室のドアへと向かう</p><p>ガチャリとドアを開くと</p><p>戸にへばり付くようにして</p><p>メグとイーディとマナとルナが居た</p><p>どうせ、あなたたちのことだからドアに耳を押し付けて、全部聞いていたんでしょ</p><p>全裸の可奈センパイは、仁王立ちで３人に微笑む</p><p>まあそう言うコトネ</p><p>苦笑するイーディ</p><p>可奈センパイは、自分の股間を４人に示して</p><p>ノブ、すっごく溜まってたみたいこんなにいっぱい出したわよ</p><p>可奈センパイの割れ目から</p><p>ポタンポタンとオレの精液が、床に垂れ落ちている</p><p>それは兄さんは、ここのところボクたちのことで、心労が多かったから</p><p>心に溜め込んでいた感情を、ワーッと一気に可奈の中に放出したノネセックスで</p><p>ザンネンだけれどこの役は、アタシたちではできなかったノネカナでないとDarlingは</p><p>家族相手ではオレは、気を遣いすぎていて</p><p>感情を押し殺してしまっているから</p><p>デモ、カナとセックスしてDarlingの心のバランスが安定したカラこれで家に帰れるネ他の子とも、もう普通にセックスできると思うヨ</p><p>カナというベンチマークができたカラネこれからは、Darlingが心のバランスを崩したらカナとセックスして、標準値に戻すことがデキるのネ</p><p>カナさんと楽しむセックスができたら、マナたちとだって楽しくセックスできるようになるよお兄ちゃん</p><p>そういうものだろうか</p><p>ま、あたしは別に何でもいいんだけれど</p><p>可奈センパイは、メグを見る</p><p>でもメグミさんあなたは</p><p>床にしゃがみ込んでいたメグが、可奈センパイを見上げる</p><p>あなたはあたしのポジションに着きたかったんでしょノブが、自由に自分の心に素直になって、セックスで全てを吐き出してくれるような存在に</p><p>そうよあたしはヨシくんの特別になりたかった</p><p>力なく答える</p><p>みんなを支えるヨシくんがあたしだけには、頼ってくれるそういう相手になりたかった</p><p>あなたが言ってたノブの婚約者って突き詰めれば、そういう存在のことだものねっ</p><p>可奈センパイは笑って、そう言う</p><p>でも、これで判ったでしょあなたではそんな役目は無理よ</p><p>あなたでは顔がダメ、身体がダメ、心の狭さがダメ器量が不足しているとは、あなたのことよねとにかく重たいだけでノブの心労を増やしているだけだものね</p><p>そうですねあたしもそう思います</p><p>メグはうつむいて、そう答えた</p><p>でどうするのあなたは、これから</p><p>可奈センパイは尋ねた</p><p>ノブの元から立ち去る尻尾を巻いてそして一生、負け犬として情けない人生を送るそれとも</p><p>メグが、ハッとして可奈センパイを見上げる</p><p>どんなに情けなく、自分が恥ずかしくて、呪わしいとしてもこのドン底から這い上がる勇気が、あなたにはまだ残っているのかしら</p><p>ボクはね、昔は＊＊社のエンジニアで＊＊の設計をしていたんだよでもそういう慌ただしいだけの物質的な生活に疑問に持ってねそれで＊＊社を辞めて、今はこんな仕事をしているんだ</p><p>と主張する詐欺師に会ったことがあります</p><p>別々の機会に2人も</p><p>私はそんなに親しくしなかったので特に被害を受けたわけではないのですが</p><p>どうしてだか、2人とも同じ＊＊社で設計を担当していたと主張しているんですよね</p><p>何かあるんだろうか、＊＊社</p><p>また他にも</p><p>いやあ、こんなことを言うのは恥ずかしいんですが私は、元、＊＊銀行に勤めていましていや、＊＊銀行に勤めていたような人間が、今はこんな仕事をしているなんて、あなたは笑うかもしれませんが＊＊銀行の社員だったんですよ私は</p><p>と、元・銀行員だったことを強力にアピールして、自分の立場を守ろうとしている人に会ったことがあります</p><p>その人はとある劇場関係の技術の会社の人だったのですが</p><p>どういうわけだか、＊＊銀行に勤めていたということが、その人にとってのアイデンティティというかそれが凄いこととして、世の中に大きく認められることだと思っているらしいのです</p><p>というか、そこの会社の人に聞いたら</p><p>ああ、あの人は＊＊銀行に勤めていたっていうのを社長が気に入って、それでうちの会社に入ったんですよそんな経歴の人が、よく来てくれたっていきなり、部長待遇ですから</p><p>と彼のアイデンティティを社長さんが認めているから、そんな態度みたいでした</p><p>私はバカじゃないのか、この人と思っていましたが</p><p>だって、何で銀行を辞めたのかは一言も話さないんですから</p><p>まともな人間なら、ずっと銀行に勤めていただろうし</p><p>初対面の人に、いきなり元・＊＊銀行の人間ですとか言わないはずです</p><p>今は、銀行でも金融関係でもなく全然違う、舞台技術の仕事をしているんですから</p><p>15分ぐらい打ち合わせして、10回ぐらいは元・銀行員の私としてはみたいなことを言われました</p><p>いや銀行と関係無い、舞台の仕事の話をしていたのに</p><p>756．マナと野性のセックス</p><p>暗い表情でメグは、答える</p><p>もういいわあたしもヨシくんの奴隷になりますマナや瑠璃子ちゃんや他のみなさんと同じセックス奴隷に</p><p>あたしとも同じ身分よねセックス奴隷でも、奴隷の先輩として言わしてもらうとさ</p><p>あんたの場合はさヨシくんて呼ぶのから、改めた方がいいんじゃない</p><p>ほら、あんたってノブにちょっとでも優しくされたら、すぐに舞い上がっていい気になっちゃうタイプの女の子でしょそんで、１度そうなったらどこまでも果てしなくノブに甘えるのよあたしのことだけ特別扱いしてしてしてぇぇぇってさ</p><p>可奈センパイの言葉がメグの心に、ズサリと刺さったらしい</p><p>そうですねあたしって、そういうダメな子ですよね</p><p>これからは、良信さんて呼びます良信様だと、さすがにクラスの子たちが変に思うでしょうから</p><p>そうねそれぐらいの距離感が必要だと思うわ</p><p>可奈センパイは、そう言うけれど</p><p>メグにとってオレはヨシくんでなくていいのか</p><p>メグまで、セックス奴隷にしてしまってそれで、いいのか</p><p>今日のところは、いいんじゃないでしょうか</p><p>不意にルナが、オレに言った</p><p>とイーディお姉さんが、言っています</p><p>ルナは、イーディの寄り添っている肌と肌の接触から、イーディの心を読んだのか</p><p>Darling人生は長期戦ネミスズぐらい、ロング・スパンで考えなきゃダメなのネ</p><p>イーディは、優しく微笑んでオレに言った</p><p>アタシたちが一緒に暮らすようになって、４ヶ月ネ４ヶ月目の修正としては、そこいら辺りがオトシドコロなんじゃないカナ</p><p>４ヶ月目のオトシドコロ</p><p>とりあえずは、コレでメグミと一緒にいられるのネ一緒にいればまた人間関係は、変わっていくヨこれで完成じゃないノネ今日という日は、メグミが追放されることには、ならないダケでヨシとするべきなんじゃないのカナ</p><p>さっきまでの自分は婚約者なんだから、特別なんだと主張するメグの頑なさではミナホ姉さんだって、これ以上はメグを庇いきれないだろう</p><p>あのままでは、メグは家族から追放されるしかなかった</p><p>それよりはマシなのか</p><p>それで良信さん</p><p>あたしどうしたらいいですかこの先どうするべきなのか、自分ではよく判らないのよ良信さんがあたしのご主人様なら命令して下さいあたしどうすればいいですか</p><p>泣きそうな顔でオレを見上げて、そう言う</p><p>慌てて、脳みそをフル回転させる</p><p>今までと違う関係</p><p>セックス奴隷の主人としてメグに対さないと</p><p>えっとまず、しばらくは部活に集中するんだ秋の大会も近いだろ</p><p>はい良信さん</p><p>メグは、ぽろりと涙を零しながらオレに返事をする</p><p>部活に集中して心も身体も、シャキッとさせるんだよ竹芝キャプテンに怒られないように、一生懸命</p><p>はいバランスの悪くなった身体も鍛え直して、引き締めます良信さんにこれ以上、嫌われないように</p><p>メグの眼から次々に涙の滴が、零れる</p><p>お屋敷の家事のことは全部、克子姉に任せろメグは考えなくて良い手が空いた時だけ、手伝えば良い克子姉のサポートも、瑠璃子やマナに任せておけ今はメグは、無理をしてタッチしようとしなくていいから</p><p>はい克子お姉さんと瑠璃子ちゃんとマナに任せますあたしは</p><p>大粒の涙がポトリと床に弾ける</p><p>お屋敷の主婦では、ありませんから</p><p>メグの泣き顔を見てオレは気付いた</p><p>ごめんなメグ</p><p>良信さん</p><p>不思議そうに、オレを見上げるメグ</p><p>メグが、こんなことになったのはメグだけのせいじゃないよなこれは、オレにも責任がある</p><p>そんなことないですよあたしがいい気になってたんですバカだったのよあたし</p><p>オレはメグにだけ、オレの婚約者とかお屋敷の主婦になれとかオレが、そんな特別扱いをしたから</p><p>いや、もちろんそれはみすずや寧に対して、コンプレックスを感じているメグの心のバランスを取るために、そうしたんだけれど</p><p>それは、オレがしちゃいけないことだったんだなメグのコンプレックスはオレがメグを特別扱いすることで、何とかするんじゃなく</p><p>メグ自身が、自分で解決するべきことだったんだ</p><p>オレはメグが、自分でコンプレックスを克服することを信じてただ待っているべきだったんだそれなのにオレは、オレがメグを助けてあげないと、メグがダメになっちゃうって勝手に思い込んでたメグを舐めていたオレが悪かったんだ</p><p>オレの言葉につい、メグは以前の呼び方で呟いた</p><p>Darlingそれ以上は、言っちゃダメネ</p><p>イーディが、オレを制す</p><p>それ以上、Darlingが自分を責めたらミナホがツライヨ</p><p>メグミを優遇した張本人はミナホなのネ今、一番反省していると思うヨ</p><p>そうだこの部屋の様子は</p><p>おそらく、中継されてみんなで観ているだろう</p><p>そうです良信さんは悪くないです</p><p>メグが両手をギュッと握って震えながら、そう言う</p><p>あたしが悪いのよあたしのコンプレックスだもんあたしのことはあたしが責任を取るべきなんです良信さんのせいじゃない</p><p>ノブあたしはあなたたちの細かいことは、あんまりよく判ってないし判る気もないけれどさ</p><p>そうやって、すぐに自分を責めるのは良くないよノブは、それで良くても周りの子が、迷惑するから</p><p>オレが迷惑をかけている</p><p>何て言うかさあんた、みんなに気を遣いすぎなのよそれは、悪いコトじゃないんだろうけれどでも、そういうのって伝染するから</p><p>伝染</p><p>ノブが気を遣いすぎると周りの子も気を遣うしかなくなるってこと正確には違うか察しが良い子は、ノブに合わせてメッチャクチャ気遣いし過ぎる子になっちゃうしさどっちかっていうと察しの悪い子はメグミさんのことよノブや周りの子の気遣いに甘えて、増長しちゃうってこと</p><p>オレの女たちが</p><p>気遣いしすぎる子と、甘えすぎる子に別れている</p><p>だって、ほらそっちのマナちゃんなんて、ノブとのセックスが中途半端になってもガマンしていたでしょ</p><p>可奈センパイは、マナを指差す</p><p>それって、ほらノブがメグミさんがセックスの途中で泣き喚いて、セックスを中断したのに、文句も言わずジッと耐えちゃうような男の子だからでしょだから、マナちゃんもグッとガマンしたのよセックスの途中でメグミさんに譲ったんだから</p><p>マナは、オレを受け入れてイッていない</p><p>オレとセックスしながらも、メグのことを第一に考えて</p><p>途中でメグと交代した</p><p>別にそんなのはガマンのうちに入らないよお兄ちゃんには、いつでもしてもらえるしマナは、自分が気持ち良くなるより、お兄ちゃんが気持ち良くなってくれる方が嬉しいんだから</p><p>それはガマンだ</p><p>オレやメグを気遣ってマナは</p><p>そして、そんなマナちゃんを意気に感じてセックス勝負には、参戦しなかったイーディさんもね、なかなかの器よね</p><p>あ、アタシはさっき言ったみたいに、Darlingとは２人きりでする方が好きなだけなのネ</p><p>イーディは、必死でそう弁解する</p><p>可奈センパイの言う通りだオレの変な気遣いが、マナやイーディを苦しめている</p><p>ノブ気遣い、心配りは日本人の美徳だけどほどほどにしないとねあなたは、もっと我が儘にならなきゃダメよ</p><p>あなたは、何人ものセックス奴隷を抱えたご主人様なのよご主人様は、我が儘じゃないとダメなのよご主人様が奴隷に気を遣ったら奴隷は、ご主人様にもっと気を遣うか増長して、タガが外れるかどっちからなっちゃうのは当然だっての</p><p>気を遣うこと相手に優しくすることがイコール優しさではない</p><p>オレはそれを理解しないといけない</p><p>オレは、すぐにメグに声をかける</p><p>オレは可奈センパイの愛液と、オレの精液に塗れたペニスを示し</p><p>舐めて綺麗にしてくれいや、そのまま口と舌を使って大きくしろ</p><p>メグがオレの前に急いで跪く</p><p>そして、メグが大きくしてくれたらマナ、お前の中で射精するからな</p><p>い、いいよ、別にマナは</p><p>いや、今日はまだマナの中に出していないだろオレが出したいんだそれともマナは、オレに中出しされるのは嫌か</p><p>い、嫌じゃないよ</p><p>鷹倉姉妹が来てから、ずっと気を遣わせ続けてしまった気がする</p><p>家に帰る前に、ちゃんと可愛がってやりたい</p><p>イーディとは、家に戻ってからな</p><p>オレは、イーディにそう言った</p><p>あああ、アタシも別に、いいヨ</p><p>Darling今日は、とっても疲れていること知ってるヨ</p><p>疲れているから、イーディとセックスして裸で抱き締め合って眠りたいんだイーディは、嫌か</p><p>ノーノーそれは、もちろんWELCOMEダケド</p><p>なら、いいじゃないか</p><p>オレは、そう言う</p><p>メグのことでの嫌われ役を、イーディとマナに押し付けたんだ</p><p>監視カメラで観ているみすずや寧たちだって、それぐらいの役得は許してくれるだろう</p><p>ボク見てちゃダメかな</p><p>イーディに、ルナが尋ねる</p><p>あ、そうかイーディお姉さんは、兄さんと２人きりがいいんだよねじゃあ、ダメだよね</p><p>ハァ判ったヨルナは、来ていいヨ一緒にDarlingと寝るのネ</p><p>そして、オレのペニスをフェラするメグを見て</p><p>デモメグミはダメネアタシたちと一緒は、許してあげないのネ</p><p>メグはうつむいて、そう返事する</p><p>メグミにはもう１つ、イベントがあるからネ</p><p>あんっお兄ちゃぁんもっと、マナをイジメてぇぇっああんっあうんっ</p><p>マナは四つん這いで、後ろからオレに犯されることを望んだ</p><p>オレは、マナのお尻を両手でグイイッと鷲掴みにして</p><p>勃起を狭い膣穴の中に叩き込んでいるっ</p><p>ああっああっもっと痛くしてもいいからっお兄ちゃんっお兄ちゃん</p><p>１４歳のお尻はまだ肉が薄い</p><p>でも、ぷりぷりとして生ゴムのような弾力がある</p><p>オレは、マナの中に思いっきり強勃起を押し込むと</p><p>うにうにと腰を押し付けて、膣内をかき混ぜる</p><p>ああんっそれもいいっ</p><p>ポタタッポタッ</p><p>オレとマナの結合点から、待機室のリノリウムの床に</p><p>マナの愛液が滴り落ちる</p><p>オレの陰茎も玉袋もすっかり汗と愛液でぐっしょりと濡れていた</p><p>すっごいいやらしい</p><p>可奈センパイは、乱れ狂う中学２年生の美少女を食い入る様に見ている</p><p>ボクもあんなこと、されちゃうんだ</p><p>犬の様なボーズで犯されるマナを見て、ルナが呟く</p><p>アタシ、あの体位好きなのネ</p><p>ケロッとしてイーディは、そう言った</p><p>メグは、腰をモジモジさせている</p><p>メグ触りたかったら、自分で触れよ</p><p>あ、いいのじゃあ、あたし自分でしちゃおーっと</p><p>可奈センパイは、そう言って自分の胸と股間に指を這わす</p><p>メグミアタシが触ってあげヨウカ</p><p>イーディが、そんなことを言い出す</p><p>イーディ、女同士は嫌いだったんじゃないのか</p><p>イーディは、同性愛者のミス・コーデリアに買い取られたが</p><p>ミス・コーデリアに同性愛を強要されるのを嫌って、オレたちの方に逃げて来たという経緯がある</p><p>メグミなら別にいいヨ</p><p>イーディが、後ろからメグを抱き締める</p><p>ちょっとイーディ</p><p>メグは困惑しているが</p><p>イイカラ、イイカラアタシに任せなさいネ</p><p>イーディの腕力と気の力に捕まってしまう</p><p>い、いやぁあああっああんっ</p><p>ウーン、感度イイネ</p><p>イーディは、メグの乳首を指で摘まみながらそう言った</p><p>ルナはダメヨ自分ですることを覚える前に、Darlingにセックスを徹底的に仕込んでもらうノネダカラアタシたちでなく、Darlingたちの方を観察しているのネ</p><p>セックスを覚えるまで、オナニーをするなっていうのもなかなか変な話だけれど</p><p>鷹倉姉妹は、その方がいいな</p><p>変に自慰にハマッたりすると巫女の力が、内に籠もったりしそうだし</p><p>お兄ちゃんおっぱいもおっぱいもっ</p><p>マナがオレに後ろから突かれながら、そんな要求をする</p><p>オレは両手を伸ばして後ろから、マナの可愛いおっぱいを鷲掴みにする</p><p>そうそれそれがいいのっもっと、ギュッと押し潰して</p><p>オレは、マナのおっぱいを揉み潰す</p><p>胸の弾力を楽しみながら腰を送り込む</p><p>膣の奥をゴンゴンとノックしていく</p><p>気持ち良いああんっまた、犯されちゃってるあたし、また犯されてるよおっ</p><p>ああ、またオレにレイプされているんだぞマナ</p><p>オレはマナの耳に、そう囁く</p><p>首筋に、熱い息を開きかけてやる</p><p>レイプ好きずっとお兄ちゃんに犯されてたいよっ</p><p>ね、犯してこれからもずっと何年もマナのこと犯し続けて離さないで</p><p>ああマナ犯してやるよレイプしてやるよ</p><p>マナ、ずっと良い子でいるからお兄ちゃんのセックス奴隷だからあああんっ</p><p>マナが高まっていっている</p><p>赤ちゃんできちゃうくらい、マナを犯してぇぇっ</p><p>パンッパンッパンっ</p><p>オレの下腹とマナのお尻が当たって、小気味の良い打音を立てた</p><p>プチュツプチュップチュッ</p><p>激しいピストン運動に</p><p>マナの愛液が、周囲の床に飛び散っている</p><p>汗も</p><p>１４歳の少女の肉体が淫らに燃えている</p><p>肌が、ほんのりと火照っている</p><p>マナの綺麗な白い背中に汗の玉が流れていく</p><p>お兄ちゃんこのままじゃいやぁぁ</p><p>最後はお兄ちゃんのお顔が見たいマナの中で、お兄ちゃんが弾ける時のお顔が見たいのっ</p><p>ジュッパッ</p><p>オレが、マナの中からペニスを引き抜くと</p><p>そのまま、マナはリノリウムの床に仰向けになって寝転がる</p><p>来てっ</p><p>大きく足を開脚して両手を拡げて、オレを招く</p><p>マナの顔が妖艶にオレを求めていた</p><p>マナの瞳はすっかり愛欲に溺れて、とろんと蕩けている</p><p>オレは、マナの小さな身体にのし掛かり再び、狭い膣の中に挿入する</p><p>ズズズズヌヌッ</p><p>マナの子宮に亀頭が接触したことを確認して再び、荒々しい前後運動を再開するっ</p><p>あああっああんっいやぁぁんっあああーっ</p><p>マナは、大きな声で悶える</p><p>ここまでエッチな顔で悶える１４歳がいるだろうか</p><p>オレに犯されている時のマナは淫らで、しかも美しい</p><p>綺麗だぞ、マナ</p><p>うん犯してエグッてもっとマナを食べてお兄ちゃんお兄ちゃぁぁん</p><p>ああ、オレの中に射精欲が溜まってくる</p><p>マナ、マナぁぁ</p><p>出ちゃいそうなの出しちゃいたいのマナの中にマナをママにしたいの</p><p>オレは、もう止まらない</p><p>マナの身体を激しく揺さぶっていく</p><p>ああんっマナも出されたいよぉお腹の奥に欲しいよおっ!お兄ちゃんの温かいのいっぱい欲しいよ</p><p>汗が飛び散る</p><p>マナのおっぱいが、くるんくるんと激しく揺れている</p><p>マナ、マナ、マナオレ</p><p>もう限界は近い</p><p>あ、あたしももうすぐああ、来たよ来たよグウワワワッて襲って来るよお兄ちゃんどうしようマナどうしよう</p><p>マナイッてもいいお兄ちゃんにレイプされているのにマナ、お兄ちゃんのオチンチンが気持ち良すぎてイッちゃいそうだよね、お兄ちゃんマナ、イッてもいいイッてもいいでしょイッてもいいって許してお願いお兄ちゃん</p><p>イケよマナイクんだっ</p><p>いいんだよねマナイッちゃってイイんだよね</p><p>ああ、早くイケマナァァァァッッ</p><p>ああっああーっ凄いのクルゥゥゥお兄ちゃんも一緒に出してマナの中に出してぇぇ子宮にちょうだいっ</p><p>もうダメだ</p><p>ああ、来るよ来るよ来るよぉぉぉあああ、来たぁぁ</p><p>そしてマナは、大きく飛翔する</p><p>イクッイクッイクイクイクイクイクゥゥゥゥゥゥゥゥゥ</p><p>出るぞマナぁぁ</p><p>オレの亀頭の先の穴がブワッと拡がり</p><p>白くて臭い体液がドォビュッと放出されるぅぅっ</p><p>子宮に入って来るぅぅ</p><p>第一波の放出</p><p>続いて、第二波</p><p>さらに、第三波</p><p>オレの精液が、マナの子宮の内壁をドボドボと洗っていく</p><p>熱いよぉぉぉぉっお腹の底に熱いのが拡がってるのぉぉぉぉいやぁぁっああああーっお兄ちゃぁぁんっ助けて、お兄ちゃぁぁん</p><p>オレに犯され</p><p>オレに射精されているというのに</p><p>マナは、オレに助けを求める</p><p>お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん好きぃぃぃぃぃぃっ</p><p>下からギュっとマナは、オレを抱き締めてくれた</p><p>マナのおっぱいがコリコリに尖った乳首が</p><p>オレの胸に押し付けられる</p><p>オレは全身でマナの小さな躍動感に満ちた裸身を感じながら</p><p>マナの胎内に長い射精を続ける</p><p>ドクドクドク</p><p>ああ射精が終わらない</p><p>オレとマナは全身、汗まみれになって脱力する</p><p>裸の肉体を重ね合って</p><p>２人で大きな呼吸を繰り返す</p><p>心臓がバクバクいっている</p><p>マナの心臓の鼓動もオレの耳に響いてくる</p><p>終わったの</p><p>可奈センパイが尋ねた</p><p>今は再起動するまでは、少し待ってあげるネ</p><p>何か凄かったわね途中から、オナニーする手が止まっちゃったわよ</p><p>そんな可奈センパイの声が近くに聞こえた</p><p>ていうかあたしの時とは、全然違うじゃない</p><p>うん大迫力だった</p><p>これが本当の良信さんのセックスなのよ</p><p>メグの声</p><p>そうだったこんなに情熱的で激しくて捨て身のセックスをする人だったんだわ</p><p>オレはまだ、息が整わない脈拍も</p><p>そうね最近はアタシたちに気を遣って、Darling、セーブしてたみたいネ</p><p>ああそうなんだ本当にガマンしてくれてたんだそれなのに、あたし</p><p>泣いちゃダメネメグミ</p><p>イーディが、メグを優しく抱き締めている</p><p>コレでいいのヨDarlingの野性が、やっと帰って来たんダカラ</p><p>私はビューティフル・ドリーマーを劇場公開時に観ていますし</p><p>紅い眼鏡も、天使のたまごも、映画館で観ています</p><p>もちろん、攻殻機動隊も</p><p>でも、絶対に来年のパトレイバーの実写は、観に行きませんっ</p><p>パトレイバーは、ゆうき先生や出淵先生たちが散々企画を練り上げて、スポンサー探しをしていた物に</p><p>最後の最後に監督として、あの人を呼んだのであって</p><p>しかも、製作されたパトレイバーの映像のあの人は、一部の監督であって、全部に手をかけたわけではないのに</p><p>何で、ゆうき先生や出淵先生たちを完全に外した形で</p><p>あの人の監督作品として、実写版が制作されることになるのか</p><p>世の中って、それだけはやっちゃいけないっていう線があると思うんです</p><p>まあ、今年は大昔にフジテレビで放映されたガッチャマンが</p><p>なぜか日テレの60周年記念映画として製作されるとか</p><p>理不尽なことが続いていますから何でもアリなんでしょうけれど</p><p>757．夜は楽し</p><p>はぁ、はぁ、はぁ腰が抜けちゃったよお兄ちゃん</p><p>全身汗まみれで、ぐっしょりと濡れたマナが蕩けた眼でオレに言う</p><p>すっごく気持ち良かったマナイッちゃったよ</p><p>それは１４歳の中学２年生の小柄な美少女に相応しいセリフではない</p><p>だが激しくエクスタシーを体験した直後のマナは、美しかった</p><p>肉体が大きく成長している真っ最中の美少女はオレとのセックスに溺れて、早咲きの花のように艶やかに輝いていた</p><p>お兄ちゃんも気持ち良かった</p><p>ああ、気持ち良かったよマナ</p><p>オレは、マナにそう言ってキスをする</p><p>うーん、まだ90パーセントネ</p><p>Darlingが、１００パーセントにイッちゃった後はおっぱいを触れ続けて、乳首も舐め続けているネ気持ち良すぎるとDarling、赤ちゃんに戻っちゃうカラ</p><p>あそう言えば、そうかも</p><p>いや１００パーセント気持ち良かったよ</p><p>オレは、そう言ってマナの胸を揉み、乳首に吸い付く</p><p>火照った肌マナのおっぱいの弾力が気持ち良い</p><p>興奮したままの尖り切った乳首の感触を舌で味わう</p><p>マナの甘いミルクのような汗の匂いも</p><p>うん、ペロペロして可愛い、お兄ちゃん大好き</p><p>マナは、オレの頭を抱いて優しく髪を撫でてくれる</p><p>オレたちの性器はまだ繋がったままだ</p><p>なぁんだ、そうなんだノブは</p><p>不意に可奈センパイが、クスクスと笑う</p><p>てっきり守りのタイプの男の子かと思っていたけれどホントは攻めのイケイケ・タイプなんだ</p><p>オレが攻め</p><p>メチャクチャにクレイジーで、とんでもなくアナーキーで、思いっきり全力疾走しちゃうんだなるほどねっ</p><p>うん香月家のお嬢様や寧さんのハートをGETしちゃうわけだこれで全部判ったうふふふふっ</p><p>可奈センパイが、満足気にオレを見ている</p><p>カナさんの言う通りだと思うよお兄ちゃんセックスに関しては、本当はメチャクチャ攻撃的だからそれでうちのお姉ちゃんたちは、マゾっ気のある人が多いからだから、みーんなお兄ちゃんにメロメロなんだよねっ</p><p>もちろん、マナもお兄ちゃんにレイプされるのっ、だーい好きっ</p><p>あ、勘違いしないで下さいね誰でもいいんじゃないですもちろん男の人に乱暴されるのはダメです怖いです絶対に嫌ですお兄ちゃんだからお兄ちゃんに犯してもらうのが、好きなんですマナは</p><p>可奈センパイにそう言った</p><p>レイプごっこが好きっていうこと</p><p>可奈センパイが、尋ねる</p><p>ごっこじゃないです本気の時のお兄ちゃんは、本当にあたしたちを全身で犯していますからマナのお腹の中に、精液を注ぎ込んで身も心も、完全にお兄ちゃんの所有物にしようと襲いかかってくるんですそれがいいのっ</p><p>今みたいに</p><p>イーディお姉ちゃんが言ってた通り今のでも9割です</p><p>マナの初体験の時なんてお兄ちゃんは、お外でマナをレイプして３回ですよ３回、お腹の中に射精するまで離してくれなかったんですからホントあたしは、あの時からお兄ちゃんの奴隷になっちゃったんだよなぁ</p><p>小雨の降るお屋敷の中庭で</p><p>芝生の上で泥まみれになって、オレはマナの処女を奪った</p><p>そうだった抜かずの３連発だった</p><p>なるへそあたし、当たりを引いたみていねっるんっ</p><p>当たりってオレが</p><p>あのねノブ</p><p>全裸のまま、両手を腰に置いてオレを見下ろす</p><p>あたしはさ知ってると思うけれど、男の子たちにチヤホヤされるのは大好きなの男子生徒たちのギラギラした視線を集めるのがしょうがないでしょあたしはさこんなに可愛いんだから可愛く生まれちゃったんだから生まれてから、ずーっとチヤホヤされているんだからっ</p><p>だからこればかりは、これからも変わらないわよあたしは多分、これからもっと綺麗になるしますます、男の子たちがあたしに群がって来るわよね、絶対っ</p><p>自信たっぷりに、そう言い切る</p><p>それはそうだろう</p><p>オレから見たって、可奈センパイは綺麗だ</p><p>寧は超美少女だし、今までの経緯もあるからみんな、なかなか近寄れないが</p><p>可奈センパイは、いわゆる学園のアイドルという存在だから</p><p>明るいし、カラっとしているしいつも、ニコニコ笑っている</p><p>男子生徒の多くが、可奈センパイを狙っているだろう</p><p>何しろ昨日、テニス部のコートで、可奈センパイが彼氏と別れたというニュースは、もう他の男子生徒たちにも伝わっているはずだから</p><p>だから、あたしは今まで通り男の子たちに愛想良くするわよ自分のファンには、優しくしてあげないといけないもの自分の臣民にはあの人たちの女王様であるあたしはねでも</p><p>可奈センパイは、ニヤッと微笑む</p><p>あたしは、あの男の子たちの女王様だけれどノブのセックス奴隷でもあるわけなのよ星崎可奈のこの美しい肉体はすでにノブに捧げられているのだから、あたしは絶対に、キスもセックスも、ノブとしかしないわだから、ノブはいつでもどこでも好きなだけ、あたしの身体を蹂躙していいのよ授業中に呼び出してくれてもいいわあたし、どこへでも犯されに行くから</p><p>可奈センパイは今一度、奴隷の誓いを宣言した</p><p>というわけでさだから、ノブもちゃんとしてよねっ</p><p>ちゃんとする</p><p>ノブはさあたしの周りに、男の子がいっぱい群がって来ているのを見たらカチンと来るはずなのよ自分の奴隷に、他の男がアプローチしているわけでしょそんなのカチンと来ないとおかしいわよそれで、ちょっとでもムカッと来たら</p><p>ノブは何の迷いも無く、あたしにセックスを強要しなさい強要しないとダメガマンしちゃダメよそこでガマンされたら何のためにノブのセックス奴隷になったんだか判らないじゃないのっ</p><p>クソ、あいつらオレのカナに近付きやがってカナもカナだヘロヘロ愛想良くしやがって許せん一分一秒たりとも許せん今すぐ成敗してやるぞっとか思うわけでしょ、ノブはあたしのご主人様なんだから</p><p>カチンときた、ムカッときた、何か頭に来るそう感じたら、すぐにレイプよカナが泣くまでレイプするのっムカッ、即、レイプそうでなくっちゃ、ダメよあたしは奴隷だから、どんなメチャクチャなことを求められてもノブに犯されないといけないんだからさっ</p><p>ええーと</p><p>そして、カナを犯して気持ちが治まるまで、何度でも射精するのカナのお腹の中にそうしないと実感が湧かないでしょ</p><p>実感</p><p>そうカナが、本当にノブのモノなんだっていう実感よ</p><p>言葉だけでさ奴隷になりましたとかあなたのモノですとか、どれだけ宣誓したってダメなのよ言葉だけでは、気持ちは薄れるからさやっぱり、ちゃんとセックスしないとねだから、あたしが欲しくなったら、ガマンは禁止よ必ず、現実に、実際に、本当にあたしを抱いて実感を得なさいねそして、その実感に満足しなさい</p><p>言葉のみだと頭の中のイメージだけでさこれは、こうなっているはずだとかこうなっているべきだとか、不確かなモノがグルグルするだけになっちゃうのよそんなんじゃ、最初の固い決意も確かにあったはずの思いも、掻き消されていってしまうわ言葉を弄ぶだけじゃダメなのよ</p><p>言葉だけではいけない</p><p>あなたが欲しくなったら不安になったら心が不安定になったらちゃんと、あたしにセックスを求めてセックスしましょうどんなセックスでも、あたしは応じるからだってセックスしないと、カナがノブのセックス奴隷だっていうことの実感は掴めなくなってっちゃうでしょ</p><p>可奈センパイは、オレに微笑む</p><p>ボクたちもそうだよ</p><p>ボクたちを鷹倉家の姉妹たちを、可哀想だとか思わないでね兄さんボクたちは兄さんに優しくされたいんじゃないから</p><p>憐れみは、拒絶する</p><p>ボクたちを見てボクたちが、欲しくなったらいつでもどこでも、求めてボクたちは、ちゃんと兄さんに必要とされたいんだだから</p><p>あたしたちは女でお兄ちゃんは、男なんだよだから、まずセックスでも、この４ヶ月間みたいに、お兄ちゃんがあたしたちを気遣ってくれるセックスは、もう嫌だな</p><p>気遣ってくれるのは、嬉しいけれどでも、今のお兄ちゃんが、剥き出しの欲望をぶつけてきてくれる荒々しいセックスの方が、気持ち良いんだよマナも</p><p>オレが気遣いをしているつもりで、セーブしていたことは</p><p>決してよく無かったんだ</p><p>だってちゃんと、マナの中にお兄ちゃんの気持ちを全部吐き出してくれたんだもんっ</p><p>気遣いが過ぎるのは相手を小馬鹿にすることでしかない</p><p>オレはオレの女たちと、対等な立場で向き合っていなかった</p><p>オレがガマンすればという考えは間違っていたんだ</p><p>そんなのオレはオレの中に、煮えたぎらない感情を溜めるだけで</p><p>オレとセックスする相手の女の子にも、完全な満足を与えられなくなる</p><p>判るカ、Darling</p><p>イーディが笑顔で言う</p><p>ああみんなとセックスしたいと、少しでも感じたら素直に求めるそれが、奴隷に対する主人のエチケットなんだな</p><p>主人が遠慮していたら奴隷が困る</p><p>逆もまた真なりネ</p><p>アタシたちも、寂しくなったら素直に、Darlingに抱いて貰うネセックスじゃなくて、キスでもハグでもいいけどとにかくDarlingの体温を感じたいと思ったら、素直にネそうやって、ちゃんと実感していかないと間違えるのネメグミみたいに</p><p>オレの婚約者とかお屋敷の主婦になるとかの言葉に囚われて</p><p>ゲンジツが全然、見えなくなっていた</p><p>あ、あの良信さん</p><p>メグがオレの方へやって来る</p><p>お口で、お掃除します良信さんのオチンチン</p><p>オレのペニスはまだ、マナの中だ</p><p>うん、してもらったらメグお姉ちゃんが、したいって言うんだし</p><p>マナが、笑ってそう言う</p><p>オレは、マナの中からズルリとペニスを引き出す</p><p>トロリと大量の白濁液が、マナの小さなヴァギナから滴り零れた</p><p>ペチャペチャと、オレのペニスのお掃除フェラを始める</p><p>オレとメグの関係はこれでいいのか</p><p>プルルルルルル</p><p>不意に部屋の内線電話が鳴った</p><p>ハーイイーディなのネ</p><p>躊躇なくイーディが出る</p><p>了解ネOK</p><p>電話を切るイーディ</p><p>２０分後に、迎えが来るネダカラ、片付けなさいってサ</p><p>片付ける</p><p>床に垂れてる汗とか精液とか、ちゃんと拭いておかないと不潔でショ</p><p>ここは、パン工房の待機室だしな</p><p>とにかく、ミンナ服を着るネ</p><p>ああ、そっちが先か</p><p>みんな慌てて、自分の服を探す</p><p>はい、タオルお兄ちゃんカナさんも</p><p>マナが清潔なタオルを見つけて、オレと可奈センパイに手渡してくれた</p><p>オレは全身の汗を拭う</p><p>ノブ背中拭いて</p><p>ノブの背中は、あたしが拭いて上げるから</p><p>可奈センパイを拭いて、マナの背中とお尻も拭いてやる</p><p>みすずのような、オレに下着を穿かせてとかおねだりする子がいなくて助かる</p><p>何しろ、時間が無い</p><p>イーディ、２０分後にどこへ行けばいいんだ</p><p>正門前ネ</p><p>じゃあ、移動時間もあるから１０分でここを出ないといけない</p><p>メグミあたしと一緒に、モップかけるネ雑巾じゃ、時間かかるヨ</p><p>さっさと服を着たイーディが、パン工房の掃除ロッカーから、モップを持って来る</p><p>メグもセックスしていないから着替えが早い</p><p>２人で床を拭いてくれる</p><p>オレたちも服を着て掃除を手伝う</p><p>うん、こんな感じでオッケーだよ</p><p>この部屋の管理者であるオレが宣言する</p><p>じゃあ出るヨ</p><p>オレたちは外へと向かう</p><p>うわっ、すっかり真っ暗ね</p><p>可奈センパイの言う通りパン工房の外、学食前の戸外は、もうすっかり日が暮れていた</p><p>今日は日曜だしバスが少ないのよねバス停で待たされたら嫌だわ</p><p>うちの高校から駅までは、バスを使うしかない</p><p>心配ないネカナちゃんと、今日はカナを家まで送るネ</p><p>早歩きで正門に向かいながら、イーディが言った</p><p>カナを送る車も来ているはずだヨ</p><p>まだ、ヤクザとの抗争が落ち着いていないから</p><p>可奈センパイを１人で家に帰すわけにはいかないもんな</p><p>それは、ありがたいけれど</p><p>歩きながら、可奈センパイは言う</p><p>あなたたちはみんな、あそこのお屋敷へ帰るわけ</p><p>イーディが、答える</p><p>いいわねあんな学校に近いところに住んでてしかも、車で送り迎えしてもらっているの</p><p>お兄ちゃんは、香月セキュリティ・サービスの警護対象者ですから</p><p>ああ、そうか香月のお嬢様のお相手となるとそういうのが付くのね</p><p>可奈センパイは、あっさり納得してくれた</p><p>何ならカナも泊まっていくカ</p><p>いいわよみすずさんたち、居るんでしょあたしは学校の中をメインに、ノブに犯されることにするわあっちのお屋敷だとあたしには、分が悪いから</p><p>苦笑する可奈センパイ</p><p>あ、別に学校限定ではないわよノブに命令されたら、ラブホでもどこでも行くわよ公園の草の中とかは嫌よまあ、ノブがしたいんならガマンするけれど</p><p>駅前のホテルとかどうかな</p><p>駅前にラブホなんてあった</p><p>ラブホじゃなくて大きなシティ・ホテルがあるだろあそことかは</p><p>ええ、あんなところ高いんじゃないの</p><p>あそこのホテルはミナホ姉さんが、大株主になっている</p><p>地下に黒い森の施設があるくらいだ</p><p>問題無いよ景色の良い部屋でセックスしようよ</p><p>うんあそこならいいかも</p><p>何なら、スイート・ルームを借りてもいいよ可奈センパイのためなら</p><p>ノブ、大好きっ</p><p>可奈センパイがオレに抱きつく</p><p>マナもDarlingと、どこかに一泊してくればいいのネ</p><p>さっき話していたデショDarlingと、泊まりがけでどこかへ行きたいってサスガに何日も連泊するのは無理ダロウケド１泊ぐらいシテクレバ</p><p>ああ、構わないぞマナ１晩、２人で泊まろう</p><p>だったらラブホがいい</p><p>どうしたんだよ、、マナまで</p><p>違うよお兄ちゃんマナはあそこのラブホテルに泊まりたいんだよ</p><p>珠代さんのラブホテルか</p><p>前に、メグとマナと３人で泊まった</p><p>そうだな、１度、挨拶に行かないといけないよな</p><p>うんマナがちゃんと、奴隷としてお兄ちゃんにご奉仕しているところ見てもらいたいし</p><p>白坂舞夏でなく、吉田マナとして生まれ変わったことを</p><p>この４ヶ月の奉仕の成果を、見てもらいたいよな</p><p>イーディさんはノブとどこかに泊まりたいとかないの</p><p>アタシは、そのうち里帰りに付いて来てもらうのネ</p><p>イーディの故郷はアメリカのニューオリンズ</p><p>今は色々アッテあそこには戻れないケレドいずれはネ</p><p>イーディは、所属していた暗殺教団の新しい指導者に嫌われて</p><p>ミス・コーデリアに売り飛ばされた</p><p>今、のこのことニューオリンズの街に行けば</p><p>暗殺教団の人間に殺されるかもしれない</p><p>そうだないつか行こうな約束するよ</p><p>オレはイーディに約束する</p><p>正門前には</p><p>すでに２台の車が、到着していた</p><p>１台は克子姉の運転するいつものミニバン</p><p>もう１台は</p><p>嘘これマセラッティじゃないのっ</p><p>可奈センパイが、大きな声をあげる</p><p>ヤッホー、カナちゃーん</p><p>マセラッティの助手席からは寧が降りて来た</p><p>運転席の窓がスーと開き、マルゴさんが顔を出す</p><p>あっマルゴ先輩っ</p><p>マルゴさんは去年まで、うちの高校の生徒だったんだっけ</p><p>２年生の可奈センパイは、当然、マルゴさんを知っている</p><p>寧とマルゴさんは金髪の不良コンビとして、校内で有名だったから</p><p>こんばんわ君を送りに来たよ</p><p>マルゴさんが、可奈センパイに微笑む</p><p>あたしも一緒だけどねっぐふふふっ、カナちゃん、何か楽しそうなことを企ててるんだって</p><p>もう、大体判っていると思うけれどあたしたち、あなたたちの話をこっそり聞いていたのごめんねっだからさっ、カナちゃんの計画にあたしも乗っかろうかなって</p><p>ああ、愛ちゃんのこと</p><p>そうそう最近、そういう悪だくみをしてないからもう、乗っかりたくて溜まんないのっあたしっくくくくーっ</p><p>テニス部の１年の子を</p><p>何か、柔道部の変なやつに無理矢理付き合っていることにされて</p><p>チンコの写メールを送りつけられたって言う</p><p>あたしも、参加しちゃダメかなカナちゃーん</p><p>いえ、寧さんだったら具体的に、色んなことができると思うわ</p><p>ぐ、具体的に何をするんだ</p><p>おーっと、ここから先はカナちゃんとあたしで先に相談しまーすっヨッちゃんは楽しみに待っててね１年生で一番の美少女が、お願いしますから、処女を破って下さいって泣きながらヨッちゃんに頼んでくるように、色々と仕組むからさっ</p><p>それより、ヤッちゃん柔道部の変なオトコの方を何とかしないと</p><p>そっちは、もちろん２度と学校には来られないくらい、酷い目に合わせるってのそれもカナちゃんと相談してくるからさっ</p><p>うわ、楽しみっ寧さんあたしを犯した時よりも、すっごいのを計画しているんでしょ</p><p>ヤバイこの２人</p><p>悪だくみに関しては、メチャクチャ気が合っているぞ</p><p>さあ、乗ってよ話はさ車の中ですればいいじゃないか</p><p>マルゴさんが、寧たちに言う</p><p>了解、マルゴお姉ちゃんはい、カナちゃんっ</p><p>寧がマセラッティのドアを開ける</p><p>はいじゃあ、ノブ、また明日ね</p><p>可奈センパイは笑顔で、オレに言った</p><p>明日はマナちゃんにしたみたいに、狂おしくあたしに襲いかかってくるのよっレイプしてもらうの楽しみにしているからねっ</p><p>じゃあ、マナちゃんメグミさんそれから、ルナちゃんねみんな楽しかったわまた、一緒にノブに犯されましょうねっ</p><p>そう言って、可奈センパイはマセラッティの後部座席に乗り込む</p><p>うわっ、やっぱり内装も豪華</p><p>詰めて詰めて、あたしも座るんだからじゃあ、また後でねぇ</p><p>寧も可奈センパイの隣に座る</p><p>イーディそっちは頼むよ</p><p>マルゴさんが、イーディに言った</p><p>まだ美智が、戻って来ていないのかもしれない</p><p>警護役が、イーディしかいないということなんだろう</p><p>はい、あなたたちはこっちに乗って</p><p>車の中から、克子姉が叫ぶ</p><p>ほら、メグお姉ちゃん乗ろうよ</p><p>マナが率先してメグをミニバンの後部座席に押し込む</p><p>それを見てイーディは</p><p>まだ、完全に安定しているワケじゃないのネ</p><p>オレの耳に、そっと囁いた</p><p>あそこでお掃除フェラじゃなくって、Darlingにセックスを求めるべきだったのね</p><p>して欲しかったら、素直にそう言おうという話を、みんなでしていたのに</p><p>メグは、オレにフェラチオ奉仕しただけだった</p><p>あそこでみんなの前で</p><p>勇気を持ってあたしにもセックスしてと求めてくれればよかったのに</p><p>１人だけDarlingと１泊するという話にも、ノッてこなかったネ</p><p>メグはまだ１人で落ち込んだままでいる</p><p>メグの精神は、安定していない</p><p>あなたたちも早く乗って</p><p>克子姉が、オレとイーディに言う</p><p>オレはルナとミニバンの２列目のシートへ</p><p>イーディは、警護役として動きやすい助手席へ向かう</p><p>それでは、みなさーんまったねぇー</p><p>その間に可奈センパイを乗せた、マセラッティが発進した</p><p>クゥオオオオンッ</p><p>マセラッティは、高出力エンジンの甲高い回転音を響かせて</p><p>あっという間に、学校前の道を爆走して行った</p><p>多分、可奈センパイは、ワーキャー叫んで歓んでいるだろう</p><p>さすが寧</p><p>よくぞ、マルゴさんにマセラッティを出してもらった</p><p>アレは、ネイなりのカナへの感謝の表れなのネ</p><p>イーディは、そう呟いた</p><p>これで屋敷に戻って、もう１つプロットを消化したら</p><p>このエピソードは、終了です</p><p>そうしたら、本当の番外編に入れます</p><p>今日、駅前のデパートの食品売り場で</p><p>はい、クリスマス、クリスマス奥さん、クリスマスだよっ焼きそば安いよっクリスマスに、焼きそばっ焼きそばいかがですかーっ</p><p>と、ヤケクソな絶叫をしながら、焼きそばを売り続ける店員を見ました</p><p>何なんだあれは</p><p>しかし私には本当に関係無いなクリスマス</p><p>758．バカの住処</p><p>美智ちゃんは、今夜は帰って来ないそうよお母様は病院で意識を回復したそうなんだけれどお兄さんと遙花さん、それに後で工藤さんも加わって、家族会議をするそうよ</p><p>学校から屋敷へ戻るミニバンの中で、運転席の克子姉がそう教えてくれた</p><p>助手席のイーディ</p><p>２列目のシートに、オレとルナ</p><p>３列目にマナとメグ</p><p>メグは相変わらず、落ち込んだままだ</p><p>香月様がご自宅に戻られたからもうすぐ麗華お姉さんが、うちの警備にいらっしゃるわそれで工藤さんと交代するそうよ</p><p>そして工藤父は入院していた元・妻と、それに付きそう息子と娘のところへ行くのか</p><p>最初は、遙花さんが感情的になって、ゴタゴタしていたみたいだけれど美智ちゃんのお兄さんはしっかりした人みたいねビシッと遙花さんを叱りつけて、大人しくさせたそうよ寧ちゃんが言ってたわ</p><p>ああ、寧は美智に付き添いって一緒に行ってたんだっけ</p><p>で家族同士だけにしてあげた方がいい雰囲気になったんで、寧ちゃんだけ木下さんに送ってもらって先に帰って来たんだって</p><p>それでマルゴさんとマセラッティで学校へ来たのか</p><p>遙花さんのスカウトは、上手くいったらしいし</p><p>ああ工藤遙花を、マルゴさんの主催する格闘技の試合に出場させるっていう話か</p><p>あの子が、一番感情的になっていた時に売り言葉に買い言葉で、参戦するって言質をとってきたそうよ</p><p>ああ見えるようだ</p><p>寧が遙花に、なあに怖いの自分が弱いのが、世の中にバレるのが恥ずかしいとかみたいに言葉で煽って</p><p>遙花が怖いわけないでしょっやってやるわよっとか</p><p>マルゴやアタシは、立ち技主体のチームを作りたいから、空手家のハルカが参加するのは助かるノネ</p><p>立ち技</p><p>そうヨ、Darlingモチロンアタシたちも、一応は寝技も関節技も知ってるネデモアタシたちは、ほとんど使わないカラ</p><p>ホラ格闘技の試合なら、１対１だけどアタシたちが本来スル闘いは1人対３人とか４人とか、複数なのが基本デショウ</p><p>イーデイは暗殺術が専門だ</p><p>マルゴさんは、要人警護というより娼館の用心棒としての技術を磨いてきた人だ</p><p>複数の人間との闘いなら１人と寝技なんてしてたら、他の敵に殺されちゃうネアタシたちは、いつでも素早く行動できるように、立ったままでの１撃必殺を心掛けているノネ</p><p>立ったままならすぐに次の敵への攻撃ができるし、ヤバそうなら逃げることもできる</p><p>寝技に入ってしまったらそうはいかない</p><p>でも、試合は１対１なんだからそんなに気にすることはないんじゃないの</p><p>ルールの問題じゃないノネアタシたちがどういうスタイルで闘うかというのが、アタシたちのチームの売りになるノネ出自は隠せないカラネ</p><p>チームの売り</p><p>アタシやマルゴは格闘家としての実績が無いネどこかの名の知れた道場に通っていたとか、公式の大会に何年も出ているとか全く、過去の経歴が無いノネ</p><p>２人とも表の世界の格闘家でなく、裏の世界の人間なのだから</p><p>ダカラ街のケンカ屋、ストリート・ファイターだったっていうことにするしかないノネ</p><p>イーディは、ククと笑う</p><p>マルゴは、ストリート・ファイターをしているところから、声を掛けられてバウンサー日本語で夜のお店の用心棒っていう意味ネそれに雇われたっていう経歴ネアタシは、現役のストリート・ファイターそういうイメージで押し通すノネだったら立ち技主体ということにナルネ</p><p>なるほど黒い森のこととかは、公表できないもんな</p><p>シカモそういう経歴だと信じてモラエたら、アタシたちの対戦相手は、みんなアタシたちが寝技には弱いと勘違いしてくれるネこれ大きいヨ</p><p>実際はマルゴさんのイーディも、寝技についてもよく知っている</p><p>対戦相手に、誤った先入観を与えるのには確かに効果的だ</p><p>そういうアタシたちだから３人目のハルカも、立ち技主体のストライカーでイイノヨそういう寝技をヤらない、打撃専門のチームだと思ってくれるカラ</p><p>そういう情報戦からすでに闘いは始まっているのか</p><p>それにホラアタシとマルゴは、メチャクチャ強いデショチームに１人くらい、弱い子がいないとバランスが取れないのネ</p><p>あんまりにもアタシたちが強すぎると対戦してくれる相手が、いなくなるネマルゴの最終目的であるラスベガスでの男の総合格闘チャンピオンとの対戦の前に何回かは、名前を売らないといけないカラ</p><p>名前を売る</p><p>サスガに全然無名のままでは誰も注目してくれないデショダカラ少なくとも、総合格闘技のニホンの女子のタイトルくらいは幾つか取っておかないといけないノネマルゴとアタシは</p><p>何も肩書きの無いままでは例え、キョーコさんやミス・コーデリアの後押しで男の世界チャンピオンと闘えることになっても世間の人の関心を集められない</p><p>３人目のハルカは、ニホンの女子校生チャンピオンというダケで充分ネその肩書きで売れるヨ強くなくともムシロプロ選手に対しては、弱い方が売れるネ</p><p>ちゃんと商売のことを考えているんだ</p><p>オレはイーディに、そう言った</p><p>当たり前ネ売れなきゃ意味ないヨ試合のチケットも放送権もナルベクたくさんお金が儲かった方がいいデショFamilyのためには</p><p>イーディはそう答えた</p><p>それにマルゴが、アタシをこの話に誘ってくれたのはアタシの経歴ロンダリングのためなのネ</p><p>経歴ロンダリング</p><p>アタシが、マルゴと一緒に格闘家として有名になったらアタシは、暗殺者としては使えない人になるネ世間に広く顔が知られているオンナは暗殺者には不向きネどこへ行っても、人の注目を集めるカラ</p><p>あたしの故郷の暗殺教団が、アタシに戻って来いと命令してくることもなくなるネアタシの能力を知った他の裏組織が、アタシをスカウトしようとすることも</p><p>格闘家として有名人になってしまえば、イーディは裏社会から完全に自由になる</p><p>キョーコさんやコーデリアが一応、暗殺教団や他の組織に話を付けてくれているケドネデモそもそも暗殺者として失格になってしまえば、いいのネしかも、アタシは人気のある格闘家になるヨ裏社会の人間たちも応援してくれるようなそれなら、カンペキでしょ</p><p>たくさんのファンに応援されている人気格闘家を、しかも自分や組織の仲間もファンになってしまった相手を再び裏社会に引きずり込もうとは思わないだろう</p><p>ダカラ、アタシは頑張らないといけないノネ</p><p>イーディは、そう言ってニコッと微笑む</p><p>いいわね、イーディには目的があって</p><p>ポツリとメグが呟く</p><p>あたしはどうしよう</p><p>そんなの自分でどうにかするしかないじゃんか</p><p>あたしはスーパー・モデルになる綺麗になるのでも、それはお兄ちゃんのためお兄ちゃんにとっても綺麗だって言ってもらえるようなオンナになるんだもんっお兄ちゃんに喜んでもらえるような、世界一の美人になるのっそうしたらスーパー・モデルにだってきっとなれるはずだもんっ</p><p>ルナが、マナに振り返ってそう言う</p><p>ボクはどうしよう</p><p>１２歳の美少女が、ハァと溜息を吐く</p><p>鷹倉神社は、月子お姉様が継ぐしボクは、何になったらいいのかな</p><p>ルナちゃんも、メグちゃんもそんなに慌てて、人生の目標を探すことはないのよ２人ともまだ若いんだからゆっくり、自分の進みたい道を考えなさい</p><p>運転席から、克子姉が明るい声でそう言った</p><p>２人とももう、自由に自分で未来を決めることができるんだから</p><p>そしてルームミラーの中の眼が、メグを見る</p><p>あたしが今のメグちゃんの年齢だった時は他人に自由を奪われて、未来なんてどうなるか全然判らなかったわ明るい将来なんて何も考えられなかった</p><p>克子姉は高校１年生で、白坂創介に誘拐されて</p><p>娼婦に堕とされた</p><p>そのまま家にも帰してもらえず、娼館に閉じ込められた</p><p>あの頃のことを思えば今は、天国よメグちゃんだって、そうじゃないの４ヶ月前までのこともう忘れてしまったのかしら</p><p>メグもゴールデンウィークが終わったら、娼婦にされる予定だった</p><p>メグの本当の父親である、白坂創介にそう宣言されていた</p><p>人ってダメよねぇすぐに辛かった時のことを忘れてしまうあの頃と比べたら、今は幸せなことばかりなのに現在に満足できなくて、もっともっと幸せになりたいって考えるバチ当たりよねあたしなんてこうやって、今、生きているだけでも、神様に感謝しないといけないのに</p><p>白坂創介に誘拐されて多くの娼婦たちが、心と身体を病んで死んだ</p><p>克子姉は、そんな生き地獄を体験している</p><p>ごめんなさいボク</p><p>ついさっきまでは巫女の運命に縛られて、明るい未来なんか少しも信じていなかったのに兄さんのおかげで、救われたばかりなのにごめんなさい</p><p>謝ることなんてないよ運命から解放されて、自由になったらそうなったら、それはそれでまた不安になるものなんだと思うよオレも経験があるよ</p><p>オレもまた改めて、この４ヶ月を思い返す</p><p>克子姉から、パン作りの指導を受けたり</p><p>メチャクチャ、慌ただしい夏休みを送ったり</p><p>セックスは毎日、複数の女たちと代わる代わる</p><p>それから、この１ヶ月のパンを実際に製作して、販売も</p><p>ホントオレ、バカだから気付かなかったけれどみんな、オレの心がブッ壊れちゃわないようにわざと忙しくしてくれたんだな</p><p>忙しくてやることや、覚えることがいっぱいあって</p><p>悩んでる時間が少しも取れなかった</p><p>もし、１人ぼっちで考え込む時間があったら</p><p>オレは、パニックを起こしてどうにかなってしまったかもしれない</p><p>あの５月の連休にあったことは余りにも重すぎたから</p><p>オレは雪乃をレイプして、童貞を失い</p><p>犯罪組織の一員となり</p><p>次々に、愛する家族を手に入れ</p><p>国際犯罪者と戦いそいつを射殺した</p><p>オレを産んだ両親と過去の自分と決別した</p><p>ほんの数日で全然、違うオレになった</p><p>そして、新しく手に入れた家族を</p><p>何としても、守りたいと思った</p><p>オレは、家族のみんなから必要とされる人間になりたいと思った</p><p>ルナ背伸びしなくていいんだよルナは、今のルナが精一杯できることを、一生懸命すればいい</p><p>ルナが、オレに寄り添って来る</p><p>オレはオレにできること以上のことを、しようとしていたオレがしなくちゃいけないって１人で焦って、空回りしてダメだよなあちゃんと判ってないといけなかったんだ自分には何ができるのかそして、何はできないのかを</p><p>オレは後部座席のメグの気配を感じる</p><p>自分にできないことはできないんだだったら、それができる人に任せればいいオレの家族に家族を信じてその代わり、オレはオレにできることを、手を抜かないで必死にやるそれで良かったんだ</p><p>判ってくれた</p><p>うんごめん色々と心配かけて</p><p>この数日ミナホ姉さんや克子姉たち大人組は、なるべくオレの前に姿を現さないようにしてくれていた</p><p>オレが勝手に悩んで、あれこれ迷いながら苦しんで</p><p>そして、本当に自分だけでは何も解決できないことを学ぶまで</p><p>手を貸さないでくれた</p><p>仕方ないのよあなたはこれが最初の家族なんだから</p><p>最初の家族</p><p>そうよあなたはご両親とは、ちゃんとした家族関係を築けなかったお祖母様は、あなたがまだ小さい時に亡くなったからあなたは、お祖母様からは保護される感覚しか学べなかったでしょ</p><p>バァちゃんが死んだのは小学校の低学年の時だ</p><p>バァちゃんに育ててもらった記憶はあるけれど</p><p>オレが家族として、バァちゃんに何かしてあげられたという記憶は無い</p><p>家族として助け合う関係そういうのは、あなたは今、初めて体験しているのよだからあなたは下手なの、家族に甘えるのがいつも自分の方ばかり、家族のために身を犠牲にして家族には甘えてはいけないと思い込んでいたのよそうでないと、家族に嫌われるって</p><p>克子姉の言うとおりだ</p><p>嫌わないよお兄ちゃん</p><p>ボクだって兄さんが好きだよ</p><p>ルナは、オレにしがみついてきた</p><p>ホーント、考え過ぎなのネDarlingはあんまり甘えてきてくれないというコトは、アタシたちからしたら、とっても寂しいことナノネ</p><p>イーディも優しくそう言って、くれた</p><p>ごめん本当に、ごめんオレ家族の距離感が、よく判っていなかったんだな</p><p>オレ任せにしておくと、オレがどっかへ飛んでってしまいそうだから</p><p>家族のみんなの方が、必死でオレを捕まえていてくれたんだ</p><p>この４ヶ月は</p><p>あたしたちは、あなたよりも家族生活の経験値があったからよ</p><p>克子姉は誘拐される前の家族との生活があった</p><p>マナには白坂家の中は乾いていても、その前に静岡での親戚の家での療養生活が</p><p>メグは山峰の養父母との生活が</p><p>こういうのは話して聞かせて教えられることではないからあなたが毎日の生活の中から失敗したり、傷付いたりしながら自分で学んでいくしかないことだから</p><p>家族との生活正しい距離感の捉え方なんて、自分で色々試しながら理解していくしかない</p><p>教えてもらうことじゃない</p><p>助けてもらうことじゃないんだ</p><p>だから、メグミちゃんあたしには、今のあなたは助けてあげられないわよ</p><p>間違えたり、失敗するのはしょうがないことなのそれは罪ではないわでも、間違えたり、失敗したからって落ち込んだままで立ち上がろうとしないことは、罪だわ</p><p>うんそんな子は邪魔だよねっ家族にはいらないよ</p><p>マナの言葉にメグがブルッと震える</p><p>いいえそうじゃないわよマナちゃん</p><p>克子姉は告げる</p><p>あたしたちは、あなたの家族だからあなたに迷惑を掛けられることは全然苦じゃないのどれだけ迷惑を掛けられてもしょうがないなっって笑ってフォローしてあげるのが家族なんだから迷惑なんて、幾らでも掛けていいのよ</p><p>この言葉はオレにも投げ掛けられている</p><p>だからあたしたちに迷惑を掛けることを恐れずに、あなたはあなたの思うとおりに行動しなさい何度でも、立ち上がるのよみんなに迷惑を掛けたくないなんて理由で、グズグズされるのが一番の迷惑ですからねっ</p><p>そういうコトネ</p><p>イーディもそう言った</p><p>ルナお前の身体、抱き締めていいか</p><p>隣に座るルナに言った</p><p>オレ、今誰かを強く抱き締めたいんだよ</p><p>あの５月の喧噪とこの４ヶ月</p><p>そして、ここ数日に起きたことが</p><p>一気にオレの心の中を駆け巡っていく</p><p>寂しくなる</p><p>人肌が恋しくなる</p><p>あっ、だったらマナが抱き締めてもらうっ</p><p>後部座席で、マナがそう言うが</p><p>走行中の車の中で席を移動するのはダメね今は、ルナがDarlingの隣にいるんだからルナに任すネ</p><p>イーディが、そう言って制止した</p><p>ルナ抱き締めさせてくれ</p><p>するとルナは</p><p>判ったボクが、兄さんを抱き締めてあげるよ</p><p>そう言ってオレの身体をギュッと抱いてくれた</p><p>もう言葉が逆だよ抱き締めたいんじゃなくて抱き締められたいでしょ兄さんはすぐに間違えるんだから</p><p>ルナはオレの心が読める</p><p>オレよりもオレの心が、見えている</p><p>ごめんねおっぱい小さくて</p><p>オレの頬がルナの１２歳の膨らみに押し付けられる</p><p>そんなことない温かくて、気持ち良いよ</p><p>兄さんおっぱい好きだもんねっ</p><p>ルナの元気な生命感に包まれてオレは、ようやくホッとする</p><p>今日は、ありがとう兄さん</p><p>オレこそありがとう</p><p>抱き合うオレたちをメグが見ている</p><p>メグの視線を感じる</p><p>メグの呟きが聞こえる</p><p>お帰りなさいませ、お兄様</p><p>車がお屋敷に到着すると</p><p>みんな、玄関まで出迎えてくれた</p><p>瑠璃子にアニエス</p><p>雪乃と美子さん</p><p>月子と夜見子</p><p>レイちゃんが居るから工藤父は、もう美智たちの所へ向かったんだな</p><p>みすずと渚と真緒ちゃんがいないのは３人は台所に居るのかな</p><p>もおっ、パパ、遅いですのっ</p><p>アニエスが、叫ぶ</p><p>ルナを連れてっちゃってずるいですのっずるいですのっずるいですのっ</p><p>ああルナのことか</p><p>同い年のルナが、すっかり気に入っているんだな</p><p>アニエスもルナと遊びたいですのっパパ</p><p>うんご飯がすんだら、いっぱい遊べばいいじゃないか</p><p>オレがそう言うとアニエスは</p><p>パパルナとセックスしましたの</p><p>アニエスの知らないところでルナとセックスしましたの</p><p>いやルナとはしてないけれど</p><p>マナと可奈センパイとはしたメグにも挿入はしたけれど</p><p>ルナはまだセックスは慣れていないんですのだから、ちゃんとアニエスが見ていてあげないといけないんですのっ</p><p>１２歳のアニエスが先輩顔で、そう言う</p><p>大丈夫本当にしていないから</p><p>ルナが、笑ってアニエスに報告する</p><p>本当ネアタシが保証するヨ</p><p>イーディが中腰になって、アニエスと視線を合わせてそう言った</p><p>良かったですのじゃ、また後でしましょうですのルナ</p><p>いや、今日はもう休ませてあげろよアニエス</p><p>ルナは、相当疲れているはずだ</p><p>昨日、処女喪失したばかりだしまだ１２歳だし</p><p>ボクは平気だから兄さん</p><p>ルナは、ニコッと微笑む</p><p>アニエスちゃん後でまた、セックスのやり方を教えてね</p><p>アニエスは、上機嫌でそう答える</p><p>オレの方が大丈夫だろうか</p><p>イーディとも、セックスする約束をしているし</p><p>そもそも、本当は今日は誰の当番日なんだっけ</p><p>お兄様ミナホお姉様と翔お姉様はまだ香月セキュリティ・サービスのお仕事が終わらないそうですわ</p><p>瑠璃子が、オレに告げる</p><p>ああ、関西ヤクザの動向チェックと今後の作戦立案をやっているのか</p><p>２人で</p><p>うーんと弓槻が居ないみすずも居ない寧も居ないとなると今がチャンスね</p><p>ミナホ姉さんを、弓槻と呼ぶのは今ではもう雪乃だけだ</p><p>弓槻御名穂として、オレたちの担任教師をしていたんだから仕方ないけれど</p><p>恵美ちょっといいていうか、他の人にも聞いて欲しいんだけれど</p><p>雪乃は、みんなの前でメグに声を掛ける</p><p>雪乃から視線を外してうつむいて、小さな声でメグは答える</p><p>何て言うかさ悪いんだけれど話があるのよ</p><p>あたしは何も無いわよ雪乃と話すことなんて</p><p>ごめん言葉が悪かったわ</p><p>そして玄関の床に、ぺたりと正座をして</p><p>恵美恵美さんあたしは、今まであなたにたくさん悪いことをしたわそれを今更、許してもらえるとは思わないけれどごめんなさい私が悪かったわ本当にごめんなさい</p><p>雪乃はメグに土下座して謝罪する</p><p>や、やめてよそんなこと</p><p>戸惑うメグ</p><p>もちろん、こんなことをしたぐらいであたしがしてきたことを水に流してもらえるとは思っていないわあなたは、あたしのことが嫌いでしょうし一生、アタシのことを憎むと思うだけどあたし、どうしても恵美にお願いしないといけないことがあるのよ</p><p>やめないわよっあたし</p><p>雪乃は、玄関のカーペットに両手を付いたままメグを見上げて、言う</p><p>恵美さんお願いですから、あたしがこの家に住むことを許して下さい</p><p>あたしここで、赤ちゃんを産んで育てたいのよあたしの赤ちゃんはちゃんとお父さんとお母さんが一緒に居るところで育ててあげたいのよ</p><p>そんなのずるいわよ</p><p>ずるくて、ごめんでも、しょうがないでしょあたしのお腹にはそいつの赤ちゃんがいるんだから生まれたい、生まれたいってお腹を蹴飛ばすんだから</p><p>雪乃は自分の下腹を撫でる</p><p>ずるいわよいつだって、そうやって雪乃は、あたしの一番大切なものを奪おうとするんだから</p><p>あたしからヨシくんまで奪うつもりなのっ</p><p>さっき良信さんと呼ぶと言ったばかりなのに</p><p>メグは、感情のまま雪乃をなじる</p><p>うんとそれはちょっと違うんじゃないかな</p><p>雪乃は真顔で、そう言う</p><p>そいつは恵美のものじゃないわよもちろんあたしのものでもないし</p><p>その言葉にメグは愕然とする</p><p>な何よそれ</p><p>恵美のものじゃないから奪えないって、言ってるのよていうか、奪い合うようなものじゃないわよだってこいつよ</p><p>こいつは、あたしたちが大好きであたしたちもまあ、あたしもそんなら、こいつの側にいてあげてもいいかなって思ってるそういう関係でしょ五分五分の対等な関係じゃないの</p><p>あ、あたしはさっき、この人のセックス奴隷になるって決めたんだもんっあたしはこの人のものよ</p><p>まあ、あんたたちがどんなヘンタイ的なセックスをしていてもあたしは、別に気にしないけれどさそれでもそんなら理屈が変じゃないこいつが恵美のモノだって言うのなら奪うとか奪わないでって言う話になるのも判るけれどさ恵美の方がこいつのモノならあんたが、どーこー言う資格は無いんじゃないのそれとも、あんたの世界では、奴隷がご主人様を束縛しているわけ</p><p>そんなのあたしにも、よく判らないわよっ</p><p>雪乃とメグのおかしな対話が続く</p><p>とにかくあたしは、ここに住むわよ恵美が、どう思おうとも嫌だと思うけれど、納得してもらうわいいわよね</p><p>そんなの納得できるわけないでしょ何で、雪乃が</p><p>しょうがないでしょっ好きなんだもんっ</p><p>ああ、もういいわもう、どうでもいいわあんたにどう思われようとだから、はっきり言ってやるわよ</p><p>な何を</p><p>あたし何でだか、自分でもよく判らないけれどこいつが好きなのよっ犯されて、何度も酷い目に合わされて妊娠までさせられたけれどこいつのことは憎めないのっ何でだか好きなのよっあたしっ</p><p>何を何を言っているのよ雪乃</p><p>あたしだって、自分でよく判らないわよでも、そうなのよっこいつのこのバカ男のことが好きなのよこのバカっクソバカバカバカバカこんなバカ顔のセックスしか能のないバカ男のことが好きなのよあー、あたしもバカっホント、バカ</p><p>こんなバカ男の子供を産むのが何でだか、判らないけれど楽しみなのよこいつといると楽なのバカバカ言うだけだけど楽しいの気楽なのよあー、つまり愛しているのよっこのバカっ</p><p>メグは呆然している</p><p>だから恵美がいようと多分、あんたがあたしにいっぱい嫌がらせしてくることは判っているけれどそれでも、ここに住みたいのよっこいつの近くに居たいのよもぉぉぉ何で、こんなことになっているのよっこのバカぁぁ</p><p>メリー・クリスマス</p><p>最近、辛いことがあると＊＊ネとか＊＊ヨとか</p><p>イーディの口調で喋っている自分に気付きます</p><p>困るネ</p><p>何か1つぐらい良いことがあるといいのになあ</p><p>759．シスターズ</p><p>雪乃の宣言にメグは、戸惑っていた</p><p>な、何よそんなのおかしいわよ変だわ雪乃</p><p>そうよあたしも、そう思うわよっあたしだって、こんなのおかしいと思うわよっこいつは、あたしを酷い目に合わせた張本人なのよっでも、こいつったらそんなことはどうでもいいっていう感じで、いつでもケロっとしているのよあたしがこいつの近くに居ることが当たり前みたいに思っているのよだから、あたしも何となく、近くに行っちゃうのよしょうがないでしょあたし今、学校中でこいつの近くしか居場所が無いんだからっ</p><p>雪乃はメグに隠れて、よくオレのパン工房に来る</p><p>そして、オレの新作のパンとかを食べてちょっとだけ話をする</p><p>大抵は授業が終わって、メグがパン工房に来る前にスッといなくなるんだけれど</p><p>何かさこのバカは、ノホホンとしててさフワフワとしててさ何考えているのか、全然判らないけれど楽なのよ側に居るのがこいつはあたしを拒絶しないから命令もしない束縛もしないあたしが側に居ることを邪魔だとか、目障りだとか思ってないのよあたしに対して何の罪悪感も感じてないくせにあたしが接触してくることを拒否もしないのっあたしのことを受け入れてくれてるのよ、判る</p><p>わ、判るわよそういう人だっていうことぐらいは、あたしだって知ってるわよ</p><p>強い眼で、雪乃を睨み返す</p><p>だけどでもねぇこの人は良信さんはヨシくんは雪乃のことなんて、愛してはいないわよっ</p><p>ギュッと唇を噛みしめて言う</p><p>あたしのことだって愛していないんだもんっ</p><p>雪乃ははぁという顔をして</p><p>何言ってるのよこいつ、あたしのこと結構好きよ今日の昼だってあたしが好きだって、絶叫してたしさあれにはまいったけど</p><p>クシャクシャと、髪を描き上げる</p><p>そんで恵美あんたのことも、相当好きなはずよだって学校の教室とかで、あれだけベタベタしてくるあんたに、こいつは一言も文句言わないじゃない普通のオトコならさ自分の彼女には偉そうな態度でさうるせぇな、あっちへ言ってろよーとか、他のオトコの前ではカッコつけたりするわけじゃないのでも、このバカは絶対にそういうことしないわよどんなに恥ずかしいことでもガマンして受け入れくれてるじゃないあんた相当、愛されてると思うわよあたしの眼から見たら</p><p>同じクラスの人間として雪乃は、そう言った</p><p>それはそうなんだけれどでも、違うの違うのよっああっ、もうっ</p><p>メグが喚く</p><p>何が違うのよそんなんじゃ、判らないわよあんた昔から、あたしより頭が良いんだからさもうちょっと、あたしの頭でも判るように説明なさいよっ</p><p>雪乃がそう言う</p><p>ヨシくんはあたしのことを家族としてしか愛していないのよっ女としては恋人としては、愛してくれていないのよあたしに恋していないのよっ</p><p>メグの答えを聞いて雪乃は</p><p>で</p><p>だから口惜しいじゃないっ情けないじゃないっこんなんじゃあたし何で、ヨシくんの婚約者になったのか、判らないわよっあたしもう、自分がどうなっちゃったらいいのか判らないのよっああーっ、バカバカバカぁぁっ</p><p>メグは子供の様に、泣き出してしまう</p><p>舞夏、このバカ女、何なの</p><p>雪乃は脇でメグとの怒鳴り合いを見ていた実の妹に尋ねる</p><p>あたしだって判んないよ</p><p>マナは匙を投げる</p><p>雪乃は、大きく嘆息して</p><p>あのさ恵美あんたの考える恋ってのは何それって、どんなものなのよ</p><p>メグは泣き止んで、雪乃を見て</p><p>恋は恋よそんなことも判らないの雪乃だって女の子でしょ</p><p>だからあたしに判るように、説明しなさいっての言葉であたしには、あんたの感覚的な世界とか全然判らないんだからさ</p><p>するとメグは</p><p>恋っていうのはヨシくんが、あたしのことを好きで好きで、もうどうしょもなく好きでいてくれてあたしもヨシくんのことが好きで好きで堪らなくなっててそういう状態のことよ</p><p>恵美あんた</p><p>眉を顰めて言う</p><p>ホントにバカなのマジで、脳みそ煮えているんじゃないの</p><p>オトコなんてのはさ恋して、付き合っててもさ頭の中じゃ、セックスのことしか考えてなかったりするものよどうやって、相手の女の子を裸にするかしかさケンジか実際、そうだったものあたしの胸とかお尻とかしか見てないしでも、まあ、そうやってギラギラした欲望をあたしに向けてくれているのが快感なんだけれどね他の女じゃなくてあたしだけに注目してくれているんだからさ</p><p>オトコの好きっていう言葉はさそういう性欲丸出しなのも込みになっているのよ普通は結構、エグいのよドロドロしてんのあんたが考えているみたいな純愛みたいのはさ、映画かドラマの中にしかないのよだってほらドラマの中では純愛している俳優さんとか女優さんとかだって、自分たちはドロドロの不倫とか略奪愛とか、やってたりするわけだし現実では</p><p>そんなの関係無いわよっあたしはあたしは、ヨシくんと恋したかったのよだって、あたしたち運命の出会いをしたんだからっあたしとヨシくんは特別じゃないといけなかったのよそれなのに</p><p>重っ</p><p>メグの言葉に雪乃が、思わず呟く</p><p>ああ、そうかあんたは、今までまともに恋とかしてきていないもんねだからか恋に恋する、夢見る少女になっちゃってるのね</p><p>雪乃お姉ちゃんのせいだよ</p><p>そうだよ雪乃お姉ちゃんと白坂創介さんが、あんなにもメグお姉ちゃんや山峰さんの家を虐めたから</p><p>メグの養父母の家である山峰家は白坂家に支配され、貧乏な生活を強いられてきた　養父母は良い人だったけれどメグは、養女として肩身の狭い思いをしてきたし</p><p>ことあるごとに雪乃から迫害を受けた</p><p>はあそうかそうねあたしのせいかあたしが、イジメ過ぎて恵美は、将来が不安なままだったのよね</p><p>山峰さんの家の経済状況だけじゃないよあの頃の雪乃お姉ちゃんならもし、メグお姉ちゃんに恋人ができたりしたら、無理矢理に別れさせたりとかしたでしょきっと</p><p>そうねあの頃のあたしなら、そうしたわねあたし恵美が大っ嫌いだったから</p><p>雪乃は認める</p><p>だからだよメグお姉ちゃんは自分は、絶対に恋はできないと思っていたから恋をすると相手の人に迷惑になるわけでしょ雪乃お姉ちゃんに、別れさせられるんだから</p><p>それに白坂創介さんが、メグお姉ちゃんを娼婦にしようって企んでいたからメグお姉ちゃんは自分は一生、恋愛はできないって思い込んでいたんだよずっと</p><p>なるほどねそんなことになっていたのに、突然、このバカ男と知り合って外では婚約者のフリをするってことになったから、舞い上がっちゃったんだ恵美</p><p>雪乃の言葉にメグは</p><p>ふ、フリじゃないわよっあたしは、本当に心からヨシくんと結婚するつもりだったわよあたしはヨシくんの婚約者だったのよっ</p><p>そしてスッと力を落として</p><p>でも違うのねあたしはそうでもヨシくんは違うあたしのこと、愛していないんだわ</p><p>うん判った何とか判った大体判ったつまりあたしから見ると、恵美は恋とか愛とか、全然判っていないオコチャマに見えるんだけれど恵美本人からすれば、自分のほうはこのバカ男を愛しているのにこのバカからは、愛されているように感じられないまあ、そういう風に思っているのよね</p><p>これ、重要なトコだからもう１回確認するけれど、恵美はこのバカ男を愛しているのよね男と女としてこいつの方がどうであれ恵美の方は、恋しているそういう風に断言できるわけ</p><p>メグはオレを見て</p><p>だ、断言できるわよ</p><p>戸惑いながら答える</p><p>あっそじゃあ、いいじゃない別になんの問題も無いじゃないの</p><p>雪乃はニッと、笑った</p><p>な、何よ問題ないわけ、無いじゃないっ</p><p>メグは、反発するが</p><p>何であんたが、この男を好きなのならそれで充分でしょ</p><p>そんなわけないでしょ愛しているんだもの同じだけ、愛されたいって思うわよあたしは</p><p>うーんそりゃ気持ちは判らなくもないけれどさそれって、ちょっとおこがましくないつーか、セコいわ恵美</p><p>セコいあたしが</p><p>だってあんたが、この男を好きなこととこの男が、あんたを好きになってくることは全然、別のことなんだからさ</p><p>そんなはずないでしょヨシくんとあたしは</p><p>別のことですわ</p><p>ずっと話を聞いていた瑠璃子がメグに言う</p><p>というより同じモノになるはずがありません恵美お姉様とお兄様は別の人間ですから愛だってその性質は、人によって違うはずですわ</p><p>違うって瑠璃子ちゃん</p><p>はい恵美お姉様だって、ご覧になっているはずです例えば御名穂お姉様、克子お姉様、翔お姉様皆様、お兄様を愛していらっしゃいますけれど、その愛し方や愛の質は、それぞれ異なっていらっしゃりますわ</p><p>いつでも、見守っていてくれるミナホ姉さん</p><p>日常生活の中でやんわりと話したり、接したりしてくれる克子姉</p><p>忙しい日々の中で、ガッツリと時間を決めて会いに来てくれる翔姉ちゃん</p><p>ですからどなたが一番、お兄様を愛しているというような評価をすることはできませんわみんな、お兄様を愛していらっしゃるそれだけで充分なはずです</p><p>愛し方が違うのだから、優劣を付けることなんてできない</p><p>お兄様自身もそうですわわたくしにもお兄様は、恵美お姉様のこともとても大切に愛していらっしゃるようにしか見えませんわ恵美お姉様はちゃんと愛していただいていますわその愛の形が恵美お姉様の望んでいらっしゃるものと異なっているのですか先程から、恵美お姉様のご主張をお聞きしていてもわたくしには、何がご不満なのか全然判らないのですが</p><p>そうですのパパは、メグお姉ちゃんのことも好き好きですのどうして、そんなに怒っているのかアニエスにも判りませんの</p><p>アニエスも、小首を傾げていた</p><p>恵美ちゃん愛っていうものは、こちらから５０個の甘い愛を相手にあげたからって相手からも、そのまま５０個の甘い愛が同じように返って来るっていうものではないのよ</p><p>こちらは５０個あげても向こうからは、１０個しか返って来ないかもしれないこちらは１度に５０個なのにあっちからは、５つに分割して１０個ずつ少しずつしか戻って来ないこともあるわこちらは甘い愛をあげたはずなのに向こうからは、苦い愛しか返ってこないこともある人間関係ですものフィフティー・フィフティにはならないのよだから愛の量や質を考えてはダメ</p><p>それならどうしたらいいんですあたしは</p><p>大切なのはあなたが愛をあげた時に、相手がすぐに反応するかだけよ量や質が違ってもすぐに返信があるかどうか何かをあげたら、何かの反応が返ってくるそれが愛し合っている関係よ何か来たけれど、まあいいや、後でいいやってなっちゃってるのは愛し合っていないってことだから</p><p>返って来るモノの中身で無く反応の有無だけを見る</p><p>この人は、どんな時でもめんどくさいなとか後回しでいいやっていう顔をしないでしょ今だって、ちゃんとあなたに向き合って恵美ちゃんたちの話を真剣に聞いているわ話を聞いて、自分はどうしたらいいのか、どうするべきなのか本気で考えている</p><p>克子姉が、オレの背中を抱き締める</p><p>うんこいつ、バカだけど逃げない男だからああ、そうかだから、あたしこいつの側にいるのが、楽なんだ</p><p>でも、あたし本当に判らないのよこれからどうしたらいいのかどうやって、ヨシくんに接していけばいいのか全然、判らないのよ</p><p>そんなメグに雪乃は</p><p>はぁ、ホントメンドクサイ女っ恵美、あんたねぇ</p><p>考え過ぎなのよっあんたが思い描いているような、夢の恋愛世界はゲンジツにはないんだからっ</p><p>あんたが、このバカが好きっていうのならそれだけでいいでしょこのバカに、求めるなっそっから、先は男と女の勝負なのよっ</p><p>勝負</p><p>そうよこっちは愛して愛してこいつに愛を叩き付けてそれで、こいつがどれだけあたしを愛してくれるかの勝負じゃないの</p><p>そして、雪乃はオレを睨み</p><p>そもそも、あんたが悪いのよあんたが恵美に、自分は、満足するぐらい愛してもらえるのが当たり前みたいに思い込ませちゃったんでしょあんたが恵美を甘やかすからっ</p><p>えっとそうなのかな</p><p>そうよ、このバカっあんたは、愛情を垂れ流しすぎなのよっもう少し、厳しくしなさいよっみんな、甘ったれた女になっちゃうわよ</p><p>それは違うネDarlingは、Darlingの愛し方でアタシたちを愛しているダケなのネそのDarlingの生き方は、尊重しないといけないノネアタシたちが、それで甘ったれたニンゲンになってしまうかどうかはアタシたち自身が、自分を律して、そうならないように食い止めなければいけないコトなのネ</p><p>何でもDarlingのせいにするのはそれこそ、Darlingへの依存心を強めることになるヨ</p><p>彼女の言う通りよあたしたちに対する愛し方の調整まで、この人にお願いするのは可愛そうだと思わない</p><p>克子姉が、雪乃を見る</p><p>そ、そうねバカだもんねこいつあんまり、高度なことをやらせるのは、確かに可哀想よね</p><p>そして、再びメグを見る</p><p>だから、結局恵美が自分で、どうにかするしかないのよ恵美自身のことなんだからさ</p><p>ああ、もうウッサイあんたのご不満について、あたしが言えるのはさ</p><p>あんたが、どうしてもこの男とラブラブのイチャイチャのバカ・カップルになりたいんだったらこの男に、そういう風に愛してくれって要求するんじゃなくってあんたの方から、そうなるように努力するべきなんじゃないのっ</p><p>そうでしょっこのバカっバカ女バカ恵美あんたが、ここまで底抜けの馬鹿だとは思わなかったわよ</p><p>あんたが、認めなくてもこのバカ男は、あんたのことを愛しているのよそれは、絶対確実なのっはーい、ここにいる人でこのバカが、恵美のことをとっても愛していと思う人手を上げて</p><p>雪乃の言葉にメグ以外の全員が、スッと手を上げる</p><p>ほらっあんたは、とっても愛されてるのに愛され方が気に入らないとか、ろくでもない文句を言っているバカ娘なのよっとりあえず、あんたとこいつは愛し合っててそのことについては、何の問題もないんでしょなら、いいじゃない</p><p>だから愛され方まで、恵美の希望通りにしてもらいたいのならそうなるように、あんたから働きかけなさいよ努力なさいよ、少しはこのバカ男に要求するだけじゃなくってだって、こいつはバカなのよあんたが、勝手にこうじゃなきゃダメっとか、脳内お花畑で想像しててもこいつが、それを察して実現するなんて無理っだって、バカなんだから</p><p>パパは、そこまでお馬鹿さんではないですの</p><p>ありがとうアニエス</p><p>それは、そうかもしれないけれどでも、バカはバカなのそんで、恵美もバカバカなんだから、相手に望む前に行動しろって言っているのよ、あたしは</p><p>雪乃はハァハァと大きく息しながら、そう言った</p><p>あのう</p><p>美子さんが口を開く</p><p>わたくしはこちらのお宅の内部のことは、よく判っておりませんしこんなことを申し上げるのは、失礼かもしれませんが</p><p>美子さんは、普段はジッちゃんの家で暮らしているから</p><p>オレたち家族のことは、あんまりよく理解していない</p><p>何となく聞こえてくることも、わざと聞かないようにしているはずだ</p><p>犯罪組織黒い森の内側のことを自分はなるべく知らない方が良いと思っているのだろう</p><p>でも、恵美さんわたくし、今の雪乃さんがあなたに一生懸命お話なさっている姿を見て、思ったんです</p><p>美子さんが、やんわりと微笑む</p><p>雪乃さんは、恵美さんのことをとっても心配なさっていますこんなに親身になって恵美さんのために、色々言って下さるお友達は、大切ですよ</p><p>違うわ友達なんかじゃないわよ</p><p>そうね美子さん違うのよあたしと恵美は友達なんかじゃないのよ</p><p>姉妹なの母親違いの</p><p>雪乃の言葉に、ハッとするメグ</p><p>ちっくしょう姉妹はやめられないわよねそこにいる舞夏だって、今はマナとか名乗っているけれどあたしには、舞夏のままなのよ</p><p>舞夏が、あたしのことを嫌いなのは判るけれどでも、姉妹だっていうことはやめられないわあたしにとっては２つ年下の妹であることに、変わりはないのよ</p><p>あたしだってそうだよ</p><p>雪乃お姉ちゃんはお姉ちゃんだよあたしのそして、メグお姉ちゃんも</p><p>そして、再びメグに視線が集まる</p><p>恵美はあたしの腹違いの姉妹で姉妹なのに、同い年でだから、溜まらなく嫌だったのパパが、ママとセックスしてあたしを作ったのと同じ時に恵美の母親ともセックスしていたんだって思ったらその上恵美は、あたしより頭が良くてバスケも上手くて可愛くてだから、憎かったずっとずっと、恵美が嫌いだったあたしは</p><p>だから、恵美にいっぱい酷いことをしたのよ判ってるわよ今更、こんなの謝ったって許されることじゃないってことはさだけど</p><p>雪乃は、再びメグに向かって、頭を下げる</p><p>申し訳ございませんでしたっ</p><p>ああ、嫌もう、嫌、こんなの嫌よっ</p><p>突然服を脱ぎ出す</p><p>な、何してるのよ恵美</p><p>驚く、雪乃に恵美は</p><p>うるさいわよ、バカぁ</p><p>脱いだ制服のブラウスを投げ付ける</p><p>もう判ったわよ全部、あたしが悪いのよっあたしの心が狭いのよっはいはい、判りましたみなさんの雪乃のおっしゃる通りですあー、あたしのバカバカバカバカぁぁ</p><p>どんどん、服を脱ぎ捨てていく</p><p>無造作に、あちこちへポンポンと投げ捨てる</p><p>ほとんどヤケクソみたいになって</p><p>ブラもパンティも脱ぎ捨てて靴下だけの裸身になって</p><p>メグは、大きく深呼吸した</p><p>オレたち全員に向かって全裸土下座する</p><p>あたしヨシくんと皆さんの優しさに甘えていました１人だけ勝手にヨシくんの婚約者だって舞い上がって驕り高ぶっていました本当にごめんなさい</p><p>みんな、本当にあたしには愛想が尽きたと思いますけれどでも、お願いしますあたしをここに置いて下さい皆さんと一緒に住まわせて下さい</p><p>メグは床に額を擦り付けてみんなに言う</p><p>ヨシくんもごめんなさいもう、我が儘はいいませんヨシくんに求めるばかりの甘えるばかりでいることは、もう止めますだからあたしのこと、嫌いにならないで下さい</p><p>メグは泣いている</p><p>メグの裸の背中が、小さく震えている</p><p>はぁやっと判ったのネ</p><p>イーディが、溜息を吐いた</p><p>さっきの学校でのメグミがDarlingの奴隷になるっていう宣言アレこそが一番の甘えネもう自分から何かするのは嫌だから、全部、Darlingに依存するとイウ</p><p>そうか何でも、オレにメグのするべきことを決めろというのは</p><p>オレに対する甘えなんだ</p><p>お兄ちゃんのことを、急に良信さんとか呼び出すのもお兄ちゃんの気を惹くための嫌がらせだもんね</p><p>本当にごめんなさいあたしは間違ってましたそのことが、判りましたあたし、自分のことばかりでごめんなさい、ごめんなさいウウッ</p><p>メグは、何度もオレたちに謝る</p><p>メグ何で、突然裸で土下座して謝るとか何で</p><p>オレにはメグの態度の急変が理解できない</p><p>それはそれはね</p><p>メグは、泣きながら答える</p><p>雪乃があたしを姉妹だと言ってくれたから</p><p>メグが顔を上げて雪乃を見る</p><p>あたし５月の時に４ヶ月前に、雪乃に言ったんですあたしは雪乃を姉妹だと思っているって</p><p>ああそんなことが</p><p>あったよな確かに</p><p>あの時は雪乃は、あたしのその言葉を拒絶しました</p><p>うんご、ごめんね</p><p>でも、今は雪乃の方から、あたしを姉妹だと言ってくれましたそれで、あたしハッとしたんです</p><p>５月の時とは、立場が入れ替わってしまったけれどあたしと雪乃の立場がでも、そうだあの時のあたしは雪乃を本当に姉妹として受け入れようと思っていました雪乃のことを許そうとそれなのに、今のあたしは</p><p>ああ気付かれたんですね今のご自分に</p><p>うんあたしいつの間にか、本当に悪い子になってた嫌な子に自分の方が立場が良くなったからって雪乃のことを排除しようとするような、心の醜い女に</p><p>他人でなく過去の自分と現在の自分を、対比させることができたんだ</p><p>はぁ、まったくしょうがないわね、あんたはさ</p><p>雪乃がおもむろに服を脱ぎ出す</p><p>ホントにバカよあんたは恵美</p><p>メグと同じ様にいや、もっと豪快にストリップしていく雪乃</p><p>ほら、ブラジャーそれと、パンティもっ</p><p>下着はわざとオレの顔に投げ付けてくる</p><p>そしてメグと同じ靴下だけの裸体になると</p><p>皆さん、どうか恵美を許してあげて下さいっ</p><p>両手をバシッと床に付けて全裸土下座をキメる</p><p>しょうがないでしょ姉妹なんだから一緒に謝ってあげるわよっ</p><p>雪乃は土下座したまま雪乃に言う</p><p>その代わりあたしがここに住むこと、承認しなさいよっ</p><p>う、うん判った、雪乃</p><p>オレは、そんなメグに言う</p><p>メグ、違うだろ言う言葉が</p><p>雪乃はメグのために、全裸土下座してくれているんだから</p><p>ありがとう雪乃</p><p>雪乃に礼を言う</p><p>こっちこそありがとうよ受け入れてくれて恵美</p><p>はーい、じゃあ面倒だから、多数決を採りまーす恵美ちゃんを許してあげる人は</p><p>克子姉が多数決を採る</p><p>何ですの</p><p>メグお姉ちゃんに、このまま家に居て欲しい人は手を挙げてって</p><p>それなら、手を挙げますのっほら、ルナも手を挙げて</p><p>アニエスとルナを先頭に全員が手を挙げる</p><p>続いて雪乃さんが、この家で暮らすことに賛成の人は</p><p>ほらほら、ルナ手を挙げるですのっ</p><p>こっちも全員賛成だ</p><p>良かったわね２人とも</p><p>克子姉が、２人に優しく声を掛ける</p><p>もう、みんな遅ーい</p><p>廊下の向こうから、パタパタと真緒ちゃんが走って来た</p><p>あのねっママがご飯の前に、みんなでお風呂に入っちゃいなさいって</p><p>渚が</p><p>ああ、確かに</p><p>このまま、みんなで風呂に入って水に流すのもいいな</p><p>あれれ雪乃ちゃんとメグお姉ちゃん何でハダカ</p><p>真緒ちゃんは全裸土下座している２人を見つけて、驚く</p><p>もおっお洋服は、お風呂場の前で脱ぐっそう決まっているでしょ２人ともメッ</p><p>真緒ちゃんが姉妹となった２人を叱った</p><p>小学生の時に、クリスマスにガンダムを貰いました</p><p>クローバーの</p><p>手がバネで飛ぶ</p><p>首から、白いブラスチックの皿が打ち出される</p><p>肘と膝の関節が、15度しか動かない</p><p>背中になぜか、車輪の付いている</p><p>口にへの字がなくて、アンテナが黄色で</p><p>バズーカとライフルが、真っ赤だという</p><p>15年くらい前に、クリスマスに自分でターンエー・ガンダムを買いました</p><p>メタル・コンポジットの</p><p>正座できる</p><p>今年は何も無しです</p><p>760．優しく愛して</p><p>だいたいさあんたはバカ過ぎるわよ、恵美</p><p>お屋敷の大浴場で雪乃がメグに言う</p><p>２人とも、全裸で並んで、お湯の中にに浸かっている</p><p>あんたの周りに居る連中はさみんな、化け物か変人か、どっちかしかいないんだからしかも、想像を絶する化け物か、理屈抜きに底抜けの変人でしょ</p><p>雪乃の言葉はキツイが大体、合っている</p><p>オレたち家族は、まともな人間の集まりではない</p><p>なのにさああいうハチャメチャな連中に、あんたみたいな貧乏に慣れきったせせこましい性格の子が、真っ正面から立ち向かって勝てるわけないじゃないの</p><p>メグだって娼館の生まれだし、決して普通の女の子ではない</p><p>それでも、養父母の山峰夫妻は、メグをちゃんと育ててくれたごく普通の生活感覚を持つ、ごく普通の女の子に</p><p>まあ、確かに山峰家の暮らしは、ちょっとばかし貧しかったんだろうけれど</p><p>それは判っているんだけど</p><p>メグは、チャポチャポとお湯で自分の顔を洗っている</p><p>さっきの泣いた跡を、洗って消したいようだ</p><p>その上あんたは、変なところが極めて真面目だからさあの特別な連中たちが、特別なルールでお互いに張り合っている世界で自分も、何とか、それなりのポジションにつこうとしていたわけでしょ</p><p>あたしはあたしなりに、みんなやヨシくんの役に立ちたかっただけよ</p><p>だーかーらー、あの連中がすでに、それぞれのポジションを占めちゃっている所へ行ったってさ今更、恵美が自分の地位を確立することなんて無理なのよ</p><p>だってあんたはあんただけは、もうどうしょうもない位、普通の女子校生じゃないそれも１年生何か、個人的にコネとかお金とか権力とか持ってるわけじゃないしさ能力だって料理じゃ、克子には勝てないでしょ</p><p>悪巧みじゃ、弓槻や寧に勝てないしケンカだって、専門職が何人もいるんだから</p><p>判っているわよあたしは、どうせ、何の力も無いわよ自分が無力だってことは雪乃に言われなくなって、自分で判っているわよっ</p><p>判ってて何で、こうなんのよあんた、ホントバカね</p><p>雪乃には、判らないわよあたしの気持ちはっ</p><p>うん判んないわつーか判ったら、ダメだわあんたの理屈って、最初から負け犬の論理だから勝てないと知っていることなのに、ずるずると引き摺られて負けるべくして、負けてるだけだから</p><p>メグは雪乃を見る</p><p>少しさ視点を変えなさいよはっきり言うけれどさみんな、あんたなんかに何一つ期待していないんだから</p><p>だって期待できるわけないでしょあんたは、あんたの言う通り無力で無能の高校１年生なんだからそんな人間に期待するほど、ここの連中は愚かじゃないわよ</p><p>雪乃は大浴場を見渡す</p><p>洗い場では、夜見子が真緒ちゃんをアニエスがルナを洗ってあげていた</p><p>マナは、イーディと瑠璃子と話している</p><p>克子姉は、月子と美子さんと</p><p>うん美子さん、よくオレたちと一緒に風呂に入る気になったよな</p><p>オレの視線も気にせずに、楽しそうに裸でくつろいでいる</p><p>ここで過ごしてみて同年代の子と話をするのが楽しくなったんだろうか</p><p>ホント凄いっていうか、ズルいっていうかあたしとあんたが、話をする場に弓槻と、寧と、みすずは席を外すのよあの３人が居ると、あたしか恵美か、どっちかが萎縮しちゃってガンガンお互いに思っていることを、話せないだろうからってさ</p><p>御名穂さんはお仕事だし寧姉さんは、マルゴお姉さんと人を送りに行っているのよみすずさんだって渚お姉さんと、お夕食の支度をしているんだわ</p><p>あんたホントに、そう思うの</p><p>ジトッと、雪乃はメグを見る</p><p>御名穂さんと寧お姉さんが、今、この家にいないのは本当よあたし、知っているもの</p><p>ならみすずは</p><p>そうね雪乃の言うとおり席を外してくれたんだと思うわあの人が居たらあたし、多分、もっとカッコつけてたと思うから</p><p>カッコつける</p><p>うんあの人の前なら、あたし物事の察しが良くて、何でもテキパキこなす女の子を演じようとしちゃうのもちろん、そんな完璧な子になんか、成り切れないんだけどでも意識しちゃうのみすずさんが、完璧だからあたしも、同じ様にならないと負けちゃうって思うから</p><p>みすずの前なら</p><p>あんなに、みっともなく雪乃と罵り合いとかしなかったというのか</p><p>だから、あんたはバカなのよみすずは、ここにいる連中の中じゃ、トップ・クラスの化け物よ生まれてから、ずーっと香月家のお嬢様で完璧な子を演じ続けているんだからセルフ・コントロールの鬼よ優しそうで、ふんわりと穏やかだけど心の中じゃ、一番企んでる女よ恵美がどんだけ張り合おうとしたってスカッと躱されるだけでしょしかもあっちは、そんな恵美を憐れんで、お優しくしてさえ下さるのよ</p><p>メグは、嘆息する</p><p>あっちの瑠璃子はあの子も、やんわりしているくせに、心の中では色々企んでる子だけれどあの子は、ほら現状をそのまま、受け入れるっていうタイプでしょ現実主義だからでも、みすずは何年かかろうと、ゲンジツの方を自分の思い通りに改変しよう頑張るタイプだから根性があるのよだから怖い怖い怖い</p><p>雪乃はそう分析する</p><p>弓槻は色々と考えているようでも、時々短絡的っていうか先のことは、またその時に対処すればいいっていう割り切りがあるし寧は、クレイジーだからあの女、平然と力尽くで状況を引っ繰り返すからやっぱり、長期的なことは考えていないわよ</p><p>オレたちは犯罪組織だから</p><p>どんなプランも予定通りに進むとは、思っていない</p><p>突然、予想外の妨害を受けたり計画の変更をしなくてはならないこともあるから</p><p>詳細を詰めすぎた計画は立てないあちこちに、変更可能なポイントを多数残しておく</p><p>そして作戦の実行中に、アドリブやアレンジを加える</p><p>ミナホ姉さんが、そういうスタイルだから寧も、それを受け継いだのだろう</p><p>寧の方が、アドリブを好む傾向にあるかもしれない</p><p>だけど、ほらみすずは、長期計画で、キッチリ・カッチリ１つずつ、ハメていくっていうタイプだから</p><p>しかも計画が達成するまでは、油断しないし、自分の感情を顔にも出さないオンナなのよね</p><p>みすずの計画</p><p>みすずさんてやっぱり、ヨシくんの女の中のトップになるっていうことよね</p><p>メグが雪乃に尋ねる</p><p>当たり前でしょあんたたちの誰ともケンカせずみんなが、はっきりと認める形であそこのバカ男の本妻に収まるっていうのが、究極の目的でしょうね</p><p>雪乃が湯船の中で、数メートルほど離れているオレをギロッと睨む</p><p>そうよねあたし、どうしよう</p><p>メグは、また悩み出す</p><p>ホント、バッカじゃないのそんなのさあの女にくれてやればいいのよあいつの本妻の地位なんてさっ</p><p>恵美は恵美で何か別のものを見つければいいのよっ真っ正面から、あんな化け物と闘ったって勝てるわけがないんだからっ</p><p>だから、あたしはヨシくんの婚約者をここのお屋敷の主婦を目指していたんだけれど</p><p>メグはその役を失敗した</p><p>バーカそういうのだってあんたが、自分から目指したものじゃないでしょあんた、ハメられているのよあいつらに</p><p>あいつらはさ恵美の存在が、メンドクサイからさていうか、あんたってホントに重い女なんだからさそれで、そういう肩書きを付けて奉っておこうって思ったんでしょで結局、４ヶ月経っても、あんたは肩書きだけの女で実質的なモノは、みーんな他の女に取られていたんじゃないのっ</p><p>オレの婚約者本妻は、実質的には、みすずや寧がやっている</p><p>お屋敷の主婦の方は克子姉をメインに、マナと瑠璃子で</p><p>あんたってさホント、騙されやすいっていうか、流されやすい女よね人にこうだと言われたら、すぐにその気になっちゃうのホント、バカだから高校に入学して、いきなり学級委員とかを仰せつかっちゃうんだろうけれど</p><p>あの男とやっているパン屋もそうよパン屋は、別に恵美の夢じゃないんでしょあいつとパン屋をやるのが夢なのは克子なんでしょそれなのに、何であんたが手伝っているのよ</p><p>それはヨシくんが、克子お姉さんとパン屋さんをするっていうのなら手伝ってあげるのが、あたしの義務だと思ったから</p><p>そんな義務は無いわよっああーん、もうホントに馬鹿なのね、あんたって子は</p><p>雪乃が、メグにピチャと湯を飛ばす</p><p>人の夢の手伝いをしているヒマがあったらあんたの夢を追い掛けなさいよっ恵美、あんたの夢は何ほら、言ってみなさいよっ</p><p>あたしの夢</p><p>そうよあのバカ男と結婚したとしてそんで終わりなのまさか、ホントに専業主婦に収まるとか考えていないわよねっそんなことになったらあんたは、他の女たちから、家事だの子育てだのを押し付けられるだけよ</p><p>雪乃は、また克子姉たちの方を見る</p><p>あいつらがみんな大人しく、家庭に収まっているとは到底思えないからっあいつら、どうせ何か始めるわよビジネスとか</p><p>メグは小さく頷く</p><p>みんな才能がある人たちだものね</p><p>みすずは、東大を出て国家官僚になるとか言っていたし</p><p>瑠璃子だって、香月家の何かしらの役職に就くだろう</p><p>美智は、すでにプロの警護人だし</p><p>寧とイーディは、マルゴさんと格闘技ビジネスを始める</p><p>マナは、スーパーモデルを目指すと言っているし</p><p>月子は、京都の神社を継ぐ</p><p>渚は、すでに自分の花屋をやっているし</p><p>克子姉は、パン屋を始める</p><p>翔姉ちゃんやレイちゃんは、香月セキュリティ・サービスの仕事があるし</p><p>ミナホ姉さんも娼館を期限限定で再開しながら、新しいビジネスを始める</p><p>そういうことじゃなくってさ恵美、あんたには夢が無いのあたしは、それを聞きたいんだっての</p><p>夢夢ね</p><p>そうよ何かあるでしょ子供の頃から、やってみたかった仕事とか何でも良いわよあのバカ男とか、あの化け物連中のこととか全部、１回忘れて頭の中を真っ白にしてみなさいよ今のあいつらとの人間関係の中で、自分に何ができるかとか自分は何をした方が良いのかとか、偏ったことを考えるから間違えていくのよ深みにハマッてっちゃうのよシンプルになりなさいよあんた自身が、どうなりたいのか何になりたいのかあんたの夢を話してみなさいよっ</p><p>ごめんそんなの考えたこともないわ</p><p>あたし子供の頃から自分は、いつか白坂創介さんに呼ばれてお母さんみたいな娼婦にさせられるんだって思ってたから</p><p>寂しげな笑顔で言う</p><p>何かになりたいとか、あんな仕事をしてみたいとか考えたことがないのよそんなこと考えるだけ、ムダだと思っていたから</p><p>雪乃が謝る</p><p>それって、パパとあたしのせいよねあたしがあんたのことを散々イジメたから</p><p>雪乃は酷く後悔しているようだった</p><p>ごめんね中学の時のバスケ部のこととかあたしが、無理矢理辞めさせたのよね本当にゴメンもっとやりたかったんでしょバスケ</p><p>別にいいのよバスケも今の陸上だって、いつかは辞めなきゃいけないことだって思ってたから白坂さんから呼ばれたらおしまいになるものだって、思ってたから</p><p>それにねもし、娼婦にならないで済んだとしてもその時はその時で、あたしは白坂家の意向で、どこかの家にお嫁に行かされるって思ってたわどっちにしてもあたしには、自分で自分の未来を決めることはできないって判っていたし諦めていたから</p><p>苦しそうに、雪乃は呟く</p><p>だから今、こんななのよね、あたし娼婦にならなくていいって決まっても自分から、何をどうしたらいいかとか、思い付かないのよだからヨシくんや家族の方をチラチラ見て、あたしでもできそうなことを手伝っているだけなのよね</p><p>雪乃の言う通りよあたし自分の夢が全然ない子なのよだからなのねヨシくんや、みんな縋るだけではぁ、ホント情けないなぁ</p><p>ごめん、恵美</p><p>いいのよ仕方無いもんこれは、あたしの運命であたしは、こういう風にしか生きられなかったんだから雪乃のせいじゃないよ</p><p>克子姉たちと話していたはずの月子が、スッと立ち上がって</p><p>メグに向かって歩いて来る</p><p>月子の白い裸身</p><p>スレンダーだけど、美しいプロポーションがメグの前に立ちはだかる</p><p>そういう嘘は、いけませんよ</p><p>穏やかに優しく、微笑む</p><p>どんなに絶望的な境遇の中でも夢を思い描くの人間の性ですわ</p><p>月子が告げる</p><p>世界一のお金持ちになっても死刑になる当日の朝であっても人間は、ついつい自分の未来を夢見てしまいますそういうものですわあなたが、本当に全てを諦めてしまって、絶望していたのなら今、ここにはいませんよもう何年も前に自殺していたはずだとは思いませんかそれに</p><p>月子の声は優しい</p><p>恵美さんにだって子供の頃からの夢が、ちゃんとあるじゃないですか</p><p>月子はメグの心を読んでいる</p><p>口では、夢なんてないと言っているメグの心の裏を</p><p>あなたの心の中にしっかりと</p><p>そっと胸を押さえるメグ</p><p>メグ教えてくれよ</p><p>オレも、メグに声を掛ける</p><p>メグの夢は何なんだオレとか家族とか、全然関係の無いメグだけのメグの夢は</p><p>何よ、あるんなら言いなさいよびっくりするじゃないこのバカ娘っ</p><p>雪乃もメグを促した</p><p>あたし、本当は子供の頃から、ずっと</p><p>誰にも言えなかったメグの心の奥の言葉が呼び覚まされる</p><p>学校の先生になりたかったの小学校の先生に</p><p>それがメグの夢</p><p>ならなればいいじゃないねえ</p><p>夢を目指せよ夢を叶えろそのためだったら、何でも協力するから</p><p>だ、ダメよあたしがヨシくんを助けるのよヨシくんに、助けてもらうのは</p><p>戸惑っているメグ</p><p>いいんだよ家族なんだからオレはメグが、メグの夢に向かって頑張ってくれる方が嬉しいんだから</p><p>だって先生になるためには、４年制の大学の教育学部に行かないといけないしヨシくんのお手伝いができなくなるわよもし、先生になれたとしてもそっちの仕事が忙しくになるだろうし</p><p>問題無いよ</p><p>でも家族のことを考えたらうちは今、小さい子も居るし、来年には赤ちゃんも産まれるんだし</p><p>そんなの何とかなるよ</p><p>みんなで何とかする家族だから</p><p>オレだけじゃ無理でも、オレの家族なら</p><p>何をするにも、困難は無い</p><p>メグが先生になりたいのならその夢だって、オレたち家族全員の夢なんだよいいからメグは、メグの夢を追い掛けろ</p><p>そうよ化け物たちと張り合って、この家の中の狭い世界でジタバタするよりそっちの方が全然良いと思うわよ恵美って、小学校の先生とか向いてると思うし</p><p>雪乃が笑う</p><p>何だ良かった何よ、あんたにもあるんじゃない夢</p><p>雪乃の眼からポロポロと涙の粒が零れる</p><p>雪乃、どうしたの</p><p>何でもないわよっ何でもないのっ気にしないでよっバカっ</p><p>雪乃は慌てて、バチャバチャと湯で顔を洗うが</p><p>涙は、止まらない</p><p>恵美さん、あちらへ参りましょう</p><p>月子が、メグに言う</p><p>少し公様と２人だけにして差し上げましょうよ</p><p>大丈夫です公様にお任せすれば</p><p>うん、ちょっとだけ雪乃と２人きりにさせてくれ</p><p>月子とメグがオレたちから離れる</p><p>オレは、後ろから雪乃の背中を抱き締める</p><p>うるさい何でもないわよ</p><p>雪乃は、涙を拭いながらオレに言う</p><p>お前は何になりたかったんだ</p><p>そう雪乃にも、夢はあったはずだ</p><p>それをオレは奪い去ってしまった永遠に</p><p>ファッション関係よ</p><p>モデルとかは無理でも何でもいいから、ファッションに絡んだ仕事がしたかったのよ雑誌の編集とかブランドショップの店員とかデザイナーとかさ</p><p>国民の敵・白坂創介の娘として日本中に、痴態を晒した雪乃</p><p>ネットに流れた雪乃のセックス映像は、全世界の人間に視聴されている</p><p>この４ヶ月テレビに出続けたことで、雪乃に対する批判は下火になっている</p><p>むしろ、サバサバした性格のこの美少女は少しずつ、ファンも獲得し出している</p><p>雪乃の出演するテレビ番組は、なかなかの高視聴率番組になっているのだスポンサー無しの放送だけど</p><p>このままなら、何となくテレビ・タレントとして、やっていけるかもしれない</p><p>だけどそれは、雪乃の望んだことではない</p><p>それは、雪乃の夢とは違う</p><p>ごめんな雪乃</p><p>うっさい、謝るなあんたが謝って今更、どうなることでもないし</p><p>いいのよそろそろお腹が目立つからって今週からは、ビキニじゃなくって服を着て番組に出ても良いってことになったから好きな服を着て、お洒落してそれで、少しは鬱憤を晴らすわよ</p><p>雪乃は強いな</p><p>こいつはいつでも、へこたれない</p><p>どんな状況になっても</p><p>あのさ、これのことなんだけれど</p><p>雪乃は自分の股間を指差す</p><p>普段はファンデーションで隠しているから、見えないんだけれど</p><p>そこにはオレが書いたタトゥの文字があった</p><p>最初は吉田だったのが今は嘉甲に変えられている</p><p>ああ、消したいのかそれ</p><p>確か特殊な薬を使えば、消えるってミナホ姉さんは、言っていたと思う</p><p>違うわよこれを最初の字に戻したいのよ今の嘉甲じゃ、誰のことだか判らないでしょ</p><p>雪乃が、泣きべそ顔でオレを見る</p><p>元の吉田に戻したいのよ</p><p>えっとオレ、もう吉田じゃないから</p><p>何言ってるのよあんた吉田じゃないの</p><p>ああ、学校じゃまだそのまんまにしているんだけど戸籍を移したんだよだから、今は黒森なんだ</p><p>雪乃は自分の下腹部を触り</p><p>黒森じゃ困るわよねあんたたち、みんな黒森になっちゃうわけでしょ</p><p>寧もマルゴさんも、アニエスもみんな黒森だ</p><p>もちろん、ミナホ姉さんも</p><p>しょうがないなあじゃあ、１回全部消して良信って書きなさいよ</p><p>何よ良信の方は、変わってないでしょ</p><p>半分は</p><p>オレは吉田の籍から移った１つめの戸籍が、黒森良信で</p><p>寧の弟さんから譲り受けた戸籍が黒森恵人となっている</p><p>その上黒い森のメンバーとしての名前が、黒森公だ</p><p>学校では吉田良信のままだけど</p><p>うん、じゃあ良信でいいか</p><p>いいかって何よあんたの名前でしょしっかりしなさいよ</p><p>雪乃に叱られた</p><p>こうやってお前に触れているのって、久しぶりだな</p><p>２人とも裸で風呂に浸かって</p><p>オレは、雪乃の背中を抱いている</p><p>そ、そうね４ヶ月ぶりなのね</p><p>雪乃は顔を赤らめる</p><p>雪乃体つきが、変わったな</p><p>何よ太ったって言いたいの</p><p>そんなことないけれどでも、何か大人っぽくなったよ</p><p>身体がお母さんになろうとしているのよ</p><p>おっぱいも、どんどん大きくなっているわよ</p><p>触らないのあんた好きだったでしょあたしのおっぱい</p><p>ああ確かに、魅力的なおっぱいだ</p><p>それは、後で真緒ちゃんがいるところではエロいことは禁止なんだよ教育によくないから</p><p>安定期に入ったんだよな</p><p>判ってるわよあんたが、あたしにセックスしないわけがないじゃないの覚悟しているわよ</p><p>あたしもずっと、したかったし</p><p>何度も夢に見たわあんたとのセックスだから責任取りなさいね</p><p>あのさ雪乃</p><p>お腹、触らせてくれないか</p><p>お腹</p><p>オレの子が入っているんだよな</p><p>ちょっとでいいから触らせてくれよ</p><p>宝物を扱うように、慎重に触るのよちょっとじゃなくって、いっぱい触っていいから</p><p>オレは雪乃の下腹部に、手を当てる</p><p>ぷくっとした感触</p><p>ここに居るんだ</p><p>育っているんだ</p><p>雪乃愛しているオレ、お前のこと</p><p>それとこの子のことも</p><p>絶対に幸せにするから</p><p>そうまあ、期待しないでおくわ</p><p>真緒ちゃんと、アニエスとルナとマナと夜見子がやって来る</p><p>雪乃ちゃん、お腹触らせてっ</p><p>ママのお腹も触ったから今度は、雪乃ちゃんも</p><p>ああ、渚さんも妊娠が判ったのよね</p><p>雪乃も、渚の懐妊を知っていた</p><p>アニエスも触っていいですの</p><p>あ、ヨミも触ってみたいです</p><p>雪乃お姉ちゃんあたしも</p><p>他の子たちも赤ちゃんのいるお腹に興味津々らしい</p><p>まったくしょうがないわねっ</p><p>雪乃は、ニッコリと少女たちに微笑んだ</p><p>ほら触って良いわよ優しくねっ</p><p>これで御名穂や美智や寧たちの帰宅を書いて</p><p>取りこぼしを書き足したらこのエピソードは、終わりですね</p><p>ラストのセックスシーンは、誰でいくか迷ってます</p><p>それで、その次からは本当の番外編になります</p><p>時間を経過させて、飛び飛びで短いエピソードを書きます</p><p>後日談というやつですね</p><p>ついに、終わりが見えてきた感じです</p><p>昨日のクリスマスは父をお台場に連れて行きました</p><p>少し、華やかなところに連れ出さないといけないとそう思いまして</p><p>で、トヨタのショールームの喫茶室から、某テレビ局の方を眺めながらコーヒーを飲んだのですが</p><p>父うーん、あの建物は入ったことがないが昔のあそこの局のスタジオでは仕事したことがあるぞ</p><p>前に書いたこともありますが私の父は、若い頃にテレビの照明係の仕事をしていました</p><p>テレビの創生期の頃のことです</p><p>父まだ、あそこの局が開局したばかりの頃だったなあ</p><p>父あれは、もう25年くらい前なんだなあ</p><p>私お父さんお父さんが照明の仕事を辞めて、転職したのは何歳の時</p><p>父25歳ぐらいだったかなあ</p><p>私で今、何歳</p><p>父来年で80歳だ</p><p>私80歳から、25歳を引いてみて25年しか経ってないわけがないだろ</p><p>父うーんそんなに経つのかぁ</p><p>父しかし、あれだなあ昔なら、知り合いがいたからテレビ局の見学とかさせてもらえたけれど今はもう、オレの知ってるやつはいないだろうなあ</p><p>私当たり前だろ</p><p>父あ、あいつがまだ居るわあいつなら、オレのことを覚えていると思うよ</p><p>私誰</p><p>父だからあそこの会長</p><p>ってあの局の</p><p>私え、会長さん知ってるの</p><p>父うん昔、同じ現場で仕事したことあるし</p><p>私いや向こうは、もう覚えていないでしょ</p><p>父そんなことないよ10年ぐらい前に、ゴルフ大会観に行ったら、バッタリ会っておう、久しぶりとか話したことあるから</p><p>私ゴルフ大会</p><p>父うんあそこの局が主催しているプロのゴルフ大会を観に行ったらたまたま来てたんだよ会長で、声を掛けたらオレのこと、覚えていたよ</p><p>私へえ</p><p>か、掛けたんだ声</p><p>この人怖い物知らず過ぎる</p><p>761．そしてコンプレックス</p><p>アニエスたちは、恐る恐る雪乃の腹を触る</p><p>赤ちゃんに、こんにちわって言ってあげて</p><p>雪乃の言葉に、アニエスと真緒ちゃんは</p><p>こんにちわアニエスですの</p><p>早く産まれてきてねっ</p><p>優しく、雪乃の下腹を擦っていく</p><p>ほらほら、ルナも触らせてもらうんですの</p><p>う、うん失礼します</p><p>もう、お腹の中で動いたりします</p><p>夜見子が雪乃に尋ねる</p><p>うーんと、まだハッキリと判らないわそんな感じがする時はあるけれど安定期に入ったばかりだし</p><p>でも、ここに先生の赤ちゃんがいるんですよね不思議ぃ</p><p>ね雪乃ちゃん</p><p>真緒ちゃんが、雪乃を見上げる</p><p>どうして、雪乃ちゃんのお腹には字が書いてあるの</p><p>アニエスには読めませんの</p><p>えっとヨシにコウ</p><p>ルナが、嘉甲のタトゥの字を読む</p><p>えーと、それはあのあんた、何か言いなさいよっ</p><p>うーんとまあ、色々あるんだよ大きくなると</p><p>そうそう、大人になるとね色々、何でこうなったんだか判らないことが、いっぱい起きるのよ</p><p>このバカや、あんたたちとこんなにたくさんの人たちと、仲良くお風呂に入る日が来るなんて、思ってなかったし</p><p>もう、メグちゃんとは仲直りしたの</p><p>それはえっと</p><p>メグを見る雪乃メグも雪乃を</p><p>恵美とはねギャーギャー喚き合っている方が、普通なのよ通常運行だからあんたが気にしなくてもいいのよ</p><p>真緒ちゃんは、メグを見る</p><p>メグちゃん最近ずっと、怖い顔ばかりしているから</p><p>あたしそう</p><p>はいですのアニエスにもお勉強しなさい、ちゃんとお片付けをしなさいって、いっつも怖いですのメグミちゃんは</p><p>それは、アニエスちゃんがお勉強やお片付けをちゃんとしていないからでしょ</p><p>真緒ちゃんがニッと笑う</p><p>やってますのちゃんとやってますのでも、メグミちゃんはアニエスがちゃんとやってても、怖い顔で怒ってますの</p><p>謝るメグ</p><p>それも、無理にお屋敷の主婦になろうとしたからか</p><p>必要以上に、アニエスたちに怖い顔を見せていた</p><p>でも本当にしっかりお勉強しないと、ルナちゃんと一緒に学校に行けないわよ</p><p>克子姉が、オレたちの方にやって来る</p><p>学校はいいですの</p><p>アニエスは、今まで同世代の子と集団生活をしたことがない</p><p>ずっと、この屋敷の中に居たから</p><p>だから、外の世界に出ることを恐れている</p><p>でも、ルナちゃんは学校に通うことになるわよそうしたら、どうするルナちゃんが1人で学校に行っちゃったら、アニエスはお家の中で1人でお留守番している</p><p>ルナちゃんには、学校でいっぱい新しいお友達ができるわよそうしたら、学校の方が楽しくてアニエスちゃんの待っているお家にには、なかなか帰って来なくなるかもしれないわよね</p><p>克子姉は、ニコニコ笑ってそう告げる</p><p>それは困りますのうーっ</p><p>唸るアニエス</p><p>あ、そうだアニエス明日になったら、もう1人アニエスと同い年の子が家に来るぞルナの従姉妹の１２歳の子だ</p><p>そうそうコヨミちゃんもここに来るのよっ</p><p>ルナでなく夜見子が、大きな声で叫ぶ</p><p>コヨミちゃん</p><p>うんボクの従姉妹の子だよ</p><p>ルナが、アニエスに言う</p><p>その子も、アニエスのお友達になってくれますの</p><p>アニエスは、心配そうだ</p><p>なってくれるわよっヨミが頼んであげるからっ</p><p>ボクも仲良くしてくれるように話すから大丈夫だよ可愛くて優しい子だから</p><p>夜見子とルナが、アニエスに微笑む</p><p>でも、そのコヨミさんも家に来たら、ルナちゃんと一緒に学校へ行くわよそうなったらあれあれ同じ１２歳なのに、アニエスちゃんだけ学校に行かないの行かなくていいのかなぁ</p><p>克子姉の言葉にアニエスは</p><p>ルナもその子も行くですの</p><p>そりゃ行くわよ義務教育だから</p><p>夜見子が答えた</p><p>うーそしたらアニエスも行かないわけにいかないですの</p><p>でも今から、学校に編入するには試験があるんじゃないの</p><p>試験ですの</p><p>そうよどれくらい学力が勉強ができるか調べられるのよ</p><p>うーアニエス、お勉強は</p><p>でもあんまりにも、勉強が出来なかったら、学校に入れてもらえないかもしれないわよ</p><p>ホント雪乃ちゃん</p><p>真緒ちゃんが、雪乃に尋ねる</p><p>そうよそのために試験するんだからそれにもし入学は許可されても、学力が低すぎたら同い年なのに、あんただけ下の学年てことになるかもしれないわよ</p><p>下の学年</p><p>ルナとコヨミちゃんは６年生だけどあなただけ、４年生とか５年生ってことよっ</p><p>それってどうなりますの</p><p>一緒の学校に通うことになってもアニエスちゃんだけ、ボクたちとは違うクラスになるってことだよ</p><p>ルナちゃんたちと別々になりますの</p><p>しょうがないじゃないの学年が違っちゃったらさ</p><p>雪乃が、ニッと笑う</p><p>そんなの、困りますのっ</p><p>それなら編入試験までの間に、しっかりお勉強しないとねっみんなで、助けてあげるから</p><p>克子姉がそうまとめた</p><p>オレにしがみついてくるアニエス</p><p>大丈夫だよみんなが教えてくれるからオレも手伝うし</p><p>小学校６年生に編入してもらえるにはどれくらいの学力が必要だろうか</p><p>アニエスは帰国子女ってことにするから、多少のことは大目に見てもらえると思うわ</p><p>まあ、金髪に青い眼に白い肌アニエスは、本当に日仏ハーフだし</p><p>何とかずっと外国にいましたという設定で通るだろうな</p><p>だから、難しい漢字とか日本の地理とか歴史に関しては、そんなに重大視されないと思うけれど</p><p>それでも、日本語の読み書きはできないといけないよな</p><p>それと数学、いや、小学校では算数か</p><p>帰国子女だって、別の国では学校へ行ってたはずなんだから</p><p>アラビア数字での算数は習ってないとおかしいよな</p><p>アニエス九九は覚えたんだよな</p><p>オレは心配になって、尋ねる</p><p>はいですの九九、八十一ですの</p><p>大丈夫よその辺はお嬢様が学習計画を作って、１つずつ教えているから</p><p>夏休み前から、ミナホ姉さんや克子姉が勉強を見てやっているんだ</p><p>アニエスを学校に通わせることを目的に</p><p>あたしたちは来年から登校させるつもりだったけれどルナちゃんたちが来たのなら、スピード・アップしても平気だと思うわ一緒に勉強できる相手がいるんだから</p><p>アニエス１人だけで大人から勉強を教わるより</p><p>ルナたちと一緒の方が、アニエスの意欲も違うだろう</p><p>それに、ルナちゃんたちのお勉強が遅れてもいけないから編入は急がないといけないし</p><p>克子姉は、ルナを見る</p><p>アニエスを待っていたらルナたちも、授業に追っつかなくなっちゃうか</p><p>て、ことはマナも、そろそろ学校に行かないといけないんだよね</p><p>夜見子ちゃんと一緒に</p><p>夜見子が、ニコッと微笑む</p><p>あーら、ヨミと一緒なのは嫌なの</p><p>マナはまだ、自分が白坂舞夏であることがバレるのを恐れている</p><p>そうだ夜見子とマナは双子ってことにしよう</p><p>オレは不意に、そんなことを思い付く</p><p>２卵性の双子だだから、似て無くても問題無い</p><p>克子姉マナたちの編入先って、みすずや瑠璃子の学校になるんだよな</p><p>ええ警備の都合があるからそういうことになると思うわ</p><p>この家から通うのならみんな、同じ学校にしてもらった方が良い</p><p>どうせ、瑠璃子や美智の送り迎えに車を出しているんだから</p><p>マナみすずたちの学校に、舞夏を知っている子はどれくらい居る</p><p>白坂家はそこそこの名家だった</p><p>名家の超お嬢様しかいない超名門女子校には白坂舞夏を知っている子は居るだろう</p><p>香月家の分家の子供たちの中に、雪乃を知っているやつもいたんだし</p><p>学校が違ってもパーティで会ったとか、知り合いの知り合いとか何かしらの接点はあるはずだ</p><p>うーんとホントに話したことがある子は、２、３人だけれどあたしの顔を見たら、アッと思う子は２０人ぐらいはいると思う</p><p>それは無いよ</p><p>オレはマナに微笑む</p><p>お前はこの４ヶ月で変わったから背も伸びたし綺麗になった</p><p>でもあたしは、あたしだよ</p><p>俯くマナ</p><p>そうかなヨミの双子の姉妹だって言ったらみんな、そう思うんじゃないのかな何か似てるけれど別の子だって、思うわよみんな</p><p>夜見子が、元気いっぱいにそう言った</p><p>そうよ他人のそら似なんて、よくあるこどなんだし双子だって、本人たちも、先生も言っているのに信じないわけがないでしょっ</p><p>夜見子の明るさにマナは、押される</p><p>あ、そうだ次の学校ではわたくし、夜見子じゃなくってヨミにしますっそうしたらさヨミにマナにルナほーら、みんな姉妹っぽいでしょ</p><p>あらわたくしは、どうなるの</p><p>少し離れた所から聞いていた、月子が微笑む</p><p>月子お姉様は、月子お姉様よ素敵なお名前だものっでも、わたくしは巫女にはならないって決めたんですもの、漢字の夜見子は封印したいのよ夜を見る子じゃヨミの巫女になるしかないみたいだから</p><p>自分が何としてでも巫女を継がなきゃいけないそれが、夜見子のコンプレックスだった</p><p>巫女になるという運命から夜見子は解き放たれた</p><p>わたくしの本当の名前はそうね、いずれ産む先生の子供にだけ教えることにするわ今からのあたしはただのヨミね、いいでしょ先生</p><p>夜見子は、裸のロリ巨乳をオレの腕に押しつけて来る</p><p>うんオレもその方が良いと思うよ</p><p>名前を変えることで、それまでの人生をフッ切ることができる</p><p>オレ自身が、そういう体験をしてきている</p><p>苗字はどうするのあたしは今は、吉田マナなんだけれど</p><p>鷹倉はわたくしだけでいいのよ</p><p>月子が、妹たちに言った</p><p>鷹倉神社を継ぐ以上月子は、鷹倉を名乗ることをやめられない</p><p>でも、妹たちは</p><p>巫女にならなくて済んだのだから鷹倉の名前から逃れることもできる</p><p>ぼ、ボクも鷹倉のままでいいよ</p><p>だってコヨミちゃんが来たらコヨミちゃんも、鷹倉のままだろうし</p><p>ルナたちの叔母、鷹倉清美は正式な婚姻をしていなかった</p><p>だから、戸籍上は鷹倉のままだ</p><p>清美の娘のコヨミも</p><p>ボクが鷹倉じゃなくなってたらコヨミちゃんが混乱すると思うし</p><p>一緒に転校するにしても従姉妹同士、鷹倉のままの方が良いか</p><p>アニエスは、どうなりますの</p><p>きょとんとしてアニエスが尋ねる</p><p>アニエスはアニエスしか、名前がありませんの</p><p>アニエスは、この屋敷で生まれたまま外に出してもらえなかったから</p><p>戸籍が無い</p><p>白坂創介が、そういうのを気にするような人間なわけがないし</p><p>まあ、アニエスの戸籍に関してはミナホ姉さんが動いて、何とか新しく作るんだろうけれど</p><p>アニエスは黒森だよ家の子なんだから黒森アニエスだ</p><p>当然、そうなるよな</p><p>ダメダメそれはダメよ</p><p>克子姉が、慌てて言う</p><p>名家の皆様の前で黒森の名前は鬼門よ</p><p>名家の年輩の男性たちには高級娼館を経営する黒森の家は、有名なんだっけ</p><p>自分の孫娘の卒業アルバムとかを見て黒森の名前を見たら、ギョッとする</p><p>黒森の家の子とは、交際してはいけませんとか、強く言うことになるだろう</p><p>もしかしたら、自分の孫娘が娼婦にさせられるとか考えて</p><p>白坂創介が経営していた時代の悪評も残っているだろうしな</p><p>じゃあ、どうするマナと同じで吉田にする</p><p>ごめん、マナ吉田というのは、正直今のオレにとっては、捨てた家の名前だし</p><p>ああ、そっかマナにとっての、舞夏さんなんだね</p><p>弓槻でいいわよ</p><p>見ると風呂場の入り口から、全裸のミナホ姉さんが入って来た</p><p>弓槻アニエス弓槻マナ弓槻ヨミあなたたちが嫌じゃなかったら、使ってちょうだい</p><p>弓槻はミナホ姉さんの、本当の名前だ</p><p>ミナホ姉さんのお母さんの家が弓槻で</p><p>弓槻御名穂として生まれて、育った</p><p>父親の家の名黒森を名乗ったのは、娼婦を引退して娼館の経営に携わってからだ</p><p>じゃあ、そうさせてもらおうかマナ</p><p>ヨミが、ニコッと微笑んでそう言う</p><p>双子の姉妹なんだから今からはマナって呼ぶわよ</p><p>うん、じゃあマナもヨミって呼ぶね</p><p>アニエスちゃんはマナたちの従妹ってことにしようかお父さんが外国人てことで</p><p>マナお母さんじゃないの</p><p>ううんお父さんにした方がいいのよ</p><p>白坂創介の存在から逃れるために</p><p>姿形が白人とのハーフで、お父さんが外国人だと話したら</p><p>誰も、アニエスの父親が白坂創介だとは想像しない</p><p>え、アニエスのパパはパパですの</p><p>えっとそうだけれど、世を忍ぶ仮のお父さんとして</p><p>マナが必死で説明しようとするが、アニエスは納得しない</p><p>良信と鷹倉さんたちちょっとこっちに来て大事な話があるから</p><p>ミナホ姉さんは、掛け湯をして浴槽に入るとオレたちを呼んだ</p><p>あ、アニエスちょっと行ってくるから</p><p>いやですのっ</p><p>ほらほら、アニエスちゃんすぐ戻って来るからあたしと待ってようね</p><p>マナが、アニエスを引き剥がしてくれた</p><p>何ミナホ姉さん</p><p>オレが、月子たちとミナホ姉さんのところへ行くと</p><p>大したことじゃないわあのアニエスたちの学校のことなんだけれど</p><p>すると、月子が</p><p>ご心配には及びません何か、気付かれそうなことになった場合は、わたくしたちが巫女の力を使いますわ</p><p>マナのこと、アニエスのこと</p><p>深く詮索するような相手がいたら月子たちが</p><p>悪いけれどお願いするわ判っていると思うけれど、あなたたちの力のことは絶対に人に知られてはダメよ</p><p>はい誰にも悟られないようにして、使います</p><p>いいわね、ルナ</p><p>ヨミお姉様が、一番、心配だよ</p><p>元気なヨミに、ルナが言う</p><p>勝手に力を使ってはダメよ使わないといけないと思った時は、必ずわたくしに相談するのよわたくしは公様にご相談いたしますわ</p><p>よろしいですわね</p><p>オレとしても相談してくれる方が、嬉しいし</p><p>関西のことは、問題無く香月セキュリティ・サービスの計画通りに進行しているわ心配しないでコヨミさんも予定通り明日には、ここへ連れて来てくれるそうよ今夜はちょっと、移動しない方が良いだろうという判断になったから京都から東京への移送は、長距離だもの公共交通機関を使うと、捕捉される可能性もあるし</p><p>まだ、今日の手打ちの余波が残っている</p><p>何かヤクザが、反抗して暴れたりするかもしれないし</p><p>一晩、様子を見るということか</p><p>鷹倉神社に私物を取りに戻るのも来週以降になると思うわ生活に必要なものは、何でも揃えて明日にでも、買い物に行きなさいいいわね</p><p>色々とご迷惑をお掛け致します</p><p>月子が、ミナホ姉さんに頭を下げる</p><p>あなたたちも、良信の女になったのなら、そういうことは一々言わなくていいわバカバカしいでしょ他人行儀であたしたち、もう家族なんだから</p><p>言っておきますけれどあたしが、この家族の長女よあなたたち全員の一番上の姉ですからね</p><p>ボクも判りました</p><p>鷹倉３姉妹は、恭しく頭を下げる</p><p>判ったのなら良いわ良信だけ残ってあなたたちは戻りなさい悪いんだけれどあの子たちの相手をお願いするわ</p><p>お姉様もわたくしたちに、遠慮はなさらないで下さい</p><p>うん悪いんだけどはいらないです</p><p>全然、悪くないですみんな、ボクたちの家族ですから</p><p>ヨミルナ</p><p>そ、そうねとにかく、これからよろしくお願いするわよ</p><p>そして、姉妹たちはみんなの方へ戻って行く</p><p>うん何でも無いよ、マナ明日コヨミちゃんが来るってこと</p><p>本当に来るんですのっ</p><p>真緒ちゃんにもう１人、お姉ちゃんができますのっ</p><p>興奮して、アニエスが叫ぶ</p><p>１人じゃないよ月子ちゃん、ヨミちゃん、ルナちゃん今日だけでも、３人もお姉ちゃんができたんだもん</p><p>ほーんと、楽しいことばっかりだよねっうししっ</p><p>そんな彼女たちを見てミナホ姉さんは</p><p>結局良信の言ってたことが正解だったみたいね</p><p>ルナさんを引き取ってアニエスのお友達にしようという計画は、あなたが言い出したことよ</p><p>姉や妹だけじゃなくって同い年というのも必要なのね一緒に、勉強したり遊んだりできる関係が</p><p>ああアニエスは、ルナが来てからすっごく楽しそうだ</p><p>前は、すぐにオレにしがみついてきたけれど</p><p>今は、オレよりもルナみたいだし</p><p>もおっ、判りましたのっお勉強は、ルナに習いますからっアニエスは、ルナにセックスを教えますのっ</p><p>やはり、そうなるんだよな</p><p>アニエスパパの歓んでくれることは、いーぱい知ってますから</p><p>うん、教えて一緒にしようね</p><p>はいですのルナ</p><p>待って待って、ヨミにも教えてよ</p><p>ヨミちゃんはマナちゃんに教わればいいですのっ</p><p>うん色々教えてあげる克子お姉ちゃん直伝のテクニックを</p><p>おいアニエス、ルナ、ヨミ、マナ</p><p>真緒は誰に習えばいいの</p><p>真緒ちゃんが居るのにそんな話を</p><p>真緒ちゃんは、あたしが教えてあげるわよそのうちにねっ</p><p>雪乃が、幼女を抱き締める</p><p>ちょっと、雪乃</p><p>何よ、じゃあ、あんたが教えるの恵美</p><p>ケンカしちゃダメぇぇぇ</p><p>真緒ちゃんが、２人に言う</p><p>マナさんには、夜見子さん同い年の子が現れたから、前に進む勇気が出たみたいね</p><p>そうだね学校へ通う勇気がやっと出て来たみたいだよ</p><p>マナ１人だったら、ずっと躊躇したままだったろう</p><p>ヨミが来たからマナが前に踏み出す、キッカケができたんだ</p><p>そして雪乃さんと恵美</p><p>ナホ姉さんが、穏やかな眼で２人を見ている</p><p>もう大体、あんたは昔からさ恵美</p><p>何よ、雪乃こそそういうとこ、全然変わっていないじゃないの</p><p>真緒ちゃんが止めても２人は何やら言い争いをしている</p><p>ホント楽しそうよね</p><p>寧やみすずさんみたいな出来すぎた姉と、瑠璃子さんやマナさんみたいな出来すぎの妹、それに守ってあげないといけない妹のアニエスや真緒ちゃんが居て恵美は、自分の心を素直に解放できる相手がいなかったのよ</p><p>寧たちには恵美も、同じくらいできた女を演じようとしてカッコつけちゃうし、マナさんにもねアニエスたちには、感情剥き出しで怒ったりはできないしね恵美の性格じゃ</p><p>ああ、それは判る</p><p>だから、あの子はこの家族の中で、自分が何をしたらいいのか判らなくなって迷走していたのよその上大きな問題は、あたしや克子やマルゴが動くから、恵美には何も手を出せないしどんどん無力な自分が情けなく思えてくるのにそれを吐き出すこともできないそうしたら出来すぎの姉妹たちに、気遣いしてもらうばかりで、もっともっと劣等感にさいなまれることになるからだから、突っぱねるその結果、１人だけどんどん家族の中から浮いてしまっていたのよ</p><p>これもまたコンプレックス</p><p>ほら、良く言うでしょ争いは、同じレベルの人間同士でしか成立しないってそりゃ、争いごとは良いことではないけれど競い合ったり、感情を吐き出し合ったりできる人間が近くにいないのは辛いわよ</p><p>みすずや寧ではメグの競争相手にはならないんだ</p><p>瑠璃子やマナでも</p><p>メグが自分の内面の不満を訴えたところで本気で心配され、解決策まで提示されるだけだ</p><p>それではメグのコンプレックスが刺激されるだけだ</p><p>ますます自分は、他の子たちよりも劣っていると思い込むことになる</p><p>だから雪乃さんなのね</p><p>ミナホ姉さんは、メグに毒舌を吐き続ける雪乃を見る</p><p>同い年の昔から良く知っている母親違いの姉妹ずっと恵美をイジメていて恵美が憎んでいた子恵美のコンプレックスの原点が雪乃さんよ</p><p>同じ父親の子なのに</p><p>雪乃は恵まれた生活をしていてメグは貧しい家庭で虐げられている</p><p>だから、メグにとっては雪乃は</p><p>それが５月のことで、恵美と雪乃さんの立場が入れ替わって恵美は、ちょっといい気になっていたわよね判っているわあたしが、あの子を可愛がりすぎて甘やかしていたことわあの子を増長させたのはあたしよ</p><p>でも今までが今までだものちょっとぐらい増長したって良いじゃないむしろ、良信みたいな子の方が珍しいのよあなたは環境が変わっても、浮かれたりしない子だから</p><p>バカね褒めているのよ</p><p>でも、今回のことで恵美が、少し行き過ぎてたことに気付いたわ他の家族に対してコンプレックスを抱えたまま、あなたの側に居て増長したからメチャクチャなことになったのよね恵美自身も、何が何だか判っていなかったと思うわホントあたしがちゃんと監視していなかったのがいけなかったのよごめんなさい</p><p>いやそういう問題でもないと思うよ</p><p>オレこそメグが問題を抱えているのなら、すぐに気付いて、どうにかしないといけなかったんだオレはこの家族唯一の男なんだから</p><p>オレがもっと判ってなきゃいけなかったし、対策を打ち出さないといけなかったんだ</p><p>こんなにメグが拗れてしまう前に</p><p>それこそ違うわ恵美の抱えていた問題は男と女では解決できないことだから</p><p>そういうこともあるのよあなたが恵美の男でもいいえ、恵美の男だからこそ、恵美のこのコンプレックスには手が届かないのよこれは、そういう類いの問題だったの</p><p>メグが、引っ掛かっていたのは</p><p>この家族の中で女として自分の立場を確立したいということだ</p><p>だから、コンプレックスの対象がみすずや寧や他の女たちであり</p><p>男のオレが口出しすれば事態をややこしくするだけだ</p><p>あなたは感覚的には、そのことに気付いていたのよだからあなた自身は、極力、喋らないようにしていたでしょ良信はそういう勘が鋭くなってきているから</p><p>確かにオレは、あんまり自分の意見を言ったりはしていなかった</p><p>問題なのは寧たちの方が業を煮やして、恵美に最後通牒を押し付けてしまったということ</p><p>さっきの学校でのことよ寧たちとしては、ショック療法で恵美に残酷なゲンジツを直視させて、自分の立ち位置を納得させようとしたんだろうけど</p><p>メグはヤケクソになって、オレの奴隷になる宣言をしただけだった</p><p>それはただの思考放棄だ</p><p>もう、自分ではどうすることもできないから何もかも、オレにお任せするという</p><p>もちろん、そんなのは何の解決にもならない</p><p>メグ本人の心の中の葛藤は、全然解決していないのだから</p><p>心に、不満と不安が堆積していくだけだ</p><p>ホント寧もみすずさんもイーディも、頭が良すぎるのよ頭が良すぎるから論理的に物事を進めてしまう相手も、自分たちと同じくらい頭が良いと思い込んで</p><p>でも、恵美はあの子たちほど、頭が良くないんだから理解のスピードが違うのよ論理的に納得する前に感情の処理が間に合わなくなっちゃうのでも、そういう頭の悪い子のことは寧たちには判らないのよねあの子たちは、本当に頭が良いから</p><p>だから本当にどうしようかと思ったんだけれどあたしが上から天の声で口出ししても恵美は心を閉ざすだけだったでしょうし香月セキュリティ・サービスの情報解析の仕事が一段落するまでは、こっちに戻れなかったのよ香月様とのこともあるし</p><p>メグのために途中で抜け出すわけにはいかなかったんだな</p><p>マルゴさんや翔姉ちゃんはミナホ姉さんに、香月セキュリティ・サービスの仕事をして欲しいと思っているし</p><p>ホントどうしようかと思っていたんだけれどまさか、雪乃さんがね</p><p>だから、違うわよ雪乃</p><p>バカ、何言ってるのよ恵美</p><p>２人は、まだ罵り合っている</p><p>ああやって何でも感情をぶつけ合える相手がいるのが、一番よねあの子たち本質的には、よく性格が似ているから</p><p>それは姉妹だから</p><p>ただの姉妹じゃダメなのよ同い年で、お互いのことを良く知っていて遠慮しないで、ああやってケンカができる同じレベルの存在これでもう、恵美はおかしくなったりはしないと思うわ</p><p>みすずや寧に、何か言われたら心では反発しながら、メグはそれに従うしかないだろう感情を押し殺し、良い子の顔をして</p><p>自分よりも、みすずたちの方が優れていると感じているのだから</p><p>だが、相手が雪乃なら</p><p>雪乃は口調はキツイが、言ってることは適確だ</p><p>メグは、感情を押し殺さずにああやって、大声で反発しているけれど</p><p>正しいと思ったことなら、しっかりと受け入れるだろう</p><p>そこには心を抑圧するようなものは何も無い</p><p>ああそうか</p><p>雪乃も入学当初は、クラスの中で良い子を演じていたんだっけ</p><p>明るくて、優しいみんなに愛される子を</p><p>そうよ恵美と同じよ恵美もすぐに良い子になろうとするでしょ似ているのよ、あの子たち</p><p>だから、お互いが良く判るし罵り合うこともできる</p><p>コンプレックスは無い</p><p>良かったあいつらメグも雪乃も</p><p>あんな風にケンカしながらきっと仲良くやっていくんだろうな</p><p>本当人間には、ああいう相手が必要なんでしょうね</p><p>アニエスにとってのルナ</p><p>マナにとってのヨミ</p><p>カウンター・パートナー自分と正面から、向き合ってくれる相手</p><p>でも良信、判っている、あなた</p><p>あなたにはそういう相手は、一生手に入らないということが</p><p>私の記憶ですと</p><p>少年ジャンプで、セックスを描写したのは</p><p>本宮先生の読み切りの大飢饉が初めてだと思います</p><p>これは、寝取られ、レイプ、腹ボテ、出産のフルコースでした</p><p>少年誌なのに</p><p>その後、本宮先生のお弟子さんの前川kぞう先生が</p><p>ギャルがライバルというマンガで</p><p>主人公が、童貞を失ったと同士に悟り切った男になるという展開がありました</p><p>やっぱりジャンプです</p><p>ブラック・エンジェルズは、よくレイプ展開がありました</p><p>ヒロイン格のジュディとかまで</p><p>その後いちごの真中と西野さんしか、セックス描写は知らないのですが</p><p>他にも、何かありましたでしょうか</p><p>もちろんさすがに初期のジャンプは知らないのですが</p><p>ハレンチ学園は、全巻読んでますので直接的な、セックス描写が無かったことは知っています</p><p>いや、こんなこと年末に考えることではないのでしょうが</p><p>762．スケール・アップ</p><p>本当ならあなたも同性の男の子で同い年の親友を作るのが理想なんでしょうけれど</p><p>何でも、腹を割って話すことの出来る心の友がねでもあたしたちの現状を考えれば、それは無理なのよ</p><p>ミナホ姉さんは、浴室内の少女たちの喧噪を眺める</p><p>あたしたちの家族は良信を唯一の男として、要に据えることで成立しているわこの家族にもう一人、男が加わることは許されない</p><p>前にイーディさんが、あたしたちのことをライオンの群れに例えていたけれど本当に、その通りよね群れにオスは一人でいいわ</p><p>オレは群れの中心に居るオス・ライオンなんだ</p><p>可能性としては雪乃さんと恵美みたいに、あなたとそっくりの性格の人がもう一人いれば、オスが２人でもトラブルにはならないかもしれないけれどまあ、そんなの絶対に無理よねあなたみたいに、特別な男の子は、まず他にはいないでしょうから</p><p>オレってそんなに変かな</p><p>変というより、特別なのよあなたはあたしたちの望むことは、何でも受け入れちゃうでしょ絶対に嫌がらない面倒くさがりもしないそういうことを苦とさえ、思っていない家族の希望に応えるのは、当たり前だと思っている</p><p>だって家族なんだから</p><p>みんなが望むことで、オレができることがあるのなら何だって、一生懸命にやるのは当たり前だよ</p><p>あなたの世界ではね</p><p>そういうあなただから、あたしたちの要になっているのだしだから、好きなのよみんな、あなたが愛しているし感謝しているみんなあなたの側に居ることを、喜んでいるわ</p><p>いやオレは別に</p><p>あなたにとって、当たり前なことがあたしたちにとっては、至福なのよいつも本気で自分のことを思っていてくれて、どんな時でも助けに来てくれる人が居るっていうことが</p><p>オレはそりゃ、助けに行くよどんな時だってだけどオレ自身には、何の力も無いんだオレには何もできない今日一日で、それが良く判ったよ</p><p>鷹倉姉妹のためにオレは昨日から、必死に頭を絞って</p><p>オレが、あの子たちのために何かできないかを探していた</p><p>だけど今日の関西ヤクザとの対決では</p><p>結局オレは、ただ見ているだけで何もできなかった</p><p>オレは無力だった</p><p>オレにただの高校生男子が無理をして、バカげた暴走をやったって何の意味も無いっていうことを判らせるためにミナホ姉さんとジッちゃんは、オレをあそこに居させたんだろ</p><p>ヤクザたちと同じフロアに居て</p><p>上階から見下ろしていたジッちゃんや、怯えていた鷹倉姉妹とは接触させない</p><p>ジッちゃんと、関西ヤクザや清美さんのやり取りを、ただ見ているだけで</p><p>判ってないのねあなたは、必ず助けに来てくれる人であって、必ず助けてくれる人ではないのよその差が判る</p><p>それぞれの人生なんだからそれぞれの人が、自分で何とかしないといけないこともあるのよより力のある人に助けを乞うということもねあの場合の、月子さんたちが香月様に庇護を求めたのは正しいことなのよ香月様は、権力者なのだから</p><p>うんオレみたいな無力な子供とは違うんだよなジッちゃんは</p><p>オレはどうしようもないな</p><p>でも、あなたはあそこに居た月子さんたちから見える場所にあの子たちにとっては、それだけで充分なのよあなたが来てくれたというだけで、勇気が湧くのだから</p><p>でもそんなんじゃ、何の効果も無いじゃないか</p><p>オレの存在にはヤクザたちや清美さんと対抗出来る力が無いのだから</p><p>あなたさ１人だったら、学生食堂でパンを売れた</p><p>あなたが１人で焼いたパンをうちの学校の生徒たちに、たった１人でも美味しいですから、買って下さいって売り込めたかしら</p><p>あなたは自分のパンが、今の値段で売れていることをどう思う昨日まで、多くの生徒たちは克子の存在を知らなかったわあのパンは、全て克子がレシピを作ってあなたを指導して作っているってことを</p><p>みんな高校１年生の、パンコースに移ったばかりのオレが作ったパンだということしか知らなかった</p><p>うん最初に販売した日は、すっげぇ怖かったオレが作ったパンなんて全然、売れないんじゃないかって</p><p>１６歳の男子高校生がオレみたいな人間が作ったパンなんて、みんな気持ち悪いと思うんじゃないかって</p><p>でもメグが手伝ってくれたし、うちのクラスの連中が率先して買ってくれたし部活をやってるやつは、他のクラスや上の学年の人にまで宣伝してくれたし</p><p>初日から数日は、生産数もまだ少なかったから何とか、売れていた</p><p>そうね売り子だって最初は恵美、それから寧昨日は、克子やイーディさんやニキータさんの協力があったわよねそれが、どういうことか判る</p><p>あなたが自信なさげに売っていたパンをあの子たちが、保証してれたのよこのパンは、美味しいです値段だけの価値のあるパンですって</p><p>オレ１人ならきっとダメだった</p><p>メグや寧たちが笑顔で、パンの価値を保証してくれたからそれで何とか売れて来たんだ</p><p>ただの売り子のアルバイトなんかとは違うでしょあなたのパン屋はあの学生食堂で、業者さんのパンに対抗して、あなたのパンを売るということは一般の生徒たちに、身体を張って向き合うということよ</p><p>オレの素人の作ったパンを胸を張って、他の生徒たちに売ってくれているんだから直接対面して</p><p>ああやって身体を張って、現場に立つということに意味があるのよ</p><p>上の階から見下ろしていた月子さんたちだってあなたが、ヤクザたちと同じフロアに身体を張って直面してくれていることに感動したはずよだから、勇気になるのよ</p><p>いやオレは、そこに座ってろと指定された席に居ただけで</p><p>別に身体を張るとか、そういう意識は無かった</p><p>そこが、あなたの壊れているところなのよね普通の男の子だったらそもそも、ヤクザが絡んでいる月子さんたちのことを引き受けないしヤクザと対決しなくちゃいけないホテルには行かないわ何とか理由を付けて行かないで済むようにするだって、あなたは別に警護人でも何でもないのだから</p><p>でも責任があるだろ、オレには</p><p>オレはジッちゃんから、月子たちのことを依頼されたのだから</p><p>ホテルに着いた後も普通の人は、マルゴたちの強行偵察には付いていかないわよ月子さんたちと、安全な場所へ行こうとするわよマトモな人間なら</p><p>いや、でも誘われたし</p><p>だからあなたは普通じゃないのよ</p><p>ミナホ姉さんは嘆息する</p><p>ヤクザたちの情報のやり取りを調べたけれどあなた、凄いことになっているわよ</p><p>大勢のヤクザたちの見ている前で、大鳥総裁の四天王を倒しちゃったマルゴや木下さんはいいのよマルゴは、キョーコ・メッサーの身内だって名乗ったんだし木下さんは、香月セキュリティ・サービスのプロの警護人だからバンバルビー時代のことを知っている人もいるしね</p><p>ヤクザの中にも、木下さんに気付いたやつがいたしなあ</p><p>まあ、あれはマルゴが、今後、格闘技ビジネスをやるために名前を売ろうしてやったことなんだけれど格闘技の興行には、どうしてもヤクザが絡むから元々、ヤクザって格闘技が好きだしねそういう人たちの中で、あの女の実力はホンモノだオレはこの眼で見たぞみたいな噂が広まるのは、良いことだし</p><p>日本の格闘技興行に影響力のある高崎さんに接触しただけでなく</p><p>あの何て名前だっけ、大鳥総裁のガード役のああオサレな人だ</p><p>あの人を一撃で蹴り倒して失神させたのはマルゴさんの伝説になる</p><p>そういう現場にヘラヘラ笑って見ている、怖い物知らずの男の子が居たってすでにネットで噂になっているわよ</p><p>いや、オレヘラヘラ笑ったりしていないよ</p><p>オレはいつでも真面目だぞ</p><p>でもほら、あなたの横にビクビク怯えている工藤遙花さんが居たでしょ</p><p>マルゴが高校生女子空手チャンピオンの遙花さんを、自分の興行に上げることにして高崎さんに売り込むために連れて行ったその流れは、みんな納得しているのよ遙花さんは、格闘技界のマニアにはそこそこ有名だから</p><p>女子格闘技の興行の売りにするには適当な人材なんだ</p><p>でもその遙花さんが、ガクガク震えているのに、すぐ横で平然としているあなたは、普通のヤクザたちから見たら、とてつもなく怖い存在なのよあなたは、木下さんやマルゴがどれだけヤクザを倒しても顔色１つ変えないんだから</p><p>いや、だってそんなのいつものことだし</p><p>５月のシザーリオ・ヴァイオラの武装集団に比べたら</p><p>怖いわけがない</p><p>マルゴさんにイーディ、木下さんまで居てくれたんだから</p><p>あなたにとってはそうでも、世間は違うわよ</p><p>あの怖い物知らずの少年は、黒森公と言って黒い森の後継者であり、香月老人に目を掛けられているあのシザーリオ・ヴァイオラを射殺したのが、その少年らしいあなたのそういう噂が、どんどん広まっているわまあたしと翔さんで、さらに尾ひれを付けて広めているんだけれど</p><p>黒い森に参加すると決めた時から、裏社会に関わらなければいけないということは覚悟しているし</p><p>黒森公も、マルゴと同じくらい今日一日で、名前を売ったのよ</p><p>うん判った今まで以上に腹を括って生きていくしかないっていうことなんだよね</p><p>オレ、全部受け止めるからこれもオレが、自分で受け入れるって決めたことなんだから</p><p>大丈夫だよミナホ姉さん</p><p>オレの答えにミナホ姉さんは、はぁと大きく溜息を吐く</p><p>良信あなたさ</p><p>何で、そんなにカッコいいのよ</p><p>そんな笑顔で、そんなこと言われたらますます、惚れちゃうじゃないの</p><p>もうホントいないわよあなたみたいな子</p><p>ミナホ姉さんは、オレを抱き締める</p><p>あなたの代わりになる子なんて、どこにもいないわ世界中に、あなただけ</p><p>あたしたちが、どれだけ心配してもあなたは、どっしり構えているのよねいつも正直で素直で真っ直ぐで何でも受け入れてくれちゃうんだもの</p><p>オレの頭を優しく撫でる</p><p>み、ミナホ姉さん</p><p>なあに良信</p><p>オレ全然、カッコ良くないよ顔だって、良くないし</p><p>バカね</p><p>あたしたちにはあなたが眩しくてたまらないのよだからあなたのことが大好きなのよねあたしたちは</p><p>だからこそ不安にもなっちゃうんだけれどね</p><p>さっき言ったでしょあなたには、本当に心を全て打ち明けられる男の友人を作ってもらうのは困るって</p><p>ね、今のこのお風呂場の様子あなたのクラスの他の男の子がここに居たら、どうなると思う</p><p>オレは広い浴場を見渡す</p><p>克子姉の豊満なナイスボディからキャッキャと笑う、真緒ちゃんの幼女裸体まで</p><p>高校３年の日舞で鍛えた美子さんの健やかで色白の身体もあれば、１４歳の夜見子のロリ巨乳もある</p><p>金髪美少女で発育の良いアニエスと褐色の締まったイーディの裸身</p><p>月子、瑠璃子、ルナ、雪乃にメグ色々なタイプの美少女たちが、よりどりみどりだ</p><p>うーんみんな鼻血ブーかもしれないな</p><p>これだけの美少女たちが、裸で並んでいるんだから</p><p>それなのに何で、良信は勃起していないの</p><p>いや、だって真緒ちゃんが居るからそういうのは教育によくないからって、決めたじゃないか</p><p>決めたから勃起しないの</p><p>う、うんだってまずいよね、そういうのは</p><p>そういうガマンができちゃうっていうことが、あたしたちは不安なのよあなたは健康的な男子高校生だし人並み外れて性欲が旺盛な、絶倫の男の子なのよ</p><p>いや、そんなこと言われても</p><p>あたしたち全員を性的に満足させているくせに何言っているのよ</p><p>オレちゃんと、みんなを満足させられているの</p><p>そうよ不安なの</p><p>だってオレは毎日だけれど、みんなは順番の当番制だし</p><p>あんまり自信は無い</p><p>ああ、男の子と女の子って、性的な欲求の現れ方が違うから</p><p>ほら、高校受験の時に男は恋愛すると、入学試験に落ちるとか言われなかった</p><p>いや、オレ中学は男子校だったから</p><p>全寮制の</p><p>周りには、男しかいない</p><p>ああ、そうだったわね女の子はね受験勉強の時に、恋愛していてもそれが、良い気分転換になって、勉強には影響しないんだってでも、男の子の方は恋愛にムラムラしちゃって、勉強が手につかなくなるって言うのこれ教師だった時に、前は中学校に勤めていた先生から聞いたんだけれど</p><p>ああ、何となく判る気がする</p><p>男は、日々精子を生産し、放出するからなあ</p><p>受験の時期に、あんまりラブラブになっちゃうとムラムラしまくるかもしれない</p><p>男の子はイッて射精しないと、満足できないんでしょ女の方は、別にセックスで必ずイカなくても、不満にはならないから相手との間に愛のある関係ならね</p><p>セックス中毒の子は良い身体をした男なら、相手は誰でもいいみたいな子は、セックスだけが満足の対象だけれどちゃんと恋愛している女の子は、こうやって相手の肌に触れているだけでも、満足できちゃったりするから安心感とかだけで充分だったりするのよ</p><p>そう言ってオレの背中や胸を撫で回す</p><p>それに、今のあたしたちの家族は、結構、理想的な状態にあるから女の子も、日によってはムラムラして、無性にセックスしたくなることもあるんだけれどそういう日は、順番を変わってもらったりゲストに呼んでもらったりみんなに隠れて、こっそりあなたを押し倒したりみんな自由にやっているでしょ</p><p>実際、女同士で色々話し合ってるみたいだ</p><p>ていうか、みんな気遣いのできる子ばかりだし</p><p>落ち込んでいる子とかがいれば、オレとの順番を優先したり</p><p>アニエスやマナが精神的に不安になった時に、突然、オレにセックスを求めることも黙認してくれている</p><p>みんな、基本的にお互いを認め合っているからねそれで、上手くいっているのよ</p><p>だってあなたは、あたしたちが求めたら、絶対に拒絶しないでしょ</p><p>いつでもどこでも求められたら、セックスするちゃんと勃起するし、射精するこれって凄いことよ</p><p>だって何かさセックスできないとオレのここでの価値がなくなるみたいで</p><p>オレはまだメグと罵り合っている雪乃を見る</p><p>オレあの白坂創介の私刑の時に雪乃が犯せなかったろ雪乃を見て、勃起できなかったから</p><p>そして父親の前で、雪乃をオレが犯せなかったから</p><p>白坂創介は、無残な最期を遂げることとなった</p><p>ごめん、ミナホ姉さん</p><p>白坂創介に雪乃が犯されているところを見せつけるのが、ミナホ姉さんの復讐だったんだよね</p><p>何年も練り続けた復讐計画</p><p>オレは、それを台無しにしてしまったわけだから</p><p>ミナホ姉さんは、オレを抱き</p><p>もう、いいのよそんなことは</p><p>ねえ、良信今なら抱けるわよね今の雪乃さんなら</p><p>オレは、楽しそうにケラケラと笑っている雪乃を見る</p><p>なら雪乃さんとセックスしなさい他の子が一緒でもいいわううんその方がいいかもね</p><p>恵美にとっての、コンプレックスの源が雪乃さんだったみたいにあなたにとっての、コンプレックスの原点も、やっぱり雪乃さんなのよ</p><p>あなたが初恋の相手である雪乃さんを、力尽くで欲望のまま、レイプしてしまったという過去が、あなたの心にトゲとなって突き刺さっているんだと思うわ</p><p>雪乃との初体験</p><p>あなたは後悔しているのよね雪乃さんを犯したことをだからあたしたち家族とのセックスは、いつも丁寧だし感情のコントロールやブレーキも効きすぎているのよ</p><p>雪乃とのセックスの時だけはいつも、感情剥き出して、何もかも解放していた</p><p>それが、他の女が相手だと自分を抑えて、相手を気遣い過ぎてしまう</p><p>瑠璃子さん以前に、あなたの女になった子はみんな、知っているのよあなたがいつも、狂おしく雪乃さんの身体を犯している姿をセックスしているのに、泣いているような心の欠落を何とかして埋めようとしているような、痛ましい様子を</p><p>あんなセックスを、もし自分が求められたら雪乃さんでなく、自分だったらあなたのことを、優しく慰めてあげられるのにって、みんな感じているのよ</p><p>なのに、オレは雪乃以外の女には、心を抑えたセックスしかできない</p><p>だからニキータさんや、星崎可奈さんみたいな子を連れてきたりしたわけああいう子を犯してあなたに野性を取り戻させようとしたのよ寧やみすずさんだけでなくあたしもね</p><p>ニキータつまり、アーニャをオレに紹介したのは、ミナホ姉さんも一枚噛んでいる</p><p>可奈センパイのことも、寧たちに承諾しているはずだし</p><p>でも何で</p><p>オレの問いにミナホ姉さんは</p><p>だって今の今まで、あなたがもう雪乃さんとセックスする機会は訪れないだろうと思っていたから</p><p>オレ自身そう思っていた</p><p>雪乃とはもう二度と、セックスすることはできないだろうって</p><p>だから、雪乃さんの代わりにあなたが、感情をぶつけてセックスできる相手を探していたわけあたしたちで無理なら、まずは雪乃さんに似た人からって</p><p>それが、アーニャであり可奈センパイ</p><p>ま結果的には、雪乃さんが家に来てくれて良かったと思うわこれで、あなたのコンプレックスが消えるかどうかはまだ判らないけれど</p><p>オレが雪乃とセックスすることで、コンプレックスを消せたとしてでも、そうなったらオレ、変になっちゃうかもしれないよ</p><p>今までみたいに、抑えが効かなくなってセックスの最中に、気遣いとかしなくなるかもしれないし今みたいに、真緒ちゃんがいる場所でも、チンコをギンギンに勃起させちゃうかもしれないし</p><p>ミナホ姉さんは、本当に大きな溜息を吐いた</p><p>あたしたちは、そうなることを望んでいるのよ</p><p>なぬぬぬっ</p><p>い、いやでもさ</p><p>大丈夫よ勃起してちゃいけない場所で、あなたのオチンチンが大きくなっちゃったら、誰かがちゃんと絞り出して、小さくしてあげるから</p><p>あたしだって口は使えることは、知っているわよね</p><p>ミナホ姉さんのフェラチオはとても巧い</p><p>だって、オレそんなことになったら、メチャクチャなエロ大王になっちゃうよ</p><p>構わないわよだって、あなたは黒い森のボスになる男なのよ</p><p>可奈さんが言っていた１年の子犯しちゃいなさいさっそく調べたけれど可愛い子だったわ可奈さんが言う通り、今年の１年生のナンバーワンかもしれないわね</p><p>え、ええ</p><p>身体計測の時に隠しカメラで撮った映像や、プールの授業の時に着替えている盗撮映像を見つけておいたから観ておきなさいそして、本人に会った時には、この子の処女を犯すんだってそういう眼で見るのよ</p><p>だって、その子は今無理矢理、交際を迫って来ている柔道部の子と別れたいんでしょその願いを聞いてあげましょうよその代わりあなたは、あの子の肉体を楽しむ問題無いわ</p><p>眼の前にある、美味しそうな物はためらわずに食べなさいそういう幸運は、二度と来ないかもしれないんだからそして絶対に、相手を可愛そうだと思ってはダメよ</p><p>無闇に相手を助けるということはその人を見下すのと同じことだから</p><p>助ける以上は報酬を得なくてはいけない</p><p>もちろんあなたが、その子を見て気に入らなかったら、見捨ててしまっていいから可愛いなセックスしてみたいなって思ったのなら手を出せばいいわ</p><p>あなたは、もう少しズルくならないといけないし少しは、自分が良い思いをするっていうことを考える様にしないと何でも、あなたが１人で抱え込もうとするとみんなが迷惑するわ</p><p>オレは、自分ではカネも力も持っていないのだから</p><p>逆にあなたが良い思いをするっていうことはあたしたちにも得があるっていうことだからねもちろん、あたしたちはあなたのためなら何でもしてあげるけれどなるべく余計な手間やお金が掛からない方が良いと思わない</p><p>確かにオレが、色んなことを背負い込もうとしたせいで</p><p>ミナホ姉さんたちには、迷惑を掛けている</p><p>判っていると思うけれどこれからのあなたは、収益を出す行動をしていかないといけないうちは大家族なんですからね</p><p>ああオレのせいで、ムダ金を支払うことになるのはよくない</p><p>確かに、稼がないと</p><p>そして、あなたが収益を得るということは当然、誰かと利害関係になるわ絶対に、敵は生まれるあなたが１人も敵を作りたくないと思ってもね世の中の人全員と共存するなんて無理よ</p><p>そして敵は、あなたから収益を奪おうとするわ良い子ちゃんを気取っていると奪われるだけよあなたはそれで良くてもあたしたちは困るわ</p><p>オレには家族の生活を困窮させるわけにはいかない</p><p>だからズルくなりなさい強くなりなさい取引は、必ず自分の方が得をしなくてはいけないのよフィフティ・フィフティは、負けなんですからね</p><p>それが大人の世界で、生きるということなんだ</p><p>もちろん、取引はフェアでなくてはいけないけれどだからって、こちらの全てのカードを相手に見せる必要は無いのよ相手に嘘を吐くのは悪いことだけれど単純に、全てを語らないというのは罪ではないわこちらに問い合わせしなかった、相手側のミスなんだから</p><p>こちらの隠しているものに気付かなかったのならそれは、相手の責任よあなたは正々堂々と、相手の身ぐるみを剥がしていいのよそういうことを卑怯だと思ってはダメよこの世は、弱肉強食なんだから</p><p>ミナホ姉さんはずっと、そうやって裏の世界で生きてきた</p><p>そしてできる限り、美味しいものを食べるようにしなさい仕立ての良い服を着なさいせっかく生まれて来たんだから一番良いモノを体験しなさいあなただって、アニエスたちに、良いモノを与えてあげたいでしょ</p><p>オレだって、あの子たちに良いモノを与えてあげたい</p><p>だからって、あなたはガマンをして家族にだけ良いモノを与えるなんていうのもダメよあなたも、ちゃんと幸福にならなきゃダメそうでないとあたしたちが幸せになれないから</p><p>オレも幸せにならないと家族が幸せになれない</p><p>いい、自分はダメな人間だとか自分は何もできないとかそんなことを考えてるヒマがあったら、幸せになる努力をしなさいあなた自身と、あなたの家族が</p><p>グタグタしている場合じゃないんだな</p><p>こんなにも、オレにはたくさんの家族が居るんだから</p><p>判ったよ、ミナホ姉さんオレはまず、自分が幸せになることを考えるよ自分が幸せにならなきゃ、他の家族を幸せにする力も手に入らないもんな</p><p>自分が幸せじゃないやつが、家族を幸せにできるという考えがおこがましかったんだ</p><p>そう判ってくれた</p><p>じゃあ女の子もいっぱい抱きなさいね</p><p>美味しい料理や、美味しいお酒を味わうのと同じよあなたの興味を惹いた可愛い女の子は、みんな抱いてしまいなさいそして、セックスしてみて気に入った子がいれば家族にすればいいし、あんまり美味しくなかったら放流すればいいのよ</p><p>そ、そんなことしてもいいのかなオレが</p><p>オレは普通のただの高校生なのに</p><p>良信あなたはもう、普通の子ではないのだから、普通の子の感覚は、もう捨てなきゃいけないわそのことに気付きなさい</p><p>香月様はそういう生活をなさってきたでしょ</p><p>ジッちゃんは老齢になるまで、かなりの艶福家だったという</p><p>でもジッちゃんは、香月家の当主なんだから</p><p>そんなこの世の全ての贅沢を味わい尽くすみたいな生活も許された</p><p>何言っているのよ良信</p><p>あなたはみすずさんの相手として、香月家の全てを手に入れる男の子なのよ</p><p>もう、あなたは戻れないのよ</p><p>みすずさんも瑠璃子さんもあなたが、何人、女の子を抱こうが何人妊娠させようが、全然平気よむしろ、そういうことをしていても泰然とできる人間になって欲しいと願っているわ</p><p>だって、あの２人の理想とする男の生き様は香月様なんだから</p><p>２人とも、ジッちゃんを間近に見て成長して来たんだから</p><p>香月様があなたならうちの高校の可愛い女の子は、全員手を付けるわよとりあえずセックスして、味を見るわだから、いいのよあなたもそうして</p><p>脱皮しないといけないんだな</p><p>今のままのオレよりももっと、スケールの大きい人間にならないと</p><p>ねえ、そろそろみんな上がるって言ってるわよ</p><p>雪乃が、オレに声を掛ける</p><p>パパ早く早くですの</p><p>アニエスが、オレとミナホ姉さんのところへやって来る</p><p>ワーオパパ</p><p>オレの股間を見て驚く</p><p>ダメですの、パパ真緒ちゃんがいるのに大きくするのは、いけないことですの</p><p>オレの勃起を見てオレの耳に、そう囁いた</p><p>ぷんぷんするアニエス</p><p>こっちを見ている雪乃たちにアニエスは</p><p>何でもありませんのっ先に上がってて下さいの</p><p>ありがとうちょっと待っててくれよそうしたら鎮まると思うから</p><p>そういうオレにアニエスは</p><p>何言ってますのパパ</p><p>真面目な顔で言った</p><p>こんなに大きくなっちゃったんですからアニエスが、ちゃんと出してあげますのっ</p><p>へ</p><p>メッセージボックスに、ダイレクトメールを下さった方</p><p>今、気付きました</p><p>これから返事を書きます申し訳ありません</p><p>メッセージボックスへのメールって、1年に数件だけなので</p><p>全然、チェックしていませんでした申し訳ありません</p><p>それと、溜めている感想欄の返信もできる限り、今年度中に返信致しますので</p><p>大変、申し訳ございません</p><p>763．御名穂の救済</p><p>いや、あのアニエス</p><p>もおっ、パパオチンチン貸してですのっ</p><p>裸の金髪ハーフ美少女が、オレに迫って来る</p><p>はいはい待って、待って、待ってストップだよっ</p><p>ストップよっ</p><p>脱衣所からマナとヨミが帰って来る</p><p>その後ろからはルナも</p><p>恥ずかしそうに、マナたちの背中から顔を出している</p><p>あっ、いいところに来ましたの、ルナ２人で、パパを総攻撃ですのっ</p><p>アニエスは、ルナに声を掛けるが</p><p>だっから待ちなさいっての</p><p>ヨミが、アニエスを制止する</p><p>とりあえず克子お姉ちゃんが、真緒ちゃんと美子さんたちを先に食堂へ連れて行くって</p><p>マナがオレに報告する</p><p>だから、取りあえず居残りは、このメンバーになりましたっあ、あの</p><p>ヨミが、困った顔でミナホ姉さんを見る</p><p>御名穂さんでいいわあたしのことを急にお姉さんて呼ぶのは、抵抗があるわよね</p><p>だからと言って今更黒森様とか呼ぶのも他人行儀過ぎる</p><p>はい御名穂さん、克子さんから伝言があります</p><p>ヨミが言う</p><p>伝言</p><p>はいルナあなたが伝えてっ</p><p>ヨミは、ルナを前に押し出す</p><p>あ、あの克子さんのお話ですとみ、御名穂さんは、すぐに兄さんにプレッシャーを掛ける物言いをなさるから注意して下さいって</p><p>おどおどと伝える、ルナ</p><p>そうですわ何でも自由にすることができるという開放的な話が、御名穂さんにかかると何としても、そうしなくてはいけないに変わってしまうってそうおっしゃっていました</p><p>ヨミも、大きな胸をドンと張ってミナホ姉さんに言う</p><p>びっくりしているミナホ姉さんを無視して、マナは</p><p>いい、お兄ちゃんお兄ちゃんはどんな望みでも自由に叶える力を持っているんだよもうあたしたちだって、他の子だってお兄ちゃんの言うことなら、何でも聞くもん悪いことだって、人を傷付けるような酷いことだって、何でもするよお兄ちゃんが、それを望めば</p><p>兄さんはもう大きな力を持っているんだよ</p><p>黒い森、香月家、香月セキュリティ・サービス、キョーコさんたちそして鷹倉神社の巫女の力</p><p>表の力も裏の力も魔性の力もオレの望みを叶えてくれる</p><p>オレが、みんなに頼めば</p><p>でもだからといって、その力を全て使い切らないといけないっていうことはないばずですわ</p><p>持っている力をどう使うかは兄さんの好きにすればいいんだよ</p><p>お兄ちゃんだって、なりたいものになる権利があるんだから</p><p>お兄ちゃんは美智お姉ちゃんのお姉さん、遙花さんには手を出さなかったでしょ何で</p><p>それはマナだって、あの人は美智のお姉さんだから、まあ美人だけれどちょっと</p><p>少し頭が悪いというか、視野が狭いというか</p><p>理解し合えないタイプの人だと思ったしそういう関係になっても</p><p>つまり好みのタイプじゃなかったんでしょ</p><p>ヨミが笑う</p><p>それでいいんだと思うよまず、お兄ちゃんが気に入るかどうかそっちが大切だもん可奈さんが言ってた人だって会ってみてから判断すればいいんだよ</p><p>抱きなさいとか命令しちゃうのヨミは、間違ってると思いますっ</p><p>ぼ、ボクも</p><p>ヨミとルナがミナホ姉さんに言う</p><p>どうしてあなたたちあたしと良信の話を聞いていたの</p><p>普段、自分が盗聴している立場のミナホ姉さんはヨミたちが、今さっきのオレたちの会話を聞いていたことに驚く</p><p>確かに同じ浴室に居たけれどあたしたちとあなたたちは離れていたし、あなたたちはあなたたちで楽しそうに会話していたでしょ</p><p>ヨミがニヤッと微笑む</p><p>月子お姉様から聞きましたっ</p><p>月子お姉様は、兄さんの心は通じたままになっていますからこのお風呂場の中ぐらいの距離なら、兄さんの考えていることは全部、伝わります</p><p>そして月子お姉様は、わたくしとルナとは手を触れ合えば、心が通じますから</p><p>月子がオレの心を読むことで、ミナホ姉さんとの会話やオレの心の乱れを感じ取りそれを妹たちに伝えた</p><p>そうだったわね少し警戒が甘かったようだわ</p><p>ミナホ姉さんが、苦笑する</p><p>でも、それならどうして月子さんは、自分であたしに苦情を言いに来ないの</p><p>そうだ、何でヨミとルナだけに</p><p>月子お姉様の力は強大ですわたくしたちにも、ずっと隠し通してきたのですから</p><p>月子は自分の持つ巫女の力を妹たちにまで隠していた</p><p>あんまりにもその力が強すぎると御名穂さんは、お姉様を排除なさろうとすると思うんです</p><p>身近に心を読んだり、操作できる人間が居るというのはお嫌ですよね</p><p>ルナとヨミが、ミナホ姉さんを見る</p><p>それはあなたたちの態度次第だわ</p><p>はいですから月子お姉様は、ご自分では出しゃばらず、常に一歩下がって、御名穂さんにひれ伏すお覚悟なんです</p><p>ああだから、１人だけ、なるべく早く京都に帰ることにしたのね</p><p>ヨミの言葉に、ミナホ姉さんは納得する</p><p>はい、２４時間、常に月子お姉様が兄さんのお側に侍っているのは、皆さんがお嫌なんだろうと思っているみたいなんです</p><p>あら、巫女の力なら夜見子さんとルナさんだって、持っているのでしょ</p><p>ミナホ姉さんが、挑発気味に尋ねる</p><p>そうですけれど御名穂さんは、わたくしたちなら簡単に手玉に取れるだろうと思ってらっしゃるじゃないですか</p><p>うんボクたち、まだ子供ですし兄さんの奴隷ですし</p><p>そうそう、奴隷になるって決めちゃったんですものねっ</p><p>あ、あなたたち</p><p>１２歳なのに大人びた穏やかで話すルナと</p><p>１４歳の明るい華やかさと嘘を吐けない率直な性格のヨミ</p><p>このコンビはミナホ姉さんは苦手だろうな</p><p>いつもの論理的に追い詰めていく作戦が使えない</p><p>ルナは、誤魔化されないし</p><p>ヨミは、素直すぎるから</p><p>しかも、２人は手を繋いでお互いの思考をチェックし合っている</p><p>わたくとしルナが、丁度良いのだそうですわ御名穂さんと対抗するのには</p><p>ヨミは言う</p><p>うん、そうだね寧お姉ちゃんの言葉じゃないけれど御名穂さんとヨミちゃんたちなら、対立していても見ていて笑えるもの</p><p>マナの言葉に、ミナホ姉さんは</p><p>笑える</p><p>うん大人の御名穂さんと子供の２人だからこれが、月子さんとの対立だと笑えないってみんな、ガクブルだよ</p><p>１７歳の月子は、見た目も精神ももう大人だ</p><p>しかも、根が真面目だし</p><p>下手にミナホ姉さんと対立したら取り返しのつかないところまで行くかもしれない</p><p>つまり月子さんでなく、あなたたちが、あたしの暴走を抑えるためのカウンター・パートナーっていうことになるのかしら</p><p>さっきオレとミナホ姉さんがカウンター・パートナーの話をしていた</p><p>アニエスのパートナーが、ルナ</p><p>ヨミのパートナーが、マナ</p><p>何でも自由に話ができるパートナーが居ると、人は楽に生きられるのだから</p><p>いいえわたくしたちはただのご注進役です</p><p>ヨミは苦笑して、答えた</p><p>克子さんが言ってましたお嬢様が暴走した時に、歯止めを掛けるのはあたしや渚や、マルゴさんの仕事だけれど一々、話すのはもう疲れたそうですっ</p><p>疲れた</p><p>あのあたしが話すより、あなたたちから言ってもらう方が、お嬢様にはイタイと思うから悪いんだけど、よろしくたのむわってボクたちに</p><p>ミナホ姉さんの性格だとヨミやルナに苦言を言われる方がキツイよな</p><p>しかも、鷹倉姉妹はジッちゃんから預かっているわけだから</p><p>ミナホ姉さんも、強気で言い返すわけにはいかないし</p><p>だいたい、巫女の力があるから</p><p>下手に嘘吐いたりしても、バレちゃうしな</p><p>はいはい、判りましたえー、判りましたこれからは、良信には変なプレッシャーを掛けるようなことを言うのは慎みます</p><p>ミナホ姉さんは無表情で、そう言った</p><p>でもあたし的には、良信を励ますというかもっと野心的な男になってもいいのよって</p><p>それは判っていますがもう少し、話し方を考えて下さい</p><p>ルナに怒られた１２歳に</p><p>だって、あたしああいう風にしか、話せないんだもんっ</p><p>取引とか駆け引きとか騙し合いとかそういうバトルばっかりやってきたんだもんなあ</p><p>御名穂さんはもう大人なんですからそういうことを言わないで下さいっ</p><p>今度はヨミに</p><p>口惜しそうに、そう言うミナホ姉さんにアニエスが</p><p>うんもんっはダメですのもう大人なんですから</p><p>アニエスは、みんなが話をしている間ずっとペロペロとオレのペニスを舐めていた</p><p>はあそうね気を付けるわあたし</p><p>ガクッと、肩を落とすミナホ姉さん</p><p>それより御名穂ちゃん、フェラチオを教えて欲しいですのっ</p><p>アニエスが、ニカッと微笑む</p><p>御名穂ちゃんあたしのこと</p><p>はいですの御名穂ちゃんは、とってもフェラチオがお上手だと聞きましたのっアニエスに教えて下さいですのっ</p><p>あ、ヨミも教えて欲しいですっ</p><p>横で、マナがニコニコ笑っている</p><p>アニエスを促したのは、マナだな</p><p>わ、判ったわじゃ、じゃあ、良信、こっちへ来て</p><p>そして、ミナホ姉さんのフェラチオ講座が始まる</p><p>ああ、月子だか克子姉だか判らないけれど</p><p>この人選は適確だ</p><p>１２歳が２人と、１４歳が２人</p><p>オレの女の中では最年少の４人</p><p>この子らの前ならミナホ姉さんは、抵抗なく先生になれる</p><p>まだ子供の時に、母親の元から誘拐されて</p><p>妹さんも亡くしている</p><p>長女であり、姉としての記憶があるのに家族を失ってしてしまったから</p><p>だから年長者として、誰かに何かを教え聞かせたいというコンプレックスがあるんだ</p><p>それで、偽教師として、オレの高校に潜入したりしたんだろう</p><p>教師でなくなった今はオレたちを教育することを生き甲斐にしている</p><p>その欲求を、上手に活用して昇華させていかないといけないんだ</p><p>オレたちの手で</p><p>これもまた家族でないと、してあげられないことだから</p><p>兄さん、自分のことも考えないとダメだよ</p><p>ルナが、オレに肩に触れている心を読んでいる</p><p>兄さんはもっと自然に欲求を吐き出さないとダメ溜め込んだり、ガマンしてちゃダメだよ</p><p>そうですの溜めすぎて、ガマンすると膀胱が破裂してしまうんですのっ</p><p>アニエスそれは、オシッコのことだろ</p><p>そうですわオシッコみたいにヨミたちに吐き出して下さい男の方は、毎日精液を出さないと、気分が悪くなるのでしょみなさんに聞きましたわ</p><p>いや、ヨミだけど</p><p>オレの女たちは便器じゃない</p><p>オレの欲望を、放出して良い存在では</p><p>お兄ちゃんの精液はあたしたちに出さなかったら、どこへ出すの</p><p>いや、別に家族以外の他の女の子に出してもいいけどさお兄ちゃんがしたいならでも、自分でシテティッシュに出して、トイレに流すとかそういうのはヤだよ悲しいよせっかく、ここにあたしたちの身体があるのにさ</p><p>身体肉体</p><p>柔らかで、弾力のある艶やかな肌</p><p>マナは、お兄ちゃんのセックス奴隷だから使ってもらえないと困るよ</p><p>ボクもセックス奴隷だから、困るかも</p><p>ヨミも妊娠奴隷だから使って下さいねっ</p><p>ヨミだからそのロリ巨乳を、オレに押し付けるな</p><p>アニエスは何だか判らないですけれどアニエスは、パパとセックスするために生まれましたのだからセックスしてくれないと困りますの</p><p>アニエスはオレとセックスするために生まれたわけじゃないんだぞ</p><p>そんなの嘘ですの</p><p>地下室で、歪んだ性教育を植え付けられた少女が反発する</p><p>アニエスはオレとセックスするのは好きか</p><p>もちろんですのっ</p><p>えっと、アニエスちゃんお兄ちゃんとのセックスは、世の中の全てのことの上から何番目ぐらいに好き</p><p>もちろん、一番ですのっ</p><p>胸を張って、アニエスは答えた</p><p>じゃあ、２番は</p><p>パパとお風呂に入ることですのっ</p><p>３番目は</p><p>そこにルナが入るのか</p><p>ルナが好きですのパパの次に好きですの</p><p>照れるルナ</p><p>じゃあ、アニエスちゃん４番目に好きなのは</p><p>うーんそうなるか</p><p>昨日までは、真緒ちゃんが３番でしたのでも、今はルナの方が好きっあこのことは、真緒ちゃんには秘密にして下さいの</p><p>判った死んでも話さないから</p><p>じゃあ、５番目は</p><p>うーんとね５番目はパパとテレビとかを観ている時にパパが、もぞもぞってアニエスの身体を触ってくるのがあれが好きっ</p><p>お兄ちゃんアニエスちゃんに痴漢しているの</p><p>いつも、このままセックスしてくれたらいいのになって思っていますのアニエスのアソコトロトロになっちゃってますのでも、パパ、途中で止めちゃうから</p><p>無意識的に触っているんだ、オレ</p><p>だから、アニエスの方からパパ、セックスしてってお願いしていますの</p><p>オレは、アニエスが精神不安定でそれでセックスを求めてくるんだと思ってたけれど</p><p>オレの方からだったのか</p><p>ごめんじゃないよ、お兄ちゃん</p><p>マナが怒るのも当然だ</p><p>マナにもしてよっ</p><p>あ、そうだ今度、２人で電車に乗ろうエレベーターでもいいけれどマナの身体、たっぷり触っていいから</p><p>で、どっかで路地裏とか、屋上とか、おトイレの中とかでセックスしようよっ</p><p>あ、楽しそうっヨミもしたいっ</p><p>じゃあボクも</p><p>アニエスもするですのぉぉっ</p><p>プッ</p><p>ミナホ姉さんが噴き出して笑う</p><p>ど、どうしたの</p><p>ホント面白いわね、あなたたち</p><p>優しい眼で年下の少女たちを見る</p><p>いたいけで、優しくて、可愛くてでも、残酷</p><p>４人の少女たちは、呆然としてミナホ姉さんを見る</p><p>ミナホ姉さんはもうセックスのできない身体だから</p><p>あのさミナホ姉さん</p><p>その先は言わないで良信</p><p>いいのよあたしの過去のことなんて関係無いわこの子たちには、楽しい現在があるのだからそれでいいの</p><p>そしてヨミとルナを見る</p><p>さっきはごめんなさいやっぱりあたしのことは、御名穂お姉さんて呼んで</p><p>御名穂お姉さん</p><p>ヨミが、復唱する</p><p>ええマナさんとアニエスもねあなたたちは、あたしの妹なんだから</p><p>みんな可愛いわねホントに可愛いわ、あなたたちどうして今まで、気付かなかったのかしらホントあなたたちが愛おしいわ</p><p>ミナホ姉さんは妹の死の他にも、流産をしている</p><p>だから、この屋敷で生まれたメグやアニエスには深い愛情を注いできた</p><p>孤児である、マルゴさんや寧にも</p><p>克子姉や渚だって、娼婦の先輩として愛を注いでいた</p><p>少しずつ、ミナホ姉さんは愛を注ぐ対象を増やしてきた</p><p>だから、今</p><p>マナとヨミとルナもミナホ姉さんの愛すべき妹になったんだろう</p><p>理屈でなく心で</p><p>やっとミナホ姉さんはこの子たちを受け入れるひとが、腑に落ちたんだ</p><p>あたしはそうねあなたたち妹たちの幸せを見るのがあたしの幸せなのねだから、あなたたちはこれからも、ずーっと楽しくしていなさいね</p><p>きょとんとしている４人の少女</p><p>さあ、それではフェラチオを教えてあげるわみんな、見える所に良信、あなたはそこよそこに腰掛けて</p><p>みんなの視線の中で、ミナホ姉さんの白い指がオレのペニスに伸びる</p><p>で、出そうだよっ</p><p>ミナホ姉さんの指導で今はルナが、オレのペニスをシゴいている</p><p>ルナはオレの快感のポイントが伝わっているから上手い</p><p>アニエスは、オレの玉袋のさわさわ触っていた</p><p>ほら、良信がイキそうだって夜見子さん、マナさん、さっき言った通りよ</p><p>オレの亀頭の先にヨミとマナの顔がある</p><p>お兄ちゃんマナのマナのお顔にかけてっ</p><p>ヨミのエッチなおっぱいにも、いっぱい出してっ</p><p>う、うううっ</p><p>い、イクぅぅっっ</p><p>亀頭が拡がり尿道口からオレの臭い液体が、迸るっ</p><p>第１波は、ヨミの顔からロリ巨乳に向かって飛び散る</p><p>お兄ちゃん、あたしにもっ</p><p>ううぁぁっ</p><p>第２波はマナの鼻から唇を汚す</p><p>ルナが、男の射精を眼にして驚いている</p><p>さあ、今よっ</p><p>ミナホ姉さんの号令でヨミが大きく口を開いた</p><p>バクリと、オレの亀頭を頬張る</p><p>マナは竿の方をチロチロ舐めた</p><p>中に残っているのを吸い出すの</p><p>ヨミがオレの射精中のペニスを吸っている</p><p>あっ、気持ち良い気持ちいいよあああっ</p><p>幼い美少女４人がかりの奉仕にオレの性感は高まりきっていた</p><p>良信、夜見子さんを見て夜見子さんも、良信を見上げるの</p><p>オレたちの眼と眼が合う</p><p>じゃあ、お口の中のものを飲み干しなさい</p><p>コクッ、コクッ</p><p>ヨミの喉が鳴る</p><p>オレの精を呑んでいる</p><p>お掃除は、アニエスがしますのっ</p><p>アニエスが、そう言ってオレの前に廻り込むが</p><p>やっぱり、止めですのルナがして</p><p>ルナにニコっと微笑む</p><p>ボク</p><p>はいですのルナもパパの匂いと味を、しっかり覚えないとダメですの</p><p>ルナが承知するとマナが、ヨミの胸に垂れていた精液を指先で掬い取り、ルナの顔に持っていく</p><p>はい、舐めてみて</p><p>ルナの赤い小さな舌がペロリと白濁を舐め取る</p><p>苦い</p><p>顔をしかめるルナ</p><p>うん苦いわよねこれ</p><p>口の中の精液を、全て唾液に溶かして飲み干したヨミも、そう言う</p><p>でも、お兄ちゃんのだからこの味と匂いに慣れなきゃ</p><p>マナなんて、この匂いを嗅ぐだけであそこが濡れてきちゃうんだよ</p><p>愛しそうに、自分の顔に着いた精液を、手に集めてペロペロ舐めている</p><p>アニエスも好きですのパパの匂いですから</p><p>アニエスは、直接、ヨミの頬を舐めている</p><p>ちょっと、くすぐったいわよ</p><p>笑うヨミ</p><p>慣れてくると精液の味で、良信のその日の体調が判るようになるわよ</p><p>そうなんですかじゃあ、毎日、記録を取らないといけないわねっ</p><p>みんなでお兄ちゃん観察日記とか付ける</p><p>そうよね、みんなの情報を共有した方がいいものね毎日、精液を舐めた子は、必ず匂いと味についての報告を提出することにしましょうよ</p><p>ヨミとマナが、そんなことを言い出す</p><p>ボクも書くけどただ苦かったとかじゃダメだよね</p><p>それは毎日、味を見ていくうちに段々、判っていくものじゃないの雨に濡れた子犬みたいな味とかさ</p><p>ヨミ、オレの精液は何なんだ</p><p>あー、今日の味がそんな感じだよね確かに濡れた子犬っぽい</p><p>ルナ何を納得しているんだ</p><p>アニエスちゃんは、どう思うお兄ちゃんの今日の精液は、どんな味</p><p>アニエスは指に残った精液を丁寧に舐め取りながら、答える</p><p>美味しい味ですのっ</p><p>パパのは、今日も美味しかったですのっ</p><p>ククククと、ミナホ姉さんが笑う</p><p>ホント楽しいわね、あなたたちは</p><p>精液は、お湯で洗うとこびりついて、掃除が大変なのよだから、水で洗ってちょっと冷たいけれど、ガマンするのよ</p><p>はーい、お姉様</p><p>代表して、ヨミが答えた</p><p>良信には誰か、タオルを水で濡らして持って来てあげて</p><p>ボクが持って来ますっ</p><p>ヨミも、顔を洗ってきます</p><p>じゃあ、アニエスも行きますの</p><p>裸身の少女たちは、みんなで仲良く水場へ向かう</p><p>ホント、みんな可愛いわね</p><p>うんそうだね姉さん</p><p>この少女たちの存在が</p><p>この子たちを妹として受け入れたことが</p><p>ミナホ姉さんの心を、きっと良い方向に変えてくれるとオレは信じる</p><p>良信</p><p>なあに、姉さん</p><p>あなたの愛する子は、みんなあたしの妹よあなたが、あの子たちに生ませた赤ちゃんは、みんなあたしの子</p><p>穏やかに微笑んだ</p><p>そう思ったらあたしの人生って、何か楽しくなりそうよね</p><p>そして、オレを優しく抱き締める</p><p>ほら、あたしって本当は、５月のことが終わったら自殺するつもりだったでしょでも、生き残ってあなたのことや、恵美のことや家族のことがあったから、何としても生きてかなきゃって思っていたんだけれど</p><p>そういう義務的な気分で生きるのは、いけないことなのよね自分がそうだったからあなたにも義務を押し付けようとしていたみたい</p><p>ミナホ姉さんは、そう自らを分析する</p><p>今はもう違うわ生きることは義務じゃないだって、楽しいものあの子たちを見ているのはあたし、あの子たちが全員、あなたの子供を産んでみんなで育てていくところを見ていたいわきっと楽しいはずだもの</p><p>見てるだけじゃ困るよミナホ姉さんも手伝ってよ</p><p>オレの女は、全員、ミナホ姉さんの妹オレの子供は、全員、ミナホ姉さんの子供なんだからね</p><p>そうだったわね良信</p><p>そう言ってミナホ姉さんは、オレの膝に飛び散っていた精液を、指で掬って舐める</p><p>うん美味しいわ</p><p>相変わらず、お台場まで30分で行ける立地に住んでいるのですが</p><p>コミケに行く気にはなれず</p><p>秋葉原に、ヤマ＊ンを観に行きましたうぇいく・あっぷ</p><p>本当にアレ、間に合うのでしょうか</p><p>ヤ＊カン本人は、上機嫌でしたが</p><p>今まで色々な人を見てきましたが、確かなかなかの物件だと感じました</p><p>御名穂のこと</p><p>心に引っ掛かってきたことが、ちょっとしたことで氷解することってありますよね</p><p>シェイクスピアの十二夜という喜劇に</p><p>お兄さんが死んだばかりで、落ち込んで喪服を着たままのお姫様が出て来るのですが</p><p>その姫に道化が尋ねます</p><p>道化そんなに落ち込んでるってことは、あんたのお兄さんは地獄に堕ちて苦しんでいるのかい</p><p>姫失礼なわたくしの兄は、天国で神様と一緒におられるはずです</p><p>道化なら、何でいつまでも喪服を着たまま、メソメソしているんだい天国へ行けたのなら、そこまであんたが悲しみを引き摺るのはやり過ぎなんじゃねーの</p><p>その道化の言葉を聞いてお姫様は、もっともだなと思い</p><p>喪服を脱いで、華やかな服に着替えます</p><p>そして恋に落ちるのです</p><p>ちょっとした一言で、気分が変わり</p><p>着ているものが変わり、人に対する意識が変わり</p><p>運命が変わる</p><p>764．だけど、仲良しっ</p><p>遅いよ、もうっ何していたのよっお腹空いちゃったから、先に始めちゃったわよ</p><p>服を着て食堂へ行くとどうしてだか、雪乃が場を仕切っていた</p><p>克子姉、月子、渚、真緒ちゃん、メグ、美子さん、みすず、瑠璃子、イーディみんな居る</p><p>何かみすずが、困惑した顔をしているけれど</p><p>他の子は、和気藹々と笑顔で食事をしていた</p><p>あ、今日はお鍋だからねっほらほら、座ったあんたたちの席は、そっちね</p><p>なるほど食卓の上に、鍋が４つほどあって、そのうちの２つはすでに食べ始められている</p><p>オレたちは、まだ誰も座っていない３つめの鍋の周りに座った</p><p>すなわち、オレ、ミナホ姉さん、アニエス、ルナ、マナとヨミ</p><p>はい、小鉢と取り皿ご飯が欲しい人は言ってね</p><p>渚が、オレたちにお皿と箸を持ってきてくれた</p><p>今日の夕食当番は、渚とみすずだったんだっけ</p><p>だから、オレたちの迎えは克子姉が来てくれたんだよな</p><p>さあさあ、食べなさいよっ</p><p>何でだか、雪乃がオレたちに言う</p><p>もう一々うるさいわよ、雪乃そんなこと、あなたが言わなくても、みんなちゃんとお食事を始めるわよっ</p><p>メグが、雪乃に叫ぶ</p><p>いいじゃないのっご飯を食べ始めるのにも、何かキッカケが必要でしょ</p><p>だから、どうして雪乃が出張っていくのよっ</p><p>いいから皆さん、召し上がれ</p><p>渚が、笑顔でオレたちに言った</p><p>はいっ、いただきますのっ</p><p>アニエスの明るい返事に</p><p>いっただきまーす</p><p>オレたち、長湯組も箸を取って、鍋をつっつこうとする</p><p>あたしが、みんなの分をお鍋から取り分けてあげましょうか</p><p>ミナホ姉さんが、アニエスたち年若い少女に尋ねる</p><p>あ、大丈夫です</p><p>自分で取る方が好きですのっ</p><p>ルナとアニエスに断られた</p><p>わたくしもマナもそうよね</p><p>ごめんなさいありがとう、御名穂お姉ちゃん</p><p>ヨミとマナにも</p><p>あら残念だわね</p><p>妹たちの世話を焼きたいミナホ姉さんは、がっかりする</p><p>じゃあ、良信の分だけ取ってあげるわ</p><p>オレは断れないな</p><p>うん、頼むよミナホ姉さん</p><p>オレは自分の小鉢を、ミナホ姉さんに託す</p><p>ねえねえ、渚ちゃんこっちのお鍋も食べていいんですの</p><p>アニエスが、テーブルの端の４つめの鍋を見ている</p><p>ああそっちのお鍋は、まだ取っておいてもうすぐ帰って来る人たち用だから</p><p>渚が、そう答えた</p><p>１０分くらい前に連絡があったからもう帰ってくるはずなのだから、急いでお鍋を増やしたのよ</p><p>遅くなるのなら今、オレたちが食べている鍋で煮直せばいいけれど</p><p>もう帰って来るって判っているのなら、仕方がない</p><p>オレたちの食事が終わるのを待ってもらうより、みんなで一緒に楽しく食べたいし</p><p>まだ帰って来ていないのは可奈センパイを送って行った、寧とマルゴさんか</p><p>美智は今日は、実家に泊まるんだたっけ</p><p>もしかして翔姉ちゃんとレイちゃんの分</p><p>２人も、遅れてこっちへ合流するんだろうか</p><p>はい、２人ともいらっしゃいますわ</p><p>オレの問いに渚でなくテーブルの前方に座っている瑠璃子が答えた</p><p>わたくしが先ほどお願い致しましたから</p><p>瑠璃子が頼んだ</p><p>あの瑠璃子様は、わたくしのために関さんに連絡して下さったのですわ</p><p>美子さんが、恥ずかしそうにそう言った</p><p>大きな問題が片付いたのですからわたくしは、本家の方へ戻ります先ほど、こちらで暮らしたいという希望を申し上げましたばかりですがお祖父様にご承認していただいたわけではありませんし明日の学校のこともありますから今日のところは</p><p>ああ、美子さんはずっとジッちゃんと暮らしていたわけだから</p><p>何にせよ、香月の本家の屋敷に戻らないといけないのか</p><p>はいですから、翔お姉様たちに、こちらに寄っていただいて香月家本家の屋敷までの警護を、わたくしがお願い致しました</p><p>瑠璃子が、オレにそう言う</p><p>今回の事件の首謀者だった大鳥総裁や佐竹会長は処分されたけれどまだ、昨日からの騒ぎの余波は残っている</p><p>美子さんもジッちゃんの孫娘の１人として公認されている</p><p>香月家の後継者が移動するなら香月セキュリティ・サービスの警護が必要だ</p><p>それもトップ・エリートの</p><p>ええ、翔お姉さんたちも、もうそろそろ着く頃だと思うわ</p><p>そっかそれなら確かに、お鍋がもう１つ必要だよね</p><p>翔姉ちゃんはともかくレイちゃんは、大食いだから</p><p>あんなに凛々しくてカッコ良いのに本当によく食べる</p><p>まあ、だからこそあんなにパワフルなんだろうけれど</p><p>石をも砕く撲殺ステッキの使い手だから</p><p>不意に瑠璃子が言った</p><p>オレは、ミナホ姉さんから小鉢を受け取りながら返事する</p><p>わたくし、夕食が終わりましたら、美子お姉様とお祖父様のお家へ参りたいと思います</p><p>奴隷の分際でこのようなことをお願いするのは、大変失礼だと思いますがお許しいただけませんでしょうか</p><p>ジッちゃんのところへって瑠璃子</p><p>お前この屋敷を出てまた、ジッちゃんと一緒に暮らすとかそういうことなのか</p><p>オレを見捨てて</p><p>な、何をおっしゃるんですお兄様、わたくしは、生涯、お兄様のセックス奴隷ですわお兄様にお仕え致します</p><p>瑠璃子は、真顔で言う</p><p>今夜１泊だけです明日の朝は、お祖父様のお家から学校へ行って、夕方にはまたこちらへ戻りますわお兄様のお側へ</p><p>今回のことで色々ございましたから、１度、お祖父様とゆっくりお話しさせていただきたいと思うんです今の正直な気持ちを</p><p>さっきのホテルでのオレとジッちゃんの会話を、誰かから聞いたのか</p><p>あるいは、オレの心を読んだ月子か</p><p>オレが学校にメグを迎えに行っている間に充分な時間はあったはずだ</p><p>何だ美子さんと一緒って言うからオレはてっきり、ジッちゃんのところでの生活を再開するつもりなのかと思ったぞ</p><p>少し冗談めいてオレは答えた</p><p>ここの屋敷でオレたちと暮らすようになって随分経つものな瑠璃子も一度、今の自分を確認する時期なんだろうな</p><p>３０００円で、オレにセックス奴隷として売り払われて４ヶ月だ</p><p>香月家の本家で、ジッちゃんと話し合うことは有益だろうと思う</p><p>でしたらあたしも行きます</p><p>せっかくなら孫娘３人が揃った方が良いでしょうから</p><p>香月家の今後のことを膝をつき合わせて相談する</p><p>３人で</p><p>あの、もう知っているかもしれないけれどジッちゃんは、ここでオレたちと一緒に住むことはできないって</p><p>オレはみすずたちに告げる</p><p>やっぱり、どうしても香月家の本家に住み続けるってさだから、オレはできる限り、みんなを連れて遊びに行くって約束してきたんだけれど</p><p>そうなんですね</p><p>美子さんが、嘆息する</p><p>いや、別にだからって美子さんが、ジッちゃんとこのまま２人きりで暮らさないといけないっていうことにはならないと思うけれど</p><p>ですがやはり、お祖父様のお側にはわたくしたち親族が居た方が</p><p>それはそうなんだけれど</p><p>それでしたらあたしが今の両親の家を出ますそれでお祖父様の家とこちらのお屋敷に半々で暮らしますわ</p><p>みすずが、そう言う提案をする</p><p>それならあたしがお祖父様に付いている日には、美子お姉様はここのお屋敷で過ごすことができますわあたしと交代で、お祖父様のお世話を致しましょうよ</p><p>待って下さい、みすずちゃんそれではわたくしだけ、ずっとこちらに居て、お祖父様のお世話をしなくて良いということになってしまいますわ</p><p>瑠璃子が、みすずにそう言う</p><p>いいのよ瑠璃子ちゃんは、旦那様の奴隷なんですからずっとここで暮らしていていいの</p><p>ですがっ</p><p>そういうことも含めてまずは、香月様とご相談するべきじゃないのかしら</p><p>あなたたちだけで香月様のいらっしゃらないところで討論しても、何も決まらないわよ</p><p>ていうか、本題を話し合う前に</p><p>まずは、ジッちゃんと瑠璃子は、関係改善をしないといけないのだし</p><p>いっそのことオレも行った方がいいかな</p><p>いえ、今夜はあたしたちだけの方が、良いと思います</p><p>うんオレが付いて行くと、ジッちゃんは嫌だろうな</p><p>今夜は、オレ抜きで孫娘たちとじっくり話したいだろうし</p><p>特に瑠璃子と</p><p>それであの、お兄様イーディさんに付いて来ていただくことはできませんか</p><p>イーディさんみたいに明るくて、頭の良い子が一緒の方が良いと思うんですあたしたち３人だけだとお祖父様と深刻な話をしてしまいそうですから</p><p>久しぶりに瑠璃子が帰ってくるとなるとジッちゃんは照れてというか、変な方向にカッコを付けて、会話が続かないかもしれないし</p><p>ソレなら、アタシよりネイの方が適役じゃないノカ</p><p>急に指名を受けたイーディは少し、不機嫌に言う</p><p>でも、イーディさんなら美智の代わりに、警護役として来ていただいたと言い訳ができますわ</p><p>確かに寧が、唐突にみすずたちに付いて来訪してきたらジッちゃんは、変に思うよな</p><p>こっちの意図には、すぐに気付いてくれるだろうけれど</p><p>そんで、ジッちゃんも気を遣うタイプだから</p><p>寧の冗談を、５割増しで笑ったりして</p><p>かえって場の雰囲気が、固くなるかもしれない</p><p>あたしも賛成です</p><p>今夜は、この場に美智がいませんしもちろん呼べば来てくれることは判っているのですがでも、今日はゆっくり休ませてあげたいんです</p><p>美智は、母親を昏倒させたことで落ち込んでいる</p><p>今から招集してみすずの警護を担当させるのは、可哀想だよな</p><p>ハウウウ仕方ないネじゃあ、行くケドご飯食べてから、１時間ちょうだいネ</p><p>今夜は、Darlingに可愛がってもらう約束をしていたノヨ</p><p>別に慌ててしなくてもまた、明日にでもたっぷり時間を作ってしてもいいんだぞ</p><p>オレがそう答えるとイーディは</p><p>いいの、いいの１時間でもいいネ今日のことは今日スルノそれが一番ネそれと</p><p>瑠璃子を見てニヤッと微笑む</p><p>ねえねえ、真面目な話はもう終わったの</p><p>雪乃が、大きな声でそう言った</p><p>終わったのならもうちょっと、みんなで楽しくご飯を食べなさいよほら、小さい子たちが緊張しちゃっているじゃない</p><p>真緒ちゃんやアニエスたちは黙々とご飯を食べている</p><p>大人の会話の時には、お行儀良く静かにしているとかそういう教育が、しっかりできているってことなんでしょうけれどさもうちょっと、あんたたちの方で子供たちに気を遣ってあげた方がいいんじゃないの</p><p>雪乃、よしなさいって</p><p>メグが、雪乃を抑えようとするが</p><p>だって言ってやんないと判らないのよっこいつら、みんな頭が良すぎて、理屈っぽくて人の心でも何でも、方程式とかで割り切れると思っているんだからっあのさっ、人間ていうのは感情の生き物なのよっそんなあんたたちの頭の中のルールで、人を割り切って理解しようとかしないで、ちゃんと本人にぶつかって来なさいよ実際に、会ってみて話してみないと判らないことの方が多いんだからさあんたたち事前の脳内シミュレーションに時間を掛けすぎなのよっ</p><p>あなたの言うとおりだと思うわ雪乃さん</p><p>ミナホ姉さんが、雪乃に答える</p><p>確かにあたしたちって頭でっかちね反省するわ</p><p>そうよっ、反省しなさいよっ</p><p>もう、雪乃あなたの方が、みんなを怖がらせちゃっているわよっ</p><p>メグが怒る</p><p>何よあたしはただ</p><p>もう、耳元で怒鳴らないでよっ雪乃のバカっ</p><p>バカは、あんたでしょていうかバカは、あの男の代名詞じゃないのっ</p><p>お、オレか</p><p>そうよ、そもそも、あんたが一番バカなのよっ</p><p>ヨシくんをバカとか言わないでよっ</p><p>バカをバカと言って何が悪いのよっ</p><p>人をバカって言う人が一番バカなのよっもおっ</p><p>一番のバカは、あたしよもう判っているから今日一日で、よーく判ったからもう、バカ論争は終わりにしましょうよ</p><p>終わった</p><p>真緒ちゃんが２人に尋ねる</p><p>もう終わりでいいの</p><p>雪乃とメグは、お互いを見て</p><p>ま、まあ終わりでいいわよ</p><p>もう騒がないわごめんなさい</p><p>じゃあ手を繋いで</p><p>いいから雪乃ちゃんとメグちゃんは手を繋ぐのっ</p><p>手を繋ぐ２人</p><p>真緒ちゃんは、その手を上に自分の手を重ね</p><p>今日は、ケンカをしました大きな声で、みんなの前で騒ぎました２人ともとても、悪い子でしたねっ</p><p>雪乃とメグをジロッと睨む</p><p>だけど仲良しっ</p><p>幼児向けのテレビ番組で、流行っているのよだけど仲良しっていうのが</p><p>渚が、小声でそう言った</p><p>ほら、雪乃ちゃんとメグちゃんもっ</p><p>一緒に復唱しろってことでしょ</p><p>だけど、仲良しっ</p><p>もうだけど、仲良しっ</p><p>もう１回</p><p>だけど、仲良し</p><p>手を握りしめ合って叫ぶ、雪乃とメグ</p><p>ほらほらみんなも一緒に</p><p>オレたちもか</p><p>お兄様やりましょう</p><p>うんやろうネ</p><p>ボクもやる</p><p>アニエスも、一緒にしますの</p><p>はあ、仕方ないやるか</p><p>克子姉が、ミナホ姉さんに手を差し出す</p><p>何克子</p><p>ですから２人組で、手を握らないとできないですから</p><p>え、そうなの</p><p>そうですよっ</p><p>雪乃とメグに続いて</p><p>克子姉とミナホ姉さんが、手を繋ぐ</p><p>アニエスとルナが</p><p>ヨミとマナが</p><p>ルリコはアタシとネ</p><p>イーディと瑠璃子</p><p>よろしいですかみすず様</p><p>みすずと月子</p><p>じゃあ、あなたはあたしとね</p><p>オレは渚と手を繋ぐ</p><p>さあ真緒、お願い</p><p>母の言葉に、真緒ちゃんは</p><p>何かよく判らないが</p><p>全員で声を合わせて、そう叫んだ</p><p>しばしの沈黙</p><p>ぷっ、くふふふふっ</p><p>最初に笑ったのは雪乃だった</p><p>何これあたしたち、バカみたいくふふふふふっ</p><p>その笑いが、みんなに伝染していく</p><p>そうねぷふふふふふっ</p><p>次に、克子姉が笑い出す</p><p>渚が、ヨミが、ルナが、アニエスが、真緒ちゃんも笑い出す</p><p>ぷはははははははっ</p><p>きゃははははっ</p><p>ぐふふふふふっ</p><p>イーディから、瑠璃子に笑いが伝染する</p><p>hahahahahaha</p><p>うふふふふふふっ</p><p>月子が、みすずが、マナが、メグも笑い出した</p><p>そうねバカみたいねおかしいわあたしたち</p><p>ついにミナホ姉さんまで</p><p>食堂の中は、みんなの笑いで包まれた</p><p>みんな、お互いにお互いの顔を見て</p><p>オレたち笑っている</p><p>どうしちゃったの、みんな</p><p>食堂の入り口に呆れた顔の寧が立っていた</p><p>あただ今、みんな</p><p>あ、マルゴお姉ちゃんはガレージに車を置きに行ってるそれからついでに、この子たちを拾って来たから</p><p>拾って来た</p><p>１人は美智だったやっぱり、少し暗く落ち込んだ表情をしていた</p><p>押忍、本日よりお世話になりますっ</p><p>工藤遙花は何故か空手着姿で</p><p>両手と首に、風呂敷に包んだ荷物を下げていた</p><p>足はもちろん下駄</p><p>そして、髪型は懐かしの柔ちゃんだった</p><p>髪が一束、赤い玉の髪留めでまとめられてピョロッと立っている</p><p>な、何なの、あんたっ、その格好プププっ</p><p>雪乃が噴き出すと同時に再び、室内が爆笑に包まれた</p><p>今夜は帰って来ないはずだったんじゃないか</p><p>オレは、隣の座席に座った美智に尋ねる</p><p>真緒ちゃんが元気の無い子は、パパの隣指令を出してアニエスがその通りと承認したので</p><p>どうも、オレの家族は年下の子に勝てない</p><p>その予定だったのですが姉上が</p><p>美智は遙花を見る</p><p>あんたたちと組んでプロの試合に出ないといけないのなら、ここで一緒に稽古させてもらった方が良いと思って</p><p>遙花は言う</p><p>口惜しいけれど今は、美智やあのマルゴって女の方が、あたしよりも強いことは認めるしかないからあたしは一緒にトレーニングさせてもらって、少しでも同じレベルにならないといけないでしょ目標がアメリカのリングだって言うのなら</p><p>香月セキュリティ・サービスへの就職は、諦めたんだな</p><p>仕方ないでしょ母があんなことになっちゃったんだし兄に迷惑は掛けられないしあたしの空手でも、お金を稼ぐことができるっていうのなら何でもやるわよ、あたし</p><p>遙花は、眼を爛々と輝かせている</p><p>母上がこの４ヶ月で、大きな借金を作ってしまっていたことが判ったんです</p><p>それって山岡さんと一緒に居た間にか</p><p>ホント、バカよねいい歳してさ男と逃げて、お金に困って、借金してその借金を返そうとしたら、悪いやつにダマされて気が付いたら、ヤクザの手先になってたってのよ</p><p>遙花は怒っている</p><p>父上がとりあえず、母上の借金を肩代わりして下さることになったのですが</p><p>ダメよ、そんなのあの人は、家族を無視して、自分のやりたいことばっかりしていた人なんだからだから、お母さんはあの人を見限ってあんな変なオトコに付いてっちゃったんだものっ許せないわよお母さんの借金はあたしが稼いで返すわよっ</p><p>入院費も掛かりますし</p><p>美智が、あんまり落ち込んでいるからオレは背中を抱いてやる</p><p>何で、遙花さんはそんな、スットンキョな格好をしているんだ</p><p>まだ首に風呂敷包みを下げたままだし</p><p>あはははは、恐れ入ったか</p><p>工藤遙花は高笑いする</p><p>あたしはねぇもう、空手の鬼になることにしたのよっ女を捨てるのっだから、日常から空手着っ髪型は、昔の柔ちゃんもう、女じゃないんだからっ</p><p>アメリカで試合をするわけだからさグレート東郷やハロルド坂田みたいな悪役レスラーをイメージしてみましたっ</p><p>どうだっこれならあんただって、あたしに手を出そうとは思わないでしょっ</p><p>工藤遙花は、勝ち誇ったように言う</p><p>これであたしは貞操の危機を回避しつつ、トレーニングに専念できるってことよっどうだっ、まいったか</p><p>あなたを抱く気は、無いんですが</p><p>あのさぁそのバカ男が、まともな美的感覚を持っていると思うのあんた</p><p>雪乃が小馬鹿にした感じで、遙花に言った</p><p>もしかしたら今のその、スットコドッコイな格好の方が、こいつの好みにジャストミートかもしれないわよっ</p><p>ムムムッと怯む、遙花</p><p>ヨシくんは、そんなに悪食じゃありませんっ</p><p>メグが、雪乃を叱る</p><p>そうです兄さんは、可愛い子の方が好きですから</p><p>寧が不思議そうに、オレに尋ねる</p><p>あたしのいない間に、何があったの</p><p>うーんと色々ありすぎて</p><p>何かみんなの雰囲気が、全然変わっちゃってるよ</p><p>どう変わってる</p><p>いや、もちろん良くなっているんだけどメグちゃんなんて、全然明るく元気になっているしでも</p><p>何でこの部屋の中心を、雪乃っちが占めてるわけ</p><p>東京は、あんまり星が見えませんが</p><p>今夜は、オリオン座がよく見えました</p><p>というか、オリオン座しか知らないのですが</p><p>以前、山の方へ行ったら、とてもたくさん星が見えて驚きました</p><p>夜空というものが、全然違うのです</p><p>そしたら、地元の人が</p><p>ほら、あそこの星の上にもやっとした塊が見えるでしょ</p><p>あ、見えますねあれ、何なんですか</p><p>あれが、アンドロメダ星雲です</p><p>その時は、感心して帰って来たのですが</p><p>アンドロメダ星雲って、肉眼で見えるものなのでしょうか</p><p>もしかして騙されたのか</p><p>765．ルール</p><p>いや、雪乃っちは元から、ああいう性格の子だから、まだギリギリ理解できるけれどさ隣のメグちゃんの方は、どうしたのよ雪乃っちとは、すっごい仲が悪かったよね何で隣同士に座ってあんなに楽しそうにやってるわけ</p><p>寧は、学校で失意のどん底のメグが奴隷宣言をしたところまでしか知らないんだな</p><p>つーかさ、メグちゃん今夜いっぱいぐらいは、シオシオのヘロヘロのグッタリ・モードになっちゃってるはずなんじゃないの可奈ちゃんにあんなに徹底的に、ヘコまされたんだからさ</p><p>オレは、説明しようとしてハッと気付く</p><p>寧は学校でのオレたちの様子は、全て監視カメラの映像を観ていたはずだ</p><p>マルゴさんと可奈センパイを車で送っていったけれど</p><p>可奈センパイと一緒の間は、マルゴさんの車に搭載されている盗聴通信システムは使えなくても</p><p>帰りは自由に使えたはずだ</p><p>美智と工藤遙花を途中でピック・アップしたとしても</p><p>イヤホンで、お屋敷に戻って来てからのオレたちの音声ぐらいは、イヤホンで聴き取れたはずだろう</p><p>いや、雪乃とメグが和解したという情報をお屋敷に居た誰かが寧に伝えるはずだ克子姉だって、渚だって連絡することはできたんだから</p><p>学校でオレと別れた時点までの情報しか知らないっていうのは</p><p>ただ今</p><p>来たわよ</p><p>丁度良く、ご飯タイムに間に合ったようですね</p><p>食堂の入り口に、マルゴさん、翔姉ちゃん、レイちゃんが現れる</p><p>車をガレージに入れたら、丁度、翔お姉さんたちが到着したんだよ</p><p>わたくしたちの車は、玄関の前に停めたわよこの後また、閣下のお屋敷に行くわけだから</p><p>美子さん、みすず、瑠璃子の３人を送り届けるために</p><p>お帰りなさいですのっお鍋が、グツグツ煮えていますからいっぱい食べて下さいのっ</p><p>アニエスが、３人に微笑む</p><p>お姉さんたちは、こちらのお席にどうぞ</p><p>渚が、工藤遙花の隣の席に小鉢や箸を運ぶ</p><p>翔姉ちゃんは、遙花を見て</p><p>どうしたの、あなた余興</p><p>まあ、何故か空手着に面白い髪型だからなあ首にまだ風呂敷を下げてるし</p><p>あの空手家として、やっていくことにしましたので２４時間、このままでいこうかと</p><p>遙花は、真顔でそう言う</p><p>女を捨てるってこと</p><p>いえ、捨ててないですよあたしどっから見たって、女じゃないですか</p><p>そうね女ではあるわねどっちかっていうと女芸人て感じだけれど</p><p>芸は芸でも武芸に生きるんですよあたしはアメリカで、大和魂のド根性を見せつけてくるんですからっ</p><p>そうまあ、頑張ってね</p><p>翔姉ちゃんは、呆れている</p><p>ああ、マルゴさんの格闘技の話を受けたんだね</p><p>レイちゃんが、遙花に言った</p><p>どうやらレイちゃんは、マルゴさんが工藤遙花を格闘技チームに誘うことを聞いていたらしい</p><p>はいもう、こうなったらあたしはやりますよ星になりますからアメリカで輝く、格闘技の星にもう、ジャパニーズ・空手・プリンセスとか呼ばれるまで、頑張ります星を掴みます</p><p>腹を括った以上は鼻息が荒い</p><p>ちょっと心配だけどね君が一番</p><p>レイちゃんは、クスッと笑う</p><p>だってマルゴさんやイーディと比べたら君、もう少し強くならないと空手プリンセスにはなれないと思うよ</p><p>ですから、今日から住み込みで特訓なんですっ</p><p>ああ、そういうことなのね</p><p>納得する翔姉ちゃん</p><p>でも、あなた空手のままで参戦するの</p><p>はいあたし空手家になるんですから</p><p>いや翔お姉様が言っているのは、工藤流古武術は使わないのかってことだよ</p><p>あんなものは使いませんっ</p><p>遙花は、断言する</p><p>でも基本ぐらいは習っているんじゃないのあなたも工藤さんに</p><p>もう忘れましたっあんな人に習ったことなんてっ</p><p>はぁ遙花は、工藤父を毛嫌いしているからな</p><p>そうでも、忠告しておくけれどアメリカで格闘家でやっていくつもりなら、今の空手より工藤流の古武術の方が良いと思うわよ</p><p>そうですね向こうには空手を使う格闘家なんて、今ではたくさん居るからねただの日本の高校生女子空手チャンピオンじゃインパクトに欠けるかもしれないね</p><p>翔姉ちゃんとレイちゃんが、そう言う</p><p>でも工藤流なんて、あたしはっ</p><p>だったら良い先生がいるネ斬新な動きで闘う、ユニークな格闘家が強いヨーアンナに強い人はいないネ遙花のお父さんよりも強いネ</p><p>イーディが、ニヤリと笑う</p><p>どんな人</p><p>独特のリズムのアクションから、素早いスピードで相手を蹴散らすノネみんな、ヤられちゃうネ勝てないネホントに強いのネ文字通り異次元殺法なのネ</p><p>それってもしや</p><p>遙花が昼間に会った木下さんの天敵なのネ</p><p>えー、あのお姉さんと互角なの</p><p>互角っていうか異次元の人の方が上よ上なんだけれどあの人は、何でだか、木下のレベルまで降りてくるのよね毎回</p><p>翔姉ちゃんが、ハァと溜息を吐く</p><p>やっぱりダダドムゥおじ様のことか</p><p>その人に習ったらあたし、強くなりますかっ</p><p>遙花は、前向きな表情で鼻の穴を膨らませている</p><p>強くはなると思うわよあの人あなたみたいな子、好きだと思うし</p><p>というか女子校生なら、大喜びでしょうあの人</p><p>翔姉ちゃんとレイちゃんが顔を見合わせる</p><p>ダダドムゥおじ様はその強さとともに、ロリコンとしても名を馳せている</p><p>何かヤバい人なんですかエッチな人だとか</p><p>うーん実害は、そんなに無いと思うのよねそうでしょ、麗華</p><p>はいあの人は直に手を出すようなことはしませんから</p><p>YES・ロリータNO・タッチがモットーなんだっけ</p><p>でも、ジロジロと舐めるように見られたりして気持ち悪いわよ</p><p>うん眼付きがね、本当に気持ち悪いんだよ変質者の眼だから</p><p>レイちゃんそれは言い過ぎなんじゃ</p><p>わたくしも撲殺ステッキで、思い切りブン殴ってやろうとしたことが何回もあるから</p><p>ああ、麗華は高校卒業して、すぐに入社だから眼を付けられていた頃があるのね</p><p>でも当たらないんだよいつもあの気持ちの悪い動きで、躱されちゃってさそれで麗華くん、今日もなかなか良い動きだねとか言うんだよあの人</p><p>その頃は、まだ麗華が男装する前</p><p>翔姉ちゃんはヨーロッパに留学してから、香月セキュリティ・サービスに入社だから</p><p>レイちゃんが新人の頃のことは知らない</p><p>そうですまあ、お陰様でわたくしの攻撃のスピードがアップしたんだと思いますあの人に１撃喰らわせてやりたいって、ずっと思って素振りを欠かしませんでしたからあの頃はでも、わたくしが英国紳士の男装をするようになったらぱったり、寄って来なくなりましたね他の子に興味が移ったみたいです</p><p>デモ腕は良いヨ、あの人</p><p>でも、あの人の技はあんなのマスターしたら、気持ち悪すぎて、誰も近寄って来なくなるわよ特に格闘技の大会とかに出るのならねえ</p><p>お勧めはできないね</p><p>翔姉ちゃんたちの言葉が余りにも深刻そうなので遙花も考え直している</p><p>あの人動きも変だけど、戦闘中の気合いの声も変よねにょほほほほとか叫んでるでしょ</p><p>確かに奇声を上げてたなあ</p><p>それでバンバルビーの頃の木下さんが、気持ち悪がってたっけ</p><p>あ、あれは岩田鉄五郎をイメージしてるんだってにょほほほほーって</p><p>誰それ</p><p>知らないの、ヨッちゃんあんな大投手を今年９０歳だよ</p><p>良信くん寧は冗談を言ってるだけだから、気にしないで</p><p>食事中にちょっと悪いんだけれど良信くんと寧、それからみすずさんとイーディ隣の部屋まで来てくれないかな</p><p>驚き静まる食堂</p><p>ああ、大したことじゃないよこのご飯の時間のうちに、ちゃちゃっと片付けてしまいたいことだからそんなに時間は掛からないよすぐ済む</p><p>あたしは行かなくていいの</p><p>ミナホ姉さんが、そう言うが</p><p>お嬢様は結構ですもう、お判りになられたでしょ</p><p>ああそういう話か</p><p>判りました、今、参ります</p><p>みすずが、スッと立ち上がる</p><p>ねえねぇ、何何のことなの何の話</p><p>寧は、意味が判っていないらしい</p><p>あなたも行ってらっしゃい美智ちゃんは、あたしが見ててあげるから</p><p>渚が、オレの席にやって来てそう言う</p><p>さっきから、落ち込んで俯いたまま</p><p>ネコがミルクを飲むように、オレにもたれかかって黙々と食事をしていた美智が</p><p>寂しそうな声を出す</p><p>オレは、美智の艶やかな黒髪を撫でてやった</p><p>はいじゃあ席を交代</p><p>オレが立つと、渚がオレの座っていた椅子に腰掛ける</p><p>もう、そんな顔しないのっ美智ちゃん</p><p>母親のことで落ち込んでいるんだ</p><p>オレよりも、渚の温かな母性の方が美智の心を癒やすかもしれない</p><p>じゃ、頼むよ行きましょう</p><p>オレは、マルゴさんたちと食堂を出る</p><p>食堂の前のミナホ姉さんの監視室に入る</p><p>昨夜、メグと２人でミナホ姉さんに呼ばれた部屋だ</p><p>ここなら完全防音だから、外に会話が漏れることは無い</p><p>ヨイショッ</p><p>パタンとイーディがドアを閉め鍵を掛ける</p><p>みすずは黙っている</p><p>ああ、そうだ、ヨッちゃん可奈ちゃんと話し合ったんだけれどさ例の１年生の愛ちゃんの件ニッヒッヒ楽しみにしててよーんなかなか、面白そうな計画になってきたから</p><p>マルゴさんが声を掛ける</p><p>へ何</p><p>そういうのは良くないからもう止してネというのが、ここでの話の趣旨なのネ</p><p>ドアにもたれたイーディが、寧に言った</p><p>何でだ、だってあたしは、ヨッちゃんのためにヨッちゃんに楽しんでもらおうと思って</p><p>だったら計画の段階から、良信くんに相談するべきなんじゃないかな</p><p>それはほらサプライズが無いと楽しくないし</p><p>寧の計画は、サプライズばっかりじゃないか</p><p>そうねDarlingだから、サプライズでも何でも受け止めてくれるケレド普通は、怒っちゃうネ何で、勝手に決めるんだって</p><p>寧は、チラッとオレを見て</p><p>だって、ヨッちゃんに先に相談したらヨッちゃんがこれは止そうとかこれはいらないとか言うだろうからせっかくの計画が、面白く無くなっちゃうかなあって思うから</p><p>確かに、事前に詳細を相談されたら</p><p>可奈センパイのレイプ計画だってこんなにはなっていないよな</p><p>オレのことだからやっぱり止めようって計画を途中で中止させたかもしれないし</p><p>面白いって思っているのはネイなのネDarlingじゃないヨ</p><p>そうだね少しやり過ぎだったと思うよ君たちは</p><p>マルゴさんは、寧とみすずを見る</p><p>はい申し訳ございませんでした</p><p>みすずはマルゴさんとオレに、頭を下げる</p><p>とても浅はかでしたあたしたちは</p><p>みすずは、寧と違って</p><p>雪乃による、メグの心の解放を観ているんだ</p><p>ちょっとミィちゃん、何でそうなるのよっそれに、イーディもヨッちゃんと学校へ行く役を譲ってあげたのに</p><p>ソレはネイが、メグミをイジメる役を自分でするのが嫌だったからデショ</p><p>そ、そうだけれどでも、イーディは、あたしやミィちゃんの仲間だったでしょあたしたちの計画に同意したから役目を引き受けてくれたんじゃないのそれがどうして今はマルゴお姉ちゃんの方に付いてるのよあんたも、あたしたちと一緒に怒られる方の立場じゃないの</p><p>寧もやり過ぎたという感覚はあるんだな</p><p>だから、怒られるということも判っている</p><p>つまり可奈センパイを使って、メグが奴隷宣言するまで落ち込ませる計画を立てたのはやっぱり、ヤッちゃんとみすずなんだね</p><p>うっぐぬぬな、何のことかなぁ</p><p>寧は、ヒョロロロルラと、口笛を吹いて誤魔化そうとする</p><p>寧お姉様、もうダメですよ全部、判っているみたいですからマルゴお姉様たちは</p><p>みすずが寧に言う</p><p>もうっ、裏切ったのねっイーディ</p><p>イーディを責める</p><p>違うのネアタシは、ネイとミスズたちの命令通りに計画を実行しているフリをしてたけどホントは、最初からマルゴたちの仲間なのネ</p><p>えスパイだったの</p><p>そうじゃないよ、寧</p><p>イーデイは、寧とみすずさんの計画が深刻な事態を引き起こさないように緩衝役、ブレーキ係として良信くんの側に居てもらったんだよ</p><p>そう言えばここ数日</p><p>イーディは、オレにベッタリ付いていることが多い</p><p>君たちの計画は結果的に上手くいかなかったでも、それが問題になっていないのはイーディとマナちゃんのお陰だよあたしと克子さんと渚さんは、事前に２人に頼んでおいたんだから</p><p>イーディだけじゃなくマナもか</p><p>確かに、色々と気を遣って働いてくれてたように思う</p><p>今回はあたしや克子さんや渚さんは、できる限り手助けしないように勤めてきたそれは、ミナホの介入を最小限にしたいということでもあったんだけれどあたしたちが動かなければ、ミナホもいつもみたいな介入を控えるだろうからねまあ、それでも良信くんやメグミちゃんと個別に話したりしちゃうのがミナホなんだけれどね</p><p>他の年長組は放っておいてくれたけれど</p><p>ミナホ姉さんは、要所要所でコンタクトしてきたよな</p><p>そういう性格だから仕方無いんだけれど</p><p>マルゴお姉ちゃんは、今回のことは全部、あたしたちに任せてくれるんじやなかったの</p><p>暗い声で寧が言う</p><p>任せたさ実際あたしたちは何もしていない状況は全て観ていたけれどね</p><p>ブレーキ役だって、イーディとマナちゃんに頼んだだけで実際に判断して、行動したのは２人だよあたしたちは、何の指示もしていないそれと</p><p>一間置いてマルゴさんは、寧に言った</p><p>最終的にメグミちゃんを救ったのは、雪乃さんだよあたしたちは何もしていない雪乃さんがメグミちゃんの張り裂けそうな心を救ってくれたんだ</p><p>雪乃っちが</p><p>絶句する寧</p><p>はいあたしたちの計画は恵美さんを萎縮させ、抑圧するだけでしたあたしと寧お姉様の考えは間違っていたんですわ</p><p>ちょっと待ってよでもメグちゃんの問題は、８割はメグちゃんの問題でしょあの子が判らず屋で、何度説明しても判ってくれなくて家族の和を乱すからだから、あたしたちは仕方なく</p><p>そうネメグミは確かに判らず屋ネデモネイたちも、考え方が偏っているヨ</p><p>メグミとネイたちは考え方が違うノネ物事の受け止め方も生きていくルールが違うのネ</p><p>そうだねそれは悪いことじゃない世の中に生きている人は様々だからね意見が違う人がいるのは当然だ</p><p>マルゴさんは寧に言う</p><p>ただ今回の問題はネイとミスズが、同じルールの生き方をしている人だったということなのネだから、２人は意見が合う話が通じるルールが同じダカラ</p><p>でも、恵美ちゃんは、寧たちとはルールの違う子だからねいくら、寧たちが自分たちの理屈を押し付けても意味が判らないんだよ</p><p>でもメグちゃん以外の人は判ってくれたよあたしたちの考えが</p><p>寧の言葉にみすずが</p><p>でも、当の恵美さん本人に伝わらないのではどうにもならないですわ</p><p>ああ、寧は何度も恵美ちゃんにアプローチしてどうして判ってくれないんだろうって、段々腹が立っていったと思うけれど</p><p>メグミからしたらどうして何度も、こんなことを言われなきゃいけないんだろうって、やっぱり怒ってたと思うネ</p><p>つまり、寧は恵美ちゃんがどうして判ってくれないんだろうって思ってたんだろうけれど</p><p>メグミの方もネイたちのことをどうして判ってくれないのって思ってたのネ</p><p>そうして、お互いに判り合えないまま気持ちと表現が、エスカレートして行ったのか</p><p>メグに奴隷宣言をさせるなんて、やっぱり良いことじゃなかったんだよな</p><p>いや、だってメグちゃんには、まずゲンジツを認識してもらってヨッちゃんとの関係とか、家族の中での立場を見直してもらいたかったんだもん</p><p>それは判るよでもオレの婚約者から、いきなり格下げされたらメグはヤケクソになるしかないよていうか</p><p>オレは、言葉を探す</p><p>メグだってヤッちゃんたちの言うことは、頭では判るんだよ理屈としては正論だと思うよでも心で納得できなかったんだからさ</p><p>心で</p><p>そうだよ心が受け入れられないから嫌な感情がどんどん溜まってそれで、理屈を拒絶していたんだよ</p><p>なのに君たちは、恵美ちゃんが判ってくれないとさらに、理屈を押し付けた彼女が受け入れられない理屈を</p><p>それも、ミナホ直伝の精神を圧迫する攻撃で</p><p>うん、ミナホが忙しくて良かったノネミナホ本人が精神攻撃してたら、メグミは自殺してたかもしれないネ</p><p>それは無いよミナホ姉さんメグには弱いんだから</p><p>それに、ミナホ姉さんは加減することも知っているから</p><p>そして再びみすずと寧に振り向く</p><p>ヤッちゃんもみすずもさ頭が良すぎるんだよだから理屈でこれはこうだから、こうなればベストだっていうのが、すぐに判るんだろうけれどオレとかメグみたいな、頭の回転の遅い人間には付いていけないんだよヤッちゃんたちの求める理解のスピードにさ</p><p>済みません、旦那様</p><p>みすずは、オレに謝る</p><p>いや、もちろん今回のことは、メグがいけないんだよこの４ヶ月の間に、家族の中で増長しちゃってたメグがヤッちゃんの言う通り、家族の和を乱していたんだから</p><p>だけどさだからといってヤッちゃんやみすずのアプローチは良くなかったよあれじゃあ、メグが反発するだけだったしあのまま放っておいたら、絶望して自殺しちゃったかもしれない</p><p>寧が俯く</p><p>いや、何がなんだかよく判らなくてただ見ているだけだって、オレも悪いんだごめんオレ、頭が悪いから何が起こっていたのか、こうやって今になって思い起こして初めて判ったよその瞬間、その瞬間には判らなかったあの場はあの場でどうしたらメグのためになるのか、必死で考えていたんだけれど</p><p>オレの理解力では追いつかなかった</p><p>だから、マルゴさんたちは</p><p>頭の良いイーディに、ブレーキ役を任せたんだ</p><p>イーディなら、瞬時に状況を判断して適確に行動できるから</p><p>ダメだなあオレは</p><p>オレが、そう呟くとイーディは、オレの手を取り</p><p>ダメじゃないネダメだと感じたらその経験を生かして、また頑張ればいいのネ</p><p>ネイとミスズもそうヨ失敗することはいいことネというか、失敗しない人はいないネ一度犯した失敗を繰り返すのが愚かなことであって何かに挑戦することは、失敗するのが当然なのネそれが人生の経験値なのネ</p><p>そうだよ寧みすずさん何にしたって君たちが良かれと思ってしたことなんだろ悪意でなく、善意からの行動なら失敗しても、しょうがないさ次はもっと上手にできるようになればいい</p><p>ただあんまり大きな失敗は、傷が残るからねだから、申し訳ないんだけれどあたしたちは常に君たちの状況を監視していたし、イーディたちも送り込んでいたんだ</p><p>メグと他の家族の人間関係が完全に破綻するのだけは避けないといけなかったから</p><p>でも、あたしには良く判らないよメグちゃんが、どうして判ってくれなかったのか本当はどうしてあげるべきだったのか何で、あたしもメグちゃんもどんどん意固地になってっちゃったのか</p><p>真顔で寧はそう言う</p><p>発想を変えないとね</p><p>この間さアニエスと真緒ちゃんに、チェスを教えてあげたんだよ</p><p>チェス</p><p>ああ、ヨーロッパの将棋か</p><p>とりあえず駒の動かし方とルールをね</p><p>あの一番幼い２人に</p><p>それで次の日にさあたしはてっきり、２人でチェスをしているのかと思ったんだけれどいや、もうチェスができるんだって感動したんだけれど違ったんだよ</p><p>マルゴさんは、クスクス笑う</p><p>あの子たちはさあたしが前の日に話したチェスのルールを元に新しいゲームを作っていたんだ</p><p>チェスのさこれが王様、これが女王様、こっちが騎士で、これがお城とかそういう普通の教え方をしたのにアニエスと真緒ちゃんはさ、自分で新しい駒を作り始めていたんだよ</p><p>新しい駒</p><p>社長とか駅員さんとかアルバイトとか公民館とか</p><p>な、何だそれ</p><p>あと縫いぐるみとか包丁とか翔お姉さんの車とかもあったよそれぞれが、ちゃんと動きが決まっているんだチーターは、３つ進んでから２つ下がるとか</p><p>いや、チェスだから戦争をイメージしたものだから、勇ましいものなんだよって説明したら今度は、毒ガスとかブル連隊長どのとか突撃とかの駒を作り出したけれど</p><p>ああ、それは書庫にあったのらくろ大全集です</p><p>うちの書庫には、歴代の娼婦たちが残して行った膨大なマンガがある</p><p>いや、のらくろはジッちゃんたち、お客用にあったのかもしれない</p><p>そうなんだそれと寧と観ていたアニメの影響だと思うけれど反射衛星砲って何</p><p>それは知りません</p><p>どんな駒だどんな能力があるんだ</p><p>とにかくさ小さい子の感性は面白いなって思ったんだよ１つのゲームを見て与えられたルールで遊ぶのではなく、自分たちで新しいルールを作ろうとするんだから</p><p>寧やみすずさんはチェスを与えたら、チェスのルールのままで遊ぶと思う多分、最初からそこそこ指せるしすぐに強くなると思うでも</p><p>２人がマルゴさんを見る</p><p>君たちには新しいルールを作ってしまう子の気持ちは判らないし、そういう発想も出て来ない</p><p>マルゴさんの言葉は厳しかったが顔は優しく微笑んでいる</p><p>ただ与えられたルールの中で、ルールに従って遊ぶのが正しいことだと思っているし違うルールを持ち出す人は、間違って排除しなくちゃいけない人間だと思い込む</p><p>君たちの論理は正しい理屈も正しいチェスはチェスの公式ルールで遊ぶものだでもそんなルールを知らない子が来たらどうする君たちはこれが正しいルールなんだと、既存のものを押し付けるんだろうねだけどただの遊びだったら、色んなルールがあっても良いとは思わないかい新しい駒による新しいルールを創造する子供の自由な発想って大切だと思わないかい</p><p>でも、あたしたちは家族ですし家族には家族のルールがあります</p><p>本当にそうなのかな</p><p>あたしは君たちが何を間違えたかを知っているよ</p><p>君たちは恵美ちゃんを、上からの目線で教え導こうとした正しいルールを教え、それにハメ込もうと</p><p>そうかもしれないけどでも</p><p>寧が反発する</p><p>君たちはそんなことをする前に、まず恵美ちゃんの友達になってあげるべきだったと思うよ</p><p>あたしはアニエスと真緒ちゃんと遊んだからあの子たちの作った、新しい駒による新しいチェスでさあたしも作ったよ新しい駒あたしのマセラッティっていうの６つ前に進んで、直角に２つ進んで止まるんだ間にあった駒は、全部ひき殺すんだけど</p><p>相手のルールを知ってあげないと分かり合うことなんてできないじゃないか</p><p>今年は、間違いなく完結させます</p><p>子供の頃、私は本当に反射衛星砲の駒を作ったことがあります</p><p>ただ、一緒に遊んでくれる人はいなくて</p><p>1人で喜んでました</p><p>部屋の柱とかに、反射衛星の駒とかも貼って</p><p>766．人は変わる</p><p>寧とみすずさんは、とっても頭が良いからゲームのルールをすぐに理解するし、そのルールに則ってプレイして相手に勝つ方法も簡単に考えつく</p><p>みんながみんなルールを守らないと成立しないゲーム大会なら、君たちは最強だよでも残念ながら、世の中はそんなに簡単じゃない</p><p>みすずはずっと暗い顔のままだ</p><p>寧は困惑している</p><p>そんな２人を、イーディはニヤニヤ笑って見つめていた</p><p>それを君たちに示すために、香月さんは今回の事件に対してアクションしたんだけれど面白いよね実際に現地のホテルに行った寧が、そのことに気付いていないで行かなかった、みすずさんが理解しているんだから</p><p>そうだみすずはオレが帰って来ても、渚と２人で台所に籠もって出て来なかった</p><p>あれは、落ち込んでいる顔をオレに見られたくなかったんだな</p><p>一方、寧はケロッとした表情で帰宅した</p><p>お祖父様のことは、よく判っていますからあたし</p><p>香月家のこともあたしは香月の本家の娘ですから</p><p>みすずは生まれた時から、香月家当主であるジッちゃんの血筋であることを意識して暮らして来た</p><p>まさかお祖父様があんな決定をなさるとは、想定外でした</p><p>ホテルでヤクザたちと、どんな交渉をしたのか全て聞いているんだな</p><p>ミナホ姉さんか、翔姉ちゃんあるいは、ジッちゃん本人から、みすずに連絡があったんだろう</p><p>寧は不思議そうに、みすずに振り向く</p><p>寧は名家に生まれたわけじゃないからね不浄っていう言葉のことは知らないんだろうね</p><p>不浄</p><p>ああ、昔からさ家柄の良い家の人たちは、自分ではキタナイ仕事はやらないんだよそういう汚れ仕事は専門の人間にやらせるこれは別に日本だけじゃないよ世界共通のことだよ</p><p>自分の手を汚すことは、縁起の悪いことだからネダカラ、どこの国にも裏社会があるし、そういう犯罪組織を完全に駆逐することはデキナイのネ</p><p>不浄な仕事をやってくれる連中が、１人もいなくなったら家柄の良い人たちが困るからさ</p><p>どんなに高度に民主化された国家でも裏社会の暴力でないと解決できないことがあるネ司法や検察、警察組織の力だけでは、どうにもならないことがネ</p><p>だから、表の人たちの仕事と裏の人たちの仕事が綺麗に役割分担ができているものなんだよ</p><p>マルゴさんと、イーディが説明してくれる</p><p>この２人はマルゴさんは国際犯罪者キョーコ・メッサーの弟子だし、イーディは暗殺教団の出身でミス・コーデリアの配下にもなっていたんだから裏の世界のことには詳しい</p><p>寧は大鳥総裁や佐竹会長の香月さんに対する態度を見て、何てバカな人たちなんだろうって思ったかもしれないけれど</p><p>だって、ホントに馬鹿だったよっ香月家の力を全然、判っていなかったわけだしさっ</p><p>寧の言う通りあのヤクザたちは、ジッちゃんの香月家の力をナメていたと思う</p><p>自分たちに対して、ジッちゃんの方が折れてそれで有利な形で手打ちができると考えていたんだから</p><p>そうじゃないよあの人たちはルール通りにしていただけだよ</p><p>これまで通りの名家とヤクザのルールだよそりゃ表の世界での財力や権力は、香月家の方が上さそんなことは、最初から判っているでも、裏世界のことは香月家のような名家は、自分ではやらないことになっているから最終的には、ヤクザのような裏社会の組織の力を借りないといけないだから、香月さんが一線を越えることは無いと考えていたんだよ</p><p>わざと無遠慮で、アンタなんか怖くないヨーという態度で出向いてコウヅキに対してプレッシャーを掛けておいてそれで、どこかに落としどころを見つけて手打ちにするそういう考えネ</p><p>そこには香月家のような名家が、裏社会に自ら深く関わることは無いどうせ、自分たちのようなヤクザを完全に切り捨てることは無い自分たちには、それだけの利用価値があるのだからっていう、これまでのルールに基づいた思想があったんだよ</p><p>そして、その思想は間違ってないのネ</p><p>どれだけ、コウヅキの家に権力や財力があろうトモ香月セキュリティ・サービスに組織力があって、ショウやレイカが強かろうトモ</p><p>香月家が自ら、裏の仕事にまで手を出すのは、馬鹿げているからねリスクが高すぎるし現在、存在する全ての裏社会の組織と敵対することになるから</p><p>こんなバカげたことは、普通はやらないネ多少、嫌な思いをしてもヤクザの顔を立てておくネ</p><p>月子さんたちを、香月さんが引き取るとしてもそれなりに多額の賠償金をヤクザたちに支払うとか、何かしらの権益を与えるとかそうやって、裏社会の方に遠慮する姿勢を見せるよ</p><p>裏社会と全面抗争なんてしていられないのなら</p><p>香月家の方が遥かに強大な力を持っているのにヤクザたちに譲る姿勢を見せないといけなくなる</p><p>だから、大鳥さんたちはあんなに強気な態度だったんだよ</p><p>アアして、少しでも多くコウヅキからせしめようとしていたのネ</p><p>しかし、お祖父様は関西の全てのヤクザ組織の壊滅を宣言なさりました</p><p>それは、香月家が直接、裏の世界を支配するということです今までのようにヤクザさんたちのような、すでに裏社会に属している勢力を介してではなく、表の世界の香月家が自ら</p><p>今一番、大騒ぎしているのは関西のヤクザさんたちでなく、香月グループの重役たちだよ</p><p>何しろ当主が、とんでもない決定をしてしまったんだからいわゆる、暴力団との関係を排除して、クリーンな経営を心掛けるなんてことじゃないよ香月さんの選択は</p><p>そうだジッちゃんは、言っていた</p><p>香月家そのものが日本の裏社会を牛耳るってことだからね表の力ではどうすることもできない案件も、香月セキュリティ・サービスが全て解決するんだから</p><p>香月家に逆らうヤクザ組織は、全てブッ潰し屈服した組織には、香月セキュリティ・サービスの下働きをさせる</p><p>メチャクチャです裏の世界の人たちは、そんなことを納得するわけがありませんし香月セキュリティ・サービスとの戦争になります</p><p>でも、もう遅いよ香月さんが自ら関西ヤクザの重鎮たちに宣言しちゃったんだしね香月セキュリティ・サービスは、香月さんの私的な組織であって、香月グループの経営会議の意向に左右されない重役たちには、止められないんださらに谷沢さんの部隊が、すでに関西に第２波の攻撃を仕掛けている</p><p>すでに、宣戦布告はなされた</p><p>今日のことがあって関西の重鎮のオジィちゃんたちも、香月さんには大鳥さんと佐竹さんとその子分たちを抹殺すると約束して帰ったけれど、実際に実行するのにはためらいがあると思うんだ特に、子分の人たちには何の罪も無いわけだし</p><p>単に清美さんの話を聞いて、巫女の力のことを知ってしまったというだけだ</p><p>あそこであの場で処分させずに、あの老人たちに身柄を預けたのが香月さんの罠なんだよこれで、明日になっても大鳥さんたちが殺されていなかったら、約束不履行を名目にして、香月セキュリティ・サービスは全面的に抗争に討って出ることができるから</p><p>多分、そうなりますねそして、香月グループは、覚悟を決めないといけなくなると思いますわそうなったらお祖父様を暗殺したとしても、ヤクザさんたちとの戦いは止まらないでしょうから</p><p>ジッちゃんの暗殺</p><p>ああ、ヤクザでなく香月グループの重役がビビッて、ジッちゃんを殺そうとするかもしれないのか</p><p>暗殺も無理だよ香月セキュリティ・サービスが完全警護しているのに重役の人たちが、暗殺者を仕込めるわけがないから</p><p>重役の人たちだって、香月セキュリティ・サービスの警護を受けているのに</p><p>自分で裏社会と接触してジッちゃんを暗殺してくれる人を探すことはできない</p><p>こうなると５月のことが効いてくるノネ</p><p>アソコで香月グループの重役の中での不穏分子は、全て排除できてるからネ</p><p>シザーリオ・ヴァイオラの襲撃に合わせて重役たちの中で、ジッちゃんに隠れて、瑠璃子の父親と反抗しようとしていた人たちは全て駆除された</p><p>他にも、心の中では反抗しようとしている人がいたとシテモ</p><p>あの時、あのホテルに居た人たちは香月さんと香月セキュリティ・サービスの恐ろしさは、ようく理解しているからね経営とかのことに関しては香月さんに苦言を言っても裏社会とのことには、文句は言えないよ誰も</p><p>重役たちは</p><p>ジッちゃんが、香月セキュリティ・サービスを使ってシザーリオ・ヴァイオラの襲撃団を全員倒したことを知っている</p><p>そしてそのシザーリオ・ヴァイオラを雇って、ジッちゃんの長男を殺害させた次男を</p><p>瑠璃子の父親を処刑したことも</p><p>みーんなアノ人が怖い人だってことは、判っているネェ</p><p>自分を裏切った人間は例え息子であろうとも、死をもって償わせる</p><p>そういうジッちゃんの厳しさを重役たちは、心に刻んだはずだ</p><p>ダカラ明日ぐらいまでに、ヤクザとの全面抗争が確実になったら、重役たちも腹を括るネもう、これは仕方無いことだと</p><p>そうだねそうしたらさあの人たちも有能な人たちだから発想を変えるよもし、これで香月家が裏社会を支配することができるようになったら、どれだけの利益が出るかとかね前向きに考えるようになる</p><p>イーディとマルゴさんがそう言う</p><p>でもとんでもないことですわ割に合わないことですこんなことで香月家が裏社会と戦うことになるなんて</p><p>でも、しょうがないじゃないか香月さんの狙いは、裏社会を手に入れることでなくこの抗争を起こすこと、そのものにあるんだから</p><p>マルゴさんは、明るい顔でそう言った</p><p>簡単なことだよ関西のヤクザと真っ正面からケンカすることで香月グループは結束する今までみたいに内部で権力闘争とか、やってられなくなるから相手はヤクザなんだからどんな手を使って攻撃してくるか判らないんだからグループ内の全ての企業が、お互いに情報を共有してスクラムを組んでいくしかないよね当然、新しく最高経営責任者になった新興派閥の司馬さんを追い落とそうとする人もいなくなるし司馬さんだって、自分と意見が合わないからって香月家の分家の人たちの首を切ることもできなくなる</p><p>香月グループが１つにまとまる</p><p>そして、この抗争の旗頭は香月さん本人だ香月家の本家の当主である香月さんのカリスマが、さらにグループ内の結束を高めるその結果、香月さんが最高経営者だった時以上にグループの人たちの香月家に対する忠誠心は高まると思うよ</p><p>今回のことだって香月さんが自ら、ヤクザとの交渉に乗り出したんだからトップが戦場の最前線に立ったんだ兵たちは付いてくるよそしてもし、香月さんに何かが起きたとしてもこのグループの忠誠心は、みすずさんや瑠璃子さんたち本家のお嬢様に引き継がれることになるだろう</p><p>香月さんはみすずさんたちのために、わざとこういう選択をしたんだよ</p><p>大騒ぎになり、色々と面倒なことが起きることを承知で</p><p>関西のヤクザたちに、ケンカを売った</p><p>どうしてそんな</p><p>みすずは呟く</p><p>焦っているんだよ香月さんはもう８２歳だからねあの人は自分の残りの時間が少ないと思っているのさだからこういう手を打ったんだよ</p><p>ジッちゃんは、孫娘たちが自分の死後に困らないようにしたいんだ</p><p>円滑に、香月家の権力と財力が引き継がれることだけを望んでいる</p><p>そのためには何でもするっていうことか</p><p>肩を落とすみすず</p><p>ダメねミスズはルリコみたいに、ケロッとしていないとダメネ</p><p>ルリコは判っているヨでも、判ったカラ全部、信じて任せているネダカラ、平気なのネ</p><p>そうだよこの戦いは香月セキュリティ・サービスのものだからね君たち自身には、関係無いんだよもちろん、今まで同様、君たちには警護が付くから香月セキュリティ・サービスの最高レベルの警護がねだから、平然として普通に生活しててくれればいいんだよ</p><p>みすずもう、ジッちゃんが決心して香月グループ全体が、動き出しちゃったことなんだからオレたちには、どうすることもできないよ</p><p>信じよう悪いことにはならないよジッちゃんに、谷沢さんに、翔姉ちゃんに、レイちゃんだよミナホ姉さんだって、香月セキュリティ・サービスの仕事に加わると思うしヤクザの攻撃なんて凌いで、ブッ潰してくるよあの人たちなら</p><p>みすずは、オレに小さく頷く</p><p>大丈夫ヨ勝つネ香月セキュリティ・サービスは今までのルールを捨てたのダカラヤクザの大半は、まだこれまでのルールに縛られたままなのネオモテの権力者が、全力でウラに攻めてきたらガタガタと順番に屈服していくヨまあ、見せしめのために、幾つかの組織を滅ぼすことにはなるだろうケド</p><p>イーディが、笑顔でそう言った</p><p>ということで、この話はお終いにして君たちの日常のことに戻るけれどさ</p><p>マルゴさんが、寧とみすずを見る</p><p>どう自分たちが想定していたのと、全然違うそれまでの常識的なルールを、全て破ってくるみたいな人もいるってこと判った</p><p>寧とみすずは頭が良すぎるがゆえに、既存のルールに囚われやすいということか</p><p>あたしやイーディは元が裏の世界の人間だから、慣れているんだよこういうこと例えば相手の戦力に対して、３倍の戦力があれば必ず勝てるみたいな話があるわけ戦場での常識としてでも、あたしはそういうのを鵜呑みにすることはできないんだよ実体験として怖い思いをしてきているから</p><p>普通ではありえないぐらい強い人とかいるからネ</p><p>キョーコさんみたいな人がねほら、覚えているシザーリオ・ヴァイオラの時のキョーコさんのこと</p><p>高層ホテルの外壁を、屋上まで這い上がって上から通風口を降りて来た</p><p>そうだよ、良信くん普通はそんなことやらないよね常識的にはさ屋上まで壁を昇るだけで、体力がなくなっちゃうものねでも、やるんだよあの人は</p><p>常識を越える人はいる</p><p>やっぱりさああいうのも軍事行動のルールみたいなのはあるんだよ戦訓ていうか今まで色んな人が考えて、実際に試してみて、こういう状況では、こうしたら良いっていう具体的な方策がね</p><p>デモ、そういうのはプロならみんな知っているわけだからあえて、ルールを破ることも必要なのネ</p><p>逆に、常識や今までのルールに囚われていたら死ぬからさ</p><p>戦う２人は言う</p><p>世の中にはさ、こちらがどれだけ魅力的な申し出をしても拒絶する人がいる志が高いから、買収に応じないってことじゃないよ何を言われているのか理解できないんだよ</p><p>人と人の関係は理屈じゃないから例えばさ信用できそうだと感じた人だからって、メチャクチャ怪しい契約書にサインしちゃうってこともある逆に、とっても有利な話なのに相手が何か気にくわない感じだったからって、拒否するってこともある</p><p>人は言葉でなく、感覚で生きているのネ</p><p>実際にあったんだよミナホはオモテの仕事として、投資のビジネスもしているだろで、ミナホが将来性がありそうだからって、ある会社のプロジェクトに投資しようとしたんだけれどそこの社長に断られたんだよミナホが何だか偉そうで、態度がでかいからってお金を投資してもらえるチャンスだったのに</p><p>その会社、どうなったんです</p><p>ミナホが相当、頭に来たんだろうね裏から手を廻して、そこの会社のメインバンクの融資を回収させて倒産させたよ偉そうで態度がでかかったのは、そっちの方じゃないのっってカンカンだったんだから</p><p>理屈で考えたら投資してくれる相手には、下手に出るものだ</p><p>少なくとも、相手を立腹させるような失礼なことは言わない</p><p>でも、ミナホ姉さんがまだ若い女性だからって、ナメたんだな</p><p>だから、潰される</p><p>どれだけ理屈を言ったって正論をよくよく考えたら、そっちの方が良いことを話したって、信頼関係が築けなかったら、相手は聞く耳を持たないよましてや自分とのライバル関係にある人なら</p><p>それ恵美さんのことですか</p><p>そういうこと君たちは何度、論理的に話しても口では何度も判ったって言うのに、全然態度が直らない恵美ちゃんに閉口してたんだろうけれど</p><p>当たり前だよ恵美ちゃんからしたらみすずさんや寧が、自分のことを騙そうとしているんじゃないかって、疑心暗鬼なんだから</p><p>あたしはそんなつもりは無いよっ</p><p>寧が反発するが</p><p>この場合は、ネイがどういうツモリだったかではなくメグミが、どう受け取ったかが問題なのネ</p><p>イーディが答える</p><p>メグミは自分は、ミスズやネイより、頭が悪いと思っているネすぐに言い負かされると思っているネそういう現状が、口惜しいネコンプレックスを持っているノネ</p><p>だからみすずさんや寧の言うことを、素直に聞いてくれるはずがないんだよ言っている内容なんて、頭にちゃんと入っていないよただただ、上から目線で説教されることが、情けなくて腹立たしくてそういう気持ちだけでいっぱいだったろうね</p><p>しかも最後の学校の件はあそこにマナやカナを呼んだのはミスズとネイの策略だっていうことは、メグミにも判っていたネダカラ余計、頭に来たと思うヨ自分で直接説教スルんじゃなくってマナとかアタシとかに代弁させているんダカラ</p><p>オレだってみすずや寧の意思を感じた</p><p>こういう風に、仕組まれてたんだなって</p><p>それで恵美ちゃんは、ヤケクソになって奴隷宣言をして、思考停止に陥ったわけ</p><p>もうミンナミンナ、大嫌いっって、思っているネ</p><p>当たり前だよねみすずさんと寧の仕組んだことは、恵美ちゃんを馬鹿にし過ぎていたからね</p><p>世の中ミンナDarlingみたいに素直じゃないヨDarlingなら、アナタたちに仕組まれても自分のためにしてくれたことなんだろうなって、真面目に受け止めるケレド</p><p>恵美ちゃんは君たちのライバルだからねライバルから、小馬鹿にされるのは嫌だろうそれが、どんなに正論で納得できることを伝えようとしていたとしてもそういう嫌なお姉さんたちの言葉を、素直に受け止めると思う</p><p>イーディとマルゴさんの言葉にみすずは</p><p>ううっ、あたしもそう思う</p><p>寧もハァと溜息を吐く</p><p>君たちは思考が優先しちゃって、正しい理屈を押し付けることだけに夢中だけどさいや、実際相手も、君たちと同じ理屈優先の人なら同じルールで生きている人なら、これで通じるんだろうけれどさ</p><p>メグミは理屈よりも先に感情の人なのネユキノと同じヨ</p><p>感情が優先だから</p><p>相手に何を言われたかよりも、どう言われたかで心が動く</p><p>話し方にムカッときたら聞く耳を持たなくなる</p><p>ミンナがミンナ、アナタたちみたいに頭の良い子じゃないノネ察しの良い子ばかりじゃナイヨ</p><p>自分とは、違うルールの人もいる</p><p>あえて、ルールを破る人も</p><p>これが正しいルールだからと思っていたら痛い眼を見る</p><p>それでもまあ確かに、恵美ちゃんが面倒な子だということは、あたしも認めるけれどねメグミちゃんならこうやって、話して聞かせても、今の君たちみたいにシュンとなったりはしないだろうから</p><p>マルゴさんの言うとおりだ</p><p>みすずと寧だからこうやって話す機会を作ることだけで、解決する</p><p>でもさその上で、君たちに聞きたいんだけれどさ</p><p>君たち家族っていうものが、面倒くさいものだってこと判っているの</p><p>あ、良信くんは答えなくていいよ君が判っていることは知ってるから</p><p>マルゴさんは、みすずと寧に</p><p>家族だってさ、みんな別の人なんだからそれぞれ考え方も違うし、モノの受け止め方も違う人より何をするのにも時間の掛かる人もいるだろうし一々、グズグズ落ち込んでメソメソしている子もいる</p><p>それは、判っているけれど</p><p>寧が、口を開くが</p><p>いや、判っていないよ寧たちは恵美ちゃんには恵美ちゃんの個性があるのに自分たちと同じように、頭の回転が良くて、何でもササッと察することのできる人間になることを求めていた自分たちみたいにできない恵美ちゃんを、疎ましく思っていたし恵美ちゃんをギリギリまで追い詰めた</p><p>メグが家族を離れる決意をするギリギリまで</p><p>旦那様が何度も恵美さんにおっしゃっていた家族だからというお言葉今の今まで、ちゃんと理解していなかったように思います</p><p>そうだよ家族君たちもあたしも、みんな１人１人、この家族に参加することを決めたんだよ自分の意志で</p><p>だったら家族の和を乱したからなんて理由で、恵美ちゃんを追い出してはいけないってことは判るだろう君たちも恵美ちゃんも自分の意志で加わったんだ誰に命令されたわけでもなく家族からの離脱を強制されるようなことがあっていいわけがないだろう</p><p>一度家族になったのなら死ぬまで家族だろそういう覚悟だったんじゃないのか</p><p>手間の掛かる子でも、面倒な子でも受け入れていくしかないんだよ愛情を持って相手を矯正しようとするんじゃなくどうしたら共生できるかを考えるべきだったんじゃないか</p><p>これからモット大変になるノネ判ってる</p><p>マオだって、アニエスだって今は可愛いけれど、大きくなるネ生意気にナルネ反抗期も来るネいずれは、自分の生まれの真実に気付くヨ</p><p>真緒ちゃんはオレをパパだと思ってくれているけれど</p><p>いずれは、オレでなく本当のパパに会いたがるかもしれない</p><p>オレのことを嫌いになるかも</p><p>アニエスだっていずれは、自分がどういう目的で生まれ、地下室に監禁されてきたか気付く</p><p>実の父親にセックスの玩具にさせられるために生まれたことを知ったら</p><p>絶望してしまうかもしれない</p><p>人は変わるノネ良くも悪くも変わっていくことは仕方ないノネ</p><p>でも家族が家族であることは変わらないネいやそれだけは、変えてはいけないネそうでないとこの家族が崩壊するネ</p><p>嫌いになったら、いつでも出て行けるような家族なら</p><p>いつでも、あっさりと崩壊するだろう</p><p>Darlingは、そのことを判っているダカラ、何度でもメグミに言ってたヨ家族ダカラずっとずっと家族ダカラ、メグミの心がどう変わったとしても、Darlingは家族としてメグミを愛し続けるって</p><p>その良信くんの言葉に真実があったから恵美ちゃんはヤケクソになっても、絶望して家族から出て行くとは言わなかったんだよ</p><p>Darlingの奴隷になるっていうことはDarlingのことだけは信頼していて、自分の身を委ねられるというコトだからネ</p><p>Darlingも判ったネ</p><p>アタシは家族を辞めないヨずっと家族ダヨそういう決意をしたから、ここにいるノネ</p><p>Darlingから離れていくことは無いノネそういう心配は無用なのネナゼナラバ</p><p>Darlingはもう独りぼっちには、なれないのダカラ</p><p>大丈夫ネもし、将来、マオがグレてもアニエスが反抗的にナッテもちゃんと、アタシが何とかするネアタシだけじゃないよ、ミンナがミンナで何とかするネメグミのことだって</p><p>イーディは、ニコッと笑う</p><p>ああいう子が家族の中にいるのなら、ミンナでちゃんとケアするネ強制も矯正もしないネメグミの考えや、メグミの個性を尊重して一緒に暮らしていくネ家族ダカラどれだけ手間が掛かっても、面倒じゃナイネ家族のフォローをするのは、当たり前のことナノネ</p><p>だから、イーディは普段から、オレとメグの近くに居てくれる</p><p>メグが暴走しないよう</p><p>イーディお前</p><p>わざと変な言葉遣いをしたり、とっぴな行動をしてメグを驚かせるのも本当は天才的なイーディの思考力と身体能力にメグが、コンプレックスを抱かないようにするためなんだな</p><p>え、ヨッちゃん</p><p>驚く２人</p><p>そういうことだよ恵美ちゃんは今では、イーディがどんな言動をしても驚かないでしょこの４ヶ月の間に、イーディっていうのは、突然、びっくりするようなことをするけれど悪気があるわけではないし、良信くんのことをとっても愛しているっていう認識を築きあげたからね日々の積み重ねで</p><p>マルゴさんの言葉にイーディが微笑む</p><p>そりゃあ、恵美ちゃんだってイーディがとっても頭が良いことには、もう気付いているし戦闘力の凄さだって、よく知っているでも恵美ちゃんは、イーディにはコンプレックスを感じてはいないよ</p><p>メグはイーディは、イーディなんだからって、当たり前に受け止めているんだ</p><p>オレは思わず呟いた</p><p>そうそういう子なんだって理解したら、そして自分に対して悪意が無いことが判ったら受け入れられるものだよどんな相手だって</p><p>そこにはコンプレックスは生じない</p><p>イーディは、そうやって恵美ちゃんとの間に信頼関係を築き上げただから、寧たちが暴走してもブレーキ役として、機能すると思ったんだよ</p><p>どれだけメグが責められてもイーディが居れば、何となく場が和む</p><p>最悪の状態に陥ることは無い</p><p>さて、そんなイーディに対して君たちはどうなんだろうね</p><p>マルゴさんか、寧とみすずに言う</p><p>この４ヶ月ただ恵美ちゃんを圧迫するだけであの子のコンプレックスをこじらせたのが、君たちだよ</p><p>明日こそは、エロシーンに入りたい</p><p>最近は元日でも、普通にデパートがやっていますね</p><p>食玩のガンダムコンバージのザクⅠを買って来たのですが</p><p>箱から出した途端に、モノアイをなくしました見つかりません</p><p>今年の運勢はああ</p><p>10年前にMIAのビクザムを買って、箱から出した瞬間にアンテナを飛ばしてなくした時以来の、ショックです</p><p>767．お仕置きヤッホー</p><p>そうですねあたしたちは、間違っていたと思います</p><p>あたしたちは、恵美さんの方が頑なで、判らない子だと思っていましたがそれは、恵美さんの個性や物事の受け止め方を無視した、あたしたちの勝手な奢りによる評価でした</p><p>寧やみすずは、頭が良いからすぐに何でも理解する問題点も判る対処法も思い付く</p><p>だけどメグはそうじゃない</p><p>それなのにメグがちゃんと理解する前に、寧やみすずはどんどん物事を進めようとする</p><p>メグに対してだけじゃない</p><p>オレに対しても寧やみすずは、事前に説明しないで、どんどん２人で計画したことを実行していった</p><p>そして、君たちがやたらと陰謀好きなのは先に説明して、納得してもらう手間が省けるからだろ</p><p>思い付いたことを、スピーディに実現したいのは判るけれど良くないよねさっき話した通り、君たちの計画は同じルールが通用する世界でしか有効じゃないんだから</p><p>ルールが定められている世界ならみすずや寧は強い</p><p>計画通りに全てが進むだろう</p><p>何もかも想定の範囲内で</p><p>でも君たちとは違う人間、場のルールを平気で破ることかできるような相手が出て来たら全てが破綻するよ</p><p>ジッちゃんが、ヤクザたちとの表の人間と裏の人間のルールを、平然と踏みにじったように</p><p>そうだねあたしたちちょっと、いい気になって浮かれていたと思う</p><p>寧も反省する</p><p>ネイとミスズは似ているヨミナホもネだからついつい、一緒になって悪巧みしちゃうのネだけど同じルールの人の集まりだから、見落としも多いのネ</p><p>だからミナホには、あたしや克子さんが付いているんだよミナホも自分は、頭でっかちだっていうことを知っているからね何でも、あたしたちに相談してからしか行動には移らないよ</p><p>多角的な視点を得るためには、ルールの違う人の意見が必要なのネ</p><p>まあ、最近は翔お姉さんとも話し合っているみたいだしミナホは、自分のことを現実主義の女だって思っているけれど意外と、突発的に思い付いたことをやりたがる破天荒なところもあるからロマン主義的っていうか</p><p>そうねショウの方が遥かにリアリストネショウの仕事は希望的観測が、絶対に許されないからネ</p><p>翔姉ちゃんクラスのトップ・エリートの警護人はまあ、何とかなるだろうとか考えてたら仕事にならないもんな</p><p>９９パーセント、完璧に警護できる態勢を作った上で最後の１パーセントの穴も塞ぎに行く思い付く限りのありとあらゆる可能性を精査して</p><p>そのために余計な人員や費用が掛かったとしても構わない</p><p>どんなことがあっても警護対象者を守り切らなければならないんだから</p><p>翔姉ちゃんが守るのは、ジッちゃんクラスの人たちなんだから</p><p>というわけだから君たちは、頭の回転も発想も良いけれどさ作戦決行のGOのサインは、君たち自身で出してはダメだよしばらくは</p><p>マルゴさんは２人に言った</p><p>君たちは他の人の心のことまでは、まだ判っていないみたいだからさ</p><p>オレも、２人を見て</p><p>うん何か思い付いたらさ面倒だと思うけれど、全部、オレに相談してよ</p><p>もうサプライズとかは、いいからオレはバカだし寧やみすずみたいに、パパッと頭が廻らないけどさ必死に考えるから２人の計画が本当にオレたち家族にとって良いことなのかそれとも、悪いことなのかいやオレたちが、リスクを犯してまでするべきことなのか、そうじゃないのかを一生懸命、考えるから</p><p>寧やみすずとは違う視点から</p><p>判りました、旦那様</p><p>みすずは、すぐに返答した</p><p>うん判ったごめんね、ヨッちゃん</p><p>人は自分とよく似た人、考えが合う人、ルールが同じ人を好むノネだからネイとミスズは、いつの間にかツルんでたしカナを引き入れたネ</p><p>カナもネイやミスズと同じタイプネ頭の回転が良くて何が、自分にとって一番オイシイことなのかを考えて生きているネそして陰謀家ダヨあの子も</p><p>そうだ、可奈センパイは</p><p>早速、テニス部の１年の子のレイプ計画を立て始めた</p><p>判った、あたしから話して今回のことは中止してもらうよそれで、可奈ちゃんには、変なことをしないように釘を刺しておくから</p><p>すっかり落ち込んだ寧がそう言うが</p><p>それも良信くんに決めてもらうことだよ寧</p><p>寧が決定しちゃダメだって今言ったばかりだよ</p><p>う、うんごめん</p><p>寧は、改めてオレに</p><p>ヨッちゃんどうする実は、可奈ちゃんとは、さっき車で家まで送る間に、かなり話を詰めて来ちゃったんだけれど</p><p>そうだと思っていた</p><p>オレが、テニス部の子をどうするかとはまだ判らないけれどただ、その子が柔道部の２年にセクハラされているっていうのは、どうにかしてあげたいよ</p><p>無理矢理、交際を迫られて付き合っていることにさせられて</p><p>その子の裸の写真を送って来いと強制されているうちに</p><p>男の方の勃起チンコの写真が送られてきたっていうんだから</p><p>その子が、トラブルに巻き込まれているっていうことを知っちゃった以上はさ何もしないで、放っておくってのは寝覚めが悪いよ</p><p>それに、可奈センパイとの約束はちゃんと守らないとあの人との信頼関係を壊すのはよくないことだから寧がもう、可奈センパイの計画に乗るって約束した以上は守らなきゃダメだよやっぱり止めたとか、そういうのは良くないって</p><p>寧も今まで、全然、友達のいない子だったからな</p><p>そういう信頼の積み重ねとか良く判っていないんだと思う</p><p>それと校内で何かする以上は、あの人にも筋を通しておこうよ</p><p>あの人</p><p>岩倉さんだよ</p><p>ミナホ姉さんのお下劣ペットにしてうちの高校の生徒会長の</p><p>あの人がヘソを曲げるとまたメンドクサイことになるんだからさ</p><p>オレはあの人が雇った殺し屋に命を狙われたことまである</p><p>柔道部のバカ男はあの人に任せちゃうとかさ</p><p>ああ、あの人なら自分のチンポ奴隷にしちゃうよね、きっと</p><p>納得する寧</p><p>ほら寧やみすずさんだと、自分たちだけがプレイヤーになって、状況を有利に誘導していくことしか考えないけれど良信くんは他のファクターを、色々な人を巻き込んで解決していくことを考えるだろそれが視点の違いだよ</p><p>マルゴさんがそう寧に告げた</p><p>まったくあたしこの４ヶ月、どうしていたのかしらいい気になって、増長していたのはあたしの方だったんですね</p><p>みすずがまた溜息を吐く</p><p>みすず今、それに気付いたんだから、それでもういいんだよ</p><p>まだ４ヶ月だよオレたちがみんなで家族になって今日、ここで判ったんならそれでいいんだよオレたちは、まだ全然取り返しのつかないところまでは行っていないんだからさ</p><p>というか取り返しが付かなくなる前に、マルゴお姉ちゃんたちに引き摺り戻されたっていう感じだよ</p><p>当たり前ヨダカラ家族ネ</p><p>イーディが笑った</p><p>そうですねまだ、引き返せますねあたし恵美さんに謝ってきます</p><p>あ、待ってあたしも一緒に謝るから</p><p>みすずと寧がそう言うけれど</p><p>え、何でヨッちゃん</p><p>あたしたち恵美さんを苦しめるようなことをしてきたわけですし</p><p>うん、謝らないと</p><p>その気持ちは判るけれど</p><p>言葉じゃダメなんだよヤッちゃん、みすず</p><p>２人がメグを追い詰めたのも言葉だったろ今、言葉で謝ってもメグの心には響かないよ</p><p>言葉だけでは何も変わらない</p><p>マナの時が、そうだった</p><p>最初の頃のマナは何度も、言葉ではオレたちの仲間になると宣言していた</p><p>でも心の中は違った</p><p>本当に心の底から、マナがオレを信用してくれるまでには</p><p>長い時間と、行動が必要だった</p><p>オレが、マナを見捨てないという証を何度も行動で示して</p><p>それで、ようやくマナの心は、変わった</p><p>メグには、行動で判ってもらうしかないんだよ</p><p>行動ですか</p><p>うん１年でも２年でも掛けて信頼関係を築いていくしかないんだと思うよ</p><p>そうですわねあたし今、信頼してもらえていませんよね恵美さんに</p><p>さっき、恵美さんが楽しそうに雪乃さんとケンカしている姿を見て昔のことを思い出しました</p><p>昔</p><p>旦那様とお会いしたばかりの初めて、このお屋敷にうかがった頃のことです</p><p>５月のことか</p><p>あの頃はまだ家族の人数が少なくて香月家関連の人間は、あたし１人だけでした</p><p>黒い森のオリジナルメンバーと、母親がこの屋敷の娼婦だったメグ</p><p>娼館絡みのメンバーばかりで、香月家のお嬢様のみすずは異質だった</p><p>あの頃はあたしだけ、皆さんから浮いているみたいで、寂しかったんですなるべく端の方に控えて、目立たないようにしていましたし</p><p>そんな頃もあった</p><p>だから、あたしは美智を連れてきて今では瑠璃子もいますし、翔お姉様や麗華お姉様も寧お姉様とも、仲良くなってあたし、最初の頃の寂しさをすっかり忘れていました</p><p>いつの間にか、家族の空気の色が変わっている</p><p>香月家関連のメンバーが増え、瑠璃子がここで暮らすようになって克子姉やマナやアニエスたちとも仲良く暮らしている</p><p>だからだ</p><p>メグが家族から浮いてしまったのは</p><p>メグ本人だけの問題じゃない</p><p>オレたちの家族そのものの雰囲気が変化してしまっているからだ</p><p>あたしかつて自分が味わった寂しさを、恵美さんに押し付けてしまっているんですね</p><p>メグの視点からすれば</p><p>自分が部活で忙しくしている間にみすずたち香月組が自分たちの都合が良いように家族を造り替えたとすら、感じているかもしれない</p><p>だから、良信くんの言う通り今、変に謝ったりするのは逆効果だよ</p><p>恵美ちゃんは、疑心暗鬼になって君たちが自分を騙そうとしているんだと思い込むかもね油断させて、家族から追い出そうとしているんだろうって</p><p>みすずは、思わず声を出す</p><p>はぁぁなーるほどね確かに１年、２年は掛かるかもね</p><p>仕方ないかぁあたしたちが、メグちゃんに嫌われるようなことをしちゃったんだから毎日、行動と態度で少しずつ、信頼してもらうしかないんだね</p><p>そうヨ安直な謝罪はかえってメグミの心を傷付けることになるヨ</p><p>言葉で謝って許してもらうというのも上から目線の失礼な行為なのかもしれませんね</p><p>みすずもそう言った</p><p>しょうがないねとにかく焦らずに時間を掛けるよそれで何かする時は、必ずヨッちゃんに相談する勝手な行動はしないミィちゃんも、それでいいよね</p><p>２人は、そう約束してくれたが</p><p>ん待てよ</p><p>あそれだけじゃ足りないややっぱり</p><p>どうしてです、旦那様</p><p>いや、オレ１人が２人の相談役になるっていうのは良くないよオレ１人で寧やみすずの思い付いたことを判断するなんていうのは</p><p>オレが、何でも１人で背負い込むのは良くないと気付いたばかりじゃないか</p><p>そうネDarlingだけだと、２人に言い負かされちゃうかもしれないネ</p><p>うんバカだからなオレは</p><p>じゃ、マルゴお姉ちゃんやイーディにも相談するよ</p><p>いやそうじゃなくって</p><p>あのさオレ、さっきミナホ姉さんとカウンター・パートナーっていう話をしていたんだけどさ</p><p>何なの、ヨッちゃんそれ</p><p>ああ、やっぱりマルゴさんと車の中に居た寧は、オレとミナホ姉さんの風呂場の会話を聞いていない</p><p>家族のさ、それぞれの子の一番、親しい相談手だよアニエスにとってのルナとか、ヨミにとってのマナとか</p><p>ああ、昨日ルナちゃんをアニエスのお友達にするって言ってたことだよね</p><p>ああ、そのことは知っていたか</p><p>みすずも、頷いている</p><p>頭の良い２人だから、飲み込みが早くて助かる</p><p>みんなそれぞれ年が近くて、話しやすい相手がいると助かるだろもちろん、オレはみんなの相談を聞くけれどオレでは解決できないことも多いだろうし女同士の方が話しやすいこともあるだろうしさだから、みんな家族の中で２人組を作って</p><p>オレがそう言いかけると</p><p>ああ、そっか、判ったあたしとミィちゃんも誰か、ヨッちゃんの他にも何でも相談できるパートナーになれってことね</p><p>オレは苦笑いをする</p><p>それでみすず</p><p>お前、家族の中では誰が一番苦手だ</p><p>オレはわざと苦手な子を尋ねた</p><p>だ、旦那様、それは</p><p>口籠もるみすず</p><p>ツキコネ</p><p>イーディの言葉に、みすずはビクッとなる</p><p>オレもそう思う香月家のお嬢様に対抗できるのは鷹倉神社の巫女だけだよ</p><p>名門名家の後継者の血筋には古より続く巫女でないと</p><p>月子は人の心が読めるからな嘘や陰謀が通じないみすずとも同い年だし、良いパートナーになれるよ</p><p>いずれ、月子が京都に帰るとしても妹たちから、みすずの心の状況は聞き出せるだろう</p><p>確かに月子さんは、あたしにとっての一番話しづらい方ですわ</p><p>みすずは認める</p><p>でも、そうですねあたしが自分を磨くためには月子さんみたいな方に監視していただく方が良いと思います</p><p>みすずはこのままいけば、香月家の力を引き継ぐ</p><p>今、ジッちゃんが握っている、権力と財力そして、香月セキュリティ・サービスという暴力も</p><p>瑠璃子も美子さんも力そのものの継承には、興味が無いだろうから</p><p>そうなれば、誰もみすずには逆らえなくなる</p><p>みすずには暴走しないための歯止めとなる障害が必要だ</p><p>判りました月子さんと仲良くしますあの方に何でも、相談致します</p><p>うん、そうしてくれオレからも月子に話しておくから</p><p>もっとも月子は、オレの心と通じているから</p><p>話す前に、心を読んでくれるだろうけれど</p><p>おやおや寧には、あたしがいるだろ</p><p>いいよね良信くんそれで</p><p>もちろんですヤッちゃんのことはマルゴさんが一番、判ってくれていると思いますし</p><p>そして、あたしのことを一番判ってくれているのも寧だしね</p><p>マルゴお姉ちゃん</p><p>寧の眼に、涙が溜まる</p><p>最近は前みたいにさ、感情が抑えきれなくなって暴走することはなくなったんだよあたし</p><p>マルゴさんにはそういう弱点があった</p><p>破壊衝動が、止まらなくなるという</p><p>これってさ毎日、みんなと暮らして楽しい家族とねあたしの大切な家族だよそれで、随分心が癒えてきたんだと思うんだよ</p><p>こんだけ愛すべき家族がいると暴走なんてしてられないからね家族に迷惑を掛けている余裕がないから年下のみんなのことの方が心配だものああ、あたしと克子さんと渚さんはミナホのことも心配だけれどね</p><p>人を思う気持ち</p><p>人のことを心配している間は自分の心がキリリと引き締まるからね素晴らしいよ家族はさ</p><p>そして改めて、寧を見る</p><p>それでもさ寧あたしには、あんたが一番心配だ</p><p>ニコッと寧に微笑む</p><p>何てったって、あんたはあたしの最初の妹だからね</p><p>マルゴさんに、飛びつく寧</p><p>マルゴさんも、ギュッと寧を抱き締める</p><p>ホントいつまで経っても心配ばかりだよ寧あんたはさ</p><p>結局、これはオレたちが家族になって４ヶ月目の最初の試験だったんだと思う</p><p>それぞれが、家族と暮らすようになって、どう変わったか</p><p>過去を振り返って、現在を見つめ直す</p><p>そして、今修正すべきだと思うものは、修正していけばいいし</p><p>そのままで良いものは、残しておけばいい</p><p>人なんだから自分とは合わないこともある</p><p>でも、だからって無理に矯正しようとしてはいけない追放してもいけない</p><p>相手のことを良く見て受け入れるんだ</p><p>もちろんダメなものはダメって指摘するけれど</p><p>それがその子の個性ならこちらがガマンしてあげないといけないこともある</p><p>みんなで暮らしているんだから</p><p>みんなで暮らしたいんだから</p><p>オレたちは、家族なんだから</p><p>再び、食堂に戻ってきたオレたちを見て</p><p>みんなが、驚きの声を上げた</p><p>みすずの胸には、陰謀しませんと大きく書かれた紙が貼られていた</p><p>寧の胸には、相談しますの文字が</p><p>あのもう、陰謀はしません</p><p>ええっとこれからは、ちゃんと相談します</p><p>２人は、それだけ言ってペコリとみんなに頭を下げた</p><p>それで充分だ</p><p>細かいことを、全て話す必要はない</p><p>謝ることも</p><p>後は行動で示していくだけなんだ</p><p>くくくっ、なーによ、それっおっもしろいっ</p><p>雪乃が、大きな声で笑う</p><p>メグは横を向いていた</p><p>はーい、じゃあご飯の続きを食べなさい</p><p>渚が、２人を元の席に座らせる</p><p>オレも、元の席に</p><p>ほらほら、お鍋まだ残っているからたくさん食べてね</p><p>ありがと、渚さん</p><p>よし、２人ともちゃんと、食事を食べ始めたな</p><p>お帰りなさいませ、ご主人様</p><p>美智がまた、オレに甘えて寄り添って来る</p><p>こいつのカウンター・パートナーは</p><p>イーディでいいのかな</p><p>うーん考えないと</p><p>ちょっと、最近オレに対して甘えんぼ過ぎる気がする</p><p>さてあたしもやっとご飯だ</p><p>マルゴさんは、テーブルの一番端のレイちゃんの隣に座った</p><p>あ、ごめんなさいここのお鍋は、もうほとんど</p><p>そこの鍋って、遅れてきた人用だから一番最後に食べ始めたんじゃ</p><p>しかも、他のテーブルよりも、人数が少ないような</p><p>わたくしと遙花さんで食べてしまいました</p><p>ま、負けないわよっうううっ</p><p>柔道着姿の工藤遙花がお腹を押さえて、引っ繰り返っている</p><p>わたくしと食べ比べをしようとするなんて死ぬ気ですか</p><p>レイちゃんの大食いは型破りだ</p><p>ただし、エレガントに食べる</p><p>だってせめて、食事量くらいなら勝てると思ったんだもんっ</p><p>遙花基本的に、負けず嫌いなんだな</p><p>負けっ放しだけど</p><p>マルゴ、こっちのお鍋がまだ残っているわ</p><p>ミナホ姉さんが、マルゴさんを呼ぶ</p><p>ああ、じゃあお邪魔させてもらおうかな</p><p>マルゴさんは、席を移った</p><p>克子姉がオレのところへやって来た</p><p>明日のパンのことなんだけれど</p><p>明日はもう月曜日か</p><p>また、仕込みをやらないといけないな</p><p>ほら５０円安い、簡単なレシピのパンも売り出すって言ったでしょ</p><p>そうかその分も仕込まないといけないな</p><p>判った食事が終わったらああ、イーディと約束があるから、その後になっちゃうけれど</p><p>イーディと１時間だけ約束している</p><p>その後、イーディはみすずたちと香月家に向かう</p><p>美智が、こんな状態だからやっぱり、イーディに行ってもらうしかないもんな</p><p>とにかく、作り方を教えてくれたらオレが全部作るから</p><p>今日は、どこまでもハードだなあ</p><p>いえもう全部、終わっているのよ仕込みは</p><p>ほら、あなたが帰って来るまでお留守番チームの子たちは、みんなヒマだったから</p><p>ちょっと試しに、みんなで作ってみようって話になったのよでも、パン作り経験者の瑠璃子ちゃんやマナちゃんもいたし美子さんも手先がとっても器用なのよみすずちゃんにも手伝ってもらったし</p><p>アニエスも作りましたのっ</p><p>真緒もっ</p><p>あたしも作ったわよあんまり出来が良くないけど</p><p>そしたら瑠璃子ちゃんが、初めての子たちの面倒を見てくれたからあたしは、手間が掛かる方のパンを作っちゃったのよだから、明日の分はもうできてるから</p><p>克子姉はそう言って、微笑む</p><p>だから、あなたは今夜は、ゆっくり過ごしなさいね明日のことは全部、もう終わっているんだから</p><p>みんな、オレが疲れて帰って来ると思って</p><p>オレの仕事をやっておいてくれたんだ</p><p>ていうか何か良い感じなのよ５０円安いパンあたしやあなたが作るより、アニエスや雪乃さんが、大雑把に千切って丸めた方が味があるっていうかまあ、生地自体はあたしが作ってるから、味は変わらないしね見た目の問題なんだけれど</p><p>これからも、パパのお手伝いしますのっ</p><p>あたしもするよ、お兄ちゃん</p><p>きししっ、パン作るの面白いっ</p><p>そんな娘に渚は</p><p>真緒パン屋さんもいいけれど、お花屋さんも楽しいでしょ</p><p>そして、克子を見て</p><p>うちの看板娘を克子のパン屋には、取られないからねっ</p><p>あーら、真緒ちゃんはお花より、パンの方が好きよね</p><p>うーんパンは美味しいけれど</p><p>ま、真緒</p><p>お花は綺麗だしむむむ</p><p>真緒ちゃんは、悩んでいる</p><p>うちの店も明日、誰か手伝いに来てくれないかしら</p><p>わたくし行きますわ久しぶりに</p><p>みすずが、手を上げる</p><p>そうでも、今のみすずだと店頭には出られないでしょ</p><p>ヤクザの問題が残っているから香月家のみすずは、不特定の人間が入って来る店先には出られないだろう</p><p>はいですから、あたしはバックヤードをお店の方は</p><p>みすずは月子を見る</p><p>月子さんお手伝いしていただけませんか</p><p>月子はジッとみすずの眼を見て</p><p>ああ、心を読んでくれたらしい</p><p>しばらくは学校へは通えないし巫女以外の世界を見るのもいいことだろう</p><p>では、よろしくお願い致します</p><p>みすずは、月子に頭を下げた</p><p>こうやって行動で仲良くなっていってくれたら助かる</p><p>いいなあ、あたしもお花屋さんとかやってみたいけれど無理よねえ、あたし有名人だから</p><p>雪乃が、ガハハハと大きく笑う</p><p>もう、雪乃騒がしいわよっあなたは</p><p>えー、いいじゃないっもう、うるさいわねぇ恵美はさっ</p><p>夜の仕事がなくなったのなら</p><p>いや、ホントお前、騒がしすぎるよ、雪乃</p><p>お前怒られなきゃダメなのか</p><p>その瞬間雪乃の眼が光る</p><p>もしかしてお仕置き</p><p>そうだお仕置きだ</p><p>うわっ痛いのはやめてよねっ</p><p>当たり前だお腹の子に悪影響の出るようなことをするはずがない</p><p>でもイーディが先だからな</p><p>何でもいいわようふふっお仕置き、お仕置き、ヤッホーっ</p><p>ちょっと雪乃食事中に踊らないでっ</p><p>雪乃を叱るメグに、オレは</p><p>メグもだからな</p><p>メグも今夜は、雪乃と一緒にお仕置きだ</p><p>恥ずかしそうに、コクンと頷く</p><p>ほら、恵美も踊りなさいよっお仕置き、お仕置き、ヤッホーっ</p><p>お仕置き、お仕置き、ヤッホー</p><p>メグでなく、真緒ちゃんが踊り出した</p><p>ちょっと、うちの子に変なこと教えないでっ</p><p>怒る渚</p><p>あれれもしかして、あたし、ますますお仕置き</p><p>真緒ちゃんが、楽しそうに踊っていた</p><p>イーディ＋アルファのセックスシーンをやって</p><p>雪乃＋メグ＋アルファをやって</p><p>このエピソード完結です</p><p>はあ長かった</p><p>その後は、後日談ですね</p><p>しかし、正月番組とか１つも観ていません</p><p>２日だと、もうどこもかしこも普通にお店をやっているし</p><p>昔は映画館ぐらいしか開いていなかったのに</p><p>768．縛るセックス　／　瑠璃子編　その１</p><p>さて、夕食が終わって</p><p>オレは、お屋敷の中のセックス部屋の１つに連れて来られた</p><p>真緒ちゃんは、レイちゃんとヨミちゃんが遊んでくれるって</p><p>ルナちゃんとお勉強するってほら、学校へ行くってことが現実的になったから</p><p>ルナが来たことで、アニエスの意識は良い方へ変わっている</p><p>そっちは翔お姉さんが見てくれるってさ</p><p>翔姉ちゃんなら任せておいて大丈夫か</p><p>ま、２人とも１時間だけだけどね</p><p>本当なら夕食後すぐに美子さん、みすず、瑠璃子の３人は香月家の本家に帰る予定だった</p><p>当然、翔姉ちゃんとレイちゃんはみすずたちの警護に付かないといけない</p><p>これなんて、どうネDarling</p><p>イーディが白い清楚な夏物のワンピースを着た瑠璃子を連れて来る</p><p>いかがですお兄様</p><p>恥ずかしそうに、オレの前に立つ瑠璃子</p><p>ノースリーブで、背中と胸元が大きく開いている</p><p>長く伸びた素肌の手足が美しい</p><p>こうやって見ると瑠璃子も、この４ヶ月でさらに綺麗になったなあ</p><p>まだ中学３年生なのに落ち着いついた大人っぽさも感じる</p><p>でも見た目はまだ子供だし純真無垢な聖少女の雰囲気もある</p><p>ありがとうございますわでは、この服に致しましょう</p><p>久しぶりに、ジッちゃんの家に帰るんだ綺麗な格好の方が良いもんな</p><p>でも今はイーディの時間だろ何で、瑠璃子が</p><p>イーディには、ここ数日色々と気を遣ってもらったから</p><p>今日の夕方、学校に居た時にオレは、今夜、イーディとセックスする約束をした</p><p>でも、美智が母親を倒したショックで、今夜はダメみたいなので</p><p>イーディに代わりに、みすずたちの身辺警護を頼むしかなくなって</p><p>それでみすずたちが出発する前に、イーディのために１時間だけ取るということになったんだけれど</p><p>アタシとルリコ一緒にしてネ</p><p>イーディさんは、わたくしにお気遣いして下さっているんですわ</p><p>ルリコはDarlingの精液を子宮に注いでもらわないと、安心してコウヅキの家に帰れないネ</p><p>はいお祖父様には、お兄様に犯していただいた直後だとご報告致しますし明日も、お兄様にご奉仕しなくてはいけないという理由で、本家から帰ります</p><p>そこまでシテおかないと迷いが出るネ</p><p>はいお祖父様がわたくしを再び、お手元に置いておきたいとそう望まれるかもしれませんから</p><p>ジッちゃんは瑠璃子のことを溺愛している</p><p>だからこそ、自分の元から手放してオレに売り払った</p><p>このままでは、ジッちゃんも瑠璃子もダメになってしまうと考えたから</p><p>たーぷり、Darlingの匂いを付けてそれで帰さないとダメなのネ</p><p>オレの精液や汗の匂いを瑠璃子に擦り付けて</p><p>瑠璃子がもう、完全にオレのものなんだと強く理解させないといけない</p><p>今日の分は、貸しにしておくヨルリコ</p><p>はい、借りておきますイーディさん</p><p>イーディのための時間なのに</p><p>賢すぎるイーディは、何をするのがベストなのかを考えてくれた</p><p>悪いなイーディ</p><p>いいのネアタシはルリコとは、良い友情を築いておきたいノネ</p><p>そう言って、瑠璃子を見る</p><p>ルリコは、アタシたちの家族にとって、重要な人物ネミスズよりも、価値は上ダヨ</p><p>それは香月家の当主であるジッちゃんに対してという意味か</p><p>わたくしも、イーディさんのことは常に気に留めておりますだって、イーディさんはお兄様の身辺警護をして下さっている方ですから絶対に失礼なことはできませんわ</p><p>瑠璃子も、そう言ってイーディに微笑む</p><p>Darlingコウイウのは打算的な関係だと思ウデモこういう友情もアリのはずネ人と人の長い関係の始まりニハ</p><p>いや２人が仲良くしてくれるんならオレは、どういう形でも構わないと思うよ</p><p>そう答えながら、２人を見て思う</p><p>この２人は似ているんだ</p><p>日本の究極の箱入りお嬢様と、アメリカ南部の暗殺術を極めた戦闘美少女</p><p>その生まれと育ちは全然違うけれど</p><p>知性派で、とても考えが深いタイプの女の子たちだ</p><p>寧やみすずが、頭の回転が早過ぎる上にすぐに思い付いたことを実行したがる行動的な性格だとすると</p><p>瑠璃子とイーデイはよく考えて、ジッと状況を観察して慌てずにジックリと取りかかるタイプだだから、他の人のアクションに対する対応が上手い</p><p>考え方や性格は、とても良く似ている</p><p>イーディは、積極的にオレの側に居て他の子たちの暴走を止めるブレーキ役に徹してくれた</p><p>一方、瑠璃子はお屋敷に籠もって、余り外には出られない身の上だ</p><p>２人は立場が違う</p><p>そうかだから、イーディのカウンター・パートナーは瑠璃子なのか</p><p>オレは、思わずそう呟く</p><p>そういうコトネアタシは、自由に動けるケレドルリコは君臨していないといけないからネダカラ、アタシはルリコの眼や耳や手足になってあげないといけないノヨ</p><p>申し訳ありません、イーディさん</p><p>瑠璃子がスッと頭を下げる</p><p>イイノ、気にしちゃダメネルリコとアタシの仲なのネ</p><p>イーディは、笑った</p><p>逆を言うとアタシはいつもDarlingの側にいるノネ昨日も今日も、ベッタベタだったノネダカラお留守番していたルリコに、Darlingとの時間をお裾分けするのは当然のコトなのネ</p><p>その言葉に</p><p>あたしもお留守番していましたのにぃ</p><p>壁際に座っているみすずから、抗議の声が出る</p><p>ミィちゃん、それは言っちゃいけないことなんだって</p><p>その隣に座った寧が苦しそうに言う</p><p>２人ともまだ、陰謀しません、相談しますの張り紙を付けたままだ</p><p>今、この部屋に居るのはオレ、瑠璃子、イーディ、寧、みすずの５人だけだ</p><p>メグは、マナたちと夕食の後片付けをしている</p><p>雪乃はまだ美子さんと話でもしているだろう</p><p>今はイーディの時間だからあの２人は、呼ばれていない</p><p>一方、寧とみすずは</p><p>あたしたちの場合こうやって、見せつけられるのがお仕置きなんだからさっ</p><p>でも、あたしと寧お姉様へのお仕置きは、見ているだけで雪乃さんと恵美さんへのお仕置きは、ちゃんと旦那様にセックスしていただけるんですよねちょっと酷いです</p><p>みすずは、悔しそうに抗議する</p><p>そんなこと言ってもしょうがないじゃんかっミィちゃんは、この後香月家へ行くんだから</p><p>それは、判っています１時間だけじゃあたしたちまで、旦那様に抱いていただくのは無理ですものね</p><p>うなだれるみすず</p><p>うんうん、そんな慌ただしいセックスをしたら、ヨッちゃんが疲れちゃうだけだからさだから、ミィちゃんは諦めてここで指をくわえて見ているしかないんだよっ</p><p>その寧の言葉に、みすずはハッとして</p><p>あたしはって寧お姉様、何か企んでいらっしゃいますの</p><p>寧は、ニヤッと笑い</p><p>企むも何もミィちゃんたちはお屋敷からいなくなるけれどあたしは、むふふふっここに残るんだからさだーかーら、真夜中過ぎにでも、ヨッちゃんのベッドにするるるっと忍び込むとかそういうことも、できるわけだし</p><p>ず、ずるいですっ寧お姉様っ</p><p>ズルくなーいズルくなーいセーフ、セーフ</p><p>Darlingのベッドの周りに、何かトラップでも仕掛けておくカ</p><p>真顔でイーディが、そう言う</p><p>うん、死なない程度のヤツを</p><p>イーディが、そう言うと</p><p>判ってないなあ、イーディそんなの仕掛けて、もしあたしがケガしたらヨッちゃんが、いっぱい慰めてくれるよっきっと朝までヨッちゃん、そういう子だもんそうだよねっ</p><p>判ったネソレナラDarlingに見えない場所に、ネイを捕獲しておくネグルグル巻きにシテ、明日の朝マデ</p><p>な、なにぬぬぬっ</p><p>Darlingが知らないコトならネイのことをカワイソウ、カワイソウって慰めたりはできないモノネ</p><p>くっ、イーディやるわねっ</p><p>ちっくしょうこういうことだと、マルゴお姉ちゃんは動いてくれないしなぁ美智にイーディを捕まえておけって言うのも無理だしこうなったらいっそのこと、鷹倉さんたちを使うか</p><p>おいおいまた悪巧みか</p><p>それは無理ネあの子たちは心が読めるから、ネイの思惑どおりには動かないネ</p><p>イーディさんの言う通りですわあの姉妹はお兄様のお心を優先致しますから</p><p>瑠璃子も、そう寧に言う</p><p>がびーんっそ、そうだったぁ</p><p>頭を抱える寧</p><p>ホント楽しそうですね、寧お姉様</p><p>呆れた声で、みすずは言った</p><p>はあいいですもう諦めますわあたしこれは、あたしへのお仕置きなんですから黙って、旦那様とルリルリやイーディとのセックスを眺めて、悔しがってますわ涙眼で、ハンカチを噛みしめて</p><p>じゃあ、しょうがないミィちゃんがそうするのなら、あたしもそうするよ</p><p>陰謀家の２人は、２人揃って嘆息する</p><p>克子だよっ</p><p>ガバッとドアを開けてボンテージ姿の克子姉が現れる</p><p>何か、あたしの特殊スキルが必要だって聞いて急いで着替えて来たんだからっ</p><p>特殊スキル</p><p>はい、お待ちしておりました克子お姉様</p><p>瑠璃子は、頬を赤らめて言う</p><p>うんうんそーれーであたしに何をして欲しいのかなぁ</p><p>あのわたくしのこと縛って下さい</p><p>し、縛るぅぅッ</p><p>瑠璃子縛られて、お兄様に犯されてみたいんですっ</p><p>あ、ついでにアタシもネ</p><p>お兄様はお嫌ですか</p><p>身動きの取れないアタシとルリコをガンガン、犯せるのダヨ</p><p>だけど、そんなことしてクセになっちゃったら、どうするんだよ</p><p>縛るってえ、エスエムだよなあ</p><p>お、大人の世界だ</p><p>エスエム０６ザク</p><p>お気に召されたら、毎日なさって下さればいいんですわ</p><p>明るい笑顔で瑠璃子は答える</p><p>瑠璃子は、お兄様のセックス奴隷なんですから</p><p>そうよねそろそろ奴隷らしいこともしないとセックスが単調になってしまうものね</p><p>あ、あたしもしたいですっ</p><p>ああ、壁際でもみすずのＭの血が燃え上がっている</p><p>あたしは、あんまり痛そうなのはうーん</p><p>寧は、縛りには抵抗があるようだった</p><p>あら寧ちゃんやあたしみたいに、ふくよかな方がいいのよお肉がいっぱい縛れて</p><p>でも、瑠璃子ちゃんみたいにまだ若くてスレンダーな身体も縄化粧すると色気が増すわよお肉が、キュッと引き締められるわけだから縄で</p><p>楽しみですわ</p><p>瑠璃子は、ゴクッと唾を呑み込んだ</p><p>アタシも楽しみネ</p><p>いや、イーディはＭっ気は無いだろ</p><p>むしろ、縄で完全に縛られてもそこから、何秒で脱出できるか</p><p>そっちの方に興味がある</p><p>はいはいはーいお二人が、その様なご要望だと聞き早速、荒縄を持参致しましたぁいでよ、ロープっ</p><p>克子姉が持って来たバッグから、ロープを取り出す</p><p>ええっとそれで瑠璃子ちゃん今夜だけ、縄の跡が残る感じで縛ればいいのね</p><p>今夜だけ</p><p>はい明日学校のお友達に見られるのは、恥ずかしいですから</p><p>瑠璃子は、また顔を赤く染める</p><p>お祖父様にお見せしたいんですわたくしが、お兄様にどれだけ愛されているかを</p><p>ジッちゃんにオレとのＳＭプレイの痕跡を見せたい</p><p>そうねその方が香月様は、お喜びになられるものね</p><p>喜ぶ</p><p>香月様はあなたに瑠璃子さんが、たっぷり犯されている方がいいのよ興奮するのワクワクするの性的興奮は、精神を若返らせるわ</p><p>ジッちゃんの瑠璃子に対する愛は歪んでるからなあ</p><p>はい瑠璃子はお兄様とのセックスの痕跡を、たっぷりお祖父様に楽しんでいただきたいんです</p><p>瑠璃子は、笑顔でそう言う</p><p>克子姉が寧たちに振り向いて</p><p>ほら、今の聞いたここが、あなたたちと瑠璃子ちゃんの違いよ同じ色々と企んじゃう性格でも、瑠璃子ちゃんは誰かを喜ばすとか楽しませるっていう発想があるわあなたたちの陰謀は、自分が面白がりたいっていう気持ちの方が強すぎるのよ</p><p>ごめーん、ヨッちゃん、克姉、みんなぁぁ</p><p>頭を下げて謝るみすずと寧</p><p>さてと、そういうわけだからここからは、縛りのスペシャリスト、バインド・ガール克子が仕切るわよっ肉体に負担が残らない様に縛るのって、中々テクニックがいるんだからおかしな縛りをすると、血行が悪くなるからね</p><p>克子姉は、ロープの束を器用に解いていく</p><p>ましてや乙女の柔肌に、今夜だけ跡を残す縛り方なんて、あたしぐらいじゃないとできないわよーん</p><p>アタシは、いいのネ別に明日になっても、クッキリ、ロープの跡が残ってても</p><p>いや、でも学校の連中に、変に思われるだろう</p><p>まだ夏服なんだし</p><p>イーディは、ジャンプしたりキックしたりと、活動的だから</p><p>あちこち素肌が、見えちゃうとバレるぞ</p><p>大丈夫ネ何か聞かれたら昨夜、DarlingとＳＭゴッコしたって正直に答えるカラ</p><p>人間正直が一番なのネ</p><p>いやいやいや、それはマズイぞ</p><p>それとも、Darlingはアタシの肌に、縄の跡が残るのは嫌カ</p><p>イーディが、スッとオレに腕を差し出す</p><p>褐色の張りのある艶やかな肌</p><p>オレは、その腕を掴み頬擦りする</p><p>うん、嫌だイーディの肌は綺麗なんだからこのままの方がいい</p><p>オレは、チュッとイーディの肌にキスをする</p><p>そうカDarlingが、そう言うのなら仕方無いネカツコアタシも、ルリコと同じでやんわり縛ってネ</p><p>イーディは、嬉しそうに微笑む</p><p>判ったわ今夜だけね明日には、跡が消えるように縛ってあげるわ</p><p>お願いしますなのネ</p><p>ああ、オレに心配して欲しかったのか</p><p>可愛いなあイーディは</p><p>あ、もちろん写真も撮ってあげるからね縛られたところと、この人に犯されているところと</p><p>お兄様に射精していただいているところもお願い致しますわ</p><p>瑠璃子はハメ撮りが大好きだ</p><p>じゃあ、まず瑠璃子ちゃんからね</p><p>眼をキラキラ輝かせて、瑠璃子が縄を待つ</p><p>そうねやっぱりおっぱいが出てた方がいいでしょ</p><p>はい、お兄様にペロペロしていただきたいですから</p><p>ベッドに、ぺたんと座り込んだ瑠璃子が言う</p><p>じゃあ、あなたワンピースの前を開いて、瑠璃子ちゃんのおっぱいを出してあげて</p><p>お願い致しますお兄様</p><p>オレは、瑠璃子の前のボタンを一つ一つ、外してやる</p><p>白いブラジャーが見えた</p><p>フロント・ホックですから</p><p>オレの指の動きに合わせて</p><p>瑠璃子の１５歳の白いおっぱいが、ポヨンと弾ける</p><p>瑠璃子興奮しているのか</p><p>瑠璃子の乳首が固くなっていた</p><p>はいだって、縛られちゃうんですよわたくし</p><p>瑠璃子の息も荒くなっている</p><p>眼をとろんと潤んでいた</p><p>お兄様キスして下さい</p><p>オレたちは唇を重ねる</p><p>瑠璃子はオレの舌を激しく啜った</p><p>レモンのような爽やかな味が拡がる</p><p>はーいいよいよロープ掛けまーすちょっと待っててね</p><p>克子姉が瑠璃子の白い肌に、縄を這わす</p><p>お兄様ぁ、見ていて下さい</p><p>ああ、見ているよ</p><p>中学３年生の美少女</p><p>日本有数の名家の後継者箱入り娘だって、瑠璃子</p><p>今は、胸を剥き出しにされた半裸の状態で縛られていく</p><p>はーい、苦しくないわね</p><p>克子姉の縄捌きは凄い</p><p>どんどん瑠璃子の小さな肉体を縛り上げていく</p><p>心配しなくても平気よ娼婦時代に、さんざん体験して覚えたことだからほら、あの頃はあの男の天下だったでしょこういうのは自分で覚えて、詳しくならないと下手くそなお客に縛られたら、殺されちゃうからさ</p><p>自衛のためには縛りの技術なんかにも詳しくなるしかない</p><p>あたしの場合はお嬢様が、プロの縛り師を呼んで下さってその人に徹底的に教えていただいたのよで、それからは縛りプレイの時は、必ずどの子もあたしが縛るようになって</p><p>話ながら、克子姉はどんどん瑠璃子に縄を掛けていく</p><p>地下室には、女の子を宙吊りにするための工場用の小型のクレーンもあるのよだから、あたし玉掛けの免許も持っているんだから</p><p>玉掛けって何</p><p>思わず、オレは尋ねた</p><p>ああ、クレーンとか起重機とかを使う時にバランス良く、ロープを掛けれるようにしないと空中で偏っちゃって危ないでしょだから、玉掛けの免許を持ってない人は、クレーン類は使っちゃダメってことになっているのよ</p><p>はいできたわ</p><p>あっという間に瑠璃子は、縛り上げられた</p><p>さっきまで白いワンピース姿が清楚だったのに</p><p>胸を露わにし太ももも剥き出しにされ全身を縛られている</p><p>どう痛くない</p><p>はい、痛くないです苦しくもないですでも、わたくし縛られてますっまったく、身体が動かせませんっ</p><p>嬉しそうに答える</p><p>どうしましょうこれなら、わたくしお兄様に犯されても、抵抗できませんわ</p><p>縄によって瑠璃子のワンピースの裾も捲り上げられている</p><p>白いパンティが丸見えになっている</p><p>その股間の布地はピチャピチャと湿っていた</p><p>瑠璃子濡れているのか</p><p>瑠璃子は、オレを見上げて</p><p>どうして濡れているんだ</p><p>瑠璃子の眼が性的な興奮に蕩けていた</p><p>お兄様にいっぱいイジメていただきたいからです</p><p>イジメるってどんな風に</p><p>瑠璃子は、はふうと息を吐く</p><p>瑠璃子を犯してレイプして瑠璃子のお腹の中に、赤ちゃんができちゃうくらいいっぱい出して下さい</p><p>可愛いぞ瑠璃子</p><p>犯していただいたらもっと、可愛くなりますわ可愛くなりますからぁ瑠璃子を犯して、お兄様ぁぁ</p><p>オレは、縛られて身動きのできない瑠璃子を背中から抱き締める</p><p>縄に縛られて瑠璃子のおっぱいは、いつもよりも量を増している</p><p>２つの肉山を後ろから両手で、こねくり廻す</p><p>尖った乳首をコリコリと摘まむ</p><p>ああんっこれいいですぅ気持ち良いお兄様、お兄様あのね</p><p>興奮した瑠璃子が、オレに言う</p><p>瑠璃子これ好き縛られて、抱き締められると瑠璃子、完全にお兄様のものになったんだって判るのぉ瑠璃子お兄様のお兄様の奴隷なのぉ</p><p>瑠璃子は、いつもよりも性の快感に溺れていた</p><p>うー羨ましいあたしも、後で縛ってもらおっと</p><p>はいあたしも旦那様に縛られながら、犯されたいです</p><p>寧とみすずが、そんなことを言っている</p><p>アタシは、今すぐ縛ってもらうネ</p><p>イーディが、二人に言った</p><p>ちっくしょ悔しい覚えてろ、イーディ</p><p>あーん、ルリルリがあんなに淫らな顔をしていますわうーっ</p><p>２人とも興奮したからって、自分で触っちゃダメよ</p><p>克子姉が、寧とみすずに釘を挿す</p><p>これはお仕置きなんですからねくっくっく</p><p>判ってるよおっ克姉のイジワルっ</p><p>ああーん、あたしもルリルリみたいにされたいですぅぅ</p><p>待ってろ今、服を脱ぐから</p><p>こうなったら、全裸になって瑠璃子を犯したくなった</p><p>はいあの</p><p>お早くお戻り下さい瑠璃子、もう我慢できませんのぉ</p><p>お正月なので、家族の会話が多いのですが</p><p>母この間ねお友達とご飯を食べていたレストランに、あの人が居たのよ</p><p>父あの人って誰だね</p><p>母ほら、あの人スポーツの</p><p>父それじゃあ、判らないよ</p><p>母何だっけ、そうそうカズよ</p><p>父カズ</p><p>母ほら、スポーツのカズよ、カズ</p><p>父カズだけじゃ判らないよ、何のカズだね</p><p>母キング・カズよっ</p><p>父キング・カズって何のキングだね</p><p>母そんなの知らないわよッ</p><p>私は、お雑煮を噴き出しました</p><p>しかし、WUGは完成するんだろうか10日までに</p><p>769．縛るセックス　／　瑠璃子編　その２</p><p>オレは、急いで服を脱ぎ全裸になる</p><p>ペニスは、すでに大きく勃起しまくっていた</p><p>みすずが、オレの勃起を見て、思わず呟く</p><p>ヨッちゃんいつもより、興奮しているの</p><p>清楚な白いノースリーブのワンピースを半脱ぎにさせられ</p><p>荒縄で縛られ、ベッドに転がされている瑠璃子</p><p>可愛いおっぱいは丸見えで、大きく開いた形で固定された足の付け根には純白のパンティが愛液でベトベトに濡れている</p><p>お兄様ぁ楽しいですわぁ、これ</p><p>１５歳の美少女が、ベッドの上からオレを見上げて妖しく微笑む</p><p>中学３年生とは思えない、性フェロモンを発散しながら</p><p>ね身動きできない瑠璃子に、お兄様のオチンチンをオチンチンをおしゃぶりさせて下さい</p><p>瑠璃子の眼前に、勃起を差し出す</p><p>瑠璃子は苦しそうに首を起こすと長く舌を伸ばして、オレの亀頭をペロペロと舐める</p><p>うん良い絵だわ</p><p>克子姉が、そんな瑠璃子の痴態をパシャ、パシャとカメラで撮影していく</p><p>瑠璃子苦しくないか今、もっと舐めやすくするから</p><p>オレが腰を落として、瑠璃子がペニスをしゃぶりやすくすると</p><p>あんちょっと苦しいぐらいが気持ち良かったんですわ</p><p>お兄様に一生懸命、ご奉仕しているという実感が感じられて</p><p>そう言って、また首を起こしてオレの亀頭を丸ごと咥えて、ちゅぱちゅぱと口を前後させる</p><p>アタシも舐めるネ</p><p>イーディも参加してきた</p><p>オレの竿と玉袋に、舌を這わす</p><p>ルリコ美味しいネ</p><p>はい瑠璃子はお兄様の男性器をおしゃぶりするのが、とっても大好きなんです</p><p>そして、オレの亀頭に頬擦りする</p><p>だってとっても可愛いんですもの</p><p>うん、カワイイネほら、Darling、気持ち良さそうな顔をしているヨ</p><p>うふふ、本当ですねお兄様、気持ち良いですかいいんですよ瑠璃子を犯していっぱい、気持ち良くなって下さいね</p><p>瑠璃子とイーディ、二人の美少女がペニスを舌と唇で愛撫しながら、オレの顔を見上げている</p><p>ううう、いいなあ２人とも</p><p>あたしもご奉仕したいですぅ</p><p>反省中の寧とみすずがこっちを見ながらそう呟く</p><p>克子姉は、そんな２人の顔もカメラに収めていた</p><p>瑠璃子、イーディそろそろ</p><p>ルリコ可愛がってもらうのネ</p><p>イーディが、ベッドサイドに移動する</p><p>オレは、まず身動きのできない瑠璃子を抱き締める</p><p>ああんもっと瑠璃子のこと、ギュッとして下さい</p><p>いやぁぁん好き好きですお兄様ぁぁんっ</p><p>オレは瑠璃子にキスをする</p><p>瑠璃子は、母鳥から餌を貰うヒナのようにオレの舌を激しく求めた</p><p>凄いですわこれ瑠璃子お兄様のモノになってますああんっ</p><p>赤く上気した顔で、そう言う</p><p>縛られるのが、こんなに楽しいことだったなんてねえ、お兄様ぁ</p><p>もっとお人形のように、瑠璃子を弄んで下さい瑠璃子お兄様のオモチャになりたいですぅ</p><p>オレは、縛られた瑠璃子を左腕で抱き締めたまま瑠璃子のおっぱいを右手で包む</p><p>まだ完全に成熟しきっていない１５歳の乳房</p><p>興奮して尖っている乳首を、指先でツンツンと弾いた</p><p>はぁぁん、あんっそれ気持ちいいですわぁ</p><p>瑠璃子の顔が、快感に緩んでいく</p><p>はい召し上がって下さい瑠璃子のおっぱい</p><p>オレは、舌を広く使いベロベロとまずは、乳房のそのものの弾力を楽しむ</p><p>瑠璃子のきめの細かい肌をすでに、じんわりと湿っている汗の味を舌で満喫する</p><p>瑠璃子の身体から、いやらしい匂いが出ているぞ</p><p>それは汗と愛液と性フェロモンの匂いなのか</p><p>だってぇぇ瑠璃子ね、お兄様に可愛がっていただくと身体が熱くなるのぉ身体の奥からいやらしいお汁が、トロトロ出てきてしまうんですものぉ</p><p>白いパンティは愛液のせいで、グッショリと湿って重くなっている</p><p>まるで、お漏らししたみたいだ</p><p>お兄様はこんな瑠璃子はお嫌いですか</p><p>瑠璃子が、真っ赤な顔で尋ねる</p><p>いやむしろ、大好きだよ、瑠璃子</p><p>瑠璃子もお兄様が大好きなのぉ</p><p>縛られているのに、瑠璃子はオレに股間を擦り付けようとしてくる</p><p>オレは、パンティの上から瑠璃子の女陰に触れた</p><p>あんっ気持ち良いお兄様の指、とっても気持ち良いですぅぅ</p><p>割れ目の周りを撫でるように</p><p>それから、上から押し潰すようにゴリゴリと</p><p>あっ、はぁぁっ</p><p>パンティの布地越しの愛撫は、やり方次第では直接触るよりも気持ち良いのだそうだ</p><p>こういうテクニックは、克子姉たちに習った</p><p>ぴちゃっ、ぴちゃっ</p><p>瑠璃子がとっても濡れているから触る度に、水音が立つ</p><p>は、恥ずかしいですわぁぁ</p><p>快感に身を捩る瑠璃子</p><p>その度に瑠璃子を縛る荒縄が、肌に食い込んでいく</p><p>そうしているうちにお肌に、くっきりと縄の跡が付くからね</p><p>克子姉がそう言いながら、瑠璃子の恥ずかしい姿を記録していく</p><p>お祖父様が、瑠璃子の肌をご覧になったらお兄様とセックスしたばかりだと、すぐにお判りになられますぅ</p><p>ええ、はっきり判るわよ瑠璃子ちゃんの白い肌に赤い縄の跡がくっきり見えているんだから</p><p>ノースリーブで、胸元と背中が大きく開いたワンピースだ</p><p>ジッちゃんが、気付かないわけがない</p><p>香月様、とてもお喜びになるわ瑠璃子ちゃんを見て、きっと興奮なさるもの</p><p>オレに瑠璃子を寝取られているという感覚が、ジッちゃんにはあるだろう</p><p>そう仕向けたのは、ジッちゃん本人だけれど</p><p>縄の跡だけでは嫌ですわお兄様ぁぁ</p><p>瑠璃子が、オレにねだる</p><p>瑠璃子のお腹の中にお兄様の精液を下さいお願いお願いですからぁぁ</p><p>縛られて、オレにのし掛かられているのに</p><p>瑠璃子は自分から欲しがる</p><p>そんなに欲しいのか瑠璃子</p><p>だって瑠璃子は</p><p>恥ずかしそうに、オレを見上げる</p><p>お兄様とセックスしている時が、一番幸せなんですお兄様にお腹の奥に射精していただくのが、一番楽しいのぉ</p><p>ね、どうしてこんなに楽しいんでしょうお兄様とのセックスってあのね瑠璃子はお兄様ぁ</p><p>うん、瑠璃子どうした</p><p>オレは、瑠璃子を安心させるために細い身体を抱き締めてやる</p><p>瑠璃子ねお兄様に犯していただくために生まれてきたんですだって、本当に楽しいんですものっ本当に好きなのお兄様がぁ</p><p>うん、瑠璃子</p><p>お兄様は、信じて下さりますか瑠璃子はお兄様だけの奴隷ですセックス奴隷なのいつも、こんな風にに縛られたいですお兄様に縛られて犯していただきたいですこれ凄く良いのぉあのね、お兄様にねとっても愛されているのが、判るのぉ</p><p>縄で縛られたことが瑠璃子の性感をマックスにまで高めている</p><p>みすずたちが見ているのに</p><p>こんなに瑠璃子が溺れるなんて</p><p>よしじゃあ、犯してやるよ瑠璃子</p><p>あーん、嬉しいです早く早く、瑠璃子を犯してぇ</p><p>しまった、パンティを穿いたまま足はロープで縛られているから</p><p>脱がせられない</p><p>さあ、どうしよう</p><p>パンティをズラして無理矢理、挿入するか</p><p>克子姉が、スッとオレにハサミを差し出してくれた</p><p>これで穴を開けちゃえばいいのよ</p><p>パンティを</p><p>そして、瑠璃子ちゃんは切り裂かれた穴あきパンティのまま、香月様のところへ行くの</p><p>はいそうしますそれがいいですわぁお兄様ぁ</p><p>瑠璃子は、激しく興奮している</p><p>でも香月様にお見せしちゃダメよ香月様には、瑠璃子ちゃんの写真や映像はお見せしても絶対に生身は見せてはダメよおっぱいも、女性器もね</p><p>はい瑠璃子の肉体は、お兄様のモノですからお祖父様にだって、素肌はお見せ致しませんわ</p><p>映像や写真と実物は違う</p><p>オレの居ない場所で、瑠璃子の生々しい裸身を見たら</p><p>ジッちゃんは、やっぱりオレから瑠璃子を取り返したくなるかもしれない</p><p>お兄様早くぅ</p><p>オレは、瑠璃子の股間の布を持ち上げるとハサミでジョキリと切って、穴を開ける</p><p>瑠璃子の割れ目の位置は、よく知っているから</p><p>パンティを穿いたまま、オレの勃起を受け入れられるように上手く穴を開けた</p><p>瑠璃子すっげぇ、いやらしいよ</p><p>服は着たままなのに乳首も女陰も剥き出しで縄で縛られている</p><p>それなのに瑠璃子は、顔を真っ赤にして</p><p>蕩けた顔でオレに犯されるのを待ち焦がれている</p><p>早く、お兄様のオモチャにして下さい</p><p>今、犯してやるからな瑠璃子</p><p>勃起した亀頭で、グリグリと割れ目を擦る</p><p>じゅぱっ、じっぱっ</p><p>亀頭の周りに、熱くて酸っぱい愛液を纏わり付かせていく</p><p>ああ早くぅ切ないの瑠璃子、切ないですお兄様が欲しいのぉっ</p><p>オレは焦らす</p><p>亀頭の先で瑠璃子のクリトリスを剥いて粘膜同士の擦り合いをする</p><p>はぁぁっいやぁぁんっまた零れちゃうっ瑠璃子の中からぁぁっ</p><p>トロロロロっと、愛液が瑠璃子の太ももからお尻の方に零れ落ちた</p><p>ベッドのシーツが、ベチョベチョになってしまった</p><p>部屋中に、美少女のエッチな匂いが充満する</p><p>オレはここにオスの匂いを加えてやりたい</p><p>瑠璃子の汗と愛液の匂いにオレの臭い精液を混ぜたい</p><p>意地悪なさらないでぇぇ瑠璃子、何でもしますからぁっお兄様ぁ、お兄様ぁぁっ</p><p>縛られている瑠璃子は、自分からはオレのペニスを受け入れる動きができない</p><p>欲しいのっ欲しいのっお兄様が欲しいのっお願いお兄様ぁぁっ</p><p>ついに瑠璃子は、眼から大粒の涙を零す</p><p>瑠璃子で楽しんでお願い、お兄様ぁぁ</p><p>オレは腰をグイッと押し込む</p><p>ズブリッ</p><p>すっかり緩みきった瑠璃子の膣に、オレの亀頭が侵入していく</p><p>オレの顔を見つめたまま瑠璃子は、パクパクと大きく口を開く</p><p>亀頭が、一番狭いところを通過すると後は、ズルンッと膣奥まで吸い込まれる</p><p>瑠璃子の子宮口のコリコリ感を亀頭の先で感じた</p><p>はぁぁ楽しいぃぃぃ</p><p>苦しそうに眉を寄せながにも瑠璃子の顔は、にっこりと微笑んでいる</p><p>また、お兄様が瑠璃子を全部、犯して下さってるああんっ何て幸せなのぉ楽しいですぅぅ</p><p>オレは、瑠璃子の中に入ったまま彼女の身体を抱きしめる</p><p>そして、髪を優しく撫でながら美しい顔瑠璃子の額、鼻、頬、唇、耳に次々とキスしていく</p><p>瑠璃子は嬉しそうに、微笑んだ</p><p>瑠璃子お兄様のオモチャになっています幸せですお兄様どうぞ、瑠璃子で楽しんで瑠璃子の中で、気持ち良くなって下さい</p><p>縛れている動けない</p><p>瑠璃子の肉体に何をするのもオレの自由だ</p><p>でも、それ以上に</p><p>瑠璃子は、オレに心を委ねてくれている</p><p>オレのどんな欲望も受け入れると</p><p>この縄はその覚悟の表れでしかないのか</p><p>瑠璃子はお兄様の前では、もうプライドも何も無いんですだって、奴隷ですからとっても、幸せです何もかも肉体も心も命も、全てお兄様に捧げていますから</p><p>瑠璃子はもう香月家のことなど、どうでもいいんですそういうことは全て、お兄様と他の方にお任せ致しましたから</p><p>出会ったばかりの頃の瑠璃子は</p><p>香月家の将来について、独自の意見を持っていた</p><p>ジッちゃんやみすずと同じ位政治的な思考をする女の子だった</p><p>もちろん、香月家本家の娘としての勤めは果たしますがお兄様のためになることしか致しませんわお祖父様には申し訳ないのですけれど今の瑠璃子は、お兄様だけが世界で一番大切ですから</p><p>だけど瑠璃子</p><p>いいのかオレなんかのために</p><p>オレが世界一大切だなんて</p><p>お忘れですか瑠璃子はお兄様に買っていただいたんですよ三千円で</p><p>ジッちゃんから、瑠璃子を買い取ったセックス奴隷として</p><p>オレの財布の中にあった三千円で</p><p>あの時から瑠璃子の世界は、変わったんですそれまでの瑠璃子は香月という古い家系に生まれた、自分は特別な人間だと思っていました世の中を高いところから見下ろしていました瑠璃子は悪い子でした</p><p>でも、今はうふふふやっぱり、特別かもしれませんね瑠璃子お兄様の奴隷なんですからお兄様のことしか見ていませんしお兄様のためだけに生きていますわ</p><p>熱い眼で、真っ直ぐにオレを見上げてそう言う</p><p>だから安心して下さい一晩だけ、お祖父様のところに行って参りますがちゃんと戻って来ますお兄様のところへ</p><p>もしかして瑠璃子は</p><p>オレが、瑠璃子はジッちゃんのところから、もう帰って来ないんじゃないだろうかという不安を抱えていると感じて</p><p>それで、こんな縛りプレイを求めたのか</p><p>でも、ご心配でしたら瑠璃子にたっぷり、お兄様の匂いを付けて下さいお祖父様が、瑠璃子に近づけないくらいたっぷり</p><p>瑠璃子の膣内で、オレの勃起がさらに大きくなり震える</p><p>それと瑠璃子は、今日の分の避妊薬を飲んでおりません</p><p>確か、避妊薬の効果は２４時間内でしたわねですから、もしお祖父様が意地悪をなさって、瑠璃子をお兄様の元へ帰して下さらない場合は</p><p>瑠璃子はお兄様の赤ちゃんを孕みます</p><p>瑠璃子の眼は、本気だった</p><p>ですから、そのおつもりで瑠璃子の中に射精して下さいませ</p><p>瑠璃子は香月家本家への帰宅に、そこまでの覚悟を決めている</p><p>お祖父様には瑠璃子は、決して心を許しませんから</p><p>同じ血筋だからこそ、ジッちゃんに隙を見せるつもりはない</p><p>瑠璃子だって、常に命懸けですわそうでないとお兄様のセックス奴隷は勤まりませんから</p><p>ニコッと、瑠璃子は微笑む</p><p>お兄様瑠璃子に悪いとか申し訳ないとか思わないで下さいね瑠璃子がお兄様にお仕えする奴隷でお兄様がご主人様なんですからお兄様は、瑠璃子に何をしてもいいんですよもちろん、他の方ともいっぱい楽しくセックスして下さい瑠璃子も、可愛らしい女の子とお友達になったら、お兄様にどんどんご紹介致しますわいいんですよお兄様は、そういうことをなさっても</p><p>楽しんで下さいませ瑠璃子を他の皆様をお兄様が楽しくないのでは、瑠璃子も悲しくなります楽しくなければ、人生は無意味ですわ瑠璃子に、それを教えて下さったのは、お兄様ですわ</p><p>はいお兄様に犯していただいて瑠璃子の人生は、始まったんですそれまでの人生は、お祖父様の陰に隠れたモノクロームな無味乾燥とした小さな世界だけでした今は違います何もかもが楽しいです瑠璃子は、生きていますお兄様のお側でお兄様に、ご奉仕することで</p><p>本当に香月家より、オレの方が大切なのか</p><p>瑠璃子にとって、自分がそれだけの価値ある存在になるなんてことが</p><p>でも、瑠璃子は</p><p>今、お兄様が抱いて下さっている小さな肉体今、お兄様が男性器を挿入して下さっている、この身体これだけが瑠璃子ですわ</p><p>もうすでに瑠璃子は、お兄様のモノですそうでしょお兄様</p><p>セックスをしている</p><p>瑠璃子にセックスしていいのはオレだけだ瑠璃子の中に射精していいのは</p><p>瑠璃子を犯して瑠璃子を妊娠させるのも、オレだけだ</p><p>はい瑠璃子は、お兄様だけの奴隷ですセックス奴隷ですっあああっ</p><p>オレのガシガシと突き込む腰の動きに、瑠璃子が喘ぎ出す</p><p>犯してぇ犯してぇオモチャにしてぇお兄様ぁお兄様ぁぁっあああんっっ</p><p>縛られた瑠璃子の肉体</p><p>オレの腰の動きに瑠璃子の肉体が、揺らされている</p><p>瑠璃子の小振りなおっぱいが、プルプルと震えている</p><p>尖った乳首が廻るように踊っている</p><p>あああっんっああんっあーんっお兄様ぁぁお兄様ぁぁ</p><p>瑠璃子の肌が、汗で光っている</p><p>甘いミルクのような匂いが、オレを包む</p><p>オレは、瑠璃子の首筋の汗を舐めた</p><p>手で乳房を揉みしだく</p><p>気持ち良いのっお兄様ぁぁ瑠璃子、気持ち良いっあああんっ縛られてるのって、楽しいですぅぅお兄様ぁぁ瑠璃子、とっても楽しいのぉ</p><p>瑠璃子の手足とおっぱいの上下を縛っている荒縄</p><p>その縄が、瑠璃子の汗を吸って締まっていく</p><p>オレがガンガン瑠璃子を突き瑠璃子も、ハアハアと身体を捩る</p><p>その度に縄の下から、赤い跡が見える</p><p>それは、オレが瑠璃子を犯しているという刻印</p><p>ああんっ、お兄様ぁぁお兄様ぁぁ</p><p>る、瑠璃子ぉぉ</p><p>オレは、瑠璃子の身体を抑え付け突き込みを加速させる</p><p>ああんっ、犯して犯してもっと瑠璃子をイジメてぇぇお兄様ぁぁっ</p><p>瑠璃子あああ、瑠璃子</p><p>瑠璃子楽しいのぉっお兄様ぁぁ楽しいですお兄様にレイプされるの大好きなのぉぉ</p><p>オレも瑠璃子も汗で、ビチャビチャだ</p><p>瑠璃子の白いワンピースは、すっかり下の肌が透けていた</p><p>あああーっあああーんっお、お兄様ぁぁどうしましょう瑠璃子、瑠璃子ぉぉぉ</p><p>瑠璃子がエクスタシーへの発射台に乗る</p><p>イキそうなのかイキそうなのか瑠璃子</p><p>はい瑠璃子瑠璃子、もう飛びそうです飛んじゃいそうなのぉ</p><p>パンパンパンパンッ</p><p>オレと瑠璃子の下腹がたたき合わされて、小気味の良いリズムを打ち鳴らす</p><p>あっ、あっ、あっ、あっ、あーっううっ、うぐぅっあーっ</p><p>１５歳の美少女が、快感に激しく喘ぐ</p><p>お兄様ぁぁ一緒がいいです瑠璃子と一緒にお願いお願いですからぁぁ</p><p>ああっ、判っている</p><p>オレは肛門をギュッと絞めて必死で、射精をコントロールする</p><p>妊娠させるつもりで射精するからなっ瑠璃子ぉぉ</p><p>あーあーんっ嬉しい嬉しいですぅぅお兄様ぁぁあっあああーっ</p><p>瑠璃子ああんっ瑠璃子、イキそうああ、お兄様ぁ見ててお兄様ぁぁ瑠璃子のこと、見ててぇぇぇ</p><p>見ているぞ、瑠璃子</p><p>瑠璃子は激しく喘ぎながら、熱い息をハァハァ漏らしながら</p><p>蕩けきった眼で、オレを見上げている</p><p>オレも瑠璃子の見下ろす</p><p>あああんっ幸せぇお兄様が瑠璃子を見ているのぉっあああんっもう、イッちゃうよおっお兄様、瑠璃子もう、イッちゃうううっ</p><p>イケぇぇぇぇぇっ瑠璃子ぉぉぉぉぉっ</p><p>その瞬間瑠璃子の内側が、爆発する</p><p>きゃううううんっっ</p><p>まるで子犬の様な悲鳴を上げながら瑠璃子は、激しく絶頂に達した</p><p>ああああっ漏れちゃぅぅっ</p><p>ビシュバッ</p><p>瑠璃子は潮を噴いた</p><p>温かい液体が、オレのペニスを刺激する</p><p>オレもイクぞぉぉぉっ</p><p>出して中で出してぇぇお兄様ぁぁっ</p><p>うぐぅぅっ</p><p>あああーっ、浸みるぅぅっ</p><p>子宮を侵す熱い精液を瑠璃子は、そう表現した</p><p>まただ、まだ出るぞ瑠璃子ぉぉぉ</p><p>オレは、カシッガシッと腰を送り込みながら</p><p>何度も瑠璃子の膣内に射精していく</p><p>あああんっ楽しい楽しいのぉぉこれが一番楽しぃぃ</p><p>瑠璃子は、身を捩るようにしてオレの精を受けとめていく</p><p>そんなオレたちを克子姉が、写真に収めていった</p><p>ああんっ、ああーんっ、あああーんっお兄様ぁぁお兄様ぁぁ</p><p>瑠璃子のエクスタシーは、いつもよりも長かった</p><p>瑠璃子ぉぉぉ</p><p>オレも射精が射精が止まらない</p><p>好きなのぉぉぉ瑠璃子ねお兄様が好き大好きぃぃぃぃ</p><p>オレの奴隷が性の極みの中で、オレに告白する</p><p>だから瑠璃子のこと、捨てないでぇっ瑠璃子、ずっとずっとお兄様と一緒に居たいのぉぉお兄様ぁぁ</p><p>瑠璃子は泣き出す</p><p>ジッちゃんのところに帰るのが怖いんだ</p><p>この子だってまだ１５歳の少女なんだ</p><p>ああ、瑠璃子離さないぞ瑠璃子</p><p>オレは、瑠璃子の肉体を抱き締めながら最後の一滴まで、瑠璃子に注ぎ込む</p><p>瑠璃子ね瑠璃子すっとずっと、お兄様の奴隷がいいのぉお兄様がいいのぉぉ</p><p>オレは、瑠璃子と繋がったまま</p><p>瑠璃子の流す涙を、唇で吸い取った</p><p>あんなに甘えちゃってもいいんだ</p><p>壁際から寧の声が、聞こえる</p><p>完敗ですあたしたち格好付け過ぎでしたね寧お姉様</p><p>みすずの声も聞こえた</p><p>今日、駅前で見た会話</p><p>若いお母さんと幼稚園児くらいの女の子</p><p>幼女あれ、今日、お父さんはどこへ行ったの</p><p>母今日はお友達に会いに行ったのよ</p><p>幼女もしかして飲み会ぃぃぃ</p><p>母うんそうみたい</p><p>幼女はぁ飲み会、飲み会っていつもそうなんだからっもおっ少しは家で待っている人の気持ちになって欲しいよねぇっ</p><p>母ううん</p><p>多分、いつも母親が父親に言っている言葉を、覚えていてマネたのでしょうが</p><p>幼女が、駅前で叫んでいるのはシュールでした</p><p>770．縛るセックス　／　イーディ編</p><p>とても、気持ち良いですぅお兄様ぁ</p><p>瑠璃子は、まだ身体を痙攣させている</p><p>幼い膣が、オレのペニスをギュギュッと絞め続ける</p><p>チンコの中に残っている精液も、全て子宮に注いでくれと</p><p>あああーんっ瑠璃子のお腹の中、お兄様の温かいのでいっぱいです感じます</p><p>子宮に注がれた精の重みが、瑠璃子には判るらしい</p><p>うふふふ縛られてするのって素敵ですぅ何て楽しいの天国にいるみたい</p><p>瑠璃子の眼は、性の快楽の海を漂っている</p><p>楽しいですセックスこんなに楽しいことで、赤ちゃんができるなんて素晴らしいですぅ</p><p>オレは、すっかり汗まみれで火照ったおっぱいをクニュッと揉む</p><p>あんっ感じちゃうのぉ、お兄様ぁんっ</p><p>また膣内が淫らに蠢く</p><p>もっとしたいですぅ縛られたままお兄様に犯されたいの瑠璃子、これ好き縄、好きですぅお兄様ぁ</p><p>オレは、甘えてくる瑠璃子の唇をキスで塞ぐ</p><p>瑠璃子は、自分からオレの口内に舌を差し込んできた</p><p>ルリコシャキッとしてネそろそろ交代ヨ</p><p>イーディの鋭い声に、ハッとなる瑠璃子</p><p>イーディは、すでに服を脱いで全裸になっていた</p><p>そうでしたわたくしイーディさんのお時間を分けていただいていたのですわね</p><p>残念そうに瑠璃子は微笑む</p><p>そんなに気に入ったのなら、またしようよ</p><p>はいお兄様次は、もっと長く一晩中でも、縛られていたいですわたくし</p><p>一晩中はダメよ血行に悪いからこういうプレイは、気を付けてやらないと身体を壊すわよ</p><p>はい色々とお教え下さい克子お姉様</p><p>待ってねそのままの姿も写真に撮っちゃうから</p><p>克子姉が、オレたちにカメラを向ける</p><p>はーい、瑠璃子ちゃん笑って</p><p>瑠璃子の笑顔は可憐だった</p><p>半裸で縄で縛られているのに</p><p>オレのペニスを挿し込まれているままなのに</p><p>男とセックスして、膣内射精されたばかりだというのに</p><p>じゃあ、あなた引き抜いて</p><p>オレは、克子姉に言われるまま瑠璃子の中から、ペニスを引き抜く</p><p>いやぁんっ寂しくなっちゃう</p><p>そう言われてもずっと繋がっているままというわけにはいかない</p><p>１５歳の狭い膣口から、亀頭が外れる</p><p>すぐに大量の白濁液が、トロロロっと滴り零れた</p><p>ああーっ、もったいないですわ</p><p>そういう瑠璃子の表情と膣口の両方を克子姉は、カメラに収めていく</p><p>愛液と精液でテカテカになったオレのペニスをイーディが、早速、舐めしゃぶる</p><p>うううあたしもしたい</p><p>反省中の寧とみすずが、イーデイのフェラを見てそう言う</p><p>O.K.すぐにデキそうだネDarling</p><p>舌と唇でオレの勃起の硬度を確認して、イーディがオレを見上げる</p><p>ああ、大丈夫だ</p><p>じゃあ、カツコアタシも縛ってネ</p><p>イーディの褐色の裸身が、克子姉に向かう</p><p>ルリコはいつでもデキるけれどアタシは、こんなこと今しかデキないノネ</p><p>今だけ</p><p>マルゴがいるネミチもいる、ショウもレイカもいるネ大して役には立たないダロウけれど、ハルカもいるネダカラ、今ならアタシが縛られていても大丈夫ネ</p><p>ああ、この屋敷の中にそれだけ警護要員が居れば</p><p>ダカラ縛ってネ、カツコ</p><p>はいはいいいわよどんなのがいい</p><p>イーディは部屋の壁の、全身が映る鏡を指差す</p><p>アソコがいいネアタシ縛られてバックから、Darlingにレイプされたいネ</p><p>とても嬉しそうに、そう言うイーディ</p><p>判ったわでも、ちょっと待って先に瑠璃子ちゃんのロープを解くから</p><p>ああん克子お姉様もうしばらく、このままで瑠璃子、縛られたままイーディさんが犯されているところが見たいです</p><p>自分とイーディが、共に縛られてオレに犯されているという状況を楽しみたいのか</p><p>判ったわでも、もし気分が悪くなったり、苦しかったりしたら、すぐに言ってね</p><p>ありがとうございます克子お姉様</p><p>克子姉は、新しい縄を取り出しイーディの方へ向かう</p><p>バックでしたいのよね</p><p>手は後ろで縛られたいネ</p><p>イーディは、後ろ手に手を組む</p><p>待って、鏡がそこだからそこに膝立ちになって</p><p>イーディは、鏡に向かって膝立ちになる</p><p>はーい、縄を掛けるわよ</p><p>シュルシュルと繰り出される荒縄</p><p>まずは、イーディの手を縛り</p><p>それから、おっぱいをくびり出す</p><p>あなた、そこの棒を取ってくれる</p><p>オレは、克子姉が指差した１メートルぐらいの金属の棒を手渡した</p><p>そんなに重くないけれど頑丈そうな作りをしている</p><p>はーい、イーデイちゃんそのまま足を開いて、この棒で足首を固定しちゃうから</p><p>イーディの足首が、１メートルの金属棒の端と端で固定される</p><p>凄いネカツコ全然、動けないヨ</p><p>イーディが、ククッと全身の筋肉に力を込めるが</p><p>手首と足首を縛ったロープは、完全に彼女を身動きできなくさせている</p><p>でイーディちゃんの前に、椅子を置きまーす</p><p>克子姉は、背もたれの無いふかふかの椅子をイーディの前に持って来た</p><p>イーデイちゃんそのまま身体を倒して、肩から上だけ椅子に乗せて</p><p>克子姉にサポートされながら、言われた通りにするイーディ</p><p>ああ、イーディは顔は正面の鏡を見ているが</p><p>身体全体は、四つん這いの状態となる</p><p>いや、正確には後ろ手で縛られているのだから、四つん這いではないんだけれど</p><p>とにかく、後背位の態勢でオレの方に、引き締まったお尻を向けている</p><p>柔らかそうな太ももの間にイーディの割れ目が見えた</p><p>肌は褐色でも女性器の色は、日本人と同じだ</p><p>そこはすでに濡れきっていてとぽとぽと足の間に、愛液を滴らせていた</p><p>瑠璃子ちゃんにも見えるようにしてあげるわね</p><p>克子姉は、ベッド上に転がされている瑠璃子の身体を起こしてやる</p><p>まあ、イーディさんとっても淫らなお姿ですわ</p><p>瑠璃子が、そう感想を述べる</p><p>そういうポーズも楽しそう瑠璃子も次の機会に、していただきますわ</p><p>そうなのネとっても、屈辱的でドキドキしてるヨ</p><p>鏡越しに、こちらを見るイーディの眼は、すでに愛欲の炎に燃えていた</p><p>あああ、あたしも屈辱的になりたいです</p><p>ミィちゃん、あたしも</p><p>みすずと寧が嘆く</p><p>さあ、あなたイーディちゃんの身体を楽しんで</p><p>本当にいやらしい姿だぞ、イーディ</p><p>瑠璃子の服を半分脱がせられた状態での縛りもエッチだったけれど</p><p>イーディの全裸に縄はいやらしすぎる</p><p>褐色の肌に、薄茶色の荒縄が映えていて</p><p>きつく縛られて、ハアハア息をする度にくびられた肌と肉が淫らに蠢く</p><p>何てエロいんだイーディ</p><p>Darling来て</p><p>オレは、まずイーディの背中を撫でる</p><p>はうんっこそばゆいのネ</p><p>ビクッと震えるイーディ</p><p>イーディは肌触りが良いんだよ</p><p>他の子とは違う肌をしている</p><p>アニエスなんかだと、肌が薄い感じなんだけれど</p><p>イーディの肌は厚い感じがする</p><p>厚いベルベットの布地のような肌触りだ</p><p>オレはそのまま、背中からイーディのお尻に手を滑らせる</p><p>くぅん</p><p>イーディのお尻は、ぷにっと生ゴムのような弾力がある</p><p>そして温かい</p><p>オレは尻肉を揉んでしばらく楽しむ</p><p>もおおっ、触り方がエロいネDarling</p><p>こういうのは嫌かイーディ</p><p>好きネ</p><p>鏡の中のイーディの顔が、ニヤッと微笑む</p><p>オレは、人差し指でイーディの肛門の周りをくるりとなぞる</p><p>それから指を割れ目と滑らせ</p><p>ああああっあううっ</p><p>軽く女陰を開き陰唇の表と裏を指の腹で擦った</p><p>とってもイイヨ、Darling</p><p>喘ぐと身体を括ったロープが締まる</p><p>ギリギリとイーディの肌に、縄の刻印を付けていく</p><p>はあああうこれコーフンするよDarling、アタシどうしよう</p><p>オレは手を伸ばし、イーディのおっぱいをまさぐった</p><p>ああ、胸の谷間はもう汗ばんでいる</p><p>手の平いっぱいの柔らかな弾力</p><p>その中に勃起した乳首を感じる</p><p>あ、アノネ、Darling</p><p>アタシは暗殺教団で高い地位にあったグランマの孫だったノネ</p><p>どうしたんだいきなり</p><p>ダカラ、昔から誰も、アタシには手出しできなかったノネ暗殺術でも１０歳の時には、もう大人の教団員を倒していたノネ１２歳を越えたらみんなアタシを避けるようになったヨ</p><p>イーディは気の技も使えるから</p><p>暗殺教団の中ですら、普通の団員よりは強かったんだろう</p><p>デモ、知ってたヨ教団の男たちがみんな、心の中で、アタシのことを犯したいって思っているコトを</p><p>アタシがカワイイからじゃ無いヨ目障りだから、ナマイキに思えるからダカラ、アタシのことを屈辱的に犯したくて仕方なかったんだヨあの男たちは</p><p>そうか、こんなに強くて、特殊な技も使えるイーディは他の暗殺教団の男たちの妬みの対象だったんだ</p><p>みんな心の中ではアタシをメチャクチャにしたいと思っているノネそれが判るカラアタシは気持ち悪かったヨ</p><p>気が読めるイーディは人の悪意や邪気に敏感だ</p><p>ソレデ、グランマが亡くなった後アタシは、アソコから追い出されたノネ</p><p>色んなオトコがアタシに自分のオンナになれって言ってきたノネアタシ、そういうヤツらを全部、叩きのめしたネ教団のお偉いサンも殴ったネ蹴ったネダカラなのネ</p><p>そんなイーディだったから教団からミス・コーデリアに売り飛ばされた</p><p>もう、アソコには二度と戻りたくないネここに居たいヨDarlingのところにここが、あたしのfamilyダヨ</p><p>ダカラアタシ、Darlingだけにあのオトコたちがしたかったことをさせてあげるノネ</p><p>ナマイキなアタシをロープで縛って、後ろからレイプするあのオトコたちが、アタシにしたかったコトネそれをDarlingにして貰うそれが、アタシの復讐なのネ</p><p>普段は、いつもニコニコ笑っているイーディ</p><p>強くて賢くてのほほほんとしている</p><p>だけど、そんなイーディにだって</p><p>コンプレックスはある</p><p>お前大変だったんだな</p><p>オレは、イーディの頬にそっとキスをする</p><p>大変じゃないノネアタシには力があったカラ</p><p>祖母の庇護や、卓越した暗殺術があったからこそ</p><p>イーディは、教団の中で激しいイジメにあったんだろう</p><p>５人や１０人相手では、負けないノネダカラちゃんとDarlingのために、Virginを取っておけたノネ</p><p>オレはそっと、イーディを抱く</p><p>ねえ、Darlingアタシのことを犯してネ思いっきり力一杯アタシ、Darlingには何でもさせてあげるヨアタシも、何でもされたいノネ</p><p>ああ、思いっきりするからなイーディ</p><p>オレは、イーディの後ろに膝立ちになる</p><p>そして勃起をイーディの膣口に、擦り付けた</p><p>あっ、ああっ判るネアタシ犯されちゃうヨDarlingに</p><p>ああ、犯してやるぞイーディ</p><p>オレは、イーディの腰を掴み</p><p>ンクグッと密度の濃い膣に、押し入れる</p><p>あああっ来るっ入ってまるノネ</p><p>オレは、腰を廻すようにしてチンコがドリルの先っぽになったみたいだ</p><p>ズズズズズブっとイーディの胎内に、侵攻していく</p><p>あああっ、ああー、はぁぁんっ</p><p>切なそうな顔で喘ぐイーディの顔が鏡に映っている</p><p>入ってるネ犯されているネDarling、もっとぉぉRAPE・ME</p><p>そりゃああっ</p><p>オレは、イーディのお尻をパンッと叩くっ</p><p>ひぎぃぃっ</p><p>ビクビクッと褐色の裸身が震えた瞬間に</p><p>最深部まで突き入れる</p><p>はぁぁ、はぁぁ、はぁぁアタシ、犯されているヨぉぉDarlingにぃぃ</p><p>熱い息を漏らしながらイーディは、鏡の中の自分を見ている</p><p>こんなに縛られてるヨ動けないヨDarlingDarlingは、このままズブズブするノカイーディの中で射精スル</p><p>ああ、するよ思いっきりするよ</p><p>オレが、そう答えるとイーディは</p><p>あああんっ凄い、幸せネアタシ、好きな人に犯されてるのネあああんっ故郷のヤツラ、ザマアミロなのネッ</p><p>オレに縛られて犯されることが</p><p>愛する人に、心と身体を捧げることなんだ</p><p>それがイーディの過去のコンプレックスを消してくれるのなら</p><p>動くぞ、イーディ</p><p>してしてぇっDarlingPLEASE</p><p>オレは、最初からハードにガシガシと突き込むッ</p><p>ひぃやぁぁんっイイヨとってもイイヨあああうううっ</p><p>イーディは、いつも何倍も興奮しているのが判った</p><p>びっくりするほど大きな声で喘ぐ</p><p>ああああーっはぐうっもっとネもっとエグッてイーディの身体を犯してぇっRAPEしてDarlingっはあああんっ</p><p>オレは蒸気機関車になったみたいに、ダイナミックに激しくイーディを犯す</p><p>ビシャッビシャッビシャッ</p><p>突き入れる度に、イーディの中の愛液が床に飛び散る</p><p>すっごいよおっこんなにドキドキすることはないノネぇぇっこれ好きI　LOVE気持ち良いよおおおっDarling</p><p>普段のイーディはセルフ・コントロールで、自分を抑えているんだ</p><p>あの笑顔はそういう笑顔なんだ</p><p>肉体を縛りつけたことで逆に、精神が解放される</p><p>あああーっ好きっ好きっI　LOVEなのネ好きダヨ、Darlingアタシが一番、好きなのネDarlingのこと、一番愛しているのぉぉっ</p><p>それがイーディの本音か</p><p>抱いてっ犯してっもっと、イーディのこと好きになってお願い、DarlingアタシのDarling</p><p>ああ、一生、可愛がってやるからな絶対に、離さないぞイーディ</p><p>後ろから、イーディの身体を抱きしめる</p><p>おっぱいを両手で、ギュッと掴んだ</p><p>ああんっ嬉しいヨDarlingDarling</p><p>オレたちはもう全身、汗塗れた</p><p>オレの額から零れる汗が、ポタポタとイーディの背中に落ちる</p><p>そしてオレの汗とイーディの汗がイーディを括るロープに染み込む</p><p>またキリキリと荒縄が、イーデイの肌を締め付けていく</p><p>凄い、凄いヨアタシ、おかしくなっちゃうヨぉっ</p><p>おかしくなれよっもっとだ、イーディ</p><p>オレは、突き込みながらパンパンとイーディの尻を平手で叩く</p><p>まるでメス馬を御するように</p><p>はあああっ、あああっ、それイイっ痛いのイイっDarlingはぁぁっ</p><p>汗がイーディの乳首の先から、ポタンポタンと大粒で床に落ちていく</p><p>悦んでいるイーディの肉体が、セックスの歓びに揺れている</p><p>あああっ、アタシアタシ、イッちゃうネDarling、アタシぃぃ</p><p>しっかり前を見ていろ鏡を犯されている自分と、犯しているオレをちゃんと見て覚えておくんだっ</p><p>YESDarlingDarlingの言う通りにするネあああっ、アタシアタシ</p><p>鏡の中では激しく、絡み合っているオレたちの痴態が</p><p>あうあああっアタシ犯されてるヨDarlingに犯されてるヨ犯されてるのに気持ちいいヨ気持ち良いヨDarlingRAPE　ME</p><p>とろんとした眼で、自分とオレの姿を見てイーディの興奮が高まる</p><p>あああっ、アタシイキそうもうイキそう犯されてるのにアタシ、アタシ</p><p>ほらぁぁ、イケ、イーディ</p><p>オレは、最後のラストスパートに突入する</p><p>腰の動きを加速させてイーディの子宮口を衝く衝く衝くぅぅっ</p><p>ぎょえああああああっはあああDarlingAHアタシイクッッイクッッイクイクイクゥゥゥゥゥッッッ</p><p>イーディの内部が、激しく痙攣する</p><p>イーディ出すぞオレも中に出すぞっ</p><p>どぉびるるるるっ</p><p>あ、熱いヨぉぉぉ</p><p>どおびゅるるるっ</p><p>お腹の底に拡がっていくゥゥ</p><p>どおっぷ、どおぷぷぷっ</p><p>あっ、はぁぁ、はぁぁっ死ぬぅぅアタシ、死んじゃうヨぉぉDarlingいやぁぁっ</p><p>１００メートル走を連続で１０本走っても</p><p>こんなには、ならないぞ</p><p>オレは、イーディの背中の上にへたり込む</p><p>Darlingだぁぁりぃん</p><p>イーディが、泣いている</p><p>I　LOVE　YOU．Darling好きなの好き好きDarlingが好きなのぉぉDarling</p><p>オレは、後ろからイーディをギュッと抱き締める</p><p>オレもだぞイーディ</p><p>RealyホントDarling</p><p>じゃあKISS　ME</p><p>オレに向かって首を向けるイーディ</p><p>オレたちは、唇を重ねた</p><p>とてもSWEETな味がするよ、Darling</p><p>イーディが、こんなに可愛い女の子だったなんて</p><p>そうだこの子だって、まだ１６歳なんだ</p><p>オレと同い年の普通の女の子なんだ</p><p>どうしたノDarling</p><p>うん可愛いなって思っていたんだイーディのことが</p><p>アタシは可愛くないヨ</p><p>そんなことないよイーディは可愛い</p><p>Darlingが、そう言うのなら可愛くなるヨもっと、もっと可愛くネ</p><p>その態勢だと苦しかったでしょ今、縄を解いてあげるわ</p><p>克子姉が、イーディに言う</p><p>アタシは平気ネ</p><p>無理しなくていいよまた、すればいいじゃないか</p><p>ああ、警護要員の足りない時のことを考えているのか</p><p>翔姉ちゃんやレイちゃんに話してそういう日も作ってやるからさ</p><p>オレもまたイーディを縛って、犯したいし</p><p>そうカDarlingがそう言うのならまた、しようネ</p><p>オレは、イーディからペニスを抜く</p><p>イーディの割れ目から白濁液が垂れていく</p><p>じゃあ、ちょっと待ってて</p><p>克子姉が、手早くロープを解いていく</p><p>縄の跡って、こんなにくっきりと付くものなんだ</p><p>あ、大丈夫よさっき言った通り、明日の朝までには取れるから</p><p>その辺は、専門家の克子姉に任せておけば平気だろう</p><p>うううーんっはぁぁ何か、リフレッシュできたネぇぇ</p><p>イーディは、縄目の付いた全裸のまま軽くジャンプする</p><p>太ももに垂れていた精液が、床に飛んだぞ</p><p>ああ、ごめんなさいネ</p><p>その間に克子姉は瑠璃子の縄も解いていた</p><p>この服のまま、香月様のところへ行く予定だったけれどちょっと無理ね</p><p>瑠璃子の着ていた白いワンピースは</p><p>汗と愛液と精液で、グショグショになっていた</p><p>そういえば潮も噴いたんだよな</p><p>はいせっかくお兄様に選んでいただいたのに仕方ありませんわ</p><p>瑠璃子は、ワンピースを脱いでブラとオレに切り裂かれたパンティだけの姿になる</p><p>どうしました、お兄様</p><p>きょとんとした顔でオレを見る、瑠璃子</p><p>いや、瑠璃子がすごいエッチだなあって思って</p><p>１５歳の白い肌に赤く縄模様が付いている</p><p>まだ中学生なのにお嬢様なのに</p><p>このギャップがいやらしい</p><p>お気に召したのでしたらとても嬉しいですわ</p><p>頬を赤らめて瑠璃子は言った</p><p>瑠璃子ちゃんも気に入ったんでしょ</p><p>はい縛られるのってとても良いです瑠璃子好きです、これ</p><p>縄の跡が付くのが良くない場合は手錠プレイっていう方法もあるわよ肌には跡が付かない革製の手錠があるから</p><p>お兄様よろしいですか</p><p>うん、オレもやってみたい車の中でしようよオレが瑠璃子を誘拐して瑠璃子はオレに犯されちゃうんだ</p><p>うふふ楽しみですわ</p><p>悦ぶ、瑠璃子</p><p>うーん、アタシはそれはできないネ</p><p>車で出掛けた時はイーディは警護役だからな</p><p>イーディの手足を不自由にすることは、できない</p><p>イーディちゃんの場合は、逆にすればいいのよ</p><p>克子姉逆って</p><p>イーディちゃんが、この人を誘拐して手錠で縛って、犯しちゃえばいいのよ逆レイプよ</p><p>なるほどネそれならいいネ</p><p>オレ犯されるのかイーディに</p><p>まあたまにはいいか</p><p>という風にまだまだ、幾らでも楽しむ方法はあるのよ</p><p>克子姉がみすずと寧を見る</p><p>わざわざ、家族の外にこの人のレイプごっこの相手を探さなくてもね</p><p>ああ可奈センパイたちのことか</p><p>もちろん、この人がしたいっていうのならあたしは止めないけれどでも、あなたたちが、この人の意思を確認する前に勝手に相手を準備してくるっていうのは、どうかと思うわよ</p><p>寧が頭を下げる</p><p>はぁぁ、家族を相手にしてもまだまだ、ヨッちゃんがドキドキすることはいっぱい残っているんだね</p><p>別にセックスにこだわらなくてもさオレ、毎日、ドキドキしているよだって、みんなどんどん新しい面が見えてくるから</p><p>この４ヶ月みんなで暮らしてきてさこの子は、こういう子なんだって、一通り判ったつもりになっていたけれど全然違ったよ</p><p>オレは、部屋の中の女たちの顔を見ていく</p><p>まだまだ、オレの知らないことがオレの知らない心を、みんな隠していてさそれが、少しずつ見えてきている凄いよ毎日が、驚きと発見の連続だよみんな最高だよ本当に楽しいよ、オレ</p><p>人はどんどん変わる</p><p>新しい顔を見せる</p><p>面白い</p><p>大変なこともあるけれど面倒なこともあるけれどさこれが家族なんだなこれが家族と暮らすっていうことなんだな</p><p>変わっていく人たちと</p><p>生きていくということ</p><p>そりゃ色々と問題が起きたり、トラブル・メイカーもいるだろう</p><p>何度言っても直らない子や、困った子も</p><p>それでも仲良く暮らしていきたいと思うなら</p><p>一つ一つ、判っていく努力を続けなきゃいけないんだ</p><p>判ったよあたしたちが結論を急いで、余計なことばっかりしてたってことがさ</p><p>そうね寧ちゃんとみすずさんとお嬢様には、困ったものだわ</p><p>でも、大丈夫よちゃんと、あたしや渚やマルゴちゃんが見張っていますからね</p><p>こうやって助け合う、支え合うことそれも家族の力だ</p><p>はいはいミィちゃん、ホント、あたしたちの負けだわこりゃ</p><p>寧が、そうみすずに言うと</p><p>旦那様もう、あたし、我慢できませんっ</p><p>いきなり、オレの前に飛び出て両手を付く</p><p>ど、どうしたみすず</p><p>みすずは、オレに向かって顔を上げる</p><p>その顔は、涙目だった</p><p>ご迷惑を承知でお願い致します</p><p>みすずのことも縛って今すぐ、縛って犯して下さい</p><p>昔、ゲームセンターの脱衣麻雀ゲームに</p><p>スーパーリアル麻雀p３というのがあったんですが</p><p>これが、とことんリアルじゃなくって</p><p>天和とか地和をアガるんですよコンピューターが</p><p>かなりの高確率で</p><p>ゲーム機に１００円入れて、配牌されて、こちらが何のキーもまだ押していないのに</p><p>天和とかで終了ですから</p><p>何か、プログラムが異常でしたね</p><p>それなのに、女の子のキャラが可愛かったんですよ</p><p>それで何百円も取られました</p><p>ゲーセンの脱衣麻雀なのに、萌え絵じゃなかった時代があったんです</p><p>劇画調のケバイお姉さんだったりした頃が</p><p>スーパーリアル麻雀は、萌え絵になった麻雀ゲームの最初の方だと思います</p><p>萌え絵でも、ビミョーなのもありましたし花のももこぐみとか</p><p>ちゃんとした漫画家の先生にキャラを頼んだスーチー・パイは可愛かったですけれど</p><p>今は通信対戦の麻雀ゲームばかりでああいう、麻雀ゲームは下火みたいですね</p><p>最近は、ゲーセンへ行ってもコラムスばかりやっています</p><p>771．縛るセックス　／　子犬編　その１</p><p>あたしぃあたし、嫌なんですっ</p><p>みすずの勢いに、オレはすっかり負けている</p><p>それはあのあああんっもうっ</p><p>1人でプルプルと首を振って震えるみすず</p><p>みすずちゃん素直になった方がいいですわ</p><p>白い肌に縄目の跡を付けた瑠璃子が、みすずに微笑む</p><p>大きく足を開いて割れ目から滴るオレの精液を、みすずに見せつける</p><p>最近のみすずちゃんは我慢し過ぎです</p><p>みすずが我慢</p><p>お兄様には、正直に心を全て開いてお話しないと、嫌われてしまいますよ</p><p>ああんっうーっ</p><p>唸るみすず</p><p>何でもいいから思っていることを言ってみろよそんなことで、オレはお前を嫌いになったりしないからさみすず</p><p>オレはみすずの眼を見て、そう言う</p><p>あ、あたしがあたしが一番なのっ</p><p>あたしが一番、旦那様のことが好きなのっあたしが一番、旦那様に尽くすのっあたしなのっルリルリでも、イーディでもないのっあたしが一番じゃないと嫌なのっあああーんっ</p><p>ついに、みすずは大声で泣き出す</p><p>あたしも、旦那様に縛られたいっ縛られて犯されたいっ旦那様のしたいことは、全部受け止めたいっあたしが一番になりたいっ</p><p>ポロポロと大粒の涙を流しながらみすずは叫ぶ</p><p>あたしも渚様や雪乃さんみたいに旦那様の赤ちゃんを妊娠したいっ恵美さんみたいに、婚約者だって学校のみんなに言って歩きたいっ寧お姉様みたいに、旦那様と同じ戸籍に入りたいっあたし、どんなことでも旦那様の一番になりたいのっ</p><p>みすずお前</p><p>旦那様の恋人になりたい、旦那様のお姉さんになりたい、旦那様のママになりたい、旦那様の妹になりたい、旦那様の娘になりたい、旦那様の奴隷になりたい、旦那様のご主人様になりたいみすずは、旦那様の全てになりたいんですっ</p><p>心の中に秘めていた思いを一気に吐き出す</p><p>旦那様の全てが愛おしいの好きなの大好きっあたしがみすずが一番、旦那様を愛しているのっ</p><p>泣きながら、みすずは告白する</p><p>もちろん、旦那様がしたいことは何でもさせてあげるっ他の子のことを好きになってもいいのっ何人だって、女を作ってもいいわみすずだって、連れてきてあげるっ旦那様は、好きに生きてみすずが、全身全霊でサポートするからっ旦那様が幸せになることが、みすずの幸せなのっ旦那様がいないと、みすずはもうダメなのっ死んじゃうのっ好き好き好きなのっ旦那様ぁぁみすずの言っていること判る旦那様ぁ</p><p>みすずはねなりたいの他のどの子よりも世界で一番、旦那様のことを愛している子になりたいのっ旦那様の一番になりたいのっ</p><p>つまり、一番愛していると同時に一番、愛されたいってことだよね</p><p>そんなのっ判らないですっとにかく、みすずは旦那様の一番になりたいのっ一番がいいのっあたしが一番になるのっ</p><p>泣きじゃくるみすず</p><p>自分より先にオレとの緊縛セックスを瑠璃子とイーディにやられたことが、そんなに悔しいんだ</p><p>そうだから、みすずちゃんは、色々陰謀しちゃったし、暗躍しちゃったんだ</p><p>克子姉が、優しくみすずに言う</p><p>昔から、支配されることは、支配することと等しいって言うものねこの人に強く支配してもらいたくて逆に、この人を支配しようとしちゃったんだ</p><p>みすずがオレを支配したがっていた</p><p>克子姉の言葉に、ハッとなるみすず</p><p>同じ陰謀家でも寧ちゃんとは、根幹が違うのよね寧ちゃんは骨の髄まで、この人のお姉ちゃんだから</p><p>克子姉が、寧を見る</p><p>うっすお姉ちゃんですっ</p><p>寧は、おどけて右手を挙げた</p><p>寧ちゃんの陰謀はお姉ちゃんの世話焼きの暴走なのよだからみすずちゃんみたいには、ならないのよね</p><p>うん緊縛セックスぐらい、ヨッちゃんがしたければ、いつでもさせてあげるしていうか、するし</p><p>あたしは別に１番とか、こだわらないよあたしのヨッちゃんだし、ヨッちゃんのあたしだから別に、他の子のこととか気にしないし</p><p>寧は、結局いつでも、オレを中心に物事を捉えてくれている</p><p>それは、寧お姉様が旦那様が一番大好きなお姉ちゃんだからですわ</p><p>そうだね姉はいっぱいいるけれどお姉ちゃんは、あたしだけだ自信があるよっ</p><p>ミナホ姉さんだって、克子姉だって、翔姉ちゃんだって</p><p>オレにとっては、姉だけれど</p><p>寧は年の近い弟のことを溺愛しているお姉ちゃんとして、完成しきっている</p><p>もちろん、オレも年の近い姉を溺愛している弟なんだけれど</p><p>判ります旦那様は、寧お姉様のことが一番お好きですものね</p><p>だから、あたし寧お姉様には、絶対に負けたくなくて</p><p>ダカラ一緒に陰謀を張り合ってしまったノネ</p><p>イーディが優しく微笑む</p><p>そうですあたしそういう心の汚い子なんですみっともない娘なんですでも、本当に嫌なのあたしが、一番になりたいんですものっ旦那様の一番にっ</p><p>みすずは、ワーワーと泣きじゃくった</p><p>瑠璃子たちが言っていた、みすずが一番恐ろしいというのはこういうことか</p><p>ごめんオレ、ちゃんと見えていなくて</p><p>メグみたいに、問題があることが表からよく判る子はまだ、良い方なんだ</p><p>今のみすずみたいに、普段はまったく葛藤を抱えていないように見えるのに</p><p>内面に深く色々と思い感情を引き摺っている方が怖い</p><p>ニコニコ笑っているのにいつ、ここの奥底で爆弾が破裂するのか判らないんだから</p><p>オレ雪乃の時に、学んでいたはずなのに</p><p>昔の雪乃はトラブル・メイカーで、いつでもギャーギャー喚いて、大騒ぎをした</p><p>でも、そうやって内面に溜まっている悪感情を、適時に発散しているから</p><p>自殺を考える様な深刻な状況には陥らなかった</p><p>むしろ、いつでも前向きで馬鹿みたいに、カラッとしていた</p><p>メグも、そうなんだ</p><p>あれだけ何度も、不平不満を露わにして騒いでいたのだから</p><p>感情の発散は、できているんだ</p><p>だから、カッとなって取り返しの付かないことをするようなところまでは事態が進展しなかった</p><p>ゴメンオレみすずは、大丈夫だって思い込んでいたから</p><p>危険の予兆サインを見せない子の方が、危ういんだ</p><p>本当に危うい子は問題を隠そうとするから</p><p>それは旦那様が謝られることではありません悪いのはあたしですあたしが平気な顔をしていたからあたし嫌なんです、他の女に弱いところを見せるのはあたしは寧お姉様みたいに、いつも泰然としていたかったんです自分は旦那様の一番なんだって余裕を持って、信じ切っている顔をしていたかったんです</p><p>これもコンプレックス</p><p>みすずの寧に対する</p><p>いやオレに対するか</p><p>みすずが戸惑っているのはオレとの距離感だ</p><p>みすずは、オレに他の女たちよりも近くなることを求めている</p><p>でも、オレはそんなみすずの要求に気づかず</p><p>他の子とのことを優先してしまっていた</p><p>みすずは何となくある今の距離感を受け入れてくれているものだと、勘違いしていたから</p><p>それならば</p><p>オレが改めて、きちっと距離感を設定し直してやらないといけない</p><p>うん、みすずよく正直に話してくれたもう大丈夫だぞ</p><p>オレは、みすずの肩をガシッと抱き締める</p><p>オレは、ここにいるお前も、ここにいる何の問題も無い</p><p>真っ直ぐとみすずの眼を見る</p><p>みすずは、突然のオレの言葉に戸惑っている</p><p>この４ヶ月、色んなことがあったからみすずが、ブレちゃったのはしょうがないことだなあに、でも問題はないちょっと、原点に戻って修正すればいいことだ</p><p>修正</p><p>オレは、心に気合いを入れる</p><p>みすずお前は、オレの何だ</p><p>みすずの眼がためらっている</p><p>何だ、忘れちゃったのかうん、それも仕方ないことなんだなあの後、色んな子がオレの女になったからなみすずは、たくさんの女の中での、自分のポジションを築こうとしてそれで原点を忘れちゃったんだそういうことは良くあるうん、多分、よくあるきっと、そうだみすずが悪いんじゃないこういう状況だったからだちょっと、色々バタバタしてたからだだから、自分を責めることは無いんだぞみすずが、オレのために一生懸命やっててくれたことは、オレが一番よく知っているみすずは悪くないちょっと、道を間違えただけだ</p><p>あたし道を</p><p>ああ、そうだ実際、マジで、本当にそうなんだみすずだって、普通の女の子なんだから、道を間違えることだってあるこんなのチョロっと修正すればいいことなんだから気にしなくていいんだぞ</p><p>オレは、念入りにそう言っておく</p><p>ほら、思い出せ全ての原点に戻れお前は、オレの何だ</p><p>みすずはペットでした旦那様の</p><p>そうだオレたちが出会った時</p><p>オレは、渚からみすずをペットとして譲り受けた</p><p>だったじゃない今でも、みすずはオレのペットだ</p><p>オレは、みすずのお尻をムニッと揉む</p><p>可愛い悲鳴をあげるみすず</p><p>ペットなんだよみすずはそして、いいかオレはセックス奴隷なら、何人も持っているがペットは、みすず１人だ</p><p>そうだお前だけだオレにとって特別なんだよみすずは</p><p>オレは、みすずのおでこにチュッとキスをする</p><p>あたしが特別</p><p>そうだろオレ、嘘を言っているか</p><p>みすずは、首を振る</p><p>いいえそうでしたみすずは、ペットでした旦那様の</p><p>みすずの眼から、またポタリと涙が零れる</p><p>でペットの仕事は何だ</p><p>旦那様の前で可愛くして旦那様に、いっぱい可愛がっていただくことです</p><p>そうだうん可愛いぞ、みすず</p><p>今度は鼻にキスしてやる</p><p>ペットなんだから、もっとオレに甘えて来いよ</p><p>家族の中での自分の位置を決めるとか考えなくていいからアニエスみたいでいいんだよアニエスなんて、ネコみたいだろオレとセックスしたくなったら、寄って来るし身体を擦り付けて、セックスを求めてくるんだから</p><p>はいアニエスちゃんの方が、あたしより旦那様のペットみたいです</p><p>ああ、ヤバイ</p><p>また、みすずの顔が暗く沈む</p><p>でも、アニエスはオレのペットじゃないしオレは、あいつに人間になって欲しいと思う精神の不安定さをオレとのセックスで補うみたいなことは、早く卒業して欲しいんだ</p><p>セックスだけが心のバランスを回復する方法ではないのだから</p><p>オレとの男と女の性関係だけでなく</p><p>他の家族との関係や、学校での友人関係も築いていって欲しい</p><p>で、でもあ、あたしは</p><p>みすずは外では、立派に香月家の令嬢をやり通しているんだからオレたちの家に居る時まで、気張ってあたしが何とかしなくちゃとかならなくていいんだよお前は、オレの可愛い子犬なんだから子犬みたいに、尻尾を振っていろオレの横に、しがみついてろ</p><p>だ、旦那様でも</p><p>みすずは、戸惑っている</p><p>そう言われても香月家やお嬢様学校の中で、政治的に役を振る舞うことを覚えちゃっているんだよね、ミィちゃんは</p><p>だから、ついついある程度の人数が居る場所では、政治的に動いちゃうんでしょ人間関係を自分の有利に動かしたくなっちゃうんでしょ</p><p>それってお嬢様の病気でもあるわよね</p><p>寧の言葉に克子姉が言う</p><p>ミナホ姉さんの病気</p><p>お嬢様も裏社会での、駆け引きばっかりやってきたから家族やあなたとの関係でも、ついつい駆け引きになっちゃうでしょトランプのカードを一枚一枚、切り出すみたいな</p><p>ミナホのことはイイネ大人なんだから、アタシたちが考えることではないヨ</p><p>ミスズの問題ダケレド</p><p>ニヤッと微笑むイーディ</p><p>長靴をはいたネコっていう寓話を知っているカネ</p><p>もちろん、知っていますわ</p><p>ご主人様のために色々と働く、ペットの話ネ</p><p>そうですわあのネコはペットですペットですけれどご主人様のために、政治的に活動しますわ</p><p>シカモあのネコには、個人的な欲望は無いノネただただ、ご主人様のためになることだけをするのネモチロン、ご主人様が幸せになれば自分の生活も良くなるということは判っているんだろうけれど</p><p>そうね自分１人だけ、良い思いをしようとかしなかったわねあのネコ最初から最後まで、徹頭徹尾、ご主人様に尽くしていたわ</p><p>ダカラ、ミスズもそうなればイイノネ長靴をはいたネコでなく長靴をはいた子犬に</p><p>長靴をはいた子犬</p><p>そうだまずみすずは、オレのペットだ可愛い子犬だそのことだけ強く自覚しろ家族の中での役割とか、香月家のこととか全部、忘れろ</p><p>あたしは子犬旦那様のペット</p><p>そしてペットとして、何かオレのためにしたいことがあるんならしろただし、説明と相談はしてくれ勝手な陰謀は、ダメだぞ</p><p>はいじゃないだろそこはわんだ</p><p>泣きべそ顔が、やっと笑った</p><p>わんっ</p><p>よしよし可愛いぞみすずは、子犬だ子犬みたいに甘えてこいっ</p><p>わん、わんわんわんわわわんっ</p><p>みすずは、オレにじゃれついてくる</p><p>オレを抱き締めオレの身体をペロペロと舐めだした</p><p>不意に言う</p><p>みすずセックスがしたいです、わんっ</p><p>オレの顔を、舐めてくる</p><p>ううん交尾が種付けして欲しいですっわんっ</p><p>克子姉時間は大丈夫かな</p><p>このセックス・タイムは夕食後、１時間だけという約束だった</p><p>みすずたちは、この後、香月家本家へ行くのだから</p><p>そんなの無視しちゃいなさいよ</p><p>香月のオジィちゃんなんて、待たせておけばいいよっ</p><p>みすずちゃんとのセックスいいえ、交尾の方が大切ですわ</p><p>瑠璃子まで</p><p>カツコ</p><p>イーディが、ニヤリと微笑む</p><p>もちろんこうなると思っていたから、ちゃんと用意してあるわよ</p><p>克子姉が部屋にしつらえられている物入れの戸を開けて、中からおまるを取り出す</p><p>みすずちゃんはこれが無いとダメでしょ</p><p>そうだみすずと言えば、放尿披露だ</p><p>首輪もあるけれどする</p><p>克子姉が、片手で赤い首輪を持ち上げて、カチャカチャと鳴らす</p><p>もちろんですっわんっ</p><p>ほら、苦しくないよな</p><p>オレは、みすずに首輪を填めてやった</p><p>あーん、この重さ久しぶりです、わんっ</p><p>みすずの眼は、すでにトロンとしている</p><p>あたし、確かにこの感触を忘れていました家族の中で、何としても主導的な立場にならないといけないって思ってわんっ</p><p>みすずは、嬉しそうにそう言う</p><p>あーん、首輪をすると頭の中が、溶けてしまいそうなのちょっとお馬鹿さんになっちゃうのもう、みすず旦那様のことしか考えられないわわわんっ</p><p>みすずは、そう言って服を脱ぎ出す</p><p>ちょっと待ってて下さいね子犬が服を着ていたら、おかしいわみすず、裸になりますから旦那様に種付けしていただけるようにわわんっ</p><p>赤く上気した顔でまるで酒に酔ったように、服を脱ぐ</p><p>わんわんわわんっわんわんわわんっ泣いてばかりいる、みすずちゃんっわんっ</p><p>何だ、この上機嫌さは</p><p>下着姿になると</p><p>旦那様わんっ</p><p>オレは、何も言わずにみすずの下着を脱がしてやる</p><p>うふふだーい好きっ旦那様が、好き好きっちゅっわんっ</p><p>みすずは、嬉しそうに吠えている</p><p>パンティを脱がすと</p><p>みすずのそこは、すでに濡れてて割れ目から、愛液がツーッと白い糸を引いた</p><p>全裸に首輪靴下はアリっわんっ</p><p>裸になったみすずはオレに抱きついて来る</p><p>オレの裸の胸に柔らかな胸を、押し付けてきた</p><p>どうしましょう、旦那様これ、すっごく楽しい、わんっ</p><p>ハアハァと熱い息で、オレに囁く</p><p>これ子犬プレイ、ハマっちゃいそうですみすず、旦那様と一緒の時は、ずーっとこうしていたいわんっ</p><p>していたいじゃなくってするんだよオレと一緒に居る時は家族以外の人が居るところはダメだけどそれ以外は、ずっと子犬のままだ</p><p>メグや雪乃やアニエスたちの前でもレイちゃんや、翔姉ちゃんの前でもずっと、子犬のまんまだからな月子たちの前でもだいいな、みすず</p><p>わんわんわわんっ判りましたわんっ</p><p>この子は日常で、自分を抑圧しすぎているんだ</p><p>みすずは、真面目に香月家のお嬢様をやり通しているから</p><p>いつでも、どこでも</p><p>最初にオレの女になった時、みすずはその演じ続けないといけない世界から脱却できていた</p><p>でも、家族の人数が増えるにつれ</p><p>みすずは家族内でも政治的な演技をするようになってしまってたいたんだ</p><p>以前は黒い森のメンバーの中に、香月家のみすずが１人だけだったのに</p><p>今では、美智や瑠璃子翔姉ちゃんたちまで、加わっているから</p><p>香月家内部の空気が入り込んでみすずの心を硬直させていたんだ</p><p>その上、月子たち鷹倉家の姉妹も来たし</p><p>雪乃やメグは、あっけらかんとケンカしているし</p><p>年少組のリーダーは、寧と張り合わないといけないし</p><p>どんどん、みすずの心を押さえ込んでしまう状況になっていたんだな</p><p>子犬のみすずは、丸裸ですわんっ旦那様ぁオシッコしてもいいですかみすずの、オシッコ、見て欲しいですわんっ</p><p>うんしろ見ててやるから</p><p>はーい、わんっ</p><p>みすずは、嬉しそうにおまるの上に、四つん這いなる</p><p>そして、大きく片足を上げた</p><p>１７歳のみすずの裸身はしなやかで美しい</p><p>ほら、みんなにもご挨拶しろっ</p><p>はーいわんわんわわんわーんっこんにちわんっ旦那様のペットのみすずですわんっこれから、オシッコするから、見て欲しいですわんっ</p><p>ええ拝見するわ</p><p>みすずちゃん、頑張って下さいっ</p><p>うひひ、見てるよーんっ</p><p>こぼさず出すのネオシッコのガマンは、身体に悪いからネ</p><p>それでは参りますわわんっ</p><p>ジョョョョョョョョ</p><p>ジョロロロロロロッ</p><p>熱い噴流が、みすずの股間から弧を描いておまるの底に弾けていく</p><p>はぁぁ気持ちいいですわんっ旦那様ぁぁ</p><p>うん、綺麗だぞみすず</p><p>全裸で首輪を付けて、四つん這いで</p><p>犬のように片足を上げて、放尿しているというのに</p><p>みすずの顔は、穏やかだった</p><p>純真無垢の天使のように美しかった</p><p>やっぱり、色々と策謀とかを練っている時は顔が険しくなるんだな</p><p>今のみすずは陰謀から解放されている</p><p>だから、こんなに幼女のように晴れやかな顔をしているんだ</p><p>やがてみすずのオシッコが終わる</p><p>はぁぁ気持ち良かったですわんっ</p><p>心と身体の中の暗いモノを全て、放出した笑顔だった</p><p>よし、みすず次は何をする</p><p>もちろん、縛ってみすずも縛られてセックスしたいですわんっ</p><p>昔、とあるイベントのスタッフの仕事をしたら</p><p>舞台監督が、いい加減な人だったので頭に来て、他のスタッフに</p><p>あの人は、どうにかならないのか</p><p>みたいな文句を言っていたことがある</p><p>そしたら、ある人から</p><p>はぁ、君は真面目だねぇ</p><p>と苦笑して、言われた</p><p>当時は、別に何とも思っていなかったのだけれど</p><p>今日、融通が利かない、頭の固い人に対して</p><p>いや、あの人は本当に真面目な人なんですよ</p><p>真面目過ぎるから、ああいうことを言っちゃうんですよ</p><p>と、離している人を見た</p><p>言葉は柔らかいけれど顔は完全に、相手を小馬鹿にしていた</p><p>人にあなたは、真面目な人ですねと言うのはかなりキツイ悪口なんだということに気付いた</p><p>世の中は恐ろしい</p><p>772．縛るセックス　／　子犬編　その２</p><p>あんこれ、興奮します旦那様ぁぁ、わんっ</p><p>みすずは手を頭の上で縛って、仰向けでベッドに転がした</p><p>もちろん、可愛いおっぱいは縄でくびり出しているし</p><p>足は大きく開脚させて、ベッドの足に縛り付けた</p><p>さすが克子姉色んな縛り方を知っている</p><p>オレが顔を近づけると</p><p>くぅぅん、くぅぅんっ</p><p>本当に子犬のような声で鳴いて、オレの顔をペロペロと舐める</p><p>唇も舌も求めてくる</p><p>あたし発情期なんですわん</p><p>赤い顔で、みすずが言う</p><p>旦那様の匂いを嗅ぐと種付けして欲しくて、子宮が疼いちゃうんですわわんっ</p><p>オレは、そんなみすずにのし掛かり首筋を舐めてやる</p><p>いやぁんそこ、感じるんですわんっ</p><p>知ってるだから、舐めているんだ</p><p>みすずの感じるところは、この４ヶ月の間に一つ一つ見つけてきた</p><p>ああーん、好き好きぃぃ旦那様ぁくああんっ</p><p>喘ぎ、身体を捩るみすず</p><p>その度に、荒縄がみすずの美しい裸身に食い込んでいく</p><p>これホントにいい縛られるの好きになっちゃうかもわんつ</p><p>みすずは、はぁはぁと熱い息を吐いている</p><p>オレたちが寝ているベッドは、元は娼館用だからキングサイズで大きい</p><p>縛られた全裸のみすずの左右には同じく全裸で、肌に縄目模様の付いた瑠璃子とイーディが寝転んでいる</p><p>ニコニコと嬉しそうに</p><p>とろんと艶やかな瞳でオレとみすずの絡みを見ている</p><p>瑠璃子もそう思いますわ楽しいですわよね縛っていただくのは</p><p>香月家の２人のお嬢様はすっかり、緊縛プレイがお気に入りのようだ</p><p>でも、勝手にやっちゃダメよきちんと縛り方、縛られ方を覚えるまではあたしが監視しますからね</p><p>オレたちの痴態を撮影しながら、克子姉が優しく言う</p><p>はい、お姉様わんわわわんっああああんっ</p><p>オレは、みすずの乳首に舌を這わしている</p><p>少し荒々しく、すすずっと音が出るくらい強く啜った</p><p>気持ちいいのっ旦那様ぁぁ、わんっ</p><p>鮮やかなピンク色の乳首が、オレの唾で輝いている</p><p>すっかり尖ってコリコリとした舌触りになっている</p><p>舌先で、転がすように舐める</p><p>あああんっわんっわんっわんっ</p><p>本当にいつもの何倍も興奮している</p><p>荒縄で縛るだけでこんなに</p><p>イーディが、身体全体をずり下げてオレのペニスを咥えた玉袋も、優しく手で愛撫してくれる</p><p>お兄様瑠璃子が、お尻の穴を舐めてさしあげますわ</p><p>舐めてさしあげたいんですわたくし</p><p>さっき、お風呂入ったばかりでしょ、あなた大丈夫よ</p><p>克子姉の言葉に、瑠璃子が小さな舌をオレの尻に伸ばしてくる</p><p>イーディのフェラチオと瑠璃子の肛門舐め同時攻撃は、スゴい</p><p>うふふ旦那様とっても、気持ち良さそうですわんっ</p><p>みすずが、オレの顔を見上げて微笑む</p><p>みすずは、旦那様のこういうお顔を見るのが大好きなんですわんっ</p><p>そうよね本当に可愛いんだよね</p><p>ベッドサイドで見つめている寧がそう言う</p><p>みすずの旦那様ですわんっ</p><p>瑠璃子のお兄様です</p><p>アタシのDarlingなのネ</p><p>あたしの全てよ</p><p>あたしは、あなたがいるから生きているんだものあなたがいなかったら、とっくに絶望して死んじゃっているわ</p><p>出会った頃の克子姉自暴自棄だった</p><p>ミナホ姉さんと一緒で白坂創介への復讐の先のことは、何も考えていなかった</p><p>パン屋になりたいという夢もあなたがいなかったら、踏み出せなかったと思うもの</p><p>あたしこそあなたのためなら、何でもやるわよ</p><p>ウン幸せにしてあげるネ</p><p>あたしたちは、ヨッちゃんが居てくれるだけで幸せなんだから</p><p>でも、陰謀はもういいからねヤッちゃん</p><p>オレは、みすずの乳首舐めを再開する</p><p>みすずもだオレだって、みんなに幸せにしてもらうことより、みんなを幸せにする方が楽しいんだから</p><p>オレのためにと暴走されるのは、もう困る</p><p>ほらほら、みすずはオレの子犬だろ</p><p>オレは、乳首に軽く歯を当てる</p><p>きゅあんっはいっわんわんわんっ</p><p>潤んだ眼で、みすずは返事をする</p><p>みすずも寧もそもそもが陰謀好きな性質だ</p><p>人の性格は、そうは変わらない</p><p>言葉では、どれだけ判りましたを連発しても</p><p>Darlingとりあえずは判っていればいいのネ</p><p>オレの表情と気を察してイーディが言う</p><p>相手がどんな子か判っていればどうにでも対処できるコトなのネ</p><p>寧やみすずが、また陰謀したいという様子を見せたら</p><p>何かしらのイベントを組んで、そういう気分を発散させてやればいい</p><p>メグだって、そうだ</p><p>人の心は、変わらなくても対処する方法はある</p><p>家族ですものね誰かが問題を抱えていれば、みんなで解決すればいいのよ</p><p>そうだ克子姉とマルゴさんと渚は、最初から判っていた</p><p>オレは今の家族の問題を表面上だけ</p><p>つまり、メグの精神的な不安定さだけに注目していた</p><p>でも問題はいつも、潜在化している</p><p>本当に心配するべきことは</p><p>ミナホ姉さん、寧、みすずという、頭が良すぎて、すぐに陰謀を巡らせてしまう体質の子たちの方で</p><p>しかも、この３人はオレや家族のためにという前提で考えを重ねるから、陰謀を実行しても、自分自身の内面の欲求が解消されていない</p><p>彼女たちは、オレのレイプ衝動を解消するべきだ性欲をもっと発散させるべきだと考えて、アーニャや可奈センパイとのセックスをオレに勧めて来たけれど</p><p>現実は違う</p><p>ああんっ、旦那様ぁぁんっ犯してぇみすずを犯してっ犯して欲しいですわんっ</p><p>オレに家族外の子とのレイプごっこを進めた、みすずの本心は</p><p>自分がオレとレイプごっこしたかったということだ</p><p>単純な欲求が</p><p>出来すぎの頭で高速思考した結果</p><p>訳の判らない結論に到達したりする</p><p>頭の良すぎる子だっていや、頭が良すぎるからこそ、そういう誤りを起こすんだ</p><p>瑠璃子、イーディ</p><p>オレの声に、２人が奉仕を止める</p><p>オレは、みすずの２つの胸の弾力を、もう一度、手で味わい</p><p>それから、柔らかなお腹に手を滑らせ</p><p>みすずの股間へ</p><p>両手で、割れ目を開くと中から愛液が、トポトポと滴った</p><p>もう切ないですわんっ</p><p>濡れた瞳で、みすずがオレを見ている</p><p>うふふ、お兄様</p><p>瑠璃子の白い手と、イーディの褐色の手が</p><p>みすずの泉から愛液を掬い取り</p><p>オレのペニスに撫でつけていく</p><p>よしいくぞ</p><p>はいいっ犯してっ犯してっ犯してわんっ</p><p>オレは腰を前にみすずの入り口を、亀頭の先で割り込む</p><p>はぁぁんっ</p><p>ぷちゅっ</p><p>膣内の温かい液を押し出しながらオレの勃起が、みすずの胎内にめり込んで行く</p><p>いやぁぁんっ、いやぁぁんっきゃううううーんっ</p><p>ずりゅるるるっ</p><p>一気に根元までっ</p><p>みすずの奥をズンッと衝いたぁぁッ</p><p>あああんっイクッイクッイッちゃううううーっ</p><p>これってマジかよ</p><p>まだ入れたばかりなのに、みすずはいきなりエクスタシーに達した</p><p>あああああああーっ、ああーんっ</p><p>みすずの膣が、ビュクッビュクッと痙攣する</p><p>大きく深い息をしておでこにいっぱい汗の玉を浮かべて</p><p>とろんとした眼で、オレを見る</p><p>イッちゃいましたわん</p><p>可愛く微笑む</p><p>そっかずっと溜まっていたんだな</p><p>みすずの中で、性欲が</p><p>どうしましょうみすず、変です変になってしまってますわん</p><p>まだまだこれからだぞ</p><p>はぁぁ、ああんっ今、ダメ今、するともっと変になっちゃうのぉぉ</p><p>変になっていいんだよっ、みすず</p><p>じゅっぽ、じゅっぽ、じゅっぽ</p><p>リズミカルに、オレは腰を振る</p><p>淫らに燃えているみすずの身体にさらなる火を付けていく</p><p>思いっきり、変になれっ</p><p>でも、そんなことしたら旦那様に嫌われちゃいますわんっ</p><p>みすずの可愛いおっぱいが、ぷるぷると揺れている</p><p>そんなことで嫌いになるかっもっと、オレに見せろ本当のみすずを全部、見せろよっ</p><p>お前は、オレのペットだろみすずぅぅっ</p><p>わんわんわんわわわんわーんっわわーんっ!</p><p>大きく吠える</p><p>わんわんあたしルリルリみたいに、旦那様と暮らしたいのおっ</p><p>旦那様と一緒に暮らしているルリルリがずっと羨ましかったのぉぉっ</p><p>なら、住めよっ</p><p>わんわんっそしたら、あたしアニエスちゃんみたいに、毎日旦那様とセックスしたいそれでもいいの</p><p>いいよっしたくなったら、いつでもそう言えっ</p><p>オレは、ゴッと強くみすずの中に突き込む</p><p>きゃゅあんっ毎日犯されたいのっ旦那様にお腹の中にたーっぷり出されたいのぉぉ</p><p>出してやるよ毎日っ</p><p>恵美さんやイーディさんみたいに学校でもセックスしたいっあたしずっと、２人が羨ましかったのぉぉっわんわんわわんっ</p><p>いいぞみすずの学校でするかそれともオレの学校でするか</p><p>オレは、みすずの乳首をキュッと捻り</p><p>オレみすずに嘘を吐いたことがあるか</p><p>ひぃやぁんっ無い無いですわんっ</p><p>羨ましがっている前に何でも言えよ何でもしてやるからっ</p><p>みすずの奥から、ドクドクと大量の愛液が染み出して来る</p><p>オレたちの結合部はもう、グチョグチョだ</p><p>じゃあじゃあ</p><p>半泣きになりながらみすずは言う</p><p>みすずの選んだ女の子を旦那様ぁみすずの前で、犯して</p><p>みすず、見たいのぉぉ旦那様が、あたしが好きな女の子をレイプするところ見たいのぉぉぉ</p><p>みすずは元からレズッ気があったし</p><p>Mっ子として、オレに支配されることを好むけれど</p><p>実は、他者を支配したいという欲求が人一倍、強い</p><p>レイプ衝動があるのはホントは、旦那様じゃないのあたしなのあたしが見たいのぉぉぉ</p><p>あたしあたしね、自分が最初に旦那様に犯していただいた時もドキドキしていたのマナちゃんのヴァージンを旦那様が奪ったのも興奮して見ていましたあたしの命令で、美智が旦那様に処女を捧げた時は、身体が震えたのぉぉぉ</p><p>自分自身の初体験も強制レイプだし</p><p>他の子たちをオレが犯していく様子も見て来ている</p><p>あたしが好きな女の子のヴァージンを旦那様が犯してみすずも犯されたいのあたしそういうヘンタイさんなの旦那様ぁぁ、旦那様ぁぁ</p><p>オレは縄で縛られているみすずの身体を、ギュッと抱き締める</p><p>判ったやろう、みすず</p><p>みすずが、ハッとしてオレを見る</p><p>オレは、腰の動きを止め</p><p>ああみすずがしたいことなら何でも付き合ってやるよ</p><p>みすずに、こういう衝動があることさえ判っていれば</p><p>対処の方法は、きっとある</p><p>可奈センパイみたいに、レイプした後で身内に引き込めるような子を探せば</p><p>うん、そんなの幾らでも手伝ってあげるよねえ</p><p>問題ないネ</p><p>だから、ちゃんとあたしたちに相談してねお嬢様も、よろこんで手を貸して下さるわよ</p><p>女を堕とすのは黒い森の得意分野だ</p><p>というかわたくしも、お兄様にお願いするつもりでしたし</p><p>今日のお昼間にお約束していただきましたわ何でも瑠璃子のお願いを１つだけ聞いて下さるって</p><p>いや、そう言ったけれど</p><p>わたくし、学校にとても仲良くなりたい子がいるんですですから、お兄様その子を犯していただきたいんです</p><p>ニッコリと、瑠璃子は言う</p><p>わたくしと同じセックス奴隷に同じ身分にならないと瑠璃子は、仲良くできませんから</p><p>香月家の令嬢は日本一の超お嬢様校でも、羨望の眼差しで見上げられている</p><p>だから、瑠璃子には学校での友達がいない</p><p>クラスメイトたちと自分の間にある壁を突き崩すためには</p><p>まさか、これからずっと瑠璃子の友達候補をレイプしていくわけにはいかないだろうけれど</p><p>少なくとも、最初の１人はそうするしかないのかもしれない</p><p>セックスでの秘密を共有する仲にならないと</p><p>このお嬢様たちは、他者に心を開かないだろうから</p><p>いや、これも</p><p>この５月からのことで、そういう風になってしまったんだ</p><p>オレたち家族が、お互いに仲良くなるためにセックスを活用してきたから</p><p>良かったねヨッちゃん</p><p>ミィちゃんやルリちゃんが、こう言ってくれたんだからヨッちゃんも、もうカッコ付けなくていいんだよ</p><p>そうよ家族のこととか、将来のこととかあなたが１人で背負うことではないのみんなですればいいのよそれにあたしたち、何人もの大人があなたに付いているわ</p><p>あなただって、まだ１６歳なんだからもっと、おのれの欲望に忠実に生きていいのよ</p><p>そんな、オレが欲望全開で、みんなや他の女の子を犯しまくったりしたら家族がメチャクチャになっちゃうじゃないか</p><p>あらあなた、あたしたちを誰だと思っているわけ</p><p>アタシたちは最初っから、犯罪者ネ欲望のままに生きているノネ</p><p>お嬢様みたいに犯罪組織のボスとして、スケールの大きい男になれって強制するつもりはないわよでもあなたが、ガマンする必要もないのよそのことだけは、判って欲しいのよ</p><p>人が大切にしているお菓子を、奪い取ることに抵抗があるのはいいわでも、お皿に乗って、あなたの眼の前に置かれている美味しそうなお菓子には手を出していいのよ</p><p>そうだよ食べちゃった後で、吐き出せって人はいないからさもし、それで怒られたら一緒に、謝ってあげるしさっ</p><p>コレダケ、いっぱい女が居て、毎日、セックスしているDarlingだからコソ性欲の抑圧が、一番、アブナイのネ</p><p>そうよこの４ヶ月あなたは、あたしたちとたくさんセックスしたけれどそれが、あなたの心に歪みを作っているわ</p><p>うんヨッちゃんが、ガマンしていることが一番、良くないんだよ</p><p>今の家族の最大の問題点は</p><p>メグでもなく</p><p>ミナホ姉さんや、寧や、みすずでもなく</p><p>オレか</p><p>オレが、自分の欲望よりも家族のことを優先しようとしたから</p><p>メグは、増長したし</p><p>オレが他の女を犯す姿に、自分を重ねていたみすずはレイプ的なセックスを、強く求めるようになっている</p><p>ミナホ姉さんと寧が、可奈センパイのレイプを勧めたのも自分で自分を抑圧しているオレを心配したからか</p><p>そして、そんなミナホ姉さんたちの動きを見て、マルゴさんや克子姉たちも</p><p>みんなに心配を掛けているんだオレ</p><p>だからあなたが、雪乃さんを家族にしたいと言い出した時には、少しホッとしたのよ</p><p>メグちゃんの気持ちを優先しないでヨッちゃんが、自分の気持ちに素直になったってことだからね</p><p>みすず、瑠璃子</p><p>オレは、みすずとのセックスを再開させながら言う</p><p>お前たちの希望は聞いてやりたいけれど相手の子を見てからだな</p><p>オレは犯罪組織の人間だ</p><p>この不道徳な家族の唯一の男だ</p><p>オレはお前たちに言われて、誰かを犯すのは嫌だオレだって、気に入った女の子じゃないと、レイプしたくないよ</p><p>そう何でも、家族の要望に応えるのは、間違っているんだ</p><p>実際に見てみてヤリたくなったら、ヤるよ</p><p>だが、オレもすでに犯罪者なんだ</p><p>今以上の罪を犯すことを恐れてはいけない</p><p>大丈夫ですわんっとっても、可愛い子だけを厳選しますからっ</p><p>瑠璃子のお友達も可愛い子ですわ</p><p>うん楽しみだ</p><p>オレのペニスがみすずの中で、さらに大きくなる</p><p>ヤッちゃんも可奈センパイとの話、進めてくれよ</p><p>オレと同じ１年生の子だろ</p><p>うん、テニス部の１年生で、一番可愛い子だよ</p><p>オレは、グリグリと腰を廻すようにして、みすずの中を抉りながら</p><p>でもその子が困っていること纏わり付いてくる柔道部の２年と引き離して、そのお礼としてレイプさせてもらうだけだよ</p><p>可奈センパイの情報ではその子は、処女らしいけど</p><p>オレはもうよっぽど、気に入った子じゃないと家族にはしないからな</p><p>ゴッ、ゴッ、ゴッと強く、子宮口を衝く</p><p>あんっあんっあんっわわんっ</p><p>おっぱいをぷるぷる揺らして、みすずが喘ぐ</p><p>ソレでいいネデモDarling</p><p>Darlingのキャパシティならあと、３０人くらい家族が増えても、全然平気ネ</p><p>それは、お前たちが産む赤ちゃんの分として取っておかないとな</p><p>みすずの胸を強く揉む</p><p>わわんっ</p><p>お前にも可愛い子犬を産ませるからな、みすず</p><p>わんわんわわわんっ</p><p>みすずは、嬉しそうに吠えた</p><p>そろそろイクぞ</p><p>あああっ、くぅんあああっ、ああっ、ああーんっ、あんっ</p><p>みすずの汗と愛液がベッドのシーツに飛び散る</p><p>すっごいですああんっ、あたしホントに、旦那様に犯されているみたい</p><p>犯しているんだ、レイプされているんだぞみすず</p><p>ああんっ、気持ち良いっレイプいいですっああんっわわんっ旦那様ぁぁもっと、エグッてぇぇみすずのこと、犯してぇぇああああんっ</p><p>みすずも、一気に昇っていく</p><p>もうすぐだぁぁみすず、もうすぐだぞ</p><p>わんわんっ来てぇぇ子犬に種付けしてぇぇぇ旦那様ぁぁあああっ、あたし犯されてるのにイッちゃうううっ</p><p>みすずが大きく跳ぶ</p><p>イクの、イクのイクイクッッワワワンワンワンッキャァァァァァァァン</p><p>オレも出るぅぅっっ</p><p>３連続の射精なのに</p><p>どおおっぷと熱い塊が、みすずの膣奥に放出された</p><p>あああっ、熱いですわんっ</p><p>子宮に拡がる白濁の熱をみすずは感じている</p><p>いいーっ気持ち良いっあたし、好きなのっ中出し大好きぃぃぃ</p><p>オレもだみすずぅぅ</p><p>さらに第２波の精液が、みすずの胎内を洗っていく</p><p>あああっ、わんっわんわんわーんっ</p><p>子犬のようにみすずは鳴く</p><p>眼に歓喜の涙をいっぱい溜めながら</p><p>これからも、ペットですぅぅあたしの旦那様ぁぁ</p><p>オレは縛られたみすずの身体をギュッと抱き締めて</p><p>最後の一滴まで、絞り出した</p><p>みすずもオレも心臓がドキドキと鳴っている</p><p>みすずのおっぱいに耳を付けみすずの鼓動を聞いた</p><p>甘い汗の匂い酸っぱい愛液の匂いに</p><p>オレの精液の苦い匂いが加わっている</p><p>レイプいいです旦那様のああん早く、あの子たちにも味わせてあげたいですわんっ</p><p>自分の身体の上で、ぐったりとなっているオレの耳を</p><p>みすずは、ペロペロと舐めた</p><p>旦那様の汗の味美味しいですわんっ</p><p>父の、大動脈瘤破裂の手術後の定期検診で</p><p>久しぶりに、手術した大学病院へ行きました（付き添いで）</p><p>ＣＴを撮って、術後の状態をチェックしていただいたのですが</p><p>医者うん、特に問題はないですね</p><p>父ありがとうございます</p><p>医師でも、これだけ大きな手術ですと1年に1度は検査した方がいいですからご高齢ですし</p><p>私ああ、そうなんですね</p><p>医師ですので検査の予約しておきましょう来年の1月７日に、また来て下さい</p><p>まだ正月が明けたばかりなのに</p><p>もう、平成27年の予約を入れられてしまいました</p><p>父うーん、それまで元気に生きてないといけないなあ、オレ</p><p>医師ええ、頑張って下さい</p><p>773．対戦相手（仮）</p><p>みすずの中から、途中までペニスを引き抜く</p><p>みすず、お腹にキュッと力を入れてみて</p><p>は、はい旦那様くぅっ、ううんっ</p><p>ちゅるんと、狭い入り口から押し出される亀頭</p><p>その後から、精液がトロリと滴る</p><p>３回連続だから、さすがに量は少ないな</p><p>ああーん、お腹の中からいなくなると寂しいです、旦那様ぁ、わんっ</p><p>甘えた声でそういうみすずの裸身を、オレは抱き締めてやる</p><p>また、すればいいさ明日でも、明後日でも</p><p>今夜はこの後瑠璃子たちとジッちゃんのところへ行くことになっている</p><p>また縛って下さいます</p><p>みすずがしたいなら</p><p>オレは、みすずのおっぱいを優しく揉みながらそう答える</p><p>あんまた、縛ってこれいいの興奮します、旦那さまわんっ</p><p>セックスの直後のみすずは肌が火照っていて、触り心地が良い</p><p>みすずの甘い、汗の匂いも</p><p>女の子の身体は、どうしてこんなにも良い匂いがするんだろう</p><p>あたしがレイプしたい子も縛って、犯してぇ旦那様ぁ</p><p>本当に具体的に、レイプしたい女の子がいるんだなみすずは</p><p>それはオレが決めるよ抱いてみたいような子かどうかは、実物を見ないとわからないから</p><p>女たちの要望は、全て無条件に受け入れてはいけない</p><p>ちゃんと１線を引いておく</p><p>その代わり、オレは義務感でなく、自分の欲望に素直になる</p><p>これからは、そうしないと</p><p>はぁいかしこまりましたぁひぃやぁんっ</p><p>オレが乳首を舐めだしたことに、みすずは驚く</p><p>うん可愛いぞ、みすず</p><p>旦那様ぁぁ大好きですわんわんわわんっ</p><p>可愛らしく、オレのペットの子犬は鳴いた</p><p>はーい、これでオーケイよ</p><p>克子姉が、みすずを括った縄を解いてくれた</p><p>みすずの白い肌にも赤い縄の模様が付いている</p><p>お揃いなのネミスズ、ルリコ</p><p>笑って、イーディがそう言う</p><p>ああ、せっかくだから３人並んで写真を撮ってあげるわ</p><p>克子姉の指示で、縄の跡を付けた３人の裸の美少女がベッドの上に並ぶ</p><p>そうだ、みすずちゃん、イーデイ</p><p>瑠璃子の提案で、３人は大きく足を開いてオレの精液が垂れている秘部を大きく開いて見せた</p><p>あら、いいわねとっても、いやらしいわ</p><p>克子姉は、パシャパシャと写真を撮っていく</p><p>次は、お兄様も</p><p>今度は、３人の少女がオレを抱き締める</p><p>イーディは、背中から</p><p>瑠璃子は、オレの腕に自分のおっぱいを擦り付けている</p><p>みすずは、オレの膝に寝転んで射精しきって萎びたペニスを、ペロペロとお掃除フェラしだした</p><p>そんな様子も、カメラに収められていく</p><p>寧お姉様もお入り下さいっ</p><p>瑠璃子が、笑顔で寧を呼ぶ</p><p>そうネ寧もおいでネ</p><p>お姉様どうぞっわんっ</p><p>あたしは、いいよ今はほら３人の時間なんだからさ</p><p>そんなこと言わないでおいでよ、ヤッちゃん</p><p>オレは笑ってそう言う</p><p>誰の時間とか、関係無いんだよオレがヤッちゃんのことも、抱き締めたいんだ</p><p>そ、そうヨッちゃんがそう言うなら</p><p>ベッドに上がって来た寧をオレは、ババッと飛びついて抱き締める</p><p>うん身体は、キュッと引き締まっているのに、胸やお尻はボンッと厚みがある</p><p>寧の身体は、抱き心地が最高だ</p><p>オレの両腕の中に収まるのにこの量感がたまらない</p><p>もう甘えんぼなんだから</p><p>寧は、そう言ってオレの頭を優しく抱いてくれる</p><p>そんなオレの身体には、みすずたち３人がしがみついている</p><p>あら、面白い絵になっているわね</p><p>克子姉は、楽しそうに写真を撮る</p><p>寧お姉様、わたくしたちは行かなければなりませんから</p><p>旦那様のことお願い致します</p><p>アレレ寧は今夜、Darlingのベッドに忍び込む予定なんじゃなかったノカ</p><p>うん待っているよ、オレ</p><p>オレの言葉に、寧は克子姉を見る</p><p>あたしはいいわよたまには、２人っきりで甘えたいんでしょ</p><p>克子姉は、寧に微笑む</p><p>オレが２人きりになりたいんだよだから来るんだ</p><p>オレは、寧の手を取ってそう言った</p><p>わ、判ったよよ、ヨッちゃんが、そう言うのなら</p><p>寧は一番、複雑な女の子だ</p><p>ここまで、オレとみすずたち妹のことを第一に考えてくれて</p><p>ずっと、見ているだけにしてくれているけれど</p><p>本当は、みすずがしたように自分もセックスをしたいと思っているはずだ</p><p>でも、気を遣いすぎの寧がみんなの優しい姉になりたい寧が</p><p>みすずみたいに、この場で本心を吐露し出すことはできない</p><p>寧の心の歪みを修整するためにはオレと２人きりになるしかない</p><p>明日のパンの仕込みは、もう全部終わっているけれど朝、学校に搬入するのは、いつも通りの時間だからねそれまでは、この人と一緒に寝ていていいわよ</p><p>克子姉は優しくそう言った</p><p>ううー克姉だってホントは、ヨッちゃんとしたいでしょいいのあたしだけそんな時間を貰っちゃって</p><p>申し訳なさそうな寧に克子姉は</p><p>あーら、忘れたのあたしと、渚と、マルゴちゃんはもう何年も前から、寧ちゃんのお姉ちゃんなのよっ</p><p>あなたが、妹たちのことが大切なようにあたしたちも、寧ちゃんのことが大切なのよいいからお姉ちゃんたちには、素直に甘えちゃいなさいなっ</p><p>う、うんアリガト</p><p>うるっと涙ぐむ寧</p><p>克子どうして、あたしの名前が出て来ないのよ</p><p>ドアもガチャッと開けてミナホ姉さんが、入って来る</p><p>だってそろそろ入ってらっしゃる頃だと思っていましたから</p><p>克子姉は、クスクスと笑った</p><p>では、どうぞご自分のお口から、寧ちゃんに言ってあげて下さいませっ</p><p>困惑しているミナホ姉さんの顔をパシャッと撮影する</p><p>えっと寧</p><p>はいミナホお姉ちゃん</p><p>オレに抱き締められたまま、寧が返事をする</p><p>陰謀は、ほどほどにしておきなさいねあたしも、ほどほどにするから</p><p>ちょっと下を向いて恥ずかしそうに、そう言う</p><p>はいっ判りましたっ陰謀しませんっ</p><p>大きな声で、寧は答える</p><p>あたしも何でも必ず、旦那様にご相談するように致しますわんっ</p><p>みすずも大きな声で、そう答えた</p><p>瑠璃子は、もうすでに全てをお兄様に委ねていますからっ</p><p>瑠璃子は、オレの腕に抱きついてそう言う</p><p>大丈夫ヨアタシがちゃんと見ているネッ</p><p>イーディは、オレの背中にしがみついてそう叫ぶ</p><p>えっと、お嬢様あたしたちも、この子たちみたいに抱きついておきます</p><p>何言ってるのよもう、抱きつくところが無いわよっそれより</p><p>ミナホ姉さんが何かを取り出した</p><p>お姉さんからみすずさんと瑠璃子さんに、プレゼントよ</p><p>何だパンティみたいな形だけれど</p><p>それにしてはちょっとゴワゴワしている</p><p>貞操帯よっ</p><p>てい、そうたい</p><p>これを付けて、鍵を掛けちゃえば絶対にセックスできないわ一応、おしっことウンチをするための隙間や穴は付いているけれど勃起したペニスは、絶対に入れられないようになっているから</p><p>素敵ですっ</p><p>みすずと瑠璃子２人のお嬢様が、眼を輝かせる</p><p>性器と肛門の周りのガードは、特殊な軽量合金でできているわそれ以外は、特別製の防刃繊維でできているの普通のナイフとかじゃ、絶対に切れないからレーザーを使わないとねそんな最新鋭技術を結集した最軽量の特注品の貞操帯よこれが欲しい人っ</p><p>はいネッ</p><p>何でイーデイまで</p><p>でも、２枚しかないのよ</p><p>じゃあ、今度でいいネ</p><p>イーディは、手を下ろす</p><p>良信穿かせてあげて</p><p>ミナホ姉さんがベッドまで歩いて来て、オレに貞操帯を手渡した</p><p>うわ、見た目よりも重みがある</p><p>そんなメチャクチャ重いわけではないけれど普通のパンツとは違う</p><p>お願いしまーすわんっ</p><p>まずはみすずからか</p><p>オレは、みすずに貞操帯を穿かせてやる</p><p>お尻の穴とオシッコの穴の位置を確認してね上手く合ってないとちゃんと出せないわよ</p><p>ミナホ姉さんの言葉に、オレは貞操帯全体を上下に動かして調整する</p><p>あ、それで良い感じですわわんっ</p><p>ちゃんと見て、確かめた方がいいよヨッちゃん</p><p>そ、そうだな</p><p>オレはオシッコ用の穴から、奥を覗く</p><p>うん、割れ目が見える</p><p>まあ、こっちは多少ズレていても平気だろう</p><p>どうせ、穴の奥に紙を押し込んで拭くしか無いんだから</p><p>みすず、お尻を見せてくれ</p><p>みすずが、オレにお尻を突き出す</p><p>ウンチ用の開口部の向こうにうん、ちゃんと肛門が見えるオッケーだ</p><p>なるほど、この隙間の構造ならウンチは出せても、チンコは入れられないな</p><p>なかなか、良く出来ている</p><p>これを作った人は、天才だな</p><p>ポジションが決まったら腰のベルトで個体してその、おへそのところにあるのが固定装置よそこにハメて</p><p>ああ、なるほどこうか</p><p>オレは、カチャッと金具を固定する</p><p>そしたら、鍵は電子式と機械式が両方付いているからまずは、パスワードを何か打ち込んで</p><p>ああ、固定装置のところに小さな液晶と、数字のキーがある</p><p>ええっとでも</p><p>こういうのって、何を打ち込めばいいんだろ</p><p>貞操帯の鍵用のパスワードとか打ったことないもんな、オレ</p><p>旦那様生年月日とかは、ダメなんですよ</p><p>１２３４とか１１１１とかもダメなのネ</p><p>うんそうだよなあ</p><p>お兄様１５６４１６１６はいかがですか</p><p>シェイクスピアの生没年です</p><p>えーと１５６４年生まれ、１６１６年死亡か</p><p>ごめん、それ多分オレが、覚えられない</p><p>良信別に、数字じゃなくてもいいのよ携帯メールの要領で文字も打ち込めるから</p><p>ナラウマドロボウと打ったらいいネ</p><p>何でだイーディ</p><p>ハインラインの小説にあったのね貞操帯の文字ロックにHORSETHIEFって入れるのが</p><p>あたしウマドロボウはちょっと</p><p>いや、いいんじゃないそれぐらい奇抜な方が絶対に判らないたろうしさっ</p><p>そうねまさか、みすずちゃんの貞操帯のパスワードがウマドロボウだとは思わないわよね</p><p>克子姉のその一言でまさかの採用となった</p><p>ええっとウ・マ・ド・ロ・ボ・ウ</p><p>打ち込んだら、決定のキーを押してそしたら、キーが廻せるようになるから</p><p>ポピッ、ポピピッ</p><p>よし、鍵を廻してスルっと引き抜く</p><p>みすずさんの方は、それで完了よ次は、瑠璃子さんね</p><p>ミナホ姉さんの指示に、瑠璃子は</p><p>はーい、お願い致しまーす</p><p>裸の股間をオレの前にさらけ出す</p><p>オレは、もう一つの貞操帯を瑠璃子にハメ</p><p>瑠璃子の方のパスワードは</p><p>色々と、みんなで考えた結果カワヅナゲということになった</p><p>何で相撲の決まり手なのかは誰にも判らない</p><p>これで香月様とっても、お喜びになられるわね</p><p>克子姉が、嬉しそうに言う</p><p>孫娘たちが、貞操帯を付けて帰って来ることがどうして嬉しいんだ</p><p>だってこれって、あなたが香月様に対して嫉妬しているってことになるでしょ</p><p>オレがジッちゃんに、嫉妬</p><p>たった一晩でも自分の女が、他の男と同じ家で寝ることがガマンできないってことちゃんと香月様を現役のオトコとして、自分の女に襲いかかるかもしれない相手として、評価しているっていうことになるわよ</p><p>それも瑠璃子さんとみすずさんを、２人とも送り出す寸前まで、犯して縄の跡でセックスの痕跡を見せつけているわけでしょその上、貞操帯そこまでするのかって、香月様も驚かれると思うわ</p><p>普通に、祖父に孫娘を会わせるだけならここまではしないか</p><p>柔肌に縄目は付けないし、中出ししないし、貞操帯なんて絶対に付けない</p><p>ここまでするのは</p><p>この女たちは、もう完全にオレのものなんだというオレの強いメッセージということになるのか</p><p>はいわたくしたちお兄様に、愛されていますからっ</p><p>あたしもですっ旦那様、わんっ</p><p>アタシもだもんネッ</p><p>イーディまで、縄の跡を付けていくというのはなるほど、やり過ぎだな</p><p>いいのよこれは、良信が香月様のことを、決してみくびっていないという意思表示なんだから</p><p>ええ、本当にお喜びになられると思うわよだってシゲちゃんは</p><p>対等な立場で、遊ぶことのできる相手はあなたしかいないもの</p><p>普通の人はどんなに親しい人でも、香月様に遠慮するでしょ対等な立場で語り合ったりは、できないのよましてや遊ぶことなんてね</p><p>いや、でもオレは、ジッちゃんのことは尊敬しているし自分が対等だとか、思っていないよジッちゃんだって、いつもオレに色んなことを教えてくれるし</p><p>するとみすずが言う</p><p>旦那様ほど、お祖父様と仲良くなさっていらっしゃる方はいませんわ</p><p>ええ、お兄様は特別ですわお祖父様が、ジッちゃんと呼ぶことをお許しになっていらっしゃるわけですし</p><p>何て言うかそうね、お祖父さんと孫の男の子の友情関係みたいなものなのねあなたは、香月様におかしな遠慮はしないでしょ香月様は、遥か年下の友人としてあなたとの関係を楽しんでいらっしゃるわ</p><p>だからあなたがムキになって、みすずさんたちを激しく抱いて、貞操帯まで付けて香月様の元に返したらあの方は、あなたのやり過ぎを微笑ましく感じて、愉快にお笑いになられると思うわよ</p><p>良信のやつ私が、みすずや瑠璃子を取り上げるかもしれないと思っているのか馬鹿なやつだなふぉっふぉっふぉっふぉっって</p><p>寧が、ジッちゃんの物真似をした</p><p>ここまでするから貞操帯まで付けて、やり過ぎるから笑い話になるのよだから、これでいいの</p><p>それにお兄様は、美子お姉様に手を出されませんでしたし</p><p>え、瑠璃子何で、美子さんがここに</p><p>お祖父様の方も美子お姉様を、こちらのお屋敷に宿泊させたら、お兄様に犯されてしまうんじゃないかって、ご心配だったと思いますわ</p><p>いや、でもオレは、ずっと他の子のことで忙しかったし</p><p>鷹倉姉妹とか、メグとか、可奈センパイとか</p><p>はいお兄様はいつも、ご自分のお皿に供されたものだけをお食べになられますですから今回も、お祖父様のお皿から、こっそり奪われるような卑怯なことはなさいませんでした</p><p>世の中の普通のオトコならこんなチャンスを逃さないわよ鷹倉さんたちのことなんか後回しにして、確実に美子さんをオトすことに集中するわ</p><p>そうなったら香月家の後継者は、全員、あなたの女になる香月家は完全に、あなたの手に落ちるわ</p><p>いや意味が判らないよそんなことする必要は無いじゃないかだって香月家は、みすずや瑠璃子たちのものでオレのものでは無いんだからさ</p><p>ジッちゃんの孫娘を３人ともオレの女にしたって香月家が、オレのものになるわけがない</p><p>だから、あなたは普通じゃないのよそこが、気に入っているんだけれどね</p><p>普通のオトコは１回、セックスしただけでオンナを自分の所有物だと思い込んだりするんだけれどあなたは違うのよねあなたは、自分のセックス奴隷になっている子にも、ちゃんとその子の意思があることが判っている女を馬鹿にしていないのよ</p><p>そういう人だから世界で唯一のシゲちゃんの遊び相手になれるんでしょうね</p><p>では、着替えて参りますわせっかく付けていただいた縄の模様がよく映える服に</p><p>ああ、ミィちゃんはあたしの服を貸してあげるよ</p><p>じゃあ、アタシも着替えてくるね</p><p>香月家本家に戻る３人が動き出す</p><p>オレは服を着て１人で先に食堂へ戻った</p><p>レイちゃんと美子さんそして、美智だけしかいない</p><p>レイちゃんは、何か書類を読んでいた</p><p>美子さんは、文庫を</p><p>美智は暗いままだ</p><p>あれ、みんなは</p><p>レイちゃんは、真緒ちゃんたちと遊んでいるんじゃなかったっけ</p><p>あ、お風呂です恵美ちゃんや雪乃さんたちも行きました</p><p>約束では、１時間で香月本家へ戻る予定だったんだっけ</p><p>だから、レイちゃんと美子さんは、お風呂に行かずに待っていたんだ</p><p>さっき、オレと一緒に入浴しなかった残りの人たちがみんなで風呂に行ったんだな</p><p>翔お姉様は、まだアニエスちゃんたちのお勉強を見ていますわ</p><p>うんそれならいいか</p><p>あれでも、何で美智は残っているんだ</p><p>美智は、暗い顔で俯いている</p><p>わたくしはみすず様の警護をしないといけませんので</p><p>いや、今夜はイーディが変わってくれるって話だったろ</p><p>いえ、結構ですわたくしはみすず様の警護役ですから</p><p>いや、オレがそっちへ行くよ</p><p>オレは美智の隣の椅子に座る</p><p>美智オレの膝に座れ</p><p>いいから命令だ</p><p>小柄な少女が、オレの膝の上にちょこんと座る</p><p>オレは、美智の身体を後ろから抱き締めて</p><p>今夜はイーディに甘えろよ</p><p>いいんだよ家族なんだからオレは</p><p>美智の頭を撫でる</p><p>今日はイーディに甘えても、次はイーディの方が美智に甘えることになるかもしれない貸し借りじゃないけどなお互いに迷惑を掛け合っても、しょうがないなって笑って済ませられるのが本当の家族だろ</p><p>わたくしと母はそうはできませんでした</p><p>ならそれは、本当の家族じゃなかったってだけのことだよ</p><p>でも、オレはオレたちは違うぞお前は、オレたち家族にどれだけ迷惑を掛けてもいいんだそりゃ、もちろん迷惑は少ない方がいいけれどでも、遠慮するな家族なんだからその代わりオレの迷惑もガマンしてくれ</p><p>ご主人様はわたくしに、迷惑なことなど一度もなさってはいません</p><p>そんなことない今だって</p><p>今</p><p>こうやってホラオレが抱き締めたくて、美智を抱いているんだ</p><p>いいか、オレが抱き締めたくなったら、いつでも抱かせろよもちろん、美智にとっては迷惑だと思うけれど家族なんだから、ガマンしてくれ</p><p>あのこれは迷惑ではありません</p><p>美智は、ポッと顔を赤くする</p><p>みすずは元気な子犬だけれど</p><p>美智は、本当に子猫みたいだな</p><p>ご主人様のところに居着くけれど割と気まぐれだし、気分屋だし</p><p>でも、可愛い</p><p>オレは美智の身体を抱きしめてその綺麗な黒髪に、顔を埋める</p><p>な、何をなさっているんですご主人様</p><p>美智の匂いをクンクン嗅いでいる</p><p>そんなか、嗅がないで下さい</p><p>恥ずかしがる美智</p><p>いいじゃないか美智は、いつもいい匂いなんだから</p><p>オレは、美智の髪を優しく撫でながらレイちゃんの方を見た</p><p>レイちゃんは、何を読んでいるんだ</p><p>レイちゃんは、パサッと書類をテーブルに投げ出して</p><p>いや、またキョーコさんから企画書が届いたのですが</p><p>ああ正月特番用の</p><p>キョーコ・メッサー対藤宮麗華シリーズの</p><p>あいかわらずわたくしには、良く判らない対戦相手が多くて</p><p>ああ、キョーコさんの趣味はよく判らないんだよなあ</p><p>例えばこのアメリカ人の柔道選手が、覆面レスラーのマスクを被って日本ノ柔道ハ弱ーイと喚きながら出て来るとか</p><p>うーん何だ、元ネタは</p><p>わたくし、出身は剣道なので柔道は関係ないんですけれど</p><p>もっと判らないのはモットマエニデタイと叫ぶ、ミス・モノクロ何でしょうかこの人は単３電池で動くそうですが</p><p>ミス・モノクロ</p><p>単３ではダメです単２でないと</p><p>ポケットに隠しておいて闘う時に、ギュッと握り込むとパンチ力が増すんです電池でしたら、普段、ポケットに入れておいても怪しまれませんしでも、単３じゃダメです単２の電池の大きさが一番だと父が</p><p>父</p><p>はいこれも工藤流古武術の教えの１つですから</p><p>電池って、そんなに昔からあったんだ</p><p>あと、黒江ロメール、日本文化研究会とかどんな技を使う人なんでしょうか</p><p>レイちゃんが、心配そうにそう言った</p><p>あのさ、もしかしたら</p><p>キョーコさん、今、日本に来ているんじゃないだろうか</p><p>年末年始に、何度あのＣＭを観たことか</p><p>でも、私は携帯ゲームとかしないので</p><p>何者なんだろうミス・モノクローム白黒つけてやるぜって</p><p>ゼブラーマン</p><p>あ、正解は検索して調べました</p><p>774．浸透工作</p><p>オレの言葉に、レイちゃんは</p><p>そうかもしれませんね今回、送られてきた企画書は香港のホテルからですし</p><p>香港</p><p>香港から、関西空港まではそんなに遠くないですよ</p><p>関西って言うことは</p><p>元々、シザーリオ・ヴァイオラとミス・コーデリアは同じ組織に属していました覚えていますよね</p><p>ああロサンゼルスの犯罪組織だろそこの組織が、ちょっと荒っぽいことをしようとした時の実行部隊のリーダーの名前がシザーリオ・ヴァイオラ</p><p>しかも、シザーリオ・ヴァイオラは、１人では無かった</p><p>ミス・コーデリアの部下のイーニーたちも最初に会った時は、シザーリオ・ヴァイオラを名乗っていたし</p><p>想定された作戦に合わせてシザーリオ・ヴァイオラを名乗る何人もの人間が、自分の犯罪チームを動かしていましたよねわたくしたちが、５月に戦ったのはそういうシザーリオ・ヴァイオラの中でも、一番悪質な男でした</p><p>まあ、ああいう形で日本でシザーリオ・ヴァイオラは討ち取られたということになっていますからロサンゼルスの組織も、もうシザーリオ・ヴァイオラというコード・ネームは使用していないようですが</p><p>シザーリオ・ヴァイオラは、日本で死んだということになっている</p><p>ところで覚えていますかそもそも、シザーリオ・ヴァイオラやミス・コーデリアたちが日本に来た理由を</p><p>それはヤッちゃんを捕まえに来たんだろ</p><p>あの男のシザーリオ・ヴァイオラは自分の支配下から逃げ出し、妹が死ぬ原因となった寧を捕らえて殺そうとしていた</p><p>それは、あのヴァイオラの個人的な目的です組織としての目的は別ですよ</p><p>そうだミス・コーデリアは、日本での営業活動の拡充とか言ってたっけ</p><p>日本での裏社会の仕事にロサンゼルスの組織が請け負うという</p><p>つまり日本での勢力拡大を狙って</p><p>はいしかし５月の時は、シザーリオ・ヴァイオラが死亡しましたし、キョーコさんもミス・コーデリアも、他のことが忙しくなりましたから</p><p>ああ、あの熱愛レズ・カップルは</p><p>久々の再会に喜び合っていた</p><p>楽しそうに、一緒に日本の暴力団事務所を襲撃しに行ったりしていたし</p><p>アメリカのあのお二人を仲違いさせるために、嘘の情報を伝えた幹部への仕返しをしに、ロサンゼルスに戻られたこともありましたし</p><p>キョーコさんが、ミス・コーデリアを裏切ったと思い込ませた人だよな</p><p>多分もう殺されていると思うけれど</p><p>さて、あれから４ヶ月が経ちましたミス・コーデリアがそろそろ、本来の目的のために動く頃合いだとは思いませんか</p><p>レイちゃんがニッと、微笑む</p><p>それってロサンゼルスの組織が、本腰を入れて日本に侵攻してくるってこと</p><p>日本にではありません日本の裏社会にですわ</p><p>いや同じだろう</p><p>あのシザーリオ・ヴァイオラみたいな凶悪犯ではないとしても</p><p>ロサンゼルスの犯罪者が大挙して、日本にやって来るというのは</p><p>幸いにして香月セキュリティ・サービスは、ミス・コーデリアと契約を結んでいますですから、あの人たちがわたくしたちや、わたくしたちの顧客を攻撃してくることはありません</p><p>もちろんそのために</p><p>ジッちゃんは、ミス・コーデリアにかなりの金を支払っているんだろう</p><p>ところでここ数日の間に、わたくしたちの攻撃によって関西のヤクザのグループは甚大なダメージを負いました</p><p>谷沢チーフの精鋭部隊による、関西ヤクザの本拠地への襲撃だけでなく</p><p>大鳥総裁と佐竹会長という２つの大派閥のボスが失脚した</p><p>今の関西の裏社会には付けいる隙がある</p><p>こういうチャンスを見逃すような人ではありませんよミス・コーデリアは</p><p>関西に乗り込む</p><p>閣下は翔お姉様に、ロサンゼルスに情報を逐一伝えるように連絡していたはずですから</p><p>ジッちゃんがわざと、ミス・コーデリアたちを日本に呼び込んだのか</p><p>一昨日閣下が京都で鷹倉姉妹と面談なさった段階で、ロサンゼルスに１報を送っていたとしたらキョーコさんもミス・コーデリアも、充分来日する余裕がありますわまあ、香港には別の件でいらしたのかもしれませんが</p><p>キョーコさんが香港に滞在していたのなら恋人のミス・コーデリアも居ると考えるべきなんだろう</p><p>でもそれって、大変なことになっちゃうんじゃないか</p><p>香月セキュリティ・サービスと関西ヤクザの抗争にミス・コーデリアたちまで加わってくるとなったら</p><p>ミス・コーデリアやキョーコさんが、どれほど常識外れの国際犯罪者なのかはオレも、よく知っている</p><p>ええ、大変なことになりますよそして、それが、閣下の目的なんだと思います</p><p>閣下は日本の裏社会の仕組みを、根本から変えてしまわれたいのだと思います数年がかりでいや、１０年は掛かるかもしれませんが</p><p>そんなに長い時間を掛けて</p><p>今のヤクザ世界は、もはや現代の日本の実情には合っていません何しろ戦後期に作られたモデルをいまだに使っているわけですからいささか古くなりすぎています</p><p>現代ヤクザの原型が、戦後のどさくさの時期にできたことは今日の昼間に、ホテルで聞いた</p><p>閣下は、そういう旧来のしがらみを、全て綺麗に掃除してしまわれたいのでしょうね</p><p>そのためには外国の犯罪組織が日本にやって来るのも黙認するってこと</p><p>オレの質問にレイちゃんは</p><p>閣下が黙認なさらなかったとしてもどうしたって今後は、外国の犯罪勢力が日本に押し寄せて来ますわ日本は豊かですし少子高齢化で、どうしても労働人口が不足しますお店の店員さんなどに、外国の方が増えているというのには、気付いていらっしゃるでしょ</p><p>確かに、コンビニとかには</p><p>外国人の流入は、これからも続きます当然、犯罪者も国外の犯罪組織も、日本に入り込んで来ますそれなら、まだこちらも知っている相手と交渉することができる相手を、積極的に招き入れておく方が良いだろうというお考えなんだと思いますわ</p><p>それがミス・コーデリアなのか</p><p>アメリカの犯罪組織も、中々、自己中心的な考え方で困った存在ですがロシアや中国のマフィアよりはマシですまだ理屈で交渉ができますから</p><p>レイちゃんはそう言う</p><p>毒をもって毒を制するですわ</p><p>ずっと文庫本を読んでいた美子さんがスッと顔を上げた</p><p>ある程度までは、毒を受け入れるしかないとお祖父様は、覚悟していらっしゃるんだと思います</p><p>毒には毒を</p><p>どこかの犯罪組織が１つだけ勢力を拡大しないように互いに互いを牽制させます表の社会ともコンタクトがある香月家が、バランス感覚を持って、裏社会をコントロールするそれがベストな状況だと思います</p><p>今の世の中では鎖国でもしない限り、外国の犯罪勢力をシャット・アウトすることはできませんし</p><p>レイちゃんは、溜息を吐く</p><p>鎖国の方が無理ですわ国際社会の中で生きる日本ですから</p><p>どれだけ内需の高い国だといったところで原材料や燃料資源、それに食料も、輸入に頼っている国ですしね同盟国と連携しなければ、他国の侵略を受けます</p><p>国際世界の一員となる以上は、国を開いていないといけないし国が開かれていれば、当然、外国の犯罪者が入り込んで来るリスクも負わざるを得なくなる</p><p>もし、鎖国することができたとしてもそうなったところで、やっぱり国内には犯罪勢力が拡大します国内の生産能力だけで、今の日本の人口を食べさせるとなると生活レベルを相当下げないといけなくなりますからそうなったら、社会不安から犯罪が激増します今の警察の規模では、国の治安が維持できなくなるでしょうね</p><p>今度はレイちゃんが、そう説明してくれた</p><p>そうか犯罪者が１人もいない理想の国なんて、絶対にできないんだもんな</p><p>表の社会と裏世界</p><p>光があれば、陰ができる</p><p>この世界から、犯罪を駆逐することは絶対にできない</p><p>だいたいオレ自身が、犯罪組織に籍を置く、重犯罪人なんだし</p><p>いずれにしても香月セキュリティ・サービスと関西のヤクザ組織との戦いに、キョーコさんたちが割り込んでくるのは助かります</p><p>レイちゃんは、そう言った</p><p>わたくしたちは香月グループは、表の顔もありますからそちらに攻撃されると弱いんです</p><p>ああ、グループの普通の企業にヤクザが嫌がらせするとかか</p><p>でも、ミス・コーデリアは裏の人間ですから裏対裏の戦いは、熾烈を極めます何でもありですからこれで、ヤクザたちはわたくしたちの表の企業に手を出す余裕はなくなります</p><p>仮にミス・コーデリアたちが大暴れをして日本の裏社会の仕事のシェアを、何割か奪っていったとしても</p><p>関西ヤクザにダメージを与え、他の外国犯罪組織の侵入を弾いてくれるのなら仕方ないと割り切ったんだなジッちゃんは</p><p>というよりジッちゃん、今の日本の裏社会のトップにいる人たちに心底失望しているんだな</p><p>思わず呟いてしまった</p><p>ジッちゃんは今の日本の大人の日本人に期待できないと感じているだから、ミス・コーデリアなんだな</p><p>正確には今の日本の大人の男性にだと思うわよ</p><p>翔姉ちゃんが、食堂に戻って来た</p><p>アニエスやルナたちも一緒だ</p><p>だから、香月セキュリティ・サービスの現場責任者にわたくしをおつけになったんでしょうし谷沢チーフの世代から一気にわたくしの年齢まで、男性の適任者が見つからなかったということよね</p><p>ジッちゃんも前の山岡部長は、失敗だったと感じているんだな</p><p>関さんはなぜ、お祖父様が、女性に希望を感じていらっしゃるのだと思われます</p><p>それはわたくしたち女は、絶対に未来に絶望してはいけないということを、肌で知っていると思われているんでしょうね</p><p>女は未来に絶望しない</p><p>いずれは赤ちゃんを産む身体ですからね全ての女は新しく生まれてくる命に、生きることは絶望でいっぱいだとは言えないでしょ何があっても自分の子供には、明るい未来を示してあげたいじゃないのっ</p><p>だから、女は絶望しないのどんな、苛酷な状況でも諦めないわよ自分の家族と末永く幸せに暮らすための努力は惜しまないわ</p><p>でも最近は、そういう女性ばかりでもないと思いますが</p><p>美子さんが、翔姉ちゃんにそう言う</p><p>ああそうねでも、それはその子がまだ、女に目覚めていないっていうだけのことでしょ</p><p>女に目覚めていない</p><p>女はね身体が女だから女なんじゃないのよおっぱいがあるからとか、オチンチンが付いていないからとか、関係無いわ女はなるものなのよ女の子から女という生き物にねそれは別にセックスを体験したかどうかっていうことでもないわ</p><p>人に愛され、自分も人を愛するという経験を通して女は女に目覚めるのよ</p><p>わたくしには、よく判りません</p><p>俯いて、そう言う</p><p>ええこればかりは、その時が来なければ判らないわ</p><p>その代わり時がくれば、ハッと判りますよ</p><p>レイちゃんが、美子さんに言う</p><p>ああ、わたくしは今、女なんだって全身に歓びがビリビリ響きますから</p><p>ここまで、オレの膝の上で</p><p>オレに頭を撫でられていた美智が喚き出す</p><p>もうしわけありませんでした</p><p>小さな声で、そう言うと身体をくるんと返して、オレの身体にしがみついてくる</p><p>両脚でキュッと、オレの腰を挟む</p><p>わたくしだけ愛していただいていて済みませんでした</p><p>そう言ってオレの背中を優しく擦ってくれた</p><p>美智も女です女になります</p><p>上目遣いで、恥ずかしそうにオレにそう言う</p><p>いいんだよ、気にするな人生、色んな時があるんだから</p><p>オレは、美智に微笑む</p><p>甘えているだけの時があってもいいんだその代わりその内に、オレも美智に甘えまくる時が来るかもしれないし長い時間をトータルで見て、愛し合っていればいいんだよ</p><p>はぃぃっ</p><p>美智は、ほろりと涙を零してオレの胸に縋り付く</p><p>オレは、そんな美智を優しく抱き締める</p><p>美子さんが、オレを見る</p><p>今、おっしゃった長い時間とはどの程度の期間を想定なさっているのですか</p><p>そんなの、死ぬまでに決まっているじゃないか</p><p>ごく当たり前に答える</p><p>美子さんは、大きくハァと息を吐いた</p><p>本当、敵いませんわ黒森様には</p><p>次にお目に掛かる時にはもう少し、わたくしのことも見て下さいませ</p><p>ここまで視界に入れていただけないのはいささか不満ですわ</p><p>オレそんなに美子さんを無視していたっけ</p><p>まあ、他のことが忙しかったからなあ</p><p>結構ですわ今回は雪乃さんや、他の方と仲良くなれましたし瑠璃子様が、本当にこちらで楽しく暮らしていらっしゃることも判りましたから</p><p>美子さんはそう言った</p><p>ええ、またいつでも、泊まりに来て下さいみんな、喜びますから</p><p>はい、そうさせていただきますわ</p><p>そこへタカタカタカっと、駆けてくる足音が聞こえる</p><p>おっ待たせぇっミィちゃん、ルリちゃん準備オッケーだよーんっ</p><p>寧が、笑顔で飛び込んで来た</p><p>お待たせ致しました</p><p>みすず、瑠璃子、イーディの３人が入って来る</p><p>３人ともノースリーブのサマードレスに、ショールで肩と胸元を隠している</p><p>だけど腕にはくっきりと縄の跡が付いていた</p><p>お祖父様の前で、パサッとショールを落として驚いていただきますわんっ</p><p>楽しそうに、みすずが言う</p><p>うん、背中や胸元の赤い縄模様を見たらジッちゃんは、ビックリするだろうな</p><p>では参りますか</p><p>レイちゃんが席を立ち撲殺ステッキを取る</p><p>ミチ今日は頼むネDarlingの警護</p><p>明日の朝もミスズたちの学校までは、アタシが付いていくネダカラ、Darlingにはミチが付いて頼むヨ</p><p>美智がオレの学校へ</p><p>ミチは頭が良いカラドウセ、１日ぐらい休んでも平気ネ</p><p>Darlingの学校でセックスとかしたらいいノネ</p><p>あら、そんなのあたしが代わって欲しいわ、美智</p><p>放課後の迎えの車で来てくれればいいわ</p><p>あ、あのみすず様</p><p>戸惑っている美智</p><p>なあに旦那様に、旦那様の学校の中で犯していただくのは嫌なの</p><p>い、いいえむしろ、ウェルカムですがその</p><p>じゃあ、いいじゃないあたしもそのうちに、抱いていただく約束をしたわ旦那様の学校でも、わたくしたちの学校でも</p><p>みすずちゃん学園祭での計画、進めないといけませんわね</p><p>ええああ、旦那様もちろん、事前にちゃんとご説明致しますから旦那様にあたしたちとどんな女の子を犯していただきたいのかを</p><p>みすずは本当にレイプさせたいんだな、オレに</p><p>ああ、それで思い出しましたわ、みすず様</p><p>翔姉ちゃんがみすずに言う</p><p>みすず様たちの学校に通っていらっしゃる名家のお嬢様方の警護役のことなんですが</p><p>超名門女子校に通っている警護役</p><p>美智ちゃんのように生徒として学園に在籍しながら、お嬢様を警護している子って、何人かいらっしゃいますね</p><p>ええいますわ</p><p>みすずは頷く</p><p>他の家のみなさんは代々、そちらの家の警護役を勤めておられる方の娘さんを送り込んでいらっしゃるみたいですけれど</p><p>美智だって元は、工藤父がジッちゃんの警護要員に抜擢されたことから</p><p>孫娘のみすずの警護を仰せつかることになったんだっけ</p><p>そういう方の中に良い人材が居たら引き抜きたいんですけれどそういうことは、可能でしょうか</p><p>翔姉ちゃんそれって</p><p>もちろん、今まで通りそれぞれの名家のお嬢様の警護を続けることになるのでしょうけれど例えば、所属だけ香月セキュリティ・サービスに入っていただくとかその代わり、うちの会社のリソースやサポートを使うことができるということで</p><p>各名家のお嬢様たちに付いている警護役の女の子を</p><p>全員、香月セキュリティ・サービスに入れてしまう</p><p>そうすれば、将来的には全ての名家が、香月セキュリティ・サービスの顧客となりますわ</p><p>お嬢様たちもやがて卒業して、大人になる</p><p>当然、お付きの警護役も成長する</p><p>その時になっても、みんな香月セキュリティ・サービスの所属のままなら</p><p>名家専門の警護会社としてのトップ・シェアは確実になる</p><p>わたくしの見たところ初等部から、高等部までに在籍している警護役の生徒の中で香月セキュリティ・サービスに推薦できる腕前を持つ者は、１０人程度です</p><p>他の警護会社に在籍している者は１名のみで後は、それぞれの主家と深い関係を持った警護人の家系の娘たちばかりです</p><p>ああやっぱり</p><p>名家ともなれば警護会社から派遣される警護役よりも</p><p>自前で、専門の警護役を用意するか</p><p>その方が忠誠心も高いだろうし腕前の高さも、確実だもんな</p><p>ええ何人かは、あたしも知っているわ</p><p>まあ、ほとんどの生徒が幼稚園からずっと同じ学校に通ってるのだから</p><p>誰が誰の警護役とか知っているんだろうな</p><p>もちろん、そういうことさえ完全に隠している警護役も居るんだろうけれど</p><p>でしたらみすず様の方から、皆様に呼び掛けていただけませんか</p><p>あたしから</p><p>はい同じ学園に通っているのですから警護役同士で、情報交換や親睦を深めることがあった方がいいと呼び掛けていただきたいのです</p><p>なるほど何かトラブルが起きた時に、協力できる態勢が組める方がよいですものね</p><p>わたくしたち警護役同士は馴れ合うことを好みません自分のご主人様以外の人間と接触することは、余計な誤解を招く可能性がありますから</p><p>他の家と通じているのではないかとか</p><p>ペラペラと主家のことを、離してはまっているのではないかとか</p><p>ですので、みすず様から各家のお嬢様に呼び掛けていただければ主人の命令ならば、警護役同士でのコンタクトも仕方ないわけで</p><p>いっそのことご主人様の方も、巻き込んでしまいましょうよ</p><p>例えば最新の警護事情について、翔お姉様や麗華お姉様からお話を聞く会を設けるとかそれなら、主人と警護役が一緒に参加して下さいますわ</p><p>わたくしたちがですか</p><p>はい麗華お姉様は今は、とても有名ですから名家のお嬢様たちもお会いしたいと思っていらっしゃる方は多いと思いますわ</p><p>ミーハーなお嬢様も居るか</p><p>そして７割の家が参加して下さることになったら、残りの３割も来て下さいますわ皆さん自分たちだけが知らないことがあるのは、お嫌いでしょうから</p><p>そうね、ルリルリ皆さん今日のヤクザさんたちの経緯とか、お知りになりたいでしょうし</p><p>香月セキュリティ・サービスの最新情報なら聞き逃せないだろう</p><p>その上で主人の方を口説いて、同盟を作ってしまえばいいんですよお互いの安全を守り合う同盟ですわ</p><p>そうね警護役本人より、主人の方が口説きやすいか</p><p>わたくしたちだけでは弱いですが専門家である、翔お姉様たちがいらしたら説得力が大きくなりますわ</p><p>瑠璃子とみすずで、どんどんプランが出て来る</p><p>そしたら旦那様には、ご主人と警護役、両方、犯していただこうかしら</p><p>あたしが狙っている子は警護役を連れて来ている、名家の子なんですわ</p><p>嬉しそうにみすずは言う</p><p>まあ、わたくしもですわ</p><p>瑠璃子もか</p><p>お嬢様は、とっても可愛い子ですし警護の子も、美人ですわ</p><p>もちろん、お兄様がご自分でご覧になってお決め下さって結構ですから１度、会ってみて下さいませ</p><p>こいつらはまったく</p><p>何でしたら全員丸ごと献上致しますわ</p><p>いや、みすず</p><p>警護役が１０人なんだから主人のお嬢様も１０人だろ</p><p>合計２０人なんて無理だ</p><p>しかも、みすずのところは超お嬢様校で</p><p>なおかつ、直属の警護役のお付きを入学させて来ているなんて</p><p>みんな、香月家クラスの大名家なんじゃないか</p><p>とにかく、上手くやりましょう翔お姉様の狙い通りうちの学校の警護役を抑えたら、香月セキュリティ・サービスの将来は安泰ですから</p><p>お嬢様の方まで抑えられたらお父様やお母様にも、香月セキュリティ・サービスの警護人をお勧めできますしね</p><p>うん香月セキュリティ・サービスは、今後は独立採算でやっていかなきゃいけないんだから今は、シェアの拡大が最優先事項なのよ</p><p>翔姉ちゃんは、苦笑する</p><p>でも、それって最終的にはいえ、完全にどの名家にも、香月セキュリティ・サービスの警護が浸透したらの話ですけれど</p><p>そうなったら日本の全ての名家は、香月家が支配できますわね</p><p>警護人は主の行く所なら、どこへでも付いていく</p><p>プライベートを全て知られてしまう</p><p>他の人には知られたくない秘密さえも</p><p>まあそういうことなのよ</p><p>香月家に警護を任せるっていうのは、そういうことなんだけれどそれを気付かないように、ちょっとずつ浸透していかないといけないのよだから、まだ年の若いお嬢様たちの代からやらないといけないのよ</p><p>なぬぬぬ</p><p>若い内から、自分の側に香月セキュリティ・サービスの警護役が居るのか当たり前になっていれば名家の警護と言えば、イコール、香月セキュリティ・サービスということになったら誰も不審に思わないでしょ</p><p>次話で、雪乃＋メグのセックスに入って</p><p>最後が寧でこのエピソード終了です</p><p>で、本当の後日談の番外編になります</p><p>これは全部ショートエピソードで、飛び飛びでやります</p><p>バカ話か、エロ話しかないという</p><p>まあ、予定ですが</p><p>父が80歳になりました</p><p>何か食べたい物とかあるかと聞いたら</p><p>カレーと言います</p><p>なので、ネットで美味しそうなカレー店を探して</p><p>ここの店へ行こうかと言うと、</p><p>こういうカレーじゃない</p><p>どうも、インド料理店でなく洋食のカレーが食べたいみたいです</p><p>ということなので、明日、カレー屋に連れて行きます</p><p>昭和９年生まれの人はうーん</p><p>775．静かな微笑み</p><p>それでは、行って参りますお兄様</p><p>玄関前で、みんなを見送る</p><p>すでに、翔姉ちゃんたちの車輌は停まっていた</p><p>ここまで見送りに来たのは、オレと美智だけだ</p><p>雪乃たちは風呂だし</p><p>ミナホ姉さんやマルゴさんたちは、忙しいんだろう</p><p>翔姉ちゃんが勉強を見ていてくれたはずのアニエスたちの姿が見えないのは、気になるけれど</p><p>明日には、必ず帰りますから</p><p>瑠璃子は、そう言ってオレにキスをした</p><p>舌まで絡み合う、ディープキスだ</p><p>あたしも、明日からはこちらに住まわせていただきますわんっ</p><p>みすずは、オレに飛びついて胸をぐいぐいとオレに擦り付けてくる</p><p>陰謀しない宣言をした代わりに、すっかり甘えん坊になってしまった</p><p>オレもギュッと抱き締めて、キスしてやる</p><p>わんっっ</p><p>吠えるみすず</p><p>今、お腹の中からトロンて零れてきちゃいました</p><p>オレの精液か、みすず自身の愛液か</p><p>次はアタシネ</p><p>イーディが、恥ずかしそうにオレに擦り寄って来る</p><p>ピンクの舌を伸ばしてオレの唇の上を舐めていく</p><p>それから、熱いキスをしてくれた</p><p>翔姉ちゃん、レイちゃん</p><p>オレは、２人にも声を掛ける</p><p>こういう皆様の前でというのは、ちょっと恥ずかしいわね</p><p>翔姉ちゃんは、そう言いながらもチュッと軽く、オレと唇を重ねる</p><p>それだけじゃ嫌だよ</p><p>オレは、グイッと翔姉ちゃんの引き締まった身体を抱き寄せて唇を求めた</p><p>翔姉ちゃんとのキスが終わると、最後はレイちゃんだ</p><p>レイちゃんも照れていた</p><p>立ったまま、真っ正面から抱き締め合ってキスする、オレたち</p><p>はぁぁ心臓がドキドキしてしまいますわ</p><p>年上のお姉さんなのに、レイちゃんは赤面してそう言う</p><p>まあ、本当はオレはレイちゃんのお兄ちゃまだものな</p><p>実年齢と心の年齢は違う</p><p>桁外れに強いレイちゃんだけれど心の中では、オレに庇護されたいと望んでいるのだから</p><p>麗華、シャッキリなさいっ</p><p>翔姉ちゃんが、レイちゃんの背中をトンと軽く叩く</p><p>は、はいっ翔お姉様っ</p><p>レイちゃんの顔が警護人としての気合いの入った表情に戻る</p><p>美子さんもまた来て下さいね</p><p>はい近々また伺いますわ完全に生活をこちらのお屋敷に移すのは無理でしょうが</p><p>ジッちゃんが、この屋敷でオレたちと住むことを拒絶した以上</p><p>美子さんも、ここで暮らすことは諦めたらしい</p><p>その辺りのことはお祖父様とあたしたちで、話し合って参りますわ</p><p>高齢のジッちゃんには、家族の同居が必要だと思う</p><p>誰かが、ジッちゃんと一緒に暮らしてあげないといけない</p><p>でも、今までみたいに美子さんだけが、ジッちゃんと暮らすのは良くない</p><p>できれば、３人の孫娘が交代でジッちゃんの家に泊まればいいんだろうけれど</p><p>瑠璃子は、一人きりでジッちゃんと過ごすのは嫌みたいだし</p><p>毎日順番に、均等に泊まっていくというのも違うよな</p><p>週末なら、オレが他の子を連れて瑠璃子たちと泊まりに行くこともできるけれど</p><p>平日は、翌日のパンの仕込みがあるから</p><p>とにかく、１度お互い、率直に心の内を語り合うことに致しますわ</p><p>そうだな最初は祖父と孫娘だけの話し合いの方が良いだろうし</p><p>オレとか抜きで</p><p>アタシがいるヨ</p><p>イーディが、クスッと笑う</p><p>大丈夫ネアタシが、上手く場を繋ぐカラ</p><p>ああ、イーディなら調整役としては適任なんだろうな</p><p>ジッちゃんと孫娘たちの会話の場の雰囲気が悪くなっても和やかになるように、上手にコントロールしてくれるだろう</p><p>頼むぞ、イーディ</p><p>アイアイサー、なのネっ</p><p>おどけてイーデイは、オレに敬礼した</p><p>移動時の警護はわたくしたちに任せて</p><p>翔姉ちゃんが、オレに笑顔で言う</p><p>うん気を付けてみんな</p><p>関西ヤクザの残党が、まだ残っているかもしれない</p><p>まだ、気を抜くことは許されないんだ</p><p>みすず、瑠璃子、美子さんの３人がオレにスッと一礼する</p><p>皆様行ってらっしゃいませ</p><p>オレの後ろで小さくなっている美智が、ペコリと頭を下げる</p><p>まだ元気がないままだな</p><p>旦那様のこと頼んだわよ美智</p><p>みすずが、愛する妹に優しい笑顔でそう言った</p><p>みすずたちを乗せた車列が門の方へ消えて行く</p><p>相変わらず翔姉ちゃんのアメ車だけ、エンジン音が野太いな</p><p>暗がりに、テールランプのオレンジの光が輝いて見える</p><p>食堂へ戻るか</p><p>まだ夏の終わりだけれどさすがに、夜だと肌寒い</p><p>オレは、ぶるるっと身体を震わせた</p><p>そんなオレに、美智がまたしがみついてくる</p><p>美智ちょっと、こっちに来い</p><p>オレは美智を玄関脇の窓際の草むらへ連れて行く</p><p>屋外の庭の常夜灯や窓からの光が零れてきているから決して暗くはない</p><p>は、はいご主人様</p><p>オレのズボンの中からチンコを出してくれ</p><p>オレの突然の言葉に美智は</p><p>このまま、お外でするのですか</p><p>オレは、ククッと笑って</p><p>違うよちょっと寒くなったから小便がしたいんだ</p><p>お小水ですか</p><p>ああ、お前がズボンから出してオレのチンコを持ち上げて、排尿させてくれよ</p><p>１度、してみたかったんだ自分の手を使わずに全部、美智に任せてオシッコするっていうのが</p><p>美智の眼の色が変わる</p><p>か、かしこまりましたっ</p><p>美智はオレの前に跪き</p><p>オレのズボンのチャックをジーッと器用に下ろし</p><p>パンツの隙間から、ひょいっとチンコを引っ張り出す</p><p>オレの竿を細くて長い指が、持ち上げる</p><p>うん、オシッコの介護をこんな美少女にやってもらうというのは悪くない</p><p>美智、そのままだとお前に、オシッコが掛かっちゃうよ</p><p>美智は、オレの真正面に跪いているからこのまま放尿したら、美智に直撃だ</p><p>わたくしは、一向に構いませんが</p><p>いや、オレが構うよっ</p><p>でもご主人様</p><p>もしかしておしっこを引っ掛けられたいのか</p><p>そういう希望も、多少はございます</p><p>このMっ子は</p><p>でも、美智別に、これが最初で最後ってわけじゃないんだぞこれからも、お前にオレのオシッコ介護をやってもらうことになるんだからお前と外出する度に、ションベン塗れになられても困る一緒に歩けないだろそうなったら</p><p>うー、はい</p><p>だから自分の身体にオレの小便が掛からないように、上手に介護する方法をマスターしてくれ</p><p>お前にオシッコするのは別の機会に、風呂場とかでしてやるから</p><p>おトイレの中がいいです</p><p>おトイレの中でお前はオレの便器だと言いながら、わたくしに放尿して下さいませわたくしも、ご主人様の便器であることを高らかに宣言致しますから</p><p>うん、判った今度なそれは</p><p>そして、美智はオレのペニスを握ったまま照準を草むらに向ける</p><p>ご主人様放尿準備完了です</p><p>おうセイフティーロック、解除エネルギー充填１２０％だ</p><p>オレは膀胱の出口を緩めるイメージをする</p><p>ターゲット確認対ショック防御ですっ</p><p>美智は足下の小石を的に選んだらしい</p><p>最終セイフティー、解除したぞ</p><p>ご主人様発射どうぞっ</p><p>ようそろうっ</p><p>オレはッ</p><p>撃てぇぇぇッッ</p><p>ジョロロロロロロロ</p><p>オレのチンコの切っ先から弧を描いて臭い水が放出される</p><p>うわわ、出てます本当に出ていますっ</p><p>美智は、男のチンコを握ったままの放尿という新体験に驚愕している</p><p>す、凄い本当にホースみたいです</p><p>全然凄くないよオレは毎日、こうやって立って小便しているんだから</p><p>で、でもわたくしには、オチンチンは付いておりませんから</p><p>そうかそんなに楽しんで貰えているのならいいか</p><p>ほらほら、的から外れているぞ</p><p>美智が小便の落ちる先を調整する</p><p>うん、小石の上でオシッコが弾けている</p><p>ちなみに、こんなこともできる</p><p>オレは、腹に力を入れて小便の水圧を上げる</p><p>ぶわわわっと、小便が迸る</p><p>凄いですさすが、わたくしのご主人様</p><p>いや、こんなのみんなできるだろ</p><p>これは良いです素晴らしいですどうか、これからも外出時のご主人様のオシッコ介護は、このわたくしにお任せ下さい</p><p>美智は、すっかり気に入ったらしい</p><p>ジョロロロロチョロポトン</p><p>ようやく、小便が終わる</p><p>よし、終わりだ美智</p><p>美智は、そのままオレのチンコの先をペロペロと舐めている</p><p>おい、そんなことをする必要はないんだぞ</p><p>女の子は、オシッコの時も一々、紙で拭き取らないといけないみたいだけれど</p><p>男はチンコごと、振れば水切れができるんだし</p><p>ですがこれも、わたくしのお勤めですので</p><p>美智は、断固としてお口で奉仕を止めようとはしなかった</p><p>今のみすずには内緒だぞきっとあいつもしたがるから</p><p>美智と２人で、廊下を歩いている</p><p>美智は、ベッタリとオレに抱きついていた</p><p>はいご主人様くふふふふ</p><p>美智はご主人様のお役に立つことが出来て、とても嬉しいのです</p><p>こんなことで機嫌が良くなったんだからまあ、いいか</p><p>いつも、お気遣いしていただいて申し訳ございませんあの</p><p>美智が、赤い顔でオレの耳に囁く</p><p>大好きですご主人様</p><p>わ、わたくし手を洗って参りますそれと下着を取り替えて参ります</p><p>下着</p><p>今のですっかり、濡れてしまいましたので</p><p>あ、でもあのわたくし、ご主人様にしていただくのは可能な限り、１日１度にしようと思っておりますので今日は、もう昼間にしていただきましたしいえ、もちろん、ご主人様がもっと美智の肉体を貪りたいとお望みでしたら何十回でも、お相手する覚悟ではございますがわたくしの方からはその</p><p>モジモジしている美智</p><p>それってつまり本当は、したいのか</p><p>もう、そんなところに居たの美智</p><p>廊下の向こうから空手着姿の工藤遙花が現れた</p><p>マルゴさんが夜のトレーニングをするそうだからあなたも来なさいっ</p><p>姉上</p><p>あたし１人だけで一緒に稽古させて下さいって言うのは、小っ恥ずかしいでしょだから、美智も付き合いなさいっ</p><p>いや、あの姉上</p><p>だいたいさ、あたし１人でこんな魔物の巣みたいなところをウロウロしているのは嫌なのよっ香月セキュリティ・サービスの関さんや藤宮さんは帰ってしまったんでしょみすず様や瑠璃子様たちも</p><p>お屋敷の中から、遙花の知っている人間がどっさり、いなくなったから　怖がっているんだな</p><p>遙花は強がりなだけの小心者だから</p><p>美智遙花さんに付いててやれよ</p><p>オレの命令に、美智は</p><p>判りました工藤流古武術でギッタンギッタンにして参ります</p><p>死なない程度にな</p><p>美智は、ギロっと姉を見上げる</p><p>参りますよ、姉上っ</p><p>ちょっとあんた、何を怒っているのよ</p><p>マルゴお姉様は、どちらでトレーニングなさるとおっしゃっていましたかっ</p><p>えっと地下に広い部屋があるって</p><p>ああ、昔のアニエスの監禁部屋だな</p><p>判りました参りましょうご主人様、失礼致しますっ</p><p>美智はオレに一礼すると、姉を引き摺るようにして地下室へ向かう</p><p>もう、何なのよ美智、なんでそんなにプンプンしているのよっ</p><p>姉上には、これより工藤流古武術・最終奥義獅龍・神威天翔斬の実験台になっていただきますっ</p><p>ええいっ、判ったから落ち着きなさいチョップ</p><p>判ったから落ち着きなさいチョップ返しっ</p><p>こっのぉぉ百倍返しよっ遙花ローリングサンダーマッハスペシャル</p><p>23.5cmキック</p><p>うーんと</p><p>そっか２人とも、あの工藤父の娘だもんな</p><p>子供の頃とかは、こういう姉妹ゲンカをやってたんだろうなあ</p><p>十二使徒再臨魔界全殺ッ</p><p>地獄の三角切りッッ</p><p>本人たちは楽しそうだし放っておくか</p><p>オレは１人で、食堂へ戻った</p><p>はい紅茶にハチミツを入れてみたのどうぞ</p><p>渚がオレに温かい紅茶を出してくれた</p><p>結構、身体がくたびれているからなあ</p><p>もう、くたびれて寝ちゃったわ今日は大満足って言いながら遊んでくれる人が、いっぱいいたから</p><p>うん遊び疲れて眠ってしまったんだな</p><p>今日は、１日中、誰かしらお屋敷の中に居てずっと真緒ちゃんの相手をしてくれてたから</p><p>ということですから、先生もう大人の時間ですよっ</p><p>突然、ヨミが後ろからオレに飛びついて来る</p><p>オレの眼の前で、シャツを捲り上げて裸のロリ巨乳をポロンと露出させた</p><p>大人の時間てヨミだって、まだ１４歳じゃないか</p><p>オレは、ヨミを抱き締めせっかくだから、生のおっぱいを揉ましてもらった</p><p>巨乳でも中学２年生だと、肌触りと弾力が違うんだよな</p><p>だって、ヨミ処女じゃないから、もう大人だもんっ</p><p>ヨミは、くすぐったそうな顔でオレにそう言った</p><p>あああヨミ、ズルいですのっ</p><p>アニエスも部屋に入って来る</p><p>あわてて自分も服を脱いで、上半身裸になろうとする</p><p>アニエスも触ってパパぁ</p><p>オレは左腕でヨミを抱き締めて右腕にアニエスを抱く</p><p>ルナ、ルナパパの真ん中が空いているですのっ</p><p>アニエスが部屋の入り口にいるルナに叫ぶ</p><p>他の子のことを気遣うようになったのは良い傾向だと思う</p><p>恥ずかしそうにしているルナ</p><p>３人ぐらい平気だ来いよルナ</p><p>このロリっ子たちは、みんなまだ小さいし</p><p>う、うん失礼するね</p><p>ルナが、正面からオレの膝の上に乗ってくる</p><p>さあ、みんなでパパをペロペロしますのっ</p><p>アニエスが、みんなに号令を掛ける</p><p>あんなに引っ込み思案だった子が、こんなに積極的に他の子と絡むなんて</p><p>同年代の友達の存在は、やっぱり大きいんだなあ</p><p>うふふ先生</p><p>ヨミが、オレの唇ににキスをする</p><p>パパ、パパぁアニエスも</p><p>アニエスも、舌を伸ばしてオレを求めている</p><p>兄さん、温かい</p><p>ルナは、オレの胸に頬擦りしていた</p><p>オレの左手は、ヨミの巨乳を左手は、アニエスのお尻を揉んでいる</p><p>そんなに慌てなくていいわよみんなゆっくりすればいいじゃないの</p><p>渚が笑ってアニエスたちの分の紅茶を持って来てくれた</p><p>だってパパなんですものっ</p><p>うん、先生の匂いヨミ、好きなのっ</p><p>兄さんボクの兄さん</p><p>３人の美少女が、オレに身体を擦り擦りしてくる</p><p>あなたたち公様に甘えすぎはよくありませんよ</p><p>穏やかな表情で月子もやって来た</p><p>わたくしたちが、公様にお仕えしているのですそのことを決して忘れてはいけませんよ</p><p>はいお姉様でも、もうちょっとだけ</p><p>ボクももう少しだけ、このままでいさせて下さい</p><p>アニエスはずーっとですのっ</p><p>少女たちは、オレにしがみついたまま離れようとしない</p><p>今日一日ヨミとルナは、色々あったもんな</p><p>アニエスは、そんな２人に心が引っ張られてしまっているんだろうし</p><p>はい、そうです先生</p><p>だから、兄さんもう少しだけ</p><p>夜見子、ルナそんな風に、公様のお心を読むのは失礼ですよ</p><p>いや、月子</p><p>お前も読んでるじゃないかオレの心</p><p>あっ申し訳ございません</p><p>いや別にいいけれど</p><p>いいえ、そうは参りません</p><p>だからさ</p><p>あ、無理なのか</p><p>鷹倉姉妹が３人寄って特にヨミとルナは、オレに抱かれる形で接触しているから</p><p>肌を合わせていると、巫女の力はさらに強くなる</p><p>こんな状況なら、月子、ヨミ、ルナの３人がオレの心を読み放題なのは、どうしようもないか</p><p>一番、読む力が強い月子と姉妹たちは、心を通じさせてしまうわけだから</p><p>そういうことなんですっ先生っ</p><p>うん何もしなくても、伝わってくるんだよ</p><p>本当に申し訳ございません</p><p>月子が、妹たちの分までオレに謝る</p><p>ちょっちょっと、あんたたち何をやっているのよっ</p><p>雪乃が来た</p><p>次はあたしたちの番でしょお仕置きタイムでしょちょっとどうなってるわけこれはさ</p><p>そ、そうよイーディだからあの子が、今日、色々とヨシくんのために働いてくれたことは判っているからだから、イーディの番が終わるまで、待っていたのにっ</p><p>メグも来た</p><p>香月のお嬢様たちもよさすがにあの人たちの機嫌を損ねるわけにはいかないしさ</p><p>小さい子も、散々遊んであげて寝かし付けたのよもう、そろそろいい加減、あたしたちの時間にするべきなんじゃないの</p><p>雪乃とメグのチームプレイなんてとても新鮮だけれど</p><p>お二人とも落ち着いて下さい</p><p>月子がニッコリと微笑んで、雪乃たちに言う</p><p>お気持ちは判りますがそういう、ケンケンとした態度ですと、公様に嫌われてしまわれますよ</p><p>あ、あんたに何が判るのよっ</p><p>月子に怒鳴ろうとする雪乃をメグが止める</p><p>ちょっと雪乃、その人はダメよ</p><p>はぁん何がダメなのよっ</p><p>その人は本当に、他の人の心の中が読めるのよ</p><p>恵美、あんた何言ってるのバカなんじゃないの死ぬの</p><p>いいえわたくしは、人の心を読みますわ巫女の力を持っておりますから</p><p>月子の静かな微笑みが怖い</p><p>ということで、お仕置き編スタートです</p><p>父の80歳の誕生日の記念にカレー屋に連れて行ったのですが</p><p>結局、ネットで調べた評判の良い店よりも</p><p>近所がいいよ</p><p>ということで、近所のカレー屋を改めて調べて</p><p>父の前にコンピューターを持って行って、1軒１軒、ここはどうと尋ねて店を決めました</p><p>いつの間に、こんなに本物のインド人がやっているカレー屋さんが、いっぱいできたんだろう</p><p>日本人のカレー店はチェーン店しかない</p><p>昔は、インド人なんてチャダしか見たことがなかったのに</p><p>それで、まあインドの人が日本人の奥さんとやっているお店で</p><p>エビカレーを食べて来ました</p><p>本格的なインドカレーなのに、福神漬けも置いてある不思議な店でしたが、</p><p>ちゃんとどこかのレストランで修業した人らしく</p><p>インド風というより、洋食風に近いカレーで、とても美味しかったです</p><p>父も、満足してくれたようです</p><p>帰りに</p><p>そういえば、お父さんは子供の頃は、カレーとかよく食べたの死んだお祖母さんが、カレーとか作るのを見たことがなかったけれど</p><p>と、私が尋ねると</p><p>カレーなんて、高校生ぐらいだよ</p><p>と父は答えます</p><p>オレが子供の時って戦時中だよ</p><p>ああさすが、昭和９年生まれ</p><p>終戦時に、小学校６年ですからカレーなんて食べてないんだ</p><p>だって、食料が配給制でカレー粉が無いからなもしかしたら、戦前にデパートとかの食堂で食べたことがあったかもしれないけれどちょっと記憶に無いなあ</p><p>じゃあ、何で今回美味いカレーが食べたくなったわけ</p><p>だって昔はよく、美味いカレーを食ってたもの</p><p>昔っていつ</p><p>そんなのバブルの頃に決まっているじゃないか</p><p>あああの頃か</p><p>776．白い木馬</p><p>うんみんな揃ってるね</p><p>食堂に、マナが入って来る</p><p>お兄ちゃん、克子お姉ちゃんに許可取ったから、向こうの部屋に移動ねっ</p><p>にこやかにオレに言う</p><p>移動</p><p>そうだよ食堂でのお仕置きは、衛生上の問題があるからダメでしょ</p><p>ああ、テーブルとかに裸のお尻を乗せたりしていると、そこから大腸菌が感染することもあるって、言ってたな</p><p>うちには幼児もいるんだから、気を付けないといけないって</p><p>それで克子姉は</p><p>マナに任せて、自分は顔を出さないつもりなんだろうか</p><p>それはね自分が参加すると、雪乃さんがビビッちゃって大変なことになるから今回は遠慮するだってさ</p><p>克子姉は、５月に散々、雪乃を怖がらせるようなことをしたからなあ</p><p>克子姉自身は、すでに雪乃に対するわだかまりは無いだろうけれど</p><p>雪乃の方は、大きなトラウマになっているはずだ</p><p>これも数年がかりでないと解決しない問題なんだろうな</p><p>はーい、それじゃあ皆さーんっレッツ・ゴー</p><p>ヨミが、大きな声でみんなを先導して立ち上がる</p><p>この子は、元々、積極的にリーダーシップを取りたがる性格だった</p><p>ちょ、ちょっと待ちなさいよみんなでって、どういうことよ</p><p>そ、そうよこ、これは、あたしと雪乃とヨシくんだけの時間よそうするべきなのよっそうでしょヨシくん</p><p>メグが、オレを睨む</p><p>いやそうじゃないよ、メグ</p><p>落ち着いて返答する</p><p>みんなはさ雪乃の歓迎会がしたいんだよそういうことだろ</p><p>はいですのっアニエスは雪乃ちゃんと、もっともっと仲良くなりたいですのっ</p><p>この子が雪乃の本当の妹だっていうことは、知っているだろ</p><p>アニエスは白坂創介の娘だ</p><p>ていうかお兄ちゃんのためでもあるんだよ</p><p>雪乃お姉ちゃんとメグお姉ちゃん、それにあたしとアニエス４人揃わないとさ</p><p>白坂創介の残した４人姉妹</p><p>全員揃ったところで雪乃さんとセックスしないとね</p><p>マナは、優しく微笑む</p><p>５月の白坂創介への復讐の夜</p><p>父親の前で、４人の娘を順番に犯していくという行程で</p><p>オレは、最後の雪乃を犯すことができなかった</p><p>もう一度あそこから、再開しないと</p><p>そんなのあたしは気にしてないのにさ</p><p>お兄ちゃんは、雪乃お姉ちゃんより繊細なんですぅっこういうことは丁寧にやっておかないとまた、お兄ちゃん、雪乃お姉ちゃん相手の時だけ勃たなくなるかもしれないよ</p><p>そ、それは困るぅぅ</p><p>困るのか雪乃</p><p>わ、判ったわよマナたちが見に来るのは、納得するわよでも</p><p>雪乃はジロリと鷹倉３姉妹を見る</p><p>こいつらは何なのよ</p><p>月子は動じない</p><p>お仕置き係ですわ</p><p>これから開催されるのはあくまでも、お仕置き会ですから</p><p>泰然として、そう言い切る月子</p><p>そうそう、雪乃お姉ちゃんの方は歓迎会的な意味合いもあるけれどメグお姉ちゃんの方は、完全にお仕置きがメインだから</p><p>ま、マナどういう意味よ、それ</p><p>メグお姉ちゃんをお仕置きしたいと思っているのはお兄ちゃんだけじゃないってことだよ</p><p>ニィと、イタズラな笑顔で返すマナ</p><p>あたしだっていっぱいお仕置きしたいもんっ</p><p>ちょ、ちょっと何を言っているのよ、マナあたしは、あなたにお仕置きされるようなことは</p><p>あーあーあー、また、そうやって上から目線で、グチャグチャ言い過ぎだいたいさ、お兄ちゃんと同じ学校へ通ってて、クラスメイトで、世間に婚約者宣言しているっていうだけで頭に来る存在なんだよ、メグお姉ちゃんはさぁ一人だけ、そこまで優遇されているのにさ何だかんだって、お兄ちゃんに文句ばっかり言っててさプラチナむかつくんだよっこんなの絶対、許せないよねーお仕置きだよねっお尻ペンペンだよねっ</p><p>マナが、メグに鋭く言う</p><p>これ誰かに言わされている言葉じゃないからねっあたしの本当にマジで正直な感想だからっメグお姉ちゃん、むかつくーっ</p><p>メグちゃん、むかつくー</p><p>アニエスもマナと一緒に、プンプンしている</p><p>落ち込むメグ</p><p>あ、あたしだっていっぱい努力しているのよなのに、そんなことを言うのは酷いわよ</p><p>ふーんじゃあ、メグお姉ちゃん以外のあたしたちは、ぜーんぜん努力していないって言うわけ</p><p>マナが睨み返す</p><p>そういうわけじゃ、ないけれど</p><p>ああみすずや寧が、居ないということ</p><p>マナの発言に、年上の２人の意向が感じられないことが</p><p>メグの心に、良く作用している</p><p>うまく場を和ませてくれるイーディもいないから</p><p>メグを上手にフォローしてくれる人もいないし</p><p>諦めなさいよ、恵美</p><p>ここだけの話だけれどあたしだって、この４ヶ月、たまに学校へ行って、あんたの様子を見る度にメッチャクチャ、ムカついてたから</p><p>あんたあのバカとのイチャイチャぶりを、世間に見せつけすぎホント羞恥心とか無いわけあたしだって、自分がこんな立場じゃなかったら舞夏と一緒に、あんたにお仕置きしてやりたいものっ</p><p>メグは雪乃には、特に見せつけていたもんなあ</p><p>イジメとまではいかないけれど</p><p>ことある度に、オレとの関係をアピールするようなことばかりしていたと思う</p><p>わ、判ったわよマナやアニエスにはううん、雪乃にも、あたしをお仕置きする資格があるわそれは認めるけど</p><p>このメンバーだとメグの心が、素直になっている</p><p>ミナホ姉さんたち年上組と、寧香月家組それに、イーディ</p><p>メグが、コンプレックスを感じている人間が、この場にいないから</p><p>最初から心にバリアーを張った、防御態勢での聞く耳を持たない会話ではなくなっている</p><p>でも、あたしもこの人たちの参加は嫌よ</p><p>メグも鷹倉姉妹を拒絶する</p><p>だってあたしのことには、この人たちは全然関係ないじゃない</p><p>今は、そうかもしれないけれどこれからは違うよ</p><p>月子、ヨミ、ルナももう、オレたちの家族なんだからオレの女なんだぞ仲良くしてくれないと困るよ</p><p>反抗的なメグにアニエスが、ハァと溜息を吐く</p><p>もおおっ、メグちゃんはそういうところが本当にダメですのっ</p><p>パパが仲良くしろって言ったら仲良くするんですのっメグちゃんは、パパの言葉を何だと思っているんですのっ</p><p>そうだよねえさっきだってあたしやアニエスちゃんには、お仕置きする資格があるとか言っちゃって肝心なお兄ちゃんの名前を抜かしちゃってるんだから</p><p>恵美さんのよろしくないところは公様に甘えすぎていて公様なら、どんなことでもお許し下さると思い込んでいらっしゃることですわ</p><p>もちろん実際、公様は恵美さんのなさることは何でも受け入れて下さるのでしょうがそれを当たり前なことだと、していただいて当然だと感じていらっしゃるのは、問題だと思いますわ</p><p>ああなたに、あたしの何が判るのっ</p><p>メグは、月子に怒りをぶつけるが</p><p>わたくしは心を読みます恵美さんはよーく、ご存じのはずではありませんか</p><p>月子はクスッと笑う</p><p>ば、馬鹿にしないでよ</p><p>そのお言葉も違います恵美さんがわたくしに馬鹿にされたくないとお考えになられるのは自由ですが、その感情をわたくしに対する攻撃的な強い言葉に変換なさるのはよろしくないですわ</p><p>月子に対しての恐怖感が攻撃的な相手を責める言葉になっている</p><p>それでは、ご自分の感情とつい口から出てしまった言葉の勢いに引き摺られて、どんどん言動がエキセントリックになっていくだけですわ</p><p>うん、月子お姉さんの言う通りだよメグお姉ちゃんは、ずっとそれで自滅しちゃってるんじゃない</p><p>コンプレックスから、攻撃的になり相手の言葉を聞かなくなる</p><p>ただ自分の感情に任せて、泣いたり喚いたりするだけで</p><p>思考停止に陥ってしまうから何も解決しない</p><p>そんで、後になって１人で自己嫌悪したりしてイジイジしているんだろうけどさメグお姉ちゃんの感情爆発で、お兄ちゃんや他の家族に迷惑を掛けたっていうことには気付かないんだよメグお姉ちゃんは、自分が一番可愛いから</p><p>そそんなことないわよ</p><p>公様わたくしたちが、なぜ必要なのか、公様にはお判りですよね</p><p>オレに、やんわりと微笑む月子</p><p>メグは自分で自分の心の流れが判らなくなる</p><p>だからこそ、逐一、メグの心をモニターしている人間が必要なんだ</p><p>何なのあたしには、よく判んないわよ</p><p>雪乃が、オレに不満を言う</p><p>みんないた方が楽しいってことさ</p><p>オレの決定だこのまま、このメンバーでお仕置き大会を開催する雪乃にもメグにも文句は言わせないいいな</p><p>雪乃とメグに対して</p><p>オレ、マナ、アニエス、月子、ヨミ、ルナ</p><p>うん実に良いキャスティングだと思う</p><p>ちょ、ちょっとそんなの勝手だわ、ヨシくん</p><p>不平を言うメグを雪乃が制する</p><p>こいつが、こう言うんだから仕方ないわよここじゃ、このバカが王様なんだからあたしたちは、従うしかないわよ</p><p>メグは納得していない</p><p>あのさ甘ったれのあんたに一応言っておくけれどさここでゴネたら克子や弓槻が出て来るわよあいつらのお仕置きは、このバカとは段違いよあたしは、心と身体でよーく覚えているけれどねっ</p><p>御名穂さんも、克子お姉さんもあたしには酷いことはしないわよ</p><p>あたしにはするのよっあんただって見てたでしょうがっお尻に、高周波マッサージ機とかご飯が、水とうまい棒だけとかっ</p><p>雪乃は色々あったからなあ</p><p>もうっ、何でもいいわよっ判ったわよ</p><p>雪乃の剣幕にメグが折れる</p><p>何でも好きにすればいいじゃないっ</p><p>アニエスが、自分の耳を両手で塞ぐ</p><p>メグちゃんやかまし過ぎですの</p><p>ホントお仕置きしないとダメだよねお兄ちゃん</p><p>そうだな行こうか</p><p>はーい、こっちだよっ</p><p>ルナとヨミちゃんは、雪乃ちゃんとメグちゃんを連行ですのっ</p><p>アニエスの指令に</p><p>はーいルナ、行くわよ</p><p>２人が、雪乃とメグの横に立つ</p><p>近寄らないでよちゃんと付いていくからっ</p><p>そういうメグを見て月子が</p><p>オレの言葉に、月子はメグを見て</p><p>しばらく、黙って下さいね</p><p>むぐぐぐっ</p><p>ついに巫女のもう１つの力を使う</p><p>これぐらいで、よろしいですか</p><p>月子は、オレの心も読んでいるから必要以上のことは、絶対にしない</p><p>加減ができるしオレの許可も、必ず事前に取る</p><p>助かるよ月子</p><p>オレは、月子にキスをした</p><p>メグが、怒ってこっちを見ている</p><p>まあ、月子お姉様だけズルイです</p><p>ヨミが、そう言うが</p><p>しょうがないよヨミお姉様だと兄さんの許可を取らないで、しかも、やり過ぎちゃいそうなんだから</p><p>だから、ルナがわたくしの力を抑えているのねっ</p><p>うん月子お姉様からの指令だから</p><p>なるほど、月子はそつが無い</p><p>さあ、雪乃ちゃんもキリキリ歩いて下さいのっ遅いと、お尻をペチペチ叩きますのっ</p><p>さては、また寧に変な映画でも観せられたな</p><p>お兄ちゃん、心配しなくて平気だよ大丈夫、大丈夫だからさっ</p><p>マナが笑ってオレの手を引っ張って行く</p><p>この部屋はＳＭルームだよな多分</p><p>こんな部屋もあったんだ知らなかった</p><p>わーお、木馬さんですのっ</p><p>アニエスが、眼をキラキラさせている</p><p>乗ってみたいですのパパ</p><p>アニエス、これは遊び道具じゃないからこんなの乗ったら股が裂けちゃうぞ</p><p>三角木馬なんだから</p><p>アニエスちゃん、こっちに大丈夫な木馬があるよっ</p><p>マナが、アニエスの意識を別の木馬に引き付ける</p><p>ああ、こっちは普通の木馬だな</p><p>白いアンティーク調の木馬だ</p><p>本当に馬を模して頭や尻尾が付いているなかなか本格的だな</p><p>足は、ログチェアみたいな弧を描く形になっていて前後に揺れるようにできている</p><p>ああ、本当はあそこの穴にバイブを差し込むのね</p><p>雪乃がその木馬を見て、そう言う</p><p>確かに、木馬の跨がって乗る位置に穴が開いている</p><p>あの穴にバイブを固定して女の子が、木馬に跨がるのか</p><p>そして、バイブを膣に挿入したままゆらりゆらりと木馬を揺らす</p><p>見た目は、可愛らしい本物の木馬だがやっぱり、セックス用なのか</p><p>パパ乗っていいですの</p><p>アニエスは、とてもお行儀がいいからちゃんとオレに一声掛ける</p><p>オレは一応白い木馬を調べる</p><p>本当に、後付けでバイブを挿す仕組みの木馬だよな</p><p>実は、バイブが内蔵式で何かの拍子で、木馬の中からズコズコ突き出てくるとかじゃないよな</p><p>他には</p><p>変な仕掛けは、付いてないよな</p><p>うん大丈夫そうだ</p><p>ていうか、どうせオレたちの様子をミナホ姉さんや克子姉は、モニターで観ているだろうから</p><p>マジでヤバイ木馬なら教えてくれるはずだし</p><p>よし、乗っていいぞアニエス</p><p>アニエスはスカートの下の白い太ももを剥き出しにして、白い木馬に跨がる</p><p>わーお揺れてますのぉっ</p><p>木馬を揺らして楽しんでいる</p><p>これいいな</p><p>真緒ちゃんとかも喜びそうだし</p><p>この白い木馬だけ、この部屋から出していつも遊べるようにしてあげようか</p><p>それはダメだ</p><p>この４ヶ月、克子姉たちがこの部屋を閉鎖していたということは</p><p>この部屋に良い思い出が無いんだな</p><p>白坂創介とそのお仲間は、みんなＳＭ行為が大好きなヘンタイ軍団だったんだから</p><p>この白い木馬にも嫌な記憶があるのかもしれない</p><p>克子姉たちが日常的に眼に付く場所に置くべきでは無い</p><p>パパ、これ真緒ちゃんにも、遊ばせてあげたいですのっ</p><p>いや、真緒ちゃんにはちょっと大きすぎて、危ないよ揺らしすぎて、落っこちて頭でも打ったら大変だろ</p><p>うーそうかもしれませんの</p><p>だからさ丁度良い大きさの木馬を、別に買ってあげるよ真緒ちゃんとアニエスが、一緒に遊べるサイズのをさ</p><p>アニエスだけが、この木馬で遊んでいたら真緒ちゃんも遊びたくなるだろ危ないからダメって言ってもこっそり１人で、ここに忍び込んで遊ぼうとするかもしれないそうしたら、もし頭を打ってケガをしてもみんな真緒ちゃんに気付かないかもしれない</p><p>だから、ここに木馬があることは、真緒ちゃんに話しちゃダメだぞアニエスが１人で遊ぶのもダメだここは、危なそうな物が多そうだし</p><p>オレは壁に掛けられている、ムチや鎖を指差す</p><p>真緒ちゃんと２人で遊べる安全な木馬はちゃんと買ってやるから</p><p>ホントですの</p><p>うん、約束するよ</p><p>木馬って、どこに売っているんだろう</p><p>インターネットで検索すれば見つかると思いますわ</p><p>オレの心を読んで月子が言う</p><p>そうか、子供用の木馬なら売ってるよな</p><p>アニエスパパと一緒に乗れる木馬が欲しいですの</p><p>オレとアニエスが２人で跨がれるサイズとなると結構デカくなるぞ</p><p>強度もそれなりにないと</p><p>ここの上でこうやって、ゆらゆらしながらセックスするのは、きっと楽しいと思いますのっ</p><p>アニエス気付いてしまったか</p><p>この白い木馬の本質に</p><p>それは今度、２人でこの部屋に来てその木馬でしよう</p><p>セックス目的ならこの木馬を使った方が良い</p><p>そういう使用のされ方も、きっと想定されているだろうし</p><p>真緒ちゃんには内緒だぞ</p><p>はいですのセックスのことですもの真緒ちゃんが１２歳になるまでは、秘密にしておきますのっ</p><p>アニエス大人になるまででなく何で１２歳って決定しているんだ</p><p>アニエスは、１２歳でパパとセックスするようになりましたのっルナも、そうですのっだから、真緒ちゃんも１２歳になったら、パパとセックスしないといけませんのっ</p><p>真緒ちゃんは、アニエスの妹なんですから当然ですのっ</p><p>胸を張って、そう言うアニエス</p><p>いやそれはだな</p><p>今は、止そうこんなの話し始めたら、とてつもなく時間が掛かる</p><p>克子姉や渚みたいなお姉さんやマルゴさんみたいに、理論派で言うことに説得力のある人がいてくれた方がいいし</p><p>パパどうしましたの</p><p>不思議そうに、オレを見るアニエス</p><p>アニエスちゃん、そろそろ木馬から降りて今はお仕置きの時間だよっ</p><p>マナが上手に、話を変えてくれた</p><p>はいですのっパパ</p><p>オレは揺れる木馬を抑えて、アニエスが安全に降りられるようにしてやる</p><p>よいしょっ楽しかったですのよしよし</p><p>アニエスは、白い木馬の頭を撫でてやった</p><p>やっぱり、あっちの３角のよりこっちのお馬さんの方が可愛いですの</p><p>これなら３角木馬のことは忘れてくれるだろう</p><p>お兄ちゃんお仕置き用なんだけれど、これどう</p><p>マナが２つ並んだ、機械を指差す</p><p>あらぁ懐かしいわね、これ</p><p>雪乃が溜息を吐く</p><p>克子お姉ちゃんがこれがいいんじゃないかって言ってたんだけれど</p><p>それは、筋トレのマシーンに模した拘束装置だった</p><p>オレが、初めて雪乃をレイプした時に使った</p><p>まあ、いいわまた、これに縛られてあげるわよ</p><p>雪乃は拘束装置に座る</p><p>確か、これで手と足を固定するんだったわよね</p><p>装置のあちこちを確認する雪乃</p><p>何しているのよ自分で自分は縛れないんだからさっあんたが、何とかしなさいよっ</p><p>えっと多分、こうなんだろうな</p><p>オレは、雪乃の手首と足首を固定していく</p><p>そうそうこうだったわあふふっ、懐かしいわぁっ</p><p>何で嬉しそうなんだ雪乃は</p><p>じゃあ、恵美はそっちね</p><p>雪乃がメグに言う</p><p>メグは、初めて見る機械に怯えている</p><p>よ、ヨシくんお願い</p><p>オレは、メグの方へ行くが</p><p>こっちの機械は雪乃の装置とは、固定ベルトの位置が違うぞ</p><p>そこじゃないんだと思います</p><p>多分、右手がここで左手がここ足が、こことここなんじゃないかな</p><p>ああ、判ったこうなのね</p><p>メグがルナの言うとおりに、装置に跨がる</p><p>うんまるでオートバイに跨がっているような態勢だな</p><p>マナが頷く</p><p>これさ雪乃お姉ちゃんの方は、装置を起動させると、仰向けで足を開いた状態に固定されてさメグお姉ちゃんの方の機械は、うつぶせでお尻を高く突き出す形になるんじゃないの</p><p>ああ、そうねわたくしも、そうだと思いますわ</p><p>ヨミが言った</p><p>雪乃お姉ちゃんとメグお姉ちゃん２人を同じ様に機械で拘束しても、面白くないから、それぞれ別の形になるように、克子お姉ちゃんが調整しておいてくれたんじゃないかなぁ</p><p>マナの推測通りだと思う</p><p>よっし、それじゃあ実際に、機械を動かしてみるぞ</p><p>オレは拘束装置の電源を入れる</p><p>ついにガンダムＢＦ以外、観るアニメがなくなってしまいました</p><p>今期は</p><p>キルラキルは、４話でお腹いっぱいになってしまいましたので</p><p>はあどんどん、アニメ離れが進んでいるような</p><p>いや、まあそもそも、私の世代向けに作られているものではないので</p><p>楽しませてくれという方が、間違っていると思いますが</p><p>何か寂しいです</p><p>777．打擲しまーす</p><p>２台の拘束装置の上で</p><p>それぞれ、手首と足首を個体されている雪乃とメグ</p><p>雪乃は、仰向けの態勢で大きく開脚し</p><p>メグは、うつ伏せになって、お尻を高く上げている</p><p>２人とも、お風呂上がりだから</p><p>寝間着代わりのスエット姿だった</p><p>雪乃の着ているスエットはおそらく、寧のものを貸してあげたんだろう</p><p>メグはスレンダーだから、妊娠して胸が大きくなっている雪乃では服が合わないだろうから</p><p>で、どうするつもりよ</p><p>こいつらが見ているのも、恵美が隣にいるのも気に入らないけれど、受け入れてあげるわよだから、さっさと始めなさいよお仕置き</p><p>なぜ、お仕置きされる方がこんなに偉そうなんだ</p><p>もちろん、あたしの方が恵美より、長い時間を掛けて、丁寧かつ重点的にやってもらうわよ判っているわよね</p><p>そんなのズルいわよっ何で、雪乃の方がたくさんしてもらえるのよっこういうのは普通、公平にするものでしょっ</p><p>メグが文句を言う</p><p>あんたは普段から、こいつとヤりまくっているんだから、いいでしょっあたしは、４ヶ月ぶりなのよっ</p><p>そんなの関係無いわよっ</p><p>うるさいわねっ恵美のくせにっ</p><p>あー、もう、ガミガミ怒鳴らないでよっ雪乃のバカっ我が儘女っもうっ、大嫌いっ</p><p>あたしだって、あんたのコトが嫌いよっ恵美っ</p><p>お姉ちゃんたち、うるさいですのパパ、アニエスとセックスしましょう</p><p>ヨミもしたいですわっ</p><p>ヨミが、オレの背中に自慢のロリ巨乳を押し付けてくる</p><p>ルナも、おいでですのっ</p><p>アニエスに呼ばれて、ルナもオレの腕に身体を寄せる</p><p>今はあ、あたしたちのお仕置きタイムよっ</p><p>そ、そうよ勝手にヨシくんのことを取らないでよっヨシくんも、あたしたちだけを見て</p><p>そうそう、その通りよっ</p><p>何だ今度は、共闘しているぞ</p><p>でもさぁ、お姉ちゃんたち世の中には、放置プレイっていうお仕置きもあるんだしさ</p><p>このまま、縛られているお姉ちゃんたちを無視してお兄ちゃんに、あたしたちがご奉仕するっていうのもアリだと思うんだよねえ</p><p>ま、マナあなた、何を言っているのよ</p><p>ちょっと、馬鹿なことを言っていると怒るわよ、舞夏</p><p>まあ全ては、お兄ちゃんが、どうするか決めることだけどねマナは、お兄ちゃんのセックス奴隷だから、何でも言うこときいちゃうもん</p><p>ヨミも聞いちゃいますわっ</p><p>ボクも奴隷ですからセックスの</p><p>アニエスもパパが大好きっ</p><p>月子を見る</p><p>月子何か考えがあるんだろ</p><p>だから、月子たち３姉妹とマナがわざわざ来てくれたんだろ</p><p>雪乃とメグのお仕置きに</p><p>雪乃さんと恵美さんはとても似たご性格だと、お見受け致します</p><p>月子の言葉に、２人は反発する</p><p>な、何言ってるのよっ似てないわよあたしが恵美となんてっ</p><p>そ、そうよ似てないわよっあたし、雪乃みたいな子とは違うわっ</p><p>うんそっくりだな</p><p>お２人とも湧き上がった感情を、即座に表現なさいますしかも、少し攻撃的に</p><p>月子の眼が、２人を捉えている</p><p>この攻撃性は防衛本能の裏返しですつまり、本当はお２人とも、とても気の小さい恐がりなご性格なんですそれを相手に察されないように、攻撃的な言動をしてしまうのだと思います</p><p>オレも、２人を見る</p><p>な、何よぉ</p><p>月子の指摘に、メグも雪乃も勢いを失う</p><p>つまり、恐がりだからすぐにキャンキャン喚くってことなんでしょ</p><p>マナが、クスクスと笑った</p><p>ほーんと、お姉ちゃんたち困ったちゃんだよねぇ</p><p>うー、困りますのまったく</p><p>同じ血を引く妹たちが、メグと雪乃を呆れた眼で見ている</p><p>それってさ雪乃もメグも、まだ他の家族を信用していないっていうか心を開いていないっていうことなんだよな</p><p>オレは月子に尋ねる</p><p>はいその通りですわ信用していない、心を開いていないというよりも、むしろ自分の心を他の人に見られることを恐れていらっしゃるんだと思います</p><p>まあ雪乃は、しょうがないよまだ、この家に来たばかりだし</p><p>そう、そうよアンタ、良いこと言うわねっあたしは悪くないっ</p><p>ちょっと、ヨシくんそんなのおかしいわよっあたしは</p><p>メグが、慌てて反発するが</p><p>違うよ、お兄ちゃんそういうことじゃないんだよ</p><p>このお姉ちゃんたちはさ、むっつりスケベなんだよ２人とも</p><p>むっつりスケベ</p><p>パパむっつりスケベって何ですの</p><p>キョトンとした顔で、アニエスがオレに尋ねる</p><p>多分、マナが説明してくれると思うよ</p><p>オレも良く判らない</p><p>うっかりハチベェなら聞いたことがあるが</p><p>あーあカッコ付けちゃってさ馬鹿みたいこのお姉ちゃんたちはさ他の人に、自分の心の中の欲望とかを知られたくないんだよそういうのを見られることは、恥ずかしいし、カッコ悪いし人に知られたら、自分の負けになっちゃうって思っているんだから</p><p>何が負けですの</p><p>アニエスが、マナに尋ねる</p><p>例えばさお兄ちゃんとセックスしたいと思ってもさ、自分の中にそういう欲求があることを他の子に知られるのが恥ずかしいんだよねだから他の人に気付かれないようにって、いつも必死に隠しているわけ真っ赤な顔して</p><p>眼を丸くするアニエス</p><p>訳が判らないですのパパにお願いしたら、いつでもセックスしてくれますのにそれに、みんなの前でセックスすることも、全然、恥ずかしいことではないですのっ</p><p>アニエスの性体験が、異常なんだけれど</p><p>初体験からずっと、いつも誰かに見守られているし</p><p>ていうか、アニエスとは２人きりのセックスの方が少ないかもしれない</p><p>もっと、どこかへ連れて行って</p><p>アニエスと２人だけで、ラブホテルに泊まる機会とかを増やすべきかもしれない</p><p>だからアニエスちゃんと違うんだよこのお姉ちゃんたちは、あたしたち家族のことを信用してないからほら、メグお姉ちゃんて自分の当番日の時は、あたしたちも呼んでくれるけれどさ</p><p>あっそう言えばいつも、こっそりパパとセックスしていますの</p><p>メグは公式スケジュールの予定以外は、いつも突発的にセックスを求めてくる</p><p>自分の中にセックスしたいっていう欲求が湧いてきても恥ずかしがって、あたしたちには隠したいんだよだから、あたしたちに気付かれないように必死でガマンしてさでも、そのうちにガマンしきれなくなるでしょそうしたら、お兄ちゃんの方に何で、あたしを犯しに来てくれないんだって逆ギレしたりするわけそれで、お兄ちゃんに怒りながら、セックスしてもらうんだよあたしたちから見えない場所で、こっそり隠れて</p><p>ううーっ、確かにメグお姉ちゃんそうしてますのっ</p><p>ムッとして、アニエスがメグを睨む</p><p>へえ恵美、そんなことしてるんだそれでいつも、ガミガミ怒鳴っててははーん、欲求不満なのねぇ</p><p>雪乃が、メグを見て笑う</p><p>ち、違うわよあたしはっ</p><p>大きな声出さないでよますます、欲求不満になっちゃうわよっ</p><p>そんな雪乃の首筋に月子が手を当てる</p><p>そうおっしゃる雪乃さんも相当、欲求不満でいらっしゃるようですね</p><p>な、何のことよっ</p><p>月子が心を読む</p><p>ああ毎日の様にご自分で慰めていらっしゃったのですね公様のお姿を想像なさって</p><p>なななななっ</p><p>公様に少し、乱暴に犯していただくのがお好きなんですねだからいつも、そのことばかりを想像なされてほとんど毎日、なさっているんですね</p><p>ああああ、あたしが何をしてるっていうのよッッ</p><p>キレ喚く雪乃</p><p>だからオナニーでしょ</p><p>そっけなくマナが答えた</p><p>あたしと同じ家に住んでた頃も雪乃お姉ちゃん、してたじゃないのお姉ちゃん、声が大きいからさあたしの部屋まで、アンアン喘ぐ声が聞こえてたもん</p><p>ま、舞夏あああ、あんた</p><p>ああ白坂創介の家でのことか</p><p>イキそうになる頃にはさ家全体が、ミシミシ揺れるんだよ雪乃お姉ちゃん、暴れすぎいったい、どんなオナニーしているわけ</p><p>マナが、意地悪な笑みを浮かべる</p><p>もちろん、家が揺れるほどのオナニーなんてただの冗談なんだろうけれど</p><p>でも本当に、公様のことばかりなのですね公様のことだけを想ってなさっていますね</p><p>月子がそう読み取る</p><p>だってあたし、そいつとしかしたことないしそいつのセックスってメチャクチャでしょ破天荒で刺激的でいつも思い出しちゃうのよ色んなコトをされたこと他の男とかとしたいとか思わないわよあたしは</p><p>公様のことを愛していらっしゃるのですね</p><p>ち、違うわよっこんなのは愛じゃなくって肌が合うってだけよ肌っていうか、こいつのチンコがフィットするのよあたしの穴につーかセックスだけよ、ホントこいつ絶対に、危ないことはしないしレイプでも安心できるしていうか、あたしのこと大好きじゃないのこいつだからよあたしの方は別に、こんな男、どうでもいいんだからチンコ以外は</p><p>なるほど好きで好きで仕方がないのですね</p><p>だから違うわよっ</p><p>でも、雪乃さんは公様の赤ちゃんを産むことに、幸せを感じていらっしゃるじゃないですか</p><p>うぐぅ</p><p>こちらのお屋敷で、今日から公様と一緒に暮らせること公様が、御名穂様に頭を下げてお願いして下さったことに喜びを感じていらっしゃいます公様に感謝の念をああマナさんとアニエスさん、それに真緒さんのことも大好きなんですね恵美さんのことも、言葉ほど嫌ってらっしゃらないし公様が見守っていて下さるのですから、ここで幸せになれると確信なさっているじゃないですか</p><p>勝手にあたしの心を読まないでよもおっ</p><p>雪乃が顔を真っ赤にして、そう言う</p><p>アニエスも雪乃ちゃんのことは好きですの</p><p>だからもっと、怒っちゃわないで素直になって欲しいですの</p><p>雪乃が、アニエスを見る</p><p>パパはとっても、寂しがり屋なんですのだからパパのことが好きなら、好き好きって言ってあげないといけないんですのとっても、喜んでくれますのアニエスも嬉しくなりますのパパも、アニエスのこと好きって言ってくれますの</p><p>そうだよね雪乃お姉ちゃんみたいに好きなのに、嫌いとかこのバカとか、大きな声で怒鳴りまくってたらその内、お兄ちゃんに嫌われちゃうよねぇ</p><p>そんなことないわよそいつ、あたしにベタ惚れなんだから</p><p>雪乃は、堂々とそう言い切る</p><p>て思ってたんでしょ雪乃お姉ちゃんお姉ちゃんがいない間に、この４ヶ月このお屋敷の中で、どれだけの闘いがあったと思ってるわけ</p><p>みんなさもちろん他の子のことは、尊重しているけれど自分がお兄ちゃんの１番になりたいって思っているわけだから、全員女の磨き合い、競い合いだよお兄ちゃんの気を惹くためにはさ</p><p>気付いていないのあたしたちみんな４ヶ月前より、ずーっとレベルアップしているはずなんだけれど女らしさも、美しさもセクシーさもさ</p><p>特にマナは</p><p>背も伸びている体つきも変わった</p><p>美少女度もアップしている</p><p>その上、家事までこなすようになっている</p><p>久しぶりにあんたの顔を見た時はビビったわよ</p><p>あんただけじゃないわ香月家のお嬢様たちとかアニエスも綺麗になってるしそれからほらお嬢様の警護の小さい子も</p><p>美智のことか</p><p>香月セキュリティ・サービスのお姉さんたちまでていうか、克子や弓槻まで雰囲気が違ってたわあたしびっくりしたんだから</p><p>雪乃には、そう見えていたんだ</p><p>奈島寧はほら、あの人は元から美人だから、気にならなかったのよイーディが可愛くなっていってるのは判ってたけれどあの子は、元が酷かったでしょ顔立ちは美人だけれど昔は、お洒落とか全然知らないみたいだったし</p><p>オレたちが出会ったばかりの頃のイーディはニューオリンズの暗殺教団からミス・コーデリアの私兵として売り飛ばされたばかりだったもんな</p><p>ほとんど教団外の世界を知らなかった頃だから</p><p>何より恵美が悪いのよこの子はそんなに変わってなかったでしょだから、他の人たちが、こんなに変化しているとは、ここの家に来るまで想像していなかったのよ</p><p>そうかいつも、同じクラスで姿を見ているメグが</p><p>雪乃が一番意識しているメグが、変わっていなかったから</p><p>そうだねメグお姉ちゃんは一緒に暮らしているのに、唯一劣化しちゃった人だからね</p><p>ま、マナ</p><p>だって、そうでしょお兄ちゃんの婚約者っていう肩書きに胡座をかいて１人だけ努力してなかったわけだもの女を磨くことも、お兄ちゃんに振り向いてもらうための努力も怠ってきたんだからさっ</p><p>あ、あたしはあたしのできることを</p><p>言い訳はいいからさ</p><p>マナは姉に厳しい</p><p>それなのに寧お姉ちゃんや、みすずお姉ちゃんたちに、すっかり引き離されちゃったことを逆恨みしてさお兄ちゃんにも、どうして、あたしのことを振り向いてくれないんだって嚙み付いて自分のことは棚に上げて、全部人のせいにして、我が儘放題で大暴れしてきたのが、ここ数日のメグお姉ちゃんなんだからさっ</p><p>メグは言葉を失う</p><p>だからお仕置きなのにさお兄ちゃんの方から、自分のことを求めてくれたってそのことだけにしか眼がいかないからそれで、お仕置きされる側なのに、ワーキャー文句ばっかり言ってたわけでしょ情けないなあメグお姉ちゃんは</p><p>へえ、そうなんだぁ恵美カッコ悪ーい</p><p>と、小馬鹿にして囃し立てる</p><p>雪乃お姉ちゃんだって、おんなじだよっ</p><p>マナが雪乃を叱咤する</p><p>雪乃お姉ちゃんもお仕置きって言葉だけトキメいちゃってさ何よ、お仕置き、ヤッホーってのはバカなのあたし、妹として情けなくて涙が出るわよっ</p><p>雪乃も沈黙する</p><p>つまりここでのお仕置きとは、正しい意味での悪行に対しての仕置き行為ということですわね</p><p>月子が、やんわりとオレに言った</p><p>ああだから、オレと雪乃とメグの３人だけじゃなくてマナたちもいるんだ</p><p>オレと３人だけなら恥ずかしいことをしても、セックスのプレイの一環だけど</p><p>ちゃんと、マナたちも見ているからねお姉ちゃんたちの恥ずかしいところ</p><p>はい拝見させていただきますわ</p><p>月子が優しく微笑む</p><p>不意にアニエスが、オレを見上げる</p><p>どうしたんだ、アニエス</p><p>あのねアニエス、ムラムラしてきちゃいましたのパパのオチンチン、舐めていていいですの</p><p>あ、ヨミ先生に、おっぱいをペロペロして欲しいです</p><p>ルナも、しよう</p><p>アニエスが、ルナに声を掛ける</p><p>えっと、ボクは</p><p>ルナはまだアニエスやヨミほど、性欲が旺盛じゃないんだよな</p><p>というか、これが普通の１２歳で</p><p>アニエスは、ちょっと行き過ぎている</p><p>ヨミは１４歳で、昨日処女を喪失したばかりだけれど</p><p>淫らな素質があるんだよな</p><p>ヨミはすぐに、セックスにハマる</p><p>いいよ、お兄ちゃんその辺に、みんなと座って見ていてよ最初のお仕置きは、マナがするからさ</p><p>何をするんだ</p><p>決まってるでしょお仕置きの最初は、お尻をペンペン叩く</p><p>マナは、このＳＭルームの壁に掛けられているたくさんのムチを指差す</p><p>ちょっとマナ</p><p>舞夏本気なの</p><p>姉２人はびっくりしている</p><p>アニエスちゃんたちもする</p><p>壁のムチを一つ一つ、ブンブン振って確かめながらマナが尋ねる</p><p>いいですのアニエスは、パパのオチンチンが大切です</p><p>ヨミもこっちがいいかも</p><p>ヨミは、さっそく上半身裸になっている</p><p>ルナちゃんは</p><p>マナに言われてルナは</p><p>ぼ、ボクも兄さんと一緒にいます</p><p>オレに、ぺったりとしがみついてくる</p><p>わたくしも見学致しますわ</p><p>月子は、オレの後ろに廻り込むと耳に囁く</p><p>ご心配いりませんわ</p><p>マナさんちゃんと正しい器具を選んでいらっしゃいますから</p><p>正しい器具</p><p>うん、これにしょっと</p><p>マナは本格的なムチではなく、長さ３０センチくらいの打擲棒を選んだ</p><p>近くの台を叩く</p><p>大きく鋭い音がした</p><p>ちょっと舞夏、そんなのであたしたちを叩くつもり</p><p>し、死んじゃうわよよ、ヨシくん止めさせて</p><p>メグが怖々とオレを見る</p><p>マナ雪乃は叩くな</p><p>あ、そうだよねやっぱり、そうしないとねっ</p><p>雪乃お姉ちゃんには罰が必要だけどお腹の赤ちゃんが可愛そうだもんねっ</p><p>ああ、だから雪乃へのお尻叩きは無しだ</p><p>ホッとする雪乃</p><p>でも、メグお姉ちゃんの方はいいんだよね</p><p>最初から、そのつもりで尻を高く上げるポーズで、メグを縛り上げたんだろ</p><p>ああ、構わない思いきりやれ</p><p>メグが、怯えてスエットを穿いているお尻を揺らしている</p><p>はいはいはーい、大人しくして下さーい</p><p>マナは、メグのお尻を手の平でペチペチ叩くと</p><p>それではオープン致しまーす</p><p>お、オープンて何よ</p><p>マナの言葉に、慌てるメグ</p><p>だって、お仕置きなんだからちゃんと全部脱いで、裸のお尻を叩かないと意味がないってば</p><p>や、止めてみんな見ているのよ</p><p>だから、良いんじゃんかっ</p><p>マナは、メグのスエットをむんずと掴むとグイッと引き下ろす</p><p>いやぁぁ、止めて、止めなさいよっマナ、後で酷いわよっ</p><p>知ーらないっての</p><p>メグのお尻は、白いパンティ１枚だけでオレたちに突き出されている</p><p>ああ、月子さんたちメグお姉ちゃん、随分つまんないパンツ穿いてるなって思うかもしれないけれど部活のセンパイがウルサイから、派手なパンツは穿けないんだよメグお姉ちゃんの場合は</p><p>女子陸上部は部室での着替えの時に、見られるからなあ</p><p>て、言っても普通なら、お風呂に入った後に、もっと可愛いのに履き変えるよねえお兄ちゃんに少しでも振り向いてもらおうって、思っているんならさ</p><p>マナは打擲棒の先で、メグの無地のパンティを突っつく</p><p>こうやって、自分で女を捨ててるくせにお兄ちゃんへの要求は大きいんだから、メグお姉ちゃんて本当にギルティだよねぇ</p><p>はーい、こんなパンツも下ろしちゃいまーす</p><p>ちょっちょっと待ちなさいよ、マナ</p><p>マナは躊躇せずにメグのパンティをお尻の下まで、引き下ろした</p><p>メグの白いお尻</p><p>お尻の割れ目肛門と女性器が、剥き出しとなる</p><p>み、みんな見ないで見ないでっ</p><p>恥ずかしがって、尻を振るメグ</p><p>肛門が、グッグッと何度もすぼまっているのがよく判る</p><p>ざまあ、ないわね恵美</p><p>横の拘束台から雪乃が、メグを嘲笑う</p><p>雪乃お姉ちゃんはこれよりも恥ずかしいことをしてもらうからね</p><p>え舞夏</p><p>当たり前でしょお尻叩かないんだから身体にダメージは残らないけれど、心にはクリティカル・ヒットなことをしてもらうよっ</p><p>ちょっとあんた</p><p>隙アリッッ</p><p>いきなり、打擲棒でメグのお尻を殴打したっ</p><p>ピシィィッ</p><p>鋭く大きな打音が、メグのお尻に弾けるっ</p><p>叫ぶメグ</p><p>もう一発</p><p>ビシィィッ</p><p>きゃああああっ痛いわよっマナぁぁ</p><p>メグは、すでに涙目になっていた</p><p>見た目ほど、威力はありませんよあれは</p><p>月子が、オレに囁いた</p><p>ＳＭ用の道具には２種類あると、克子姉に聞いたことがある</p><p>本当に、相手を痛めつける威力のあるものと</p><p>音は派手だが実際には威力の弱い物</p><p>恵美さん自身は気付いていないようですが</p><p>ああメグは、本気でマナに叩かれていると信じている</p><p>大きく激しい打擲音のせいで、尻の痛みが何倍にも感じられるのだろう</p><p>な、なんでこんな目に合わないといけないのよ</p><p>他の女の子たちの前で肛門を見せて、お尻を叩かれる</p><p>そんなのメグお姉ちゃんが悪いんでしょ</p><p>メグお姉ちゃんが素直に、自分からお兄ちゃんに求めるよりもお兄ちゃんから求められる方が、あたし、カッコ良いって思っているから</p><p>お、思ってないわよっ</p><p>思ってるってのっ</p><p>また、鋭く大きな打音が、メグのお尻に弾けるっ</p><p>まだまだ</p><p>ピシィィッ</p><p>マナのお尻叩きが続いていく</p><p>最近、若い人に言って、信じてもらえなかったこと</p><p>１．昔のバスは、天井に乗客が勝手に開けて良い空気取り入れ口があって、そこを開けると空が見えた</p><p>２．昔の電車の切符の販売機は子供は、赤い板を引き上げて、子供用のボタンを押した</p><p>３．昔の電車のトイレは線路が見えた</p><p>４．昔のバスは、小銭を持っていないと、運転手がキレて乗せて貰えなかった</p><p>当然、両替とかも絶対にしてくれない</p><p>５．昔は電車もバスも働いている人の態度がすっごい悪かったサービス精神皆無</p><p>６．毎年、電車のストライキがあって、学校が休みになるかどうか、朝のニュースで確認しないといけなかった</p><p>778．好きか嫌いか</p><p>マナによるメグのお尻叩きが続いている</p><p>もお、いやぁぁこんなのぉ</p><p>憤るメグ</p><p>そんなメグの耳に、マナは囁く</p><p>メグお姉ちゃんお兄ちゃん、ちゃんと見てくれているよ</p><p>お尻を叩かれてお仕置きされているメグお姉ちゃんを見てオチンチン、大きくしているよ</p><p>オレのペニスは、すでにズボンの中から露出されている</p><p>はむっ美味しいですの</p><p>そして、勃起した亀頭をとろんとした眼で、アニエスが舐めしゃぶっていた</p><p>先生もっと触って</p><p>ヨミが、オレの手に自分のおっぱいを押し付けてきたから</p><p>オレは、ロリ巨乳を揉みしだいている</p><p>ルナは、ヨミの反対側からオレの腕に抱きついてオレの耳と首筋をペロペロ舐めてくれていた</p><p>ほーら、お兄ちゃんみんなにご奉仕してもらっているけれど、眼はちゃんとメグお姉ちゃんのお尻を見てくれているよ</p><p>メグのお尻には打擲棒で叩かれた跡が、赤く付いていた</p><p>もちろん、この打擲棒は身体に甚大なダメージを残すようなものではないから</p><p>今は肌が赤くなっても、数時間で腫れは消えると思う</p><p>見ているけれど嫌</p><p>メグは、オレたちの方を見てそう言う</p><p>他の子にしてもらいながらなんて嫌ヨシくんにはあたしだけを、見てて欲しいのに</p><p>マナがまた強く、メグのお尻を叩く</p><p>メグお姉ちゃんは、本当にいけない子だよねダメな子だよね</p><p>お兄ちゃんは、あたしたちの王様なんだよみんなの王様あたしたちは、お兄ちゃんにお仕えしているんだよ</p><p>マナの言葉に月子が、そっとオレの耳に小さな声で囁く</p><p>マナさんの言うとおりですわ公様はわたくしたちの王様です</p><p>しかも、あたしなんて本当は、王様であるお兄ちゃんの奴隷でしかないのにお兄ちゃんは、お姫様みたいに大切にしてくれているよ</p><p>アニエスもパパのお姫様ですのっ</p><p>アニエスが、ちゅぱっとオレの勃起から唇を離してオレを見上げて、そう言う</p><p>ニコッと、微笑んで</p><p>わたくしもヨミもお姫様になりますわ</p><p>ヨミとルナが、左右からオレに言う</p><p>そうだよお兄ちゃんは、自分の女をみんな公平にお姫様として扱ってくれているんだよ</p><p>マナが、明るくそう言った</p><p>なのに、メグお姉ちゃんは１人だけ、女王様になろうとしていた</p><p>メグが女王様</p><p>それもお兄ちゃんにお仕えするんじゃなくって女王様として、お兄ちゃんまでひれ伏させようとしていたよね</p><p>メグが、反論しようとした瞬間</p><p>マナは、打擲棒を振るう</p><p>今は、マナがメグお姉ちゃんにお話する時間だよ</p><p>ニッと、マナは微笑む</p><p>メグお姉ちゃんはいつも、お兄ちゃんが自分のことだけを見てくれて、チヤホヤしてくれて、追っ掛けてくれるようになることを望んでいたそうでしょ</p><p>ち、違う</p><p>違わないそうだったんだから</p><p>マナは断言する</p><p>いや、別に変な事じゃないよそういう考えの女の子って、結構居るから男の子と付き合ったら、自分のことを何から何まで受け入れて、服従してくれないとガマンできないって子は、割といると思うよ</p><p>でも、メグお姉ちゃんの場合はライバルが強すぎたよね美人過ぎる寧お姉ちゃんや、超お嬢様のみすずお姉ちゃんとかああいうお姉さんたちには、自分は勝てないってコンプレックスを抱えて</p><p>寧お姉ちゃんやみすずお姉ちゃんにコンプレックスを感じないって言い切れるの</p><p>パンっと、マナは打擲棒でメグの拘束台の縁を叩く</p><p>それはあったと思うわよどうせ、あたしはあの人たちには勝てないから</p><p>あっそだってさご観覧の皆さん</p><p>マナは、月子たちにそう言う</p><p>それでメグお姉ちゃんは、寧お姉ちゃんたちにコンプレックスを感じていてそれなのにもかかわらず、そのコンプレックスから発生した心の葛藤を、こともあろうことに、お兄ちゃんにブツけたんだよねっ</p><p>メグお姉ちゃんの中での心の問題なのに、お兄ちゃんに八つ当たりしてたでしょ違うかなぁメグお姉ちゃん</p><p>だってヨシくんはあたしのヨシくんなんだから、ヨシくんに相談したっていいじゃないっ</p><p>メグお姉ちゃんだけのお兄ちゃんじゃないよっみんなのお兄ちゃんだよあたしたちの王様なんだからっ</p><p>きっぱりとマナは言う</p><p>結局さメグお姉ちゃんは、自分のことを特別だと思っているんだよだから、お兄ちゃんは自分のことを特別な存在として丁重に扱ってくれないといけないんだって思い込んでるでも、現実はそうじゃないから</p><p>オレはメグだけを特別扱いすることはできない</p><p>現実はメグお姉ちゃんだけを、優遇することなんて許されるはずがないでしょでも、メグお姉ちゃんはそういう現実を、寧お姉ちゃんが美人だからとか、みすずお姉ちゃんがお嬢様だからそういう理由があるから、お兄ちゃんが自分よりも大切にしているんだってメグお姉ちゃんの頭の中だけで、理屈をすり替えようとしたんだよ</p><p>論理のすり替え</p><p>現実を正しく見ない</p><p>自分が傷つかないように、すり替える</p><p>メグお姉ちゃんの中ではお兄ちゃんが自分のことを最高の存在として特別待遇にしてくれるというのが正しいことだと思っているからそうなっていない現実の方が、間違っているって感じているんだよ</p><p>間違っているのは現実の方</p><p>実際にはメグお姉ちゃんの方が、勝手に寧お姉ちゃんやみすずお姉ちゃんにコンプレックスを感じているだけなのにメグお姉ちゃんは、あのお姉ちゃんたちに一方的に虐められていると思い込んでる</p><p>それはだって、あの人たち、絶対にあたしのこと嫌っていると思うもの</p><p>メグはそう思っているんだ</p><p>あたしのこと邪魔だと思っているわ家族から追い出したいって思っているんでしょ</p><p>メグお姉ちゃんが、そう感じるのは勝手だけどさだったら、直接、寧お姉ちゃんやみすずお姉ちゃんに文句を言えばいいのにさ</p><p>そんなの言えるわけないじゃない</p><p>言ったって無駄よあの人たちの方が、あたしよりも何倍も頭が良いんだからまた、上手い具合に言い負かされちゃうだけよ今までずっとそうなんだから</p><p>寧やみすずの論理的な説得は、まったく効いていない</p><p>最初から、メグは寧やみすずは悪意を持って自分をイジメていると感じているから</p><p>言っていることの内容なんて、最初から聞いていないんだ</p><p>だからってさ寧お姉ちゃんたちから感じた不満を、お兄ちゃんにブツケるのは間違っていると思うけれど</p><p>だってヨシくんはあたしヨシくんにしか、そういうこと言えないんだもんっしょうがないじゃないっいいのよっあたしのヨシくんなんだからっ</p><p>だーかーら、メグお姉ちゃんだけのお兄ちゃんじゃないってば</p><p>結局家族の中に、メグのカウンターパートナーが居なかったということ</p><p>何でも、腹を割って離すことのできる友人がいなかったことが、いけなかったんだな</p><p>その役は、オレでは女たちの中の唯一の男であるオレではできない</p><p>女同士でなければ</p><p>ざまあないわね恵美</p><p>隣の拘束台で雪乃が笑う</p><p>あたしが言うのもなんだけれどさあんた、バカみたいよ恵美情けないし、みっともない</p><p>雪乃は黙ってなさいよ</p><p>メグが、雪乃にそう言う</p><p>黙ってられるわけないでしょこんな面白い見せ物なかなかないものっ</p><p>そんな雪乃に月子が</p><p>あらこれは、ほんの数ヶ月後の雪乃さんの姿なんですけれど</p><p>不審がる雪乃</p><p>雪乃さんも、このままでしたら数ヶ月後には、今の恵美さんのようになるということですわ</p><p>そうだよだから２人並べてお仕置きしているんだよね</p><p>月子の言葉に、マナがそう付け加える</p><p>あたしが恵美みたいに冗談でしょそんなことになるわけないわよ</p><p>雪乃は、無理に笑おうとするが</p><p>そうでしょうか雪乃さんも公様が、自分のことを特別な存在だと思っていらっしゃると信じていらっしゃいますわね</p><p>月子は心が読める</p><p>うん自分だけ特別の絆があるって、勝手に信じ込んでいるよね雪乃お姉ちゃんはさ</p><p>そう言うマナに、雪乃は</p><p>それは当たり前でしょあたしはそこのバカの子供を身籠もっているのよ</p><p>自分のお腹を見る</p><p>お兄ちゃんの赤ちゃんなら、渚お姉ちゃんだって妊娠しているし</p><p>わたくしもその予定ですわ来年には、出産致します</p><p>月子は一切、避妊薬を飲んでいない</p><p>アニエスも、パパの赤ちゃんが産みたいですのっ</p><p>オレの足の間でフェラを続けていたアニエスが、ニッコリと微笑む</p><p>みんな産むよあたしも産むしいずれはだから、今、お兄ちゃんの赤ちゃんを妊娠しているなんて全然、リードにならないよお兄ちゃんは、雪乃お姉ちゃんの赤ちゃんも、マナの赤ちゃんも公平に可愛がってくれることは判っているしさ</p><p>でもあたしはあたしは特別なのよだって、そいつあたしのことが、一番好きだものっあんたたち全員より、あたしのことが好きなんだからっ</p><p>だってそいつの方から、言ったのよあたしに、ここに居て欲しいってだから、あたし居てあげることにしたんだからっ</p><p>そう叫ぶ雪乃にマナは</p><p>それは、ほら１周しただけだからさ雪乃お姉ちゃん</p><p>何１周って</p><p>雪乃が、怪訝な顔でマナを見る</p><p>５月の段階でさお兄ちゃんは、１度、雪乃お姉ちゃんを見限ったんだよあたしたち家族のために家族を守るために雪乃お姉ちゃんへの思いは、捨ててくれたんだよ</p><p>あの頃の雪乃お姉ちゃんは酷かったもの本当に誰とも一緒に生きていけないような身勝手で、独善的な性格だったから大声で、狂ったみたいによく泣いたし、よく喚いたし人の話なんか、全然、聞こうとしなかったしさ</p><p>ああ、かつての雪乃はそういう女の子だった</p><p>今のメグお姉ちゃんみたいにね</p><p>本当にそっくりだよ環境が逆転したら、こんなに似ちゃうものなのかって、ビックリしてるものやっぱり姉妹なんだよねメグお姉ちゃんと、雪乃お姉ちゃんは</p><p>あたしは雪乃になんて似ていないわよ</p><p>あたしだってって、言いたいけれど</p><p>雪乃がメグを見る</p><p>そう言われてみたら確かに似ているかもしれないわね今の恵美は昔のあたしに</p><p>雪乃はこの４ヶ月、世間の厳しさを身にしみて知ったから</p><p>客観的に自分を見る眼を身に付けている</p><p>確かにこの不躾で、誰にでも失礼こいちゃうところは、昔のあたしっぽいかも</p><p>あたしは違うわよ</p><p>そう雪乃お姉ちゃんは、変わったあれから４ヶ月経って少しは丸くなった今なら、あたしたちの家族の一員になっても大丈夫だって、お兄ちゃんは感じたんでしょだから雪乃お姉ちゃんを受け入れることにしたのよ</p><p>ですが今のままのご認識ですと、いずれ破綻をきたしますわ</p><p>あたしたちの家族にはルールがあるから家族が仲良く生きていくためのルールが</p><p>アニエスちゃんお兄ちゃんは家族の中で誰が一番好きだと思う</p><p>うーパパは家族全員、みんな好きですの</p><p>でも、特にこの人のことが好きなんじゃないかとか感じない</p><p>パパだって、色んな時がありますからその時、その時ですの</p><p>寧ちゃんに甘えている時もあれば、克子ちゃんの時もありますの他の子の時もたまぁに、アニエスに甘えてくれる時もありますそういう時は、とっても嬉しくていつもより何倍も、セックスが気持ち良くなりますの</p><p>オレそんなにフラフラしているんだ</p><p>でも、パパは本当にみんなのことが好きですのだから、メグお姉ちゃんがどうして、そんなにパパに嫌われていると思っているのかアニエスにはよく判りませんの</p><p>あ、あたしが</p><p>アニエスの言葉に、驚くメグ</p><p>はい嫌われていると思っているからそんなに怒鳴ったり、叫んだりしちゃうんですのでも、パパはメグお姉ちゃんのことも好きですのだから、心配しなくていいんですの</p><p>そう言ってアニエスは、再びオレの亀頭をチロチロと舌で舐める</p><p>パパ、そろそろ挿れてもいいですの</p><p>いやその</p><p>あ、アニエスじゃないですのルナにしてあげて欲しいですの</p><p>早くセックスでイケるようにならないとパパと一緒に、パパがお腹の中に射精してくれた瞬間に、同時にイケるようにならないとルナが可愛そうですの</p><p>これはこれでアニエスが、ルナを気遣っているということになるんだろう</p><p>ああ、もちろんルナだけでなく、ヨミちゃんや月子ちゃんもアニエスのことは、後回しでいいですの明日でもいいですのアニエスは、パパのオチンチンを大きくする係ですから</p><p>ニコッと、天使の様に微笑む</p><p>そうかでも、今はまだお話の途中だからもう少し後でな</p><p>オレは、アニエスの柔らかな頬を撫でてやる</p><p>判りましたのっ</p><p>アニエスはまた、フェラチオを再開する</p><p>アニエスちゃん、もう１つ聞いてもいい</p><p>マナがさらに尋ねる</p><p>アニエスちゃんは家族の中で、誰が一番お兄ちゃんのことが好きだと思う</p><p>アニエスはしばらく、もぐもぐとフェラしながら考えて</p><p>みんな、自分が一番だと思っていますの</p><p>ミナホちゃんは自分が一番、パパのことが好きだと思っていますし克子ちゃんや、みすずちゃん、寧ちゃんもそうですのアニエスも、そうですのよ</p><p>アニエスも家族の中の一番になりたいですの１番パパのことが好きな子に</p><p>でも、アニエスちゃんは、それでいいのお兄ちゃんは家族全員を公平に好きなんだよ誰が一番とか無いんだよそれなのにアニエスちゃんは、お兄ちゃんのことが一番好きな女の子になりたいの</p><p>マナの問いに、アニエスはハァと溜息を吐いて</p><p>しょうがないですのパパは、いつも一生懸命ですから</p><p>そして、オレのペニスの根元をキュッとシゴく</p><p>だから、アニエスも一生懸命にパパを応援してあげたいですのそれが、アニエスのお仕事ですからっ</p><p>丁寧にカリの裏を舐め上げてくれる</p><p>アニエスは本当に、フェラチオが上手くなったな</p><p>はいあでも、アニエスは一生、パパだけですから</p><p>克子ちゃんに教わりましたのパパは、時々アニエスがどこかへ行ってしまうんじゃないかとか他の男の人とセックスするんじゃないんって、不安になっちゃう時があるからそういう時には、そんなことないよって言ってあげないといけないって</p><p>アニエスはオレの亀頭に頬擦りする</p><p>アニエスはずーっと、パパと一緒ですの</p><p>うんありがとう、アニエス</p><p>どうしてお礼を言うんですのおかしいですの、パパ</p><p>アニエスは微笑む</p><p>えーと、克子ちゃんが他にも言ってましたの</p><p>あたしは愛されるよりも愛していたいでしたの確か</p><p>愛されるよりも愛していたい</p><p>愛されることは、自分ではどうすることもできないけれど愛することなら、自分の思い通りにできるからだそうですのっ</p><p>パパ大好きアニエスは、パパのことを愛していますの</p><p>うんオレもアニエスのことが大好きだ愛しているよ</p><p>わーおやったぁルナ、ルナパパがアニエスのこと、大好きですって</p><p>うん、良かったね</p><p>ルナがなぜか涙ぐんでいる</p><p>ボクも兄さんのことが好きアニエスのことも好き愛しています</p><p>わーお、わーおパパ、ルナが好きですって</p><p>ああ、オレも好きだよルナ</p><p>アニエスもルナのこと、愛していますのっ</p><p>ヨミだって、大好きですわっ先生も、アニエスちゃんも、ルナもみんな大好きっ</p><p>ヨミも、泣いている</p><p>ヨミも愛されるより、愛していたいっみんなのこと、好きになるっみんなが好きっ</p><p>アニエスも好きですのっパパ</p><p>ああ、オレも好きだヨミ</p><p>わたくしも公様が皆様が好きですわ愛しています</p><p>うんオレも愛しているよ月子</p><p>あたしだって好きだよお兄ちゃん</p><p>あたしだってお兄ちゃんが大好き愛しているそして、お兄ちゃんが愛しているものも家族も好き大切にしたいの</p><p>オレもお前が大好きだ愛しているよ、マナ</p><p>雪乃が大きな溜息を吐く</p><p>はぁぁ判ったわよあんたたちが舞夏が何を言いたいのか、ようやく判ったわよ</p><p>あたしも納得できないけれど、あんたのことが好きよ愛しているわよまったく</p><p>驚いて雪乃を見るメグ</p><p>この場の流れにさ乗っからなかったら、あんたは本物の大馬鹿者よ、恵美</p><p>雪乃はメグを睨んでそう言う</p><p>オレも、雪乃のこと好きだぞ愛しているから</p><p>そんなの４月の入学式の頃から、知っているわよ</p><p>雪乃は、つっけんどんに答える</p><p>あんたはあたしのことしか見ていなかったんだから</p><p>アニエスも好きですの雪乃ちゃんのこと</p><p>ありがとうあたしも好きよあんたのこと可愛いと思ってる</p><p>そして、雪乃は再びメグを見て</p><p>つまりさあたしたちに、この屋敷の中でつまらない内部抗争をやられたら、みんなが迷惑するってことなのよねそりゃ、弓槻たちが苦しむのは、ザマアミロだけど年下の子たちまで困らせるのは、確かに良くないわよねそういうことなんでしょ舞夏</p><p>そういうことだって、雪乃お姉ちゃんこの屋敷に居られるとなったら、早速、自分の派閥を作ろうとしていたでしょ</p><p>雪乃は美子さんとメグばかりと話していたそれと、真緒ちゃんやアニエスと</p><p>はいはい判りました政治的な行動は、一切取りませんでもあたしたちだけじゃなくって、向こうにも言っておいてよね</p><p>何で、お前たちのお仕置きの時間が遅れたと思っているんだ</p><p>あああの子らもお仕置きされたわけねあたしたちの前に</p><p>さっき、みすずも泣いていた</p><p>オレにとっての１番の存在になりたいって</p><p>無理に仲良くしようとしなくてもいいけれどわざわざ波風の立つようなことをするなよ</p><p>判ったわよ反省するわ</p><p>今の雪乃は５月の時とは違う</p><p>メグお姉ちゃんはどうなのよ</p><p>メグお姉ちゃんはお兄ちゃんのこと、好き</p><p>結局、ヨシくんはあたしが我慢すればいいって、言うの</p><p>やっぱり判っていない</p><p>恵美あんたの脳みそは、梅干し大かっステゴサウルスなのこのバカっ</p><p>雪乃が、メグを罵る</p><p>我慢なんて、みんなしているのよっ自分だけがツライなんて思うなっバーカ</p><p>何よ雪乃人のことバカバカ言わないでよっこのバカっ</p><p>バカにバカって言う方がバカだって知らないのこのバカ</p><p>マナが、メグの尻を打つ</p><p>ちょっと、静かにしてよっお姉ちゃんたち</p><p>なんであたしだけなのよっどうして、雪乃は叩かないの</p><p>妊婦だからっ</p><p>マナははっきりと、そう言った</p><p>それとメグお姉ちゃんは、本当に判っていないんだよねっあああ、頭にくるなー、ホント</p><p>それじゃあ、ブッちゃけるけどさメグお姉ちゃんは、寧お姉ちゃんやみすずお姉ちゃんたちだけをライバル視して、脅威に感じてコンプレックスを感じているんだよね</p><p>だってしょうがないじゃないあの人たちは綺麗だったり、お嬢様だったり</p><p>メグお姉ちゃんは何で、あたしたちのことは脅威に感じないのかってこと</p><p>どうして、マナやアニエスちゃんのことはライバルだと思わないわけ</p><p>マナの問いに、メグは</p><p>だって、あなたたちはまだ、小さいし</p><p>そんなの関係ないねっ</p><p>メグお姉ちゃんは家族のことを全然、公平に見ていないんだよ勝手に、家族の中にグレードの差を付けてさ自分のグレードより、上だと思う人だけ敵視しているんだよ下の子はどうにでもなるって思っててさ</p><p>雪乃がクククと笑い出す</p><p>舞夏の言う通りなんじゃないの確かに恵美はバカだからさ</p><p>だって、そうじゃないあたしならさもし、あんたたちの中で一番警戒するとすればアニエスちゃんや真緒ちゃんよだから、あたし一番に仲良くなろうって、思ったんだから</p><p>だって可愛いでしょ</p><p>それはそうだけれど</p><p>もしさ今のここのメンバーが、何かで意見が合わなくなってケンカしたとしたら最後に話をまとめるのは、あの子たちよ</p><p>弓槻がどれだけずる賢いとしても、香月家のお嬢様たちにどれだけ力があったとしても真緒ちゃんとアニエスちゃんが幸せな方を選ぶわよここの人たちは</p><p>だって、みんなアニエスちゃんたちのことが大好きだものあんたよりもね恵美</p><p>それなのに恵美は、自分がアニエスちゃんたちよりも高いグレードにいるって思っていたのホントバカに付ける薬は無いわね</p><p>黙り込むメグ</p><p>ねえ、アニエスちゃんあたしたちのことは判ったけれど恵美のことはどう思っているアニエスちゃんは、恵美のこと好き</p><p>雪乃の質問にアニエスは</p><p>苦い顔なのか</p><p>メグちゃん、悪い子じゃないんだけれどすぐにガミガミ怒るから</p><p>ちょっと、アニエス、あなた</p><p>好きなの嫌いなのどっち</p><p>雪乃がさらに尋ねる</p><p>するとアニエスは</p><p>うーんどっちでもないですの</p><p>どっちでもない</p><p>というかどうでもいいですの</p><p>明るい顔でケロリとそう答えた</p><p>そしてまた、オレのペニスの奉仕に戻る</p><p>初めて行った街で、古書店に入ったら</p><p>平然と、ご禁制の少女ヌード写真集が売ってました</p><p>普通の美術書と一緒に</p><p>一瞬、これを買ってネットオークションで売ったら、一儲けできるのではと思ったのですが</p><p>よく考えたら</p><p>売る以前に、買うことも、所持することも違法だということに気付きました</p><p>存在自体がイリーガル</p><p>もちろん、買わずに店を出ました</p><p>昔は、新宿の有名なマンガ専門店の</p><p>新刊コーナーの隣が、全部少女ヌード写真集で</p><p>無理にでも表紙が眼に入ってきたものですが</p><p>779．フラッシュ・バック</p><p>メグちゃんはアニエスが好きでも嫌いでも、どうせ、お家に居るんですのガミガミ言いますの変わらないですの</p><p>アニエスは、そう言う</p><p>みんなと仲良くする気が無い子なんですから、放っておくしかないと思ってますの</p><p>１２歳の４ヶ月前まで、地下室に監禁されていたハーフ美少女に、ここまで言われるとは</p><p>メグも絶句している</p><p>アハハハハハ</p><p>雪乃が、大きな声で笑い出す</p><p>まったく、しょうがないわね恵美は</p><p>意地悪な眼で、メグを見る</p><p>でも、あたしもそう思うわ恵美は変わらないわよ</p><p>前は雪乃のことを、そう思ってたよ雪乃は、何があっても変わらないって</p><p>真夜中に台所に忍び込んで、炊飯器から直接、しゃもじで飯を食べている雪乃を見た時</p><p>オレは雪乃に失望した</p><p>でも雪乃は変わった自分のことしか考えていない子じゃなくなったちゃんと、周りの人間のことも感じることのできる人間になったじゃないか</p><p>それは、まあ色々あったからね</p><p>小さく溜息を吐いて、メグを見る</p><p>恵美もさあピッチピチのビキニ１枚だけで、毎週テレビに出てみる世間の皆様の憐れみと嘲笑の視線に晒されながらはぁあんたには無理ねあんたは、あたし程、可愛くないから</p><p>どうせ、あたしは可愛くないわよ雪乃よりも、寧お姉さんよりもアニエスよりも、可愛くないわよあたし</p><p>メグはムクレている</p><p>雪乃は、改めてオレを見て</p><p>結局さ、あんたが恵美に気を遣い過ぎなのが、いけないんだと思うわよ</p><p>こんな女何をグチグチ言っても、そんなの知るか、バーカって言ってやればいいのよ</p><p>あんたの方がさ恵美よりも立場が上なのよあんたは、弓槻も香月のお嬢様たちも押さえている舞夏がさっき言ってた通りあんたが、ここの屋敷の王様よみんな、あんたにお仕えしているのよあたしも仕えてあげるわよあんたと一緒に居たいからねそのためのここで暮らしていくためのルールは守るわよルールが守れないような女は、放っぽり出されるべきだってことは、あたしだって判るから</p><p>そして、ふと何かに気付いてマナを見る</p><p>ああ、そっかだから、舞夏はそういうポジションなのね</p><p>マナのポジション</p><p>あたしがここの住人になったからって白坂の姉と一緒に新しい派閥を作ったりしませんていうメッセージなわけねそういう裏工作はしないで今まで通り、弓槻たちに屈服し続けますっていうこと</p><p>雪乃はマナの実の姉だ</p><p>雪乃は、美子さん、メグを巧みに引き込んで、自分の派閥グループを作ろうとしていた</p><p>マナは、そのグループには入らないということを示すためにわざと姉たちと距離を置いている</p><p>その認識はちょっばかり間違っていると思うよ</p><p>雪乃お姉ちゃんは、ここに来たばかりだからまだよく判ってないんだろうけど同じ香月のお嬢様でも、みすずお姉ちゃんとルリお姉ちゃんは、１枚岩じゃないよ対立はしていないけれど、決して同じグループじゃないから</p><p>みすずも瑠璃子も自我が強い</p><p>自分の考え、自分の意志をしっかりと持っている</p><p>２人とも、ジッちゃんの血を濃く継いでいる</p><p>他の人と意見を交換し、共闘することはあっても従うことはない</p><p>確かに、御名穂お姉ちゃんの大きなグループはあるよ元々から、ここに居た人たちの御名穂お姉ちゃん、克子お姉ちゃん、マルゴお姉ちゃん、渚お姉ちゃん、寧お姉ちゃんまでのグループがでも、みすずお姉ちゃんのグループは、厳密には美智お姉ちゃんだけだよ翔お姉ちゃんとレイちゃんは、香月家の家臣でもあるから、みすずお姉ちゃんには近い存在だけれどみすずお姉ちゃんの命令を、何でも聞くわけではないから</p><p>翔姉ちゃんたちは香月セキュリティ・サービスの人間だ</p><p>雇い主はあくまでも、ジッちゃん</p><p>みすずの家臣では無い</p><p>で、ルリお姉ちゃんと、あたしはどっちかっていうと中立派だよ一番近いのは克子お姉ちゃんだけどねでも、だからと言って御名穂お姉ちゃんの子分には、ならないし</p><p>瑠璃子とマナの家事の師匠は、克子姉だ</p><p>普段から、とても仲良くしている</p><p>そのことと克子姉が属している御名穂姉さんのグループに入ることとは、話が別だ</p><p>イーディお姉ちゃんも中立派だよねマルゴお姉ちゃんや美智お姉ちゃんとは、近い立場だけどイーディお姉ちゃんは、自分の考えで動いているもん</p><p>そして、アニエスとルナはパパといつでもセックスしたい派ですのっ</p><p>アニエス、ええっと</p><p>もうしばらくしたら、真緒ちゃんも加わりますのっ</p><p>いや、真緒ちゃんはまだまだ小さいし</p><p>あ、ヨミも入りたいセックスしたい派</p><p>おいヨミ</p><p>なら、入れてあげますのっ</p><p>アニエスは、ニヤッとヨミに微笑む</p><p>わたくしはどうしようかしら</p><p>月子まで</p><p>なるほどこれだけ女がいれば、それだけ派閥ができるわよね</p><p>呆れたように、雪乃は言う</p><p>そんで、舞夏恵美は、どこの派閥に入っているのよ</p><p>入ってないよどこにも</p><p>正確にはメグお姉ちゃんは、あたしやイーディちゃんや、アニエスを束ねて自分が、派閥のボスになっていると思い込んでるわけだから、あたしたちにいつも頭ごなしに、ガミガミ言ってるんだよ</p><p>メグちゃん、うるさいですのいつも</p><p>はあそういうことか</p><p>メグだけが、自分は香月家組と対抗できる派閥を率いていると思っていたのか</p><p>ちょっと、マナ待ちなさいよあたしは、そういうことではなくって</p><p>あーん、うるさいよっ</p><p>マナがまた、打擲棒でメグのお尻をペシッと叩く</p><p>そんなさみんなにお尻の穴見られている人が、偉そうに文句言おうとかしないでよっ</p><p>拘束台にお尻を高く突き出す形で縛られているメグは</p><p>確かに、情けないポーズになっている</p><p>あーあー、大体判ったわつまり、恵美はここの家の中の人間関係のパワー・バランスが、全然判っていないバカ女・オブ・バカ女なわけだ</p><p>雪乃が納得するオレを見て</p><p>あんたさ何で、こんな底抜けのバカを飼ってるのよはっきり言ってさ、恵美みたいな女は、さっさとポイ捨てした方がいいのよ燃えないゴミの日にさこんな子の相手をしていたって、面倒臭いだけでしょあんたにはさ他にもたくさんの綺麗で性格の良い女の子たちが居るんだしさ恵美なんて、いらないと思わない</p><p>雪乃酷いわよ</p><p>メグが、半泣きで言う</p><p>でもさ恵美だって、判っているでしょあんたは、何か取り柄があるわけ他の子よりも、ここは優れているとかさここだけは勝てるとか</p><p>雪乃の言葉が、メグを追い詰めていく</p><p>顔は論外よね頭も勝てないわよね後、何がある陸上部だから足の速さとか</p><p>イーディに負けたばかりよ</p><p>ああ、アーニャたちと朝のグラウンドを走ってメグが負けてたっけ</p><p>じゃあ、何も無いじゃないのあんたの価値なんてさ</p><p>雪乃ちゃんそれは間違ってますの</p><p>アニエスが反論する</p><p>アニエスだってまだ、お勉強は良くできないしお姉さんたちみたいに、綺麗じゃないですのでも、パパはずっと、側に居ていいって言ってくれましたの</p><p>雪乃は驚いて、アニエスの顔を見て</p><p>あなたさ覚えておいた方がいいと思うんだけれど、とんでもなく可愛いんだからね今、写真集を売り出したら、アニエスちゃんと寧のだけは飛ぶように売れると思うわイマイマしいけれど</p><p>マナの写真集も売れるよ</p><p>マナは、この４ヶ月でどんどん綺麗になっているから</p><p>スーパーモデルを目指して肉体改造に励んだ、この４ヶ月間のマナの努力は今、実を結びつつある</p><p>雪乃は、マナの全身を見て</p><p>そうねあたしも、そう思うわ舞夏あんたは変わった大人っぽくなったわ</p><p>あ、ありがとう雪乃お姉ちゃん</p><p>恥ずかしそうに、マナは答える</p><p>それから雪乃お前の写真集もオレは売れると思うよ</p><p>ななな、何よどういう意味よ</p><p>お前は今じゃ、有名人だしテレビに出てるし</p><p>ああ何だそういうことね</p><p>綺麗になったと思うよ前より</p><p>うバカそういうことを言うなぁぁ</p><p>雪乃は、顔を真っ赤に染める</p><p>いや、オレは本気でそう思っている</p><p>昔の雪乃より、今の雪乃の方が険しさが取れて、可愛く綺麗になっている</p><p>うん雪乃ちゃん綺麗になりましたの</p><p>アニエスが頷く</p><p>そう言えば、あなたも５月に見た時よりも、可愛くなってるわね</p><p>ゴールデンウィークの頃は雪乃とアニエスは、大した接触はしていない</p><p>あの頃は本当に無表情のままで、喋らない子だったしなあ、アニエスは</p><p>今は、こんなにもお喋りが大好きな明るい女の子になった</p><p>はい毎日、パパにセックスしてもらっていますからっ</p><p>にこやかに、アニエスは答える</p><p>だからルナも毎日、しましょうですのっ</p><p>ヨミもしたいかも綺麗になれるのなら</p><p>パパ、ヨミちゃんもいいですの</p><p>うんまあ、時間があれば</p><p>あたしには、アニエスの半分もしてくれないのに</p><p>メグが、小声で文句を言う</p><p>何よ、恵美あんたが可愛くないのは、セックスが足りないからだって言うの</p><p>雪乃が茶化す</p><p>そうは言わないけれどあたしだけ、回数が少ないと思うもの</p><p>いや、そんなことないよちゃんと、みんな均等に時間を作っているわけだし</p><p>でも、あたしの知らないところで、イーディとしてたんでしょ学校の中でそれから、あのテニス部の先輩ともあたしには、何も教えてくれなかったわ</p><p>ああ怒っているんだ</p><p>さっきの話を</p><p>だから何で、恵美がそんなに偉そうなのよこいつは王様で恵美は、王様に仕えるその他大勢の女の１人なのよ何で、あんたが鬼嫁みたいにこいつを罵るのよ</p><p>だってあたしは</p><p>あんたも、あんたよ何で、恵美にここまで言わせるのよこんなのさうるせぇ、バカ、黙ってろとか静かにしてろ、ブスとか言って、蹴飛ばす対象でしょうが</p><p>雪乃の怒りの矛先が、オレにも向かって来る</p><p>ホント、あんたは女の扱いが、なっちゃいないのよっうちのパパなんか、凄かったわよちょっとでも、ムカつくことがあったらさママを黙れ、バカ女とかお前はバカなんだから、引っ込んでろとかさ足で蹴ったりしてさね、舞夏、そうだったわよねうちのパパとママ</p><p>雪乃たちの両親</p><p>まあねあれは酷かったよねどう考えても、ママに非が無いことまで、怒鳴られたり、蹴飛ばされたりしてたよね手では殴らないんだようちのママ料理評論家で外での仕事があるからだから、足を蹴るんだよねネチネチとあの人</p><p>白坂創介とその妻か</p><p>それで、ママも黙ってられない人だから勝手なこと言わないでよ、この嘘吐きとか実家のお父様に言いつけるわよ、このクズ男とか喚いて近くの物を手当たり次第、パパに投げ付けるのよ</p><p>１回、ハワイで大変なことがあったでしょ</p><p>ああよりによって、夜、ご飯を食べに行ったレストランの中でケンカを始めてあの時は、恥ずかしかったわよねぇ</p><p>雪乃とマナの両親は怒鳴り合って、夫婦ケンカをする人たちだったんだ</p><p>頻繁に</p><p>でも、ほら夫婦なんてものは、そういうもんでしょ本当は、別の家で大きくなった他人なんだからさずっと一緒に居たら、ガスが溜まるのよそうやって、喚いたり怒鳴ったり、暴れ合ったりすることも必要なんでしょ</p><p>違うわよそんなの</p><p>夫婦っていうのはお互いに気を遣い合って、助け合って暮らしていくものよあたしは山峰のお父さんとお母さんが、ケンカしているところなんて見たことがないもの</p><p>そんなの恵美が見ていないところでやっているのよギャンギャン、ドンパチ</p><p>雪乃の家とは違うわよ山峰の家は下の階でケンカなんかしてたら、全部、あたしの部屋まで聞こえてくるんだからっ</p><p>そう言えば２階のメグの部屋でしていたセックスの喘ぎ声は</p><p>全部、１階にだだ漏れだったっけ</p><p>山峰のお父さんはとっても優しい人で、お母さんには絶対に大きな声を出したりしないんだからとっても夫婦の仲が良くてお父さんが、お母さんのことを気遣ってくれていたわ</p><p>ああ、メグの養父母は大人しくて、優しそうな人だった</p><p>なるほど、家族というもののイメージが異なっておられるのですわね</p><p>それぞれ自分が成長してきた家庭をモデルになさっているからだから、このようなズレが発生しているのですわ</p><p>ズレ</p><p>雪乃さんが、公様のことをやたらとバカとおっしゃるのは、お父様の影響なのですねご家庭の中で、お父様がお母様と会話するときに相手を罵るような言葉を多用なさってきたから</p><p>月子が雪乃に言う</p><p>そうだと思います雪乃お姉ちゃんはお兄ちゃんに対して、物凄く親近感を持っているんです誰よりも自分に近い人だと思っているからだから、気安くバカとか言っちゃうんだと思います</p><p>でも、それでは困りますね今は、言葉だけですがそのうちに、公様に暴力を振るわれるようになられるかもしれませんわ</p><p>雪乃がオレに暴力</p><p>いや、ありえると思う</p><p>平気で、オレのことを蹴飛ばしそうだし</p><p>公様は、雪乃さんに罵られても決して、言い返したりはなさりませんから少しずつエスカレートして、雪乃さんの罵倒が暴力にレベルアップするということは充分考えられますわ</p><p>だからさこいつだって、あたしに言い返してきていいのよあんまりにも頭に来たんなら、お仕置きしてくれたっていいんだしさ何でも自由に言い合える関係の方がいいわよどうせ、こいつがあたしのことが好きなことは判ってるしあたしだって、こいつが好きなんだしだからお互いに怒鳴り合うっていうんでいいのよ発散できて、健康的でしょ</p><p>雪乃は、笑ってそう言った</p><p>そんなの変よ夫婦が罵り合うなんて</p><p>メグは反論する</p><p>夫婦っていうのは、お互いに気遣い合うものなのよそういう優しい人間関係なのよ穏やかで、和やかでケンカなんかしないものなのよ</p><p>それは恵美さんの理想の夫婦像ですわ</p><p>違うわ理想とかじゃなくて正しい姿だわ普通は、そうなんだから</p><p>メグはそう言い切る</p><p>そうよ雪乃の家は特殊でしょお父さんもお母さんも、普通の人じゃなかったんだから</p><p>名家・白坂家の一員で一流広告代理店の部長わがまま放題に生きてきた父親</p><p>母親も広告業界の大物の娘で、料理評論家として家から出っぱなしだった</p><p>確かに、白坂家が普通の家とは言えないが</p><p>うちは山峰の家は、貧しかったけれどでも、普通の家よあたしは、普通の家で暮らしてきたんだから</p><p>なるほどようやく見えてきましたつまり、それが恵美さんの家族であり夫婦だったのですね</p><p>月子が尋ねる</p><p>だからなのですね恵美さんが、公様にご自分の普通を押し付けたからこんな結果になってしまわれたのですわ</p><p>恵美さんは公様にご自分のご両親と同じ様な夫婦になっていただきたいと、思っていらしたんですわそれが普通なのだからと</p><p>だって当たり前でしょそれが普通なんだから</p><p>メグの言葉にマナが</p><p>普通じゃ無いよ</p><p>ぴしゃりと言い放つ</p><p>山峰さんの家はメグお姉ちゃんが言うみたいな、夫婦が穏やかに助け合っているような家じゃなかったよ</p><p>そ、そんなことは無かったわよマナ</p><p>ううん、あたしは知っているもの山峰のオジさんはいつも、オバさんに気兼ねしていたよ何があっても、オジさんの方がオバさんよりも立場が弱くてオバさんにペコペコしてた気が弱い人だよあのオジさんは</p><p>そんなこと無いわよマナは知らないだけよあなたは、たまにしかあたしたちと会わないんだから</p><p>山峰家は白坂家の遠い縁戚だから、お正月の本家の集まりぐらいしか接触が無かったと聞いた</p><p>それでも判るよああ、ここの家はオジさんの方が弱いんだなって思ったもんあたし</p><p>だから、違うわよ山峰の両親は本当に仲が良かったんだから</p><p>オバさんは山峰の家にお嫁に来た人でしょだからよ</p><p>山峰のオジさんは自分の奥さんに、貧乏で苦労する生活をさせていることが、申し訳なかったのよただの貧乏ならまだいいけれど白坂という大金持ちの家の親戚なのに、その白坂家にイジメられて貧乏生活を強制させられているわけでしょ</p><p>メグはハッとする</p><p>そんな、呪われた家にわざわざ嫁に来てくれたんだもの山峰のオジさんが、奥さんに頭が上がらなくなるのは当然だわ元から、内気で気が弱そうな人だしね</p><p>旦那さんが自分に対してそういう気持ちを抱いているって判っているから、山峰のオバさんも、気持ちを抑えているんだと思うよだから、山峰さんの家は穏やかなんだと思う表面上は</p><p>心の中では色々と不満があったとしても顔に出せないわよ出したところで、何かが解決されるわけでも無いし</p><p>マナと雪乃がそう言う</p><p>山峰のお父さんたちは人生を諦めてるっていうの</p><p>そこまでは言わないけれどどうにもならないことは仕方ないって、割り切っているんじゃないの</p><p>いいじゃん、メグお姉ちゃん今は、白坂家の下請けから離れて、香月グループの仕事をしているんでしょ山峰さんたち</p><p>白坂本家は、オレたちの都合でメチャクチャにしてしまったから</p><p>白坂家が持っていた新聞社やテレビ局も今は、ジッちゃんの支配下にある</p><p>山峰さんは、今まで白坂家の新聞社の孫請けの会社に強制的に働かされてきたから</p><p>ミナホ姉さんが、白坂の呪縛から離れて新しい仕事ができるように色々と手配してくれたんだ</p><p>とにかくメグお姉ちゃんの信じていた普通は幻想だよだって、みんな家族の形なんて、それぞれ違うんだからさ</p><p>ついつい、自分が体験してきたものを普通だと思い込むんだよ</p><p>だから、メグお姉ちゃんがお兄ちゃんに押し付けていたものは普通じゃないんだよ理想だよメグお姉ちゃんが、勝手に心の中で思い描いた理想でしかなかったんだよ</p><p>あたしの勝手な理想</p><p>メグはうな垂れる</p><p>ねえあなたたちのところのお父さんとお母さんとか、どうだったわけ</p><p>雪乃が月子に尋ねる</p><p>わたくしたちの母はずっと病んでいましたから</p><p>月子たちの母親鷹倉神社の巫女は</p><p>心を病んでいた</p><p>ですから、父が母を庇うだけでしたわ</p><p>月子の言葉にヨミとルナが、寂しそうに頷く</p><p>雪乃、亡くなったばかりなんだよ月子たちの両親は</p><p>あごめんねあたし</p><p>雪乃は謝る</p><p>あ、でもあたしも、５月に亡くしたばかりだからパパをって、あんたたちも、知ってるわよねそのことは</p><p>白坂創介の死のニュースはマスコミに大きく取り上げられていたから</p><p>アニエスのパパは、ここにいますのっ</p><p>アニエスが、オレの足にしがみついてくる</p><p>そうですのっねっ、パパ</p><p>ねえパパのパパは、どんな人でしたの</p><p>パパのママは、どんな人でしたの</p><p>公様公様は、それをお話になられないといけませんわ</p><p>雪乃さんと恵美さんの問題を解決するためには必要なことです</p><p>真っ直ぐに、オレの眼を見てニコッと微笑む</p><p>なぜ、公様がそんな風に生きられているのかそれは、公様がどんな家庭で成長して来たかということが起点となっているのですから</p><p>あたしは知っているわよ、そんなこと</p><p>５月の時に聞いたもの</p><p>しかし、月子は</p><p>公様だって、恵美さんのご両親やお家のことはご存じでしたわでも、そのことが現在の恵美さんに、どのような影響を与えているかは判っていらっしゃらなかった</p><p>メグが、山峰家をあの夫婦の関係を基準にして、オレとの関係を築こうとしているとは思い付かなかった</p><p>もう一度お話をうかがい、考えてみるべきですわ公様は、なぜ公様なのかを</p><p>フラッシュ・バックで思い出しんですが</p><p>富野監督は、あの迷曲シャアが来るをテレビ版ガンダムの劇中に使用したのに</p><p>そういう関連ビジネスのことは、ちゃんと気にする人なのに</p><p>映画版ガンダムⅠのやしきたかじんさん作曲の歌は使わなかったんですよね</p><p>そんなに気に入らなかったのか</p><p>ⅡとⅢでは、主題歌のＡ面もＢ面も両方とも劇中で流しているのに</p><p>宮崎監督は、安田成美さんの風の谷のナウシカの曲を劇中では使いませんでしたが</p><p>封切り上映当時のテレビコマーシャルは、あの歌だけが使われていました</p><p>今となっては恐ろしい</p><p>宮崎監督よりも、映画会社とかの方が力が強かったんですね</p><p>ちなみに、当時ナウシカのテレビゲームがあったんですが</p><p>メーヴェに乗ったナウシカが、次々と腐海の蟲を撃ち殺していくシューティングゲームだったので</p><p>宮崎監督が激怒して、以後、ジブリ原作のゲームは出なくなったと聞きました</p><p>ＭＳＸだったと思います</p><p>780．霧の向こう</p><p>雪乃はいつも夫婦が罵り合っている家庭に生まれた</p><p>だから、それが普通の家だと思っているし</p><p>オレを罵るのも、親しみの表現なんだと思っている</p><p>メグは権力者である縁戚に虐げられている家で育った</p><p>そんな状況であることを夫が妻に対して申し訳なくなっている様子を見て</p><p>メグは、それがお互いに助け合っている夫婦の姿だと思い込んでいた</p><p>だから、オレにも自分に対する気遣いがあるべきだと信じている</p><p>それが普通の夫婦関係であると</p><p>人は、自分の育った環境を家庭を普通だと思い込む</p><p>だったらオレは</p><p>いや、オレは自分の家を普通だと思ったことはないけど</p><p>物心付いた時にはもう、自分の家が異常なことは判っていた</p><p>母親が、とんでもなくイバッていて父親やバァちゃんが屈服している家庭なんて</p><p>小学生になったら、他の生徒の家との比較ができたし</p><p>では公様は、どんなものが普通の家庭だと思われますか</p><p>ああそうかそれは、判らないやオレには</p><p>どんな家が普通なのかと、具体的に尋ねられたら答えが出て来ない</p><p>兄さんの家はどんなだったの</p><p>ルナがオレに聞いてくる</p><p>兄さんの心の中は見えるけれど何か霧が掛かったみたいだよ</p><p>ええ、わたくしにもよく見えませんわ</p><p>ヨミも、そう言う</p><p>霧が掛かっているのでなく、公様にもよく見えないのだと思います</p><p>うんそうだなオレにとって、育った家というのは、とても希薄な存在だから</p><p>ああ、お祖母様がいらして亡くなられたのですね</p><p>ヨミがオレの心の中のバァちゃんを感じ取る</p><p>あごめんなさい勝手に覗き込んじゃって</p><p>いや、いいんだ別に</p><p>でも、お祖母さんのお顔は見えるけれど兄さんのお父さんとお母さんは顔が判らないよ顔の上に白いモヤが掛かっていて</p><p>うん、顔もそろそろ忘れてきたなもう、何となくしか覚えていないよ</p><p>父親とは、少し前に会ったけれどすっかり風貌が変わっていたし</p><p>母親の顔を最後に見たのはいつだったっけ</p><p>オレの両親はどっちも、オレのことを捨てて行ったから</p><p>驚くヨミとルナ</p><p>月子と雪乃とマナは、黙って真っ直ぐにオレを見ている</p><p>俯いたままのメグ</p><p>アニエスは、オレへのフェラに集中している</p><p>うちはさどういうわけか、母親が絶対王者でさ父親は、母親に奴隷みたいに従うだけでさそれで、オレとバァちゃんも父親と同じ様に母親の支配下にあったんだ</p><p>家の中の９割が母親の部屋でさ母親だけしか入っちゃいけなくてオレとバァちゃんは、台所で暮らして居てさそれでも母親が通るところだけは、いつも綺麗にしておかないといけないんだ掃除機かけて、雑巾がけして塵一つ落ちてちゃいけないんだよそうなってないとガミガミ怒られるから</p><p>兄さんが</p><p>オレはいいけどバァちゃんが可愛そうだろそんなことで、母親からネチネチとイジメられるのはさ</p><p>あなたたちみたいな下賤な人間はとか私とお父様があなたたちに与えた恩を忘れてとか言いたい放題だったもんな</p><p>それも、１時間も２時間も</p><p>オレはあの人の怒鳴ってる声と、人を罵っている声しか聞いたことがないな</p><p>お父様はどうなされていたんです</p><p>ヨミが尋ねる</p><p>オレの父親は会社員だったからいつも、帰りは遅かったし足音を消して、こっそり帰って来るんだよああ今考えると、あれは母親とあんまり顔を合わせたくなかったからなんだな</p><p>親父はそういうズルいところのある男だった</p><p>自分には何も期待するなと幼いオレに言うような人間だし</p><p>とにかく、オレもバァちゃんも母親がキレて大騒ぎしないように、いつでも静かに足音も立てないようしてさ家の中で息を殺して生きていたよキレると何をするか判らなかったし誰もオレとバァちゃんを助けてはくれなかったしあんな家でも、追い出されたら、どうやって生きていけばいいか判らなかったし</p><p>老齢のバァちゃんと小学生になったばかりのオレだったし</p><p>それでバァちゃんが亡くなって、小学校を卒業するまではオレ１人だったよ台所のボロっちぃソファをベッド代わりにしてさ何とか生きてた母親に怒鳴られないように見つからないように気配を消して</p><p>母親の足音が聞こえたらスッと、身を隠す</p><p>顔を合わせない限りはトラブルは起こらない</p><p>オレは、いつの間にか親父の行動を真似していた</p><p>で、中学からは寄宿学校だったし夏休みも正月も帰って来るなっていうから、ほとんど帰宅していなかったんだけれど</p><p>家に戻らない方が楽だった</p><p>寮に居る限りは、食事の心配はいらないし</p><p>家に居たら父親から食費を貰えないと、餓死してしまう</p><p>オレが中学を卒業する前に母親は、父親と離婚して実家に帰っちゃったらしくてさ会ってないんだよどうしてだか、荷物は置きっ放しで相変わらず、母親の部屋には立ち入り禁止なんだけれどそうだな声を聞いたのだって、２年ぐらい前が最後だと思うだから顔も、忘れて来たっていうか思い出したくないし基本として、正面から母親の顔は見上げちゃいけないルールだったし</p><p>へ、何で</p><p>だって失礼だから母親は、オレたちを見ていいんだけれどオレやバァちゃんは、必ず眼を伏せて母親を見てはいけないというのが、ルールだったんだよ</p><p>訳判んないですわ</p><p>ヨミは、そうだろうけれどオレは、子供の頃からそうだったからまあ、結局オレの母親は、オレやバァちゃんのことを使用人か奴隷だと思っていたんだろ</p><p>オレの家はあの母親の王国だったから</p><p>オレには小学校での生活もあったけれど</p><p>バァちゃんにとっては、本当に閉ざされた生活で苦しかったろうと思う</p><p>だから元々、母親の顔ってよく覚えていないんだよ</p><p>記憶にモヤがかかっているのは当然だ</p><p>今はどこにいるの</p><p>ルナが聞いてきた</p><p>さあよく知らないし、興味も無いよ向こうも、オレのことには興味が無いみたいだし</p><p>オレが吉田の戸籍から黒森家に養子に入ったことも、まだ気付いていないんじゃないだろうか</p><p>それで親父の方は母親と離婚したこととか、色々あったんだろうけれどオレの高校の入学式の日に、失踪したんだよ</p><p>ああ、ルナどこに行くかを言わないで家出することだよ</p><p>家出って大人なのに</p><p>うん大人の家出を失踪って言うんだよそれで、まあオレは親父にも見捨てられたってことなんだまあ親父とも、そんなに交流はなかったからやっぱり、顔も曖昧になってくるよなあ親父の方も、笑ってる顔とか見たことないし</p><p>バァちゃんもだ</p><p>楽しそうに笑っている顔は１度も見たことがなかった</p><p>高校で雪乃に会った頃がオレ、一番、精神的にヤバかったと思うこの先、人生がどうなるか判らなかったし失踪した親父が、銀行の通帳は置いてってくれてたけれどもう、何をどうやって生きていけばいいのかとかで、頭の中がこんがらがっちゃってて何か、色々、悪かったよな雪乃のこと、ジロジロ見たりとかして</p><p>何よ、今更</p><p>雪乃はハッと短く息を吐く</p><p>いいわよ昔のことはそれであんたその後に、弓槻に拾われたのね</p><p>そうだお前の父親への復讐のための要員として選ばれてそれが、どうしたわけか家族にしてもらえることになって</p><p>もういいわ大体判ったから</p><p>はい、もういいですの</p><p>パパのオチンチン、もうこんなに大きくなりましたのっそろそろ、ルナに挿れましょうですのっ</p><p>アニエスは、ニコッとオレに微笑んで</p><p>パパにはもう、アニエスもルナもいますのっお姉ちゃんたちもいますのっ寂しくないですのっ</p><p>チュッと、オレの亀頭にキスする</p><p>それでも寂しくなったらいっぱい、セックスすればいいですのっアニエスは、いつもパパにそうしてもらっていますのっ</p><p>アニエスは不安になると、すぐにオレにセックスを求める</p><p>ルナもそうしていいんですのっアニエスたちのパパですしパパのアニエスたちなんですからっ</p><p>オレたちはお互いを支え合っている</p><p>セックスを通じて</p><p>う、うん判ったボクも寂しい時は、いつでもしてもらうよだけど</p><p>兄さんはボクよりも先に、雪乃さんとしたいんだと思う</p><p>しょうがないわねぇ来なさいよ</p><p>オレに向かって苦笑している</p><p>ヨシくん、あたしは</p><p>恵美、悪いんだけれどあんたの出番じゃないわよ</p><p>雪乃はメグにそう言うと</p><p>舞夏、この拘束のベルト外してちょうだい</p><p>今はお仕置きじゃなくって、ちゃんとあいつを愛してあげないといけないでしょ</p><p>外してやってくれ</p><p>マナは、拘束台を操作して雪乃の手首・足首の拘束を外そうとする</p><p>アニエス雪乃が先でいいか</p><p>そう言えば雪乃ちゃんのセックスを見るのは初めてですの</p><p>４ヶ月ぶりだからな</p><p>それは大変ですのすぐにしてあげて下さいですのあっ</p><p>もちろん、ボクが言い出したことだもん</p><p>ルナは微笑む</p><p>ヨミちゃんもいいですの</p><p>ええ、構わないわ</p><p>ヨミも、そう言ってくれる</p><p>ああ、あたし妊娠中だから、中で射精されるのはダメなのよ子宮が痙攣してお腹の赤ちゃんに良くないらしいから</p><p>雪乃がアニエスに言う</p><p>だから、こいつの射精だけ受け止めてくれるかしら</p><p>だったらルナが</p><p>アニエスは、ルナに振り向くが</p><p>あなたにあげたいのよ</p><p>雪乃は、あくまでもアニエスにそう言う</p><p>ルナたちはまだセックスに慣れていないからアニエス、頼むよオレも、アニエスの中に出したいから</p><p>アニエスちゃん、あたしたちも後でいいから</p><p>ヨミが、アニエスに微笑む</p><p>さあ雪乃の方へ行こう</p><p>オレは立ち上がりアニエスも抱き起こす</p><p>雪乃はアニエスと仲良くしたいんだよ</p><p>腹違いの妹であるアニエスと</p><p>はい全部、外れたよ</p><p>マナが、雪乃の拘束を全部外す</p><p>ありがとう舞夏</p><p>いいよ、別に</p><p>舞夏も脱ぎなさいよ</p><p>雪乃は起き上がると着たままだった服を脱いでいく</p><p>ちょっとくらいなら参加させてあげるから</p><p>そっちの人たちも全部脱いじゃいなさいよみんなで、このバカの眼を楽しませてあげてそうでもしないと、このバカは自分が王様だっていうことが判らないから</p><p>雪乃の言葉に月子は</p><p>そうですわねわたくしたちも裸になりましょう</p><p>ヨミは、もう半分脱いでますもの</p><p>ボクも裸になるよ</p><p>鷹倉姉妹も、服を脱いでいく</p><p>負けないですのっほら、パパも</p><p>そうよさっさと全部脱ぎなさいよこのバカ</p><p>雪乃がオレに微笑む</p><p>オレも服を脱ぐ</p><p>ちょっとあたしはどうなるの</p><p>拘束台に縛られたままのメグが喚く</p><p>メグは、お尻を高く突きだしたまま下半身だけを露出させられている超と半端な状態だ</p><p>みんなが脱ぐのならあたしも裸にしてよ</p><p>恵美はまだお仕置き中なんだからそのまんまでいなさいよねあんたも今は助けちゃダメよ変な仏心は要らないからねっ</p><p>オレにも、そう言う</p><p>今の雪乃は、心が安定している</p><p>言う通りにした方が良いと思った</p><p>改めて自己紹介するわ白坂雪乃よこの舞夏とアニエスと認めたくないけれど、そこの恵美の姉よ本当に血の繋がっている姉妹なの</p><p>雪乃は裸身を隠さないで月子たちに挨拶した</p><p>わたくしは鷹倉月子この度、公様の奴隷にしていただきました来年には、雪乃さんに続いて、公様の赤ちゃんを出産したいと考えています</p><p>わたくしは鷹倉夜見子いえ、弓槻ヨミです先生の妊娠奴隷にしていただきました早く、妊娠できるように一生懸命、頑張りますわ</p><p>ヨミが、自慢のおっぱいをぷるんと揺らして頭を下げる</p><p>ルナですボクはセックス奴隷ですえっと早く、セックスが上手くなって、兄さんに悦んで欲しいと思っています</p><p>全裸のルナも、ペコッと頭を下げる</p><p>あら、あたしもセックス奴隷よそう言えば、５月の時にそんな宣言をさせられた覚えがあるからあの時は、色々やったわよね１週間で、中出しセックス１００回を目指すとか</p><p>それ楽しそうですのっ</p><p>アニエスが、反応する</p><p>ルナ一緒にやりましょうアニエスとルナで、合計２００回ですの</p><p>オレが死ぬよ</p><p>１週間で２００回なんて</p><p>そんなに楽しいものではないからあんまり、お勧めできないわねやっぱりさ、セックスはしたいときにしたいだけする方がいいんじゃない期日とか目標回数とか決めてしたら、楽しめないわよ</p><p>うーそうなんですの</p><p>雪乃の優しい言葉に、アニエスは納得する</p><p>あたしたちも結局、途中でうやむやになっちゃって、１００回はしてないわよね</p><p>ああ、そうだったな</p><p>オレはそう返事をした</p><p>雪乃、メグ、マナ、アニエスの白坂４姉妹と</p><p>月子、ヨミ、ルナの鷹倉３姉妹が、全裸で向かい合っている</p><p>ロリっ子から、大人っぽい月子まで</p><p>おっぱいの大きさも、肉体の成熟もそれぞれ違っていてなかなか壮観だ</p><p>メグだけ変な格好で、肛門を見られ放題になっているけれど</p><p>ちょっとだけこのバカを借りるわよ独り占めはしないわいいわね</p><p>雪乃がみんなに言う</p><p>ええ公様をお願い致します</p><p>月子がそう答えた</p><p>任せといてほら、バカこっちへいらっしゃいよ</p><p>雪乃は、オレを引き寄せる</p><p>舞夏この台を、セックスしやすいように全部平らにしてよ</p><p>えっとちょっと待って、多分</p><p>ああ、こうするんだと思うよ</p><p>オレは前に克子姉が操作していたところを見ているから</p><p>グィィーンと、拘束台をフラットにする</p><p>雪乃は裸身を横たえた</p><p>来なさいよ</p><p>雪乃に覆い被さっていく</p><p>ホントあんたはバカなんだからさ</p><p>下からオレを見上げて雪乃は言う</p><p>恵美なんかに気を遣っちゃってさ気を遣ってあげなきゃいけないのは、あんたの方じゃないの</p><p>頭を上げオレの裸の胸にキスをする</p><p>自分では、全然判っていないのねまったくさ</p><p>そして、妹たちに</p><p>舞夏、アニエスこのバカの背中とかお尻を触ったり、舐めたりしてあげてこいつの周りには、これからはいつもあたしたちが居るっていうことを教えてあげるのよ</p><p>判った、お姉ちゃんアニエスちゃん</p><p>２人の小さな手と舌がオレの肌に触れる</p><p>あんたがさ恵美みたいな、ダメな女にどうしてガマンしていられるのか今までは全然理解できなかったんだけれどさ</p><p>雪乃もさわさわとオレの胸から腹を愛撫していく</p><p>今のあんたの話を聞いて判ったわ</p><p>あんたはさ家族っていうのは自分がガマンしているのが普通なんだって思い込んでるのよたまたま、あんたの家がそうだったから</p><p>しかも今、聞いただけでも、あんたの母親っていうのは、恵美どころじゃない問題児っていうか欠陥品みたいねそういうのとの生活をガマンすることに慣れちゃったから恵美ぐらい、平気で耐えられちゃうんでしょうけれど</p><p>弓槻とか、克子とかかなりキッツイ相手でも、平然としていられるのは、その母親との経験があったからなのね内戦状態の国で餓死寸前の生活をしていた子が、難民キャンプに入れてもらえただけで何て幸せなんだろうって感激しちゃうレベルの話よね</p><p>オレってそうなのか</p><p>でも、そんなんじゃ困るのよあたしたちが</p><p>何で雪乃たちが困るんだ</p><p>あんたには、もっと幸せになってもらわないとあたしたちも幸せになれないからよ</p><p>雪乃たちの幸せ</p><p>そうだよお兄ちゃんの幸せはマナたちの幸せなんだから</p><p>背後からマナとアニエスが、囁く</p><p>正直恵美なんかに引っ掛かってるのは、迷惑よあの子今は、あんたの足を引っ張ることしかしていないんだから</p><p>雪乃のその言葉に</p><p>待ちなさいよ雪乃あたしは</p><p>メグが反発する</p><p>あら違うって言うの</p><p>あたしはいつだって、ヨシくんのことを第一に考えて今までやってきたのよ</p><p>雪乃はハッと鼻で笑う</p><p>違うわよ恵美は、こいつのことより自分の幸せの方が先になっているわよ</p><p>ううんあたしも、そう思うよメグお姉ちゃん</p><p>マナがメグに言う</p><p>メグお姉ちゃんは自分が幸せになれば、お兄ちゃんもきっと幸せになるっていう考えだけで、前に進んでいたんだと思う</p><p>そうよこのバカの幸せより、自分の幸せが優先なのよそんな恵美に他の人たちは、みんな呆れているのにこのバカは、本当にバカだから自分のことを犠牲にしてでも、恵美を幸せにする方法を探しちゃってさ</p><p>そういうお兄ちゃんの姿をメグお姉ちゃんは、普通だと思っているから、ますますお兄ちゃんに甘えちゃってさ</p><p>それでここまで、こんがらがっちゃったのよ</p><p>メグを甘やかしたのはオレなのか</p><p>お兄ちゃんにとってはメグお姉ちゃんのことは、本当のお母さんから受けた苦痛よりは、全然マシなんだよだから負担だと思わないで、頑張って耐えられちゃうけれどさ</p><p>あたしたち周りの女からすると何で、そこまでガマンして、付き合ってあげちゃってるのっていうのが驚きなわけ</p><p>オレが、メグの存在を負担に思わないのは</p><p>あの母親との体験のせいなのか</p><p>耐えること、自分の心を抑えて、気配を消すことに慣れてしまったから</p><p>メグのワガママにも、耐えられる</p><p>鈍感になっている</p><p>それが、オレ以外の人間には異常に見えるのか</p><p>あたしって、そこまでダメな子なの</p><p>気弱になってメグが、そう言った</p><p>ええ、そうよ本当にダメもダメもうタメダメ</p><p>雪乃は笑って、そう言う</p><p>昔のあたしに、そっくりよ恵美あんたのことをイジメてた頃のね</p><p>あの頃のあたしだってあたしなりの理屈が、正義があったのよあたしはパパが裏でしていたことは、何も知らなかったんだから本気で、あんたのお母さんがあたしのパパを誘惑してそれで、あんたが産まれたんだと思っていたしあたしは、自分を被害者だと思っていたわだから、あんたをイジメルのも正義だと思っていたわ</p><p>そうねあたしのそういう勝手な思い込みで、イジメられていた恵美からすれば、そうなんだろうけれどあたしにも、そういう自分の正義があったんだから、仕方ないでしょ</p><p>あたしが、どれだけツラい思いをしたと思っているのよ</p><p>そんなの知らないわよあたしは、恵美じゃないんだからさあたしだって、辛かったんだしだから、ただ自分の正義を貫いただけよ何が悪いの</p><p>勝手なこと言わないでよっ</p><p>今、メグお姉ちゃんがしていることはそういうのと同じことなんだよ</p><p>メグお姉ちゃんには、メグお姉ちゃんの正義があるんだろうけれどあたしたちからしたら、やっぱり勝手なことしないでっていうことになるんだよね</p><p>もう、そろそろさあたしたちや、家族全体のことも考えてよ</p><p>マナは疲れた微笑で、メグを見る</p><p>お兄ちゃんは、メグお姉ちゃんだけのものじゃないそれからお兄ちゃんの１番になりたいのは、みんな同じなんだよみんなが、メグお姉ちゃんと同じことを思っているんだよそれで毎日、努力しているんだってばみんな、１番になるために切磋琢磨してるんだよなのに、メグお姉ちゃんだけが自分には、他の子に勝てる自信は無いけれど１番になりたいの１番にしてくれないと、怒っちゃうからねっって、お兄ちゃんを脅しているわけなんだから</p><p>これが、せめて泣き落としとかなら、まだ可愛いんだけれどね何で、恵美は恫喝するのかしら</p><p>雪乃が呆れた表情で言う</p><p>恫喝なんて、してないもん</p><p>してるよメグお姉ちゃん</p><p>ハァと、溜息を吐くマナ</p><p>オレは家族を１人も失いたくないんだよ</p><p>もちろん、みんなの方からオレに愛想が尽きて出て行くのは、仕方ないって思っているオレは大した男じゃないから</p><p>もうお兄ちゃんそんなことは絶対に無いって、いつも言ってるでしょね、アニエスちゃん</p><p>はいですのずっと、パパと一緒ですの</p><p>その言葉は嬉しいけれど</p><p>みんなが、オレから離れるのは仕方ないけれどオレは、オレの方からは誰１人も見捨てたくないんだよ家族を１度家族になったからには</p><p>メグが俯く</p><p>それが理由であたしのことを見捨てなかったのヨシくんはあたしのことが、好きだからじゃないの</p><p>死んじゃえ、バカッ</p><p>雪乃が、メグを怒鳴った</p><p>そうだよっ今のは、本当に頭に来たっメグお姉ちゃん、サイテイだよっ</p><p>メグちゃん、本当にバカなんですの</p><p>アニエスも呆れている</p><p>な、何よあたしの何がいけないって言うのよ</p><p>こいつはこのバカはあたしのこのバカはね</p><p>オレの肩をギュッと掴む</p><p>母親にも父親にも捨てられたのよそういう心にトラウマがあるからだから、絶対に、誰も見捨てないって誓っているんじゃないのっ</p><p>お兄ちゃんの心をメグお姉ちゃんは、全然判ってないじゃないのっ</p><p>パパアニエスちゃんといますのここにいますの</p><p>アニエスが、オレの背中に抱きついて来る</p><p>マナもオレの腕に身を寄せる</p><p>お兄ちゃんだって傷付いているんだよ心がいっぱい傷だらけなんだよケガしているんだよ血が出ているんだよそれなのにメグお姉ちゃんを見捨てないで、一生懸命気遣っててくれているんじゃないそれなのにさ</p><p>オレたちを見守っている月子が口を開く</p><p>そうですわ公様はご自身も傷付いていらっしゃるお方ですだからこそ</p><p>ヨミたちも身も心も、捧げることにしたんです</p><p>そうだよボクも</p><p>３人とも</p><p>メグお姉ちゃんは知っていたんでしょお兄ちゃんの過去をそれなのにお兄ちゃんが、いつも平気な顔をしているからってお兄ちゃんは、どれだけ甘えても良い人だって思い込んで</p><p>お兄ちゃんだって、ツラいのにガマンしてくれてたんだよっメグお姉ちゃんのバカぁぁッッ</p><p>マナも祖父と母親に見捨てられた経験がある</p><p>思い出しちゃったか</p><p>オレは、マナの身体を抱いてやる</p><p>大丈夫だよあたしは、平気だからもうお兄ちゃんたら、こんな時まで</p><p>いいんだオレが、マナを抱き締めたいだけだから</p><p>ほら、２人ともあたしが抱き締めてあげるわよっ</p><p>雪乃とアニエスがオレたちを抱き締めてくれた</p><p>メグが小さな声で呟く</p><p>あたしごめんなさい</p><p>あんたの言葉なんて、今は聞いてあげられないわよこっちは、舞夏とこのバカのケアをするのに精一杯なんだから</p><p>ほら、舞夏アニエスも３人で、このバカを気持ち良くするわよみんなで、セックスしてスッキリしちゃいましょうよ厄落としよ</p><p>寒いです部屋の中でも寒すぎる</p><p>東京なのに</p><p>昔、真冬に札幌の劇場の仕事で10日ぐらい滞在したのですが</p><p>あそこは、分厚いコートを着て建物の中は暖房をガンガン焚くのですね</p><p>ホールの掃除のおばさんとか、半袖でしたし</p><p>私はそういう事情を知らないので、セーターとか着ていって</p><p>汗をかいて、外との温度差に苦しめられました</p><p>毎日、公演後に宿舎のホテルに帰るのは夜になってからでしたが</p><p>劇場からホテルまで、毎日、20分くらい歩いていたのかな</p><p>何でタクシーを使わないんですかと言われたのは、帰る前日でした</p><p>その距離を雪の中を歩いて帰らないそうです劇場の人は</p><p>確かに、メチャクチャ寒くて周りは誰も歩いていませんでしたね毎晩</p><p>明日はようやく、雪乃たちのセックス・シーンに入ります</p><p>大変、お待たせ致しました</p><p>781．雪乃とアニエスのローリング・セックス</p><p>ほら、いいから早く恵美のことなんて、今は無視していいから</p><p>雪乃が、オレを見上げている</p><p>そうだよしばらくは放っておくべきだよ、お兄ちゃん</p><p>もおっっ</p><p>雪乃が下から、オレに飛びついて来る</p><p>両腕で、ギュッとオレを抱き締めた</p><p>オレの顔が雪乃の温かな胸に、埋まる</p><p>感触が４ヶ月前と違う</p><p>あたしのおっぱい、大きくなったでしょていうか、ちょっと張っているのよ</p><p>確かに、この感触は若い肌の弾力だけではない</p><p>もっと中身の詰まった、重みのようなものを感じる</p><p>もう少ししたら、ミルクが出て来るらしいわそしたらあんたにも飲ませてあげるわね</p><p>雪乃は妊娠している</p><p>オレの子を</p><p>ほら、あんた好きでしょ舐めたり、吸ったりしなさいよ好きにしていいんだからさ</p><p>雪乃が、オレにニコッと微笑む</p><p>あたしも舐めて欲しいのよあんたに舐められるのを想像していつも、自分の指でイジッてたんだから</p><p>指を唾で濡らして、つねるみたいにして</p><p>雪乃が、オレの唇に自分の人差し指を当てる</p><p>オレが、その指をペロッと舐めると</p><p>雪乃は、その唾を人差し指と親指で、こね合わせて</p><p>こんな風にさ</p><p>自分の右の乳首を２本の指で挟んで、こじるように刺激する</p><p>あぅんっ感じるわでも、こんなんじゃ物足りないのよ</p><p>熱く濡れた眼が、オレを見て淫らに微笑む</p><p>あんたの舌がいいのよ</p><p>オレは雪乃の左の乳首を口に含んだ</p><p>舌で口の中で転がすようにしてコリコリと</p><p>あああっ、このザラザラした感じがいいのぉぉっ</p><p>雪乃の腕が、キュッとオレの頭を抱き締める</p><p>オレは、ズズッと音が出るくらい強く、乳首を吸った</p><p>そうよ強く吸って痛いぐらいなのが好きっ</p><p>雪乃の乳首は勃起して硬くなり、尖っている</p><p>舌先の感触で判る</p><p>ああーっ自分でするより、全然いいわっあんっ</p><p>雪乃は大きな声で喘ぐ</p><p>誰か、オレでない人にしてもらおうとか思わなかったのか</p><p>オレはずっと思っていたことを聞いてしまった</p><p>何よどういう意味</p><p>雪乃はニヤッと微笑む</p><p>だって雪乃は、芸能界とかの人と関わっているわけだから</p><p>毎週、テレビに出ているわけだし</p><p>あるわけないでしょみんな、あたしが誰の娘か知っているのよしかも、パパがどんな風な死に方をしたかもね</p><p>白坂創介の犯した犯罪とその無残な最期は、大きく報道された</p><p>それからあたし自身の色々なものもね</p><p>オレたちは雪乃のセックス映像を、ネットに流してた</p><p>雪乃の裸や、中出し映像は全世界の人間に視聴され続けている</p><p>だからゲストで来たお笑いのタレントで、何人かバカな男はいたわあたしのエロ動画を観たからって簡単にヤれる尻軽だと思ってさどうせチョロイ女だろうから、１回ぐらいセックスしてその内容を、仲間内での笑い話のネタにしようとか考えているやつもね</p><p>白坂創介の娘とセックスしたことで、笑いを取ろうなんてそんな悪趣味な男も居るんだ</p><p>そういう連中は顔で判るのよニタニタ笑って、あたしの機嫌を取ろうとしてつまんない話をしながら、あたしに近付いて来るからみんなもおんなじパターンよホント気持ち悪いのよあいつらはさ</p><p>それでそいつらは、どうしたんだよ</p><p>真顔でそう尋ねるオレを見て雪乃は、さらにクスクスと笑う</p><p>どうにもならないわよあたしには、２４時間監視者が付いてたってこと、知らないの</p><p>雪乃は香月セキュリティ・サービスの警護員によって常に見張られていた</p><p>テレビ局の中じゃ、ずっとよトイレまで付いてくるんだからだから、そういうやつらと二人っきりになるのは無理よていうか、そんな気も無いし</p><p>そういうバカ・タレントは大恥かかせてやって、２度とあたしの番組には来られないようにしてやったわ嫌なのよ、あたしああいうバカな男たちにナメられるのはさあたしは１人の人間で女なのよ笑い話のネタなんかにされるのは、ゴメンだわもうすぐ、お母さんになるんだしね</p><p>雪乃にはプライドがある</p><p>父親の汚名やオレに犯された映像が、全世界に知られているとしても</p><p>雪乃はプライドを捨てない</p><p>誇り高い女なんだ</p><p>それにスナッチとかも、守ってくれたしねフランシーもあの２人には、感謝しているわ</p><p>２人とも雪乃の番組にレギュラー出演してくれる数少ないタレントさんだ</p><p>まあ、何にしてもまともな人間は、あたしに擦り寄ってきたりしないわよあたしが妊娠しているってことも、公表しちゃったしさだから心配しなくていいわよあんただけだからこんな、あたしを欲しがるバカはさ</p><p>雪乃は昔から可愛いよ</p><p>あったり前でしょあたしは、可愛いわよ子供の頃からずっとねクククククッ</p><p>雪乃はまた、噴き出して笑う</p><p>だいたいさあたしのお腹の下に、タトゥとか書いたのは、あんたじゃないこんなのがあるのに他の男となんて、できないわよ</p><p>雪乃は自分の下腹部の、エメラルドグリーンの文字を指す</p><p>あたしの過去を全部知ってて妊娠していることも知っててあたしが出産するって決めたこともその上、こんなタトゥもあるって知ってさそれでも、あたしに君が好きだ結婚しようお腹の子供もまとめてボクが面倒を見る裸でボクのところにお嫁に来てくれなんて言ってくる男が、もし居たとしたらさそいつは、ただのキチガイよ虚言癖のある、いい加減な人間だわ相手にしちゃいけない男なのよ</p><p>雪乃はすっかり現実主義者になっている</p><p>昔は、自分の都合の良いようにしか現実を受け止めない夢想家だったのに</p><p>いっぱい、現実に打ちのめされるような目に遭って来たんだろう</p><p>だから、あたしだってもう、あんただけなのよそれでいいのよ</p><p>ほら、ちゃんと満足させてよね久しぶりのセックスなんだからさ</p><p>オレは、雪乃のおっぱいにむしゃぶりつく</p><p>片方の乳首を吸いながらもう片方のおっぱいを手で揉む</p><p>ああんっあんたも上手くなったわね</p><p>そうよ、このバカあんっ、いいわ優しいけれどちょっと強くていいわぁ</p><p>アニエスと、毎日してるからですのっ!</p><p>アニエスがニコニコしている</p><p>お兄ちゃんは最初から、ずっと優しかったよあたしの初体験の時のレイプだってとっても、優しくしてくれたもん</p><p>マナそれは、記憶の錯覚だ</p><p>あの頃のオレにそんなテクニックは無かったんだから</p><p>あたしの時は本当の最初だったのよねあんたも初めてだったんでしょ</p><p>雪乃が微笑む</p><p>今思うと可愛かったわね必死で、あたしにのし掛かって来てさそんなに、あたしとしたかったの</p><p>オレは正直に答えないといけないと思った</p><p>遠藤なんかには、取られたくなかったんだ</p><p>雪乃の身体も処女も初体験も妊娠も全部、オレのモノにしたかったんだ雪乃の何もかもを</p><p>雪乃はクスッと笑って</p><p>そう、いいんじゃないのちゃんと責任取ってくれるんならさ</p><p>このお腹の子だけでなく何人でも、産んであげるわよ一生、あんたのあんただけの女になってあげるわその代わり</p><p>オレの頬を優しく、撫でる</p><p>一生満足させなさいねつまんない男に成り下がったら嚙み付いてやるんだからっ</p><p>ああ、判っている判っているよ、雪乃</p><p>オレは雪乃の身体を抱きしめる</p><p>こいつはオレのものだ</p><p>もうずっとオレのものなんだ</p><p>はい、余計なお話はもうおしまいよ</p><p>雪乃が囁く</p><p>気持ち良くしてよ女に生まれてきて良かったって、あたしに感じさせて</p><p>オレは雪乃の胸から</p><p>舌を下の方へ這わせていく</p><p>柔らかいお腹から、おへそ</p><p>そして、タトゥの上この下には、オレの赤ちゃんが宿っている</p><p>それから雪乃の秘部に</p><p>ああああああっこれが欲しかったのよっ</p><p>じゅるる</p><p>じゅるるる</p><p>オレは雪乃の足を大きく開脚させ</p><p>滴る愛液を啜る</p><p>女の性臭酸っぱい味が、舌先を刺激する</p><p>雪乃の割れ目は、すでに緩んで桜色の内部が見えた</p><p>オレは割れ目に舌を差し入れてベロベロと舐め上げる</p><p>はぁぁっいいわっ</p><p>それから舌で、クリトリスを剥き出す</p><p>久しぶりに対面する雪乃のクリトリスは、まるで小粒のルビーのように赤くテラテラと輝いていた</p><p>それを舌で転がす</p><p>ツンツンと</p><p>くぅぅっこんちくしょうっ気持ち良過ぎるわよっバカぁぁっ</p><p>雪乃は、身体を震わせて悦んでいる</p><p>だから、オレはさらに</p><p>あっ、ああんっ、あああっいいいっそこがいいのっもおっ、こんなことされたらもう１人エッチなんか、バカバカしてくてできなくなっちゃうじゃないっ</p><p>もうするなよ欲しくなったら、いつでもオレがしてやるからっ</p><p>ああああーっバカ本気にしちゃうわよこのバカああんっ</p><p>本気だよオレは、いつだって</p><p>そうだったわねあんたはずっと本気のバカ男だものねああああんっ</p><p>あああっ、やだぁっあたし、舌だけでイッちゃうわよっあああっ、こらっバカぁぁそんなとこまであああっ</p><p>オレはこの４ヶ月で習い覚えた全ての舌技を使って、雪乃を責める</p><p>クリトリスをナメながら、両手の指を雪乃の愛液で濡らして鼠径部や、膣口と肛門の間尻へそ雪乃の性感帯を一つ一つ探していく</p><p>あああんっ、子宮が子宮が熱くなってきたわ赤ちゃんがびっくりしちゃう</p><p>今は、もう安定期だ心配はしなくていい</p><p>あああんっ、ちくしょうこのバカぁぁ、そんなとこまでいやぁぁっあっ、あっ、あーっイクイッちゃうイクぅぅッッ</p><p>雪乃は１度目の絶頂に達した</p><p>オレの頭をがっちりと掴んでぶるぶると、身体を振るわせている</p><p>ああああああうっん、もおっバカ、バカ、バカぁぁっ</p><p>雪乃は全身の肌に、しっとりとした汗を浮かべて</p><p>女の匂いが、オレを包み込む</p><p>うん、これはもう少女の匂いではない</p><p>母になる雪乃は強い女のフェロモンを発している</p><p>はぁぁんぁぁくぅぅんっ</p><p>大きく肩で息をして</p><p>とろんと潤んだ瞳でオレを見ている</p><p>オレに欲しがる</p><p>オレは雪乃の愛液を、手の平にベットリと付けて勃起ペニスに擦り付ける</p><p>ゆっくりよあんまり、奥に押し込まないでね</p><p>あたしたちの赤ちゃんが苦しくなるようなことはしたくないの</p><p>だったらさ、雪乃お姉ちゃんが上になったら</p><p>マナが提案する</p><p>お兄ちゃんが上だと赤ちゃんを体重で押し潰しちゃいそうだから</p><p>そうねそれでいい</p><p>雪乃がそうしたいならオレは何でもいいよ</p><p>よっし、じゃあ上下チェンジよ</p><p>オレたちは場所を交換する</p><p>オレが台の上に、仰向けに寝そべって</p><p>雪乃が、オレの上に跨がって来る</p><p>真っ直ぐツナがるとさかえって子宮の奥まで、お兄ちゃんのオチンチンが刺さっちゃうからさ雪乃お姉ちゃんが調整して</p><p>ああ、そうね</p><p>雪乃はオレの上に、四つん這いになる</p><p>アニエスが挿れてあげますのっ</p><p>そう言ってアニエスは、オレのペニスを掴み数回シゴいてから、雪乃の膣口に当てる</p><p>そのまま雪乃お姉ちゃん、少しずつ後ろにずり下がって</p><p>舞夏こう</p><p>オレの硬く強ばった亀頭が雪乃の膣口に食い込む</p><p>あああっ、この感触久しぶりっ</p><p>雪乃はさらに腰を落とす</p><p>じゅぶぶぶっ</p><p>入って来るぅぅあああっ、気持ち良いぃぃぃ</p><p>雪乃が歓喜に震えている</p><p>指とかより全然良いわぁぁっ</p><p>とか</p><p>ゆ、雪乃指以外に、何か入れたのか</p><p>う、あああっお化粧品の瓶とかサインペンとかぁぁ</p><p>雪乃は告白する</p><p>でも、少しだけよ子宮に届くほどは、入れてないから入り口のところをズボズボしただけだからっ</p><p>もう入れるなよ、そういうのは</p><p>うんっ入れないわこれからはこのオチンチンこのオチンチンだけにするぅぅっ</p><p>ゆっくりと雪乃は腰を動かしていく</p><p>はぁぁ、もうバカぁぁバカぁぁあんたのオチンチン、最高よっ気持ちいいわよっオチンポ、最高よっ</p><p>雪乃は４ヶ月ぶりに胎内で感じる勃起ペニスの感覚に、身体を震わせている</p><p>あああっ、ゾクゾクしちゃううっピクピクなっちゃうのぉあんたのオチンチンいいわぁぁっいいのぉっ</p><p>はいパパのオチンチンはとっても気持ち良いですのっ</p><p>ルナもすぐに気持ち良くなるからねっもうちょっと慣れるまでの辛抱ですのっ</p><p>はいですのっヨミちゃんも月子ちゃんもですのっ</p><p>ヨミセックスにハマッちゃったら、どうしよう</p><p>オレの上で淫らに腰を振りながら、激しく悶えている雪乃を見てヨミが呟く</p><p>そんなの淫乱になっちゃえばいいのよっこのバカは何だって、受け止めてくれるんだからさっ</p><p>雪乃はおでこからポタポタと汗を垂らしながら、ヨミにそう答えた</p><p>そ、そうですよねボクは兄さんのセックス奴隷なんだから兄さんとセックスすることに夢中になっちゃってもいいんですよね</p><p>アニエスなんて、もう夢中ですのっ</p><p>アニエスが、オレに微笑む</p><p>パパとのセックス、だーい好きっアニエスは、パパとセックスするために生まれてきたんですのっ</p><p>アニエスそれは違うぞ</p><p>アニエスはオレを幸せにするために生まれてきたんだ</p><p>だからセックスしますの</p><p>そうじゃないよセックスしなくてもオレは、アニエスがオレの側に居てくれるだけでそれだけで幸せなんだ</p><p>アニエスはキョトンとしている</p><p>だから生まれてきてくれて、ありがとうアニエスアニエスと会えて、本当に良かったよ</p><p>あ、アニエスはアニエスも、パパに会えて本当に良かったですの</p><p>アニエスは困り顔で、オレに言う</p><p>アニエスだってパパの側にいるだけで、幸せですのでも</p><p>パパとセックスしている時はもっと幸せですのパパがアニエスのお腹の中でどぴゅってなった時の気持ちよさそうなお顔を見るのが、一番幸せなんですの</p><p>アニエスちゃんが自分がイク時よりも、幸せなの</p><p>はいですのっアニエスがイクイクッってなる時は、とっても気持ち良いですけれど気持ちいいだけですのパパがウッとなって、アニエスのお腹の底に熱いのがビュビュッって拡がっていく時は気持ちいいだけじゃなくって、とっても幸せな気持ちになりますのっニコニコしちゃいますの嬉しくて、ワクワクドキドキしちゃいますのっ</p><p>雪乃がジュプッジュップと、オレの上で身体を揺すっている</p><p>奥まで突き込みすぎないように慎重にピストンしながら</p><p>ああんっくふっ判るわあなたの気持ち今のあたしにはよく判るわよっ</p><p>オレも雪乃の性感を刺激するために</p><p>時々、イレギュラーに腰をぐいっと突き上げる</p><p>下から雪乃のおっぱいを鷲掴みにして</p><p>ああんっもっとギュッとっあああっいいわでも、今のあたしは中で射精されるのはダメだから</p><p>妊娠中の子宮に射精すると子宮が収縮運動をして、胎児によくないらしい</p><p>ああ、雪乃だけイッてくれていいんだぞ</p><p>オレは下から雪乃の顔を見上げて、そう言う</p><p>バカ女はね別に、必ずイカなくてもいいのよこうやって身体を重ねているだけで充分、気持ち良いんだからさっ</p><p>雪乃の胸の谷間に汗の滴が溜まっていく</p><p>あああーっ、ホント気持ちいいわあんたのオチンチンあたしの中に、ぴったりフィットしているのよくちゅっ、くちゅってあああっ</p><p>雪乃はセックスを楽しんでいる</p><p>女は、これでも満足できるけれど男は、そうはいかないでしょ必ずイカないと出しちゃわないと、スッキリしないのよね</p><p>それだけではない</p><p>本当は、オレの方からガシガシ突き込みたい</p><p>根元まで、ぎっちりと</p><p>そして、子宮口を亀頭で押し潰すような激しいセックスがしたい</p><p>だからアニエス、あたしの後はお願いねっああああっ</p><p>うん、雪乃お姉ちゃん任しといてあたしが、アニエスちゃんの準備をしておくから</p><p>見ていてお兄ちゃん</p><p>そしてマナがアニエスを、背後から抱き締める</p><p>アニエスの可愛いおっぱいと秘部に指を這わす</p><p>雪乃お姉ちゃんの次にお兄ちゃんに、すぐに挿れてもらえるように、身体をほぐしておこうねアニエスちゃん</p><p>オレと雪乃がセックスしているすぐ横で</p><p>アニエスとマナが腹違いの１２歳と１４歳の美姉妹が、絡み出す</p><p>ああ、アニエスちゃんもう、ここ、ビショビショなんだね</p><p>マナちゃんも濡れてますの</p><p>アニエスも白い指をマナの割れ目に這わした</p><p>ああっ、気持ち良いよアニエスちゃん</p><p>アニエスはオナニー歴が長いから、マナの感じるポイントをすぐに見つけて愛撫する</p><p>マナちゃんも気持ちいいですの</p><p>アニエスは切なそうな顔でそう言った</p><p>ほら、アニエスちゃんお兄ちゃんが、あたしたちを見ているよ</p><p>ううー、パパ見て見てアニエス気持ちいいですのっ</p><p>ああ、見ているぞアニエス</p><p>すると、雪乃がキュキュッとオレのペニスを締め上げるっ</p><p>あたしの方も見なさいよこのバカっ</p><p>口調はキツイが顔は笑っている</p><p>うふふでも、楽しいわね</p><p>みんなが居てあんたが居てあんたちセックスしてるあたし、幸せなんだと思うわ今、ここにいられることを神様に感謝するわよ</p><p>雪乃は、ハァハァと熱い息を漏らしている</p><p>乳首の先から、汗がオレの胸元にトポポと垂れた</p><p>神様とあんたに感謝ねチクショウああんっ好きよっあんたが好きなのよヨシノブ</p><p>雪乃ごめんお前を犯してレイプして、ごめん酷いことをいっぱいやって、ごめん妊娠させてごめんそれから</p><p>だからそういうのは、もういいってば</p><p>独りぼっちにしてて、ごめん</p><p>ヨシノブ</p><p>オレは、この４ヶ月</p><p>ずっと、雪乃を見ていることしかできなかった</p><p>たまに、オレのパン工房に現れる雪乃に試作のパンを食わせたりすることはあっても</p><p>クラスで孤立している雪乃に何もできなかった</p><p>テレビの世界で苦闘している雪乃をただモニター越しに観ていることしかできなかった</p><p>オレは雪乃をずっと助けてやりたかった</p><p>家族のことメグの気持ちを考えて</p><p>２人きりでない場所では雪乃と会話も接触もしてこなかった</p><p>だからありがとう</p><p>何よ、バカ</p><p>本当にありがとうオレの側に来てくれて</p><p>オレの子供を孕んでくれて産むって覚悟をしてくれてありがとう</p><p>そんなのあたしが勝手に決めたことよあんたのためじゃないわ</p><p>それでもありがとう、雪乃</p><p>もうっうるさいわねっ</p><p>雪乃が腰の動きを加速させる</p><p>あたしこそありがとうよっこのバカッ</p><p>こんなあたしを受け入れてくれて、ありがとう</p><p>ありがとうございますこのバカッ</p><p>汗と一緒に、雪乃の涙がオレの肌に弾ける</p><p>もうっ、バカ、バカ、バカぁっ恥ずかしいじゃないのっこんなのさぁっ</p><p>あああっ、こんなのバカぁぁあたしまたイッちゃうじゃないのぉぉ</p><p>ああ、思いっきりイケよ見ててやるから</p><p>そうよ見てなさいよあたしは白坂雪乃はあんたのオチンチンでないと、イケない女なんだからっあんたの赤ちゃんを産むあんたの女なんだからぁぁっ</p><p>雪乃の身体が大きく弾ける</p><p>あああーっバカバカバカイッちゃうわよっあたしぃぃイッちゃうわよっ手を握っててお願いだから、手を握っててよぉぉっ</p><p>オレは、慌てて雪乃の手を握りしめるっ</p><p>あああーんっあああーんっイクイクイクイクゥゥゥイッちゃうううーっヨシノブ、好き好き好きぃぃぃ愛してる大好きっバカみたいに好きなのぉぉぉあんたが好きぃぃぃぃぃ</p><p>雪乃が大声で叫びながら、エクスタシーに飛翔する</p><p>オレの手をギュギュッと握りしめて</p><p>オレも強く握り返す</p><p>そのまま、オレの上に覆い被さってきて</p><p>はぁ、はぁ、はぁ、はぁあああっ、またイクっまだイクぅぅ</p><p>長い長い絶頂が続く</p><p>気持ち良さそうだ可愛いよ、雪乃</p><p>オレは、汗でびっしょりと濡れて雪乃の背中を優しく撫でてやった</p><p>はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁエネルギー充填、１２０パーセント</p><p>雪乃がふらつきながら、ムックリと起き上がる</p><p>ちぇーんじっ</p><p>にゅぽっとオレのペニスを自分の膣から抜く</p><p>ほら、今度はあんたがアニエスを犯す番よ</p><p>もう最後まで、あたしを気遣っちゃってさ本当はあんたの方も、ガッツンガッツンあたしを犯したかったんでしょ</p><p>お兄ちゃんアニエスちゃん、準備オッケーだよっ</p><p>マナがアニエスの割れ目を指で開いて、オレに見せる</p><p>アニエスの内側から、トロトロと愛液が滴っていた</p><p>すっかり、ほぐれきっている</p><p>オレは台から起き上がると</p><p>アニエスに台の上に手を付かせて</p><p>後ろからでいいかアニエス</p><p>パパがセックスしてくれるのなら、どんなのでもいいですのっ</p><p>アニエスは自ら、オレにお尻を突き出す</p><p>早くぅぅアニエスの中に、いっぱい注いで欲しいですのっ</p><p>オレは１２歳のまた小さなお尻をガッと掴むと</p><p>剛勃起をアニエスの入り口に押し当てるっ</p><p>潜り抜けるぞっ</p><p>来てぇパパぁぁっ</p><p>じゅぶぶぶぶぶっ</p><p>きゃうううううっ</p><p>一気にアニエスの子宮口まで、突き込むっ</p><p>ガシガシと激しくアニエスを犯した</p><p>アニエスちゃん痛くないの</p><p>荒々しいセックスにヨミとルナがびっくりしている</p><p>気持ちいいですのっパパぁもっとグリグリしてぇぇぇアニエスパパにレイプされるの大好きですのっレイプ、気持ちいいですのっパパぁぁ</p><p>アニエスはすっかり性の快楽にハマっている</p><p>アニエスアニエスもアニエスも、一生、オレのものだからなっ</p><p>はいですのっアニエスも早く赤ちゃん欲しいですのっパパぁぁアニエスも、雪乃ちゃんみたいになりたいですのパパの赤ちゃんを産むんですの</p><p>ああ、孕ませてやるからなアニエス</p><p>オレは、後ろからアニエスの小さな胸を揉みしだく</p><p>アニエスは、台についた手と両脚でグッと踏ん張って</p><p>後ろからのオレの暴虐に耐えている</p><p>犯されることを受け入れてくれている</p><p>あああっあああぅっうーっうーっパパぁぁっ</p><p>ハアハアと喘ぐアニエス</p><p>１２歳のハーフ美少女の肉体がオレの突き込みに堪えている</p><p>アニエスオレ、もう</p><p>雪乃とのセックスの間ずっと暴発しないように耐えていたから</p><p>どうぞですのっアニエスの中に出してぇぇぇあああっ</p><p>パパのアニエスですのっパパはアニエスの中に、いつでも出していいですのっ</p><p>ちょうだいパパぁぁアニエスに下さいですのぉぉぉぉっっ</p><p>で、出るぅぅ</p><p>あああああ、熱いぃぃぃぃぃ</p><p>膣奥で灼熱を感じる、アニエス</p><p>パパのが、アニエスの中でビュクビュクしてますのっ温かいのを吐き出してますのぉぉぉぉ</p><p>出るぅぅ</p><p>また、出るぅぅ</p><p>アニエスの中にオレは、何度も射精していく</p><p>気持ち良いですのパパぁぁ、アニエスのお腹の中気持ちいい</p><p>最高だ気持ちいいよアニエス</p><p>まだだまだ出るぅぅ</p><p>良かった良かったですのぉぉぉぉ</p><p>アニエスは、安堵の声でオレの射精を受け止めていた</p><p>ヨミも、あんなセックスがしたい</p><p>ボクも早く、アニエスちゃんみたいにできるようにならないと</p><p>ヨミとマナがオレたちを見ている</p><p>わたくしも早く雪乃さんのように孕みたいですわ</p><p>月子も</p><p>遠くにメグの声がした</p><p>あたしはどうすればいいのかしらあたしは</p><p>メグの声は、涙に濡れていた</p><p>ここ数日は、あんまり寒いので</p><p>室内なのに、マフラーをして書いていました</p><p>皆様も、ご自愛下さい</p><p>父を連れて、何故か上野の国立博物館に人間国宝展を観に行って来ました</p><p>父は1年半前に倒れて、緊急手術をして</p><p>退院後の去年の冬に、やっぱり上野の美術館のツタンカーメン展を観に来たのですが</p><p>その時のことは、完全に忘れています</p><p>手術の前後の数ヶ月のことは記憶から抜け落ちているみたいですね</p><p>最近は、自分の子供の頃とか若かった頃の話しかしませんし</p><p>前にも書きましたが、私の父はテレビの創生期に照明の仕事をしていました</p><p>父開局したばかりの日テレで仕事とたんだけれどさカメラが2台しかないんだよ</p><p>私ふーん</p><p>父だからさ、1台がラストシーンを撮っている時に、もう1台が次の番組用に隣のスタジオへ行くんだよ</p><p>私えどういうこと</p><p>父今、言ったろカメラが2台しかないんだからテレビ局内に</p><p>私局内</p><p>父ちなみにスタジオも２部屋だけだから片方の番組を放送している間に、隣のスタジオで次の番組の準備をする</p><p>父当時は、全部生放送だからドラマも</p><p>私ドラマも、生放送</p><p>父ああ、ドラマも2台のカメラで切り替えながら、放送するんだよ次の場面のセットに、カメラを持っていって</p><p>私はぁ</p><p>父ところがさ、２台しかないカメラの内の１台が、放送中に呼称しちゃったことがあって</p><p>私1台だけで、どうやったの</p><p>父生放送だから、そのまま1台だけで放送だよまあ、シーンの切り替えとかできなくなったからメチャクチャになったけれど</p><p>私ええー、そんなんで許されるわけ</p><p>父許されるも何も生放送だし、録画するシステムなんか日本中探しても無いんだからやっちゃったものは、もう終わったことで済んじゃうから</p><p>私そんなものなの</p><p>何かの記念放送以外は何も残っていないそうです</p><p>60年前の話ですが</p><p>782．ゴー・ア・ヘッド</p><p>そんなメグの声に、オレは</p><p>メグはメグのしたいようにすればいいんだよ</p><p>オレはオレたちは、別に何も強制はしないよメグの人生なんだから</p><p>オレはアニエスの胎内からじゅるりと、ペニスを引き抜く</p><p>ああぅん出ていっちゃいますのっ</p><p>ポタポタポッと１２歳の狭い膣口から、オレの精液が滴り落ちる</p><p>そのまま、ふはぁっと大きく息を吐いて、ぺたんと床にへたり込む</p><p>荒々しいセックスが、辛かったんだろうか</p><p>平気ですのちょっと、一休み</p><p>おでこの汗を、グーの手で拭う</p><p>ルナパパのお掃除、して下さいの</p><p>アニエスは、ルナを呼んだ</p><p>ペロペロお口で舐めて綺麗にするんですの</p><p>あうん、判った</p><p>ヨミも致しますわ</p><p>１２歳のルナと１４歳のヨミがオレの前に跪く</p><p>な、舐めるね、兄さん</p><p>ヨミもご奉仕致します</p><p>美姉妹は、舌を先をオレのペニスに這わした</p><p>ルナは亀頭を</p><p>ヨミは愛液と精液に塗れた陰茎を舐めていく</p><p>しょっぱくて、苦い</p><p>すぐに、美味しいって感じる様になるよ</p><p>ルナにマナが微笑む</p><p>ええ、先生のだからヨミ、この匂い好きですわ</p><p>ヨミは、チンコの発する性臭が気に入ってきたみたいだ</p><p>こういうのも、お兄ちゃんは好きだよ</p><p>マナが自分の乳首の先を、オレの亀頭に擦り付ける</p><p>ああ、それ面白そうヨミもしますわ</p><p>夜見子がロリ巨乳を下から持ち上げてムニムニとオレのペニスに擦り付けた</p><p>とっても気持ち良いよ</p><p>オレは、自分のペニスに群がる３人の少女を見てそう言う</p><p>雪乃そろそろ回復したか</p><p>久しぶりのセックスでのエクスタシーから、雪乃はようやく心が戻って来る</p><p>えうんもう、平気よ</p><p>オレに微笑み、身体を起こす雪乃</p><p>やっぱり、子供を孕んだことで肉体が丸みを帯びている</p><p>おっぱいの量感が以前よりも増していた</p><p>だったら、キスしようよオレ、雪乃とキスしたい</p><p>うふふあたしもよ</p><p>雪乃は拘束台から床に下りオレの唇に、チュッとキスする</p><p>もっと、濃厚なキスが欲しいよ</p><p>ダメよまた、したくなっちゃうもの</p><p>すればいいさ</p><p>あたしは今夜は、もうお腹いっぱいよこの子たちや月子さんだっけ、あの人としなさいよ</p><p>雪乃はちゃんと他の子に譲ってくれた</p><p>あたしはあたしとお腹の赤ちゃんで、見ててあげるわあんたが気持ち良くなるところを</p><p>ねえ、ヨシくん無視しないであたしのことも見てよ</p><p>メグが涙声でオレに言う</p><p>無視なんてしていないよメグ</p><p>オレは雪乃とキスをヨミとルナとお掃除フェラをされながら、そう答えた</p><p>アニエスも、ヨタヨタとオレの足に抱きついてくる</p><p>でも、ヨシくんはあたしを見ていないわ</p><p>見ていないということと、無視するということは同じじゃないよ</p><p>オレには、たくさんの女たくさんの家族がいるんだいつも、メグの方だけを見ているわけにはいかないよ</p><p>オレはちゃんとここでメグを突き放してやらないといけない</p><p>今までみたいな過保護じゃダメなんだ</p><p>前にね中学の時に読んだ本にこう書いてあったの</p><p>愛し合うということは恋人同士の関係というものは、お互いに相手のことを必要としあうことだって</p><p>必要としあう</p><p>ヨシくんはあたしのことが必要じゃないのよねあたしなんていなくてもヨシくんには、支えてくれるみんなが居るんだもんね</p><p>メグその本を書いた人が間違っているんだよ</p><p>必要とか必要じゃないとか関係無いよメグは、もうオレの家族なんだからさ</p><p>オレはまたメグの恋人という言葉に、家族というワードで対抗する</p><p>近過ぎて、うざったくても邪魔で迷惑だろうと逆に、遠くに行ってしまって、姿が見えなくなってしまっても家族は辞められないんだよどんな時でも、オレはメグが幸せになって欲しいと願っているよ</p><p>やっぱり、あたしは家族なのねヨシくんの恋人にはなれないのね</p><p>静かに、メグは泣く</p><p>家族として受け入れてくれる方が、恋人なんかよりも何倍も凄いことなのに</p><p>ぽつりとルナが言った</p><p>恋人は、いつでも辞められるけれど別れることができるけれど家族は、ずっと家族そんな風にしてもらうってことが、どれだけ幸せなことかあなたには全然判らないんだね</p><p>フランシーが、言ってたわよどんな恋もいつかは終わるものだって</p><p>雪乃が、ニヤッと微笑む</p><p>フランシーっていうのは、雪乃とテレビで共演しているオカマのコラムニストだ</p><p>恋は、心に灯る炎だから燃えるだけ燃えたら、いつかは必ず燃え尽きる燃料が切れたらだから、自分はもう、恋には踏み切らないんだってさまあ、フランシーの恋なんだから相手は、若い男の子なんでしょうけれど</p><p>あの人も中年のオカマさんだからなあ</p><p>相手に同性愛嗜好があって、なおかつオッサン好きでない限り報われない恋で終わるんだろうなあ</p><p>エイと踏み込んで、好きです、付き合って下さいとカミングアウトしたら</p><p>それっきりになってしまうことの方が、多いんだろう</p><p>その点、家族はいいわよね好きになっても、嫌いになってもどんな風に相手への気持ちが変わっても、家族は家族なのよね</p><p>嘘だわねそんなの家族は絶対に家族だなんていうのは、ただの理想よ家族が他の家族を見捨てる様子をあたしは何度も見て来たわ</p><p>雪乃自身自分を子供の頃から可愛がってくれた、白坂一族から見捨てられている</p><p>あんたも、そうでしょ本当の両親に見捨てられてだからこそ、あんた自身も、実の父親や母親のことは切り捨ててきたのよね</p><p>そうだなオレは親父がこの先、どうなろうと知ったことじゃないし母親には２度と会うつもりはないよ葬式にも行かない墓参りだって嫌だ</p><p>オレは吉田の家を捨てたんだ</p><p>父と母がオレを見捨てたのに</p><p>どうしてオレが、吉田の家にしがみついていられる</p><p>オレはオレを家族に迎え入れてくれた、ミナホ姉さんの恩に報いたいオレの姉さんになってくれた人たちのためにオレの妹になってくれた人たちのためにオレの女になってくれた人のために残りの人生を捧げたいんだその人たちが、オレの家族なんだ家族のために生きていきたいんだ</p><p>まだ、いるでしょ</p><p>雪乃が、クスッと笑う</p><p>あんたには子供もできるんだからね</p><p>そっと、自分の下腹部をグリーンのタトゥの文字の上を撫でる、雪乃</p><p>アニエスも、パパの娘ですの</p><p>そうだなオレの子供たちのためにもオレは頑張らなきゃ</p><p>そういう覚悟なのよねこのバカはさ家族は家族なんだから、絶対なんていう形だけのありふれた建前じゃなくってこのバカの覚悟なのよううん挑戦なのかもね</p><p>反抗だよ</p><p>お兄ちゃんは反抗しているんだよ自分の運命があんまりにも腹立たしいからお父さんとお母さんに見捨てられるなんてそれが、頭に来るから自分の家族は死んでも、見捨てないんだよ最後まで愛し続ける覚悟なんだよ</p><p>ええ、公様は覚悟なさって、運命に抗って戦っていらっしゃいますわ</p><p>その大きな背中にわたくしたちを背負われて両腕で、わたくしたちを抱き締めて下さっています</p><p>だけど、オレは今回のことで、色々と学んだよオレは、そうやって何もかも１人で背負い込もうとしてパンクする寸前だった今のオレには、オレにできること以上の力は無いんだから家族を信じて、時には家族に甘えることも大切なんだって学んだよ</p><p>それぞれの子の抱えている問題だって自分の力で、乗り越えないといけないこともあるオレとかが、ジタバタして自分で問題に立ち向かう前に、勝手に助けてあげちゃいけないこともあるんだってよく判った</p><p>今のメグがそうだ</p><p>だから、オレはメグに救いの手を差し伸ばしてはいけない</p><p>メグは、自分自身で立ち直らないといけないんだ</p><p>それから解決を急いじゃいけないってことも１年でも２年でもゆっくり時間をかけて、やっていくしかないんだ下手したら、何十年もわだかまりが残るかもしれないけれど慌てて、無茶なことをしたら、その方が大きな傷になるから</p><p>そうね香月のお嬢様は潔癖なところがあるからさあの人たち、頭良すぎるしねだから恵美みたいな、すぐにグズって役立たずになる女は目障りで、とっとと矯正するかそれが無理なら、さっさと追い出してしまいたかったんだろうけれど</p><p>オレは慌てる気は無いよみすずたちにも、もう話してある</p><p>そう言ってメグを見る</p><p>メグはメグのしたいようにしていいんだ</p><p>オレはいつまでも待つからメグが自分で判ってくれるのを信じているから</p><p>そうだよメグはこのまま、この屋敷に居てもいいし他の子と一緒が嫌なら、向こうの家で、みんなと別で暮らしてもいい</p><p>メグとオレには同居している設定になっている小さな家もある</p><p>もちろん、山峰家に帰ってもいいもっと遠くで１人暮らししてもいいんだ</p><p>オレとの関係だって今のままでもいいし他の男を好きになって、その人と結婚したっていいんだ</p><p>な、何を言うのよヨシくん</p><p>逆に雪乃みたいに、今すぐ妊娠してオレの子供が欲しいって言うんなら産んでもいいんだもちろん、メグの赤ちゃんは大切に育てる</p><p>ただ一つオレがメグだけを愛して、メグだけを見て、メグ１人だけと生きていくこと生活していくことはできないそれだけは無理だオレにはもう、メグの他にも大切な家族が居るんだから</p><p>はっきりとオレは言う</p><p>だが、それ以外ならメグは、メグのしたいことを何でもしていいんだ夢を抱いて夢に向かって夢を叶えろ叶わない夢もあるかもしれないでも、メグには夢に向かってチャレンジする自由があるんだ</p><p>部活を頑張るのもいいし学校の先生になりたいっていう夢を目指せよオレは、メグを何一つだって、束縛しないどんなことでも応援するけれど束縛しないからなもし、メグがオレじゃない男の子供を産んだとしてもオレは、メグを応援し続けるよメグも、メグの子供もメグの旦那さんだって、応援してやるからなっ</p><p>メグは呆然として</p><p>何を言っているのあたしにはよく判らないわヨシくんが、どうしてそんなことを言うのかが</p><p>それくらいお兄ちゃんは、メグお姉ちゃんのことが好きなんだよ愛しているんだよ</p><p>好きだから本当に好きだからメグお姉ちゃんが選んだ人生ならどんなことでも祝福できるんだよそういう覚悟をしてくれているんだよ</p><p>本気で恵美が考えて選んだ人生ならね</p><p>雪乃がそう付け加えた</p><p>うんメグが自分で決めたことなら後悔しないって、覚悟して選んだことならオレは、どんなことだって祝福するよそう決めたんだ</p><p>メグ自分の力で立ち上がってくれ</p><p>だって、オレたちはもう家族なんだからこの先、オレたちの間に何が起ころうとオレは、生涯、メグを自分の家族だと思っているし一生、愛し続けるよメグがどんな人生を選ぼうともオレを見捨てたとしても他の男を選んだとしてもメグが、オレのことなんか忘れてしまってどこか遠くで、生活していたとしてもオレのことを、嫌いになってもどんな不幸なことが起きてもオレは、絶対にメグを見捨てないいつまでもオレはメグを家族だって、思い続けるから</p><p>それが、オレの覚悟であり決意だ</p><p>ホントバカよねこいつはさ</p><p>雪乃は笑う</p><p>こいつもさ恵美と同じで、自信が無いのよ</p><p>自信</p><p>呟くメグ</p><p>自分が愛されているっていう自信よ自分みたいな人間を人が愛してくれるはずがないって、不安なのよあんただって、そうでしょ恵美</p><p>あんたは不安だから相手に愛の形を求めるより、はっきりと眼に見える形にしてくれってだから他の子よりも自分を優遇して欲しい、誰よりも深く愛して欲しいなんて、恥知らずなことを要求するのよ</p><p>雪乃は笑顔で、そう言った</p><p>でも、この男は愛されている自信がないから自分が愛するのよ相手の愛は見えなくても自分が相手を愛しているということは、はっきり判るでしょだから愛に不安になればなるほど、より大きく深く相手に愛を捧げようとするのよ</p><p>オレも不安なのか</p><p>メグがオレから離れて他の男と寄り添うことを、想像してしまった</p><p>ホントバカよね恵美には、そんな器量も度胸も無いってのに</p><p>だから、こうやってグダグダ喚いて、あんたに甘えまくっているのよ自分の力で、事態を前に進めることができないから</p><p>メグは俯いている</p><p>でもあたしは、お兄ちゃんの選択が正しいと思うよ</p><p>メグお姉ちゃんはメグお姉ちゃん自身が、自分でどうするか決めるまで、放っておくしかないと思うお兄ちゃんが手助けしないって覚悟してくれたのは、正しいと思うよ今のままじゃメグお姉ちゃん、お兄ちゃんに甘えているだけだもん</p><p>いいから、自分１人で考えてよそれで決めてここに残るんならここには、ここのルールがあるんだからメグお姉ちゃんも、みんなと同じルールを守ってもらうからねそれが嫌なら出ていけばいいそれでも、学校ではお兄ちゃんに会えるんだしちゃんと今までと同じで、お兄ちゃんとの時間はみんなと均等に作ってあげるから</p><p>このバカのことなんか嫌いになって他の男とくっついてくれた方が楽だけどね</p><p>恵美が他の男と結婚したらあたしが、披露宴で一曲歌ってあげるわよCAN YOU CELEBRATE?でもテントウ虫のサンバでもお嫁サンバでも</p><p>メグは俯いて、黙り込む</p><p>パパ不安ですの</p><p>アニエスが、オレを見上げて尋ねる</p><p>そういう時はセックスですの</p><p>アニエスは、いつもそうしていますのアニエスも時々、不安になりますの本当にパパはアニエスのパパなのかってアニエスのこと好き好きでいてくれるのかって</p><p>そういう気持ちになったらパパにセックスしてもらいますのセックスしたら判りますものパパが、アニエスのことをとっても好き好きでいてくれてそんなパパが、アニエスもとっても好き好きですの愛おしいですのパパが大好きですの</p><p>アニエスがオレに微笑む</p><p>ルナルナはパパのこと好きですの</p><p>ルナはオレの亀頭から唇を離し、オレにニコッと微笑む</p><p>好きですさっきから兄さんの言葉と心を感じていたらもっともっと好きになっています</p><p>ヨミも好きですわ</p><p>ヨミもそう言ってくれた</p><p>マナも好きもう、ずーっと前から好き大好きお兄ちゃん</p><p>お兄ちゃんは心に大きな穴が開いているんだよ傷付いたまま壊れたままお兄ちゃんの心には、思いっきりロストしているところがあってそれで普通の男の人とは違っているんだよ</p><p>ああ、オレは普通の人間よりも劣っているから</p><p>自分には欠けているところがあるという自覚はある</p><p>壊れている人間なんだということも自覚している</p><p>でも、それはマナと同じなんだよあたしも思いっきり、ロストしちゃっているから壊れちゃっているから</p><p>マナの温かい肌ぷりりとした乳房が、オレの背中を刺激する</p><p>いや、マナはオレたちが壊してしまったんだから</p><p>白坂舞夏という１４歳の女の子をオレたちは、破壊した</p><p>ごめんなマナ</p><p>何で謝るのお兄ちゃんはずっと、あたしに良くしてくれているよあたし今は自信を持って言えるよあのまま白坂舞夏として、何一つ不自由なく暮らしていったとしても今ほど、幸せにはなれなかったって</p><p>白坂家での生活よりここでの暮らしの方が良い</p><p>舞夏さんのパパとママは舞夏さんのことを、上辺でしか愛していなかったもんていうか、あの夫婦はそもそも、そんなに愛し合っていなかったし愛していないのに、２人も娘を作ってサイテイだよねパパなんて、家の外でさらに２人も娘がいたわけだし</p><p>マナはメグとアニエスを見る</p><p>どんなに裕福でも愛の無い生活は地獄だよ例え、血が繋がっていたとしても形だけの家族は家族じゃないよただの同居人だよ親子なのに一緒に居ることがストレスになってっちゃうんだから</p><p>でも、ここはこのお屋敷の中はさ愛したら、愛した分だけ愛し返してもらえるんだよあたしはお兄ちゃんが大好きここの人たちが、みんな好き本当に心からあたしの家族だって思うよ世界中に宣言できるよあたしの大切な愛する家族だって</p><p>オレたちの家族は本当の家族をロストしてしまった人たちの集まりだ</p><p>だから、寄り添い合える助け合える支え合える</p><p>許し合える甘え合える</p><p>みんなお互いを気遣って、優しく接し合っているから</p><p>年長組は、特にオレたち年少組を愛してくれている</p><p>ボクも家族ですから、今日からは</p><p>ええわたくしたちも、壊れていますわここでないと先生の側でないと生きていけません</p><p>どうぞ、ご存分に愛して下さいませ、公様</p><p>もう逃げないわよっていうかあたしが、あんたを捕まえていてあげるから胸を張りなさいよあんたは、あたしに赤ちゃんを産ませる男なのよ</p><p>さっきのセックスは良かったわよ４ヶ月分の鬱憤が、全部吹っ飛んだわだからまた溜まったら、いつでも付き合いなさいよねあたしには、もう一生、あんたしかセックスする相手がいないんだからさっ</p><p>アニエスもパパだけですのまた、お腹の奥に、ぴゅぴゅって出して下さいですの</p><p>ええっと、あたしは今夜はもういいからさ次はどうすんの</p><p>雪乃が尋ねる</p><p>アニエスも、もう満足ですのっだから、ルナとヨミちゃんの番ですの</p><p>あたしも、さっき学校でしたから</p><p>マナも、そう言って月子を見る</p><p>月子さんもこっちへ来て３人姉妹でしたら、どうですか</p><p>よろしいですか公様</p><p>ああ、そうしようか</p><p>もう今日は大セックス大会で、構わないと思う</p><p>新参の鷹倉３姉妹や、雪乃がみんなとより仲良くなる機会でもあるし</p><p>じゃあ、月子お姉様もこっちへいらしてっ</p><p>ヨミが、月子に手招きする</p><p>はいはい今、参りますわ</p><p>月子は前に進みながら、メグをちらりと見る</p><p>メグは俯いて、ジッと眼を閉じたままだ</p><p>まだ迷っておられますのね</p><p>優しく囁いた</p><p>どうぞ、ごゆっくり悩んで下さいただ１０年、２０年と悩んだままですと人生がもったいないですわ</p><p>声優の加藤精三さんの訃報を知り、大変驚いています</p><p>日本で一番、ええいこのバカモノめがというセリフがキマる方だったのに</p><p>メフィラス星人や、うたかたの最後に声だけ出てくる謎の人物も好きでした</p><p>783．セックス・コネクション　その１</p><p>どうする誰からしていただく</p><p>ヨミが、姉と妹に尋ねる</p><p>夜見子お姉様から、どうぞ</p><p>でも、最後は月子お姉様に月子お姉様に赤ちゃんができるように</p><p>３人姉妹とセックスして射精は、月子の中にか</p><p>そうね先生それでいい</p><p>オレは、ヨミに微笑んだ</p><p>じゃあ、まずヨミからねっあ、でもルナや月子お姉様、それに他の皆様も、どんどん参加して来て下さいねわたくしたち、みんなの先生ですから</p><p>ヨミは、部屋の中の全ての女たちに言う</p><p>もう一つの拘束台の上で縛られているメグを除いて</p><p>ええっと先生、ヨミ、どうしたらいいヨミ、まだセックスはよく判らないから先生、どうしたい</p><p>いいから、こっちへ来いよ</p><p>オレは裸身のヨミを抱き寄せる</p><p>まだ１４歳の肉体</p><p>決して熟していない成長途中の身体なのに、おっぱいだけは立派だ</p><p>先生おっぱいの前にキスして</p><p>そうだな、ヨミ</p><p>オレは勝ち気なこの美少女の唇に、自分の唇を重ねる</p><p>ぷよんとして柔らかい</p><p>ほっぺたもきめ細かい肌の弾力が気持ち良い</p><p>鼻の頭にも、チュッとキスする</p><p>ヨミのお顔、気に入ったの</p><p>ああ、ヨミは可愛いよ</p><p>可愛い唇を舌で舐める</p><p>もっと可愛くなりますわ先生のために</p><p>ずっとずっと先生に、抱き締めて欲しいから</p><p>オレは、ギュッとヨミを抱き締めた</p><p>はぁふぅぅっ先生の腕の中だと安心できるの先生</p><p>何だよ、ヨミ</p><p>好きヨミは先生が好き</p><p>いいよおっぱいでも、おへそでも舐めてヨミの身体にイジワルしてもいいよ</p><p>ヨミのこと犯して楽しんで先生</p><p>オレはヨミを拘束台の上に押し倒す</p><p>１４歳のおっぱいをやんわりと揉んだ</p><p>はぁぁんっ</p><p>乳首に舌を這わせる</p><p>あうっ身体がビクッてなっちゃう</p><p>オレは、ちゅぱちゅぱと音を立てヨミの乳首を吸う</p><p>うふふ先生赤ちゃんみたい可愛いもっとペロペロして</p><p>自分の胸を責めるオレを切なそうな顔で見つめている</p><p>ヨミも一生、先生だけだからね他の男の人とは、絶対にこんなことはしないよ先生だけだから、先生もヨミの腕の中で安心して</p><p>ヨミはそう言って、下からオレの背中に手を廻す</p><p>判っているから先生も不安なんだってことは</p><p>ああ、鷹倉姉妹が３人揃っているから</p><p>月子とルナが、ヨミの肩に触れている</p><p>オレの心が丸見えなんだな</p><p>さっき、恵美さんに他の男の人と一緒になってもいいそれでも家族だって、言ってあげてたけれど</p><p>そんなに怖いの先生はヨミたちが、みんないなくなっちゃうって思ってるの</p><p>オレは自分に自信が無いんだよ</p><p>オレみたいな人間はいつ、みんなに愛想を尽かされてしまうか判らないし</p><p>オレの女たちはみんな美しく、聡明で、有能だ</p><p>どこへ行ったって力を発揮し、歓迎されるだろう</p><p>それは、ヨミたちだって同じだよ先生</p><p>ヨミはそう言うけれど</p><p>あ、そっかだから、月子お姉様は今すぐ、先生の赤ちゃんを産むことにしたんだ</p><p>男の人と女の人との関係で赤ちゃんが生まれること以上の絆は無いから</p><p>月子はいずれ京都に帰るつもりでいる</p><p>鷹倉神社の巫女を継ぐために</p><p>東京と京都その間に長い距離があったとしても</p><p>オレの子が居れば絆は繋がったままだ</p><p>ヨミは、どうしようかしら雪乃さんみたいに、身体に何かイレズミする他の人とは絶対にセックスできないようにそれともああ、みすず様たちは貞操帯っていうのをして出掛けたの</p><p>オレの記憶からみすずたちのことを読み出したらしい</p><p>先生以外は脱がせられないパンツそれ、面白そうヨミも穿こうかそういうのでも構わないよ先生が安心するのなら</p><p>何があっても、いなくならないよヨミも、先生でないとダメな子だから</p><p>ヨミもか</p><p>だから、先生もヨミのこと、ずっと可愛がってね</p><p>オレたちはみんな心の中に、欠損した部分を持っている</p><p>心の中のの喪失感をお互いに埋め合っているんだ</p><p>こうやって、肌を合わせてセックスすることで</p><p>そうやって支え合っている</p><p>ヨミ、大きく足を開け舐めてやるから</p><p>うん舐めて、舐めて</p><p>ヨミが拘束台の上で開脚する</p><p>白いふとももの間のピンク色の裂け目</p><p>すでに潤んでいる</p><p>両手を使って、くぱぁと割れ目を開くと</p><p>愛液がたぷたぷと零れ出た</p><p>昨日、そこにあったはずの処女膜は今はもう無い</p><p>ああん恥ずかしいそんなところ見られちゃってるよぉ</p><p>ヨミは赤面して、身体を震わせている</p><p>ハァハァと、熱い息を吐く</p><p>興奮しているんだな</p><p>先生だけだよホントにこんなの先生にしか見せないんだから</p><p>ありがとう、ヨミ</p><p>オレはイヌが水を飲むように、舌を使ってヨミの泉を啜る</p><p>あああっ、先生のベロがいやぁぁんっ</p><p>身を捩るヨミ</p><p>ロリ巨乳が、ぶるんと揺れた</p><p>ヨミの美味しいよ</p><p>１４歳の愛液は酸っぱい舌をジンと刺激する</p><p>じゃあ、毎日してぇぇいつでも、してぇぇヨミ、これ好きぃぃぃ</p><p>ヨミは３姉妹の中では、一番、淫らな性格だ</p><p>セックスにもすぐにハマるだろう</p><p>奴隷なんだからぁぁ先生の妊娠奴隷なんだからぁ赤ちゃん出来るまで、ヨミをイジメてぇぇ先生、あああんっ</p><p>オレの舌がヨミの赤く充血したクリトリスをちょちょんと撞く</p><p>唾をたっぷりつけて、ベロベロと舐め上げる</p><p>それ、気持ち良いっ先生っ先生っああああーっ</p><p>ヨミは、震える手でオレの髪を、強く掴んだ</p><p>ああああんっ気持ち良い気持ち良いっあああんっ先生ぃぃぃヨミ、身体が身体の奥が熱いのぉぉああんっ、もう、変になっちゃうううっ</p><p>ヨミがエクスタシーへの発射台に乗った</p><p>くぅぅん、あふんっせ、先生どうしようああ、どうしよういいのヨミ変になっちゃうよ変になっちゃっていいのあああうあっ</p><p>いいのよそのバカの前なら変になっちゃいなさいよ恥ずかしいところも、みっともないところも、全部さらけ出すのよきっと楽しいわよ</p><p>雪乃が笑ってヨミにそう言った</p><p>ああはぁんさらけ出しちゃいますぅぅ見てて先生ヨミの恥ずかしいところをあああっ、恥ずかしいヨミを見てぇぇぇぇぇっ</p><p>ヨミは、激しく身体を痙攣させた</p><p>ああああっ、飛ぶっ飛ぶっヨミどっかいっちゃうううううっ</p><p>絶頂が１４歳の幼い裸身を襲う</p><p>ヨミは必死に自分の股間の上のオレの頭を両手で掴んでいた</p><p>先生、捕まえててぇぇ飛んじゃうヨミを捕まえていてぇぇぇぇ</p><p>オレは激しく舌を使い、ヨミのクリトリスを刺激し続ける</p><p>女のエクスタシーの時間は男の射精よりも、ずっと長い</p><p>最後まで、愛撫は止めない</p><p>先生ぃぃぃあああんっあああんっいやぁぁんっ</p><p>ハァ、ハァ、ハァと激しく息する、ヨミ</p><p>ようやく絶頂の波が治まってきた</p><p>今のヨミは脱力している身体に力が入らないはずだ</p><p>オレはヨミの膣口に、勃起ペニスを突き立てる準備に入る</p><p>ヨミも、何をされるかは判っているようだ</p><p>痛くても、平気だよヨミ</p><p>真剣な眼でそう言った</p><p>もう３回目だ大分、慣れてきているはずだよ</p><p>昨夜と、今日の午前中そして今</p><p>これだけ濡れて、ほぐれてきたんだ</p><p>うん入って来て、先生ヨミの中に</p><p>ヨミはオレを受け入れてくれている</p><p>オレは割れ目を大きく開いて、その中にオレの亀頭を押し入れていく</p><p>あっうっっっ</p><p>ずぶりと肉の剣が、柔らかくて温かい大地に突き入る</p><p>くぅぅっあはうぁぁッッ</p><p>亀頭の一番膨らんでいる部分が昨日まで処女膜のあった場所を越える</p><p>オレしか到達したことの無い深い部分に潜り込む</p><p>あたたかくて狭い気持ち良いぞヨミ</p><p>先生のおっきいよヨミの中で、ビクンビクンしている</p><p>グググッずぬぅぅっ</p><p>はぁぁんっ</p><p>オレは根元まで完全に押し込んだ</p><p>ああっはぁ、はぁヨミの中先生の形に拡がってるぅぅ</p><p>３度目のセックスで、ヨミもすっかり落ち着いている</p><p>自分が犯されている様子を、客観的に見られるようになったらしい</p><p>ヨミ、動くぞ</p><p>はいっ、先生</p><p>ゆさゆさとオレは、ヨミの身体を揺さぶる</p><p>ヨミの狭い膣道をオレのペニスで胎内を抉る</p><p>磨いていく</p><p>オレにぴったりフィットするように押し広げていく</p><p>ずっ、じゅぅっぷ</p><p>ずっ、じゅぷぷっ</p><p>ヨミの熱く湿った内側を、オレは何度も突き込む</p><p>こねるように</p><p>少しずつ、突き込む勢いとスピードを高めていく</p><p>ヨミの重量感のある胸が、リズミカルに揺れる</p><p>オレはヨミを</p><p>この可憐な少女を犯している</p><p>ヨミ痛くないか</p><p>まだ、ちょっとでも</p><p>ヨミが、オレを見上げる</p><p>先生とこうなるのヨミは、好きっ</p><p>うふふ、判る判るの先生がヨミのこと、欲しがってるもっと、イジメたいいいんだよ先生ならヨミに何をしても</p><p>心を読まれながら、セックスするといのは</p><p>あんっいいんだよヨミも先生も隠さないといけないことなんて、何も無いんだから</p><p>ヨミがそう言ってくれる</p><p>ヨミは裸だよ先生も裸だから、いいのこれでっ</p><p>ていうか恵美以外、ここにいる子は全員丸裸だけどね</p><p>ほら、あたし毎週、マイクロ・ビキニだけでテレビに出てたけれどさ</p><p>雪乃の衣装は、ずっと極小水着だけだった</p><p>あの薄っぺらい１枚が大きいのよあそこまではやれって命じられたら、脱げるけれどさ</p><p>心から安心してあたしが平気で、裸になれるのは、あんただけよあんたの前なら、喜んで裸になれるわ他の男の前では、絶対に嫌</p><p>マナもそうだよお兄ちゃんだから裸になれるどんな恥ずかしいことでもできるよううんお兄ちゃんなら、恥ずかしいマナのことも見て欲しいと思う</p><p>そうだよ、先生見て恥ずかしいヨミを全部見て先生には全部、見せてあげるからっ</p><p>中学２年生のロリ巨乳の美少女が裸で、オレを受け入れている</p><p>ヨミとオレが生々しく繋がっているところが、はっきりと見える</p><p>先生だからっ先生だけっ先生がいいのっはああんっ</p><p>オレのドンッという強い突き込みに、ヨミが喘ぐ</p><p>いいよ、先生もっと、ヨミにセックスしてぇぇぇ</p><p>パパぁこっちも見て下さいのっ</p><p>アニエスの声に振り向くと</p><p>アニエスとルナが６９の態勢で、互いの秘部を舐め合っていた</p><p>すぐに、ルナに入れるようにアニエスが舐めてあげてますのっ</p><p>ボクはアニエスの中の兄さんの精液を舐めてますっ</p><p>ルナは、アニエスの胎内から滴るオレの精液をじょるっと、啜っていた</p><p>あううっルナ気持ちいいですのっ</p><p>ボクも気持ちいいよアニエス</p><p>１２歳の美少女同士の絡み合い</p><p>とても、いやらしい光景だ</p><p>ああんっ、あんっううっいいよ、先生</p><p>ヨミがオレに囁く</p><p>そろそろルナに代わってあげないとうううっあんっ</p><p>そうだこのまま、ヨミに射精するわけにはいかない</p><p>今日は何度もセックスし射精した</p><p>そろそろ限界だ</p><p>あああっヨミにはまた、今度たっぷり、出してくれればいいからっ</p><p>ああ、ごめんな、ヨミ</p><p>そんなこと言わないのヨミは先生の奴隷なんだから</p><p>ヨミがオレを見上げて、微笑む</p><p>逃げないし、いなくならないよセックスは、したくなったらいつでもできるんだからね</p><p>オレの顔を優しく撫でてくれた</p><p>はい、交代っルナの番よっ</p><p>ヨミがキッパリとそう言ってくれたから</p><p>オレはずるりと、ヨミの中からペニスを引き出す</p><p>はい、ルナパパにご奉仕ですのっ</p><p>ルナの方も、アニエスに背中を押される</p><p>ルナは、すでに蕩けた眼をしていた</p><p>うん、このまま抱き合ってしよう</p><p>オレはルナと対面座位で繋がることにした</p><p>月子さん入れるの手伝ってあげて</p><p>マナが、月子に言う</p><p>そうねこいつのチンチンに触れるのも慣れといた方がいいわよ</p><p>雪乃も笑って、そう言う</p><p>そうですわねでは</p><p>台の縁に腰掛けたオレにルナが跨がって来る</p><p>月子はオレのペニスが、ルナの入り口に正しく当たるように手で根元を持って、調整してくれた</p><p>ルナそのままゆっくり、腰を落としなさい</p><p>おっかなびっくりルナが、オレの上に腰を下ろす</p><p>亀頭が敏感な割れ目に接触した瞬間</p><p>ビクッとして、身体を上げてしまう</p><p>大丈夫ですのパパだから怖くないですの頑張ってルナ</p><p>ルナを応援するアニエス</p><p>再びルナがゆっくりと可愛いお尻を下ろしてくる</p><p>そのままですいいですよルナ</p><p>月子がオレの亀頭をルナの入り口に誘導する</p><p>ぴちゃっ</p><p>１２歳の熱い肉のゲートにオレの勃起が、接触する</p><p>ああそのままだルナ</p><p>ルナは意を決して</p><p>さらに腰を落とした</p><p>ぐぐぐっぬぷっ</p><p>ぁぁっ</p><p>ルナの中に、オレの亀頭がハマっていく</p><p>角度も良いようですわ大丈夫ですよルナ</p><p>結合ポイントを、月子が見てくれている</p><p>は、はいぃ</p><p>言葉ではそう言うがルナは怖いのか、それ以上腰を沈められないで、戸惑っていた</p><p>ルナ、ゆっくり深呼吸するんだ</p><p>オレは対面座位のまま、ルナを優しく抱いてやる</p><p>ほら、大きく息を吸って吐く</p><p>はぁぁ</p><p>はぁぁ</p><p>何度も深く息をするルナ</p><p>芳しい吐息がオレの顔を撫でていく</p><p>じゅぶぶぶぶ</p><p>ひぃぃやぁっ</p><p>リラックスしたら自重で、ルナの身体が沈んでいく</p><p>オレのペニスを呑み込んでいく</p><p>はい、いいですよルナ</p><p>深く繋がっていく様子を、月子は近くで観察していた</p><p>あああっは、入っちゃった</p><p>入るのは当たり前ですのルナは、アニエスと同じパパのことが大好きなんですものっ</p><p>アニエスが、笑顔でそう言う</p><p>オレの亀頭の先がルナの子宮口に達する</p><p>ルナの肉体は、同じ１２歳のアニエスよりも幼い</p><p>これ以上は、入らない</p><p>うん繋がっているぞオレたちルナ</p><p>オレは、前からルナのお尻を抱きかかえて安定させる</p><p>ルナは涙目でオレにしがみついてきた</p><p>対面座位は、こうやって抱き締め合えるのが良い</p><p>オレはルナの唇を吸う</p><p>ルナはすぐに舌を求めてきた</p><p>ああっ兄さん</p><p>舌を絡めた、ルナの口の中も</p><p>ペニスを押し入れている、膣の中も</p><p>さっきのヨミより、ルナの方が体温が高い</p><p>締め付け具合も違う</p><p>内部の感触も</p><p>１４歳でも肉感的なヨミの抱き心地に比べて</p><p>１２歳のルナは小さくて軽い</p><p>こうやって座位で抱きかかえるとよく判る</p><p>肌や髪の感触も違う</p><p>姉妹でもこんなに差があるんだ</p><p>ボクはボクお姉様はお姉様です</p><p>あルナにも、心を読まれている</p><p>ごめん比べたりして</p><p>オレの言葉に、ルナはニコッと微笑んで</p><p>いいんですどんどん比べて下さい</p><p>比較しないと違いが判らないですから</p><p>ヨミお姉様には、ヨミお姉様の魅力がありますだから、ボクはお姉様に負けないように、ボクの魅力を高めていかないといけないんです</p><p>膣に異物を受け入れているのが、辛いのだろう</p><p>少し苦しそうにそう言った</p><p>そうでないと兄さんに愛していただく意味がありませんから</p><p>いや、オレはルナとこうしているだけで、充分なんだぞ</p><p>オレは、ルナの背中を擦ってやる</p><p>ボクが嫌なんです</p><p>ボクだって兄さんの一番になりたいですから</p><p>あ、みすず様たちが目指していらっしゃっている一番とはちょっと意味が違います</p><p>ボクは兄さんにとっての一番の女になりたいんじゃありません総合１位ではないんです何か１つでも他の皆さんより、兄さんに喜んでもらえるものを持ちたいだけなんです</p><p>一つだけでも優れていたい</p><p>ボクは一番小さいし、アニエスほど身体は成長していないし皆さん、素敵な人ばかりだから他の人に勝てる要素なんて、１つも無いと思いますけれど</p><p>ルナは顔は笑っているが、眼は真剣だった</p><p>でも、だからこそちゃんと、兄さんに振り向いてもらえる力を持ちたいんです</p><p>そして、ルナは自分から、ゆっくりと腰を動かし始める</p><p>だって、そうでないとボクには、兄さんに愛していただく資格が無いですから</p><p>そんなことないぞ</p><p>いいえボクが納得できないんです</p><p>ボクだって愛していただくだけでなく愛したいんです兄さんを</p><p>小さな少女が、不器用に腰を使う</p><p>まだセックスに慣れていない</p><p>それでも、オレに快感を与えるために</p><p>兄さん兄さん兄さん</p><p>熱い涙を目に溜めながらまた、オレにキスをした</p><p>オレの舌を激しく啜る</p><p>毎年、この時期には天地無用の小説が発売されるので</p><p>アニメ・ショップへ行くことになります</p><p>近所の本屋では、売ってないので</p><p>しかし中高生の女子ばかりなんですね</p><p>今、アニメショップに来るのは</p><p>グッズも女子向きなものばかりでした</p><p>ロボものとか、メカものとかのアニメのグッズとか全然無い</p><p>去年はまだ、ヤマトとかのグッズがあったのに</p><p>数年前は、ガンダム００もって、あれはガンダムでも女子向きでしたね</p><p>個人的には、平成のアニメブームは2008年辺りがピークだったと思います</p><p>ハルヒからマクロスＦやギアスの頃</p><p>今は、少しパワーダウンしているように感じます</p><p>こういう時期は、腐女子の方が元気なのかもしれません</p><p>784．セックス・コネクション　その２</p><p>兄さん、ボク気持ち良くできてますか</p><p>１２歳のルナが、対面座位で繋がったままオレの上で、腰を蠢かせる</p><p>ただでさえ狭い膣が、キュキュッと締まる</p><p>オレの勃起を熱く湿らせて刺激する</p><p>ルナが主導するセックス</p><p>ああ、とっても気持ち良いよルナ</p><p>ぎこちないながらも、巧みにオレを悦ばせる動きだ</p><p>とても、昨日、処女を失ったばかりだとは思えない</p><p>これはやっぱり</p><p>オレの心を読んで気持ち良くなるように、動いてくれているのか</p><p>ルナも巫女の力を持っている</p><p>えへそれもあるけれどアニエスの記憶からも、教わりました</p><p>おでこから汗を垂らしながら切なそうな笑顔で、オレに言う</p><p>どうしたら、兄さんが感じてくれるのかどう動いて、どこを擦ればいいのかううっ</p><p>アニエスのセックス経験を読み取ったのか</p><p>だったら、どうしたらルナも気持ち良くなるのかそれも読み取るんだ</p><p>オレは、眼の前の大きな瞳の美少女に告げる</p><p>それはいいですボクは兄さんが気持ち良くなってくれれば、それでいいからくぅぅっ</p><p>可愛いお尻をクイッと捻るようにして、より深くオレの勃起を受け入れる</p><p>ああ、この動きはアニエスがよくやる</p><p>オレはルナと一緒に気持ち良くなりたいんだよ</p><p>でも、アニエスも慣れるまでに、一週間ぐらいかかったみたいだしボクの身体は、アニエスよりも幼いし</p><p>アニエスは、日仏ハーフだから発育が良い</p><p>元々、白坂創介によって性感のみを開発するような教育が施されていたし</p><p>セックスには、すぐに慣れた</p><p>しかし、ルナは</p><p>普通の１２歳の少女の肉体をしている</p><p>こうやってオレとセックスしているのは、本当は痛々しさを感じる</p><p>無理はするなよゴメンなこんなことになって</p><p>何を言うのボクは兄さんのセックス奴隷なんだよ</p><p>セックスを仲立ちとした人間関係</p><p>セックスを抜きにしたら、オレとルナは関係を保てなくなる</p><p>大丈夫すぐに慣れるから</p><p>はぁぅと、熱い息を漏らしながらルナは言う</p><p>それに嬉しいんだよこうやって自分の肉体を使って、兄さんを悦ばすことができるのは</p><p>またグリグリと腰を動かす</p><p>判るよ兄さんが、ボクとのセックスを楽しんでくれているのが</p><p>心を読まれているんだ</p><p>オレが幼いルナを犯すことを申し訳なく思っていながら</p><p>同時に、このセックスを楽しんでいることは伝わってしまっている</p><p>そんな風に悪く思わないでボクは嬉しいんだから</p><p>こうやって、兄さんがボクを求めてくれていることが</p><p>オレはたまらなくルナが、愛おしく感じられた</p><p>可愛いよルナ</p><p>ルナのおでこにキスしてやった</p><p>額に浮いた汗の玉をペロッと舐め取る</p><p>うんルナは、しょっぱいな</p><p>もう、恥ずかしいよそんなこと言わないで</p><p>赤面するルナ</p><p>こうしてオレと全裸で対面セックスしていることよりも自分の汗の味の感想を言われる方が、この子には恥ずかしいらしい</p><p>ボクもお返し</p><p>ルナが、オレのほっぺたをペロっと舐めた</p><p>うん兄さんの味がする</p><p>しょっぱいか苦いか</p><p>うーん、よく判んない</p><p>ニコッと微笑むルナ</p><p>あのねボク、今、すごく興奮しちゃっているから</p><p>さっきの夜見子お姉様もそうだったんだけれど自分の心の高揚に、兄さんの興奮も伝わって来るから何倍もドキドキしちゃうんだよ</p><p>そうかそれも、心が繋がっているから</p><p>兄さんだからこうなっちゃうんだと思うんだけど</p><p>とろんと蕩けた眼でオレを見る</p><p>安心できるから信頼しているから兄さんには、全然怖くないから甘えられちゃうから</p><p>ルナの肌が紅潮して、火照っている</p><p>ほんのりと熱を感じる肌の感触が気持ち良い</p><p>ボクだけでないんだよアニエスの兄さんへの気持ちも感じてるから</p><p>そうかアニエスがオレに対して抱いている信頼感が</p><p>ルナの心を、より安心させているのか</p><p>だから、こうしているとねホントに溶けちゃいそうなんだよボク</p><p>本当にルナは、溶けているようだった</p><p>オレとの結合点からたぷたぷと大量の愛液を漏らしている</p><p>オレの竿から玉袋にかけては、ルナの愛液と汗でグッショリと湿っていた</p><p>２人で抱き合ってダンスでもしているように身体を揺すり合う</p><p>うん溶けちゃっていいんだぞ</p><p>ああ好きだよ、兄さん</p><p>ルナが感極まった表情で、オレにしがみついてくる</p><p>腰の動きは、ますます力強くなっている</p><p>じゅっぷ、じゅっぷと、いやらしい水音が響いていく</p><p>兄さんとこうしていると優しい気持ちがどんどん伝わってくるよ</p><p>今度は、オレの首筋を舐めてくる</p><p>美味しいよ兄さんは、とっても美味しいんだよ</p><p>オレも抱き合いながら、ルナの首や耳を舐めていく</p><p>ああんっそこ感じちゃうっ</p><p>ルナは耳が弱点か</p><p>うん弱点みたい耳、弱いからだから、もっと舐めてあああっ、兄さん</p><p>ルナが、ビクッと身体を震わせる</p><p>どうしようボク変になっちゃいそう</p><p>姉のヨミは、普通の１４歳よりもエッチな身体をしていたから</p><p>絶頂を知るのが早いと思っていたが</p><p>より若い、１２歳のルナがセックスでのエクスタシーに到達する</p><p>判っているからアニエスにイキ方も教わっちゃったから</p><p>ルナはオレに、そう告げる</p><p>だから、兄さんボク変になっちゃってもいい</p><p>芳しい吐息が、ハァハァとオレの顔を撫でていく</p><p>ああ、もちろんだ気持ち良くなれよ、ルナ</p><p>うん兄さん、兄さん、あああっ、兄さんっっ</p><p>全身汗まみれの美少女が、オレの上で感極まるッッ</p><p>ルナっ</p><p>オレは下から、グイイッと強い一撃で突き上げたっっ</p><p>亀頭が、カツンッとルナの最奥を穿つッッ</p><p>きぃぃぃやぅぅっ</p><p>叫ぶルナ</p><p>ああああっ、ああんっ好きぃぃ、好きぃぃ兄さぁぁんっっっ</p><p>オレを呼びながらルナの性感がジャンプする</p><p>ぁぁっあああんっくぅぅッッいやぁぁんっ</p><p>ビクビクビクッと全身でオレを呑み込もうとする、ルナ</p><p>あああっ、兄さん兄さぁんボク、ボクぅぅとろけちゃうぅぅ</p><p>うん、見ているぞ可愛いぞ、ルナ</p><p>しっかり抱き締めててボクを放さないでぇぇっ</p><p>オレは、小さな身体を抱きしめる</p><p>ルナオレのルナ</p><p>やがてルナは脱力する</p><p>オレは、ルナの中に挿入したまま彼女の身体を抱きしめていた</p><p>ルナの心はまだエクスタシーの中にいる</p><p>うん、良かったですのルナがイケて</p><p>アニエスは、自分のことのように安堵していた</p><p>これで明日からはルナと一緒に、楽しくご奉仕できますのっねっ、パパ</p><p>アニエスにとってはまだ、オレとのセックスが人生の中心にある</p><p>一緒にセックスする同い年の友達ができたことが、本当に嬉しいらしい</p><p>うーん、ヨミもマナさんに、セックスのことを教わろうかしら</p><p>いいよセックスのことならあたしの心を読んでも</p><p>マナは、ニコッと微笑んでそう答える</p><p>他のことは読まれたくないこともあるけれど</p><p>すると、ヨミは</p><p>ヨミはまだ心を読む力は、上手く使えないからお姉様やルナがいないと自分１人では、ちょっと</p><p>そう言って、苦笑する</p><p>だから心じゃなくって、言葉で教えて下さいお願いマナさん</p><p>この１４歳コンビも仲良くなりそうだ</p><p>あ、美智お姉ちゃんやルリお姉ちゃんにも先生になってもらおうね特に美智お姉ちゃんは仲間に入れてあげないと、機嫌が悪くなっちゃうから</p><p>美智は年下には、お姉ちゃんぶりたい年頃だからなあ</p><p>あ、でもヨミさんよりも、ルナさんの先生になってもらった方がいいのかな</p><p>だって、ヨミちゃんおっぱいが凄いから</p><p>美智はつるぺたの胸にコンプレックスがある</p><p>一方、ヨミは美智より一つ年下なのに、なかなかの巨乳の持ち主だ</p><p>気にするなよむしろ、アニエスやルナに対しての方がコンプレックスを感じてるかもしれないから</p><p>アニエスもルナも胸は膨らんでいる</p><p>３歳も年下の子たちに、胸の大きさで負けていることの方が美智にはツライんじゃないだろうか</p><p>とにかく、面倒だろうけれど悪いやつじゃないから仲良くしてやってくれよ</p><p>うんマナは美智お姉ちゃん、大好きだよっ</p><p>そうですわね美智さんとイーディさんは巫女の力に近い能力をお持ちですし</p><p>月子が２人の気の能力のことを言う</p><p>わたくしたちの巫女の修行のノウハウは美智さんたちのお力を向上させることができると思いますわ</p><p>はい巫女の力そのものを身に付けることはできないでしょうが気を限界まで充実させることができれば、かなり近いところまでは到達するかもしれません</p><p>心を読む力と従わせる力が</p><p>警護役の最後の切り札には、よろしいかと思いますわ</p><p>ヨミは武術を習う約束を致しましたわ</p><p>ヨミは、胸を張る</p><p>学校へ通うようになったらヨミが、マナさんやアニエスさんの警護役になりますから</p><p>この子らを編入させる予定のみすずたちの学校は超お嬢様ばかりが通う女学園だ</p><p>マナとアニエスに鷹倉姉妹香月家の力で編入させるとしても、少しばかり人数が多すぎる</p><p>それぞれお嬢様役とお付き役、あるいは警護役に振り分けないとさすがに怪しまれる</p><p>パパ、アニエスも武術しますの</p><p>基礎だけは、習っておけ</p><p>護身の基礎を知っているのは、良いと思う</p><p>オレも工藤流６級のお陰で、大分助かっているし</p><p>でもアニエスみたいな、可憐な金髪美少女は</p><p>どう見たって、お嬢様の方だよな</p><p>どこだかよく判らない国で生まれ育った、ハーフの帰国子女で通用しそうだし</p><p>お兄ちゃん、あたしがお付きをやるよ</p><p>いや、マナもお嬢様の方だ</p><p>ただのお嬢様ならマナの正体が、白坂舞夏であることがバレてしまうかもしれない</p><p>実際超お嬢様校の在学生には、白坂舞夏と面識のあった女生徒もいる</p><p>ただのお嬢様じゃなくって超お嬢様になれよ、マナスケールのでっかいさ</p><p>オレは笑顔で言う</p><p>お前は、世界レベルのスーパー・モデルを目指しているんだからさいつでも、どこでも主役になれる女の子にならないとな</p><p>この４ヶ月なるべく、大人しく前に出ないで、脇役に徹してくれたことは感謝しているけれどでも、マナはもっともっと輝いていく女の子だと思うぞ</p><p>そうよ、舞夏あんた変わったわいい女になれる素材だと思うわよあたしも</p><p>雪乃が妹に微笑む</p><p>あたしもあんたもディフェンス向きの性格じゃないわよあたしたち姉妹はやっぱり、前へ出てナンボでしょアニエスなんて、いつでも自分が主役って顔をしているじゃないのっ</p><p>そう言いながらメグを見る</p><p>あんたも、そう思うでしょ恵美</p><p>メグは俯いたままだ</p><p>あたしたちの血筋はさ目立ってこそ、輝くのよ</p><p>くくくと笑う雪乃</p><p>あなたは、そうなんでしょでも、あたしは違うわ</p><p>小さな声で、メグは答える</p><p>あたしは、雪乃とは違ってずっと陰を歩いてきたんだから</p><p>ふーん、よく言うわよねえこの４ヶ月学校の中では、このバカの婚約者としてみんなの注目を受けて、楽しそうにしていたくせにさ</p><p>あんたも、あたしたちと同じよやっぱ、血筋よね判るわ</p><p>雪乃には判らないわよあたしのことなんて</p><p>拘束台の上ですねるメグ</p><p>判るわよ姉妹だもの</p><p>雪乃ははっきりと、そう言った</p><p>すっごく、よく判るわ４ヶ月前のあたしは今の恵美みたいだったのねすぐにすねて、人の話を聞かないでギャーギャー喚いておっかしいっ</p><p>な何よちっとも、おかしくなんかないわよっ</p><p>メグが、雪乃を睨む</p><p>だから、あたしには判っているのよあたしだって変われたんだから恵美も、きっと変われるってこと</p><p>ね楽しいわね恵美</p><p>あたしはちっとも楽しくないわよ</p><p>そうあたしは楽しいわ</p><p>雪乃は部屋の中の１人１人を見ていく</p><p>あたし、今独りぼっちじゃないもの</p><p>雪乃の笑顔は、清々しかった</p><p>今のあたしには居場所がある愛してくれる人がいる愛している人もいるわそして、その人が愛している仲間、家族もねこんなに楽しいことはないわよあたし、この子たちと一緒に生きていってもいいんだもの</p><p>雪乃の言葉にメグは驚く</p><p>うん、楽しいあたしは別に幸せとは言わないわよだってこんなのはまだ幸せの途中だって、判っているからここから今より、ずっとずっと幸せになっていかなきゃいけないんだからあたしはこの子のために</p><p>雪乃は自分のお腹を撫でる</p><p>昔のあたしが間違っていたのはそして、今の恵美が間違っていることはね誰かが自分を幸せにしてくれるのが当然だって思い込んでいること</p><p>幸せなんてね誰かにしてもらうもんじゃないのよ自分で幸せになろうって思って、頑張っていくしかないのよ</p><p>改めて自分のお腹を見る</p><p>あたしもさこの子を産むことが、大変なことだっていうのは判っているわよ赤ちゃんなんて、可愛いだけじゃないってことは面倒だし、ウルサイし、手間が掛かるんでしょうねしかも、どんどん成長するにつれてますます、手が掛かるようになる前のあたしみたいに、ワガママで親の言う事なんて聞かない子になっちゃうかもしれないかも</p><p>雪乃はクスリと笑う</p><p>でも楽しそうじゃないそういう苦労をするのもさ</p><p>人生なんて何でもそうよ面白いことばかりじゃないわ辛くて、面倒なことばかりよ嫌な思いだってたくさんする幸せなんて簡単に手に入らないわましてや、誰かが無条件で自分を幸せにしてくれることなんかあるわけがない</p><p>オレに処女をレイプされてから</p><p>父の悪行を世間に公開され</p><p>自分の性行為をネットに流され</p><p>社会の敵として、父を惨殺され</p><p>恥ずかしい姿で、晒し者としてテレビに出させられた雪乃</p><p>それでもみんながみんな、悪い人じゃないわ助けてくれる人もいるでも、そういう人たちに、多くを望んではいけないのよねほんのちょっとでも優しくしてもらったことに感謝するだけよそれ以上を求めたらバチが当たるわ</p><p>雪乃は他人の優しさの判る人間になった</p><p>幸せは本当に遠いわそこへ到達することは、とても大変よでも、幸せになるための努力は続けないといけないしそうやって、頑張ることを楽しむことはできるわ</p><p>あたしには、判らないわよ雪乃が何を言っているのか</p><p>恵美あんたは、このバカの何を見てきたのよ</p><p>雪乃が、ドンとオレの背中を叩く</p><p>このバカの良いところはねホント、これだけが長所だけれどいつも、ずっと努力し続ける覚悟を決めているってことよ</p><p>あたしのことだって結局、こいつが諦めてくれなかったからどれだけあたしが無分別の判らず屋でも、こいつはあたしに話し掛けることを絶対にやめようとはしなかったでしょこいつが、あたしを見捨てなかったからあたしは、パパと一緒に処理されずに済んだのよ</p><p>雪乃は殺される予定だった</p><p>今なら、よく判るわ弓槻がこのバカの懇願に負けて、譲歩してくれたってことがねあたしは救われたのよねこのバカに</p><p>マナもそうだよお兄ちゃんが見捨てないでくれたからだから、ここに居られるんだよ</p><p>アニエスちゃんだってお兄ちゃんでなければ、今みたいによく笑って、いっぱいお喋りする女の子にはならなかったと思うし</p><p>きょとんとしてるアニエス</p><p>それはわたくしたち姉妹も同じですわ</p><p>公様でなければもっと悲惨な結果になっていたと思います</p><p>でもオレは、まだ何もできていないよ全然</p><p>オレの力なんていうのは嘘だ</p><p>オレには何の力も無い</p><p>全て、ミナホ姉さんやジッちゃんのお陰なんだから</p><p>オレは一生かけて、その恩に報いていくしかない</p><p>今のオレにはそうすることしかできないんだから</p><p>兄さんは、凄いよね</p><p>オレの腕の中でルナが言う</p><p>ようやく、意識を取り戻したらしい</p><p>全然、急がないんだものあたしたちのこともみんなのことも恵美さんのことも、何年でも、何十年でも時間をかけて、１つずつ解決していこうって思っているんだもの</p><p>オレを見てそう言う</p><p>当たり前じゃないかみんな違う人なんだからオレとは別の人間なんだから</p><p>人と人がそんなに簡単に判り合えるわけがないよオレはオレの父親と母親が、何であんな人間なのか何を考えて生きていたのか、全然理解できなかったものまあ、あの人たちのことは一生理解できなくたって構わないけれど</p><p>今の家族のことは判りたいから理解したいからだから食らいついていくよ食らいついていくしかないんだからさ</p><p>オレたちの家族は全然別のところで生まれ育った人間が、一緒に暮らしているんだからなかなか判り合えないのは、当たり前なんだよみんな違うんだから顔は笑っていても隠していることが多い人もいるメグみたいに何でも、思ったことを顔に出してくれる人は、まだ判りやすいけれど</p><p>あたしは判りやすい</p><p>そうだよ本当に問題を抱えている人は心の中に悩みも痛みも隠してしまって、オレたちには見せないようにしているから大変で苦しんでいる人ほど自分のことは喋らないよいつも、オレたちに優しくしてくれて微笑んでくれている自分だって、本当は苦しいのに</p><p>誰のことを言っているのよ</p><p>メグお姉ちゃんはそれが判る人にならなきゃダメだよ</p><p>あたしは何となく判ったけれど気付いていないフリをしているべきなんでしょうねあたしのポジションだと</p><p>わたくしたちもそうですわ</p><p>心の読める月子が言った</p><p>な、何どういうこと</p><p>メグは戸惑っている</p><p>家族なんてのはさメンドクサイものなのよあたしのパパやママはその面倒くささから、家を放り出してあたしや舞夏を、放任してたわ</p><p>でもお兄ちゃんは家族が面倒なモノだって判っているから手を抜かないんだよね</p><p>そんなの、当たり前だよ家族なんだから今日起きたトラブルは、今日何としても解決したいけれどトラブルがなくなることは無いよ一生、面倒なことは続く当然じゃないかみんな生きているんだから、成長しているんだから変わっていくんだから</p><p>ずっと同じままでは、いられない</p><p>今日は、安定していたとしても</p><p>明日には、また不安定になるかもしれない</p><p>だから、ゴタゴタはずっと続く面倒なことは、絶対に終わらないそういうものなんだってことがオレには判っているだから</p><p>あんたは、恵美のことも絶対に見捨てないのよね</p><p>当たり前だよ今のメグがちょっとばかり、家族からはみ出していたとしてもそれが何だよこんなことは、家族の誰にでもいつでも起きるかもしれない問題だろだったらどれだけ時間をかけてでも少しずつ、ゆっくりでも解決していくしかないんだから</p><p>家族だもんねメグお姉ちゃんは</p><p>オレの言葉にマナが答えた</p><p>そうね大したことじゃないわよね恵美だもんねあたしの方が、今の恵美の１０倍はひねくれてたと思うし</p><p>雪乃が笑った</p><p>どっちにしてもメグが自分で気付いて、自分で変わるしかないんだよもう、そこまで来ちゃったんだよだから、今のオレは信じて待つだけだよ</p><p>ホントそんな感じよね</p><p>雪乃の視線にメグは</p><p>はいはいルナさんも、シャッキリしたみたいだしさお兄ちゃんも、最後にドバッと出しちゃいたいよね</p><p>月子さんの中に</p><p>月子はにこっと穏やかに微笑み</p><p>はいよろしくお願い致しますわ</p><p>前に進み出る</p><p>どうぞ、わたくしを孕ませて下さいませ</p><p>ＷＵＧの場外乱闘が酷すぎて</p><p>まだ2話なのに何だろ、これ</p><p>ガンダムＡＧＥも、色々あったけれど問題になったら、スパッとトゥイッターは止めたのに</p><p>作品よりも、乱闘の方が話題になるとは</p><p>785.セックス・コネクション　その３</p><p>ベッド代わりの拘束台の上</p><p>ハァハァと、全身汗まみれのオレが仰向けに横たわる</p><p>絶頂の余韻で動けないルナは、ヨミとマナが抱き下ろしてくれた</p><p>そこへ裸の月子がやって来る</p><p>もう少しだけですからね</p><p>オレの耳に、優しくそう囁いてくれた</p><p>雪乃とセックスして、アニエスに射精し</p><p>ヨミとルナと繋がった</p><p>もっとも、それはこの部屋へ来てからの話で</p><p>その前には、イーディ、瑠璃子、みすずとセックスしているし</p><p>さらに、屋敷に戻ってくる前の学校では</p><p>今日のオレはセックスしっぱなしだ</p><p>うん大丈夫だから</p><p>だが、もうできないとは絶対に言えない</p><p>オレの女たちが、期待して待っているのだから</p><p>気張らなくいいんですよこれは義務ではありませんから</p><p>月子が、優しくオレの顔に頬擦りする</p><p>わたくしは、公様よりも1つだけ年上ですから甘えて下さいませ</p><p>可愛がって差し上げますわ</p><p>そして、オレの顔にキスしていく</p><p>月子の柔らかな唇と舌が、オレのおでこや鼻、頬や眼の周りに触れていく</p><p>月子は、オレの性感帯を巧みに感じ取り刺激していく</p><p>うふふ、判りますこうですわね</p><p>形の良い白い乳房をオレの顔に突き出す</p><p>乳首が、健康的なピンク色に輝いていた</p><p>公様の赤ちゃんを孕む前に公様が、わたくしの赤ちゃんになって下さいませ</p><p>オレは赤子のように、月子の乳に吸い付く</p><p>ううっんっわたくしの赤ちゃん公様可愛いですわ</p><p>１４歳のヨミや、１２歳のルナのおっぱいとは違う</p><p>月子は１７歳でも大人っぽい雰囲気の持ち主だ</p><p>処女を失ったばかりでも、すでに妊娠する覚悟を決めている月子は</p><p>母性の匂いがする</p><p>公様、美味しいですかわたくしの乳房はわたくしは、心地ようございますああんっ</p><p>オレは、コリコリとした乳首を軽く噛んだ</p><p>わたくしの方が大きいのに</p><p>ヨミが、自分のロリ巨乳を手で押さえて不満そうに言う</p><p>先生ったら、ヨミのおっぱいより美味しそうにペロペロしているんだもの</p><p>そんな妹に月子は</p><p>大きさは関係無いのですあなたたちは、公様よりも年下雪乃さんたちは同い年そして、わたくしは年上役割が違うのですよ</p><p>優しくそう告げる</p><p>人は守るべき者が居なければ、必死に闘えませんそれが、あなたたち一緒に生きる者がいなければ、寂しくて死んでしまいますそれが雪乃さんたち甘えられる者がいなければ、安らかに生きられませんそれが年上のわたくしたちです</p><p>月子はそう言うけど</p><p>そんな風に分類できるようなものではないと思うよ年下でも、どっしりと頼れる人もいるだろうし、年上でも心配な人もいる同い年でも、引っ張り上げたり、後押ししてあげないといけない子もいるし</p><p>あんまり、年齢は関係無いような気がする</p><p>そうですわねでも、これはわたくしの理想なんだと思います</p><p>月子は微笑む</p><p>わたくしは公様がいつでも、穏やかな気持ちにして差し上げたいのですわ愛していただくよりも、愛していたいわたくしも、そう思いますから</p><p>相手に愛されることより、自分が愛したい</p><p>愛し合うというのはフィフティ・フィフティを目指すことではないのですねわたくしは、どんな時でも公様がわたくしに注いで下さる以上の愛を捧げたいのですわ</p><p>オレだって、そう思っているよ</p><p>５０対５０ではなく６０対４０でも、７０対３０でもいい</p><p>とにかく、相手が自分を愛してくれる以上に相手を愛していたいと思う</p><p>はいわたくしも、そう感じております</p><p>お互いに、相手以上の愛を捧げたいと思うことそういう思いを持ち合うことが、愛し合うということなのでございますね</p><p>愛されるより、愛したいとお互いに思い合う２人だから愛し合うなのか</p><p>だってさ、恵美あんたとは違うみたいよ恵美はあのバカに、自分が愛している以上に愛して欲しいっていうタイプだものね</p><p>雪乃が、メグに笑ってそう言う</p><p>愛して欲しい症候群だもんねもっともっと、あたしを愛して他の子よりもって考えだから、恵美は欲求不満になっちゃったわけでしょ</p><p>し、知らない知らないわよ、あたしは</p><p>メグは雪乃から、顔を背ける</p><p>ったくホント、メンドウな子なよねえあんたはさ</p><p>雪乃は溜息を吐くが、顔は笑ったままだ</p><p>まあ、しゃーないか気長に付き合ってあげるわよ、この雪乃お姉さんがね</p><p>何で雪乃が、あたしのお姉さんなのよ</p><p>メグの言葉に、マナが</p><p>だって同い年でも、メグお姉ちゃんの方が駄々っ子みたいだからだよ</p><p>そうですのっ</p><p>白坂４姉妹の末っ子であるアニエスもそう言う</p><p>その頃、月子は</p><p>はぁい、公様そろそろ月子の中へいらっしゃいますか</p><p>自分の乳首をチュウチュウと吸うオレに優しく微笑む</p><p>月子が上になりますから公様は、そのまま、ゆったりとなさって下さい</p><p>女性上位の対面騎乗位か</p><p>でも、月子は、まだ</p><p>大丈夫ですわやり方は公様のお心に教えていただきますから</p><p>オレの胸に手の平を当てる</p><p>どうしたらどう動いたら、気持ちが良いのか公様の過去の記憶から、読み取りますわ</p><p>すると、マナが月子の肩に、手を触れる</p><p>マナの記憶も読んでマナ、この４ヶ月の間に、お兄ちゃんといっぱい騎乗位セックスしたから</p><p>うー、アニエスはパパに抱っこしてもらいながらする方が多かったですの</p><p>アニエスがそう言う</p><p>あたしは基本レイプだからなああたしの方が上になるって、ほとんどやってないと思うわ</p><p>雪乃も、自分のセックス体験を振り返る</p><p>恵美はあんたは、普段、どういうセックスが多いのよ</p><p>そんなの雪乃に教えるわけがないでしょっ</p><p>メグがまた喚く</p><p>メグは立ったまま、後ろからするのが好きなんだよ</p><p>いわゆる立ちバックというやつだ</p><p>校内でする時も、お屋敷内でメグの方から求めて来た場合も一度は必ず、立ちバックで繋がる</p><p>メグオレの女なら、そういうことを隠し合うのは禁止だぞ</p><p>あたしには、プライバシーは無いの</p><p>恵美あのさセックスは２人でするものでこのバカは、全員とセックスしているのよ誰といつ、どんなセックスをしていたか、一々秘密になんかしてられないわよそういうレベルではないでしょこの家の場合はそもそも、このバカこそ、プライバシーを認めてもらってないんだから</p><p>こんな監視カメラと隠しマイクだらけの家に住んでてさ今更、プライバシーもクソも無いわよ</p><p>その通りだ今、こうやっている様子もミナホ姉さんたちは、別室で観ているんだろうし</p><p>そんなことは判っているわよでもわざわざ、雪乃に言うことはないわよ</p><p>メグは、なおも不快感を露わにする</p><p>何で、雪乃に教えちゃいけないんだ</p><p>だって、あたしは雪乃が</p><p>嫌いでもなんでもいいけど姉妹だからねあたしたちは</p><p>雪乃が、ニヤッとメグに微笑む</p><p>恵美がどう思おうとあたしは、ここに居座るわよこのバカの側に居て子供を産むわこいつと育てるのよ</p><p>アニエスもお手伝いしますの</p><p>ありがとうていうわけだから仲良くしろとは言わないけれどねでも、今日からはあんたとあたしは、対等な立場だからねあんたが先にここで暮らしていたからってあたしが、恵美を立てなきゃいけないってことはないんだから</p><p>そうだよねメグお姉ちゃんの方が、雪乃お姉ちゃんより偉いとかお兄ちゃんの女として地位が上とかそういうのは、無いよね</p><p>でも、マナいいの、あなたは</p><p>そんなことを許したら雪乃に、ヨシくんを取られちゃうかもしれないわよ</p><p>そんなこと、あるわけないってば</p><p>マナは、明るく言い切る</p><p>だって雪乃よ昔のヨシくんがずっと、こだわってた人よ</p><p>メグは５月のオレの雪乃に対する狂恋を知っている</p><p>関係無いよもし、お兄ちゃんが雪乃お姉ちゃんに引っ張られそうになったらあたしは、あたしで引っ張り返すもん雪乃お姉ちゃんに、取られないよあたしはあたしで本気で、お兄ちゃんのことを愛しているんだからさ</p><p>アニエスもですのっ雪乃ちゃんには、負けませんっ</p><p>そうねあんたの可愛さには、負けちゃうかも</p><p>これからは、ずーっと続くんだよ誰が一番、お兄ちゃんの気を惹けるかのチキチキ大レースがみんな、自分のことを一番見て貰うために女を磨くんだよ一生、ずっと</p><p>ここにいる人だけじゃなく香月のお嬢様たちや、弓槻や克子たちとも競い合って、張り合ってでしょ楽しそうじゃないあたしは、楽しみよ</p><p>そ、そんなのあたしは絶対に勝てないじゃないの</p><p>メグはまた下を向く</p><p>あらそだったらとっとと、逃げ出せば闘う意志が無いんならさ</p><p>雪乃がそう言って、アニエスを見る</p><p>あんたは一番を目指して、闘うわよね</p><p>はいですのっルナと一緒にパパのこと、好き好きしますのっね、ルナ</p><p>う、うんそうだねが、頑張るよ、ボク</p><p>ヨミも頑張りますわ負けないように先生にお見限りにされちゃったら妊娠奴隷としては、ツライですから美しく、綺麗に艶やかな女になれるように、努力致しますわ</p><p>ヨミは常に前向きで元気な子だ</p><p>でもさ改めて、こうやって見てみるとさ</p><p>雪乃はアニエスに近づき、髪を撫でてやる</p><p>ホントに姉妹なのよねこうやって触れる距離から見てみるとよく判るわ</p><p>日仏ハーフで、見た目は金髪碧眼のアニエスと日本人の雪乃</p><p>見た目は違うようだけれど父親が同じだと思って、見てみると</p><p>似ている箇所も多い</p><p>ああ、鼻の形が同じなんだな</p><p>オレは思ったことを言った</p><p>鼻</p><p>ああ高く、スッと鼻筋の通っている感じがさその鼻の特徴はマナとメグにもあるよ</p><p>２人も姉妹たちの鼻を見ていく</p><p>そうだ、これは</p><p>白坂創介の鼻だ</p><p>父親の顔の特徴が娘たちに遺伝している</p><p>うん、そうだお兄ちゃんの言う通りだよ</p><p>そうねあたしたち鼻がよく似ているわ</p><p>マナと雪乃は、納得する</p><p>に、似てないわよ</p><p>メグは、拒絶しようとするが</p><p>いや、似ているよメグ、現実は認めろよ</p><p>わたくしたちにもそういう共通点がございますか</p><p>メグが反発する前に月子が尋ねてくる</p><p>白坂姉妹は、父親が同じで母親が違うけれど</p><p>鷹倉姉妹は、母親が同じで父親が違う</p><p>だから、ヨミはロリ巨乳でグラマラスな体型に成長しているけれど</p><p>月子とルナは、ほっそりとして均整の取れた体型だ</p><p>月子とヨミとルナは</p><p>オレは３人の顔を見る</p><p>口だな口の感じが、同じだよ３人とも</p><p>小さくて、ぷっくりとした唇の形が共通している</p><p>あ、そう言えばそうかも</p><p>ヨミが自分の唇に触れて、微笑む</p><p>うんボクたち姉妹だもんねっ</p><p>嬉しそうにルナが言った</p><p>月子が、オレを抱き締める</p><p>何でだよありがとうとか、言う様なことじゃないってば</p><p>何をおっしゃりますわたくしたち姉妹が姉妹のままでいられたのは、全て、公様のおかげでございますから</p><p>この屋敷に着いた頃は３姉妹は、歪な関係だった</p><p>次女のヨミが、姉妹の代表者のように振る舞っていて長女の月子は、妹に従っていた</p><p>三女のルナは姉たちに対しても、心を閉ざし気味だった</p><p>公様わたくしたち姉妹の違いと共通点をご堪能いただけますか</p><p>月子それって</p><p>まずは公様をわたくしの胎内に</p><p>拘束台の上に、仰向けに寝そべっているオレ</p><p>その上に月子は、跨がっている</p><p>腰を浮かせてオレのペニスを挿入しようとするが</p><p>あ、待ってお兄ちゃんのもうちょっと硬くするから</p><p>マナが、オレの亀頭をペロペロと舐める</p><p>あたしもするわ</p><p>雪乃とアニエスも舌を伸ばしてきた</p><p>３人の姉妹によるフェラチオ</p><p>ぺちょ、ぺちょ</p><p>献身的に３人の美姉妹の温かい舌が、オレのペニスを舐め回していく</p><p>竿を下から上に</p><p>亀頭の上をワイパーで拭き取るように</p><p>カリの裏側についた愛液や精液を舌先で搔き出すように</p><p>玉袋や肛門へ続く辺りまでペロペロと舐めてくれる</p><p>わーお、硬くなってきましたの</p><p>オレの勃起は回復した</p><p>これなら、入ると思うけれど</p><p>月子さんの方は大丈夫</p><p>雪乃とマナが、尋ねる</p><p>はい準備はできておりますわ</p><p>月子は、自分で割れ目を開いた</p><p>トローッと、愛液が垂れてくる</p><p>皆さんの興奮をずっと感じていましたから</p><p>人の心が読める月子はこの場の性的興奮で、すでに高まっているらしい</p><p>じゃあ、あたしたちが誘導してあげるわ</p><p>騎乗位で、オレのペニスを受け入れようとする月子</p><p>雪乃とアニエスがオレのペニスを掴んで</p><p>膣口に、誘導する</p><p>月子さん、そのままお尻を後ろにどっこいしょって、椅子に腰掛ける感じで</p><p>マナが指示を出した</p><p>は、はいこうですね</p><p>月子は言葉でなく、マナの心の中のイメージを読み取って、腰を落とす</p><p>ぷちゅっり</p><p>月子の入り口にオレの亀頭が食い込んでいく</p><p>怖がらないで力を抜いて、そのまま</p><p>大きく呼吸して息を吐きながら、腰を落とすのよ</p><p>ツルンって、呑み込む感じですのっ</p><p>白坂姉妹に励まされ月子は</p><p>くぅぅんっ</p><p>にゅるりりっ</p><p>オレの勃起を押し込んで行く</p><p>１７歳の月子の膣は潤っている</p><p>ルナやヨミの膣のように無理して、押し広げていく感じではない</p><p>最初から、オレのペニスにジャスト・フィットいるように</p><p>胎内ができあがっている感じだ</p><p>はぁぁっ公様ぁぁっ</p><p>ずううむっ</p><p>ついに、根元まで</p><p>亀頭の先が月子の子宮口をドンと押し上げる</p><p>月子だって、昨日、初めてセックスしたばかりの肉体だ</p><p>ペニスを挿入しただけで息が荒くなっている</p><p>ゆっくりやっていこう焦ることなんてないんだから</p><p>下から見上げるオレの顔に月子が答える</p><p>でも、もう平気です大丈夫ですああんっ</p><p>月子の膣が、びゅくっと、締まった</p><p>ペニス全体を、優しく締め付ける</p><p>愛液がびゅるっと溢れて、オレたちの結合部を濡らしていく</p><p>ああ、オレ月子とセックスしている</p><p>オレはそのまま手を伸ばして、月子のおっぱいを掴んだ</p><p>ムニムニと揉み乳首を指の腹で転がしていく</p><p>感じる度に月子の内部が、びくっびゅくっと何度も締まっていく</p><p>じゅぷっぷ</p><p>月子がオレの上で、ゆっくりと腰を動かし始める</p><p>女性器全体でペニスを愛撫されていく快感</p><p>月子は、どうしたらオレが気持ち良くなるのか</p><p>ベストの動きを探り当てていく</p><p>オレの言葉に、月子は</p><p>ありがとうございます公様今は、わたくし１人ですが</p><p>夜見子、ルナわたくしと手を繋いで</p><p>月子の左右からヨミとルナが姉に手を差し伸ばす</p><p>月子は、オレの上で巧みに腰を動かしながら</p><p>身体のバランスを取りつつ、両手を宙に浮かせる</p><p>右手をヨミ</p><p>左手をルナ</p><p>左右の手が妹と繋がれていく</p><p>では、公様参りますわ</p><p>月子何をするつもりだ</p><p>鷹倉姉妹が３人集まればどんなことができるのか、教えて差しあげますわ</p><p>公様は今夜見子とルナを順番に抱いて下さいました公様の中に２人の肉体の記憶が残っていますわ</p><p>いや、ほんの少し前に２人を抱いていたばかりだ</p><p>１４歳にしては、肉感的過ぎるヨミの身体の感触も</p><p>ルナの１２歳の細くて、小さな身体その狭く締め付ける膣の感覚も、はっきりと覚えている</p><p>夜見子ルナわたくしに力を</p><p>月子が、手を繋いでいる左右の妹たちに呼び掛ける</p><p>うん、月子お姉様ボクも、判ったよ</p><p>何が起きるんだ</p><p>ご心配なく公様</p><p>鷹倉３姉妹の気がぐわっと高まった</p><p>オレの心性感を意識を開いていくぅぅ</p><p>きゃうううんっ先生っ</p><p>ああああっ兄さん</p><p>オレは月子とセックスしているのに</p><p>ヨミとルナともセックスしている</p><p>まるでチンコが３本になったみたいだ</p><p>オレの３本のペニスが鷹倉３姉妹を同時に犯している</p><p>公様の記憶と意識をわたくしたちと繋げました</p><p>現実に、犯していらっしゃるのは、わたくしだけですが今の公様の意識は、わたくしたち姉妹を</p><p>あああっ、挿ってるぅぅ先生のオチンチンがヨミの奥まで入っているのぉぉっ</p><p>ボクもボクの中で、兄さんが暴れているよおっ</p><p>ヨミとルナが喘ぎながら、叫ぶ</p><p>オレも１人とのセックスの３倍以上の快感を感じていた</p><p>３つのペニスが３人の美少女の内部を抉っている</p><p>この美しい姉妹を同時に</p><p>物凄い快感がオレを襲って来る</p><p>あああっ、月子ヨミぃぃぃルナぁぁ</p><p>公様ぁぁっ</p><p>先生ぃぃ</p><p>兄さぁぁんっ</p><p>溶ける蕩けるあああああ</p><p>巫女の力をセックスに使うと</p><p>巫女が３人集まるとこんなことができるんだ</p><p>まだですまだですわ</p><p>３人で終わりではありませんわ</p><p>触手陰獣みたいに、ペニスがいっぱいあって女の子を襲う感覚ということで</p><p>ああいう陰獣による触手セックスはやっぱりうろつき童子あたりが最初なのでしょうか</p><p>昔のエロアニメは、セックスシーンが短すぎるのですが物によっては、絵も動きも質が高かったりします</p><p>名のあるアニメーターが作画してたりしますから</p><p>うろつき童子なんて、＊＊氏ですし</p><p>ポップ・チェイサーとか、＊＊監督が描いていたり</p><p>エロアニメに自由に作品を作れると、色々な人が面白がって参加した時期がありました</p><p>もちろん、信じられないくらい酷いスタッフによる、酷い出来のものもありましたけれど</p><p>今は、エロアニメをやると色々と支障があるらしく、昔みたいに有名な製作会社が、こっそりエロアニメを作ることはできなくなったそうです</p><p>だから、エロアニメはスタッフが固定化してしまっていて、また、この人のデザインかみたいな感じですね</p><p>あと、声優さんも</p><p>同じ声の人が、何回も犯されていたりします</p><p>786.セックス・コネクション　その４</p><p>ああっ、凄いヨミの中、グリグリしているぅぅっ</p><p>ボクのお腹の中もかき混ぜられちゃってるよぉぉああんっ</p><p>うふふふくふふふああ、いいですわ公様ぁ</p><p>オレと騎乗位でセックスしているのはオレのペニスを深々と受け入れているのは、月子なのに</p><p>月子の両手を掴んでいるヨミとルナも激しく喘いでいる</p><p>月子が淫らな腰使いで、オレの勃起を膣壁に擦り付ける動きが性感が</p><p>そのまま、２人の妹にも伝わっている</p><p>長姉のセックスをまるで自分がしているように受けとめているんだ</p><p>それだけでない</p><p>ヨミとルナもまた巫女の力を受け継いでいるのだから</p><p>２人が感じている快感が今度は、月子に逆流していく</p><p>さらに、月子からオレに</p><p>セックスの快感のフィードバック</p><p>１つの音鐘の波動が、別の音鐘を鳴らしその響きが、元の鐘をさらに響かせる</p><p>伝播した快感は雪だるま式に、増していくだけだ</p><p>響きが公様に反射していますわそれで、公様の記憶が呼び起こされているんですよ</p><p>月子が、微笑む</p><p>公様は、つい先程まで妹たちと交わっていたのですから公様の中に生々しく記憶が残っていらっしゃいますから</p><p>それで、オレは３人と同時にセックスしているような錯覚を起こしているのか</p><p>オレは、まるでペニスが３本になって</p><p>同時に３姉妹を犯しているような感覚に捕らわれている</p><p>女の胎内を突き上げ膣の中で締め付けられる動きは１つだけなのに</p><p>３人姉妹のそれぞれの違う肉の感触を味わっている</p><p>これは、ヨミとルナともたった今、オレとセックスしたばかりだから</p><p>オレの中で、記憶が再現されているのか</p><p>妹たちもそうですわ</p><p>ゆっくりと腰を上下に動かしながら月子が言う</p><p>この子たちも、先ほどの記憶が蘇っているのですわたくしと公様の結合で発生した快感の波紋が妹たちに伝わりこの子たちの中で、記憶の新たなるヴァイブレーションなってわたくしにそして、公様に戻って来ているのです</p><p>月子から伝わる快感を自分の肉体で変換・拡大してオレに反射している</p><p>ぐるぐると３人姉妹とオレの中を伝わっていきながら、快感の渦が拡がっていく</p><p>何てメチャクチャな気持ちよさなんだ</p><p>そして、わたくしたち３姉妹の力が集まればさらなる快感の連結も可能ですわ</p><p>３人の巫女の力で、ヴァイブレーションの発信をキープすることができてしまえば</p><p>他の子も、この快感の流れに受け入れることができるのか</p><p>マナさん、アニエスさんお二人も、一緒にいかがですか</p><p>月子が穏やかに微笑む</p><p>雪乃さんは申し訳無いのですが</p><p>そうねちょっと、あたしにはお腹の子に悪影響が出ちゃいそうだものね</p><p>残念そうに、雪乃が答える</p><p>こんなんで絶頂までイッたらどうなっちゃうか判らないもんな</p><p>胎内が激しく痙攣とかしてしまったら子宮の中の胎児を苦しめることになりそうだし</p><p>しょうがないわねあたしは見てるだけにするわよ</p><p>あああっいいのぉ気持ちいいのぉマナさぁぁん手を</p><p>ヨミがマナに手を差し出す</p><p>うううっ身体が、ポカポカするよぉお腹の奥が熱いのぉアニエスぅぅ</p><p>ルナがアニエスに手を伸ばす</p><p>お兄ちゃん、いい</p><p>マナが、オレに許可を求める</p><p>もちろんだ来いよマナアニエス</p><p>マナがヨミと</p><p>アニエスがルナと</p><p>ギュッと手を繋ぐ</p><p>心をわたくしに預けて下さい</p><p>夜見子、ルナもっと、響かせますよ</p><p>お兄ちゃんが入って来るぅぅ</p><p>パパが、アニエスにズボズボしてきますのっ</p><p>オレの中で</p><p>オレのペニスが５本に増える</p><p>それぞの勃起が同時に、５人の少女たちを犯しているぅぅッ</p><p>公様ぁっあああっ、そうなのですねッもっと激しくもっと早く、動くのですねっ</p><p>月子がオレが望む通りに、腰を蠢かせる</p><p>ひぃぃああっ、先生ぃぃヨミ、フワフワしているっ、跳んじゃいそうっっっ</p><p>兄さん、兄さん、兄さんあはぁぁッッあはぁぁっ</p><p>オレと月子のセックスから発した響きがヨミとルナに伝わり、大きなうねりとなる</p><p>お兄ちゃぁぁんす、凄いよぉぉお腹の底に、ズンズン響いてるぅぅ</p><p>はぁぁっ、はぁぁ、パパぁぁ、パパぁぁ気持ちいいですのぉぉ</p><p>そのうねりがマナとアニエスを、快感の渦に引きずり込んで</p><p>さらに大きくなる</p><p>オレも気持ちいいよあああ、あああ、オレ爆発しちゃいそうだっ</p><p>美智のセックスでの心月は</p><p>１人の女のエクスタシーの快感を一気に爆発させて、他の子たちに伝える技だけれど</p><p>この鷹倉姉妹の技は１人１人の快感を、重ね合わせ共有していく</p><p>その中心にいるオレは</p><p>５人分の快感を一度に感じている</p><p>こんなの堪えきれないよ</p><p>公様うふふ公様、可愛いお顔をなさっていますわ</p><p>先生ヨミね、ヨミ変なの変になっちゃうぅ</p><p>兄さんボクボク、壊れちゃうよぉぉ</p><p>お兄ちゃん、お兄ちゃんあああ、溢れちゃうよぉぉ零れちゃうよぉぉ</p><p>パパぁぁとってもいいですのぉぉ</p><p>みんな、セックスに溺れていく</p><p>赤裸々に</p><p>溶け合っていく</p><p>あんたは、参加しなくていいの恵美</p><p>雪乃が笑って、メグに言う</p><p>ね、こういうのに参加しておかないとさあんた、もうマジで、崖っぷちから落ちちゃうと思うわよ</p><p>だって、こんなハチャメチャなセックスを体験しちゃったらさ</p><p>あのバカは恵美のことなんか、抱きたいとは思わなくなるんじゃないかしら</p><p>まあ、恵美が自分の身体やセックスに、自信があるっていうんなら、別にいいけれどさ</p><p>自信なんてないわよ</p><p>雪乃の言葉にメグは小さく呟く</p><p>あ、そだったら参加しておいた方がいいんじゃないのまあ、あんたが決めることなんだろうけれど</p><p>マナがメグに手を伸ばす</p><p>おいでよこれが最後のチャンスだよ</p><p>メグちゃんっっ</p><p>アニエスも震えながらメグを呼ぶ</p><p>こっちですのっ</p><p>マナアニエス</p><p>メグは、拘束台の上に縛られている</p><p>手首と足首を</p><p>今のままでは、マナの手に触れることはできない</p><p>ほらあんたの姉妹が、呼んでいるわよあんた、どうするのさ</p><p>あたしはだって、あたし縛られているんだもん動けないんだからっ</p><p>メグは喚く</p><p>あっそじゃあここだけ外してあげるわ</p><p>雪乃はそう言って拘束台に縛られていたメグの右の手首を</p><p>片手だけ拘束を解いてやる</p><p>そこから、あんたが手を伸ばせば思いっきり頑張って、手を伸ばしたら舞夏の手に届くんじゃないの</p><p>雪乃はククッと笑った</p><p>あとはあんた次第ううん、いつでも恵美次第なのよ恵美の人生は、恵美のモノなんだからさほら、好きになさいよさああんたが、今、決めることだからね</p><p>さっさと決めなさいよ恵美</p><p>雪乃に催促されてもメグは、決められない</p><p>迷いのある眼がオレを見た</p><p>本当なら、メグに今すぐ手を伸ばして、オレたちの渦に飛び込んでこいと叫びたい</p><p>無理矢理な命令でも何としても、メグを繋ぎとめておきたい</p><p>それは、オレの勝手なエゴだ</p><p>オレはオレがメグの未来を決めてはいけない</p><p>ここでオレが余計な手助けをしたら</p><p>メグは一生、オレに依存するだけの女の子になってしまう</p><p>オレは何も言わない</p><p>ええ、気持ち良いのですね、公様もっともっと、良くして差し上げますわ</p><p>月子がオレの上で腰を振っている</p><p>月子の汗が飛び散って、オレの肌を濡らしていく</p><p>あああっ、もうダメお姉様、先生</p><p>ボク、ボク兄ぁさん</p><p>お兄ちゃん漏れちゃうよぉぉ</p><p>パパ、パパ、パパぁぁ</p><p>５人の少女がエクスタシーに至るカタパルトに乗った</p><p>オレも、もうすぐだ</p><p>ほーら、みんな楽しそう気持ち良さそうよねあの仲間に入りたくないの恵美はずっと、楽しそうな人たちの輪の外側にいて、指をくわえて見ているわけみんなにグチグチ文句を言うだけの人になるの</p><p>雪乃が、メグを煽る</p><p>小さな声で呟く</p><p>だったらさ、あんたの方からも手を伸ばしなさいよ</p><p>山峰恵美ぃぃ昔のあんたの方が、よっぽど根性があったわよガッツがあったわよ今のあんたは、何だっフヌケかこのバカに甘やかされてさ恥ずかしくないのえっこのバカ恵美ぃっ</p><p>雪乃にあたしの何が判るのよッ</p><p>メグは感情の吐き出し口を、雪乃に向ける</p><p>あんた、みたいなバカ女のことなんて判るわけがないでしょっこのバカぁぁっ</p><p>でも、このままじゃ、あんたがアウトだってことは判るのよいや、別にアウトでもいいんだけどさこのまま、どっかへ退場してくれた方が、よっぽど清々するけれどさっ</p><p>だったら、黙っててよ雪乃のバカっ</p><p>黙ってられないわよ、このバカぁっ</p><p>何でもいいからさあんた、ちゃんと闘ってからにしなさいよ負けてダメで追い出されるなら、仕方ないけれどあんたは、偉そうにしているだけで、全然闘ってないじゃないのっ</p><p>だってあたし、勝てるわけないんだもの自分に自信が無いんだものみんな、あたしよりも可愛くて、綺麗な人ばかりなんだもの</p><p>そんでも、闘うのよ闘わないからいつまでも、スッキリしないんじゃないのそうやって、グチグチ言ってるだけで全然、何もシャッキリしないんじゃないっ</p><p>あああんっ、ああっメグお姉ちゃん</p><p>メグちゃんあああうっん</p><p>マナがそれでも、メグに手を伸ばしている</p><p>アニエスが、切ない眼でメグを呼んでいる</p><p>あの子たちに応えなさいよっ山峰恵美っ</p><p>雪乃がそう叫んだ瞬間</p><p>メグは、反射的に手を伸ばしていた</p><p>もう何でもいいわよどうでもいいわよでも</p><p>右手以外はまだ拘束台に縛り付けられたままだ</p><p>ぷるぷると手を震わせてメグは、必死で手を伸ばす</p><p>あたしだって仲間に入りたいわよっ本当はっ</p><p>メグの手がマナの手に触れる</p><p>ギュッと手を掴み合う２人</p><p>手を触れるだけでは、ダメですわ</p><p>月子がメグに微笑む</p><p>オレと現実に肉体を交わらせている、月子が</p><p>心をわたくしたちに委ねて下さい</p><p>そんなのあたしには、判らないわどうすればいいのか</p><p>マナの手をギュッと握りしめたままメグが、月子に応える</p><p>では今回だけは犯してさしあげますわ</p><p>ニッコリと微笑んで月子は言った</p><p>月子が力を放出した</p><p>オレは６本目のペニスが生えた感覚を得る</p><p>ううううヨシくんが、入って来る</p><p>メグの中に潜り込んでいく</p><p>い、いやぁぁッッッ</p><p>まだ湿りきっていないメグの胎内を犯す犯す犯す</p><p>ああああっ、ああああーっああああーっ</p><p>怒濤のごとき快感の大波が、一気にメグの精神を犯していく</p><p>結局さあんたは理屈が多すぎるのよ、恵美</p><p>セックスなんてとにかく溺れ切って、浮き上がってそこからがスタートなんだからさ</p><p>いやぁぁ、いやぁぁ、いやぁぁこんなのいやぁぁ</p><p>メグは、ジェットコースターのように急加速で快感の渦の中に引きずり込まれていく</p><p>あああっ、凄いですのメグちゃん</p><p>気持ち良いのが伝わって来るよぉ、メグお姉ちゃん</p><p>そんなメグの実体感もアニエスやマナたちに共有されていく</p><p>凄い、凄い、凄いあたし犯されちゃっているぅぅ</p><p>メグの心が快感の渦によって、裸にされていく</p><p>そうよ、恵美あんた、誰に犯されているの</p><p>雪乃が笑って尋ねると</p><p>ヨシくんよヨシくんとみんなに犯されているのぉぉ</p><p>はーん、恵美ってそういうセックスが好きなわけ</p><p>そうよあたしはもっと、暴力的にヨシくんに犯されたいのもっと、力尽くでメチャクチャにされたいのヨシくんに、レイプされたいのぉぉぉ</p><p>だって、あたし自信が無いんだもんっヨシくんが力尽くで奪い取ろうとするような女になりたくてなれないんだもん</p><p>自分に自信が無いからオレに無理矢理犯されたい</p><p>オレには、メグのその発想はよく判らない</p><p>なら、良かったじゃないあんた、今メチャメチャに犯されているのよ</p><p>あああっ、いやぁぁあたしあたしぃぃぃぃ</p><p>メグは、狂った様に腰をくねらせている</p><p>月子の中を激しく突き込むオレのペニスを自分を犯しているものと錯覚して</p><p>犯されているのは恵美さんだけでは、ありませんよ</p><p>月子がメグの心を１人１人と繋げていく</p><p>ヨミもヨミも、先生に犯されているのぉぉ気持ちいいのぉぉぉ</p><p>ボクもボクも犯されているよおぅ</p><p>みんなで共有しているセックスの中にメグが犯されているというイメージを足したから</p><p>ヨミたちの感覚も変化している</p><p>あたしもお兄ちゃんにあああ、いい</p><p>パパぁぁん</p><p>はいみんなで一緒に公様に犯していただいていますわ</p><p>月子の穏やかな声にメグは</p><p>本当だみんな一緒にヨシくんに犯してもらっている</p><p>ようやく共有に合流した</p><p>はいみんな、一緒ですわ</p><p>うん一緒だわあたし１人じゃないみんながいる</p><p>これからはずっと、一緒ですからね</p><p>月子が、優しくそう告げた</p><p>あっ、あああーっ、ああんっ月子お姉様、ヨミはもう</p><p>ボクもボクもボクもああああっ</p><p>お兄ちゃんお兄ちゃん</p><p>パパぁぁ</p><p>みんな限界が迫っている</p><p>あああっ、ああーっ、判ります判りますわ公様ぁぁっ</p><p>月子が感じてくれている</p><p>よ、ヨシくん気持ちいいよヨシくんに犯してもらうの気持ちいいよぉぉぉ</p><p>メグも昇りの高速エスカレーターに乗った</p><p>ああああっ、出して中に出して点あたしの中に、いっぱい出してぇぇぇぇ</p><p>祈るように、メグは叫んだ</p><p>出してぇぇ、ヨミの中にお腹の中にドクドク出してぇぇ</p><p>ボクのお腹を温かくしてぇぇ、兄さん</p><p>お兄ちゃんマナの子宮にちょうだいっ</p><p>パパぁぁ、アニエスの中にビュッビュッしてぇぇぇいっぱい出してですのぉぉぉ</p><p>みんなオレに中出し射精を求める</p><p>妊娠致しますお情けを下さいませ公様ぁぁ</p><p>う、う、うッッッ</p><p>オレはぁぁッッ</p><p>出すぞ、出すぞ、出すぞおおおッッ</p><p>来てぇぇぇぇぇぇぇッッッ</p><p>熱い迸りが女の膣奥に向かって弾けるッッ</p><p>オレは現実には、月子の中にのみ射精しているが</p><p>体感では６つのペニスから６人の少女たちに</p><p>同時に、射精していくぅぅッッ</p><p>あっ、熱いッッイク、イク、イクぅぅッッ</p><p>膣奥に精を感じて、マナが最初にイッた</p><p>はあうううっイキますっイッちろゃいますのイクぅぅッッ</p><p>続いてアニエスが</p><p>いやぁぁ、犯されているのにあたしイッちゃううううッッイク、イク、イクぅぅッッ</p><p>何なのこれああああっ、熱いの来るぅぅ</p><p>兄さん、怖いぃぃぃぃボク、ボクああああーっ</p><p>ヨミとルナも快感の波に引きずり込まれたァッ</p><p>うううっ出てるぞまだ、出るぅぅ</p><p>オレは射精を続ける</p><p>はぁぁ、公様ぁぁ、公様ぁぁ月子も白い波が来ますぅぅ</p><p>身体を激しく痙攣させながら</p><p>月子は、ドクドクと子宮に注がれるオレの白濁を受精していく</p><p>赤ちゃんできちゃうぅぅ</p><p>月子の子宮がゴクゴクとオレの精を啜っている</p><p>膣が最後の１滴まで絞り取ろうとビュクビュクと収縮を繰り返していた</p><p>おー、凄い、凄い</p><p>１人だけ参加できなかった雪乃がパチパチと拍手する</p><p>皆さん、ご苦労様お疲れーっ</p><p>オレと６人の女たちはぐったりとしている</p><p>それでも女たちは繋いだ手を放さない</p><p>月子が、苦しそうに息を吐く</p><p>全身に、びっしょりと汗をかいて肌は、赤く紅潮していた</p><p>それは他の女たちも一緒だ</p><p>はぁ、はぁ、はぁ恵美さん</p><p>月子がメグを呼ぶ</p><p>はぁ、はぁ、はぁはい</p><p>メグも息を整えながら、月子を見る</p><p>あなたわたくしの妹になりなさい</p><p>メグが月子の妹って</p><p>このお屋敷にはたくさんの女が居るのです派閥ができてしまうのは、仕方の無いことです</p><p>真っ直ぐに、メグの眼を見て月子は言う</p><p>でも、恵美さんあなたには、派閥のリーダーは無理です派閥から独立して、１人でいることも</p><p>そうだよねメグお姉ちゃんはあたしやアニエスを子分にして、自分の派閥を作ろうとしていたんだよねそれに失敗したから１人だけ浮いちゃったんだ</p><p>マナは、瑠璃子と克子姉の下で家事をする派閥に属してしまった</p><p>部活の忙しいメグは家事好きグループに入れなかったし</p><p>それ以前に、メグは克子姉の下になることを、好まなかった</p><p>一方、アニエスは真緒ちゃんと２人、自由に遊ぶグループになっていたし</p><p>どの派閥の人たちにも愛されているから</p><p>わたくしは鷹倉の姉妹は、１つの派閥グループになるしかありませんわたくしたちには力がありますから</p><p>巫女の力を有する３人姉妹はまとまっていくしかない</p><p>当然、みすず様の香月家の派閥とは、違う立場になります</p><p>みすずと美智は１つの派閥だよな</p><p>この派閥にそれに場合によっては、瑠璃子も加わる</p><p>バックアップとしては、翔姉ちゃんとレイちゃんも加わるし</p><p>恵美さんはみすず様や瑠璃子様が苦手なのでしょうでしたら、わたくしのところにお入り下さい</p><p>それがいいんじゃないかなメグは、ミナホ姉さんや克子姉たち年長組が相手だと、窮屈そうにしているし</p><p>年長組には、諭されるだけでメグは、鬱屈するだけになっている</p><p>あたし、それがいいんじゃないかって思うわよつーか、あたしも入るわ</p><p>あたしもさ恵美や美子さんを引き込んで、派閥のドンになろうかって思ってたけれどやっぱり、ガラじゃないわよねあたしとか恵美は自分が仕切るよりも、誰かの下でヘラヘラしてた方がいいわよ気が楽だしさ</p><p>月子さんがリーダーでいいわこの人なら、香月のお嬢様たちとも互角に渡り合えそうだし弓槻のペースにも乗らなそうだしヤバそうな力も持っているしね</p><p>鷹倉姉妹の派閥に雪乃が加わるのか</p><p>ヨミちゃんとルナちゃんも可愛いしね恵美も、そうしないさいよ</p><p>メグは、答えに躊躇していた</p><p>現実を知りなさいよあんたは結局１人だけじゃ生きていけない子なんだからさ仲間がいないとダメだし月子さんには敵わないってことは、今、よーく判ったでしょ</p><p>どうせ、あたしはダメな子だものね</p><p>まあ、しょうがないわよそんな、あんたでもあたしやこのバカは、死ぬまで一緒に居てあげないといけないんだからさ</p><p>ホントしょうがないってば姉妹なんだからさあたしたち家族は辞められないんだからさ</p><p>それは、わたくしたちも同じですわ恵美さんわたくしたちも、公様の女となった以上、一生、あなたとはお別れできませんからだから</p><p>あたしをグループに入れてくれるの</p><p>わたくしは、あなたよりも１つ年上ですから姉らしいことを、させていただきたいのですわ</p><p>判りましたそうですね結局、あたしは自分に力が無いのに、みすずさんや他の人たちに対抗しようとしていたからあんなに意固地で、焦ってたんだと思います</p><p>あたし月子さんのグループに入ります月子さんを、あたしのお姉さんグループのリーダーと認めますよろしくお願い致します</p><p>あ、あたしもよろしく月子さんそれと、ヨミちゃんとルナちゃんね</p><p>雪乃が、ペコッと頭を下げた</p><p>こいつはメグの面倒を見るために、一緒に鷹倉グループに入ることにしてくれたんだな</p><p>舞夏も、こっちに入ったら</p><p>雪乃はマナを誘う</p><p>うーんあたしは、ルリお姉ちゃんと克子組の中ボスをやっているよ</p><p>あっそアニエスは</p><p>アニエスは、ムクッと起き上がり</p><p>アニエスは、ルナと真緒ちゃんとパパ、好き好き党ですのっ</p><p>えっ、ルナちゃんはあたしたちと一緒に、鷹倉一家よ</p><p>違いますのっルナはアニエスと一緒ですのっ</p><p>頑として、アニエスはそう言う</p><p>大丈夫です恵美さんのことはわたくしに、任せて下さいませ</p><p>月子が、オレの耳にそっと囁く</p><p>依存できる相手が、公様とわたくし２つになれば、恵美さんは安定しますから</p><p>やっぱり、何でも相談できる同性の姉貴も必要ということで</p><p>メグは、派閥の中のNO.３とか４ぐらいのポジションになったら、ヒステリーも起こさずに上手くやっていくと思います</p><p>みすずたちに対抗して、自分がボスになろうとしたからこんなになっていたんですね</p><p>対抗したいけれど、できない→どんどん自己嫌悪に陥る→ヒステリーを起こす</p><p>という悪循環なので</p><p>雪乃と鷹倉一家入りは、丁度良いんじゃないかと</p><p>雪乃も、今のままならポジションが決まらなそうでしたし</p><p>雪乃が、どこの派閥にも属していない状態だと</p><p>みすずが、疑心暗鬼で具合を悪くしてしまうでしょうから</p><p>それぞれ、繊細なんですよね変な方向に</p><p>明日は、ミナホと少し話してこのエピソードの総括となります</p><p>787.マウス・トゥ・マウス</p><p>メグを月子に託す</p><p>月子は、オレに微笑む</p><p>わたくしでないと恵美さんの安定化は、できませんわ</p><p>メグの安定</p><p>恵美さんは屈服できる姉を求めていらしたのですから</p><p>そしてそれは、寧やみすずでは無かった</p><p>メグは、寧やみすずの子分になることは嫌だったんだ</p><p>だから、自分に自信が無いのに２人に対抗しようとした</p><p>それで、どんどん家族の中で浮き上がるようになってしまっていたんだ</p><p>なまじ、寧とみすずが美人で聡明すぎたから</p><p>２人に対するコンプレックスがメグをどこまでも、頑なにしてしまった</p><p>でも、わたくしには巫女の力がありますから</p><p>そういう、特異な力の持ち主になら屈服するのは仕方がないことだと恵美さんは、納得して下さったのですわ</p><p>いや納得して屈服できる状況を、月子が作ってくれたんだ</p><p>月子は、オレたちの心を繋げはしたがメグに対して自分の意のままに従わせる力は使っていない</p><p>あくまでもメグが自主的にこの人には勝てないから、仕方がないと思うように誘導しただけだ</p><p>それに鷹倉組に入れば、みすずや寧に屈服したことにはならないのだから</p><p>メグのコンプレックスも、これ以上、刺激されることはない</p><p>そうかじゃあ、頼んだよ月子</p><p>しかし月子に、ここまで人を率いるカリスマがあったとは</p><p>この屋敷に来たばかりの時は、まるで妹のヨミの従者の様な態度だったのに</p><p>人は変わる</p><p>わたくしも、不思議ですわでも何だか今では、こういうわたくしの方が自然な様に思えるのです</p><p>オレの心を読んで月子が、そう答えた</p><p>こういうカリスマ性は、みすずにもある</p><p>みすずには、すでに美智という忠実な家臣がいるし</p><p>いずれは、香月家の舵取りをする指導者になっていくだろう</p><p>それから瑠璃子にも</p><p>今は、瑠璃子はまだ１５歳の中学生だから克子姉の下で、マナと一緒に家事を教わることを楽しんでいるが</p><p>いずれは、瑠璃子も自分の派閥を築いていくだろう</p><p>オレに友人を犯して欲しいと言っていたのも、グループ作りの一環なんだな</p><p>瑠璃子にとっては</p><p>香月様は判っていらっしゃいますわですから、美子様を瑠璃子様と離しておかれたのです</p><p>今はまだみすず様と瑠璃子様が、対立し合うべき時期ではありませんから</p><p>この屋敷に美子さんも住まわせたら</p><p>瑠璃子と美子さんの強力な派閥ができる</p><p>みすずと美智の派閥と争うことになりかねない</p><p>大切なのは、バランスとタイミングですわいずれは、お互いにグループを作って、切磋琢磨し合うことになるとしても今はまだ、そうなるべきではありません今の瑠璃子様には美子様と別れて、他の方たちとお一人で交流していく体験をするべきだと、香月様はお考えになられたのだと思います</p><p>瑠璃子は生まれてから、ずっと美子さんだけと生活してきたんだからな</p><p>この屋敷で美子さんの居ない場所で、他の人たちと少しずつ親しくなっていくという経験は必要なことだったんだろう</p><p>瑠璃子は、それを楽しんでくれているみたいだし</p><p>ですから、恵美さんのことも今だけですわわたくしは、いずれ京都へ帰る身ですから</p><p>月子が東京に居るのは妊娠・出産するまでだ</p><p>おそらく１年後には、京都の鷹倉神社へ戻ることになる</p><p>それでも、その１年の間だけでもみすずの香月組に対抗する鷹倉一家のリーダーとして、メグの姉をやってくれるのは助かる</p><p>頼むよメグも１年後には、また違っていると思うし</p><p>この４ヶ月だけでも随分、変わったんだ</p><p>メグも、オレもみんなも</p><p>今の１６歳、高校１年生のメグと</p><p>１年後の１７歳、高校２年生のメグは、絶対に違っている</p><p>単純に上級生になるからというのではない</p><p>メグが１つ年を取るということは</p><p>他の子たちだって家族全員が１つ年を取るということなのだから</p><p>アニエスやルナだって来年は、中学生だ</p><p>学校というものに慣れたアニエスは変わるだろう</p><p>ルナやヨミだって、東京での新生活に慣れていくはずだ</p><p>瑠璃子と美智は、高校生になる</p><p>みすずや寧は、高校３年生に</p><p>みすずは大学受験に向けた生活に変わるだろうし</p><p>渚と雪乃はオレの子を産む</p><p>うん変わる、変わる変わっていくんだなオレたち</p><p>本当に良くも悪くも、変化していく</p><p>一人の人間が変化すればその人間が関わり合っている、周囲の人たちも変わる</p><p>家族という人間関係さえも生き物のように、変化していく</p><p>ずっと同じままで留まることは許されないんだ</p><p>だから、オレたちは毎回その時、その瞬間のベストの状態を模索し続けるしかない</p><p>ひたすら、自分と周りの人間の変化を感じ取って良い方向に落ち着いていくように、トライし続けるしかないんだ</p><p>生きている限り</p><p>自分の家族や仲間と一緒に、幸福に生きていきたいと思うのなら</p><p>ねえあんたたち、いつまで２人でコソコソ喋っているわけ</p><p>雪乃がオレたちに言った</p><p>オレと月子は、まだ裸で抱き合っていたから</p><p>騎乗位でセックスして果てた月子が、オレの上で脱力していたから</p><p>こっそりと睦言を語り合っていた</p><p>すみません公様のセックスが余りにも素晴らしかったので</p><p>月子は、雪乃に笑ってそう言う</p><p>そうみたいねみんな、余韻でボーッとしているみたいだもの</p><p>雪乃の言葉に、周りを見ると</p><p>確かに、ヨミもルナもアニエスもマナもメグも少しぐったりしている</p><p>うん何か、とっても凄かったですわ</p><p>美智お姉ちゃんのアレより感じちゃったかも</p><p>美智の心月の絶頂爆発と鷹倉３姉妹による共有</p><p>お兄ちゃんは、どうだったわけ</p><p>うんまるでチンコが増えて、それぞれのチンコでみんなを同時に犯しているみたいな感覚で普通のセックスよりも、何倍も気持ち良かったよ</p><p>正直に話す</p><p>でもさ、射精は感覚的には、全員に射精しているんだけれど分量的には、１人分だけ出した感じなんだよだから、メチャクチャにくたびれて消耗しているっていう感覚はないんだ</p><p>６人に６発分の量を一気に射精したら、体力が尽きて、今頃悶死していると思うし</p><p>射精の快感は６人分だけれど、射精量は現実のままの１回分</p><p>なかなか面白い経験をさせてもらっていると思う</p><p>また致しましょうただこれは、わたくしたち姉妹が３人揃わないと無理だと思いますわ</p><p>月子の言う通りだろう</p><p>おそろらく、この共有は月子、ヨミ、ルナの３人の力を集めないと</p><p>今は６人だったから次は７人同時を目指します</p><p>ヨミが、クスッと笑う</p><p>もうあたしは、参加できないのよ</p><p>すでに孕んでいる雪乃が、ムスッとして言う</p><p>この技はイキ過ぎるから胎児には、悪そうだものな</p><p>まあ、来年この子を産んだら、絶対に参加するけれどねあたしだけ経験しないままなんて頭に来るものっ</p><p>ええ必ず機会を作りますわもっとも、タイミングを合わせるのが大変ですけれど</p><p>わたくも、すぐに妊娠致しますからそうなったらわたくしが出産するまで、今の技は封印ですわ</p><p>鷹倉姉妹が３人揃わないとできないのに</p><p>月子が妊娠したらお腹の赤ちゃんの負担になるような性行為はできなくなるから</p><p>ていうことはその間は、みんなでのセックスは、美智お姉ちゃんの心月だけってことだね</p><p>いいじゃないかみんなで楽しむ方法が幾つもあることは、良いことだよ</p><p>オレは笑って、そう答えた</p><p>では抜きますわ</p><p>オレの上の月子が、自分の中からオレのペニスを引き抜く</p><p>ぬるんっと、胎外に外れるオレの亀頭</p><p>もう、すっかり萎んでいる</p><p>月子の割れ目から、白い液がトローリと零れ出した</p><p>オレは呼び掛ける</p><p>はい、公様キスですかおっぱいですか</p><p>穏やかな笑顔で尋ねる</p><p>判っているんだろ</p><p>オレの心が読めるのだから</p><p>うふふ両方ですね</p><p>月子はオレの唇に、チュッとキスする</p><p>それから、オレの口に自分の乳首を</p><p>甘えんぼさんなんですね</p><p>オレは、月子の乳首を舐めしゃぶった</p><p>はぁぁっ身体の奥にまだ火がチロチロと燃えている感じなんです肌が火照ったままなんですですから気持ちいいですわ</p><p>月子の白い肌は、赤く紅潮している</p><p>肌触りが違うしっとりとしていながら温かい</p><p>アニエスが、オレの側にやって来る</p><p>オレの顔をペロペロと舐め出す</p><p>ああんっ、ヨミもぉ</p><p>ヨミとルナも愛欲の火が付いたままなのか</p><p>ちょっと、ちょっと、あんたたち連続はズルいわよ</p><p>そんなことよりこれ、解いてっ</p><p>まだ片方の手首と足首を台に縛り付けられたままのメグが喚く</p><p>あたしはまだ、全然ヨシくんに触ってもらっていないんだからっ</p><p>まさか、ここからまた全員の相手をするのか</p><p>もう一度、月子たちに共有をやってもらったとしても</p><p>それだと雪乃が、参加できないし</p><p>また雪乃から、順番にセックスしていかないといけないのか</p><p>死ぬかも</p><p>はいそこまでよ</p><p>天井のスピーカーからミナホ姉さんの声が、部屋に響いた</p><p>そろそろ、良信を解放してあげなさいもう、限界だわ</p><p>雪乃さんも、さっきのセックスでイケたのよね他の子たちも今日は、たっぷり良信とセックスしてきたはずよ</p><p>鷹倉姉妹も、マナもアニエスも</p><p>早朝から今までの間にオレの膣内射精を受けている</p><p>御名穂さんあたしは、していません</p><p>メグが天井に向かって叫ぶ</p><p>そうじゃあ、明日すればいいじゃない</p><p>ミナホ姉さんは、ぴしゃりと答えた</p><p>他の人たちもそうよまた、明日良信もあなたたちも、ずっとここに居るんだからガッつくことはないのよ今日はもう、良信を休ませてあげなさい</p><p>メグの件が、取りあえず何とかなりそうなら</p><p>仕方ないですのじゃあ、パパアニエスとルナと３人で、裸で寝ますのっ</p><p>アニエスが、そう言う</p><p>えーヨミも寝たいーっ</p><p>ヨミとメグも、そう言い出す</p><p>いいえ今夜は公様は、お一人で寝ていただきましょう</p><p>月子がみんなに言う</p><p>わたくしたちと一緒では、公様のお気が休まらないでしょうしわたくしたちも</p><p>うん我慢できなくなっちゃうかもしれないよね</p><p>それに、ほらメグお姉ちゃんと雪乃お姉ちゃんは、月子さんの派閥に入ったんだから色々とお話した方がいいと思うよ今後のこととかさ</p><p>はい今夜はもう公様を解放して差し上げるというのが、リーダーとしてのわたくしの決定ですわ従っていただけないのならグループを出ていただきますが</p><p>月子がメグたちを威嚇する</p><p>どっちにしても、良信には話があるからこっちに来て欲しいのよ食堂にいるわマルゴと</p><p>ミナホ姉さんの声が、そう言う</p><p>すると、ドアがガチャッと開いて</p><p>はーいこのお部屋でのお楽しみ会は終了よ向こうにみんなで寝られる部屋を用意してあるから、女の子たちは全員移動いいわねっ</p><p>お屋敷の主婦《ハウス・キーパー》の克子姉が、乱入してくる</p><p>克子姉は、タオルとバスローブの入ったワゴンを押してきていた</p><p>ほらほら、マナちゃんは恵美ちゃんの拘束を解く雪乃さんは、アニエスちゃんを確保月子さん、夜見子さん、ルナちゃんもいいわね</p><p>こうなったらみんな、克子姉に従うしかない</p><p>脱ぎ散らかした服は、まとめて洗濯しておくからほら、みんな汗拭いてとりあえず、このバスローブでも羽織っててもう一度お風呂入りたい人は、お風呂場へ行くあなたのはこれね</p><p>オレにもバスローブを手渡してくれた</p><p>お風呂はいいわ明日の朝にでも、学校に行く前にシャワーを浴びるから</p><p>わたくしは汗を流したいですわ恵美さん背中を流していただけませんか</p><p>月子はメグにそう言う</p><p>じゃあ、あたしも行くよ</p><p>マナも、お風呂へ行くことにしたらしい</p><p>でしたら、ヨミもルナは</p><p>ボクはアニエスと雪乃さんと、先にお部屋へ行っているよ</p><p>うん２つのグループに分かれて、行動開始か</p><p>オレはミナホ姉さんに会いに、食堂に行かないといけないのか</p><p>兄さん喉が渇いているの</p><p>鷹倉姉妹には心が隠せない</p><p>ああ、そう思って冷たいお茶を用意してきたわ</p><p>克子姉が、ワゴンの下から水差しとコップを取り出す</p><p>コップに、とぽとぽと麦茶を注ぐ</p><p>ありがと、克子姉</p><p>しかし、克子姉はコップのお茶を自分の口に含んで</p><p>ちょいちょいと、手でオレを呼ぶ</p><p>克子お姉ちゃん、まさか</p><p>マナの懸念は当たっていると思う</p><p>オレが、克子姉の前に進み出ると</p><p>克子姉は、口移しでオレに麦茶を飲ませてくれた</p><p>ぷはぁっだってあなたたちばっかり楽しんでて、悔しかったんだもーんっ</p><p>克子姉はずっと、この部屋でのセックスを観ていたんだな</p><p>ううう、アニエスもしたいですの</p><p>すれば</p><p>克子姉に促されて</p><p>アニエスも、コップのお茶を口に含む</p><p>パパ、お茶ですのっつて言いたいんだろうな</p><p>ありがとうアニエス</p><p>オレは口移しで、アニエスの小さな唇からお茶を飲ませてもらう</p><p>わーおでは、次はルナの番ですのっ</p><p>このパターンは</p><p>もしかして、オレこの部屋にいる全員から、口移しでお茶を飲まされる</p><p>いいですか兄さん</p><p>はぁしたいのなら、仕方ないな</p><p>どんと来い</p><p>ルナの口も小さいでも、唇の感触が気持ち良い</p><p>ヨミはお茶だけでなく、舌も差し入れてきた</p><p>あたしはいいわよ恥ずかしいから</p><p>雪乃はやらないんだ</p><p>また今度２人きりの時なら、やってあげるわよ</p><p>マナも今度にする</p><p>マナも笑ってそう言う</p><p>わたくしも、またの機会に</p><p>そして月子はメグを見る</p><p>恵美さんは、どうします</p><p>緊張して、モジモジしたままだった</p><p>では、命じますわ恵美さん、公様にあなたの口を使って、お茶を差し上げて</p><p>わたくしの命令が聞けないのですか恵美さんいいえ恵美</p><p>ビクッと震えるメグ</p><p>慌てて、コップにお茶を注いで口に含もうとするが</p><p>その前に、あなた、公様にお詫びするべきことがあるんじゃないかしら</p><p>メグはハッとしてオレを見る</p><p>あのヨシくん、ごめんなさい色々と迷惑を掛けましたろあたし</p><p>そういうのは、もういいんだよメグ</p><p>メグは、言葉を濁す</p><p>でもではないでしょう公様が、これまでのことは水に流して下さるとおっしゃっているのですから恵美は、お礼を申し上げるべきよ</p><p>わたくしへの詫びはいりません公様に早く</p><p>よ、ヨシくんありがとう</p><p>今までのことは済んだのですからこれからのことをお話しなさい</p><p>ああたし、頑張るからこれからも、よろしくお願いしますっ</p><p>メグは、ペコッと頭を下げる</p><p>それでいいのよ恵美よくできましたさあ、公様にお茶を</p><p>月子のメグへの指導は上手くいきそうだと思った</p><p>こんな風に月子が着いていてくれたらメグが暴走することは、もうないだろう</p><p>メグが冷たいお茶を口に含む</p><p>貰うよ、メグ</p><p>オレは久しぶりにメグの唇を奪った</p><p>メグの口中からお茶が、オレの口に</p><p>オレは喉を鳴らして飲み込んだ</p><p>はぁありがとう、美味しかったよメグ</p><p>どどう致しまして</p><p>恥ずかしそうにメグは、答えた</p><p>ううううう</p><p>しかし、さっきまでは喉がカラカラだったのに</p><p>今度は、膀胱がタプタプだ</p><p>お茶を飲まされ過ぎた</p><p>一人で、食堂へ向かう途中に慌てて、トイレに駆け込む</p><p>ふう、間に合った</p><p>ジョロロロロロロロッ</p><p>放尿は気持ちいいな</p><p>尿道に残った精液も綺麗に洗い流してくれるし</p><p>鷹倉姉妹に変態嗜好のある子がいなくて、本当に良かった</p><p>もし美智やみすずが、ここに居たら</p><p>おしっこをかけてくれとか、言い出すだろうし</p><p>美智なら飲みたいとか言うかもしれない</p><p>くわばらくわばら</p><p>そういえば、姉の遙花とマルゴさんのトレーニングに合流したはずだよな</p><p>マルゴさんも、ミナホ姉さんと一緒に食堂に居るのなら</p><p>あの２人も、戻って来ているかもしれない</p><p>ジャーッ</p><p>オレはトイレを流すと手を洗ってから、急いで食堂へ向かう</p><p>ありがとうごめんなさいね</p><p>食堂に居たのは</p><p>ミナホ姉さんとマルゴさんの２人だけだった</p><p>ああ、遙花さんが、まだ筋トレしているんで美智ちゃんが付き合っているよ</p><p>この屋敷は複雑な構造になっているし、勝手に入られては困る部屋も多いから</p><p>美智が、遙花を見張っているんだな</p><p>もっとも、ほとんどの部屋は、遠隔操作のオートロックで閉ざされているけれど</p><p>渚さんは真緒ちゃんと先に休んだよ</p><p>渚は妊娠中だし、明日も店がある</p><p>花屋は朝が早いから先に寝たんだな</p><p>コーヒーでも入れましょうか</p><p>ミナホ姉さんが、そう言ってくれたけれど</p><p>今はいいよそれより、話って</p><p>オレが椅子に座ると、ミナホ姉さんは小さく溜息を吐いた</p><p>ちょっと反省しているわ</p><p>女の子が、これだけいれば派閥に別れていくのは、当然のことなのよね</p><p>派閥香月組や鷹倉組黒い森のオリジナルメンバーそれから</p><p>そうだね女の子ってのは、群れを作って生活するものだもんね</p><p>しかも派閥に別れることは、悪いコトじゃないからねこれだけの人数が、全員一丸となるなんてのは、気持ち悪いし孤立した人を助けるためには、受け入れ先として複数の派閥があった方がいいものね</p><p>ある派閥に属している子と仲違いしても独りぼっちにならずに、別の派閥に受け入れられる方が良い</p><p>派閥があったってそれでみんな仲が悪くて、雰囲気が険悪になるとは限らないしそれぞれ自分の立場を主張できる方が、精神的には楽だからさ</p><p>月子さんが鷹倉グループという派閥を作ると宣言してくれたことで恵美や雪乃さんが、入り込みやすくなったのよ</p><p>２人ともこのままだと、家族内での立ち位置が決まらなそうだったからね</p><p>というか雪乃にしろ、メグにしろ</p><p>無理して、自分がボスのグループを起ち上げようとしていたし</p><p>でも、２人ともリーダー向きの性格じゃないから</p><p>グループのリーダーになれる人ってやっぱり、カリスマ性っていうか才能が要りますよね</p><p>みすずや瑠璃子展そして月子には、そういう能力がある</p><p>もちろん、ジッちゃんやミナホ姉さんにも</p><p>オレには無いな</p><p>そんな力は、微塵も無い</p><p>でも、あたしとってもショックだったのよ</p><p>さっきの派閥のリーダーとしての月子さんの恵美への対応</p><p>オレにお茶を飲ませる前にきちんと謝罪させた</p><p>あれってあたしが、恵美にしないといけないことだったのよね</p><p>恵美には、あんな風に姉が、ビシビシと強い態度で躾けてあげないといけなかったんだなって判ったのあなたたちの様子を観ていてあたし</p><p>そうだね最後の方のお茶の口移しの時の、ネチネチした物言いあれって、ミナホの口調だものね</p><p>ミナホがユキノさんなんかには、いつもああいう感じで接していたよ</p><p>恵美はあたしに、ああいう風に自分を導いて欲しかったのねでも、あたしはあの子が可愛くて、ついつい甘やかしてしまうばかりだったから</p><p>口惜しそうに、ミナホ姉さんはそう言った</p><p>でも月子さんは、メグミちゃんの心を読んでメグミちゃんが、どうして欲しがっているのかを理解した上で、ああやっているんだよメグミちゃんの中のミナホに対する思いを汲んでああして導いてくれているんだよ</p><p>マルゴさんが、ミナホ姉さんを慰める</p><p>心が読める人だからねやり過ぎたりすることもないだろうし適度にメグミちゃんに接していってくれるはずだよ 月子さんは、判っている人だから任せておいて平気だと思うよ大丈夫だってば</p><p>ミナホ姉さんの手に、マルゴさんはそっと自分の手を重ねる</p><p>ミナホ良いお姉さんになろうとするのは、なかなか難しいよ優しいだけでも、厳しいだけでもダメだしねさっき、月子さんの言っていたバランスとタイミングそういうのが大切なんだろうね</p><p>そしてハァと大きくマルゴさんも溜息を吐いた</p><p>あたしも寧の姉として、反省することばかりだからさ</p><p>寧のこと</p><p>大学１年の頃</p><p>地方から東京に出て来た女の子が、最初は東京に家があるお金持ちの娘たちのグループに無理矢理参加していたんだけれど</p><p>１ヶ月で、断念して地方から来て下宿している女の子グループに移籍したのを見たことがあります</p><p>本人いわく、ああ、あたしはやっぱり、こっちのグループだったわ楽だもん似たように状況の子の中だと</p><p>女の子は、大変だよなあ</p><p>群れ作りが</p><p>ちなみに、演劇科だったので</p><p>女の子は３５人なのに、男は９人しかいませんでした</p><p>なので、男の方は９人で結束するしかない</p><p>ということで高校時代は渋谷のチーマーだったやつや、千葉で暴走族をやってたやつ、逆に地方で高校演劇にとっぷりハマってたヤツや、芸能人の息子とか</p><p>てんでバラバラの男たちの中にコミケへ通ってたオタクの私が加わって</p><p>不思議な人間関係を築いていました</p><p>人生の中で、一番面白かった時期でした</p><p>788．寧と溜息</p><p>あたしが今回のことで学んだのはね</p><p>夜の食堂オレとミナホ姉さんとマルゴさんの３人だけでテーブルを囲んでいる</p><p>人は、結構自分自身の心の奥底にある欲求に気付いていないんだね</p><p>心の奥底の</p><p>ああ、現実には人は、その心の中に沈んでいる欲求に従って欲望を満たすことを行動の指針にしているのに何だかんだと、後付けで適当な理由をでっち上げて仕方なくこうするしかなかったんだと思い込もうとする</p><p>ニッと、マルゴさんは笑う</p><p>例えば、みすずちゃんは心の奥底でフツフツと強い支配欲を持っている熱いマグマみたいに香月さんの血筋だからね集団の上に立ち、人々を従わせたいっていう気持ちが強いんだろう</p><p>確かに、みすずにはそういう欲求がある</p><p>でも、自分自身ではそんな気持ちが心の底にあることを認めたくないから別のストーリーにすり替えるこれは自分の欲望でなく良信くんに可愛い女の子を抱いて欲しいからそれで、良信くんに自分の気に入った女の子を献上しなくてはいけないんだって</p><p>自分の心と向き合うのは大変だからオレのためにすることと思い込もうとする</p><p>今夜は何とかみすずちゃん自身が、最後の最後になって、ようやく自分の欲求だと認めてくれたから良かったよね大きな問題になる前に、対処できそうでさ</p><p>オレへのサプライズということにして、陰謀を張り巡らせまくられたら溜まらない</p><p>みすずのそういう嗜好は変えられないとしても、必ず、事前に相談するという縛りを約束させることができたのは良かった</p><p>月子による監査も、認めさせたし</p><p>これならみすずが暴走する前に、兆候をチェックできるから</p><p>まあ、みすずちゃんのことは、それでいいとして人の振り見て我が振り直せだよね、ミナホ</p><p>マルゴさんの言葉に、ミナホ姉さんは苦笑する</p><p>判っているわよあたしも自分の心の底に沈んでいる思いのせいで、知らず知らずのうちに行動を決めちゃっているってこと判ったわ</p><p>さっきあなたたちとお風呂に入った時に、ハッとしたんだけれどね</p><p>ミナホ姉さんは、小さく溜息を吐く</p><p>あたしはつくづくお姉さんがやりたいだけの女なんだなって</p><p>少し前に、みんなで風呂に入った時に</p><p>アニエスたち、年下組でも一番幼い子たちと話したことで</p><p>ミナホ姉さんの心の重さが、スーウッと軽くなっていくような様子をオレは見た</p><p>娼館の運営を引き受けたこともマルゴや寧を引き取ったことも５月に、あなたたちを受け入れたことも突き詰めてみれば、あたしの心の中ここに誰かの姉になりたいっていう思いがあるからなんだわ</p><p>ミナホ姉さんは妹さんを失っている</p><p>白坂創介に殺されたんだ</p><p>妹さんは妊娠していたから、その堕胎手術を白坂創介が、変なヤツにやらせたから</p><p>ミナホ姉さんもその時に、酷い手術をされ</p><p>二度と赤ちゃんの産めない身体にされてしまった</p><p>そのミナホ姉さんの思いの力でオレもみんなも、助けてもらったんだよ今、こうやって笑って生きていられるのは、全部、ミナホ姉さんのお陰だよオレたちみんな、ミナホ姉さんに感謝しているんだからね</p><p>この家族はミナホ姉さんが居場所を作ってくれたからこそ、成立できているんだ</p><p>あなたに、そう言ってもらえるのは嬉しいけれどでも、あたしの欲求は、あくまでもあたし個人のものなのよあたしは自分の満足のためにこうしているだけそのことをあたし自身がちゃんと判っていないと道を踏み外してしまうことになると思うのよ</p><p>でも今は、はっきり判っているんだろ</p><p>ええ、今はね</p><p>じゃあ、もう大丈夫だよ</p><p>でも良信</p><p>ミナホ姉さんは恥ずかしそうにオレを見る</p><p>あたし怖いのよあたしって、自分で思っていた以上に、感情のままに行動する女なんだって気付いたからホント自分では、年相応に落ち着いていて、何事もクールに判断しているつもりだったけれど全然、そんなことはないって</p><p>ミナホ姉さんはいつも、冷静に緻密な罠を張っていく</p><p>ポーカーフェイスで、巧みに切り札を切っていく試合巧者のイメージがある</p><p>でも、確かに内側にはいつも、熱く激しい感情を抱いている</p><p>あれ、あたしは知っていたよ</p><p>ミナホは確かに、悪巧みを進行させている時は落ち着いているけれどさそういうのって、やっぱり心の中に強い感情エネルギーのある人でないと、そもそも悪巧みなんてできないからね</p><p>白坂創介への復讐だって、ミナホ姉さんの溜まりに溜まった感情が破裂したからああなったんだ</p><p>ゴールデンウィークの時のことは感謝し続けているわよ、あたしマルゴにも良信にもね</p><p>あなたたちが、あたしに上手く調整してくれたからだから、あたしの復讐はサイアクの事態には陥らないで済んだんだと思うから</p><p>ミナホ姉さんの最初の計画では</p><p>復讐が達成されればミナホ姉さんは自殺することになっていた</p><p>雪乃とマナも父親と一緒に、殺される予定だった</p><p>あたしはキョーコさんの指示に従ってただけだからミナホの精神状態をチェックして、危険な領域に行かないようにしていたのは、キョーコさんだよ</p><p>でも、あの時にずっと、あたしの側に居てくれてたのはマルゴよ</p><p>それはキョーコさんが、ベタ付きだとミナホがより緊張して、警戒するだろだからだよ最初は、あたしがオーストラリアへ行くっていう話もあったし</p><p>キョーコさんは、オーストラリアで白坂創介を拉致・監禁し日本に密入国させて、連れて来る役をやっていた</p><p>でも、あたしにはキョーコさんみたいに、笑える誘拐をやって、ミナホの心の温度がヒートアップしないようにするなんて小技は、使えないしさ</p><p>マルゴさんは基本が、真面目だからな</p><p>キョーコさんみたいに、何か１つやる度に、ギャグをカマすようなことはしない</p><p>もっとも笑える話にすることで、暗く深刻な状況にならないようにするのが、キョーコさんの流儀なんだと、今のオレには判る</p><p>キョーコさんは、とっても優しい人なんだ</p><p>褒められるべきなのは、良信くんだけだよ</p><p>そんなオレは、ただ何もかも夢中だっただけで</p><p>オレは思いっきり、状況に流されていただけだ</p><p>ジタバタあがいていただけで</p><p>ミナホ姉さんの役には立っていなかったと思う</p><p>君が一生懸命だったのが、良かったんだよ一生懸命ミナホや、あたしたちのことを理解して力になろうとしてくれたから</p><p>そうよあなたが、あんまりにも一生懸命だったからあたしは、良信の熱い気持ちに突き動かされたのよだから自分の心の毒に当たって、自死しないで済んだんだと思うわ</p><p>今回だってそうよ良信の一生懸命はいつも、あたしの想定の範囲を超えるから</p><p>バカね良い方向によ何もかも、予想以上に良い結果に終わったわ</p><p>良い結果</p><p>香月様や香月セキュリティ・サービスとあたしたちとの関係は、さらに強化されたし月子さんたちが、あたしたちに託されたのも大きいわよ</p><p>でも、香月家は関西のヤクザたちと全面抗争なんだよね</p><p>これから長い闘いが始まることになる</p><p>それは、香月様のご決定だからあなたが悩むことではないわあたしたちは、香月様と提携しているんですから戦列に加わるそれだけのことよ</p><p>様々な要因《ファクター》があったんだからこれはこれでしょうがないことなんだよ後からもっと良いな解決策に気付いても、どうすることもできないんだからさ香月さんは、常にベストの選択をしているんだと思うよ</p><p>巫女の力特に清美さんの狂気と暴走そして、死に至る道程は</p><p>ジッちゃんにも、どうすることもできなかっただろう</p><p>良信くんまず、あたしたちが無事に戻って来られたことそれから、月子さん、夜見子さん、ルナさんの３人姉妹が、明るく笑って生きていけることができたことこの２つだけで、万々歳なんだよそれ以上のことは、望むべきじゃない</p><p>清美さんはどうやっても、助けられなかった</p><p>関西ヤクザたちが、ジッちゃんに制裁されるのは自業自得だ</p><p>そうですね今はもうこれからのことを考えるべきなんですよね</p><p>前に向かって</p><p>終わったことを振り返っている余裕は無い</p><p>やらなきゃいけないことは、いっぱいあるんだから</p><p>それから雪乃さんと恵美のことも、取りあえずは良しとしましょう</p><p>２人とも月子がリーダーのグループに入ることになった</p><p>月子さんみたいな、ストレートな性格の人の方があの子たちは楽なのよ恵美も雪乃さんも、表裏の無い子でしょ何でも、思ったことを口にするし、顔に出すしあたしたちみたいな姑息な腹芸をしたりはしない子なんだから</p><p>ああ月子は</p><p>巫女の力で、人の心を読むようになってからは何でも、率直に話すようになった</p><p>人の心が読めるから月子に、そういう力があることを、みんなが知っているから</p><p>そのことで、他の子たちが変に警戒して、人間関係がメチャクチャにならないように</p><p>自分に何が見えていて、何が判っているかを正直に話してくれている</p><p>そうすることで、みんなとの信頼を積み重ねていくつもりなんだ</p><p>あの姉妹は夜見子さんも、カラッと正直に話すタイプだしねルナさんは、元々は引っ込み思案な感じだったけれどアニエスちゃんが、上手に引っ張ってくれているみたいだから</p><p>アニエスが物怖じせずに、ルナにアプローチしていくから</p><p>ルナは、心を開いている</p><p>ホントみすずちゃんとは真逆だよねあの子みたいに、顔は笑っていても、心の中では別のことを考えているタイプはメグミちゃんとは相性が悪いんだろうから</p><p>みすずが、そういう性格なのは名家に生まれたお嬢様だからだ</p><p>人々から羨望と妬みの眼で常に見られているから</p><p>下手に敵を作らないようにとにかく、顔はいつも笑顔でいないといけなかったんら</p><p>心の中を悟られないようにしていなければならなかったから</p><p>結果オーライだけれどメグミちゃんにとっては、これがベストなんじゃないかな雪乃さんや夜見子さんたちと、ギャンギャン文句を言い合って脱線しないように、月子さんが面倒を見てくれるだろうし</p><p>山峰の家のお母様が、ああいう性格なんでしょうね</p><p>メグの養家義母が</p><p>思い出して恵美はお行儀の良い子だったでしょ元々は</p><p>４月の入学式の頃は</p><p>メグは、お行儀の良い学級委員長の女の子というイメージしか無かった</p><p>山峰の家は恵美を厳しく躾けていたわ養女だからって、恵美が不安にならないように愛情を持って、丁寧に恵美に接して下さったのよ</p><p>山峰の家の生活は、苦しかった</p><p>養父母は、共稼ぎだったし</p><p>メグは、白坂家から無理矢理押し付けられた娘だ</p><p>山峰家もメグも親戚の集まりでは、ずっと白坂家の人たちからイジメられてきたのだし</p><p>それでも、メグがイジケた性格にならないように</p><p>凛と力強く生きていけるように</p><p>山峰さんたちは、メグミにたっぷり愛情を込めてだけど、厳しく育てたのよだから、５月の頃の恵美は立派だったわ</p><p>白坂創介にゴールデンウィークが終わったら娼婦に堕とすと言われても恵美は、最後の最後まで一生懸命、部活に打ち込む覚悟をしていたわ</p><p>そうだったろ</p><p>あの時のメグは</p><p>だから恵美の気が緩んでしまったのは、全部、あたしのせいなのよこの屋敷に来てからあたしが、恵美を甘やかせたからそれで、あの子少しダメになっていたのよ</p><p>ミナホのせいだけじゃないよメグミちゃんは養父母の家は、やっぱり肩身が狭かったんだよ自分の家だと思えなかったんだと思うよやっぱり</p><p>オレはメグが山峰家で生活していた私室を思い出す</p><p>メグは、山峰の両親に遠慮して、必要最低限のものしか持たない暮らしをしていた</p><p>あの部屋には、１６歳の女の子らしい華やかさは感じられなかったと思う</p><p>あたしたちと一緒に暮らすようになって、メグミちゃんが弾けちゃったのは仕方ないことだよあたしは、そう思うよ</p><p>マルゴさんは、ミナホ姉さんにそう言った</p><p>だからこそあたしが、きちっと浮かれているメグミを指導しないといけなかったのよあたしはあの子の姉なんだから</p><p>ミナホ姉さんは、かなり後悔しているようだった</p><p>そうかな姉だって色々だよ</p><p>ミナホ姉さんはメグを普通の妹という風には見ていないよね</p><p>だって、メグのことは赤ちゃんの頃から知っているんだからさ</p><p>メグは、この屋敷の中で娼婦の娘として生まれた</p><p>ミナホ姉さんは、その頃にはもう、この屋敷に誘拐されて来ている</p><p>恵子さんという、メグの実の母親に優しくしてもらったと言う</p><p>だから本当に赤ちゃんから幼児期の頃のメグのことを</p><p>ミナホ姉さんは、よく知っている</p><p>その上、ミナホ姉さんは自分のお腹の中の子を、殺されているから</p><p>メグは妹であると同時に、亡くなった自分の娘のイメージも心の中で重ねてしまっているんだ</p><p>ミナホ姉さんが、メグのことをガンガン厳しく怒ったりできないのは仕方ないよ</p><p>克子姉や渚だって自分たちが、高校１年生で拉致されて、学校へ通えなかったからオレやメグが楽しく学生生活を送れるようにって思ってくれているし</p><p>だから、あの２人もメグを、厳しい態度で叱ったりはしない</p><p>あたしもダメなんだよねそういうのはさ</p><p>あたしはほら髪の毛と眼の色のことで、子供の頃はインディアン居留地の中で浮いてたからさそういうコミュニティの中で、年長者たちから、厳しく愛情を持って指導された経験なんか無いし</p><p>マルゴさんは金髪碧眼で生まれたことで、不当な差別を受けていた</p><p>最終的には、１２歳で輪姦され</p><p>その中には、マルゴさんの父親も居て</p><p>マルゴさんは、父親を射殺して居留地から、保護施設に収容された</p><p>施設はまあ、色々と問題を抱えてきた子が集まっているところだからイジケてたり、ひねくれてたりする子も多かったしねなかなか難しいんだよ人間関係がミナホやキョーコさんと出会ってからだよね屈託なく、人に接することができるようになったのは</p><p>あたしは何もしてないわよ</p><p>ミナホ姉さんのその言葉に、マルゴさんは</p><p>そんなことないよミナホの優しさのお陰だよあたしはミナホに救われた女だからね感謝している本当に、あたしの家族大切なお姉さんだって、思っているよ</p><p>ミナホはさ本当にお姉さんだったでしょ奈生実さんの</p><p>それが殺されたミナホ姉さんの妹さんの名前だ</p><p>本当に妹がいて姉として、妹に接してきた経験があるからミナホは、姉役が上手なんだと思うよ</p><p>そうだよそういう経験値って特に子供の頃のものは、大きな意味があるんだよミナホが黒い森の娼館の運営で娼婦のお姉さんたちからずっと慕われてきたのも、ミナホに姉の経験があったからだとあたしは思うよ</p><p>実歳にそういう立場に居た経験がミナホ姉さんの人生に影響しているんだ</p><p>ミナホはさっき、自分にはお姉さんになりたいっていう欲求があるって言ってたけれど正確にはちょっと違うよね</p><p>ミナホは姉になりたいんじゃなくて、そもそも最初から姉なんだよ母子家庭で、２つ年下の妹がいてずっと、ミナホが面倒を見てきたんだよねだから、ミナホは物心が付いた時から最初から姉なんだよ物の見方や、考え方も姉なんだよ</p><p>姉として生きてきた</p><p>だから、妹の奈生実さんが亡くなってパニックに陥ったんだよ弟妹がいなければ、姉ではないからねそれで、妹役としてお屋敷の娼婦たちや、あたしや寧を可愛がってくれたんだよ</p><p>ミナホ姉さんという存在そのものが姉なんだ</p><p>人間は結局どうやったって自分が生まれ育った環境に引っ張られるんだよこの世に生まれて、意識が芽生えて最初に自分とは、世の中とは、こういうものなんだって認識してしまったものに囚われてしまうんだよね</p><p>だから、ミナホはいつでも姉なんだよ</p><p>そうねマルゴの意見の方が、正しいと思うわあたしは奈生実が生まれた時から、ずっと姉なのね２つ年下だから物心が付いた時には、もう奈生実が近くに居てあたしはお姉さんをやっていたし</p><p>うんそういうのが大切なんだよだから、ミナホは良いお姉さんとして、あたしたちの上に君臨しているんだからさ</p><p>あたしそんなに偉そうにしているつもりは無いんだけれど</p><p>そうかな偉そうでいいんだよそういうのが、とっても姉らしいんだからさ</p><p>笑うマルゴさん</p><p>でもさ寧の場合は</p><p>寧だってお姉さんのはずなんだけれどさ</p><p>寧は双子の姉として生まれた</p><p>双子で弟の方が男の子だからね姉っていうことにはなっているけれど実際は、弟のケイくんの方が寧を助けていたみたいだしさ</p><p>シザーリオ・ヴァイオラに囚われた後でも寧を守っていたのは、弟さんなのよね</p><p>アメリカの犯罪者に両親を殺され、誘拐された後</p><p>寧とケイさんは犯罪者集団の中で、生活しなくてはならなかった</p><p>そして、同性愛者のヴァイオラの相手をして寧を守り続けていたのは、ケイさんだ</p><p>姉なのに、弟に命を救われたことが弟を助けることができなかったのが寧の心の傷なんだし</p><p>ケイさんは寧を庇って、ヴァイオラの妹と相撃ちになって死んだ</p><p>つまり寧は、戸籍上は姉だけれど姉らしい生活は、何もしてきていないんだよ</p><p>あたしたちの誤算だよあたしたちは年少組のリーダーは、寧が適任だと思ってた寧は、頭が良いし黒い森の流儀もよく知っているから</p><p>マルゴさんと裏工作の仕事をやっていたし</p><p>実際に姉だったんだから姉として、若い子たちをきちんと統括できると思っていたんだ</p><p>寧は姉役には向いていなかったのね</p><p>そういうことなのねだから、寧には、恵美の制御ができなかったのね</p><p>あたしたちと同じだよ優しく話し掛けるだけでメグミちゃんを厳しく指導することなんて、寧には出来なかったんだよ</p><p>戸籍上は姉でありながら、ケイさんに対し、姉らしい行動をほとんでできなかった寧には</p><p>当然、姉役をやっていけるだけの経験値が無い</p><p>だけど寧は寧こそお姉ちゃんになりたい病ですよ</p><p>ケイさんを失ったことで、その思いはより深まっていた</p><p>だから、オレは</p><p>戸籍をイジッて、ケイさんに成りすまし</p><p>本物の寧の弟になったんだ</p><p>判っているよ寧も、気付いたはずだ今日のことで</p><p>そして、メグミちゃんに対して姉役をやり切れなかった自分のことを、情けなく思っているだろうね</p><p>ということはオレが何とかするしかないですね</p><p>落ち込んでいる寧を癒やすのは弟であるオレの役目だ</p><p>済みません、風邪と頸椎ヘルニアで頭がポーッとしています</p><p>とても体調が悪いので</p><p>早めに休むことにします</p><p>789．仮説</p><p>寧は今夜は、オレのベッドに忍んでくるっていう約束になっていたけれど</p><p>こりゃ、オレの方から寧に会いに行かないといけないな</p><p>今、どこにいます</p><p>ミナホ姉さんもマルゴさんも、監視システムで寧の居場所は判っているはずだ</p><p>２階の書庫に居るよ</p><p>マルゴさんが答えた</p><p>書庫というのは、このお屋敷に暮らしていた代々の娼婦たちが残して行った本やマンガ何かが置かれている部屋のことだ</p><p>寧は、落ち込んだ時はいつもあそこだから</p><p>判りましたすぐに行って来ます</p><p>オレは、席を立とうとする</p><p>あ、ちょっと待って良信</p><p>ミナホ姉さんが、オレを呼び止める</p><p>寧のことはあなたに任せるわその方があたしたちよりも、あなたの方が適任だと思うものそれは、いいんだけれどね</p><p>ミナホ姉さんは、マルゴさんを見る</p><p>いい機会だから、確かめておきたいんだけれど</p><p>なぜ、マルゴは良信とセックスしないの</p><p>何、それそんなこと、どうしてミナホは今、知りたいのさ</p><p>それはあなたと良信の関係をハッキリさせておいた方が、寧のためには良いと思うのよ</p><p>もし、マルゴが寧に気遣って、良信とセックスしないというのなら</p><p>そんなことあるわけないじゃないか</p><p>マルゴさんは、さらに笑う</p><p>でもマルゴは寧の姉をよくやってくれているわだから、寧の前では良信への気持ちを抑えているんじゃないの</p><p>どうしてさあたしがどうにかするって前に、良信くんにはもうたくさんの女の子たちがいるわけだしそのことは、寧だって判っているわけでしょ</p><p>そうだオレは毎日何人もの女とセックスしている</p><p>そのことを今更、寧が嫌がるとは思えない</p><p>大体、可奈センパイをオレに犯させたのは寧だし</p><p>さっき、良信が言った通り寧は姉になりたい女の子よだから、弟である良信が可愛くってしょうがないし年下の妹たちのことも、心から愛しているわ</p><p>年上の姉のことだって愛しているよ寧はミナホや克子さんたちのこともね</p><p>マルゴさんは、全く笑顔を崩さない</p><p>でも、あたしたちとマルゴは違うわ寧にとってはねマルゴは、あの子の中では特別な姉なのよ</p><p>ロサンゼルスで弟を亡くして、あたしたちに拾われた時に寧が、心を開いたのはマルゴだけだったもの</p><p>寧の普段の明るくてイタズラ好きで元気な性格は全て、フェイクだ</p><p>あれは脆くて壊れそうな精神を守るために、寧が自分ででっち上げたものだ</p><p>キョーコさんの真似をして</p><p>本当の寧は寧子《ヤスコ》は、とても内向的で大人しい性格だから</p><p>だから、寧はあの子は、克子や他の子が良信とセックスすることについては何の抵抗も感じないけれどマルゴと良信がセックスすることは嫌なんじゃないかって思うのよ</p><p>どうしてあたしには、よく判らないよ</p><p>何で、それで寧があたしが彼とセックスすることを嫌がっているっていうことになるのもし寧が、あたしのことを他の姉よりも親しく思ってくれているのならむしろ、一緒に彼とセックスしたいと思うんじゃないのかなそういう可能性だって、有り得るわけでしょ</p><p>マルゴさんとより親しくなるためには</p><p>美智が、オレとのセックスをみすずに見ていて欲しがるように</p><p>オレはミナホ姉さんの言いたいこと、何となく判るよ</p><p>ヤッちゃんはさ普段は、自分の本当の気持ちを隠しているから</p><p>ああ何で考えなかったんだろう</p><p>メグみたいな思ったことをすぐに言葉にする子はみんなの前で、平気でオレの1番になりたいとか大声で言えますよね</p><p>でも、寧やみすずは自分の本心を隠す性格ですその場における自分の役割を演じようとするし日常生活における演技が上手いんですよ２人とも</p><p>みすずは香月家のジッちゃんの孫娘として、周囲の人々から常に注目される生活をしてきたから</p><p>寧は気まぐれな異常性格の犯罪者に、ずっと拉致監禁されていたから</p><p>作り笑顔が基本になっている</p><p>自分の感情や欲求を抑え付けてとにかく周りが望む言動をするようにと、身体が勝手に動いてしまうんだろう</p><p>そして、自分の心を隠していることを相手に気付かれないように、スムーズで論理的な会話を、どんどん組み立てられる頭の良さを持っているから</p><p>聡明すぎるんだよな</p><p>さっき、みすずが追い込まれて、あたしだって、1番になりたいって叫んでましたあいつが、ずっと心の中に隠していた言葉を</p><p>モニターで観ていたわ</p><p>それならみすずが、あんなだったのなら寧だって、あの明るい笑顔の下にもっと、たくさんのそれこそ、みすず以上に複雑な思いを隠しているんじゃないのかなって思うんだ</p><p>むしろ、表の性格の寧がハチャメチャで力強い子という設定になっているからこそ</p><p>みすず以上に、本心を押し殺しているんじゃないのか</p><p>一見、オレが誰とセックスしようと全然平気だし、むしろ寧の方から奨励するくらいだけれど</p><p>裏の寧子の心は本当は、そうじゃないのかも</p><p>そうだね寧が可奈さんを連れてきたのは、寧自身の精神的なストレスからだと思うよ</p><p>過度のストレスを抱えている場合自分の思っていることの逆の行動をしてしまうってこともあるから寧の本心は良信くんに、これ以上、他の子とセックスして欲しくないなのかもしれないだけど、それが色々なファクターと絡んだ結果全く、真逆の行動寧自身が、君の新しいセックス相手を紹介するっていう考えに変換されてしまったそういう仮説も考えられるよね</p><p>明るくマルゴさんは、そう言った</p><p>あたしも、そう思うわでも、寧は今のあの作った明るい性格でいることで、心のバランスを取っているわけだから良信が他の子とセックスすることは、どうにか受け入れられるんだと思うのよ</p><p>今の寧の人生は良信を幸せにすることに全て向けられているわけだから良信のためなら、あの子は何でもするし良信を独占しようとは思っていないわよ</p><p>寧が、オレを独占することは</p><p>オレにとっては、不幸なことだと考えているんだ</p><p>あんなに美しい少女なのに</p><p>寧自身は、自分は無価値な人間だと思っているから</p><p>オレと同じで</p><p>だから良信くんが他の子とセックスすることを寧は受け入れているそういうことならあたしのことだって、寧は見逃してくれると思うけれど</p><p>もし、あたしが良信くんとセックスしようとしたと仮定した場合にだよ</p><p>いや、マルゴさんの場合は</p><p>マルゴさんヤッちゃんは、マルゴさんと２人きりの時は寧のままですか</p><p>寧はマルゴさんと２人きりで行動することが多い</p><p>両方あるよあっちの方の性格はたまにだけどね</p><p>家族の中では君とあたしだけなんだと思うよ素顔の奈島寧子《ナジマ・ヤスコ》と会話しているのは</p><p>オレも本当に２人きりの場所で</p><p>セックスの後の裸で抱き合っている時とかに</p><p>不意に、寧子に戻っている寧と会話することがある</p><p>あたしは監視カメラの映像で見るだけよ</p><p>ミナホ姉さんは溜息を吐く</p><p>寧子さんとは話していないわねここしばらくは</p><p>寧が本当の自分を晒してくれるのはマルゴさんとオレだけか</p><p>だからよあたしが危惧しているのはマルゴは、寧にとっては演技しなくても良い特別な姉なのよそのマルゴまで、良信と寝たら</p><p>寧は本当はオレを独占したい、オレが他の子とセックスするのは嫌なんだと思う</p><p>今は家族とか、姉になるとか、オレのためとか</p><p>色々な要因から、オレがみんなとセックスするのを了承しているだけだ</p><p>寧はマルゴには、心を開くことができるからそれが、あの子の慰めになっていると思うのよ</p><p>もし、マルゴさんとオレがセックスしたら</p><p>あの子はマルゴにも、自分の心を隠そうとするかもしれないわ</p><p>ミナホ姉さんの懸念は当たっていると思う</p><p>マルゴもそのことに気付いているんでしょだから、良信とセックスしない一線を引いているんじゃないの</p><p>フフフフ考えすぎだよ、ミナホも良信くんも</p><p>前髪を掻き上げて苦笑する</p><p>確かに面白い仮説だけれど間違っているよ、それは</p><p>寧はそこまで弱い子じゃないよあたしも、そこまで過保護じゃないし</p><p>さらに、クククと笑う</p><p>あたしが寧と上手くいっているのはいつも対等の立場で、あの子と向き合っているからだよその点ミナホは、少し上からの目線で寧に対し過ぎてるんだと思うよ良信くんみたいに素直な子や、みすずちゃんたちみたいに礼儀正しい子なら、そういう態度でもちゃんとミナホの話を聞いてくれるけれど寧みたいに屈折した子には、嫌われるだけだよ</p><p>ウソウソ、冗談だよ寧がミナホのことを嫌っているはずがないじゃないか</p><p>マルゴさんの顔から、笑みが消える</p><p>あたしが良信君とセックスしないのは時期じゃないからさ</p><p>時期</p><p>あたしは、今はまだ妊娠する予定は無いからねいずれ、子供が欲しくなったらその時は、もちろん良信くんに頼むよ</p><p>別に妊娠するためだけにするのが、セックスではないでしょう</p><p>それはミナホの意見でしょあたしは他の子たちみたいに、セックスを必要としていないから</p><p>マルゴさんは、再び笑顔で答える</p><p>あたしたちが元・娼婦だから、セックスに重きを置きすぎているっていうこと</p><p>そういうことではないよあたしの方が変わり者なのかもしれないよ正直あたしには、男の人とセックスしたいっていう欲求も衝動も無いから</p><p>でも一度、してみたら</p><p>ミナホ姉さんは、マルゴさんに提案する</p><p>あなたの場合、初体験がトラウマになっていてセックスをしたくないのかもしれないけれど</p><p>それはミナホたちだって、そうだろ</p><p>あたしや克子や渚は無理矢理、犯されて娼婦に堕とされたけれど娼婦として働いたから、セックスの快感は知っていたわお金で男に買われても身体は、イクことを覚えたから</p><p>でも、マルゴは最初の１回きりの痛くて苦しい記憶だけでしょ</p><p>だけど、良信が相手ならきっと、マルゴにも、セックスの良さが判ると思うわ</p><p>試してみるべきだと思うわよあたしは、もうセックスのできない身体だからマルゴには、セックスの歓びを謳歌して欲しいと思うのよせっかく、女に生まれてきたんだから人生が変わるわよマルゴ</p><p>ニッと笑ってオレを見る</p><p>とミナホは言っているけれど、君はどう思う</p><p>笑顔の中に真剣な眼がある</p><p>オレはマルゴさんがしたくないのなら無理に試してみることはないと思います</p><p>オレは自分のセックスが、そんなに素晴らしいものだとは思っていない</p><p>人の人生を変えられるようなものだとは</p><p>それに、セックスはものは試しみたいな軽い気持ちでするべきことじゃないし</p><p>そうだねあたしも、試してみたいとは思わない今は、他にやりたいことがいっぱいあるしねだから、この話は終わり</p><p>マルゴさんは、話し掛けようとするミナホ姉さんを無視して</p><p>別に良信くんのことが嫌いだからじゃないからね君のことは好きだよ本当に自分の弟だと思っている愛しているよあたしは君を</p><p>優しい眼差しでオレに、そう言ってくれた</p><p>でも、だからこそ何でもセックスすれば、上手く行くっていう風潮には一石を投じておきたいんだよ</p><p>もちろん、あたしはセックスをいけないことだとは思っていないよセックスは大切なものだしセックスを通じて、絆が生まれているのも確かだ君とセックスすることで救われた子もいっぱいいるでも世の中は、セックスだけじゃないからね</p><p>あたしだって、セックスを通して、信頼関係や絆を確認することは悪いことじゃないと思うって言ってるでしょただ必ず、セックスを使わなきゃいけないわけじゃないよねっていうだけの話だよ良信くんは１人しかいないんだからさみんなして、セックスに偏重し過ぎると、彼がパンクしちゃうよね</p><p>それって、今のあたしたちの何か心に不安定なことがあったら、すぐに良信に縋ってセックスで癒やしてもらうことをあなたは、そういうことは良くないことだって言いたいの</p><p>ミナホ姉さんが、真顔で尋ねる</p><p>だからあたしは、そんな話はしていないってば</p><p>マルゴさんは、ハッと短く息を吐いた</p><p>そういうのはさ、人それぞれで絶対にこうだこうしないといけないなんて答えのあることじゃないでしょ</p><p>穏やかで優しい笑顔で</p><p>あたしは、まだ良信くんとは、セックスしていないけれど良信くんとの間に強い絆を感じているよ</p><p>セックスしなくたってあたしたちは、充分すぎるくらい信頼し合っている家族だよもう、ずっと家族だそうだよね、良信くん</p><p>うんマルゴ姉さんはオレの大切なお姉さんだよ</p><p>オレは自然にマルゴ姉さんと呼んでいた</p><p>セックスは、オレたちが親しくなるための手段の１つであって何もかもセックスだけで、解決できるはずはないよねセックスしなくたって、絆はできるんだね</p><p>ああ、そういうことあたしと君の関係が証拠だよ</p><p>オレは救われた気がした</p><p>オレとマルゴお姉さんは確かに温かくて強い絆で結びついている</p><p>だからオレとセックスしなくても家族なんだ</p><p>ミナホ家族の中にあたしみたいなのも１人ぐらいはいないとさ良信くんが、窒息しちゃうよそう思わない</p><p>マルゴ姉さんの言葉にミナホ姉さんは</p><p>もしかして、マルゴ寧じゃなくって、良信に気遣ってくれていたの</p><p>それで良信とは、プラトニックな関係を保つことに</p><p>さあどうだろうそれも１つの仮説としては面白いけれどね</p><p>またクスクス笑って、誤魔化すマルゴ姉さん</p><p>あたしは単純に、自分のしたいことをしたいだけだよ今はアメリカで格闘技をやりたいってことが一番だから</p><p>あたしはセックスとか、今はいらないそれだけだってば</p><p>オレは寧が居るという書庫へと向かう</p><p>バスローブ姿に、スリッパでパタパタと足音を立てて</p><p>もうちょっと、マシな格好に着替えた方がいいのかな</p><p>まあ、このままの方が自然な感じでいいか</p><p>今更、カッコ付ける間柄でもないもんな</p><p>オレは書庫の重いドアを開けた</p><p>ああ、この部屋は本当に本だらけだなあ</p><p>昔のVHSのビデオとかもいっぱいあるけれど</p><p>ヨッちゃん、どうしたの</p><p>寧は部屋の隅っこに、小さく体育座りしていた</p><p>んヤッちゃんに会いに来た</p><p>どうしてメグちゃんたちの方は、終わったの</p><p>終わったあっちは月子が仕切ってくれることになったから</p><p>オレは寧の隣に、腰を下ろす</p><p>ていうか、どうせ観てたんでしょヤッちゃんも</p><p>監視カメラの画像を</p><p>うんまあね</p><p>寧は何か、変わったロボットの人形を持っていた</p><p>何、それ</p><p>ああこれも、この部屋にあったんだよ</p><p>この部屋に</p><p>メグちゃんの前にも子供が居たことがあるんだと思うよこのお屋敷には</p><p>娼婦が産んだ子供</p><p>これ、結構古いオモチャだから８０年代じゃないかな</p><p>寧は、ガチャガチャと手の中の人形を動かす</p><p>ここで産まれた子なのか、子供がいる女の人が娼婦になったのかその辺は判らないけれど白坂創介がこの娼館を乗っ取る前のことだから黒森楼時代の番頭さんだった森下さんに聞けば判ると思うけれど</p><p>森下さんはお屋敷の周囲の家の１つに、奥さんと２人で暮らしている</p><p>今はすっかり引退して、ミナホ姉さんに呼ばれた時だけお屋敷に来る感じだ</p><p>これさ変形するんだよね</p><p>寧はロボット人形の手足を折り曲げていく</p><p>ロボットの内側が開き、中に頭と手足が収納された</p><p>へえそんなになっちゃうんだ</p><p>でそれ、何</p><p>変形したロボは何か歪なものになってしまった</p><p>そう言えば、このロボ色も変なんだよな</p><p>顔がおかしな緑色で身体は淡い茶色だし</p><p>これは岩だね</p><p>寧は変形したロボット人形の微妙な茶色一色の歪な塊を見て、そう言った</p><p>イワ</p><p>うんこれ岩石超人だから</p><p>ガンセキチョウジン</p><p>えっとロボットから、岩になるの</p><p>いやいや、ヨッちゃん逆だよ岩が、ロボットに変形するんだよ</p><p>岩石超人マスク・ロックちょっと、気になったんでスマホで調べてみたんだ</p><p>ほら、トランスフォーマーとか変形ロボのオモチャが流行った時に別のメーカーが発売したものなんだってさ</p><p>ああ、車とか戦闘機がロボになる</p><p>いやいや、初期のトランスフォーマーはミクロマンのミクロロボット・シリーズとダイアクロンのカーロボットの流用だからさ乗り物だけじゃなくって、色んな物がロボットに変形したんだよカメラとか、ピストルとか、ウォークマンとか、顕微鏡とか</p><p>それでライバル会社が、岩が変形するロボットを売り出したんだ</p><p>うーん、その辺はよく判らないけれど</p><p>寧は、ひょこひょことロボの頭を出したり、引っ込めたりする</p><p>この岩石超人も何種類も発売されているんだよ善悪、両方のグループがあったらしいんだよね</p><p>へえじゃあ、結構人気があったのかな</p><p>見たところおどろおどろしいだけのデザインだけれど</p><p>それが全然、売れなかったみたい</p><p>あ、やっぱり</p><p>だけどさ、そういうのって売れなかったから、残ってないっていうんで、結構、ネット・オークションで高値が付いていることもあるんだけれど</p><p>え、これプレミア付いてたりするの</p><p>それが全然</p><p>昔、人気が無かったものは今でも、人気が無いみたい</p><p>そういうものなんだろうな</p><p>でも、この岩石超人なんて、まだマシだったよ</p><p>寧は本棚の角から、別のロボットを取り出す</p><p>こっちの宝石超人ルビーマンなんてさ</p><p>何だ、この赤くて透明な変な形のロボットは</p><p>これまた顔が何か、トンデモないんだけれど</p><p>これは宝石がロボットに変形するっていうコンセプトなんだけれどね</p><p>寧は、ロボットをガチャガチャ変形させる</p><p>はい完成</p><p>それどこが宝石なの</p><p>だよねぇ</p><p>何か訳の判らない歪な塊になっただけで</p><p>全然、宝石には見えない</p><p>だから、この宝石超人も全然、売れなかったみたい</p><p>こんな訳の判らない形ならロボット体型にしておいた方がいいよね</p><p>寧はガチャガチャとオモチャを人型に戻していく</p><p>ヨッちゃんごめんね</p><p>小さな声でオレにそう囁いた</p><p>最近、首を痛めてから視力がガクッと落ちたみたいです</p><p>それで、眼鏡を新調しようと思いました</p><p>私の住む街にも、旧来の眼鏡チェーン以外の</p><p>新興の均一値段の安いメガネ屋さんができたのですが</p><p>デザインは、どれも綺麗なんですけれど</p><p>手に取ってみると、何かちゃちぃのです</p><p>しばらく観察して、理由が判りました</p><p>眼鏡のネジの蝶番のところ</p><p>その部品が、とんでもなく酷い</p><p>今掛けている眼鏡の蝶番と比較したら、びっくりするぐらい出来が悪いのです</p><p>だから、眼鏡をツルを拡げるだけで安っぽさが手に伝わる</p><p>うーん、中国製の仕上がりの悪いフレームが多いみたいですね</p><p>簡単にバキッと壊れてしまいそうなので</p><p>一番安い価格のものなら、オモチャ感覚で買うのもアリなんでしょうけれど</p><p>それ以外はちょっと</p><p>というか、眼鏡は日本製を買わないとメガネブに悪いですし</p><p>いや、観てないんですけれどメガネブ</p><p>790. 寂しいのはお前だけじゃない</p><p>あたしさ上手くできていないよねみんなのお姉ちゃん</p><p>寧は変形ロボの玩具をガチャガチャ弄びながら、そう言った</p><p>やっぱり、無理なのかなあたしはお姉ちゃんじゃなくって、ミナホお姉ちゃんやマルゴお姉ちゃんたちに守られているだけの妹のまんまなのかな</p><p>オレはそっと、寧の肩を抱き寄せる</p><p>そうかなオレは結構、上手くやれているって思うよ</p><p>２人きりの時はケイちゃんだろお姉ちゃん</p><p>寧は、オレをケイちゃんと呼び</p><p>オレは、寧をお姉ちゃんと呼ぶ</p><p>２人だけのルールだ</p><p>そうやって寧を完全に寧子《やすこ》の心に戻さないといけない</p><p>裸のままの心に</p><p>でもね、ケイちゃんケイちゃんは、そう言ってくれるけれどねでも、あたしはさ違うよダメだよ全然だよだって今のあたしは、あたしがイメージしているようなみんなのお姉さんはやれてないものこんなんじゃダメなんだっていうのが、物凄く良く判るものっ</p><p>寧は赤裸々な真情を吐露する</p><p>もっとさあたしは、みんなの先頭に立ってさ妹たちをグングン引っ張ってさみんなの悩みとかを笑って解決してあげられるような、頼れるお姉ちゃんになりたいんだものでも、今のあたしはさ</p><p>寧は、ロボット体型に戻したオモチャを、そっと棚に戻す</p><p>月子さんたちのことも偉そうに、オブザーバーみたいな顔をして、みんなに任せて自分は手を出さないで見ていただけだったし</p><p>後はただ、ミィちゃんと陰謀で張り合って、お互いに牽制し合ってただけだし可奈ちゃんのことは、結局、可奈ちゃん自身がとっても良い子だったから、何とか上手くいったってだけだし</p><p>あたしは全然だよねこんなんじゃ、ダメだよね</p><p>はぁぁと、大きく深呼吸する</p><p>眼には涙が溜まっている</p><p>そんで、そんで、そんであげくに、こんな所でケイちゃんにグチってるしさホント、お姉ちゃん失格だよ</p><p>オレは、寧のほっぺたにそっと、キスをする</p><p>お姉ちゃんには失格とか、退場とか、そういうのは無いと思うよ</p><p>ニコッと、寧に微笑む</p><p>お姉ちゃんは、お姉ちゃんだからオレのお姉ちゃんなんだ失格になんて、なるわけないじゃんかこうして、お姉ちゃんが横に居てくれるだけで、オレは幸せなんだからさ</p><p>でもケイちゃん</p><p>オレは、寧の手を掴む</p><p>手の平の中のツボを、親指でグイグイと押した</p><p>んマッサージこうすると、血行が良くなるらしいよ</p><p>オレは、寧の白い手を丁寧に揉み解していく</p><p>あのさできなかったことを反省するだけじゃなくってさちゃんとできていることにも注目しようよ</p><p>オレは、寧の指も一本ずつ指圧していく</p><p>みすずは、さっき他に人の居る場所で、自分の本心をさらけ出して叫んだよね</p><p>本当は、オレの特別な存在になりたいと思っていることを告白し</p><p>オレにセックスを求めた</p><p>だから、オレはみすずを、克子姉や瑠璃子、イーディと寧の前で抱いた</p><p>でも、お姉ちゃんはあの場では、ガマンしてくれた本当は、みすずみたいに大きな声で喚きたいのをグッと堪えてくれたろオレは判っているよ</p><p>本当なら、あの場で</p><p>寧も、オレにセックスを求めたかったはずだ</p><p>そ、それはだって</p><p>恥ずかしそうに、寧は言う</p><p>あんな風にさ先にミィちゃんに、大激白をやられちゃったらさあたしは、物分かりの良いお姉さんを演じて温かい眼で見守ってあげるしかないじゃんか</p><p>うんちゃんとお姉ちゃんをやっていたよ</p><p>オレはグッと手を握る</p><p>あの場ではみすずに譲ってくれて、お姉ちゃんは一歩引いててくれたじゃないかスゴいよあんなの、お姉ちゃんだから堪えられたんだよ</p><p>オレの女たちは自分の欲求に素直すぎる子が多い</p><p>みすずが逆の立場だったらさ自分も、あの場でオレとセックスしないと公平じゃないとか立場が無いとか負けちゃうとか感じて何としてでも、自分もセックスに加わろうとしただろうし</p><p>寧はそうはしなかった</p><p>あの時間は、本当はイーディの時間で</p><p>イーディが、瑠璃子に自分の時間を分けてあげて</p><p>みすずは、オレと彼女たちのセックスを見てガマンできなくなって</p><p>自分もセックスしたいと懇願してきた</p><p>オレはいや、オレやイーデイやあの部屋に居た他の子たちがみすずの頼みを受け入れたから、みすずともセックスしたわけで</p><p>みすずがガマンできなかったことをお姉ちゃんはガマンしてくれたしかも、自分の心をググッと圧し殺してさみすずたちには、ニッコリ笑って優しく話し掛けてくれたじゃないか</p><p>寧はオレに握りしめられている自分の手の平を、そっと見下ろす</p><p>あたしはカッコ付けてただけだよちょっとでもお姉ちゃんぽいことをしたくてあんなのお芝居だよ演技だよだって、ホントはあたしだって、抱き締めて欲しかったもんセックスしたかったよあたしが一番、ケイちゃんのことが好きなんだって大きな声で、宣言したかったみんなの前で</p><p>だって、だって、だってあたしが、本当は一番なんだもんっケイちゃんのことが好きなんだもんっ他の誰よりも世界で一番だよ誰にも負けないよあたしが、一番ケイちゃんのことが、大好きなんだもんっ</p><p>オレの手を取り上げて</p><p>寧は、何度もキスをする</p><p>オレの手の甲指に</p><p>ごめんねあたし重いでしょ自分でも判っているんだあたしは狂ってる頭がおかしいんだよケイちゃんのことが好きで好きで</p><p>寧の熱い涙がオレの手に零れて、弾ける</p><p>このままだとあたしが重苦しく過ぎて、ケイちゃんがツライんじゃないかって</p><p>だからここ数日、オレと距離を取ろうとしていたの</p><p>鷹倉姉妹の件には深く入り込もうとはしなかったし</p><p>可奈センパイという、自分の身代わりになる人を用意したり</p><p>マルゴ姉さんと一緒に、アメリカへ行くというのもそういうことなんじゃないの</p><p>ううんマルゴお姉ちゃんのことはアメリカ行きのことは、本当にマルゴお姉ちゃんをサポートしてあげたいんだよあたしもアメリカにはいっぱい思い残しがあるし</p><p>寧にとってアメリカは両親と弟を殺され、犯罪者に囚われた呪われた場所だ</p><p>マルゴお姉ちゃんが、アメリカにリベンジしたいっていう気持ちはよく判るし</p><p>でもマルゴお姉ちゃんを急かして、計画の実行を早めてもらったのはあたしだよ</p><p>寧は、オレの顔を見る</p><p>やっぱり今のこんな狂ってるあたしがさこのままケイちゃんにベッタリしているのはケイちゃんだけじゃなくって、他のみんなにも迷惑だと思うから</p><p>オレは寧の涙をペロっと舌で舐め取った</p><p>しょっぱくて、少し苦い</p><p>涙の味は、いつも同じだ</p><p>そんな理由で、いなくなっちゃう方がオレには迷惑だよ</p><p>あたしは本当におかしいんだよ気が狂っているんだよ</p><p>うんそうだよねでも、そんなの全然構わないよ</p><p>だって、オレだって頭がおかしいからオレだって狂っているもの</p><p>お姉ちゃんオレもお姉ちゃんも、狂っている変なんだよだから、お姉ちゃんはオレにどれだけ迷惑を掛けてもいいんだオレも思いっきり、お姉ちゃんには迷惑を掛けるよいいだろ姉弟なんだからさ</p><p>オレはククッと笑った</p><p>今回のことで色々と判ったことがあるんだよその１つにさ人間は結局のところ、どうしても育って来た環境に影響されているっていうのが、あってさ</p><p>寧は黙って、オレの話を聞いている</p><p>例えば雪乃は、両親がお互いに罵り合っているのが普通の家に育ったからオレのことを罵るのは、親愛の証だと思っている</p><p>あれは愛情表現なんだ</p><p>でも、マナは静岡の親戚に預けられていた時期があるから、自分の両親みたいな夫婦関係は恥ずかしいものだって思っている身近に比較できる人たちを見て来たから</p><p>それが、雪乃とマナの違いだ</p><p>メグは山峰の家で、夫婦というものは互いに助け合うものだと思っていた実際は夫の方が、妻に少し遠慮している感じらしいけれどそういうのが当たり前だと思っていたから</p><p>オレがもっと自分に譲歩してくれるべきなんだと信じていた</p><p>みすずが、さっきあんな風に本当の気持ちを叫んだのだってみすずはいつでも廻りの人に注目される生活をしているからだよだから、みんなの視線を浴びている中で、ああいう告白をすることに抵抗が無いんだよ</p><p>むしろ、自分の思いをみんなに広く知って欲しいとさえ思っている</p><p>羨ましいよねミィちゃんはああやって、人の上に立って、大きな集団を動かしていく人なんだと思うよあの子は、可愛らしさとカリスマの両方を持っているから</p><p>みすずの方だって、お姉ちゃんのことを羨ましく思っているよきっと</p><p>な、何でさ</p><p>お姉ちゃんはみすず以上に、常識に囚われないで自由だから</p><p>オレの言葉に寧の顔は曇る</p><p>そんなのあたしは自由なんかじゃないよ</p><p>でも、みすずには、そう見えているはずだよお姉ちゃんは香月家なんていう重たいものは背負っていないんだからね</p><p>みすずは名門旧家と、その支配する企業グループを受け継がないといけない</p><p>いずれは</p><p>まあ、とにかくさオレたちは家族として、ここに集まって来たけれどみんな、それぞれ過去をどんな風に生きてきたかに引き摺られたままなんだよ</p><p>ミナホ姉さんたちは何があっても娼婦だった過去を忘れることはできないマルゴ姉さんも厳しかった過去があるから、今のマルゴお姉さんになったんだと思うアニエスだって白坂創介にセックスのことしか教えてられなかったから</p><p>アニエスは、白坂創介に処女を捧げる日を迎えるためにひたすら、セックス映像を見て、自慰し続けることだけを強いられてきた</p><p>そんな教育を何年にも渡って強制されてきたから</p><p>今でも、アニエスの頭の中は生活の中心にセックスがある</p><p>その考えを脱却させるのはとてつもなく大変だと思う</p><p>そうだねアニエスはケイちゃんとのセックスがなくなったら、壊れちゃうよねていうかケイちゃんがアニエスのパパで本当に良かったよ</p><p>もし、アニエスがケイちゃんじゃない人とセックスしていたら今頃は、性欲だけに溺れて、誰にでも身体を許すセックス中毒の子になっていたと思うもん</p><p>白坂創介は、アニエスの性感の開発しかしなかったけれどケイちゃんは、アニエスと信頼関係をまず絆を作ったでしょだから、今のアニエスは絶対にケイちゃんとしかセックスしないよケイちゃんほど信頼している男の人が、世の中にいないんだから</p><p>家族に男はオレだけだもんな</p><p>もし、計画通りに白坂創介がアニエスを犯していたとしたら、想像するのも恐ろしいよどうせ、あの男は処女を奪ったら、すぐにアニエスに興味をなくしてあの子も娼婦に堕としただろうし</p><p>アニエスが娼婦になったら</p><p>セックスしか知らない子だもの愛情とか知らないままなんだからただのセックスする機械になっちゃったんだろうねあのままだったら</p><p>ゾッとする本当に</p><p>うんケイちゃんが言いたいこと、判ってきたよあたしにも</p><p>みんなそれぞれ、自分の過去に影響されているんだよね過去からは逃れられないんだねだとしたらあたしは</p><p>寧は、ギュッとオレの手を握りしめる</p><p>あああたしの今の性格はやっぱり、シザーリオ・ヴァイオラの屋敷に監禁されていた時代に形成されているんだねヴァイオラやヴァイオラの妹やあの屋敷に出入りしていた裏社会の犯罪者たちに、自分の心を読まれないようにあたしは</p><p>奈島寧子《ナジマ・ヤスコ》が奈島寧《ナトウ・ネイ》という別人格を作り出した起点は</p><p>ヴァイオラによる監禁時代にまで遡る</p><p>ヴァイオラは、本物のサディストだったからあたしの眼の前で、ケイちゃんをいたぶってあたしがもう、やめてあげてって泣き喚く顔を見て喜んでいたから</p><p>このケイちゃんはオレでない</p><p>寧の双子の弟さんのことだ</p><p>ケイさんは常に姉を守ろうとし続けて死んだ</p><p>あたしのためにあたしのせいであたしはお姉ちゃんなのにケイちゃんのことを助けてあげられなかったから</p><p>ブルブルッと震える寧の身体を、オレはギュッと抱き締める</p><p>お姉ちゃんオレは、ここにいるよお姉ちゃんを、こうやって抱き締めている</p><p>寧が震えている</p><p>でもあたしはお姉ちゃんらしいこと全然できていないできていないんだよぉぉあたし、お姉ちゃんなのにぃぃぃぃ</p><p>心の奥底から熱い思いが湧き出している</p><p>だからいいんだよ慌てないで急がないでお姉ちゃんはオレのお姉ちゃんなんだからっ</p><p>ちょっとずつでいいんだ前に進むのはさっそんないきなり、お姉ちゃんがイメージしている理想のお姉ちゃんになんてなれるわけがないだろっ</p><p>オレは、両手で寧を抱き締める</p><p>お姉ちゃんは、頭が良すぎるからだから、すぐに結果が見えちゃう何がダメだったとか、分析してそれで落ち込んじゃうんだろ慌てすぎだって急ぎすぎだってそんな簡単に、理想の自分になんてなれるわけがないじゃないかっ</p><p>でも、あたしは今のままの自分じゃ嫌なんだもんっ</p><p>だからこそっみっともない自分と向き合ってゆっくり少しずつ直していくしかないじゃないかっ</p><p>だけどそんなのをゆっくりやってたらあたし、ケイちゃんに嫌われちゃうよあたしは、それが一番嫌なのっ怖いのっケイちゃんに嫌われるのがっ</p><p>寧の唇にキスをした</p><p>ん、むむむむっ</p><p>寧は、突然の接吻に驚いていたけれど</p><p>落ち着いて、オレの唇を受け入れてくれた</p><p>唇を離すと</p><p>寧は、熱い眼でオレを見た</p><p>嫌いになるわけがないだろオレが</p><p>オレはお姉ちゃんが大好きなんだから</p><p>あたしも好きぃぃぃっ</p><p>今度は、寧の方からオレに熱いキスをくれた</p><p>そっかあたし判ったよ</p><p>書庫の床に寝転がってオレたちは、お互いを抱き締め合って</p><p>何度も何度も、キスを繰り返していた</p><p>さっきのロボットの玩具と同じなんだ</p><p>寧はさっき本棚の上に自分が置いた、変形人形を見上げている</p><p>元が車だろうと飛行機だろうと、岩石だろうと宝石だろうとどれもみんな、ロボットに変形するんだよロボットに変わるのはおんなじなんだよ</p><p>オレには良く判らない</p><p>あれってさ結局、子供が楽しく遊んでくれることを第一に考えて作られているでしょガチャガチャ動かしても、簡単には壊れなくて指を挟んでケガとかしないようにってさ</p><p>それはオモチャだからね</p><p>それで遊んでいる子供をケガさせるような玩具は売るわけにはいかない</p><p>安心して遊べて、しかも楽しいそういうモノを作りたいっていう考えは、悪いことではないでしょそりゃ、商売だから実利的な面もあるだろうけれどやっぱり、その基点には優しい気持ちがこもっていると思うの</p><p>優しい気持ちか</p><p>あ、そっか別にオモチャだけじゃないんだね世の中にある色んな物品良く出来た品物や道具は、みんなフレンドリーだよねそれを買って使う人のことをよーく考えて作ってあるんだよねきちんとしたモノはどれだって、作り手の愛情が込められている</p><p>うん買う人の使う人のことを考えていないいい加減なモノなら、売れないもんな</p><p>そうだよ世の中のモノはフレンドリーなんだよそっちが基本なんだよ人を騙そう、イジワルしてやろうっていう人の方が少ないんだよね多分</p><p>酷い人間たちに苦しめられてきた寧はそう言って、オレの腕に自分の頬を擦り付ける</p><p>あたしは、悪意が怖かったいつでも、他人はあたしを怖がらせ、傷付けて、苦しめたいんだと思ってた世の中は、そんな酷い人で満ち溢れているって</p><p>ミナホお姉ちゃんたちに会った後この人たちは、仲間だと思ったあたしと同じ酷い人たちに苦しめられた人たちだから、みんなで寄り添い合って怖い人たちに抵抗しているんだと思ってた外の人たち世の中の人たちは、みんな敵だと思ってた</p><p>うんだからさ家族がどんどん増えていくのは、嬉しかった仲間が増えるんだもんでも、本当に心を許せたのはケイちゃんとマルゴお姉ちゃんだけだったよあたしやっぱり怖かったから家族になった人たちももしかしたら、突然、裏切られるかもしれないって感じていたから</p><p>そうだよそういうあたしだから妹になった子たちは、絶対に裏切りたくなかった自分が裏切られたくないから自分も裏切りたくなかったそして、やっぱり世間の人たちは、みんな怖くて酷い人たちだと思っているから妹たちを守ってあげたかった酷い人たちの手からは絶対に</p><p>だから一刻も早く理想のお姉さんになりたかったんだ</p><p>そうなんだと思うよ</p><p>寧は手を伸ばしロボットの玩具を掴んだ</p><p>でも、このオモチャがあたしに伝えてくれるよ世の中の人たちは、多分あたしが思っているような酷い人たちばかりじゃないって世界の基本は、優しい気持ちであって悪意では無いって</p><p>白くて長い指が、コンコンとロボットの頭を叩く</p><p>オレもロボットのお腹をちょんと突っ付く</p><p>世の中はそんなに酷いことばかりじゃないよな、多分</p><p>そうだよケイちゃん</p><p>オレさ</p><p>オレ本当は、オレが一番、全然判っていないんだよ</p><p>きょとんとした眼で、寧がオレを見上げる</p><p>オレも多分、オレの過去に影響されているんだよみんなと同じで</p><p>オレは、オレ自身について気付かないといけない</p><p>オレはさ結局のところ、家族について全然判らないんだよ</p><p>オレは親父の気持ちだって、よく判らないし母親のことは完全に理解できないどうしてオレを産んだのかオレを産みっ放しにして、どうするつもりだったのかあんな、訳の判らない家庭で生活していて何が楽しかったのか何で、あんなバカみたいな家族をやっていたんだろうオレ</p><p>家族が全く会話をしない</p><p>何ためオレたちは、あの家に集まって暮らしていたんだろう</p><p>前はさあんな家庭でもオレは他の家のことを知らなかったわけだからさあれはあれで、仕方ないことなんだって思っていたけれど</p><p>今のオレは色んな家庭を知っている</p><p>色んな家庭を経てきた人たちと家族をやっているんだから</p><p>オレの母親は論外で親父もどうしょもない男だったんだって判るけれど今は</p><p>んバァちゃんもさオレは、ずっとバァちゃんだけは、オレのことを愛していてくれてオレの味方でいてくれたって思っていたけれど</p><p>違うんだよなあの家であんな救いようのない家族をやっていて母親のメチャクチャな命令に応えていたっていうのはさバァちゃんも、決してちゃんとした人じゃなかったんだよな</p><p>バァちゃんの息子がつまり、オレの親父が、母親のお父さんの会社に勤めていて、どうにも頭が上がらなかったという事情があったとしても</p><p>あんな奴隷みたいに台所の一室だけで寝起きする生活を受け入れていたっていうのは、異常なことだったんだよな</p><p>バァちゃんは、オレにもそういう生活をさせていた</p><p>そんな生活が変だということは、オレには教えなかった</p><p>いつでも不機嫌でほとんど笑わなかった</p><p>いや、オレは今でもバァちゃんのことが好きだし感謝してるバァちゃんの恩は忘れないでも</p><p>バァちゃんは、本当にオレのことを愛していたんだろうか</p><p>バァちゃんは、オレのことが嫌いだったのかもしれない孫を押し付けられて迷惑だと思っていたのかもしれない</p><p>寧は、そう言ってくれるけれど</p><p>結局、オレは全然判っていないんだよ家族というものが何なのか家族を愛するということも、家族に愛されるということもホントはよく判っていないんだよ</p><p>そういう実感がある</p><p>だからオレが一番、怖がっているんだと思う家族がよく判らないからだから、どんなことでも受け入れて恐る恐る、付き合っているんだよなみんなと</p><p>オレはそういう、何も無い空っぽの人間なんだよ</p><p>済みません、また感想欄の返信を溜めております</p><p>体調がまだ戻らないので、もう少し待って下さい</p><p>絶対に、返信は致しますので</p><p>791．レボリューション</p><p>うん情けないよな普通の人が当たり前に判っていることを知らないなんてのは</p><p>でも、しょうがないんだよこれがオレの人生だからホントの家族に教えてもらえなかったことは、一つ一つ、自分で学んでいくしかないからみんなには迷惑だと思うけれど</p><p>そんな、迷惑だなんて誰も、そんなこと思ってないよっ</p><p>寧が、オレを抱き締めてくれる</p><p>だってみんな、そうだもんあたしたちもうちの家族にいる人たちは、みんなホントの家族を見失って来たんだから</p><p>それはその通りなんだけれど</p><p>でもオレは間違えていたこの４ヶ月オレは、家族のみんなにできる限り同じ様に接していけばいいんだと思っていた</p><p>どの女にも、公平になるべく、同じ距離、同じ態度で</p><p>とにかく、オレが頑張れば必死になって、みんなを受け止めれば、きっと上手く行くって思い込んでた</p><p>判っていなかったんだみんな違うってことを</p><p>みんな、それぞれ違う家で生まれて、違う生活をしてきたんだから家族というものについての考えが違うオレに求めることも１人１人、違っているんだ</p><p>家族の正しい姿だと信じるものが違う</p><p>家族の和を乱すからって、メグだけを非難するわけにはいかないんだよメグは、メグで自分の人生の中からこれが家族だ、家族はこうじゃないといけないって感じ取ってきたものがあるんだから</p><p>だから、メグが間違っているわけじゃないんだよ山峰家は山峰家でちゃんと家族として成立していたんだから家族という関係にどれが正解で、どれが不正解とか、あるわけないんだ家の数だけ家族があるし同じ家族の中にいたって、それぞれ家族についての考えは違うかもしれないし</p><p>でもあたしたちは、あたしたちだよここは黒森家であたしたちは、黒森家として、みんなで暮らしていくためのルールを作っていかないといけないんだからさ</p><p>そうだよでも、その家族のルールを決める前に、オレたちはもう一度お互いのことをよく知らないといけないんだなって思ったんだ</p><p>正直この４ヶ月でオレは、もう完全にみんなのことを判ったと思い込んでたホントバカだよな、オレだから、いい気になってさ</p><p>何もかも、全部オレが１人で頑張ればいいなんて思い上がりだよな</p><p>ルナが来たことで、あんなにアニエスが明るく、お喋りな子になるとか思っていなかったみすずの本心とかマナや瑠璃子が、あんなにドッシリと安定したこととかそれから</p><p>オレは、寧を見る</p><p>お姉ちゃんが、とっても寂しがっていたことも</p><p>あ、あたしはいや、あの</p><p>寧はドギマギする</p><p>いいんだよ今は二人っきりなんだしさ</p><p>寧の身体から、力が抜けていく</p><p>そっか、あたし立派なみんなのお姉ちゃんになりたいって、無理して背伸びして結局、寂しがっているだけなんだね</p><p>もういいってばオレは、今、ここに居るんだし</p><p>オレは、寧の手を再びマッサージしていく</p><p>お姉ちゃんがここに居るからオレも嬉しい</p><p>それ、あたしだけでなくみんなにも言ってあげてね</p><p>ケイちゃんはさずっとずっと、寂しい思いをしてきたんだねだから、隣に誰かが居てくれるだけで満足なんだねそれでもう充分で、それ以上の満足はいらない子なんだよね</p><p>だからみんなのこと、何でも受け入れてくれるし文句もグチも言わないケイちゃんは、そういう子なんだね</p><p>寧の手の平を揉むオレの手をそっと見つめる</p><p>ケイちゃんは、さっき自分は空っぽな人間だって言ってたけれど、そうじゃないよ今のケイちゃんはもう充分、満たされているんだよいっぱいいっぱいに中身が詰まっているんだよ</p><p>満たされている</p><p>だって、今のケイちゃんにはあたしがいる、みんながいる、家族がいるそれだけで、もうケイちゃんは、充分幸せなんでしょ</p><p>思い違いをしていたのはあたしたちの方だよあたしたちは女は欲深だから、今、幸せでもそれだけで満足できないのよもっともっと、今よりさらに幸せになりたいって思っちゃうから</p><p>もっと、より幸せに</p><p>ミィちゃんも、メグちゃんも、あたしもそうだったんだよこうやって、みんなで家族になってさケイちゃんと一緒に暮らしているだけで、充分、幸せなのにもっともっと幸せになりたいって</p><p>寧は、大きく深呼吸をする</p><p>そして、自分がそうだからってケイちゃんも、同じはずだって思ってたんだもっと、幸せになりたいのにガマンしているんだって勝手にさ</p><p>オレがガマンしている</p><p>だから、あたしたちはケイちゃんが欲求不満なんだって思い込んで、新しいレイプできる女の子を用意しちゃったのよ本当に欲求不満だったのはあたしとミィちゃんだったのに</p><p>寧とみすずが</p><p>で、メグちゃんはケイちゃんが、自分と同じ様に２人だけの落ち着いた生活をしたがっているはずだって思い込んでたのよ他の家族がいるからメグちゃんがケイちゃんの独り占めをガマンしているように、ケイちゃんも色々とガマンしているに違いないって</p><p>でも、オレは現状に不満なんか何も無い</p><p>むしろ、何でメグがあんなにも不機嫌なのか、よく判っていなかった</p><p>だからメグちゃんとしては、自分の気持ちをよく判っているはずのケイちゃんが、他の子よりも自分を優遇してくれないのが、ずっと不満だったんだと思う</p><p>メグの頭の中ではオレもメグと同じ様な欲求不満状態にあるはずだからか</p><p>それじゃああんなに何度もメグに話したのに効果が無かったのは当然なんだね</p><p>メグの意識は、自分の不満を全て良く判っているはずのオレが、助けてくれないことに対する怒りでいっぱいだから</p><p>まともに人の話を聞く状態では無い</p><p>うん何で、ヨシくんはあたしよりも、他の人を優遇するのよキーッってなってたと思うよ</p><p>だから月子さんたちがケイちゃんの心を見せたのは、正しかったんだよ</p><p>オレの心の中がメグの信じているものとは違うことを理解させたから</p><p>だから、学校でルナにオレの心を見せられた時メグは、あんなに失望していたんだ</p><p>オレに裏切られたとすら感じていただろう</p><p>だから、もう１ラウンド</p><p>月子によってメグ自身の心を解放させる機会を作ったんだ</p><p>メグが自分でオレに本当の気持ちを見せることで</p><p>オレたちの信頼関係は、再構築されたんだ</p><p>しかも、すかさず月子がメグを自分の妹にしてしまった</p><p>自分を守ってくれる力強いボスを得たことで、メグの心はとりあえず安定した</p><p>とりあえずは</p><p>はぁ、大変だなこれからも</p><p>今日は安定していても、またどこから火種が起きるか判らない</p><p>それが家族だ</p><p>でも、オレは幸せなんだよこれでお姉ちゃん</p><p>オレの言葉に、寧は</p><p>うん判ったあたしにも、ようやくううん、そうじゃないか</p><p>今日のケイちゃんは何となく判ったそう完全にではないよね鷹倉さんたちなら、違うんだろうけれど</p><p>いや、心の中は全部読めてもそれをちゃんと分析して理解できるかどうかは、別の能力だよねだから、月子さんたちでも何もかもは判らないよね</p><p>人と人は、完全に理解し合うことなんてできない絶対に</p><p>ましてや明日のケイちゃんが、どうなっちゃうかなんて想像もできないよ</p><p>オレのおでこに、コツンと自分の額を合わす</p><p>ずっと、判ろうとし続けないといけないんだよね人はどんどん変わっていくんだからさ</p><p>どうしたって、前に進むしかないんだねね知ってるケイちゃん</p><p>寧が、ニヤッと微笑む</p><p>全ての生き物は、進化し続けるっていうこと退化ですら、進化の１つの形ででしかないんだよ</p><p>退化も進化</p><p>馬の蹄は、中指なんだよ早く走れるようになるために進化して他の４本の指は退化しちゃったんだ</p><p>何かを目指して頑張れば１つの可能性を追求すれば、どうしたって他の可能性を捨てるしかなくなるしかも、１つの進化のメリットとデメリットはイコールじゃないオオツノシカみたいに、闘うために進化して角が大きくなりすぎたせいで絶滅した動物もいるんだから</p><p>１つの可能性を追求したからといって、必ず幸せになれるわけではないってことか</p><p>サッカー選手になるためには、野球部に入る可能性を捨ててサッカー部に入るしかない</p><p>でも、サッカー部に入ったからといって必ずしもレギュラーになれるわけではない</p><p>もし、野球部を選んでいたらそっちでは甲子園へ行けたかもしれない</p><p>しかし、サッカーを選んだ以上は野球部には入れない</p><p>両方やるのは無理なんだから</p><p>１日は２４時間しかない</p><p>変わる、変わる、変わる人も家族も絶対に変わっていく良くも悪くもそれは、覚悟しなくちゃいけないことなんだろうけれどでも、後悔のないように生きていきたいよねっ</p><p>寧は、笑顔でオレにそう言ってくれた</p><p>うんでも、お姉ちゃん絶対に変わらないこともあるんだよ</p><p>えウソウソホント</p><p>オレが、お姉ちゃんを好きだっていうこと愛しているよ、お姉ちゃん</p><p>もおおっバカ、バカあたしもだよっ愛しているよーんっ</p><p>オレたちは長いキスを交わした</p><p>ええっと、どうしよっか</p><p>抱き合ったまま、寧が尋ねる</p><p>お姉ちゃんはしたい</p><p>うーんでも、ケイちゃん疲れているでしょ</p><p>今日のオレは何度射精したか、自分でも判らない</p><p>今夜は歯を磨いて、一緒に寝ようよ</p><p>そうだねその方がいいか</p><p>寧は、笑顔でそう答えてくれた</p><p>それでオレ、明日の朝は、パンの仕込みが無いんだよ</p><p>明日の分の仕込みは、克子姉が瑠璃子たちと全部終わらせてくれているから</p><p>今までのラインナップのパンも、新しい５０円安い簡単なパンも</p><p>下準備は全て終わっている</p><p>だから、明日の朝は少しは時間に余裕があるんだ</p><p>朝になればオレの精液だって、溜まるだろうし</p><p>お姉ちゃんには思いっきり、たっぷり出したいし</p><p>あたしも思いっきり、たっぷり出されたいっ</p><p>寧が、オレに抱きついて来る</p><p>ボリュームのある胸を、グイグイと押しつけて来る</p><p>よっし、それじゃあお部屋へ行って、すぐに寝よう裸でっ</p><p>は裸</p><p>うん裸なら明日の朝には、すぐにセックスできるじゃんっねっ</p><p>寧がそう言うのならオレに依存は無い</p><p>で、セックスして、一緒にお風呂に入って学校だねっ</p><p>そうだ明日は月曜日</p><p>また、オレたちの日常生活が始まる</p><p>よーし、行こう</p><p>立ち上がる寧</p><p>オレの手を引っ張ってオレも急いで起き上がる</p><p>書庫から出て廊下へ出た</p><p>さあっ</p><p>オレと寧は手を繋いで</p><p>小走りで、オレの部屋へと向かう</p><p>お互いに微笑み合って</p><p>これが幸せなんだな</p><p>この時間を胸の温かさを</p><p>オレは、死ぬまで忘れないだろう</p><p>急げっ急げっすすっすめぇぇ</p><p>寧は、そのまま歌い出した</p><p>寧の歌はとても綺麗だ</p><p>歌う寧に手を引かれて</p><p>オレは夜の廊下を駆けていく</p><p>ねえお姉ちゃん</p><p>また合唱部には、入らないの</p><p>寧はアメリカから帰国して、うちの高校に入学したばかりの頃</p><p>合唱部に在籍していた</p><p>でも、白坂創介の手下の男性教師に襲われて</p><p>マルゴさんが、そいつを再起不能にして</p><p>寧が、剣道場に火を放ったから</p><p>寧は、アンタッチャブルな不良生徒ということになり</p><p>クラブ活動はできなくなった</p><p>日本に戻って来た時には、普通の学生生活が送れるかもしれないと希望に満ちていただろうに</p><p>入らないよそういうのは、もういいの</p><p>あたしの歌はケイちゃんが、聞いてくれるから</p><p>それでいいのみんなに聞かせるようなものじゃないから</p><p>あ、歌ならさあたしよりも、メグちゃんの方が上手いと思うよ</p><p>メグの歌</p><p>ほら、５月にさカラオケしたでしょ</p><p>ああ、そんなこともあったな</p><p>メグちゃんのお母さんは、音楽大学の学生さんだったよねそういえばさ</p><p>メグの実の母親は音大の学生だった時に、白坂創介に誘拐されて来た</p><p>娼婦に堕とされても、よく歌っていたという</p><p>ミナホ姉さんが、そう教えてくれた</p><p>メグも幼い頃は、お母さんとよく歌っていたというし</p><p>そう言えば、掃除とかしながらメグはよく歌っているかも</p><p>小声で歌っている</p><p>亡くなったお母さんとの絆っていうか心がニュートラルになった時に、ついつい口ずさんじゃうんだと思うよあたしも、そうだもん</p><p>アメリカでヴァイオラに捕まってた頃夜、ケイちゃんが居なくて不安になると、ベッドの中で小声で歌ってたよ日本の歌を</p><p>ケイさんが居ない夜というのは</p><p>ケイさんが１人でヴァイオラに犯されていた夜か</p><p>何でも歌ったよ元気が出そうな歌は何でもさ</p><p>ここにもまた、オレが初めて知る寧がいる</p><p>人間は奥深い</p><p>簡単に、判ったつもりになってはダメなんだ</p><p>いつだってまだまだ判らないって、謙虚な気持ちでいないと</p><p>間違える、勘違いするすれ違う</p><p>ケイちゃんは歌ったりしなかったの子供の頃</p><p>歌わないよ</p><p>歌とか歌うとバァちゃんに、うるさいって叱られるから</p><p>オレたちは、あの狭い台所に同居していたんだから</p><p>ていうか、オレが騒ぐと母親がバァちゃんを責めるからさ</p><p>オレを直接叱るのではなくネチネチとバァちゃんに文句を言う</p><p>あごめんごめんね</p><p>寧がオレに謝る</p><p>いいんだよオレの家が異常だったんだからお姉ちゃんが謝るようなことじゃないってば</p><p>そうだオレは異常な家で育った</p><p>まともな人間じゃない</p><p>そのことは、常に理解していないといけない</p><p>おかしいのはオレであって世界ではない</p><p>また、カラオケしようよみんなでさオレも、一緒に歌うよ歌、覚えるからさ</p><p>得意なことを披露する場があれば、メグも嬉しいだろうし</p><p>鷹倉姉妹や雪乃が、みんなと打ち解けるためにはまだまだ、イベントが必要だ</p><p>うんそうだねっあたしが企画しておくよっあ、そうだ可奈ちゃんも呼ぼうスケジュールが合ったら、翔お姉さんやレイちゃんたちも</p><p>アーニャも呼べば来るかもね</p><p>まだ、しばらくは日本に居るんだろうし</p><p>そんなことしたら、キョーコさんたちも来るよ大変だよキョーコさんの戦隊シリーズ全曲メドレーとか始まっちゃうから</p><p>それも、楽しいじゃないか</p><p>えー、だってゴレンジャーからだよっ延々続くんだよ忍者キャプターなぜかも入るんだよっどうしてだか、レインボー戦隊ロビンと恐竜戦隊コセイドンも</p><p>楽しくていいじゃんか代わりに、アニエスと真緒ちゃんがプリキュアを歌ってくれるよ</p><p>オレたちは、そんな話をしながら廊下を進んだ</p><p>するとと</p><p>うううー</p><p>オレの部屋の前で小柄な少女が、しゃがみ込んでいる</p><p>美智が泣きべそ顔で、オレを待っていた</p><p>おおお、どうした美智</p><p>確か姉の遙花と地下でトレーニングしていたんだよな</p><p>姉上が、余りにもバカでわたくしを怒らせるようなことばかり言うので</p><p>本当に工藤流奥義でブチのめしてしまいましたぁぁ</p><p>それで、今遙花は</p><p>失神して地下室に引っ繰りかえっています</p><p>大丈夫なのか</p><p>工藤流の奥義って</p><p>はい、気を叩き込む技ですので肉体的には支障は無いと思いますぅぅ一応、上から毛布を掛けて来ましたし</p><p>ああ、あの部屋は元はアニエスの監禁室だから</p><p>寝具は一通り残っているんだよな、確か</p><p>ベッドまで引き摺り上げるのは面倒だったので床の上に転がしたままですが</p><p>いいのか風邪引いたりとかしないか</p><p>姉上はバカですので風邪は引きませんっ</p><p>まあ身体は頑丈そうだけれどな</p><p>それで何で、お前、そんなに落ち込んでいるんだ</p><p>半泣きで、オレの部屋の前でいったい、どうした</p><p>わたくしたった１日の間に、母上と姉上をブチノメしてしまいましたぁぁっ</p><p>ああ、それか</p><p>それが、ショックだったのか</p><p>お二人とも判らず屋とは言え暴力で、全てを解決しようというのは</p><p>元々、母親を倒してしまったことで気落ちしていたんだものな</p><p>それなのに、姉まで失神させてしまった</p><p>いや、でもまだ大丈夫だ美智</p><p>きょとんとする美智</p><p>お前はまだ父親と兄貴はブチノメしていないだろっ５人家族のうちの２人だ半分にも達していないまだまだイケる問題なしだっ</p><p>美智の眼からポロポロと涙が零れ落ちる</p><p>うううーっ、ご主人様ぁぁっ</p><p>オレに飛びついてオレの胸で、ワーワー泣き出す</p><p>もおっ、仕方ないなあ</p><p>あたしはお姉ちゃんだからねっミッちゃんも今夜は一緒だっ一緒に寝ようねっ、ヨッちゃん</p><p>オレの呼び方が変わる</p><p>ケイちゃんから、ヨッちゃんに</p><p>寧もいつもの寧に戻ってしまった</p><p>ほーら、ミッちゃんお部屋に入ろうねっヨッちゃん、早く</p><p>オレはオレの部屋の鍵を開ける</p><p>さあ３人の夜が始まるよっ</p><p>寧＋美智のセックスシーンをやってこのエピソードは終わりです</p><p>それで、本当にメインストーリーは終わりですね</p><p>本編が終わった時に残っていた問題は、全て対処できたと思います</p><p>一区切りつきますので久々に、お酒でも飲みましょうか</p><p>その後は、本当の番外編の予定です</p><p>短いエピソードの羅列になります</p><p>１．その後の学園編</p><p>２．マルゴのアメリカ進出</p><p>３．みすず主催の超お嬢様学園、警護役パーティ</p><p>などなど</p><p>まあ、どこまで書けるか判らないのですが</p><p>風邪がようやく治ってきました</p><p>頑張っていきたいと思います</p><p>792．IN　MY　DREAM</p><p>寧と美智とオレの部屋に入る</p><p>さあってとヨッちゃんのお部屋も久しぶりだなあっ</p><p>寧は、微妙にテンションが高かった</p><p>ええっと、あの</p><p>逆に美智はモジモジしている</p><p>オレが声を掛けると美智は、寧をチラリと見て</p><p>もしかして、わたくしお邪魔だったでしょうか</p><p>寧は、美智にニコッと微笑む</p><p>うんお邪魔もお邪魔、お邪魔ジョはココに居るぅぅっ♪お邪魔、邪魔、邪魔、お邪魔んがっだよーんっミッちゃーんッぬっふっふ</p><p>そそそ、それは申し訳ございません</p><p>あのわたくしは、今日はご主人様に犯していただいておりますし寧お姉様は、まだでございますよねでしたらわたくしは退席致した方がよろしいのではございませんか</p><p>そういうのはいいからっ気を遣わなくてイイヨんっ</p><p>実際、ちょっとねこのまま、ヨッちゃんと２人きりだと、照れちゃってどうしていいのか判んなくなりそうだったからミッちゃんが居てくれる方が助かるんだよっ</p><p>寧は、ムフフと笑うと美智を正面から、抱き締める</p><p>ミッちゃんだって、落ち込んでるんでしょっだから、遠慮しないのミッちゃんだって、あたしの妹なんだからさヨッちゃんだけじゃなくって、あたしにも甘えておいでっ</p><p>は、はいありがとうございますっ</p><p>美智は、寧に礼を言う</p><p>じゃあ、取りあえず歯を磨いて、顔を洗おうか</p><p>この屋敷は、娼館だから</p><p>大浴場もあるけれど各部屋に、シャワールームとトイレと洗面所が付いている</p><p>もちろん、オレの部屋にも</p><p>この部屋には、オレの女が順番に泊まりに来るから</p><p>予備の歯ブラシも、ちゃんと用意してある</p><p>みすずとメグだけはしっかりと、この部屋に自分専用の歯ブラシとコップを置いているし</p><p>瑠璃子やマナは、お泊まり時には自分の部屋から歯ブラシを持って来る</p><p>克子姉や渚は、歯ブラシや洗顔を済ませてから、オレの部屋に来るし</p><p>イーディは、部屋にある使い捨ての歯ブラシを当たり前に使う</p><p>それぞれ、性格が表れる</p><p>ヨッちゃん、歯ブラシちょーだいっ</p><p>寧は使い捨て歯ブラシ派だな</p><p>わたくしもお願い致します</p><p>わたくしは、仕事柄いつ、どこへ泊まるか判りませんから歯磨きは、使い捨て歯ブラシを使うことにしております</p><p>そう言えば、翔姉ちゃんやレイちゃんも、使い捨て歯ブラシだったっけ</p><p>この部屋に朝まで泊まる時は</p><p>はい香月セキュリティ・サービスで、ビニールで完全包装されたものを配布していますから本体もパッケージも、偽造できないように特殊加工されたもので、包装を破ると歯ブラシの一部の色が変化します</p><p>口に含むものに関してはそれが一番ですから</p><p>なるほど普段使いの歯ブラシとかだと、毒を塗られたりするかもしれないから</p><p>みすずお姉様たち、警護対象の方々にはそういうご不便をお掛けするわけには参りませんがわたくしたち、警護役は警護役の健康状態を害して、警備態勢が崩れた隙を衝くという輩もおりますから</p><p>いざという時に、問題無く行動できるように警護役の方が、気を付けないといけないのか</p><p>あたしは単に、自分のモノを所有するっていうのに慣れないんだよね</p><p>あんまり、あたしモノに対する執着が無いんだよねどんなモノも、ずっと持ってたいとか思わないし</p><p>そう言えば、克子姉と一緒に可奈センパイに色々、あげてたよな</p><p>ほら、あたしは何一つ、自分のモノを持っていない時期が長かったから</p><p>アメリカで囚われていた時代か</p><p>シザーリオ・ヴァイオラの下では寧は、何も所有できなかった</p><p>だからあたし専用の歯ブラシとか、コップとかそういうのを持つことに、抵抗があるんだよ何かさこういう使い捨てのモノの方が、気が楽で</p><p>前のオレなら</p><p>寧にそんなこと言わないで、自分のモノを持ってみてもいいんじゃないかなとか、言っていたと思う</p><p>でも、今のオレは</p><p>ヤッちゃんは、そうなんだね</p><p>寧をまずは、肯定する</p><p>だって、今の寧は色々な過去を経てきた上で、今の寧になっているんだから</p><p>うんだから、本とかマンガとか買ってもさ全部、さっきの書庫に入れちゃうんだよねあたしのモノっていうよりこのお屋敷の財産にしたいんだあたしも、ほら運命に押し流されて、このお屋敷に漂着した人間の１人だからさ</p><p>代々の娼婦たちが残した知の財産に自分の本も足したいのか</p><p>判っているんだよホントは、そういうのが良くないってことちゃんと自分のモノを大切にする性格にならないといけないってことはさ</p><p>判っているんなら、大丈夫だよ少しずつ、変わっていくってば</p><p>急いで直すことなんてないんだよオレたちの人生は長いんだからさ</p><p>焦ってはいけないんだ</p><p>何にしたって、人は変わる前に進んでいく</p><p>そうだねあたしもそう思うよ</p><p>寧は、明るくそう答えた</p><p>ほら、歯磨きしよう</p><p>オレたちは、洗面所の鏡の前に３人並んで歯を磨く</p><p>オレと同じくらい背のある寧と小柄な美智</p><p>何か面白いねこうやって並んでる自分たちを見るのはさっ</p><p>確かに、面白い絵だな</p><p>それから口をすすぎ顔を洗う</p><p>ほら、ヨッちゃんはぁぁっ</p><p>寧が、ミントの吐息をオレに吹きかける</p><p>口の中も綺麗になったか確認してよっ</p><p>オレは寧とキスをする</p><p>舌でお互いの口中を探り合う</p><p>ぷはっうふふーんっヨッちゃんとあたし、口の中がおんなじ味だねっ</p><p>それは同じ歯磨きを使ったんだから</p><p>ご主人様、わたくしの口もご確認下さいませ</p><p>切なそうな眼で、美智がオレを見上げる</p><p>オレは美智ともキスをする</p><p>美智の歯を、舌でなぞった</p><p>つるつるのエナメル質を舌先で感じる</p><p>はあぅぅっそれビクッときちゃいますっ</p><p>歯肉をご主人様に舐めていただくのは</p><p>そんなところにも性感帯があるらしい</p><p>そう言えば、オレとヤッちゃんは明日の朝にシャワーを浴びるつもりだから、もう風呂には入らないけれど美智はどうする</p><p>確か美智は地下で姉とトレーニングしていたのだから</p><p>汗をかいて、風呂に入りたいんじゃないだろうか</p><p>でしたら、わたくしも明朝で結構です</p><p>美智は、答える</p><p>あのこれからまた、汗をかくのですよね</p><p>ポッと顔を赤らめてそう言う</p><p>どれだけセックスをしても、羞じらいが残っているのは良いことだ</p><p>ううん今日はもう寝るだけだって、ヨッちゃん、今日は色んなことがあって疲れているしゆっくり、眠らせてあげたいもんっ</p><p>寧が優しく答えた</p><p>あそうでございますかそ、そうですね</p><p>美智は、ちょっと残念そうな顔をする</p><p>１５歳のこの小柄な美少女はホントは極めて淫らなエムっ子だから</p><p>だから、今夜は早く寝て明日の朝、セックスしようと思っているんだよっ</p><p>イタズラな笑みで、寧は言う</p><p>一晩休んでたっぷり溜まった朝一番の精液を、ドピュドピュして貰おうかなって</p><p>ハツとする美智</p><p>だから、今夜はみんな裸んぼで寝てさ明日の朝は朝勃ちしているヨッちゃんのオチンチンをペロペロするところからスタートするんだよっ</p><p>それは、とても良いお考えですっ</p><p>美智の眼が、爛々と輝くっ</p><p>わたくしもそっちの方がいいですっ素晴らしいですっわたくしも、ご奉仕したいですっ朝一番レイプもしていただきたいですっ</p><p>じゃあミッちゃんも、もう寝る</p><p>それじゃあ、ヨッちゃんをベットまで引っ張ってくよっGOっ</p><p>イエッサー</p><p>寧と美智がオレをベッドへと引っ張って、走る</p><p>よーし、誰が一番、丸裸になれるかっ競争だよっ</p><p>寧と美智が、オレの前でストリップを始める</p><p>オレは元々、パンツの上にバスローブ１枚だからすぐ脱げる</p><p>おおお、さすがヨッちゃんでも、ミッちゃんには負けないよーっ</p><p>わたくしこそ、負けませんっ</p><p>２人ともお行儀悪く服を投げ捨てるように、脱いでいく</p><p>でも、楽しそうだ</p><p>オレはベッドに腰掛けて、眺めていた</p><p>あっはっは、そこは順番が違うよーんっ</p><p>２人は、ほぼ同時に下着姿になったが</p><p>美智はブラから外そうとしたが、寧はパンティから脱ぎ捨てた</p><p>こっちの方が、絶対に早いって</p><p>寧は、最後の１枚ブラの背中のホックを外そうとするが</p><p>美智の方が早い</p><p>わたくしの勝ちですっ</p><p>全裸になって、ベッドのオレの右側に飛び乗って来る</p><p>あれれれーっ</p><p>ふっふっふわたくしは、寧お姉様と違い、胸とお尻に抵抗がありませんからブラもパンティも、つるんと素早く脱げるのですっ</p><p>し、しまったぁぁっ</p><p>寧は、大きく叫びながらベッドの左側から、オレに抱きついて来る</p><p>ミッちゃんのつるぺたを計算に入れていなかったぁぁ</p><p>そう言われると、何だか悲しくなって参ります</p><p>美智は、うな垂れてそう言う</p><p>まあまあ、ミッちゃん貧乳はステータスだよっ大切な個性だからねっ</p><p>そんなにご立派なものをお持ちの方に、言われたくないですぅ</p><p>美智は、寧の豊かなおっぱいを羨ましそうに見ている</p><p>こんなの重くて、肩が凝るだけだよ</p><p>いや、とっても綺麗だよ</p><p>オレも寧の美乳を鑑賞する</p><p>大きいだけじゃなくって、形がいいんだよなあヤッちゃんのおっぱいは</p><p>垂れないように、筋トレ頑張ってるもん</p><p>それに、形だけでなく触り心地もいいんだよっいつも褒められるんだからっ</p><p>え誰に</p><p>誰が、寧の胸の触感を褒めているんだ</p><p>ヨッちゃんに</p><p>ヨッちゃん、いつも、あたしの胸を揉みながら褒めてくれるでしょそんなに好きなのあたしの胸</p><p>ああ好きだよヤッちゃんの胸は大好きだ</p><p>うふふふっありがと</p><p>嬉しそうに、寧は笑う</p><p>もちろん、胸だけでなくヤッちゃんの全部が好きだよオレは</p><p>わーいっあたしも、ヨッちゃんがだーい好きっ</p><p>寧が、チュッとオレの頬にキスをする</p><p>胸が無くて申し訳ございません</p><p>オレの右側で、どすーんと落ち込んでいる美少女がいる</p><p>美智でも、オレはお前のことが大好きだぞ愛しているからな</p><p>オレは、美智の耳の後ろにキスをする</p><p>ああんっそんなところ舐めないで下さいませっ</p><p>こういう感じやすいところが大好きだ</p><p>ていうかミッちゃんは、どうなのヨッちゃんのことは、どう思っているのかなぁ</p><p>寧がジト眼で、美智をイジる</p><p>大好きに決まっておりますっ</p><p>美智は、オレに抱きつくとそのまま、ベッドに押し倒した</p><p>うわわわっ</p><p>寧も引っ張られて、ベッドに倒れ込む</p><p>どさっ</p><p>美智が、オレの上に乗って平らな胸をオレにすりすり擦り付けてくる</p><p>美智の乳首がコリコリとオレの肌に触れる</p><p>大好きですぅぅっ</p><p>チュッチュッチュッとオレの顔中にキスしてくる</p><p>それから、オレの首から耳の辺りをクンクンと嗅いで</p><p>うううーっ、ご主人様の匂いぃぃぃ</p><p>なあに、ミッちゃんて匂いフェチなの</p><p>寧がベッドにうつぶせで頬杖をついて、美智に言う</p><p>はいわたくしはご主人様の匂いを嗅ぐと、アソコがトロトロ濡れてしまう変態少女なのですっ</p><p>美智は、自分の股間をオレの足に擦り付けていた</p><p>ああ、クチャリと水音がする</p><p>美智の胎内から漏れた温かい液が、オレの足を濡らしていく</p><p>でも、ダメだよ今夜はガマンだよっ</p><p>うううっ、判っておりますぅぅ</p><p>それでも、美智はクンクンを止めない</p><p>うーん猫にマタタビみたいだねミッちゃんに、ヨッちゃんの体臭はっ</p><p>寧は、カラカラと笑っていた</p><p>あご主人様ぁ</p><p>えどうした、美智</p><p>美智は急に、恥ずかしそうにオレを見る</p><p>わたくしあの汗臭くはないですか</p><p>ああ、寧の言った体臭という言葉で、自分が臭うんじゃないかと思い付いたのか</p><p>さてどうかな</p><p>オレは、美智の脇の下の匂いをクンクンと嗅ぐ</p><p>あわわっ、ご主人様そんなところを嗅がないで下さいませっ</p><p>顔を真っ赤にして、慌てる美智</p><p>いや、汗臭くはないよ美智はとっても、良い匂いだ</p><p>美智は甘いミルクの匂いがする</p><p>ヨッちゃん、あたしはあたしは</p><p>オレは身体を起こして、寧の匂いを嗅いだ</p><p>うん、ヤッちゃんも良い匂いだ</p><p>えへへ、あたしも、ヨッちゃんの匂いを嗅ぐーっ</p><p>寧は、オレの耳に鼻を擦り付けてきた</p><p>うん男の匂いだねあたしのあたしたちのヨッちゃんだぁっはぁぁっ</p><p>そのまま、オレの上にうつ伏せになって脱力する</p><p>ヨッちゃんの匂いを嗅いでると、とっても安心する力が抜けちゃうよーんっ</p><p>美智もオレの横に、コロンと寝転ぶ</p><p>オレは仰向けで、天井を見上げて</p><p>ホント今日は疲れたなあ</p><p>なかなか濃い１日だったと思う</p><p>あの５月の連休期間に匹敵するような</p><p>ね、ヨッちゃんミッちゃんが居るから、聞いておきたいんだけれど</p><p>んミッちゃんのお姉さんのこと</p><p>工藤遙花のこと</p><p>まあ、ほらあの子は、マルゴお姉ちゃんの計画に使うんで、このままここに住まわせることになるんだけれどさ</p><p>工藤遙花は、去年の高校生女子空手チャンピオンとして広く知られている</p><p>マルゴさんの格闘技興行の客寄せには、丁度良い人材だ</p><p>ヨッちゃんは、あの子とはセックスする気はあるの</p><p>わたくしも、それをお尋ねしたいと思っておりました</p><p>むっくりと、美智が起き上がる</p><p>いや、もちろんヨッちゃんがしたいのなら、あたしは協力するけどさ</p><p>いいよ遙花はあいつは、何か大変そうだし</p><p>美智の姉だから、美人ではあるけれど</p><p>決定的にバカだからな</p><p>はい姉上は地雷だと思います</p><p>地雷</p><p>ああ、うかつに手を出したら、爆発して大ケガするってことね</p><p>寧が、説明してくれた</p><p>そうだよねぇ遙花さんて悪巧みしないで、淫乱でもない岩倉さんみたいな子だものね</p><p>ていうか、遙花さんの方が格闘もできて、少し生真面目になった岩倉さんて感じかな</p><p>工藤遙花と岩倉会長の共通点は</p><p>２人とも、自己中心的で、とっても活動的なバカだとうことか</p><p>そう考えると岩倉さんと遙花さんが組んだりするのが、一番怖いわよね</p><p>岩倉さんの品の無い悪巧み能力に、遙花の武力が加わるわけだから</p><p>大丈夫だよ、ヤッちゃんあの２人の場合は同族嫌悪で、仲良くなったりはしないと思うから</p><p>むしろ、出会った瞬間から、敵対するんじゃないかな</p><p>争いは同じレベルの人間の間にしか、成立しない</p><p>だから、オレたちは岩倉さんと対立しない関係を築けている</p><p>ま、岩倉さんには可奈センパイの言ってた柔道部の変態男でもプレゼントしておこうよ</p><p>そろそろ、生け贄を捧げないとまた、暴れ出す時期だと思う</p><p>可奈センパイのテニス部の後輩の女の子に、自分の勃起チンコの写メを送ってくるようなバカ男なら、岩倉さんに献上して、好きなように楽しんでもらおう</p><p>男に対する折檻とか、思い付かないしオレには</p><p>白坂創介の時みたいにチンコをチョン切るってわけにはいかないよな</p><p>眠くなったのヨッちゃん</p><p>寧が、オレに尋ねてくる</p><p>うんちょっと</p><p>それならちゃんと横になろうよここは空調が効いているけれど寝るのなら、お布団を掛けた方が良いし</p><p>娼館の中は、裸になっても寒くないように常に、温かく温度調節されている</p><p>でも、眠るのなら</p><p>このままじゃ、風邪をひくもんな</p><p>ミッちゃんもほら</p><p>そして、オレたちは川の字になって、横になった</p><p>お布団、掛けるよ</p><p>寧が、掛け布団を引っ張ろうとするが</p><p>布団はオレが掛けるからヤッちゃん、横になって</p><p>寧の裸身が、仰向けでベッドに横たわる</p><p>大きなおっぱいが、自重で平たくなるが</p><p>若い乳房の弾力は横になっても、その量感をはっきりと伝えている</p><p>お休み、お姉ちゃん</p><p>オレは寧にキスする</p><p>片手で、寧のおっぱいを揉みながら</p><p>うわっ、やっぱり凄いねぷるぷるしてるよ</p><p>横で美智が唸っている</p><p>ほら、美智も触ってみろよ</p><p>美智のお姉ちゃんのおっぱいなんだからさ</p><p>オレの言葉に、寧は美智にニッコリ微笑み</p><p>ほーら、おいでっミッちゃん</p><p>美智は、寧の隣に移り恐る恐る、寧の胸に手を這わす</p><p>もっと強く揉んでも平気だからねっ</p><p>美智の小さな手が、寧の巨乳を揉みしだく</p><p>うううっ、素晴らしいですぅぅ</p><p>でも、ちょっと羨ましくて、悲しいですぅぅ、うううーっ</p><p>幼い頃に、家族から１人だけ祖父の家に預けられている</p><p>だから、母親とも姉とも</p><p>一緒にいると緊張してしまうだけで心が安まらない</p><p>それが美智が今、抱えている問題点だ</p><p>しかも、美智の精神的にお姉様である、みすずは</p><p>実際には、一人っ子であるから姉役としては、不完全なんだ</p><p>警護役と主人という主従関係もあるし</p><p>あたしは、ミッちゃんのお尻が羨ましいけどなあ</p><p>寧が、美智のお尻をムニッと揉んだ</p><p>こういう小尻なのに、弾力があるお尻って憧れるよあたしなんて、大きいだけのお尻だからさ</p><p>寧お姉様は、とってもお綺麗です</p><p>それにご主人様は寧お姉様のことを、一番愛していらっしゃいますし</p><p>ふーんだったらミッちゃんは、ヨッちゃんのこと、諦めるの</p><p>いえ、そんなことは</p><p>だったら、そんなこと言わないのっ</p><p>ちょこんと、指で美智の鼻の頭を突っついた</p><p>美智は謝る</p><p>ミッちゃんだってとっても、可愛いよこうして近くで見ているとお人形さんみたいに綺麗なんだから</p><p>わわわ、わたくしはそんな</p><p>実際、美智の美少女度は極めて高い</p><p>黙って座っているだけならとんでもない黒髪の和風美少女だ</p><p>顔の造形が、とにかく美しい</p><p>小柄で小さいのも、可愛らしいし</p><p>オレはとっても、可愛いって思っているよ</p><p>恥ずかしそうに、裸の美智は答えた</p><p>美智は一生、ご奉仕致しますから</p><p>当たり前だ一生、可愛がってやるからな、美智</p><p>はいよろしくお願い致しますぅっ</p><p>嬉しそうに美智が笑った</p><p>オレたちは、元通りオレを中心とした、川の字になって</p><p>お休みヤッちゃん</p><p>お休みヨッちゃん</p><p>お休み美智</p><p>お休みなさいませご主人様</p><p>オレはそれぞれキスをする</p><p>お休みミッちゃん</p><p>お休みなさい寧お姉様</p><p>寧と美智も姉妹として打ち解けてきているな</p><p>ではっ明かり消すよーんっ</p><p>寧が、ベッドサイドのスイッチを操作して、部屋の明かりを落とした</p><p>この辺の機構も、ラブホテルのベッドと同じなんだよな</p><p>元が娼館だけに</p><p>ヨッちゃん、手を握ってて</p><p>ああ、美智も手を出せ</p><p>３人で、手を繋いで眠りについた</p><p>あったかいね、ヨッちゃん</p><p>はい温かいです、お姉様</p><p>オレの代わりに美智が答えた</p><p>やっぱり、身体が相当くたびれていたんだろう</p><p>オレは、スーッと眠りに落ちていった</p><p>真夜中過ぎにオレは眼を醒ました</p><p>オレの横で、寧がスゥスゥと寝息を立てて眠っている</p><p>振り向くと、美智も可愛らしい寝顔で、すやすや眠っていた</p><p>そして、２人とも</p><p>キュッと、オレの手を握りしめたまんまだ</p><p>幸せっていうのは、こういう気持ちなんだな</p><p>オレを愛してくれる人がいる</p><p>オレを必要としてくれる人がいる</p><p>オレは何て幸せな人間なんだろう</p><p>そう思っているうちに</p><p>オレはまた、夢の中に溶けていった</p><p>今日、あったこと</p><p>お父さん、何やっているの</p><p>いや、小腹が空いたんで即席ラーメンを作っている</p><p>いや、作っているって何で鍋を2つ使っているわけ</p><p>なせがコンロに、火をかけられた鍋が２つ</p><p>いや、こっちが汁でこっちが麺を煮るのに</p><p>いやいやいやいや、ラーメンなんだから鍋1つでできるでしょ</p><p>え、そうか</p><p>ちょっと見せて何をやっているわけ</p><p>見てみると麺用の鍋は、お湯が沸いているだけですが</p><p>汁用の鍋は、すでにネギと鶏肉が醤油味のスープで煮られています</p><p>お父さん、もしかしてラーメンのスープの素を鍋に突っ込んだの</p><p>いや、そんなことはしていない</p><p>食卓を見ると、封を切られた即席ラーメンが</p><p>中を見ると、スープの素は入ったまま</p><p>じゃあ、この汁はどうやって作ったの</p><p>それはお前、そこのめんつゆを使ってだな</p><p>お父さんうどん用の汁を作っている</p><p>いや、ラーメンが食いたいんだよ</p><p>でも、これうどんの汁じゃないか</p><p>ど、どうするこれ</p><p>今、うちには、うどんは無いし</p><p>お父さん、ラーメンの袋を開けちゃってるし</p><p>まあ、しょうがない取りあえず、この汁は置いておいてこっちの鍋でラーメンを作るよ</p><p>そこからは危ないので、私がラーメンを作ることにしました</p><p>これ、パッケージを読むと沸騰したお湯に乾麺を入れて下さいって書いてあるな</p><p>いや、お父さん普通、そうだろ</p><p>お湯を沸騰させるってことは鍋じゃなくって、こっちか</p><p>違う、お父さん乾麺を電気ポットに入れるなぁぁっ</p><p>結局元々、ラーメンに付いていた醤油味のスープの素に</p><p>お父さんが煮てしまった、うどんの汁を足して</p><p>ラーメン完成</p><p>魚貝系スープ＋豚骨スープの合わせ味というのは聞いたことがあるけれど</p><p>醤油味＋醤油味というのは</p><p>お父さん、美味いか</p><p>あんまり、美味くない</p><p>突発的に、ボケられるのは怖いです</p><p>793.CRAZY　FOR　YOU．　／　寧とお姉ちゃんLOVEセックス</p><p>お、は、よ</p><p>お、は、よヨッちゃん</p><p>優しい声</p><p>温かな肌の温もり</p><p>オレはゆっくりと、眼を開ける</p><p>まだ薄暗いけれど朝の穏やかな光線が、眼の前の美しい顔を照らしている</p><p>オレの大切な</p><p>寧が眠っていたオレの上に、覆い被さっている</p><p>ピンク色の乳首が、オレの胸に当たっていた</p><p>オレは、慌てて天使の様な笑顔に返事をする</p><p>寝顔を寧に見られていたということが、何だかとっても恥ずかしい照れくさい</p><p>はい、おはようっ今日も愛しているよっ</p><p>寧は、オレを抱き締めてチュッとキスしてくれた</p><p>お、オレも愛しているずっとずっと、愛しているから</p><p>眼が醒めた時に隣に愛している人がいてくれるという幸福</p><p>これ以上の幸せが、この世にあるだろうか</p><p>知ってるよんっうふふあたしも、ずっとずっと好きっ</p><p>寧は、オレに頬擦りをする</p><p>朝の空気に裸の肌の接触が気持ち良い</p><p>というか、寧と触れ合っていることはたまらなく心地よい</p><p>何だ下半身がムズムズするほど、気持ち良いんだけれど</p><p>全裸の美智がオレの下半身でオレのチンコを舐めていた</p><p>こちらは先にお目ざめのようでしたので早速、本日のご奉仕を開始させていただいております</p><p>１５歳の美少女はオレの亀頭を咥えて、チュパチュパと吸い上げる</p><p>朝一番のご主人様はとっても、美味しいです</p><p>赤い小さな舌が、ベロベロと亀頭の周りを刺激していく</p><p>わたくしも一生、ご奉仕させていただきますので</p><p>はい、ヨッちゃんヨッちゃんの大好きな、おっぱいだよーんっ</p><p>寧が自分の胸を、オレの眼前に突きだしてくる</p><p>オレは、寧の豊かな谷間に顔を埋め左右の乳首を、順番に吸う</p><p>舌先で転がすように舐める</p><p>あんっ気持ちいいよっヨッちゃん</p><p>オレの日常生活はこれで</p><p>ご主人様とっても、大きくなってまいりました</p><p>美智は、細くて白い自分に手に舌で唾を塗りつけ</p><p>にゅるっにゅるっとオレのペニスをシゴいていく</p><p>ああ、それ気持ちいいよ、美智</p><p>まだまだ、これからでございます</p><p>美智は、指の腹でオレの亀頭を撫で上げていく</p><p>同時に、美智の舌はオレの陰茎から肛門の方へと向かって</p><p>うううッ</p><p>ヨッちゃん、あたしもッ</p><p>寧は、オレの耳の後ろ、首、脇の下、乳首と感じるポイントに、キスしていく</p><p>手は優しくオレの髪を撫で梳いてくれていた</p><p>うふふっ、気持ち良さそうだねっあーんっ可愛いなあっヨッちゃんの感じている顔、とっても可愛いよおっ</p><p>寧が笑っている</p><p>オレをオレだけを見て</p><p>どうしようっ、ねどうしようあたしヨッちゃんの気持ち良い顔を見ているだけで、ゾクゾクしちゃうのっあのねヨッちゃんっ</p><p>ヨッちゃんを見ているだけで濡れちゃうのっだから</p><p>蕩けた瞳がオレを見つめている</p><p>寧の瞳にオレの顔が映っている</p><p>きっと、オレの瞳にも寧の切ない顔だけが映っている</p><p>ね責任取ってヨッちゃん</p><p>オレは手を伸ばし、寧の股間に触れる</p><p>くちゃり</p><p>温かい蜜が、オレの手を濡らしていく</p><p>オレは、ゆっくり人差し指で寧の入り口を掻き回していった</p><p>割れ目に沿って、指を滑らせ</p><p>クリトリスを剥く</p><p>オレの指が一番感じやすい、小さな核を優しく擦っていく</p><p>ああああっ気持ちいいっ</p><p>切なそうな眼で、寧はオレに抱きついてきた</p><p>寧の豊かで柔らかい身体つるつるの肌</p><p>芳しい髪の匂い</p><p>汗と愛液の匂いもオレの性感を激しく高ぶらせる</p><p>ねヨッちゃん指もいいけれどねヨッちゃん</p><p>寧が、オレに訴える</p><p>欲しいよっヨッちゃんのでお腹の底まで、ズボズボして欲しいのっ</p><p>ああ、寧の内側から温泉の源流のように、愛液が染み出してくる</p><p>１つだけ、約束してくれよ</p><p>オレは、寧の眼を見て告げる</p><p>する、するからぁっ何でも、約束するからっ</p><p>寧は身体を震わせながら、そう答える</p><p>だったらもっと、セックスさせてくれよ</p><p>オレの言葉に、驚く寧</p><p>ヤッちゃんは、妹たちに気を遣ってオレとあんまりセックスしてくれないだろ</p><p>そ、それはあんっ</p><p>オレは寧のクリトリスを、押すようにグリグリと刺激する</p><p>ここ数日、ドタバタしていたのは事実だけれど</p><p>みすずも瑠璃子も美智、マナもアニエスも、鷹倉３姉妹も雪乃でさえ何度もセックスしてきている</p><p>それなのに、寧とのセックスは久しぶりだ</p><p>だってあたしは、みんなよりもお姉ちゃんだから</p><p>そう言う寧に、オレは</p><p>オレはヤッちゃんとも、したいんだよっ</p><p>ムニニッと、もう片方の手で寧の巨乳を揉みしだく</p><p>ごっ、ごめん</p><p>思わずオレに謝ってしまう寧</p><p>あのヨッちゃんがしたい時は、言ってくれればいつでもするから</p><p>そうじゃないよっ</p><p>オレは、寧の眼を真っ直ぐ見て言う</p><p>オレはヤッちゃんが、オレとしたいと感じた時にしたいんだっ</p><p>寧がオレを求めている時に、求められるだけ、思いっきりセックスしたいそういうセックスの方が、絶対に気持ち良いからっ</p><p>ガマンしたり、他の子に譲ったりしなくていいからっみんなのお姉ちゃんである前に寧だって、オレの女なんだからさみんなと同じなんだからっ</p><p>はい寧お姉様にガマンしていただいてまで、わたくしたちが欲求を満たすのは心外でございます</p><p>フェラを続けていた美智が、寧に言う</p><p>ご主人様のものが良い感じに硬くなって参りましたどうぞ、寧お姉様よりお楽しみ下さいませ</p><p>あたしが先でいいのミッちゃん</p><p>お姉様優先でございます美智は礼儀を心得た妹でございますから</p><p>上目遣いでムフフッと、微笑む</p><p>ヤッちゃんの次は、美智ともちゃんとするからな</p><p>はいわたくしの子宮が、ご主人様の精液を激しく求めておりますので是非</p><p>オレは、身体を起こし</p><p>ヤッちゃんが下だよ</p><p>今朝は思いっきり、このナイスバディを蹂躙したいからっ</p><p>判ったよじゃあ、蹂躙されちゃおうかなっ</p><p>コロンと仰向けで、ベッドに横たわる</p><p>来てぇっ</p><p>オレは、寧にのし掛かる</p><p>寧は待っていましたとばかりに大きく開脚する</p><p>オレはペニスの根元を持って</p><p>寧の入り口や、クリトリスに亀頭を擦り付ける</p><p>男の粘膜と女の粘膜の接触</p><p>ああんっそ、それも気持ちいいけれどさっ</p><p>寧が、オレを見上げて</p><p>もっと奥に中に欲しいよおっヨッちゃんのオチンチンが欲しいのおっ</p><p>オレは膣口に、張り詰めた亀頭をあてがう</p><p>そ、そうっそのまま一気に、スブッて突き込んでっ</p><p>寧の求めに反して</p><p>オレは、ゆっくりと押し入れていく</p><p>ズズズズズッ</p><p>まるで注射器のピストンように</p><p>オレの勃起が、愛液で満ちた膣に侵攻していく</p><p>ああああっ、来たぁぁっ、来た来た来てるけど</p><p>切なそうに顔を歪めて、寧がオレに懇願する</p><p>もっと激しくっ激しいのがいいのっお願いヨッちゃん</p><p>オレは、それでもゆっくりとしたペースを保っている</p><p>少しずつ、本当に少しずつ寧の中に入っていく</p><p>あああんっ、イジワルしないでぇっ欲しいのっ欲しいのっヨッちゃんのが欲しいのっ</p><p>あたしだってもっと、もっとヨッちゃんとしたいよおっいつでも、どこでもヨッちゃんとセックスしたいっしたいんだからっ</p><p>その言葉を聞けば充分だ</p><p>ドムウウッ</p><p>いきなり、腰をドンと突き入れて、寧の膣奥を衝くッッ</p><p>ああああうっ</p><p>そのままガッシュッ、ガッシュッっと</p><p>蒸気機関車の様に、激しく寧の胎内を穿つっかき混ぜるっ犯していくぅっ</p><p>ああああっ、気持ち良いっ気持ちいいっ気持ち良いっヨッちゃあああんっ</p><p>激しく荒々しいリズムで、オレは寧の身体を揺らしていく</p><p>寧の豊かな胸が、踊る様にぷりぷりと弾けていく</p><p>ヨッちゃん、お願い手を握っててっ手を握ってて</p><p>オレは、寧の手に自分の手を重ねた</p><p>ギュウウウッと、寧はオレの手を力一杯握りしめる</p><p>いいよおっ、そうやってヨッちゃんの好きな様に、お姉ちゃんの身体を楽しんでっ</p><p>ああオレと寧の身体の中に、淫欲の炎が拡がっていく</p><p>お姉ちゃんねお姉ちゃんを犯してる時の気持ちよさ良そうなヨッちゃんの顔が好きっああんっ、可愛いよ可愛いよ、ヨッちゃぁぁんっ</p><p>寧の肌が火照っていく</p><p>白い肌が、赤く上気していく</p><p>じっとりと全身で汗をかいていく</p><p>愛する女の汗と愛液淫らな匂いが、オレをさらに高ぶらせる</p><p>あああっ、好きだよっお姉ちゃんっお姉ちゃんっずっとこうしていたいよっ</p><p>寧とずっと繋がっていたい</p><p>愛し合っていたい</p><p>いいよっお姉ちゃんの身体は心もぜーんぶ、あげるからっみんな、あげちゃうんだからっ</p><p>寧も、下からリズミカルに、腰を突き上げてきた</p><p>あああんっごめんねぇおかしなお姉ちゃんで、ごめんねお姉ちゃん、狂ってるのぉヨッちゃんのことが大好き過ぎて、おかしくなっているのぉっ</p><p>オレだってお姉ちゃんが大好きで過ぎて、狂っているんだよっ</p><p>結局オレたちは</p><p>２人とも狂っている</p><p>オレには寧が必要だし寧にもオレが必要なんだ</p><p>オレたちは、お互いの存在に狂っているイカレている</p><p>ああっ、ああーっ、ああんっあああっ</p><p>くううっ、あああっ、お姉ちゃんうううっ</p><p>ヨッちゃん可愛い</p><p>お姉ちゃんだって</p><p>オレたちは、お互いの肉体に溺れていく</p><p>気持ち良く喘いでいく</p><p>オレに抱かれて、心地良さそうにしている寧がたまらなく愛しい</p><p>寧も寧の身体に溺れるオレを、愛しく思ってくれている</p><p>ああ熱い</p><p>愛し合うっていうことは何て熱いんだ</p><p>ああんっ、ああんっ気持ちいいよおっ</p><p>お、オレも気持ちいいよっ</p><p>オレの額から、ポタポタと汗が滴り寧の柔らかな肌の上に、落ちていく</p><p>寧は、それを嫌がらない</p><p>むしろ、嬉しそうに微笑んでくれている</p><p>ああっ、夢みたい</p><p>セックスしながら寧が呟いた</p><p>あたしの中にヨッちゃんが居る何て、幸せなんだろっあああっ</p><p>だからもっと、ヤらせてくれよっ</p><p>うんヤらせちゃうっ求めちゃうっヨッちゃんとのセックス気持ちいいよおっああんっ、大好きっ</p><p>寧が絶頂への階段を昇り始めた</p><p>あああっ、あのねあたしあのね</p><p>判っている判っているからっ</p><p>オレは、ラスト・スパートに向けて</p><p>中に中にちょうだいねっいっぱいドクドク出してねっ</p><p>当たり前だろっお姉ちゃんっ</p><p>くうううっ、嬉しいよおっヨッちゃぁぁんっ</p><p>そして、寧が跳躍へ</p><p>あああっ、お姉ちゃんイッちゃいそうっいいお姉ちゃん、イッちゃってもいいっ</p><p>うんイッちゃっていやイケよっイケぇぇぇぇっ</p><p>オレも寧も蒸気機関車の様だ</p><p>荒々しく加速しながら、汗と愛液と熱い吐息を周囲に発している</p><p>く、クるよおっヨッちゃんあああっ、一緒に一緒にねっ</p><p>大丈夫だからっ</p><p>オレも射精への欲求が、グワワッとこみ上げて来るっ</p><p>お尻の穴にキュッと力を込めて暴発しないように耐える</p><p>お、お姉ちゃんは、早くぅぅっ</p><p>ガシガシガシッと、オレは寧の子宮口を衝き続けるっ</p><p>もう保たないっっ</p><p>ああああっ、もうダメッっヨッちゃあああんっイクッイクッッイクぅぅッッッッ</p><p>オレの手をギュギュッと力強く握りしめて</p><p>腹筋をぷるぷると震わせながら</p><p>オレのお姉ちゃんがエクスタシーの海へダイブしていくぅっ</p><p>お、オレもあああああっ出るぅぅっ、出るぅぅっお姉ちゃぁぁんッッ</p><p>オレの亀頭がブワッと膨れあがり</p><p>白濁液が、ビュルルルルッと噴き出されるゥゥゥゥッッ</p><p>あああっ、熱いぃぃぃぃぃぃぃッッッ</p><p>ぐううううっ</p><p>熱いのがお腹の中で拡がっていくよおっ</p><p>寧の子宮を大量の熱液が犯していく満たしていくぅぅッッ</p><p>お姉ちゃぁぁんっっ</p><p>出るぅぅまだ出るぅぅっ</p><p>出してぇぇっもっとあたしの身体で気持ち良くなってぇぇぇぇっっっ</p><p>オレも寧も</p><p>エクスタシーの瞬間に、眼をつぶらない</p><p>見ているお互いの姿を</p><p>あああっ、可愛いよお姉ちゃんっ</p><p>エクスタシーの頂点で、オレに膣内射精されている寧はたまらなく美しい</p><p>ヨッちゃんも可愛いよおっあああっ、好きぃ好き好き好きぃぃっ</p><p>寧の膣が、キュウキュウと何度も痙攣する</p><p>子宮が、ゴクゴクと蠢いてオレの精液を呑んでいた</p><p>まだ、出るよおっ止まらないよおっお姉ちゃん</p><p>いいよおっ、止まらなくていいからぁずっと、あたしを犯しててあああっ</p><p>また灼熱の１撃が、寧の子宮に注がれていく</p><p>オレたちは、手を繋いだまま下半身で繋がったまま</p><p>寧の裸身の上に、オレは脱力した</p><p>ようやく、長い射精が終わった</p><p>はぁ、はぁ、はぁヨッちゃん</p><p>オレたちはそっと唇を合わせた</p><p>寧の心臓の鼓動が、オレの耳に響いてくる</p><p>寧も、オレの心音を感じているはずだ</p><p>すっごい気持ち良かったよ</p><p>うんまたしよういつでも今日でもどこでも</p><p>そんなあたし、ヨッちゃんにメロメロになっちゃうよ</p><p>寧が頬を赤らめる</p><p>オレなんかもう、ずっとお姉ちゃんにメロメロだよ</p><p>うふふホントはあたしもヨッちゃんが、だーい好きっ</p><p>寧が、下からオレを抱き締めてくれた</p><p>いっぱい出たみたいだったよね</p><p>うん一晩休んだから、精液タンクが満タンだったみたいだ</p><p>もう、お腹の中ぜーんぶ、ヨッちゃんでいっぱいだよっ</p><p>寧は、オレのおでこに自分の額を当てた</p><p>温かなぬくもり</p><p>横から聞き慣れた戦闘美少女の声がした</p><p>わたくしの分は、残しておいていただけておりますでしょうか</p><p>もちろん大丈夫だってヨッちゃんは、絶倫なんだからっ</p><p>寧が、美智に微笑む</p><p>わたくしちょっと、口惜しいです</p><p>ご主人様が、わたくしにして下さる時はええ、言葉通り、して下さる感じなのですが寧お姉様とのセックスは、対等な立場で、楽しんでいるようにお見受け致しました</p><p>オレは美智とのセックスは、楽しんでいない</p><p>いや、そんなことは無いと思うけれど</p><p>ううん、そんなことはあるよねっ</p><p>寧が笑って、オレに言う</p><p>でも、それはほら、ミッちゃんにも問題のあることだからさっ</p><p>真顔で尋ねる美智</p><p>うんヨッちゃんが楽しめないのはミッちゃんのことを心配っていうか自分が気持ち良くなるより、ミッちゃんを気持ち良くしてあげたいっていう気持ちの方が強いからでしょ</p><p>美智は、頷く</p><p>お心遣いしていただくのは嬉しいのですがわたくしは、もっとわたくしの身体をご主人様に楽しんでいただきたいです</p><p>溺れて欲しいんでしょミッちゃんとのセックスに</p><p>寧が、優しくそう言う</p><p>はいわたくしを求めて強く、激しく、犯していただきたいのです痛いのとか、ツライとかはわたくしは、むしろウェルカムですので</p><p>このエムっ子は</p><p>でも、だからってそういう風にしてくれって、ヨッちゃんに求めるのはどうかと思うよ</p><p>だって、それってさミッちゃんが、自分の魅力だけでヨッちゃんを悩殺できていないってことだからさ</p><p>わたくしは魅力的な肉体ではありませんから</p><p>美智は、寂しそうに自分のつるぺたの胸を見る</p><p>だーかーら、そういうところの発想を変えないとさ</p><p>あたしは、こういう身体だからこうして、ヨッちゃんを悩殺するよっでも、ミッちゃんはその身体しかないんだから、どうしたらその身体でヨッちゃんを惹き付けられるか、色々と考えてみるしかないんじゃない</p><p>唸る美智</p><p>イーディなんて、そうしてるでしょあの元気な健康娘らしいお色気で、ヨッちゃんのこと悩殺しているじゃんか</p><p>イーディが</p><p>あ、気付いていないんだイーディ、いつも体操したり、キックの練習したりしてヨッちゃんにパンチラしているんだよ</p><p>え、あれってイーディのクセじゃないの</p><p>どこでも、身体を動かしているし</p><p>ストレッチして開脚したり</p><p>違うよヨッちゃんに自分の健康的な肉体美をアピールしているんだよこっそりイーディは少なくても、ヨッちゃん以外の男の人にはパンツを見せないもの緊急時以外は</p><p>戦闘ならともかく、普段からパンチラしているのは、オレだけに向けてなのか</p><p>ルリちゃんのお兄様とか、マナちゃんのお兄ちゃんもどうしたら、自分が一番、ヨッちゃんに関心を持ってもらえるかを考えての選択でしょ</p><p>確かに、２人とも妹らしさで、オレにアピールしているように思う</p><p>ですからわたくしもご主人様と奴隷少女らしさをアピールしているのですが</p><p>だったらさ奴隷が、ご主人様にもっと、こうして欲しいとか要求するのはおこがましいと思わない</p><p>その寧の言葉に美智は</p><p>ハッとなる</p><p>少し不満げだった表情も、スッキリとした顔に変わった</p><p>眼からウロコが落ちました寧お姉様のおっしゃる通りだと思います</p><p>美智が頭を下げる</p><p>わたくしは奴隷の分際でありながら、大変、失礼なことをしておりましたご主人様申し訳ございませんでした</p><p>おっ、さすがミッちゃんもう気付いたね</p><p>はいご主人様には今は、わたくしや、マナ妹、ルリルリなど、たくさんのセックス奴隷がいらっしゃいますが</p><p>現実としては今は、ご主人様は、わたくしども奴隷を気遣って下さって奴隷として、支配していただけておりません</p><p>だって、セックス奴隷とか言ってたって</p><p>ホントは、みんなオレなんかとは、全然釣り合わない美少女ばかりだし</p><p>わたくしたちの方が徹底して、奴隷になり切らないといけないのですね</p><p>美智は、寧にそう言う</p><p>そういうことヨッちゃんに、ミッちゃんたちには気遣いなんて無用だってことをむしろ、幾らでもワガママを言っていい相手なんだってことを判ってもらえるまではね</p><p>そうだよ一番奴隷少女をアピールしているミッちゃんなら上手く、ヨッちゃんに受け入れてもらえたら、ヨッちゃんがいつでもどこでも、気軽に犯せる理想の奴隷になれるんだよっ</p><p>理想の奴隷</p><p>エピソード２も次話で終わりそうですね</p><p>明日は、久々にお酒でも飲むことにします</p><p>ホントに終わればですが</p><p>永井一郎先生のご冥福をお祈り致します</p><p>最初のガンダムは、ナレーションだけでなく</p><p>端役の大部分を永井先生が声を当てられているんですよね</p><p>名前のある役でもシャアの副官のドレン大尉とか、フラナガン・ブーンとか、赤鼻とか、コンスコン少将とか、ザクレロのデミトリー曹長とか</p><p>アムロの故郷の近所のオバサン役までなさっていました</p><p>さすがに映画版では、女性の声になっていましたが</p><p>ガンダム・センチュリーで声優の演技論を書いておられたと思います</p><p>本棚を探してみよう</p><p>俳優さんとしては、押井監督の紅い眼鏡に出演なさっていました</p><p>ビリヤード場のオジサン役でしたね</p><p>タクシーの運転手役の大塚先生の声も当ててらっしゃいました</p><p>794．秘密ください　／　美智とのセックス</p><p>なるほど、くっふっふ</p><p>美智が笑う</p><p>私の方から、ご主人様にお願いせずご主人様が、わたくしをお求めになられるのを待つひたすら、待つこっそりと、ご主人様に対しセクシー・アピールをしつつも絶対に、露骨にはならないそれでいて、いつ、どこでもご主人様のお相手ができるよう、肉体の準備は万端整えておく</p><p>えっとあの、美智</p><p>これぞ本物のセックス奴隷ご主人様専用の精液お便所でございますっそういうものに、わたくしはなりたいっ否、なるしかないのでありますっ</p><p>美智は、１人で興奮している</p><p>うん次回からは、そうしたらいいと思うよっ</p><p>次回って</p><p>だって、ミッちゃん今は、どうしてもセックスしたいでしょヨッちゃんと</p><p>はいっそれはもうっ伏してお願い奉りますっ</p><p>全裸でベッドの上で、土下座をする</p><p>あの先程から、わたくしの子宮が下りてきて、キュンキュンしておりますっ</p><p>オレと寧とのセックスを見て</p><p>ですから、今回だけはお願いしますっお願い致しますっどうか、わたくしをこの美智めを犯して下さいませっ後生でございますからっ</p><p>いや、美智めとか後生とか</p><p>武士か武士なのか</p><p>だってさヨッちゃん、そろそろ離れるよっ</p><p>オレを抱き締めていた寧が、オレに言う</p><p>そろそろ、ミッちゃんと交代してあげたいから</p><p>寧は結局姉でありたいんだどこまでも</p><p>オレは寧から、身体を離す</p><p>寧の胎内から、オレのペニスがズルリと抜き出される</p><p>大量の白い液が、トロトロッと溢れてくる</p><p>あああっ、もったいないですっ</p><p>それを見てあわてて美智が寧の股間に鼻から顔を突っ込んでいく</p><p>ああんっそんなパフパフしないでっ</p><p>くんくんくんくんっ</p><p>美智は、喉の渇いている子犬のように、秘部を舐める</p><p>寧の膣から溢れたオレの精液を、長い舌で舐め取っていった</p><p>うううーっ、ご主人様の匂いでゾクゾク致しますぅっこの苦みも、素敵ですっ</p><p>美智は、オレの精液の匂いと味が大好きらしい</p><p>あーんっ、お腹の中の精液までチューチュー吸わないでっあたしの中から、ヨッちゃんの温かいのが、なくなっちゃうじゃんかぁっ</p><p>寧が恥ずかしそうに言う</p><p>もおっ、あたしはいいからさっ早く、ヨッちゃんのをペロペロしてあげなよっ</p><p>美智は、鼻の頭にオレの精子を付けて寧に頷く</p><p>ご主人様ぁご奉仕、ご奉仕ですぅっ</p><p>今度は、オレの股間にやって来る</p><p>そのまま、カポッとオレの亀頭を咥えた</p><p>じゅるるるっと、唾液を出して</p><p>オレのペニスに付いた愛液や精液を溶かして舐め上げていく</p><p>ちゅぱっちゅっぱっちゅっぱ</p><p>わざと下品に音を立てた方が淫らだということをこの１５歳の少女は知っている</p><p>くふふふふわたくしのお口の中で、ご主人様が張り詰めていくのが判ります</p><p>両手でオレのペニスの根元を捧げ持って美智は、唇と舌を駆使していく</p><p>指で根元を軽くシゴきながらカリ裏をペロペロ舐める</p><p>指で亀頭の表面を撫でながらペニス全体にキスしていく</p><p>顔はオレに向けて眼は、オレの表情を見ている</p><p>オレが感じる様子を観察しているのだろうが</p><p>オレには、この和風美少女が可愛らしい唇が、オレの男根を奉仕してくれている様子を見ているだけで</p><p>背筋がゾクゾクする</p><p>海綿体に、熱い血液がドクドクと注ぎ込まれていく</p><p>ホントミッちゃんは、フェラチオ上手くなったよねぇ</p><p>寧が、ベッドの上に頬杖をついて感心しながら、見ていた</p><p>ご奉仕の基本ですから</p><p>ご主人様ぁ美智の舌は、いかがですか</p><p>美智の唾でベトベトになったオレのペニスに美智は、頬擦りする</p><p>ああとっても気持ち良いよ</p><p>オレは美智の髪を撫でてやる</p><p>ありがとうございます美智はお求めになられましたら、いつでもどこでもご主人様にご奉仕することのできる女になりますから</p><p>ご主人様の性欲が高まりましたらいつでもどこでも、美智に吐き出して下さい美智は、どのような場所でもお相手できるように致しますから</p><p>それって、美智がしたいんだろ</p><p>オレは少しイジワルに言った</p><p>はいそうです美智は屋外雑踏の中で、たくさんの人々の居る中でご主人様に犯していただきたいのです不意に、セックスをなさりたくなったご主人様の性欲処理の道具になりたいのです</p><p>美智は語り続ける</p><p>群衆の中で突然しかし、それが当然の権利であるように、ご主人様の男性器を挿入され激しく、犯されたいわたくしの意思など完全に無視したまま、人形のように肉体を弄ばれケダモノのようなセックスをそして、そのまま、衆人環視の中で子宮に射精されたいのです</p><p>ほ、本当にヘンタイっ子だよなあ</p><p>そして、セックスが終わったらもう関心がなくなったとばかりに、ご主人様に無視されたいわたくしから、プイッと顔を背けてご主人様は、わたくしを置き去りになさろうとするんですわたくしの股間からは、タポタポと熱い精液が零れているのにもう、わたくしなんて必要ないと</p><p>美智の息遣いが、ハアハアと荒くなっている</p><p>それでも、しなやかな指はオレのペニスを巧みにシゴき続けている</p><p>それでも、わたくしは慌ててて、パンティを引き上げてご主人様のお背中を、必死で追い掛けるのですそしてまたご主人様に精液お便所として使っていただけるまで、お側で待ち続けるんですああ、そうなったら何て楽しいのでしょう</p><p>た、楽しいのか</p><p>そういう関係</p><p>ああ、例えば誰かとの待ち合わせで、少し時間が空いた時にちょっと、オシッコしてくるっていう感覚で、ヨッちゃんに美智、パンツを脱いで、股を拡げろって命令されたいんだねっ</p><p>はいっわたくしは、そういうお便所感覚で使っていただける女になりたいのですっ</p><p>美智は嬉しそうに、そう言った</p><p>うーんでも、なかなか大変だよヨッちゃんのオチンチンが大きくなったらみんなが狙うと思うしイーディとか、そういうのを察するのが上手いでしょ鷹倉さんの３人も、ヨッちゃんの心が読めるしアニエスなんて、満員電車の中でもヨッちゃんの股間を触ってパパ、アニエスとセックスしたいですのっとかストレートに尋ねると思うし</p><p>ああ、オレはいつでも、みんなに注目されているんだな</p><p>はい皆様に負けないように、頑張りますっ</p><p>美智はまた、ハムンッとオレの亀頭を咥える</p><p>オレはどうしたらいいんだろう</p><p>こういう欲望を持っている、美智に対して</p><p>ヨッちゃん真顔にならないっ</p><p>え、寧</p><p>いいんだよこんなのミッちゃんの妄想なんだからヨッちゃんは、泰然としておお、そうかって言うぐらいでいいんだってば</p><p>でも、もし本当にチャンスがあったらそういうことをしてもいいんだからねっ</p><p>寧がニヤッと微笑む</p><p>はいっご主人様のお便所ですっ美智は</p><p>美智は激しく、オレの亀頭を吸う</p><p>あーん美味しいですぅご主人様のオチンチンてどうして、こんなに可愛いのでしょうあんっ、可愛いっ</p><p>えっと、チンコを可愛いと言われるのは</p><p>こんなに可愛い女の子に</p><p>うん、ホントに可愛いよねっあたしたちのヨッちゃんのだからっ</p><p>寧にまで可愛いと言われてしまった</p><p>ご主人様、そろそろいただいても、よろしいですか</p><p>わたくしが上になりますご主人様のお手は煩わせませんから</p><p>騎乗位でしたいのか</p><p>えっとオレも、美智のを舐めたりしなくていいのか</p><p>ご主人様がなさりたいのでしたらでも</p><p>熱のこもった眼で美智は言う</p><p>わたくしは、もう欲しいです</p><p>まず、キスさせろそれから、胸も揉ませろおっぱいも舐めさせろ</p><p>わたくしの胸など、面白くはないと思いますが</p><p>オレは好きなんだ美智のおっぱいも</p><p>見た目はつるぺたでもムニッとした芯のあるおっぱいが</p><p>コリコリと硬くなった小さな乳首が</p><p>は、はいありがとう、ございますど、どうぞ</p><p>オレは、身体を起こした美智を抱き締めまずはキスをする</p><p>美智は、当然のようにオレの舌を求めてきた</p><p>ああ、美智の口内は寧より、温度が高い</p><p>舌の感触も違う</p><p>女の身体は、本当にそれぞれ違う</p><p>１人１人味わいが異なる</p><p>はううっ、ご主人様ぁぁ</p><p>オレは、美智のミニマムな胸をまさぐる</p><p>もっと、痛くしてもいいですから</p><p>では、お言葉に甘えてグニグニと手の平全体で、発育途中の胸を楽しむ</p><p>それから、左右の乳首を順番に舐めていく</p><p>はぁき、気持ち良いですああああっ</p><p>美智の吐息が熱い</p><p>乳首を舐めていただくとわ、わたくしお、女に生まれてきたのだと実感しますっ</p><p>そうだ美智もオレの女だからな</p><p>はいいっああんっ、ホントに心が女の子になってしまいますっ</p><p>美智は、身体を震わせている</p><p>そうだ精液便所になる前にちゃんと女になっておけ</p><p>は、はいあああっ、ご主人様ぁぁっ</p><p>美智は騎乗位で、オレに奴隷としてご奉仕したかったんだろうけれど</p><p>美智、このまま抱っこしたまま、繋がるぞ</p><p>ええ、わ、わたくしは</p><p>オレが、そうしたいんだ腰を浮かせ、挿入するぞ</p><p>美智が、オレに従う</p><p>あっ、あたしが手伝ってあげるっ</p><p>寧が、オレの亀頭を美智にあてがってくれた</p><p>あああっ、熱いの感じますっ</p><p>行くぞっ</p><p>にゅぷっ</p><p>はァぐッ</p><p>美智の入り口は相変わらず狭い</p><p>身体が小柄な上に</p><p>鍛え上げられた下半身の締め付けが</p><p>美智ぃぃ力を抜けっ</p><p>ああっ、かしこまりましたぁぁっ</p><p>ずぬぬぬぬっ</p><p>美智の中へ、オレの勃起が刺さっていく</p><p>温かく湿った女の中に包み込まれていく</p><p>くぅぅっあふぅぅッッ</p><p>オレに抱き締められたまま</p><p>美智は、串刺しになった</p><p>オレのモノを根元まで受け入れている</p><p>大きく口を開けて、美智の息が荒くなる</p><p>瞳がとろんと蕩けていた</p><p>こうやって抱っこされてするセックスはどうだ</p><p>このセックスはとても問題があります、ご主人様っああっ</p><p>こんな優しいセックスをしてしまったら美智は美智は、ますますご主人様のことが好きになってしまいますっ</p><p>それなら、それでいいじゃないか</p><p>下から、ズンッと腰を突き上げる</p><p>はあううっああっ、ああっ、ああふっ</p><p>美智の小さな身体を抱きしめたままリズミカルに、オレは美智を犯していく</p><p>あああっ、ああっご主人様ぁぁっ</p><p>美智は抱き締められたままのセックスに、激しく喘ぐ</p><p>美智も、オレと同じなんだな</p><p>オレの呟きに美智が、オレの顔を覗き込む</p><p>ああ人から愛されることに慣れていないから自分が人に愛されている自信が無いから自分の方が、まず相手を愛そうとする過剰に</p><p>自分の全てを相手に捧げて愛し尽くさないと</p><p>自分の存在意義を感じられなくなっている</p><p>だから愛されるでなく、オレに一方的に犯されたいんだろオレに何もかも奪い尽くされたいんだろ自分には女としての価値が無いと思っているから</p><p>美智はこんなに可愛いのにさ</p><p>美智の頬が、ポッと赤く染まる</p><p>か、可愛くなんてないですわたくし</p><p>いいや、可愛いぞ美智は</p><p>オレは、美智と繋がったまま優しく微笑む</p><p>可愛くないですってそんなこと言われたらわたくし</p><p>羞じらう美智</p><p>どうなるんだ</p><p>ああんっ、胸がキュンキュンしちゃってますっ</p><p>可愛いぞ美智ぃっ</p><p>オレは腰の動きを強くするッむ</p><p>はぁぐっ</p><p>美智も動いてくれ</p><p>は、はいご主人様ぁぁっ</p><p>美智は、オレの肩を掴んで腰を振るッ</p><p>オレは美智の腰とお尻を掴んで突き上げるッ</p><p>ぐっちょっぐっちょぐっちょっ</p><p>はしたない水音がオレたちの結合点で鳴っている</p><p>美智の愛液で、オレの股間はびしょびしょになっていた</p><p>ご主人様ぁぁキスキスぅぅッ</p><p>美智が、オレに舌を突き出す</p><p>オレは、美智の舌を受け入れる</p><p>舌と性器上半身と下半身の２箇所で、同時に粘膜を擦り合わせている</p><p>頭がクラクラしてくる</p><p>ああああっご、ご主人様ぁぁっ</p><p>美智が、切ない瞳でオレに言う</p><p>オレたちは、リズミカルに荒々しく、セックスを続けている</p><p>美智の汗の玉が首筋から美智の胸にツツーッと垂れていくのが見えた</p><p>あああ、わ、わたくしぃぃ</p><p>美智の胎内が、ビクッビクッと蠢いている</p><p>エクスタシーの爆発が近い</p><p>あ、あの本当に好きなんですぅぅご主人様がぁぁっ</p><p>苦しそうに美智は、言う</p><p>ああ知ってる</p><p>オレは笑顔で、そう言った</p><p>オレも美智のことが大好きだ</p><p>は、はいいっ存じ上げておりますぅぅっ</p><p>美智の眼に涙が溜まる</p><p>だからこれでいいんだ美智は、ずっとオレの側に居るんだ</p><p>はいいっはいいっかしこまりましたぁぁっ</p><p>美智の涙がぽろりと零れる</p><p>美智の小さな胸の上で涙と汗が溶け合った</p><p>ホント美智は涙と汗でできている</p><p>そして、そのどちらも心の中に隠して、人に見せないようにしている</p><p>美智はオレの家族なんだからなっ</p><p>奴隷なんて言う前にまず家族だ</p><p>オレの家族は辞められないからなっ</p><p>は、はぃぃぃい、一生、よろしくお願い致しますぅぅっ末永くぅぅっ</p><p>オレたちを見ていた寧が、プッと噴き出す</p><p>なあに、ミッちゃんそれ、結婚の承諾</p><p>ああ、プロポーズを受け入れた女の子みたいだ</p><p>わわわ、わたくしはぁぁ</p><p>美智の顔がびっくりするぐらい真っ赤になった</p><p>み、みすず様を差し置いてそそそ、そんなことは</p><p>みすずは、気にしないよ大丈夫だ美智も、オレの奥さんなんだってことちゃんと判っているよ</p><p>おおお、奥さんなんてわ、わたくしは</p><p>んー、いいんじゃないあたしだってヨッちゃんのお姉ちゃん兼奥さんだしみーんな、そのつもりなんだから</p><p>で、でもわわわ、わたくしは</p><p>ああ、これが美智のコンプレックスの原点なんだな</p><p>みすずには、内緒にしておいてやるから</p><p>みすずが居ないところでは美智も、オレの奥さんだからな</p><p>美智は今まで、ほとんどのオレとのセックスをみすずの前でしてきた</p><p>オレの女になる前から、みすずの忠臣であったということが</p><p>美智の心に、深く突き刺さっているんだ</p><p>だから、すぐに自分を卑下して奴隷なんていう身分になりたがる</p><p>自分とみすずがオレの女として、同格になるのが認められないんだ</p><p>うんまたしようよミィちゃん抜きであたしが、上手く機会を作って上げるから</p><p>寧が、美智に笑いかける</p><p>でも、わたくしはあああんっ</p><p>オレは、下からズンズンと美智の子宮口を衝く</p><p>みすずに秘密を作るのが怖いのか</p><p>は、はいだって、わたくしは</p><p>みすずの護衛役である前にオレの女だ</p><p>美智の身体が震える</p><p>だからこれは、オレと美智との秘密だ秘密でいいんだ</p><p>あたしも、黙ってるからねぇっ</p><p>美智はセックスの興奮の中で、戸惑っている</p><p>秘密欲しいだろ</p><p>ご、ご主人様ぁぁ</p><p>良信様って言えよみすずの居ない場所では、オレは美智の良信様だぞ</p><p>よ、良信様</p><p>そうだほら、秘密ができた</p><p>その瞬間美智は</p><p>あああーっあああーんっ良信様ぁぁわ、わたくしの良信様ぁぁっ</p><p>激しくオレを求める</p><p>呼び方を変えたことで美智が心の中で感じていた縛りがなくなる</p><p>オレ、美智、みすずの３人の関係の中で生まれた呼び名がご主人様だったのだから</p><p>それは、オレ１人を主人と認めた言葉でなく</p><p>自分の主人であるみすずの相手がオレだからオレをご主人様と呼んでいたのだ</p><p>みすずの視線を気にしながら</p><p>だから、新しい呼び名で新しい関係を結び直す</p><p>みすずの不在の場所で</p><p>良信様ぁ、好きぃぃ好きぃぃ良信様ぁぁっ</p><p>ポロポロ泣きながら狂ったように、美智は叫んだ</p><p>ふーんミッちゃんはどれくらい好きなのヨッちゃんのことが</p><p>寧が美智の心を煽る</p><p>大好きっっわたくしが美智が一番好きなのぉぉっみんなの中で、一番大好きなのぉぉぉッッッ</p><p>美智の本音が剥き出しになる</p><p>美智が一番、良信様のことを愛しているのおっ</p><p>みすずへの後ろめたさが、外れたんだな</p><p>うん、それでいいんだ美智可愛いぞ</p><p>ああっ良信様ぁぁ美智可愛いですかみんなより、可愛いっ</p><p>ああ、今の美智は可愛いぞ</p><p>泣きながら心まで裸になった、美智は</p><p>あああ、嬉しいですぅぅっ</p><p>美智の下半身から、温かな水が</p><p>うわわっ、ミッちゃん嬉ションしちゃってるよっ</p><p>うれション</p><p>わたくしぃぃ嬉しすぎてオシッコ漏らしていますぅぅ</p><p>美智がオレに叫ぶ</p><p>ああ、美智の胎内がキュキュッと締まるぅぅッッ</p><p>よ、良信様ぁぁッッ</p><p>オシッコを漏らしたまま美智は</p><p>イキそうなのか美智ッッ</p><p>は、はいっイキそうイキたいイキたいですぅぅッッ</p><p>美智が、腰の動きを加速させる</p><p>オレももう</p><p>なら、イケっイッていいから美智ぃぃっ</p><p>はいいいっ良信様もっ</p><p>ああ、オレももうイク、イクからぁぁっ</p><p>な、中に赤ちゃんできちゃうくらい、ドクドク出して下さいっ良信様のぉぉ美智に下さいっ</p><p>みすずには秘密だぞっ</p><p>はいっ秘密ですっ秘密に致しますぅぅっ</p><p>きゃうううんっあああっ良信様ぁぁっ美智イキますっイキますっイキますっはああああううううッッッ</p><p>オレもいいい、イクぅぅッッッ</p><p>オレたちは、ギュッとお互いを抱き締め合う</p><p>ああああーっ、熱いの良信様のがあああーっ</p><p>オレは破裂した水道ホースのように、美智の胎内に激しく噴き出すッッ</p><p>あああんっわ、わたくしあああ、赤ちゃんできちゃうううっ</p><p>美智は、膣底に浴びせられる男の液を感じて身体を痙攣させている</p><p>こんなのひ、秘密にしないとみすず様には秘密に</p><p>美智は秘密を持つことで、みすずから自立する</p><p>ああ、もっともっと、熱いの下さい良信様ぁぁ</p><p>オレは、美智の子宮に最後の一滴まで、注ぎ込んでいく</p><p>あああっわ、わたくしの良信様ぁぁ</p><p>美智はオレをギュッと抱き締めて</p><p>美智に、思ってた以上にネバられてしまいました</p><p>エピローグにもう1話ですね</p><p>というか、そのまんま次の番外編エピソードに繋げるかもしれません</p><p>でも、せっかくビールを買ってきてしまったので、今夜は飲むことにします</p><p>別に禁酒しているわけでもないので</p><p>単に、アルコールが入ると書けなくなる性質なだけです</p><p>明日は明日で、また飲むことにしよう</p><p>本編の終了の時は、ワインで悪酔いしたので今回は、ビールにしました</p><p>昔、大酒飲みの女の子と付き合ってた頃は、そこそこ飲めるようになったのですが</p><p>最近は、弱いですね</p><p>795．All’s Well That Ends Well</p><p>うううーっ、秘密ですよぉっ、秘密にして下さいませっ</p><p>シャワールームで、美智がオレに言う</p><p>判っているよみすずには秘密だ</p><p>オレは、美智の白い背中をセッケンで洗いながらそう言った</p><p>うんうんっ、あたしも秘密にしておいてあげるからねっ</p><p>寧は、オレの背中を洗っている</p><p>手だけでなく</p><p>時折、自慢のおっぱいでも</p><p>泡まみれの柔らかい肉塊が、オレの背中にムニュムニュと押し付けられている</p><p>ヤッちゃん、そんなことしたらまた元気になっちゃうよ</p><p>オレがそう言うと、寧は</p><p>そしたら、またすればいいじゃんかっ</p><p>ニヒヒッと、楽しそうに笑う</p><p>あたしは、いつでもウエルカムだよーんっ</p><p>美智も、オレに振り向いてそう言った</p><p>いや、もうこれ以上は学校に行かないといけないんだからさ</p><p>パンの仕込みは終わっているが搬入なんかは、いつも通り、始業前にやっておかないといけない</p><p>休んじゃってもいいんだよっ昨日までのヨッちゃんは、とっても頑張ってたんだしさっ１日、学校をサボってあたしたちと、ベッドでイチャイチャしててもいいんだよっ</p><p>アニエスとかも喜ぶだろうし月子さんたちだって、しばらくは学校へは通えないんだからさ</p><p>関西ヤクザたちの動向が心配だ</p><p>鷹倉姉妹は、警護の付いた状態でないと外には出られない</p><p>月子が、渚の店の手伝いに行くと言ってたけれどマルゴさんが付くんだろうな</p><p>ヨミとルナも日用品の買い出しくらいには出るんだろうけれど、香月セキュリティ・サービスが警護してくれるはずだ</p><p>だからさっヨッちゃん</p><p>ダメだよ学校は休まないオレがパンを焼かないと、お昼にパンを食べるのを楽しみにしてくれている人たちに悪いし</p><p>パン屋になると決めたんだ</p><p>オレの勝手な都合で休業するわけにはいかない</p><p>それに、今日の分のパンはさ</p><p>昨日、オレが出掛けている間に</p><p>克子姉が、アニエスやマナ、瑠璃子たちと仕込みをしてくれたパンだ</p><p>大切なパンだからちゃんと焼いて、お客さんに届けたいんだ</p><p>無駄にするわけにはいかない絶対に</p><p>ヨッちゃんは、そう言うと思ってたよっ</p><p>何だ、オレを試していたのか</p><p>大好きっそういう真面目なヨッちゃんがっ</p><p>寧の弾ける裸身が、オレをギュッと包み込む</p><p>わたくしも、急いでみすずお姉様の元へ戻らねばなりません</p><p>美智は、寂しそうに言う</p><p>みすずの警護役なのに今夜は別々の場所で過ごしたから</p><p>でも、本日よりみすずお姉様もわたくしも、このお屋敷に住まわせていただくことになりましたので</p><p>みすずがここで暮らすのなら、当然、美智も一緒に住むことになる</p><p>多分、みすずは１週間のうちの何日かは、ジッちゃんの家に泊まることになると思うんだ</p><p>美子さんと交代で</p><p>美子さんだけが、ずっとジッちゃんの側に居るのはよくないから</p><p>でも、美子さんは瑠璃子と一緒に居たいだろうから</p><p>はいわたくしもみすずお姉様のお供しなくてはなりません</p><p>いや、毎回付いていかなくてもいいぞ時々は、イーディに代わってもらえ今回みたいに</p><p>今は良信様だろ</p><p>オレは、後ろから美智の裸の胸に手を這わせる</p><p>おお、セッケンの泡の中で乳首がコリコリしているぞ</p><p>は、はい良信様あんっ</p><p>そしたらまたみすずに秘密の時間が作れるだろ</p><p>オレは、美智の耳たぶを噛む</p><p>みすずには、上手いことオレが言っておくからさ</p><p>おそらく、みすずの方もたまには、美智の居ないセックスをしたいと思っているはずだ</p><p>みすずにも、オレと２人きりの時間を作ると約束すれば</p><p>は、はいよ、よろしくお願い致します</p><p>２人とも良い意味で、自立するべきだ</p><p>みすずと美智の主従関係は素晴らしいけれどずっと一緒のままというのは、息が詰まるだろうから</p><p>あのわたくしが、良信様にそうお願いしたということも</p><p>判っているもちろん、みすずには秘密だ</p><p>オレは、美智の耳に囁いた</p><p>美智は、オレの腕の中で身体を震わせる</p><p>わ、わたくしどんどん、悪い子になってしまいそうですっ</p><p>いいんだよオレの美智なんだから</p><p>そして、ヨッちゃんはあたしのヨッちゃんだからねっくっふっふっ</p><p>寧は楽しそうに、シャワーのお湯を出す</p><p>はーい、２人とも流すよーんっ</p><p>お姉ちゃんがオレたちの身体の泡を、綺麗に流してくれた</p><p>じゃあ、ヤッちゃんはオレが</p><p>オレは、寧からシャワーヘッドを受け取り</p><p>寧の美しい裸身を洗い流していく</p><p>うふふっ、幸せだねっヨッちゃんミッちゃん</p><p>美智は笑顔で寧に答えた</p><p>よーし、このまま歯磨きもしちゃおっ</p><p>寧の言うままに３人で、シャワールームで歯も磨いた</p><p>ほーら、ヨッちゃんあーんっ</p><p>寧が、シャワーの噴流をオレの口に向ける</p><p>オレは、お湯で口をすすいでペッ</p><p>はい、交代ヤッちゃん</p><p>今度はオレが、寧の口の中にシャワーのお湯を</p><p>むむむむっくちゅくちゅくちゅっぺっ</p><p>次は、美智だぞ</p><p>３人の裸の朝は本当に楽しかった</p><p>シャワールームから出て、服を着る</p><p>それじゃあ、あたし自分の部屋へ行って、着替えてくるわっ</p><p>寧は、バスローブ姿でそう言った</p><p>オレの部屋には、みんなが泊まりに来るからバスローブだけは常備されている</p><p>また、後でねーっ</p><p>寧は、オレにキスをして部屋から出て行く</p><p>美智はいつもの制服姿に着替えている</p><p>オレも、学生服に着替えよう</p><p>美智はいいよ変なことは要求してこないから</p><p>オレの呟きに、美智は</p><p>はわたくしは、自分がかなり特殊な性的嗜好を持っていることは自覚しておりますが</p><p>極度のＭっ子だということは、判っているんだな</p><p>いや、美智はこういう時に、パンツを穿かせてくれとか言い出さないだろ</p><p>みすずはそうやって、甘えてくる</p><p>良信様は、お嫌だったのですか</p><p>いや、嫌いじゃないけれど時と場合がある特に、みんなが居るところで、アレを要求されると全員のパンツを穿かせてあげないといけなくなるだろ</p><p>みんなあたしも、あたしもということになるから</p><p>正直５人も１０人も、下着を穿かせてやるのは大変なんだ</p><p>可愛い女の子たちの下半身を見放題、触り放題だけれど</p><p>幼稚園の先生か、病院の介護士になったような気分になる</p><p>ホントは時々、ちょっと面倒だなって思うこともあるあ、でもこれは、みすずには内緒だぞみすずが望む限りは、オレはやってやりたいと思っているから</p><p>オレが面倒だと感じていると知ったらみすずは、遠慮するだろう</p><p>そうなるのは、良くないことだと思うから</p><p>みすずにはオレは、全然気にせずに平気で、みすずの下着の管理をしていると思ってて欲しいんだ</p><p>判りました秘密でございますね</p><p>美智がコクッと頷く</p><p>ああ、オレとお前だけの秘密だぞ</p><p>かしこまりました良信様</p><p>美智は、嬉しそうに答えた</p><p>着替えたら美智と廊下へ出る</p><p>まずは、食堂へ行って朝ご飯だな</p><p>せいっはぁぁっ</p><p>廊下の窓の向こうで</p><p>庭で空手着姿の工藤遙花が、正拳突きの練習をしている</p><p>オレは、廊下の窓を開け遙花に呼び掛ける</p><p>遙花は、オレと美智に気付き</p><p>ああっ、美智っ何をやっているのよっあなたも早くここへ来なさいっ</p><p>オレを無視して、美智に叫ぶ</p><p>姉上、何をなさっているのですか</p><p>朝練に決まっているでしょっハッ</p><p>遙花は、回し蹴りのポーズをキメる</p><p>昨夜は熱心に練習し過ぎて、そのまま眠ってしまったみたいなのよ、あたしさっき眼を醒ましたらあの克子って人が、地下室からここまで連れてきてくれたのよっ</p><p>ああ、美智に気絶させられたという記憶は無いんだな</p><p>ほらほら、格闘家はヒマを惜しんで練習よっ稽古あるのみっ早く美智</p><p>わたくしは学校と、みすずお姉様の警護のお役目がございますので</p><p>冷たい眼で姉を見て言う</p><p>急いで朝食をいただいて香月家本家のお屋敷に参りませんといけませんので</p><p>みすずと瑠璃子の登校に、間に合わないといけない</p><p>というか、誰かに車を出してもらって代わりにイーディを引き取って来てもらわないと</p><p>イーディも、学校に間に合わなくなる</p><p>あらそうなの</p><p>ギロッと、美智を見る遙花</p><p>ところで、姉上は学校の方は</p><p>遙花も美智たちと同じ学校に在籍しているはずだ</p><p>しばらく入院していたはずだけれど</p><p>元は、遙花は瑠璃子の警護役候補だったんだから</p><p>そんなのあたしは、もう、格闘家として生きる決意をしたわけですから学校なんて</p><p>遙花が、そう言い切ろうとした瞬間</p><p>それはダメよ学校には、ちゃんと行って下さい</p><p>庭にレイちゃんが現れた</p><p>迎えに来たわよ美智ちゃんと遙花さんは、わたくしが連れて行きますから</p><p>ふ、藤宮さんっあ、あたしは</p><p>遙花は、香月セキュリティ・サービスに入社したくてたまらなかった娘だから</p><p>トップ・エリート警護人のエースであるレイちゃんには弱い</p><p>いいからさっさと着替えてらっしゃいっ</p><p>撲殺ステッキを片手にレイちゃんが言う</p><p>は、はいっただ今っ</p><p>ビクッと震える遙花</p><p>ああたしの制服って、どこにあるのかしら</p><p>そんなの知らないよ</p><p>確かこの屋敷に来た時は、学校の制服姿だったよな遙花は</p><p>遙花さーんあなたの制服、洗濯しておいたわよここにあるからねっ</p><p>廊下の先食堂の辺りの窓から、克子姉が顔を出して、笑顔でそう言った</p><p>観ていたのね</p><p>まあ、そうだろうと思ってたけれど</p><p>では、あちらへ参りましょうわたくしも朝ご飯、ご相伴させていただきますっ</p><p>レイちゃんが、オレに微笑む</p><p>あっ、オハヨッ</p><p>雪乃は食卓に座って納豆をかき混ぜていた</p><p>あたし、最近、朝は和食なのよねぇ</p><p>ほら、あたしが暮らしていた香月セキュリティ・サービスの寮がさ、朝食メニューで和食と洋食が選べるんだけれど</p><p>雪乃は５月以来、香月セキュリティ・サービスの女子寮で監視された生活を送っていた</p><p>前は洋食の方が多かったんだけれど最近は、朝からお米のご飯をガッツリ食べるって感じなのよねえ</p><p>納豆をぐにぐにと混ぜ続ける</p><p>あ、お早う、お兄ちゃん美智お姉ちゃんも座って、すぐに用意するから</p><p>台所からマナが出て来る</p><p>それから、雪乃に</p><p>雪乃お姉ちゃんあんまりたくさん炭水化物を取り過ぎると、太るよお米とか穀物を抜いた、炭水化物ダイエットとか流行っているの知らないの</p><p>いいのよっ半分はお腹の赤ちゃんが食べてるんだから</p><p>あーら、それってサイアクの考え方よ大食いが癖になって、出産後にどんどん太っちゃうから</p><p>出産経験者の渚が真緒ちゃんを連れて、現れる</p><p>月子とマルゴさんも一緒だ</p><p>おはようございます、マルゴさん</p><p>ああ、お早う真緒ちゃん</p><p>お早うございます公様</p><p>朝の挨拶をするオレたち</p><p>ヨミとルナは</p><p>まだ眠っていますやっぱりここ数日の疲れが溜まっているみたいで</p><p>月子が答えた</p><p>うん、今日は寝かしておいてやろう</p><p>アニエスちゃんも一緒なんだよ</p><p>マナが苦笑する</p><p>昨夜は、あれから遅くまでルナちゃんやヨミちゃんを相手に、はしゃいでたから</p><p>友達ができたことが嬉しいんだな</p><p>ルナは、大人しい性格だけれどヨミは、外交的だから</p><p>１４歳と１２歳の姉妹でアニエスと遊んでくれたんだな</p><p>じゃあ、アニエスも寝かしておこう</p><p>あたしは、今日はお花の市場に行きたいから</p><p>それで早起きなんだ</p><p>花市場の朝の競りは７時からだから</p><p>警護は、あたしが付いていくよ月子さんも今日は、渚さんのお店だよね</p><p>マルゴさんに、月子が一礼する</p><p>マルゴさんが行ってくれるのなら安心だな</p><p>月子だって周囲の人たちの心が読めるから</p><p>危険なやつが寄って来たら、すぐにマルゴさんに知らせるだろうし</p><p>お早う良信</p><p>ミナホ姉さんも起きてきた</p><p>レイちゃんと一緒に、食堂へ入ってきた</p><p>レイちゃんどんな様子なの</p><p>関西ヤクザは、まだオレたちを狙っているのだろうか</p><p>とりあえず敵に動きはないです</p><p>動きがあるとしたら今日の午後以降よ</p><p>集団のトップがお爺さんたちだと何を決めるにしても、時間が掛かるのよ昨日、東京に来ていたお偉いさんたちだけで、関西のヤクザたちの総意をまとめるのは無理でしょうから</p><p>ああ、昨日、都心のホテルでジッちゃんと会談した人たちだけでは</p><p>あの人たち以外にも、お偉いさんは居るんだろうし</p><p>全体の方針を決定するためには、会議とかしないといけないのか</p><p>まあ、大筋は昨日のうちに、話が伝わってたとしても昨日は、日曜日だったでしょ日曜日には、大切なことは決まらないのよお爺さんたちの世界ではだから、月曜日の重役出勤で、午前１０時とか１１時から会議ね早くても</p><p>はあそんなものなんだ</p><p>それまでの間に谷沢チーフの送り込んだ潜入部隊が、次の工作を開始致します</p><p>キョーコさんたちも何かやるらしいよ</p><p>マルゴさんが、苦笑している</p><p>やっぱり来日しているんだ</p><p>いずれにせよあなたたちが心配することはないわあたしたち大人がちゃんとしますから</p><p>ミナホ姉さんが、オレたちにそう言ってくれた</p><p>いいから、ほら早く座りなさいよご飯にしましょうよっご飯に</p><p>オレの携帯がブルルルルッと鳴った</p><p>この時間の電話は</p><p>お早うございますっ旦那様っ</p><p>やっぱりみすずか</p><p>えっと、待って今、食堂だから廊下に出るよ</p><p>みんなが食事しているのを見ながらみすずの放尿の音を聞くのは</p><p>いえ、今日は今朝は、旦那様がお忙しいことは判っていますから</p><p>あいいんだ</p><p>ちょっと美智に代わっていただけますか</p><p>美智みすずが、話したいって</p><p>美智は、ぶるるるっと身体を震わせる</p><p>かっかしこまりました</p><p>小刻みに震えながら美智が、オレから携帯電話を受け取る</p><p>お、お電話代わりましたおはようございます美智です</p><p>美智はサラリーマンの様に、携帯電話を持ってまま、ペコペコと頭を下げている</p><p>はいえあのはい申し訳ございませんいえ、それは１度です１回だけ膣内射精していただきました本当です１度きりですあのご主人様も、昨夜はとてもお疲れのようでございましたのであ、はいそうです朝までご主人様と裸で同じベッドに同衾させていただきましたはい、申し訳ございません</p><p>みすずは自分がいなかった夜のことが、気になってしようがないようだ</p><p>ミッちゃん、ちょっと代わって</p><p>制服に着替えてきた寧が、スタスタと食堂に現れ</p><p>美智から携帯電話を取り上げる</p><p>はーい、みんなの寧お姉ちゃんでーすっうーん、朝の挨拶ははい、おはよう、ミィちゃんっ</p><p>おおおっ寧</p><p>昨夜も今朝もヨッちゃんのベッドには、あたしも居たからだから、何か文句があるんならミッちゃんじゃなくて、あたしに言いなっあたしたちが、どんなセックスをしてようと、一々、ミィちゃんに報告するようなことじゃないでしょ寧お姉ちゃんとしてはこういうパワハラっぽいことは、良くないと思うけれどっ</p><p>寧はハイテンションで、みすずを制する</p><p>はいあ、そ判ってくれたんならそれでいいからミッちゃんはさミィちゃんの妹であって、子分じゃないんだからねそこんとこ、はき違えるとあたしより、もっと怖ーいお姉さんたちも出て来るよっ</p><p>ヤッちゃん代わって</p><p>おっ、今、ヨッちゃんに代わるから</p><p>オレは電話を受け取る</p><p>みすずは、寧の剣幕にすっかり凹んでいた</p><p>みすずオレをガッカリさせるなよ</p><p>オレの知っているみすずはもっといい女のはずだからな</p><p>はいごめんなさいあたし</p><p>判ればいいんだ</p><p>はい旦那様のご期待に沿えるように精進致しますあたし</p><p>うん期待しているからな</p><p>優しいだけではダメなんだ</p><p>きちんと、みんなを良い方向に向かわせるためには</p><p>あ旦那様、イーディがちょっとイーディ</p><p>グッドモーニング、Darling今日も、愛しているネっ</p><p>ちょっと横からズルイわよっイーディ</p><p>みすずの様子を見てわざと横入りしてくれたんだな</p><p>相変わらず優しい子だ</p><p>おはよう、イーディオレも愛しているぞっ</p><p>イエースイエースイエースッ</p><p>もおおっ、イーディあたしが旦那様と話しているのにっ</p><p>もしもし、お早うございます、お兄様瑠璃子ですっ</p><p>ああ、お早う、瑠璃子</p><p>瑠璃子まで電話争奪戦に加わった</p><p>というか、イーディがみすずを取り押さえているんだな</p><p>あの、わたくしテレビに出ることになりましたっ</p><p>お祖父様のお考えですヤクザの方というのは、マスコミに太いパイプをお持ちなのだそうで香月家に対するネガティブ・キャンペーンを張られる前に、わたくしがテレビ出演をして、香月家のイメージを固めてしまおうと</p><p>瑠璃子とみすずは５月に１度、マスコミに大きく紹介されている</p><p>あの時は、ロシアの政治家に花束を贈呈した映像だけで</p><p>瑠璃子たちが記者会見したりはしなかったけれど</p><p>今夜の夜のテレビ番組でここの香月家本家の旧館を、わたくしが紹介するという放送をしていただくことになりました</p><p>日本有数の名家、長い歴史を持つ香月家の良いイメージだけが伝えられる</p><p>撮影スタッフなどは翔お姉様が、有能な女性のみを厳選して下さるそうです放送内容の編集なども、全てチェックして下さるそうで</p><p>そういうことは、翔姉ちゃんに任せておけば問題無い</p><p>ですから、お兄様今夜の放送の前に</p><p>瑠璃子のことを犯して下さいませっ</p><p>電話の向こうの瑠璃子がクスッと微笑む</p><p>瑠璃子はお兄様の精液を注いでいただけないと、テレビに出演する勇気が湧きませんわっ</p><p>ちょっと、瑠璃子ずるいわよっ</p><p>みすずの叫びが、電話の向こうから聞こえてくる</p><p>判った放課後に、そっちに行くよ</p><p>ありがとうございますっお兄様っ</p><p>もう一度、みすずに代わってくれるか</p><p>瑠璃子が、みすずに電話を戻したらしい</p><p>だ、旦那様っ</p><p>瑠璃子の後でみすずも抱いてやるから</p><p>セックスしながら瑠璃子の放送を観ようなっ</p><p>はーいっお待ちしておりますっ</p><p>電話の向こうで満面の笑みを浮かべているのが判る</p><p>じゃあ、また後で</p><p>はい、失礼致しますあの、旦那様っ</p><p>大好きですっちゅっ</p><p>電話越しのキスとともに通話が切れる</p><p>はあ今日も大変みたいだな</p><p>オレは、溜息を吐いて電話をしまう</p><p>あれれツライのかい良信くんは</p><p>マルゴさんが、オレを見て微笑む</p><p>いいえ、幸せですオレ</p><p>オレは、笑顔でそう答えた</p><p>はーい、お待たせ朝ご飯、できたわよーっ</p><p>克子姉が台所から、ワゴンを押してくる</p><p>メグと</p><p>今日の朝ご飯の卵焼きはメグちゃんが焼きましたっ</p><p>制服の上にエプロンを付けたメグは</p><p>卵焼きの乗った皿をオレの前に、持って来た</p><p>おっ、お早うヨシくん</p><p>緊張しているメグ</p><p>うん、お早うメグ</p><p>オレは、笑顔で答える</p><p>ち、ちょっと味見してみて</p><p>はい、お兄ちゃんお箸</p><p>マナが、箸を一膳渡してくれた</p><p>オレはメグの卵焼きを、一口食べる</p><p>ど、どう</p><p>メグの眼からぽろりと涙が零れる</p><p>あ、あたし自分のできることを、一つ一つやっていくから</p><p>だからあたし</p><p>地面に足を付けて</p><p>ここで他の女たちと、切磋琢磨して生きていく覚悟ができたのか</p><p>自分が特別じゃないのが判ったからだけど、あたしここに居たいからヨシくんと生きていきたいから</p><p>うん頑張れ</p><p>オレには頑張れとしか言えない</p><p>これは、メグが決めたメグの人生なんだから</p><p>応援するよオレ</p><p>うん見ててヨシくん</p><p>あたしにも一個ちょうだいよっ</p><p>雪乃が、メグの卵焼きを摘まむ</p><p>うん、美味しいわ恵美あんた、意外と良い奥さんになれそうねっ</p><p>さあさあ、ご飯よ、ご飯っご飯を食べないと朝が始まらないわよっ</p><p>そうだ始まるんだ</p><p>うん、食べよう</p><p>はーい、並べてサラダもあるのよっ</p><p>真緒、お茶はいる</p><p>うんっパパのも入れてあげてっ</p><p>マルゴこれ、翔さんから来ていた今日の作戦概要よ</p><p>詳細は、後ほどご説明致します</p><p>やれやれ、しばらくは騒がしくなりそうだね</p><p>ちょっとご飯てここでいいのっ</p><p>制服に着替えた工藤遙花が、飛び込んで来る</p><p>さあさあ、早く食べないと遅れちゃうよ、ヨッちゃん</p><p>美味しいです</p><p>何やってんのよあんたも早く食べなさいよバカっ</p><p>そして、今はここに居ない女たち</p><p>ああいただきますっ</p><p>オレはオレの全ての家族たちに挨拶する</p><p>そしてまた</p><p>オレの今日が</p><p>日常が始まっていく</p><p>マルゴお姉ちゃんシェイクスピアのAll’s Well That Ends Wellて、日本語で何て訳すんだっけ</p><p>朝食のとりとめもない会話の中で寧が尋ねる</p><p>今日さ英語の授業で、やるんだよ確か</p><p>終わりよければ全て良しだよ</p><p>マルゴさんは、笑顔でそう答えた</p><p>番外編の大エピソード、終了</p><p>本編からの積み残しは一通り処理できました</p><p>取りあえず、一区切りですね</p><p>明日からは、本当の後日談になります</p><p>短いエピソードを重ねるだけです</p><p>もう、長いエピソードはやりません</p><p>かくも稚拙で、ただ冗長なだけの作品をここまでご愛読いただきまして、本当にありがとうございます</p><p>ありがとうございました</p><p>796．1週間後　その１</p><p>あたしのお化粧なんて、見ていて楽しい</p><p>朝の柔らかな光</p><p>洗面台の鏡に向かって、お化粧している翔姉ちゃんをオレは見ている</p><p>ああ、楽しいよ</p><p>同じ朝の化粧でもミナホ姉さん、克子姉、渚、レイちゃん</p><p>それぞれ、やり方が違うんだな</p><p>使っている化粧品のメーカーも、みんな別々だし</p><p>わたくしは、ちょっと恥ずかしいけど貴方だからいいわ</p><p>翔姉ちゃんは、オレにニコッと微笑む</p><p>口紅付けたらキスできなくなっちゃうから</p><p>オレたちは、唇を重ね合わす</p><p>あーん、幸せっ元気が湧いて来るわっ</p><p>翔姉ちゃんは、嬉しそうにそう言った</p><p>昨夜と朝翔姉ちゃんとは１回ずつセックスした</p><p>もちろん、膣内にたっぷりと</p><p>うんお肌も艶やかあー、今日も１日頑張ろうっと</p><p>翔姉ちゃんは、化粧品ポーチから口紅を取り出しシュシュッと巧みにルージュを引いていく</p><p>むにむにと唇を擦り合わせ馴染ませる</p><p>お化粧していないときも、翔姉ちゃんは綺麗だけれど</p><p>メイクをするとクールで、凛とした知性派美女という側面がより強調される</p><p>本当の翔姉ちゃんは、ノンキで鷹揚で優しい明朗快活なお姉さんなんだけれど</p><p>香月セキュリティ・サービスの現場部門を預かる警護人たちのリーダーとしては、こっちのキリリッとした大人の女顔の方が良いんだろうな</p><p>オレが、翔姉ちゃんの姿を見ながら、そんなことを考えていると</p><p>旦那様っわんわんわんっ</p><p>トイレからみすずが、オレを呼んでいる</p><p>お呼びよ行ってあげて</p><p>昨夜は、翔姉ちゃんとみすずが当番だった</p><p>もちろん、みすずにも夜と朝、１回ずつ射精している</p><p>早く来て下さらないと漏れてしまいますっわんわんわんっ</p><p>一緒に暮らすようになってからみすずのオシッコ披露を見るのは、朝の日課となっている</p><p>いつもは、制服に着替えたみすずのパンティを脱がして</p><p>オシッコを鑑賞してまた、パンツを穿かしてやることになるのだが</p><p>今朝は</p><p>まだ服を着ていなかったのか</p><p>便座に腰掛けたみすずは全裸のままだった</p><p>赤い顔で、恥ずかしそうにオレを見上げるみすず</p><p>大きくM字に脚を開いて女性器をオレに露わにする</p><p>その股間からは、ポトポトとさっき注ぎ込まれたオレの精液が便器の中に垂れていた</p><p>いいからオシッコしろ</p><p>はーいっわわんわんわーんっ</p><p>みすずは、クッと腰の力を弱める</p><p>温かそうな噴流が湯気を上げて、割れ目から放出される</p><p>いつもより透明だな</p><p>もおっ、旦那様色とか見ないで下さいませ</p><p>でも、匂いはいつもと同じだ</p><p>いやーんっ恥ずかしいですわっわんわんっ</p><p>便器の上で、みすずは赤面している</p><p>放尿は、続いている</p><p>みすずだって、毎回、オレの精液の味を確かめるじゃないか</p><p>それはだって、旦那様の体調をちゃんと知っておきたいんですもの</p><p>オレだってみすずの体調が判っていたんだよ</p><p>うっわんわんっそれなら、仕方ありませんね</p><p>オレたちは、キスをする</p><p>ついでに、みすずの左右の乳首を舐めた</p><p>あんっもう一回、したくなっちゃいますわんっ</p><p>もうダメ遅れちゃうからな</p><p>オレは、パンの搬入があるし</p><p>みすずは、瑠璃子たちとここから都心の学校へ車で登校しないといけない</p><p>また、後でな</p><p>あの関西ヤクザとの対決から、１週間が過ぎた</p><p>また、月曜日新しい週が始まる</p><p>ツェッイトオオッ</p><p>ああ、中庭で工藤遙花が、朝稽古をしている</p><p>今日は、美智とイーディヨミも一緒だ</p><p>遙花は空手着だが美智とイーディは、いつもの制服姿で平然とやっている</p><p>ヨミは、ジャージ姿だ</p><p>遙花さん、そろそろ上がりなさい朝ご飯を済ませたら、学校へ向かいますよ</p><p>廊下から、翔姉ちゃんが言う</p><p>相変わらず翔姉ちゃんやレイちゃんには、素直だ</p><p>今すぐ、着替えて参りますっ</p><p>慌てて、屋敷の中へ駆け込んで行く</p><p>おはようございますご主人様みすずお姉様、翔お姉様</p><p>グッドモーニング、Darlingミスズとショウも、オハヨウさんなのネ</p><p>おはようございます皆様</p><p>美智とイーディとヨミは礼儀正しい</p><p>どうして遙花は余裕がないのかないつも、アタフタしている感じなんだけれど</p><p>おはようさぁ、ご飯に行こうよ</p><p>オレは、３人に声を掛けた</p><p>ははようっ</p><p>おはよう、パパ</p><p>食堂は、すでにほとんどのメンバーが揃っていた</p><p>今日の朝食当番は、わたくしと渚お姉様と寧お姉様ですっ</p><p>瑠璃子が台所から顔を出す</p><p>今、お持ち致しますから少々、お待ち下さいっ</p><p>すっかり家事や料理が大好きになったんだなあ</p><p>５月までの何から何まで雇い人にやってもらっていた超・箱入りのお嬢様の面影は、もう感じられない</p><p>むしろ、家事をするようになってからの方が明るく、元気な性格になっているよな</p><p>はーい、お兄ちゃんお茶翔お姉ちゃんとみすずお姉ちゃんも</p><p>マナがオレたちに、お茶を入れてくれた</p><p>マナもすっかり安定している</p><p>あーん、寝坊しちゃったわっ</p><p>食堂の入り口から、メグが慌てて入って来た</p><p>結局オレは朝のパンの搬入と、学校のパン工房での仕込みがあるし</p><p>みすずたちは、学校までが遠い</p><p>だから、みんな朝が早くなって</p><p>陸上部の朝練のあるメグと、登校時間が変わらなくなってしまった</p><p>まあ、学校まではこの屋敷から、車で数分だし</p><p>克子姉のパンの納入用のバンなら校内のどこへ停めても、怪しまれないから</p><p>教職員用駐車場の隠しガレージを使わなくていいのだから、余計な時間が掛からない</p><p>最悪、女子陸上部の部室の前まで車でメグを送っていってもいいんだし</p><p>陸上部の先輩たちには、叱られそうだけれど</p><p>もう、しっかりしなさいよ恵美っ</p><p>テーブルの向こうで、真緒ちゃんの相手をしていた雪乃がメグに言う</p><p>雪乃は、テレビの仕事をするようになってから時間には厳しくなったらしい</p><p>しっかりしているわよっあなたこそ数学の宿題、ちゃんとやったんでしょうね</p><p>メグが、雪乃に反撃する</p><p>あ、それならパスよっあたし、３時間目で早退してテレビ局だからっスナッチとフランシーと次の企画の打ち合わせっ</p><p>ちょっと授業を休むことになったって、宿題はしないといけないでしょっ</p><p>あー、あー、あー、聞こえないっっっ</p><p>雪乃は耳を塞いで誤魔化す</p><p>ぐふふふっ雪乃ちゃん、面白いっ</p><p>もおおおっ、嫌い、嫌い、嫌いですのぉぉっ</p><p>部屋の隅からアニエスの叫びが響く</p><p>コヨミちゃんなんて、大っ嫌いですのっ</p><p>アニエスとルナと月子</p><p>そして月子たちの叔母巫女の力に取り憑かれて亡くなった清美さんの忘れ形見</p><p>１２歳のコヨミちゃんが居た</p><p>コヨミちゃんは、先週、この屋敷に来たばかりだ</p><p>パパとセックスもしない、パパのオチンチンも舐めない、それどころかパパと一緒にお風呂にも入らないそんなの家族じゃないですのっコヨミちゃんはアニエスの家族になりたくないんですのねっ</p><p>え、えーと</p><p>コヨミちゃんは、アニエスにペコリと頭を下げる</p><p>で、でもあ、あたしできないんです</p><p>ああ、すっかり恐縮しちゃっている</p><p>まだ、この家の雰囲気に慣れていないから</p><p>パパとセックスしない子は、うちの子じゃありませんのっアニエスはそんな子は、嫌いですのっ</p><p>はあまずいな</p><p>おい、アニエスそんなことを言っちゃダメだぞ</p><p>オレは椅子から立ってアニエスの方へ行く</p><p>したくない人に、無理矢理、強要しちゃダメだ</p><p>アニエスは、オレとコヨミちゃんを見る</p><p>それにな</p><p>オレも、コヨミちゃんを見た</p><p>コヨミちゃんは</p><p>１２歳にしては、幼い体つきをしている</p><p>背も低く身体は、発育していない</p><p>外見は小学校の中学年にしか見えない</p><p>髪の毛は短くクリヤーレッドの眼鏡をかけている</p><p>コヨミちゃんにはセックスとか、まだ無理だよ</p><p>コヨミちゃんだってアニエスやルナと同じ１２歳ですのっ</p><p>アニエスは、日仏ハーフで肉体は良く成長しているし</p><p>ルナは、年相応の体格だけれど女性器は、充分発達していた</p><p>おっぱいがペタンコなのは美智ちゃんと同じですのっ</p><p>そのアニエスの言葉に</p><p>何ですとっ聞き捨てなりませんよっアニエス妹っ</p><p>美智そこに居たか</p><p>わたくしは、一見つるぺたのようですがこれは、世間を欺くための作戦わたくしの肉体の内面は、すでに充分熟し切っているのですっ女として、ジュクジュクなのですっそうでございますねっご主人様っ</p><p>美智がそう思っているのなら、きっとそうなんだろう美智の中では</p><p>オレには、そうとしか答えられない</p><p>ギググググッご、ご主人様ぁぁッッ</p><p>美智、いい加減にしなさいっ</p><p>みすずが、美智を黙らせる</p><p>さてとオレは、コヨミちゃんを見る</p><p>アニエスの言うことは、気にしないでいいからオレはいや、オレたち、この家の人間は、コヨミちゃんに何かを要求したりはしないよコヨミちゃんは、コヨミちゃんの好きな様に、自由に生きていいんだ</p><p>赤い眼鏡の小さなコヨミちゃんは、ジッとオレを見ている</p><p>あ判る</p><p>オレの心を読んでる</p><p>パパ、それではコヨミちゃんは、アニエスの家族になれませんのっ</p><p>それだってコヨミちゃんが決めることだよオレたちが、無理矢理家族になれって押し付けるのは、いけないことだ</p><p>アニエスだってオレたちの家族になるまで、時間がかかったじゃないか</p><p>最初は心を閉ざして全然、喋ってくれなかったもんな</p><p>そんなことありませんのアニエスは生まれたときから、ずっとパパが大好きだったですものっ</p><p>今のアニエスの記憶ではそういうことになっているんだ</p><p>白坂創介に監禁されていた頃の記憶が消えている</p><p>いや気を付けないと</p><p>消えているはずの記憶が、不意にフラッシュ・バックして蘇ることもある</p><p>いいからコヨミちゃんは、この家に来たばかりなんだ少し、落ち着く時間をあげろよな、アニエス</p><p>オレは、アニエスを抱き締める</p><p>アニエスも、グッとオレにしがみつき</p><p>ウー、判ったですの</p><p>オレは、アニエスを抱いたまま</p><p>コヨミちゃんコヨミちゃんはずっと、この家に居ていいんだここでみんなと一緒に暮らすんだよここには、コヨミちゃんの従姉妹の月子たちも居るし学校も、もうすぐ通えるから</p><p>みすずたちの学校への編入試験は、来月ということになった</p><p>これはアニエスの学力が間に合ってないからだ</p><p>月子たちだけなら、学力試験は問題無く通るだろうけれど</p><p>やっぱり、全員一緒に編入しないといけないから</p><p>心配ありませんよあなたが感じている通り公様は、悪い人ではありませんから</p><p>月子が従妹に微笑む</p><p>そうだよ兄さんは優しいよボクたちのこと、ちゃんと考えてくれているから</p><p>ルナも、コヨミちゃんの肩に手を置く</p><p>は、はいでもあたしは</p><p>うな垂れるコヨミちゃん</p><p>時間が掛かるのはしょうがないよな</p><p>お母さんが、急死したばかりなんだし</p><p>ウーッ、パパアニエス、セックスしたいですのっ</p><p>オレの腕の中でアニエスが、腰をオレにグリグリ擦り付けていく</p><p>今はダメだもうご飯を食べて学校へ行かないといけないから</p><p>オレはただ優しく、何でも言うことを聞いてやるばかりではいけないということを、すでに学んで来ている</p><p>うううーっしたいですのおっ</p><p>アニエスは、小さな身体を擦り擦りしてくる</p><p>ダメだ帰って来てからなそしたら、してやるから</p><p>だから、オレが学校へ行っている間にちゃんと勉強しているんだぞ</p><p>お勉強はううううーっ</p><p>切なそうな顔をするアニエス</p><p>いいのかこのままだとルナとコヨミちゃんは、学校へ通えるのにアニエスだけ、お勉強ができないから、来ないで下さいって言われちゃうぞ</p><p>そ、それは困りますのっ</p><p>アニエスはルナとコヨミちゃんを見る</p><p>ルナが、アニエスの居ないところでコヨミちゃんと遊んでるのは、嫌ですの</p><p>いや、遊びに行くんじゃなくて勉強しに行くんだけれどな</p><p>でも、ルナという友達ができたことが、アニエスに良い影響を与えている</p><p>じゃあ、ルナやコヨミちゃんに負けないようにお勉強を頑張らないとな</p><p>うーコヨミちゃんには負けたくないですの</p><p>そして、コヨミちゃんという存在もアニエスに刺激を与えている</p><p>ルナは、大人しくて、アニエスの言うことを何でも聞いてあげる性格だけれど</p><p>ここにアニエスの意のままにならない、コヨミちゃんというファクターが現れたことが</p><p>しかも、コヨミちゃんはルナの従姉妹で昔からの付き合いがある</p><p>そのことも、アニエスがコヨミちゃんにジェラシーを感じる一因となっているんだろう</p><p>公様アニエスちゃんのことは、わたくしたちが</p><p>うん自分の試験勉強と一緒に面倒を見ておくからっ</p><p>月子とマナがオレに言う</p><p>マナも学校へ通う決意をしてくれた</p><p>小学生のお勉強ならあたしが一番、年が近いから教えやすいと思うし</p><p>中学２年のマナは数年前は、小学生だった</p><p>まあ、そんなことを言ったらオレとかだって、数年前は小学生だけれど</p><p>でも、マナがこう言ってくれるんだ任せよう</p><p>ああ、頼むぞマナ月子もルナも、頼む</p><p>ヨミも頼んだぞ</p><p>まっかせて、先生っ</p><p>今日のお屋敷に居残りするのは全員、編入試験の勉強組だ</p><p>ミナホ姉さんは、昨夜から香月セキュリティ・サービスの情報分析の仕事で部屋に閉じ籠もっているし</p><p>マルゴさんは、アメリカへ行っている</p><p>渚は店があるし</p><p>克子姉は、オレとパン屋がある</p><p>まあ、様子を見てこっちへ戻って来ることもできるんだけれど</p><p>でも、アニエスたちの面倒は月子とマナに見てもらうしかない</p><p>もうお昼ご飯ぐらいなら、マナが作れるから心配はしないけれど</p><p>パパ、お話終わった真緒、お腹空いたよっ</p><p>真緒ちゃんが、オレに言う</p><p>ああ、終わったさあさあ、ご飯だっご飯にしようっ</p><p>あーいっさあっ、さぁっ食べて、食べて、食べてぇぇっ</p><p>寧が、台所から料理の乗ったワゴンを押してくる</p><p>じゃあ、ヨシくん行って来るねっ</p><p>学校の正門脇に克子姉が、バンを停める</p><p>バンから降りる前に、メグがオレにキスを求めて来た</p><p>うん、朝練頑張れよっ</p><p>はーいっきっちり鍛えてヨシくんに喜んでもらえるプロポーションになるからっ</p><p>オレたちは、唇を合わす</p><p>そんなこと考えないでさっ恵美は、記録を出すことを考えてトレーニングしなさいよっ陸上部なんだからさっ</p><p>バンの後部で雪乃が言う</p><p>もうっ、判っているわよ</p><p>ほら、急げメグ</p><p>早朝の校庭をメグは、部室棟に向かって走って行った</p><p>うん綺麗なフォームだ</p><p>しっかしびっくりするくらい安定したよねメグちゃん</p><p>助手席の寧が、窓からメグを見てそう言った</p><p>月子さんのカウンセリングが効いているのよ嘘が吐けないカウンセリングだから</p><p>嘘を言っても心が読まれるんだから</p><p>うん月子ちゃんて、メンタル強いからねあたしたちの中で、一番なんじゃないヨッちゃん、どう思うみんなを見て</p><p>月子は巫女の力を持っていることを、ずっと隠してきたからな</p><p>自分の妹たちにも色々なことを秘密にしてきた</p><p>それでも心が参らないだけの強さを持っている子だ</p><p>そういうツキコさんを自分の親分にしたことでメグミもようやく、吹っ切れたのネ</p><p>それならいいんだけれど</p><p>克子姉は、そう言いながら車をパン工房に向けて、発進させた</p><p>まあ、恵美は依存できる相手がいないとヘタバッちゃうタイプだもんね</p><p>あんたと月子さん相談できる相手が２人になったから、気が楽になったのよほら、自分とあんたとの関係のことについてはあんたに相談できないでしょ年が近くて、信頼できるお姉様の方が話しやすいし</p><p>年は近いけれど、信頼できないお姉さんでゴメンね</p><p>寧が、雪乃に謝る</p><p>はぁ何言ってるのあんたはジャンルが違うんだから、しょうがないでしょ</p><p>真面目な相談をするんなら、月子さんだろうしどこかに、殴り込みに行くのならイーディでしょヤバイ人と交渉するなら、弓槻や克子に頼むわよあたしならさ</p><p>フフンと、雪乃は微笑む</p><p>あたしの場合はっ</p><p>もう、何もかも、メッチャクチャにしたくなったらあんたに頼むわよっあんたは、そういう時のための人間核弾頭でしょうがっ</p><p>雪乃は寧をそういう人間だと思っているのか</p><p>ヨッちゃーん何かあたし、雪乃っちにバカにされてるよーんっ</p><p>寧が、オレに振り向く</p><p>何、言ってるのよあんたが、アンタッチャブルの金髪の不良娘学校の怪談、恐怖の女王だっことは、まだみんな覚えているんだからねっイメチェンしたって、そう簡単に覆せないわよっあんたは怖い人なんだからっ</p><p>寧が金髪を止めたのは５月の事件の後だけれど</p><p>みんなの前に出て、気さくに笑ってパンを売るようになったのは、夏休み開けから</p><p>つまり、まだ１ヶ月しか経っていない</p><p>あたしが、２代目の金髪の不良娘なんだから１代目シャキッとしてなさいねっ</p><p>今は、雪乃が寧の金髪を引き継いでいる</p><p>昔の寧のように学校中の誰とも繋がっていないで孤立した存在だ</p><p>それも何とかしてやらないといけないな</p><p>はーい、着いたわよ</p><p>バンがパン工房の搬入口に横付けされる</p><p>おっし、ヤツちゃんとイーディは搬入を手伝ってくれ雪乃は中でお茶でも飲んでてくれ</p><p>妊婦には荷物運びは、させられない</p><p>オッケー紅茶でも準備しててあげるわよっ</p><p>オレは車を降りパン工房のドアを開ける</p><p>ここは、ほとんど生徒が通らない場所だ</p><p>人目が無いことを確認して雪乃を先に、工房に入れた</p><p>Darling、運ぶネっ</p><p>パンの生地の入ったパッドを３つほど重ねて、イーディが持って来る</p><p>おう、頼むぞ</p><p>寧が、バンの荷台から重ねたパッドを手渡してくれる</p><p>オレはそれを受け取って、工房の中へと運ぶ</p><p>その間に、克子姉は工房の中のオーブンの準備をする</p><p>いつも通りの朝が始まった</p><p>ということで、後日談シリーズ、開始です</p><p>何か、章は１００までしか立てられないそうです</p><p>ということで、もう残りがわずかなので</p><p>細かい章分けは、できなくなりました</p><p>1週間後は、学校編で可奈センパイのテニス部の後輩の子のことまで片付ける予定です</p><p>797. １週間後　その２</p><p>第２弾、上がったよっ</p><p>パン工房の作業場の中から、外の売り場に叫ぶ</p><p>昼休みの中盤１２時３５分</p><p>昼休みが始まると同時に売り出す、第一弾のパンに続き</p><p>この時間に、第２弾のパンを売り出す</p><p>昼食としてのパンでなく、少しお菓子っぽいパンを</p><p>食後のデザートとして、あるいは午後の授業が終わった後部活の前に食べるように</p><p>この第２弾のパンも、第１弾のパンと同じ様に飛ぶように売れている</p><p>了解、ヨッちゃんっ</p><p>運ぶわ、ヨシくんっ</p><p>寧とメグが、工房に入って来てオレが、オーブンから取り出す焼きたてのパンを、どんどん大きなパッドに並べていく</p><p>はーい、今、新しいパンが焼き上がりましたぁっ</p><p>メグが、最初のパッドを持って出ると</p><p>外の売り場学生食堂に繋がっているから、ワーッという歓声が聞こえる</p><p>まだまだ、あるからねっ</p><p>寧も、自分のパッドを運ぶ</p><p>メグが、次のパッドを取りに、また工房内へ戻って来た</p><p>オレは、とにかくオーブン内のパンを出すので、精一杯だ</p><p>克子さん、これ下さいっ</p><p>克子さん、こっちもっ</p><p>はーいっ６３０円ねっ</p><p>星崎さん、これちょうだいっ</p><p>あ、オレもっ</p><p>はいはいはーい、順番よっ押さないでっ</p><p>押す人は、ブッとばすのネッ</p><p>克子姉と可奈センパイがツートップで売り子をやってくれている</p><p>イーディは、用心棒として横入りや、万引きするやつを厳しく見張っている</p><p>こう盛況だとそういう悪いことを考えるやつも、現れるから</p><p>部活の後輩にパンを買いに行かせ他の生徒に、高く転売していたやつもいた</p><p>そういうやつらが、今週に入ってからすでに３人イーディによって、裏で制裁されている</p><p>もっと悪質なことをするやつが現れたら、岩倉会長に引き渡そうと思っている</p><p>あの人なら、相当エグいお仕置きを思い付くだろうし</p><p>はいっ、これで全部だっ</p><p>うんっヨッちゃんお疲れっ</p><p>最後のパッドを、寧が運んで行く</p><p>売り子は充分足りているからオレは、売り場には出ない</p><p>作業場の片付けをして、今日はもう終了だ</p><p>今日は、パン部の講習会は無いし</p><p>お疲れーっ</p><p>作業場の奥で、雪乃が弁当を食べながら、オレに声を掛ける</p><p>ああ、ちょうど食べ終わったところか</p><p>妊婦の雪乃は売り場には出られないし、オレの手伝いもできないから</p><p>それでも毎日、この作業場に来てオレの作業を見ながら、昼食をとっている</p><p>この弁当も、雪乃用に克子姉がレシピを考えたものだ</p><p>このお弁当は、朝のパンの搬入が終わった後一度、お屋敷に戻った克子姉が、持って来てくれている</p><p>お屋敷の台所で克子姉は、マナと一緒に、オレたちの弁当とアニエスたちの昼食を作るから</p><p>まあ、月子たちもお手伝いするから、そんなに大変ではないと言ってるけれど</p><p>しかし雪乃は全然、家事はやらないんだよな</p><p>幾ら妊婦だからって、食べるの専門というのは良くないと思うけれど</p><p>おっし、メグちゃん、可奈ちゃん、ご飯にしてっここは、克子お姉ちゃんとあたしが引き受けるからっ</p><p>売り場から、寧の声がする</p><p>お願いします寧お姉さんっ</p><p>じゃあ、寧さん、お願いねえっ</p><p>メグと可奈センパイが、作業場に入ろうとすると</p><p>あああっ、星崎さーんっ</p><p>中へ入っちゃうんですかぁ</p><p>そんな声が、幾つも外からする</p><p>みんな、可奈センパイのファンか</p><p>また明日ねっあたしも、お昼食べないとさっ</p><p>でしたらオレたちとその</p><p>ごっめーんっ今日は、克子さん特製のお弁当があるんだって</p><p>えー、克子さん何です特製のお弁当って</p><p>今度は、女の子の声だ</p><p>あら、パン屋さんだからって、毎日、お昼はパンてことはないのよっ可奈ちゃんたちには毎日お世話になっているから感謝の証にねっ</p><p>というか前は、売れ残りそうなパンをオレたちの昼食として食べてたこともあったけれど</p><p>今は、毎日完売だから昼食は、別に用意しておくしかない</p><p>克子パン店のメンバーだけの昼食会だからごめんねーっ</p><p>ファンを振り切って、可奈センパイは作業場に入ってくる</p><p>はい、ヨシくんもご飯にしましょっ</p><p>メグが、食事の用意をしてくれる</p><p>雪乃お茶飲む</p><p>もらうわ</p><p>うん、わだかまりなく会話している</p><p>この２人もなかなか仲良くなってきたよな</p><p>雪乃これ、試作品</p><p>オレは、午前中に焼いておいたパンを取り出す</p><p>ああ、ありがとちょっと、甘い物が欲しかったのよねーっ</p><p>雪乃は、オレが出した菓子パンを見て、ニヤッと微笑む</p><p>ちょっと、ノブ雪乃さんだけなの</p><p>可奈センパイが、不満そうにオレを見る</p><p>ちゃんと、全員分あるからっご飯の後でね</p><p>オレは作業台の横に蓋をして置いてあったパッドを開いて、見せる</p><p>さっすが大好きっノブっ</p><p>嬉しそうに、可奈センパイは笑った</p><p>あのアーニャが来て、オレたちと売り子を手伝ってくれた日から</p><p>まだ１０日も経っていない</p><p>しかし、この１週間強で</p><p>オレのパン屋は大変貌を遂げていた</p><p>まず</p><p>以前は１年の突然婚約した変な男が、婚約者の子とやっている変なパン屋という風にしか一般生徒に認識されていなかった、オレのパン屋は</p><p>今は、ただ克子さんのパン屋と、みんなに呼ばれている</p><p>克子姉が、生徒たちの前に姿を現したことはそれぐらいインパクトがあったのだ</p><p>美人だし、明るいし、気さくだし高校生たちより、ちょっとだけ年上の２１歳というのが、また良いらしい</p><p>男子生徒にも、女子生徒にもすごい人気だ</p><p>そして克子姉は、オレの所属するパン技能士コースの講師ということになっているわけで</p><p>今までオレのパン屋で売っていたオレが作ったにしては、ちょっと美味すぎるパンは、全て克子姉が製作していたものだと認知された</p><p>ちょうど瑠璃子やアニエスたちが作ってくれている５０円安いパンのシリーズを売り出したところだったから</p><p>そっちの手順が簡単そうなパンが、オレの作っているパンということになった</p><p>そう考える方が、みんなのイメージに合うらしい</p><p>やっぱり、４月まで普通の高校１年生だった男が、突然、高度なパンを作り出すのは一般生徒からすれば、相当、気持ち悪かったみたいだ</p><p>なーんだアレは克子さんが作っていたんだと納得した途端、売れ行きが今までよりも良くなった</p><p>もっとも、５０円安いパンは、全部オレの製作ということになるとそれはそれで、また売れなくなりそうだから</p><p>そっちは、オレ１人でなくメグや寧も作っているという噂を流した</p><p>まあ、この大量のパンをオレが１人で作っているとは思ってもらえないだろうから</p><p>むしろ、みんなで作っているというより</p><p>作業の中の力仕事だけ、オレがやっているんだと思われているみたいだ</p><p>まあ、オレとしてはどう思われても、パンが売れてくれればそれでいいんだけれど</p><p>瑠璃子やアニエスが、こんなにパン作りにハマるとは思っていなかった</p><p>毎日、喜々として５０円安い方のパンを作ってくれている</p><p>マナや月子、ヨミやルナも手伝ってくれるし</p><p>あ、コヨミちゃんもパン作りだけは参加してくれるな</p><p>お屋敷に住まわせてもらっているからと気にしているんだろうか</p><p>いや、それはそれで良いことなんだろう</p><p>コヨミちゃんだけでなく、他の子たちにとっても</p><p>一緒に何かをするということ</p><p>それが自分たちの家が収益に繋がっているということは</p><p>良い影響を与えるはずだ</p><p>いずれにしてもオレ１人が、踏ん張るよりも</p><p>家族みんなで頑張れる方が断然良い</p><p>ううん、何でもないよこの卵焼きは、多分、マナだな</p><p>ええ、あの子最近研究しているみたいだから</p><p>とにかく安いパンの方を、あの子たちに任せられるので</p><p>オレは、より作り方の難しい新しいパンをどんどん克子姉に習うことができる</p><p>パン業務に関しては、全て良い方向に進んでいると言えるだろう</p><p>あれれっ雪乃っあなたっ</p><p>突然、メグが叫ぶ</p><p>何よ、恵美口に食べ物を入れたまま、大きな声を出さないでよ行儀が悪いわよこのバカが真似したら、どうするの</p><p>オレはそんな真似はしない</p><p>だって、雪乃あんた、３時間目で早退してテレビ局に行くって言ってたわよねっ</p><p>それで４時間目の数学の授業いなかったじゃないのっ</p><p>そ、そう言えばそうだ</p><p>あ、あれ嘘だから</p><p>平然と雪乃は言う</p><p>数学の授業受けたくなかっただけだからでも、テレビ局へ行くのは本当よ午後からねもうすぐ、香月セキュリティ・サービスの人が迎えに来るわ</p><p>あ、あんたねぇ</p><p>くくくっ雪乃さん、やるぅ</p><p>可奈センパイが笑う</p><p>ホント自由でいいわよね、あなた</p><p>そうでもないわよお腹が大きくなってきてるから</p><p>ケロッとした表情で、雪乃は答えた</p><p>そういうブッ太いところ、あたし好きよっ</p><p>可奈さん褒めたりしないで下さいっ雪乃が図に乗りますからっ</p><p>まあまあ、そんなに怒らないでよあたしは、恵美みたいに大学に進学したりはしないんだからさっだいたい、この高校だってホントに卒業できるか判らないんだし</p><p>でも勉強だけは、できる時にしておいた方がいいと思うわ</p><p>そうかしらフランシーに聞いたけれど、高校を卒業してからサイン・コサイン・タンジェントなんて使ったことは一度も無いって言ってたわよ</p><p>底辺✕高さ÷２とかなら、覚えておいても損ではないかもしれないけれどさ関数とか微分・積分とかって、そもそも何に使うものなの</p><p>オレも知らない</p><p>高校ってさ人生で役に立たない余計なことをいっぱい教えている気がするわ</p><p>雪乃がそう言うと</p><p>ニホンの高校教育の数学や化学や物理なんかああいうのを全部、ちゃんと理解している人は、１５０年前なら大学の博士レベルなのネケンブリッジやオックスフォードの教授として、大学生に講義できるレベルの知識なのヨ</p><p>イーディが、入って来る</p><p>逆を言えば１５０年前のトップ・レベルの専門知識を全ての高校生に教えているのダカラ、恐ろしいネ</p><p>理系の授業だけじゃないわよ歴史とかだって、何だっけネンネンダイダイ死罪の法とか覚えていても、意味ないわよ日常生活で使わないんだから</p><p>ユキノ墾田永年私財の法ネ</p><p>アメリカ人に指摘された</p><p>まあ、そういうのは教養ダカラ知らないより、知ってた方がいいってこともアルと思うヨ</p><p>イーディも座って、食べろよ</p><p>うんDarling</p><p>メグやイーディは午後の授業がある</p><p>オレは、職業コースだからパン工房の片付けを優先させてもらえるけれど</p><p>ああ、寧もだ</p><p>オレは席を立って売り場の方を覗き込む</p><p>まだ随分お客がいるな</p><p>さすがに、さっきよりは減っているけれど</p><p>克子姉と寧の２人で、何とか応対している</p><p>あ、大丈夫ご飯食べたら、すぐに交代するわよ</p><p>可奈センパイがオレを見て、そう言ってくれた</p><p>ホントノブは心配性なんだからっちゃんと、あたしたちも判ってるから</p><p>オレは席に帰り食事に戻る</p><p>しっかし克子さん、凄い人気よねこりゃ、あたし寧さんにも、克子さんにも抜かれて、全校ランキング３位になっちゃったかも</p><p>可奈センパイは、おどけて言う</p><p>そんなことないよ克子姉もヤッちゃんも、イレギュラーな存在だからやっぱり、うちの高校のアイドルは、可奈センパイなんだと思うよ</p><p>そうよね可奈さんは正統派だものね</p><p>雪乃も、オレの意見を肯定してくれる</p><p>そうネカナは、CUTEネSWEETな美人さんネ</p><p>イーディまで</p><p>なあに恥ずかしいわよっもおっ</p><p>可奈センパイは、照れて笑った</p><p>しかし実際の話</p><p>オレたちのパン屋が、この一週間で大盛況になったのは</p><p>可奈センパイのお陰なことも多い</p><p>克子姉というこのパン屋、そのもののイメージ・キャラクターとなる人材が、表に出るようになったことも大きいけれど</p><p>今までの、パン屋のメンバーは</p><p>オレも、メグも、寧も、イーディも</p><p>一般生徒たちからすれば何なんだあいつらという存在だった</p><p>高校１年なのに、婚約したオレとメグはスキャンダラスなイメージが強いし</p><p>金髪を黒髪にしたとはいえ寧は、恐ろしい不良少女として知られていたし</p><p>イーディは、褐色の肌の暴力戦闘美少女留学生として人々を驚かせ続けている</p><p>オレたちを日常的に良く知ってくれているうちのクラスの連中や、メグの陸上部の人たちならまだしも</p><p>普通の一般生徒たちからは少々、浮いた存在だ</p><p>オレがパン屋を始めたことだって冷ややかな眼で見ていた人も多かったろうし</p><p>だけど可奈センパイは</p><p>普通の女生徒として、もう１年半もこの学校に通っているし</p><p>テニス部の美少女として、みんなによく知られている</p><p>そんな可奈センパイがオレのパン屋を手伝ってくれるということは</p><p>一般生徒たちに対して、オレたちが変すぎる人間ではないという保証になった</p><p>もちろん、元々の可奈センパイのファンも寄って来てくれるし</p><p>まあ確かに、あたしと寧さんと克子さん３人美女が並ぶのは壮観よねっるんっ</p><p>アレレアタシも美少女戦士のハズなのネ</p><p>あああ、ごめんなさいっそうね、イーディさんも美人よっ</p><p>慌てて可奈センパイは、そう言った</p><p>恵美こういう時は、無理でもあたしも美人ですって言っておかないと</p><p>バカね可奈さんも冗談で言っているんだからあんたも、お付き合いで参加しておくべきなのよっこういうところで、真顔になるのは余計、ブスになるわよっ</p><p>そう言うあたし自身はちゃんと、可奈さんたちと張り合えるだけの美人だと思っているわよ自分のことも</p><p>あたしは雪乃みたいに美人じゃないもの</p><p>あっそじゃあいいわよっあんたも恵美を甘やかさないでねっ変に優しいことを言ったら、イーディをけしかけるわよっ</p><p>ウンアタシが怒るネDarlingここは、甘やかしちゃいけないトコロなのヨ</p><p>メグは、ササッと食事を終えて</p><p>寧お姉さん、交代しますっ</p><p>売り場の方へ、行ってしまった</p><p>あ逃げた</p><p>何なの恵美ちゃんだって可愛いじゃないの磨けば光るわよ、あの子</p><p>すでに磨き上がってピカピカ輝いている人が、廻りにいっぱいいるカラアレもコンプレックスなのネ</p><p>イーディは、溜息を吐く</p><p>はあ、くたびれたっとご飯、ご飯っヨッちゃん、お腹空いたよっ</p><p>寧が入って来る</p><p>あらら確かにピカピカだわね</p><p>寧の美貌を見て可奈センパイが、苦笑する</p><p>寧には意味が判らないらしい</p><p>いいから、こっちに座ってヤッちゃん</p><p>オレは、寧に声を掛ける</p><p>しっかし克子お姉ちゃんもパン屋も大人気だけれどさ</p><p>食事しながら、寧が言う</p><p>だからって、ヨッちゃんに続いて自分もパン技能士コースに入りたいっていう生徒は出て来ないんでしょ</p><p>そういう生徒が居るという話は聞いたことがない</p><p>それはさみんな、高校生でもう自分の人生を決めたくはないのよパン屋さんのコースは、パン屋さんになることしか教えてもらえないわけでしょ</p><p>他の可能性を全部捨てて今から、パン屋だけに集中しろってのはね</p><p>ジッちゃんは、良い勉強だから頑張れって言ってくれたけれどな</p><p>ジッちゃん誰</p><p>みすずと瑠璃子のお祖父さんだよ</p><p>オレの説明に</p><p>香月家の今の当主だよ日本の政治と経済を自由に動かせちゃう、裏の大権力者</p><p>頷く可奈センパイ</p><p>そんな方をノブは、ジッちゃんて呼んじゃうんだ</p><p>だってみすずたちのお祖父さんだからさ</p><p>ミィちゃんとルリちゃんとの関係も公認だからねヨッちゃんの場合</p><p>はぁぁ、ホントノブって、底抜けよねすっごい子なんだものまったく</p><p>可奈センパイは溜息を吐く</p><p>こうやって、自分の店を持って原価から計算して、製品の製造も販売も自分でやるなんてなかなか経験できないことだから、一生懸命やれって言われたよこんな風に試行錯誤しながら、色々トライできるのは学生のうちだけだからって</p><p>本当に職業として店を出したら</p><p>もっともっと色々な責任を背負っていかないといけなくなる</p><p>お客様に対する責任</p><p>同業者に対する責任</p><p>人を雇えばその人たちに対する責任</p><p>やってみたけれど、ダメだったでは許されない</p><p>確実に、日々、お金を稼いでいくことができなければ</p><p>家族を養うことができない</p><p>この間ジッちゃんが話していたんだけれど</p><p>徳川幕府の最後の将軍徳川慶喜っていう人は、将軍になるまで自分の領地を経営したことが無い人だったんだって</p><p>そんなことを言っていた</p><p>徳川慶喜さんは、一橋家の出身なんだけれど一橋家は徳川将軍家を補佐する家柄だから、自分の領地はなくて、将軍家から家禄を貰っていたんだってさ</p><p>でも、そういう自分の領地があって、領民が居て、自分がちゃんと統治しないとみんなが困るっていうような経験をしてきていない人が、最後の将軍になったことが、徳川幕府にとっては良くなかったってジッちゃんは言ってたよ</p><p>確か大阪から、１人だけ江戸に帰って来ちゃうんだよな</p><p>臣下たちを置き去りにして</p><p>そうネ江戸城の無血開城は、良かったケレド幕府にシンパシーのある人を全員無視して、静岡に蟄居しちゃったノネそれで戊辰戦争になって、多くの人が死んだんだからある意味、無責任な人なのネ</p><p>そういうことにならないようにオレのこのパン屋みたいな小さいものからでも、ちゃんと経営してみて色んな経験を積んでおけって言われたよ</p><p>ノブそれって</p><p>可奈センパイの言葉を寧が遮る</p><p>シッヨッちゃんは、まだ気付いていないんだからっ言っちゃダメだよっ</p><p>何のことだ</p><p>香月家とその企業グループは徳川幕府以上に、大きいんだからねっ</p><p>いや時代が違うんだから</p><p>比較する対象には、ならないと思うけれど</p><p>あたしノブから、一生離れないわ</p><p>それが良いネとりあえず食いっぱぐれは無いと思うヨ</p><p>それ以上にワクワク、ドキドキすることばっかりだよっ</p><p>イーディと寧はそう言った</p><p>寧が話を変える</p><p>可奈ちゃんのテニス部の後輩の子のことなんだけれど</p><p>最近の父は、日によってボケが酷くなります</p><p>今日は酷かった</p><p>父あのあそこにある、あの、アレにアレを買いに行きたい</p><p>私全然判らない</p><p>通りの名前も、ビルの名前も、お店の名前も、買いたい物の名前も全部、出て来ない</p><p>とりあえず、一緒に出掛けてみると</p><p>父が行きたい場所は、１００円ショップでした</p><p>父いや、屋号が出て来ないだけだよ</p><p>屋号じゃねえっ</p><p>帰りに、コーヒー店で</p><p>私じゃあ、ちょっと記憶力チェックをしよう</p><p>父面倒臭いよ</p><p>私いいからじゃあ、山手線の駅名</p><p>父ああ、それなら</p><p>なぜか、これはスラスラ出て来る</p><p>品川から秋葉原までは</p><p>父上野の手前が、判らん</p><p>御徒町は、忘れてしまったらしい</p><p>私でも、それだけ覚えていたら充分だよ</p><p>父そうだよ充分だよ</p><p>私じゃあ、今度は内回りをやってみようか</p><p>父は</p><p>私品川から新宿方向</p><p>何と、こっちは全然ダメでした</p><p>大崎、五反田、目黒、恵比寿、渋谷、原宿、代々木</p><p>全部、名前が出て来ない</p><p>父いや、そっちはあんまり行ったことがないから</p><p>私いや、あんた新宿の会社に４０年勤めていたじゃないかっ</p><p>私は人の生まれ変わりなんて無いし</p><p>死んだら、魂は生前の記憶を全て失ってしまうのだと思います</p><p>私の祖母は、２人とも呆けてしまって</p><p>私が誰だか判らなくなって、亡くなったので</p><p>私のことを忘れてしまった人が、私を天国から見守ってくれているとは思えないのです</p><p>父もそのうち、私を忘れてしまうのでしょうか</p><p>写真家のアラーキーさんが、こう書いていました</p><p>家族と写真を撮っておきなさいどうせ、みんな忘れてしまうのだから</p><p>798．1週間後　その３</p><p>つまりテニス部１年の喜代原愛ちゃんのことなんだけれどさ</p><p>昼食の途中で、寧が突然オレに言う</p><p>えー、１週間にわたる詳細な事前調査の結果裏社会との接触は、何も無い子だと判明致しましたっ</p><p>お父さんは普通のサラリーマンだし、お母さんは専業主婦カルチャーセンターの講習会に通っているけどあ、講師じゃなくって、受講生の方ね交友関係も問題無し</p><p>そんなの調べたの</p><p>あたしじゃないよ香月家の香月セキュリティ・サービスっていう、警備部門の専門家がねほら、今のヨッちゃんはＶＩＰだから何かヤバイ勢力が絡んでいる子だと、マズいんだよね何をするにしても</p><p>関西ヤクザたちと香月家の抗争は水面下で続いている</p><p>そういうチェックはきちんと、やっておくべくなんだろうな</p><p>それで、あたしが愛ちゃんの話をしてから１週間、間を置いていたわけ</p><p>そういうことっていうか、この１週間がなかなか重大だったのよんっ</p><p>ほんの８日前に都心のホテルでの対決があったばかりだから</p><p>関西ヤクザたちだって、香月家の弱点を必死に探しているはずだ</p><p>オレが、この高校に通っているということを突き止めたらオレの近くの人間に接触を試みるかもしれない</p><p>それどころか、スパイを潜入させてくることだって充分に考えられる</p><p>ただ、オレの高校は、ミナホ姉さんによって、完全に統治されているからおかしな行動をする人間が居れば、すぐに判るけれど</p><p>校内に張り巡らされた盗聴・盗撮ネットワークは伊達ではない</p><p>一応、言っておくけれど可奈ちゃんの時も、事前調査はしたよっそれから、可奈ちゃんも今は、香月セキュリティ・サービスの警備リストに入っているから</p><p>と、言っても２４時間、誰かに見張られているっていうことじゃなくって可奈ちゃんの携帯の位置情報を、常にチェックしているのかなそれで、何か異変があった場合は、屈強な警護人部隊が救出に行くからねっもちろん、時々は陰から様子を見ていたりもするんだろうけれど</p><p>可奈センパイは、唖然としている</p><p>て、ことはあたしがもし、男の子と２人っきりで歩いていたりしたら、報告されちゃうわけ</p><p>えでも、昨日、可奈ちゃんが駅前のデパートで一緒に居た人は、従兄のお兄さんでしょ大学２年生の</p><p>寧はニヤッと微笑む</p><p>用件は従妹のお兄さんのお友達が、可奈ちゃんのことを写メで見て気に入ったから、一度、会ってみたいっていう話だったけれどちゃんと、可奈ちゃんは断ったじゃんかっ</p><p>ままあね</p><p>ビビッている可奈センパイに、雪乃は</p><p>そんなことぐらいで驚いてたら、やってられないわよ香月セキュリティ・サービスなんて、悪のスパイ組織そのものなんだから</p><p>雪乃は先週まで、香月セキュリティ・サービスの寮で暮らしてたもんな</p><p>２４時間監視されていたから誰よりも、香月セキュリティ・サービスの恐ろしさをよく知っている</p><p>もちろん、可奈ちゃんは彼氏とか作ってもいいんだよ誰と恋愛するのも、可奈ちゃんの自由ただそうなったら、ヨッちゃんやあたしたちとはお別れってことになるだけ</p><p>寧は、笑顔のままそう言う</p><p>もう、しばらくしたら可奈ちゃんにだって、香月家の知り合いになりたいっていうだけで近寄って来るような人が現れることになるから</p><p>ミィちゃんやルリちゃんそれに、２人の相手であるヨッちゃんには、それだけの価値があるってこと</p><p>寧は真顔で、可奈センパイを見る</p><p>可奈ちゃんの従兄のお兄さんの友達っていう人も今、香月セキュリティ・サービスが調べているよまあ、変な繋がりは出て来ないと思うけれどでも、今後は何が起こるか判らないからね</p><p>懸賞に当選しましたとか、そういうのも気を付けてネ敵はありとあらゆる手段を使って、近寄って来るネ</p><p>イーディも言う</p><p>そうそう無料ですから差し上げますなんてのは、断ってねあるいはあたしたちに渡して盗聴器とか入っている可能性があるからそんで何か、欲しい物があったら、気軽に言ってよよっぽどの物じゃない限りは何でも、可奈ちゃんにプレゼントするから</p><p>カナはもう、宝くじを買う必要は無いのネもう大当たりしているカラ</p><p>変な人から、物やお金を貰うなそんな半端な金額は、香月家が出してやるってこと</p><p>不満そうに、そう言った</p><p>違うよ払うのは、オレだから</p><p>可奈センパイは、オレを見る</p><p>可奈センパイは、オレの女なんだからオレが払うしかないだろうオレは今、金が無いから取りあえずは、立て替えてもらうしかないけど</p><p>いや、可奈センパイだけじゃなくって他の子たちも、みんなそうだよもう、とんでもない額を借りているんだけれど必ず、全部、オレが働いて返すから</p><p>だからこうやって一生懸命、パンの作り方を覚えているんじゃないかっ</p><p>でもパンなんて、１００円、２００円のモノじゃない</p><p>ああ、どれだけオレがパンを作って、売っても</p><p>ミナホ姉さんに借りている莫大な金額は返せないかもしれない</p><p>だけど、取りあえず何か１つでも、商売の種になることを覚えないとさ</p><p>オレはバカだからさ商売っていうのが、どういうものなのか自分の肌で理解しないと、先に進めないと思うんだよ</p><p>ノブ、本気なのね</p><p>可奈センパイはオレの眼を見て、そう言った</p><p>判った香月家や香月家のお嬢様たちの後押しがあってもノブは、地道にやってくつもりなんだ</p><p>うんオレ、要領良くはできないから</p><p>ううん大人だと思うわノブのそういうところは</p><p>あたしの負けお金やモノについて、妙なワガママは言わないわよこのまま、ノブと一緒に居る方が楽しいと思うし</p><p>と、笑って言ってくれたが</p><p>ううん可奈ちゃんには、ワガママ言ってもらいたんだよっ</p><p>香月家ミスズやルリコにも、メンツがあるネカナに物質的なことでガマンを強いるのは、あの子たちが嫌がるのネ</p><p>名家の娘であり、お金や社会的な地位については不自由していないからこそ</p><p>可奈センパイの物質的な欲求ぐらいは叶えないと</p><p>みすずや瑠璃子の気が済まなくなる</p><p>ダカラ人助けだと思って、ワガママ言ってネ大丈夫帳尻は、アタシたちのDarlingが合わせてくれるカラ</p><p>イーディは、アタシたちという言葉を強調した</p><p>判ったわお嬢様たちが、それで満足してくれるなら色々と要求させてもらうわよっ</p><p>可奈センパイは納得してくれた</p><p>どうせ、あたしの欲しがるモノなんて香月家のお嬢様からしたら、大したモノじゃないんでしょうし</p><p>可奈センパイは普通の女の子だ</p><p>ブランド物を欲しがったって数万円で買える範囲のものでしかない</p><p>本当に超一流のブランドは広告なんて出していませんから、一般の方々には知られていませんって、みすずが言っていたな</p><p>そうネ一般の人が欲しがるような高級ブランド商品はミスズたちの様な家柄の人たちが、手にすることは無いノネ</p><p>一般の人でも買えるようなモノを名家の人たちか、公の場で使うわけにはいかないもんね</p><p>イーディと寧が言う</p><p>どうしてみすずさんたちでもケリー・バッグやバーキンを持って出掛けてもいいんじゃないの</p><p>他の人と被るとみっともないんだよパーティとかの席だとさ</p><p>寧が苦笑して、答える</p><p>カブる</p><p>同じモノを他の人が持っているとさ香月家のお嬢様と一般の女性が、同じモノを持って同じ会場に居るっていうのは空気が悪くなるわけ女は、そういうのすっごく気にするからだから、ミィちやんたちは超高級ブランドの特注品の一品モノを持って来るべきなんだよ世界に１つしかないものなら被りようがないからねっ</p><p>あたしなんてブランド品なら、誰と被ってもいいけれどね</p><p>可奈センパイが、ハァと息を吐く</p><p>だからそれぐらいの要求は幾らでもしてよっ</p><p>そうねそれじゃあ、そうさせてもらうわ</p><p>可奈センパイも、クスッと笑った</p><p>そうなのよねえ女って被るのを嫌がるわよねえ</p><p>ほら、あたしが一緒にテレビをやっているフランシーって居るでしょオカマの</p><p>ああオカマのコラムニストか</p><p>あの人が言ってたんだけれど他の番組に出た時に、共演者のオバサンの演歌歌手から衣装が被っているから、着替えてくれって言われたんだって色は違うのよフランシーは緑で、そのオバサンは赤系だったらしいからそれで、フランシーが何が被っているんでしょうかって聞いたら、そのオバサン衣装の形とイメージがって答えたんだって信じられるフランシーは、オカマ・キャラよ女言葉で女装しているけれど中身は、オジサンなのよ中年男性よオバサンの演歌歌手と被りようがないじゃないっ</p><p>ちなみにそのオバサン歌手って誰</p><p>＊＊＊子</p><p>雪乃は、オレの知らない名前を上げた</p><p>ううーんその人ならフランシーさんと、被ってないことないかも</p><p>ええーっだって、フランシーはオッサンよっあたし、男子便所に入っていくところを見たものっ</p><p>可奈センパイの言葉に、雪乃は叫ぶ</p><p>でも＊＊＊子なら、男のトイレに入ってっても、あたしは驚かないなあ</p><p>本業は演歌歌手なのにフランシーさんをライバル視しているのは、どうかと思うけどね</p><p>呆れた口調で、可奈センパイは言った</p><p>ところで雪乃もさ、今度の放送から服を着てテレビに出ることになったんだろ</p><p>オレは話を変えた</p><p>雪乃のテレビでの妊娠報告と、オレたちとの和解の結果</p><p>４ヶ月間ずっと、マイクロ・ビキニだけでテレビ出演させられてきた雪乃もちゃんと洋服を着ることが許されることになった</p><p>そうなんだけれどほら、それで視聴率が落ちると困るじゃない</p><p>あたしの番組はさあたしの水着姿で、今までもってたわけだからさ</p><p>いきなり、あたしが服を着てドスーンて視聴率が下がったらマズイでしょ</p><p>でも段々、お腹が大きくなっていくしさこれから寒くなるんだから水着のままで風邪を引いたりしたら、お腹の子にも悪いだろ</p><p>そうなのよねえだからあたし、少しずつ着ていこうかと思ってさ</p><p>少しずつ</p><p>例えばさ今週は、ビキニに靴下右だけとかさ来週は、靴下左翌週はさらに腹巻きが追加とか毎週、少しずつ服が増えていくロールプレイングゲーム的な発想で</p><p>どんな発想だ</p><p>そんなことするよりゲストに水着のアイドルとか呼んだら雪乃さん的には、女の子は自分だけの方がいいのかもしれないけれど</p><p>そういう考えは無いんだけれどさあたしの番組は今まで、あたしが大暴れしたせいで、出たがるタレントがいないのよねえ</p><p>スナッチとフランシー以外、出演者が定着しなかったんだもんなあ</p><p>でも、それはお笑いとかのタレントだったでしょあたしもあなたの番組、ずっと観ているけれどアイドルとか、グラビアモデルとかは、一度も出演したことないんじゃない</p><p>そう言えばそうかもでもそういう子たちが、出てくれるかしらあたしの番組よ</p><p>雪乃お前が自分でそう言うのか</p><p>出るでしょ雪乃さんの番組視聴率は良いんだし女の子のタレントの方が、ハングリーで根性があったりするんじゃないのすでに人気のある国民的アイドル・グループの人なんかは断ってくるかもしれないけれど</p><p>うーんそっか判ったわ今日、ちょっと、スナッチとフランシーに相談してみるありがとねっ可奈さんっ</p><p>雪乃は、可奈センパイに礼を言った</p><p>あのさ雪乃っち</p><p>雪乃っちの番組ってそもそも、スポンサーが付いていないんだからさ視聴率とか、関係ないんじゃないの</p><p>雪乃のテレビ番組はキョーコさんの脅迫に、テレビ局が屈したという形で始まったから</p><p>スポンサーなんていない</p><p>コマーシャルも公共広告機構のＡＣのものさえ流れない</p><p>１時間ずっとダラダラ、雪乃とスナッチとフランシーが喋り続けるという異色な番組だ</p><p>ていうか、雪乃何なら、もう止めてもいいんだぞ</p><p>オレが頭を下げるからさ</p><p>あ、可奈センパイはオレたちとキョーコさんの関係は知らないんだ</p><p>というより、知られたら困る</p><p>可奈ちゃん雪乃さんが出ているテレビ局のオーナーも、今は香月家だよ</p><p>寧が上手くフォローしてくれた</p><p>あのテレビの経営権は白坂家から、ジッちゃんが奪取したから</p><p>ああマスコミ界にも、影響力があるのね</p><p>何とか可奈センパイを誤魔化せた</p><p>あたしは、止めないわよ</p><p>雪乃はオレに言う</p><p>どうしてだって</p><p>雪乃のテレビ出演は雪乃を殺したり、海外に売り飛ばしたりする代わりに</p><p>晒し者にするというミナホ姉さんの下した処罰だった</p><p>でも、ミナホ姉さんは　雪乃に対しても、もう悪感情は持っていないと言ってくれた</p><p>家族に雪乃が加わることを許してくれた</p><p>ミナホ姉さんの白坂創介への復讐は終わったんだ</p><p>雪乃の刑罰も終わりにするべきなんだ</p><p>あんたのパンと同じよ</p><p>あたしは、これで自分が生きていく道を切り開いていきたいのよ</p><p>今のあたしにはテレビなんていう、いい加減な世界ぐらいしか、お金を稼いでいく場所が無いから</p><p>雪乃の父親の犯した犯罪とその悲惨な死</p><p>雪乃自身の恥ずかしい映像</p><p>それらは全ての日本人に知られている</p><p>いや、ネットを通して全世界に</p><p>せっかくユーメージンになったんだからさこれで稼いでいくしかないでしょあたしはあんたの世話になるだけの生活なんて、ゴメンだからねっ</p><p>雪乃はテレビの世界で生きていくことに、腹を括っているんだ</p><p>そういうことなら応援するよ</p><p>当たり前よあんたが、あたしを応援しなかったら誰が応援するのよっ</p><p>ところで可奈ちゃんは、何で雪乃っちが、あたしたちのメンバーになっているのか一度も聞かないよね</p><p>先週から雪乃は、こうして当たり前のように、昼休みをこのパン工房の中で過ごしている</p><p>それは聞かない方がいいことなんじゃないかって思ったから</p><p>可奈センパイは、苦笑した</p><p>もうさノブの周りのことはさ、一々、聞いていくとビックリし過ぎて腰が抜けちゃいそうだからさ</p><p>そしてオレと雪乃を見る</p><p>ノブと雪乃さんの話している様子がとっても、自然だからあたしが横から見ていてもねだからあえて、詳しいことを聞くこともないかなあって</p><p>可奈センパイはバランス感覚に優れている</p><p>余計なことをして、空気を乱したりはしない</p><p>まあ、ノブや雪乃さんが話したいんなら、そのうち聞くわあたしは雪乃さんも仲間なんだなって思っているからそれで問題ないし正直、カラッとしていて面白いわよ、雪乃さんはホントテレビのまんまなのね</p><p>親がどんな人間かなんて、関係無く</p><p>テレビ放送を通じて、雪乃のファンは増えている</p><p>もちろん白坂創介の悪行を知ってあんな男の娘は許せんとインターネットで攻撃している人たちもまだまだいるけれど</p><p>この学校の生徒たちやクラスの連中も雪乃をどう扱うべきか、戸惑ったままだ</p><p>テレビを通じて雪乃が、悪い人間じゃ無いことは</p><p>明るくてサバサバとして女の子なんだってことはみんなに伝わっている</p><p>パン工房の裏口の呼び鈴が鳴った</p><p>寧が裏口に仕掛けられた監視カメラを起動させる</p><p>そこに映ったのは</p><p>あああたしのお迎えよ</p><p>香月セキュリティ・サービスの木下さんか</p><p>今日は、木下さんが雪乃の警護役なんだ</p><p>オレが開けるよ</p><p>オレは裏口のドアを開ける</p><p>お迎えに上がりましたーっ</p><p>木下さんは、パン工房の裏口に車を横付けにしていた</p><p>相変わらず、長柄武器のフレイルを剥き出しでガッチャガッチャ鳴らしながら、歩いている</p><p>外見が極めて可愛らしい木下さんだから見逃してもらえるんだろうけれど</p><p>普通の人なら、ちょっと君、何を持っているだねと警察官に職務質問されるはずだ</p><p>さて、じゃあ、あたしは打ち合わせに言ってくるわ</p><p>雪乃が席を立つ</p><p>夕食までには戻るからそれと</p><p>雪乃は、ジロっとオレを見る</p><p>テニス部の何とかって子の結末は後でちゃんと聞かせてもらうからねっ</p><p>ちゃんとビデオ撮っておくネ</p><p>イーディが、クスクスと笑った</p><p>◇　◇　◇</p><p>さて雪乃が退場して</p><p>アタシ売り場に戻るネメグミを押さえているから話を進めるネ</p><p>昼食を終えたイーディが表のパン売り場に戻る</p><p>売り子は、克子姉とメグだけで大丈夫だろう</p><p>克子姉は、昼休みが終わるまでは、休憩を取らずにずっと店に出ているし</p><p>克子お姉ちゃんには、良かったよね</p><p>パン屋のお姉さんでも高校生活を取り戻せたんだからさ</p><p>パン屋の売り場に立つようになってから</p><p>克子姉は、とても明るく、機嫌が良い</p><p>オレやメグたちにパン屋の運営の全てを任せて、裏に隠れていた時よりも</p><p>売り子としてでも、高校生たちと直接交流できるのが、本当に嬉しいらしい</p><p>男子生徒にも、女子生徒にも克子姉のファンが増えているし</p><p>まあ、それはそれで良かったということでテニス部の愛ちゃんの話に戻るけれどさ</p><p>可奈ちゃんこの１週間、例の柔道部のストーカー男の方は、押さえていてくれたんだよねっ</p><p>ああ、その１年生の女の子に、無理矢理交際を迫って</p><p>本人だけは、付き合っているつもりになって</p><p>女の子に、裸の写メを送って来いと執拗に迫って</p><p>あげくに、自分のチンコの勃起写真を送ってきたという</p><p>柔道部の勘違い男か</p><p>うんそっちはうちのテニス部の子たちで、愛ちゃんを徹底的にガードしているから朝も、帰りもね部員が、愛ちゃんの家まで着いてってるから</p><p>可奈センパイは答える</p><p>柔道男のメール攻撃は</p><p>そっちは、相変わらずバカみたいな、好きだぜ、愛してるだから、お前もオレに愛してるってメールして来いとかいつ、ヤらしてくれるんだとか、オチンチンの写真と一緒に</p><p>バカなのか、ヘンタイなのか</p><p>両方だな</p><p>そんで今日の首尾はどうなっているのっ</p><p>うん昨日、寧さんに指示された通り今日の放課後、その柔道男を呼び出すことになってるから</p><p>ヘンタイ男を呼び出す</p><p>あたしの名前で愛ちゃんが迷惑がっているから、ちょっと話がしたいって手紙を出したわうちの部員がそいつの教室に持ってってくれたから</p><p>寧は頷く</p><p>そんじゃあ決戦は、放課後だねっ</p><p>ぬふふふっと微笑む</p><p>あたしも岩倉さんに、メールしておいたからさっ</p><p>全て計画通りに進んでいるんだな</p><p>ヨッちゃん計画の詳細は、昨夜話したとおりこのまんま、進めちゃっていいよねっ</p><p>もう寧はオレに無断で、勝手なことをしたりしない</p><p>ああ進めてくれ</p><p>取りあえず柔道男の方は、どうしようもない</p><p>そっちは、岩倉さんに引き渡すとして</p><p>テニス部の愛ちゃんの方は</p><p>とにかく、会ってみないとどんな子か判らないから</p><p>映像だけは、見せてもらったから</p><p>確かに、可愛い子だというのは判ったけれど</p><p>まあ、それも放課後のお楽しみってことだよねっ</p><p>昔、劇場の裏方の仕事をしていた頃</p><p>とある女優さんのトークショーの仕事で</p><p>まあ、その女優さんのファンの人の集まりだったわけですが</p><p>会場にいらしていたお客さんの1人が</p><p>なんと、女優さんとたまたま同じ服を着ていました</p><p>同じブランドの同じ服</p><p>すると、その女優さんが</p><p>まあ、こんなこともあるのですねこれで、わたくしが、どれだけ安いものを着ているのか、みなさんにバレてしまいましたね</p><p>と、笑っていいました</p><p>会場にも、笑いが起きていたのですが</p><p>終演後、舞台袖でその女優さんが、年輩の女性のマネージャーに叱られていました</p><p>あなたはお客様に対して、何て失礼なことを言うのっあなたにとっては、安物の服かもしれなくてもお客様は、あなたに会うために目一杯、お洒落をして着ていらしたお洋服なのよっあの方が、どれだけ気恥ずかしい思いをなさったと思っているのっ</p><p>女性にとって、服が被るというのは大変なことなんだなと、その時に学びました</p><p>799.１週間後　その４</p><p>昼休みが終わっても、オレは1人残ってパン工房の片付けを続けた</p><p>食べ物を作る場所は、常に清潔で整理整頓されていないといけない</p><p>先週までは、パンは全て昼休みになる直前に焼き終えていたから、片付けも休み時間中に済ませてしまえたけれど</p><p>今は、昼休みの半ば過ぎに、第2弾のパンを焼いて出しているから</p><p>昼休み中に、全ての後片付けを終わらせることができない</p><p>まあ、オレはパン技能士コースということで、パン工房の仕事を優先させてもらっている</p><p>だから、5時限目の授業に遅れても先生に怒られたりはしない</p><p>その辺は、ミナホ姉さんが各先生に話を通してくれている</p><p>話してくれている、はずだったんだけれど</p><p>何、やってんだぁ、お前はぁっ</p><p>授業中の教室へ</p><p>後ろのドアから、こっそりと入ろうとすると</p><p>ジャージ姿の中年教師が、教壇からオレを睨む</p><p>キサマーッ今、何時何分何十秒だと思っているんだぁあああーんっ</p><p>ええっとこの先生は</p><p>この９月から、うちの高校に来た先生だ</p><p>始業式の時に、挨拶しているのを見た</p><p>ゲロッパ校長以下、白坂創介と繋がりのあった教師は夏休み前に、みんなビビって退職してしまったから</p><p>やっぱり、白坂創介の無残すぎる最期は衝撃的だったらしい</p><p>全部で６人ぐらい、一気に辞めたんだっけ</p><p>それを夏休み中に何とか、ミナホ姉さんが補充したっていうことで</p><p>何だぁ、黙っていないで答えろ、キッサマーああーッ</p><p>でも、この先生確か、２年の先生だよな</p><p>何で、オレの１年のクラスにいるんだ</p><p>１年生の授業は、担当していないはずだよな</p><p>あ、先生吉田はしょうがないんですこいつは、パン屋コースなんで</p><p>オレが答える前に田中が説明してくれた</p><p>ああ、ちょうど横の席に居てくれて助かった</p><p>あーあーあー、そういえばそういう生徒がいるって聞いてたわあーあーあー、それがキサマか、ガテンがいった合点承知の助左右衞門ああーっ</p><p>なぜ、語尾に必ず、怪鳥の雄叫びのようなああーッが付くんだろう</p><p>いやそれより</p><p>えっとこの見知らぬ先生こそ、オレのクラスで何をやっているですか</p><p>ああ、吉田今日、古文のニシヤマ先生が休みなんでこのナリモト先生が、代わりに授業に来たんだ</p><p>田中が、オレに教えてくれた</p><p>あー、そうだ、オレがナリモトだっ文句があるかっああーッ</p><p>まともな先生は、みんな普通に４月からそれぞれの学校に勤めているから</p><p>夏休み以降から、働いてくれるなんていうヒマな先生は、ロクな人がいないと嘆いていたけれど</p><p>なるほどなあ</p><p>オレの顔に何か付いているかぁぁ、ああーっ</p><p>いえ</p><p>しかし、何で</p><p>古文の先生が青いジャージの上下に、サンダル履きで</p><p>首からタオルを掛け、眼にはティアドロップ・タイプのサングラス</p><p>片手に竹刀を持っているのだろう</p><p>それで、今のこれのこの時間て何をやっているわけ</p><p>オレは、小声で田中に尋ねる</p><p>というのは</p><p>今は古文の授業中のはずなのに</p><p>オレのクラスの生徒たちは、全員、自分の机の上にカバンの中のモノを拡げていた</p><p>教科書やノートだけでなく弁当箱とか、携帯電話なんかまで</p><p>ああー、んんーっ今日は、オレ、ナリモトがキサマたちの古文の授業を行うーっ古文とは日本人の心の現れだぁぁっというわけで本日ただ今、キサマたちの持ち物検査を行っているのーであーるっそこんとこアンダスタァーンああーッ</p><p>古文いにしえのふみっ昔の人間の美しい心の叫びに触れるためには、キサマラも身も心も清らかぁになーってもらわんと、授業にならんっ心の乱れは、持ち物の乱れからーッッと、いうわけで持ち物検査だっ文句があるかっああーっ</p><p>全然判らん</p><p>ていうか、持ち物検査をしたがる先生って多いんだな</p><p>前にも居たような気がする</p><p>現在、オレは、このクラスの３分の１の人間の所持品を一通り確認したところであーるっ</p><p>オレはメグとイーディを見る</p><p>２人ともまだ荷物検査はされていないらしい</p><p>メグは困惑した顔を</p><p>イーディは、呆れ顔でニタニタ笑っている</p><p>すでに、マンガ本を６冊、携帯ゲーム機３台、ファション雑誌４冊その他、化粧品、アクセサリー、小物類、などなどなーどを応酬したこれらは全て、学業とは関係のないモノこれらは全て、ボッシュートにさせていただくっ文句はあるかぁぁッッGメンだぁぁッオレは、所持品Gメンなのだあああーっ</p><p>教室中を睨み付けるナリモト教師</p><p>ああ、物凄く不機嫌な顔で睨み返している生徒は所持品を没収されたのか</p><p>そっしてぇぇぇぇ速やかに全ての荷物も確認した暁には引き続き、第２ステージへ突入しないとならーんっのであーるッッ判るかぁぁっああーっ</p><p>第２ステージ</p><p>あの、先生あたしたちの携帯電話の中まで、チェックしたいとかやり過ぎですっ</p><p>女子の１人が、文句を言った</p><p>何だ、持ち物検査だけでなく</p><p>携帯電話まで、見ようっていうのかこのグラサン教師は</p><p>なーにおーッ黙らんかぁぁーいっキサマたちの生活の状況を全て、何から何まで丸っと事細かに知っておくことはーそれもまた、教師の仕事っそんなことは、もはやジョーシキッパッパラリララあああーっ</p><p>安心しろぉぉぉッッオレは、キサマたちの携帯電話のメールの一つ一つまでを詳細に確認しるつもりはなーいっただ、携帯電話の中に保存されている写真画像だけを全て見ーせーろーッ特にお前とお前ッッ見せんかーッ見せろーああーっ</p><p>ナリモト教師は、クラスの中でも可愛い女の子を指差す</p><p>写メ、ゲッツ</p><p>古文の先生、なんだよな</p><p>そんなのっ嫌ですっ</p><p>ゲッツと指差された女生徒が、大声で喚くっ</p><p>こんなのプライバシーの侵害ですっあたし嫌ですからっ</p><p>ナリモトは</p><p>ふ・ざ・け・る・なぁぁッッこんなプライバシー侵害もできないような世の中じゃ、オレは何のために教師になったのか、判らないではないですかぁぁッッ</p><p>こんなことをするために教師になったんだ</p><p>教員免許を取りながら教師として採用されず、ファーストフードのバイトをしながら、ひたすら教員募集の高校に応募を続けた７年と６ヶ月キサマたちには判るまいッッこのツラサッやぶさかでないッッるええーっ</p><p>あーっがるええーっに変わった</p><p>オレはなあ教師として、女子校生の前に立つというこの夢をだなぁぁ何度、諦めようと思ったことか特に、バイトリーダーになって時給が５０円上がった時などはくううううッッオレはなぁぁ、塾や予備校の講師の仕事すら眼付きが気持ち悪いという理由で、面接で落とされたオトコだぞっ１校、２校じゃないっ２０校は落とされた全て面接でぇぇ家庭教師派遣会社に至っては、君みたいな人は、うちの会社では派遣できないとまで言われたのーだぁぁッッ</p><p>こんな人しか、いなかったの</p><p>しかしマズイな</p><p>携帯電話チェックとかされたら</p><p>オレの携帯はみすずや瑠璃子の画像も入っているし</p><p>いや、エロい画像は、さすがに入れていないけれど</p><p>正直、こんなオッサンに見られるのは嫌だ</p><p>Darling、先に持ち物検査してもらえばいいのネ</p><p>イーディがオレに言った</p><p>センセイこのヨシダという人は、色々と学校に持って来てはいけないモノを持って来てイマスデス先に検査した方がイイノネッ</p><p>イーディは、オレを指してそう言った</p><p>ああーんそうなのかキサマー、そうなのかそこの留学生の言う通りかああーっ</p><p>そうなのネ留学生、嘘吐かないネっ</p><p>いや、イーディお前、留学生じゃないだろ</p><p>あ、でも</p><p>イーディが、こうやってニコニコ笑っているというのは</p><p>何か考えがあるんだろうけれど</p><p>まあいいっキサマぁぁっ机とカバンの中の物を全て、明らかにせぇぇぇいっ御用アラタメであーるっ神妙に致せっああーっ</p><p>何か、初めて古文教師っぽいことを言ったな</p><p>まあいいや</p><p>オレは、自分の席へ行って</p><p>カバンを開いて、中の物を出して行く</p><p>別に変なモノとか、持って来てないですよ</p><p>オレは普通に学校に来ているだけだし</p><p>マンガも雑誌も、ましてや化粧品なんて、持って来るはずがない</p><p>んっんっんーっ何だ、この本は</p><p>オレがカバンから出した本を、ナリモトは竹刀で突っつく</p><p>ああ、パン作りの教習本です</p><p>おおおーこの本は何だぁっ</p><p>それはパンの原価計算についての</p><p>ではではでーはこの本は、何であるのかぁぁっ</p><p>それはパン屋をやるための、法律関係とか営業許可の取り方とかの本です</p><p>パンに関するものばかりではないかぁぁッッ</p><p>ええ、オレパン技能コースですからっ!</p><p>当たり前だろ</p><p>それから、カバンの横のポケットから</p><p>単２の電池が出て来る</p><p>何だ、この電池はキサマ、このような電池を使用する、遊興マシーンを持ち込んでいるのかぁっいいや、そうに違いないっそこに直れっ成敗してくれるっ御成敗式目っ</p><p>違いますよっ</p><p>オレは呆れながら、単２の電池をギュッと手の中に握り込む</p><p>これは、こうやってギュッと握り込むものなんですよっ</p><p>握り込むとどうなるのであるかぁぁ</p><p>パンチ力が増します</p><p>これは美智に習った</p><p>ていうか、この電池も美智から、貰ったものだし</p><p>パンチ力パンではなくパンチかぁぁッッ</p><p>何が、そんなに変なんだろ</p><p>デビル・チョップは、パンチ力のあの、パンチ力かぁぁっ</p><p>いや、チョップなら、チョップ力でしょう</p><p>飛ばせ、鉄拳、ロケット・パンチのパンチかぁぁ</p><p>ああ、そうですねそのパンチです</p><p>オレは、ナリモトに頷く</p><p>あれ何で、クラス中がシーンとしているんだろう</p><p>ほら、こういうのを手の中に握り込んでおくと人を殴った時に、破壊力が増すんですよ</p><p>な、殴るのかキサマ</p><p>いや、オレは別に殴ったことはないですけれど</p><p>アタシはよく殴るネ</p><p>ダカラ、アタシも持っているネ電池ッ</p><p>そして、手の中から電池を出してオレたちに見せた</p><p>コレだと、街で職務質問されても捕まらないネ武器じゃないカラメリケンサックとかだと、ダメヨナイフとか棍棒トカモ</p><p>な、何なんだキ、キサマらは</p><p>ナリモトは何故か、ビビっている</p><p>先生、そんなに気にしないで下さいただの電池ですから</p><p>あ、ああそーなうんそーな確かにただの電池だわなキサマらあ、アレか、オレを驚かせようとしてわざと、そんなことを言ってみたのかいいや、返事はしなくていいそういうことなんだなそういうことだということにしておくオレとキサマの心の中ではあああーっ</p><p>ホントメンド臭い、オッサンだな</p><p>後、オレのカバンの中には</p><p>ゴトッ</p><p>うううーんき、キサマ何なのかねそれは</p><p>ブン殴り棒ですけれど</p><p>オレがいつも持ち歩いている</p><p>ゴルフクラブを、短く切り詰めた</p><p>ぶぶぶぶ、ぶんかだいかくめい</p><p>ブン殴り棒です</p><p>あれ、こういうみとが前にもあったような</p><p>デジャブ－か</p><p>すると、ナリモトは</p><p>あの、後学のために聞いておきたいのだがそれって、キサマ何をするためのものなんです</p><p>これはブン殴り棒なんですから人をブン殴るためのものなんじゃないですかね</p><p>それぐらい、名前から想像がつくだろう</p><p>バカなのか、この教師は</p><p>ほら、こうするんですよ</p><p>オレは、ブン殴り棒をビュビュッと振る</p><p>空気を切り裂くように</p><p>時々、美智やイーディとの稽古でも練習しているし</p><p>大分、手に馴染んできているよな</p><p>オレは、さらに数回、ビュンビュンと振り回す</p><p>あーそれで、あの、キミはその棒で殴るのかね人をよく</p><p>まさかこんなので、人を殴りまくっているわけないじゃないですか</p><p>本当に想像力とか無いんだろうかこの人は</p><p>でも何となく、その棒ヌヌっと歪んでないかぁぁ</p><p>ああ、それは前に殴った時に、少し曲がっちゃったんですよ</p><p>殴った</p><p>人を</p><p>工藤父の頭とか、思いっきりブッ叩いたよなあ</p><p>ガッという感触が、まだ手に残っている</p><p>でも、今年の５月の連休の頃のことですよバッカバカ殴ってたのは最近は特に人を殴らないといけないようなことは起きてないですし</p><p>そ、そうなのへー</p><p>ナリモトはおどおどと、オレから距離を取る</p><p>でもそのブンカ</p><p>うん、ブン殴り棒持って来るんだぁぁ毎日学校にぃぃ</p><p>当たり前じゃないですかだってほらいつ、ブン殴らないといけないようなコトが起きるか判らないわけですから武装は常にしていないと</p><p>そういうこと、起きるのキミの周りでは</p><p>いや、敵はいつどこから現れるか判りませんから</p><p>判らない人だなあ</p><p>あ、もちろん敵がピストルとかブン殴り棒じゃ対抗できないような武装をしていた場合は、闘わずに逃げますよ下手に、こちらが武装したままだと相手を刺激して、大変なっちゃう場合もあるしイーディ、そうだよな</p><p>そうなのネ</p><p>例エバこの教室のとこの戸から、敵が攻めてきたとするネ</p><p>ガッ</p><p>イーディが、手裏剣を投げるっ</p><p>ビィィィーンッッ</p><p>手裏剣は、教室の戸の脇の掲示板にズサッと刺さった</p><p>コンナ風に対応できるようにいつでも、闘うSTAND BYはしているノネ</p><p>ナリモトは唖然として、呟いた</p><p>なにこれ</p><p>まだまだ、アルヨーッこんなに、アルネ</p><p>イーディは、ジャラッと手裏剣を机の上に並べる</p><p>ナリモトは教室の出口の方へ、後ずさりしていく</p><p>ああ風よ、教えてくれあの素直な子供たちは、どこへ行ってしまったのか教師に大人しくセクハラされてくれるような、可憐な生徒たちはもういないのか</p><p>そんなの昔からいないのネッ</p><p>イーディが手裏剣を、ナリモトの足下に撃ち込むッッ</p><p>ヒィィィィィィッ</p><p>ソレデハ、お別れしまーしょっご機嫌うるわしゅるるるるるッッ</p><p>そのままピューっと全速力で、教室から逃げて行った</p><p>結局何だったんだ</p><p>教室中に大爆笑が起きた</p><p>男子生徒も、女子生徒も腹を抱えて笑っている</p><p>お、おい吉田っお前っ</p><p>笑いながら田中が、オレに言った</p><p>パン作りだけでなくいつ、お笑いの勉強もしたんだよっ</p><p>お、お笑い</p><p>また、お前そんなブン殴り棒なんて小道具まで用意して</p><p>ああ、２度目でも面白かったぜ</p><p>オレギャグでやっていると思われている</p><p>ていうか、やっぱり２度目か</p><p>持ち物検査で、ブン殴り棒を出したのは</p><p>はあこんなに吉田くんが、面白い人だとは知らなかったわ意外っ</p><p>山峰ちゃんも吉田くんのこういう面に惹かれたわけ</p><p>女生徒もそんなことを言い出す</p><p>もうさ、電池のパンチ力が増しますとか、キメ顔でもう、メッチャクチャおかしかったわよっ</p><p>そしたらイーディちゃんまで、電池を持っているんだもんっもう、カンベンしてよっ</p><p>冗談だと、思われているならそれでも</p><p>あ、あの皆さん先生がいなくなっちゃったんで、この後は自習ってことでいいわよね</p><p>学級委員としてメグが、みんなにそう言った</p><p>クラスの連中は、大きな声で返事をした</p><p>いいのネこれで</p><p>イーディが、オレにニコッと微笑む</p><p>じゃあ</p><p>いいやこれで</p><p>６時限目が終わり</p><p>ホームルームも終わる</p><p>うちのクラスの担任はミナホ姉さんから、別の教師に代わっていた</p><p>この先生は白髪の年輩の先生で</p><p>うちの高校には、２０年近く勤めている人だ</p><p>ミナホ姉さんは、オレとメグとイーディの居るクラスを昔から自分の知っている、信頼できる先生に託してくれた</p><p>さすがに、夏休み以降に雇った新任の先生に任せたりはしない</p><p>おい、吉田</p><p>クラスの男子が、オレのところにやって来る</p><p>あのさぁこれはオレじゃなくって、うちの部活のセンパイが知りたがっているんだけどよぉ</p><p>またか</p><p>あのお前のパンコースの克子さんてさ彼氏とかいるのか</p><p>ごめんオレは、よく知らないんだそういうことは</p><p>そういう風に答えた方が良いと</p><p>寧たちから言われている</p><p>何で、お前が知らねえんだよ</p><p>いやいや吉田と克子さんは、先生と生徒の関係なんだからそういう話はしないんだろ</p><p>別の男子が言う</p><p>えー、しねえのだってよずーっと、あのパン小屋の中に居るんだろ二人っきりで</p><p>でも、吉田と克子さんであの大量のパンを作っているんだぞ無駄話とかしている余裕はないだろ</p><p>オレが解答しないうちに勝手に、結論付けてくれるやつがいる</p><p>まあそうだよなあ克子さんみたいな人が吉田にそういう話はしないか</p><p>だからよー、吉田が言っている通り山峰ちゃんとかから聞いた方がいいんじゃね克子さんもよ、年下の女の子相手の方がガードが緩いと思うし</p><p>あたしは何も知りませーん</p><p>メグがやって来る</p><p>ヨシくんあたし、今日も部活だから</p><p>ニコッとオレに微笑む、メグに男子生徒たちは</p><p>山峰ちゃん、そんなこと言わないでさ克子さんに聞いてみてよっ早く調べてこいってさオレがセンパイに叱られるんだからさっ</p><p>あたしは嫌よ知りたいのなら、自分で克子お姉さんに聞いてみなさいって</p><p>それができたらもうやっているっての</p><p>力を落とす男子たち</p><p>ナラネイに聞いてみたら、どうなのネ</p><p>ええー、奈島センパイは</p><p>あの人も美人過ぎて、畏れ多いから</p><p>あーら、美人じゃなくって悪かったわね</p><p>メグが、オレの横で男子たちに言う</p><p>いや、山峰ちやんはなあ</p><p>もう吉田のモノだから</p><p>あたしはモノじゃありませんあたしはあたしですっ</p><p>トコロで何で、誰もアタシに聞かないネ</p><p>いやイーディちゃんは</p><p>うん何か今一つイーディちゃん情報は、信じられないっていうか</p><p>ハーンちゃんと質問してきたらアタシは答えるネ</p><p>ムッとして、イーディは言う</p><p>ほ、本当か</p><p>え、イーディちゃん克子さんのこと、何か知っているの</p><p>食い付いてくる男子に</p><p>ただし英語で答えるネ</p><p>そしてとんでもなく、聞き取りづらいニューオリンズ訛りの英語で</p><p>何かを言った</p><p>今、何て言ったのイーディちゃん</p><p>サアネ</p><p>オレには大体、イーディが何を言ったのか判った</p><p>カツコはもう、Darlingのモノなのネ</p><p>と、言ったんだと思う</p><p>知らぬが花知ってしまったら、ハイソレマデヨということもあるノネッ</p><p>イーディはクククと笑い続けている</p><p>去年は、教師による女生徒への犯罪がとても多かったそうです</p><p>高校教師になった理由→女子校生が好きだからっは、もうシャレにならないのかもしれません</p><p>金八先生みたいに、生徒に何かある度に</p><p>家まで押し掛けてくる先生というのも今は</p><p>まあ、昔から全然、聖職じゃないんですけれどね</p><p>旅館で、酔って酷い暴れ方をするのは</p><p>先生と警察官とお坊さんの団体だと聞いたことがあります</p><p>普段、抑圧されている人たちの方が、弾け方が酷いという</p><p>800．1週間後　その５</p><p>しっかし、オレたち</p><p>男子生徒の人が言う</p><p>すっかり、イーディちゃんに慣れちゃったよなあ</p><p>ああ、イーディちゃんが手裏剣投げようが、おかしな体術で飛び跳ねようが全然、当たり前になってきちゃっているよな</p><p>マヒしているきてるよなあ</p><p>つーかアレだろイーディちゃんてさ、アメリカでミュータント・タートルズを観て育って、日本は忍者の国だって思い込んで、あっちでそういう武術を習ってたんだよな</p><p>ああ、アメリカにはニンジャ・ハイスクールがあるんだもんな</p><p>お前らそれ、誰から聞いたんだよ</p><p>ん奈島センパイだよ</p><p>ああ、奈島センパイが、この間みんなに言ってたぞ</p><p>あれ、オレが聞いたのは、アメリカで謎の東洋人との試合に負けて、それでシンガポールの大空手家ガマ・オテナの道場に入門してたって</p><p>そこに修行の旅の途中で立ち寄ったセガタ三四郎に出会って、日本に行けって進められたんだよな</p><p>その通り全て真実ネ</p><p>ウン、と大きく頷く</p><p>そして、アタシはこの国へやってきたのヨ</p><p>まあいいか、イーディがみなに馴染んでくれたんなら</p><p>しっかし、イーディちゃんはメッチャクチャ強いけれど、愛嬌があるからいいよな</p><p>うんでも、奈島センパイは</p><p>え、寧がどうした</p><p>すっげぇ美人で明るいけどやっぱ、今でも時々、怖いよな</p><p>ああ、何かゾゾッとする時があるわ</p><p>寧が怖い</p><p>ええーそっか奈島センパイ、とっても可愛いじゃないかよ</p><p>怖くはないだろ</p><p>でもさあ、確かにイメチェンしたけれどあの人、おっかない噂がいっぱいあった人だもんな</p><p>あの人と今年の春卒業しちゃった留学生でこの辺の不良やチンピラとか、ことごとくブッ倒してらしいし</p><p>そんなの昔のことじゃないか</p><p>そうだよ今は立派に更生しているんだし</p><p>再チャレンジできる社会にならないといけないって、シンゾウも言ってるぞシンシンッ</p><p>それはハットリくんの弟の方だろっ</p><p>何が何だか</p><p>とにかく、寧をまだ怖がっている連中と</p><p>今の明るい美人の寧のファンと今の寧の評価は、２つに分かれているんだな</p><p>つーかよ何で、あのセンパイ、吉田に懐いているわけ</p><p>そうそうそう、吉田のパン屋とかも手伝ってるしさ</p><p>ていうか更生前からだよな</p><p>今までも何度か、この質問を尋ねられているけれど</p><p>オレとしては何て答えていいか、全然判らない</p><p>いや、オレにはよく判らないんだ</p><p>そうとしか、言いようがない</p><p>まあ、そうだな吉田は、自分で自分のことはよく判っていないタイプだもんな</p><p>オレって、そういうやつだと思われているの</p><p>な山峰ちゃん、何か知っているんじゃないの</p><p>１人の男子が、メグに話を振る</p><p>そうだそうだ山峰ちゃんに聞いてみたことって、無かったもんなっ</p><p>ごめんなさいあたしも、よく知らないわ</p><p>苦笑して、誤魔化そうとすると</p><p>アタシ、知っているネ</p><p>何を言い出すつもりだ</p><p>Darlingは寧の死んだ家族によく似ているノネ</p><p>おおい</p><p>か家族ってまさか事故で死んだ弟さんとか</p><p>や、ヤバいぞ</p><p>そんな変な噂が、校内に拡がって寧の耳に入ったら</p><p>寧の心が傷付くことになるかもしれない</p><p>ハムスターなのネ</p><p>Darlingは寧が昔、飼っていたハムスターによく似ているノネっ</p><p>ニッとイーディは笑う</p><p>何だハムスターかよっ</p><p>ああ、死んだハムスターね</p><p>えー、奈島センパイハムスターとか飼ってたんだ</p><p>そういうタイプだとは、思ってなかったよな</p><p>ほら、見ろやっぱり、心優しい人なんだよハムスターが死んだ悲しみで、ついつい悪の道に足を踏み入れてしまっただけなんだよっ</p><p>それでハムスター似の吉田に出会って、不良の生活からは足を洗ったのか</p><p>なるほどなあ</p><p>い、いいのかお前ら</p><p>そんな理由で納得できるんだ</p><p>でも吉田ってハムスター顔か</p><p>そういやハムスターって顔じゃないよな</p><p>ああ、もっと形容しがたい、おぞましいモノに似ているよな</p><p>オレの顔は何に似ているんだ</p><p>でもよ奈島センパイが、そう言うんならさきっと、吉田みたいな顔をしたハムスターが居たんだろうよ</p><p>うんまあ、そう考えるべきなんだろうなあ</p><p>それで、吉田にやたらと絡んでくるんだ</p><p>ハムスターか</p><p>ハムスターね</p><p>テッテケ走るよ、ハム吉田</p><p>みんなジトッとした眼でオレを見る</p><p>オレも生まれ変わったら、奈島センパイのハムスターになりたいぜ</p><p>寿命は短いぞ</p><p>いいんだよ人間やってたってよ</p><p>ああ、ハムスターなら奈島センパイの美しい手に包まれたり、キスされたりもしかしたら、</p><p>あのふくよかな胸に抱かれたり一緒に寝たり</p><p>そんな体験が、できるかもしんないもんなぁ</p><p>一瞬の幸せでも何も無いよりはいいよなあ</p><p>今の寧を全面的に肯定するオトコたちは、そう言う</p><p>でも、オレはやっぱ、ちょっと怖えなああのセンパイは</p><p>うん、ハムスターとか片手でグシュッと握りつぶしたりしそうだし</p><p>ハムスターなんて、丸呑みにしてカブッと噛み砕いたりとかさ</p><p>誰が、ハムスターをかみ潰すって</p><p>あ噂をすれば</p><p>寧が、オレを迎えに来てくれた</p><p>そろそろ行くよッヨッちゃん</p><p>不機嫌そうに、寧が言う</p><p>おおー、奈島センパイっ</p><p>ちぃーっす奈島センパイっ</p><p>お勤めご苦労様ですっ</p><p>寧に頭を下げる男子生徒たち</p><p>肯定派も怖がっている派もこんなに気安く、寧に話しているということは</p><p>ちゃんと、校内に受け入れられているんだ</p><p>昔の恐れられていただけのアンタッチャブルだった寧とは違う</p><p>えっと、今日は吉田と何かあるんすか</p><p>寧ファンの男子が尋ねる</p><p>パン部の会合だよっほらっ、ヨッちゃん、さっさと行くよっイーディもメグちゃんも下まで一緒に行こうっ</p><p>寧は、ぷんぷん怒ったままオレたちに命じる</p><p>はいヨシくん、行きましょう</p><p>と、イーディが例の南部訛りの英語で何か言った</p><p>きっと、何かおどけたことを言ったんだろう</p><p>すると、寧も英語で何かをビシッと言い返した</p><p>その余りにもも流暢な英語を聞いて</p><p>え奈島センパイって</p><p>英語、ペラペラなんですか</p><p>寧はアッという顔をして</p><p>いや、あのあたしは</p><p>すると、イーディがクスクス笑いながら、また英語で何か言う</p><p>それを苦々しい顔で、英語で返事する寧</p><p>もおっあたしはさほら、卒業しちゃったアメリカ人の女の先輩といつもつるんで遊んでいるからさっ</p><p>寧は英語が巧みなのは、マルゴさんと話しているからだと何とか理由付けようとするが</p><p>違うネそうじゃないネ</p><p>ミンナ、忘れてしまったノカ</p><p>ネイは天才なのネッ</p><p>ネイはノーベル平和賞級の超天才なのヨ英語くらいペラペラ喋れるのは、当たり前のことなのネッ</p><p>ノーベル平和賞級の天才って何</p><p>そ、そうだったんだ</p><p>奈島センパイ天才だったんですねっ</p><p>ちょっちょっと、イーディ</p><p>そうなのヨこれからは、寧のことは天才センパイと呼ばなきゃいけないノネ</p><p>イーディは、ムフフと笑う</p><p>イーディあんたねぇっ</p><p>怒る寧に、メグが</p><p>さあ、行きましょうあたしも、もう部活に行かないといけないし</p><p>ささっと場を取りなしてくれた</p><p>はぁまあ、いいわっ行くよっ、ヨッちゃん</p><p>オレはカバンを持って立ち上がる</p><p>あ、さよなら天才センパイ</p><p>ご苦労様です、天才センパイ</p><p>また、来て下さいね天才センパイ</p><p>ぶっちゃけ綺麗っスね天才センパイ</p><p>さよなら、天才センパイっ名残惜しいっス</p><p>男子生徒が、寧に挨拶していく</p><p>はいはいさよならっ</p><p>寧は、つっけんどんに返事をするが</p><p>じゃあな、トットコ吉田っ</p><p>ああ、天才センパイに迷惑を掛けるんじゃねーぞトットコ</p><p>また、明日なトットコ吉田っ</p><p>ぶっちゃけお前が羨ましいぞ、トットコ</p><p>ほら、トットコ出て行けトットコ吉田っ</p><p>何でオレトットコなんだよ</p><p>それはお前が、ハムスターだからだっ</p><p>１人の男子の叫びに、周りの男たちはウンウン頷いている</p><p>お前は、この世で一番ハムスターに近い人間なのだっその幸運を背負って生きていけトットコ吉田っ</p><p>大好きなのは山峰の＊＊</p><p>ちょっと下品だよっ</p><p>オレやメグより先に寧が怒った</p><p>あ、済みませんて、天才センパイ</p><p>あビビッている</p><p>やっばり不良少女時代の迫力は残っているんだ</p><p>仲良くするんで、ちょっとジャレ合うのはいいけどさそういうのはダメだよねっ</p><p>あたしじゃなくって、ヨッちゃんとメグちゃんに謝って</p><p>ごめんな、吉田山峰</p><p>山峰ちゃん気を悪くしたら、ゴメン</p><p>いいのよ、気にしてないから</p><p>笑って、そう答えた</p><p>じゃ、今度こそホントにサヨナラね行くよっみんなっ</p><p>寧を先頭にオレたちは、教室を出た</p><p>◇　◇　◇</p><p>親しくしてくれるのはいいけれど、あんまり馴れ馴れしいのはね</p><p>廊下を歩きながら、寧はまだブチブチ文句を言っていた</p><p>でも、少しずつ受け入れられているっていうかこの学校に溶け込んでいるよオレたち</p><p>空気は、変わりつつある</p><p>今日、女の子たちからどうして雪乃と仲良くしているのって聞かれちゃったわ</p><p>先週の和解以来メグは、学校でも雪乃と会話するようになっている</p><p>雪乃は、５月以来クラスの中でも、完全に孤立していたから</p><p>メグが雪乃と話をしているの見て、驚いたんだろうな</p><p>メグは何て答えたんだ</p><p>あたしは親戚だからって答えたわ</p><p>メグの養家の山峰家が雪乃の白坂家の遠縁であることは、みんなに知られている</p><p>というか、本当は腹違いの実の姉妹なんだけれど</p><p>雪乃と話をすることで半分くらい、お友達がいなくなっちゃうかもしれないわ</p><p>みんな雪乃には、触れてはいけないと思い込んでいるから</p><p>でも、残ったお友達のうちの何人かは雪乃のお友達になってくれるかもしれないわだから、いいのあたし</p><p>メグは腹を括っているんだな</p><p>大丈夫だよ卒業する頃には、みんなメグと雪乃の友達になっているよ</p><p>今の素直なカラッとした雪乃なら、きっとみんなに受け入れられる</p><p>あいつの良さは、伝わるはずだ</p><p>そうね、ヨシくん</p><p>メグは、オレに微笑んだ</p><p>しっかし克子お姉ちゃんを前面に押し出したのは、大正解だったよねっあれで、ヨッちゃんのパン屋さんのイメージがとっても良くなったし手伝っている、あたしたちまで評判が良くなっているから</p><p>結局は、そういうことなんだな</p><p>オレがやっているパン屋では全校生徒にアピールはできなかったけれど</p><p>克子姉という大人が前に出たことで、みんな信頼してもらえるようになった</p><p>しかもパン屋の主が、２１歳のグラマラス美女ということで</p><p>いや、克子姉のあの明るい態度もあって</p><p>男子にも女子にも、どんどんファンが拡大している</p><p>すっごいよね今はもう、学校中、克子さんブームだもんっ</p><p>そして、パン屋のイメージが克子姉の明るいモノとして、みんなに受け入れられたから</p><p>そこで働いているオレたちのイメージも多少は、良くなっているんだろう</p><p>あたしは克子お姉さんが楽しそうなのが、一番嬉しいわ</p><p>克子姉が失くしたと思っていた高校生活をちょっとでも、取り戻して欲しいもんな</p><p>オレもそう願っている</p><p>でも、克子姉もだけれどオレは、可奈センパイの効果もあると思うよ</p><p>うんうんっ可奈ちゃん効果はキいてるよねっ</p><p>とにかくパン屋は、何とか上手くいきそうな感じになってきた</p><p>１ヶ月前の開店時と比べると売り上げも評判も、全然良くなってきているから</p><p>でもこんなにオレたちのパン屋が評判になってもさ</p><p>オレに続いて、パン技能コースに移りたい人とか克子姉やヤッちゃんや可奈センパイたちと一緒に、パンの売り子をやってみたい子とか、現れないよね</p><p>何でだろう</p><p>克子姉に惚れて、パンコースに移るっていう男子とか</p><p>寧たちと一緒に、売り子をしてみたいっていう女子とか</p><p>出て来そうなのに</p><p>どっちも敷居が高いのネ</p><p>うんパン技能コースは卒業しても、パンが焼けるようになるだけだからねえ自分でお店を始める資金とか貰えるわけじゃないし</p><p>でも、生きていくための技術は身に付くだろ</p><p>だからオレは必死にパン作りを覚えているんだし</p><p>でもパン屋さんになることにだけに特科した技術でしょ</p><p>寧が、笑顔で答えた</p><p>もう、パン屋さん以外の道は、全て諦めるっていうのならそれでもいいけれどこんな、まだ高校生なのに自分の将来の選択肢を絞りたくないんだよ</p><p>でもこの道で行くって決めたら、高校生のうちから学んでおくのはいいことだと思うけれど</p><p>それは、ヨッちゃんの言う通りなんだけれどさうちの高校のパン技能コースだとさ、将来、履歴書の学歴蘭の高校のところに、そう書かないといけなくなるでしょ</p><p>ああ高等学校パン技能コース　卒業って書くんだな</p><p>高校３年間、パンのことしか勉強していないって思われたらもし、パン屋さんを諦めて、他の仕事に就こうとした時には、不利になるからねそれから、結婚とかもそういうのを気にする人も多いし</p><p>こういう職業コースをもう何年もやってて、その職種では名門になっているような高校なら、話は違うんだろうけれどうちの高校のパンコースは新設だし、今はヨッちゃん１人でしょよっぽど、勇気のある子じゃないと転科したりはしないと思うよ本人がやりたいって思っても、家族が止めるよどうしてもパン屋さんになりたいのなら、高校を出てから、製パンの専門学校へ行けばいい、高校だけは、このまま普通科を出ておきなさいってさ</p><p>ああ、普通科の私立高校に入学したんだもんな</p><p>リスクを背負ってまで、実績の無い職業コースに子供が移るのは止めるか</p><p>まあ、そういう話が起きたとしてもミナホお姉ちゃんが断っちゃうだろうけれどそもそも、ほらヨッちゃんは、来年から職業コースを新設するためのテストとして、転科したことになっているんだから</p><p>どれだけ克子姉人気で、オレのパン屋が評判になっても</p><p>少なくとも、来年の春まではパンコースは、オレ１人か</p><p>それと売り子のお手伝いの方だけれど</p><p>克子お姉さんに、寧お姉さんに、可奈さんの３人はみんな、綺麗なんだもの普通の子は、お手伝いしますとか、手を上げられないわよ</p><p>女の子は身の程知らずで、しゃしゃり出る子には厳しいから</p><p>自分も手伝いたいなんて言い出したらあんたは、あの人たちと自分が同じくらい美人だと思っているのかと責められるんだ</p><p>あたしだって一緒に売り子していると、恥ずかしくなっちゃうわよあたしの場合、ヨシくんの婚約者だってみんなが知っているから許してもらえているだけだと思うし</p><p>そんなメグの言葉にイーディは</p><p>何を言っているノネメグミもBeautifulネ</p><p>そして、モチロンアタシもBeautifulなのネッそうデショDarling</p><p>ああ、メグもイーディもとっても綺麗だ</p><p>イーディは可愛いけれど、あたしはそんなに可愛くないわよ</p><p>はぁメグのコンプレックスは、奥深いな</p><p>メグだって、充分可愛いのに</p><p>まあ、いいよその件は今はほら外の子を、パン工房の中に入れている余裕は無いんだからさっ</p><p>一般生徒にオレたちのことを知られるわけにはいかない</p><p>じゃあ、あたしはここで</p><p>校舎の玄関口で、メグが言った</p><p>メグは、陸上部の部室へ行くからここでお別れか</p><p>あたしあたしの知らないところで何が起きても、もう気にしませんから</p><p>ただヨシくんを苦しめることにはならないようにそれだけは、お願いします</p><p>ああ、これからのことを</p><p>可奈センパイのテニス部の後輩の女の子の件を何となく知っているんだ</p><p>うん判っているよヨッちゃんが楽しめることしかしないよっどんなことでも、無理強いはしないから無理させると、頑張りすぎるのがヨッちゃんだから</p><p>寧が、笑ってオレを見る</p><p>大丈夫ネアタシも見ているから</p><p>イーディが、メグにそう言う</p><p>あたしは嫉妬深い性格ですから、詳細は聞きませんとにかく、ヨシくんをお願いします</p><p>メグは、もう一度２人に頭を下げるとオレに</p><p>楽しんできてね</p><p>じゃあ、あたし走って来るねヨシくん</p><p>ああ、頑張れよ、メグ</p><p>メグは、小走りでオレたちから、離れて行った</p><p>大丈夫フォローはしておくよ克子お姉ちゃんたちにも、頼んでおくから</p><p>オレに、寧がそう囁いた</p><p>ところでDarling</p><p>えイーディ</p><p>ハムスターって、何なのネ</p><p>ちょっとおま</p><p>お前、さっきの話ハムスターが何だか、知らないで話していたのか</p><p>イエスじゃねえっ</p><p>アアいうことを尋ねられた場合は、コウ答えろと命じられていたのネ</p><p>マルゴなのネ</p><p>うちにはイタズラ好きが、もう１人居た</p><p>マルゴ姉さんもキョーコさんの直弟子だから</p><p>イーディお前のせいで、オレは今日からトットコって呼ばれるかもしれないんだぞっ</p><p>そうなのカ</p><p>はあ参ったなまったく</p><p>で、Darlingハムスターって何なのネ</p><p>ハムは英語のスラングで芝居の下手くそな俳優って意味でしょで、スターは人気者の芸能人だからさ２つ合わせて、芝居が下手なくせに、人気のある気持ちの悪いタレント俳優って意味だよっ</p><p>即興で嘘を吐く</p><p>ネイはそんなモノを飼っていたのか</p><p>ああ話が噛み合っていない</p><p>ええっとイーディ、そうじゃなくってヤッちゃん、黙っててね</p><p>オレは、可奈センパイとの待ち合わせ場所へ向かいながら</p><p>必死でイーディの誤解を解くことに努めた</p><p>久々に、東京都心部に雪が降りました</p><p>昨日までは、比較的温かったのに</p><p>もう３０年近く前ですが東京地区に大雪が降ったことがありました</p><p>都心でも、何日も雪が溶けずに残っていました</p><p>となると、郊外はもっと残っているわけで</p><p>宇宙刑事シャイダーの戦闘シーンで</p><p>不思議界という異次元空間のはずなのに</p><p>１ヶ月以上、雪が映っていました</p><p>今なら、ＣＧで消せるんでしょうけれど昔は</p><p>技術の発達は、素晴らしいです</p><p>逆に、１９７０年代の最初の仮面ライダーは</p><p>危ない場所でも、安全措置なしで闘っているのが凄い</p><p>今観ると、剣友会の方々の不屈の闘志がよく伝わってきます</p><p>土手の上から、容赦無く蹴飛ばし倒されるとか</p><p>特にショッカーの怪人は、タイツ１枚だけだったりするので</p><p>身体の頑丈さが、改造人間だよ、ホントみなさん</p><p>801.喜代原愛　／　接触編</p><p>待ってたわよっ</p><p>体育館裏の普段は使われていない倉庫の前で可奈センパイは、テニス・ウェア姿で待っていた</p><p>ひららんっと、短いスカートを翻す</p><p>他にも、可奈先輩の後ろにテニス・ウエアの女の子が２人と、ジャージを着た女の子が２人合計４人並んでいた</p><p>みんなテニス部員なんだな</p><p>ジャージの子のうちの１人が例の１年生の子なんだろう</p><p>ていうか、顔見ただけで判る</p><p>３人のうち、１人だけスバ抜けて可愛い</p><p>背は高くない小柄だ運動部員なのに、全身は華奢だな</p><p>髪は肩で切り揃えたボブカットだけど前髪が多い</p><p>顔を隠すぐらい</p><p>ああ、この子が伏し目がちで、うつむいているから余計に表情が見えないんだろうけれど</p><p>髪の毛の間から見えるだけでもスッと通った鼻筋に、大きく綺麗な二重の眼</p><p>美人だということは、よく判る</p><p>この子が、喜代原愛さんなんだろうな</p><p>ああ、確かに１年生の中では、飛び抜けて可愛い子かもしれない</p><p>小柄で、おどおどした小動物系の可愛らしさを持っている</p><p>しかし、何でオレはこの子の存在を知らなかったんだろう</p><p>まあ、違うクラスっていうこともあるからなんだろうけれど</p><p>ここの倉庫の鍵は</p><p>あたし、借りてきたっ岩倉さんから</p><p>可奈センパイの問いに、寧がポケットから鍵を取り出す</p><p>まああんまり大っぴらにしたくない交渉だからねこういう場所使うことにしたのよ</p><p>可奈センパイは、愛さんに笑顔で言う</p><p>愛さんは、声も小さい</p><p>すでに、怯えきっている</p><p>大丈夫よ今の話通り、寧さんは生徒会長の岩倉さんのお友達だし男のノブも来てくれたしそこのイーディさんが、メッチャクチャ強いってことも、あなたは知っているでしょ</p><p>そうネ強いヨー、アタシは心配いらないノネ</p><p>はあはい</p><p>愛さんは、ボソボソと答えるだけだ</p><p>そうよ、寧さんもいざとなったら、とっても怖いんだからっ</p><p>喜代原大丈夫だからねっ</p><p>愛、ファイトだよっ</p><p>やっぱりテニス・ウェアの２人の方が、２年生なんだ</p><p>もう１人のジャージの子が、愛さんと同じ１年生</p><p>２年生は去年から今年の春に掛けての、寧の不良少女伝説をよーく知っているから</p><p>まだ寧に怖い人というイメージを強く持っているんだろう</p><p>寧さんとイーディさんが居れば柔道部が相手でも平気だよっ</p><p>あの、オレは</p><p>いやいいけれど、別に</p><p>じゃあ、寧さんたちが来てくれたからあなたたちは、部活に戻って</p><p>可奈センパイが、テニス部員たちに言う</p><p>でもあたしたちも残った方がよくない可奈たちだけで、ホントに平気</p><p>２年生の子の１人が、可奈センパイにそう言うが</p><p>むしろ、あなたたちが居ない方がいいわよ相手は柔道部のヘンタイ男なんだからさあなたたちもさ、あいつに眼を付けられたら面倒なことになるわよ</p><p>それはそうだけれどさ</p><p>一応、柔道部の進藤にはさ話し合いに１人で来いって伝えてあるけれどさそうなのよね、ツカハラ</p><p>あ、はいうちのクラスの柔道部の子に、星崎先輩の手紙を届けてもらいましたから</p><p>１年の子が、答える</p><p>でも、ほら向こうは、ヘンタイ男なんだからさ、１人で来ないかもしれないでしょ</p><p>可奈センパイは、苦笑する</p><p>柔道部の仲間とか、何人も連れてきたりするかもしれないしさあたしが心配なのは、この件が女子テニス部対柔道部みたいな大きな問題に発展しちゃうことなのよ</p><p>ヘンタイ男が、愛さんに言い寄っているだけのことが運動部同士の抗争になる</p><p>そんなことになったらさ３年の先輩たちに、申し訳ないしさ変なことになって、悪い噂が拡がって秋季大会に影響が出たりしたら、困るでしょ</p><p>それはそうね</p><p>頷く、２年生たち</p><p>何たってさバカヘンタイ男は、喜代原と付き合っているつもりなんだからさモメにモメたあげく、あのバカが妄想丸出しのおかしな主張を学校や他の生徒たちに吹聴したらさ、してもいない男女不純交際とかで、女子テニス部が丸ごと対外試合禁止処分にされちゃうかもしれないしさ喜代原なんてそんなんで停学とかになったら、人生真っ暗よっ</p><p>ストーカー被害者の愛さんが、停学になるんだ</p><p>そうよね進藤のバカ、オチンチンの写メ送ってきているんだよね</p><p>そうそうそれも、毎日</p><p>うんそれをさ進藤のバカが、喜代原も喜んでたとか言い広めたらさ</p><p>回り回って、喜代原まで処分される可能性は大いにあるのよ</p><p>こ困ります愛そ、そんな</p><p>愛さんは、俯いたまま小さな声で言う</p><p>だからさ、進藤のバカに喜代原へのストーカー行為を止めさせて、その上、完全に今までのことを誰にも言わないように黙らせないといけないのよしかも女子テニス部には、全然迷惑の掛からないような形で</p><p>その進藤というバカを完全沈黙させないと</p><p>後々で、問題の火が拡がることになる</p><p>だから、この件は女子テニス部じゃなくって、ヨッちゃんとあたしたちパン工房の生徒たちが引き受けるよっ</p><p>可奈ちゃんも、もうパン工房の人だしさあたしたちなら、大丈夫もし、柔道部とモメることになったとしてもさあたしたちの活動には、何の支障も無いから</p><p>そうネアタシたちは、秋季大会とか新人戦とか無いノネ</p><p>そりゃパンを作って、学生食堂で売っているだけなんだから</p><p>対外試合出場禁止処分とかあるわけがない</p><p>でもパン屋さんの方に、迷惑になりませんか</p><p>２年生の子が、寧に尋ねた</p><p>寧は１年落第しているから２年の子は、一応、敬語で話すらしい</p><p>ええ、柔道部がパンの販売を邪魔しに来たりとか</p><p>他の子たちに圧力を掛けて不買運動を起こすとか</p><p>心配そうに、テニス部員たちは言う</p><p>無理無理、そんなことできっこないってば</p><p>寧はニッコリと笑って</p><p>だって、今この高校は、空前の克子さんブームだよっ</p><p>うちの高校の柔道部なんて２０人もいないでしょそんな人数で、克子お姉さんファンの生徒たちに圧力なんて、掛けられるはずがないよっ</p><p>男子生徒にも、女子生徒にも克子姉は人気があるし</p><p>ま、うちには最終人間兵器イーディも居るしねっ柔道部員が、４、５人襲って来たって、返り討ちにしちゃえるからさ</p><p>ギッタンギッタンにするのネ</p><p>イーディは、ニタァと微笑む</p><p>そ、そうそれなら、いいんだけれど</p><p>テニス部の子たちは、納得してくれたらしい</p><p>というわけだからあなたたちは、部活に戻って喜代原の付き添い、ご苦労様ねあ、最短距離で人通りの多いところを歩いて、テニスコートまで行くのよ３人まとまって変なやつがいたら、大声出すのよいいわねっ</p><p>可奈センパイは、３人に言う</p><p>わ、判ったわ可奈</p><p>だ、大丈夫ですよ、星崎先輩柔道部があたしたちを襲ったら痴漢行為で訴えちゃいますから</p><p>そうそう、あたしたちは喜代原みたいに、柔道部の人との接点は無いんだから</p><p>結局愛さんの場合は</p><p>柔道部の男に、無理矢理に言い寄られて</p><p>相手の男は、愛さんとすでに付き合っていると思い込んでいることが問題になっている</p><p>だから、このモメゴトが大きく学校中に広まったら</p><p>柔道部員の勝手な言い分が拡がって愛さんに不利になる</p><p>でも、他のテニス部員たちは</p><p>現在、別に柔道部員と直接的にモメていることは無いわけだから</p><p>今日、ここで柔道部員が、テニス部のこの人たちを呼び止めたり、どこかへ連れ出そうとしたりしたら</p><p>一方的に、柔道部員が悪いということになる</p><p>とにかく気を付けて帰ってね</p><p>可奈センパイは、テニス部の３人にそう言った</p><p>ところでさあなたたちも、愛ちゃんの携帯に送られてきた写メ、見たのかなっ</p><p>寧が帰ろうとした３人に言う</p><p>あ見たんだ</p><p>バカ柔道部員の勃起チンコ画像</p><p>あたしも、さっき見せてもらったよっ</p><p>何かさ小っちゃかったよねっぐふふふふっ</p><p>その寧の笑いに</p><p>テニス部員たちは、絶句する</p><p>先輩、アレって小さいんですか</p><p>そんなの、あたしが知ってるわけないでしょ</p><p>あたしも子供の頃に、お風呂でお父さんの見ただけだから</p><p>大きくなっているのは、知らないですよね</p><p>こそこそと話しているテニス部の３人を横目に</p><p>まあそう言えば、小さかったわね、アレ</p><p>可奈センパイあなた、オレのしか見たことないじゃないですか</p><p>アイは、どう思うネ</p><p>イーディが、ド直球で愛さんに尋ねる</p><p>あああああたしし知りません</p><p>愛さんは、顔を真っ赤にしてそう言う</p><p>アレ大きいと思ウカ小さいと思ウカ</p><p>イーディも見たのか</p><p>オレが工房の片付けをしている時に可奈センパイと打ち合わせしていたからな</p><p>つーか、可奈センパイチンコの写真を、愛さんの携帯から自分の携帯に転送していたんだ</p><p>お大きいと思いました</p><p>愛さんは震えながら、そう答える</p><p>この子は、間違いなく処女だ</p><p>残念本当の男の子のオチンチンは、もっと大きいからねっ</p><p>あ、そ、そうなんだ</p><p>寧さんが言うのなら、そうなんですね</p><p>あれ、小さいんだ</p><p>小さいくせに、喜代原の携帯に写メを撮って送ってきたわけ</p><p>もしかして、柔道部の人、みんな小さいんじゃない</p><p>いや、寧さんたちのお相手が、大きい人なのかも</p><p>うん寧さんだしね</p><p>テニス部の女の子たちは、みんな顔を赤らめている</p><p>寧は不良少女という設定になっていたからセックス経験があっても変では無いと思ったんだろう</p><p>そうヨアレは小さいネあんな小さいんじゃダメネ役立たずヨ話にならないヨ</p><p>イーディが、豪快に笑う</p><p>イーディさんは</p><p>まあアメリカの人ですものね</p><p>はぁぁやっぱり、進んでるんだぁぁ</p><p>イーディは、まあ、そういうことで</p><p>ていうかさ、可奈あんたは、いつの間に</p><p>驚いているテニス部の友人に可奈センパイは</p><p>しょうがないでしょあたし、この美貌よいつまでも、処女のままでいられるはずがないでしょっ</p><p>笑顔でシレっと、そう言う</p><p>それはそうかもしれないけれど</p><p>あ、一応言っておくけれど取っ替え引っ替えとかはしていないからねっ処女を捧げてから、ずーっと同じ人に愛してもらっていますっその人に満足しているし他の男とセックスする予定もございませんっ</p><p>あたしも、そうだよっ</p><p>アタシもなのネっ</p><p>可奈センパイの言葉に寧とイーディも乗っかる</p><p>はあそう</p><p>パン屋くんも大変ねこんなお姉さんばっかり、周りにいて</p><p>このテニス部の２年生は可奈センパイたちの相手が、オレだとは思わないんだ</p><p>ヒロコその子だって、婚約者の子と一緒に暮らしているんだから</p><p>ああ経験者なのね</p><p>オレがメグと婚約しているという話は、全校生徒が知っているから</p><p>まさか、婚約者以外の子ともセックスしているとは思わないか</p><p>ほら、早く行きなさいあんまり、長居しているとあいつらが来ちゃうわよっ</p><p>可奈センパイが、言う</p><p>うわっ、そうねもう行くわ</p><p>じゃあ寧さん、イーディさん、パン屋くん頼むわね</p><p>喜代原頑張ってね</p><p>３人のテニス部員たちは、小走りで立ち去って行った</p><p>とにかく中に入ろうっ</p><p>寧に言われてオレたちは、倉庫の中に入る</p><p>倉庫だから窓が無い</p><p>中は暗い</p><p>今、電気を点けるよ</p><p>寧が、スイッチ入れた</p><p>あら、中は意外と綺麗なのね</p><p>可奈センパイもそう感じたらしい</p><p>うんここは岩倉さんたち、生徒会の秘密基地だから</p><p>時々、集まってパーティとか、やっているらしいよ</p><p>パーティって乱交パーティだろ</p><p>岩倉さんの生徒会は彼女のチンコ奴隷の集団なんだから</p><p>ちゃんとベッドもある</p><p>天井のフックからロープが垂れているのは</p><p>何かを吊ったんだな岩倉さん</p><p>そうなのそうかこの広さなら、うちの部員、全員入るわね今度、女子テニス部でも借りようかしら</p><p>ああ、あたしから岩倉さんに言えば、いつでもオッケーだよっ</p><p>岩倉さんは寧には頭が上がらない</p><p>岩倉さんの下級生時代の悪行は、全て、寧がしたということになっているし</p><p>５月には、岩倉さんがオレを始末しようと殺し屋を雇ったことで寧の情報が、裏社会に流れてしまって大変なことになったから</p><p>うち部室だとさ、大会の後の打ち上げパーティとか無理なのよね着替える場所だからさ全員で、飲み食いするのはさね、愛</p><p>可奈センパイは愛さんに声を掛ける</p><p>相変わらず、小さな声だ</p><p>さってととりあえず、みんな、その辺の椅子に座ってイーディは、周辺警戒ね</p><p>寧が、指示する</p><p>やってるネ</p><p>イーディは、入り口のドアを僅かに開いて外の気を感じている</p><p>んじゃまっ改めて、自己紹介しておこうかっあたしは、奈島寧っ</p><p>ほら、愛ご挨拶なさいっ</p><p>可奈センパイに言われて愛さんは</p><p>ききき喜代原あ、愛です</p><p>うつむいたまま、そう言った</p><p>暗いなあっ人と話をする時は、ちゃんと相手の眼を見るって、小学校の先生に習わなかったの</p><p>ごごご、ごめんなさい</p><p>それでも、愛さんは俯いたままだ</p><p>まあいいや、あたしは寧でこの人が</p><p>寧は、トコトコと歩いてオレを背中から、抱き締める</p><p>あたしたちのヨッちゃんっ</p><p>あよ、吉田良信ですこんにちわ</p><p>愛さんは、オレにも眼を合わせようとはしない</p><p>アタシはイーディなのネッ</p><p>イーディは、外を警戒したままそう言った</p><p>可奈ちゃん時間は</p><p>こちらの指定した時間まで、まだ１０分ぐらいあるわ</p><p>寧に、可奈センパイが自分の携帯電話の時刻表示を見て答えた</p><p>そうじゃあ、少し愛ちゃんに質問しようかな</p><p>ほら、あたしたち一応、可奈ちゃんから話を聞いて、ここに来ているんだけれどさ</p><p>寧は愛さんを見る</p><p>愛さんは、突っ立ったまま相変わらず、床に視線を落としている</p><p>だから、何がどうなっているかも可奈ちゃんから聞いただけなんだよねでも、人からの伝聞だけだと色々と問題が起きる可能性があるでしょだからさ、もう一度愛ちゃんの口から、話を聞きたいんだけれど</p><p>愛さんは答えない</p><p>そうねあたしもさ、詳細を知っているっていうか愛が自分で話したことと、他のテニス部の１年の子に聞いた話を総合してそれで、どういうことが起きているか把握しているってだけだから</p><p>愛が、毎日、柔道部の進藤のストーカー行為に苦しんでいるってことこれは、他の部員のから具体的に聞いているわ待ち伏せとか、つきまといとかねそれから愛の携帯に送られてきていた大量のヘンタイ写真と、キチガイ・メールねあのお前はオレの女なんだから、早くセックスさせろとかお前も裸の写真を送って来いとかそういう状況証拠から、大体のことは判っているつもりなんだけれど</p><p>だからあなたが、困っていることは判っているんだけれどできれば、ちゃんと愛の口から、何がどうなっているのか説明して欲しいわ</p><p>あ、あのそ、それは</p><p>愛さんは口籠もる</p><p>あたしが一番知りたいのは実際のところ、愛は進藤のことをどう思っているかってことなのよ</p><p>ほら、進藤の方は愛と正式にちゃんと交際しているって、言い張っているんでしょ愛に付き添いってガードしてたテニス部の子に、進藤がそう言ったって報告を受けているわよ</p><p>だからさ知っておきたいのよもしかして、愛進藤に何か勘違いさせるようなことを言っちゃったりしていない</p><p>勘違い</p><p>こっちは、そういうつもりがなくても向こうが、交際を承諾したと思い込んじゃうようなことを何かしたとか、そういう記憶は無いもし、そういう事実があるとなかなか、メンド臭いことになるのよああいう男は一度、思い込むとしつこいから</p><p>愛さんは</p><p>可奈センパイが、食い入る様に尋ねる</p><p>し、進藤先輩があ、あたしに</p><p>うん、進藤のバカがどうしたの</p><p>あ、愛と付き合いたいっていえオレと付き合えってあの突然、バス停の前であのあたしのことを待っていて</p><p>そそれで</p><p>で、愛は何て答えたの</p><p>あ、愛はあの進藤先輩が何を言っているのか、よく判らなくてその言葉の意味が、よく判らなくてび、びっくりしちゃって何て言えばいいのか、判らなくて</p><p>おどおどと愛さんは答える</p><p>そ、そしたらし、進藤先輩が</p><p>進藤がどうしたの</p><p>じゅ１０秒以内に返事をしろって言うんです１０秒以内に返事が無い場合は、自動的にオーケーだとみなすって</p><p>で、でも愛は愛は、何がオーケイなのかとかも、よく判らなかったからだから、頭の中にいっぱいが浮かんでて言葉も出なくて身体が震えているばかりでそれで</p><p>ブルルルッと、愛さんは背筋を震わせる</p><p>そしたら、進藤先輩が３、２、１、０ブブブ－ッ、時間切れ、ゲームオーバーとかい、言うんですそれで大会規定により、喜代原愛さんはオレの女になりましたーっお疲れーっとか言うんです</p><p>な、何だ、そりゃ</p><p>それであなた、どうしたの</p><p>あたしは何を言われているんだか何がどうなっちゃっているのか、全然判らなくて頭が働かなくて、言葉が出なくて、身体が動かなくてそしたら</p><p>バスが来たので、進藤先輩にはい、先輩、さようならって言ってバスに乗りました</p><p>あ、あのし、進藤先輩は先輩ですから</p><p>思わず挨拶しちゃったんだ</p><p>それで、あのバカ進藤は</p><p>進藤先輩は愛に愛しているぜ、マイ・スィートハートアバヨ、グッバイ、また明日っって嬉しそうにニタァって笑うんですそれが、怖くてき、気持ち悪くてあたし</p><p>愛さんは真っ青な顔で、震えている</p><p>はぁぁそこで拒絶しないで、挨拶しちゃったから進藤は、あなたが本当に受け入れたんだと思い込んだのね</p><p>す済みませんあ、あたし</p><p>愛さんは、うつむいたまま可奈センパイに謝る</p><p>あなたが謝ることじゃないわよあの進藤が頭がイカレてることが、問題なんだからホントどうしょうもないのに、眼を付けられたわね</p><p>愛さんは、頭を抱えて謝り続けている</p><p>来たネ</p><p>外の様子を伺っていたイーディが言った</p><p>イーディ敵は何人で来た</p><p>オレは、イーディに尋ねる</p><p>１０人ううん、１１人ネ</p><p>オレもイーディの隣で、ドアの隙間から外を見る</p><p>どうなのノブ</p><p>可奈センパイが、オレに尋ねた</p><p>ホントに１１人いるよ柔道着のイカツイ男たちが</p><p>柔道着に下駄履きの謎の集団が</p><p>柔道部なのに何故か、うちの高校の校章の入った旗まで掲げている</p><p>しかもあいつら</p><p>歌っている全員で</p><p>♪オぁレが死んだぁら、地獄の門で、鬼を集めて、柔道一直線ダンチョネ</p><p>（今だ、キックを使えやつの弱点は眼だ）</p><p>ダイダイダイダイ、大爆発だぁぁダダッダーッ</p><p>（エンジン全開っサイクロンッ）</p><p>我ら最強我ら最強最強、柔道部ヴィクトリー</p><p>輝け鋼鉄の爆闘宣言ジュゥゥドオオッブッッイエッイエッイエーッ♪</p><p>また厄介なやつらが来たな</p><p>私は、舞台の裏方の仕事をしていたので</p><p>綺麗な女性に対して、幻想がありません</p><p>やっぱり、綺麗な子はそれまでの人生を優遇されて生きてきているので</p><p>特別扱いされることを当然だと思っている子の方が多いです</p><p>よほど、ちゃんとした家庭で、きちんと躾けられてきた子でないと</p><p>今までは、頭が良くて物分かりの良い子ばかりが登場していたので</p><p>愛ちゃんは、可愛いだけのダメな子にしようと思っています</p><p>そういう子を出さないと、バランスが良くないと思うので</p><p>可愛いけれど、よく考えていないし、何でも人任せで自分では何の解決もできない子を</p><p>802.喜代原愛　／　鎧袖一触</p><p>全員、止まれっ</p><p>イッチ、ニッ</p><p>１１人の柔道着にゲタ履き集団が停止する</p><p>続いて進藤先輩を讃える歌、斉唱</p><p>イエス、サー、イエスッッ</p><p>♪オーレッは、シンドゥゥー、ガキ大将ッッ</p><p>オーレッは、シンドゥゥ、力持ちッッ</p><p>なせばなる、なさねばならぬ、ナセルはアラブの大統領ッ</p><p>（ヨッ、にくいね、このド根性アニキッ）</p><p>こぉれが、シンドゥゥ、ド根性ッ</p><p>進藤、まるっと世界一ィィィッッ♪</p><p>すごい練習したんだな</p><p>完全に歌声がハモっている</p><p>うちの柔道部はさ今は、あの進藤って男が完全に牛耳っているんだよっ</p><p>あの男だけ子供の頃から柔道やってて、３年生でも敵わないんだって</p><p>え顧問の先生とかは</p><p>それが５月の件で、辞めちゃったんだよね元々の顧問は</p><p>白坂創介派だったのか前の顧問は</p><p>そんで、今はあの進藤が、柔道なんか全然やったことのない生物の先生に名前だけの顧問を頼んじゃったから</p><p>ますます、やり放題なのか</p><p>で、どの人が進藤って人なんだ</p><p>オレはドアの隙間から、１１人の柔道部員たちを覗く</p><p>多分、あの真ん中の３人の誰かだと思うけれど</p><p>どうしてだか判らないけれど</p><p>柔道着軍団の真ん中にサングラスを掛けた男が、３人いる</p><p>１人は柔道部なのに、ロン毛でサングラス</p><p>真ん中はなぜか柔道着の上に、袖を破ったデニム地のジャンパーを羽織っている</p><p>３人目はこれまた何でだか、柔道着の上に白い救命浮き輪を首から下げていた　浮き輪にはぜかましという字が、書かれている</p><p>ああ、進藤っていうのはね</p><p>１週間、校内の情報を集めていた寧がオレの横から、外を覗いて教えてくれようとしたが</p><p>進藤省吾定刻通りにただいま到着ゥゥッッ</p><p>ヨーソロオオオッ</p><p>真ん中のＧジャン男が名乗ると、横の浮き輪男が大声で叫ぶ</p><p>ああ、あいつね</p><p>まあ、ド真ん中に立っているから、そうだろうと思ったけれど</p><p>いざ尋常に、勝負、勝負、勝負ぅぅッッ</p><p>ヨーソロオゥ</p><p>何なんだこりゃ</p><p>しょうがない顔を出すか</p><p>寧の言葉に、愛さんがガタガタと震え出す</p><p>大丈夫よ話はあたしたちだけでするから愛は、この中で待っていなさい</p><p>可奈センパイが、笑顔でそう言った</p><p>ヨッちゃん愛ちゃんに付いててあげてっ</p><p>まあ、とりあえずはアタシたちに任せるネ</p><p>イーディは、肩と首を回して、膝の屈伸もする</p><p>寧が、倉庫のドアをガバッと開ける</p><p>寧を先頭に、可奈センパイ、イーディが屋外に出る</p><p>おうおうおう、オレの愛する愛はどうした</p><p>進藤が、カチャッとサングラスを指で押し上げながら言う</p><p>あんたに愛されたくない愛ちゃんなら中にいるよっ</p><p>おいおいおーい、何だ、コラ黙って聞いてりゃ、テキトーなことを言いやがってオレの愛する愛は、オレのコトも愛しているんだよ愛がオレを愛していないわけがないだろむしろ、愛は愛なんだから、オレを愛しているっていうが、この世の定説なんだよっ愛は愛で、愛なんだからそうだよなっわがシモベどもっ</p><p>イエスッサーイエスッ</p><p>ヨーソロオオッ</p><p>柔道軍団のプレッシャーは凄まじい</p><p>だが寧は</p><p>愛愛愛愛、騒がしいんだよっおサールさんだよーんっか、あんたはっ</p><p>負けずに、叫び返す</p><p>し、知らないのアイアイ</p><p>寧の渾身の切り返しは、不発に終わったらしい</p><p>おうとにかくな、オレと愛との恋愛は、スムーズかつ順調に出発進行オーライ、オーライしてんだわ何で、オメーラがオレたちの邪魔をしようとしているかは判らねーけどよ</p><p>こいつら妬いているんですよ、進藤サンと愛サンがラブラブ過ぎるから</p><p>そうそう、モテネー女たちの僻みっスよそれが正解ヨーソロー</p><p>左右のサングラスが、進藤に言う</p><p>おお、そうか、そういうことかオメーラ、欲求不満かだったらよー、オレたち柔道部が相手してやろーか</p><p>足腰立たなくなるまで、相手してやるよーん</p><p>畳の上でも、布団の上でもヨーソロー</p><p>ヨーソロー、じゃねぇっ</p><p>だいたいよー、愛のことでこのオレ様に呼び出しを掛けて来てよーそんな女が何人も雁首揃えて待ち構えているってのは、どーなんだよ</p><p>そうだ愛さんを女３人で拉致するってのは、どーなのかねーどうせ、星崎が部活のセンパイだからって、強権振るって無理矢理連れ出してきたんだろうけどよっ</p><p>親と兄姉と、小学校の担任教師の顔が見てみてーよっよーそろーっ</p><p>３人は、口々に勝手なことを言う</p><p>他の８人の柔道部員は、休めのポーズで直立不動になって空を見上げているだけだ</p><p>あら、進藤くん１人にだけ声を掛けたのにそんな大人数でやって来る方がどうかと思うわよ</p><p>アホかお前、柔道ってのはな、団体戦もあるんだよっ</p><p>１人はみんなのためにぃぃぃッッ</p><p>みんなは、進藤サンのためにぃぃヨーソローッッ</p><p>いや、柔道の団体先て１１人制じゃないだろ</p><p>こいつらはみんな、オレのシモベだシモベったら、手足のことだだから、どこへ行くのも一緒だ</p><p>当然ですッ</p><p>あったり前だのヨーソローッ</p><p>ヨーソローは、もういいから</p><p>は、どこへ行くのも一緒ってあんたたち、トイレとかも毎回一緒に行くわけっ</p><p>呆れ顔で、寧が尋ねる</p><p>モチのロンだッ</p><p>どこまでも付いていきまっせ、進藤さんっ</p><p>天気晴朗なれど、波打ち際の進藤サンッヨーソローッ</p><p>とにかくよ、オメーラのせいよオレと愛のラブラブ３ヶ月計画に、早くも遅れが出ているんだいい加減に、オレたちのイチャイチャ・タイムの邪魔をするのは止めてくんねーかなあオレの計画では、交際開始１週間でオレと愛との２人の石破ラブラブ天驚拳が打てるようになっていたはずなんだわ</p><p>それも一発きりじゃねーぞ、豪掌連続乱れ撃ちだぞッ</p><p>乱れるのは、愛サンだけれどなっヨーソローッ</p><p>おいレンソーホー男</p><p>ギロッと、進藤が浮き輪のヨーソロー男を睨む</p><p>は、はい進藤サン</p><p>ビクッとなる浮き輪男</p><p>誰が、上手いことを言えって命じた</p><p>い、いえす、済みません、ヨーソロー</p><p>慌てて頭を下げる浮き輪男</p><p>アホ褒めてるんじゃいッ</p><p>乱れ撃ちで女が乱れるくっくっく面白い面白いじゃねえかっ今週の進藤賞をくれてやるぞっ</p><p>おいカワチノカミ、レンソーホー男に進藤賞だウーロン茶一本、やってくれ</p><p>進藤は、もう１人のロン毛のサングラス男に声を掛ける</p><p>かしこまりましたあの、進藤サン</p><p>私の名前はカワチノカミでなく、河内守《カワウチ・マモル》です</p><p>そんなんどっちでもいいだろっ</p><p>オレなんか、蓮方荘《ハスカタ・ソウ》なのにレンソーホー男ですからレンホウソウか、ホウレンソウならまだ判るんですけれど</p><p>お前はもヨーソローって叫んでればいいんだぁっ</p><p>ヨーソロォォォッ</p><p>あああううう</p><p>横を見ると愛さんが震えている</p><p>大丈夫だから可奈センパイたちが、上手く追い払ってくれるよ</p><p>オレはそう、声を掛けた</p><p>か細い声で、愛さんは答える</p><p>愛さんは本気で、あの進藤って男と縁を切りたいって思っているんですか</p><p>ふとそんなことを聞いた</p><p>ああたしあの</p><p>愛さんは、うつむいてモゴモゴ言うだけだ</p><p>あたし他にす好きな人がいるんです</p><p>だ、だから進藤先輩はこ、困るんですあ、あたし</p><p>それなら仕方ないな</p><p>と倉庫の外では</p><p>もうメンドウだからアタシが全員、ブッ倒しちゃオウカ</p><p>この１１人なら、２分も掛からないネ</p><p>今まで、柔道部員たちの戦闘力を観察していたらしい</p><p>何だと、コラぁおい、外人、テメー、柔道をナメるんじゃねーぞ</p><p>進藤が、イーディを睨む</p><p>ここは地面がコンクリートだぞこんなとこに、柔道技で叩き付けられたら、グチャッだぞオレがダンッてやったら、オメーがピュゥゥて、床にグチャッのグチャグチャだぞグチャおじさんだぞッ</p><p>そうだぞっ高さ３０メートルの崖から飛び降りたら、海面がコンクリートの固さになるんだぞっコラぁっ</p><p>柔道は国際競技なんだからなッグダグダ言っていると、カラー柔道着着せるぞッヨーソローッッ</p><p>イーディなら楽勝なんだろうけれどさっこいつら、１度や２度、ブチノメしたからって、愛ちゃんを諦めないんじゃないかって思えてきたよ</p><p>寧が、溜息を吐く</p><p>それぐらい底抜けのバカだもん</p><p>そうね、死ななきゃ判らないっていうレベルよねこれ</p><p>あんだとぉっこのヤロ、勝手なことを言いやがって柔道、ナメとんのかコラァそこに直れぇ、３人ともオレが成敗してくれるぅぅっ</p><p>いや、進藤サンこんなトコじゃ何ですから</p><p>そうそううちの柔道場へ連れて来ましょうよ、こいつらヨーソロー</p><p>ほら、柔道場なら下は畳ですし元から、寝技を仕掛ける場所ですし</p><p>部室には、布団もありますからヨーソロー</p><p>おっし、全員でこいつらを取り囲んで捕まえろそんで柔道場へ連れてくぞ</p><p>ムフフのフヘヘをするんですねっ</p><p>お、オレたちもヨーソローっスか</p><p>愛以外ははな愛はオレの女だからなただーし、他の女たちも初乗りは、この進藤が勤めるからなっ判っているだろーなぁ</p><p>もちろんですっヨーソロー</p><p>おい、全員で散らばってふん縛れッ働きの良いやつは、２周目から参加させてやるぞッ</p><p>カワチノカミが、他の部員たちに命じる</p><p>はぁ、しょうがないネ</p><p>イーディが、ススッと拳を構えた瞬間</p><p>あら、あなたたちそこで何をやっているのかしらっ</p><p>この明るい声は</p><p>あら、貴方と貴方と貴方と貴方と貴方と貴方と貴方と貴方は、今日のお昼にパンを買ってくれたわよねっそこの貴方もいつも、買ってくれてありがとっ</p><p>サングラス３人衆を無視して他の柔道部員たちに、声を掛ける</p><p>ところで貴方たちはこれ、嫌々やっているのよねていうか、無理矢理やらさせられているんでしょ本当は、こんな女の子たちをイジメるようなことはしたくないのよね</p><p>ニコッと部員たちに微笑む</p><p>お、おい何だ突然、現れて勝手なことを言うんじゃねーぞ、コラッ</p><p>あなたたちは黙ってて下さい</p><p>克子姉の隣に居たヨミが言う</p><p>ヨミの隣には、ルナもいる</p><p>２人は手を繋いでつまり巫女の力をブーストアップさせている</p><p>はーい、みなさん、わたくしを見て下さーい</p><p>ヨミが柔道部員たちに言う</p><p>みんな、突然現れた美少女姉妹に眼を奪われていた</p><p>はいロック・オンしました克子さん、どうぞっ</p><p>ヨミの言葉に、克子姉は</p><p>みなさんの中で本当はこんなことしたくないんだっていう子は、このまま柔道場に戻って、練習を始めて今は、ほら、あなたたちは部活の時間なんでしょ、本当は</p><p>克子姉の声が、柔道部員たちの心に染み込んでいく</p><p>進藤くんとその他２名のことは忘れてしまいましょうね柔道部には、最初から、この３人はいませんでしたあなたたちは、この３人のことは完全に忘れて一生懸命、柔道を樺って下さいねっ</p><p>克子さんの言うとおりにして下さいっ</p><p>ヨミの従わせる力が、ブワワッと放出される</p><p>ルナがヨミに自分の力を注いでいるから柔道部員全員が力に囚われる</p><p>はーいっ、全員、廻れ－右ッ</p><p>楽しそうに、克子姉は言った</p><p>イエスッサー、イエスッ</p><p>進藤たち以外の柔道部員たちは、一致団結して、全員、克子姉の命令に従う</p><p>柔道場に向かって進めッッ</p><p>隊列を組んで、走り出す</p><p>お、オメーらこら、待てェェッ</p><p>進藤サンのご命令だぞっ言うこと聞かないと後で酷いぞコラっ</p><p>お前たち、それはヨーソローじゃねえぞっおいいっ</p><p>しかし部員たちは進藤たちに振り向かずに、走り出していく</p><p>オイッチ、ニッオイッチ、ニッオイッチ、ニッオイッチ、ニッ</p><p>オイッチニッの薬はいい薬っ</p><p>オイッチニッの薬を使いなさいっ</p><p>何かよく判らない声を掛け合いながら柔道場の方へ立ち去って行った</p><p>な、何なんだコリャ</p><p>進藤と２人の子分は呆然としている</p><p>寧さんひどーい</p><p>ヨミがニコッと笑う</p><p>どうして、こういう時にヨミたちを使ってくれないの</p><p>こういう場合はヨミたちの出番でしょね、ルナっ</p><p>巫女姉妹たちが倉庫の中のオレに向かって、手を振る</p><p>ああ、こういう手もあったんだあたしったら、学校の中にいる人で解決しないといけないって思い込んでたから</p><p>寧が反省している</p><p>寧さんやっちゃっていいですか</p><p>ヨミが、微笑む</p><p>うんそうだねイーディは</p><p>任せるネヨミたちの方が確実ヨ</p><p>あ、可奈ちゃん心配いらないから</p><p>寧が可奈センパイに声を掛ける</p><p>えっとあたしは、こっちの子は知っているけれど</p><p>ああ、ルナとは面識があるんだよな</p><p>わたくしは、ヨミルナの姉ですッ</p><p>ペコッと、頭を下げる</p><p>いつもウチの家族がお世話になっていますっ</p><p>いや、あたしも色々、お世話になっちゃっているから</p><p>可奈センパイは、明るく元気すぎるヨミに戸惑っている</p><p>じゃ、さっさと片付けちゃいますねっ</p><p>ヨミは進藤と２人の手下に振り向く</p><p>はーい、お兄さんたちわたくしの眼を見てっ</p><p>ヨーソロー</p><p>ヨミの大きな瞳に３人は、吸い込まれる</p><p>はいロック・オン</p><p>ヨミが進藤たちの心を捉えた</p><p>はーい、デニムを着たあなたあなたが愛している人は誰ですか</p><p>ヨミの問いに進藤は</p><p>１年の喜代原愛だオレたちは、付き合っているんだ</p><p>うつろな眼で、そう答える</p><p>違いまーすあなたが愛しているのは、その人ではありませーんっあなたが好きなのは、３年生の岩倉幸代さんでーす</p><p>岩倉幸代え生徒会長の</p><p>そうでーすしかも、愛しているというより崇拝していますあなたは、岩倉さんのためなら何でもしまーすっ命も惜しくありませんどんな命令も聞いちゃいますっそ、それは</p><p>はーい、答えはイエス・ユア・ハイネスだけですよーっ</p><p>ルナが、クッとヨミに大きな力を送り込む</p><p>その力を、ヨミが従わせる力に変換して進藤の心を浸蝕する</p><p>ああれあれれれ</p><p>はーい、お返事は</p><p>い、イエスユア・ハイネスです</p><p>あなたのご主人様は岩倉幸代そうですよねえ</p><p>イエスユア・ハイネス</p><p>そのまま、ヨミは残りの２人も洗脳してしまった</p><p>はい、それじゃああなたたちは、しばらくそこで黙って突っ立ってて下さいっ</p><p>ヨミが３人にそう告げると</p><p>もういいわよ幸代さんこっちへいらっしゃい</p><p>克子姉が草むらの方に、声を掛ける</p><p>失礼させていただくわ</p><p>あ、岩倉会長隠れていたんだ</p><p>さっき克子様に聞いた時は、信じられなかったですけれど恐るべき力ですわね</p><p>岩倉さんは、ヨミを見てそう言う</p><p>こんな洗脳力があれば色々と楽しいことができますよねウフフフ</p><p>また何か悪巧みを思い付いたのかニタニタと笑い出す</p><p>あら、あなたが使って良い力ではないわよ幸代さん</p><p>克子姉は久々に、黒い森のミナホ姉さんの側近としての顔に戻って、岩倉会長を見下す</p><p>あなたが、また勝手なことをしたらお嬢様は、この力をあなたに使うかもしれないわよ</p><p>フフンと、鼻で笑う克子姉</p><p>そんな御名穂様が</p><p>当たり前でしょ言うことを聞かない飼い犬は、躾をやり直すより脳改造をしてしまった方が楽ですもの</p><p>克子姉は、岩倉さんを脅す</p><p>あたしも今は毎日、ニコニコしているけれど、本当は怖い女だってこと、幸代さんは知っているわよね</p><p>岩倉会長は克子姉の娼婦時代を知っている</p><p>克子姉が、どれだけハチャメチャで狂っていたかを</p><p>ははい克子様</p><p>ミナホ姉さんの玩具としては克子姉の方が上位なんだ</p><p>お嬢様からの命令を伝えますこの柔道部の３人は、幸代さんに預けますあなたが調教して使えるようにしなさいヤナギハラの大奥様が、若いチンコ奴隷を欲しがっています１ヶ月後には、売り払います</p><p>ハッかしこまりましたっ</p><p>こういう仕事を任せられると、岩倉会長は眼を輝かせる</p><p>それとスガワラ社長が、ホモ奴隷を欲しがっているのあの社長は、柔道部の子とか大好きだから３人のうちの１人は、肛門拡張しておいて誰にするかは、あなたに任せるそうよ</p><p>そして、残った１人はあなたの好きにしていいそうよあなたが、自分のペットに加えるもよしあなたの顧客に売り飛ばしてもいいそうよ</p><p>でしたら売りますあたしも、ホモ奴隷を探していらっしゃる方を知っていますから</p><p>黒い森の商品として、品質には気を付けてちょうだいね調教がいい加減で出荷したりしたら、お嬢様の顔に泥を塗ることになるんですからね</p><p>はいっ、肝に命じますっ</p><p>はあこれでしばらくは</p><p>岩倉会長は、オレたちの方にチョッカイを出しては来ないだろう</p><p>では、この子らを連れて行ってここの倉庫は、今日は使ってていいのよね</p><p>はい、お好きなようにお使い下さいっ</p><p>克子姉に、そう言うと岩倉さんは、可奈センパイを見る</p><p>星崎さんあなたが、あたしたちの仲間になるとは思っていなかったわ</p><p>あたしはノブに付いていくだけよ別に、岩倉さんの仲間になったわけではないわよ</p><p>まあいいわ来月の次期、生徒会長選挙、あなた立候補なさいね</p><p>可奈センパイが</p><p>あなたならあたしの後継者に相応しいと思うの</p><p>生徒会長になって、あたしに何をしろって言うんです</p><p>うふふあたしが握っている、この高校の裏の権力それを、全てあなたに引き継がせてあげるわ</p><p>裏の権力</p><p>黒森のものは黒森家の縁者が引き継ぐそうするべきなのよ</p><p>今までの反動で、後日談シリーズに入ってから、毎日飲んでいます</p><p>缶ビール１本ぐらいですけれど</p><p>ビールは美味しいです</p><p>何故か、酔った時の方が気持ちがシリアスになります</p><p>このままでいいんだろうかとか、</p><p>ああ、私はもうダメだとか、</p><p>老いた父も母を抱えてどうなってしまうんだろうとか</p><p>飲めば飲むほど、ゲンジツに押し潰されていくようで</p><p>いや、それでも飲むんですけれどね</p><p>今日は３５０ミリ１８５円のキリンの黒ビール缶です</p><p>803.喜代原愛　／　魔法を信じるかい</p><p>幸代さんそれだって、あなたではなくお嬢様がお決めになることだと思うわよ</p><p>克子姉が、岩倉会長に言う</p><p>わ、わたくしはあの</p><p>震え上がる、岩倉さん</p><p>ミナホ姉さんの片腕としての克子姉には、本当に頭が上がらないらしい</p><p>まあ、いいわその気持ち悪い男たちを連れて、立ち去りなさいそれと何か面白そうな企画があれば、お嬢様が見たいそうよ</p><p>御名穂様が</p><p>そうよお嬢様の退屈を紛らわすのに丁度良いものがあれば実行を許可するそうよもちろん、つまらないものは却下それとあなたが勝手に何かをするということは、お嬢様のお心を曇らせますわま、聡明な幸代さんなら、そんなことは充分判っているでしょうけれど</p><p>これで、しばらくは岩倉さんの暴走は食い止められるだろう</p><p>では、行きなさい判っているでしょあたしたち、これからお楽しみ会なの</p><p>愛さんとオレの居る倉庫の方を見て、克子姉はフフンと笑った</p><p>あそ、そうでございますね</p><p>だからあの中に居る子も、幸代さんは手出し無用よ</p><p>愛さんにも、岩倉さんがチョッカイを出さない様に克子姉は釘を刺したのか</p><p>オレの時もそうだったけれど</p><p>岩倉さんは、新参者には色々と仕掛けてきたりする可能性があるから</p><p>では、お行きなさい</p><p>し、失礼致しますほらっ、へっぽこ柔道部１号、２号、V3付いてらっしゃい</p><p>ウエーイ</p><p>ウィース</p><p>ヨミの従わせる力で、岩倉会長への絶対服従を魂に刻みつけられてしまった柔道部の進藤と仲間２人は</p><p>虚ろな瞳で、岩倉会長の後を付いていく</p><p>すぐに、４人の姿は見えなくなった</p><p>はぁ、これで第一段階終了だねっ</p><p>あ、可奈ちゃん今、岩倉さんの言ってたことは、あんまり気にしないでね生徒会長になったら、この高校の裏の力が自由になるとかそんな話をしていたけれど、あんなの岩倉さんがそう思い込んでいるだけだからこの学校の裏の力なんて生徒会長よりも、あたしたちの方が持っているしっ</p><p>岩倉会長はミナホ姉さんのペットの１人だが</p><p>この高校内に張り巡らされた盗撮・盗聴システムに自由にアクセスする権限は持っていない</p><p>校長室下の監視ルームに立ち入ることもできない</p><p>寧たちの方が、よっぽど裏からこの高校を支配している</p><p>まあ、岩倉さんには生徒会の人たちとか、個人的に支配している人たちがいるし、生徒会室やここの倉庫とか、勝手に使える場所も幾つか持っているけれどねっ</p><p>すると可奈センパイは、少し考え込んでから</p><p>でも、良い案だと思うわよあたしが生徒会長になるっていうのも</p><p>そしたらさ今のパン工房メンバーを、全員、生徒会の役員にしちゃうからうちの高校の場合、選挙は会長だけで、副会長以下の人選は次期生徒会長に任させているのんだし</p><p>可奈センパイが次の生徒会長になってオレたちが役員</p><p>そうしたらさ、あたしたちが集まってても変だとは思われないしパン工房の待機室だけでなく、生徒会室も自由に使えるのは大きいわよね</p><p>いいの可奈ちゃん</p><p>寧は、驚いている</p><p>だって立候補して当選するとしたら、あたしでしょ</p><p>次の生徒会長は今の２年生がなる</p><p>寧も２年生だけれど、留年しているし</p><p>昔のイメージも残っているから、さすがに生徒会長というのは</p><p>それに恵美ちゃんに良いと思うのよそうした方が</p><p>１週間、一緒にパン工房で働いてみて判ったんだけれどあの子、働き者だけれど、要領が悪いでしょ言われたことはちゃんとやるし、一生懸命なんだけれど自分から何かを思い付いて始めることのできないタイプまあ優等生タイプよね</p><p>可奈センパイは、そう感じたんだ</p><p>ああいう子って何か役職をあげた方が、バリバリ働くのよみんなをまとめて引っ張って行くようなリーダーはダメだけれどそう、先生の言うことを聞いていればいいだけの学級委員とか、生徒会なら書記とかナンバー３辺りの仕事ね</p><p>うわぁ判ってるんださっすが、可奈ちゃん</p><p>感心する寧</p><p>責任感が強いから、頼んだことはちゃんとやるけれどその代わり、いつも何か任されないと不安になっちゃうタイプでしょあたしは、必要とされていないかもとか、１人でどんどん落ち込んで</p><p>こういっちゃ何だけれどさ克子さんも寧さんも、イーディもそうだな、みんな有能過ぎるのよまあ、あたしもね恵美ちゃんは、克子さんに次は何をしましょうかって一々尋ねているけれどあたしたちって、自分で状況を見て判断して、ガンガンやってっちゃうでしょ一々、相談しなくても３日も一緒に仕事していたら、自分が今何をすればいいか判るしイーディになんて、むしろ何をしない方がいいのかって考えだしね</p><p>た、確かにオレのパン屋の売り子では、可奈センパイはすっかり場に溶け込んでいる克子姉とも寧とも、コンビネーションが良い</p><p>まあ、パン屋さんはしょうがないわよあの昼休みの短時間で、あれだけのお客を捌いていかないといけないんだから恵美ちゃんのペースに合わせてあげるわけにはいかないもの</p><p>でも今のままなら</p><p>また、メグが自分だけ疎外されているとか、思い込んでコンプレックスをこじらせるかもしれない</p><p>ああ、お屋敷の主婦の時も、そうだったよなあ</p><p>克子姉の下のサブ・チーフに任命された時は、喜々としてやってくれていたけれど</p><p>結局、瑠璃子とマナの能力がメグより上回っちゃったんだよな</p><p>２人とも有能過ぎる子だったから</p><p>気が付けば、瑠璃子とマナの方がよっぽどお屋敷の主婦のサブ・チーフになってしまって</p><p>地位が並ばれてしまったメグは、ヘソを曲げてしまった</p><p>だからさ恵美ちゃんには、彼女が彼女のペースでじっくりと一生懸命頑張れる仕事を別に用意してあげるべきだと思うのよ</p><p>それが、生徒会なの</p><p>そういうこと会長はあたしがやるけれど忙しいから、この辺の雑務はお願いって何か役職をあげたら、あの子は熱中してやってくれると思うわよしかも普通の高校生相手の交渉ごとなんていうのは、寧さんたちよりも、恵美ちゃんの方が上手なんじゃないかしら同じ目線で、一生懸命やってくれるだろうから</p><p>ああ、寧だと考え方も、行動力も、普通の高校生の枠を越えちゃうんだな</p><p>その点メグなら、高校生らしい考えで、他の子たちと接していける</p><p>あたしは何で、生徒会長がクロモリのモノなのかは知らないし、知るつもりもないけれど恵美ちゃんは、そういう説明をしたら、自分がやんなきゃいけないんだって思い込むんじゃないの</p><p>可奈センパイは意図的に、オレたちの秘密の全てを知らないようにしている</p><p>知ってしまったら、ヤバ過ぎることもあると感じているんだ</p><p>その辺のバランス感覚が、この人は絶妙に良い</p><p>そうね岩倉さんまでの代で、トンデモなくなっちゃってた生徒会をあたしたちの代で正常化しないといけないって言ったら、メグちゃんは納得すると思うわ</p><p>うちの高校に闇があったのは黒い森の娼館システムに組み込まれていたからだ</p><p>娼婦たちの隠れ蓑としてうちの高校を使っていたから</p><p>それを白坂創介にも、利用された</p><p>ミナホ姉さんのお祖父さんが、うちの高校を買い取った時には</p><p>地方から買い集めてきた娼婦たちをうちの高校に通わせ、娼館は女子寮という建前になっていたのに</p><p>白坂創介は、うちの高校の女生徒から娼婦を抜擢するというシステムを作ったから</p><p>克子姉も渚もそうして、うちの高校の１年の時に眼を付けられ誘拐・監禁されて娼婦に堕とされた</p><p>岩倉会長だってミナホ姉さんに、個人的に売春なんかをやっていることチェックされて、黒い森の娼婦になったんだし</p><p>その岩倉さんが、自分のセックス奴隷を集めて好き放題やってたのが今の生徒会だ</p><p>うちの高校を健全化するためには生徒会の健全化も、やらなくてはいけないことだと思う</p><p>オレたちには、そうしなくてはいけない責任がある</p><p>生まれながらにして黒い森の子であるメグは、特にそう感じるだろう</p><p>そんであたしの後は、恵美ちゃんが生徒会長をやればいいじゃない</p><p>前年度、生徒会の役員をしていた子なら選挙にも強いだろうし大丈夫よ、１年あったらあたしが、命令されたことをするだけのナンバー３根性をたたき直して、ちゃんとナンバー１もできる子にしてあげるからっ</p><p>クククっと笑う</p><p>そういう可奈ちゃんはナンバー１をやる能力も、人望も、カリスマもあるのにずっと、メンドウだからってナンバー２をやってた子なんだね</p><p>当たり前じゃない大変なことは、他の人にやらせた方が楽だものでも</p><p>可奈センパイは寧や克子姉を見る</p><p>克子さんに、寧さんそれに、香月家のお嬢様たちあたしよりも有能な人たちに、こう次々と出会っちゃうとね普通の高校生レベルで、ナンバー２で楽してればいいやっていう自分が小さい人間だったなあって、思ったのよもっとさ上を目指さないと、人生はつまらないなって</p><p>そう言ってもらえるのは光栄ね</p><p>だから、生徒会長ぐらいはやるわよあたしああ、もちろん面倒なことは、恵美ちゃんに押し付けるけれど</p><p>いいんじゃないかしらねえ、あなたどう思う</p><p>克子姉の問いに</p><p>いいと思うよっ</p><p>オレは倉庫の中から、大きな声で叫んだ</p><p>オレもメグにとっては、その方が良いと思う</p><p>使命感のある仕事を任せたら一生懸命、取り組んでくれると思うし</p><p>じゃあ、その話は後で詰めるとして</p><p>寧が克子姉にしがみついている、美姉妹を見る</p><p>お話、終わりましたぁ</p><p>ヨミそろそろ先生のところに行きたーい</p><p>ルナも呟く</p><p>うん、ごめんねーそんじゃああっちへ行こうかっ</p><p>寧がオレと愛さんのいる倉庫を指差す</p><p>本日のメイン・イベントだよっ</p><p>さあ、行くネ</p><p>うふふノブもごめんね愛も待ったぁ</p><p>さってと</p><p>寧、イーディ、可奈センパイそして、巫女姉妹を連れた克子姉が</p><p>オレたちの方へ歩いてくる</p><p>さーてとあ、克子お姉ちゃん、ドアは鍵を締めておいてねっ</p><p>カチャリと最後に入って来た克子姉が、ドアの鍵を締める</p><p>チェーン・ロックも</p><p>ええあ、あの</p><p>愛さんは眼をパチクリさせている</p><p>ふーん、この子なの確かに、なかなか可愛いわねっ</p><p>１４歳のヨミが、愛さんの顔を見てそう言った</p><p>いえああのあたし</p><p>閉ざされた部屋</p><p>全員の視線が自分に集中していることを感じて愛さんは、小刻みに震えている</p><p>とりあえずもう、あの柔道部の変な男が、あなたに付きまとってくることはもう無いわよあなたには、何でそうなったのかは判らないでしょうけれどあたしが保証するわ</p><p>克子姉が、愛さんに言う</p><p>絶対大丈夫よっわたくし完璧ですからっねっ、ルナ</p><p>うんもう問題はありません</p><p>ヨミとルナも愛さんに安全を保証する</p><p>はあはいそうですか</p><p>愛さんは、小さい声でそう答えた</p><p>あらそれだけなの</p><p>克子姉が笑顔で睨む</p><p>普通、こういう場合何か言うんじゃないかしらあたしたちに</p><p>えあはああのその</p><p>あなたのお母さんは人に何かしてもらったら、ありがとうって言うものだって教えてくれなかったの</p><p>克子姉の言葉に愛さんは、震えながら</p><p>いやあのそのあ、あたしは</p><p>ああ本当に、教えてもらってきていない子なのねあなた</p><p>克子姉は、寧と可奈センパイを見る</p><p>あなたたちの主催企画なのに、悪いんだけれどこの場は、あたしがマスター・オブ・セレモニーをやってもいいかしら</p><p>寧は可奈センパイを見て</p><p>あたしは、いいけれど</p><p>あたしもいいです克子さん何かお考えがあるんですね</p><p>可奈センパイは、克子姉に言う</p><p>さすが頭の回転が早い子は助かるわ</p><p>あたしがここに来たのはあたし１人の考えじゃなくって、お嬢様とあたしと渚マルゴちゃんは、今はアメリカだから黒森家年長組で話し合った上でのことよ今回のことはこの人にとって、とても大切なことになるだろうから</p><p>だから、悪いんだけれどあたしが出張るし、夜見子ちゃんとルナちゃんっていう切り札も使わせてもらうわ</p><p>巫女の力が必要なのか</p><p>愛さんのことに</p><p>まあ年上のお姉様に任せます克子さんが、ホントはキレッキレのスッゴイ人だってことは、１週間一緒に仕事して、よーく判っていますから</p><p>可奈センパイはそう言って、近くの椅子に腰を下ろす</p><p>あたしはここで、お勉強させていただきますからっ</p><p>じゃあ、あたしも勉強しまーす</p><p>寧は、可奈センパイの隣の椅子に腰を下ろす</p><p>アタシはココから、心の半分で外の様子を見ているネ</p><p>イーディは、戸口の方に椅子を持って行き座る</p><p>あら柔道部の子たちは、もう戻って来ないわよ</p><p>アタシが心配しているのは、今の生徒会長の方ネ</p><p>アタシなら引き下がったフリをして、１人ぐらい手駒を斥候に出すネ</p><p>ああやりかねないなあの人なら</p><p>だから、遠くからコッチを伺っている分にはいいケレドあんまり接近して来るようなら、威嚇してやるネ</p><p>敵対する人間の気が感じ取れるイーディなら、任せておいて平気だろう</p><p>うん、頼むよイーディ</p><p>オーケー、Darling任されたネッ</p><p>ドアの前でドシッと腰を下ろす</p><p>さてと愛さんよね喜代原愛さん</p><p>愛さんはうつむいたまま、震えている</p><p>あなたは、その辺に座ったらそう、そこのベッドにでも</p><p>克子姉が、ベッドを示す</p><p>ああのほ、星崎先輩ああたしもう帰りたいです</p><p>可奈センパイに、助けを求める愛さん</p><p>しかし、その眼は床を見ているだけで可奈センパイの方は見ていない</p><p>ダメよ、そこへ座りなさい愛</p><p>可奈センパイは、キッパリとそう言った</p><p>だいたい克子さんも言ってたけれど、あなた本当に忘れているの今、自分が何をしないといけないか何をするべきなのか本当に判らないの</p><p>ええああの</p><p>おどおどするだけの愛さんを見て、可奈センパイは</p><p>もういいわさっさと、そこへ座りなさいっ</p><p>愛さんはベッドの隅に、ちょこんと座る</p><p>身体を硬くして緊張したまんまなんだな</p><p>いつでも立ち上がって逃げ出せるようにお尻を半分しか、ベッドに乗せていない</p><p>愛とにかく、柔道部の進藤のことは、もう大丈夫だからあたしが言うんだから、間違いはないわよあいつはもう、あんたを追い掛けてきたりしないからね</p><p>あははいそ、そうなんですね</p><p>そうよだから皆さんをお礼を言いなさいっあんたが、そんなだとあたしやテニス部まで、礼儀知らずな人間だって思われちゃうじゃないっ</p><p>ごごごごめんなさいごめんなさいごめんなさい</p><p>ごめんはいいからっお礼っ</p><p>思わず可奈センパイが怒鳴ってしまう</p><p>しかし、そこで克子姉は</p><p>いいわよそういうのは別に</p><p>でも、克子さんそれでは</p><p>心の中に全然、感謝の気持ちの無い人に上辺だけのお礼を言われても、嬉しくないわよみんなそうでしょ</p><p>愛さんは進藤から助けてもらったことを、感謝していない</p><p>うんこの人の心の中、怯えだけでありがとうとか、そういう気持ちは全然ないです</p><p>ルナが愛さんの心を読む</p><p>愛さんの心をオレに示すために克子姉は、ルナもここに連れてきたのか</p><p>いいや、あのあ、あ、ああたしは</p><p>ベッドの上で、モジモジと自分の膝小僧辺りを見ている愛さん</p><p>え愛、どういうことよあなたあの進藤のことは、迷惑だと思っていたんでしょ</p><p>あわわわあのあああう</p><p>まさか本当は進藤のことが好きだったとか、そんなことは無いわよね</p><p>あ、あのそのあたし</p><p>はっきり言いなさいよっ愛あたし、あなたのためにこんなにたくさんの人に手助けをお願いしちゃっているんだからねっ</p><p>可奈センパイが、強い口調で責める</p><p>あああ、ごめんなさいごめんなさい星崎先輩ごめんなさい</p><p>それじゃあ、何がごめんなさいなのか判らないわよっ</p><p>そのお姉さんがさっきの気持ち悪いお兄さんを迷惑だと思っていたのは、本当です</p><p>ルナがヨミと手を繋いで、さらに強い力で、愛さんの心をスキャンしている</p><p>うんさっきオレには、本当は別に好きな人がいるって言ってたし</p><p>だから、本当は進藤のことが好きだったとか可奈センパイの勘違いで、進藤たちを処分してしまったということは、絶対に無い</p><p>ああうああうご、ごめんなさい</p><p>でも、このお姉さんはボクたちに助けてもらったとは感じていないんだよ</p><p>いえあのああ、あたしは</p><p>このお姉さんは他人が自分を助けてくれるのは、当たり前のことだと思っているから</p><p>そ、そのえっとあ、愛はその</p><p>今回のことも変な人に絡まれちゃって、困ったなあって、思っていたけれどクラスの友達や、部活のセンパイたちの前で、困った、困ったっていう顔をしてうつむいていたらいつも、みたいに、みんなが助けてくれただけだからって</p><p>いつもみたいに</p><p>ちょっと愛</p><p>びっくりして、愛さんを見る可奈センパイ</p><p>いえあ、あの違うああたしは</p><p>誤魔化してもダメだよボクはあなたの心と記憶を読んでいるんだから</p><p>ひっううううっ</p><p>愛さんは、ビクビクッと怯える</p><p>ああ、そうかいつも、そうなんですね何か困ったことがあったらみんなの前で困ったなあって、顔をしてウロウロしていたら決まって、面倒見の良い誰かがどうしたのって声を掛けて、解決してくれるだから、そういうのが当たり前なんだって思うようになっちゃったんですね</p><p>あああうっあ、愛はそ、そんな</p><p>だから一々、人に感謝するとか感じないんですねお姉さんは</p><p>ルナが愛さん心を、暴いていく</p><p>何よっそんな子だったのあなた</p><p>可奈センパイは驚きを越えて、呆れている</p><p>ち、違いますこの子違うんですあたし愛は</p><p>ああ、ごめんねその子が、本当に人の心を読む子だっていうことあたしは、よーく知っているのよ</p><p>可奈センパイは、ハァと溜息を吐いた</p><p>愛ってそういうズルイ子だったのね</p><p>ち違うあ、あたし</p><p>はいそれは違いますこのお姉さんは今まで、ずっと、そうやって来たから困っていたら、誰かが何とかしてくれるっていうことで、やれてこれちゃったからそういうことが、ズルイという感覚すら持っていないんです</p><p>ルナが、読む</p><p>そういうのが、当たり前だと思っているんですから</p><p>でもさっ今までも、一度も、誰にもお礼を言ってきたりしてこなかったの</p><p>あそ、そのそれは</p><p>いつも、こんな風にオドオドしているうちに、何とかなったって言うかこのお姉さんの代わりに周りの人が、助けてくれた人にお礼を言ってくれたので今までは、どうにかなってたんだそうです</p><p>ああ、なるほどね今だったらあんたが、そうやってオドオドしているうちに、あたしが皆さんにお礼を言うものねあなたはあたしのテニス部の後輩なわけだから</p><p>愛さんがグズグズしていたら、代わりに可奈センパイがお礼を言ったろう</p><p>それで、後でテニス部に戻ってから、あたしがあなたに文句を言ったら愛の代わりに、他の１年の女の子たちが申し訳ありませんでしたありがとうございましたって、あたしに頭を下げてくれるものねそうなったらあたしも、ついつい、あなた自身は結局、一度も、誰にも、感謝の言葉を言ってないことなんて、忘れちゃうわよね</p><p>そうやってこれまで生きてきたのよね、あなたは</p><p>克子姉が愛さんを見下ろして、そう言う</p><p>なまじ、見た目が可愛くてオドオドしていて、助けてあげたくなる感じでしょこの子だから、何かトラブルに巻き込まれても、いつでも誰かが助けてくれるのよそういう良い人が、必ず現れるそれが当たり前になっているからもう、感謝することなんて忘れちゃっているのよいいえそんなの、最初から知らなかったのかもしれないわね</p><p>ううっあのあたしあ、愛はその</p><p>はあいるんだ</p><p>こういう風にして平然と生きている、女の子が</p><p>でも、残念だけれどここでは、あなたのその魔法は、使えないのよどうしてだか判る</p><p>克子姉が、愛さんに囁く</p><p>あなたは、見た目が可愛いからそうやって、人様の同情を惹いて、色々助けて貰えたんでしょうでしょうげれど</p><p>わたくしたちの方を見なさいっ</p><p>ヨミが従わせる力を放射するっ</p><p>ずっとうつむいていた愛さんがスーッと顔を上げた</p><p>確かに、愛らしい可憐な顔だけれど</p><p>ああ、この子眼が死んでいる生気が足りていない</p><p>見てあたしたちを</p><p>残念だけれどあたしたちは、あなたよりも可愛いのよだからあなたの魔法は、あたしたちには効かないのよ</p><p>こういう女優さんいます</p><p>ありがとうという言葉を知らない女</p><p>男でも、有名な人の息子さんの映画監督さんは</p><p>何をしても絶対にありがとうとは言ってくれませんでしたね</p><p>こちらが無理してやっているようなことでも</p><p>逆にしたたかな舞台演出家は</p><p>どんなことがあってもうんうん、ありがと、はい、ありがと</p><p>と、ありがとうを連発していました</p><p>その方が、現場は上手く回ります</p><p>今、思い出したのですが</p><p>あの人ありがとうって言っても絶対に、相手の顔や眼は見ていませんでした</p><p>ああ、あれが心の伴っていない言葉というやつか</p><p>804.喜代原愛　／　それって違うから</p><p>うっうううっあ、あたし</p><p>愛さんは、ポロポロと涙を流して、泣き始めるが</p><p>はい、泣かない鬱陶しいから涙、ストップ</p><p>ヨミがそう言った瞬間愛さんの涙がピタッと止まる</p><p>愛さん本人は、自分の肉体を操作されて戸惑っている</p><p>悲しかったり、怖くて泣いていたんじゃないですこのお姉さんの場合ちょっとしたことでも、すぐに心が一杯一杯になっちゃって、自動的に泣いて頭の中の思考を停止されるようになっちゃっているんです普段からのクセみたいな感じで</p><p>ルナが、愛さんの心を読んで解析する</p><p>可愛いだけの女の子だから、そういう生き方が染みついちゃっているのよね</p><p>あなたずいぶん、綺麗な髪の毛だけれど、それって毎朝、自分で梳いているの</p><p>ニコッと笑って、克子姉は愛さんに尋ねる</p><p>そ、そのこ、これはあうっ</p><p>お母さんに、やってもらっているんだそうです毎朝、お母さんが起こしに来てくれて着替えを出してくれてそれから、髪の毛を梳いてくれているそうです</p><p>愛さんの心の中に浮かんだ答えを、ルナがどんどん話していく</p><p>そうだと思ったわあなた、お弁当とかも自分で作らないでしょうお洗濯とかも、したことないんじゃない</p><p>叩き込むように、克子姉は次々と質問していく</p><p>それはあのうう</p><p>やったことはないそうです一度も生まれてからずっと、生活のことは全部、お母さんがやってくれるからって</p><p>克子姉何が、やっぱりなんだ</p><p>この子って可愛いでしょ見ての通り</p><p>克子姉は、オレに言う</p><p>うんそれは、そうだと思うけれど</p><p>愛さんの見た目はとにかく、可憐だ</p><p>守ってあげたくなるような美少女だということは間違いない</p><p>ねえ、あなた可愛い女の子は何で、可愛いと思う</p><p>まあ、そもそもの下地の問題スタイルが良いとか、顔立ちが良いとかそういう容貌の美しさの要素ももちろんあるんだけれど、それだけじゃないのよね</p><p>生まれつきの肉体的な要素美しい姿態を持っていることだけが、可愛くなる条件では無い</p><p>顔もスタイルもいいのに見た目は美人なのに、いつもブスッとしていて、人に当たってばかりで全然、可愛くない子だっているもの</p><p>ああそういう人も、いるよな確かに</p><p>美しさと可愛らしさは、とても近い関係にあるものなんだろうけれど</p><p>決して、イコールではない</p><p>簡単に言うとね人の可愛らしさっていうのは、その人がどれだけ愛情を注ぎ込んでもらっているかで変わるのよ</p><p>これはね、人間という生き物の持つ、一番恐ろしい能力だと思うわ人間は自分が好きなモノ、愛しているモノ、感情移入しているモノに愛情を注ぎ込んで、その対象物をどんどん可愛らしくしてしまう力があるのよ</p><p>ほら、動物のペットなんかのことを考えれば、良く判るわ人に飼われていない動物野生の生き物って、よくよく見れば決して可愛らしくはないのよ生と死が、直結している世界に生きているんだもの頭の中は、どう生き残るかエサを捕まえて食べることしかないんだからそうでなければ子孫繁栄といっても、動物のセックスは、人間とは比べ物にならないくらい短いのよ知ってる</p><p>オレは、首を横に振る</p><p>オスがメスの膣に挿入したら、即、射精ねそんなものよだって、危ないでしょ交尾している時の無防備な時に、外敵に襲われたらだから、特殊な昆虫でもない限り動物はセックスに時間を掛けたりはしないのよ</p><p>人間みたいにたっぷりとセックスを楽しむ動物は、他にはいないわついでに言うとほとんどの生き物は、メスはセックスに快感を感じないそうよ性欲を高ぶらせたオスに、急に襲いかかられて男性器を挿入されて、即、射精だからセックスに気持ちよさを感じる余裕なんて無いのよ</p><p>可奈センパイが、フンフンと克子姉の講義を聴いている</p><p>ちなみに、ほとんどの動物のセックスは後ろからの後背位でしょイヌでもサルでもウマでもメスのお尻にオスが後ろからってことになるのよ人間みたいに、男と女がお互いの顔を見つめ合いながら身体を交わらせてそれが正常位になっている生き物は、他にはいないのよ</p><p>確かに動物の交尾で、正常位でヤッているのは見たことがないなあ</p><p>はあ、勉強になります愛も知らなかったでしょ</p><p>可奈センパイが、愛さんに話を振る</p><p>い、いえあの愛はそういうお話はちょっと</p><p>このお姉ちゃんも興味あるみたいですセックスのこと</p><p>ルナが心を読む</p><p>ち違いますあ、あたしは</p><p>愛さんは、うつむいたままポワッと頬を赤く染める</p><p>話を戻すわよく、ペットが飼い主に似るって言うでしょ動物なのに、人間ぽくなっていくって結局、そういうのもね人間の飼い主が、ペットにたっぷりと愛情を注ぎ込むからなのよ可愛がっていくと動物なのに、目付きが変わるわ顔付きも愛情が、ペットを可愛くするのよ</p><p>愛情とは手間であり、時間だから自分の持っている精一杯の労力を、たっぷり時間を掛けて注ぎ込んでいくのよもちろん、労力と時間にはお金も含まれるわよお金っていうのは、労力と時間の結晶だものねそしてたくさんの愛情を注がれた対象物は、変質していくしかないのよつまりどんどん、可愛らしくなっていくのよ</p><p>ペットだけじゃないわよ物でも家や、道具、車なんかだって人は、自分が気に入った物には、たっぷりと愛情を込めていくし愛情を込められた物は、可愛くなるわただ機能が洗練されるとか、使いやすくなるとかだけではないのよ可愛らしさを秘めるようになるの愛された物は全て</p><p>ああ、判る判るアンティーク・ショップの物を見た時にさこれって大事に使ってもらってきたんだなあっていう物は、何となく可愛い感じがしたものあんまり大切にされてきてないなとか全然使っていないなって物は、確かに可愛くはなかったわ</p><p>可奈センパイが、そう言った</p><p>それが人間の力よ自分が愛しているモノを可愛らしくさせてしまうっていう</p><p>克子姉は愛さんを見る</p><p>ペットやモノにだって、そうなんだから人間は人間にだって、愛情を注いで可愛くしてしまうわ</p><p>人間</p><p>子供なんて、本当にそうよね手間と時間を掛けて、じっくり愛してあげた子の方が、あまり手を掛けてあげられない子供よりも、どうしたって可愛くなるわ</p><p>仕方ないのよこれは、単純な時間と労力の問題だから親が、どれだけ自分の子供を愛していたとしても愛情を注ぎ込むために、充分な手間と時間を掛けられなかったら子供は、元々持っている下地以上には、可愛くならないから</p><p>充分に愛されてこなかった子は可愛らしさを不足する</p><p>逆に多少下地の悪い子でも、家族からたっぷりと愛情を注ぎ込まれたら手間と時間を掛けてもらえたら元の素地を越えた可愛らしい子に成長することもあるわ</p><p>ああそんなに顔立ちが良いわけじゃないけれど、魅力的な子っていうのは確かにいる</p><p>写真では、そんなに美人じゃないのに男子から、人気のある子は</p><p>手間と時間を掛ければ子供は、毎日、愛情を掛けてくれる相手と一緒にいるわけでしょ長い時間を掛けて、積み重ねられた信頼と安心感が子供を可愛らしくするのよ子供にしたってどんなことがあっても、自分を愛してくれていて、守ってくれる存在があるんだって思えたら、心が安心するでしょそういう安心感が、大切なのよ</p><p>寧がヨミとルナを抱き締める</p><p>あー、判るかもヨミちゃんもルナちゃんもヨッちゃんに愛されるようになってから、どんどん可愛くなっているものねっ</p><p>あら、寧ちゃんあなたもよ</p><p>克子姉が、クスッと微笑む</p><p>寧ちゃんだって昔は、怖いぐらい綺麗なだけの子だったけれど今は、綺麗な上にとっても可愛い子になっているわよ</p><p>はにゃ</p><p>うん確かに、寧は可愛い</p><p>その通りネアタシもそう思うヨ寧は、どんどん可愛くなっているネ</p><p>イーディちゃんあなたもね</p><p>そして、あたしも自覚はあるわあたしも、愛情を注いでもらっている前よりも、可愛らしい女になっているわそうなるしかないのよ愛されているんだから</p><p>うわっ、そんなことあたしも言ってみたーい</p><p>可奈センパイが、クスクス笑った</p><p>えー、可奈ちゃんもすぐに実感するよヨッちゃんの愛はホント、底なしだから</p><p>寧が、ニヤッと笑う</p><p>さてとで、愛さんに焦点を戻すけれど</p><p>克子姉の言葉に全員の視点が、愛さんに向かう</p><p>ベッドの端に腰を掛けている愛さんはブルルッと震えた</p><p>この子は典型的な家族、特にお母さんに、たーっぷり愛情を掛けられまくって育ってきた子よねだから、こんなに可愛いの</p><p>あ、あたし愛は自分が可愛いとかお、思ってませんから</p><p>ううん、思っているよこのお姉さんは自分が、可愛いってこと、ちゃんと判ってる</p><p>ルナが、心を読み続ける</p><p>だって毎朝、鏡に向かってお母さんが髪の毛を梳いてくれる時に可愛い、可愛い、愛は今日も可愛いわって言ってくれてますよね小さい時からずっと</p><p>愛さんが、ギロっとルナを見る</p><p>初めて強い感情を他人に対して、示した</p><p>なーるほどねつまり、愛は自分が可愛いっていうことが、判っていてそれで、いつも困り顔でウロウロして、誰かに助けてもらうのを待っているんだ</p><p>可奈センパイの言葉に、愛さんは</p><p>そそんなち違いますあたしは</p><p>でも、そうなんでしょいつも、そうやって来たんでしょだから、今回だってあたしが寧さんたちに頼んで、進藤を追っ払ってもらったのにお礼の言葉も言わないんでしょ自分は可愛い子だから誰かが助けてくれるのは当たり前だって思っているんでしょどうなの愛</p><p>ううっご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい</p><p>頭を抱える愛さん</p><p>このごめんなさいはただの思考停止です誰かに強く言われた時は、こうしてごめんなさいとだけ言っておけば、すぐに嵐は過ぎ去るって、そう思っているみたいです</p><p>ルナが読み取る</p><p>つまり、心からの言葉ではない</p><p>口だけでテキトーに言っているだけなんだ</p><p>愛さんの心の中に何かを見つけたのか</p><p>このお姉さんのお母さんは、結構、気の強い人みたいですだから、幼稚園や小学校ではこのお姉さんに何かがあると、お母さんがトラブルの相手のところに怒鳴り込んで何とかしてたみたいです</p><p>で、そういうことばかりしていたのでむしろ、このお姉さんのお母さんの方が、トラブルメイカーみたいに思われるようになって、それでお姉さんは基本的にオドオドして、下ばかり見ている子になっちゃったみたいです</p><p>友達がいなくなっちゃったのか</p><p>とにかく、このお姉さんのお母さんは何かお仕事をしていて、パワフルな人なんですねだから、他の子のお母さんたちも表立っては文句は言わないし、学校の先生も何かと気に掛けてくれるようになっていたからイジメとかまでには、発展しなかったみたいです</p><p>ああ、ＰＴＡとかでお母さんが、あんまりにもガンガンうるさいから</p><p>イジメたりすると、メンドウなことになるからって</p><p>でも、中学生になったら、さすがにお母さんが介入してくるわけにはいかないから</p><p>保護者と学校の関係だって小学生までとは違う</p><p>このお姉さん自身も中学の子たちには、お母さんのことを知られたくなかったから</p><p>すぐに学校まで親が乗り込んでくるとか知られたくはないよな</p><p>だから、中学からは校内に、お母さんみたいに依存できるセンパイを見つけて守ってもらえるようにしていたみたいです</p><p>依存守ってもらう</p><p>うううううう</p><p>愛さんはただ怯えて、震えているだけだ</p><p>人にたっぷりと愛情を注いでもらって育ってきた子が、自分も誰かに愛情を注げるようになるかっていったら必ずしもそうではないってことよ</p><p>この子みたいに常に、親に守られてきて、誰かに守られることが当たり前になっている子はいつでも、誰かの庇護下に入ることしか考えていないわ</p><p>小学校までは家でも学校でも、母親の庇護下にいたけれど</p><p>中学からは母に出しゃばられるのは恥ずかしいし、母の方も学校にまで影響力を及ぼせなくなっている</p><p>だから、母に代わって自分を守ってくれる相手を探す</p><p>なるほどねそれで今回は、あたしのところに来たってわけね</p><p>可奈センパイが、嘆息する</p><p>ち、ちがいますあ、あたしはあの</p><p>もういいわよっていうかそのオドオドした、不景気な顔はやめられないの</p><p>あたしから見たら、そっちの方がよっぽど問題だと思うわよ愛は、そんなに可愛いのにさあんた、基本的に困り顔じゃないいつも、眉毛を八の字にしてさそのうち、オデコの皺が取れなくなるわよっ</p><p>愛さんは、うつむいて唸るだけだ</p><p>こうやっていつも、オドオドして、自分には敵意が無いことを示してそんで、可奈ちゃんみたいに、周りから人気があって評判の良い先輩に守ってもらうようにして今まで来たわけなんだね愛ちゃんは</p><p>寧も、呆れてそう言った</p><p>それなのに、人に助けてもらってもありがとうが言えない子なのよこの可愛いお顔を困らせるだけで、世の中を渡ってきたのよね今日まで</p><p>ただ、あなたの場合は本当に今までが幸運だっただけよさっきの柔道部の子みたいに、あなたのあたし困っているんです作戦の効かない子も世の中にはいるからね</p><p>愛さんの生き方はあたし、困っています察して下さい判って下さいと、相手に態度でアピールするわけだけど</p><p>さっきの進藤みたいなバカだと、他人の気持ちを察するという機能が最初から付いていない不良品だから</p><p>そんな手が通じるはずがない</p><p>それに、今回は底抜けのバカが、相手だったから、みんな愛の方を助けてくれたけれどさ</p><p>可奈センパイも言う</p><p>もうちょっとマシな男の子が、愛に恋をしていたとしたらさ逆にみんな、面白がって、あんたとくっつけようとしたかもしれないわよ多少、顔や趣味が悪くても、そこそこマジメな子だったらさ男の子の方に味方するわようちの部の子は、そういうの大好きだもの</p><p>ああ、多少、不釣り合いでも面白がって、カップルにしようとするのか</p><p>女の子の運動部だと、そういうこともあるだろうな</p><p>ああたしす好きな人いいますから</p><p>愛さんは言う</p><p>あら、誰なのあたしの知っている人</p><p>そ、それはい言えないですあ、あたし</p><p>ルナちゃーん、教えてっ</p><p>寧が、ムフフと笑う</p><p>ルナが、オレの顔を見る</p><p>さすがに、女の子として愛さんの好きな人のことまでは、みんなに言うべきではないと感じたらしい</p><p>いいから教えて、ルナちゃんこれ愛さんにとって、必要なことだから</p><p>克子姉が、ルナに言う</p><p>ルナ克子姉の言う通りにしてくれ</p><p>オレの言葉に、ルナは頷く</p><p>愛さんの顔を覗き込む</p><p>い、言わないであの</p><p>愛さんは慌てて、ルナを見るが</p><p>眼と眼が合った瞬間に、ルナは心の隙間を覗き込む</p><p>あ、見えましたえっと、男子テニス部の辻さんです</p><p>辻って２年の</p><p>はいえっとこのお姉さんはその辻先輩が、カッコ良いなあって思ったからそれで、自分も女子テニス部に入ったそうです</p><p>ううっあああっ</p><p>唸る愛さん</p><p>でも、辻ってカノジョいるじゃないのっ</p><p>しかも、中学の時からもう３年続いているっていう、ラブラブのカノジョちょっとデコッ鼻だけど悪い子じゃないわよ口は悪いけれどご飯とか、豪快にグワッて大きな口で食べるし笑顔が可愛いのよガハハハハッて、戦国武将みたいに笑うから竹田信子って言うんだけれど、あたしたちはシンゲンって呼んでいるから</p><p>それ女の子として、どうなんだ</p><p>とにかく、あそこは簡単には別れないわよすごい仲がいいんだから辻も戦国武将好きだし</p><p>いやいやうんと</p><p>え、愛ってまさか、シンゲンから辻を略奪するとかそういうことを考えているわけ</p><p>うっううううっ</p><p>そういうことは、考えていないみたいです</p><p>え、何まさか、シンゲンの悪い噂とか流して辻に嫌われるようにするとか</p><p>愛さんは、ぷるぷると首を振る</p><p>そういうことも考えていないみたいです</p><p>だって、そんな無茶でもしなければ辻は、あなたのカレシにはならないわよ</p><p>黙り込む愛さんの心をルナが読む</p><p>えっとあくまでも、辻という人が、自然にカノジョさんと別れるのを待つそうです</p><p>だから、自然には別れないわよ相手はシンゲンなのよ</p><p>でも別れるまで、待つそうですそして</p><p>ルナが先を読む</p><p>辻という人がこのお姉さんの気持ちに気付いて、付き合って下さいと言ってくるまで待つそうです</p><p>いや、だって辻は、あんたの気持ちなんて知らないでしょ</p><p>ううううっあ、あの</p><p>でも、今こういう機会があって、このお姉さんの気持ちを、可奈さんが知りましたから</p><p>可奈センパイが、ポカンとした顔をする</p><p>いや、確かに今愛が辻のことを好きだってことは知ったけれどそれがどうしたっていのよ</p><p>ええっとあ、あのその</p><p>ですから、きっと可奈さんが、辻という人とカノジョさんを別れさせて自分と辻という人の間を取り持ってくれるんじゃないかと考えていますこのお姉さんは</p><p>徹底的に、他人任せなんだぁ愛ちゃん</p><p>さすがの寧も、絶句する</p><p>ホントにあなた自分からは、何もしない子なのね</p><p>可奈センパイも、呆れるを通り越して呆然としている</p><p>ていうかさ、そもそも辻と愛って、接触がないでしょあんたたちが話しているところとか、見たことがないわよ</p><p>いつも遠くから、見ているだけみたいです</p><p>まあ、別に何でもいいんだけれどさ愛は、辻のどこが気に入っているのよ</p><p>優しいところ、だそうです</p><p>えいつ、辻の優しいところなんて見たのよ</p><p>うっ、うううう</p><p>えーと顔</p><p>顔</p><p>辻っていう人の顔が優しそうだからだそうです</p><p>ああ単に、顔が気に入っただけなのねああ、なるほどああっ</p><p>可奈センパイが、キレるっ</p><p>愛っあんたのそれっ恋じゃないからっそんなの、全然、恋以前だからねっ</p><p>あうううっごめんなさいごめんなさいごめんなさい</p><p>愛さんは、また心の無い謝罪の言葉を繰り返した</p><p>少し物分かりが良くて、頭の回転の早い子ばかりを出し過ぎたという反省があるので</p><p>愛は、とことん馬鹿っ子でいこうと思っています</p><p>何か、外の雪が凄いことに</p><p>ワンフェス、行かないからいいけれど</p><p>と、思っていたら</p><p>母お友達とお芝居を観る予定だったけれど、明日来られないそうだからあなた、代わりに来てちょうだい</p><p>私え、何で</p><p>母だってチケットもったいないし、あたしが付き添いがいなくて雪で転んだら困るでしょ</p><p>ということでなぜか、新橋演舞場へ行くことに</p><p>805．喜代原愛　／　ロック・オン</p><p>どうしようか、この子うー、思ってたよりも、大変な子だったかもね</p><p>寧が可奈センパイに言う</p><p>ごめん、あたしもここまでこじらせている子だとは思ってなかったから</p><p>可奈センパイも愛さんを、ただの大人しいだけの可愛い女の子としか認識していなかったらしい</p><p>可愛いのはスバ抜けている子なんだけれど、どうしたもんだか</p><p>ああたしはあの</p><p>愛さん本人は、相変わらずグズっているだけだ</p><p>まっかせなさいっだから、あたしが来たのよこの子たちを連れて</p><p>克子姉は、笑顔でヨミとルナの肩を抱いた</p><p>寧ちゃんも可奈ちゃんもさどんどん自分で考えて、主体的に行動していく子でしょ頭も良いし、行動力もあるだから、こういう自分からは何もしない子のことはあんまりよく理解できていないんだろうって思ってたのよ</p><p>て、いうことは克子お姉ちゃんは、愛ちゃんがこういう子だって判ってたの</p><p>もちろんあたしやお嬢様はねあたしたちは、こういうタイプの女の子たちをたくさん見て来たから</p><p>見て来た</p><p>どこで</p><p>自分自身の力だけで生き抜く力の無い子生命力の弱い子よね守ってくれる人がいるうちはいいけれど、そういう人がいなくなったら、命の火が消えてしまうような</p><p>克子姉は、寂しげな眼で、愛さんを見つめる</p><p>あたしも渚もお嬢様自身もたまたま強い生命力と絶対に生き残るっていう意思があったから、あの苦しい時期を生き抜けたのよそして、あの頃にはあたしたちは、愛さんみたいな弱い子が死んでいくのをたくさん見たわみんな、あたしたちの仲間いえ、仲間になることもできないうちに亡くなった子もいたわね</p><p>克子姉、渚、そしてミナホ姉さん</p><p>みんな、元・娼婦だ</p><p>白坂創介に、無理矢理誘拐されて娼婦に堕とされた</p><p>そして地獄のような日々を、あの娼館で過ごしてきた</p><p>あの男は、メンドくさがりだったでしょだからこの子みたいなタイプの子が、大好きだったのよ捕まえて来れば、好き勝手できるからすぐに諦めて絶望して、暴力的な男たちの言うなりになるからそしてスーッと命の火を消してしまう後腐れが無かったのよ、あの男にとってはあたしたちみたいに必死になって、地獄から脱する方法を探したりしないから</p><p>ああ、あの白坂創介なら喜んで、愛さんみたいな大人しい子を犯すんだろうな</p><p>そしてその結果、犯した少女が死んだとしても、罪悪感を一切感じない</p><p>あの男は、そういう人間だった</p><p>元々さ可愛い女の子のタイプとしては、この子みたいに子が多いのよまず、下地として生まれつき容姿の可愛いわけでしょそれで、両親や家族にいっぱい愛されてそこそこお金のある家に生まれたら、もう猫っ可愛がりされるわよね小さい時からそうなったらもう、生まれつき愛され守られるのが当たり前なんだって、本人は思い込んじゃうだろうし家のことも自分自身のことも、みんなお母さんたちにやってもらって、自分では何一つやったことがないなんて子も出て来るわそうやって何から何まで、全部誰かに助けてもらって、他人に依存してきた人生を歩んできた子だって、そんなに珍しくもないのよ</p><p>そういう苦労知らずな子だからこそ、この子みたいなフワフワとした可愛らしさを持ち続けているんでしょうしそんな、可愛らしさが目立つから、また悪い人たちに眼を付けられることにもなるのよ</p><p>あたしは知らないよ、そういう人は</p><p>寧が、克子姉に言う</p><p>寧ちゃんがお屋敷に来た頃には、もうお嬢様が経営を握っていたから香月様のお助けもあったしあの男も、うちに直接この子みたいな子を連れて来ることはなくなってたのよあの男のやり方ではビジネスとして成立しないから収益の見込めないことは、認めないって、お嬢様が香月様や他の監査役の方たちを通して、あの男に圧力を掛けていたから</p><p>ああ白坂創介のやり方では</p><p>愛さんみたいなタイプの女の子は、誘拐して来て、レイプしても</p><p>すぐに、衰弱して死んでしまうんだ</p><p>娼婦として長期間働けない子でないと、収益性が悪いという理屈で、ミナホ姉さんは、白坂創介に愛さんみたいなタイプの子を娼婦に堕とすことを止めさせたんだ</p><p>だから、あの男はそういう子たちは、うちじゃなくって自分の別宅に連れ込むようになったんだけれどね</p><p>白坂創介の別宅には、オレも行ったことがある</p><p>というか、家に火を付けて証拠になりそうな品を全て消失させた</p><p>あの別宅で大手広告代理店の部長だった白坂創介は、芸能人や芸能界に入りたい女の子たちを犯していたという</p><p>つまり、ミナホ姉さんに阻止されて、できなくなったレイプ行為をあそこで楽しんでいた</p><p>ほんとここ、数年のことなのよお嬢様が、あの男に対抗できる力を持つことができるようになったのは</p><p>かつては、圧倒的に白坂創介に分があった</p><p>それをミナホ姉さんは娼館の経営を立て直し、白坂創介がお屋敷を乗っ取る前から居た娼婦のお姉さんたちの支持を集め古くからの顧客を呼び戻し</p><p>少しずつ、少しずつ白坂創介の勢力を削いでいった</p><p>お屋敷にマルゴさんや寧を、お屋敷に住まわせることができるようになったのも、ミナホ姉さんの影響力が強くなったからだ</p><p>そして今年の５月に、ようやく白坂創介への復讐を果たした</p><p>ミナホ姉さん自身が、誘拐されて娼婦に堕とされてから実に１６年が経っていた</p><p>ホントあたしがお屋敷に連れて来られた５年前は、まだ何もかもがメッチャクチャだったから</p><p>あたしも記憶に残っているわこの子みたいな、可愛いだけの子が心と身体を蝕まれて死んでいったことを</p><p>克子姉たちのように、娼館での辛い生活で生き残った人ばかりじゃないんだ</p><p>亡くなった人はたくさんいる</p><p>だからね、あたしはこの子みたいな子は、まあ、メンドウな子だっていうのは判っているんだけれど決して嫌いではないのよむしろ、後ろめたさがあるわあたしは、あの子たちを決して見捨てたつもりはないけれどでも、助けてあげられなかったからホント、この子はあの子たちに、よく似ているわ特に、このオドオドした眼がね</p><p>克子姉の愛さんを見る眼は優しい</p><p>あ、あの克子さんあたし、今の克子さんのお話のその裏の話は、よく判らないですけれどというか、それは知らなくていいと思っているんですけれど</p><p>可奈センパイだって、オレたちが白坂創介の娘である雪乃と仲良くしていることは知っている</p><p>おそらく、白坂創介にまつわる事件その無残な最期に関係しているだろうことを</p><p>でも、可奈センパイは自分自身で、オレたちの仲間になることを選んでくれた</p><p>それもオレたちの秘密を何もかも知るのではなく</p><p>知るべきでないことは、知らなくていいという、立ち位置で</p><p>この人のバランス感覚は、本当に素晴らしいと思う</p><p>でも、あたしでも今のお話から愛の何が問題なのかってことは、何となく判りますていうか、よく判りました</p><p>ススッと、上手に話題を、愛さんに戻す</p><p>まあ、確かにこの愛みたいに、極端に他者への依存が強い子はなかなかいないかもしれませんけれどでも、今時の普通の子は、多かれ少なかれ、こんな感じの考え方の子は多いと思います</p><p>そうだねいつでも、誰かが自分を助けてくれる、人が自分を助けてくれるのは、当たり前なことだって思っていて、自分から目的に対して積極的に向かっていこうとはしないむしろ、相手の方から自分に寄ってきてくれるのを待っているってタイプだよねそれもさ、チロチロと眼で早く、あたしが困っているのに気付いてってアピールだけしてくるっていうか</p><p>そうそういますよねー、自分の方から男の子に好き好き光線を出しておきながら、相手が告白してくるのを待っている子ってそのくせ、別れる時にはあの人が付き合ってくれって言ったから、付き合ってあげてただけよとか言うんですよ</p><p>ああ、判る判る元のあたしの同級生、今の３年の子にもいるのよ今、付き合っているカレシが、ストーカーみたいになっちゃって、あたし怖いんですぅぅって別の子に相談を持ち掛けていってそのまま相談した子と付き合っちゃうの前のカレシを振ってあなたよりも好きな人ができたから、バイバイってでも、その新しいカレシと何ヶ月か付き合ったらまた別の男の子に、今、付き合っているカレシが、ストーカーみたいになっちゃって、あたし怖いんですぅぅって相談して</p><p>あああ、判るぅぅアレですよね３年のダンス部の</p><p>そうそうそう、あの子</p><p>可奈センパイと寧の２人だけで、話が盛り上がっていく</p><p>どうして、あたしが付き合う人は、みんなストーカーみたいになっちゃうのかしらとか、本人は言っているけれどさそんなのねえ</p><p>そんなの自分のせいですよねっ本人が前のカレシと付き合っているのに、次のカレシのリクルートを始めてるんですよっだから、カレシがストーカー化しちゃうんですよねっ見張ってないと、何をするか判らない人なんですから</p><p>うん、あの子はホント、アリジゴクみたいな女だよねっ</p><p>ああ付き合った相手が、みんなストーカー化するのでなく</p><p>その３年の人が付き合った相手を、自分のストーカーにしてしまっているのか</p><p>大迷惑な人だよねえ周りにとっても</p><p>ええ、あたしもあの先輩が、男の子を食い散らしたせいで、男の子たちの人間関係が悪くなって廃部になったクラブを２つ知ってます</p><p>愛、あんたは、あんな先輩みたいになっちゃダメだからねっ</p><p>と可奈センパイは、愛さんを見るが</p><p>ううあたしあたしは</p><p>ええっと自分は、そんな人とは違うしそもそも、みんなが言っているみたいなおかしな子じゃないし何もかも、全部、間違ってるってこのお姉さんは言っています</p><p>ルナが、愛さんの心を代弁する</p><p>どうして、みんなであたしのことをイジメるのみんな、みんな嫌いだそうです</p><p>さて、どうするべきか</p><p>まあ、あの３年の先輩は論外だとしても克子さん、愛みたいな子は、このまま大人になったらどうなっちゃうんですかねえ</p><p>可奈センパイが、克子姉に尋ねた</p><p>まあ、そのうちテキトーな男の子に押し切られて、付き合っちゃうわよねこの子みたいに弱そうで、可愛いだけの女の子は狙われるのよいい加減なヤリチン男にね</p><p>ヤリチン男</p><p>そういうヤツらは、小狡いからねえちょっと気の利いた男なら、この子に影響力のある人例えば、可奈さんなんかに取り入って、この子との仲を取り持ってくれるように根回したりするわ外堀から埋めて、この子が逃げられないように囲い込むのよ</p><p>外堀から囲い込む</p><p>そしたら、誰もこの子を守ってくれる人はいなくなるから多分、この子、積極的な男の子の強い押しには、あっさり負けちゃうと思うのよねそういうオトコに対する対抗力も免疫力も持ってなさそうだし</p><p>ああ元々、強くて自分を守ってくれそうな人には、自分から寄っていくタイプだもんな</p><p>強気な男にはあっさりと、オチるか</p><p>そうなったらあっという間に、初体験よね男にグイグイと、どんどん押し流されていって</p><p>いやあのあたしそんなことしないです</p><p>そうあたしも、克子さんの言うとおりになると思うわよ愛みたいな子の場合は</p><p>可奈センパイが、愛さんに言う</p><p>まあ、続きを聞いてでも付き合おうが、セックスしようがこの子としては、本当に相手の男の子のことを好きなわけじゃないしていうか、こういう子の場合、他人を好きになっても、相手に献身的に尽くすなんてことはできないからどんな相手とでも、結局、大して長続きはしないのよまあ、相手のヤリチン男だって、可愛い子だから、一発、食っとくかぐらいにしか思ってないし基本は、小狡いだけの自己中心野郎だからね大げんかしてポイ捨てよそこそこセックスを楽しませてもらったら、もういいかって感じよね</p><p>ああヤリチン野郎って、そういう発想ですよね</p><p>可奈センパイが、ウンウン頷いている</p><p>で、１人目のヤリチンが去ってったら２人目が、この子の前に現れるのよ空いているんなら、オレもって感じでねそうやって、あなたの身体の上に何人もの男が通り過ぎるのよホントは遊ばれているだけだし、ヤリチン男のオモチャにされているだけだけどねそのうちには、ヤリチン軍団の中で次はお前が行けよとか言われてみんなのお便所にされちゃうのよ</p><p>そ、そんなのち、違います</p><p>そうかしらあたしには、すっごくリアルに聞こえるんだけれどさ</p><p>不安そうな愛さんに、可奈センパイは言う</p><p>そうやって、何人もの男にヤられまくっていくうちに今のあなたの可愛らしさなんて、消え失せちゃうわよまあ、下地は美人のまんまでしょうけれどヤサグレて、みっともなくなってくわあれね動物園の檻の中で、神経をやられて円形脱毛症になったフラミンゴみたいな感じよね元は綺麗なハズのものだっからこそ、かえって無残さが目立つことになるわ</p><p>それもリアルだわ</p><p>可奈センパイの言葉に愛さんは、ゾッとした表情をする</p><p>まそれでもまだ、世話をしてくれるお母さんが元気なうちはいいわよでも、あなたを守ってくれる人がいなくなってしまった後はあなたみたいな子は、急激に劣化するわよおしゃれもお化粧も、自分１人ではちゃんとできないんでしょうからただでさえ、どんどん 年だけ取って、若さも瑞々しさも失っていくんだしね</p><p>克子姉は、さらに愛さんを追い込んで行く</p><p>そうねそれでも、２５歳までに結婚できたら、まだ違うかもねそれも、お母さんに何とか、お金持ちの人を探してもらってまだ、あなたの可愛らしさが残っているうちにゴールインできちゃえば</p><p>け、結婚に、２５歳までに</p><p>そうよあなたみたいな、ポワワワーンとした可愛らしさは、２５歳が限界よそれより上で、まだそんなオドオド・キャラやってたらそういうのが好きなマニアしか寄って来ないわよ可奈さんとかはマニアは好き</p><p>克子姉が、可奈センパイに尋ねる</p><p>間に合っています</p><p>寧ちゃん、可奈サンに座布団１枚</p><p>寧が、その辺にあったクッションを、可奈センパイに手渡す</p><p>可奈センパイは、そのクッションを自分のお尻の下に敷いて</p><p>でそれから、愛はどうなります</p><p>えーとね</p><p>克子姉は先を続ける</p><p>何とか結婚できたとして今のお母さんの代わりに、お金持ちの旦那さんに依存することができれば、この子としては幸運なんでしょうね</p><p>あ、あたし結婚が幸運</p><p>あでも、やっぱりダメか</p><p>ええうっ</p><p>突然の克子姉の言葉に、愛さんは絶句する</p><p>うーんあなたみたいな子の場合は結婚生活は、長くは続かないわよねほら、あなたって、結局、自分のことだけが大好きなわけだから自分の奥さんが、自分のことを全然愛していないって気付いたらどんな旦那さんも、離婚を決意するんじゃないかしら特にお金持ちならあなたがダメなら、次を探せばいいわけだし</p><p>どんどん克子姉は論理《ロジック》を使って、愛さんを追い詰めていく</p><p>ほら元芸能人でさ、ＩＴ関連社長とか、青年実業家と結婚した女の子たちはみんな、そんな感じで離婚しているじゃない結局、お金だけじゃ上手くいかないのよそれに、今時の男はさどんなにカッコ良いことを言っていても、イザとなると、あなたのお母さんのようにはあなたのことを守ってはくれないわよあの人たちだって重荷になれば、あっさりとあなたのことを切り捨てるわ結婚相手だって、結局は他人なんですからね</p><p>愛さんは落ち込んでいる</p><p>本当に、このテキトーなシミュレーションが、自分の未来を指摘していると思っているんだ</p><p>この子本当に、メンタルが弱いな</p><p>で、離婚したのが２０代後半から、３０代過ぎぐらいだとするわよねその頃のあなたは、どんなになっていると思う</p><p>学生時代から、次々とヤリチン男たちに弄ばれてバツイチもう、お肌の張りもなくなっている今の可愛さなんか、欠片も残っているわけがないわあなたのご両親も、もう高齢であなたのことを助けてはくれないそんな女、その先、誰が相手をしてくれるのかしら後は醜く老いていくだけよねどうするあなた諦めて、死んじゃう</p><p>今時の女性は２０代後半から、３０代なんて、まだまだみんな綺麗だっての</p><p>でも、１６歳の愛さんは</p><p>今現在、とっても瑞々しい潤いと可愛らしさに包まれている愛さんは</p><p>克子姉の言葉をあっさりと信じてしまう</p><p>あ、あ、ああたしあううう</p><p>あたし、どうしたらいいんですって聞いていますけど</p><p>ルナが翻訳する</p><p>知らないわよあなたの人生だものあたしが知ったことじゃないわ</p><p>克子姉はフフッと笑って愛さんを突き放す</p><p>ほ、星崎せ、先輩</p><p>愛さんは、可奈センパイに振り向くが</p><p>ゴメンあたしも、愛の人生にまでは責任持てないし持ちたくないていうか、愛がヤリチン男にと付き合った段階で、関係を断ち切るわよ</p><p>可奈センパイも、愛さんに冷たい</p><p>あううっあのでもあたし</p><p>そんな人とは、お付き合いしませんって言っていますけれど</p><p>愛さんの言葉をルナが代弁する</p><p>今は、そうでもそのうち、そうなるわよ今のまんまの他人に頼ってばかりの愛ならさ</p><p>きっぱりと可奈センパイは言った</p><p>うんそうだねえ今の愛ちゃんみたいにずっとオドオドして、誰かが助けてくれるのを待っているってのはさ言い換えれば、常に人に自分の弱みを見せているってことでしょ</p><p>弱みを晒している以上は悪い人たちの食い物にされるのは、仕方ないことだってば隙を見せれば、襲って来るのは当たり前だから世の中って、厳しいから</p><p>そうねホント、愛の場合は今まで、たまたま運が良かっただけなんでしょうねでも、こんなのずっと続くわけないわ悪い人っていうのは、どこにでもいるんだから</p><p>今、愛さんを取り囲んでいるオレたちは</p><p>間違いなく、悪い人だ</p><p>で、でもあ、あのあたし</p><p>あ、いいの、いいの愛ちゃんの意見とか、あたしたちはどうでもいいからっ</p><p>寧が、ニヒッと笑う</p><p>だって、愛ちゃんはどうせ、自分からは何もしないもの今だって、そうやって弱い自分をあたしたちに見せて、どうにか助けてもらおうとしているだけでしょ自分から、自分自身を変えていこうっていう意思は全然無いんだよね</p><p>あううう</p><p>というよりこのお姉さんの場合は、自分の何が悪いのかもなぜ、自分が変わらないといけないのかもどうしたら、自分を変えることができるかも全て、理解していないみたいです</p><p>そりゃ、そうだよこんな風に、切羽詰まって自分の人生を顧みたことが、今まで一度も無かったんだろうからさっ</p><p>寧は、そう言ってオレを見る</p><p>だからこの子に、自己改革を求めるのは無理だよヨッちゃん</p><p>克子姉から、自分の暗い未来についてのシミュレーション結果を聞かされて</p><p>それで、不安になってはいるけれど</p><p>だからといって、自分の生活を改めようとか</p><p>自分の人生について、もっと色々と考えてから行動しようとかは</p><p>思わないんだろうな</p><p>結局、この子は頭でものを考えて生きている子じゃないから肌であ、何か今のあたしはヤバイかもって感じたら、助けてくれそうな人に寄っていくただ、それだけで世の中を渡って来ちゃった子だからさっ</p><p>そうね愛は、自分からはどうにもならない子なんでしょうね</p><p>寧、可奈センパイ</p><p>じゃあ、どうするのオレたちは、このまま愛さんを放り出すのか見捨てるの</p><p>オレの言葉に愛さんが、ブルッと震えた</p><p>いや、オレの言葉の内容を理解しているんじゃない</p><p>ただ単に見捨てるという言葉に、反応しただけだ</p><p>それはあなた次第よ</p><p>あなたこの子が欲しいどうする</p><p>今の愛さんはね言ってみれば、道に落ちている５００円玉みたいなものなのよ</p><p>愛さんが５００円玉</p><p>見ての通り今のこの子は、可愛いわこのまま、放っておいたらこの可愛らしさは、萎れていくだけでしょうけれど、あたしたちならもっと輝かせることができるわ</p><p>さっき、あたしはこの子にあなたの人生なんだからって言ったけれどどうせ、この子、自分の人生を失敗するわよそれは、あなたももう判っているわよね</p><p>オレは愛さんを見る</p><p>この期に及んでも下を向いて、うつむいているだけ</p><p>誰のことも、自分からは見ようとはしない</p><p>相変わらず、おどおどしてか弱い自分をアピールしている</p><p>誰でもいいから、自分を助けてくれる相手を待っている</p><p>ただ待っているだけ</p><p>こんなんでやっていけるハズがない</p><p>こういう子たちもいるのそして、ただ可愛いだけの子には、こういう子が多いのあなたにだって、助けられないわよだって、自分から助かるための努力はしないんだからその方法も、どうしてそうしないといけないかも理解できない子なんだから</p><p>だから、愛さんを見捨てろってこと</p><p>このまま放り出せと</p><p>違うわ世の中には、こういう箸にも棒にもかからないどうしようもない子がいるってことを、まず理解してあなたも、寧ちゃんたちも</p><p>寧と可奈センパイそれに、イーディとヨミとルナが頷く</p><p>でも、愛さんの可愛らしさには価値があるわよね多分５００円玉と同じくらいの価値だと思うけれど今のこの子は、本当に道端に落ちているだけの子なのよあなたは、この子拾う</p><p>オレが愛さんを拾う</p><p>あなたが拾わなければきっと、誰かが拾うわそれは、さっきのあたしの馬鹿話の通りのヤリチンのクソバカ男かもしれないしたまたま、良い人に巡り会うかもしれないそれは、判らないけれど</p><p>あー、克子お姉ちゃんあたしは、ヤリチンだと思うなー</p><p>あたしも、そっちに賭けます</p><p>寧と可奈センパイが言う</p><p>まあ、何にしてもあなたが拾わなくても、誰かがこの子を拾うわそして、その結果、幸せになろうと不幸になろうとあなたには、一切関係が無いだって、あなたはこの子を拾わなかったんだから</p><p>でも、今はあなたは、決めることができるわこの５００円の価値しかない、可愛いだけの女の子を拾うか、見捨てるかあなた自身で</p><p>あ、あのあたしあたしは</p><p>愛さんが、何か言っている</p><p>ごめん、ただパニックになっているだけだからボクにもよく読めないです</p><p>ああ、ただ肌で感じているんだ</p><p>このままだと、自分が大変なことになっちゃうんじゃないかって</p><p>でも拾うって言っても</p><p>オレが拾ったら、愛さんはどうなるんだ</p><p>判らないのヨッちゃんあたしたちには、ヨミちゃんがいるんだよ</p><p>はーい、ヨミでーす</p><p>ヨミがニコッと微笑む</p><p>この愛ちゃんはさ自分というものが、全く無いんだよ自分でこの先どうしたいのか、どうなりたいのかのイメージもプランも、何も無いただ、ポワワワンと、こんな風になればいいなーって夢想しているだけの女の子なんだよ</p><p>だからこそ、オレはオレたちは、愛さんに何もしてあげることはできない</p><p>愛さん自身が、何も持っていないからだ</p><p>例の愛さんが好きだというテニス部の先輩を今のカノジョと別れさせて</p><p>愛さんとくっ付けたとしても</p><p>愛さんは、オレたちに感謝すらしないだろう</p><p>ポワワーンと何となく望んでいたら、いつの間にかそうなったとしか、感じない子なのだから</p><p>だからオレたちにはどうすることもできないじゃないか</p><p>えー、何でヨミできるよっ</p><p>ヨミならこのお姉さんの意識から、変えることができるんだから</p><p>巫女の従わせる力か</p><p>わたくしなら、このお姉さんを全然、違う人に変えられるよそれこそ先生の望む通りに</p><p>オレの望む通りに</p><p>そういうことよこの可愛いだけとか取り柄の無い子はあなたの望み通りに、改造することができるわ</p><p>でもそんなこと</p><p>してもいいものなのか</p><p>だから言ったでしょこの子は、道に落ちている５００円玉だって拾って、活用するかどうかは、あなた次第よ</p><p>でも、あなたが拾わなければ、誰かが拾うそれだけよ可愛そうだとか、思わないでねこの子が、そもそも何も無いことが問題なんだから</p><p>相変わらず、下を向いて震えている</p><p>オレたちの会話に怯えているんじゃない</p><p>ただ、この緊迫した状況に恐れているだけだ</p><p>あなたが、いらないならそれでいいわあたしも寧ちゃんたちも、この子からは手を引く後のことは知らないわこの子が、この先どうなろうとね</p><p>もう一度克子姉は、オレに言う</p><p>これからのあなたは、何度もこういう選択を迫られるのよそして決めないといけないの拾うか拾わないかそう思って決めなさい</p><p>ヨッちゃん、正直になろうよ</p><p>もう一度、愛ちゃんをよく見て</p><p>可愛いよね正直に答えて、愛ちゃんとセックスしてみたい</p><p>愛さんが、ブルルっと震えて驚きの余り、オレを見る</p><p>ああ、こういう眼をしているんだ</p><p>正面から見ると</p><p>二重の大きな綺麗な瞳をしている</p><p>この顔を、セックスで感じさせてみたいな</p><p>オレは、愛さんの笑った顔も見てみたい</p><p>やりたいよ、セックス</p><p>だから拾うよオレは愛さんを</p><p>待ってましたっ</p><p>ヨミが、パンッと手を打ち鳴らす</p><p>ルナが、ヨミの肌に触れて力を加速させる</p><p>びっくりした愛さんがヨミの眼を見た瞬間</p><p>ロック・オン</p><p>巫女の力が迸るッッ</p><p>付き合った男を次々とストーカ化させる女は実在します</p><p>しかも、男は途切れない恐ろしい</p><p>母に付き合って、新橋演舞場で芝居を観てきました</p><p>というか、母は店をやっているのですが</p><p>区の商店街連合会の貸しきり観劇会でした</p><p>区長の挨拶から、始まるという</p><p>わけがわからない</p><p>開演時間は４時からなのですが</p><p>母チケットは、劇場へ行ってから引き替えてもらう方式だから</p><p>母だからあなた、午後1時３０分に行って引き替えてきて</p><p>私え、何で開演は4時なんだろ</p><p>母せっかくなら、なるべく良い席で見たいじゃない</p><p>というわけで、昼前に都知事選挙に行って</p><p>それから1人で先行して新橋演舞場へ</p><p>でも、あの辺は何も無いんですよね時間を潰せるところが</p><p>雪が残っていて、寒いし</p><p>私ところで、今回は雪で一緒に観に行くはずの人が来られなくなったって言ってたけれど</p><p>母そうよ</p><p>私もしかして毎年、家族に内緒で、この観劇会に来てた</p><p>母まーね</p><p>商店街でこんな会があったなんて、一度も聞いてなかったもんなあ</p><p>806.喜代原愛　／　手間の掛かる女</p><p>愛さんがヨミに心を掴み取られるっ</p><p>オッケーイうんとねあなたは、これからわたくしの言うことには、何でもその通りにしなくてはいけませんここまで刷り込み《インプリント》ッッ</p><p>うぎゅっ</p><p>ルナが背後からブースト・アップした、ヨミの従わせる力は強烈だ</p><p>はい、判ったらお返事っ</p><p>ニコッとヨミが、愛さんに微笑む</p><p>愛さんは震えながら、答える</p><p>その眼は、ヨミを見たままだ</p><p>視線で、眼力で愛さんの心は、ヨミに刺し貫かれて身動きが取れなくされている</p><p>で、先生この先は、どんな設定にする</p><p>設定</p><p>兄さんの望むようにこのお姉さんの心は、改造できるから</p><p>ヨミの背中に手を当てて、ルナが言った</p><p>ヨミは愛さんを見つめたままだから、オレの方を振り向くのはルナ</p><p>今のこの姉妹は感覚を共有し合っているんだろう</p><p>ホントに改造とかできるの</p><p>可奈センパイが、驚いて尋ねる</p><p>できるんだよねっもう、どんな設定でのどんなキャラにでも変えられちゃうよっヨミちゃんたちの力は凄いんだからっ</p><p>寧が、オレの代わりに答える</p><p>へえ、それじゃあ愛を、ノブに絶対服従の奴隷少女とかにしちゃうこともできるの</p><p>うっっっ</p><p>愛さんが、ビクッと震える</p><p>全然、余裕でできるでしょあ、でもヨッちゃん、そういう献身的な愛の奴隷は、もういっぱい持っているもんね例えば、あたしとか</p><p>呆れ顔の可奈センパイ</p><p>なぁに、何か文句があるのっ</p><p>いや、だって寧さんは、ノブの愛の奴隷っていうよりノブの方が、ペットの愛犬みたいに寧さんに懐いているじゃないですか</p><p>えっ、嘘っ可奈ちゃんからは、そう見えるのっ</p><p>見えますよホント、いつも、寧さんの方がノブに＊＊してって言ってノブが、言われた通りにやってるじゃないですかノブは、一度も文句とか不平とか言わないし</p><p>いや、ヨッちやんはあたしたちの誰にも、不平や不満やグチとか言わないよっ</p><p>それでもノブの方が飼われているみたいに見えてますけれど</p><p>まあオレは、みんなに命令とか、あんまりしないから</p><p>というか、オレが何か命じる前に、みんなどんどん自分で考えて、何か始めているし</p><p>えーと、先生の愛の奴隷でしたらヨミがそうですから</p><p>ヨミとルナが、可奈センパイに言う</p><p>アタシもなのネ</p><p>克子姉とイーディも、そんなことを言い出す</p><p>ということで寧ちゃんと可奈ちゃん以外は、みんな愛の奴隷ということになりました</p><p>おどけた口調でそう言う克子姉に、可奈センパイが</p><p>ちょっと待ってそういうことなら、あたしだってノブの愛の奴隷よそう言う宣言した覚えがあるものっ</p><p>ずるい、可奈ちゃんあたしだけ、除け者にするつもりなのっ</p><p>もうそろそろこのお姉さんの設定を決めて下さい</p><p>呆れた口調で、ヨミが言った</p><p>その通りだしかし</p><p>確か一度、心を変えてしまったら、もう元には戻らないんだよな</p><p>はい、先生MAKE　OFではなくMAKE　FROMです</p><p>ヨミが、答えた</p><p>確か、MAKE　OFは作られた元の材料に戻せるもので</p><p>MAKE　FROMが作られた原料に、もう戻せないものだっけ</p><p>木で机を作るはMAKE　OFで</p><p>ブドウからワインを作るはMAKE　FROM</p><p>机はバラせば、木のままだし木の本質を残しているけれど</p><p>ワインは、ブドウに戻すことはできないそのもの自体が、変質してしまっている</p><p>清美叔母様の時にご覧になった通りですわ</p><p>巫女の力で変えられてしまった心と記憶は２度と元の状態には戻らない</p><p>オレたちは、そのことを清美さんの悲劇でよく知っている</p><p>狂って歪んでしまったからこそ、ジッちゃんは清美さんが自死する方向へ導くしかなかった</p><p>かけられた力が解けたら、元の状態に戻るなんてマンガの世界だけだものな</p><p>でも、一度刷り込んだ設定の上に、別の設定を乗せることもできますわ</p><p>でも、それは再修正でしかない</p><p>大きく変化させた心のベクトルは、全面的には変更し直せないだろう</p><p>どうしたら、いいのかな</p><p>オレはヨミの眼を見つめたまま、震えている愛さんを見た</p><p>どんな設定を施すことが、この人にとって最良なのだろうか</p><p>環境が習慣を作り、習慣が人生を決めるって言うわよね</p><p>まずもう一度、確認しておきましょうこの子が、どんな子なのか</p><p>この子の場合は、環境と習慣で家族、特にお母さんに守られすぎて今まで育って来たから人に依存するだけの、自分では何もできない子になってしまっているわ</p><p>しかも、少しでも心にプレッシャーを感じたら、パニックを起こして思考停止に陥るだけメンタルは、極端に弱いホントどうすることもできない子よね</p><p>愛さんは、自分では、今の自分を変えたいとか全然、思ってこなかったんだろうな</p><p>今までは、困ったら誰かが助けてくれたわけだし本当に、どうしようもなくなったらお母さんに泣きつけば良かったんだから</p><p>自分にとってキツイことに耐えるとか、ガマンするということを全然、体験してきていない</p><p>何でも他人にやってもらって来ているから眼の前に起きていることを、自分で対処することもできない</p><p>ていうか、感情のままに生きているだけで世の中を、客観的に論理的に見る眼に欠けている</p><p>数日前のメグがこうだったからよく判る</p><p>ただメグは、人に対して依存しないで、自分の内面にひたすら溜め込むタイプだから</p><p>自分の思い通りにならない苛立ちと不安をただただ抱え込んで、バンバン爆発させていたんだよな</p><p>あたし、思うんだけれど結局のところちゃんと話したら、判ってくれるとか丁寧に教えてあげたら、理解してくれるっていう考えが、大きな間違いなのよねそれこそ、戦後の民主主義教育の幻影よねゲンジツにはさ、判らない子は、どれだけ説明して判ってくれないもの話し合いでは解決しないのよ自分の望みとゲンジツが違っていたら、もう論理的な思考を完全に停止して、誰が何を言おうと耳をふさいであーあー、聞こえなーいってなっちゃう人が多いんだからそんなの話し合いでは、何も解決しないわよ無駄な時間だけが浪費されるだけで多くの人間はさ、冷静に、相手の言うことを良く聞いて、人の考えを理解しよう、尊重しようなんて奇特な人より、何これ、気持ち悪いあたしの気分が悪くなるような話は、あたしに聞かせないでそうじゃないなら、あたしのことは放っておいてって反発して、ひたすら意見の違う人に敵対するだけの人の方が多いんだから</p><p>そうだメグも、延々と何度も説明しても、全然判ってくれなかった</p><p>理屈で論理的に、何度も話したのに</p><p>あれは、結局、メグが寧やみすずとのポジション争いで、このままでは自分の立ち位置がなくなってしまうと、不安を感じていたから</p><p>このままでは、いずれ自分はオレ見捨てられるんじゃないかっていうメグの不安感だけがどんどん強くなっていたから</p><p>メグは、寧やみすずの言葉を最初から、聞かないようにしていた</p><p>それで唯一、甘えられるオレに当たっていた</p><p>これは最終的に、月子がメグに自分のグループのサブ・リーダーというポジションを用意してあげることで、何とか解決できたんだけれど</p><p>これは、全部メグの心の中だけでの問題だったんだよな</p><p>寧やみすずは、決してメグを軽々しく扱っていたわけではないしむしろ、妹として気遣ってくれていた</p><p>ただ、メグの方が</p><p>寧やみすずに対して、ライバル心を持っていながら</p><p>それなのに、メグ自身が自分みたいな女の子では、あの２人に立ち向かえないと勝手に落ち込みまくってしまって</p><p>もう、どうしょもないくらい１人で、空回りしまくっていた</p><p>だから、寧とみすずに対抗する派閥のリーダーは、自分でなく月子であり</p><p>メグ自身は、月子の副官を務めればいいのだと提示されたらメグの心の不安は解消された</p><p>それなら、受け入れられる自分に丁度良いポジションだと、メグが納得できたから</p><p>いや、それだってメグ１人の心の中での納得だ</p><p>オレたちは、ただハラハラして見ていただけで</p><p>人間て、ホント難しい</p><p>理屈じゃないから</p><p>論理的では無い思考や感覚を基にして、生きているから</p><p>どれだけ論理的な話し合いを繰り返しても何も解決しないことが多い</p><p>論理的な話し合いとかじゃなくって時には、大きな力をブチかまして、その人の世界を壊さないといけないってこともあるんだよな</p><p>メグの場合だって月子が圧倒的な巫女の力を見せて、メグを屈服させたという伏線があった</p><p>あれが閉じ籠もっていたメグの固い心の殻を、打ち壊したのだと思う</p><p>そうね１人の人間の中で、滞って、空回りしているモノを破壊するためには時には、暴力的なアクションも必要よただし</p><p>判っている責任は、オレが取るよ</p><p>愛さんだって自分の小さな世界の殻に、閉じ籠もっているというではメグと同じだ</p><p>それをオレがヨミの力を借りて、ブチ破る</p><p>オレには、このまま愛さんを見捨てることもできた</p><p>愛さんはこのまま、自分の殻に閉じ籠もったまま色んな人間に、弄ばれてオレの知らないところで、生きていくこともできたんだ</p><p>でも、オレは拾うことにしたんだ</p><p>この人の持つ価値を、オレは認めてオレがこの人を欲したんだ</p><p>だから、この人の未来についてはオレが責任を取らないといけない</p><p>兄さん、あんまり考えすぎるのも、よくないと思うよ</p><p>オレの心を読んで、ルナが言う</p><p>そうこのお姉さんが、自立できるようになったらまた、サクッと心を変えてしまえばいいんですものキャッチ＆リリースですわ</p><p>ルナと心がリンクしているヨミも、そう言う</p><p>先生が、このお姉さんを育ててその代わりに、いっぱいセックスして楽しませていただいてで、ちゃんと生きていけそうに育ったら、外の世界に放流すればいいんですわ</p><p>ヨミ魚釣りじゃないんだから</p><p>そんなことを言うのならオレは、ヨミを先に放流するぞ</p><p>あら、それは無理ですわだって、ヨミはもう先生がいないと生きていけない身体ですからわたくしは、一生、先生のお側にいますものっ</p><p>兄さんボクたちは、このお姉さんとは違いますだってボクたちは自分の意志でも兄さんの奴隷として生きていくことを選択したんですボクたち、自分で決めたんですよ</p><p>そうですわっヨミだって</p><p>ルナとヨミは頬を赤らめて、そう言う</p><p>ヨミもルナも自分で選んだんだ</p><p>だけど、今の愛さんは自分で何も選べない子だ</p><p>だから、今はオレが強制的にオレの女にする</p><p>愛さんが、いずれ自分自身で、自分の人生を考えて決められるような子に成長できた時に</p><p>改めて、彼女自身でオレとの関係を選択させればいいんだ</p><p>ということはつまり</p><p>愛さんの心をイジルのは、最低限にしよう</p><p>オレは決めた</p><p>えー、ヨッちゃんのことが大好きで、ヨッちゃんのことを見ただけでハァハァして、お股をトロトロに濡らしちゃうような女の子にだって、変えられるんだよっどんなセックスも、全部、ウエルカムな子に</p><p>そういうのはもう、居るから</p><p>みすずとか美智とか</p><p>とりあえず、オレに絶対服従それから、オレがシャッフルって言ったら、頭の中が気持ち良くスッキリして、オレの命令を聞く状態になる今は、それだけでいいや</p><p>オレはヨミに言う</p><p>この子の場合、すぐパニックになって思考停止になるのが最大の問題だからそうなったら、全部頭の中のこんがらがった物事を吹っ飛ばして、一度、真っ白な状態に戻るようにさせた方が良いと思うんだ</p><p>ああ、コンピューターがハング・アップしちゃったら、再起動させるみたいなことね</p><p>可奈センパイが、頷く</p><p>そうそう、その再起動できるか、ヨミ</p><p>はーい、やってみますルナ、サポートお願い</p><p>アタシも気を送るネ</p><p>ヨミの後ろに、ルナとイーディが付く</p><p>オーケイ、All Rightお姉さんわたくしの眼を見て下さい</p><p>愛さんの瞳が大きく見開かれる</p><p>巫女の力が、発動する</p><p>はい、刷り込み終わりっ</p><p>ヨミが支配の糸を断ち切る</p><p>愛さんは、苦しそうに大きく息をしていた</p><p>汗が首筋に光っている</p><p>大丈夫か愛さん</p><p>オレは、前へ出る</p><p>な、な、な何をあ、あ、あたしに</p><p>愛さんは、早速、テンパっている</p><p>空回っているな</p><p>表現は全然できていないけれど、心のアクセルは踏み込まれてギュンギュン激しく回転している感じだ</p><p>ああ、このままでは過呼吸で倒れるかも</p><p>シャッフル</p><p>オレは早速、魔法のワードを口にした</p><p>スーッと、愛さんの呼吸が穏やかになる</p><p>安心して下さいここにいるのは、兄さんですから</p><p>ルナが、愛さんに言った</p><p>兄さんのシャッフルという声を聞くと、あなたはたまならく穏やかな気持ちになるんです</p><p>顔色も良くなった</p><p>ていうか、最初に会った時よりも、いい顔になっているぞ</p><p>ああ、そうかあの時は、柔道部の連中のことでオドオドしていたんだものな</p><p>もう、オドオドしないでいいんだえっとオレがいるから</p><p>愛さんは不思議そうな眼で、オレを見ている</p><p>これからは、何か困ったことがあったら、オレに相談しろたいていのことは、オレとオレの女たちで何とかするあ、もちろん自分で解決しないといけないことは、助けないからなちゃんと自分でやれよそれも、解決するから</p><p>愛さんは、ポカンとした顔で、オレの言葉を聞いている</p><p>判ったか判っているのか返事をしろ</p><p>あ、あのあたしああう</p><p>少し強く言ったら、またパニックを起こす</p><p>はぁぁ</p><p>もう一度、再起動だ</p><p>一度、深呼吸しろ</p><p>命令だゆっくりと深呼吸しろ</p><p>すると、愛さんはオレの命令通りに、ゆっくりと深呼吸する</p><p>うん設定は効いているんだな</p><p>今はすぐに、パニックを起こしやすいだけで</p><p>少しずつ、慣らしていくしかない</p><p>いいか、慌てなくていいから今からは、ゆっくりと穏やかに、そしてハッキリと話せオレに、何を言っているのか良く判るようにどう言えば、思ったことが通じるのかを、ゆっくりよく考えてから話すんだ</p><p>今までの愛さんは人のことを考えていなかったから</p><p>このオドオドした話し方は、相手に察してくれ、判ってくれというアピールだけで</p><p>ちゃんと、自分の思っていることを伝えたいという、相手への思いに欠けていた</p><p>これは、オレの命令だからな急がなくていい慌てなくていいだけど、何でもオレに判るように話せオレに、伝わらなかったらどんなことも意味が無いんだからな判ったか</p><p>よし、ゆっくり言葉が出た</p><p>ええっとそれじゃあ、まず</p><p>何から話そう</p><p>オレのこと知っているか</p><p>そう言えば、愛さんはずっとオレのことは無視していた</p><p>可奈センパイや、寧の方ばかり気にして</p><p>か、顔だけは知っています学生食堂のパン屋さん</p><p>ああ、それだけかやっぱり</p><p>何で、パン屋さんが星崎先輩と一緒に居るのか、よく判らなかったけれど</p><p>なるほど元・不良少女の寧や、格闘異邦人のイーディを、可奈センパイが連れてきてくれたことは理解できていたけれど</p><p>何で、オレも付いてきたのかは判らなかったんだ</p><p>それで、オレが一緒に居ることはずっと変だなって、思っていたんだ</p><p>でも、可奈センパイの手前、言い出せなかったんだろうな</p><p>愛さんは、メンタルが弱いから</p><p>いいえそうじゃなくって</p><p>あなたのことは別に、どうでもいいかなって思っていたから</p><p>ああオレのことなんて眼中に無かったんだ</p><p>そうかまあ、いいやオレは、吉田良信そうだな、オレのことは吉田くんて呼んでくれ</p><p>愛さんとは、同じ学年だし</p><p>この学校の生徒は、みんなオレがメグと婚約していると思っているんだから</p><p>誤解を招かない呼び方にしておいた方がいいだろう</p><p>はいでも</p><p>えオレへの絶対服従を設定したんじゃないのか</p><p>あなたを吉田くんと呼ぶのはいいですけれどでも、何で</p><p>服従は、しているけれど疑問なのか</p><p>愛と吉田くんは友達じゃないのに</p><p>そうだな友達じゃないよな</p><p>友達になりたいの吉田くん、愛の友達に</p><p>ああ、基本的な思考が、こういう上から目線なんだ</p><p>子供の頃から、ずっと可愛い子だったから</p><p>オレみたいな男は、みんな自分に擦り寄って来るものだと思っている</p><p>まあ、友達は友達だけどちょっと、特殊な友達になりたいんだよ</p><p>少し脅かしてやろう</p><p>ど、どんな</p><p>愛さんの顔が、曇っていくオレを警戒している</p><p>ああ、セックス・フレンドだよ</p><p>オレは軽く言った</p><p>オレは、愛さんと親しくセックスをする友達になりたいんだ</p><p>えっあうううっううううっ</p><p>パニックを引き起こしそうになるから</p><p>愛さんは、大きく深呼吸する</p><p>だから、オレと愛さんは、親しくセックスをする友人関係になるそれも、オレ以外とはセックスさせないからオレがいいと言わない限り、愛さんの身体はオレが好きに玩ばぶことになるから</p><p>うくくぐっ</p><p>大変だ</p><p>今の判ったよなオレの命令は、絶対だ今から、オレと愛さんはセックス・フレンドだからな</p><p>愛さんを無理矢理、オレに惚れさせるとか</p><p>恋愛感情を持たせるような、設定はしない方が良い</p><p>それだと、後で放流することはできなくなる</p><p>いいな、判ったな愛</p><p>オレは、呼び方も愛さんから愛に変えることにする</p><p>うくくぐっ、うくくぐっ、あああっ</p><p>愛は、オレの命令ゲンジツを受け入れられず、また思考停止に逃げようとする</p><p>はぁぁうっ</p><p>でも、オレが再起動を命じれば</p><p>心は穏やかになり、頭はスッキリ冴えてしまう</p><p>判ったか、どうかだけ聞いているんだ</p><p>愛は</p><p>吉田くんの言っていることの意味は判りました</p><p>ああ、またうつむいて</p><p>オレと話すときは、必ずオレの眼を見るこれも、命令だからな</p><p>オレは、愛がパニックにならないように穏やかに言った</p><p>判ったら、必ず判りましたって答えるこれも、命令だ</p><p>あうう</p><p>愛は、静かに顔を上げオレの眼を見る</p><p>わ判りました吉田くん</p><p>うん、まだ不安げだけど可愛い眼をしているな</p><p>愛が今判ったことを、オレに伝えればいいんだ</p><p>はい吉田くんとお話をする時は、必ず、眼を見て話します</p><p>判った時は、必ず判りましたって答えます</p><p>もう一つだ</p><p>愛は、身体を震わせる</p><p>ただ事実だけを言えばいいんだそれはもう、そう決まってしまったんだから愛にはどうすることもできないことなんだろ</p><p>だったら愛には、何も問題は無いんだからそういうものなんだとして、ただ決まった事実だけをオレに伝えてくれ</p><p>愛がオレを見る</p><p>えっあのあ、愛は愛は、吉田くんの</p><p>ゆっくりと喋るオレの眼を見て</p><p>吉田くんのせ、セックスセックス・フレンドみたいです</p><p>みたい事実はどうなんだ</p><p>ああうううっ</p><p>何回でも時間をかけて理解させないといけない</p><p>事実だけを言うんだ愛</p><p>愛は吉田くんのセックス・フレンドですくうううっ</p><p>愛の眼から、ポロポロッと大粒の涙が噴き出す</p><p>オレは、その涙も強制的に止める</p><p>ここで泣かれたら、また思考が止まるから</p><p>今からそうなるんだよな</p><p>もう一度、教えてくれ愛は、オレの何になるんだ</p><p>半べその顔で、愛は答えた</p><p>愛は、吉田くんのセックス・フレンドになります</p><p>よし、今度はパニックに陥らない</p><p>よろしく頼むな愛</p><p>は、はいよ、よろしくお願いします</p><p>ということで、ようやく陵辱タイム</p><p>ホント、手間の掛かる女ですアホだし</p><p>最近、気付いたこと</p><p>去年、大々的に製作されながら、大爆死した実写版ガッ＊ャマン</p><p>でも、その関連グッズは驚くほど少ないということ</p><p>普通なら、玩具とかゲームとかもいっぱい出すはずなのに</p><p>本体の宣伝費の残りで、クロ＊ズを作っただけ</p><p>劇場で売る小物ぐらいで外では何の動きも無い</p><p>ガッチ＊マンなのに</p><p>人形とか飛行機とか、幾らでも商品化できるものはあるのに</p><p>関連会社は、爆死を予想していた</p><p>監督は絶対に大当たりして続編が作れるはずだと公開まで余裕をカマしていたのに</p><p>ホントに怖い時代だと思います</p><p>ダメだ、これはって内心では思っているのに、プロジェクト自体は誰にも止められないんだから</p><p>ただ、製作の最中からみんな判っていたんだ</p><p>これは当たらないって</p><p>だから誰も余計なグッズは作らなかった</p><p>今もWUGという、どうしてこんなことになったプロジェクトが進行していますし</p><p>何でなんですかねえ</p><p>どっちも、結局はモノになりそうな企画を、トップの人間が暴走して台無しにしているだけなのに</p><p>どうして、誰にも止められないのか</p><p>大金が掛かっているはずなんですけれどねえ</p><p>807.喜代原愛　／　面倒なファースト・キス</p><p>じゃあ、まずキスからしましょうか</p><p>克子姉が、オレに提案する</p><p>あううっあのあ、あ、あたし</p><p>愛はまた、またパニックに陥る</p><p>きゅうううっ</p><p>緊張して張り詰めた心と肉体がゆっくりと解けていく</p><p>ほら、オレの方を見ろよ</p><p>愛の大きな眼が、オレを見る</p><p>オレたちは、もうセックス・フレンドなんだからキスぐらいするのは当然だろ</p><p>で、でもあ、あのあたしは愛は</p><p>愛は何なんだ</p><p>そういうこ、ことはそ、そのあの</p><p>ちゃんとオレの眼を見たままでいろ</p><p>は、はいうううっ</p><p>キスも初めてなんだろう</p><p>それぐらいは、見れば判る</p><p>それじゃあ、何がいいたいのか全然判らないぞちゃんとオレに判るように話せよ</p><p>察してくれ、言わなくても判ってくれと相手に依存するのは、もう止めさせる</p><p>愛はまず、自分の気持ちをちゃんと話せるようにならないといけない</p><p>人任せにするのではなく、自分自身で</p><p>このまま人に依存し続けたら結果が上手くいかなかった時に、その人が、あたしがそうして欲しいんだと思い込んで、勝手にしたことあたしは知らないと、自分自身は責任を担わなくても済むだろう愛自身の心の中には</p><p>自分は、他者との関係の中で起きたことに責任を感じたくないから</p><p>愛がわざと語尾をボカして、明瞭に喋らないのはそういう効果を狙っているということでもあるんだと思う</p><p>気弱で、オロオロしているだけだけれど同時に、こういうズルさも持っている</p><p>こんなことを続けていたら、愛はいつまでたっても自立できない</p><p>人に頼り続けながら自己の責任からは逃げ続けるだけのダメな女になってしまう</p><p>言葉で、ちゃんと伝えてくれオレはあんまり頭が良くないからなハッキリ言ってくれないと、よく判らないんだよ</p><p>オレは、愛の眼を見て告げる</p><p>オレと愛は、もうセックス・フレンドなんだからこれからキスするし、その後はセックスもするえっと今日だけじゃないぞオレが望んだ時は、いつでもどこでもだあ、それからオレの許可が無い限り、愛は他の男と付き合ったり、キスしたり、セックスするのも禁止だこれは、オレの命令だからな</p><p>ヨミの巫女の力が、愛に刷り込んだものの根幹はオレへの絶対服従だ</p><p>その従わせる力の設定が発動する</p><p>そ、そんなそんなの困りますっああうっうぐぐぐぐっ</p><p>一気にオーバフローしそうになった愛の心を再起動する</p><p>は、はふぅぅ、あぅぅ</p><p>大きく深呼吸する愛</p><p>ほら、今は頭がスッキリしているだろ今、オレに何を命じられたのか判っているよな愛と、オレはどんな関係だ</p><p>うううっせ、セックス・フレンドで、でも</p><p>でもじゃないそれが、事実だゲンジツだそうだな認めろろよ</p><p>よし、再起動を繰り返しながら少しずつ、前進だ</p><p>じゃあ、そろそろキスするぞ</p><p>あぅぅーそ、それはあ、あの</p><p>愛の心が、抵抗している</p><p>何が問題なんだ</p><p>そ、そのあ、あたしあ、愛はまだ、誰ともその</p><p>それじゃあ、判らないちゃんと、語尾まで言え</p><p>愛は、眉毛を八の字にして半べそをかきながら答える</p><p>愛はまだき、キスしたことがな、ないんですぅっ</p><p>うん、なるほどよく判った</p><p>オレは、愛の眼を見て頷く</p><p>そうやって、ちゃんと判りやすく話さないと、愛が何を言いたいかなんて、他の人には判らないんだからな</p><p>は、はいぃぃ</p><p>愛は、ハァと溜息を吐く</p><p>その隙を狙って</p><p>うん、じゃあ、愛の生まれて初めてのキス今からしような</p><p>あうううっううううううっ</p><p>またパニック</p><p>はふぅぅ</p><p>ハァハァハァと、大きく深呼吸する愛</p><p>どんなことだって、最初にする時は初めてなんだ仕方ないさあ、やるぞ</p><p>オレの言葉に愛は</p><p>大きな声で、叫んだ</p><p>そ、そういうことじゃないんです</p><p>ああ、そうなのかじゃあ、どういうことなんだ</p><p>オレは、わざとトボケる</p><p>あ、あのあたし、あたしにはさ、さっきも話したと思いますけれどそ、そのす、好きな人がいて</p><p>ああ、それは知っているよで、それが何だって言うんだ</p><p>うつむくな、ちゃんとオレの眼を見て答えろ</p><p>愛は顔を上げる</p><p>世の中は、ちゃんと言わないと伝わらないことばっかりなんだからな</p><p>愛に好きな人がいるのは、判ったでだから、何なんだ</p><p>判ってくれは、絶対に受け入れてやらない</p><p>うううそれは</p><p>愛は言葉を絞り出す</p><p>ファースト・キスはあ、愛はす、好きな人としたいので</p><p>したいので何なんだ</p><p>あ、あなたとは</p><p>あなたじゃないだろ</p><p>呼び方は規定したハズだ</p><p>吉田くんとはしたくな、ないです</p><p>何をしたくないんだ</p><p>よ、吉田くんとはキスしたくないのっあああうっ</p><p>パニックにまでヒートアップする前に、再起動しておく</p><p>うん愛の言いたいことは判ったつまり、愛はオレとはキスしたくないんだな</p><p>じゃあ、先にセックスするか</p><p>せっあうううううっ</p><p>精神と思考能力に、何度も負荷をかけて全力ダッシュさせる</p><p>こうしないと、愛の心は鍛えられない</p><p>キスが嫌なら、先にセックスだ当たり前だろ</p><p>愛は、オレをギッと睨み</p><p>せ、セックスもい、い、い、嫌ですあ、あ、あたし</p><p>ちゃんと話せ</p><p>あ、愛は吉田くんと、せ、セックスはし、したくないんです</p><p>そうか愛の気持ちが、やっと判ったなるほど、そういうことなんだな</p><p>オレの言葉に、ホッと息を吐く愛</p><p>でも、却下だキスもするし、セックスもするセックスなんて、愛を全身丸裸にして、身体中舐め回してから、処女膜をブチ破るからなっ</p><p>あ、あぐぐぐぐぐっ</p><p>はぁぁっ</p><p>何度も繰り返される精神の急激な緊張と緩和に愛は、苦しそうだった</p><p>眼に涙を溜めている</p><p>するって言ったら、するからな愛</p><p>それでもオレは、愛を追い詰める</p><p>な何で何でなんですか</p><p>愛は半べその瞳で、オレの眼を睨みながら言った</p><p>そんなのオレがしたいからに、決まっているじゃないか</p><p>平然と、オレは答える</p><p>オレは、愛とキスしたいし、セックスもしたいしたい時にしたいだけしたいだから、するんだ</p><p>あ、愛はしたくないんですっ</p><p>よし、良い傾向だ</p><p>ハッキリと、自分の気持ちを相手に話すようになっている</p><p>したくなくても、しょうがないだろ愛とオレはセックス・フレンドなんだから</p><p>オレは当たり前のこととして設定を話す</p><p>愛はセックス・フレンドってのは、何をする関係だと思う</p><p>率直に事実を答えろ</p><p>せ、セックスだと思います</p><p>そうだセックスするから、セックス・フレンドだで愛は、さっき宣言したよなオレとセックス・フレンドになるって、みんなの前で誓ったよな</p><p>オレは、オレたちの様子を見ている寧たちを愛に示す</p><p>証人は、幾らでもいる</p><p>そ、それはあ、あなたが</p><p>あなたって誰だ</p><p>よ、吉田くんが愛に無理矢理、そう言わせたから</p><p>苦しそうな愛</p><p>最後まで言えよ言わせたから何なんだ</p><p>あ、愛は言わせられただけでホントに吉田くんと、キスもセックスもしたくないのおっあああああっ</p><p>また再起動</p><p>はうぅぅ</p><p>思考停止に逃げることは、許さない</p><p>明瞭な思考状態に、引き摺り戻す</p><p>愛の気持ちなんて、関係無いんだよだって、オレたちは愛、オレとお前の関係は何だ</p><p>せ、セックス・フレンドです</p><p>オレたちがセックス・フレンドだという設定は、ヨミによって愛の心に刻みつけられている</p><p>ただのセックス・フレンドか</p><p>いいえ愛は吉田くんがしたくなったら、いつでもどこでもせ、セックスしないといけなくて吉田くんの許可が無い限り、他の人と付き合ったり、セックスしたりしてはいけないんです</p><p>何度パニックを起こそうと</p><p>オレが愛に下した命令は、愛の心と記憶に刷り込まれたままとなる</p><p>だから、諦めろ</p><p>で、で、ででも、あたしは</p><p>愛の気持ちがどうかなんて、オレの知ったことじゃないんだよ</p><p>世の中優しい人たちばかりじゃない</p><p>愛の気持ちを察して、何でも愛の望むように手を貸してくれる人ばかりじゃない</p><p>さあキスだ</p><p>あううううっあうううううっ</p><p>オレが近付くと、愛は恐怖にガタガタと震え出す</p><p>愛の震えが止まる</p><p>ほら、ちゃんとオレを見ていろ愛</p><p>愛の美しい顔が、オレを見ている</p><p>恐怖に少し引きつった蒼い顔だけれど</p><p>愛は可愛いな</p><p>ホント、可愛いよ愛は</p><p>オレは、硬直している愛を抱き寄せそっと、その柔らかな唇にキスをした</p><p>１秒</p><p>２秒</p><p>３秒</p><p>はわわわわわわわわわわっっ</p><p>突然愛が暴れ出す</p><p>オレのことを両手で、ポカポカと叩く</p><p>オレは急いで、愛から身体を離した</p><p>ほ、ホントにしたぁぁっ</p><p>愛が嫌だって言ったのにホントに愛にキスしたぁぁっっっ</p><p>ポロッポロと大粒の涙を零しながら愛が喚く</p><p>嫌いっ嫌い嫌い嫌いッッあんたのことなんかダイッ嫌いうわぁぁッッ</p><p>愛の涙が、ピタリと止まる</p><p>怒りに燃えていた心は、圧倒的な量の消火剤をブチ込まれて鎮火されてしまう</p><p>あ、あううう</p><p>動くな喚くなそのままだ愛</p><p>オレは、もう一度愛を抱き締めキスする</p><p>ううううう</p><p>うん、この子小柄だけれど</p><p>抱き心地は良い胸も結構あるな</p><p>オレはチュパチュパと舐めるように、愛の唇を吸っていく</p><p>力を抜け、命令だ身体をオレに預けろ怖いことはしないから</p><p>愛の眼は、まだオレを睨んでいる</p><p>だけど、オレの命令のままオレに抱かれて、好きに唇を吸われていた</p><p>愛舌を出すんだほら、命令だぞ</p><p>くううっ</p><p>小さな唇から生々しいピンク色の舌が出る</p><p>オレは、その愛の舌を啜った</p><p>あ、あううううううううう</p><p>愛は、オレにヤラレ放題になっていた</p><p>オレは片手で愛の首の後ろを支えてじっくりと、愛の口の中を堪能していく</p><p>シャッター音の方を見ると、寧がデジカメで写真を撮っていた</p><p>はーい、記念すべき愛ちゃんのファーストキス記録したよーんっ</p><p>ニコッと、寧がそう言った瞬間</p><p>あああっわががががががあああああっ</p><p>愛がオレにキスされたまま、暴れ出す</p><p>オレは、愛の唇から口を離し愛の耳に、そう囁いた</p><p>また、愛の心と身体がスワッと弛緩する</p><p>よーし、よし、可愛いぞ愛</p><p>オレは、再び力の抜けた愛を抱き締め</p><p>キスを再開する</p><p>今度は、身体も弄った</p><p>愛の細い背中を撫で下ろし丸いお尻の感触も楽しむ</p><p>抱き締めているから、おっぱいの方には手が回せないけれど</p><p>長いキスが終わるまで愛はパニックを再発させなかった</p><p>オレは、愛から唇を離す</p><p>オレをずっと見ていろと命じたまんまだから</p><p>愛の瞳は、オレを見つめたままだ</p><p>オレもすっかり脱力した愛の顔を見ている</p><p>な、何でこ、こんなことに</p><p>愛が、そう呟いた</p><p>さあなこれも、まあ運命なんだろうな</p><p>オレは、笑って愛にそう答えた</p><p>しっかしさ</p><p>ずっとオレと愛の様子を見ていた可奈センパイが口を開く</p><p>ノブって、ホント、面倒見が良いって言うかよく、そこまで相手をしてあげるよねえ</p><p>普通の男ならさ絶対服従なんだよもう、とっくに愛が泣こうが喚こうが、強制的にレイプとかしてるんじゃないの</p><p>そ、そうかそうなのか</p><p>ヨッちゃんはさ、手間が掛かるからメンドくさいとか、そういうのは全然考えない子だからねえ</p><p>時々、感服するわこの人の我慢強さにはメグちゃんや、他の子のことでも一度も、投げ出したりはしなかったものね</p><p>メグや雪乃や、最初の頃のマナや瑠璃子や、それから</p><p>オレの女は、みんな手間と時間の掛かる子ばかりだったもんなあ</p><p>だから、愛のことだってオレは全然、大変だとは思わない</p><p>マ、結局、アイもDarlingとのキスに慣れてしまったようダシネ</p><p>こうやってオレがまた、チュッと愛の唇にキスしても</p><p>愛は呆然としたまま、オレのキスを受け入れている</p><p>嫌がることも、パニックを起こすこともなくなっている</p><p>どうしたんだ、愛</p><p>オレが、愛の頬を撫でながら、尋ねると</p><p>何かもうどうでもいいんですあたし</p><p>愛はファースト・キス奪われちゃったからもう</p><p>ハァと小さく息を漏らす</p><p>それだけじゃ判らないよ何がどう、どうでもよくなったのか、オレに判りやすく説明しろこれは命令だからな</p><p>愛は、ムッとした眼でオレを見る</p><p>あ、あたしはファースト・キスは好きな人としてそれで、それで愛は、誰よりも幸せになるはずだったのにあ、あなたに</p><p>よ、吉田くんに奪われちゃったからだから、もう愛は絶対に幸せな子にはなれないんです</p><p>全然、判らん</p><p>論理が、あちこちで飛躍しまくっている</p><p>ああ、なるほどねホントに夢見る夢子のオコチャマなのね愛さんは</p><p>この子はね一度も傷を負わずに、完全完璧に綺麗な心と身体のまま、自分が幸福になれると信じていたのよ</p><p>だからつまり、この子はこの子の初恋の人とそれも、向こうからロマンチックに告白されてそして、夢のようなファースト・キスをしてそれからも、そのまま辛いことや悲しいことは、何も経験しないで一生、幸せに生きていけるって信じていたのよそういう人生ロードを自分は突き進むものだと、信じていたのよ</p><p>そんなパーフェクトな人生が、自分には待っているって信じていたのよしかも、それは、自分が何か努力しなくても、必ず幸せになれるように、あらかじめプログラミングされたもので自分は、何も考えずに、ヘラヘラ生きていれば、何もかも上手く行くってそういう風に思っていたのね</p><p>全然判らないオレには</p><p>多分、これまでは、ずーっと、愛ちゃんが進んでいくべき道をお母さんが、あらかじめ全部用意して来たからだよ愛ちゃんのお母さんて、そういう人でしょだから、愛ちゃんは、自分では何もしてきていないまま幸せに生きて来られたんだよ</p><p>それは判るけれどさそれって、学校とか普段の生活のこととかについてだろいくら、愛のお母さんだって愛の恋愛に関してまでは、用意とか準備とかはできないんじゃないのか</p><p>まあ、大人になってお見合いとか、させるんなら話は別だろうけれど</p><p>愛はまだ、１６歳の高校１年生だし</p><p>そうだよ、ヨッちゃんだけど、愛ちゃんは、これまで何もかも、お母さんが準備してくれている人生しか、歩んできていないからさ</p><p>そういう人生しか知らないから</p><p>恋愛に関することだってきっと誰かが、愛ちゃんのために何もかも用意してくれると信じていたんだよお母さんがダメなら、また別の親切で、愛ちゃんのために何でもしてくれる人が現れてそれで、何もかも、愛ちゃんの望む通りに叶えてくれるはずだって</p><p>そうね例の男子テニス部の辻くんを、誰かが今のカノジョと引き剥がして愛のところに連れてきてくれるとかそうじゃなかったら、辻くんよりも、もっと素敵な男の子が愛の前に現れるとかとにかく、愛にとって都合の良いことばかりが起きて</p><p>で、愛ちゃんのカレシになった子は、どんなことでも愛ちゃんの望みを聞いてくれる子で美男子で、頭も良くってもう、愛ちゃんにとって楽しいことしか起こらないのそのまま、最初に付き合ったカレと、キスもセックスも結婚も体験して幸せな一生を送る</p><p>何の辛さも挫折も体験しないまま完璧で、無傷で夢の恋愛ロードを進めるんだって信じていたのね</p><p>可奈センパイと寧が、愛を見てそう言う</p><p>そうね女にとっては最高に好き放題できる夢の恋愛よね嫌な思いなんか、１度もしないで自分が好きな人が、自分のワガママを全部聞いてくれてだけど、自分は相手のことなんて気にしないでいい相手が自分を幸せにしてくれるだけそういう、身勝手な夢を、この子は信じていたんでしょうね</p><p>克子姉の言葉にも愛は黙り込んでいる</p><p>でも、その第一歩であるファースト・キスの段階で夢の恋愛の路線から外れちゃったから</p><p>いきなり、夢のロードから脱線してしまったから</p><p>挫折して、愛の夢の恋に大きな傷が付いてしまったから</p><p>だから、愛さんはもう自分の人生はダメになっちゃったって思っているのよ</p><p>オレにファースト・キスを奪われたことが、不本意だったから</p><p>完全無傷、パーフェクションで突き進むはずの、愛の恋愛ロードをファースト・ステージで台無しにしてしまったから</p><p>もう終わりですあたし</p><p>愛は言う</p><p>こんなのあたしの愛の人生に、に起きていいことじゃないんですっ</p><p>また眼に涙が溜まる</p><p>愛は、そっと指で自分の唇に触った</p><p>あたしおしまいですあたし汚れちゃいました台無しですゲーム・オーバーです詰んでます終わってますだから、もうおしまいなんですううううううっああああううっ</p><p>パニックが起爆する前に、再起動をかけておく</p><p>心の内側に逃がさない</p><p>ずっと、オレの方を愛の外側に拡がる、ゲンジツの方に眼を向けさせる</p><p>愛の信じてきた夢の世界は愛の頭の中にしかないということを</p><p>ゲンジツには絶対に到来しないものだということを、理解させないと</p><p>この子は、もうどうしようもなくなる</p><p>オレとキスしたから愛の人生は、もう何もかも台無しなんだな</p><p>はいそうですそうなんですよっ</p><p>愛は、強い眼でオレを見た</p><p>心の内側に逃げられないのなら</p><p>外に居る人間と、真っ正面から立ち向かっていくしかない</p><p>じゃあ、もうすっかり台無しなんだからこのまま、次の段階に進んでもいいよな</p><p>次の段階</p><p>愛がギョッとする</p><p>つ、次の段階ってな、何ですか</p><p>そんなの決まっている</p><p>ああ、キスの次はセックスだよ当たり前だろ</p><p>ッッ</p><p>ちなみに、セックスもまだ途中のステージだからなまだまだ、その上があるからな</p><p>そ、その上って</p><p>愛は震えだしている</p><p>え、高校生にもなって、愛はそんなことも知らないのかよ</p><p>愛男と女がセックスしたら、どうなるんだ</p><p>え、あ、あ、あ</p><p>口籠もる愛</p><p>愛は、オレの子供を産むんだよ</p><p>１人じゃないからなっ３人は産ませるっ</p><p>うぐぐぐぐぐぅぅっ</p><p>とにかく、妊娠だけはさせるからなっ、絶対に</p><p>愛のパニックが破裂する</p><p>そんなの嫌、嫌、嫌ぁぁッッッ</p><p>きゅーっと、愛の心と身体が弛緩する</p><p>はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、あああっ</p><p>じゃあ、始めようか</p><p>愛の夢の世界は、徹底的に破壊する</p><p>オレは、そう決めた</p><p>オレとキスしただけで、人生が終わりなのならセックスしたら、どうなるのかを自分の身体で体験させてやる</p><p>このまま、ここでこんな汚い倉庫の中で、愛さんの初めてを貰うっていうのは、ちょっともったいなくない</p><p>確かにこことは、普段、岩倉会長が使っている乱交パーティ・ルームだしなあ</p><p>あたしは、ホラこの高校の前・理事長だし、今の理事の１人だから</p><p>現在は、ミナホ姉さんが理事長をやっている</p><p>だから、知っているのこの愛さんの自宅が、この学校にとっても近いっていうことを</p><p>愛の家が近い</p><p>さっき、あたしが言ったこと覚えている環境が習慣を作り、習慣が人生を作る</p><p>この愛さんの問題は何よりもまず、環境が原因だと思わない</p><p>愛の環境愛の暮らしてきた家愛を守りすぎている、愛のお母さん</p><p>愛さんは愛さんの家で、愛さんのお母さんの眼の前で最初のセックスを経験するべきなのよ</p><p>愛の眼が、カッと見開かれる</p><p>愛はモデルがいます</p><p>こういう他人に依存して、わざとオドオド、オロオロして人の同情を誘って助けられて生きている女の子</p><p>しかも、助けてくれた人に感謝しないという</p><p>見た目だけは可愛いので、次から次へと男に頼っていくという</p><p>最近、数年ぶりにメールが来ました</p><p>確か、その子もう３６歳のはずなので</p><p>絶対に、コンタクトするつもりはありません</p><p>年賀状のやり取りもしていないのに、急に連絡してくるなんて</p><p>何か援助を狙っているとしか思えないので</p><p>808．愛の処女レイプ　／　１．潜入喜代原家</p><p>そして、あたしはお屋敷から８人乗りの車で、ここまで来ましたっ</p><p>克子姉が、楽しそうに言う</p><p>オレ、克子姉、愛、寧、可奈センパイ、イーディ、ヨミとルナ</p><p>合計８人</p><p>車は、この倉庫のすぐ裏に停めてありまーすっ</p><p>となれば行くしかないな</p><p>愛の依存体質を直すためには、愛の環境お母さんから変えないといけない</p><p>よし、すぐに行こう</p><p>オレは、決断する</p><p>う、嘘こ、困る困ります</p><p>愛は、そう言うが</p><p>オレたちは困らないみんな、準備してくれ</p><p>はーい行っくよーん、みんなっ</p><p>寧が、みんなに号令する</p><p>克子さんホントに近くなんですか、愛の家</p><p>ええ、可奈ちゃんほんと、すぐそこ車なら３分も掛からないわ</p><p>可奈センパイは、自分がテニスウェアのままだということが気になったらしいが</p><p>なら、いっかあたしも愛のヴァージン・ブレイクは見ておきたいし</p><p>ニコッと笑って、そう言う</p><p>忘れ物ないようにねっ</p><p>寧の声に、ヨミたちが明るく返事をする</p><p>あうううっあうううううっ</p><p>もう逃げられないと悟った愛は、またブルブルと震え出す</p><p>何度でも再起動してやる</p><p>はっきりと明瞭で、澄み切った穏やかな心の状態にリセットする</p><p>愛はもう、オレの命令には逆らえないんだからなそろそろ諦めろ</p><p>オレの言葉に、愛はギッとオレを睨む</p><p>うんうつむかなくなった視線を合わすようになってきた</p><p>この調子で先に進もう</p><p>イーディと克子姉が先行して、車を取りに行く</p><p>まあ、平気だと思うけれど克子姉の車に、岩倉さんとかが細工していないかをチェックするために</p><p>そして、倉庫の前に車を横付けしてくれることになっている</p><p>オレたちが車に乗り込むところは、なるべく他の生徒たちに見られたくないから</p><p>オレがいいというまで、喋るな大きな声を出すな言われた通りにしろ命令だからな</p><p>オレは、愛の大きな瞳に命じる</p><p>こうやって、真っ正面から見つめ合っていると</p><p>愛お前、本当に可愛いな</p><p>オレの言葉に、愛はあんという顔をする</p><p>少し嫌そうに何言ってんのこの馬鹿男みたいな顔で</p><p>オレが喋るなと言ったから、言い返せないから気持ちを表情に表す</p><p>いいぞ、いいぞ</p><p>わざとオロオロ、オドオドしていた時より、ずっと良い</p><p>うん、ちょっとムッとしている顔もなかなか可愛い</p><p>オレはもう一度、愛の唇にキスをする</p><p>愛はうへっという顔で、オレのキスを受けた</p><p>ああ、本性は意外とツンツン・キャラなんだ</p><p>寧が横から見て、そう言う</p><p>そんなに嫌がらないでよヨッちゃんとのキスなんて、あたしたち、みーんなしているんだしほら</p><p>そう言って、寧がオレの唇にキスをする</p><p>驚く愛</p><p>愛は、自分だけ変な力で、オレのオモチャにされていると思っているんだ</p><p>オレと他の女たちに弄ばれているって</p><p>自分１人だけが、被害者だと思っているから</p><p>セックスもしているよっあたしの初体験の相手、ヨッちゃんだしていうか、ヨッちゃんとしかしないしあたしは一生っ</p><p>あたしも、そうよノブが、あたしの初めての相手あたしも最初は、ノブにレイプされたんだけれど今は、ノブに夢中なのよ</p><p>愛の眼の前で可奈センパイが、オレに濃厚なキスをしてくる</p><p>舌と舌をいやらしく絡ませて</p><p>今はここまでね濡れちゃうから</p><p>可奈センパイの唇とオレの唇の間に唾液が糸を引く</p><p>ヨミもそうですわっルナもっ</p><p>はいボクたちも兄さんが初めてですキスもセックスも</p><p>幼い姉妹の告白に、愛はハッとする</p><p>わたくしは１４歳で、ルナは１２歳ですでも、ちゃんとセックスのお勤めを果たしていますわっ</p><p>まだ、イクっていうのには、毎回ならないですけれどもう、そんなに痛くはなくなりました</p><p>ヨミなんて、気持ち良いだけですわっ</p><p>ヨミが、愛の眼の前で、オレにキスする</p><p>続いて、ルナが</p><p>愛さん、わたくしは妊娠奴隷ですからどっちが、先に赤ちゃんを孕むか、競争致しましょうねっ</p><p>兄さんとのセックスとっても、幸せですお腹の奥に、ピュッて精液を出してもらうととっても、温かい気持ちになれますから</p><p>愛は、呆然としている</p><p>ああ、それ判るわノブとセックスするとああ、あたしは女に生まれてきたんだなあ、こうやって愛し合うように、あたしの身体はできてたんだなあって、思うもの感動するわよ愛も、体験したら判るわよ</p><p>そうそう、そうなんだねっあ、そうだ今、外に出ている克子お姉ちゃんとイーディも、ヨッちゃんの女だからねっ</p><p>みんな、ヨッちゃんとキスしているし、セックスしているんだよっ愛しているし、愛されているからっ</p><p>愛もあたしたちの仲間に入るだけだから何も怖がることは無いのよ</p><p>可奈センパイも、微笑む</p><p>愛は困惑した表情で、みんなを見ていた</p><p>まあ、今日は愛のロスト・ヴァージンが先だけれど何なら、あたしとノブのセックスだって、見せてあげるわよあたしは、全然、構わないし</p><p>ていうかこれからどうせ、そうなるしねいつも、ヨッちゃんは、２人、３人を同時に相手してくれているから</p><p>ヨミもいいですわ</p><p>ボクも兄さんに犯してもらっているところ、見せてもいいです</p><p>それが、当たり前のように平然と話している</p><p>愛ノブのセックス・メンバーに選ばれるってことが、どれだけ光栄なことなのかあなたにも、そのうちに判るわよ</p><p>可奈センパイの言葉にも、愛はただ憮然として表情のままだった</p><p>まあ、いきなり、この異常な関係を納得しろという方が無茶だ</p><p>オーケイ、車を付けたネ</p><p>イーディが、倉庫のドアを開けて、オレたちを呼ぶ</p><p>サア、みんな乗るネ</p><p>運転席に、克子姉助手席にイーディ</p><p>２列目に、寧、ヨミ、ルナ</p><p>３列目に、愛を挟むようにしてオレと可奈センパイが乗り込む</p><p>生徒に会わないように、裏口から回るわ</p><p>克子姉が、車を発進させる</p><p>あ、言っておくけれど克子姉は、この学校の中のことは、物凄く詳しいから</p><p>今まで、ミナホ姉さんと一緒に、散々、監視カメラでチェックしてきたんだ</p><p>この時間に、どういうルートを辿れば、一般生徒とほとんど遭遇しないで済むかなんて全て判っている</p><p>愛は、声も出せないしな誰かに出会っても、助けを呼ぶことは不可能だからな</p><p>そう耳に囁くと愛の身体が、ブルブル震えている</p><p>震えが治まる</p><p>どうしようどうしようとかで、頭の中がパニックになったって仕方ないだろどうせ、なるようにしかならないんだから</p><p>オレを愛の眼が、睨んでいる</p><p>キスはした次は、セックスするだけだこれから、ずっと愛はオレとセックスするオレとだけだただ、それだけだ何も怖いことはないさ</p><p>まだ、オレを睨んでいる</p><p>そして、愛は幸せになるんだオレが幸せにしてやるからな</p><p>愛は、オレから眼を背けようとしたが</p><p>本当よだって、あたし、幸せだものあたしもノブにレイプされたけれど今は幸せ</p><p>可奈センパイが、反対側から愛に囁く</p><p>ちょっと普通の恋愛とはかけ離れているけれどでも、幸せよ幸せだって、実感できるわ</p><p>ヨミも幸せですわっ</p><p>アタシも幸せネ</p><p>あったしもだよーんっ</p><p>あたしもとっても幸せよ</p><p>ヨミ、ルナ、イーディ、寧、克子姉口々に、そう言ってくれた</p><p>そうねえ普通のカレシならまあ、そいつが当たりなら、優しくて信頼できる男の子が１人自分のモノになるだけだけどさノブの場合は優しくて信頼できる男の子に、信頼できるお姉さんや友達や妹や色んな子がいっぱい付いてくるからねえあたしもまだ、全員には会えていないけれどスッゴイのよあ、あたし、先週、一流ホテルのパーティとかにも連れてってもらったし</p><p>可奈センパイは約束通り、みすずにホテルのパーティへ連れて行って貰った</p><p>みすずと瑠璃子と美子さんと美智と可奈センパイと月子も行ったんだよな確か</p><p>オレは今回は、行かなかった</p><p>謎の人物黒森公は、年に数回だけ公に姿を見せれば良い</p><p>いつもだとオレの間抜けな本性がバレてしまいそうだから</p><p>しかも、パーティ・ドレスとアクセサリーとバックをプレゼントしてもらっちゃったの全部、一流品よもう、凄いんだから</p><p>満足してもらえたのなら、良かった</p><p>みすずや瑠璃子たちも、どこへ連れて行っても、誰を見てもうっわーと感嘆する可奈センパイが、面白かったらしい</p><p>子供の頃から上流世界のトップにいる彼女たちからすれば、可奈センパイの普通の女子校生の反応は、とても新鮮だったらしい</p><p>それでいて可奈センパイは、美人だしそつがないから、マナー違反になるようなこともしでかさない</p><p>自分の立ち位置をわきまえているから、みすずたちの前にも出ないし</p><p>パーティへのデビューとしては、申し分なかったようだ</p><p>さっそく、香月家の分家の連中が、可奈センパイと月子に眼を付けたらしいけれど</p><p>やつらからすれば、みすずの連れてきた友人は充分、撃墜する価値のある女の子らしい</p><p>もっとも、人の心の読める月子がいるのではどうにも相手にならないだろうけれど</p><p>月子がパーティに顔を出したのは鷹倉神社の巫女が、関西ヤクザの手を離れて香月家の庇護下に入ったことを世間に示すためだ</p><p>それからパーティの場での、情報収集も</p><p>香月家が月子を連れていることに、不満な感情を抱くヤツラはオレたちの敵側の人間なのだから</p><p>関西ヤクザと、誰が結びついているのかを炙り出すのに、月子の心を読む力を使った</p><p>月子からの情報は、すぐに翔姉ちゃんとミナホ姉さんが解析し香月セキュリティ・サービスの作戦行動に活用されている</p><p>ホント、良かったわね愛ノブのセックス・フレンドにしてもらえてあたしなんて、セックス奴隷なんだから</p><p>くふふっと、可奈センパイは笑うが愛は、困惑の表情を浮かべている</p><p>奴隷が嫌なら、可奈ちゃんも今からヨッちゃんのセックス・フレンドにしてもらえばいいじゃんかっ</p><p>寧が、後ろを振り向いてそう言う</p><p>えー、ウソウソあたしは、奴隷でいいわよっノブのセックス奴隷で年下の男の子に良いように身体も心も弄ばれているっていうのが、快感なんだからっ</p><p>そう言えば寧さんは、ノブの何なのどういうのに、なっているわけ</p><p>あたしあたしはヨッちゃんのお姉さんだよっ</p><p>お姉さんなのに、愛し合ってて、セックスもしちゃってるのっキンシンソーカンなんだよっえへへっ</p><p>ああ、そういう設定も燃えるかも</p><p>可奈センパイはそう言うけれど</p><p>オレと寧の関係は設定なんて言葉よりも重い</p><p>戸籍からして、ホンモノの姉弟ってことになっているんだし</p><p>あたしも、この人のお姉さんよ</p><p>運転席で克子姉が言う</p><p>あ、そうなんですか克子さんも</p><p>へえ、と納得する可奈センパイ</p><p>克子姉は元・娼婦のコンプレックスから、自分は普通の恋愛がもうできないと思っている</p><p>だからオレの姉なんだ</p><p>同じ姉でも、寧とは意味が違う</p><p>ヨミは、妊娠奴隷ですわ先生の赤ちゃん、いっぱい産みますのっ</p><p>ボクは兄さんのセックス奴隷にしていただいています</p><p>鷹倉家の姉妹が、そう言う</p><p>アレアタシは、Darlingの何だッケ</p><p>ソウ言えば、ちゃんと決めてなかったかもしれないノネ</p><p>オレとイーディは、Familyだそれ全部だ全部丸ごとだ</p><p>イーデイは肉親を失い、故郷を追われたイーディは何も持っていなかった</p><p>だから、オレはイーディの家族なんだ</p><p>兄でもあり、弟でもあり、夫でもあり、父でもある友達でも全部だ</p><p>ああ、ソウネそれでいいのネ</p><p>ケロッとした顔で、イーディは答えた</p><p>ウンウン、ダカラ、アタシはDarlingとずっと一緒なのネO.K.、All Right</p><p>オレたちの車は、他の車輌が使わない裏の出口から校外へ出る</p><p>結局、学校の敷地内では他の生徒には１人も出会わなかった</p><p>はーい、ここでーす喜代原さんの家に到着</p><p>克子姉の言ってた通り愛の自宅は、学校からほんの数分の距離にあった</p><p>はあ、結構大きな２階建ての一戸建てだな</p><p>もしかして愛ちゃんーて家から近いからって、うちの高校にしたの</p><p>確かそうよ面接の時に、そう言ってたから</p><p>オレの命令で喋れない愛の代わりに、克子姉が答えた</p><p>愛さんは、推薦入学だからお母さんとの面接は、あたしとお嬢様も別室から監視していたわ</p><p>推薦には、親子面接があったのかまあ、うちは私立だからな</p><p>当時は、ゲロッパ校長が居たからミナホ姉さんたちは、カメラで様子を見ていたのか</p><p>お母さんは、愛さんを眼の中に入れても痛くないくらい溺愛しているから登下校の途中でトラブルに巻き込まれないように、家に近い高校を第一に選んだそうよ</p><p>はい、降りましょう</p><p>克子姉は、愛の家の前に車を横付けして、エンジンを止めるサイトブレーキを引く</p><p>降りるぞ愛</p><p>愛のストレスが溜まりそうになったら、すかさず再起動だ</p><p>オレたちは、全員車から降りる</p><p>あれ、ガレージに車が無いけれどお母さん、留守ってこと</p><p>寧が、車庫を見てそう言う</p><p>違うわここの家の車は、愛さんのお父さんが乗ってっちゃってるのよ今、仙台工場に単身赴任しているのよね月の半分は、土日は東京に帰って来るけれど向こうでの足が必要だから、新幹線でなく、毎回、自家用車で仙台へ行くのよね</p><p>克子姉の言葉に、ギョッとする愛</p><p>愛さんのお父さんは、大手食料品メーカーにお勤めなのよ結構、お給料が良いみたいよね車、レクサスだったし</p><p>可奈センパイから、愛の話を聞かされた時から調査を始めていたんだな</p><p>お父さんは、普通の家の出身の人だから女の子には、別に学歴とかは必要ないと思っているから、愛さんの勉強のこととかは、奥さんに任せっきりお母さんは、愛さんのことを猫っ可愛がりだから、キツイ受験勉強なんかしなくていいと思っている将来的には、適当なレベルの女子短大にでも卒業してくれればいいっていう考えだから、うちの高校に愛さんを通わせることにしたのよ</p><p>まあ、うちの高校は私立で</p><p>メチャクチャ、ハイレベルな進学校でもない代わりに、極端なバカ高校でもないからな</p><p>どっち付かずというか、普通というか</p><p>で、お母さんは在宅しているの</p><p>居るわよ愛さんのお母さんは毎日、愛さんが学校から帰ってくるときに家に居て出迎えるっていう主義らしいから</p><p>はぁそこまで溺愛しているんだ</p><p>じゃあ、行ってみましょうよ</p><p>じゃあ、あたしがインターホンを鳴らすわっ</p><p>愛は喋らせるわけにいかない</p><p>寧が、玄関口のスイッチを押す</p><p>愛、そこのカメラの前に立て</p><p>オレは、インターホンの上の小さなカメラの前に、愛を進ませる</p><p>愛の横には、寧と可奈センパイが立つ</p><p>室内のモニターからは、玄関先に３人が並んで立っているようにしか見えないはずだ</p><p>中年女性の声が、スピーカーから聞こえる</p><p>あら、愛どうしたの</p><p>モニターから、困惑した表情の愛を見てお母さんが驚いているようだ</p><p>あ、済みませんあたし、喜代原さんのテニス部の２年生の星崎です</p><p>可奈センパイは、テニスウェアのままだ</p><p>隣の寧は、制服姿</p><p>何か、喜代原さんが練習中に具合が悪くなったみたいなんであたしたちで、連れてきました</p><p>イーターホンに向かって、そう言う可奈センパイ</p><p>ま、ま、まあ待って、今すぐ開けますからっ</p><p>家の中から、ドタバタする足音が聞こえる</p><p>ああ、愛がパニックになりやすいのはお母さんからの遺伝なのか</p><p>愛シャッフルだ</p><p>オレは、先に再起動をかけておく</p><p>玄関のドアが開いた</p><p>愛のお母さんが、飛び出して来る</p><p>まあ、愛あなた、大丈夫なの具合はすぐに、お医者さんに行きましょうね</p><p>ここまで連れて来てくれた部活の先輩に対する、感謝の言葉なんかは無い</p><p>他の連中を完全に無視して愛のことしか、見ていない</p><p>ああ、ホントに愛の母親なんだな</p><p>はいっ、こっちを見てっ</p><p>愛の後ろから飛び出したヨミが、大きくパンッと手を打ち鳴らす</p><p>愛のお母さんが思わず、ヨミを見た瞬間</p><p>巫女の力が発動する</p><p>ほへは</p><p>捕らえた</p><p>はい、静かにして下さいあなたはもう、わたくしの命令通りにしか行動できなくなりました</p><p>ヨミが愛のお母さんに告げる</p><p>ルナが、ヨミの力を後ろからブースト・アップしている</p><p>判りましたね判ったらはい、判りましたと答えて下さい</p><p>小さな声で、愛のお母さんは言った</p><p>それじゃあ、取りあえず家の中へ上がらせていただきましょうか</p><p>いいですねわたくしたち、家に上がりますけれど</p><p>は、はいどうぞ</p><p>お母さんの許可が出た</p><p>愛はまた、ブルブルと震えている</p><p>本当、手が掛かる子だよなあ</p><p>うーん、こういう潜入の仕方で良かったのかなあ</p><p>普通、こういう時はさドアをガンガン叩いて、奥さん、ここを開けて下さい我々は太陽戦隊ですとか言とかさ、安心して下さい、ボクは宇宙刑事ですって宣言して堂々と不法侵入するとか</p><p>あのさ、寧さん</p><p>なあに可奈ちゃん</p><p>多分さ、今まではノブだから、見逃してくれていたんだと思うんだけれど</p><p>そういう、オタクっぽいネタはあんまり大きな声で言わない方が良いと思うわ</p><p>いや、でもええーっ</p><p>寧さんもさ、今は校内にファンが多いんだからみんなを失望させるようなことは、しない方がねっ</p><p>ちょっと、あのヨッちゃーん</p><p>オレは、寧を抱き締めて</p><p>うんうん判ってる、判っているからオレは聞くからヤッちゃんが、したい話は全部聞くからだからそうだね確かに、みんなの前で大きな声で、こういうネタを話すのは控えた方がいいかも</p><p>そんな殺生なぁぁッ</p><p>寧さん、黙っていれば学校１の美少女なんですから</p><p>可奈センパイは、厳しい</p><p>でも、今はいいよねっだって、ここは身内しかいないんだからさっ</p><p>いや、愛のお母さんが居るけれど</p><p>やり過ぎなければね</p><p>すると、寧はニッコリと笑って</p><p>うふふっ、ヨッちゃん大好きっ</p><p>オレをギュッと抱き締めると</p><p>Gメンだっガサ入れ、ガサ入れっるっるっるーんっ</p><p>と、楽しそうに愛の家に突入して行った</p><p>驚いている愛のお母さんの脇をすり抜け、靴を脱いでいる</p><p>あたしたちも、上がらせていただきましょう</p><p>可奈センパイが、オレたちに言う</p><p>あ、あなたこれを持ってって</p><p>克子姉が車のトランクから、大きな袋を２つ取り出した</p><p>それ、何です克子さん</p><p>可奈センパイの問いに、克子姉は</p><p>業務用のデジタルカメラと三脚よ動画用と静止画用両方ね</p><p>愛さんの処女喪失ちゃんと記録しておかないと</p><p>ああ、あたしの時もそうでしたよね</p><p>納得する、可奈センパイ</p><p>ヨミの時もそうでしたっ</p><p>愛はまた震え出す</p><p>オレは愛の耳に囁く</p><p>愛のお母さんが、小さな声でオレたちに尋ねた</p><p>あなたたちはうちに何を愛をどうするつもりですか</p><p>今日は、これから愛さんをレイプさせていただきます</p><p>ですからオレが、愛さんの処女を犯してセックスします１度じゃないです多分、３回ぐらいはします全部、膣内射精ですフェラチオもさせますから、１度くらいは精液を飲ませるかもしれませんその様子を全部ビデオ撮影します</p><p>な、何を何を言っているのあなた</p><p>ああ、愛のお母さんも、パニックを起こしそうだ</p><p>仕方ありませんわもう、そう決まってしまったんですから</p><p>ヨミが愛のお母さんに言う</p><p>もう仕方のないことだと思い込ませる</p><p>ええ、今日、あなたの娘さんはあなたの手を離れて、大人になるんですオレが女にしますから</p><p>キッパリとオレは言った</p><p>ネット上でビキニの長門映像というのがあったので</p><p>ビキニの水着を着た長門ユキの映像だと思って、クリックして見たら</p><p>ビキニ沖で、日本海軍の戦艦長門が核実験の標的艦にされて燃え上がっていました</p><p>809．愛の処女レイプ　／　２．強襲、母よ</p><p>とりあえず、お邪魔しまーす</p><p>上がらせていただきます</p><p>邪魔するノネ</p><p>オレたちは、わらわらと愛の家に入り込む</p><p>ヨッちゃん、どうするすぐする今するどこでする</p><p>何をするってもちろん、セックスだ</p><p>愛が、またガクガクと震え出す</p><p>オレは、愛の耳にそう囁くと</p><p>いや、すぐには始めないもうちょっと愛のお母さんに説明したいし</p><p>オレが、何故、ここで愛を犯したいかということを</p><p>いや、もちろん理解してもらえるとは思えないが一応の説明は、しておくべきだと思う</p><p>最低限の礼儀として</p><p>ああ、こっちがダイニングみたいねじゃあ、取りあえず、こっちのお部屋でお茶でも飲みましょうか</p><p>可奈センパイが、廊下の先の部屋を覗き込んで、そう言った</p><p>ああ、そうしよう愛のお母さん、とにかく落ち着いて説明しますから何がどういうことなのかを、聞いて下さい</p><p>愛のお母さんは、ヨミの力で、肉体を支配されている</p><p>じゃあ、あっちの部屋に移動しましょうねっ</p><p>ヨミにそう言われたら、従うしかない</p><p>愛も、行くぞ</p><p>オレは、愛の腕を掴んで連れて行く</p><p>オレに喋るなと命じられたままだから、愛はそのまま大人しくオレに付いてきた</p><p>イーディが、玄関のドアにガチャッと鍵を掛けるチェーンもする</p><p>克子姉も、家の中を警戒していた</p><p>あっ、そこの折りたたみ椅子を出してこのまんまじゃ、全員座れないからさ</p><p>寧の言葉に、ルナが立てかけてあった折りたたみ椅子を並べていく</p><p>元々は３人家族だから、ダイニングの椅子は３脚だけなんだな</p><p>その他の折りたたみ椅子は、来客用か</p><p>愛のお祖父さんたちとか、親戚が来た時のためのものかな</p><p>折りたたみ椅子も、３つしかないし</p><p>あたしは、こっちのソファでいいわ</p><p>可奈センパイは、テレビ前のソファに腰掛けた</p><p>じゃあ、あたしもそっち</p><p>寧も、ソファに座る</p><p>あ、お母さんそこへ座って下さい</p><p>オレは、愛のお母さんに椅子を勧める</p><p>ええ、座って下さいね</p><p>ヨミの命にお母さんは着席した</p><p>愛は、オレの隣だえっとヨミと克子姉も、ここに座ってくれ</p><p>ヨミは、力の制御がある</p><p>克子姉は、オレが上手く説明できない時に、フォローしてもらいたい</p><p>アタシは立っているヨ</p><p>じゃあ、もい１つの椅子はルナが座れ</p><p>ルナは、椅子をずらしてヨミのすぐ隣に座る</p><p>いつでも力を送り込めるように</p><p>あ、愛悪いんだけれど、全員分のお茶を入れてくれないかな</p><p>オレは、愛に言った</p><p>どうせならお茶でも飲んで、落ち着いて話したい</p><p>お、お茶ならあ、あたしが入れましょうか</p><p>愛のお母さんが、オレに言う</p><p>いや、お母さんには、お話がありますから愛、頼む</p><p>愛は戸惑っている</p><p>何だ何か問題があるのか喋っていいから、教えろただし静かにだぞ騒がないで、ゆっくり丁寧に話せ</p><p>あ、あたしお茶の入れ方判りません</p><p>あ、あのいつもはママにやってもらっているから</p><p>そ、そうかはあ</p><p>ですから、あたしが</p><p>いえ、お母さんはそのままでええっと</p><p>アタシが教えるネ</p><p>お茶の入れ方ぐらい、覚えないとダメネ</p><p>イーディは武闘派少女なことだけが、目立っているが</p><p>実際は、才女だし、何でも知っているし、何でもできる</p><p>オールマイティだ</p><p>家事だって、普段は克子姉やマナ・瑠璃子に任せているが</p><p>横からみんなのやっていることを眺めて、どんどん自分も学んでいる</p><p>さらにネット検索や本で調べて、自分なりに探求していくし</p><p>うん頼む愛、イーディにお茶の入れ方を教えてもらえ</p><p>台所は向こうナノカ一緒に行くネ</p><p>愛とイーディが、奥の台所へ向かった</p><p>何から、どう話そうか</p><p>あら、山の写真ばっかりですねああ、こちらに映っているのがご主人ですか</p><p>克子姉が、ダイニングの壁に張られている写真を指差す</p><p>は、はい夫の趣味が登山ですので</p><p>そうなんだ愛のお父さんは、山登りをする人なんだ</p><p>ああ、眼鏡をかけた４０過ぎのガッシリした体格のオジサンが、山の上でガッツポーズをしている</p><p>これって、頂上を征服した記念写真なのかな</p><p>でも、雪山の写真は、ありませんわね</p><p>山の写真や、みんな青々とした夏山だった</p><p>雪で覆われた冬山の写真は、１枚も無い</p><p>冬山には行かない約束をしていますから娘もまだ小さいですし夫に何かあったら困りますから</p><p>高校１年生になった娘を小さいというのはうーん</p><p>お母さんにとっては、愛はまだ小さい女の子のままなのか</p><p>そうですか山というものはキリスト教では罪の象徴だってこと、ご存じですか</p><p>ほら、聖書の冒頭に神様は、７日間で世界を創造したっていうお話がありますわねあの時に神様は、天と地は作ったけれど、山を創ったという記述が無いんですよ</p><p>それで、中世のキリスト教学者たちが一生懸命に、聖書の中を調べたんですが聖書に初めて、山が登場するのがノアの箱舟の時なんですわご存じですわねノアの箱舟</p><p>それは、まあ</p><p>大洪水の後、ノアの箱舟がアララト山の山頂に漂着することになっていますでしょあれが最初なんですですから、キリスト教では、山というものはノアの大洪水の時にできたものだということになったんですわ</p><p>ええあの洪水は罪深い人間たちを、神様が一掃してしまうために起こしたものでした唯一、神に忠実だったノアの家族と動物たちだけが箱船に乗って、洪水から助かったんですわつまり、人間の罪を全て洗い流すために引き起こされた洪水によって生まれたのだから山そのものも罪の象徴であるということになったんです</p><p>愛のお母さんは、すっかり戸惑っている</p><p>本当は違うんですけれどねキリスト教の聖書は、元々は砂漠や荒野に住むパレスチナの民族が創ったもの大きな山があるような地域でなかっただけですわ生活している地域に目立った山が無かったから、記述が無かっただけですわでも神はいつ山を創ったのかなんてことを必死に論争していたのは、中世ヨーロッパの人たちですからヨーロッパは、山が多いですからね何で山のことが書いていないのかが、本気で心配になっちゃったんですよおかしいですわね</p><p>クククと笑う、克子姉に愛のお母さんは、困惑している</p><p>そして近代に入るまで、ヨーロッパの人間も山登りなんてしませんでしたから狩人なんかが、獲物を追って山に入ることはあっても獲物のいない頂上まで、わざわざ危険を犯して登ることなんて無かったんですましてや、普通の村人は山の麓の村に近い地域までしか入りませんでしたしただ山頂に到達するためだけに、登山をするなんていうのは近代に入ってからの、貴族の遊び・スポーツなんですわヨーロッパでも、大きな山は信仰の対象になっていましたし、その山頂は神域でしたからそんな場所をわざわざ犯すなんていうことは、近代の意識が芽生えた後でなければ一般化はしなかったんですの</p><p>あ、はあ</p><p>克子姉の蘊蓄話を愛のお母さんは、どう聞くべきなのか判らないらしい</p><p>最初に娯楽のために山に登ったのは、イタリアの詩人のペトラルカということになっていますわ１３３６年ですペトラルカは、この時のことを書き残していますが山頂に到着した時には、天に昇るような開放感を感じたそうですがすぐにキリスト教的な罪悪感を感じて、下山したそうです</p><p>うんあなたは、旦那さんの山登りの趣味が嫌なんですね</p><p>ルナが愛のお母さんを見て、そう言った</p><p>いつも、旦那さんが友達と一緒に、山へ行ってしまって取り残されるから</p><p>愛のお母さんはギョッとする</p><p>ああ、若い頃からそうなんですね旦那さんとは見合い結婚でああ、あなたのお父さんも、旦那さんと同じ会社に勤めているんですね</p><p>愛の母方のお祖父ちゃんもお父さんと同じ会社</p><p>だから、あなたは旦那さんが、出世のために嫌々、上役のお嬢さんと見合い結婚したんじゃないかって思っているんですね昔から、あなたの旦那さんはお休みになると大学時代からの登山仲間に会いに行ってしまうから夏休みも、山へ行ってしまってあなたの相手はしてくれないから旦那さんは、あなたを一度も山登りに誘ってくれないから</p><p>ルナが、愛のお母さんの心を読んでいく</p><p>心を開きなさいそして率直に思っていることを話しなさい</p><p>ヨミがそう命じる</p><p>夫に誘われても、あたしは行きません山なんて</p><p>愛のお母さんは、そうポツリと呟いた</p><p>あの人はあたしのことなんて、初めから愛してはいなかったんですよ</p><p>だからあなたは、娘さんを溺愛しているんですね娘さんだけを見て娘さんの世話をすることだけに人生をかけて</p><p>娘だけがあたしの生き甲斐ですから</p><p>まだ、ダメネちょっと待つノヨ蒸らした方が、お茶は美味しいノネ</p><p>台所から、愛を叱るイーディの声がする</p><p>でも、何から何まで、お母さんにしてもらっている愛は人に頼るだけで、自分では何もできない子になっています</p><p>それが何だって言うんですっあの子には、あたしが付いているんですこれからも、ずっとそうだから、いいんですっ</p><p>よその人が、口出しすることでは無いわよっ</p><p>鋭くオレに怒りを向ける愛のお母さん</p><p>心を読まれたこと、自分の恥ずかしい思いを公表されたことその怒りがオレに</p><p>オレは、口を出すつもりはありませんただ、愛にオレのチンコをブチ込むだけですから</p><p>あ、あなた何を言っているのよ</p><p>愛はもうお母さんの小さな娘じゃないんですもう、高校生ですからセックスだってしますよ</p><p>そんなことあたしが許しませんっ</p><p>許すとか許さないとかじゃないんですよオレが、愛を犯すんですから</p><p>あ、あなた何の権利があって、そんなことを</p><p>お母さんが、憎しみの眼でオレを見る</p><p>権利とかじゃないですもちろん、義務でも無いおたくのお嬢さん愛は、とっても可愛いじゃないですか誰が見たって高校生なら、みんな、愛とセックスしたいと思ってますよオレもそうですだから、するんです</p><p>絶対に許さないわっけ、警察を呼びますからっ</p><p>お母さんは、ブルブルと震え出す</p><p>あの子は愛は、あたしの全てなのよっ絶対に、あたしがママが守るわっ</p><p>ねっ、お母さんはさ愛ちゃんが、ここ１０日ぐらい、ずーっと柔道部の男の子にセクハラされていたことは知ってるの</p><p>ソファの方から、寧が言った</p><p>セクハラ</p><p>驚く、お母さん</p><p>そうだよオレと付き合えとかオレに裸の写真を送って来いとか、それからオレのチンコを見ろって、その人の勃起したオチンチンの写真が何枚も送られてきたりとかさっ</p><p>本当ですあたしたち女子テニス部の上級生に、愛が相談してきましたから</p><p>可奈センパイが、寧の言葉に裏付けをする</p><p>そんな話あたしは聞いていないわよ</p><p>お母さんの顔が蒼白になる</p><p>ちょっと、愛どういうことなのそんなの、あたしはママは聞いていないわよっ</p><p>台所から愛が顔を出す</p><p>小さく、小刻みに身体を震わせて</p><p>お茶はアタシが配るネ今のこの子だと、こぼしそうダカラ</p><p>お盆に茶碗を乗せて、イーディが現れる</p><p>さすが体幹が、安定している</p><p>お茶をススッと、みんなの前に並べていく</p><p>まだオレの命令が効いているから愛は大きな声では、喋れない</p><p>今の話、本当なの愛にハレンチな要求をして来た人がいたっていうのはそ、それは本当</p><p>愛はうつむいて、答える</p><p>どうして、ママに相談しないのそんなのママがすぐに警察に相談して、それから弁護士さんと学校にも話に行ったわよママ、愛のためなら何でもするんだからっ</p><p>愛のお母さんは血走った眼で、そう言った</p><p>だから相談できなかったの</p><p>だって、ママだと大変なことになっちゃうからあたし愛、学校に行かれなくなっちゃうよ恥ずかしくて</p><p>あなたのためなのよあたしは、いつもあなたのためだけを考えてだからよママ、一生懸命やっているのよ愛のために</p><p>叫ぶ母</p><p>本当にそうなのカナ</p><p>ストッと、愛のお母さんの前に茶碗を置いてイーディが言った</p><p>アナタがしているのは、アナタのためのことじゃないのカナ</p><p>あなたに、あたしたち家族の何が判るっていうのっ</p><p>そんなのは判らないし判ってあげる気もありませんただ、オレはこのままじゃ、愛がダメな子になるってことだけは判っています</p><p>子供のクセに、大人に説教するつもりなのっ</p><p>憎しみの眼が、オレを刺す</p><p>でも、オレは平気だ</p><p>こんな憎しみよりも、もっと痛い視線に何度も晒されている</p><p>説教するつもりは無いです宣言するだけです</p><p>愛はもうあなたの自意識を満足させるための愛玩動物ではありませんオレの女にしますオレを身体で満足させられる大人の女にしますから</p><p>け、警察を呼ぶわよっ</p><p>呼べないですオバサン自分で自分の身体を自由に動かせないでしょ</p><p>ヨミが、ニコッと微笑む</p><p>こんなのおかしいわよ何で、あたしがこんなことに愛はあたしの娘なのよっ</p><p>でも、もうオレの女ですから</p><p>オレは愛を見る</p><p>こっちに来いよ愛</p><p>オレは、愛を呼ぶ</p><p>ほら、返事は</p><p>愛は、ゆっくりとオレの方へ歩いてくる</p><p>愛、何でそんな子の方へ行くのよっ</p><p>お母さんが怒鳴るが</p><p>あたしもママと同じなのよこの人に逆らえなくなっているのよ</p><p>ああ、大きな声が出せないようにしておいて正解だった</p><p>声を抑えることで心が、オーバーヒートするところまで行かないで済んでいるみたいだ</p><p>よし、ここへ座れ</p><p>愛は、オレの隣に座る</p><p>オレは、愛の細い腰に手を廻し抱き寄せる</p><p>おっと、さすがに緊張のレベルが上がるか</p><p>オレに抱かれたまま、愛は大きく深呼吸する</p><p>これ、愛が入れてくれたお茶だな</p><p>オレは、さっきイーディが置いてくれた茶碗を取る</p><p>オレは、ススツと一口飲んだ</p><p>うん美味い初めて入れたにしては、良い味だと思うぞ</p><p>オレは、そのままゆっくりとお茶を飲む</p><p>これから、こういうことを一つ一つ覚えていくんだそしてお母さんにやってもらわなくても、何でも自分でできる女になるんだ</p><p>返事しろ愛</p><p>眼の前の愛のお母さんの顔から血の気が消える</p><p>ちょっとちょっと、待って愛じゃあ、ママはママは、どうなるのよ</p><p>オレは、ストッと茶碗を置く</p><p>愛が、お母さんなしでも生きていける人生を歩むんですお母さんも愛抜きで、自分の人生を生きて下さい</p><p>勝手なことを言わないでっその子はあたしの全てなのよっあたしから、愛を奪わないでっ</p><p>お母様こそ、愛さんから人生を奪わないで下さい</p><p>親の愛も度を過ぎれば子供の未来を殺すだけですわ</p><p>何を言っているのよあなたたち、みんな頭がおかしいのいいから愛をあたしに返しなさいっ</p><p>ヨミ、もういいから黙らせてくれ</p><p>この人には何を言っても、伝わらないんだろうな</p><p>はい、先生ハアアッ</p><p>ヨミが力を愛のお母さんに、注ぐ</p><p>しばらく黙っていて下さい声は出ません身体もそのままです</p><p>むむむむむっ</p><p>見えない力に、拘束される愛のお母さん</p><p>よしじゃあ、愛セックスするか</p><p>オレは、愛にそう言った</p><p>とにかく、愛のお母さんに言うべきことは言ったと思う</p><p>愛の家庭の背景もよく判ったし</p><p>愛はスッと顔を上げ、オレの眼を見る</p><p>真っ正面から強い眼で</p><p>あたしとママの関係がよくないってことは、判りましたこのままだとホントに、あたし何もできない女になっちゃうってことも</p><p>小さな声でオレに言う</p><p>でも何であたし、あなたとエッチしないとてけないんですか</p><p>どうして、吉田くんとエッチしなくちゃいけないんですエッチなんて、しなくたってあたし、ちゃんとなりますからママに助けてもらわなくともううん、ママ以外の人にも誰にでも助けを求めるのは、止めますから</p><p>愛の眼に涙が溜まる</p><p>あたし愛はもう、あなたに吉田くんに、ファースト・キスを奪われちゃったけれどでもあたし</p><p>大きな涙がぽろりと零れる</p><p>あたし愛嫌なの嫌だよおっあたしエッチなんてしたくないっ</p><p>あなたなんかにっ吉田くんなんかにあげたくないのおおおっああああっ</p><p>ここで再起動だ</p><p>どれだけ感情が高ぶっても</p><p>穏やかで、クリヤーな思考状態に、引き戻される</p><p>悪いなオレは、したいんだ愛のヴァージンが欲しいし愛の身体を、愛の初めては全部いただくつもりだ</p><p>愛は、ギッとオレを睨んで</p><p>偉そうなことばかり言って結局、あなたは吉田くんは、あたしにエッチなことがしたいだけなんでしょママと一緒にあたしのためみたいなことを言って、恩着せがましいことを言ってただエッチしたいだけなのね</p><p>何だやっと気付いたのか</p><p>オレは、そう言い返してやった</p><p>そう思われてもいい</p><p>ヨッちゃんどこでする</p><p>愛の部屋ってどこだ</p><p>オレは、愛に尋ねた</p><p>答えろ２階か</p><p>おずおずと、愛は答えた</p><p>じゃあ、そこでやろう</p><p>愛ちゃんのお母さんも連れてく</p><p>いや、ヤッちゃん１回目は、いいよ</p><p>せっかくの愛の初体験なんだからさお母さんが見ていたら、愛がお母さんの方ばかり気にするだろ</p><p>初体験の時はオレだけを感じさせたい</p><p>誰に犯されているのか</p><p>誰のペニスで女にされたのか</p><p>誰の精液を子宮に浴びせられたのかをはっきりと、愛の記憶に刻みつけたい</p><p>ならさここにテレビはあるからどうせ、動画撮影するでしょその映像を、お母さんはここで観てもらおうよ完全生中継で克子お姉ちゃん、できるよね</p><p>ええ、可能よ</p><p>じゃあ、それでいこう愛のお母さんには、ここで愛の初体験を観ていてもらうことにする</p><p>オレは、喋れない＆身動きが取れない状態で怒りで憤死しそうな形相の愛のお母さんを見る</p><p>いいですかあなたは、今まで子供の頃から、ずっと愛を守ってきたんですよね</p><p>自分を愛していないと感じてる夫</p><p>愛のお母さんは心の寂しさを、全て愛に尽くすことに変換してきた</p><p>本当に、今日まで、お疲れ様でしたありがとうございますでも、それは今日までです</p><p>オレは、ギュッと愛を抱く</p><p>愛を抱いているオレをお母さんに見せつける</p><p>今から、オレが愛を犯しますお母さんは愛を守れないんです</p><p>そうだオレはタヴーを犯す</p><p>愛を守れなかった後愛がオレに犯された後お母さんは、愛とどう接しますかそれが、お母さんのこれからの課題なんだと思います</p><p>それから、愛にも言う</p><p>愛もオレに犯されたら、男にセックスされたらもう、綺麗な身体には戻れないんだぞお前のお母さんがずっと守ってくれていた綺麗なままの愛じゃなくなるその後愛はどうする愛は、どうやって生きていくんだ</p><p>あたし死んじゃうわだってしたくないんだもんっエッチなんて吉田くんとなんて、したくないんだもんっ</p><p>また熱い涙が滴り落ちる</p><p>いや、愛は死なないよ</p><p>あなたに吉田くんに、何が判るのよっ</p><p>残念だけれど男にレイプされたぐらいじゃ、女は死なないわそれでも生きていくの生きていくしかないんだからね</p><p>元・娼婦の克子姉が、そう言った</p><p>この愛ちゃんのストーリーは、ぶっちゃけ去年の撫子が</p><p>いや、あれは去年観たものの中で、一番衝撃的だったのですが</p><p>ただ物語の落とし方が</p><p>何か、自分には今１つ、ピンとこなかったという</p><p>つまり、あんなに狂っている子にあんなに論理的に説得するのが効くのかなと</p><p>いや、別に批判しているわけではありません</p><p>あれはあれで、綺麗にまとまっていたと思うのですが</p><p>自分ならどうするかなあと思いました</p><p>それで、この愛ちゃんのストーリーを組んだのですが</p><p>もちろん、全然撫子とは違うキャラに仕上げています</p><p>二次創作をするつもりは無いので</p><p>ただ理屈で判らない子をどうオトすかという</p><p>それだけに絞って、組み立ててみたいと思っています</p><p>むしろ、あの撫子のストーリーは</p><p>ガハラさんが、実はちょっと騙したら、簡単に男に股を開きそうな子で</p><p>それが判っているのに、命を張ってしまう貝木というオッサンのダメさ具合がとっても面白かったです</p><p>810．愛の処女レイプ　／　３．子供の王国</p><p>よし、じゃあ愛の部屋に行こうか</p><p>あっ、あたしは観に行くからねっ撮影係やりまーすっ</p><p>寧も、飲んでいたお茶の碗を置く</p><p>寧さんが行くのなら、あたしも愛をノブに紹介したのは、あたしだし最後まで見届けたいから</p><p>あなたたちは、どうするの</p><p>克子姉が、ヨミとルナに尋ねる</p><p>ボクはここに居ます</p><p>ルナは、答えた</p><p>観に行くと自分もしたくなっちゃうかもしれないですしアニエスちゃんが居ないところでするのは悪いですから</p><p>ああ、アニエスは仲間外れにされたって、怒るかもしれないなあ</p><p>今はお屋敷で、月子がアニエスとコヨミちゃんの面倒を見ていてくれているはずだ</p><p>２人で仲良く、編入試験のための勉強をしていてくれたらいいんだけれど</p><p>わたくしもあの、先生</p><p>わたくしとルナはこちらのオバサマに</p><p>愛のお母さん</p><p>ルナが今のままだと、このオバサマの心が壊れてしまうかもって</p><p>ヨミとルナは心を通じさせている</p><p>人の心を読む方が得意なルナが、愛のお母さんの心理状態を読み取りヨミに伝えているのか</p><p>このお母様ぐらいの年齢になるとなかなか難しいのよ現実と向き合うのも若い時なら、折り合いを付けられることも受け入れられなくなっちゃうから確かに、少しはコントロールしてあげないといけないかもね</p><p>あたしが、心理学的な視点から見るわヨミちゃんとルナちゃんの２人だけではやらせないから大丈夫よ変わってしまった愛さんを受け入れられるように、心の障害を平たくならすだけのことだからあたしたちに任せておいて</p><p>愛を溺愛しまくっていたお母さんだ</p><p>それは、夫に対して寂しい思いをしているお母さんが自分の思いの全てを愛に注ぎ込んだということなんだろうけれど</p><p>愛にとってはよくないことだからオレは、その依存関係をブチ壊すことにした</p><p>愛の方は大丈夫だと思う</p><p>これからも、ずっとオレたちがフォローしていくんだから</p><p>だけど愛のお母さんの方は</p><p>愛の処女喪失を見てそれで、絶望の余り、精神がブッ壊れてしまったら困る</p><p>克子姉はううん、ミナホ姉さんたち年長組で話し合った結果なんだろうけれどつまり、この機会を使って、オレに巫女の力の使い方をマスターさせたいんだろ</p><p>だから、克子姉はヨミとルナを連れて来た</p><p>そうよこの強大な力は、あなたのものだけれど力というものは、実際に使わないと使い方を覚えられないものだから</p><p>ヨミとルナが、オレを見上げている</p><p>もちろん、ボクたちは何でも、兄さんの言う通りにします</p><p>ヨミもルナも先生の奴隷ですもの</p><p>巫女姉妹が、不安そうな顔でオレに言った</p><p>普通の男の子ならこんな力を手に入れたら、面白がってどんどん使うはずなのにねあなたったら</p><p>そうだよっ普通ならさっ吉田良信が命ずるっお前たち全員脱げぇぇっとかやって、全校女生徒大ストリップ大会とかしてるっての</p><p>克子姉寧</p><p>だから寧さん、いちいちオタク・ネタを仕込むのはどうかと思うわよ</p><p>どんな力を手に入れても無分別に使わないっていうのも、ノブのいいところでしょ</p><p>でもさ力は、ここにあるんだよ使ってあげないと、ヨミちゃんたちも可愛そうだよ</p><p>ミナホ姉さんは早速、月子をみすずたちとホテルのパーティに行かせた</p><p>巫女の力を使った、情報収集のために</p><p>もちろん、ミナホ姉さんはオレに月子を使っても良いかって、事前に尋ねてくれたし</p><p>オレは、月子が外の空気に触れるのは良いことだと思って、許可した</p><p>みすずや瑠璃子と一緒なら警備態勢は、万全なんだし美智もいる</p><p>ミナホ姉さんは、ただ情報収集するためだけでなく</p><p>積極的に月子に巫女の力を使わせることで</p><p>月子の気持ちを、救おうとしてくれたんだ</p><p>オレの女として、姉妹３人＋従妹１人鷹倉家の女の子が、揃ってお屋敷に厄介になっている状況の中で</p><p>オレや黒森家のために、自分の力が役に立っていると感じられれば</p><p>月子は、姉妹の長女で責任感が強すぎる子だからな</p><p>ああ月子を渚の花屋の手伝いに何度か行かせているのも、そうか</p><p>役割を与えてあげないと月子が心苦しくなってしまうんだ</p><p>ボクたちもそうです</p><p>ルナがオレの心を読んでそう言う</p><p>ボクたちは巫女の力を持っているからこそ、兄さんに引き取ってもらえることになりました</p><p>ヨミたちみたいな子を受け入れてくれたんですものこの力、先生のために使いたい</p><p>力を封印することはできないんだ</p><p>ヨミにとってもルナにとっても力は生活に密着している</p><p>人の心が読める人を自分の思い通りに従わせることができる</p><p>その力を使うなというのは、歩ける人間に歩くなというのと同じなんだ</p><p>今回あなたが、愛さんの心に必要最低限しか、手を入れないって決心してくれたことは嬉しいわ力があるからって、簡単に力尽くで、人の心をメチャクチャにしない分別をあなたが持っててくれることはでも愛さんは、それで良いとしても、お母さんの方は無理よ</p><p>判るネ、Darlingココには、越えなくちゃいけないラインがあるのネ人の運命に、勝手に手を入れる覚悟ガ</p><p>デどうするネDarling</p><p>とっくの昔に、ラインを越えて来ている</p><p>オレは、犯罪組織黒い森のメンバー黒森公なのだから</p><p>うん克子姉愛のお母さんのことを頼むよヨミとルナも愛の部屋で愛がオレに犯されている様子を、この部屋からモニターさせてみんなで心の調整をしてくれ最終的に愛と愛のお母さんにとって、良い結果になるのなら、どんなことをしても良いこれは、オレの命令だだから、責任は全部、オレが取るから</p><p>判ったわあなた</p><p>兄さんの命令通りにします</p><p>ヨミに任せて</p><p>Darlingアタシも、こっちにいるネ</p><p>ヨミとルナのサポートをするネ慎重なオペレーションになると思うカラ監視役は、カツコの他にも居た方がイイネ</p><p>イーディなら、冷静で判断力もあるし</p><p>ダカラ、記録係はネイたち、頼んだヨ</p><p>ニコッと、寧と可奈センパイに微笑むイーディ</p><p>おうさっ頼まれたよんっ</p><p>ちょっと、寧さんあたし、記録係とか</p><p>大丈夫、大丈夫動画のカメラは、１台は固定だしもう１台のハンディの方は、あたしがやるからっ可奈ちゃんは、静止画のカメラをパシャパシャ撮っててくれればいいからっ</p><p>よしじゃあ、愛の部屋に移動だ愛立てよ</p><p>愛はすっかり、緊張している</p><p>オレは、そんな愛の腰を抱き締め耳に</p><p>それから、愛のお母さんを見て</p><p>では、お母さん今から、愛とセックスしてきます次にここへ下りて来た時は、愛はもう処女じゃありませんから</p><p>あ、愛</p><p>お母さんは、すっかり精神疲労しているようだった</p><p>もう、頭の中がパンクしてしまって、何が何だか判らなくなっているんだな</p><p>それでも、愛娘を見上げる</p><p>不安げな眼で</p><p>ほら、愛お母さんに挨拶しろ命令だ今から、この人とセックスしてきますって言うんだ</p><p>愛は、オレの命令には逆らえない</p><p>オレに細い腰を抱き抱えられて震えながら、愛は言う</p><p>あ、あたしま、ママ愛はあああ</p><p>ちゃんと言えオレの命令なんだぞ</p><p>愛こ、この人と</p><p>この人じゃないだろ</p><p>よ、吉田くんとせセックスセックスしてきます</p><p>愛は、ガタガタ震え出す</p><p>オレの腕の中で、愛の身体が弛緩する</p><p>はぁぁぅ</p><p>避妊はしないからなアソコにオレのチンコを入れられて処女膜破られて、愛の子宮に思いっきり射精されるんだからなほらお母さんに、そう言え命令だ</p><p>うううっママぁぁ、あたし愛は、吉田くんに犯されちゃう、犯されちゃうよぉオチンチン無理矢理入れられて中に出すってあ、赤ちゃんできちゃうよぉぉママぁ</p><p>そのためにセックスするんだからな</p><p>オレは、愛の耳に囁く</p><p>あ、愛ぃぃぃ</p><p>愛のお母さんがうめくがうん、ヨミが心をコントロールしているんだな</p><p>感情が爆発して、心がメチャクチャにならないように抑えている</p><p>ほら、愛最後に、お母さんの前でキスするぞ</p><p>ほら、命令だ愛の方から、キスして下さいって言え</p><p>うううっよ、吉田くんき、キスして</p><p>誰にだ</p><p>愛に愛に、キスしてキスして下さい</p><p>ほーら、お母さんが見ているぞ</p><p>オレは母親の前で、愛と唇を重ねた</p><p>愛の柔らかい唇の感触を、たっぷりと楽しむ</p><p>あ愛</p><p>うううーっ、ママぁぁッッ</p><p>キスが終わった瞬間愛は大声で泣こうとする</p><p>ダメだオレは、愛を逃がさない</p><p>さあロスト・ヴァージンだぞ愛</p><p>オレは、引き摺るように愛を抱いたまま、リビングから出る</p><p>寧と可奈センパイが撮影器具の入ったカバンを持って、オレたちを追い掛ける</p><p>ここが愛の部屋か</p><p>何て言うかすっごい、少女趣味だね</p><p>寧も、驚いている</p><p>何か赤毛のアンの家みたいね</p><p>そうかなあたしには、小枝ちゃんと木のお家みたいに見えるけれど</p><p>寧の例えはよく判らん</p><p>たしかに木製の家具が多いけど</p><p>すると、可奈センパイは</p><p>ああ、寧さんの言っている意味、判ったわ確かに、机もベッドもクローゼットもアメリカのアーリーカントリー調なんだけれどみんなこれ、フェイクなのね</p><p>ホンモノのアンティーク家具や、そういう形式を守って作られたデザインじゃないのよ製品のテイストだけアーリー・アメリカンで、イメージを似せているだけなんだわ子供向けのオモチャみたいなのよほら、オモチャ屋さんで売っている子供向けのドールハウスの家具って、みんなこんな感じでしょ</p><p>そう言われてもオレは、ドールハウスとかは、よく判らない</p><p>いずれにしてもここは子供部屋だね子供部屋のまんまなんだ</p><p>寧が愛の木製の本棚を見る</p><p>小学生の時の本とかそのまま、置いているんだ</p><p>うわっ、懐かしいあたしも、この絵本、持っていたわ</p><p>１００万回生きたネコとベロだしチョンマね</p><p>寧と可奈センパイで本棚を物色している</p><p>この本棚も綺麗に過ぎるちゃんと、本の大きさに合わせて並べてあるし</p><p>うーん愛じゃないね愛は、ここまで細かくないからまさか、娘の本棚の整理までお母さんがやっているとか</p><p>可奈センパイが、愛に振り向く</p><p>愛答えろ命令だ</p><p>お母さんが、しています</p><p>小さな声で愛は、答えた</p><p>はぁ、やっぱりスッゴイわね普通の家のお母さんは、そこまではやらないわようちのママなんて、あたしの本棚にどんな本があるか何て全然知らないと思うしていうか小学校の頃の本は、もうほとんど残ってないわよこんな絵本とか親戚の子にあげちゃったし</p><p>可奈センパイの言う通りなんだろうな</p><p>愛は、もう高校生なんだから</p><p>それも女の子だ普通なら子供の頃の本は、処分するか、しまってしまうかだろう</p><p>こんな風に、まるで図書館の児童書コーナーみたいに、本棚に整頓されて並んでいるはずがない</p><p>寧さんのところは、どうお母さんとか、寧さんの本棚見たりする</p><p>あ、ごっめーんあたしさっ、お母さんもお父さんもいないんだよねっ</p><p>えホント</p><p>可奈センパイが、オレを見る</p><p>オレはウンと頷いた</p><p>ご、ごめんなさい寧さん</p><p>いいんだよっあたしの両親はね昔、アメリカで犯罪に巻き込まれて２人とも殺されちゃったのだから今のあたしの家族は、ヨッちゃんだけあのホントの家族だよっもっと広い意味の家族だと克子お姉ちゃんや、イーディや、ヨミちゃん、ルナちゃん、それにミィちゃんたちもそうだしいっぱいいるから</p><p>可奈センパイに戸籍上の家族と家族の違いは、よく判らないと思う</p><p>でも、そこでニコッと笑ってくれて余計なことを言わないのが、可奈センパイという人の素晴らしいところだ</p><p>ま、そのうちに話すよおいおいね可奈ちゃんとは、長ーい付き合いになると思うからさっ</p><p>結局、可奈センパイの普通の子のバランス感覚が</p><p>寧に良い影響を与えてくれていると思う</p><p>この２人は、親友になれると思ういやそうなって欲しい</p><p>しっかし、ホントにこの部屋は、綺麗に掃除されているわよねえ塵一つ落ちていないし部屋中、何から何までみんな綺麗に整頓されているし</p><p>うん、寧さんのさっきの言葉で気付いたんだけれどここは、アレみたいなのよネズミ－ランドとかの清潔さ何もかもが、消毒されているみたいな</p><p>ああ、バイ菌がいないって感じよねそれでいて観光地のホテルみたいな、消毒薬臭さはないんだよ匂いまで、子供向けに付けてあるみたいな</p><p>そうね徹底して、子供部屋って言うか子供の王国ね</p><p>２人が部屋の中を見廻して、そう言う</p><p>愛ちゃんのお母さんはどこまでも、愛ちゃんを子供のままでいて欲しかったんだろうねだから、こんな部屋にしているんだ</p><p>毎日、愛が学校に行っている間に徹底的に整理整頓して、お母さんの理想の子供部屋をキープしていたんでしょうね</p><p>愛の母親が愛を子供のままの姿で閉じ込めるために維持している</p><p>現実の愛は、もう高校１年生なのに</p><p>でも、よく愛は平気よねもっと大人っぽい部屋にしたいとか、思ったことないの</p><p>可奈センパイが、愛に言う</p><p>愛は黙り込んだままだ</p><p>無いんだよ子供の頃からずーっと、お母さんに守られて、このまんまで来たから愛ちゃんには、自分の趣味とか好みとかは無いんだよお母さんの着せてくれる服を着て髪の毛も、お母さんに全部やってもらってたんだし</p><p>母親に毎朝、髪を梳かしてもらっていたということは</p><p>愛は、愛の好みの髪型をしているんじゃないんだ</p><p>何もかも愛のお母さんが、愛はこういう娘でいて欲しいというイメージを押し付けられてきただけで</p><p>でも、それが当たり前だと思って来たからお母さんがいないと何もできない子だもんね愛ちゃんはだから、自分から自分は、こうしたいっていう思いは出て来なかったんだろうね</p><p>ちょっとさ空気を入れ換えましょうよ寧さん、この部屋、絶対に空気が悪いって</p><p>そうだねっ可奈ちゃん</p><p>可奈センパイと寧は部屋のカーテンを大きく開け、窓を開けて、外の空気と光を採り入れる</p><p>はぁぁ、やっぱり外の方が、良い空気だわっ</p><p>そうですよ絶対、この部屋空気がこもってましたから</p><p>ホント、良いコンビだな</p><p>この２人</p><p>よっし、ではまずカメラのセッティングをします</p><p>はいっ、寧さん</p><p>可奈ちゃん、電源探してっ</p><p>はーい、コンセントここにありまーす</p><p>よーし、じゃあ電源コードの長いのをっとヨッちゃん、三脚を組み立てておいてっ</p><p>オレは、バッグの中から、三脚を取り出し脚を伸ばしていく</p><p>ああ、愛はベッドにでも座って休んでろ命令だ</p><p>この後が長いのだから</p><p>愛は力なく、ベッドまで歩きベッドの縁に腰掛ける</p><p>そして、ボーッとオレたちの方を見ていた</p><p>オレは三脚をカチャカチャやりながら、尋ねる</p><p>あたしホントに、あなたに吉田くんにエッチされちゃうんですか</p><p>ああ、するぞ</p><p>愛言っておくけれど、ノブは当たりだからねノブにセックスしてもらえるなんて、ホントにラッキーなのよまああたしも、そうなんだけれど</p><p>ヨッちゃん、上手いからね無茶なことしないからいつでも、女の子のことを気遣ってくれて自分の欲求だけで、痛いことするとか無いもんね</p><p>そうそうカレシ持ちの子がさオトコのセックスは身勝手で、頭に来るって話をよくしているけれどあたし、ノブとしてそういう気持ちになったことないからああ、最初が痛いのはしょうがないわよ処女膜が裂けちゃうんだからあれはもう女なら、みんな体験する痛みだから、あなたもガマンなさいね</p><p>可奈センパイは、作業しながら愛に言う</p><p>いやいや、それがさ克子お姉ちゃんに聞いたんだけれどさ、世の中から初体験の時から、もう気持ち良いだけの子もいるんだって</p><p>え、そうなんですかあたしなんて、やっと最近ですよノブのオチンチンを一番奥まで押し入れられても、痛くなくなったのは</p><p>あ、ごめん可奈センパイそんなに痛かったんだ</p><p>そんなこと気付かなかった</p><p>いいのよっちょっとぐらい痛いのも気持ちいいんだからノブがあたしの身体の上でハァハァしていて、オスに犯されているっていう感じも悪くないからむしろ、前は奥にドンッてされたらウッって感じだったのが最近はアンッて感じなのよ気持ち良くてつい、声が出ちゃうのよ</p><p>気持ち良いんならいいじゃんか、それで</p><p>でも、ちょっと恥ずかしいのよあんまり、エッチしている時にアンアン声が出ちゃうのも</p><p>えー、いいんだよ声はいっぱい出した方がヨッちゃんも、その方が良いよねっ</p><p>えー、じゃあ寧さんとか、ノブとセックスする時は大声でアンアンなんですか絶叫ですか大絶叫ですか</p><p>ああああたしは、そんなにうるさくない方だと思うよ声がうるさいのは克子お姉ちゃんとかじゃないかなぁ</p><p>寧が、言葉を濁す</p><p>正解はみすずと美智だ</p><p>まあ、本人がいないからオレは言わないけれど</p><p>と寧の携帯が、ブルルルと鳴る</p><p>あもしもし、克子お姉ちゃん</p><p>噂をすれば克子姉だ</p><p>あ、ちょっと待って今、繋いでいるところだから</p><p>寧はカバンから、ノートパソコンを取り出し、デジタルカメラにコードを繋ぐ</p><p>はい、起ち上げたうん、映像をはい、繋いだよそっちもオッケー映ったねはーい、よろしくー</p><p>寧は、携帯を切る</p><p>下の部屋のテレビも克子お姉ちゃんが、別のノートパソコンと繋いだからそこのカメラの映像と音声が、下への部屋で観られているよっ</p><p>ああ、２台のパソコンでネット回線を通じてこの子供部屋のカメラと、リビングのテレビを繋げたのか</p><p>ていうことは、寧さんもう、さっきみたいに克子さんの悪口は言えませんねっ全部、下の部屋に聞こえちゃうのなら</p><p>少し大きな声で、可奈センパイが言った</p><p>ちょっと可奈ちゃんもおおっ克子お姉ちゃん言ってないからねっあたしは、克子お姉ちゃんの悪口とか言ってないですぅぅ</p><p>そういうことにしておきましょうねっ寧さん</p><p>楽しそうだな２人とも</p><p>さてとこれでオッケイ</p><p>寧が三脚に固定されたカメラを、ベッドに座った愛に向ける</p><p>はーい、愛ちゃんお待たせーっ</p><p>カメラを向けられた愛は戸惑っている</p><p>そろそろ、空気の入れ換えも終わったから窓を閉めようか</p><p>そうだねこのままだとこれから裸になるんだから、肌寒いかもしれないよねっ</p><p>愛のアンアンッていう声が、外に漏れたら困るもの</p><p>可奈センパイと寧が再び、窓を閉める</p><p>部屋が閉ざされる</p><p>さてとちょっと、愛ちゃんを大人っぽくしようかな</p><p>寧は、ポケットから小瓶を取り出しベッドの愛の方に行く</p><p>震えている愛</p><p>怖くない、怖くないただの香水だから</p><p>香水</p><p>そうだよ、ほら</p><p>寧はボトルのキャップを取る</p><p>大人っぽい香りがするでしょ</p><p>寧は、香水を自分の手に付けると愛の耳の後ろと首筋に付ける</p><p>ほらこれで愛ちゃんも、大人っぽくなった</p><p>寧さん、それどこの香水です</p><p>んシャネルのエゴイストだよっ</p><p>えー、スッゴイ高いじゃないですか</p><p>驚く可奈センパイに寧は</p><p>えー、そうでもないよこれは持ち歩けるように、小瓶に移したやつだけどまだ、封を切っていないのが１瓶あるけれど可奈ちゃんいる</p><p>いりますいります下さい</p><p>じゃあ、明日持っていくよ</p><p>愛は自分の身体を包み込む、大人の匂いを感じているようだ</p><p>でも、さすがシャネルこの部屋の子供っぽさが吹っ飛んじゃいましたね</p><p>確かに匂いが違うだけで、部屋の印象が違う</p><p>ほんじゃあヨッちゃんここからは、ヨッちゃんに任すよっ</p><p>始めるよ愛</p><p>オレは愛のいるベッドへ向かう</p><p>東京はまた雪ですが、先週の雪よりもベシャ雪のような気がします</p><p>今日は、何度かズルッとなりました</p><p>今、窓の外を見たら、凄いことになっているし</p><p>蒼天航路だけを見て、三国志を知った気になるなと知り合いに言われました</p><p>実説とは全然違うんですね</p><p>本当の曹操は小柄で、ジュンイクは美男子だったと</p><p>官渡の戦いの最後に、曹操のところにやってくるキョユウという人は</p><p>実は、袁紹の若い頃からの友人それも袁紹に何かがあったら、走って駆けつけると言われた５人の友の１人で</p><p>そんな人が、投降してくるというのがあの時の袁紹の軍の末期的な状況を示しているんだそうです</p><p>つまり、まだ軍勢は残っているし、まだまだ勝てる可能性が残っているけれど</p><p>ここから逆転しても、袁紹は自分のことを処罰するだろうなあと</p><p>それぐらい、他人に厳しい人間だったので曹操に降るしかないと思ってしまったという</p><p>確かに、蒼天だとキョユウは、袁紹軍の頭の固い軍師の１人にしか見えなかったですね</p><p>811．愛の処女レイプ　／　４．処女ストリップ</p><p>オレは、もう一度母親の勝手な少女趣味で構築された、愛の部屋を見る</p><p>それから、ベッドの端に座って震えている、小柄な美少女を</p><p>空気を入れ換えたのは、正解だな</p><p>愛の身体から、ほんのり漂ってくる大人っぽい香水の匂いも良い</p><p>だが、この母親に無理矢理強制された子供っぽい空間は、完全に破壊しないといけない</p><p>それには</p><p>いきなり服を脱ぎだしたオレに、愛は悲鳴を上げる</p><p>シャッフルほら、見ていろオレが裸になるのを見ているんだ命令だぞ</p><p>オレの命令ならば、愛は従うしかない</p><p>そう、愛の心の奥底に刻みつけられているから</p><p>この巫女の力による改変は、生涯変わらない</p><p>もう、オレの命令に従わなくてもいいと命じたところで、それもまたオレの命令だ</p><p>愛ははい、判りましたと答えるだろうがその後も、一生、オレの言動に注意を払い続けるだろう</p><p>そして、またオレが愛、＊＊してくれと命じたら愛はオレの言葉に従うことになる</p><p>一度、使ってしまったら、もう元には戻らないのが巫女の従わせる力の恐ろしいところだ</p><p>上半々を裸になって、オレがズボンを下ろそうとすると愛が声を上げる</p><p>いいから、見ていろオレに集中しろ</p><p>でも、あああ、あたし</p><p>ただのチンコだよ</p><p>ほら、柔道部のあのバカな男が写メに撮って送りつけてきたんだろ愛も見てるだろ</p><p>可奈センパイや、寧たちが廻し見して、笑っていたんだから</p><p>あ、あたしはちゃ、ちゃんと見ていませんあ、あんな汚いモノ気持ち悪くて、何がどうなっているのかよく判らなかったし</p><p>写メじゃ、よく判らないか</p><p>でも、愛だって子供の頃、お父さんとお風呂に入った時に、男のチンコは見たことがあるだろそれで、だいたい想像が付くんじゃないか</p><p>すると、愛は</p><p>な、無いですあ、あたし愛は、いつもお母さんとお風呂に入ってたから</p><p>お母さんがお父さんとは、絶対にお風呂に入ってはダメってだから</p><p>夫との仲が、良くないから</p><p>娘に自分の人生の全てを捧げ込んでいた母親は、愛を徹底的に囲い込もうとしていたんだな</p><p>へえそうなんだそういえばオレも両親と一緒に風呂に入ったことはないな</p><p>愛の母親は、過剰に愛を溺愛し保護しているけれど</p><p>オレの母親は完全に子育て放棄だから</p><p>父親も、日々忙しくて深夜に帰宅してきたからオレは、物心付いてから一緒に入浴したことは無い</p><p>子供の頃は、バァちゃんと一緒に入ってたし小学校に上がる頃には、もう１人で入ってたもんな</p><p>自分のことは自分でしないとバァちゃんだって、もう高齢でオレの面倒ばかり見ているわけにもいかなかったんだろうし</p><p>ああ、それでヨッちゃんて、あたしたちとお風呂に入るのが好きなのねっ</p><p>カメラを廻しながら、寧が言う</p><p>そういうわけでもないけれど</p><p>むしろ、家族のみんなの方がオレと風呂に入るのが好きなんじゃないか</p><p>ていうかみんなで風呂に入るのが、楽しいことなんだって知ったのは、最近だし</p><p>半年前には、まだオレはあの暗い家の中で、１人で震えていたんだから</p><p>ところでさ愛って、いつまでお母さんと一緒にお風呂に入っていたの</p><p>今度は静止画用のデジカメを構えた、可奈センパイが尋ねる</p><p>まさかまだ一緒に入っているとか言わないわよね</p><p>ほら、可奈センパイが聞いているんだぞ答えろ愛</p><p>すると愛は</p><p>は、入ってますけど</p><p>あい、今はもうお風呂場で裸になるのは、愛だけでママは、愛がちゃんとお風呂に入れているか、見ているだけですあの愛の身体や、髪の毛をあ、洗ってくれるだけです</p><p>そこまでやっているんだ</p><p>そう言えば、愛ってテニス部の夏の合宿、来なかったわよね何か、家の都合があるからって</p><p>は、はいま、ママがお泊まりのあるモノはぜ、全部ダメだって</p><p>えっもしかして愛ちゃん、中学の修学旅行とかも行ってないの</p><p>思わず、寧が尋ねる</p><p>は、はいま、ママの居ないところにな、何日も泊まることはで、できないですから</p><p>でも行きたくなかったの修学旅行よ</p><p>可奈センパイが、再度尋ねるが</p><p>で、でも愛ママがいないと、何もできないですし怖いですから</p><p>っていうことは、小学校の頃から移動教室とかお泊まり会とか、全部、行かなかったの</p><p>愛は答える</p><p>でも、学校の他のみんなは行くわけでしょお母さんとか家族とか離れて旅行するわけじゃない自分だけ行かないのは、変だとは思わなかったのっ</p><p>だってあ、愛は特別ですから</p><p>愛はママの子で特別だから普通の子と同じじゃなくっていいってママが言うから</p><p>この子の問題は</p><p>この異常な親子関係を、おかしいと思っていないことにある</p><p>愛は母親に縛られる生活を、当たり前だと思っている</p><p>そういう生活しか、知らないから</p><p>そして、着るモノから髪型から、部屋の中のインテリアまで全て、母親の趣味を押し付けられて</p><p>でも、愛自身には自分の好みも、趣味も、好きなモノも無いんだ</p><p>この子は、自分のことは何でも母親が決めてくれるものだと思っているから</p><p>自分で何かを選ぶということを知らない</p><p>まあいいやそれは、それとしてさ</p><p>オレは壊すんだ</p><p>愛と愛の母親の閉じ籠もった関係を</p><p>お父さんと風呂にも入ったことが無いのなら見るのは初めてだろ</p><p>オレは、パンツに手をかける</p><p>じっくり見ろよ命令だ</p><p>愛の視線がオレの股間に集中する</p><p>これがオトコの勃起チンコだ</p><p>ズルリッとパンツを下ろすとオレの剛直が、ビヨンッと飛び出す</p><p>ひいいいっ</p><p>男の生の男根を見て怯える愛に、オレは再起動をかける</p><p>よーく、見ろ</p><p>愛は大きく亀頭が膨らんで、反り上がった男根を見ている</p><p>へ、変なのが生えてるぅぅ</p><p>いや、そうだなオレも、初めて女の子のマンコを見た時は何も付いていなくて、ツルンとしてたのに驚いたし</p><p>雪乃のマンコだけど</p><p>うふふ、大きいでしょあのバカ進藤の写メよりも、１回り以上大きいからねヨッちゃんのはご立派だから</p><p>はぁ、やっぱりノブのは立派なんだっあたしツイてるっるんっ</p><p>可奈センパイが、オレのチンコの写真を撮る</p><p>いや、オレを撮すのはいいから</p><p>これがこれから愛の中に入るんだからな</p><p>オレは、根元を握って愛の前で、シゴいて見せる</p><p>オレの亀頭はすでに先走り汁で、テラテラ輝いていた</p><p>そ、そんなむ、無理愛の中には、入るわけないよぉ</p><p>命令が効いているから、愛はオレのペニスから眼を背けることはできない</p><p>大丈夫よあたしの中にだって、ちゃんと入ったし</p><p>うん、あたしだってもう何十回もしてるしほら、今、下のリビングにいる小さい子たちヨミちゃんもルナちゃんも、ちゃんとヨッちゃんのオチンチンを全部受け入れてるから大丈夫だよっ</p><p>可奈センパイと寧が、笑ってそう言う</p><p>で、でもあ、愛は</p><p>ブルルルルっと、身体を震わせる</p><p>本当に怖いんだ赤黒く隆起した、男の勃起ペニスが</p><p>強制的に、心と身体を緩められる愛</p><p>よし、オレは全部脱いだぞ</p><p>靴下まで脱いで、完全に全裸になるとオレは、床のカーペットの上にアグラをかいて座る</p><p>勃起チンコの先は、愛の若い肉体にに向けたまま</p><p>じゃあ次は愛の番だ</p><p>脱げよオレの見ている前で裸になれ</p><p>また、ブルッと愛の背筋が震えた</p><p>危ない危ない</p><p>心を暴走させない思考停止もさせない</p><p>ちゃんと、自分で自分に何が起きているのか</p><p>それが判る心のままにキープしておく</p><p>嫌なら、オレが脱がすぞ自分で脱ぐのと、オレに脱がせられるのどっちがいい</p><p>あわうううっ</p><p>ああ、愛は自分では決められない子なんだよななら、命令だ脱げただ裸になるんじゃないぞオレに、愛の身体がよく見えるようにしろオレを見ながら、脱げ</p><p>うぐぐぐっ</p><p>ほら、シャッフル</p><p>うーあううっ</p><p>ハァハァハァと、大きく息をする愛</p><p>額に汗の玉が見える</p><p>もういい加減に覚悟しろよオレが愛に命令しているんだぞほら、立て</p><p>愛はベッドから、立ち上がる</p><p>そのまま、オレを見て服を脱ぐんだ</p><p>ああう</p><p>愛が震える手で服に手を掛ける</p><p>愛は部活時間の途中に抜けて来た</p><p>１年生だから、まだスカートのテニスウェアを着ることは許されていない</p><p>上下ともジャージ姿だ</p><p>その上を脱ぐ</p><p>薄地の白いＴシャツの下に、白いブラジャーが透けて見えた</p><p>み、見ないでよ、吉田くん</p><p>違うだろ見て下さい、吉田くんだろ</p><p>ほら、シャッフル命令だ</p><p>はああっみ、見て見て下さい、よ、吉田くん</p><p>早く、シャツも脱いじゃえよ</p><p>小柄な美少女がＴシャツを脱ぐ</p><p>愛は全然、マジメに部活やっていないだろ</p><p>テニス部なのに腕にも胸にも、全然筋肉が付いていない</p><p>小柄で細い身体だ</p><p>白い肌は、どこを触ってもつるるんと触り心地が良さそうだ</p><p>細い腰可愛いおへそ</p><p>まだ少し子供っぽさを残している肉体</p><p>大人の女のプロポーションには成っていない</p><p>しかし胸は、そこそこあるな</p><p>愛っていつも、子供っぽいブラをしているわよねそれでいて部活だからって、スポーツブラにもしないし</p><p>いつも部室で着替えを見ている可奈センパイが言う</p><p>確かに、何かすごくシンプルな子供用っぽい、白い無地のブラジャーをしている</p><p>でも、その白い布に包まれたおっぱいは、小振りだけれど、ぷるるんとしてなかなか、形が良さそうだ</p><p>は、恥ずかしいですから</p><p>恥ずかしいから、何なんだまさか、オレに愛の身体を見るなって言うのか</p><p>い、いえみ、見て見て下さい</p><p>オレの命令は絶対だ</p><p>でもは、恥ずかしいんです</p><p>どうして愛は、綺麗な身体をしているぞ</p><p>だってママが</p><p>愛のお母さんが</p><p>最近の愛はあちこち、ぷるぷるしてきて子供らしくないって</p><p>おっぱいだってこんなに腫れてきちゃって、みっともないって</p><p>ちょっとちょっと愛ちゃんのおっぱいぐらいで、みっとも無かったら克子お姉ちゃんの爆乳は、どうなっちゃうのよっ</p><p>寧が、文句を言う</p><p>いや、寧さん克子さんのことを言う前に寧さんだって、メチャクチャ豊乳じゃないですか</p><p>可奈センパイが、自分の胸を震わせてそう言う</p><p>いや、まあそれはまあ、ここでは大きいモノの代名詞として克子お姉ちゃんを例に上げてみましたっ</p><p>だから、寧さんだって大きいんですってば</p><p>そういうことじゃないだろ、ヤッちゃん愛のお母さんはいつまでも、永久に愛を小さな子供のままにしておきたいって人だから</p><p>愛の成長が不満なんだ</p><p>ズレが起きているんだよ現実のどんどん成長してる高校１年生の愛と愛のお母さんの心の中にある小さな子供としての愛のイメージが</p><p>破綻はすでに起き始めているんだ</p><p>なるほどなもちろん、そのブラも愛のお母さんが選んだものなんだよな</p><p>愛を子供のままにしておきたいから下着も子供っぽいもののまま</p><p>大人っぽい、セクシーな下着なんて許しされないんだ</p><p>ああ、スポーツブラもお母さんの中では、可愛い愛には似合わないものなのね</p><p>そうだねこの部屋を見れば判る通り愛ちゃんのお母さんの趣味は、大草原の小さな家の小さな女の子なんだろうから</p><p>ああ偽のアーリー・アメリカン調ってやつか</p><p>赤毛のアンの世界に、スポーツブラは似合わないもんね</p><p>愛が、スポーツブラの方が運動しやすいんじゃないかとかそういう発想は、全く無いんだ</p><p>どこまでもお母さんの愛玩物でしかないんだ</p><p>心配そうに、愛がオレを見る</p><p>いいからそのジャージの下も脱げ</p><p>愛は仕方なさそうに、ズボンを脱いでいく</p><p>上半身だけ下着姿という、どうにも中途半端な状態のままよりは下も脱いで下着姿になることに抵抗は感じなかったらしい</p><p>うん足、細いなお尻もまだ大きくない</p><p>でも、スラッと足は長いし</p><p>なかなかのプロポーションだ</p><p>これで、顔もうちの高校の１年生の中でも、トップなんだから</p><p>愛は、美少女だ</p><p>靴下も脱げ裸足になれ</p><p>ブラジャーとパンティだけの姿で立ったまま、片足ずつ靴下を脱ぐ愛</p><p>靴下の先を、キュッと引っ張って脱ぐ</p><p>何かオタオタと、不器用そうだな</p><p>愛ちゃんてもしかして、普段、靴下もお母さんに脱がせてもらっているでしょ</p><p>寧が指摘した</p><p>ああ、そうなのか</p><p>いつもは、愛の足下にお母さんが跪いて靴下の脱ぎ下ろしもやってくれているんだな</p><p>でも可愛いな</p><p>オレの呟きに、驚く</p><p>いや、そうやって普段やっていないことを、どうやればいいんだろうって自分で考えて頑張っている愛はなかなか可愛いよ</p><p>あそ、そうですか</p><p>裸足になった愛は恥ずかしそうに、そう言った</p><p>そのまま真っ直ぐに立って、オレの方を見ろ命令だ愛</p><p>純白のブラとパンティだけの姿で愛はオレを見ている</p><p>うん下着姿の方が、身体のラインがハッキリ良く判るっていうのは本当だな</p><p>オレは愛の肉体を眼で楽しむ</p><p>ヤッちゃん正面から撮して</p><p>うん、判ってる</p><p>この愛の姿をリビングのテレビで、愛のお母さんも観ているはずだ</p><p>愛のお母さん聞こえますか観ていますよね愛の姿</p><p>オレは別室のお母さんに話し掛ける</p><p>見ての通りですいや、もちろんお母さんは毎日、愛の身体を見ているんでしょうけれどお風呂の世話までしているんですからでも、お母さんは、認めてなかったですよね愛の身体がもう、こんなに大きく成長しているってことを</p><p>いや、愛の身体は高校１年生にしては、まだ幼い</p><p>決して、大人の女の身体に熟してきているわけではないけれど</p><p>でも、もう子供のままの身体でもない</p><p>充分に、セックスできる身体です男を受け入れられる身体です子供の産める身体ですよもう</p><p>いつまでもお母さんの腕の中に大事に守られている小さな愛ではありません愛はもう大きいんですよ</p><p>愛は可愛い</p><p>怯えた眼でそれでも、真っ直ぐにオレを見ている</p><p>ああ、そうかだからなのねっ</p><p>不意に可奈センパイが、大きな声を出した</p><p>やっと判ったわあたしるるんっ</p><p>な、何が判ったんだ</p><p>あたしもね中２ぐらいまでは、お母さんに何も秘密の無い子だったのよあたしの友達だって、全員お母さん、知ってたし隠しごとなんて、何も無かったのよくふふふっ</p><p>それが今じゃ秘密だらけだものねお母さんは、あたしがまだ処女だと思っているしノブと楽しくセックスしていることも知らない先週、香月のお嬢様にパーティに連れてってもらったこともまだ、あたしが普通の女の子だって思っているわううん普通ったって、あたしのお母さんの心の中にある普通の女の子のイメージなんだろうけれど</p><p>まさか、自分の娘がオレみたいな男のセックス奴隷にさせられて</p><p>今は、部活の後輩の女の子をレイプする手伝いをしているなんて思ってないだろう</p><p>それで、まあ自分自身のことから考えてみたんだけれど</p><p>可奈センパイは、愛を見て微笑む</p><p>愛、あなた今お母さんに秘密にしていることがあるでしょう</p><p>あ、あたしはあの</p><p>ずっと不思議だったのよこんなにお母さんに抑え付けられている愛が何で、テニス部に入っているかってことが</p><p>愛のお母さんなら部活なんかしないで、学校が終わったら真っ直ぐ家に帰って来なさいって言うはずだと思わない</p><p>自宅に一番近いということだけで、うちの高校に通わせてるくらいなんだから</p><p>愛、答えなさいお母さんには、何て言って部活を許してもらったの</p><p>ヤバい</p><p>愛は、顔面蒼白で呼吸困難になりかけている</p><p>あぐぅぅ</p><p>追い詰められてパニックに陥る前に再起動だ</p><p>答えろ愛オレも知りたい命令だ</p><p>穏やかにオレは言った</p><p>う、うちの高校はか、必ずどこかのクラブに入るのがき、決まりになっているってその</p><p>嘘を吐いたんだな</p><p>そんなルールは、うちの高校には無い</p><p>でも、どうしてテニス部なのさ</p><p>そ、それはく、くじ引きで今年は、テニス部に入ることにそう決まっちゃったってそう言って</p><p>くじ引き</p><p>小学校の時がそ、そうだったから</p><p>ああ、なるほどね愛の通ってた小学校では３年生から、全生徒が部活をしなくちゃいけないところだったのねしかも、特定の人気のあるスポーツに希望者が殺到するから毎年、くじ引きでどのクラブに所属するか決めてるのね</p><p>え、可奈ちゃんそんな小学校があるの</p><p>ええ、あたしの従妹が通っているところが、そうだって全生徒に公平って考えたらどうしてだか、そうなったらしいわよ</p><p>いや、くじ引きの結果やりたくもないクラブに一年間も縛られたら、そっちの方がたまんないじゃないそれで、上の学年になったらまたくじ</p><p>そうなのよせっかく、そのスポーツにハマッてきたところでもクジの結果で、チェンジなんですってむしろ、子供のうちには、色んなスポーツを体験した方がいいからって</p><p>何じゃそりゃあっ</p><p>はあそんな小学校があるんだ</p><p>で、愛はうちの高校も、小学校の時と同じシステムだってお母さんに言ったのね</p><p>可奈センパイが愛を見る</p><p>うううう</p><p>答えろ愛</p><p>でも、よく愛ちゃんのお母さんも信じたよね高校生にもなってさ、小学校と同じシステムなわけがないとか思わなかったのかな</p><p>寧の問いに愛は</p><p>ママは愛がママに嘘を吐くとか思っていないですから</p><p>母親は、完全に愛を支配下において制御していると信じているから</p><p>だから、娘が自分に嘘を吐くとは考えない</p><p>変だなと思ってもそういうものかもしれないと、思い込む</p><p>女子テニス部が男子とは、別々に活動していることも話しましたし部活が終わったら、まっすぐに帰るってことも合宿とかには参加しないことも約束しました今年、運動部を経験しておけば来年からは、文化部に移れるとも</p><p>そこまで、嘘を吐きまくったんだ</p><p>えー、でも何でっ</p><p>どうして、愛ちゃんはそこまでして、テニス部に入りたかったのそれも、１年きりって約束なんでしょ</p><p>寧さんそんなの、決まってるじゃないですか</p><p>可奈センパイが微笑む</p><p>テニス部に辻くんが居たからでしょ</p><p>辻って</p><p>ああ愛ちゃんが好きだった言ってた、男子テニス部の</p><p>ああ、幼馴染みの戦国武将みたいなカノジョのいる人か</p><p>あたしもそうだもの中学の２年の時にお母さんに秘密を作るようになったのはやっぱり、好きな人ができたからだったんだもの</p><p>観てますか、愛のお母さん愛は恋をしています女の子は、恋をしたらもう大人ですお母さんの手から、蝶蝶みたいに羽を生やして飛んで逃げちゃうんですよ</p><p>肉体だけでなく</p><p>愛の中でも母親の思いとのズレは、すでに生じていた</p><p>親に秘密を作ったら娘は、もう子供のままではいられないんです愛のお母さんあなただって、身に覚えがあるんじゃないですか</p><p>可奈センパイの声が部屋に響いた</p><p>辻先輩が、テニスしているところを遠くからでも、見ていたかったんだもん</p><p>愛は呟く</p><p>１年だけでもいいから見てたかったんだもん近くで</p><p>まあ、別々に練習しているけれどうちの高校のテニスコートは一つだものね遠くからは、男子の練習している姿も見えるわよね</p><p>愛は愛、辻先輩と同じことがしたかったんだもんだからテニスを</p><p>ああ恋なんだ</p><p>愛という女の子の幼い恋</p><p>だからっあたし、ママに嘘を吐いたのっあああっ</p><p>心の底からの告白が愛の感情を沸騰させる</p><p>オレはすかさず再起動する</p><p>はううう</p><p>下着姿のまま、ベッドの前にへたり込む愛</p><p>ハァハァと、大きく息をしながらも</p><p>嫌なのこんなのこんなこと</p><p>愛は辻先輩と恋がしたいのキラキラした、夢みたいな恋がしたいの</p><p>ふつむいたまま呟いている</p><p>こんなの嫌なの好きでもない人にキスされたのこんなの違うよこんなの愛の恋じゃないこんなの嫌だよ</p><p>愛が母親に対して、小さな抵抗をしていた</p><p>母親にされるがままになっていた愛が</p><p>でも嫌でも、するんだよ愛</p><p>何で何でなんです愛は嫌なの</p><p>愛が、ゆっくりとオレを見上げる</p><p>あたしは吉田くんとエッチなんて、したくないっ</p><p>でも、オレはしたいんだよ</p><p>キッパリと言った</p><p>そんなの酷いよだって愛は、したくないんだよ</p><p>オレはしたいんだ</p><p>酷いよズルイよ大っ嫌いだよ</p><p>でも、するからな</p><p>オレはゆっくりと立ち上がる</p><p>オレの勃起したペニスがしゃがみ込んだ愛の目線の位置に</p><p>い、嫌ぁぁ</p><p>震え出す愛</p><p>愛がしたくないことはしないで済むのか</p><p>あなただってしたいからって、無理矢理するの</p><p>そうだオレはしたいから、する</p><p>そんなのおかしいよ</p><p>おかしくはないオレがしたいって気持ちの方が愛のしたくないに勝っているだけだだから、愛はオレにヤられちゃうんだ</p><p>あたしは辻先輩がいいのっ</p><p>残念だけれど辻なんて人は、ここにいないし愛を守ってくれる人は、どこにもいない</p><p>うううううっ</p><p>愛は、眼からポタポタと涙を零す</p><p>嫌ぁぁ、嫌ぁぁ助けて、ママぁぁ辻せんぱぁぁい</p><p>ああああぐっ</p><p>ここで優しくしてはダメだ</p><p>絶対に、ダメだ</p><p>愛には</p><p>ベッドに上がれ愛</p><p>もう、後には戻れない</p><p>そろそろ、処女にサヨナラする時間だ</p><p>ようやく心置きなく陵辱に入れます明日ですお待たせ致しました</p><p>朝から、雪かきでした</p><p>雨で溶けるかなと思っていたのですが</p><p>実際は、雨を吸って重くなったベシャ雪を必死でかいていくしかないという</p><p>この寒波も地球温暖化の影響なんだそうです</p><p>温暖化なのに、何でか寒い</p><p>北米とかでも、大寒波であっちでは地球温暖化説なんて、間違っていたんだということを言い出している人もいるそうです</p><p>極端に寒いところがある一方異常な暖冬の地域もあるそうで</p><p>トータルすると、やっぱり温暖化が進んでいるということになるんだそうです</p><p>まあ、昔の氷河期も</p><p>氷河に閉ざされて凍り付いていたのは、ヨーロッパで</p><p>サハラ砂漠は、むしろ広大な緑が拡がっていたという</p><p>地球全体で見ないと判らないことなのだそうです</p><p>812．愛の処女レイプ　／　５．処女膜確認</p><p>オレの命令に従い下着姿の愛が、ベッドに乗る</p><p>そこに正座しろそして、カメラの方を見るんだ真っ直ぐにレンズを見ろ</p><p>愛は、カメラを見る</p><p>すでに全身は汗ばんでいる</p><p>何度も精神の緊張と緩和を繰り返しているからだろう</p><p>愛の心はパニックに逃げ込むことも、現実逃避することもできない</p><p>はっきりと明瞭な思考で、自分の運命を見つめなくてはいけない</p><p>ほら、カメラの向こうのお母さんに言うんだこれから、愛は吉田くんとセックスしますセックスして、大人の女の子になりますって</p><p>命令だぞ愛まずは手を前に付いて、頭を下げろ</p><p>ベッドの上に正座している愛は手を付いて、頭を下げる</p><p>よし、顔を上げてカメラの向こうのお母さんに、ご挨拶だ</p><p>泣きそうな眼で、カメラを見上げる愛</p><p>ほら始めろ</p><p>ま、ママあ、愛はこれから吉田くんといやぁぁせ、セックスをしたくないしたくないよおっ</p><p>命令なんだぞ</p><p>うううっせ、セックスを吉田くんとセックスをし、しますいやぁぁっ</p><p>あぐうっ</p><p>感極まる前に、強制再起動される愛</p><p>ほら続きだ</p><p>うううっ愛は吉田くんとせ、セックスしてお、大人の女の子にうううっ、なります</p><p>今まで大切に育ててくれて、ありがとうって、お礼を言え</p><p>ううっ、ママ今まで愛のことを大切に育ててくれてありがとう</p><p>それは、するっと言えるんだな</p><p>よし、これでお母さんとのお別れは済んだな</p><p>お別れって</p><p>ゾッとした表情になる、愛</p><p>今からはセックスが終わるまでは、愛はオレのことだけを見ていろオレだけだ誰に犯されて、女になったのかを眼と肌の子宮で感じるんだいいな命令だぞ</p><p>また、愛の眼に涙が溜まる</p><p>判ったのなら、返事をしろちゃんとオレの顔を見てだ</p><p>愛は、オレを見上げてそう答える</p><p>オレが、ベッド上がろうとすると</p><p>い、いやッ怖い、来ないでっ</p><p>抱き合わないとセックスではないだろ</p><p>ホントに嫌なのっしたくないのっ</p><p>動くな、キスするぞ愛</p><p>いやぁぁっ</p><p>オレは、愛を抱き締めてキスする</p><p>男の生々しい裸体に密着されて、愛の全身に鳥肌が立っていく</p><p>シャッフル暴れるな、動くな</p><p>オレの腕の中で、愛の身体が大人しくなる</p><p>見ろオレのチンコを</p><p>強制的に命じられて、愛の視線がオレの勃起に集中する</p><p>さっきまでと違って、すぐに触れる距離だ</p><p>オレの亀頭の先走りの発する、淫臭だって愛の鼻に届いているだろう</p><p>触ってみろよ</p><p>そ、そんなき、汚いです</p><p>これから愛の胎内に入るものだぞそれから、１発中出しした後でしゃぶらせるからな聞いたことあるだろフェラチオって</p><p>し、知らないですぅそ、そんなのっ</p><p>愛は、首を振る</p><p>じゃあ、たっぷり教えてやるよ今日は、上の口と下の口の両方に、オレの精液の味を覚えさせるからな</p><p>うわっ、今日のノブって、とってもサディスティックね</p><p>可奈センパイが、写真を撮りながら言う</p><p>うちには、マゾっ子も多いからヨッちゃんも、すっかりＳっぽいキャラも得意になっちゃったんだよ</p><p>寧も動画のカメラを操作している</p><p>でも、こういうのも楽しそうねあたしも今度、やってもらおうかしら</p><p>うん、楽しいよレイプごっこは、みんな好きだしミッちゃんとか縛りプレイがマイ・ブームなんだって</p><p>へえそうねノブなら、何をされてもいいわよねホントにメチャクチャなことはしないのは判っているし</p><p>うん女の子が本当に嫌がっていることはしないもんね</p><p>そんな2人の言葉を聞いたからなのか、愛は</p><p>嫌なんですっ本当に嫌なんですもう止めて許して下さいっ</p><p>悪いな今の愛にはオレは容赦しないつもりだから</p><p>ハッキリとオレは言った</p><p>ほら、愛の手で触るんだオレのチンコを</p><p>オレは、愛の手を掴みオレのペニスに導く</p><p>い、いやぁぁこ、怖いぃぃ</p><p>汗ばんだ白い手がオレの勃起に触れる</p><p>亀頭の熱さに驚く、愛</p><p>ほら、こうだ手で包み込むようにして</p><p>オレは愛の手の上に自分の手を重ねて</p><p>勃起を握らせシゴかせる</p><p>熱くて、ヌルヌルしていてき、気持ち悪いです</p><p>すぐに慣れるこれから、ずっとするんだからな</p><p>愛はオレの何なんだ答えろ</p><p>そうだセックス・フレンドだからなオレのチンコを触ったり、シゴいたり、舐めたり、しゃぶったり、精液を飲むのもセックス・フレンドの大切な仕事だからなただチンコをブチ込まれて、中出しされるだけじゃないんだセックス・フレンドなんだから愛もセックスを楽しまないとな</p><p>ううっこんなこと楽しくないです</p><p>そうか、でも覚えておけよ愛が生まれて初めて見た勃起チンコも最初に触ったチンコも、オレのだからな</p><p>いやぁこんなの覚えてたくないよぉ</p><p>命令だ記憶に刻みつけろ死ぬまで忘れるな</p><p>オレはスッと手を廻し、愛のブラジャーの背中のホックに触れる</p><p>何から何までオレが愛の初めてになるからな</p><p>オレは、片手でホックを外す</p><p>ひぃやぁっ</p><p>ブラが外れて、愛の可愛いおっぱいが弾け出る</p><p>い、いやぁぁッ</p><p>慌てて愛は、胸を隠そうとするが</p><p>シャッフル、動くなっ</p><p>片手は、オレのチンコを触ったままだほら</p><p>オレは、外れたブラを押し上げ愛の乳房を揉む</p><p>可愛い乳首だなああ、まだ陥没しているんだすぐにオレが、吸い出してやるからな</p><p>オレは、桜色の乳首を指の腹で擦る</p><p>い、いやぁっそんなところ、見ないで触らないで下さい</p><p>忘れるなよ愛の乳首を最初に見たのも触ったのも、オレだそれから</p><p>オレは、愛の可愛らしい乳首に舌を伸ばす</p><p>愛の乳首を最初に舐めたのもオレだ</p><p>それから、チュッチュッと乳首を吸う</p><p>吸ったのもほら、見ろ</p><p>愛の切なそうな瞳が自分の乳首を舐めしゃぶるオレの顔を見ている</p><p>絶対に忘れるなよいいな</p><p>は、はいわ、判りましたあああんっ</p><p>オレは、もう片方の乳首にも舌を這わす</p><p>陥没している乳首の芯を、舌先で掘り起こすように攻めるッ</p><p>オレのペニスを握る愛の手に、キュキキュッと力が入った</p><p>な、何であ、あたしこ、こんなことされているのっあたし何も悪いことなんてしていないのに</p><p>ああ現実逃避の兆候だな</p><p>オレは愛が脱力した瞬間に、愛の股間に片手を伸ばす</p><p>パンティの上から、指で愛撫する</p><p>余計なことは考えるな今の愛はオレとのセックスのことだけに、集中していればいいんだ</p><p>ああまだ、濡れていないな</p><p>母親に徹底的に管理されてきたんだ</p><p>それこそ、風呂まで母親が付いてきているぐらいだから</p><p>そんな母の支配下では愛は、自慰の経験とか無いんだろう</p><p>母親の目的は、愛を永遠に子供のままにしておくことだったんだから</p><p>フェラチオを知らなかったというのも、マジかもしれない</p><p>この家では、男女のセクシャルな話は禁止されていたと思うし</p><p>下手したら、セックスについての知識も学校の性教育で習った程度かもしれない</p><p>このオドオドしたみんなが守ってあげたいと思い込む、可愛すぎる女の子キャラだと</p><p>女の子同士の場でも愛に、エロ話とかはしなさそうだし</p><p>そんなことで愛が泣き出したら先輩とかに怒られると思って、みんな敬遠するよな</p><p>よし、オレのチンコから手を離していいぞ</p><p>ホッと息を吐いて、手を離す愛</p><p>ああ、すごく汚いモノを触った後みたいに手の平をベッドのシーツで拭っている</p><p>いつまでブラジャーをぶら下げているんだ取るぞ</p><p>命令だからな</p><p>オレは、愛のブラジャーを取りベッドの下に、放り投げる</p><p>さあ、最後の１枚も脱ごうか</p><p>オレが、愛のパンティに手を掛けると</p><p>そ、それは嫌ぁ、嫌ぁ、嫌ぁぁッッ</p><p>今まで以上に、激しく抵抗する</p><p>さすがにパンティを脱がされることが貞操の危機だということは、判っているらしい</p><p>シャッフルシャッフルシャッフル</p><p>オレは、３連続で再起動する</p><p>はうっ、はう、はうううっっ</p><p>愛は、３回息を詰まらせて、ぐったりとなる</p><p>今のうちだ</p><p>オレは、力任せにパンティを引き抜く</p><p>つるんとした丸いお尻を越えて太ももから、足先まで</p><p>大人しくしていろ命令だぞ</p><p>オレは、そう言って全裸になった愛の裸身を見た</p><p>愛の股間は</p><p>愛、お前下の毛を剃っているのか</p><p>これは、生まれつきの無毛じゃないな</p><p>確実に、シェイバーで剃っている</p><p>オレは指で、愛の下腹部を触って確認した</p><p>連続再起動させられた愛は、苦しそうに</p><p>ま、ママが毛が生えたままなのは、不潔だって</p><p>ああ、母親が剃っているのか</p><p>愛を子供のままにしておきたいから陰毛まで</p><p>そうかよく見せてみろ大きく足を拡げるんだ</p><p>オレは愛の足を掴んで、開脚させようとする</p><p>今の愛は逆らうほどの気力も残っていない</p><p>再起動後の脱力から、まだ回復できていないから</p><p>命令だ大きく足を拡げるんだ</p><p>オレに開脚させられていく、愛</p><p>うっわ、凄く綺麗ねバターにナイフで、スッと切れ込みを入れたみたい</p><p>愛の女陰を見て可奈センパイが言う</p><p>ほら、可奈ちゃん写真写真</p><p>あ、はいそうでした寧さん</p><p>可奈センパイが、愛の全裸開脚を色々な角度から撮影していく</p><p>やいや星崎先輩と、撮らないで</p><p>ほら、中を開くぞ</p><p>オレは愛の割れ目を、両手で開く</p><p>ひいいっ</p><p>外気の冷たさを胎内で感じて愛の内側が、ビクッと震えた</p><p>ああ、その奥に</p><p>白っぽいピンク色の愛の処女膜が見える</p><p>可奈ちゃん、あれが処女膜ね</p><p>寧が、ハンディカメラを片手に愛の股間に接近する</p><p>これ、ここの白っぽいの</p><p>へえ、これが処女膜なんだ</p><p>可奈センパイも、パシャッとシャッターを切る</p><p>あたし、自分の時はあんまりちゃんと見られなかったから</p><p>可奈ちゃんのだって、写真でも動画でも撮ってあるじゃんか</p><p>いや、でもこういうのは、やっぱりノブに破られちゃう前に、実物を見ておきたいですから</p><p>可奈センパイは、しげしげと愛の胎内を覗き込む</p><p>なーるほど、こうなってたんだなるほど、最初っから小さな穴が開いているってのはホントだったのね</p><p>でも、処女膜の感じは女の子によって、違うからね</p><p>愛ちゃんは、典型的な輪状処女膜だけど可奈ちゃんは、唇状処女膜だった気がする</p><p>そうなんですか、寧さん</p><p>うん、膜が半分しか無い半月状処女膜とか、穴も二つ穴とか三つ穴の処女膜もあるしホントに全面、フタしている無孔処女膜ってのもあるからね</p><p>うら、そんなんだと破られる時に痛そうですね</p><p>まーね愛ちゃんの場合はそんなに痛くないと思うよヨツちゃん、慣れているから処女膜破るの上手いし</p><p>そんなこと、褒められても</p><p>でも、詳しいですね寧さん、処女膜のこととかどこで調べたんですか</p><p>可奈センパイの問いに寧は</p><p>えウィキペディアだけれど</p><p>アレ、便利だよなぜか、黒人女性のオマンコのアップとかも見せてくれているし</p><p>でも、とにかく愛ちゃん、良かったね顔も可愛いけれど、オマンコも綺麗でこれなら、すぐにセックスにも慣れるだろうし楽しめると思うよっ</p><p>寧の微笑みに愛は</p><p>い、いやこ、こんなの嫌ですあたし見ないで見ないで下さい</p><p>恥ずかしそうに、身体を震わせている</p><p>もうそろそろ撮影はいい</p><p>オレは、寧たちに尋ねる</p><p>うん、もう充分どうぞ、ヨッちゃん</p><p>な、何をするんです</p><p>怯えた眼で開脚したままの愛が、オレを見上げる</p><p>まだ濡れていないからな</p><p>な、舐めるって</p><p>最低限のセックス情報しか知らないのなら</p><p>クンニは知らないだろうな</p><p>いいから愛は、そのまま動くなオレを見ていろ</p><p>命令だいいな</p><p>は、はい、判りました</p><p>オレは、愛のお尻を下から持ち上げるようにする</p><p>愛に、オレが自分の性器を舐めているところをハッキリと見えるように</p><p>オレは、愛の股間に顔を埋める</p><p>ええはうううっ</p><p>割れ目の内側を舌で舐められて愛は、ビクッと身体を震わせる</p><p>いや、やめてっ恥ずかしいっ</p><p>あぐぅぅっ</p><p>オレは、たっぷりと唾で湿らせて愛を舐めていく</p><p>あああこ、こんなのダメです汚いですいけないことです</p><p>ああ、イケナイことをしているんだオレたちは</p><p>愛のクリトリスを剥く</p><p>ここが外に剥き出されるのも生まれて初めてなんだろうな</p><p>くふふっ可愛いお顔もオマンコも、ちゃーんと撮っておいてあげるからねっ</p><p>いっああああ</p><p>いきなり、クリトリスをしゃぶられて愛は、悶絶する</p><p>や、やめて愛に変なことしないでいやぁぁ</p><p>生まれて初めての感覚に愛は激しく抵抗している</p><p>受け入れろよこういう感覚もあるんだ男と女は、こういうイケナイことをするんだ愛</p><p>再起動されて愛の心は穏やかに、思考は明瞭に戻される</p><p>そんな澄み渡った感性で自分の女性器を舌で愛撫するオレを、愛は見ている</p><p>ゾクゾクしてくるでしょお腹の奥が、ポッポって熱くなって来ないあたしの時は、そうだったわよ愛</p><p>可奈センパイが、愛に微笑む</p><p>あなたが今、体験していることは全部、あたしたちも経験してきたことなんだから怖くないのよだって、ノブだもんほら、見てご覧なさい一生懸命、あなたのことを舐めてくれているわ</p><p>ホントセックスしている時のヨッちゃんて、可愛いよね優しいし、頑張り屋さんなんだもん</p><p>２人の年上の美少女に促され愛は、ジッとオレを見ている</p><p>身体の中で、一番感じるところを舌で愛撫されながら</p><p>ん濡れてきたな味が変わった</p><p>愛の愛液の酸味を感じる</p><p>クリトリスも固くなってきているよ</p><p>まるで紅玉のようにテラテラと光っている</p><p>愛美味しいぞ、愛のここ</p><p>オレは、愛にはっきりよく見える様に舌を使う</p><p>は、恥ずかしい</p><p>愛がオレを見ている</p><p>オレがそう命令じたからオレから眼を背けることはできない</p><p>恥ずかしくていいんだこれでいいんだぞ、愛</p><p>指でクリトリスを擦りながらオレは、愛の内部に再び舌を押し入れる</p><p>お尻の肉も、ぐいっと力を込めて揉んだ</p><p>こうやって、強く揉まれる方が感じるだろ</p><p>優しい愛撫だけじゃ、ダメだ</p><p>セックスは、常に刺激的に</p><p>そう、克子姉と渚に、オレは教えられている</p><p>あああっなあに身体が熱い</p><p>これだけ何度も再起動をかけられたら</p><p>愛の心と身体の方が、パニックに逃げ込まなくなる</p><p>変に気持ちを高ぶらせ過ぎると自分でブレーキを踏むようになる</p><p>オレは、そうなるだろうと予測していた</p><p>ほら、どんどん濡れてきたこれ、愛の中から滴ってきているんだからな</p><p>オレは、愛液をすくって、愛に見せる</p><p>アタシ変になってますおかしくなっちゃってる</p><p>おかしくなんか無いわよあたしも、そうなるもの</p><p>ホントのこと言うとねあたしも、さっきから濡れているのスカートの中、もうビショビショなのよ</p><p>ああ、可奈センパイも</p><p>１年後輩の美少女の処女レイプに興奮しているのか</p><p>はぁぁはぁぁうううーっはぁぁ</p><p>愛の息が荒くなる</p><p>ジッと、自分を舌で愛撫する男の姿を見ている</p><p>この様子を下のリビングで、愛のお母さんは観ているはずだ</p><p>永遠に子供のままにしておきたかった愛娘が</p><p>全裸で男と絡み合い</p><p>愛液をトロトロと滴らせながら、性的興奮に悶えている姿を</p><p>愛はもう子供じゃない</p><p>いや、オレがこれから女にする</p><p>そして、愛は</p><p>オレとのセックスが終わるまで母親のことを思い出さなくていい</p><p>母親抜きで大人への通過儀礼を突破するんだ</p><p>今までみたいに愛の人生の節々に、母親が介入することは、もう無い</p><p>そのことを愛は、心と身体で理解するんだ</p><p>うんもう、良さそうだな</p><p>オレは、愛の股間から身体を起こす</p><p>ほら、キスするぞ愛</p><p>もう、キスなら何度もした</p><p>愛も今更、キスではパニックにはならない</p><p>オレは、そのまま愛の身体にのしかかり愛にキスする</p><p>愛はキョトンとした顔で、オレの唇と舌を受け入れた</p><p>よし、大分、抵抗が弱まっている</p><p>オレはキスしたまま、愛のおっぱいを揉む</p><p>ああ、肌も火照ってきている</p><p>随分と、ほぐれてきたな</p><p>今なら、いけるんじゃないかな</p><p>オレは再び、愛の乳首に吸い付き陥没乳首を刺激する</p><p>ああっ、ああんっ</p><p>ほら乳首が出て来たぞ</p><p>ぷくっと勃起して、露出する愛の右の乳首</p><p>大人の乳首になったなこっちは、どうだ</p><p>オレは、左の乳首も刺激して、勃起させた</p><p>尖った乳首を、オレは転がすように舐めていく吸う</p><p>愛の身体は、もう全身汗と愛液で、ぐっしょりと濡れている</p><p>なあ、愛愛のこのおっぱいは、何のためにあると思う</p><p>愛は、熱い眼でオレを見ている</p><p>そ、それはあ、赤ちゃんに将来、赤ちゃんを産んだ後にお乳を飲ませてあげるためです</p><p>愛は、答える</p><p>それだけじゃないんだ</p><p>将来は、そうでも今は</p><p>もう一度、ベロッと乳首を舐める</p><p>愛の乳首はオレに舐められるためにあるオレに舐められて、オレを楽しませるために</p><p>愛がまた、身体を震わせる</p><p>それから、もう一つ愛自身のために</p><p>愛がオレに舐められて、感じるために舐められて、ゾクゾクするだろそれが気持ち良いんだ楽しくなるんだ</p><p>愛はもう、パニックにはならない</p><p>真っ直ぐに、オレの言葉を聞いている</p><p>ほらもう、オレたち、真っ裸で抱き合っていることに慣れているお互いの肌と肌を触れ合わせていることに</p><p>キスにも慣れたおっぱいを舐められることもアソコをオレに舌で舐められることもじきに慣れる</p><p>だから、すぐに慣れるよセックスも</p><p>オレは、愛に微笑む</p><p>愛はただ真っ直ぐにオレを見ている</p><p>オレにチンコを入れられることも子宮に射精されることも、すぐに慣れる</p><p>オレたちは男と女なんだからな</p><p>昔は、女性器なんてなかなか見られなかったので</p><p>裏本とかビニ本とかで、ケバイお姉さんが女性器を晒しているのなんてそういうのを持っているオッサンとかお兄さんが近くにいないと見られませんでしたから</p><p>同人誌の女性器の修正とか今はウルサクなったそうですが</p><p>昔はホンモノの童貞が、観たこと無いものを描いていましたから</p><p>ＢＬのヤオイ穴のように、絶対にあり得ない態勢でセックスしているイラストとか、いっぱいありました</p><p>女性器の形どころか、位置さえも謎だったので</p><p>今はネットで、何でも観れますからねえ</p><p>規制はまた厳しくなりそうですが</p><p>それでも、30年前の頃に比べたら</p><p>813．愛の処女レイプ　／　６．破瓜</p><p>オレはもう一度、愛にキスする</p><p>キスしながら、可愛いおっぱいも揉む</p><p>首筋をテラテラ輝かせている汗を舐める</p><p>髪の匂いを嗅ぐ</p><p>柔らかなお腹の感触を太ももとお尻の弾力を楽しむ</p><p>怯えた表情で、愛がオレを見上げている</p><p>ずっと、オレを見ていろという命令が効いたままだから</p><p>今の愛をちゃんと覚えておきたいんだ</p><p>い、今のあ、あたし</p><p>そうだ変わってしまう前の愛を</p><p>オレは愛の耳の後ろも、チロチロと舐める</p><p>愛は、ビクッと身体を震わせて</p><p>ううっあ、あたしか、変わるの</p><p>ああ、変わる今のままの愛じゃなくなる</p><p>オレは、すっかり興奮して尖った乳首も唇と舌で味わう</p><p>な、何であ、あたし愛は、変わりたくないです</p><p>いいや、変わるんだオレが、変えてやるからな</p><p>オレは身体を起こすと愛に勃起した剛直を見せつける</p><p>震える愛</p><p>命令だオレを受け入れるために、大きく足を拡げろそして、力を抜くんだ</p><p>いやぁ、いやぁ、いやぁ</p><p>破瓜の恐怖に、震え上がる愛</p><p>愛は、ハァと大きく息を吐いて身体を弛緩させる</p><p>ヨッちゃん、愛ちゃんのお尻の下にクッションを入れた方がいいよっ</p><p>動画撮影係の寧が、そうアドバイスしてくれた</p><p>オレは、愛の枕を掴んで愛の裸のお尻の下に潜り込ませる</p><p>お尻を持ち上げて角度を調整する</p><p>あ、ノブそのままだと処女の血で、シーツが大変なことになっちゃうわよ</p><p>可奈センパイが、そう言って純白のハンカチを取り出した</p><p>これ敷いて愛のロスト・ヴァージンのために、家から用意して来たの</p><p>オレは、その大判のハンカチを拡げて愛のお尻と枕の下に敷く</p><p>そして、まだ弛緩したままの愛の足を、大きく拡げた</p><p>クッションでかさ上げされて、愛の割れ目がオレの真っ正面になった</p><p>これなら、挿入する角度も良いだろう</p><p>準備は完了だ</p><p>動画カメラ、オッケーでーすっ</p><p>あたしの方も、いいわよっ</p><p>寧と可奈センパイは、カメラを構えている</p><p>愛は、怯えた表情でオレを見ている</p><p>ほら、力を抜いていろよそして動くなこれは、命令だからな</p><p>オレは、愛の愛液を手で掬い取りオレの勃起ペニスに塗していく</p><p>ああ、愛のこの液はオレのチンコを入りやすくするためのものだろだから、こうやって先に、オレのチンコ全体に塗っているんだよ</p><p>そんなの入らないよそんなのが入ったら愛、死んじゃう</p><p>死ぬわけないだろ安心しろ、愛の身体は最初からこうするようにできているんだから</p><p>オレは、愛の足を抑えて小さな裸体にのし掛かるッ</p><p>愛の身体は、オレとセックスするためにあるんだ</p><p>ち、違うそんのこんなこと、あたし愛はしたくないひいっ</p><p>愛の下腹部にオレの亀頭が触れる</p><p>男のペニスの熱を、柔肌で感じて愛は、恐怖する</p><p>ほーら、開くぞ</p><p>ぴったりと閉じたままの処女の陰唇を、オレは指で開く</p><p>ぬちゃっ</p><p>すでに濡れているそこに、オレはオレのペニスを擦り付ける</p><p>愛は顔では拒絶しているが身体は力を抜いたまま、動くなというオレの命令に従ったままだ</p><p>いやぁぁ、助けてママッママーッ</p><p>ここでまた再起動だ</p><p>愛が弛緩した瞬間に、オレは張り詰めた亀頭を愛の膣口に押し当てる</p><p>亀頭の先っぽだけ、愛の潤った温かな泉の中に触れている状態だ</p><p>ほら、愛命令だ吉田くん、セックスして下さい愛の処女を破って下さい愛のこと犯して下さいって言えっ</p><p>愛は暗い瞳で、オレを見上げたまま</p><p>うぐっよ、吉田くんせ、セックスしてあ、愛の処女をや、破って愛を犯していやだぁぁ、こんなの絶対に嫌だぁぁ、ママァッッママァァ助けてママァぁぁッッ</p><p>絶叫した愛が、息を吐ききった瞬間に</p><p>オレは、腰をググイッと押し込むッ</p><p>ひぎぃぃぃぃっっッッ</p><p>スブブッと、オレのペニスが愛の中へ潜り込むッ</p><p>せ、狭い</p><p>愛の膣は</p><p>ずっと母親に子供のままであることを強制されていた肉体は</p><p>女性器の成熟が遅れているのか</p><p>ほら、愛処女膜がッ、破れるぞッッ</p><p>張り詰め切った亀頭が愛の純潔の証を、押し裂いていくッ</p><p>いっ、痛いィィィィィッッ</p><p>ゆっくりと、オレのペニスが</p><p>愛の処女膜を突き抜けていくぅぅ</p><p>死んじゃうぅぅッママぁぁッッッ</p><p>オレは、愛の肩を掴んで、さらにグググッと奥に</p><p>凍ったアイスクリームケーキに、熱したナイフを差し入れていくように</p><p>痛い痛い痛いィィィィもう、入らないよおっ</p><p>まただ、まだまだ入るからなっ</p><p>根元までは、まだ何センチか残っている</p><p>嫌だぁぁ、もう嫌だぁぁ痛いのッ本当に痛いのっ嫌なのっこんなの嫌ぁぁ嫌い嫌いあなたなんて、大っ嫌い</p><p>愛は、涙を零しながらオレを睨んでいる</p><p>自分の処女を犯す、オレを見ている</p><p>可愛いぞ、愛そうだ、オレを見ていろ最後の最後までずっとオレを、オレだけを見ているんだぞ</p><p>セックスが終わった時には母親から卒業させてやる</p><p>嫌いよもう止めてよ痛いの嫌なの気持ち悪いのこんなことしたくないみんなみんな、大っ嫌いよっ</p><p>シャッフルッッ</p><p>はあぅぅッッッ</p><p>ガクガクッと、再起動される愛</p><p>膣の中も、一瞬だけキュキュッと締まるが</p><p>すぐに、スーッと力が抜ける</p><p>そこを狙って</p><p>ほら、ここがゴールだッ</p><p>オレは、クグッと根元まで愛の中に侵入した</p><p>オレに挿入されて愛の息は荒い全身、もう汗だくになっている</p><p>オレの根元を締め上げる愛の膣口が、ドクンドクンと愛の鼓動をオレに伝えてくれた</p><p>ああ、愛の中はグッショリと濡れていて、温かい</p><p>ほら、見ろよお尻にクッションを入れたから、愛にもよく見えるだろオレたち繋がっているんだぞセックスしているんだ</p><p>愛の眼がオレたちの結合部に向く</p><p>嘘なわけないだろ自分で判るだろ愛の中に、オレのチンコが全部丸ごと入っているんだ</p><p>パシャ、パシャっと可奈センパイが、カメラのシャッターを切る</p><p>寧もオレたちの結合を、アップで撮していた</p><p>ちゃんと記録を撮ってるからな</p><p>ひどいよこんなのひどい</p><p>また、愛の瞳に涙が溜まる</p><p>嫌だこんなのこんなの嫌ぁぁ助けて、ママママぁ、何で助けてくれないの愛もうダメだよ</p><p>ダメなもんか</p><p>オレは、愛の頬を撫でる</p><p>乳首の先を、指で突っつく</p><p>愛の身体は、とっても気持ち良いぞ愛とのセックスは最高だッ</p><p>い、痛いッいや、やめてっ</p><p>愛が、オレにそう叫ぶが</p><p>いや、愛お前、本当はそんなに痛くないんだろ</p><p>オレさ、処女の子とは、もう何人もセックスしているんだだから、判るんだよ</p><p>本当に痛い子は、痛すぎて声も出ないから痛い、痛いって言うんだって、もっと切実だよ</p><p>愛は初体験から、余り痛みを感じない体質だと感じた</p><p>だって痛いんだもの愛、痛いのそこが</p><p>愛は、オレにそう訴える</p><p>痛いって思うから、痛いんだよガマンできる範囲だろ</p><p>こんなのガマンしたくない</p><p>でも、ガマンしろよオレのために</p><p>オレは、ズンッと膣奥を突く</p><p>はぐっ</p><p>オレはすげぇ、気持ち良いんだから</p><p>オレは、ゆっくりとリズミカルに腰を動かす</p><p>いやぁ、止めて、止めていやぁ</p><p>それでも愛はオレを見ている</p><p>怯えた顔で、オレを見ている</p><p>怖いのか愛</p><p>怖い怖いに決まってますあううう</p><p>そうか、じゃあ手を繋いでてやる</p><p>オレは、自分の手を愛の手に重ねる</p><p>ギュッと愛の手を握ってやった</p><p>大丈夫だ怖くないぞここにオレがいるからな</p><p>あなたが吉田くんが、怖いんだようううっ、ああっ</p><p>オレに身体をユサユサ揺られながら、愛はそう答えた</p><p>すぐに慣れるよオレたち、これから何百回もセックスするんだから</p><p>嫌よ、あたしはあああんっそんなの嫌ぁぁあああっ</p><p>愛のおっぱいが、くるんくるんと揺れている</p><p>狭い胎内は本当に締まる</p><p>これ成熟していないんじゃないな</p><p>こういうよく締まる膣なんだ</p><p>愛は名器ってやつなのかもしれない</p><p>ああ、ずっとガマンしてたからお、オレ、もう出そうだ</p><p>な、中に出すからな愛のまだ、誰の精液も受け入れたことのない子宮に、たっぷり注ぐからな</p><p>そ、そんなの嫌ぁああぐっ困る愛、困るぅぅダメよっ</p><p>何が困るんだ</p><p>嫌よ赤ちゃんできちゃうそんなのああんっ嫌よっ嫌ぁぁ</p><p>できたら産めばいいんだよ一緒に育てようなっ愛</p><p>そんなの嫌ぁ絶対に嫌ぁぁあぐっ激しくしないでっ痛い痛いんだからっ</p><p>ううう高まってきたぁぁ</p><p>あ、愛中に出してって言え愛の子宮に出してって処女だった愛を、妊娠させてって</p><p>オレは、ガシガシと激しく突き込むッ</p><p>そんなのヤダぁぁ嫌ぁぁ赤ちゃん嫌ぁぁッッ</p><p>オレはラストスパートをかけるッ</p><p>め、命令だぁあ、愛い、言え言うんだっ</p><p>愛の眼が、カッと大きく見開かれる</p><p>心がオレの命令に従おうと働く</p><p>嫌ぁぁ、嫌なのにぃぃぃあああ、吉田くん嫌ぁ愛の愛のな</p><p>もう限界だッッ</p><p>愛が言葉を言い終える前にオレは射精を開始した</p><p>白濁したとろみのある熱液がポンプのように、愛の膣奥に放出された</p><p>激しい噴流が愛の子宮の中を、洗い清めていく</p><p>な、何あ、熱い</p><p>愛の身体が、オレを見たまま硬直する</p><p>あ、あああな、何か出てるぅ愛の中に温かいのが出てるよぉぉぉ</p><p>どくどくどくっ</p><p>ウウッ、愛ごめん出ちゃったああ、出てるぅぅッッ</p><p>オレは、腰をガシガシと何度も押し付けて亀頭の先を、愛のぷっくりした子宮口に当てて射精し続ける</p><p>いっ嫌ぁぁッッこんなの嫌ぁぁッッ</p><p>騒ぐなシャッフル</p><p>オレは脱力した愛を、ギュッと抱き締めて</p><p>最後の一滴まで愛の中に射精しきった</p><p>オレの額から、ぽたぽたと大粒の汗が零れる</p><p>愛の汗だくの胸の上へ</p><p>愛は、呆然としてオレを見上げている</p><p>ふぅ気持ち良かったよありがとう、愛</p><p>オレは、愛の身体の上に脱力してそう言った</p><p>下半身は、まだ繋がったままだ</p><p>オレに処女をくれて、ありがとう中出しもさせてくれてありがとう愛、すっげぇ良い身体しているようん、愛とならこれからも、すっごいセックスが楽しめるな</p><p>オレは、愛にキスをする何度も</p><p>愛はまだ力が抜けたまま、オレのやりたいようにさせている</p><p>ど、どうしよう</p><p>小さな声で呟いた</p><p>犯されちゃったこんな人に処女じゃなくなっちゃったあたし愛もうダメだあたし、もうおしまいだ</p><p>そんなわけないだろ愛はこれから、オレと色んなセックスをして楽しむんだからうん愛の身体は、すっごいから３日以内には、セックスでイケるようになると思うよいや、そうなるようにガンバってみるから</p><p>すっごい楽しみだよ愛きっと、イッたら凄いんだろうなメチャクチャ、セックスにハマると思う大丈夫、ちゃんと相手をしてやるから</p><p>な何を言っているの</p><p>愛は、怯えた眼でオレを見上げている</p><p>だからオレたちセックス・フレンドなんだからオレばっかり、セックスで気持ち良くなるのは悪いからさすぐに愛もイケるようにしてやるから大丈夫、心配するなオレが付いているからなっ</p><p>キョトンとしている愛に、寧が</p><p>えー、愛ちゃんまさか、１回、犯されたらそれでオシマイとか思ってた</p><p>残念ノブって、絶倫なのよねぇ</p><p>可奈センパイも、ククッと微笑む</p><p>さっきはごめんな愛が中に出してって言う前に、射精しちゃって</p><p>オレは愛の乳首をチュパチュパと吸う</p><p>ああ、この女の子の汗と愛液の匂いは媚薬だな</p><p>いくらでも、いきり立ってくる</p><p>次はちゃんとタイミングを合わせるから</p><p>次って</p><p>愛が、そう尋ねた瞬間</p><p>じゃあ、２回戦目始めようか</p><p>オレは、ゆっくりと腰を動かし始めた</p><p>嘘っいや、いやぁぁもう、嫌ぁぁッッ</p><p>もう、止めてあああうううっいやぁぁいやぁぁもう、いやぁぁ</p><p>正常位のままのセックスを続ける</p><p>別の体位は、もう少し経ってからにしよう</p><p>愛の膣は、狭いのに柔軟性があって、よく締まる</p><p>処女なのにそれほど痛みを感じていないことも、再確認できた</p><p>ああ、凄いよ気持ち良い愛は、本当に良い身体をしているオレ愛のセックス・フレンドになれて、本当に幸せだよっ</p><p>オレは、ペニスで愛の胎内を楽しみながら愛の乳首を摘まむ</p><p>ひぃゃぁんっ止めてこんなのあたしは嫌ぁぁ</p><p>愛は、また汗の飛沫を周囲に飛び散らせながらオレに犯されている</p><p>嫌よ、嫌よがそのうち、好き好きに変わるってっ</p><p>そうよ、愛あなたが、こんなにエッチに向いている子だとは思っていなかったわ</p><p>年上のお姉さん２人が、愛にそう言った</p><p>ああ、本当にスッゲェ、良いよ愛は顔も可愛いけれど身体がいい抱き心地が良いセックスが最高だよ</p><p>ううっそんなこと言わないで愛エッチじゃないもん</p><p>でも、オレたちメチャクチャ、エッチなことをしているんだぜ</p><p>ううっ恥ずかしい恥ずかしいよぉ</p><p>ちゃんと、撮ってるからねーっ</p><p>ノブに犯されている愛とっても可愛いわよ</p><p>オレたちはセックスしながら、必死に愛に話し掛けている</p><p>愛を現実逃避させないために</p><p>オレに犯されているという現実を、受け入れさせるために</p><p>寧と可奈センパイに見られているということが、さらに愛の心を現実に繋ぎとめている</p><p>オレと２人きりならとっくに、意識を飛ばしてしまっているかもしれない</p><p>とにかく、愛の心を集中させるために、オレたちはわざと恥ずかしいことを言う</p><p>うふふ、愛ノブに犯されて、ずいぶん色っぽくなってきたわよ</p><p>うんヨッちゃんの精液を子宮で受けとめたからだね</p><p>もう子供じゃないぞ愛はオレのセックス・フレンドだもんな</p><p>さっきたっぷりと射精した、愛の膣内</p><p>抜き差しする度に、グッチョグッチョといやらしい水音がする</p><p>オレの精液が泡だって愛の結合部から垂れていた</p><p>あああぅ嫌よ嫌なの愛は</p><p>愛は、オレに犯されながら小さな裸身を揺すられながら</p><p>そう命じられているのだから仕方ないのだけれど</p><p>愛が嫌でも、しょうがないだろオレと愛の関係は何なんだ</p><p>ううっせ、セックスセックス・フレンドですぅ</p><p>愛は切ない顔で、そう答えた</p><p>そうだいっぱい、セックスするんだぞこれからしばらくは、オレとどんなセックスをするかだけ考えていればいいからな</p><p>また、うっすらと眼に涙を溜めるが</p><p>愛はもう、気持ちを高ぶらせ過ぎない</p><p>パニックに向かって暴走しない</p><p>この２回目のセックスになってからは、オレはシャッフルを発動させずに済んでいる</p><p>処女を失ったこと</p><p>膣内射精されたことで、愛は心に絶望を感じている</p><p>もう、彼女の夢見ていた、何もかもがお膳立てされて、誰かが助けてくれて上手く行く完璧な未来は到達しないことが判っているから</p><p>そしてだからといって</p><p>この絶望の結果自殺してしまうような子でもない</p><p>愛は雪乃に似ている</p><p>心の奥底での図太さが</p><p>こういう少女は、自死したりはしない</p><p>うううっ絶対許さないです</p><p>愛はオレを見ている</p><p>ああ、許さなくて良いぞ</p><p>あなたなんて吉田くんなんてそうやって、愛のこと何でも判っているみたいな眼で見て嫌い嫌いですうううっあんっ</p><p>嫌いと言われたから、愛の奥を強く衝いてやった</p><p>うん、嫌いで構わないぞ</p><p>うううっ吉田くんなんて本当は、愛のこと何も知らないくせにああっ愛のこと何も判ってないくせにっ</p><p>ああ、だからこうやって、愛のことを調べているんだ</p><p>今日はたくさん、愛のことが判った愛は、右の乳首よりも、左の方が感じるんだなとか</p><p>両手で、愛のおっぱいをまさぐる</p><p>愛のおっぱいはオレの手の平に、ぴったりフィットして弾力も肌触りも最高だとかさ</p><p>肌がしっとりとしている上に、まだ少し固めの胸が良い感じだ</p><p>そんなこと知られたくないです</p><p>でも、オレは知りたいんだ愛のことは、何でも</p><p>ていうか今は、世界中でオレが一番、愛のことを知っているぞ愛とセックスしたことがあるのは、オレだけだし愛の中が、こんなに温かくて湿っていることも、オレだけが知っている愛に射精するのが、どんなに気持ち良いことなのかも</p><p>あああっつ、強い強いです</p><p>でも、愛はこれくらいの方が好きだろ</p><p>ああ判る</p><p>今まで色んな子としてきた経験から</p><p>愛がどんなセックスを好むのかが</p><p>そんなの勝手にあああっ</p><p>ああ、愛の中気持ちいいよ愛</p><p>うううっそれが一番嫌なんですぅ</p><p>あたしのことを気軽に愛、愛、呼ばないでよっああんっ</p><p>じゃあ、何て呼べばいいんだ</p><p>愛の鼻の頭の上の汗をオレは、ペロッと舐め取る</p><p>塩辛い</p><p>そ、そんなの判らないですんっ</p><p>愛は、顔を顰めてオレに答える</p><p>あたし好きでもない人に呼び捨てにされたくない</p><p>じゃあ、苗字が喜代原だからキヨとかにするか</p><p>ううっ、それも嫌ぁぁっ</p><p>うん愛の可愛らしさが、吹き飛ぶもんな</p><p>いっそのことラブちゃんとかにしたら</p><p>うちが噂のラブだっちゃとかさっ</p><p>寧さん、そういうネタ、本当に止めましょうよせめて、プリキュアぐらいにして下さいよ</p><p>まあ、いいやそれなら、自分で考えておいてくれよオレに、何て呼ばれたいか</p><p>どっちにしても、これから長い付き合いになるんだからさ</p><p>今の愛は自分１人では、何もできない</p><p>入浴や、髪の毛の手入れそれから、掃除・洗濯・家事</p><p>そういうのを一通り覚え込ませるのに、どれぐらいかかるだろう</p><p>取りあえず、１年だ１年だけオレとセックス・フレンドをやっててくれ</p><p>１年経ったら解放するオレとの関係は、解消でいい何なら、警察に通報してくれてもいい好きなやつと好きに恋愛とかもしろよでも、１年だけはオレの側に居ろ命令だ</p><p>愛はオレを見上げている</p><p>いいから１年経ったら、判るよだから、１年だけガマンしろ大丈夫だ１年なんてあっという間だし愛なら、堪えられるから</p><p>オレには判るよ愛はそういう子だって</p><p>愛の眼が、オレを見ている</p><p>オレという人間の真実を意味と価値を見極めようとして</p><p>あ、妊娠しないための薬避妊ピルってい言うんだけれど、それもやるから愛が心配するようなことは、何も起きないからな</p><p>まあ、１年経ったら愛ちゃんの方が、ヨッちゃんと別れたくないって言い出すと思うよ</p><p>あたしも、そうだし</p><p>寧と可奈センパイが笑う</p><p>愛そろそろイキそうだ今度こそ</p><p>また限界が近付いてきた</p><p>はい、さっきの言えばいいんですね</p><p>愛は自分から、そう答えた</p><p>あの吉田くん</p><p>え何だ</p><p>やっぱり愛のこと愛って呼んでいいですから</p><p>そうオレに言った瞬間、愛の胎内がキュキューッとしまった</p><p>ああっ、愛お、オレまた出る、愛の中に出るぞっ</p><p>あ、はいだ、出して出して下さい愛のお腹の中にたっぷり出してぇぇっ</p><p>オレは、愛の裸身をギュッと抱き締めて</p><p>２度目の精液を吐き出すッツ</p><p>ああっまた熱いの出てますあああんっ</p><p>愛は、オレを見つめたまま射精を受けとめていた</p><p>愛はそっきから、１度も母親のことを口にしていない</p><p>オレに処女膜を破られた時から</p><p>愛の意識改革はきっと上手くいっているはずだと思う</p><p>ああっ、出てるぅぅまだ出てるぅぅ</p><p>やっと破瓜までいきました</p><p>でも、愛ちゃん、まだまだ大変です</p><p>何か、明日は父の確定申告の付き添いで、税務署まで行かないといけないらしいです</p><p>そして、明後日は大学病院の検診の付き添いです</p><p>結局、本人だと何を言われても忘れてしまうので家族が付いていくしかないみたいです</p><p>いつどこで何がどうしたが、判然としないみたいで</p><p>アレがソレでコレは何だっけみたいな会話を日々繰り広げております</p><p>814．セックス・キングダム　／　愛の眼の前で</p><p>オレは最後の一滴まで腰を送り込んで、愛の中に放出しきった</p><p>はぁ、はぁ、はぁ、はぁあうっ</p><p>愛は大きく熱い息を繰り返しながら、自分に射精するオレの顔を見ている</p><p>オレは、愛の身体の上で脱力したい気持ちをはね除けて愛のすっかり汗ばんだ裸身を抱き締める</p><p>ああ、気持ち良かったぞ愛は良い子だな</p><p>オレは笑顔で、愛の頭を撫でてやった</p><p>そんなオレの行動に、愛は驚いているようだった</p><p>今はまだ違和感が残っているだろうけれど大丈夫だ愛の身体なら、すぐに気持ち良くなれるからな</p><p>さっきから、わざと長期の話をしている</p><p>今日だけでないことを徹底的に理解させる</p><p>ほら、セックスは終わった後が大事なんだぞ子宮に出されたら終わりじゃないからな</p><p>オレは、そのまま愛にキスをし、胸も揉む</p><p>愛の唇を舌で舐める</p><p>まだ尖ったままの乳首も、指で刺激した</p><p>何か、あたしの初めての時より丁寧にやってる気がする</p><p>可奈センパイが、笑って言う</p><p>まあまあ、可奈ちゃん愛ちゃんは、今が大切なところだからねっ</p><p>寧がカメラを抱えたまま、愛の表情をアップで撮っていた</p><p>愛の問題は今が、ターニングポイントだ</p><p>今、愛はオレに犯され、処女を失った</p><p>愛の危機に今まで、愛を必ず守ってくれていた母親は、助けに来てはくれなかった</p><p>２度までも子宮に射精され、今なお、オレのペニスを押し込まれている愛は</p><p>母親への完全依存はもはや過去の幻想になってしまっている</p><p>でも、良かったわね愛これからはあたしたちと一緒に、毎日、ノブにご奉仕するんだからね</p><p>そうだよ愛ちゃんみたいな可愛い子が来てくれて、あたしも嬉しいよっ</p><p>そして寧と可奈センパイという、オレたちの高校の２大美少女の存在</p><p>特に、愛と部活が同じ可奈センパイの存在</p><p>この２人の美少女が、共にオレの女であるという事実</p><p>しかも、本人たちはそれを喜んで受け入れているということ</p><p>ヨッちゃんと毎日、セックスしたら愛ちゃんも、今よりもっともっと綺麗になるからね</p><p>あたしもさ、ノブとするようになってからお肌がしっとりしているのよ夜はぐっすり、眠れるし何か、ムシャクシャすることがあった時は、ストレス解消にもなるしねホント、いいわわよセックスはるんっ</p><p>でも、ヨッちゃんだけだからねセックスで、こんなに女の子を綺麗にできるのは</p><p>そうそうだから、あたしは当たりを引いたのよっ愛も、ホント、ラッキーだったわよね１年間でも、ノブに抱いてもらえるんだから</p><p>オレとセックスすることが、特別な価値のように２人は言う</p><p>まあ、何でもヨッちゃんに任せておけば大丈夫だよっ</p><p>そうねノブは頼れる男の子だもんねっ</p><p>２人の言葉に、オレは余裕のある表情で愛に微笑む</p><p>これが大事なんだ</p><p>愛に安心感を与えるためには</p><p>男らしく、泰然と構えて見せないといけない</p><p>あ、あたし愛は</p><p>何か言おうとする愛の口を、オレはキスで塞ぐ</p><p>愛は、何も考えるないいんだよ、もう</p><p>オレは、舌を押し入れる</p><p>舌を絡ませた</p><p>オレの唾を送り込み、愛に飲ませる</p><p>そうよ本当に、もう何も心配はいらないのよこれからのことはさノブって、すごい人なんだから</p><p>可奈センパイが、愛に囁く</p><p>愛がノブを裏切らない限りノブは、絶対に愛を裏切らないわノブは、絶対に愛を幸せにしてくれるからあたしは、それを信じているし実際、今は毎日ドキドキしているわ楽しくてしょうがないのよノブの女に選ばれたことが</p><p>その代わり一度でも、愛ちゃんがヨッちゃんを裏切ったら大変なことになるからね</p><p>ギョッとする愛</p><p>今、言ったでしょノブは、本当にヤバイ力を持っているのよどんなことでも、できるわよ嘘じゃなく、マジメに</p><p>愛ちゃんの身体を操ってる、あの不思議な力の持ち主の女の子たちもヨッちゃんの言うことなら、何でも聞くし戦闘要員も、イーディだけじゃないからお金もあるし、権力者とのコネもある愛ちゃんがレイプされましたって、警察に泣きついてもあたしたちは捕まらないよむしろ、愛ちゃんの方が闇に葬られることになるよね</p><p>ブルッと怯える愛</p><p>膣がまた、キュッと締まる</p><p>そんなことしないよ愛はオレを裏切ったりしないもんなたった１年オレだけのセックス・フレンドでいてくれればいいんだから</p><p>オレは、愛に頬ずりする</p><p>ギュッと全身を抱き締める</p><p>裸の肌と肌を密着させる</p><p>髪を撫でる</p><p>とにかく、徹底的にスキンシップする</p><p>あらかじめ命令しておくし愛オレを裏切るな１年間は、どんなことでもオレの言うことを聞いてオレだけを見ていろいいな命令だぞ</p><p>よし、良い子だ</p><p>オレは、笑顔で愛を抱き締める</p><p>愛が良い子ならいつでも、ギュッとしてやるからな</p><p>オレと寧と可奈センパイが共同してやっていることは</p><p>愛の依存の矛先をオレに向けることだ</p><p>今まで母親に依存して来た心をオレに</p><p>よしよし、愛は本当に可愛いな</p><p>スキンシップする時は、必ず性感も刺激する</p><p>愛に女としての感覚を男に抱かれている感覚を、はっきりと理解させる</p><p>１年間だけは愛は、心も身体も、みんなオレのものだからな</p><p>結局愛の心の歪みは、長期間かけて矯正するしかない</p><p>今の愛には、まだ誰かしら依存しきれる相手が必要だ</p><p>ただ、愛と愛の母親との関係は</p><p>これは、お互いがお互いを依存し合っている負のスパイラルの関係だから</p><p>しかも、愛の現実の心と身体の成長が</p><p>愛の母親の執着の根幹であるずっと、愛を子供のままにしておきたいという気持ちと大きくズレ始めている</p><p>この母娘はもう、上手くはやっていけないだろう</p><p>オレが、一先ず愛の次の依存役になる</p><p>面倒だが仕方がない</p><p>人間なんて、そんなに簡単に自立できるはずがないんだから</p><p>ほら、一年間よろしくお願いしますって言えよ命令だ誓え１年間はずーっと、オレのものだって</p><p>１年間限定で依存を許す</p><p>オレは愛の母親みたいに愛に対してのおかしな執着は無い</p><p>親子２人だけの狭い世界での生活ではないのだから</p><p>オレには素晴らしい家族がいる</p><p>あの女たちとの生活は、きっと愛を強く鍛えてくれるはずだ</p><p>何年だ３０年かオレは、それでもいいんだぞ</p><p>いっ、１年間愛のこと、よろしくお願い吉田くん</p><p>誓うんだな、愛</p><p>ちっ誓います</p><p>愛は、答えた</p><p>オレを見続けろという命令は、生きているからオレの眼を見て、はっきりと言った</p><p>笑いかけてやる</p><p>褒めてやる</p><p>抱き締めてやる</p><p>ホント、可愛いよな愛は</p><p>父親のように</p><p>愛のことは、これまで母親が何もかも包み込んでしまっていたから</p><p>愛は、父的な関係スキンシップを体験してきていない</p><p>そこに付け入る</p><p>母親との関係を壊すためには父性で、攻めるしかない</p><p>もちろん、現実のオレは、ただの高校１年生だから</p><p>今のオレには、父親っぽさは足らないだろう</p><p>そこは生々しいセックスで補う</p><p>幸いにして、オレはそういうことをアニエスで散々体験してきている</p><p>いや、ちょっと呼んでみただけだ</p><p>チュッとほっぺたにキスをした</p><p>さて離れるぞ抜くときにちょっと痛いかもしれないけれどガマンしろよ</p><p>オレは、愛の胎内からペニスを引き抜く</p><p>ほらほら、可奈ちゃんシャッター・チャンス</p><p>あ、はい寧さん</p><p>オレの亀頭がぬぷっと、愛の胎内から引き抜かれる</p><p>あ、あうっ</p><p>愛が、切なそうに声を上げた</p><p>少し腫れている割れ目からたぷたぷっと、２回分の精液が滴り落ちる</p><p>あ処女血が混じって、ピンク色になっているな</p><p>それでも、大した出血じゃない</p><p>愛の肉体は、そんなにダメージを負わずにロスト・ヴァージンできたみたいだ</p><p>はーい、愛ちゃんそのままねっ足、閉じないで</p><p>うわっ、すごーい</p><p>寧と可奈センパイが、それぞれのカメラで記録していく</p><p>よく頑張ったな偉いぞ</p><p>オレはまた同い年の美少女の頭を撫でてやった</p><p>よーし、オッケイお疲れ様愛ちゃん、足を閉じていいよ</p><p>うん、愛少し休め</p><p>オレに命じられて愛は、ハァと大きく溜息を吐く</p><p>可奈ちゃんが持って来てくれたハンカチホントに愛ちゃんの血とヨッちゃんの精液でグチョグチョになっちゃったね</p><p>いいんじゃないですか愛、記念だから一生持ってなさいね</p><p>あたしたちも立会人として、サインしておこうか</p><p>そんなことを寧は言う</p><p>はい、ヨッちゃんタオルこっちでオチンチン、拭いて</p><p>あ、ノブの汗はあたしが拭いて上げるわ</p><p>オレが寧のくれたタオルで血と汗と愛液と自分の精液に塗れたペニスを拭うと</p><p>可奈センパイが、別のタオルでオレの背中を拭いてくれた</p><p>うわっ、すごい男の子の汗の匂いノブの汗って、ハチミツっぽい匂いがするんだよね</p><p>そうかなあたしはフルーツ系のガムみたいに思っているけれど</p><p>年上のお姉さん２人はそんなことを言う</p><p>何かさ相手のことが好きだと、甘く感じるみたいだよ</p><p>あ、寧さんそれ判るアメリカ人とかも、恋人のことSUGARとかPUMPKINとか、シュガー系の甘い表現で呼びますもんねっ</p><p>愛ちゃんは、どうヨッちゃんの匂いどんな風</p><p>困惑している愛</p><p>うーん、まだ判らないか</p><p>愛甘ーい感じがズズズッて心に疼いた時が、あなたがノブにオチた時だからねっ楽しみにしてなさいよるるんっ</p><p>可奈センパイは、そう言いながらオレの首筋を舐める</p><p>あたしは好きノブの汗で、全身、グショグショにされるのが</p><p>そんな可奈センパイを見て、寧がムフっと笑う</p><p>ねヨッちゃんまだできるよね</p><p>オレのペニスはまだ勃起したままだ</p><p>ま、まだするの</p><p>愛が、ビクッと震える</p><p>愛ちゃんは、ちょっとお休みだよっヨッちゃんどうする</p><p>しようか可奈センパイ</p><p>可奈センパイは、オレを見た後寧に振り向き</p><p>でも、あたしだけっていうのは</p><p>いいんだよっあたしは家に帰ったら、ヨッちゃんと幾らでもできるもんっだから、どうぞ可奈ちゃん</p><p>じ、じゃあお言葉に甘えて</p><p>可奈センパイが、オレに顔を接近させる</p><p>ホントは、ずっとしたかったのノブキスして</p><p>オレは、可奈センパイとキスする</p><p>あん唾、飲ませて喉が渇いちゃった</p><p>オレの唾を、可奈センパイが嚥下する</p><p>可奈センパイもさいつでも、うちに泊まりに来てようちは、みんな居て楽しいよ</p><p>可奈センパイはまだオレの家族全員には会っていないし</p><p>行きたいけれどさハマッちゃい過ぎるのが怖いのよ帰りたくなくなっちゃうと大変でしょ</p><p>可奈センパイは、自分でテニスウェアのスカートを捲り上げて、オレにお尻を見せる</p><p>みすずさんたち、セレブな人たちが住む場所だもん先週パーティに行って判ったけれどああいう場所は、たまに行くからいいのよいつもだと肩が凝っちゃうわそれにああいう世界に慣れちゃうと、楽しめなくなっちゃいそうだし</p><p>別にお屋敷は、セレブな空間じゃないんだけれど</p><p>可奈センパイから見たら、そうなのか</p><p>元々高級娼館として建てられた、古風な洋館だしインテリアとかも、豪奢だもんな</p><p>あそこが、みすずや瑠璃子香月家の上流世界の空間なんだと、思い込んでいるんだ</p><p>そういうイメージだと香月家の本当の本家邸宅に行ったら、腰を抜かすかもしれないな</p><p>それよりさこの愛の部屋は、学校からも近いしここをノブのヤリ部屋にしましょうよっ</p><p>ヤリ部屋</p><p>あたしたちにとってはヤラレ部屋ね連れ込まれて、犯されちゃうのよ</p><p>あ、いいかもこの部屋さ少女趣味で、子供っぽいけれどラプホの部屋っぽい感じもあるからさ</p><p>えー、寧さんノブとラブホとかも行くの</p><p>知り合いのお姉さんが、経営者なのぶっちゃけ、ヨッちゃんなら制服でも泊まらせてくれるよ</p><p>高級ホテルでのお泊まりもいいけれどたまには、そういうのもいいかも愛も行きましょうよものすごく、エッチな気分になれると思うわよ</p><p>でも、この部屋もノブのヤリ部屋なのはケッテイねどうせ、ノブだって愛で最後にするつもりはないんでしょ</p><p>さっきの岩倉会長の話やってみようかなあって思ってあたしが来期の生徒会長になったらさ在校生の可愛い女の子は、全員、ノブでロスト・ヴァージンするっていう風に校則を変えちゃうわよ</p><p>だって、ほら今、下に居る可愛い子たちの催眠術を使えば、簡単にできるでしょ</p><p>ヨミとルナの巫女の力のことか</p><p>来年の１年生なんてさ入学直後の検診で、処女チェックしてそのまま可愛い子順にノブが食べちゃえばいいのよこの部屋に裸で並べてさ</p><p>可奈センパイが、クスッと笑う</p><p>バカねそういうことだってできるっていう、仮定の話をしているだけよ</p><p>ああ、冗談か</p><p>ノブは恐がりだから妄想するだけでも、悪いことだって思っているんでしょそんなことないのよいっぱい、妄想してそれでホントにできることがあったら、すればいいのよ</p><p>そうだよ今のヨッちゃんは、何だってできるんだから</p><p>自分で自分の可能性を狭めちゃダメだよっ持っている力は大事にしまっておくだけじゃいけないんだからねちゃんと使わなきゃそれが力を持っている人の義務だよ</p><p>義務</p><p>ただ、銀行に大金を預けているだけの大金持ちなんてまず、いないでしょお金があれば、投資する社会の中に環流させないとねそれでどこかの企業の大株主になったら、経営にだってタッチしなくちゃいけないし香月のジィちゃんがやっていることって、そういうことでしょ</p><p>そうだジッちゃんは、ただの大金持ちじゃない</p><p>様々な事業を展開している</p><p>香月グループの指揮を司馬さんに委ねても株主として経営を監視し続けているし</p><p>そうやって、大金がまた大金を産むわけちゃんとした人が、ちゃんと権利と義務の行使をやっている限りはね何もしなければ、お金は消えていくだけだけどそれは死んだお金だからあのおジィちゃんは、ちゃんと自分の持っているお金を生かしているでしょ</p><p>お金だけじゃないよね権力も世界中の有力者とのコネクションも、眠らせたままにはしておかない常に生かして新しい仕事に繋げているでしょ</p><p>いつもオレに、そういう話をしてくれている</p><p>だから、ヨッちゃんも自分の持っている力は、積極的に使っていかないとね</p><p>今、ヨッちゃんは愛ちゃんを手に入れてさ、ああ、また面倒な子を引き取っちゃったでも、オレが何とかしてあげないといけない子だからとか、使命感だけに燃えちゃっているでしょ</p><p>発想を変えてみるんだよ愛ちゃんを手に入れたことが大きな力になるってことに気付いてよ</p><p>そうよ明日からはノブのパン屋に、克子さんと寧さんとあたしと愛が並ぶのよそれに、イーディさんと恵美さんだって、かなりの美少女だしね</p><p>すっごいことになるわようちの学校の美少女が勢揃いするんだから</p><p>克子姉と可奈センパイの加入だけでも、大盛況なんだ</p><p>これに１年生で一番可愛い、愛も加われば</p><p>こうなったらさ、ノブのパン屋は学校中の美少女しか、手伝えないっていう話になるでしょそしたら、来年入って来る新入生の可愛い子たちも引き込みやすいよね幸いごめんなさいね、寧さんも１年留年しているからさ、今のメンバーは全員、来年も学校に残っているわけだし</p><p>ああ、可奈センパイは</p><p>寧が、アメリカでマルゴさんと活動することを知らない</p><p>別に退学して行く必要は無いのか</p><p>そもそも、寧は学籍が無いんだから居たいだけ、うちの高校に居てもいいんだ</p><p>まあ、来年のことは後でいいとしてノブ</p><p>可奈センパイが、お尻を振る</p><p>そろそろ、しようよあたし、どうしたらいい</p><p>そしたら寝ている愛の上に、四つん這いになって</p><p>あ、後ろからねっノブに犯されているあたしの顔を愛に見せればいいのね</p><p>可奈センパイは、話が早くて助かる</p><p>そういうわけだから愛、ちょっと失礼っるるんっ</p><p>可奈センパイは、テニス・ウェアのまま裸身でベッドに横たわっている愛の上に</p><p>うふふこうやって近くで見ると愛は可愛いわねあなたも、もうあたしと同じノブに膜を破られて、子宮にたっぷり射精されちゃったのねもう、子供じゃないのよセックスを覚えたら、女は大人になるんだから</p><p>ほ、星崎先輩</p><p>可奈さんでいいわよもう、同じノブの女なんだからあたしは一生で愛は１年間限定だけれど、許してあげるわ</p><p>い、一生ってそ、そんなのい、いいんですか</p><p>可奈センパイは、愛の頬にキスして</p><p>すぐにあなたも判るわよるんっ</p><p>可奈センパイは、お尻を高く突き出す</p><p>ノブ好きにして</p><p>オレは可奈センパイの下着を、アンダースコートごとつるんと剥き下ろす</p><p>可奈センパイの丸くて白いお尻</p><p>ああ、１歳違うだけでこんなにも肉付きが違うのか</p><p>割れ目はすでに、熱く濡れていた</p><p>ツツツーつと、愛液が可奈センパイの太ももに垂れてくる</p><p>うん犯してノブの熱いの、ちょうだいっ</p><p>オレは、後ろから四つん這いの可奈センパイに後背位《ドッグ・スタイル》で</p><p>亀頭をグニグニと子宮口に擦り付ける</p><p>ああっ、早くぅ</p><p>入れるよ可奈センパイ</p><p>来てぇ、ノブっ</p><p>ズブブブッ</p><p>ああうんっ入って来たぁぁ</p><p>可奈センパイは、下の愛に告げる</p><p>愛入ってきたわまた、ノブがあたしの中に入ってきてくれたのあああっ</p><p>か、可奈さん</p><p>初めて見る、他人のセックスに愛は驚愕しているんだろう</p><p>ノブもっと深くぅ</p><p>オレは、可奈センパイ細い腰をグイッと掴み</p><p>じゅぶぶぶぶっと剛直を埋め込んでいく</p><p>ポタポタポタっと、温かい愛液がオレと可奈センパイの結合点から、下の愛の裸身に降り落ちた</p><p>クゥゥゥッ奥まできたぁぁ</p><p>オレの先端が、ズンッと可奈センパイの肉厚の子宮口とキスする</p><p>あああっ、あたし完璧完璧よぉぉっ</p><p>あたしねノブのオチンチン入っている時が、完璧なのぉ普段のあたしは欠けているのよだって、ノブに犯されていないんだもんっ</p><p>可奈センパイは、自分から腰をオレに押しつけて来る</p><p>あたし、ノブとじゃないとダメぇノブとセックスしないとダメなのもう、生きている感じがしないのっノブとずっとセックスしていたいのぉぉっ</p><p>愛が見ているから</p><p>わざと、大げさなことを言っているんだな</p><p>今の愛にオレへの依存をより高めさせるために</p><p>この部屋でのセックスが終わったら、下のリビングに戻って、愛の母親との戦いの第２ラウンドが待っているんだから</p><p>ノブ、動いて激しく、荒々しく犯して可奈のこと、犯して</p><p>オレは、ガシガシとピストン運動を開始する</p><p>ああっ、動いてるぅっあたしの中でノブのが暴れてるわかき混ぜてるわああんっとってもいい気持ちいいっ</p><p>か、可奈サン</p><p>愛もすぐに、こうなれるからねっ気持ち良いのよノブとのセックスはああっ、ああんっ、ハマっちろゃう麻薬みたいああっ、そこグリグリしてぇぇ</p><p>ここ可奈センパイ</p><p>そうっそこっあああっノブは、あたしの身体のこと何でも判ってくれちゃうんだもん好きよあああ、好きぃぃっ</p><p>オレは、身体を倒して</p><p>可奈センパイのおっぱいを</p><p>テニス・ウェアの上の裾から、手を入れて</p><p>スポーツブラを、捲り上げる</p><p>そうよっあたしおっぱい、触って欲しかったのノブ、判ってるぅっああっ、もっと強く強く、握りつぶしてっノブの手形が付くくせらいっ、強く</p><p>ああっ、いいっああんっ、気持ち良い乳首もイジメてああんっ、そうっ</p><p>可奈センパイの身体が、淫らになっていく</p><p>ああ、エッチなフェロモンが全身から放出されているようだ</p><p>ああんっ愛に見られていると興奮するわいつも、よりずっと良いこれクセになっちゃうかもっ</p><p>オレは、わざとパンパンパンと音を立てて、可奈センパイを衝いた</p><p>いやんっ恥ずかしい愛、そんな眼で見ないでああんっ、嘘よっ見てて見てていいからあん、セックス気持ち良いのっ愛、何でかしらああんっ、どうして、ノブのセックスは、こんなに良いのよぉぉっ</p><p>激しくセックスをそれもオレとのセックスの良さを、愛にアピールしてくれている</p><p>もう、ダメ愛、キスしましょうね、キスするわよ</p><p>えか、可奈さん</p><p>いいじゃないのあたしも愛ももう、ノブのモノなんだからああんっあなたも早くノブの奴隷になっちゃえばいいのに</p><p>ど、奴隷</p><p>愛の奴隷よノブ、優しいんだもんあたしは大好きノブも、あたしのことが好きあああっ、幸せセックスって幸せよね、キスしましょう愛</p><p>おおお、凄いねっ</p><p>寧がオレたちの痴態を、動画撮影している</p><p>この様子も、下のリビングに届けられているだろう</p><p>こういうヨッちゃんに犯してもらいながらのレズ・プレイは渚お姉ちゃんや、ミィちゃんが得意だからさ今度、色々と教えてもらおうねっ</p><p>今度のことなんていいわよっ今、あたしああ、すっごい興奮しちゃってるのっああっ、何ああんっ変な気分よノブ、もっとおっぱい触って愛、あなたのおっぱい、揉ませなさいねっああん、あたしも愛も、一緒にメチャクチャにされちゃいたいっ</p><p>テニス部の後輩を絡めたセックスに、可奈センパイがこんなに乱れるとは</p><p>ああん、あああー、何何か変な感じよああっ、何か始まっちゃうわっちょっと、どういうことよ愛何なのよ、これは</p><p>あ、あたし判りませんっ</p><p>愛が、叫ぶ</p><p>判りなさいよっあたしイキそうああっ、もうイキそうなのああっああっああっ、愛に見られながらノブのオチンチンでイッちゃうわ</p><p>オレは、一気にスパートをかけるッ</p><p>の、ノブは一緒にイケる大丈夫あたし１人だけなんてイヤよノブとノブとイキたいのっ</p><p>ああ間に合わせるッ</p><p>あんっさすがっ、ノブ子宮が、キュンキュンしちゃううっああっ、ああんっ、ああんっ、ああーっ見ててね、愛見てなさいねっ見てないと酷いんだからねっ</p><p>オレは、思いっきり荒々しくガンガン先輩を後ろから衝き上げるッッ</p><p>ああっ、そこっそれいいっ当たっているぅぅッッそこなのっ可奈そこが弱いのっああっ、ノブノブあたしのノブぅぅッッ</p><p>可奈センパイッッ</p><p>イッイッちゃうイクイクイクぅぅッッ</p><p>可奈センパイの身体が、ビュクビュクと痙攣するッッ</p><p>膣内が、キュンキュンと何度も締まった</p><p>オレも出、出るよっ</p><p>出してっ中で出してっ赤ちゃんできちゃってもいいからっ</p><p>あああっ、熱いの来たぁぁ</p><p>か、可奈せんぱぁぁいッッ</p><p>ドクドクしてるよっああ、ビュクビュクしてるっ愛判るわよねあたしの中でノブがんノブが出しているのぉ見てぇぇ射精されちゃっている、あたしを見てぇぇぇ</p><p>射精しながらまだガシガシと、腰を送り込む</p><p>はぁぁっはぁぁっはぁぁっ子宮にしみるよっ、ノブっ</p><p>長い射精が続いていく</p><p>あああ、あああ、あああすっごい幸せぇぇぇぇ</p><p>可奈センパイは、至福の声で愛に、そう告げた</p><p>父の確定申告の付き添いで、税務署へ</p><p>去年までは、全部父が自分でやっていたのに</p><p>今年は何か、何もかも判らなくなったとのこと</p><p>去年のデータすら、残っていない</p><p>どうも家族には、自分の年収のこととか知られたくなくて、全て隠していたらしい</p><p>問題なのは、去年までの書類なんかの隠し場所も忘れてしまったということで</p><p>とにかく何も無い</p><p>それでいて、今年も父に来た書類なんかは、全く家族に見せてはくれない</p><p>本当に見られたくないらしいが</p><p>１人で税務署に行く自信が無いので付いて来てくれという</p><p>というわけで、税務署の相談コーナーで初めて父の書類を見ました</p><p>昭和に正社員やってて４０年以上働いてた人は</p><p>こんなに年金が貰えているのね</p><p>ぶっちゃけ、私の年収よりも上でした</p><p>こりゃ、家族に見せたくないのは判るわ</p><p>かなり凹んだ１日になりました</p><p>815．セックス・キングダム　／　母に見られるセックス</p><p>ああんノブすっごい良かったわよっ</p><p>射精後の余韻の中で、可奈センパイがオレに言う</p><p>ね、抜くところ愛に見せてあげて</p><p>可奈センパイはオレに振り向き、ニコッと微笑む</p><p>よし、愛、命令だ可奈センパイの言うとおりにしろ</p><p>ほら、愛、見なさいあたしの中から、ノブのオチンチンが出ていくわよ</p><p>可奈センパイとオレは、愛が見やすいように結合部の腰を、ベッドに横たわっている愛の眼前にズラす</p><p>ええ、残念だけどいいわ</p><p>ズルルッ</p><p>オレの萎えかけの剛直が、可奈センパイの胎内から引き摺りだされる</p><p>べったりと、汗と愛液と精液を付けたまま</p><p>あっあんっ見ていなさい、愛っ</p><p>亀頭が、ヌポンっと子宮口から零れ落ちた</p><p>そのまま、愛の顔の上に、白い精液の滴がポタポタと零れ落ちる</p><p>ね、あたしも同じ愛と一緒よお腹の中にたっぷり、ノブの精液が入っているわ</p><p>愛は、呆然と可奈センパイの割れ目を見ている</p><p>あ、赤ちゃんできちゃいます</p><p>そう呟く愛に、可奈センパイは</p><p>大丈夫よさっきも言ったけれど赤ちゃんができない薬を飲んでいるからそれに、できちゃってもいいじゃないノブの子供よ産めば良いのよ</p><p>大丈夫だよオレにはたくさん家族がいるからみんなで大切に育てるよ</p><p>オレは、平然とそう言う</p><p>そういうものなのだと愛に思い込ませる</p><p>余裕たっぷりに</p><p>まあ、いいじゃない愛は１年だけの限定契約なんだからあたしは生涯契約だからこれからずっと、ノブに可愛がって貰うわ</p><p>愛の眼の前で、オレたちは熱いキスを交わす</p><p>そうですよね、寧さん</p><p>うんうん、あたしも生涯契約っていうか、来世もその次も、ヨッちゃんがいいっ</p><p>寧も、オレにキスしてくる</p><p>愛ノブのセックス・フレンドにしてもらえたからって、優先的にセックスしてもらえるわけじゃないからねちゃんと順番だからね</p><p>そうだよっヨッちゃんとセックスしたいって子は、いっぱいいるんだから</p><p>まあ、あたしと愛は学校がメインねそれから、この愛の部屋でもしましょたまには、ホテルとか</p><p>あ、このメンバーでどこか泊まりに行こうかあたし、良いスパ・リゾートホテル、知ってるよっ</p><p>あ、それもいいわね温泉入って、美味しい物食べて夜は、ノブとセックス三昧るるんっどうしよう、あたし、また綺麗になつちゃうわっ</p><p>肌つやが良くなって、お色気もムンムン出て来るからねーっ</p><p>寧と可奈センパイは、すっかり良いコンビになっている</p><p>こんなに、この２人が合うとは思わなかった</p><p>寧には可奈センパイみたいな、明るくてカラッとした性格の友達が必要だったんだな</p><p>寧の性格はホントは内気な奈島寧子を隠すために作った、人工のものだけれど</p><p>可奈センパイは、根っから明るい人だから</p><p>オレには、素直で前向きな可奈センパイに引っ張られて、寧も何だか伸びやかに解放させていると感じられた</p><p>普通の高校生というところが、いいんだろうな</p><p>寧は普通の高校生に、なりたくてもなれなかった子だから</p><p>残りの高校生活を、可奈センパイと楽しく過ごしてくれたらいいのにと思う</p><p>ほら、ヨッちゃん愛ちゃんの顔、拭いて上げて</p><p>寧が、持って来たバッグから、また新しいタオルを出して、手渡してくれた</p><p>さすが克子姉だタオルなんかは、大量に準備されている</p><p>うん愛拭いてやるからな</p><p>オレは、黙っている愛の顔と身体に垂れている精液を拭いてやる</p><p>あ、寧さん、あたしにもタオル下さいあ、しまったあたし、テニス部の練習を抜け出して来たのよねこんなに、アソコからノブの精液の匂いをプンプンさせて、大丈夫かしら</p><p>ここの家でシャワー借りればどうせ、ヨッちゃんと愛ちゃんも、身体を洗わないといけないし</p><p>うーん練習サボッているのにお風呂上がりで帰ったら、先輩に怒られそう</p><p>まあまあ、今日は愛ちゃんを柔道部の男の魔の手から救うっていう名目で抜けて来たんでしょ何なら、あたしがテニス部の３年生に話してあげるよ何か適当に、言い訳をでっちあげて元は同じ学年だし、あたしは色々と伝説のあるオンナだからあたしが話したら、３年生は納得してくれると思うよっ</p><p>あー、頼みます寧さん</p><p>ぬふふふっ任せといてっ</p><p>じゃあ、そろそろ下の部屋に戻るか</p><p>リビングへ帰って今度は、愛の母親と決戦だ</p><p>それで、そこが片付いたら取りあえず、風呂だな愛、お前はオレが洗ってやるから</p><p>愛は起き上がり投げ散らかされた、服を身につけようとする</p><p>何やっているんだよ愛</p><p>驚いて、オレを見る愛</p><p>そのまんまだよ下の部屋にはオレと愛は裸で下りる</p><p>愛のお母さんに愛とオレがセックス・フレンドになったことを、ちゃんと報告しないといけないじゃないか</p><p>それが当然なことのように、オレは言い切る</p><p>愛は、大人の女になったんたから、これからは何でもお母さんに頼るんじゃなく全て、自分のことは自分でやります今まで、大切に育ててくれて、ありがとうございましたって自立宣言をしないといけないだろ</p><p>絶句する愛に、オレは笑って</p><p>だから、心配すんなってオレが付いているから</p><p>そうだよ愛ちゃんには、ヨッちゃんが付いているんだからっ</p><p>あたしたちも、愛をサポートするわよあ助けてあげるんじゃなくて、あくまでも愛の自立をサポートするだけだからね</p><p>寧と可奈センパイも、愛に微笑んでくれた</p><p>というわけだからこれから、下の部屋ですることの段取りを決めておくぞ</p><p>オレは愛に命令を下す</p><p>愛は、困惑の表情のままオレの言葉を聞いていた</p><p>まっすぐに、オレの眼を見て</p><p>愛のオレに対する依存は、確実に母親に対しての依存よりも、高まってきている</p><p>はーい、愛の凱旋でーすみんな、拍手っ</p><p>可奈センパイを先頭にオレたちは、１階のリビングに戻った</p><p>わーっと、克子姉やヨミとルナたちが、拍手して出迎えてくれた</p><p>オレと愛は、全裸のまま部屋に入る</p><p>寧は、１人愛の私室に残ってカメラなとの片付けをしている</p><p>あ、愛っ</p><p>愛のお母さんが愛娘の無残な艶姿を見て、声を上げる</p><p>その表情は、すでに憔悴しきっている</p><p>この部屋で、愛の処女喪失の生中継をリアルタイムで視聴させられたのだから</p><p>はーい、ちょっと黙ってて下さいね身体も動かさないしばらく、見ているだけでお願いしますわ</p><p>ヨミが、愛のお母さんに力を使う</p><p>兄さん、お疲れ様愛さんも</p><p>観てたヨなかなか、大変だったネ</p><p>どう初セックスの感想は</p><p>ルナとイーディと克子姉が、口々にそう言う</p><p>普通、女の子の初体験の感想は痛かったかこんなものなんだって思ったかのどっちかっていうのが多いんだけれど愛さんは、どう</p><p>な、中に出された</p><p>ああ、それが一番の感想なんだ</p><p>に、２回も出された</p><p>黙ってろと命じられたお母さんは、静かに泣き出した</p><p>２回で済んだのなら、いい方よあたし、その子にロスト・ヴァージンしてから一晩中犯されて、翌日の朝までに１０回以上中出しされた子を知っているもの</p><p>はぁ雪乃のことか</p><p>いや、マナも処女レイプから、そのまま何度もガツンガツン犯した記憶がある</p><p>わたくしたちも、最初にした時は２回以上、射精していただきましたわよね</p><p>うんヨミお姉様兄さん、一生懸命してくれたから</p><p>幼い巫女姉妹が、オレを見る</p><p>それに愛さんだって、２回でもうお終いってわけでもないし</p><p>ルナの言葉に、ギョッする愛</p><p>だから、兄さん裸のままで下りて来たんでしょ</p><p>ルナ、オレの心を読んでいるのにそういう言い方をするのは、ずるいぞ</p><p>オレの考えを当てられるのは、当然なんだから</p><p>えっとごめんなさい</p><p>まあ、いいよさて愛</p><p>オレは、全裸の愛を前に押し出す</p><p>愛のお母さんに、よく見えるように</p><p>さっき命令したようにお母さんに言え</p><p>ま、ママ</p><p>震える声で母親を見る</p><p>口を封じられている愛の母親も娘の姿を見ていた</p><p>あ、愛は吉田くんにしょ、処女を捧げてお、女になりました</p><p>娘の言葉を母親は、聞いている</p><p>ルナが心をコントロールしているんだろう</p><p>ショッキングな内容でも、何とかパニックには陥らないで済んでいる</p><p>こ、これからはい、一年間吉田くんのセックス・フレンドとしてよ、吉田くんにだけ抱かれますいっぱいセックスのことを教えてもらいます吉田くんに求められたら、いつでもどこでも裸になって身体を開く、淫乱なメス犬になりますそういうことになったのあ、あたし喜代原愛は</p><p>よし、愛の方もパニックにならない</p><p>何度もの再起動と処女喪失レイプのショックで</p><p>これぐらいのことでは、もう心が飛ばなくなったんだろう</p><p>いい傾向だ</p><p>い、今まであ、愛のことを本当に大切に育ててくれてありがとうございます</p><p>愛は、母に告げる</p><p>でも、愛はもう大人だからこれからは、自分のことは自分でできるようになれってよ、吉田くんが、そう言うからめ、命令だからだから、ね、ママ</p><p>眼に涙を溜めながら愛は言う</p><p>愛のことはも、もう心配しないで</p><p>母親は、プルプルと首を振る</p><p>愛を手放すことは、愛のお母さんにとってはアイデンティティの喪失に繋がるから</p><p>でも、そんな不幸な母娘の相互依存関係はいつか破綻する</p><p>そんな歪で偏った関係は今すぐに破壊しないと</p><p>よく言ったぞ愛よくやった、偉いぞ</p><p>オレは背後から、愛の裸身を抱き締める</p><p>頭を、撫でてやる</p><p>ほら、深呼吸して一緒にしようスウッと大きく息を吸って</p><p>オレに腰を抱き締められたまま愛が息を吸う</p><p>よーし、そのままゆっくり吐け</p><p>オレの抱えている愛の腰腹から、息を吐かせる</p><p>はぁぁいやんっ</p><p>後ろからオレに小振りの可愛いおっぱいを揉まれて愛が、ビクッと反応した</p><p>暴れるないいんだろオレと愛はどんな関係だ</p><p>せ、セックスフレンド</p><p>だから、オレはいつでも、どこてでもこうしていいんだ</p><p>弾力のある高校１年生の胸を揉みながら愛の耳に囁く</p><p>愛のお母さんの眼の前でも</p><p>よし、そのままこっちへ来い、愛</p><p>ここの椅子使えば良いわ</p><p>克子姉が、リビングの椅子を運んでくれた</p><p>オレは、そこに浅く、腰掛ける</p><p>ゆっくり、オレの上に腰を下ろして来い</p><p>さあ、ママの眼の前で３回目だ愛、命令だぞ</p><p>ギリギリまで、シャッフルは使わない</p><p>愛は、ためらいながらもオレの命令に従う</p><p>大丈夫ですわ今度はそんなに痛みを感じないようにしますから</p><p>ヨミが愛に言った</p><p>痛みをカットして感じる力を倍にします</p><p>アタシがナビゲートするネ</p><p>ヨミの巫女の力は人の記憶や明瞭な意思に作用する</p><p>一方、イーディや美智の使う気は人の感覚を察知する</p><p>コウイウののチェックはアタシの方が上手いネ</p><p>性感は感覚だからイーディの方が、愛の内面の動きを察知して、導きやすい</p><p>はい、リンクしますイーディお姉様</p><p>ヨミがイーディと手を繋ぐ</p><p>ルナが、ヨミの背中に手を当て力を補う</p><p>イーディ愛はセックス初心者なんだから溺れさせちゃダメだぞ</p><p>判っているネ、Darlingアイみたいな子は、ハマり過ぎると、セックス中毒になるネ</p><p>イーディも判っている</p><p>SEXに対する畏れは、残しておくネ</p><p>ほら、愛命令だ、腰を落とせ</p><p>あ、あ、あうっ</p><p>オレ後ろから腰を掴まれゆっくりと、オレの上にしゃがみ込む、愛</p><p>そうだそのままだ</p><p>ノブあたしが、入り口に合わせてあげる</p><p>可奈センパイが、オレペニスを持って愛の膣口に導く</p><p>またオレの亀頭が、愛の敏感な秘部に接した</p><p>男の性器の熱に、愛は震える</p><p>ほら、お母さんに言え愛がセックスするところを、生で見て下さいって</p><p>ま、ママ愛、セックスセックスしちゃうの生でセックスするところ見ててっ</p><p>よし、腰を下ろせっ</p><p>ずぶぶぶっ</p><p>愛のお母さんが見ている</p><p>娘とオレの結合を</p><p>もっと深くだ完全に、オレに身体を預けろっ</p><p>は、はい吉田くんはいっ</p><p>２度も中出しされた愛の胎内</p><p>オレのペニスをまた根元まで呑み込んでいく</p><p>あああっ、もう入らない入らないですま、ママ見てぇぇ</p><p>オレは、後ろから愛の太ももを掴み大きく、オレの膝の上でM字開脚させる</p><p>オレと愛が繋がっているところを母親に見せつける</p><p>あああっあああっ見てるママが見てるぅぅ</p><p>そうだ、愛がもう大人になったっていうことを、お母さんが見てくれているんだぞ</p><p>オレはそのまま愛を抱え上げたまま、椅子にどっしりと座って、身体を安定させる</p><p>愛今、気持ち良くしてやるからな</p><p>オレは、片手を前に伸ばして愛の愛液を指に付ける</p><p>そして濡れた指で、愛の乳首を擦る</p><p>ああんっい、いやぁぁおっぱい、触らないで</p><p>いいだろ今の愛はオレのものなんだから好きにさせろよ</p><p>愛の性感は、ヨミによって増大されている</p><p>こんな触り方でも、感じるんだ</p><p>愛の膣が、キュンキュン締まる</p><p>自分でも判るだろ心も身体も、オレのモノになっているっていうことが</p><p>深々とペニスを胎内に打ち込まれオレに後ろから抱き締められているんだから</p><p>もう、愛はオレのモノだほら、お母さんが遠く見えるだろ</p><p>愛は呟いた</p><p>もう、ママからは卒業だ</p><p>うんママより愛は吉田くん吉田くんが</p><p>依存の対象が今、代わる</p><p>完全に、愛の心の中で書き換えられる</p><p>愛のお母さんが、必死で眼で訴えているが</p><p>娘さんを恨んではいけませんよお母様</p><p>ずっと愛のお母さんの方を監視していた克子姉が、お母さんの肩に手を置いて言う</p><p>愛さんを、プライドを持たない娘に育ててしまったのはお母様自身なんですから</p><p>プライドのある女の子ならレイプされたことを恥じます自分を犯した相手を憎み、純潔を汚されたことを悔やみ、自死してしまうことさえあります</p><p>でも、お嬢さんは愛さんは、そういう女の子じゃありませんでした</p><p>オレは指を、愛のクリトリスに這わせる</p><p>オレのペニスを入れたままオレの指が、愛のクリトリスを剥き出し擦る</p><p>あああっま、ママああっ</p><p>オレの上で、愛が小さな裸体を震わせる</p><p>何これき、気持ち良い</p><p>母の眼の前で犯されながら、クリトリスを愛撫され愛は悶える</p><p>あなたのお嬢さんは、自分をレイプした男に依存してしまうようなできの悪い娘さんなんですわでも、仕方ありませんよねお母様がそういう子に育ててしまわれたんですから</p><p>常に母親に何でもやってもらった女の子</p><p>何から何まで、母親がお膳立てするから自分の趣味も、夢も、希望も持っていなかった少女</p><p>人に助けて貰うことを、当たり前だと思っていておろおろして、他人の同情を惹く技術だけで生きてきた子</p><p>そして、人に何かしてもらっても相手に感謝することを知らない子</p><p>ただ、可愛いだけの綺麗で美しさを持っているだけの中身の無い子ですからお嬢さんは愛さんは</p><p>克子姉の言葉が愛のお母さんに響く</p><p>だから、お母様ですら捨てられるんですお母様よりも、もっと依存できる相手を見つけたら平気で乗り換えられるそれも、当然ですよね愛さんというお名前なのにお母様は、あの子に人を愛するということを教えて差し上げなかったのですから</p><p>愛は愛を知らない</p><p>いや、他人から母から愛されることは知っているんだ</p><p>自分が誰かを愛することは知らない</p><p>あの子は、自分自身のことさえ愛していないだからですわ人間としてのプライドが無いんですああやって、自分を犯した相手にだって、平気で依存できるんです</p><p>雪乃は自分を犯したオレに対して、ずっと反発していた</p><p>雪乃は、プライドの高い女だから</p><p>でも、愛は</p><p>愛には、人間として女としてのプライドが無い</p><p>ただ、いつでも少しでも楽に生きていたいと願っているだけだ</p><p>願っているだけで自分からは何もしない</p><p>誰かが何をしてくれて、状況が良くなるのを待つだけで</p><p>どんな努力も、現実に対するアプローチも自分からはしないで、待っているだけだ</p><p>プライドの無い人間は中身の無い、スッカラカンな人間ということなのネ</p><p>だからかオレが愛と呼ぶことも、あっさりと受け入れた</p><p>愛さんには、処女だって自分の肉体や心も大切なものじゃなかったんですわ自分を愛していない自分自身が大切じゃなかったんですから</p><p>辻先輩に対する恋慕の情だって誰かが、仲を取り持ってくれたらいいのにという程度のものでしか無かった</p><p>そこに、愛の強い意志は無い</p><p>だから、この人にファースト・キスを奪われても処女を破られても性奴隷のような扱いをされてなお、平然としていられるんです失くしてしまったモノは、もうどうでもいいっていう考えですから</p><p>自分の肉体にすらこだわりが無い</p><p>だから、セックスの感想が中出しされただけなんだ</p><p>破瓜の痛みと、妊娠の恐怖という直接的な恐怖にしか気持ちが残っていない</p><p>判りますわねこれは全て、お母様があなたがこれまで、余りにも愛さんを大切にしてきたからの結果ですわ</p><p>だから、愛さん自身は、自分のことを大切だと考えるようには育たなかったんですだっていつでも、誰かが守ってくれるはずなんですから</p><p>克子姉は続ける</p><p>今の愛さんは、自分をより守ってくれる相手ならより依存できる相手なら、自分をレイプした男に、身も心も委ねてしまう少女なんです</p><p>オレの上で、愛は</p><p>ああ、ママん何か変なのこの人の吉田くんの指が、気持ち良いのああんっ何これ気持ちいいあああっ</p><p>ピストン運動を止めていることで愛の肉体へのダメージは少ない</p><p>だから、母の眼の前で男に陰部を貫かれているという性的興奮に</p><p>クリトリスをイジられる快感が、愛を燃え上がらせている</p><p>２度のレイプ射精と、可奈センパイのセックスを見たことが</p><p>愛にオレとのセックスへの恐怖感を消してしまっている</p><p>こんなオレとでも、気持ち良いのならセックス・フレンドの関係でも、別にいいかと思い始めている</p><p>愛自分で、ゆっくり腰を動かしてみろ擦って、気持ち良いところを探すんだ</p><p>愛が、オレの上で腰を蠢かせる</p><p>あっ、これいいっここゾクっとする</p><p>愛が身悶えする</p><p>ああんっつママ、どうしよう吉田くんとのセックス気持ちいいよおっ</p><p>父の病院の付き添いに行って、風邪をひきました</p><p>ウイルスを貰ってきたかも</p><p>流行しているみたいですね</p><p>私も、今日は早く寝ることにします</p><p>816．セックス・キングダム　／　秘密</p><p>あっ、あっ、あっいいっ</p><p>オレの上で、腰を動かす愛</p><p>母に見られながらのセックスで、興奮している</p><p>な、何で何でこんなに気持ちいいのああんっ</p><p>いくらヨミによって痛みを感じる感覚が抑えられているからといって、処女喪失したばかりの少女が、こんなに感じるはずはない</p><p>愛は、流されているだけだ</p><p>ロスト・ヴァージンの時は、とても痛いという先入観があったから実際よりも、痛がっていた</p><p>愛自身の肉体は、オレの勃起ペニスをすんなりと受け入れていたのに</p><p>今度は、すでに２回オレに膣内射精された実績と、可奈センパイがオレとのセックスで激しくイク様子を見てきているから</p><p>セックスは気持ち良いという思いに囚われている</p><p>ママ、ママぁッああんっ</p><p>オレにここまで犯されてしまった以上、もう母親の庇護下にはいられないという思い</p><p>母親への依存を捨て、オレに依存相手を鞍替えするという背徳感が、さらに愛の性感に火を付けている</p><p>つまりセックスに溺れることで、現実逃避しようとしている</p><p>うん、ここまでにした方がいいな</p><p>愛オレのチンコを抜け</p><p>オレは愛に、囁いた</p><p>愛はまだ覚えたてだから、まだまだだなそんなんじゃ、オレを気持ち良くさせることはできないぞ</p><p>ここで愛を突き放さないといけない</p><p>オレが愛とのセックスに満足していると思い込んだら愛は、増長する</p><p>いいから、抜け命令だぞ</p><p>ほら、お母さんに見せるんだ</p><p>愛は、母親を見る</p><p>ま、ママ愛の中から吉田くんのオチンチンを抜くね</p><p>ぬぬぬぬ</p><p>ぬぽんっ</p><p>狭すぎる膣から、オレの勃起が引き出される</p><p>そのまま、そこに座っていろ</p><p>オレは全裸のままの愛をリビングの床にぺたんと座り込ませた</p><p>ここで愛に危機感を感じさせるためには</p><p>誰を抱けばいい</p><p>このまま人形のようにオレに抱かれ続けば、自分の立場は安泰だと思い込まれては困る</p><p>自分から積極的にならないと、愛の居場所はなくなると感じさせないと</p><p>やっぱり、可奈センパイ以外の子だよな</p><p>ルナを抱いてあげて下さい</p><p>えっ、ヨミお姉様</p><p>びっくりして、ルナが姉に振り向く</p><p>わ、悪いよいけないよアニエスちゃんのいないところで、兄さんとするのは</p><p>だからこそよ</p><p>ヨミは改めて、オレを見る</p><p>お屋敷でのルナは、いつもアニエスちゃんと一緒に先生にご奉仕していますわアニエスちゃんは、ルナのセックスの先生ということになっていますから</p><p>アニエスは、初めてできた同い年の友達のルナのことが大好きだ</p><p>ルナに勉強を教えてもらう代わりに、自分はルナにセックスを教えてあげるんだと張りきっている</p><p>でも、だからこそルナは、アニエスちゃんと一緒ですと、全力で楽しめないんです</p><p>えどういうことだ</p><p>ルナは克子お姉様たちのセックスの記憶を、もう全て読み取っていますから</p><p>ルナの巫女の力は心を読む力の方が強い</p><p>克子姉や渚の娼婦のテクニックも、すでに記憶から学び取っているのか</p><p>ですが、アニエスちゃんの前ではアニエスちゃんが教えてくれること以上はできませんから</p><p>ルナが、アニエスがまだ知らないテクニックを使い出したらセックスの先生としてのメンツが立たなくなる</p><p>だからルナは、アニエスを気遣ってアニエスに教わった以上のことはしない</p><p>いいんだよ、ボクは</p><p>ルナは、そう呟いた</p><p>今はアニエスちゃんと仲良くすることが大切なんだから</p><p>でも、思いっきりしてみたいのでしょ時には</p><p>心をリンクしているから姉には妹の本音が見える</p><p>よし、ルナ来いよお前のしたいようにしろ</p><p>アニエスには、黙ってればいいさここに居るみんなも、内緒にしておいてくれるよ</p><p>そんな悪いよ兄さん</p><p>不安げなルナにもオレは言う</p><p>セックスっていうのはさちょっと罪悪感があった方が楽しいんだ悪いことをしているっていう感覚が</p><p>そうネイケナイことしてるっていうのがいいノネ</p><p>オレがしたいんだよほら、来い早く射精したいんだからルナの中に</p><p>ルナが、オレの方へやって来る</p><p>思いっきりやれよ愛に見せてやるんだ</p><p>ルナは、みんなの前でスカートをストンと足下に落とし</p><p>それから、自分でパンティを脱ぎ下ろす</p><p>オレに手渡されたパンティは、濡れていた</p><p>ルナも内心では、すっかり興奮しているんだな</p><p>愛さん</p><p>ルナが、すぐ脇の床にいる愛を見下ろす</p><p>ルナの無毛の割れ目が、愛の眼前に</p><p>もちろん、そこはすでに潤っている</p><p>ボクは、弓槻ルナ１２歳兄さんのセックス奴隷です</p><p>端正な顔の幼い美少女が、愛に自己紹介する</p><p>あなたには、まだ判らないんだろうけれど少なくても、ボクぐらいできないと、兄さんの相手をしていくのは無理だよ</p><p>４つ年上の少女に、プレッシャーを掛ける</p><p>兄さんは動かないでねボクがするから</p><p>そして、ルナは正面から椅子に座ったオレの上に跨がって来る</p><p>下半身だけ裸というのが、また何ともいやらしい</p><p>見てて入るよ</p><p>愛の眼の前で１２歳の膣口に、オレのペニスの先が差し込まれる</p><p>くうううっ</p><p>ルナはゆっくりと、オレの勃起を自分の中に埋没させていく</p><p>腰をくねらせて文字通り、ネジ込む感じで</p><p>１２歳の少女のセックスに、愛は驚愕していた</p><p>兄さん大好き</p><p>根元まで押し入れると、ルナはオレにキスを求めた</p><p>対面座位のまま何度もキスを交わす</p><p>舌を絡め合う</p><p>ルナの中は熱いな</p><p>１２歳の少女の胎内は、１６歳の愛よりも体温が高いように感じた</p><p>キツくしまる感じは、そう違いはないけれど</p><p>うん兄さんのことを考えるとねお腹の奥が、熱くなるんだそれで欲しくなるの</p><p>お腹の奥の一番、ポッポしているところを兄さんの熱いモノで、突いて欲しいのそれから、ピュッピュッてあの温かいのを浴びせて欲しい</p><p>あんもうガマンできないよボクの好きにさせて</p><p>ああ、ルナ</p><p>くうんっ</p><p>ルナは、膣にキュキュッと力を入れる</p><p>お尻の穴もキュツと締まったことだろう</p><p>オレのペニスをしっかりと咥え込み腰を蠢かす</p><p>あっ、あっ、ああーっ気持ちいいよ兄さん</p><p>それから、ズンズンとペニスの出し入れをする</p><p>ううっ、凄いな気持ちいいぞ、ルナ本当に克子姉としているみたいだ</p><p>克子姉のテクニックを駆使して</p><p>そうねあたしのやり方よねそれでも、違うでしょ、あなたあたしとルナちゃんでは身体が</p><p>克子姉が、ニコニコ微笑んでいる</p><p>ああ違うルナはルナだ</p><p>２１歳の豊満な肉体を持つ、元・娼婦の克子姉と</p><p>１２歳、成長途中の巫女美少女妹では</p><p>同じテクニックでも、抱き心地が全く違う</p><p>だから、ルナちゃんあたしのテクニックを使うのはいいけれど自分なりにアレンジするのよそうしないと、自分のものにはならないわ</p><p>すかさず、ルナが腰の動きを変える</p><p>ルナは頭が良い</p><p>克子姉の出したヒントに、すぐに対応する</p><p>あっ、あっ、あっああーっ</p><p>小さな肉体が、オレにしがみついてぐちゅぐちゅと、愛液の滴を飛ばしながら、オレのペニスを受け入れている</p><p>ああんっずっと、こうしてみたかったのっ自分の身体でこういうのも試してみたかったしてみたかったの兄さん</p><p>ああ、アニエスと一緒のセックスでは欲求不満になっていたんだな</p><p>ごめんな気が付かなくて</p><p>オレはルナに詫びる</p><p>いいのっこうやってできているからっあんっああーっ、気持ち良い気持ちいいよ、兄さんっ</p><p>オレも気持ちいいぞ</p><p>オレは、ルナの上半身に服の下に手を差し込む</p><p>裾を捲り上げ、子供用ブラを押し上げ</p><p>ルナの可愛いおっぱいを露出させる</p><p>まだ固い胸を揉み手の平で、乳首のコリコリ感を楽しむ</p><p>うん、楽しんでっルナの身体全部、兄さんのだからねっ</p><p>ルナは、廻すように腰を振る</p><p>押し付けるように、挟み込むようにオレのペニスを、自分の膣壁のあちこちに擦り付ける</p><p>漏れちゃいそうになったらいつでも漏らしちゃっていいよルナはもう、お兄ちゃんの赤ちゃんを産む準備はできているから</p><p>熱い瞳で、熱い息をハァハァ吐きながらルナがオレに言う</p><p>ここんなに、小さな子なのに</p><p>間近でオレとルナのセックスを見せつけられ、愛が呟く</p><p>あっ小さくないよボクはもう、兄さんを受け止められるんだものあんっセックスできるようになったらもう大人だよあんんっ大人なんだから</p><p>リズミカルに、ルナが腰を振っていく</p><p>ホント、あたしより全然手慣れてるのね凄ーい</p><p>可奈センパイも、びっくりしていた</p><p>あたしも早く、あれくらいできるようにならないとノブに捨てられちゃうわよね勉強させてもらうわよ</p><p>ルナと自分が、ほとんど同時期に処女喪失したことは知らないんだよな</p><p>むしろ、ルナの方が可奈センパイよりも遅い</p><p>そうねロスト・ヴァージンからしばらくは、新鮮さがあるから多少、下手でもノブに楽しんでもらえるでしょうけれどそこから先は、やっぱり上手くならないと、つまらないわよね</p><p>そうよ女の子だってただマグロみたいに寝そべっているだけじゃ、面白くないわよどんどん、気持ち良くなる方法を覚えて実践していかないとね</p><p>克子姉が、可奈センパイに言う</p><p>そういうことみたいよ愛あなたもノブにしてもらうだけじゃ、ダメなのよ何たって、ノブの周りの子はみんな、可愛い子ばかりなんだから</p><p>可愛いのは当然ですそこから先の、献身と努力が大切なんですわ</p><p>ヨミが、そう言う</p><p>だってさあたしも愛も、もっと頑張らないといけないわよねノブの女にしてもらった以上は</p><p>愛は、呆然としたままだ</p><p>愛のお母さんに至っては、愕然としている</p><p>自分の娘が犯されただけでなくルナような小さな子までが、自ら進んでオレとセックスしている光景を見て</p><p>あっあっああーっあんっ、あんっ、あんっ</p><p>ルナは子犬のように舌を出し、はぁはぁと息を吐く</p><p>眼はとろんと蕩けている</p><p>全身の肌が火照っていた</p><p>ルナオレ、もうすぐだからな</p><p>ああんっ待って兄さんルナも、もうすぐだからっ</p><p>ルナは、腰の動きを加速させる</p><p>あっあっあっ、あーっっあっあっあっ、あーっ</p><p>浅く浅く浅く深く浅く浅く浅く深く</p><p>あうっ、あぅぅっああーっ</p><p>腰を捻って膣の中のペニスを捻るように</p><p>奥をゴリゴリしてぇぇっ</p><p>子宮口のぷにぷにしたところに、固い亀頭をグリグリ押し付ける</p><p>ああっ、ああっ兄さん、ルナもイキそうっ</p><p>ああ、イケよルナぁっ</p><p>中で出してねっお願いだから、兄さんルナの中に、ピュッピュしてぇぇっ</p><p>あーん、兄さん、好き好き見てて、ルナのことだけ今だけは、ルナのことだけ</p><p>ああ、ルナのセックスしながら</p><p>オレの手中の一部が、愛にも向けられていることが悲しいのか</p><p>判ったルナ</p><p>オレは、愛への関心を立ちきり</p><p>ルナにだけ、全身全霊を集中させる</p><p>ああーんっ嬉しい嬉しいよ、兄さんっ</p><p>愛は潤んだ眼で、オレに微笑む</p><p>あっ、ああーっ、あうんっああーっ</p><p>ルナの性感が、一気に高まる</p><p>イクよ、ルナ、イッちゃうよに、兄さん</p><p>ああ、ルナ見ているぞ、ルナ</p><p>そして１２歳の少女は</p><p>ああっ、あああーっあんっい、イクぅぅッッ</p><p>オレの身体にギュッとしがみついて</p><p>オレのペニスをキュウウッと絞りあげるッッ</p><p>お、オレもで、出るぅぅっ</p><p>あああ、イクイクイク、イッてるぅぅッッッ</p><p>オレの亀頭から、灼熱液が噴き上がるッ</p><p>膣奥に浴びせられた精液の熱さに、ルナは肉体を痙攣させる</p><p>あううっ、はううっあああーっに、兄さぁぁん</p><p>る、ルナぁぁ</p><p>オレたちはお互いの顔を瞳を見つめ合いながら</p><p>エクスタシーの海に溺れていった</p><p>に、兄さん大好き</p><p>オレの腕の中で弛緩しているルナが、チュッとオレの唇にキスをする</p><p>やっぱり、時々、したいですはぁ、はぁ、はあアニエスちゃんの見ていないところではぁ、はぁイケナイことしたい</p><p>うんまたしようなルナ</p><p>オレは、ルナにそう約束した</p><p>ルナを抱き締め、髪と背中を撫でてやる</p><p>あーん、幸せボク、セックスも好きだけれど終わった後に、こうして兄さんに優しくしてもらうのも好き</p><p>こうやって抱き締めるとルナは本当に小さいな</p><p>こんな小柄な、幼い子なのにオレは、セックスしちゃってて本当にいいんだろうか</p><p>今更、そんなこと考えないでよ</p><p>いいんだよボクの身体は、もう兄さんとセックスできる身体なんだからできるからしているんだししたら気持ち良いだから、いいんだよ兄さんだから、いいんだよボクのご主人様なんだから</p><p>またオレに、キスをねだる</p><p>今度は、舌も</p><p>うわー、何今はルナちゃんが、チュッチュしてもらっているの</p><p>ようやく２階の片付けが終わったらしく、寧がバッグを抱えて下りて来た</p><p>ちょうどよかったヤッちゃんタオルをー、まだある</p><p>うーんと綺麗なのは、ここには、もう１枚だけ</p><p>寧は、バッグから清潔なタオルを取り出してくれた</p><p>車の中には、まだあるわよ</p><p>いや、これ以上はここの家のタオルを借りようよ</p><p>こうなったら、オレもルナも可奈センパイも愛もシャワーを浴びないといけないし</p><p>バスタオルは、この家のを使わせてもらった方が良いと思った</p><p>ついでにちょっと喉が渇いちゃった愛ちゃん、何か冷たい飲み物とかある</p><p>寧が、愛に尋ねる</p><p>もう、こうなったらさタヒボベビータでも飲むよ、あたしは</p><p>寧さん、タヒボベビータって何ですか</p><p>すかさず、可奈センパイが尋ねる</p><p>ええっと名古屋の人なら、すぐに思い出すよっ</p><p>あたし、名古屋の人じゃありませんし</p><p>ガキ水とかペプシしそ味とか維力とかと同じジャンルの飲料だよーっ</p><p>そんなの判らないですよ</p><p>そういえば昔北新宿の変な自動販売機で、缶に動物のサイの絵が描いてあるサイダーを飲んだことがあるっあれは、味はただの普通のサイダーだったけどサイ味だったら、面白かったのにさ</p><p>動物のサイ味って、どんな味なんだよ</p><p>とにかく何か冷たいものが飲みたいよっ</p><p>愛、ヤッちゃんと一緒に台所へ行って、何か持って来てくれ全員の分だ</p><p>ここいらで、一旦ブレイクを取るべきなんだろうな</p><p>ほら、早く命令だぞ</p><p>よろよろと、愛は立ち上がるが</p><p>ようやく自分が裸身のままであることを思い出して</p><p>胸と股間を手で隠す</p><p>隠すなもう、愛はオレたちに全身を恥ずかしいところまで、全部見られたんだからそのまま裸で行けさあ</p><p>愛が行こうとすると</p><p>ちょっと待って、愛さん</p><p>ルナが、愛に声を掛ける</p><p>これだけは見てもらわないと</p><p>ルナは、ニコッと笑って</p><p>愛の眼の前で、オレのペニスを膣から引き抜く</p><p>ほら、ルナも愛さんと同じだよ</p><p>ポタリポタリと、ルナの割れ目からリビングの床にオレの精液が、垂れ落ちる</p><p>そうそうあたしたち、全員そうだからねっみんな、ヨッちゃんの精液を、子宮に貰っているんだから</p><p>そうよ愛だけじゃないし、愛とあたしだけでもないホントに、ここにいる綺麗な子は、みんなそうなんだから</p><p>何なら、次はヨミが先生としているところを見せてあげますわっ</p><p>寧、可奈センパイ、ヨミと</p><p>３人で、愛に言う</p><p>アタシもそうよダカラ、愛も仲間ネ</p><p>な、仲間</p><p>キョトンとしている愛</p><p>そうそう、仲間だから早く、飲み物がどこにあるか教えてちょうだい</p><p>寧が裸の愛を抱き締めて奥の台所へ連れて行く</p><p>２人の姿が消えるのを確認して</p><p>さてそろそろ核心に入りましょうか</p><p>克子姉が、愛のお母さんに振り向く</p><p>ヨミによって肉体を支配され、喋れなくなっている愛のお母さん</p><p>ルナちゃんあなたは、もうしっているわよねこの方の心と記憶を読んでいるんだから</p><p>ルナは、答える</p><p>ヨミも知っていますわ</p><p>ルナと心がリンクしているのだからヨミにも伝わっている</p><p>克子さん何の話なんです</p><p>どうして、この人が愛さんを溺愛しまくっていたかっていうことよこの人たちの親娘関係の全ての基点のことよ</p><p>ギョッとする愛のお母さん</p><p>あたしはお嬢様と事前調査をしたから香月セキュリティ・サービスの調査員まで、使ってねだから判っているのよ</p><p>愛とお母さんには秘密がある</p><p>どういうことなんだ教えてよ克子姉</p><p>オレの問いに、克子姉は</p><p>愛さんはこの人の旦那さんの娘ではないのよ</p><p>この人は愛さんのお父さんと結婚する前に、妊娠していたそして、そのことを隠したまま結婚して愛さんを産んだのよ</p><p>あかんです</p><p>久々に、キッツイ風邪でブッ倒れています</p><p>あんまり頭が廻りません</p><p>はふー</p><p>817．セックス・キングダム　／　風呂場にて</p><p>ヨミの力で喋ることのできない愛の母親が、必死で何かを訴えようとしている</p><p>誤魔化そうとしてもムダだよボクは、あなたの記憶を読んでいるから</p><p>ルナが、愛の母親に言う</p><p>愛さんの本当のお父さんはこの人の学生時代の家庭教師だった人だよ</p><p>この人は、その家庭教師の人が好きだったけれどお父さんの命令で、今の旦那さんと見合い結婚するしかなかっただから、愛さんをその家庭教師の人の子供だけでも、身籠もることにしたんだ</p><p>驚く、可奈センパイ</p><p>もしかして今の旦那さんは、そのことに気付いている</p><p>可奈センパイは、リビングの壁の山岳写真を見る</p><p>真実はそうなんでしょうね元々、学生時代から山登りが趣味だったのは確かだけれど旦那さんが、この家に居着かない理由はそれしか考えられないわ</p><p>見合いで結婚して奥さんとのセックスは、数回しかしていないんでしょうそれで、愛さんが生まれてそれからは、ずっとセックスレスで成長していく娘が、自分に似ていないことに気付いたら何が真実なのか、気付いてしまったんだと思うわ</p><p>でも、判ってしまったら離婚するとか、そういうことにはならないんですか</p><p>そういうのは、ケース・バイ・ケースよこの人の旦那さんの場合は会社の上の人のお嬢さんと結婚したわけだし自分に非の無い離婚だとしても、離婚してしまえば、社内での評価が下がるわ</p><p>どうしてです旦那さんは知らなかっただけなんですよね</p><p>人の不幸は蜜の味って言うでしょ他人の娘を託卵されて、養育させられているなんてバレたら、物笑いの種よ世間の人からはねどれだけ仕事のできる人だとしてもね世の中って、そういうものよ特に男の人たちの世界は、メンツというものが大切だから</p><p>だから、気が付いていないフリをしている</p><p>家に帰るのが嫌だから休みごとに、山登りに出掛けるし</p><p>単身赴任も、喜んで受け入れた</p><p>まあ、旦那さんお仕事の方は、楽しくバリバリやっていみたいだしいいんじゃないの自分の本当の子供が欲しいっていう気持ちも無いみたいだしこのまま、ずっと付かず離れず家族ごっこを続ける覚悟を決めているみたいだし</p><p>むしろ、それで切羽詰まっちゃったのはこのお母さんの方よ旦那さんが、さっさと腹を括ってしまったから罪悪感にさいなまれているわけ</p><p>愛のお母さんはブルブルと震えている</p><p>本当のお父さんの元・家庭教師は、ブルッちゃって逃げ出して行方不明だし今更、真実を自分の両親に話すわけにもいかないし旦那さんとは、上手に会話することもできなくなっているだからこの人の心は、全て、愛さんに集中してしまったのよ自分の生んだ娘であり好きだった人の面影がある愛さんにね</p><p>それで愛を溺愛しちゃっているのね</p><p>ということは、結局この人が全て悪いんじゃないですか</p><p>ヨミが、ムッとして愛の母親を見る</p><p>この人が原因でこんな歪んだ家族になっちゃっているんじゃないですか</p><p>愛の母親は、ギッとヨミを睨む</p><p>まるであたしは何も悪くないと言うような眼で</p><p>ヨミ、責めてもダメなんだよこういう人は</p><p>こういうタイプの人は何が起きても、絶対に自分のせいだとは思わないから</p><p>オレの母親と同じだ</p><p>いつも、何でも悪いことは、他人のせいにする</p><p>自分は悪くないと、必死で思い込む</p><p>責任は取らない</p><p>ただ、ひたすら運命に身を任せて、ぷかぷかと世間の荒波の上を漂うだけで</p><p>自分からは、何もしない</p><p>状況を好転させようと、努力したりは絶対にしない</p><p>愛とは、引き離すしかないみたいだな</p><p>ええこのままだと、お母さんが愛さんを抱きかかえたまま2人とも沈没しちゃうわね</p><p>それもお互いにお互いの首を絞め合うような形で</p><p>すでに、愛との関係にズレが生じ始めているもんな</p><p>愛が、母親の完全支配から脱しようとしていることに気付いたら</p><p>この母親は、愛を殺すかもしれない</p><p>この人の世界には、愛しかいないのだから</p><p>まいったなどうしたらいいんだろう</p><p>オレは、頭を抱える</p><p>このまま、この家に愛とお母さんを２人だけにしておくのは危険だろ</p><p>今の愛は母親よりも、オレに依存しつつある</p><p>母親の眼の前で、オレとセックスして見せたんだから</p><p>しかし、それは母親にとっては、娘が自分を裏切ったという行為にしか見えない</p><p>このまま、オレたちがここに愛を残して立ち去れば</p><p>母親は間違いなく、愛を責める</p><p>愛を監禁して、二度と家の外に出さなくするかもしれない</p><p>それぐらい、この母親は愛に執着している</p><p>かといって、愛さんをあたしたちが連れて行けばこの人、絶望して、自殺とかするかもしれないわよ</p><p>なら２人とも、連れて行けばいいノネ</p><p>アイはママに頼らない生活の仕方をママはアイにしがみつかない生活のあり方をそれぞれ、アタシたちの屋敷の中で学ぶしかないネ</p><p>こうやって、この家の中を見る限りこの人は、ハウス・キーピングは完璧ネ少し、潔癖症のトコロはあるケレド悪くないヨダメなお母さんではナイのネ</p><p>確かに、このリビングも他の部屋も愛の私室だって、完全に整理整頓されていた</p><p>埃一つない、清潔な家だ</p><p>この人の最大の問題はネ能力があるのに、使う場所がナイっていうコトネダカラ、娘のアイだけに集中しているノネ</p><p>娘以外にこの人が一生懸命やれることを、見つけてあげればいいのか</p><p>そういうことヨ、Darling</p><p>そうねこの親子の場合それぞれ自立するにしても、少し時間が掛かりそうだものね即座に引き離すのは無理なら、お屋敷でそうね、１週間ぐらいかけて、ゆっくりと関係を変化させていくべきかもね</p><p>はーい、冷たいカルピスだよーん</p><p>と寧と愛が、氷が入って白く濁っているグラスを運んで来た</p><p>奥へ廻して、はいはいはーい</p><p>それぞれに、グラスを配っていく</p><p>今後の方向性は、大体決まったっ</p><p>まあ、大体はこれから、お嬢様に相談しないといけないけれど</p><p>愛にしても、お母さんにしてもお屋敷に受け入れるのなら、ミナホ姉さんの許可が要る</p><p>黒森家の当主は、ミナホ姉さんなんだから</p><p>うんうんそれなら、とにかく乾杯しようよっ</p><p>はい、お母さんもグラスをどうぞ</p><p>可奈センパイが、愛の母親にもグラスを持たせる</p><p>愛もほら、グラスを持て乾杯だからな</p><p>オレは、愛にもグラスを持たせた</p><p>じゃあ、ヨッちゃん乾杯の音頭をお願い致します</p><p>え、オレか</p><p>みんなの視線が、オレに集まる</p><p>えっとそれじゃあまあ、何が何だかよく判らないけれど乾杯</p><p>カンパーイ</p><p>ほらほら、お母さんも飲んで飲んで</p><p>愛ちゃんも、喉渇いてるでしょほらっ</p><p>オレたちは、全員でカルピスを飲む</p><p>はあ、冷たくて、甘くて美味い</p><p>よし、じゃあルナから洗ってやるよ</p><p>それからオレは</p><p>愛と可奈センパイとルナオレとセックスした３人を連れて、風呂場へ向かった</p><p>さすがに風呂を沸かしたり、浸かっている時間は無いからシャワーで流すだけだ</p><p>ルナが恥ずかしそうに、やって来る</p><p>オレは、ルナの股間とお尻を綺麗に洗い流してやる</p><p>はぁぁ、気持ち良いよ兄さん</p><p>オレに手で股間を擦られて、ルナが言う</p><p>しかしさ、凄いわねノブも克子さんも</p><p>発想が柔軟ていうか、決断が早いっていうか愛と愛のお母さん、２人とも連れてっちゃうなんて、なかなか思い付いても決断できないわよ</p><p>そうかなだって、他に良い選択肢が無いんだからそうするしかないよ</p><p>オレは、ルナの割れ目を開いて中も洗ってやる</p><p>きゅうんっ</p><p>感じて身体を震わせるルナ</p><p>でもさ愛のことはともかく愛のお母さんのことは、メンドウだとか思わないのなかなか大変よ性格が歪みまくっちゃっているんだからさ</p><p>それはそうだけれどここまで、首を突っ込んでしまった以上はオレにも責任があるから</p><p>うん愛を幸せにする責任このまんま、愛は助けても、愛のお母さんのことは見捨てたりなんかしたら愛が幸せになれないじゃないか</p><p>愛は、黙ってオレの言葉を聞いている</p><p>それはまあ、そうなんだろうけれど</p><p>可奈センパイも、愛を見る</p><p>オレはさ愛のことを、放っておくこともできたんだだけどオレは愛の人生に介入する覚悟をしただから、抱いたし、犯したし本当に、これから１年間は愛の面倒をオレが見るよそれなら愛のお母さんのことまで、ケアするのは当然だよ</p><p>ホントマジメだよねえ、ノブはまあ、だからこそ信頼できるんだけれど</p><p>可奈センパイは、ニコッと笑う</p><p>愛、心配しなくていいわよノブは当たりだからちゃんと、あたしたちのことを考えて幸せにしてくれるからね</p><p>愛は困惑した表情のままだった</p><p>ボクたちもそうですから</p><p>ルナが、口を開いた</p><p>ボクやヨミお姉様は不思議な力を持っています</p><p>可奈センパイが、優しく答える</p><p>普通の人なら、ボクたちの力を進んで悪用しようとするか逆に面倒に思って、ボクたちと関わらないようにするか、２つに１つなんだと思います</p><p>でも、兄さんは面倒がらずにそれも力抜きにボクたちを受け入れてくれました</p><p>だから兄さんが、ボクみたいな小さい子とセックスすることに可奈さんは、少し違和感を持っていると思いますけれどでも、これは必要なことなんですボクたちは、兄さんの奴隷でないといけないんですそうでないと、ボクたちの力を悪いことに使おうと追って来る人がいるから</p><p>ああ、色々と事情があるのね</p><p>可奈センパイが、答える</p><p>はい兄さんはそういう問題も含めて、ボクたちを受け入れてくれているんですだから</p><p>大丈夫よあたしは別にノブが、あなたとエッチすることには何も思っていないもの</p><p>そうじゃなかったんだな</p><p>ルナが、この場でこんな話をしたのは可奈センパイの心を読んだからだ</p><p>可奈センパイは、やはり１２歳の少女とオレがセックスしていることについては心の中で反発があったんだろう</p><p>だから、ルナは釈明することにしたんだ</p><p>兄さんはどれだけ、大きな問題を抱えている女の子でも面倒臭がらずに、受け入れて下さるんですボクたちだけでなくみすずお姉様や瑠璃子お姉様だって</p><p>なるほどそうね香月家のお嬢様だっていいえ、お嬢様だからこそ、色々とストレスを抱えているんでしょうね</p><p>可奈センパイは頷く</p><p>はいあのお姉様たちも兄さんでないと、ダメなんです</p><p>ボクやヨミお姉様それから、ボクたちの一番上の月子お姉様も</p><p>寧さんや克子さんもでしょ</p><p>可奈センパイは、ククっと微笑む</p><p>判るわ香月家のお嬢様たちが、お嬢様過ぎちゃって普通の男の子じゃダメなように寧さんたちも綺麗すぎるから、ノブじゃないとダメなのよね</p><p>ふんふんと、頷く</p><p>なーるほどイーディさんも、そうか規格外の子は、みんなノブじゃないとダメかもしれないわよね</p><p>オレは黙って、ルナの身体を洗い続ける</p><p>そんな風に、年下の子の身体を一生懸命洗える男の子なんてなかなかいないものね</p><p>やがてルナの身体を洗い終わる</p><p>はい、次は可奈センパイだよ</p><p>はいはいはーい、洗ってノブ</p><p>オレは、全裸になった可奈センパイの身体にシャワーの湯をかけていく</p><p>ああ、水を弾く肌っていうのは、こういうのを言うんだな</p><p>うふふ気持ち良いシャワーもノブの手も男の子に洗ってもらうって、いいものねっ</p><p>うちに来れば毎日、兄さんに洗ってもらえますよ</p><p>それは、ちょっと羨ましいな</p><p>可奈さんも住みませんかまだ、お部屋はいっぱいありますよ</p><p>あなたのお誘いは嬉しいけれどうーんでも、あたしはあそこに住む勇気は、ちょっと無いわね</p><p>可奈センパイは、笑顔でそう答える</p><p>あたしはさたまにでいいのよ毎日だと慣れちゃって、楽しくならないわよいつまでも、ノブとのエッチは新鮮な感じをキープしてたいし</p><p>のん気でいたいのよあたしはあのお屋敷の中に住むとどうしてもシリアスにならざるを得ないでしょ</p><p>そうですねボクたち、色々抱えていますから</p><p>ノブにとってもさあたしとは、ベタベタしない付き合いの方がいいと思うのよだから、あたしは外だけの女その方が良いわよ</p><p>ボクはもう兄さんといつも一緒なのが、普通になってきていますお風呂もベッドもセックスも</p><p>ルナは、恥ずかしそうにそう言う</p><p>でも、それがとっても、幸せなんです</p><p>いいんじゃないの、人それぞれなんだからあたしにはあたしの、あなたにはあなたの幸せの形があるわノブを愛するにしてもさ</p><p>可奈センパイは、ニヤッと笑った</p><p>さて愛はどうなるのかしらねちょっと、楽しみるんっ</p><p>愛は、無言のまま脱衣所の壁に全裸で立っている</p><p>よし可奈センパイも終わりですほら、最後は愛だぞ</p><p>ええ、交代よこっちへいらっしゃい、愛</p><p>可奈センパイが、脱衣所へ行きタオルで身体を拭っている</p><p>オレは代わりに入ってきた愛を洗う</p><p>股間に湯を当てると、愛はビクッと震えた</p><p>大丈夫か痛むのか</p><p>答えろ命令だ愛</p><p>少しだけ</p><p>小さな声で、愛は答えた</p><p>大丈夫よすぐに痛くなくなるわあたしも、そうだったし</p><p>兄さん、この後愛さんは、池田先生に診ていただくんだよね</p><p>ああ、克子姉が連れてってくれるはずだよ</p><p>処女破瓜後の検診は、オレたちの決まりになっている</p><p>じゃあ、問題無いです妊娠しないお薬も、池田先生がくれますから、ちゃんと飲んで下さいね</p><p>ルナが、愛に笑顔でそう言った</p><p>うんまだ少し心が飛んだままだな</p><p>オレは、いきなり愛を抱き締めるとキスをする</p><p>可愛いおっぱいを、荒々しく揉んだ</p><p>慌てて、オレから逃れようとする愛</p><p>逃げるな</p><p>オレは許さない</p><p>愛はもう、オレのものなんだこれからの１年間はほら、ここにそっきまでオレのチンコが入ってたんだぞ愛の赤ちゃんを作る部屋には、今、オレの精液がたっぷり入っているんだからな</p><p>オレは、愛の柔らかな下腹部を撫でる</p><p>うううっううううっ</p><p>静かに愛は泣き始める</p><p>ぽろぽろと、涙を零しながら</p><p>あら、何で泣くのよあたしと同じよ愛</p><p>可奈センパイが、自分の下腹部に手を当てる</p><p>あたしにも入っているわ</p><p>ボクもここに兄さんのいっぱいです</p><p>ルナも、お腹を擦る</p><p>でも、でもあたしうううっ、うううっ</p><p>泣いている愛をオレは抱き締め</p><p>何度もキスする</p><p>涙の粒を、舌で舐め取る</p><p>胸をまさぐり</p><p>うううっううううーっ</p><p>愛の涙は止まらない</p><p>ノブまた、あのシャッフルってのをするべきなんじゃないの</p><p>いいえ、可奈センパイ今は、泣きたいだけ泣かしてやるべきです</p><p>うんすぐに泣き止むしすぐに気付きますよ愛さんも</p><p>ルナが、言った</p><p>兄さんなしでは、もう生きていけないってことに</p><p>兄さん、シャワーを貸して下さい愛さんが泣いている間に、兄さんの身体を洗いますから</p><p>ああ、それならあたしも手伝うわ</p><p>オレはシャワーのヘッドを、ルナに手渡す</p><p>そして、泣きじゃくる愛を両腕で抱き締めた</p><p>はーい、洗いまーす</p><p>ルナがオレの身体にお湯をかけ</p><p>可奈センパイが、手の平で擦ってくれた</p><p>ううううっ、うううっ、うわわわわぁぁ</p><p>オレは泣いている愛を、しっかりと抱き締める</p><p>ほらほら、大丈夫だ大丈夫だからな</p><p>オレのお尻と股間にも、湯が当たる</p><p>ここも洗うわよ、ノブ</p><p>可奈センパイの長い指がオレの陰部をまさぐる</p><p>あ、ボクも</p><p>ちょっと２人ともそんなことをしたら</p><p>美少女２人の手でオレのペニスは</p><p>どうなっちゃうの、ノブ</p><p>ニヤッと、可奈センパイは微笑む</p><p>いいんだよ、兄さん大きくなっちゃっても</p><p>ルナも笑う</p><p>何度でもセックスするし</p><p>お口の中に出してもいいですから</p><p>ていうか、ノブさっき、愛に飲ませるって言ってたわよね</p><p>愛、そろそろ泣き止みなさいお勉強の時間よ</p><p>可奈センパイが、部活の後輩に言う</p><p>はい、フェラチオです</p><p>あなたルナさんは、お口の方もすっかりマスターしているの</p><p>ええ、ボクは克子お姉様のテクニックは、全て記憶していますから</p><p>でも、実践したことはそんなに何回もないです</p><p>ルナだってほんの１週間前に、処女喪失したばかりなんだから</p><p>あらそうじゃあ見せてもらいましょうかルナさんのテクニックを</p><p>オレは、ルナにペニスをしゃぶられた</p><p>見て下さい可奈さん、愛さんこうするんですよ</p><p>１２歳の少女の巧みすぎる口唇の技</p><p>あ、なるほどね愛、勉強になるわね</p><p>眼をそらさずに、しっかりと見ろ愛</p><p>ルナの示した技を、今度は可奈センパイが</p><p>るるん、どう気持ち良いノブあたしのお口、気持ち良い</p><p>ああ、気持ち良いよ可奈センパイ</p><p>うふふこういうのって、本当に面白いわよねとってもイケナイ悪いことをしているのにノブの気持ち良さそうな顔を見ていると、良いことをしているっていう気持ちにもなるから</p><p>舌先で、亀頭の裏をチロチロと刺激してくれた</p><p>はい、交代愛の番よ</p><p>ほら、舐めろよ咥えろ今、ルナと可奈センパイがしてたのと同じ様にオレを気持ち良くしろ愛</p><p>愛の小さな口が、オレのペニスを頬張る</p><p>ああ、上手いぞ愛</p><p>それから、またルナ可奈センパイ</p><p>順番にフェラさせて</p><p>オレは、愛の口の中に射精した</p><p>そのままだ吐き出すな、口の中に溜めていろ</p><p>愛は、震えている</p><p>口を大きく開けて、中のオレの精液を見せろ</p><p>愛は、口を開く</p><p>ああ、舌の上に白い白濁液がはっきりと見える</p><p>さすがに、もうそんなに量は出ないな</p><p>何度も射精した後だから</p><p>愛さん飲むときは唾に精液を溶かして、お口の中でクチュクチュすると飲みやすいんだよ</p><p>ルナが、そうアドバイスした</p><p>よし、愛飲め</p><p>愛は言われた通りに、クチュクチュしてからゴクリと飲む</p><p>うんそれが兄さんの味だから覚えてね</p><p>ルナは、笑ってそう言った</p><p>あかんです、風邪がまだ治りません</p><p>ブッ倒れていますはふー</p><p>今年の風邪は、キツイです</p><p>818.セックス・キングダム　／　move</p><p>シャワーから上がると</p><p>ほいさ、ヨッちゃん愛ちゃんのお母さんにバスタオル出してもらったよっ</p><p>寧が人数分のバスタオルを持って来てくれた</p><p>愛、ボサッとしていないで、自分で身体を拭け</p><p>オレはバスタオルを渡して、命じる</p><p>愛は、今までずっとお母さんに世話されてきたから</p><p>こういうのも一つ一つ、自分でやるようにさせていかないといけないんだな</p><p>ほら、こうよ</p><p>可奈センパイが、手助けする</p><p>なかなか大変だよね兄さん</p><p>ルナが苦笑するが</p><p>大丈夫だよお屋敷へ連れて行けばアニエスや真緒ちゃんたちと一緒にやらせるから</p><p>アニエスたちが、先生モードで愛を特訓してくれるだろう</p><p>まだ、背中に水滴が付いてるわよ全部拭かないと、風邪を引くわ</p><p>可奈センパイに言われて、愛は慌ててタオルで拭った</p><p>そのまま、タオルを巻いて２階の愛の部屋に戻る</p><p>オレは服を脱ぎっぱなしだし</p><p>愛にも、準備をさせないといけない</p><p>可奈センパイたちも、付いて来た</p><p>そしたら、愛とりあえず、１週間分、オレたちの家に来てもらうから準備しろ命令だ</p><p>い、１週間</p><p>そうだとりあえず、１週間だ１週間後には、帰してやるから</p><p>あんまり、愛を追い詰めないように明確な日時を指定する</p><p>学校のものと着替えだな</p><p>同じ高校の同じ学年だから学校で使う物に関しては、オレにも判る</p><p>さぁて、愛ちゃん１週間お泊まりするとしたら、替えのパンティは何枚持っていけばいい</p><p>寧が、愛に質問する</p><p>えっとあの７枚</p><p>おどおどと、愛は答える</p><p>何でよ途中で洗濯すればいいんじゃない</p><p>可奈センパイが、つい突っ込む</p><p>まあ、一応、予備も入れて３枚もあればいいんじゃないかな</p><p>えーと、これ愛ちゃんのカバンだよねそれじゃあクローゼットから、自分で取り出して、ここに詰めて</p><p>全部自分でやるんだ命令だぞ</p><p>愛は下着を取り出し、上下３枚ずつ、カバンに詰め込む</p><p>愛本当に、それでいいのか</p><p>また震え出す愛</p><p>あ、あたしい、言われた通りにしましたけれど</p><p>じゃあ、それでいいんだなよし</p><p>オレは、笑う</p><p>お前、今日はこの後ずっとノーパン、ノーブラで過ごせよ</p><p>３枚全部、カバンに入れてしまったら今、着る下着が無い</p><p>しょうがないわよね愛がボケッとしていたのが、いけないんだから</p><p>可奈センパイも、笑う</p><p>制服は、学校の部室のロッカーの中よね後であたしが回収するわ</p><p>ああ、可奈センパイも１度、戻らないといけないんだよな</p><p>そうよ、ノブこの格好じゃ帰れないもの</p><p>愛も可奈センパイも、部活の途中で抜け出して来たから</p><p>可奈センパイは、下がスカートのテニス・ウェアで</p><p>愛は、上下ともジャージだった</p><p>じゃあ、愛は素肌に直接、ジャージを着ろあ、Tシャツもいらないから</p><p>ジャージのジッパーを下ろせば、すぐに生のおっぱいとか実に良い</p><p>さ、ノブに言われた通りにしなさい</p><p>愛は、裸にジャージの上下だけを纏う</p><p>うん、小さなお尻のラインとかがくっきり判る</p><p>恥ずかしそうな愛は、可愛い</p><p>こんな小柄で可憐な女の子の胎内に、さっきまでオレのペニスが入っていた</p><p>今も、子宮にオレの精液を溜め込んでいる</p><p>そう思うと、興奮する</p><p>兄さんボクと可奈さんにも興奮して下さい</p><p>ルナが、オレの心を読んでそう言った</p><p>新鮮な精液を中出しされたばかりなのは、この２人も一緒だ</p><p>ああ、ごめんなルナ</p><p>オレはルナを抱き締め、ほっぺたにキスする</p><p>ノブ、あたしもあたしも</p><p>ヨッちゃん、こっちも</p><p>可奈センパイと寧にも、キスをした</p><p>ほら、愛もだ</p><p>いいから、来い</p><p>オレは、愛を抱き締める</p><p>うん、ジャージの薄い布の下が裸っていうのは、抱き心地が良いな</p><p>ギュッと抱き締め、キスをする</p><p>慣れろオレの女だっていうことを</p><p>こ、こんなの慣れるわけないです</p><p>そんなことはないすぐに慣れるさ</p><p>オレは、鷹揚に言った</p><p>それに、たった１年間だけのことだからな</p><p>オレは、１年で愛を自立した女の子に変える</p><p>そんなの信じられないです</p><p>だったら、信じなくていいさでも、もう愛はオレのセックス・フレンドなんだしあきらめろよ愛はオレに捕まったんだから</p><p>こ、こんなのきっと夢なんだ</p><p>オレの腕の中で、愛が現実逃避しようとする</p><p>再起動される愛</p><p>思考は明瞭になり、頭は冴える</p><p>なゲンジツだろ受け入れるんだ、愛</p><p>オレは、そのまま愛に荷造りをさせた</p><p>全て愛自身に作業させ、オレたちは見ているだけだ</p><p>ま、忘れ物とかあったら、取りに来ればいいんだしねここ、学校にもあたしたちのお屋敷にも近いんだし</p><p>さあ、カバンは自分で持て行くぞ</p><p>愛にバッグを持たせて、１階へ下りる</p><p>こっちもできたわ今、呼びに行こうかと思っていたところよ</p><p>下では、克子姉が愛のお母さんにも、荷造りをさせていた</p><p>愛のお母さんも、呆然としたまま旅行バッグを抱えている</p><p>でもさ一遍には、全員、乗れないんじゃないの</p><p>そうだ、オレたちが乗って来た車は８人乗り</p><p>今、ここにはオレ、克子姉、寧、可奈センパイ、イーディ、ルナ、ヨミ、愛、愛のお母さんの９人が居る</p><p>ボクが、兄さんの膝の上に乗る</p><p>一番年下のルナが、そう提案してくれた</p><p>どうせ、そんなに遠くまで行くわけじゃないし</p><p>いや、荷物もあるし行き先もバラバラだから</p><p>まず、可奈センパイと学校へ戻って部室にある愛の荷物を回収しないといけないし</p><p>それから、お屋敷へ戻る</p><p>ああ、その後で愛を池田先生の医院に連れて行かないといけないし</p><p>荷物もカメラ機材の大きなバッグに、愛とお母さんのカバンだから</p><p>ギュウギュウ詰めで、あっち行ったりこっち行ったりじゃあな</p><p>先に可奈さんを、学校に送って来ちゃうわあなたたちは、ここで待ってて</p><p>オレも行くよ愛も連れて行くヤッちゃんとイーディは、ここに残って、愛のお母さんを監視しててくれでヨミとルナ、オレたちと来てくれ</p><p>イーディには、この家の警護をしてもらう</p><p>オレたちのガードには、ヨミとルナの巫女の力を当てにさせてもらう</p><p>イーディが、ニヤッと微笑んだ</p><p>騒ぐな、静かに乗れよ</p><p>オレたちは、愛の家を出て克子姉の車に乗る</p><p>運転席に克子姉、助手席に可奈センパイ</p><p>２列目に、ルナ</p><p>ヨミとオレと愛が後部座席に乗る</p><p>周囲に異常はありません</p><p>監視者が居れば、ルナの心のセンサーに引っ掛かるはずだから今は、問題無しなんだな</p><p>克子姉が、車を始動させた</p><p>１分も経たないうちに、うちの高校の外周に辿り着く</p><p>ここのゲートを使うわ</p><p>克子姉が、リモコンスイッチを作動させると鉄の門扉が開いた</p><p>へえ、こんなところにも出入り口があったのね</p><p>可奈センパイが、驚いている</p><p>そのまま生徒たちが使わない裏道を走って部室棟の裏へ出る</p><p>待ってて、今、愛の荷物を持って来るから</p><p>可奈センパイが、愛のロッカーの鍵を握りしめて車から降りて、部室棟へ走って行く</p><p>周囲には、誰もいません</p><p>ルナが、そう言った</p><p>だ、そうです先生</p><p>ヨミが、オレの手を自分の巨乳に当てる</p><p>だから、どうぞお楽しみ下さい</p><p>じゃあ、せっかくだから</p><p>オレは１４歳の張りのあるおっぱいを揉んで楽しんだ</p><p>あん気持ちいいです先生にしてもらうようになってからまた、ちょっと大きくなったの</p><p>はいヨミはまだ成長中ですもの</p><p>１４歳でこの大きさなら、将来はどうなるんだ</p><p>愛さんのと比べてみて下さい</p><p>愛、もっとオレに寄って来いよ</p><p>いいから、胸を触らせろ</p><p>でもここ学校の中</p><p>関係無い言ったろいつでも、どこでも愛の身体はオレの好きに使うって</p><p>オレは愛を抱き寄せ</p><p>ジャージのジッパーを下ろす</p><p>ジジジッ</p><p>可愛い小振りなおっぱいが、ポロンと転げ出る</p><p>だ、誰か来たら</p><p>あ、あたしは平気じゃないです</p><p>いいんだよ見たいやつには、見せてやれば</p><p>そ、そんなのこ、困る</p><p>愛が弛緩した隙に、オレは愛の乳房を剥き出しにして</p><p>おっぱいを手で包み込む</p><p>乳首を指の先でコリコリ刺激する</p><p>うふふ、ヨミも出しちゃいます</p><p>ヨミもおっぱいを露出させた</p><p>オレは１４歳の巨乳と、１６歳の美乳を揉み比べた</p><p>こ、こんなの恥ずかしいです</p><p>校内でのしかも屋外での淫行行為に、愛は興奮しているようだった</p><p>やっぱり、違うもんだな肌触りも、弾力も違う</p><p>女の子は、１人１人異なっている</p><p>ヨミと愛さんどっちが良い</p><p>どっちも良いよそれぞれ、違う魅力があるからさちょっと舐めるよ</p><p>オレはまず、愛の乳首を吸った</p><p>それから、ヨミの乳首も</p><p>ううっ感じちゃう</p><p>乳首の大きさ、乳輪の色、舌での感触全てが違う</p><p>もう、先生あんまり激しくすると、したくなっちゃう</p><p>ヨミが、ハアと熱い息を漏らして、そう言った</p><p>ああ、ゴメンゴメンそうだな</p><p>今は、可奈センパイを待っているだけだから</p><p>このままカーセックスというわけにはいかない</p><p>オレは再び、手で２人の胸を揉むだけにする</p><p>ごめんなさい、克子お姉様</p><p>ヨミが、運転席の克子姉に言う</p><p>その先生に、こんな風にしてもらっているから克子さんも、したいですよね</p><p>ヨミの気遣いに、克子姉はクスクスと笑い出す</p><p>いいのよ、あたしはちゃんと時間を作って、抱いてもらうから</p><p>ミラー越しに、克子姉の眼が微笑む</p><p>というよりヨミちゃんもルナちゃんも、今は覚えたてで、したくて仕方がない時なんでしょだから、我慢せずにいっぱいしてもらいなさい</p><p>そういう時期があるんですか</p><p>うーんあたしには無かったけれどメグちゃんやマナちゃんにはあったわよね</p><p>ああ２人とも、ちょっとセックス中毒みたいになっている時期があった</p><p>しょうがないのよこの人のセックスは安心感があって、深い絆が感じられるからついついハマッちゃうのよね</p><p>あ、それよく判ります</p><p>兄さんとセックスしているとこのまま、ずーっと抱き締めてて欲しいって思うから</p><p>そうねお腹の中にずっと入ってて欲しいって思いますわ</p><p>もうしばらくしたら、あなたたちも落ち着くわよこの人はいなくならない、いつでも側に居てくれるんだって思えるようになったらセックスの回数も減るわ</p><p>ああ、そうなんですね</p><p>なるほど愛さん、そうらしいですわ</p><p>ヨミは、愛にそう言う</p><p>ですから、わたくしたちはもうしばらく、セックスに溺れていましょうねっ</p><p>困惑した表情の愛</p><p>ていうか、ハマったまんま全然落ち着かない子たちもいるしさ</p><p>アニエスとか、みすずとか、美智とか</p><p>今でも、オレの顔を見ればセックスを求めてくる</p><p>でも、そういう子たちが、オレとのセックスに溺れざるを得ない理由も良く判っているしさみんなそれぞれ、個性も生きてきた背景も、全員、違うんだからさいいんだよそれぞれのペースでさオレは、みんなに合わせるから</p><p>アニエスは父親の性玩具になるための教育しかされてきていないから</p><p>大分、脱け出してきたけれどまだ、残っている</p><p>だから、ストレスが溜まったらオレがセックスして解消してやるしかない</p><p>みすずも結局は、香月家の血に対するストレスなんだよな</p><p>だから、オレと２人っきりになると弾ける</p><p>美智も溜め込む性格だからその上、体力も性欲も強い子だから</p><p>兄さんも溜め込まずに、吐き出して下さいね</p><p>オレの心を読んで、ルナが言った</p><p>あ、でももう平気か愛さんという、丁度良い人が来てくれることになったんだから</p><p>そうねホントあなたのセックス・フレンドには、丁度良い人だと思うわ</p><p>同い年だから、あなたも気を遣わずに済むしね</p><p>いや、同い年ならメグやイーディだって</p><p>その２人には、あなたはとっても気を遣っているじゃないの</p><p>あなたにも愛さんみたいな相手ができたことは、とっても良いことだ思うわ</p><p>そして、克子姉は</p><p>愛さんこの人のこと、よろしく頼むわね</p><p>あ、あのあたしは</p><p>ああ、ただセックスの相手をしてくれるだけでいいのよセックス・フレンドですもの恋人の真似事とか、一切しなくていいわね、それなら気が楽でしょ</p><p>そ、そんなううっ</p><p>愛は、うつむく</p><p>オレは、そんな愛の乳房を捏ねるように揉んでいた</p><p>お待たせっ</p><p>可奈センパイが、愛のカバンと制服を持って戻って来た</p><p>車のドアを開け、中に荷物を運び込む</p><p>女子テニス部の子たちにはどうにか柔道部の進藤たちは、追い払ったんだけれど愛は気分が悪くなったから、早退することになったって話しておくわ</p><p>うん、頼むよありがとう、可奈センパイ</p><p>オレは、可奈センパイに礼を言った</p><p>いいのよじゃ、また明日ねノブ</p><p>車の中で、オレたちは唇を合わす</p><p>愛、今晩はたっぷりノブに可愛がってもらいなさいよ明日、何回エッチしたか、あたしに報告いいわねっ</p><p>今度、あたし友達の家に泊まるってアリバイ作って、ノブと一泊するからその時に、同じ回数だけしてもらうんだからいいわよね、ノブ</p><p>うふふノブ、大好きっるんっ</p><p>可奈センパイは、オレにもう一度キスすると車から降りた</p><p>じゃあ、ノブ、克子さん、それからヨミちゃんにルナちゃん愛と愛のお母さんのこと、頼みます寧さんたちにもよろしく愛ファイトよっ</p><p>可奈センパイ、また明日</p><p>オレは可奈センパイに、挨拶した</p><p>ええ、また明日たっぷりエッチしようねっノブ</p><p>このまま一度、お屋敷へ行くわ</p><p>克子姉は車を疾走させながら、そう言った</p><p>それで、あなたと愛さんだけ下ろすわそのままあたしたちは、愛さんの家へ戻って残りの人たちをピック・アップして来るから</p><p>でも、愛を池田先生のところへ連れて行くんだろ</p><p>そうよだから屋敷の中に入らずに、門のところで待っててどうせ往復しても１０分も掛からないでしょうから</p><p>もしものことを考えたら、克子姉の車にヨミとルナが乗っていた方が良い</p><p>愛の家に残っているのは愛のお母さん、寧、イーディの３人</p><p>＋克子姉、ヨミとマナに、荷物</p><p>オレと愛の２人が乗らないだけでも、車内の混雑は楽になるだろう</p><p>オレたちを乗せた車は、一先ずお屋敷に向かう</p><p>学校からお屋敷までは、２分も掛からない</p><p>愛さんの顔写真を撮られたくないから、隠して</p><p>ああ、お屋敷の正面の道にはいつもの香月セキュリティ・サービスと公安警察の監視車輌の並んでいる</p><p>愛、これを被って小さくなってろ</p><p>オレは、車内にあった毛布を愛に掛け愛の身体を抱え込む</p><p>外から見たら、オレが何かを抱きかかえていることしか判らない</p><p>正面の通りに、突入</p><p>克子姉は、リモコンで、お屋敷の正門を重厚な鉄の扉を開ける</p><p>ガガガガガ</p><p>半分開いた段階でそのまま、克子姉は車を敷地内に入れた</p><p>あ、扉が閉まるまでは、外に出ないで</p><p>ここで油断してはいけない</p><p>鉄扉が、完全に閉まるのを待つ</p><p>ガガガガガ、ドシッ</p><p>門が閉じた</p><p>よし、愛降りるぞ</p><p>いいから、降りろ命令だ</p><p>オレは引き摺るようにして、愛を車外へ連れ出す</p><p>ああ、ジャージの前が開いたままだったからおっぱいが丸出しだ</p><p>あなた、その辺の草むらに隠れていて</p><p>判った愛、来い命令だ</p><p>オレは、愛を抱きかかえて草むらに入る</p><p>いいから、そこの木に手を付いて静かにしていろ喋るな命令だ</p><p>愛が、草の中の大きな木の幹に手を付く</p><p>克子姉こっちはO.K.だ</p><p>じゃあ、また後でね</p><p>オレが草の中に隠れたのを見て克子姉は、車をターンさせる</p><p>同時に、再び厚い鉄扉を開いた</p><p>ブオンっ</p><p>車１台が通れるほど開いた瞬間に、アクセルを踏んで走り出る</p><p>ガガガガガ、ブシュッ</p><p>再び、お屋敷の門が閉ざされた</p><p>はあしばらく、待ちだな</p><p>オレは、愛を見る</p><p>裸身の上に、直接上下のジャージを着ているだけの小柄な美少女</p><p>さっき、オレに犯されて処女を失ったばかりの</p><p>そんな１６歳の少女が、木の太い幹に両手を付いて制止している</p><p>大きくはだけた胸元には、可愛いおっぱいとピンク色の乳首が丸見えになっている</p><p>オレの視線を感じて、愛は振り向く</p><p>喋るなと命じてあるから声を出すこともできない</p><p>オレは、愛のお尻を撫でた</p><p>ジャージの下の、肉の感触</p><p>せっかくだから、もう少し、愛の身体で楽しむことにするよ</p><p>オレは後ろから、半裸の愛を抱き締める</p><p>なかなか体調が回復しないのですが、まあダマシダマシ</p><p>どうにか生きています</p><p>落ち込むことばかりですが</p><p>何か少しでも、好転してくれればいいのに</p><p>819.セックス・キングダム　／　林の中での裸セックス</p><p>い、いや</p><p>お屋敷の正門裏の草むらで</p><p>後ろからオレに抱き締められ、愛は震える</p><p>いいから、そのまま動くな木に両手を付けてろ命令だ</p><p>オレは、ジャージの胸元から露わになった、愛の乳房を揉む</p><p>柔らかいそして、つるつるとした肌触り</p><p>コリコリとした乳首の感触</p><p>い、いやですも、もう</p><p>愛にとっては、今日、何度目かの性的な攻撃だ</p><p>だが、今回とは今までとは違う</p><p>今までは、いつも誰か見ている人間が居た</p><p>可奈センパイや寧あるいは、愛の母親</p><p>でも、今、ここには</p><p>オレと愛しかいない</p><p>ど、どうしてこんなことをするんですか</p><p>初めての２人きりの時間だ</p><p>オレだけなら愛は、また違う反応を見せるかもしれない</p><p>それは試してみる価値があると思った</p><p>この少女の心は、まだ完全に剥き出しになっていないと思う</p><p>仕方ないだろ愛が可愛くて、エッチな身体をしているからさだから、何度でもヤりたくなるんだ</p><p>オレは、愛の耳にそう囁く</p><p>あ、あたしエッチな身体なんかしていないです</p><p>やっぱりだ</p><p>可奈センパイたちの眼がある場所よりも、オレに対する反発が強い</p><p>いや、愛はエッチさほら触ってみろ</p><p>オレは、ズボンのジッパーを下ろして勃起したペニスを露出させた</p><p>い、いやっも、もういやですっ</p><p>強く愛は拒絶するが</p><p>いいから、触るんだ命令だぞ</p><p>オレも強制的に、愛にペニスを握らせる</p><p>き、気持ち悪いです</p><p>２人きりだと、よく喋る</p><p>本当は、こういう子なんだな</p><p>ほら、熱くなってるだろドックンドックンしているだろまた愛の中に入りたくなって、こんなに大きくなっているんだぞ</p><p>ううう、もう、いやぁ</p><p>そう言いながらも、愛に対するオレの強制力は効いている</p><p>愛は、オレのペニスから手を離せないでいる</p><p>ほら、こうやって上下に擦るんだシゴけ覚えろよこれから毎日やるんだから</p><p>何でそんなの嫌嫌なのにぃぃ</p><p>オレは愛の小さな手に自分の手を重ねて勃起を愛撫させる</p><p>愛は震えながら、オレのペニスを上下する</p><p>ほら、どんどん大きく固くなっていくだろまた、愛の中に入れて射精するからな</p><p>酷い酷いです</p><p>明日からは学校でもさせるからな</p><p>ど、どうしてどうして、あたしにこんなことを</p><p>どうしてって、当たり前だろ</p><p>オレは平然と言い切る</p><p>愛は、オレの何なんだ</p><p>ううっせ、セックス・フレンドです</p><p>だからだろセックス・フレンドがすることは何だ</p><p>せ、セックス</p><p>ああ、だから何も問題は無いんだ</p><p>うううっ、そんなのズルイです</p><p>ズルイことなんてないだろ１年間、愛はオレのセックス・フレンドになるって決まったんだから今更、変更はできないんだよ</p><p>な何で、こんなことに</p><p>オレが、そう決めたんだだから、愛はオレに従うしかないんだ</p><p>あたしあなたのことなんて、好きじゃないのに</p><p>そういうのは関係ないよオレのことが嫌いでも、愛はオレの命令には逆らえないんだ</p><p>ううう、どうしてこんな</p><p>ヨミの巫女の力が、愛の心に刻みつけたのはオレへの絶対服従だけだ</p><p>そして愛には、巫女の力は理解できない</p><p>なぜ、自分がオレに逆らえないのか判らないまままた、性的に蹂躙される</p><p>しかし、可愛いお尻だよなまたムラムラしてきたぞ</p><p>オレは愛にペニスを握らせたままジャージの上から、愛の尻を揉む</p><p>い、いやぁ</p><p>薄い布地の下の柔らかな尻肉</p><p>小柄な高校１年生の身体には、まだ余計な肉は付いていない</p><p>ひ、ひぃぃ</p><p>オレは、愛のお尻に手を掛けジャージをマルッと剥き下ろす</p><p>白いつるんとしたお尻が、外気に触れる</p><p>いやっ</p><p>そのままジャージの下を脱がす</p><p>あ、無理矢理引っ張ったら、靴も脱げた</p><p>そのまま、脱がしたジャージは、草むらの脇に投げ捨てた</p><p>愛は、下半身だけ丸裸だ</p><p>上半身も、ジャージの上衣１枚きりで、おっぱいを露出させているけれど</p><p>ほら、触るぞ愛</p><p>愛の股間に手を差し入れる</p><p>愛の女性器はすでに、濡れていた</p><p>何だ外で裸にされて、愛も興奮しているのか</p><p>わ、判らない判らないよそんなの</p><p>興奮しているんだろだから、ここがほら、こんなにグッショリ湿っている</p><p>嘘じゃないほら</p><p>オレは、わざとピチャピチャと音を立てた</p><p>あ、あたしか、身体が変になっちゃってる</p><p>処女レイプに、母親の見ている前でのセックス</p><p>自分だけでなく、可奈センパイやルナのセックスも見せつけられ</p><p>なおかつ、そんな異常な状況を克子姉や寧たちも受け入れている</p><p>あげくに家から連れ出され、どこだか判らない場所に連れて来られた</p><p>そしてまた、今度はこんな茂みの中でオレに犯されそうになっている</p><p>愛の性感が、異常興奮しているのは当然だ</p><p>いいんだもっと変になれ愛</p><p>オレは、荒々しく愛の股間を愛撫する</p><p>愛はさオレのことは、好きじゃないんだろ</p><p>でも、セックスは好きみたいだなこんなになっちゃってるんだから</p><p>ち、違うあたしは</p><p>違うのかじゃあ、レイプが犯されるのが好きなのか</p><p>違うぅぅあたしは愛はエッチな子じゃないうううっ</p><p>しかし、愛の陰部はどんどん愛液を滴らせていく</p><p>いや、どう見たってエッチだろこんなんなっているんだぜ</p><p>オレは、愛の割れ目から手を抜き、愛液でベチョベチョになった指を愛の眼前に示す</p><p>ほーら、ビッチョビチョだ</p><p>うううっこ、こんなの</p><p>ああ、こんなのみんなに知られたら困るよな</p><p>愛は、ビクッと身体を震わせる</p><p>判っているよな愛の裸の写真も、ロスト・ヴァージンの恥ずかしい映像もオレたちが撮ったことは</p><p>愛の耳にそっと囁く</p><p>うううっ酷い酷いよ</p><p>あの写真と映像どうしたらいいと思う</p><p>ずっと、オレと視線を合わせないようにしていた愛が初めて、オレに振り向く</p><p>捨てて全部消して</p><p>そういうわけにはいかないよオレと愛の大切な思い出だろ</p><p>いつまでも、ずっと残しておくよ記録なんだからさ</p><p>い、いやうううそ、そんなの</p><p>ぷるぷると、愛は首を振る</p><p>ここで愛の思考を明瞭にしておく</p><p>オレは別に、あの映像記録を他の誰かに見せようとか思っていない公表するつもりは、全然無いんだ</p><p>愛の眼を見てはっきりと、そう言う</p><p>そうだな１年後なら、愛に全部返してやってもいい愛とオレのセックス・フレンド関係は１年間限定だからな</p><p>愛は、ジッとオレの眼を見返していた</p><p>オレと愛がセックス・フレンドだってことは学校の他の人たちには、秘密だ秘密にするだから、誰にも知られない愛はクラスでも部活でも、今まで通りの生活ができる可奈センパイたちだけだよ愛の友達には、一切、喋らないから</p><p>オレに、そう言った</p><p>あなたの言うことなんて吉田くんなんて、あたしは信じられない</p><p>いつも、おろおろしていて、何も自分でできない気弱な顔の下に</p><p>はっきりと自分の意見を持っている女の子が居た</p><p>信じなくていいよでも愛には、他に選択肢は無いからな</p><p>オレは、半裸の愛を抱き締める</p><p>剥き出しのおっぱいを、片手で掴む</p><p>触るさ１年間はオレのものだ</p><p>舐めるし、抱くし、犯す１年間だけは、愛は全部、オレのものだ誰にもやらない他の男には、指一本触らせないオレだけの女だからな</p><p>ここが勝負だ</p><p>さっきもいったろろ何度も言っている</p><p>オレは、愛の胸をグイッと揉みながら</p><p>愛がレイプしてやりたいって思うくらい、エッチな身体をしているからさ</p><p>あきらめろ１年間だけだから</p><p>オレは、愛を木に押し付けキスをする</p><p>い、嫌よあ、あたしは</p><p>オレは、愛の舌を啜りながら陰部に手を伸ばす</p><p>クリトリスを剥いて、指の腹で転がす</p><p>ここが弱いんだろもう、覚えたぞ</p><p>ううう、酷い酷いよあああっ</p><p>また、ピチュッと愛液が染み出す</p><p>あっという間に、オレの手がビチャビチャになっていく</p><p>ああっ、こんなこんなことあん</p><p>ほらこのまま入れてやるからな</p><p>えっ、え</p><p>立ったまま、セックスするんだ</p><p>オレは、愛の耳にそう告げる</p><p>でもここ、外</p><p>関係無いオレが愛とヤりたいと思った時は、いつでもどこでもヤるんだ愛は、どこでもオレにヤラらせるんだ命令だからな</p><p>酷い、そんなの</p><p>オレは愛の愛液を指ですくい、自分の勃起に塗りたくる</p><p>そして、愛の身体を木の幹に当て、裸のお尻をグイッと持ち上げる</p><p>うそホントに</p><p>しっかり、オレにしがみついていろ</p><p>オレは、愛の膣口に</p><p>あっ、い、いやぁぁっ</p><p>グリグリと熱い亀頭を押し付ける</p><p>愛は、ブルルッと身体を震わせる</p><p>ほら、動くな命令だ大きく深呼吸をしろ</p><p>いいから、そら息を吐け</p><p>は、はいはぁぁ</p><p>愛は、息を吐く</p><p>今度は、ゆっくりと吸え</p><p>すぅぅ</p><p>よし、吐け</p><p>はぁぁ</p><p>じゅぷりっ</p><p>真っ正面からの男の侵入に愛の身体が一瞬、硬直する</p><p>そのまま最後まで、息を吐け</p><p>は、はぁぁ</p><p>愛が息を吐くのに合わせて</p><p>オレは、愛の内部に潜行していく</p><p>じゅぶぶぶぶぷっ</p><p>あああうっま、また</p><p>またどうしたんだ</p><p>根元まで押し込んで、オレは愛に尋ねる</p><p>愛は裸身を木とオレにサンドイッチにされてオレに、力強く抱き締められている</p><p>うううっ入られちゃってるのあたし愛は吉田くんに</p><p>そうだ愛は、またオレに犯されているんだぞ</p><p>静かに、オレは囁く</p><p>セックスしているんだ犯されているんだレイプされているんだぞ愛</p><p>オレは、グニグニと亀頭の先で、愛の膣奥を突く</p><p>ひ、酷い</p><p>愛は、悲しそうに呟いた</p><p>あ、あたしは愛は、あなたのことなんて好きじゃないのに</p><p>あなたって、誰のことだ</p><p>オレは、ズンと一度だけ愛の中を突いた</p><p>ううっよ、吉田くん</p><p>ああ、オレだオレは今、愛と何をしている</p><p>うううっ、せ、セックスち、違うれ、レイプ吉田くんが、愛のことをお、犯している</p><p>そうだ、愛は今オレに犯されているんだ</p><p>ゆっくりと、抜き差しを始める</p><p>ぐっちょっ、ぐっちょっ、ぐっちょっ</p><p>これから１年間ずっと、こうだからな</p><p>酷い、酷い酷いよ</p><p>１年なんて、あっという間さ</p><p>あううっあああ</p><p>それに、愛はホントは好きだろ</p><p>あっ嫌い嫌いよ吉田くんなんて</p><p>違うよオレのことじゃない</p><p>好きだろセックスオレにレイプされるのは</p><p>ううっああっあたし</p><p>愛の狭い膣が、キュッと締まる</p><p>愛はこういうことをするのが、大好きなんだよ</p><p>愛の肉体をオレは、淫らに揺らしていく</p><p>ああっ、ああっ違うあたしは</p><p>もう、お母さんの眼を気にして子供っぽいことをしなくていいんだぞ</p><p>ううっ、ああっうううっ</p><p>もう、友達や先輩に弱い子のフリをしなくてもいいんだぞ</p><p>ああっああっああっ</p><p>愛はもう大人なんだから</p><p>ああんっああっあたし大人</p><p>そうさ、大人だからこうやって、セックスできているんだろ</p><p>でもあっ、あっあたしは</p><p>愛はもう大人だからセックスが気持ちいいんだよ</p><p>ううっだけどあたし</p><p>ああ、判っている怖いんだろ愛</p><p>セックスを覚えて、急激に変わっていく自分が</p><p>そうだよな今までは、みんなに弱い自分を見せて、誤魔化してきたんだもんな</p><p>母の前ではまだ幼くて、１人では何もできない少女を</p><p>友人や先輩の前ではおどおどした、気弱な娘を</p><p>いや、愛は自分自身をも誤魔化してきた</p><p>そういうか弱い少女が自分の実態だと思い込んできた</p><p>だが違う</p><p>本当の愛は</p><p>ママとどんな顔をして、話をすればいいのか判らないのああんっ学校のみんなや先輩たちにも</p><p>しばらくは今まで通りでいいさ</p><p>まだしばらくは今まで通り、お母さんの前では、子供のフリをしていてもいい友達や先輩の前では、まだ弱い子のフリをしていてもいいんだ</p><p>ああっいいいの</p><p>ああ人と人との関係なんてゆっくり、少しずつでしか変えられないからなみんなの前での愛が変わっていくのはゆっくりでいいんだ</p><p>ああっああんああっ</p><p>そのための１年だたっぷり１年かけて愛は、もっと自分が生きやすいような環境を作るんだお母さんのためでなく、自分のために</p><p>あうう吉田くんああんっ</p><p>もう、愛は気付いているんだろもう、自分は変わらないといけない変わるしかないってことは</p><p>ああっああっあんっ</p><p>オレは愛の首筋を舐める</p><p>わ、判るあ、愛愛は</p><p>愛が、身体を震わせる</p><p>愛ホントはエッチな子なのあああっあんっ</p><p>ひ、１人エッチが大好きだったの毎晩、ママに内緒で自分でイジッてたのだから、初めてがそんなに痛くなかったのあああっ、判ってたの自分であああっ</p><p>愛が潤んだ眼で、オレに言う</p><p>愛エッチなのホントは、とってもエッチなの辻先輩に、エッチなことをされるのを想像してううんいつも、妄想していたのああんっ</p><p>愛の心の堰が壊れた</p><p>溜め込んでいた感情が、一気に吐き出される</p><p>でも、そういうのはママには内緒だったのママが居ない時に愛が１人だけの時に１人エッチしてたのああんっ愛ママの前では、エッチなことは何も知らない子じゃないといけなかったから</p><p>ああ、愛愛</p><p>愛の内部に、熱が籠もる</p><p>肌が火照っている</p><p>周囲の草の匂いと、愛の汗の匂い</p><p>肌にそよぐ、温かな風</p><p>午後の陽光の下での野外セックスが、オレたちを狂わせていく</p><p>学校でもそうああんっ愛はオクテで何も知らない子じゃないといけなかったからエッチな話題とか、顔を真っ赤にして黙り込んでいないといけなかったから</p><p>母親が、愛に成長しない子供のままの娘というキャラクターを強制してきたから</p><p>学校でも愛は純真無垢な少女を演じ続けてきたのか</p><p>いいんだぞオレの前ではエッチでだって、愛はもうオレに犯されているんだからレイプされているんだから</p><p>ああっ、ああっ、ああんっ</p><p>もう辻先輩のこととか考えるなこれから、１年オレが愛の身体を、メチャクチャに玩ぶんだからな</p><p>いやぁ、いやぁそんなの嫌ですぅ</p><p>もっともっと酷いことをしてやるからなゾクゾクするようなセックスをレイプをするからな</p><p>ああっ、いやぁぁううっ怖い怖いよぉ</p><p>怖くてもするんだ学校のみんなには内緒だぞ愛がオレに犯されていることは</p><p>あんっひ、秘密なのね</p><p>そうだ秘密だ</p><p>あああっつ、強い</p><p>こっちの方がいいんだろ少し痛いぐらいの方が</p><p>いやぁぁ、ああっ、あああーっ</p><p>ここには、愛のお母さんはいないんだ誰も見ていないんだ正直になれ</p><p>もっとして、痛い方がいいのっ</p><p>愛は淫乱だ</p><p>その性の本性をずっと隠してきたんだ</p><p>ほら、ほらっ、ほらっ、ほらっ</p><p>あああっ、ああっ、ああっ犯されてるっあたし、愛犯されてるっ</p><p>吉田くんっ吉田くんにっああっもっともっと、犯してっ</p><p>好きなんだろセックス</p><p>ああっ、好きっ愛ねこうされるの好きっレイプも、好きっあああーっ</p><p>正直になった愛は、一気に駆け上がった</p><p>あああっ、ああっ、変に変になっちゃうよっ愛レイプされているのにおかしくなっちゃうっっ</p><p>レイプされているからだろっ</p><p>あああっ、そうなのっあああんっあああんっ</p><p>ちゃんとオレを見ろ誰に犯されているか、はっきり見ろ</p><p>よ、吉田くん吉田くんああん、嫌い嫌いなのに気持ち良くなっちゃうよーっ</p><p>あ、愛また、出るぞ</p><p>に、妊娠しない愛赤ちゃんできちゃうのは困るよっ</p><p>ちゃんと後で避妊の薬をやるからこのまま出させろ</p><p>なら、いいよっ出してっビュッて出されるのゾクゾクするのっすっごい、悪いことをしている感じなのっ気持ち良いのっ</p><p>本当は中出しにも感じていたのかっ</p><p>ああーっ、出されちゃう愛嫌なのに嫌いなのにまた中で出されちゃうっ</p><p>そうだ愛の子宮に、ドクドク注ぎ込むからなっ</p><p>いやぁぁんっあっ、あっ、ああーっ</p><p>愛がオレを見たまま大きく眼と口を開ける</p><p>ああっ、アレきちゃう気持ちいい波、きちゃうっ</p><p>オナニーでは、イッたこともあるんだ</p><p>あああーっ、あっ、あっ、ううううーっ</p><p>木々の中に、愛の絶頂の声が響いていく</p><p>だ、出すぞッ愛っ</p><p>い、いやぁぁんっ</p><p>言葉では、拒絶しながら</p><p>愛の子宮は、オレの精子を求めて蠢いていた</p><p>あ、ああーんっ</p><p>愛の膣に締め付けられながら、オレのペニスが脈動する</p><p>お腹の中でビュクビュク跳ねてるっ</p><p>臭う男の白濁を愛の奥へ噴き出すッッ</p><p>あああっ、あああーっ、いやいやいやぁぁんっ</p><p>ドクッ、ドクッドビュビュビュッッ</p><p>愛は４回目のセックスで、エクスタシーを覚えた</p><p>もう、いやぁぁ酷い酷いよおっ</p><p>口で嫌がりなからも、愛はオレの身体をしっかりと抱きしめていた</p><p>嫌なのにこんなの嫌なのにぃぃぃぃ</p><p>愛ちゃん編も、そろそろ終わりですね</p><p>次は、こんなに長くならないはずですさすがに</p><p>もうサクサク、終わらせるというか、終わらせたいです</p><p>いつそ、一気に５年ぐらい飛ぶか</p><p>いや、その前にまだ、書かなきゃいけないエピソードが残ってますね</p><p>820．セックス・キングダム　／　みんなオシッコですの</p><p>最後の一滴まで、愛の胎内に射精した</p><p>ああ、ああぅ、ああぅ</p><p>オレたちは、２人とも全身汗だくになっている</p><p>オレは、すっかり力の脱けた愛の裸身をギュッと抱き締める</p><p>愛の心臓、ドクドク鳴ってるな</p><p>愛はまだ、ハァハァと息を吐いていて言葉が出ない</p><p>すげぇ、気持ち良かったよ愛の中、キュウキュウ締まるから愛の身体って、すごい良いよホント、幾らでも射精できるよ</p><p>愛は呆然として、オレを見ている</p><p>これから１年間、よろしくなセックス・フレンドなんだからな</p><p>オレは、愛のおっぱいに吸い付き、小さな乳首をペロペロと舐める</p><p>愛はようやく、声を出した</p><p>いっぱい、セックスしようなきっと、楽しい１年になるからなみんなもいるし</p><p>オレの言葉に、愛は</p><p>そ、そろそろあたしの中から、で、出て行って下さい</p><p>オレのペニスは、まだ愛の中に挿入されたままだ</p><p>オレは笑顔で断る</p><p>今は、セックスが終わった後ののんびりした時間なんだからもうちょっと、愛と繋がっていたい</p><p>で、でもあたしは</p><p>オレ、今すげえ、幸せなんだからもうちょっと、愛を抱かせろよ</p><p>オレは、ギュッと愛を抱き締める</p><p>萎えかけの勃起も、もう一度、愛の奥へズンと押し込んだ</p><p>性器と性器で繋がったまま、お互いの恥骨をグニグニ擦り合わす</p><p>うん幸せだオレ</p><p>愛は、困惑した表情を浮かべている</p><p>大丈夫だよ愛もすぐに、幸せになるから</p><p>オレが幸せにする愛が幸せになるまで、頑張るオレ、諦めの悪い男なんだだから、問題は無い愛が幸せになるまで、どれだけかかっても頑張るから</p><p>オレは、はっきりとそう言った</p><p>だってあたしよ、吉田くんにれ、レイプされたのにな、何度もそ、それなのにマ、ママの前でもなのに幸せになんてあうううっ</p><p>愛が、感情を高ぶらせるから</p><p>すかさず再起動をかける</p><p>脱力した愛の身体を抱きしめて、オレは</p><p>なれるよ幸せに愛は</p><p>オレは、愛のつるんとした頬に、キスをした</p><p>愛はジッとオレの眼を見ている</p><p>い、いつもこんなことをしているの</p><p>お、女の子を襲ったり</p><p>そんなに頻繁にはしていないよたまにだよ愛みたいに可愛い子だけだ</p><p>愛の眼が、オレを睨んでいる</p><p>それから幸せにしたいって、思った子だけだよ</p><p>オレは、ニッと微笑む</p><p>愛はさいつも、うつむいて困った顔ばかりしていたんだろだからさ愛が、セックスでメチャクチャに感じる顔が見たかった</p><p>だからあ、愛をレイプしたの</p><p>うつむく、愛</p><p>それから、楽しそうに笑っている顔も見てみたいと思った</p><p>オレは愛の顎に手をやり、無理に顔をオレに向けさせる</p><p>愛は、こんなに可愛い顔をしているんだからさもっと、笑ってた方がいいんだよ</p><p>わ、笑えないですあ、あたし</p><p>愛はまた、身体を緊張させる</p><p>愛の膣がキュッと締まるオレのペニスを締め付ける</p><p>笑えるってすぐに笑えるようになるよホント、大丈夫だからさそのために、オレたちはセックス・フレンドになったんだからさ</p><p>何で、そんなにじ、自信があるの</p><p>愛が、オレに尋ねる</p><p>どうしてあたしに、こんな酷いことをして平気なの吉田くんが、どんな人なのかあたし、よく判らない</p><p>オレはさうんオレだって、オレ自身については全然自信が無いよ愛が愛自身に自信が無いみたいにオレもねオレは、ただの頭の悪い高校１年生でしかないから</p><p>明るく話すオレを、愛はジッと見ている</p><p>でもさ、オレには家族がいる最高の家族がだから、大丈夫なんだよ愛のことも、愛のお母さんのこともオレとオレの家族が何とかするからあっという間に解決するよホント、びっくりするぐらい簡単にさ</p><p>オレには確信がある</p><p>愛と愛のお母さんの問題はさ家族がお父さんが外れちゃってて、母と娘の２人だけで、とんでもなく煮詰まりまくってたってことだろ</p><p>だからこれから１週間、愛と愛のお母さんをオレたちの屋敷に住まわせるっていう克子姉の計画は、正しいんだようち、大家族だからさ小さい子もいるしさ愛のお母さんが、愛を子供のままにしておきたいっていう気持ちは本当に小さい子の相手をすることで解消してもらえばいいんだしうちの子たちは、みんな愛と同じくらい可愛いしさ</p><p>むしろ、相手をさせすぎると愛のお母さんが真緒ちゃんや、アニエス、ルナ、コヨミちゃんたちに深く感情移入し過ぎる可能性もあるけれど</p><p>その辺は、ミナホ姉さんや克子姉がチェックしてくれるだろうし</p><p>月子やルナも、愛のお母さんの心の状態を逐一モニターしているだろう</p><p>愛が、自分のことを１人でやるのだって親切に教えてくれる子も、毎日、一緒にやってくれる子もいるからみんな優しい子ばっかりだから、心配しなくて平気だよ</p><p>アニエスとか、よろこんで一緒にやってくれるだろう</p><p>マナやイーディも、面倒見が良いし</p><p>料理も洗濯も掃除も、克子姉が教えてくれるしああ、メグや瑠璃子でもいいんだよなそれから髪の毛のケアとか美容のことは、ヤッちゃんが教えてくれるだろうし</p><p>な、何人居るの</p><p>愛が尋ねる</p><p>えっと３歳児の真緒ちゃんと、１２歳のアニエス、ルナ、コヨミちゃん中学２年生がヨミとマナ３年生が、瑠璃子と美智</p><p>年下が８人</p><p>高校１年が、オレと雪乃とメグとイーディ</p><p>同い年が４人</p><p>高校２年が、ヤッちゃんとみすずと月子ヤッちゃんは、ホントは１学年上だけどねそれから、高３が美子さんこの人は毎日はいないけれど</p><p>年上の高校生が３人</p><p>お屋敷には住んでないけれど、可奈センパイもオレの女だ高校２年生</p><p>で大人が真緒ちゃんのママの渚と、克子姉、ミナホ姉さんマルゴさんていう人もいるけれど、今はアメリカに行ってて留守なんだよ</p><p>在住の大人が４人</p><p>そんなに住んでいるのえ吉田くんと</p><p>まだまだうちに住んでるわけじゃないけれど、よく来るのが翔姉ちゃんとレイちゃんたまに来るのが、キョーコさんとミス・コーデリアアーニャもだよなそれと、ミス・コーデリアのイーニーとミーニーも</p><p>２人＋５人</p><p>みんな女の子で男は、オレだけあ、すぐ近所に森下さんていうお爺さんが奥さんと住んでて、時々、手助けに来てくれるけれど基本はねこれが全部、オレの家族だからさそんでもって愛と愛のお母さんをサポートしてくれるメンバーだから</p><p>オレは、胸を張ってそう言う</p><p>何の心配もいらないんだよホントにみんな、綺麗で頭が良くて、力があって優しい人ばかりだから</p><p>オレは、愛に微笑む微笑むつもりがなくても、顔が勝手に笑顔になる</p><p>だからさオレのことは信頼できないかもしれないけれどオレの家族に全て任せてくれよ大丈夫みんなに会えば一緒に暮らせば、すぐに判るからみんな、最高の人たちだってこと愛のことを本気で心配して、助けてくれる人たちだって</p><p>オレに尋ねる</p><p>何で助けてくれるのよ、吉田くんの家族があ、あたしとママを</p><p>そんなの、決まっているじゃないかオレが、愛のことが好きだからだよ</p><p>あ、あたしのこと好きなの</p><p>うんと勘違いして欲しくないんだけれどいわゆる、恋愛感情としてのアイラブユーじゃないよオレが愛に夢中になっているとかそういうのじゃなくって</p><p>ここは、ハッキリしておかないといけない</p><p>変に勘違いさせると関係が混乱する</p><p>じゃあ何</p><p>だって、愛は可愛いし良い身体をしているだから、気に入ったそれで、セックス・フレンドになったとりあえず、１年間それだけのことなんだけれど</p><p>うんとこれじゃあ、伝わらないか</p><p>とにかくオレは、メチャクチャなんだよ欲しいものは、欲しいんだだから、奪うその代わり奪った以上は、責任を取るペットの世話は、ちゃんとやれってやつだよ</p><p>あ、あたしペットなのよ、吉田くんの</p><p>そうだよ１年だけ我慢してくれ</p><p>な、何で１年</p><p>そりゃ、１年経ったら愛は今は、人に世話をしてもらわないと死んじゃうような生まれたばかりの可愛い子猫だけどさ１年後は、虎かヒョウにとんでもない、人食いライオンになっているだろうから</p><p>はっきり言っておくけれど今のまんまの愛だったら、ちゃんとしたファースト・キスもロスト・ヴァージンだってできなかったと思うそれこそ、辻先輩が愛に振り向いてくれて、辻先輩の方からアプローチしてくれたとは、とても思えないし</p><p>だからって吉田くんが、あ、愛を犯していいはずがないわ</p><p>それは確かにそうだそれはそうなんだけれどもう、何回もセックスしているんだからさその辺のことは、諦めろよ</p><p>そんなの酷い勝手よあたしは</p><p>でも、今だってオレは愛と繋がったままなんだぜこれからだって、何度もするからなオレが愛としたいからするんだあきらめろ</p><p>１年だけだ約束したろ大丈夫だ１年経ったら、オレのことを蹴飛ばすぐらい、愛は強くなっているよオレたちが、愛を鍛えるんだから</p><p>オレは愛の身体をギュッと抱き締める</p><p>だから、オレに１年間だけ、捕まっていろ</p><p>今の愛にはどうしたって理解してはもらえないと思う</p><p>１年後、愛が自立した女になった時にならなければ</p><p>ホントに勝手酷い、酷い、酷い</p><p>吉田くんなんて、嫌いよ</p><p>ああ、嫌いでいいから</p><p>オレは愛の耳に、優しくそう囁いた</p><p>ようやく、ズルリと愛の胎内から、ペニスを引き抜く</p><p>トロローッと、白い精液が愛の割れ目から、地面の土の上に垂れ落ちた</p><p>愛が、ブルッと身体を震わせる</p><p>どうした寒いのか</p><p>９月も後半だけど肌寒くは無い</p><p>でも、ほとんど裸身だし汗をいっぱいかいたからな</p><p>む、向こう、行ってて</p><p>愛オシッコか</p><p>だからそっち行っててこっち、見ないで</p><p>大きな声で、愛は叫ぶ</p><p>いや、見るよ</p><p>せっかくだから、愛がオシッコするところ見学させてもらうから</p><p>いや、ほらオレたちの関係は、何だ</p><p>せ、セックス・フレンド</p><p>そうだ、セックス・フレンドだだから、当然オレには、愛のオシッコを見る権利がある</p><p>オレの宣言に愛は</p><p>な、無い無い無い無いそんなの無いよっ</p><p>いや、ある</p><p>無いって</p><p>ヤッホーあんまり遅いから、様子を見に来たよお兄ちゃん</p><p>パパ、お帰りなさいですのっ</p><p>マナとアニエス</p><p>愛が慌てて、剥き出しの下半身を手で隠す近くの草むらに逃げた</p><p>脱ぎ捨てたジャージの下は、あれどこだ</p><p>ミナホお姉ちゃんがいい加減、お屋敷に連れて来なさいってさ</p><p>監視カメラで、オレと愛が庭でセックスしていることをミナホ姉さんは、観ていたんだな</p><p>パパまた新しい子ですの</p><p>ああ、愛だ愛マナとアニエスだ</p><p>マナですよろしく愛さん</p><p>アニエスですの</p><p>アニエスは、愛を警戒している</p><p>この子が、外人</p><p>金髪・碧眼に白い肌のアニエスを見て愛が尋ねる</p><p>いや、ハーフだよ日本とフランスの</p><p>アニエスはパパの娘ですの</p><p>アニエスが、オレに抱き付いてくる</p><p>よ、吉田くんの</p><p>そうだよオレの娘だよ</p><p>アニエスは１２歳だけれど、少し大人びて見える</p><p>オレの子というには、年が合わない合うはずが無い</p><p>でも、オレの娘なんだ</p><p>パパあの子と、セックスしたですの</p><p>アニエスが、裸のままのオレの下半身を見て尋ねる</p><p>ああ、したよもう３回お腹の中に出して、１回飲ませた</p><p>よ、吉田くんっ</p><p>愛は慌てるが</p><p>アニエスは、ニコッと微笑み</p><p>じゃあ仲間ですのっえっと</p><p>愛だよ愛っていう名前だ</p><p>愛ちゃん、これからよろしくですのっ</p><p>金髪の美少女が、愛に頭を下げる</p><p>アニエスちゃんは、お兄ちゃんとセックスした子しか、仲間と認めないんだよ</p><p>マナが、愛に説明する</p><p>愛さんも、初めてがお兄ちゃんでレイプだったんでしょ</p><p>マナも、そうだったんだよマナも最初は、お兄ちゃんにレイプすっごい痛かったし、１日で何回も中出しされて大変だったんだけれどでも、愛さんは、そんなに痛くなさそうだし、すぐにセックスに慣れそう良かったですね</p><p>愛は、すっかり呆然としてマナを見ている</p><p>あ、あなたもハーフ</p><p>マナは、ケラケラと笑う</p><p>マナは純粋な日本人ですっ</p><p>そうかマナのスーパー・モデルを目指しての肉体改革は、着実に進行しているから</p><p>スタイルも良くなったし、背も伸びた</p><p>顔もどんどん綺麗になっているし、肌の艶も良い</p><p>確かに、一見ハーフ美少女っぽい印象もあるよな</p><p>うん何か、普通の１４歳には無い色気があるんだよな</p><p>それはお兄ちゃんに、たーぷりセックスしてもらっているからだよ</p><p>アニエスもアニエスも、パパといっぱいセックスしているから、お色気プンプンですのっ</p><p>２人の年下の少女の言葉に、愛はただただ驚くばかりだ</p><p>ルナもそうルナも、パパにいっぱいお腹の中にドピュドピュしてもらっているからお色気ムンムンですのっコヨミちゃんだけ、色気が無いですのっ</p><p>アニエスは、コヨミちゃんがオレとセックスしないことが不満なんだ</p><p>愛ちゃんも、すぐにお色気ポヨンポヨンになりますから頑張りましょう命、燃え尽きる時まで</p><p>アニエスは、訳の判らないポーズを取る</p><p>でお兄ちゃん、今まで愛さんとセックスしてたの</p><p>あ、そうなんだけれど</p><p>じゃあ、アニエスがお口でパパのオチンチンを綺麗にしますのっ</p><p>ええっ</p><p>眼を丸くする愛</p><p>あ、アニエス今はいい愛は処女喪失したばかりで、血が付いている可能性があるから</p><p>人間の血は舐めると身体に悪い</p><p>うう、そうですのじゃあ、早くお屋敷に入って、お風呂ですのお風呂で、アニエスとセックスしましょうっ</p><p>アニエス、勉強は終わったのか</p><p>アニエスは、ヘヘンと笑って</p><p>今日の分は、ちゃんと済ませましたのだから、ご褒美にパパ、セックスして欲しいですの</p><p>愛そんなに驚くなこの子は、特に積極的なだけだから</p><p>そうかなあみすずお姉ちゃんと、美智お姉ちゃんも相当、積極的だと思うけれど</p><p>あ、そうだ愛、オシッコしたいんじゃなかったっけ</p><p>オレは、みすずから連想して思い出した</p><p>あだ、だからおトイレは、どこですか</p><p>愛は、まだ話が通じそうなマナに尋ねた</p><p>えー、お屋敷はこの上だから結構あるよ</p><p>ここは正門の少し上の草むらの中でお屋敷は、この坂の上</p><p>歩いて２、３分の距離だ</p><p>ここで、しちゃえばいいんじゃないですかせっかく、お兄ちゃんも見ているし</p><p>アニエスも、オシッコしますのっ</p><p>じゃあ、あたしもしようかな</p><p>愛の前でアニエスとマナは、スカートを捲ってパンティを脱ぐ</p><p>お兄ちゃんマナのパンティ、持ってて</p><p>アニエスのもですのっ</p><p>２人は、オレにパンティを手渡した</p><p>そしたらねマナがここで、アニエスちゃんそこ愛さんは、そこにしゃがんで下さいお兄ちゃんは、こっちからこの角度で</p><p>マナが仕切る</p><p>正門前の草むらに、３人の美少女が並ぶ</p><p>オレは、その正面に立ち</p><p>い、いやあのあ、あたしは</p><p>おろおろする、愛にマナは</p><p>マナたちも、一緒ですから恥ずかしくないですよ、愛さん</p><p>ちょっと恥ずかしいのがいいんですのっ</p><p>アニエスもそう言ってM字開脚で、しゃがみ込む</p><p>愛ちゃんどっちが長く、オシッコし続けられるか勝負ですのっ</p><p>あたしは勝負しないよオシッコは健康的にお兄ちゃんに楽しんでもらいながら、排出しましょう</p><p>マナも、M字でしゃがみ込む</p><p>愛ちゃん早くっ</p><p>仕方なさそうに、愛も腰を下ろす</p><p>オレの眼の前に３人の美少女の陰部が、露わにされた</p><p>誰が先にオシッコ出せるかも勝負ですのっ</p><p>それは、マナが先ぃぃっ</p><p>ジョロロロっとマナが、放尿する</p><p>ああっ、アニエスもっ</p><p>チロロロと、アニエスの割れ目から湯気と小水が零れ落ちる</p><p>ほら、愛ちゃんも</p><p>ジョロロロロロ</p><p>愛も、愛液と精液でテロテロに輝いている秘部からオシッコを迸らせる</p><p>ああ木々に囲まれて空気も良いし、良い天気だし、お兄ちゃんに見てもらってて気持ちいい</p><p>パパ見てますの</p><p>ああ、見ているぞ愛も</p><p>愛は、羞恥に顔を真っ赤に染めている</p><p>ぬふふっ、愛ちゃん可愛いですのっ</p><p>アニエスが、オシッコしたまま愛を見て笑う</p><p>ああ、仲良くしろよ</p><p>アニエスは、大きく返事をした</p><p>最初に、オシッコを終えたのはマナだった</p><p>二番ですのっ</p><p>次がアニエス</p><p>愛ちゃんまだですの</p><p>全員の視線が、愛の股間に集まる</p><p>み、見ないでそ、そんなに見ないで下さい</p><p>しかし、愛のオシッコは止まらない</p><p>お兄ちゃん、愛さんのアソコって良かった</p><p>ああ、すごく狭くて気持ちいいんだ</p><p>愛さん後でマナと一緒お兄ちゃんにエッチしてもらいましょうね</p><p>アニエスが先ですのっ</p><p>愛の小便は、まだ続いている</p><p>な、大丈夫そうだろ、愛みんな優しくて良い子ばっかりだから</p><p>しゃがんで、オシッコしたまま愛がオレを見上げる</p><p>オレたちは、こうやってずっと上手くやってきているんだセックスが、オレたちの流儀なんだだから安心しろ愛はもう、大丈夫なんだから</p><p>そうだよ、愛さんあたしたちのお兄ちゃんは、すっごいんだから</p><p>大船に乗ったつもりでいるですのっぬふふっ</p><p>オレたちの言葉に愛は</p><p>小さく、頷いた</p><p>少しずつ心が溶けてきている</p><p>愛のオシッコが終わり、全員、身支度を整えた頃</p><p>再び、正門が開き</p><p>愛の家に居た残りの人たちを乗せた、克子姉の車が戻って来た</p><p>愛の母親も乗っている</p><p>最近、変な夢ばかり見る</p><p>昨夜は、夢の中の人物に一生懸命、ウルトラマン・レオに出ていた子役はスギタカオルさんだと訴えていた</p><p>821．セックス・キングダム　／　バランサー</p><p>ううっ、やっぱり酷い</p><p>風呂上がりの愛が呟く</p><p>裸体に白地のバスローブ１枚を纏っただけの姿で、ジロッとオレを見る</p><p>ほらほら、愛お姉ちゃんグチグチ言ってないで、さっさと髪を乾かすそのまま放っておくと、朝にはボワンと爆発頭になっちゃうよっ</p><p>湯上がりでパンティ1枚だけのマナが、鬼軍曹モードで愛に言った</p><p>さっき、愛の家でシャワーを浴びたばかりだけれど</p><p>野外セックスで身体が汚れたので、風呂に入り直した</p><p>ついでに、今度は髪も洗わせた</p><p>マナちゃんの言う通りですのっドライヤーしないと大変なことになっちゃいますの</p><p>同じくバスローブ姿のアニエスが、自分の濡れた金髪にドライヤーを当てようとしている</p><p>アニエスも、愛と一緒に髪を洗った</p><p>愛は今まで、髪だって母親に洗ってもらっていたから</p><p>アニエスが、自分の髪を洗って見せて愛のお手本になったのだ</p><p>ほら、愛ちゃんもアニエスのお隣で、どうぞですのっ</p><p>お屋敷の大浴場の脱衣所には、幾つもドライヤーが置かれている</p><p>自分で髪を乾かすのも、アニエスのやり方を見て、お勉強だ</p><p>早く、愛お姉ちゃん</p><p>マナの催促に愛はうめきながら、アニエスの隣の籐の椅子に座った</p><p>面倒でも、自分の髪の毛なんだから自分でケアしろよ</p><p>オレは愛にそう告げる</p><p>わ、判ってますううっ</p><p>ドライヤーを手に取る</p><p>はい、まずはスイッチを入れて髪に当てますのスイッチ・オンですのっ</p><p>ブオオオオッ</p><p>アニエスが熱風を吹き付けながら、ブラシで髪を梳かして見せる</p><p>ほら、愛もやってみろよ</p><p>愛もドライヤーを起動させ、熱風を自分の黒髪に当てる</p><p>見様見真似で、置いてあったヘアブラシで髪を梳かそうとするが</p><p>違いますのそうじゃありませんのブラシは、こう</p><p>アニエスが手本を見せる</p><p>あううじゃありませんの愛ちゃんももう大きいんですから、ちゃんとしなさいですのっ</p><p>アニエスに叱咤され愛は、自分の髪を梳いていく</p><p>そうそうそんな感じであ、ドライヤーは、もう少し髪から遠ざけた方がいいよ</p><p>マナも、愛に指導する</p><p>ヨッちゃんの着替えを持って来たよ</p><p>廊下から、寧が脱衣所に入って来た</p><p>愛の方を見てオレに尋ねる</p><p>ああ、良い感じアニエスとマナが、愛の先生になってくれているから</p><p>オレは、寧の持って来てくれた普段着に着替えながらそう答えた</p><p>ああ、明日のパンの仕込みをやっているよ克子姉と愛ちゃんのお母さんも一緒月子さんとコヨミちゃんも</p><p>愛もヨミとルナには、不思議な力があることは判っている</p><p>あの巫女姉妹が一緒だと、愛が緊張するから</p><p>気を遣って、そっちへ行ってくれたんだな</p><p>よしよし大分、上手くなってきましたの</p><p>ちゃんと乾かさないと、頭から風邪をひくからね愛お姉ちゃん</p><p>アニエスとマナは、屈託が無いから愛も反発なく、指導を受けている</p><p>池田先生の医院に行くのは、夕食の後にするって少し、車の出入りがバタバタしたから、公安さんが過剰反応しているんだって今は</p><p>ああ、克子姉の車がお屋敷の中に飛び込んでオレと愛だけ下ろして、また急発進したからか</p><p>少し時間を置いた方がいいだろうって、ミナホ姉さんが池田先生には、もう連絡してあるってさ</p><p>愛は処女破瓜のダメージは、そんなに無いと思う</p><p>セックスに強い体質なんだろう</p><p>どうしても急いで診てもらう必要は無い</p><p>今日中に、検診してもらえればそれでいいか</p><p>この後、ほらミィちゃんやルリちゃんたちが、帰って来るでしょその辺のラッシュの時間を避けたいって</p><p>みすずや瑠璃子たちが、学校から送迎車でお屋敷に戻ってくる</p><p>香月家の後継者の移動には、外に居る公安警察も香月セキュリティ・サービスの警護員も毎回緊張を強いられる</p><p>愛の検診は、みすずたちの帰宅を確認させた後にした方が彼らも落ち着くだろう</p><p>一応、警戒監視を、イーディがやってくれているから</p><p>お屋敷の警備システムの操作を、イーディはすでにマスターしている</p><p>こっちは、あたしが付いているよ</p><p>じゃあ、オレもパンの方へ行くかな</p><p>オレのパン屋なんだ</p><p>５０円安い方のシリーズだって、製作状況を把握しておかないといけない</p><p>オレは、服を着替え終わった</p><p>アニエス、マナ愛のこと頼むぞ</p><p>オレが２人にそう言うと</p><p>愛が心配そうに、オレを見る</p><p>大丈夫だよヤッちゃんも、ここに居てくれるから</p><p>知った顔が一緒なら、心強いだろう</p><p>愛のお母さんの様子を見てくるから</p><p>もう、唸らないですのっパパは忙しいんですからっ</p><p>心配ないってこのお屋敷の中なんだからさっ</p><p>そうそう、お兄ちゃんすぐに戻って来てくれるよ</p><p>アニエス、寧、マナと愛に声を掛ける</p><p>ホント、すぐ戻って来る</p><p>愛が、上目遣いでオレに言う</p><p>ああ向こうの様子を見てくるだけだ</p><p>オレは、愛の柔らかな頬を撫でる</p><p>そうだよだから愛お姉ちゃんは、髪の毛を乾かすことだけに専念していてっ</p><p>愛は、別にオレのことを信頼してくれているわけではない</p><p>愛はどうしようもなく他人に依存する体質で</p><p>たまたま、今はオレに一番依存しているというだけのことだ</p><p>勘違いしてはダメだ</p><p>アニエスは１２歳、マナは１４歳１６歳の愛は、この子たちには依存しきれないだろう</p><p>寧は年上だけれど寧には、元・不良少女の悪い噂が残っている</p><p>これまた依存しきれる対象ではない</p><p>そういう意味では、このメンバーは愛のためには最良な組み合わせなんだろうな</p><p>オレや可奈センパイが、一番手頃な依存対象なんだろうけれど</p><p>これが、愛よりももっと年上な克子姉や渚なら愛はもっと依存して甘えようとするだろうし</p><p>逆に年上でもミナホ姉さんなら、オロオロするどころか愛は全身ガタガタ震え出すかもしれない</p><p>愛にとって丁度良い緊張と緩和のバランスを考えたら</p><p>アニエス＆マナ＋監視役の寧というのは、なかなか整っていると思う</p><p>オレは廊下に出る</p><p>そのまま、お屋敷内のパン工房の方へ向かった</p><p>そうです次はこんな風に、生地を丸めて下さい</p><p>こ、こうでしょうか</p><p>うんうんおば様、上手いですわ</p><p>愛のお母さんにヨミか</p><p>部屋の中を覗くと確かに、みんなでパンを作っていた</p><p>あら、公様</p><p>月子が、オレに気付く</p><p>兄さん、こっちは問題ありませんから</p><p>ルナが、オレに言った</p><p>この人にとってもコヨミちゃんにとっても</p><p>コヨミちゃん</p><p>見ると、コヨミちゃんも黙々とパン作りに参加していた</p><p>このおば様の存在がコヨミちゃんにとって、良い揺らぎになっているんですわ</p><p>ヨミがそう言った</p><p>むしろ、公様がいらしたことでお二人とも、少し、緊張なさっていますわ</p><p>月子が、そう分析する</p><p>今は、あたしたちに任せてあなたは席を外していて</p><p>克子姉が、そう言ってニッコリとオレに微笑む</p><p>あそうなんだ</p><p>ええ、こっちは大丈夫だから</p><p>オレは愛のお母さんからすれば、愛娘をレイプした憎い男だもんな</p><p>今は、オレの顔なんか見たくないだろう</p><p>コヨミちゃんにとってもオレは、親しい従姉たちを寝取った悪い男なんだ</p><p>じゃあ、頼むねみんな</p><p>じゃあ、愛の方に戻るか</p><p>いや、少し時間を置こう</p><p>オレ抜きで女の子同士で仲良くなる時間を持つべきだ</p><p>オレは一旦、食堂に寄ることにした</p><p>水でも飲んで、時間を潰してから戻ろう</p><p>ここに来ると思っていたわ</p><p>座りなさい今、コーヒーを入れるわ</p><p>ミナホ姉さんが、ニッと微笑んでエスプレッソ・マシーンに向かう</p><p>いいのよ一休みなさいあなたは、今日はもう目一杯頑張ったんだから</p><p>ミナホ姉さんは、コーヒーカップに、シュゴォォッと熱いコーヒーを受け止めていく</p><p>はいミルクとお砂糖は、そこにあるわ</p><p>すっかり準備をしていたらしい</p><p>オレのカップを置くと今度は、自分のコーヒーを入れる</p><p>あ、そうだゴメン、愛のこと勝手に色々やっちゃって</p><p>愛と愛のお母さんをこの屋敷に連れて来てしまった</p><p>いいのよ良信が決めたことなんだから</p><p>この屋敷も、あたしも全て、良信のものなんですからあなたが、そう決めたのならあたしは全て従うわ</p><p>とりあえず、１週間なんでしょ</p><p>う、うん愛と愛のお母さんは、１週間したら家に帰すからこの１週間は、母親と娘だけの異常にくっ付きすぎている関係を見直してもらいたいだけだから愛は、自分で自分のことをする習慣を身に付けて欲しいしお母さんには、愛に干渉するのを止めて欲しいから</p><p>このお屋敷の中での集団生活を通して今までの自分たちの生活を顧みる</p><p>それが、オレの狙いだ</p><p>別に１週間でなくずっと、あの親娘をここに居させてもいいのよ</p><p>ミナホ姉さんは、オレを眼を見る</p><p>何なら仲の余り良くないお父様との離婚交渉だって、あたしが弁護士を立ててやってあげてもいいし</p><p>それより、良信あなた、愛さんとはもう何度もセックスしているけれど</p><p>愛さんのお母さんとはセックスしないの</p><p>ミナホ姉さんは、鋭くオレに尋ねた</p><p>いやあ、それは考えていなかった</p><p>そうやっぱりね</p><p>ミナホ姉さんは、コーヒーを一口啜る</p><p>ほら、良信も飲みなさい温かいうちに</p><p>あ、うんそうだねありがとう</p><p>オレも、ミナホ姉さんの入れてくれたコーヒーを飲む</p><p>あの年齢のおば様は、良信は苦手なのよね</p><p>自分のお母さんのことを思い出してしまうんでしょ</p><p>だから、セックスも考えなかったあなたは、自分のお母さんとセックスすることなんて、絶対に想像しないですものね</p><p>オレと母親の関係は</p><p>あなたが愛さんに強く執着したのもよく判るのよあなたと愛さん、まったく境遇が真逆ですものね</p><p>境遇が逆</p><p>愛さんは、お母さんに過剰なまでに溺愛されていた何もかも監視されお母さんの希望通りの可愛い娘になるように育てられてきたわ</p><p>そうだ愛は</p><p>そして、良信の方は自分の母親に完全に無視されてきた育児放棄でしょ育てられていないし存在していることさえ、無視されてきた</p><p>オレはそうだ</p><p>あなたのお父様が、あなたをあたしの家の養子にしてしまったことさえいまだに気付いていないんだから</p><p>オレの母親はオレがまだ、あの暗い家に</p><p>台所のボロっちぃソファで寝起きしていると、思っているんだろうか</p><p>いや、もうとっくにオレという息子の存在を</p><p>自分が子供を産んだという記憶さえ、忘れてしまっているだろう</p><p>そういう境遇で生きてきたあなただから愛さんの母親に依存しきった生き方が許せなかったんでしょだから、何としてでも母親から自立させたいって思ったのよね</p><p>いいのよあなたは、そういう子でいいの自分の中の真っ直ぐな心に従って、生きていきなさい</p><p>そうか、オレ愛が、羨ましかったんだ</p><p>母親に、徹底的に構ってもらえる愛を</p><p>それはどうかしら羨ましくはないでしょああいうのただ、あなたは愛さんとお母さんの関係が、とても不健全で気持ち悪いって感じたのよだから、あなた自身の流儀で、愛さんを塗り替えてしまいたかったんでしょ</p><p>オレの流儀セックス</p><p>ああ、そうかだから、この屋敷の庭で愛と２人きりになったら、オレはもう一発、セックスしちゃったんだ</p><p>愛の家での寧や可奈センパイたちに見守られているセックスだけでは満足できなかった</p><p>がっつり、２人きりで愛を犯したかったんだ</p><p>あなたの判断は間違っていないわよあそこでの、あなたと２人きりのセックスがあったから愛さんの心は、和らいだのよ今は大分、あなたに靡いているあなたの言葉だと依存ということになるんでしょうけれど</p><p>ミナホ姉さんは、そう分析した</p><p>二人だけの時間を持てて、そしてあなたが極めて、真っ正直に愛さんを求めたからよまああなたは、どんな女の子にも嘘は吐かないから全身全霊を掛けて、本気で相手の女の子の心と身体を貪り尽くすからそれは、女にとっては至福なのよ男にそんな風に愛されることはだから、あなたとセックスを重ねた女の子は、みんな陥落しちゃうのよねそれは、そうなんだけれど</p><p>オレは男で女の子の気持ちは判らないから</p><p>まあ面白い１週間になると思うわあなたにとっても家の中に、自分の母親と同年代の女性が居るというのは、新鮮な刺激になるでしょうし</p><p>そう言えば初めてなんだな</p><p>そういう生活は</p><p>愛さんみたいな子の存在はみんなを刺激するわアニエスやマナさんには、すでに良い影響を与えているようだし</p><p>何かを教えてあげる対象だから</p><p>いや、アニエスはルナとの間に、そういう関係を築いているはずだったんだけれど</p><p>アニエスがルナに勉強を教わりルナがアニエスにセックスを習うという関係は</p><p>ルナが人の心を読む力の持ち主だということで、破綻していたもんな</p><p>ルナは克子姉たちのセックス・テクニックを直に学び取っていたから</p><p>その上、ルナは賢いんだよなあアニエスよりも、ずっと頭が切れる</p><p>ああ、そうか愛は、普通の子だからアニエスやマナと、思考のスピードが合うんだ</p><p>そういうことよ人の相性の良さは、思考の速さが合うことで決まるのよ寧と可奈さんが、そうでしょ</p><p>なるほど確かに、寧と可奈センパイが良い関係なのは、頭の回転スピードが一緒だからだ</p><p>良信はこうやって、人を増やして、家族を補強していくのね</p><p>あたしには、考えつかなかった方法よあたしは少数精鋭で、自分と考えの合う人間だけが揃っていれば、それでいいと思っていた女だから</p><p>ほら、思い出しなさい今年の春あたしが、白坂創介への復讐のために選んだメンバーは、克子とマルゴと寧だけだったのよそもそもは</p><p>渚すら、当初のメンバーには入っていなかった</p><p>そして、オレは最初は黒い森のメンバーでなく</p><p>白坂創介の愛娘である雪乃をレイプするための道具として選ばれた</p><p>でも、ダメなのよねどんなに優秀な人を集めても、少数のグループは思考が偏るわバランスの取れない歪な人間の集団になってしまう</p><p>ホントあなたが来てからよ良信は、いつも、あたしの想像を超えた思考と行動をするからそしてどんどん、恐れずに、思考の異なる女の子たちを引き込んできたから</p><p>節操が無いんだよオレは</p><p>いいえでもダメな子は一人もいなかったわあなたは、ちゃんと見る眼を持っているあなたが愛した結果どの子も、何倍も綺麗になっているわ自分に自信を持って、明るく楽しく精一杯生きている子に変わったのよあなたは、そういう子しか選ばないし、抱かないわ</p><p>オレが何かをしたんじゃないよみんなが、自分で自分を変えたくて、それで変わったんだ</p><p>そのキッカケを作るのは、いつもあなたなのよあたしには判るわだって、あたしだってそうだものあなたに出会ったことで、変われたんだもの</p><p>だから判るのよ愛さんもきっと変わるわ今の姿からは想像できないぐらい、素敵な女の子になるでしょうね他の子と同じ様に</p><p>そうなら、いいんだけれど</p><p>そして、あなたは新しい子を引き入れて家族を補強していくのよ新参が家族に良い揺らぎを与えて調和させていくのどんどん、人間関係のバランスが良くなっていくのよ１週間後には、もう結果が出ているはずよ愛さんが参加したことで、あたしたちはまた良くなるわ</p><p>ミナホ姉さんは、そう言い切る</p><p>それから気付いた愛さんのお母さんとコヨミさん</p><p>判らない溺愛していた娘を男に寝取られたばかりの母親とほんの少し前に、母親を失ったばかりの娘</p><p>眼の前で、愛がオレに犯されたことで愛のお母さんの中での無垢な自分の娘は、消滅してしまっている</p><p>コヨミちゃんはお母さんの清美さんを先週失ったばかりだ</p><p>あたしはコヨミさんの母親役は、渚か克子に任せれば良いと思っていたわ適材適所じゃないけれど今居るメンバー、身内で何とかしなければいけないって思ってたから</p><p>でも、そうじゃないのね最適な人材は、外部から見つけてくるしかないのよ</p><p>身内だけで済むわけが無い足りるわけが</p><p>人を増やすことにためらいのないあなたに良信に、教えられたわ</p><p>ミナホ姉さんは、ニコッと笑う</p><p>あなたも知っている通りコヨミさんは、まだ身体が未熟よあなたのいつもの流儀セックスでは、救ってあげられないのよ今はまだ</p><p>あの子は、普通の１２歳の女の子よりも幼い肉体をしているのだから</p><p>愛さんのお母さん有効に使わせていただきましょうあの方、ちょっと過剰だけれど娘思いの良い母親であったことは間違いないんだから</p><p>コヨミちゃんの心の安定は愛のお母さんで何とかするのか</p><p>それも１週間後が楽しみね</p><p>今日、たまたま母校の前を通ったのですが</p><p>前も書きましたが、私は高校は男子校でした</p><p>なので、同窓会も１度もありませんし卒業式以来、学校の近くにはまったく行く機会がありませんでした</p><p>ということで、実に２０数年ぶりに母校の前を通ったのですが</p><p>絶句です</p><p>記憶と全然、違っています</p><p>いや、もちろん建物とかも、変わってたりしているんですけれど</p><p>道の幅とか、通りの長さなんかも記憶と違う</p><p>学校の周囲のお店とかも、全然覚えていなかったり</p><p>唯一覚えていたのが、昔、本屋があったビルだけ</p><p>いかに自分の記憶というものが曖昧というか</p><p>もはや、夢ですね昔のことは</p><p>本当にこの学校に通っていたのかも確信が持てなくなってきました</p><p>生きているということは、夢なんだなあ</p><p>かつて、あったものあったと覚えているものさえ、本当かどうか判らないんだから</p><p>821．セックス・キングダム　／３日後</p><p>結局のところ愛の変化に、１週間も掛からなかった</p><p>あれから、３日が経った</p><p>もう、愛さんそこは邪魔だから</p><p>いつもの昼休み</p><p>いつものパン販売</p><p>たくさんの生徒が並んでいる慌ただしい売り場の内側でメグが、愛に叫んだ</p><p>は、はいあうぅ</p><p>慌てて、返事をする愛</p><p>愛ちゃん、こっちを手伝って</p><p>寧が、愛を呼ぶ</p><p>これとこれとこれ下さい</p><p>女生徒が、パンを選んで指で示した</p><p>はい、ありがとうねっ愛ちゃん、幾ら</p><p>寧が、愛を見る</p><p>３つで４４０円ですぅ</p><p>愛は、パンを見てすぐに答えた</p><p>これでお願いします</p><p>はーい、1000円札からねっ</p><p>おつりは、５６０円ですぅ</p><p>愛は、記憶力が良い</p><p>パンの種類とそれぞれの値段は、あっという間に覚えた</p><p>それから、暗算も得意だ</p><p>これとこれ</p><p>はいっ、２４０円ですぅ</p><p>こういう能力は、愛の母親が愛を抱え込んでいる限りは、誰にも気付かれなかっただろう</p><p>値段の計算以外のパンを袋に入れて渡したり、お金の受け渡しなんかの作業はどうにも遅い</p><p>焼きたてのパンをササッと売り場に並べるみたいな、テキパキやらないといけないような仕事は、相変わらず苦手みたいだ</p><p>とにかく愛の身体がみんなの速さに追いついていない</p><p>あ、愛ちゃんそれはあたしがやるわそっちのお客さんのパン、計算してね</p><p>うぅぅ２７０円ですぅ</p><p>今はまだ寧や克子姉のサポートが必要だ</p><p>それでもまた３日目で</p><p>大分、パンの売り子の仕事に慣れてきた方だと思う</p><p>もう、それはやらなくていいからっ</p><p>あぅぅ、ごめんなさいっ</p><p>あららまた、メグに怒鳴られたのか</p><p>それ、アタシがやるネアイは、こっちを</p><p>どうやら、イーディが助けに入ってくれたようだ</p><p>はいよっ第２弾、上がったよ</p><p>オレは、業務用の大型のパン焼きオーブンを開けて叫ぶ</p><p>次々と、パッドの中に焼きたてのパンを並べていく</p><p>はーい、ヨシくん持っていくわ</p><p>手際よく、メグが工房の中へ飛び込んで来る</p><p>メグちゃん、安い方のパンがなくなりかけているわ</p><p>判りましたそっちから先に出しますっ</p><p>克子姉の指示で、メグが５０円安いシリーズのパンから売り場へ運んで行く</p><p>次、これネ</p><p>イーディが、次のパッドを</p><p>オレは、どんどんパンをオーブンから出していく</p><p>愛ちゃんは、売り場から動かなくていいからねっ</p><p>次のパッドは、寧が取りに来た</p><p>やっぱ、人数が増えると楽ねえ</p><p>パン工房の中で、雪乃と一緒に先に昼食を食べていた可奈センパイが、そう言った</p><p>ヨシくん、これで最後</p><p>ああ、このパッドの分で全部だよ</p><p>ご苦労様っ</p><p>メグが、オレの唇にチュッとキスをした</p><p>後は、あたしたちがやるからヨシくんは、お昼休憩にしてねっ</p><p>そう言って、パンの詰まったパッドを運んで行く</p><p>第２弾のパンが焼けたら、オレの作業は終わりだ</p><p>さっさと昼食を食べて、作業場の片付けとなる</p><p>売り場の方は、克子姉が仕切ってくれているし</p><p>メグちゃん、積極的になったわよねえ</p><p>可奈センパイが、そんな感想を言う</p><p>前はさ、あそこでノブにチュッとかそういうアプローチをする子じゃなかったでしょ</p><p>恵美は今、お尻に火が付いているのよ</p><p>あの愛って子が来てから張り切らざるを得なくなっているのよね恵美は</p><p>はーん愛の存在が、良い刺激になっているってこと</p><p>刺激っていうか恵美からすれば、ようやく自分と同じレベルの真っ正面から、がっぷり四つで闘わないといけない好敵手が現れ、必死な状態って感じなんだと思うわ</p><p>雪乃は、箸を止めてそう言う</p><p>ほら今までの連中はさ寧やアニエスは、恵美と比べたら遥かに底抜けの美人だし香月家の２人には家柄と気品で負ける鷹倉一族には、謎の超能力があるし、イーディと美智には気力と体力で負けるとにかく、恵美からしたらさみんな自分よりも、トンデモなく凄い人たちで、もう最初から戦わずにして負けましたって感じだったのよあの子って元々、劣等感が強い子だし</p><p>その上、体育会系思考だからあたしとか克子さんとか、年上の人には絶対に逆らわないもんねぇ</p><p>可奈センパイは、ウンウンと頷いた</p><p>でも、あの愛って子は見た目は、まあ可愛い方だけれど、色々と頭のネジが抜けてるでしょ動作はトロいし、すぐにあわわわってなっちゃうし</p><p>まあね問題の多い子だから</p><p>だから、いいのよ恵美にしてみれば、初めて現れた真っ正面から組み合える相手なのよああいう子が、丁度良いレベルなのよねていうかさ</p><p>雪乃は、ニヤッと笑う</p><p>その上、あの愛って子は自分と同い年でしょあの子に負けたらいよいよ、リストラされちゃうんじゃないかっていう恐怖感もあるのよ相当、切羽詰まっているのよ負けられないのよねあの子が、自分の同レベルの相手だと感じているからこそ</p><p>また随分、メグに対して厳しい意見だな</p><p>ああ、なるほどね愛の存在が、恵美ちゃんに危機感を感じさせているのか</p><p>可奈センパイは、納得しているけれど</p><p>まあ雪乃さんの言いたいことは、何となく判るわノブの女って、みんな美人で頭が良くて強か《したたか》っていう、３拍子揃った人が揃ってるものね</p><p>そうそうそういうことなのよ</p><p>雪乃と可奈センパイは、笑い合う</p><p>しかし、雪乃</p><p>確かに、美人と強かなら、お前もそうだけれど</p><p>雪乃は、他の子と比べて頭の働きは、うーん</p><p>野性はあっても、理性はって感じだよな</p><p>可奈センパイの方は、間違いなく頭の回転の早い賢い人だけれど</p><p>そうよねえ才能と力のある子しか、ノブは選ばないもんねぇ</p><p>そうなのよつまり、まあ、ある意味において恵美は、あたしたちの中でちょっとカワイソウな存在だったわけだけどさでも、今度、愛って子が来たことでさ恵美も、ようやく低いレベルでも競い合う相手ができたんだからさこれからは、上手くいくんじゃないのもう、落ち込んでいられないだろうから</p><p>まあ、恵美にとっては、なかなか良い刺激になると思うわよだって、恵美って女はさ今までは、１人で勝手にあたしは、みんなに比べてダメだダメだダメな子だって、１人落ち込みスパイラルにハマることが多かったんだけれどさ恵美ってほら、かなりの小心者だからさ</p><p>雪乃よくもまあ、ここまで上から目線でメグのことを語れるもんだ</p><p>いや、こういうところが雪乃らしいんだけれど</p><p>ああ、今度は落ち込んでいる間に、愛にぐんぐん引き離されるかもしれないとか、考えちゃうのね</p><p>そうなのよ悩んだり、落ち込んでいる余裕は無いのよもはや、恵美には</p><p>偉そうに、雪乃は宣言する</p><p>それで、恵美克子や寧に、美容とかお化粧の相談とかまで、どんどん相談し始めたみたいなのホント、笑っちゃうわよねあの愛って子にさ可愛らしさでも、何とか対抗しようっていうのよ</p><p>あら、それは良いことでしょ恵美ちゃんだって、地は良いんだから磨けば光るわよ単に、今まで積極的にそういうことに気を遣って来なかったっていうだけなんでしょ</p><p>で、でも恵美よ</p><p>あの恵美が恵美なんだから</p><p>雪乃、お前ホントメグに対するコンプレックスは消えてないんだな</p><p>コンプレックスあたしが恵美に</p><p>雪乃は、はあという顔をする</p><p>何言ってんのよ、あんたバカなの目玉、腐っているんじゃないの</p><p>お前怖いんだろメグが自分よりも、綺麗になることが</p><p>な何よそんなわけないでしょ</p><p>綺麗になるだけじゃなくてメグが、愛と競い合って、どんどんいい女になっていくかもしれないことが怖いんだろ</p><p>雪乃は子供の頃から、メグにコンプレックスを感じている</p><p>だから、昔はずっと、メグのことをイジメていた</p><p>今の勢いならメグは、あっという間にお前よりも綺麗で魅力的な女の子になっちゃいそうだもんな</p><p>オレは、雪乃の前の椅子に座る</p><p>ど、どうせあたしは、可愛くないわよっ</p><p>プクッとむくれる</p><p>お前こそ、何言っているんだよ</p><p>オレは雪乃の眼を見て、言う</p><p>雪乃は可愛いよそんなのは、オレが一番よく知っているよ保証してやるよ</p><p>え、あ、は</p><p>だからあからさまに、他の子ことを影で悪く言うのは止めろよそういうことをやっているとさ、お前の可愛さが薄れていくからさ</p><p>あ、ななな</p><p>顔を真っ赤にする雪乃</p><p>うふふふーんさてと、そろそろあたしは表の子と交代しないとねっ</p><p>可奈センパイが、席を立つ</p><p>雪乃さんはゆーっくり、ノブとお昼食べてなさいねっるんっ</p><p>パン工房から、外の売り場へと向かう</p><p>交代しまぁすっ</p><p>寧ちゃんと愛ちゃん、先にご飯に行って</p><p>はーい、克子お姉ちゃん愛ちゃん行くよっ</p><p>はい、ううっ</p><p>ああ、克子姉は取りあえず、寧と愛にコンビを組ませておくつもりなんだな</p><p>今の愛は、まだすぐに依存できる相手を探してしまうから</p><p>ベタベタに依存させずに、かといって見放さない絶妙な距離をキープできる相手が必要なんだ</p><p>メグと正面対決するのは、まだ早い</p><p>愛と寧が、入って来る</p><p>愛は、ススッとオレの隣へ座った</p><p>これもオレに対する依存心の現れだ</p><p>オレに擦り寄る愛を、ギロッと雪乃が睨む</p><p>雪乃の視線に気付いて、怯む愛</p><p>さっと違う椅子に移動するとか、平然とオレの隣に座り続けるとか心を決めればいいのに</p><p>あたふたと思考が煮詰まって、その場でフリーズしている</p><p>このままでは、雪乃に嚙み付かれるな</p><p>愛ちゃんみんなのお茶を入れてはい、ヨッちゃんお弁当</p><p>寧が、サッとフォローしてくれる</p><p>オレと自分と愛の分の昼食を、保温ケースから出してくれた</p><p>その動作の流れで、愛にお茶のことを頼んだから嫌味にはならない</p><p>さーて、今日のお弁当はわーお、カニコロッケだあ</p><p>わざと大きな声で、喜んで見せてくれた</p><p>このお弁当は、午前中にお屋敷で克子姉とマナたちが作ってくれたものだ</p><p>カニコロッケには、お茶だよね、やっぱりほらほら、愛ちゃん、早くお茶入れて雪乃ッチの分もね</p><p>は、はいあうう</p><p>愛は、ノタノタと立ち上がりアタフタとお茶を入れる準備をする</p><p>しかし遅い</p><p>茶碗をなぜか２つだけ出して</p><p>それから急須と、茶筒を取り出し</p><p>また、２つ茶碗を取り出す</p><p>愛の思考の過程は、よく判らない</p><p>それから、震える手で茶筒の缶のフタをパコンと外し</p><p>急須に、お茶の葉をトトトと入れるが</p><p>愛ちゃんお茶っ葉入れすぎ</p><p>すぐに寧から、チェックを受ける</p><p>あううごめんなさい</p><p>また、おろおろと急須の中から、お茶を缶に戻している</p><p>あのさそんなの適当でいいから、早くしなさいよお茶っ葉の分量なんてザッパでいいのよそういうのはさ</p><p>雪乃が、イライラした感じで文句を言う</p><p>いや、でもお茶っ葉入れすぎたら、すっげぇ濃くなるぞ</p><p>たまにはいいじゃないのそういうのも濃くて苦かったら、水入れて薄めるからっ</p><p>雪乃、それは幾ら何でも大雑把すぎないか</p><p>ていうか雪乃、お前、文句言っているけれどお前が、みんなにお茶を入れたこととか、一度も無いんじゃないか</p><p>お屋敷でも家事は何もしないもんな、雪乃は</p><p>それは、ほらあたしは身重だからさ</p><p>いやいや、妊娠してたってお茶ぐらい入れられるだろう</p><p>箸より重いものは、持ちたくないのよっあたしは</p><p>また、随分と思い切ったことを言う</p><p>何よどうせ、あたしが入れるより、他の子がやった方が美味しいお茶が飲めるんだからさあたしがやんなくたっていいのよあたしは飲む人なの入れるのは、あたしじゃない誰かそれが、この世の真理なのよっ</p><p>うっわぁ、雪乃ッチ惚れ惚れするほど図太いよね</p><p>寧が、呆れてそう言う</p><p>ホント愛と雪乃で、足して２で割ったぐらいが丁度良い気がするよ</p><p>冗談あたしはあたしよこれ以上、何も足す必要は無いし引く必要も無いわよだって、あたしなんだから</p><p>すげぇな、お前</p><p>うーんこの図太さ愛ちゃん、少し真似してみたら</p><p>寧の言葉に、愛は言葉にならない呻きで答える</p><p>でも、前みたいにうつむいてしまって、相手を見ないとか自分の世界に逃げ込むということはもう無い</p><p>ちゃんと愛も、みんなの会話を聞いているし、参加しようという意思も感じられる</p><p>まあ、いいやとにかくお茶が来たら、ご飯にしよう</p><p>愛が、のたのたと茶碗を置いていく</p><p>雪乃は、一口ズズッと啜り</p><p>薄っ</p><p>ああ、茶筒にお茶っ葉を戻しすぎて味が、薄くなっちゃったんだ</p><p>愛は、謝る</p><p>まあ、いいわ次はちゃんと入れなさいね</p><p>雪乃は、そう言って、ククッと笑う</p><p>何にしてもさあなたは、恵美なんかよりも可愛げがあるからまあいいわあたしは、仲良くしてあげることにするわよ</p><p>雪乃は、愛にそう宣言する</p><p>実際のところ大分、面白くなってきたよね</p><p>寧が、弁当を食べながら言う</p><p>先週はさお屋敷の中に、香月家系のグループに対抗して鷹倉一家がやって来てさ、メグちゃんが鷹倉組に入ったのがクライマックスだったけれどさ</p><p>安定感のある月子をボスにすることで、メグはかなり落ち着きを得た</p><p>今週は愛ちゃんが来たことでさ、アニエスとマナちゃんが愛ちゃんにベタ付きの先生役になっているでしょ日常生活から、ヨッちゃんとのセックスまで、いつも愛ちゃんに２人が付いているし</p><p>愛は今まで、何でも母親にやってもらってきた子だから</p><p>日常生活の一つ一つのことを、一緒にやってくれる相手が必要だ</p><p>それこそ着替えや歯磨き、洗顔、身だしなみのことになんかまで</p><p>それをお屋敷の中では、今はアニエスとマナが担当してくれている</p><p>で、その３人が新しい勢力になっちゃってるからアニエスは何だかんだって、影響力があるからねアニエスが居れば、みんな寄って来るから</p><p>アニエスやマナちゃんだけじゃ、教えられないことはあたしやイーディが教えているし克子お姉ちゃんと渚お姉ちゃんもねそうなりば、真緒ちゃんも一緒になるしアニエスは、ルナちゃんが大好きだから、ルナちゃんを呼べばヨミちゃんもやって来る</p><p>うん愛とアニエスとマナを中心として、人が集まる感じになっている</p><p>面白いのはさ月子さんやメグちゃんは、愛ちゃんに近寄ろうとはしないんだよねそれから香月家組も</p><p>みすずと瑠璃子、美智たちか翔姉ちゃんとレイちゃんも</p><p>あ、あの人たちは怖いです</p><p>愛が言った</p><p>そうミィちゃんたち、みんないい子だよ</p><p>でも怖いんです</p><p>ああ、みすずたちの気品とか、自立心とかは</p><p>愛からすると怖く感じるんだ</p><p>逆に、みすずたちからすると愛の腰の据わって無さ加減は、受け入れられないんだろうな</p><p>家族が分裂しちゃっているのはマズいよな</p><p>オレが、溜息を吐く</p><p>ええ、別に気にすることないと思うけれど</p><p>寧は、笑顔でそう言った</p><p>色んな子がいるんだからさこれぐらいの揺らぎは必要なんだよっ</p><p>単純に、香月家組と旧・黒い森構成員と鷹倉一家に分裂するよりはさ愛ちゃんみたいな子が乱入して来て、適度にかき混ぜてくれる方が面白いってば</p><p>あたしもそう思うわ適当に混ざり合ってまあ、どうにも合わない子もいるんでしょうけれど、それはそれとしてでも、内部で色んな交流があった方が良いと思うわよ</p><p>うんイレギュラーな組み合わせを経験しておいた方が集団として強くなるからねあたしたちの家族も</p><p>強くなる</p><p>オレたちは、どんどん強くならないといけない</p><p>こうやって、毎週のように事件が起きて人間関係の様子が、どんどん変化していく方が良いんだよきっと、また来週には変わるよ今度は、今はほとんど交流していないルリちゃんと愛ちゃんが仲良くなるかもしれないそんな風に、あたしたちは常に変化していくんだよ</p><p>大丈夫心配しないでいいってばヨッちゃんが王様のこの王国は、もう相当の強度を誇っているからたいていのことは、みんなで受け止めて、解決できちゃうからさ</p><p>オレの王国</p><p>セックス・キングダム</p><p>あたしたち全員、この王国を守るためなら、何でもするから誰かがトラブルを抱えたら、みんなでフォローする誰かがやり過ぎたら、みんなでケアするこれからも、色んなことがあるだろうけれど大丈夫、乗り越えていけるよ</p><p>うんみんなが居れば、絶対に何とかなるよな克服できるもんな</p><p>オレは、相変わらず頭の悪い、無力な高校生でしかないけれど</p><p>オレの家族は強い</p><p>そうだよ今の家族のメンバーで足りなければ、またヨッちゃんが可愛い子を引き込むんだからさっ</p><p>そうやって、あたしたちはもっともっと、強くなるんだよ</p><p>あ、あのあ、あたし愛は、ホントにここに居てもいいんでしょうか</p><p>愛が、オレたちに尋ねる</p><p>あ、あたし何が何だか、全然、良く判っていないんですけれどどうして、こんなことになったのかもよく判っていないんですけれど</p><p>世間的には寧が、柔道部のストーカーから愛を救ったということになっている</p><p>それで愛は、寧に恩義を感じてパン工房の手伝いをすることになったと</p><p>最初は、怖いだけだったんですけれどそ、その吉田くんとせ、セックスしないといけないとかいや、あのそれはもういいんですけれど愛は、吉田くんのセックス・フレンドですから１年間は</p><p>何度も犯されているうちに、そういうものだと受け入れる心ができたらしい</p><p>そういうのは別でいえ、あの吉田くんとのセックスも別に、そんな今はもう、そんなに嫌でもないんですけれど</p><p>愛には自分自身の考えが無かった</p><p>つまり、プライドも</p><p>だから、オレに犯されて処女を失い１年間、肉体を弄ばれるということも</p><p>そういう運命なんだと思い込んで、納得してしまう</p><p>それもまた、愛の心の弱さなんだろうけれど</p><p>でも今の皆さんと一緒の生活はあの何だか、とっても楽しいんです</p><p>みんなニコニコしてくれてますし、愛に色んなことを教えてくれて一緒にすることが皆さんの仲間にしてもらえることが楽しいんです</p><p>ママも最初は戸惑っていましたけれど今は</p><p>愛のお母さんも</p><p>克子さんたちと一緒に家事をしたり真緒ちゃんやコヨミちゃんたち、小さい子のお世話をするのが楽しいみたいですママは、小さい子が好きですからでも、愛はもう高校生でママの気に入るような小さな子には、なれていなかったから</p><p>愛はそう言った</p><p>今日から、渚さんのお店の手伝いもするんでしょ</p><p>愛のお母さんは良家のお嬢さんで、今までアルバイトとかもしたことが無かったらしい</p><p>愛と同じで、親によって家の中に縛り付けられて自分の好きではない男と結婚させられた</p><p>しかも、その時には別の男の娘を身籠もっていた</p><p>愛ちゃんと一緒でさ、愛ちゃんのお母さんもどんどん外に出て、色んな人と接触していくべきなんだよそうじゃないと、内に籠もっただけのつまらない人生になっちゃうから</p><p>はいあたし今が、楽しいですこの先、自分がどんな風になっちゃうのか、全然判らないけれどドキドキしてますワクワクしていますとっても怖いけれど楽しいんですそれで、あの</p><p>愛はオレを見る</p><p>これって１年間だけなんですか１年で、終わりなんですか</p><p>とりあえず、１年だ１年経ったらその先は、愛がどうするか考えるんだ</p><p>キョトンとする、愛</p><p>うん今はずっと動かなかったから、自分で動くことを知らない愛をオレが、オレたちが寄ってたかって、無理矢理に動かしているだけだから</p><p>あたしはずっと、それでもいいですけれど</p><p>愛は依存に逃げようとする</p><p>ダメだそれじゃあ、ダメなんだ愛は自分で自分の未来を決められるようにならないといけないこれからの１年は、その学習のためのものだから</p><p>１年後の愛は自立しなければいけない</p><p>でも、もし１年経っても、愛がこのままでいたいって思ったら</p><p>それは、１年経ってから考えようよ</p><p>そうでないと今の愛には、まだ判らないことなんだからさ</p><p>オレは、愛の心を明瞭にする</p><p>とにかく、金曜日には愛も愛のお母さんも、１度帰宅するんだからな</p><p>愛の父親が、赴任先の仙台から週末だけ戻って来る</p><p>うううパパにはあんまり会いたくないです</p><p>でも、会うんだそして自分が、どう変わったか、確認するんだ月曜日からは、またオレたちのお屋敷で暮らすことになるんだからな</p><p>愛の父親と母親の関係が、ハッキリするまではそうするしかない</p><p>愛のお母さんが、離婚を望むかどうかまだ結論は出ていないから</p><p>金曜日には、送って行くよ愛の部屋でまた、セックスするからな</p><p>は、はいそれはいいですけれど</p><p>すっかり、オレとセックスすることは当然だと感じているらしい</p><p>その時は、あたしも行くよあ、メグちゃんも連れて行こうまだ、ヨッちゃんは愛ちゃんとメグちゃん、２人並べてセックスしていないでしょっ</p><p>してみた方がいいよそれがまた新しい揺らぎを作ることになるんだからさ</p><p>愛とメグが、オレとのセックスで仲良くなれば</p><p>また家族内の関係が変わる</p><p>そうだなするからな愛</p><p>愛は頬を赤らめて、小さな声でそう答えた</p><p>この間、秋葉原に行ったら、某出版社の倉庫から出て来たという８０年代のエロマンガが売られていました</p><p>それで、それがほとんどあのレモン・ピープルに連載されていた漫画で</p><p>なんと撃殺宇宙拳が、平気で売られていたんですけれど</p><p>あれは版権とかに関して、まだそんなにうるさくなかった頃の作品なので</p><p>主人公の拳法家の女の子が、バッタバッタと倒す（しかもかなりグロく）敵が、全部、実在する特撮ヒーローに出て来た怪人とかヒーロー本人だったりするんですけれど</p><p>今なら商業でやることは絶対に許されない作品です</p><p>なのに、ロリコン漫画だという</p><p>しかも、今読んでも絶対にヌケない</p><p>確か、女の子が機械に犯されているんですよね</p><p>いや、昔はそういうジャンルがあったんです</p><p>妖獣の触手に犯されるというのは、今でもありますが</p><p>あの触手が、ロボットアームになっているという</p><p>ラムちゃんとか、リン・ミンメイがそういうのに犯されているだけのエロマンガとか、当時はいっぱいありました</p><p>あんな３０年前の迷作中の迷作が新刊で定価で売られているなんて</p><p>いや、私は買いませんけれど</p><p>興味のある方は、どうぞ</p><p>レモンピープルは、かのゼオライマーの掲載誌でしたが</p><p>今のロリコン漫画誌と違ってほとんどエロシーンはありませんでした</p><p>掲載マンガのほとんどが、読み切りで無く連載マンガで</p><p>長期の連載の中で、エロシーンは２、３回しかありません</p><p>あっても、２、３ページですし</p><p>森山塔の出現前のエロ・マンガは、そんなものでした</p><p>823．セックス・キングダム　／　パンのぬくもり</p><p>学校の学食の脇に新設されたオレのパン工房</p><p>朝の仕込みから、２時限だけ通常の授業を受けて</p><p>３時間目からは、昼に売るパンの準備に入る</p><p>さて、どんな感じだろ</p><p>オレは、大型の業務用オーブンレンジの覗き窓から、中の様子を見る</p><p>あれ、あんまり上手くいってないな</p><p>毎日の繰り返しの仕事</p><p>でも、決して単調ではない</p><p>同じことをしていても、少しずつ変化している</p><p>あるいは、変化させないといけない</p><p>毎日、同じ事をやっていればそりゃ、少しずつ作業に慣れるし、できあがりも上手いものになる</p><p>だけど、慣れはダレに繋がる</p><p>だから、オレは同じ作業でも、毎日、もっと工夫できるんじゃないかってことを探して、一つ一つ、トライしてみることにした</p><p>ふと思い付いたことはどんなに小さなことでも、実際に試みてみる</p><p>失敗してもいいんだ</p><p>失敗は、経験として積み重なる</p><p>オレみたいな、頭の悪い人間はどうせ、最初から上手にやれるわけではないのだから</p><p>自分で思い付いて、自分でやってみて、自分で失敗に気付いて、自分で修正する</p><p>そういうことを繰り返していかないと、オレみたいな人間はダメなんだ</p><p>今日は、朝の段階で３種類のパンだけ、いつもと作り方を変えてみた</p><p>こっちの方が効率よく作れるかなとふと思い付いてみたからなだけれど</p><p>こりゃ失敗だったかも</p><p>オーブンの中のパンの状態膨らみ加減なんかを観察して、そう感じる</p><p>この焼き上がりは今イチだな</p><p>壊滅的にアウトっていうんじゃないんだけれど</p><p>克子姉に味を確認してもらって不許可なら、この３種は、今日店頭に出すのを止めるしかないな</p><p>まあ、そこまで酷いことにはなっていないと思うけれど</p><p>まあ、いいかこの方法は今日試した３種のパンには合わなかったけれど、他の種類になら使えるかもしれないし</p><p>そういう手応えは感じた</p><p>うん、来週辺りにまた試してみよう</p><p>週末に、お屋敷で実験してみた方がいいかもしれないし</p><p>とにかく、克子姉の意見を聞きたい</p><p>オレは、オーブンの小窓から、中で焼けていくパンを見てそんなことを考えていた</p><p>何で、さっきからジーッと黙って、オレのことを見ているんだよ</p><p>だって兄さんが、とっても真剣な顔をしてるから</p><p>ルナが、オレに言う</p><p>ついつい、見とれちゃったんですそうだよね、コヨミちゃん</p><p>ルナは、隣のコヨミちゃんに声を掛けるが</p><p>コヨミちゃんは、答えない</p><p>自分の側に座っている愛のお母さんに身体を寄せる</p><p>愛のお母さんも、困惑した表情でオレの仕事ぶりを見ていた</p><p>退屈じゃないのか</p><p>全然とっても、面白いですそうだよね、コヨミちゃん</p><p>困ったなとてつもなく、変な空気だ</p><p>兄さん、何か手伝うことありますか</p><p>ルナが、そう言ってくれたが</p><p>いや、別にないよホントに忙しくなるのは、もう少し後だし克子姉も、すぐに戻って来るからさ</p><p>克子姉は、理事長室に行っている何かお屋敷に持って帰って、ミナホ姉さんの印を貰わないといけない書類があるらしい</p><p>今なら、ここから出て、学食の中を見てきてもいいぞ外に出るのはダメだけど</p><p>まだ校内は４時限目の授業中だ</p><p>学生食堂の中には、生徒はいない</p><p>いいですここで兄さんを見ていたいですから</p><p>ルナは、そう言った</p><p>コヨミちゃんと愛のお母さんは、黙ったまま座っている</p><p>あ、そうだボクがみんなにお茶を入れようか</p><p>ルナは、そう言って席を立とうとするが</p><p>あ、今はダメだもう数分で、どんどんパンが焼き上がるんだオレ、ここでバタバタ動き回るからここの中の作業台の方には近付かないでくれよ</p><p>どんどん焼き上がったパンを、パッドに並べていかないといけない</p><p>ここに慣れていないルナが近くにいると、危ないかもしれない</p><p>お茶なら、そっちの奥の待機室の中に、コーヒーメイカーも電気ポットもあるからさ３人でそっちへ行って、飲んでてくれよ</p><p>えー、ボク兄さんが働いているところを見ていたいです</p><p>ルナは、そう言う</p><p>いや、ルナはそうでもコヨミさんと喜代原さんは、そうじゃないんだろうしそっちの部屋に居た方がいいんじゃないのかな</p><p>こういう時に限って、雪乃が授業をサボッてここに居たりしない</p><p>今、雪乃が居たらこの３人の相手を任せられるのに</p><p>オレにはちょっと、相性の良くない取り合わせだ</p><p>昼休みになるまではまだ１０分ちょっとある</p><p>えー、ボク、見てたいよねえ、ここに居てもいいよねコヨミちゃん、喜代原さん</p><p>ルナは、２人に尋ねる</p><p>そうしましょうか</p><p>コヨミちゃんと愛のお母さんは、小さな声で答えた</p><p>どうして、この３人がオレの高校のパン工房へわざわざやって来たかと言うと</p><p>今日はついに金曜日だ</p><p>仙台の赴任先から、愛のお父さんが帰宅する</p><p>だから、愛と愛のお母さんを家に戻さないといけない</p><p>仙台からはいつも通りの時間に帰るとだけ、愛のお母さんの携帯にメールが届いた</p><p>ていうか、そのメール１通きりで他には連絡が無い</p><p>ホントに、愛の両親の関係は冷え切っているみたいだ</p><p>愛のお父さんが定時に仙台の事務所を出てこっちに到着するのは、夜の９時ぐらいらしい</p><p>それでも、愛たちはここ数日、家を留守にしているから掃除や片付けもしないといけないだろうし</p><p>お父さんとのコンタクトについて、心の準備もある</p><p>だから、今日は学校が終わったらそのまま、みんなで愛の家に行くことにした</p><p>今いきなり、愛と愛のお母さんを２人だけ帰宅させるわけにはいかないし</p><p>何しろお屋敷の中では、ここ数日、親娘の会話はほとんど無い状態なのだ</p><p>お母さんからすれば、溺愛していた娘をオレに無理矢理、強奪されたのだし</p><p>それも幼いままで居て欲しかった娘を、大人の女にされてしまったんだ</p><p>一方、愛の方は母親に任せきりにしていた生活を改めさせるために、今はみんなに監視されながら自分のことは自分でするという教育を徹底されている</p><p>母親には、どう接すれば良いのか判らないのだろう</p><p>助けを求めるような表情を浮かべただけでみんなから叱られるのだから</p><p>はーい、ごめんなさい用事は済んだわ</p><p>克子姉が、書類鞄を抱えて戻って来てくれた</p><p>はあ、助かる</p><p>オレ１人では、どうなるかことかと思った</p><p>あたし、売り場とレジの支度をするわこっち、よろしくね</p><p>手だけ洗うとそのまま、学生食堂の方へ行ってしまう</p><p>はあ仕方ないな</p><p>ピピピピ</p><p>オーブンが、焼き上がりを告げる</p><p>よっしゃ、やるか</p><p>オレは、オーブンのドアを開けてパンを出して行く</p><p>克子姉確認して欲しいのが、幾つかあるから</p><p>了解今、行くわ</p><p>昼休み前の修羅場が始まる</p><p>愛のお母さんに、愛がパンの売り子をしているところを直に見せるべきだと言ったのは、ミナホ姉さんだった</p><p>家に帰す前に、愛の変化を確認させるべきだと</p><p>それで今日は昼休み前に、克子姉が学校に来るタイミングで愛のお母さんを連れて来た</p><p>ルナが一緒なのは、巫女の力の担当だ</p><p>愛やお母さんの心の状態をモニターし、場合によっては従わせる力も使う</p><p>従わせる力は、ルナよりも姉のヨミの方が得意だけれど</p><p>２人ともすでにヨミの力の威力は知っているから、ヨミが一緒に来ると警戒して緊張するだろう</p><p>ルナも日々、巫女の鍛錬を続けているから従わせる力の方も、ヨミほどできないけれど使えないわけではない</p><p>むしろ、喜代原母娘は、ルナは心を読む力しか使えない子だと思い込んでいるからもしもの時の切り札としては、丁度良い</p><p>まあ、実際のところは愛も愛のお母さんも、すでに充分、ヨミの力でオレたちに逆らえないようにしてあるから、トラブルは起こらないと思うけれど</p><p>両方の力をどちらも自在に使えるのは長女の月子だが</p><p>ここのところ、月子はすっかり鷹倉神社の巫女らしい神秘的な雰囲気を纏って、貫禄が出て来たから</p><p>愛も愛のお母さんも月子のことは苦手みたいだみすずや瑠璃子並みに</p><p>来たよーっおおっ、コヨミちゃんも来たのっへーっ</p><p>今日は、寧が先に現れた</p><p>あれ、ヤッちゃんまた授業の途中で抜けて来たの</p><p>いいんだよ、ヨッちゃん終了７分前までは、教室に居たんだからっ</p><p>相変わらず、フリーダムだな</p><p>お腹空いたぁぁ</p><p>雪乃も、チャイムが鳴る前にやって来た</p><p>というか、雪乃の場合昼休みをパン工房で過ごしていることは、みんなには秘密になっているから仕方ないんだけれど</p><p>あれれ、あんたも来たの</p><p>雪乃も、愛の母親が来ることは朝、聞かされていたから驚かないが</p><p>コヨミちゃんも付いて来たことに驚いている</p><p>ま、いいんじゃないのあんたも、ずっとあの家の中に居るんじゃ、息が詰まるだろうし昼間のお屋敷は、すっかり金髪のお姫様の天下だものね</p><p>アニエスのことか</p><p>今は、マルゴさんが渡米中だし</p><p>渚は店が、克子姉はオレとパン屋の仕事がある</p><p>ミナホ姉さんも、基本的にはお屋敷の中に居るけれど黒い森のことや、香月セキュリティ・サービスの情報分析とか、色々と仕事を抱えている</p><p>だから、お屋敷の中は月子とマナが、アニエス、ヨミ、ルナ、コヨミちゃん、真緒ちゃんの面倒を見てくれているという状態になっている</p><p>真緒ちゃんは、日によって渚と一緒に、花屋の方へ行くこともあるけれど</p><p>しかし、そうなると</p><p>アニエスが、子供たちの大将みたいになってしまう</p><p>ルナは大人しいし、コヨミちゃんはまだオレたちとの生活に慣れていなくて心を閉ざしたままだし</p><p>少し、外の世界の空気を吸った方が良いと思ったのよ喜代原さんが一緒なら、コヨミちゃんは安心だろうし</p><p>愛のお母さんとコヨミちゃんはいつも、屋敷の中で一緒に居る</p><p>２人とも、オレたちとの生活に戸惑っているし</p><p>お互いの求めているもの</p><p>愛のお母さんは自分の娘の代わりに庇護する相手</p><p>コヨミちゃんは母親代わりになってくれる母性</p><p>心の欠落を満たせそうな相手が、すぐ近くに居たから</p><p>いや、もちろん２人が過度に接触し、依存し合う関係にならないように</p><p>克子姉たちが、常に監視しているし絶対に、２人きりにはさせていないけれど</p><p>喜代原さんのお宅への訪問にも連れて行くつもりよ</p><p>コヨミちゃんが居れば、愛のお母さんが精神崩壊しないという分析をミナホ姉さんは下した</p><p>自分が守ってあげないといけないと感じている子がいる限りは心は折れにくくなる</p><p>だからボクも来たんですその方がコヨミちゃんが寂しくないだろうと思って</p><p>ルナは、自分はあくまでもコヨミちゃんの遊び相手だという顔をしている</p><p>というか編入試験の模擬テスト、ボクとコヨミちゃんは合格点が取れたんですけれど、アニエスちゃんはダメだったんです</p><p>だから、アニエスちゃんはお屋敷でお勉強なのよ今日は</p><p>はい、月子お姉様とヨミお姉様にお願いしてきました</p><p>そうよねアニエスちゃん、ルナちゃんが大好きだから家の中だと、いつもルナちゃんの後を追っ掛けて、大騒ぎですものね</p><p>ルナはたまにはアニエスと離れたいという気分で、こっちへ来たという設定にしたんだな</p><p>よっしゃ戦闘準備だぁ</p><p>寧が気合いを入れてオレがオーブンから出したパンのパッドを抱えて、売り場の方へ行く</p><p>克子姉、この３種ちょっと味をみて</p><p>ちょっと、思い付いていつもとやり方を変えてみたんだけど、上手くいかなかったんだ</p><p>オレは、そう説明しながらも克子姉の答えを待たずに、次の作業に取りかかる</p><p>昼休みの開店まで、もう時間が無い</p><p>とにかく、全てのパンをオーブンから取り出して</p><p>その予熱が残っているうちに昼休みの半ば過ぎに売り出す、第２弾のパンを焼かないといけないんだ</p><p>オーブン内を軽く掃除してすでに焼けばいいだけになっているパン生地の入ったパッドを持って来て順番に、オーブンに並べていく</p><p>それ、ボク手伝おうか</p><p>ルナは興味があるらしいけれど</p><p>ごめん、どれを先に焼くとか、どれをどのオーブンで焼くしか決まりがあるんだよ</p><p>高温で焼いてから、低温で焼き込むパンもあれば同じ温度でじっくりと焼くパンもある</p><p>焼き上がりまでの時間もまちまちだ</p><p>それぞれ、別のオーブンであらかじめ決めた予定通りに、焼き分けなきゃいけない</p><p>今日は見ているだけにしてねそのうち、ルナちゃんにも教えてあげるから</p><p>克子姉は、オレが失敗したパンを食べながらそう言う</p><p>そうねこの３種類は今日は、５０円安く売りましょう</p><p>克子姉は、そう判断する</p><p>いや、失敗なら売るのは止めようよ</p><p>いつも売っているものが、今日は５０円安くなってたら、みんな変だと思うだろうし</p><p>このパンは値下げすることになったんだと勘違いされても困る</p><p>パンの定価は、原価と儲けを元に散々考えた結果決めたんだから</p><p>何で今日は安いんだってお客様に聞かれたら、ちょっと、吉田くんが失敗しちゃったからなのよって答えるわよいいわね</p><p>あなたに判って欲しいことは、２つあるわ１つ目は作ったものは売らなきゃならないのよあたしたちはパン屋なんだから</p><p>失敗したからって廃棄していたら生活ができなくなる</p><p>もう１つはねあたしたちは、いつも同じパンを同じ品質《クオリティ》で売る義務があるのよ</p><p>同じ質</p><p>このパンの味を楽しみにしている人だって、いるかもしれないわだから無闇に品質を落とすかもしれないような試みは、しちゃいけないのよ本番のパンではね</p><p>だから２度と、こういうことはしちゃダメよ試作なら、売らないパンでしなさい</p><p>ああわざと５０円安くして失敗作として売るのは、オレに対する戒めなんだな</p><p>うん判ったみんなには、そう言ってオレが失敗したんだから</p><p>ええ、恥ずかしい思いをしなさいそして２度と同じ間違いは繰り返さないプロになるのならね</p><p>恥ずかしい思いをしないと上達はしない</p><p>だから、これでいい</p><p>発想は悪くないわよでも、今、試してみることじゃなかったわねそれだけのことよ</p><p>克子姉の顔は笑っているが眼は厳しい</p><p>そうだねごめん</p><p>現場で思いつきだけで、変更しちゃダメなんだ</p><p>あなた、大分パン作りに慣れてきたでしょこうやって、自分の作ったパンを売ることにもそういう時だからこそついつい、こういうことをしてしまうのよ</p><p>オレは、日々の作業に変化を付けたいとか、偉そうに考えていたけれど</p><p>簡単に変えちゃいけないこともある</p><p>人に売るものなんだから</p><p>あたしも昔お嬢様に叱られたことがあるわ</p><p>そうだ克子姉も、パン屋をやるのは今が初めてのはずだ</p><p>全ての商売全ての仕事の基本よ慣れてきたと思ったら、自分の心を戒めないといけないのよ自分らしくとか自分ならこうするとかそういうのは、もう少し先になってからよ</p><p>克子姉は高級娼婦時代の経験を基に、話しているのか</p><p>克子姉も今のオレみたいに</p><p>仕事に慣れ始めたところで、自分の色を出そうと思いつきで何をやって、失敗した</p><p>あるいは、失敗する前にミナホ姉さんに、叱られた</p><p>そういうことが、あったんだな</p><p>あなたはまだ、パン作りの入り口に立ったばかりなんだからねこういうことは、もっと色々なパン作りの技法をマスターしてからにしなさい</p><p>それにあなたが今回思い付いたように方法を使っているパンは、もうあるのよ</p><p>自分以外に、こういうのを思い付いた人がいなかったとか思うわけ</p><p>オレが思い付くようなことなら誰かがもう、やっているか</p><p>勉強するよもっとだから、今日は大恥をかく</p><p>そうよ恥ずかしい思いをしたことを、一生忘れちゃダメよ</p><p>あたしも一生忘れられないものあの時のことは</p><p>何をやったのか聞いちゃいけないんだろうな</p><p>ちゃんと恥をかいて、ちゃんと覚えているって大切だよねっ笑って誤魔化して、さっさと忘れちゃって延々と同じ失敗を繰り返している人って、結構居るもんねっ</p><p>寧が、顔だけ工房の中に出して笑って、そう言った</p><p>そういうことよ前に進みたかったら、恥かしいままの人間でいちゃいけないわよ</p><p>ほらほら、チャイム鳴っちゃうよいつもの３倍のスピードで、ヨッちゃん動かないとっ</p><p>オレは止まっていた手を、急いで動かす</p><p>克子姉も、手伝ってくれた</p><p>急いでも丁寧に、正確に作業するのよ</p><p>了解、克子姉</p><p>オレたちが働く様子を愛のお母さんと、コヨミちゃんがジッとて見ている</p><p>ルナや雪乃も見ているけれど温度が違う</p><p>ルナたちの視線は、身内の温かみがあるけれど</p><p>愛のお母さんとコヨミちゃんの眼は</p><p>これはオレを見計ろうとする、冷たい視線なんだろうか</p><p>ほらほら、ヨッちゃん、余計なことを考えないっ</p><p>そうよ、今は仕事に集中しなさいっ</p><p>いかんいかん</p><p>オレはパンのことだけに、集中する</p><p>はい、２７０円です</p><p>ありがとうねっ、またね</p><p>うん、２つねオッケーイ</p><p>そこ横入りはダメなのネちゃんと並ぶのネ</p><p>昼休みの死闘が始まった</p><p>いつもの通り、まずは克子姉と可奈センパイ、寧の３人が売り子に立つ</p><p>イーディは、列の監視</p><p>ヨシくん、左のパッド、残りが１３の９</p><p>了解後、２分で第２弾の最初のオープンが焼き上がるから</p><p>メグが、売り場とパン工房を往復して、色々な用事を片付けてくれる</p><p>うわー、みんな大変よねぇ</p><p>雪乃は、パン工房の中で１人だけ平然と、弁当を食べている</p><p>愛のお母さんとコヨミちゃんは</p><p>第２弾が焼き上がって、売り場の方も一段落してみんなが順番に昼食を食べる時に、愛と一緒に食事して貰おう</p><p>今は、慌ただしくて何もできないし</p><p>愛のお母さんは、克子姉が持って来たノートパソコンで、隠しカメラに映る店頭の様子を見ている</p><p>さすがに、この生徒たちで溢れている学生食堂に愛のお母さんやコヨミちゃんが姿を見せるわけにはいかない</p><p>何で父兄や、謎の１２歳少女が居るのか説明しようがないから</p><p>それでも、パンの売り場とパン工房は壁１枚隔てただけのていうか、入り口のドアも今は開けっ放しだしだから、売り子たちの声は生々しく聞こえてくる</p><p>あ、４８０円です</p><p>うう、２つで３７０円です</p><p>愛は相変わらず、寧の隣で計算だけを専門にやっている</p><p>授業が終わって、パン工房に来た時母親が来ていることを知って、ビクビクしていたけれど</p><p>仕事が始まったらすっかり、計算に集中している</p><p>こういう集中力のある子だということも最近になって、判った</p><p>人はホント見掛け通りじゃない</p><p>第一印象というのは、全然当てにならないな</p><p>よっし第２弾、出すよっ</p><p>オレがオーブンからパンを出し、パッドに並べると</p><p>メグ、イーディ、寧の３人で取りに来る</p><p>時間差で、次のオーブンも焼き上がる</p><p>はーい、第２弾焼けましたぁっ</p><p>食後のデザートに最高だよーんっほらほら、見て見て買ってって</p><p>焼きたてなのネッ</p><p>すでに１２時３０分を回っている</p><p>教室で自前の弁当を食べてきた生徒が菓子パンなんかを買いにやって来る</p><p>昼休み開始直後のようなお客さんの大襲来はないけれど</p><p>それでもまた、お客さんがどんどんやって来る</p><p>はーい、可奈ちゃん、愛ちゃん今日は先にご飯に行って</p><p>克子姉が、指示を出す</p><p>愛はいつも、寧か可奈センパイと一緒に昼食休憩を取る</p><p>メグやイーディだと、愛が緊張するから</p><p>はーい、ほら行くわよ愛</p><p>うううっ、はい</p><p>２人が、工房内に戻って来た</p><p>さーておば様たちも、ご飯にして下さいね</p><p>可奈センパイが、弁当の入っているケースから愛のお母さんやコヨミちゃんの分まで、弁当を取り出す</p><p>あたし、この子は初めてだけどノブ</p><p>ああ、コヨミちゃんに会うのは初めてなのか</p><p>コヨミちゃんは、ボクたちの従妹なんです</p><p>ルナが説明した</p><p>ふーん、そうなんだでまさかと思うけれど</p><p>残念ながらそのバカも、さすがにこの子には手を出してないわよ</p><p>ここまでつるぺただとこの鬼みたいな男でも、やる気が出ないみたいなのよ</p><p>まあそうねあなた、何年生小学校４年生ぐらいかしら</p><p>可奈センパイの問いに</p><p>コヨミちゃんはボクやアニエスちゃんと同い年です</p><p>黙っているコヨミちゃんの代わりに、ルナが答えた</p><p>何だ、そうなのノブもご飯でしょこっちいらっしゃい愛、あんたそこで何をやっているの</p><p>愛は母親と距離を取っている</p><p>母親の方も戸惑っている娘を見ていても言葉が出ない</p><p>愛これ</p><p>オレはパッドの中から、パンを取り出した</p><p>さっき、オーブンから出した時に取り分けたものだ</p><p>どれも少し形が悪く、歪んでいる</p><p>これらは、最初から売らないつもりで焼いたパンだ</p><p>愛はパンを見て、驚く</p><p>お母さんたちに愛から渡せよ</p><p>愛は、オレを見て小さく、頷く</p><p>あ、あのま、ママ</p><p>愛は、母にパンを差し出す</p><p>お母さんは、焼きたてのまだ温かいパンに触れる</p><p>こ、これこれねあ、あたしが愛が作ったパンなの</p><p>ＰＭ２．５が、東京にも襲来しました</p><p>空気がすえた匂いというか、工場や埃っぽい倉庫の中みたいでした</p><p>１９６０年代に描かれていた２１世紀は、みんな科学の発達した理想都市ユートピアでしたが</p><p>１９７０年代になると、環境破壊の進んだデストピアのイメージに変わります</p><p>これは公害と石油ショックの影響で未来のイメージがいきなり暗澹としたものに変化してしまったのですね</p><p>第２次怪獣ブームは、怪獣も怪人も妖怪も公害の影響で出現したという裏設定が数多くありましたし</p><p>ノストラダムスの大予言とかもありました</p><p>そんな中で、筒井康隆先生の暗黒世界のオデッセイという、暗い21世紀を予想した作品がありましたが</p><p>そこに描かれているような、大気汚染の世界がまさか本当にやってくるとは</p><p>ちなみに、1980年代には21世紀の未来像は、核戦争後の地球になります</p><p>北斗の拳ワールドですね</p><p>モヒカンと肩パットが生きるためには、必須になります</p><p>824．セックス・キングダム　／　クロスセッション１</p><p>た、食べてママ</p><p>愛は、母親に自分の焼いたパンを差し出す</p><p>昨日、愛のお母さんをここに連れて来ることを決めた後にオレは、愛のお母さんに見つからないようにして、愛にパンを作らせた</p><p>と言っても、オレが作った生地を、愛がパンの形に成形にしただけだ</p><p>それをさっき、第2弾のパンと一緒にオレがオーブンで焼き上げた</p><p>他のパンと生地の組成や、発酵過程は同じだ</p><p>だから味は、他のパンとそんなに変わらないはずだ</p><p>ただ愛のパンは、みんな形も不揃いで、見た目が悪い</p><p>商品として、店頭に出す品質は無い</p><p>克子姉は、絶対に許可してくれないだろう</p><p>これを愛が</p><p>愛のお母さんは、驚いている</p><p>ママに食べて、欲しいの</p><p>愛は小さな声で、そう言った</p><p>そうだ、このパンは愛が母親のためだけに作ったものだ</p><p>愛のお母さんは、少しパンを見つめてから</p><p>小さく千切って</p><p>うんパンねパンの味がするわ</p><p>パンだよ</p><p>何だこの変な会話は</p><p>この母親嘘でも美味しいとか、言ってあげられないんだろうか</p><p>信じられないわ愛が、こんなものを作るなんて</p><p>愛の母親は過保護の余り、愛に何もさせなかった</p><p>わざと、愛を何もできない子にしていた</p><p>娘が自分に依存し続けるために</p><p>ま、ママみたいにはできないの愛は</p><p>愛は小さな声で、そう言う</p><p>ママは凄い何でもできちゃうからパンだって他の人たちみたいに、上手に作っている</p><p>愛の母親は、お屋敷に連れてきた日からずっとアニエスやマナや瑠璃子たちと一緒に、５０円安い方のパンを作っている</p><p>というか、作らせている</p><p>今、この部屋に居るコヨミちゃんやルナも一緒だ</p><p>愛のお母さんをみんなと、特に子供たちと交流させるために毎日のパン作りの時間を利用しているのだ</p><p>あ、あたしは愛は、手が上手く動かなくて綺麗にできないのにママは、パンだって上手だから</p><p>母親が、他の子たちとパン作りしている様子は、隠しカメラの映像で愛に見せていた</p><p>直接、同じ部屋に入れると今、この母娘はお互いを意識しすぎて、酷く緊張してしまうから</p><p>ママは学生のころに、パン教室にも通ってたことがあったのよ</p><p>愛の母親は、愛に応える</p><p>そうなんだ愛、知らなかった</p><p>愛はママは、何でもできるって思ってたけどでも、どうして何でも上手なのかは一度も考えたことがなかったママは、何でもできるのが当たり前だと思っていたから</p><p>そうなのママはねママだって、色々勉強して色んな人に教えていただいて、できるようになったのよ</p><p>張り詰めた空気の中で母娘の会話が続く</p><p>ママはすごいでも、愛は上手くできないから</p><p>ママみたいに作れなかったから</p><p>悲しげに、自分の作ったパンを見る</p><p>何言ってるのよこれが、愛の最初のパンなんでしょ最初が下手なのは、みんな同じよ</p><p>可奈センパイが、愛のパンを1つ取って食べる</p><p>うん、美味しいこんなのさ、慣れよ慣れ何回も作っているうちに、上手になるわよ愛だってさ</p><p>可奈センパイが、そう励ますが愛は</p><p>愛は上手くはならないですきっと</p><p>暗い顔で、そう呟いた</p><p>はあ何でよ誰だって上手くなるわよこんなのさ</p><p>でも、愛は愛だから</p><p>愛の声は、深刻だった</p><p>愛はきっと、できないです愛はそういう子だから</p><p>愛の病巣は、ホントに根深い</p><p>愛は1人ではちゃんとできない子だから</p><p>子供の頃から、ずっと何も出来ない子として、育てられてきたから</p><p>ミセス・キヨハラこれが、アナタの教育の結果なのネ</p><p>イーディがパン工房に戻って来て、愛のお母さんに言う</p><p>本当なら、克子姉の様な大人が話すべきことなんだろうけれど</p><p>克子姉は、この時間は売り場から離れられない</p><p>寧とメグが、売り子を手伝っている</p><p>アナタはお嬢さんをコンプレックスの塊にしてしまったノネ</p><p>愛のお母さんは、悲痛な声を上げる</p><p>あたしは、そういうつもりで娘を育ててきたわけではないわ</p><p>辛そうな表情で、愛娘を見る</p><p>あたしはただこの子を守ってあげたかっただけですわ</p><p>そうあたしは、全然、そうじゃないと思うけれど</p><p>あたし、ここ何日かこの子と一緒に暮らしているけれど、この子が笑ったところを一度も見たことがないわこの子ったら、いっつもお腹が痛いみたいな顔しててさ眉毛が八の字なのよいっつも、もう死ぬみたいな顔しててさ</p><p>そうだオレもまだ、愛の笑顔を見たことは無い</p><p>そんでさ今、こうやってお母さんと話しててさ普通なら、母親と一緒ならもうちょっと、ホッとした顔しているわよね何でこの子は母親に叱られるんじゃないかって、ビクビクしているわけ母親が、全然安心できる相手になってないみたいよんなんで、どうして娘を守ってこられたわけオバサンだって、この子を怯えさせる要因の1つになっているんじゃないの</p><p>あ、あたしが愛を怯えさせている</p><p>だから、ブッチャケさオバサン、娘さんの笑っている顔とか見たことあるわけ</p><p>雪乃の強い問い掛けに、愛の母親は</p><p>あ、愛はうちの子は、真面目な娘ですから</p><p>はあ何よそれマジメだと笑ったりしないの笑顔もダメなの</p><p>ユキノ、ちょっと静かにしていてネ</p><p>イーディが、雪乃を制する</p><p>ミセス・キヨハラアタシは、この数日間、娘さんだけでなくアナタのことも、ジックリ観察してきたケレドSORRY、失礼を承知で申し上げマスガアナタも、お嬢さんと同じで、全然、日常生活で笑わないで過ごされてきた方なのネ多分、まだ小さかった頃からソウデショウ</p><p>愛のお母さんは笑わないで、大人になった人</p><p>う、うちでは笑ってしまうような、不真面目なことは何もありませんから</p><p>愛の母親は言う</p><p>そうネアナタのお宅へ行った時余りにも、清潔で整理整頓されていた室内を見て、そう思ったヨ</p><p>そうだイーディの言う通り</p><p>愛の自宅は、変だった</p><p>愛のお母さんによって、徹底的に掃除され尽くしていて</p><p>インテリアから何から、愛のお母さんの趣味で完全に整えられていた</p><p>う、うちのことはあなたみたいな子に、文句を言われる筋合いはありませんわ</p><p>苦しそうに、愛のお母さんは答えた</p><p>確かに、自分より遥かに年下のしかも、妙な日本語を使うアメリカ人少女に意見されるのは頭に来るんだろう</p><p>しかし愛の母親は、ヨミの巫女の力で、オレたちへの絶対服従を心に刻みつけられている</p><p>しかも、オレたちが命じたのは服従だけであって</p><p>オレたちを盲信しろとか、信じろ信じ切れというような思考停止に繋がる指示は出していない</p><p>だから、愛も愛の母親も、オレたちに身体の自由を縛られたままこれまで生きてきた自分自身の人生経験や、その中で培った自分の考えなんかは、しっかり心に残したままになっている</p><p>オレたちは、彼女たちの自由意思までは操作していない</p><p>それは、そうネデモ笑わない親が、笑わない娘を作ってしまうというのは、悲劇なのネ不幸の連鎖ナノネ</p><p>イーディは、平然とそう答えた</p><p>何が、不幸だって言うんです</p><p>笑いの無い人生は味が無いノネ色が無いノネ生きる張りあいが無いノネ</p><p>イーディは、一歩も引かない</p><p>ミセス・キヨハラは何でもキチンとできる人なのネそれは、アナタのパン作りを見ていたら、よく判ったノネアナタは言われたとおりに、レシピ通りに、間違いなく作るネだから、レシピ通りの美味しいものはできるネデモ、アナタの作ったモノはレシピ以上には美味しくならないノネアナタには、自分で工夫してみるトカこうしたら、もっと美味しくなるんじゃないかトカソウイウ想像力が欠けているネソレカラ、自分が作ったものを食べる人を喜ばせようというような、相手を思う心も無いノネ</p><p>アナタは、娘さんを支配しているけれどそれは、娘さんが常に自分の方を見させたいからナノネ娘さんが自分に依存してくる環境を作ることで自分の存在と存在意義を確立しているノネツマリ自分のためナノネ娘のためでないホントは、娘のことなんて思っていないノネ</p><p>何も知らないくせに勝手なことを言わないで</p><p>愛の母親は、ギロッとイーディを見る</p><p>ううんイーディさんの言う通りだと思うよ</p><p>ここ何日か喜代原の小母さんは、愛さんとあんまり接触できなかったからだから、ボクやアニエスちゃんやコヨミちゃんに、ずっとアプローチしていたよねあれって、ボクたちに優しくしてくれてるみたいだったけれどホントはそうじゃなくって、小母さんがボクたちの保護者の立場になりたいんだよねそういう存在になりたいだけでホントに、ボクたちのことを思ってくれているわけでは無いんでしょ</p><p>ルナの言葉にコヨミちゃんが、悲しそうに愛の母親を見た</p><p>ち、違うわあ、あたしは、本当にあなたたちを可哀相だと思ったから</p><p>可愛そうボクたちが</p><p>そ、そうよあんな変な屋敷の中で頭のおかしい人たちに、閉じ込められてハレンチなことを強要されている、あなたたちが可哀相だと思ったから</p><p>可愛そうなんかじゃ、ありません</p><p>小さな声でコヨミちゃんが言った</p><p>わたし可哀相じゃないですから</p><p>愛の母親は</p><p>で、でも誰かが、あなたの母親になってあげないといけないって思ったのよあたしは</p><p>愛の母親とコヨミちゃんは、ここ数日、惹かれ合っていた</p><p>愛娘をオレに奪われて心の中で永遠の子供を求める母親と</p><p>実の母親を失ったばかりの幼い少女</p><p>でも、その繋がりが今、プツンと音を立てて断ち切られる</p><p>でも、わたしのお母さんはあなたではないですから</p><p>コヨミちゃんは言った</p><p>あなたは違うんです違ったんですやっぱり</p><p>何を言うのよあなたみたいな小さな子が、無理をさせられるのはおかしいのよ間違っているのよ</p><p>間違っていてもオレたちは、こうやって生きているんだよこうして生きていくしかないんだよ</p><p>コヨミちゃんがオレを見る</p><p>オレには、母親がいたけれどいや、まだいるけどいるはずなんだけれどでも、いないんだオレは母親がいたけれど、いないも同然でだから、よく判らない母親とか、家族とかホントに判らないんだオレは</p><p>それが、オレの生きてきた人生だ</p><p>何を言っているのあなた</p><p>怪訝な顔で、愛のお母さんがオレを見る</p><p>あなたには、オレのことは判らないと思うだから、オレもあなたのことは判らないみんな、自分の人生以外のことは判らないんだ</p><p>オレは、コヨミちゃんに</p><p>オレはオレには、今のコヨミちゃんの気持ちは判らないオレは、コヨミちゃんみたいに母親を失くしたことはないしそもそも、コヨミちゃんが清美さんと、どういう母子だったのかだって知らないしだから、オレにはコヨミちゃんを助けることはできない</p><p>ジッとコヨミちゃんはオレを見ている</p><p>でも、オレたちは縁があって、出会ってしまったそして、今のコヨミちゃんは悪いけれど、オレたちと一緒に生きていくしかないんだよそのことは、判っているよね</p><p>鷹倉神社の巫女の血を引く者たちは</p><p>黒森家がまとめて管理することになっている</p><p>それは、ジッちゃんにそう約束したからという理由だけでなく</p><p>鷹倉３姉妹とコヨミちゃんが、巫女の力を悪用しようと考える連中から身を守るために</p><p>コヨミちゃんにも今は、月子たちと同じ所で暮らしてもらうしかない</p><p>判ってますわたしたちが同じ人を、ご主人様にするしかないということは</p><p>コヨミちゃんは、言った</p><p>月子さんたちがあなたを選んだのなら、わたしもそうするしかないっていうことは</p><p>ちょっと何を言っているの</p><p>驚く愛の母親</p><p>あなたまさか、この子にまで酷いことをするつもりなの</p><p>するとコヨミちゃんは</p><p>ごめんなさい小母さんには判らないことなんです</p><p>巫女のことは一般の人たちには、話せない</p><p>こ、コヨミさん</p><p>自分とコヨミちゃんとの間に、何らかの絆が存在していると信じていた愛の母親は絶句する</p><p>う、うんママには判らないことなんだよね</p><p>あ、愛ね最近、愛でもできること1つだけ、見つけたの</p><p>そ、それはねせ、セックス</p><p>娘の言葉に、ギョッとなる母親</p><p>な、何をバカなこと言っているの</p><p>愛はぜ、全然せ、セックスも上手くないんだけれどそれは、自分でも判っているんだけれどあうううっ</p><p>一生懸命、愛は言葉を紬ぎ出そうとしている</p><p>愛頑張れ</p><p>ゆっくりでいいから自分の気持ちを話しなさい</p><p>オレとカナ先輩が、愛を応援する</p><p>あ、あのね愛、ここのところ毎日よ、吉田くんとせ、セックスしているでしょあれ、レイプかえっと</p><p>それはいいからどうせ、そのバカの場合は、セックスもレイプも同じになっちゃうんだからさ</p><p>雪乃が、苦々しくそう言う</p><p>あ、判るあたしの時もそうだったもの</p><p>結局、Darlingはどうしたって愛が溢れて、零れだしちゃうノネだから、誰とでもラブラブになっちゃうのヨ</p><p>あ、あたしはま、まだ、よく判らないし何で、あんなことをするのか何で、あんな恥ずかしいことをしなくちゃいけないのか全然、判らないけれど</p><p>しなくていいのよ早く、この催眠術が解ければこの子たち、全員、警察に捕まえてもらうわこの子なんて、死刑よ絶対に死刑にしてもらうわ</p><p>愛の母親が、オレを睨む</p><p>もっとも、愛を犯した罪よりも自分から娘を奪い取ったことの方が、罪深いと感じているんだろうな</p><p>オレを、死刑にしたいと思うくらい憎んでいるんだ</p><p>小母さん落ち着いて少し、黙ってて</p><p>ルナが力を使う</p><p>愛の母親の感情が爆発する前に抑え込んだ</p><p>そう、そのまま愛さんの話を聞いていて下さい</p><p>ええ、愛続きを話なさい</p><p>可奈センパイが、愛を促す</p><p>こ、この人と吉田くんと、せ、セックスするといえ、レイプされるとな、何か、変な感じなんですあたし</p><p>愛は答えた</p><p>変な感じって身体が感じているっていうことなんじゃないの</p><p>可奈センパイが尋ねると、愛は</p><p>あ、あのそういうことじゃなくって</p><p>恥ずかしそうに、オレを見る</p><p>あの終わるとよ、吉田くんが、愛の中にピュピュッとなると吉田くん、いつも中に出すから</p><p>それは、みんなそうよっこのバカは、いつも中出しだからっ</p><p>その結果、妊娠している雪乃が自分の腹を押さえる</p><p>そ、その時吉田くん、すごく気持ち良さそうな顔をするんですそして、毎回、終わった後にすっごく、気持ち良かったぞ、愛ありがとうなってあたしに笑って、そう言ってギュッと愛の身体を抱き締めたり、頭を撫で撫でしたりするんですそれから、しばらく愛の身体のこと、褒めてくれたり愛とセックスしたことを、すっごく嬉しそうに喜んでいるんです</p><p>うんノブって、そういう子だよね</p><p>このバカは、みんなにそうしているんだから</p><p>でも兄さん、お世辞でそう言っているんじゃないですよいつも、本気でそう思って</p><p>アタシたちとセックスできたことを毎回、感謝してくれているノネ</p><p>でも、あたし愛、いつも吉田くんが、本当に嬉しそうにしているから</p><p>まあ、このバカ、そういうところは真っ正直だからあんたの身体に、満足しているってことなんじゃないの</p><p>雪乃が、言う</p><p>だから、愛何かいいことをしてあげているみたいな気分になれるんですいつも</p><p>いいこと</p><p>ホントは嫌なのにレイプされているのに愛の身体で、喜んでもらえて何か、あたし吉田くんの役に立っているのかなって感じたら</p><p>愛は、頬を赤く染める</p><p>セックスだけはううん、レイプだけど愛にも、ちゃんとできているのかなって</p><p>愛は幾つか勘違いをしていると思うぞ</p><p>まずセックスは、これからどんどん良くなるから愛も、気持ち良くなれるんだぞセックスの世界は、ほんとに広大で、なおかつ深いんだからオレたちは、まだその入り口を突破しただけなんだから楽しみにしていろとにかく、1年間はできる限りことをして、愛を歓ばしてやるから</p><p>愛が、オレを見ている</p><p>いや、もちろん、オレも楽しいんだよ愛と一緒にいや、2人だけでなく、みんなで楽しもうセックスは、ホントに楽しいからなつーか、楽しまないと勿体ないって</p><p>あのそ、そうじゃなくって</p><p>ず、ずっと聞きたかったんだけれどな、何で、1年なの</p><p>1年経ったら愛は、どうなるの</p><p>愛は、心配そうにオレを見る</p><p>あたし、よ、吉田くんにポイされちゃうのそういうことなの</p><p>安心しろよそういうことじゃないから</p><p>ああ、愛は</p><p>オレたちと居ることを受け入れつつあるんだ</p><p>だからこそ1年後のことを、怖がっている</p><p>１年経ったらどうするかは、愛が自分で決めるんだ</p><p>オレたちと、そのままずっと一緒にいるかオレたちとは、別れるかオレじゃなくて、他の男と付き合うとかもさ愛が自分で考えて、自分で選ぶんだよ</p><p>愛はうつむいて</p><p>自分では考えられないし決められないよきっと</p><p>そんなことはないぞ</p><p>オレは、ニコッと笑ってそう言った</p><p>愛のパンを手に取り</p><p>このパンだってさ愛は、上手に作れるようになるから</p><p>で、できないですだって、あたしは</p><p>愛は、暗い表情で</p><p>あ、愛は愛なんだもんダメな子なんだもんできない子なんだもん</p><p>大丈夫だってできるまで、教えるしオレが、オレたちができるようになるまで付き合うから</p><p>む、無理愛には</p><p>愛は努力とかもできないもん一生懸命、努力する才能も無いもんホントにあたし何もできない子なんだもん</p><p>ブルルルっと、身体を震わす</p><p>多分、セックスぐらいしかそれも、レイプぐらいしか役に立たない子なんだもんホントに、愛はダメな子だから</p><p>それじゃあ、娼婦以下だ</p><p>セックス奴隷すら、なれない</p><p>オレは、愛に告げる</p><p>パンのことでも、他の日常のことでもそうだな、セックスも自分で自分のことをして、自分の将来について考えることも何もかも、愛が自分でできるようになるまで、オレたちが愛を監視して、指導して、できるようにさせてやるからな</p><p>無理じゃない愛、１人でするんじゃないからなオレたちが、みんな愛に付いているんだ</p><p>オレとオレの家族が</p><p>ていうかさどんなことだって、愛が１人できるようになるまで、何度でもやらせるからオレはしつこい男だからな覚悟しろよ</p><p>オレは笑顔をキープする</p><p>だからだよ１年ていう、長い時間が必要なんだ</p><p>とりあえず、１年間嫌でも、付き合ってもらうからな命令だぞ、いいな愛</p><p>うううっ命令なら仕方ないですでも</p><p>まだ心配そうに、オレを見ている</p><p>あたし、ホントにダメな子だからきっと、１年ぐらいじゃ吉田くんが、思っているみたいな子にはなれないよ</p><p>本当に、ネガティブだな</p><p>うん、その時はオレが、まだダメだと思ったら、もう１年延長するよもう１年掛けて、愛に修行させるから</p><p>もう１年かかっても、ダメだったら</p><p>そん時は、さらにもう１年だ</p><p>で、でも愛、ホントにずーっとダメなままかもしれないし</p><p>いいから１人で、ちゃんとやれるようになるのでは、責任を持ってオレが面倒みるから途中で、見捨てたりしないよ、オレは</p><p>うううっ、本当</p><p>はぁと大きく雪乃が、溜息を吐く</p><p>それが、本当なのよこのバカの場合はねこいつ約束したことは、守るわよホントにバカなんだから</p><p>雪乃の言葉に、愛は身体を震わせる</p><p>とにかくさ早く、独り立ちできるように頑張らせるからなそんで、何でも１人でできる強い女の子になれたらその先は、愛は自由だ好きな様に生きろよもう、そうやって生きていくだけの力があるんだから</p><p>ホント、バカ世話して面倒みて、１人でやっていけるようになったら解放してあげるとかさ何なのよそれ</p><p>いいじゃないのノブらしいわよねっ</p><p>可奈センパイは、笑っている</p><p>うううっ、判らない吉田くん、どうして、そういうことになるの</p><p>何が判らないんだよ</p><p>吉田くんは愛のことが好きじゃないの愛のことが、好きならずーっと、愛を自分の側に置いておきたいって思うんじゃないの愛のこと命令して、支配して、言うこと聞かせて奴隷みたいにしたいんじゃないの</p><p>愛はそれが、愛と母親の関係だったから</p><p>依存し合う人間関係しか、知らなかったから</p><p>オレは愛のことは、好きだよ好きだからこそ独り立ちして欲しいんだ</p><p>うううっ、判らない</p><p>判らなくていいノネ</p><p>Darlingの顔をよく見るネ優しく笑っているネDarlingの眼を見るネ真剣なのネ</p><p>後は、アイが眼の前のDarlingを信じられるかどうかダケなのネ</p><p>母が、店を開ける前に早めの昼食として、回転寿司に行きたいと言う</p><p>それで父も連れ、親子3人で行ったのですが</p><p>昼間の回転寿司は、ご老人ばかりなのですね</p><p>びっくりしました</p><p>本当に、お婆ちゃんばかりで</p><p>多分、母は友達が行っていると聞いて、回転寿司での昼食を提案したのだと思います</p><p>家族で回転寿司に行ったのは、本当に20年近くぶりでした</p><p>母はパクパク食べるのに、父はあまり食べません</p><p>母は、やっぱりお寿司は美味しいわねとご機嫌なのに</p><p>寿司店から出た後、母だけ先に店に行き、私は父を家まで送ることになりました</p><p>母の姿が見えなくなった途端父が</p><p>回転寿司、嫌いなんだよ美味くないから</p><p>父と母と、好物も味覚も全然違うのに</p><p>よくもまあ、50年近く夫婦をやっていられる</p><p>825．セックス・キングダム　／　クロス・セッション２</p><p>あなたたち、みんな頭が変なのよ狂っているわ</p><p>愛の母親が、オレたちを見て呟く</p><p>あたしは愛と、娘と平穏に幸せに暮らしていたのにあなたたちは、あたしたちの家に土足で上がり込んで、何もかもメチャクチャにしてしまったのよ</p><p>その眼には、憎しみの炎が宿っている</p><p>愛もこの人たちにいいようにされて、頭が変になってしまったのねああ、可哀相な愛</p><p>ま、ママあ、あたしは</p><p>セックスなんてまだ、愛には早かったのよ愛は、そんなことを知らなくて良かったのよなのにあああこの子は、もう、純真な娘には戻らないあたし、どうしたらいいのかしらああっ、何でこんなことにどうしてなの</p><p>と愛の母親は、コヨミちゃんに向かって言った</p><p>それは愛の母親が、コヨミちゃんに対して特に自分の身に起きた不幸をアピールしようてしていたからではない</p><p>愛の母親にとって、この部屋に居る人間の中で自分とコヨミちゃんだけが、真っ当な人間だと思っているからだろう</p><p>１２歳のルナも含めて、他の女たちが、全員、オレと性的な関係にあるということを彼女はすでに知っている</p><p>コヨミちゃんだけが、オレとまだそういう行為に及んでいないということも</p><p>小母さん、あなただけは守るわ絶対に、この人たちの魔の手から、あなただけは守るからね</p><p>コヨミちゃんの手を、ギュッと握りしめる</p><p>だが、コヨミちゃんは無表情で、愛のお母さんの顔を見上げているだけだった</p><p>エイリアン２という映画を知っているネ</p><p>リプリーが、エイリアンに取り囲まれながらも、必死に闘って生き抜こうとするのは小さな女の子を守るためネ女の子を守らないといけないから、リプリーは絶望せずに闘えるのネそして、その女の子は小さな人形を抱いているのネ女の子は、女の子で自分がエイリアンから、その人形を守ってあげないといけないと思っているノネつまり人形を守ってあげないといけないから、女の子は頑張って生きようとするしその女の子を守りたいと思って、リプリーはトラウマを乗り越えてエイリアンと闘うデモ、逆に考えれば人形や女の子という、守ってあげなきゃいけないと感じる対象が居てくれるから何とか頑張れるのネ人は弱いから1人きりだったら、さっさと絶望するか発狂するかダケなのネあの映画が、面白いのはそういう依存関係が二重に入れ子構造になっているカラなのネ</p><p>何で、ここでエイリアン２</p><p>エイリアン２が、そういうストーリーだったのにエイリアン３で、生き残ったはずの女の子が死んでたことにしたデヴィッド・フィンチャーは、ホンモノのマヌケなのネそりゃ、酷評されるのは当たり前なのネ</p><p>さらにエイリアン３</p><p>だから、デヴィッド・フィンチャーみたいなことをしたらダメヨ判るネ</p><p>愛のお母さんを追い詰め過ぎちゃダメってことよ</p><p>可奈センパイが、オレに言った</p><p>愛のお母さんは愛を溺愛することで自分に何もかも依存するように仕向けることで、娘との絆を作り上げていた</p><p>だが、その愛がオレに奪い取られて愛の依存の矛先が、自分でなくオレに向きつつあることを感じている</p><p>そして愛娘が自分の理想通りの無垢な少女には、もう戻ることができないということも</p><p>だから自分の溺愛を、今度はコヨミちゃんに注ごうとしている</p><p>エイリアン２の主人公が、守らないといけない女の子が居たことによって絶望せずに戦い抜けたように</p><p>愛の母親は自分に依存する無垢な娘を必要としている</p><p>そういう対象が、いなければ</p><p>精神崩壊を起こして、廃人となるかもしれない</p><p>でも愛のお母さんに、コヨミちゃんを任せるわけにはいかないだろ</p><p>また愛のように自分では何もできない女の子に育て上げられるだけだ</p><p>お屋敷に来てからのコヨミちゃんの様子を見る限り</p><p>この子は、愛のお母さんに全てを委ねるような性格の子ではない</p><p>コヨミちゃんは、まだ幼いけれど自分というものをしっかり持っている子だ</p><p>普段は従順だし、ワガママも言わないというか従妹たちとすら、ほとんど話さない</p><p>いつも、黙ってオレたちの様子を観察している</p><p>冷静な眼で</p><p>運命に流されるのではなくしっかり状況を見て、この流れの中で自分はどう生きていくか、懸命に考えている</p><p>愛のお母さんに依存するのは、良いことではないことは判っているはずだ</p><p>違うよ兄さん</p><p>えルナ</p><p>イーディさんは兄さんでなく、コヨミちゃんに話しているんだよ</p><p>エイリアン２の例えはコヨミちゃんに</p><p>そうか、今ここでコヨミちゃんが、愛のお母さんを拒絶したら</p><p>激しく、突き放してしまったら</p><p>愛のお母さんは絶望に沈む</p><p>ていうかそろそろ、力を抑え込むよ、コヨミちゃん</p><p>ルナが、ニコッと微笑む</p><p>な何だって</p><p>そうネDarlingやアタシたちを試すのならもう充分ネ</p><p>ルナの言葉に、イーディが言った</p><p>ソロソロ張り詰めた糸を緩めないとホントに切れるのネ</p><p>イーディが、外からパン工房の中に入って来たのは</p><p>この室内に張り詰めていく気を感じたからなのか</p><p>ここ数日、大人しくしていたアイのママが、急にこんなにエキサイトしているのはオカシナことなのネ</p><p>コヨミちゃんがアイの母親の心に溜まっていた悪感情を、一気に放出するように仕向けた</p><p>巫女の力を使って</p><p>ソレと、もう一つアタシのGRANDMA《グランマ》の教えだけど、人間は、大人になったら変わらないノネ考え方や、物事の見方はもう</p><p>イーディは、アイの母親を見る</p><p>コヨミはまだ若いケレド愛のママぐらいの年齢になった大人が、それまで積み重ねてきた経験を基に自分の世界感を持っているノネソウイウのは、簡単に覆せないヨそれこそ戦争か、天変地異の大震災レベルのコトが起こらない限りネ</p><p>コヨミちゃんは、悲しそうにイーディを見る</p><p>救えないんですか</p><p>小さな声で、そう言った</p><p>少なくとも、コヨミには無理ネ</p><p>イーディは、笑顔でそう答える</p><p>コヨミには力はあっても、まだまだ経験値が不足しているネ</p><p>アタシにも無理ヨDarlingにも大人の相手は、大人でないとネミナホやカツコやナギサそれでもダメなら、もっと年上の大人に頼むしかないノネそして、そういう人たちでも解決できるかどうかは判らないことなのネ</p><p>イーディの答えに、コヨミちゃんはうな垂れる</p><p>コヨミちゃんは愛のお母さんを助けたいんだ</p><p>心の中のどこかで、糸が大量にこんがらがっちゃっているこの人を</p><p>そうだよボクだって心は読めるけれどだけどどうして、この人がこうなってしまったかは、理解できないもんボクにはさコヨミちゃんだって、そうでしょ</p><p>コヨミちゃんも読めるんだな人の心と記憶が</p><p>だから、愛の母親が何でこんな人間になってしまったのか</p><p>他の男の子を宿しながら、愛していない夫と結婚し</p><p>娘だけを溺愛してそれだけに集中して生きてきた経緯は読み取れる</p><p>でも、どうしてこの女性が、こうなってしまったかは理解できない</p><p>コヨミちゃんは、まだ１２歳なのだから</p><p>自分の恋愛経験は皆無だし、自分の両親の夫婦関係しか見て来ていない</p><p>清美さんと、旦那さんの関係も普通じゃなかったんだよな</p><p>鷹倉神社の巫女の血と力に、関西ヤクザの問題まで絡んでいたし</p><p>仕方ないノネコヨミの力は、全能ではないノネ</p><p>巫女の力がどれだけ強くても、１２歳の少女には中年女性の歪んだ心を何とかすることはできない</p><p>下手に力でネジ曲げれば精神崩壊する</p><p>コヨミのお母さんみたいになるヨ</p><p>清美さんが月子たちの母親の絶望の波動によって心を病んで、自死してしまったように</p><p>震えるコヨミちゃんを、ルナが背中から抱き締める</p><p>大丈夫だよボクたちがいるから</p><p>ギュッと強く、同い年の従妹を抱いた</p><p>そうヨアタシたちがいるネそれから</p><p>イーディは、ニヤッと笑った</p><p>コヨミの力では、どうすることもできないケレドコヨミ自身には、まだまだやれることは残っているノネ</p><p>ハッとしてコヨミちゃんが、イーディを見る</p><p>治すことはできなくテモ癒やすことぐらいは、できるハズヨ</p><p>治すではなく癒やす</p><p>愛の母親の歪んだ心を</p><p>ダカラ、今はこれ以上、壊れないヨウに、崩れないヨウに大事にネ</p><p>コヨミちゃんの不安や絶望が伝わっちゃっているんだよだから</p><p>ルナが、そう告げた</p><p>イーディさんは、ちょっと勘違いしていますコヨミちゃんは別に、兄さんを試そうとしたんじゃないんですたまたまなんです</p><p>ああコヨミちゃんが、わざと愛の母親を興奮させたんじゃないのか</p><p>コヨミちゃんの心の不安が、愛の母親の心に放射され</p><p>それで、愛の母親が一気にワーッと、エキサイトしてしまったのか</p><p>コヨミちゃんあのさ</p><p>オレは言葉を探す</p><p>こういうこと口で、言葉で言っても信用してもらえないと思うけれどでも、言わないよりは良いと思うから、言うんだけれど</p><p>オレはオレたちは、もうコヨミちゃんのことを家族だと思っているから</p><p>オレは、コヨミちゃんの眼を見て言う</p><p>家族っていうのはつまり、ずっとずっとこの先、何があっても永久にオレたちが死んだ後でも、家族だから</p><p>コヨミちゃんは、ジッとオレを見ている</p><p>オレは別に、コヨミちゃんに何も求めないよオレとああいうことしなくてもいいしアニエスが、何て言おうととにかく、今は、オレたちの家がコヨミちゃんの家で、コヨミちゃんはあそこにずっと居てくれていいんだそれで今すぐは無理だけれど、もう何年かして今よりも周りの状況が良くなって、コヨミちゃんが１人でも暮らしていける年齢になったらオレたちから離れてくれてもいいそれは、全部コヨミちゃんが自由に決めてくれていいんだオレたちは、何も強制はしないから</p><p>うまく話せているだろうか</p><p>オレの気持ちは、伝わっているのか</p><p>でも家族だからコヨミちゃんが将来、オレたちから離れてもどこか、遠くの街へ行ってしまったとしてもそれでも家族だからずっとずっと家族だから</p><p>ああもどかしい</p><p>言葉が、出て来ない</p><p>家族だと、どうなんですか</p><p>コヨミちゃんは言う</p><p>それで、わたしに何かいいことがあるんですか</p><p>寂しくなくなる</p><p>家族がいればそれも、こんなにたくさん家族がいれば、世界のどこに居たって例え、宇宙船でたった１人で火星とか木星とかに送り込まれたとしても、寂しくない</p><p>寂しいですよ宇宙に１人だったら</p><p>コヨミちゃんが、オレを見て呟く</p><p>寂しくない独りぼっちでも、寂しくないんだだって、家族がいるんだから</p><p>オレは、断固としてそう言い切った</p><p>バカみたいホント、頭が変なのよ狂っているのよ</p><p>愛の母親が、静かにそう呟く</p><p>ルナに抑制されているから、さっきまでみたいに喚いたりはしないけれど</p><p>でも、愛のお母さんがこんなことを呟くのは</p><p>それはつまりコヨミちゃんの不信感が、伝播しているんだな</p><p>２人の心は、リンクしいる</p><p>どこが信じられない</p><p>オレは、率直に尋ねてみた</p><p>それはあの、矛盾しているから</p><p>コヨミちゃんは、そう答える</p><p>何が矛盾しているんだ</p><p>あなたは愛さんには自分で自分のことができるまで何でもやらせるって強制しているのにわたしには、自由にしていいって言ってる</p><p>コヨミにも制限はあるノネ少なくても、関西の人たちの動きが鎮まるマデは、うちに居てもらわないといけないし外で暮らせるようになっても、香月セキュリティ・サービスの監視は続くヨ</p><p>イーディの言うとおりコヨミちゃんに巫女の力があるのなら、裏社会の人間がコヨミちゃんに接触しないように常に見張っていないといけない</p><p>それは判りますけれどでも、何か違うんですこの人の中で、わたしと愛さんに対する気持ちが心の色が違うんです</p><p>コヨミちゃんは、オレの心を読んでそう感じたのか</p><p>わたしだけ違うんですアニエスちゃんやルナちゃんとも違う違う心で、わたしを見ています</p><p>そんなの当たり前じゃないこのバカはあんたとは、まだセックスしてないんでしょ</p><p>ていうかさ、見境無しのこのバカでもさすがに、あんたみたいな幼すぎる子には手を出さないのよねあたし、ホッとしたんだからこのバカが、ホンモノの真性ロリコン、ベトファリア野郎だったらどうしようかって泣こうが、喚こうが裂けようが、千切れようが女の子の身体に深刻なケガをさせてでも、無理矢理オチンチンをネジ込もうとするような外道人間だったら、あたしが包丁でこのバカを刺して、恵美も殺すつもりだったんだから</p><p>いや何で、自分も死ぬじゃなくて、メグを殺す</p><p>あたしはほら、大事な仕事が残っているから</p><p>雪乃はポンと、自分のお腹を軽く叩く</p><p>１人で死ぬと寂しがって、化けて出るかもしれないでしょだから、恵美だけは地獄への道連れに送り込んであげようって思ったのよ感謝しなさいよねっ</p><p>とにかくさコヨミちゃんだっけあんたはまだ小さいから、しょうがないんだと思うんだけどさ</p><p>雪乃が、コヨミちゃんに言う</p><p>自分以外の人間に特に、男に期待しちゃダメよみんな、あんたとは違う人間なんだからさあんたが思っているようには、動かないしあんたと同じ発想すらしないかもしれないんだから</p><p>ウンウンと自分の言葉に頷く、雪乃</p><p>男っていうのはね、動物なのよつーか、人間も動物なのそんなに理性的に頭で考えて、行動しているわけじゃないのよもっと、肌で生物的な感覚で、生きているのよ</p><p>このバカは、男なのよそれも底抜けに性欲が強くて、可愛い女の子には、みんな種付けして回りたいっていうケダモノなのよ</p><p>でもね、このバカはサービス精神は旺盛なのよ自分だけが気持ち良くなればいいとか、絶対に考えないのよセックスって言うのは、男女でするもので一緒にやっている以上は、女の子だって気持ち良くなって欲しいって思っているわけそういうバカなのそんで、ただセックスするだけじゃなくって相手の女の子のことを何でも知りたいって思うわけ知って支配するとか、そういうことじゃないのよとにかく相手のことを知って少しでも、女の子が幸せになるようにって行動するのよ</p><p>そ、そうなのかオレ</p><p>何で、そんなことをするか判る</p><p>わ、判らん</p><p>オレ自身のことなのに</p><p>女の子が幸せになった方が悩みも不安も解消した方が、セックスが楽しくなるでしょこいつの頭の中は、結局、セックスのことしかないわけセックスで女の子とイチャイチャして、一緒に気持ち良くなることが大好きなのよただ、それだけのためにセックスする相手には、徹底的に尽くすのよ</p><p>だからさあんたは、自分より、愛や他の子の方を、このバカが大切にしているって感じたんでしょ愛の方は、強制してまで幸せになるまで、面倒見るって宣言しているのにあんたの方は、どうぞ、何でも自由にして下さいって、放り出しているみたいだものね見ようによってはだけど</p><p>コヨミちゃんにはそう感じられたのか</p><p>でも、しょうがないでしょ自分がセックスする相手は肌の感触を知っている女には、こいつは底抜けに優しいのよ相手の人生に、徹底的に介入する手を突っ込んで、かき混ぜて、捏ね上げても良いと思っているのよ自分の女なんだから一緒に人生を歩んでいるんだから</p><p>コヨミちゃんは黙って、雪乃の言葉を聞いている</p><p>でも、あんたはこのバカにとっては、まだセックスの対象じゃないんだからあんたの人生に踏み込んじゃいけないって、思っているのよ立ち入っちゃいけないって制限しているのそれが、あんたと他の子とのアプローチの違いよそれだけよ</p><p>なら、わたしどうしたらいいんですか</p><p>コヨミちゃんは、低い声で答えた</p><p>そんなのは、あたしに聞かれても判らないわよとりあえず、おっぱいとお尻が早く成長するように牛乳でもガブ飲みしてみたらあ、でもあんたが成長しても、このバカのストライク・ゾーンには入らないかもしれないけれどこのバカ可愛い子しか、手を出さないしさ</p><p>それにこのバカ、変なところが繊細だからね例えばさ、あたしでも恵美でも他に好きな男ができたあんたとは別れるって言ったら、このバカはあっさり許してくれるわよそしてまあ、それでも一生、あたしたちに好意的にしてくれるんだろうけれどこのバカは、２度とあたしたちにセックスを求めては来ないわこのバカは自分の女としか、セックスできないのよあたしたちの方からこのバカの女を辞めるって言ったら、ショックでオチンチンが勃なくなっちゃうのよ</p><p>え、そうなのノブ</p><p>このバカはね昔、他の男の女に手を出してそれがトラウマになっているのよ</p><p>オレは遠藤と付き合っていた雪乃を犯した</p><p>無理矢理何度も</p><p>後悔しているのよだから、今は相手の女の子が幸せになるセックスしかできないのよ女の子が、もう自分を好きでないのならもっと好きな男ができたのなら手出しができなくなるのよセックス対象として、見られなくなるのよ</p><p>雪乃は勝ち誇ったように、そう言う</p><p>ソウヨDarlingの女を辞めるのは簡単ヨもう好きじゃない愛情がなくなったつて言えばいいんだカラ</p><p>デモ、アタシは絶対に、そんなことにはならないネDarlingが大好きダカラ</p><p>ミンナもそうネミンナ、Darlingのそういうフェアなところが気に入っているし愛しているノネダカラ、離れないヨ</p><p>そして愛を見る</p><p>アイもさっき、Darlingは強制的に１年間は側に居させるって言ってたケレドアイが本当に嫌なら、そう言えばいいのネDarlingは、アイを解放してくれるネああ前に言ってたテニス部の男の先輩が好きとか、ああいうフワフワしただけの感情じゃダメヨアイが本当に自分の人生を懸けて愛したい男性を見つけたら、Darlingはいつでもアイを解放するネしかも、応援するヨアタシたちもアイの心が、本気だった時はネ</p><p>愛が、本気になって愛する相手に巡り会ったら</p><p>オレは、愛と別れるな</p><p>２度と、セックスは求めないと思う</p><p>ということだからまあ、あんたのことはいいのよどうせ、あんたはこいつのセックスにハマるからそういう顔と身体をしているものまったく</p><p>雪乃は愛からコヨミちゃんに視線を戻す</p><p>で、お待たせ脱線しちゃって、悪かったわねとにかくこのバカは、そういう男だってことでも、このバカは義理堅いし、約束は守るからねこのままでも、あんたのことは守るわよていうか守らないとマズい理由は、もうあるんだっけ</p><p>巫女の力は、外部に流出させられない</p><p>だから今のあんたが、心配するようなことは何も無いのよのほほんとしていりゃ、いいのよあたしみたいにね</p><p>雪乃は、コヨミちゃんに微笑む</p><p>そんで、もしあんたがどうしても、あたしや他の子たちみたいにこのバカに愛されたいと思ったらまあ、別にお勧めはしないけれど身体が早く、成長するように気を付けて生活することねもう少し、おっぱいとお尻が膨らむようにもっとも、このバカは美智みたいな、つるぺた絶壁の胸の女も好きみたいだけれど</p><p>美智何か言われているぞ</p><p>綺麗になりなさいこのバカがセックスしたいって、感じるぐらいあんたの髪に、肌に触れたいって、気持ちになるように</p><p>人間も動物全ての動物には、オスとメスがいるのよそして、このバカは男あたしたちは女それだけのことよ</p><p>オレはこの家族の中で、唯一の男だ</p><p>あんたは早いところ、自分も動物で女だってことに気付きなさいそうしたら、このばかが、あんたを大人の女にしてくれるわ悩むコトなんてないのよ幸せになるだけよだって</p><p>ニヤッと、雪乃は笑う</p><p>人間の身体はセックスするようにできているんだから</p><p>NO　SEX，NO　LIFEなのネ</p><p>イーディが、そう言った</p><p>ヨーロッパが、本当に経済的に落ち込んでいてどうしようもないらしい</p><p>ドイツだけが一人勝ちで</p><p>そのせいもあるのか今年のF1が、ショボ過ぎる</p><p>ノーズが規制された結果、とんでもなくカッコ悪くなった上に</p><p>新エンジンが</p><p>こっちもベンツだけの一人勝ちになるのか</p><p>フォース・インディアは、経営陣の1人に逮捕状が出るし</p><p>ロータスもザウバーも、経営危機のまま</p><p>そして、シューマッハは昏睡状態</p><p>こんなに暗いシーズン開けは、なかなか無い</p><p>826.セックス・キングダム　／　クロス・セッション３</p><p>て、お姉さんたちは言っているけれど</p><p>ルナが、コヨミちゃんに言う</p><p>別に、慌てる必要は無いしコヨミちゃんが、何がなんでもお兄ちゃんとセックスしなくちゃいけない理由も無いんだよ</p><p>コヨミちゃんは、同い年の従妹を見る</p><p>お兄ちゃんとセックスしたらコヨミちゃんは、ボクたちともっと密接な関係うーんと、姉妹ってことなのかなそういうのになれるって、ことだけだから</p><p>ルナは、一生懸命に話す</p><p>今だって、兄さんはコヨミちゃんを家族って言ってくれたしでも、それは身近な親戚ぐらいの関係なんだよねホントの、血を分けた姉妹みたいな濃い関係の感じとは違うんだと思う</p><p>イエスそうネ</p><p>今では、ユキノすらSisterだって、感じてるカラネ</p><p>あらそっ</p><p>雪乃はフンと鼻を鳴らす</p><p>アニエスちゃんはコヨミちゃんも、ボクと同じでアニエスちゃんの心が見えているから、もう判っていると思うけれどかなり、特殊な人生を強制されてきた子だから</p><p>アニエスは白坂創介が、自分の究極の性奴隷にするために産ませ、育ててきた子だ</p><p>自分は父親とセックスするためだけに生まれて来たと、心に刻みつけられてきた</p><p>だからオレがアニエスの父親役にすり替わった今でも、オレとのセックスを人生で一番大切なことだと思っている</p><p>そういう子だからこそ、アニエスちゃんはアニエスちゃんにとっては、兄さんとセックスする子しか仲良くなれないと思っているんだよ</p><p>それはわたしも判っています</p><p>コヨミちゃんは答える</p><p>やはり、巫女の力で普段から、人の心を見ているんだ</p><p>でも、わたし今はできませんから</p><p>コヨミちゃんは、自分の幼い肉体を見る</p><p>いやそれでいいんだよ</p><p>無理することはないしアニエスのそういう考えは、少しずつ直していかないといけないことなんだから</p><p>今はまだオレとセックスしている人にしか、心を開かないでいるけれど</p><p>もうすぐ、アニエスは学校に通うことになる</p><p>学校では、たくさん新しい友達を作ってもらいたし</p><p>アニエスが友達になりたいと思った子を、オレが1人1人レイプして回ることなんてできないんだから</p><p>アニエスには、セックス抜きでも人と仲良くできるってことを知って欲しいから</p><p>だからコヨミちゃんが、オレとセックスしないと決めたのなら、それはそれでも良い</p><p>アニエスにコヨミちゃんはそういう子だという認識させてその上で、仲良くしていくこと仲良く出来るってことを学んでくれれば</p><p>でもわたしは</p><p>わたしは本当はしてみたいという気もあるんです</p><p>この小学校６年生にしては少し身体の成長の遅い少女が、オレを見上げる</p><p>お屋敷の中に暮らしている皆さんの心を見ているとみんな、あなたとのセックスが素晴らしいものだと感じていらっしゃいますから</p><p>そうかこの数日でコヨミちゃんは、オレの女たち全員の心を1人1人覗いていったんだ</p><p>みんな、セックスが気持ち良くて幸せな気持ちになれるものだと、感じていらっしゃいます</p><p>朝の食卓でオレと一夜を過ごしてきた女たちの心を</p><p>あなたとセックスした人で誰1人、それを不快に思っている人はいません愛さんだって、いつの間にかあなたとのセックスを受け入れています</p><p>コヨミちゃんは、愛を見る</p><p>このバカはさホントに、気持ちよさそうにセックスするのよいつでもさ</p><p>ご飯とかと一緒なのよねいつも、このバカって美味い、美味いって美味しそうに何でも食べるでしょかといって、食べられるものなら何でも美味いっていう味オンチじゃないのよちゃんと、一つ一つの食べ物を味わって何が美味しいのか、一つ一つ感じ取った上で美味いって、幸せそうな顔をしているわけそこがまたバカみたいなんだけれど</p><p>オレそんな顔しているんだ</p><p>兄さんはポジティブなところに眼がいく人なんですよね食べ物の美味しいところに注目して、それで心から喜んで食べているんです</p><p>ルナが、そう分析した</p><p>ちょっとここはみたいな、ネガティブなことにはあんまり気にならないみたいですよっぽど、美味しくないものでもない限りというより、兄さんの場合は自分の好きな人たちが作ってくれた食べ物というだけで、嬉しくて嬉しくてしょうがないみたいです</p><p>オレは小学生の時に、バァちゃんが死んで以来、家族での食事をしてこなかったから</p><p>みんなで温かい食事が食べられるというだけで、幸せだ</p><p>今年の春には母親も父親もいなくなった暗い家の中で、たった１人で冷たい食事を食べていたんだし</p><p>あの寂しさと、味の感じられない食事をオレは、絶対に忘れない</p><p>たくさんの家族に囲まれて、幸せに暮らしている今でも</p><p>だから、克子でも、舞夏でも瑠璃子もそうよねうちで料理している子は、このバカの反応が嬉しくて、どんどん料理が上達してるでしょ自分の作るモノの味を判ってくれてて、喜んでくれるのって幸せなことだから</p><p>雪乃お前、そんな風にオレたちを見ていた</p><p>オレたちと一緒に暮らすようになってもメグとかマナとか、一部の子としか交流しないで</p><p>いつも、食卓の角でツンとしているのに</p><p>あたしの家とかさママは料理評論家で、そこそこ何を作っても上手だったのにパパは、ママの作るものには何でもケチをつける人だったからそれこそ、みそしるの具は1種類に限る２つ以上だと味が濁るとか、豆腐の大きさが気にくわないとかサンマの頭は落としておけとかアジの開きは頭を残せとか</p><p>白坂創介ってつくづく、心の小さい男だったんだなあ</p><p>自分で作らないくせにいつも、どうでもいい文句ばっかりレストランとかでも、そうどんな高級レストランへ行ってもアレが違う、コレが気に入らないって、グチグチグチグチ一緒の席にいても全然、美味しくご飯を食べられないのよ</p><p>まあ、あたしのパパのことは、もういいんだけれどで、このバカの話に戻るけどさこのバカ料理だけじゃなくって、女のこともそうなのよ</p><p>このバカはただの女好きのレイプ男じゃないからそりゃ、節操は無いし頭のネジが、２、３０本単位で抜け落ちているから底抜けのバカだってことは、間違いないんだけれど</p><p>雪乃は本当に口が悪い</p><p>でも、女のこともちゃんと１人１人、味わって食べてるのよこいつは性欲だけに、突っ走らないのよ五感の全てを使って</p><p>あ、判る判る</p><p>可奈センパイが、口を開く</p><p>ノブってジックリ見ているし、あたしとかのアンアン言う声も楽しそうに聞いているし、よく髪とか肌の匂いもクンクン嗅いでいるし、全身よく触るし</p><p>ペロペロ舐めてくるのも大好きネ</p><p>オレ大ヘンタイみたいじゃないか</p><p>すっごい貪欲に女の身体の全てを味わい尽くそうとしてくるじゃない</p><p>身体だけじゃないです兄さんは心も味わおうとしてくれます</p><p>ルナが、そう付け足す</p><p>ああ、それも判るセックスの時のノブって、オープンだものね心も全面開放してるから全然、カッコつけたりしないんだもの</p><p>えセックスの時に、何でカッコつけるの</p><p>オレ、チンコ丸出しなんだし</p><p>身体が丸裸なんだからこれ以上、隠すものなんて無いんだし</p><p>でさ、またそういう時のノブのギラギラしている感じがとってもエッチなのよ襲いかかって来る感じがキャーッ、いやーんって感じでさ</p><p>そうそうホントにセックスしたーい、やらせろーって感じなのよね、このバカ</p><p>だから、ボクたちにとっても楽しいんですよねセックスが</p><p>可奈センパイ、雪乃、ルナがそう言う</p><p>Darlingは、ちゃんと１人１人、別の女で、それぞれに違う魅力があるっていうことを感じてシテくれているノネ</p><p>アタシの時は、アタシを抱いているユキノの時は、ユキノカナの時はカナルナの時はルナそれぞれの心と身体の違いを、全身で楽しむのネ本当に嬉しそうにネ</p><p>そうそうだから愛が言ってたのが、正しいのよノブとエッチするととっても良いことをしてあげたって気分になれるのホントに喜んでくれるからああ、だからなのね</p><p>可奈センパイは、愛を見る</p><p>あたしもさ愛と同じで、最初はレイプだったんだけれどすっかり、ノブにハマッちゃってるんだノブとのセックスは、楽しいから</p><p>ニコッと可奈センパイは、笑う</p><p>愛が、上目遣いでオレを見る</p><p>愛もそうです</p><p>娘の告白を、母親は呆然として聞いている</p><p>ソウイウ、アタシたちのDarlingとのセックスの気持ちを、コヨミは感じ取っているノネ</p><p>イーディが、コヨミちゃんに言った</p><p>デモコヨミの身体は幼いから、セックスを体験することはできないそう感じているノネ</p><p>いえ兄さんが兄さんが、コヨミちゃんとのセックスを躊躇っているからコヨミちゃんの身体じゃ、無理だケガをさせちゃうそれからコヨミちゃんが、自分のことを嫌っているのかもしれないとかそういうことを考えているから</p><p>兄さんのそういうネガティブな心が、見えるからだから、コヨミちゃんの方も兄さんに対して萎縮しちゃって</p><p>オレのコヨミちゃんに対する態度も、問題だったんだ</p><p>でも、ゲンジツ問題としてコヨミの身体では、まだ無理ネ</p><p>コヨミちゃんの薄くて小さな肉体では、セックスはできない</p><p>あら、セックスは無理でも真似事ぐらいはできるんじゃないの</p><p>そうねあたしもさ、この子ぐらいの体つきの頃は、もうオナニーしてたし</p><p>オチンチンを挿れるのは無理でも、あんたのお得意の舐めるのとか、手でイカせてあげるとかはできるんじゃないの</p><p>そ、そんなことあたしが許しませんっ</p><p>愛の母親の怒りが、爆発する</p><p>こ、この子にはこの子にだけは、指一本触れさせないわあ、あたしが守るんだから</p><p>あんまり追い込むと、この人の精神が壊れちゃうんだっけ</p><p>いや、まだ何をどうするとか決めたわけではないですから</p><p>オレは丁重にそう告げる</p><p>みんなも今、ここで結論を出すのは止そうよとにかく、今のコヨミちゃんについて、色々と判ったからこの先、どうするかはゆっくり考えよう</p><p>コヨミちゃんを見る</p><p>コヨミちゃんも、焦って答えを出さないでもう少し、時間を掛けてみようよ色々と大変だとは思うけれど</p><p>人の心が読めるというのは</p><p>お屋敷に居る限りセックスについてのみんなの気持ちと記憶が、毎日、コヨミちゃんの心に伝わってきてしまうんだろう</p><p>あなたが公平でバランスの取れる人で、本当に良かったです</p><p>わたしの状況はいえ、みなさんもそうなんでしょうけれど普通じゃなくて、異常なんだってことは判っています</p><p>巫女の血を受け継ぎ母親が巫女の力に呑み込まれて、死んだということ</p><p>そして、みなさんがセックスを通じて、人間関係を築いているということも喜代原さんが、こんなに怒っている通り異常なことなんだとおもいます</p><p>そうだオレと家族の関係は異常だ</p><p>それは、オレも自覚している</p><p>それでもそんな異常な状況の中でも、あなたがバランスを取ろうしていることその努力を怠らないということは、素晴らしいことなんだと思います</p><p>オレコヨミちゃんに褒められているのか</p><p>はい短い時間でしたが、こういう機会を作って下さってありがたいと思いますあなたは、一度もわたしに、いえ、愛さんや喜代原さんに嘘を吐こうとしませんでした全て、自分の率直な気持ちをありのままに言って下さいました</p><p>コヨミちゃんは、オレを見る</p><p>そして、他の皆さんも嘘を吐かない、そういうことが苦手な人たちだけを集めてくれた方にわたしは感謝致します</p><p>嘘が苦手な人たちだけ</p><p>雪乃、可奈センパイ、ルナイーディ</p><p>寧は寧の見た目の性格そのものが、カムフラージュの嘘だ奈島寧子《ナジマ・ヤスコ》は、奈島寧《ナトウ・ネイ》の様な明るくてフリーダム性格の子では無いのだから</p><p>克子姉やミナホ姉さんたちは黒い森のメンバーとしての立場もあるし、ついつい言葉による駆け引きをやってしまう</p><p>この場に居たら、コヨミちゃんの方が警戒心を解かないままだろう</p><p>メグも心に感情や言葉を溜め込むタイプだから</p><p>雪乃や可奈センパイみたいに、思ったことは何でも口に出すカラッとした性格だったり</p><p>イーディやルナみたいに、とても慎重で周りをよく見て、絶対に余計なことは言わないタイプの女の子たち</p><p>そして、雪乃が言うとおりのバカ正直なバカであるオレ</p><p>人の心が読める１２歳のコヨミちゃんが、心を開いた会話をするためにはこのメンバーが適している</p><p>まあ、ミナホ姉さん本人は隠しカメラで、この部屋の様子を観ているんだろうけれど</p><p>やられたな</p><p>そう言えば、パン工房との仕切りのドアも閉められたままだし</p><p>イーディの後、誰も中に入って来ない</p><p>克子姉が、ミナホ姉さんから指示されてこういう時間を作ったんだな</p><p>まあ、いいやとにかく、今は良い話し合いができたってことでほら、急いでご飯を食べようよ</p><p>オレは、みんなにそう言う</p><p>ああ、そうね急がないと寧さんたちが、ご飯を食べる時間が無いわ</p><p>もうすでに、１２時４５分近い</p><p>ああ、ネイはいいのネ最初から、５時限目をサボるつもりみたいダカラ</p><p>ダカラ、メグミの交代だけ</p><p>じゃあ、オレが行くよ</p><p>オレは席を立った</p><p>オレも５時限目は遅れて出ても、文句は言われないから</p><p>オレはパン・コースの生徒だからパン工房の仕事が優先される</p><p>売り子は、克子姉と寧に任せてメグの代わりに、サポートに入ればいいんなら</p><p>オレだって、最初の頃は売り子までやっていたんだし</p><p>みんなは、ゆつくり食べて愛も、今日はもういいからお母さんと一緒に昼飯を食っていろよ</p><p>愛は、小さく震えている</p><p>母に対して怯えているらしい</p><p>じゃあこっちはあたしに任せてノブ、売り場の方を頼むわよ</p><p>こういう時に、可奈センパイの明るさは助かる</p><p>何なら、あんたの分のお弁当も食べといてあげましょうか</p><p>意地悪そうに、雪乃は言う</p><p>ほら、あたし今は２人分食べないといけないから</p><p>そういうコトを言っていると出産後も大食いのクセが残って、激太りするノネ</p><p>ううっ、それは困る</p><p>Darling、アタシも食べたらすぐに行くネ</p><p>ああ、頼んだよ</p><p>オレは売り場へ通じるドアを開く</p><p>だからー、喜代原さんを解放して下さいって言っているんですよ</p><p>そうよ、そうよ喜代原さんを出しなさいよっ</p><p>見ると売り場の脇に、１年生の女子生徒が５人ほど居る</p><p>全員で克子姉に抗議しているようだ</p><p>ああ、だからパンの販売は、寧とメグが２人でやっていた</p><p>だいたいおかしいでしょ何で、喜代原さんを働かせているのよ</p><p>そうそう、労働法違反よ</p><p>労働基準監督署ら訴えますからねっ</p><p>裁判したら、絶対にアタシたちが勝ちますからねっ</p><p>５人が大声で克子姉を責めるから学生食堂中の生徒たちが、こっちに注目している</p><p>いや、外からも騒ぎを聞きつけてヤジウマたちが集まって来ていた</p><p>マズいな</p><p>オレは、開きかけていたドアを一旦閉じる</p><p>オレが出て行ったら、あの子たちは愛が居るはずのドアの奥に注目するだろう</p><p>ここに今、雪乃や愛の母親やルナが居ることは知られるわけにはいかない</p><p>イーディが、壁のスイッチを入れる</p><p>天井から、モニターが降りてくる</p><p>すぐに外の売り場の様子がモニターに映り、声がスピーカーから聞こえてきた</p><p>最初は、オレとメグだけで店をやるつもりだったからこういうパン工房の中に居ても外の売り場の様子が確認できるシステムを取り付けてあったのだ</p><p>ちょっと今、説明するから、あなたたち落ち着いて</p><p>克子姉が、５人の少女たちに言った</p><p>喜代原さんには、他の子と同じ様にここの活動を手伝ってもらっているだけよ無理に働かせているわけではないわ</p><p>何言ってるのよだって、バイト料を払っているわけじゃないんでしょ</p><p>女の子の１人が、克子姉に食って掛かる</p><p>こんなところでパンを売らせて喜代原さんに１円も払わないなんて、どうかしているわよ</p><p>そうよ、虐待よっ</p><p>ジンケンシンガイよっ</p><p>何なんだこの子らは</p><p>あ、あたしのく、クラスの子です</p><p>愛が震えながら、答える</p><p>い、いつも愛を助けてくれててい、今までは、毎日、一緒にお昼を食べていたから</p><p>愛の友達</p><p>でも喜代原さんは、アルバイトじゃないからここのパン屋さんは、ここの学校が新しく新設したパン技能士養成コースの授業の一環で設けられているのよこれは教育の一部だから</p><p>あたしもバイト料とか、貰ってないよーっ</p><p>寧とメグが、パンを売りながら５人に言う</p><p>で、でも喜代原さんは働いているんだから、お金を払うのは当然でしょ</p><p>そうよ、そうよ</p><p>みんなに、パンを売っているんだから</p><p>授業だって言うんなら、タダで配れるべきなのよっ</p><p>５人は、なおも食って掛かる</p><p>うーんと、高校野球でも甲子園とかの大会だと、ちゃんと入場料を取っているわでも、だからって出場している高校球児たちに、出場料とかお金を払わないでしょ教育なんだから</p><p>克子姉は、そう説明する</p><p>そんなの詭弁よテキトーなこと言って、誤魔化さないでよ</p><p>だってあんたは、お金を貰っているんでしょ</p><p>ええ、あたしはパン・コースの正式な講師ですから仕事として、パン作りから販売までを教えているのよだから、お給料はいただいているわ</p><p>胸を張って、そう言う</p><p>何よ、エラソーにあんたは、学校に雇われているだけなんでしょ</p><p>そうよあたしたちは、学校にお金を納めているよあたしたちの方が、偉いんだからね</p><p>ちょっと、みんな校長に文句言いに行こうよパン屋がナマイキだってさ</p><p>校長より、理事長とかの方がいいんじゃないの</p><p>あんたなんて、県の教育委員会にメールして、簡単に辞めさせることだってできるんだからっ</p><p>女の子たちのヒートアップは、止まらない</p><p>いや、克子姉はこの高校の前理事長だし、今も理事なんだけれど</p><p>とにかくさあんたの言っていることは、おかしいわよ</p><p>女の子の１人が言う</p><p>喜代原さんは、パン・コースじゃないんだからさ一般生徒なんだから教育の一環だからって、ここのパン屋で働かせるのはおかしいわよ</p><p>そうよ、横暴よっ</p><p>理屈がおかしいわよっ</p><p>だから、違うってあたしたちは、みんな自主的にお手伝いに来ているんだからさっ</p><p>そうよ、あたしもパン・コースじゃないもの</p><p>寧とメグが、生徒の立場から反論する</p><p>愛ちゃんだって、そうだよ自分の意思で、お手伝いに来てくれているんだからねっ</p><p>愛の場合は、オレが命令して来させているわけで</p><p>そんなはずないわよっ</p><p>愛の友達の女の子が叫ぶ</p><p>だって、喜代原さんよあの喜代原さんが、自分からそんなことを言い出すはずがないもの</p><p>そうよいつもわうわう言ってて自分からは、何もできない子なんだから</p><p>ここの人たちが、みんなで寄ってたかって、喜代原さんを脅してそれで無理矢理、働かせているんでしょ</p><p>奴隷にしているのよ</p><p>喜代原さん見た目だけは、可愛いからっ</p><p>そうだよあ</p><p>愛のクラスの子はそう思うか</p><p>何よっうっさいなあっ見た目だけなら、あたしだって可愛いよっ</p><p>寧が、変な風にキレる</p><p>メグちゃんだってこっちからの角度限定なら</p><p>寧お姉さん、そういうの止めて下さいこの人たち、真面目な話をしているんですから</p><p>メグが、寧を黙らせる</p><p>あのあなたたちは、知らないのかもしれないけれど喜代原さんは、テニス部の星崎先輩が</p><p>知ってるわよ柔道部の２年の変な男の人に、喜代原さんが付きまとわれていてそれをテニス部の先輩が解決してくれたって話は</p><p>喜代原さん、あたしたちにもずーっと相談してたし</p><p>ええ、あたしたちだってあの気持ち悪い写メとかも見たし、喜代原さんの力になってあげてたんだから</p><p>愛は頼れる相手なら、誰にも頼っていた</p><p>いつも、オドオドオロオロして助けて下さいモードで、周囲にアピールしていた</p><p>で、あんたたち何とかしてあげれたわけっ</p><p>そんなのできるわけないじゃないですか</p><p>柔道部の男だし、先輩だし</p><p>気持ち悪すぎるもんねあんな写メを送ってくるんだから</p><p>ああ、柔道部の進藤の勃起チンコ写メはみんなに見られているんだ</p><p>愛は相談する相手全員に見せてたんだな</p><p>そうよ、ストーカーなんて怖いし</p><p>うん、手下も変な人たちばかりだから喜代原さんと一緒に、眼を付けられるのも怖いし</p><p>何よぉっ、あんたたちは何もしなかったの</p><p>寧の問いに</p><p>何もしないわけないじゃないですか</p><p>そうよ、あたしたちは毎日、一緒に居てあげて</p><p>お弁当だって、一緒に食べてあげてたのよ</p><p>そうそう喜代原さんが、１人じゃ怖いっていうから</p><p>あたしたちなりに、助けてあげてたんだから</p><p>それぞれに、そう言う</p><p>でもさ問題の解決をしたのは、テニス部の可奈ちゃんなんだよっ</p><p>で、その可奈ちゃんに恩義を感じて愛ちゃんも、可奈ちゃんと一緒にパン屋の手伝いをしてくれることになったんだからさ</p><p>そんなはずないですっ</p><p>愛の友達は、即座に否定する</p><p>あの喜代原さんが自分から、そんなことを言い出すはずがないです</p><p>そうよそうよテニス部の先輩が、無理矢理、引きずり込んだんでしょ</p><p>喜代原さんが、文句とか言えない弱い子だからって</p><p>ひっどーい</p><p>どんどん勝手にストーリーを作っていく</p><p>もう、うるさい連中ねあたしが出てって、文句言って来てやるわよ</p><p>雪乃が、立ち上がろうとする</p><p>いや、雪乃ここでお前が出て行くと、話が余計にややこしくなるから</p><p>雪乃は校内では、まだアンタッチャブルな存在になっている</p><p>だってさあの子たち、友達のフリをしているけれど結局、この子のこと小馬鹿にしているだけじゃないのっ</p><p>雪乃は愛を見る</p><p>あんなやつら、友達じゃないわよっ</p><p>お前愛のために、怒っているのか</p><p>あたしもさ１日で、友達が全員いなくなったからああいう、上辺だけでカッコ良いことを言う人は大嫌いなのよ</p><p>雪乃は前はたくさん友達がいた</p><p>上辺だけの浅い関係だとしても</p><p>雪乃から友達を奪ったのはオレだ</p><p>あたしが出ましょうか</p><p>寧さんたちより、まだ、あたしの方があたし、部活で年下のナマイキな子たちの相手をするのは慣れているから</p><p>寧はダメなんだよなあ普通の高校生活をやって来ていないから</p><p>そういう意味では、克子姉も</p><p>メグとイーディも、まだ１年生だし</p><p>ああいう女子集団とは、上手く闘えないよな</p><p>そうだな可奈センパイ頼むよ</p><p>可奈センパイが、立ち上がる</p><p>それから愛も</p><p>ハッとして愛が、オレを見る</p><p>自分のことは、自分でするいや、自分でしろ</p><p>可奈センパイに付き添ってもらってあの子たちを何とかするんだ</p><p>な、何とかって</p><p>愛は震えている</p><p>どうするかは、愛が自分で考えて決めることだオレは、どうしろとは言わないよ</p><p>このまま、あの子たちと友達で居続けるのか</p><p>それとも、拒絶するのか</p><p>自分で考え、決めてあの子たちに告げる</p><p>あうううう</p><p>とにかく今のままじゃ、営業妨害だ愛が何とかしろオレは、それだけ命令するからな</p><p>オレは、キッパリとそう言った</p><p>昔、恐ろしかったこと</p><p>舞台の演出助手の仕事をしている時に、ある日、60代の演出家の先生から</p><p>先生ああ、今日ねちょっと稽古の後に、人に会わないといけないんだよ</p><p>私はあ</p><p>先生それでね、今日は多分ボクが、その人たちにご馳走しないといけないんだよ</p><p>私そうなんですか</p><p>先生でも、今、財布を見たら手持ちが少なくてね</p><p>私はい</p><p>先生君、悪いんだけれどそこの＊＊＊（サラ金会社）へ行って、お金借りてきてくれないか</p><p>私</p><p>先生カードはここにあるからこれを機械に通したら、お金貸してくれるから</p><p>私そ、それって無人貸出機のことですか</p><p>先生そうそう、それちょっと行って来て</p><p>私いやだって</p><p>先生カード渡すから、これがあれば後は機械が貸してくれるから</p><p>い、いや</p><p>先生は、前にそうやって借りたのかもしれないけれど</p><p>無人機ったって、本当は無人じゃないんだから</p><p>カードのデータが、60代なのに</p><p>当時20代の私が借りに行っても、貸してくれないだろう</p><p>先生ほら、早く行ってきて</p><p>私あの先生私、前の現場の仕事のギャラ貰ったばかりなんで、今、少し手持ちがありますが</p><p>先生ああ、そうなんだじゃあ3万円ほど貸しといて来週、返すから</p><p>演出家にお金を貸したのは、あれが最初で最後だったけれど</p><p>いや、まあちゃんと返して貰えましたが</p><p>その人の仕事は、2度としませんでした</p><p>幾らメンドくさいとか、恥ずかしいからとかでも</p><p>フリーの助手に、サラ金へ金を借りに行かせないよなあ普通の人なら</p><p>827.セックス・キングダム　／　羽化</p><p>あううあ、あたしは</p><p>愛は、戸惑っている</p><p>また思考が飛んで、逃避してしまいそうだ</p><p>だが、ここでシャッフルは使わない</p><p>愛、深呼吸しろそして、オレの話を聞け</p><p>はぁふぅぅ</p><p>オレに命じられるまま、愛は大きく息を吐く</p><p>お前、ここ何日かオレたちと暮らしてみてどうだった</p><p>愛は眼を丸くして答える</p><p>今まで、みんなお母さんにやってもらってたことを一つ一つ、自分でやってみて最初は慣れなくて大変だったろうけれど今は、どうなんだ</p><p>うううっやっぱり、大変め、面倒</p><p>あ、あたしぶ、不器用だし</p><p>顔を上げろ、オレの眼を見ろ</p><p>愛の大きな瞳が、再びオレを見つめる</p><p>オレもそうだったんだ不器用でダメな男で</p><p>ちょっと前の愛みたいにすぐにオタオタしてたし、キョドってたし、言葉だってドモりまくってた</p><p>愛は、キョトンとした顔でオレを見ている</p><p>ホントよすっごい気持ち悪い男だったわよいっつも、ガタガタ震えてて口を開いても、何を言っているのか全然判らなかったし頭の変な子だと思っていたわ</p><p>雪乃が、そう言う</p><p>まあたしのことが、好きなんだってことは判ってたけれどね</p><p>５月の連休前のオレはそんな人間だった</p><p>今の愛以上に、挙動不審で、コミュニケーション障害で</p><p>兄さんは、嘘は言っていませんそうだよね、コヨミちゃん</p><p>ルナが、オレの心を見てそう言う</p><p>うんホントにそうだったみたいです</p><p>コヨミちゃんも、オレの言葉を肯定してくれた</p><p>オレだって家族のみんなが居たから、変われたんだ</p><p>そして愛の作ったパンを、１つ手に取る</p><p>愛このパン、自分で作ってみて、どう思う</p><p>愛は自分のパンを見て</p><p>下手くそあんまり美味しそうじゃない</p><p>年下のアニエスちゃんたちまで上手に作れるのにあ、あたしは愛はダメだった</p><p>少し練習したらアニエスやマナたちみたいに作れるようになるよ</p><p>オレの言葉に、愛はビクッと震えて</p><p>ううんあたしはダメな子だから</p><p>でも、誰だって練習したらそっちの売り場で売っているパンぐらいは作れるようになるんだぜ</p><p>アニエスやマナたちが毎日作っているパンは５０円安い、簡単な方のパンだ</p><p>母親が植え付けた愛のコンプレックスの根は深い</p><p>そうかなオレは、４ヶ月前に初めてパンを作った時は、こんなに上手くできなかったよだから、オレより愛の方が才能があると思う</p><p>愛がビクッと震えて、オレを見る</p><p>オレだって最初は全然、ダメだったんだよでも、克子姉に毎日教えてもらって何度も、何十回も失敗しているんだよ</p><p>でも、今はで、できてる</p><p>こ、この何日か売り場に居たから愛にも判るお、お屋敷で、吉田くんがパンを作っているところも見たしい、今は、ちゃんとしたパンを作って、みんなに売っている</p><p>ああ、頑張っているからなオレ早くパン作れるようにならないと、家族を養っていけないし</p><p>ミナホ姉さんやみすずたちがお金持ちだっていうこととオレが手に職を付けて働いて稼ぐことは、全然別の話だから</p><p>今は、まだミナホ姉さんに養ってもらっているけれど</p><p>早いところ、稼げる男になりたい</p><p>それに今のオレじゃ、全然まだまだだしもっともっと、美味いパンが焼けるようにならないと都内で開業して、続けていくためにはね</p><p>本気なんだよオレは卒業したら、克子姉とパン屋を始めるんだ</p><p>オレは、愛に微笑んだ</p><p>ホントパン作りって、難しいよな１つ新しいことができるようになったらまだ次がある１回、できるようになったと思ってたことも、もう少し上達してから見直すと全然、仕事が粗いんだよそういうのはできるようになったとは言わないまた、やり直しだよ昨日まで、どうだって顔して売り出してたパンが、実はダメダメなものだったってことに気付くんだよ１つレベルが上がる度に、今までの自分の作ってた物が恥ずかしい物だったことに気付く毎日、オレは何て不器用なんだ、ああ、オレはダメだなあって落ち込んで、凹んでそんなことの繰り返しさ</p><p>でも、また明日は来る明日のパンは今日よりも美味くする同じ失敗は繰り返さないそうやって、少しずつ前に進むしかないんだよオレは、不器用なんだから愛と同じで</p><p>そうねあんたって、このバカの昔に似ているのかもね</p><p>うっそー、全然そんな感じしないけれど</p><p>可奈センパイは、呆然としていた</p><p>だって、ノブっていつも自信たっぷりで、余裕があって、懐が大きくて、大人っぽくてそういう強そうな男の子に見えるもの</p><p>可奈センパイにはそう見えるのか</p><p>自信や余裕は仕方ないノネ</p><p>Darlingが余裕を見せないとミンナが心配するノネ特に、年下の小さな子たちが</p><p>オレはアニエスや真緒ちゃんのパパなんだ</p><p>あの子たちは、いつもオレの見上げている</p><p>Darlingは、アタシたち家族の王様なのネ王様はいつも強そうにしてないといけないノネDarlingは、それが判っていて、実践できている人だからアタシたちの家族は強靱でいられるのネ</p><p>そんな、カッコ良いことではない</p><p>オレはオレの家族、オレの女たちに責任がある</p><p>彼女たちを幸せにして、いつも笑顔でいさせるためにはどんなことだって、しなくてはいけない</p><p>愛にもずっと笑顔でいて欲しい人ができたら、判るよ</p><p>その人に笑顔でいてもらうためには絶対に、その人の前で辛い顔をしてはダメなんだ心配ないよ、大丈夫だよ、何も問題は無いさっていう顔をしていないとさ</p><p>だから今、外に居る恵美はバカなのよ</p><p>このバカ恵美の前では、絶対に弱いところを見せないものあたしやイーディなんかより、よっぽど恵美の方が大事にしてもらっているのにあの子もバカだから、気付かないのよ</p><p>トイウヨリそれに自分で気付いてカラが、Darlingの女の次のステージなのネ</p><p>支え合うカンケイというのは気付くトコロから始まるノネ</p><p>そうね、恵美はこのバカにとっては、アニエスと同じ位置にいるのよね</p><p>雪乃は、ハァと溜息を吐いた</p><p>オレのことはいいよ今は、愛の話をしているんだから</p><p>オレは改めて、愛に向かう</p><p>ちょっと話を変えるよ愛今回、こうやってパンを作ってみて楽しくなかったか</p><p>ほら自分が作ったものを、こうやってみんなにお母さんにも食べてもらえたんだぞそれに面白いだろ、小麦を練って、発酵させて焼いた物がパンになったんだから</p><p>愛は、自分のパンを見る</p><p>形は歪でも愛おしくないか愛が、一生懸命作ったものだからなもっと、みんなに食べて欲しいと思わないか</p><p>こ、こんなのあ、愛が作ったものなんて</p><p>オレは、愛のパンを千切って食べる</p><p>美味いよ</p><p>オレの笑顔を、愛は驚きの眼で見ている</p><p>オレは愛が、必死になって生地を捏ねてたところも見ているからなだから美味いって感じるんだ愛の努力の味がするからな</p><p>ふーんどれどれ</p><p>雪乃が、オレの手の中のパンを千切って自分の口に放り込む</p><p>何よ普通に食べられるじゃないこんなの、ちょっと形が悪いだけで全然、オッケーよあんたが思っているほど、酷い出来じゃないわよ</p><p>あたしも貰うわ</p><p>可奈センパイも、愛のパンを食べる</p><p>うんパンよとりわけ美味しいわけじゃないけれど食べられないものじゃないわ</p><p>みんな無理に褒めることはしない</p><p>正直に、感想を述べる</p><p>ボクたちも、貰います</p><p>ルナがパンを１個取って、コヨミちゃんと半分こする</p><p>ボクも、一緒に作ってたけれどホント、ボクが最初にお手伝いした時よりも、ちゃんとできていますよ</p><p>ルナだって、パン作りを手伝い始めたのはほんの２週間前だ</p><p>愛さんは、ゆっくりだけれど丁寧だからわたしより上手になると思う</p><p>コヨミちゃんも、そう言った</p><p>人には自分のペースというものがあるノネアイはアイのペースでやっていけば、ちゃんと上達すると思うヨ</p><p>て、いうことだ愛</p><p>みんなの意見をまとめて、オレは言う</p><p>愛は全然ダメじゃないそんなことはこの、愛が作ったパンを食ってみれば判る</p><p>オレは残ったパンを口に放り込んだ</p><p>うん、愛は絶対にパン作りが上手くなるこれは、そういう味だ可能性が感じられる味だダメなんてことは、絶対に無い</p><p>そうよ、あんた自分で食べてみなさいよ</p><p>雪乃が、愛に彼女が作ったパンを差し出した</p><p>いいから、食べなさいっ</p><p>愛はパンを食べる</p><p>雪乃の言葉に、みんなが愛に注目する</p><p>愛のお母さんすら</p><p>うううそんなに美味しくない</p><p>愛は、涙目でそう呟いた</p><p>だけどダメじゃない</p><p>だから喜代原さんを、出しなさいよっ</p><p>あんたたちと、これ以上、話することなんて無いんだからねっ</p><p>喜代原さんは、あたしたちが連れて帰ります</p><p>２度と、パン屋の手伝いなんてさせないからっ</p><p>そうよ喜代原さんは、あたしたちが付いてないとダメな子なんだからっ</p><p>相変わらず、外では愛のクラスメイトが、愛の保護者気取りで喚いている</p><p>愛行って来てくれ</p><p>怯む愛</p><p>オレはいつものやつは使わないからな</p><p>シャッフルによる、再起動をオレは使わない</p><p>だって、愛はもう自分でアレが使えるだろ</p><p>自分で自分の心を整えて行け愛</p><p>愛行ってらっしゃいここがあんたの勝負よ</p><p>何でもいいから、静かにさせてきなさいよねあんたが行かないと、治まらないみたいだから</p><p>頑張って愛さん</p><p>可奈センパイ、雪乃、ルナ、コヨミちゃん</p><p>あうあうあう、いいい</p><p>判った、行くんだな</p><p>うううあう</p><p>愛は、小さく頷いた</p><p>O.K.ドアは、アタシが開けるカラ３、２、１で、GOなのネ</p><p>イーディが、外へ繋がるドアに張り付く</p><p>イイネ３、２、１</p><p>愛は、ゴクリと唾を呑み込んだ</p><p>イーディが、思いっきり</p><p>蹴り飛ばしたような勢いで、ドアを開けた</p><p>あううううう</p><p>外の売り場の光景は</p><p>監視カメラの映像で見るよりも、凄いことになっていた</p><p>まだ昼休みで、そもそも学生食堂が混んでいるのに</p><p>しかも、この時間帯は元々、食後のデザート用のパンを買いに来ている生徒も多い</p><p>そこへ、愛のクラスメイトの５人組が、克子姉を吊し上げようと大騒ぎをしているから</p><p>ホントに、学食中の大人数の生徒たちが一斉に突然現れた愛に注目していた</p><p>百人以上の視線に一気に晒され愛は</p><p>あああ、あううううう</p><p>パニックに陥りそうになるが</p><p>喜代原さんやっと出て来たわねっ</p><p>ほら、一緒に教室に帰りましょう</p><p>喜代原さんのバイト料は、きっちり支払わせてあげるからねっ</p><p>こんなところで、強制労働させられて可哀相にっ</p><p>あたし、＊＊新聞に投書してやるんだからっ</p><p>５人のクラスメイトが、口々にそう言った瞬間</p><p>あううしゃっしゃっふるるるるるッッ</p><p>まるで変身する魔法少女のように大きな声でシャッフルと叫んだ</p><p>どうしたのあんた</p><p>愛の様子が、余りにも真剣だから笑いも起きない</p><p>学食全体がと静まり返る</p><p>あ、あたしは喜代原愛は、ここにここに居たいですいいえ、ここに居ます居るんですそうしたいんです</p><p>突然、愛は大きな声で、語り出した</p><p>山本さん、杉下さん、神部さん、神山さん、平野さんいいい、今まで、ダメな愛を助けてくれていてありがとう本当にありがとうございますありがとうございました</p><p>ペコリと、クラスメイトの女の子たちに頭を下げる</p><p>で、でも愛はこのまま、皆さんに助けてもらっているばかりじゃだ、ダメだと思うんです愛は、愛で自分のことを、自分でちゃんとできる子にならないとならないといけませんいけないんですホントにそうなの</p><p>必死に、心の中に湧き上がる思いを、言葉にして紡ぎ出している愛</p><p>頑張れ</p><p>どうしちゃったの、喜代原さん</p><p>まさかパン屋の連中にセンノーされちゃったの</p><p>いいんだよ喜代原さんはいつもみたいに、オタオタしていれば</p><p>そうそう、あたしたちが助けてあげるからさ</p><p>それが喜代原さんの味なんだし</p><p>あたしたち、優しいもんねーっ</p><p>オロオロしている時の喜代原さん、とっても可愛いし</p><p>パン屋なんかから、さっさと戻っておいでよ</p><p>ほら、こっちに喜代原さん</p><p>彼女たちは</p><p>本当に愛に友情を感じているんじゃないんだ</p><p>弱い愛を、自分たちが保護することに優越感を感じているだけ</p><p>見た目の可愛い愛を、ペットみたいにしてみんなで楽しんでいるだけだ</p><p>違う、違うの</p><p>愛は、必死に話し続けようとする</p><p>いいから、こっちへ出てきなさいよ</p><p>そうそう、話ならまた後で聞いてあげるからさ</p><p>喜代原さん、何言っているか、よく判らないから解読に時間が掛かるのよね</p><p>大丈夫、大丈夫ゆっくり聞いて上げるから今日は、神部が当番ね</p><p>え、あたしまあ、しょうがないかじゃあ、あたしが聞くからさ</p><p>もうすぐ昼休みも終わりだし教室に帰るわよ</p><p>そうそう、来週からはまた昼は、あたしたちと一緒にご飯食べるんだからね喜代原さんいい、判った</p><p>そんな言わなくても、判るわよ喜代原さんそこまでアレじゃないから</p><p>でも、この子トロいからさ</p><p>さあ、行くよ喜代原さん</p><p>いや、これだって愛の今までの性格が、こういう子たちを引き寄せてしまったんだ</p><p>愛の自業自得のところもある</p><p>だからこそ愛は、自分で解決しないといけない</p><p>ま、待ってあ、あたし</p><p>いいから、早くしなさいよっ喜代原さんのために、わざわざ迎えに来てあげたんだからねっ</p><p>そうよ喜代原さんは、黙ってあたしたちに付いてくればいいのよっ</p><p>あなたは細かいことは考えなくていいのよどうせ、考えても何もできないんだから</p><p>そうそう、あたしたちが居なければ、何もできないんだからホントに</p><p>そんなドアの先から聞こえてくる声に</p><p>アナタが、娘さんをこういう子にしてしまったノネ</p><p>イーディが、愛の母親に言う</p><p>愛の母親は、頭を抱えて突っ伏そうとする</p><p>何やっているのよあんたの娘が頑張っているんでしょあんたが眼を背けて、どうするのよ</p><p>雪乃が、愛の母親にそう言った</p><p>ちゃんと最後まで見なさいあんたには、そうする義務があるのよ</p><p>雪乃は母親に見捨てられている</p><p>白坂創介の事件の後、雪乃の母親は実家に閉じ籠もったままだ</p><p>雪乃やマナに連絡してくる気配は無い</p><p>ゲンジツに眼を背けて</p><p>あ、あうううう</p><p>さあ、帰るわよ早く、こっちに来なさいよったくトロいんだから</p><p>その言葉は友達に対するものでないと、オレは感じた</p><p>おい、お前らいい加減にしろよ</p><p>オレも工房から、売り場に出る</p><p>その子が真剣に話しているんだろちゃんと、聞いてやれよッッ</p><p>オレは全身の気を放出する勢いで、愛のクラスメイトたちに言った</p><p>一生懸命な人間を、バカにするなよッッッ</p><p>何ださらに、学生食堂の中がシーンと静まり返る</p><p>な、何だ</p><p>愛のクラスメイトたちもみんな、絶句している</p><p>ほら、話せよ</p><p>愛は落ち着いて、話した</p><p>あ、あたしは今までの喜代原愛は、自分で何もできないダメな子でしたいつも、みんなに優しくしてもらって助けてもらうばかりで本当に何もできない子でした</p><p>愛は心の奥底を吐き出すような声で、話し始める</p><p>でもこんなままじゃいけなくってううん、こんなままのあたしじゃダメなんだよってここの人たちは教えてくれて</p><p>ここの人たちオレたち</p><p>学食の生徒たちは、克子姉のパン工房のことだと思っているはずだ</p><p>そしてあたしに愛に、自分ですることを教えてくれてそれも丁寧に優しく、何度もやって見せてくれて一緒にしてくれてどこが違っているかも指摘してくれてちゃんと、できた時は褒めてくれてでも、絶対に手助けはしないでくれて</p><p>それは、ここ数日のオレたちと愛の生活</p><p>朝起きてから、夜寝るまでアニエスとマナが中心となって、愛と一緒に生活してくれた</p><p>それこそ、着替えから、お風呂、ベッドメイクまで</p><p>あ、愛が知らないことも初めてすることも、親切に教えてくれて絶対に怒らないで、怒鳴らないで愛がどれだけトロくても、待っててくれて同じことを判るまで、何度も教えてくれて</p><p>他にも、掃除や洗濯料理も教え始めている</p><p>愛を本当に仲間みたいにしてくれて</p><p>愛が、そこまで言った瞬間</p><p>喜代原さんあなた、そこまでパン屋が気に入ったわけ</p><p>愛の友人の１人が、そう言った</p><p>な、なぬ</p><p>あ、そうかみんな、愛がお屋敷で暮らしていたことを知らないから</p><p>今の愛の話はみんな、パン工房の中でのことだと思ったのか</p><p>愛は、パン作りの話をしていると</p><p>まあ、それならそれでも構わないんだけれど</p><p>なんか、そこの男子に怒鳴られちゃったしー</p><p>喜代原さんが、そういうつもりならそれでもいいけれど</p><p>そしたら、今後はあたしたち、一切助けてあげないからね</p><p>喜代原さんが、どれだけオロオロしてても見捨てるから、あたしたち</p><p>あなた、ホントあたしたちに、もっと感謝するべきなのよ判っているの</p><p>トロいから、そんなことも判らないのよ</p><p>いいのあたしたちが喜代原さんの友達を辞めちゃっても</p><p>こんなやつらが友達なものか</p><p>いい加減にしなさいよっあなたたちなんて、愛さんの友達でも何でもないわよっ</p><p>メグが切れた</p><p>何よ、あんたは今まで、あたしたちがどれだけこの子の面倒を見てきてあげたと思っているのよ</p><p>関係無いわけないでしょ知らないくせに、横から口出さないでよっ</p><p>メグと愛のクラスメイトの間に、火花が飛ぶ</p><p>何よあんた、アレでしょあたしたちと同じ、１年生なのにそこの男子と婚約してて、同棲している子でしょ</p><p>うわー、やらしい</p><p>ヘンタイよ、ヘンタイ</p><p>ホント、気持ち悪いわねそれで２人して、学校でパン屋さんごっことかさ</p><p>そういうのは外でやりなさいよここは、あたしたちの学校よ</p><p>あーあーあー、気持ち悪い気持ち悪い</p><p>一気に、彼女たちの憎悪の矛先が、オレとメグに向かう</p><p>こういうのはさ学校辞めてさ</p><p>そうそう、夫婦で公園で屋台とかでパンを売ればいいのよ</p><p>でも、あっそり潰れて野垂れ死にーっなんでしょうけど</p><p>あたしたちは、あんたたちのセコセコ働く姿なんか見たくないんだからね</p><p>おかしいのよ、こんな人たちのためにパンコースが新設とかさ</p><p>あたし、それも新聞に投書するわ</p><p>酷い言われようだ</p><p>何よ、ここはあんたたちだけの学校じゃないでしょ</p><p>寧が吠える</p><p>ヨッちゃんや、メグちゃんの学校でもあるんだからね勝手なことばかり言わないでよっ</p><p>でも学校の名誉を汚すような人たちには、出てってもらうしかないわよね</p><p>そうよ、退学処分にならないのなら、自分たちから辞めなさいよ</p><p>そうそう、婚約して同棲とか絶対におかしいってば</p><p>よそのクラスには、こういう考えの子たちもいるのか</p><p>うん気持ち悪いだろうな確かにあんたたちにとって、オレたちが気持ち悪いってのは理解できるよ</p><p>でも、悪いけどオレたちも、生きていかないといけないんだよ</p><p>なあに、基本的人権あんたたちの権利なんて、あたしたちは知らないわよ</p><p>そうそう、公共の福祉に則ってあなたたちは自主退学するべきだと思いまーす</p><p>意義なーし</p><p>彼女たちの言葉に学食の中がざわつく</p><p>大っ嫌い、大っ嫌い、大っ嫌いあなたたちなんて、大っ嫌いよ</p><p>あの愛がクラスメイトたちに、怒鳴る</p><p>ねえ、あなたたち、さっき吉田くんが何て言ったか聞いてたの吉田くん、大きな声で言ったよ一生懸命な人をバカにするなって</p><p>愛お前</p><p>そうだよ一生懸命な人を、バカにするなーっ一生懸命な人は本当に、必死に一生懸命なんだからっ吉田くんも、ここの人たちもホントにホントに一生懸命なんだからっっ</p><p>愛は売り場に残ったパンを指差す</p><p>あなたたちに、こんなパンが作れるの作れても毎日できる毎日作って、毎日売って一生懸命なんだよ生きるために一生懸命なんだよっ</p><p>愛の言葉が学生食堂の中に響いていく</p><p>今、一生懸命パン作りをパン屋さんのことを勉強して一生懸命、頑張っている人たちをバカにしちゃダメよダメなのよダメダメダメなんだからぁぁあううううううっっ</p><p>しゃっふるるるるるるッッ</p><p>また、愛は自分で自分に再起動をかけた</p><p>はう</p><p>大きく息を吐いた愛はとっても清々しいスッキリとした顔をしていた</p><p>おでこの汗を、手で拭う</p><p>あたし、決めたっ決めましたっ</p><p>オレの方に、振り向く</p><p>愛パン・コースに転入しますっ</p><p>みんなの前で、堂々と宣言する</p><p>だ、ダメですか吉田くん</p><p>克子姉はニヤッと微笑んで</p><p>問題無いわ学校には、あたしが話を付けるから</p><p>克子姉の言葉に、再び愛はオレを見る</p><p>オレの許可を待っている</p><p>真剣な、一生懸命な表情で</p><p>美味しいパン作れるようになるんだな</p><p>愛、トロいけれど頑張る</p><p>みんな、教えてはくれるけれど手伝わないぞ</p><p>愛は、コクンと頷いた</p><p>そうかじゃ、愛がそう決めたんならそうしろよ</p><p>愛は初めて、ニッコリと微笑んだ</p><p>うんっ吉田くん</p><p>その愛らしい笑顔に、学生食堂中の男子が度肝を抜かれた</p><p>いや、女子だって</p><p>愛頑張るっ</p><p>そうだ、元々可愛いんだから</p><p>愛は、笑えばもっと可愛くなることは判っていた</p><p>オレは、ずっと前から判っていたんだ</p><p>柔道部の進藤とか、連装砲男とかやっていた頃はこんな展開になるとは思っていませんでした</p><p>毎日更新の怖さですね気が付くとんでもないところに着地しているという</p><p>一生懸命やっている人間をバカにするなは、大学の先輩が言っていました</p><p>その先輩が、別の先輩にそう言われたそうです</p><p>能力や才能で自分の方が優っていると思っていても、一生懸命な人をバカしてはいけないって</p><p>私は、演劇科卒ですがその先輩は、まだ俳優さんをなさっているみたいですつい数ヶ月前に、テレビで見掛けてびっくりしました</p><p>愛の友達も、本当にこういう子に出会ったことがあります</p><p>女の子はグループで行動しますが</p><p>あの子は、あたしたちしか相手にしてあげてないから仕方なく、入れてあげているのよあの子はあたしたちに、もっと感謝するべきよね</p><p>と、真顔で言うのを見たことがあります</p><p>女って怖い</p><p>828.セックス・キングダム　／　エンジン始動</p><p>というわけだから、来週から愛ちゃんの作ったパンのコーナーを作るからね</p><p>克子姉が、学食の生徒たちに宣言する</p><p>最初は色々あると思うけれどみんな、食べてあげてねっ</p><p>ほらほら、愛ちゃんもみんなにご挨拶、ご挨拶</p><p>寧が、愛の背中を押す</p><p>愛は、改めて自分に注目しているたくさんの生徒たちを見て緊張する</p><p>ほらほら、そういう時は</p><p>うううしゃっふるるるっ</p><p>愛は自分自身を再起動させる</p><p>あああうき、喜代原、あ、愛ですいっ、1年です今度パン・コースに入れてもらうことになりました多分、そうなります</p><p>絶対にそうなるから、大丈夫よ</p><p>克子姉が、太鼓判を押す</p><p>はいそうなるみたいですだ、だからっ、皆さんっうううっ</p><p>愛は、叫ぶ</p><p>愛の作ったパン食べて下さいっ</p><p>ペコリと、頭を下げる愛</p><p>おう、買う買う、オレが買うよ、食べるよっ</p><p>真っ先にそう叫んでくれたのは</p><p>オレのクラスの田中か</p><p>あいつ、学生食堂で騒ぎが起きているって聞いて、わざわざ様子を見に来てくれたんだな</p><p>オレも買うよ食ってみたいもん</p><p>うんうん、そうだよなぁ可愛い子が作ったって判っているパンなら、食ってみたいよな</p><p>ああ、あの子があの手で作るんだろそれならさ</p><p>男子生徒たちが、口々にそう言う</p><p>あーら、あなたたちあたしが作ったパンは、食べてくれないの</p><p>克子姉が、ニヤーッと微笑む</p><p>い、いえいえ克子さんのパンは、今まで通り購入させていただきますっ</p><p>それなら、よろしい</p><p>安売りじゃ無い方のパンは、克子姉が作っていることになっている</p><p>ホントは、半分以上はオレが作ったパンなんだけれど</p><p>一生懸命やっている人をバカにするなって、いい言葉だよね</p><p>あ、あなたは女子陸上部の竹柴キャプテン</p><p>頑張っているヤツは、あたしは好きだよ応援するからね</p><p>そのキャプテンの言葉に、他の女子生徒も</p><p>何かよく判らないけれどあなたが頑張りたいっていう気持ちは伝わってきたわあたしたちも応援するから</p><p>頑張ってねっ</p><p>女の子の中からも、愛を応援する子たちが現れた</p><p>は、はい頑張ります</p><p>愛はまた、ペコリと頭を下げる</p><p>ということだから愛ちゃんが、正式にパン・コースの子になったら、ここでの活動は授業だからねっ</p><p>寧が、愛のクラスメイトたちに言う</p><p>ま、まだ正式に転科が決まったわけじゃないでしょ</p><p>そ、そうよ今はまだ、喜代原さんは普通科の生徒のままなんだから</p><p>そう言って、寧を睨み付けるが</p><p>でも、この子の意思は判ったでしょ愛さんは、自分で決めたのよ</p><p>克子姉が、優しい笑顔でそう言う</p><p>あなたたち愛さんのことを友達として心配して、わざわざ来てくれたんでしょうけれどあなたたちが、心配するようなことは何もないわ</p><p>そうそうはいはい、帰った帰った営業妨害だよっ</p><p>ヤッちゃんちょっと抑えて</p><p>オレは、寧を制する</p><p>はーい、ということだから昼休みも、残り１０分だけど、みんなパン買ってパン食べて</p><p>克子姉が、明るくそう叫んで幕引きをしようとする</p><p>愛さんは、工房に入ってて転科についてのお話とかしないといけないから</p><p>ごく当たり前のことの様に、愛を工房の中に隠そうとする</p><p>愛が売り場に出ている限りは、騒ぎが収まらないと考えたんだろう</p><p>そしてオレの耳に囁く</p><p>お嬢様には、あたしから話すから心配しないで愛さんのことお願い</p><p>オレは、愛を連れてパン工房へ戻る</p><p>愛よく頑張ったね</p><p>可奈センパイが、愛をギュッと抱き締める</p><p>あんたはこれからも、ずっとあたしの妹分だからねっ</p><p>可奈センパイは、涙目だった</p><p>愛の勇気を振り絞っての告白に、感動したらしい</p><p>恵美ちゃん、交代急いで、ご飯食べてそっちは、あたしがやるから</p><p>売り場のサポート役をメグと交代する</p><p>外と繋がるドアを、オレが閉めると</p><p>その子の転科の件は弓槻と克子で、どうにでもなるのね</p><p>雪乃が、険しい顔でオレを睨む</p><p>愛も、雪乃のテンションの高さに怯える</p><p>ああ、問題無いと思うよ</p><p>ミナホ姉さんは、この高校の支配者だ</p><p>白坂創介派の教師たちは追い出したけれど校内には、ミナホ姉さんの息の掛かった職員がいっぱい残っている</p><p>じゃあ、ついでにクラスも、あたしたちのクラスに変えさせてよ</p><p>愛をオレたちのクラスに</p><p>オレだってパン・コースだけどまだ１人だけだから、教室は前のままだ</p><p>通常授業が受けられる時は、今まで通り、他のクラスメイトたちと一緒に受けている</p><p>理由は何でもいいわよパンの子は、どうしてもうちのクラスじゃないとダメとか適当にデッチ上げるのよ今すぐ</p><p>今すぐ</p><p>今まで騒いでいたこの子と同じクラスの女の子たち急がないと、面倒なことになるわよっ</p><p>今まで自分たちが世話をしてあげてきたと思ってた子に飼い犬に手を噛まれたんだから今度は、その子のことをイジメにかかるわよ</p><p>友達からイジメの対象に</p><p>前のあたしだったら絶対に、そうしているものだから、急いで先に手を打たないとダメよ</p><p>口から泡を飛ばして、雪乃は言う</p><p>で、でもあ、あの人たちはそ、そんな</p><p>話し合いとかで解決するような子たちじゃないのよっあの子たちは、あの子たちの気分で生きているだけなんだからああいう連中とはさ、パパッと手を切っちゃう方がいいのよ後腐れなくねっ</p><p>友人だと思っていた子たちの手の平返しには、雪乃は苦い思いを経験してしてきている</p><p>ああ、そうだもう、いっそのことさあんたは、今日はこのまま早退することにしちゃいなさいよ転科の手続きがあるからって</p><p>雪乃は、愛に言う</p><p>それで恵美とイーディ、この子に付いていってそれで、この子の教室とロッカーから持ち物を全部引き上げて来てここへ持ってくるのよここなら、鍵が掛かるからそれから靴箱の靴もね他の生徒が、手を出せるところに置いてある物は全部、持ってくるのよ</p><p>あんたがいない隙にどんなイタズラをされるか、判らないからね</p><p>色々やられたのか</p><p>雪乃自身が</p><p>前にね</p><p>ごめん、気付かなくって</p><p>いいのよ最近は減ったしまあ、あたし校内には、私物は１つも残していないから外履きもビニール袋に入れて、バッグに入れているし体育の授業は出ないから</p><p>着替えて、眼を離した隙にカバンとかを弄られる可能性があるのか</p><p>もう起こらないネダカラ、雪乃は心配することはないヨ</p><p>雪乃の荷物にイタズラした子はミナホの指示で、アタシが制裁しておいたカラ</p><p>誰ナノカは言わないヨその子も、二度とやらないと約束してくれタシ次にやったら、退学に追い込むカラ</p><p>オレ知らないぞ、そんなこと</p><p>するし、イーディは</p><p>Darlingは、ここしばらくパンのこととかで大変だったカラ言わなくていいってミナホがネ</p><p>テイウカクラスの女の子の世界のコトは、Darlingは知らない方がいいノネ色々と面倒な力学があるカラ</p><p>てことはメグは知っていたのか</p><p>オレがメグに振り向くと</p><p>知らなかったけれど誰のことかは判るし、いつ頃イーディが動いてくれたのかも大体判るわクラスの女の子たちの空気に、変化があったから</p><p>アタシとその子の間だけで秘密裏に解決したことだからイイノネコレでDarlingが、誰なのか判ってしまってその子に対して、ちょっとでも変な態度を取ったらカノジョはアタシが喋ったと思うネ裏切られたと思うネそうなったら、また問題が再発するヨ</p><p>そうねあんたは知らない方が良いわねそしてあたしも</p><p>雪乃が、溜息を吐く</p><p>とにかく急いで行って来なさいよ昼休みも残り１０分だからあの子たちも、まだ何かヤラカす余裕は無いでしょうからその子は今は注目されているでしょうから</p><p>さっきの騒ぎは校内に広まっているはずだ</p><p>あの５人の女の子が、愛の机やロッカーを勝手に漁ったりしたら他の生徒たちにバレるし、非難されるだろう</p><p>だから、今のうちに全部、回収しちゃった方がいいのよあちらが変な気を起こす前に</p><p>じゃあ、オレも行くよ</p><p>荷物運びなら、男手があった方が良いだろうし</p><p>何言ってるのよ、バカあんたが行ったら、また注目されちゃうでしょこういうのは、女の子だけでサササッとやっちゃった方がいいのよ</p><p>ああパン・コースの代名詞であるオレが動くのは、マズいか</p><p>オレとメグの婚約者コンビが揃うのも</p><p>そうねあたしたちに任せてヨシくん</p><p>アタシとメグミでアイをガードするネ</p><p>愛は、震えながらも２人に</p><p>ま、ママ行ってくるねす、すぐに戻って来るから</p><p>自分の母親に、そう告げた</p><p>はい、行きましょう</p><p>行ってくるネ</p><p>メグとイーディで、愛を囲む様にして裏口から、教室へと向かった</p><p>こういうのはさホント、スピードが勝負なのよっ</p><p>なっ、何よその顔は</p><p>いや、雪乃がこんなに愛に親身になってくれるとは、意外だったから</p><p>雪乃は愛みたいな内気な子は、一番苦手だろうし</p><p>大体、こいつお屋敷に来てからだって、何一つ家事や他の子のことに関わろうとはして来なかったし</p><p>仕方ないでしょあんたの身内は、あたしの身内でもあるんだから</p><p>あんたが、あの子を受け入れたのなら力になってあげるしかないじゃないのっ</p><p>ほら、今までの子たちってさアニエスと真緒ちゃんが例外で、他はみんな自分のことは自分でできる、しっかりした子ばかりじゃないああいうさ手の掛かる子は初めてだからあたしだって、口ぐらい出すわよ</p><p>メグもマナも、みすずたちも、鷹倉姉妹もみんな、しっかりしているもんなあ</p><p>ああいう子が居てくれた方があたしも気楽でいられるしね</p><p>雪乃は、そう言って愛の母親を見る</p><p>あなたにとってこのバカやあたしたちが、メチャクチャな人間にしか見えないってことは、よく判っているわあたしも、そう思っていた時期があるし</p><p>愛の母親は、呆然として雪乃を見ている</p><p>でもねこのバカは、いつも本気なのよだから、周りも本気になるの本気で自分の抱いた女は、幸せにしようと考えているんだから</p><p>雪乃は、オレを見て苦笑する</p><p>そういうことだからあなたの娘さんのことは、もう心配いらないわよ放っておいても、このバカが責任を持って、何とかしちゃうから</p><p>小母さんは、自分自身のことを考えないといけないです</p><p>コヨミちゃんが、愛の母親に言った</p><p>愛さんはもう、小母さんから独り立ちして行ったんですから</p><p>独り立ちって言っても、このバカやあたしたちの手や肩に掴まって何とか立っただけだけどねクララみたいにさ</p><p>でももう、小母さんが何でも世話をしないといけない子じゃないんだよ愛さんは</p><p>愛の母親は、大きく溜息を吐く</p><p>あたしは、この先どうしたらいいのかしら</p><p>愛さんではなく自分自身の人生を考えて下さい</p><p>ルナが、そう言う</p><p>きっと何か、したいこと、やってみたいこと、しなくちゃいけないことそういうのが見つかるはずですから</p><p>そんなものこの年になって</p><p>年は関係無いです人間は死ぬまで、何かしていかないといけないんですから</p><p>そうですルナちゃんの言う通りです</p><p>巫女の力を持つ、２人の１２歳の美少女が</p><p>左右から、愛の母親に寄り添う</p><p>力を心の癒やしに使っていることがオレにも判った</p><p>◇◇　◇</p><p>はーい、終了まったねーっ</p><p>昼休み終了のチャイムが鳴る</p><p>あわわノブ、あたし教室に戻るわね愛のこと、よろしくっ</p><p>はい、ありがとう可奈センパイ</p><p>馬鹿ねえあたしたちの仲じゃないのっ</p><p>愛の私物を運んで来たメグたちも</p><p>ヨシくん、あたしたちも教室へ戻るわ</p><p>後、ヨロシクなのネ</p><p>可奈センパイと一緒に、慌ててパン工房を出て行こうとする</p><p>あ、待ちなさいメグちゃんたち、お昼ご飯食べる時間無かったでしょこれ、持って行きなさい</p><p>克子姉が、パンの袋をメグに手渡す</p><p>アタシ、一個、貰うネ</p><p>さっそくイーディが、１つ、口に咥える</p><p>そのまま食いながら、教室まで走るのか</p><p>メグ、オレ、多分このまま</p><p>判った先生には上手く言っておくわ</p><p>愛たちを残して、午後の授業に出るわけにはいかないもんな</p><p>それじゃあ、愛またね</p><p>もぐもぐもぐっ</p><p>３人は、裏口から走って出る</p><p>そっちの方が教室には近い</p><p>あったし、サボりまーす</p><p>寧が、売り場から戻って来る</p><p>ミー・トゥー</p><p>雪乃も、そう言った</p><p>まあしょうがないか</p><p>妊婦を走らせるわけにはいかないし</p><p>はあ、さっきの騒ぎのせいで、たくさん売れ残るかと思ったけれど最後の１０分で取り戻したわ</p><p>克子姉は、売り上げの手提げ金庫を持って来る</p><p>それでも今、メグちゃんたちに渡した分の他にも、まだ幾つかは残っているけれど</p><p>みんなで食べようよみんな昼飯まだなんだから</p><p>オレも騒ぎのせいで、食べ損なっている</p><p>ちゃんと食ってたのは、雪乃だけだよな</p><p>可奈センパイは、メグと交代するために慌てて食べたんだし</p><p>愛もこっちへ来いよ</p><p>今は、教室と靴箱から持って来た自分の私物に囲まれ、ハァハァと肩で息をしている</p><p>イーディとメグは、鍛えているから走って来ても、息切れしなかったけれど</p><p>愛、お前テニス部で、何をやっているんだ</p><p>びっくりするほど体力が無い</p><p>愛さんさっきの話なんだけれど、本気でパン・コースに転科するのよね</p><p>少し落ち着いたところで、克子姉が愛に尋ねた</p><p>あううーっ、はいが、頑張ります</p><p>でも、パンのコースって、パン作りとパン屋さんの経営のことを学ぶのよそれでも、いいのパン屋さんにしかなれないけれど</p><p>吉田くんが言ってくれました</p><p>最初に作ったパンはあ、愛の方が上手だったって</p><p>だから愛パン、やります頑張ってみます</p><p>突発的な感情だけで、決めたことじゃないんだな</p><p>愛は、覚悟している</p><p>そうじゃあ、教えてあげるここに来なさい今からはパンを食べることも勉強よ</p><p>どんな材料を使って、何をどうしたら、こんな味になるのかそういうことを一つ一つ、想像しながら食べるのよ</p><p>ただ美味いとか、不味いだけじゃダメなんだな</p><p>どう美味いのかどうして美味いのかあるいは、不味いのか</p><p>それが具体的に判らないといけない</p><p>パン屋さんのアルバイトなら、そんなことまで考えなくても生きていけるでしょうけれどあたしたちは、ホンモノのパン職人になるんですからね</p><p>克子姉はあたしたちと言った</p><p>克子姉は、このパン・コースの講師だけれど</p><p>オレと一緒に、パン屋を始める仲間でもある</p><p>愛も一緒にオレたちのパン屋に</p><p>いずれは、日本中の美味しいパン屋さんを廻って実際に味を確かめるからね一口食べただけで、原料の配合や、発酵時間や、焼き上げる温度が判るようになるわよそこまで舌を鍛えるからね</p><p>愛は、コクンと頷く</p><p>愛との関係は、１年間とラインを引いたんだ</p><p>全ては、１年後愛自身に決めさせよう</p><p>その後オレたちとパン屋をやるかどうかも</p><p>うわ、パン屋さん巡り楽しそっあたしも、付いていきたいっ</p><p>コヨミちゃんが、オレたちに話し掛ける</p><p>オレたちが振り向くと</p><p>わたしにもパン作り、教えて下さい</p><p>パン屋さんになるかどうかは、まだ判らないけれど覚えてみたいんです</p><p>真っ直ぐに、オレの眼を見る</p><p>わたしも自分ができることを身に付けて、自分に自信を持ちたいから</p><p>そして愛の母親に</p><p>小母さんも一緒に始めませんか</p><p>今日も父の病院の付き添いなどはふう</p><p>また、感想欄の返信を溜め込んでおります</p><p>ただ、しばらく忙しいので返信が遅れます</p><p>どれだけ遅れても、必ず返信致しますので</p><p>大変申し訳ございませんがお待ち下さい</p><p>829．セックス・キングダム　／　愛の夢</p><p>一緒にパン作りを教わろうというコヨミちゃんの申し出に</p><p>愛の母親は、逡巡する</p><p>この数日喜代原さんは、昼間は渚の店にお手伝いに行ってましたよねどうでしたか、ああいう仕事をやってみて</p><p>克子姉が、愛の母親に言う</p><p>あんな大きなお店を、若い人が経営しているなんてびっくりしました</p><p>愛のお母さんは４０歳前後だろう</p><p>まだ２１歳の渚が、花屋を切り盛りしていることに驚いたらしい</p><p>でも、あの子がちゃんとやれているんですあたしの同級生だった渚が</p><p>克子姉は、愛おしそうにパン工房の中を見渡す</p><p>だから、あたしも負けないで頑張ろうって、思っているんです</p><p>この小さなパン屋さんはパン・コースの生徒のための教室ということになっていますけれどあたしにとっても、勉強の場なんです</p><p>克子姉だって、高校１年で誘拐されてからは娼婦としてしか働いていない</p><p>最初は、渚みたいにいきなり、お店を開いてガツーンてパン屋の世界に飛び込んじゃおうって考えていたんですけれどあたしと渚では、資質が違うんですよね</p><p>あたしは勢いだけのオンナですから、渚みたいに人をやんわりと包み込む包容力はありませんから</p><p>そう今みたいに、高校生相手なら元気だけでやっていけますけれどプロの仕事として店員さんたちを仕切っていくのは、無理だったと思います</p><p>渚はミユキさんという正社員１人と、４人のアルバイト、ええっと今は５人だっけ</p><p>その全員を上手にコントロールしているというかペットにしている</p><p>今は学校に通えていない月子やマナや、マルゴさんたちが手伝いに行くこともあるけれどみんな、渚のペットとしての本分を守って、渚の妹たちを迎えてくれるらしい</p><p>オレが最近行かないのは渚の前での処女喪失を望んでいる子が何人かいるからだ</p><p>というか、渚の妊娠を知って自分もオレに孕まされたいと希望している子までいるらしい</p><p>これも、その内何とかしないといけないんだけれど</p><p>あたしも勉強中なんです今は、働いてくれている子が身内だからあたしが上手く指示できなくても、笑って受け流して働いてくれていますが本当に自分の店を持ったら、こうはいかないでしょうから</p><p>アルバイトの子とか雇う方も気を遣うんだな</p><p>パンを作って焼くのも、売るのもみんな、克子さんと兄さんたちで続けていけばいいのに</p><p>そうねそうしてもらえたら、嬉しいけれどあたしがやりたいお店は、ここみたいな小さなお店じゃないから</p><p>広い店内に、たくさんパンが並んでいて朝から夜まで、時間に合わせて次々新しいパンが焼けてくるのよ朝は朝食用お昼用午後のティータイム夕食後に食べたり、翌日の朝用に買って帰るパン</p><p>ああ、パンはどんどん、別の種類のものを焼き続けないといけないんだ</p><p>もちろん、朝でも昼でも夜でも好まれるパンもある</p><p>それから、ちょっとしたカフェ・スペースも欲しいしそしたら、ウエイトレスさんには可愛い制服を着て欲しいでしょ</p><p>克子姉が次々に夢を語る</p><p>今は、毎日考えているんですお店にはどんな絵を置こうかとか、どんな音楽掛けようかとか夢のお店の図面も、毎日書き直しているんです</p><p>まだ、どこに店を作るか決まっていないけれど</p><p>いや、ジッちゃんから使って良いというか、オレたちに売ってくれるという土地の候補が２０ぐらい示されている</p><p>ミナホ姉さんが、決定を保留にしているのは完璧なセキュリティが築ける土地かどうかなのを調べるためと、克子姉がパン屋の仕事に慣れるのを待つためだろう</p><p>ここでオレたちがパンを売り始めて、まだ１ヶ月と少ししか経っていない</p><p>それに、毎日、ここでこうして、実際にこの子たちと作業してみることであたしのお店はこうしようっていうアイデアがいっぱい出て来るんです</p><p>このパン工房も克子姉が設計したけれど</p><p>どれだけオレたちのパンが売れるようになっても、全校生徒が買いに来ることはない弁当の子が大半なんだから</p><p>あくまでも、この学校の昼休みで売れる分のパンが作れればいいのだから</p><p>ていうか、パン・コースの生徒がそんなに増えるとは思っていないから、最初から広めには作っていない</p><p>学生食堂の脇の開いていた土地に、夏休みの間に急いで建て増ししたんだし</p><p>そうあたしがあたしの夢のお店をやっていくためには、あたし自身がグレード・アップしないといけないんです今のままではダメなんです</p><p>大きな立派なパン屋を開くためには</p><p>そっか美味いパンが、作れるようになるだけじゃダメなのか</p><p>オレは呟く</p><p>いいのよあなたは今は、自分のやるべきことをやりなさい課題というのは、人それぞれで違うんだから</p><p>まずは色んなパンが焼けるようになること定番のパンの味を、もっと美味しくすること他のことを悩むのは、その後よ</p><p>克子姉は娼婦時代に、お屋敷でパン作りを研究し続けて来た</p><p>オレは、まだまだ全然、腕では敵わない</p><p>それに、あなたの卒業に合わせて開店したとしてもあなたはまだ１８歳で、あたしは２３歳あなたに、アルバイトの指示までさせられないわよそういうのは、年上のあたしの仕事でしょ</p><p>いや、克子姉だって、まだ充分に若いのに</p><p>でも、確かに高校出たばかりしかも、オレみたいな男がアルバイトさんに何か言っても聞いてもらえないよな</p><p>そんなことないよ兄さん</p><p>さっき学生食堂の人たちに、兄さんが大きな声で話したら、みんなシーンとして聞いてくれてたし</p><p>そういえば、そんなこともあったっけ</p><p>でもあんなのタマタマだろ</p><p>オレがいきなり怒鳴ったから、みんなが驚いて注目してくれただけで</p><p>美智さんとの稽古の成果が、出始めているんだよ</p><p>はい気というのですかわたしも、大きな意志のが、スザッと飛んでいくのを感じました</p><p>コヨミちゃんも、そう言う</p><p>いや、オレ工藤流は６級だよ</p><p>小学校の水泳なら、水に顔を付けるだけだ</p><p>習ったのは、相手の攻撃から逃げる時の足捌きと</p><p>何か美智たちと、スウハァ呼吸を合わせる訓練があるけれど</p><p>心月の時に、いつもやっているのと同じだ</p><p>あれをセックス抜きで、息だけ合わせる</p><p>それが気を練る良い鍛錬になっているんだと思う</p><p>美智さんは、ボクたちの巫女の鍛錬からヒントを得て、新しい訓練を始めているよボクやヨミお姉様も工藤流のお稽古をさせてもらっているし</p><p>美智の古武術の気と巫女の力は相性が良いらしい</p><p>イーディさんも意見を言ってくれています美智さんさらに黒森工藤流を強くするんだって</p><p>ああ、美智はさらに研究と鍛錬を重ねて、自分の新しい流派を作っていくつもりなんだもんな</p><p>みんな夢があるんですね克子さんも美智さんも</p><p>コヨミちゃんが、そう言った</p><p>あたしだって、夢があるわよっ</p><p>ずっと黙っていた雪乃が言った</p><p>あ、あたしさ芸能プロダクション始めるかもしれないから</p><p>いや、フランシーとさスナッチは入れてあげないわオンナとオカマしか入れない事務所にするのっむふふっ</p><p>取るわよーっ芸能界の誰も手を触れない方のてっぺんを</p><p>それってどんな頂点なんだ</p><p>あ、あたしも愛も夢があるから</p><p>愛が釣られて、口を開く</p><p>とにかく今はパンを作るのが上手くなるみんなが、美味しいって言ってくれるパンが作れるようになるまで頑張る他のことは考えない</p><p>愛と不仲になったクラスメイトの子たちのこととかはフッ切ったらしい</p><p>そうか、頑張れ</p><p>愛は、恥ずかしそうに笑ってそう言った</p><p>みんな素敵な夢ばかりですね</p><p>コヨミちゃんが、愛の母親を見上げる</p><p>だから、小母さんも自分の夢を持っていいんですよ</p><p>だけど、あたしはもう</p><p>もう何なんですか</p><p>コヨミちゃんが、尋ねる</p><p>だって、あたしもうすぐ４０歳よ</p><p>年齢は関係無いですだって小母さんはまだ、元気に生きているじゃないですか</p><p>夢を持つんですどんなことでもいいから</p><p>コヨミちゃんから、優しい力を感じる</p><p>コヨミちゃんの巫女の力は、癒やしの力なのか</p><p>でもあたしは、あなたとパン作りを習ってもお店を始めたりする勇気はないわ自分が作ったモノを、人に売るなんて怖くてできないもの</p><p>でも、パンが作れるようになったらみんなに食べてもらえます</p><p>わたし食べたいです小母さんが作ったパン</p><p>愛もた、食べてみたいよ、ママ</p><p>愛の母親が、娘を見る</p><p>愛とママで作ったパンを、食べっこしてみようよあたし、ママとそういうことしたい</p><p>一方的に、母親に何かをしてもらうのではなく</p><p>わたしが作ったパンも食べて</p><p>コヨミちゃんが、微笑む</p><p>楽しいよ、きっとみんなで、お茶の時間にするの</p><p>うん、楽しい思うママ</p><p>愛の母親と、愛とコヨミちゃんが手を重ね合う</p><p>そうですわ最初は、それくらいの夢から叶えていけばいいと思います</p><p>娘さんだけに、内向きな愛情を注ぎ込んでいるだけの状態よりはずっと良いと思いますわ</p><p>３人でパンを食べ合うお茶会だって大切な夢だ</p><p>話し終わったそんじゃあコーヒー入れたから、みんなで飲もうよっ</p><p>寧がコーヒーメイカーから、次々にカップに注いでいく</p><p>ご飯も食べてないし、残りのパンも食べてここの工房の片付けもしないとねっ</p><p>寧は母親を亡くしているから、こういう話に参加するのは苦手なんだな</p><p>オレも手伝うよ</p><p>さんきゅっ、ヨッちゃん</p><p>あたしはコーヒーはいいわ刺激物は裂けているのよ</p><p>雪乃は、ちゃんと出産のことを考えてくれている</p><p>ミルクか何かないの</p><p>ああ、オレが外で買って来るよ他にも何か欲しい人は</p><p>ドアの外は、学生食堂だ飲み物の自販機がある</p><p>いないみたいねほらっ、さっさと買って来なさいよ、このバカっ</p><p>オレは、雪乃のためにミルクを買いに出た</p><p>オレたちは、ようやく遅めの昼食を食べた</p><p>喜代原さんこちらのパンも、どうぞ</p><p>克子姉が、他のパンも進めるが愛の母親は、愛が作った歪なパンばかりを食べていた</p><p>ま、ママ克子さんの作ってくれたお弁当も美味しいよ</p><p>ええ、そうねいただくわ</p><p>ようやく弁当にも、箸をつけてくれた</p><p>そういえばさ愛ちゃんのお母さんの名前って、まだ聞いていないわよねっ</p><p>不意に、雪乃が尋ねた</p><p>そういえばそうだな</p><p>そうだねこれからささっ愛ちゃんのお母さんも、あたしたちの友達、うん、友達なんだからさちゃんと名前を教えて欲しいよっ</p><p>あたしは喜代原真琴と言います</p><p>真琴さんか</p><p>えアイとマコト</p><p>寧が、ギョッとする</p><p>もしかしてお父さんは、ナオヤって言うんじゃ</p><p>え、何でヤッちゃん</p><p>どうして、愛と真琴さんだと父親がナオヤなんだ</p><p>それはマコト・ナオヤ</p><p>寧お姉様ここに可奈さんいたら、また怒られてるよ</p><p>ルナが、呆れたように言う</p><p>ルナは、寧の心を見て、元ネタを知ったらしい</p><p>ああ、何かオタク・ネタなのね</p><p>苦々しい顔で、雪乃が寧を見る</p><p>なーによーっ</p><p>むくれる、寧</p><p>夫は和宏といいます</p><p>真琴さんは、暗い顔でそう答えた</p><p>え、喜代原和宏さんなのっ</p><p>今度は、雪乃が反応した</p><p>は、はいパパは、カズヒロですけれど</p><p>不思議そうに、愛が尋ねる</p><p>はあ永遠のプロリハビリストなのねっ</p><p>雪乃が、ウンウン頷いているが彼女には、ルナも突っ込まない</p><p>あたし今夜、夫と話をします</p><p>真琴さんは、そう言った</p><p>このままではいけないことは判っていますから</p><p>真琴さんは、今の旦那さんとは愛し合って結婚していない</p><p>愛は、旦那さんの本当の娘ではない</p><p>旦那さんは出世のためだけに真琴さんと結婚したからだから、家庭が冷え切っていて、旦那さんは家に居着かない</p><p>毎週、単身赴任先から戻って来るのも会社に、家庭が円満であることを示すためですし土日の昼間は、山岳仲間のところへ行ってしまうんですうちには、眠りに帰って来るだけ</p><p>そういう家だったからこそ、真琴さんは娘の愛に偏った感情をぶつけていた</p><p>あたし、夫とは新婚初夜の一度しか、愛しあっていないんです</p><p>愛を産むためのアリバイ作りとして、１度だけか</p><p>あ、あたしも愛も、パパとちゃんとお話したい</p><p>愛が、そう言う</p><p>パン・コースに転科することパパに反対されても、もうそうするって決めたんだけれどでも、ちゃんと自分の口からお話ししたい</p><p>愛は、オレを見る</p><p>自分のことだから、愛が自分でする</p><p>まだ笑顔は震えているけれど、しっかりとそう言った</p><p>オレも、愛の成長が嬉しい</p><p>じゃあさ、お昼食べて片付けが終わったらこのまま、みんなで愛ちゃんの家へ行こうよっ</p><p>どう愛ちゃん、今日はもう早退するって話になっているんだししばらく留守にしていたんだからさ、お父さんが帰ってくる前にお家のお掃除をしようよっ</p><p>そうだなどうせなら</p><p>そうね真琴さんあたしもお掃除、手伝うわ</p><p>それと今夜は、ちゃんと晩ご飯を作って旦那さんをお出迎えしましょうねっ</p><p>どうせ、今まではそういうことも、おろそかになっていたんでしょ</p><p>真琴さんの夫婦関係ではそうだろうな</p><p>普段は、旦那さんとはどうやって連絡を取り合っているんです</p><p>克子姉は、すっかり真琴さんを友達として扱っている</p><p>それはメールだけです直接の電話は緊急の時だけという約束になっています</p><p>じゃあ、メールして下さい今日は、愛さんのことで大事な話がありますので、なるべく早く帰って来て下さいって</p><p>でも、夫は仙台からの帰宅ですから、そんなに早くは</p><p>そう書かないと、旦那さん外で晩ご飯を食べて来ちゃうでしょ</p><p>ニタッと笑う克子姉</p><p>急ぎなら途中で、軽く何かを摘まんで来ても、晩ご飯ぐらいスルっと入りますよ男の人の胃袋なんだから</p><p>東京へ帰ってきてから、どこかの店に寄ったらそこでお腹いっぱい食べちゃうもんな</p><p>ま、ママ愛も手伝う</p><p>愛も、そう言った</p><p>何を話し合うにしても一度ぐらい、家族の食卓を囲んでからにした方がいいわよ</p><p>ブスッと雪乃が言った</p><p>オレもそう思う</p><p>家族が崩壊した雪乃と、本当の家族を見失ったオレ、亡くしてしまった寧</p><p>わたしもそう思います生きているうちに、そういうことをしておいた方がいいですよ、真琴さん</p><p>ルナもコヨミちゃんもそれぞれ巫女の力呑み込まれた両親を失ったばかりだ</p><p>そうですね一度くらいは、お出迎えしないといけませんねあたしあの人の妻なんですから</p><p>真琴さんも、頷いてくれた</p><p>しかし学校に置いてって、メグとイーディ怒るんじゃないかな</p><p>パン工房の外に停められている、克子姉のバンに乗り込みオレは、そう呟いた</p><p>そろそろ、５時間目の終わる頃だ</p><p>でも、メグたちに話に行く時間は無いし</p><p>どうせなら授業中の目立たない時間のうちに、真琴さんたちを学校から連れ出したい</p><p>いいんじゃないのたまにはさっ</p><p>ヨッちゃんイーディが近くにいないのなんて、久しぶりでしょう</p><p>そう言えば学校のある日は、ずっと一緒だもんなオレが授業を抜けて、パン工房の中で１人で作業している時間以外は</p><p>あの子も、ホントヨッちゃんにラブラブだからね</p><p>でも、そういえばいいのかなガード役が誰もいないけれど</p><p>イーディがいないと、いざという時の戦闘要員がいない</p><p>大丈夫よ喜代原さんの家は、すぐそこだしこの間から、香月セキュリティ・サービスの警護ポイントに指定してあるから</p><p>ほら、あたしは毎日、お屋敷と学校を何度も往復しているでしょこの辺のエリアは、今はもう香月セキュリティ・サービスの人が２４時間で警護体勢を敷いているから</p><p>お屋敷にみすずと瑠璃子が暮らしているし、週の数日は美子さんも泊まりに来る</p><p>時々、ジッちゃん本人も来るし</p><p>香月家にとっては、最大防衛エリアになっているのだろう</p><p>ここの住民でない人が入って来たら、それだけで尾行が付くからほら、うちの高校は私立でしょ人数が少ないから、生徒とその家族の顔写真も、あの人たちは揃えているらしいわ</p><p>あー、今は監視カメラの映像に映った人を、コンピューターの中に登録されたているデータの顔と照合させるシステムもあるもんね</p><p>そんなものまで導入しているのか</p><p>関西ヤクザとの抗争は、まだ続いているんだな</p><p>でも、一応ルナちゃんとコヨミちゃんで、変な人がいないかどうかチェックしててね</p><p>巫女の力をセンサーにしていれば、平気か</p><p>真琴さんたち、ちょっと狭いけれどごめんなさいね</p><p>今日はパンを運ぶための商用バンだから荷室に焼くパッドがたくさん積まれている</p><p>真琴さんと、ルナとコヨミちゃんはその間にしゃがんでもらっている</p><p>克子姉が運転席で、オレが助手席</p><p>２列目の座席に雪乃と寧と愛が乗っている</p><p>行くわよっ</p><p>克子姉が、車を発進させた</p><p>すぐにバンは、学校の敷地の外に出るが</p><p>兄さん、変な人がいますっ</p><p>ルナが、学校の外に立っている全身黒服の男を見つけた</p><p>黒いスーツに、赤いカラーシャツ黄色いネクタイ</p><p>サングラスにを掛けたパーマ姿の長身の男</p><p>その男は、オレと克子姉の姿を見ると軽く手を振ってくれた</p><p>ああ、あの人今日は、ここの担当だったのね</p><p>オレと克子姉は、溜息を吐く</p><p>だ、誰なんです</p><p>愛の問いに</p><p>今のが美智のお父さん</p><p>本当の実のお父さんだから</p><p>そういう真実は知りたくなかった</p><p>最近美智と仲の良いルナが、ガッカリした口調でそう答えた</p><p>美智お姉様が、お父さんの記憶を全てシャットアウト理由がやっと判りました</p><p>うんまあな</p><p>切羽詰まった状況の中で、昔はこれよりも酷い時があったじゃないかと何度も自分の奮い立たせるのですが</p><p>あの頃の私は、若かったのです</p><p>昔、なんとかできたからといって、また克服できるとは限らない</p><p>成功や克服の記憶は、判断を誤らせますね</p><p>また、どん底に戻るんだ何度も何度も</p><p>自分のダメさに、ヘタレています</p><p>830．セックス・キングダム　／　愛のお礼セックス　１</p><p>でも、そんなにダメなんだああいうお父さんは</p><p>ダメじゃないけれど</p><p>うーんと考えてから、答える</p><p>やっぱり、お父さんはちゃんとした格好をしていて欲しいと思う</p><p>ちゃんとした格好って、Yシャツにネクタイして背広ってことか</p><p>そうじゃなくて別に、いつもそんな格好していなくてもいいけれどでも、今の人はちゃんとしていないと思う</p><p>うーん工藤父はなあ</p><p>うんわたしのお父さんだって、もうちょっとちゃんとしていたと思う</p><p>コヨミちゃんが、そう言う</p><p>コヨミちゃんのお父さんはヤクザだったよな</p><p>お母さんの清美さんと共に今はもう、この世にはいない</p><p>そうねあのオジサン、何であんな格好をしているのかしら</p><p>雪乃の疑問に、克子姉は</p><p>ああいうスタイルがカッコ良かったんだと思うわ工藤さんがお若かった頃は</p><p>いやいや、克子お姉ちゃん工藤さんが若い頃だって、ああいうファッションは一部でしか流行ってないからっ</p><p>でもご自分がお若かった頃のファションをずっと続けていらっしゃる方って、たくさんいるわよ</p><p>ああいたねえお屋敷のお客様には</p><p>寧は娼館が営業していた頃、監視カメラで客たちの様子を観ていた</p><p>背広にタートルネックのシャツを着てるお爺さんとかあれでベレー帽を被ったら大昔のマンガ家みたいな格好だったもんヒゲに夜でもサングラスしてて</p><p>あの方は、とても有名な美術家なのよ</p><p>へえ、あたしはてっきりガラ＊の＊面に出て来る劇団オンディーヌのオノデラ先生だと思ったよっ</p><p>可奈センパイがいないと思って弾けてるな、寧</p><p>まあ、確かに自分のお父さんが、変な格好をしているのは嫌だけれどさでも、あんまりにもオシャレすぎるのも困るわよあたしのパパとか夏に、純白の麻のスーツとか着てたけどさまあ、そこそこ背丈もあるし、パパ美男子だから似合っているんだけれどやり過ぎだから、いつも周りから浮いている感じだったのよ</p><p>雪乃が死んだ白坂創介の話をする</p><p>あの男はナルシストが服を着て歩いているっていう男だったものね</p><p>克子姉が、懐かしそうに言った</p><p>もう、白坂創介に対する恨みはほとんど残っていないようだ</p><p>あの時、徹底的に復讐したことで、憎悪を引き摺らずに済んでいる</p><p>かつて白坂創介に苦しめられたお屋敷の女たちが、全員そうならいいんだけれど</p><p>まあ、広告代理店なんてところに勤めてたんだからチャラチャラしてたのは、しょがないんでしょうけれどパパの会社の人も、変な格好の人が多かったなあみんな、無理して若々しく見せようとしていてさ４０過ぎて、若いタレントの男の子たちと同じ美容院で髪を切ってる人とかさ眉毛とかも、綺麗に剃ってて気持ち悪いのよ全員がそうってわけじゃないんだけれど</p><p>白坂創介は、芸能界とくっついて、女のタレントとかにも酷いことをしていたからチャラチャラした仲間が多かったんだろうな</p><p>やっぱり男はさ年相応に、ファッションを変えていって欲しいわよね</p><p>失脚しちゃった白坂本家の大叔父様とかそういうところは、ちゃんとしていたから</p><p>名家の当主ともなれば、おかしな格好はしないわよ</p><p>白坂の家は新聞社とテレビ局の創業一族だから、そこそこの名家だ</p><p>もちろん、名家中の名家である香月家には敵わないけれど</p><p>そういえば、ジッちゃんも、いつもピシッとした格好をしているよね</p><p>それはそうよ香月様みたいな方だと、２４時間、いつでもよその人が近くにいるんだから</p><p>よその人</p><p>ボディガードや、香月セキュリティ・サービスの谷沢さんだって雇っている人であって、家族ではないでしょ</p><p>香月のオジイちゃんレベルになると、真夜中でも誰かが尋ねてきて、話をしなくちゃいけないこともあるよね</p><p>そうよだから、香月様はご自分の寝室か、あたしたちのお屋敷でしか、くつろいだ格好をすることができなかったのよ</p><p>自室と娼館だけ</p><p>いつも、誰かの視線に囲まれているから気が抜けないのよ</p><p>みすずや瑠璃子も、そうだな</p><p>家族の前ですら、普段はピシッとした格好をしているし姿勢も崩さない</p><p>その分セックスの時は、開けっぴろげになって乱れまくる</p><p>本当に裸になった時しか、心も裸になれないんだな</p><p>きっと、ジッちゃんも</p><p>ご自宅では、寝室の隣には、もう警護の人が何人も付いているでしょうけれどあたしたちのお屋敷は、ボディーガードは控え室までしか入れないことになっているから</p><p>そうだった前に、ジッちゃんが来た時も、大徳さんや張本さんたちは警護員専用の控え室で待っていた</p><p>お屋敷はそういう意味では、香月様がくつろぐことのできる空間だったのよ監視カメラがあるけれど観ているのは、お嬢様かキョーコさんだったからキョーコさんは、香月様が連れて来て下さった人だってことは知っているわよね</p><p>ああ、信頼できるキョーコさんという人材が、キョーコさんが娼館内を完全に監視し、警護しているということでジッちゃんは、黒い森の娼館の顧客に復帰したのか</p><p>そして、他の古くからの顧客たちも、一緒に戻ってきてくれた</p><p>キョーコさんが居るから、白坂創介もお屋敷の中で無茶なことがやりづらくなったわけだし</p><p>ただ、キョーコさんがジッちゃんから任されたのは、娼館の警護だけだから</p><p>黒い森全体の経営を、白坂創介から奪い取るのにミナホ姉さんは、長い時間を必要とした</p><p>その間に、キョーコさんの仕事をマルゴさんが引き継いだりしてうん</p><p>そういう話は、いいでしょここではさとにかく女の子は、自分の父親にはパリッとした格好をしていて欲しいってことよ</p><p>雪乃が、話を変える</p><p>父親の無残な死のことを、思い出したくないんだろう</p><p>そういえばさあんたも、最近はいつもちゃんとした格好をしているわね</p><p>おオレ</p><p>制服のシャツとかも、いつも綺麗だしスボンもアイロンがかかっているしさ普段着だって、いつもセンスの良いのを着ているじゃない</p><p>いや、それは克子姉や渚がみんなが、やってくれているんだよ</p><p>オレ服とかよく判らないから</p><p>全部、みんなに任せている</p><p>あたしたちだけじゃないわよ他の子も、この子に何を着せるか、意見を出し合って決めているわ一緒に買い物に行くこともあるし</p><p>運転しながら、克子姉は言う</p><p>ただみすずちゃんは、いつも変な提案をするのよねえ</p><p>うん瑠璃子は、普通なんだけどなあ</p><p>みすずは、オレにやたらと変な格好をさせたがる</p><p>変な提案て</p><p>雪乃の問いに、寧は</p><p>ミィちゃんどうしてだか、妙にワイルドな格好をさせたがるんだよねえヨッちゃんに</p><p>５月には、リーゼント頭にされたこともあったっけ</p><p>何よ、ワイルドって</p><p>この間は革のジャンに革の帽子とかさどういうイメージなんだって聞いたら、インディ・ジョーンズって言われた</p><p>はぜんぜん、あんたと合ってないじゃない</p><p>その前はヘビ柄のジャケットとかさワイルド・アット・ハートって映画知ってるか</p><p>知らないわよ</p><p>それの主人公が着ているらしいんだけれど</p><p>ちなみに誰</p><p>ニコラス・ケイジ</p><p>あんたと全然違うじゃない</p><p>そうなんだよ</p><p>でも、みすずはオレに変な格好をさせたがるんだよ</p><p>子供をさ遊園地に連れて行って、貸衣装でコスプレさせている感覚なんだよ</p><p>ミィちゃんはさヨッちゃんが居てくれたら、何を着ててもいいんだよだから、ヨッちゃんに色んな格好をさせて、楽しみたいんだと思う</p><p>ああ、別にカッコよくならなくてもいいのねそれなら判るわ</p><p>雪乃が納得する</p><p>あの子は、ほら心の奥の奥まで、裸になれる相手はヨッちゃんだけだからさ</p><p>みすずも屈折しているからな</p><p>そうね完全にこのバカだけを信じ切っているもんね</p><p>そっかみすずには、オレしかいないから</p><p>オレが、今よりカッコ良くなるとか気にしないんだ</p><p>むしろオレに色んな面白い格好をさせて、ニコニコしたいんだ</p><p>若い母親が、子供にお姫様や魔法使いや勇者のコスプレをさせて写真を撮りたがるみたいに</p><p>愛ちゃんは、どうヨッちゃんに、どんな格好をして欲しい</p><p>寧が愛に尋ねる</p><p>愛は、ポッと顔を赤くする</p><p>よ、吉田くんはは、裸でいいです</p><p>あ、愛もすぐには、裸になりますから</p><p>モジモジして、そう答える</p><p>んまあいいわこの子はあたしとは、真逆の性格だってことは、よーく判っているから</p><p>生きているスピードが違うのよね頭の回転があたしは、ほらぐるんぐるん、高速回転する方だけどこの子は、ゆっくりだから</p><p>いや雪乃は、ただ単にせっかちな正確なだけだろ</p><p>本当に頭の回転が早い子は他にいると思う</p><p>そのまま、愛は赤い顔でうつむいて黙り込んでしまった</p><p>車が、愛の自宅の前に着く</p><p>真琴さん、ここに停めておいて平気ですよね</p><p>克子姉は、荷室の真琴さんに尋ねる</p><p>は、はい大丈夫ですわここでしたら</p><p>ああ、狭いところで小さくなっていたから、苦しかったんだな</p><p>今すぐ開けますからちょっと待ってて下さい</p><p>克子姉が、サイドブレーキを引いた瞬間にオレは車外に飛び出す</p><p>バンの後ろのドアをガチャリと開けた</p><p>ふはぁ</p><p>ぷはぁ</p><p>ルナ、コヨミちゃん、真琴さんが大きく深呼吸する</p><p>息苦しかった</p><p>でも、面白かったよね</p><p>１２歳の従妹同士は、そんなことを言い合う</p><p>真琴さんは</p><p>車の外に降りて、腰を押さえている</p><p>やっぱり、４０歳近いと体が固くなっているんだな</p><p>はいはいはーい、早く中へ入ろうよっ</p><p>寧に促されて真琴さんは、家の鍵を開けた</p><p>数日前に来た時とは違って今度は、真琴さんの許可を得て中へ入る</p><p>あほんの何日か留守にしただけで、やっぱり空気が籠もるもんなんだ</p><p>そんな風に感じた</p><p>そうね真琴さんとっても綺麗好きだから、そんなに汚れてはいないけれど</p><p>克子姉が、室内を見廻す</p><p>真琴さんは、潔癖症じゃないかってくらい家を清潔に保っていた</p><p>愛の部屋なんて、ホコリ１つ落ちてなかったし</p><p>でも、窓を開けて空気を入れ替えてお掃除しましょうね</p><p>わたしも手伝います</p><p>１２歳コンビが、真琴さんに言った</p><p>あたしはしないわよ肉体労働は、しないことにしているから</p><p>いや、雪乃最初から誰もお前には期待していない</p><p>オレは、昔の雪乃の自室がどれだけ汚れていたかを知っているし</p><p>いいんじゃない雪乃ちゃんは、そこのリビングでお茶でも飲んでテレビでも観ててよ</p><p>寧が、苦笑する</p><p>じゃあ１階と２階に別れて掃除しましょうか</p><p>克子姉が、そう提案すると</p><p>あうえ、えっとあの</p><p>愛が、真琴さんを見る</p><p>ま、ママあ、あたし</p><p>どうしたの愛</p><p>娘に尋ねる</p><p>あ、愛はよ、吉田くんとせ、セックスしてていい</p><p>あ、愛吉田くんに、お礼がしたいの</p><p>お、お礼</p><p>愛は今の愛は他に、お礼する方法がお、思い付かないから</p><p>すると、真琴さんはオレを見て</p><p>娘のことお願いできますか</p><p>何も知らない子ですけれどお願いします</p><p>いいんじゃないあなた相手をしてあげなさい</p><p>そうだね今日はむしろ、愛ちゃんの方にご褒美をあげなきゃいけないもんねいっぱい頑張ったんだからうん、ヨッちゃんに甘えておいでっ</p><p>兄さんも愛さんと２人きりの時間は初めてだよね</p><p>確かに今までの愛とのセックスは、必ず他に誰かが居た</p><p>そういえば２人っきりってのは、初めてなのか</p><p>兄さんにとっても、良いことだと思うよこれって</p><p>ルナは、意味深なことを言った</p><p>お掃除は、わたしたちに任せて下さい</p><p>コヨミちゃんはつまり、真琴さんの方はみんなで見ていてくれるいうことか</p><p>ほらほら、早く行きなさいよメグミもイーディも星崎先輩もいないなんてのは、なかなか無い機会だと思うわよ</p><p>雪乃の言うとおりかもしれない</p><p>き、来て</p><p>愛が、オレのシャツをククッと引っ張る</p><p>あ、うんじゃあ、みんな悪いけれど</p><p>気にしないで、楽しんでおいでよっ</p><p>こっちは、あたしたちに任せなさい</p><p>兄さん、ごゆっくり</p><p>寧や克子姉たちの明るい声に送られて、オレは愛と２階への階段へ向かう</p><p>愛が、オレより先に階段を昇る</p><p>制服のスカートの中の、愛の白い下着が見えた</p><p>小柄な愛の細くて白い足太もも、小さくて丸いお尻</p><p>愛は、オレの視線に気付いたのか下にいるオレを見る</p><p>い、いいの見せてるから</p><p>愛は、赤い顔でそう言う</p><p>お、お礼も、もう始まっているから</p><p>愛、お前車の中で、ずっと考え込んでいたのは</p><p>そ、それでこのお礼この後、３０年ぐらい続くから</p><p>や、やっぱり５０年にする</p><p>わ、判った１００年１００年でいいから</p><p>いや、オレは別に最初の３０年に不満があったわけじゃ</p><p>１００年生きられるかは判らないけれどい、生きている限りは何とか頑張る</p><p>愛はそう言うとわざとスカートの中が見えるように、お尻を振りながら</p><p>でも、不器用だから変なリズムで</p><p>階段を昇って行った</p><p>オレも慌てて追い掛ける</p><p>ええっとす、座って</p><p>相変わらず、大草原の少女趣味全開な愛の部屋に入った</p><p>ドアを閉めると、愛にオレをベッド示した</p><p>仕方なく、ベットに腰掛ける</p><p>愛は、ガチャリと部屋に鍵を掛けた</p><p>へえ、ドアに鍵が付いているんだ</p><p>オレは驚いた</p><p>愛を溺愛していた真琴さんは、愛の部屋には鍵を付けていないだろう思っていたから</p><p>ま、ママは愛の部屋の鍵を持っているから</p><p>この鍵はパパ用</p><p>パパが愛の部屋に入って来ないように</p><p>愛は、真琴さんの夫の本当の娘ではない</p><p>だから真琴さんは旦那さんを信用していないんだ</p><p>娘に襲いかかるんじゃないかと心配して部屋に鍵をかけさせている</p><p>ああ、この夫婦の溝は果てしなく深いなあ</p><p>部屋に入ったら鍵をかけなさいって、言われてるの</p><p>この間はオレたちに体の自由を奪われていたから、ドアに鍵を掛けられなかったんだ</p><p>パパが居る時に、愛がお風呂の時はママが脱衣所の前で、見張っているの愛が１人でお風呂に入るようになってからずっと、そう</p><p>そこまで疑われていたら愛の父親が、家に寄り付かなくなるのも当たり前だ</p><p>ええっとああううっ</p><p>愛は、オレの前に立つ</p><p>こ、この度はあ、ありがとっ</p><p>いや、オレは別に何もしていないよ</p><p>むしろ愛をレイプしたり、誘拐したり、パン工房で働かせたり</p><p>酷いことしかしていない</p><p>で、でもありがと、吉田くん</p><p>愛は、そう言ってくれた</p><p>それはいいけれどさ、さっきの３０年とか、５０年とか、１００年とかってのだけどさ</p><p>い、今から１００年、お、お礼するのお礼なの</p><p>愛は、赤い顔で潤んだ眼で、オレにそう言う</p><p>でも愛がオレとセックス・フレンドなのは、１年間だけだぞ１年経ったら愛は、オレとの関係は見直して他の人と、愛が本当に好きになった人と恋をしていいんだからな</p><p>パン・コースやパン工房のことはともかく</p><p>オレは、オレの身勝手で愛を縛りつけてはいけない</p><p>あくまでも、この１年は愛が自分で独り立ちするための時間であって</p><p>愛はさ自分で自分の人生を決めないといけないんだからそれだって、自分のことを自分でするってことの内だからな</p><p>震えながらオレを見る</p><p>よ、吉田くんは愛が他の人とそ、そのエッチしたりするのは嫌でしょ</p><p>でも、愛が選んだことならオレは受け入れるよ</p><p>よ、吉田くん愛が他の人とエッチしたら泣いちゃうと思う</p><p>オレが泣く</p><p>あ、愛は吉田くんが、愛のことで泣いたりするのは見たくないから</p><p>大きな瞳がオレを見る</p><p>だから１００年ううん、生きている限り愛は、吉田くんとだけエッチセックスするの</p><p>ええっとどうするど、どうしたらいいき、今日はどんなエッチをする</p><p>愛の眼が濡れていた</p><p>愛セックスは好きか</p><p>す、好きううん、好きかも</p><p>熱い息をハァと漏らした</p><p>何でもする吉田くんのしたいこと愛に教えて</p><p>そしてストンと制服のスカートを床に落とした</p><p>愛の可愛いパンティが、オレの眼の前に見える</p><p>いっぱい、教えて愛、いっしょうけんめい覚えるから</p><p>あ、愛きっと、せ、セックスも上手になるから</p><p>カウンセリングというものを日本人が信用しないのは</p><p>結局、無責任な評論家みたいなもので問題の根幹には関わってはくれないからなんだと思います</p><p>私が撫子のストーリーが、気になったのは結局、貝木のしたことはカウンセリングでしかなく、撫子の問題はゲンジツには何も解決していないからです</p><p>つまり両親との問題</p><p>家族のことが解決されなければ撫子は救われないわけで</p><p>いや、あのストーリー的にはいいのか</p><p>ガハラさんが助かれば、貝木は撫子がどうなろうが知ったことではないのだから</p><p>私は、愛の物語は両親の問題までやらないと、片付かないように思いました</p><p>そんなの無視すればいいのにねただのエロ小説なんだから</p><p>ということで、もう少し続きます</p><p>831．セックス・キングダム　／　愛のお礼セックス　２</p><p>うん愛、頑張るからセックス</p><p>愛の部屋で２人きり</p><p>ベッドに座っているオレの肩に、愛は手を置く</p><p>これってどうなんだ</p><p>愛は、周りの人に依存しがちな性格だった</p><p>オレに人生を捧げるってのは母親の真琴さんの代わりに、オレに依存しているだけなんじゃ</p><p>考え込むのよくないよ</p><p>愛は、しゃがみこんでオレと視線を合わせる</p><p>そして、オレの頭を撫で</p><p>いい子、いい子</p><p>吉田くん頑張っているから</p><p>愛が撫で撫でしているの</p><p>愛はふんわりと微笑む</p><p>えっとゆっくりでいいから、今、愛が何を考えているのか説明してくれるか</p><p>愛はベッドのオレの隣に座る</p><p>あ、あのね愛はそんなに頭がよくないから色んなことパッパと話せないから</p><p>判ってる落ち着いて、ホント、ゆっくりでいいから思い付いた順に、好きな様に話してみて</p><p>オレは、愛にそう言う</p><p>どうして、オレに１００年もお礼しないいけないとか言い出したのか、理由が知りたい</p><p>あ、愛ねこの何日かずっと吉田くんのこと見てたか、観察してたの</p><p>オレを観察</p><p>それで判ったのはね吉田くん、愛のこと好き</p><p>何だ、いきなり</p><p>愛もそうだと思ったの吉田くん愛にとっても優しい</p><p>愛の大きな眼が、オレを見ている</p><p>それからせ、セックスとかする時もとっても嬉しそう</p><p>吉田くんは女の子なら、誰でもいい人じゃないよね好きな人じゃないとエッチとかしないんだよね</p><p>吉田くんは工藤遙花という人とは、エッチしないコヨミさんや美子さんていう人とも</p><p>愛は見ている聞いている</p><p>お屋敷の中でのオレたちの人間関係を</p><p>それからあ、愛のママとも</p><p>真琴さん</p><p>いや、オレは真琴さんとセックスしようとか思い付かなかった</p><p>ミナホ姉さんが言ってた通り、オレは自分の母親と同年代の女性はダメなんだと思う</p><p>とにかく愛のことは、え、選んでくれたんだって判ったの</p><p>愛はそう言う</p><p>ち、ちゃんと責任を持ってあ、愛してくれるつもりなんだって</p><p>それはもちろん</p><p>吉田くんちょっと頑張りすぎかも</p><p>愛は、指でチョンとオレの肘を突っつく</p><p>頑張りすぎ</p><p>そうみんな吉田くんが頑張りすぎなこと判ってない</p><p>はふぅと、愛は溜息を吐く</p><p>いやみんなは判ってくれているよオレのことは</p><p>オレの女たちは、みんなオレのことを考えてくれていてサポートしてくれている</p><p>違う違うよ判ってない判ってないの</p><p>愛は、大きく首を振る</p><p>あ、あの家の人たちはみんな、頭が良い人ばかりなの何でもテキパキ、すぐにできちゃう人たちなの</p><p>だからうんとあのねあの人たちは、頭の中で思い付いたことが何でもパパパってできちゃうの愛や吉田くんとは違うの</p><p>オレと愛</p><p>愛はあの人たちのスピードに追いつくのは無理早過ぎるまだ、よく判らないうちに次のこと話してる何かを始めちゃってるから</p><p>少し判ってきたぞ</p><p>確かに、ミナホ姉さんたちにしろ、みすずたちにしろ頭の回転が早いから、決断も早いしかも、決めたことは間を置かずに実行する</p><p>普通の人からすれば、びっくりするぐらい行動が早いんだろう</p><p>あ、愛ね最初、克子さんにパンの作り方、教えてもらったの</p><p>ああやってたな</p><p>全然、判らなかった説明が早過ぎて</p><p>次にマナさんと瑠璃子さんが教えてくれたけれどよく判らなかったアニエスちゃんの説明で、少しだけ判った</p><p>マナたちでも思考のスピードが速いんだ</p><p>でも、最後に吉田くんが教えてくれたらよく判ったの</p><p>よ、吉田くん愛が判るまで、待っててくれるから</p><p>愛は上目遣いでオレを見た</p><p>それで判ったのよ、吉田くんは愛と同じスピードの世界で生きているんだって</p><p>あの家の人たちは今、みんなちょっと早過ぎるだから雪乃さんは、いつも何もしないでいるの</p><p>雪乃は全然家事を手伝わない</p><p>何かしようとするとあのスピードの世界に、呑み込まれてしまうから</p><p>雪乃が手を出す前に、誰かがもう始めているし</p><p>雪乃も家事をしたがっていると感じたら、克子姉や瑠璃子たちはわざわざ雪乃の分担を決めて任せるようになる</p><p>そしたら雪乃も、他の子たちと同じスピードで家事をやらなきゃならなくなる</p><p>恵美さんは追いつけなくなったから焦ってたのだから、月子さんがわざわざ恵美さんができる範囲での分担を用意してくれているの</p><p>愛は本当によく見ている</p><p>でも、吉田くんは一生懸命、必死になってあ、あの人たちのスピードに追いつこうとしている頑張ってる偉いだから、撫で撫で</p><p>愛の可愛い手が、オレを撫でる</p><p>みんな判って無い冷たい人たちじゃないし、優しい人たちだけど判ってないの吉田くんが、とっても頑張っているってこと</p><p>いや、でもオレは、みんな判ってくれていると思うけど</p><p>ううん愛はずっと、このスピードだからよく知っているのスピードの速い人は遅い人の気持ちは、よく判らないの</p><p>いつもどうして、もっと早くできないんだってプンプンするの自分が早くできるからってできない人の気持ちは判らないの</p><p>ふぅぅ、と愛は大きく溜息を吐いた</p><p>ちょっと疲れた</p><p>ああ、これだけ喋るのも愛にとっては、大変なことなんだな</p><p>愛はパタンとベッドに寝転ぶ</p><p>ベッドの上から、オレを見ている</p><p>愛にパンを教えてくれた時に</p><p>えっと何かしたっけ</p><p>愛がちょっと時間が掛かっても、判った時によしとかいいぞって言ってくれた</p><p>ちゃんと愛が判った瞬間を、見ててくれたの待っててくれたの</p><p>愛はとっても嬉しかったそれでお、思ったの</p><p>ず、ずっとこの人と一緒にパンが作れたらいいなって</p><p>愛の眼は、熱く潤んでいた</p><p>じゃあパン・コースに転科することにしたのは</p><p>ずっと吉田くんといたいからホントにずっと３０年、５０年、１００年</p><p>愛は、スーッと天井を見上げる</p><p>ママは愛がトロすぎてダメな子だと思っているからだから、何でも愛のことをやってくれてたんだって判ったの</p><p>愛は、寂しそうに言う</p><p>あの家で自分で、色んなことやってみて</p><p>生活環境が変わったことで、初めて自分と母親との関係を客観的に診ることができたんだ</p><p>だけど、吉田くんは愛がノロいけれどダメな子じゃないって、判ってくれてるからちゃんと待ってくれているんだって判った</p><p>昨日の真夜中に、やっとそれに気付いたのちょっと涙が出た嬉しくて</p><p>いやオレだって</p><p>愛のことを、頭の回転の悪い子だとナメていた</p><p>この子はじっくり考える性格の子なんだ</p><p>他の子とスピードが違うだけでバカじゃない</p><p>それで吉田くんのことをいっぱい考えていっぱい思い出して判ったの</p><p>愛は、むっくりと起き上がる</p><p>吉田くんはもっと撫で撫でしてもらわないといけない</p><p>オレに体を寄せる</p><p>ちゃんと頑張っている時によしとかいいぞって言って褒めてあげる人がいないといけないの</p><p>オレは別に褒めてもらわなくたって</p><p>ダメッ頑張っているんだからちゃんと褒めてもらえないと続けられなくなっちゃうから心がダメになっちゃうから</p><p>愛がオレの手をギュッと握る</p><p>愛も吉田くんが途中でよしって言ってくれたから最後までパンが作れた形が変だけど作れた吉田くんがいなかったら、多分、できなかったそして</p><p>愛は、オレの眼を見る</p><p>きっとまた何もできないバカな子って、みんなに思われてた</p><p>愛の手に、力が籠もる</p><p>愛がどれくらい嬉しかったか、吉田くんには判るよねっ</p><p>愛が真琴さんに自分が焼いたパンを差し出したのは</p><p>愛にとっても、とんでもなく嬉しいことだったんだ</p><p>初めて何かを成し遂げた快挙だったんだ</p><p>だからもっとパンが作りたいもっと上手になりたい吉田くんと、パンが作りたいの</p><p>だからこうするのだから、お礼がしたいのホントに１００年死ぬまでお礼をしなくちゃいけないの愛、今、生きているって感じがするの</p><p>パンが愛の人生の扉を開いたのか</p><p>愛も吉田くんのこと褒めてあげたい撫で撫でしてあげたいだって、吉田くん頑張っているもの愛にはよく判るもの</p><p>愛の大きな瞳に戸惑っているオレが見える</p><p>愛は吉田くんと同じスピードだから</p><p>すっかり、勘違いしていた</p><p>ミナホ姉さんやジッちゃんや、みすずたちと同じ思考スピードの暮らしをしていて</p><p>よく考えて見ろ</p><p>オレが今、パン屋をやっているというのは</p><p>夏休みからたった一ヶ月で毎日、たくさんのパンを焼いて</p><p>いや、もちろん克子姉やみんなと一緒だからできているんだけれど</p><p>オレ１人だったらこんなスピードで、こんなことがやれているはずがない</p><p>克子姉やミナホ姉さんが立てた計画はあの２人のスピード感覚で成り立っている</p><p>オレは必死に食らいついているだけだ</p><p>吉田くんは時々、愛と同じスピードに戻らないと疲れちゃうよ</p><p>愛は優しく、自分の額をオレに肩に付ける</p><p>みんな吉田くんが頑張っていること判っていないんだから</p><p>オレの女たちの早い思考スピードに、必死で食らいついているだけなのに</p><p>本当は、愛と同じ物事を理解するのに、時間が掛かる人間なのに</p><p>みんなみたいに、自分も頭の回転が早いと錯覚して</p><p>愛のことをナメていた小馬鹿にしていた</p><p>よしよしそんな顔をしないの愛がここにいるよ</p><p>愛が、オレを抱き締める</p><p>ずっとずっと居るから</p><p>チュッとオレの頬にキスしてくれた</p><p>愛ね生まれて初めて人に何かしてあげたいって思ったの</p><p>ああこれは依存じゃないんだ</p><p>一方的に助けてもらうんじゃなくて</p><p>愛は、オレを助けてくれようとしているんだ</p><p>吉田くんが色んなことで大変なのは、判ってるいっぱい、女の人がいて</p><p>愛はオレに言う</p><p>でもいいの愛は吉田くんじゃないといけないし愛も、吉田くんを撫で撫でしてあげられるから</p><p>愛が撫で撫でしないと吉田くんが破裂しちゃうの</p><p>はぁぁ</p><p>オレは、腹の底から安堵の溜息を吐いた</p><p>そっか、オレ</p><p>大丈夫なフリをして、こんなに溜め込んでいたんだ</p><p>必死に、無理していたんだ</p><p>あ、あのね、吉田くん</p><p>ゆ、雪乃さんのお腹の中の赤ちゃんのパパは吉田くんなの</p><p>ああそうだよ</p><p>渚さんも</p><p>そっかやっぱり</p><p>愛は、クスッと笑う</p><p>じゃあ、愛も産んであげるね</p><p>今すぐは無理だから愛１度に３つもできないから</p><p>３つ</p><p>今はパンのことを覚えるのとせ、セックスのことで手が一杯</p><p>愛は、ウンと頷く</p><p>赤ちゃんはもうちょっと後</p><p>本当に、この子は</p><p>自分のスピードで生きているだけなんだ</p><p>よく見て、よく考えるだから、充分な情報が手に入るまでは結論を出さないし、慌てない</p><p>そういう性格なんだ</p><p>もういいよね吉田くんもう判ったもんね</p><p>愛は微笑む</p><p>吉田くんちゃんと納得しないと前に進まないから頑固なのでも、そこがいい</p><p>愛は、オレの頭や顔を撫でながらそう言う</p><p>いいんだよ愛のこと何をしても何でもするから</p><p>ああ、オレが納得しないと思いっきりセックスできないって</p><p>うんじゃあ、しようゆっくりたっぷりしよう</p><p>はい愛を食べて</p><p>オレは愛を全裸にした</p><p>綺麗だ愛</p><p>吉田くんもとっても元気</p><p>愛はオレの勃起を、指で触る</p><p>おい愛</p><p>いいの１００年、お世話になるんだから</p><p>前に教えた通り、オレのペニスをシゴいていく</p><p>お、お前上手くなったな</p><p>これも昨夜、ハッと判ったのどういう風にしたら、吉田くんが気持ち良くなるのか</p><p>愛の白くて細い指が、オレの勃起を上下する</p><p>愛のこの指が愛のアソコの入り口だと思うのそう思ってシコシコするの</p><p>頭の中で何度もイメージ・トレーニングをしてきたらしい</p><p>はいでもここまで</p><p>愛はペニスから手を離す</p><p>もっと色んなことしないとつまらないでしょ</p><p>ハダッと仰向けに横たわる</p><p>はい吉田くんっ</p><p>手を広げてオレを待つ</p><p>足は拡げてないからもう挿入してくれっていんじゃないよな</p><p>おっぱい、好きでしょ</p><p>舐めていいよペロペロして</p><p>オレは、愛の上にのしかかり</p><p>小振りの可愛いおっぱいに吸い付く</p><p>可愛いね</p><p>愛はオレの頭を抱いて撫でてくれた</p><p>オレは乳首が勃起するまで、舐め続ける</p><p>あんっゾクゾクするよ吉田くん</p><p>ええっと次は</p><p>むうそういうのダメ</p><p>愛がオレを見上げて言う</p><p>え、まだ乳首を舐めてて欲しかったのか</p><p>そうじゃなくて吉田くん、そろそろ他のことをしないと愛が飽きるって思ったでしょ</p><p>愛のことを考えて、別の愛撫をしようとした</p><p>飽きないし飽きてもいいの吉田くんはまだ、おっぱい舐めてたかったでしょ</p><p>吉田くんそういうエッチをしないといけないって馴らされちゃってるの</p><p>そういうって、どういう</p><p>女の子が優先のエッチ</p><p>吉田くんがあの家で他の子とエッチしているを見てたらずっと、何でだろうって思ってた</p><p>何でだろうって</p><p>吉田くんはもっとしてたそうなのにタイミング良く、どんどん別のことをしないといけないって思っているみたいだから</p><p>オレのセックスは、いつの間にかそんな風になっているのか</p><p>毎日のセックスに慣れてしまってオレがどうしたいかじゃなくって、女の子の体を次々と刺激していくために流れで体が動くようになっている</p><p>他の人には、そうでもいいけど愛にはそんなのいいから</p><p>セックスが上手くなることと、慣れることは同じじゃない</p><p>オレは、慣れで動くようになっていたのか</p><p>いつも吉田くんおっぱいから口を離すとき残念そうにしているよ</p><p>愛はオレを観察していた</p><p>１時間でも２時間でも吉田くんが好きなだけ、舐めてていいんだよ</p><p>愛は優しく微笑む</p><p>愛とのセックスはお礼なんだから吉田くんが好きなことしていいんだから</p><p>やっと、さっきから愛が話していたことの意味が判った</p><p>他の女たちだって好きにしていいって言ってくれる</p><p>瑠璃子やマナやヨミたちはオレのセックス奴隷なんだし</p><p>オレが望めば、どんなヘンタイ的なセックスだって相手をしてくれるはずだ</p><p>オレが、ダメなんだ</p><p>あの子たちとのセックスでは気を遣ってしまって</p><p>気が付けば、オレがセックス奴隷たちのリクエストに応える方が多くなっている</p><p>オレは、オレの欲求を解放できていない</p><p>愛は、ゆっくりな子だから急がなくていいの</p><p>そうセックスですら、あの子たちは思考スピードが速いんだ</p><p>だから、新しいセックスの趣向もあの子たちはどんどん思い付いて、求めてくる</p><p>オレはそれに応えるだけで精一杯になっている</p><p>ゆっくりじゃないと愛は覚えられないからだから、ゆっくりねっ</p><p>うんゆっくりしよう</p><p>オレは、再び愛のおっぱいに顔を埋める</p><p>パパが帰って来るのは８時過ぎだからゆっくりしてて大丈夫だから</p><p>え、そんなに何時間も愛としてたらみんなに怒られちゃうよ</p><p>愛はクスッと笑う</p><p>平気愛だからみんな時間が掛かるって、判ってくれているから</p><p>それもそうか</p><p>うんじゃあ、いいやもう</p><p>オレは愛の胸を揉みながらチュウチュウと乳首を啜った</p><p>ああっ、あああああんっはぅぅ</p><p>愛はエッチな声を上げて、オレの耳を楽しませてくれた</p><p>＊昨日</p><p>父コンピューターでハガキに印刷するのってどうやるんだっけ</p><p>私いや、年末に年賀状作ってたじゃないか</p><p>父それが判らなくなった、教えてくれ</p><p>私判った判ったから説明するからメモしなよ</p><p>父うん</p><p>＊今日</p><p>父コンピューターでハガキに印刷するのって、どうやるんだっけ</p><p>私昨日、教えたじゃないか</p><p>父そうなんだが</p><p>私メモもしてたろあのメモはどうしたの</p><p>父どこへ置いたか、忘れてしまった</p><p>父昨夜も夢の中でハガキに印刷しようと、色々試してみたんだけど</p><p>私夢</p><p>父ああ、夢の中でもついに印刷する方法を思い出せなかった</p><p>感想欄の返信は、来週にならないと無理みたいです</p><p>833.セックス・キングダム　／　愛のお礼セックス　３</p><p>秋の午後窓からは温かな光が差し込んでいる</p><p>少女趣味過ぎる愛の部屋</p><p>ベッドの上で、オレは１６歳の少女のおっぱいを吸っている</p><p>あぅぅそんなに好きなのね</p><p>愛のおっぱいは、ぷにぷにと柔らかい</p><p>白い肌が、手で揉むと吸い付いてくる</p><p>小さなピンク色の乳首が、オレの舌の刺激で尖っていった</p><p>おっぱいに顔を埋め、手で揉むのは</p><p>こうしていると、幸せな気分になるんだ</p><p>うんいいよずーっと、ペロペロしてて</p><p>ああ、愛は他の子たちと違う</p><p>自分のおっぱいの大きさや形を気にしたりはしない</p><p>ただオレにされるがままぽわーんとしている</p><p>あ、愛もペロペロ好きぃあああっ</p><p>ただ、のんびりとまったり、この時間を楽しんでいる</p><p>吉田くぅぅん</p><p>オレの頭と顔を、撫でてくれる</p><p>オレものんびりとじっくり、左右の乳首を舐め比べて勃起させた</p><p>舐めていない方の乳首は、親指の腹でこねくり回す</p><p>はぅぅぞくぞくする</p><p>愛は、熱い息をハァと吐く</p><p>おっぱい気持ちいい</p><p>吉田くんはもしかしてお母さんと、仲良くなかったの</p><p>オレは、愛の顔を見上げる</p><p>愛はオレの頭を優しく抱いたまま</p><p>だからおっぱい好き</p><p>えっと何て答えよう</p><p>愛ちょっと判るよ</p><p>愛のママは愛のことが大好きだけどそうでもなかったりするから</p><p>ど、どういうことだ</p><p>ママは愛の髪を梳かしてくれたり背中を流してくれたりお洋服を着せてくれたけれど愛のこと、抱き締めたりはしないから</p><p>ママは愛に触るのは好きでも、触っちゃいけないとも思ってる</p><p>愛は真琴さんの旦那さんの娘ではない</p><p>真琴さんの罪の証だ</p><p>ママは、愛の髪に触る背中に触るでも、抱き締めたりしないし、手を握ったりもしない</p><p>愛は部屋の本棚に飾られている、女の子の人形を見た</p><p>やっぱり赤毛のアンみたいな服を着ている着せ替え人形だ</p><p>愛は小っちゃい頃よく、あの子と遊んだの服を着せてあげたりお風呂に入れてあげたこともある</p><p>ママが愛にしてくれるみたいに</p><p>愛は自分が母親に人形のように愛されていたことを判っている</p><p>でも、愛は時々、あの子をギュッと抱き締めてあげたくなったのママは愛にはそんなことしないけれど</p><p>真琴さんの娘に対する愛情は歪で偏ってたんだよな</p><p>愛ほら、オレがギュツとしてやるよ</p><p>オレは体を起こして、愛の体を抱き締める</p><p>すごいどうして、愛がギュッてしてもらいたいって判ったの</p><p>オレの腕の中で、愛が尋ねた</p><p>愛は、自分からもオレの体をギュッと抱き締めてくれた</p><p>吉田くんもギュッとして欲しかったんだねよしよし</p><p>はぁぁ</p><p>まるで、のんびりと温泉に浸かっているみたいだ</p><p>愛の柔らかな裸身は温かいほかほかする</p><p>身体も、心も</p><p>そうだなオレも、母親とは仲良くなかったから</p><p>あの女はオレを抱き締めたことなんて、あったんだろうか</p><p>オレが乳児の時ですら、世話はバァちゃんにさせていたみたいだし</p><p>よしよしもう大丈夫だから愛がいるよ</p><p>うんオレもずっと側にいるからな、愛</p><p>オレたちは全裸で抱き合ったままキスをした</p><p>オレがチュッとキスすると、愛もチュッと返してくれる</p><p>遊びみたいなキスを、何度も繰り返す</p><p>愛の唇は、ぷっくりしてて気持ち良いよ</p><p>愛は赤い舌で、自分の唇を濡らす</p><p>それから、オレの唇をペロッと舐めてくれた</p><p>吉田くんのも気持ちいいよ</p><p>好きここもここも</p><p>オレの頬や鼻にもキスしてくれた</p><p>吉田くんの熱いのが愛の足に当たってるよ</p><p>ああ、裸で抱き合っているから</p><p>オレの勃起が、愛の真っ白な太ももに押し付けられていた</p><p>あれするしたい</p><p>ふぇらっちょ</p><p>愛は、オレに尋ねる</p><p>吉田くんふぇらっちょしたい</p><p>それは多分フェラチオのことか</p><p>そう、それイタリア語</p><p>フェラチオって、イタリア語なのか</p><p>フェラチオだから、ちゃんと覚えておけよ</p><p>ふぇらっちょも、可愛いけれど</p><p>いや、だって間違えて使ったら、恥ずかしいだろ</p><p>恥ずかしくない吉田くんとしか、しないから</p><p>また、チュッとオレの鼻にキスする</p><p>愛と２人きりの時はずっと、ふぇらっちょね</p><p>ニコッと微笑む愛は、とてつもなく可愛い</p><p>どうするまた、おっぱい舐めるふぇらっちょするそれとも、愛の中に入る</p><p>じゃあふぇらっちょで</p><p>はいふぇらっちょします</p><p>まるでファミレスの店員さんみたいに、愛は復唱した</p><p>じゃあ吉田くんそこに座って</p><p>オレをベッドの端に座らせて愛は、オレの足の間にしゃがんだ</p><p>この前吉田くんが横になってて、ふぇらっちょしたのは息苦しかったから</p><p>愛は、体力が無いから</p><p>体位とかも、気を付けてあげないといけないな</p><p>愛は、両手でオレのペニスを捧げ持ってパクッとさきっぽを咥える</p><p>そのまま、オレを見上げる眼が微笑んでいる</p><p>ぺちょっ、ぺちょっ</p><p>舌を使って、亀頭を舐める愛</p><p>正直、技術は低い</p><p>フェラチオとしての気持ちよさなら、他の子の方が上手いけれど</p><p>すごく愛おしい、温かい気持ちになる</p><p>ふぇらっちょとしては、１００点だ</p><p>確かこんなのもしてた</p><p>愛は、自分の乳首にオレの亀頭を擦り付ける</p><p>他の子のフェラチオを、ちゃんと記憶している</p><p>あう吉田くんのあったかくて気持ちいい</p><p>乳首で亀頭の熱を感じてそんな感想を言う</p><p>これもアレだよねお口がアソコになったつもりなるんだよね</p><p>手コキの時と同じで、愛は唇で膣のすぼまりを再現しようとする</p><p>かほっ難しい</p><p>咳き込む愛</p><p>無理しなくていいからな</p><p>無理はしないでも、きっと上手になるから</p><p>愛は、そう言ってまた、オレのペニスを舐めてくれた</p><p>そろそろ出したい</p><p>愛が大きな眼で、見上げる</p><p>観察されているんだオレ</p><p>何回でもいいからね時間は、いっぱいあるから</p><p>今は、下の階にいる克子姉たちのことさえ考えない</p><p>愛のことだけに集中しよう</p><p>どこに出す愛の口お顔それともお腹の中</p><p>お腹の中もう、ガマンできないから</p><p>うふふいいよっ吉田くん</p><p>ニッコリと愛は、オレに微笑んだ</p><p>あううどうやって繋がる</p><p>愛は、オレの前に立ち上がる</p><p>愛の股間から、愛液が床にぽたぽた垂れていた</p><p>最初はどうする</p><p>最初</p><p>うん最初は</p><p>オレに何度でも何時間でも、したいだけしていいんだと言ってくれている</p><p>じゃあ普通に</p><p>最初は普通がいいよ</p><p>愛はよいっしょとベッドに上がって来る</p><p>そして、コロンと仰向けに小柄な裸身を横たえる</p><p>すぅっと自分で足を拡げた</p><p>真琴さんに子供のままでいろと剃毛されていた股間</p><p>今もつるんとしている</p><p>ここ、どうしているんだ</p><p>んどうしたらいいか判らなかったからアニエスちゃんに聞いた</p><p>あ愛の自分のことを自分でする活動の先生は、アニエスだ</p><p>そしたらパパは、アニエスみたいにつるっつるの方が好きですのって言うから</p><p>いや、アニエスはまだ生えてないだけだろ</p><p>だから自分で剃った</p><p>剃りたかったら吉田くん、剃る</p><p>愛が、そんなことを言い出す</p><p>いや、別に特にオレが剃りたいとかは無い</p><p>ブームになったら、大変なことになるし</p><p>オレ、風呂入っている時間よりも、みんなの毛を剃っている時間が長くなるとか</p><p>そうあの吉田くん</p><p>そんなにそこをジロジロ見られるのと恥ずかしい</p><p>オレは、恥ずかしがっている愛を見たいんだ</p><p>うううっじゃあ、恥ずかしがってる</p><p>赤い顔で、愛は言う</p><p>すっかり肌まで、上気していた</p><p>触るぞ</p><p>オレは愛の足の間に入り込み</p><p>小さな割れ目を指で左右に拡げる</p><p>とろろろっと、熱い蜜が滴り落ちた</p><p>ううっ、恥ずかしい</p><p>愛の内側は、濡れて光っている鮮やかなピンク色だ</p><p>まだ痛いか</p><p>処女喪失から、まだ何日も経っていない</p><p>セックスと膣内射精は、毎日必ず１回はしているけれど</p><p>ゾクゾクってするの</p><p>愛は、とろんとした眼で答えた</p><p>オチンチンでゴシゴシされると</p><p>そうか、痛みはそんなに感じなくなっているんだな</p><p>元々、愛はロスト・ヴァージンの時から、そんなに痛そうじゃなかったし</p><p>よし、ちょっと待っててくれ</p><p>オレは、手の平に愛の愛液を付けて勃起ペニスに塗りたくっていく</p><p>犯される前の儀式を、愛はジッと見ている</p><p>うんいくぞ</p><p>あ、ううう</p><p>オレは愛の白い裸体に、のしかかる</p><p>大きく柔らかな太ももを開かせて亀頭を割れ目に擦り付ける</p><p>あっああうっ</p><p>ちゃぴっちゃぴっと、水を立てながらオレたちの粘膜が擦り合わされる</p><p>愛、自分で開いてみろ</p><p>Ｍ字開脚したまま、愛は割れ目を両手で開いた</p><p>オレは、亀頭の先でクリトリスを突っつく</p><p>ビクッと震える愛</p><p>そ、そこゾクゾクし過ぎるの</p><p>グリグリと亀頭をクリトリスに押し付けた</p><p>またドクドクッと膣口が温かな愛液を吐く</p><p>挿れるぞ</p><p>きて</p><p>亀頭の先をクリトリスから膣口へ下ろす</p><p>少しずつ、腰を前に</p><p>まるでチンコの先だけ、温かな温泉に浸かったみたいだ</p><p>愛の中は、狭くて、熱くて、とろとろに蕩けている</p><p>もっと奥に入りたい</p><p>くぅぅっはあっ</p><p>あっ、あっ、あっ吉田くん</p><p>愛の中にオレの全てが包まれていく</p><p>膣奥をズンッと衝かれて、愛は可愛い悲鳴を上げた</p><p>全部入ったぞ</p><p>愛の身体を抱いてオレは言う</p><p>ご、ごくろうさまです</p><p>愛は胎内に異物を挿入され、はぁはぁと大きく息を吐く</p><p>ち、違うねごくろうさまはこれからだものね</p><p>愛は、自分の言った言葉に、クスッと笑った</p><p>ちょっと、このまま休憩</p><p>オレは、愛にキスをするおっぱいを、手でまさぐる</p><p>うんゆっくりね</p><p>愛は、舌を絡めてくる舐め合う啜り合う</p><p>愛手を頭の上にあげて</p><p>んこう</p><p>愛は、オレに犯されたままバンザイをする</p><p>そのまま動くなよ</p><p>オレは、愛の脇の下に顔を入れる</p><p>ひぃやっくすぐったい</p><p>オレは、愛の脇の下をペロペロと舐めた</p><p>あああっまたゾクゾクしすぎっ</p><p>身体を震わせる愛</p><p>ここもちゃんと剃ってるな</p><p>愛最初からそんなに毛深くないし</p><p>そうだな、愛は身体中、つるつるで柔らかいよ</p><p>オレは愛の肌に頬擦りする</p><p>ホントに、ぷにぷにしている</p><p>小柄で細くて可愛くて柔らかい</p><p>この感触は、オレには新鮮だ</p><p>オレの女たちは、筋トレして鍛えてる子が多いもんな</p><p>愛は、テニス部なのに全然、練習してないだろ</p><p>あうう運動苦手</p><p>でもこれが愛なんだな</p><p>このふんわりした感じがそれでいて、包み込んでくる感覚が</p><p>愛だよ吉田くんは、愛とセックスしているの</p><p>愛の身体が、興奮で汗ばんでいる</p><p>吉田くんおでこ、汗</p><p>オレもか</p><p>愛が、オレの汗を手で拭ってくれた</p><p>そろそろ動くぞ</p><p>オレはゆっくり、腰を動かす</p><p>愛の胎内をかき混ぜるように、大きく、深く、ゆっくりと</p><p>はうううあううう</p><p>愛は、また眉毛を八の字にして感じている</p><p>どうした痛いのか</p><p>ううん、気持ち良いよ気持ちいいけれど</p><p>愛気持ちいいままでいいの愛も何かする</p><p>オレは、愛の唇にキスをして</p><p>そういうのは今はいいからゆっくり、覚えればいいから今はさ</p><p>一緒に気持ち良くなろう</p><p>オレは、腰の動きをリズミカルにした</p><p>うんうんあっ、ああっ、あんっ、よ、吉田くん</p><p>愛のおっぱいが、ぷるるっと揺れる乳首がくるっと廻るように</p><p>い、いいよき、気持ち良いああっ、声が出ちゃう</p><p>いいんだ声を出せよ感じている愛をオレに見せてくれよ</p><p>可愛いよ愛</p><p>しゅっぷっ、じゅっぷっ、じゅっぷっ、じゅっぷっ</p><p>はぅっはぁっはふぅっはぅぅっああんっ吉田くんっ</p><p>ああっ、あううっ身体が変なのビクッてなるの</p><p>オレの眼を見て訴える愛</p><p>変になれよ変になっていいんだから</p><p>ああうっなるっ変になるぅぅううんもう変変になっちゃってるのあああっ、吉田くんっ</p><p>愛の身体から、汗と愛液と少女のフェロモンが出ている</p><p>それがオレをさらに興奮させていく</p><p>あああっ、愛愛ぃぃっ</p><p>オレは頭の中を真っ白にしてただひたすら、愛の裸身を攻めた</p><p>オレの額からの汗が、愛のおっぱいにポタポタ垂れる</p><p>愛のおっぱいも、すっかり汗で光っている</p><p>ああああっ、吉田くんああっ、気持ち良いどうしよう愛、どうしよう</p><p>愛が、オレに助けを求めた</p><p>愛のこと捕まえていて吉田くん愛どっか行っちゃいそうなの飛んでっちゃいそうなのっ</p><p>オレは、愛の手に自分の手を重ねた</p><p>だ、大丈夫だオレは、ここにいるからっ</p><p>ギュッと、愛の手を握る</p><p>うん判る判るよ吉田くん、愛の中に来てくれてるのっ</p><p>オレはトップ・スピードで愛の中を突きまくるっ</p><p>あああっ、あああっ、あああっ、激しいよっああんっ</p><p>愛、愛愛ぃぃっ</p><p>あああっ、よ、吉田くんあ、愛死んじゃうっ遠くに行っちゃいそうなのぉ</p><p>ほら、ちゃんと捕まえてるからっ</p><p>放さないでね絶対に、放さないであああっ、ああっ、あああーっ</p><p>愛がイクっ</p><p>あううううううううんっっっ</p><p>まるで野性の女鹿のように、愛は鳴いた</p><p>いっくぞぉぉっ愛っっっ</p><p>愛の絶頂に、数秒だけ遅れて</p><p>オレの白い熱液が愛の子宮に噴き上がるッッ</p><p>ひやぁぁっ</p><p>身体の一番深いところで感じる熱</p><p>男の体液に犯される</p><p>子宮は、牝の本能に震える</p><p>の、呑んでる愛のお腹の奥で動いてるぅぅ</p><p>愛の子宮が、ゴクゴクと貪欲にオレの精液を求めている</p><p>出るぞ出てるぞまだ出てるぞ</p><p>だ、出して吉田くん全部、愛の中に出してぇぇぇっ</p><p>オレのペニスは、何度も脈動して愛の胎内を白く染め上げていく</p><p>好きぃ好きぃ吉田くん好きぃぃぃぃ</p><p>愛は、眼から歓喜の涙を零してそう叫んだ</p><p>少年マガジンを読んだら</p><p>そうか、湾岸ミッドナイトの楠先生ってネーム書かないんだ</p><p>いきなり原稿用紙に書き始めるんだそうです</p><p>その時の感性で色々と変更するのもアリ</p><p>うーん凄い</p><p>昔、ボトムズというアニメがあって</p><p>ストーリーを管理する構成の人がいないので毎週、脚本家が勝手に書きたいように書いていたという</p><p>伏線とか、謎とかどんどん勝手に追加されていく</p><p>だから、１クール目のウド編から２クール目のクメン編辺りは、どんどん面白くなっていって</p><p>３クール目の宇宙編で破綻し出して</p><p>主人公がケガして、突然治って、またケガして治ったり</p><p>前の話でしてない会話が、次の話で戦闘中の録音として出て来たり</p><p>軍事会議に、バッテンタイン将軍が出席したり、しなかったりしているうちに２度と出て来なかったり</p><p>でも、謎が満載で面白かったんです</p><p>３クール終わりのイプシロンの死の回とか最高でした</p><p>４クールに入るにあたって、さすがにこのままではマズいと謎や伏線の調整をしようとしたのだそうですが</p><p>クメン編はうーん</p><p>でも、そういう色んな人の思惑が未整理だったからとても魅力のあるストーリーだったんだと思います</p><p>それが証拠に続編はケホンケホン</p><p>834.セックス・キングダム　／　愛のお礼セックス　４</p><p>長い射精の後オレは、愛の柔らかな身体の上でぐったりとなる</p><p>ふぅ、ふぅ、あぅ、はぁ</p><p>愛も、大きく息をしていた</p><p>愛の心臓がトクトクと鳴っている</p><p>身体は汗でぐっしょりと濡れている</p><p>よ、吉田くん苦しそう汗すごい</p><p>オレもそうなんだな</p><p>愛は優しくオレを抱き締めて尋ねてくる</p><p>ああ出たよすっごく、射精した</p><p>そう良かったね</p><p>愛は、ニッコリと微笑むそして</p><p>オレの頭を撫でてくれた</p><p>一緒にするのは楽しいね</p><p>愛の言葉に、オレは驚く</p><p>あたし愛は今まで、みんなママや色んな人に助けてもらってたけど</p><p>一生懸命、オレの眼を見て言う</p><p>でも、自分のことは自分でしなくちゃいけなっいって吉田くんたちに教えてもらって</p><p>この数日、愛はアニエスたちを先生に、色々なことを学んだ</p><p>それで今吉田くんと、一緒にセックスした2人でできたのそうだよね</p><p>愛が、オレの顔を覗き込む</p><p>愛と吉田くん一緒だったよね</p><p>オレが一方的に愛を犯したのではない</p><p>うんそうだこれは2人のセックスだ</p><p>満足そうに微笑む、愛</p><p>愛の中が、キュッと締まる</p><p>オレのペニスの中に残っていた精液が、絞られてピュッと愛の膣を汚す</p><p>あのね克子さんがこの前、言ってたんだけれどね</p><p>愛は、オレを受け入れたまま言った</p><p>人に何かしてもらうよりも、人に何かしてあげる方が楽しいって</p><p>オレの髪と頬を、優しく撫でる</p><p>だから、愛ふぇらっちょとかしてみた</p><p>うんホントに、吉田くんが気持ち良さそうで嬉しい気持ちになった次は飲んであげるね</p><p>可愛い少女が愛らしく微笑む</p><p>それで克子さんの言葉は、それで終わりじゃなくてね</p><p>一生懸命、愛はオレに話してくれる</p><p>人に何かをしてあげるよりよりも、一緒に何かをする方がもっと楽しいって</p><p>してもらうより、してあげるさらに、一緒にする</p><p>ホントだね2人のセックス楽しいふふっ</p><p>吉田くん、キスしよう</p><p>オレは、愛と唇を交わした</p><p>愛は、自分から積極的に舌を絡めてくる</p><p>はふぅ次は、どうするの</p><p>次</p><p>吉田くんのまだ大きい</p><p>愛は膣の中のオレのペニスを感じている</p><p>これも克子さんが言ってたんだけど</p><p>吉田くんには賢者タイムが無いんだって</p><p>何なんだよ、それ</p><p>愛には、よく判らないけれどでも、吉田くんは1回セックスが終わっても気持ちが途切れない人なんだって珍しいんだって</p><p>そう言えば、オレは自分以外の男のセックスとか、よく知らないし</p><p>変なんだオレ</p><p>変じゃなくてスゴイって言ってた克子さんは</p><p>何がスゴイんだ</p><p>普通の男の人は1回出しちゃうと女の子に興味なくなっちゃったりするんだって</p><p>そんなわけないだろこんなに可愛くて、エッチな子がいるのに</p><p>裸の女のがいてその子の子宮には、オレの精液が詰まっている</p><p>そう思ったら、むしろ２回目に向けて興奮するのが当たり前だと思う</p><p>それは、よく判らないけれど吉田くんはスゴイらしいそれに、可愛い</p><p>オレ可愛いか</p><p>だって裸で愛の中に入ってくれてる可愛い可愛すぎる</p><p>愛の感覚は、オレにはよく判らない</p><p>だからしよオチンチンが柔らかくなるまで何度でも出して</p><p>愛は身体は平気か辛くないか</p><p>だいじょぶっ楽しいから</p><p>じゃあ、次は体位を変えようかちょっと、１回抜くぞ</p><p>あ、待って抜けるとこ見たい</p><p>オレは、愛の上半身を起こしてやる</p><p>愛は、オレたちの結合部分をまじまじと見て</p><p>おおお凄いね</p><p>何か感動している</p><p>よし、１回抜くぞ</p><p>オレが、愛からペニスを引き出すと</p><p>ちゅぽんと、亀頭が抜け出ると同時に膣内から精液がトロロロッと零れ出た</p><p>おおおお出て来るちょっと、もったいない</p><p>また中で射精するから</p><p>うんそうしていっぱい出して</p><p>さてと２回戦は</p><p>愛机のとこでしようか</p><p>オレがベッドから降りると愛も</p><p>改めて愛の裸身を見ると</p><p>小柄で、本当に細い</p><p>腰なんて、抱き締めたら折れてしまいそうだ</p><p>足もお尻も、まだ余計な肉が付いていない</p><p>小振りなおっぱいは、なかなかの美乳だけど</p><p>ちょっと笑って</p><p>とても自然にニコッと愛は微笑んだ</p><p>学年１の美少女がさらにレベルアップしている</p><p>寧や可奈センパイや雪乃たちとも違う可憐な可愛らしさだ</p><p>そう思ったらギュッとしてチュッとして</p><p>オレは愛を抱き締め、唇と頬と鼻にキスしていく</p><p>立ったまま吉田くんにギュッとされると力が抜けちゃう</p><p>心配するなオレが抱えているから</p><p>うんじゃあ、心配しない</p><p>愛からもキスしてきてくれた</p><p>じゃあ、オレがこの椅子に座るから愛は、オレの膝の上に乗っかってきて</p><p>オレは、愛の勉強机の椅子に座る</p><p>女の子の椅子に全裸で座るというのは何か妙に興奮するな</p><p>えっとその向きだと吉田くんのお顔が、見えない</p><p>座位でのセックスだとそうなるのは当然だ</p><p>大丈夫ほらそこに鏡があるから</p><p>愛の部屋のクローゼットの扉の一部が、大きな姿見の鏡になっていた</p><p>椅子をほら、そっちに向けてさ</p><p>オレはキャスター付きの椅子を引っ張って、鏡の正面に置く</p><p>こうしてさ</p><p>オレは椅子に座ると高さ調節のレバーを引いて、椅子を低くした</p><p>この高さなら、オレの上に乗っても愛も足が届くだろ</p><p>やってみる</p><p>愛はオレに背を向けてオレは愛の腰を抑えて、調節する</p><p>少し、足を開いてそう、そのままゆっくりと腰を下ろすんだ</p><p>愛のお尻が、オレの膝に迫ってくる</p><p>オレは勃起の先端を、愛の膣口に合わせた</p><p>怖いかもしれないけれどそのまま、腰を落とすんだ</p><p>ひいやんっ</p><p>再び、オレのペニスが温かく濡れた胎内へ帰還する</p><p>力まないでゆっくり、息を吐きながら少しずつ入れていくんだ</p><p>は、あ、ううううううう</p><p>ああ、狭く締め付けられながら愛の奥に刺さっていくぅぅ</p><p>全て挿入した瞬間愛のお尻が、オレの膝の上に乗る</p><p>ほら、もう全部入ったから力を抜けよ</p><p>すっごい繋がってるはっきり見える</p><p>眼の前の鏡には、全裸で結合しているオレと愛が克明に映っている</p><p>ずっぽりと、愛の割れ目がオレのペニスを呑み込んでいる様子も</p><p>愛の愛液で、勃起の周囲はテラテラに光っている</p><p>ああダメこれはダメ</p><p>愛が、呟く</p><p>何がダメなんだ愛は全然、ダメなんかじゃないぞ</p><p>愛の眼は鏡に映るオレたち自身の痴態から離れない</p><p>こんなの見ちゃったらホント一生、吉田くんから離れられないよ</p><p>オレは、後ろから手を廻して愛のおっぱいを揉む</p><p>はううあ、愛オチンチン入れられておっぱい触られてる</p><p>さらに、愛の耳の後ろをペロペロと舐めた</p><p>お顔も舐められてるぅ</p><p>愛の膣が、ビュクッと蠢いた</p><p>キスだってしようと思えばできるんだぞ</p><p>オレが、愛の頭の横から顔を出すと愛も横を向いてキスしてくれた</p><p>はぁぁっこれスゴイ、エッチかも</p><p>トロンとした眼で、愛は囁く</p><p>もっとエッチになるぞ</p><p>オレは下から、ズンズンと腰を突き上げた</p><p>ああっあああーんっあああっ</p><p>大きな声で喘ぐ愛</p><p>ああんっ鏡の中の愛すっごいエッチな顔してるぅ吉田くんも、とっても気持ち良さそう</p><p>鏡の中のオレたちは、交じり合う歓びに蕩けていた</p><p>あっ、ああーんっ、あああっ</p><p>じゅぽっ、じゅっぴゅっ</p><p>オレたちが交わるポイントから、愛液が飛沫となって飛び散っている</p><p>すっ、すごいよぉぉよ、吉田くぅぅん</p><p>愛っ</p><p>オレは愛を膝の上に乗せたまま足を踏ん張って、ズズズっと椅子ごと鏡に近付いた</p><p>キュスター付きの椅子だからこそできることだ</p><p>いいから、オレに任せておけよ</p><p>オレは、鏡の手前まで近付く</p><p>愛鏡に手を付いて、ゆっくりと立て</p><p>そ、そんなことしたら吉田くんが抜けちゃう</p><p>抜けないからオレも一緒に、立ち上がるから</p><p>いいからやってみてくれまずは鏡のあるクローゼットに両手を伸ばして</p><p>愛が震える手が鏡の表面に触れる</p><p>よーし、立つぞっ</p><p>オレは愛を抱きかかえたまま、立ち上がる</p><p>ほら、愛も床に立って</p><p>くぅぅ</p><p>座位から立ちバックに移行する</p><p>こんなのエッチすぎるよ</p><p>鏡にべったりと両手を付いた愛は鏡の中で後ろから男に犯されている自分を見て、またゾゾゾと身体を震わせている</p><p>ほら動くぞ</p><p>オレは愛の腰を掴んでゆっくりと出し入れをする</p><p>あっあっきゃふっああっ</p><p>大きく口を開けて、喘ぐ愛</p><p>鏡の中で愛の可愛いおっぱいが揺れていた</p><p>きゃん、あん、あん、あん、あぅぅっ</p><p>気持ちいいか愛</p><p>気持ちいいあん気持ちいいよああぅっ吉田くんは</p><p>あううっもっと気持ち良くなろっ</p><p>オレは、愛の白くて丸いお尻をギュッと掴み腰の動きを加速させるっ</p><p>ああああっ、ああああうっああああああんっ</p><p>可愛らしく啼く愛</p><p>鏡の中の可愛い顔が快楽に悶えている</p><p>あああっ、あああっ、あああーっ、もっと吉田くぅぅんっ</p><p>ああっ、愛っああっ</p><p>後ろからガンガン突かれて、愛の小さな身体はオレと鏡の間でスプリングのようなにブルブル揺れている</p><p>愛の胸が激しく揺れ、乳首の先から床にポタポタと汗をこぼしていた</p><p>太ももはタラタラと滴る愛液でベトベトになっている</p><p>あああっ、いいよっ気持ちいいっっああっ、ああーっ、ああああんっ</p><p>愛、オレもう</p><p>ああ、熱い塊がこみ上げて来る</p><p>愛も、もうガマンできないよっ</p><p>あああっ、あああーつ、愛も愛もなの吉田くんっあああっ</p><p>オレは、スパートを掛ける</p><p>ああああっ、ああああんっ、激しいあああっ、あああーっ、吉田くん吉田くーんっ</p><p>愛、愛、愛ぃぃーっ</p><p>あのね好きなのっ好き好き好きぃぃ</p><p>オレも好きだぞっあああっ</p><p>ああんっ、また変になっちゃう鏡の中の愛がエッチになっちゃう</p><p>ああ、変になれ</p><p>鏡の中でも現実の愛も、どっちも</p><p>うううっ、オレ出ちゃう、出ちゃいそうだ</p><p>いっぱい出してまた、愛のお腹の底をあったかくしてっ</p><p>ああ、愛ううううっ</p><p>必死になって、暴発を堪える</p><p>か、可愛い吉田くん、可愛い</p><p>鏡に映るオレの切ない表情を見て、愛が叫んだ</p><p>ああんっ、ああーっ、ああうあああー、また飛んじゃう飛んじゃう飛んじゃうあああ、愛飛ぶのぉっ</p><p>オレも一気に撃ち放つぅぅッッッ</p><p>熱いよぉっ</p><p>エクスタシーに打ち震えながら愛は子宮に拡がる精の熱を感じて、大きく眼を見開いた</p><p>あああっ、出てる出てるぅぅまた、出てるっ</p><p>うううっ、愛あああっ</p><p>やっぱり、２発目の方が勢いがいい</p><p>オレの体質が変なのかもしれないけれど</p><p>愛の尻を掴んで、愛の子宮口にゴリゴリ押し付けながら</p><p>オシッコを飛ばすような勢いで、射精していく</p><p>あああああああっ</p><p>鏡の中の愛が、パクパクと大きく口を開けて呼吸している</p><p>手は鏡面にぴったりと付けられたまま、震えている</p><p>まだ出るよ愛</p><p>あああああああああ</p><p>愛は口を開いたまま快感に震えていた</p><p>あああ愛ぃぃぃぃぃ</p><p>オレは最後まで射精しきると後ろから愛の小さな身体を抱きしめる</p><p>鏡に手を付いたまま愛は、床にへたばってしまった</p><p>そのまま、愛の身体を抱きしめたまま床にゴロンと転がった</p><p>ああああああはううう</p><p>はあ、はあ、はあ、はあ</p><p>愛の火照った肌、柔らかい身体</p><p>ミルクのような甘い汗の匂い愛液の酸っぱい臭い精液の淫臭</p><p>子宮ごとビュクビュクと痙攣する、オレのペニスを締め付ける</p><p>愛の全てをオレは抱き締めている</p><p>可愛い愛は、可愛い</p><p>お顔が見たいよ</p><p>絶頂から戻って来た愛は、そう呟いた</p><p>オレは、愛からペニスを引き抜く</p><p>そして正面から床に寝転んで、抱き合う</p><p>うふふ吉田くんだ吉田くんの顔可愛い好き</p><p>愛は笑って、そう言った</p><p>愛の顔だって可愛いよ好きだ</p><p>オレたちは、キスした何度も、何度も</p><p>ベッドに戻ろうイチャイチャしたい</p><p>愛が、オレに甘える</p><p>オレは愛を抱き起こしベッドへと向かう</p><p>うふふホントにおっぱい、好きだね</p><p>２人でベッドに横たわって腕枕する</p><p>オレは、愛のおっぱいを弄んでいた</p><p>愛も好き吉田くんに、触られるの</p><p>すっかり笑顔なのが、普通になった</p><p>ペロペロされたり、チュッチュされるのも好き愛が吉田くんのをふぇらっちょするのも好き</p><p>セックスが大好きになったんだな</p><p>吉田くんが好きなの</p><p>愛は、すぐ横のオレの腕にチュッとキスした</p><p>思考スピードが、ゆっくりな子とセックスするのがこんなに心が楽になるとは思わなかった</p><p>愛がゆっくり考え、ゆっくり喋るからオレもゆっくりになる</p><p>急がない相手の様子を察して、先回りして準備しなくてもいい</p><p>他の子との時は、オレはいつも脳みそフル回転にしているんだな</p><p>あの子らが悪いわけでも、オレに配慮していないわけでもない</p><p>ただ単純に頭が良い子ばかりなんだ</p><p>そして、オレは頭が悪い必死で食らいつき、先回りしてでも追いつかなきゃいけなくなっている</p><p>無理でも何とかしていくしかない</p><p>オレの女たちを失望させたくないから</p><p>愛との時間はオレにとっては、とっても大事なんだなって判ったんだよ</p><p>こうして、時々、思考スピードを落とすことがオレには必要だ</p><p>本当のオレは、愛と同じスピードなんだから</p><p>オレだってドモってたし、言葉が出るのが遅かったんだもんな</p><p>今のオレはみんなに鍛えられて、多少はスピードアップできるようになっただけで</p><p>本当は、ポンコツなままなんだから</p><p>大丈夫これからは</p><p>愛は笑う</p><p>お昼休みの後５時間目は</p><p>他の人は、授業に戻る克子さんも売り上げを計算したら、いなくなっちゃう愛と吉田くんだけになる</p><p>愛は観察している</p><p>パン工房は教育の一環だからお金の管理は、講師である克子姉がしている</p><p>１度、手提げ金庫を持っていつもは、車で銀行かお屋敷へ行く</p><p>パン工房の中に現金があると思われると、前みたいに不良が狙ってくる可能性があるのでそういうルールになっていると公表しているし、実際にそうしている</p><p>あたしたちパン・コースだから、昼休みが終わってもお片付けがあるお片付けが終わったらエッチできるよ</p><p>愛は、ニコッと微笑んだ</p><p>愛とのセックスで、心のスピードをリセットする</p><p>それは、これからのオレに必要なことなんだと思う</p><p>愛は大切な子なんだ</p><p>オレちょっと、眠くなっちゃったよ</p><p>こころがゆったりとしたら、眠気が出て来た</p><p>いいよ時間は、まだまだあるから</p><p>愛は、本当に父親が帰ってくるまで、オレとこうしているつもりらしい</p><p>それもいいか</p><p>下に居る克子姉たちには悪いけれど</p><p>オレ愛には、疲れたとか眠いって言える</p><p>他の子の前では絶対に、そんなことは言えない</p><p>いつも気を張って心を研ぎ澄ましていないと</p><p>でも愛は</p><p>起きたの</p><p>眼の前に大きな眼がある</p><p>愛の美しい瞳が</p><p>あ眠ちゃってたか</p><p>だって眠るって言ってたよ、吉田くん</p><p>愛は、くすくすと笑う</p><p>窓の外の光が、弱くなっている</p><p>オレどれぐらい寝てた</p><p>１時間半くらい</p><p>愛は、何をしてたんだ</p><p>見てた吉田くんを</p><p>１時間半もずっと</p><p>寝顔が可愛かった</p><p>オチンチンとかも見せてもらってた</p><p>これからずっと愛の中に入れてもらうものだから</p><p>愛は観察が大好きだ</p><p>やっぱり可愛かった</p><p>チンコを可愛いと真顔で言われるのはこんな美少女にうーむ</p><p>ドカドカドカドカッ</p><p>下から、階段を駆け上がってくる足音がする</p><p>首を傾げる、愛</p><p>克子姉たちにしては、勢いがあり過ぎる</p><p>そうだあれから、１時間半経ったってことは</p><p>ガチャッ、ガチャガチャ</p><p>愛の部屋のドアノブを、外から誰かが廻している</p><p>ドンドンドンドンッ</p><p>ちょっとヨシくん、いるんでしょっ</p><p>メグとイーディか</p><p>あたしたちだけ置いていくなんて、酷いわよっ</p><p>そうそう、酷いのネっ</p><p>ドカバカ叩かれるドア</p><p>愛は、オレを抱き締め</p><p>もうちょっとだけ</p><p>ああ、愛の柔らかなおっぱいにオレは顔を埋めている</p><p>ウクライナ情勢をちゃんと説明してくれるテレビが無い</p><p>ネットの論調も、どうも偏っているらしいし</p><p>西側がヨーロッパ寄りで、東がロシア寄りっていうのも正確じゃないとか</p><p>だって独立は保っていたいわけだから</p><p>マレーシアの飛行機墜落とかもホント、マスコミがちゃんとニュースを流してくれない</p><p>いや、昔からこうなんだろうけれど</p><p>ネットができたから、昔なら葬り去られていたニュースが知られるようになっただけで</p><p>835．セックス・キングダム　／　スロー会の結成</p><p>もう、遅いわよ</p><p>ドアを開けると、メグはプンプン怒っていた</p><p>イーディは、キョトンとした顔をしている</p><p>ああ、連絡せずにこっちに来ちゃって悪かったな色々あったんだよ</p><p>そうよっいつまで経っても、午後の授業にヨシくん来ないし放課後にパン工房へ行ったら、誰もいないんだもんっ</p><p>メグの怒りは、治まらない</p><p>だから、克子お姉さんに電話したらここに居るっていうから、急いで来たのよヨシくんのカバンも持って来てあげたんだから</p><p>そしたら、何よ愛さんとエッチしてるなんて</p><p>これは、しなくちゃいけないことだったんだ愛にとっても、オレにとっても</p><p>穏やかに言う</p><p>Darlingちょっと気が和らいだネドウシタ</p><p>ああ、イーディはさっそく、オレの変化に気付いている</p><p>愛のゆるやかなスピードとよって、穏やかに調整されたオレを</p><p>ここんとこちょっとバタバタし過ぎてたんだなって</p><p>まあ、いいから２人も入って</p><p>雪乃いるかっ</p><p>オレは階下に向かって、叫ぶ</p><p>いるわよっうっさいわねっ</p><p>下から、怒鳴り声がする</p><p>ちょっと、２階へ来いよ雪乃もさっ</p><p>１年生同士で、話したいことがあるんだ</p><p>オレ、雪乃、メグ、イーディそして、愛</p><p>全員、同じ高校の１年生だ</p><p>明日からは、クラスも同じになる</p><p>ったくしょうがないわね</p><p>トントントンと、雪乃が階段を上がってくる</p><p>何よ、みんな仕事しているのにあんた、まだ裸なの</p><p>オレを見るなり、そう言った</p><p>お前だって別に何か手伝っているとか、ないんだろ</p><p>あたしは、平静にしているのが仕事なの妊婦なんだからっ</p><p>まあ、そういうことにしておこう</p><p>ほら、みんな入って</p><p>ぞろぞろと、愛の部屋に入ってくる</p><p>愛は、ベッドの上に裸でぺたんと座っていた</p><p>ええっとこんにちううん、こんばんは</p><p>大分、日が傾いてきたのを見て、愛はみんなに頭を下げた</p><p>お昼まで、一緒だったネ</p><p>呆れて、イーディがそう言った</p><p>あっそ、そうなんだけれど何か、あれから何十時間も経っちゃった気がしたから</p><p>愛は、そう言う</p><p>人生の転機がいっぱいあった</p><p>なるほど色々あったのネ</p><p>頭の回転の良いイーディは、すぐに察する</p><p>イーディ、あなただけすぐにそうやって判った感じにならないでよっあたしには、判らないんだからせめて、説明してよ</p><p>メグがまた怒る</p><p>うーんトネ感覚の問題だカラむずかしいネ</p><p>イーディが、困った顔をすると</p><p>あたし判るわよ小うるさい連中がいないから、良い気分転換になったのよこの子もこのバカもね</p><p>あんたたちってさいつも、せっかちに、あーでもない、こーでもないってワー、ギャー喋くり合ってさそれでバタバタと物事を決めないと気が済まないじゃない</p><p>みんな頭が良すぎる上に、決断力も、行動力もあるから</p><p>電光石火で物事が決まってものすごい勢いで疾走しまくる</p><p>このバカは、頑張るだけは頑張るオトコだからさ必死で、追いついていってるけれどやっぱり、くたびれているんでしょホント、バカなんだから</p><p>雪乃は、笑う</p><p>弓槻や克子の言うことなんかさ話の半分ぐらいだけはいはいって聞いてりゃいいのよ全部何から何まで、一言一句理解しようとするからそんなにくたびれちゃうのよ</p><p>雪乃はお屋敷で暮らすようになっても、みんなとは適度な距離を保っている</p><p>べったりはしない</p><p>そうじゃなけりゃ恵美みたいに、怒りっぽくなっちゃうんでしょうけれどね</p><p>ゆ、雪乃あ、あたし、怒りっぽくなんてなってないわよ</p><p>いや、昔と比べて確実に怒りっぽくなっているノネ</p><p>そっかそうネメグミにはアタシたちの話は、早過ぎるのネ追いつかないから怒りっぽくなるノネ</p><p>メグだけじゃないよオレもそうだ</p><p>オレは無理して、食い付いているだけなのにオレだって、メグと同じスピードの人間なのに、メグのことちゃんと判ってなかったごめん</p><p>ヨシくんスピードって何のこと</p><p>物を考える思考のスピードだよ</p><p>オレは説明する</p><p>思考のスピードの速い人は１つの言葉を話したり、聞いたりした瞬間に４つも５つもイメージが拡がるんだそれで、どんどんお互いに話を拡がたり、深めたりできる何て言うか、例に例えると</p><p>将棋ミタイなものネ</p><p>イーディが、オレの代わりに説明した</p><p>プロの将棋の棋士は、一手指す度にそこから拡がる可能性を、全部イメージできるネだから、その次にどれとどれとどれが有効な手なのか、すぐに判るプロ同士なら、そこから１０手も２０手も先の戦いが想像できるネでも</p><p>オレみたいな素人なら１手指しても、せいぜい相手が次にこの辺に打ってくれたら助かるのになぐらいのことしか考えられない先のことなんか、少しも見えてないんだよ</p><p>オレがメグに説明する</p><p>ああ、判るわよそういうことなら御名穂お姉さんも、克子お姉さんもみすずさんも瑠璃子さんもそれに、イーディもあたしより、ずーっと頭がいいですものねっ</p><p>月子たちの名を出さないのはメグが現在、そのグループに属しているのと、巫女の力という反則技を持っているからか</p><p>相手の心を読んだり、従わせたりできる相手には最初から、勝ち目が無い</p><p>だからってさそうして、ケンケンしているのも良くないと思うわよ</p><p>雪乃が、メグに言った</p><p>でも口惜しいんだもの理屈ではあの人たちに勝てないんだもの</p><p>メグはうつむく</p><p>勝つとか負けるとか言ってるところから間違っているわよ</p><p>雪乃はメグの肩をコンと叩く</p><p>闘わないといけない相手じゃないんだし</p><p>オレは、メグに話し掛けている雪乃を見てハッと気付く</p><p>そうか、雪乃お前のおかげだったのか</p><p>え、何のことよ</p><p>オレに振り向く雪乃</p><p>今までずっとうん、５月の時ですらオレ、雪乃のおかげで壊れなくて済んでたんだ</p><p>はあ何言ってるのあんたバカいや、バカだってことは知ってるけどさ</p><p>ああバカだよオレは本当にバカでやっぱり、みんなの思考の速さに追いつくだけでヘロヘロになっているんだよでも、そう言う時に雪乃お前と話したり、セックスすることで</p><p>５月の時だってオレが息苦しくなった時には、必ず雪乃との時間があった気がする</p><p>お前と一緒にいるといつも、気持ちが休まったんだよその理由が判った雪乃は、信じられないくらいマイペースだから人に合わせる気がない女だから</p><p>何よ、ケンカ売っているの</p><p>雪乃と一緒にいると、早過ぎる思考スピードから解放されて気楽になれたんだよ</p><p>雪乃の思考は決して早くはないそして、ガンとして他人のスピードに引き摺られない</p><p>あたし褒められているのバカにされているの</p><p>褒めているんだよ</p><p>オレは、雪乃を抱いてそう言った</p><p>褒めてくれているんならまあ、何でもいいけれどさ</p><p>雪乃はどこまでも、マイペースだ</p><p>あんたが、何に感激しちゃってるのか、よく判らないけれどていうか、そんなの一々、知りたくもないしまあ、いいわ良かったわね</p><p>この適度な投げっぷりが雪乃の魅力だ</p><p>それで、愛はさオレたちよりも、さらに思考スピードが遅いんだよ</p><p>オレは、ベッドの上の愛を見る</p><p>えそれバカってこと</p><p>違うよ、そうじゃなくって愛は、ものすごく良く考えるんだ気が付いたことがたくさんあって、それについて一々考えないと前に進めない子だからスピードが遅いってことなんだよ</p><p>やっぱりバカなんじゃないの</p><p>違うネユキノ</p><p>イーディが口を挟む</p><p>アイは将棋を始めたら、何で、この駒はこんな動きをするのかとかこの駒は何の木でできているのかとかどうして、順番に駒を動かすのかとか何もかもが疑問に思えてくるノネダカラ将棋の先が指せなくなるダケネ</p><p>だからバカなんでしょ</p><p>バカですあたし</p><p>愛が答えた</p><p>ほら、本人がそう言っているからバカでいいのよ</p><p>雪乃は、納得している</p><p>判ったよ、Darling愛と一緒に居ると、普段だと気にしていないようなことまでそれが当たり前だと思い込んでたダケのことまで考えるキッカケが得られるノネ</p><p>ていうか愛ののんびりとした思考の流れに触れているだけでもオレには意味があるんだ</p><p>愛は、思考がゆっくりなだけでバカじゃないからちゃんと見ているし、考えている愛のペースで</p><p>雪乃は、怪訝な表情で愛を見るが</p><p>もしかしたらアタシたちの誰よりも、化けるカモネ</p><p>今までみたいにマコトがアイを抑圧しているわけじゃないカラDarlingならアイを上手く育てられるカモしれないネ</p><p>モチロンちょっと時間は、掛かるだろうケレド</p><p>いや、時間はどれだけかかってもいいんだ</p><p>オレたちは、まだ若いんだから慌てず、急がす、ゆっくりやっていこう</p><p>それなら、あたしも賛成よ弓槻たちは急ぎ過ぎなのよ何でもさ</p><p>愛のこととは関係無く、雪乃はミナホ姉さんの文句を言う</p><p>そう、判ったわ愛ちゃんのことも、あたしたちに気遣ってあげろってことなのね</p><p>誰がそんなことを言ったんだよ</p><p>そうじゃなくってさオレたち、同学年で明日からは、同級生になるんだぜ</p><p>そう言う雪乃に、オレは</p><p>この５人でゆっくり会を作るから</p><p>ゆっくり会</p><p>そうオレたち５人の時は、少しゆっくりしようよ何でもさ</p><p>スローライフ、スローセックスってコトカ</p><p>そうそうそういうことだ</p><p>イーディも仲間だけの時は、少し、思考スピードを落とした方がいい</p><p>ああ、そうねあんたって突然、飛んだり跳ねたりするから心臓に悪いのよあんた自身も、突然死とかするわよ今のまんまじゃ</p><p>雪乃が、イーディに言う</p><p>ムムム心肺機能は、鍛えているノネ</p><p>だから外に居る時は、それでもいいけれど仲間内では、少し緩めろってことでしょ</p><p>と愛が</p><p>ギターの音は張り詰めすぎないで適度に緩めた方が良い音がするらしいよ</p><p>うん知ってるヨブッダの教えネ</p><p>そうネ少し、緩めないといけないカモネ</p><p>ハァ、と溜息を吐く</p><p>ミチは少しテンネンなトコロがあるカラ時々、自然に緩んでいるケレドアタシは、自分で緩めないと張り詰めたままカモネ</p><p>美智はセックスになるとハメを外しまくるからなあ</p><p>あれだけ解放しまくる子も、なかなかいない他には、みすずぐらいだ</p><p>でも、ヨシくんこれって本当はあたしや愛さんの頭の回転がニブイからそれでわざわざ、そういう会を作ってくれようとているわけじゃないわよね</p><p>考え過ぎネメグ</p><p>そうよ一番、そういう会が必要なのはこのバカ本人だから</p><p>雪乃何でそうなるのよ</p><p>だってあたしたちは、めんどくさかったら、付き合わなくても済むけれどていうか、向こうも頭の弱いあたしやメグミなんかには相談してきやしないけれどさ</p><p>苦々しげに言う</p><p>このバカはあの陰謀が大好きな、正確の悪いそのくせ、悪知恵だけは人一倍切れる連中と、これからも付き合っていかないといけないのよ</p><p>ああ、ここにはさすがに監視カメラもマイクも無いよな</p><p>喜代原の家の愛の部屋なんだから</p><p>ミナホの陰謀好きは、治らないネそうなると、カツコたちも付き合うだろうし</p><p>みすずや瑠璃子たちの名家の世界の連中とも、こいつは付き合っていくんでしょ香月家のあのお爺さんとかさ</p><p>ああ、香月家の関連はなかなか厄介だよな</p><p>ネイだってイタズラ好きネ</p><p>寧はうん</p><p>そして鷹倉家の子たちだってさ小さい子らは、可愛げもあるけれどあの月子だけは、何を考えているか判らないじゃないの</p><p>月子お姉様は優しい人よ</p><p>メグミここで考えるのは、Darlingのことネ月子は悪い人じゃないけれど自分の心を読む巫女の相手をするのは大変ヨ</p><p>つーかさこのバカが、ホンモノのバカだったから良かったのよ普通の男なら、発狂しているわよ</p><p>ああいう力を持った子を姉妹全員相手にするとか、このバカじゃなかったら無理ホントあんた、バカで良かったわよね</p><p>ダーリン自身は自覚してなくても、ストレスは相当あるはずネ</p><p>イーディの言葉に、メグがハッとしてオレを見る</p><p>そういう困った人たちにあのオンナたちとDarlingは、これからも必死に向かい合っていかないといけないノネ</p><p>だから気楽に、緊張が緩められる時間が欲しいんでしょ</p><p>思考スピードとか良く判らないけれど要は、普通の時間が必要ってことでしょ</p><p>黒い森とか娼館とか香月家とか関西ヤクザとか</p><p>とにかく、普通じゃないものが無い時間</p><p>さ、賛成</p><p>離れたベッドから愛が言った</p><p>あ、あたし賛成ですそれ</p><p>そう言ってポッと赤くなる</p><p>愛でも吉田くんの役に立つのなら</p><p>ああ、判ったこういうこの子の変な間が、新鮮でいいのね</p><p>まあ、いいけどさゆっくり会は嫌よ</p><p>じゃあ、どんなのがいいんだよ</p><p>えっとスローライフ、スローセックスだっけ、さっきイーディが言ってたのは</p><p>雪乃は、イーディに尋ねる</p><p>じゃあスローが付く言葉がいいわよそれも健康的なのがそうだ、サラダの名前からとってコールスローとかどう</p><p>それスペル違うよ</p><p>スローは、SLOWコールスローは、coleslawネ</p><p>イーディが、正しい発音で言う</p><p>じゃあ、野球のアンダースローとかは</p><p>雪乃それ、投げる方のTHROWでしょ</p><p>今度は、メグが答えた</p><p>くくくくくっ</p><p>愛が笑う</p><p>雪乃さん面白いね</p><p>愛の笑顔に雪乃は</p><p>はっ、あんたそんな顔できるのね</p><p>雪乃も微笑む</p><p>ああうちの学年で一番でうわさされている子が、笑ったんだぞやっと</p><p>オレの言葉にイーディも笑う</p><p>ご苦労様なのネDarling</p><p>あ、あたしはどうせ可愛くないわよ</p><p>メグがまた、落ち込む</p><p>愛さんが評判なのは、知っているし雪乃だって、本当は綺麗よ</p><p>本当も何もあたしはずっと綺麗よ</p><p>メグに雪乃が文句を言う</p><p>最近、妊娠してますます美しさに磨きがかかってきたんだからフランシーが、そう言ってたわあたし今、特殊な性癖のある男の人たちの中でモテモテらしいから</p><p>特殊な性癖って腹ボテな女の子に、興奮する連中だろ</p><p>それに、イーディもとっても美人だし</p><p>そうイーディは性格がフランクすぎて、あんまり気にならないが</p><p>静かにしていたら、マジで美人だ</p><p>褐色の肌に金髪知的な青い眼を持つニューオリンズ美人</p><p>メグミだって美人ネ</p><p>あ、あたしはき、綺麗じゃないわよ</p><p>そんなことないわよ恵美はさ、見せ方を間違っているのよ</p><p>そんなことないわよファッションやお化粧のことは、寧お姉さんに教えてもらっているもの</p><p>メグは、５月以降色々と頑張っている</p><p>だから、ダメなのよ</p><p>な、何でよ寧お姉さんすっごく綺麗じゃない</p><p>あれは、スバ抜け過ぎでしょ元が違うんだからさ恵美が、寧と同じことやったって方向性が違うわよ</p><p>しょうがないわねあたしが教えてあげるわよ</p><p>ほら、あたしたち一応、姉妹なんだからさ顔も似てたりするんじゃないの寧のやり方なんかよりあたしに教わる方が、恵美には合っているはずよ</p><p>メグは、納得する</p><p>あたしマナがどんどん綺麗になるからでも、あたしあの子みたいに変われないから</p><p>メグは、マナにもコンプレックスを感じていた</p><p>舞夏はしょうがないわよ覚悟が違うもの</p><p>あの子はこのバカに見捨てられたら、死ぬしかないって思っているからホント死ぬ気で頑張ってるのよ、あの子は</p><p>死ぬ気で頑張らなくたって何も問題は無いじゃない</p><p>それが、恵美とあたしたちの違いよ</p><p>同じ姉妹でもあんたは、弓槻のお世話になった人の娘なんでしょつまり恵美は、最初から身内だったでしょ</p><p>ちょっとは考えなさいよ殺されるかもしれない状態にマジで死ぬか生きるかの思いをした人のことをさ</p><p>雪乃も何度も脅された父親が無残に処刑されるところを見せられた</p><p>あたしも舞夏も死んでもこのバカから離れないわよそれは、あたしたちみたいな女でも、本気で愛してくれるのがこいつしかいないって判っているからだけどでも、こいつに見捨てられたら今度は本当に殺されるっていうのも判っているからね</p><p>ホントこうやって、こいつにバカバカ言えるのが嬉しいのよ叩いても、蹴っても怒らないしねこのバカはこのバカで良かったわこの男でなかったらあたしも舞夏も、本当にヘンタイのオモチャになってただろうから</p><p>ミナホ姉さんは本気だったから</p><p>あのさあたし、あんたが望むのなら三つ指ついてお出迎えだってするしご飯の作り方だって覚えるわよ</p><p>いやそういうのはいいから</p><p>そうねあんたには、そういうことをしてくれる女はいっぱいいるんだものね</p><p>少し残念そうに言った</p><p>オレは雪乃はさただ、そこに居てくれるだけでいいんだ</p><p>雪乃の姿を見るだけでホッとするんだオレもお前がこうして生きていてくれることが嬉しいんだいつだって嬉しいんだよ</p><p>時々、あの時に雪乃が死んじゃった夢を見るんだよそして、眼が醒めていいや、雪乃はちゃんと生きているって思い出してホッとするんだ</p><p>今、ここに雪乃がこうして生きてオレの眼の前に居るのは</p><p>奇跡的なことなんだと思う</p><p>５月に起きたことを考えれば</p><p>もう、嫌ねっそういうことはさ思ってても、言わないでよ</p><p>ポロポロと、雪乃は泣く</p><p>あたしも色々、思い出しちゃうじゃない</p><p>ホントバカなんだから</p><p>グスッと泣く雪乃に、イーディがハンカチを貸してやった</p><p>スロー会は、ユキノにも必要ネそしてメグミにも</p><p>こんなに腹を割ってお話したのは初めてネ今のお屋敷は人が多くて、こういう機会は無いカラ</p><p>メグミは、今まで通りツキコのグループに居てイイノネダケドスロー会にも参加するノヨアタシもそうマルゴとネイの格闘チームにも参加するし、ミチとトレーニングもするネだけど、パン工房のメンバーだし、スロー会にも入るネ</p><p>１人の人間が、幾つものグループを掛け持ちする</p><p>そうやってファミリー全体が強くなるノネ</p><p>人と人の繋がり縦糸と横糸が、組み合わされて強化していく</p><p>Darlingを中心としたスパイダー・ネットになっていくノネ</p><p>やがては蜘蛛の巣のように全員の糸が繋がる</p><p>さてとそれじゃあ、みんな脱いでくれ</p><p>結成式なんだからなみんなでしよう</p><p>ううう、もうしばらく地獄期間が続きそうです</p><p>はふぅ頑張れ自分</p><p>836.セックス・キングダム　／　生きている</p><p>取りあえずパンツ１枚になれよ</p><p>ま、いいけどさ脱ぐのは</p><p>でも、あたしは今はしないからねしたい気分じゃないから</p><p>そう言って服を脱ぎ出す</p><p>アタシはするネもちろん</p><p>イーディは、笑って制服に手を掛ける</p><p>メグは、ちょっと困り顔で</p><p>よそのおうちでしかも、女の子の部屋で裸になるのとかは</p><p>じゃあ、1人だけ服を着てたら</p><p>フフンと鼻で笑って、雪乃が言う</p><p>な、何よそんな言い方することはないでしょ</p><p>ツンとするメグ</p><p>メグも脱いでみんなの会にするんだからさ</p><p>オレは、強めに言った</p><p>わ、判ったヨシくんが、そう言うのなら</p><p>しぶしぶメグも、服を脱ぎ始める</p><p>オレは、愛のいるベッドの方へ行きベッドの端に、腰を下ろす</p><p>愛は、ぽかんと雪乃たちのストリップを見ていた</p><p>雪乃は、脱いだ服を近くに投げ捨てながら言う</p><p>そういえばさ1ヶ月のうちに何回かさ、もの凄くセックスしたくなる日とかない</p><p>アルヨとっても欲しくなる日ガ</p><p>イーディは几帳面なので、ちゃんと脱いだ物は畳んでいく</p><p>そういう時はあんたたちは、どうしているわけ</p><p>その日のお当番の人に話して交代してもらったり、ゲストに呼んでもらったりしているわよ</p><p>メグは、自分の服だけでなく雪乃の脱ぎ散らかした服まで、畳んでいる</p><p>ああ、やっぱりみんなそうしているのね</p><p>雪乃は、まだお屋敷で暮らし始めたばかりだからオレとセックスする当番の日の割り当てはあるけれど、まだ他の子たちからゲストに呼んでもらったことがほとんどない</p><p>でも、ちょっと嫌ねこっちから頭を下げて頼まないといけないんでしょ</p><p>当たり前じゃない代わってもらったり、呼んでもらったりするんだから</p><p>だけどさ</p><p>相変わらず、変なところにプライドがある</p><p>アタシ、そんなことしないネ</p><p>シタイ時にスルのネDarlingを襲って</p><p>あんたまさか</p><p>驚く、雪乃とメグ</p><p>家でも学校でも人気の無いところに、Darlingを引きずり込んでしてるネDarling、お願いしたらちゃんとしてくれるヨ草むらでも、空き教室でも、トイレの中でも、どこでもネ</p><p>クククと、イーディは言う</p><p>本当なのヨシくん</p><p>ジロっとオレを見るメグ</p><p>いや、そんなの２回ぐらいだよ</p><p>前に上の学年の不良生徒たちに呼び出された時イーディが、そいつらを蹴散らしてくれて、その後にセックスした</p><p>ああ、確かにシタクなったって、言ってたと思う</p><p>セックスは、シタくなったらガマンせずにその場でスルのが一番ネ</p><p>イーディは、勝ち誇ったように笑う</p><p>愛もそうする</p><p>愛が、コクンと頷く</p><p>いや、愛イーディの場合はこいつは人の気配が判るから、だから周りにホントに誰もいないのが判っているからできるわけで</p><p>オレは必死に説明するが</p><p>でも、吉田くん愛もしたくなったら、すぐしたいと思う</p><p>ソウネ、それが一番ヨ</p><p>まあ性欲が高まっちゃった時はそうよね</p><p>愛にうなづく２人に、メグは</p><p>あ、呆れたそんなの、絶対にダメですからねっ</p><p>えー、恵美はないのものっすごく、エッチしたくてたまんない時とか</p><p>月に向かって吠えたくなる夜なのネ</p><p>そんな時があるのか</p><p>いや、女の子にも性欲があることは判っているけれど</p><p>あたしはそういう日は、ちゃんとガマンして家まで帰って夜になってから、お当番の人にお願いしてエッチしてもらっているわよ</p><p>メグは、とてもよくルールを守る子だ</p><p>えー、でもさみんなそんなにスッキリ、交代とかゲストとかやってくれるわけ</p><p>あたしは雪乃と違って、みんなと仲がいいですから</p><p>ソウカメグミはミスズやルリコは苦手じゃないノカ</p><p>そんなことないわよみすずさんたちは</p><p>ほら、ミスズのことは今でもミスズさんと呼んでいるネ</p><p>それは年上だもの</p><p>ネイやカツコのことはお姉さんと呼んでいるノニカ</p><p>ま、しょうがないわよ恵美は庶民であの人たちは大富豪の娘なんだから</p><p>あの子たちには、借りを作りたくないっていう気持ちは判るわ</p><p>デモミスズは、そんなことを貸したとかは思わない子だと思うケド</p><p>そういう余裕が、また小憎たらしいのよ金持ちケンカせずって態度がね</p><p>香月家組との関係はちょっと問題になりつつあるな</p><p>何よ雪乃だって、そっちの組だったくせに</p><p>ああまあ、そうだったわねあたしもあの人たちほどじゃないけれど、そこそこのお嬢様だったのよね</p><p>雪乃は、白坂家の前当主のお気に入りだった</p><p>ま今は違うけれど今のあたしは謎の腹ボテ毒舌タレントだから</p><p>自嘲気味に、微笑む雪乃</p><p>あたし今の雪乃さん、好きとっても綺麗になった</p><p>愛が言う</p><p>４月の入学式の時も綺麗な人だなって思ったけれど今の方が、もっと綺麗</p><p>ありがとあたしは４月の時は、あんたのことなんて気にしてなかったけれどね</p><p>ただ男子たちがさ他のクラスに可愛い子がいるって騒いでいたから、様子を見に行ったことはあるけれど</p><p>雪乃それは、気にしていたってことなんじゃないのか</p><p>あんたも結局、このバカにヤラれちゃったのよねまあいいけどあんたとこのバカは、バカ同士で相性が良さそうだしあんたは、他の子と違って悪巧みとかしなそうだから</p><p>ミナホ姉さんたちに、散々責められた雪乃だからこその言葉だと思う</p><p>今日はここで、このバカと何回したのさ</p><p>雪乃の問いに、愛は</p><p>えーと２回かなまだ</p><p>うん愛、吉田くんの精液、飲む約束しているから</p><p>あ、そそれは良かったわね</p><p>雪乃は、そっけなく言いながらブラを外す</p><p>ぽよよんっと、踊るようにおっぱいが転げ出る</p><p>ピンクの乳首も弾けた</p><p>ほら、最後の１枚よっ</p><p>ポンと空に放り投げる</p><p>もうっ、雪乃ったら</p><p>床に落ちたブラジャーは、下着姿のメグか拾いに行った</p><p>ウーンストリップの技術はミスズの方が上ネ</p><p>イーディが、そう批評する</p><p>アタシミスズが、Darlingに向けてストリップしたところを見たことがあるヨさすが、ミスズ見せ方を知っているから、上手だったヨ</p><p>みすずは日舞もやっているしな演出的なタイミングなんかががよく判っている</p><p>いいのよ、あたしは別にこのバカを楽しませたくて、脱いでるわけじゃないんだから</p><p>アタシはちょっとは楽しんで欲しいケド</p><p>イーディが、褐色の肌から白いスポーツブラを脱ぐ</p><p>張りの強いおっぱいが零れる</p><p>アタシはそんなに魅力的な身体じゃナイカラ</p><p>あら、そんなことないんじゃない</p><p>雪乃が、微笑む</p><p>あのバカイーディを見て、あんなにオチンチンをギンギンに勃たせてるんだから</p><p>オレの股間をは</p><p>確かに勃起していた</p><p>わあすごい</p><p>吉田くんどうする愛が舐める手でナデナデしようか</p><p>あんたは、もう２回したんでしょ</p><p>まだ２回</p><p>ジロっと睨む雪乃に愛はぽわんと答える</p><p>ま、いいわほら、恵美も早く脱ぎなさいよ</p><p>い、今、脱ぐわよ</p><p>メグが、背中に手を廻してブラのホックに手を掛ける</p><p>ち、ちょっと注目しないでよあたし身体には自信がないんだから</p><p>そんなことないよ恵美さん、スラッとしてて好き</p><p>愛が微笑む</p><p>細いだけよあたしなんて、全然女として魅力無いんだから</p><p>イイカラ、とっとと脱ぐノネ</p><p>もおっ、判ったわよ</p><p>ヤケクソ気味に、メグは脱いだ</p><p>ぷるんと白い乳房が現れる</p><p>ほら、脱いだわよヨシくん、これでいいのっ</p><p>ああ、みんなこっちに来て並んで愛も立って</p><p>愛が、ベッドから起き上がる</p><p>立ち上がると愛の股間から、オレの精液が垂れた</p><p>オレの前に順番に並んで</p><p>裸の美少女たち</p><p>全裸の愛と、パンティだけの雪乃イーディメグ</p><p>みんなオレと同い年１６歳の高校１年生</p><p>明日からは、全員クラスメイトだ</p><p>この中では雪乃の胸が一番、ふっくらしている</p><p>ジロジロ見ないでよそうよどんどん、おっぱいが大きくなっているの妊娠しているんだから、しょうがないでしょ</p><p>成長期と妊娠が同時に進んでいる</p><p>ちょっとお腹ぷくっとしてきているね</p><p>何よそっちを見ているわけ</p><p>愛の言うとおり裸になると、よく判る</p><p>触ってもいい</p><p>いいけれど貴重品を扱うように、慎重に触るのよ生き物が入っているんだからね</p><p>愛が、雪乃の下腹に触れる</p><p>こんにちは</p><p>どうよ</p><p>うんとよく、判らない</p><p>新しい命が宿っているというのは不思議な感覚だよな</p><p>オレも最初に触った時に、そう感じた</p><p>まあ来年まで待ちなさい生まれて来たら、あんたにも抱かせてあげるからただし、丁寧によ落としたら、ブッ飛ばすからねっ</p><p>愛は、ニコッと微笑む</p><p>続いて、イーディは</p><p>イーディもおっぱいより、みんな腹筋なんかの方に眼が行くらしい</p><p>やっぱ、凄いわね引き締まってて黒豹みたいよね闘うオンナの身体って感じ</p><p>雪乃が、そう感想を述べた</p><p>でも細いのよイーディは格闘家っぽくないのまるで、モデルさんみたいな体つきなのよほら、外国のモデルさんてこんな感じでしょ</p><p>ああ、あっちの人は鍛えて引き締めるもんね</p><p>雪乃もうなづいている</p><p>アタシは暗殺術の人ダカラネアスリートみたいに筋肉モリモリにはならないヨ目的が違うカラ</p><p>あれでも、マルゴさんと格闘技の試合に出るんだろ</p><p>寧がマネージャーで工藤遙花と３人チームで</p><p>ソウヨダカラマルゴは、今、アスリートの肉体に改造中ネそうでないと、チャンピオンは取れないから筋肉は、目的に合った形にしないとダメだから</p><p>でも、アタシは、このままでいいのネだって、アタシは別に優勝するとかはイイノヨ試合に出るのは、マルゴを応援したいだけダカラあたしが、違う肉体になって暗殺術が使えなくなると、死んだグランマが悲しむネ</p><p>イーディの技は祖母から教わったものだ</p><p>ダカラ格闘はしても、格闘家の肉体にはならないノネ</p><p>ニッと、イーディは笑う</p><p>でも綺麗ですイーディさんの身体イーディさんらしくて愛は好き</p><p>愛の言葉に、イーディは</p><p>そ、そうナノカ</p><p>ちょっと照れてからオレに</p><p>Darlingこの子愛は女の子が好きってことはないノカ</p><p>ああイーディは</p><p>同性愛嗜好のミス・コーデリアのところから逃げ出して来たという過去がある</p><p>そっちの趣味はないと思う多分</p><p>あたしいつも、オドオドして下ばかり見ていたからこうやって、ちゃんとはっきり、色んな人の身体を見るのは</p><p>ああ愛は</p><p>いつも、誰かに助けてもらおうとうつむいてばかりだったもんな</p><p>特に同い年の他の子のおっぱいとか初めて</p><p>真琴さんに溺愛されて修学旅行とかにも行かせてもらってないんだから</p><p>全裸をじっくり見比べる機会とかは、今までなかったんだ</p><p>この数日間のお屋敷でのセックスも他の子の裸を見る余裕は無かっただろうし</p><p>すごいみんな違う</p><p>そうだ肌の色も</p><p>きめの細やかさも</p><p>乳首の色も</p><p>もちろん大きさや形だってみんな違う</p><p>吉田くんが、おっぱい好きなのよく判る</p><p>そういう、あんたはホント、裸なっても可愛いわよね</p><p>雪乃が、愛を見て言った</p><p>愛の裸身は</p><p>小柄で、どこもかしこもぷにぷにと柔らかい</p><p>腰も、手足も細くて折れてしまいそうだ</p><p>全然、筋肉が付いていなくて</p><p>白いお腹なんて、すべすべしている</p><p>でも、こんなに小さくて、身体も細いのに</p><p>胸もお尻もちゃんとアルのネ</p><p>純真ぽい感じなのにセックス・アピールがあるのよねこの子</p><p>イーディとメグも、しげしげと愛の裸身を見る</p><p>あんたアイドルとかやらないあたしの事務所できっと、人気出ると思うわよ</p><p>雪乃の言うとおりだ</p><p>男からしたら、守ってあげたいと感じる雰囲気たっぷりな上に身体からは、ちょっとエッチさが醸し出している</p><p>今のうつむくことを止めた愛なら、たくさんのファンが集まるだろう</p><p>愛はそういうのはしないんです</p><p>あら、そう残念ね</p><p>今はパンを上手になるのと吉田くんと上手にセックスできるようになるために頑張らないといけないから</p><p>愛の答えに、雪乃は呆れて</p><p>何よセックスなんて、やってるうちに上手くなるわよそのバカとするんならさ</p><p>でも愛は愛だから</p><p>愛は、まっすぐに雪乃の眼を見る</p><p>愛は人よりも、何でも遅いからだから一生懸命頑張って覚えないといけないからゆっくり時間をかけて</p><p>ああ、判った時間が掛かる子なんだってことは判ったわよ</p><p>そして最後にメグを見る</p><p>陸上で鍛えているメグのスラッとした健康的な肉体</p><p>ああ、トレーニングウェアの形に日焼けしている</p><p>あたしはどうせ、つまんない身体です顔も身体も普通でごめんなさい</p><p>ああ、またムクれてしまう</p><p>そう普通かしら普通よりは、全然マシだと思うけれど</p><p>ソウネアタシたちの学校には色々な子がいるネメグミは、綺麗な方だと思うヨ</p><p>そうそうそうほら、隣のクラスに男子がドワッジって呼んでる子がいるじゃない３姉妹で各学年にそれぞれいる子</p><p>ああすごい太っている女の子の３姉妹で有名な子だな</p><p>２年生のお姉さんがドライセンで、３年生のお姉さんがドムって呼ばれているらしいんだけれどあれってどういう意味なの</p><p>いや、オレに聞かれても</p><p>まあ体型から来ている仇名なんだろうけれど</p><p>２年のドライセンが一番強いらしいわよ噂では</p><p>世の中にはああいう子たちもいるんだからさ恵美なんて、全然綺麗な方よ文句を言ってたらバチが当たるわよ</p><p>雪乃何か、もの凄く酷いことを言ってないか</p><p>でもうちではみんな綺麗だから</p><p>メグは口惜しそうに言った</p><p>そりゃあまああの家には化け物が揃ってるからね寧とか克子とか真緒ちゃんのお母さんとか底抜けの美人だし今は、あたしもいるし</p><p>おい雪乃</p><p>アニエスもあたしの妹だけあって、本当に可愛いわよねもちろん、舞夏だって綺麗よ</p><p>その２人は、メグにとっても異母妹だ</p><p>香月家のお嬢様たちはくやしいけれど気品じゃ勝てないしね</p><p>ミチも美人ネ</p><p>ああ、そうねあの子、黙ってたらお人形さんみたいだものねああ、そうそうイーディ、あんたも美人よ</p><p>サンキューネ</p><p>で鷹倉家の子たちも、みんな綺麗神秘的なところがあってそれから、時々来る、香月セキュリティ・サービスの関さんと藤宮さんあのお姉さんたちも美人なのよねぇさすが、香月のお爺さんが大金払って雇ってるだけのことはあるわ</p><p>雪乃はどんどん話を続ける</p><p>これでこの喜代原愛さんこんな可愛い子まで来ちゃったら確かに、また美人の平均点が上がっちゃうわねなるほど恵美にとってはツライかもしれないわねえ</p><p>クククと雪乃は笑う</p><p>大丈夫まだハルカがいるネ</p><p>え、あの子あの子は数に入れるの</p><p>雪乃に問われて、メグは</p><p>工藤遙花さんは抜きよ</p><p>工藤遙花は、ノー・カウントなんだ</p><p>まあ、確かにうちに居るけれど、オレの女じゃないし</p><p>それとマルゴお姉さんと美子さんともちろん、真緒ちゃんも</p><p>メグは、オレがセックスしていない子を除外していく</p><p>じゃあ、代わりに星崎さんは入るの</p><p>そ、そうねカナさんはインよ</p><p>あーらら恵美それじゃあ、ますます美人度がアップよあんたマジでヤバくない</p><p>判っているわよあたしが一番、綺麗でも可愛くもないってことは</p><p>恵美あんた、本気でそう言ってるの</p><p>な、何よ雪乃だって、そう思っているんでしょ</p><p>バカじゃないのこのバカっ</p><p>雪乃は怒鳴った</p><p>あんたが一番、ブサイクだってそんなの勝手に決めるんじゃないわよっ</p><p>ズシッとメグに言った</p><p>一番のブサイクは弓槻じゃないっ</p><p>あの腹黒女は顔も悪けりゃ、性格も悪いどこにも良いところの無い救い用のない女なのよマッチ棒みたいにひょろひょろしているしあんたあの女よりは上なんだからさっ</p><p>Darling笑うトコ笑うトコネ</p><p>乾いた笑いしか出ない</p><p>ここが監視カメラの無い愛の家で本当に良かった</p><p>あのバカ女だってカエルだって、オケラだって、アメンボだって、ドライセンもドワッジもみんな必死になって生きているんだからさっあんただって、頑張りなさいよ</p><p>ゆ雪乃</p><p>メグは絶句している</p><p>人と自分を比べても何も変わらないんだよ</p><p>愛は愛だからでも、だから頑張る変わりたいから、変わるんだよ</p><p>大きな眼が、メグを見ている</p><p>恵美さんは恵美さん人とは違うんだから自分のこと、好きにならなきゃ</p><p>愛は吉田くんにそう、教えてもらったから</p><p>一つ目の山場は越えたらしいのですが</p><p>今日はもうダメです</p><p>しかし、この２０１４年にドライセンとかのプラモが新しく出るとは</p><p>ガンダムＺＺは、最初はトミノ監督は</p><p>木星まで行った人たちは、地球の人とは感覚が違うはずだから</p><p>アクシズ軍は、奇抜なＭＳを使いたかったらしいです</p><p>元々、ゼータの頃からキュベレイにガザＣでしたから</p><p>でも、スポンサーからキャンセルをくらったそうで</p><p>コミックボンボンの当時のマンガは、ボツになった方のガルスＪが出てました</p><p>837.セックス・キングダム　／　良いイメージ</p><p>愛の言葉に、メグは戸惑っている</p><p>あの内側に籠もりきっていた愛が、ここまで言うとは思っていなかったんだろう</p><p>そっかさっきの昼休みの時はパン工房の中に恵美はいなかったのよね</p><p>そうだ昼過ぎに、みんなで話した時は</p><p>克子姉と寧とメグは、売り場に居た</p><p>だからメグは、愛が売り場に出てクラスメイトの子たちと対決してからしか知らない</p><p>何かがキッカケで、愛が変わったということは判っていたけれど</p><p>工房の中で、どんな話がされ愛がどんな風に変わっていったのかを見ていない</p><p>その後は慌てて午後の授業を受けるために、クラスに戻らなくちゃいけなかったし</p><p>あ、あたしは愛は</p><p>愛がメグに話す</p><p>愛はどんなことでも、ママや他の人に助けてもらおうとするダメな子でしたでも自分のことは、自分でしなくちゃいけないって教えてもらって</p><p>たどたどしくだが、一生懸命、愛は喋る</p><p>それで自分で、色んなことをもっと、ちゃんと上手にできるようになりたくって</p><p>心の中の思いを、必死に言葉に変換して話していく</p><p>それから一緒に一緒にするってことが、楽しいって判ったの</p><p>オレとのセックスが２人で気持ち良くなることが素晴らしいっていうことを愛は学んだ</p><p>そしてそれからそれからね</p><p>白い肌が興奮で赤くなっていく眼はすっかり涙目だ</p><p>愛も他の人に、何かしてあげたい助けてもらうばかりじゃなくて愛も、助けてあげたいの愛だって</p><p>ダメな子のままじゃ嫌だから</p><p>愛は、ポロッと涙を零す</p><p>そ、それは判ったわでも</p><p>メグは困惑の表情で、愛を見る</p><p>どうして、それを今あたしに言うの</p><p>そんなの愛が、メグを助けてあげたいって思っているからだろ</p><p>えあ、あたしを助ける喜代原さんか</p><p>メグは眼を丸くする</p><p>メグはいわゆる優等生だ</p><p>成績も良いし、友達も多い</p><p>オレと婚約しているという特殊性を抜けば先生にも、クラスメイトたちにも、評価の高い子だ</p><p>オレたちの家族の中には、メグよりもさらに能力のある人はたくさんいるけれど少なくとも、オレたちのクラスの中では、できる生徒で通っている</p><p>愛みたいな内向的な子に、助けてもらうことなんて何もないと思っているのだろう</p><p>恵美さんは自分に自信がないんだよね愛みたいに</p><p>でも愛と違うから愛よりも勇気がある子だからすぐに怒っちゃうんだよね</p><p>メグが怒りっぽくなったのは、自信の無さの裏返し</p><p>心配で、怖くなっちゃうからだから吉田くんとか、怒ってもいい人にだけ怖い気持ちをブツケちゃうんだよね</p><p>そうネメグミは、ミスズたちには強いコトは言わないヨネ</p><p>Darlingやアタシ、マナそれからユキノそれぐらいネメグミが感情をブツケる相手は</p><p>いいえ、そうよ恵美って、弓槻や克子には甘えてるけれどアタシやこのバカに対してするみたいに、ギャーギャー喚いたりはしないじゃない</p><p>雪乃も、クククと笑う</p><p>テイウカほとんど９割、Darlingに怒っているネ</p><p>イーディが何か突飛なことをやるとメグが叱っていたりするけれど</p><p>あれはイーディが、メグのガス抜きのために、わざと怒りやすい子を演じてくれていたんだな</p><p>最近は、イーディが本当は飛びっ切り頭の良い子だってバレているからメグがイーディを叱ることは減っている</p><p>マナも昔から知っている妹だから、色々と文句がいいやすかったんだろうけれど</p><p>マナは瑠璃子と一緒に克子姉を師匠にしてどんどん家事仕事が上達してしまったし</p><p>マナがどんどん綺麗になっていくことにも、メグはコンプレックスを感じているからこれも最近は、関係が薄くなっている</p><p>ああ、そっか他の子たちに対するコンプレックスで気持ちが落ち込むと、このバカに喚いてストレスを解消してたのね</p><p>フンフンと、雪乃が納得する</p><p>や、やめてよあ、あたしはそんな薄っぺらい人間じゃないわよ</p><p>メグは、愛の言葉を必死に否定しようとする</p><p>でもそうだから愛、見てたから</p><p>愛はこの数日、オレたちの様子を観察していた</p><p>いや、愛これでも、前よりは良くなっているんだ</p><p>雪乃が一緒に住むようになったことで対等な立場で、文句が言い合える相手ができた</p><p>月子の子分になったことで少しずつ、心の調整をしてもらっている</p><p>メグのストレスは前よりは、緩和されてきている</p><p>でも今のままだと吉田くんが大変</p><p>愛が言う</p><p>そうネDarlingはメグミに文句を言われて、チョット可哀相って思う時もあるネ</p><p>イーディは、苦笑した</p><p>いいのよこのバカはそういうのを面倒だと思わないで、黙って受けとめるのがこのバカの唯一の良いところなんだし</p><p>雪乃は、そう言いながらメグに振り向く</p><p>恵美のこと好きなんだからこのバカは</p><p>えっよ、ヨシくん</p><p>好きだから怒られても、嫌いにならないんだよ</p><p>普通の人は、怒られたら嫌いになっちゃう自分が悪くて、怒られた時でも怒る人は嫌</p><p>ソウヨだからみんな、人に文句を言う時は、なるべく遠回しに言うネ嫌われないように直接、相手に怒りの感情をぶつけるのは、相手の心を攻撃するのと同じコトだって判っているカラ</p><p>恵美はこのバカが、絶対に自分のことを嫌いにならないって判っているからあんなに、思いっきり甘えていられるのよね</p><p>ゆ、雪乃あたし、甘えるなんて</p><p>後先のことを何も考えないで、ガンガン怒るなんていうのは相手に甘えているってことなのよ</p><p>ふんっ、と雪乃は鼻を鳴らす</p><p>そんで、このバカもそれを許してくれてるわけでしょ普通の男ならさうるせーなとかオレにそんなことグチんなよっとか、面倒がって逃げてくわよ恵美みたいな重い子ならグチグチ怒られるのが嫌だからってのが理由で、別れたりするわよ普通のレンアイなら</p><p>よ、ヨシくんは普通の子とは違うものっ</p><p>そうヨDarlingは違うヨ嫌な顔しないで、いつでもアタシたちの相手をしてくれるヨ</p><p>デモダカラと言って、メグミが今みたいにずっとDarlingに甘えていいってことにはならないのネ</p><p>メグは息を呑む</p><p>いや、これはメグの問題じゃなくってオレが悪いんだよ</p><p>オレさこういうのは、オレがメグを受けとめていれば、それでいいんだって思っていた</p><p>オレがガマンすれば、それで済むことなんだって</p><p>でも、そういう考えは間違っていたそんなのは、メグをバカにしているだけで</p><p>感情をオレにぶつけるメグと受けとめるオレ</p><p>オレは、そういう関係だと勝手に勘違いして</p><p>いつの間にかメグのことを上から目線で見ていた</p><p>みすずたちにコンプレックスを持ち溜まった感情をオレにぶつけるメグを</p><p>弱くて、可哀相だと思って</p><p>だからこそ、オレがガマンしなくちゃいけないって思っていた</p><p>とんでもない思い上がりだ</p><p>メグメグのコンプレックスは、メグ自身が解決していくしかないんだよ</p><p>オレはメグに言う</p><p>オレに感情をぶつけても何の解決にもならないんだ</p><p>むしろどれだけ怒っても、オレなら平気だと感じているから</p><p>怒りの度合いが、増していくばかりで</p><p>雪乃や月子たちという雪乃の心を紛らわせる防波堤はできたけれど</p><p>今のまんまでは、根本的な解決にはならない</p><p>でもあたし自分がどうすればいいのか判らないのよ</p><p>メグは言う</p><p>あたしだってヨシくんにプンプンしたくないでもあたしは、みんなには勝てないから</p><p>と</p><p>どうして勝つの</p><p>みんな違う子みんな、それぞれなんだよどうして勝たないといけないの</p><p>愛を見るメグ</p><p>勝ち負けなら今の愛は、誰にも勝てない</p><p>あなたは綺麗よあたしよりも、ずっと可愛いわよっ</p><p>それは恵美さんが、そう思っていることで</p><p>愛は、メグの眼を見る</p><p>あたしにとっては何の力にもならないだってそれは、愛が自分で手に入れた力じゃないから</p><p>愛は弱い子今の自分が弱いってことは、判っているでも、このままじゃ嫌だ弱いままの愛では愛が嫌なの</p><p>吉田くんに、嫌われちゃうからとかじゃないよだって、吉田くんは今のままの愛でも好きでいてくれると思うだから、これは愛の問題</p><p>本当に愛は変わった</p><p>愛は自分のことが、全部、自分でできる子になりたいまず、これそれからパンを作るのが上手くなりたいこれも大事セックスも、上手になりたいもっと、吉田くんと気持ち良くなりたいから</p><p>愛は、一生懸命話し続ける</p><p>初めて人のために何かしたいと動き出している</p><p>他の人は関係無い他の人のことを考えたら怖くなっちゃうからだって、愛はみんなよりも、何周も遅れてるから</p><p>愛の真摯な言葉をメグは聞いている</p><p>だから、そんなことは考えないの自分が今、しなくちゃいけないこととしたいこと自分と吉田くんだけが見えていればいいの他のことを考えたら愛は、何もできなくなっちゃうだって、愛はバカな子だから</p><p>いいえ、あんたはただのバカじゃないわよ自分のことがそれだけ判っているんだもの目的を持ったバカなんだからさ</p><p>うん愛には目的があるの</p><p>目的</p><p>メグが、思わず聞き返す</p><p>自分に自信を持ちたいの</p><p>愛はニコッと笑顔で言う</p><p>自分に自信が持てたら幸せになれると思うのだから頑張りたいの</p><p>ああ、応援する応援するからな、愛</p><p>うん応援してて吉田くん</p><p>愛は、嬉しそうにそう答えた</p><p>メグは、そんな愛にショックを受けたらしい</p><p>メグミ、まさか今、自分はアイに負けたトカ思ってなイカ</p><p>イーディが、呆れた口調で尋ねる</p><p>だって、あたしあたしだって、自分に自信が持ちたいわよでもヨシくんの周りの子は、みんなあたしよりも上の人たちばかりだしあたしは、自分が何をしたら自信が持てるとかそういうのは全然判らないんだもんっ</p><p>だから前向きになったこの子にも、自分は負けたとか感じているのね</p><p>ホントにどこまで大馬鹿なのよっこのバカ恵美っ</p><p>あたしだってさここ何日か、この子と生活してたのよこの子が、アニエスたちに色々教わってそれこそ、洋服の畳み方から、ベッド・メイクから何から何まで、自分じゃやったことないからって教えてもらってるのを見てたわよホント、自分のお尻も拭けない子じゃないかって心配したわよっ</p><p>愛は、頭を下げる</p><p>いい先生が、アニエスなのよほんの数ヶ月前まで、地下室に幽閉されてた子よあんな子に物を教わるような女よ世の中を知らないにもほどがあるだろうっていう、底抜けの世間知らずよこの子は</p><p>自分でも周回遅れって言ってたけれどさホントにどうしょもない子が、やっと色んなことをやってこうって、思い立ったってだけのことなのよ</p><p>雪乃は、愛を見る</p><p>ねえ、あんた料理とかできる</p><p>洗濯は</p><p>洗濯機の使い方だけ教えてもらった</p><p>お裁縫は</p><p>なにそれ</p><p>会社に手紙を書くときには御中て書くの知ってる</p><p>愛は、パクパクと口を開く</p><p>愛シャッフル</p><p>オレは、慌てて愛を再起動する</p><p>雪乃の勢いと迫力じゃ、パニックを起こすよな</p><p>ほら、まだこんなレベルの子なのよ恵美は何だって、一通りは知っているしできるんでしょ優等生なんだから</p><p>パンだってさこの子ははじめたばかりで上手くなりたいつて言ってるだけなのよ、まだ今なら、あんたの方が全然上手に作れるわよ</p><p>でも、きっと</p><p>メグは、愛を見る</p><p>そのうちに抜かれちゃうわよあたしなんて</p><p>このネガティブ・バカっ</p><p>雪乃が怒鳴った</p><p>そう思ったら、抜かれないようにメグミも頑張ればいいダケのことネ</p><p>でも、この子はあたしより綺麗なんだものっ</p><p>ちょっとぐらい何かできたって、意味がないわよ綺麗な女の子には勝てないんだから</p><p>メグだって、綺麗だと思うよオレは</p><p>でも、愛さんの方があたしより、ずっと綺麗なんだもんっ</p><p>結局、そこへ戻るのか</p><p>メグは、女の子なんだなどこまでもどうしょもなく</p><p>ジャア、メグミも綺麗になればイイノネ</p><p>イーディが、そっけなく言った</p><p>な、なれるわけないでしょあ、あたしは</p><p>何、言ってるのよあんただって、下地はそこそこ良いんだからさあたしの姉妹なんだから</p><p>でも、あたしは雪乃とは違うわ</p><p>そうねあたしとは違うわよねでも、舞夏とはどうなの</p><p>雪乃は、サラッと切り返した</p><p>聞いたわよあの子は弓槻と克子が作った綺麗になるためのプログラムってのをやっているんでしょそんで最近、成果が出て来た</p><p>体質改善からスタートしてマナは美しくなってきている</p><p>舞夏に頑張れてんだからさ優等生のあんただって、頑張れるんじゃないの</p><p>で、でもマナは</p><p>あの子には、スーパーモデルになるっていう夢があるのよだから、頑張っているのよでも、あたしには</p><p>そういう夢なんてないから</p><p>メグには、こうなりたいっていう具体的なイメージが無い</p><p>前に学校の先生になりたいって言ってたけれど</p><p>そういうんじゃなくって</p><p>もっと、生理的な肉体的な感覚的なイメージが</p><p>メグオレたち、２０歳になったら結婚するって約束したよな</p><p>オレはとっさにそう言った</p><p>クラスの連中を全員呼んで式を挙げるって</p><p>まさかヨシくん</p><p>ああ、ネガティブなメグは、また勘違いをしたらしい</p><p>別に婚約を破棄するとかそういう話じゃないよ</p><p>先にクギを挿しておく</p><p>そういうことじゃなくってメグ、お前、どんなお嫁さんになりたいんだ</p><p>そうだこういうレベルでの明るい未来のイメージをメグは持たないといけない</p><p>花嫁衣装を着たメグは、綺麗なのか</p><p>オレは、綺麗な花嫁さんじゃないと嫌だからな</p><p>あうう、愛は真っ白なドレスでここにレースが</p><p>愛の話は後で聞くから今は、メグの番だからまた後でな</p><p>メグ４年後に綺麗な花嫁さんになりたいのなら今から頑張らないとな</p><p>メグは普通の女の子なんだ</p><p>だから、普通の女の子として考えてあげないといけない</p><p>それでオレたちは結婚したら、どうなるんだ</p><p>でもヨシくんは克子お姉さんとパン屋さんを始めるんだしみすずさんたちとだって</p><p>ああ、そうだそうだけどメグとは、どんな夫婦になるんだ</p><p>女の子らしい夢のイメージを</p><p>子供は欲しいだろ</p><p>それは欲しいけどでも、他の人たちが</p><p>オレはメグにも産んで欲しい</p><p>男の子、女の子メグは、どっちが欲しい</p><p>お、女の子</p><p>可愛い子か</p><p>だったらその子のために、メグは綺麗なお母さんにならないとな</p><p>だってメグが産む女の子のお母さんは、メグなんだからお母さんが綺麗じゃないと、可哀相だろ</p><p>４年なんて、あっという間だよ自分のために綺麗になるとか、オレのためとかそういうのは考えなくていいからでも、未来の自分の娘のためには今から頑張れよ綺麗になれよそれに</p><p>結婚式には山峰のお義父さんとお義母さんも呼ぶだろ</p><p>それはできれば</p><p>メグは、養父母にはとてもお世話になった</p><p>あの人たちのためにも綺麗なお嫁さんにならなくちゃいけないって、思わないか</p><p>別にさヤッちゃんとか、克子姉たちみたいな綺麗さにならなくていいんだみすずたちみたいな気品もいらない月子たちの神秘性も</p><p>メグはメグなんだから普通の子なんだから</p><p>マナみたいにスーパーモデルになるための努力はしなくていいただ４年後の結婚式に、みんなに祝福してもらえるような綺麗なお嫁さんになる努力はしたっていいだろ普通のレベルで頑張れば良いんだメグの手の届く範囲で</p><p>あたしの</p><p>自分と違う他の人のことばかり気にしているから、判らなくなっちゃうんだよ何をするべきか、何ができるのか迷う自分にはできないし無理なんだから、やらない方がいいって諦めちゃう人と比べるから</p><p>でも、自分の手の届く範囲ならやれること、やらなきゃいけないこと、やりたいことがたくさん見つかるはずだよ</p><p>オレの言葉にイーディが続く</p><p>ニンゲンは自分がイメージできることしかできないノネ</p><p>そうだできない、無理だと思っているコトはできないし、やらない</p><p>やる前から、諦めてしまうから</p><p>ダカラ、できることからスルのネできることなのに、できるって判っていることなのにまだ、やってないことが、たくさんあるはずヨ</p><p>そうだまずは、そこからだ</p><p>アイの自分のこととパンとセックスっていう選択は、正しいノネとりあえず、眼の前にあることカラ、始めてみようっていうコトなんだカラ</p><p>うん愛はそう</p><p>コクリとうなづく愛</p><p>だから恵美さんも思い付いたことからしたらいいと思う</p><p>そうよ恵美はさ頭でっかちになって、人と自分を比較してあのさ、あの家に今居るのは、みんな化け物レベルなんだからねこんなのとかさ</p><p>雪乃は、イーディを指差す</p><p>ハイよユキノもネ</p><p>ユキノだって相当、凄い子だヨ</p><p>うんすっかり、毒舌タレントとして成功し始めているから</p><p>雪乃の番組の視聴率は、全く下がっていない</p><p>だからさもし、どうしても比較したいって言うのなら、あたしたちじゃなくクラスの子とかにしなさいよそしたらまだ手の届く範囲で、やることが思い付くわよ</p><p>あ、愛も普通だから</p><p>愛が、上目遣いでメグに言う</p><p>まあちょっと綺麗なだけの普通の子よね毒っ気がないんだからさ</p><p>雪乃は、そう言って笑った</p><p>な、仲良くして下さい</p><p>愛はメグに手を差し出す</p><p>それから吉田くんを独り占めにしないでね愛もしないから</p><p>喜代原さん</p><p>愛だって心配なんだよメグが、他の子を見て心配になるように</p><p>愛からすれば、オレの婚約者のメグは最大の脅威なんだ</p><p>これからは同じクラスの生徒なんだし</p><p>わ、判ったわ仲良くしましょうね</p><p>初めてメグは愛を自分よりも弱い存在だと認めた</p><p>自分からオレを奪う脅威の１人ではなく</p><p>この子が、弱い子だということを肌で感じ取った</p><p>はい、お待たせあたしの妹がメンドくさい子でいつも悪いわね</p><p>さあセックスしなさいよ、あんたたち</p><p>一緒にセックスするほど仲良くなる方法はないノネ</p><p>イーディも、ニコッと微笑む</p><p>夜中にドンジャカと、ディスコミュージックみたいなリズム音が窓の外から聞こえてくる</p><p>窓を開けると、さらに強く聞こえる</p><p>誰かが夜中に大音量で音楽を聴いているのかと思い、方向を確かめるがよく判らない</p><p>外へ出て確かめてみようと思い靴を履いて、玄関のドアを開ける</p><p>外はシーンとしている</p><p>夜の静寂だ</p><p>あんなにうるさかったリズムが、まったく聞こえない</p><p>これは妖怪タヌキ囃子か</p><p>ツィゴイネルワイゼンの映画を思い出す</p><p>とりあえず、家の前の道へ出るが音はしない</p><p>シーンとしているネコがいるだけ</p><p>もしかしたら、家の裏側から音が廻ってきたのかと思う</p><p>裏側へ廻って見ると</p><p>夜中の３時過ぎだと言うのに</p><p>隣家の窓が開いており、中から人影がこちらの方を覗いていた</p><p>私は暗い路地に居たから、人影が私に気付いたとは思えない</p><p>数分、様子を見ていたが</p><p>人影はずっと開いた窓から外を見たまま動かなかった</p><p>怖くなって、家に戻った</p><p>何だったんだろうあれは</p><p>83８．セックス・キングダム　／　つぶあんとこしあん</p><p>この会スロー会ダッケこのメンバーで、こうして集まっていることは、とても良いことネ</p><p>イーデイはニコッと笑う</p><p>今の当番制とゲスト制で、色んな組み合わせの子たちでDarlingとセックスすることになっているけれどやっぱり、どうしても偏りがアルのネ</p><p>例えば基本的に美智は、みすずかイーディが一緒だし</p><p>だから、この間みすずの居ないところで美智とセックスしたら、あいつはビックリするくらい弾けまくってた</p><p>みすずや瑠璃子が、ヨミやルナをゲストに呼ぶことはあっても</p><p>月子のことは呼ばないし</p><p>翔姉ちゃんやレイちゃんは、緊張するのかみすずや瑠璃子を呼ぶことはあまりないむしろ、最近は月子たち鷹倉姉妹と交流を深めているし</p><p>それと人前では、あんまりキツイことは言えないカラ</p><p>メグミはネイやミスズたちの前では、厳しいことを指摘されたくないデショ</p><p>イーディの言葉に、メグは</p><p>な、何よそれってイーディは、あたしに何か言いたいことがあるの</p><p>アタシも、こういうチャンスがなかったら言わなかったと思うネ</p><p>イーディは、オレの前にやってきてしゃがむ</p><p>オレの勃起したペニスを捧げ持って</p><p>メグミフェラチオしてみるネ</p><p>え、あたしが</p><p>ソウヨ初心者のアイも居るネメグミのフェラチオの仕方教えてあげるノネ</p><p>やってみろよ、メグイーディは、いつでもちゃんとした考えを持って話している子だから</p><p>悪い子じゃない</p><p>本気で、メグに伝えたいことがあるんだ</p><p>ほら、ご指名なんだからやんなさいよ、恵美</p><p>雪乃はアイの勉強机に座って、楽しそうに見学している</p><p>メグが、オレの前にやってくる</p><p>イーディそこ代わって</p><p>はいネ</p><p>イーディからオレの勃起ペニスを奪い取るメグ</p><p>愛さん、見ててフェラチオっていうのはね</p><p>いきなり、パクッと亀頭を咥え込む</p><p>左手で玉袋を持ち上げて右手は指で輪を作って、根元をシゴく</p><p>ぷっちゅっぱ、ぷっちゅぱ</p><p>いきなり激しく唇と舌を使った</p><p>ペロペロと亀頭の周りを舐め回す</p><p>先っぽを吸う</p><p>こういう風にするのよっ</p><p>カリの下をチロチロと舐めた</p><p>ヨシくんはここが感じるんだから</p><p>下手くそ</p><p>横から、メグのフェラチオを見て雪乃が言った</p><p>恵美ってホント、下手ね改めて見てみて、びっくりしたわ</p><p>ちょっと雪乃</p><p>ああ、そういうことかイーディが、何が言いたいのかあたし、判ったわ</p><p>何てったってあたしに判るぐらいだからね</p><p>ヨシくんあたし、下手</p><p>オレのチンコを握りしめたまま、見上げてくるメグ</p><p>いや、そんなことはないけれど</p><p>そんなにダメみたいに言われるようなことはないはずだ</p><p>代わってメグミ</p><p>ニヤッとイーディが笑ってメグをオレから押しのける</p><p>メグミと同じことをスルネよーく、見ていてネ</p><p>さっきと同じ様に、褐色の指がオレのペニスを捧げ持つ</p><p>しかし、すぐに口を付けずに</p><p>Darlingっ</p><p>ニコッと、オレを見上げて微笑む</p><p>大好きなのネ気持ち良くナッテ</p><p>そして、オレの顔を見たままゆっくりと、亀頭を口に含む</p><p>ちゅぷり</p><p>オレはつい快感に声が漏れてしまった</p><p>うふふ可愛いヨ</p><p>イーディは、さっきのメグがしたのと同じ動きをする</p><p>唇と舌で舐めしゃぶる</p><p>ああっ気持ちいいよ、イーディ</p><p>オレは、ビクッと震えてしまった</p><p>イーディの舌使いは蕩けるようだ</p><p>ど、どうしてヨシくんあたしの時はそんな風にならなかったのに</p><p>恵美はさ全然、このバカがどう感じてるかとかお構いなしに適当に舐めてるだけじゃない</p><p>雪乃が、笑う</p><p>そ、それはだって、あたしにはイーディみたいにヨシくんの気を感じることとかできないもの</p><p>メグは、イーディは気の力でオレがどうしたら感じるのか探知していると思ったらしい</p><p>コレ気は関係ないノネ</p><p>イーディが、チチュッとペニスを吸う</p><p>気持ちいいうふふDarling、大好きヨ</p><p>チュパッ、チュパッ、チャパッとイーディは、強めに唇を使う</p><p>ああっ、イーディ気持ちいいよ</p><p>オレの様子を見て、メグは</p><p>な、何でよヨシくんどうして、あたしの時はそんな風になってくれなかったのよ</p><p>そ、そんなことい、言われても</p><p>雑だったから</p><p>ぽわわーんと、愛が呟いた</p><p>ざ、雑あたしが</p><p>うんイーディさんの方がとっても丁寧</p><p>確かに、愛の言うとおりだ</p><p>同じことをしていてもイーディの方が細やかに、オレの感じさせようとしてくれている</p><p>ううっ、い、イーディ</p><p>判っているヨ、Darlingどこに出シタイ</p><p>ベロッと亀頭を舐めながら、イーディは笑う</p><p>イーディはどこに出されたい</p><p>そんなの子宮に決まっているノネ</p><p>イーディは、スッと立ち上がり</p><p>Darlingベッドに寝るネ</p><p>オレをベッドに押し倒す</p><p>全部、イーディが気持ち良くしてあげるカラ</p><p>オレの眼の前でパンティを脱ぎ取る、イーディ</p><p>ちょっと、イーディ</p><p>恵美、黙って見てなさいよ愛さんもね</p><p>ハーイ、Darlingスグダカラネ</p><p>イーディの引き締まった褐色の裸身が、オレにのし掛かって来る</p><p>見エルDarlingが、アタシの中に入ろうとしているヨ</p><p>ああ褐色の肌でも、割れ目の中は鮮やかなピンク色だ</p><p>とろとろと透明な愛液が染み出している膣口に、イーディはオレの亀頭を擦り付ける</p><p>気持ち良いデショアタシも気持ちいいヨ、Darling</p><p>はううっと、熱い息を吐くイーディ</p><p>ああっ、ドウシヨウもう挿れちゃいたいノネイイカDarling</p><p>オレも早くイーディの中に入りたいよ</p><p>イーディが、ゆっくりと腰を落とす</p><p>もう何度も入った膣だけど</p><p>イーディの締めつけはどんどん良くなっている</p><p>まるで、吸い付くようだ</p><p>あああっ気持ちいいヨもっと、来てDarling</p><p>じゅぼぼぼっ</p><p>女性上位で熱く湿ったイーディの中に潜り込んで行く</p><p>あああっ、イーディ</p><p>根元まで全部入るとイーディは身体を倒して、オレの上に重なってきた</p><p>気持ち良いDarling</p><p>眼の前にイーディの優しい笑顔がある</p><p>イーディは、気持ち良いでなく幸せだと言ってくれた</p><p>はいおっぱいネ</p><p>少しだけ身体を浮かせてオレの顔の前に、自分の美乳を差し出す</p><p>繋がったまま、おっぱいを舐めるの好きだよネ、Darling</p><p>愛が、真剣な顔で見ている</p><p>オレは、イーディの乳首に吸い付く</p><p>アアウッ</p><p>イーディの膣が、キキュッと締まる</p><p>乳首を舌でコリコリ転がすと、イーディの中からタプタプと愛液が染み出してきた</p><p>あ、愛もしてあげたい</p><p>愛が、ゴクッと唾を呑む</p><p>ソウネ、後でしてあげてネ</p><p>イーディは、愛にそう言うと</p><p>Darlingアタシのことはいいから、出したくなったらイツデモ中に出してネ</p><p>でもイーディ</p><p>イーディだって、イキたいんじゃないのか</p><p>今は可愛いDarlingが、いっぱい見たいノネ</p><p>ニッと、微笑むとオレの上で、腰をくねらせる</p><p>あっ、ああい、イーディ</p><p>イーディは、ゆっくりと腰を上下させる</p><p>判るヨここがいいのネ</p><p>ああオレの亀頭が、イーディの胎内の色んな場所に擦られていく締め付けられていく吸われていく</p><p>い、イーディ</p><p>YES　My　Darling</p><p>イーディの腰の動きが加速する</p><p>い、イーディそんなに激しくされたら</p><p>いいのネいつでも</p><p>オレは下から両手を伸ばして、イーディのおっぱいを揉む</p><p>手の平で、固く尖った乳首を感じる</p><p>ああっ、気持ち良いヨDarling</p><p>汗ばんでくるイーディ</p><p>イーディの厚手のビロードのような滑らかな肌触り</p><p>汗の匂いには、蜂蜜の香りがする</p><p>オレの上で、金色の美しい髪を振り乱して</p><p>青い瞳が、ニコニコとオレを見下ろしている</p><p>オレを受け入れてくれている</p><p>も、もう出ちゃうよイーディ</p><p>うん、ジャアもっと激しくするネ</p><p>あああああああっ</p><p>イーディはさらに腰の動きを激しくした</p><p>可愛い可愛いよだぁーりぃん</p><p>ああっ、オレ、オレ、オレ</p><p>出してぇっ中に出してぇぇぇ</p><p>も、もうダメだっ</p><p>い、イクぅぅっ</p><p>オレの勃起がイーディの胎内で弾けた瞬間</p><p>イーディは、全身でオレをギュッと抱き締めてくれた</p><p>大好きDarling</p><p>耳元で囁かれる甘い声を聞きながらオレはイーディの子宮に、噴き上げる</p><p>亀頭の先が、ぷにぷにとした子宮口を押し上げている</p><p>その開いた内側に向かって、オレの熱くて臭う精液を発射する</p><p>ああっ、ああっ、ああっ感じるヨドクドク出てるヨ</p><p>子宮の奥に精を浴びせられイーディの腰も、ククッと痙攣した</p><p>オレの精液を呑んでいる</p><p>イーディが、オレにキスしてくる舌を絡ませてくる</p><p>舌を啜られながらオレはまだ、びゅるびゅると射精を続ける</p><p>ううっ、ううっ、うーっ</p><p>オレも、ギュッとイーディを抱き締めた</p><p>この身体はオレのものだ絶対に放さない</p><p>ウンウン判っているヨ、Darling</p><p>イーディが最後にもう一度、キキュッと膣を締め付ける</p><p>ペニスの中に残っていた精液が、絞り出されてイーディの子宮に届いた</p><p>イーディが、オレの上で脱力する</p><p>それでもイーディのブルーの眼はオレを見ている笑っている</p><p>何ガ</p><p>キョトンとした顔で、イーディは答えた</p><p>そのオレだけ、１人でイッちゃったから</p><p>すると、イーディはオレの唇にチュッとキスして</p><p>男の子は、毎回射精してイカないといけないけれど女の子は、いつもイカなくても平気なのネ</p><p>Darlingを気持ち良くしてあげたっていうダケでも結構、満足なのネ</p><p>イーディは、オレの鼻の頭をペロペロ舐める</p><p>わ、判りますあ、愛も</p><p>愛が口を開く</p><p>愛の身体で吉田くんが、気持ち良くなってくれるだけでとっても嬉しい</p><p>顔を赤らめて言った</p><p>でも、Darlingは女の子にもイッて欲しい人デショだから、今まではなるべく一緒にイクようにしてたのネ</p><p>ミナホやカツコからも言われてたノヨDarlingに変なクセがつかないようにッテ</p><p>オレに変なクセ</p><p>ああ、そういうことね</p><p>雪乃が、うなづいている</p><p>何かさ普通の男ってのは、女の子のことなんかおかまいなしに自分だけ勝手にイッちゃうものらしいわよちゃんと、女の子がイクようにしてくれる人の方が少ないんだって</p><p>いや、だって雪乃セックスなんだからさ、一緒にイケないとダメだろ</p><p>ダメじゃないのネアタシ、今、満足しているヨ</p><p>イーディは、ニコッと笑ってオレのペニスを締め付ける</p><p>あたしも、ここからただ見てただけだけどさ</p><p>何か、とっても気持ち良さそうなあんたを見ていたら嬉しくなってきちゃった</p><p>愛も</p><p>ミンナDarlingのことが好きだからなのネダカラ嬉しいんだヨDarlingが、気持ち良くなると</p><p>でも恵美は、あたしたちと違うみたいね</p><p>雪乃の言葉に、メグを見る</p><p>だ、だってあたしがヨシくんにフェラチオしてあげてたのに途中から、イーディが取ってっちゃうんだもの</p><p>そんなメグミだからダメなのネ</p><p>Darling間違った優しさは、もうダメなのネソレは、メグミを勘違いさせるダケなのネ</p><p>あ、あたし勘違いなんてしてないわよ</p><p>メグは、イーディに抗議する</p><p>あのさ、恵美どうして、イーディが今、このバカとセックスしてしかも、さっさと射精させてあげたのか判る</p><p>雪乃の問いに、メグは</p><p>それはイーディが、あたしからヨシくんを</p><p>吉田くんがずっとガマンしていたから</p><p>え、オレ、別にガマンなんて</p><p>そんなのしてないぞ</p><p>ずっと、オチンチン大きいままで、ガマンしてた</p><p>愛が、オレに言う</p><p>愛も可哀相だと思ってたでもみんなが大事な話をしていたから</p><p>Darlingはガマン強すぎるノネそれで最近ちょっとマヒしているノネ</p><p>イーディが、オレを抱き締めてそう言う</p><p>ダカラ、メグミのフェラチオが雑になっていることも気付かないのネメグミがしてくれるだけで、嬉しいカラそう感じるのは、良いことだけど実際のメグミのパフォーマンスが判別できなくなっているのね</p><p>オレはマヒしている</p><p>恵美も相当、マヒしているわよねこのバカに愛されているこのバカは、絶対に自分を裏切らないって信じ切っているからセックスが雑になっているのよ全然、このバカのこと見てないでテキトーにしゃぶってるだけでしょ</p><p>て、適当なんかでしていないわよっ</p><p>そうかしら今ならこっちの愛さんの方が、恵美よりフェラチオが上手いかもしれないわよ</p><p>雪乃は、せせら笑う</p><p>そんな愛さんには、ま、負けないわよ</p><p>メグは、愛を睨むが</p><p>Darlingのことをちゃんと見て、感じているのはアイの方が上ネホントは、アタシがフェラチオした後に、アイにもやってもらおうって思ったんだケレド</p><p>イーディは言う</p><p>アイが言ってた通り、Darlingをこれ以上待たせるのは悪いカラそれに、アイの方がフェラチオが上手かったら、メグミが落ち込んじゃうカナって思ったノネ</p><p>メグは、愕然とする</p><p>Darling、抜くヨ</p><p>イーディが胎内から、オレを引き抜く</p><p>つるんと亀頭が外に出るとトロトロっと精液が滴り零れる</p><p>アイ、こっち来てDarlingに添い寝して、おっぱい舐めてもらうネ</p><p>愛がオレに添い寝してくる</p><p>はい吉田くん愛のおっぱい舐めて</p><p>ニコッと、愛は微笑む</p><p>オレは、愛の乳首をペロペロと舐める</p><p>うん、気持ち良いよ吉田くん</p><p>その間に、イーディは全裸のまま、ベッドの上であぐらをかき</p><p>さてメグミ</p><p>１つは馴れの問題ネ５月からDarlingとセックスしてきて馴れてきたから相手を感じない、相手のことを考えないで身体が流れでセックスしているノネ</p><p>そうね、あたしもそう思うわ</p><p>イーディの批判に、雪乃も同意する</p><p>おい、ちょっと待てよみんなでメグを糾弾するみたいなことは</p><p>吉田くんは愛のおっぱい舐めてて</p><p>愛がギュッと、オレの頭を抱く</p><p>あ、あたしが何もかもいけないって言うの</p><p>メグは心が防御態勢になっている</p><p>あのままじゃ</p><p>大丈夫だよ吉田くん</p><p>スロー会だから</p><p>同い年のこのメンバーの中だけで</p><p>きっちりと、メグと話をする</p><p>モチロンメグミだけの問題ではないノネ</p><p>アタシたちも、Darlingもどんどん変わっているノネ身体は成長する新しい体験をする心と身体は、毎日変化していくのネ</p><p>そんなことは判っているわよ</p><p>ううん判ってないネ</p><p>あのさ心と身体が変われば、セックスなんかの好みなんかだってどんどん変わっていくってことよ</p><p>雪乃が横から、口を挟んだ</p><p>特にこのバカは相変わらず、被害者を増やしているわけだからさ</p><p>オレは乳首を舐めながら最新のオレの被害者の愛を見上げる</p><p>愛はポーッと、嬉しそうな顔でオレを見ていた</p><p>吉田くん可愛いよしよし</p><p>オレの髪を撫でてくれる</p><p>ダカラアタシたちは、いつもDarlingの変化に注目しているネ</p><p>イーディの言葉に、メグは呆然としている</p><p>さっきは同じフェラチオでも、アタシはちゃんとDarlingを感じてしていたのネ今のDarlingは、どうしたら気持ち良いのかをネ</p><p>一方、メグミはずーっと前の記憶だけで、このバカはこうしたら喜ぶはずだってそれだけで、舐めてたわけよ</p><p>２人は言う</p><p>もちろん、Darlingだけでなくてアタシたちだって、好みが変わっているノネ今日のアタシは、上になって自分が腰を振りたかったシ</p><p>ほら、昨日まで大好きだったつぶあんの鯛焼きが突然、嫌いになっちゃうこととかあるでしょこしあんの方が食べたくなったり</p><p>雪乃の例えは、今イチ判らん</p><p>何にしてもさこのバカは自分はガマンして、なかなかこうして欲しいとか口に出さないからそのくせ、あたしたちの方からこうしたいって言えば、全部オッケーでしょだから、メグミの雑なセックスにも喜んでくれてたんでしょうけれど</p><p>デモDarlingの身体は、ホントはこうしたいとかこう気持ち良くなりたいっていうのが、ちゃんとアルのネ</p><p>そうそうホントにこいつバカだから自分のそういう欲求を無視しているけど</p><p>ダカラこそアタシたちの方からネ</p><p>イーディと雪乃が、そう言うと</p><p>愛たちが見つけてあげないといけないんだよね</p><p>愛は、ニコニコしてそう言った</p><p>よしよし吉田くん可愛い</p><p>自分の胸に顔を埋めているオレを優しく撫でてくれる</p><p>サッキもDarlingは、早く射精したいっ感じてるのがアタシには判ったカラ</p><p>だから、イーディはメグとの話の途中なのに、オレに膣内射精させてくれた</p><p>愛も判ってたよ</p><p>でも、恵美は判ってなかったみたいね</p><p>雪乃が、意地の悪い笑みを浮かべる</p><p>メグは、ぐったりと落ち込んでいた</p><p>今のことは今、ここにいるメンバーだけよ他の人には言わないで</p><p>スロー会だけネ</p><p>雪乃の言葉に、イーディと愛がうなづく</p><p>あ、あたしはどうしたらいいの</p><p>そう呟くメグを見てオレを抱き締めている愛は</p><p>恵美さんはちょっと、慌てん坊なんだと思う</p><p>考えて答えを出すのが早すぎそれで、いつも間違った方向へ行ってしまうんだと思う</p><p>そうね恵美は、あたしと一緒でそんなに頭が廻る方じゃないのにさみすずや寧にすぐに対抗しようとするから</p><p>オレと一緒だ</p><p>何としても、あの子らの速い思考スピードに追いつこうとして</p><p>メグの場合は、暴走する</p><p>自分がバカにされているんじゃないかと余計な反発をしてみたり</p><p>他の子たちに勝てない自分に深く落ち込んだりする</p><p>ゆっくりだよゆっくり見れば吉田くんが、何をして欲しがっているのか愛だって判るよ</p><p>愛の言葉に、メグがオレを見る</p><p>うんまあ、一目瞭然よね</p><p>判らない方が、どうかしているノネ</p><p>メグの股間がまだ勃起しているオレのペニスを見る</p><p>ヨシくん、まだ出したりないの</p><p>いやそんなことは</p><p>嘘よこれだけ可愛い女の子たちが、全員、裸でいるのよ本当は、全員で襲いかかって欲しいんでしょ</p><p>くふふっと雪乃が笑う</p><p>あたし、判ってたからだから最初に、あたしはしないってイジワルなことを言ってみたのよ</p><p>雪乃が、最後の１枚のパンティを脱ぐ</p><p>あんたがそこまでしたいんならあたしも、参加してあげるわよ</p><p>い、いやオレは</p><p>正直にならないとダメヨDarling</p><p>このスロー会ではみんな、素直になるノネ</p><p>チュッと、愛液と精液で輝いているオレのペニスにキスする</p><p>で、恵美はどうするの</p><p>雪乃に問われた恵美は</p><p>わ、判ったわよ素直になるわよっ</p><p>大きな声で、そう言った</p><p>昔、付き合っていた女のがこしあんが好きで</p><p>ある日、こしあんを買って行ったらちっと舌打ちされた</p><p>あれ、こしあんが好きなんじゃなかったっけ</p><p>と問うと</p><p>今はつぶあんなのよ</p><p>とキレられた</p><p>まもなく別れた</p><p>人は変わる、趣味も好みも変わる</p><p>839．セックス・キングダム　／　涙で押し流す</p><p>ゆっくりゆっくりなの</p><p>右から愛が、メグに言う</p><p>Darlingのこと、よく見るネ</p><p>左からはイーディが</p><p>メグは、全裸でベッドに横たわるオレの足の間に入り込み</p><p>もう一度、フェラチオに挑戦する</p><p>な、舐めるよヨシくん</p><p>メグはオレのペニスを掴んで、はむっと口に含む</p><p>ああ、温かいよメグの口の中は</p><p>オレの顔を見ながらゆっくりとメグは舌を使った</p><p>ヨシくん、これがいいのね</p><p>オレの反応に、メグがそう言うが</p><p>慌てないノネよく周りを見るネ</p><p>ユキノが、Darlingの足の裏を舐めてるのネ</p><p>メグが振り向くと、そこで雪乃がオレの足をペロペロ舐めていた</p><p>ちょも、ちょっと雪乃</p><p>あら、別にメグだけの時間じゃないでしょ今は</p><p>ふふんと、雪乃は笑う</p><p>その通りなのネ</p><p>イーディは、オレの右手を取り指と指の間をペロペロ舐める</p><p>あ、愛も</p><p>愛はオレの首筋と耳を、舐めてくれた</p><p>あっ、ああ</p><p>メグの手の中でオレのペニスがさらに硬直する</p><p>ちょっとみんな</p><p>そうよ、ミンナのDarlingネミンナで気持ち良くしてあげるノネ</p><p>そのあたしが、あたしがって考え方止めた方がいいと思うわよ</p><p>このバカにはさ恵美は、たくさんの女の1人でしかないんだから変なアピールしたって、何の役にも立たないわよ</p><p>それは判っているけど</p><p>メグは、悲しそうにそう言う</p><p>判ってないネ</p><p>たくさんの女の1人でもDarlingは、ちゃんとメグミことを認めているし、愛してくれているネそれ以上、何を求めるノカ</p><p>メグミが、このバカを独占することはできない判っているでしょこのバカは、あたしたち全員のことが好きでみんな幸せにしようとしている、究極のバカなんだから</p><p>愛されていることに気付くノネ愛してもらっているだけで、満足ヨ普通は</p><p>愛こうしているだけで幸せ</p><p>愛は、オレの胸に頬擦りする</p><p>恵美は望み過ぎて求め過ぎよそのくせ、自意識過剰だから、このバカが反応する前に勝手に自爆して怒り出したりしてホント、どうしょもないわよね</p><p>困惑しているメグに、オレは</p><p>メグおいで</p><p>両手を開いて、メグを呼ぶ</p><p>メグのスレンダーな裸を、オレは抱き締める</p><p>ほら、深呼吸ゆっくり</p><p>すう、はぁぁ</p><p>メグはオレの腕の中で深呼吸する</p><p>いいかどんな時でも、ゆったりと呼吸するんだそうしたら、慌てないから急がないから</p><p>愛がパニックになった時のシャッフルのようにメグも、心を再起動させるシステムが必要だ</p><p>呼吸がゆったりになったら、気持ちに余裕ができる周りや相手がよく見えるほら、オレに合わせて一緒に深呼吸しよう</p><p>オレたちは、ぴったりと肌を合わせているからお互いの呼吸がよく判るはずだ</p><p>ほら、深呼吸いくぞ</p><p>すぅぅはぁぁ</p><p>いつも、美智に工藤流の稽古をしてもらう時のように深く長く、呼吸する</p><p>オレの胸と腹が膨れたり凹んだりするのに合わせて、メグも呼吸した</p><p>はぅぅすはぁぁ</p><p>愛やイーディ雪乃までが、一緒に深呼吸していた</p><p>ウンしっかり呼吸すると、脳みその奥まで酸素が行き渡ってシャッキリするネ</p><p>イーディ、後でメグに正式に気の呼吸法を教えてやってくれ</p><p>オレは、イーディを見て頼んだ</p><p>メグは、ギョッとしてオレを見る</p><p>オレは専門家じゃないから美智に教えてもらうよりは、イーディの方がいいだろ</p><p>オレもなるべく一緒にするから</p><p>ほら、どうだ深呼吸してみて</p><p>ヨシくんがさっきより、身近に感じる</p><p>肌を合わせていても、セックスしていても</p><p>ちゃんと息が合わなかったら遠くにいるのと同じだ</p><p>いつもはヨシくんが、どこかに行っちゃうんじゃないかとかあたしだけ、置いてきぼりになっちゃうんじゃないかってぼんやりとした不安があるんだけれど今は感じないわ</p><p>だからちょっとでも不安になったら、深呼吸してみるんだ今みたいにオレもいつも、そうしているんだから</p><p>ヨシくんも</p><p>ああ、だって毎日オレだって、不安になるから</p><p>せっかくの機会だから話してしまおうと思った</p><p>オレだって、毎日不安だよパンはちゃんとできているかとかオレが何かヘマをやって、売れるパンが1つもできなかったらどうしようとか</p><p>パンそのものは、みんなで作っているけれどオーブンで焼いているのは、オレだからな</p><p>オレが失敗したら、みんなで作ったたくさんのパンが全部ダメになる</p><p>でも、ヨシくんちゃんとできているわよ</p><p>だけど、気を抜くと失敗するかもしれないだってオレなんだぜオレがやっていることなんだぜ</p><p>オレはオレを信用できない</p><p>だって、オレはダメなニンゲンだからだ</p><p>今のオレどうにかやってきてはいるけれど不安なことばかりだよホント、みんなが居てくれるおかげだよ</p><p>オレ1人なら何一つ上手くいかずに、とっくに失敗しているはずだ</p><p>オレみたいなダメ人間が、パン屋の運営なんてできるはずがないんだから</p><p>毎日、パンを作って、売って翌日の仕込みをして売り上げを見て、新製品を考えて</p><p>夢みたいだよ４月の時のことを考えたら</p><p>あの頃のオレは何もかも絶望していた</p><p>今オレには希望があるホント、嬉しいよ幸せだよ、オレ</p><p>だからこそもっともっと不安にもなるんだ</p><p>みんなに見捨てられちゃったら、どうしようって思うよまた、独りぼっちになっちゃったらってオレの廻りから、みんないなくなっちゃうんじゃないかって不安になるゾッとする夢にも見る</p><p>幸せだからこそ怖い</p><p>そういう時は、深呼吸するよ大きく深く、呼吸して何とか心を落ちつかせるんだ</p><p>ソウネDarlingは、真夜中にベッドの中でも時々、やっているネ</p><p>そう、オレは女の子と一緒のベッドの中でも</p><p>温かな裸身を抱いたままでも、不安になることがある</p><p>アタシもそうダケド</p><p>うん、イーディも時々深呼吸しているよな</p><p>イーディは、ちょっとでも時間があるとストレッチしたり、気の呼吸法をやっていたりしている</p><p>ずっと、練習熱心な子なんだと思っていたけれど違うんだ</p><p>イーディは、不安を感じるとああして、心を穏やかにさせるんだ</p><p>あたしも、そうよ</p><p>あたしの場合はオナニーだったけど不安でいっぱいになると、いつもあんたに犯されているところを想像して、オナニーしてたわ今は、もうしなくても平気だけど</p><p>でも、今でも気合い入れないとマズい時は、あんたにおっぱいを吸われているのを想像するわあんたが、あたしの乳首をチューチュー吸っている時のことを思い出すと気分が落ち着くのよ</p><p>愛吉田くんに、シャッフルしてもらわなくても自分で自分にシャッフルできるようになったよ</p><p>愛のシャッフルによる心の再起動も同じか</p><p>みんな、それぞれ不安な心への対処方を持っている</p><p>恵美はさ、優等生過ぎたのよ今までが</p><p>あんたって、ほら山峰さんたちも真面目な人たちだったしねあの人たちに申し訳ないからって、あんたはずっと何でも平気です堪えられますって顔して生きてきた子じゃないまああんたに酷かったあたしが言うことじゃないんだけれどさ</p><p>メグは白坂創介に娼婦に堕とされるという運命も、受け入れるつもりだった</p><p>周りに甘えられる人がいなかったからDarlingに、ついつい甘えちゃうのも判るノネデモ</p><p>メグミは少し甘えすぎネ甘えるばかりで、Darlingの負担になっているカラ</p><p>ヨシくんがもっと、あたしに甘えてきてくれたらいいのに</p><p>それは無理ヨ</p><p>今のメグミには誰も甘えられないネ</p><p>雪乃もうなづく</p><p>自分で自分のこと、ちゃんとできない子には吉田くんは、甘えてきてくれないと思う</p><p>愛も</p><p>甘ったれ同士が傷を舐め合うのは周りの人からしたら、迷惑ネ</p><p>イーディの言葉は、厳しい</p><p>まず、しっかりと自分で運命に立ち向かおうとするコトその意志を見せつけるコトどんなに弱くても闘う勇気をそういう子たちなら集まることに意味があるノネDarlingは、そのことをちゃんと判っているネ</p><p>愛にも判る</p><p>愛は自分のことをダメダメだと思っていたから愛は愛だから、何もできないって思ってたでも、吉田くんはそれじゃ、いけないって言ってくれたダメダメが嫌ならダメじゃない愛に、なるしかないって</p><p>オレ自身が愛にそっくりなんだよオレも、ずっとオレはダメな人間だと思っているからオレには、何もできないって生きている価値のない人間だって、思ってきたから</p><p>愛が、オレの手を握る</p><p>吉田くんは愛にはいてくれないと困る人だから</p><p>ずっと、愛のこと見てて欲しいのきっと、また愛道に迷うから判らなくなるからだから</p><p>ああ、一緒に歩いててやるよ押したり、引っ張ったりはしないでも、見ててやるからオレがずっと</p><p>あたしも芸能界の相談は、スナッチやフランシーにすればいいけれど何かに迷った時は、あんたに話すわそういう話ができる相手は、あんたしかいないから</p><p>舞夏は年下だし、恵美はこの通り頭でっかちだし他の女たちが、もうあたしに悪いことはしないっていうことは判っているけれどでも、やっぱり信用はできないからそうなるとあんたしかいないのよ客観的かつ親身に、あたしの相談に乗ってくれそうなのは</p><p>ああ、オレならいつでも相談に乗るぞ</p><p>オレに抱き締められたまま、メグは泣きそうな顔でオレを見上げている</p><p>結局、恵美はさ恵美自身が思っているほど大人じゃないのよ精神的にね今は、舞夏よりも幼いと思うわ</p><p>アタシはアニエスと同じぐらいだと思っているネ</p><p>雪乃とイーディが、言う</p><p>でも、あたしはホントは、ヨシくんと同い年でヨシくんのパートナーになりたい対等なそれで、他のみんなのお姉さんになりたい</p><p>メグが、心の中の思いを言う</p><p>それは無理ネ</p><p>うん、ちょっと今の恵美じゃ無理だわ</p><p>２人は、即座に否定する</p><p>そうなりたいのなら頑張りましょう</p><p>愛もなりたい自分が、できましたそうなるために頑張る</p><p>恵美さんも、一緒に頑張りましょう</p><p>メグは愛のことを、ずっと下に見てたろ</p><p>でも、違うんだ愛は愛の考え方で愛に合ったスピードで、頑張っているだけだから恵美より、遅れているとか劣っているとか、そういうことはないんだ</p><p>オレもかつては愛のことを舐めていた苦い記憶として、深く反省している</p><p>まずは、愛を認めろよ自分が愛と同じ位置にいることも今の自分を素直に見つめ直すことができなかったら、メグの不安はずっと消えないぞ</p><p>そして不安になる度にDarlingに怒鳴り散らすのネ</p><p>ああ、嫌だ嫌だ恵美のヒステリーは、もう見たくないわ</p><p>判ったあたしがあたしのプライドが高すぎたのね</p><p>涙目で、オレに言う</p><p>それでみすずさんたちには、コンプレックスを感じてて愛さんや年下の子たちのことは、小馬鹿にしてた</p><p>ぽろろっと、涙が零れる</p><p>だけどあたしのプライドとゲンジツが合わないから不安になって、不満になってヨシくんに当たり散らして</p><p>メグは優等生だ１つのことに気が付いたら、次々と判っていく</p><p>あたしカッコ悪い情けないわあたし</p><p>オレは、滴るメグの涙を吸い上げる</p><p>女の子の涙は塩辛くて、苦い</p><p>ほら、メグするぞ、セックス</p><p>オレはメグをベッドに寝かせ、自分が上になる</p><p>こういう時はメチャクチャ、セックスするんだよ</p><p>オレは、荒々しくメグの唇にキスした</p><p>メグのおっぱいも、強く揉む</p><p>少しぐらい痛い方が良いはずだ</p><p>ヨシくん、ヨシくんわぁぁんっ</p><p>メグは、子供の様に泣きだした</p><p>ああ、それでいい全部、吐き出せメグ</p><p>あああっ、あああっ、うわわぁぁんっ</p><p>泣きじゃくるメグの足をオレは、大きく開かせる</p><p>ああ、ちょっと待ちなさいよ</p><p>雪乃とイーディが、オレのペニスを舐めて唾でベトベトにしてくれた</p><p>これでいいわ</p><p>オレは、２人の唾で濡れた亀頭をメグの秘部に擦り付ける</p><p>メグのそこは、まだそんなに濡れていない</p><p>あああっ、ヨシくんヨシくんうわぁぁっ</p><p>大泣きするメグの中にオレは、ズブリと侵入する</p><p>ああっいっ痛いよヨシくん</p><p>大丈夫だゆっくりするから</p><p>オレは亀頭の先で、メグのまだ緩んでいない胎内を押し広げていく</p><p>よっ、ヨシくんうわぁぁんっ</p><p>メグは、泣きながらオレを受けとめていく</p><p>ほらっ、メグっ</p><p>根元まで押し込む</p><p>うううっ、うううっ、わぁぁ、うわぁぁんっ</p><p>メグは、オレにしがみついて泣く</p><p>ほら大丈夫だから平気だからオレがここにいるからな</p><p>オレはゆつくりとペニスを出し入れする</p><p>ううっ、わぁぁ、わぁぁ、ううわぁあっ、あっ、あっ、あうううっ</p><p>ピストンしていくうちにメグの膣が湿っていく</p><p>柔らかくなっていく</p><p>熱い汁で、グチョグチョになっていく</p><p>ヨシくんヨシくんああああっ</p><p>メグは涙と愛液上下で濡れていく</p><p>あああっ、ああーっ、あああーっ</p><p>ぐっちょっ、ぐっちょっ、ぐっちょ</p><p>結合部から、いやらしい水音がする</p><p>メグの可愛いおっぱいが、オレに動きにプルプル揺れている</p><p>ああっ、もっとね、ヨシくんもっともっと犯してぇぇ</p><p>涙眼で、メグがオレを求める</p><p>メグのこともっと叱ってメチャクチャにしてぇぇぇぇ</p><p>そのつもりだ</p><p>オレは、さらに荒々しくメグの中をかき混ぜていく</p><p>あああっ、あああーっ、ヨシくんヨシくぅぅんっ</p><p>メグメグっ</p><p>ああっ、ああっあたしどうしようあたし叱られているのにヨシくんに、叱られているのにあああっ、変になっちゃぅぅ</p><p>ほらっ、変になれよっ</p><p>オレはメグの下腹部に、自分の下腹を叩き付ける</p><p>パンパンと肌と肌の打ち鳴らされる音が響いた</p><p>あああっ、あああーっああああーっ</p><p>他の子たちが見ている前でメグは乱れた</p><p>は、恥ずかしい恥ずかしいみんなが見ているのに</p><p>そういうプライドも捨てろよ</p><p>う、うんヨシくんっああああっ</p><p>ああっ、あああんっあたしイキそうイキそうなの</p><p>ああメグっ</p><p>ヨシくん出してぇ、あたしの中に出してぇぇぇ</p><p>オレは、一気にラストスパートをかけた</p><p>パパパパパパンと、音が鳴る</p><p>ううっ、ああっ、くぅぅあああ、ヨシくぅんっ</p><p>あたしああああーっ、イクイク、イッちゃうううううっ</p><p>膣の中が、ビュクビュクと痙攣するぅっ</p><p>オレも出すぞ、出すぞメグっ</p><p>出して、出して、いっぱい出してぇぇぇぇぇぇっ</p><p>オレは射精した</p><p>温かいの入って来たわぁっ</p><p>メグの中に、グイグイ腰を突き込みながら射精し続ける</p><p>あああっ、あああーっ、あああーっヨシくんっヨシくぅぅんっ</p><p>オレの射精が続く</p><p>恥ずかしいわううう、恥ずかしいよぉ</p><p>メグはエクスタシーから醒めると、顔を真っ赤にして泣きだした</p><p>オレはメグに挿入したまま、メグの身体の上にぐったりとしている</p><p>みんなに見られてしかも、泣いちゃっているところを泣いてるのに、エッチして感じて、イクところまで見られちゃったわ</p><p>また、メグは泣く</p><p>うううっ、うわぁぁんっ</p><p>そんなメグの頭を愛が撫でる</p><p>イーディと雪乃は</p><p>ソウヨ見てたヨー</p><p>すっごいみっともない姿よ、恵美動画を撮っておけば良かったわよね</p><p>クスクスと笑う</p><p>忘れてよこんなの全部忘れてぇぇぇ</p><p>忘れるわけないでしょ、こんなのねえ</p><p>オフコース、なのネ</p><p>ここまで、みっともないところを見られちゃったんだからこのメンバーには、プライドなんて、もう残って無いだろ</p><p>メグのおっぱいに顔を埋めたままそう言った</p><p>泣き止むメグ</p><p>そういうことよ今度、あたしたちの前で偉そうな態度に出たら</p><p>みんなに言うネ恵美が、大泣きしながらイッちゃった話を</p><p>わ、判ったわよあ、あたしこれからは、気を付ける気を付けるから</p><p>みんなに約束する</p><p>ヨシくんに甘えないわすぐに怒らない心を落ち着けるために、深呼吸します</p><p>愛が笑って、メグを撫でる</p><p>そして、メグも見つけろよこうなりたい自分を</p><p>オレは顔を上げてメグの眼を見る</p><p>判ったわ可愛いお嫁さんに可愛いお母さんになるのにどうすればいいのか、考える</p><p>みんなにも、相談してみるんだぞ</p><p>メグは大きく深呼吸した</p><p>心を落ちつかせている</p><p>色々、ごめんなさい迷惑をかけて</p><p>いいんだよオレとメグとの仲だろ</p><p>そうねこのバカは、結局貧乏クセが抜けないから恵美みたいのが、近くにいないとダメなのよ</p><p>ソウヨミスズたちや、ツキコたちやアタシもだけど、規格外のオンナたちとDarlingがやっていけているのは普通の子のメグミも居るからナノネ</p><p>だから、あたしたちも別に恵美を追い出そうとかはしないから安心なさい</p><p>雪乃が、優しく言う</p><p>もし、恵美のことを悪く言う子がいたらあたしが、ブッ叩いてやるんだからっ</p><p>アタシも蹴飛ばすネ</p><p>うううっ、うわぁぁみんな、ごめんなさぁぁいっ</p><p>またメグは大泣きした</p><p>そんなメグの頭を愛は、ずっと撫でている</p><p>まさか、自分が毎日、父や母の下着を洗濯し干すようになるとは思っていませんでした</p><p>買い物なんかも、母はもう重い物が持てませんし父だと、時々判らなくなっちゃったりするので私が行かなければいけません</p><p>母お父さんと散歩しながら、あそこの大きなスーパーまで行って来るわ</p><p>私え、荷物とか持てるの</p><p>母それがね、あそこのスーパー買った物を家まで届けてくれるサービスを始めたんだって</p><p>私そうなんだ</p><p>母届け賃で、何百円か取られるけれどお魚とかは、自分で見て選びたいから</p><p>私じゃあ、行って来なよ</p><p>というわけで父と母は、その大型スーパーへ</p><p>午後の3時過ぎのことです</p><p>母行ってきたわ後で、配送車で持って来てくれるってとっても美味しそうな魚があったから、今夜はそれを食べましょう</p><p>好きに買い物ができてとっても、楽しそうでした</p><p>父まだ届かないね</p><p>母そうね</p><p>父もう、お腹が空いたよ</p><p>結局、夕方の3時過ぎに買った品物が届いたのは</p><p>午後の8時半過ぎでした</p><p>スーパーの人遅くなって、申し訳あれません</p><p>母どうして、こんなに遅いんです夕ご飯に間に合わないんじゃ困ります</p><p>スーパーの人それが急に上の人から配送サービスを始めると言われて全然、人が足りてないんです</p><p>母は</p><p>スーパーの人私1人でお届けに廻っているんです</p><p>母ということはよっぽど、早く買いに行かないと、夕方には届けていただけないの</p><p>スーパーの人夕方5時までの配送でしたら午前中でないと</p><p>母お魚悪くなっちゃうじゃない</p><p>840．セックス・キングダム　／　ともだち</p><p>よしよしよしよし</p><p>愛が、泣いているメグの頭を撫でてやっている</p><p>何度も、何度も優しい笑顔で</p><p>メグは泣き止んで、愛を見上げる</p><p>もういいから撫でてくれなくていいから</p><p>泣いて赤くなった眼で、メグはオレを見る</p><p>今までヨシくんや、お姉さんたちに何度も言われたのに判らなかったことが判ったわ</p><p>ごめんなさいどうして、あたし、今まで判らなかったんだろう情けないわ</p><p>またグスッと、メグは鼻を啜る</p><p>そういうこともアルのネ</p><p>イーディは、優しく微笑む</p><p>年上から言われたことには、どうしても反発してしまうネ上から頭ごなしに怒鳴られたみたいな気分になるノネ</p><p>まああのお姉さんたちはみんな、エラソーに上から目線で喋るのが大好きだからね</p><p>マナたち、年下の子たちがあたしのことを心配してくれてたのも、判ったわ</p><p>そっちは、あんたが舞夏たちを下に見てナメてたからでしょ</p><p>雪乃が責める</p><p>その通りよあたし年上の人たちには何もかも敵わないって拒絶ばかりしていたし年下の子のことは馬鹿にして、ちゃんと話を聞いてあげてなかったヨシくんのことも</p><p>あたしはお姉さんたちの言う通りに、流されているだけだと思ってバカにしていたんだと思うごめんなさい</p><p>いや、オレは実際、バカだし</p><p>そうよこのバカは、ホントにバカなんだから、バカにしてもいいのよっバカっ</p><p>同い年の人間に何か言われるのはツライよネみんな、同じだけの時間を生きてきたんダカラ</p><p>その通りよ特に</p><p>メグは、愛を見た</p><p>愛さんは怖いわ</p><p>あたし怖い</p><p>愛は、キョトンとする</p><p>そんなこと、言われたの初めて</p><p>オレは愛くらい、無害そうな子を見たことがない</p><p>人を怖がらせる以前に、守ってあげないといけないって感じさせる子だ</p><p>あたしが、このまんま意地っ張りのダメな子だったらヨシくんのお嫁さんは、愛さんに取られちゃうわ</p><p>ソウネ愛は、癒やしの力を身に付け始めているカラ</p><p>メグの言葉に、イーディは同意する</p><p>今のままならメグミはDarlingを困らせ続けるだけだしネ</p><p>そうね、この子なら他の連中も納得するんじゃないこのバカの公式のパートナーは</p><p>愛がメグの代わりに、オレの婚約者になる</p><p>え何で、そうなるんだよ</p><p>Darlingは、ヨシダ・ヨシノブとしての顔と生活も持ち続けないといけないノネ</p><p>オレは今、2つの戸籍を持っている</p><p>そのどちらも吉田の名前ではない</p><p>オレはすでに、吉田の家からは出ているのだから</p><p>しかし、オレの高校ではそのことは秘密にしている</p><p>誰もオレが、黒森家の養子になったことは知らない</p><p>クロモリの家のことはなるべく、隠しておくべきだからネカムフラージュとしての、ヨシダ・ヨシノブは捨てるわけにはいかないヨ</p><p>でも、何でメグを押しのけて、愛がオレの婚約者になるんだ</p><p>判っているわあたしあたしは、たまたまヨシくんのカムフラージュに適した位置にいたからそれだけで、ヨシくんの婚約者にしてもらっているってこと</p><p>いや、メグそうじゃないぞ</p><p>決して、それだけじゃない</p><p>オレは、メグを必要としている</p><p>Darlingは、黙っていてネ</p><p>イーディが、スッとオレを制する</p><p>そうヨアタシたちは別に、メグでもアイでもイイノネDarlingにとって、良い方の人に公式のパートナーになってもらえるのナラ</p><p>イーディは、メグのコンプレックスを、わざと突っついているのか</p><p>アタシやネイたちはダメなのヨ普通じゃないカラDarlingの公式パートナーは、普通の子じゃないと無理もちろん、ユキノもダメネ</p><p>ええ、あたしは人並み外れたオンナですからっ</p><p>そうよあたしは普通だからみんなと違って普通な子だっていうことしか、取り柄のない子だからそれで、ヨシくんの婚約者にしてもらえていただけよ</p><p>でも、メグミはその地位が安泰だと思い込んで散々、Darlingにメイワクをかけたネ</p><p>みなさんにもよ本当にごめんなさい</p><p>メグは、みんなに謝罪する</p><p>アイも普通の子ヨちょっと綺麗だけれど、普通の子メグミと同じネDarlingも、同い年で気負いなく、気兼ねなく付き合える相手ネ</p><p>しかも気軽にね</p><p>イーディの言葉に、雪乃が付け足す</p><p>この子は、メグミと違ってワンワン、ギャーギャー騒がないものネ基本的に大人しいものねこのバカが望んだら何でもやるんじゃないの</p><p>します吉田くんがしたいことなら</p><p>これだもんね恵美あんたとこの子、どっちがマシなのかあんたにだって判るでしょ</p><p>雪乃は、フフンと笑う</p><p>判るわ今のままじゃ、あたしはダメなんだってこと</p><p>変わりたいノカ</p><p>変わりたいわよ変わらないと今度こそ、ホントにヨシくんの側に居られなくなっちゃう</p><p>いや、オレはメグ</p><p>あたしが嫌なのよ今のままのあたしがあたしもヨシくんに何かがしてあげられる人になりたいの</p><p>Darlingに甘えるだけでなく役に立つオンナにネ</p><p>イーディが、ムフフと笑う</p><p>愛もそうなりたいなりたいです</p><p>人に助けてもらうだけじゃダメ自分のことは自分でするそして、一緒に楽しくそして最後に人のことを助けてあげられるようになるなりたいなりたいの、愛は</p><p>ああ、頑張れ一緒に、頑張ろうな</p><p>オレは、愛の手を握ってやる</p><p>うんだから恵美さんも一緒にがんばろっ</p><p>そうねあたし愛さんに負けないように頑張るわ</p><p>愛のことをライバルと認めた</p><p>ついこの間までは、何もできない子と舐め切っていた相手を</p><p>自分の気持ちの揺れに、ただ乗っかっちゃってカッカするのは、もう止めるわ自分の心が揺れている時こそ、相手のことをゆっくりと、落ち着いて、じっくりと見るそうでないと、メイワクになるだけなのねヨシくんにもみんなにも</p><p>心がドキドキ、ワサワサしたらゆっくりと深呼吸それでも、ダメならしゃっふるって呪文を唱えるのそしたら、スッキリなるから</p><p>シャッフルは、愛にしか効かないけれどまあいいか</p><p>あのオドオドしているだけだった愛が、人にアドバイスしているんだから</p><p>メグは、愛に礼を言った</p><p>えっとど、どういたしまして</p><p>愛は、恥ずかしそうにそう答えた</p><p>そろそろ、いいお買い物に行って来て欲しいんだけど</p><p>下の階から、克子姉の声がする</p><p>ここの家、しばらく留守にしていたから晩ご飯の材料が、全然無いのよ</p><p>掃除は終わったらしい</p><p>夜の８時過ぎに単身赴任先から帰って来る愛の父親のために夕食を作るんだな</p><p>判ったよ、すぐに下へ行くから</p><p>オレは、克子姉に大声で返事するとベッドから起き上がる</p><p>ほら、みんな服を着て愛タオルとかある</p><p>汗や愛液や精液を拭かないと</p><p>多分そこ</p><p>愛は、タンスを指差した</p><p>服とかの収納なんかも全部、母親の真琴さんにやってもらっていたから</p><p>自分の部屋なのに、細かくは知らないんだな</p><p>あ、これねほらっ</p><p>オレとこの場でセックスしていない雪乃が、引き出しからタオルを取り出して、オレに向けて放り投げる</p><p>あ、サンキュほら、メグ愛も</p><p>吉田くん自分でするから</p><p>愛は自分で股間を拭おうとするが</p><p>こういうのは、Darlingにしてもらっていいのネ</p><p>何もかも自分でスルんじゃなくて相手が、どうしたら喜ぶのかを考えることネ</p><p>う、うん吉田くん、お願い</p><p>オレは、愛の身体を綺麗にしていく</p><p>あたしもヨシくんに喜んでもらうことを第一に考えるわ</p><p>イーディの言葉を噛みしめるメグ</p><p>ソレでいいと思うネメグミ</p><p>イーディは、嬉しそうに笑った</p><p>やっと、メグミとも仲良くなれそうネ</p><p>えイーディ</p><p>これからヨロシクなのネ</p><p>その言葉にメグは、また泣き出す</p><p>ごめんあたしそんなに、迷惑をかけていたのね</p><p>メイワクじゃないネちょっと、心配だったダケ</p><p>ごめんなさい本当に、ごめんなさい</p><p>メグはイーディに、心から詫びていた</p><p>ええっと、買って来てもらいたい物のリストはこれえーと、恵美ちゃんとイーディちゃんと愛ちゃんで行ってきてもらえる</p><p>みんなで服を着て居間に下りると</p><p>え、オレは</p><p>あなたは、お風呂の掃除をしてくれるかしらちょっと男の人の力で、ゴシゴシ磨いて欲しいのよ愛ちゃんのお父さんに、気持ち良くお風呂に入ってもらいたいでしょ</p><p>そりゃ、まあ</p><p>仙台から帰って来て、お風呂が綺麗なら嬉しいだろうけど</p><p>ガードは、イーディちゃんがいれば大丈夫でしょスーパーは、すぐ近所みたいだし愛ちゃん、場所は判るわよね</p><p>学校への通り道のお店のこと</p><p>愛はお使いで何か買いに行くとかも、したことがないんだな</p><p>あたしも判りますこの辺は、部活の買い出しで来たことがありますから</p><p>女子陸上部で、何かを買いに来させられたことがあるんだろう</p><p>あそこのドラッグ・ストアの隣のスーパーですよね</p><p>ええそうよ一番近いのは</p><p>メグの問いに、真琴さんがうなづいた</p><p>じゃあ、頼むわこれ、お金ね</p><p>克子姉は、財布をメグに手渡す</p><p>愛さん持ってて</p><p>そうよ責任持って愛さんが持ってて落としたり、なくしたりしないように</p><p>愛は、財布を受け取る</p><p>大丈夫ヨアタシが見てるネ</p><p>イーディが、小声でオレに囁いた</p><p>これで今度はオレ抜きで</p><p>メグと愛とイーディの同い年トリオが、共同作業をするのか</p><p>雪乃は世間に顔が知られすぎているから、さすがに一緒に行かせられないし</p><p>ああ気を付けてな</p><p>オーケイ、Darling</p><p>３人は出掛けて行く</p><p>で、オレは風呂場だっけ</p><p>ええ、こっちに来て真琴さん、お台所の方をお願いしますわ火を見ていて下さい</p><p>克子姉は、真琴さんに言う</p><p>すでに何か料理を作り始めているらしい</p><p>鍋で煮込んでいるのか</p><p>真琴さんこれはどうしたらいいの</p><p>台所から、コヨミちゃんの声がする</p><p>はい、今、行きますから</p><p>真琴さんのことは、コヨミちゃんに任せておこう</p><p>あたし何か冷たい物でも飲んで来るわ</p><p>いや、今はいいよ風呂掃除が終わってからで</p><p>雪乃は、スタスタと台所へ</p><p>オレは克子姉と風呂場に向かう</p><p>ヨッちゃん、お疲れーっ</p><p>風呂場は寧とルナがタワシで磨いている</p><p>寧は、制服のスカートを脱いで下だけ下着姿で四つん這いになっている</p><p>ゴシゴシと、タイルを磨く</p><p>額に汗の玉が浮いている</p><p>ルナも、楽しそうに壁のタイルを磨いていた</p><p>風呂の掃除ってほとんど終わっているじゃないか</p><p>ええ、まあちょっと、あなたとお話したかっただけだから</p><p>どう上手くいった</p><p>どっちの子のこと</p><p>オレは、克子姉に問い返す</p><p>どっちもよ</p><p>やっぱり最初から、愛とメグ２人をターゲットにしていたんだな</p><p>なら２人とも問題無いよとりあえずは</p><p>そう、良かったわ</p><p>まヨッちゃんなら、大丈夫だと思ってたけれど</p><p>結局さあたしたちだと、ついついミナホお姉ちゃんの真似をしちゃうからさっ</p><p>そうねついつい、偉そうにお説教しちゃうものね</p><p>ああまた、オレたちが話している様子を見て、克子姉が途中で乱入してくるかと思ったよ</p><p>あるいはミナホ姉さんが</p><p>いつものならそんな展開になっていただろう</p><p>そういうパターンは、もう効かないって反省したのよメグちゃんにはね</p><p>メグちゃんは、ホラ勘も良いし、秀才だからさそうやって年上に、ガミガミ言われるのはもう嫌だって感じているって判ったんだよ</p><p>ええ、１度説教されるのはウンザリだって思っちゃったら理屈は納得できても、心が受け入れなくなるから</p><p>何を意見されても右から左へ聞き流すようになっちゃうからさ</p><p>だからメグは、何度同じことを言われても、態度が直らなかったのか</p><p>そこそこ頭の良い子だからこそそうなっちゃうのよね</p><p>愛さんみたいな子だと、納得できたらとっても素直になるしみすずさんたちは、客観的に自分を見ることができるから</p><p>客観視できる心の余裕が無いと香月家の娘は勤まらない</p><p>雪乃さんみたいに、何があっても挫けない精神力があればいいけれど恵美ちゃんは、そうじゃないから</p><p>他者へのコンプレックスが、自己嫌悪を引き起こしまた、心が荒れる</p><p>年長者から何を言われてもそんなことは言われなくても判っているもう言わないでと、耳を塞いでしまうようになっていく</p><p>弱い人なんだよ愛さんと同じくらい</p><p>そういう人だからボクやマナお姉様たちがアドバイスしたって、聞いてくれないんだよね</p><p>年下の子に意見されるのは自分が情けなく感じるから</p><p>だから、拒絶するのか</p><p>それで同い年か</p><p>オレ、雪乃、イーディ愛</p><p>年上でも年下でもない相手なら</p><p>特に愛さんの存在が良い刺激になると思ったのよ</p><p>ああ、正解だよ愛に追い抜かれるかもしれないっていうのが、一番堪えていたみたいだから</p><p>寧が、うなづく</p><p>まあ、これで良い方向へ進んでくれると思うよ</p><p>メグと愛は良い友達になっていくと思う愛のゆっくり考えるところや、人を癒やしてあげようとするところはメグに良い影響を与えてくれると思うし</p><p>愛にとっても、メグと一緒に居ることはプラスになっていくと思う</p><p>それに、雪乃とイーディが加わればあいつら、良い友達になっていくと思うよ</p><p>ヨッちゃんもだよ</p><p>ヨッちゃんもその同い年の仲良しグループのメンバーになるんだからねっ</p><p>ま、これでメグちゃんの方はもう平気だと思うよ一緒にやってく同い年の仲間がいれば、心が安定するし何かプライベートで年上の子に相談したいことができたら、月子さんがいるしねもっと、大きなことはミナホお姉ちゃんに話すだろうし</p><p>ええ、相談したいことの種類によって窓口がたくさんあることは良いことよ</p><p>やっぱり人の悩みにはレベルがあるのよ親でないと解決できないこともあれば、親には話せないこともあるわ学校の先生には言えるけど、親には言えないことも</p><p>兄姉になら相談できるとか親友になら、とかねっ</p><p>でも、あたしたちの家族はそういうレベルの差があやふやだったでしょ</p><p>オレたちはホンモノの家族ではないし</p><p>親はいない</p><p>ヨッちゃんを中心として放射状に繋がる人間関係だから横糸を通して、クモの巣みたいにならないと、女同士の繋がりは弱いままになっちゃうんだよ</p><p>ああ、誰かもそんなことを言っていたな</p><p>クモの巣みたいにならないとって</p><p>でも一番身近で、どんな恥ずかしいことでも相談できる仲間ができたんだからさっ</p><p>ええ、一番大切な横糸が通ったと思うわ</p><p>親役のミナホ姉さんにも相談できないことを話せる同い年の親友たち</p><p>ああ、これからは</p><p>メグに何が起こっても、みんなで上手くフォローしていけると思う</p><p>メグちゃんの方がオッケーならもう１人の子の方もオッケーだよね</p><p>ああ、愛の方も</p><p>オレが、そう言った瞬間寧は、あんという顔をする</p><p>え愛ちゃん</p><p>そうだよもう一人って、愛のことだろ</p><p>オレが、そう言うとクスクスとルナが笑い出す</p><p>兄さんは、さっきからずっと勘違いしています</p><p>愛ちゃんはもう大丈夫でしょこの何日か、たっぷりヨッちゃんに愛されたんだから</p><p>ええ、愛さんは今日のお昼の段階で、もう大丈夫だと思ったわよ</p><p>みんなの前ではっきりと自分の意見が言えるようになったんだからもう心配はいらないでしょ</p><p>それはその通りだけど</p><p>じゃあ、克子姉たちは誰のことを心配していたんだよ</p><p>イーディちゃんよ</p><p>ちゃんとイーディちゃんみんなとお友達になれた</p><p>あの子も頭が良すぎて、上手く他の子と繋がりが持ててなかったでしょミッちゃんも年下だし</p><p>それに、美智さんにはみすずさんという主がいるものね</p><p>暗殺教団で年下の子の世話をしていたから面倒見が良い</p><p>でも、美智とは仲良くしているけれどイーディが美智の相談を聞くことはあっても、逆は無い</p><p>イーディにも、何でも心を割って話のできる同い年の親友が必要だったんだ</p><p>イーディも大丈夫だと思うみんなに、自分が怖々みんなと接していることとかも話していたから</p><p>メグの心を開くために、自分の心の中の弱さを伝えた</p><p>年下の美智には、絶対にああいう話はしない</p><p>年上の人たちにも</p><p>イーディにとっても、あれは転機だったんだ</p><p>きっと変わるイーディだって</p><p>あいつらどんどん仲良くなっていくと思うよ</p><p>同い年同士で、みんな仲良くなる</p><p>克子姉は嬉しそうに笑った</p><p>メグのストーリーについては、これで決着にします</p><p>何度も何度もトライして、何とか決着させようとしてきたんですが</p><p>その度にこの子が、こんなことだけで落ち着くはずがないと</p><p>まるであれが最後のゴジラだとは思えないという、しぶとい子でした</p><p>今度こそは、決着です</p><p>これから先はメグがグズッても、愛や雪乃やイーディがフォローしますから</p><p>メグ自身も、愛に負けないように奮闘するでしょうし</p><p>愛編は、普通の子サイドの決着編なので</p><p>この次は、みすずたちの方のストーリーに移る予定です</p><p>愛の父親の件だけは、やってしまわないといけませんが</p><p>感想欄の返信をため込んでいて、申し訳ありません</p><p>昨日の時点で、12ページ分ありました</p><p>毎日、数ページずつ返信していきたいと思います</p><p>本当に、申し訳ありません</p><p>840．ハイ・ライフ　／　不機嫌な王</p><p>それでどうなったのかね</p><p>ジッちゃんは、オレに尋ねた</p><p>香月家の本家邸宅ジッちゃんの読書室</p><p>オレたちは２人きりで、話をしていた</p><p>ああ、８時過ぎに予定通り愛のお父さんは帰ってきたよ</p><p>びっくりしていたのではないか</p><p>まあね愛が学校の友達を家に呼んで来ているのを見たのは、初めてだったらしいし</p><p>以前は母親の真琴さんが、愛を溺愛していたから</p><p>家の中は、母娘だけの世界で友達を呼ぶ空気なんかなかった</p><p>お父さんも、さすがに雪乃のことは知っていたから自分の家に雪乃が来ていることにも驚いていたよでも、雪乃は愛と同じ学校の生徒なんだから特に変なことじゃないし</p><p>克子くんや鷹倉家の娘たちのことは</p><p>克子姉は、真琴さんのカルチャーセンターの友達ってことでルナとコヨミちゃんは、克子姉の妹っていう設定ちょっと無理があるけれどその辺は、ルナとコヨミちゃんが</p><p>巫女の力で、誤魔化したのか</p><p>ジッちゃんは、フフっと笑う</p><p>まあねそんなに変なことじゃないって、思い込ませただけだよ</p><p>愛の父親には悪いけれど</p><p>結局落ち着いて話し合いをするためには、あの２人の力がどうしても必要だったし</p><p>感情が高ぶりすぎないかチェックすることと</p><p>もし、興奮し過ぎてヤバそうになったら力で沈静化させないといけないから</p><p>それで、みんなでちょっとしたホームパーティみたいな感じで、晩ご飯を食べたんだ愛のお父さんは喜んでいたよ愛が作った料理もあったし</p><p>あの家では今まで、家族揃っての食事は全然やってきていなかったみたいだった</p><p>愛と真琴さんだけが、一緒に食事を摂り</p><p>お父さんは、作り置きされたものを、後で１人で食べていたらしい</p><p>ヤッちゃんやイーディが、場を盛り上げてくれたしルナやコヨミちゃんも気を遣ってくれたし愛のお父さんは、アメリカに興味があるらしくて、イーディと色々と話していたし</p><p>決して、悪くない雰囲気での食事になった</p><p>食後に愛がパン・コースに移りたいっていう話を、自分でお父さんにして</p><p>愛の説明だと判りづらいだろうからオレたちが色々と補足しないといけないかと思ったけれど</p><p>父親は、あっさりと転科を認めただろう</p><p>ジッちゃんは、笑ってそう言う</p><p>そうだけれどどうして</p><p>その娘の応援のために、お前たちが家まで来てくれたと判れば全て、納得できるそれも１人や２人じゃないんだなかなか無いことだぞ自分の娘のために、何人もの人間が来てくれるなんて</p><p>オレ、メグ、寧、イーディ、雪乃か</p><p>それじゃあ愛のお父さんは、オレたちの顔を立てて、あの場では愛の転科を認めてくれたってこと</p><p>オレの問いに、ジッちゃんは</p><p>男親の中には男の子の進路については深刻に考えても、女の子の将来については何でも好きにすれば良いと鷹揚な態度な者もいる</p><p>何より父親からしてみたら、わざわざ自分に相談してくれたことが嬉しかったんじゃないのかそれも自分の帰宅をみんなで食事の支度をして、待っててくれたのだから</p><p>そうやって礼を尽くしてもらった以上は父親は、快く承諾したんだろう</p><p>父娘と言っても愛との関係は、限り無く希薄だったんだから</p><p>それが、初めて自分と向き合ってくれた</p><p>しかも、オレたちの眼の前で父親として、娘の相談に真摯に堪えないといけない</p><p>相変わらす、愛は言葉がゆっくりで話の内容が舌っ足らずでなかなか、何が言いたいのかは判りづらかったんだけどさでも愛がパン作りが上手くなりたいって本気で思っていることそれをキッカケにして、自分自身を変えていきたいって真剣に考えていることは伝わってきたから</p><p>だから愛の父親は、了解してくれたのだと思う</p><p>それから、真琴さんも家から出て、社会に出て仕事がしたいっていう話をして</p><p>愛の熱気に押されたのか、真琴さんも顔を真っ赤にして、一生懸命話していた</p><p>愛のお父さんは、むしろそっちの真琴さんの話の方を驚いていたけれど</p><p>結婚してからずっと主婦で、ほとんど外へ出ない人だったんだから</p><p>こっちは、克子姉がフォローしてとりあえず、渚の花屋でパートで働くという話にして渚の店のホームページとかも、見てももらってさ</p><p>幸いなことに、渚の店はネットでの評判も良い</p><p>変なお店でなく、きちんとしたお店で無理しない範囲で働くのなら構わないって、言ってもらえたんだよ</p><p>愛も真琴さんもちゃんと正しい形で許可を取ることができた</p><p>それで、そういう話が終わった後でオレたちはお屋敷に帰ったんだけどさ</p><p>愛と真琴さんと父親を残して</p><p>で、週末が終わってお父さんが赴任先の仙台へ帰った後に、また愛の家へ行ったんだけどさ</p><p>オレの話を、楽しそうにジッちゃんは聞いている</p><p>結局オレたちが帰った後で、家族３人でゆっくりと色んな話をしたんだってさその</p><p>ジッちゃんに話すべきか</p><p>いや、話しておこう</p><p>愛ももう、オレの家族なんだから</p><p>真琴さんが愛が、旦那さんの本当の娘じゃないことを告白して土下座して謝ったらしい</p><p>でも、旦那さんはやっぱり、知ってたんだってずっと前から愛が自分の娘じゃないことを</p><p>そうだろうな人はそんなに鈍感ではないからな</p><p>真琴さんが泣いて詫びて愛も泣いて離婚や、慰謝料の話までしたらしいけれど</p><p>男の方は、そんなことは望まなかったのだな</p><p>うん愛のお父さんは</p><p>愛のお父さんはホモ・セクシャルだったんだよ</p><p>学生時代から山登り友達に相手がいて</p><p>そういうことか</p><p>うん女性が愛せないからだけど、上司のお嬢さんとの縁談が来ちゃってさ断れないし</p><p>そういうこともあるな</p><p>そうなんだよそれで結婚して</p><p>真琴さんとセックスしたのは、新婚初夜だけだったという</p><p>そんな状態だったからさ真琴さんとの夫婦生活には、全然不満が無かったんだって愛が自分の娘でないことも気にしていなくて</p><p>むしろ、上司や自分の両親に対して子供がいるということで面目が立つと感じていたらしい</p><p>ほら、ホモ・セクシャルだから自分の子供が産まれることは、最初から諦めていたから愛みたいな可愛い娘が居ることは、むしろ嬉しかったって</p><p>日本じゃ、ホモ・カップルが養子をもらうとか無理だし</p><p>これからも、気にしないで今まで通り家族を続けていきたいって言ってくれたらしいよ</p><p>ジッちゃんは、うなづく</p><p>ただもし、真琴さんに他に好きな人ができたとしてもできれば、定年までは夫婦のままで居て欲しいってお願いされたらしいけれど</p><p>ああ、離婚すると経歴に傷がつく会社なんだな</p><p>ていうか独り身になると色々と厄介な仕事ばかり押し付けられる会社らしいよアフリカとか中東の国に、数年の予定で赴任とか</p><p>奥さんと子供が居ると厳しい現場には送り込まれないんだって</p><p>だから、このまま偽装夫婦を続けさせてくれというのも</p><p>でも、まあそういうことなんだよな</p><p>子孫ができなくても構わないというのは、私の理解の外だがそういう人間もいるのだろう世の中は広いからな</p><p>いや、むしろその方が伝統的なのかもしれん血の繋がらない娘でも自分の墓の世話をしてくれるのなら</p><p>日本は家というものを尊ぶがなこの家とは、血の繋がりではない自分の本当の子供でなくとも先祖代々の墓を供養をしてくれる人間が残ってくれれば、それで良いということになっている</p><p>日本では、先祖の供養を誰もしなくなることが一番の罪なのだよ古事記にあったと思うぞ疫病が蔓延したので占ってみたら、誰にも供養されない霊の仕業だと判ったそれで、慌てて子孫を探して供養をさせたら、疫病が鎮まったとか</p><p>歌舞伎などには、まだこの考えは続いている今の団十郎家は、江戸時代からの団十郎家とは血が繋がっていない</p><p>えそんなのアリなの</p><p>だが、団十郎家の芸を引き継ぎ先祖の供養も引き継いでいるそれが家を継ぐということなんだ</p><p>オレは、ふと吉田の家のことを考える</p><p>オレはもう、戸籍上は吉田の家の子供ではない</p><p>オレの父親や母親あの人たちもいつか死ぬのだろう</p><p>その後、誰があの人たちの葬式や、お墓の世話をするんだろうか</p><p>黒森の子になったんだ</p><p>ミナホ姉さんは、子供を産めない身体だから</p><p>黒森家のお墓は、オレが守っていかないといけない</p><p>吉田の家のことを考えている余裕は無い</p><p>バァちゃんのお墓は、今どうなっているんだろう</p><p>オレは墓参りをしていない</p><p>で、とりあえずその愛という娘の家については、何の問題もないのだな</p><p>ジッちゃんの言葉で、オレは現実に引き戻された</p><p>あ、うん問題無いよ今は、愛も真琴さんもほとんどお屋敷に居るけれど週末だけは、家に戻って今度は、お父さんの相手の人とも会うらしいよ</p><p>そうか一応、調査はさせておくぞ</p><p>何が問題の起点となるか判らないからなホモのカップルがケンカしたことがキッカケで、みすずや瑠璃子にまで飛び火しては困る</p><p>そうなんだ香月家の影響力は、大きすぎる</p><p>お屋敷に居るということは、みすずたちとも親しくするということなんだから</p><p>愛のお父さんが原因で、おかしなスキャンダルに発展する可能性もある</p><p>うむよく、率直に話してくれた感謝するこれからもどうしても話したくないことは構わないが、できる限り私に話してくれ</p><p>ジッちゃんは、オレにそう言う</p><p>香月家を守るためには仕方のないことなんだろう</p><p>オレが気付かないような問題でも、ジッちゃんなら判るんだろうし</p><p>オレも、ジッちゃんには何でも話しておかないといけないと思っている</p><p>それが、オレの義務だと</p><p>愛や真琴さんのプライベートなことまで話さないといけないのは、とても心苦しいけれど</p><p>ジッちゃん香月家との関係は、オレたちの生命線だから</p><p>特にお前が、新しく抱いた女たちのことは、詳しく話せよ</p><p>ジッちゃんはニヤッと笑う</p><p>私自身の楽しみのためにもな</p><p>そして、小さく溜息を吐く</p><p>お前も知っての通り私は老齢過ぎて、もうセックスはできないからな正直、お前が羨ましいよ</p><p>ごめん、ジッちゃん</p><p>そういうことは、考えていなかった</p><p>病気で点滴して、何日も食事しないで安静にしている人の前で美味しい大盛りラーメンの話をするようなもんだよな</p><p>何を謝る気にせずに、もっと奔放になれますます、私を羨ましがらせろ私はこれからも、お前から艶っぽい話を聞きたいぞエロティックな体験談をなそれが、私にとっては最高の若返りの薬となる</p><p>口惜しいとか、羨ましいという気持ちも人生にとっては大切なスパイスだ特に、高齢者にとってはな</p><p>何もかも諦めて枯れてしまうよりコンチクショウメと罵りの言葉を吐く方が、よほど健康的だ</p><p>この老人はまったく</p><p>オレと瑠璃子のセックス映像はあいかわらず、盗み見しているんだろ</p><p>当たり前だ瑠璃子は、なかなか良い表情をするようになったな</p><p>これだ</p><p>だが、私だったら２０代の私だったら、もっともっと瑠璃子をよがらせることができたと思うぞ</p><p>オレはまだ１０代だよ</p><p>なら、仕方ないかふふふふふっ</p><p>楽しそうに笑うジッちゃん</p><p>何にせよこれからも、瑠璃子を可愛がってやってくれ頼むぞ</p><p>ジッちゃんの瑠璃子に対する愛情は、屈折し過ぎている</p><p>みすずのことはいいの</p><p>馬鹿を言えみすずたちのことはわざわざ口に出して、お前に頼むことではないだろう</p><p>瑠璃子のことだけジッちゃんは、オレに頭を下げるのだ</p><p>さてとお前の方の近況報告は、それで終わりだな</p><p>ジッちゃんは、話を変える</p><p>ああ、そうだけど</p><p>では、今日の話をしようちょっと待ってくれ</p><p>ジッちゃんは、傍らのインターフォンを押す</p><p>この声は翔姉ちゃんだ</p><p>今はどうなっている</p><p>お客様は、７割方到着なさってますわ</p><p>客の相手は</p><p>美子様と瑠璃子様がなさっています</p><p>みすずはどうした</p><p>閣下のご指示を待たれています</p><p>ああこの部屋の脇に控えているのか</p><p>はい、そのようでございます</p><p>ではこの部屋に通せ良信との話は終わった</p><p>ジッちゃんは、インターフォンを切る</p><p>みすずめ私の指示待ちと言うが、実際はお前のことが心配なんだろう</p><p>オレは愛たちのことをジッちゃんに報告するために</p><p>ジッちゃんと、２人きりでの対話を希望したから</p><p>やっぱりみすずたちには、愛や真琴さんの個人的な話は聞かせてはいけないと思うし</p><p>ドアが、ノックされた</p><p>もう来たか入れ</p><p>ガチャッとドアが開きパーティ・ドレス姿のみすずが入って来た</p><p>お話は、お済みですか</p><p>みすずは、穏やかな笑顔で尋ねる</p><p>ああ、今、終わったところだ中庭の方はどうなっている</p><p>今日は、良いお天気ですし風もありませんガーデン・パーティには最適ですわ</p><p>そう今日は、この香月家の本家の屋敷で</p><p>みすずと瑠璃子主催のガーデン・パーティがある</p><p>もう７割方客が揃っていると聞いたが</p><p>良い人材はいそうかね</p><p>それは、翔お姉様や谷沢さんそれに美智が、１人１人チェックしていますわ</p><p>今日はみすずたちの超・お嬢様学園の女生徒たちを招待している</p><p>それも、学校に私的な警護役を連れてきている子だけ</p><p>つまり、お嬢様中のお嬢様だ</p><p>当然、警護役も一緒だ</p><p>もっともあちらはあちらで、あたしたちの警備態勢を値踏みしていらっしゃるおつもりのようですけれど</p><p>今回は学校内での警護が連携できるように</p><p>それぞれの主人と警護役を交えた親睦会ということになっている</p><p>ゲストが、翔姉ちゃんとレイちゃんで</p><p>香月セキュリティ・サービスの警護体勢についてのレクチャーもある</p><p>まあ主たちの方は、半分が麗華お姉様とお話がしてみたくていらしたみたいですけれど</p><p>レイちゃんは、香月セキュリティ・サービスの広告塔として、テレビにも出ているから</p><p>元々、麗しき男装の美女だからファンが多い</p><p>みすずや瑠璃子の警護で、学校への送迎を担当することもあるからお嬢様たちの中には、レイちゃんと親しくなりたいと思っている子もいるんだろう</p><p>藤宮くんを自分の担当の警護人にしたいと言い出す者も現れるんじゃないのか</p><p>それは今、担当なさっている警護の方が、嫌な顔をなさるでしょうから</p><p>ああ、ご主人様に連れて来られて気分を悪くしている警護人もいるのか</p><p>そうだよな、自分は自分のやり方で主人を守っているのに</p><p>今更、香月セキュリティ・サービスのレクチャーを受けるとかそういうのを嫌がる人もいるだろう</p><p>警護人なんて、一匹狼な性格の人が多いと思うし</p><p>私は最初に一度だけ顔を出す</p><p>機嫌の悪い連中も私の顔を見れば、気持ちを入れ替えるだろう</p><p>わざわざ、香月家の当主が顔を出すのだから</p><p>ジッちゃんの価値は、それほどまでに高い</p><p>ところで良信</p><p>私は普段、人に会うときは、できる限り不機嫌な顔をすることにしているそして、尊大で傲慢で誰の話も聞かないような嫌な人間を演じるのだ</p><p>オレと２人きりで話すときは、陽気でいつも笑っているのに</p><p>いや確かに、ジッちゃんは、人前じゃもの凄く偉そうにしているけれどさ</p><p>あれってホントに偉いからなんじゃないの</p><p>オレの答えに、ジッちゃんは苦々しく微笑む</p><p>私は自分自身を偉いとは思っておらんよ</p><p>わざわざ偉そうで、不機嫌な態度を取るんだ</p><p>まるで自分から相手に嫌われようとしているみたいじゃないか</p><p>するとジッちゃんは</p><p>その通りだ私はできる限り、初対面の人間に嫌われるように振る舞うのだよ</p><p>香月家当主の業ですわね</p><p>私が誰か初対面の人間に会うとするたまたま、私はその日、上機嫌だっただから、初めて会った人間にも優しく、丁寧に、明るく応対したとする</p><p>あくまでもたまたま、その日の私の機嫌が良かっただけのことだしかし、その時の印象が彼の心に残る</p><p>ああ、ジッちゃんは明るくて優しい人間だと、思い込むんだ</p><p>そして、人に吹聴する香月家の当主に会ったが、なかなか明るい人間だったよとかな</p><p>だが、その人間と次に会った時たまたま、私が不機嫌だったとするその人間とは関係の無いことが原因でな</p><p>そういうこともあるよな</p><p>しかし、その人間からすればこの前、会った時はあんなに明るく、優しい人間だったのに一体何が起きたんだと疑心暗鬼になる自分や自分の会社が、私に嫌われたとか勘違いをしてな</p><p>そして、また吹聴する香月の当主に嫌われたから、私の会社はもうお終いだとかそして、良からぬ噂が巷を駆け抜けあちこちに影響する株価が上がったり、下がったり関係の無い会社が、経営危機になったりな</p><p>ジッちゃんの影響力ってそこまであるのか</p><p>一番困るのは自意識過剰な連中だ私に一度会っただけで私は香月家の当主と仲が良いあの人は、私のことを高く評価しているなとど自己アピールに使おうとする輩もいる</p><p>一度会っただけでジッちゃんのお気に入りになったと、他の人たちに言いまくるのだ</p><p>もちろん、そういう輩には抗議する君のことなど、評価はしていないと公衆の面前で言ってやったこともあるだが、ああいう連中はね</p><p>こちらが、そういう対応をしても香月の当主が手の平返しをしたこの前は、あんなに評価してくれたのに何て尊大で身勝手な人間なんだろうと、私のことを悪く言うのだよ</p><p>そんな連中もいるのか</p><p>人間性を悪く言われるのは構わんが態度や意見をコロコロと変える人間だと思われるのは困る香月グループの信用に関わるからなだから、私は最初から、尊大で傲慢で我が儘でいつも不機嫌な人間でいることにしたのだよ</p><p>でも、そういうんじゃみんな怖がって、近付いてこられないじゃないか</p><p>ああだが、仕方ない嘘吐きや、馬鹿や、ドロボウを寄せ付けないためには常にそういう怖面の人間でいないとならないのだよ</p><p>なかなか大変なんだな</p><p>ホントお祖父様が、外ではずっと怖い顔をなさっていらっしゃいますものね</p><p>オレやアニエスなんかの前では笑ったりして、楽しそうなのに</p><p>そりゃ身内の前なら、そんな芝居はせずに済むからな</p><p>この後もみすずたちの学校の可愛らしいお嬢さんたちの前で、苦虫を噛みつぶしたような顔をしなくてはならん</p><p>ああ女の子たちの前でも、そうしないといけないのか</p><p>男よりも女の方が余計に気を遣うよ私が、どこかの名家のお嬢さんと、ニコニコしながら会話したりすれば</p><p>家によってはその娘をお祖父様の愛人に差し出してきますわね</p><p>そうなるとな断るのも、その娘に失礼だしななかなか、面倒なことになるのだよ</p><p>だから、お祖父様はずっと、黒森の娼館に通っていらっしゃったのですね</p><p>ああ、高級娼館の女なら後腐れが無いからな</p><p>とにかく変な話にならないようにするためには、不機嫌であり続けないといけない可愛い娘でも、冷たくあしらう興味を全く示さないそれが大事だ</p><p>うーん当主は大変なんだなあ</p><p>判ったな、良信</p><p>旦那様もあたしの相手、黒森公としてパーティに出席していただきますから</p><p>あもしかして、オレも</p><p>常に不機嫌に尊大で、傲慢で、我が儘な態度だぞ</p><p>ジッちゃんは、そうオレに命じた</p><p>新章突入、今度は香月家サイドです</p><p>ミクロマンの新商品が出るらしいのですが</p><p>１体３５００円マジっすか</p><p>いや、昔の大きさのままのミクロマンなのに</p><p>だって、ミクロマンて３５年前は４００円くらいだったのに</p><p>１０年くらい前のだって、１０００円ぐらいだったばずなんですけれど</p><p>中国の人件費の高騰で、オモチャは全部値上がりしています</p><p>値段を抑えているのは、最大大手のＢ社ぐらいです</p><p>お金持ちのマニアしか買わない物になると、先細るだけなんですけれどね</p><p>841．ハイ・ライフ　／　職業としての仕事</p><p>そんなこと言われてもさ</p><p>オレ尊大な態度とか</p><p>だってみんな名家のお嬢様たちなんだろ</p><p>オレがエラソーな態度とかしていたら失礼なんじゃ</p><p>取りあえず、旦那様これをかけて下さい</p><p>みすずが、サングラスを取り出す</p><p>公式の黒森公はメガネをかけているということに致しますから</p><p>ああサングラスでもすれば、オレのマヌケな顔を少しは誤魔化せるか</p><p>濃いサングラスは、相手に視線を気取られず済む</p><p>ただし目下の人間の前だけでかけろ特に、対等な立場の人間との駆け引きの場では、絶対にサングラスはするな</p><p>サングラスをしていれば、心を隠していると思われる真剣勝負の場で心を隠そうとするのは、余裕の無い証拠だナメられるぞ</p><p>今は良い名家の娘たちには、お前が自分たちのことなど少しも関心が無い完全に無視していると思い込ませられるからな</p><p>オレはみすずのくれたサングラスをかける</p><p>このサングラスはみすずの趣味か</p><p>いいえ翔お姉様です</p><p>あたしの選んだサングラスは、他の皆さん全員に却下されました</p><p>相変わらずみすずはオレに関する物についてだけは、趣味が変わっている</p><p>あたしはもっとワイルドなサングラスの方が良いと思ったのですが、みなさんエレガントな方が良いと</p><p>うむこれで良いと私も思う</p><p>ジッちゃんもそう言うんだからワイルドは控えてくれ、みすず</p><p>今日のスーツにも合っているそのスーツは例の店で作ったのか</p><p>ああ、ジッちゃんが教えてくれたお店で作ってもらったよ</p><p>香月家関連の行事の時用にオーダー・メイドのスーツを作れとジッちゃんに言われた</p><p>店も教えてもらって全身、寸法を測られて仮縫いとかも何度もして</p><p>克子姉のオレ用に直してくれたスーツも気に入っているけれどあれは元は、ミナホ姉さんのお祖父さんのスーツだし</p><p>これ以上、形見のスーツをもらうのは悪いから腹を括って新調した</p><p>どうだ、自分の体型にぴったりと合ったスーツは着心地がいいだろう</p><p>うん何かすごく軽くて、動くやすいし、疲れないんだよこのスーツ</p><p>ホントさすがプロの技は凄い</p><p>生地は、あたしと瑠璃子と克子お姉様で決めました</p><p>スーツの生地のこととか、色や柄がどうとかオレには判らないから</p><p>一緒に店まで付いて来てもらって決めた</p><p>美智もいたけれど、一言も喋らなかった</p><p>まあ美智も２４時間ずっと制服しか着てない子だし</p><p>あんまりファッションのことは判らないみたいだから</p><p>これはあたしの意見も聞いていただきました</p><p>うむ、少し派手で艶っぽい生地だが良信は若いのだし、今日はビジネスの場ではないまあ、いいだろう</p><p>落ち着いた席のためのスーツも、作りましたわそちらはあたしの意見は採用されませんでしたが</p><p>残念そうに、みすずは言う</p><p>克子くんの見立てなら問題はあるまい彼女の顧客には、私を始めたくさんの洒落者がいたからね良い生地、良い仕立てをたくさん見てきているお前や瑠璃子よりも、眼が肥えているよ</p><p>ジッちゃんは、そう言ってクククと笑った</p><p>さてでは、貴婦人たちのいる中庭へ行くとしようか</p><p>ジッちゃんは、立ち上がる</p><p>おう、そうだ良信いや、今からは黒森くんと呼ぶべきだな</p><p>オレを見て笑う</p><p>さっきも言った通り、私は公の場では権威のある人間として振る舞わないといけないだから、悪いが私に少しは気を遣ってくれよ</p><p>オレだって、そこまでバカではない</p><p>オレもジッちゃんじゃなくて、閣下って呼んだ方がいいんだろ</p><p>そこは、お前お祖父様と呼ぶべきだろう</p><p>みすずとの仲を許していることは、皆に知られているんだ身内に閣下などと呼ばせていると思われたら、私の人格が疑われてしまう</p><p>判ったじゃあ、お祖父様で</p><p>おう頼むぞ</p><p>ニヤッと、ジッちゃんは言う</p><p>呼び方は、それでいいが奉ってくれよ私は香月家の当主で権力者なのだから</p><p>みすずや瑠璃子の友人たちが挨拶しに来るだろうが、私が挨拶するまではお前は何もするな私の顔が潰れる</p><p>ああ、偉い人から順番てこと</p><p>当たり前だお前は、近付いて来た女の子たちの顔を見るのもダメだからな眼が合ったら、何かしら挨拶しないといけないだろ</p><p>私と遠くから、女の子たちを眺めるのはいいだが、しげしげ見るのはダメだし、挨拶するまでは眼を合わすな絶対にだぞいいな</p><p>なかなか、大変だな</p><p>でも、しょうがないジッちゃんに恥ずかしい思いをさせるわけにはいかないんだから</p><p>私が話をしている時は、私の顔だけを見ていろよそ見をするな真面目に聞いていろいいな</p><p>では参ろうか</p><p>廊下に出ると大徳さんと張本さんが待っていた</p><p>この２人の専任警護人は、とにかく身体が大きい見ただけでも、強さが判る</p><p>ジッちゃんが２人に何も言わなくとも、ススッと後ろから付いてきてくれた</p><p>ああ、そうだ私には自由に話し掛けて良いからな女の子たちに、お前が緊張しすぎて何も話せなくなっていると思われるのはシャクだろ</p><p>ああ、オレもジッちゃんの横に控えていて、何か言われた時だけ答えるとかじゃないんだ</p><p>お前は身内だと言ったろそんなにシャチホコ張ったままの身内がいるかそういうことは普通でいいんだただし、周りにバカだと思われそうな会話はするなよ</p><p>えっと頑張るよ</p><p>だって、オレはバカだからバカなことを言ってしまいそうだよな</p><p>だから、ずっと黙ったまんまでいる方が良いんだろうけれど</p><p>ジッちゃんは、普通に会話をしろって言うし</p><p>中庭の皆さんは全員、耳をそばだててお祖父様と旦那様のなさっている会話を聞こうとすると思いますわ</p><p>女の子はみんな、聞き耳を立てるのが大好きですから</p><p>そういうのはお嬢様も、オレのクラスの子たちも変わらないか</p><p>旦那様こちらです</p><p>オレたちは、そのまま中庭に面する２階のテラスに出る</p><p>しかし、ホント広くて、古くて、立派な屋敷だ</p><p>だけどこの建物でも、香月家本家の敷地内では、３番目に古いもので昭和の中頃の建築だっけ</p><p>向こうには、明治に建てられた洋館があるらしい</p><p>そっちは建物が貴重すぎるのと、生活しずらいので今では、特別な行事の時以外は使用しないで保存しているらしい</p><p>暖房が、暖炉と薪で煙突が各部屋に繋がっているっていうんだから</p><p>窓ガラスの一部は、明治時代のステンドグラスで現在では、再現することができないって言うし</p><p>歴史ある建物は美しいが住むにはな冷暖房のシステムが完備する前の時代の設計はどうしたって夏は暑いし、冬は寒いのだよ夏場に風通しがよくなることを優先するからな従って、後からクーラーを付けても冷気が逃げる冷えにくい冬は、外の冷気が入り込んで来る</p><p>暮らすのなら、新しい家の方が良い</p><p>というわけでジッちゃんは、普段は平成になってから建てた別の棟に住んでいるそこは広くて、冷暖房完備で、広いお風呂もある瑠璃子や美子さんが暮らしていたのも、そっちだ</p><p>もっともパーティをするのなら、こっちの古い建物の方が趣があるがな</p><p>それで今日のガーデンパーティは、この昭和館の中庭ということになった</p><p>なるほど随分、集まって来ているな</p><p>テラスの柵まで近寄って、ジッちゃんは下の中庭を見下ろす</p><p>ああ、１０人くらいのパーティドレスの美少女たちが白い椅子に座って、楽しそうに歓談している</p><p>そして、それぞれの脇には警護の少女たちが控えている</p><p>直接警護する少女警護人以外は中庭の外で待機していただくことになっていますわもちろん、香月セキュリティ・サービスの皆さんも</p><p>ああお付きの警護の少女以外に</p><p>男の警護員を連れて来ている子もいるんだな</p><p>これはあたしたちの親睦会ですし香月セキュリティ・サービス・トップエリートの翔お姉様、麗華お姉様にレクチャーしていただく場ですから、他社の警護の方はご遠慮していただきました</p><p>そうか商売敵に、香月セキュリティ・サービスのやり方を教えるわけにはいかないもんな</p><p>ふむまあ、いいだろう</p><p>ジッちゃんは、少女たちを見る</p><p>どこの家の娘たちも皆、美しいだろそう思わないか</p><p>確かに名家のお嬢様たちは、みんな顔も綺麗だしスタイルも良い</p><p>どうしてってお嬢様だからだろ</p><p>だから、何でお嬢様だと美人ばかりになるんだね</p><p>良い家の人は美人と結婚するとか</p><p>一か八か、そう答えてみる</p><p>まあ、そういうことだ金持ちや権力者だって女は綺麗な方が好きだからな綺麗な女に子供を産ませれば、生まれてくる子供には美しい遺伝子が備わるそういうことを何代も重ねてみろどんどん母親側から美の遺伝子が足されて、やがては美人ばかり生まれてくる家系になる</p><p>みすずや瑠璃子や美子さんも美しい</p><p>もちろん、家同士の結びつきを強くするため他家の娘を嫁にもらうことも多いがなあに、そういう家だってどこかの代で美しい女を娶っているんだよ昔は、正妻に子が産まれずに美しい妾の産んだ子が、家督を相続するケースも多かったしな</p><p>名家というものは美女の遺伝子を溜め込んでいくものなのか</p><p>あそこにいる少女たちは、ただの令嬢ではない成り上がり者の娘は１人もいないみんな、何代にも渡ってこの国の上流階級の中で生きてきたホンモノの名家の娘たちということだ</p><p>だから、皆あんなに美しい</p><p>オレは、もう一度少女たちの姿を見ようとするが</p><p>まあ香月様がいらっしゃいましたわ</p><p>ああ、閣下</p><p>あ２階のテラスから見下ろしているオレたちに、彼女たちが気付いた</p><p>さきほどまで楽しそうに歓談していた声が、シンと鎮まる</p><p>ジッちゃんの出現に、中庭全体が緊張していた</p><p>彼女たちと視線を合わすなよ</p><p>ジッちゃんにもう一度、小声でクギを刺された</p><p>さあ、行きましょう旦那様</p><p>みすずが先頭に立ちオレ、ジッちゃん、大徳さんと張本さん</p><p>オレたちはテラスの脇の白い石の階段を中庭に向かって下りていく</p><p>中庭の少女たちは、息を呑んでオレたちを見上げている</p><p>オレ緊張してきちゃったぞ</p><p>愛なら自分にしゃっふると呪文を唱えているような緊迫感だ</p><p>おお、そうだ黒森くん</p><p>階段を下りながら、ジッちゃんが大きな声で言った</p><p>黒森くんが克子くんとしていたという仕事についての話を、この間、君のお姉さんから聞かせてもらったよ</p><p>えオレと克子姉の話</p><p>仕事についての話だプロは失敗してはいけないという</p><p>ああもしかして、パンのことか</p><p>オレが、勝手に焼き方を変更して克子姉に叱られた</p><p>あの会話をミナホ姉さんが盗聴していて、ジッちゃんに話した</p><p>ああお客さんにはいつも、同じ品質で同じものを提供しないといけないから失敗したものを売るのは、お客さんの信頼を損ねるだろだからオレは、失敗するわけにはいかないんだ</p><p>うむ業務としての商品管理という意味においては、その通りだ私たちは、どんなものであろうとダメな物を販売してはいけないそれは、そうなんだが</p><p>すでにオレたちは階段を下りきって、中庭に下りている</p><p>だが、職業として仕事をするということと業務として失敗をしてはいけないということについては、これはなかなか難しい問題でな</p><p>降りて来たオレとジッちゃんに各名家のお嬢様たちも警護役の少女たちも、注目している</p><p>中には席を立ってジッちゃんに挨拶しに来ようととている子もいる</p><p>職業と仕事ということについて私は最近よく考えるのだよ</p><p>ジッちゃんは、そんな少女たちを全て無視して空いているガーデンテーブルの椅子に座った</p><p>まあ、黒森くんも座り給え</p><p>オレも少女たちの視線を浴びたまま、椅子に座る</p><p>みすずは、ジッちゃんの横に立ったままだ</p><p>ススッとごく自然に、瑠璃子だけが笑顔でやって来る</p><p>お祖父様と黒森様は大事なお話の途中ですから</p><p>はいでは、いつものように</p><p>瑠璃子は笑顔で、答えた</p><p>ええ、いつものようにお願いするわ瑠璃子</p><p>公の場だから瑠璃子はみすずをお姉様と呼んだ</p><p>中庭の少女たちは、オレたちに注目したままだ</p><p>みんな黙ってこっちを伺っている</p><p>さて黒森くん君はこの世には絶対に失敗してはいけない仕事というものが、あると思うかね</p><p>それはあると思うよ</p><p>例えば、シザーリオ・ヴァイオラとの闘いみたいな</p><p>失敗したら、みんなが死んでしまうみたいな負けられないこともある</p><p>その通りだそういう類いのことは確かにある特に、人の生死を直接扱う職業医師や、救急隊員、消防士、警察官、それと軍人などの場合に</p><p>だが、ここではそういった特殊な職業に関しては脇に置いておく一般論として、普通の職業について考えてみよう</p><p>ジッちゃんは、オレの眼だけを見て話し始める</p><p>例えば職業としてやっている仕事においては、これは絶対に失敗できない、これを失敗したら、クビにされてしまうというようなものは、どれだけあるのだろうか</p><p>まあ無いわけではない会社の運命を決めるような、大きなプロジェクトというのはあるからなだがそれは本当に失敗してはいけないものなのか失敗したら、クビになってしまうものなのか</p><p>結論を先に言うとどんな仕事だろうと、それが職業として成立しているものならばある程度までの失敗は許されるまあ、降格されたり、出世が止まることはあるかもしれないがなかなかクビになるところまではいかないよましてや、死んでお詫びしないといけないようなコトには、そうは陥らない</p><p>失敗が許される</p><p>簡単にクビにはならない</p><p>企業の正社員だったら、まあそうだよほどの大きな損失を出さない限り失敗した社員がクビになることはない</p><p>えっと、よほどの大きな損失てどれくらいのこと</p><p>それは会社の屋台骨に関わるかどうかにような深刻な場合のみだ普通の会社ならな大きな会社なら、数億の損失を出したってクビにならないケースもある逆に、小さな会社なら、１００万円単位でも経営が傾く失敗した本人が、腹を切って辞めなくてはならなくなることもあるまた金額の問題ではない場合もある会社と会社、人と人の信頼を壊した場合などは、懲戒解雇しなくてはいけないこともある</p><p>だが、よほどのことでない限り企業は正社員を解雇しない労働組合もうるさいし、法も労働者を守るしな</p><p>何よりその程度のミスやトラブルは、日常的に起きているからだ社員のミスやトラブルで誰かの何らかの失敗で会社に不利益が出るそういうことは、よくある実に良くあるそんなことで社員を一々クビにしていたらそれこそ働いてくれる人材がいなくなってしまう</p><p>ミスして、頭を下げてそういう失敗体験を重ねて、社員は成長するものだしな失敗を恐れていたら、創造的な仕事は、何もできなくなるよ</p><p>私は職業として行っている仕事には、失敗は付きものだと思っているというより、いつも成功するとは限らないものなんだと思うだから、私は部下に成功するように頑張れとは言うが失敗するなとは言わないそういう言葉は、部下を萎縮させるだけだそうなったらどんなものも冒険のない創造性に欠けた仕事になってしまう</p><p>人はいつかどこかで失敗する一度も失敗しない人間なんていないんだそれは判るよな</p><p>だからこそなるべく失敗しないように、できる限り努力するそれでも失敗したら、苦笑いするしかないがそういうこともあるということは、頭の中に置いておかなければならない</p><p>そっか絶対に成功する失敗はできないっていう人だと、失敗した後のことまでは考えていないんだ</p><p>そういうことだ成功至上主義の人間は常に背水の陣だからな心にも、余裕が持てない</p><p>最初から失敗の可能性も考えていたら心がカツカツにはならないのか</p><p>覚えておけそれがどんな物でも、職業として成立しているものならば、多少の失敗は許されるんだ逆に、１度の失敗でダメになるものは仕事であっても職業ではない</p><p>ジッちゃんは、真顔でそう言った</p><p>例えばＦ１レースのレーサーがいるとするだろ職業としてレーサーとして認められている人間なら、１年ぐらい成績がパッとしていなくても翌年もレーサーでいられるすでに、レーサーとしての実績を上げ、能力が認められているからだ</p><p>ああ、１回でもチャンピオンになったことのある人は</p><p>成績の悪い年があっても、車の性能が悪かったのかなとか思われて次の年も、Ｆ１に出られる</p><p>１年だけレースには出たが、翌年にはどこのチームとも契約できなかったとしたらその人間は、Ｆ１レーサーだったとは言えても、職業としてＦ１レーサーをやっていたとは言えないと私は思う</p><p>職業として</p><p>１度きりでダメになるあるいは１年だけしか続けられなかった失敗は許されないそういう、厳しい仕事は職業ではないんだよ多少の失敗をしても、ずっと続けていかれるものこそが職業なんだ</p><p>克子くんの話は正しいだが、足りていない例えばパン屋を例にして話すと</p><p>パン屋はオレの仕事だ</p><p>昨日は、いつも通りパンが焼けて客に売れたしかし、今日は何らかのトラブルで例えば、いつも使っている高級な素材が手に入らなかった下働きの人数が確保できなかったまあ、色々あるそれで、いつもとは違うパンしか作れなかった</p><p>そんなことが現実に起こるだろう起こらないはずがないんだ予想もできないトラブルは常に起きる本当に信じられないような、突拍子のないことが起きる</p><p>避けられない失敗もある</p><p>いつも通り、いつもの味のパンを売るということは理想だそうであるべきだし、そうでなくてはいけないしかし、いつもそうできるわけではない</p><p>絶対は無い</p><p>だが、もしそのパン屋が職業として成立していたら客に認知していたら１日ぐらい味が落ちても、取り返せるそういうものなんだ</p><p>オレや克子姉のパンが美味しいものだと判ってもらえていたら</p><p>１日、どうしようもない理由でダメなパンを売ってしまったとしても</p><p>信頼が完全に地に堕ちることは無い</p><p>そこからまた取り返せる</p><p>いや取り返すしかない</p><p>失敗を恐れるなという言葉の意味は、もちろん失敗してもいいということではない失敗はやって来るんだよいずれにしてもだからこそ、失敗したとしても、自分の仕事を立て直すことができるように常に考えておくべきだ特に、自分と顧客の関係を</p><p>職業として何かをするということはずっと顧客がいるということだからな</p><p>うーん、大きな企業ほど新人研修とかあってミスに寛容な気がする</p><p>ブラック企業は、入った当日でもベテランと同じくらい仕事に精通していないと怒鳴られる</p><p>もちろん、新人に判るわけがないから怒鳴られる</p><p>ホント、陰惨ですよねその内に、また世話になるかもしれないけれど</p><p>前に働いていた現場に、インドの人がやって来て</p><p>初日に正社員に何でできねーんだ、コラと怒鳴られたら</p><p>入った初日からできるわけねーだろコラァと言い換えされていたのが面白かったです</p><p>日本人は、大人しすぎるみたいです</p><p>842．ハイ・ライフ　／　雇用と経営</p><p>なぜ、私が君にこのような話をしたか判るかね</p><p>ジッちゃんの話は続く</p><p>それは、君の学習が新しい段階へ進んだからだ</p><p>オレが進んだ</p><p>今までの君は、克子くんの下でつまり、組織の一番下に位置していた</p><p>そうだ克子姉が指示を出して、オレがパンを作る</p><p>寧や可奈センパイたちは、あくまでも売り子だけを手伝ってくれていただけで</p><p>パン・コースの生徒として、工房で正式に実習を受けているのはオレだけだった</p><p>だがこれからは違う</p><p>うん愛がパン・コースに転科してきたから</p><p>新しく入って来た人材は、君と同い年だそうだが君は職場の先輩ということになる</p><p>ジッちゃんは、オレを見てフフと笑う</p><p>克子くんだけでなく、君もまたその新人を指導しなくてはいけない</p><p>実際、すでにオレは愛にパン作りのことを色々と教えている</p><p>他人を指導してみてどう感じた</p><p>自分が前に習っていて、もう充分判っていると思っていたことも人に説明してみると、新たな発見があったりああ、こういう理由でこうしているんだとか今まで以上に、仕事のことが判るようになった</p><p>感覚的に理解していたことも、人に話すためには理論的な言葉に変換しないといけないから</p><p>特に、愛のゆっくりとした思考スピードに合わせて、説明すると</p><p>判っていたはずのことが、ホントはもっと深い意味があったこととかまで、ハッと気付くことができた</p><p>そうだ人に説明し、教えるということは自分自身にとっても作業内容の再確認となるそれはとっても大切なことだ</p><p>克子くんと君の事業は君たち2人だけでは成立しない</p><p>オレと克子姉のパン屋は２人だけではできない</p><p>今だって売り子は寧たちに助けてもらっているし</p><p>５０円安い方のパンは、マナやアニエスたちが作っている</p><p>いずれは誰かを雇っていかなくてはいかなくなるしかも、その人間は君たちの事業を行うために必要な技術や経験は持っていないかもしれないいや、大抵の場合はそうだろう</p><p>パン屋で働いた経験があって、すでにパンを作ったり焼いたりできる人がオレと克子姉の店に来てくれるとは限らない</p><p>確かに、オレたちが今、従業員を募集したら今までパンを一度も作ったことのない人の方が多いだろう</p><p>君は事業を継続していく限りは、ずっと雇用者を指導していくしかないのだよ１０年も２０年も、ずっと君の下で働いてくれる人材ばかりではないからな</p><p>ああパン屋なんて、アルバイトの子とかどんどん変わるよな</p><p>進学や就職で、オレたちのパン屋では働けなくなるとか</p><p>違う街に引っ越すとか</p><p>もっと、単純に他の仕事をすることになったとか</p><p>オレのことがどうしても気にくわなくて、辞めたいという人だって出て来るだろう</p><p>私の企業グループだって、そうだ毎年、新入社員が入って来て毎年、新人研修がある企業が存続する限り指導は続けなくてはならない</p><p>パン屋をやるのなら１０年後も、２０年後もオレは新しく入って来てくれた人に、パンのことを指導していかないといけないのか</p><p>君はそういう意識を、今から持っていなくてはならん</p><p>愛にパン作りを教えるということは</p><p>オレと愛との密接な関係とは関係無しに</p><p>オレが、今後パン屋としてやっていく時に、新人の子にどう指導していくかの練習だと思わなくてはいけない</p><p>君は経営者になるんだからな雇用者でなく</p><p>ジッちゃんは、真顔でオレを見る</p><p>雇用者は経営者側とこういう業務をすると契約で取り決めたことをするのが仕事だからなどのような仕事を、どのような手順で、どう進めるかは経営者側の決めることだつまり君が考えるんだ雇用者に何をしてもらいたいかを君が決め実際に、その通りに作業が進むように君が指導する</p><p>働いてくれる人に何をしてもらうか</p><p>どうやったら、オレが望むようにみんな働いてくれるようになるか</p><p>全部、オレが考え指導しないといけない</p><p>もちろん、実際に現場で働いている雇用者からどうやった方が効率的か意見を聞くことはできるだろうだが、雇用者の意見はあくまでも意見だ決めるのは、君だ経営者には、責任を持つ義務がある</p><p>経営者の責任</p><p>それで上手くいかなかったら、君のせいだ作業が滞るかもしれない、雇用者たちが不満を感じて辞めていくかもしれない特に、君の要求する作業が対価に見合わないと感じたらな</p><p>対価賃金お金</p><p>いや、金だけではないぞ情熱を持って一生懸命やるのに相応しい仕事だと感じたら、雇用者たちは少々賃金が低くても働いてくれることもある少々ならな何とか食っていける範囲ならということだ生活が成立できないのなら、どんな魅力的な仕事でもやる人間はいない死んでしまうからな</p><p>ああ、タダでもいいから働きたいなんて人は実際にはいないのか</p><p>そういうバカは、たまにいるだがそういうやつらは、生活に逼迫してはおらんからなだから、そんなバカなことを言うんだ明日の食事にも困る人間が特に子供のいる人間が、タダでもいいから働きたいなど言うはずがないもし、そんなことを言ったらそれは狂人だよ</p><p>この世には、タダで働く人間はいないいては、ならない労働には、必ず対価がなくてはいけないだからこそ対価を求めない社会活動としてのボランティアは、貴い行為となるのだ</p><p>でも落語家さんとかのお弟子さんとか、タダ働きだって聞いたことがあるけれど</p><p>うむそういう昔からある弟子とか、江戸時代の商家の丁稚奉公は給金が出なかったたまに、師匠や主人から小遣い程度はもらえるが</p><p>やっぱり、タダ働きだったんだ</p><p>だが、その代わり最低限の衣食住は、保証されていた腹一杯は食えんが、飢えることはない寝る場所もある着る物だって与えられる</p><p>衣食住の保証</p><p>奴隷ではないということだよ必要最低限の物は与えられなければならない</p><p>だから、誰かの弟子となるとか、商家の丁稚になるということは何とか食うには困らない確実に生きていけるということを意味していたのだそれは、明治より前の近代社会においては、実に大きな意味のあることだぞ</p><p>ああ飢え死にするということが、ありえた時代なら</p><p>逆を言うと寄席芸人が弟子を１人取るということは、その男には弟子を１人食わせるだけの力があるということだ自分の衣食住にもことかく師匠が、弟子を取ることはありえないし許されないのだよそれが本来の師匠と弟子との関係だ</p><p>最低限の衣食住は保証するから弟子にタダ働きを求めることができるのか</p><p>そして弟子は、ほぼ２４時間師匠に付き添い寄席の中で働く他の仕事はしない師匠や他の芸人の芸を見て自分の芸を磨くやがて、師匠の前座をするようになりそこから、賃金が発生する最初は寄席が開いたばかりの早い時間の出演だ客もほとんどいないそして芸が評価されるようになれば、少しずつ遅い時間に出演するようになる給金も上がり、やがては師匠の元から独り立ちしていく</p><p>それがかつての寄席芸人か</p><p>だから、最近の演芸の仕事が無い時は、アルバイトして食っている芸人が居るというのは、私には理解ができないね彼らの師匠は、なぜ衣食住を保証してやらないのだろうか飢えないだけマシ、着る物があるだけマシ、寝起きするのが外でないだけマシというような若者は、現代ではもういないのかもしれないが</p><p>それ以前に師匠がいない芸人がたくさんいる</p><p>だが、どんな仕事もその仕事の現場に長くいて、経験を積むことが一番大切なはずなのだがアルバイトをどれだけやっても、芸が上達すると思えんどこまでいっても、学生の芸人ゴッコの延長にしかならないと私は思うよ</p><p>まあ、いい話を戻そうとにかくこの世に、何の見返りも無くタダ働きしてくれる人はいないだが、最低限の衣食住さえ保証されていれば何とか堪えて働くという人たちはいる</p><p>世に言うブラック企業というのはそこの見極めが上手いのだろう本当にギリギリ生きていける賃金や労働環境を見極める生かさず殺さずの瀬戸際で、雇用者を酷使するのだな</p><p>でも確か、会社の人が無理して働いて死んでしまったところもあったろ</p><p>そういう企業は、もはや企業ですらない雇用者を生かすのが企業だ自分の会社で働いてくれる人材を死なせてしまうのは恥だ</p><p>そもそも、経営者がやたらとマスコミに露出するのを好んだりましてや、選挙に出馬するなんていうのは会社としては２流以下なのだよ</p><p>本当に恐ろしい経営者は表に出るのを嫌がる隠れているそういう連中の方がはるかに手強いね</p><p>さてギリギリ賃金なら、働く人間もいるという話をしたでは、今度はその正反対の話をしよう</p><p>逆に賃金がとても高い人よりもずっと給料がいいただし毎日の仕事は、どうしようもなくつまらない時間をすり減らすだけに感じる世の中にとっても、何の益も無いムダな仕事だと思うそんな職業に就いている人のことを想像してみたまえ</p><p>ああ毎日、オフィスに行っても、ろくに仕事が無い</p><p>でも、給料だけはメチャメチャ良い</p><p>そういう仕事君なら、するかね</p><p>オレはできないと思うどれだけ、お金が良くても</p><p>そんな生活生きている感じがしないし</p><p>君は、そうなんだろうが多くの人間は、そんな仕事に耐えられるものだ</p><p>え、そうなんだ</p><p>ああどんなにつまらない仕事でもというより、そういう仕事に限って、確実に休日は来るからな仕事時間がどれだけ退屈でも金があれば、他の時間が有意義になる</p><p>そういう人間も割と居るのだよ高い給料をもらっている人間が、みんな充実して溌剌と働いているわけではないのだ給料の高さと、仕事内容は比例するものではないのだ</p><p>この間、白坂家のテレビ局を手に入れたろ</p><p>あ、ああジッちゃんが、白坂本家から経営権を奪い取った</p><p>調べてみたらあのテレビ局には、正社員の配車係がいるそうだ</p><p>ハイシャガカリ</p><p>ああ、テレビ局というのは色々な人が来ては帰るから、タクシーを呼ぶだろそのタクシーを呼ぶのを専門としている社員がいるそうだ</p><p>えそんなの普通に連絡したら来てくれるだろ</p><p>番組ごとにスタッフが連絡するとか</p><p>いや、タレントさんにはマネージャーとかもいるんだろうから自分で呼んだっていい</p><p>だが、何故か配車専門の部署があって、正社員が勤めていて、他の社員と同じ高い給料を払っているそうだよ</p><p>知らん大きな会社になればなるほど訳の判らない部署や係があるものだよ</p><p>せっかくテレビ局の社員になったのに朝から晩まで、タクシーの手配をするなんて面白くないだろうね</p><p>だが、正社員で給料が良くて、社会的なステイタスもあるどんなにつまらない仕事だろうと、そいつは辞めんよ</p><p>さあ黒森くん君も、いずれは経営者になる君は雇用者の賃金をどう考えるね</p><p>最低限の生活ができるギリギリの額しか払わないかねそれとも儲かった金は、全て雇用者の賃金に廻してしまうかね</p><p>まあギリギリしか支払わないというのは論外だろうがだからといって、意味も無く給金が高いというのも困りものなのだよ</p><p>そうか給料を高くしたから、良い人材が一生懸命働いてくれるとは限らないのか</p><p>一応各都道府県は、最低賃金というものを決めているそれ以上の額は、払うそれは当然だが</p><p>まずどんなことをしても、最低賃金が支払えるだけは儲けないといけない</p><p>パンの価格や、原価の設定もそれを考えないと</p><p>働いてくれる人に、ちゃんと賃金が支払えるようにすることだけは絶対に守らないといけないから</p><p>では君は、君の事業で働いてくれる雇用者の賃金をどう設定する</p><p>オレは儲けが出たら、できる限り働いてくれる人たちに払いたいと思っていた</p><p>いいかね雇用者というのは君が示した賃金の額を見て、応募してくるものなんだよもちろん、高ければたくさんの人が応募してくる</p><p>そうオレは、ずっと働いてくれる人を募集し続けることになる</p><p>オレがパン屋を続ける限りずっと人を募集して、雇って、指導する</p><p>だが、現実問題として君が支払える賃金には限度がある</p><p>うん経営を考えずに、高い賃金を払っていたら店が潰れる</p><p>では、支払える限界ギリギリの高い賃金を出すのかそれでいいのか多少、賃金を抑えてその金は、店舗や商品の他の部分に使った方がいいのではないかそういう分野に投資して、さらに収益を伸ばすことを考えるべきなのではないか</p><p>ジッちゃんは、言葉を続ける</p><p>働いてくれている雇用者の中にも、いずれは技術に差が出るその時、君はどういう差を付ける完全に能力だけを見て、賃金をアップするのかそれとも、長く居てくれている人は一律に賃金を上げるか新人との差はどうする</p><p>人を雇うということは色々あるんだ</p><p>君は君の方針を決めなければいけないそして、その方針は君の事業に関わらず、君の事業に応募してくる雇用者の質を決める</p><p>ああ美味いパンを作るだけじゃ、ダメなんだ</p><p>良いスタッフが働きに来てくれる店にしないと</p><p>今は賃金だけのことを言ったが待遇、福利厚生、労働環境、考えないといけないことはいっぱいあるぞ</p><p>どういう募集をすれば、君が望む人材に巡り会えるのか君は、よく考えるべきなんだよそれが君の事業を成否を決める</p><p>単純な問題じゃないんだな</p><p>真剣に考えなきゃいけないことがたくさんある</p><p>色々と考えないいけないことがあるってことなんだね</p><p>そうだ君が経営者になるのならな</p><p>ジッちゃんは、笑った</p><p>それで最初の話に戻る</p><p>経営者になるのなら他人の失敗には、寛容になるしかない</p><p>失敗は気にするなって話か</p><p>雇用者は君ではない多くの経営者が、自分なら簡単にできることなのに、どうしてできないんだと失敗した雇用者に当たるそれは間違いだ</p><p>経営者と雇用者は違う立場が違う責任が違う会社に対する思いも違う経営者にとっては、会社は自分自身だ利益も評価も全て自分の実績となるだが雇用者は会社に愛着を持ってくれることもあるが、責任はその人間が与えられている権限の範囲だけだどれだけ社に利益を出しても次の給与額が多少アップするぐらいのことにしかならんその人間個人の実績になることはマレだ</p><p>ヒットした新製品は会社名しか有名にならないのが普通だ誰が作ったのかは、世間の人間には知られない企業を越えて、個人の成果だと世に知られるようになったのは青色発光ダイオードぐらいだよ</p><p>そうだな有名な電化製品とかだって、どこの会社の製品かは知っているけれど</p><p>社員の誰が作ったかなんて、知らないもんな</p><p>だから経営者は、雇用者に自分と同じ熱意や、努力や、無理を期待してはいけないもちろん、頑張ってくれる人はいるたが、我々が最初からそれらを期待するのは間違っているのだよ</p><p>オレだって頑張っているんだからみたいなことも働いてくれている人には、言ってはいけない</p><p>立場が違うんだから</p><p>さっきも言った通りミスもトラブルも、必ず起こる人は絶対に失敗する何もかもがノー・トラブルで進むことなど、ありえないそれが現実だ</p><p>だから君も経営者になるのなら、働いてくれる人たちが失敗するのは当たり前に起きることなんだと判っていたまえ</p><p>一々、怒ってたら間に合わない</p><p>もちろん、叱るべきことは叱る注意は喚起するそれはそうだが相手がどうしようもない人間でない限りは、終わったことは忘れてやれ</p><p>そうかその人がミスしたり、トラブルを起こしたのはオレの指導が悪かったっていう可能性もあるんだよね</p><p>そういうことだ特に新人は大目に見てやるしかない君も、自分自身がどう指導したりかを何度も顧みてみるべきだろう</p><p>ただし相手が、どうしようもない人間だと感じたら</p><p>速やかに解雇しろ世の中には、言って判らない人間もいるそういう人間は失敗を叱ってやることさえ、時間のムダだ</p><p>白坂創介やシザーリオ・ヴァイオラみたいな人間もいるもんな</p><p>たくさんの人間を雇い入れるとどうしても、そういう輩も紛れ込むああ、こいつは危険だと感じたら、可能な限りスパッと切り捨てろ多少の金を握らせてやってもいい笑顔でな大丈夫だやつらも切られることには慣れている少しでも金が手に入ったら君や君の会社のことは忘れてくれる</p><p>そうかああいう困った人間が、紛れ込んで来ることも考えておかないといけないのか</p><p>とにかく長引かせるな長いこと、君の会社に潜り込むとそういう人間は、毒を吐く他の雇用者たちにも悪い影響を与えるここは楽な場所だと居座られたら、追い出すのも大変になる</p><p>判った気が付いたらすぐに追い出すようにするよ</p><p>オレは、ポケットからメモ帳を取りだしてジッちゃんの言った大切なことを書き込んでいった</p><p>そろそろよろしいですか</p><p>顔を上げると瑠璃子が居た</p><p>お祖父様には紅茶をお兄様とお姉様には、コーヒーをお持ちしました</p><p>うむありがとう、瑠璃子</p><p>ジッちゃんは笑顔で、礼を言う</p><p>瑠璃子はオレたちの前にカップを置いていく</p><p>瑠璃子が、ニコッとオレに微笑むが</p><p>いや、ジッちゃんとの話に夢中になっていて、すっかり忘れていた</p><p>オレたちの周りに居る、名家のお嬢様たちは</p><p>相変わらず、こちらを注目したままシーンとしている</p><p>しかし旦那様ぐらいですわね</p><p>少し大きめの声で、みすずが言った</p><p>お祖父様から直接経営についてのお話をしていただけるのは</p><p>うむ私の私塾のやつらとも、２人きりでここまで話すことはない</p><p>まあ、仕方ない黒森くんには、立派な経営者になってもらわんといかんみすずのためにもな</p><p>周囲のお嬢様たちの気がざわめく</p><p>まあ、お祖父様それだけでございますか</p><p>ニコッと、みすずが祖父に微笑む</p><p>もちろん、違う</p><p>私も黒森くんのことが気に入っているからな</p><p>時々、こんな変な会話が書きたくなります</p><p>私の勝手な意見なので、気にしないで下さい</p><p>マンガのセントールの悩みの最新刊を買ってきました</p><p>ＳＦで日常物で人外物で社会風刺で文明批評にもなっているというスゴイ作品だと思います</p><p>この先、どうなっちゃうんだろう</p><p>843．ハイ・ライフ　／　４人の令嬢</p><p>オレとジッちゃんの話が、ひとまず止まる</p><p>瑠璃子が持って来てくれた、コーヒーを一口啜る</p><p>あ、みすずも瑠璃子もまだ立ったままだ</p><p>ジッちゃんとの会話に集中していて、椅子を勧めるのを忘れていた</p><p>というかオレが座れとか言っていいのか</p><p>そんなことを考えていると</p><p>みすず、立ったままではコーヒーも飲めんだろう座りなさい</p><p>みすずは、ようやく席に着く</p><p>わたくしは、あちらで皆様のお相手をさせていただいておりますから</p><p>ああ、向こうのお嬢様たちの座っているテーブルに、瑠璃子の席もあるのか</p><p>といっても、そういうテーブルは幾つもある</p><p>オレはサングラス越しにそしてお嬢様たちと眼を合わせないように注意しながら、周囲を見る</p><p>ジッちゃんとの会話のおかげで緊張が取れたうん、助かった落ち着いて観察できるぞ</p><p>あ、そうか今日は、みすずたちの超・お嬢様学校に通っている専任警護係のいるお嬢様だけに集まってもらったから</p><p>つまりそういうお嬢様は、みんな名家中の名家のご令嬢たちだから</p><p>ああ、なるほど</p><p>当然、香月家とはそんなに親しくない子もいるんだな</p><p>そういう子たちまで、警護についての特別講習会ということで来てもらわないと今日の会は意味が無いし</p><p>ああ、他のお嬢様たちと離れて、すぐ側に立っている警護係の少女と２人だけでテーブルを占めている子もいる</p><p>ああいう子たちの中には、香月家と敵対している家の子もいるかもしれない</p><p>いや、ただ単に一匹狼な性格なだけかもしれないけれど</p><p>普通のお嬢様じゃないんだから、変人もいるだろう</p><p>うちのみすずや瑠璃子も、かなり変わっているし</p><p>そうか友人は大切にしなくてはいけないな皆さんのところへ戻りなさい</p><p>ジッちゃんは、瑠璃子に言う</p><p>はい失礼致しますお祖父様、お兄様</p><p>瑠璃子はオレたちに頭を下げて銀のお盆を持ったまま、自分の席へ戻る</p><p>る、瑠璃子様香月閣下にお茶を差し上げるのでしたら、わたくしがいたしましたのに</p><p>そ、そうでございますわ瑠璃子様が、その様なことをなさるなんて</p><p>オレは最近、瑠璃子が家の中のことをしてくれているのに、すっかり慣れてしまっていたけど</p><p>香月家のそれも本家の血筋のお嬢様が、お茶を運んでくるなんてことは普通ではありえないことなのか</p><p>いえ、これはわたくしの勤めですから</p><p>お祖父様もお兄様もわたくしには大切なお方ですし他の方に、お願いするわけには参りませんわ</p><p>まあ、瑠璃子様はもう、あの方をお兄様とお呼びなのですね</p><p>お嬢様たちの視線がオレに集中するのを感じる</p><p>はい、わたくしのお兄様ですわ</p><p>オレは公式にみすずの相手として認知されている</p><p>そして、そのことをジッちゃんも瑠璃子も、喜んで受け入れてくれていることが示された</p><p>こうやって、お前は神格化されていくのだよ</p><p>ジッちゃんは、小声でオレに囁いたニヤッと笑う</p><p>胸を張っていろ平然としているんだ</p><p>ええ、これでまだ今日は意地悪な方が少ない方ですからね</p><p>みすずも、オレの耳にそう囁いた</p><p>し、失礼致しますわっ</p><p>１人だけでテーブルを占拠していたお嬢様がスクっと立ち上がって、こっちへやって来る</p><p>長い黒髪で長身の紫のドレスにパールのネックレスをした高校生ぐらいの美少女だ</p><p>その後ろには、もちろん警護役の少女が付いてくるこちらは短髪で、お嬢様学園の制服のままだ</p><p>ジッちゃんの背後に立っている、大徳さんと張本さんに止められないのか</p><p>２人の巨漢は全く動かなかった</p><p>つまりこのお嬢様と警護役の接近を脅威と見なしていない</p><p>あ警護の短髪の子が、ムッとしたのが判った</p><p>自分の戦闘力を無視されたように感じたのだろう</p><p>お初にお目に掛かりますわわたくし鳥居まり子と申します</p><p>お嬢様は、上品に礼をする</p><p>日頃、父が大変お世話になっております本日はお目にかかれて大変光栄ですわ</p><p>ジッちゃんは、このお嬢様を無視してみすずを見て</p><p>誰なんだねこのお嬢さんは</p><p>みすずは、平然と</p><p>鳥居まり子様とおっしゃっていますわ</p><p>みすずの知り合いかね</p><p>いえ、学年が違いますから確か、トリイ電子の会長様のお孫様ですわ</p><p>ああ、鳥居くんの</p><p>不機嫌そうに、ジッちゃんは言う</p><p>は、はい鳥居要三は、わたくしの祖父でございますわ</p><p>無視されていても、空気を読まずにお嬢様は自己アピールを続ける</p><p>だから、何なのだね</p><p>まるで虫ケラを見るような眼で、ジッちゃんは言った</p><p>あ、あのほ、本日はお招きいただきま、まことに</p><p>私が君たちを呼んだわけではない今日の会の主宰はみすずと瑠璃子だ</p><p>主宰に美子さんの名前が入っていないのは</p><p>急にジッちゃんの孫として認知された美子さんを、好ましく思っていない人もいるからだと聞いた</p><p>さっきの、オレやジッちゃんに出してくれたお茶だって以前なら、瑠璃子のお付きだった美子さんが運んできたんだと思う</p><p>それを瑠璃子が自ら運んで来たのはもう、美子さんがお付きではないことを示す意味もあったんだと思う</p><p>以前なら絶対に瑠璃子から離れてはいけなかったお付きの美子さんが、今、この場にいないのも</p><p>多分、翔姉ちゃんやレイちゃんたちと一緒に居るんだろう</p><p>この家は香月家本家の邸宅だみすずや瑠璃子が自由に友人を招くのは構わん君はこの子らの友人なのだろう私の客ではない違うかね</p><p>まり子さんは、ブルブル震えながら</p><p>し、しかしこ、香月様はみすず様たちのお祖父様でいらっしゃいますから</p><p>だから、何だね</p><p>ご、ご挨拶させていただかないとわ、わたくしが祖父や両親に叱られますわ</p><p>そんなことは、君の都合だ私の知ったことではない</p><p>ギロッと、まり子さんを睨む</p><p>まり子さん、閣下にお詫びして、すぐにこちらへ戻ってきなさい</p><p>向こうのテーブルからあ、この人も一匹狼だまり子さんに声が掛かる</p><p>ワインレッドのドレスを着た、大人っぽい感じの令嬢だ</p><p>まり子さんの理屈だと閣下は、わたくしたち全員の挨拶を受けて、１人１人にお声をかけて下さらないといけなくなるのよあなたは、そんなご面倒なことを閣下にお願いするつもりなの</p><p>この鳥井さんが満足するようにしたら</p><p>ジッちゃんは、ここにいるお嬢様全員と挨拶を交わしてお祖父さんは元気かねとか、１人１人と会話してあげないといけなくなる</p><p>申し訳ないがね私は香月という古い血の家の当主だが王族でも政治家でもないのだよ</p><p>王族や政治家なら、それでも全員と挨拶して、和気藹々と短い会話もするとか人気取りのサービスをしなくてはいけないのだろうけれど</p><p>ジッちゃんには、そういうことをしなくてはいけない義務はない</p><p>ここは公式なパーティ会場でもないしね私の家だ私が私の家の中なら、どこだって自由にお茶を飲む権利がある今は、たまたま黒森くんと話をしながら、ここに来たら、君たちがいたそれだけのことなのだからねそして、孫娘の友人たちに挨拶するかどうかも、わたしの自由だ</p><p>ジッちゃんはこの家の主で、香月家の当主だここにいるお嬢様全員にとっては、目上の存在となる</p><p>お嬢様たちの祖父や両親が、ジッちゃんと親交があったとしてもお嬢様たち自身は、あくまでもみすずたちが呼んだ客なんだから</p><p>孫娘の客にどう対するかは、ジッちゃんの勝手なんだから</p><p>だから、ジッちゃんの方からお嬢様たちに皆さん、今日はよく来て下さいましたと挨拶しないのなら</p><p>令嬢たちも、わざわざ出向いて挨拶するべきではないんだ</p><p>失礼でないように、軽く会釈するとかだけにしておいてオレたちが話をしているテーブルに割り込むなんて、やってはいけないことなんだ</p><p>君は私がどんな立場の人間なのか、判っていないようだね</p><p>そしてジッちゃんは、力を持ちすぎている人間だ</p><p>軽々しく人に頭を下げたり、ジッちゃんの方から親しげに話したりすることは許されない</p><p>今日集まってもらったのはみすずたちの学校に在籍していて、自分の専任警護人を連れてきている令嬢だけだ</p><p>今、ここにいる令嬢とだけ、ジッちゃんが親しく会話したなんてことになったら他の名家の人間はどう思うだろう</p><p>そういう勘違いも、避けないといけない</p><p>私は、わざわざ君たちの前に姿を現したそれだけで、君たちに対する礼は果たしていると思っているよ</p><p>ジッちゃんは、まり子さんを見る</p><p>今日、家に帰った後でみすずと瑠璃子が主宰したパーティに、私が姿を見せたことをお祖父さんに伝えてみなさい鳥居くんは、それだけで驚くだろう</p><p>香月グループの経営は、もう司馬さんに任せているけれどジッちゃんは多忙な人だ</p><p>忙しいのに、わざわざ孫娘たちの様子を見にやって来た</p><p>それがこのお嬢様たちの祖父や親たちに伝われば、それがジッちゃんは、孫たちを本当に大切に愛しているというメッセージになる</p><p>だからお嬢様たちの前に、ジッちゃんが姿を見せたことで、何もかもが完了しているわけで</p><p>この上、お嬢様たちの方からジッちゃんに改めて挨拶とかするべきじゃないんだ</p><p>場の空気を読まずに、この鳥居まり子さんという人はジッちゃんの前にしゃしゃり出てしまった</p><p>君が私に声を掛けたなんてことを知ったら鳥居くんは困惑するだろう君は酷く叱られることになるだろういや、彼なら慌てて、私に詫びの電話をかけてくるだろうなそっちの方が、私には面倒だな彼は確か、心臓が弱かったはずだあまり、お祖父さんに心配をかけるべきではないな</p><p>言葉は優しいがジッちゃんの態度は、冷たかった</p><p>まり子さんは、慌てて頭を下げ元の席へ戻ろうとする</p><p>いや、ちょっと待ちたまえ</p><p>ジッちゃんは、そんな彼女を呼び止めた</p><p>は、はいわ、わ、わ、わたくしでございますか</p><p>他に誰がいるんだねそれと</p><p>ジッちゃんは、まり子さんに注意した令嬢を見た</p><p>この娘に声を掛けた君そう君だよ</p><p>さっきのワインレッドのドレスの人</p><p>大人っぽいお嬢さんは、スッと席を立ち</p><p>わたくしに、御用でございますか</p><p>うむ、私はそろそろ退席しなくてはならん君たち、申し訳ないがこちらの席へ来て黒森くんの相手をしてくれないか</p><p>お、お祖父様</p><p>構わんだろう黒森くんに、上流階級の女というものがどういうものなのか示すためのサンプルとしてはこの娘たちは適任だと思うが</p><p>わたくしでよろしければ</p><p>ワインレッドのドレスの子が、深々と頭を下げる</p><p>名前を聞いておこうか</p><p>狩野桜子でございます</p><p>赤いドレスの令嬢は、そう名乗った</p><p>ああ、狩野くんの娘さんか確かにお母さんの面影がある</p><p>うむでは、よろしく頼む鳥居くんのところの娘さんもいいね</p><p>は、はいぃぃぃ</p><p>まり子さんが、頭を下げる</p><p>さて、では私は行くよみすず皆さんと楽しくやってくれたまえ黒森くんもな</p><p>ジッちゃんが、大徳さんたちを連れて退席しようとすると</p><p>お、お待ち下さいっ</p><p>瑠璃子たちのテーブルの一番、端に座っていた白いドレスの女の子が立ち上がる</p><p>ありす、お止しなさい</p><p>横に座っていた同じ白いドレスを着た姉らしき少女が、中学生ぐらいの女の子を止めるが</p><p>でもお姉様っ</p><p>ありすと呼ばれた少女は、ジッちゃんに向かって叫ぶ</p><p>は、はじめましてっわ、わたし鞍馬ありすと言いますっ</p><p>たった今、ジッちゃんに直接挨拶するのは禁止だと話があったばかりなのに</p><p>それでこっちが、姉の鞍馬美里ですっ</p><p>お姉さんの方が、慌てて妹の口を押さえる</p><p>た、大変失礼を致しました申し訳ございません閣下皆様も</p><p>ジッちゃんと周りのお嬢様たちに、ペコペコと頭を下げる</p><p>あの座り位置から判断するとこの姉妹は、香月グループと関係のある家の子ででも、他の子よりも弱い立場なんだろうと思った</p><p>ああ君たちか鞍馬くんから、話は聞いているよ</p><p>ジッちゃんは、姉妹に言う</p><p>ちょっとこっちを向いてくれたまえ妹さんもだ</p><p>は、はいありす、閣下にお顔を見せて</p><p>あ、はいお姉様</p><p>姉妹は真剣な表情で、ジッちゃんを見る</p><p>ジッちゃんは少し考えて</p><p>ふんもういい</p><p>少し不機嫌そうに言った</p><p>済まないが私は、君たちの力になってはやれんよ</p><p>かっ閣下</p><p>姉妹の顔色が青くなる</p><p>こういう場合私の答えはノーと決まっている申し訳ないがね</p><p>ジッちゃんは、そう言ってからオレを見て</p><p>だから、悪いが黒森くんとみすずで、あの姉妹の話を聞いてやってくれ</p><p>とりあえず聞いてやるだけでいい何かしてやれとは言わんお前たちの判断に任せる</p><p>いや、任せるとか言われてもさ</p><p>鞍馬くんには、私の方から話しておくまったく、彼にも困ったものだよ私は慈善活動家でないのだからね私が興味があるのは、実直なビジネスだけだ</p><p>ビジネス</p><p>だからあの姉妹の話が、ビジネスになると思うのなら助けてやりたまえそうでないのなら、追い返せ</p><p>鞍馬姉妹が、ブルルッと震え上がる</p><p>私なら今すぐ追い返すこれはそういう事案だしかし、黒森くんのビジネスの勉強の教材になるのならあの少女たちを助けてやるのも構わないと思う</p><p>判りました鞍馬さんたちをどう扱うかは、旦那様と相談して後ほど、お祖父様にご報告致しますわ</p><p>オレが返答する前に、みすずがそう言った</p><p>いや、報告もいらんよお前たちで全て処理しろこんなことまで一々、結果を知りたくはない</p><p>そして、改めて姉妹を見て</p><p>鞍馬くんの長きにわたる忠誠には感謝しているしかし、これは彼の自業自得だ私は、君たちの一族に何かしてやるつもりはない</p><p>お、お姉様美里お姉様</p><p>突然泣きだした姉を、妹が抱き締める</p><p>そういうことだでは、失礼するよ</p><p>ジッちゃんは、大黒さんたちを連れて屋敷の中へ入って行く</p><p>オレやみすずそれに今まで椅子に座っていたお嬢様たちも全員起立して</p><p>立ち去るジッちゃんに一礼した</p><p>ただ、鞍馬姉妹だけは芝生にへたり込んだまま、抱き合って泣いていた</p><p>ジッちゃんの姿が完全に消えると</p><p>お祖父様のお申し付けです鳥井さんと狩野さん、こちらにいらして</p><p>みすずが、２人に声を掛けた</p><p>それから鞍馬さんたちも</p><p>２人はまで泣いている</p><p>ちょっと手間をかけさせないでちょうだい</p><p>鳥井さんが、姉妹に言う</p><p>閣下のご命令ですからさあ</p><p>狩野さんは、芝生にしゃがんでいる鞍馬姉の肩を叩く</p><p>このまま、ここであなたたちが泣いていると他の家の方に迷惑が掛かるのよ</p><p>優しいけれど厳しい声で、そう言った</p><p>も、申し訳ございませんみ、みなさん</p><p>鞍馬姉は同じテーブルの他のお嬢様たちに言った</p><p>そ、そうよ早く、みすず様のテーブルにお行きなさい</p><p>わたくしたちのことは気にしなくて良いから</p><p>同じテーブルの親・香月グループの娘たちは早く厄介払いをしたいようだった</p><p>まあ、あそこまで徹底的に、ジッちゃんに言われたのだから仕方ないか</p><p>鞍馬さんのお家の事業が危ないというのは本当だったのね</p><p>そんなことを言う人もいる</p><p>だからって、こういう場で閣下に直訴なさろうとするなんて</p><p>もう、わたくしたちのテーブルに戻っていらっしゃらなくて結構よ</p><p>今のことは帰ったら、お父様にご報告致しますわ</p><p>鞍馬さんのところ、うちのお父様お取引がないといいのですけど</p><p>早く、立てよそれで、こっちへ来い</p><p>オレは鞍馬姉妹に言った</p><p>とりあえず話を聞かないと、どうすることもできないからな</p><p>鞍馬姉が縋るような眼で、オレを見る</p><p>オレは、こういう視線が嫌いだ</p><p>助けるとはまだ言っていないとにかく話を聞いてからだ</p><p>ええ、お話次第では、申し訳ないですけれどお力になれませんわそういうおつもりで、いらして下さい</p><p>みすずも、クギを挿す</p><p>行こう、お姉様</p><p>妹が姉に言った</p><p>ありす</p><p>お話を聞いていただくしかないよもうこうなっちゃったら</p><p>大きく息を吐いて</p><p>そして、姉妹は立ち上がる</p><p>さあ、鞍馬さん行きましょう</p><p>このワインレッドのドレスの狩野さんは、面倒見が良い人みたいだ</p><p>鞍馬姉の肩を抱いて、一緒に歩いて来てくれる</p><p>もう仕方ありませんわね</p><p>鳥居さんも、オレたちのテーブルに来る</p><p>それぞれの背後から</p><p>無言で気配を消したまま４人の警護役の少女が、主人に付いてくる</p><p>瑠璃子さんもあちらへどうぞ</p><p>あれれ、いつの間にか屋敷の中から美子さんが来ている</p><p>こちらのテーブルの皆様のお相手は、わたくしが致しますから</p><p>面倒な親・香月グループの令嬢たちは、自分に任せて</p><p>瑠璃子は、オレたちのテーブルに行けというのか</p><p>でも美子お姉様</p><p>心配そうに、瑠璃子は美子さんを見る</p><p>美子さんはずっと、瑠璃子のお付きということになっていた</p><p>ジッちゃんの孫娘として認知されたけれど亡くなった長男の隠し子だった人だし</p><p>親・香月グループのお嬢様たちとは、まだ微妙なわだかまりがあるのだと思う</p><p>大丈夫ですわ</p><p>美子さんはテーブルの座っているお嬢様たちを見る</p><p>まさか、この期に及んでわたくしを香月家本家の娘と認めないような方が、この場にいらっしゃるとは思えませんもの</p><p>ニコッと皆に微笑む</p><p>それもまた美子さんが闘って、自分で居場所を確保しないといけないことなんだ</p><p>判りました美子お姉様皆様のお相手をお願い致します</p><p>瑠璃子は、従姉にそう言うと</p><p>皆様もわたくしの大切なお姉様をよろしくお願い致しますわ</p><p>テーブルに並ぶお嬢様たちに頭を下げた</p><p>一気に春めいてくると、花粉がケホンケホン</p><p>年を取るということは、病院へ通うということのようです</p><p>844．ハイ・ライフ　／　名乗り</p><p>ええっとあ、あの、本日はお招きいただきまして、光栄でございますわ</p><p>紫のドレスの鳥居まり子さんは、オレたちのテーブルに来るといきなり、みすずと瑠璃子に挨拶した</p><p>あの香月家のお二人のご尊顔を拝しこのように親しくしていただけるなんて、光栄の極みにございます</p><p>みすずは笑顔で</p><p>ご丁寧なご挨拶、ありがとうございますわどうぞ、鳥井さんお座りになって</p><p>緊張しながら席に着く、まり子さん</p><p>みすずは、さらに</p><p>狩野様も、お座り下さいどうぞ</p><p>ワインレッドのドレスの狩野桜子さんは、躊躇している</p><p>これは、お祖父様からお願いしたことですからお気になさらないであちらのテーブルにいらっしゃる皆様も、このことで狩野様に何か思われるようなことはございませんわ</p><p>あちらのテーブル美子さんが相手をしている親・香月グループのお嬢様たち</p><p>あのグループに属さず、一人で別のテーブルに座っていたところを見ると狩野さんの家は、香月家とは仲が良くないのかもしれない</p><p>みすずは、狩野様と呼んでいるし</p><p>そうですわせっかくの機会でございますからどうぞ、お掛けになって下さいませ</p><p>遅れて後ろからやって来た瑠璃子も、狩野さんに椅子を勧める</p><p>そうですね判りましたでは、失礼させていただきます</p><p>狩野さんは、オレたちとテーブルを囲むことを受け入れてくれた</p><p>狩野さんのお付きの背が高くて目付きの鋭い警護役の子が、椅子を引く</p><p>狩野さんは優雅に音を立てずに座った</p><p>何で鳥居さんの警護役は、主人の椅子を引いてあげなかったんだろう</p><p>オレは、視線を合わせないように鳥井さんの警護役を見る</p><p>ああ、サングラスのせいで良く判らなかったけれど</p><p>この人、眼が青いハーフっぽいな黒髪だから、目鼻立ちのクッキリした日本人かと思っていたけれど</p><p>鞍馬さんたちもどうぞ</p><p>みすずは、オドオドしている鞍馬姉妹にも声を掛ける</p><p>怯えている姉</p><p>お姉様これが最後のチャンスになるかもしれませんわ</p><p>妹は、弱気な姉に声を掛ける</p><p>でも、わたくしたちのような者が皆様と同じテーブルに座るなどということは</p><p>姉の鞍馬美里さんは、すっかり狼狽している</p><p>構いませんわよね狩野様鳥井さん</p><p>笑顔で２人に尋ねるみすず</p><p>わ、わたくしはみすず様がおよろしいのでしたら</p><p>鳥井さんは、必死に作り笑顔でそう言う</p><p>わたくしも構いませんわ鞍馬さんたちとお話するのは、これが最後の機会になるでしょうから</p><p>狩野さんは、冷たくそう言った</p><p>本当に残念ですわ鞍馬さんとは、幼稚部の頃からずっと一緒でございましたから</p><p>ということはこの狩野桜子さんは、鞍馬姉妹のお姉さんと同い年なんだな</p><p>もっとも、今までも親しくお話したことは一度もございませんでしたわね</p><p>みすずたちの学校は、幼稚園からずっと繋がっているから</p><p>少なくても１０年以上は、一緒に通って来ているのに</p><p>話をしたこともないのか</p><p>いつまで立っていらっしゃるのあなたたちがそうなさっていると、みすず様たちやわたくしが意地悪をしているように見られますわ</p><p>強く、狩野さんは言う</p><p>自分とみすずたちを同格に言う</p><p>しかし、鳥井さんのことは無視</p><p>ああ、何となく人間関係が見えてきた</p><p>そ、それではし、失礼致します</p><p>鞍馬姉妹の場合はああ、ちゃんとお付きの警護役の子たちが椅子を引いている</p><p>姉妹に１人ずつ、警護役の子が付いているんだな</p><p>ああこの警護の２人は、姉妹かもしれない</p><p>顔がよく似ているし、気の感じも</p><p>瑠璃子、あなたも座って</p><p>瑠璃子は自分で椅子を引いて座る</p><p>旦那様改めて、ご紹介致しますわ</p><p>こちらが狩野桜子様狩野様、この方があたしの旦那様ですわ</p><p>狩野桜子です初めまして</p><p>桜子さんは、ツンとした表情で答えた</p><p>ああ、嫌われているな</p><p>悪意はないけれど、敵意は感じる</p><p>そして、こちらが鳥居まり子さんでしたわよね</p><p>鳥井さんはみすずも面識がないのか</p><p>は、はいっ鳥居鳥居まり子でございますっ</p><p>鳥井さんは、すでにちょっと舞い上がっている</p><p>助かる眼の前に緊張しまくっている人がいるとオレの方の緊張がほぐれる</p><p>黒森公です初めまして</p><p>は、ははぁーっ</p><p>何で深々と頭を下げる</p><p>オレは将軍様か</p><p>そして鞍馬さんのご姉妹ですわこの方たちのお家は、香月グループの一員ですの</p><p>みすずが、そう説明するということは</p><p>狩野さんと鳥井さんの家は、香月家とは関係無いっていうことだな</p><p>身内だからこそ、最後にオレに紹介する</p><p>鞍馬ありすですっ</p><p>妹の方が元気に答えた</p><p>鞍馬美里でございます</p><p>姉はすっかり消沈している</p><p>黒森公ですいつも、みすずや瑠璃子がお世話になっています</p><p>い、いえわたくしどもこそっ</p><p>わ、わたくしたちみすず様と同じ日舞教室に通っているんです</p><p>震え上がる姉に、妹がフォローする</p><p>ああ、撫子先生の教室て、ことは５月の発表会の時に</p><p>ええ、旦那様このお二人も、踊りましたわ</p><p>ああ、あの時に</p><p>ああ、でも済みませんオレ、日舞はまだそんなに詳しくないからあの発表会は観ていたけれど、どの踊りをどの人がやってたとかは</p><p>この二人のことは覚えていないなあ</p><p>日舞の衣装を着て、お化粧もしたら印象が変わりますから</p><p>瑠璃子が、そう言ってくれた</p><p>わ、わたくしたちも見ていましたわ</p><p>鞍馬姉が、恥ずかしそうに言う</p><p>黒森様とみすず様のその</p><p>そうだオレは舞台の上でみんなの見ている前で、みすずとキスしたんだっけ</p><p>わ、わたくしも見ていましたっ</p><p>鞍馬妹が、強くそう言う</p><p>いやまいったな</p><p>あ、あのどういうお話です</p><p>鳥井さんは知らないらしい</p><p>ということは、この人は日舞とか撫子先生の教室とかは関係無い人なんだな</p><p>んんんんんんっ</p><p>あのもしかして、狩野さんはあの日、踊っていませんでしたか美子さんの前ぐらいに</p><p>オレは、ハッとして思い出す</p><p>この少し大人っぽい顔には覚えがあるぞ</p><p>はいわたくしも踊りを披露させていただきました</p><p>狩野さんは、ムスッとしてそう答えた</p><p>ええっと、あのわたくしにもご説明いただけませんか</p><p>鳥井さんが必死に割り込んで来ようとするが</p><p>日舞の話は、もう終わりにしていただけません今、どうしてもしなくてはいけないお話ではないと思いますわ</p><p>狩野さんは、強くそう言う</p><p>そうか判ってきたぞ</p><p>狩野さんの家は、多分、香月家並みに歴史のある名家なんだ</p><p>だから、みすずは様付けで呼んでいる</p><p>そして、あの日の発表会はみすずが最後で、その前が瑠璃子、さらに前が美子さん狩野さんは、さらに前だ</p><p>ああいうのって、やっぱり最後になればなる程上手い人っていうか、格上の人が踊るんだろう</p><p>しかも、美子さんは、あの時はまだジッちゃんの孫であることは公表されていなかったから</p><p>狩野さんは、瑠璃子の付き人だった美子さんよりも先に踊ることになっていたのが不服なんだな</p><p>そうね鳥井さんのお判かりにならないお話をするのはここまでに致しましょうね</p><p>みすずが、狩野さんに気を遣っている</p><p>多分、色々と面倒なことがあるんだな</p><p>まあ、追々判ってくるだろうから今は追求しない</p><p>それより後ろの警護の人たちも紹介して欲しいな</p><p>狩野さんは、ギョッとした顔をする</p><p>警護の者はただの使用人ですわ</p><p>そういう考えなのか</p><p>でも、今日は皆さんで警護のことについて話し合う懇親会なんでしょせっかくですから、ご紹介下さい</p><p>そうですわね見たところ、主同士は懇談していますけれど、警護の方同士の会話はまったくないようですし</p><p>みすずが、他のテーブルの方を見る</p><p>うん、椅子に座った主人たちはお互いに会話しているけれど</p><p>警護役の方は主人に後ろに立ったままで黙り込んでいる</p><p>今は席を外していますが後ほど、うちの警護役も皆さんに紹介致しますわ</p><p>みすずが、にこやかにそう言う</p><p>うちのって美智か</p><p>そういえば、美智はどこへ行った</p><p>しかしそういうことは、使用人同士で話をさせるべきなんではございませんか</p><p>狩野さんは言う</p><p>お互いの警護役を紹介し合って後で引き抜きみたいなことが起きたら</p><p>まあ、そうなんだけれど</p><p>香月セキュリティ・サービスは、良い人材がいたらホントに引き抜きたいと思っているだろうし</p><p>でも、せっかくこうやって会ったんですからせめて皆さんのお名前ぐらいは、教えていただけませんか</p><p>人間同士なんですから名前も判らないのは悲しいですよ</p><p>そのようなことは、調べればすぐにお判りになるでしょ香月様は、香月セキュリティ・サービスという調査機関もお持ちなんですし</p><p>狩野さんは反対する</p><p>確かにどなたの警護の方が、どんなお名前なのかぐらいは調べればすぐ判ることだと思いますでも、それでは人と人の関係が始まりません</p><p>人と人の関係使用人の警護役に</p><p>ああ、この人には判らないんだろうな</p><p>そして４人の警護役の少女たちと視線を合わせて</p><p>こんにちは初めまして黒森公です</p><p>１人１人の眼を見て挨拶した</p><p>４人は無言のまま、困惑している</p><p>うふふふふっうふふふふふふっ</p><p>鳥井さんが、笑い出す</p><p>黒森様って、とても面白い方でいらっしゃいますのねっ</p><p>そして、自分の後ろに立つ黒髪だけどハーフの少女を見上げて</p><p>彼女は、わたくしの警護役のハイジですわ</p><p>するとハイジと呼ばれた少女は</p><p>アーデルハイトでございますまり子様</p><p>アーデルハイトだからハイジでいいのよ</p><p>鳥井さんは、そう言ってまた笑う</p><p>初めまして、アーデルハイトさん</p><p>オレが、そう挨拶すると</p><p>鹿取アーデルハイトでございます</p><p>ススッと、オレに頭を下げる</p><p>そうなんですわこの子ハイジなのにカトリなんですうふふふ</p><p>鳥井さんが何を笑っているのかオレには判らない</p><p>鳥井さんがアーデルハイトさんをご紹介して下さったんですから狩野さんも警護役の方を紹介して下さいませんか</p><p>オレは、やんわりと狩野さんに言う</p><p>わたくしからもお願い致しますわ狩野様</p><p>はぁみすず様が、そこまでおっしゃるのでしたら仕方ないですわね</p><p>狩野さんも、ようやく折れてくれた</p><p>彼女がわたくしの警護役ですシエ皆様にご挨拶なさい</p><p>シエと呼ばれた背の高い少女がオレではなく、みすずと瑠璃子に向かい</p><p>狩野家にて警護役を拝命しております不知火江《シラヌイ・ゴウ》にございます</p><p>サッと一礼するキビキビとした動作だ</p><p>旦那様江さんなのでシエさんて呼ばれているんですわ</p><p>あれ、みすず知っているの</p><p>はいシエさんは小さな頃から、ずっと狩野様の警護役を勤めていらっしゃいますから</p><p>狩野さんが頑なにオレに警護役の紹介をしてくれなかったのは</p><p>みすずや瑠璃子たちは、もう知っているからだ</p><p>超お嬢様校は、在校生の人数だって限られているからこの警護役の子たちだって、毎日、学校で見掛けているんだし</p><p>名前ぐらいは当然、知っている</p><p>だから、今更使用人を紹介する必要はない</p><p>そして、この中で唯一、警護人のことを知らないオレを</p><p>狩野さんは、全然認めてくれてはいないのか</p><p>ええっと、初めまして江さん</p><p>オレが挨拶すると</p><p>シエとお呼び下さい</p><p>無表情で、そう答える</p><p>桜子お嬢様が、そうお望みですから</p><p>自己紹介のような公の時には、本名である江さんを名乗られるんですけれど普段はシエさんとお呼びしないと、振り向いて下さらないんですわ</p><p>はい、シエさんはあたしの同じクラスです</p><p>てことは高校２年生か</p><p>狩野様と鳥居様は旦那様と同じ高校１年生でいらっしゃいますわ</p><p>鳥居さんはともかく、狩野さんは絶対に年上だと思っていた</p><p>ていうか、みすずが年下の狩野さんに様を付けているんだからホントに家格が高い名家の人なんだな</p><p>うちのハイジは、中学１年生ですわ</p><p>それも、ええーっだ</p><p>美智より２つも年下</p><p>やっぱりハーフの子は、成長が良いんだな</p><p>１３歳で専任警護人をやっているということは</p><p>相当強いのか、元々そういう家系に生まれた子なのかどっちかだな</p><p>はい、では鞍馬さんたちも、旦那様に警護役を紹介して下さい</p><p>鞍馬家は、香月家と関わりがあるからみすずの言うことは聞いてくれるだろう</p><p>は、はいあ、あの</p><p>姉の鞍馬美里さんが自分の警護役をオレに紹介してくれようとするが</p><p>これって意味があることなんですのだって、鞍馬さんの家は</p><p>鳥居さんが、また口を滑らせる</p><p>そうねすぐに解雇することになる警護人なのよね</p><p>狩野さんも、冷たい口調でそう言う</p><p>現状から考えれば鞍馬さんの家には、もう警護人を雇う余裕はないでしょうから</p><p>泣き出す鞍馬姉</p><p>お、お姉様っ</p><p>妹が、姉を抱き締める</p><p>鞍馬美里様の警護役、安城ミタマでございます</p><p>姉の警護役がオレに挨拶する</p><p>鞍馬ありす様の警護役、安城キヌカですっ</p><p>妹の警護役も</p><p>やっぱり姉妹か</p><p>あなたたち今後の身の振り方は、どうなさるおつもり</p><p>狩野さんが、いきなりスバッと尋ねる</p><p>よろしければ狩野家で雇用してもいいのよ</p><p>そんな藪から棒に</p><p>あ、それより確か、瑠璃子様には専任警護人がいらっしゃらなかったはずですわよねっせっかくの機会ですから、この子たちはいかがです</p><p>鳥居さんが、さらに余計なことを言う</p><p>あのわたくし、まだ鞍馬様の家と契約しておりますから</p><p>はい契約期間中ですのでっ</p><p>安城姉妹は、ピシッと言い切る</p><p>でもいずれはそうなるのよわたくしの申し出、よく考えておきなさい悪いようにはしないわ</p><p>狩野さんは、そう言う</p><p>みすず様、瑠璃子様もこの警護役２人のことは、どうかわたくしにお任せ下さい</p><p>強い眼でそう言う</p><p>何かあるのか</p><p>狩野さんには、この安城姉妹いや、鞍馬家に対して</p><p>お任せするも何も、鞍馬さんのお家のことですから鞍馬さんがご自分で解決するべきことですわまだ、何も決まっていないのに、わたくしたちが騒ぎ立てるのはよくないと思います</p><p>おっしゃる通りですわね先走りましたわ済みません</p><p>狩野さんは、ススッと頭を下げる</p><p>あの安城さんたちは、何年生なんですか</p><p>オレは場の空気を変えるために、質問してみた</p><p>わたくしは高校３年妹のキヌカは中学１年生です</p><p>鞍馬さんのところは、主と警護役が完全に同い年なんですわ</p><p>ということは鞍馬美里さんが１８歳で、ありすさんの方が１３歳か</p><p>うんこれでやっと、誰が誰だか判った</p><p>オレは、大きくうなづく</p><p>えっと皆さんよろしくお願いしますあの、みんなで仲良くできるかどうかは判らないけれどとにかく、色々とお話を聞かせて下さい</p><p>鞍馬さんの家のことと</p><p>鳥居さんは、何で他のお嬢様たちから浮いているのかと</p><p>狩野さんも一匹狼のままじゃよくないだろうし</p><p>とにかく香月様のご命令を遂行致しましょう鞍馬さんさっさとこの方に、あなたの家のことをお話しなさい</p><p>狩野さんが、鞍馬姉妹に言う</p><p>ああ、鞍馬美里さんの方が年上なのにこういう態度なんだな、この人は</p><p>話してしまったとしてもこの方には、どうせどうすることもできないでしょうけどとにかくあなたたちが話をすれば、この奇妙な顔触れのテーブルも解散できるわわたくしは早く、シエと一緒に元のテーブルに戻りたいのよ</p><p>元のテーブル他に誰もいない孤立したテーブル</p><p>あ、ちょっと待って下さい狩野様</p><p>まだうちの警護役のご挨拶が終わっていませんわ</p><p>美智が来たのか</p><p>オレは、屋敷の方を振り向くが誰の姿も見えない気配もない</p><p>美智そろそろ姿を見せなさい</p><p>みすずが、そう言った瞬間</p><p>わたくしでしたら御前《おんまえ》に</p><p>みみみみみみー、美智ぃぃぃ</p><p>お、お前いつからそこに居た</p><p>みすずの背後に、いつもの制服姿の美智が立っている</p><p>狩野さんや鳥井さん、鞍馬姉妹たちの警護役がギョッとする</p><p>いや、他のお嬢様たちの警護役たちも全員</p><p>気配を消していただけでございます</p><p>いつもの無表情でケロッとそう言う</p><p>香月みすず様の専任警護役を仰せつかっております工藤美智です</p><p>突然の美智の登場に、中庭全体がシーンと静まり返った</p><p>ソシテェェ</p><p>な、何だ今度はオレの背後からッ</p><p>ワタシがクロモリ・コウを守るガーディアン仮面イーディなのネッ</p><p>い、イーディ</p><p>い、今の今までいなかったろお前</p><p>呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーンパーマン２号を遅れるナっ</p><p>いや呼んでねーしっ</p><p>ンンン何でミンナ、驚いているノネ</p><p>イーディは、なぜかピンクのジャージの上下に首にはマフラーを巻いているトンボの眼みたいな大きなサングラスで顔を隠していた</p><p>イクゾッ仮面イーディ・あーるえっーくすッッ</p><p>また、訳の判らない名乗りとともにポーズをキメる</p><p>寧の意見と趣味が入っているな</p><p>おいえっと、イーディ</p><p>アレレパーフェクト・イーディ・キャノンMark２の方がよかっタカ</p><p>いや、あのパーフェクトは判るが、キャノンて</p><p>お前、肩に大砲とか付いていないだろ</p><p>あ済みませんこいつら、すっごいイタズラ好きなんで</p><p>オレが、取りあえずみんなにフォローしようとしたが</p><p>だ、ダメか</p><p>中庭に居た全員が呆然と、美智とイーディに注目している</p><p>えどうなっているんだ、これ</p><p>驚くオレにみすずが笑う</p><p>ここに来ていただいたのは名家のお嬢様と、お嬢様を日頃からお守りしている警護役の方たちですから</p><p>そんなことは判っているけれど</p><p>皆さん、驚いていらっしゃるんです美智が、わたくしの背後に立つまでどなたも気配を感じ取れなかったということと</p><p>その上、美智の事例を見たばかりなのにイーディさんの気配にも、誰も気付かなかったんですわ</p><p>あ美智たちと同じ様に、気を読む子だっているはずなのに</p><p>完全に、美智とイーディに出し抜かれたのか</p><p>しかもイーディときたらこんな、全身ピンクの派手な格好をしているのに</p><p>光の戦士イーディ・ブラック</p><p>いや、キメ・ポーズはもういいから</p><p>こんなことぐらいで驚いていたらダメなのネ</p><p>コレカラ、もっとスゴイことが起きるヨ</p><p>母が美容院で変なパーマをかけて帰って来ました</p><p>何歳になっても、これほどヘコむことはありません</p><p>何で、あんな頭にするのかなはあ</p><p>10月からまたトミノ監督のガンダムが観られると聞いて、とても嬉しいです</p><p>あれだけ若い才能との交流ょ求めていた監督が、15年前のキングゲイナーのスタッフと組むというのは</p><p>今の新しい人たちには光るものを感じなかったのでしょうか</p><p>逆を言うと、キングゲイナーの時のスタッフはこの15年を生き残った人たちだったわけで</p><p>ホント、新しい才能がすぐ死ぬ世界ですから</p><p>845．ハイ・ライフ　／　ダークマター</p><p>あら、何の騒ぎですの</p><p>と中庭に、警護役を連れたお嬢様が1人入って来る</p><p>大きなつばの広い帽子に、ベージュのパーティドレスを着ている</p><p>高校３年生ぐらいの綺麗な女性に見えた</p><p>後ろの警護役は、とても背の高い少女だった</p><p>この人も凄い美人だな</p><p>ようこそ、森村様</p><p>みすずが、やってきたお嬢様に挨拶する</p><p>本日はお招きいただきまして、ありがとうございますわ</p><p>ベージュのドレスのお嬢様も、みすずに頭を下げる</p><p>どうぞ、お好きなテーブルにお座り下さいまもなく始まりますわ</p><p>みすずの申し出に、森村さんは</p><p>まあ、わたくしが最後のようですわね恥ずかしいですわ</p><p>いいえ、時間通りですわお気になさらないで下さいませ</p><p>２人もまた、誰も座っていないテーブルに座った</p><p>まあ、森村様までお出でになられるなんて</p><p>鳥居さんが感心している</p><p>確か、スイスにご留学中だと伺っていましたけれど</p><p>狩野さんが、そう言った瞬間</p><p>皆様、大変長らくお待たせ致しました</p><p>屋敷の中から、翔姉ちゃんとレイちゃんが現れる</p><p>翔姉ちゃんは、いつものスーツ姿でビシッとキメている</p><p>レイちゃんは、テレビの放送でキョーコさんたちと闘う時の香月セキュリティ・サービスの派手な制服を着ていた</p><p>制帽に、金モール白い革手袋をはめた手には、レイちゃんの武器である撲殺ステッキを握りしめている</p><p>レイちゃんは、会場に集まっているお嬢様たちにニコッと微笑んだ</p><p>あああ麗華様ぁっ</p><p>とても、素敵</p><p>本当にお綺麗</p><p>みすずたちの学校は、女子校だから</p><p>男装の麗人の藤宮麗華のファンが多いんだ</p><p>よく見るとお嬢様たちだけでなく、お付きの警護役の中にもポワッとしている子がいる</p><p>香月セキュリティ・サービスの方でなければ、わたくしの専任警護人になっていただけましたのに</p><p>そんなことを言う人までいる</p><p>どうシエ藤宮麗華さんは</p><p>狩野さんが、自分の警護役に尋ねる</p><p>勝てるかどうかは判りませんが、負ける気はいたしません</p><p>シエさんは、レイちゃんと自分の戦闘力を測っているらしい</p><p>ハイジはどう</p><p>鳥居さんも、自分の警護役のハーフ美少女に尋ねる</p><p>どうということもなく</p><p>アーデルハイトさんは、ブスッとして答えた</p><p>わたくしなら、藤宮麗華を空から攻めます</p><p>主人の鞍馬姉に聞かれてもいないのに、安城ミタマさんが物騒なことを言い出す</p><p>あの方の間合いの外から攻撃すれば、あのステッキの恐るべき破壊力も怖くはありませんから</p><p>何でレイちゃんと闘うことが前提になっているんだ</p><p>あら空からって、どうするつもりなの</p><p>鳥居さんが、よせばいいのに、ついつい聞いてしまう</p><p>すぐに首を突っ込むのが、この人の悪い癖だな</p><p>だってわたくしたち姉妹にはできますから</p><p>今度は、妹の安城キヌカさんがクフフと笑う</p><p>キヌカ、黙りなさいミタマも</p><p>鞍馬姉妹の妹の方のありすさんが、２人の警護役を叱る</p><p>ミタマさんが、主に頭を下げる</p><p>あなたたち主人替えをするためのアピールのチャンスだからって、この場で藤宮さんを襲ったりはしないでしょうね</p><p>狩野さんが、安城姉妹を睨む</p><p>そういう行為は、みすず様たちやわたくしを愚弄することになりますからね大人しくしていなさいね何でしたらあなたたちの行く末のことは、わたくしが考えて差し上げてもいいのよ</p><p>ああ、判ってきた</p><p>この人は、生徒会長タイプの性格なんだ</p><p>どんなことでも秩序が整っていないと気が済まないんだな</p><p>狩野さんは、鞍馬家はもうダメだと思っている</p><p>この警護役姉妹を雇い続けることはできなくなると</p><p>だから、自分の警護役のシエさんや、鳥居さんのアーデルハイトさんのレイちゃんには負けない発言は聞き流せるけれど</p><p>鞍馬家の警護役の安城姉妹はもしかしたら実際に行動に出るかもしれないと心配している</p><p>ご心配は無用です、桜子お嬢様</p><p>シエさんが安城姉妹を見る</p><p>この方たちにはわたくしが馬鹿な真似はさせませんから</p><p>ギロッと、安城妹が睨み返した</p><p>無視しなさい、キヌカ</p><p>姉のミタマさんが、妹を制する</p><p>でもお姉様</p><p>弱い人の相手をしている余裕はありませんよ</p><p>ミタマさんは、レイちゃんを見る</p><p>いつでも意識は場内で一番強い人に向けていなさいそれが警護人として大成するための心得ですお父様にそう教えていただいたでしょう</p><p>姉妹は、ジッとレイちゃんを睨む</p><p>ホントに、変なことにならないといいんだけど</p><p>よくよく見廻してみると確かに、レイちゃんにポワワンとしている警護役の子もいるけれど</p><p>安城姉妹のように、睨み付けている子も多い</p><p>ま、香月セキュリティ・サービスのトップ・エリートはこの国の警護人の最高峰ですものね</p><p>鳥居さんが、フフフと笑う</p><p>この国の警護人のレベルでは仕方ありませんわ</p><p>アーデルハイトさんが、そう言った</p><p>この人は、外国で警護の修行をしてきた人なんだろうか</p><p>あら、まるであなた日本の警護人の全てを知っているような口振りね</p><p>狩野さんが、不快そうにアーデルハイトさんに言う</p><p>あなたまだ来日して数年でしょ鳥居さんの警護では、一流の警護人を連れている方たちがいらっしゃるような席には行かれないわよね</p><p>鳥居さんの家は名家の中でも、格が低いのだろうか</p><p>だから、撫子先生の発表会にも来られなかった</p><p>あそこで日舞を踊った名家のお嬢様たちに知り合いがいない</p><p>だいたい、日本の警護人を雇えなかったからその子のような外国の人を連れているのでしょ</p><p>伝統ある名家は、それぞれ昔から警護役の一族を抱えていますからねあなたの家のような</p><p>ハイジは日本人ですわ</p><p>ムッとして、鳥居さんが狩野さんの言葉を遮る</p><p>この子は、アーデルハイト・鹿取鹿取というのは、日本の名前ですわ</p><p>あら、アーデルハイトという名前は、ドイツ語圏の名前ではないの</p><p>狩野さんは、さらに挑発する</p><p>だからハイジなんですわハイジは、日本のアニメですっ</p><p>鳥居さんの主張は、訳が判らない</p><p>ヨハンナ・スピリが聞いたら怒られるわよ鳥居さん</p><p>狩野さんは、クククと笑い出す</p><p>ヨハンナ・スピリって誰っ</p><p>鳥居さんは、アーデルハイトさんにガバッと振り向いて尋ねる</p><p>わたくしは知りません</p><p>ヨハンナ・スピリは、アルプスの少女ハイジの原作者ネ</p><p>イーディが、ニヤッと笑って答えた</p><p>アナタたちは、ホント全然、ダメネ</p><p>ば、馬鹿にしないでよっ</p><p>鳥居さんの怒りが、今度はイーディに向く</p><p>彼女はそういう話をしているのではありません</p><p>美智が、ゆっくりと言った</p><p>皆さんは本当に、今、この場に居る人間の中で一番強いのが麗華お姉様だとお考えなのですか</p><p>オマエたちの眼はフシアナなのカ目玉が腐っているんじゃナイノカ</p><p>イーディが、さらに笑う</p><p>な、何を言うんです</p><p>ギョッとするシエさん</p><p>藤宮麗華さんはあんなにも強い気を放っています</p><p>香月セキュリティ・サービスの関さんも強いとは聞いているが、ああやって並んでいるところを見れば、藤宮麗華の方が強いことは一目瞭然</p><p>安城姉のミタマさんも、そう言う</p><p>香月閣下とともに、大徳氏、張本氏は退席なさっています今この場で一番強いのはどう考えても、藤宮麗華様でしょう</p><p>アーデルハイトさんも、そう言った</p><p>そうそう、その通り</p><p>安城キヌカさんも</p><p>ダカラ、アンタタチの目玉はフシアナなのネッ</p><p>イーディは、大声でそう言う</p><p>その声に、他のテーブルのお嬢様たちもこちらに注目する</p><p>な、何よま、まさか</p><p>鳥居さんが、また余計なことを口走るのか</p><p>あなたたち、まさか自分がこの場で一番強いとか言い出すんじゃないでしょうね</p><p>やっぱり、そうきたか</p><p>シエ、あなたはこの人たちをどう判断しているの</p><p>狩野さんが、シエさんにイーディと美智についての意見を求める</p><p>はい先ほどの穏行術は完全に気配を殺していましたさすが、香月家の雇われている警護役だと感心致しました</p><p>そんなことは判っているわそうじゃなくってこの子たちは強いの評価なさい</p><p>主の命に、シエさんは</p><p>強いとは思いますしかしこのお二人からは怖さを感じません</p><p>隠れん坊の技は凄かったけれどこの人たちは強い気を発していないんです</p><p>シエさんでなく、安城妹のキヌカさんが答えた</p><p>本当に強い人は常に強い気を発していますあちらにいらっしゃる、藤宮麗華さんのように</p><p>姉のミタマさんが、レイちゃんを見る</p><p>会場のお嬢様たちや警護役たちも、みんなレイちゃんに振り向いた</p><p>本当に強い人は近付くだけで、ゾクゾクするものですですが、このお二人からはそういう危険な匂いを感じません</p><p>そうそう、こんな怖くない人たちが強いわけがないわ</p><p>はい負ける気が致しません</p><p>わたくしなら、空から攻めます</p><p>キヌカさん、シエさん、ミタマさんたちもみんな自分の方がイーディたちより強いと思っているらしい</p><p>ハァ</p><p>イーディは、呆れて溜息を吐いた</p><p>何トイウ、世間知らずなお嬢ちゃんたちなのネ</p><p>イーディの言葉に、全ての警護役たちがムッとする</p><p>仕方ありませんだからこそみすずお姉様は、このような会を開催なされたのですから</p><p>どういうことなんですのみすず様</p><p>狩野さんが、すぐさま同じテーブルにいるみすずに尋ねる</p><p>それはすぐにお判りになられますわ</p><p>みすずは、翔姉ちゃんの方を見る</p><p>関さん、始めて下さい</p><p>翔姉ちゃんとレイちゃんが、みんなの前に立つ</p><p>では、これより香月セキュリティ・サービスによる、要人警護についてのレクチャーを始めさせていただきますレクチャーの後は、懇親会のパーティとなりますゲストとの懇談もお楽しみ下さい</p><p>さすが、普段はジッちゃんたち要人の相手をしているだけのことはある</p><p>にこやかな笑みで翔姉ちゃんが話しただけで、場内の緊迫した雰囲気が解ける</p><p>ゲストとの懇談で麗華様ともお喋りできるのね</p><p>わたくし一緒に写真を撮っていただくから、頼みますわよ</p><p>わたくしもお願い致しますわ</p><p>お嬢様たちが、またそんなことを言い合う</p><p>ホントにレイちゃんは、大人気だな</p><p>では、最初に香月セキュリティ・サービスの藤宮より、皆様にご挨拶させていただきます</p><p>翔姉ちゃんに呼ばれてレイちゃんが前に出る</p><p>藤宮麗華です初めましていや、どこかのパーティでお会いした方たちもたくさんいらっしゃいますね本日は、ようこそいらっしゃいました</p><p>男装のレイちゃんは、本当にカッコ良い</p><p>さて、今日は警護の話をするということで普段、警護役の方に身を守っていただいている皆さんと警護役の方ご本人に集まっていただきました</p><p>結局何人来たんだ</p><p>３０人近いのかな</p><p>単純に主が１５人に、警護役１５人ということではないらしい</p><p>一人の警護役が２人の主に付いている場合もあるし１人で２人の警護役を連れて来ている人もいるみたいだ</p><p>一応、全員、みすずたちの学校の生徒ということで女子校なんだから、全員女の子だ</p><p>ただ幼稚部のお嬢様と大学部の学生は来ていない</p><p>幼児には、今日のレクチャーは難しすぎるし大学生には、もう大人の警護が付くことになるから</p><p>小学校高学年から、高校生までの女の子だけが対象だ</p><p>ああ、だから警護役を２人連れている人は、幼い妹がいる人なんだな</p><p>レクチャーを受けに、警護役だけが来てくれたんだ</p><p>それで今、ちょっとそちらで揉めていたでしょ警護の人同士で皆さん、聞いていらっしゃいましたよね</p><p>レイちゃんは、オレたちのテーブルの方を指す</p><p>わたくしも、こちらで聞いていましたけれどとても、面白い議論でした今日のレクチャーにも関係ある話なんです</p><p>オレたちの話</p><p>美智とイーディにシエさんたちが怖さを感じないということか</p><p>本当に強い人を前にするとああ、この人は強いなっていう気を感じることがありますこれは、警護役としての修行をした人は、みんな感じていることですしもしかしたら、お嬢様たちの中でもそういう気を感じられている方がいるかもしれません</p><p>わ、わたくし判ります</p><p>ええ、あっ、この方怖いっていう感じですよね</p><p>レイちゃんファンのお嬢様が、大きな声で返答する</p><p>そうです、そういう感覚です人間は元々は自然界の中で、危険と隣り合わせで生活してきましたから危険な物に対して、勘が働きますあ、ここは危ない、何かが起こるかもしれない、この人は危ない人かもと感じたらすぐに、その場から離れて、安全な場所へ行くべきです危険かもと勘が教えてくれるのにそんなはずがないきっと平気だろうと心の不安感を押し切ったために、悲惨な思いをなされた方はたくさんいますいや、そういう場合は皆さん自身でなく、皆さんのお父様やお母様親族の皆様までも悲しませてしまうようなことにもなりかねません</p><p>うん、わたくしが酷い目に合ったらお母様が悲しまれるわ</p><p>ええ、わたくしも</p><p>ですからまずは、危険なものに対する感覚を普段から研ぎ澄ませておくことそして、危ないと感じたら、すぐに立ち去る勇気を忘れないで下さい</p><p>はい、麗華様</p><p>わたくしも、お約束致します</p><p>レイちゃんファンは、盛り上がっているけれど</p><p>３分の１ぐらいの人は、冷ややかな眼で見ている</p><p>そんなことは、今更言われなくても、もう判っているという眼で</p><p>特に、警護役の子たちは</p><p>しかしそれだけでは、まだ不十分なんですよ</p><p>レイちゃんは、ニコッと笑う</p><p>わたくしはプロの警護人ですから、ご主人様に悪い人が近付かないように、常に強い気を放っているようにしています警報ですねあ、こいつが居るのなら、悪いことはできないぞと思わせるようにしているんです</p><p>そうだレイちゃんは</p><p>わたくしは、そうしていますしここにいる香月セキュリティ・サービスの関もそうですさきほど、皆さんがご覧になった閣下の専任警護人、大徳、張本の二人もとても強い気を放っていました</p><p>ええ、とっても怖かったです</p><p>あたし、ブルッと震えちゃいました</p><p>このお嬢様たちに大徳さんたちが、女の子っぽいことが大好きな同性愛コンビだと伝えたら、どうなるだろう</p><p>いや、もちろんそんなことは言わないけれど</p><p>でも、わたくしたちがそうしているのはわたくしたちが、日頃から誰からも警護人だと知られている存在だからです</p><p>わたくしはこの通り制服を着ています関や大徳たちは、スーツですけれど要人の側に居れば、警護担当者だということは誰にでも判りますそういう立場だからこそ、常に強さを見せつけなければなりませんわたくしたちが弱いと感じたら、悪人たちが躊躇せずに要人を襲って来るかもしれないからです</p><p>だから強さを示し続けなければならない</p><p>大徳たちは、あのように立派な体格をしています誰が見ても強い人だと感じますわたくしは、この通りですから制服で強そうに見せてみたり、こうやって武器を常に誇示したりしなくてはいけません</p><p>そんな麗華様は、とてもお強いですわ</p><p>ファンの子が叫ぶ</p><p>レイちゃんは、その子にニコッと微笑む</p><p>強い気を放ち続けるのもそういう強さの誇示の一環でしかありませんそこでわたくしたちのような職業としてのプロ警護人ではなく、皆さんの警護役の方たちのことを考えてみましょう</p><p>レイちゃんの言葉に、お嬢様たちはそれぞれの警護役の少女を見る</p><p>皆さんの警護役は普段の生活も一緒に行い、同じ学校にも通っていらっしゃいます皆さんのご学友として、また学校生活や登下校の間も安全を保つためにも、警護役の皆さんは必要なのですが</p><p>オレはちょっと、やり過ぎだと思うけれど</p><p>でも、名家のお嬢様というのはこういうものなんだろう</p><p>いや、ジッちゃんから聞いた話だと</p><p>名家の子供が、自分の警護役を学校に連れて来る前は深刻なイジメが多かったらしい</p><p>外国では、王子様が寄宿学校で、他の生徒たちにイジメられ酷いトラウマになって、後々、問題が起きた例もあるという</p><p>伝統があり、資産もあり、権力者である名家の子供だからこそ嫉妬されたりして、嫌がらせをされることも多いという</p><p>だから、個別に警護役を連れて学校に行くのは自衛のために必要なことなんだそうだ</p><p>皆さんの警護役が、わたくしたちのように普段から強い気を発しているというのはどうなんでしょうか確かに悪い人は近付いて来ませんがなかなか、新しいお友達はできにくくなるのではありませんか</p><p>警護役が怖くて</p><p>また警護役の方たちも、女学生なのですしいつも怖い顔ばかりしているのは、決して良いことではないと思います</p><p>オレは自分のテーブルのお嬢様たちの後ろに立つ警護役たちを見る</p><p>シエさん、ハイジさん、ミタマさん、キヌカさんみんな、無表情で怖い顔をしている</p><p>うちの美智も</p><p>イーディだけは、派手なトンボメガネの下でニコニコ笑っているけれど</p><p>確かに怖い顔ばかりしているのもねえ</p><p>お嬢様の１人が、そう言った</p><p>しかし、我々もまた主を守るために、気を張り続けているのです</p><p>シエさんが、強い口調でレイちゃんに言った</p><p>あなたがプロならば、我々も警護のプロだそんなことまで口出ししていただく義理はございませぬっ</p><p>この人は武士だな考え方や態度が</p><p>ああ、昔の美智もこんなだったっけ</p><p>きっとシエさんの家系も、親子代々、警護役をやっているんだろうな</p><p>それは、ごめんなさいお気を悪くしたのなら、謝ります</p><p>レイちゃんは、笑顔でそう言う</p><p>では、ちょっと別の視点から話をします</p><p>別の視点</p><p>わたくしたちはつまり警護の人間は、悪い人たちを寄せ付けないために強い気を発していますが</p><p>では、悪い人たちの方はどうなんでしょう</p><p>悪い人たちは皆さんに近付いて来る時に、わたしは危険な人間ですよという気を発してくるでしょうか</p><p>もちろん、悪い人たちにも色々なレベルの人がいます普通の悪い人ならばさっきお話した通り、勘で判りますあ、この人は危ない人だって心を研ぎ澄ませていたら、誰にでも判りますしかし</p><p>本当に高レベルの悪い人たちは、わたくしたちに危険な感じを全く感じさせないで、接近してきますそう皆さんも、さっきご覧になったと思いますが、そちらのテーブルの２人が完全に気を殺してここへ入ってきましたよね</p><p>アタシたちのことネっ</p><p>イーディが、手を上げて笑う</p><p>いいですか先ほど、どなたかがおっしゃっていたように本当に強い人間は、強い気を放ちますそれは本当です気とは、充実した生命力が現れたものですからだけど</p><p>ニコッと、レイちゃんは笑う</p><p>鍛え上げられた人間は体から発する気を制御できます気の量を抑えることも完全に押し殺すことも</p><p>さっきの美智とイーディがそうだ</p><p>もちろん、そんな恐ろしい人は、そうはいませんしかし、皆さんは名家のお嬢様たちとその警護役ですわたくしたちが生きている世界には、そういう怖い人たちと出会う可能性は常にあります</p><p>レイちゃんの言葉に、誰もが息を呑む</p><p>そしてそういうレベルの人になると、いつの間にかわたくしたちの近くに這い込むだけでなく気の力で、わたくしたちの感覚を誤らせ、間違った現実を信じさせることだってできます</p><p>間違った現実</p><p>皆さんはこの中庭で、同じガーデン・テーブルの椅子に座っていらっしゃいますがお一人だけ、おかしな椅子に座られている人がいることに気付いていますか</p><p>おかしな椅子</p><p>ほらお一人だけ、エマニュエル夫人の籐の椅子に座っていらっしゃるでしょ</p><p>エマニュエルって何</p><p>鳥居さんが、声をあげる</p><p>森村様だけ椅子が違う</p><p>狩野さんも気付いた</p><p>森村様よくご覧下さい本当に、その方は森村様ですか</p><p>本日は、皆様のレクチャーのために最も危ない人をゲストにお招きしました</p><p>幅広のつばの帽子に、ベージュのドレスを着ていた森村さん</p><p>その帽子がフワッと投げ飛ばされるッ</p><p>ベージュのドレスを一瞬にして脱いだッッ</p><p>少女の肌は、ピチピチしてフレッシュだ人、それを若さという</p><p>深紅のタキシードに黒いタイをしたキョーコさん</p><p>その後ろにはミス・コーデリアまでいる</p><p>あの護衛役は、ミス・コーデリアだったのか</p><p>秋の風に誘われて、はるかニューギニアの火力発電所から６００万ワットの電流とともに、やって来たそうです、わたしがキョーコ・メッサー・ダークマターですっ</p><p>な、何なんだダークマターって</p><p>ほらヒヨっ子どもせっかく、キョーコ・メッサーに会えたんだよ</p><p>キョーコさんは、クククと笑う</p><p>あんたたちも、警護人の端くれだってんならちょっと遊んでったらどうだい</p><p>いや、バキが再開したので済みません</p><p>演劇の裏方をやっていた頃、ある演出家の先生が若い俳優さんに話していたこと</p><p>先生お前、何で髪の毛、金髪に染めているんだよ</p><p>俳優いや、こっちの方が似合うかなって思ったんで</p><p>先生お前、そんな頭でまともな役が来ると思っているのかよ</p><p>俳優いや、黒い髪の役が来たら、すぐに染めますから</p><p>先生だから来ると思ってるのかよ</p><p>俳優え、意味が判らないんですけれど</p><p>先生お前さ、例えばオーディションに呼ばれて行くとするだろ</p><p>俳優はい</p><p>先生そんで、お前今みたいな金髪でもいいような、チンピラとか遊び人の役は決まるかもしんねーけどさ</p><p>俳優あ、はい</p><p>先生今のお前で、黒髪の役が来るってのはなかなか厳しいぞそして、世の中金髪の役よりも、黒髪の役の方が多いからな</p><p>俳優いや、全然来ないってことはないでしょ</p><p>先生あのさお前、オーディションの審査員が今の金髪のお前を見てこの子は黒髪だと、こんな顔になるとか、一々、イメージを想像してくれると思うか</p><p>俳優でもそういうのが、オーディションする人の仕事でしょ</p><p>先生バーカ何人も審査するのによよっぽど素材が良いやつでもないかぎり、そんなメンド臭いことするかよ</p><p>俳優はあ</p><p>先生で、お前は誰が見てもハッとするような役者なのか</p><p>俳優そうじゃないですけれど</p><p>先生だったら、普段から気を付けていろよ俳優は、自分で自分をプロデュースしないと使ってもらえねーんだよ今のお前なら、金髪のクソバカ、チンピラ小僧以外は使ってもらえねーよお前自身が、お前をそういう風にプロデュースしているからな</p><p>846．ハイ・ライフ　／　ハリケーン</p><p>あんたたちも、警護人の端くれだって言うんならちょっと遊んでったらどうだい</p><p>キョーコさんが、そう不敵な笑みを浮かべた瞬間</p><p>シュババババババババッ</p><p>シュシュシュシュシュッ</p><p>疾風の様に、美智とイーデイが突進するッ</p><p>美智のスカートの下から取り出された赤いムチが風を切って、キョーコさんの居た籐の椅子を切り裂くッ</p><p>キョーコさんとミス・コーデリアはすでに加速して、その場にはいない</p><p>ＨＡＷＯＯＯＯ</p><p>イーディが、キョーコさんに接近して連続蹴りを喰らわせる</p><p>キョーコさんは、その全ての攻撃を軽やかに避けきった</p><p>おっ、さらにやるようになったねっ</p><p>嬉しそうに、イーディに拳を突き込むキョーコさん</p><p>もちろん、イーディもキョーコさんの攻撃を躱していく</p><p>一方、美智は赤いムチでミス・コーデリアを追い詰めていく</p><p>美智は小柄だから、拳や蹴りの勝負では負けてしまう</p><p>だから、ムチで距離を取って闘っている</p><p>あらあら、あなたもしばらく見ないうちに、ずいぶん可愛くなったわねっ</p><p>ミス・コーデリアも、楽しそうに美智のムチを避けていく</p><p>シュババッ</p><p>シュダッ</p><p>ビュウウンッ</p><p>シュドッ</p><p>信じられないような高速で、４人が闘い続けている</p><p>この屋敷の中庭に居る名家のお嬢様たちも、その警護役もみんな呆然としている</p><p>あ、皆さんは、お茶でも召し上がりながら、ご鑑賞下さい</p><p>レイちゃんが、笑って言う</p><p>ただのエキシビジョン・マッチですから</p><p>そうは言われてもみんな、身動きもできずに闘いを見ている</p><p>今日のキョーコ・メッサーさんは香月セキュリティ・サービスの招聘でこのイベントのためにわざわざ来日して来ていただいています皆様に、危害を加えることは決してございませんから、ご安心下さい</p><p>翔姉ちゃんも、ニコニコ笑いながらそう言った</p><p>そういうことよーん今日は、可愛い女の子がいっぱいいるって聞いて来たからお姉さん、ハリキッてまーす</p><p>ミー・トゥよ</p><p>キョーコさんも、ミス・コーデリアも</p><p>やはり香月セキュリティ・サービスとキョーコ・メツサーの抗争は茶番だったのですね</p><p>狩野さんが、みすずに尋ねる</p><p>表向きには香月セキュリティ・サービスとキョーコ・メッサーの国際犯罪組織は、全面対決していることになっている</p><p>というか、定期的にレイちゃんが主演のバトル大会が放送されているし</p><p>わたくしたちが、ああいう闘いをしていることで欧米の他の組織が、日本に入り込んでこないとは考えないのですか</p><p>みすずでなく、瑠璃子が答えた</p><p>わたくしたちとキョーコ・メッサーさんの組織は、高度な信頼関係を築いていますそうでなければこのような形で、皆様にキョーコ・メッサーをご紹介することはできませんわ</p><p>瑠璃子の言葉は、会場内のお嬢様たちにも伝わっている</p><p>言っておくけれどあたしは闘うことに手は抜かないよユーモアは交えるけれどねっ</p><p>キョーコさんは、イーディのパンチを受け流しながらそう言う</p><p>それよりさこれだけ警護役の女の子がいてさ、あたしたちに挑戦するのはこの子らしかいないのかい</p><p>ニッと笑って挑発する</p><p>そうねこの子たちの成長が見れたのは嬉しいけれど別の子ともお手合わせしたいわねっ</p><p>可愛い女の子は、大好きよわたくしっ</p><p>あたしもさ</p><p>この二人はガチの同性愛嗜好だから</p><p>コッチに集中するネッ</p><p>だぁっ</p><p>イーディと美智が、同時に仕掛けるが</p><p>惜しいっ</p><p>まだまだっ</p><p>シュバッと、キョーコさんとミス・コーデリアが位置を入れ替える</p><p>イーディの相手が、ミス・コーデリア</p><p>キョーコさんの相手が、美智に変わる</p><p>あらあら、元から変則的な技を使う子だったけれどあなた、動きのヘンタイっぽさに磨きが掛かったわね</p><p>ミス・コーデリアが、イーディの連続攻撃を受けながらそう言う</p><p>うるさいヨッヘンタイはアンタネッ</p><p>イーディの回し蹴りにミス・コーデリアはキックで返す</p><p>スピードもパワーも増したわねうふふ、お姉さん嬉しいわ</p><p>まだまだ早くなるネッＨＡＷＯＯ</p><p>イーディは、さらに攻撃を早める</p><p>すりゃあッ、たぁッ、すあっっッ</p><p>美智のムチがキョーコさんに襲いかかる</p><p>あんたは前からすばしっこかったけれどでも、その身体じゃ、パワーの方はまだまだ足りないよっ</p><p>キョーコさんが、タイミングを見計らって、伸びきったムチを足でググッと踏みつける</p><p>態勢を崩す、美智</p><p>ほらっ、捕まえた</p><p>キョーコさんが、美智を攻撃しようとするが</p><p>もらったぁぁっ</p><p>その瞬間オレたちのテーブルから、シエさんがキョーコさんに手裏剣を投げ付けようとする</p><p>だめっ</p><p>美智が、シエさんに強い気を放つっ</p><p>うう</p><p>シエさんは、手裏剣を握ったまま身体が硬直して、動きを止めた</p><p>見ると、キョーコさんも動きを止めている</p><p>クッ、それがあんたの強化した気の技かい</p><p>美智とイーディは月子たちから鷹倉神社の巫女の修行法を教えてもらった</p><p>それで、気の力や放射をレベルアップさせることができるようになった</p><p>本物の巫女の力のように、相手の心や身体を操るところまではできないが</p><p>あなたレベルの人でも、一瞬なら動きを制することができます</p><p>美智がキョーコさんを睨む</p><p>なるほど２つの方向に同時に気を放つとはスゴいねもっとも、あっちの子は、完全にまだ硬直したまんまみたいだけれど</p><p>肩や肘の関節を回して、身体の状態を確認するキョーコさん</p><p>ぅぅ</p><p>キョーコさんの言う通りシエさんは、手裏剣を振り上げたままプルプル震えて、動きが止まっている</p><p>眼が驚いたままだから、意識はちゃんとしているんだな</p><p>ショウガナイのネッバウッ</p><p>イーディが、気を放ってシエさんの硬直を解いてやる</p><p>もう平気ネッ</p><p>ミス・コーデリアのキックを避けながら、イーディが言う</p><p>くっこんな、屈辱</p><p>シエさんは、まだしびれが残っているようだ</p><p>あの方たちを悪く思われるのは間違っていますわ</p><p>アーデルハイトさんが、シエさんに言った</p><p>あの時、あなたが手裏剣を投げていたらキョーコ・メッサーは手甲で手裏剣を払い除けたはずですそうなったら、飛び散った手裏剣が人に当たる危険性がありました</p><p>手甲</p><p>ああ、確かにキョーコさんは手の甲と上腕部に、プロテクターみたいな物をハメている</p><p>あれが防刃素材なんだな</p><p>あんなんで手裏剣を弾いて払い除けたら、どこに飛んでいくか判らない</p><p>失礼なことを言うねえその子が投げた手裏剣ぐらい、ちゃんとキャッチして本人に投げ返せるよ</p><p>キョーコさんは平然とそう言う</p><p>それから、美智を見て</p><p>でも、あんたの判断は正しかったあたしと闘ってるのにちゃんと周囲の気を感じ取れているのも合格だ</p><p>シエさんの攻撃の意識を美智が感じ取ったことを褒めてくれる</p><p>あなたに褒められても嬉しくないですわたくしが褒めていただきたいのは</p><p>美智はスカートの下から、もう一本予備の赤いムチを取り出す</p><p>ご主人様のみっ</p><p>ブオンッッと、赤いムチが炸裂する</p><p>さすが、みすず様の警護役ですわ</p><p>ああ、他のお嬢様たちが勘違いしている</p><p>まあいいか美智のご主人様がオレであることは</p><p>みんなに知られたら困る</p><p>先ほどは茶番などと申し上げて失礼致しました</p><p>狩野さんが、みすずと瑠璃子に謝る</p><p>あれが本物の強さなのですね</p><p>全力全開で闘っている４人を見てそう言う</p><p>キョーコ・メッサーという方たちも、みすず様の警護役のお二人もレベルが違いますわ</p><p>そう言ってまだ手裏剣を握りしめているシエさんを見る</p><p>情けないことですがうちのシエでは敵いません</p><p>さ、桜子お嬢様</p><p>認めなさい、シエ自分の未熟を</p><p>あなたは、後方から手裏剣を投げ付けようとしましたそれが、他の方に当たるかもしれないということを考えずに</p><p>怖いのでしょあの中に飛び込んで直接、肉弾戦で闘うことが</p><p>キョーコさんが闘っているところに乱入して、パンチやキックで闘って勝つ自信が無いから</p><p>敵を前にして何もしないなどということは、武人として</p><p>でも、シエさんにも警護役としてのプライドがあるから</p><p>それで、ついつい、遠くから手裏剣を投げるなんていうイチかバチかの無茶な攻撃をしようとしてしまったのか</p><p>ハイジ、あなたはどう</p><p>鳥居さんが、自分の警護役に尋ねる</p><p>あなたもあの人たちには敵わない</p><p>アーデルハイトさんは</p><p>わたくしは無理なことは絶対に致しませんいついかなる時も、主を守ることが警護役の勤めでございます敵がこちらに攻撃する意志を示していないのに手裏剣を投げ込もうとするなどという無謀な行為は、警護役に携わる者としては絶対にしてはいけないことだと思います</p><p>と、思いっきりシエさんを非難する</p><p>何なのハイジ</p><p>これだけ、自分との力量の差を誇示されると非情に腹立たしく感じます</p><p>アーデルハイトさんは、自分の膝をギュッと掴んで、プルプル震えている</p><p>やっぱり眼の前で、美智たちがキョーコさんと好き勝手に闘っているのを見させられるのは屈辱なんだ</p><p>結局、あたしたちのところの警護役では、キョーコ・メッサーの相手は無理ということみたいね</p><p>狩野さんが、鳥居さんに言う</p><p>あら、うちのハイジは狩野さんのシエさんみたいな無茶をしないだけ、まだマシですわ</p><p>言い返す鳥居さん</p><p>あら、シエは精一杯やってくれましたわ他の家の警護役が誰１人動くことのできない中であのキョーコ・メッサーに対し攻撃する意志を示したのですから</p><p>香月家のみすず様の警護役が、他家の警護役と格が違うのは当たり前のことですわとなれば次に強かったのは、うちのシエということになります</p><p>どんな状況であったとしても、常に闘う意志を示し続けるということシエの勇気ある行動で、狩野家は名誉を保つことができましたわたくしは、そう確信しております</p><p>桜子お嬢様</p><p>シエさんは、主の言葉に感動している</p><p>だって、そうでしょ他家の警護役の皆さんただ見ているだけで、何もできないではありませんかもちろん鳥居さんのアーデルハイトさんも</p><p>は、ハイジ</p><p>鳥居さんは、アーデルハイトさんを見上げる</p><p>無理なものは無理です</p><p>でも、あなたもちょっと、闘うぞっていう気持ちをアピールするだけでいいから</p><p>わたくしだってガマンしているんですからっ</p><p>アーデルハイトさんは、主に食って掛かる</p><p>闘う意志を示した結果闘って、負けたらそれこそ警護役としての生命が終わってしまいます</p><p>この人たちはやっぱり、他の主と警護役の関係とは違っているみたいだ</p><p>アーデルハイトさんは、主に無条件に付き従うようなことはしない</p><p>そこをハイジ何とか</p><p>無理ですあそこで闘っているのは、本物のバケモノたちですモンスターですからっ</p><p>アーデルハイトさんは、強くそう言う</p><p>ああいうのとは闘っちゃダメなんですっ闘わなければ、負けないんですからっまり子お嬢様は、大人しく見ているだけにしてて下さいっ</p><p>ムクれる、鳥居さん</p><p>キヌカロングホーン・ヘルメット、取り出せ</p><p>ロングホーン・ヘルメット取り出しました</p><p>あの安城さん安城姉妹のお二人さん</p><p>姉ミタマさんの指示で、妹の１３歳のキヌカさんが大きな野牛みたいな２本の角が付いた、ピンク色のヘルメットを取り出している</p><p>ロングホーン・ヘルメット、着用</p><p>ロングホーン・ヘルメット、着用しました</p><p>ムギュッと、角のヘルメットを被るキヌカさん</p><p>キヌカ射出ポイント、目測</p><p>射出ポイント目測致しますっ</p><p>キヌカさんが、自分たちの現在位置とキョーコさんたちが闘っている距離を眼で測る</p><p>射出ポイントは目標前、５メートルに設定</p><p>設定了解</p><p>今度は、姉のミタマさんが返事をする</p><p>あの二人で何をするおつもりなんですか</p><p>キヌカちゃん</p><p>み、ミタマさん</p><p>それぞれの主人である鞍馬家のありすさんと美里さんが心配そうに声を掛ける</p><p>美里様何も問題はございません</p><p>ありす様キヌカとお姉様にお任せあれっ</p><p>あの何をするつもりなんですか</p><p>オレは、恐る恐る聞いてみた</p><p>キョーコ・メッサーは空から攻めます</p><p>攻めますっ</p><p>この姉妹はマジなのか</p><p>あ、あなたたち聞いていたでしょあの人たちはうちのシエですら敵わないような</p><p>そうよ、うちのハイジが闘う意志を見せることすら嫌がるような</p><p>問答無用です</p><p>ミタマさんが、狩野さんと鳥居さんの言葉を打ち切る</p><p>行きますわよっキヌカ</p><p>ガッテン承知姉上</p><p>そして、姉妹揃ってキョーコさんに向かって、走り出す</p><p>ええっ</p><p>鞍馬家、警護役安城ミタマ、参るッ</p><p>同じくキヌカ参ります</p><p>二人は、走りながら大声でそう叫んだ</p><p>しかし、イーディや美智の疾走とは全然スピードが違う</p><p>キヌカさんのピンクのロングホーン・ヘルメットが、ヒョコヒョコ揺れているし</p><p>姉上射出ポイントセット</p><p>了解、キヌカ</p><p>姉のミタマさんが、タタタと前に先行してキョーコさんまで５メートルの地点に</p><p>ね寝転んだ仰向けで</p><p>キヌカバッチ、コーイ</p><p>了解、姉上ホップ</p><p>牛の角のヘルメットを被ったキヌカさんが、仰向けに寝ている姉に向かってジャンプするッッ</p><p>ステップ</p><p>姉のミタマさんが足の裏で、妹の足を受けとめたぁぁっ</p><p>ジャァァンップッッッ</p><p>そのまま、姉妹がお互いの足を蹴り合って</p><p>１３歳のキヌカさんの身体が、弾丸みたいに宙に飛び出すッッ</p><p>喰らえッスカイラブ・ハリケーン・ミキサーッッッ</p><p>そのまま、キヌカさんはヘルメットの角をキョーコさんに向けて体当たりを試みるぅぅ</p><p>見たか、我が姉妹の必殺技スカイラブ・ハリケーンとハリケーン・ミキサーを合体させたまったく新しい秘技っっ</p><p>ミタマさんが、寝転んだまま叫ぶ</p><p>照準セット当たれぇぇぇぇぇぇッッ</p><p>キヌカさんが全身で突っ込む</p><p>いや、勇気は認めるけれどね</p><p>キョーコさんは、飛んで来たキヌカさんの身体を片手でパクッと受けとめた</p><p>うまく２本の角を避けて、ピンクのヘルメットをドッジボールみたいに片手で掴んでいる</p><p>その先に、キヌカさんの身体が上下逆に</p><p>ううう、放せ－</p><p>こら、ジタバタするな危ないだろメッ</p><p>キョーコさんが、キヌカさんを叱る</p><p>いや、とても勇気があって面白かったけれどこの技であたしを倒すには、角をもう２本つけて、２倍の高さでジャンプして、３倍の回転を加えないとダメだわ</p><p>くぅぅパワー不足か</p><p>口惜しそうに、キヌカさんは言うけれどいや、そういう問題か</p><p>ていうかさこれ、スカイラブ・ハリケーンでもなければ、ハリケーン・ミキサーでもないよせいぜい、南斗人間砲弾だ</p><p>な、なんと</p><p>せめて人間大砲コセイドンぐらいの威力になんないとさ</p><p>キョーコさん何を言っているんですか</p><p>つーことでイーディ、ほら</p><p>キョーコさんは、掴んでいたキヌカさんの身体をイーディに放り投げる</p><p>ウワワ危ないのネ</p><p>何とか、ガバッと受けとめるイーディ</p><p>美智なら無理だな小柄すぎて</p><p>イーディの腕の中で、キヌカさんが誤る</p><p>さってとエキシビション・マッチはこんなとこかな</p><p>キョーコさんは、微笑む</p><p>はい、名家のお嬢様たちそれと警護のお姉ちゃんたち</p><p>キョーコさんは、中庭にいる全員に言う</p><p>今の自分たちの位置関係をチェックしてみな</p><p>とりあえず守らなきゃいけない主の前に、警護役がいれば合格だよよくできましたのハンコをあげるよあたしたちが現れてから、一歩も動けなかった子はもっと頑張りましょうだけどまさか</p><p>一歩でも後ろに退いた警護役はちょっとこれからのことを考え直した方が良いと思うねそして、さすがにいないと思うけれど主の後ろに隠れているなんていう困ったちゃんは</p><p>い、いたのかマジで</p><p>一応、オレたちのテーブルを見るとシエさんもアーデルハイトさんも、主の前に立っている</p><p>ミタマさんとキヌカさんも前にいたよなそのまま突進してっちゃったけど</p><p>あんたたちぐらいの名家だとほとんどの警護役が、親の代から仕えているっていう感じだろでもさ、家が警護人だからってあんたたちが、その仕事に向いているかどうかは判らないじゃないか</p><p>キョーコさんは、そう言う</p><p>だからさ親に言われたからとか家の仕事だからとかじゃなく、自分が警護役に向いているのかどうか、もう一度よく考えてみるんだね</p><p>主の方も自分の警護役のことを、よく見てあげた方がいいわよもしかしたら合わない仕事を、嫌々やっているだけなのかもしれないんだから</p><p>ミス・コーデリアも笑ってそう言った</p><p>まったく、レイちゃんたちじゃ言いにくいことを犯罪者のキョーコさんは平然と言う</p><p>ああ、それで国際犯罪組織キョーコ・メッサーと愉快な美少女軍団も、新人を募集しているから</p><p>キョーコ犯罪結社マランドロでしょ</p><p>そうともいうとにかく、可愛い女の子だけ、限定だからあ今、警護役やってる子だけじゃなくて、可愛いんならお嬢様でも入ってくれていいからね</p><p>あたしたちが手取り足取り教えてあげるわ</p><p>な、何をだ</p><p>あんたたちが強くなりたいんならね</p><p>キョーコさんは、ニヤッと笑う</p><p>あのキョーコ・メッサーさんさすがに、わたくしたちの前で、犯罪組織の新人募集は困るんですけれど</p><p>レイちゃんがキョーコさんに言う</p><p>まあまあまあ、いいじゃないエキシビジョンも、もう終わりなんだからさ</p><p>まだ終わりじゃないヨ</p><p>ええ、まだです</p><p>イーディと美智が立ち塞がる</p><p>イーディは、抱き上げていたキヌカさんを地面に下ろしていた</p><p>何だい、あんたたちまだやる気なのかい</p><p>ニヤッと笑うキョーコさん</p><p>まだ試していない技があるノネ</p><p>ああ、そうかいッッ</p><p>キョーコさんとミス・コーデリアが同時に飛ぶッ</p><p>バウウッ</p><p>はぁぁっ</p><p>イーディと美智は同時に、強い気を放った</p><p>その技は、さっき見たよっ</p><p>ミス・コーデリアは、動きを止めたが</p><p>キョーコさんはえ、動ける</p><p>放出された気を反らすこれって、あんたのところの技術だろ</p><p>まさか工藤流古武術</p><p>キョーコさんが</p><p>あんたの家の技にしろ、ダダドムゥの技にしろ見せてもらった技は、使えるようにしてあるんだよっ</p><p>それがキョーコ・メッサーの力</p><p>そうか、シザーリオ・ヴァイオラとのホテルの闘いの時も</p><p>一番最後に現れたのは他の人の技をチェックしていた</p><p>ミナホから巫女の力っていうのの威力も聞いているよっあんたたちは、その鍛錬術で気の能力をアップさせたんだろうけれど</p><p>キョーコさんが、美智たちに迫る</p><p>だが、あんたたち自身はホンモノの巫女ほどの力はないっ</p><p>では、ホンモノの巫女の力を知って下さい</p><p>美智とイーディの前に</p><p>い、いつからそこに居たんだ</p><p>誰だいこのロリ巨乳は</p><p>そうだこのぷっくりとした大きな胸は</p><p>弓槻ヨミと申しますわ</p><p>ニッコリとヨミは微笑む</p><p>さすがにマッド・ハリケーンは出せなかった</p><p>父ちょっと母さんの帰りが遅くないかい</p><p>私ああ、そうだね</p><p>父お前、ちょっと家の周りをぐるっと見て来てくれないか</p><p>私いや、今日は母は店だから近所じゃないって</p><p>父それでもほら、一応</p><p>私いや、だから心配なら、電話してみればいいだろ</p><p>父電話</p><p>その顔で気が付く</p><p>私父さん今は携帯電話というものが発明されているんだよ</p><p>父はぁ、そうなのか</p><p>時々、びっくりするようなことを忘れています</p><p>847．ハイ・ライフ　／　ふたりは</p><p>はーい、わたくしに注目っ</p><p>ヨミが、キョーコさんの意識を自分に引き付けようとするが</p><p>キョーコさんの動きは速いっ</p><p>キョーコさんは、ヨミの意識の死角からスバッと一気に接近する</p><p>まさか、ヨミを叩くとか</p><p>そんなのし、死んでしまうぞ</p><p>ヨミは、美智たちみたいにキョーコさんの攻撃を防御する技術は持っていないんだからッ</p><p>ぱぁんっ</p><p>恭子さんは、ヨミの眼の前に姿を現すとヨミの鼻先で、大きく手を叩くッ</p><p>ね、猫ダマシ</p><p>驚いたヨミを、ブンっと担ぎ上げて、空中でぐるるんと廻すッ</p><p>あわわわわわわッッ</p><p>巫女の力ってのは、精神集中していないと使えないんだろッ</p><p>ヨミの身体を楽しそうに振り回しながら、キョーコさんは叫ぶ</p><p>それに、あんたが心の中で明確に相手をこうさせるというイメージが固まっていないといけないんだよねっ</p><p>そうだ相手をどう自分に従わすか、ヨミの中にはっきりとしたイメージがなくては</p><p>だから、そんなことを考えている余裕なんてないようにしてあげるよっ</p><p>キョーコさんは、ヨミの身体を空中でお手玉のように投げて玩んだ</p><p>うわわわわわわぁぁっ</p><p>上下左右に揺さぶられ、宙に放り投げられては、受けとめられる</p><p>こんなんじゃヨミが力を発揮させることなんかできやしない</p><p>巫女は一人きりじゃないですっ</p><p>な、何だッッ</p><p>ボクを見て下さいっ</p><p>今度は、屋敷の中からルナが飛び出して来るッ</p><p>まさかの鷹倉神社の巫女２段構えか</p><p>残念、こっちも２人なのよ</p><p>よ、読まれていた</p><p>ルナの背後に、ミス・コーデリアが取りつく</p><p>はーい、高い高い高いっ</p><p>ミス・コーデリアは、ルナの身体をビヨヨヨーンと宙に放り投げた</p><p>ひゃああああああっ</p><p>ルナはヨミよりも小さいから、より高く宙に舞う</p><p>はい、キャッチ＆リリースっ</p><p>そして、ミス・コーデリアはルナを両腕でキャッチするとまた空へ放り投げる</p><p>キョーコさんも、ヨミを空に投げてはキャッチしている</p><p>２人ともボール遊びでもしているようだ</p><p>言ったろう巫女の力がどんなものなのか、使い手が何人いるのかを把握した段階で対抗策は考えてあるんだよ</p><p>まさか、こんな手で巫女の精神集中を妨害するとは</p><p>ヨミもルナもクルクルと空中で回転させられている</p><p>あれじゃあ、目が回る</p><p>キョーコさんとミス・コーデリアが高く投げあげられた２人を取り落とすと困るから、美智もイーディも攻撃できないでいる</p><p>美智は本当に小さいし、イーディだって高く空中に投げられている鷹倉姉妹を受けとめられるような体格ではない</p><p>力はあっても、ヨミたちの身体を受けとめきれずに、地面に落としてしまうだろう</p><p>しかしこのままでは</p><p>空中で振り回されている２人が危ない</p><p>はぁぁっ、エイヤッ</p><p>レイちゃんが、テーブルを蹴って高くジャンプし空中のヨミを捕らえるッ</p><p>そのままヨミを抱きかかえて、ストッと地面に下りた</p><p>ヨミに、ニコッと微笑む</p><p>頭の中がぐるんぐるんしていますのぉぉ</p><p>ふらふらの状態で、ヨミは答えた</p><p>ミス・コーデリアも、その子を放してあげて下さい彼女たちにはもう、攻撃能力ありませんっ</p><p>凛とした顔で、そう言う</p><p>ミス・コーデリアはルナを腕で受けとめると静かに地面に寝かした</p><p>あううう、お星様が見えますぅぅ</p><p>ああ、ルナの方もグッタリしている</p><p>子供相手に少しやりすぎなんじゃないですか</p><p>レイちゃんがキョーコさんに抗議する</p><p>はい麗華</p><p>翔姉ちゃんが、預かっていた撲殺ステッキをレイちゃんに手渡す</p><p>ありがとうございます翔お姉様</p><p>そしてスッと、撲殺ステッキを構えた</p><p>悪いけれど君たちは手を出さないで</p><p>レイちゃんが、美智とイーディに言う</p><p>最後はやっぱり、大人同士で決着をつけないといけないからね</p><p>レイちゃんが、キョーコさんと闘う</p><p>かしこまったノネ</p><p>美智とイーディは、スッと頭を下げヨミとルナの看護に向かう</p><p>今日は若い人たちの講習会ということでしたからわたくしは前に出ないつもりでしたがやはり、警護人としての血が騒ぎました</p><p>レイちゃんは、ゆっくりと間合いを詰めていく</p><p>おお、言うようになったねぇうちのニキータと良い勝負のあんたが、このあたしとガチでやり合うって言うかい</p><p>ニヤッと、キョーコさんは微笑む</p><p>ええ、せっかく機会ですからね</p><p>ステッキの切っ先がキョーコさんを狙っている</p><p>あら、ここにはあたしもいるんだけれどあたしの相手は、もしかしてあなた</p><p>ミス・コーデリアは、翔姉ちゃんを見る</p><p>まさか今のわたくしは香月セキュリティ・サービスの現場責任ですわヘッドがフロントの仕事を取るわけには参りませんもの</p><p>翔姉ちゃんは、平然とそう言う</p><p>じゃあ藤宮麗華さん、２対１になるけれど、それでもいいのかしら</p><p>ミス・コーデリアがレイちゃんの背後に廻り込む</p><p>前にキョーコさん、後ろにミス・コーデリアでは</p><p>いくらレイちゃんでも、勝ち目はない</p><p>いえいえここで、ヒーローの登場になるんですよ</p><p>屋敷の中からまた別の人の声がする</p><p>ぴったりとしたウエスタン・シャツに、ジーンズ</p><p>足には、ウエスタンブーツ</p><p>テンガロンハットで、顔を隠した長身の女性</p><p>ははは、ここでお前かい</p><p>嬉しそうに、キョーコさんは笑う</p><p>あたしよりも、後から出て来るとは良い度胸じゃないか</p><p>真打ちは最後に出るものとあたしに教えてくれたのは、キョーコさんじゃないですか</p><p>そうだったねぇマルゴ</p><p>マルゴさんが帽子を取る</p><p>現れたのは爽やかな笑顔だった</p><p>だ、誰あの人</p><p>アメリカ人</p><p>うわぁぁ、カッコ良い</p><p>柔らかな金髪に、ブルーの瞳長身の長い足</p><p>誰が見ても強いと判る、鍛え上げられた屈強な肉体</p><p>君、悪いけれど預かっててくれるかい</p><p>マルゴさんは、近くのテーブルに座っていたお嬢様にテンガロンハットを預ける</p><p>は、はいわ、わたくしでよろしければ</p><p>自信たっぷりで、ニコニコと笑っている</p><p>うわぁぁ、素敵</p><p>あん、好きになっちゃいそう</p><p>どなたなのこの方</p><p>凛とした雰囲気のレイちゃんとは、また違った魅力で名家のお嬢様たちを心を惹く</p><p>随分、鍛え直してきたようだね</p><p>キョーコさんは、愛弟子に言った</p><p>ええ、マスター・クリタイメストラに稽古を付けていただいてきましたから</p><p>マルゴさんは、アメリカに行っていた</p><p>帰国することをオレは知らなかったから、もしかしたら空港から直接、この香月家本家の邸宅までやって来たのかもしれない</p><p>うんいいね立ち姿がスッキリしたよ闇の匂いが、まったくしない</p><p>キョーコさんはそう言う</p><p>麗華さんキョーコさんのお相手は、あたしに任せていただけますか</p><p>マルゴさんは、軽くジャンプして身体を解す</p><p>ええ、どうぞということであなたのお相手が、わたくしになりました</p><p>レイちゃんは、ステッキの先をミス・コーデリアの方へ向ける</p><p>ま仕方ないわね</p><p>ミス・コーデリアもニヤッと微笑んで構える</p><p>せっかくだから若い子たちのお手本になるような、綺麗なバトルをしましょうよ</p><p>マルゴさんが、キョーコさんに言う</p><p>ああ、そうだねこのまま若くて可愛い女の子たちに嫌われたままっていうのも困るからね</p><p>そうね少しは大人らしさを見せてあげましょうか</p><p>キョーコさんとミス・コーデリアが微笑む</p><p>ええ、お願いします若い人たちのために</p><p>では、キョーコさん</p><p>いくよ、マルゴ</p><p>藤宮麗華、参りますっ</p><p>オーケイ、Come on</p><p>そして４人の大人たちの闘いが始まった</p><p>シエさんが戦闘を見て、呟く</p><p>綺麗だわ</p><p>アーデルハイトさんも</p><p>う、美しいですわ</p><p>狩野さんが、溜息を漏らす</p><p>どうして、こんなことができるの</p><p>鳥居さんは、呆然と見続けている</p><p>４人の闘いは、まるで舞踏のように美しかった</p><p>さっきの美智やイーディの攻撃は</p><p>相手の隙を付こうと高速で突っつきまくるだけの荒々しい闘いだったけれど</p><p>キョーコさん対マルゴさんレイちゃん対ミス・コーデリアの闘いは、優雅だった</p><p>お互いにお互いの技量が判っている者同士の闘い</p><p>相手のミスを誘い、付け入ろうとするような姑息なアクションは一切無い</p><p>真っ正面から、己の持つ力と技の全てをぶつけ、相手の力と技を受ける</p><p>この闘いには、相手に対する尊敬の念がはっきりと見えた</p><p>美智やイーディの闘い方が、力の無い子供が大人相手に精一杯背伸びしていただけのもでしかなかったことが判った</p><p>ホンモノのプロは小手先の技なんて使わないんだ</p><p>藤宮麗華さんは、剣道の出身だから、こんな闘いもできるとは思っていましたが</p><p>まさかキョーコ・メッサーがこんな清らかな闘いをするとは</p><p>アーデルハイトさんとシエさんが、思わずそう感想を述べる</p><p>キヌカよく、見ておきなさいあれが一流の方たちです</p><p>スゴイです</p><p>わたくしも、この光景を心に刻みます</p><p>いつの間にか戻って来ていた、安城ミタマ＆キヌカ姉妹もそう言った</p><p>こんなの、ズルい</p><p>アーデルハイトさんが呟く</p><p>香月家の警護役にも、先を越されていると感じたのにこの人たちは、わたくしの遥か向こうに居る</p><p>美智やイーディなら、まだすぐに追いつけると感じていたんだろう</p><p>だから、まだ負けていないと思っていた</p><p>それなのに、この４人には勝てないと感じたんだな</p><p>わたくしも全然、ダメですこの人たちとはレベルが違い過ぎる修行も経験も何もかも</p><p>口惜しそうに、そう言うシエさんに狩野さんは</p><p>ならば鍛錬なさい口惜しいのなら鍛錬を重ねるしかないのよ、シエ</p><p>はい桜子お嬢様</p><p>ハイジあなたも、頑張るのよ</p><p>鳥居さんが自分の警護役に、そう話し掛けるが</p><p>アーデルハイトさんは、拳をギュッと握りしめたまま返事をしない</p><p>ありす様わたくし、絶対、この人たちと同じくらい強くなりますから</p><p>安城キヌカさんが、主の鞍馬ありすさんに言う</p><p>いえ、キヌカわたくしたちが目指すべきは、この方々の上ですこの方たちよりも強くならなければ鞍馬家をお守りすることはできないわ</p><p>はい、姉上</p><p>姉の安城ミタマさんに、キヌカさんが答える</p><p>でももう、鞍馬家は</p><p>鞍馬家の姉の美里さんが、ブルブルと身体を震わせる</p><p>美里お姉様</p><p>ええ、わたくしは大丈夫ですよ、ありす</p><p>誰もが４人の大人たちの闘いを見ている</p><p>この中庭に居る全員がまるで、美しい芸術表現でも観ているかのように</p><p>マルゴさん、キョーコさん、レイちゃん、ミス・コーデリアの闘いに引き込まれていった</p><p>よしもういいだろう</p><p>スッと、キョーコさんが闘いを止める</p><p>マルゴあんた、その道を進むんだね</p><p>改めて弟子に問う</p><p>はい、キョーコさん</p><p>そうかならいい</p><p>師匠と弟子は、優しく微笑み合う</p><p>頑張りなあたしは、どこまでもあんたを応援するよ</p><p>ありがとうございますいえ、ありがとうございました</p><p>その言葉でオレにも、マルゴさんが何をしにアメリカへ行っていたのかが判った</p><p>マルゴさんは、表の世界で格闘家として生きていくために</p><p>キョーコさんから習った技の裏の世界の匂いを取り除いてきたんだ</p><p>マルゴさんが今後キョーコさんの犯罪を手伝うことはない</p><p>２人の師弟関係は永遠だけれどボスと部下の関係は、ここで解消する</p><p>そのために２人は、綺麗な闘いで拳を交わしたんだ</p><p>ま何にせよ、あんたの人生はあんたのモノだ精一杯生きるんだね</p><p>そしてキョーコさんは、翔姉ちゃんに振り向き</p><p>あたしの出番は、ここまででいいだろ</p><p>はい本日は、ご足労いただきましてありがとうございました</p><p>翔姉ちゃんも、笑顔で頭を下げる</p><p>いやあたしも来て良かったよマルゴにも会えたしこんなにたくさんの可愛いお嬢さんたちとも知り合いになれたからね</p><p>キョーコさんは、会場中の少女たちに向かって微笑む</p><p>何人か誘拐して帰りたい気分だけれど今日は止めておくさあ、さっきの話あたしんトコも新人募集しているっていうのは、本当だからね可愛い女の子限定で腕は未熟でもいい稽古は、あたしやミス・コーデリアがつけてあげるから朝も昼も夜も</p><p>それってベッドの中までってことですよね</p><p>だけどあたしは、裏社会の人間だあたしのトコじゃ、今見せたみたいな綺麗な技は身に付かないからね薄汚くなってもいいっていう子しか、来ちゃダメだよ綺麗なまま、強くなりたいのならそっちの麗華ちゃんや翔ちゃん方の道を進みな</p><p>そして、クスッと笑って</p><p>今日のギャラは、あたしの口座に振り込んでおいてね</p><p>翔姉ちゃんは、あくまでもキョーコさんの参加がビジネスであったことをみんなに示す</p><p>さてとそれじゃあ、あたしはブラジルの懐かしの我が家に帰るけれど</p><p>キョーコさんは安城姉妹を探して、指差す</p><p>さっきのあんたたち</p><p>ギロッと睨む</p><p>わ、わたくしたちでございますか</p><p>急に呼ばれて、さすがの安城姉妹をギョッとしている</p><p>さっき、あんたたちがやってたことだけどさ</p><p>えもしかしてスカイラブ・ハリケーン・ミキサーのこと</p><p>あれはさこうやるんだよッ</p><p>キョーコさんが、いきなり加速する</p><p>コーデリアッ</p><p>オーケイ、キョーコ</p><p>名前を呼ばれた時には、ミス・コーデリアはすでに地面に寝転んでいた</p><p>ホップ</p><p>キョーコさんが、ミス・コーデリア目掛けて、大きくジャンプする</p><p>ミス・コーデリアが、足でキョーコさんを受けとめ発射台《カタパルト》となるッ</p><p>ジャンプッッ</p><p>ホントに２倍のスピードで飛び込んで、３倍のジャンプをして、４倍の回転で</p><p>キョーコ・メッサーが空を飛ぶ</p><p>じゃあね、みんなバイバーイ</p><p>そのまんま、キョーコさんは香月家の屋敷の開いていた３階の窓の中へスワッと消えて行った</p><p>あれ、ミス・コーデリアもいない</p><p>みんなの視線が空中のキョーコさんに向いている隙に、姿を消したんだ</p><p>ホント騒がしい人でごめんなさい</p><p>弟子のマルゴさんがみんなに詫びた</p><p>◇　◇　◇</p><p>あ、あのお名前は</p><p>キョーコさん退場で、一旦休憩となったが</p><p>レイちゃんと並んで座ったマルゴさんがお嬢様たちに取り囲まれる</p><p>マルゴ・スタークウェザー・クロモリです</p><p>ハーフなんですか</p><p>いやいや、生まれも育ちもアメリカだよ日本の家の養女になったんだ</p><p>インディアンの血筋のことは言わないのか</p><p>それであのマルゴ様も、香月セキュリティ・サービスの方なのでございますか</p><p>お嬢様の１人が尋ねる</p><p>いいや、違うよ</p><p>ええ、マルゴさんは香月セキュリティ・サービスとは関係の無い人です</p><p>レイちゃんも笑顔で、そう答える</p><p>それで、あの今はどちらのお宅の警護役をなさっているんですの</p><p>もし、よろしければわたくしの家に</p><p>あっ、ずるいですわわたくしが先にお伺いするつもりでしたのに</p><p>わたくしから、父にお願い致しますから</p><p>わたくしのところへおいで下さいませ</p><p>あー、そういうことになるのか</p><p>でも、いいのかそんな話をしてて</p><p>今現在の警護役の子たちが悲しそうな顔をしているぞ</p><p>残念だけれどあたしは、もう警護役は引退することになっているんだよ</p><p>マルゴさんはニコッと微笑む</p><p>実はアメリカで格闘技の大会に出ることになったんだよだから、警護の仕事はもうしないんだ</p><p>まあ、そうでしたの</p><p>そう言うお嬢様たちに</p><p>でも、皆さんが応援してくれたら、嬉しいなあたしはねまずは女子の世界チャンピオンになって、その次は男と闘いたいんだそれも世界一強い男の人と</p><p>とても面白そうですねマルゴさんなら、屈強な男の人たちでもバッタバッタと次々薙ぎ倒していくんでしょうし</p><p>レイちゃんが、笑顔でそう言う</p><p>ああ、それ楽しそう</p><p>面白そうですわ</p><p>わたくし応援致します</p><p>お嬢様たちが、口々にそう言う</p><p>あれがマルゴの狙いネ</p><p>イーディが戻って来て、小声でオレに囁いた</p><p>ああやって、あの子たちを自分のファンにしてあの子たちの父親に格闘技興行のスポンサーになってもらうノネ</p><p>ダカラ、さっきはキョーコたちもああいう闘いをしたノネ</p><p>マルゴさんの綺麗で正統派の綺麗な闘いを見せるために</p><p>オレは２人の様子が心配だった</p><p>それも大丈夫ヨ屋敷の中で、寝ているネミチが看てるのネ</p><p>まったくキョーコさんたち相手に、無茶するから</p><p>２人とも鷹倉神社の巫女として生きることを断念したのはいいけれど</p><p>何で、あんなイチかバチかみたいなことをしたんだろ</p><p>アレはミナホの指示ネそして、あの２人が来ることをキョーコたちは知ってたヨ</p><p>どういうことなんだ、イーディ</p><p>イーディはさらに小さな声で、オレに言う</p><p>コノ警護役の子の中にヤクザの娘がいるノネ</p><p>今、鷹倉神社の一件で香月家と抗争している関西ヤクザの</p><p>そのムスメに関西に色々と報告してもらわないといけないノネ</p><p>日に日に、温かくなり春めいてくるのは良いけれど</p><p>花粉がツライです</p><p>今日は昼間に父と、某大手カメラ店まで行ったのですが</p><p>増税前に家電を買いたいという、たくさんの家族連れと</p><p>春休みで来たらしい、たくさんの外国の人で混雑していました</p><p>１０００円の時計を大量に買っていた中国の人は、あれをお土産として配るんだろうなあ</p><p>家電のところにも、たくさん外国の人がいたけれど</p><p>日本で、メイドイン自分の国のものを買っちゃったりはしないのだろうか</p><p>何か色々と人生が見えて面白かったです</p><p>849．ハイ・ライフ　／　乙女たち</p><p>ヨミたちを見せた目的の1つはわざと関西のヤクザたちに巫女の力の弱点を教えるコトなのネ</p><p>イーディは、小声でオレに言う</p><p>え、何でそんなことを</p><p>オレも小声で、イーディに尋ねた</p><p>巫女にも弱点があるんだって判ったらヤクザたちも、少しは巫女に対する警戒を緩めるネ</p><p>ああ、月子たちの母親の狂乱によって何人もの人が犠牲になったから</p><p>関西の連中は、鷹倉神社の巫女を酷く恐れている</p><p>キューソ、ネコを噛むと言うヨあんまり思い詰めさせない方がいいノネ</p><p>そんな言葉まで覚えたかこの金髪褐色肌の天才アメリカ人美少女戦士は</p><p>2つ目はアタシたちが巫女をキョーコ・メッサーに使わせたりはしないというアピールなのネ</p><p>ただでさえ、キョーコさんたちの外国勢力が日本の裏社会に入り込んで来ていることをヤクザたちは嫌がっている</p><p>元々は、自分たちのモノであった鷹倉神社の巫女を、オレたちがキョーコさんに差し出したりしたら、とんでもなく反発するだろう</p><p>変な疑心暗鬼が生じる前にキョーコさんとヨミたちを対決させたのか</p><p>これで、巫女の力はコウヅキ家が預かっているということの証明になったのノネそして、コウヅキの家には、売国はしないという保証があるノネ</p><p>ジッちゃんは、この国の名家中の名家の当主であり様々な権力者に影響を持っている</p><p>だから、香月家にしろ、香月グループの企業にしろ日本の国益を第一に行動する</p><p>外国勢力のキョーコさんたちと提携することはあっても鷹倉神社の巫女を売り渡すようなことはしない</p><p>むしろ、キョーコさんたちに対する対抗策の1つとして、保有し続けるだろうと想像する</p><p>関西ヤクザたちは結局、巫女の力をくだらないことにしか使えなかったノネ今となっては反省しているハズヨダカラコウヅキ家の方が、巫女の力を日本のために有益に使えるというキャンペーンを張れば、敵対を止める人たちも出て来るノネ</p><p>香月家対関西ヤクザの抗争の図式に、キョーコさんを割り込ませることで関西の連中を２派に割るのか</p><p>どこまでもオレたちと闘うという勢力と、外国勢力に牽制するために香月家と和解しようとする勢力に</p><p>そしたら半分になった、あくまでも香月家に逆らう連中だけ、ブッ潰せばいいんだもんな</p><p>抗争が楽になる</p><p>違うヨ敵が２つに割れたら、放っておけばいいのネ</p><p>後は、2つに割れた勢力同士で勝手に潰し合うノネ</p><p>え、えげつない</p><p>それで残った方をクシャッと潰せばいいのネどうせ、仲間内の抗争でヘロヘロになっているから、簡単ネ</p><p>お、恐ろしい</p><p>でも、まあそういうことか</p><p>トコロでDarling気付いているカ</p><p>んイーディ</p><p>今、この中庭にいる警護役の女の子たちは３つの勢力に別れているノネ</p><p>イーディに言われて、オレは中庭を見廻す</p><p>1つめのグループは主と一緒に、レイカとマルゴの周りに集まってキャーキャー騒いでいるネ</p><p>ああ、相変わらずレイちゃんとマルゴさんの周りには、たくさんの女の子が集まっている</p><p>ほとんどは名家のお嬢様たちだけれど警護役なのに、強いお姉様たちに眼を輝かせている子たちもいる</p><p>2つ目のグループはレイカたちの方へ行かない主を警護している子たちネ</p><p>ああ、名家のお嬢様たちだって、全員がミーハーな子ばかりじゃないから</p><p>それぞれのテーブルで、何人かの仲間とあるいは一人きりで、休憩しているお嬢様たちもいる</p><p>みすずや瑠璃子とテーブルを囲んでいる狩野桜子さんや鳥居まり子さん、鞍馬姉妹なんかもそうだな</p><p>その背後には、それぞれ警護役の子たちが立っている</p><p>まあ警護しているんだから普通の景色だよな</p><p>３つめのグループは主に付いていないで、少し離れたトコロから場の様子をうかがっているネ</p><p>あ、ホントだ</p><p>確かに、中庭の端や屋敷の壁や柱の方に、警護役の子が隠れるようにして立っている</p><p>そうかレイちゃんたちの方に集まっているお嬢様のうちの何人かは、警護役が付いていない</p><p>テーブルにも、1人だけで座っているお嬢様たちもいる</p><p>そういう人の警護役が主を置いて、1人だけ壁際へ行っている</p><p>別にオカシイことではナイのネこの中庭ぐらいの広さの空間なら警護役が、主にぴったり付いている必要はナイノネ</p><p>確かに普段だって、警護役が常にくっついていることはないだろうし</p><p>ここは香月家の本家の邸宅だレイちゃんたちも居る</p><p>キョーコさんたちが立ち去った今、脅威は無いんだから</p><p>ぴったりと離れずにガードしなくたって、充分なんだろう</p><p>デモああやって主から離れている子たちは、みんな考えることがあるからなのネ</p><p>考える何を</p><p>さて、そろそろレクチャーを再開します</p><p>笑顔の翔姉ちゃんが、大きな声でそう言う</p><p>皆様、ご自分のテーブルにお戻り下さい</p><p>レイちゃんも、周りのお嬢様たちにそう告げた</p><p>さてとじゃあ、あたしは</p><p>マルゴさんが席を外そうとする</p><p>ええー、もうお帰りなんですの</p><p>もっと、お話ししたいですわ</p><p>お嬢様たちの一部は、すっかりマルゴさんのファンになってしまったようだ</p><p>レクチャーが終わったら、懇親会のガーデンパーティだろその時にまた顔を出すよ</p><p>きゃー、待ってますわ</p><p>お待ちしていますマルゴお姉様</p><p>わたくしは、レイカお姉様がいいですわ</p><p>わたくしも、わたくしも</p><p>女子校の子なんだよなあこういうところが</p><p>皆様、速くお席に戻っていただけないと、レクチャーが始められませんそうなりますと懇親会の時間がなくなってしまいますよ</p><p>翔姉ちゃんが、女子校の先生のような口調でそう言う</p><p>はーい、判りましたぁ</p><p>パタパタと席へ戻るお嬢様たち</p><p>じゃ、また後でね</p><p>マルゴさんは、みんなにそう言うと屋敷の方へ向かう</p><p>オレは、このお嬢様のための安全講座とかを聞く必要は無いんだし</p><p>オレは、みすずたちのいるテーブルに戻り</p><p>オレもちょっと席を外すよ</p><p>みすずに言った</p><p>ヨミとルナが心配だから</p><p>２人とも、キョーコさんとミス・コーデリアに、ぶるんぶるん振り回されていたから</p><p>このタイミングで席を外すのなら、他の人たちに注目されることもないだろうし</p><p>判りましたわ、旦那様</p><p>お兄様、懇親会までにはお戻り下さいね</p><p>瑠璃子も、笑顔でそう言ってくれる</p><p>じゃあ、皆さんちょっと失礼します</p><p>オレは狩野さんや鳥居さん、鞍馬姉妹に挨拶をしてテーブルを離れる</p><p>鳥居さんは、オレに笑顔で会釈してくれた</p><p>鞍馬姉妹は、心配そうな顔のままで一礼してくれる</p><p>でも、狩野さんはオレを無視したままだった</p><p>このメンバーも、色々あるんだよな</p><p>ちなみに、警護役の子たちは全員、オレを完全無視している</p><p>シエさん、アーデルハイトさん、安城ミタマさんキヌカさん姉妹</p><p>オレは、みすずたちの警護を美智に頼んだ</p><p>美智は、無言でオレに頭を下げる</p><p>アタシも付いていくネ</p><p>今のアタシはクロモリ・コウのガードなのネ</p><p>ああ、そういう設定になってたよなじゃあ、しょうがない</p><p>さっきの話も途中だったし</p><p>ああ、来てくれ</p><p>オレたちは、屋敷の中へ</p><p>ううう、まだ頭がクラクラしますぅぅ</p><p>応接間のソファに、ヨミとルナが引っ繰り返っていた</p><p>大丈夫か２人とも</p><p>先生キュッとして</p><p>オレは、ヨミを抱き締める</p><p>よしよしヨミ</p><p>ううう怖かったですぅ</p><p>ヨミの大きなおっぱいの弾力を胸で感じる</p><p>兄さんボクも</p><p>今度は、ルナか</p><p>ヨミルナと交代だ</p><p>ヨミがオレの唇に、チュッとキスをする</p><p>兄さんっ</p><p>ルナは、オレを強く抱き締めるとキスを求めて来た</p><p>オレの口の中に舌を入れて来る</p><p>ルナも怖かったんだな</p><p>オレは小さな背中を擦ってやった</p><p>だってあの人たちの心の中、真っ暗なんだもん</p><p>ええ、漆黒の深い穴の中へ吸い込まれて行くようでしたわ</p><p>人の心が読めるというのは、両刃の剣だ</p><p>キョーコさんたちのような、恐ろしい体験をたくさんしている人の心も覗けてしまうのだから</p><p>兄さん、もっとキュッとしてキスして</p><p>オレは両腕にヨミとルナを抱き締め、何度もキスする</p><p>はぁぁ、気持ちが落ち着く</p><p>うん先生の匂い、安心する</p><p>ヨミはクンクンとオレの首筋の匂いを嗅いでいた</p><p>こんなことで、強ばっていた心がほぐれるのなら、いくらでもしてやる</p><p>Darlingアタシモ</p><p>え、イーディ</p><p>アタシも頑張ったヨ</p><p>今、両腕が塞がっているからお前がオレを抱き締めろ</p><p>YES、Darling</p><p>イーディは、オレの背中に抱きつく</p><p>Darling、Darling、Darling、リンリンッ</p><p>犬の様に、オレの髪の毛に鼻を突っ込んで、クンクン匂いを嗅いでいる</p><p>先生、先生っ</p><p>ヨミは、オレにグイグイ巨乳を押し付けてくる</p><p>ルナも必死に、オレにしがみついてくる</p><p>兄さん、ボクセックスしたい</p><p>あぅぅ、ヨミも</p><p>巫女姉妹が、赤い顔でオレに言う</p><p>アニエスちゃんなら、絶対にセックスしたいって言うと思う</p><p>ヨミは、アニエスちゃんじゃないけれどセックスしたいって言っちゃいますの</p><p>アニエスならそうなるんだろうけれど</p><p>へもしかして、イーディも</p><p>今はダメネガマンヨ</p><p>イーディは、厳しい顔でそう言った</p><p>今ここでDarlingがセックスしたらミチが怒るネミスズも怖いネ瑠璃子もプンプンなのネ</p><p>それに、今はまだ警戒していないといけないノネ</p><p>ああ、名家の警護役がいっぱい来ているんだ</p><p>あの人たちはそんな怖くないよ</p><p>ええ、みんな美智お姉様やイーディお姉様よりも、弱い人たちですわ</p><p>ルナとヨミはそう言う</p><p>いや、誰がどんな技を隠しているか判らないんだからさ巫女の力みたいな不思議な能力を持っている子がいるかもしれないし</p><p>そんな人、いなかったですわ</p><p>うん、兄さんボクたち、みんなの心はチェックしたから</p><p>ルナやヨミの力を潜り抜ける能力の持ち主だっているかもしれないだろ</p><p>そうだよ名家に代々使えている警護役の家系には誰も知らない技を受け継いでいる人もいるだろうからね</p><p>そう言いながらマルゴさんが入って来る</p><p>美智ちゃんの工藤流古武術に気の技の伝承があったんだから他にも、そういう秘密の技を継承している人がいるかもしれない油断しちゃダメだよ</p><p>ということだから今はダメだまた後でな</p><p>オレは３人に、順番にキスする</p><p>良信くん、こっちに来てミナホが呼んでいるから</p><p>判りましたすぐに行きます</p><p>あっ、ヨミも行きます</p><p>２人がそう言うが</p><p>キョーコさんたちも居るけれど、いい</p><p>あうーっ</p><p>２人の勢いが止まる</p><p>ヨミとルナは、ここで待っててイーディ、２人のことを看ていてくれよ</p><p>オレは、イーディに頼んだまだこの子たちは、回復していないと思うから</p><p>イーディも今は顔を合わせたくないだろ</p><p>美智と２人で、全力で攻撃したのにあっさり、いなされたんだから</p><p>イーディは、ハッと溜息を吐いて</p><p>ソウネアタシは、ここにいるヨこの子たちのことは任せるネ</p><p>そう、オレに言ってくれた</p><p>◇ ◇　◇</p><p>うん使えそうなのは、この子とこの子とこの子ぐらいだね</p><p>ミナホ姉さんとキョーコさんとミス・コーデリアは大型モニターで中庭の様子を観ながら話していた</p><p>各家の警護役の能力を分析しているのか</p><p>あら、わたしはこの子とこの子が欲しいわ</p><p>そっちは、お嬢様ですよ</p><p>ミナホ姉さんが、ギロッと睨む</p><p>だから、いいんじゃないかペットに欲しい</p><p>平然と、そんなことを言う</p><p>誘拐とかして帰っちゃダメ</p><p>ダメです香月家が非難されますから</p><p>ミナホ姉さんは、強く言う</p><p>そりゃ香月家の主催で、本家の邸宅で行われている会で誘拐事件が起きたら大問題になる</p><p>香月セキュリティ・サービスの信用はガタ落ちになるだろうし、みすずやジッちゃんの名前にも傷が付く</p><p>あら、残念ね</p><p>クククとミス・コーデリアは笑う</p><p>ところで、キョーコさっきのボンバー・シスターズはどうなの</p><p>ボンバーああ、スカイラブ・ハリケーン・ミキサーッッッの姉妹ね</p><p>安城ミタマさんとキヌカさんたちのことか</p><p>あの子たちは大した能力は無いじゃないか</p><p>でも、キョーコは、ああいうバカなムスメは大好きでしょ</p><p>まあね、あの場に飛び込んで来るだけの度胸はある天然かもしれないけれど、笑いのセンスもなかなかだだけど</p><p>キョーコさんは苦笑した</p><p>ああいう忠誠心の強い子はあたしは苦手だね</p><p>忠誠心安城姉妹の</p><p>あの娘たちなら、放っておいても手に入りますから</p><p>ミナホ姉さんが、２人に言った</p><p>そして、部屋の入り口に立っているオレに言う</p><p>良信もう、判っていると思うけれど</p><p>あの子たちの主鞍馬美里さんは、娼婦に堕とすわ</p><p>ジッちゃんに直訴し損なってしかも、家の状態が良くないと言っていた</p><p>つまりお金に困っている</p><p>そして、オレに相談しろと、ジッちゃんはあの姉妹に言った</p><p>ということは黒森の娼館で働かせるということか</p><p>１人だけなの下の妹はどうするの</p><p>ミス・コーデリアがミナホ姉さんに尋ねる</p><p>妹のありすさんの方は、まだ１３歳ですから</p><p>あたしの娼館は若すぎる子は、働かせないんですこれからは</p><p>ミナホ姉さんは１２歳で娼婦に堕とされた</p><p>姉の美里さんの方にはお客を取らせますが、でも良信ありすさんの方もいつでも売りに出せるように調教はしますいいわね</p><p>あの姉妹は２人セットで引き取るというのが、条件なのお姉さんだけが身体を汚すのでは、妹さんの精神がもたないわお姉さんも妹さんより、心が弱そうだし２人同時に、調教しないと潰れてしまうと思うのよ</p><p>オレは犯罪組織黒い森のメンバーで娼館を経営する黒森家の子供だ</p><p>黒森御名穂の弟なんだ</p><p>ミナホ姉さんと一緒に、地獄へ堕ちる覚悟はできている</p><p>ああ、なるほど主が娼婦になるのなら、専任の警護役は解雇されてしまうわけね</p><p>そうだよなただの娼婦が自分専用の警護役を持つことはできない</p><p>ましてや、ミナホ姉さんの顧客は、みんな政財界の重鎮だそれぞれが自分の警護の人間を連れている</p><p>そういう人たちの買う娼婦には警護役は不要だし、邪魔になる</p><p>まあ、いいさその話は</p><p>キョーコさんが、鞍馬姉妹の話を打ち切る</p><p>それより良信くん、また後で会場に戻るんだろ</p><p>はい、懇親会の時間になったら戻りますけれど</p><p>キョーコさんは、監視カメラの操作スイッチをカチャカチャ動かす</p><p>今日の会に関西ヤクザから送り込まれて来た女の子は２人いる</p><p>うち、１人はこの子このお嬢さんの警護役この子は心配ない大阪との関係は、知り合いの知り合いぐらいだし後で、今日の香月家の様子を聞かせてくれぐらいしか言われていないはずだからさっきのあたしたちの茶番劇で騙せたと思う</p><p>ああ、キョーコさんを見たとかレイちゃんがカッコ良かったとかしか、話さないか</p><p>キョーコさんは、またカメラを切り替える</p><p>厄介なのは、こっちの子この子はちょっとメンド臭いと思うんだなんてったって、大阪から直で送り込まれて来ているから</p><p>カメラに映ったのは、目付きの鋭いポニーテールの女の子だった</p><p>名前は天童乙女《テンドウ・オトメ》大阪の天童貞男っていう侠客の娘だよ</p><p>美人だけれどすっげぇ、怖そうな子だなメチャクチャ不機嫌そうな顔をしているし</p><p>ミズシマ・ホールディングスの会長の警護役に先週からなっている香月家が、こういうイベントをやると知って、押し込んだとしか思えないね</p><p>みすずが、今日の会の計画を学校で話した後からか</p><p>学校に自分の警護役を連れて来ている女の子限定なのだから今まで警護役のいなかった子に、慌ててこの天童さんを押し付けたのか</p><p>あの、キョーカクって何です</p><p>ヤクザの世界のまあ、用心棒みたいなものよ義理と人情に溢れて、抗争の時に真っ先に敵と闘うっていう</p><p>それって、仕事なの</p><p>いつでも抗争とかしているわけではないだろうし普段は何をしているんだ</p><p>いつもは博打とかして、組の中でふらふらしているのよでも、とにかく強いってことになっているからその怖さで周りを威圧したり、人を脅したり、借金の回収とか、揉め事の仲裁に入ったり</p><p>特に天童貞男という侠客は大阪のヤクザの世界では知らない人がいないくらい有名な人なのよその筋の人たちには４２歳の天童貞男って呼ばれているらしいわ</p><p>何が４２歳</p><p>それが良く判らないのよ４２歳が男の厄年だからこの人に会うと、厄年みたいなトラブルに巻き込まれるっていう説と、結婚したのが４２歳の時だったっていう二つの説が有力らしいんだけれど</p><p>とにかく、ヤクザ世界にどっぷり漬かっている子なんだな</p><p>後でヨミたちに聞いてみよう</p><p>有名なヤクザなら、鷹倉神社に来たことがあったかもしれないし</p><p>とにかくさ、この天童乙女には注意して何か仕掛けて来るかもしれないから</p><p>キョーコさんは、オレにそう言った</p><p>ところであの</p><p>オレは、さっきイーディが言っていたことを聞いてみた</p><p>何で、こんな風に警護役の女の子が３パターンもいるんですか</p><p>それはキョーコさんたちのパフォーマンスが良すぎたからよ</p><p>名家のお嬢様が普段から、同い年ぐらいの女の子を警護役に付けるのは、ほとんどがイジメ対策なんだよ</p><p>キョーコさんが言う</p><p>それは聞きました</p><p>お嬢様が学校内で孤立しないように、最初からお付きを連れて行くでそのついでに、お付きの子に多少なりとも格闘技の心得があって強かったら、なお助かる現実は、そんなものだよ</p><p>つまり警護役の子は、メチャクチャ強い必要はないのよ</p><p>キョーコさんとミナホ姉さんが、笑って言う</p><p>いじめっ子が警戒するぐらいでいいわけだよ登下校には、どうせプロの男の警護員が別に付くんだしね</p><p>ああ、お嬢差学校の中、限定なら</p><p>だから、普通は警護役の子は、その名家が雇っている警護の家系の中で、お嬢様と年が近い子を選ぶだけなんだよ本当の強さとかは、そんなに考慮しないんだ</p><p>イジメ対策なら、警護役の子のお父さんやお兄さんが強いってだけでも、効力があるもの</p><p>ああお父さんが警察官の子や、お兄さんがプロレスラーの子はイジメられにくいってのと同じか</p><p>美智さんみたいに、本当に強いって子はそんなにいないのよ</p><p>だからさ主のお嬢様と一緒に、マルゴの周りで楽しくキャッキャしているのもアリなんだよ警護役としてはお嬢様の仲の良いご学友でもあるんだからさ</p><p>キョーコさんが、そう言った</p><p>でちゃんとご主人様にくっついていた警護役の子たちは、まあ普通に仕事しているっていう意識のある子たちだよ問題なのは</p><p>最後の主から離れていた連中か</p><p>あの子たちは今のお嬢様の警護役の仕事に不満があるんだよ</p><p>警護役の家に生まれてお父さんやお兄さんは、名家の当主の警護を勤めているわけだろそっちがやりたいのさお嬢様の警護なんて、バカらしくてやってられないって思っているんだよ</p><p>それだけじゃないわ今の自分が担当している家でなくもっと大きな家の警護役になりたいって思っちゃったのよ</p><p>今まで通り自分の生活だけしか知らなかったら、先祖代々、この名家に仕えてきたんだから自分もこのお嬢様に仕えなくてはいけないって思ってたんでしょうけれど</p><p>今日の会に来たことで他の名家に仕えるっていうのもアリなんだって気が付いちゃったのよ</p><p>それは、美智さんやイーディが本気でキョーコさんと闘うのを見てしまったからよ全力で、自分の習い覚えた技を使って闘っている姿をね</p><p>ただの警護役だと普段は、自分の技は隠しているからね特に家伝の技は</p><p>美智にとっての工藤流みたいなものが、それぞれの警護役の家にもある</p><p>イーディたちの闘いを見て力一杯自分の能力を発揮してみたいって気分になっちゃった子は多いと思うよ特に、真面目な子はね自分で人生を選んで、今の主に仕えているわけじゃないんだからあの子たちは</p><p>キョーコさんは言う</p><p>まあ、あたしやマルゴ、あるいはイーディたちには敵わないとしてもでも、今の自分なら、もっと格の高い良家の警護役にクラスアップしてもいいんじゃないかって、思っちゃったりしてさそれは、ほら自分の警護人としての腕を認めてもらうってことなんだから</p><p>今は、たまたま先祖代々、その名家に仕えてきたという理由でしかも自分がその家のお嬢様と年が近かったということだけで、警護役を任じられている</p><p>つまり、その子自身の能力は認めてもらっていない</p><p>やっぱりさ、毎日、必死で稽古しているんだから認められたいんだよそれで、あの子は実力であの名家の警護役になったって言われたいんだろうよ</p><p>だけどマルゴたちの周りでキャーキャーやってた子たちの中にもさ、かなりの名門のお嬢様の警護役も居たみたいなんだけど</p><p>ああ、むしろ真面目に警護役をやりたい女の子からすれば</p><p>家の繋がりでたまたま格の高い名家のお嬢様に付いているだけの警護役が</p><p>主と一緒に、楽しくワーキャー騒いでいるなんていうのは絶対に許せないわけで</p><p>そんな子よりも、自分の方が強いのにと感じたら</p><p>今の主を捨てて、自分が格上の家の警護役になりたいって思うようになってしまったのか</p><p>世の中には、香月セキュリティ・サービスみたいな会社もあるしね香月セキュリティ・サービスに入って腕試ししたいとか、思っている子もいるんじゃないかな</p><p>レイちゃんのファンになって、キャーキャー騒ぐより</p><p>レイちゃんの下で自分を鍛えたいという子もいる</p><p>だから、この後の懇親会裏では大変なことになると思うよ</p><p>キョーコさんが、ニッと微笑む</p><p>あちこちで、売り込み合戦が始まるから</p><p>マズいなそれは</p><p>そんなの自分の警護役に逃げられたお嬢様が、みすずに抗議してくることになる</p><p>それぞれの家の問題に発展するかも</p><p>良信気を付けなさいね</p><p>売り込みを掛けてくる子が、狙って来るのは瑠璃子さんと美子さんの警護役だと思わない</p><p>そうだ２人には、専任の警護役がいない</p><p>さあ大変だねえ、良信くん</p><p>キョーコさんは、楽しそうに笑った</p><p>キャラがどんどん増えて、済みません</p><p>敵役がちょっと足りなかったので</p><p>天童貞子にしようかと思ったんですが、可哀想過ぎたので親の名前にしました</p><p>大昔のマンガに、登場人物の名前がオチン・コイジロウとマンコシ・タイゾウなのがありました</p><p>漢字は覚えていません</p><p>850．ハイ・ライフ　／　それぞれの立場</p><p>ところで、良信</p><p>鞍馬さんの姉妹については、今言ったとおりうちの娼館に受け入れることになるんだけれど</p><p>ああ、そのことは判っている</p><p>今、みすずさんたちと同じテーブルに居る、あと２人のお嬢様たち狩野桜子さんと鳥居まり子さん</p><p>その２人のことも、よく見ていてね</p><p>それってまさか</p><p>あの２人も娼婦に引きずり込む</p><p>いえ、そういうことじゃないわこれは娼館の経営者としての仕事じゃなくって、香月セキュリティ・サービスの分析担当としての話よ</p><p>ミナホ姉さんは翔姉ちゃんから、香月セキュリティ・サービスの仕事も請け負うようになっている</p><p>香月のジィさんが、あの２人を孫たちのテーブルに座らせたのはあのジィさんなりの気遣いだったってことさ</p><p>今日、この香月本家の邸宅に来たお嬢様たちの中ではあの２人だけが浮いているのよ良信も、最初はあの子たちがそれぞれ離れたテーブルに座っていたことを知っているでしょ</p><p>ミナホ姉さんの言うとおり狩野さんも鳥居さんも、他のお嬢様たちと一緒のテーブルにはいなかった自分の警護役だけをめ連れてぽつんと孤立していた</p><p>他の子たちとは、会話すらしていなかったと思う</p><p>むしろ、鞍馬さんたち姉妹の方が親・香月家のお嬢様グループのテーブルの端っこに座っていた</p><p>鞍馬姉妹が父親の失敗した事業の救済を、ジッちゃんに直訴しようとした時までは少なくとも、他のお嬢様たちは鞍馬姉妹を仲間として受け入れていた</p><p>狩野さんや鳥居さんのことは、完全に無視していたのに</p><p>狩野さんと鳥居さんには何か、友達がいない理由があるってこと</p><p>オレは、ミナホ姉さんに尋ねてみた</p><p>それは、あたしの口からは教えられないわ</p><p>ミナホ姉さんは、フフッと笑う</p><p>良信が自分で調査しなさい</p><p>オレが調べる</p><p>今回の件はねあたしたちは、みんなそれぞれ立場が違うんだよ</p><p>あたしは、香月のジィさんとの契約で動いているだからあたしは可愛い女の子たちは大好きだけれど、今は香月家の利益になることだけを考えて行動している</p><p>あたしもそうよあたしの場合は香月セキュリティ・サービスとの提携での業務と、あたしの娼館の出資者の一人である香月様に対する義務で行動しているわ</p><p>あたしたちのは、お金が絡んでいる仕事だからね色々と割り切って動くしかないんだよ</p><p>あたしたちの立場から、良信に具体的なことを言うのはフェアじゃないでしょ</p><p>ああ、それを聞いてしまったらオレは、ミナホ姉さんやキョーコさんの都合に合わせて、行動しなくちゃいけなくなる</p><p>良信をあたしたちの手駒にしたらみすずさんたちに怒られちゃうわよ</p><p>そしてジッちゃん＝香月セキュリティ・サービスと、みすずや瑠璃子の考えも違うんだな</p><p>ミナホ姉さんは、最低限の情報としてジッちゃんが、鞍馬姉妹を娼婦に堕とそうとしていることと、狩野さん鳥居さんを気遣うように指示していることだけを教えてくれた</p><p>みすずや瑠璃子たちが、鞍馬姉妹を娼婦にすることを反対している可能性だってある二人の考えは、まだ聞いていないんだから</p><p>それから、狩野さんや鳥居さんに対しても何か思っていることがあるのかもしれない</p><p>ジッちゃんにとっては、全てが香月家や名家に関わる事柄でもみすずや瑠璃子にとっては、同じ学校に通う女生徒たちの問題だ</p><p>立場は違う</p><p>良信も、たくさんの女の子たちと繋がっているんだからそれぞれの立場と意見を聞いて、自分の進むべき方向を決めて欲しいのよ</p><p>強制はしないわ自分で状況を調べて自分で判断をして、自分の立ち位置を決めなさい</p><p>あたしたちと敵対したって構わないよそれはそれだからただし、あたしもミナホも請け負った仕事は最後までやり通す女だけどね</p><p>キョーコさんは、そう言った</p><p>じゃあ、そろそろ戻りなさいあんまりあなたの帰りが遅いと、みすずさんたちがヤキモキしちゃうと思うから</p><p>うん、判った色々、ありがとうございました</p><p>オレは、キョーコさんとミナホ姉さんに頭を下げた</p><p>はいはい、またね健闘を祈るわよ、boy</p><p>今までオレたちの話を聞くだけで、会話に参加しなかったミス・コーデリアが笑ってオレに手を振った</p><p>ミナホ姉さんたちが居た部屋から、廊下に出るとマルゴさんが待っていてくれた</p><p>マルゴさんが、オレと一緒に部屋の中に入らなかったのは</p><p>そうだよ今のあたしは中の２人と立場が違うからね</p><p>今はちょっとミナホたちの悪巧みの仲間入りはできないから</p><p>マルゴさんは、表の世界で格闘技ビジネスをすることになっている</p><p>だから、ミナホ姉さんの新しい娼館に関わる仕事や、キョーコさんの裏の仕事の手伝いをすることはできない</p><p>今日のあたしは、スポンサー集めの方が大切だしね正直、資金的なことはもう大丈夫なんだけれど社会的に名の通った会社が何社か居てくれると、色々と助かるんだよ保証になるからね</p><p>今日、ここに来ているお嬢様たちの家は、大きな会社と繋がりがあるから</p><p>大手企業に名前だけでも協賛してもらうための、キッカケが作れるかもしれない</p><p>それなら、ヤッちゃんも連れて来れば良かったのに</p><p>オレは、そう思った</p><p>スポンサー開拓なら、マルゴさんと２人でアピールした方が効果的だろう</p><p>いや、寧は年下の子には、割と人気があるけれど同い年ぐらいの女の子には、意外と敬遠されちゃうんだよ</p><p>特に今日は、可愛いお嬢様たちの集まりだからさ</p><p>ああ寧だと美人過ぎて、反感を持つ子もいるのか</p><p>今日はさできる限り波風を立てたくないんだよあたし１人なら、元・警護人で今はプロ格闘家を目指している女っていうことで、みんな納得してくれるでしょ納得ができるものには、人は反感は持たないものだからさ</p><p>マルゴさんに寧が加わると</p><p>この美人過ぎる子は何マルゴさんと、どういう関係と疑念が反感に変化していく</p><p>そして、その空間に反感を持っている子が何人かいるだけで、場の雰囲気が悪くなっちゃうからね空気が澱むとあたしに好感を持ってくれている子たちも萎縮しちゃうだろうし</p><p>なるほどとにかく今日は、明るく楽しく、格闘家としてのマルゴさんの魅力をアピールして、スポンサー獲得に繋げたいのか</p><p>あたしが今はもう格闘家なんだって知った途端警護の女の子たちも緊張が緩んでいたでしょ</p><p>ああ警護役の女の子たちの中には、他の名家に鞍替えしたがっている子もいるから</p><p>マルゴさんがもしフリーの警護人だったら、瑠璃子や美子さんの警護役の仕事を奪われちゃうんじゃないかって不安になったんだ</p><p>でも、そうじゃないって判ったから</p><p>ただの格闘家なら興味の無い子は、放っておいてくれるしね</p><p>ということで、良信くんあたしに何か質問はあるかい</p><p>廊下を歩きながらマルゴさんが言う</p><p>今のあたしは割とニュートラルな立場だからね</p><p>ミナホ姉さんやキョーコさんの大人の仕事をしているという立場でもなく</p><p>みすずや瑠璃子のお嬢様学校の生徒仲間という立場でもない</p><p>じゃあ、１つだけ相談したいことがあるんですけれど</p><p>オレはさっき、キョーコさんたちが言っていた警護役の子たちの売り込みの件をマルゴさんに聞いてみることにした</p><p>そういうことで今、警護役の子たちは、主と一緒に楽しんじゃっている子とちゃんと真面目に主の警護に集中している子と主の警護を放棄して、もっと別の家に自分を売り込もうとしている子の３グループに分かれているっていうんですけれど</p><p>君はどう思うの</p><p>オレは確かに、キョーコさんたちの言う通りかなって、でも</p><p>何か雰囲気的に、もうちょっとメンド臭い感じなのかなって</p><p>ただ単に３種類の子たちに分かれたというような簡単な話ではないと思う</p><p>ふうん何でそう思うのか、自分で分析できる</p><p>マルゴさんが、オレの眼を覗き込む</p><p>何か気持ち悪いんですよ</p><p>オレは、心の中の違和感を言葉にする</p><p>キョーコさんたちと、美智やイーディは本気のバトルをしていましたその後の、マルゴさんやレイちゃんもキョーコさんたちと、スッゴイ闘いをしていました</p><p>オレは見ていた</p><p>あの闘いは、物凄く高レベルなものだってオレにも判った</p><p>でも休憩時間になったら、お嬢様たちはみんなワーッとマルゴさんやレイちゃんのところに集まってみんな、キョーコさんたちの凄さとか怖さとか、話していないっていうか気にも留めていないみたいだから</p><p>あれだけの戦闘を見たばかりなのに、平然とワーキャー喚いていた</p><p>それはさ君もいろんな人たちの闘いを見てきて、すっかり眼が肥えてしまったってことさ</p><p>そして、キョーコさんという人が、どれだけ恐ろしいかってことなんだけれど</p><p>マルゴさんは足をとめ、窓から中庭の様子を見る</p><p>お嬢様と警護役たちは、みんな仲良くレイちゃんの講義を聞いているようだった</p><p>みすずたちもいる</p><p>ああ、テーブルのメンバーみすず、瑠璃子、狩野さん、鳥居さん、鞍馬姉妹そして、それぞれの主の背後に立つ、美智、シエさん、アーデルハイトさん、安城姉妹も、そのままだ</p><p>誰１人、他のテーブルに移っていないということは狩野さんや鳥居さんにとっても、みすずたちの保護下である、あのテーブルに居る方が都合が良いということなんだろう</p><p>元の一人きりのテーブルで孤立しているよりは</p><p>さっきのキョーコさんの闘いキョーコさんは、わざとあそこに居るお嬢様たちや警護役の女の子たちには、敵意を放射しなかったんだよ</p><p>だから武闘の能力も経験も無いお嬢様たちや、修行の浅い警護役の子にはあたしたちの闘いが、本当に自分たちにはまったく危害が及ばないものなんだって感じていたんだそうプロレスの試合会場でリングの中を見ているような気分でいられたんだ</p><p>すぐ眼の前で、あんなに激しいバトルがあったのに</p><p>安全な見せ物だと感じて、悠々と見ていた</p><p>ほら、レイカお姉さんが言ってたでしょこれは、エキシビション・マッチだって本当にそういう練習試合だと思って見ていたんだよお嬢様たちにとっては、キョーコ・メッサーもレイカお姉様もテレビの世界で闘っている人でしかないから</p><p>フィクションだと思っているってことですかテレビの中で行われている闘いはキョーコさんとレイちゃんのヤラセっていうか、作り事の闘いだってバレてるってこと</p><p>そういうことでもないんだよ何がフィクションで、何がゲンジツかなんてことは、普通の人間には関係ないんだからさ</p><p>関係無い</p><p>大事なのは自分自身に関係あるかどうかって、ことだけなんだよ自分の生活に影響が無ければ、多くの人間は遠くの国で戦争が起きてもへえ、そうなんだとしか感じないからねその人にとって、ゲンジツの戦争とドラマの中で起きている殺人事件に、どれほどの差があるんだろうね</p><p>自分の生活に関係無ければそれがゲンジツかどうかは、問題ではない</p><p>むしろフィクションの世界で起きている可哀相なできごとに、共感しちゃったりするだろ＊＊ちゃんがとっても可哀相とかホントは、それはドラマの中の世界のできごとで実際には、誰も死んでいないとしても</p><p>前にある映画監督が、学校での講演会でこういう実験をしたんだけれどさ</p><p>まず最初にシェイクスピアっていう大昔の劇作家がいるでしょあの人の歴史劇の中にさ、戦死したイギリスの貴族たちの名前を読み上げる場面があるんだよそのセリフを学生の１人に渡して、みんなに読み上げてくれっていうわけ</p><p>それはさ、イギリスの中世のばら戦争の時の話だからさ戦死したのは、＊＊公爵、＊＊伯爵とか仰々しい名前ばっかりなわけだから、読み上げる方も笑っちゃうし聞いている方も、真面目に聞けない</p><p>それは、まあそうだろうな</p><p>大昔の戦死した人たちの名簿とかを、真面目に読むのは</p><p>で、次に同じ学生に、この間の大震災で亡くなった人たちの名簿を渡して読み上げろっていうわけ</p><p>震災でなくなった人</p><p>今度は＊＊町の＊＊さんとか＊＊村の＊＊さんという名前の読み上げになるよね読み上げる学生も、とても慎重に緊張して読むし聞いている他の学生たちも、シンと静かになって真面目に聞いたんだそうだ</p><p>どうして、シェイクスピアの歴史劇の中の戦死者リストを読むと笑いが起きて震災で亡くなった人の名前を読み上げるとシンとなるんだと思う</p><p>だって震災は本当にあったことでその人たちは本当に死んでしまったからですよ劇の方はフィクションじゃないですか</p><p>シェイクスピアの作品は劇だけどばら戦争は本当にあった戦争なんだよ劇中で読み上げられている戦死者たちは、本当にその戦争で死んだ人たちなんだフィクションじゃなく、みんな実在していた人なんだよ</p><p>本当に生きていた人たち</p><p>亡くなった人の名簿という意味では２つは同じ</p><p>学生たちが震災の名簿でシンとなったのは、まだまだ記憶が鮮明だからだろもしかしたら、学生の身内や友達も被災したのかもしれないし</p><p>だから、真摯に受けとめてしまう</p><p>シェイクスピアが生きていた時代の人たちにとってばら戦争は、お祖父さんやお父さんの代に起きたことだったんだだからその戦争で死んだ貴族たちの名前が読み上げられるのは、当時の観客たちにはリアルだった自分の直接の先祖が仕えていたり、殺されたりした相手の名前なんだからね</p><p>今の自分と密着したことには人は真面目に受けとめるしかない</p><p>自分とは無縁なことだと感じたら本当にあったことだって、気に留めないこともある</p><p>その映画監督の実験は最後は同じ学生に、震災で亡くなった人の名簿を読む時の気持ちで、歴史劇の戦死者の名前を読み上げるように指示するんだそうするとさっきは、くすくす笑いの起きた戦死者＊＊伯爵も真面目に読み上げられる聞いている人たちも、真面目に聞くようになる</p><p>キョーコさんたちの戦闘力がホンモノだっていうことは、誰の眼にも判るでも、自分に対して敵意が向けられていないと感じられれば楽しいショーだとして受けとめちゃうんだよ普通の人たちは</p><p>ただのショーだから終わったら、もう気にならない</p><p>レイちゃんのところで、キャーキャー笑い合うことができる</p><p>あの闘いが何だったのか改めて意味を考えたりはしない</p><p>キョーコさんの一番恐ろしいのはああいうことが平気でできるってことだよあの闘いの意味が感じ取れなかった子たちは今後、どこかでキョーコさんに会っても、警戒したりしないからね</p><p>例えばどこかの高級ホテルで、ばったりキョーコさんと出会ってしまったとする</p><p>お嬢様からすれば香月家のイベントで、レイちゃんと闘っていた体の良く動く愉快なお姉さんでしかない</p><p>テレビの中でのレイちゃんとの闘いも、香月セキュリティ・サービスの宣伝キャンペーンなんだと思っているだろう</p><p>そうだあの時は、この人は自分に敵意を見せなかっただからこのお姉さんは、信用できる人なんだと感じてしまう</p><p>世の中で一番怖い人はねこちらに敵意をまったく見せないで、近付いて来る人だよもっと、怖い人になるとこちらに好意を持ってくれているんじゃないかって思い込ませる人は自分のことを好きでいてくれる人にはとても弱いからね</p><p>そしてこちらの懐の内側まで、潜り込んだところで豹変する</p><p>敵じゃないと思っていた人自分のことを好きでいてくれると思っていた人に</p><p>いきなり刺される</p><p>良信くんはあたしやキョーコさんのことをどう感じている</p><p>敵意を感じる君に何か悪いことを仕掛けて来る人だと思う</p><p>むしろ、オレに好意を持ってくれていて、優しくしてくれると思っていた</p><p>ほら、君もキョーコさんの術にハマっているもしかしたらあたしにもね</p><p>ニヤッとマルゴさんは、笑った</p><p>いつもこちらに敵意を向けてくるやつらなんて大した連中じゃないんだよ君も、これからは本当の敵と闘っていかないといけなくなるんだよ</p><p>友人の振り仲間のフリをして、近寄って来る敵か</p><p>そして、こちらが心を許した瞬間に急所を刺してくる</p><p>キョーコさんは、ああやってわざとショーみたいに闘いをやって見せて今日、集まっているお嬢様と警護役の女の子たちを試したわけ誰がダマシやすいかもこちらの仕掛けに気付いたのは誰なのかっていうことも</p><p>本当はメチャクチャ強いキョーコさんが、わざとふざけた闘いをしてみたことに違和感を感じた人も居るんだ</p><p>人はね能力があるだけじゃダメなんだよ洞察力もないとねあそこには警護役として鍛錬を積んで、とても強くなった子もいるでも、戦闘力を持っていてもキョーコさんの詐術にあっさりとハマるような子なら、使い物にならないむしろ、今はそんなに強くなくても洞察力のある子の方が欲しいと、キョーコさんは考えているよ</p><p>マルゴさんは、中庭を見てそう言う</p><p>戦闘力は鍛えれば、ある程度までは上達するけれど洞察力があるか無いかは、その子の資質に掛かっているから洞察力だけは、他人が稽古で磨いてあげることはできないんだ自分で掴まないと、手に入らないものだから</p><p>洞察力</p><p>さっき、君が言ってたあそこにいる警護役のグループ分けだけど、３つじゃなくて６つだから</p><p>６つ</p><p>１つ目はあたしやレイちゃんのところに集まって来た子たちで、キョーコさんの詐術に気付かなかった子本当のミーハーの女の子だよね名前だけのホントにイジメ対策のためだけのご学友をやっている子</p><p>親が警護役の家系というだけで警護役としての洞察力に欠ける子</p><p>ただし、その戦闘力は強いか弱いか判らない練習試合なら、メチャクチャ強いっていう子もいるかもしれないよ実戦では、おそらく使い物にならないどころか仲間の足を引っ張ることになるだろうけれど</p><p>２つめはあたしたちの近くで騒いでいたけれど、本当はキョーコさんの詐術に気付いている子この子たちは、怖いよキョーコさんたちの本当の実力に気付いたからわざと楽しそうに騒ぐ演技をして、主を守っているんだよ</p><p>腹を括って楽しそうなお芝居をしている</p><p>３つめはキョーコさんの詐術に気付かないで、主の側にいる子何が起きているのか、全然判っていない子だよねキョーコさんの怖さも、あたしたちの闘った内容にもピンと来ていないからキョーコ・メッサーも、香月セキュリティ・サービスも大したことはない自分の方が強いなんて思っているかもしれない</p><p>ああ、本当のバカか</p><p>４つめはキョーコさんの詐術に気付いて、最大警戒で主を守っている子あたしたちに近寄るような危険な行為も自分の主にさせないように見張っているというまあ、警護役としては合格だけど面白味のない子たちだよ</p><p>５つめはキョーコさんの詐術には気付かなかったけれど、あたしたちのバトルを見て思わず興奮しちゃった子たちそれで、自分の主を見捨てて別の主に売り込もうとか考えちゃってるわけヒーロー物のテレビ番組を観た後に、子供がヒーローになったつもりで暴れたりするでしょあれと同じあたしたちの闘いを見て、自分も強くなったみたいに錯覚しちゃっているんだよ</p><p>ああ一番、困ったタイプか</p><p>それでいて、主人に対する忠誠心にも欠けているから</p><p>そして、最後の６つめの人たちこの人たちは、キョーコさんの詐術に気付いて、あたしたちや美智ちゃんの本当の強さ、恐ろしさにも気付いている人たちだよ</p><p>どうして、そういう人たちが主から離れちゃっているんですか</p><p>警護役の仕事を何で放棄しているんだ</p><p>１つは主を見捨てでも、自分が助かるポジションに居たいとあたしたちを警戒しているんだよ</p><p>ああ、殺されるかもしれないというレベルまで想定して、動いている</p><p>もう１つはキョーコさんみたいに、強くなりたいって思っちゃったんだよ自分とのレベルの違いに愕然として</p><p>今の自分の実力を知って</p><p>キョーコさんどころか、あたしやレイカお姉さんあるいは、美智ちゃんやイーディと比べても、自分の方が弱いと感じて心の底から、悔しがっているんだと思うよ</p><p>武に生きる家の娘ならそういうこともあるだろう</p><p>だから、あの子の中の何人かは本気でキョーコさんに弟子入りすることも考えていると思うよそれがダメなら、レイカお姉さんでもいい香月セキュリティ・サービスでも、あるいは美智ちゃんたちでも</p><p>香月家に関わる場所に居られればキョーコさんの技を盗むこともできるかもしれないんだから</p><p>それぐらいキョーコさんの圧倒的な技量に、魅了されている</p><p>いずれにしても、今のまんま特定の家のお嬢様の警護役をやっている限りは、キョーコさんみたいに強くはなれないって気付いちゃったんだよ</p><p>だから主を捨てて香月家関連に、自分を売り込む決心をしている</p><p>というのが、あたしの意見だけれど信じるかどうかは、君が自分で判断してね</p><p>マルゴさんは笑って、そう言った</p><p>オレは、改めて中庭の少女たちを見る</p><p>マルゴさんの言う通りだと思います</p><p>１人１人警護役の子たちを見ていく</p><p>講義しているレイちゃんを見て、ポーッとしている子</p><p>講義を無視して、自分の主に集中している子</p><p>常に周りを気にして脱出経路のことばかり気にしている子</p><p>他の家のお嬢様たちを順番に見ている子</p><p>みすずや瑠璃子や美子さんだけをチラチラ見ている子</p><p>そしてキョーコさんが消えて行った、この屋敷の方をうかがっている子</p><p>何とかしないといけないな</p><p>講義が終われば、懇親会のパーティだ</p><p>何かしら騒ぎになることは判っている</p><p>でも、あたしは自分のスポンサー探しに集中しないといけないからね</p><p>判っていますオレが、何とかしますよ</p><p>オレは、ヨミとルナが横になっている部屋に急ぐ</p><p>この状況を何とかするためには</p><p>あいつらの協力が必要だ</p><p>作中に書いた実験をしたのは、ピーター・ブルックです</p><p>本当は、歴史劇の戦死者報告のセリフと、アウシュビッツで殺された人の名簿だったと思います</p><p>判りやすくするために、震災の名簿に変えさせていただきました他意はありません</p><p>大学を卒業して、演劇の裏方の仕事を始めた頃</p><p>ある芝居の打ち上げで、20代後半の男の俳優が、若い女優さんに</p><p>ボクはねえ、ピーター・ブルックのなにもない空間を読んだときに、ハッと眼の前が開けたんだよ</p><p>と、演劇論で女の子を口説いている姿を目撃しました</p><p>うわー、いまだにこんな人がいるんだと内心驚いたのですが</p><p>その男の俳優さんの話していることが、ものすごーく下らなかったので</p><p>ヤン・コットは読みましたかマーティン・エスリンをどう思います</p><p>と、突っ込んだらこちらを睨んで、どっかへ行ってしまいました</p><p>私も、もちろん読んでないのですが名前だけ上げただけなんですけれど</p><p>しかし、それから5年ぐらいして</p><p>やっぱり打ち上げの席で、４０歳過ぎの俳優がなんと、いまさらスタニスラフスキーの演劇論で、若い女優を口説いていました</p><p>面白いのは、どちらも女の子ははあ、はあと困り顔でうなづくだけで</p><p>男の方が自分の知識を、ひたすら偉そうに語っているだけだという</p><p>そして、これも驚くべきことなのですが</p><p>そういう演劇論で説教する俳優さんに限ってとても芝居が下手だったりします</p><p>俳優としての功績で騎士に任じられたローレンス・オリビエは、</p><p>演技論なんて、スタジオへ向かう車の中で読んでしかも、車の中に置き忘れてくるべきものだ</p><p>と、言っていたと思います</p><p>851．ハイ・ライフ　／　力の見せ方</p><p>マルゴさんと、ヨミ・ルナが休んでいる部屋に戻ると</p><p>巫女姉妹の介護は、イーディがしていたはずなのに</p><p>なぜか、美智がいる</p><p>イーディお姉様と交代したんですわ</p><p>うん、イーディお姉様が窓から中庭の様子をご覧になってミチが心配だって言って</p><p>もう大分回復したらしいヨミとルナが、オレに説明してくれた</p><p>ああ、なるほどイーディ、あそこにいるんだね</p><p>マルゴさんが、中庭を見ている</p><p>オレも窓の外を覗いてみた</p><p>うんイーディがみすずの後ろで、フンッとふんぞり返って立っている</p><p>イーディが自分から中庭へ戻って美智にみすずたちの警護役を交代することを提案したのか</p><p>それで美智が、ここへやって来た</p><p>なかなか楽しそうにやっているね</p><p>マルゴさんの言うとおり講義は、一見、和やかな雰囲気で行われているようだ</p><p>ただ実際にはあそこにいる警護役の少女たちの中には、今の主を捨てて、他の家に売り込みをかけようと思っている子もいる</p><p>懇親会のパーティになったら、色々と面倒なことになるだろう</p><p>でも、いいのか美智は、みすずの警護役ってことになっているんだろ</p><p>今日来ているのは、全員、みすずや美智と同じお嬢様校の生徒たちだ</p><p>当然美智のことは、みすずの警護役だと思っている</p><p>香月家の娘の警護役が主人を置いて、公の席からいなくなることなんてあっていいのか</p><p>それは大丈夫だよ、良信くん</p><p>何たって、ここは香月家の本家の邸宅だからねこの敷地の中での警護体勢が、どうなっているのかはよその家の人間には判らないよ</p><p>ここは美智にとっても、ホームグラウンドなんだ</p><p>それにレイカお姉さんの安全講座がああやって続いていて側には、翔お姉さんもいるここの中庭の周囲は香月セキュリティ・サービスが完全にガードしているってことも、みんな知っているし第一、今日は、香月さんが在宅しているってこともみんな知っているんだからさ</p><p>あジッちゃんは、わざとあの少女たちに姿を見せた</p><p>大徳さん張本さんという最強警護人がここに居ることも判っているんだから美智ちゃんが少しぐらい席を外したって、みんな変には思わないよ</p><p>それに、さっきのキョーコさんたちとのエキシビション・マッチで、美智ちゃんととイーディがコンビを組んでいる様子もみんな見てるしイーディが強いことも伝わっているはずだよね</p><p>あの子たちには、イーディは君の警護役だって紹介したろでも、今は良信くんが席を外しているんだからさみすずさんの警護役がイーディと交代しても問題は無いよ</p><p>常にみすずに、香月家の警護役が付いていることに変わりはないのだから</p><p>で、どうしたんだ美智</p><p>イーデイとの交代に問題がないことを確認してオレは美智に尋ねる</p><p>うううご主人様</p><p>今の美智は、泣きそうな顔で落ち込んでいた</p><p>さっきまでの美智は、みすずの後ろに無表情で控えていたが</p><p>あれは警護役として、感情を押し殺していただけなのか</p><p>そして、美智の心の中の動揺にイーディは気付いた遠くから見ただけでも</p><p>ほら、落ち着け美智</p><p>オレは、美智の小さな身体を抱きしめる</p><p>ああ、体が緊張しているな筋肉が強ばっている</p><p>オレは、美智の背中を優しく撫でてやる</p><p>可愛いおでこに、チュッとキスしてやった</p><p>美智は、小さく息を漏らす</p><p>抱き締めていてやるから大きく深呼吸しろ</p><p>オレの両腕の中ですぅぅ、はぁぁと、美智が呼吸する</p><p>よし心の中に思っていることを、全部オレに話してみろさあ</p><p>美智は、震えながらオレを見上げる</p><p>でもなかなか言葉が出て来ないらしい</p><p>何なんだキョーコさんと闘ってみてもう少し、追い詰められるって思っていたのか</p><p>最近は、イーディやレイちゃんたちと鍛錬を続けていたし</p><p>月子たちから学んだ巫女の修行法で、気の技がかなりレベルアップしたと言っていたし</p><p>あんなに簡単に、気の技を対処されるとは思っていなかったろう</p><p>そ、それもありますでも</p><p>わたくしはあの方に指摘されるまで、気付いていなかったのです</p><p>ん何の話だ</p><p>工藤流古武術の神髄が気を用いて闘うことでなく気を駆使する敵と闘うためのものであったということを</p><p>工藤流は相手の気を受け流して、反らす武術だ</p><p>気を使う攻撃技に対する返し技として工藤流は編み出されたのです</p><p>気を使う武術が、どれくらい昔からあるのかは判らないけれど</p><p>イーディの属していたニューオリンズの暗殺教団でも、そういう技があるくらいだから世界中に気を用いた戦闘術はあるんだろう</p><p>工藤流の創始者は、そういう気で闘う武術者と闘うために新しい流派を興したのか</p><p>わたくしは気の技が使えるようになって、有頂天になりすぎていました</p><p>そして世の中には、わたくしやイーディのような技を使える武人はそうはいないと勝手に思い込んでいました</p><p>美智たちの気よりも、巫女の力の方が協力だけれど</p><p>鷹倉神社の巫女の力は、誰にでも身に付けられるものではない</p><p>あくまでも、特殊なごくまれな存在だ</p><p>しかし工藤流が、気を駆使する敵との闘いを想定して編み出されたものなら</p><p>気を使うことのできる武人は、想像していた以上に存在しているのかもしれない</p><p>あの２人はわたくしやイーディに対して、気を放ちませんでした</p><p>そうだキョーコさんたちは</p><p>美智の工藤流や、ダダドムゥおじ様の技を見ただけで再現できるのなら</p><p>気の技だって使えるはずだ</p><p>なのに、キョーコさんたちは色んな家の警護役の少女たちの前では、気の技を使ってみせなかった</p><p>それはそれぞれ名家の警護役の少女の家族たちが、様々な裏社会の人々たちに通じているからです</p><p>ああ名家の人間を守るためには、裏社会の連中に顔が効かないといけない</p><p>警護役たちはみな、今日、キョーコ・メッサーの闘いを間近で見たことを、親族に報告するでしょう</p><p>その報告はあの子たちの親兄弟から、裏社会に伝わる</p><p>日本の裏社会から世界の裏社会にも</p><p>わたくしもイーディも本気であの方たちと闘ってみました全力で今、自分たちの使える全ての技を繰り出して、挑戦致しましたでも</p><p>あの方たちは状況を見てここまでなら、見せられるという範囲の力でわたくしたちと闘い圧倒しました</p><p>キョーコさんたちは見せちゃいけない技は、一切使っていないんだ</p><p>それでも、美智たちを圧倒した</p><p>その上わたくしに、工藤流の神髄を知るためのヒントまで与えて下さいました</p><p>工藤流は気で闘う流派でなく</p><p>気を使う相手を、制するための技だと</p><p>完敗でございます</p><p>ま、そういうことだよね</p><p>美智ちゃんとイーディの次に、ヨミちゃんやルナちゃんが現れるっていうのは誰が立てた作戦</p><p>わたくしでございます</p><p>マルゴさんに、美智が答えた</p><p>悪くない作戦だったけれどヨミちゃん、ルナちゃんの２段構えだったところもでも今日のこの席で、巫女の力を全員に見せるわけにはいかないものね</p><p>関西ヤクザのスパイが２人いることは判っているけれど</p><p>ほとんどの子たちは、巫女の力の存在を知らない</p><p>こんな力があることを知ったらまた別の裏社会の組織が、月子たちの奪取に動き出すかも知れない</p><p>それも外国勢力とかにまで伝わったら、大変なことになってしまう</p><p>だから、キョーコさんたちはヨミちゃんやルナちゃんが力を発揮する前に、強引に無力化してしまったんだよ</p><p>お手玉みたいに空中に放り投げて、精神集中できなくしてしまった</p><p>あれはキツかったですわ</p><p>うん、まだクラクラしてるもん</p><p>ヨミとマナは、そう言う</p><p>でも、安心してあんなことができるのは、世界中でもあの２人ぐらいしかいないから</p><p>圧倒的なスピードとパワーと正確さ全部揃っていないと、あのタイミングで君たちを放り投げて受けとめることなんてできないから</p><p>１２歳の小柄なルナだって、瞬時に捕らえて、空中にポンポン放り投げて、正確にキャッチし続けるなんて普通の人間には、絶対にできない</p><p>ましてや、ロリ巨乳のヨミを高く投げ飛ばし続けるなんて</p><p>つまり、あの巫女の力への返し技はキョーコさんたちにしか使えないってことさ</p><p>ああ巫女の力を封じることができることは示したけれど</p><p>関西ヤクザたちが、キョーコさんたちを真似することはできない</p><p>わたくしが未熟だったから力を発する前に、あの人に捕まってしまったんですわ月子お姉様ならあの方を制御していたはずです</p><p>ボクもそう思う</p><p>ヨミとルナは、そう言う</p><p>ヨミは猫ダマシで、驚かされて心の隙をつかれた</p><p>ルナは、背後に廻り込まれてミス・コーデリアに捕まった</p><p>でも、いつも落ち着いていて冷静な月子なら、そんなミスはせずにキョーコさんたちを力で支配できたかもしれないというのか</p><p>いや違うよ</p><p>月子ならそもそも巫女の力を闘いには使わないから</p><p>月子はすでに巫女として生きることを覚悟している</p><p>ヨミとルナは、巫女にはならないのだからこの先、生きていくための別の道を探さないといけない</p><p>何にしてもヨミとルナの力は、大っぴらに使っちゃダメだ変なやつらを集めるだけになる</p><p>オレは少し強めに、言った</p><p>ごめんなさい、兄さん</p><p>オレに謝る２人</p><p>いえ、わたくしですそういう作戦を立て、２人に指示をしたのはわたくしなのですから</p><p>美智が、泣きそうな顔でそう言った</p><p>わたくしは何も判っていませんでした申し訳ございません、ご主人様</p><p>美智はマルゴさんを見る</p><p>わたくしたちの後で麗華お姉様とマルゴお姉様があの方たちと闘われる姿を見て、つくづく反省致しました</p><p>キョーコさんたちとの肉弾戦</p><p>純粋に身体能力だけを使った闘いでしたしかも、その場に居る人間たちにどう見せるかを考えたお互いに相手をリスペクトした清々しいバトルでした</p><p>うん凄かった</p><p>良質な舞踏でも観ているみたいな華やかで、綺麗で、カッコ良い闘い</p><p>わたくしとイーディのコセコセとした、余裕の無い、みっともない闘いが恥ずかしくなりました</p><p>そんな美智にマルゴさんは</p><p>美智ちゃんただ強くなるんじゃダメなんだよ大切なのは、どう強くなるかだよ</p><p>はっきり言ってあたしなんかよりも、君たちの方が強いところはいっぱいあるんだよあたしやレイカお姉さんは、気の技とか使えないからね</p><p>フフッと笑う</p><p>でもさ、どんな強くたって状況に合わせて、上手に使えないと意味がないんだよ例えばF1のレーシングカーはとっても速いけれど、あれってドライバー1人しか運べないんだよねたくさんの荷物を運ぶのは無理だしサーキットの中をグルグル廻るのはいいけれど、信号のある街中を一般の乗用車と走るのは適していないよね荒れた山道なんかも走れないフロントウイングや車の底が擦れちゃうから高性能すぎる車体やエンジンは、常にメンテナンスを必要とするずっと長く使い続けられる車じゃない</p><p>でも、もちろんF1カーには価値があるF1のルールで行われるレースで競い合うものとしては</p><p>レース用の車だからこそ、ドライバー1人だけ乗せられれば良いサーキットの中だけに特化して速ければいい山道を走ることなんか考えなくていいレースの期間だけ、最高のパフォーマンスで動くことだけを想定して作られているいつも、メカニックが付きっきりで調整することも考えて</p><p>あたしは、格闘家になるんだから今、そういう体になるように調整しているんだよだから、もうキョーコさんの手伝いはできないんだよキョーコさんの仕事なら、1週間ぐらい戦闘状態のままなんてことは、よくあるんだからそういう持久力のあるスタミナを付けるんだけれど格闘家には、余計なスタミナはデッド・ウェイトになるからね</p><p>美智は、真剣にマルゴさんの話を聞いている</p><p>美智ちゃんは美智ちゃんの状況に合わせた形で、強くなることを考えるんだね1つや2つ、他の人よりも強力な力を持っていても合わないのなら、意味がないんだよサーキットでなら強力な何百馬力も出るF1のエンジンを持っていても、山の上の村に荷物を運ぶのには使えないから</p><p>はいわたくしは、気の力を使えるようになっただけで自分を見失っておりました</p><p>そして先ほどの、お姉様方の闘いを見て初めて、父上が目指している世界がよく判ったのです</p><p>工藤父のことが</p><p>父上の闘いは、まるでふざけているようで不真面目なものだと思われております</p><p>ああ、でもあれは周りの人たちに、危険な闘いをしているってことを感じさせないためのカムフラージュだろ</p><p>だから、工藤父が誰かをブッ倒しても</p><p>みんな、コントか何かだと勘違いする</p><p>テレビの収録かなんかだと</p><p>そうなのですけれど父の現在のレベルでは、お笑いにしかなっておりませんが</p><p>美智は、マルゴさんを見て</p><p>先ほどのお姉様たちの闘いはとても優雅で、品があって名家の子女たちが鑑賞するに相応しいものになっておりました</p><p>そうなんだよ工藤さんはさ惜しいんだよねあの人は、ああやってみんなを笑わせてあげているつもりなんだろうけれど</p><p>凄いことをしているのに人から評価されないってことは、よくあるんだよ普通の人には絶対に真似できないような、達人の技を持っているのに見せ方を知らないから、評価してもらえないってことがさ</p><p>見せ方</p><p>世の中の多くの優れているものは一般の人には、その凄さが判らない一流の才能や能力を持っていてもね判る人にしか、判ってもらえないってことは多いその判る人っていうのも、またクセモノでさ審査員になっているような人なのに、眼が曇っているていうこともよくあるよ</p><p>超一流の天才なら誰にだって、凄さが判るものもあるピカソとかゴッホとかダ・ヴィンチの描いた絵なら、素人が見たって凄さか判る作品がオーラを発しているからねモーツァルトの音楽だってそうさ</p><p>超一流なら</p><p>でも、例えば将棋の名人がどう凄いのか何が、他の棋士よりも優れているのか、一般の人には判らないよね将棋が強いことは判るだから名人になれたんだろうからでもどう強いのかはなかなか判ってはもらえない</p><p>だからさ一般の人に、判ってもらえるように自分から見せていくしかないんだよ工藤さんは、そのことを判っていないから</p><p>判ってもらうことが必要だと父上は思っていらっしゃらないんです自分の強さは、判る人だけが判ってくれれば良いのだと</p><p>そういう考えは工藤さんにとって損なだけだし、人に迷惑を掛けることでもあるんだよね</p><p>迷惑</p><p>さっきの、あたしたちとキョーコさんの闘いでもさ美智ちゃんたちとキョーコさんたちとの闘いだと、お嬢様たちには凄さが判らないんだよ警護の女の子たちは、美智ちゃんやイーディの身体能力がズバ抜けていることは伝わっているけれどお嬢様たちは、闘いの訓練とかはしていないわけだからさ</p><p>しかも、わたくしたちは必死で食らいついていくだけで、余裕がありませんでしたから</p><p>そういうことだから、あのまんまあたしやレイカお姉さんが登場しないで終わったらお嬢様たちの中には、勘違いする子も出て来るわけキョーコさんが強いことはテレビでやっているから、知識として知っているそのキョーコさんたちに、てんで歯が立たないわけだから</p><p>美智たちが、弱いと感じる</p><p>美智ちゃんたちだけじゃなくってそういう警護役を使っている、みすずさんたちまでナメられるよそれで済むなら、まだいいけれど自分の警護役にあれならも、あなたの方が強いとかあんな弱い人たちが挑戦したのに、どうしてお前はキョーコ・メッサーと闘わなかったんだとか言い出したりしたら</p><p>他の警護役の子たちが困ることになる</p><p>だから、あたしとレイカお姉さんが出張ってキョーコさんと見せる闘いをしたんだよ一般の人から見ても、キョーコさんがトンデモなく強いって判りやすく伝わる闘いをそれでいてあたしたちの評価も下がらない闘いをね</p><p>それって、もちろんキョーコさんたちも</p><p>判ってやってくれたんだよまあ、あの人は、可愛い女の子が大好きだからあたしとレイカお姉さんとミス・コーデリアと自分自身がとってもカッコ良く見えるような闘いに仕上げてくれたって感じかな</p><p>だから今はお嬢様たちの美智ちゃんたちに対する評価も変わっているあんなに凄いキョーコ・メッサーに挑戦するのだから、この子たちは勇気があるさすが、みすずさんの警護役だぐらいまでには</p><p>今日は、学ばせていただくことばかりです</p><p>シュンとして美智は言った</p><p>うん本当に強い人は自分の強さは、判る人だけが判ればいいなんて思っていないよちゃんと強さを、一般の人たちにアピールしている判りやすくねそうじゃないとさ自分の所属している業界の地位はいつまでたっても上がらないし、仲間たちからも評価されないからね</p><p>工藤父は同業のフリーの警護人たちには評価されているけれど</p><p>香月セキュリティ・サービスの正社員たちには評価されていない</p><p>あの人の判る人にだけ判ればいいという態度がそういう風にさせている</p><p>確かに、それはもったいないことなんだ</p><p>そういう不満が美智の母親が、愛人を作った原因の1つにもなっているんだし</p><p>一度、父上とよく話してみます</p><p>そして、わたくし自身も判りやすく強い女になります</p><p>そうだねキョーコさんみたいにいつでも、どこでも、誰が見ても強いと感じるような女にあたしもなりたいって思っているよ</p><p>オレもさ今日は、学ばせてもらっていることばっかりなんだよ</p><p>みんなに言う</p><p>さっき、オレミナホ姉さんに、鞍馬姉妹を娼婦に堕とすって言われたんだ</p><p>あのオドオドしているお姉さんの美里さんと、そんなお姉さんを支えているありすさんを</p><p>そう言われた瞬間オレはさオレは、ミナホ姉さんの弟で黒い森のメンバーなんだから言われたとおりに、そうするとかないって思った腹を括ろうと</p><p>それは違うんだよなそんなのはさミナホ姉さんに言われたから、そうするしかないんだなんていうのはただの思考停止でさ責任の放棄でさ</p><p>そうだそれは甘い考えなんだ</p><p>何より今のオレは、ミナホ姉さんの弟で黒い森のメンバーだけれどみすずの相手でもあるし美智や、ヨミや、ルナや、イーディやマルゴさんもとにかく、たくさんの家族を抱えているんだよ、オレは</p><p>オレは、みんなを見る</p><p>ミナホ姉さんやキョーコさんには、仕事としてそうしなくてはいけないという立場があるでも、みすずたちにも名家の人間で、鞍馬姉妹の友達としての立場があるオレは、その両方と関わっているんだから1つの立場からの命令で、どうするかを決めてはダメなんだよオレが関わっている全ての人の立場をちゃんと自分で見て、考えてそれで、オレの判断でどうするか決めないといけないんだ</p><p>オレはもう誰かの命令に従っていればいいなんてことは許されない</p><p>さっき、そのことをジッちゃんに言われたばかりだ</p><p>店の経営者として、自分の商売の責任を背負うように</p><p>オレ自身が、オレの行動の責任を負わなくてはいけない</p><p>ま、そういうことだよねみんな、そういうつもりで、良信くんのことを教育しているから</p><p>マルゴさんがニッと笑う</p><p>ジッちゃんの話さっきのミナホ姉さんとキョーコさんの話</p><p>みんな繋がっているんだな</p><p>オレを学ばせるために</p><p>だから、美智この後の懇親会で起こる騒ぎは、オレたちで食い止めるからな</p><p>美智の眼に、闘志が満ちている</p><p>このまま落ち込んではいられないと、立ち直ったんだな</p><p>ヨミとルナ身体の調子はどうだ</p><p>もう平気ですわ</p><p>ボクも大丈夫</p><p>うん２人も、オレに協力してくれ</p><p>２人も約束してくれた</p><p>あたしは手伝えないよそういう立場だから</p><p>マルゴさんが、優しくオレたちに微笑む</p><p>はいマルゴさんは、スポンサー探しを頑張って下さい</p><p>これはオレのいえ、オレたちが頑張らないといけないことですから</p><p>何か、声優の新人オーディションで優勝した女の子の名前が</p><p>アムロさんらしいです</p><p>苗字でなく、名前が</p><p>アムロ・レイから取ったんだろうか</p><p>この間、ニュースで35歳の宇宙太さんが捕まっていましたが</p><p>ザンボット３に神江宇宙太が登場したのが36年前だそうです</p><p>まあ実際に、娘さんになのはって名前を付けた人を知っていますし</p><p>アニメのキャラの名前を付けられた子供というのも、どんどん増えていくのかもしれません</p><p>そういえば、長男にケンシロウと名付けた人もいたなあ</p><p>長男はラオウだろうとみんなから突っ込まれていました</p><p>ラオウイチロウ、トキジロウ、ジャギサブロウ、ケンシロウが正式な名前ではないかという説もあります</p><p>851．ハイ・ライフ　／　乾杯</p><p>美智、今日来ている警護役の中に気を使える子はいると思うか</p><p>オレの問いに、美智は</p><p>はい1人は確実に</p><p>美智が気付いたのは、一人きり</p><p>いや、さっきキョーコさんは今日の警護役の中で、見込みのある子は３人いるって言ってた</p><p>オレは向こうの部屋での会話を思い出す</p><p>もちろん、キョーコさんたちはオレが聞いていることを承知で会話していた</p><p>だから、これはオレに対するヒントかもしれないし</p><p>あるいは、オレを引っ掛けるための罠かもしれない</p><p>キョーコさんが、３人と言ったということは３人以上、凄い能力の持ち主がいるかもしれないって考えられるけれど</p><p>逆に、３人以下っていうことは無い</p><p>少なくとも、美智が気付いた子以外にもヤバイ能力を持った子がいるんだと思ってた方がいい気が使えることを、完全に隠している子だっているはずだ</p><p>使える能力はギリギリまで隠しているものだ</p><p>さっきの戦闘で、色々と見せまくってしまった美智やイーディの方が間違っていたんだ</p><p>判りました油断をしないよう、細心の注意を払います</p><p>美智が、ウンとうなずく</p><p>関西ヤクザから派遣されて来ていて巫女の力を知っているっていう天童乙女さんて子のことは知っているか</p><p>はい、それはさきほど、翔お姉様に</p><p>ああ、イーディも知ってたもんな</p><p>おそらく、オレがジッちゃんと話している時に知らされたんだろう</p><p>ヨミたちは</p><p>はい、わたくしたちも聞いています</p><p>うん兄さん</p><p>これをどう考える</p><p>天童乙女さんに注意を払いつつ、他の子たちもチェックしてくれ他にも、スパイが潜り込んでいるかもしれない</p><p>はい翔お姉様は、もう一人スパイがいると</p><p>それは、オレも聞いた</p><p>もう一人だけじゃないかもって考えて行動してくれ</p><p>翔お姉様のお話を、信じてはいけないということですか</p><p>ヨミが驚いて、オレを見る</p><p>そうじゃない事態は常に進んでいるっていうことだよさっきはキョーコさんたちが素早く動いたから、ヨミとルナの巫女の力は不発に終わった警護役の子たちに見られずに済んだ</p><p>美智が、キョーコさんの動きを止めたのはあくまでも気を当てたからだ</p><p>巫女の力ではない</p><p>でも、お前たちが巫女っていう言葉を喋っているのは、聞かれているだろさっきの休憩の時に、誰かがあれはどういう意味で、あの子らは何をしようとしていたのかしらなんて話題が出たかもしれないその時に、天童さんが適当に巫女の力について説明してしまったとしたら</p><p>え、兄さんどうして、そんなことを</p><p>ルナが、不思議そうにオレに聞く</p><p>天童さんとしては今日の会を混乱させた方がいいんだよ今日の会が上手く行けば、今後、みすずたちの学校の中に居る警護役たちが、みんな仲良く、まとまって行動できるようになるだろそれもみすずや瑠璃子を中心として</p><p>そのための懇親パーティだ</p><p>そうなったら、天童さんは動きにくくなる天童さんが、本当に関西ヤクザの命令でここに来ているのなら何とか、みすずたちの評判を悪くして、それぞれの名家の警護役がお互いを疑心暗鬼に監視し合うような状態にしようとするはずだ</p><p>香月家と他の名家との結びつきが、今以上強くなったらヤクザたちは困るのだから</p><p>むしろ、他の家を香月家とケンカさせたい</p><p>そうなったら、香月家は関西との抗争以外にも、リソースを割かないといけなくなる</p><p>そして現状は、少しオレたちに不利になってきている</p><p>オレは、マルゴさんに説明してもらったことを美智たちに話した</p><p>今日の懇親会で警護役の人が、自分の主を捨てて、他の家に売り込みとか始めたら確かに雰囲気が悪くなりますよね</p><p>うん大騒ぎになっちゃうよね</p><p>美智、ヨミ、ルナは納得してくれた</p><p>警護役に逃げられた家は恥辱に感じるでしょうしそんなキッカケを作った香月家のことを恨まれるかもしれません</p><p>ていうか警護役に逃げられた家と、逃げて来た警護役を新しく雇った家で遺恨が残りますわ</p><p>学校生活が殺伐としちゃうよね</p><p>そんなことになってはいけない</p><p>だから、そんなことにならないようにオレたちで何とかするからな</p><p>オレはみんなにそう告げた</p><p>まず、ルナお前は、全員の心のチェックだけに集中してくれ天童さん以外にスパイはいないか、ヤバイ能力のある人はいないか、徹底的に調べてくれ</p><p>巫女の力は、相手に近付かないと使えないし精神集中が必要だ</p><p>さっきは、キョーコさんと闘うことに集中していたから警護役の少女たちのチェックまではできていないはずだ</p><p>えっとルナは、何か他の服に着替えて変装してくれパッと見たら、さっきの子とは違うっていう感じにしたいんだけれど</p><p>ルナは今は動きやすいように、ヨミとお揃いのパンツ・スーツを着ている</p><p>わたくしの制服の予備があります</p><p>ああ、ここは香月家の本家だからみすずと泊まった時のための着替えが置いてあるのか</p><p>ルナは１２歳だけれど発育が良いし、美智はつるぺただからぴったり着られるだろう</p><p>あルナ</p><p>今、オレが考えたことは誰にも言うな</p><p>大体想像がついております</p><p>ムッとして、美智が言う</p><p>髪型も変えれば、ルナをさっきの少女と気付かせないようにできると思います</p><p>う、うん頼む、美智</p><p>美智の眼が、怖い</p><p>それでルナはオレの妹ってことにしよう無口で恥ずかしがり屋でオレにぴったりくっついている、そういう子になっていろ</p><p>ルナが返事をする</p><p>先生わたくしは</p><p>ヨミは、今のままだそのままの姿でオレに付いてこい</p><p>ヨミは変装したって無理だ</p><p>この美少女のロリ巨乳はゴマカしようがない</p><p>こんなに立派で形の良いおっぱいの１４歳が、他にいるか</p><p>それで、ヨミは美智の妹弟子だ工藤流古武術のそういう設定でいく</p><p>それで美智ここからは、いつもの工藤流で行くぞ</p><p>美智は眼を丸くする</p><p>お前のお父さんの工藤流だ周りの人に脅威を感じさせない笑える古武術だ</p><p>もちろん、お前なりにアレンジしろでも、それしか今の危機を乗り越えることはできないぞ</p><p>オレは強く、そう言う</p><p>ううう判りました</p><p>美智は何とか納得してくれる</p><p>わたくしとイーディが不用意にあの方たちに仕掛けたのが失態だったのですから責任は取ります</p><p>よし、急いでスタンバイだレイちゃんの講座が終わるまでに準備しろ</p><p>オレたちは、動き出す</p><p>やれやれ君たちは、立ち直りが早くていいねすぐにパパッと動けるし</p><p>オレたちのそんな姿を見て、マルゴさんが楽しそうに微笑んでいた</p><p>最近、海外で起きた誘拐未遂事件では、そのような事前対処で襲撃者を撃退できたそうです皆様も、気を付けて下さいいずれ、今のようなケースの事件が日本でも起きるかもしれません警護の方たちでなく、警護を受けるお嬢様たちにも知っておいていただきたい事例としてご報告致しました</p><p>レイちゃんのレクチャーは、終盤に入っている</p><p>うん、取りあえずみんな静かに話を聞いているけれど</p><p>うっとりした眼で話を聞いているレイちゃんファンの子</p><p>真面目に、香月セキュリティ・サービスによる最新情報に耳を傾けている人</p><p>話を聞いてはいるが、レイちゃんや香月セキュリティ・サービスを小馬鹿にしていることがアリアリと判る子</p><p>売り込みを考えているのか、他の家のお嬢様や警護役をチラチラ見ている子など</p><p>反応は様々だ</p><p>よし、美智、ヨミ行け</p><p>講義が終わる前に、美智とヨミを中庭に行かせる</p><p>２人は、ススッとみすずと瑠璃子の後ろに立つ</p><p>イーディが横にズレてくれた</p><p>狩野さんの警護役のシエさんと、鳥居さんの警護役のアーデルハイトさんがジロッと美智を見るがそこは無視だ</p><p>鞍馬姉妹の警護役の安城ミタマ・キヌカ姉妹は、振り向きもしない</p><p>オレたちは、タイミングを見てから動き出すことにするからな</p><p>髪の毛を三つ編みに編んで、美智の制服を着ているルナは可憐で可愛い</p><p>とてもさっきのキョーコ・メッサーに攻撃しようとした子と同一人物には見えない</p><p>あの兄さんに、くっついていますね</p><p>ルナは、オレに小さな胸を擦り擦りと押しつけて来る</p><p>はぁう兄さんの匂い、安心する</p><p>オレの服に鼻を擦り付けて、クンクン匂いを嗅いでいた</p><p>では、これでわたくしのレクチャーを終了致しますご静聴、ありがとうございました</p><p>レイちゃんが、話を終える</p><p>中庭の少女たちは、みんなでレイちゃんに拍手した</p><p>こういう礼儀作法は全員、ちゃんとしている</p><p>さすが名家のお嬢様たちとその警護役だ</p><p>いや、１人だけ拍手せずに、ジッとレイちゃんを見ている警護役がいる</p><p>ポニーテイルの鋭い目</p><p>関西ヤクザの命で潜入してきたという、天童乙女さんか</p><p>ルナ、あの人は要チェックだただしあの人だけに気持ちを集中させすぎるなよ</p><p>そうだあの人は、スパイにしては目立ちすぎる</p><p>オレにしがみついたままルナが、答えた</p><p>本当はここで皆様から質問を受け付ける時間だったんですけれど皆様、そろそろお腹が空きましたよね</p><p>レイちゃんに代わって、翔姉ちゃんが少女たちに告げる</p><p>ですから、藤宮やわたくしへの質問は懇親会のパーティの時に、個別に聞いていただくということでみすず様、いかがでしょう</p><p>翔姉ちゃんが、みすずに話を振る</p><p>ええ、あたしもその方が良いと思うわ</p><p>みすずは、ニコッと笑ってそう言った</p><p>ではパーティの準備をよろしくお願い致しまぁす</p><p>翔姉ちゃんの号令で屋敷の中から、メイド服を着た女性たちが料理や飲み物を運んでくる</p><p>ホンモノのメイドさんではない</p><p>これはみんな香月セキュリティ・サービスの女性警護人だな</p><p>だって、木下さんもいるし</p><p>相変わらず、女子高校生みたいに若々しい容貌なのに背中に爆砕フレイル棒を背負って、ガチャガチャ音を鳴らしている</p><p>いや、見た目が可愛らしすぎてあれが武器だとは誰も思わないんだよな</p><p>グラスをどうぞ</p><p>メイドさんたちが、会場内の娘さんたちにグラスを渡していく</p><p>そして、それぞれが希望する飲み物を尋ねて注いでいく</p><p>ああ、こういう席でもまず乾杯するのがルールらしい</p><p>グラスは名家のお嬢様たちにしか渡されていない</p><p>それぞれの警護役の女の子たちは立ったままだ</p><p>レイちゃんと翔姉ちゃんもグラスを持っていない</p><p>誰が主で誰が使用人なのかがはっきりしている</p><p>使用人には、主たちと一緒に乾杯することは許されないのか</p><p>皆様、グラスをお持ちになられました</p><p>みすずが椅子から立ち上がってみんなに言う</p><p>いや、このままじゃダメだ</p><p>この流れはきっと、今の主に不満のある警護役たちに主を捨てる決意を後押しすることになる</p><p>ちょっと待てみすず</p><p>オレは大きな声でそう言いながら、みすずにそう言う</p><p>ルナも、オレの後ろに隠れるようにしてちょこちょこと付いてくる</p><p>はい、旦那様旦那様に早くグラスを差し上げて</p><p>みすずは、近くに居たメイドさんにそう命じるが</p><p>そういうことじゃないみすず</p><p>ちゃんと皆さんに全員にグラスを差し上げるんだ</p><p>皆様、もうグラスをお持ちですわ</p><p>みすずは、不思議そうにそう言った</p><p>いいや警護役の皆さんが、まただろ</p><p>オレの言葉に、会場内がザワザワする</p><p>みすず今日の会の主旨は何だ</p><p>オレは大きな声で言う</p><p>はい香月セキュリティ・サービスの藤宮さんに、警護についての最新情報をうかがうレクチャーと、学校に警護役を連れて来ていらっしゃる皆様との懇親会パーティですわ</p><p>みすずもまた名家のお嬢様だ日本一のお嬢様学校に通っているんだ</p><p>そういう発想なのは、仕方がない</p><p>いやオレの前で、他のお嬢様の思考はこうなっていると示してくれているのかもしれない</p><p>それは間違っているよみすず</p><p>今日、ここにお招きしたのは名家のお嬢様とその警護の方たちだお嬢様はもちろん警護の方たちだって、香月家の客だぞ</p><p>中庭がシーンと静まり返る</p><p>お前は、お客様に対して大変な失礼をしているんだぞ</p><p>申し訳ございません旦那様</p><p>深々と、オレに頭を下げる</p><p>ま、まぁ</p><p>みすず様が</p><p>驚くお嬢様たち</p><p>オレに謝ってどうするんだお客様に謝れ</p><p>はい警護の皆様、申し訳ございません早く皆様にグラスを</p><p>みすずの命に、メイドさんが動き出す</p><p>ちゃんとグラスは人数分、用意されている</p><p>ということは、オレがこうすることは想定されていたんだな</p><p>お待ち下さいみすず様あなたは、わたくしたちに使用人とグラスを捧げろとおっしゃるのですか</p><p>狩野さんが、みすずに講義する</p><p>狩野様ご意見は、ごもっともですが</p><p>みすずは狩野さんを見て</p><p>旦那様がおっしゃった通り今日、お集まりいただいた方たちは、すべて香月の家がお招きしたお客様ですわ失礼をすることはできません</p><p>そして、中庭の中の名家のお嬢様たちに言う</p><p>皆様の中には、ご納得いただけない方もいらっしゃると思いますがどうか、ここはわたくしに免じて、お許しいただけませんか</p><p>わたくしは構いませんわ</p><p>鳥居さんが、口を開く</p><p>わたくしはいつも、お茶の時間はハイジと一緒にしています主だけがお茶を飲んで、警護役は立たせておくなんて今の時代には、もう合っていませんわ２１世紀なんですよ、もう</p><p>アーデルハイトさんが、クッとうなずく</p><p>まり子さんあなたは黙っていなさい</p><p>狩野さんが、鳥居さんに怒鳴った</p><p>まり子さんて</p><p>この２人実は親しい間柄なのか</p><p>わ、わたくし桜子さんに叱責されるようなことはしておりませんわ</p><p>ケンカするようなことじゃないでしょ今日、来てくれた人全員で楽しく歓談するためには、全員で乾杯するのが当たり前じゃないですか</p><p>オレの言葉に、狩野さんはムッとして</p><p>いったい、何なんですあなたは名家の人間でないみすず様に取り入っただけの卑しい身分の人間の分際でっ</p><p>狩野様</p><p>みすずが、狩野さんを制する</p><p>あたしの旦那様に無礼を働くのでしたら狩野様でも容赦致しませんよ</p><p>中庭に居た全員が凍り付いた</p><p>黒森公様はあたしの夫となり、香月の家の全てを継がれるお方ですお祖父様も、すでにそうお認めになられていることは先ほど、あなたもご覧になっていたではございませんか</p><p>ジッちゃんはわざわざ、お嬢様たちにオレと親しく会話している姿を目撃させた</p><p>お兄様が、そうお望みなのでしたらわたくしも従いますわ</p><p>瑠璃子が立ち上がり、空のグラスをアーデルハイトさんに差し出す</p><p>はいグラスをどうぞ</p><p>ニコッと、優しく微笑む</p><p>困っているアーデルハイトさんに、主の鳥居さんが</p><p>いただきなさい香月家のお嬢様が差し出して下さったものを拒むことはできませんわ</p><p>アーデルハイトさんが、グラスを受け取る</p><p>では、あたしも江さん、どうぞ</p><p>みすずは、ニッコリ微笑んで狩野さんの警護役のシエさんにグラスを差し出す</p><p>シエさんも困惑の表情で、狩野さんを見る</p><p>仕方ありませんわ受け取りなさいみすず様のなさったことなんですから</p><p>シエさんも、グラスを受け取る</p><p>では、皆様もどうぞ</p><p>美子さんが、他のテーブルの警護役の子たちにもグラスを配っていく</p><p>警護役の人たちは一応、自分の主の顔を見る</p><p>主は、渋々と了承していった</p><p>警護役の子たちに、ここに来た時の主従関係を再確認させることができたぞ</p><p>主がいるからこそ、この場に来られた</p><p>そう感じれば今の主を捨てて、他の家に行こうという気分も削がれる</p><p>関さんと藤宮さんにも、グラスを渡して</p><p>オレは、メイドさんたちにそう命じた</p><p>しかし、わたくしたちは香月の家の臣下ですから</p><p>翔姉ちゃんが、オレにそう言うが</p><p>臣下だろうと何だろうと大人の人に、わざわざ講義をしてもらうために来てもらったんだからお礼をするのが当然だよ</p><p>この子らは礼儀としての拍手はしたけれど</p><p>誰もまた、レイちゃんたちに感謝の言葉を述べていない</p><p>みすず乾杯はまず、関さんたちに感謝の気持ちを込めてそれから、今日来て下さった皆さんの健康と幸せを願ってそうしてくれ</p><p>はい、判りましたわですから、旦那様もグラスをお持ち下さいませ</p><p>あそういや、オレがグラスを持っていない</p><p>ルナが、イーディからグラスをもらって来てくれた</p><p>オレンジジュースみたいのが入っている</p><p>美智たちも、グラスを持ったな</p><p>メイドさんたち以外はお嬢様たちも警護役も全員、グラスを持っている</p><p>さすがにメイドさんたちはお客様ではないから</p><p>では、皆様まずは、とてもためになるレクチャーをして下さいました、藤宮麗華さんと香月セキュリティ・サービスの関さんありがとうございました</p><p>みすずが頭を下げるので、他の子たちも頭を下げる</p><p>そして、今日、お集まり下さいました皆さん本当にありがとうございますどうか、この場にいる全員が健康で楽しく恐ろしいトラブルに巻き込まれないで、生きていけることを祈念して乾杯させていただきます</p><p>そうだ今日はそういう集まりなんだ</p><p>みすずの声が中庭に響く</p><p>オレたちは杯を捧げグラスに口を付けた</p><p>では、皆様楽しくご歓談下さいませ</p><p>みすずのその言葉で懇親会パーティが始まる</p><p>さあここからが勝負だ</p><p>美智たちにパーティで何をさせるのか、まだ思い付いていません</p><p>明日までに考えつくのだろうか</p><p>このエピソードは、登場人物が多いので人物リストを作ろうかと思います</p><p>なぜか群像劇になっていく</p><p>高校の卒業式でなぜか、全員で贈る言葉と乾杯を歌わされた記憶があります</p><p>何で、卒業する3年生が自分たちに乾杯を歌わなければいけなかったのか今でも判りません</p><p>大学は、演劇科だったので</p><p>謝恩会で、教授が屋根の上のバイオリン弾きの日は昇りまた沈むを歌うのが決まりになっていました</p><p>卒業生は、コーラスラインの悔やまなーいって出だしの歌</p><p>これから社会に羽ばたいていくのに、すでに挫折している人の歌を歌わせられます</p><p>853．ハイ・ライフ　／　秘技</p><p>みすずが、懇親会パーティの開始を宣言したのに</p><p>お嬢様たちは、まだ静まったままだった</p><p>使用人である警護役たちと一緒の乾杯に戸惑っているようだ</p><p>しかし、この緊迫した空気があるからこそ</p><p>警護役の中から、他の家に自分を売り込みたいと思っている子たちも行動を起こせない</p><p>みすず様質問がございますわ</p><p>狩野さんは、乾杯のグラスに口を付けることすらしていなかった</p><p>はい、狩野様何でございましょう</p><p>会場内の少女たちの眼は、2人に集中した</p><p>どういうおつもりなのですか</p><p>ジロッと、狩野さんはみすずを睨んでいる</p><p>その背後で、警護役のシエさんが無表情で立っていた</p><p>彼女もグラスを持ってはいるが、中のドリンクは飲んでいない</p><p>まあ、主がまだ杯に口を付けていないのに臣下が飲むわけにはいかないのだろう</p><p>ですから何のお話でございます</p><p>みすずは、ケロッとして平然とそう答える</p><p>香月みすず様は警護役をわたくしたちと同じ扱いになさるおつもりなのでございますか</p><p>狩野さんが、尋ねる</p><p>同じ扱いも何も先ほど、あたしの旦那様が申し上げた通りでございますわ</p><p>みすずは熱い眼で、少し離れた所に居るオレを見る</p><p>今日はあたしが皆様をそれぞれのお家のお嬢様と、その警護をなさっていらっしゃる方々を招待致しましたここにいらっしゃる皆様は全て、あたしの香月家のお客様でございますわ</p><p>そういう理屈を聞いているのではありませんわわたくしはなぜ、わたくしたちと使用人を同じに扱うかということ聞いているんですっ</p><p>少し苛立ち気味に、狩野さんは答えた</p><p>あら、狩野様ともあろうお方が、お判りになりませんの</p><p>ゆっくりと、みすずは答える</p><p>あたしがお招きしたのですからあたしが、この場で一番腰を低くしなければならない立場なのですお嬢様たちはもちろんのこと、警護の方たちも今は、あたしよりも目上の存在なんでございますわお客様なのですから</p><p>少女たちはお嬢様も警護役も、みすずの言葉にジッと耳を傾けている</p><p>それなのに、あたしはお客様である警護の方々にグラスをお配りしないなんて大変失礼なことをしでかしてしまうところでしたあたしは傲慢でございましたそういうあたしの過ちを旦那様が指摘して下さったのです</p><p>みすずがオレを指差すからみんなが、オレを見る</p><p>オレの背中にしがみついているルナが、ますますオレに身体をくっつけてくる</p><p>旦那様みすずが間違っておりました申し訳ございません二度とこのような失態は繰り返しませんのでどうか、みすずのことをお見捨てにならないで下さいませ</p><p>みすずは、たくさんのお嬢様、警護役の少女たち、メイドの格好をしている香月セキュリティ・サービスの女性警護員たちの前で</p><p>深々とオレに頭を下げる</p><p>判ればいいんだ二度とこんなことはするなそれと</p><p>こんなことぐらいで、お前を嫌いにはならないから安心しろ</p><p>はい、旦那様ありがとうございます</p><p>オレたちの変なやり取りに会場の女の子たちの緊張が少しだけほぐれる</p><p>香月の家のことですのでどうか皆様、お気になさらないで下さいませ</p><p>みすずに代わって瑠璃子が少女たちに笑顔で言う</p><p>香月の家は由緒正しき貴族の家柄でございますが、現在は様々な企業を経営することで糊口を凌いでおります</p><p>経営と申しましても商業であることに変わりはございません商業ならばお客様に失礼がないようにするのが第一でございます</p><p>１５歳の少女が、にこやかにスピーチを続けていく</p><p>香月の企業グループには、たくさんの方たちに働いていただいておりますその方たちは、勤務時間の間は香月グループが雇用者ですが勤務時間が過ぎれば、その方たちも香月グループの製品やサービスを購入して下さる大切なお客様ですお祖父様が、いつもわたくしたちにおっしゃっていますわ香月グループで働いて下さる方たちこそが、率先して香月グループの製品のカスタマーになって下さるようでないといけないと</p><p>ジッちゃんの会社で働いている人が他の会社の製品の方が、出来が良くてサービスもいいからそっちを買おうなんてしていたら</p><p>香月グループには、未来はない</p><p>世の中には強制的に自社製品の購入を強いる企業もあるのだそうですが、香月グループにはそういうルールはございません強制購入では、雇用者の皆様から製品やサービスに対する不満や要望は聞こえて参りませんから</p><p>ヘンリー・フォードの思想ですわね</p><p>ああ、空気を読むということを知らない鳥居さんが、ニコニコして話に割り込む</p><p>かつては、自動車と言えばお金持ちだけの贅沢品でしたわヘンリー・フォードは、自分の自動車会社の工場労働者の給料を上げ、安く造れるＴ型フォード自動車を大量生産することで、自社の工員が自動車を買えるようにしましたわまず自社の人間が買わなければ、自動車が大衆に普及することはないという考えで</p><p>雇用者だから、使用人だからという考えは、今の時代には合っておりませんわわたくしどもは警護役の皆様にも、香月グループの製品をお求めいただきたいですし</p><p>ええ、ですから本日は、警護役の皆様も賓客としておもてなしさせていただきますわ</p><p>瑠璃子の言葉をみすずが引き取る</p><p>どうぞ、警護の皆様もご自身のご判断で、お楽しみ下さいませ</p><p>自分の判断</p><p>というか自分の主の許してくれる範囲内でということか</p><p>みすずは、あくまでもお嬢様たちと警護役を同等に扱ったのではなく</p><p>警護役たちにも、任務の範囲の中でできる限り楽しんで欲しいと思っているのだとそういうメッセージを送っている</p><p>それはお嬢様と警護役の関係が、それぞれバラバラだからだ</p><p>警護役が、お嬢様の友達感覚のご学友の家もあれば</p><p>完全に、警護専門の臣下の使用人という家もある</p><p>ただ、こういう色々なお嬢様たちが集まった会合だと</p><p>ついつい、一番厳しい家のルールに全ての警護役が適応させられる</p><p>昔ながらの何から何まで、主従関係を明確にハッキリとさせる方式に</p><p>さっきの警護役には乾杯のグラスが配られないなんていうのもまさしくそうだ</p><p>あんなのお嬢様と警護役の関係が和やかな家の子だけの小さな集まりなら、みんなで乾杯するのが普通だろうし</p><p>香月みすずが、お願い申し上げますわ</p><p>わたくしからも、お願い致します</p><p>みすずと瑠璃子が頭を下げる</p><p>こういう時に、美子さんが前に出ないのは</p><p>長いこと、瑠璃子のお付きとして生活してきたからだ</p><p>こういう場で、香月家の代表のような発言をすると反感を持たれることもある</p><p>だから、みすずと瑠璃子に任せて美子さん自身は、目立たないように控えている</p><p>みすず様たちが、そうおっしゃって下さるのですから</p><p>さあ、改めて乾杯致しましょう</p><p>自分の警護役と親しい間柄のお嬢様たちから改めて、警護の子たちとグラスを合わせる</p><p>中庭全体が、和やかな雰囲気に包まれそうになったが</p><p>狩野さんは、まだ納得できていないようだ</p><p>何か、上手く誤魔化されていらっしゃるようですが普通の傘下企業の雇用者たちと、警護役は違いますわ</p><p>強く、みすずに言う</p><p>警護役は親子代々、その家に仕えている生まれながらの臣下ですわ使用人です決して、私たちと同等の立場にしてはいけない存在ですわ</p><p>そう主が発言する後ろでシエさんは、無言で立っている</p><p>狩野様のお家はそうなのでございましょうけれど今時、そんな封建的なことをやっている家ばかりではございませんわよ</p><p>鳥居さんがニヤッと笑う</p><p>うちのハイジなんてちゃんと、わたくしのお父様と雇用契約しておりますし時間外労働の賃金とか、何もかも事前に取り決めています</p><p>自分の後ろのアーデルハイトさんを見る</p><p>はい、わたくしは全て契約に従って、まり子お嬢様の警護役を勤めております</p><p>黒髪ハーフの１３歳警護役アーデルハイトさんは、ムスッとして答えた</p><p>鳥居の家は、現代的でございますから狩野様のお家とは違ってもう２１世紀でございますよ前世紀どころか、１９世紀以前の身分階級制度で警護役の方をお縛りになるなど、時代錯誤も甚だしいと思いますわ</p><p>鳥居さんが、狩野さんを攻撃する</p><p>それはだって、あなたの家には代々仕えるような家臣など、１人もいないからでしょ</p><p>狩野さんも、ムッとして反撃する</p><p>狩野様こそわずかに残った昔ながらの家臣の方たちだけしか、周りにいらっしゃらないからそんな時代遅れな思想に囚われていらっしゃるんですわ</p><p>クスッと鳥居さんは、嘲笑を浮かべる</p><p>ああ、そういえば狩野様のお家は、企業の経営などなさっていらっしゃらないませんものねだからみすず様のおっしゃるような経営者としての思考はご理解できないのですわ</p><p>狩野家は名家だけれど、会社とかは経営していないんだ</p><p>じゃあ何で、今時、警護役の子なんて雇っていられるんだ</p><p>もしかして、シエさんは親子代々仕えている一族の子だからってお金とかは払ってもらっていない</p><p>そんなことあるのか</p><p>美智だって毎月、ジッちゃんが銀行にみすずの警護料を振り込んでいるのに</p><p>鳥居の家の人間が狩野の家を愚弄なさるおつもり</p><p>ギッと、狩野さんが鳥居さんを睨む</p><p>狩野さんの後ろのシエさんも怖い顔をしている</p><p>鳥居の家は多くの企業を抱えておりますから雇用者への責任があるんですわ過去の栄光だけが自慢のブラック名家とは違いますから</p><p>鳥居さんも、狩野さんを睨む</p><p>が、アーデルハイトさんはケロッとしている戦闘意欲とかは、全然無いらしい</p><p>はい、そこまでになさって下さいませ</p><p>翔姉ちゃんが笑顔で割り込む</p><p>香月家の使用人がわたくしに指図するつもりですか</p><p>狩野さんは、翔姉ちゃんを睨む</p><p>はい使用人ですわわたくしは使用人だからこそ、この場はわたくしがお止めしなければなりません</p><p>狩野様もご存じのはずですわ本日は、閣下がご在宅です</p><p>そうだジッちゃんは、この邸宅に居る</p><p>そして、わたくしはまだ閣下の専任警護人のままなんですよ</p><p>狩野さんの顔色が変わる</p><p>閣下のいらっしゃる時に、香月家の本家の邸宅で狩野様のお嬢様が、よりによって鳥居家のお嬢様とトラブルを起こされるというのはわたくしとしましても、大変困ることになるのですが</p><p>狩野さんが、小さな声で言う</p><p>はい何をお判りになられたのですか</p><p>翔姉ちゃんは、笑顔のままでさらに詰め寄る</p><p>わたくしの言葉が過ぎました香月様のお屋敷だというのに大変、失礼を致しました申し訳ございません</p><p>わたくしは使用人ですからそのようなお話をわたくしになされても</p><p>翔姉ちゃんの言葉に、狩野さんは</p><p>みすず様、瑠璃子様それに、皆様大変、お見苦しい姿を晒してしまいました申し訳ございませんわ</p><p>スッと席を立つ</p><p>あら、どちらへ行かれますの</p><p>帰宅致します本日はお招きいただきまして、ありがとうございました</p><p>え帰るのかよ</p><p>言い争いをして、カッコが付かなくなったからって</p><p>そんな我が儘が、許されるとお思いですの</p><p>みすずは厳しい口調で、言う</p><p>これ以上、この場に居ることは家の恥となります</p><p>狩野様がこのままお帰りになられたら香月家の恥になりますわ</p><p>ピシャリと、みすずは言い返した</p><p>桜子様は、香月の家と並び立つ由緒ある長い歴史と伝統をお持ちの狩野家のお嬢様でいらっしゃいますわ他の家でならいざ知らずこの香月の本家の邸宅にお招きして、何のおもてなしもできないままお帰りいただくことなど</p><p>はいみすず様のいえ閣下の恥辱となりますわ</p><p>みすずの言葉に、翔姉ちゃんが続けた</p><p>お座り下さい狩野様</p><p>翔姉ちゃんに促されて、狩野さんは椅子に戻った</p><p>鳥居様もどれだけ親しい間柄だとしても、他の方たちの眼のある場所で言い争いをなさったりするのはよくないことですわ</p><p>みすずに怒られて、鳥居さんが謝る</p><p>親しい間柄</p><p>狩野さんと鳥居さんが親しい</p><p>しかし、みすず様</p><p>不意にお嬢様の１人が、みすずに声を掛ける</p><p>何でございます</p><p>みすずは、そのお嬢様に振り向く</p><p>先ほどの狩野様がおっしゃっていた件わたくしも気になるのですわ</p><p>そのお嬢様が、真顔で答える</p><p>ルナが、小声でオレに囁く</p><p>あの人例の天童さんて人に、そそのかされて喋っている</p><p>ルナはオレにしがみついたまま、この場にいる少女たちの心を１人１人チェックしていた</p><p>天童乙女は関西ヤクザのスパイでああ、あそこに居るニタニタ笑っている</p><p>わたくし、とある方からうかがったのですが今日の会は、香月の家がわたくしたちの警護役を品定めするために開かれたのではないかと</p><p>わたくしたちの警護役の中から有能な人間を、香月セキュリティ・サービスに引き抜くために若くて重要人物の身辺警護のできる少女警護人は、とても需要があり高い報酬で、あちこちへ派遣することができるからそういう香月セキュリティ・サービスの新しいビジネスのために</p><p>会場内がざわめく</p><p>みすず様がわたくしたちから警護役を奪われる</p><p>品定めって</p><p>ああ、天童乙女がもう何人か仕込んでいるな</p><p>このタイミングで、香月家の悪い噂が広まるように</p><p>それが何か問題ですの</p><p>みすずは、笑顔で攻勢に出た</p><p>では本当なのですね</p><p>相手のお嬢様が、そう言った瞬間</p><p>いやですわどうしたら、そういう解釈になってしまわれるんですの</p><p>みすずは、飛びっ切りの笑顔で微笑む</p><p>そもそも香月セキュリティ・サービスには、すでに充分な人数の警護人が在籍しておりますわ</p><p>みすずに立ち塞がるお嬢様は、チラリと天童乙女を見る</p><p>天童乙女は、ウンとうなずいた</p><p>香月家は今、瑠璃子様と美子様の専任警護役を探しておられるのでは</p><p>２人には今は警護役はいない</p><p>えー、わたくしたちの警護役の中から</p><p>お２人の警護役を選ばれるのですか</p><p>他のお嬢様たちも声を上げる</p><p>それから、元々、他の家に移籍したがっていた警護役たちの眼の色が変わる</p><p>まあ、それは良い方がいらっしゃればでも</p><p>美子様は、高校３年生ですしあたしは２年生高校を卒業すれば、大人の警護役が付くようになりますし</p><p>そうだ美子さんは半年、みすずは１年半だけしか少女の警護役は必要でない</p><p>ですが例え、半年間だとしても、香月家の警護役に任じられたということは名誉ですわ</p><p>その方にとってはそうでしょうけれどわたくしたちにとっては、必要かどうかの問題だけですから</p><p>瑠璃子は、まだ中学生ですがわたくしの警護役の美智と同い年ですしこのまま美智が、瑠璃子の警護を担当しても良いのですから</p><p>はぁと警護役の中から、溜息が出る</p><p>それに美智も後進を育てていますし</p><p>みすずは、美智の横のヨミを見る</p><p>ヨミご挨拶なさい</p><p>ヨミは</p><p>はいっ工藤流古武術５級弓槻ヨミですっ</p><p>うん工藤流の門下生ということにしたのは、オレの指示だ</p><p>ああ、あの子</p><p>さっきのエキシビションでちょっとだけ出て来た子ね</p><p>ああ、キョーコ・メッサーさんにお手玉にされていた</p><p>おっぱい大きい</p><p>口々に、みんなそう言う</p><p>ヨミルナはどうしたの</p><p>みすずが、わざとそう言う</p><p>ルナが変装して来たことの意味に気付いてくれているようだ</p><p>ルナはポンポンお空に放り投げられていたので、まだ気分が悪いのが治らないそうですっ</p><p>ヨミが答える</p><p>そう仕方ないわね</p><p>このようにわたくしたちも、新人の養成はしておりますわ</p><p>会場の少女たちは</p><p>そ、そうですのね</p><p>キョーコ・メッサーさんにも立ち向かわせるぐらいですし</p><p>あれも、警護役のお勉強だったのね</p><p>経験値を積むための</p><p>そう思ってくれたら、助かる</p><p>あたしが、なぜ今日の会を開いたかを、詳しくご説明致しますと</p><p>みすずが、にこやかに話し始める</p><p>あたしたちの警護役は以前の古い名家でしたら、狩野様がおっしゃっていた通りそれぞれの家に、代々仕えている警護人がいて、その一族の中で年格好のちょうど良い娘を選んで参りましたわ</p><p>今のシエさんのように</p><p>しかし、時代が変わり今では、どの名家にもそういう臣下がいるということもなくなりました鳥居さんのように、新規で能力のある警護役を雇用なさっているお家もございます</p><p>鳥居さんは、フンと胸を張る</p><p>アーデルハイトさんは、相変わらず無表情のままだ</p><p>うちの美智は美智のお父様の代から香月家に仕えていただいております元々の古くから香月家を警護していた家系は、すでに断絶してしまっていますのでお祖父様が、香月セキュリティ・サービスを設立したのには、そういう経緯もございます</p><p>わたくしの家もそうですわ</p><p>わたくしのところも</p><p>ああ、シエさんみたいに同じ家系が警護役を続けられないこともあるのか</p><p>このような時代にあってはあたしたちの警護役も、システムを変えた方が良いのではないかと思うのです</p><p>システム、ですか</p><p>ええ例えば、あたしたちの学校の前で、もしあたしが暴漢に襲われたとしたら美智があたしを守ります</p><p>うんみすずの警護役なんだからな</p><p>でも、その時たまたまあたしの隣に、狩野様がいらしたら</p><p>みすずが、狩野さんを見る</p><p>わたくしの安全はシエが守りますわ</p><p>当然、そうなりますわよねでも、そうなった場合美智とシエさんが上手に連携し合えなければ、あたしも狩野様もとても危険なことになってしまうかもしれません</p><p>シエは上手くやりますわ</p><p>狩野さんは、ムッとしてみすずを見上げる</p><p>そうでしょうねでもちゃんとお互いの技量を知っていて、フォローし合える方が、より良いと思われませんか</p><p>シエはわたくしのことだけは完璧に守りますわ</p><p>みすずは、クスッと笑う</p><p>では状況を変えますあたしと狩野様と学校の警護役を連れて来ていない生徒たち１５名が、２０人の暴漢に襲われるとします</p><p>グッと狩野さんを見る</p><p>敵が何人いようとシエはわたくしを</p><p>他の生徒たちのことは、どうでも良いのですか</p><p>わたくしたちの学校は名家の子女しか通うことができませんどんなお金持ちでも、由緒ある家の子でなければ、入学を許されませんわたくしたちは、そういう名家の娘たちの中でさらに自分のためだけの警護役を学校に連れて来ることが許されています</p><p>ズワッと会場中の少女たちを見渡す</p><p>高貴なるものの義務としてわたくしたちには、警護役を持たない生徒たちまでを守って差し上げなければならないとは思いませんか</p><p>みすずの言葉が、浸透していく</p><p>警護役同士が、連携することができればどんな事態が起きても、対処できるはずですわ</p><p>みすずはシエさんを見る</p><p>しかし、これまでの警護役はそれぞれの家に従うばかりで、警護役同士での交流を断っていました</p><p>それは他の家に、引き抜かれないためですわ</p><p>さっきみすずに話しかけたお嬢様が言う</p><p>変に警護役同士が仲良くなったらそれぞれの家の事情が筒抜けになってしまうかもしれませんし</p><p>また、わざとみんなが不安になるようなことを言う</p><p>それは、あたしたち主の心がけの問題ですわ</p><p>臣下だと思って、警護役に辛く当たったり平気でだらしないところを見せたりすれば、評判が悪くなるのは当たり前のことですわ</p><p>例のお嬢様は、また天童乙女を見るが</p><p>今度は、何のサインも出ない</p><p>大事なことは交流することです警護役同士が、普段からもっと仲良くなっておくことです</p><p>それは、困ります</p><p>発言したのは</p><p>みすずたちと同じテーブルに居るのにずっと、小さくなったままの</p><p>鞍馬美里さんありすさん姉妹の警護役</p><p>安城ミタマさん</p><p>わたくしたちにはそれぞれ、絶対に誰にも教えることのできぬ奥義や秘技がございます</p><p>交流というのは名ばかりで他家の秘技を狙っている不届き者がきっと現れます</p><p>妹のキヌカさんが、ウンウン大きくうなずいている</p><p>例え、みすず様のお言葉であろうとも他家の警護役に、我が安城一族の秘技、どんなことがあろうとも盗まれるわけにはございません</p><p>さっき、スカイラブ・ハリケーン・ミキサーをやらかした本人が</p><p>そんなことを言うのかよ</p><p>狩野さんたちの説明が少しはできたので登場人物リストは、これから書きます</p><p>なぜか、家のポストが壊れたので修理</p><p>父それは、こうした方がいいんじゃないか</p><p>私そんなことないから</p><p>父これは、こうだろ</p><p>私それだと無理</p><p>父何でこうしないんだ</p><p>私そういう風にできていないから</p><p>子供の頃は、とても頼りになる父親だったんだけれどなあ</p><p>今はうーん</p><p>父これは、こうする方がいいだろ</p><p>私だから、それじゃダメだっての</p><p>854．ハイ・ライフ　／　忠臣</p><p>エピソードハイ・ライフからの新登場人物</p><p>お嬢様とその警護役</p><p>・狩野桜子／１６歳香月家と並ぶ長い歴史を持つ名家、狩野家のお嬢様</p><p>・不知火シエ／１７歳桜子の警護役代々狩野家に仕える警護役一族の娘</p><p>・鳥居まり子／１６歳トリイ電子のお嬢様なぜか他の子たちから浮いている、空気が読めない</p><p>・ハイジ鹿取／１３歳まり子の警護役ただし最近、雇用契約された娘ハーフ</p><p>・鞍馬美里／１８歳家が傾いている鞍馬家のお嬢様娼婦に堕とされる予定</p><p>・鞍馬ありす／１３歳美里の妹姉をいつもかばっている</p><p>・安城ミタマ／１８歳美里の警護役空から攻撃するが口癖無口</p><p>・安城キヌカ／１３歳ありすの警護役肝っ玉が太い</p><p>関西ヤクザのスパイ</p><p>・天童乙女／１７歳ミズシマ・ホールディングスの会長の孫娘の警護役として潜り込んで来ている</p><p>そういうものは人様に盗まれないように、自分でしっかりと隠しておくものなんじゃないんですの</p><p>相変わらず空気を読まない鳥居さんが大きな声で、そう言う</p><p>ハイジ警護役の世界では、そういうのはどうなっているの</p><p>主に質問されたアーデルハイトさんは</p><p>わたくしたちの世界ではお互いに技を盗み合うのが普通です他人に盗まれたくない秘技は人目に触れないように秘匿しておくというのも、警護役の心得の１つでございます</p><p>つまり技を盗まれる方が悪いってことですわよね</p><p>鳥居さんの言葉はキツイ</p><p>おっしゃる通りでございますそしてわたくしたち姉妹は、家の秘技を守り通したいと考えておりますから、他の家の警護役との交流は一切お断り致します</p><p>致します</p><p>姉の安城ミタマさんに続いて、妹のキヌカさんも無表情でそう言った</p><p>隠さなければナラナイ技なんて、ホントにあるのカネ</p><p>イーディが、ニッコリと笑ってそう言う</p><p>安城家拳法には３５０年の歴史がございますが</p><p>無表情ながらも、ミタマさんがムッとしているのが伝わって来る</p><p>歴史は関係無いネ強いか弱いか使えるかデショ</p><p>イーディは、ミタマさんたちを挑発する</p><p>今の時代でもホントに使えるのカネその秘技とかいうノハ</p><p>そうよねあなたたちのさっきのアレぴょぴょーんってお空に飛び出す技だって、キョーコ・メッサーさんたちには全く通じなかったじゃないの</p><p>鳥居さんが、そう言う</p><p>うーん、スカイラブ・ハリケーン・ミキサーは</p><p>ハイジさっきのアレを見て、あなたはどう思った</p><p>アーデルハイトさんは、冷たい眼で安城姉妹を見て</p><p>DUMM</p><p>それ、どういう意味なの</p><p>鳥居さんは、クスッと笑う</p><p>はい、ドイツ語で馬鹿、阿呆、間抜けなどを意味する言葉ですわ</p><p>アーデルハイトさんは、そう答える</p><p>ヤバイ安城姉妹が</p><p>特に妹のキヌカさんが、今にも飛び掛かりそうな感じになってしまっている</p><p>はぁソレをアンタが言うのカ</p><p>しかしイーディが、割って入る</p><p>思いっきり、呆れ顔で</p><p>ホンモノのキョーコ・メッサーに身がすくんで、何もできなかったアンタが一撃なりとも食らわせようと飛び込んだ人たちを笑うノカ</p><p>イーディは、美智とともにキョーコさんと拳を交えた</p><p>全然敵わなかったとはいえ一歩も動けなかったアーデルハイトさんを批判する資格はある</p><p>わ、わたくしは状況を見ていたのです</p><p>アーデルハイトさんは、そう反論するが</p><p>今のままのアンタなら状況を見ている間に、みんな死ぬネ主も警護役も</p><p>イーディは、意地悪く笑う</p><p>お止しになられた方がいいんじゃないかしら</p><p>狩野さんが、アーデルハイトさんに言う</p><p>その方の腕前は、わたくしたち全員拝見させていただいているんですからあなたが何を言っても負け犬の遠吠えにしかなりませんよ</p><p>わたくしのハイジは、負け犬ではございません</p><p>鳥居さんが狩野さんに叫ぶ</p><p>そういう話をしているのではありませんうちのシエだって、キョーコ・メッサーさんの前では何もできなかったんですから</p><p>シエさんが、主に深く頭を下げる</p><p>あなたを責めているわけでもありません</p><p>狩野さんは、自分の警護役にそう言った</p><p>それから、大きくハァと溜息を吐く</p><p>判りましたわ認めますみすず様のご提案が正しいんですわ</p><p>みすずに、そう言う</p><p>時代が変わったんですわね昔のように、それぞれの家の警護役が自分の主だけを守っていれば良いというわけにはいかないキョーコ・メッサーさんのような外国からの犯罪者もたくさん日本にいらっしゃるわけですしね</p><p>あんなメチャクチャな戦闘力を持っている人は何人もはいませんわ</p><p>アーデルハイトさんが、強くそう言うが</p><p>呼んでこようカもう一度</p><p>イーディが、ニヒヒと笑う</p><p>ヨミキョーコとコーデリアは、まだいるネ</p><p>う、うんまだ帰っていないと思います</p><p>ヨミが、イーディに答える</p><p>皆様がご想像通り現在は、香月家とキョーコ・メッサー様は提携関係を結ばせていただいておりますもちろん、香月の家が多額のお金をキョーコ様に支払っておりますそれで、キョーコ様たちが日本でのビジネスをなさる際には、必ず香月家に詳細をお聞かせいただけることになっていますし他の外国の犯罪組織が日本に侵攻してくる場合には、キョーコ・メッサー様の組織が水際で排除して下さるお約束になっております</p><p>じゃあ、あの藤宮麗華様とのテレビでの闘いは</p><p>レイちゃんファンのお嬢様の１人が質問する</p><p>あれはキョーコ・メッサーさんの趣味ですただしあの人の趣味は、本気だからわたくしたちは常に、命懸けでキョーコ・メッサーさんたちと闘わなくてはなりません</p><p>レイちゃんが、そう答える</p><p>キョーコ・メッサーさんには、香月セキュリティ・サービスの実戦研修もお願いしていますから</p><p>訓練であったとしてもああいう能力の高い方を相手にしませんと、これからの時代を担う警護人は育てることができませんわ</p><p>でも、キョーコ・メッサーさんという方はこの先、ずっと私たちに協力的でいて下さるのかどうかは判りませんわ</p><p>ホンモノの世界的犯罪組織の大幹部でいらっしゃるのですからもし、どなたかが香月家よりも好条件で契約を持ち掛ければあっさり、そちらに鞍替えなさるかもしれません</p><p>みんなシーンとなる</p><p>ご想像下さいキョーコ・メッサーさんとその一党がわたくしたちの学校を襲撃して来たとしたらわたくしたちは全員、名家の子女ですわわたくしたち全員が、もしも犯罪組織に誘拐されるようなことになったら</p><p>日本中の政財界の重鎮たちが、人質を取られることになる</p><p>そして、そんな事態が起きてしまった時わたくしたちは、自分の身だけを守ればそれで良いのでしょうか警護役に守られて、自分だけが安全な場所に避難するそんなことでいいのですか警護役を連れて来ていない一般の生徒たちが犯罪者たちに誘拐されてしまっても構わないのですか</p><p>キョーコ・メッサーという圧倒的な存在を見たことで</p><p>瑠璃子の言葉のイメージが、より具体的に会場内の少女たちに伝わっていく</p><p>わたくしたちの警護役が、非常時に連携して行動できるように日頃から訓練させておくべきなんでしょうねそのための常設の交流会も必要だし場合によっては、お互いの秘技だって教え合っておかないといけないでしょうね</p><p>狩野さんがそう言った</p><p>しかし、秘技は警護役の家の宝でございます</p><p>安城ミタマさんが、断固としてそう言う</p><p>狩野さんは、シエさんを見て</p><p>シエ、あなたも家伝の秘技を持っているの</p><p>シエさんは、周りを気にしながらも</p><p>はいございます幾つかは</p><p>シエさんの家にもあるんだな、やっぱり</p><p>それ実際に使って試してみたことがあるのかしらそしてそれは、キョーコ・メッサーさんのレベルの敵には通用するものなの</p><p>シエさんは</p><p>最初のご質問には、お答えできません皆様が聞いていらっしゃいますので２つ目のご質問については、判らないとしかわたくしにはお答えできません</p><p>あくまでも、隠す方向で答える</p><p>そうでも、わたくしは、全ての技を一度試して検証してみる必要があると思うわ</p><p>狩野さんは、そう言った</p><p>さっきの鞍馬さんの警護役のご姉妹のとても珍奇な技を拝見した限りはあれも秘技なのかどうかは判りませんけれど</p><p>いやスカイラブ・ハリケーン・ミキサーはここ３０年以内に編み出された技のような気がする</p><p>スカイラブ・ハリケーンでハリケーン・ミキサーなあたりが</p><p>香月セキュリティ・サービスでも、古い武術の技法の中から、現代でも使えるものともはや時代遅れなものそれから、現代向けにアレンジすれば使えるものを選り分ける作業をしておりますわね、美智さん</p><p>翔姉ちゃんが、美智に言う</p><p>はいわたくしの工藤流古武術も、現代戦向きにするために大分整理致しました</p><p>うーん、工藤流は美智の父親のところで、かなりおかしな方向へ向かっていたような</p><p>皆様のお家の家伝武術もそろそろ、そういう整理をしなければならない時期なのではないかと思いますわ</p><p>香月セキュリティ・サービスには、そういうノウハウもございます様々な武術を使うプロの警護人が揃っておりますし現代戦における問題点も、把握しておりますよろしければ、皆様をお助けすることもできますわ</p><p>しかしそれでは、香月セキュリティ・サービスに家伝の秘技の数々を吸い上げられるだけになってしまうのでは</p><p>文句を付けたのは例の関西の天童乙女にそそのかされている少女だ</p><p>あの天童っていう女スパイつくづく自分が直接動くのは嫌みたいだな</p><p>別に秘技の全てを明らかにしていただく必要はございませんわ隠しておかれたい技は、どうぞそのままご秘匿なさって下さいでも、一度プロの眼で検証してみたい技というのも、皆様、たくさんお持ちなのではございませんか</p><p>ご家伝の秘技の全てが、一子相伝で門外不出の奥義ということではございませんよね</p><p>要は何かアッタ時に連携できるシステムが作りたいダケなのネ今みたいに、全く交流が無いと、誰がどんな技を使うのか判らないネデモ少しでも、流派の方向性が判ればお互いにサポートするのも楽になるネ</p><p>アタシとミチはさっき、かなり見せたつもりダヨ秘技どころか奥義までネ</p><p>いやわざと見せたのではなく</p><p>キョーコさんに本気で立ち向かうのに、隠さないで思いっきり闘っちゃっただけなんだけれど</p><p>イーディは、そういう理屈で少女たちを説得しようとした</p><p>よろしいかしらさっき、あなたたちが使ったキョーコ・メッサーの動きを一瞬だけ止めたあの技あれは気の技ですね</p><p>１人のお嬢様が手を上げる</p><p>長い真っ直ぐな黒髪の大きな眼の美少女だ</p><p>他のお嬢様様たちは、みんなパーティドレスで来ているのに</p><p>この人だけはまるで、詰め襟の学生服のような真っ白のパンツ・スーツを着ていた</p><p>イーディは、フフンと笑う</p><p>思いきって、申し上げるあの技わたくしに教えていただけないか</p><p>え教えて欲しい</p><p>でも、この人警護役じゃなくって、お嬢様の方だよな</p><p>どっしりと椅子に座っているんだから</p><p>人に教えを乞う時は、まず名乗るものだと教わらなかったノカ</p><p>イーディが、その黒髪のお嬢様に言う</p><p>あなた、無礼よあなただって、警護役でしょ</p><p>鳥居さんが、そうイーディを叱るが</p><p>武人同士の話ネお嬢様も警護役も無いネ</p><p>イーディの言葉に黒髪のお嬢様は、スッと立ち上がる</p><p>大変、失礼致しましたわたくしは栗宮流槍術師範、栗宮素子《クリミヤ・モトコ》と言う</p><p>栗宮さんはイーディに頭を下げる</p><p>栗宮の家に生まれこの通り、警護役を持つ身ではあるがわたくし自身も、１人の武人として常に武の道を進み続けている</p><p>お嬢様なのに武道家なのか</p><p>こういう人もいる</p><p>御厨お前もご挨拶しろ</p><p>栗宮さんの後ろに立っていた、ふんわり髪のドレスの少女が頭を下げる</p><p>こっちは警護役なのにスカートパッと見は、この子の方がお嬢様っぽい</p><p>栗宮流、御厨《ミクリヤ》くるみでございます</p><p>ドレスの持って、ちょこんと可愛らしく礼をする</p><p>アタシはイーディなのネ</p><p>イーディは、そう挨拶した</p><p>気の技くらい、イツデモ教えるネタダシできるようになるかどうかは、アナタたち次第なのネ</p><p>どんな厳しい稽古でも構わないわ</p><p>栗宮さんと御厨さんは、そう言う</p><p>稽古のキツさは関係無いネセンスの問題ヨ</p><p>センスの無い子は、どれだけやってもできないネセンスのある子は、すぐに覚えるネそうよネ、ミチ</p><p>イーディは、美智に話を振る</p><p>美智は、小さくうなずく</p><p>テ、イウカ他にも習いたい子がいたら、みんな教えるネアタシはアメリカ人だから、流派がどうのトカ、ナイショにして隠し続けるトカ言わないネそういうの、とてもミミッチィのネ昔の人の極めた技が、ただただ消えていくダケになるのネ</p><p>イーディの言葉にシエさんは</p><p>そんなことはありません日本人は伝統を重んじる先祖代々家伝を受け継いで来ているのですアメリカの方には、お判りにならないのでしょうか</p><p>ダカラ、今、言ったデショ大切なのはセンスなのヨ</p><p>イーディは苦笑する</p><p>１つの家の中でその家に生まれた子供だけに、細々と技を伝えるなんてことをしていたら技は消えて行くだけなのヨいつも、武闘のセンスのある子ばかりが生まれてくるハズがないのダカラ</p><p>武闘センスに欠ける子には、家伝の技を完全に受け継ぐことはできない</p><p>代を重ねるにつれ、秘技はどんどんボンヤリしたものになっていく</p><p>正しい形で何かを残そうとしたらよその家の血が絶対に必要なのネ</p><p>イーディさんの言う通りですわ能や歌舞伎の世界でも、大昔の芸がそのまま１つの家だけに受け継がれてきたことはございませんもの他の家の血が良いセンスを持つ俳優さんに、途中で何度も芸の橋渡しをしていただくことで現代にまで繋がっているのですわ</p><p>瑠璃子が、伝統芸能を例にしてそう言った</p><p>シカモ武術は、芸能みたいな芸術じゃないネ人を倒す、あるいは守るためだけの技なのネどんなに昔から伝えられて来た秘技でも、今の時代で使えないのなら意味が無いのネ伝統芸能として残すならイイヨだけど、人を警護スルための技としてなら、無意味な技は捨てなきゃダメネ</p><p>イーディは、強く言う</p><p>つまらない執着に囚われていると誰も守れなくなるヨ</p><p>ソレカラ警護の子たちだけじゃなくって、お嬢様タチも少し、身を守る技を習ってみたらどうなのネ</p><p>このモトコみたいにネ</p><p>イーディは、栗宮さんを指さす</p><p>おい、栗宮様に失礼でないか</p><p>シエさんが、イーディに怒鳴るが</p><p>いや、構わないわたくしの方から弟子入りを希望したのだ呼び捨てにされるのは、武闘家として当然のことだ</p><p>栗宮さんは、平然とそう言う</p><p>あのわたくしも習っているんです護身術として工藤流古武術を</p><p>瑠璃子がみんなに言った</p><p>あたしも、旦那様と一緒にお稽古させていただいおりますわ</p><p>時には藤宮さんや関さんとも、一緒にお稽古していますし</p><p>うん、お屋敷にレイちゃんや翔姉ちゃんが泊まりに来た時は</p><p>よく、みんなで一緒にトレーニングする</p><p>お屋敷のトレーニング・ルームにはたいていのマシンは揃っているし</p><p>庭や、昔アニエスが幽閉されていた地下室で汗を流すこともある</p><p>あたしも、よく練習に参加させてもらっているよ</p><p>フラッとマルゴさんが登場する</p><p>みんなも遊びに来て一緒に身体を動かしてみない</p><p>いえ、あの主に護身術を教えるのも、警護役の家の大切な任務でございますから</p><p>シエさんが、そう言うが</p><p>そんなの別にいいじゃないみんなで、一緒にした方が楽しいしさ</p><p>マルゴさんは、ニコニコと爽やかに笑っている</p><p>しかし香月様のいらっしゃるこちらのお屋敷に、わたくしたちがそう気軽にうかがうことはできませんわ</p><p>今度は、主の狩野さんが反対する</p><p>ああオレたちがこの香月家の本家邸宅に暮らしていると思っているんだな</p><p>今日だって、みんな綺麗なドレス姿だ</p><p>ジッちゃんと顔を合わすかもしれない場所というのは、色々と気を遣うんだな</p><p>それでしたら香月セキュリティ・サービスの旧館をお使いになったらいかがです</p><p>こちらのお屋敷の通りを隔てた、すぐ向かいにございますこちらに勤務する警護員たちの待機所として長く使われてきた館ですが、今は新しくビルを建てて、そちらに全員移動しておりますから、誰も使っておりませんわあそこには道場もございますし</p><p>いいんですか、関さん</p><p>そちらの館も香月家の所有物でございますから</p><p>判りましたわお祖父様にわたくしから、お願いしてみます</p><p>みすずと瑠璃子が、そう言った</p><p>では、わたくしが定期的に皆様とお稽古させていただきます</p><p>レイちゃんが、みんなと約束する</p><p>あたしも、時々、顔を出そうかな</p><p>えー、レイカ様が護身術を教えて下さるの</p><p>うわ、どうしましょうわたくし</p><p>みすず様わたくし、ぜひとも参加させていただきますわ</p><p>将を射んとせばまず馬を射よ</p><p>先に、レイちゃんファンのお嬢様たちが参加を表明してしまえば</p><p>その警護役たちも、付いてくるしかない</p><p>ついでに一緒に鍛錬することになるわけだし</p><p>警護役同士の交流も、自然と深まることになるだろう</p><p>トコロデモトコ</p><p>イーディが、武闘お嬢様の栗宮さんに言う</p><p>さっき、モトコの言っていたソウジュツとは何なのネ</p><p>ニコッと、イーディは微笑む</p><p>栗宮素子さんは、その笑みの意味をすぐに理解した</p><p>では、槍術はわたくしが御指南いたします</p><p>ヨロシク頼むノネ</p><p>うん上のレベルでも、交流が始まろうとしている</p><p>どうぞ、皆さん参加なさって下さいませ</p><p>瑠璃子が、もう一度、みんなに呼び掛けた</p><p>わ、わたくしたちは参加致しません</p><p>せんっ</p><p>それでも安城姉妹は拒絶する</p><p>み、ミタマキヌカ</p><p>すっかり小さくなったままの主鞍馬美里さんが、困惑している</p><p>み、みすず様たちに失礼よそ、そんな大きな声で</p><p>そうよあなたたち</p><p>怯えている姉を抱き締めたまま、妹の鞍馬ありすさんも自分の警護役たちを叱った</p><p>で、ですが</p><p>この姉妹は何をこだわっているんだ</p><p>鞍馬さん仕方ないわよこの子たちは、今、必死で自分たちを売り込まないといけないんですから</p><p>鳥居さん</p><p>今の鞍馬さんのお家の状況ではこのまま警護役を雇っておくのはご無理でしょうし、そうなったらこの子たちは失業ですものね</p><p>鳥居さんの言葉に鞍馬姉妹は、また震える</p><p>だから、こんなに必死なんですわイチかバチか、キョーコ・メッサーに飛びついてみて勇猛さをアピールしてみたり</p><p>妹の安城キヌカさんが小声で否定する</p><p>ありもしない家伝の奥義をアピールしたりして他の家に雇われるように、一生懸命、自己宣伝をしているんですわ何とも健気なことですわ主からヒマを出される前に、自分から次の主を探すなんてもっとも、鞍馬さんのお宅のような、のんびりなさった家風ですとこの子たちの行く末のことなどまるで考えていらっしゃらないでしょうし自分から動き出さねば、鞍馬の家とともに頓死してしまうとこの子たちも心配なのでしょうね</p><p>安城姉妹が変なテンションなのは、そういうことなのか</p><p>今までの突飛な言動は全て、就職活動のためのアピールなのか</p><p>安城家拳法に、奥義はあるのです</p><p>ミタマさんが、鳥居さんを睨んでそう言う</p><p>もういいですよそういうのはあなたたちの気持ちは、よーく判りましたから</p><p>鳥居さんは相手にしてあげない</p><p>あなたたちの次の雇い主は、わたくしが探してあげます</p><p>狩野さん</p><p>あら、随分とお優しいのですわね</p><p>鳥居さんが、嫌味を言う</p><p>鳥居さんの家では他の名家とそういう話はできないわよね</p><p>狩野さんが、キッと鳥居さんを睨み返す</p><p>シエ</p><p>はい、わたくしも父から、各家の警護役に打診していただきます</p><p>狩野家は由緒ある名家だから、そういう警護役同士のネット・ワークもあるのか</p><p>お言葉は感謝致しますが、結構でございます</p><p>安城姉妹は、狩野さんにそう言う</p><p>でも、あなたたちあなたたちの雇用を止めれば、鞍馬さんの家も少しは楽になるのよ</p><p>鞍馬家は本当に、破産寸前の危険な状態らしい</p><p>いえ、わたくしたちすでに給金はいただいておりませんので</p><p>ので</p><p>わたくしもキヌカも生まれながらの鞍馬家の警護役でございます</p><p>もしも鞍馬の家が滅ぶのならばその時は、わたくしもお供致します</p><p>ちょっちょっと待て</p><p>キョーコ・メッサー様の闘いに飛び込んだのは鞍馬家家臣の心意気を皆様にお示しするためにございます家は傾いているとしてもわたくしたち臣下は、何人にも屈するつもりはございません</p><p>ございませんっ!</p><p>姉妹はそう言った</p><p>何て、忠誠心に厚い警護役たちなのかしら</p><p>お父様にお話しして、わたくしもどちらかのお家を探して差し上げますわ</p><p>そうですわねどうしたところで、鞍馬家はもうダメなんですし</p><p>新しい雇用主を見つけてあげる方が、あの子たちのためですものね</p><p>鞍馬家の崩壊は決定事項なのか</p><p>みんな、もう無理だと思っている</p><p>ああいう忠臣までが、鞍馬さんの家と一緒に消えてしまうのはもったいないですものね</p><p>いっそのこと、うちで雇ってあげようかしら</p><p>ああ、あの小さい子の方は可愛らしいですものね</p><p>わたくしの妹が、そろそろ警護役が必要な年頃ですし</p><p>そういう会話をお嬢様たちが始めたら</p><p>他の家への移籍を考えていた警護役たちの眼の色が変わってきた</p><p>新キャラは、ここまでで止める予定です</p><p>どうしても武闘派お嬢様を1人出したかったので</p><p>昨夜、WUGの最終回を観たら、ゾッとしましたが</p><p>キルラキルの最終回を観たら、ホッとしました</p><p>同じ系列会社で作っているのに、どうしてあそこまでの差が</p><p>855．ハイ・ライフ　／　グローバル・スタンダード</p><p>・栗宮素子／17歳武闘派お嬢様栗宮流槍術師範</p><p>・御厨くるみ／14歳素子の警護役なのだが、ふんわり髪の可愛い少女</p><p>わたくしたちの主家は鞍馬家のみ美里様、ありす様だけにお仕えすると、固く誓っております</p><p>おります</p><p>安城姉妹は、そうみんなに告げる</p><p>ミタマ、キヌカ</p><p>主である鞍馬姉妹は、感激しているが</p><p>でも、家が没落してしまったのですからもう、どうすることもできないですわ</p><p>空気を読まない鳥居さんが、平然とそう言う</p><p>むしろ臣下であるあなたがたの方から、暇乞いをして主家から立ち去る方が鞍馬さんにとっては良いことかもしれませんわ鞍馬さんのお家にも、名家としてのプライドがございますでしょうからなかなか、ご自分の口から長年尽くしてくれた家臣に解雇を申し渡すこともできないでしょうしやっぱりそういうのは、恥でございますからね</p><p>オホホホと、鳥居さんは笑う</p><p>まり子お嬢様</p><p>鳥居さんの背後から、警護役のアーデルハイトさんが声を掛ける</p><p>なあに、ハイジあなたも、鞍馬さんのところの警護の方たちに何か言いたいひとがあるの</p><p>鳥居さんは、ニヤッと笑ってアーデルハイトさんを見る</p><p>ハイジは、わたくしのお父様がヨーロッパから見つけてきましたのあちらのスイスにある世界中の貴族の子女が学ぶ名門寄宿学校で、警護役を担当していた子ですのよこれからは、警護役も国際基準で人材を求めないといけませんからね</p><p>アーデルハイトさんは、そういう出自の人なのか</p><p>はいわたくしは要人警護を担当する人間を養成するアカデミーにて、国際基準での警護役ライセンスA級を所持しております</p><p>ヨーロッパには、そういうのもあるんだ</p><p>でも凄いな</p><p>アーデルハイトさんは、まだこんなに若いのに</p><p>中学生ぐらいだよな</p><p>そうそう、凄いのよわたくしのハイジは</p><p>鳥居さんも、鼻高々だ</p><p>父が日本人でございましたので、この通り日本語も話せます他に、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語、アラビア語が話せます</p><p>ええ、警護だけでなく個人秘書としても有能ですのよわたくしの警護役は</p><p>ニッコリ微笑んで、胸を張る鳥居さん</p><p>ですのでお集まりの皆様どなたか、このわたくしをお雇い下さるというお方はいらっしゃいませんか</p><p>アーデルハイトさんが、トンデモないことを言い出す</p><p>もちろん鳥居様と現在交わしている契約よりも、好条件を提示していただいた場合ですがいえ、雇用条件は現状維持でも構いません鳥井様のお家より、家格の高いお方でしたら</p><p>ハイジさんが、自分の売り込みを始めた</p><p>は、ハイジあなた、何を言っているの</p><p>驚く鳥居さん</p><p>しかし、アーデルハイトさんは、無表情のまま</p><p>鳥井様との契約は今月いっぱいで、切れますので問題は何もございませんが</p><p>そんなの自動的に再契約するに決まっているでしょ</p><p>鳥居さんは叫ぶ</p><p>再契約するかどうかの判断はわたくしにも決定権があります</p><p>アーデルハイトさんは、そう言う</p><p>鳥居様にはわたくしを日本に連れて来て下さったことを感謝しておりますが</p><p>だったら、主人に忠節を誓いなさい</p><p>はい契約期間の間だけはしかし、先のことを考えれば、これ以上鳥居様の警護役を続けても得られるものは少ないのではないかと感じております</p><p>２人の言い争いを聞いて他のお嬢様たちが、囁き合う</p><p>まあ鳥居様のお家ではね</p><p>世界基準のA級ライセンスが、もったいないですものね</p><p>鳥居さんは今日はずっと、他のお嬢様たちと交流していない</p><p>最初は、みんなと違うテーブルに、１人だけで座っていたし</p><p>ジッちゃんに無理矢理話し掛けて、怒られて</p><p>そのまま、みすずが自分のテーブルに引き取ったけれど</p><p>他の名家の子たちから、浮いているという印象が強い</p><p>欧米では警護役もステップ・アップしていくものなんですよ</p><p>翔姉ちゃんが笑顔で、割り込む</p><p>ずっと同じ家の警護役を続けるということは無いんです最初は、能力が認められると、少しずつ格上の家により高い報酬で雇われていくんです</p><p>ああ、欧米ではどんな仕事でも、そうですものね</p><p>みすずが、続ける</p><p>何かの自分の専門の仕事に就いて何かしら実績を上げたら、別の会社へ移って</p><p>はい、役職が高くなり、報酬も増えますステップ・アップは、企業の方からヘッドハンティングされて引き抜かれることもありますし自分から、どんどん売り込みをかけて他社に移籍することもあります</p><p>それで、より規模の大きい企業で働いたり同じ様な規模の会社に移る場合でも、今までよりも高い役職に就くのね</p><p>同業のライバル会社に就職することもよくありますこの間も大手コンピューター関連企業の副社長が、ライバル企業の社長に就任しましたわ</p><p>わたくしもそろそろ、ステップ・アップしなければならないと考えております</p><p>アーデルハイトさんのその言葉に、鳥居さんは</p><p>何よハイジあなた、鳥居の家を馬鹿にしているの</p><p>そういうことでは、ありませんただわたくしの持つ技能ならば、より格の高いお家の方が有効に役立つのではないかと感じているだけでございます</p><p>こういう考え方もヨーロッパ的なのか</p><p>あらあら、鳥居さん警護役に裏切られるとは、とんだ醜態ね</p><p>狩野さんが苦笑する</p><p>こ、こんなのあたしは、認めませんからねっ</p><p>お認めいただかなくとも、月の終わりとともに自動的に契約は切れますので</p><p>とことん、ドライな性格なんだなアーデルハイトさんは</p><p>でもそんなあなたなら、どこの家からも雇うという声は出ないと思うわ</p><p>みすずはアーデルハイトさんに、ニコッと微笑む</p><p>なぜでございます</p><p>アーデルハイトさんは、無表情を崩さない</p><p>当たり前じゃないそんなにコロコロと他の家に移っていくような警護役危なくて、雇えないわよ</p><p>狩野さんは、不快そうな顔でそう言った</p><p>前の家で見聞きしたことは、決して他家には漏らしませんそういう職業上の倫理規定の厳守もA級ライセンスを持つ警護役には課せられています</p><p>あなたが職務上知ったことは漏らさないって言っても雇い入れる方は、やっぱり気持ち悪いのよそういうことは警護役の人とは、日常生活を供にするんだから信頼できる子じゃないと</p><p>そう言って狩野さんは、自分の警護役のシエさんを見る</p><p>うちのシエみたいに先祖代々、仕えてくれているような血筋の子でないとね生まれてからずーっと、わたくしの警護をしてくれているのよ信頼感が違うわ</p><p>シエさんは無言のままだ</p><p>でもどの家にも、狩野様の家のように代々の警護役が居るわけではございませんわ</p><p>口を開いたのは武闘派お嬢様の栗宮さんだった</p><p>我が栗宮家は武家の血も引いておりますから槍術の弟子筋から、このように警護役を選出することもできましたが</p><p>栗宮さんは、警護役の御厨さんを示す</p><p>しかし、多くの名家では令嬢を警護するための、武術の心得のある少女を探すのが難しくなってきたと聞きます</p><p>そうなの関さん</p><p>みすずが、翔姉ちゃんに尋ねる</p><p>はい香月セキュリティ・サービスでも、何人かご紹介したことがございますわたくしたちと契約している信頼できる警護人に娘さんがいらっしゃる場合に</p><p>ああ、そうねあたしの美智もそういう形で、あたしに付いてくれているわよね</p><p>美智は、工藤父がジッちゃんと個人的に契約している関係でみすずの警護役になったんだし</p><p>わたくしどもが関わらない場合はお家同士で、ご縁戚から警護役を融通し合うことが一番多いようですわ</p><p>わたくしの家が、そうでございます</p><p>わたくしの警護役に妹がおりましたので</p><p>はいその子に、わたくしの警護をしていただいております</p><p>もう１人別のお嬢様が、手を上げる</p><p>２人の背後から、ニョッと警護役が顔を出す</p><p>なるほど姉妹だそっくりの顔をしている</p><p>主のお嬢様２人が、親戚なんだな従姉かハトコか</p><p>名家同士で結婚していることも多いんだろうからこういうこともあるんだな</p><p>しかし、日本は少子化傾向にありますのでそれは、警護役の家系も同じです</p><p>それに、そういう家は主家を守るために、まず男の子の跡継ぎを欲しがりますから</p><p>ああ、名家の警護役の家系にとってはお嬢様よりも、当主を守ることの方が大切だ</p><p>当主は普通男だし当主の警護役も、男の方がいいんだよな</p><p>主家に必ずお嬢様が生まれるとは限らないわけだし</p><p>お嬢様を守るために何が何でも娘を作ろうなんてことには、なかなかならないよな</p><p>昔の兄弟姉妹がたくさんいた時代なら、ともかく</p><p>今の出生率では</p><p>さらに、警護役の家系に女の子が生まれても性格や才能が、お嬢様の警護役には向かないということもありますし</p><p>女の子だもんな戦闘に向かない場合も多い</p><p>父親や家族が息子が家業を継ぐのは仕方ないとしても、娘には警護の仕事を継がせたくないと拒絶することも多いそうですわ</p><p>今後は、ご令嬢専属の警護役を探すのはどんどん難しくなっていくと思います</p><p>翔姉ちゃんは、そう報告する</p><p>あたしも、驚いたんです</p><p>今日はあたしたちの学校にご自分の警護役を連れて来ていらっしゃる方に集まっていただいたわけですが</p><p>広く会場内の全員を見る</p><p>会を開くために、全校生徒の名簿を拝見したのですが由緒ある名家の本来ならば、警護役を連れていても不思議ではないのにそういう方のいらっしゃらない方が何人もいらして</p><p>みすずの言葉に、お嬢様たちは</p><p>そういえば、そうですわね</p><p>わたくしにも、幾人か心当たりがございますわ</p><p>ええ歴史ある名家であり、お家の事業も順調でいらっしゃるのに警護役のいらっしゃらない方って、いらっしゃいますわよね</p><p>ああ、家に問題は無いのに、警護役になってくれる子が見つからないお嬢様もいるのか</p><p>そうかと思えば、鳥居さんのような方が警護役を連れて来るから</p><p>狩野さんが、ギッと鳥居さんを睨む</p><p>な、何ですのっわたくしだって国内では、そういう能力のある子が見つからないから海外から、ハイジを探して来たのよっ</p><p>鳥居さんは、大声でそう言う</p><p>はいよろしければわたくしには、母校のネットワークを通じて、ヨーロッパの警護役をご紹介することができますが</p><p>アーデルハイトさんは、自分の売り込みどころか外国人警護役の斡旋まで言い出した</p><p>全て、わたくしと同じ国際基準A級ライセンス所持の警護役でございます</p><p>ちょ、ちょっと待ちなさいよ</p><p>移籍を考えていた警護役の少女の１人が、口を挟む</p><p>そんな外国の人に日本の名家のお嬢様の警護なんて無理よ</p><p>そうですわそういう仕事は、やっぱりわたくしたちでないと</p><p>自分たちの売り込みをする前に外国から、どんどん警護役が輸入されることになってしまったら、この子たちは困るのだろう</p><p>わたくしのアカデミーの出身者はヨーロッパの王侯貴族の皆様の警護を担当している者もたくさんおります</p><p>アーデルハイトさんは言う</p><p>日本向けの警護に合わせることなどわたくしたちならば、すぐに</p><p>うっ、何かちょっとカッコ良いかも</p><p>うーん、外国の人に警護してもらうっていうのもねえ</p><p>わたくしは良いかもしれないって思いますわ</p><p>お嬢様たちの中からは、そういう意見も出るが</p><p>皆様その子の言うこと、あまり信じないで下さい</p><p>翔姉ちゃんが苦笑して、言う</p><p>アーデルハイト・鹿取さんでしたよね</p><p>そうですが</p><p>アーデルハイトさんは、ムッとして答える</p><p>あなたA級ライセンスでもA－３でしょ</p><p>ギョッとするアーデルハイトさん</p><p>関さん、何かご存じなの</p><p>ご存じも何もそのアカデミー、わたくしも留学しておりましたから</p><p>翔姉ちゃんはヨーロッパで要人警護について留学して来た人だった</p><p>わたくしは、ちゃんと卒業しましたわでも、アーデルハイトさんは短期講習でA－３ですわね</p><p>いえねそのアカデミーは、半年コースの授業を受けただけでも、A級のライセンスをくれるんですよA級を持っていると言えば、仕事を探しやすくなりますから</p><p>仕方ないんですわそのアカデミーは、世界中から警護について学びたいという人たちが集まってきますから本科の３年コースの他に、短期留学の半年コースがあるんですよアーデルハイトさんが受けられたのは、そちらのコースでしょ</p><p>そう言えばこの子は、若すぎる</p><p>３年コースなんて、受けられるはずがない</p><p>しかも日中は義務教育の授業を受けていたんでしょうから夜間だけのコースですよね</p><p>アーデルハイトさんは答えない</p><p>それが悪いとは言っていませんわ夜間だけの半年コースでも、アカデミーの講義を受けられたことに間違いはありませんしA級のライセンスを受けられていることも、本当ですよねただ</p><p>やはり、正規のコースを受けて卒業したプロの警護人とは違いますさきほど、アーデルハイトさんは、アカデミーの卒業生の中には王侯貴族の警護を担当している人もいるというお話があれましたがそういうのは全て、正規コースのしかも、S級ライセンスを所持しているような人たちだけです</p><p>S級</p><p>同じアカデミーの出身でライセンスを持っていると言ってもＳ級とＡ－３では全然違いますから皇帝専属の料理長と町の食堂のコックさんぐらい違いますわ</p><p>アーデルハイトさんの売り込みが、強引すぎたことを告発する</p><p>わたくしは閣下の専任警護人ですから当然、そのＳ級ライセンスを保持しています外国の要人との会合などの場合にはアカデミーのライセンスを持っていると、相手方の警護役との話し合いがスムーズになりますから</p><p>何だその方のＡ級は、大したものではないのですね</p><p>まあ恥ずかしい</p><p>関さんがいらっしゃらなかったら、てっきりわたくしダマされてしまっていましたわ</p><p>ええ、わたくしも今夜お父様にご報告しようと思っていましたから</p><p>お嬢様たちの中でのアーデルハイトの株が、みるみる下がっていく</p><p>Ａ－３のライセンスも、決して悪いものではございませんわただ日本の名家のお嬢様たちの警護を担当するには、どうかと思います</p><p>翔姉ちゃんは、キッパリと言う</p><p>アーデルハイトさんは、翔姉ちゃんに言う</p><p>アカデミーの短期講座を受けてＡ－３を取る人は上昇志向のある人ばかりだということは知っているわ特に、あなたのような中学生にはＡ－３のライセンスだって取得するのは大変だったでしょうねでも、このライセンスなら欧米や中東のお金持ちのお子様たちの警護役になるのが普通でしょ日本でも名家でなく、普通のお金持ちの皆さんに売り込んでみたらどうかしら</p><p>真面目な顔で、翔姉ちゃんはそう言う</p><p>日本の名家はとても特殊なのよ歴史と伝統があるから今後、わたくしのように日本からアカデミーに留学するというケースは増えていくと思うけれど、アカデミー出身の外国の警護人が日本の名家の警護役になるということは無いと思うわ</p><p>それは日本の名家の世界が排他的ということですか</p><p>アーデルハイトさんは、ムッとしてそう尋ねる</p><p>違うわ名家は日本独自の歴史文化を背景とした独特の世界なのよそこに国際基準は、通用しないわグローバル・スタンダードで押し切ろうとしたら、潰されるわよ</p><p>しかし、先ほど日本の名家を守る警護役たちの家系も、少子化で弱体化しつつあるとおっしゃっていたようですが</p><p>その通りよだからわたくしたち、香月セキュリティ・サービスがこの国にはあるのよ</p><p>翔姉ちゃんは、キッパリとそう言い切った</p><p>わたくしたちの基盤は香月家という、日本の伝統を守る側の名家よわたくしたちは、閣下の理念によって行動しているわそれぞれのお家の警護役が弱くなった分は、わたくしたちが守ります</p><p>その翔姉ちゃんの言葉に、みすずは</p><p>今日、皆様にお集まりいただいたことで色々な問題点が見えて参りましたわ例えば今は、ご縁戚同士で警護役を融通し合っていたり、この子みたいに外国から警護役を雇い入れているということもあるようですね警護役が見つからない家のことも</p><p>結局警護役の市場が流動的でないんだな</p><p>基本はそれぞれの家が、独自に警護役を抱えていただけだから</p><p>いる家にはいるし見つけられない家にはいない</p><p>今、困惑した顔をしている警護役の子たちみたいに今の主家に不満で、他の家に移籍したがっている子たちもいる</p><p>どうでしょう今後は香月セキュリティ・サービスが仲介に入るというのは例えば、どちらかの家で警護役の子が余っていれば、他の家にお知らせできますし外国の情報も、今の関さんのように皆様にお知らせできますわ</p><p>そうだわ香月セキュリティ・サービスに、若い警護役の育成もさせますわそして、わたくしたちが推奨できる高い能力と、性格の良さを持つ警護役を皆様にご紹介致しますわ</p><p>そ、それでは警護役ビジネスを、全て香月家が支配することになってしまうではありませんか</p><p>大声で文句を言うのは天童乙女にそそのかされている例のお嬢様だった</p><p>ビジネスまた、とても面白いことをおっしゃいますのね</p><p>名家のお嬢様たちのための警護役の育成なんてビジネスとしては成立致しませんわむしろ、とても面倒で損なことばかりですわ</p><p>だからこそこれはわたくしたち香月の家の仕事だと思うのです</p><p>フフッと、美しくみすずは微笑む</p><p>日本の名家と伝統を守る香月家でございますから</p><p>文句を言った少女は沈黙する</p><p>それと場合によっては、警護役の交代も考えないといけませんわね</p><p>今はとにかくどの家も、縁のある子に警護役をしていただいていますから例えば、あたしの場合でも２歳年下の美智に、警護を任せています</p><p>みすずは鞍馬・安城姉妹を見る</p><p>やはり、本来は鞍馬さんのように、警護役が同じ年齢の子の方が何かと都合がいいはずですし</p><p>それから主に不満を持っている警護役の方を見る</p><p>警護の方たちにとっても、なるべく警護しやすい環境を作って差し上げるべきだと思うんです</p><p>つまり今の主従関係をバラバラにして</p><p>警護役にとっても、納得できる主従に組み直すという可能性を示す</p><p>それともう１つ、みすず様お嬢様専属の警護役は、将来の問題もございます</p><p>ああ、そうねあたしたちは高校を卒業したら、男性のプロの警護人が付いて下さるようになるものね</p><p>そうか主の卒業とともに、お払い箱になる子もいるのか</p><p>わたくしは一生、美智に仕えてもらうつもりですけれどお家によっては、そういうことができないこともありますわよねそうね関さん</p><p>もし、警護役の方でご卒業後にご希望があられるのでしたら、香月セキュリティ・サービスに入社していただくということはできますか</p><p>わたくしから、閣下に上申致します</p><p>頼みますわ</p><p>みすずは、再び全員に向かい</p><p>もちろん、強制ではございませんご希望の方だけですわ小さな頃より、主を守り続けて来た技能と経験を今後も生かしていくお仕事に就かれたいのなら、ということです</p><p>現状に不満のある警護役の子たちには悪くない話だ</p><p>みんな中高生なんだから、もう何年かしたら卒業する</p><p>今は先祖代々の繋がりで、特定の家の警護の任に縛られているが</p><p>香月セキュリティ・サービスに入社すれば、そういう束縛から抜けられる</p><p>その他ご提案があれば、どうぞ、わたくしにお話下さいませ</p><p>警護の皆様は関さんの方へ色々とご相談に乗れることもあると思いますし</p><p>ええ、わたくしがお伺いするわ</p><p>翔姉ちゃんが、ニコッと微笑む</p><p>なし崩し的に名家の警護役たちの問題は全て、香月家が預かるという流れになっていく</p><p>でもどうなるのかしら、あの子</p><p>１人のお嬢様が、呆然としているアーデルハイトさんを見て言った</p><p>うんどの名家も、あの子は雇わないわよね</p><p>関さんがおっしゃっていた通り名家ではない、その辺のお金持ちの家で警護役をやっていればいいのよ</p><p>何よそれなら、今と変わらないじゃない</p><p>鳥居さんの家は名家じゃないんですから</p><p>今日、コンビニに行ったら</p><p>隣のレジで、女性が税金を支払っていました</p><p>今はコンビニで、税金とか支払えるんですよね</p><p>あの、ピッとバーコードを読み取らせて</p><p>そんなの、別に珍しいことではないのですが</p><p>私が、100円の缶コーヒーを買っている横で</p><p>えー、56万円です</p><p>コンビニで56万円払っている人を、初めて見ました</p><p>バイトの店員さんが、札束を数えていました</p><p>でも、あのお金は</p><p>右から左で国に行くお金なんですよね</p><p>レジの中では＋56万円の売り上げだけど</p><p>そんなことを考えながら寂しく家に帰りました</p><p>856.ハイ・ライフ　／　イミテーション・ゴールド</p><p>鳥居さんの家は名家じゃない</p><p>みすずたちの学校で、個人の警護役を連れてきても良いのは名家中の名家超一流のお嬢様たちだけだと聞いたけれど</p><p>鳥居の家は決して皆様にひけを取る様な家柄ではございませんわ</p><p>鳥居さんは、お嬢様たちに言い返す</p><p>そうですわね確かに鳥居さんのお家は資産家でいらっしゃいますわ</p><p>お嬢様の1人が、そう言った</p><p>オレもトリイ電子という会社の名前はよく聞く</p><p>かなり大きな企業のはずだぞ</p><p>確か歴史も、そこそこあるはずだし</p><p>日本だけでなく、海外にもよく知られた国際的な大企業だ</p><p>しかしただお金持ちなだけの家を名家とは呼びませんわ</p><p>ええ、しかも鳥居さんのお家のご家業はご成功なさったのは、昭和のそれも戦後になってからでしょ</p><p>高度経済成長の賜物</p><p>トリイ電子は創業５０年でしたっけホントつい最近のことですわね</p><p>前にジッちゃんが雪乃の白坂本家のことを、そんな風に言っていたっけ</p><p>本当の名家は、創業５０年くらいの会社のオーナーぐらいじゃ仲間に入れてもらえない</p><p>どれだけ、今の経営している会社の業績が良くて大金持ちになっていたとしても</p><p>鳥居さんの家が名家として認められるにはもう５０年は必要ですわ</p><p>意地悪な笑みを浮かべてお嬢様の１人がそう言う</p><p>あなたが学校に警護役を連れて来るなんて、本当はあってはならないことなのよ</p><p>ホント、分をわきまえない人って嫌ですわ</p><p>鳥居さんが、お嬢様たちの中で１人だけ浮いている感じだった理由がこれで判った</p><p>警護役も国内になり手が見つからず、海外から連れて来なければならなかった理由も</p><p>本来なら、警護役を連れていてはいけない家柄なのだから</p><p>もちろん、鳥居家に代々仕えている警護役の家なんか無いわけだし</p><p>他の家から、警護役を融通してもらうこともできない</p><p>警護役の方だって、断るだろう</p><p>他の名家の人たちから、冷たい眼で見られるだけなのだから</p><p>悔しそうに言い返そうとする鳥居さんを、狩野さんがスッと手で制する</p><p>確かに鳥居さんの家には、警護役を連れ歩くことが許されるような名家の資格はございませんわ</p><p>狩野さんがお嬢様たちに言う</p><p>しかし、彼女には鳥居まり子さんには、その資格がございます</p><p>真面目な顔で、みんなを見る</p><p>まり子さんは狩野護良の孫娘ですわ</p><p>狩野</p><p>狩野桜子さんと鳥居まり子さんは従姉妹なのか</p><p>まったくあなたという人は</p><p>狩野さんは、大きく溜息を吐く</p><p>あなたは狩野家本家の当主の血を引いておりますわ狩野の家から鳥居のような家格の低い家に嫁を送り出したということは、一族の恥辱ですがその結果、生まれて来てしまったあなたを責めることはできません</p><p>な、何ですのわたくしのお母様を愚弄なさるおつもり</p><p>鳥居さんが、狩野さんに食ってかかるが</p><p>お黙りなさいわたくしは狩野本家の人間ですわ本来であれば、あなたはわたくしと直接口をきくことさえ許されないことなんですからね</p><p>そんな身分差が存在するのか現代の日本で</p><p>あなたのお父様は狩野家の権威を利用なさりたくて、狩野家の女を妻に迎えたのよそしてあなたもいつかは、政略結婚の道具としてどこかの名家に嫁ぐことになるのよ鳥居家の家格を少しでも上げるために</p><p>狩野さんは、厳しい顔でそう言う</p><p>母親が名家の出で、あなた自身もいつかは名家に嫁ぐそうなることが判っているから、わたくしたちはまり子さんが名家の子女のように振る舞っていることを許しているのよ学校に警護役を連れて来ることも</p><p>つまり準・名家の子女ぐらいの感覚で、理解されている</p><p>まり子さんは、ホンモノの名家の人間ではないのよいい加減、それに気付きなさいでないとわたくしが恥ずかしい思いをするのよ血縁にあなたのような人がいると</p><p>鳥居さんは、グッと唇を噛みしめて</p><p>わ、わたくしは狩野さんを血縁だと思ったことはございませんわ</p><p>わたくしだって、そう思いたいわよでも、世間の眼というものがあるのよ事実は事実なんですから誤魔化せないのよ</p><p>狩野さんも憎々しげに、鳥居さんに言う</p><p>お二人ともそこまでになさって下さい</p><p>みすずが、間に入る</p><p>鳥居さん狩野様は、お口では厳しいことをおっしゃっていますが本当は、あなたのことを心配なさっているのよ</p><p>みすずは狩野さんを見る</p><p>そうでなければ狩野本家のご令嬢が、香月本家の邸宅に来て下さるはずがございませんから</p><p>狩野様は香月の家に匹敵する由緒正しきお家柄ですわいえ３００年ほど前には、狩野様の方が香月家よりも位が高い時期もございました</p><p>狩野家が香月家に勝っていた</p><p>ですから、狩野様があたしのお誘いに応えられてこの家での懇親パーティに来て下さったことは大変有り難く思っておりますでも狩野家のご令嬢が、他の家の皆様と席を同じくなさることなど、あってはならないことですから</p><p>狩野家は家格が高過ぎるんだ由緒があり過ぎる</p><p>だから、レクチャーが始まる前は狩野さんは、１人だけ外れたテーブルに座っていたし</p><p>ジッちゃんは、狩野さんをみすずと同じテーブルに座らせた</p><p>他のお嬢様とは一緒できないと判断して、特別扱いすることにしたんだ</p><p>みんな過去のことですわ現在の狩野家は香月様のご繁栄には遠く及びませんもの</p><p>狩野さんは、そう言ってみすずを見る</p><p>しかし名家としての誇りは残っております</p><p>ああ狩野家は、名家の中でもとりわけ格の高い家柄だから</p><p>祖父が狩野家の当主である鳥居まり子さんも名家の子女として、ギリギリ認められているのか</p><p>まり子さんが、狩野家の恥を晒さないようわたくしが、直接出向いて監視しなければならないと思ったのですわ本当に香月様には大変、ご迷惑をお掛けしております</p><p>今日はみすずの学校に来ている警護役とそのお嬢様の会だから</p><p>鳥居さんも当然、招待される</p><p>そしたら、香月家に来た鳥居さんが、色々と無礼を働くかもしれないから</p><p>狩野さんは、心配になって自分も着たんだ</p><p>もし、鳥居さんがいなかったら狩野さんは、みすずの誘いを断っていたんだな</p><p>香月家の主催の会など、興味はありませんと</p><p>本当にまり子さんは、香月様にも他の皆様にもご不快になさるような言動ばかりして警護役までトンチンカカンなんですものわたくし、顔から火が出そうですわ穴があったら入りたいです</p><p>まり子さん皆様にお謝りなさいそして、わたくしと退席いたしましょう</p><p>まり子さんをキッと見る</p><p>わたくしは嫌ですわ</p><p>鳥居さんは、狩野さんを睨み返した</p><p>だって、わたくし悪いことは何もしていませんもの</p><p>まり子さん</p><p>嫌なものは嫌です</p><p>鳥居さんは、キッパリとそう言う</p><p>わたくしにだって鳥居家の娘としての誇りがありますわ両親や家を笑いものにされて、このまま引き下がるわけには参りません</p><p>オレにはこの人の言い分も判る</p><p>鳥居さんの家のトリイ電子だって、今じゃ日本を代表するような一流企業なわけだし</p><p>家柄がどうのとか納得できないんだろうな</p><p>だいたい、狩野家が何だと言うんです昔は権勢を誇っていたのかもしれませんがそんなのはわたくしたちが生まれる前のことではありませんか今の狩野家は何でもないただの家ではありませんか</p><p>狩野の家は</p><p>狩野さんのお父様が、幾つかの社会団体で名誉総裁や理事をなさっているだけですわ会社を経営なさっているわけでも、政府の要職にあるわけでも、議員をなさっているわけでもない今の狩野家は、何も生み出していないではないですかただただ、昔の名家の名前だけで細々と暮らしているだけの</p><p>狩野家は家柄が高いだけで、今は没落しているのか</p><p>それでも、狩野の家はただの名家とは違うんですわ品格が違うのよ</p><p>狩野さんが叫ぶ</p><p>ええ、そうでしょうね普通の名家なら鞍馬さんの家のように、傾いてしまえば潰れてしまうだけですけれど</p><p>鳥居さんが、鞍馬姉妹を見る</p><p>鞍馬美里さんが、また恥ずかしそうに下を見る</p><p>妹のありすさんが、姉の背中を抱いていた</p><p>でも、狩野家のような格式の高過ぎる家は、簡単に潰してしまうことなどできませんものね</p><p>鳥居さんの言葉に、狩野さんがウッと息を呑む</p><p>だから狩野家の人たちが名家の一員として恥ずかしくないような豊かな生活が送れるように他の家の皆様が、あちこちから名誉職をご用意して下さるわけですわ</p><p>ニッと、鳥居さんは微笑む</p><p>まり子さんが、それを言うの</p><p>狩野さんは、それだけ言い返すが</p><p>鳥居家だって、狩野さんの家に役職を差し上げていますのよあなたにわたくしの家を馬鹿にされるのは納得できませんわ</p><p>狩野家は格式は高すぎる名家だが、今はお金も社会的地位も持っていない</p><p>一方、鳥居家は今はお金も社会的地位もたっぷりあるが、名家としては認められていない</p><p>鳥居さんの両親がどういう経緯で結婚したのかは判らないけれど</p><p>お金と名誉を引き替えにした、政略結婚だったと思っている人が多いんだな</p><p>だから鳥居さんも、そのうち別の落ちぶれた名家と政略結婚させられると、みんな思っている</p><p>そういう鳥居さんだから、他のお嬢様たちからは相手にしてもらえないし</p><p>家柄が極端に高いだけの狩野さんはみんなが扱いに困っているんだ</p><p>鳥居さんが、さっきいきなりジッちゃんに自己紹介しようとした理由も判った</p><p>この人は、場の空気が読めないんじゃなくって</p><p>名家の権威とか家格とかをクソ食らえだと思っている</p><p>だから、香月家の当主であるジッちゃんとも、対等の立場で挨拶したいと思ったんだ</p><p>もう、そろそろよろしいかしらお２人とも</p><p>ご親族同士の罵り合いほどみっともないことはありませんわ</p><p>いつの間にか感情剥き出して、喚き合っていたことを狩野さんは恥じる</p><p>お、お騒がせ致しました申し訳ございません</p><p>席を立ちみすずと他家のお嬢様たちに頭を下げる</p><p>すぐに退席させていただきます鳥居さん、参りましょう</p><p>狩野さんが、鳥居さんにそう言うが</p><p>鳥居さんは、不機嫌そうに下を向いているだけだ</p><p>お待ちなさい</p><p>みすずが、静かに言う</p><p>この状況で退席なさる方が、よっぽど失礼ですわ</p><p>狩野さんが、ハッとしてみすずを見る</p><p>あなたに狩野家の誇りがあるようにあたしにも香月家の娘としての立場がありますこのまま、お二人がお帰りになられたら、あたしのお祖父様と狩野様のお祖父様の問題にまで発展してしまいますわ</p><p>家柄の高すぎる家同士は、関係を保つのも大変だ</p><p>そんなことになりましたら、あたしお祖父様に何とお詫びをすれば良いのか判りませんわはっきり申し上げますけれど桜子さん</p><p>みすずは狩野様でなく、彼女を名前で呼んだ</p><p>あたしは、あなたよりも１つ年上ですから、学校の先輩として意見させていただきますけれど</p><p>ジッと狩野さんを見る</p><p>自分の家の家格が高い家ほど他家の皆様への気遣いを忘れてはいけないのよ今のあなたは自分のことばかりで周りが全然見えていないわ</p><p>ていうか他家どころか香月家のメンツすら考えないで思い切った行動をするあたりは、さすが狩野家のお嬢様ということか</p><p>ある意味、鳥居さんとよく似ている</p><p>２人とも、基本的に傍若無人な性格なんだな</p><p>狩野さんは、頭を下げる</p><p>今日は、パーティの最後まで居て下さいねお帰りの車も、他の方たちの後にしていただきます</p><p>みすずは鳥居さんを見る</p><p>鳥居さんも、そうして下さいね</p><p>鳥居さんも、不承不承納得してくれた</p><p>さすが、みすず様ですわ</p><p>お嬢様たちが、みすずに感心している</p><p>やっぱり香月のお家の方が、狩野家よりも上ですわね</p><p>シッ、そんなことを聞いたら、狩野様が泣いてしまわれますわ</p><p>あらあらそうですわね</p><p>鳥居さんも香月様の権勢には敵いませんものね</p><p>まるで歯が立ちませんわよトリイ電子では香月グループには</p><p>家柄と財力と社会的地位全てを兼ね揃えている香月家には、狩野家も鳥居家も敵わないのか</p><p>そう考えると、この従姉妹同士を上手く捌くのはみすずにしかできないことなんだな</p><p>さて、皆さん大変お待たせ致しました</p><p>あたし、もうお腹ペコペコよさあお食事にしましょう</p><p>みすずの指示に合わせて</p><p>香月セキュリティ・サービスのメイド班の人たちが、ガーデン・パーティのケータリングの食事に被せられていた覆いを取る</p><p>冷えているドリンクを屋敷の中から運んでくる</p><p>温かい方が美味しい料理が、様子を見て運ばれてくる</p><p>乾杯以降ゴタゴタしていたのに</p><p>パーティに最適な状態で食べ物をサービスできるように上手く対処されている</p><p>普段から、ジッちゃんが主催するパーティなんかで慣れているんだろうな</p><p>外国の要人とかをお招きしたパーティなんかで、主賓の到着が遅れることなんてよくあるんだろうし</p><p>そういう時でも、料理が美味しく食べられるような配慮に心がけているんだろう</p><p>あなたたちも、たくさん食べてね</p><p>みすずが、狩野さんと鳥居さんに微笑む</p><p>２人は暗い顔をしている</p><p>あらそんなことでも、あたしに無礼を働くの</p><p>みすずは笑顔で言う</p><p>パーティの席では、楽しそうにするというのも気配りよもちろん、料理を味わって感想を述べると言うのもね</p><p>はい行きますわよ、まり子さん</p><p>狩野さんは席を立ち、ケータリングの食事の並んでいる方へ行こうとする</p><p>な、何よ狩野さん１人で行けばいいじゃない</p><p>鳥居さんは、文句を言う</p><p>みすず様のご配慮で、わたくしたちが仲直りしたというところを他家のお嬢様に見せないといけないわみすず様のご配慮に対するお礼として</p><p>はぁぁ判りました確かにこれ以上、香月様のパーティにご迷惑をお掛けするわけにはいかないですものね</p><p>鳥居さんも席を立つ</p><p>狩野さんの後ろには、当然の様に警護のシエさんが付いている</p><p>鳥居さんは、それに気付いて</p><p>ハイジ、行きますわよ</p><p>後ろのアーデルハイトさんにそう言うが</p><p>アーデルハイトさんは、うつむいたまま動かない</p><p>そうだったわねいいわ月末前ですけれどあなたとの契約は打ち切ります</p><p>ハッとして、鳥居さんを見るアーデルハイトさん</p><p>仕方ないでしょあんな風に恥をかかされてこれ以上、わたくしにはあなたを連れ歩くことはできないですもの</p><p>アーデルハイトさんは、泣きそうな顔で下を見る</p><p>鳥居さんは、同じテーブルの鞍馬さんに</p><p>もしよろしければ鞍馬さんの警護役、２人ともわたくしが引き取りますわもちろん、移籍料として鳥居家から鞍馬家にお金も払いますわあなたたちのお家今は少しでもお金が必要なんでしょ</p><p>鞍馬美里・ありす姉妹は黙ったまま、答えない</p><p>わたくしたち姉妹は</p><p>姉妹は</p><p>安城ミタマ・キヌカ姉妹は、鳥居さんに拒絶の意志を示そうとするが</p><p>あなたたちとは話していないわ</p><p>警護役の主としか、交渉しないと言うことか</p><p>まあ、いいわ今日のパーティが終わるまでに、考えておいて下さいねわたくし、最後まで居なくてはいけないそうですから帰りの車に警護役が乗っていないのは、嫌なのよ</p><p>このままミタマさんたちを雇い入れて自分の家へ帰るというのか</p><p>ま、別にあなたたちでなくてもいいんですけれどね</p><p>鳥居さんは狩野さんたちと一緒に、テーブルを離れる</p><p>オレは、変装しているルナと一緒にみすずのところへ行く</p><p>瑠璃子と翔姉ちゃんもやって来た</p><p>イーディは最初から美智の後ろにいる</p><p>逆に、美智とヨミはオレたちから離れて行った</p><p>ヨミとルナが一緒に居たらルナがさっきキョーコさんたちと闘った子だとバレるかもしれない</p><p>関西ヤクザのスパイ天童乙女さんが、まだ居るんだから</p><p>レイちゃんとマルゴさんは、ファンのお嬢様たちとまた仲良く談笑している</p><p>親・香月家のお嬢様たちは、美子さんが相手をしてくれていた</p><p>凄いな、みすずは</p><p>どうなることかと心配していたのにとりあえず、何とか片付けちゃったしさ</p><p>まだ半分ですわ</p><p>そうだ天童乙女は、まだ何か企んでいるかもしれない</p><p>でもオレ、心配でさ美智やヨミたちと、色々な事態を想定して対策を考えたりしていたのに</p><p>オレたちの策は、取りあえずは使わずに済んだ</p><p>あたしたちも、色々と考えてやっていますから</p><p>ここは香月家の戦場であたしや瑠璃子の最前線ですから</p><p>みすずたちは、名家のお嬢様としての闘いを日々、続けている</p><p>大分、お嬢様たちのお気持ちを掴むことはできましたがもう少しですわね</p><p>全ての名家の警護役を香月セキュリティ・サービスが一括して管理するという案を完全に受け入れていただくためには</p><p>警護役は、ほぼ２４時間一緒にいるから</p><p>その家の行動の全てが知られてしまう</p><p>もう一押しネ</p><p>そのためには一騒ぎ起こすネ</p><p>一騒ぎ</p><p>イーディは、落ち込んだままのアーデルハイトさんのところへ行く</p><p>Heyアンタアンタのことネ</p><p>顔を上げるアーデルハイトに、ニコッと微笑むイーディ</p><p>このマンマだと、マズいネアンタの日本での生活は、オシマイになるノネ</p><p>確かに今の状態では</p><p>鳥居さんに解雇されたアーデルハイトさんを雇う名家は無いだろう</p><p>さっきのアカデミーとかA級ライセンスとか、大口をたたいた売り込みが大失敗だっただけに</p><p>デモアンタ、腕はドウナノ</p><p>わたくしの腕ですか</p><p>使えるオンナなのかってコトネ</p><p>イーディの言葉に、キョトンとするアーデルハイトさん</p><p>今すぐはダメネ懇親会のパーティが始まったバカリだから２５分後を目安に、作戦を開始するネ</p><p>作戦</p><p>パーティに余興はつきものなのネ</p><p>今日はいいともが最終回でした</p><p>私は３２年前の第１回を観ています</p><p>いや、普通の学生には見られないはずの時間帯なのですが</p><p>多分、気管支炎にかかって、しばらく小学校を休んでいた時だったんだと思います</p><p>あれから３２年か</p><p>ザブングルとかダグラムの放送年でもあります</p><p>この作品で、いいともネタをやる予定があったんですけれど</p><p>間に合いませんでした</p><p>あと、明日から増税なのでヨドバシでガンプラ買って来ました</p><p>何か、凄い混んでましたね山ほど塗料を買ってる人もいて</p><p>ガンプラとかも全然作っていなかったのですが</p><p>ガンダムＢＦ恐るべし</p><p>今日はそのガンダムＢＦも最終話の放送でした</p><p>まあ、最後まで思いっきり、やってくれたというか</p><p>とても楽しくて素晴らしい作品でした</p><p>ガンダム種死で戦場に介入しまくるメチャクチャな主人公陣営という、困ったストーリーをやってしまったことに対する抗議がガンダム００ならば</p><p>ガンダムＢＦは、ガンダムＡＧＥに対する抗議なんでしょうねダンボール戦記まで含めて</p><p>856．ハイ・ライフ　／　わたしの価値、低すぎる</p><p>アンタは、なぜ自分が失敗したか、判っているノカ</p><p>イーディが、アーデルハイトさんに尋ねる</p><p>ああ、イーディがオレたちの方へ近寄って来たから</p><p>今は、美智がヨミと一緒に少し離れた位置に移動している</p><p>うん、他のお嬢様たちや警護役の少女たちの様子をヨミにチェックさせているんだな</p><p>例の関西ヤクザのスパイ天童乙女さんは、オレたちから一番離れたテーブルに居る</p><p>自分の主や、さっきから自分の代わりに発言させているお嬢様に何か話している</p><p>また何かを仕掛けて来るつもりなんだろう</p><p>それは香月セキュリティ・サービスの関様に邪魔されたからです</p><p>アーデルハイトさんは、ギッとイーディを睨んで、そう答える</p><p>あら、あたしなの</p><p>翔姉ちゃんが、思わず振り向く</p><p>うんにゃそうじゃナイのネ</p><p>イーディは、呆れて笑う</p><p>アーデルハイトさんは、納得がいかないらしい</p><p>ジャア、質問を変えるネアンタの元主人は、アンタを解雇した後にすぐに、そっちのシスターズに声を掛けたネ</p><p>シスターズ安城姉妹のことか</p><p>安城姉妹も、イーディとアーデルハイトさんの方を振り向く</p><p>いや、その主の鞍馬姉妹に狩野さんとシエさんも</p><p>鳥居さんだけは、すでにケータリングの料理の並んだゾーンへ行ってサンドイッチをパクついている</p><p>ただし彼女の周りには、誰も近寄らないやはり、他のお嬢様たちに避けられているようだ</p><p>で何で、カノジョたちだったと思うカネ</p><p>イーディは、アーデルハイトさんにニカッと微笑む</p><p>まり子お嬢様はわたくしの代わりに、新しい警護役を必要となさっていているからですわ</p><p>口惜しそうに、アーデルハイトさんは言う</p><p>ソレだけカネ</p><p>他に何があるというのですっ</p><p>ムッとする、アーデルハイトさん</p><p>アンタは全ての判断間基準が自分ナノネソシテ自分で自分のコトを高く評価していて、それが当然だと思っているネ</p><p>何がいけないのですわたくしは、一流の警護役ですわ</p><p>アーデルハイトさんのその言葉に、イーデイは笑う</p><p>アンタは、そう思っているノネそして、ソレは本当カモしれないノネアンタは強いのカモ</p><p>判りましたそこまで、おっしゃるなら勝負致しましょう</p><p>スッと、構えるアーデルハイトさん</p><p>まだ早いネミンナ、食べ始めたばかりネ余興はもう少し後でないとネ</p><p>わたくしの武は、余興ではございませんっ</p><p>そう彼女が言った瞬間イーディが強い気を放つ</p><p>気に圧せられて、動けなくなるアーデルハイトさん</p><p>イイカラ、アタシの話をよく聞くネ</p><p>アーデルハイトさんは、イーディを睨み付けたままだ</p><p>アンタは、本当は強いのカモシレナイ少なくとも、アンタ自身は自分には能力があると考えているシカシ</p><p>一方、イーディの方は、笑顔を崩さないで言う</p><p>ソンナコト、他のミンナは知らないノネアンタが自分をどれだけ高く評価していても他の人には、ハァ、何ソレなのネ</p><p>わたくしはアカデミーのＡ級ライセンス保持者です</p><p>アーデルハイトさんは、身動きできないまま反論する</p><p>ダ・カ・ラ何ソレなのネ</p><p>日本という国はね実績主義なのよどんなに著名なアカデミーの出身者でも実務経験が乏しければ、初心者と同じ扱いにされちゃうのよ</p><p>大切なのは、現場で何年働いたかってことだけそれも、できれば良い現場をねわたくしもアカデミーのＳ級を持っているけれど、この国ではそんなライセンスより、閣下の身辺警護を勤めてきたことで評価されているわこの国の重要人物のお一人であり、お会いになられる方々も内外の政財界の重鎮ばかりですからね閣下に関わる現場を仕切ってきたということが、わたくしの評価なの</p><p>ジッちゃんの警護人は、大徳さんと張本さんもいるけれど</p><p>あの二人は、肉体派のボディガードだからな</p><p>ジッちゃんが会う色んな人たちの事前調整とか、警護態勢全体の仕切りなんかは翔姉ちゃんか谷沢チーフでないとできない</p><p>警護計画の立案、人員の選定、運営、相手方の交渉外国の賓客が相手なら、語学にも堪能じゃないといけないし</p><p>わたくしにとってＳ級のライセンスは、わたくしの能力を飾るものの1つでしかないわ欧米の方たちと交渉する時には、多少は役に立つからＳ級ライセンスを持っているっていうだけで、仕事にはならないのよ</p><p>翔姉ちゃんはオレを見て</p><p>実務経験を重視することが、日本の良いところであり悪いところでもあるんだけれどね例えば欧米なら、アーティストというのは全員、アート・スクールを出た人を指すわプロとアマチュアの違いは、専門教育を受けているかどうかだけよだから、欧米のアーティストは、プロフィールにどこのアート・スクールを卒業したか必ず書いてあるわ卒業証書がなければ、プロのアーティストだと認めてもらえないのよ専門教育を受けていない人がどれだけ面白い作品を作っても、それはアマチュアの作品だということでアートの本流としては認めてもらえないの</p><p>でも、日本ではどこの学校も出ていないアーティストなんてたくさんいるでしょそりゃ、美大によって派閥みたいのはあるけれど結局、その人がどんなアートを作っているかの方が大切なのよ良い物なのか、面白い物なのかそっちの方が重視されるわけ美大とかアート・スクールを卒業していないのに、活躍していて評価の高い画家やイラストレーターとか、いっぱいいるでしょ日本には</p><p>オレはそういうのは、あんまり詳しくないけれど</p><p>ただ、問題なのはアート全体に対する社会的評価や金銭面が弱いのよね外国よりアマチュアだった人でも、才能があれば評価されるっていうことが安く使われちゃう原因でもあるのよねでも、一部某国立美術大学出身の現代アートの人が主張しているみたいに日本のアート界も欧米化しようっていうのも間違っていると思うわそうなったら、アートの専門教育を受けている人だけがアーティストで、国家の補助も民間の資金もみんなそういう人たちに任せるべきだってことになっちゃうからあのオジサンの主張は、自分が楽になるためだけのことだからね</p><p>何にしたってねまあ、日本人だって色んな免許を取得するのが趣味な人はいるし、ライセンスが無ければできない仕事もあるわよでもライセンスだけでもダメなのよ</p><p>アーデルハイトさんに、微笑む</p><p>わたくしが、どんな思いをしてA級ライセンスを取得したのか、あなたには判らないのでしょうね</p><p>アーデルハイトさんは、暗い顔で言う</p><p>あら、判るわよわたくしもあのアカデミーに在籍していたんだからあなたは確か、まだ１３歳よね１３歳でA－３のライセンスを取るのがどれだけ困難なことかだって知っているわ相当、スバ抜けた能力がなければ無理なことはねあなたは、学校も飛び級して済ませているんでしょ１３歳でもう、高校は卒業しているのよね</p><p>香月セキュリティ・サービスは、今日来ているお嬢様の警護役たちのプロフィールは、全て調査して把握している</p><p>翔姉ちゃんは、そのトップだ知らないはずがない</p><p>それをご存じでしたら、なぜ、先ほどわたくしを貶めるような発言をなさったのですか</p><p>アーデルハイトさんは、強く抗議をする</p><p>大人のビジネスに割り込もうとする子供は、蹴飛ばされてもしょうがないわよ</p><p>香月セキュリティ・サービスは日本の名家専門の警護会社なのよその会社の人間であるわたくしや麗華が居るのに、あなたの乱暴なビジネスを見逃すと思う</p><p>アーデルハイトさんは、自分の売り込みだけでなくアカデミーの他のA級ライセンス保持者を紹介すると、名家のお嬢様たちに言った</p><p>ホント、乱暴で粗雑で相手のことを何も考えていない売り込みだったわねお嬢様たちは、みんな楽しそうにあなたの話を聞いて下さっていたけれど実際にあなたを雇ったり、あなたにアカデミーの卒業生を紹介してもらおうとする方はいませんからねこの日本では</p><p>アーデルハイトさんは、真顔で聞く</p><p>わたくしは能力があります警護役としては、完璧に働けますそれに、わたくしが紹介する人間も、みんなアカデミーのライセンスを持っているのですから</p><p>この中庭にいる警護役の少女たちを、アーデルハイトさんは見る</p><p>ビシッと主の後ろに付き従っている子たちが多いが</p><p>友達感覚で、主と仲良く食事をとっている子もいる</p><p>主から離れてレイちゃんやマルゴさんに張り付いている子も</p><p>少なくともこの場にいる警護役の大部分よりは、皆、優秀です</p><p>そう言い切るアーデルハイトさん</p><p>ダカラソレハ、アンタの評価なのネ</p><p>イーディが、苦笑して言う</p><p>アンタは、この国では何の実績もナイのネアカデミーの人間が優秀かどうかも、あのLADYたちは知らないのネ</p><p>そうよあなたの中だけでの基準で世の中は動かないわ</p><p>イーディと翔姉ちゃんが、そう告げる</p><p>だから、この場であなたたちと闘って実力を示せというのですか</p><p>アーデルハイトさんは、手に汗をかいていた</p><p>ああ、そうかこの子</p><p>そのアカデミーとかいう機関を出たばかりで、警護役としての勤務は鳥居さんが最初なんだ</p><p>本当に現場での経験が足りない</p><p>もう、遅いのネ</p><p>本当に、アンタが実力をアピールするのならさっき、キョーコたちが攻めてきた時に、何かすれば良かったノネ</p><p>さっきのキョーコさんの乱入</p><p>実際に戦闘に参加したのは、美智とイーディヨミとマナレイちゃんとマルゴさん</p><p>そして安城ミタマ＆キヌカ姉妹</p><p>鳥居様が、あの子たちに声をかけたのはキョーコ・メッサーに対して攻撃を仕掛けたからよ</p><p>あ、あんな攻撃何の役にも立たなかったではないですか</p><p>そうだ安城姉妹のスカイラブ・ハリケーン・ミキサーは不発だった</p><p>角の付いたヘルメットを被ったキヌカさんを、キョーコさんがヒョイと捕まえて終了だった</p><p>そうかしら身体がすくんで何もできなかった人よりはマシでしょ</p><p>わたくしは状況を判断してまり子様をお守りするのが第一だと考えていただけです身体がすくんでいたのは、他の家の警護役たちです</p><p>そう反論する、アーデルハイトさん</p><p>同じよ結果的に何もしなかったんだから他の家の警護役とあなたの違いを名家のお嬢様たちに判っていただけるのあれじゃあ、何のアピールにもなっていないわよ</p><p>それに、あの子たちを雇い入れることは、鳥居様に大きなメリットがあるのよだって、これだけたくさんのお嬢様たちが見ている前でキョーコ・メッサーに飛び掛かっていった子たちなのよ鳥居様があの子たちを連れていて、どなたかにお会いした時には、ちょっとした話題ぐらいは提供できるでしょこの子は、あのキョーコ・メッサーと闘ったことがあるんですまあ、勝てませんでしたがうふふふふって</p><p>警護役を世間話の種にするのですか</p><p>アーデルハイトさんが、翔姉ちゃんを睨む</p><p>あら、これは武勇伝よ警護役にとっては、良いことよ何も語るべきエピソードの無い警護役なんて、連れていて面白くないじゃない</p><p>翔姉ちゃんの言う通りだキョーコさんに立ち向かったことで、安城姉妹たちは注目されている</p><p>だからこそ、鳥居さんはあの２人に眼を付けたんだ</p><p>逆の話をするネアンタの今までの主が、他の家からはアマリ高く評価されていないということは何となく判ったネ</p><p>鳥居まり子さんは母親が名家の狩野家の出身だから、名家のお嬢様同然として認められているが</p><p>鳥居家そのものは評価されていないお金はあるけれど</p><p>それは判っておりますわたくしも、まりこ様と他の方々との関係については詳しく調査致しましたから</p><p>さすがA級ライセンス保持者アーデルハイトさんは胸を張って、そう言う</p><p>で、アンタはそういう主に雇われて、ヨーロッパから日本にやって来た子なのネ</p><p>警護役ですプロの国際基準A級の警護役ですわ</p><p>アーデルハイトさんは、大きな声でアピールする</p><p>デモあの子が雇っていた子なのネ他の家の子は、アンタのことは絶対に雇わないネ</p><p>あの子のお古は嫌だと思うノネあの子のことが認められない人たちはアンタのことだって、認めるはずがないのヨ</p><p>意味が判りませんわたくしとまり子お嬢様は別の人格ですそれにわたくしは、鳥居家と契約しているだけで鳥居家の事情は、わたくしが関知することではないではありませんか</p><p>そういう簡単な理屈で済まないのが大人の世界なのよ</p><p>これは日本だけじゃないわよこういうのは、欧米でもあるからねむしろ、欧米の方がコネとか、誰は誰の派閥だとか、うるさいのよそういうのが判っていないと、世の中を渡っていけないからね</p><p>わたくしには判りません</p><p>アーデルハイトさんは憤慨している</p><p>まあ、まだ１３歳で、アカデミーを出たばかりじゃしょうがないんでしょうけれどね師匠みたいな人もいないみたいだし</p><p>でも、あなたみたいな子をこのまま放っておくわけにもいかないのよそのままにしておくとあなたみたいな子は、悪い人たちが捨て駒にするのに丁度良いって利用されちゃうだけだから</p><p>わたくしは悪人に利用されるほど馬鹿ではございません</p><p>あなたを心配して言っているんじゃないわゲンジツの問題としてこのまま、あなたを放置しておくと利用されるから面倒なことの芽を先に詰んでおきたいと思っただけなのよ</p><p>もし、あの時</p><p>鳥居さんがアーデルハイトさんを解雇した直後に、イーディが声を掛けなければ</p><p>アーデルハイトさんは、新しい雇い主を求めて中庭に居るお嬢様たちに自己アピールしに向かったろう</p><p>だけど、ここに居る名家のお嬢様たちが鳥居家を解雇された警護役を雇うわけがない</p><p>しかも、ここに居る子たちは全員、自分の警護役を連れて来ているんだ</p><p>アーデルハイトさんがヨーロッパ式の自己主張で、ガンガンお嬢様たちに売り込みをかけたら</p><p>他の警護役とトラブルとなる</p><p>それを天童乙女は見逃さないだろう</p><p>いや、ささっとアーデルハイトさんに誰か雇い主を探してやるとか、甘い話をして自陣に引き込もうとするかもしれない</p><p>だから、先手を打って、先に話し掛けたんだ</p><p>なかなかメンド臭いネデモ、仕方ないノネ</p><p>イーディも、溜息を吐く</p><p>それで結局、わたくしにどうしろとおっしゃるんですか</p><p>アーデルハイトさんは、それでも挑戦的な態度を崩さない</p><p>まさか、わたくしに香月セキュリティ・サービスへ入社しろと</p><p>あ、アーデルハイトさんが矛先を変えてきた</p><p>この子、ハシっこいけれど困ったもんだな</p><p>自分だけの力で他の名家に再就職することは困難だと理解したから</p><p>今度は、香月セキュリティ・サービスをターゲットにすることにしたのか</p><p>アンタは会社勤務は向いてないネ忠誠心が欠如しているカラ</p><p>アーデルハイトさんの場合、香月セキュリティ・サービスに入社したって</p><p>自分のステップ・アップの踏み台としか思わないだろうから</p><p>良さそうな雇い主を見つけたら、とっとと退社しちゃいそうだもんな</p><p>引き継ぎとかもしないで、周りに迷惑かけ放題で</p><p>外国ならそれでいいんだろうけれど日本では、良くない</p><p>そういう子を雇うのは、香月セキュリティ・サービスの信用にも傷が付くことになるし</p><p>というよりあなたの実力が判らないことには、雇いようがないのよ</p><p>判っていると思うけれど今日の会は、みすず様の主催ですからここでわたくしたちが行うことには、全てみすず様のご認可が必要だわ</p><p>翔姉ちゃんは、みすずを見る</p><p>みすずは瑠璃子と、何やら相談している</p><p>あなたの身柄についても最終的には、香月家のお嬢様たちがお決めになることよわたくしは上申はできるけれど、決定権は持っていないの判るわよね</p><p>名家のお嬢様たちの警護役の問題はデリケートな問題だ</p><p>今のアーデルハイトさんは、お嬢様たちに微妙な眼で見られているんだから</p><p>受け入れるかどうかを翔姉ちゃんが、勝手に決めることはできない</p><p>さっきも言ったけれどわたくしは、アカデミーの出身者だから、あなたのA－３ライセンスの本当の価値は判っているわでも、わたくしが判っていても意味がないのよあなたが、ここに居るお嬢様たちに自分の価値を示さないといけないししかも、判っていただかないといけないのよ</p><p>判っていただく</p><p>アーデルハイトさんが復唱する</p><p>そうよお嬢様たちに理解していただけないアピールは、無意味なのよ力を示せないのと同じなのよ</p><p>どんなに警護役としての能力があってもお嬢様たちのほとんどは、武術のことなんて知らないのよ興味だってないかもしれないわ</p><p>だから、先ほどのエキシビション・マッチの後半は</p><p>キョーコさん、ミス・コーデリア、レイちゃん、マルゴさんの４人は</p><p>徹底的にショーとして魅力たっぷりのバトルを演じた</p><p>しかも、それでいて身体能力や戦闘力の高さを、お嬢様たちにアピールできる闘いを</p><p>それで、みんなお嬢様たちは、あの闘いを楽しんで観ていたし戦いが終わったあと、４人の大人たちの評価は下がっていない</p><p>むしろ、レイちゃんもマルゴさんも大人気だ</p><p>おっしゃることの意味、ようやく判りました</p><p>アーデルハイトさんが、納得する</p><p>この子は、馬鹿ではないまだ子供なだけだ</p><p>ちゃんと説明したら、判ってくれる</p><p>でわたくしは、どなたと闘えばよろしいのですか</p><p>アーデルハイトさんは、翔姉ちゃんを見る</p><p>わたくしや麗華はダメよ美智さんやイーディさんたちも香月に関わる警護役と闘って、みすず様に取り入るのは無理ですものね</p><p>今、警護に付いていらっしゃる方より、わたくしの方が強いと判っていただければその地位をわたくしに下さるのでは</p><p>そういう世界じゃないから</p><p>本当にこの子は世間のシステムが判っていない</p><p>フーンアンタアタシやミチに勝つ気なのネ</p><p>それはあの方でしたら、絶対に負けませんが</p><p>アーデルハイトさんは、少し離れた位置に美智といるヨミを見る</p><p>さっきは巫女の力は不発だったもんな</p><p>そういや、ルナの方は</p><p>オレの背中に、ぴったりくっ付いたままだ</p><p>あの子たちは特殊技能者ナノネ武術は始めたバカリなのネ</p><p>イーディが、そう説明する</p><p>冗談です初心者を圧倒しても、わたくしの実力は理解されないでしょうし</p><p>確実に、アーデルハイトさんが負けると思う</p><p>キョーコさんはスピードが超常な人だから、ヨミが力を出す前に先に仕掛けられたけれど</p><p>アーデルハイトさんは、向き合った瞬間にヤられると思う</p><p>わたくしが対戦致しましょうか</p><p>そう言い出したのは、狩野家の警護役シエさんだった</p><p>桜子お嬢様ご許可下さいませ</p><p>シエなぜ、あなたが</p><p>狩野さんは、驚いている</p><p>シエさんは、キッと翔姉ちゃんを見る</p><p>関様あの香月セキュリティ・サービスでは、アルバイトの募集はなさっていらっしゃいませんか</p><p>シエ、あなた何を言っているの</p><p>桜子お嬢様わたくし、学校を退学しようと思っております</p><p>何を言うの</p><p>わたくしが退学すれば学内での桜子お嬢様の警護は適わなくなりますが桜子お嬢様がお勉強なさっている時間は、わたくしの身体が自由になりますその時間に、香月セキュリティ・サービスのお仕事をさせていただければ</p><p>狩野さんが学校に行っている間だけ香月セキュリティ・サービスでアルバイトをする</p><p>お昼間にも要人の方々の会合などの警備の仕事があると思いますそういう場で下働きで結構でございます他の方たちと一緒に制服を着て、持ち場に立っているというようなとにかくわたくし、働きたいのです</p><p>シエさんは言う</p><p>そんなに狩野家は、財政が芳しくないの</p><p>瑠璃子と話していたみすずが、シエさんに振り向いて尋ねる</p><p>い、いえそういうわけではございませんがわたくしの食い扶持ぐらいは自分で働いて稼ぎたいのです</p><p>いや、シエさんは警護役として狩野家に２４時間居るんだから</p><p>衣食住は、狩野家が保証しないといけないんじゃないのか</p><p>いえ、本当は金銭を少々、貯めておきたいのです</p><p>驚く狩野さん</p><p>いずれお嬢様が、狩野家から独立なさる時のためにわたくしも資金を貯めておきたいのです</p><p>狩野さんが家を出る</p><p>三井家の雛飾り展というのに行ってきました</p><p>家にあった物を展示するだけで美術展になっちゃうんですよね名家は</p><p>去年、旧岩崎邸も行きましたし</p><p>名家というものについて、少し考えています</p><p>で帰りに、ドーナツ店でお茶を飲んだのですが</p><p>とても可愛い中学生たちを見ました</p><p>それで女子中学生についても色々と考えています</p><p>857．ハイ・ライフ　／　レディ・ゴー</p><p>お気持ちは、判りますけれどね</p><p>翔姉ちゃんが、シエさんの話に苦笑する</p><p>もう少し、よく考えてから話されるべきではありませんか</p><p>ギョッとする、シエさん</p><p>香月セキュリティ・サービスは、香月家のそれも閣下直属の警護組織ですわそこに狩野家のお嬢様の警護役を、アルバイトとして雇い入れることなどできるわけがないでしょ</p><p>狩野家の家格は香月家に匹敵する</p><p>そんな家柄のお嬢様を守る警護役が、他家の運営している警護会社でアルバイトするなんてありえない</p><p>そんなことをしたら狩野家だけでなく、あなたを受け入れたわたくしたちにとっても恥ずかしい思いをすることなりますわ</p><p>それに警護のお仕事に、アルバイトなんてものは存在しないわよあなたの主が学校に行っている時だけの仕事なんてあるわけないでしょ</p><p>確かに要人同士の会議が長引いたりした場合に</p><p>シエさんだけ、狩野さんのお迎えのために現場から帰るとかありえるはずがない</p><p>だいたい、うちの要人警護の制服警護員なんて、コワモテで体格の良い男性の方がいいのよ周りを威圧して、変な人が寄って来ることを避けるのが仕事なんだからあなたみたいな可愛らしい女子校生が制服を着たらかえって、制服マニアのおかしな人たちを呼びこんじゃうわ</p><p>ああ、可愛い女の子の制服姿が大好きな男っているもんな</p><p>わたくしは可愛くなどございません</p><p>シエさんは、そう言う</p><p>あら、わたくしたちから見たら、可愛いだけよあなたは</p><p>翔姉ちゃんは、笑って言う</p><p>わたくしたちが相手をしているのはキョーコ・メッサー級の犯罪者なんですからね</p><p>そうだ翔姉ちゃんたちは、警護のプロなんだ</p><p>主のお嬢様に張り付いているだけの専属警護役とは、仕事の重さが違う</p><p>少なくとも、あなたがアルバイト感覚で入り込めるような業務ではないわよ</p><p>大変、失礼を致しました</p><p>シエさんは、スッと頭を下げる</p><p>もっとも、あなたが狩野様の家から離れて、香月セキュリティ・サービスに入社するというのなら話は別よ</p><p>もし、そうしてくれるのならわたくしたちは、あなたに他の名家のお嬢様の警護を担当させるわ主は変わるけれど、仕事の内容は今のままあなたも学校を辞めずに済むわわたくしたちがあなたを派遣するお嬢様も、あなたたちの学校の生徒でしょうから</p><p>シエさんが狩野家を出て、香月セキュリティ・サービスに入って</p><p>他の名家のお嬢様の警護役に派遣される</p><p>ああ、でもあなたを入社させて、狩野様の家に警護役として派遣するなんていうのは無理よそういう大きな会社が資金繰りに困って本社ビルを売り払ったのに、賃貸契約に切り替えてそのまま同じビルに居座るみたいなのは世間の眼がありますからね</p><p>シエさんが、狩野家を離れて香月セキュリティ・サービスに入社するのは個人の問題だ</p><p>狩野家にとっては、代々仕えてきた警護役の娘に逃げられるというのは失態だろうし</p><p>香月セキュリティ・サービスには、他家の警護役の少女を引き抜いたという悪い噂が流れるだろうが大した問題ではない</p><p>個人の問題である以上、シエさんと狩野家の間で何かしらのトラブルがあったという可能性も考えられるのだから</p><p>だが、シエさんが所属を香月セキュリティ・サービスに移したのに、今のまま狩野桜子さんの警護を続けていくとしたら</p><p>わたくしたちよりも狩野様の方が、お困りになられるでしょ</p><p>世間の人間は狩野家が警護役の費用に困り、香月家に頼んで援助してもらっていると思い込む</p><p>シエさんの給金は、香月セキュリティ・サービスが払うが狩野家は香月セキュリティ・サービスに正当な警護料金を支払っていないのではないかと香月家にサービスしてもらっているのではないかと</p><p>つまり狩野家は財政難で、相当困窮していると思われる</p><p>わたくしは狩野家に命を捧げております</p><p>そうよねだったら馬鹿な申し出をするのは、お止めなさい</p><p>翔姉ちゃんは笑顔だが、その言葉は厳しい</p><p>結局のところ、特定の家に忠誠を誓っている警護役がアルバイトで他の人の警護をやれるはずがないんだ</p><p>他の人の警護をしている時に、狩野さんが危機に陥ったらシエさんは、現場を放棄して主のところへ馳せ参じることは判っているんだから</p><p>シエさんは深々と頭を下げる</p><p>関さん、わたくしからもお詫び致しますうちのシエが大変な粗相をしかし、シエにこうさせてしまったのは、主であるわたくしの不徳からでございますどうかお許し下さい</p><p>シエさんの主人である狩野桜子さんも、翔姉ちゃんに頭を下げようとするが</p><p>みすずが、スッと手を伸ばして狩野さんを制する</p><p>狩野様、あなたが頭を下げてはいけないのよ</p><p>ニッコリと笑う</p><p>驚く狩野様</p><p>ここには、人の眼があります皆様、楽しく食事をなされてご歓談なさっていますけれどわたくしたちの様子を見ていらっしゃる方もいらっしゃいますわ</p><p>今はガーデン・パーティでこの中庭には、たくさんの名家のお嬢様たちと警護役がいる</p><p>関西ヤクザのスパイも</p><p>関さんは、わざわざ臣下同士の会話に徹して下さったんですわですから、わたくしたち主は聞こえていても、聞こえていないという態度でいなければなりません</p><p>警護役としての会話なら翔姉ちゃんの方がシエさんより、ずっと年上なんだし</p><p>２人が会話していて、シエさんが翔姉ちゃんに頭を下げていても変ではない</p><p>というか、翔姉ちゃんはずっと笑みを崩していないし</p><p>遠目には、香月セキュリティ・サービスの現場チーフである翔姉ちゃんに、シエさんが何か質問したとか、頼みごとをしたとかその程度にしか思われないだろう</p><p>さっき、翔姉ちゃんは香月セキュリティ・サービスの研修館を開放することをみんなに話したばかりだし</p><p>シエさんも合同練習に加わりたいとか、レイちゃんと練習試合をさせて欲しいとかそんなような内容だと考えるだろう</p><p>しかし狩野家という名家のお嬢様である桜子さんが</p><p>香月家の臣下である翔姉ちゃんに頭を下げるのは異様だみんなに注目される</p><p>何かがあったんだと、思い込まれる</p><p>おっしゃる通りですわ申し訳ございません</p><p>狩野さんは、無表情でそう言った</p><p>今のお話は関さんと彼女だけの会話あたしたちは、一切、関知致しませんから</p><p>アタシも聞いていないネ</p><p>ミンナも、イイネ</p><p>オレとルナがうなずく</p><p>イーディが視線を向けたから、安城ミタマさんキヌカさん姉妹も</p><p>わたくしたちも聞いてませんからっ</p><p>うつむいたままの姉の代わりに、鞍馬ありすさんがそう言った</p><p>さてとそれでは、話を戻すけれど</p><p>翔姉ちゃんが、明るい表情でそう言う</p><p>その上でこちらのアーデルハイトさんの対戦相手は、あなたじゃ困るのよ</p><p>アーデルハイトさんに実力を披露する機会を作るという話をしていて</p><p>シエさんが、突然自分が相手になると言い出したんだっけ</p><p>なぜでございますただ今の失礼のお詫びも兼ねて、わたくしがこの方と闘うというのではいけませんか</p><p>シエさんは自ら、ペナルティとしての対戦を申し出る</p><p>はぁあのねぇ</p><p>大きく溜息を吐く、翔姉ちゃん</p><p>コウヅキ家の本家の庭で、カノウ家のアナタとトリイ家の警護役としてここに来たアンタが闘ったらオオゴトになるネ</p><p>ソンナことも、判らないノカ</p><p>わたくしはすでに、鳥居まり子様に解雇されておりますが</p><p>ソンナのはアンタたちだけの都合なのネここの屋敷に誰が連れて来たノカという責任問題は消えないノネカノウの家は偉いンデショそういう家の警護役に人様の家の庭でケンカをフッ掛けるような狂犬を連れて来たってことになれば、トリイの家が非難されることにナルノネ</p><p>なるほどその通りだ</p><p>アンタたちホント、自分の都合ダケでナク、他の人の立場とかメンツとかを考えた方がいいネ困った子たちなのネ</p><p>アーデルハイトさんとシエさん2人に、イーディは苦言を呈する</p><p>それに真っ当な主が居て、年上のアナタの方がこっちのアンタよりもどうしても負けられない理由が大きすぎるネフェアな闘いにならないヨ</p><p>シエさんは、狩野家の警護役としての責務を背負ったまま闘わなければならないが</p><p>鳥居さんから解雇されたアーデルハイトさんには、背負う物は何もない</p><p>それにアーデルハイトさんは、まだ１３歳で</p><p>シエさんは１７歳</p><p>年の差など関係ありませんどうせ、わたくしが勝ちますし</p><p>アーデルハイトさんは、そう言うが</p><p>見ているお嬢様たちが気にするのネ</p><p>ああ年上が、小さい子に勝つのは当たり前とか名家の名誉を担っている以上、負けは許されないとか</p><p>色々と考えてしまう</p><p>ダカラ、アンタの相手はアンタと年が近くて、やっぱり背負っているものが無い子じゃないとダメなのネ</p><p>いるのか、そんな子</p><p>ルナがオレの足にムギュッと抱きつく</p><p>そうだ、ルナは１２歳だ</p><p>ソレハないネ</p><p>イーディが、ブンブンッと手を振って否定する</p><p>ソッチのアンタ確か、アンタは１３歳だったハズヨ</p><p>イーディが指したのは鞍馬家の警護役、安城キヌカさんだった</p><p>驚くキヌカさん</p><p>ねえ、あなた今までの皆様の会話を聞いていらして、どう思われました</p><p>みすずの隣にいた瑠璃子が、キヌカさんに尋ねる</p><p>わ、わたくしはいえ、わたくしも何も聞いておりませんでしたから</p><p>キヌカさんは、そう答えるが</p><p>先ほどのあなたたちご姉妹のキョーコ・メッサーさんへの挑戦は、主の家の名誉のためだったのですよね</p><p>瑠璃子は、さらに尋ねる</p><p>そうでございます鞍馬の家とそれに仕えるわたくしたちの心意気を示したのでございますね、姉上</p><p>妹に声を掛けられて、姉のミタマさんもウンとうなずく</p><p>そのために、わたくしたち姉妹はキョーコ・メッサーを空から攻めたのです</p><p>残念ながら、かわされてしまいましたが</p><p>鞍馬家と美里お嬢様、ありすお嬢様にはわたくしたち姉妹が付いていると、世間に示したかったのでございます</p><p>お嬢様に無礼を働く方は、わたくしたちが容赦しないのであります</p><p>警護役姉妹はそう言い切る</p><p>そこまでしてあなたたちは、鞍馬さんの家に残りたいのね</p><p>でも、このままですと鞍馬様の家は、潰れてしまいますわ</p><p>お家が無くなってしまったとしても、わたくしたちは忠臣としてお仕えし続ける覚悟です</p><p>覚悟です</p><p>何の戸惑いもなく、安城姉妹はそう言い切った</p><p>でも、お家がなくなってしまうよりは続いていた方がいいのではありませんか</p><p>あなたたちの主のお二人にとっては</p><p>そりゃ安城姉妹は、鞍馬家が潰れても主人を守り続けるというが</p><p>鞍馬家のお嬢様姉妹にとっては、家が潰れない方が良いに決まっている</p><p>サッキ、コッチのこの子は主に仕えたまま、香月セキュリティ・サービスで働けないかって言っていたネ</p><p>イーディが、シエさんを指して、そう言う</p><p>アンタたちは、主を守るだけでなくその腕を売って、主の家を助けようとは思わないノカネ</p><p>腕を売る</p><p>わたくしも、鞍馬さんの家のご負債がどれほどの額になるのかは存じ上げませんけれど</p><p>アンタたちが他の家の警護役として身売りをしたら少しは返済が助かるんじゃないのカネ</p><p>イーディが続く</p><p>しかし、そうなればわたくしたちは</p><p>お嬢様たちと、離れ離れになってしまいますっ</p><p>安城姉妹は、困惑する</p><p>別に一生、他の家に仕えろっていう話ではないノネ期間限定でイイノネ</p><p>それに、姉妹のどちらかお一人だけでも、鞍馬さんに付いていて差し上げればいいのではありませんか</p><p>姉妹の片方だけでも、外に出稼ぎに行く</p><p>わたくしたちの会社でしたら、そういう契約はアリよただし相応の実力は見せていただかないといけないけれど</p><p>構いませんわよねみすず様</p><p>ええお祖父様も、香月セキュリティ・サービスの若い警護役の採用は、関さんにお任せしておりますから</p><p>みすずも承諾する</p><p>さっきコッチの子の主が言ってたみたいにアンタたち姉妹がキョーコ・メッサーに仕掛けたのは、鞍馬家を見限って、他の家に就職活動するためのパフォーマンスだったとここに居るお嬢様たちは思っているネ</p><p>鳥居さんは、そう思い込んでいたきっと、他の人たちも</p><p>あれは、わたくしどもは</p><p>アンタたち姉妹がどういうつもりだったかとか、他の人にはドウデモイイことなのネ真意が伝わらなければ、他人の推察が事実になってしまうノネ</p><p>みんながそう思っているのだからそういうことなんだとして、受け入れられてしまう</p><p>つまり、今のあなたたちは主に解雇さればかりのこの子と同じ立場なのよ</p><p>翔姉ちゃんが、アーデルハイトさんを指す</p><p>しかも、妹さんの方はこの子と同い年よね二人とも、見た目はまだ子供だし背負っている家は無い</p><p>翔姉ちゃんは、今日来ている警護役全員のことを記憶している</p><p>鳥居家は、名家でない成り上がりとしか思われていないし</p><p>没落寸前なことが広く知られてしまった鞍馬家にも、守るべき名誉は残っていない</p><p>その上、キヌカさんはさっきの闘いで、皆様に知られているパーティの余興の対戦としては、丁度良いマッチ・メイクだと思うんだけれど</p><p>１３歳の可愛い女の子同士の対戦なら</p><p>ま、待って下さいわたくしたちに相談なさらないで勝手に話を進めないで</p><p>姉妹の主である鞍馬ありすさんが、怒ってしまう</p><p>キヌカは、わたくしの警護役ですわそうですわよね、お姉様</p><p>相変わらず姉の鞍馬美里さんは、オロオロするだけだ</p><p>残念ですけれど美里さん、ありすさんには何もご相談できないんですわ</p><p>今のお二人には、もう何もお持ちになっていらっしゃらないのですから</p><p>ミナホ姉さんは言っていた</p><p>美里さんは娼婦に堕とす</p><p>ありすさんも、一緒に調教する</p><p>それは、もう決まっていると</p><p>つまり、鞍馬家とジッちゃんミナホ姉さんとの話はついている</p><p>この警護役のご姉妹への給金も衣食住ももう鞍馬のお家では、保証してさしあげることはできませんわ</p><p>そんなものはいりませぬ</p><p>わたくしたち姉妹は、自分の意志でお嬢様に付いて参るのであります</p><p>瑠璃子の言葉に、安城姉妹は反応するが</p><p>わたくしは今、鞍馬様たちとお話ししているんですわ</p><p>やんわりと、瑠璃子は答える</p><p>ミタマ、キヌカ静かにしていなさい</p><p>鞍馬ありすさんが、臣下たちにそう言った</p><p>瑠璃子様申し訳ございませんお続け下さい</p><p>姉の鞍馬美里さんも</p><p>今のあなたたちの警護役はご自分たちの意志で、あなたたちに付いて来ているだけですわ現実の鞍馬さんたちには、この方たちに仕えていただくだけのお力はもう無いのですから</p><p>美里さんが、ポロポロと涙を零す</p><p>ですから、この警護役のご姉妹はすでに自由なんですわもちろん、何の代償も与えられないとしても、今まで通り鞍馬さんたちを警護し続けるというのも、この方たちの自由ですそして、鞍馬の家を救うために、ご自分たちの能力を他の家に売るというのもこの方たちの自由</p><p>つまり鞍馬さんたちに相談することではないのよもう</p><p>安城姉妹が自分たちの腕を売るかどうかは、もう彼女たち自身の問題なんだ</p><p>だから、あえて主の鞍馬姉妹を無視して話をしていたのか</p><p>むしろ臣下に対して何も与えられなくなった主が、いつまでも臣下を拘束し続けることの方が問題だと思いませんか</p><p>でも、キヌカはミタマだって、生まれた時からずっとわたくしと一緒にいるんです</p><p>ありすさんが、そう言う</p><p>そうでございますわたくしたちは、生まれながらにして美里様、ありす様の警護役でございます生涯お仕えすることを、愛染明王に誓っております</p><p>わたくしは、毘沙門天に誓っております</p><p>この姉妹は</p><p>いえあなたたちはわたくしたちから離れるべきですわ</p><p>鞍馬姉の美里さんが、そう言った</p><p>お、お姉様どうしてキヌカたちは、ずっとわたくしたちを</p><p>ええとてもよく働いてくれたわだからこそミタマたちがわたくしたち姉妹と一緒に沈んでしまうことだけは避けないといけないわ</p><p>鞍馬美里さんは、翔姉ちゃんを見る</p><p>関様ミタマたちを引き受けていただくのは、香月セキュリティ・サービスが一番適していると思いますこの２人のことをお願いできませんか</p><p>それを決めるのは、彼女たち自身ですわそういうお話を、みすず様たちはなさっているんですよ</p><p>そう身売りするにしても、どこに行くのかは安城姉妹が自分で決めることだ</p><p>わたくしたちは、どこにも参りません</p><p>ずっと、美里様たちの臣下でございますっ</p><p>そう言う姉妹たちに、鞍馬美里さんは</p><p>では、ミタマ、キヌカ主として２人に命じます</p><p>ポロポロと涙を零しながら言う</p><p>香月セキュリティ・サービスのお世話になりなさい</p><p>美里お姉様わたくしは嫌ですわキヌカたちと離れるなんて</p><p>他のお嬢様たちが、こっちの騒ぎに気付いた</p><p>そうおっしゃられても香月セキュリティ・サービスとしても、能力が判らなければ採用はできませんわ</p><p>翔姉ちゃんが、わざと大きな声でそう言う</p><p>そうやって家が没落することが決まった鞍馬美里さんが警護役たちを香月セキュリティ・サービスに引き取ってもらおうとしているんだと、みんなに思い込ませる</p><p>強い子デナイと、コウヅキの家ではムリなのネ</p><p>イーディが、そんな芝居をする</p><p>ダカラ、こっちのもう１人の子と闘って実力を見せてみるノネ話はそれからヨ</p><p>アーデルハイトさんの背中をドンッと叩く</p><p>これでアーデルハイトさんも、自分から香月セキュリティ・サービスに売り込みを掛けてきたように見える</p><p>安城キヌカ１３歳VSアーデルハイト鹿取１３歳でバトルなのヨレディ・ゴーなのヨッ</p><p>余興が始まる</p><p>お嬢様たちが面白がって、こっちに注目していく</p><p>ちょ、ちょっと待って下さい</p><p>アーデルハイトさんは、慌てて言った</p><p>さっきから、勝手に話が進んでますけれどこんな子と闘うなんて、そんな弱いものイジメみたいなこと、わたくしにはできませんわっ</p><p>これまた大きな声でただし、この子の場合は演技ではない</p><p>わたくしは、アカデミーのA級ライセンス保持者ですわこんな子と闘ったらこの子が可哀相ですわよっ</p><p>胸を張ってそう言うアーデルハイトさん</p><p>人に注目されるのは好きらしい</p><p>って、言っているけれどキヌカはどうなのネ</p><p>キヌカさんは、明らかにムッとしていた</p><p>ただ今のご発言はわたくし、納得できませぬっ</p><p>き、キヌカ</p><p>驚く、鞍馬ありすさん</p><p>今までの話とは別です安城流拳法、安城キヌカここまで言われて、立ち向かわなければ拳士としての面目が立ちませぬっ</p><p>キヌカさんも闘志に火が付いてしまったぞ</p><p>増税になったからといって、世界がそんなに変わるわけもないのですが</p><p>あちこちのコンビニにあった１００円の安売りコーヒーが消えました</p><p>コンビニの自社ブランドは１００円のままですけれど、あれはマズいから</p><p>これからは１００円の自販機を探すか、大きなスーパーへ行くか</p><p>１日１本は缶コーヒーを飲む人間としては、ツライです</p><p>858．ハイ・ライフ　／　リトル・キャットファイト　その１</p><p>闘志を剥き出しにして、前に出るキヌカさん</p><p>まあ、何ですの</p><p>何が始まりますの</p><p>会場中のお嬢様たちが、みんなこちらに注目している</p><p>関西ヤクザのスパイ天童乙女も</p><p>あ、例の自分の代わりに発言させているどこかの家のお嬢様に何やら囁いている</p><p>天童乙女自身は、ミズシマ・ホールディングスのお嬢様の警護役という身分でこの会場に紛れ込んでいるから</p><p>お嬢様たちに対しての発言権が無い</p><p>関西から警護役として潜入して来て日が浅いから、他の警護役たちともほとかど面識が無いだろうし</p><p>どういう方法で、あのお嬢様を味方にしたのかは判らないけれど</p><p>あのお嬢様がミズシマ・ホールディングスの会長の孫娘じゃないよな</p><p>何か、お嬢様としては小物臭がするし</p><p>うん兄さんあの人は高浜物産の社長のお嬢様だよ今日来ている人たちの中ではそんなに家柄の良い方じゃないみたい</p><p>オレの背中に張り付いているルナが言う</p><p>ルナはさっきから、会場中の少女たちの心を読んでいた</p><p>ミズシマ・ホールディングスの会長のお嬢様はあっち今、麗華お姉様の隣に居る小さい子</p><p>ああ、レイちゃんのファンの中に、小学校高学年くらいの女の子がいる</p><p>カールした長い髪が綺麗な、綺麗な女の子だ</p><p>あの子もあの天童という人が怖い人だって判っているから、ああやって麗華お姉様の近くに逃げているんだよ</p><p>あの子は天童乙女が関西ヤクザからスパイとして、無理矢理押し付けられたという経緯を知っているのか</p><p>だから、近付かないようにしている</p><p>それで高浜物産のお嬢様が、天童という人の言うことを聞いているのはあの人たち、レズッ子の関係なんだよ</p><p>ルナが、オレの耳に囁く</p><p>レズっ子</p><p>うんあの天童っていう子がそっちの世界へ引きずり込んだみたいミズシマ・ホールディングスのお嬢さんは幼すぎて、天童っていう人のストライクゾーンじゃなかったから</p><p>ああ、レズだけどロリータ趣味は無いんだな</p><p>それに、お嬢様たちに裏工作を仕掛けるのにはあっちの高浜物産のお嬢様ぐらいの年齢と顔の広さが必要だったみたい</p><p>なるほど、お嬢様でも小学生じゃコネクションが弱い</p><p>高浜物産のお嬢様は、高校生ぐらいだもんな</p><p>でも、これ全部、高浜物産のお嬢様とその周辺の人の心を読んだ結果だから</p><p>ルナは、心配そうに言う</p><p>あの天童っていう人はボクたちの力の届く距離を知っているんだよ</p><p>巫女の力は、距離があると通じにくくなる</p><p>だから、ボクとヨミお姉様からはいつも距離を取っているんだよ</p><p>天童乙女は、関西から来た</p><p>今まで判っている巫女の力の秘密は、全て調べてきているだろう</p><p>変装してオレの後ろに隠れているこの子が鷹倉ルナだということも、当然気付いている</p><p>ルナのおでこに汗の玉が浮いていた</p><p>あの天童っていう人時々、ボクとヨミお姉様に殺気を放っているんだよ</p><p>殺気</p><p>具体的には手裏剣をズバッて投げ付けるイメージをボクたちの頭や胸に、手裏剣が刺さるイメージを思い浮かべているんだよ</p><p>ルナが、ギュッとオレにしがみつく</p><p>そうやって恐怖でボクたちに心を覗かせないようにしているんだ</p><p>心を読む力に対抗するのに、そういう手を考えてきたのか</p><p>天童乙女が心の中で、自分を殺すあるいは殺した後の明確なイメージばかり思い描いていたら</p><p>ヨミやルナは、怖くて相手の心が覗けなくなる</p><p>大丈夫ヨモシ、そんなコトをしたら会場中の警護役があのオンナを攻撃するネ</p><p>オレたちの会話を横から聞いていたイーディが、そう言う</p><p>アタシたちの居る方はミスズやルリコの居る方角ネコッチに手裏剣なんか投げたら、全員が反応するヨ</p><p>会場内の名家の警護役たちだってみすずたちの危機は見過ごすわけにはいかないか</p><p>レイちゃんや翔姉ちゃん、香月セキュリティ・サービスも、天童乙女を捕まえる理由ができたんだから、確実に動く</p><p>それに今のオレたちは、香月家と並ぶ家柄の狩野家のお嬢様も、一緒だし</p><p>香月家、狩野家の両家の令嬢に対するテロ行為ということになれば、この場で抹殺されても文句は言えないだろう</p><p>ああ、ジッちゃんはだから、狩野家のお嬢様たちをみすずのテーブルに座らせたんだな</p><p>みすずたちだけなら、香月家に怨恨があったということになるけれど</p><p>現状では、狩野家や鞍馬家に対するテロ行為かもしれないと焦点をボケさせることができる</p><p>鳥居さんだけは、今はテーブルを離れて１人でケータリングの食事を貪り食べているけれど</p><p>オレたちはお腹が空いても料理の方には行かれないな</p><p>天童乙女がオレたちと距離を取っているのと同じで</p><p>オレたちも不用意に、天童乙女に近づくと危険だ</p><p>ヨミの方は、ミチが上手く対処しているネ</p><p>イーディの言葉に、オレは少し離れた場所に居る美智とヨミを見る</p><p>あのオンナがヨミに殺気を放った瞬間に、ミチも殺気を放ち返しているネ</p><p>モシ、ホントにあのオンナがヨミに手裏剣を放ったら同時にミチもあのオンナに手裏剣を放つということネ</p><p>つまり、ヨミを殺そうと動けば天童乙女の命も仕留めると、美智は警告しているのか</p><p>だけどああ、ヨミも震え上がって美智にしがみついているな</p><p>仕方がないヨミもルナも、まだ闘う方の経験は全然無いのだから</p><p>デモ、さすがミチ上手いことやっているネ</p><p>もう少ししたら判るネ</p><p>イーディは、そう言ってまた笑った</p><p>さあて、ここでエキシビション・マッチ第２弾です</p><p>翔姉ちゃんが、大きな声でそう言う</p><p>懇親会パーティが始まって、２０分ぐらい経った</p><p>余興をするのには丁度良い時間だ</p><p>はーい、皆さんこちらをご覧下さい</p><p>さすがにガーデン・パーティをやっている場所で闘うと危ないし、食事にゴミが入るから</p><p>アーデルハイトさんと安城キヌカさんは、オレたちのいる中庭に続く屋敷の前庭で相対していた</p><p>足場は石作りで、中庭よりは少しだけ高くなっている</p><p>これなら中庭のお嬢様や警護役全員から、よく２人の闘いがよく見えるだろう</p><p>何か天下一武闘会の会場っぽいぞ</p><p>１３歳警護役対決どっちが強いかデス・マッチ</p><p>翔姉ちゃんが、ノリノリで司会を務める</p><p>赤コーナーほんのちょっと前の失態で、鳥居家から解雇されてしまいました今はフリーのワケアリ、ヨーロッパ代表少女アーデルハイト・鹿取さーん</p><p>アーデルハイトさんは、ムスッとして翔姉ちゃんを睨む</p><p>青コーナー主家のためにも、自分のためにも、この闘いは絶対に負けられなーい日本代表少女安城キヌカさーん</p><p>キヌカさんは、無表情のまま闘志をみなぎらせている</p><p>皆さん面白そうですから、応援してあげましょう</p><p>レイちゃんが、ファンの少女たちに言う</p><p>そうだね君たちはどっちの子が勝つと思う</p><p>マルゴさんもそう言って、お嬢様たちの関心をアーデルハイトさんたちに向ける</p><p>えー、わたくしは</p><p>うーん、あっちの元・鳥居さんの警護役はA級ライセンスなんですよね</p><p>でも、ほら関さんのお話ですと、オマケの大したことのないライセンスみたいですし</p><p>そうね鳥居さんのお家で雇ってたぐらいの子ですものねぇ</p><p>お嬢様たちの遠慮の無い言葉に、アーデルハイトさんはますます不機嫌になっていく</p><p>あっちの鞍馬さんの家の警護の子は、とっても可愛らしいですわ</p><p>さっきも、ピョーンてキョーコ・メッサーさんに飛びついてましたし</p><p>ええ、ニャンマゲみたいで可愛かったですわ</p><p>可愛いと言われて、キヌカさんは困惑している</p><p>でも鞍馬さんのお家がああなってしまわれた以上は</p><p>あの子も、新しい主家を探さなくてはならないから大変ですわね</p><p>ああ、だからあっちの外国のA級の子と闘うのね</p><p>そういうことですのね</p><p>案の定、お嬢様たちの理解はそういうことになってしまうらしい</p><p>うふふわたくしのいない間に、面白い展開になってしまいましたわね</p><p>鳥居さんが、皿にサンドイッチなんかを山盛りにしてみすずたちのテーブルに戻って来た</p><p>はい、皆さんお召し上がり下さい何か色々とお話が大変で、お食事を取りに行かれる余裕が無いようでしたので、わたくしが持って参りましたわ</p><p>鳥居さんが、みすず、瑠璃子、狩野さんに言う</p><p>ありがとうございます狩野様、いただきましょう</p><p>みすずは率先して、鳥居さんの持って来たサンドイッチに手を付けた</p><p>礼には礼で返すのが、みすずの流儀だ</p><p>わたくしは結構ですわ</p><p>狩野さんは手を付けないそれが彼女の生き方か</p><p>関さんこの方と闘う前に、１つ、皆様の前でお約束していただきたいことがございます</p><p>アーデルハイトさんが、大きな声で言う</p><p>あら、何でしょう</p><p>もし、この子にわたくしが勝った場合は香月セキュリティ・サービスのお力で、わたくしをどこかの名家の警護役に推薦して下さいそれがご無理でしたら、香月セキュリティ・サービスのトップ・エリートとして契約していただけませんか</p><p>トップ・エリート</p><p>香月セキュリティ・サービスでは、トップ・エリートは普通の社員とは別格で、特別な契約を結んでいると聞きましたわ香月閣下直属の警護要員として</p><p>ニヤッと、微笑むアーデルハイトさん</p><p>ええ、わたくしも麗華もトップ・エリートよ一般社員とは、雇用条件が全く違っているわお給料もね</p><p>微笑み返す翔姉ちゃん</p><p>でも、あなたはトップ・エリートにはちょっと無理だと思うわよ</p><p>わたくしには、優れた能力と才能がございます</p><p>それ自分で言っちゃうんだ</p><p>感性がホント日本の子とは違うんだな</p><p>それをこの場でこの子を叩きのめすことで、証明させていただきますっ</p><p>アーデルハイトさんは、シャッと鋭く息を吐いて身構える</p><p>よっ、A級ライランス</p><p>マルゴさんの掛け声にお嬢様たちがドッと笑った</p><p>アカデミーのA－３がどれほどのものなのかしかとご覧下さいっ</p><p>アーデルハイトさんは、くじけない</p><p>一方、キヌカさんは</p><p>よいしょ、よいしょ</p><p>コキコキと、体操をして身体をほぐしている</p><p>ねえ、君今度こそはちゃんとした実力を見せてくれるんだろうね</p><p>どういうことですの</p><p>お嬢様たちが、マルゴさんに尋ねる</p><p>さっきレイちゃんと一緒に、キョーコ・メッサー相手に華麗な闘いを繰り広げたマルゴさんの発言だ</p><p>警護役の少女たちも興味津々で聞き耳を立てる</p><p>それはあたしより黒森くんの方がよく知っていると思うよ</p><p>マルゴさんオレ</p><p>会場中の少女たちの視線が、オレに集まる</p><p>黒森くんはここにいる皆さんが麗華さんのレクチャーを受けている時に、キョーコ・メッサーさんに挨拶に行ってたよね今日、来てくれたことのお礼を言いに</p><p>今日の会はみすずの主催だ</p><p>あくまでも、キョーコ・メッサーの登場は今日の会を盛り上げるための演出ということになっている</p><p>で、エキシビションの闘いが終われば、キョーコさんは帰るわけだから</p><p>主催者として会場から離れられないみすずの代わりに、みすずのパートナーであるオレが労をねぎらいにキョーコさんに会いに行くのは変では無い</p><p>キョーコさん、何て言ってた今日、ここに集まっている警護役の子たちについて何かを感想を言っていたでしょ</p><p>そのマルゴさんの言葉に警護役の少女たちが、強い視線でオレを見る</p><p>みんなキョーコ・メッサーの感想が知りたいんだな</p><p>えっと、キョーコさんは確か</p><p>オレは記憶を辿る</p><p>今日、来ている警護役の子の中に３人、スバ抜けた才能の子がいるって言ってた</p><p>オレの言葉に、警護の子たちがざわつく</p><p>あ、もちろんうちのイーディや美智たちや、香月セキュリティ・サービスの２人やマルゴさんを除いての話です純粋に、今日、来ていただいている香月家以外の家の警護役の皆さんの中で３人、引き抜きたいぐらい良い人がいるって言ってました</p><p>ホントか、どうかは知らないけれど</p><p>黒森くんキョーコさんたちの話は、それだけだった</p><p>たち</p><p>マルゴさんは、あの時部屋の外から、オレたちの会話を聞いていた</p><p>あの部屋に居たのはキョーコさんとミナホ姉さんと</p><p>それからミス・コーデリアがあ、ミス・コーデリアたちっていうのはキョーコさんのパートナーの人ですその人があのボンバー・シスターズはいいのかってキョーコさんに尋ねて</p><p>つまり安城ミタマさん、キヌカさん姉妹のことですわね</p><p>みすずが、そう付け足してくれた</p><p>そうだオレはてっきり、キョーコさんはイタズラ好きだからだから、あんな奇抜な闘い方をした安城さんたちはどうなんだって、ミス・コーデリアが尋ねたんだと思ったんだけれど</p><p>ミス・コーデリアはそんな理由で、戦闘要員を推薦したりはしない人だ</p><p>安城姉妹には推薦できるだけの力があると、認めていた</p><p>みんなの視線が安城ミタマ、キヌカ姉妹に集まる</p><p>わたくしもそう思いますわあんな無茶苦茶な攻撃を仕掛けることで、会場内の皆様に闘う意志を示しながらあなたたち姉妹は真の実力を隠した</p><p>スカイラブ・ハリケーン・ミキサーは目眩ましなのか</p><p>本当の安城姉妹の実力を知られないようにするための</p><p>でもわたくしたちやキョーコ・メッサー相手に、それはちょっと無謀すぎるんじゃないかしら</p><p>そうだねいくら隠そうとしたって隠し通せるものでもないしね</p><p>少なくとも相手に礼を尽くした闘いとは言えないですからああいう形の目眩ましは</p><p>レイちゃんも、安城姉妹にそう言う</p><p>そうでしたかでは、今度はちゃんと闘って見せて下さいそうでないと安城キヌカさんあなただけでなく、主人である鞍馬さんたちの名誉も汚すことになりますよ</p><p>最後に、みすずがそう言う</p><p>キヌカさんが、姉を見る</p><p>安城ミタマさんは</p><p>いいでしょうキヌカの実力でしたら、安城流拳法の全てを盗み見られることも無いと思います</p><p>キヌカ、ミタマ</p><p>鞍馬ありすさんが、怯えている姉の美里さんを抱き締めたまま警護役たちに声を掛ける</p><p>ご心配にはおよびませんあの程度の外国少女に倒されるような、キヌカではございませぬ</p><p>ませぬっ</p><p>わたくしはこんなことで、あなたたちが見せ物のように闘わせられるのが嫌なのです</p><p>ありすさんは、みすずを見る</p><p>みすず様、どうかこのような闘いは、止めさせて下さい</p><p>それは、闘う人たちが決めることですわ</p><p>相対する１３歳武闘少女、２人を見る</p><p>わたくしはもう後がないのよ何としてでも、このチビっこい子をクシャンクシャンに叩き潰して、わたくしの実力を天下に知らしめるしか</p><p>わたくしは我が主と我が流派の名誉のためにあなたを倒しますそれと</p><p>キヌカさんは、アーデルハイトさんに言う</p><p>わたくしは少々、小さめにできていますがチビっこくははありません</p><p>小さい子を日本語でチビつていうのよ辞書にそう載っていたわ</p><p>アーデルハイトさんが、ククッと笑う</p><p>辞書にどう書いてあろうとわたくしの身体は、心と同じように雄大なのです</p><p>キヌカさんは、無表情のままそう言う</p><p>我が身体、すでに山なり我が心、すでに星なりテンマフクメツ</p><p>ええい、ワケのわからないことを</p><p>２人が、スッと構え合う</p><p>会場中の少女たちが２人の警護役に惹き付けられる</p><p>ちょっとお待ち下さい</p><p>手を挙げたのは天童乙女に言いなりになっている例の</p><p>高浜物産のお嬢様か</p><p>天童乙女ここで仕掛けてくる気か</p><p>あのこんな茶番の試合を拝見する前に、はっきりとさせておきたいことがございます</p><p>高浜物産のお嬢様は、大きな声でそう言った</p><p>お嬢様からの発言だから</p><p>司会役の翔姉ちゃんでなくみすずが応対をする</p><p>名家と名家のお嬢様通しの会話だからだ</p><p>いえねこういう闘いを香月セキュリティ・サービスがいえ、香月家が仕切られるというのはやはり、香月様がわたくしたちの家の全ての警護役を全て管理・支配されようとしているからではないかと感じるのでございます</p><p>高浜物産のお嬢様は悪意のある笑顔で、そう言った</p><p>それはさっきもご説明致しましたわ香月家には、そんな野心はございませんただ、現実の問題として香月セキュリティ・サービスというプロフェッショナルな警護人の組織を活用するのが、皆様にとっても有益だとご提案しただけですわ</p><p>そうよ麗華様が、わたくしたちにも護身術を教えて下さるんですもの</p><p>警護役通しの連携のためにも香月セキュリティ・サービスの施設をお借りするのは悪くないことだと思いますわ</p><p>レイちゃんファンや、親・香月家のお嬢様たちからそういう発言が出る</p><p>しかしプロの組織として香月セキュリティ・サービスだけが、わたくたちの警護に関与するというのは良くないと思いますわ人によっては、やはりどうしても香月様がわたくしたち全体を支配なさろうとしているようにしか見えませんもの</p><p>高浜物産のお嬢様の向こうで天童乙女がニヤニヤ笑っている</p><p>ではどうしたら良いと思われますの</p><p>香月セキュリティ・サービス以外の他のプロフェッショナルな警護人組織にも、わたくしたちの警護に関与していただくべきだと思いますわ</p><p>他の組織</p><p>わたくしたちの家はこう言っては何ですが、全てが香月様と良い関係にあるというわけではございませんし家が香月グループと様々な分野で競い合っているというのにわたくしたち、娘たちが香月セキュリティ・サービスと結びつくというのは</p><p>確かに香月グループの企業の商売仇の家の子もいるんだよな</p><p>そう言えば、そうよね</p><p>わたくしのお父様は香月セキュリティ・サービスと関わるのは、お嫌かもしれませんわ</p><p>わたくしの家も</p><p>そういう家の子たちが、声を挙げる</p><p>でも、香月セキュリティ・サービス以外に名家の警護役を束ねることのできる組織なんてあるのかしら</p><p>お嬢様の１人が、そんな疑問を口にした</p><p>それがあるんですわ</p><p>高浜物産のお嬢様がニヤッと笑う</p><p>株式会社インペリアル・ガードです</p><p>そんな会社聞いたことがないですわ</p><p>わたくしも知りません</p><p>それもそのはずですわインペリアル・ガードは、本社が大阪にある会社でございますから</p><p>これまでは、主に関西圏の名家の皆様を警護していた会社でございます</p><p>高浜物産のお嬢様はそう言う</p><p>そのインペリアル・ガードがこの度、東京へも支社を出すということになりましたの</p><p>大阪関西から、東京に進出</p><p>ああ、天童乙女が笑っている</p><p>ですからわたくしたちの半数は、香月セキュリティ・サービスのお世話になるとしても残りの半数は、インペリアル・ガードと契約を交わすべきではないかと思いますわ</p><p>おそらくインペリアル・ガードというのは、関西ヤクザが経営しているんだろう</p><p>関西の名家の警護を担当しているっていうのも実は、ヤクザの親分たちのことかもしれない</p><p>そういう連中が東京に進出してきて東京の名家のお嬢様たちの半数を、人質にしようというのか</p><p>話になりませんわね</p><p>そう答えたのはみすずではなく</p><p>鳥居まり子さんだった</p><p>あら、鳥居さんは香月家による支配が進むことにご賛成なんですの</p><p>高浜物産のお嬢様は、そう言う</p><p>鳥居さんは、ニヤッと笑って</p><p>そういうことは、取りあえずそのインペリアル・ガードという会社の資料をお持ちになってからおっしゃって下さい</p><p>資料</p><p>資本金、従業員数、取引銀行、主な顧客、近年の経営状況、株主の構成そういうしっかりとした資料を見せていただかなければ、何のお話もできませんわ</p><p>鳥居さんは、そう言う</p><p>少なくともわたくしたちは、香月様のお家や香月セキュリティ・サービスがどのような会社なのかは知っておりますから日本列島が沈没でもしない限り、香月様のお家は安泰ですし香月セキュリティ・サービスも絶対に倒産することのない会社ですわ</p><p>鳥居さんは、みすずを見る</p><p>その隣の狩野さんも</p><p>狩野さんの家は家柄が良すぎて家が傾いても、絶対に潰れないように、周りの人たちが色んな名誉職の仕事をあげてフォローしていると聞いた</p><p>香月家だって、もしもの時はそうなる</p><p>日本が滅ばない限り、潰れることはない</p><p>そんな香月セキュリティ・サービスに対抗する組織として関西の無名の会社を紹介するとか、あなた頭は平気ですの</p><p>関西圏の名家の警護では、有名な会社なんですわどちらの家も、今ではみんなインペリアル・ガードを使っているのだそうです</p><p>高浜物産のお嬢様は、あくまでもそう言い切ろうとする</p><p>うしろの天童乙女の表情も厳しい</p><p>あら、わたくし株式投資が趣味ですから、日本中の色々な会社情報を読んでいますけれど、インペリアル・ガードなんていう会社のこと、聞いたことがありませんわよ</p><p>鳥居さんは、ニヤッと笑う</p><p>杉村さんあなたのご本家は、確か京都よね</p><p>みすずが、１人のお嬢様に尋ねた</p><p>そのインペリアル・ガードという会社、ご存じ</p><p>杉村さんは</p><p>いいえ、聞いたことがございませんわ</p><p>その答えに、高浜物産のお嬢様は困惑する</p><p>杉村さんのご本家は、警護人はどちらの方を使っていらっしゃるの</p><p>みすずの問いに</p><p>香月セキュリティ・サービスですわ</p><p>ええ、わたくしたちは関西にも警護人を派遣しておりますわ</p><p>つまり、関西圏の名家がインペリアル・ガードを使っているのは誇張された嘘なんだ</p><p>高浜さんあなた、よくご存じじゃないようですから、お教え致しますが</p><p>今、わたくしたちが居るのは香月家本家の東京邸宅というのが正式名称なんですよ</p><p>東京邸宅</p><p>香月家は、明治維新とともに東京へ移って参りましたが元々は、京都の家ですから</p><p>京都にも、この屋敷の３倍ほどの広さの邸宅が、まだありますのお祖父様もわたくしたちも、年に数回は京都に滞在致しますわつまり</p><p>高浜物産のお嬢様は、ブルブルと震えている</p><p>関西圏の警護の人たちの状況などは、ようく知っていますのよ</p><p>インペリアル・ガードという会社が、信頼できる企業かどうかよく判っている</p><p>た、大変失礼を致しました</p><p>高浜物産のお嬢様は、頭を下げると急いで、天童乙女のところへ戻って行く</p><p>天童乙女は、チッという顔だけをした</p><p>ああ、これはただの揺さぶり工作でしかないんだな</p><p>まだまだ、何か企んでいる</p><p>さあ、ハイジつまらない茶々が入りましたけれど気合いを入れ直して、闘ってちょうだい</p><p>鳥居さんが、アーデルハイトさんにそう言った</p><p>あなたが、良い闘いをしたら解雇を取り消してあげてもいいのよ</p><p>アーデルハイトさんは、ムッとして</p><p>わたくしは鳥居様の元には戻りませんわ</p><p>キコキコ、キコキコ</p><p>あなた何をなさっているの</p><p>アーデルハイトさんが、対戦相手のキヌカさんに尋ねた</p><p>手甲に鉄爪を付けております</p><p>キヌカさんは、両手の甲に何やら、物騒な物を</p><p>何ですのそのウルヴァリンの爪みたいなものは</p><p>アーデルハイトさんの質問に、キヌカさんは眼の前で両手の鉄爪をクロスさせる</p><p>カッシャーン</p><p>乾いた金属の固い響きがした</p><p>本気で闘えというご要望ですので</p><p>１３歳のチビっ子少女が、鉄の爪を構える</p><p>最近あったことを、ガンダム風に言うと</p><p>シャアどんな仕事でもするということと、どれだけ安い仕事でもするということは同じではないなぜ、それが判らない、アムロ</p><p>いや確かにどんな仕事でもしますからとは言いましたが</p><p>そこまで安い仕事だと無理です</p><p>というか、そこまで安いともはや仕事ではありません</p><p>前にも、かなりブラックな現場で何度も働いたことがありますが</p><p>低賃金で正規雇用でないのに、仕事なんだから責任をもってやり遂げろとよく、サービスを強要されました</p><p>そういうのは日本の悪いところですよね</p><p>若い頃は、それでもサービスした分の頑張りは、ちゃんと見ていてくれるはずの人がいるはずだとか思っていましたが</p><p>そういう人は、本当にいないんですよね</p><p>むしろ、こちらがサービスするが当然になっていくだけで</p><p>だから、今回いただいた仕事はちょっと無理だよなあと思いました</p><p>昔、演劇の仕事をしたいた頃に</p><p>無償奉仕とか、サービスとかそういう仕事も多かったのです</p><p>お金が無い劇団さんとか、その劇団の関係者が知り合いだった時に</p><p>でも、ある時、名古屋で活躍している演出家の先生とお話をしたら</p><p>オレは若いときから、ちゃんと仕事に見合った金をくれる現場にしかいかなかったずいぶん、あいつは冷たい人間だとか金の亡者とか言われたが、そういう覚悟で仕事をしないとプロじゃないから</p><p>と聞いたことがあります</p><p>多少安くても、自分が決めたラインがあってこれだけの仕事をするのなら、最低限、これぐらいはもらわないと合わないっていう基準を守らないとダメになるから</p><p>安かったり、無料奉仕だと結局、仕事が雑になります</p><p>安くてもお金と関係無く、いつでも最高の仕事を精一杯するというのは、無理ですから</p><p>1日が24時間で稼がなくては生きていけない金額というのがある以上は</p><p>同じ時間働いて、最低時給で稼げる額以下の仕事はやっぱり、しちゃいけないんだと思います</p><p>しかも、その仕事をしても給与が今後増えたり、人脈が拡がるという可能性が皆無なら</p><p>さて、どういう風に相手のプライドを傷つけずに断るか</p><p>恐ろしいことに、そういう無茶な条件を提示する人にかぎって、</p><p>お前のためにやってあげているんだから</p><p>と、思っているんですよね</p><p>859．ハイ・ライフ　／　リトル・キャットファイト　その２</p><p>カッシーンッ</p><p>小柄なキヌカさんが、両手の鉄爪をクロスさせる</p><p>はぁぁ、そんなのが相手じゃわたくしも、奥の手を使わざるを得ませんわ</p><p>相対するアーデルハイトさんが、溜息を吐くと</p><p>シャキーンッッ</p><p>アーデルハイトさんの両脚の革靴の爪先から、鉄の刃が勢い良く飛び出す</p><p>あなたごときに、わたくしの技を使うのは大人げないことだと思いますがわたくしも、出し惜しみしている場合ではないみたいですから</p><p>スッと片足で立ち、靴先のきらめく刃をキヌカさんに向ける</p><p>わたくしのゲルマン忍法の神髄お見せしますわ</p><p>ムムッ、ゲルマン忍法なのネ</p><p>知っているのか、イーディ</p><p>かつて世界忍者フクロウ男爵と互角の戦いをした、キョージ・ブレーダーが創始者の技ネ何でも、ゲルマンの秘術とヤーパン忍法を混ぜ合わせたものらしいネ</p><p>ヤーパン忍法</p><p>ヤーマン族も関係しているらしいネ</p><p>ニヒヒと、イーディは笑う</p><p>何だ冗談か</p><p>大人げないとか言いましたがあなたとわたくしは同い年のはずですが</p><p>キヌカさんが言う</p><p>年は同じでも、わたくしの方が成熟しておりますわっ</p><p>ほんのちょっと背の違いだけです</p><p>背だけあなたわたくしのこの胸と、あなた自身のその貧相な胸板を比較なさいましたの</p><p>ハーフのアーデルハイトさんは、１３歳でもかなりぷっくりとした胸をしているけれど</p><p>キヌカさんはつるぺただ</p><p>ああ、判りました大人げないというのは、すなわち</p><p>キヌカさんが、アーデルハイトさんを睨む</p><p>あなたは、もう毛が生えているのですねっ</p><p>だから大人なのですねアソコがワッサワサなのですね</p><p>ワッサワサなわけないでしょっ</p><p>では、ボーボー</p><p>チョロチョロよ当たり前でしょわたくし、まだ１３歳よ</p><p>何なんだこの会話は</p><p>なるほど、チョロチョロでございますか</p><p>キヌカさんは、ふふんと大きくうなずく</p><p>あらそういうあなたは、もしかして、まだ生えていないのかしら</p><p>全く動揺せずにむしろ勝ち誇った顔でアーデルハイトさんは微笑む</p><p>もしかしてつるつる</p><p>つるつるで、ございます</p><p>あら、じゃあまだお子様なのね</p><p>下の毛と戦闘力は、関係ございません</p><p>毛の話を始めたのは、あなたの方じゃないの</p><p>何なんだ、この１３歳東西武闘少女対決は</p><p>そろそろ始めなさい皆様、呆れていらっしゃるわよ</p><p>審判役の翔姉ちゃんが苦笑する</p><p>しかし、実際のところ</p><p>会場内のお嬢様たちや警護役の少女たちは面白がって、２人の様子を見ていた</p><p>アーデルハイトさんは鳥居家から解雇されているし、キヌカさんの主家は潰れかけていることがバレている</p><p>２人とも、名家の威信を背負うような立場ではない</p><p>どっちが勝っても負けても、他家を巻き込むような問題にはならないだろうし</p><p>何より２人とも見た目は、とても可愛い１３歳の少女だ</p><p>凶器を持っていても、微笑ましい感じに見える</p><p>ていうか、オレも各家のお嬢様たちも</p><p>警護役の少女というのが、どれぐらい鍛え上げられているかを良く知っているから</p><p>こんな鉄の爪と靴の仕込み刃ぐらいで悲惨な結果になることはないと判っている</p><p>ここは香月家のパーティ会場なのだから</p><p>本当に、パーティの余興としての闘いしか望まれていないことはこの少女たちも、よく判っているはずだ</p><p>２人とも、そういう意味では優秀な警護役のはずだから</p><p>勝敗は、どう決める</p><p>アーデルハイトさんが、キヌカさんに尋ねる</p><p>泣いたら負けというのでは</p><p>それはダメよあなた、何回負かせても泣きそうにないもの</p><p>では、先に３度膝を地面に付けた方が負けというのは</p><p>乗ったわ</p><p>２人には、ニヤッと笑う</p><p>では、始めるわよレディゴーッ</p><p>翔姉ちゃんの合図とともにキヌカさんが、ブワワッと加速する</p><p>安城流拳法必殺、猫拳ッッ</p><p>左右の鉄の爪をネコの手みたいに繰り出していく</p><p>にゃにゃにゃにゃにゃーにゃ、にゃーにゃーにゃぁぁっっ</p><p>まるでミッキー・ロークネ</p><p>イーディのその例えは、オレにはよく判らない</p><p>何よ危ないわねっ</p><p>襲いかかって来る猫パンチの鉄の爪をアーデルハイトさんは、全て靴先の刃で跳ね返していく</p><p>あの子徹底的に足技を使う流派みたいネ</p><p>ホントアーデルハイトさんはキックでしか闘っていない</p><p>にゃにゃにゃにゃにゃぁー</p><p>ハイハイハイハイハイーッ</p><p>キヌカさんの鉄爪の猫パンチと</p><p>アーデルハイトさんの爪先の刃でのキック</p><p>真ん中で、カチカチカチンッと爪と刃が打ち鳴らされて火花を飛ばす</p><p>とっても可愛らしい闘いですわね</p><p>狩野さんが、呆れたようにそう言った</p><p>あのニャニャニャの子うちに欲しいわ</p><p>ええ、あんな子が警護役というのも可愛らしくて良いわ</p><p>わたくしの妹の警護役に丁度良いと思いますの</p><p>あれれお嬢様たちの中から、そんな声が漏れてくる</p><p>向こうのハーフの子も、なかなか面白そうな子じゃない</p><p>はい鳥居さんが雇っていた子ということでしたから、どうかと思っていましたけれど</p><p>語学も堪能なんでしょヨーロッパに行くときに連れて行ってもいいわ</p><p>留学なさる方など、ああいう子がいると便利なのではございません</p><p>何か２人とも、良いアピールタイムになってしまっている</p><p>結構、やるわね</p><p>あなたこそ</p><p>アーデルハイトさんとキヌカさんは、一旦、ブレイクしてまた</p><p>にゃおおおーんごろにゃぁぁんにゃにゃにゃしゃぁぁっ</p><p>キヌカさんは猫になり切って、アーデルハイトさんに襲いかかる</p><p>ハイハイハイハイハイ、ハァァァッツオィツオィツォイ、ハァァァァァッ</p><p>アーデルハイトさんは、素早いキックの連続で全ての攻撃を弾いていく</p><p>あ黒なのネ</p><p>ハイキックの連続にアーデルハイトさんのスカートが捲れ上がり、パンティが見えた</p><p>まあハイジったら、１３歳なのに大胆</p><p>鳥居さんの言うとおりアーデルハイトさんは、大人っぽい黒のレースの小さなパンティを穿いていた</p><p>にゃにゃにゃにゃぁぁんっ見えてますにゃんっごろにゃーん</p><p>闘いながら、キヌカさんがそう指摘するが</p><p>ハイハイハイッ戦闘中なのよパンツぐらい何よっ</p><p>アーデルハイトさんの蹴りがスワッと伸びた</p><p>にゃああんっ</p><p>アーデルハイトさんの靴先の鋭い刃が</p><p>キヌカさんの制服のスカートの前を、スパッと切り裂く</p><p>にゃにゃにゃ</p><p>キヌカさんのパンティも見えた</p><p>あらパンティもネコなのね</p><p>みすずが、クスッと微笑む</p><p>うううううーっ</p><p>キヌカさんのパンティには、可愛いネコの絵がプリントされていた</p><p>なあに、お子ちゃまパンツもネコにするのが、あなたの猫拳の奥義なの</p><p>アーデルハイトさんがキヌカさんを笑う</p><p>にゃにゃにゃううーっ、もう怒ったですぅぅヤッてやるですっにゃぁぁっ</p><p>キヌカさんが、猫の子供パンツ丸出しで飛び掛かる</p><p>ハイハイハイハイ、ハイイイッ</p><p>激しい攻撃をアーデルハイトさんも、黒レースの大人パンティ丸出しで受けとめる</p><p>なかなか白熱した闘いになってきたなあ</p><p>わたくし、猫の子の方が勝つと思いますわ</p><p>わたくし、ハーフの子だと思います</p><p>お嬢様たちも、みんな楽しんでいる</p><p>アノ子たちもレイカやマルゴたちの闘いで学んだから今は観せる闘いに徹しているネ</p><p>お嬢様たちに関心を持ってもらえるようにしないとただ強いだけではダメだと判ったのか</p><p>ああやっていながらも身体能力の高さや、技の正確さもアピールしているネダカラ、他の警護役の子たちもみんな感心して、２人の闘いに注目しているネ</p><p>闘いの見た目の派手さだけでなく判る人には、能力の高さも示す</p><p>そうしておけば、今後他家の警護役たちに一目置かれることになる</p><p>ちゃんと強さが伝わればナメた態度で接せられることはないだろう</p><p>ほら、もうこの中庭にいる子たちが全員、アノ子たちの闘いに集中しているネ</p><p>ダカラ敵にとっては、これがチャンスになるのヨ</p><p>敵って</p><p>関西ヤクザのスパイの天童乙女</p><p>天童乙女が、この機会に動く</p><p>Darling動かないデちゃんとミンナ、判って行動しているカラ</p><p>イーディが、オレの耳に囁く</p><p>敵でなくゆっくり、ミチを見るネ</p><p>オレは美智の方を見る</p><p>オレたちと少し離れた場所にいる美智とヨミ</p><p>２人も、興味深そうにアーデルハイトさんとキヌカさんの闘いを眺めている</p><p>天童乙女の目的は何だと思うネ</p><p>イーディが、オレに尋ねた</p><p>え、オレたちの情報を集めたりそれから、香月家に対するネガティブな情報をお嬢様たちに流したりそれと</p><p>巫女の暗殺ネ</p><p>タカクラの姉妹を全員殺さなくてもいいノヨ１人だけでも、殺すことができれば、アタシたちへの充分な威嚇になるカラ</p><p>そうだ関西ヤクザたちは</p><p>清美さんの一件で、鷹倉神社の巫女の恐ろしさは良く知っている</p><p>このまま巫女を香月家に占有されているままなら</p><p>いっそ、殺してしまおうと考える</p><p>オレの背中に張り付いているルナが、オレたちの会話を聞いて震え上がる</p><p>巫女は力の使える範囲の外側からなら殺すことができることも、アイツラは知っているノネ</p><p>ヨミやルナの母親は、そうやって銃撃されて死んだんだっけ</p><p>自分たちは巫女の力を怖がっていないなぜなら、巫女なんていつでも殺せるカラそういういうアピールがしたいのネアタシたちと彼らの身内に対して</p><p>何で、身内にもなんだ</p><p>今、関西ヤクザたちが一番困っているのは自分たちの身内の中で、コウヅキ家や巫女の力にビビッちゃっている人たちが増えているっていうことナノネ</p><p>関西ヤクザが、一枚岩でないことはオレも知っている</p><p>香月家の力や、巫女の力の恐ろしさにビビッてジッちゃんたちと闘うことを嫌がっているヤクザたちも多いんだ</p><p>香月家の本家の邸宅内で、巫女の１人を暗殺することができれば</p><p>香月家も巫女も恐るるに足らずということになる</p><p>関西ヤクザたちを反・香月でまとめることができるのか</p><p>でも、この会場に銃は持ち込めないだろ</p><p>香月セキュリティ・サービスがチェックしているんだから</p><p>しかも、こんなところで銃なんか使ったら、全ての名家を敵に廻すことになる</p><p>ここには、色んな家の大切なお嬢様たちがいるんだから</p><p>だから手裏剣か吹き矢を使うネ毒の塗ってアル</p><p>ルナが、ビクッと震える</p><p>大丈夫ヨさすがにミスズたちに近い方に居るルナは狙わないネショウやマルゴも、常に意識がミスズたちに向いていることも判ってイルシ</p><p>となれば天童乙女のターゲットは</p><p>ヨミか</p><p>今、ミチがわざと天童乙女がヨミを狙いやすい位置に誘導しているネ</p><p>１３歳少女たちの闘いに注目しているフリをして</p><p>わざと隙を作っている</p><p>でも、大丈夫なのか</p><p>ヨミを危ない目に合わせるなんて</p><p>何言っているのDarlingのミチなのネ失敗は無いヨ</p><p>後でミチとヨミをたっぷり可愛がってあげればいいノネ</p><p>ニコッと、そう笑うが</p><p>ホントに平気よ敵の捕獲は最初っから今日の予定に入っているノネ</p><p>プレイヤーは、アタシたちだけじゃないのヨ</p><p>きゃああああああああああああああッッッ</p><p>突然、天童乙女の居る方向から、絹を切り裂くような女性の悲鳴が響いた</p><p>ひっひっひぃぃぃぃ、人殺しぃぃぃぃぃぃぃっ</p><p>ええっ、何</p><p>見ると天童乙女のすぐ後ろで、香月家のメイドさんが叫んでいる</p><p>あれは香月セキュリティ・サービスの木下さん</p><p>見た目は若くて可愛らしいのに、実際は武闘派の</p><p>ここここ、この方ひひひひひ、人殺しなんですぅぅ</p><p>天童乙女を指差して叫んでいる</p><p>そして、その天童乙女本人は</p><p>右手に手裏剣を握りしめ、今まさに投げようとしていたところだった</p><p>何やっているの、あなた</p><p>翔姉ちゃんが、大きな声で叫ぶとレイちゃんを始め、香月セキュリティ・サービスのメイドさん部隊が天童乙女を取り囲む</p><p>きゃあ、な、何</p><p>お嬢様、こちらへ</p><p>さあ、皆様その女から離れて下さい</p><p>それぞれの警護役が、自分の主をガードしながら天童乙女から距離を取る</p><p>天童乙女の主であるはずのミズシマ・ホールディングスの会長の孫娘も、メイド服姿の香月セキュリティ・サービスの警護員がいつの間にか連れ出していた</p><p>ミチとヨミに集中し過ぎてあのコも、キノシタの接近に気付かなかったのネ</p><p>そう包囲網はすでに敷かれていたのか</p><p>チッぬかったわ</p><p>天童乙女が、舌打ちする</p><p>Darling、ヨミを引き取りに行くネ</p><p>翔姉ちゃんを始め何人もの警護人が、オレやみすずのテーブルを囲んでいる</p><p>だから、ルナも安全だ</p><p>イーディは、ススッと美智とヨミの方へ行きヨミを保護する</p><p>あなたその手裏剣で誰を狙っていたの</p><p>翔姉ちゃんの問いに、天童乙女は</p><p>あら、何のことですの</p><p>シラッと誤魔化そうとする</p><p>わたくしに何かあった場合は香月家と水島家の間で大きな問題になると思いますけれど</p><p>ミズシマ・ホールディングスは、関西ヤクザに何か弱みを握られているのだろう</p><p>だからこそ、大切な孫娘の警護役にヤクザたちが派遣してきた天童乙女を就任させるしかなかったのだから</p><p>その女は関西の暴力団組織から派遣されてきたスパイです</p><p>スッと美智が前に出る</p><p>ええ、何</p><p>スパイ</p><p>暴力団ですって</p><p>お嬢様たちがざわめく</p><p>今日のパーティに潜り込んで、テロ行為を働こうとしていたのです</p><p>美智が、天童乙女を指差す</p><p>みすず様が主催なさっているパーティでの狼藉わたくしは、あなたを絶対に許しません</p><p>はん、そうやってアタシを悪者にするって作戦なのね</p><p>天童乙女は、クスッと微笑む</p><p>そ、そうでございます天童さんは、悪い人ではございませんこれは何かの間違いですわ</p><p>天童乙女にレズっ子支配をされている高浜物産のお嬢様が、必死で擁護しようとしているが</p><p>関さんこれを</p><p>はい、ありがとう</p><p>メイド部隊の１人が、スッと翔姉ちゃんに何かの書類を手渡した</p><p>先ほど高浜様が宣伝なさっていらっしゃったインペリアル・ガード株式会社の調査報告が参りましたわ</p><p>この会社表向きは判らないように細工していますが、株の６割は関西のとある暴力団組織のダミー会社が所有していますね残りの２割は、他の暴力団組織のペーパー・カンパニーが</p><p>驚く高浜物産のお嬢様</p><p>それって暴力団が経営している警護会社ということですね</p><p>みすずが、翔姉ちゃんに言った</p><p>そんな会社から、名家のお嬢様たちの警護役を派遣していただいたら大変なことになりますわ</p><p>こういう時に、空気を読まない鳥居さんの存在が光る</p><p>警護役といえば、２４時間わたくしたちと行動を共にしているんですものプライベートにことが全部、暴力団に知られてしまうわ</p><p>そんなことでは済まないわよ</p><p>狩野さんも、口を開く</p><p>暴力団の下部組織に警護されているなんていつ、誘拐されても文句は言えませんわ</p><p>狩野さんの暗い声で、会場内に拡がっていく</p><p>誘拐ですって</p><p>でもそうよね</p><p>暴力団なんですものね</p><p>あたし怖いわ</p><p>高浜さん何だって、そんな恐ろしい会社をわたくしたちに紹介しようとなさったのよ</p><p>お嬢様たちが、高浜物産のお嬢様を責める</p><p>くるっと天童乙女に振り向く</p><p>その視線が、全てを物語っていた</p><p>その暴力団組織から派遣されてきた女に、そそのかされたのですね</p><p>ちっ、ちきしょう</p><p>天童乙女は、逃げ道を探っている</p><p>まずい毒の付いた手裏剣とかで、他の家のお嬢様に傷つけたりしたら</p><p>関様みすずお嬢様のパーティを汚した者の処罰は、みすず様の警護役であるこのわたくしが行います</p><p>美智はそう言うと天童乙女に向き合う</p><p>掛かって来なさいこの薄汚いドブネズミ</p><p>美智の言葉に、天童乙女はムッとして</p><p>何さアンタが、このアタシを処罰するって</p><p>美智は、天童乙女を挑発して自分に集中させ</p><p>天童乙女も、美智の挑発に乗るフリをして脱出方法を探している</p><p>この状態なら、とりあえず他家の人たちに危害が及ぶことはない</p><p>あなたのような存在に長々と時間をかけるのはムダですさっさとわたくしに始末されなさい</p><p>美智は、わざと隙を作って天童乙女に近付いていく</p><p>ふんあんたが気を使うってことは、さっきの闘いで見せてもらっているからね</p><p>天童乙女は、余裕のある口調でそう言う</p><p>でも気が使えるのは、あんただけじゃないからねっ</p><p>瞬間天童乙女は、美智に強い気を放った</p><p>さっき美智が、キョーコさんたちの動きを止めたように</p><p>何かなさいましたか</p><p>美智は、そのままスワッと天童乙女の身体に近寄ると</p><p>その腹に、ドムッと一撃を放った</p><p>うぐううッッ</p><p>見た目は、ただの打撃だが強い気が込められている</p><p>天童乙女の内臓に衝撃が拡がる</p><p>そのまま崩れ落ちる天童乙女</p><p>さあ、どうしてでしょうか</p><p>相手の気を反らすのが工藤流古武術だ</p><p>気を使う相手を倒すために工藤流は生まれた</p><p>キョーコさんの教えを美智はすでに実戦している</p><p>くっちっ、ちくしょう</p><p>激しく苦しんで地面にのたうち回る天童乙女</p><p>それでも、必死に逃げ道を探している</p><p>香月家のメイド服を着た１人の女性がススッと現れた</p><p>そして、地面で苦しんでいる天童乙女の前にしゃがみ込む</p><p>こんにちはやっと会えましたね</p><p>ククッと天童乙女に微笑むその女性は</p><p>お、お前は</p><p>天童乙女が、月子を認識すると同時に</p><p>わたくしに従いなさい</p><p>月子は巫女の力を放射する</p><p>あっあううううう</p><p>月子を見上げたまま、震え上がる天童乙女</p><p>じゃあ、取りあえず気絶して下さいませ</p><p>月子の柔らかな微笑みの中で</p><p>パタンと天童乙女は、気を失った</p><p>ここで月子が出て来るのは、前から決めていました</p><p>学生の頃に、警備員のアルバイトをしていました</p><p>そこの会社は、工事現場の警備もイベント会場の警備も両方やるところだったので色んな現場に行きました</p><p>そこの会社は、仕事できる日や時間をあらかじめ登録しておいてそれに合わせて、前日に翌日の現場を伝えてくれるシステムなのですが</p><p>ある日、仕事を入れていない日の午前８時頃に電話がかかってきました</p><p>ちょっと人が足りない現場があるんだけれど、今日、働けないか</p><p>多分、たまたま休講で空いていたんだと思います</p><p>頼むよホント、困っているんだわ</p><p>配置担当の人が、そう言うので</p><p>私はいいですよと指定された現場へ行きました</p><p>今頃、来やがってこの野郎</p><p>現場に着いたら、メチャクチャ怒鳴られました</p><p>つまり、その現場は人が足りないんじゃなくって</p><p>前日にその現場へ行くように手配されていた人が、サボッて来なかった現場だったのです</p><p>だから現場の人は、私が予定の時間を２時間ぐらい遅刻してきたと思っていたようでした</p><p>警備会社の担当者は、他の人がサボッた現場と私に言うと、行ってもらえないと思ったのでわざと事情を隠していたようです</p><p>しかし、私や現場の人は、そういう事情を一切聞いていないのでただ単に、その１日、私が現場の人にイジメられまくって終わりました延々と文句を言われたり、休憩時間も私だけ缶コーヒーをもらえなかったり</p><p>それ以来今日、君の予定は入って無かったけれど働けないという電話は全て断るようにしました</p><p>困っているんだから、行ってあげた方がいいのかなあとか思っていると、トンデモないことに巻き込まれるのだと学んだからです</p><p>それからしばらくして、その時の配置の担当の人と話をした時に</p><p>あの時は、大変だったんですよ</p><p>と話したら</p><p>え、そんなことあったっけ</p><p>そう向こうは覚えていないんです</p><p>たがら、そういうことは貸し借りにはならない</p><p>いつも立場の弱い方が損をするだけなのです</p><p>860．ハイ・ライフ　／　獲物たち</p><p>はーい、回収しまーす</p><p>香月セキュリティ・サービスの木下さんが、ニコニコ顔でやって来て失神した天童乙女の襟首をムンズと掴み上げる</p><p>メイド服を着た可愛らしいお姉さんが、軽々と天童乙女を１人で担ぎ上げる様子を見て、会場中のお嬢様たちが驚く</p><p>木下さんそのスパイ気絶しているうちに、全部服を脱がせて、口内と肛門と膣を全部調べて爆発物を隠しているかもしれないから</p><p>みんなに聞こえるような大きな声で、翔姉ちゃんが言った</p><p>さっきは何もできないうちに気絶させることができたけれど自爆テロを起こす可能性もあるからね</p><p>そうよね暴力団組織の送り込んで来たスパイですものね</p><p>お嬢様たちが震え上がる</p><p>了解でーす解剖して、よーく調べておきまーす</p><p>木下さんは、笑顔でそう答えた</p><p>ま、待って下さいそ、その方をどうなさるおつもりですか</p><p>天童乙女にレズッ子支配されていた高浜物産のお嬢様が叫ぶ</p><p>えっと、多分真っ裸にひん剥いたら、その後はゴーモンだと思いまーす</p><p>明るく答える</p><p>ご、拷問</p><p>だって、この人お嬢様たちの様子を調べるために潜入して来たスパイですよーっ</p><p>ちゃんとゴーモンにかけて調べないとどなたの秘密をどれだけ調べていたのか判らないじゃないですか</p><p>ざわつく会場内</p><p>あ、あなたさっき、あの人と喋っていたわよね</p><p>お嬢様の１人が、自分の警護役に尋ねる</p><p>それはあの、香月セキュリティ・サービスよりも例の関西の会社の方が良い研修ができるからというお話で</p><p>わたくしも、そのお話だけですわ</p><p>わたくしは今度、一緒にトレーニングしようってお誘いを受けていました</p><p>何言ってるのよ、あなた今よりももっと待遇の良い警護のお仕事があるって、勧誘されていたじゃないの</p><p>それはあなたのことも誘っていたじゃないの</p><p>わたくしは、きちんとお断り致しましたちゃんとした主を持つ身ですから</p><p>わ、わたくしだってお断りしたわよ</p><p>ああ、この懇親会パーティの中で自分の手駒を増やそうと、今の主家に不満のある警護役たちに声を掛けていたんだな</p><p>わたくしたちは、あの人とは直接お話しておりませんが</p><p>別のお嬢様が、みすずに言う</p><p>高浜さんが香月様や香月セキュリティ・サービスは信用できないから例の関西の会社と契約した方がいいと、執拗に</p><p>わたくしにも、そういうお話がありましたわもちろん、お断り致しましたけれど</p><p>警護役は、天童乙女本人が</p><p>お嬢様たちの方には、高浜物産のお嬢様が話を広めていたんだな</p><p>多分、親・香月家ではない名家のお嬢様たちを中心に</p><p>結局あたしたちが心配しているのは、今回の様なケースなんです</p><p>かつての名家は全てそれぞれが警護を担当する忠臣を抱えていましたわたくしたちの警護は、そういう家系の少女たちが担当していましたしかし、今は代々仕えて下さっている警護の方がいない家も多いですわ</p><p>狩野さんや鞍馬さんの家にはそういう臣下の警護に娘がいたけれど</p><p>鳥居さんみたいに、新しく外から警護役の少女を雇い入れないといけない人もいる</p><p>これまでは、それぞれの家の警護役は自分の主人だけを守るものであり他家の警護役とは、一切交流を持ちませんでしたわしかし、今はどちらの家が新しく雇い入れた警護役がどんな素性の人物で、悪い人たちと交際していないかどうかを誰かが確認しないと、わたくしたち全員に被害が及ぶことになります</p><p>そうですわね警護役として、暴力団組織のスパイがわたくしたちの学校に潜り込んでくるというのは、大変な問題ですものね</p><p>鳥居さんも真剣な顔で、そう言う</p><p>いえ、むしろわたくしたちのように自分の警護役がいる生徒はまだいいですわおかしな方が近付いて来ても、わたくしたちの壁になって下さいますから</p><p>狩野さんが言う</p><p>しかし警護役を連れて来ていない、普通の一般生徒たちは</p><p>みすずたちの学校は、日本一の超・お嬢様校だ</p><p>家柄と財力の両方が備わっていなければ、そもそも入学することさえできない</p><p>しかし、その生徒たちの中で学校に自分の警護役を連れて来ている子となると、さらに数が限られてくる</p><p>今日のパーティに集まった３０人弱のお嬢様たちだけだ</p><p>ええ一般生徒が警護役として潜入したスパイのせいで被害を受けることになったら、学校の名誉に関わる深刻な事態になりますわ</p><p>この方が警護役として雇われたのはいつからなの</p><p>狩野さんの問いに</p><p>まだ１週間も経っていませんわそうでございますわね、水島様</p><p>天童乙女の雇い主ということになっている小学生くらいの可愛い少女に翔姉ちゃんが尋ねた</p><p>水島さんは、ブルブルと震えている</p><p>そんな彼女をマルゴさんが、優しく抱き締めてあげる</p><p>大丈夫だよ君が悪くないことは、判っているから</p><p>は、はいわ、わたくしはこの人を警護役として学校に連れて行くように父に申しつかっただけででも</p><p>ぽろぽろと涙を零して泣き出す</p><p>うんうん、怖かったんだねこのお姉さんと一緒にいるのは</p><p>はいこの方とっても怖くて余計なことを口にしたら、わたくしを痛めつけるって</p><p>大丈夫だよもう</p><p>マルゴさんにしがみつく少女</p><p>天童乙女はレズッ子だけど、ロリータ趣味は無かったらしい</p><p>だから、この子は脅されただけで済んだんだろう</p><p>性的な虐待を受けていたら、もっと過剰な反応をするはずだから</p><p>ええ、あなたは心配しなくて良いわよあなたのお父様には何らかのペナルティを受けていただくことになると思うけれど</p><p>香月家の敷地に、スパイだと判っている人を送り込んできたわけですし香月の家が動かなくとも、今、ここにいるそれぞれ家の方たちがミズシマ・ホールディングスに制裁なさるでしょうから</p><p>ええ、わたくしも家に戻ったら父に報告致しますわ</p><p>空気を読まない鳥居さんが、早速、そう宣言する</p><p>こんなことをされた以上は水島さんのお家との交際はお断りするしかありませんわ</p><p>わたくしも、お父様やお祖父様に申し上げないと</p><p>親・香月家のお嬢様たちから、そういう空気が拡がっていく</p><p>ただ、水島さんあなた自身は、被害者なんですからわたくしたちは酷いことは致しませんからねもし、お家が大変な状態になられたら香月の家があなたを引き取るわ</p><p>みすずが、そういう</p><p>まだ小学部の小さな子に、こんな怖い思いをさせるなんて何て酷いお父様なのかしら</p><p>みすずは、翔姉ちゃんに振り向いて</p><p>水島さんは、このままお家にお返しするわけにはいかないわ今晩は、わたくしたちの家に泊まっていただきましょうお部屋を用意して</p><p>翔姉ちゃんは、みすずに頭を下げる</p><p>ああ、アノ子ミスズのお眼鏡にかなったみたいネ</p><p>オレが、イーディに尋ねると</p><p>ミスズはアノ子の年齢を知っているノネ多分、１２歳なんだと思うヨ</p><p>今度、アニエスやルナやマナやヨミをミスズたちの学校に編入させるネソシタラすでに学校に在籍している子に友達がいた方がイイネ特に、アニエスには</p><p>アニエスは、学校に通うのは初めてだから</p><p>ソレとアノ子は、学校に警護役を連れて来ていい家柄の子なのネソシタラヨミは、あの子の警護役ということにしたらイイのネ</p><p>ああ、ルナはアニエスの警護役</p><p>ヨミはあの水島という女の子の警護役として、大手を振って学校へ入り込める</p><p>コウヅキ家が保護した子なんだから警護役もコウヅキが見繕うのは変じゃないカラネ</p><p>ソレトミスズの個人的な趣味もアルのネ</p><p>イーディは、小声でオレに言った</p><p>ミスズは自分の眼の前で、アノ子をDarlingに犯させたいノヨ</p><p>ソウイウことがシタくてミスズはウズウズしているんダカラ</p><p>あんな可憐な、可愛い子を</p><p>オレがみすずを見ると</p><p>高浜さんに関しては、あなた自身がなさったことですからちゃんとご自身でペナルティを受けていただきますわ</p><p>うな垂れる高浜物産のお嬢様</p><p>今日は、もうお帰りなさいあなたの顔を見るのも嫌だわ皆さんも、そう思ってらっしゃるはずよ</p><p>スパイの協力者なんて</p><p>わたくしたちを売り飛ばすおつもりだったの</p><p>誰かが誘拐でもされたら、どうするおつもりだったの</p><p>お嬢様たちの非難が集中する</p><p>申し訳ございませんが少しあちらで、聞き取り調査をさせていただきます</p><p>香月セキュリティ・サービスのメイド部隊の１人が、高浜物産のお嬢様に声を掛けた</p><p>あのスパイに、どんな内容のお話をどの程度なさったのかそれをお聞かせいただきませんと</p><p>そうね早く連れ出して下さいそのスパイと一緒に</p><p>高浜物産のお嬢様は、メイドさんに連行されて行く</p><p>気絶したままの天童乙女は、木下さんが片手で運んで行った</p><p>ああ、その後ろからトテトテ付いていく子は高浜さんの警護役か</p><p>あんまり強そうな子じゃないな典型的な友達警護役だったんだろう</p><p>だから、強そうな魅力のある天童乙女に関心を持って食い物にされたのかもしれない</p><p>あの感じだとミスズは今のお嬢様の方は、気に入らなかったみたいネまあ、そんなに可愛いコでもないシ</p><p>ああ、みすずは高浜物産のお嬢様の方は、オレに犯させたりする気はないんだ</p><p>でも、あっちのスパイのコはDarling次第ネ</p><p>天童乙女のことか</p><p>あのコ捨てるには惜しい人材デショ</p><p>確かに気が使えるんだもんな戦力としては惜しいかも</p><p>しかし、オレたちの味方になるだろうか</p><p>ソコソコ美人で、スタイルも良かったネ</p><p>イーディは、そう言ってニヤッと笑った</p><p>いやしかし</p><p>にゃにゃにゃにゃぁ、にゃーにゃぁっ</p><p>ハイハイハイハイハァァッッ</p><p>スパイ騒ぎで、すっかり忘れていた</p><p>後ろを振り向くと屋敷の石敷きの前庭で</p><p>アーデルハイトさんとキヌカさんが</p><p>まだ、１３歳決戦を続けていた</p><p>うにゃあああっにゃおおおーんっ</p><p>ハイハイハイ、ハイヤァァ</p><p>鉄の爪の猫パンチと靴先ナイフの蹴りの闘い</p><p>２人とも、制服のスカートがビリビリに裂けて</p><p>パンティ丸出しで、汗だくで闘っている</p><p>その２人を、キヌカさんの姉の安城ミタマさんが腕を組んで仁王立ちになって見守っている</p><p>安心するがいい、キヌカ何があろうとこの姉だけは、こうしてキヌカを見守っているぞ</p><p>はいにゃぁぁ</p><p>クゥゥゥゥッ</p><p>１３歳武闘少女たちの闘いは続いている</p><p>でも、天童乙女の騒ぎが落ち着いたばかりだから</p><p>もう、みんなバトルは、お腹いっぱいっていう顔をしているよな</p><p>みすずが、オレに声を掛ける</p><p>旦那様いかが致しましょうか</p><p>たくさんの名家のお嬢様たちの前でオレにわざわざ指示を聞いてくれた</p><p>この状況なら、さっき美智たちと打ち合わせした作戦が使える</p><p>美智あの２人の闘いを終わらせろ</p><p>オレが、まず美智に命じる</p><p>ハッご主人様</p><p>我が弟子ヨミご主人様のご命令を果たしなさい</p><p>美智が、ヨミに命じる</p><p>あの１３歳コンビを、みすずの警護役である美智が自分で止めるより</p><p>弟子のヨミに命じてやらせる方が美智が格上に見える</p><p>ハッ、工藤流古武術、弓槻ヨミご命令を実行致します</p><p>ヨミが、ロリ巨乳をぷるんと揺らして美智に敬礼する</p><p>よし、行けっ</p><p>ハハッ</p><p>ヨミは巫女の力が発動する距離まで、小走りで近付いていく</p><p>な、何が始まるんですの</p><p>美智やヨミの仰々しい様子に、お嬢様も警護役の少女たちも興味を持ってくれた</p><p>うん、いいぞ</p><p>２人ともこっちを見なさいッ</p><p>美智が、パンッと大きく手を打ち鳴らす</p><p>瞬間反射的に、アーデルハイトさんとキヌカさんそして、姉のミタマさんまでがヨミを見る</p><p>フィッシュ</p><p>ヨミが３人の心を掴むッ</p><p>はいっ、闘いはもうおしまいっ</p><p>同時に、クタッと脱力する３人</p><p>くるっと廻ってワンっ</p><p>３人が同時に身体を回転させ空に向かって</p><p>可愛く吠えた</p><p>はーい、そのままお座りして大人しくしてましょうねっ</p><p>アーデルハイトさんもキヌカさんもミタマさんも</p><p>ヨミの言う通りに、ぺたっと地面に座った</p><p>えどういうことですの</p><p>催眠術ですの</p><p>驚いている会場の少女たち</p><p>いえ古武術でございます</p><p>美智が、真顔でそう言い切る</p><p>工藤流古武術の奥義を究めれば気の力を使って、あのようなことも可能になるのでございます</p><p>そうだオレたちの狙いは</p><p>お嬢様たちや他家の警護役に巫女の力を工藤流の気の一種だと誤認させることだ</p><p>特殊な血筋の人間にしかできない、異能の力でないと</p><p>そう例えば</p><p>美智は、全員の視線を自分に集めたまま武闘派お嬢様、栗宮流槍術師範の栗宮素子さんの前に進む</p><p>美智の申し出に、栗宮さんは</p><p>はい、皆様の前でわたくしと清々堂々の勝負をしていただきたいのです</p><p>無表情のまま言う</p><p>じゃんけんで</p><p>じゃんけん</p><p>怪訝な表情を美智に向ける栗宮さん</p><p>失礼致しましたじゃんけんというものについて、まずご説明致します</p><p>いいえ、わたくしもじゃんけんが何かぐらい知っております</p><p>ムッとする栗宮さん</p><p>会場の皆様はじゃんけんをご存じですか</p><p>美智は、みんなに尋ねる</p><p>あの、済みませんじゃんけんて何でございますか</p><p>いいるのか</p><p>さすがお嬢様中のお嬢様の集団だ</p><p>あわ、わたくしが説明して差し上げますので</p><p>慌てて、そのお嬢さんの警護役が説明を始めた</p><p>主が無知だと思われてはいけないと感じたらしい</p><p>でなぜ、わたくしがあなたとじゃんけんをしなくてはいけないのです</p><p>栗宮さんが、美智に尋ねる</p><p>わたくし勝ちますので１０回じゃんけんをして、１０回とも勝ちますいえ１００回でも勝ちます</p><p>そんな馬鹿なことを</p><p>驚く、栗宮さん</p><p>では、お試し下さい</p><p>判ったわそこまで、おっしゃるのなら</p><p>２人が、向き合う</p><p>じゃん、けん、ぽんっ</p><p>美智が勝った</p><p>本当に、１０回連続で</p><p>会場の少女たちも、驚嘆している</p><p>香月家とはそんなに親交の無いしかも、勝負事に厳しそうな栗宮さんが相手だから</p><p>お互いに示し合わせて、芝居をしているとも思えない</p><p>不愉快ですわこんなに負けるのは</p><p>栗宮さんが、そう言う</p><p>わたくし勝負に勝つことが、何よりも好きですのに</p><p>美智は、スッと頭を下げる</p><p>くるみあなたも、勝負してみなさい</p><p>栗宮さんは自分の警護役の御厨さんにそう命じた</p><p>はい、素子お嬢様</p><p>御厨さんと美智とのじゃんけん対決が始まるが</p><p>やっぱり、美智の全勝だった</p><p>ご自分でお試しになられたい方はいらっしゃいますか</p><p>わ、わたくしにやらせて下さいませ</p><p>あなたも挑戦してごらんなさい</p><p>お嬢様本人や、お嬢様に命じられた警護役がどんどん美智に挑戦する</p><p>しかし、じゃんけん勝負は全て、美智の勝利に終わった</p><p>それもあなたの流派の気の力の活用なの</p><p>はい栗宮様</p><p>人の気を感じることができればある程度の人の行動を読めるようになりますじゃんけんとは、所詮、グー、チョキ、パーの３種類からの選択でしかありませんその程度のことでしたら、相手が何を選ぶのかわたくしには判ります</p><p>それって武道を嗜む者にとっては、とても大きなことですわね相手の次の攻撃が、事前に読めるということですから</p><p>栗宮さんは、この能力が実戦に使えるものだということを認めた</p><p>相手の考えていることの細かいことまでは判らなくとも左右、どっちに動くのかこちらのどの部分を狙ってくるのかだけでも察することができれば</p><p>はい負けることはございません</p><p>美智は、栗宮さんの眼を見てそう答えた</p><p>ただし相手の動きを察すると同時に対処できるだけの素早さを身に付けなくてはなりませんが</p><p>あ、そうですわね相手がグーを出すって気が付いた瞬間に、急いでパーを出さないと後出しで負けになってしまいますものね</p><p>武道をやらないお嬢様にとっては、まだ発想がじゃんけんのままらしい</p><p>そして、この能力を身に付けると次には、こんなこともできるようになります</p><p>美智は御厨さんに</p><p>今度の勝負では、あなたは全てグーしか出せなくなります</p><p>では勝負</p><p>１０回勝負全て、御厨さんはグーだけを出して、負けた</p><p>わ、わたくし別にグーばかり出そうと思ったわけではございませんのに</p><p>驚いている、御厨さん</p><p>先ほどの勝負でわたくしは、この方がグーを出される時の気がどんなものなのかを理解しましたですから、今度はこの方が、じゃんけんの勝負で何を出されるのかお決めになる瞬間にグーの時の気をわたくしが放射致しました</p><p>美智の気は強くて濃い</p><p>御厨さんは、美智の気に押されてグーを出し続けてしまったのか</p><p>動作を選択する一瞬を狙っての気の攻撃は相手の判断を迷わせることもできるのです</p><p>武闘お嬢様の栗宮さんがヨミを見る</p><p>なるほど、さっきあの子はこの技を使ったのね</p><p>はいわたくしがキョーコ・メッサーの動きを一瞬止めたのも、この技です次の動作に入る一瞬を狙って、強い気を放射するのですそれで、相手の肉体に止まるんだと誤作動させるのです</p><p>先ほど、あのスパイがあなたの行動を封じようとしたのも同じ気の技ですわね</p><p>栗宮さんは、尋ねる</p><p>ご慧眼の通りでございます</p><p>でも、あなたはあの人の気の攻撃を避けたわ</p><p>栗宮さんは、ニヤッと笑う</p><p>向こうの子たちの場合も動きを止めたことは、それで説明がつくけれどその後の、クルッと廻ってワンと鳴かせたのは、今の話だけでは無理だと思いますけれど</p><p>ここから先は工藤流古武術の奥義に関することですので</p><p>ジッと、栗宮さんの眼を見たままそう言う</p><p>判ったわその先はあなたに弟子入りして、自分で学ばせていただくわその代わり、あなたにもわたくしの流派をみっちり教えて差し上げますから</p><p>楽しみにしております</p><p>２人が、ニコッと微笑む</p><p>絶対に、工藤流古武術免許皆伝まで教えていただくわよっ</p><p>栗宮さんという武闘派お嬢様が、良いクッションになってくれた</p><p>これで、他家のお嬢様も警護役たちも</p><p>美智だけでなく、工藤流古武術そのものに一目置いてくれる</p><p>ヨミやルナも工藤流入門者の警護役ということになれば</p><p>巫女の力も、古武術の気の技なんだと思い込んでくれるだろう</p><p>アノお嬢様トンデモないこと言っているネ</p><p>オレの横でイーディが言った</p><p>この間アタシとミチで決めたのヨ</p><p>アタシたちに正式に入門するコは必ず、Darlingとセックスしなくちゃいけないルールにしたのネ</p><p>テイウカ、ショウガナイのネ気の使い方を覚えるのなら、Darlingとセックスするのが一番の良い修行ダカラ</p><p>イーディは、ニコッと微笑む</p><p>蟹江敬三さんが亡くなったそうですね</p><p>ご冥福をお祈りいたします</p><p>蟹江さんと言えば、ウルトラマンエースで牛になったり</p><p>ウルトラマンレオをバラバラにしたり</p><p>蟹江さんは当時、演出家の蜷川先生の劇団でアングラ演劇の主役をなさっていました</p><p>特撮番組と、アングラ演劇の関係ってあんまり書いている人がいないんですが</p><p>エースの復讐鬼ヤプールとかベロクロンの復讐とか</p><p>完全にアングラの影響を受けていると思います</p><p>シルバー仮面も、ジャイアントになる前の光子ロケットの設計図を見つける回とかはメチャクチャ、アングラチックなんですが</p><p>アングラ演劇の文化とその影響というのは本当に、日本の現代文化を語るときには無視されているように思います</p><p>不思議なことに、特撮なんかの実写の方には影響が見られるのに</p><p>アニメには、まったく痕跡が見られないんですよね</p><p>アニメの方が、規制が強かったのか</p><p>監督が上昇志向で、アングラ的なものを嫌ったのか</p><p>861．ハイ・ライフ　／　真打ち登場</p><p>しかしとりあえず、これで一通りは問題解決か</p><p>潜入していた関西ヤクザのスパイは拘束できたし</p><p>お嬢様たちに、香月セキュリティ・サービスが中心になって警護役の交流をすることも何となく、認めてもらえそうな感じになっている</p><p>今後は、変な人間が警護役としてみすずたちの学校に潜入して来ることもないだろう</p><p>ヨミの巫女の力を工藤流古武術の気の技と信じてもらうこともできた</p><p>天童乙女の代わりに、あのミズシマ・ホールディングスの会長の孫娘の警護役としてヨミかルナを編入させることもできる</p><p>どっちか残った方は、アニエスの警護役ということにしてアニエスは、見た目からしてお嬢様だから、どっかのお嬢様ということに仕立てるしかない</p><p>あいつは他人に仕えるとか絶対に無理だからな</p><p>そういうところは、腹違いの姉の雪乃によく似ている</p><p>後は、マナと月子をどういう名目で転校させるかだけだけど</p><p>今日一日で大分進展があったから、少しだけホッとする</p><p>大丈夫ですわ、お姉様キヌカもミタマも無事ですから</p><p>あの子たちにばかり無理をさせて不甲斐ないですわ</p><p>オレの視界に、鞍馬姉妹が入って来る</p><p>相変わらず落ち込んだままの姉と、そんな姉を励ましている気丈な妹</p><p>ああ、この姉妹の問題がまだ残っていたか</p><p>はい、水島さんどうぞ、ここにお座りなさい</p><p>みすずが、連れて来られたミズシマ・ホールディングスの会長の孫娘に笑顔で、声を掛ける</p><p>前からあなたのこと、可愛い子だと思っていたのよお名前は</p><p>水島可憐です</p><p>１２歳の可愛らしい少女は、緊張しながらそう答えた</p><p>そう可憐さんね</p><p>みすずは元々は、同性愛の嗜好がある</p><p>瑠璃子たちと一緒に、ジッちゃんが徹底的に男嫌いに育てたからで</p><p>多分、オレ以外の男は、一生、受け付けないと思う</p><p>しかも、同性愛の師である渚のペットをやっていた時期があるから</p><p>自分でも、可愛い女の子のペットを飼いたがっていることは判っていた</p><p>天童乙女は、自分と年齢の近い女の子にしか興味が無かったからこの水島可憐さんには手を付けていないみたいだけれど</p><p>ああヤクザの圧力でミズシマ・ホールディングスに無理矢理、警護役として入り込んだ身だから、無茶はしなかったんだな</p><p>天童乙女が、水島可憐さんに手を出したら祖父の水島会長だって、ヤクザたちへの協力を断るだろうから</p><p>とにかく、この可愛らしい少女が純真無垢のままであることは間違いない</p><p>旦那様とっても可愛らしい子だと思いません</p><p>あたしこんな娘が欲しいですわ</p><p>その言葉はオレは、ジッちゃん公認のみすずのパートナーなんだから周りの子たちには、ただのロノケにしか聞こえないだろう</p><p>みすずが、将来的にこんな可愛らしい娘を産みたいとオレに甘えているという</p><p>しかし、実際は</p><p>みすずは、この水島可憐さんという少女を飼ってもいいですかとオレに聞いているのだ</p><p>ペットショップで、可愛い子犬を見掛けた時のように</p><p>オレが返答に困っていると</p><p>お兄様、そう言えばわたくしもお兄様にご紹介したい子がいるんです</p><p>瑠璃子も、オレに微笑む</p><p>わたくしの後輩ですが自分の警護役を持っていない子ですので、今日はいらしていません後日、改めてご紹介致しますわ</p><p>前に何でも１つ、わたくしのお願いを聞いていただくとお約束致しましたわ</p><p>どうしても、その子ことでお兄様にご相談したいことがあるんです</p><p>オレに相談たって</p><p>瑠璃子の後輩っていうことは、警護役を持たない身とはいえその子もどっかの名家のお嬢様なんだろ</p><p>ただの高校生のオレが、名家のお嬢様の相談なんてできるわけがない</p><p>お兄様でないと解決できない問題なんですの</p><p>オレでないとできないことなんて</p><p>セックスぐらいしかない</p><p>あああの子のことね</p><p>旦那様、わたくしからもお願い致しますわ瑠璃子のお願いを聞いてあげて下さい</p><p>みすずが妻の立場からも許可する</p><p>オレが、瑠璃子の後輩を犯すということを</p><p>わたくしも可憐さんのことで、これから旦那様に色々とご相談しなくてはならないと思いますから</p><p>わたくしも、可憐さんのお世話を致しますわ</p><p>ええ、お願いします、瑠璃子</p><p>結局みすずも瑠璃子も、香月家本家の娘で</p><p>ジッちゃんの血を、一番濃く継いでいる</p><p>人を支配することに快感を覚える</p><p>オレに支配されることを悦ぶのも彼女たちの中の支配欲の裏返しだ</p><p>ジッちゃんが、みすずを渚に預けてレズ修行させたり</p><p>瑠璃子に一切、性的な知識を教えなかったのは正解なんだ</p><p>一歩間違えればこの２人は、メチャクチャな男狂いになっていたかもしれないのだから</p><p>それぐらい性欲が強い</p><p>肉食動物に、獲物を追うことを止めさせることはできない</p><p>２人と一緒に、オレは地獄へだって堕ちてやる</p><p>そういう覚悟で、この子らをオレは受け入れたんだ</p><p>ほんと、仲がおよろしいのですね</p><p>鳥居さんが、素直に驚いている</p><p>はいわたくしもお兄様のことが大好きですわ</p><p>瑠璃子は屈託のない笑顔で、そう答えた</p><p>ですから、香月本家は安泰ですお家騒動の心配は一切ございませんわ</p><p>みすずは、狩野さんにそう言って微笑む</p><p>そのようなことを心配してはいませんわ</p><p>狩野さんは、居心地が悪そうに答えた</p><p>しかし、この香月家に匹敵する家柄の少女は、みすずのテーブル以外に座る場所が無い</p><p>さて、パーティ会場の方は</p><p>天童乙女と高浜物産のお嬢様が退場したことで、落ち着きを取り戻している</p><p>ああ、まだ美智とじゃんけん大会をやっているな</p><p>ヨミも、じゃんけんの相手を引き受けている</p><p>美智は気で、ヨミは巫女の力でじゃんけん勝負に連勝し続けている</p><p>お嬢様も警護役も巻き込んでなかなか楽しい余興になっている</p><p>もうっ、こうなったらあなたも、この子に弟子入りなさい</p><p>というより、わたくしも教えていただきたいですわ</p><p>ああ、この感じだと香月セキュリティ・サービスの研修館を借りたお嬢様や警護役の合同練習会には、ますます人が集まるな</p><p>普段から交流するようになれば、みんな仲良くなる</p><p>武術や護身術の練習なんて、特にそうだろう</p><p>ああ、工藤遙花を食い止めないといけないな</p><p>あのお姉さんは、お嬢様たちに自己アピールできると思ったら、わたしが空手を教えますとか言って、無理矢理押し掛けてきそうだから</p><p>うーん、かえって目眩ましになって、いいんじゃないかと思うよ</p><p>オレの心を読んで、オレにくっ付いているルナが言った</p><p>うんあの警護役の人たちの中には遙花さんに教わるのが丁度良いレベルの人たちもいるし</p><p>たまたま、代々警護役として仕えている家に生まれた娘の中には</p><p>そんなに強くない子もいるんだよな</p><p>警護役といっても、お嬢様のご学友とか話し相手とかイジメ対策のための友達警護役も多いんだし</p><p>今は美智お姉様の技を面白がって見ているけれど実際に、習ってみろって言われたら付いていけない人も多いよ</p><p>ルナの言うとおりだ</p><p>みんながみんな武闘派お嬢様の栗宮さんや、安城姉妹やアーデルハイトさんみたいに武芸に優れているわけがないか</p><p>工藤遙花の空手教室レベルのこともやっておいた方がいいか</p><p>大丈夫だよ、兄さん遙花さんがいい気になって変なことをしでかしたら止める人はいっぱいいるし</p><p>妹の美智もレイちゃんもいるしな</p><p>何で誰もオレがルナを連れていることに、何も言わないんだろう</p><p>ルナはさっきの警護役の時のパンツスーツから、制服に着替えさせている</p><p>髪型なんかも変えて、変装させている</p><p>あら、その方はどなたなんですのとか</p><p>ご親戚ですかとか</p><p>聞かれるんじゃないかと思ったけれど</p><p>あの好奇心が強くて、何でもズケズケ話す鳥居さんですら突っ込んで来ない</p><p>それは兄さんのこともボクのことも認めていないからだよ</p><p>お嬢様はお嬢様同士か、自分の警護役としか話していないでしょ</p><p>兄さんは、みすずお姉様のパートナーだけれど名家の人ではないからだから、直接には話し掛けないし、そこに居ても見えていないってことにしているんだよ基本的に</p><p>だから、この全員女の子しかいないパーティに、オレが紛れていても誰も文句を言わないんだ</p><p>ていうか、みんなオレの方はなるべく見ないようにしているというか</p><p>ジッちゃんに認められていたって、今のオレは</p><p>黒森公は、名家の一員ではないんだから</p><p>さっきの鳥居さんの仲がおよろしいという発言だって</p><p>オレとみすず、あるいはオレと瑠璃子のことを言ってたのではなく</p><p>あくまでも、みすずと瑠璃子の関係を評していたんだ</p><p>本来なら、香月家の後継者争いをするはずのみすずの瑠璃子が仲が良いと</p><p>オレのことは無視なんだ</p><p>兄さんムカッとかしないの</p><p>オレの心を見て、ルナが尋ねる</p><p>ムカッと何で</p><p>だって無視されているんだよ</p><p>いや、そういうのがお嬢様たちの世界なんだろそういうもんなんだって判れば、別に何とも思わないよ</p><p>自分を産んだ母親に、存在していることを無視されて育った</p><p>あれに比べれば</p><p>ルナが、キュッとオレにしがみつく</p><p>ボクここに居るからね兄さん</p><p>オレに抱きつくルナの身体は柔らかく温かい</p><p>オレは、ルナの頭を撫でてやる</p><p>翔姉ちゃんがやって来る</p><p>歌晏様がご臨席下さるそうですわ</p><p>歌晏様が</p><p>カアン</p><p>まあ歌晏様もいらしていたの</p><p>狩野様までが、驚いている</p><p>はい、ずっとお屋敷の中で、皆様のご様子を観ていらっしゃいました</p><p>観ていたって</p><p>監視カメラか何かの映像をか</p><p>さっきのミナホ姉さんやキョーコさんたちみたいに</p><p>わたくしは、知っておりましたわ</p><p>鳥居さんが、ニヤッと笑う</p><p>今日、いらっしゃるって昨夜、お電話をいただきましたから</p><p>歌晏という人は、鳥居さんと近い関係の人なんだろうか</p><p>ご臨席下さるのでしたら失礼が無いように、お通しして</p><p>みすずが、翔姉ちゃんに言う</p><p>月子さん、ヨミさん、ルナさんを会場から遠ざけて下さいとおっしゃっています</p><p>歌晏という人は鷹倉３姉妹を知っている</p><p>巫女の力を持つ３人が居る場所には、近付きたくないということか</p><p>旦那様、お願い致しますわ</p><p>歌晏さんていう人は、そんなに大切なお客様なのか</p><p>１人だけ、パーティ会場に姿を見せずに別室に居て</p><p>会場に来るというだけで、わざわざ翔姉ちゃんがみすずに連絡してくるような</p><p>香月家と、狩野様のお家、そして歌晏様のお家が今のわたくしたちの学校での３大名家ですわ</p><p>狩野家と同じ様に香月家に匹敵する家柄</p><p>メモル・グループのオーナーですわ</p><p>メモルってメモル銀行とか、メモル自動車とか、メモル金属とか、メモル重工とか</p><p>企業グループとしては、香月グループより大きいかも</p><p>つまり</p><p>家柄も高ければ、財力もある</p><p>失礼はできないお方ですわ</p><p>オレは美智に向かって</p><p>美智ヨミを下がらせろ屋敷の中の控え室に</p><p>今は警護役としても、工藤流の師弟関係としても美智がヨミの上に立っているから</p><p>美智から命令させる</p><p>かしこまりました美智ご主人様の命に従いなさい</p><p>えー、もっと遊んでいただきたいですわぁ</p><p>ええ、今うちの警護役がこの子の命令で、パーしか出せなくなりましたの</p><p>ホント、パーになってしまったみたい</p><p>お嬢様たちから、そんな声が出る</p><p>みすずが、スッと立ち</p><p>皆様、今こちらに歌晏様が向かっていらっしゃるそうですわ</p><p>まあ、歌晏様が</p><p>歌晏様が香月様のお屋敷にいらっしゃるなんて</p><p>お嬢様たちの中に驚きと動揺が拡がる</p><p>皆様もお席に戻られて下さい</p><p>みすずの言葉に、みんなワラワラと席に戻って行く</p><p>メイド服姿の月子がルナを連れに来る</p><p>うん、兄さん大丈夫だよ</p><p>ヨミも、一度こちらへ戻って来る</p><p>マルゴさんも来た</p><p>あたしも撤退した方がいいみたいだから</p><p>まスポンサーになってくれそうな家の子が何人も見つかったからあたしは目的達成この３人は、あたしが連れて行くから安心して</p><p>頼みますマルゴさん</p><p>マルゴさんこっち側の入り口から、元の控え室に入って下さい</p><p>翔姉ちゃんの指示でやって来る歌晏さんとは顔を合わせないようにして、マルゴさんと鷹倉姉妹たちは退去した</p><p>オーケイ、いいわよ歌晏様の警護の方にも確認していただいたわよね</p><p>翔姉ちゃんが、携帯式の無線機にそう告げる</p><p>鷹倉の巫女姉妹を完全に撤収させたことを確認しないと、この中庭には入って来ないというのか</p><p>了解皆様歌晏様がご入場なさいます大きな拍手でお出迎え下さい</p><p>翔姉ちゃんが、会場中の少女たちに大きな声でそう言った</p><p>中庭の向こう香月家の屋敷の中から</p><p>ハロー、マイ・フレンズ</p><p>とっても背の高い、美しいお姉さんがニコッと微笑んで現れた</p><p>他のお嬢様たちと同じように、銀色のパーティドレスを身に付けている</p><p>いやただ</p><p>背中は大きく開いているし前も</p><p>横から覗き込んだら、全部丸見えだろっていうくらい大胆なドレスを着ている</p><p>アカデミー賞の会場のハリウッド女優みたいな</p><p>ただ、鼻が高くて眼がぱっちりとした派手顔の美人で体格もスラッとしていて、自信たっぷりに堂々としているから</p><p>とってもこの綺麗なお姉さんには、合ってはいるんだけれど</p><p>ようこそ、歌晏様</p><p>みすずと瑠璃子、そして他のテーブルに居る美子さんも立って歌晏さんを迎える</p><p>他の少女たちは、全員で拍手している</p><p>歌晏さんはニコニコしながらコツコツとハイヒールの音を立てて、真っ直ぐにみすずたちのテーブルにやって来る</p><p>その後ろから真っ黒のスーツで男装した、これまた背の高い少女が歌晏さんを追う</p><p>この人が警護役か</p><p>お姉様こちらにどうぞ</p><p>鳥居さんが立ち上がって、自分の席を譲った</p><p>香月家、狩野家、歌晏家が３大名家なら３人並んで座るしかない</p><p>同じテーブルに座るのは失礼だと、あの鳥居さんが気を利かせている</p><p>あなたたちも立ちなさいお姉様のお席よ</p><p>鳥居さんに言われて、鞍馬姉妹も慌てて席を立った</p><p>まあ、まり子相変わらず、気が利くわね</p><p>歌晏さんが、微笑む</p><p>はい大切なお姉様のためでしたらわたくし</p><p>鳥居さんが頬を赤らめる</p><p>このまり子はわたくしの株式の弟子なのよなかなか、見所のある子だから可愛がってあげることにしたの</p><p>歌晏さんは、会場中の少女たちにそう言う</p><p>血縁はありませんけれどまり子はわたくしの心の妹ですからまり子の敵は、わたくしの敵なんですわよろしくて、皆様</p><p>笑う歌晏さん</p><p>で、どうだったまり子今までのところはまさか、誰かまり子をイジメた人とかいなかったでしょうね</p><p>屋敷の中の控え室でこのパーティ会場の様子を観ていたくせに</p><p>歌晏さんは、楽しげにそう鳥居さんに聞く</p><p>いいえ、お姉様特に香月様にはとても親切にしていただいておりますわ</p><p>鳥居さんは、そう答える</p><p>あら、そうみすず様、瑠璃子様まり子が色々とお世話になったみたいで、申し訳ございませんわ</p><p>歌晏さんの言葉に、みすずは</p><p>本日は、おいで下さいましてありがとうございます</p><p>瑠璃子も、合わせる</p><p>狩野さんを始め、他の少女たちに対する態度とは、明らかに違う</p><p>ええお邪魔させていただきますわ本当はもう少し早く着いていたんですのよでも歌晏家のわたくしが、まさかキョーコ・メッサーや暴力団組織のスパイなどが居る会場に立ち会えるはずがないですから</p><p>スパイなどのなどは鷹倉家の巫女を指しているんだろう</p><p>わたくしの立場ではねえそうは思いませんか、みすず様</p><p>ニタッとみすずに微笑む</p><p>おっしゃる通りですわ申し訳ございません歌晏様</p><p>みすずは謝るしかない</p><p>この歌晏さんはオレたちの裏のことも、全部知っているんだ</p><p>キョーコさんとの関係も、関西ヤクザとの確執も</p><p>はーい、では座らせていただきますわみすず様も瑠璃子様も、お座りになってそれじゃあ、まるでわたくしがお二人を困らせているみたいではありませんか</p><p>みんな、着席する</p><p>ごきげんよう歌晏様</p><p>はい、ご機嫌よう狩野様お元気</p><p>お陰様で</p><p>香月家に続いて、狩野さんが歌晏さんと挨拶を交わす</p><p>あ、あの歌晏様</p><p>歌晏さんの来席で、立たされることになった鞍馬ありすさんがいきなり話し掛ける</p><p>お、お止しなさいありす</p><p>慌てて、姉の美里さんが止めようとするが</p><p>悪いけれど答えはノーですわ</p><p>歌晏さんは、ニヤッと笑ってそう答えた</p><p>あなたたち鞍馬家は元から香月様の家の系列ですわよね香月様があなたたちのお家を助けないとお決めになったのに縁もゆかりもない歌晏家が、助けて差し上げられるはずがないでしょ</p><p>あこれで判った</p><p>歌晏さんは、オレたちの様子をホントに最初の最初から観ている</p><p>ジッちゃんが鞍馬姉妹を拒絶したのは、懇親会パーティどころかレイちゃんのレクチャーの始まる前だし</p><p>そんな前から来ていながら今までずっと別室に居たのか</p><p>それに、あなたたちの家が潰れるのは当然よあなたたちのお父様がしたことを考えれば、香月様がお見捨てになられるのも当然ですわ</p><p>歌晏さんは、そう言う</p><p>鞍馬家は一体、何をしでかしたんだろう</p><p>娘を娼婦に堕とさなくてはいけないほどの負債って</p><p>ありすお止めなさいと言っているでしょ</p><p>鞍馬美里さんが、妹の口を塞ぐ</p><p>大変、失礼致しました</p><p>スッと頭を下げる</p><p>そうねホント、失礼</p><p>歌晏さんは、フンと鼻を鳴らす</p><p>関さん鞍馬さん姉妹を、奥の部屋にお通しして</p><p>翔姉ちゃんの指示で、メイド部隊の一人がやって来る</p><p>さあ、こちらでございます</p><p>鞍馬ありすさんはどうしていいのか判らない顔をしている</p><p>ありすわたくしたちが、このままそこにいると歌晏様のお気に障るようですわみすず様にもご迷惑をおかけすることになります</p><p>まだお帰りにはならないでねもう少し、お話をおうかがいしたいから</p><p>ただしお祖父様の決定は絶対ですからあたしたちでは、お二人の力にはなれないと思いますけれど</p><p>ありがとうございますお気持ちだけでも、嬉しゅうございます</p><p>美里さんは、みすずに深々と頭を下げる</p><p>そして会場の少女たちに</p><p>皆様、おそらく皆様のご尊顔を拝するのもこれが最後になると思いますわたくしも、ありすも今までわたくしたちに賜りましたご厚意、ご友情の数々、大変ありがとうございましたどうぞ、皆様末永くお元気でいらして下さい</p><p>美里さんはそう言って、頭を下げる</p><p>ありすさんも</p><p>み、皆様のことは忘れませんだからどうか、わたくしと美里お姉様のことも覚えていて下さい皆様ありがとうございました</p><p>ペコリと頭を下げる</p><p>参りましょうありす</p><p>鞍馬姉妹が、パーティ会場を後にしようとする</p><p>美里様</p><p>ありす様</p><p>慌てて、警護役の安城姉妹が主たちを追い掛けようとするが</p><p>付いて来てはいけません</p><p>ええ、さよならよあなたたちも</p><p>鞍馬姉妹は、眼に涙を溜めて警護役の姉妹に言った</p><p>ごめんなさい今の鞍馬の家ではあなたたちに退職金を払うこともできません</p><p>鞍馬美里さんが、みすずを見る</p><p>みすず様、この２人の新しい主は香月セキュリティ・サービスで探していただけませんか</p><p>そうね任せておいて</p><p>そんな美里様</p><p>わたくしたち姉妹は、生まれた時からお嬢様たちの下僕です</p><p>ミタマさんとキヌカさんが、そう叫ぶ</p><p>家が潰れればお嬢様もないわ</p><p>さようなら元気でね</p><p>鞍馬姉妹は、クッと気持ちを押し殺して屋敷の方へと向かう</p><p>震えている背中</p><p>でも、警護役の姉妹には振り向かない</p><p>ダメヨ</p><p>鞍馬姉妹を追おうとする警護役たちをイーディが止めた</p><p>ここでアナタたちが追い掛けたらあの人たちは、もっと辛くなるネ</p><p>歌晏さんですが</p><p>ほら出世魚っていうのが、あるじゃないですか</p><p>ハマチが成長して、大きくなったのがブリとか</p><p>で、ほら</p><p>ミンキー・モモが成長して、大きくなったのがハマーン・カーンじゃないですか</p><p>なので、歌晏さんはミンキー・モモとハマーン・カーンの中間ぐらいで</p><p>あ、北爪先生のマンガの若ハマーンは見なかったことにしています</p><p>というか、ミンキー・モモとキシリア・ザビの中の人が同じですから</p><p>ミンキー・モモがああいうキツイ人になる可能性もあるわけで</p><p>まあ17歳ぐらいかな</p><p>ということで、歌晏（カーン）さんになりました</p><p>香月家無双にすると面白くないので、最後の最後の隠し球で登場させました</p><p>これでパーティのパートが終わって</p><p>セックス大会の方になっていくと思います</p><p>862．ハイ・ライフ　／　馬の骨</p><p>・アーデルハイト鹿取／１３歳まり子の警護役ただし最近、雇用契約された娘ハーフなぜかハイジと呼ばれている</p><p>・歌晏桃子／17歳香月家、狩野家と並ぶ３大名家、歌晏家のお嬢様</p><p>・山田梅子／17歳桃子の警護役男装セバスティアヌスと呼ばれている</p><p>あの子たちの最後のお願いなんですからみすず様、あの子たちはあなたがちろゃんと引き取ってあげて下さいね</p><p>歌晏さんは、ククっと笑ってみすずにそう言う</p><p>わたくしは、鞍馬家の件に関しては一切口出しは致しませんからこれは、まあ香月様のご家中の中のトラブルだと思いますし</p><p>そう言っていただけると、とても助かりますわ</p><p>みすずが、歌晏さんに礼を言う</p><p>が頭は下げない</p><p>それが、この２人が対等の立場であることを示している</p><p>香月閣下が、鞍馬家のご処分を正式に公表するまでは歌晏の家は、進捗状況を見守らせていただきますわ</p><p>ああ鞍馬家が潰れる寸前であることが正式にバレてしまって</p><p>その上ジッちゃんにも、歌晏さんにも救済を拒絶された</p><p>それは、本来ならかなりの大きな経済ニュースになるはずだ</p><p>ここにいるのが普通のお嬢様たちなら、先を争って家に電話をかけて父や祖父にこのニュースを伝えるだろう</p><p>鞍馬家は親・香月家のグループに属していたのだから、取引のある会社の子もいるだろう</p><p>そういう家は、急いで取引を停止しないといけない</p><p>いや、関係を断ち切るだけならいいが</p><p>鞍馬家が潰れるのなら、その会社や資産を買い叩くとか、鞍馬家のやっていた事業を乗っ取るとか、取引先を奪うとか</p><p>大きなビジネスチャンスなる可能性があると、動き出す人たちもいるはずだ</p><p>一刻も早く、このニュースを家の人たちに伝えたいと思っているだろう</p><p>今、ここの場に居るお嬢様たちは、全員、みすずの学校の中でも自分の警護役を連れ歩くことが許されているほどの家柄と財力を誇る大きな名家の令嬢たちだ</p><p>だからパーティを中座して、家に携帯電話を掛けたり、メールを打つような失礼なことは絶対にしない</p><p>これは、香月みすずが主催しているパーティなんだから</p><p>パーティの開催時間に、情報が外部に漏れたとしたら誰が漏らしたのか、調査されるだろうしそういうはしたない行為をした子は、他のお嬢様たちから白い眼で見られる</p><p>この香月家本家の屋敷には、監視カメラだらけだということは、みんな判っているし</p><p>携帯電話なんかの発信も、突き止められてしまうことは判っているだろうし</p><p>その上、今歌晏さんが、鞍馬家のことは香月家に任せると発言した</p><p>これは、つまり</p><p>ありがとうございます歌晏様が、そうお立場をご表明下さいましたからには、これで鞍馬家に闇雲に手を伸ばしてくるような品のないお家は現れなくなると思いますわ</p><p>わたくしも、お祖父様がご裁可なさるまでは何人も手をお触れにならない方が良いとご忠告しておきます</p><p>これで、ジッちゃんが正式発表するまでは誰も鞍馬家に手出しができなくなった</p><p>ここにいるのは決して香月家に近い人ばかりではないけれど</p><p>香月家と歌晏家の両方から睨まれるような真似をする人間は名家にはいないだろう</p><p>そして、みすずはペットにしようと狙っている水島可憐さんにニコッと微笑む</p><p>ミズシマ・ホールディングスに関しても同じですわお祖父様のご処分があるまではねっ</p><p>小学校高学年の水島可憐さんは、涙目でそう答えた</p><p>よろしいかしら、歌晏様</p><p>いいんじゃないのかしら高浜物産はどうなさるおつもり</p><p>歌晏さんが、みすずに尋ねる</p><p>高浜さんのお家は、香月家とはそれほど縁はございませんわむしろ、歌晏様のお家に近いのではありません</p><p>みすずは、歌晏さんにボールを託す</p><p>そうねじゃあヤっちゃっていいですわよ皆さん</p><p>ただしお灸を据える程度にして下さいね高浜家も名家の1つですから、完全に殺してしまうのはよくありませんわ</p><p>歌晏さんは、みすずに微笑む</p><p>鞍馬家も水島家も同じですけれど</p><p>鞍馬家も水島家も、完全に名家としての命脈を断つところまでは追い込むなというひとか</p><p>それは、お祖父様がお決めになることですから</p><p>みすずは、そう言いながら水島可憐さんの可愛らしい頬を撫でる</p><p>でも、あなたは大丈夫よあたしが、ちゃんと守ってあげますからね</p><p>うふふと笑うみすずの眼には、淫欲の炎が見える</p><p>そうねみすず様は、なかなか趣味がおよろしいですわね</p><p>緊張している可憐さんを見て、歌晏さんが言った</p><p>とっても綺麗な子たっぷり、可愛がって差し上げてね</p><p>この口振りだと、歌晏さんもレズッ子なんだろうか</p><p>でも、わたくしにはあちらの方を選ばれる趣味は、良く判りませんわ</p><p>そう言って、歌晏さんがオレを見上げる</p><p>こんにちはわたくし、歌晏桃子と申します</p><p>ニタァと、オレに微笑む</p><p>こ、こんにちは黒森公です</p><p>オレも、挨拶した</p><p>ふーんあなたが、みすず様のお相手で香月閣下もお認めになっているっていう方なのよね</p><p>ジロジロと、オレを見る</p><p>はぁそうですけれど</p><p>ねみすず様あえてお尋ね致しますけれどこの方のどこが気に入られましたの</p><p>スバッと、歌晏さんは切り込んでくる</p><p>一緒に居ることが幸せだからですわ</p><p>旦那様のお側にいることが、あたしにとっては一番自然なことなんです</p><p>あら意外なお答えでしたわ</p><p>歌晏さんは言う</p><p>わたくしはもっとみすず様は、この方の男性的な魅力に取り憑かれてしまわれたのかと思っていましたから</p><p>オレがみすずをセックス中毒にして、セックスで引き止めているってひとか</p><p>だって、この方名家のお生まれではないわけでしょ</p><p>歌晏さんが、ニッと微笑む</p><p>わたくしも歌晏家の子女としていつかは、家のためにどちらかの名家に嫁ぐ覚悟はしておりますけれど</p><p>残念ながら、香月家には跡取り息子がおりませんからお婿さんに来ていただくしかないんですの</p><p>みすずは、そう切り返す</p><p>旦那様をお祖父様がお認めになれたということはそういうことですわ</p><p>ジッちゃんの次は、みすずの父親がいるけれど</p><p>ジッちゃんの孫は、みすず、瑠璃子、美子さんと女の子しかいない</p><p>だから、香月家は婿取りをしなくてはいけないというのは判るけれど</p><p>それは判りますけれどでも、この方に香月家という大きな名家を受け継ぐだけの才覚がお有りになるようには、わたくしには見えませんけれど</p><p>いや、オレだってそう思う</p><p>いうか、オレはパン屋になるんだけれど</p><p>香月家は、大きな家ですわわたくしたちの歌晏家と匹敵する家柄だけなら、狩野さんのお家ともね名家中の名家ですわ他の名家を率いる立場の家ですそんな大切な役割のあるお家の後継者というのは、香月家の中だけ決めて良いものではありませんわよわたくしは、そう思いますけれど</p><p>挑戦的に、みすずに微笑む</p><p>わたくしだって、いずれ結婚する時は他の名家の方たちにも納得していただくことのできる相手を選びますわ</p><p>この人が、今日、みすずの招きに応じて、香月家の邸宅に来たのは</p><p>でも、みすず様は、わたくしたちの知らない間に名家とは縁もゆかりもない、どこの馬の骨か判らない男性を選ばれたというではありませんかわたくし驚くやら、呆れるやら</p><p>みすずは、微笑みを崩さない</p><p>これは、名家のお嬢様同士の真剣勝負なのだ</p><p>とりあえず、一目、みすず様が選ばれたという方の顔を見てみようと思い今日は、こちらへ伺いましたのよ</p><p>やっぱりそういうことか</p><p>ああ、そうそう香月家が中心となって、わたくしたちの警護役をとりまとめるという件どうぞ、ご自由にお勧めください悪いプランでは無いと思いますわまあ、歌晏家の警護役は完璧ですから、わたくしは参加致しませんけれど他の家の皆さんは、どうぞ香月様にご協力して差し上げて下さいね</p><p>うふふと笑って、会場内の少女たちに言う</p><p>名家全体の警護のことまでお考えになるなんて、香月家はさすがでございますわねそういう面倒な件は、お任せ致しますわ歌晏家はもっと他にやらなくてはならないことがたくさんございますから</p><p>嫌味たっぷりに、そう言う</p><p>警護役たちの件についての話が終わってから、わざわざ登場したのは</p><p>歌晏家は、そういうことに興味が無いというアピールか</p><p>ありがとうございますでも、歌晏様もご参加になられた方がよろしいと思いますわ</p><p>みすずは笑顔で対抗する</p><p>あら、どうしてうちのセバスティアヌスならキョーコ・メッサーでも倒せますわよ</p><p>歌晏さんは、自分の警護役の背の高い男装の美少女を指差す</p><p>スッと、頭を下げる警護役</p><p>ね、美しいでしょ聖セバスチャンに良く似ていると思いませんだから、わたくしはこの子のことをセバスティアヌスと読んでいるのよ</p><p>名前の最後にアヌスが付くっていうのも、良い感じだと思いません</p><p>この歌晏さんという人の趣味もよく判らん</p><p>ね、セバスティアヌスあなたなら勝てるわよねみすず様の警護役にも、香月セキュリティ・サービスにもキョーコ・メッサーにも</p><p>主に尋ねられた警護役は</p><p>桃子お嬢様のご命令とあれば</p><p>低い声でそう言う</p><p>ムッとして、美智やイーディが彼女を睨む</p><p>翔姉ちゃんたちは、無視している</p><p>ここまで自信があるのなら、気の技の攻略ぐらいできる人なのかもしれない</p><p>それでもキョーコさんに勝てるとは思えないけれど</p><p>この山田梅子命に代えましても、勝利の栄冠をお嬢様に</p><p>ヤマダウメコ</p><p>山田梅子さんは、タカラヅカの男役のような華麗なポーズで歌晏さんにアピールしている</p><p>セバスティアヌス本当の名前を言うのは、およしなさい</p><p>こんなに筋肉隆々で強そうな人だけど山田梅子さんなんだ</p><p>ていうかホントに強いのかこの人</p><p>さてとそろそろ話を戻しますわ</p><p>勝手に煽るだけ煽って歌晏さんは、再びオレを見る</p><p>この方のあら、わたくしとしたことが、もうお名前を忘れてしまいましたわ</p><p>意地悪そうに、微笑む</p><p>まあどなたでも構いませんわ名家でない男性なんですから</p><p>オレのことを徹底的に軽んじる作戦らしい</p><p>本日の会の前にここにいらっしゃる皆様はご覧になっていたと思いますし、わたくしも別室で映像を拝見しておりましたけれど</p><p>歌晏桃子さんは、会場内のお嬢様たちに向かって言う</p><p>香月閣下が、この方とお話しなさっていましたでしょ</p><p>ジッちゃんは、わざわざお嬢様たちの前に姿を見せてオレと会話した</p><p>あのお話の内容を盗み聞きするつもりはなかったんですけれど、香月閣下のお話ですから、わたくしついつい聞いてしまいましたのごめんなさいね</p><p>オレとジッちゃんの話</p><p>でも、大変失望したというかびっくり致しましたわ</p><p>歌晏さんは仕掛けて来る</p><p>だって、香月閣下が、みすず様のお相手になられる方に、直接、ご指導なさっているんですよわたくしとしては、もっと高度な経営哲学や最新の経済論などをお話なさっているものだと思うではありませんか</p><p>ケイエイテツガク</p><p>でも、香月閣下が、この方になさっていたのはとても低レベルなお話ばかりで正直、笑っちゃいましたわ今頃、こんなレベルのお話を皆様の前でなさっていて、お恥ずかしくないのかしらって</p><p>あの話が低レベル</p><p>いや、香月閣下が本当は、もっと素晴らしいお話をなさることは知っておりますわわたくしは、閣下がなさっているという私塾の講義のビデオも拝見したことがございますしホント、それはもう最新の学説や、現代世界の金融システムの問題点を論じた素晴らしい講義でした</p><p>そりゃ、ジッちゃんは世界を相手に企業グループの舵取りをして来たんだから</p><p>そういう話もできるんだろう</p><p>私塾の連中っていうのは、次代の香月グループを支えることになる香月家の分家や重役の息子たちなんだし</p><p>ということは、あれなのかしら香月閣下が、あんな低レベルなお話をなさらなくてはいけなかったのはもしかして、あなたのレベルが低いからなのかしら</p><p>歌晏さんが、オレに尋ねる</p><p>歌晏様、それはあまりにも失礼ですわ</p><p>みすずが、歌晏さんに抗議しようとするが</p><p>いや、いいんだみすず</p><p>オレは、みすずを止める</p><p>ここで怒ったら負けだ</p><p>歌晏さんは、みんなの前でオレたちを怒らせたいんだから</p><p>そして、感情がいきり立ったオレたちを見てまた笑うつもりなんだ</p><p>確かに、ジッちゃんはオレのレベルに合わせてくれたんだと思います</p><p>まあ、天下の香月閣下が、わざわざあんなに低レベルなお話を</p><p>しかし、オレはあの話が、低レベルだとは思っていません</p><p>オレは、歌晏さんの言葉を遮る</p><p>ああ、そうねあなたのような庶民にとっては、どんなお話もハイ・レベルなのかもしれないわね</p><p>歌晏さんは、なおもオレを煽る</p><p>オレは今実際に、自分のビジネスを始めています</p><p>高校でパンを作って、学生食堂で売るのだって立派なビジネスだ</p><p>ジッちゃんは、今のオレのビジネスに必要なアドバイスをしてくれたんですオレはそれを低レベルだと思いません</p><p>歌晏さんは、ニッと笑う</p><p>あら、ビジネスならわたくしだってしているわよわたくしは株式もやるし、自分で起業した会社も３つあるわ</p><p>ああ、鳥居さんに株を教えたのは自分だって自慢していたものな</p><p>わたくしは１７歳ですけれどあなた、お幾つ</p><p>１６です</p><p>ほら、わたくしと１つしか違わないでも、１年前のわたくしだってもう会社の経営は始めていましたし、経営学の本やビジネスに関する本は何冊も読んでいましたわあなたのレベルなんて小学校で卒業していますわ</p><p>歌晏さんは、勝ち誇ったようにそう言う</p><p>ですからわたくしは、あなたがどんなビジネスをなさっているのか、よく判りませんけれどただビジネスをやっているということで、わたくしを論破するのは無理ですわよ少なくともわたくしと同じだけの経済についての知識をお持ちでないと</p><p>この人は、とにかくオレみたいな馬の骨が、香月家に入り込むことが不満なんだ</p><p>もちろん、いくら歌晏家だってジッちゃんの決定に口出しすることは、できない</p><p>家が違うんだから</p><p>だから、公の場でオレを馬鹿にすることで</p><p>名家のお嬢様たちにあんな人が、みすず様の相手で大丈夫と思わせて</p><p>オレを追放せざるを得ない雰囲気を作ろうとしているんだ</p><p>歌晏さんはまだ高校生ですよね</p><p>貴様様をお付けしろ頭が高いぞ</p><p>山田梅子さんが、オレに言う</p><p>構いませんわ、セバスティアヌス身分の低い人に、正しい礼儀作法を求めることは間違っていますわ</p><p>歌晏桃子さんは、そう答える</p><p>わたくしが、高校生なのだということもお判りにならないみたいですし高校生でなかったら、そもそもこのみすず様のパーティに呼んでいただけるはずがないですのに</p><p>今日はみすずたちの通う超・お嬢様校の生徒たちが来ている</p><p>小学部・中学部・高等部</p><p>みすずの学校には、大学部は無いしお嬢様たちは、大学生になってからは、プロの大人の男性を警護役にするから、今日の会には高校生までしか来ていない</p><p>高校生をやりながら会社を３つも経営しているんですか</p><p>オレの問いに歌晏さんは</p><p>それがどうかしたの経営者は、指示だけをすればいいんですから何も問題はないわよアイデアが浮かんだら指示をして、報告を受けて、決裁すればいいだけなんですから</p><p>えっとオレも、歌晏さんが何の会社をやっているか判らないですけれどあの、売ったり買ったり、段取りしたりするのは誰がやっているんですか</p><p>そんなの社員に決まっているじゃない</p><p>唖然とした表情で歌晏さんは言う</p><p>あなたそんなことも判らないの</p><p>えっと、歌晏さんが直接、仕入れ先の人にあったり、お客さんに会ったりすることは</p><p>あるわけないでしょああ、大手の取引先の社長さんとはお会いしたことがあるけれどそれと、メイン・バンクの人にもそれはお父様の会社の方に同行していただきましたけれど</p><p>え、ちょっと待って下さい歌晏さんはえっと、上から指示をしているだけなんですか</p><p>そうよだって経営者ですもの</p><p>なるほどってだって、わたくしの企業の１つはインターネット通販をやっていますけれど注文の受付とか、発送業務なんかまで、わたくしがする必要はないじゃありませんか</p><p>え、会社を始めてから１回も自分で注文を受けたり、自分で発送したことがないんですか</p><p>だから何で、わたくしがしなくてはいけないのよ</p><p>歌晏さんが、叫ぶ</p><p>そのために従業員を雇っているわけでしょ</p><p>だいたい、わたくしの会社の倉庫は地方にありますのよ地方の方が、土地代が安いですからだから、注文を受けた人が、倉庫にいる人に連絡して倉庫から発送しているのよわたくしには学校があるんですから地方の倉庫になんて、行ってられないわよっ</p><p>歌晏さんは、吐き捨てるようにそう言った</p><p>Darlingのペースネ</p><p>オレの後ろで、イーディが微笑む</p><p>つまり歌晏さんのビジネスは、上から指示するだけで成立しているんですね</p><p>意味が判りませんわ経営というのは、そういうものでしょ</p><p>いや、オレは自分で全部、一通りは経験していますから</p><p>一通り</p><p>はい材料の注文から始めて商品の製造も販売も工房の掃除や片付けも自分でやっていますよ</p><p>あ、あなた何のビジネスをやっているの</p><p>歌晏さんは、訳が判らないという顔をしている</p><p>オレはパン屋のビジネスをやっています</p><p>パン</p><p>はい自分で小麦粉やイーストを買って、パンを作って、焼いて売るのは最近、他の子に任せていますけれど、最初は自分で売っていました</p><p>何で、そんなことをするの趣味なの</p><p>歌晏さんが、尋ねる</p><p>いいえ、真面目なビジネスですオレは、将来的にはこのビジネスを発展させて生きていくつもりですから</p><p>だったらパン作りなんて、人に任せればいいじゃないの作るのもそうだけど、売るのだってあなたは、今はどんなパンが売れるのかだけ調査してこういうパンを作って、売れって指示するだけでいいでしょ</p><p>一気に歌晏さんは、まくし立てる</p><p>そんなのどう考えたって、あなたよりも上手にパンを作れる人がいっぱいいると思うわよ専門職は、雇えばいいのよビジネスの何から何まで自分でやるとか気が狂っているとしか思えないわよ</p><p>全ての工程を経験していることが後々になって役に立つのよ</p><p>突然の声に、歌晏さんが振り向く</p><p>その先に居たのは</p><p>名乗るつもりはございません香月様のご命令で参りましたわ</p><p>香月閣下の</p><p>驚く歌晏さん</p><p>はいあの人の庭先でピーチク騒いでいる小生意気な娘をこらしめてこいと勅命を受けましたわ</p><p>ニヤッとミナホ姉さんは、微笑む</p><p>歌晏さんの何倍も、意地悪そうな笑みを浮かべて</p><p>小さな世界の中だけのルールっていうか常識みたいなものがあります</p><p>その世界では通用するけれど、外ではダメというものが</p><p>そういうのに囚われているのって、実は物凄く馬鹿馬鹿しいことで</p><p>昔、某宗教団体の主催する高校生のイベントの舞台の仕事で困ったことに合いました</p><p>そのイベントは、参加者の半分くらいがその宗教の人だったんですが、そうでない高校生も来ていたわけです</p><p>で、何でだかよく判らないのですが本番が差し迫った頃に、そこの宗教の何かの委員の人が来て、お前たちはナメてるとかたるんでるみたいな話をして</p><p>イベントの当日のスケジュールを全面的に変えろと言い出したんだそうです</p><p>それで、新しい進行台本を明日までに書いてこいと、その宗教の人ではない高校生に命令したんだそうです</p><p>ところが、その高校生が翌日が学校全体で模試を受ける日かなんかで明日までなんて、無理ですと</p><p>なぜか私に相談してきました</p><p>それで、私が高校生の代わりに、その偉い人に談判しに行ったのですが</p><p>話にならないんですよ</p><p>オレは、＊＊の教えを判っているお前は判っていないいつか、お前も判るだろうからそれまでは、黙ってオレの言うとおりにしろ</p><p>そんで周りの他の信者たちも、ウンウンうなずいている</p><p>どうにもならないんです</p><p>そのイベントに全然関係無い人が、今までのことを引っ繰り返して</p><p>そのイベントには、そこの宗教団体でない子も来ているわけで</p><p>何で明日までじゃないといけないのかとか</p><p>理屈で考えれば変なことが、その人たちの世界ではアリなんです</p><p>で、結局、そういう人たちとはお別れするしかないんですよね</p><p>理屈が通じないんだから</p><p>その高校生にもごめん、オレには無理だったと謝って本番は私は付いていないと思います</p><p>狭い世界だけれど、そこに仲間が居てその変なルールがそこには通用していて</p><p>その人たちは、それで良いと思っている</p><p>そういう怖い世界は実在します</p><p>そういうのからは、結局、逃げるしかないんですよね</p><p>私がどうして、あの高校生に明日までにやれって言ったんですかって聞いたら</p><p>あいつのためを思って、オレは心を鬼にして言ったんだいつかお前にも判る</p><p>って、言い返されましたから</p><p>判らないし、判ってはいけないんです</p><p>そんなイベントは結局遊びでしかないんですから</p><p>863．ハイ・ライフ　／　働くということ</p><p>・アーデルハイト鹿取／１３歳まり子の警護役ただし最近、解雇された娘ハーフなぜかハイジと呼ばれている</p><p>・栗宮素子／１７歳武闘派お嬢様栗宮流槍術師範</p><p>・御厨くるみ／１４歳素子の警護役なのだが、ふんわり髪の可愛い少女</p><p>・歌晏桃子／１７歳香月家、狩野家と並ぶ３大名家、歌晏家のお嬢様</p><p>・山田梅子／１７歳桃子の警護役男装セバスティアヌスと呼ばれている</p><p>・水島可憐／１２歳ミズシマ・ホールディングスの会長の孫娘スパイを連れて来た罪により、みすずのペットに</p><p>・天童乙女／１７歳可憐の警護役として潜り込んで来た関西ヤクザのスパイ</p><p>わたくしをこらしめるあなたが</p><p>苦笑する歌晏さん</p><p>はいそういうご命令を受けましたので</p><p>ミナホ姉さんは、冷たい微笑みを崩さない</p><p>今、横からお話を聞いておりましたが歌晏様は高校に通いながら、３つも会社を経営なさっていらっしゃるそうですわね</p><p>ええ、そうよどの会社も黒字を出していますし、確実に成長していますわ</p><p>歌晏さんは、胸を張ってそういう</p><p>まあそれはまた随分、おイタワしいことですわね</p><p>イタワしい</p><p>ミナホ姉さんの表現に、歌晏さんは引っ掛かる</p><p>わたくしは別に、イタワしくなどありませんわよ会社経営をしながらだって、学業の方も順調ですし生徒会の仕事だってしているわ部活はしていないけれど、代わりに株の売買を楽しんでいますしそれでもわたくしは、全然平気よこの通り、元気だわ</p><p>歌晏さんは、笑顔でそう言う</p><p>まあ、そんなにお忙しいのに本当によく３つもの会社を経営することがおできになりますわね</p><p>だからそれは、さっきも言ったでしょ経営者というのは、判断をすることだけが仕事なんですから、わたくしは毎日の業務報告のメールを読んでメールで指示するだけよ新しく思い付いたアイデアもメールで送るわ社の人間には、週に何回かだけ会えばいいんですし直接的な業務は、全てわたくしの優秀なスタッフたちがやってくれますもの</p><p>ミナホ姉さんは、クククと笑う</p><p>だから、申し上げたんですわおイタワしいと</p><p>歌晏様の下で働いていらっしゃる従業員の方たちは、本当にお可哀想ですわね</p><p>ど、どういう意味ですの</p><p>ムッとする、歌晏さん</p><p>言葉の通りですわ気分屋でワガママな女子校生の気が済むように、何もかも上手く成し遂げないといけないわけですからしかも歌晏家のお嬢様の顔を潰さないように、絶対に失敗はできないあなたのどんな馬鹿げた提案も、収益が上がるものに仕立て直さないといけないわけですから</p><p>ちょっと失礼じゃないのあなた</p><p>シーンとなるパーティ会場</p><p>歌晏家のお嬢様に真っ向からケンカを売るこの女性は誰なんだろうとみんな注目している</p><p>わたくしを誰だと思っていますのわたくしは企業の経営というモノを遊びでやっているわけではないのよわたくしは、父や祖父を毎日見て育って来ました企業の経営者の心構えというものは、あなたなんかの何倍も判っていますわ</p><p>銀行や重化学工業の会社をたくさん経営している歌晏家の娘として誇りがあるらしい</p><p>本当にそうなのでしょうか</p><p>数年前になりますけれどとある大きな企業の会長が、会社のお金を何十億円もマカオのカジノで使ってしまって大きな問題になりましたよね</p><p>ああ、そういう事件がありましたわね大きなメーカーの創業者一族の方でしたわよね</p><p>歌晏さんも、知っている事件なんだ</p><p>あれは本当に創業者一族で企業のオーナーの馬鹿息子が、会長に祭り上げられてそれでギャンブルに溺れてしまって、あんな失態をしたということですわ確か、株を売って会社に損害を返金しましたけれど、結局、特別背任で牢獄に入られてしまっているはずですわ</p><p>歌晏さんが、そう解説する</p><p>あたしがあの事件で注目したのはあの馬鹿息子が、何で何ヶ月もマカオのカジノに入り浸ったままギャンブルに興じられていたかということですわ</p><p>あれだけの大きな企業の社長としていえ、事件が発覚する数ヶ月前には企業グループ全体の会長に就任していますわ経営者としての仕事はどうしていらしたのでしょうね</p><p>それはそんなの、わたくしには判りませんわっ</p><p>歌晏さんが、反発する</p><p>おそらく、歌晏様と同じなんだと思いますわあの家の名誉に泥を塗った馬鹿な人も、メールで会社から報告だけを受け自分もメールで指示を出していたのでしょうね毎日、楽しくマカオでギャンブルに興じながらそして、そういうメールだけのやり取りを企業経営だと思い込まれていたんだと思いますわ</p><p>わたくしのしていることをあの方と同じだとおっしゃるの</p><p>歌晏さんは、ミナホ姉さんを睨む</p><p>同じとは申し上げませんが大差はございません現実に行わなければならない業務は優秀な部下の皆様が、必死で処理なさっていたんでしょうから</p><p>部下が何とかしていた</p><p>仕事というものの大半は些事ですわつまらないこと大したことのないことそんなに意味の無い、どうしてわざわざそんなことをするのか判らないようなことです</p><p>他の会社と取引をするのだって契約書を作って、ハンコをいただくまでに幾つもの手順がありますわなかなか、面倒なことばかりです担当の方との交渉が上手く行ったのに、その上司の方にもう一度会って説明しなくてはいけないとか担当役員の認可の印をいただくまで、何日も待たなくてはいけなくなるとか</p><p>そういうのは馬鹿げた因習よ日本のビジネス界の悪しき伝統でありわたくしたちの代で撤廃していかないといけないことだわ</p><p>と実際にその煩わしい業務を体験したことのない、お嬢様がおっしゃるのはいかがかと思いますわ</p><p>だってそういうのは下らないし、時間のムダだわビジネスというモノは、もっとスピーディに進めていくべきものよトップの決断が、すぐに末端に伝わるようでないと</p><p>歌晏さんは、断言する</p><p>今はメールで、トップから組織の末端の隅々まで直接指示を伝えることだってできるんですからトップの経営者の知らないところで、ゴタゴタと下らない時間を過ごしていることで、どれだけのビジネスチャンスを失っているのか、判らない人が多すぎるのよ</p><p>うんメールを使えば</p><p>経営者の指示を、社員全員に同時に届けることもできる</p><p>現場で働いている人に、経営者が直接連絡することも</p><p>そういう考え方をしてここ十年に伸びてきた企業の多くがブラック企業と呼ばれていることを、歌晏様はご存じですの</p><p>簡単なことですわ経営者の方は何でも好き勝手に、思い付いたことをメールで指示することができます</p><p>現場で働いている人たちからだって何か業務改善のために気が付いたことがあったら報告するようにって指示しているわよ実際に、毎月何件か改善アイデアが提出されて来るし</p><p>それは業務ですからねでも経営者の指示に、真っ向から逆らうような改善アイデアは送られて来ないはずですよというかその報告は、毎月どなたから来ています</p><p>わたくしの部下の一人が従業員から提出された改善アイデアをレポートにまとめて、送ってくれているわ</p><p>歌晏さんは、答える</p><p>つまり歌晏様のお目に触れない方が良いものは、その人が省いているということですわね</p><p>よーく、考えてみられた方がよろしいと思いますわよ</p><p>ニヤッと、ミナホ姉さんは微笑む</p><p>それと、歌晏様はインターネット通販の会社を経営されていらっしゃるそうですけれど正社員以外に、契約社員や派遣社員はどの程度の割合で使っていらっしゃいます</p><p>お客様の注文を受ける係や、商品の発送をするような係は今時、正社員を雇っておられるとは思えませんが</p><p>ミナホ姉さんの冷たい視線に、歌晏さんは</p><p>それは使っているはずよどれくらいかは知らないけれど人材派遣会社と契約しているということは知っているわそ、そんなの担当者にメールすれば、すぐに判ることよ</p><p>詳細は知らないというか、興味が無かったんだな</p><p>では、先ほどお話にあった業務改善アイデアですけれど契約社員や派遣社員として働いていらっしゃる人たちからのものをご覧になったことはございますか</p><p>絶句する歌晏さん</p><p>おそらく、発送作業の倉庫現場なんて働いている人の９割以上が、派遣社員の方のはずですわそういう実際に業務を行っている人たちからの意見を聞かないで、改善なんて本当にできるのでしょうか</p><p>そ、それはそういう人たちの意見は、ちゃんと現場に居る正社員が報告してきているはずよ</p><p>そういう報告を歌晏様は、ご覧になったことがあるのですか</p><p>口籠もる歌晏さん</p><p>この問題は経営者が、自分の会社のことは、上から下まで全部理解していると思い込んでいることに端を発しています本当は、そんなことないんですよ経営者が実際に雇用者たちが働いて、お金が発生している現場の実情を何も知らないなんていうことは、よくあることなんです</p><p>経営者が現場を知らない</p><p>例えばネット通販なら、お客様に商品が届くことで収益があるのですから、一番大切なのは物流倉庫であり、発送現場です注文を受けた商品が、間違うことなく確実にそして破損がない美しい状態でお客様に届けられるようにするのが一番大切なことですそれが業務の核であり他のことは全て付随品でしかありません</p><p>だったら物流倉庫や、そこで働く人たちのスキル・アップのためにリソースを使うのが正しいのではないかと、あたしは思いますけれど現実には、倉庫はとても汚く、そこで働く人たちの給与は低いままそして、実際にはお金を生じさせていない本社の建物ばかりが立派になるという、馬鹿げたことが起きています何故だか、お判りになられますか</p><p>歌晏さんは</p><p>経営者が実際に利益を生んでいる現場のことに、無頓着だからだっていうの</p><p>あたしは、そう思いますわ</p><p>歌晏さんは、考え込む</p><p>でも倉庫の中から、注文を受けた商品をピックアップして、箱に詰めて送り出すだけの仕事でしょそんなスキルなんて何も必要じゃない仕事だわ</p><p>しかし、それをする人間がいますどれだけ機械化しても、最後の最後は人間がやらなくてはいけない仕事がありますですから、人間を雇わないといけないんです</p><p>だけど人件費を抑えることは、どんなビジネスにとっても大切なことのはずよ</p><p>そのお言葉はちゃんと、雇用者たちが働いている現場の実態を知っている経営者でなくては言ってはいけないことですわ</p><p>そ、それはそうかもしれないですけれど</p><p>人件費は抑えるけれどお客様へのサービスは増やすこういうアイデアを思い付いたから、今日からすぐに実行しろお客様たちに強くアピールできる目新しいことをどんどん採り入れないと、会社が続かない経営者の言う通りに、どんどん働け残業代は請求するな文句を言うなら、辞めろ働きたいという人は、いくらでもいる何なら、外国から労働者を呼び寄せてもいいんだ</p><p>ああ確かに、ブラック企業の論理だな</p><p>わたくしはそんなに酷い経営はしていませんわ</p><p>それは歌晏様の会社の末端で働いている人たちに聞いてみないと判りませんわね</p><p>ミナホ姉さんは、はっきりとそう言った</p><p>というか１日ぐらい、そういう人たちと一緒に働いてみなければ、何も判らないと思いますわ</p><p>わ、わたくしが末端の方たちと一緒に</p><p>いや本当は１日でも何も判らないでしょうねでも、１日働いてみてその労働で幾らの賃金になるかが判れば、色々と判断できます１ヶ月で幾らになるのかその金額で生活できるのかどうか</p><p>でも、わたくしは歌晏家の娘ですわそんな方たちと一緒に働くなどということは</p><p>そんな方たちとおっしゃいましたね</p><p>ギロッと、ミナホ姉さんの眼が光る</p><p>歌晏様が経営なさっている、歌晏様の会社ですよそこで働いて下さっている方をそんな方たちと低く見られているのですか</p><p>歌晏さんは、困惑している</p><p>今の日本は資金さえあれば、どんなビジネスでも始められますわ例えば、あたしが今からホテルを始めようと思ったらホテル経営を専門とするコンサルタントに頼めばいいのですホテルの建設場所を探すことから始まって、どんなホテルを建てるのかあたしの要望に沿って、色々とプランを提示して下さいますし、専門の設計士に希望通りの設計図を作らせてくれますホテルができれば、従業員を集めてその教育や、実際にホテル業務を行うためのマニュアルの全てを伝授してくれます開業してから数年、経営が軌道に乗るまで現場を見て下さる支配人を雇うこともできます</p><p>何から何まで、お金を出せばやってくれる人たちがいる</p><p>だから、あたしはこういうホテルにしたい、あそこは変えて欲しい、ここは嫌いだから、違う感じにして欲しいとか、ただワガママと文句を言っていればいいのよ資金さえあればね</p><p>レストランとかもそう資金さえあれば、ああしたい、こうしたいだけで面倒なことは全部やってくれるコンサルタント会社があるわそれこそ、料理人とかまで揃えてくれる会社がねもっと大きく外食チェーン店とかでも同じよこういうコンセプトでっていうアイデアだけあれば、それを元に実際の業務を全部やってくれる人たちがいるわアルバイトの募集や宣伝まで、全部やってくれる人たちが</p><p>そういう連中がいるのか</p><p>ほら大きな会社が異業種参入をすることって最近多いでしょお店やレストランを始めるというケースが一番多いけれど、ノウハウの無い他の業界の仕事が何で始められるかというと、そういう専門のコンサルタント会社があるからなのよ</p><p>で歌晏様が今、なさっている会社の経営って、そういうコンサルタント会社を使っているのと同じなんじゃありませんか</p><p>わたくしの仕事が</p><p>歌晏さんは、息を呑む</p><p>だって歌晏様の部下の方は、みんな歌晏家の企業の中から、歌晏様の会社を上手に運営するために送り込まれて来た方々ですわ歌晏様が恥ずかしい思いをなさらないように本当に優秀な方たちに来ていただいているはずですよいずれは、本社に好待遇で戻れるということを約束されて</p><p>歌晏家のお嬢様の会社は潰せないし、業績も良くしておかないといけない</p><p>だから、それなりの人材を送り込む</p><p>まあ、実際に歌晏様の経営判断や、アイデアが、会社を良い方向に向かわせていることも多いとは思いますがおそらく、歌晏様がいらっしゃらなくても、歌晏様の会社は問題無く運営されていくと思いますわ</p><p>ミナホ姉さんが、クスッと笑う</p><p>女子校生が、学校の授業や生徒会活動の片手間にやれる企業経営なんてあるはずがないんですから</p><p>平日の昼間に、身体が自由にならない経営者なんて普通ではないんですよ一般企業は、９時から５時までしかやっていないことになっているんですから</p><p>社長が会わないと話が進まない取引先なんかには、行かれないんじゃしょうがないのか</p><p>社長が高校生だから、土日とか営業時間外の夜に会ってくれとか頼むのはやっぱり失礼だよな</p><p>幾ら歌晏家に権威があると言っても</p><p>歌晏様がなさっていることは会社経営でなく、経営ごっこですわ</p><p>はっきりとミナホ姉さんは言う</p><p>もちろん経営ごっこにだって、これから歌晏様が生きていくための良い経験にはなるでしょうわずかでも社会に触れる機会があるのですからでも、あくまでも現実の企業経営でなくごっこ遊びでしかないことを理解していないと、思わぬところで足を掬われますわ</p><p>ぬけぬけとよくも、まあ、そこまでおっしゃりますわね</p><p>お腹立ちでしたら、謝罪致しますわ</p><p>まったく悪びれる様子なく、ミナホ姉さんはそう言い切る</p><p>謝る必要はございません全てあなたのおっしゃる通りだと思いますわわたくしの認識が甘かったと思います</p><p>歌晏さんは、ハァと溜息を吐く</p><p>むしろわたくしの家の中に、あなたのようにハッキリ言って下さる人がいなかったことを悲しく思います</p><p>お、お姉様</p><p>鳥居さんが、歌晏さんの背中を擦る</p><p>ありがとうまり子</p><p>しかし、まだ歌晏さんの眼は強い意志の光を見せている</p><p>ギッとミナホ姉さんを睨んで</p><p>でも、まだわたくしは、あなたから黒森様のことを聞いておりませんわ</p><p>わたくしの問題はよく判りましたわ必ず、是正してご覧に入れますそれより黒森様が、ご自分のビジネスを何でも一人でなさっていたというお話それにはどのような意味があるのですか</p><p>ああ何でも部下にやらせて、自分はメールで指示する経営の歌晏さんと</p><p>何でも自分でやるオレを比較していたんだっけ</p><p>あなた自分ではどう思うのとりあえず、最初はどんなことでもあなたが自分でやってみるようにしてきたけれど</p><p>オレのパン屋</p><p>克子姉には手伝ってもらっていたけれど</p><p>最初は、オレ１人で</p><p>パンの売り子だって、オレとメグだけだったし</p><p>それから寧たちが手伝ってくれるようになって</p><p>克子姉も、自分で店に立つようになった</p><p>可奈センパイや愛も手伝ってくれている</p><p>安い方のパンは、アニエスやマナや瑠璃子たちが作ってくれているし</p><p>オレ１人だけじゃできないってことが、判った</p><p>オレは、ミナホ姉さんにそう答える</p><p>何をするにしたって１人じゃなくって、みんなに助けてもらわないと</p><p>オレは歌晏さんを見る</p><p>歌晏さんみたいにモノによっては、専門的な能力を持っている人に頼んだ方がいいものもあるんだろうなって、今は思っている</p><p>オレのパン屋はまた変わってしまっている</p><p>９月の始めに開業した時は吉田のパン屋とか１年なのに婚約しているやつらのパン屋とか言われていたのに</p><p>克子姉が店に出るようになってからは克子さんのパン屋に</p><p>今は克子さんと愛ちゃんのパン屋だ</p><p>愛が作ったパンだけを並べた愛ちゃんコーナーのパンが、毎日、大争奪戦になっている</p><p>１コ１９０円のパンが、愛のファンの生徒たちで闇取引されて３２００円になったこともあったらしい</p><p>１年生で一番可愛い女の子の手作りのパンが、毎日、食べられるというのは</p><p>しかも、愛のスピードなので毎日、数が限定されているし</p><p>ただ愛のパンは、どんどん美味しくなっている</p><p>愛にはパン作りの才能があると思う</p><p>じっくり考えて、じっくり取り組む性格だから時間は掛かると思うけれど</p><p>前みたいにオレが、オレがって、とにかくオレが１人で頑張らなきゃっていうのは違うんだなって判った</p><p>そうオレのパン屋として認知されなくても、いいんだ</p><p>克子さんと愛ちゃんのパン屋でいい</p><p>大切なのは、ちゃんと美味しいパンをコンスタントに作って儲けを出していくことなんだから</p><p>あなたは今後今、やっていることをビジネスとして発展させていくのよね</p><p>オレはパン屋になるために修行しているんだから</p><p>そしたらいずれは人を雇っていかなくてはならなくなるわ業務を拡大するのならあなた１人の肉体と時間だけでは、到底追いつかなくなるものね</p><p>パンを作るのも、焼くのも、売るのも人を雇うしかなくなる</p><p>もし克子姉が、パン屋の２号店を出すと言い出したら同じだけの人員が２倍いる</p><p>いや、オレや克子姉の代わりに店長をしてくれる人材も必要か</p><p>それはそうだね</p><p>もっと、はっきり言うとあなたよりも上手くパンを作れる人が見つかったら、その仕事はその人に任せた方がいいのよ</p><p>それも判る</p><p>売り子の時と同じだ</p><p>オレが売り子をするより美人の克子姉や寧たちが店頭に立つ方が、よく売れる</p><p>むしろ、オレは店の方になるべく顔を出さないようにしている</p><p>パンだって、愛が数を作れるようになったら、オレのよりも売れるはずだ</p><p>もしかしたら、あなたはパンのビジネスはするけれど製造や販売には立ち合わなくなるかもしれないわもちろん、業務が拡大すれば他にも仕事はいっぱいあるから何もしなくていいっていうわけじゃないわよ</p><p>ああ各お店に、原材料を届けるとか</p><p>ある程度作れるようになったら、移動販売とかをしたっていいんだし</p><p>食堂やレストランに売り込んでそしたら、オレが配送すればいい</p><p>そうだねそうなることもありえると思うよ</p><p>どうしてもオレじゃなきゃいけないという仕事なんかないんだから</p><p>オレは、オレのできることは何でもやっていかないといけない</p><p>もし、そうなったとしたらあなたは、今まで覚えたパンの製造や販売についての経験は全てムダになると思う</p><p>ミナホ姉さんが問う</p><p>そうは、そうは思わないよ何もかも必要で大切な経験をしたと思っている少なくても、パン屋をやっていくんなら知ってて困らないことばかりだし</p><p>小麦粉のこと、イーストのことそれはどこに連絡したら、幾らで買えるかいつ届くかっていう知識パンができるまでの手順一個にかかる手間と原価それから時間どういうパンを売り出したら、どんな反応があるのか判ったことがたくさんあるから</p><p>メールとかじゃ判らないことって、あるんですよ</p><p>キョトンとした顔で、歌晏さんはオレを見る</p><p>いや、メールで意見を聞いたり歌晏さんのところは、現場の意見とかもメールでまとめて送って来てもらっているんでしょ実際のデータと一緒に</p><p>オレのパン屋だって、データはあります実際にどのパンが、どれくらい売れたのかとかどのパンは、あんまり売れなかったかとか</p><p>売り切れるにしても、どれが一番早かったかとか全て、克子姉が記録を取っている</p><p>お客さんにも聞いていますどのパンが好きかとかこの新しいパンは、どう思うとか</p><p>オレやメグの友達だけでなく、今は克子姉が明るい雰囲気でどんどん生徒たちに話し掛けるから</p><p>可奈センパイも人気者だから、みんながアンケートに協力してくれる</p><p>でも、そういう感想って、現実とちょっと違うんですあの、ほら人の思いって、言葉に変換するとちょっとズレちゃうから</p><p>ズレる</p><p>歌晏さんが、オレを見る</p><p>例えばこの新しいパンは好きだって、みんなが答えたパンが実際には、ちょっと売れ行きが良くなかったり良くないっていっても、売り切れるまでのスピードが他の人気のあるパンよりも、ちょっと遅いとかぐらいなんですけれど</p><p>うちのパン屋の売り場には、カメラが付いていてオレは、店の中からパンを選んで買うお客さんの手を見ることができますそれでお客さんが、どのパンを買うか迷ってる迷っていて一度は、その好きだってみんなが言っている新しいパンに触れるそう触れることは触れるんですでも、戻す人が多いそういうのを見て何か問題があるんだなって判って</p><p>人の思考のあれっって弾ける瞬間があるんですオレは工藤流古武術も習っているから、最近よく感じるんだけれどいや、まだ６級ですけれど眼の前で、人の思考が弾けるその人が何を感じたことが判るっていう瞬間があって</p><p>そういう感覚がすっごく大切なんだと思うんですそれはメールの文章とか、誰かがまとめたレポートでは判らないことだから本当にお客さんていうか眼の前に人がいないと現場にいないと感じられないことだから</p><p>だから、オレは現場って大切なんだと思います直接、お客様に人間に触れる機会がないと言葉や文章は思いを論理化した時に、ズレてしまうから</p><p>わ、わたくしもそう思いますわっ</p><p>突然立ち上がって、そう叫んだのは武闘派お嬢様の栗宮さんだった</p><p>わたくしも武芸を嗜みますから現実の人を前にすることが、大切なんだということはよく判りますっ</p><p>今のお話眼からウロコが落ちて、心が晴れやかになりましたわ</p><p>そういうことを言っているんじゃないんだけれど</p><p>わたくしの旦那様に、どうしてお祖父様がこのような修行をさせているのかこれでお判りになられましたね</p><p>みすずが、歌晏さんに言う</p><p>旦那様は今経営勘を養われているのです</p><p>か、勘</p><p>経営者が現場を知らないのに、思いつきで色んなことを指示して会社そのものを傾けるというのは</p><p>あの社長、それでも他の社に呼ばれるんだよなあ</p><p>何で、ああなるのか</p><p>これからは、どんどんああいうおかしいことが増えていくんだと思います</p><p>実績が悪かったのに、謎の力で次の仕事があるという</p><p>864．ハイ・ライフ　／　私ってバカ</p><p>勘てどういうことですの</p><p>歌晏さんが、聞き返す</p><p>インスピレーションですわどんな経済理論や、ビジネス知識よりも大切な</p><p>何が自分の会社を発展させる上で良いことで、何が悪いことなのか危険なだけの取引ではなのか、それでも一か八か勝負しなくてはいけないことなのか最後は、経営者のインスピレーションに掛かっているわ</p><p>ミナホ姉さんが、歌晏さんに言う</p><p>そして、そういう勘はきちんと、人と人が向き合う商取引の現場に居なければ身に付かないものなのよ人の思考が弾ける瞬間を感じ取れるように、自分の感性を研ぎ澄ましていないとねどんなに経営勘の優れている人でも、現場を離れれば勘が鈍るわそれくらい、ビジネスの世界では大切なものよ</p><p>ああ、オレにはよく判るよ</p><p>オレは、今毎日、パンを作って売っているから、ダイレクトにお客様の反応が伝わって来るから</p><p>どんなパンがお客に様好まれて、どんなパンは受け入れられないのかそれから、このパンは今ダメでも、もう少し工夫すれば、きっと売れるはずだなんていう、細かい手応えも感じられるようになった</p><p>パン屋を始めた時にオレは、ちょっと思い違いをしていたんだ</p><p>思い違い</p><p>歌晏さんが、オウム返しに呟く</p><p>そう思い違いオレはオレだって、自分だってパンとか買って食べたりするわけじゃないですかだから、お客様がどんなパンを求めているのか、判っているつもりだったんです自分も、客だったわけだから</p><p>消費者目線を持っていると思っていたということかしら</p><p>いや、そういう面倒な言葉じゃなくってとにかく、オレは自分が判っていると思っていたんですホントは全然、判っていないくせに</p><p>オレは必死で、頭の中の思いを言葉に変換していく</p><p>実際に、店をやってみたらオレが考えていたようなことは、予想していたこととは、全然違っていたんです</p><p>オレだって1人の高校生であり、オレの高校の生徒だ</p><p>だから、うちの高校の生徒ならこういうパンを作ったら、みんな喜んで食べてくれるはずだというイメージがあったプランも立てた</p><p>オレが売れるはずと思って作ったパンは、そんなに売れなかったんですよ違ったんですオレの予想と現実は</p><p>現実</p><p>そうです現実にお客様が求めているパンですそして、それが判ったらすぐに現実に則した売れるパンを作らないといけないんです</p><p>オレの言葉に、歌晏さんは</p><p>そうかしらあなたは、あなたの好みを押し通してもいいんじゃないのあなたが美味しいと思うパンを売ればその内、購買者の方があなたの味を理解してくれるかもしれないんだし</p><p>それじゃあ遅いんですよ店が潰れますビジネスにならない</p><p>お客様というのは、育てたりするものじゃないんです今、この瞬間にオレと同じ時間を生きている現実のお客さんだけが、今、オレのパンを買ってくれる人なんですそういう人たちを相手にしないと、お金がもらえません</p><p>今、学校に居る生徒が今、食べたいと思っているパンを提供しなくてはいけない</p><p>そりゃ、パンだって通好みの特別な酵母を使ったパンとか、本当ならこっちの方が美味いはずなのにっていう手の込んだパンとか色々ありますけれどでも、まずオレがどんなパンを作って売りたいかではなく、お客が食べたいと思っているパンをちゃんと提供できるようにならないとダメなんです</p><p>それは、わたくしとは考えが異なっているわねわたくしはあくまでも、自分の理想のためにビジネスをしているのよ自分のこういうものを作りたい、こういうものを売りたいっていう気持ちが大切なのよわたくしはわたくしのセンスをわたくしが素晴らしいと思うモノを、世の中の人たちに広めたいのよわたくしの理想といってもいいわ突き詰めれば、わたくしが美しいと感じる生活を世界中の人たちに受け入れていただきたいそのために、ビジネスをやっているのよ</p><p>ご意見は、よく判りましたでも</p><p>この人のビジネスには自分しかいない</p><p>歌晏さんのビジネスでは家族が養えません</p><p>家族のみんなのためには毎日、少しずつでも日銭を稼がないといけないんですそうでないと、みんなのご飯代がありません洋服代も学校に通うんだって、お金が要るし小遣いだってあげないといけないでしょ</p><p>あなた何を言っているの</p><p>歌晏さんは、眼を丸くしている</p><p>やっぱり、そういうことは考えたことがないんだな</p><p>この人にとって、会社経営はゲームでしかないんだ</p><p>旦那様は会社で働いて下さる雇用者の皆さんたちのことを、おっしゃっているんですわ</p><p>理想は大切ですけれど雇用者たちには、生活があります家族がいます経営者は、働いて下さる人たちのことを忘れてはいけないのですわ</p><p>そんなこと判っているわよわたくしにだって</p><p>歌晏さんは、口籠もりながらそう言う</p><p>でしたら経営者の理想の前に、毎日、コンスタントに利益が出ることを優先するという旦那様のご意見もご理解いただけますわね</p><p>わ、判るわよ意見としてはもちろん</p><p>でも、最近は経営者の理想だけで突っ走って、迷走しまくっている企業が多いのよね</p><p>ミナホ姉さんが、フフンと笑う</p><p>こういうサービスが提供できればいいのに、そういうサービスをすれば、お客様に喜ばれて、収益も上がるはずだって理想だけで自分の思いつきを、雇用者に無理矢理やらせて、現場をグチャグチャにしていくのよそういうサービスをやるだけの下地が、あるかどうか確認しないままに命令して現場を破綻させるのよねそのサービスを行うのに充分な雇用者を確保しないまま現場をオペ－レーションしていくためのノウハウが無いのに強行するから無理は全て、末端の雇用者だけに押し付けて</p><p>実際にお客様と向き合っている現場のことを知らない経営者が居る</p><p>そういう人が、経営者の理想だけで突っ走ったらそりゃ、現場が崩壊する</p><p>ああ、だからブラック企業というものが出来上がるんだ</p><p>そういう馬鹿な経営者の中で、政治家に転身した人が何人かいるでしょあれも、同じよ勝手な理想を夢見て、上からの命令で世の中を自分の思い通りに変えてしまいたいだけなのよ本当の現実普通の人たちが何を望んでいるかということに、全然興味を持たないままに</p><p>ミナホ姉さんの言葉に、歌晏さんは息を呑む</p><p>あなたもそういう経営者にならないように、注意することね</p><p>ニヤッと微笑む、ミナホ姉さん</p><p>ご、ご忠告感謝するわ</p><p>歌晏さんは、ムスッとしてそう答える</p><p>とにかく判りましたわ香月閣下が、黒森様をとても丁寧にお育てになられているということは</p><p>ジッちゃんが、オレを育てている</p><p>そういうわけでもないのだよ</p><p>突然、スピーカーから声がした</p><p>ここまで興味深く君たちの話を聞かせてもらったそろそろ、私が自分の言葉で話さなければ歌晏家、狩野家のお嬢さんたちには失礼ではないかと思ってね</p><p>会場内の少女たちが緊張する</p><p>今までの様子を、全て香月家の当主に見られていたということを</p><p>ミナホくんをクッションとして派遣したのは君たちを試してみたかったからだ</p><p>ミナホ姉さんの来たことで試す</p><p>君たちがミナホくんの言葉をどんな態度で受けとめるのか、それが知りたかった</p><p>ギョッとして、ミナホ姉さんを見る歌晏さん</p><p>突然、私の指示で現れたという正体不明の女性の話をきちんと聞くのか話の内容を理解しようと努めるかあるいは、完全に無視をして耳を傾けることすら拒絶するのか</p><p>ジッちゃんの声が言う</p><p>私は、どんな身分の人間の言葉でもまずは、積極的に聞いてみようという態度を示すべきだと思うねもちろん、嘘吐きもいる君たちを騙そうとしている、悪辣な連中もいるしかし、名家に属している人間ならば常に紳士・淑女でなくてはいけない品の良い態度で礼節を保つことが肝心ではないのかね</p><p>歌晏さんが謝った</p><p>そうだ、歌晏さんはミナホ姉さんの話は聞いていたけれど態度は良くなかった</p><p>狩野さんの方が、きちんと品良く話を聞いていたと思う</p><p>君は、ミナホくんの話に価値は見出せなかったのかね今後の君の会社経営や、人生にとって、有益となる教訓は何も感じられなかったのかね</p><p>そ、そんなことはございませんわ色々とあのわたくしとは違う考えですけれどそういうモノの見方もあるのだなと、感じました</p><p>自分とは違う意見をもっと大事にしたまえ</p><p>それが、今の日本の大きな問題になっている自分とは違う考えを持つ存在に対しての不寛容さだ</p><p>自分とは違う考えを持つ人たち</p><p>今の日本人は考えの違う人を馬鹿にし過ぎている考えが違うというのは、意見が違うだけのことであって自分と同じ考えにならないからといって、その相手が劣っているように感じるのは間違ったことなのだよ</p><p>オレはAと思うけれど、あいつはBだと言うこんな簡単なことが判らないあいつは、バカなんだって、考える人たちは確かに増えていると思う</p><p>人間というのは立場によって、見えているものが違うさっきの君たちの話でいったら経営者と末端の雇用者では、まったく立場が違う苦労が違うやらなくてはならないこと、考えなくてはならないことが違う</p><p>雇用者全員に確実に給与を支払えるようにしなくてはいけいというプレッシャーは、かなりのモノだよ会社には株主というものもいる長く続いた会社なら、私の代で潰すわけにもいかない会社は退職者たちにも年金を払っているんだからねもし、会社が潰れたら雇用者や株主だけでなく、長年会社のために働いてくれた退職者の老後の生活さえ破壊してしまうもちろん、取引して下さっている企業にも迷惑は掛けられない私の会社のせいで、連鎖倒産などさせてしまったら生活が崩壊してしまう人が何倍も増える</p><p>そういうことをわたくしは、これまで一度も考えてはいませんでした</p><p>歌晏さんが言う</p><p>そりゃそうだろう君が遊びでやっている３社ぐらいなら、もし経営が行き詰まっても、君の一族が何とかしてくれるだろう</p><p>歌晏さんの一族はメモル・グループという大きな財閥を形成している</p><p>だが、世の中の一般の会社の経営者は、そうはいかないんだよ人を雇っている以上は、その人間とその家族の生活を守らなくてはならないんだもちろん、自分自身の家族もな個人経営の自分１人だけでやっている小さな商売なら、好き勝手にやるのもいいだろうだが、他の人間を巻き込んでいるのなら責任があるのだそのことを絶対に忘れてはならない</p><p>歌晏さんが、返事をする</p><p>ふん、そうやって私の話ならば、熱心に聞くようだね</p><p>まあいい話を戻そう</p><p>ジッちゃんは、少し間を置く</p><p>経営者には、経営者の責任があり苦悩がある管理職もそうだ役員には役員の部課長には、部課長の係長や主任だって、それぞれの立場でそれぞれの苦悩があるみんな、決して毎日、遊び呆けているわけではないからなそれぞれ働いていれば、良いことばかりじゃない辛いこともある腹立たしいことも理不尽に感じることもこの私だって、そういう思いを毎日している</p><p>香月家のトップであるジッちゃんだって、何から何まで自分の思い通りになっているわけではない</p><p>だが、今の日本人は立場の違い立場が違うから、見えるモノが違う悩む内容が違う考えが違うそういう人と自分の違いを洞察して、受け入れることができなくなっているように思う</p><p>上司は、自分の考えの判らない部下をバカだと思い込む何で、指示する通りにできないんだこんなこと、簡単にできることだろうと自分で、それをやらないのに部下が上手くできないことを、能力が劣っているからだと思い込む今の若い奴らは全然ダメだと</p><p>だが部下の方も何でこんなムダなことをさせるんだ自分なら、もっと上手くやるのにと、自分とは考えの違う上司をバカにするあの人たちは全然、判っていないと</p><p>ところがだそういう上司と部下が一緒になると、また別の人間をバカにし始める会社の上の人たちは判っていない、取引先の連中はロクでもないやつらばかりだ、隣の部署の連中は、頭の悪いやつらしかいない、今年の新入社員は、みんな使えないうちの会社の社長は、もうどうしようもないとね</p><p>上司と部下で、お互いに相手をバカだと思っているのに</p><p>二人っきりになると、一緒に他の人たちをバカにしだすのか</p><p>いつも、自分の考えが正しいと思っている正しい考えができるということは賢いということだだから自分とは考えの違う人間は、みんなバカだと思うのだろう</p><p>ジッちゃんの声が、静かに響く</p><p>そういう人間が増えている私は判っている私は正しいだから、私と違う意見の人間はみんなバカなんだと</p><p>おっしゃる通りだと思いますわ</p><p>歌晏さんが、呟く</p><p>わたくしはわたくしの会社でも、いつも部下の皆様がわたくしに色々と忠告して下さっているのに全てこの人たちは、判っていないわたくしの考えが正しいのにと取り合って来なかったように思います</p><p>今では君の会社の重役の中には君の言うことなら、何でもハイハイと受け入れてくれるイエスマンがいるだろう</p><p>ジッちゃんの問いに、歌晏さんは</p><p>いるはずだよこの歌晏家のお嬢様は、オレたちのことをバカにしている何を言っても、受け入れてくれないのならイエスマンに徹してしまった方が楽だ歌晏家から睨まれずに済むむしろ、このお嬢様に媚を売って、出世の糸口にしようと考えるのさもちろん、そういう人間は君のことも、会社のことも内心ではもう、どうでもいいと思っている</p><p>ゴマスリに徹して、自分がどうやって次に出世するかしか考えていないんだから</p><p>そして、そういうイエスマンが馬鹿な経営者を、さらに暴走させるさっき、君たちは会社の金をギャンブルに使ってしまった企業のトップの話をしていたが</p><p>ああ、マカオのカジノに泊まり込んで何十億円も使い果たしてしまった</p><p>あれだって、イエスマンの部下がいなければ絶対にあんなことはできない真っ当な企業なら、誰かが気付いてあんな真似はさせない何年間も、不正に金が引き出されていて、誰も気付かないはずがないんだしかも、会社の金を使い込んだ当事者には罪の意識があったはずなんだイエスマンが大丈夫です後で辻褄を合わせておきますなどと言わない限り、創業者一族のボンボンが１人でやれることではない</p><p>協力者がいなければ後押ししてくれる人がいなければ</p><p>グループ企業のお金を勝手に引き出して私用に使うなんてことが、できるはずがない</p><p>わたしはとんでもない失敗をしでかしてしまうところだったのかもしれません</p><p>自分の会社にイエスマンの心当たりがいるんだ</p><p>お互いにお互いをバカにする時代で自分以外が全員バカに見えるそれでも普通は、自分よりも上の立場の人間がいるから自分の考えが正しいのにという不満は抑え込まれる心の中でそう思っていても仲間内で文句を言い合ったりする以上のことはできないからなだが、大きな企業の経営者には不満を抑えてくれる人間がいないこともあるむしろ、イエスマンによって己のエゴを強化されてしまったら全世界の人間が自分よりも、遥かに劣っているように見えるんだろうお客様も、取引先も、従業員もみんなバカに見えるんだろうそういう、おかしな経営者が最近は増えているように思う</p><p>面白い例をあげよう戦後の内閣総理大臣に東京大学の卒業生は１人しかいない</p><p>ああ、あの方ですわね</p><p>すぐに、みすずは気付いたようだ</p><p>オレは判らないけれど</p><p>総理大臣なんてものは言っちゃ悪いが、３流大学出の方が良いのだ高学歴でない人間だからこそ色んな人間の話をよく聞く官僚の説明も、専門家の解説も色々な人の意見を聞いた上で、判断をする自分がそんなに頭の良い人間でないと判っているからだしかし学歴の高すぎる政治家に限って、お前の意見なんか聞かなくとも、私はよく判っていると、専門家でも担当官僚でもないくせに自分の適当な判断で政治を動かそうとして、国の方向を誤らせる</p><p>自分は頭が良いと思っているから人の意見を聞かないのか</p><p>官僚というのは、それぞれが担当している分野については知識も経験も豊富なんだだから、言いなりになることはないが彼らの能力や知識は、利用するべきなんだもし、その官僚や専門家が、自分と違う意見であっても、上手に活用することはできる多様な意見を聞くことは、絶対にムダではないんだ</p><p>耳が痛いお話ばかりですわ</p><p>歌晏さんが、そう答えた</p><p>私は自分が、決して出来の良い人間でないことを知っている頭も良くないし、商売のセンスも無い</p><p>こ、香月閣下</p><p>いや、それは事実なんだ私には今、そこにいる小僧に身に付けさせているような経営勘は無い私は香月家の跡取りとして生まれて、自分自身が客の前に立つようなビジネスをやってきていないからな</p><p>私には一般の顧客が、どんなモノを欲しがっているのかどんな製品を作ればいいのかそういうことは判らない自分が、一般市民とはかけ離れた生活をしてきているということは、よく判っている</p><p>地位も財力も家柄も格上の香月家の当主なんだから</p><p>私が一般の人たちの生活にまみれたのは、京都での４年間大学に通った時だけだよしかも、４年間かけて判ったことは自分は違う普通の人の感覚は持っていないということだけだ</p><p>スピーカーから、ジッちゃんのハッという吐息が聞こえる</p><p>だから、私は常に、自分よりも頭が良く、経営センスに富んでいる人間を雇うのだよ今なら、司馬くんだな</p><p>ジッちゃんに代わって、香月グループの経営のトップに立つことになった司馬さんのことか</p><p>彼は、私よりもずっと能力のある人間だそう判ったから彼を雇っているそして、彼の意見を尊重し彼もまた、私を尊重してくれるように願っている私にできることは、彼に香月グループを割って独立されないように気を配ることぐらいだなそのために、待遇や給与に関しては、常に彼の希望を満たすようにしているよ</p><p>司馬さんがジッちゃんに気を遣うようにジッちゃんも、司馬さんを気遣っている</p><p>他にもそういう重役が何人か居るみんな、私よりも頭が良くて能力がある人たちだそういう人たちに居てもらわなければ私では、香月グループを守ることができない</p><p>これが香月様の素晴らしいところなのよ</p><p>多くの経営者は自分よりも能力のありそうな人を入社させないから</p><p>自分より能力のある人を入れたらその人に会社を乗っ取られるかもしれないでしょ何かやりたい事業があっても、その人が反対してできないかもしれないじゃない</p><p>いや、だけどそんなつまんない理由で</p><p>そうよこんなつまんない理由で経営者の個人的な能力以上には、発展しない企業が山ほどあるのよ</p><p>私が、この小僧を気に入っている理由はだね</p><p>ジッちゃんが突然、そんなことを言い出す</p><p>お前自分が頭が良いと思っているか</p><p>そんなわけないだろオレは頭は悪いよそれも、かなり悪い</p><p>恥ずかしいが正直に答えた</p><p>こいつは、自分が頭が良くないことを知っている世の中には、自分よりも頭の良いに人間が幾らでもいるっていうことを</p><p>そりゃオレの周りの子は、みんなオレよりも頭が良いんだから</p><p>イーディみたいな天才児までいる</p><p>お前は、自分１人じゃどうしていいのか判らないようなことが起きた場合はどうする</p><p>そんなのみんなに相談するよ</p><p>お前１人で、どうするか決めるとか思わないのか</p><p>だって、みんなオレより頭が良いんだからみんなの意見を聞いてみた方が良いに決まってるって</p><p>しかし、周りの人間の意見が分かれた場合はどうするんだ</p><p>ああ、例えばみすずと寧で、意見が分かれたとしたら</p><p>よく考える</p><p>まずは少し時間をかけてよく考える他の人の意見も聞く意見が２つに分かれたのなら、それぞれの意見を説明してどっちが良いと思うか、聞いてみる</p><p>みんなに聞くのか</p><p>ああ幸い相談できる人は、いっぱいいるし</p><p>ミナホ姉さん、マルゴさん、克子姉、渚それから</p><p>それで最終的な答えを決めて、自分の責任で実行するよ</p><p>お前の責任でその意見を主張した人間には責任を取らせないのか</p><p>そんなの関係無いよ誰が出した意見だろうと最終的に決めたのは、オレなんだし責任は全部、オレが取らないといけない</p><p>フンなるほどでは、相談する時間が無い場合はどうする何か問題が起きた時にすぐに対応しないといけない時は</p><p>勘で決めるよ</p><p>そうするべきだと、感じた通りに行動する</p><p>それでいいのか勘が外れたらどうする</p><p>その時は、それまでさ例え、それで死ぬことになったとしてもしょうがないよね自分で決めたことだから</p><p>他の人に相談する時間が無かったということを悔やんだりはしないのか</p><p>そんなの悔やんでも仕方がないって本当に、即決しないといけない時っていうのはあるんだからさ</p><p>シンプルだな、お前は</p><p>ジッちゃんが、監視カメラの向こうで苦笑しているのが判った</p><p>この小僧は、こういうやつだ自分が誰よりもバカだと思っているから他人をバカにしない他人をバカにしないから、他人の意見をよく聞くその上で、自分で腹を括って判断することもできる決断力もある単純だがそれだけに壊れない、頑強な精神をしている</p><p>うへジッちゃんに褒められるのは、何か気持ちが悪い</p><p>ほら、変なことを言うから会場中の女の子たちが、みんなオレに注目している</p><p>だから、みすずのパートナーとして必要なのだ私の孫娘たちもなかなか小賢しい子ばかりだからな</p><p>みすずが、頭を下げる</p><p>こういう人を受け入れ、話を聞くことのできる男が居てくれると心強いのだそして、経営勘までも身に付けてくれたら言うことはない</p><p>お前は今のままバカでいい賢くならなくていい学歴もいらんそのままでいろそして、頼むずっと、みすずたちの側に居てやってくれ</p><p>最近、思いっきり嫌なことがあったので</p><p>落ち込んでて済みません</p><p>まあ、私に何が起ころうとも毎日ほぼ同じ分量をアップしないといけないのがルールなので</p><p>しかも、この内容は１ヶ月くらい前に構成を決めた時から同じだという</p><p>常に同じ勇気で、同じ歩幅で歩き続けろか</p><p>感想欄の方も、全然、眼を通していません</p><p>そろそろ何とかしないといけないと思っているのですが</p><p>今日、街で聞いたこと</p><p>小学校低学年くらいの男の子が、お母さんに</p><p>お母さん、ボク、魔法使いになることにした</p><p>うんが、がんばれ</p><p>高校生くらいの男の子２人の会話</p><p>デパートの端っこの子ども向けのカードゲーム機を見て</p><p>だからさ、今はああいうアイドルゲームが流行っているんだよ</p><p>あれってムシキングより面白いんですか</p><p>いや、だってアイドルゲームだぞ</p><p>だからムシキングより面白いんですか</p><p>865．ハイ・ライフ　／　ブランデー</p><p>オレはだって、家族を守るためには、みんなと上手くやっていくしかないじゃないか</p><p>今だって、オレたちはオレたちだけでは、できないことを誰かにやってもらっているんだし毎日、生活していく上では、そういうことがいっぱいあるんだから周りの人たちには、感謝しないといけないしナメた真似をしてはいけない下手に相手をバカにするようなことをしたら、何をやり返されるか判らないんだから</p><p>世の中には、オレの家族じゃない人たちの方が遥かに多いんだから</p><p>一々、敵対してはいられない</p><p>もちろん本当にブッ潰さなければならない敵は、完全に叩きのめすよ世の中には、話し合いとかで和解することができないようなホンモノの悪いヤツラがいるんだから</p><p>白坂創介とか</p><p>シザーリオ・ヴァイオラとか</p><p>でも、世の中にいるのはそんな敵ばかりじゃないだからっていって、オレたちの味方っていうわけでもないどっちでもない、たくさんの人たちがいるわけでさ</p><p>例えばオレの学校の生徒たち</p><p>みんながみんな、オレに好意的だというわけではない</p><p>だからって、何かにつけて嫌がらせをしてくるほど、オレのことを憎んでいるわけでもない</p><p>オレのことなんか別にどーでもいいと思っているニュートラルな立場の人たち</p><p>そういう普通の人たちにさとりあえず、不用意に嫌われたり、憎まれたりはしたくない別に、好かれる必要は無いけれど、憎まれるのは困るオレ１人なら、何をされても耐えられるし、はね除けられるけれどオレの家族に被害が及んだりするのは嫌だからさ</p><p>オレは１人きりで生きているわけじゃないんだから</p><p>他の人間たちとの共存を妥協するということかね</p><p>ジッちゃんが、オレに問う</p><p>妥協とか、そういう偉そうな言葉を使っちゃいけないんだと思うオレたちはオレの家族は、世の中の人たちからすれば異質な変な存在なんだろうからそんなオレたちが、この世界で生きていくことを許してもらうためには支払わなければいけないものがあるんだと思う少なくても、世の中の人たちには敬意を持っていないといけないよねあ、もちろんヤクザとか悪いヤツラには、そんな意識を持っちゃいけないけれど</p><p>この少年のこういう発想が今の香月家には必要なのだと、私は考えるのだ</p><p>ジッちゃんの声が、少女たちでいっぱいの中庭に響く</p><p>みすず今、お前たちが抱えている最大の問題は何だと思う</p><p>ジッちゃんの問いに、みすずは</p><p>成功体験が無いのに成功者の地位にいることですわ</p><p>そう即答した</p><p>あたしたちは、生まれながらにして名家の一員ですいつも護衛役に守られ贅沢な暮らしをすることが許されていますしかし、この豊かな生活はあたしたち自身の手で勝ち取ったものではありません</p><p>その通りだそれは君たちのような若い世代だけの問題ではない私自身、常にその問題に向き合っている</p><p>成功体験を勝ち取る</p><p>名家に生まれたというだけで、私たちは恵まれた生活をしている決して、私たち自身が能力が高いからでも、高貴だからでも無いのにだただ偶然に、家柄の良い家に生まれたというだけで幸福な人生を享受させてもらっている本当にこんなことで良いのかといつも、考えているよ</p><p>ジッちゃんの言葉にお嬢様たちは、ざわめく</p><p>これで、私がまだ香月の分家や、本家でも次男・三男として生まれたのならこんな恵まれ過ぎの生活を放り出すことも許されるだろうみすずお前の父親のように</p><p>みすずの父親は、ジッちゃんの三男で香月家を離れて、国のエリート官僚になった</p><p>いいえ、お父様は香月グループに属することなく、官僚への道を進みましたが香月の家柄や名は、利用していますわというより香月の家に生まれたことからは、逃げられないのですどうしたって</p><p>ああ、国家官僚になったってあの香月一族の本家の三男と、言われ続けるんだな</p><p>父は文部科学省の事務方ですがそれでも香月の一族だからこそ、協力して下さる方がたくさんいると話していました政財界だけでなく、京都などの古刹などと交渉する場合でも、香月さんならということで話が通ることが多いそうです</p><p>香月家は、大きな企業グループのトップというだけでなくとても古い歴史がある</p><p>由緒ある名家なら、色々と知り合いも多いコネも効く無理を聞いてもらえる</p><p>官僚になったって、そういう香月家の力を当てにされたり自分から活用していかざるを得ないことはたくさんあるんだろう</p><p>それもまた、名家に生まれた者にだけ与えられた幸運でありそして、呪いでもある</p><p>特に私のように長男として、当主を継ぐことが決まっていた者にはな長く続いた家系を私の代で潰すわけにはいかないそして、私の家には代々仕えてくれている家臣たちもいる香月の名の付いた多くの企業には、そこで働く多くの労働者たちがいる私は、自分のためだけでなく一族や臣下、企業グループの人々全てのために、香月の家を守り続けないといけないのだ</p><p>シンと静まり返る少女たち</p><p>それが家を受け継ぐ者の責任だ私はただ古い血を受け継いだのではない財産だけでもない先祖たちが代々に渡って積み重ねてきた名誉も香月の家や、企業に人生を懸けてくれた多くの人たちの思いをも受け継いでいる今年の入社試験の面接でも、先祖が香月家に仕えていましたという学生が居たよ</p><p>お祖父様は、その方に何てお答えになられましたの</p><p>みすずが問う</p><p>私は知っている君の６代前の先祖には、京都の香月家でよく仕えてもらったありがたいと思っていると答えたよ私が最終面接で会う学生たちの中にそういう経歴の人間がいれば、秘書科の人間が事前に調べておいてくれることになっている私と会話する時に、彼らは当然そういう話をするだろうから私はそれを知っていて、彼の先祖の忠孝に感謝するのだその結果彼もまた香月家に忠誠を誓ってくれるいや、もし入社試験に落とされたとしても香月家とその企業に悪い印象を持たないでいてくれる</p><p>ジッちゃんはそこまで、やっているんだ</p><p>いや、長い伝統を持つ名家の当主なら、しなくてはいけない配慮なんだな</p><p>自分の先祖のことを知っていてくれて、その忠孝を感謝されたらみんな、ジッちゃんのことを嫌いにはなれない</p><p>それで入社できなかったとしてもジッちゃんのせいではないと、思ってくれる</p><p>大きな企業の最終面接に残るような学生はね学歴も才能もあるに決まっているんだよしかしながら、どうしたって全員を採用するわけにはいかない数人だけを採り、後の学生たちには縁が無かったと告げなくてはいけないしかしだその学生たちは、いずれどこかに就職するそれは香月家の企業のライバル会社かもしれないし全然別の業種かもしれないそして入社して２０年も経てば、みんなベテラン社員になるのだよそうなった時に昔、香月の会社を受けたがあそこの入社試験では恥をかかせられたなあなどと悪い印象が残っているより、入社試験には落ちたが、香月は毅然とした会社だったと良いイメージがある方が良いとは思わないかね</p><p>入社試験では学生と私たちでは、企業側の方が立場が強いのかもしれないしかし、入社試験の終わった後でもその関係が続くわけではない今は学生だって、いずれは偉くなるかもしれないいや、そもそも学生であっても、香月の企業の製品を買って下さるお客様なのかもしれないのだ入社試験で彼らが一生、香月に悪い思いを抱くようなことをしてはいけないのだよ学生にだって、家族がいる仲間も居る友人知人は、生きている限りどんどん増えるそういう人たちに、彼は告げるかもしれん昔、入社試験を受けて、香月家の当主に会ったことがあるその後に、どんな言葉が続くのか私は、それがとても恐ろしいのだよ</p><p>でも、お祖父様はいつも怖い顔をなさっていますわ</p><p>みすずが、ニコッと笑って凍り付いている空気をほぐそうとする</p><p>それはそうだ私は別に学生たちを甘やかそうというのではない媚を売るような真似も、親しげに笑うようことも一切しない彼らに好かれたいのではないからな私は香月家の当主は、謹厳で、真面目で、実直で何より、公平な人物だと思って欲しいだけだそれが一番大切なのだ</p><p>公平な人間</p><p>公平な人間でなくては信頼されることはない私は、そう信じているよ</p><p>人に好かれようとして、アレコレ立ち振る舞う人は好かれないし、信頼されないな</p><p>誰かに好かれるためには、ルール違反なことでも平気でやりそうだから</p><p>そういうのは関係無くいつでも、誰にでも、どんなことにでも</p><p>その人の同じ基準で、公平に対処できる人はとりあえずは信頼できる</p><p>人によって、場合によって、時によってブレる人は信じられないし、付き合いにくい</p><p>これは人間だけでなく、企業もそうだろう</p><p>香月閣下は、そこまで考えられて日々の言動を気を付けられているのですか</p><p>歌晏さんが尋ねる</p><p>当たり前だろう私は香月家の当主だぞ</p><p>ジッちゃんのククッという笑い声が、スピーカーから聞こえた</p><p>歌晏くん名家とは何かね</p><p>今度は、ジッちゃんが尋ねた</p><p>あのどういう意味でのお尋ねですか</p><p>名家はなぜ、名家になったのかということだよ</p><p>そ、それはあの家の初代の先祖が、大きな功績を遂げたからだと</p><p>全ての名家は一番最初のご先祖様が、何か大きなことをしたんだ</p><p>それで高い位をもらったり、財産を築いたり、一国一城の主になったり</p><p>そうだ全ての名家は最初の当主が成功したから存在するその最初の人物にだけ成功体験がある</p><p>しかし、その後を継いだ歴代の当主たちもそれぞれの時代で、家を守り続けたからこそ今のわたくしたちが存在するわけで</p><p>歌晏さんが、慌ててそう言うが</p><p>それでも、最初の人間が一番重要なのだよなぜなら彼だけが、庶民の出だからだ</p><p>うん名家を興した最初の当主は、一般人だよな</p><p>２代目からは、もうある程度大きくなった家を継いだわけだから</p><p>だから、家を創った人間の成功のストーリーだけは英雄的に語り継がれることが多い２代目以降の物語は、埋もれてしまうのが普通だ没落しかけた家を建て直したという中興の祖の物語は残っても初代の栄光には代わらない</p><p>それは、初代の物語だけが真の成功体験だからだただの庶民がのし上がって行くという</p><p>ああ草履取りから、天下を取ったみたいな</p><p>君たちの家でも、初代の先祖だけは特別に厚く祀っていたりするのではないか</p><p>それはおっしゃる通りでございますわ</p><p>歌晏さんが、答える</p><p>では今の私たちは何なのだろう初代の先祖が果たした英雄的な業績にただ安穏と寄り掛かっているだけなのではないかいや、もちろん大きくなった家を守り続けるということは大変なことだ先ほど話した通り、そんなことは香月家の現当主である、この私が一番良く知っているしかし守っているだけの私たちは、何か価値のある存在なのだろうか私たち自身には、何の業績も成功体験も無いのに</p><p>ジッちゃんの言葉が響いていく</p><p>君たちはもう、鞍馬家に何が起こったか知っているだろう</p><p>鞍馬家</p><p>鞍馬美里さんとありすさん姉妹の家</p><p>あの２人の可愛いお嬢様たちを娼婦に堕とすしかなくなった原因て、何なんだ</p><p>鞍馬家は先祖代々受け継いだ鞍馬閣を中心とした、結婚式場とホテルの経営を行っていた</p><p>あ、鞍馬閣グループなら聞いたことがあるすごい、豪華な旅館とか結婚式場をたくさん持っているホテル・グループだ</p><p>あそこが鞍馬さんの家がやっていたんだ</p><p>鞍馬閣は元々は、明治期に建てられた鞍馬家の邸宅と日本庭園だそれを昭和の初期に、高級料亭にし名家の結婚式の披露宴場として利用するようになった政財界の人間たちの会合も多く開かれた私の世代では、あそこで結婚披露宴を行った人間がたくさんいるあの建物と庭は、鞍馬家だけのものではない私たち名家の人間にとっても、大切な思い出がたくさんある場所だったのだ</p><p>ああ権力者たちの夜の裏の世界の社交場が、黒森家の黒森楼なら</p><p>鞍馬閣は、昼間の表の世界の社交場だったんだな</p><p>だが、今の鞍馬家の当主はまだ４０代の若造だよ海外資本の何だか判らない投資グループに乗せられてあの鞍馬閣の昔の建物も風雅な日本庭園も、全て潰してしまった現代式の高層ホテルに建て替えると言って</p><p>え多分、鞍馬さんたちのお父さんだと思うけれど</p><p>全部、壊しちゃったんだ</p><p>私は止めたんだよ何度も鞍馬閣を残すように、彼に言ったそんなことをするべきではないと外国資本に乗せられているだけだその海外の投資グループの内情が怪しいことも、私たちには判っていたそんなヤツラの甘い話に乗っても、良いことがあるはずがない当座の資金が厳しいのなら、香月グループが融通するという話もした私の他にも、色々な名家の当主が鞍馬くんと話をした海外とは手を切れ新ホテルなんていう馬鹿な挑戦はやめろ鞍馬閣のような歴史的な建造物と、あの素晴らしい庭園は守るべきだと</p><p>ジッちゃんの声に、怒気が含まれていた</p><p>しかし、あの男は古いものをただ守っているだけでは、僕は何のために生まれて来たのか判りませんと私に言ったよ新しいホテルでここで勝負しなければ、僕の人生は始まりませんとそして、私たちの忠告を無視し私たち、老人とは今後、縁を切るとまで宣言されたよ突然、工事を始め、何もかも潰して更地にし、新しいホテルの建設を始めてしまった</p><p>ああ、やっちゃったんだ</p><p>ところがだ高層ホテルの建築が半分終わった段階で、彼に資金を提供していた海外資本が吹っ飛んだ金が入ってくるどころか、逆に彼の方が海外に送金させられていた額の方が多かったらしいいずれ返すから、取りあえず貸しておいてくれと、相手の言いなりなって</p><p>高層ホテル建築は途中で中止だだが、すでに何億も使ってしまっている海外に貸した金も返って来ないそして、何よりあの素晴らしい鞍馬閣の建物と庭園は、二度と元に戻らない高層ホテルを建てるために、地下深くまで掘り下げてしまったからな</p><p>全部、アウトか</p><p>かといって、建設途中のホテルを完成させるだけの資金のメドも立たない新しいホテルが開業できなければ、金は入ってこない鞍馬閣グループの他のホテルや旅館・結婚式場も経営資金が足りなくなって危なくなってくる彼は私や私の友人たちに泣きついてきたよお願いだから、金を貸して下さいと</p><p>一度はカッコの良いことを言ってジッちゃんたちと縁切りまでしたのに</p><p>だが、私も私の仲間も彼に金を融資することはできんよそこまでのことを彼はやったのだから</p><p>ジッちゃんだけじゃないものな</p><p>他にもたくさんの人の助言を無視して、失敗したんだから</p><p>ええとても情けないお話ですわ歌晏の家も鞍馬家の救済はしないと、お祖父様がお決めになりました</p><p>だからさっき、鞍馬姉妹に冷たくしたのか</p><p>３大名家のうち、狩野家は家柄だけで、財産は無い</p><p>香月家と歌晏家が、鞍馬家を助けないのなら他の家も助けようとするはずがない</p><p>ところで、歌晏くん鞍馬は、なぜ、こんなバカげたことをしでかしたと思う</p><p>それは外国の方に甘い言葉にダマされたからでは</p><p>だからなぜ、易々とダマされてしまったと思う</p><p>鞍馬の小倅は自分だけの成功体験が欲しかったのだよ</p><p>名家に生まれただ名家の過去の栄光に縋って生きるより、自分の手で何かしらの成功を収めたいと思ったんだろう鞍馬閣は鞍馬閣グループの象徴だったあの風雅で素晴らしい建物と庭園があったからグループの他の旅館やホテル・結婚式場も、風格のあるものだと思われてきたしかし、その鞍馬閣は全て、鞍馬家の先祖が残してくれたものだすでに完成されている美には、新しく何かを付け加えることはできない許されない今の鞍馬家の当主は過去から受け継いだものを、そのまま未来に残すのが嫌だったのだろうそれでは自分がこの世に生まれて、生きてきたという証が残せないそれならいっそ過去の鞍馬閣は何もかも壊してしまって、新しい高層ホテルを建てることで、自分の存在を残したかったのだと思う</p><p>それで古い鞍馬閣だけ潰して新しいホテルは建てられなかったんじゃ</p><p>何もかも最悪だ</p><p>これは自分がやったことそう感じられるもので、大きな成功を遂げて、世の中の人々に認められたかったのだよ</p><p>それが成功体験を欲しがるということ</p><p>ミナホ姉さんのお父さんと同じ</p><p>オレは、思わず呟いてしまった</p><p>そうだな黒森公一郎もそうだった</p><p>ミナホ姉さんのお父さんも自分の父親が一代で作り上げた黒森楼を</p><p>無理矢理、父親から奪って自分の色に染め上げようとした</p><p>でも、才能も能力無かったから白坂創介という悪人に乗っ取られてしまった</p><p>彼のケースの方が判りやすいな父親という、一代で財を築いた英雄が居る父には成功体験があるしかし、自分はそれが無い父親に対するコンプレックスから、無理でも自分の成功体験を勝ち得ようと無茶な行動を引き起こす</p><p>ミナホ姉さんは、黙り込んだまま何も言わない</p><p>よくある話だよ成功したはずの一族が没落していくケースでは、よくあることだ</p><p>名家に生まれたことで自分には成功体験が無いのに、成功者の地位に居ることが人の心を惑わせるのですね</p><p>ああ、そういうことだよみすずや歌晏くん、狩野くん名家に属する諸君らも、気を付けるべきことだ</p><p>おっしゃる通りでございますわ</p><p>歌晏さんが、そう言う</p><p>今までは鞍馬さんのお父様のことをなぜ、そんなバカなことをなさったのだろうと嘲笑しておりましたがわたくしや、わたくしの一族の中からも同じ様なことをする者があらわれるかもしれないのですわね</p><p>君が、高校生の身分なのに会社を３つも経営しているのだって、同じことが原因なのではないかな</p><p>君は、その会社をただの会社経営を学ぶための訓練だとは思っていないだろうその３つの会社を全て、成功させて大きく成長させなければならないと、自分に課しているのではないか</p><p>本当に幾つも会社を経営してみれば判るが全ての会社が成功するわけではない上手くいかないものもある時期が悪かった、人材が集まらなかった、予定通りに進められなかった上手く行くはずだと思って始めたものでも、なかなか思い通りにならないものだ</p><p>ジッちゃんの言葉に歌晏さんは、うつむく</p><p>年を取れば人生は勝ちばかりでないことを学ぶ一度も負けないで、生きていけるほど世の中は甘く無いしかし、どういうことだか年寄りよりも若い人間の方が勝ちを好む負けることを恐れる一度でも負けたら人生が、もう終わりみたいに思ってしまう生きることは、負け続けることだよ負け続けているから時々の勝ちが本当に喜ばしく思うのだ</p><p>鞍馬くんのようにはなるな君が君たちが、個人的に成功体験が欲しいからという理由で他の人間を巻き込むなわたしが恐れているのは君の周囲の人物が、君を勝ち続けさせて、勘違いさせてしまうことだ</p><p>わたくしを勝ち続けさせる</p><p>そうだとも歌晏家のお嬢様の事業だ負けるようなことがあったら、自分たちの経歴にも傷が付く彼らにとっては、そういう思いから色々と大人の世界の力を使って、君の知らないところで、君の会社の業績を上げることはできる君には君自身の予想や、アイデアや、経営方針が当たったのだと勘違いさせる形で</p><p>そうか君のようなお嬢様だと、そういう悪事はすぐに思い付かないか例えば歌晏家の他の会社と取引のある会社に裏金を渡して、君の経営する企業の商品を大量に発注させるとか</p><p>そ、そんなバカなことを</p><p>昔、私は何度かやられたことがあるよこれもまた、よくある話だ</p><p>悔しそうな顔をする、歌晏さん</p><p>ああ思い当たるケースがあったんだな</p><p>部下にそういうことをされるとだ君の会社が成功したとしても、それは君の成功体験にはならないただ、君が世の中が、単純で甘いモノだと勘違いするだけだそして、その誤った成功体験を元に部下を、取引先を、顧客を、消費者を世の中をバカにしてしまうようになる</p><p>歌晏さんは、グッと唇を噛む</p><p>ほら君は、今私が言ったことと、ほぼ同じことをさっきはそこに居るミナホくんに言われたのだよだが、ミナホくんに言われた時は、ただ反発しただけで香月家の当主に言われた時は、そうやって大人しく拝聴している</p><p>は、恥ずかしいですわ穴があったら、入りたい心境でございます</p><p>歌晏さんは、顔を真っ赤にして半泣きでそう言う</p><p>何、歌晏のやつから電話があったんだよ孫娘が生意気な年頃になって、色々と態度を注意するのだが祖父の言うことは真剣に聞こうとしない香月家の当主であるお前から意見してくれたら、孫娘もさすがに大人しく聞いてくれるんじゃないかと思う今日は、お前の邸宅に行くそうだからよろしく頼むとね</p><p>歌晏さんのお祖父さんからジッちゃんに</p><p>歌晏からは年代物のブランデーを一本せしめることになっているだから、君が気にすることはない</p><p>ジッちゃんは、冗談めいてそう言うが</p><p>その代わり歌晏のヤツに、内緒にしておいて欲しいことがある</p><p>歌晏さんは、半泣きの眼でそう尋ねた</p><p>わたしはねもう、ブランデーはやらないのだよ昔のヤツと飲んだ若い頃のイメージで、そう提案してくれたんだと思うが</p><p>ジッちゃんは瑠璃子の父親を殺すしかなかったことで、ブランデーを断っている</p><p>歌晏さんのお祖父さんは、そのことを知らなかったんだ</p><p>だから、歌晏からせしめるブランデーはみすずとそこに居る小僧にやろうと思っている歌晏には内緒にしておいてくれよ</p><p>パーティ編は、もう1話ぐらいで終わる予定です</p><p>安倍晴明のことが、とても気になっています</p><p>安倍家は古代氏族で、当時の大陸から入って来た新しい呪術である陰陽道とは全然関係無い家柄なのに</p><p>しかも師匠は、同じく古代氏族の賀茂家なのに</p><p>なぜか、安倍晴明以降ずっと、陰陽師のトップは安倍家</p><p>１０００年間</p><p>明治維新まで、ずーっと安倍家がトップ</p><p>安倍晴明の前は、実力制で才能が有るひとが選ばれていたのに</p><p>清明以後は、安倍家（後の土御門家）でないと陰陽師のトップになれない</p><p>どういうルールなのか</p><p>ちなみに、陰陽師というのは、朝廷の役職名なので</p><p>今、陰陽師を名乗っている人は、ただの拝み屋さんです</p><p>検非違使とかが、今はいないのと同じです</p><p>866．ハイ・ライフ　／　JFK</p><p>再び、名家とは何かという話題に戻りたいと思う</p><p>君たちの通う学校は、日本一のお嬢様学校ということになっている君たちの学校が、そういう形でなったのには実は私や歌晏、それに今は亡き狩野くんのお祖父さんも関わっている</p><p>３大名家の当主が</p><p>終戦から、高度経済成長期において日本の社会は大きく変化した簡単に言えば、伝統的な名家や明治維新以降に生まれたブルジョア階級の資産家・権力者の一部が没落し新たな新興階級が興ってきた言っておくが、没落したのは一部だ多くの名家は、激動の時代の変化に耐え、今も存続している私たちも、命懸けで家を守ったからな</p><p>ジッちゃんの話は、名家に生まれたお嬢様たちにとってはとても興味深いだろう</p><p>彼女たち自身がお嬢様として存在していることこそが日本の名家が生き残ったという証拠なのだから</p><p>歌舞伎や他の伝統芸能の家が現在まで存続しているのと同じことだ歌舞伎も連合軍が日本を占領していた時代には、風前の灯火になっていたことがあるたまたまアメリカ軍の将校の中に歌舞伎好きの人間が居たことで、存続を認められたのだそれでも、封建的な物語は気にくわないだの敵討ちは、キリスト教的な倫理にそぐわないから公演するなとか馬鹿げた制約をかけられていた</p><p>占領軍は、日本の将棋にすら文句を付けたよ将棋の相手から奪った駒を使うことができるルールは、捕虜虐待の思想に繋がっている実に野蛮なゲームだと言って、禁止しようとしたこともある</p><p>将棋が野蛮て</p><p>そんな理由で禁止にされていたら、今のコンピューター・ゲームなんてどうなる</p><p>知っているかね日本を占領していたマッカーサーは科学、美術、宗教、文化などの発展の上からみて、アメリカやドイツが四十五歳の壮年に達しているとすれば、日本人はまだ12 歳の少年であると言ったんだよ日本は欧米に学ぶべきであり、欧米人は日本を指導する立場にあるとね</p><p>日本人は、欧米の人たちよりもずっと遅れていてまだ子供</p><p>それぐらい、日本を占領していた連中は愚かだったんだよいや、田舎者だったと言って良いだろう</p><p>ジッちゃんの声は、とても不機嫌そうだった</p><p>もっとも日本にとっては、それが幸いだったのだがね</p><p>戦前大恐慌から立ち直るために、アメリカではフランクリン・ルーズベルトがニューディール政策というものをやっていた君たちも、歴史の授業で習ったことがあるだろうケインズによる修正資本主義を採り入れた最初の政権だ経済を市場の自由に任せるのではなく、政府が積極的に介入し、資産の再分配を行っていくニューディール政策を担った人間たちは、みな若く理想主義に燃えていたしかし現実的には、ニューディール政策は、必ずしも成功とは言えなかったのだよそれまで作られてきた社会の構造を政治の力で変化させていくということは、本当に難しいのだ役人たちの思い描いたプラン通りに、世の中が従っていくはずがないにもかかわらず、アメリカという国家が、上手い具合に変革することができたのは戦争に参加したからだ</p><p>戦争</p><p>軍事物資が大量に必要になったヨーロッパは、戦火で工業力が低下している連合国の軍が使う物資は、全てアメリカが作っていたのだ戦時下であれば、国民も大抵のことはガマンしてくれるサマータイムが導入され、女性が仕事に出ることも当たり前になるアメリカは、第２次世界大戦に参加しながらハワイは攻撃されたが、アメリカ大陸の本土は、ほぼまったく戦地にならなかった工業生産力を保ったまま戦時下だからという理由で、国の中のシステムを作り替えることができた</p><p>戦争がアメリカを変えた</p><p>平時ならば、反対派も多い既得権益を持つ者に妨害されることもあるしかし、戦時下なら敵国に味方するつもりかと、そういうヤツラを潰すことができる政府の望む通りに、リストラクチャーが行える</p><p>結局フランクリン・ルーズベルトにとっては、戦争が起きたことで救われたもし、戦争が起きていなかったら、おそらく彼と彼のニューディール政策を行っていた者たちは政権の座から終われていただろうだが、それはたまたま起きたことだフランクリン・ルーズベルトが自ら望んで、日本との戦争に突入したという陰謀論を唱える者もいるが私は信用しないね１人の大統領の思惑だけで、世界の歴史は動かんよ全てはたまたの偶然、フランクリン・ルーズベルトの思惑通りになっただけだと考えるべきだろう</p><p>何で一々、フランクリン・ルーズベルトてフルネームで言うんだろう</p><p>兄さんそれはアメリカには、もう一人ルーズベルトという名前の大統領がいるからだよ</p><p>ルナが、オレの心を読んでそう囁いてくれた</p><p>セオドア・ルーズベルトってデディ・ベアを作るのが趣味だった人が</p><p>よく知っているなあ</p><p>戦後、日本にやって来て、占領政策を作ったアメリカ人たちはみな、そのニューディール政策の生き残りなのだよだから、とても理想的で脳みそが１２歳の子供のままの、可哀相な日本人を教化するような政策を次々に行った私たちからすれば彼らの方が理想主義の子供にしか見えなかったし、世間知らずの田舎者にしか感じられなかったしかし日本人の中でも、彼らアメリカ人に同調する者たちが現れるアメリカ様の言う通り日本はアメリカ人に指導されなければ生きていけない子供で、アメリカのモノは何でも良いモノで、全て、日本は受け入れないといけないという連中がいや、そういう単純な考えに頭の芯まで毒された者は、今でも数多く生き残っているな</p><p>アメリカ文化に溺れ映画に出て来るような、華やかで物質的な生活生活に憧れるしかしそういうものによって伝えられていたのは、アメリカの中流以上の家庭生活だ今のように誰もがカメラを持っている時代ではない海外旅行できる人間も少ない本当の現実のアメリカの生活ではなく、映画として切り取られた美しい生活だ実際は当時も今も、アメリカにだって社会の矛盾はある歪みもある貧困階級だって存在するそういうものは伝わらず楽園のようなアメリカだけが、日本人の心を掴んだのだ</p><p>ネットとかも無いんだよな</p><p>映画は作り物だ現実とは違う</p><p>日本人に、アメリカ映画を観せろというのはマッカーサーの政策の中に実際にあったことなのだよ彼らは、映画の力を知っていたからねテレビ放送以前、全国の国民がなぜ大統領や政治家たちの顔を知っていたかと言えば映画の本編の前に上映される、ニュース映画によってだ</p><p>映画の前にニュース</p><p>フランクリン・ルーズベルト大統領は、下半身がマヒしてていたため日常生活には、車椅子を使っていたつまり身体障害者だったしかし、そのことを当時のアメリカの国民のほとんどが知らなかったのだ</p><p>え、大統領が車椅子なのにみんな知らない</p><p>彼は車椅子から立って、１歩だけなら歩けたんだよだから、ニュース映画で使われた彼の映像は、演壇に向かって１歩だけ歩くところからスタートする車椅子は見せないだから、国民の多くは彼は普通に歩けるものだと思っている</p><p>普通に歩けるように映像では印象づけている</p><p>アメリカは広い大統領選だって、アメリカ全土を回り切れるものではない大きな都市から別の都市に移動するのが精一杯だ彼の政策は新聞で読む演説はラジオで聞くしかし、実際に彼が動いている様子はニュース映画でしか観たことがないという国民が大半だったのだ</p><p>実際に戦時中に作られたヤンキー・ドゥートル・ダンディという映画で、劇中でフランクリン・ルーズベルトに扮したジェイムズ・ギャグニーが机の上でタップダンスを踊るシーンがあるよフランクリン・ルーズベルトが本当は歩けず、車椅子生活を送っていることを知っていたらそんなシーンは撮らないだろうその映画を観た観客だって笑えなくなるジョークとしても最低のレベルだ</p><p>大統領が足が悪い人でほとんど歩けないのにタップ・ダンスなんか踊る場面を作ったたら</p><p>真面目な人たちは、怒っちゃうだろうな</p><p>今だったら、ネットが炎上しちゃうだろう</p><p>フランクリン・ルーズベルトは、１歩だけなら歩けるのだ映像は、それを正直に映しているだけだ誰も嘘は付いていないしかし嘘は付いていないが、真実も伝えていない大統領は、足が悪かったのだからこういうアン・フェアな印象操作が使えることを知っている連中が日本に来ていたのだよ</p><p>そして、戦争に勝ったという理由だけでまるで、玩具を前にした子供の様に、日本という歴史と文化のある国を、自分たちの勝手な倫理観と思い込みだけでガチャガチャと作り替えようとしたのだただしニューディール政策の子である彼らは、理想主義過ぎであり、子供過ぎた大いなる悪意や、悪辣非道な行為は最小限で済んだと思っているいや、もしこの国を占領したのが善良なる子供の精神を持ったアメリカでなく、他の国だったら日本はメチャクチャに破壊され、二度と立ち直ることはできなかったと思う</p><p>名家も潰される寸前までいったいや、実際には犠牲になった家もある幸い、一番危険だった時期はそんなに長くは続かなかったのだよアメリカは日本をオモチャにする余裕がなくなったんだ共産国家との冷戦が始まったのでね</p><p>レイセン</p><p>占領軍の最初のプランでは日本の旧・支配階級は、全て潰すつもりだったのだよ彼らは民主主義の旗を掲げるアメリカとしては支配者階級の資産を、全て民衆に再分配するつもりだった長く続いている家の価値など、彼らには判らないからね</p><p>名家の価値は占領者には判らなかった</p><p>だが、冷戦が起きたそして、日本から旧・支配者階級を排除したら台頭してくるのは、共産主義者たちではないかとアメリカは恐れた民主主義を唱えた結果、日本が赤化してはたまらない日本から先太平洋はハワイまで島が無いのだからね日本が共産化するということは、東アジア全体を東側勢力に取られるということだだから、アメリカは慌てて、日本の旧・支配者階級との関係を強化したのだよ戦前から存在している日本の統治システムを再稼働させなければ、庶民階級から燃え上がってくる共産化への波を止められないと考えたのだろう</p><p>それで名家は残った</p><p>これが日本の戦後史に長く影を落とす問題となるつまり戦前から日本を支配してきた階級が、敗戦の責任を取らないまま元の座に復活してしまったのだそれを一般庶民は特に若い人たち、学生たちが腹立たしく思うあいつらを引き摺り下ろせということになるしかしあの時代、それまでの日本のシステムを完全に壊して、新しい何かに変えようとしたらメチャクチャなことになっていたろうと思う日本はあの占領下の最初の数年だけを耐えてただけで元の指導者層が、復活することを許されたから、今まで続いているのだと思ういや、それはもちろん私がその古い支配者階級に属している人間だからこそ、そう考えているだけで別の意見があることは承知している結果として、失われてしまったもの、壊されてしまったものおかしな形に変貌してしたまったモノもたくさんあることは判っているしかし日本という国が日本らしさというものを何とか残せたのはわたしたちが滅ぼされなかったからだと信じたいのだ</p><p>わたしたちが先祖代々受け継いできたのは血では無い、財産でも無い、名でも無い日本というもの日本人のそれがあるからこそ、私たちは日本人なのだと世界に誇れるモノその守護者としての意識なんだと思う</p><p>ジッちゃんの声をお嬢様たちは、真剣に聞いていた</p><p>名家の人間だから、偉いはずがない賢いはずもない尊いはずもない気品があるわけもない貴いはずもただ、金があるだけなら権力者と懇意なだけなら、そんな者は新興の成り上がりと何も違わないではないかね</p><p>金と権力だけでは無い</p><p>人間という生き物にはずっと変わらないままでいようという意識と、どんどん変わり続けようという意識相反した意識が同居しているそれは生命そのものが持つ矛盾だつまり親から子へ可能な限り、できることならば永久に遺伝子を受け継がせようとする意志と、その時々の環境に合わせてどんどん進化し変化していこうという意志矛盾した意識の両方が同居しているものなのだそうして、人間は生命は、代を重ねていく時代に合わせて変化していこうという意識に突き動かされている人間は多いならば、私たちは古いモノを可能な限り残していこうというもう１つの意識の代弁者として、存在しているのだと思う</p><p>それが名家の役割</p><p>私は孫娘たちに自分で着物を着られるようにさせている畳の生活での所作も、身に付けさせている君たちも、そうだろう君たちの学校は君たちが日本人としての立ち振る舞いができるように教育してくれているはずだ私と歌晏と狩野で、そういう学校になるように指示をしたのだから</p><p>ああ名家のお嬢様たちが、みんな日舞を習っていたのも</p><p>和服の生活を覚えるためなのか</p><p>君たちの学校は基本的に名家の子女しか、入れないようにしてある新興の経済人や政治家の娘、芸能人の娘なども全て断らせているその代わり、私たちは君たちの学校に毎年多額の寄付をしている</p><p>多くの名門校が経営のために、そういう人間の子女を受け入れてきただが、名家でない家に生まれた子たちは私たちとは違う彼らは、私たちと逆の意識の申し子だつまり現状をどんどん変化させていくというそういう意識が強い人々だから、今の時代に大きく成功したのだろう地位も金も得たのだろうだが、私たちはまだ幼い私たちの娘、いやもう孫たちの世代なのだな君たちには、そういう意識を持って欲しくは無かった大人になった後ならいいちゃんと自分というものを確立した後なら自分と違う考えの人間たちと出会っても動揺することはないだが、まだ幼い内には幼稚園児、小学生、中学生、高校生までは君たちには名家の子女としての意識を身に付けて欲しかった変えていくのではなく守っていく、伝えていく側の人間になって欲しいと思った</p><p>だから、みすずたちの学校は名家の人間だけの閉鎖された空間になっている</p><p>無論、それは私たち古い世代の親たちの勝手な願いだ君たちからしたら、好きにさせてくれ、自分は変わっていくものの方が好きだと思うかもしれないだが、これだけは判って欲しいまずは古いモノ、良きモノ、日本的な美しいモノを知ってくれ一般の人たちが、眼を向けることを忘れてしまったモノたちを私たちは、まず君たちにそういうものを観て欲しいと思う知って欲しいと思うそして、できれば愛して欲しいと思う君たちがそういうモノに触れる機会を作るために私たちは、金を惜しまんそれでも、変わっていくモノの方が良いというのなら私たちは止めはしない無理強いもしないだが、まず知って欲しいのだなぜ、日本的な美しいモノが連綿と受け継がれてきたのかそして、そういうモノの保護に私たち名家がどれだけ関わってきたかということを</p><p>今は国の博物館にあるが香月家の宝物で、１つ国宝に指定されているものがある３００年前の私の先祖が闘いで焼けた京都から持って逃げた宝物の１つだと言うきっと、そのご先祖が運び出さなかったら、現存はしていないだろうそれから３００年香月家がずっと守り続けて来たから宝だ私の家にもし何かの価値があるのならあの宝を伝え続けて来たことだけかもしれないそういう時を超える力を持っていたのがかつての名家だよ</p><p>モノだけでなく礼儀作法や、立ち振る舞い、言葉様々な文化を現代に受け継いでいるのが名家ですわ</p><p>わたくしも亡くなった祖父に厳しく指導していただきました</p><p>わたくしは、考えが浅かったようでございますね</p><p>歌晏さんがそう言う</p><p>香月様やわたくしの祖父たちの思いを、理解しようとせずに名家の心を忘れてしまっていたと思います</p><p>とっても、反省しているようだった</p><p>わたくしお祖父様にこれからの時代を生き抜いていくためには、今の歌晏家のやり方ではダメですとか、生意気なことばかり言っておりましたから</p><p>君に言われるようなことは、歌晏のやつだってとっくに判っていることだよ私たちはまだ十数年しか生きていない君たちと違って、本当に激動した時代を生きているからね時代に合わせて、何とか生き残ろうと必死でもがきながらそれぞれに名家としての誇りを失わないように努力してきた今は、まるで狩野の家だけが傾いてしまったように見えるがそうではない私と歌晏は、運が良かったというだけのことだその代わり残さなければならなかった大切なモノを、幾つか失わざるを得なかったようにも思う古い名家の気風は狩野家が一番残しているのではないだろうか</p><p>わ、わたくしには判りません</p><p>恥ずかしそうに、狩野さんが答える</p><p>狩野の家には先祖代々、警護役を担当する家臣の血も続いているしかし、香月家は、そういう家臣の血脈を失ってしまっただから、香月セキュリティ・サービスなどという無粋な組織を作ることになってしまったのだ</p><p>オレは狩野さんの後ろの、警護役のシエさんを見る</p><p>シエさんは、ジッちゃんにそう言われて少しだけ嬉しそうだった</p><p>自分だけでなく、先祖代々の家系を褒められたような気がするだけだろう</p><p>うちは残ったのは、警護役としての家系だけですわうちのセバスティアヌスは香月家の警護役の皆様ほど強くありませんもの</p><p>歌晏さんが、自分の警護役のセバスティアヌスこと山田梅子さんを見上げる</p><p>ああうちの警護役は強いみたいなことを言っていたけれど</p><p>実際は、美智やイーディの強さに驚いていたんだ</p><p>申し訳ございません桃子お嬢様</p><p>スッと頭を下げる梅子さん</p><p>いいわ、こうなったらあなたも、香月様のところで一緒にお稽古させていただきなさいうちだけは参加しないとか、もう言いませんわ歌晏家も名家として皆様と一緒に頑張らせていただきたいと思います</p><p>３大名家の歌晏家の警護役も、オレたちと一緒にトレーニングしてくれるなら</p><p>全ての名家の警護役が集まってくれることになるだろう</p><p>名家同士の牽制も、敵対もこれでなくなっていくはずだ</p><p>本当にわたくしは、生意気な娘でございました香月閣下とても、ためになるお話をありがとうございます家に戻りましたら、祖父にもそのように申し上げます</p><p>歌晏さんが、そう言うと</p><p>フフフ、閣下か</p><p>歌晏くん、私がなぜ閣下と呼ばれているのか知っているかね</p><p>そ、それはあのお若い時に、英国大使を勤めていらしたことがおありになってそれ以来、閣下とお呼びするようになったと伺っておりますわ</p><p>確か、オレもそう聞いているけれど</p><p>君の祖父は私のことを閣下と呼んでいるのかね</p><p>そ、それはあの、お祖父様はそうは呼んでらっしゃいませんわ</p><p>そうだろう歌晏のやつは知っているからね</p><p>ジッちゃんの低い笑い声が響く</p><p>私は、イギリス大使などやったことはないのだよ</p><p>イギリス大使でない</p><p>じゃあ、何で閣下なんだ</p><p>本当に、ちゃんと私の経歴を調べたことのある人間なら判るはずのことなんだそして、そういう人たちは、絶対に私のことを閣下とは呼ばない</p><p>昔、アメリカに一人のアイルランド移民の少年が居た家族と一緒にアイルランドから移民して来たということは、そいつの家系は貧しく故郷を移民しなければ、生きていけない状況だったのだろうだが、アメリカに移ってすぐに少年は父親を亡くすまだ少年なのに必死に働いて彼はボストンの造船所の前で酒場を始めるその仕事で成功する</p><p>ジッちゃんは語り出す</p><p>彼は飲み屋の親父から、少しずつ成功していくアイルランド移民の裕福な家から妻をもらい、他のアイルランド系の人々を助けて地元の顔役になる最後は確か州の議員ぐらいにまで昇り詰めたんだったと思うよ</p><p>それは誰の話なんだ</p><p>後に閣下と呼ばれたのはその男の息子だそこそこ裕福に成り上がった家に生まれた彼は、名門大学に進学したしかし、成り上がりの彼は上流階級の息子たちだけが所属できるクラブには入れてもらえなかった大学卒業後、彼は父親のコネを使って銀行を監督する役人になるそこで様々な銀行の内部情報を知った彼は、インサイダー取引を繰り返し莫大な冨を得る裏世界の人間たちと顔なじみになる禁酒法が施行されたら、マフィアと手を組んで酒の密輸で大儲けをするどこから見ても、成り上がり者のロクデナシだ愛人にした女優のために映画会社を買い、映画製作に失敗したら、その借金を愛人に背負わせようとした良識の欠片の無い</p><p>ジッちゃんの話が続く</p><p>彼もまた、父親の真似をして政界へ進出する裏でマフィアと組んでいる男が下院議員になるのだよさっき話していたフランクリン・ルーズベルトは、その男のことを嫌っていた品がなく、嘘吐きで、ゴロツキで、裏家業の人間だ嫌われて当然だしかし、彼は財力がある色々な人間とのコネクションがあるそして野心家だ彼は、フランクリン・ルーズベルトに、自分を政府の要職に就けるように要求するルーズベルトとしては、こんな気持ちの悪い人間を閣僚にするわけにはいかないだからできるだけ遠くへ送り込んでしまおうと思ったそうそのゴロツキを、イギリス大使に任命したのだよ</p><p>貧しい移民の息子の成り上がりの悪党が、大使になった</p><p>だが、その男はイギリスに行くと、威張っているばかりで役に立たなかったヒトラーを擁護し、イギリスはナチス・ドイツに譲歩するべきだと語ったロンドンがナチスに空襲を受けた時王家もチャーチルも、ロンドン市民を見捨てるわけにはいかないと現地に残ったのに、真っ先に逃げ出したアメリカに帰国したら、暴言を吐いてついにフランクリン・ルーズベルトにイギリス大使を解任されただが、彼はそれを不服に思い、死ぬまで周囲の人間に自分を大使として閣下と呼ばせ続けた</p><p>ああ、ジッちゃんのモノだと思われていたエピソードは</p><p>その男のモノなのか</p><p>彼の野心は消えなかった自分がダメなら自分の息子を政治家にした彼の望みは自分の家系から大統領を出すことだった</p><p>そしてその野心は実現したのだよ彼の息子が、誰なのか判るね</p><p>オレには、もちろん判らない</p><p>ジョン・F・ケネディ</p><p>歌晏さんが呟く</p><p>そうだ今はアメリカの名家となっているケネディ家だしかし、代を遡れば初代は、極貧の移民で酒場の親父だ２代目はゴロツキだ３代目が、たまたま大統領になっただけだ</p><p>こうして現代でも名家は生まれていく作られていく香月家だって、先祖を遡ればこの程度の人物だったかもしれない</p><p>どんな名家もスタートがある</p><p>成り上がるためには、色々なことがある</p><p>家系の中には、悪人だって現れるだろう</p><p>だが、創始者たちがどんな人間だったろうと誇りを作っていくのは、家を継ぐ人間たちだそれを忘れてはいけない</p><p>ジッちゃんの声が響く</p><p>私は名家の当主として、決して自惚れることがないように、自分のことを閣下と呼ばせているのだ私自身だって、矜持を失い香月家の力に任せて、好き勝手に生きようとしたらあのゴロツキと同じような人間になってしまうと戒めだよ</p><p>フフと、ジッちゃんが笑う</p><p>私を閣下と呼ぶのはまずは私の部下だ彼らにはそう呼べと命じてある閣下と呼ばれる度に、ドキリとする私は当主としての責務をちゃんと果たしているだろうかあの男のような、下衆な行為をしていないか</p><p>呼ばれる度に自分を顧みる</p><p>それ以外は私におべっかを使うモノあるいは、私についての下調べすらして来ないような不勉強な人間たちだそういう人間たちは、みんな心の中では私のことを馬鹿にしている調子の良いことを言って腹の中では、私を笑っているのだ</p><p>閣下なんて、特殊な敬称だもんな</p><p>はっきり言えば元・大使だったとしても、今はただの私人なのに、自分のことを閣下と呼ばせて喜ぶ人間は最低のバカモノだよそういう人間だと思われて、そう遇せられている時ほど心が戒められるときはないね</p><p>なぜ、こんな展開に</p><p>でも、1回まとめてみたかった内容なので</p><p>これで名家の話は全部終わったので、次話から伏線の回収です</p><p>つまりエロの方へ行きます</p><p>父の健康のために、長距離の散歩に付き合いました</p><p>歩けなくなると困るので、時々、長い距離を歩いてもらいます</p><p>でも、やっぱり誰かが付いていかないと、危ないので</p><p>たまに、自分がどこに居るのか判らなくなってしまうらしいです</p><p>隣の区の都立高校まで行ったのですが</p><p>はぁ都立高校の子って、スカートが短っ</p><p>驚きました</p><p>校舎も真新しく、女の子たちはみんな可愛くて</p><p>ああ、何で私は男子校へ行ったのだろう</p><p>男子校なんて、ムツクケキ男しかいませんでしたから当たり前ですけれど</p><p>そしたら、父が</p><p>オレも高校は男子校だったぞ</p><p>いや、そんな昭和20年代の話をされても（父は昭和9年生まれです）</p><p>さすがにもう、女子校生の生足には興味が無いみたいです</p><p>家に戻ってから</p><p>今日はどこに行ったのか、ほら、お母さんに説明してみて</p><p>と言うと</p><p>あれれ判らん忘れた</p><p>これだはぁ</p><p>867．ハイ・ライフ　／　うた</p><p>私の話は以上だああ、私が部下たちに自分のことを閣下と呼ばせている件については、もちろん秘密にして欲しい賢明な君たちなら、判っていることだが</p><p>ジッちゃんの声が、香月家本家の中庭に響いていく</p><p>パーティ会場に集まった名家のお嬢様たちはやその警護役は、みなシンと静まり返っていた</p><p>君たちの楽しいパーティに割り込んでしまって、申し訳なかった老人は、これで失礼するどうか最後まで、みすずのパーティを楽しんでくれ給え</p><p>そう言うとスピーカーからのジッちゃんの声は途切れた</p><p>余りにも一気に色々な話がされたので、会場の少女たちはみんな困惑している</p><p>皆様よろしいかしら</p><p>スッと歌晏さんが立ち上がる</p><p>香月みすず様、狩野桜子様もお立ち下さい</p><p>ニコッと、二人に囁く</p><p>わたくしたちのお祖父様が、友情を育み合い、その結果として現在のわたくしたちの学園があるのだとしたらわたくしたちも、これからは仲良くしていくべきだと思うのです</p><p>みすずたちの学校は、ジッちゃんたちによって名家のお嬢様しか入れないことになった</p><p>その代わり、毎年多額のお金を寄付して新興のお金持ちや、芸能人の子供たちの入学を断ってきた</p><p>全ては、名家が次の代に、名家を継ぐのに相応しい娘たちを育てるために</p><p>そうねあたしも仲良くしていただきたいと、心から思いますわ</p><p>みすずも立ち上がり、微笑む</p><p>家柄は良くても、現在は家運が良くない狩野さんは迷っている</p><p>何をなさっているの歌晏家と香月家そして、狩野家が３家揃わないと、わたくしたちの学校はまとまらないわ</p><p>歌晏さんが、優しく微笑む</p><p>狩野様、お立ち下さい</p><p>みすずも、狩野さんにそう言った</p><p>狩野さんも席を立つ</p><p>誰か、新しいグラスを</p><p>みすずの声に、香月セキュリティ・サービスのメイド部隊の人が慌てて３人分のグラスを持って来る</p><p>どうせなら、シャンパンがいいけれどま、まだわたくしたちは高校生ですし</p><p>ええ、ジュースで乾杯致しましょう</p><p>みすずが、メイドさんにジュースを注がせていく</p><p>まだ、お祖父様に観られているでしょうから</p><p>香月様のお家で粗相をしたら、香月様がうちのお祖父様にお話になられてしまいそうですものね</p><p>ウフフと笑い合うみすずと歌晏さん</p><p>いっそ、わたくしたち３人これを機に義姉妹になりませんこと</p><p>歌晏さんが、そんなことを言う</p><p>狩野さんだけが、一人緊張していた</p><p>うふふふ、わたくし知っているのよ狩野様</p><p>歌晏さんが笑う</p><p>いつも、気を張っていらっしゃてツンツンなさっている狩野様でも、本当はあなたがとってもお優しい方だと言うことを</p><p>驚く、狩野さん</p><p>でも、あのわたくしは、お二方よりも年下ですから</p><p>狩野桜子さんは、オレと同じ高校１年生</p><p>みすずと歌晏桃子さんは、高校２年生だ</p><p>そうよだから、あなたが妹一番上の姉は</p><p>歌晏様にお願い致しますわ</p><p>あたしには、歌晏様のお姉様は荷が重いですから</p><p>そうでは、あたしが勤めさせていただくわさあ、グラスを掲げて</p><p>早速、歌晏さんが長姉らしく指示を出す</p><p>狩野様もあなたは、わたくしたちの妹になった方が楽なはずよ</p><p>あなただけでなく、あなたのお家、それからお家に連なる方たちもその方が良いと思うわ</p><p>今のままなら狩野家には高い家格しか残っていない</p><p>それでも３大名家と呼ばれる以上は、他の２家と張り合っていくしかない</p><p>実際、今日のパーティの始まる前</p><p>狩野さんは、一人だけみんなと別のテーブルに寂しそうに座っていなければならなかった</p><p>狩野家の令嬢としては親・香月家のお嬢様たちのグループに混じることはできない</p><p>かといって、勢いの衰えた狩野家では、自分のグループを作ることもできない</p><p>決して香月家や歌晏家のように裕福ではないのにこのまま、ずっと他の２家と張り合っていかなければならなければ孤立するだけだ</p><p>だけど、この３家のお嬢様たちが義姉妹になってしまえば</p><p>親・香月家のグループの子たちも、おそらくあるであろう親・歌晏家のグループの子たちも、狩野さんと親しくしてくれるようになる</p><p>自分たちのグループのボスの義妹なのだから</p><p>義姉妹の一番下の妹なのは、年齢の順だからということで仕方ない</p><p>３大名家としての狩野家のメンツも保つことができる</p><p>それにねわたくしは、あなたのような可愛い方と義理の姉妹になりたいわホントにそう思っているのよ</p><p>歌晏さんが、狩野さんに言う</p><p>あたしも、狩野様と親しくなりたいわ</p><p>あなたはどうなのお嫌かしら</p><p>歌晏さんの言葉に、狩野さんは</p><p>判りましたお二人の義理の妹にしていただきますわ</p><p>みすずが、中庭に居る全てのお嬢様に告げる</p><p>どうぞ、皆様も一緒に乾杯していただけませんか</p><p>まあ、こんな場に立ち会えるなんて光栄ですわ</p><p>３つの由緒あるお家のお嬢様たちが義姉妹になられるなんて素敵ですわ</p><p>少女たちも自分のグラスを持つ</p><p>メイドさんたちが、グラスの無い人には新しいグラスを</p><p>空のグラスにはジュースをどんどん注いでいく</p><p>こんなことなかなか無いんだから、警護の方たちも一緒に乾杯してちょうだい</p><p>歌晏さんが、呼び掛ける</p><p>ほら、Darlingもネ</p><p>イーディが、オレにジュースの入ったグラスをくれた</p><p>向こうでは美智や、レイちゃん、翔姉ちゃんたちもグラスを持っている</p><p>あんたたちもホラ、お祝いなんだからグラスを持ちなさいネ</p><p>主の鞍馬姉妹に去られて気落ちしている安城ミタマ・キヌカ姉妹と</p><p>主から解雇されて途方に暮れているアーデルハイトさんにも、イーディはグラスを手渡す</p><p>その元の雇い主、鳥居まり子さん</p><p>狩野さんの背後では、警護役のシエさんもグラスを持った</p><p>歌晏さんが、全員に呼び掛ける</p><p>歌晏家、香月家、狩野家わたくしたち生まれた家は違えども、これからはずっと仲良し姉は妹を、妹は姉を敬愛し助け合っていくそんな義姉妹になることをわたくしは誓います</p><p>あたしも誓います</p><p>わ、わたくしも誓います</p><p>３人のお嬢様が、グラスを合わす</p><p>うんでは、乾杯っ</p><p>かんぱーい</p><p>みんなで、グイッとジュースを飲み合った</p><p>穏やかな空気が、会場内を支配していく</p><p>じゃあ、これからは二人はわたくしのことを桃子お姉様とお呼びなさいね</p><p>わたくしのことは、みすずみすずお姉様と名前で呼んで下さいませ</p><p>わたくしのことは桜子と呼び捨てにして下さい</p><p>狩野さんは、頬を赤らめてそう言った</p><p>うんみすず、桜子何か困ったことがあったら、いつでもこのわたくしに相談なさいっいいわねっ</p><p>華やかで、自信家で、姐御肌で</p><p>歌晏桃子さんは、お嬢様たちの表の世界には、とても力強い存在なんだと思う</p><p>みすずにしても、同世代の子たちに対しては少しシャイなところがあるから</p><p>歌晏さんの義姉妹になられたことは、みすずにとっても有益だと思う</p><p>あ、そうそうまり子はすでに、わたくしの妹分ですからみすずも桜子も、まり子とも仲良くしてあげてちょうだいねあ、桜子はまり子の遠縁だったわよね</p><p>歌晏さんが、鳥居さんを示してそう言う</p><p>よろしくお願いしますわ鳥居さん</p><p>よろしく、まり子さん</p><p>狩野さんは、鳥居さんには複雑な感情があるようだ</p><p>ええ、よろしくお願い致します</p><p>ニヤッと笑って、鳥居さんは会釈する</p><p>あの歌晏様</p><p>ずっと側に控えていた瑠璃子が、歌晏さんに話し掛ける</p><p>鳥居さんも姉妹に入れていただけるのでしたらわたくしも、みすずお姉様の姉妹でございますわ</p><p>正確には、瑠璃子はみすずの従姉妹だが</p><p>オレの女としては姉妹だ</p><p>まあ、歌晏さんとしては姉妹同然の従姉妹という風に、受け取ってくれたらしい</p><p>そうねじゃあ瑠璃子様も、わたくしたちの妹として可愛がって差し上げますわ</p><p>歌晏さんは、ニコやかにそう言う</p><p>はい、ありがとうございます以降は瑠璃子とお呼び下さい</p><p>瑠璃子も義姉妹に加わる</p><p>美子様は、どうなさるの</p><p>歌晏さんが、遠くの親・香月家グループのテーブルに居る美子さんに声を掛ける</p><p>わたくしには、畏れ多いですわ</p><p>美子さんは、笑顔でそう答えた</p><p>美子さんは５月までは、ジッちゃんの孫娘として認知されていなかったし</p><p>亡くなっているジッちゃんの長男の隠し子という微妙な存在だ</p><p>そうまあ、無理には勧めませんわそれに、美子様がお入りになられたら一番年長の美子様がわたくしたちのお姉様になってしまわれますものね</p><p>美子さんは、高校３年生だからそういうことになってしまう</p><p>桃子お姉様お兄様のことをお忘れですわ</p><p>瑠璃子が笑顔で、オレを示す</p><p>わたくしの最愛のお兄様でございますわ</p><p>あたしの旦那様ですっ</p><p>大きな声で、そう言う</p><p>その和気藹々とした様子に、場の雰囲気がさらに緩む</p><p>そうねしょうがないわね香月様がお認めになられているのなら</p><p>ニッと微笑んで、歌晏さんがオレに言った</p><p>あなたのことも、ついでに面倒見てあげますわっえっと黒森公さんでしたわね</p><p>じゃあ、公ちゃんですわね</p><p>公ちゃん</p><p>確かあなたは、わたくしやみすずよりも１つ年下でしょ</p><p>ああ、そういう調査情報は、知っているんだ</p><p>だから、私は公ちゃんと呼びます桜子は同い年なんだから好きにお呼びなさい</p><p>鳥居さんに見せたような戸惑いを、オレに対しても露わにする</p><p>狩野さんは、名家でない人間は苦手らしい</p><p>よーし、じゃあまり子あなた、皆様の前で何か歌でも歌いなさい</p><p>歌晏さんが、我が物顔で鳥居さんに命じた</p><p>え、あの桃子お姉様</p><p>まり子あなた、この辺で皆様に対して多少なりとも点数を稼ぐようなことをしておいた方がいいわよ</p><p>母親が名家出身だけど鳥居家は名家ではない</p><p>鳥居さんは、多分きっと将来的には名家に嫁に行くんだろうということで何となく名家のお嬢様に入れてもらっている存在だ</p><p>その鳥居さんが、３大名家の義姉妹グループに入ったことを面白く思わないお嬢様たちも居るだろう</p><p>この子はねとにかく面白いのよわたくしたちとは、発想が異なっているからほら、何かやりなさいまり子</p><p>鳥居さんは</p><p>仕方ありませんわハイジ、あなたも一緒に歌いますわよ</p><p>鳥居さんは、アーデルハイトさんに声を掛ける</p><p>あのわたくしは、まり子お嬢様に解雇されておりますが</p><p>この辺りで、点数稼ぎをしないと後が無いのはハイジも同じでしょ</p><p>鳥居さんに解雇されてキヌカさんとの死闘も、美智VS天童乙女のインパクトに消されてしまったアーデルハイトさんは、この先の行き場が無い</p><p>キヌカさんの方は、姉のミタマさんともども香月家が預かることになっているというのに</p><p>はぁ判りましたお嬢様</p><p>ハイジも、とっても歌が上手いのよ</p><p>て何を歌うんですまり子お嬢様</p><p>ハイジアレをやるわよ</p><p>あれですか</p><p>アーデルハイトさんは、苦々しい顔をする</p><p>ああ、アレねわたくし好きよ愉快なのがいいわさあ、やんなさい皆様に披露なさい</p><p>歌晏さんが、鳥居さんに言う</p><p>ほら、お姉様のご命令よいくわよっ、ハイジ</p><p>もうっ、判りましたっ</p><p>そして、１６歳の準・お嬢様と</p><p>１３歳の（自称）A級ライセンス警護役は</p><p>二人仲良く、歌い出した</p><p>はぁ、どっこい</p><p>ぁぁ、よいしょっ</p><p>これは何の歌なんだ</p><p>というか、これは歌なのか</p><p>歌晏さんだけが、楽しそうにゲラゲラ笑っている</p><p>♪ああ、そぃつの名はぁぁ♪</p><p>♪ポリィィィィスメェン♪</p><p>何か、小さな子供同士が遊んでいるみたいだけれど</p><p>クスッ</p><p>みすずが、笑い出す</p><p>面白いですわ</p><p>とっても愉快ですわね</p><p>美子さんも、鳥居さんたちの謎のパフォーマンスに笑っている</p><p>♪そんなこと言われて♪</p><p>♪チィパッパ♪</p><p>少しずつ、お嬢様たちの中にもクスクスと笑いが起きていく</p><p>あのカアン・モモコという子の道化としてならミンナもあの子たちの存在を許してくれるノネ</p><p>中世ヨーロッパの宮廷には、道化が居たのネ道化は、ただふざけて人を笑わせるだけではないのね王様に唯一、正面から厳しいことを言って許される役だったノネ</p><p>あのトリイ・マリコは物怖じしない子ネいつでも、ズケズケと思ったことを自由に言う性格ネカアン・モモコというお嬢様中のお嬢様は、自分の身近にそういう子が居た方が良いと思っているノヨ</p><p>ああ空気を読まない、鳥居さんだから</p><p>そうだよな、普通の子なら歌晏さんが妹分にしてやると言われても、周りの子からの妬みを恐れて断るだろう</p><p>鳥居さんだからこそ、平然と受け入れる</p><p>こうやってみんなの前で、変なパフォーマンスだってできる</p><p>こういうことを恥ずかしいと思っていない</p><p>家の名誉や、メンツなんかを背負っていないから</p><p>そんな鳥居さんなら歌晏さんに、変に擦り寄ってきたりはしない</p><p>ゴマスリもしない</p><p>いつも平然と思ったとおりのことをズケズケと言ってくれる</p><p>だから、手放せない存在なんだ</p><p>ありがとうございましたぁぁ</p><p>ようやく、鳥居さん＆アーデルハイトさんの歌（）が終わる</p><p>面白かったわ、まり子それからあなた</p><p>歌晏さんが、アーデルハイトさんに言う</p><p>行き場が無いのなら、もうしばらくはまり子の所に世話になっていなさいまり子もいいわね</p><p>でも桃子お姉様</p><p>わたくしの言うことが聞けないの</p><p>ニッと歌晏さんが、鳥居さんに微笑む</p><p>判りましたわハイジ、解雇は取り消しますもうしばらく、うちに居なさい</p><p>アーデルハイトさんは、躊躇している</p><p>どうしても、まり子の家が耐えられないというのならみすずにお願いして、香月セキュリティ・サービスに話を付けてあげるわよでも、あなたの実力じゃまだ無理だと思うわしばらくはまり子の警護役を続けながら他の皆さんとトレーニングして、腕を磨いた方がいいんじゃないかしら</p><p>歌晏さんの言葉に、みすずが</p><p>美智この子と稽古してあげてね</p><p>美智が、スッと頭を下げる</p><p>関さんも藤宮さんもよろしくお願い致します</p><p>取りあえず香月セキュリティ・サービスとコネができるのなら、アーデルハイトさんには損ではない</p><p>というか、このままならどこの家からも雇われずに、行き場を失ってしまう</p><p>わ、判りましたまり子お嬢様、よろしくお願い致します</p><p>鳥居さんに、深々と頭を下げる</p><p>ええ、ハイジ</p><p>アタシも、トレーニングしてあげるネ</p><p>イーディが、大きな声でそう言った</p><p>次はアタシが歌うヨ</p><p>イーディ、お前</p><p>いきなり、イーディは英語で歌い始めた</p><p>う、上手いですわ</p><p>綺麗な声ですわ</p><p>イーディは歌まで上手いのかよ</p><p>いや、体幹も優れているし、感覚も鋭敏だし、表現力も豊かだから</p><p>歌だって、上手いに決まっているんだろうけれど</p><p>やがて、イーディの歌が終わる</p><p>ジェリコの戦いの歌ね</p><p>みすずが、イーディに微笑む</p><p>そうヨグランマが良く歌っていたノネ</p><p>ああジッちゃんの声の乱入から、大分緊張していたパーティ会場が</p><p>どんどん晴れやかになっていく</p><p>次は、わたくしたち全員で合唱しましょうか</p><p>みすずの提案でお嬢様や警護役たち全員で、歌を歌うことになった</p><p>どうも、みすずたちの学校の生徒なら、全員知っている歌らしい</p><p>校歌というわけじゃないんだろうけれど</p><p>旦那様、聞いていて下さいね</p><p>香月セキュリティ・サービスのメイド部隊や、翔姉ちゃんたち、みすずたちの学校の生徒ではないイーディも一緒に聞く</p><p>その歌声は</p><p>美しいハーモニーが、完全にできていた</p><p>この子たちは、本当にお嬢様なんだな</p><p>レイちゃんやマルゴさんに、キャーキャーと群がったり</p><p>みすずや、歌晏さんみたいな大きな名家の子の顔色をうかがったりするけれど</p><p>かつて、ジッちゃんたちが願っていた通り</p><p>みんな、名歌のお嬢様たちとしてしっかり教育されている</p><p>こうやってみんな全員で合唱したら、よく判る</p><p>歌うフリだけをして、実際に歌っていない子なんて一人もいない</p><p>全員がちゃんと声を出している</p><p>何かを披露しなければいけない時は、精一杯頑張らなければならない</p><p>それが、名家のお嬢様なんだということを判っているから</p><p>常に注目され、他家や臣下たちから見つめられているのがお嬢様なんだから</p><p>手抜きをしているのが見つかったら、家の名誉に関わる</p><p>自分だけでなく、両親や一族、臣下たちまでが恥をかくということを理解している</p><p>皆さん、本当に素晴らしかったです</p><p>オレは、パチパチと手を叩いた</p><p>イーディたちも、みんな拍手した</p><p>歌晏様、香月様、狩野様次はわたくしたちが、歌いますわ</p><p>それからは積極的に、お嬢様たちがグループを作って歌を披露した</p><p>しかし流行りの歌なんかが１つもない</p><p>みんな声楽とかの歌ばかりだ</p><p>しかも、みんなそれなりに上手い</p><p>そうして、懇親会パーティは和やかに進んで行った</p><p>はーい、それでは警護役の方だけこっちに集まって下さい</p><p>すっかり、お嬢様同士の警戒心が消えてしまった</p><p>パーティは再び、色んなグループに分かれての談笑になっている</p><p>その雰囲気を見て、翔姉ちゃんが警護役だけを呼んだ</p><p>合同トレーニングのことについて、お話ししますから</p><p>こうなったら、それぞれのお嬢様に警護役が張り付いている必要はなくなる</p><p>スパイなんかも摘発されたわけだから、もう心配はない</p><p>行ってらっしゃいわたくしは、皆様とお話ししていますから</p><p>どの警護役も、にこやかに警護役を送り出してくれる</p><p>ああ、合同トレーニングのことでしたら、わたくしもそちらへ参りますわ</p><p>武闘派お嬢様の栗宮さんも、翔姉ちゃんの方へ行く</p><p>そして、そっちはそっちで</p><p>警護役同士の和やかな懇談会になる</p><p>みすずたち３家のお嬢様が義姉妹の誓いを結んだことが</p><p>このパーティに出席した人たちを結束させてくれたように思う</p><p>あの場に臨席したことが</p><p>それから、みんなで合唱したことも</p><p>このコたちの方は、もう大丈夫ネ</p><p>大丈夫でないのは</p><p>みすずの隣の席で、青ざめた顔をしている水島可憐さん</p><p>これはまあ、このお嬢様たちの集まりにスパイを連れて来てしまったわけだから</p><p>自分の家に、どんなペナルティがあるのか怖くて仕方がないのだろう</p><p>それと主を失った安城姉妹</p><p>この二人は、警護役だけれど翔姉ちゃんたちの方に合流していない</p><p>まあ、守るべき主を喪失してしまっているのだから仕方ないか</p><p>オレがみすずの所へ行くと</p><p>こちらは、もう大丈夫だと思いますからこの子と、あちらの２人を屋敷の中へ連れて行って下さいませんか</p><p>みすずも、可憐さんと安城姉妹のことが心配らしい</p><p>せっかく良い雰囲気になっているパーティに、３人だけどんよりした顔の子がいるのは良くない</p><p>一度、中へ連れて行くか</p><p>歌晏さんと入れ違いで、屋敷に入った鷹倉姉妹たちのことも気になるし</p><p>スパイの天童乙女のことも</p><p>あたしも戻るわ</p><p>ジッちゃんの声の登場から、会場の隅に下がっていたミナホ姉さんが言う</p><p>鞍馬様たちのこと香月様から、お引き渡しをしていただかないといけないし</p><p>鞍馬さんは黒い森の娼婦になる</p><p>やっとトラブルの相手と関係が切れました</p><p>何か、とても疲れました</p><p>理屈が通じない人とは、何を言ってもダメですね</p><p>私は自分と意見の違う人間に、自分の主張を理解させようとは思わないただ、一刻も早く、そいつから遠ざかるだけだ</p><p>ハインラインに、そんなセリフがあったと思います</p><p>父今、５０円しか持って無いんだよ</p><p>私お父さん、それ500円玉</p><p>父えそうなのか</p><p>つ、ついにお金の硬貨の種類が判らなくなったらしいです</p><p>私だって、50円玉には穴が開いているだろ</p><p>父でも、こんなに大きいぞこの50円玉</p><p>私も、もしかして50銭とかのコインと勘違いしている</p><p>父ああ、違うのか</p><p>私だから、それは500円玉だって</p><p>父いや、ほら普段、あんまり見掛けないコインだから</p><p>私いやいやいやいや</p><p>怖いです</p><p>868．ハイ・ライフ　／　お披露目</p><p>あら、公ちゃんはみすずの言うことは素直になんでもしてあげる子なの</p><p>オレたちの会話を聞いていた歌晏さんが、そう言う</p><p>あたしの旦那様は、とってもお優しい方ですから</p><p>みすずが、ニッコリ微笑んでそう言う</p><p>ええ、お兄様はわたくしたちのお願いは、何でも面倒がらずにして下さるんです</p><p>ふーん男の子なんて、女の前では威張っていて、命令ばっかりするものだと思っていましたわ</p><p>どうも鳥居家は、男尊女卑の家風らしい</p><p>ああ、なるほど名家の出身じゃない、年下の男のですものね</p><p>歌晏さんが、フフンと微笑む</p><p>こういう選択肢も確かにアリですわね</p><p>みすずに振り向く</p><p>香月家の現状は、お二人のお家とは違いますから</p><p>桃子お姉様にはお兄様がいらっしゃいますし桜子にも、弟さんがいらっしゃいますものね</p><p>つまり、歌晏さんは兄狩野さんには弟</p><p>それぞれの家には、男の跡継ぎがいる</p><p>ですが、香月家の場合は</p><p>みすず、瑠璃子、美子さん</p><p>本家には、３人の孫娘しかしない</p><p>どこの名家も、香月家への婿入りを狙っていましたものね</p><p>歌晏さんが、ニヤッと微笑む</p><p>香月家の内部でも、色々な動きがありましたわ</p><p>分家の連中とか、重役たちとかが争っていた</p><p>結局、誰が婿入りしても何らかの派閥抗争は起きるものねそれならいっそ、名家同士のしがらみや、派閥争いに関係の無いところからお婿さんを取るというのは有効な手よね</p><p>歌晏さんが、ジロジロとオレを見る</p><p>香月様がお認めになった男の子ということなら誰も文句は言えないわけだしね</p><p>ジッちゃんの公認というのだけが、オレの後ろ盾になっている</p><p>ま悪い人じゃないってことは、よく判っているわこれだけのお嬢様が集まっているパーティに臨席して、ここまで控えめな態度でいられる男の子なんて、なかなかいないと思うし</p><p>オレが控え目</p><p>うちの兄とかだったら皆様に愛想を振りまいて、逆に嫌われまくっていると思いますわ</p><p>鳥居さんも、お兄さんが居るんだ</p><p>そうよ普通は舞い上がるわよね色んな名家のお嬢様たちと知り合いになろうと、どんどん声を掛けたりして</p><p>でも、桃子お姉様それはさすがに、みすずお姉様が見ていらっしゃるわけですから</p><p>鳥居さんが、クスッと笑う</p><p>オレはみすずの公認パートナーでありだからこそ、この会場に居るのに</p><p>みすずを放っておいて、他のお嬢様たちに話し掛けに行ったりはしない</p><p>ジッちゃんの私塾の連中じゃあるまいし</p><p>そこまで考えて、ハッとする</p><p>あいつらなら、やるよな</p><p>香月仁とか角田とか</p><p>ああいうナンパ男でなくても、香月健思だってきっとあのニヤニヤ顔でお嬢様たちに接触していくはずだ</p><p>いや、香月操や司馬アキラみたいなお堅そうなタイプのヤツラだって</p><p>積極的に女の子たちとコンタクトしていくはずだ</p><p>だって、ここにいるのはみすずたちの学校の生徒たちの中でも、さらに格の高い名家のお嬢様たちだけなんだから</p><p>学校に自分だけの警護役を連れて来ることを許されているほどの</p><p>自分たちの将来のためにも、知り合いになっていた方が得な子ばかりのはずだ</p><p>しかも、歌晏さんや狩野さんのような親・香月家ではない家のお嬢様まで来ているんだし</p><p>わたくしや桜子に対しても、毅然な態度で接しているものね</p><p>オレが毅然</p><p>こんな風にわたくしたちが揃っているのに、ここまで落ち着いてみすずのパートナーという立場から、一歩も逸脱しないのはさすがだと思うわ</p><p>歌晏さんが、オレを褒める</p><p>ええ、わたくしも驚いておりましたわ</p><p>狩野さんも、オレを見上げる</p><p>ありがとうございます、お姉様桜子</p><p>みすずが、オレの代わりに礼を言う</p><p>いや、オレは別にそういうことじゃなくってあのオレはほら、色んなお嬢様たちと無理に知り合いになったりする理由がありませんし歌晏さんや狩野さんに対しても、ペコペコしなくちゃいけないこともないわけですから</p><p>だって、オレは名家のお嬢様と知り合いになることで、出世することなんか無いんだし</p><p>パン屋になるんだから</p><p>私塾の連中なんかとは、人生の目的が違う</p><p>当然よね公ちゃんは、香月家の総帥になるんですものね</p><p>歌晏さんはい</p><p>そういう殿方が、わたくしたちに対して腰を低くなさるのは変ですものまり子、今の聞いた</p><p>はい桃子お姉様のことをさん付けでお呼びになられる方なんて、驚いていますわ</p><p>あ歌晏様って言わなくてはならなかったのか</p><p>いいのよ確かにあなたはまだ、正式には名家とは関係の無い立場の方ですものね様を付けたらおかしいわもっともだからって、わたくしに対して平然とそう言える殿方はなかなかいないと思いますけれど</p><p>うわ、怒っているのかな</p><p>謝った方がいいのかな</p><p>次からは、ちゃんと桃子お姉様と呼ばなくてはダメですよ公ちゃん</p><p>公ちゃんがこのパーティに臨席することになったのも香月様の試練なんだと思うわ公ちゃんが、この席でわたくしたちに対してどんな態度を取るのか香月様はテストなさっていたんだと思うの</p><p>さっきのわたくしと一緒よそして、おそらく公ちゃんは合格だわわたくしが、香月様ならそういう判断を致します</p><p>みすずのパートナーとして、最適だと思うわ公ちゃんみたいな子は</p><p>歌晏さんもオレを認めてくれた</p><p>ま、このパーティで香月様のお試しを受けた同士としてこれからも仲良く致しましょうねっ</p><p>とりあえず、そう言っておく</p><p>あ、それと</p><p>判りました桃子姉ちゃん</p><p>驚く、桃子姉ちゃん</p><p>いや、あのオレは男だし桃子お姉様は変かなって思ったから</p><p>ま、マズかったか</p><p>うーんともう一回、今と同じ様に呼んでいただけるかしら</p><p>桃子姉ちゃんは、そう言う</p><p>も、桃子姉ちゃん</p><p>桃子姉ちゃんは、オレをジッと見つめ</p><p>うん、アリね</p><p>というより本当に凄い子ねあなたはわたくしが公ちゃんと呼んだことに対して、このタイミングで仕掛けてくるなんて</p><p>わたくしが、あなたを軽んじて公ちゃんなんて呼び方をしたことに、全く嫌な顔をしないで逆に、わたくしとより親しい関係を構築しようとしてくるなんていやはや、歌晏桃子敬服したわ</p><p>そんなつもりは無かったんだけれど</p><p>いいわわたくしを公の場で桃子姉ちゃんと呼ぶことを許します</p><p>いや、あのむしろ私的な場所で、そう呼びたいのですが</p><p>オレ名家の人間じゃないから、公の場なんて行かないし</p><p>旦那様は、本当に桃子お姉様を自分のお姉様として敬愛させていただきたいと思っているんですわ</p><p>桃子姉ちゃんが、オレを見る</p><p>うんそれはあの桃子姉ちゃん、カッコ良いし</p><p>カッコ良いわたくしそんなことを言われたのは、生まれて初めてだわ</p><p>あ表現が良くなかったか</p><p>だって、華やかだし、みんなの前で颯爽としているのもカッコ良いしジッちゃんに叱られている時だって、キリッとしてて、とにかくカッコ良いと思ったから</p><p>あたしの旦那様は、本当に心からそう思っていらっしゃるんです</p><p>この子嘘吐かないですからそこが、凄い可愛いの</p><p>そ、そうねわたくしも、公ちゃんが可愛い子だっていうことはよく判ったわ</p><p>桃子姉ちゃんは、そう答えた</p><p>そろそろ行かないとマズいネ</p><p>何を元にそう判断したのか判らないけれど</p><p>イーディが、そう言ってきたのならそうなんだろう</p><p>ええ、旦那様パーティが終わる前に、お戻り下さい皆様のお見送りは、あたしと一緒に</p><p>うん、判ったでは、桃子姉ちゃん、それから桜子さん</p><p>桜子で結構でございますわ公お兄様</p><p>桜子は、そう言うが</p><p>いや、オレと桜子は同い年なんだからお兄様は止めてくれ</p><p>公でいいじゃないわたくしは、そう呼ばせていただきますわわたくしも同い年ですから</p><p>鳥居さんが、そう言った</p><p>わたくしのことも、まり子で結構ですから</p><p>うんまり子それから、桜子</p><p>オレは、1人ずつ声を掛けていく</p><p>これからもみすずや瑠璃子、美子さんがお世話になりますそれから、他にもこけからお世話になる子が居るんですけれどとにかく、よろしくお願い致します</p><p>オレは、深々と頭を下げた</p><p>それから護衛役のシエさん、アーデルハイトさんそれから</p><p>桃子姉ちゃんの護衛役って、何て名前の人だったっけ</p><p>セバスなんとかじゃなくって、あの本名の方は</p><p>ヤマダ・ウメコさんネ</p><p>そっと、イーディが囁く</p><p>ああ、イーディが天才児で本当に助かる</p><p>山田梅子さんもよろしくお願い致します</p><p>3人の警護役は、キョトンとしていたが</p><p>あそこに居る美智も、ここに居るイーディもオレの大切な家族ですからそれから、もうすぐさっき顔を出した、ヨミやルナも警護役として皆さんの学校に通うことになりますし</p><p>警護役って誰の</p><p>まり子が、不思議そうにオレに尋ねる</p><p>それはいずれご紹介致しますわ</p><p>瑠璃子が、上手い具合にフォローしてくれた</p><p>じゃあ、あのオレは１回、引っ込みますから</p><p>さ、可憐さん旦那様と一緒に、屋敷の中で休んでいなさいね</p><p>みすずが、隣の椅子に座っている１２歳の美少女に声を掛ける</p><p>自分がペットにしようと目論んでいる水島可憐さんに</p><p>旦那様、お願い致します</p><p>うん、可憐さん行こう</p><p>可憐さんは、迷っているが</p><p>水島家とお祖父様とのお話し合いが終わるまでは、お家にお返しすることはできませんしそもそも、可憐さんのような小さな子を、スパイの手に渡すような家をあたしは許しませんわ</p><p>関西ヤクザのスパイの天童乙女に、こんな可愛い子を託すなんて、確かに保護者たちはどうかしていると思う</p><p>それに、ここにずっと居ると他の名家の方たちからの奇異の目に晒され続けることになりますよ</p><p>イーディが、そろそろ行かないといけないと言った理由が判った</p><p>パーティ会場全体の空気が和み、３大名家のお嬢様たちが義姉妹の誓いをしたことで</p><p>他の名家のお嬢様たちが、みすずや桃子姉ちゃんや桜子と親しく話したいと思っているんだ</p><p>みんな、こっちの様子をチラチラ見ている</p><p>桃子姉ちゃんの道化としてのまり子はともかく</p><p>水島家が香月家のパーティにスパイを送り込んで来た問題は香月家だけでなく、このパーティに参加している全ての名家にも関わることだから</p><p>今、水島可憐さんと仲良くするわけにはいかないんだ</p><p>だから、すでに退席させられた鞍馬姉妹同様外へ連れ出さなくてはならない</p><p>震え声で、可憐さんが答える</p><p>黒森様よろしくお願い致します</p><p>うん、行こう</p><p>席を立った可憐さんを、オレはエスコートする</p><p>ほら、ポンコツ姉妹そんなところでヘタレてないでアタシに付いて来るネ</p><p>イーディが、安城ミタマ・キヌカ姉妹にそう言う</p><p>ポンコツではありませぬっ</p><p>ヘタレてないですっ</p><p>ああ、主と別れてすっかり気落ちしていたくせに</p><p>イーディの罵倒に、クッと生気を取り戻す</p><p>アンタたちのご主人に会いたくないのネ</p><p>イーディは、スバッとカードを切った</p><p>驚く、安城姉妹</p><p>２人とも、屋敷の中に居るネアタシたちは、そこへ行くアンタたちは来ないノカ</p><p>い、行きます</p><p>ススッと立ち上がる姉妹</p><p>では、皆さん失礼します</p><p>オレは、もう一度頭を下げた</p><p>これでパーティ会場の中庭に居るのは、ショウとレイカとメイドたちを除いたら、ミンナ、ミスズたちの学校の生徒だけになったのネ</p><p>屋敷の中に入るとイーディが、そう言った</p><p>美智やシエさんも警護役として学校に通っているわけだし</p><p>オレとイーディ、それにまだみすずたちの学校に編入していない鷹倉姉妹たちも中庭から居なくなったから</p><p>先週から警護役として潜入して来たばかりの天童乙女も、もういない</p><p>ミナホ姉さんとマルゴさんも</p><p>あの子たちだけになったから今まで以上に、ハッチャケられるノネ</p><p>そうねやはり外部の人の眼特に男の子が近くに居ると、どうしたって緊張しちゃうのよあの子たちは、ホンモノのお嬢様たちですからね</p><p>すでに屋敷の中に入っていたミナホ姉さんが、オレにそう言った</p><p>あなたをお披露目は充分にできたから、後は女の子たちだけで楽しくはしゃがせてあげましょうね</p><p>オレのお披露目</p><p>みすずさんたちが義姉妹の誓いをしたことだけでも大成功だったけれどあなたが公ちゃん・姉ちゃんの関係になれたっていうのはミラクルだったわ</p><p>ソウでもないネDarlingは、本当に可愛いんダカラ</p><p>ミナホ姉さんの言葉に、イーディが笑ってそう返す</p><p>でも、ホント香月様のおっしゃっる通り、ちゃんと教育されているお嬢様たちっていうのは素晴らしいわね</p><p>ミナホ姉さんは、窓の外のパーティの様子を眺める</p><p>うちの学校の女の子たちなら、こんなにお行儀良くないもの</p><p>ジッちゃんの話も、みんな黙って大人しく聞いていたし</p><p>どんな時でも、慌てず騒がず、お上品に礼儀作法を守っている</p><p>例えば携帯電話を取りだして、パシャパシャ勝手に写真を撮る子なんていなかったでしょ</p><p>うちの高校の子ならこんなパーティに来たら、写真を撮りまくっている子とか現れるよな</p><p>女の子は、写真を撮るのが大好きですものねあの子たちだって、それは同じなのよでも、ホンモノのお嬢様だから時と場合をわきまえているし、パーティの主催者であるみすずさんの許可が出る前に、勝手に写真を撮るようなことはしないのよ</p><p>ココは、コウヅキ家の本家の邸宅ダカラネ</p><p>ああ、勝手に写真を撮って、内部情報が外に漏れたら困るんだ</p><p>だから、今日はガーデンパーティなのネ</p><p>スパイが来ることは判っていたから</p><p>ガーデンパーティなら、屋敷の中に入る機会はほとんどない</p><p>どこがジッちゃんの部屋だとかそういう秘密を探るチャンスは無い</p><p>何よりあなたの写真が出回るのは、困るのよ</p><p>黒森公は、謎の人のままでいないといけないわ</p><p>ああオレの顔写真とかが、流出するのは確かにマズい</p><p>でも、お嬢様たちダッテレイカや、ミスズたちと記念写真が撮りたいネ</p><p>うんレイちゃんは、今じゃテレビで活躍している有名人だし</p><p>みすず、桃子姉ちゃん、桜子の義姉妹と一緒に写真を撮りたい子も多いだろう</p><p>だから、これからみすずさんが、みんなで写真を撮る時間を設けるのよ多分、あそこの壁を背景にするんじゃないかしらあそこなら、屋敷の方は映らないし</p><p>だから、Darlingは一度退席しないといけなかったノネ</p><p>オレもミナホ姉さんも記念写真に撮られてはいけない</p><p>さ、ここでも偏光の望遠レンズを使ったら、写真に撮られてしまうわもっと奥へ行きましょう</p><p>お嬢様たちは問題無いでしょうけれど警護役の方は、判らないもの</p><p>ああ、他にもスパイが紛れ込んでいるかもしれないか</p><p>お嬢様たちが撮影タイムにならない限り、警護役が勝手にカメラを取りだして写真を撮ることは無いだろうけれど</p><p>記念写真を取り合うことになったら、当然、警護役がシャッターを切るんだし</p><p>お嬢様たちを撮るふりをして、こっそり他の写真も撮ろうとするかもしれない</p><p>ソレハ心配しなくていいノネ</p><p>今、あそこに居る警護役の大半が先祖代々警護役の家に生まれて、子供の頃からお嬢様に付いている子なのネ警護役ダケレドお嬢様たちと同じ教育を受けてきているノネ同じ学校で</p><p>ああ、礼儀作法がきちんとしているお嬢様教育をバッチリと受けてきているのか</p><p>外から新しく警護役として採用されて来た子は、あのアーデルハイトという子の他に数名だけネみんな、さっきまでの段階でツキコとヨミとルナが心をチェックしたネ心配しなくちゃいけないような子は、もうイナイのネ</p><p>イーディは、オレの知らないうちに３人から報告を受けていたらしい</p><p>もうスパイや、悪いヤツラと通じているような子はいない</p><p>デモ、間違って撮ってしまう可能性はアルカラ奥の部屋に行こうネ</p><p>ええ、しばらくは女の子たちだけで楽しい時間を過ごしていただきましょう</p><p>それでなくてもスパイ騒ぎとか、ジッちゃんが怖がらせるとか色々あったわけだし</p><p>オレたちは、中庭に面する部屋を抜けて屋敷の奥へと入って行く</p><p>恐る恐る、オレたちに付いてくる水島可憐さんと安城姉妹</p><p>あっ、パパ</p><p>少し大きめの部屋に入ると</p><p>パパ、パパ、パパっ</p><p>綺麗な白いドレスを着たアニエスが、オレに飛び付いて来る</p><p>その向こうで、コヨミちゃんがペコッと頭を下げた</p><p>もおっ、ずっとコヨミちゃんと２人で寂しかったですのっ</p><p>アニエスが、チュッチュッとオレにキスしてくる</p><p>そう今日はせっかく集まってくれたお嬢様たちに、アニエスのお披露目もしなくてはいけない</p><p>アニエスも香月家の関係者だと紹介することでこれから学校へ入った時に、色んな家のお嬢様と仲良くできるようにする</p><p>アニエスは顔も姿も綺麗すぎて、どこかのお嬢様という設定にしないといけない</p><p>ていうか、こいつは警護役とかお付きとかは性格的に無理だし</p><p>お嬢様どころかお姫様っぽいんだよなアニエスは</p><p>先生、もう少ししたらわたくしたちが、会場に連れて行きますわ</p><p>ああ、月子とルナもこの部屋に居るのか</p><p>まだキョーコ・メッサー様がいらっしゃいますからキョーコ様は、わたくしとだけは絶対にお会いしたくないそうで</p><p>鷹倉３姉妹の中でも最強の力を持つ次の巫女の月子</p><p>キョーコさんも、月子の巫女の力には脅威を感じているらしい</p><p>わたくしはヨミやルナのように、空中に投げ飛ばすことはできないそうなので</p><p>ああ、１２歳と１４歳の妹たちは空に放って、精神集中をさせないことで巫女の力を放出させないことができたけれど</p><p>一番上の月子は、立派に成長しているから</p><p>公様わたくし、そんなに重たそうに見えるのでしょうか</p><p>オレは月子を重く感じたことはない</p><p>騎乗位でセックスする時も</p><p>月子の膣はキュッと締まって気持ちいい</p><p>肌触りが、たまらなくいいんだよな</p><p>もおっ、公様ったら</p><p>月子が、オレの心を呼んでポッと赤面する</p><p>兄さんの方が、よっぽど巫女の力を封じるのが上手だよね</p><p>あ、そっかオレが、この子たちとのエッチな記憶を思い出したら</p><p>うわ、兄さん</p><p>オレは、ルナを後ろから犯している時の１２歳のプリッとしたお尻の感触を思い出していた</p><p>ううん満足してもらってて、ありがとう</p><p>オレがルナとのセックスに満足していることまで、伝わってしまう</p><p>え、パパしたいのアニエスとする</p><p>セックスの話題だと勘付いて、アニエスがオレに言う</p><p>今はダメだいつ呼ばれるか判らないんだから</p><p>うー、残念ですの</p><p>あれれあの子たちは、何ですの</p><p>部屋の外で、中に入っていいものか悩んでいる、水島可憐さんと安城姉妹にアニエスが気付く</p><p>もしかしてアニエスへのプレゼントですの</p><p>昔、舞台関係の人たちのパーティでとある小さな新劇の劇団の年輩の演出家が、こんなことを言ってました</p><p>うちの劇団は主役をやらせてやった若い子が、みんな劇団を辞めてしまうんだよどうしてだろう</p><p>いや、それはあなたの劇団の芝居に魅力が無かったというか</p><p>ここにこのまま居たら、ヤバイと気付いてしまったからで</p><p>脇役やお手伝いなら、そんなに判らなくても</p><p>主役なんかをやってしまうと、そこの劇団の地力がよーく判ってしまうわけで</p><p>だって、若い子をわざわざ抜擢して主役をやらせてあげたんだよ普通なら恩義を感じて、劇団のために身を捧げてくれるものだろう</p><p>つまりそもそもの</p><p>主役をやらせてあげたという感覚が、間違っているわけで</p><p>そこそこ顔が良くて、自分に自信のある俳優は自分が主役を演じることになっても、それが当然としか思わないわけで</p><p>みんな主役になりたくてその道を志したわけで</p><p>今回は主役をやらせてもらったから３年ぐらいは、脇役や裏方を頑張りますなんて子はいないわけで</p><p>ここで主役をやったんだから、もっと大きな舞台で自分を試したいと思うわけで</p><p>特に、若い子は</p><p>＊＊してあげたのにという意識は、相手を下に見ていることで</p><p>そういう人間のところには、能力や才能のある人材は残っていきません</p><p>その演出家の先生は、もう亡くなられたそうですが</p><p>何か考えちゃいますよね</p><p>そこから次の仕事に繋がる何かがあるのならそこで必死に頑張ることもできるけれど</p><p>一度主役をやらせてもらっただけでそこの劇団に居る限りは、より上へ行ける道が無いと感じたら、そこには留まれない</p><p>留まっているとしたら、その人はさらに上に行くだけの能力も才能も無い人です</p><p>そして、留まっている人たちと話してみると愚痴と他人への悪口しか出て来ないし</p><p>869．ハイ・ライフ　／　通過儀礼</p><p>アニエスが、オレたちの連れてきた自分と同世代の女の子たち水島可憐さんや、安城姉妹の妹のキヌカさんを見て、眼を輝かす</p><p>えっと違うよこの子たちは、この後、どうなるのかオレにも良く判らないし</p><p>水島可憐さんは、みすずがペットにしたがっていることは判っている</p><p>しかし、その前に香月家と水島家で、話し合いをしなくてはならないだろう</p><p>水島家が、関西ヤクザのスパイが香月家の邸宅に潜り込むのを助けたのは間違いないのだから</p><p>ジッちゃんは、水島家に何かしらのペナルティを追わせなくてはならない</p><p>そうでないと、今日来てくれた他の名家に対しても示しが付かない</p><p>他の家のお嬢様をも危険に巻き込んだことになるのだから</p><p>安城姉妹の方も取りあえず、香月家預かりになったけれど</p><p>この子たちをどうするつもりなのか</p><p>そうですの残念ですわ</p><p>アニエスが、オレに可愛いおっぱいをムギュッと押し付けながらそう言う</p><p>とりあえずこっちの水島可憐さんは、みすずのお客さんだから仲良くあげてくれ</p><p>この屋敷にはみすずの招待で来ているんだものな</p><p>確か、アニエスと同じ１２歳だよね</p><p>暗い顔で、可憐さんは答える</p><p>ええ、そうですのっアニエスも１２歳ですのっこっちのルナもそうですのっあっちのコヨミちゃんもそうですのっ</p><p>アニエスは、ニコニコ顔でそう言う</p><p>じゃあ、パパのご命令ですから仲良くしましょうですのっよろしくですのっルナ、コヨミちゃんもこの子と仲良くしてあげてですのっ</p><p>ルナとコヨミちゃんも、仲良く返事をする</p><p>それでキヌカさんは、１３歳だから１つお姉さんだよねミタマさんは１８歳でしたっけ</p><p>オレの問いに、姉妹はムスッとして</p><p>ああ、嫌われているのかオレ</p><p>ていうか、この子たちも生まれてからずっと名家である鞍馬家のお嬢様たちの警護役だったんだから</p><p>名家の人間でないオレとは口もききたくないというか</p><p>なるべく無視したいんだろうな</p><p>あなたたちも、しばらくここに居なさい</p><p>ミナホ姉さんが、安城姉妹に言う</p><p>鞍馬美里様、ありす様とお会いさせて下さるというお話でしたが</p><p>でした</p><p>ムッとして、安城姉妹がミナホ姉さんを睨む</p><p>モノには順序というものがあるわあたしとこの子は、これから香月様のところへご報告に行かないといけないのよ多分、鞍馬さんたちもそこに居ると思うけれどいきなり、あなたたちみたいな子を連れていけると思う</p><p>口籠もる、ミタマさん</p><p>香月家の本家の当主の居る部屋だ</p><p>誰でも自由に連れて入るわけにはいかない</p><p>なるべく鞍馬さんたちに会わせてもらえるように交渉してはあげるけれどまあ、全ては香月様次第よ判るでしょあなたたちも、名家に仕えていたのなら</p><p>主従の力関係は、よく判っている</p><p>香月家の当主に、絶大な力があるということも</p><p>アンタたちが変なことをシタラただですら危ういクラマ家がもっとキケンになるネ</p><p>鞍馬姉妹の父親はジッちゃんたちの世代の名家の人たちの思い出がいっぱい詰まっていた鞍馬閣の建物と日本庭園をブッ壊して、高層ホテルにしようとした</p><p>ジッちゃんたちの反対の声に耳を貸さないで外国の投資グループにダマされて</p><p>あげくに、古い建物は完全に失われホテルは建設途中で、資金切れ</p><p>このままでは、鞍馬家の全ての事業が滞りグループ企業は倒産、鞍馬家自体は破産することになるだろう</p><p>さっき、歌晏様がみすず様に言っていたけれど名家は潰せないのよ鞍馬家だって、それなりに歴史と伝統があるんだから</p><p>だから、香月様は、鞍馬家の救済はしなくてはならないと考えていらっしゃるわでもそれなりのペナルティは支払っていただくことになるわ</p><p>つまり鞍馬家の当主の娘を高級娼婦にするというのは</p><p>鞍馬家の莫大な負債を返済させるためというより</p><p>鞍馬の家に不名誉な罰を与えるということなんだと思う</p><p>そういうことをさせないとジッちゃんたち、他の名家の当主たちの怒りが治まらないんだろう</p><p>今、アンタたちが、アノおじいサンの視界に入ったらご機嫌を損ねる可能性が高いとアタシは思うネ</p><p>ダカラ、とにかくココデ待ってるネ</p><p>鞍馬さんたちがどんな様子だったかは後でちゃんと伝えますから</p><p>オレも、そう言う</p><p>えー、パパ、もう言っちゃうんですの</p><p>アニエスが、オレにしがみつく</p><p>なら、アニエスも一緒に行きますのっ</p><p>キョーコさんたちも居るけれどいいのかしら</p><p>ミナホ姉さんが、アニエスに言う</p><p>キョーコさんて、あのピョンピョン飛び跳ねて暴れる変なオバサン</p><p>ああアニエスにとっては</p><p>地下室幽閉時代に、突然やって来たキョーコさんのイメージが強いんだな</p><p>えっと確かに飛んだり跳ねたりして、暴れて強いけれど変じゃないし、オバサンでもないと思うぞ</p><p>どうせ、この部屋の様子も監視カメラで観ていると思う</p><p>何たって、そういうことに関しては、ミナホ姉さんの師匠みたいな人だから</p><p>そうよとっても綺麗で若々しいお姉さんよ</p><p>ほら、ミナホ姉さんもちょっと顔が引きつっている</p><p>キョトンとするアニエス</p><p>そうだよ、アニエス</p><p>パパがそういうんでしたら</p><p>だから、ほらアニエス、大きな声でキョーコさんは、とっても綺麗なお姉さんですって言って</p><p>オレと一緒にほら</p><p>オレは、アニエスと一緒に大声で宣言する</p><p>キョーコさんは</p><p>とっても綺麗なお姉さんです</p><p>とっても綺麗なお姉さんですっ</p><p>ホントにですの</p><p>おい、アニエス</p><p>ホントにそうだってば</p><p>じゃあ、ホントにそうですのっ</p><p>アニエスは後ろを振り向き</p><p>ルナとコヨミちゃんもそういうことになりましたですのそれからえっと</p><p>可憐でございます</p><p>うん、可憐ちゃんもいいですの</p><p>うんとりあえずいいか</p><p>じゃあもう少し待っててくれあっちのパーティ会場の方も、しばらくは同じ学校の子たちだけで歓談することになっているから</p><p>アニエスをお披露目するのは、もう少し後でいい</p><p>月子ここの部屋のこと頼む</p><p>月子が、笑顔で返事をする</p><p>一番年長で、落ち着いている月子が居てくれれば、心配は無いだろう</p><p>Darling、アタシもここに残るネ</p><p>アタシ、綺麗で若々しいキョーコはいいケレド綺麗で麗しいアノ人は</p><p>ミス・コーデリアのことは、苦手なんだよな</p><p>イーディは、あの人の同性愛のペットにされそうになった経験があるから</p><p>判ったじゃあ、イーディもここに居てくれ</p><p>イーディが居れば安城姉妹も、抑えられるだろうし</p><p>わたくしも、その方が良いと思いますわ</p><p>それと、公様もしもの場合は、善処させていたたいてもよろしいですか</p><p>もしもの場合</p><p>月子が、巫女の力を行使するということか</p><p>色々と抱えていらっしゃるようですから</p><p>ニコッと、月子は安城姉妹を見る</p><p>この姉妹はこの部屋を抜けだして、鞍馬さんたちを連れて、この屋敷から脱出するぐらいのことは考えているんだな</p><p>この子たちは思いきったことを考えて、実行する胆力がある</p><p>キョーコ・メッサーに、スカイラブ・ハリケーン・ミキサーをカマすような武闘派姉妹なんだから</p><p>何か物騒なことを考えていることを月子が、この子たちの心から読み取ったんだな</p><p>うん許可するイーディも月子と協力してくれ</p><p>ニヤッとイーディが微笑む</p><p>先生、任せておいて下さいませ</p><p>兄さん、大丈夫ですから</p><p>ヨミとルナも、オレの思考を読んでそう答えた</p><p>巫女の力のある鷹倉３姉妹＋コヨミちゃん、それにイーディも居るんだから</p><p>心配ないか</p><p>じゃあ、みんな仲良くな</p><p>オレはアニエスの美しい乳白色の髪を撫でてそう言った</p><p>ジッちゃんの声がした</p><p>オレはドアを開けミナホ姉さんと中に入る</p><p>うんご苦労だったまあ、どこでも好きな所に座れ</p><p>２０畳ぐらいはありそうな大きな部屋に大きな椅子に座ったジッちゃん</p><p>その後ろにはジッちゃんの２人の専任警護人、大徳さんと張本さん</p><p>部屋の反対側には、キョーコさん、ミス・コーデリアがソファでくつろいでる</p><p>それから、入り口のドアに近いところのソファに鞍馬姉妹が怯えた表情で座っていた</p><p>お前、せっかくのパーティだというのに、何も飲み食いしていないだろう克子くん、こいつにお茶を入れてやってくれないかね</p><p>ジッちゃんは、まるで秘書の様なタイトスカート姿の克子姉にそう言った</p><p>あ、お茶はいいよみすずや瑠璃子もほとんど飲み食いできていないんだからオレだけここでお茶を飲んでいたら、あいつらに悪い</p><p>パーティの主催者だということと狩野さんや鳥居さん、さらに歌晏さんといった他の名家のお嬢様たちとは異質な子たちが同じテーブルに来てしまったことで</p><p>みすずも瑠璃子も、自分のテーブルから離れられなくなってしまった</p><p>いや、あいつらのテーブルには鳥居の娘がサンドイッチを運んで行ったろうそれに歌晏の娘が来たことで、飲み物や食べ物も頻繁にメイドが持って行っておる</p><p>ああ、歌晏さんは遠慮なくこっちに持って来てって言えちゃうタイプだもんな</p><p>だから、あの子たちの方は心配するな全然飲み食いできていないのは、むしろお前の方だ</p><p>オレは乾杯のグラスだけだもんな</p><p>そうよお茶ぐらい飲みなさい</p><p>克子姉が、オレにお茶を運んで来てくれた</p><p>とりあえずジッちゃんとキョーコさんの真ん中辺りに座る</p><p>ミナホ姉さんも、オレの隣に座った</p><p>しかし、歌晏の娘が言っていた通りお前は良いな邪魔にならないところが良い</p><p>ジッちゃんは、いきなりそんなことを言う</p><p>あれだけ女しかいないところに居て舞い上がらず、余計な自己主張もせずに平然としている</p><p>だってうちは、オレ以外はみんな女の子だし</p><p>もう慣れた</p><p>毎日、あれだけたくさんの女の子と一緒に暮らしているんだから</p><p>２４時間、いつも誰かと一緒なんだし</p><p>風呂も夜寝るときも</p><p>それでもだあの少女たちも、きっとお前については良い印象を持ってくれていると思うぞ</p><p>いや、良いも悪いもオレ、ほとんどの子とは話していないし</p><p>それがいいのよ名家のお嬢様たちはガツガツしている男の子にはウンザリしているから</p><p>みんなパーティとかに行かなきゃいけないでしょそしたら、＊＊家のお嬢様でございますかってニヤケた男が次々と近寄って来るんだから</p><p>ああ香月仁とか、角田とか</p><p>ああいうナンパ男は、いっぱいるんだろうな</p><p>男というのは、ニヤニヤしながら自分を売り込んで来るものなんだって皆さん、思っているのよ警戒もしているわだって、今日、いらしている方々はホンモノの名家のお嬢様たちだけだから</p><p>ミナホ姉さんも、オレに言う</p><p>うかつに変な男と知り合って付き合うどころか、噂話になるだけでも不名誉なことなのよあの家のお嬢様は、お尻が軽いなんて言われたら、恥ずかしくて生きていけないわ</p><p>そんな世界なのか</p><p>あの学校に通う子たちには名家の一員である名誉を徹底的に教え込まれる自分が恥しいことをすれば、一族と先祖に申し訳が立たないとな</p><p>今の時代に箱入りのお嬢様を作っておるそうでないと名家は守れん成金の娘や芸能人の娘を入学させないのはそのためだ親が下品なら、娘も下品になるそして、悪貨は良貨を駆逐する下品な人間と知り合うと、どんなに品良く育てた娘も慎みを失う品の悪いゲスな男と付き合って、そういう子供の子を宿すそうなれば、名家全体が下品な連中に浸蝕されることになる</p><p>名家の娘と結婚すれば財力も、色んな権力者とのコネも手に入る</p><p>何とかして、食い込みたいとお嬢様たちを口説きまくるヤツだっているだろう</p><p>人間の教育は２０歳までだよ私は、そう思う人間は、２０歳までに学んだことを基礎にして、その後の人生を組み立てていく</p><p>みすずたちの学校を卒業した少女たちの多くは名門の大学へ進む今は、女子だって高等教育を受ける時代だからなだが、あの子たちは大学へ進んでも決して、馬鹿な男子学生との酒を飲む会とか、下らない会合などには所属しないそういう一見、楽しそうなモノが、実は何の意味も無いものだということを高校までに学んで来ているからなそういう活動をやっている男には、決して近付いてはいけないということを</p><p>えっと飲み会とか、サークルとかには参加しないってことか</p><p>変な男と付き合って子供など孕んだら、家にどれだけの迷惑が掛かるか自分１人の問題ではないのだよ先祖と家族だけではない代々仕えてくれている臣下たち、それに家が経営している企業そこに働いてくれている人たちにとっても恥辱を与えることになってしまうということが判っているのだ</p><p>自分だけでなくみんなにも恥ずかしい思いをさせてしまう</p><p>戦後の個人主義の教育は全て、自分の責任でやっていることなら、親も兄姉も関係無いという思想を子供たちに植え付けてきた自分がどんなに恥ずかしいことをしたとしても、それでペナルティを受けるのは自分自身なのだから好きにやらせろとしかし、人間は１人では生きていけない群れを作って、その中でしか生きられないのだ家族とは、群れの最小単位だ</p><p>個人と家族</p><p>自分が恥ずかしいことをしたら、家族にも恥辱が及ぶそのことを理解して、日々の生活を勤めるのが名家に生きる人間の義務だこういう考えは、普通の学校の戦後民主主義教育が至上なものだと勘違いしている教師たちには、受け入れられないだから、私たちは名家の娘たちだけのための閉鎖された学校を守り続けるしか無かったのだ品の悪い親に育てられた娘たちだけでなく高貴さというものを理解しない教師を受け付けないために</p><p>それでジッちゃんや、狩野さん、歌晏さんのお祖父さんたちは</p><p>日本一のお嬢様学校を時代の変遷から守り続けた</p><p>しかし、みすずが突然、名家とは何の関係も無いお前をという人間をパートナーとして選んだこれは、あの学校に通う娘たちとしては、衝撃的な事件だ</p><p>名家の娘たちの９割近くが許婚と結婚する自由恋愛は認められていないのだ</p><p>家の伝統を守るためには</p><p>親の決めた結婚相手と結婚する</p><p>いや、これもまた現代の日本人が勘違いしていることだが自由恋愛による結婚なんてものが、人間の歴史の中で主流になったのは、この百年ぐらいのことなのだよ結婚というのは、家と家との関係で親が相手を決めるのが普通だったのだ</p><p>でも、ロミオとジュリエットみたいな話も昔からあるじゃないか</p><p>結婚と恋愛は違う</p><p>お前、マリー・アントワネットの恋人のフェルゼンという男を知っているか</p><p>だ誰</p><p>フランス王妃のマリー・アントワネットに恋人が居ることは宮廷中の人間がみな知っていたもちろん、夫であるルイ１６世もだ</p><p>は夫も知っていた</p><p>だが、王妃の恋人だからといって、フェルゼンが処罰されることは無かった結婚と恋愛は違うからだ結婚とは、家と言えとの結び付ける行為であって妻や夫と恋愛感情を持たなくても良い結婚していても、恋愛はしていいんだヨーロッパには長く、宮廷風恋愛の文化があったからな</p><p>アーサー王の王妃ギネヴィアは、アーサー王の忠実な臣下であるランスロットと恋仲にあるそして、そのことはアーサー王も知っているこの関係が、アーサー王とランスロットの主従関係を傷つけることはないし、アーサー王もギネヴィアを不実だとして処罰することもない</p><p>結婚は家と家との問題だから自分の好みの相手と結ばれるとは限らないだから、恋愛は別でするそういう考えだな</p><p>ただし、これはヨーロッパのキリスト教文化が、女性の権利を比較的認めていたからこそのことだヨーロッパでは、女にも財産を持つ権利があったからなしかし、東洋では多くの場合、女性には権利が無いだから、自由恋愛は男だけのものになっていた戦前には姦通罪という罪があったこれは妻にだけ適応される夫の方は外で浮気をしようが、恋人を作ろうが、妾を囲おうが罪にはならんが妻が夫以外の男性と通じた場合は、処罰されたのだよ</p><p>現在の倫理観というのは産業革命後に中産階級が生まれ、家族の単位が夫婦とその子供たちの小さな世帯だけになってからのものが多い産業革命以前は家族というものは、幾つもの世帯が集まった大きなものだったそれだけの人数がいなければ、機械化される以前の農業はできなかったのだ一族の結束がとても大事だったからこそ、誰と誰を結婚させるか一族の中で結婚させるか、他の家との関係を強化するか、そういうことが家族の長によって決められていったのだ</p><p>ああ、大家族でないと農地も耕せないし、放牧もできない</p><p>土地や水場なんかの問題もあるだろうし</p><p>そしてそれには利点もある知っていると思うが、恋愛結婚よりも、親に決められた結婚の方が離婚するケースが少ないのだ家と家との関係があるから何か問題が起きたら、親たちだけでなく一族の人間がみんな介入するしな小さな子の面倒もみんなで見るし、何かと助け合いをしてくれる</p><p>ああ、大家族なんだもんな</p><p>それと結婚できない人間がいなくなるよほどの欠陥のある人間でない限り、息子も娘も一族が結婚相手を見つけてくれるからだ</p><p>名家はまだ大家族のままなのだだから、そういう昔のやり方をまだやっていると思ってくれ</p><p>そっか香月家の分家の連中は、所詮、分家なんだ</p><p>だから、ナンパな行為をして女遊びをしていられる</p><p>でも、名家の本家の人間はそんなことは許されない</p><p>それなのにみすずちゃんが、あなたとデキちゃったわけよ</p><p>しかも、香月様がそれをお認めになっただったら、どんな男の子なのか、みんな見てみたいって思うのは当然よね</p><p>つまり今日は、あの子たちの大半はあなたを見に来たのよ歌晏様のお嬢様なんて、ホント、それだけが目的だったんじゃないかしら</p><p>でさっき、みすずちゃんが、お嬢様たちに香月家の事情をお話ししていたでしょ</p><p>ああ、香月家は男の後継者がいないから婿取りをしないといけないっていう</p><p>あれで、あのお嬢様たちも納得したのよそして、あなたを見て悪く無い子だと、認めてくれたってことよね</p><p>お前が控え目にしていたことが良かったのだよただでさえ、女の子の中にたった１人の男は目立つそれなのに常にみすずを立て、全く自己主張をしなかったことが</p><p>みすずちゃんと、瑠璃子ちゃんも合格よ普通の女の子ならさカレシができたら、みんなの前でデレデレベタベタするものだけれどあの子たち、毅然とした態度で、必要以上にあなたにくっついていなかったでしょ</p><p>女の子って眼の前でベタベタされると、ムカムカするからでも、ちゃんとこの人たちは愛し合っているんだなとか信頼し合っているんだなっていう自然な雰囲気が出てたから、皆さん、あなたたちを見て嫌な思いはしなかったと思うわよ</p><p>ま、それでもみすずちゃんに対する違和感とかは残るんでしょうけれど、その辺は集団のトップを歌晏様のお嬢様に挿げ替えることで、誤魔化しちゃったしね</p><p>桃子姉ちゃんで誤魔化す</p><p>ほら、今日のパーティはみすずちゃんの主催のはずなのに、いつの間にか歌晏様のお嬢様が全体を仕切っていたでしょ</p><p>そうだ義姉妹の誓い辺りから</p><p>あれでいいのだよ歌晏の娘を立てたことでみすずの立場が頑健になったのだ</p><p>今日のパーティに来た少女たちは、これからは１つのグループとして結束していくだろう会長は歌晏の娘で、みすずは副会長で良いいや、むしろその方が良い目立たずに済むからな何しろ、歌晏の娘は目立つことが大好きなようだし</p><p>桃子姉ちゃんは派手好きだもんな</p><p>今日の会は共同体験であり通過儀礼として機能した緊張と緩和キョーコくんの襲撃や、スパイの逮捕が良い緊張を呼び私の声によって、さらに集中される歌晏の娘が私に叱られている時、会場内の娘たちは自分も私に叱られているような気分になったろうあの時、私が一気にまくしたてたことなど全てどうでもいいのだよ私に叱られたことを恐れ許されたことで、心がほぐれるさらに、私に秘密を打ち明けられたことで</p><p>閣下という呼び方の話よ</p><p>ミナホ姉さんが、オレに囁く</p><p>ああ、そうだあれみんなに話しちゃっていいの</p><p>ジッちゃんが、自分のことを閣下と呼ぶ人を実は小馬鹿にしているという</p><p>ジッちゃんには大使になった経歴なんてないのに元・大使なので閣下と呼ばなくてはいけないらしいという嘘を信じ込んでいるんだから</p><p>これから会う大切な人間について、事前調査すらしてこないようなヤツだと</p><p>いいのだよアレで</p><p>ジッちゃんは、フフフと笑う</p><p>あの子たちは、今日帰宅してから私が話したことを親たちに話すだろうしかし</p><p>うん歴史上閣下と自分のことを呼ばせたのは、成り上がりの悪いヤツで</p><p>だから、ジッちゃんをそう呼ぶことはそいつと同じだと言っているみたいなことになるわけで</p><p>親たちはどうすることもできんのだよ</p><p>香月様はご自分が本当はどう呼ばれたいのかというお話は、一切なさっていないわ</p><p>そして私は、私の部下には自分に対する戒めとして、私のことを閣下と呼ぶように命じている</p><p>そうだ閣下という言葉の裏の意味はどうあれ</p><p>翔姉ちゃんやレイちゃんたちが、ジッちゃんを閣下と呼ぶのは</p><p>ジッちゃん自身の命令だ</p><p>私の部下は、これからも私のことを閣下と呼ぶ</p><p>ああジッちゃんに対して、臣下の礼を取るのなら閣下と呼び続けないといけないのか</p><p>むしろ、明日から急に公の場で私のことを閣下と呼ばなくなると困る連中も出て来るのだ今日、来たのは一部の名家の娘たちだけだからな</p><p>そうか今日来ていない名家の人は、閣下という言葉の真実を知らない</p><p>だから、今まで通り閣下と呼び続けるだろう</p><p>そんな中で、今日来た子の親だけが急に閣下を止めて、香月様とか呼び出したら</p><p>他の人たちからは浮くし、目立つし、反感を買うかもしれない</p><p>皆、結局娘からは何も聞いていないという顔をして、今まで通り閣下と私を呼び続けるよそれが一番、ことを荒立てない方法だからな</p><p>ジッちゃんは、別に閣下と呼ばれることを嫌がっているわけではないから</p><p>みんな気まずい思いをするだろう困惑した顔を楽しませてもらうよ</p><p>意地悪そうにジッちゃんは、笑った</p><p>大事なことは、今日来た娘たちが香月家の当主が自分の秘密を打ち明けてくれるほど心を開いてくれたと感じてくれることだ極度の緊張の後での緩和みんなで同じ体験をしたことで仲間意識が芽生えているだから、今本当に、みんな和やかに和気藹々とパーティを楽しんでいるだろ</p><p>親・香月家組とかもなくなった</p><p>桃子姉ちゃんを中心に、みんなで楽しく談笑している</p><p>これでいいのだあの娘たちはみすずや瑠璃子、美子、そしてお前にとってお互いに一生助け合うことのできる大切な仲間になってくれるはずだ</p><p>セックスシーンは、誰から行くか悩んでます</p><p>鞍馬姉妹か、天童乙女か、水島可憐ちゃんかうーん</p><p>そしてそろそろ、何とかせねば</p><p>落ち込んでいても、仕方がない</p><p>ただ貧すれば鈍するというのは、本当ですね</p><p>多分、もっと酷いことになる前にトラブルの元凶から離れられたのは正解なんですけれど</p><p>ああいう人間を信用してしまったのは、やっぱり心に隙があったんだろうな</p><p>いや、昨日までは本人は善良で、こちらのことを気遣っているつもりなんだけれど、結果として大迷惑な人だと思っていたのですが</p><p>今日、改めて思い直してみると</p><p>最初っから、ガッツリとダマす気満々な人だったんだろうなあ</p><p>人を見る眼が無かったなあ</p><p>また落ち込んでしまいそうです</p><p>870．ハイ・ライフ　／　始動</p><p>さてと上流階級のオジィちゃんの偏屈話は、それで終わりかい</p><p>ニヤニヤしながら、ジッちゃんとオレたちとの会話を聞いていたキョーコさんが口を開く</p><p>まあ、あたしが言うのもなんだけどさそのオジィちゃんの言うことは、話半分に聞いておくのが正解だからね</p><p>フンと鼻を鳴らす、キョーコさん</p><p>イケスカナイ上流階級《ハイ・ライフ》の人間の上から目線の勝手な理屈で、世の中は、こうなっていますっていうような話だからね全部間違っているとは言わないけれど鵜呑みにしたら、とんでもないことになるよ</p><p>ジッちゃんは、名家の人間として</p><p>しかもたくさんの名家を束ねる由緒ある香月家の当主としての立場から、オレに話している</p><p>あたしからしたらあのお嬢様たちは、動物園の檻の中に居るようなもんだ生きていくためには何の問題も無いように見えるけれど自由が無いこいつと結婚して、子孫を作れなんて、誰かに命令されて一生を送るなんてのはサイアクだと思わないかいそんなの、女を家畜だと思っているようなもんじゃないか</p><p>確かに、キョーコさんの意見はそう通りなんだけれど</p><p>男は、どこまで女を馬鹿にしたら気が済むんだろうね</p><p>そういう視点になるのも、当然なんだけれど</p><p>残念ながら私たちも家畜の一部なのだよ</p><p>ジッちゃんは、言う</p><p>男は自由で女だけが、男の言うままに人生を決められているわけではないからな不自由な思いをしているのは名家に生まれた人間全てだ男だから、女だからという区別は無い</p><p>そうか男だって、好き勝手に恋愛して結婚はできないんだ</p><p>名家の当主の家では</p><p>財産や権力など自分の家の中だけでなく、色んな家の思惑も絡むから</p><p>私だって、自分の望んだ相手と結婚できたわけではないからな</p><p>ジッちゃんが本当に愛していたのは瑠璃子の祖母だ</p><p>ジッちゃんだって、家のために一族によって決められた相手と結婚するしかなかった</p><p>男はいいんだよ結婚がどうだろうと外で幾らでも、浮気ができるんだからアンタだって、相当、遊んだんだろ</p><p>うむまあな</p><p>苦笑する、ジッちゃん</p><p>だが、女の方はさっき、昔の日本には姦通罪っていう罪が女にだけ適用されていたっていう話があったけれど今の日本だって、妻の浮気は即・離婚になっちゃうレベルの大罪っていうことになっているんじゃないのかい夫がフーゾクへ行って、妻に内緒でセックスして来るなんて話はよくあるけれど妻が、ホストにハマって、若い男とセックスしてたなんて話が流れたら親・兄姉・親戚・友人・知り合い・仕事関係者、ぜーんぶそんな妻とは、すぐに離婚しろっていう話になるだろ</p><p>夫の風俗通いは、まあまあ、落ち着いて離婚するほどのことじゃないですかぐらいの話になるだろうけれど</p><p>妻がホストクラブに通い詰めて、その上、若いホストとセックスしているということがバレたら</p><p>世間からは、袋叩きにされるだろうな</p><p>人間てのはさ、どうあがいたところで性欲ってもんがあるんだよ名家に生まれた男の場合はどうやって解消させているのさ</p><p>ジッちゃんの問いに、ジッちゃんは</p><p>本家の男子の場合は多くの家では、思春期になった段階で、性欲解消のための側女をあてがっている代々仕えている臣下の娘などから、探して</p><p>セックスの相手をさせているのか</p><p>放っておいて、変な虫が付くよりは良いからな</p><p>名家の跡取りを狙って寄って来る女たちがいる</p><p>いや、悪い大人たちが、そういう子たちを送り込んで来るんだな</p><p>私にも居たよこいつと同じような年齢の頃には</p><p>ジッちゃんは、オレを見てそう言う</p><p>若く美しく主家に対する忠誠心に厚い女だった若い頃の私の、有り余る性欲を全て受けとめてくれたよそういう女が居てくれたから、外の女たちの誘惑に耐えられたのだと思うその頃の黒森の娼館は、政財界の大物たちの影の社交場だからな香月家の次期当主といえども、若造は立ち入れなかったそうだな大学を卒業して、何年か経った頃だな幾つかの事業を自分で手掛けるようになってようやく、父から黒森楼に足を踏み入れることを許されたのだ</p><p>つまり学生時代のジッちゃんは、臣下の娘を側女にしてセックスしていたのか</p><p>それでその人は、今は</p><p>それがまだ居るこの屋敷の中にな</p><p>申し訳ないことだが彼女は、私の側女になった時に、子供の産めない身体になっただから、一生、私に仕えてもらっているみすずや瑠璃子の世話もずっとしてくれているよ</p><p>そうやって他人の人生を変えてしまっていることをアンタはどう思っているんだい</p><p>キョーコさんは、尋ねる</p><p>別にどうも思ってはおらんよ全ては運命だ</p><p>その女性が、アンタの性欲処理の道具として一生を棒に振ったのを運命っていう言葉で片付けようというのかい</p><p>それを言うなら私が、香月家の本家の嫡男として生まれたのも運命だよ１５歳の誕生日に眼の前に、３人の少女を連れて来られてこの中から、１人を選べと言われただから、１人選んだ彼女を選んだのは、私だが誰か側女を１人選ばなくてはいけないということは、私の意志とは関係がなかった私にだって、選択肢は無かったのだよ</p><p>ジッちゃんの親とか、一族の人たちが決めたことで</p><p>いや、ジッちゃんの前の跡継ぎだった人も、その前の人もみんな、そういう風にしてきたから</p><p>しかも、私が選んだ少女が家臣の誰の娘なのかということも、私はよく知っている娘本人だって、子供の頃から、本家での集まりでよく顔を合わせていた子だそういう子を側女にしたからには、ちゃんと抱いてやらねばならないし他の女に、眼を向けてもいけない実際、学生時代から結婚するまでは私は、側女以外の女とは同衾していないしな</p><p>あれは良い修行になったその後他の名家から迎えた妻と、夫婦の生活をしていく上で女と暮らしていくということ、女というものが何を考え、どんなことに腹を立て、何をしてはいけないのか私は全て、あの側女に教わったようなものだ</p><p>おやおや、とても性豪として名を馳せた香月重孝とは思えない言葉だね</p><p>キョーコさんが、笑う</p><p>私の女遊びは男の付き合いだよ昭和の頃の話だぞ豪快な人物だと思われないといけない理由もあったしな</p><p>最初はそうでもオジイちゃんは、オンナ遊びにハマッたんだよね</p><p>４０過ぎたら、妻も側女も相手をしてくれなくなったからだ女は性欲が衰えるらしいが、男はそうではないまだまだ、女を抱きたいのだからまあ、そういうことになる</p><p>苦しそうな言い訳を、ジッちゃんはする</p><p>まあ、いいやそういうことにしておこうオジィちゃんの過去を責めても心苦しくなるだけだからねただ</p><p>キョーコさんは、ジッちゃんをギロッと睨む</p><p>そうやって、名家の跡取り息子には若いうちから側女を与えたりして、性欲処理させているっていうのにさ今でもやっているんだろ</p><p>おそらくな今の香月には娘しかいないが、若い跡取り息子のいる名家では</p><p>男にはそうやって手厚くケアして娘の方は、ほったらかしなんだろ名門女子校という動物園の檻の中に入れて低い家柄の男とは、口をきくなとか話し掛けられても無視しろとか徹底的に教育して成人して、他の家に嫁に出すまでは、性欲を抑え付けている</p><p>私はみすずは、子供の頃から性欲が強いことは判っていたから、渚くんに頼んで同性愛で性欲を解消させるようにしていたよ</p><p>でも、瑠璃子と美子さんには性的な知識を何も教えないようにしていたじゃないか</p><p>オレは思わず言った</p><p>そうだなあれは抑圧だな、確かに</p><p>ジッちゃんは、認める</p><p>あたしはさ男の子の性欲のことは、家臣の娘の人生を犠牲にしてでもケアしてやろうとするのに女の子の方は、抑圧するだけっていう、その考えが気にくわないんだよ</p><p>男の跡取り息子にもガマンさせるっていうのなら、まだ判るよ何で、女だけ娘はあんたたちの可愛らしい天使じゃないんだ生きているんだからね</p><p>うむそうだなそれは、今後の課題として考えさせてくれ私１人では、どうすることでもできない</p><p>名家全体のことだから、ジッちゃんはそう答えるしかない</p><p>男の跡取り息子に側女を当てがうみたいにお嬢様たちに側男っていうわけにはいかないし</p><p>男と女の性欲も違うと思う</p><p>オレは男だから、毎日だってセックスしたいと思うけれど</p><p>女の子は精神が安定していると、そんなに毎日じゃなくてもいいらしい</p><p>ただ、一ヶ月の中に数日は、狂った様にセックスしたくなる日があるらしくて</p><p>そういう時には、思いっきりセックスの相手をすると歓んでくれる</p><p>それも翔姉ちゃんやレイちゃんみたいに、普段はキリリとしている人の方が、激しく乱れるし</p><p>ま、別にいいんだけれどあたしには、関係無い話だし</p><p>キョーコさんは、カラッと態度を変える</p><p>判ったろ上流階級とか、名家とか言っているけれど要は、絶滅しそうな少数民族なんだよおかしな独自の文化と風習を持っている希少価値はあるから、保護した方がいいのかもしれないけれどまあ、その辺の判断は、アンタが自分でしなただアンタ自身は、そんな民族では無いんだからこのジィちゃんたちの文化や風習に取り込まれる必要はないんだよ</p><p>そうだオレは、名家の人間ではない</p><p>アンタが、あのみすずとか瑠璃子っていう子を自分の女にしたんであってまた、あの子らがアンタと生きていくって自分で決めたんであってさアンタが名家の世界に呑み込まれちゃいけないんだよ</p><p>名家が、どういう仕組みで、どういうルールで成立しているかは知っておくべきだけど</p><p>オレが名家のしがらみに、押し潰されるのはダメだ</p><p>香月のジィさんもさほどほどにしておかないと、アンタの孫娘たちごと、この子を海外に連れて行くよ名家とか香月家とかが、関係無い世界へ</p><p>キョーコさんは、ジッちゃんにそう言う</p><p>この子が面白いのは公平な価値観を持っていることだろ相手が名家のお嬢様だろうが、貧乏人の娘だろうが、公平に敬意を持って相手するところだろそういう良いところを壊しちまいそうなことは、やらないで欲しいね</p><p>不機嫌そうに、キョーコさんは言う</p><p>なぜ、君がそこまで言う</p><p>ジッちゃんに問われたキョーコさんは</p><p>そりゃ、あたしは黒森家の父親代わりだからねあたしが文句を言ってあげなきゃ、誰が文句を言えるんだよこいつの姉ちゃんのミナホだって、アンタには真っ正面からクレームは言えないだろ</p><p>キョーコさん</p><p>母親代わりでなく父親なのかね</p><p>そうさ意外性があって、面白いだろ</p><p>ニヤッと、キョーコさんは笑う</p><p>ということだから、うちの家族をヨロシクねおジィちゃんあ、そうだ、ミナホ</p><p>キョーコさんが、ミナホ姉さんを見る</p><p>あたしのことをさ綺麗なお姉さんて、呼ぶのはいいんだよあんた綺麗な若々しいお姉さんとか言ったなかったかい</p><p>さっきのアニエスとの会話を盗聴していたんだ</p><p>綺麗なお姉さんが若々しいのは当たり前だろていうか、あんたまさか、あたしに若さが無いとか言いたいのかい</p><p>ごめんなさいは</p><p>ごめんなさいキョーコさん</p><p>頭を下げる、ミナホ姉さん</p><p>声が小さい</p><p>ごめんなさいっキョーコお姉さんっ</p><p>んよろしいっ</p><p>ああミナホ姉さんにとっては</p><p>キョーコさんが、オレにとってのミナホ姉さんみたいな存在なんだ</p><p>年上の優しくて頼りになる家族</p><p>そしてキョーコさんも、ミナホ姉さんのことを本当の妹のように可愛がっている</p><p>そんじゃそろそろ、あたしとコーデリアは失礼させてもらうよお嬢様たちがお帰りになる前に、キョーコ・メッサーがこの屋敷から立ち去ったってことにしておかないといけないだろ</p><p>パーティ会場の中庭には、他の名家の大人の護衛役は入れなくしてあるから</p><p>今は、まだ外の人たちには、キョーコ・メッサーがここに居ることは知られていない</p><p>しかし、パーティが終わって、それぞれお嬢様たちが自分の車で帰宅する時にはオレを見た感想や、レイちゃんたちに出会ったことと並んで、キョーコ・メッサーの乱入も語られることになる</p><p>お嬢様たちにとっては、キョーコ・メッサーはテレビの中でのレイちゃんの敵役でしかないけれど</p><p>プロの大人の警護人たちにとっては国際的な犯罪組織マランドロの大幹部だ</p><p>当然、警戒をする</p><p>だから、お嬢様たちの帰宅時間になる前にもう、キョーコ・メッサーは帰りましたという情報が伝わるようにしておかないといけない</p><p>とにかくオジィちゃんからの仕事は受けるよこれから、すぐにコーデリアたちと関西へ行って来るから</p><p>関西</p><p>ホントどこの国でも、マフィアっていうのは下らないよね嫌がらせのためだけに、人や時間やお金を浪費するわけだから</p><p>嫌がらせですか</p><p>そうだよ今日、ここに潜り込んで来たスパイの目的はただの嫌がらせだよそうじゃなかったら、あの娘を鉄砲玉みたいに使い捨てにしたりしないだろ</p><p>あの娘って天童乙女のことか</p><p>自分たちは、いつでもあの子みたいにお嬢様たちの近くに、スパイや刺客を送り込むことができますよっていう、関西のヤクザさんの嫌がらせなのよ</p><p>そういう嫌がらせを仕掛けてくるほど向こうは、弱っているってことさ</p><p>キョーコさんが、そう答えた</p><p>あっちも一枚岩じゃないってことだろうね内部で意見が割れて、まとまらないからこういう時間稼ぎをするだから、こっちは嫌がらせには応じないで一気に、攻撃に出るのさ</p><p>だから今日のスパイは、捨て駒なんだよ香月家の屋敷にそれも香月セキュリティ・サービスのエースが揃っている時に、あんな子１人を送り込んだって意味は無いだろ今日はそっちの怖いオッサンたちまで、ここに居るっていうのにさ</p><p>恭子さんは、ジッちゃんの背後に控えている大徳さんたちを見る</p><p>確かに、名家のお嬢様たちのパーティでそれぞれの警護役も来ていて</p><p>レイちゃんも翔姉ちゃんも来ていて</p><p>なおかつ、ジッちゃんが在宅で最強の専任警護人の２人までが居る</p><p>単純に香月家が主催するパーティをメチャクチャにして、他の名家に不快な思いをさせるってのだけが狙いだよあのスパイが捕らえられるのは、最初っから予定の内なのさ</p><p>キョーコさんは、言う</p><p>そして敵は巫女の力の存在も知っているだから、あのスパイには、余計な情報は知らされていないしむしろ、嘘をたくさん教え込まれているはずさ</p><p>巫女の力で天童乙女の心を調べたら</p><p>こちらを騙すための情報ばかりを掴まされるのか</p><p>でその情報の裏を取るなり、解析するなりするのに時間を取られることになるその隙を付いて、あちらさんは次の手を仕掛けて来るっていうことさ</p><p>パーティを潰して、香月家の評判を悪くするのにプラスして、嘘情報で時間稼ぎもしようっていうのか</p><p>だから、こっちはスパイの尋問なんかしないで、さっさと攻撃に出るわけだよ</p><p>天童乙女の尋問をするのは、時間のムダということか</p><p>でも、あの人気が使えましたよねそんな能力のある人を、使い捨てにしちゃうんですか</p><p>オレの問いにキョーコさんは</p><p>そういう手駒の価値を考えないで、鉄砲玉にしちゃうってのがあちらさんが焦ってて、内部分裂しているっていう証拠なのさ</p><p>ああ、中で揉めているから適材適所というわけにはいかない</p><p>鉄砲玉として使い捨てるにしてもそれなりに能力のある子を使わざるを得ないのか</p><p>あの天童乙女っていう子ですけれどキョーコさん、要りますかもちろん、今回の仕事が終わった後ですが</p><p>ミナホ姉さんが、キョーコさんに尋ねる</p><p>あたしは要らないね</p><p>キョーコさんは、即答した</p><p>そうですかああいうタイプは香月セキュリティ・サービスよりも、キョーコさんの組織の方が向いていると思ったんですけれど</p><p>ヤクザ世界で育った侠客の娘だもんな</p><p>ていうか、ミナホ姉さんはもう、天童乙女をどうするかを考え始めている</p><p>ああ、今は香月セキュリティ・サービスに分析担当として在籍しているからか</p><p>性格的には、あたしたちの方が近いんだろうけれどあの子は、もうダメだよ巫女の支配下にあるだろ</p><p>天童乙女は月子が力によって自分に従えと命じられている</p><p>もしもの時におかしな要因で裏切る可能性のある子はうちでは使えないよ</p><p>いや、でも月子ですからキョーコさんを困らせるような命令とかは、しないですよ</p><p>オレがそう言うと、キョーコさんは</p><p>それは、あくまでも今は、巫女の３人姉妹がみんな、アンタの女になっているからだろもう１人の子も心は掴んでるようだし</p><p>だから、心配ないですって</p><p>アンタが生きている限りはね</p><p>もしも今、あんたが何かの理由で死んだらあんたの女たちは、みんなどうなってしまうか判らない</p><p>自暴自棄になって、とんでもないことをしでかす子だって現れるかもしれないそうだろミナホ</p><p>そうねあたしだって、今、あなたが死んでしまったら何をしてしまうか判らないわうちの学校の生徒を全員道連れにして、自殺しちゃうかもしれない</p><p>寧もそうだろあの極端に心のバランスが取れていない子は、あんたっていう重しを得て、ようやく落ち着いたんだから</p><p>みすずや瑠璃子もそうだ今、お前に死なれたらあの子たちが何をしでかすか、私には想像ができん</p><p>じ、ジッちゃん</p><p>巫女の３姉妹もそうさあんたの存在があの子たちにとっては、物凄く大きいんだだから、みんなあんたのためなら何でもするどんなことでも</p><p>だから、命を大切にするんだよ今のあんたをみんなが頼りにしているんだ無理はしなくていい頑張りすぎなくて良いとにかく健康でいることが、一番大切なんだからね</p><p>キョーコさんは、オレに微笑む</p><p>この若くて綺麗で頼りがいのある美しいキョーコさんが言うことなんだから忘れちゃダメだからね</p><p>お前は凄いな</p><p>キョーコさんとミス・コーデリアが立ち去った後ジッちゃんが、言った</p><p>あのキョーコ・メッサーが男を心配するとは</p><p>それがこの子の素晴らしさなんですわ</p><p>キョーコさんが話していた時は、会話に参加しなかったよな</p><p>それが、キョーコさんと克子姉の微妙な距離感なんだな</p><p>ジッちゃんは、昔は克子姉の顧客だったからこんな風に親しげに話せるけれど</p><p>あたしたちと生活していても周りがみーんな女の子なのに、全然、平然としているしみんなとお風呂に入るのも、当たり前っていう顔をしているし</p><p>うむ、外のパーティも女たちだらけなのに、泰然としておったものな</p><p>その空気の中にふわっといる子なんです変な自己主張をしないから、誰ともぶつからないどんな人のことも受け入れちゃう子だからどこでも場の空気に溶け込んじゃうんです</p><p>オレは、子供の頃から家の中で、気配を消していることを強制されていたから</p><p>オレの母親は、子供を完全に無視していたから</p><p>だから、オレは空気になるのが上手いだけで</p><p>さてとキョーコくんたちが退席したのだから、他の仕事を勧めよう</p><p>ジッちゃんは、ずっと部屋の片隅にいる鞍馬姉妹を見る</p><p>どうして君たちに、私たちとキョーコ・メッサーの会話に同席させたか判るかね</p><p>怯えきったままの姉の美里さんは、プルプルと大きく首を振る</p><p>妹のありすさんは</p><p>わたくしたちをもう名家の娘として、家に帰ることはないからなのですか</p><p>そういうことだ今、見たことを君たちは、父親や一族の人間に話すことは無い</p><p>そして、ミナホ姉さんを見る</p><p>妹の方は、なかなか見所があるようだね</p><p>しかし、まだ１３歳ですわ黒い森は、若すぎる子は使わないことにいたしますから</p><p>ミナホ姉さん自身が、１２歳で誘拐され娼婦に堕とされている</p><p>うむそうだなもっとも、姉もこれだけの器量なら充分売れるだろう</p><p>はいこういうオドオドした子を好まれる方はいらっしゃいますから</p><p>やはり鞍馬美里さんを娼婦に堕とすんだな</p><p>お姉様、大丈夫ですわありすが、ここにおりますっ</p><p>妹は気丈に、姉を強く抱き締める</p><p>まあ、この子たちのことは、もう少し後だ先に片付けないといけないことがある</p><p>お前水島の娘をここに連れてきてくれ</p><p>水島可憐さんを</p><p>キョーコくんが動き出したのだから私も、水島家に揺さぶりを掛けなくてはいけない</p><p>関西ヤクザのスパイ、天童乙女を自分の孫娘の警護役にして、今日のパーティに送り込んで来たのは</p><p>ミズシマ・ホールディングスの会長だ</p><p>それに、ほれみすずが欲しがっているのだろ、その娘を</p><p>ジッちゃんは、微笑む</p><p>みすずがパーティから帰って来る前に私が話を付けておいてやらんといけないしな</p><p>ジッちゃんは、可憐サンをみすずのペットにすることを</p><p>水島家に承諾させるつもりなのか</p><p>タミヤから第一次大戦の時の菱形戦車が発売になるそうです</p><p>一番最初の、キャタピラに車体が挟まれてるみたいな</p><p>昔、ロンドンの戦争博物館で実物を見たことがあります</p><p>あの頃は、あんまり興味が無かったんだよなあ</p><p>戦争博物館だけはテムズ川の反対側にあったと思います</p><p>あの頃はまだバブル余熱か残っていたので、私でもロンドンまで行けましたが</p><p>今は、もう無理だなあ</p></section></body></FictionBook>