<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?><FictionBook xmlns="http://www.gribuser.ru/xml/fictionbook/2.0" xmlns:l="http://www.w3.org/1999/xlink"><description><title-info><genre>antique</genre><author><first-name/><last-name>GinSanRei</last-name></author><book-title>pure7</book-title><lang>ru</lang></title-info><document-info><author><first-name/><last-name>GinSanRei</last-name></author><program-used>calibre 8.4.0, fb2cut 2.5.4, fb2cut 2.6.2</program-used><date>26.7.2025</date><id>cd4cdc84-fa65-47c0-a6ee-47d97de14617</id><version>1.0</version></document-info><publish-info><year>0101</year></publish-info></description><body><section><p>1271．恋の鞘当て　／　レズっぽいの好き</p><p>・鳥居まり子／１６歳トリイ電子の社長令嬢名家・狩野家の血は引く公</p><p>・狩野桜子／１６歳香月家と並ぶ長い歴史を持つ名家、狩野家のお嬢様あなた</p><p>・安奈エリカ／１４歳瑠璃子の後輩で中等部のスター主人公の性奴隷公さん</p><p>・星崎可奈／１７歳テニス部主人公の性奴隷２年生で一番の美人ノブ</p><p>・高畑茉莉花／１６歳長い髪のピアノ少女実はエリカの姉公くん</p><p>可憐、ごめんな苦しかったろう</p><p>


　オレは可憐の中に入れっぱなしだった、ペニスを引き抜く

　12歳の膣口から、オレの亀頭が抜け落ちる

　一瞬の間を置いて、白い精液がトローリと滴る

　可憐は大きく息をしながら、潤んだ瞳でオレを見つめる</p><p>もっと入っているままでも、よろしかったのに</p><p>わたくしの身体は、公お兄様のためにあるのでございますから</p><p>


　そう言うと、顔を赤らめて</p><p>わたくし、公お兄様とお呼びしてよろしいでしょうかセックス奴隷の身分では許されないことだと思いますが公お兄様とわたくしの関係は、世間の皆様には隠さなければなりませんしあの</p><p>わたくし、お外でも公お兄様と親密に過ごしたいのです</p><p>


　ああ、明日からアニエスたちが可憐と同じ超お嬢様校に通うことになるんだから</p><p>こちらのお屋敷の外で学校の他の生徒の皆さんがいる場所で、公お兄様とお話する機会も増えると思いますから</p><p>ああ、そうねもうすぐ学園祭だしもちろん、公は来るでしょ</p><p>


　そりゃ観に行きたい

　この間、アニエスの面接試験の時に校内の駐車場までは行ったけれど

　学園祭みたいに機会でなければ、みんなが普段勉強している校舎の中へは入れないし</p><p>クラスメイトや普段、お世話になっている先輩の前では公お兄様とお呼びしたいのです</p><p>


　可憐は、オレにそう言う</p><p>でもそれって、みすず様のお立場を無視することになるんじゃないかしら</p><p>今の可憐さんは学校では、みすず様のお付きみたいなことになっちゃっているんだし</p><p>香月家が水島家に下した、ペナルティとして可憐は、生家から出てこの屋敷に住まわされている</p><p>


　公式には香月家に行儀見習いに出されているという設定で

　ただし、そうやって香月家の支配下に下ったということを明確に示さなければ

　名家のお嬢様たちのパーティに、関西ヤクザのスパイを潜入させた水島家は他の名家から、絶縁されることになっただろう</p><p>うちの学校の生徒たちの間では、公はみすず様の公式なパートナーということになっているんだし可憐さんは、今はみすず様の臣下になったんだと思われているわよ</p><p>臣下が主のパートナーを、親しげにお兄様と呼ぶのは問題になるかもしれませんね可憐さんが、みすず様を無視してみすず様に対してケンカを売っているみたいに見えてしまうかも</p><p>


　まり子とエリカがそう言う</p><p>でも、わたくしはわたくしの親しい方たちに、この方がわたくしの愛しい方なのだとお伝えしたいんです</p><p>


　可憐は自分の下腹部を擦りながら、言う

　小さな手の平が撫でているところ１２歳の子宮の中には、オレの精液がたっぷりと入っている</p><p>それに、わたくしはもう、みすず様の支配下にはいたくありません</p><p>わたくしは、名家・水島家の娘ですわたくしは、わたくしの意志で公お兄様に生涯お仕えする覚悟を致しましたみすず様と同じ立場の公お兄様の女です可憐はもう、大人の女にしていただきましたから</p><p>


　セックスのエクスタシーを知った少女はそう言う</p><p>今のままでは、可憐は一生香月家のみすず様の臣下ということになってしまいますそんなことは嫌ですわたくしは、みすず様の臣下でなく公お兄様の所有物セックス奴隷ですセックス奉仕をする玩具ですわたくしと公お兄様の関係にはみすず様に入り込んでいただきたくないんです</p><p>


　可憐は強い眼でオレに言う</p><p>そうね、わたくしたちと公の関係はダイレクトでいいのよ間に、香月家やみすず様を挟む必要は無いわ</p><p>わたくしたちは公に選ばれわたくしたち自身も、公に全てを捧げたのよ香月家やみすず様の支配に下ったわけではないんだから</p><p>


　いや、まずいまた、みすず批判が始まりそうだ</p><p>いや、ちょっと待ってくれよそりゃ、可憐やまり子たちが香月家の臣下になるのは、おかしいと思うよオレの家族になるのと、香月家の支配下に入るのはイコールじゃないんだからでも</p><p>いいのか、オレでいや、みんながオレの女でいてくれるのは、もちろん嬉しいしオレだって、ずっとこのままでいたいけれど</p><p>


　名家やお嬢様たちの世界に暮らすまり子や可憐たちが

　強大な力で他の名家にも影響を及ぼす香月家をないがしろにするのは危険じゃないのか</p><p>これまでのわたくしは香月家には逆らえない家のため、わたくし自身のためみすず様に屈服するという運命を仕方ないことだと思っておりました諦めておりましたでも今は考えを改めました</p><p>そうよねあたしだって今までは、みすず様を立てることがみんな仲良くの原則に通じることだと思っていたのよ昨日までは</p><p>でも、ホラ、状況が変わったのよわたくしたちのこの家族の中で何が何でも香月家を立てなくちゃいけないっていう理由がなくなったのよ</p><p>香月家ではない３大名家の桜子が、来てくれたしそれに桃子お姉様だって、絶対に公の女になっていただくわよどんな手を使ってでも、そうするんだから</p><p>


　香月家、狩野家、歌晏家の令嬢たちがここに揃うとしたら</p><p>そうしたらさ今までみたいな、みすず様が絶対優位だった時代は終わりよね香月家の力には敵わないから、黙って従うしかないという縛りはなくなるのよ</p><p>


　ああまり子たちにとって

　香月家の存在は、本当に大きくて重いものなんだ</p><p>そうですよねわたしたちしは、公さんにお仕えしているんですから必要以上に、みすず様に気を遣うのはもう止めるべきなんです</p><p>


　エリカも、そう言う</p><p>そうよ公だけがわたくしたちの王様でハーレムの女たちは、みんな平等それが、シンプルで正しい姿でしょいえ、これからはみんな平等な立場で公の寵愛を受けるために、精一杯、競い合うのよ香月家の力に怯えて、みすず様を優遇していた今までの方が間違っていたのよ</p><p>


　つまり、そう感じていたぐらい香月家に対して恐れを感じていた</p><p>でも、大丈夫なのあたしは、名家とかのことはよく判らないけれどそれでも香月家というのが、とりわけ大きな家で凄まじい力を持っているということは知っているわ</p><p>


　今まで話を聞いていた可奈センパイがまり子に尋ねる

　まり子は、クスッと微笑み</p><p>香月家の持っている力のうち政財界の有力者たちに対する影響力は、ご当主の香月閣下個人のお力よ今のみすず様が同じ力を持っているよけではないわ</p><p>


　確かに、偉い人たちへのコネとか、色んなコトをやって貰える力はジッちゃん個人のものだ

　香月家の当主として、ジッちゃんが数十年に渡って築き上げてきたものでみすずが今すぐ香月家を継承したとしても、ジッちゃんの影響力までは受け継ぐことはできない</p><p>次に香月家の財力だけれどそれだって別に、みすず様の個人的な資産じゃないし個人資産なら、わたくしの方が持っているかもしれないわ</p><p>


　まり子は高１にして、株の運用で儲けている</p><p>それに公は別に、香月家の財産のことなんて気にしてないのよね公は、自分でビジネスをやっていく人なんだしわたくしたちだって、高や家族のためにお金を稼ぐんだから、お金のことは心配しなくて良いのよ</p><p>


　オレは確かに香月家の資産には、興味が無い

　それは、みすず、瑠璃子、美子さんの３人が受け継ぐもので

　オレには関係無い</p><p>そして最後にこれこそ、一番大切なことなんだけれど香月家が、他の名家を圧倒している現実的な力つまり、調査力、防衛力、攻撃力の源である香月セキュリティ・サービスのことだけれどそれはもう、香月閣下の手を離れて、公のモノになっているんでしょ</p><p>


　まり子の言う通り香月セキュリティ・サービスの現在のオーナーは、オレだ</p><p>まだ香月閣下のお目付役は、何人か残っているんだろうけれど現場部門は、関さんが抑えているんだからさ公の思い通りに、あの怖い組織が動くのよね</p><p>


　会社組織としての香月セキュリティ・サービスのトップは、谷沢さんだけれど

　今、組織をまとめているのは翔姉ちゃんだ

　翔姉ちゃんだって、オレの女で、オレたちの家族なんだから

　家族の利益と、香月家の利益が対立した時はオレたちにとって良い方を選択してくれると思う</p><p>つまり、香月閣下がご自分の最大の武器である香月セキュリティ・サービスを公にくれたってことはね</p><p>公に、香月家に頼らずに自立しろっていうメッセージなのよううん、公だけでなくみすず様や、わたくしたち全員にも、そうおっしゃいたいのかもしれないわ</p><p>そうかもしれませんわ香月様もご高齢ですものご自分がいなくなった後のことをお考えになられているのかもしれませんわ</p><p>


　ジッちゃんは８０歳を越えている

　今は、元気だけれど色々と心配なこともあるだろう

　もし、みすずや瑠璃子が成人する前にジッちゃんが亡くなってしまったら

　香月家内は、分家と家臣と新参の重役たちが権力争いを起こすと思う</p><p>だから、わたくしたちは香月家を恐れないというより、これからは香月家の力に頼らないで生きていくことを考えなくてはならないのよ</p><p>公はどっしりと構えていてくれるだけでいいわわたくしたちがみんなで、王様の公を担ぐのよそして、みすず様にも公の隣の女王様席でなく、担ぎ手の１人になっていただくわそうならないといけないのよ</p><p>


　みすずもみんなと同じ位置に降りる</p><p>瑠璃子様が、すでにそうなさっているようにですね</p><p>


　ずっと黙っていたありすが言う</p><p>瑠璃子様って本当に凄い人ですよね香月家のお嬢様でいらっしゃるのに率先して家族のために働いて下さいますし</p><p>わたしたちの処女喪失にも関わって下さってますしね</p><p>


　ありすの言葉に、エリカが付け足す

　瑠璃子はエリカたちの処女喪失の場に、記録係として参加している

　それは瑠璃子の趣味が、ハメ撮り撮影だからなんだけれど

　エリカは、そう思っていない

　香月家のお嬢様がわざわざ、自分の大切な記録を撮りに来てくれたのだと思っている</p><p>みすず様は見ていらしただけでしたけれど瑠璃子様は、わたしのためにカメラを写真も動画も、とっても綺麗に撮っていただきましたあそこまでお気遣いしていただくとエリカは、瑠璃子様に頭が上がらないです</p><p>


　そういう風に感じているのか</p><p>それは瑠璃子様は、わたくしや可憐さんと同じ黒森様のセックス奴隷だからですわだから、香月家のことよりも黒森様や家族のことを優先してお考えになられているんだと思います</p><p>


　今度はエリカに、ありすが言う</p><p>ありすさんも黒森様は止めようよもう、わたしたちは、そういう間柄じゃないんだしさ</p><p>


　エリカが、微笑む

　エリカは14歳ありすは13歳

　二人とも超お嬢様校の幼稚部から在籍していたのだから子供の頃から、面識はあるんだよな</p><p>そうですわねでは、わたくしは主様とお呼び致します</p><p>ミタマやキヌカも、そう呼び始めていますしわたくしは、皆様と同じ学校へは、もう戻れませんから主様の従順なセックス奴隷として、そうお呼びしたいと思います</p><p>


　ありすは超お嬢様校には戻らない

　マナや、双子たちとミナホ姉さんが話をつけてくれた私立中学の特別クラスに入る</p><p>よろしいですか主様</p><p>


　オレはありすに答える</p><p>主様不思議ですね呼び方を改めただけで、距離が今までよりも縮まった気がします</p><p>


　ありすは、恥ずかしそうにそう言った</p><p>何か大変ねお嬢様たちの世界は茉莉花さん、あたしたちはお嬢様じゃなくて良かったわね</p><p>


　可奈センパイが、茉莉花に言う

　大人しい茉莉花は、ずっとみんなの話を聞いていた</p><p>さてとノブ、今夜は後、1回だけにしましょうよ</p><p>大分、夜も更けて来たしノブは明日も早いんでしょ後、1回だけセックスしてみんなで抱き合って寝ましょうよ</p><p>


　その方が助かる

　正直、オレは結構疲れているし</p><p>みんなもそれでいいわよね</p><p>


　可奈センパイの提案に、みんなうなずく</p><p>わたしたちのことは気にしないでいいですから</p><p>主様のなさいたいようにして下さい</p><p>


　エリカとありすが、そう言った</p><p>じゃあ、どうするのノブあたしたちの中に、少しずつだけでもオチンチンを入れたいそれとも、誰か1人だけとガッツリする</p><p>


　オレはベッドの上の女たちを見る

　可憐とは今したから、今夜はもう止めておこう

　桜子は、明日の朝まではセックス禁止だ</p><p>茉莉花とはしたいな</p><p>


　寮生活の茉莉花とは、週末しか会えないから

　今、セックスしないと来週まで機会が無い

　それに処女を失ったばかりの肉体を、少しでも開発したい

　茉莉花は恥ずかしそうに返事すると着ていたパジャマを上を脱いで、全裸になる</p><p>それからエリカもだ</p><p>


　茉莉花とエリカは姉妹として過ごす時間が、圧倒的に不足している

　姉妹で一緒にセックスを覚えていくのは2人の溝を埋めるのに必要なことだと思う</p><p>はーい、頑張りまーす</p><p>


　エリカも、裸になった</p><p>ねノブ</p><p>


　可奈センパイが、オレに声を掛ける</p><p>え、茉莉花とエリカだけじゃダメか</p><p>そんなことはないわよノブが選んだんだから、それは構わないんだけれど</p><p>でも、あたしたちがお手伝いするのはいい</p><p>


　お手伝い</p><p>ノブはレズっぽいのは嫌いなの</p><p>ああっ、あああーっ、恥ずかしい恥ずかしいです</p><p>


　茉莉花の左右の乳首に可奈センパイが吸い付いている

　舌でペロペロと舐めしゃぶって</p><p>茉莉花さん、可愛いから気持ち良くしてあげたかったの</p><p>


　可奈センパイが、指で乳首の先をこねくり回しながら言う</p><p>あああっ、ああーっ、あああんっ</p><p>


　一方、エリカのおっぱいにはまり子が吸い付いていた</p><p>うふふ、女の子同士だからあなたの感じるところが、よく判るわよ</p><p>


　まり子の細い指が、エリカの性感帯を次々と探していく</p><p>舌の使い方は、こうですわ</p><p>


　そして、オレのペニスには12歳の可憐が、16歳の桜子にフェラチオを教えていく</p><p>時々、こういうこともします</p><p>


　可憐が、オレの亀頭に自分の乳首を擦り付ける</p><p>こ、こうですね</p><p>


　桜子も真似をして名前通りに桜色の乳首を押し付けてきた</p><p>あ、大分濡れてきたみたいエリカさんて、とってもエッチね</p><p>


　まり子の指が、エリカの股間を弄っていた</p><p>え、エリカでいいですまり子お姉様あんっ</p><p>うふふ、可愛いわよエリカ</p><p>


　まり子は、エリカを責めていく</p><p>ありすちゃん、茉莉花さんのそこはどう</p><p>


　可奈センパイが、茉莉花の股間に顔を埋めるありすに聞く</p><p>とっても綺麗ですわ</p><p>


　ありすが茉莉花の秘唇に、舌を這わす

　茉莉花は、ビクッと身体を震わせた</p><p>公、エッチなエリカはもう準備OKよ</p><p>


　まり子が、オレを呼ぶ</p><p>オレも準備できているよ</p><p>


　可憐と桜子のダブルフェラで勃起が高ぶっている</p><p>じゃあ、先にエリカねどんな風にする</p><p>


　まり子がオレに尋ねたが</p><p>わたし、動物みたいに四つん這いになってしたいです</p><p>


　赤い顔で、エリカが言った</p><p>ふーん、エリカはそういうエッチが好きなのね</p><p>はい、エッチなんですエリカは、とってもエッチな娘なんです</p><p>


　エリカは身体を震わせながら、そう言った</p><p>ノブ茉莉花さんの方も、準備できたわ</p><p>わたしもエリカさんと一緒に抱いて下さい</p><p>


　茉莉花も、愛液でトロトロになった股間を大きくM字開脚してオレ見せながらそう言った

　二人一緒に犯してやる</p><p>うう、書き切れませんでした今日は時間切れです</p><p>続きは次話で</p><p>1272．恋の鞘当て　／　レズっぽいの好き（続）・エリカと茉莉花の姉妹セックス</p><p>・水島可憐／１２歳主人公の性奴隷名家水島家の令嬢公お兄様</p><p>・鞍馬ありす／１３歳主人公の性奴隷元名家・鞍馬家令嬢主様</p><p>あんこんなの恥ずかしいです</p><p>


　全裸で四つん這いになったエリカが、身を震わせる

　そんなエリカの下には、姉の茉莉花が仰向けに横たわっている</p><p>エリカさん可愛いわ</p><p>


　茉莉花は頭を起こして、妹の14歳の乳首をチュッと舐めた</p><p>いやぁん茉莉花お姉様ぁっ</p><p>


　16歳の姉の裸身に覆い被さるエリカの後ろにオレは立て膝で入り込む</p><p>ノブあたしが誘導してあげる</p><p>


　可奈センパイが、そう言ってオレのペニスをエリカの秘唇に導こうとするが

　ありすと桜子が、左右から赤い舌を伸ばしてオレの亀頭を舐めたっぷりと唾を擦り付けてくれた</p><p>エリカ、茉莉花とキスしてみろよ</p><p>


　オレは、フェラされながらエリカに言う</p><p>大好きなお姉さんなんだから、キスぐらいしてもいいだろ</p><p>


　オレの言葉に、茉莉花も</p><p>ええ、わたしもエリカさんとキスしたいです</p><p>


　ずっと離れ離れだった妹に言う

　エリカは、茉莉花の唇にキスする</p><p>男の子とは一生、公としかキスしないつもりだけれど女の子は家族ならいいわよね</p><p>ああ、家族が仲良くなるならな</p><p>じゃあ、公早く、桃子お姉様を家族にしちゃってよ</p><p>


　まり子は、そう言って自分のおっぱいをオレの背中に擦り付けてくる</p><p>そんなに桃子姉ちゃんが好きなのか</p><p>大好きっ公の次に好きっ</p><p>


　まり子も笑って即答する</p><p>あの高貴で華やかで、お綺麗でサッパリした性格が好きっ早く、公と3人でセックスを楽しみたいわわたくし、公の赤ちゃんは桃子お姉様と同時に産むわそれで、桃子お姉様の赤ちゃんにわたくしのお乳をあげたいしわたくしの赤ちゃんにも桃子お姉様のおっぱいをいただくのっ</p><p>


　楽しそうに、まり子は言う</p><p>あ、もちろん、桜子のことも大好きよわたくしたち、従姉妹だし子供の頃からずっと仲良くしたかったのよ</p><p>では、キスしましょうか</p><p>


　桜子が、オレのペニスから口を離しまり子に言う</p><p>そうねっキスしましょ、桜子</p><p>


　チュッとキスする美しい従妹たち</p><p>可奈もキスしましょうよわたくしたち親友なんだから</p><p>はいはいじゃあ、しましょうか</p><p>


　可奈センパイも、まり子とキスする</p><p>可憐様、わたくしたちも</p><p>可憐と呼んで下さいませありすお姉様</p><p>


　13歳のありすと12歳の可憐も全裸でキスをした

　桜子が、オレにキスしてくる

　さっきまで処女だったとは思えない積極性だ</p><p>はーい、お待たせエリカちゃんそれではご開帳しまーす</p><p>可奈センパイが、エリカの秘唇を指で広げた</p><p>途端に温かな愛液がとろーりとエリカのピンクの内側から垂れた</p><p>


　膣口がピクピクッと蠢く生々しさまで、はっきりと見える</p><p>いやぁん、覗き込まないで下さいきゃん</p><p>


　恥ずかしがるエリカの乳首を、また茉莉花が下から舐める</p><p>ではでは合体して下さーい</p><p>


　ありすと桜子の唾液ですっかり濡れたペニスを可奈センパイが、四つん這いになったエリカの秘唇に当てる</p><p>あ、あん熱いです</p><p>


　亀頭の熱さを敏感な部分に感じて、エリカが小さなお尻をピクッと震わせる</p><p>あたしが角度を合わせるから、ノブはそのまま</p><p>


　可奈センパイが、オレのペニスの根元を持ってそう言ってくれた</p><p>ああ、エリカ入るぞ</p><p>はい来てっエリカの中に入って来て下さいあぐぅ</p><p>


　ぬぷぷっ

　すっかりほぐれた14歳の膣に、エリの亀頭がハマっていく

　桜子が、オレの亀頭がエリカの小さな割れ目を押し広げていく様子を見て唾を呑む

　可憐の方が年下だけれどセックスの数は、エリカの方がまだ少ない

　男の最大勃起を受け入れることにエリカの裸身は、まだ馴れてはいない</p><p>エリカさん、頑張って</p><p>


　姉の茉莉花が、エリカの裸身の下から応援する</p><p>は、はいぐぅっ</p><p>


　侵入して来る異物に、エリカは思わず腰を引こうとしてしまうから

　オレは、エリカの細い腰を掴んで引き寄せる

　ずむむむっと狭く湿った胎内に、押し込んでいく</p><p>いやぁぁ入りすぎですもう、入らない</p><p>まだだ、ふんっ</p><p>


　オレは、腰をグイッと押し込むッ</p><p>あぎっ</p><p>


　きっちりと根元までエリカの中へ挿入した

　エリカのお尻の弾力を、チンコの周囲で感じる

　まだ幼すぎてお尻に肉が付いていないからエリカの骨盤の形まで、オレは肌で感じることができた</p><p>これで全部だ全部入ったぞ、エリカ</p><p>


　そのまま、エリカの肉体がオレのチンコに馴染むまでしばらく待つことにかる</p><p>ぁぁ、茉莉花お姉様、わたしセックスしちゃってます公さんに犯されてるのぁぁっ</p><p>


　エリカは、覆い被さっている姉を見下ろして報告する

　はぁ、はぁと熱い息を吐きながら</p><p>ええ、とっても可愛いわよエリカさん</p><p>


　茉莉花は、妹の顔を見上げて優しく言う</p><p>そうねさすが中等部のスターエリカは、上の学年にとっては妹にしたい下級生ナンバーワンだし、下級生からはお姉様になって欲しい先輩ナンバーワンだものね可愛らしさは、群を抜いていると思うわ</p><p>それなら、あたしがもっと可愛くしてあげるわ</p><p>


　可奈センパイは、そう言って微笑むと

　四つん這いの状態で後ろから犯されているエリカの背中をペロッと舐める

　エリカの膣が、キュッと締まった</p><p>克子さんから教わったのよ女の子の背中の性感帯の責め方を</p><p>何、それ可奈面白そうね、わたくしにも教えて</p><p>


　まり子は、興味津々で食い付いていく</p><p>えっとね例えば、エリカちゃん、こことか感じるでしょ</p><p>


　可奈センパイが、エリカの背中をススッと舌で舐め上げていく

　身体を弓なりに反らして、快感に震えるエリカ

　胎内から愛液が、またジュワッと漏れ出す</p><p>わたくしもやってみるわこういうことよね</p><p>


　まり子も、エリカの真っ白な背中をペロペロと舐めていく</p><p>あああんっくすぐったいですぅ</p><p>


　エリカは、身体をくねらせる

　ああ、ピストン運動しなくてもエリカの膣が締まって、気持ち良い</p><p>うふふ、気持ち良さそうねエリカさん</p><p>


　茉莉花が、またエリカの乳首を口に含む口内で、舌で転がすように刺激する</p><p>桜子、エリカにキスしてあげて</p><p>


　まり子が、そんな指示をする

　桜子も、エリカ責めに加わる</p><p>エリカさんキス致しましょう</p><p>


　エリカと唇を合わせる舌も絡ませ合っているようだ</p><p>エリカお姉様綺麗ですわ</p><p>


　可憐が、ありすと手を繋いでベッドの上に裸身を横たえて、オレたちの痴態を眺めていた</p><p>んっ、んっんんっ</p><p>


　背中の性感帯を可奈センパイとまり子に

　乳首を姉の茉莉花に

　唇を桜子に

　そして、女性器をオレに貫かれている

　同時に全身を刺激されてエリカは、一気に高まっていく

　オレも、そろそろ我慢できなくなった

　後ろから手を伸ばして茉莉花が舐めていない方の可愛いおっぱいを揉む

　コリコリとした乳首を摘まんだ</p><p>んぐぅっ</p><p>


　それから、エリカのお尻を強く掴んで本格的に、腰を突き動かしていく

　14歳のジューシィな狭い膣道をオレの張り詰めきった亀頭がゴシゴシと磨いていく

　ああ、カリの後ろにエリカの肉襞が絡みついて、気持ち良い</p><p>温かいぞエリカの中は</p><p>んっんんーっんんーっあああっ</p><p>


　エリカは、桜子のキスを振りほどき大きく喘ぐ</p><p>ああっエリカ、おかしくなっちゃう</p><p>いいんだぞ、おかしくなって</p><p>


　オレは、グイッグイッと腰を突き込みながら言う</p><p>みんな家族なんだから思いっきり、恥ずかしいところを見せていいんだっ</p><p>ぁぁ、ああーっ、エリカ恥ずかしくなっちゃいますあああーっ</p><p>ノブは、そのまま続けてて</p><p>


　可奈センパイが、自分の人差し指と中指をペロペロと舐めて唾を付けている</p><p>トドメはあたしが刺しちゃうから</p><p>


　そして、オレとエリカが繋がっている場所に手を差し入れる</p><p>ひぃぃきゃうううっ</p><p>オナニー歴3年のあたしがエリカちゃんのクリをイジってあげるんだからっるるんっ</p><p>


　　グググッとエリカのクリトリスを抑え付けて細かい振動を与えていく</p><p>いやぁぁ、いやぁぁ、いやぁぁイイッイッちゃうエリカ、イッちゃいます</p><p>


　オレも、腰の突き込みを早く強くしていく

　可奈センパイの指を、さらに力が入っていく</p><p>あああーっ、イクッエリカイクイクイクッイッちゃうのあああっ、イクぅぅ</p><p>


　14歳の美少女は、可愛らしく啼いた

　大きく背中を弓のように反らしていく

　幼い膣がオレのペニスを、キュキュッゥと絞り込むッ</p><p>いゃぁぁんあっ、あっ、あっううっ</p><p>


　長いエクスタシーの中でエリカの膣が何度も収縮した

　ビクビクビクッと細い裸身を痙攣させていく</p><p>はぁぁ、はぁぁあ、はぁぁ、はぁぁ</p><p>


　エリカは、姉の裸体の上に崩れ落ちて、脱力する

　オレのチンコも、ニュポンと抜け落ちてしまった

　茉莉花は妹を優しく抱き締め、背中を撫でてやる</p><p>公さんどうぞ</p><p>


　妹を抱き留めたまま大きくM字開脚して、オレに秘部を晒す

　オレはそのまま勃起を茉莉花の秘唇に当てる</p><p>もう、濡れていますからそのまま</p><p>


　妹のセックスを間近で見て、茉莉花も興奮している

　この姉妹は、とっても濡れやすい体質だ

　まり子の秘所は、すっかりグショ濡れになっていた</p><p>お、犯して下さい公さんのオチンチンを茉莉花に下さい</p><p>


　妹の小さな裸身を、まるで縫いぐるみのように抱き締めながら

　恥ずかしそうに、茉莉花は言う

　オレは、今度は姉の胎内に潜り込む

　茉莉花もまだセックス経験は浅い

　ついこの間、膜を破ったばかりの膣に入り込む

　ああ、エリカよりも体温は低い

　でも、この内側の温かさと湿り気具合はよく似ている

　さすが、姉妹だ</p><p>ぁぅぅ茉莉花お姉様</p><p>


　ようやく、エリカが茉莉花に抱き締められたまま、絶頂の海から意識を取り戻す</p><p>ええ、わたしはここにいるわエリカさん</p><p>


　オレに、突き込まれながら茉莉花は、妹に微笑む

　茉莉花もエリカも細くて軽いからオレは、重なった姉妹の裸身をまるまるユサユサと揺らしていく</p><p>ああ茉莉花お姉様もしていただいているんですね</p><p>ええわたしも、犯していただいているわ</p><p>


　妹に姉は答える</p><p>ぁぁ茉莉花お姉様が、セックスなさっています</p><p>


　エリカは、濡れた声でそう言った</p><p>エリカさんキスしましょう</p><p>


　オレに犯されながら美少女姉妹は、お互いの唇を求め合う</p><p>大好きもっと早く会いたかったです</p><p>わたしもよエリカさん</p><p>これからは、ずーっと一緒です</p><p>ええ、二人で公くんにお仕えしましょうねああっ</p><p>


　オレと茉莉花の結合点へも可奈センパイの指が入り込む

　茉莉花のクリトリスをいやらしくイジる</p><p>ああっわたしもあなたも公くんの赤ちゃんを産むのよ</p><p>はい、茉莉花お姉様エリカも産みますお姉様と一緒に</p><p>


　姉妹は再びキスし合う

　唇だけでなく、頬へ首筋も舐め合っていく

　眼の前で犯している姉妹たちのレズっぽい行為にオレの性感がグングンと高まっていく</p><p>ああ、オレオレ、もう</p><p>


　射精の欲求が身体の奥から湧いて来る</p><p>ぅぅどうぞ、わたしのことは気にしないでぁぁっ</p><p>で、でもどうせなら、一緒にイキたいよ</p><p>我慢しないでぁぁ、次の機会もありますから今は、わたしの中に中に出して下さい</p><p>


　エリカを抱いたまま、茉莉花がオレを見上げてそう言う</p><p>ぅぅ、エリカさん見ていてわたしの中で、公くんの温かいのがドクンドクン出るところを</p><p>はい、見ていますわエリカが、茉莉花お姉様を見ていますから</p><p>


　ああ、ダメだオレもう</p><p>で、出るぞ茉莉花ぁっ</p><p>出してっ中に出してぇっ</p><p>


　茉莉花が大きな声で、オレの射精欲を後押ししてくれた</p><p>くぅぅッッッ</p><p>


　どおおぷ

　最初の一撃がオレのペニスから噴射されるっ</p><p>茉莉花お姉様ぁっ</p><p>


　茉莉花の子宮口にグリグリと押し付けられたペニスの先端から白濁液が、内部に注がれていく

 　どおおおっぷっ

　第2波が噴き上がるっ

　オレの男の臭いのする体液が茉莉花の内側に、満ち溢れていく

　どぉっっぷ

　オレは、茉莉花の柔らかな太ももを抱えたまま何度も腰を押し込んで、射精を続けた

　ああ、ああ、ああ

　全身の肌から、汗がどおっと噴き出す

　それでもオレの男の臭いより、姉妹の発する女の子の甘い汗の匂いの方が強く感じる</p><p>公くん</p><p>公さん</p><p>


　気が付くとオレは、茉莉花とエリカ美しい姉妹に、左右から抱き締められていた

　姉妹が、同時にオレの頬にキスをする

　オレの身体の上で美しい姉妹たちは、手を繋ぎ合っていた</p><p>すげぇ気持ち良かったよ茉莉花、エリカ</p><p>


　茉莉花は、優しい笑顔でそう答えてくれた</p><p>でも、茉莉花はイケなかったろ</p><p>楽しみは次に取っておきますそれに公くんが、わたしで気持ち良くなってくれるだけで嬉しいです</p><p>


　茉莉花は、自分の鼻をオレの鼻に擦り合わせて、そう言った</p><p>眠そうね、公いいわよ、このまま寝ちゃいなさい</p><p>


　見上げると可奈センパイも、桜子も、ありすと可憐も

　みんな優しい笑顔で、オレを見つめてくれていた</p><p>今日はもう充分よ明日また、みんなで楽しみましょうね</p><p>あなた今日は、ありがとうございました明日も、よろしくお願い致します</p><p>お休みなさいませ主様</p><p>わたくしたちがお側に居りますので、ご安心下さい公お兄様</p><p>明日は月曜日よ学校があるんだからねノブ</p><p>お休みなさい、公さん</p><p>お休みなさいわたしたちの公くん</p><p>


　美しい少女たちの優しい微笑みと、甘い匂いに包まれて

　次話より新章だといいな

　ゆえあって人様のホームページを作らなくてはならなくなったのですが

　全然判らない

　プログじゃダメなんでしょうか

　あ、ダメなんですねはい</p><p>1273．ネガティブ潰し　／　桜子とモーニング・セックス</p><p>あんんっんんっああっ</p><p>


　女の子の可愛い喘ぎ声が聞こえる</p><p>ぺちょっ、ぺちょっぺちょ</p><p>それから、オレの股間に響く快感</p><p>温かくて湿った粘膜の接触</p><p>あ起きた、ノブ</p><p>


　眼を開けると可奈センパイと茉莉花が、オレの朝勃ちしたペニスを舐めていた

　もちろん、昨夜のまま二人とも全裸だ

　窓から降り注ぐ朝の柔らかな光の中で二人の健康的な裸体が輝いていた</p><p>オレのチンコを舐めしゃぶる二人の可愛いおっぱいと乳首がオレの視界の中で魅惑的に揺れている</p><p>うふふ男の子って、こういうお目覚めが夢なんでしょるるんっ</p><p>


　可奈センパイは、オレの亀頭の先を舌でチロチロ舐めながら言う</p><p>公くん気持ちいいですか</p><p>


　茉莉花は、カリ裏を舐めてくれていた</p><p>ね、ノブが起きたわよそっちの準備はどう</p><p>


　可奈センパイの声に顔を起こすと桜子の裸身を、まり子とエリカが責めていた</p><p>ああっ、んんんっああっ</p><p>


　エリカが、桜子の乳首を舐めまり子は、秘唇に顔を埋めている

　もちろん、この3人の美少女たちも裸のままだ</p><p>こっちも良い感じよ</p><p>はい、桜子お姉様準備OKですっ</p><p>


　まり子とエリカが、そう宣言する</p><p>可憐とありすは</p><p>


　ベッドの上に二人の姿が見えないからオレは尋ねる</p><p>ああ、あの子たちには朝のお風呂の準備をしてもらっているわ</p><p>


　まり子が、答える

　ああ、このベッドルームに隣接しているバスルームに居るのか</p><p>だって、公起きたら、お風呂に入りたいでしょ</p><p>１０人は横たわれる特大のベッドの上で７人の美少女たちと夜を共にした</p><p>


　部屋の中は女の子の甘酸っぱい匂いと、汗と愛液と精液の性臭に包まれている

　確かに、ひとっ風呂浴びないと外へは出られないな</p><p>でも、その前にお目覚めのセックスよ桜子、ずっと公が起きるのを待ってたんだから</p><p>ああっ、ああーっ、あああんっ</p><p>


　エリカにチュチュッと乳首を吸われて桜子が敏感に震える

　昨夜処女喪失した桜子は香月セキュリティ・サービスの女医さんに明日の朝まではセックスは控えるように言われた

　そして今は朝</p><p>あ、あなた早く、来てぇぇ</p><p>


　桜子は、切ない表情でオレを見つめる</p><p>そういうことだからノブ、行ってあげて</p><p>


　可奈センパイに言われて、オレはむっくりと起き上がる

　朝からオレのチンコはギンギンに勃起していた</p><p>はーい、桜子公が来てくれたわよ</p><p>


　まり子が、桜子の足の間から顔を上げオレに居場所を明け渡してくれる

　オレが、桜子に近付くと</p><p>ああ、あなたき、来て桜子を思う存分、犯して下さい</p><p>


　桜子は、オレを見上げて大きくM字開脚すると

　両手の指で、昨日、破瓜したばかりの女陰を広げて見せてくれた

　鮮やかなピンク色の桜子の内側

　膣口が、ピクピクと引き付いている

　愛液ですっかり、トロトロに蕩けていた

　そして、昨夜は確かにあった処女膜はなくなっている

　オレは、桜子の美しい裸身にのし掛かると

　朝一番のキスをする

　キスもしないで、いきなり挿入するのはただの排泄行為のようで嫌だった

　オレはセックスはどんな時でも、愛の行為であるべきだと思う

　桜子の柔らかな唇そして、舌の感触

　オレは、桜子の形の良いおっぱいも揉む

　エリカの唾液でベトベトになった乳首を指でこねる</p><p>んんんっあんっ</p><p>


　桜子は、すっかり性感が鋭敏になっている

　相当みっちりと、まり子とエリカに愛撫されたようだ</p><p>入れるぞ、桜子</p><p>


　オレは、亀頭の先を桜子の膣口に当てる

　２回目のセックスまだ、桜子は男を受け入れることに馴れていない</p><p>あなたのお好きなように、何でもなさって桜子は、あなたのものでございますわ</p><p>


　恐怖感を抑えて、オレに微笑みかけてくれた</p><p>ああ、好きにさせてもらうぞ</p><p>


　オレは角度を確かめるとグイッと腰を押し込む</p><p>はああっ</p><p>


　１６歳の秘唇を割り開いてまたオレの剛勃起が、桜子の胎内に侵入していく</p><p>力を抜くんだ大きく深呼吸しろ</p><p>


　桜子が、オレの命令通りに大きく呼吸する

　オレは息を吐ききった桜子が、再び息を吸う瞬間を狙って

　ジワジワと、腰を送り込んでいく‥</p><p>ぁぁ、入ってくるぅぅ</p><p>


　熱く湿った狭い道を‥グリグリとこじ開けながら、オレのペニスは桜子の子宮口を目指す</p><p>ぁぁ、あなたぁぁ</p><p>


　苦しそうに額に皺を寄せる桜子

　それでも、彼女の眼はオレを見上げたままだ</p><p>もうすぐだからなほら、ここがゴールだ</p><p>


　オレのペニスが、根元まで桜子の中に埋没している</p><p>あなたぁぁ</p><p>


　桜子はオレの背中に手を伸ばして、ギュッと強く抱き締めてくれた

　桜子のおっぱいが、オレの胸に押し付けられる

　コリコリとした乳首の感触を肌で感じた</p><p>わたくしたち、１つになっているんですわね</p><p>ああ、繋がっているんだぞオレたち</p><p>はい判りますあなたが桜子の中に居る</p><p>


　胎内異物を挿入されたことで、桜子の肌はジットリと汗ばみ始めてていたがそれでも、辛そうな顔をせずニコッとオレに微笑んでくれた</p><p>あなたは家族全員のものですが今、この瞬間だけは、桜子のものですわだって、あなたの大切な部分は全て桜子の中に仕舞い込んでしまいましたもの</p><p>


　そのまま、しばらくオレたちはキスしたり、お互いの肌を優しく手で擦り合ったりした</p><p>ね、桜子さんお尻の穴をキュツとすぼめてみて</p><p>


　可奈センパイが、桜子にアドバイスする・</p><p>こ、こうですかんんっ</p><p>


　ああっ、桜子の膣が締まるッ</p><p>そうそうお尻の穴の筋肉と、アソコの筋肉は８の字を描いて繋がっているから、お尻の穴を締めるとアソコもキュキュッて締まるのよ</p><p>


　ククッと、可奈センパイは笑って言った</p><p>あたしも、克子さんに教えてもらったんだけれどね</p><p>い、いかがですかあなたんんっ</p><p>


　また桜子が、膣を締める</p><p>締めっぱなしじゃダメなのよ桜子さんも疲れちゃうでしょタイミングを計算して例えば、ノブのオチンチンが一番奥に入って来た時に、パクッと捕まえる感じで締めたりするのよ</p><p>へえ、なかなか奥が深いものなんですねぇ</p><p>


　可奈センパイの解説に、桜子でなくエリカがうなずく</p><p>あたしとかは、ノブがお腹の中で射精する時にキュッキュッキュって締めてあげてるのよ強く長くじゃダメなのよ何回も小分けにして、キュッキュッキュってね</p><p>


　茉莉花まで、うなずいている</p><p>あなた、わたくしはもう平気ですから動いて下さい</p><p>どうぞ、桜子の中で気持ち良くなって</p><p>無理するなよ苦しかったら、そう言ってくれ</p><p>


　ゆっくりと、腰を動かしていく</p><p>んんっんんんぁぁあんっ</p><p>


　ゆさゆさとオレに揺さぶられていく、桜子の裸身

　抜き差しがリズミカルな運動になっていくのと同時に

　桜子の喘ぎ声を増していく</p><p>ああっ、あああー、あああんっ</p><p>


　ああ、やっぱり、まだ少し辛そうだ

　２度目のセックスでイクのは難しそうだな

　長引かせずに、なるべく早くオレが果ててしまった方が良いだろう</p><p>桜子少し、強くするぞ</p><p>は、はいああんっああっ、ああっ、ああっ、あああー</p><p>


　馬で早駆けするようなリズムとスピードで

　オレはガシガシと、桜子の中を突いていく</p><p>あっ、あああーっあなたぁぁ</p><p>


　桜子は、オレの背中にギッと爪を立てた</p><p>もう少しだからちょっとだけ堪えていてくれ</p><p>


　パンパン、パパン、パンッ

　オレの下腹と桜子の下腹がぶつかり合って、小気味の良い音を立てた</p><p>あああー、もうすぐだもう出るぅぅ</p><p>どうぞあなた中に中に下さいっ</p><p>


　桜子が、オレに膣内射精をねだった

　ぅぅ</p><p>さ、桜子</p><p>


　オレは桜子の中で、朝一番の精子を噴き上げる</p><p>あああー、あなたぁぁ</p><p>


　お腹の底に広がる熱の感覚に桜子が身体を震わせる</p><p>出てるまだ、まだ出るぞぉぉ</p><p>


　オレはドクドクと白濁液を桜子の奥へ注いでいった</p><p>今よ、締めてっ</p><p>


　可奈センパイが、桜子に指示する

　桜子が、ふんっと膣を締めた

　しっ絞られるッ

　尿道に残った精子まで絞り出されるぅぅ</p><p>あああ、桜子っ</p><p>


　オレは、最後の一滴まで桜子の中に吐き出すと

　汗でびっしょりしなった桜子の裸身

　その火照った肌の上でグッタリと脱力する

　オレの顔を見て、桜子は微笑む

　オレの頭を優しく撫でてくれた</p><p>今、判りましたわ</p><p>わたくしは、あなたとこうなるためにこの世に生を受けたんです</p><p>


　桜子は優しくオレに、そう言った</p><p>愛していますあなた</p><p>はーい、お風呂へどうぞ</p><p>わたくしたちが、綺麗にして差し上げます</p><p>


　隣接する風呂場へ行くとありすと可憐が、元気に出迎えてくれた

　もちろん、この子たちも裸のままだ</p><p>主様、どうぞこちらへ</p><p>公お兄様どうぞ</p><p>


　二人が、オレの身体に桶で湯を掛けて汗を流してくれた

　バスタブに３人で入る

　オレと小柄な、１３歳と１２歳の少女だから

　ありすと可憐は、オレを挟むように前後からくっついて来る

　幼い肌や可愛いおっぱいを擦り擦りと擦り付けてきた</p><p>すっかり仲良くなったみたいだな</p><p>


　オレがそう言うとありすは</p><p>色々とわだかまっていたことが、解消できました</p><p>わたくしの鞍馬家と、可憐の水島家どっちも名家ですけれど、名家はそれぞれ微妙に家の格が違いますから</p><p>どっちが、どうなんだ</p><p>本当は鞍馬様のお家の方が、わたくしの家よりも上ですわ</p><p>でも、鞍馬家は今は名家から外れてしまいました</p><p>


　悲しそうに、ありすは言う

　鞍馬家は高層ホテル建設に失敗して、当主が夜逃げした</p><p>鞍馬家の令嬢である美里は、家の負債を返済するために５年間黒い森の娼婦となって働くことになったし</p><p>美里の妹のありすは、オレのセックス奴隷となった</p><p>事実上名家だった鞍馬家は、没落してしまっている</p><p>わたくしの家は、そうして名家ではなくなってしまったというのに可憐の水島家は、名家であることを許されています</p><p>


　水島家は香月家のパーティに、関西ヤクザのスパイを潜入させた失態のペナルティとして

　令嬢の可憐が、香月家にお預けとなった

　娘を奪われた水島家は、名家の世界での格はさらに低下しただろうがそれでもまだ名家の一員としては、認められている</p><p>ですから、正直今までは、可憐に対してちょっとわだかまりがあったんです鞍馬家と水島家の現状を比較して</p><p>


　本来の家格は、自分の鞍馬家の方が上なのに

　鞍馬家は没落して名家ではなくなり水島家の方は、香月家や他の名家に対して厳罰に処せられるべき罪を犯したというのに、名家の一員としての地位は保たれている

　可憐は、心配そうにありすを見るが</p><p>今はもう、そんなわだかまりは消えましたわたくしが感じてたことなんて、何の意味も無いことだったんだって判りましたから</p><p>どうして吹っ切れたんだ</p><p>やっぱり一番は桜子お姉様がいらしたことです鞍馬家よりも、ずっとずっと家格の高い狩野家のご令嬢でございますから</p><p>


　３大名家香月家、歌晏家、狩野家</p><p>狩野家の桜子様も、主様にお仕えすることになってさらに、名家の一員ではないまり子お姉様やエリカお姉様もいらして名家の世界のことなんてご存知ない可奈お姉様や茉莉花お姉様までいらしてみな様と一緒に、主様にご奉仕させていただいたら</p><p>ああ名家の娘であることとか、家の格とかそんなことは、主様の前では関係ないんだなって感じられたんです</p><p>でも、今までだってありすは、オレの他の女たちともセックス当番をしてきただろ</p><p>


　名家と関係無い子たちとも今までも、一緒にセックスしてきている</p><p>そうですけれど昨夜のご奉仕は、今までで一番楽しかったんです</p><p>判ります可憐も、とっても楽しかったですから</p><p>


　可憐も、大きくうなずく</p><p>みんなでご奉仕しているっていうのが感じられて、とっても楽しかったんです</p><p>


　ああ、女の子同士でレズッぽく絡み合ってみたり

　オレとセックスしている子を、横から手を伸ばして愛撫してみたり

　今まで以上に、参加し合うセックスになっていたと思う</p><p>それで、ありすは名家の世界での順列や、あの世界の中だけのルールを全部、頭から捨て去ることに決めたんです</p><p>そうしたら、随分、楽になりました結局、わたくしは名家の世界に生まれたということに囚われあの世界の中だけしか通用しないルールに、縛られていたんだと思いますだから、鞍馬の家が没落してしまったということに、強いコンプレックスを感じてたんだと思います</p><p>


　それが解けた

　可奈センパイ、まり子、オレ、桜子、ありす、エリカと茉莉花、そして可憐というメンバーでのセックスを体験したことで</p><p>そうですわね昨夜のことで、わたくしも随分気が楽になりました</p><p>


　可憐も、そう言う

　そうかつまり</p><p>香月家とかみすずに対して脅威を感じているのはありすや可憐の方が、香月家には逆らえないって思い込んでいるからなんだな</p><p>


　子供の頃から、名家の決まり事に支配されてきたから</p><p>いえ、実際に香月家には逆らうことは許されませんわ歌晏様のお家もそうです</p><p>ご不興を買えば家が傾きます鞍馬家のように、名家から追放されてしまいます</p><p>でも、それはジッちゃんは、いずれは鞍馬家を再興させると約束しているんだしさ</p><p>


　ジッちゃんも歌晏さんも名家の数が減ることを嫌がっている

　古い家でなければ、受け継いでいくことができないものがあるということを骨身に染みて、よく理解しているからだ</p><p>それだけのお力を香月様はお持ちになられているということですわ</p><p>強大な力をお持ちの方はやっぱり怖いです</p><p>


　ありすに続けて、可憐も言う

　ああ、少しは思い込みが壊れてきたみたいだけれど

　それでも名家の令嬢たちの香月家に対する恐怖心コンプレックスは根深い

　可憐に対してはわだかまりを捨てたと言っているありすが

　香月家に対しては、溝と壁の存在を否定しない

　この一件は一方的にみすずが、悪いわけじゃないんだな

　どっちかっていうと、ありすたちの側の心の問題が大きい

　名家の令嬢や超お嬢様校の生徒たちは眼の前にいる人間が香月家だと知った段階で緊張するし、激しく怖れる

　香月の名前だけでも、ビクビクしてしまう

　それで、みすずに対して大きな溝と壁を作ってしまっているんだ

　みすずが何もしなくても、みすずのことを怖がるし

　ちょっとでも怖い顔をしたら、さらに恐れられる

　これは、この子たちが認識を改めるようなことが怒らないと解決しないだろうな

　オレには、そう思える</p><p>ね、眠いううー</p><p>1274．ネガティブ潰し　／　再び日常へ</p><p>・山峰恵美／１６歳主人公の学校での公認・婚約者女子陸上部ヨシくん</p><p>・喜代原愛／１６歳主人公と一緒にパンを焼いている学年１の美少女思考スピードがゆっくり吉田くーん</p><p>・黒森マナ／１４歳旧・白坂舞夏雪乃の妹主人公の性奴隷お兄ちゃん</p><p>・香月みすず／１７歳名家・香月家の令嬢主人公の公式パートナー旦那様</p><p>


　オレは、ありすと可憐は、濡れた身体のままで浴室を出るとベッドルームの少女たちに言う

　今度は彼女たちが、朝の入浴をする</p><p>はーい、じゃあ交代ねっ</p><p>


　可奈センパイを先頭に、茉莉花とエリカと桜子が裸のまま浴室に入る</p><p>ノブ覗いてもいいわよ</p><p>


　浴室の入り口から、おっぱいをチラチラと見せながら可奈センパイが言う</p><p>覗くったって今までずーっと裸を見てたじゃないか</p><p>


　オレたちは、全員昨日の夜から丸裸だ</p><p>あら、こっそりと覗くのは、また別の楽しみがあるんじゃないの</p><p>


　それはまあそうかもしれないけれど</p><p>それでまた勃起したら困るだろ</p><p>


　オレが、そう言うとエリカと茉莉花が顔を出し</p><p>困りませんわたしたち、ちゃんとお相手致しますからっ</p><p>はい、公くんがしたくなったらお腹の中でもお口の中でも、好きなだけ出して下さい</p><p>


　そんなことを言われたら</p><p>あ、またちょっと大きくなりました</p><p>


　可憐が、オレのペニスを見てそう言う

　ありす、撫でるな</p><p>時間が無いんだから、もうダメだ朝は色々と忙しいんだから</p><p>


　やらなきゃいけないことが、たくさんある

　オレは物入れからバスタオルを取り出して可憐とありすの身体を拭く

　13歳と12歳の美少女の健康的な背中</p><p>前は自分で拭くか</p><p>いえ、お願い致します</p><p>


　オレは、二人のおっぱいや柔らかいお腹、股間と内股も拭いていく</p><p>パンの方は、わたくしと可憐も手伝います</p><p>


　二人とも、もうすっかりパンの仕込みを覚えてくれている

　オレは、最後に二人の細い足をタオルで拭いてそう答えた

　今度はオレの身体を、ありすと可憐がゴシゴシと拭いてくれる</p><p>わたくしが持ち上げますから、可憐は裏側を</p><p>


　アリスが、オレのチンコを持ち上げて可憐が金玉袋の裏の水滴まで拭き取ってくれた</p><p>ね公</p><p>


　見るとまり子が、まだ裸でベッドの上に座っている

　隣の浴室に５人で入るのはさすがに狭いから、まり子だけ後で入ることにしたんだな</p><p>栗宮素子様のことなんだけれど</p><p>


　まり子は、真剣な顔でオレに言う

　武闘派お嬢様の栗宮さん</p><p>昨夜、公はあの方から何か言われたんじゃない</p><p>


　オレの身体を拭いていた、ありすと可憐の顔色も変わる

　この二人は名家の令嬢だしまり子も、名家・狩野家の血縁者だ

　誤魔化して適当なことを話しても、何もならない

　オレは、昨夜のことを正直に話すことにした</p><p>あの人たちはオレのお目付役として、ここに来たんだそうだ香月家と歌晏家の力を恐れた、中規模の名家の人たちがオレが香月セキュリティ・サービスを私利私欲で動かしたりしないように監視させるために</p><p>それを、栗宮素子様がご自分でお話になられたのね</p><p>


　まり子はオレに尋ねる</p><p>ああ、そうだ栗宮さんから、直接聞いた</p><p>公だけに話したわけじゃないでしょその場には、みすず様や黒森御名穂様もいらした</p><p>うん居たよ</p><p>ということはかなり切実なのね</p><p>栗宮様がご自分から真実をお話になられたっていうのは高倉神社の巫女を恐れていらっしゃるからよ</p><p>


　月子たちを</p><p>公は月子さんたちに命じて、栗宮様と御厨さんの記憶を書き換えることができるわついで、自分の都合の良いような女に精神改造することも</p><p>オレは、そんな命令はしないよ</p><p>判ってるわよでも、そういうことが可能な力を、公は持っているのよそして、その力を栗宮様たちをここに送り込んだ人たちは、恐れているの</p><p>だって、ほらわたくしたちは、双子ちゃんたちの親を使って、関西の暴力団組織のボスにメチャクチャな仕返しをしているでしょ</p><p>


　オレは関西ヤクザが送り込んで来た、天童貞男と仲間のハミ出しヤクザたちを巫女の力の記憶改変して

　そいつらにコントロールしていたヤクザの親分の家を襲撃させた

　天童貞男たちも、ヤクザの親分も相打ちになって死んだ</p><p>だから、可能性としては栗宮様たちの心を操って、自分たちも逆襲されるかもしれないって思っているのよ</p><p>な、何でオレは別に栗宮さんの家とは、敵対してないじゃないか</p><p>


　名家・栗宮家と黒い森の間には、何の確執も無い</p><p>ないけれど怖いのよ黒森家は裏社会の家なんだからそういう家の公という、出自の判らない男の子が、香月セキュリティ・サービスという強大な組織を支配するんだから</p><p>


　ありすや可憐たちが香月家のみすずを恐れているのと同じだ

　そこに強大な力が存在しているだけで人は恐怖を感じる</p><p>公が名家の世界に知られるようになってまだ半年しか経ってないわそれなのに、公は香香月閣下に信頼され、香月みすず様の公式なパートナーとなり香月セキュリティ・サービスまで、貰ってしまった他の名家それも、中堅レベルの家のご当主たちからすれば訳が判らないわよ</p><p>


　栗宮家や中規模の名家の人たちが、オレを危険視するのは当たり前か</p><p>しかも、公は鷹倉神社の巫女まで支配しているわ</p><p>


　巫女の存在と力は、トップ・シークレットだ

　でも、歌晏桃子姉ちゃんが知ってたんだから一部の名家の当主クラスの人たちには知られてしまっているだろう</p><p>だから、栗宮様は先にご自分の実情を明かすことで、巫女の力を使われないように牽制しているんだと思うわ</p><p>栗宮家の人たちが、定期的に素子様たちをチェックしているんだと思うの何かしらの心理学的な検査をそれで、様子がおかしければ巫女の力で精神を変えられてしまったっていうことになるでしょもしそんなことになったら、栗宮家は巫女の力の怖ろしさを他の名家や世間に公表するでしょうねそういうメンド名ことになったら、香月家も黒森家も困るでしょだからあらかじめ栗宮素子様たちが中堅名家が送り込んだお目付役だということを自分から明らかにする代わりに素子様たちには巫女の力は使わないでくれっていうことなんじやないのかしらそういう取引を持ち掛けてきたのよ</p><p>じゃあ、オレはどうしたらいいんだよ栗宮さんたちに対して</p><p>


　栗宮さんも警護役の御厨さんもオレの側室になるって言っているけれど</p><p>それは公が判断することよ家族として受け入れるかどうかはいつも、公が決めているんじやないの</p><p>


　まり子の言うとおりだ

　オレ次第なんだな</p><p>栗宮さんにしても御厨さんにしても、本質的には悪い人じゃないってことは判っているよでも家の中に、他所から送り込まれた監視者が入り込むっていうのは嫌だよな</p><p>


　オレたちの家族黒森家には、色々と秘密がある

　それこそ、外部には絶対に漏らすことのできない秘密が</p><p>ノブ、身体を洗うスポンジの予備ってある</p><p>


　浴室からまた、可奈センパイが顔を出す</p><p>4人いっぺんに身体を洗うから足りないのよ</p><p>ここにあります</p><p>


　可憐が物入れを開けて、スポンジを取り出した</p><p>ありがとうノブ、あたしたちが出るのを待たなくていいわよ朝のパンの支度に、行かなきゃいけないんでしょ</p><p>


　可奈センパイも、学校でのパン工房の仕事に関わってくれているから

　パンのことは判っていてくれている</p><p>ああ、そうだなそろそろ行かないと</p><p>


　愛や克子姉に合流しないと</p><p>まり子は、もうちょっと待っててすぐに交代するわ</p><p>急がなくていいわよわたくしはどうせ他の皆さんと一緒に車で学校へ行くんだから急がないといけないのは茉莉花さんよね</p><p>


　茉莉花だけは、少し離れたところにある全寮制の音楽科のある高校に通っているから

　朝の登校時間までに、レイちゃんが車で送ることになっている

　まり子たち超お嬢様校へ通う子たちは今日から、数台の車に分乗して車列を作って、香月セキュリティ・サービスの警護車輌に護られながら学校へ向かうことになる</p><p>公は早く服を着て今、わたくしが話したことはあくまでも、わたくしの意見よ公は、参考ぐらい考えてくれればいいと思うわ</p><p>


　まり子はそう言うと、ベッドから起き上がりオレにキスする</p><p>それと次の機会には、わたくしともセックスしましょうね今朝は、従姉妹としての立場上、桜子に譲っただけなんだから</p><p>ああ次はしよう</p><p>


　慌てて服を着て、ありすと可憐と一緒に部屋を出ると

　制服姿のメグが廊下を走って来てオレに抱きついて、キスをする</p><p>あたし、朝練だから先に行くねっ渚お姉さんが、花市場に行くっていうから学校まで乗せてってもらうわ</p><p>


　と、廊下の先から渚がやって来る

　渚も、笑顔でオレに朝のキスをする</p><p>じゃ、行ってくるわ</p><p>護衛は</p><p>今日は、香月セキュリティ・サービスの滝さんが付いて下さるそうよもうお屋敷の外で待機して下さっているわ</p><p>


　滝さんなら安心だな</p><p>ええ、ありがとう真緒は今日は、ここに置いていくわアニエスちゃんたちは、今日が初登校だけれどマナちゃんたちはまだなんでしょ</p><p>ああ、マナたちの学校は水曜日からだ</p><p>そうなると、今後、昼間は、みんな学校へ行っちゃうから、真緒をどうするか考えないといけないわね</p><p>


　ああ、この半年間はずーっと末の中に、誰かしら残っていたけれど

　これからは留守になることも多い

　克子姉は、オレたちの学校のパン工房とミナホ姉さんの新しい娼館の手伝いの仕事があるし

　マルゴさんや寧は、アメリカ遠征がある</p><p>ここには真緒の面倒を見てくれるお姉さんがいっぱいいるから助かるけれどでも、みんな年上の子だものねそろそろ、同じ年頃の子たちとも遊ばせないといけないって思ってるのよ</p><p>


　精神年齢が近かったアニエスもこれから学校に通うようになれば、年相応の女の子になるかもしれない

　12歳の女の子は、すぐに大人になる</p><p>でも、うちの子は普通の幼稚園には、入れられないものね</p><p>


　うーん、この家はとにかく何もかもが、特殊過ぎるもんな</p><p>いっそのこと、来年の春からみすずたちの学校の幼稚部に入れるか</p><p>


　超お嬢様校ならセキュリティは万全だし

　近くの校舎には、みすず、瑠璃子、美智、まり子、ヨミ、エリカ、ハイジ、アニエス、可憐、ルナ、コヨミちゃんとみんないる

　来年の春じゃ、美子さんは卒業しちゃっているけれど

　とにかく送迎の問題も無い</p><p>うーん、良い家のお嬢様たちと一緒の学校に通わせるのは、どうかと思うんだけれどそれしかないのかしら</p><p>


　渚がそんなことを言っていると</p><p>渚お姉さん急いでセンパイたちが来る前に、練習の準備をしておかないといけないの</p><p>


　メグが、渚を急かす</p><p>あ、ごめんなさいじゃ、行ってくるわね</p><p>


　渚は笑って、メグを追って玄関へ向かう</p><p>じゃあ、また後でねヨシくん</p><p>


　廊下を走るメグの足のラインは綺麗だった

　土曜、日曜と2日間ほど、日常から遠ざかっていたけれど

　月曜の朝またオレの日常が戻って来た</p><p>オレたちも急ごう</p><p>


　オレも、小走りでお屋敷のパン工房へ向かう</p><p>できた</p><p>


　愛が、焼く前のパンが並んだパッドを確認して呟く</p><p>みんな手慣れてきたから、あっという間に終わったわね</p><p>


　克子姉が笑って、そう言う

　朝のパン工房には、克子姉と愛の他にマナやアニエス、エリとリエの双子も手伝いに来てくれていた

　これにオレとありすと可憐が加わったのだから朝の仕事は、すぐに終わった</p><p>あなたたちも、どんどん上手になっているわね</p><p>


　克子姉が、双子に言う</p><p>パン作りなんて、苦手だって思ってましたけれどなぁリエちゃん</p><p>意外にハマッてしまいましたなあエリちゃん</p><p>


　双子は微笑む</p><p>さあ、車に積み込むのは家を出る直前でいいから朝ご飯にしましょう</p><p>はいですのっ朝ご飯は、瑠璃子ちゃんと美子ちゃんと月子ちゃんとルナとコヨミちゃんたちで用意してますのっ</p><p>


　マナたちがオレと克子姉の手伝いで瑠璃子たちが朝食作り

　家事の分担は、事前に決めていたらしい</p><p>あなた、警護役の子たちが中庭でトレーニングをしているから呼んで来て</p><p>


　そして美智やイーディたちは朝の稽古

　今朝は、昨夜のパーティからの流れで工藤遙花や天童乙女改め剣道マリア、それに女子プロレスラーのグレース・マリンカ（本名・尾上ジュン）さんまで居るし

　例の栗宮さんたちも、きっとそっちだろう

　朝から槍の稽古をやっているはずだ</p><p>判ったみんなを呼んで来るよ</p><p>アニエスも行きますのっ</p><p>


　アニエスが、オレの腰にしがみついてくる

　ああ、初登校を前にして緊張しているんだな

　いつも一緒のルナやコヨミちゃんと離れているのも

　これから揃って学校に行くメンバーを見ると</p><p>ついつい新しい環境へ行かなくてはいけないことを想像してしまうからなんだろう</p><p>アニエスはまだ、新しい制服に着替えていない</p><p>さあ、さあパパ</p><p>


　オレの腰を押して、パン工房の外へ

　ええっと、ここから中庭へ行くのはこっちの廊下から、テラスを抜けた方が早いな</p><p>あおはようございます旦那様</p><p>


　オレは、みすずとばったり出会った

　みすずは、大きな白いエプロンを付けて、口にはマスク両手にゴム手袋をして、青いバケツを下げている

　そのバケツの中にはトイレ掃除用の洗剤とブラシが入っていた</p><p>あたし、これから毎朝お屋敷の全てのおトイレ掃除をすることにしたんです</p><p>昨夜、克子お姉様や寧お姉様にご相談したんですけれどこういう場合はおトイレ掃除が一番だって、教えていただきましたから</p><p>香月家の令嬢が家族のためにトイレ掃除をする</p><p>


　この家は元・娼館だから風呂とトイレはたくさんあるのに</p><p>そうやって少しずつあたしが、香月みすずが特別な女の子でないことを判ってもらうしかないってだから、あたし</p><p>


　瑠璃子が、家事を引き受けることで他の家族が抱いていた香月家の娘に対する警戒心を解いたように

　みすずもトイレ掃除を続けることで、強大な力によって後押しされている、恐ろしい少女ではないことを、みんなに示していこうというのか</p><p>簡単に判ってもらえるとは思ってませんあたしは確かにこの半年、少しいい気になっていたと思いますからだから、皆さんに受け入れてもらえるようになるまでには半年の2倍、いえ、３倍の時間は必要なんだと思います</p><p>


　みすずの眼には、決意の光があった</p><p>うん、頑張れよみすず</p><p>


　オレはみすずに微笑む</p><p>みんな、絶対にいつかは判ってくれるから</p><p>


　みすずは、ニコッとオレに微笑んだ

　強大な力を持っている者はそれだけで周囲の人たちから警戒される

　怖がられる

　そういう状況から脱するためには、自分から腰を落として積極的に行動しなければいけない

　オレが香月セキュリティ・サービスを支配していることに、脅威を感じている人たちがいるのなら

　オレの方から、何かしらのアクションを起こさないといけない

　理解され、警戒を解いて貰えるようになるまでには時間が掛かるだろうけれど

　それでも、オレがこのまま何も始めないというのは許されないことだ</p><p>オレはいつも試されているんだよな</p><p>


　そんな言葉が、口から出た</p><p>そんで試されていることに対してオレ自身が行動を起こして、何とか解決していかないといけないそのままにしておくことは、できないよな</p><p>


　だからアクションは起こさなきゃ</p><p>オレも頑張るよみすず</p><p>


　オレは窓の外を見る

　栗宮さんたちは、あそこの茂みの向こうの中庭に居る

　みすずがトイレ掃除で運命と闘うのなら

　オレはオレで、運命と闘わなくてはいけない</p><p>行くぞ、アニエス</p><p>


　まずは改めて栗宮さんたちのことを知ろう

　オレが見逃していることが、絶対にあるはずだ

　解決の糸口が

　オレたちは、中庭へと出る</p><p>栗宮さんが登場した頃にクリミヤ半島の問題が騒がれていたんだなぁ</p><p>時の流れるのは早いです</p><p>グレース・マリンカさんはナガイゴウ先生のバイオレンスジャックに、盲目の空手使いジム・マジンガことＺという、マジンガーＺの擬人化されたキャラクターが出て来るんですけれど（盲目なので、カブトコウジ少年を肩車して、その指示に従って闘う）</p><p>グレート・マジンガ→グレース・マリンカということで</p><p>イメージ的には、無口なデビルマンレディです</p><p>1275．ネガティブ潰し　／　ウルフなんて怖くない</p><p>・奈島寧／１８歳美しすぎる少女家族を犯罪組織に殺されている上辺の明るい性格は作ったもので、本当は大人しいヨッちゃん</p><p>・イーディ／１６歳褐色金髪のアメリカ人武闘少女ニューオリンズの暗殺教団の技を使う日本語が変なのはわざと実は、とんでもない天才児Darling</p><p>・工藤美智／１５歳中学３年生みすずの警護役工藤流古武術の達人小柄で日本人形のように美しい美少女つるぺたご主人様</p><p>ほか</p><p>


　外へ出るとアニエスがオレにくっついて来る</p><p>そんなに怖いのか学校へ行くのは</p><p>ちょっとだけ怖いですの</p><p>


　アニエスは、正直に答えた</p><p>ルナもコヨミちゃんも、可憐ちゃんも一緒に居てくれますし他の人たちも近くに居てくれるらしいですけれど、やっぱり家族じゃない人たちがいっぱい居るところに行くのは怖いですの</p><p>


　ギュッと、オレの手を握る</p><p>でも、頑張りますのパパに心配掛けたくないですから</p><p>みんな、お外に出て外の人たちと闘っているのに、アニエスだけずっとお屋敷の中に居るのは良くないですの</p><p>


　アニエスにとっての外の世界、外の人間たちは、恐怖の対象と認識されているらしい</p><p>怖い人ばかりじゃないよそりゃ外には、オレたちに嘘を吐いて騙そうとするヤツラや、オレたちから何かを奪い獲ろうと暴力を振るってくるような連中がたくさんいる</p><p>


　世の人々は善人ばかりでは無い</p><p>悪いヤツラしかいないわけでもないけれど悪いヤツラがテキトーに仕掛けて来た下らないイタズラで、みんなが一生不幸になることもあり得るんだだから、悪いやつには絶対に近付いちゃいけない</p><p>


　つまらない悪党の、ちょっとした思いつきで人が死ぬこともあるんだ

　寧の両親は、シザーリオ・ヴァイオラに殺されたし白坂創介は、自分の眼に付いた女を次々と誘拐して、たくさんの家庭を不幸にした

　ああいうヤツらは特別なのかもしれないがまた、シザーリオ・ヴァイオラや白坂創介みたいな人間が、オレたちを狙ってくる可能性はある

　防衛体制だけは、厳重にしておかないといけない</p><p>はい気を付けますの</p><p>


　アニエスが、真顔でうなずく</p><p>まあ、誰が悪い人間なのかはルナやコヨミちゃんたちが、心を読んでチェックしてくれるからアニエスは、二人の言うことを聞くんだぞ</p><p>それから、学校の中で何か起きた場合はすぐに美智に知らせること美智が緊急対策のチーフになるから</p><p>


　超お嬢様校の警護役の要はやっぱり美智だ</p><p>はいですのすぐに美智ちゃんに知らせますの</p><p>ああ、そうしてくれアニエス</p><p>


　オレは、アニエスの身体を抱き寄せる</p><p>でもそれでも、アニエスそれだけじゃないからな</p><p>何が、それだけじゃないですの</p><p>


　キョトンとした顔で、オレを見上げる12歳の金髪ハーフ美少女</p><p>それでも外の世界は悪いことだけしかないってわけじゃないから良いこともきっとあるよ</p><p>どんな良いことですの</p><p>すぐに判るよオレには判らないけれど</p><p>パパには、判らないんですの</p><p>ああ今日からアニエスが始めるのは、アニエスの冒険だからアニエスが、どんなワクワクするモノに出会えるかは、オレには判らないでも、オレだってオレはオレで、毎日、オレ自身の冒険をやっているからさ</p><p>パパの冒険</p><p>そう外の世界に出るっていうことは冒険に行くってことだからオレはオレの冒険の中で怖い思いもしたし、痛いこともあった寂しいことも、情けないことも、恥ずかしいことも、やるせないこともあっただけど、それだけじゃなかったんだ楽しいこと、ワクワクするようなこともオレの冒険の中で出会えることができただから、アニエスの冒険にだってきっと楽しくて、ワクワクすることが起きるはずなんだオレは、そう思うよ</p><p>


　アニエスは、不思議そうにオレに言った</p><p>ああ、あんまり期待しすぎちゃいけないと思うけれどでも、怖いことばかりじやないはずだって思っててくれそうじやないと、冒険が楽しめないから</p><p>冒険なんですのね</p><p>


　あ、そうだもしかしたら</p><p>アニエス、冒険て言葉の意味は判るよな</p><p>


　この可愛い少女は半年前まで、世の中の知識を全く与えられずに隔離されてきたから</p><p>トム・ソーヤとエルマーは読みましたのガンバとシンドバットは観ました</p><p>


　じゃあ、大丈夫だな</p><p>ジョジョは、まだアニエスには早いと寧ちゃんに止められていますの</p><p>それは奇妙な冒険だからだな</p><p>


　うん、今のアニエスにはちょっと早い

　なまじ巫女の力とか、美智たちの気の技や、イーディの超絶戦闘能力とかを毎日見ているから

　ああいう異能力バトルの世界が、現実にもあると勘違いしてしまうかもしれないし

　もう少し外の世界現実を知った後でないとな</p><p>みんな、アニエスにこれを読んだ方が良いというものを持って来てくれますしこれはまだ読んじゃダメっていうものもありますの寧ちゃんが書庫の本を全部、分類してくれましたの</p><p>


　ああ寧が管理してくれているんだ</p><p>例えばアニエスはスプーンおばさんは見てもいいですけれど、ヘビおばさんはダメですの</p><p>


　うーん、なるほどホラー物は、まだ避けた方がいいよな</p><p>あと、デビルマンはマンガはまだ禁止で、実写映画のは違う意味で観ちゃダメなんだそうですの</p><p>


　ん、実写版デビルマン</p><p>観ると、アニエスが日本映画に絶望してしまうから、今はダメなんだそうですの</p><p>でも、アニエス見るなって言われたら、かえって見たくなったりはしないのか</p><p>どうしてですの寧ちゃんはアニエスのことを考えてそう言ってくれているんですから、アニエスは言われたことはきちんと守りますの</p><p>


　今のアニエスは家族を絶対的に信頼している

　アニエスも学校に通って家族の他にたくさん友達ができたら

　その内に反抗期になったりするんだろうか</p><p>アニエスは、パパや家族のみんなに嫌われたくないですから</p><p>


　アニエスはうつむく</p><p>だって、そんなことになったらアニエスは、もうここには居られなくなりますの</p><p>それは困りますし、嫌ですのアニエスは、ずーっとずーっとパパやみんなと一緒に居たいですからだから、約束は絶対に守りますの</p><p>


　アニエスの口は笑っていたが、眼は真剣だった

　アニエスは頭の良い子だし、勘も良い

　もうオレたちの家族が、信頼という絆だけで成り立っていることに気付いている

　みんな仲良くというのは、オレたちの家族の規則（ルール）でなく

　オレたちの家族を成り立たせている原理・原則なんだ

　ワガママばかりの子になってしまったらそんな人間の存在は家族を崩壊させるから黒森家から追放されてしまう

　そういう恐怖心をオレたちは、全員感じている

　そうオレだって</p><p>そうだな、約束は守らないとな</p><p>アニエス今日は、この前の編入試験の時みたいに、アニエスを学校まで迎えに行ったりはできないぞ</p><p>


　試験日の時は超お嬢様校の駐車場で、車の中でアニエスたちが戻って来るのを待った

　面接試験でアニエスが思い切り緊張していたから超お嬢様校の敷地内でアニエスとカーセックスすることになってしまったけれど

　今日の初登校も心配はしている

　でも、今日もアニエスたちの学校まで、オレがお迎えに行ってしまうのは甘やかし過ぎだ

　オレだって、毎日、午後の仕事を放り出してアニエスのお迎えに行くことはできないし</p><p>判ってますのパパにはパパの冒険があるんですのねだから、アニエスはルナやコヨミちゃんや可憐ちゃんたちと帰って来ますの</p><p>


　アニエスも判ってくれているんだ

　毎日、少しずつ成長しているんだな</p><p>ああ、その代わり帰って来たら、セックスしような</p><p>無理しなくてもいいですのパパは、ここのところ毎日お疲れで、大変なんですから</p><p>


　アニエスもこの土日の騒ぎは知っている</p><p>オレがしたいんだよアニエスと</p><p>アニエスとセックスしたら、疲れなんて吹っ飛ぶよアニエスとのセックスは、とっても気持ち良いからな</p><p>


　オレの言葉に、アニエスはとっても嬉しそうに微笑むと</p><p>じゃあ、しましょうですのアニエスが、いっーぱい気持ち良くしてあげますからパパもアニエスのお腹の中に、たーぷり出して下さい</p><p>


　オレたちは手を繋いで中庭へ抜けていく</p><p>せいやっ、せいっ、せいっ、せいっ</p><p>ハーッヤーッ</p><p>えいっ、うぇいっ、えいっ</p><p>


　警護役の少女たちと護身術を習っている年少組の子たち

　それとイーディ、工藤遙花、剣道乙女（旧・天童乙女）にグレース・マリンカさんという女子格闘技チーム

　そして、槍を抱えた栗宮素子さんと御厨くるみさん

　みんなが、それぞれ声を発して朝の鍛錬を行っている

　練習用の袴姿の槍の二人は少し他の子と離れたところで稽古しているけれど

　他の子たちは

　一昨日まで、絶対に美智たちと交流せずに自分たちだけで空手の稽古をしていた工藤遙花と剣道マリアが、他の子たちと一緒にやっている

　というかあの足の動きは工藤流古武術だろ

　オレも6級だからよく知っている</p><p>あれだけ工藤流古武術を嫌っていた工藤遙花が妹の美智に教わっているのか</p><p>一昨日の夜の格闘技大会と、昨日のパーティで工藤遙花の心が変わったんだ</p><p>一方、剣道マリアはミタマに安城流拳法を教わっているようだった</p><p>おはようございますご主人様</p><p>


　美智が、オレとアニエスに気付いて一礼する

　すぐに、他の子たちもオレに朝の挨拶をしてくれた</p><p>ああ、お早うみんな</p><p>


　オレとアニエスも挨拶を返す</p><p>えっと、朝ご飯の時間だからみんな、食堂に集まってくれ</p><p>集まって下さいですの</p><p>


　オレたちが、1人1人の顔を見ながらそう言うと</p><p>こここ、これは違うんだからねっ</p><p>


　オレと眼が合った工藤遙花が、マズいところを見られたという顔をして言う</p><p>あ、あたしはあたしは、あくまでも空手家なんだから自分の空手の技の参考になるかもしれないと思ってちょっとやってみているだけなんだからねっ</p><p>工藤流古武術は、工藤家に代々伝わる武術でございますので姉上が学ばれるのは、おかしなことではありません</p><p>


　この無表情は嬉しさを隠す無表情だ</p><p>そ、そうよ工藤流古武術は、あたしたちのお祖父様が美智に伝えたものだからお父さんとは、関係無いのよっ</p><p>


　ああ、今まではあの人と言っていた工藤父のことを今朝はお父さんと呼んでいる

　雪解けは、確実に進んでいる</p><p>わたしも空手だけでは、勝てないと感じたので一昨日のような失態を、もう二度と起こさないためには</p><p>


　剣道マリアはチーム・クロモリのメンバーで唯一、クラス優勝できなかった</p><p>次の試合は絶対に勝つ雪辱を果たす</p><p>デモマリアが負けた選手強かったヨソノママあのクラスで優勝したネ確か</p><p>


　イーディが、グレース・マリンカさんとオレたちの方へやって来る</p><p>大月フロル大月兄弟の1人だ</p><p>


　剣道マリアは、憎々しげに言った</p><p>ああ、兄弟全員が格闘家でお兄さんが、大月メロスとか、大月マルスって言うんだっけ</p><p>お父さんもプロボクサーだったんだよっウルフ大月っていうリングネームで、バンタム級の新人王まで行ったんだけど、クロスカウンターで顎を砕かれて引退したんだよねっ</p><p>


　寧がタブレット型のコンピューターを持って、やって来る</p><p>あと、お母さんがさっ</p><p>お母さんも格闘家なんだ</p><p>いや、お母さんはピアニストだってフジ緒・ヘミングウェイっていう芸名で演奏しているらしいけれどっ</p><p>ヤッちゃん、よく知っているね</p><p>アメリカ遠征にスカウトするか悩んでいる子だったからさ調査はしてあるんだよマルゴお姉ちゃんが今回は自分からアメリカ行きを希望した人だけ連れて行った方がいいんじやないかっていうから、見送ったけどでも、マリアちゃんが再戦したいのなら試合を組んであげようか</p><p>


　寧が、剣道マリアに言う</p><p>そんなことできるの</p><p>そりゃできるよちゃんと試合にファイト・マネーが出て、深夜枠でも地上波放送するってことになったら、たいていの格闘家は飛び付くんじゃないの</p><p>


　剣道マリアに、寧が言う</p><p>年末のアメリカ遠征の前に日本国内で名前を売っておくのと調整のために、もう１回ぐらい試合をしてもいいかなって思っているからさっ</p><p>前回負けちゃったマリアちゃんは今回は、クラス女王の大月フロルさんと再戦てことになるんだろうけれどマルゴお姉ちゃんとイーディは、もう女子格闘家のトップになったんだから次は、男子と闘うよっとりあえず、日本で男子選手と対戦して勝ったっていう実績が無いとアメリカで名のある男子選手との試合が組めないかもしれないからさっ</p><p>


　なるほど日本の男性選手に勝ったことのある女子選手っていう方が、アメリカでも名が売れやすいか</p><p>一応、日本の男子選手でアメリカの総合格闘技の大会に出場したことのある人を探しているよそういう人との対戦の方が、実戦経験になると思うから</p><p>


　いきなりアメリカに行くよりワンクッション置いた方がいいか</p><p>マルゴさんとイーディはそうするとしてあたしは</p><p>


　工藤遙花が、寧に尋ねる</p><p>遙花さんはマルゴお姉ちゃんとイーディは、他の女子選手をぶっちぎっての優勝だったけれど遙花さんは、結構、辛勝だったでしょ</p><p>


　寧は、笑顔で答える</p><p>だから、遙花さんに決めて欲しいんだよねどうする次にいきなり男の選手とやってみるそれとも、女の子の選手と対戦する</p><p>試合の彩りとしてはオンナ同士の対戦もあって良いと思うネ</p><p>ちょっと考えさせて</p><p>


　工藤遙花は言う</p><p>あたしは、空手で男性選手とも組み手をしたことがあるから男女の体力差は、良く判っているわ自分はマルゴさんやイーディみたいな特別な身体ではないってことも正直、今の自分なら確実に男性選手に勝つ自信は無いわもちろん、相手によるけれど</p><p>じゃあ、考えといてねっ一応、男子選手と女子選手両方の候補者をリストアップしておくから、後で見てみて決めるのは、それからでいいから</p><p>


　寧はすっかり、チーム・クロモリのマネージャーとなっている</p><p>わたしは、男と闘いたい</p><p>


　イーディの横のグレース・マリンカさんが呟くように言った</p><p>強い相手なら、誰でもいいから</p><p>


　この人は何かを抱えているそれは確実だと思う</p><p>わたくしとくるみが槍で対戦できる相手は、いませんか</p><p>


　肩に朱色の柄の槍を担いで武闘派お嬢様の栗宮さんが笑顔で言う</p><p>わたくしたちもこちらのお屋敷に置いていただくのですからできましたら、試合を組んでいただきたいですわ</p><p>


　栗宮さんの護衛役の御厨くるみさんもにこやかに言う</p><p>うーん、槍の対戦相手ねー</p><p>


　寧は困り顔でそう言うと、オレを見て</p><p>でも、その前にさヨッちゃんヨッちゃんは、栗宮さんたちをここに置いておくのどうするつもりなのかなっ</p><p>


　まだ、そもそもの問題が片付いていない</p><p>わたくしたちをこちらに置いていただく理由は昨夜、申し上げしましたわ</p><p>


　栗宮さんが、オレを見る

　すなわちジッちゃんから香月セキュリティ・サービスを受け継いだオレが、暴走することがないように

　名家の中でも、中堅クラスの家からオレの監視役として、送り込まれる予定なのが栗宮さんたちということだ

　そのために、栗宮さんたちはオレの側室になるという</p><p>論理的に考えればわたくしたちも、黒森様もこの運命を受け入れるしかないと思いますが</p><p>


　その栗宮さんの言葉にオレはカチンと来た

　この人は、オレの側室になると言っているしオレに身体を自由にされることも、オレの子を産むことも、もう覚悟していると言っていたけれど

　オレの女になる気は無いんだな</p><p>ごめん、悪いんだけどさ</p><p>


　オレは彼女に言う</p><p>オレ論理的じゃないんだよ理屈で割り切れるほど、人生は甘くないからさ</p><p>私の家は東京23区内で駅まで５分の開けた場所にあるのですが</p><p>昨日家の中にヘビが入って来たそうです</p><p>母が驚いて、何と警察を呼んだのだそうですが警官が来る前に、ヘビはいなくなったそうです</p><p>しかしどこから来たんだ</p><p>この周囲に、ヘビが棲息できるような環境があるとはとても思えないのですが</p><p>確かマンガの陰陽師では、家にヘビが現れるのは瑞兆だったはずなんですけれど</p><p>1276．ネガティブ潰し　／　電動戦士ドリル＆アナル</p><p>・グレース・マリンカ／21歳女子レスラーほややんとした性格ほか</p><p>あら、わたくしもくるみも、黒森様に全てを捧げると申し上げておりますのに何がご不満なんですの</p><p>


　オレの側室になると言い張っている武闘派お嬢様栗宮素子さんは笑顔で言う</p><p>わたくしたちは、昨日お見せ致しました通り家事は一通りできますし</p><p>


　確かに、栗宮さんと警護役の御厨くるみさんは昨日、素晴らしい料理の腕前と家事能力を発揮していた</p><p>さらに、この槍で黒森様とご家族をお守りする力も持っております</p><p>


　稽古用の袴姿の栗宮さんは片手に握りしめている、自分の朱槍を見る</p><p>そして、わたくしとくるみはまだ男性を知りません全て、黒森様のお好きなように染めていただく覚悟をしております</p><p>しております</p><p>


　御厨さんも、自分の槍を片手にオレに微笑む</p><p>いや、それは全部上辺だけのことじゃないか</p><p>


　２人の眼を見て言う</p><p>あなたたちは、オレの側室になるというけれど、オレの家族になるつもりはないんだろそんな人たちに、オレの家族を守ってもらうわけにはいかないよ</p><p>遠慮なさらないで下さいどうぞ、わたくしたちの持つ能力と武を惜しみなくお使い下さいませわたくしもくるみも、力は有り余っておりますから</p><p>


　余裕たっぷりに、ニコッと微笑む

　ああ、なるほどこの人は

　みすずや瑠璃子や、桃子姉ちゃん、桜子たちとは違うタイプだけれど

　やっぱり名家の令嬢なんだな

　美人で自信家で能力も高いけれど</p><p>現実を理解してはいない</p><p>いや、その栗宮さんたちの有り余っているっていう力が信用できないんだよ</p><p>オレは、栗宮さんたちにはオレの大切な家族は預けられないな</p><p>


　ニコニコしていた栗宮さんの表情が曇る</p><p>それはどういうことなのですか</p><p>


　オレは、オレたちを見ている女の子たちを見て</p><p>言葉の通りだよ例えば美智やイーデイは当然だけれど、オレはそこにいるハイジや、キヌカ、ミタマにだって家族の警護を任せられるでも、栗宮さんは信用できないから、警護は頼めない</p><p>わたくしたちがそちらの子たちに劣るというのですか</p><p>


　１３歳のハイジやキヌカを指して、栗宮さんはオレに嚙み付いてくる</p><p>戦闘能力はもしかしたら、栗宮さんたちの方が上かもしれないって思うけれど、その他のもっと大事なことが、栗宮さんたちは全然ダメだからさ</p><p>ですから何がダメなのか教えて下さいと申し上げているのです</p><p>アナタたちはアマチュアなのネダカラ、大切なことは任せられないノヨ</p><p>わたくしたちがアマチュアで、あなたたちがプロフェッショナルだと言うのですか</p><p>


　ムッとする栗宮さんに、イーディは</p><p>違う違う、そうじゃないネ職業的なコトではナイヨもっと、根本的なハートの問題ネ</p><p>常在戦場</p><p>わたくしたちは、常にそう考えて日々の行動をしております</p><p>


　いつでもどこでも戦場に居るという覚悟で、気を引き締め続ける</p><p>そんな覚悟なら、わたくしたちだって持っていますわ</p><p>


　栗宮さんは、そう言うが</p><p>違うネアナタたちは常在戦場という言葉の意味を知っているダケなのネちゃんと判ってはイナイヨ</p><p>


　イーディは、ニヤニヤしながら答えた</p><p>ダッテ、アナタたちはちゃんと負けて来てないモノネ</p><p>それはしょうがないよ、イーディこの人はお嬢様なんだからさっ</p><p>


　寧が、そう言って栗宮さんを見る</p><p>さっきの話だけれど栗宮さんたちの試合を組むのは、ちょっと無理だよっ探せば対戦相手は見つかるのかもしれないけれど今の栗宮さんたちじゃまともな試合にならないからさっ</p><p>あなたまで、わたくしたちに力が無いと言うのですか</p><p>


　栗宮さんは、スッと槍を構える</p><p>栗宮家槍術、ここまであなどられるとは不快ですわっ</p><p>オレもヤッちゃんも、美智もイーディも栗宮さんたちの槍の力をバカにしているわけじゃないよただ戦闘能力があるっていうのと、それをきちんと使うことができるっていうのは、別のことなんだ</p><p>噛み合うとか噛み合わないとかってコト、判るカ</p><p>


　イーディが、改めて、栗宮さんに言う</p><p>警護ナラ敵と噛み合ってはダメネ試合ナラ対戦者と噛み合わないとダメなのヨ</p><p>そんなことは判っておりますわ</p><p>判ってないヨアナタたちは、噛み合うコトも噛み合わないコトもできてないネずっと２人だけで練習してきたカラ、アナタたちだけの世界から抜け出せなくなっているノネ</p><p>


　栗宮さんと御厨さん

　槍の練習はずっと２人きりでやって来たんだろうな

　先生は別にいたのかもしれないけれど同世代では、いつも２人だけだったはずだ</p><p>あのおっしゃっていることの意味がよく判りませんわくるみ、あなた判る</p><p>


　栗宮さんは、自分の年下の警護役に振り向く</p><p>いえ、わたくしにも判りません</p><p>


　御厨さんは、素直にそう答えた</p><p>うちの子たちは判るよネ</p><p>


　イーディが、そう言うとミタマやキヌカ、ハイジたちは大きくうなずいた</p><p>あたしにも判るわよこの人たちには試合らしい試合はできないでしょうね頭の中があたし強ぇぇしかないみたいだから</p><p>


　美智の姉工藤遙花が言う</p><p>昔のあたしも、そうだったけれどでも、あたしの場合は人より抜きん出た強さを持っていたわけじゃないから、必死になって闘うことで何とか試合にはなっていたのよねアマチュアなら努力の汗さえ、見えていれば許してもらえるものだしでも、プロの試合は汗と涙だけじゃ許されないわ</p><p>観客にとって見応えのある試合になるように、わたくしたちの力をセーブしろということですか</p><p>


　栗宮さんが、遙花に尋ねる</p><p>ハンッ、凄い自信ねでも、そういうことじゃないのよ今、イーディが言った通り噛み合わせるっていう気持ちがあるかどうかよちゃんと噛み合っていれば、どんなに力の差があっても見られる試合になるわ</p><p>


　工藤遙花がそう答えると</p><p>逆に、わたくしは絶対に試合はできません何があろうと敵と噛み合わないことが工藤流古武術でございますから</p><p>


　妹の美智が言う

　工藤流の極意は相手の発する気を全て反らすことにある</p><p>ああ、あたしが香月セキュリティ・サービスに採用してもらえなかった理由が、やっと判ったわあたしは空手の試合に慣れすぎているのねだから、ついつい敵と真っ正面から噛み合ってしまうんだ</p><p>


　工藤遙花が呟く</p><p>しかし、姉上それはスポーツ・アスリートとしては正しいことでございますむしろ警護人の噛み合わせない技術は競技スポーツの世界では、卑怯な態度として受け入れてはもらえないでしょうから</p><p>それはまあね正々堂々と、正面からぶつかって行けっていう世界だものね</p><p>


　噛み合うか噛み合わないか</p><p>アナタたちは、そのどっちでもないノネ中途半端なのヨ自分たちだけの都合でしか、物事を考えていないカラ</p><p>


　イーディが、栗宮さんたちに言う</p><p>ダカラアナタたちには警護は頼めないノネ試合も組めないノネ警護人にもアスリートにもなれない、中途半端な存在ダカラ</p><p>納得いきませんわ</p><p>


　栗宮さんは、叫ぶ</p><p>わたくしたちの何が中途半端なんです</p><p>


　槍をブルンッと廻してシュバッと構える

　鍛え上げられた、迷いの無い動きだった

　栗宮さんが強いのは判るでも</p><p>素子ちゃんは、怖くはないんですの</p><p>


　オレの横のアニエスが言った</p><p>強そうだけどそれだけなんですの怖さが足りないんですのそれに</p><p>昨夜の素子ちゃんたちのお料理も、とっても美味しかったんですけれど足りてないんですの</p><p>何が足りてなかったのです</p><p>


　驚いて、構えていた槍を下ろして栗宮さんは尋ねる</p><p>うーん安心</p><p>


　アニエスは、考えた末にそんな言葉を出した</p><p>安心</p><p>素子ちゃんとくるみちゃんは、多分、マナちゃんと同じくらいお料理が上手ですの恵美ちゃんよりは、間違いなくお上手ですのでも、マナちゃんや恵美ちゃんのお料理みたいに安心じゃないですの</p><p>そうだったよねっ味は美味しいし、盛りつけも綺麗だったけれど栗宮さんたちのお料理は、食べる人のことは考えて無い感じだったよっどうだ、あたしたちの料理は凄いだろっていう気持ちはよーく判ったけれど、どうぞ召し上がれっていう優しさは感じられないんだよね何か食べる人に冷たいんだよ見た目が綺麗すぎで、取り分けにくかったり１人分ずつ切り分けてないとかさ</p><p>お家で、花嫁修業としてみっちりお料理を仕込まれて来たっていうことはよーく判ったけれど人に食べて貰うっていう想定が抜け落ちたお料理になってたんだよね誰かのために作ったお料理じゃないからあれって栗宮さんたちが自分のお料理の技術をヨッちゃんにアピールしたいんだって気持ちばっかり伝わってきたよね</p><p>克子ちゃんなら、美味しくてもっともっと優しいお料理ですの</p><p>そうだよねぇ昨夜は克子お姉ちゃんが外出していたから、栗宮さんたちは克子お姉ちゃんの作ったご飯を食べてないんだよねっ一度、食べてみたら判ると思うよ</p><p>


　そうだ昨日のパーティの食事は、克子姉は下ごしらえしかしていない</p><p>よく判りませんわたくしには</p><p>


　うつむく、栗宮さん</p><p>お料理は、ただ美味しければそれで良いのではありませんか</p><p>


　そして、再び自分の槍を見て</p><p>武術だってただただ強ければ強ささえあれば、他のことなどどうでもなくなるはずですわ</p><p>うーんそれは、ある意味正論なんだけれどね</p><p>


　今まで、人の気配がしなかった木陰から声がする</p><p>でも、そりゃメッチャクチャ、底抜けに料理が上手い人か世界でもトップクラスに強い人間が言うセリフだよ</p><p>つまり今のあんたには、それを言う資格は無いと思うけれどね</p><p>


　庭の緑に溶け込んでいた黒いパンツスーツ姿の長身の女性は</p><p>わーおキョーコちゃんですのっ</p><p>


　アニエスが、嬉しそうにキョーコさんに飛び付いていく

　キョーコ・メッサー全世界を股に掛けて暗躍する国際犯罪者

　そして世界でも１、２を争う強さを誇る女闘士</p><p>ああ、元気にしていたかいごめん、ごめん本当は、昨夜のマルゴとイーディの祝勝会に間に合うように帰ってくるつもりだったんだけど東南アジアの空港で、一緒に飛行機に乗る予定だった子がヘマをしてねちょっとした銃撃戦になっちゃってさ空港の燃料タンクを爆破して、警備の兵隊たちが混乱しているうちに軍の車を盗んでさそんで、国境線の検問所を強行突破して、何とか隣国へ逃げてそこからまた別ルートで日本へ来なくちゃならなくなったからさ、今朝やっと到着したんだよ</p><p>


　キョーコさんは、さらっと恐ろしいことを言う</p><p>おーい、あんたたちもこっちにお出でよ</p><p>


　キョーコさんは、後ろに振り向いて他の人たちを呼ぶ</p><p>久しぶりね</p><p>


　キョーコさんのパートナーのミス・コーデリアは白い帽子に白いワンピース姿で現れた</p><p>元気だったイーディ</p><p>


　ニヤッとイーディに微笑む

　イーディは、ササッとオレの背中に隠れて</p><p>オカゲサマで元気ネ</p><p>


　ミス・コーデリアは、イーディを同性愛のペットにしようとしていた過去があるから

　イーディは、警戒している</p><p>そんなに嫌わないでよホント、可愛いわね、あなた</p><p>


　ミス・コーデリアはクスクスと笑う

　そんなミス・コーデリアの後ろから彼女のペットの白髪の双子姉妹、イーニーとミーニーが現れた</p><p>hi</p><p>


　ああ、この人たちの姿を見るのは本当に久しぶりだなぁ

　この人たちは、最初に会った時は日本語がペラペラだったはずなのに

　いつの頃からか、日本語を話さなくなった

　うーん、余り深く考えない方が良いんだろうな</p><p>香月のジィさんに頼まれてた仕事がだいたい終わったからみんなで、東南アジアにバカンスに行ってたんだよ</p><p>


　キョーコさんは関西のヤクザ組織を壊滅させる仕事を請け負っていた

　そして、大阪にミス・コーデリアの組織が縄張りを得た

　アメリカの裏社会の組織が日本に進出したことになってしまったけれど

　あのまま関西ヤクザたちが、居座っているよりはずっと良い</p><p>それでさあっちで面白い子たちを見つけたから、拾って来たよ</p><p>


　キョーコさんは、そう言うとさらに木立の奥に向かって、オレには判らない言葉で何やら言う

　奥から浅黒い肌に、黄色いワンピース姿の２人の少女がやって来た

　どちらも中学生ぐらいか

　２人とも、どういうことだか判らないが長い槍のようなものを抱えていた

　ただこの槍は

　穂先が、妙にブッ太い</p><p>こっちがアナで、そっちがドリィだよ</p><p>


　キョーコさんが、それぞれの少女を指差して言うが</p><p>キョーコ、違うわよこっちがドリィで、そっちがアナよ</p><p>


　ミス・コーデリアが訂正する</p><p>ありゃ、そうかゴメン、ゴメン２人、ご挨拶しなゴ・ア・イ・サ・ツだよ</p><p>


　キョーコさんが、浅黒い肌の少女たちに命じる</p><p>コンニチワ、ハジメマシテワタシの名前はドリィ・ルゥデス１６歳デスゥ</p><p>


　たどたどしい日本語で１人目の少女が挨拶した</p><p>コンニッチワ、ワターシの名前はアナ・ルゥデス１４歳ナノデスゥ</p><p>


　ドリィ・ルゥとアナ・ルゥ</p><p>２人とも、８５０年前の古代カビビビンガ王国時代から伝わるドリル槍の使い手だよ</p><p>


　キョーコさんは２人の異国少女の持つ槍を指差す</p><p>ほら、槍の先っぽに回転ドリルが付いているだろ</p><p>


　ああ、この槍の穂先がドリルになるのか</p><p>ドリィ、アナ</p><p>


　キョーコさんが指示すると、２人はニヤッと笑って槍の手元のスイッチを押した

　ギュィィィィィィンッ

　槍の先のドリルが高速回転する

　こんなのが人間の身体に触れたら、擦っただけでも肌が裂けて大変なことになってしまう</p><p>凄いだろドリル槍こんなのが、古代からの伝統武術だっていうんだからさ</p><p>あのキョーコさんこのドリル、どういう原理で回っているんです</p><p>


　槍に付いているスイッチはどう見ても、工業製品なんだけれど</p><p>そんなの電気に決まってるだろ電動ドリルなんだから</p><p>


　やっぱりそうだよな</p><p>古代カビビンガ王国には８５０年前から、この電動ドリル槍があったんだよ</p><p>


　ドリィとアナが、現地の言葉で何かを言う</p><p>ほら、槍使いのこの子たちがそう証言しているんだから間違いないよ</p><p>


　キョーコさんは、ニヤニヤと笑いながらそう言った</p><p>でも、強いよこの子たちはそこの槍を持っているお嬢さんたちの１００倍は強いね</p><p>


　キョーコさんの言葉に、栗宮さんが反応する

　しかし、さすが名家のお嬢様感情に任せて、キョーコ・メッサーに文句を言うようなことはしない

　キョーコさんの危険性については、さすがに理解している

　栗宮さんも、香月家のガーデンパーティの時にキョーコさんのスバ抜けた戦闘能力を自分の眼で確認しているし</p><p>ところで、イーディアンタがあたしに会わせたいってメールに書いてきた子は、その子かい</p><p>


　キョーコさんは、イーディの脇に居たグレース・マリンカさんを見る</p><p>ソウヨこの子ネ</p><p>


　イーディは軽く答えた</p><p>なるほど、体力お化けだねあたしと似ているねもっとも、あたしはこの子の年齢には体力だけでなく、技の方も身に付けていたけれどね</p><p>


　キョーコさんは、一瞥するだけでグレース・マリンカさんをそう評した</p><p>でも、まだ若いんだから今から必死に頑張れば、それなりには強くなると思うよ肉体的な素質は良さそうだからああ筋肉にちょっと変なクセがついているけれど何だコリャ</p><p>ジュンは、一昨日までプロレスをやってたノネ</p><p>


　イーディは、グレースさんのことを本名で呼ぶ</p><p>ああ、それでかだから、まともに身体が鍛えられていなくて、鈍っているんだね</p><p>


　キョーコさんは、フンフンとうなずくと</p><p>ちょっと軽く手合わせしてみようかあたしも朝ご飯前に、軽く運動したいからね</p><p>ドリル槍とパイルバンカー槍にしようかと思ったのですが</p><p>パイルバンカーを知らない方もいらっしゃるでしょうし</p><p>メロウリンクはさらに知られていない</p><p>いやドリ・ルとアナ・ルという名前の女の子を出したかっただけです</p><p>1277．ネガティブ潰し　／　じゃあまん</p><p>わたしと</p><p>


　キョーコさんに手合わせしようと言われたグレース・マリンカさんはキョトンとした顔をする</p><p>向こうの人たちなら判るけれどあなたと</p><p>


　キョーコさんは、ミス・コーデリアやイーニーたちを見て言う</p><p>そうそう、あたしとイッチョ、やってみようよ</p><p>


　キョーコさんが、ニヤッと笑ったので

　オレは、キョーコさんが何をやっているのか、ようやく気付いた</p><p>えー、あたし強いんだよーあんたが思っているよりさ</p><p>


　オレやイーディたちは、キョーコさんがメチャクチャ強い人だということを知っているけれど

　グレース・マリンカさんは、そのことを知らない

　いや、キョーコさんはレイちゃんと闘う特別番組で何回か、テレビに出ているから観たことはあるかもしれないけれど

　今のキョーコさんをグレース・マリンカはテレビに映っていたキョーコ・メッサーと同一人物だと思わないだろう</p><p>ほらほらほら</p><p>


　キョーコさんは、ヘロヘロのパンチを何回かグレースさんに繰り出す

　不快な顔をするグレースさん

　そう、今のキョーコさんは</p><p>自分の強さを完全に消している</p><p>


　歩き方や、筋肉の使い方、立ち振る舞いも変えているし

　強い人独特の雰囲気も消している

　だから、初対面のグレースさんには弱そうな人にしか見えない</p><p>ん何だい</p><p>


　不意にキョーコさんの拳がシュバッと風を切る

　スバンッ

　グレースさんの腹に、重い鉄拳が叩き込まれた</p><p>卑怯とか言わないよね隙を見せたアンタが悪いんだから</p><p>


　キョーコさんの回し蹴りが、スゴッとグレースさんを襲うが

　グレースさんは、ドッジボールの小学生のようにキョーコさんの足を両腕で受けとめる</p><p>それに、なかなかタフなようだしねッ</p><p>ずわぁぁッッ</p><p>


　グレースさんは、そのまま掴んだキョーコさんの足首を捻って、足を挫こうとするが</p><p>そうはさせないよっ</p><p>


　キョーコさんはブワンッと身体を回転させて、自分の足をグイッと掴んでいるグレースさんの手を振りほどく

　そして、そのままもの凄い速さで、グレースさんの背中に廻り込むと

　グレースさんの腰を掴むと長身の肉体をひょいっと持ちあげ

　そのまま大きく身体を反らせ、自分の背後に投げるッ

　いや、これは</p><p>ジャーマン・スープレックス・ホールドなのネッ</p><p>


　イーディが叫ぶ　

　キョーコさんは弓なりにブリッジした体勢で、引っ繰り返したグレースさんの両肩を芝生の地面に押し付けていた</p><p>寧、カウントッ</p><p>


　キョーコさんの言葉に、寧はすかさず</p><p>１、２</p><p>


　グレースさんは何とか身を解こうとするがキョーコさんは、ガッシリとグレースさんを掴んで地面に押し込んでいるから、肩を上げることができない</p><p>３</p><p>


　プロレスなら、グレースさんの負けだ

　しかし、キョーコさんはグレースさんの身体を解放すると</p><p>よし、もう一丁だよっ</p><p>


　ニィと微笑む</p><p>あ、言っておくけれど今朝のあたしは、カール・ゴッチをリスペクトしてジャーマン・スープレックス・ホールドしかしないからね</p><p>何でんぁ</p><p>


　あっという間に、キョーコさんがグレースさんの背中に廻り込んで

　またスバンッと後ろに投げるッ</p><p>１２３</p><p>


　寧がカウントした瞬間に、またキョーコさんはグレースさんをリリースする</p><p>ほらっ、また行くよっ</p><p>


　グレースさんは本気になって、キョーコさんに立ち向かおうとするが</p><p>はい、遅い</p><p>


　スバーンッ

　また背後に投げられ地面にホールドされる</p><p>はい、また最初っからだよっ</p><p>


　キョーコさんは、身体を離しそしてまた捕まえ、投げる

　ズバーンッ</p><p>下は芝生だから、全然痛く無いだろ大分、あんたの身体が土臭くなってきたけれど</p><p>１２３キョーコさんの勝ちっ</p><p>はい、もう１回</p><p>


　離れて、また捕まって投げられ、固められる

　グレースさんは、もうキョーコさんに反撃するどころか、捕まらないようにすることだけで精一杯だ

　だが、あっという間に捕まる

　グレースさんは、口惜しそうに唇を噛む</p><p>どうするあたしには敵わないって、負けを認めるかい</p><p>


　キョーコさんは、笑ってグレースさんにそう言う</p><p>負けを認めるのなら、そこで３回廻ってワンて鳴きな可愛くだよ</p><p>そんなことはしない</p><p>


　キョーコさんに飛び掛かる、グレース・マリンカさん</p><p>お、いいねぇ負けん気の強い子は大好きだよっ</p><p>


　でもまた投げ飛ばされる

　そして、地面に肩をホールドされ

　また負けた

　グレースさんは、肩も髪の毛もすっかり泥だらけになっている</p><p>もう、おしまいかいっ</p><p>


　そのまま、さらに１０回ほどグレースさんはキョーコさんのジャーマン・スープレックス・ホールドを食らって負けた</p><p>はぁぁ、はぁぁ、はぁぁ、はぁぁ</p><p>


　グレースさんは芝生の上に倒れたまま、荒い呼吸を繰り返す</p><p>何だい、投げられているだけのアンタの方が、もうヘバったのかいあたしの方は、汗１つかいてないよ</p><p>


　その言葉通り、キョーコさんは泰然としている

　服にも髪も、まったく土が付いていない

　何回も繰り返されたジャーマン・スープレックスで身体をブリッジさせたまま、どこも地面には付けなかったということだ</p><p>まったくさプロレスなんかやってるから、持久力が無いんだよっ</p><p>


　キョーコさんは、鼻で笑う</p><p>パパ、プロレスって弱いんですの</p><p>弱くはないんじゃないかなプロレスって、ずーっと全国を回って、何日も連続して試合をしていくんだしタフな身体じゃないとできないと思うよ</p><p>毎日、試合をシテテモ１日に闘うノハ、せいぜい２回ぐらいネシカモ、６０分一本勝負って言ったって、ホントに６０分闘うワケジャナイシタッグ・マッチなら試合時間の半分は休メルネ</p><p>衝撃に強いタフな肉体は必要だけど、持久力はそんなにいらないノネダカラ、毎日試合できるノヨ５０歳過ぎても現役でいられるのも、そういう理由ナノネ</p><p>


　ああ、確かにプロレスラーって、現役期間が長いよなあ</p><p>１５年も前に相撲を引退した元横綱が総合格闘技では連敗ばっかりだったのに、４０代の半ばになって伝統のベルトを奪取してしまうのがプロレスなのネ</p><p>ま、プロレスっていうのは限り無く芸能に近いスポーツだからねいや、スポーツの形式をした芸能かなとにかく、興行ビジネスなんだからね</p><p>


　キョーコさんが言った

　お客さんに観てもらって収益を得るビジネスか</p><p>だから、つまらなかった今回は、あいつに勝たせて負けろとか、下らないことばかり言われるし</p><p>


　グレースさんが言う</p><p>へえ、それでアンタ負けてやってたのかい</p><p>


　キョーコさんが尋ねると</p><p>そういうのは無視わたしは負けるのは嫌い</p><p>でも、会社の決めたブックを守らなければ大変な目に合うんじゃないのかい</p><p>


　ブック</p><p>試合中の進行についてどっちが、どういう段取りで勝つのかとか、前もって決めてあるのがブックネ試合の前後にリングの外で行われる試合を盛り上げるためのストーリーはアングルって言うノネ</p><p>色々あったバトルロイヤルの試合のはずなのに、他の連中が全員でわたしを潰しに来たこともある５対１だった</p><p>


　グレースさんは、そんなことを言い出す</p><p>へえ、それでその試合どうなったんだい</p><p>


　キョーコさんが尋ねる</p><p>わたしが勝った５人とも倒したわたしは負けない</p><p>とにかく強ければいいちょっと強いぐらいなら、潰されるが強過ぎれば、みんな文句は言わないわたしの自由にやれるようになる</p><p>それもプロレスらしいねガチンコで強いやつは、潰されなくなる周りもビビるんだろうね</p><p>でも食べ物に何か仕込まれるかもしれないから、他の子とは一緒に食事しない会社が用意した弁当とかは、絶対に口を付けない夜も襲撃されないように、気を付けて寝る</p><p>


　そう言うグレースさんに、イーディが</p><p>昨夜、一緒の部屋で寝てたら、面白かったヨジュンは、いつでも闘えるように枕元に武器を準備してから寝るノネまるで江戸時代のヤクザみたいだったネ</p><p>前に遠征先で、嫌いな先輩レスラーが手下を連れて夜中に攻めてきたことがあったから</p><p>


　グレースさんは、ケロリとした顔を言う</p><p>もちろん返り討ちにしたけれどそれ以来、気を付けている３人ほど、その時のわたしの反撃が元で引退した</p><p>


　本当にプロレスの世界では、トンデモナイ存在だったんだな</p><p>わたしは負けたくなかっただけもし、わたしよりも強い選手が居れば負けを認めよでも、そんなヤツは１人もいなかった</p><p>


　グレースさんの素地

　圧倒的な身体能力には、他のレスラーたちは全く歯が立たなかったのか</p><p>そしたら最近は、みんな、わたしと試合をするのを嫌がるようになってきたからだから、プロレスは辞めて一昨日の大会に出てみた会社は、わたしが他所の試合に出るのを許してくれなかったから全員倒してきた</p><p>


　ああプロレス会社の社長とか、全員、病院送りにしたんだよなこの人</p><p>そりゃ、しょうがないだろだって弱小のプロレス団体だろ運営も選手たちもまともな人材がいるはずないじゃないか</p><p>


　キョーコさんは苦笑する</p><p>わたしはただ、思いっきり闘うことのできる場が欲しかっただけだ</p><p>プロレスは、そういう世界だと思ったでも、入ってみたら違ったそんなに楽しくなかったみんな弱いしだから</p><p>気持ちは判るけれど結局、あんたは世間知らずだっただけなんだよ無知は罪だよあんたはプロレス会社にとっては、ただの厄介者でしかなかったんだし</p><p>


　キョーコさんが、そこまで言うと</p><p>ここへ来たのは正解だったと思うやっと全力を出して闘える相手が見つかった</p><p>


　グレースさんは、キョーコさんを見て言う</p><p>それはどうだろうね悪いけれどあたしにとっては、あんたみたいな子供は邪魔なだけなんだよていうか、あんたは弱すぎるし隙が有りすぎるね</p><p>全力を出して闘うとか以前なんだよあたしにとっては、アンタみたいな子はヨチヨチ歩きの赤ん坊以下だからさあんがしてきたことは、自分の欲求や都合を周りの人間に力で押し付けてきただけだろそんな出来の悪い女の子に合わせて、遊んでやるつもりは無いよ</p><p>


　確かにグレースさんは、強いことと闘ってみたい、自分は負けたくないという個人の欲求だけで生きている

　他者への視線が欠落している</p><p>あんたは、いっぺんきちんと誰かに負けないとダメだと思うよ今のままなら、身体能力の高さを何の役にも使えないまま年齢だけを重ねていくことになるだろうよ</p><p>


　短くて済みませんちょっと時間切れです

　例の女子プロレスで、相手の選手の顔面を殴って、大ケガさせてしまった21歳の女子選手が結局、引退するという話

　大人は誰も責任を取らないんですねえ

　ブックもアングルもあったんだからけしかけた大人はいたはずなのに

　それでちょっとプロレス話になってしまいました</p><p>1278．ネガティブ潰し　／　くろけっと</p><p>・キョーコ・メッサー／国際的犯罪者異常なまでに強い同性愛者</p><p>・ミス・コーデリア／キョーコのパートナーロサンゼルスの犯罪組織の幹部</p><p>・グレース・マリンカ／21歳女子レスラーほややんとした性格尾上ジュン</p><p>


　キョーコさんは、グレース・マリンカさんにそう告げる</p><p>負けるのは嫌だ負けたら終わりだ何もかも奪われる</p><p>


　グレースさんは、苦しげに言う</p><p>それもその通りさ負けるのは良いことじゃない負けることが当たり前になってしまったら、負け癖が付いてどんなものにも勝てなくなるだから</p><p>


　キョーコさんは、ニヤッと微笑む</p><p>負ける相手っていうのは、ちゃんと選ばないといけないのさ</p><p>あなたに、わたしは負けると言うのか</p><p>


　ギッとキョーコさんを睨むグレースさん</p><p>えーグレースさん、今、何度もキョーコさんに負けてたじゃんかっ</p><p>


　寧が驚いてそう言う

　そうだグレースさんは、何回もキョーコさんにジャーマン・スープレックス・ホールドで投げられて、フォール負けしていた</p><p>あれは負けの内には入らない</p><p>わたしはプロレスで勝負するなんて約束した覚えはないから</p><p>


　まあ、そう言えばそうだ

　キョーコさんが突然手合わせしようと言い出してバンバン投げ飛ばしてただけだ

　誰が見たって、圧倒的にキョーコさんが勝ってたよな</p><p>だからさちゃんと負けて来た経験の無い子は、面倒なんだよ</p><p>


　キョーコさんは、苦笑する</p><p>自分が負けたことを認めないからね眼の前に起きたことは、たまたまそういう結果になっただけのことで自分が弱くて負けたわけではないって思い込むから</p><p>あなたが強いことは認める今のわたしよりも強いかもしれないでもわたしは、絶対にあなたより強くなるだから今日のわたしは弱かったとしても、明日のわたしはあなたに負けないつまりあたしは、まだ負けていない</p><p>こういうトンデモな理屈を駆使するんだよねこのタイプの子は何があっても、自分の負けを認めない認めてしまったら、自分のアイデンティティが崩壊してしまうと思っているのさだから</p><p>


　キョーコさんは、イーディを見る</p><p>格闘技の大会で負けたくせに堂々と、勝った人間の家に厄介になることができるのさ</p><p>ジュンに勝ったのは、アタシじゃナイヨ</p><p>


　イーディは、ヘロヘロと笑うが</p><p>同じことだよこの子にとっては</p><p>マアねセイコやポロンやモモたちは、根がアスリートだから、純粋にアタシたちの勝利を祝福しに来てくれたけれどジュンは違うからね</p><p>


　うんルドルフ聖子さんや、大ポロン・カリスマンさんたちは競技者だ

　だから、自分が負けたことを受け入れていたし昨夜のパーティにも、さっぱりした顔で来てくれていた

　でも、グレース・マリンカさんは</p><p>この子は、負けたつもりはないんだよ優勝したマルゴにだって自分が本気で特訓すれば、絶対に勝てるって信じているんだからさ</p><p>そうだ今すぐには無理でも、いつかはわたしが勝つそう信じていられなくて、何で戦い続けられる</p><p>


　キョーコさんの言葉にグレースさんは応える</p><p>その根性はスゴイと思うけれどさでも、あんたは居場所がなくなったからって、たまたまパーティに呼ばれた家に転がり込んじゃうような、お行儀の悪い娘なんだよねしかも勝ったマルゴに対してのリスペクトは無い</p><p>誰だって、自分が一番のはずだ自分が世界で一番強くなるって信じているからこそ、わたしはわたしでいられるんだ</p><p>


　グレースさんは、必死になって叫ぶ</p><p>ふーん強いって何</p><p>


　キョーコさんは、クスクス笑いながら言う</p><p>あたしは世界一強くなりたいなんて、思ったことはないよだって、ホラどれだけあたしが不死身の女でも、核兵器には負ける人間のできることには、どうしたって限界はあるからね</p><p>そんな屁理屈は</p><p>まあ、聞きなよそう、核兵器で思い出したけれどあんたM-388 デイビー・クロケットって知ってるかいイーディは知ってるよね</p><p>


　キョーコさんは、イーディに振り向く</p><p>冷戦時にアメリカ陸軍が保有していた、歩兵部隊が使う核兵器ネ</p><p>


　イーディは、するりと答える</p><p>馬鹿な武器ヨ射程距離が２キロしかないから撃った兵隊は、自分が発射した核兵器の爆発でほぼ確実に死ぬネそんな冗談みたいな核兵器を、アメリカ軍は2100発も製造して、実戦配備していたのネサスガに今はもう使ってないけれど</p><p>凶悪な大量破壊兵器ってのはなかなか使いづらいものなのささて、ここにそのM-388とごく普通のナイフがあるとするM-388を使えば、絶対に眼の前の敵は葬り去れる核兵器だからねその代わり自分も確実に死ぬし、周囲の人たちも巻き添えにする一方、ナイフは攻撃力としては、核兵器には遠く及ばないだけど、1人の憎い敵をブッ殺すならナイフ１本で充分だ</p><p>


　キョーコさんは、グレースさんの眼を見て笑いながら言う</p><p>強さって何強くなるっていうことは、どういうことなんだいある視点から見れば世界最強のアメリカ軍を自由に動かせるアメリカ大統領が一番強いってことになるよね素手同士の闘いなら世界最強の人間も、巡航ミサイルには敵わないそうは思わないかい</p><p>わたしには、わたしが信じる強さがある</p><p>


　グレースさんは、そう言うが</p><p>それは結構何を信じるのも、あんたの自由だそれは別に、どうでもいいんだけどさ世の中にはあんたちとは違う視点から物事を見ている人たちが居て、あんたとは違う基準で生きているっていうことを認めた方がいいんじゃないかと思うよ</p><p>し、知っているそんなことは</p><p>そりゃ知ってるだろうさだけどあんたは、他人の価値観を認めてないじゃないか</p><p>


　キョーコさんは言った</p><p>だから、判っていないんだよ自分がどれくらいマルゴに差を付けられているかが今のあんたじゃどれだけ本気になって、必死に鍛えたってマルゴには追いつかないよマルゴだって、さらに上を目指しているんだからさ</p><p>


　ああマルゴさんも、日々、鍛錬している今日よりも、明日の方が強くなる

　グレースさんが、自分の強さを追い掛けて来るのを待っているわけがない

　マルゴさんの目標は男に勝つことなんだから</p><p>何でここにマルゴが居ないと思うあの子は身内ではないあんたに自分の手の内を見せたくないのさそれくらい慎重な子だよあたしの弟子だからね</p><p>


　そうだマルゴさんは、みんなの朝の練習に参加していない</p><p>慎重なのは、キョーコも同じネ今だって、ジュンがプロレスラーだったからって、プロレスの技で遊んであげただけネキョーコは、本気の力の100分の１も出してないヨ</p><p>それは判っているんだよこの子もだから、こうやってあたしの話を聞いてくれてるじゃないかこの傲岸不遜な子が</p><p>


　キョーコさんの言う通りだ最初の完全に牙を隠していた時のキョーコさんを、グレースさんは舐めてたもんな

　今は取りあえず、ちやんと話を聞いてくれている</p><p>肌では判っているさあたしが、かーなーりヤバイ女だってことはあれだけ何度も組み合ったんだからね</p><p>


　ジャーマン・スープレックス・ホールドで倒される度に

　キョーコさんの尋常では無い、強靱な肉体を感じたはずだ

　底抜けに強い人だということが</p><p>でも、肌いで感じ取ったからって素直に頭に受け入れられるわけではないからね特に、この子みたいな子は</p><p>


　キョーコさんは、グレースさんを見て苦笑する</p><p>なまじ素地が良すぎるからね体力お化けだから、今まで大抵のやつには簡単に勝てたんだろちょっと強い相手にだって、体力勝負に持ち込めば何とかなったんだろうしそれでも敵わなきゃ、少し努力して相手の技の研究でもすれば容易に勝てるようになったんだろうま狭い、日本の女子プロレスの世界じゃね</p><p>


　だから、グレースさんはきちんと負ける経験をしてきていない</p><p>それでプロレスの世界が物足りなくなって、飛び出して来たのも判るけれど外の世界は生温くないからねあんた以上の素質の持ち主体力モンスターだって上には上がいるしかも、素質の良い人間に限ってさらに高みを目指して努力を続けているものなのさ</p><p>


　うなだれるグレースさん</p><p>そういう連中に、自分が負けていることを認めるのは辛いと思うよ今の自分を否定することになるんだからこれまでの自分の人生までが否定されたみたいに感じて、自分の価値が失われるように思うかもしれないそれでも認めるしかないのさそうでないと、前に進めなくなるよ</p><p>


　キョーコさんにそう諭されてもグレースさんは</p><p>あ、あなたにわたしの何が判るんだッ</p><p>


　と、激しく反発する</p><p>あたしには判らないさあんたのことなんて</p><p>


　キョーコさんは、笑ってそう言う</p><p>あたしは、キョーコっていう人間の人生しかやってきてないからねアンタのコトなんて知らないよでも、自分が体験してきたことから若いあんたに忠告することはできるんだあんた今、幾つだい</p><p>に、２１</p><p>


　グレースさんは、小声で答えた</p><p>ふんじゃあ、まだ修正は効くはずだよ充分、間に合うきちんと敗北を知るんだね</p><p>


　キョーコさんは、そう言うと</p><p>イーディの頼みだから、あたしが話してやったんだイーディはこんな風にいつもニコニコしているけれど、本性は信じられないくらいドライだからね見所の無い人間には手は貸さないんだよ</p><p>アタシが負けを認めさせてあげることもデキルケドそれだとショックが強すぎて、ジュンが再起不能になるかもしれないと思ったノネ</p><p>


　イーディは、ヘラヘラ笑いながら言う

　確かに年下で、体格もグレースさんよりずっと小柄なイーディにコテンパンに負けたら相当なショックを感じるだろう</p><p>アタシはキョーコみたいにネチネチといたぶるようなコトはできないしネ</p><p>おやおや、人聞きの悪いあたしのどこがいたぶってるって</p><p>


　キョーコさんは、笑って言う</p><p>ま、レスラーに何度も同じプロレス技を仕掛けて凹ませるのは良い趣味じゃないかもしれないけれどさしょうがないだろあたしが全力で仕掛けたら一発で失神しちまうから、負けた記憶する残らないことになるし下手したら、この良い素材をスクラップにしちまうことになるだから、力を抑えるしかなかったんだ</p><p>良く判るネアタシも、一昨日の格闘技大会の時、そうだったネ</p><p>


　イーディは力を抑えていたのに、優勝した</p><p>アタシの技は、暗殺教団のものネルールなんか無い世界で、いかに確実に相手を倒すかなのヨルールのあるリングの上で、相手を殺さないように、深刻なダメージを与えないように倒す方が神経を使うネ</p><p>


　イーディの言葉に、キョーコさんは</p><p>それなら、あたしのストレス解消に付き合いな1分だけでいいから</p><p>イイヨアタシもストレス解消させて貰うネ</p><p>


　その瞬間キョーコさんとイーディの肉体が、フワッと消える

　信じられないスピードで、お互いを攻撃し合う2人

　これが、キョーコさんのフル・パワー

　これが、イーディのフル・スピード

　久々に見るけれどやっぱり、スゲェ

　美智やミタマたち警護役組も2人の対決に注目している</p><p>トイヤッ</p><p>ＨＡＷＯＯ</p><p>


　しかも、相手の眼を狙ったり足を引っ掛けようとしたり

　かなりエゲツナイ攻撃を平然と仕掛け合っている

　それなのに2人の対決は、高度に安定していた

　お互いの力をよく知っているし信頼し合っている

　だから、噛み合っている

　身体に当たれば致命傷になりかねない相手の鋭い攻撃をギリギリでかわす</p><p>いや、カウンターを狙って攻撃仕返すこともある</p><p>恐ろしい勢いで攻防が続く</p><p>わたしの眼は節穴だ</p><p>


　ぽつりとグレースさんが呟く</p><p>こんなに力があるなんて</p><p>


　キョーコさんの実力を見誤っていたことに気付いたのか</p><p>イーディもあたしは本当の力を見抜いていなかった</p><p>


　イーディとは、昨夜一緒の部屋で寝るぐらい近くに居たのに

　グレースさんは、イーディの真の実力が感じ取れていなかった

　というより舐めていたんだろう

　年下で、自分より体格の劣るイーディのことを</p><p>寧、残り何秒だい</p><p>


　闘いながら、キョーコさんが尋ねる</p><p>残り１３秒</p><p>よし、ラスト・スパート</p><p>OKネ</p><p>


　2人の闘いが、さらに強く、速くなる</p><p>５、４、３、２、１ストップ1分経ったよっ</p><p>


　寧の声に2人はピタッと攻撃の手を止める</p><p>ちょっと短か過ぎたかね</p><p>


　キョーコさんもイーディも汗1つかいていないどころか、呼吸が全く乱れていない</p><p>ソウヨコレじゃ有酸素運動にもならないネこれぐらいの運動ジャ痩せないヨ、キョーコ</p><p>いいんだよ、あたしの身体ダイエットの必要は無いからさ</p><p>


　キョーコさんも、イーディに微笑む</p><p>奇遇ネアタシもダイエットは必要ないヨDarlingは今のままのアタシの身体を悦んでくれているノネ</p><p>あたしのところもそうさコーデリアは今のままのあたしがいいらしいからさ</p><p>そうよキョーコは、今のままがいいの今より痩せるのも、太るのも困るわ抱き心地が悪くなるから</p><p>


　2人の会話に、ミス・コーデリアが割り込んで来る</p><p>冗談はともかくあたしやイーディのレベルになると、自分の意志で心拍数をコントロールすることができるだから、不要な汗をかいたり、呼吸を乱すことは無い</p><p>全力で走った後に、ハァハァしていたら敵に見つかってしまうネダカラ、心臓がバクバクしないようにコントロールするのノヨ</p><p>


　キョーコさんの言葉に、イーディが補足する</p><p>汗もソウ眼に汗が入ったら困るから、戦闘中にはアタシたちの顔から汗は出ないノヨソウナルように訓練してきているノネ</p><p>


　グレースさんは、ただただ呆然としている</p><p>普段は関係無いヨDarlingは、アタシの汗の匂いが大好きダカラ</p><p>わたしもキョーコの汗の匂いは大好きよ汗だけでなく、何から何まで好きですけれど</p><p>


　ミス・コーデリアが、そんなノロケたことを言い出す</p><p>さて、ちょっと動いたからお腹が空いたよみんな、これから朝飯だろ</p><p>ソウヨDarlingとアニエスは、ソレでアタシたちを呼びに来てくれたノヨネ</p><p>うん、早くみんな食堂に行こう準備できているはずだから</p><p>


　オレは慌ててそう言う</p><p>じゃあ行こうよところでイーディ</p><p>


　キョーコさんが、改めてイーディに声を掛けた</p><p>あんたあっちの2人も、あたしに手合わせさせたいんじゃないのかい</p><p>


　キョーコさんは、ずっと自分たちを眺めていた2人の槍を持った少女

　栗宮素子さんと御厨くるみさんを指差す</p><p>ああ、あの子たちはイイノネ</p><p>待って下さい、わたくしたちもせっかくの機会ですから、お手合わせいただきたいですわ</p><p>香月家のパーティのエキシビションの闘いを拝見した時から一度、闘ってみたいと思ってました</p><p>


　栗宮さんと御厨さんはそう答える</p><p>ほらねあの子たちも、ちゃんと負けた経験が無いから世間と自分の評価が狂っちまってるんだろ</p><p>


　なるほど、栗宮さんたちもずっと２人きりで槍の稽古をしてきたから

　自分たちの力が判らないままになっているのか</p><p>ソウヨ、あの子たちも客観的な視点で自分を見ることができないノネデモ、イイノヨあの子たちは放っておいて食事に行こうネ</p><p>あの子たちの槍は結局、使いものにならないカラアタシたちの家族になるだけの素地も無いネあの子たち自身はDarlingの側室になりたいって言っているけれど、そんな格好が良い物にはなれないヨあの子たちじゃ</p><p>


　イーディの栗宮さんたちに対する評価はそんなに低いんだ</p><p>ああ、そうだねぇあの子たちじゃ、忠告しても意味が無いかもねそういうことを理解するだけのインテリジェンスを感じないし</p><p>


　キョーコさんが、そう言う</p><p>そういうコトネあの子たちはどんなに頑張っても、Darlingの精液便所ぐらいしかできないノネ根本的な知性が欠けているから</p><p>


　まるでケンカをフッ掛けるようにイーディは、栗宮さんを見て言った</p><p>例のゲーム会社の人と会うことになりましたが</p><p>どうも、特別寄稿を読んでないみたいですね</p><p>そのことについて何も言ってきませんから</p><p>この作品の現状のチェックもしていないのにまだゲーム化の話をするのか</p><p>業界の中で力のある会社の正社員さんとトラブルを起こすということは</p><p>こちらは相当の覚悟をしなくてはいけないわけで</p><p>私は腹を括りましたが、泣き寝入りした人も多いんだと思います</p><p>でも、そういう状況が今、作品に大きく影響を与えていますので</p><p>力を持っている人間はそれだけで警戒されるのだから、立ち振る舞いに気を付けなくてはいけないということ</p><p>鈍感でいることは許されないということ</p><p>ストーリーに使わせていただいていますから</p><p>もう一度だけ会うことにしました</p><p>1279．ネガティブ潰し　／　少女暗殺者たちの憂鬱</p><p>・ドリィ・ルゥ／１６歳キョーコが東南アジアから連れて来たドリル槍の暗殺少女</p><p>・アナ・ルゥ／１４歳ドリィの妹やはり電動ドリル槍を使う</p><p>はしたないことはしたくありませんから今まで黙っておりましたが</p><p>


　イーディの暴言に、武闘派お嬢様の栗宮素子さんはムッとして言う</p><p>栗宮流槍術師範としてどうしても捨て置くわけには参らないこともあります</p><p>


　栗宮さんの後ろで、警護役の御厨さんも自分の槍を握りしめて、イーディを睨んでいる</p><p>デモ、ホントのことネアンタたちの槍は、何の役にも立たないヨ</p><p>ソンナものを振り回したって結局は、お嬢さんのお遊びでしかないネアンタたちの自己満足以上のモノにはならないヨ</p><p>お遊びかどうか、ご自分の身体でお試しになられますか</p><p>


　槍の先をイーディに向けた

　キョーコさんが東南アジアから連れて来た浅黒い肌の美少女姉妹

　電動ドリル槍を手にしているドリィ・ルゥとアナ・ルゥが笑い出す

　栗宮さんは何で笑われたのか判らなくてという顔になった</p><p>ああ、なるほどあたしにも、よーく判った確かに、イーディの言う通りだよこの子らは使えないね</p><p>


　キョーコさんが、笑って断言する</p><p>な、何を根拠にそうおっしゃるのです</p><p>


　栗宮さんは、キョーコさんにそう叫ぶが</p><p>だって、あんたは殺す覚悟も、殺される覚悟もできてないじゃないか</p><p>


　キョーコさんは、率直に答えた</p><p>人に武器を向けるってことは命のやり取りをするってことだろ死ぬか殺すかどっちかだろなのに、あんたはそういう覚悟ができていないのに、軽々しく武器を向けた</p><p>そ、それはだって、イーディさんですから</p><p>


　栗宮さんは、慌ててそう言う</p><p>関係ないネ例え、身内だったとしても、気安く武器を向けるような子は容赦しないネそれにアンタが仲間だとは、まだDarlingは認めてないヨダカラ、今のアンタの行為は第一級の敵対行為ネ</p><p>栗宮さん槍の先をイーディに向けたままにしないで下さい</p><p>槍を置けとはいいませんでも、穂先を向けるのは止めて下さい</p><p>しかし、わたくしは栗宮流槍術の名誉のために</p><p>


　栗宮さんが、そう言った瞬間</p><p>素子お嬢様お退き下さい</p><p>


　警護役の御厨さんが言う</p><p>わたくしたち2人ではこちらにいらっしゃる皆様には勝てません</p><p>くるみ、何を言うの</p><p>


　栗宮さんは、驚いて御厨さんを見る</p><p>わたくしは、イーディさんに一対一の勝負を申し込んでいるのですから</p><p>そんな風に思っていらっしゃるのは、素子お嬢様だけでございます</p><p>


　御厨さんは、周りの少女たちを見る

　朝稽古に参加していたメンバーには美智、ミタマ、キヌカ、ハイジといった警護役たちが居る</p><p>イーディお姉様に手を出されたらわたくしたちもお相手致しますわ</p><p>誠に申し訳ありませんが栗宮様を排除させていただきます</p><p>いただきまする</p><p>


　ミタマとキヌカ姉妹も、そう言う</p><p>イーディの敵は、わたくしたち家族の敵でございます</p><p>ど、どうしてそうなるのよ</p><p>とにかく槍をお納め下さい</p><p>


　御厨さんに言われて、栗宮さんは槍を下ろす</p><p>ふむうちの子たちは、みんな気合いが入っているねちゃんと殺す覚悟ができている顔になっている</p><p>


　キョーコさんが、美智たちを見て言う</p><p>アハン</p><p>


　ドリル槍姉妹も、美智たちを見てウンウンうなずいている</p><p>常に覚悟しなくては家族が守れませんので</p><p>


　みんなを代表して、美智が答えた</p><p>わたくしたちは、スポーツ競技者ではなく警護役でございますから</p><p>ソウネスポーツ競技としての格闘技ならルールのある場で、安全を配慮しながら、正々堂々と闘うのが正しい姿ネデモアタシたちは、ソウジャナイからネ</p><p>アタシは、過去を消すために今は、格闘技のリングに上がっているケレド</p><p>


　イーディは生まれ育った暗殺教団との縁を断ち切るために、マルゴさんの格闘技興行に参加することにした

　格闘家として世間に顔が知られてしまえば暗殺教団が再び、イーディにコンタクトしてくることはなくなる</p><p>デモアタシ自身の本性は暗殺者のままなのネ仕掛けられたら、殺す気で倒すヨ舐めて掛かったら、家族まで危険に巻き込むことになるカラネ</p><p>うんうん、ちゃんとうちの子たちは正しく育っているねぇお父さんは嬉しいよ</p><p>それに比べてこの世間知らずのお嬢様は、どうしようもないねえ</p><p>


　そして栗宮さんには、侮蔑の視線を投げ掛ける</p><p>さっきあたしは、核兵器とナイフの話をしたけれどさ本当のことを言うと、ただそこに置いてあるだけなら、核兵器もナイフも大した脅威じゃないのさただの物体だからね自分の意志を持たない道具でしかないんだから</p><p>危険なのはいつだって、道具を使う人間の方だよ人間の意志が加わって、初めて核兵器もナイフも脅威になるのさ</p><p>


　人間の意志</p><p>さっき話したデイビー・クロケットっていう歩兵用核兵器はね2100発も配備されたのに、ついに一度も使われることなく廃棄されたこれってさ、人類はまだどうしょもないほど酷いことにはなってないってことの証明なんだと、あたしは思うよだって、ホラ自分のすぐ側にある核兵器があったんだよ発射装置は、ごく普通の歩兵用の無反動砲で、弾だけが核爆弾だったんだ歩兵なら誰にだって撃てたもちろん、撃ったら確実に自分も死ぬし、全面核戦争の引き金になることは判っているけれどそれでも生きることに絶望しきってしまっていて、世界を巻き込んで自殺しようとする人間デイビー・クロケットの発射ボタンを押したくてたまらない馬鹿なんてのは、どこにだって居そうなもんだろでも、2100発の核兵器を使用した兵隊は1人も現れなかった</p><p>


　核兵器で自殺しようとする人間は現れなかったしそういう病んだ人間が、核兵器に触れないようにするチェック機能も有効に働いていたということなんだろう</p><p>起爆しなかった核兵器は、ただの金属の箱だよただの箱のまま2100発の歩兵用核兵器が廃棄されたということは素晴らしいことなんだと思うたくさんの人を殺す強大な力が使われずに済んだんだから</p><p>


　キョーコさんは、そう言うと栗宮さんを見て</p><p>つまり人間が有している全ての力は人の強固な意志によってコントロールされなければ、何の意味も無いのさ</p><p>あんたはあたしの見たところ、そこそこ槍の使い方を知っているのかもしれない技能はあるのかもしれないでも、あんたにはその力を制御するだけの強固な意志は無いその槍を何に使うのか、あんた自身方向性が定まっていないんだろ</p><p>


　うなだれる栗宮さん</p><p>今時槍を持つことが仕事になっているのは、バチカンのスイス衛兵ぐらいだよ槍はかさばる持ち運びには不便だ槍の長さは、素手や剣を持っている敵には有効だけれど銃を持つ敵には意味が無い戦場から槍が廃れて、銃剣に取って代わられたのも当然さその銃剣だって21世紀にもなって、いまだに歩兵に銃剣突撃させているのはイギリス軍ぐらいだしね</p><p>


　キョーコさんは話を続ける</p><p>かといって、スポーツとしては槍の競技人口なんて、驚くほど少ないだろその上槍は異種格闘技戦を組むのも難しいどうしたってリーチの長い槍の方が有利に見えるからね</p><p>


　寧もさっき、試合を組んでくれって言われて困ってたもんな</p><p>それでもあんたが槍にこだわって生きていくっていうんなら覚悟を見せてくれないとねあたしたちにケンカを売るんなら、殺す覚悟・死ぬ覚悟は持っててくれないとさスポーツとしてやっていきたいんなら競技人口を増やすための努力をしなどっちにして、人様に気安く槍の穂先を向けるのは無礼だと思うけれどね</p><p>


　その通りだ栗宮さんの槍は、これから先、どうしたいのかが判らない</p><p>わたくしはただ先祖代々、栗宮家に伝わる槍術を伝えていきたいだけです</p><p>


　泣きそうな顔で、栗宮さんは言う</p><p>でもさあんたの家の槍術ができたのは、戦国時代辺りだろ戦国時代なら、一番槍とか槍働きって言葉があるくらい槍は活用されてたんだろうけれど江戸時代ですでに槍は低迷しているはずだそうだよねイーディ</p><p>


　キョーコさんは、イーディに尋ねる</p><p>そうネ江戸時代だって、槍は重要な武芸として認められていたけれどやっぱり、江戸期に入ると剣術の方が主流になるネ平和な時代には、槍を持ち歩くのは面倒だし幕府も槍を持って浪人とかがうろうろすることを嫌ったのネだから、武士は護身用の刀だけを持つのが普通になったし、刀で主を守るための剣術が盛んになったのネそれでも、武士の世の間は何とか槍術は消えずに済んでいたけれど、明治維新でほとんど途絶えたのネ剣道は、学校で教える武道に選ばれたりもしたけれど槍は選択されなかったヨ軍隊でも、銃剣術しか教えてないから槍術を伝える家は、日本全国でももう数が少ないハズネ</p><p>ですから、わたくしは栗宮流槍術をわたくしの代で絶やさないために何としても、わが家に伝わる槍術を後世に残さないといけないんですわ</p><p>ダカラ、何のためにネ</p><p>


　イーディは鋭く言う</p><p>現実に使える戦闘術としての槍はもう無理ネ時代に合わないヨスポーツとしてはアンタの家の槍術は全然、広まってないネただ残していきたいっていうだけならそれでもいいケレド、アンタの家の中で細々とやってて欲しいノネ家の外に槍を持ち出されるのは迷惑なのヨ</p><p>結局、アンタ自身の問題ナノヨアンタが、どうしたいのかハッキリしていないからそのクセ、色んなことに顔をツッコミたがるから、こんな面倒なことになっているノネ</p><p>で、でもですがだけど</p><p>


　栗宮さんは、ドリィとアナの姉妹の持っているドリル槍を指して</p><p>槍がもう時代遅れだとおっしゃいましたがそちにのお二人だって、槍を持っていらっしゃるではないですか</p><p>


　槍繋がりでそんなことを言い出す</p><p>ああ、確かにこの子たちは槍使いだよでも</p><p>


　キョーコさんは、そう言うと現地の言葉で、浅黒い肌の姉妹に何か言った

　ドリィさんもアナさんも、ニコニコと明るい笑顔のままオレたちに判らない言葉で、キョーコさんに返事をする</p><p>ドリィは、この槍で今までに28人殺しているアナの方は16人殺しているそうだよ</p><p>


　この小柄で笑顔の可愛い姉妹が人を殺している</p><p>孤児を集めて、暗殺者に育てる組織があるんだよ東南アジアにねガマ・ウテナっていうオバサンが居てさ裏社会のボスだよこのオバサンがやっていたのが金蛇の巣っていう暗殺者養成所さこの姉妹はそこの出身で最高傑作だよこの子たちは仲間の少女暗殺者たちを指揮して、組織のボスのガマ・ウテナや最高幹部たちから、下っ端の連中まで組織に関わる人間を全員暗殺しちゃったんだから</p><p>仲間にも殺させ自分たちでも殺しているガマ・ウテナ本人も、この子たちが自分のドリル槍で殺したま、この子たちにそうさせたのは、あたしだけどねガマ・ウテナの組織はどうしても潰したかったからだから、この子たちを使って、内部から崩壊させたのさ</p><p>何しろ、この姉妹も他の少女暗殺者たちも、人を殺すことに、全くためらいがないからね自分のボスとか、同じ組織の人間だからって何とか殺さないで済ませようなんてことは考えないんだよ多分、あたしが今、この場で命令すれば、姉妹同士でも殺し合うだろうねそれも、どっちかが死ぬまで絶対に止めないそういうのが少女暗殺者の本性なんだよ</p><p>


　見た目はニコニコ笑っている綺麗な女の子たちなのに

　いや、そう言えば

　イーディも、いつも笑っている

　暗殺者としての教育を受けてきた少女たちは敵を油断させるために、いつも笑顔を絶やさないように教育されているのかもしれない</p><p>判るかいあんたの槍は何の役にも立たない無意味なものだけどこの子たちの槍は本物の凶器なんだよ確実に人を殺すからね</p><p>


　キョーコさんは、そう言うとオレを見て</p><p>というわけだからこの子たちは、あんたにあげるからプレゼントだよ煮るなり焼くなり、あんたの好きにしなよ</p><p>いや、困りますよそんな、大変な子たちを預けられても言葉だってちゃんと伝わらないみたいだし</p><p>ある程度は平気だよ東南アジアに来た日本人を暗殺するために、カタコトの日本語は覚えたらしいから複雑なことは言えないけれど</p><p>


　キョーコさんは、姉妹に何か話し掛ける

　いや、それはさっきも聞いた

　ていうか、もしかして日本語はこれしか話せないんじゃ</p><p>Darling、アタシ、だいたい判るヨこの子たちの言語</p><p>かなりナマッてるけれど、これ、ベースはフランス語ネダカラ、意思の疎通はできるヨ</p><p>


　イーディはそのまま、オレには判らない言葉で姉妹に話し掛ける</p><p>アーハン</p><p>


　ドリィ＆アナ姉妹は、嬉しそうに反応した彼女たちも喋ってイーディがまた返事をする

　何とか会話ができているみたいだ</p><p>でも、キョーコさんこの子たち危険なんじゃないんですか人を殺すことにためらいがないのならうちの子たちに近づけるのは</p><p>


　姉妹同士でも殺し合う可能性があるぐらいなんだから何かの拍子に、オレたちを攻撃してくるかもしれない</p><p>ああ、危ないよ核兵器レベルで危ない子たちだよ</p><p>


　キョーコさんは、平然とそう言う</p><p>今はあたしとコーデリアが居るから大人しくしているけれどあたしたちが居なくなったら、それこそ何をしでかすか判らないね</p><p>そんな困りますよ</p><p>


　うちには妊娠中の雪乃と渚に、まだ幼い真緒ちゃんだって居る

　他の子たちだって</p><p>あたしたちだって嫌なんだよいつ、どこで嚙み付いてくるか判らないからね本当に何をしでかすか判らない凶器みたいな姉妹なんだよ</p><p>そんな子たちを連れて来られても困ります</p><p>


　オレが、強く抗議するとキョーコさんは</p><p>あたしたちでも、手に負えない姉妹だからあんたにやるしかないんだよ</p><p>あんたは人の心を支配できる鷹倉神社の巫女たちを支配している</p><p>この子たちは、人を殺す術しか知らない理屈も常識もモラルも無い本当なら抹殺してしまうのが最良なんだよ二人とも殺してしまわないと、生きているだけで危険な子たちなのさ</p><p>


　なるほど確かに核兵器レベルだ</p><p>だから巫女の力で、あんたの都合の良い女に心も記憶も改変するんだよ徹底的にこの子たちを生かしておこうと思ったら、そうするしかないのさあんたの命令に何でも従って、家族には絶対に手を出さないように書き換えるしかないんだ</p><p>まずは、この子たちで試してみてその結果を見て、金蛇の巣の少女暗殺者の生き残りたちにも巫女の力による改変を受けさせるそういうことでもしなけりゃ、あたしとコーデリアは、少女暗殺者たちを皆殺しにするしかないんだよ</p><p>


　ネタとして考えたキャラだったのに後付けで設定を膨らませていくという

　しかし何でドリル槍なのかはこれから考えるという

　行き当たりばったりなのが、毎日更新の醍醐味です</p><p>1280．ネガティブ潰し　／　ドリル対７</p><p>この章の主な人物</p><p>・ドリィ・ルゥ／１６歳キョーコが東南アジアから連れて来たドリル槍の少女暗殺者</p><p>ま取りあえず、どういう子たちなのか見せてあげるよ</p><p>


　東南アジアから連れて来られた浅黒い肌の美少女姉妹

　少女暗殺者のドリィとアナ姉妹を見て、キョーコさんは言う</p><p>コーデリア、あたしの槍はどこだっけ</p><p>ここにあるわイーニー</p><p>


　ミス・コーデリアは、ペットの白髪の双子の片方イーニーを見る

　すると、イーニーがカバンから、長さ３０センチくらいの筒状のモノを取り出して、キョーコさんのところに運んで行った

　この大きめの懐中電灯《マグライト》みたいなモノが槍</p><p>あたしも参加しましょうか</p><p>


　ミス・コーデリアが、キョーコさんにそう言うが</p><p>あたしだけの方が良いよコーデリアは、イーニーやミーニーと周りで観ている子たちが巻き添えになって怪我しないように見てて</p><p>イーディと美智も頼むよそっちの警護役の子たちは、むしろ何もしないで変に動いた方が危ないからさ</p><p>


　キョーコさんは、そう言うとイーニーから、重そうな筒を受け取り</p><p>キョーコ・ジャベリン伸びろー</p><p>


　シャコンッ、シャコンッ、シャコンッッ

　筒状の物体の上下が伸びて槍になる</p><p>面白いだろうダテ・オミトの槍をモデルにして作らせた特注品だよ</p><p>


　キョーコさんは、伸ばした槍をブルルンと軽やかに回す</p><p>さて、エキシビション・マッチだからこの子たちとも１分間だけだただし、本気で闘わせるよ命の奪い合いだ</p><p>


　オレたちにそう言うと、キョーコさんはまた良く判らない言語でドリィ・ルゥ＆アナ・ルゥ姉妹に話し掛ける</p><p>ウイ</p><p>


　暗殺者姉妹はニッコリと微笑むと

　自分たちの手にしている電動ドリル槍のスイッチを入れた

　ギャィィィィィィィィィィィィィンッッ

　高速で空気を切り裂いて回転するドリルの轟音が開戦を告げた</p><p>ハイヤッ</p><p>シャャッ</p><p>ドリィとアナは左右からキョーコさんを挟み撃ちにしようと跳ぶ</p><p>させるかいっ</p><p>


　キョーコさんは、姉のドリィの方へ突進し槍を突く</p><p>先手必勝ッキョーコ・ダイナミック</p><p>


　しかし、ドリィは</p><p>エイシャッ</p><p>


　このドリル槍伸縮自在なのか

　高速回転するドリルの穂先がビュワッと伸びて、キョーコさんを襲う

　キョーコさんが、自分の槍でドリルを跳ね飛ばすと

　今度は、死角からアナのドリル槍が突き出されるッ

　キョーコさんは、アナの攻撃を避けるがすぐにまた姉のドリィのドリル槍が迫って来る

　キョーコさんもドリル槍姉妹も本気だ

　お互いに本気で急所を狙って、闘っている</p><p>シャイアッ</p><p>


　アナの槍の先から、回転ドリル部分だけが発射される

　高圧ガスか何かで射出できるようになっているんだ</p><p>食らうかいっ</p><p>


　キョーコさんは避けるが、飛んで来たドリルには鋼線ワイヤーを引っ張っている

　そのワイヤーのせいで、避ける方向が制限された</p><p>ヒャウッ</p><p>


　ドリィの方も、キョーコさんに向かってドリル穂先を発射するッ

　ヤバイ、その方向だとドリルがグレース・マリンカさんたちの方に飛ぶ</p><p>大丈夫よ</p><p>


　シュバッとミス・コーデリアが飛び込んで来てブーツの爪先でドリル穂先を地面に蹴り落とした</p><p>爪先に金属の入った特製ブーツなのよねこの子たち用の対策で作ったの</p><p>


　ミス・コーデリアが笑顔で、そう言う</p><p>ガス圧での射出は、初速が遅いからこんなこともできるのよね</p><p>シャアアアッ</p><p>


　妹のアナはドリル穂先と槍がワイヤーで繋がったままなのを利用して、ブルンブルンッと槍を回転させ、ドリルをキョーコさんに叩き付けようとしている

　これはヤバイ本当に、間違って周りの子に当たるかもしれない

　オレは、アニエスを抱きかかえてもしもの場合に備える

　一方、姉のドリィは槍のボタンを押して、伸びたワイヤーを回収しドリル穂先を取り戻そうとしている

　キョーコさんがそう言った瞬間キョーコさんの槍は、短い節に分かれて伸びたッ</p><p>な、七節棍になったのっ</p><p>


　アナの足を狙って、キョーコさんの七節棍が飛ぶっ

　アナが体勢を崩して倒れるッ</p><p>キシャアッ</p><p>


　そこへドリル穂先を回収したドリィがキョーコさん目掛けて、槍を突く

　キョーコさんは、７節棍と化した槍を巧みに使ってドリィのドリル槍を弾いた

　美智の気の大波にオレたち全員が押し流される</p><p>はぁ、はぁ、はぁ何なの、これ</p><p>


　心月初体験のグレース・マリンカさんが身体を痙攣させながら尋ねる</p><p>いわゆる気の技ネタダシ、今のはいつもの３０パーセントくらいの威力ヨ</p><p>


　イーディが言う通り１００パーセントの心月じゃない

　だから、オレも寧たちも経験者は何とか耐えることができた</p><p>うー、突然だから驚いてしまいましたの</p><p>


　アニエスも、そう言うが美智との気の統合は、セックスの時に何度も体験しているから、身体に影響は出ていないようだ

　工藤遙花や剣道マリアは、引っ繰り返っているけれど

　武闘派お嬢様の栗宮素子さんたちも、栗宮流槍術の奥義に気を使うモノがあるから何とか耐えられている

　同じ技を使うイーディも、そうだ</p><p>約束の１分が経過致しましたので</p><p>


　美智はいつもの無表情で言った</p><p>そろそろ戦闘を止めるべきだと思いました</p><p>う、うんちょっと驚いたけれどありがとうね</p><p>


　キョーコさんは、少しふらつきながらもそう答えた

　しかし、ドリル姉妹は完全に腰が抜けてしまって、地面に倒れていた

　グゥイイインッとドリル槍の先が地面に転がって、音を立てている</p><p>ま、こういうことだよこの子たちは身体能力とコンビネーションには優れているけれど気の技みたいなものは使えないそっちのお嬢さんたちは使えるんだろイーディから報告は聞いているよ</p><p>


　キョーコさんが、栗宮さんに言う</p><p>だから、その部分だけで言えばあんたたちの方が、このドリルっ子たちよりも戦闘能力があると言えるのかもしれないだけど本気で闘ったら、強いのはこの子たちだよ文字通り死ぬ気で殺しに来るからね</p><p>


　今の戦闘を見てよく判った

　１分間のエキシビションなのに、ドリィもアナも全く迷わずに殺すつもりでキョーコさんに掛かって来た</p><p>もう１分続けていたら、姉妹を犠牲にしてでもあたしの命を奪いに来たと思うよ相手の息の根を止めないと、自分が殺されるそういう世界で生きてきた子だからね</p><p>


　キョーコさんは、ドリル姉妹を見て言う</p><p>少女暗殺者っていうのは悲惨なものさ指示された暗殺に失敗すれば殺される前に自殺しないといけない誰に命じられたのかを吐かされる前に死なないと、酷い拷問を受けることになるからねもっとも暗殺に成功しても、組織同士の決着を付けるために暗殺実行者だけが処分されることもある死ぬも地獄、生きるも地獄この子たちなんて、能力が高かったおかげでまだ優遇されてた方さほとんどの子たちは、爆薬の入ったリュックを背負わされて自爆しに行かされるのさ地獄へまっしぐらストレート・トゥ・ヘルさだから、少女暗殺者たちはみんな２０歳前に死んでしまう</p><p>


　そんな恐ろしい世界で暮らして来たんだ</p><p>あたしとコーデリアたちで、この子たちを飼っていた組織を強襲した時も少女暗殺者たちは逃げるわけでもなく、ただポカンとした顔であたしたちが組織の大人たちを抹殺するところを見ていたよ流れ弾が当たって死んだ子も居たのに逃げないんだ外に逃げたって、やっぱりそこも地獄だと思っているからね</p><p>


　どこへ行っても死が待っているだけだから銃弾が飛び交う中に居ても、動かないまま</p><p>ところがあたしたちが、ほぼ全員を抹殺してああ、この組織はもう終わりなんだって気付いたんだろうね他の子は反応しなかったけれどこの姉妹だけが突然動き出して自分たちの手で組織のボスを殺したのさボスが仲間たちを死に追いやってきたことへの憎しみの心はちゃんと残ってたんだねだから、あたしはこの姉妹を日本に連れてってやりたいと思ったんだよ</p><p>この姉妹は生き残った少女暗殺者たちの中で一番強いし、他の子たちにも影響力があるもし、この姉妹が日本で良い方向に変わることができるのなら心を失っている他の少女暗殺者たちも救えるかもしれないそれこそ巫女の力でも何でも使っていいのさこの子たちを人間に戻すことができるのなら</p><p>


　人を殺すことしかしらない子を人間に戻す</p><p>少女暗殺者たちは、これまで飼われてきたという記憶しかない元は孤児だからね側に居れば安心感が得られる家族との生活をしてきていないだからいきなり家族にはなれない家族ってものが判らないんだから</p><p>


　ようやくドリル姉妹は身体を起こして、不思議そうにオレたちを見上げる</p><p>今は新しい飼い主が必要なんだそれをあんたにやってもらいたいのさ</p><p>そうして、ここでこの子たちに暗殺者以外の生きる道を教えてやって欲しいこの子たちが変われば、他の少女暗殺者たちも絶対に変わる少女暗殺者の生き残りは、後１１人居るからね</p><p>


　この姉妹を含めて１３人の少女暗殺者がいる</p><p>１３人全員あんたにやるよ今のあんたには、子飼いの戦力はまだまだ必要なはずだ</p><p>


　オレは香月セキュリティ・サービスのオーナーだ

　そして、犯罪組織黒い森のボス、黒森御名穂の弟でもある</p><p>ウチには暗殺者はいらないケレドこの子たちなら、良い警護人になると思うネ</p><p>


　イーディが、笑顔でオレに言った</p><p>オレがジッちゃんから香月セキュリティ・サービスを貰ったことで名家の中には、オレに脅威を感じている人も居るらしいんです</p><p>


　オレは栗宮さんたちを見る

　わざわざ娘を監視役として、送り込んで来た言えまである</p><p>オレのところには鷹倉神社の巫女も居るしみすずや瑠璃子たちもここにいるから、ジッちゃんの孫娘たちを人質にして、香月家の力も借りられると思われていますそんなことが積み重なって、ただでさえ恐れられているのにこの上、１３人の元・少女暗殺者を抱え込んでしまったら、オレとオレの家族は、今よりもさらマズイ状況になるかもしれません</p><p>あんたは何か勘違いしているみたいだね</p><p>


　キョーコさんは、オレに言う</p><p>強大な力を持つ人間が恐れられるのは、当たり前のことになんだよ一度、そういう状況になってしまったら他所の人間から恐れられなくなるなんてことは、もう無いのさどんなことをしてもね</p><p>あんたのバックから香月のジィさんが居なくなったとしてもあたしやミナホが居なくなったとしても、鷹倉神社の巫女が全員消えてしまったとしたってそう、今のあんたから権力や財力や影響力を持つ人間が全て離れていってしまったとしてもイーディでも美智でも、どっちか一人だけでもいいあんたの側に残っていたとしたら気の弱い名家の当主たちにとっては、それだけでも脅威だよ</p><p>


　美智もイーディも、超天才児でメチャクチャに強いしかも可愛い

　行動力も凄い

　確かに、この子たちがオレの側に居るだけでヤバイと感じる人間は居るだろう</p><p>いや、イーディや美智たちも居なくなってしまって、あんた一人きりになったとしても名家の裏事情や、裏社会のことを知っているあんたは、やっぱり脅威だよあんた自身も、今じゃ怖ろしい存在になっているのさ</p><p>オレはただの高校生ですよ</p><p>


　オレはごく普通の高校１年生だ

　正確には、普通の高校生よりもかなり頭の悪い劣った人間だ</p><p>あんたが自分のことをどう評価しているかなんてどうでもいいのさ大切なのはよその人間が、あんたのことをどう評価しているかだけなんだから</p><p>


　それはキョーコさんの言う通りかもしれない</p><p>あんたは名家の連中にとっても、裏社会の人間にとっても、ついでに言えば日本国政府にとっても、すでに大きな脅威になっているあんたは、国際重犯罪人間あたしやコーデリアの身内なんだからね</p><p>


　そうだこうやってキョーコさんに親しく話してもらえる関係だというだけで

　充分脅威と認められてしまう</p><p>今のあんたは全てを捨てて、逃げ出すことはできなくなっているんだよまあ、あんたがそういうことをする子じゃないことは判っているけれどね</p><p>


　キョーコさんは笑顔で、そう言う</p><p>だから、覚悟しておいて欲しいのさすでに大きな脅威だと思われている人間は自分と家族を守るために、常に力を増大していくしかないんだよ隙を見せたら、つけ込まれるからね</p><p>


　さらに力を増す</p><p>イーディに美智に香月セキュリティ・サービスの翔や麗華、それからそこに並んでいる小鳥ちゃんたちまであんたのところには、かなりの人材が集まって来ているけれどまだ足りないよもっと貪欲になりなちょっとでも才能の有る人間を見つけたら、全部、手を出すんだよ曹操孟徳のようにね</p><p>


　ソウソウモウトクって何だ</p><p>１３人の少女暗殺者たちあんたが引き取らなかったら、抹殺するしかない子たちなんだ遠慮はいらないから、あんたの好きに使いなまずは、そこの姉妹から</p><p>


　キョーコさんは、改めてドリィ＆アナ姉妹を見る</p><p>この子たちは浅黒い肌をしているけれど後の１１人は、人種も見た目もバラバラだよこの子たちだって、マレー系だけどフランス人の血も入っているはずだよ旧宗主国の血っていうより今でも、東南アジアまで女を買いに来る白人は多いからねこの子たちの前の飼い主はそういう理由で産まれて捨てられた孤児たちを拾い集めて暗殺者にしていたのさ暗殺の現場に送り込むのには、色んな人種が居た方がいいからね</p><p>東南アジアの高級リゾート地に訪れている外国人を暗殺するなんていうパターンもあるから白人の観光客の子供のフリをすれば、現地の子じゃ入り込めないようなホテルにも潜入できるし</p><p>


　ミス・コーデリアが、そう補足した</p><p>あ、ちなみにこの姉妹も含めて、１３人全員処女だから元の飼い主が、ちょっと頭のオカシイ女ボスだったからなんだと思うけれど男には触らせなかったようだね</p><p>


　ええとそうなんだ</p><p>あの皆さん、いかがなさいました</p><p>


　月子がやって来る

　月子は、すでに今日から登校するオレたちの高校の制服を着ていた</p><p>公様がお迎えに行かれたはずなのに皆さんが、朝食にいらっしゃらないのでわたくしが様子を見に参りました</p><p>


　オレはアニエスと、朝稽古組を呼びに来たんだっけ</p><p>ああ、悪かったねあたしがちょっと引き止めてたんだよ</p><p>さ、みんなご飯にしようというわけだから、この子たちのことは任せたよ</p><p>


　キョーコさんは、そう言って先に屋敷の方へ行ってしまう</p><p>ドウスルネDarling</p><p>


　イーディが、オレに寄って来て言う

　ドリィとアナはまだキョトンとした顔のまま、中庭の芝の上にへたり込んでいる</p><p>取りあえず言葉は、アタシが伝えられるヨ</p><p>


　言葉はイーディがいれば何とかなる</p><p>月子がここに来たのは、偶然じゃないんだろ</p><p>


　中庭でのオレたちの様子をミナホ姉さんが監視していて、月子を送り込んで来たんだと思う</p><p>はいわたくしはイーディさんを通じて、この人たちの心を操作することができますわ</p><p>そうだな取りあえず家族には絶対に危害を加えないようにだけはしないといけないよな</p><p>


　つまらないことでケンカして、ドリル槍を振り回されたら困る</p><p>それと公様を唯一の主と仰ぎ、公様のおっしゃることには絶対に服従するように致しますわ</p><p>それぐらいの強力な歯止めを掛けておかないとこの子たちは危険です</p><p>


　うん仕方ないんだろうな

　何かトラブルになっても、オレが止めろと制止できるようになっていないと確かに危険だ</p><p>判った責任はオレが負うからそうしてくれ</p><p>何をおっしゃいます月子も、公様と同じだけ責任を負いますわ</p><p>


　月子とイーディは、オレに微笑んでくれる</p><p>でも、月子怖ないのかこの子たちの心を覗くのは</p><p>


　少女暗殺者として何のためらいもなく、たくさんの人を殺してきた姉妹だその精神と記憶は普通では無いだろう</p><p>わたくしは京都時代にもっと怖ろしい心に直面しておりましたから</p><p>人殺しや、どす黒い心の持ち主には慣れていますわ</p><p>


　そうだった鷹倉神社には関西のヤクザたちが来ていたんだっけ

　月子の本当の父親もそんなヤクザの親分だった</p><p>あの人たちの心に比べればこの子たちの心は、綺麗ですわ</p><p>


　鷹倉３姉妹の長女で、一番早く巫女の力が目覚めていた月子は醜いヤクザたちの心を見せつけられることに耐えてきた</p><p>だから、この仕事は耐性のあるわたくしがしなくてはならないのです</p><p>


　だから、ヨミやルナたちではなく月子がここに来た</p><p>この子たちの心に隙を作っていただけませんかその瞬間に心の深い領域に潜り込みます</p><p>


　イーディが、ドリィ＆アナ姉妹に笑顔で話し掛ける

　二人はポカンとして話を聞いていたが

　やがて、イーディに片手を差し出す

　イーディは２人の手の指を軽く握ると笑顔のまま</p><p>シンゲツッ</p><p>


　接触型の心月を打ち込む

　これなら、ドリル姉妹だけにしか気の波は伝わらない</p><p>ヒャグッ</p><p>ハキャウッ</p><p>


　姉妹が悲鳴を上げた瞬間イーディの肩に手を置いた月子が

　イーディを通してドリル姉妹の心に入り込む</p><p>わたしは、中途半端な人間だったのだな</p><p>


　食堂へ向かう廊下でグレース・マリンカさんが言った

　ドリィ＆アナの改変をイーディと月子に任せて、オレたちは急ぐ

　今日は平日で、これから学校へ行かないといけないんだから</p><p>誰にも負けたくない、より強い人間と闘いたいなんて言っていたが相手を殺すとか、相手に殺されるなんていう領域には達していなかったただボコボコにしてやりたいぐらいにしか考えていなかった</p><p>


　キョーコさんやイーディ、少女暗殺者姉妹たちを見て色々と考えたらしい</p><p>それはあたしも同じよあたしは結局、スポーツ格闘技のアスリートなのよね</p><p>


　工藤遙花もそう言う</p><p>わたくしもつくづく自分の考えの浅さを思い知りましたわ</p><p>


　武闘派お嬢様の栗宮素子さんも溜息を吐く</p><p>実戦ならルールなんてものはありませんし、どれだけ卑怯なことを生き残らなくてはいけないのですわねあんなに自由すぎる槍を使われてしまったら、わたくしたちの槍術では勝てませんわ</p><p>戦国時代に編み出された栗宮流槍術では、ドリルが飛び出して来る槍の対応策はございませんものね</p><p>


　栗宮さんの警護役の御厨さんがそう言う</p><p>そうねわたくしたちの槍が時代に合わなくなっているということは認めざるを得ないわ</p><p>


　実戦ではもう使えない

　かといって、完全にスポーツ化できるとも思えない

　栗宮流槍術の未来は、なかなか険しい</p><p>ま、色々と判ったんだからゆっくり考えてみればいいんだよっ</p><p>


　寧が明るい笑顔で、そう言う</p><p>ねえ、パパアニエスは、さっきの子たちのお友達になりたいですの</p><p>あの子たちは昔のアニエスによく似ていますの</p><p>


　高校の時に、クラスメイトが手作りで七節棍を作ってました

　これを書きながら調べたんですけれど男坂に出て来たのは四節棍だったのか

　ダテ・オミトで偽ダテ・オミトや合体ダテ・オミトを思い出した私は

　ふあんろーどの愛読者でした</p><p>1281．ネガティブ潰し　／　朝食小景</p><p>◇国際犯罪者</p><p>・香月瑠璃子／１５歳香月家の令嬢でみすずの従妹セックス奴隷お兄様</p><p>◇黒森家の年少組</p><p>・鷹倉月子／１８歳人の心を操作できる巫女姉妹の長姉公様</p><p>・鷹倉夜見子／１４歳巫女の３姉妹の真ん中強気な性格のロリ巨乳ヨミ先生</p><p>・鷹倉ルナ／１２歳鷹倉神社の巫女の３姉妹の末っ子ボクっ子兄さん</p><p>車で通学組は、急いで食べて下さい</p><p>


　食堂に着くとマナが、大きな声で言う

　オレの高校は、このお屋敷のすぐ近くだけれど

　超お嬢様校へ通う子たちは、車での移動となる

　当然、通学するのに時間が掛かる</p><p>アニエスちゃん、こっちこっち</p><p>


　ルナが、アニエスを呼んだ</p><p>はいですのっパパっ</p><p>うん、判ってるさっきの子たちはオレに任せとけアニエスは今日が初登校なんだからそっちに集中しろ</p><p>判りましたのあの子たちのことお願いします</p><p>


　アニエスはそういうとルナの隣の席に走っていく</p><p>慌てなくても平気ですよちゃんと、始業時間前に到着するように車列を走らせますから</p><p>


　見ると翔姉ちゃんが来ていた

　ああ、レイちゃんは、すでに茉莉花を学校に車で送って行っていないから

　みすずたちの朝の送迎は、翔姉ちゃんが担当するんだな

　今日、ここから超お嬢様校に行くのは</p><p>香月家のみすず、瑠璃子、美子さんに、警護役の美智</p><p>アニエス、ルナ、コヨミちゃんの年少組に警護役見習いのヨミ</p><p>お嬢様だけと名家の一員ではないまり子とエリカ警護役はハイジ</p><p>名家の令嬢の可憐と、桜子と警護役から降格して裁縫係になった不知火シエさん</p><p>桜子と警護役</p><p>


　そして武闘派お嬢様の栗宮素子さんと警護役の御厨くるみさん

　凄い人数だ

　大型バスでも借りてきたい気分だけれど数台の高級車に分乗して、香月セキュリティ・サービスの警護車寮を付けて、車列を作って学校まで送ることになるんだろう</p><p>わたくし今日は、学校をお休み致しますわ</p><p>


　栗宮素子さんは暗い顔でそう言う</p><p>少し、落ち着いて考える時間が欲しいんです</p><p>


　キョーコさんに、自分の槍術の存在意義を全否定されたことが相当ショックだったみたいだ</p><p>あら、そんな我が儘はいけませんわ</p><p>わたくしのことは、わたくしが決めます香月セキュリティ・サービスの関さんには、関係の無いことですわ</p><p>


　と栗宮さんは、ムッとして答える</p><p>今日は気分が良くないから、お休みさせていただきますそう決めましたからわたくし</p><p>うぇーそんなんじゃ、うちが困るよっ</p><p>


　寧が栗宮さんに言う</p><p>黒森家にお泊まりしたら学校をお休みしなくちゃいけないほど体調が悪くなったっていうのはあたしたちが栗宮さんに変なモノを食べさせたってことになっちゃうんじゃないのっ</p><p>


　ニターッと笑顔でそう言う</p><p>そ、そんなことは申し上げておりませんわ</p><p>でもさぁ、栗宮さんは昨夜、ヨッちゃんにお仕えする女の末席につくって宣言してなかったヨッちやんどう思う</p><p>栗宮さん、学校へ行って下さいこんなことで休まれるのは、迷惑です</p><p>ヤッちゃんの言う通りですこの屋敷に泊まった朝に学校を休まれたりしたら黒森家の名誉が傷付きます</p><p>


　栗宮さんが本人の申告通りに、名家・栗宮家や他の中堅名家から送り込まれた監視役なら

　黒森家に潜入して、一晩経った後の様子をどこからかチェックしているはずだ</p><p>栗宮さんが元気に学校へ行ってくれないと黒森家が、あらぬ疑いを掛けられたりするんじゃないですか</p><p>


　栗宮さんたちをオレたちが、強制的に軟禁しているんじゃないかとか

　すでに巫女の力を使って、栗宮さんたちをオレたちの下僕にしようと精神改造をしているので外には出せないのではないかとか</p><p>そんなこと以前に、下らない理由で学校を休むなんていうのはお姉ちゃんが許さないからねっ</p><p>うちの子になりたいんならそういうことは、きちんとしてもらうよっ</p><p>


　授業をよくサボッてた元・不良少女の寧がそれを言うのは</p><p>わたくしも香月セキュリティ・サービスの職員でなく、黒森家の一員として申し上げます学校に行きなさい</p><p>


　翔姉ちゃんも、笑顔でプレッシャーを掛ける</p><p>素子お嬢様皆様のおっしゃる通りですわ</p><p>


　臣下の御厨さんも、栗宮さんにそう言う</p><p>わ、判ったわ判りました学校へは参りますっ</p><p>


　栗宮さんは、何とか折れてくれた</p><p>はいはいじゃあ、その辺に座ってお食事にして下さい</p><p>


　台所からエプロン姿のマナが出て来て栗宮さんたちのための皿を運んで来た</p><p>今朝はハムエッグとサラダパンは、愛ちゃん特製です</p><p>新作だから感想を聞かせて</p><p>


　向こうのテーブルで朝食を摂っていた愛がみんなに言う</p><p>さて、オレも朝食にするよ</p><p>


　オレはズラッと女たちが座っている食堂のテーブルを見る

　ええっと空いている席は</p><p>お久しぶりっ元気だった</p><p>


　この金髪碧眼美少女は

　ミス・コーデリアの部下のコードネームニキータ・ゴルバチョフこと</p><p>アーニャ</p><p>


　夏休み明け以来だ</p><p>わたくしも、キョーコ様、コーデリア様と東南アジアで合流したのよそろそろ麗華とも次の対戦の打ち合わせをしないといけないし</p><p>


　アーニャは、キョーコさんの手下という設定でレイちゃんや香月セキュリティ・サービスの職員たちと闘う特別番組に出演している</p><p>翔とも話さないといけないことがあったからキョーコ様たちと一緒に、お庭には行かなかったのよ</p><p>


　だから中庭には、キョーコさんとミス・コーデリアとイーニーとミーニーだけが来たんだ</p><p>アーニャ、例の件頼んだよ</p><p>


　奥のテーブルで朝食を食べながら、キョーコさんがアーニャに言う</p><p>はいかしこまりました例のドリル姉妹のお目付役は、わたくしがするわ</p><p>


　アーニャがオレに言う</p><p>あの子たちがおイタをしないようにわたくしが見ているわあの子たち、あたしの言うことは聞くから</p><p>イーディなら、あの子たちを抑えられるだろうけれど授業で教室から出られない時があるだろそういう時は、アーニャに任せな</p><p>


　キョーコさんが、オレに言う</p><p>あの子たち、あたしのことは仲間だと思ってくれているのよ</p><p>


　アーニャが微笑む

　つまり、アーニャのことをキョーコさんの配下の少女暗殺者の先輩だと思っているんだな</p><p>イーディが授業に出ている時っていうことはあの子たちを、オレの学校に連れて行けってことですか</p><p>


　オレはキョーコさんにそう尋ねる</p><p>言ったろドリィとアナに平和な日本を見せたくて連れて来たってそれに、ここに残していくよりはあんたの眼の届く所へ連れてった方がいいんじゃないのかい</p><p>


　オレたちが学校に行ってしまったらまだ中学への編入が済んでいないマナたちと幼児の真緒ちゃんたちしか、このお屋敷に残らなくなる

　ドリィ＆アナをここに残していくのは心配だ

　それならオレの高校に連れて行く方が良いか

　あそこには、色々と隠された施設もあるから居場所には困らないし</p><p>判りましたじゃあオレの学校へ連れて行きます</p><p>


　オレは、キョーコさんに約束した</p><p>はむっ、はむっ、はむっ</p><p>はむむっ、はむっ</p><p>


　月子による暗示付けが終わったドリィとアナが

　ようやく食堂に現れて食事をしている</p><p>とりあえずこの家の人間たちは、身内で絶対に傷付けてはいけないと心に刻みましたわ</p><p>


　月子が、オレに報告する</p><p>それと公様への絶対服従も、心に書き込みました</p><p>


　それなら、何とか制御できるか</p><p>学校へお連れになられるのでしたらわたくしもおりますし</p><p>


　月子が、オレの心を呼んで言う

　月子も、今日からオレの高校の生徒になる巫女の力の持ち主が、一緒に学校へ行ってくれるのは非常に助かる</p><p>はむむっ、はむっ、はむむっ</p><p>


　ドリル槍姉妹は、本当に美味そうに食べるなあ

　東南アジアの組織は、食事が悪かったのかもしれない

　姉のドリィが、イーディに何か言う</p><p>お前たちは、いつもこんな美味いモノを食っているのって言っているネ</p><p>


　イーディが、翻訳してくれた</p><p>そうだこれからは毎日、美味いモノを食わせてやるから、覚悟しとけって伝えてくれ</p><p>


　イーディが２人に言うと

　ドリィもアナも、とっても驚いている</p><p>公先に行くわね</p><p>


　超お嬢様校の制服に着替えたまり子たちがやって来る・</p><p>ではパパ行って参りますの</p><p>


　アニエスもルナたちと制服に着替えてやって来た</p><p>うんみんな可愛い似合うぞ</p><p>


　オレは、クラッシックなセーラー服姿のアニエスたちを見てそう言う</p><p>気を付けて行って来いよ</p><p>


　アニエスは、ニカッと微笑んでオレの唇に、そっとキスをする

　その様子を、ドリィとアナが食事しながら不思議そうに見ていた</p><p>ルナ可憐、コヨミちゃんもみんな頼むぞ</p><p>


　アニエスと同じ１２歳の子たちをオレは見る</p><p>任せて下さい、兄さん</p><p>皆さんは、わたくしがご案内致します</p><p>わたしも頑張ります</p><p>


　３人は、そう答えてくれた

　オレは、それぞれ順番にキスしていく

　コヨミちゃんだけは頬にルナと可憐は唇に</p><p>あ、いいわねあなたたち</p><p>


　まり子が、そう言うから</p><p>まり子も、しようぜ</p><p>うふふ、そう言ってくれるのを待ってたのよ</p><p>


　オレはまり子ともキスをする

　女の子の唇は、みんな違う

　唇の弾力も、湿り気も、体温も肌触りも、１人１人異なる</p><p>わたくしも、この子たちのフォローをするわ</p><p>


　アニエスたちのことを面倒見てくれると約束する</p><p>ヨミさんのことは、わたしに任せて下さい</p><p>


　エリカもセーラー服に着替えてやって来た

　ヨミも一緒だ

　２人とも１４歳の同い年だ</p><p>校内で不自由が無いように、わたしがお世話致しますわ</p><p>


　中等部のスターと呼ばれるくらい、先輩にも後輩にも人気のあるエリカが付いててくれるのならヨミのことも心配はいらないな

　オレは、エリカともキスをする</p><p>ヨミも慣れない場所だろうけれど、頑張れよ</p><p>大丈夫ですわヨミにお任せですっ</p><p>


　ヨミともキスした

　ヨミは、自慢のロリ巨乳をオレの胸に押し付けてくる</p><p>ハイジもみんなのことを頼む</p><p>


　オレは、１３歳のハイジに言う</p><p>美智は香月家の警護役として、広く校内の女の子たちに知られているから小回りの利くハイジの力が必要なんだ</p><p>


　美智の能力は、スバ抜けているけれど

　何かトラブルが起きる度に、香月家の家臣が前に出ると周りの子たちにプレッシャーを掛けすぎることになると思う

　これからは遊撃隊としてのハイジの存在が、とても大きい意味を持つはずだ</p><p>はいご指示に従います</p><p>


　オレは、ハイジともキスをした</p><p>では、あなた行って参りますわ</p><p>


　桜子が強くオレを抱き締め自分からキスしてくる</p><p>大好きです、あなた</p><p>


　他の子たちの前で、オレのことをあなたと呼んだ</p><p>あら、たった一晩で一皮剥けたわね</p><p>


　克子姉が、そんな桜子を見て微笑む</p><p>当たり前よ桜子は、香月家、歌晏家と並び立つ３大名家・狩野家の令嬢ですもの</p><p>


　従姉妹のまり子が、自分のことのように桜子を誇った</p><p>わたくしもう逃げませんわあなたの女ですから</p><p>


　そうだ今の桜子は、自信に満ちている

　みすずや桃子姉ちゃんに対して、少し引き気味だった気弱な少女はもういない

　香月家、歌晏家の令嬢たちと対等に渡り合うだけの芯の強さを感じる

　オレに処女を捧げオレの女になったことで

　ここまで女の子は変わるんだ</p><p>シエも、ご挨拶なさい</p><p>


　桜子が、後ろに控えている少女に言う</p><p>は、はい行って参ります</p><p>


　一方、桜子の子供の頃からの警護役不知火シエさんは

　主の変貌に、すっかり戸惑っているようだった

　朝の合同稽古にも、姿を見せていなかったみたいだし

　あ、そうか今の不知火さんは警護役でなく裁縫係として、ここに居るから

　すっかり自信を失って、意気消沈しているんだな

　何とかしてあげたいけれど今は時間が無い

　今日、帰宅してからだな</p><p>お兄様、行って参りますわ</p><p>


　瑠璃子と美子さんも超お嬢様校の制服に着替えて、やって来た

　この２人は主従関係に戻っている

　オレは瑠璃子の唇にキスする</p><p>美子さんは、オレの頬にキスしてくれた</p><p>ご主人様大切な家族たちは全て、わたくしがお守り致します</p><p>


　超お嬢様校の中での警護の要として美智がオレに約束する</p><p>ああ期待しているぞ、美智</p><p>


　オレは、美智ともキスをする

　そして最後にみすずがやって来た</p><p>オレはちゃんとみすずを見ているからな</p><p>


　名家中の名家であり政財界に大きな影響力を持つ香月家の令嬢

　強い力を持つ者はそれだけで周囲の人間から警戒される

　それは仕方ないことなんだ

　だからこそ、受け入れてもらうための努力を続けないといけない</p><p>オレも頑張るから</p><p>


　ジッちゃんから、香月セキュリティ・サービスという力を譲られたオレも

　恐れられ、警戒されることになる

　みすずと同じだ

　ただ、オレの場合は

　さっき、キョーコさんにアドバイスしてもらった

　暴力を手にしているオレはもう、恐れられ、警戒されることからは逃げられない</p><p>それならば</p><p>ジッちゃんが何で、あんなに孤高の人になっているのかやっと判ったよ</p><p>


　ジッちゃんは周囲の人間には、絶対に隙を見せないわざと恐れられるように立ち振る舞う

　強大な力を持ってしまった人間は、ああいう風になるしかないんだ

　ジッちゃんが迂闊に動いたらジッちゃんの手にしている力が勝手に発動して周囲の人間たちに影響を及ぼすからだ

　例えば、ジッちゃんがちょっと親しく話し掛けただけで香月家の当主に認められた男として、異常に評価が高まったりやっかまれて足を引っ張られることになる人が現れる人の人生を簡単に狂わせてしまう

　だから、ジッちゃんは孤高になるしかない

　皮肉屋で、いつも周りの人にプレッシャーを与える怖い人間として高い位置に独りぼっちで居なければならない</p><p>オレもいずれはジッちゃんみたいにならないといけないんだな</p><p>


　香月セキュリティ・サービスのオーナーでいるためには

　精神的な甘さのまったくない無慈悲で、冷酷な、怖ろしい男だと思われるようにならなくてはいけない

　孤高の存在にならないと</p><p>でも、旦那様にはみすずたちが居りますわ</p><p>


　みすずは笑顔でオレに言った</p><p>そうだなオレには、みんなが居る</p><p>


　みすずが、キュッとオレを抱き締めてくれた

　オレはみすずにキスをする</p><p>例のゲーム会社の人に会ったのですが</p><p>とにかく、こちらの言うべきことは全て言いました</p><p>向こうから、詫びも入れていただきました</p><p>とにかく、5時間ほどケンケンガクガクと話をさせていただきました</p><p>とりあえずは保留ですね</p><p>昨日、一番怖ろしかった会話</p><p>私今年に入ってから、父の認知症が進行してて大変なんですよ</p><p>ゲームの人それは大変ですね</p><p>私私を見てお前誰だっけとか忘れられちゃったりもしているんですよね</p><p>ゲームの人判ります、判りますボクの実家の犬も老犬になってからボクのことを忘れちゃったのか、ボクの手を噛んだことがあったんですよ</p><p>ゲームの人あの時は、ショックだったなぁ</p><p>自分に悪気はなくとも相手がどう感じるかを理解できないというか</p><p>配慮できない人というのは、本当に怖いですね</p><p>1282．ネガティブ潰し　／　白ランと虎マスク</p><p>・アーニャ／コードネームニキータ・ゴルバチョフミス・コーデリアの配下</p><p>じゃあ、行って来るから</p><p>


　みすずたちを送り出して今度はオレたちの登校時間となる　

　マナたちが新しい中学に通うのが水曜日からで助かった

　昨夜のパーティから、とにかく人の出入りが多過ぎるし</p><p>行ってらっしゃい、お兄ちゃん</p><p>家の方は、私らがおるから</p><p>うちらに任せて下さい</p><p>


　マナと双子のエリとリエが見送ってくれた</p><p>キヌカ、ここの護りを頼むぞ</p><p>


　お屋敷の警護は、キヌカに任せる</p><p>あたしとコーデリアも、もう少ししたら出掛けるからお昼はいらないよ</p><p>


　キョーコさんが、マナに言った

　オレにそう声を掛けたのは月子と一緒に今日からオレの高校に通うことになったミタマだったが

　女子用の制服の月子とは異なり、ミタマはなぜか純白の白い学帽に、真っ白の詰め襟の学生服を着ていた

　しかも、裾の短い短ラン学生服手には白手袋

　ついでに言うと、学生鞄ではなくなぜか日本刀を握りしめている

　雪乃のテレビ番組に出演している時は、極小ビキニに日本刀姿だから

　ミタマは、こういうキャラで押し通した方が良いのかもしれない</p><p>ミタマちゃん、格好いいよっ</p><p>


　うん、元から凛々しい顔付きの美少女だからこういう男装が似合う

　というか、ぴったりと体型に合わせて作られている白ラン学生服だからミタマの身体のラインがはっきり判って、むしろセクシーだ

　実は割りとおっぱいが豊かなことまで良く判る</p><p>あんまり目立ったことはしないでよっあんたが何かやらかすと、あたしが笑われることになるんだからっ</p><p>


　雪乃が、険しい表情でミタマに言う

　オレの高校の連中も、雪乃のテレビ番組を観ているだろうから

　突然、ミタマが編入して来たら雪乃が絡んでいると思うだろうな</p><p>ご心配いりません我が主様と姉妹たちを守るためなら、この安城ミタマいかなる敵も容赦は致しませぬ</p><p>


　ミタマも、鞍馬家の警護役として子供の頃から超お嬢様校に通ってきたから

　男女共学の学校に通うのは、今日が初めてなのか

　何か色々と心配だ</p><p>わたくしが側に居りますから</p><p>


　月子がそっとオレに近付いて言う

　月子とミタマは同い年の高校3年生今日から同じなでしこ科の生徒となる

　月子が巫女の力で、ミタマの暴走を抑えてくれれば安心だけれど

　でも、確か月子も京都時代は、女子校だったはずだ</p><p>大丈夫ですわわたくしには力がございますからわたくしとミタマさんだけでなく、他の皆様もお守り致します</p><p>


　月子はニコッと微笑んで言う

　そうだ今日からは、月子とミタマだけでなく

　ミナホ姉さんが、新しい娼館で研修させている新人娼婦候補生たちもなでしこ科の生徒として編入して来る

　今朝、ミナホ姉さんの姿が見えないのは娼婦候補生を連れて来るために駅前ホテルの方へ行ったからだろう</p><p>他の生徒たちとの関係はわたくしが調整致しますから</p><p>


　娼婦候補生たちが、他の生徒たちと不用意に親しくなるのはマズい

　だから、月子が巫女の力で、生徒たちの認識に介入してなでしこ科の生徒たちの存在をスルーさせる</p><p>ええっと岩倉幸代って人に気を付けてくれ</p><p>生徒会長なんだけれど絶対になでしこ科の生徒に接触して来るはずだから</p><p>


　黒い森の娼婦で底抜けのド変態な人だからなぁ

　先輩娼婦として娼婦候補生たちに、勝手な指導をしに来ると思う

　この前も新しい娼館に入り込もうとしたし</p><p>まあ、あの時は、工藤父の配下の大型バイクのオッサンに</p><p>バイクに跨がってセックスしたまま本州最北端まで連れて行かれたんだっけ</p><p>


　いずれにせよ、手を出して来るのは明らかだ</p><p>黒森御名穂様からも、そう命じられております岩倉幸代様とその手下の皆様はなでしこ科には、絶対に近づけさせません</p><p>うん、頼むな何かあったら、すぐにオレやイーディを呼んでくれ</p><p>


　月子は、物腰は穏やかだけれど芯が強くて、思い切った行動がでくる子だから、心配はしていない</p><p>さ、行くぞ</p><p>


　マナたちに見送られて

　オレは玄関から外に出る

　玄関前には、すでに克子姉が商用バンを回してくれていた

　荷室には、さっきオレが今日売るパンの入ったパッドを何層にも重ねて積み込んである

　いつもなら、オレたちも荷室に乗って学校へ向かうんだけれど

　しかし、今日は</p><p>どうしようかヨッちゃん</p><p>


　今日一緒に高校に登校するのは

　オレ、寧、雪乃、克子姉、愛、イーディのいつものメンバーに

　昨夜のパーティに来て、そのまま泊まっていた可奈センパイ

　今日から、学校に通う月子とミタマ

　さらに、なぜかキョーコさんが日本の生活を見せてやれというから連れて行かないといけないドリル槍姉妹のドリィとアナ

　2人のお目付役のアーニャ</p><p>イーディ、グレースさんまで連れて行くのか</p><p>


　オレは、長身の元プロレスラーグレース・マリンカさんを見て言う</p><p>ヒマそうだから連れて行くネジュンも、色々と考えたいみたいダカラ</p><p>


　イーディは、ケロリと言う

　確かグレースさんは、女子格闘技の大会に出場するために所属していたプロレス会社の社長たちを病院送りにして、無理矢理脱走してきたはずだから

　帰る場所が無いんだよな</p><p>あのHIGH SCHOOLは、うちの庭みたいなモノネジュンを連れて行ったって、問題は無いネ</p><p>


　まあ、確かにうちの高校は、黒森家の支配下にある

　隠し施設も山ほどあるから、グレースさんが来ても他の生徒たちに見つかることは無いと思う</p><p>済まないわたしはもう少し、あの子たちを見ていたい</p><p>


　グレースさん本名、尾上ジュンさんは、ドリィ＆アナを指して、そう言う</p><p>わたしは自分が苛酷な環境に耐えて、強くなったと思っていたしかし、あの子たちはわたしが経験して来た以上に厳しい世界を生きてきた</p><p>


　孤児として生まれ少女暗殺者として育てられ、すでに何人もの人間を殺してきた少女たち</p><p>プロレスには勝ち負けしかないが、あの子たちの場合は常に生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされていたのだから</p><p>ジュン、それは違うネ</p><p>死が余りにも身近過ぎる状況で暮らしていると生きる死ぬの感覚も麻痺するノネ全ての物のゲンジツ感が希薄になるノヨ</p><p>


　イーディもまた、暗殺者としての教育を受けてきた娘だ</p><p>アタシもDarlingと会うまでは、ちょっとオカシかったモノネ感覚がフワフワしていたヨあの頃のアタシは、何の躊躇もなく簡単に人が殺せたと思うネ幸いそういう経験をする前に、Darlingに拾ってもらえたネ</p><p>


　うん、最初に会った頃のイーディは緊張感があった

　今と同じようにヘラヘラ笑っていたけれど抜き身のナイフのような、殺気を漂わせていた

　今だって、イーディは切れ味の鋭い刃物のままだと思うけれど

　でも今のイーディは、刀身を鞘に納めている

　いつでも、鞘から危険な刃を引き抜くことはできるが普段は、近付いたり触れたりしても問題は無い

　このドリル槍姉妹も、そういう娘になって欲しいと思う</p><p>取りあえずあたしは身重だから、車に乗るわよっ</p><p>


　場の空気を無視して、雪乃がバンの荷室に乗り込んでいく

　ええと車の運転は、当然、克子姉だから</p><p>オレは歩いて行くよちょっと心配だから</p><p>


　ドリィとアナはドリル槍を肩に担いだままだから、バンには乗せられない

　となれば、歩いて学校に連れて行くしかない</p><p>そうね頼むわはい、これ学校の普段閉まっている門の鍵図書館裏の判る</p><p>判るよほとんど人が通らないところだろ</p><p>


　オレたちの高校は、黒い森の非常時の退避場所だから緊急時の出入り口とかは全て覚えている</p><p>ここから人に見られずに高校の敷地に入るんならあそこが最短だと思うの43-bの施設を使ってくれていいわ鍵はこれよ</p><p>


　ああその施設に、取りあえずゲストたちを連れて行けばいいのか</p><p>43-bなら、あたしが判るよっ</p><p>


　ということは、寧も徒歩通学組だ

　オレは克子姉から、２つの鍵を預かる</p><p>そしたらパンの荷下ろしがあるから、愛はバンに乗ってくれ</p><p>


　パン工房での作業があるから、愛は克子姉と先に行かせる</p><p>それならノブあたしも愛と行くわ</p><p>


　可奈センパイもパン工房の仕事をよく手伝ってもらっているからその方が良いな</p><p>警護役として、ミタマも乗ってくれ</p><p>


　イーディはオレたちの方に居てくれないと困るから、そういう選択になる

　ドリィとアナが、どんな反応をするか判らないしまあ、一応、お目付役としてのアーニャが居るけれど

　相手は2人だからアーニャだけじゃ、制御しきれない可能性がある

　アーニャがドリィを抑えている間にアナが逃げ出して、一般生徒にケガをさせたりしたら大変なことになる

　だから、言葉が通じて気の技も使えるイーディが必要だ

　ええっと、後は</p><p>わたくしは、公様と参りますわ</p><p>


　ああ、保険として巫女も徒歩組の方がいいな</p><p>よし、じゃあ徒歩組は裏から出るぞ克子姉また後で</p><p>ええ荷下ろしの方は、あたしたちでやっておくからあなたは、ゆっくりでいいわよ</p><p>


　克子姉は、そう言ってからバンの運転席に乗り込む</p><p>オレたちの住むお屋敷は木立が鬱そうと茂った小高い丘の上に建っている</p><p>


　克子姉の運転するバンは、いつものように玄関前から巨大な鉄の正門の方へ下りて行く

　オレたちは木々を抜ける道を下って、裏門へと向かう

　オレはいつもの学生服寧とイーディと月子は、高校の女子の制服

　アーニャは、白いブーツに、白い革のズボン上半身は、白いタンクトップだの上に白い革の上着を着ている全身白ずくめだ

　ドリル姉妹はドリィが鮮やかな青いワンピースアナがオレンジに近い黄色のワンピースどちらも、2人の浅黒い肌に映えるそして柄が赤く塗られたドリル槍だ

　そして、グレース・マリンカさんはブーツにベルボトムのGパン、上は朱色と白の縦ストライプのTシャツを着ている

　オレ以外は美少女と美女の集団だから、目立つよな

　ここのところ、お屋敷への出入りはほとんどが正門を使っているから、裏門の方には公安警察の監視員は多くないと思うけれど

　でも、誰かしらは居るだろう</p><p>キョーコさんが帰って来てることって、公安の人たちは知ってるのかな</p><p>


　キョーコさんは、ジッちゃんとの契約でここのところしばらくは、関西で活動していた

　その後、東南アジアでバカンスしていって言ってたっけ

　再び来日して、オレたちの屋敷に帰って来たことを公安警察は気付いているのか

　キョーコさんが居ると居ないとでは屋敷を監視している人間の数が、10倍くらい違うからな</p><p>まだ気付いてないと思うわよわたくしたちは、裏の家の方から地下通路を抜けて来たから</p><p>


　アーニャが答える

　ああオレとメグの住んでいることになっている家か

　地下通路でお屋敷と繋がっているのはあそこと、黒い森の番頭さんの森下さんの家と、マルゴさんが住んでいることになっている家だけだ</p><p>昨日、ウチでパーティがあったことは公安の人たちも知っているネ何人かは泊まっていったコトモ</p><p>


　うん、昨夜のパーティには女子格闘家の皆さんや、芸能人のスナッチたちが来てくれた</p><p>ダカラ、ジュンやこの子たちがお屋敷から出て来ても変には思わないはずネお屋敷に入った車に、何人乗っていたか警察が把握できないように、マルゴは送迎車に、窓にスモークを貼った車を使ってたカラ</p><p>


　公安警察は、誰がパーティに来るかは判らなかったはずだから

　お屋敷に入る時に、車に何人乗っていたかをチェックできなければ人数は把握できていないはずだ

　ドリル姉妹も、昨夜のパーティに来た子だと思い込んでくれるだろうこの姉妹は、見た目からして外国人だしイーディの友達っぽいし

　プロレスラーのグレースさんは、イーディやマルゴさんの格闘技仲間だということは判っている</p><p>アーニャはまずいよな</p><p>


　アーニャが、キョーコさんとミス・コーデリアの部下だということは広く知られている

　だって、そういう設定でレイちゃんとのスペシャル番組で対戦しているし

　顔が割れている</p><p>それならキョーコ様から、マスクをいただいたわ</p><p>


　アーニャは上着のポケットから覆面プロレスラー用のマスクを取り出す</p><p>これを被っていれば、そちらのレスラーさんの同僚に見えるはずだって</p><p>


　そう言ってアーニャは、歩きながらマスクを被った</p><p>うん、カッコ良いよアーニャちゃん</p><p>


　キョーコさんは、本当に虎のプロレス・マスクが好きだよな

　半年前は、オレたちみんなで、この虎のマスクを被らされたし

　というわけで、アーニャは女タイガーになった</p><p>ま、この集団で外に出たら警察の人は、虎マスクの外人女子レスラーが本当に来日しているのかとか、槍を持った東南アジアの女の子たちは、何者なのかとか、慌てて検索するんだろうけれどあたしたちが学校に着くまでには調べ切れないって</p><p>大丈夫だよっ外へはすんなり出られるし、公安の人たちも軽くスルーしてくれるって</p><p>


　そうだといいんだけれど

　とにかく、オレたちは丘を下りきり

　裏門の前に立つ

　裏門のロックが自動的に解除された

　お屋敷からマナが監視カメラで観ていてくれて鍵を開けてくれたんだろう

　オレはギーッと門を開ける

　外に出る

　誰か居るか

　オレが確認する前に、他の子たちもゾロゾロと外に出て来てしまった</p><p>ちょっと、君たち</p><p>


　いきなり黒服の公安警察官に声を掛けられた</p><p>な、何なんだね君たちは</p><p>


　ああやっぱり、この集団は異様すぎるか

　学生と女子レスラーとドリル槍姉妹だもんな</p><p>何でもごさいませんわ</p><p>


　月子が前に出て力を放出する</p><p>ただ、学校へ行くだけです何の問題もございませんそうでございますわね</p><p>わたくしたちに付いて来ないで下さいませそれと本部への報告は、わたくしたちが立ち去ってから5分後になさって下さい</p><p>


　黒服はそう答える</p><p>さ、参りましょう皆様</p><p>


　月子が、オレたちを促す

　黒服から、離れると</p><p>この時間、こちらを監視していたのは、あの方だけのようですわこの道を行けば、他の監視者に見つからないはずです</p><p>


　短時間で、黒服警官の心を読んだらしい</p><p>やっぱり、キョーコさんが来ていることは気付いていないんだな</p><p>はいそれとみすずさんたちが登校したことで、監視の皆さんの緊張が緩んでいたみたいです</p><p>


　ああ名家のお嬢様たちが、壮大な車列を作って登校して行ったから

　それも、香月セキュリティ・サービスの翔姉ちゃんが自ら指揮して連れて行った

　そっちの方に、公安の人たちが注目するのは当たり前か</p><p>オレたちの優先度は低いもんな</p><p>


　普通の高校生のオレたちの登校は、いつも通りだし

　克子姉はいつも通り、バンで正門から出て行ったから

　オレや寧やイーディもいつも通り荷室の中に居るんだと思っていたんだろう

　裏口から出て来るというのは予想外だったんだな</p><p>今のうちに、さっさと高校へ向かおう</p><p>


　月子が指示した通りさっきの黒服警官は、５分間はオレたちが裏口から出て来たことを監視本部には報告しない

　その間に、できる限り高校の隠し門へ近付かないと</p><p>はーい、行こうっ</p><p>


　寧が、オレたちの先頭に立つ

　そのままゾロゾロとオレたちは朝の道を歩く</p><p>ハァウ</p><p>カァウ</p><p>


　ドリル姉妹には日本の景色が珍しいらしい

　特に自動販売機に興味があるらしい

　来日したばかりの頃のイーディも、そうだったよな</p><p>ヒャウ</p><p>パウウ</p><p>


　イーディとアーニャが、彼女たちの言葉で色々と説明してあげていた</p><p>こうやって見ると普通の女の子たちなんだけれどな</p><p>でも初めての環境似、とっても怯えていますわ、あの子たち</p><p>


　月子が、オレに囁く

　ドリィもアナも抱えた槍のドリルを回転させるスイッチに指を置いている

　何か起きたら、瞬時に槍で攻撃できるように</p><p>あの子らは、まだオレたちのことを全然信用していないんだな</p><p>昨日は、５時間も対話をした後でかなり頭が重かったのですが</p><p>１日経って、大分、頭の中が整理できました</p><p>ゲーム化の話をとりあえず保留にしてきたのは</p><p>相手の方が、この作品を気に入って下さっていてゲーム化したいという気持ちは確実にあるということを確認できたからです</p><p>


　色々と、私との間にトラブルがありましたが

　先方に悪気は無かったということは、理解できました

　しかしこの悪気は無いというのはクセモノで

　昨日書いた、認知症の父の話をしたら、判ります、うちの犬もと

　父の話に対して、犬の話をするようなデリカシーの無さも

　ご本人には、全く悪気が無いのです

　というか、会話していて１０分に一度はこちらがカチンと来るような発言や態度をなさるので

　それでも全く悪気は無いのです

　天然なんですね素で暴言を吐いているんですけれど

　ご自分では、全く気付いていない

　むしろ、自分の言動を一々、曲解する私が、神経質で変わった人間だと思われているようでした

　ただ、ゆっくり時間を掛けて話をしてみると悪い人ではないんです

　悪気があって、皮肉や暴言を吐いているわけでなく

　単純に相手がどう感じるかということが判らない

　シンパシー（共感）能力が欠如していて、なおかつお仕事が雑だというだけで

　決して悪い人間では無い

　本当に、この作品をゲーム化したいという熱意は持っている

　最終的に、５時間も話続けて下さったのですから

　そのことは確認できましたので先方の謝罪は受け入れました

　こういう人に会ったのは初めてだったのでとても、興味深かったです

　しかも、そう言う方なので

　オブラートに包まずに、ズバズバと本音をおっしゃるので</p><p>この作品は、アダルトゲーム化以外には発展性は無いとまで断言して下さいました</p><p>


　つまりゲーム化以外の書籍化などの可能性はゼロだということです

　おそらくご本人がこれを読んだらいや、そこまで断言した覚えはないとおっしゃるのでしょうが

　断言しているんですよね

　本人の悪気の無さと、無意識的にズバズバと話している内容のギャップがスゴイのです

　後で思い出すと、ダブルスタンダードなお話が幾つもありましたから

　ご本人の中ではこれは仕方ないと諦めてしまっていることをこちらにはなぜ、諦めざるを得ないのかを語らずに話すので

　さっきのケースと話が違うじゃんということになるのですが

　ご本人の中では、整合性が取れているので変だと感じる私の方がおかしいと思われるという

　何か、凄い疲れて帰宅しました

　本当に悪い人じゃないんですけれどね

　現在のコンテンツビジネスの状況などについて、私がお尋ねしたことに関しては、全て熱く語って下さいましたし

　コンテンツビジネス業界の最前線にいらっしゃる方のお話を伺えたことは、とても勉強になりましたありがとうございます

　とりあえずそこまでおっしゃるのならということで、こちらかには、かなり現実的なゲーム化の案を提示させていただきました

　こちらの最低限、守っていただきたいラインは明示しました

　交渉はまだ続くようです

　また進展があれば、ご報告致します</p><p>1283．ネガティブ潰し　／　過去の扉</p><p>


　そのまま全員で学校の敷地の裏側まで歩くことになった</p><p>しかしびっくりするくらい人に会わないな</p><p>


　と言っても、当たり前で今はお屋敷から学校へ避難する時に使うルートを歩いている

　一般道には、ほとんど出ない

　基本的に、フェンスで仕切られた私道の内側を歩いている

　普通に学校へ歩いて行くよりは、遠回りになるが仕方がない

　アーニャやドリル姉妹を一般市民になるべく目撃されたくない</p><p>午前中さえ何とかできれば公安警察の方は、こっちには来ないと思うよっ</p><p>だってキョーコさんがミス・コーデリアとお出掛けするって言ってたでしょお昼はいらないって言ってたよねっ</p><p>て、ことはさキョーコさんたちが、どこかで目撃されるわけだよね公安の人たち、キョーコさんが東京に帰っているって気付いたら</p><p>ああ、オレたちなんて無視して、空いている人間は全部キョーコさんたちの追跡に行かせるか</p><p>そういうことだよお屋敷には、キョーコさんが帰ってくるかもしれないから最低限の監視係は残ると思うけれどあたしたちの学校には来ないよっ</p><p>


　キョーコさんのことだからわざと公安警察の眼を惹き付けてくれるんだろうな</p><p>キョーコ様は、わたくしやこの子たちにバカンスを下さったのよ羽を伸ばしてお休みできるようにってね</p><p>


　虎マスク姿のアーニャが、ドリィ＆アナ姉妹を見ながら笑顔で言う</p><p>この子たち故郷を出てから、キョーコ様とコーデリア様のプレッシャーにずっと怯えていたから</p><p>


　人を殺すことにためらいのないこの姉妹が、キョーコさんたちに従っているのは

　恐怖のせいだ

　少女暗殺者たちを子供の頃からずっと支配していた、東南アジアの組織をキョーコさんたちが皆殺しにして壊滅させてしまったから</p><p>組織から解放されて、自由になったみたいな感覚はこの子たちには判らないんだろうな</p><p>当たり前でしょこの子たちは、自由がどんなものか知らないんだから前の組織が壊滅したから、今度はキョーコ様が自分たちの主になったぐらいにしか考えていないと思うわ</p><p>


　アーニャが言う

　ドリィとアナは、キョトンとした顔で不思議そうにオレたちを見ている</p><p>だから、キョーコさんはこの子たちをヨッちゃんに預けることにしたんだよっ</p><p>キョーコさんだと血と暴力の匂いが濃すぎるから、この子たちが怯えるだけになっちゃうんだよ解放できないんだよこの子たちの方が従属の首輪を放さないから</p><p>


　圧倒的な力はただ存在するだけで、人を怯えさせる

　みすずにとっての香月家

　オレにとっての香月セキュリティ・サービス

　そして、キョーコさんにとっては強すぎる肉体そのものが</p><p>そうだよっだから、怖くないヨッちゃんがこの子たちには最適なんだよっ</p><p>まあ確かにオレは、人を怖がらせるような力は何も無いもんなぁ</p><p>えー、でも、それって凄いことなんだよっ普通、女の子って男の子に怖さを感じるものだからさっヨッちゃんはそういう根本的な怖さが無いんだよねっだから、みんなヨッちゃんのことを受け入れてくれるんだよっ</p><p>


　怖くないから受け入れてくれる

　寧の言うとおりかもしれないな</p><p>ノンノンノン、それは違うネDarlingハホントはかなり怖い人ネ</p><p>物腰は柔らかいし、一見、危険性は感じられないヨダカラ、みんな安心してDarlingに近寄って来るけれどDarlingの本質は、トテモ怖いヨ</p><p>その２面性がDarlingのホントの魅力なのネソレハ肌を重ねないとセックスしないと判らないノネダカラ、モトコはまだ上辺のDarlingしか理解していないノヨ</p><p>


　武闘派お嬢様の栗宮素子さんか</p><p>イーディオレはただの高校生だぞ</p><p>しかも、普通の高校生よりも頭のできが悪い</p><p>オレが危険な男とは、とても思えない</p><p>ソンナコトないネ</p><p>イーディは、そう言うと今、一緒に居るメンバーを見る</p><p>オレ、寧、月子、アーニャ、ドリル姉妹、それからグレース・マリンカさん</p><p>この際だからジュンには、聞かれてしまっても良いと思うのネ</p><p>


　ん何を</p><p>むしろジュンは知ってた方がイイカラ</p><p>アタシたちのDarlingは人を殺したことがあるノネ</p><p>


　グレースさんが驚く

　月子は心の中を覗くことができるから驚かない

　アーニャはミス・コーデリアから聞いて知っている

　オレが、シザーリオ・ヴァイオラを射殺した時ミス・コーデリアも、その場に居たのだから

　ドリィ＆アナは日本語はカタコトとか知らないから、無表情でオレたちの様子を見ている</p><p>ヨッちゃんはさっ、あたしの両親と弟の仇を討ってくれたんだよっ</p><p>あれはあたしの家族を殺して、たくさんの人たちを傷付けていた悪人をヨッちゃんは倒してくれたんだよっヨッちゃんは、全然悪くないんだからっ</p><p>


　いつも笑顔の寧が怖い表情で、そう言う

　ドリル槍姉妹は、寧のあまりの変わりように不思議そうに寧を見ていた</p><p>オレがシザーリオ・ヴァイオラを殺したのはオレが撃たなきゃ、あいつが撃つと思ったからで寧の家族の仇を取るとかそういう英雄的な行為をしたわけじゃないよ</p><p>だけど、オレはそのことを全く後悔していない</p><p>


　人を殺してもオレは、前に進むしかないんだ

　家族のために、オレ自身のために</p><p>また同じようなことが起きたら次もためらわずに引き金を引くよオレはオレたちの敵を排除する迷いは無い</p><p>


　鬱々と悩んでいるようなことを許されない</p><p>オレにはイーディやキョーコさんのような、相手を圧倒するような強い力は持っていないだから、相手を傷付けないように制圧することなんてできないし話し合いで解決できない人間がいるってことも、良く判っている警察とか、誰かの助けを待つんじゃなくってオレ自身が全力で立ち向かわないと、手遅れになってしまうことがあるっていうことも</p><p>オレはヤバイって思ったら、何でもするよ人だって殺すやってしまったことは、眼の前の危険を排除した後に考えればいいんだから</p><p>


　それは犯罪組織黒い森のメンバーとしてのオレの誓いだ

　オレは馬鹿なんだから

　悩んだり、考えたりしていたら誰かがヤられてしまうかもしれない

　だから迷う前に、危険な匂いを発するモノを撃滅する

　攻撃することを恐れはしない</p><p>ホラ怖い人ネ覚悟している人だから</p><p>


　イーディは、そう言うと</p><p>Darlingこの話をこの子たち話してもイイカ</p><p>


　ドリル槍姉妹に</p><p>今のこの姉妹は月子の力で最低限の歯止めがしてあるだけネ人間の心は、あんまりイジくると壊れやすくなるネキョーコが思っているほど、簡単ではないノヨ</p><p>


　とりあえず家族に攻撃しないことと、オレの言うことを聞くようにしてあるんだっけ

　それ以上の改変はさっきの短い時間では無理だろう</p><p>この子たちは、普通の子たちではありませんから制御しにくいんですわ</p><p>人間としてのモラルが欠落していますし、わたくしたちとは違う常識で、今まで生きて来ていますから物事の優先順位がおかしいんですこの子たちの中では、人を殺すことは生業であって罪では無いんです人の物を盗むことは罪だと判っているのに</p><p>


　ありとあらゆることの基準が違う</p><p>命が安易に奪われる少女暗殺者の世界で生きてきた子たちだもんな</p><p>人としての感情を麻痺させなければ、人殺しなんてできない</p><p>ダカラまずは、アタシたちの方が、この子たちの常識に合わせるネ</p><p>Darlingが使命のために、人を殺したことを知ればこの子たちのDarlingを見る眼が変わるハズヨ</p><p>使命のためにって</p><p>Darlingハ、個人的な快楽や自分の利益のために、シザーリオ・ヴァイオラを殺したわけではないネあの男を殺さなければならないという使命があったヨ</p><p>ソレハ、この子たちの暗殺と同じネこの子たちだって生きていくために、組織の命じるままに人を殺すしかなかったのね個人の欲求で、やってたわけじゃないのネ</p><p>そうねイーディの考えは正しいと思うわ</p><p>


　アーニャもそう言う</p><p>わたくしもこの子たちには、正直に伝えるべきだと思いますわ</p><p>


　寧が、心配そうにオレを見た</p><p>うん判ったイーディの思った通りにやってみろよ</p><p>アリガトネ</p><p>


　イーディとアーニャがドリィとアナに、オレがシザーリオ・ヴァイオラを殺した顛末を話していく

　いや、オレには彼女たちの言葉は判らないから

　多分、そうなんだろうと思うだけなんだけれど</p><p>ハーウッ</p><p>モイッ</p><p>


　ドリィとアナは、話を聞いて眼を丸くした

　そして改めてオレを見る

　ああ確かに、オレを見る眼が変わった

　オレが彼女たちと同じ、人殺し経験者だということが判ったからなのか

　それで、オレのことを仲間だと感じるようになったのか

　むしろ、グレース・マリンカさんはオレから少し、距離を取るようになった

　どんな理由があろうと人殺しというだけで避ける人もいる</p><p>アウアウッ</p><p>パーウ</p><p>


　オレの話をキッカケにしてそのまま、ドリル槍姉妹はイーディとアーニャと仲良く会話するようになった

　ああ、少しは心を開いてくれたみたいだ

　２人ともドリル槍の起動スイッチから、指を離している

　警戒レベルが、マックスから１段階下がったようだ

　寧がオレに寄って来てオレの右手を握る</p><p>お姉ちゃんが、ついてるからねっ</p><p>


　月子も、オレの左手を握ってくれた

　オレたちは、そのまま普段は閉鎖されている学校の門へと到着した

　オレたちの学校の図書館裏は、崖のように切り立っている

　その崖下の誰もいない木々の中に

　オレたちの目的の門はあった</p><p>えこの門て</p><p>


　一目見てすぐに判った

　すっかり汚れているけれど頑丈そうな鉄の扉には</p><p>黒森寮寮生専用通用門　昭和４１年製作</p><p>


　と、刻まれていた

　ああ、なるほどお屋敷からこの門まで、人に会わないように作られている理由が判った

　このルートは

　今、オレたちが住んでいるお屋敷が黒森楼という娼館だった時代に

　地方から売られて来た高校生の娼婦たちが毎日、学校に通った道なんだ</p><p>大昔のお姉さんたちがここから学校の中に入ってたんだねっ</p><p>


　黒森家の娼館から通う女生徒たちは一般生徒と同じ門からは、登下校できなかったんだな

　ミナホ姉さんのお祖父さんが、若い娼婦たちを学校に通わせたのは

　娼館を女子学生寮としてカムフラージュするためだったって言っていたけれど

　引退後のことを考えて、せめて高卒の学歴を持てるようにしてあげたかったからかもしれない

　あるいは、現役高校生という肩書きがある方が、娼婦の価値が高くなるからかもしれない

　今となっては、真実はもう判らないだろうけれど

　オレは克子姉から預かった鍵を使って、扉を開く

　ギィィィィィ

　重い扉を押し開けると中は、ジメジメしていて暗かった</p><p>あ、明かりのスイッチがあるよっ</p><p>


　寧が、電灯を点ける

　ああこれ、いつの電球だろう

　ずっと点灯させていなかったはずなのに、よく灯ったな

　白坂創介が黒森楼を乗っ取って１５年以上が経つ

　白坂創介は、誘拐して来て娼婦に堕とした少女たちはお屋敷の中に閉じ込めていた

　学校に通わせるようなことは、一切しなかった

　むしろ、克子姉や渚のようにオレたちの高校に入学して来た女の子を、拉致監禁して娼婦にして、家には帰さなかった

　だから、この高校生娼婦の通用門も１５年は誰も使っていないはずだ

　ミナホ姉さんや克子姉が、時々、門のチェックやメンテナンスはしていたんだろうけれど</p><p>ヨッちゃんこっちに階段があるよっここから上に上れるみたいっ</p><p>


　寧が奥の通路を見つけた

　階段を灯す、蛍光灯も何とか点いた

　オレはまず、外から入って来た門を閉めて‥鍵を掛ける

　うん、重い鉄の扉は、施錠したら‥全く動かなくなった

　オレたちは、階段を上に‥</p><p>階段上の扉は‥指紋認証式の新しい扉に変えられていた</p><p>オレの指紋を読み取らせると‥</p><p>暗証番号を押して下さい</p><p>


　と機械のアナウンスの声がする

　イーディが‥暗記してきた今日の暗証番号を扉のテン・キーに打ち込んでいく

　こういうところで使う暗証番号は、毎日変わる

　しかし、８桁の番号を毎日暗記できているのは‥警護役の子たちだけだ

　オレの頭では、とてもじゃないが覚えきれない</p><p>‥はい、OKネ</p><p>


　ピピッ‥

　電子音が鳴り、扉のロックが解除される‥</p><p>ヨイッショ</p><p>


　イーディが鉄扉を開けると

　そこは、どこかの建物の地下室のようだった

　位置的に‥図書館だろう

　何も家具を置いていない殺風景な部屋だった</p><p>部屋の中にホコリが溜まっているから‥さっさと外へ出よう</p><p>


　寧が、そう言うが‥

　ああ、狭い階段を昇るのに‥ドリル槍が引っ掛かって、手間取っていたらしい

　ドリィとアナが来るまで‥待つ</p><p>この部屋も電子式の鍵か</p><p>


　ドアを開けて、外を覗くと

　思った通り、高校の図書館の地下１階の端っこだった</p><p>私の住んでいる町が変なことになってしまっていて‥</p><p>元からある町内会に不正があったとかで‥</p><p>なぜか、1丁目と２丁目だけで、別の町内会を作る動きがあって‥</p><p>ところが、それが認められなくて‥</p><p>しかも別派運動も全然上手く行ってなく</p><p>元からの町内会は、そのまま存続しているのに</p><p>1丁目と2丁目の4分の３だけの自治会ができて</p><p>2丁目の残りの4分の１だけ‥2丁目町内会を名乗り</p><p>3丁目と４丁目は、また別に自治会を結成して</p><p>わけが判らないことになっている</p><p>しかも、元の町内会と、新しい自治会がどっちも会費を取りに来たりして</p><p>近所の酒屋さんなんかは、仕方ないから両方に会費を払っているらしい</p><p>なんだかなぁ</p><p>1284．ネガティブ潰し　／　コク</p><p>


　とりあえず、図書館の地下まで来た

　外の廊下には、人通りは無いけれど

　図書館の1階へ上がれば、始業前でも生徒は来ているよな</p><p>えーと、確か</p><p>


　オレは、克子姉から預かった秘密施設の鍵を取り出す

　鍵に書かれていた数字は43-b</p><p>どうしたのヨッちゃんああ、43-bね</p><p>


　寧がオレの持って居る鍵を覗き込む

　43-bのことを知っているのは、寧だけだ</p><p>43-bなら、このまま外の廊下を進んだ奥だよっ</p><p>この辺まで敵が攻めてきた時に、図書館の中に逃げ込んで敵をやり過ごすための部屋が43-bだから</p><p>ていうか、本当は43-bで周囲の様子をチェックしておいて、危険が迫ったら今、通ってきた階段から、学校の敷地の外へ脱出するように設計されてたんだろうね</p><p>


　だから、図書館の地下の同じ廊下に緊急退避室と脱出経路があるのか</p><p>じゃあ、その43-bへ行こう</p><p>


　1時限目の授業が始まるまでは、アーニャやドリル槍姉妹は隠しておいた方がいい

　キョーコさんが、街中で公安警察を惹き付けるアクションを起こすのだってもう少し時間が経ってからのはずだ</p><p>よっしそんじゃあ、こっちに来てっ</p><p>


　寧を先頭にゾロゾロと廊下に出る

　出口と繋がる階段があった部屋のドアを閉めるとオートロックでガチャリと鍵が掛かった</p><p>急いで、誰も来ないとは思うけれどっ</p><p>


　もし一般生徒に見つかったら、言い訳をするのも面倒だ

　アーニャはまだ虎のプロレス・マスクを被っているし、ドリィとアナはドリル槍を抱えている

　グレース・マリンカさんだってプロレス好きの生徒に見つかったら、大騒ぎになるだろうし</p><p>はい、ここっ</p><p>


　地下の廊下を奥に進み2度ほど曲がって、倉庫っぽい造りの3つ並んだドアの１つに着く</p><p>他の２つのドアはダミーだよ中に部屋があるのは、このドアだけっ</p><p>


　オレは、鍵穴に鍵を差し込んだ

　ここは、暗証番号の電子ロックとかは無いんだな

　そりゃそうか敵の襲撃を受けている時に、緊急退避するための部屋なんだから急いで中へ入りたいもんな

　多分、緊急時にはさっき廊下の曲がった角ごとに、何らかの防衛システムが働くんだろう</p><p>落とし穴とか、隔壁が下りるとかそういうタイプの</p><p>ガチャリ</p><p>重い音を立てて、ロックが解除される</p><p>オレはドアを押したうわ、このドアも分厚い</p><p>本当に敵から身を守るための造りになっているんだ</p><p>壁のスイッチで部屋の電灯を点ける</p><p>ああ、壁にはモニターがある操作パネルも</p><p>この部屋からでも、校内の監視システムが使えるんだな</p><p>それじゃあ、アーニャたちはここで待っててくれるか</p><p>ホームルームだけ出て、戻って来るからそしたら、オレのパン工房に移動しよう</p><p>30分ぐらいで戻って来るよ</p><p>


　いつもは2時限目までは授業に出ているけれど

　この子たちを放っておくわけにはいかないもんな

　何か理由を付けて、教室から出よう</p><p>とにかく、一度教室に顔を出さないと学校に来てないと思われるし、メグも心配するだろうから</p><p>


　メグは女子陸上部の朝練で先にお屋敷を出たから

　ドリル槍姉妹のことは知らない</p><p>月子も今日が初登校なんだから、他の人たちに合流しないとマズいだろ</p><p>


　なでしこ科という特別クラス自体が、今日からスタートなんだからミタマや娼婦候補生たちの方へ行かないと

　月子は、ドリィとアナのことが心配らしい</p><p>大丈夫よわたくしも、この子たちも何時間でも同じ場所でジッと待つことができるように訓練されているわ</p><p>


　アーニャが、そう言った

　暗殺みたいな任務だとターゲットに仕掛ける絶好のタイミングを延々と待ち続けることもあるか</p><p>そしたらヨッちゃんあたし、ここに残るよっ</p><p>え、ヤッちゃん授業は</p><p>いい今日はパスするっ</p><p>


　さっき栗宮素子さんには学校をサボるなって言ってたのに</p><p>いいんだよっあたしはどうせ、卒業できないんだし</p><p>


　寧は学籍が無い

　シザーリオ・ヴァイオラの追跡から逃れるため、寧の個人情報を公的な記録に残すことができなかったから

　それに寧はずっとアメリカで行方不明ということになっていて、日本には偽造したパスポートで戻って来ていたし

　この高校に正式に入学していないのだから卒業もできない</p><p>今はちゃんと戸籍を取り戻したんだから学校だって</p><p>


　夏休みにオレとアメリカへ行って行方不明だった奈島寧子は帰国した

　そして、黒森家の養女になって今は戸籍上は黒森寧子になっている

　黒森寧子として、編入し直せば寧は、この学校の本当の生徒になれる</p><p>もういいよあたしは、もうすぐマルゴお姉ちゃんとアメリカへ行くしま、日本に居る時はヨッちゃんが在学している間は、この制服を着て校内をうろうろしているつもりだけれど</p><p>


　寧は悲しそうに微笑む</p><p>あたしは失ってた高校生活を取り戻すより、先に進みたいんだよね早く大人になりたいんだよっだから</p><p>


　きちんと学籍を手に入れて卒業証書を手にすることは、諦めたのか

　寧は、そのまま監視システムの操作パネルを動かし</p><p>さあってとヨッちゃんが帰って来るまでに、あたしこの監視システムを使って、ここの高校のことをみんなに説明しておくよっ</p><p>


　慣れた手つきで、システムを起ち上げる

　すぐに壁のモニターに、高校の地図と各所に仕掛けられた監視カメラの映像が映った</p><p>ワウッ</p><p>ホーオ</p><p>


　ドリル槍姉妹は、興味たっぷりでモニターを観ている</p><p>ほら、これがここの敷地の中ねっ</p><p>


　寧がパチパチとカメラの映像を切り替えていく

　正門前校庭職員室前の廊下

　うんもう、ほとんどの生徒が登校している時間だ

　男子生徒の姿も女子生徒の姿も、次々に映っていく</p><p>どういうこと、これ</p><p>


　グレース・マリンカさんは驚いている</p><p>秘密の出入り口も変だったけれどこんな隠し部屋に、どうしてこんなモノがある</p><p>


　ああ、グレースさんから見たらこれは、メチャクチャ異様な光景なんだろうな</p><p>コレモアタシたちが普通じゃないっていう証拠ナノネ</p><p>


　イーディは、笑顔でグレースさんに言う</p><p>それもヨッちゃんが戻って来るまでに説明するよっあたしたちが何者で、どうしてこの学校には、こんな監視システムが付いているかってことをね</p><p>


　寧が、さらにカメラを切り替える</p><p>ムミッ</p><p>ホアッ</p><p>こんなところまでカメラがあるの</p><p>


　女子更衣室と、女子シャワー室と女子トイレの映像か</p><p>まあまあ、そんな顔しないでよっグレースさんたら</p><p>


　寧は苦笑してカメラをまた切り替える

　ここって、オレの教室の前の廊下だよな</p><p>何でか知らないけれど妙に人が集まっている</p><p>


　何かあったのか

　寧が、人だかりに近いカメラの映像に切り替えさらにクローズアップする

　真ん中に居るのはメグじゃないか</p><p>音声も出すねっ</p><p>


　寧が、システムを操作した</p><p>そんなこと言われても、困ります</p><p>


　メグの声が、スピーカーから響いた

　誰と話しているんだ</p><p>とにかく今、話した通りだからここに居る人間、全員が証人だ判ってるよね</p><p>


　そうメグに話すのはニヤケ顔の男子生徒だった

　ああ、人だかりのほとんどはオレのクラスの人間じゃない

　みんな上級生だ

　上級生が、何でわざわざ１年生の教室に来ているんだ</p><p>ヤッちゃんあれ、誰だか知ってる</p><p>


　上級生のことは寧の方が詳しい</p><p>寧は、１年留年しているからこの高校には２年半居る</p><p>今の３年生も２年生も、知っているはずだ</p><p>３年生のマサカリ・クサオって人だよっ顔は知ってるけれど、どんな人かは知らないな</p><p>


　寧が、そう言うとモニター画面の中のニヤケ男は</p><p>別にすぐに返事を聞かせて欲しいわけじゃないんだ君も、色々とジックリ考えたいだろ</p><p>


　メグに向かってカッコを付けてニヤッと微笑む</p><p>でもできれば良い返事を聞かせて欲しいなオレだって、ほら、勇気を出したんだからそれなりのご褒美は欲しいよねああ、別に強制しているわけじゃないよこれは、オレの正直な気持ちだからうん</p><p>そんなことを言われても、あたし</p><p>


　メグは困惑しているようだった

　ニヤケ顔の３年生は、ポケットから携帯を出して時間を見ると</p><p>ああ、もうこんな時間かゴメンね、押し掛けてきちゃってありがとう、オレの話を真剣に聞いてくれてそれだけでも嬉しいよオレ</p><p>


　どんな真剣な話をしたんだ

　全然、話の内容が判らないぞ</p><p>じゃ、山峰さんまた後で</p><p>


　３年生のマサカリは、メグにそう言うとその場から立ち去る

　そのまま、メグを取り囲んでいた上級生の生徒たちもバラバラと立ち去って行った</p><p>山峰さん</p><p>


　メグと親しいクラスの女の子たちがメグに寄って来る

　メグは、とっても困った顔をしていた</p><p>何だアイツ、何の話をしていたんだ</p><p>


　オレには何が何だか、良く判らない</p><p>調べてみるよっ監視カメラの映像と盗聴音声は七日間は保存されているから</p><p>


　寧がそう言ってシステムの記録を呼び出そうとするが</p><p>ソレアタシたちが帰って来るまでに、やっといてねネイ</p><p>Darlingはそろそろ行かないとダメヨ</p><p>


　パン工房の方の様子も、観に行かないといけないし</p><p>ソレニ、Darlingは早くメグミと会った方がイイネ</p><p>


　イーディは、モニター画面を指差す</p><p>メグミトテモ困ってるみたいダカラ</p><p>


　監視カメラの記録を調べるより、メグに直接聞いた方が早いかもしれない</p><p>アタシもDarlingに付いていくヨネイ、ここ頼むネ</p><p>


　アーニャとドリィ＆アナとグレース・マリンカさんを

　寧だけ任せてしまっていいのか</p><p>アタシはDarlingの警護《ガード》に付くネアタシの力が必要になるカモシレナイのネ</p><p>


　イーディの力暴力が必要になる</p><p>判ったヤッちゃん、アーニャ、ここを頼む</p><p>任せてこの子たちの面倒は、わたくしが見ているわ</p><p>わたくしもキョーコ様、コーデリア様を通じて、あなたたちの遠縁の家族のつもりよ</p><p>そんなこと言わなくても、アーニャはオレたちの家族だよ</p><p>うふふありがとう後で、たっぷりご奉仕してあげるわね</p><p>


　ご奉仕っていうより、アーニャとのセックスは絞り取られるっていう感じだけれど</p><p>ジュンもここで待っててネついでに、腹を括ってくれると助かるヨ</p><p>


　イーディは、グレース・マリンカさんにそう言った

　オレとイーディと月子で図書館の１階に上がる

　そこから外へ

　女子生徒も男子生徒も、オレたちに注目するのは

　見慣れない女生徒月子の美しさのせいだろう

　パン屋のオレと、謎の留学生のイーディはそこそこ顔が知られているけれど

　月子は、今日が初登校だから</p><p>ああ、とにかく一度パン工房に行ってそれからメグの居る教室に行くぞ</p><p>


　オレは、そう指示する</p><p>ソレなら、コッチが近道ネツキコ、付いて来て</p><p>


　オレたちは図書館を出て、緑の小道を学生食堂の方へ抜けて行く</p><p>イーディさんは、時々、とっても残酷になりますわね</p><p>


　ふと月子が言った</p><p>ソウカ</p><p>はい先ほどの公様のこととあの尾上ジュンという方のことどちらも、とっても残酷ですわ</p><p>


　オレのことと言うのはオレがシザーリオ・ヴァイオラを殺したことを公表したことだろう

　グレース・マリンカさんのことは良く判らない

　月子は、イーディの心の中を覗いているから

　オレたちには判らない、イーディの思惑が全て読めてしまっているんだろうけれど</p><p>アタシはアタシなりに精一杯やっているダケネツキコと一緒なのネ</p><p>


　早足で歩きながら、イーディはそう答える</p><p>月子、イーディにも考えがあるんだろうからさ</p><p>ですが、公様</p><p>オレはイーディを信じているイーディは、必要の無いことはしない子だよ</p><p>


　ドリル槍姉妹のことも、グレース・マリンカさんのこともイーディには、何かしらの狙いがあるはずだ

　月子は口をつぐむ

　学生食堂脇のオレのパン工房

　搬入口の前に、克子姉が商用バンを駐めてオレたちを待っていた</p><p>荷下ろしは</p><p>もう終わったわミタマちゃんと可奈ちゃんが働いてくれたから</p><p>


　ああ、良かった</p><p>あ、ノブ来たわね</p><p>この馬鹿、遅いじゃない何やってたのよ</p><p>


　パン工房の中から可奈センパイ、ミタマ、愛、雪乃が出て来る</p><p>あなたの方は、どうだった</p><p>とりあえずは、オレたちの方も問題無しお客様たちは例の部屋で待っててもらっているヤッちゃんが付いててくれるってオレ、ホームルームだけ出たら、すぐに戻るよ</p><p>そうパン工房の方も、何も問題無いわああ、そうだ今日は材料、少し多めに持ってきているわよ</p><p>さすが克子姉助かるよ</p><p>オレの考えていることなんて、お見通しか</p><p>じゃあ、月子ちゃんとミタマちゃんは、あたしがお嬢様の所に連れて行くわ</p><p>ミナホ姉さんもう着いているの</p><p>ええ今は他の子たちと校長室にいらっしゃるわ</p><p>


　新設のなでしこ科の生徒娼婦候補生たちを連れて来たんだ</p><p>じゃあ、あたしたちもそろそろ校舎へ向かいましょうよ</p><p>


　可奈センパイが、オレたちに言った

　ああパン工房の準備が問題無しなら

　早いところ、メグに会わないといけない</p><p>おお、吉田やっぱり、ここに居たか</p><p>


　やって来たのはオレのクラスメイトの田中だった</p><p>吉田のことだから、昼のパンの準備をしているはずだと思って来てみたら大正解だったな</p><p>わざわざ、オレに会いに来てくれたってのは何かあったのか</p><p>


　オレは、田中に尋ねる</p><p>それが今うちのクラスは大騒ぎなんだぞ</p><p>


　それはやっぱりさっきのことが原因なのか</p><p>吉田、驚くなよ</p><p>お前の山峰ちゃんがなみんなの見ている前で</p><p>３年のマサカリって野郎にコクられてた</p><p>


　コク</p><p>好きです、オレと付き合って下さいとか告白されてたんだよっ</p><p>


　な、何ぃぃぃぃぃ

　め、メグが

　メグはオレと婚約してて、一緒に住んでいるってことも校内では有名なのに</p><p>もうホント大騒ぎになっているんだよっ</p><p>10年くらい前に、小雨が降る路上で大泣きしながら、サクラ大戦の帝国歌劇団の歌を歌いながら自転車で疾走していく若い娘さんを見ましたが</p><p>昨日は、巨人軍の帽子を被った50歳ぐらいのオッサンが真っ昼間なのにライオン丸の歌を歌いながら駅前商店街の中を駆けていくのを見ました</p><p>


　何なんだろう、この町</p><p>1285．ネガティブ潰し　／　オレの女に手を出すな</p><p>


　ほか</p><p>恵美がどうしたのです</p><p>


　オレと田中の話を聞いて純白の学帽＆短ラン学生服を着たミタマが尋ねて来る</p><p>恵美には普段、世話になっておりますので</p><p>


　ああ、ミタマたちもお屋敷で暮らすようになって数週間が経つ

　ミタマとキヌカは戦闘力には特化しているけれど家事ができないからな

　掃除や洗濯は、いつもメグやマナに助けられている</p><p>あれっこの人、安城ミタマか</p><p>


　田中が、ミタマに気付いて驚く</p><p>うるさいわねっあたしが連れて来たのよっ</p><p>


　パン工房の中から、雪乃が現れて田中に言う

　ミタマは雪乃のテレビに出演しているから変な話ではない</p><p>それより恵美がどうしたのよっ</p><p>


　そして雪乃とメグが遠縁の親戚だということも、オレのクラスメイトはみんな知っている</p><p>だ、だからさ３年生のマサカリってやつがさ、ほんの１０分くらい前に山峰ちゃんを校舎前で捕まえてさオレと付き合って下さいって告白したんだよっ</p><p>


　田中は、改めてそう言う</p><p>何よ、それっ恵美は、この馬鹿と婚約してるのよっ</p><p>そんなことは学校中、全員知ってるよそれなのにたくさんの生徒が見ている前で、山峰ちゃんにそいつがコクッたから大騒ぎになっているんじやないかっ</p><p>


　ブゥゥゥゥゥゥン

　オレの学生服のポケットの中で、携帯電話がバイブで唸る

　電話を取りだして、画面を見ると</p><p>ヤッちゃんからだ</p><p>


　寧は図書館の地下の部屋に、アーニャたちと居る

　自分の携帯を、あの部屋のシステムに繋げてオレに電話を掛けてきたんだろう</p><p>あ、ヨッちゃん監視システムの記録を調べたら、すぐに判ったよっ</p><p>罰ゲームなんだよっ罰ゲーム</p><p>あのマサカリって男がさ、仲間と一緒にさ仲間内の賭けに負けた人が、メグちゃんに告白するっいう罰ゲームをやっているんだよっ</p><p>そういうことをさメグちゃんに告白する前に、仲間と話している会話が見つかったんだよっ</p><p>田中そのマサカリってやつのこと、詳しく知っているか</p><p>確か、３年の連中でバンドを組んでるばすだえーとMGファイブってバンド名だったと思う顔は良いから、女にはモテてるていうか、取っ替えひっ替えしているっていう噂だあんまり良い話は聞かない</p><p>


　さすが、良く知っている</p><p>ああ、ＭＧファイブね去年の学園祭では、ファクター４ＭＥＮてバンドと女の子の人気を二分していたわよ確かライブハウスでもライブをしているって聞いたわ</p><p>


　２年生の可奈センパイは、去年の学園祭のことを知っていた</p><p>男のファンはいないの</p><p>だって演奏の下手なビジュアル系よ</p><p>


　可奈センパイは苦笑する</p><p>自分たちで作曲ができないからよく知られているプロのバンドの曲に勝手に自分たちで作詞して歌ってるって聞いたわ</p><p>それも外国のバンドの英語の曲に、日本語の歌詞を乗せるとかじゃないんだって日本のアーティストの作った日本語の歌なのに、歌詞を勝手に変えて演奏しているそうよ</p><p>それってジャスなんとかに怒られるんじゃないんですか</p><p>


　田中が、可奈センパイに言う</p><p>そうなのよモリ・シンイチもビックリの著作権違反バンドだって</p><p>わざわざ歌詞を変えるってお笑いバンドなの</p><p>


　つまり替え歌を演奏しているんだよな</p><p>そういうことじやないのよ、ノブそれが、全部、マジな歌詞なんだって元の曲がどんなのだとしても、全て君に会いたいとか君を信じてるとか明日に向かってとかいわゆるアリガチな歌詞を足して、極甘ラブソングに改変してるらしいのよね</p><p>ワケが判らないな</p><p>とっころがそういうのにコロッと来ちまう女の子が、多いんだって元の歌詞よりセンスがあるとか、センスの無いことを言っているファンの子を見たことがあるわ</p><p>


　とにかくふざけた野郎だってことだな

　そういう連中がメグを笑いものにするために、公衆の面前で告白した</p><p>ヤッちゃんそれで、そのマサカリってヤツは今、どこにいる</p><p>


　オレは、電話の向こうの寧に尋ねる</p><p>３年１組の自分たちの教室に居るよ仲間たちと、メグちゃんが困った顔していたことを笑い合っている</p><p>ヨッちゃん、あたしそっちに行こうか久しぶりに不良少女モードで怒鳴りつけてやるよっこんなヤツラ</p><p>


　寧がこんなに怒っているということはマサカリたちは、相当酷い口調でメグを笑っているんだな</p><p>いやヤッちゃんは、そこに居てくれ</p><p>


　アーニャやグレースさん何より、ドリル槍姉妹を放っておくことはできない

　あの人殺しが日常の姉妹が、校内を勝手に歩き回ったら何が起きるが判らない

　あの子たちは、自分のドリル槍を絶対に離さないだろうし</p><p>オレが何とかするからヤッちやんは、また何か状況に変化が起きたら、すぐにオレに知らせてくれ</p><p>


　寧が全校内の様子を監視できるシステムにアクセスしていることは、オレたちにとって有利なはずだ</p><p>判ったあたしはここで、監視システムを見ているねっ</p><p>


　オレは、電話を切る</p><p>朝から大変ね恵美ちゃん、大丈夫かしら</p><p>


　克子姉も心配そうに、そう言う</p><p>でも、月子ちゃんとミタマちゃんは編入の手続きがあるから連れてっちゃうわよ</p><p>ああ、そうだね判った</p><p>あたしも一度自分の教室に行くわ</p><p>それで色々と聞き込みをしてみるわ</p><p>


　ああ、マサカリがメグにコクッたことがどんな風に噂になって広まっているか判らないもんな</p><p>ノブ、慌てちゃダメよノブたちのイメージダウンになるようなことになったら、パンも売れなくなっちゃうわよ</p><p>


　そうだ、可奈センパイの言うとおりだ

　今、オレのパンを買ってくれるのはこの学校の在校生だけなんだから

　校内で悪い噂が広まれば、売り上げに影響するかもしれない</p><p>大丈夫ヨ、Darlingにはアタシが付いているネ</p><p>


　イーディが、笑って可奈センパイにそう言う</p><p>あ、イーディネットニュース観たよ優勝したんだろ、おめでとうございます、チャンプ</p><p>


　田中がそう言う</p><p>あ、アリガトネ</p><p>


　イーディも、クラスメイトに突然祝福されて戸惑っている</p><p>いや、ビックリしたよ普段は、女子の総合の大会の結果なんてスポーツニュースで取り上げられないのに、今回のは結構、大きな記事になってたからイーディが相手の選手を倒すところとかも、ネットに動画がアップされてたし</p><p>


　それはマルゴさんと寧が、マスコミに大きく取り上げて貰えるようにスポンサーを通じて、働き掛けたからだ

　今回の大会への出場は日本国内での知名度を上げるためで

　アメリカへの遠征のためには、さらにスポンサーを集めないといけないから

　あれてことは

　イーディが、女子格闘技の大会でクラス優勝したことは全校生徒に知れ渡っているよな

　となると、下手にイーディを３年のマサカリたちの所へ連れて行くと色々と、マズイことになるかもしれない

　オレがイーディを従えて、３年生に抗議しに行くのは

　脅しのために格闘技大会のクラス優勝チャンピオンを連れて来たみたいに見られるかもしれない

　それって一般生徒たちから、反感を買うことになるかもしれないぞ</p><p>あんた、何やっているのよ今は考え込んでないで、さっさと恵美に会いに行くべきでしょ</p><p>


　突然、雪乃がオレに言う</p><p>今、恵美がどんな気持ちで、あんたを待っているか判らないのっ</p><p>


　半年前は、あんなにメグを嫌っていたのに</p><p>そうだなとにかく、メグに会いに行こう</p><p>


　オレは雪乃とイーディと愛と田中と、自分の教室に向かう

　校舎に入ったところでまた、寧から電話が掛かって来る</p><p>ヨッちゃん、大変</p><p>あのマサカリって男のファンがメグちゃんのところに押し掛けて来ているよっ</p><p>マサカリに告白されたメグちやんのことを生意気だとか許せないとか言ってる</p><p>雪乃先に行くぞイーディ、雪乃と愛についててやってくれ</p><p>


　妊娠中の雪乃を１人にしておくことはできない

　愛も、急ぐのは苦手だし

　オレは田中も置き去りにして１人で、校舎の階段を駈け上る

　生徒たちをかわしながら、廊下を全力疾走して自分の教室へ走る</p><p>いいからっ、今すぐ、クサピーの所へ行ってせつかくのお話ですが、私にはもったいないことですので辞退致しますって土下座してきなさいよっ</p><p>そうよ、クサピーとあたしたちに謝りなさいよっ</p><p>あんたみたいな子に、クサピーに声を掛けられるなんて許せないわよっ</p><p>


　寧の言うとおりオレたちの教室に、１０人くらいの上級生の女子生徒が押し掛けていた

　マサカリ・クサオはファンの子たちに、クサピーって呼ばれているのか</p><p>そんなことを言われてもあたしは</p><p>


　ああメグは困の果てている</p><p>そうですよ、センパイたち山峰ちゃんは、何も悪く無いです</p><p>恵美ちゃんは、ただ告白されただけじゃないですか</p><p>


　メグの親しい友達たちが、間に入って庇ってくれている</p><p>ふざけないでよっだいたい、あたし前から、この子のこと気に入らなかったのよ</p><p>あたしもよ何なのよ１年生のくせに婚約してるとかさ</p><p>それで男の子と同棲してるんでしょっいやらしいっ</p><p>そんな下品な女には、クサピーに近付いて欲しくないのよっ</p><p>


　ちくしょうメグのことを個人攻撃しやがって

　オレは廊下から大声で叫ぶ

　メグに詰め寄っていた上級生たちが、一斉にオレに振り向いた

　メグも、オレの名を呼ぶ

　オレは、そのまま教室に駆け込むと

　メグを抱き締めキスする</p><p>ああっヨシくん、ヨシくん、ヨシくんっ</p><p>


　メグも、自分の鼻をオレに擦り付けて何度もキスする

　オレたちの半年間を詰め込んだ思いっきり、濃厚なキスを周囲のやつらに見せつけてやった

　高校生カップルの淡いキスではない

　たっぷりと一緒の生活を積み重ねたオレとメグの夫婦のキスだ

　クラスメイトも、マサカリのファンの上級生たちもみんな呆然となって、オレたちのキスを見ていた</p><p>もう大丈夫だぞオレはここに居る</p><p>


　メグの眼が、涙で潤んでいる</p><p>メグに文句があるんなら、オレに言って下さいオレはメグの夫ですからっ</p><p>


　そう上級生たちに宣言する

　マサカリ・ファンの１人が、何か言おうとしたから</p><p>だからっ文句があるならオレに言えってんだよっ</p><p>


　オレは眼で圧する</p><p>その子だけじゃないよ山峰に文句があるなら、あたしが聞くよ</p><p>山峰は、うちの部員だからねぇあたしの身内に、下らない言い掛かりを付けるんなら、このあたしが承知しないよ</p><p>


　女子陸上部部長の竹芝キャプテン</p><p>だいたいさあんたたち、マサカリの何なわけマサカリが、うちの山峰に何を言ったのか、詳しいことは知らないけれどあんたたちが、山峰に文句を言いに来るのは筋違いなんじゃないのかい</p><p>


　３年生で一番硬派な竹芝キャプテンの言葉は厳しい</p><p>も、もういいわよいっ、行きましょ</p><p>う、うんクサピーに近付かないでくれれば、それでいいのよ</p><p>そうそうあたしたちは、それが言いたかっただけなんだから</p><p>


　１０人ぐらいの上級生たちは、そそくさと立ち去ろうとする</p><p>ちょっと待ちなよあんたたち、謝罪の言葉が聞こえないよ</p><p>


　竹芝キャプテンが、彼女たちに言う</p><p>あ、あたしたち別に謝ることなんか</p><p>そ、そうよあたしたちに何を謝れって言うのよ</p><p>朝っぱらから、下らないことで騒いで申し訳ありませんでしたじゃないのかい</p><p>


　マサカリのファンの子たちをギロッと睨む</p><p>その子がクサピーに色目を使ったから、こんなことになったんでしょ</p><p>


　１０人の上級生は、結束して竹芝キャプテンに対抗しようとするが</p><p>違うだろうちの山峰にコクッたのは、マサカリの方なんだから色目を使ったりは、マサカリじゃないか</p><p>や、クサピーはそんな人じゃありませんっ</p><p>きっと、その子が何かしたのよ</p><p>絶対に色仕掛けよパンツでも見せたんじゃないのっ</p><p>そうに決まっているわそうじゃなければクサピーが、こんな子に告白するはずがないものっ</p><p>おいおい、テメェらうちの山峰は、日々、陸上道に切磋琢磨しているサムライだよテメェらみたいな、尻軽じゃないんだっ</p><p>


　竹芝さんは怒りを露わにする</p><p>な、何言ってるのよ高校１年のくせに、男と暮らしてて婚約までしている女の方が、よっぽど尻軽じゃないっ</p><p>マサカリのファンの１人が、そう言った瞬間</p><p>はぁぁ何、言ってんのよあんた、バッカじゃないのていうか、マジで脳ミソ、沸いているんじゃないの</p><p>


　ようやく雪乃がやって来る

　愛とイーディと田中も一緒だ</p><p>恵美が尻軽なわけないでしょ尻軽な女だったらわざわざ婚約なんかしないわよっテキトーにゴマカして、お気楽に遊び回っているわよっそれにさ、一緒に暮らして生活するってのは、ロマンチックなことばかりじゃないのよっ恵美は、この馬鹿の食事の世話からパンツの洗濯とかまでしているのよっあんたたち、そういうことできるわけ高校１年で覚悟して人生を決めた子を、あんたたちは馬鹿にできるような生き方をしているわけっ</p><p>し、白坂雪乃</p><p>


　上級生の女たちは、雪乃の姿を見てビビッている</p><p>そうよ、白坂雪乃よくっだらないあんたたちのこと、テレビで話してあげてもいいのよあなたたちの名前と学校名も、一緒に電波に乗せて公表していいのよあたしの番組は毎回、生放送だしあたしが何を喋ろうと、全部、日本全国に放送されちゃうからねっ放送法もＢＰＯも無関係なのは、テレビの世界じゃあたし１人なんですからねっ</p><p>


　雪乃が、謎の力に護られていることは雪乃の番組を観れば、誰にでも判る</p><p>何がクサピーよ自分の恋人でも無い男が、他の女に手を伸ばしたからってギャーギャー喚くのはみっともないわよっばーか、ばーか、ばーか</p><p>あのあたし、マサカリ先輩のこと、何とも思ってませんしむしろ、ああいう男の人は、大っ嫌いですから</p><p>


　自分の口からそう言う</p><p>あたしは今、ヨシくんと真剣にお付き合いしています他の男の人に惹かれることなんて絶対にありませんからっ今のあたしは、こうやってヨシくんを抱き締めるのに精一杯なんですっ</p><p>だってさ山峰のことは見ての通りだよこの子は、自分の亭主にベッタリなんだからマサカリなんかに色目を使うわけが無いんだよ</p><p>


　竹芝キャプテンが、改めてそう言う</p><p>もういいや、あんたたちさっさと行きな二度と山峰に絡むな変な噂も流すんじゃないよいいね</p><p>返事はっ</p><p>


　マサカリのファンの上級生は、渋々だけど約束してくれた</p><p>メグちょっと、マサカリって人に会って来るよ</p><p>


　メグの眼を見てそう言う</p><p>このままじゃおさまりが付かないから</p><p>


　できるだけ早く手を打たないとおかしな噂を流されるかもしれない</p><p>今すぐ、直接オレが抗議してくるから</p><p>あたしも行くわ</p><p>いや、メグはここに居てくれこれは男同士のことだから</p><p>みんなが見ている場所で、オレの女に手を出して来たんだからオレが片を付けないといけないんだよ</p><p>


　メグの男として</p><p>マサカリ・クサオって勢いでつけた名前なのですが</p><p>そうか、ゴリポンくんのキャラに居たのか</p><p>ゴリポンくんなんて忘れてました</p><p>1286．ネガティブ潰し　／　MG</p><p>・白坂雪乃／１６歳主人公にレイプされて現在、妊娠中登山ロープ並みに神経が太いあんた、このバカ</p><p>・竹柴百合香／１８歳女子陸上部キャプテン陸上を武道だと考えている</p><p>こんなこと、とっととカタをつけてしまおうオレが行ってくるから</p><p>


　放っておけば、3年のマサカリってヤツはどんどんメグに告白したことを周りのやつらに言い広めるだろう

　中間同士では笑い話にして自分たちのバンドのファンの女の子たちをけしかけて、今みたいにまた嫌がらせに来させる

　今、逃げてった上級生たちだって、自分たちの教室に戻ったらオレたちのことを好き勝手に話すはずだ

　そうして、メグやオレたちの悪い噂が広がる

　これは急いで処理しないといけないことなんだ</p><p>向こうはまさか、始業前にオレが抗議しに来るとは思ってないはずだ一気に話を付けてくるから</p><p>でもよ、吉田向こうは3年生だぞ3年の教室に押し掛けてくなんての怖くないのか</p><p>うん3年生の教室、怖いよね</p><p>大丈夫、吉田くん</p><p>


　メグの女友達たちが、心配そうにオレを見る

　オレたちはまだ1年生で運動部の子は、普段から上級生にシゴかれているから、余計にそう思うんだろう</p><p>あたしが付いてってやるよあたしもマサカリには文句を言ってやりたいからさ</p><p>


　竹芝キャプテンが、そう言ってくれたが</p><p>いえ、それじゃあ話が大きくなりますヤツラの思うツボです</p><p>


　オレは、即座に判断する</p><p>向こうは愉快犯なんですからこの話がデカくなった方が嬉しいんですよ竹芝先輩は女子陸上部を背負っているんですから女子陸上部対ヤツラのバンドみたいな構図にされて、自分たちが竹芝さんに不当な圧力を掛けられたみたいな話にすり替えますよ</p><p>


　大きな騒ぎになれば、それでいいんだ

　状況を面白がっているだけの下らない男なんだ

　オレは、さっき監視カメラの映像で見たマサカリ・クサオのニヤケ顔を思い出す

　わざわざ婚約者が居ることを全校生徒が知っているメグにみんなが見ている場所で告白した時に

　ヤツはいや、ヤツの周りに居た仲間たちも下品な笑みを浮かべていた

　あれは、人を馬鹿にした眼だ</p><p>とにかく面白おかしい話にして、自分たちが楽しむことしか考えていないんですよ</p><p>仲間内の罰ゲームで、メグに告白するっていうのも、下らない遊びですけどヤツラにとっては、その遊びの火が拡がって、大きく炎上するのも遊びの延長なんですよ</p><p>ソウヨ愉快犯をマトモに相手しちゃダメネ</p><p>


　イーディが、携帯電話を取り出して言う</p><p>Darling、アタシも行くけど隠れているネアタシが乱入するのも向こうにとっては、面白いイベントになっちゃうからネ</p><p>ああ、そうしてくれ女子格闘技の大会でクラス優勝したイーディが前に出ると暴力的に脅されたとか、言い出すだろうから</p><p>OK、アタシの方で1つ仕込んでおくネDarling、悪いけれど1人でフォーワードを頑張ってネ</p><p>おう任しておけ</p><p>愛と雪乃はメグに付いててくれメグ、またさっきみたいな上級生が来たら、お前の毒舌で追い返せ</p><p>あんたに言われなくても、そうするわよっ</p><p>


　雪乃は、胸を張ってオレに答える</p><p>恵美さん愛と、ここで待ってようね</p><p>


　愛にそう言われて、メグはオレを見る</p><p>オレを信じろオレはメグの亭主だぞっ</p><p>


　オレはクラスのみんなの前で、断言した</p><p>あんた何か、強くなったね</p><p>


　竹芝先輩がオレを見て、言う</p><p>強くもなります一家の主ですからっじゃ、行ってくるイーディ</p><p>先に行っててネ電話が済んだら、追い掛けるヨ</p><p>


　イーディは、どこに電話しているんだ

　図書館の地下で監視している寧にマサカリたちに見つからないように、隠れるポイントを尋ねているのかな</p><p>始業時間が近いよ行くんなら、早くしな</p><p>


　竹芝先輩が、オレに言う</p><p>はい行きますっ</p><p>Darling、３年１組ヨッ</p><p>


　イーディが、廊下を走り出したオレの背中に叫んだ

　３年生の教室は、１階上の奥だ

　オレは、階段を駆け上がる

　３年１組の教室の入り口にダンっと到着するッ</p><p>マサカリ・クサオって人、居るかっ</p><p>


　３年生のフロア全体に響くような大きな声でオレは叫んだ

　始業前で、ペチャクチャ喋っていた３年生たちが一斉にオレに振り向く</p><p>何だ、オメー</p><p>１年が何の用だ</p><p>マサカリなら居ねーよ</p><p>あいつ、今日、休みなんじゃねーの</p><p>そうそう、マサカリなら居ないから帰れよ</p><p>


　最後に口を開いたのがマサカリ本人だ

　監視カメラで観たのと、同じニヤケ顔をしている

　そして、他の３年生たちがオレの乱入に驚いているのに

　すぐに反応した、他の４人はマサカリの仲間だ</p><p>いねーって言ってるだろ帰れよ、１年</p><p>帰れ帰れ</p><p>か・え・れか・え・れ</p><p>


　ほらこの５人しか騒いでいない</p><p>うるせぇな静かにしろよ</p><p>


　オレは工藤流古武術の気を少し発して、５人を威圧する</p><p>おい、そこのあんたそう、あんただよあんたが、マサカリ・クサオだろそんで他の４人は同じバンドの仲間かああＨＧファイブだったっけ</p><p>MGファイブだっこの野郎</p><p>


　マサカリの仲間の１人が、憤る</p><p>よせよ、ギンでオレがマサカリだったら、何だってんだよ</p><p>


　マサカリはオレを睨む</p><p>ていうかお前、誰だよ</p><p>そうだ、そうだおい、１年、ちゃんと名乗れよ</p><p>先輩には、礼儀正しくするってママに教わってこなかったのかよ</p><p>


　オレは１年生で１人

　自分たちは上級生で５人

　しかも、ここは３年生の教室だ

　圧倒的に、自分たちが有利だと思ってMGファイブのヤツラは強気な態度に出ている</p><p>誰ってこの子パン屋くんでしょ</p><p>


　オレたちの対立を見ていた、３年生の女子が言う</p><p>あ、そうだ学食でパン作っている子よね</p><p>あああの１年生の子同士で婚約しちゃったっていう</p><p>そうよ間違いないわ</p><p>


　今では、オレはパン工房内の作業を専門にやっているけれど

　学食でパンを売り始めた頃は、オレも店頭に立って売り子をしていたから

　オレの顔を知っている３年生も多い</p><p>あーあーあー、そうかあの学食で、クソまずいパンを売ってるやつか</p><p>


　マサカリは、わざと大声で言う</p><p>ホント、まずいパンだよなぁ買ったことねえけど</p><p>


　他のMGファイブの男が言った</p><p>そりゃ、買う気が起こらねえだろあれだけ、見た目からしてまずそうだとよ</p><p>ホントホント、あんなパン買うヤツの気がしれねーよなこんな１年のコゾーが作ってるんだぜ</p><p>あんなので金を取って売ってるなんて犯罪だよな犯罪ただだって食いたくねーもんあんなパン</p><p>


　こいつらはわざとオレを挑発している

　もちろん、オレの顔だって知ってたはずだ

　とことん、オレとメグを笑いものにするつもりなんだ</p><p>でもよ、オレたちだって学食は利用しているわけだしよ</p><p>そうそう、もしかしたら微粒子レベルの可能性としては、オレたちだってオメーのパンを買う日が来るかもしれねーんだよな</p><p>つまりオレたちは、オメーの客ってことだまだ買ったことはねーけれど</p><p>その内買うかもしれねーんだからさ</p><p>


　MGファイブの４人はニタニタ笑いながら、そう言う

　さらに、マサカリは</p><p>そういうことだオレたちだって、客になるかもしれねーんだからオメーにとっては、客も同然なんだよなていうか、商売としては、常に新規の客を開拓していかねーといけねーわけだろ</p><p>


　ニヤケ顔で、オレを嘲笑う</p><p>オメー、パン屋の分際でお客様に対して、エラソー過ぎるんじゃねーの</p><p>そうだ、そうだ商売人なら、もっと腰を低くしろよ</p><p>ていうか、土下座しろよ額を床に擦り付けて、パン買って下さーいってオレたちにお願いしろよ</p><p>そんなことしてもあんなマズそうなパンは買わねーけどなっ</p><p>


　ホント、言いたい放題だな</p><p>ひどーい、パン屋くんのパン、美味しいじゃないっ</p><p>


　３年のメガネの女子が、そう言ってくれたが</p><p>黙ってろよ舌バカマズいもんばっかり食ってるから、味が判らなくなってんだろ子供舌味オンチ</p><p>


　マサカリは、メガネの女子を罵る</p><p>そうだよっマズいもんはマズいんだよっ</p><p>オレたちの黄金の舌を信じなさーい</p><p>そのフレーズ面白いな、次のライブで使おうぜ</p><p>あ、いいねぇ新曲の歌詞に使おうぜ</p><p>


　新曲って、プロのバンドの曲に勝手に違う歌詞を付けて演奏しているだけだろ</p><p>オレがここに来た理由は１つですマサカリ・クサオさん</p><p>


　オレはギッと強く、睨む</p><p>オレの女に手を出すな</p><p>


　マサカリは</p><p>あんオメーの女ああ、そうかなるほど、判った、判った、アイ・シーオメー、もしかして山峰恵美の婚約者ってやつか</p><p>


　知ってるくせにわざと、もったいぶる</p><p>ああ、そうだよマサカリ多分、そうだきっと、そうだ</p><p>何だ恵美の婚約者って、こんなダセー小僧なのかよっ</p><p>こりゃ、恵美がマサカリと浮気したがるのも、判るよなぁ</p><p>


　勝手に違うストーリーに差し替えている</p><p>えっ、そうなの</p><p>パン屋くんの婚約者がマサカリくんと</p><p>


　ほら早速、デマが広がる</p><p>嘘よあたし見てたわマサカリくんの方が、パン屋くんの彼女に付き合ってくれって言ってたんじゃないさっき、校舎の前で</p><p>


　ああ、MGファイブに罵られたメガネの先輩が証言してくれた</p><p>ちっ、テメーは面白いところだったのによ</p><p>


　マサカリは、舌打ちするが</p><p>何が面白いところよ困っている１年生の女の子を、あんたたちが５人で取り囲んで気持ちの悪い笑顔で、マサカリくんが告白してたんじゃない</p><p>えー、そうなんだ</p><p>あ、あたしも見てた</p><p>


　他にも、証言者が現れる</p><p>ちくしょッオレはよー、ただ単に恵美を助けてやりたいだけなんだよっ</p><p>


　マサカリは言う</p><p>だって、ほら可哀相だろ高１で婚約なんてよ夢も希望もねーじやないか新しい出会いも、恋の可能性もなくなっちまうんだぜ</p><p>そうそう、恵美とーっても顔が曇ってたよな</p><p>この世の終わりって顔をしてたぜ</p><p>やっぱ、失敗したって思ったんだろこんな、つまらねぇ小僧と婚約したのがさ</p><p>やっちまったーって、後悔してるよなアレはそういう表情だった</p><p>


　またしても勝手なストーリーを作る</p><p>そうだよだから、オレは広い心で博愛精神とボランティア根性で恵美に愛を囁いてやったんだよ</p><p>マサカリみたいなイケメンに付き合ってくれって言われるなんて女としては、サイコーの幸せだもんな</p><p>マサカリに甘い言葉で囁かれて恵美、軽くイッちゃってたよな</p><p>欲求不満だったんじゃねーのかなり、溜まってる顔してたもんな</p><p>そうそう、結局マサカリにコクられてまんざらでもないって顔をしてたもんなぁ</p><p>そりゃそうだよこんな小僧が、恵美を満足させられるわけがないだろオレは自信があるけどな</p><p>


　マサカリ・クサオはオレを見て、ふふんと鼻で笑う</p><p>そういうことだからよオメーの方こそ、オレの恵美から手を引けよ</p><p>そうだ、そうだ今のままじゃ、恵美が可哀相だ</p><p>オメーなんかより、マサカリの方がずーっといいっての</p><p>オメーは１人でまずいパンを作ってろよ</p><p>ホントワケがわからねーんだよ、オメーは１年生のくせに、婚約とかパンの特別コースとかが急にできてよオメーらだけが、学食でパンを作って売り出してよいい気になってんじゃねーぞコラァ</p><p>


　ああやっと判った

　こいつらはオレが目障りなんだ

　確かに、パン技能コースが夏休み明けに突然できて

　オレと愛しか、パンのコースの生徒は居ないのに

　オレたちのためだけに、立派なパン工房が学食の脇に建てられたし</p><p>酷いこと言わないでよパン屋くん、頑張ってるじゃないのっ</p><p>


　メガネの３年女子が、そう言ってくれた</p><p>何が頑張ってるだよっ他のやつが授業を受けてる間に、パンを作ってただ学食で売ってるだけじゃないかっ</p><p>そうだよしかも、いつの間にかお前らにチヤホヤされるようになってよ</p><p>高校１年生の作ったパンが美味いわけねーだろっバカ舌っ</p><p>


　こいつらが、メグをターゲットにしたのは

　オレが目障りだからなんだ

　つまり、全ての起点はオレ

　大きな力を持つ者はそれだけで警戒される

　オレを中心にパンコースができたり、パン工房が建てられたり

　オレたちのパンが、少しずつ学校の生徒たちに受け入れられていっているということ

　その全てがこいつらにとっては気持ち悪くて、納得できないことなんだ

　だから、オレを何としても貶めたいと思っている

　そのために、メグを利用した</p><p>高１で婚約とかさらに、将来の仕事はパン屋だって、もう決めちまってているとかさ、ワケ判んねーよすっげぇ、気持ち悪い</p><p>だから、心優しいマサカリはよー気持ち悪ぃオメーから、恵美を救い出そうとしているんだよ泣けるじゃねぇか</p><p>婚約なんてのはいつだって破棄できるんだからよ自由恋愛だろ、自由恋愛婚約者のいる女は、新しい恋愛をしちゃいけないなんて誰が決めた</p><p>そんな法律はねーんだよっマサカリが恵美を口説くのは、マサカリの自由だし恵美にだって口説かれる自由があるんだよっ</p><p>


　しかし、こいつら人の女を気軽に呼び捨てにしやがって

　いや、それだってオレを口惜しがらせるためなんだろうけれど

　オレが怒ったり、口惜しがったりする表情を眺めて楽しもうっていうことなんだろうな

　ホントに５人とも、ゲスとしか言いようが無い</p><p>ま、そういうことだからよこれからも、恵美のことは口説きに行くからオメーから救い出してやんねーといけねぇからな</p><p>マサカリ、早速、昼休みに学食行こうぜそんで、パン屋の店先から恵美を引っ張り出そうぜ</p><p>オレたちは恵美のためを思ってやるんだからよまさか、営業妨害なんて言い出さねぇよな</p><p>オメーのパン屋なんてよ結局、お店屋さんごっこなんだからよ別に、やめちまったって構わねえんだよ</p><p>そうだ、そうだ恵美のためによ、あのパン屋はオレたちが潰してやろうぜ</p><p>そういや、こいつの作ってるパンて何か有害物質が入ってるんじゃなかったっけ</p><p>そうそう、毒が入ってんだよなそのことも、オレたちが店先で学校のやつらにアナウンスしてやるからよっ</p><p>


　こいつらブン殴るぐらいじゃ、ダメだろうな

　どこまでもオレとメグに粘着して嫌がらせをするつもりなんだろうから</p><p>とりあえずあんたたち、もう来なくていいや</p><p>来なくていいってオメーのパン屋にかよっ</p><p>何だテメーパン屋の分際で、客を選ぶつもりかよ</p><p>おーい、聞いたかぁこのパン屋は、客を選り好みするぞー</p><p>商売人の風上にもおけねーな</p><p>やっぱ、潰そうぜあのパン屋今の発言も周りに広めるべきだ</p><p>ホント、オメーパン屋としても才能ネーけれど、人間としても最低だよな</p><p>


　こいつらは、オレの心を削ろうと煽ってくる

　だが、オレの心はそんなことで折れたりはしない</p><p>オレのパン屋じゃないよあんたたちは、二度と学校に来なくていいからそして、オレとメグの前に二度と現れるな</p><p>何だ、このパン屋オレたちを脅しているつもりらしいぞ</p><p>学校に訴えようぜ、こんなアブナイのにパンとか売らせるなってさ</p><p>警察の方がいいんじゃね脅迫されたって訴えてやろうぜ</p><p>そうだよなホントに、いい気になりやがってよ</p><p>テメーが世界の中心とか思ってんだろこのコゾー</p><p>きっちり、オレたちが教育してやんねーとダメかもしれねーよな</p><p>


　マサカリ・クサオとMGファイブたちはオレを取り囲もうとする</p><p>ちょっとあんたたち、止めなさいよ</p><p>


　さっきのメガネの3年女子が、慌てて叫ぶが</p><p>うるせぇ、黙ってろバカ舌</p><p>こいつが生意気なのが悪いんだよっ</p><p>1年生を躾けるのは3年の義務なんだよっ</p><p>


　オレとの距離を縮めてくる

　オレ1人じゃ５人とは闘えない

　イーディは、もうオレの近くに隠れているはずだけど

　この場を暴力で解決してもオレたちの評判に傷が付く

　オレが逡巡していると</p><p>パラッパラッパー</p><p>


　突然全校放送で、教室のスピーカーからファンファーレが鳴った

　え、始業のベルでなくファンファーレ

　そして、教室のテレビ画面が突然、点灯する

　画面の中に現れたのは</p><p>あれ安城ミタマじゃねーか</p><p>


　そう白い学帽に、白い短ラン学生服スタイルのミタマだった</p><p>MGファイブの残り4人の名前を決めないと</p><p>1287．ネガティブ潰し　／　MONSTER</p><p>・安城ミタマ／１８歳主人公の性奴隷元・ありすの警護役主様</p><p>諸君この度、この学校に通うことになった安城ミタマだ</p><p>


　テレビモニターの中のミタマが、全校生徒に宣言する</p><p>え、安城ミタマが転校して来たのか</p><p>安城ミタマって、高３だって聞いてるけど</p><p>高３の秋なんて微妙な時期に</p><p>ていうか何でうちの学校に</p><p>だって、ここには白坂雪乃も居るじゃないか</p><p>


　３年１組の教室は、ミタマの話題で騒然となる</p><p>編入と同時にわたくしは、この学校の武装風紀委員会・ゲシュタルト１室長および懲罰執行員を任されることになった</p><p>え、誰に</p><p>ていうか、武装風紀委員会って何</p><p>懲罰執行員って</p><p>


　もうワケが判らん

　しかし、ミタマの白学帽に白の短ラン姿が武装風紀委員会のイメージに合っているから

　最初っから、ミタマにそういう役職をさせるつもりで、この衣装を選んだんだろう

　御名穂姉さんか克子姉あるいは寧あたりのアイデアか

　モニター画面の中のミタマは</p><p>早速、わたくしのところへ最初のタレコミが来ている</p><p>


　と１枚のハガキを取り出し、書かれている文面を読む</p><p>こんにちは、ミタマさんはい、こんにちはボクは、この学校の２年生で、匿名希望でお願いしますうむ、了解したところで、ミタマさんボク、今朝、学校の中でトンデモないものを見てしまったんです</p><p>


　ミタマは、ハガキと対話していく</p><p>それは、３年生の男子生徒たち南校舎の裏側で罰ゲームと称して、多くの生徒たちの前で付き合って下さいと女の子に告白するっていう、嫌がらせの計画を話し合っていたんですするというのを打ち合わせしていたんです本当は、その女の子に恋愛感情を持っていないのにこれって酷い話ですよねそして、本当にその３年生たちの１人が、周りに登校して来た生徒たちがたくさんいることを確認して、１人の女の子に愛してますオレと付き合って下さいって大きな声で言ったんですその女の子は、特定の恋人がいることを全校生徒が知っているのにわざと、そんな嫌がらせをしたんですよっこれって天誅の対象になりませんか</p><p>


　ミタマはハガキが顔を上げてカメラを見る</p><p>このタレコミをまとめるとすなわち、こういうことになる本校の３年１組に在籍しているマサカリ・クサオが、１年生のとある女子生徒に恥をかかせるために卑劣な嫌がらせを行ったマサカリ・クサオとこの嫌がらせ計画を共謀した３年生、マエダ・ギンジ、スガイ・キンタロウ、オオワダ・バクスケ、オオムラ・コンタの４人もまた同罪だ</p><p>な、何だ何でオレたちが</p><p>


　オレの眼の前で驚く、マサカリ・クサオ

　今、ミタマが名前を読み上げた残りの４人もここに居るMGファイブのメンバーなのだろう</p><p>それでは、ここで今回、タレコミのハガキを送ってくれたが生徒が、添付してきた携帯で録音した証拠音声をお聞き下さい</p><p>


　画面の中のミタマが、そう言うと</p><p>ホントよ、＊＊＊の＊＊＊って、最近、調子乗ってると思わねえか</p><p>ああ、乗ってる乗ってる＊＊＊、ヤバイよね</p><p>


　再生された音声の＊＊＊部分は、ピーッという音で消されている</p><p>だいたいよー、高校生で＊＊＊してるとか、＊＊＊とかバッカじゃねぇの</p><p>ああいう＊＊＊なヤツラが、一生懸命、頑張ってるとか持ち上げられる風潮は良くねぇよな</p><p>ホント、目障りだよなあいつら</p><p>高１で＊＊すんのもバカだけど、パン屋になりてぇとかクッダラネーよな</p><p>夢がネーよな、夢がよ</p><p>そうだよな男なら、でっかくアーティストになって、武道館でライブとかよ</p><p>そうそうそうアイドルとか食いまくって、局アナと結婚とかな</p><p>夢が小せぇんだよな、何だよパン屋って</p><p>ああいうセセコマシイやつらが、大きな顔をしているのは良く無い良くない</p><p>やっぱよオレたちが、ゲンジツの厳しさを教えてやんねーといけねーんじゃねえの</p><p>そうそう教育してやんねーといけないよなっ</p><p>やっちゃうやっちゃう</p><p>


　この音声をミタマに送ったのは寧だろう

　寧が、図書館の地下から校内の監視システムを使って

　こいつらが話している会話を掘り起こしてくれたんだ</p><p>そしたらよー、男の方には興味がねーからよ狙うんなら、女の方だな</p><p>何だよだって、その１年の女って、男の方と＊＊してるんだろそんなの、もうとっくに＊＊＊の＊＊＊＊で＊＊＊してるにきまってんじゃねーか</p><p>中古のガバガバ＊＊＊とか、オレはゴメンだぜ</p><p>バーカ、別にマジで付き合ったりはしねーんだよ要はさ公衆の面前で、そいつらに恥をかかせてやればいいんだよ</p><p>おっ、どういうアイデアだ</p><p>例えばよオレたちの中の誰かが、たくさんギャラリーの居る場所でよ、女の方にオレと付き合えってコクるんだよ</p><p>それで、どうなんだよ</p><p>そしたらよすでに＊＊してて決まった男が居る女だろそんな女に、イケメンのオレたちがコクッたら学校中の話題になるだろ</p><p>つーか、オレたちのファンが騒ぐよな</p><p>思いっきり、騒がしておけばいいんだよ仕込みは、それだけでいいんだよ騒ぎが大きくなったところでよ</p><p>どうすんだ</p><p>オレたちにコクられた女が、こっそり会いに来たとかあっさり、オレたちになびいて、簡単に股を開いたとか噂を流すんだよ</p><p>デマかデマなのか</p><p>いいんだよ、そんな噂、確かめようがねーんだからさ女の方が否定したって、オレたちの方が適当に言葉を濁してその女が尻軽だったってのを裏付けしちまえばいいんだから</p><p>ああ、みんな面白そうなネタに飛び付くもんな</p><p>高校１年生で＊＊した女が実は、トンデモねぇおサセだったとかよ</p><p>セックス依存症だから、＊＊なんかしたんだって話にしようぜ</p><p>そうそうそう、どうにでも話は作れるんだからよ</p><p>だったらよ女の方から誘って来て、ホテルまで行ったら女の＊＊＊が臭すぎて、チンコが萎んだって話にしねーか</p><p>そん時、女から聞いた話で実は、女は普段から身体を売ってるとかってことにしねーか</p><p>いいねえ、冴えてるねぇとにかくよ、話題になっている人間のネガティブなネタは、以外とみんな信じちまうもんだからよ</p><p>ああ、あいつは意外に良いやつってのは、なかなか信じてもらえねーけれど実はアイツ、トンデモねークズだったって話は、みんなあっさり信じるよな</p><p>そんであいつらが＊＊を解消したりよ、学校を辞めなきゃいけなくなったら、面白れーよなっ</p><p>そこまで追い込みを掛けちゃう</p><p>掛けちゃう、掛けちゃう</p><p>んでこの中の誰が、そのカワイソーな女にコクりに行く</p><p>オレは嫌だよ面倒くせーし</p><p>オレも嫌だよ言い出しっぺなんだから、マサカリ行けよ</p><p>マサカリ・ゴーマジン・ゴーだよっ</p><p>オレだって、嫌だよそんな罰ゲーム</p><p>ああ、だったらよここは民主主義で決めようぜ</p><p>マサカリが良いと思うヤツ</p><p>ういーっす</p><p>４対１で、マサカリで決定だ</p><p>マジだよ</p><p>この間、アイスおごってやったろ</p><p>あんなん、１５０円じゃねーか</p><p>いいから罰ゲームは、マサカリが担当だ</p><p>しゃーないな</p><p>ええっと確か、あの女の方は＊＊部だろ</p><p>ああ、校舎前で見張ってたら朝練が終わって、こっちに来るよな</p><p>１年の下駄箱の方で待ってたら、＊＊部の３年とかは来ないぜ</p><p>ああ＊＊部は＊＊が怖ぇぇからな</p><p>おっしそんじゃあ、行こうぜ</p><p>かぁーっ、言い出したオレが罰ゲームかよっ</p><p>楽しませてくれよマサカリぃ</p><p>


　これが、真相か

　こいつら、本当に自分たちの娯楽のためだけにメグやオレを陥れるつもりだったんだ

　高校生で婚約してて、パン屋になるための勉強をしているオレたちが目障りだからというだけの理由で</p><p>証拠音声は以上だ</p><p>


　ミタマが厳しい表情で言う</p><p>武装風紀委員会による特別学園秘密法廷が、判決を申し渡す主文、３年１組マサカリ・クサオは、腹を切って死ぬべきであるマエダ・ギンジ、スガイ・キンタロウ、オオワダ・バクスケ、オオムラ・コンタも、腹を切って死ぬべきだまた彼らは、ただ死んで終わるものではない懲罰執行員・安城ミタマによって、地獄の業火に投げ込まれるべき人間だからだ</p><p>


　モニターの中のミタマが、スクッと立ち上がる

　その手には、普段、雪乃のテレビに出ている時と同じ鞘に納められている日本刀が握られていた</p><p>貴様ら首を洗って、このミタマの到着を待っていろよ</p><p>


　あ、ミタマが居るのは校長室の脇にある、放送用の小いさな部屋だ

　半年前に、オレが雪乃のレイプを全校中継した

　この３年生教室とは少し距離が離れているけれど

　ミタマが、ガチャリと部屋のドアを開く</p><p>これより、天誅を執行するッッハアアアアッ</p><p>


　ミタマの気合いの怒声が校長室の方から、響いた</p><p>おいあっちの方から聞こえたぞ</p><p>安城ミタマ、ここへ来るつもりなのかよ</p><p>


　３年１組の生徒たちは、ザワザワと騒いで廊下に出る</p><p>おい、マサカリど、どうする</p><p>どうするってよ</p><p>オレ、刀でブッた斬られるのは嫌だぞ</p><p>そんなこと、マジでするわけねーだろ</p><p>でもよマトモじゃねぇぞ、あの女</p><p>ああ、眼がイッちまってるもんな</p><p>


　もう、眼の前にいるオレのことなんかは、完全に無視して

　マサカリたちは、ビビった表情でそんなことを話し合っていた

　周りの生徒たちが、ミタマがやって来る方向に集中している中

　制服姿の月子が校長室とは反対側の廊下から、するっと３年１組の教室に入って来る</p><p>おはようございますマサカリ・クサオさん、マエダ・ギンジさん、スガイ・キンタロウさん、オオワダ・バクスケさん、オオムラ・コンタさんですわね</p><p>


　オレたちを陥れようとしたMGファイブのメンバーに、月子はニコッと微笑む</p><p>では、現時刻を持ちまして皆さんは、こちらの高校を自主退学して下さいそして、今後は一生涯、この高校には立ち寄らないで下さいまた、吉田良信さん、山峰恵美さんの前には一生、姿を見せないと誓っていただきますわ</p><p>


　笑顔のまま月子は言う

　巫女の力がマサカリたちの心を書き換える

　月子はそう言うと、オレにニコッと微笑んでまたスーッと教室から出て行った

　他の生徒たちは、月子が居たことに気付いていない

　巫女の力で、自分の存在を認識させないようにしたんだ

　ほとんどの生徒たちが、ミタマの方に気を取られているからこそこんなこともできる</p><p>ええい、道を開けろ、道を開けろ御用である御用である</p><p>


　校長室からここへ来る途中でたくさんの生徒たちが、ミタマを追い掛けて付いて来たらしい

　テレビで観ている武闘派美少女が、眼の前に現れたのだから当然か

　また男装の純白のガクラン姿のミタマが、凛々しくてカッコ良いし

　男子だけでなく、女子生徒まで始業時間寸前だというのに、ミタマを見ようと廊下に出て来ていた

　そして、そのまま付いて来る

　３年１組の教室に到着した時には、もの凄い人数になっていた

　ああ、その中には小型のデジカメを持った可奈センパイも居る

　これも寧が頼んだんだな

　可奈センパイのカメラで撮られている映像が、全ての教室に生中継されているんだろう

　全校生徒が、ミタマを観ている</p><p>武装風紀委員会所属、懲罰執行員・安城ミタマであるっ貴様らのような輩は、本校の生徒に相応しくないっ全員、なで切りにして、刀のさびにしてくれるっそこに直れっ</p><p>


　ミタマは、スワッと刀を抜いた

　煌めく真剣の白刃</p><p>うそっ、本物なの</p><p>マジで処刑するつもりなのかよ</p><p>


　周りの生徒たちが、ミタマの行動に驚愕していた</p><p>いざ成敗っ</p><p>


　ミタマが、グワッと真剣を振りかぶって構えた瞬間</p><p>いや、あのお、オレたち、たった今、この高校を辞めることに決めたからっ</p><p>


　マサカリが、慌ててミタマに言う</p><p>そ、そうだオレたち、自主退学する</p><p>もう、二度とこの学校には、来ないから</p><p>約束する</p><p>お、オレも</p><p>


　マサカリたちの言葉に、ミタマはスーッと剣先を下ろし</p><p>わたくしは、この学校に任じられた武装風紀委員の懲罰執行員だ貴様らが、もはやこの学校の生徒でないと言うのなら手出しはできぬ</p><p>


　そのまま刀を鞘に戻す</p><p>早々に、この場から立ち去れ二度と、貴様らの顔を見せるな</p><p>


　ミタマは、刀の柄に手を掛けたまま言う</p><p>まだ謝罪の言葉を聞いておらぬぞ</p><p>


　ギロッと、マサカリたちを睨むミタマ

　その眼には、殺気が込められている</p><p>貴様らによって不快な思いをした女生徒に対する謝罪は無いのかァッ</p><p>は、はぃぃぃも、申し訳ありませんでしたっ</p><p>す、好きでもないのに付き合ってくれとか言っちゃって、済みませんでしたっ</p><p>嫌がらせして、済みません</p><p>申し訳ございませんでしたぁぁ</p><p>


　メグに対しても謝らせた

　その様子も、全校に中継されている</p><p>ならば良しっこれにて一件落着ッッ</p><p>


　時代劇のようにミタマは、宣言した</p><p>ミタマたちを使うっていうのは、アタシのアイデアなのネ</p><p>


　自分の教室に戻る途中</p><p>アタシがミナホに話したノネそしたらミナホが、みんながミタマに注目している隙に、ツキコを送り込む作戦にバージョンアップしたノネ証拠音声は、ネイが見つけてくれたソウネ</p><p>


　みんなが同時に動いてくれたんだな

　そう言えばさっき、イーディ、電話してたし

　オレが何も指示しなくても、みんなが事態の解決に協力して当たってくれている</p><p>Darling１人で何でも背負い込むのはダメネアタシたちをもっと活用してネ</p><p>あたしたちの力を使うことを卑怯だと思って欲しくないネ降り掛かってくる火の粉は、全て、全力で払うべきナノヨそうでないと、家族みんなを守れないヨ</p><p>アイツラを自主退学させて、ここから追放したのは、やり過ぎだと思うカアタシは思わないヨあんな連中とは、関わっていきたくは無いカラあんなヤツラとは、会話するだけでも時間の無駄になるのネ</p><p>


　オレは改めて、考えてみる

　確かに、オレ１人で３年生の教室に抗議に行ったのは無謀だった

　月子に頼んで、こっそりとマサカリたちの心を操作して自主退学に追い込む方が良かったのかもしれない</p><p>Darlingはもっと、自分を大切にすることを考えないといけないヨあんなヤツラに煩わされて、不快になるのは精神に悪いネ一々、真っ正面から相手してちゃダメヨアタシたちに命じて、さっさと処分させるべきナノネ</p><p>


　あんな連中は話をしたって、何も解決しない

　さっさと見切ってしまうべきなんだろう</p><p>でも、頭に来るヤツは巫女の力で強制的に追放するなんてことをしてたらオレ、独裁者みたいになっちゃうじゃないか</p><p>


　どんなことでも、できてしまう力だから</p><p>でもオレみたいな男がさ、イーディや月子たちの強すぎる力を借りてそういう、オレのモノじゃない力を好き勝手に使うのは何かいけないことみたいに感じるんだよ</p><p>


　イーディの戦闘能力もスゴイけれど

　人の心を操作する巫女の力なんてのは、どうにも反則過ぎる</p><p>Darlingそのオレみたいな男っていうの、もうヤメにしないといけないと思うヨ</p><p>アタシの武力も、ツキコの力もみんなDarlingのモノねアタシたちは、もうDarlingの一部なのヨダカラ、コレはDarlingが考えてるみたいにホントは弱い男が強すぎる力を借りてるんじゃないノヨDarling自身が、とっくの昔に強すぎるくらい、強い男になっているのネ</p><p>


　オレが強い</p><p>オレはオレの周りに存在している力に溺れることが怖いんだよ</p><p>


　香月家の財力

　香月セキュリティ・サービスの諜報能力と攻撃力

　警護役の小たちの個人の戦闘力

　ミナホ姉さんや寧、イーディ、美智たちの頭脳

　どれもこれも、ズバ抜けている</p><p>それは判るヨデモ、恐れているだけではダメなのヨ</p><p>積極的に自分の持っている力を使っていかないと力の使い方をマスターできないネ</p><p>それに力は使うためにあるノネ使ってもらえないのは悲しいヨ</p><p>もう一度言うヨあたしたちの全ての力は、みんなDarlingのモノなのネ</p><p>


　本当に、みんなの力がオレのモノなら

　オレは化け物だ

　オレは自分がすでに強すぎる力を持つ怖ろしい怪物になってしまっていることを自覚しなくちゃいけない</p><p>バンダイから１／１２の仮面ライダーブラックＲＸの車が発売されるらしい</p><p>ってそんなデカイもの買えないって</p><p>玩具がどんどん高額になっていくけれど</p><p>ただ金があるだけでなく、置いていく場所もある人間でないと買えなくなっているように思う</p><p>1288．ネガティブ潰し　／　そうだったのか</p><p>■主な登場人物</p><p>もちろん、何か問題が起きた時に何にも考えずに力を行使するのはダメネ思考停止は良くないヨ</p><p>


　廊下を歩きながら、イーディが、笑顔でオレに言う

　始業直前だから生徒たちは、ほとんどいない

　オレたちも、早歩きで自分たちの教室に向かっている</p><p>でも、考えすぎるのも良くないネ今のDarlingは、どんどん処理していかないといけないことが増えていくんダカラ早めに決断しなくちゃいけないし、力の行使を怖がっている場合じゃないノネ</p><p>


　じっくり状況を見極めてから、判断していたら時間が足りない

　オレの家族は、どんどん増えていっている

　次から次へと判断していかないといけないし他の子にやってもらえることは、任せていくしかない</p><p>Darlingが時間を掛けて検討するのは、NEXTがあるコトだけにするベキネ</p><p>


　NEXTがあること</p><p>続きがあるコトDarlingやアタシたち家族にとって、良い結果をもたらしてくれるかもしれないコト発展性があるかもしれないコトネそういうコトに関しては、時間を掛けて考えるのは大切ネデモ</p><p>さっきの男タチみたいなのは先が無いネ今すぐに関係性を断ち切ってしまうべき案件ネそんな連中に対してまで、Darlingが時間を使うべきでは無いネ</p><p>


　うんマサカリ・クサオと仲間たちは

　あのまま放っておけば、メグに関してのデマを面白半分で広めていただろう

　さっき、オレがあいつらを殴ったりすればそのことをネタにして、悪い噂を撒き散らかしたはずだ

　あいつらの行動は純粋な悪意から発している

　オレやメグが、ただ目障りだから嫌がらせして、仲間内で楽しもうとしか考えていなかったんだから

　あの場でオレがどう対応したとしてもあいつらが、考えを改めたとは思えない

　ミタマが派手に乱入する隙に、月子が巫女の力であいつらを自主退学させてしまったのは正解なんだ

　あんな下劣なやつらは、切り捨てていくしかない</p><p>イーディの言うことは、良く判るよでも</p><p>最終的には、こうするしかなかったんだろうけれどそれでもオレは、身体を張って、あの3年生たちのところに行かなきゃいけなかったんだよ</p><p>そうじゃないとメグが可哀相だ</p><p>


　オレはこの学校では、メグの婚約者だ</p><p>メグに嫌がらせするヤツらには、オレが立ち向かっていかなきゃそういう姿を、ちゃんと学校の人たちに見せていかなければメグが恥ずかしい思いをするだろ</p><p>Darlingは、男の子なのネ</p><p>ああ、色々と心配掛けるけど頼むよ</p><p>


　ようやく、オレたちの教室が見えてきた

　愛と一緒にいたメグが、オレの姿を見て走って抱きついてくる</p><p>うんもう大丈夫だから</p><p>


　オレは、優しくメグの背中を撫でる</p><p>何か良く判らねえけれど凄かったなあオレたちも、ここで放送を観ていたぞ</p><p>


　田中が、オレに言う

　ミタマの謎の乱入は全校中継だったから、この教室のテレビモニターにも映っていたんだろう</p><p>でも、アレでとにかく、山峰ちゃんは被害者だっていうことが、良―く判ったし結果的には、良かったんじゃないのか</p><p>


　ミタマが証拠音声を放送してくれたしミタマの迫力に負けて、マサカリたちは自主退学することになったみたいに観えているはずだから

　メグがマサカリに色目を使ったなんていうデマを信じる生徒はいないだろう</p><p>ホント、酷い人たちだったわよねっ</p><p>あんな人たち、学校からいなくなるのは当然よ</p><p>


　メグの友達たちが、そう言ってくれた</p><p>だけどあいつらのバンドのファンの子たちはどう思っているんだろ</p><p>


　さっき、この教室に押し掛けて来たMGファイブファンの上級生たちは</p><p>さすがに、さっきの放送を観たらゲンメツするんじゃねえのか</p><p>ていうか、あんまり気にするなよああいう声の大きな連中は一見、大勢力みたいに見えるけれど実際は、全校生徒の極一部なんだからさ</p><p>そうよ、生徒の大部分は吉田くんと愛ちゃんの作ってるパンを美味しいって思ってるわよ</p><p>吉田くんと恵美が、ラブラブなこともみんな知ってるし</p><p>山峰さん、気にしなくていいからねっ</p><p>


　クラスメイトの子たちは、オレたちに好意的だ</p><p>実際の話MGファイブなんかよりも、パン屋の克子さんの方が人気があるよな</p><p>あたしも好き</p><p>いつも明るくて、カラッとした性格の美人だから男子にも女子にも人気があるんだよな</p><p>グラマーだしな</p><p>


　克子姉が聞いたら、喜ぶだろうな

　オレの腕の中にメグが居る愛はそこに居るイーディは、オレの後ろに居る

　教室の中に、雪乃がいないぞ</p><p>あ、雪乃さんは先生に呼ばれて、どこかに行ったよ</p><p>


　オレの表情を見て愛が言う</p><p>ああ白坂なら、校長室へ行ったぞ</p><p>何があったんだか知らないけれど担任も一緒に行ったから、ホームルームには遅れて来るんじゃないかな</p><p>


　ミナホ姉さんが、オレたちの偽教師を辞めてからコロコロとオレたちのクラスの担任が変わっているんだよな

　今4人目か

　しかし、雪乃校長室に行ったってことは

　キンコン、キンコン

　ようやく始業のベルが鳴る</p><p>えっとみんな、取りあえず席に着こうぜメグもな</p><p>


　とにかく、オレたちは自分の席に向かう

　教室のテレビモニターが点き放送委員の女子生徒の顔が映る</p><p>本日は月曜日ですのでテレビ集会を放送致します</p><p>


　オレたちのクラスは、担任教師が不在のまま

　月曜日恒例の全校集会の放送が始まった</p><p>えー、つまり、これはどういうことかと言いますとこれからの日本は、少子高齢化がどんどん進むわけですから、学校の数も減っていってしまうわけですこういう時代に、学校が生き残っていくためにはそれぞれの学校が、独自の魅力有る特色を作って、宣伝していかないといけないんですねぇそれで、受験生や受験生の親たちにああ、この学校は、こんな独自の取り組みをしているのかそれなら、ぜひとも通ってみたい、あるいは通わせたいと思ってもらえるように努力していかないといけないんです</p><p>


　半年前まではオレたちの高校の校長は、ゲロッパというアダナの色黒のオッサンだったけれど

　ゲロッパは、白坂創介がこの高校に送り込んでいた手先だったから

　白坂創介の無惨な死とともに、学校を辞めた

　校内に残っていた白坂派の教師たちも一緒に

　ミナホ姉さんや、黒い森の元・娼婦のお姉さんたちがあれだけ陰惨な形で、白坂創介を惨殺したから

　このまま学校に居座ったら、次は自分が処分されると感じたんだろう

　というわけで、今、テレビモニターの中で話しているのは新しく着任した校長だ

　顔がテレビの有名なニュース解説者に似ているって言われていて</p><p>校長本人も、それを知っているらしく学校のサイトにそうだったのか校長先生の話を連載していたり</p><p>


　他の教員や生徒たちから何か聞かれるとそれは良い質問ですねなんてフレーズを多用している

　しかし、生徒たちにはニュース解説者よりも、むしろ腹話術の子供の人形の方が良く似ているんじゃないかと言われていて

　現在はチャッキーというアダナで呼ばれている</p><p>それで、わたしたちの高校も本日から、なでしこ科という新しい特別コースのクラスを設立することになったんですね</p><p>


　チャッキー校長の後ろに

　娼婦候補生の美里、住友桃香、白旗せつな、朝比奈希美それに、徳大寺園子さんと黒沢直子さんが並んでいる

　それからミタマと月子

　さらに雪乃まで</p><p>で、なでしこ科って何のコースなんだよ</p><p>


　放送を眺めているクラスの男子が言った</p><p>吉田たちのパン技能士コースは、目的が良く判るけれどさっきからチャッキーの話を聞いててもなでしこ科の概要がよく判らないよな</p><p>バーカ、画面を観りゃ判るじゃねーか白坂に安城ミタマだぞっ</p><p>いわゆる芸能コースってやつなんだろうな</p><p>よく見ると1人を除いて、みーんなもの凄ぇ美人だしな</p><p>


　ああ関西ヤクザから逃げて来た德大寺さんと黒沢さんのうち</p><p>德大寺さんは美人だけれど黒沢直子さんの方は、普通の容貌をしている</p><p>


　でも、他の娼婦候補生たちはミナホ姉さんが、たっぷり時間を掛けて選抜した子たちばかりだし

　ミタマや月子も美少女だ

　雪乃だって、黙っていれば綺麗だしな</p><p>うん、顔面偏差値が非常に高いところをみると芸能コースで間違いないだろう1人ぐらいビミョーな子が混じっているのも、アイドルグループじゃ良くあることだしな</p><p>


　そんなことを言う男子生徒も居た

　しかし、雪乃までなでしこ科に編入してしまうとは

　オレも雪乃本人も、全然知らされてなかったぞ

　でも、今のクラスの中で浮いている雪乃の状態を考えれば

　なでしこ科に籍を移すのは良いことなのかもしれない</p><p>こういうことになりましたから、皆さん、どうかなでしこ科の生徒さんたちと仲良くして下さいね校長先生からのお願いです</p><p>


　そんな話をしているうちに、担任の教師がやって来た

　ちなみに今の担任は、背が高くて目鼻がくっきりとした３０過ぎの九州男児で

　アメリカの俳優のデビット・ハッセルホフによく似ているらしい

　しかし、オレたちの多くは、デビッド・ハッセルホフという俳優を知らないので

　クラスの中ではハッスルと呼ばれている

　ただし、この教師はあまり教育活動に対して熱心ではないのでハッスルという感じはしない</p><p>よーし、出席を取るぞ</p><p>


　テレビ集会の放送が終わると、ハッスルがそう言ってオレたちの出席を確認した

　そして、１つ２つ連絡事項を話しただけでホームルームは終了

　１限目の教師が来る前にオレは愛と教室を抜け出すことにした</p><p>何だ吉田、サボりかよ</p><p>


　目ざといヤツが、オレに声を掛ける

　普段は、２限目まではみんなと授業を受けて３限目から、パン工房で昼のパンの準備をするんだけれど

　今日はお客さんたちを待たせている

　アーニャに、ドリィ＆アナのドリル槍姉妹にグレース・マリンカさん

　いつまでも、寧だけに任せておくわけにはいかないし</p><p>パン工房の機械の調子が悪いんだよ</p><p>


　オレは適当な嘘を吐く</p><p>今から調整しないと昼休みまでにパンが焼ききれないんだ</p><p>何だ、じゃあしょうがねぇな</p><p>当たり前でしょ愛ちゃんも一緒なんだからサボるんなら、吉田くん１人だけで行くわよ</p><p>


　クラスの女生徒がそう言う

　みんな、オレとメグの仲を信じているから

　オレと愛が２人きりでサボりに行くなんてことは考えない</p><p>メグ、先生に聞かれたらパン技能士コースの方に行きましたって答えておいてくれ</p><p>


　メグは、もうすっかりいつもの表情に戻っていた</p><p>Darling、アタシも行こうカ</p><p>ダメだイーディは、パン技能士コースじゃないんだから</p><p>


　クラスの連中の手前イーディは連れて行かれない</p><p>デモ、あの壊れた機械のマニュアルは英語だったヨDarling、英語のマニュアル読めるノカ</p><p>


　イーディは、オレの嘘に合わせてくれた</p><p>そうだなじゃあ、悪いけれどイーディも来てくれるか機械が直ったら、すぐにここへ戻って来るってことでもいいか</p><p>それでイイネ</p><p>


　イーディは笑顔で、席を立つ

　さすが授業中だと廊下も階段も、生徒はいない

　オレとイーディと愛は、先生に見つからないように１階へ下りると

　そのまま学食脇のオレのパン工房へ行く</p><p>オレとイーディでお客さんたちを連れて来るから愛は、ここでパンを作る準備をしてくれ</p><p>


　オレは、パン工房前で愛に言う</p><p>パンを作るパンを焼くじゃなくって</p><p>


　愛は、キョトンとした顔でオレを見る

　今日の昼用のパンは焼く前の段階まで、すでにお屋敷で仕上げて来ている</p><p>そうだ昼のパンとは別に今から、ここでゼロからパンを作る</p><p>あのドリル槍の姉妹に小麦粉からパンができるところまでを、全部、見せたいんだ</p><p>


　あの人殺ししか習ってきていないドリィとアナに

　食べ物が美味しく出来上がって行く所を見せたい</p><p>必要な材料は、ここにあるよな</p><p>うんあるよ</p><p>出しておいてくれお客さんをここに連れて来たら、すぐに作り始めるから</p><p>


　予定外のパンを作るんだから、急がないと昼休みに間に合わなくなる</p><p>判った吉田くんの言う通りにしておくから</p><p>


　愛は素直にそう言ってくれた</p><p>頼むぞ愛</p><p>


　オレは、愛を抱き締めて頬にキスする</p><p>キスは口の方が好き</p><p>口にキスしたら愛、濡れちゃうだろ</p><p>


　愛はとっても濡れやすい体質だ</p><p>うんしたくなっちゃうと思う</p><p>だから、今はほっぺたで我慢してくれ</p><p>


　オレはもう一度、愛の頬にキスをした</p><p>うん行こうネDarling</p><p>


　オレとイーディは図書館の地下へと向かった</p><p>某ニュース解説の人ですが</p><p>自分の番組では、あんなに場を取り仕切っている人なのに</p><p>たまにワイドショーのコメンテイターで出る時は、とても大人しくて</p><p>どうしたなんだろうと思っていたのですが</p><p>あのワイドショーの司会者の人が某公共放送局の先輩なんですね</p><p>1289．ネガティブ潰し　／　ドンパッチ</p><p>ハゥゥゥゥッ</p><p>カゥゥゥゥッ</p><p>


　イーディと図書館の地下の隠し部屋に戻ると

　キョーコさんが東南アジアから連れて来た少女暗殺者姉妹ドリィとアナは妙に興奮していた

　オレが尋ねると、寧は</p><p>ここから、ヨッちゃんやミタマちゃんたちの様子をモニターしてたからさっ</p><p>


　ああ、監視システムを使ってオレやミタマが、３年生のマサカリたちとやり合っている様子を観ていたんだな</p><p>この子たち、日本語はよく判っていないけれど見た目のENTERTAINMENT性だけで、面白がっているのよ</p><p>


　アーニャが、そう言う</p><p>まあねミタマちゃん、時代劇みたいだったもんね</p><p>


　寧の言うとおり、純白の学帽に短ラン学生服のミタマは映画の登場人物のように颯爽としていた</p><p>レイちゃんとミタマちゃんで、男装の麗人コンビを組んだら女の子たちに大人気になると思うよっ</p><p>ミタマは、レイカよりもGLAMOROUSなのネ今でも、男の子のファンは多いヨ</p><p>


　うん、雪乃のテレビ番組には、毎週、極小ビキニに日本刀を持って出演してるもんな

　本人は、水着姿にまったく恥ずかしさを感じていないから凛とした雰囲気と合わさって、それがまたセクシーだったりする

　男装は、女性ファンを開拓するためには良いかもしれない</p><p>何にしてもさこの子たちは、娯楽が無い世界で生きてたでしょだから、さっきのミタマちゃんみたいな様式美が面白くてたまらないんだと思う</p><p>この姉妹たちを含めた少女暗殺者全員を支配していたガマ・ウテナっていう女ボスは、この子たちを自分の道具としか考えていなかったから規律大好きで、私語も許さなかったらしいわだから、この子たち姉妹同士でも、ほとんど話さないでしょ</p><p>


　アーニャが言う通り見聞きしたモノに対して反応はするけれど

　それについて姉妹で話し合うみたいなことはしない</p><p>殺人術に関すること以外、何も教わっていないのよガマ・ウテナは、極端な男嫌いででも、同性愛者でもないっていう変わり者だったから、性的な知識もほとんど持って無いわ修道女みたいな純潔性を、自分の少女暗殺者たちに強制していたのよねだから娯楽的なことは一切無しの生活をさせられてきたのよ</p><p>アタシの育った暗殺教団でも、そこまで厳しくはなかったネ</p><p>


　アーニャの言葉に、イーディが言う</p><p>それは土地柄とか民族性の違いでしょあなたが居たのは、ニューオリンズだし</p><p>東南アジアだって、南国だから開放的なんじゃナイノカ</p><p>開放的な風土だからこそ、それに反発したんじゃないのガマ・ウテナは、ヨーロッパから来た少し頭のおかしい宣教師に育てられたのよそっちの影響が強いと思うわ</p><p>ああ、カルト的な宗教の考え方も入っているノネ</p><p>


　どうして、そういう経歴の人が孤児を少女暗殺者に仕立てて、人殺しを請け負う組織を作ったのかは、オレには理解できない</p><p>そろそろ移動しよう授業時間になったから、今なら校内を歩いても目立たないよ</p><p>


　アーニャもレイちゃんとの特別番組で、テレビに出ているしこの学校に来たのは２回目だ

　生徒たちに見つかったら、大騒ぎになる

　誰かが、アーニャがここに居るっていう情報を携帯でネットに流したらアーニャがキョーコさんたちの部下だということは公安警察には知られているんだから

　公安警察の監視が、この高校にやって来てしまう

　もう数時間すれば、キョーコさんたちがお屋敷を出発して都心で何か目立つことをして、公安の眼を惹き付けてくれるから

　それまでは、アーニャの存在を隠しておきたい

　というか、アーニャは見た目は普通のロシア系アメリカ人の美少女だけど

　一緒に居るドリィとアナはドリル槍を持っているからなぁ

　こんなの、警察にそれは何だと尋問されたら困る

　そんな事態になったら、ドリル槍姉妹の少女暗殺者として暴れ出す可能性もあるし

　この子たちは敵を殺戮することにまったく躊躇がないんだから警官だって、自分たちの前に立ちはだかる存在として認識したら、平気で殺しに掛かるだろうし</p><p>そうね地下室に籠もっているのも飽きたわそれに、ここじゃ飲み物も無いし</p><p>オレのパン工房へ行こうあそこなら、コーヒーでも紅茶でも飲めるし学食と繋がっているから、ジュースとかも買えるよ</p><p>


　ドリル姉妹が、何を好むかは判らないけれど</p><p>ああ、あそこね</p><p>


　アーニャとは、パン工房の休憩室でセックスしたこともある</p><p>よっし、じゃあ行こう</p><p>


　寧が元気よく、そう言った

　図書館の１階へ上がって人気の無い裏口から、外に出る

　うん、今日は良い天気だな

　秋の陽光と風が気持ちいい</p><p>こっちなのネ</p><p>


　オレたちは、パン工房に向かって緑の小道を歩いて行く

 　元レスラーのグレース・マリンカさんの後ろを歩く、ドリィ＆アナは

　ああ、やっぱりそれぞれ自分のドリル槍をギュッと握って、警戒しながら歩いている

　敵が現れたら、いつでも迎撃できるように

　それとオレたちのことは、まだ信用していない

　月子が短時間でこの姉妹に施したのはオレたちを攻撃しないという最低限の縛りだけだ

　無理矢理に、オレたちに逆らわないように改変したらこの子たちの精神が壊れてしまう

　天童乙女を剣道マリアに改変した時は天童乙女の記憶だけを書き換えただけで、性格の方はイジッていない

　だから、剣道マリアは壊れずに済んでいる本質的には、昔と同じだからだ

　でも、このドリル槍姉妹の場合は

　少女暗殺者として人殺しを強制させられていた過去の記憶を全て消し去っても

　人を殺すことに躊躇いが無いという性格はそのまま残ってしまう

　それでは、普通の生活はできない

　だから、人を殺さないという選択もある生活を教えていくしかない

　世の中は、もっと楽しいものだということを</p><p>着いたネ</p><p>


　うん、誰にも会わずに校舎の窓からも見えないルートで、何とかパン工場の裏口に着いた

　克子姉の商用バンが、そのまま横付けされている

　オレは鍵を取り出しドアに差し込む

　愛が一人きりだから、ドアの鍵を開けっ放しなんかにはできない

　オレたちは、常に最悪の事態を想定して行動している</p><p>ただいまネ</p><p>愛ちゃん、お邪魔するよーっ</p><p>


　イーディと寧が、先に入る

　それから、アーニャがドリル姉妹に中に入るように言った

　姉妹はドリル槍をドアに潜らせて中に入る

　アーニャとオレも中に入って鍵を掛ける

　パン工房はパン技能士コースのために作られた施設だから、１５人くらいは研修できるような広さはある

　実際、今でもここで、女子生徒たちにパン作りの講習会をしたりしているし

　この前も、テニス部の女子たちに学園祭でやる喫茶店用のパンの作り方をマナが教えた

　ドリル槍姉妹は、今入って来たドアに一番近い椅子に座る

　もちろん、槍を握ったまま

　何かあった時には、槍の先端のドリルを使ってドアをブチ抜いて、外に逃げるという発想なんだろう

　常に自分が生死の間に居ると思っている

　行動に余裕が無い

　ああ、愛がパン作りの材料を出しておいてくれた</p><p>ありがとう、愛</p><p>


　オレは手洗いをして、作業に入る準備をする</p><p>オレ、ちょっと作業をするからみんなはお茶でも飲んでてよ</p><p>


　ドリィとアナに見せるために、ゼロからパン作りをするんだけれど

　姉妹には、そう感じさせたくない

　オレはあくまでも、いつもやっていることをしているだけだと思わせないといけない

　食べ物ができていく様子をドリル槍姉妹の方から、関心を持ってくれないと意味がないんだ</p><p>Darlingとアイは、お昼の準備に忙しいノネアタシがコーヒーを入れるヨ</p><p>あ、待ってせっかくだからさ、もうちょっと面白いものを飲もうよっ</p><p>


　寧は、そう言うとさっきとは反対側の学生食堂に繋がっている方のドアに向かう</p><p>ちょっと待ってて、今、買って来るからっ</p><p>


　寧は、そう言ってドアの鍵を開け学食へ行った

　その間にオレは作業用のエプロンや、髪の毛落下防止用の帽子を被る</p><p>うーんと吉田くん</p><p>ああ、生地を寝かせている時間が取れないからパイみたいなのしか作れないよな</p><p>


　普通のパンなら、イースト菌で発酵させる時間が必要だけれど</p><p>そういう時間があると、ドリル姉妹の集中が途切れると思う</p><p>


　この姉妹の関心を惹き続けるためには、ささっと作れるパンじゃないとダメだ

　愛が、克子姉から習ったパンの作り方を自分でまとめたレシピ・ノートを持って来る

　愛は何でもゆっくりだけれど、こういうことはキチッとやる子だ</p><p>これかこれ</p><p>じゃあ、こっちを作ろう</p><p>


　オレは、見た目が派手な方を選んだ

　愛が、コクッとうなずく

　２時間目が終わった後のいつもの時間からはオレは、今日の昼休み用のパンを焼かないといけない

　だから、このドリル槍姉妹に見せるためのパン作りは作業に支障が出ないように、てきぱきとやらなくちゃ</p><p>はーい、お待たせっ</p><p>


　寧が学食の自販機から何やら買って来た</p><p>イーディ大きめのグラスがあったでしょっ出してっ</p><p>


　イーディがグラスを戸棚から取り出す</p><p>オレと愛は、今はいいからな</p><p>


　オレたちは作業に入らないといけない</p><p>うん、判ったあたしたちだけねっ</p><p>


　寧とイーディ、アーニャとドリル槍姉妹にグレースさん６つのグラスが並ぶ</p><p>何なの</p><p>


　アーニャが寧に尋ねる</p><p>ああ、アーニャさんも一緒に飲んでねみんなで一緒に飲まないとこの子たち、口を付けないと思うから</p><p>


　寧は、買って来た５００ミリのペットボトルを開けると

　鮮やかな緑色の飲み物を並べた人数分のグラスに、均等に少しずつトクトクと注いでいく</p><p>これはメロン味のソーダ水ですっ</p><p>


　寧は、１本目のボトルが空になると、２本目のペットボトルを開けグラスに足していく２本目が終わったら、３本目

　特定のボトルの飲料だけを決まったグラスに注ぐと、ドリル槍姉妹が警戒するからか

　全てのグラスに、複数のボトルの飲み物が注がれている様子をドリィとアナに見せている</p><p>これにバニラのアイスクリームを浮かべますっ</p><p>


　ああ、アイスの自販機もあったんだな

　寧はスプーンで、カップ入りのアイスを丸く掬い取るとメロンソーダの上に浮かべた</p><p>はーい、クリーム・ソーダの完成ですっ</p><p>


　寧がそう言うと、イーディがそれぞれのグラスにストローを指していく</p><p>はーい、好きなのを取ってっ</p><p>


　寧の言葉をアーニャが、ドリィたちに通訳する

　命令口調で言ったんだろう

　姉妹は恐る恐る、グラスを選んだ</p><p>じゃあ、アタシはこれネ</p><p>アーニャさんは</p><p>わたくしは、これにするわ</p><p>


　それぞれが自分のグラスを手に取る</p><p>アイスクリームを浮かべるなんて、変わっているわねメロンの炭酸飲料なの</p><p>


　アーニャが、寧に尋ねる</p><p>うん、日本だとクリーム・ソーダは、こういうのが主流なんだよねメロン・フロートとも言うけれど</p><p>さあさ、飲んでみるネ</p><p>


　イーディと寧とアーニャが、先にクリームソーダに手を付ける

　ドリル槍姉妹は、他の子たちの様子をジッと見つめている</p><p>あら、面白い味ね</p><p>そうでしょっそうでしょっ</p><p>この子たちにも勧めてみるネ</p><p>


　イーディが、ドリィたちに何か言う

　多分、美味しいから、飲んでごらんというようなことだろう

　姉のドリィがアーニャや寧が美味しそうに飲んでいる様子を見てから

　自分のグラスを飲む

　それから妹のアナに、何か言った

　飲んでも大丈夫そうだという話だろう

　アナも飲む

　ああ、驚いている</p><p>浮いているアイスはねスプーンで掬って食べてもいいんだよっ</p><p>


　寧がそう言って、実際にプラスチック製のスプーンで掬って食べる</p><p>はい、スプーンネ</p><p>


　イーディが、ドリィたちにスプーンを配る

　妹のアナが、寧の真似をして浮いているアイスを食べようとするが

　片手で槍を握りしめているから、食べにくそうだった</p><p>それ、後ろに置いたら大丈夫だよ誰も盗ったりしないからっ</p><p>


　寧の言葉をイーディが翻訳する

　ドリル槍姉妹は、顔を見合わせてちょっとだけ躊躇したが

　言われた通りに、槍を後ろの壁に立てかけて両手でクリームソーダに向かって行った</p><p>やっぱり、一緒に何かを飲み食いすると違うね</p><p>


　寧が優しい笑顔で言う</p><p>みんなで同じモノを飲んでいるからいいのネ１人でも違うモノを飲んでたらこうは</p><p>ならないヨ</p><p>そうねこういう機会でも無ければわたくしは、こういうモノは飲まないわね</p><p>


　アーニャがそう言う</p><p>あ、そうだこんなのもあるんだけど、食べてみてっ</p><p>


　寧が、ポケットから何かの小袋を取り出し開けて、アーニャに勧める</p><p>なあに、これ</p><p>


　アーニャが、勧められたものを少し取り口に入れると

　ドリル槍姉妹がビクッとなって、槍を握ろうとするが</p><p>大丈夫よ、驚いただけ何なのこれ</p><p>


　寧は、小袋から中身を少し取り出し自分の口に入れる</p><p>えー、知らないの弾けるキャンディだよっ</p><p>


　寧が舌を出すと、パチパチと何かが弾けている</p><p>こないだ、輸入菓子店で見つけたから買ったんだよ昔は、日本でも広く売ってたらしいんだけれどっ</p><p>アタシもちょうだいネ</p><p>


　イーディも、弾けるキャンディを口に入れた</p><p>何コレ、面白いネ</p><p>


　口の中で弾けるキャンディに、イーディは笑ってそう言う</p><p>ね、ね面白いでしょっあなたたちも、どうぞっ</p><p>


　寧が、またカケラを自分の口に放り込むと小袋をドリル姉妹に勧める

　ドリィの方が小袋に指を入れて、少しだけ口に含む

　口の中で弾ける感触に、眼を丸くするドリィ

　でも、命の危険があるものではないということは理解したらしい

　妹にも勧める

　妹のアナも、口の中の弾けるキャンディに驚嘆している

　クリームソーダと弾けるキャンディ

　一緒に何かを食べることで、少しずつでも心を開いてくれるはずだ</p><p>さてとそれじゃあ</p><p>そろそろ、オレと愛のパン作りを見学してもらうよ</p><p>


　オレは、作業台の上に小麦粉を広げる

　ドリィとアナは、今度は何が始まるのだろうと食い入る様に見ている

　パン工房の中に焼きたてのパンの香ばしい匂いが広がる</p><p>ほら、できた</p><p>


　オレは窯からパンを取りだした

　今作った発酵させないパンだけでなく、他にも昼休みに販売するために用意してあったパンを幾つか焼いた

　足りなくなった分は、今作ったパンを差し替えることにする</p><p>はい、コーヒーを入ったネ</p><p>温かいうちに食べてくれ</p><p>


　オレは焼きたてのパンを、銀のパッドに乗せて寧に渡す

　今度もまずアーニャが食べる様子を見せて、ドリル槍姉妹に毒が入っていないことを示す

　イーディが、姉妹とグレースさんにパンとコーヒーを勧めた

　キョーコさんからお目付役を任じられているアーニャだと命令になってしまうが

　イーディだと、そうはならない

　今度も、まず姉が一口食べて見る

　すぐに妹に何か言う</p><p>美味しいって言ってるネ</p><p>焼きたてのパンなんて、初めて食べたんでしょうからね</p><p>


　アーニャも優しい笑顔で、姉妹を見ている</p><p>ムムムムッ</p><p>


　妹のアナも、パンを食べて感激しているようだ</p><p>慌てて食べなくてもいいよ、たくさんあるんだからっ</p><p>


　妹が姉に何か話している

　姉も妹に</p><p>こんなに美味しいパンを食べたのは初めてって言っているネ</p><p>


　イーディが、妹の言葉を翻訳してくれた</p><p>パンがこんな風に作られるものだとは知らなかったって言っているわ</p><p>


　アーニャが、姉の言葉を

　よし、ここまでは良い感じに来ているな</p><p>ここからは昼休みに向けての準備だ</p><p>うん、吉田くん</p><p>


　ドリル槍姉妹に次の段階を見せなくちゃいけない</p><p>ソウ言えばカツコがここに来ないネ</p><p>克子姉はなでしこ科の子たちの方に付いているんじゃないかな</p><p>


　なでしこ科の半数以上は新人娼婦候補生たちだし</p><p>こっちはオレたちだけで何とかしろってことなんだと思うよ</p><p>


　常に試され続けるのが黒い森の流儀だ

　この試練も何とか乗り越えないといけない

　オレはパン屋としての本業に入る</p><p>ドンパッチって、もう売ってないんだ</p><p>似たような菓子を作っている会社は、まだあるらしいですけれど</p><p>今売っている国産品は、ドンパッチほど弾けないらしいです</p><p>調べてみて、ちょっとショックでした</p><p>1290．ネガティブ潰し　／　パンの修羅場</p><p>・白坂雪乃／１６歳主人公にレイプされて現在、妊娠中登山ロープ並みに神経が太い・安城ミタマ／１８歳主人公の性奴隷元・ありすの警護役主様あんた、このバカ</p><p>高梨克子／２１歳黒い森の元・娼婦お屋敷の家事を司る爆乳美女</p><p>わたしには、良く判らないな</p><p>


　今まで、ずっと黙ってオレたちの行動を見ていたグレース・マリンカさんが言う</p><p>こんなことをして、何か意味があるのかこの子たちが何か変化すると思うのか</p><p>


　そう言ってドリル槍姉妹を見る

　オレたちがしたこと

　クリーム・ソーダ（メロン・フロート）を飲ませる

　弾けるキャンディを食べさせる

　オレと愛がパンを作る様子を見せる

　焼きたてのパンを食べさせる</p><p>思うヨだから、やっているノネ</p><p>


　イーディが、笑顔で答える</p><p>ソウネジュンも、この子たちと同じなのネより強くなって闘うことしか考えないで生きてきたカラ判らないのかもしれないネ</p><p>グレースさんはヨッちゃんの焼きたてのパンを食べてみて、どうだった何か感じたことはあるっ</p><p>わ、わたしは食べ物は何でも構わないからいやできるだけ早く筋肉とエネルギーに変わるものしか、食べたくないと思っている</p><p>


　グレースさんは、真顔で答える</p><p>今よりも強くなるためには美味いものを食べたいなんていう欲求は、捨てないといけないだから</p><p>ダメヨ、全然、ダメネジュンそんな考えじゃ、今よりも強くなるのは無理ネ全然無理無理、カタツ無理ヨ</p><p>


　イーディは強く言う</p><p>食事を楽しめない人間は、強くなれないネ</p><p>そうねキョーコ様も、いつもそうおっしゃっているわ食べ物をどうでもいいと思ったら最期だって</p><p>そうだよねっ、キョーコさんてすっごい美食家だもんね</p><p>


　寧も、そう付け足す</p><p>しかし、わたしはキョーコ・メッサーではないし欲望を抑え込むことで、溜め込んだエネルギーを強くなることに集中させたいのだ</p><p>


　グレースさんは、断固として言う</p><p>その考え方が、そもそも間違っているネ</p><p>わたくしも、そう思うわ</p><p>


　イーディとアーニャが、即座に反論する</p><p>美味しいモノを食べたいという欲望を抑えたぐらいで、人は強くなったりはしないヨ</p><p>そうよ、むしろ弱くなるわ強くなりたいのなら、全ての欲望を解放するべきよ貪欲にならなきゃ</p><p>うーんグレースさんの考え方は日本的なストイックさなんだと思うけれどさイーディやアーニャさんみたいな外国の人には通じないよキョーコさんも、日系だけど育ったのはブラジルだから向こうの感性だし</p><p>でも、世界の主流はイーディたちみたいな貪欲さだと思うよ別に、グレースさんの考え方を否定するわけじゃないけれど世界の人と闘っていこうと思うのなら、日本的なストイックさじゃすぐに限界になると思うな</p><p>欲望を抑え込んで溜めたエネルギーなんて、大したことないノネ欲望に果てはないカラどんどん欲望を解放した方が、より強いエネルギーが生まれるヨ</p><p>そうねもっと美味しいモノが食べたいとかもっと良い暮らしがしたいとかだって突き詰めればもっと幸せになりたいってことになるんだもの</p><p>幸福の追求は、アタシたちアメリカ人にとっては何者にも奪うことのできない人間の権利なのネ</p><p>


　寧、イーディ、アーニャときてまたイーディが話す</p><p>その幸福の追求をもっと強くなりたいダケに狭めちゃダメなのヨもっとデッカイ欲望を持ちなさいネそうじゃないと、大成できないヨ大して強くもなれないネ</p><p>


　グレースさんと話している内容をアーニャが、ドリル槍姉妹に話している

　ドリィもアナも、意味が判らないようでポカーンとしているけれどとにかくアーニャの言葉を聞いている</p><p>今から、アタシたちのDarlingがジュンの知らない強さを見せてくれるノネホントの大きな欲望から迸り出ている本物の強さヨ</p><p>


　いや、イーディそんなこと言われても

　オレは、愛といつも通り、昼のパンを用意するだけだ</p><p>愛、始めよういつもより3分遅くなっちゃったから</p><p>


　時計を見てオレは言う

　3分ぐらいなら、余裕で取り返せる</p><p>うん吉田くん</p><p>


　オレと愛は作業を開始する</p><p>一つめ、一番のオーブンに入れるわ</p><p>


　愛が、ゆっくりなのは何をどうするべきなのか、人よりもジックリ考える性格だからだ

　だから、日々のパン作りのように次に何をするかが明確になっていて、考える必要の無いことはテキパキとこなしていく

　正確だし、間違えないし、手際が良い

　こうやってパン工房で作業している時の愛を見たらクラスの連中は、みんなビックリするだろうと思う

　アーニャとドリル槍姉妹とグレースさんはオレが出したパンと、寧とイーディが注ぐコーヒーを味わいながら、オレと愛の作業を見つめている</p><p>ごめんなさい、遅くなったわ</p><p>


　克子姉が、学食側のドアから入って来る

　ミタマと月子、雪乃も一緒だった</p><p>あれ他のなでしこ科の子たちは</p><p>


　娼婦候補生の子たちはどうしているんだ</p><p>後の子たちは、お嬢様が見ているわあの子たちは、まだ一般生徒たちと接触させるわけにはいかないから</p><p>


　克子姉は、真顔で言う</p><p>あの子たちを学校に通わせるのはあくまでもガス抜きなのよあの場所に閉じ籠もったままだと精神に良くないからでも、いきなり普通の生徒たちと一緒にしたら、自分の身の上と周りの子たちの身の上を比較して絶望してしまうわだから、同じ校内に居ても、しばらくは一般生徒とは隔離しなくちゃいけないのよ</p><p>


　自分は親の事業の失敗のせいで売春婦にならなきゃいけないのに

　何の問題もなく、普通に高校生活を楽しんでいる生徒たちと交流したらやっぱり、落ち込むよな</p><p>だから、なでしこ科はお昼の休憩も一般生徒とズラすことにしたのよ普通の子たちが、5時間目になってからご飯ね今は、あの子たちには全教科の学力テストをやってもらっているわ</p><p>わたくしたちは先日、すでにテストしていただいておりますから</p><p>


　ミタマが、月子を見て言う

　ああ、ミタマや月子は別の日に、お屋敷の中で学力テストを終わらせているんだな</p><p>だから、こっちに連れて来たのよまあなでしこ科の子たちのことは、心配しなくて良いわ月子ちゃんに、逐一、あの子たちの心の状態をチェックしてもらっているし大丈夫よ後で、あなたに会わせるわ</p><p>


　克子姉は、そう言って作業エプロンと帽子を付ける</p><p>ああ１つめのセットはできているのねうんと、今日はお天気が良いから、このパンとこのパンは先に出しましょうこれとこれを後出しにするわ</p><p>


　克子姉がオレと愛に指示する

　こういう判断は克子姉にしかできない</p><p>湿度がいつもより低いから、オーブンの温度を調整するわよ</p><p>


　克子姉が、オーブンに取り付く

　作業するのが3人になれば一気に楽になる

　それでも、オレたちはコンビネーション良く昼休みに向かって、パンを焼いていく

　ドリィとアナがオレたちの働く様子を真剣な眼で見つめている

　グレース・マリンカさんも、姉妹につられてオレたちの作業を見ていた</p><p>ミタマは、アタシと一緒に昼休みになったら、パンを買いに来る生徒の監視をするノネ</p><p>朝の3年生とのゴタゴタの影響が、まだ残っているハズヨそれを吹き飛ばすために、ミタマが店頭に立って、お客を集めるノネ</p><p>了解した</p><p>


　ミタマも、自分がテレビに出演していることで注目されていることは判っている</p><p>わが主様と家族のためなら安城ミタマ、客寄せパンダにもなってみせるっ</p><p>それなら、わたくしもお店に出るわ</p><p>


　アーニャが笑う</p><p>この前、ここに来た時もお手伝いしたものねあれは楽しかったし</p><p>


　アーニャは、携帯の画面を見ていた</p><p>東京銀座で、キョーコ・メッサーを見たっていう書き込みが、増えているわ</p><p>


　キョーコさんも、レイちゃんの敵役として何度か特別番組に出ているから顔は張られている

　これで公安警察の連中は、銀座に急ぐだろう

　アーニャが、この高校に出没してもこちらには人手が廻せないはずだ</p><p>あたしは何もしないわよっあたしは、ここにコーヒーを飲みに来ただけだから</p><p>


　雪乃はうん、何もするな

　妊娠中だし、パン工房の奥に座っててくれればいいや</p><p>公様わたくしは何を致しましょう</p><p>いや、月子もパン工房の中に居てくれ</p><p>


　今でさえ何で、オレのパン工房には美人ばかり集まっているんだと、一部の男子に批判されている

　メグに愛に、寧に克子姉に、可奈センパイにイーディだもんな

　この上、今日はミタマとアーニャまで参戦してくれることになった

　さらに、月子まで店頭に出たら何を言われるか判らない</p><p>それに、月子にはあの子たちのチェックをしてて欲しいんだ</p><p>


　オレは、ドリィとアナを見る

　イーディとアーニャが店頭に出てしまったら、ドリル槍姉妹を物理的に抑えられる人がいなくなる

　そうなったら、月子の巫女の力に頼るしかない

　月子は、オレの心を読んでそう答えた</p><p>吉田くーん、時間</p><p>


　ああ昼休みが迫って来る

　オレは自分の作業に集中した</p><p>まあ、みんなここに居るのね</p><p>


　いつも通り昼休みの10分前に、メグが教室から来てくれた</p><p>よーし、メグちゃん店開きだよっ</p><p>


　寧と克子姉が焼き上がったパンを学食側のドアから、店頭に出していく

　メグも、寧たちに加わる

　店頭では、売り子が数人並んで販売するからそれぞれの場所に、おつりの準備や、紙袋なんかの用意もしないといけない</p><p>そろそろ、あたしたちも行くネ</p><p>


　イーディが、ミタマとアーニャに声を掛ける

　オレは店頭の様子を映したカメラ映像をモニターに出す

　外の様子を見ながら、オレは第2弾のパンの支度を始める</p><p>吉田くん愛も行くね</p><p>


　愛もパンの製作者として、売れ具合を確認するために店頭に立つ

　ていうか、1年生で一番の美少女と言われている愛を目当てにして来る客も居るから店先に立たざるを得ない

　愛が作ったパンだけを並べた愛ちゃんコーナーもあるし</p><p>はーい、2限目終了2分前っ</p><p>


　寧がカウント・ダウンを開始する

　昼休みに突入して、２５分ぐらいまではパン売り場の前は大混雑になるから

　克子姉、メグ、寧、愛と売り子は４人体制でスタートする

　すぐに、可奈センパイも手伝いに来てくれるはずだ

　可奈センパイは、一般生徒だから昼休みになってからでないと、教室を抜け出せないから</p><p>はーい、３０秒前各自スタンバイ</p><p>


　女の子たちは、お客を待ち受けるが

　オレは１人、パン工房の中で昼休みの途中で、追加で出す第２弾のパンの準備をアタフタと続けている</p><p>はい、１０秒前７、６、５、４、３、２、１来るよっ</p><p>


　キンコンッキンコンッ

　昼休み開始のベルが鳴る

　２０秒以内に生徒たちが大波となって押し寄せて来る</p><p>これとこれとこれとこれ下さい</p><p>オレ、これね</p><p>そっちのチョコレートパンも</p><p>


　腹を空かせた男子生徒たちが、まずは押し寄せて来た</p><p>うわっ、ホントに安城ミタマだ</p><p>テレビで観るより綺麗ね</p><p>あの写真撮っても良いですか</p><p>あたしも一緒に写真撮って欲しいです</p><p>


　ミタマの周りには、あっという間に人が集まる

　男子と女子、ほぼ同数ぐらいだな

　男装の凛々しさと、グラマーな身体男女、それぞれに受けるポイントがあるのが、ミタマの魅力だ</p><p>構わんが諸君、パンを買うのだここのパンは、実に美味いぞ</p><p>そうよ、わたくしもいただいたけれどとっても美味しいわよ</p><p>


　アーニャが、みんなに言う</p><p>うわっ、ニキータ・ゴルバチョフだっ</p><p>また来てくれたんですねっ、ニキータさん</p><p>


　アーニャの来校は２回目だから、生徒たちはあっさりと受け入れてくれた</p><p>ハーイ、皆さん、元気だったパンを買ってあげてねっ</p><p>


　アーニャも一生懸命、宣伝してくれる</p><p>ハイハイ、横入りはダメヨちゃんと並ぶネ</p><p>


　イーディが、客の列を正す</p><p>イーディさん、優勝おめでとうございます</p><p>格闘技ニュース、見ましたよっ</p><p>写真撮ってもいいですか</p><p>


　ああ、イーディが格闘技大会でクラス優勝したことも広まっているんだ</p><p>イイケド、お店の邪魔になったら困るネ</p><p>あ、気を付けて撮りますから</p><p>写真撮ったら、パンを買うのネ美味しいヨ力が出るのネ</p><p>


　ミタマ、アーニャ、イーディそれぞれの撮影会が始まってしまった</p><p>すごいことになっているわね</p><p>


　可奈センパイがやって来る</p><p>いつもより、お客さんが多いんじゃない</p><p>


　可奈センパイも、売り子に加わる

　克子姉が、パン工房の中に顔を出して</p><p>第２弾いつもよりも早めに出すわ焼けたのから出してこのままだと売り切れになっちゃうから</p><p>


　オレは作業を前倒しにする

　マサカリ・クサオの件で、売り上げが落ちるかもしれないと思っていたけれど杞憂だった

　むしろ、ミタマとアーニャとイーディの人気でどんどん、オレたちのパン屋に生徒が集まって来ている

　その結果、普段はオレたちのパンを買っていない生徒たちまでミタマたちに勧められて、今日は買ってくれているようだ</p><p>ヨッちゃん、どう</p><p>


　寧が、パン工房に戻って来る</p><p>１番のオーブンが先に焼けるからできあがり次第、出すよ</p><p>判ったっメグちゃん、もう１つパッド置くスペースはあるっ</p><p>はい、何とかしますっ</p><p>


　店先も、工房の中も修羅場だ

　汗だくで働いているオレたちをドリル槍のドリィとアナ、それからグレース・マリンカさんは、驚いた表情で見ていた</p><p>おっし、第２弾パッド１つ目、持ってって</p><p>


　オレはオーブンの中から焼きたてのパンを取り出し、パッドに並べていく</p><p>ノブ、貰うわ</p><p>


　可奈センパイが、オレからパッドを受け取って店頭に運んで行く</p><p>ヨッちゃん、パッド１つ、空になったからっ</p><p>


　寧が空のパッドを持って来る</p><p>待って、２番のオープンはまだだから</p><p>


　修羅場は続く</p><p>ごめんなさーい、今日はもう売り切れよ</p><p>


　克子姉が大きな声で言った

　いつもより早く昼休み開始から４０分後には、全てのパンが売れてしまった</p><p>うーん、昨日の前話にグレースさんを出すのを忘れてました</p><p>慌てて、書き足しました</p><p>1291．ネガティブ潰し　／　人生</p><p>それじゃあ、またねっ</p><p>


　パンが完売したので、店頭から工房内に引き上げて来た克子姉たちと一緒にアーニャも戻って来る</p><p>ああ、ニキータさん</p><p>


　アーニャは、ニキータ・ゴルバチョフのコードネームでテレビに出ているからファンの子から、そんな声が上がる</p><p>お腹空いちゃったのよそっちの2人はまだ残るからじゃあねーっ</p><p>


　アーニャが工房の中へ入って来る

　パン工房の店頭には、イーディとミタマが残って一般生徒たちとの会話や写真撮影に応じていた</p><p>わたくしは、この学校の生徒になったのだから今日、慌てて写真を撮る必要は無いのに</p><p>


　ミタマは、そう言うが</p><p>転校初日の記念だから、いいのネ</p><p>ミタマさんは、うちの学校の制服は着ないんですか</p><p>


　1年生らしい女の子が、ミタマに尋ねる</p><p>うむ、なぜかこれを着ろと命じられている</p><p>


　ミタマは、自分の着ている純白の学ランを指して答える</p><p>でも、とっても素敵です</p><p>あ、ミタマさんわたしとも写真を撮っていただけますか</p><p>構わん</p><p>


　ミタマは、鞘に入った日本刀を片手に笑顔で返答した</p><p>イーディさん、試合ネットにアップしてあったの、観ましたっ</p><p>


　イーディのところには、男子生徒たちが集まっていた</p><p>今週の金曜日の深夜に録画を地上波で放送するネそっちも観てネ</p><p>


　イーディは、笑顔で答える</p><p>次の試合とか、もう決まっているんですか</p><p>次は年末ネアメリカで試合する予定ヨ</p><p>


　パンは売り切れたけれど、店の前の人だかりはしばらく消えそうに無い</p><p>売り切れたのはいいけれど、微妙な時間よね今から追加のパンを焼いたって、お昼休みが終わるまでにはできないし</p><p>


　克子姉が時計を見上げて言う</p><p>もういいですよあたしたち、充分働きましたからはぁぁ、疲れたぁお腹空いちゃったわ</p><p>


　いつもなら、売り子は交代で食事してもらっているんだけれど

　今日は、ミタマとアーニャとイーディがもの凄い勢いで客を惹き付けたから

　交代している余裕は無かった

　その代わり、早く売り切れたからみんな揃って、昼食タイムが取れる

　もっとも急いで食べないといけないのは、5時限目の授業がある可奈センパイとメグだけだ

　オレと愛はパン技能士コースだから、5時間目はパン工房の片付けと清掃で授業に出られないのが、認められるようになった

　寧と雪乃は、授業に出たり出なかったり好きにしているし

　ミタマと月子はなでしこ科だから一般生徒の昼休みが終わってからが、休憩時間となる

　克子姉は、生徒でないし</p><p>お昼は、そっちの冷蔵庫の中にあるわ</p><p>


　克子姉が、予備の冷蔵庫を指差す</p><p>朝、パンと一緒に車に乗せてきたから出してちょうだい</p><p>


　ああ、オレは今日は搬入に立ち合って無いから、知らなかったけれど

　昨夜は、可奈センパイたちもお屋敷に泊まったんだから弁当とかの準備ができているはずがない</p><p>今流行りの冷たくても美味しいスープ・スパゲティとポテトサラダだから、そのまま食べて</p><p>お皿出そっスプーンやフォークとかはああ、お屋敷から持ってきてあるんだねっ</p><p>これ克子さんが作ったんですか</p><p>違うわよマナちゃんたちよマナちゃんとありすちゃんと、双子ちゃんたちが、早起きして作ってたわ</p><p>


　マナとありすとリエとエリか</p><p>自分たちはまだ学校が始まらないからって</p><p>


　アニエスたちは、今日から超お嬢様校に通っているが

　マナたちが新しい中学に通い始めるのは、水曜日からだ</p><p>あなたたちの分も、ちゃんとあるわよ</p><p>


　克子姉が、アーニャやドリル姉妹、グレースさんに言う</p><p>あたし、お茶入れます日本茶でいいかしら</p><p>


　メグが、外国人のアーニャに尋ねた</p><p>わたくしは平気よこの子たちもアジアの子だから大丈夫だと思うわ</p><p>


　アーニャは、そう答えるが一応、ドリル槍姉妹に尋ねる</p><p>うん、平気だってていうか食べ物には無頓着なのよねこの子たち</p><p>


　狂った女ボスの組織で少女暗殺者としての教育しか受けていないからか</p><p>あたしが、よそうわ月子ちゃん、みんなにお皿を回してくれる</p><p>ミタマとイーディの分は多めに取っておいてよ</p><p>判っているわよあの2人は、ホントに良く食べる子たちだものね</p><p>そっちの姉妹が、どれぐらい食べるか判らないから大目に作ってあるわアーニャさんは、前にも来ているから知っているし、グレースさんは、昨夜と今朝、一緒にご飯を食べたから大体の分量は把握しているけれど</p><p>も、申し訳ない</p><p>


　グレース・マリンカさんは、自分が大食いであることを自覚しているらしい</p><p>さあ、さっさと食べるわよあたしもお腹ペコペコなんだからっ</p><p>


　何もしていない雪乃が平然とそう言う

　オレは学食に通じる方のドアを開け</p><p>イーディ、ご飯だぞ</p><p>あ、判った、今、行くネミタマも行くヨ</p><p>うむそれでは諸君、わたくしたちも食事を摂らねばならぬので、これで失礼する</p><p>


　ミタマが、集まっている生徒たちに言う</p><p>ミタマさーん</p><p>


　ミタマには、男女ともすっかり固定ファンが付いたらしい</p><p>また会おう、諸君</p><p>


　男装のミタマは、颯爽とパン工房内に入ってくる

　イーディも、中に入るとカチャリとドアの鍵を閉めた

　これで、パン工房内は密室となる

　完全防音だから、ここの声は一切、外には漏れない</p><p>ミタマさん、そこへ座ってイーディは、こっちにどうぞ</p><p>


　メグが2人の席を用意した</p><p>さあ食べようぜ</p><p>


　オレたちの昼食が始まる</p><p>ンッグ、ンッグンンッ</p><p>モグモグハムッ</p><p>


　ドリィとアナのドリル槍姉妹は、スープスパゲッティが気に入ったらしい

　わっせわっせと掻き込んでいく

　オレたちも、どんどん食事を進めていく</p><p>ホント日本に来る度に思うんだけれど、あなたたちのところを食事が美味しいわね</p><p>


　アーニャが、笑顔でそう言った</p><p>マナちゃんと瑠璃子ちゃんは、もう免許皆伝してあげたいぐらい上達しているんだけれど双子ちゃんも、お料理に関しては良いセンスをしているのよ</p><p>あの子たちは、料理人を目指したらいいのよっ双子のシェフとかって、面白いでしょ</p><p>


　雪乃が、そんなことを言う</p><p>ああ、いいかもねまり子や、まり子のお姉様に出資してもらって、フレンチ・レストランとか開業したらいいわよ</p><p>


　可奈センパイは、まり子とすっかり意気投合しているから香月家でなく、トリイ電子の創業家の令嬢であるまり子や、歌晏桃子姉ちゃんの名前を出す</p><p>あたしは、まり子と何のビジネスをやろうかしらまだ、コレっていうのが見つからないのよね</p><p>


　そんなことを言うまり子に、グレースさんは</p><p>あなたたちは、本当に金持ちなんだなあの屋敷といい、学校の中にこんな私的な施設を持っていたり</p><p>あら、最初からお金があったわけじゃないわよお金持ちの家に生まれた子は、あたしたちの中でも一部だけよ</p><p>そうそう、恵美の実家なんてホントに貧乏だったものね</p><p>今は、昔とは違うわお義父さんもお義母さんも今は、白坂家から離れて、香月グループの会社で働いているのよ</p><p>


　雪乃が、そう言って口を閉ざしたのは自分の実家のことを思い出したからだろう

　白坂家は当主が、変わってからずっと迷走状態だし

　テレビ局は、香月グループに獲られて本業の新聞社は低迷している

　雪乃の母方の祖父は、白坂創介の事件のせいで引退するしかなくなり東京にも居られなくて、今は地方で暮らしているらしい

　雪乃の母親も、料理評論家としての活動ができなくなり今は、不倫していた男の家に転がり込んでいると聞いた

　香月家やミナホ姉さんに雪乃やマナの様子を問い合わせることも無い

　雪乃の祖父や母親にとっては雪乃とマナは、白坂創介とともに死んだという認識になっている</p><p>あたしたちの家族には、本当に色々な事情を抱えている子たちが集まっているわ</p><p>


　克子姉が、グレースさんに言う</p><p>でも、あたし自身は自分の身体で稼いでもので、今の生活を得ていると思っているわかつて、あたしは悪い男たちに色々なものを奪われたわそれを今、取り戻して失ったものに見合った報酬を得ているのよ</p><p>よく判らないな</p><p>


　グレースさんには、克子姉が娼婦に堕とされていたという過去は想像できないだろう</p><p>わたしにはあなたたちが、この学校の一角を借りてパン屋ごっこをやっているようにしか見えない</p><p>


　オレはスーッと立ち上がって

　克子姉が店頭から持って来た売り上げの入った手提げ金庫を持って来る</p><p>これを見てくれこれのどこがごっこなんだ</p><p>


　オレは、金庫を開いて中を見せる

　パンは完売した金庫の中には、千円札とコインがたんまりと入っている</p><p>そんなの大した金額じゃないだろう</p><p>


　グレースさんは、そう言う</p><p>ああ、パンなんて安いし客はみんな学生だからね見ての通り、１万円札なんて1枚も無い昼休みだけの営業だし、そんなに儲かっているとは言えないよな</p><p>だからごっこだと言っているんだ</p><p>


　グレースさんは、強い目でオレを睨む</p><p>でも、この金はオレたちが、身体を張って得た金だ自分たちで稼いだ金だ</p><p>


　オレも、負けずにグレースさんを睨み返す</p><p>アーニャ、イーディ通訳してくれオレの話をドリィとアナに</p><p>


　オレはモグモグ食事を続ける、ドリル槍姉妹を見る</p><p>まず、2人ともオレたちが、たくさんのパンをここで焼いていたのは、見ていたよな</p><p>


　オレの言葉をアーニャが翻訳する

　ドリィとアナは、ウンウンとうなずいた</p><p>それであんなにいっぱいあったパンが、全部、売れていった様子も観ていたよな</p><p>


　このパン工房には、外の店の様子を映しているモニターがある

　克子姉たちが、パンを売っていく姿をドリル槍姉妹は、興味深そうに眺めていた</p><p>あのパンが全部売れてこれだけのお金になった判るよな</p><p>


　オレは、手提げ金庫の中を姉妹に見せる

　ドリィとアナはフンフンとうなずく</p><p>モノを作って他所の人間に売ってお金を得てその金で、家族を養って生活するそういう生き方もある</p><p>


　オレの言葉を、イーディが訳す</p><p>お前たちはこれまで、誰かに命令されて人を殺す代わりに、衣食住を与えられるという暮らしをしてきただが、そんな生活は先が見えないと思わないか暗殺に失敗したら、自分の方が抹殺される成功したってお前たちの飼い主が、お前たちをいつ見捨てるか判らない</p><p>


　アーニャがオレの言葉を訳すとドリル姉妹は、真剣な眼でオレを見る</p><p>お前たちが、そんな生活をせざるを得なかったのは今のお前たちには、人を殺す技術しかないからだしかし、人を殺す技術を金に換えるのは、なかなか難しいそういう仕事ができる人間を求めるのは危険で悪い人間ばかりだからだお前たちが命を張って、仕事をやり遂げたとしても彼らは、お前たちの労働に見合った代償を支払ってはくれないそうだったんだろお前たちは、お前たちが置かれている状況に不満と怒りを感じていたはずだ</p><p>


　だからこの姉妹たちを支配していた組織に、キョーコさんが襲撃を掛けた時

　ドリル槍姉妹は、組織の女ボスを殺した</p><p>だが、見ろ人を殺す技術でなく、パンを作る技術があれば、毎日、これだけの収入があるこれだけの金が、手に入るんだぞ</p><p>


　オレは金庫の中の札を取り上げ、ぴらぴらと振って見せる

　ドリル槍姉妹は、日本に来たばかりだ

　日本の札の価値は、まだよく判らないはずだ

　こうやって示せば、手提げ金庫の中にある金はかなりの高額だと感じるだろう</p><p>毎日、パンを作って売って金を得るただの小麦粉が、オレたちの労働で何倍もの価値になって、売れるんだそこには支配はない命を奪われる危険も無い怖いことは何も無いし、危ない橋を渡る必要も無い</p><p>


　ドリル姉妹は、ジッとオレを見ている</p><p>そしてお前たちが見ていた通りパンなんてオレでも作れる難しいものじゃないお前たちだって、簡単にできる</p><p>お前たちは、今まで通り人を殺す技術だけを頼りに、少女暗殺者を続けることもできるしかしお前たちは殺すだけで、殺し屋を探している客を見つけることも、そいつらから報酬を得ることも、自分たちではできないだろだから、悪いヤツラに搾取される今のままでは、お前たちには、ギリギリ生き続けるだけのモノしか与えられないし未来は見えない</p><p>


　根気強く、姉妹に語る</p><p>でも、パンを作る技術があれば美味いパンを欲しがっているヤツを見つけるのは、簡単だお前たちだって簡単にパンを売って金が得られる毎日、こんなに金が入るいやもっとパンを作って、売れればさらに得られる金は増える毎日、確実に金が手に入ることが判っていれば他の人間に搾取されないのなら堅実な未来が見えるそうだろ</p><p>


　イーディが、オレの言葉を姉妹に伝えると

　姉のドリィが、オレに何か言う</p><p>ワタシたちに槍を捨てて、パンを作れというのかって言っているネ</p><p>違うそうじゃないお前たちの槍は、お前たち自身を守るためには必要なものだ槍を捨てる必要は無いただ槍の技術だけで生きていくのは、大変だって言っているんだ</p><p>


　オレは姉妹の眼を見て、はっきりと言う</p><p>人に支配されて生きていくのが嫌なら別の技術も身に付けなけりゃいけないパンじゃなくたっていいんだお前たちが、誰にも支配されないで、自分たちの能力だけで金を稼ぐことができるのならそういう技術があれば、お前たちの人生は変わるオレは、それを理解して欲しいんだ</p><p>


　姉妹は顔を見合わせ

　そして、２、３、言葉を交わす

　それからまた姉の方が、オレに何か言った</p><p>本当に毎日、こんなに金が得られるのかと聞いているネ</p><p>ああ、毎日だ月曜日から土曜日まで、毎日、これぐらいの収入がある</p><p>だが、この店は小さいオレたちは、いずれ、もっと大きな店を持つつもりだそうなったら、1日に作るパンの数も増やせるし、売る時間ももっと長くできるそうなったら、今日の収入の10倍は儲かるぞ</p><p>いいえ、100倍よ</p><p>


　克子姉が、笑って補足する</p><p>お昼休みだけでも、今の100倍は売れるわ自信があるの</p><p>


　その言葉をアーニャが告げると姉妹は眼を丸くして、驚いていた</p><p>そういう人生もあるんだそしてお前たちだって、そういう人生を生きたっていいんだ今からだって変えられるんだぞ人生は</p><p>


　オレは、それを理解して欲しくて

　小麦粉から、パンを作る工程を全て見せ

　オレたちがパンを売る様子も、全部、公開した

　この姉妹に少女暗殺者以外の人生があることを知って欲しくて</p><p>ぁぅぅ</p><p>


　ドリィとアナは、顔を見合わせて何か話している</p><p>昨日、うちに区役所の人が来たのですが</p><p>今日も別の部署の人が来る</p><p>次話ぐらいから、エッチ展開に入る予定です</p><p>1292．ネガティブ潰し　／　自立せよ</p><p>アウアウアッ</p><p>ハウハウハッ</p><p>


　ドリィとアナのドリル槍姉妹が、オレに何かを訴える</p><p>わたしたちは、槍の使い方しか知らないから</p><p>急にそんなことを言われても、判らないって言っているネ</p><p>


　アーニャとイーディが通訳してくれた</p><p>今は人殺しの技とか知らないかもしれないけれどこれから他の生きていくための技術を学べば、幾らでも身に付けることができるはずだ</p><p>お前たちは、元居た場所へ帰りたいか</p><p>


　オレの言葉をイーディが翻訳すると、姉妹は表情を変える</p><p>また、少女暗殺者として組織に飼われるだけの生活に戻りたいのか</p><p>


　ドリィが何か言う</p><p>私たちは、ここでまたそういう仕事をするんだと思っていたって言っているわ</p><p>


　アーニャが、通訳する</p><p>ここは日本だお前たちが今まで居た国とは違う人殺しの仕事なんかはえーと、そうだな、だいたい１年に１回ぐらいしか無い</p><p>


　全く無いと言うと、ドリル槍姉妹が戸惑うと思うので取りあえず、そう言ってみた</p><p>１年に１回しかない仕事なら、お前たちを必要とはしない暗殺者を３６５日、常駐させておいたって、金の無駄だ他の人に何なら、キョーコさんたちに、その時だけ契約したして処理してもらった方がよっぽど安く付く</p><p>


　オレはなるべく、２人に判りやすく話そうと思った

　事実でなくてもいいこの姉妹が、暗殺者以外の人生を考えるように仕向けるんだ

　ドリィは、オレをギロッと睨み</p><p>ウーン、それなら、自分たちはこの国でなくてもいい世界には、暗殺者を欲している国がたくさんあるはずだからそういうところへ、自分たちを売り飛ばせって言っているネ</p><p>


　この子たちもプライドがある

　少女暗殺者として、これまで幾度も任務を遂行し生き残ってきたという誇りが</p><p>だからお前たちは、これからもそういう生活を続けたいのかって聞いているんだ</p><p>


　オレは、わざと強い口調で言った</p><p>このまま暗殺者を続けていたって、どこがで殺されるか、見捨てられるか絶対に長生きはできないんだぞ</p><p>


　オレの言葉をイーディが伝えると、妹のアナの方が</p><p>そんなことは、判っているが自分たちは、そう生きるしかないですって</p><p>自分たちには、この槍しかないって言っているヨ</p><p>


　アナの言葉をアーニャが訳し、その後に呟いたドリィの言葉をイーディがオレに伝えた</p><p>これしかねーとか、んなわけねーだろッッ</p><p>お前ら、さっきからオレがパンを作って焼くとこを見てたろこんなの大して難しいもんじゃねーぞオレにだってできるんだから、お前らにだっててきるっオレが断言するッ</p><p>


　熱い気を込めて２人に言う</p><p>パンだけじゃねぇ世の中の人は、みんな何かしらの仕事をやって生計を立ててるんだッみんな生きていくために、色んな技術を学んで働いているんだっお前たちだって、絶対に学べる暗殺者以外に、死んだり、殺したり、殺されたりしないで済む生活をやっていくことはできるんだっオレを信じろっ</p><p>


　オレの熱気にドリル槍姉妹は、黙り込む</p><p>それにな、オレはキョーコさんからお前たち姉妹だけでなく、お前らの少女暗殺者の仲間他に１１人いるんだっけ全部で１３人、全員のことも頼まれているっ</p><p>


　キョーコさんたちが潰した東南アジアの組織には１３人の少女暗殺者の生き残りが居た</p><p>オレは１３人全員を助けたいお前たち全員が、暗殺者なんかやらなくても生きていくことができるようにしてやりたいんだっだから、お前たちも想像してみろ少女暗殺者じゃない、自分たちの未来を</p><p>


　するとアーニャが</p><p>無理よこの子たちは今までずっと、女ボスからの命令通りに行動するだけで自分たちで、自分の未来を決めたことなんてないんだから</p><p>


　ああドリィもアナも、どうにも困ったという顔をしている</p><p>自分たちでは、考えないでただ、言われた通りに遂行することそれを守ることで生き残って来たのよ自分たちのゲンジツや、自分たちがしていることを深く考えたら絶望して、死ぬしかないもの思考停止しないと、やっていかれないのよ暗殺者なんだから</p><p>


　アーニャが、オレに言う</p><p>違うよこの子たちは、もう暗殺者じゃないこいつらには、２度と人殺しはさせないからオレが</p><p>


　オレはアーニャに言い返す</p><p>だから、この子たちは自分で考えて、自分の人生を決めていく力を身に付けなきゃいけないんだもう、誰かに命じられるまま動く道具に戻ってはいけないんだ思考停止じゃダメなんだだって、この子たちは人間なんだからっ</p><p>BE　INDEPENDENTってことだよねっ</p><p>独立しろ自立しろ自分の足で、しっかり立つ力を身に付けろってことだよねっ</p><p>うんよく判る愛も昔は、自分で自分のことを決められなかったから</p><p>


　かつての愛は母親に支配されている、自分の意志を持たない少女だった

　思考停止してたでも、今は</p><p>今は愛は、愛の意志でここに居るよだから、胸を張ってパンを作ることができる吉田くんや家族のみんなとパン屋さんになるって、愛が自分で決めたことだから夢に向かって頑張れるよ</p><p>


　愛の言葉を、イーディが姉妹に伝える</p><p>愛だって最初は、自分がパンを作れるようになるなんて思ってなかったよ自信は無かったでも、立ち向かって行かないと、何も変わらないから</p><p>吉田くんは優しいけれど厳しい人だからここに居たいのなら自分で努力しないいけないんだよ何もしないなんて、許されないんだよだからあたしだって、生きていくための技術を、一生懸命、学んでるんだよ</p><p>


　愛は優しい眼で、ドリル槍姉妹を見る</p><p>あら、あたしは何もしないわよっ断固として、何もしないからねっ</p><p>


　雪乃はお屋敷の中でも、いつもふんぞり返っているだけで家事の手伝いとかは、一切しない</p><p>それが雪乃さんの覚悟ならそれでいいと思うでも、愛は雪乃さんも、ちゃんと自分の役割を果たしていると思うよだって、雪乃さんは思考停止はしていないもの</p><p>


　愛は言葉を続ける</p><p>とにかく寧さんが言ってた通りなんだよBE　INDEPENDENTあなたたちも、自立することを考えないといけないんだよ幸せになるためには</p><p>


　愛の言葉をイーディが伝えるとドリィは</p><p>私たちみたいな存在でも、幸せになってもいいのかって言っているネ</p><p>ふざけんなっ全ての人間は、幸せになるために生まれてきてるんだっ生きている間は、全力で幸せになる努力をしろよっ思考停止せずに、必至で考えろ自分の意志で行動しろ生きるって、そういうことなんだよっ</p><p>


　ドリィとアナにそう言う</p><p>はぁキョーコ様が、わたくしにこの子たちの世話係をお命じなられた理由が判ったわ</p><p>


　アーニャが溜息を吐く</p><p>つまりわたくしにもBE　INDEPENDENTしろってことなのよねキョーコ様やコーデリア様のご命令を思考停止して承るんじゃなくちゃんと自分で考えて行動しろってことなのよね</p><p>１つだけ聞いていいあなたは香月セキュリティ・サービスを手に入れたんでしょ</p><p>


　アーニャが、オレに尋ねる</p><p>この子たち戦闘能力は優れているわよどうして、香月セキュリティ・サービスで使わないの全部で１３人も居るんなら、特殊任務の部隊だって組むことができるわよ</p><p>香月セキュリティ・サービスは警護の会社なんだよ</p><p>裏部隊として、攻撃能力のある人たちも雇っているけれどさ</p><p>


　工藤父やネコさんたちが、そうだ</p><p>でも、そういう人たちは抑えの効く人を選抜しているんだ</p><p>


　工藤父はおちゃらけているけれど、抑制できる人だ</p><p>この子たち少女暗殺者は多分、コントロールが効かないと思う香月セキュリティ・サービスの仕事で使ったら</p><p>そうヨOVERKILLするネ</p><p>なまじ暗殺の経験があるから止まらなくなるヨ無関係な人を巻き込んで、ジェノサイドするかもしれないネ</p><p>そう言えば、そうかもねこの子たちが居た組織は、暗殺を成功させるためには、何人巻き添えにしても構わないっていうやり方だったものね</p><p>


　アーニャは、納得してくれた</p><p>ダカラ、キョーコはDarlingに１３人の少女暗殺者をまとめて全部任せてくれたのヨキョーコやコーデリアたちの仕事では、この子たちは使えないカラ殺し過ぎ《オーバーキル》してしまう子たちは、危なくて使えないネ使い捨てにするなら別だけどキョーコたちは、そこまで冷酷ではないカラ</p><p>


　ドリル槍姉妹の命を最初から犠牲にするつもりで囮として、突入させるような使い方は、キョーコさんたちは好まない</p><p>でも凄いわねキョーコ様もあなたも、この子たちの戦闘能力を知っているのに、あっさり戦力としては使わない判断をするなんて</p><p>


　アーニャが、オレを見てそう言う</p><p>いずれは戦力にするネ時間をかけて、抑制の仕方は、アタシやミチが教えていくヨソシタラ、攻撃部隊には使えないけれど、防衛部隊には組み込めるネこの子たちの槍の力ムダにはしないヨ</p><p>


　イーディは、そう言って笑った

　今すぐは防衛も無理だこの子たちは、嫌がらせしてきただけの相手も、平然と殺してしまうだろう

　だが、時間を掛けて教育すれば人間は変わる</p><p>とにかくBE　INDEPENDENTだ考えろお前たち姉妹と、１１人の仲間がこれからどうやって生きていくのかを相談には乗るし、何でも協力はするから</p><p>


　オレはドリィとアナに言った</p><p>しっかしあたしは横から聞いているだけだし、状況は良く判ってないんだけどノブってホント、面倒見がいいわよね</p><p>オレは嫌なんだよ、人が人として扱われないことが</p><p>オレは、この子らを道具にはしない人であって欲しいし、人として生きてもらいたいと思うだから</p><p>


　ドリィ＆アナは、キョトンとした眼でオレを見ていた</p><p>しかし、この姉妹の武が使いものにならないのならわたしの武は、どうなるんだろう</p><p>


　グレース・マリンカさんが、そんなことを呟く</p><p>ジュンも、根本的なところはこの子たちと同じネ</p><p>ジュンは、所属していたプロレス会社の社長をブッ倒して脱走して来たけれどジュン自身は、プロレス興行はできないネ今のジュンは、人が作ったリングに選手として上がるダケデショ元居た会社を見捨ててマルゴや寧の興行に乗り換えたダケネ</p><p>ジュンはより強い相手と闘いたいっていう願望があることは判るケレド自分が闘う場を得るための努力は足りてないと思うネ</p><p>わたしは強い格闘家としてのわたしには、価値があるはずだ</p><p>


　グレースさんは自分に言い聞かせるように、そう言う</p><p>今まで居たプロレス会社では、そうだったんだろうネジュンは、素質だけでその恵まれた肉体だけで、他の選手を圧倒していたんだろうカラデモ、ここでは違うヨジュンは、さっきキョーコに散々、投げ飛ばされてたんじゃナカッタカ</p><p>


　そうだ今朝お屋敷の中庭で

　グレース・マリンカさんは、キョーコさんにプロレス技で何十回も負かされていた</p><p>世の中には上には上が居るダヨお山の大将で居たいのなら、プロレスの世界に帰ればイイネここから先に進みたいならジュンもBE　INDEPENDENTしなくちゃダメヨ</p><p>


　イーディは、グレースさんにも自立を求める</p><p>チョット、アタシと汗をかきに行こうネここの学校の柔道場でも借りてアタシは、キョーコみたいに捻り潰すだけとかはシナイヨキッチリ、ジュンの力を引き出してアゲルネ</p><p>わたしとイーディでは、体重差がある</p><p>


　そうだ一昨日の大会では

　イーディは一番軽いクラスで優勝したけれどグレースさんは、体重制限無しの無差別級のクラスに出場していた</p><p>関係無いネアタシは、普段、マルゴとスパーリングしているノヨ</p><p>あ、ちょっと待って柔道場は、５時限目は２年生の授業で使うみたいやるんなら、６時限目にしてよっついでだから、全校生中継しちゃうよっ</p><p>


　寧がパン工房に繋がっているシステムから校内の予定を呼び出して、そう言った</p><p>イーディの大会クラス優勝記念の特別エキシビション・マッチってことでサプライズ放送ってことにするからさっ</p><p>うん、それでイイネ</p><p>


　イーディは、グレース・マリンカさんを見て</p><p>ジュンは、ちゃんと負けないとダメな子だカラアタシがキッチリ、負かしてあげるネマルゴやキョーコが相手なら、負けても仕方ないかで済ませられるだろうけれど年下で、体重クラスも下のアタシに負けたら、さすがにヘコむデショ</p><p>わ、わたしは自分が負けたことは判っているしそれをゴマカしているつもりもないぞ</p><p>でも、足りてないネ汗と涙の量が</p><p>ちゃんと吐き出して行こうよジュン</p><p>


　さて、食事が終わって昼休みも、残り５分を切った</p><p>じゃ、ノブあたしは教室に帰るわ</p><p>ヨシくん、あたしも行くわ</p><p>


　普通科の生徒である可奈センパイとメグは、自分たちの教室に戻らないといけない</p><p>あたしもなでしこ科の子たちが、お昼休憩になるから行くわ</p><p>


　新人娼婦候補生の子たちは、一般生徒たちと接触しないように昼休みの時間がズラされている</p><p>今日の売り上げの計算あなたと愛ちゃんで、やっておいてくれる</p><p>


　克子姉が忙しいのなら、オレがやるしかない</p><p>昼休みが終わったら、イーディとグレースさんはあたしに付いて来てよっ６時限目のサプライズ放送用に、ちょっと準備するから</p><p>


　寧が、２人にそう言った</p><p>わたくしも、克子お姉様と一緒になでしこ科に戻りますイーディさんが、こちらから離れるのでしたらミタマさんに、公様の警護に残っていただいた方がよろしいのではございませんか</p><p>あら、警護ならわたくしがいるわよ</p><p>


　アーニャが、そう言うが</p><p>いえ、わたくしも残ります</p><p>


　ミタマが、そう答えた</p><p>じゃあ、あたしはなでしこ科へ戻るわこれから一緒のクラスでやっていくんだから、少しはあの人たちとも仲良くなっておくわよ</p><p>あたしらしくないけれどでも、あの子たちの身の上を考えたら仲良くしてあげられるのは、あたしだけだと思うもの</p><p>


　高校生なのにこれから娼婦にならなくてはならない少女たちには

　父親の件で、犯された映像が流出し、妊娠していることまで日本全国に知られている雪乃ぐらい悲惨な境遇でないと打ち解けられないか</p><p>はい、わたくしやミタマさんに対してはお心を閉ざしていらっしゃいますから、皆様</p><p>はい、じゃあ移動開始よっ</p><p>


　５時限目のベルが鳴る前に可奈センパイとメグと克子姉と月子が、パン工房から外へ行く

　ベルがなって、周りが静まり返ってから寧とイーディとグレースさんが、出て行った

　工房内に残ったのはオレと愛とミタマとアーニャとドリル槍姉妹だけだ</p><p>先に片付けと掃除をしちゃうかお金の計算は、その後にしよう</p><p>待ちなさいよその前に</p><p>わたくしセックスがしたいわ</p><p>昨日、父の様子を見に役所の方が来たのですが</p><p>認知症の進行具合の認定ですね</p><p>そういう時に限って、張り切る父</p><p>11時に役所の人が来るのに、朝の5時から眼を醒まして待っているし</p><p>検査も必死になって答えるし</p><p>普通にしてて欲しいのにはぁ</p><p>何か、大騒ぎでした</p><p>1293．ネガティブ潰し　／　午後のセックス3連戦　先鋒・愛</p><p>


　アーニャが、濡れた眼でオレを見る</p><p>ちょっと落ち込んだら、ムラムラしてきちゃったの</p><p>


　ええと

　オレは、愛とミタマそして、ドリル槍姉妹を見る</p><p>この子たちにも教えないといけないでしょ生きているってことの楽しさを</p><p>


　アーニャも、ドリィとアナを見て微笑む</p><p>女に生まれてきたことの悦びを知ることは必要なコトだわ</p><p>


　少女暗殺者としての人生しか無かった姉妹

　人殺しの技しか知らない美少女たちにセックスの楽しさを教える</p><p>あなたのセックスには暗さが無いから、良いと思うのよキョーコ様やコーデリア様が、この子たちに手を出さなかった理由が判るわ何も知らない子に、いきなり同性愛セックスを教えたら感性が歪み過ぎてしまうもの</p><p>


　アーニャは言う</p><p>わたくしが、そうだったからわたくしは、何もかもコーデリア様に教えていただいたわでも、とっても刺激が強すぎたから少し歪んでただから、コーデリア様は、あなたにわたくしをレイプさせたのよ男とのセックスを覚えてわたくしは矯正できたと思うわ</p><p>でも、わたくしは本質的には同性愛者よ男とのセックスは、一生、あなたちとしかしないわ子供が欲しくなったら、あなたから子種を貰うわもう決めているのよだって、あなた以外の男とセックスするなんて、気持ち悪くてできないんですもの</p><p>


　アーニャはそう言って自分の股間を指で撫でる</p><p>わたくしの肉体はコーデリア様に捧げたけれど子宮だけは、あなたにあげるわここだけは、あなたの精液を注ぎ込まれるための穴なのよ</p><p>ニッと艶やかに微笑む</p><p>だからねしましょうよ犯してレイプでいいからせっかくイーディたちが余計な人を連れ出してくれたんだから</p><p>


　イーディと寧が、グレース・マリンカさんを連れ出したのは

　アーニャが欲情していることに気付いていたからか</p><p>あのちょっと待って下さい</p><p>


　愛がアーニャに言う</p><p>ホントはこの時間は愛が吉田くんに犯される時間なんです</p><p>


　昼休み後の５時限目にオレと愛は、よくセックスをしている

　パン工房の片付けと掃除をした後に愛のお尻を見ると、ついムラムラしてしまって</p><p>それにあのミタマさんも吉田くんとしたいですよね</p><p>


　愛は純白の学ラン姿のミタマを見る</p><p>いかにも</p><p>


　ミタマは、凛とした声で言った</p><p>アニエスやルナたちは、新しい学校の制服姿で主様に可愛がっていただいたと言っていましたしかーしわたくしはまだ、この衣装で主様に犯していただいておりませぬ</p><p>


　確かに超お嬢様校に通う子たちとは制服セックス＆大ハメ撮り大会をやったけれど

　オレの高校に編入して来たミタマたちとはまだしていない</p><p>主様はわたくしの男装には、性的魅力を感じておられないのですか</p><p>


　ミタマはグラマーだから身体のラインの出る学ラン姿が、とってもセクシーだ</p><p>オレだって、やりたいよミタマを下半身だけ裸にして、後ろからガンガン攻めてみたい</p><p>わたくしだって、攻められたいですっ</p><p>


　ああ、ミタマも性欲のスイッチが入ってしまった</p><p>じゃあ、しょうがないわね一緒にしましょうその方が楽しそうだし</p><p>この子たちに見せるのなら、その方が良いかもしれないわセックスが特殊なものでなく、女なら誰でもする生活の一部なんだって判るでしょうから</p><p>


　オレとアーニャのセックスだけを見せたらオレたちが特殊なんだと思い込むかもしれないけれど

　アーニャとはタイプの違う、愛やミタマもオレとセックスするところを見れば

　セックスが普通のことだと理解できるはずだ</p><p>ええっとそれじゃあ、そっちの休憩室へ行こうか</p><p>ここは食べ物を扱う部屋だからセックスはできない少し狭いけれど、簡易ベッドも有るし、奥にはシャワーのユニットも有るから</p><p>


　ついでに完全防音だ</p><p>その代わり、セックスが終わったら工房の片付けと掃除を手伝ってくれよ</p><p>


　オレは、アーニャにそう言う</p><p>何でもしてあげるわよ</p><p>アーニャは、嬉しそうに微笑む</p><p>ゥゥゥゥゥ</p><p>ムムムムム</p><p>


　ドリィとアナは、アーニャに促され休憩室に入って来た

　ドリル槍は持ってきていない

　大分、オレたちのことを信用してくれるようになったようだ

　オレは克子姉から預かった、今日の売り上げの入った手提げ金庫だけは持って来た

　これだけは、眼の届くところに置いておかないと</p><p>ふむふむ、これから毎日わたくしは、この部屋で主様に犯されるのですね</p><p>


　ミタマが興味深そうに、部屋の中を見ている</p><p>ここは、愛が犯される部屋</p><p>そんなことないわよわたくしは前に来たときに、ここで恵美たちと一緒にセックスしたわよ</p><p>そうなの吉田くん</p><p>愛がオレの女になる前のことだよ</p><p>あの時もみんなでセックスして、仲良くなったのよわたくしあなたとも仲良くなりたいわだって、あなた可愛いんですもの</p><p>


　アーニャが愛に言う

　そりゃ愛は１年生女子の中で、一番の美少女だ</p><p>愛は同性愛じゃないですから</p><p>


　愛は困惑した表情でそう言う</p><p>判っているわようふふ、本当に可愛いわねあなたそれからそっちのあなたも</p><p>


　アーニャは、ミタマを見る</p><p>鍛え上げられた良い身体をしているわでも表の人なのねわたくしたちみたいな裏の人間の持つ闇が無いわ</p><p>わたくしの拳は主と家族を護るためだけのものです</p><p>


　ミタマは純粋な警護役だ

　自分の戦闘力を警護のため以外に使うことなど考えていない</p><p>うらやましいわあなたは白いままなのね</p><p>


　国際的な重犯罪者ミス・コーデリアの配下であるアーニャは言う</p><p>白くはありませぬわたくしはわたくしの運命あなたはあなたの運命に従っただけだと思います</p><p>


　ミタマはそう言った</p><p>水が、高いところから低いところへ流れるようにわたくしは、ここに来るしかなかったのですそして、ありす様や妹のキヌカと一緒に、主様にお仕えさせていただいているのです</p><p>迷いがまったく無いのね</p><p>


　アーニャが、ミタマの澄んだ瞳を見て言う</p><p>当然です主様に可愛がっていただいておりますから</p><p>


　ミタマは胸を張って、そう言った</p><p>そうわたくしは最後でいいわあなたたち、お先にどうぞあなたたちが、どんな風に愛されるのか見てみたいわ</p><p>


　アーニャは、そう言ってドリル槍姉妹と、出口のドアに近いところにあったパイプ椅子に座る</p><p>愛先にご奉仕を</p><p>


　ミタマが、愛に言う</p><p>わたくしは愛のお姉様だから先鋒は譲る</p><p>


　恥ずかしそうに、愛は答えた

　うんドリル槍姉妹に見せるにしても

　最初は、穏やかな愛からの方が良いと思う</p><p>じゃしよう吉田くん</p><p>


　愛はオレに寄って来た</p><p>なあ、愛</p><p>


　オレは愛にある提案をする</p><p>わ、判ったやってみるわ</p><p>


　愛はオレの提案を即決で受け入れてくれた</p><p>あ、アーニャさん</p><p>


　愛が、改めてアーニャを見ると</p><p>判っているわこの子たちには、わたくしが同時通訳するわ</p><p>


　アーニャは、ドリル槍姉妹の真ん中に椅子を移動させてニャッと微笑む</p><p>さあ、どうぞ始めて</p><p>


　アーニャの言葉に、愛は</p><p>あ、あの愛は吉田くんのことが好きなのだから、これから吉田くんと、赤ちゃんを作るための活動をします</p><p>


　愛が、ドリィとアナにそう言うとアーニャがそのまま通訳する</p><p>これはセックスって言って女の子は、みんなすることなのこれをしないと、赤ちゃんができないのえっとだから、あの好きな人としかしちゃいけないんだけれど</p><p>いやそうではない</p><p>


　ミタマが横から口を挟む</p><p>この世に生を受けて、見目麗しく才能溢れる少女は全て、我らが主様に貞操を捧げるべきなのだわたくしたちは、みな、主様のお子を孕むために生まれて来たのだから</p><p>


　お、おいミタマ</p><p>あら、あなた面白い意見を言うわね</p><p>


　アーニャが笑っている

　ドリル槍姉妹は、ポカーンとしている</p><p>意見では無いそれが、この世の理真実なのです</p><p>


　ミタマは、キッパリとそう言い切る</p><p>真実かどうかは判らないけれどわたくしも、この人に純潔を捧げることができて良かったと思うわレイプだったけれど、全く後悔が無いのむしろ、この人に出会うことができてラッキーだった思うわ</p><p>愛も初めてはレイプだったけれど今は、とっても幸せ</p><p>


　愛は、ドリィたちに言う</p><p>それを判って欲しいのあなたたちも、吉田くんとセックスしたらきっと幸せになれるよ</p><p>


　愛の言葉をアーニャが翻訳するとドリル槍姉妹はという顔をする

　性知識が乏しいから、セックスについてのイメージが湧かないのだろう</p><p>よーく、見ててね</p><p>


　愛はまず、オレにキスする</p><p>ひゃう</p><p>


　ドリィとアナは、それだけで驚きの声を上げる</p><p>キスもね色々あるの</p><p>


　愛は、小鳥のように何度もオレの唇にキスし

　舌でオレの唇を舐めオレと舌を絡ませる

　その様子をドリィたちに見せつけていく</p><p>吉田くん愛のおっぱい、触って</p><p>


　愛は自分からオレの手を取り自分の胸に押し当てる

　オレは、制服の布地の上から、愛の柔らかな乳房をまさぐった</p><p>ん気持ちいい吉田くん触るの上手</p><p>


　潤んだ眼で、オレを見つめまたキスする</p><p>お尻も触って</p><p>


　オレは愛の細い身体を抱きしめスカートの上から、揉み揉みと尻を触る</p><p>もっと、強くてもいいよああん愛、濡れてきちゃう</p><p>


　すっかりエロい表情になった愛をドリル姉妹は、呆然と見上げている</p><p>ちょっと、待っておっぱい、出すね</p><p>


　愛は、そう言うと自分で制服のブラウスの前を開けて

　淡い水色のブラジャーを露出させる

　愛の細い指がブラのフロントホックを外した

　白いおっぱいが、ポロンと弾ける

　大きくはないけれど形の良い、１６歳のおっぱいだ

　オレに胸を差し出す

　オレは、まだ固さの残る弾力の強いおっぱいを揉む

　ピンクの乳首を指で擦ると固く尖っていく</p><p>あんっ感じちゃうよ</p><p>


　愛は真っ赤な顔で、オレにそう言うと</p><p>ペロペロしてもいいんだよ</p><p>


　オレの舌による愛撫を求める

　オレは愛の右の乳首に、チョパッと吸い付くと

　舌先で転がすように、舐めしゃぶる</p><p>ああんこれ好き気持ちいい</p><p>


　愛の乳首が、オレの口の中でどんどん尖っていく

　オレは、左右の乳首を交互に舐めおっぱいを弄る</p><p>すっごく良いのあなたたちも吉田くんに、ペロペロしてもらったらいいのよ気持ち良いからああんっ</p><p>


　愛の言葉をアーニャがドリィたちに伝える</p><p>ああん吉田くん愛も吉田くんのペロペロしたいよぉ吉田くんのをおしゃぶりしたいのっ</p><p>


　愛がそう言うから、オレは愛の胸から口を外した</p><p>愛がしてあげるね</p><p>


　愛は生おっぱいを露出させたまま、オレの前に跪く

　そして、白い指がオレのズボンを脱がしていく</p><p>ハウウウウ</p><p>ハムハムッ</p><p>


　ドリル槍姉妹たちは愛が何をしようとしているのか、まったく理解できないらしい</p><p>大事なところだから、集中して見学するように言って下さいませ</p><p>


　ミタマが、アーニャにそう言うとアーニャは、笑顔でドリィたちに伝えた</p><p>もう、大きくなっているね</p><p>


　愛は、オレのパンツの上から勃起したペニスを撫でてくれた

　それからむんずっと、オレのパンツを下ろす</p><p>ヒィエッ</p><p>ギャピッ</p><p>


　ブンンッと大きく急角度で天を指すオレのペニスを見て

　ドリル槍姉妹は、眼を丸くしている</p><p>うふふ、可愛い</p><p>


　愛は、自分の人差し指の先をペロッと舐めると

　オレの亀頭の先を唾で濡れた指先で、回すように撫でてくれた

　ああその刺激で、オレのチンコはさらに角度が急になっていく</p><p>愛のおっぱいともこんにちは</p><p>


　愛は、オレに舐めしゃぶられて濡れている自分の乳首にオレの亀頭を擦り合わせる</p><p>フェラチオするね</p><p>


　オレを見上げて、ニコッと微笑むと

　オレのチンコの先にチュッとキスをする

　それから舌を出し亀頭の先をチロチロと舐める</p><p>ォォォォ</p><p>ムググ</p><p>


　ドリル槍姉妹は、生まれて初めて見る口唇奉仕を興味深そうに見つめている

　愛は、オレの亀頭全体を口に含んだ

　ああ、愛の温かい口内にオレのペニスが包まれる</p><p>ちゅぱっ、ちゅぱっ、ちゅぱっ</p><p>愛は、すっかりパンを作るが上手くなったけれどフェラチオも、同じくらい上達したよな</p><p>


　オレは、愛のつるつるの頬を撫でながらそう言う</p><p>フェラチオだけじゃないよ</p><p>


　愛は笑顔でオレに言う</p><p>愛セックスも一生懸命、覚えているよ</p><p>一生、吉田くんに可愛がってもらうんだもの</p><p>


　愛はそう言うとスッと立ち上がり</p><p>待っててね</p><p>


　オレの眼の前で、スカートの中に手を入れると

　自分でパンティを脱いでいく</p><p>愛もう、こんななの</p><p>


　愛は愛液で、すっかりぐしょ濡れになったパンティをオレに見せる</p><p>ほらこっちも</p><p>


　スカートの裾を引き上げてオレに、すっかり潤った秘部を見せる

　愛は濡れ易い体質だから内股まで、愛液が滴っていた</p><p>愛のここが吉田くんのオチンチンを欲しい、欲しいって言っているの</p><p>


　愛は、子宮の上を手で撫でてドリル槍姉妹に、そう告げる</p><p>だから、愛を犯して吉田くん</p><p>愛はムッツリスケベだから書いてて楽しい</p><p>1294．ネガティブ潰し　／　午後のセックス3連戦　先鋒・愛（射精編）</p><p>オレも愛を味わいたいよ</p><p>


　攻守交代今度は、オレが愛の股間に顔を埋める

　ドリル槍姉妹たちに、何をしているのかよく見えるように

　舌を伸ばして、愛の割れ目を舐め上げる</p><p>ああっ気持ちいいぃぃ</p><p>


　愛はオレの頭を掴んで、ビクビクッと身体を震わせる

　オレは舌先で、ほじくり返すように愛のクリトリスを剥き出す

　紅にシコッた肉豆をチロチロと舌で磨いていく</p><p>んんっんんんっひぃやぁぁんっ</p><p>


　可愛く喘ぐ愛

　オレの口の中に、愛の身体から湧き上がる愛液の酸味が広がっていく</p><p>フグフグフグゥ</p><p>ハハハラハァァ</p><p>


　ドリィとアナは愛がなぜ、身悶えしているのか判らないようだ</p><p>これが女の悦びの登竜門なのだとこの子たちに伝えて下さい</p><p>


　ミタマが、アーニャに言う</p><p>ええ、判っているわとっても気持ち良いことをしてもらっているんだって話すわ</p><p>


　アーニャが、ドリル槍姉妹たちの言葉で話す</p><p>フミミミミ</p><p>ウガウガ</p><p>


　ドリィとアナは、興味深そうに愛の様子を見ている

　武闘派のアーニャやミタマと違って、愛には脅威が感じられないから安心して観察できるようだ</p><p>ああっ、あんっぁぁふっ</p><p>


　愛の肌が熱を帯びる

　膣と子宮に熱い思いが蓄積されていく</p><p>ぁぁっもう欲しいよ吉田くんの欲しいのっ</p><p>


　愛は涙目で、オレに挿入を求めた</p><p>よしそれじゃあ、あの子たちにオレたちが繋がるところをハッキリ見せたいから</p><p>うん最初は愛が上になるね</p><p>


　オレは、この休憩室の簡易ベッドに浅く腰掛ける

　オレの前に細い身体の愛が立つ

　制服のブラウスの前を大きく開き、可愛いおっぱいを露出させている愛

　スカートも履いたまんまパンティだけを脱ぎ捨てている

　そんな半脱ぎ状態の愛が、オレの膝の上に跨がって来て

　オレの眼のすぐ前で、愛の桜色の乳首が揺れる</p><p>見ててねっ</p><p>


　ドリル槍姉妹たちは、愛の背後にいるから</p><p>対面座位でオレと結合しようとしている愛は、ドリィたちに小さなお尻を向けていた</p><p>愛は、背後のドリィたちに振り向いて</p><p>これから、愛と吉田くんセックスするからねっ</p><p>


　そう宣言すると右手でオレのペニスの根元を持ち

　16歳の狭い割れ目に、オレの亀頭を擦り付ける</p><p>吉田くんの熱いよ</p><p>


　愛が一番感じる場所で、オレのペニスの熱気を感じる</p><p>愛だって熱いよ</p><p>うん欲しくて、熱くなっているの</p><p>


　くちゅり、くちゅりと愛は何度も、オレの亀頭で自分の割れ目をなぞっていく

　愛の胎内から滴る熱い愛液でオレの亀頭はあっという間に、ベトベトになった</p><p>愛もう</p><p>


　オレも愛の中に挿入したいという欲求に包まれる</p><p>うんほら入っちゃうよ</p><p>


　愛は、左手の指で自分の割れ目を開くと

　そこにオレのペニスの先端を当てて

　細い腰を落とす</p><p>ムキギッ</p><p>イップゥゥ</p><p>


　小さな愛の女性器にオレの男根がゆっくりとハマっていく様子を、ドリル槍姉妹は目撃していく

　ああ、愛の肉唇にオレの亀頭全体が、グッチョリと咥え込まれていく</p><p>あああっ吉田くーんっ</p><p>


　オレの亀頭が愛の入り口の一番狭いところを一気に潜り込むッッ</p><p>ふぁぁぅっっっっ</p><p>


　愛は息を吐きながら

　自分の内側に、オレの剛直を受け入れていく</p><p>ムムムッ</p><p>ハッピッ</p><p>


　後ろから見ているドリィたちには、愛とオレが繋がっていく姿が、丸見えになっている

　この姉妹にとっては、生まれて初めて見る男と女の交合セックスだ

　さらに、愛はググッと腰を下へ押し込むッ

　愛の膣壁がオレのペニスの形に押し広げられていくッ

　肉襞が、敏感な亀頭に絡みつく

　愛の膣は熱い湿っている良く締まるッッ</p><p>ああーっ、吉田くーん好きぃぃ</p><p>


　愛は太いペニスを受け入れながら、オレの身体にギューッと抱きついて来た

　オレの顔に、愛の形の良いおっぱいがぷりりっと押し付けられた

　オレは、愛の乳首をチュパッと吸い付く</p><p>あああんーっはぁぁん</p><p>


　愛の身体から力が抜ける

　ずるるるっと根元までオレの勃起の全て胎内に受け入れた</p><p>オオゥッ</p><p>マァァァッ</p><p>


　愛の小さな身体が、オレの太いペニスを丸ごと呑み込んでしまったことにドリィとアナは驚嘆している</p><p>ふぅ、ふぅ、ふぅ、ああんっ</p><p>異物を胎内深く押し入れた愛はオレの膝の上で、荒い息を繰り返している</p><p>愛のお腹の中吉田くんでいっぱいだよっ</p><p>


　汗ばんだ顔でオレに微笑む</p><p>ああ愛の中、気持ち良いよ</p><p>


　オレも愛を見上げて、そう言う</p><p>うんあたしも気持ちいいよ</p><p>


　愛の顔は愛しさと慈しみに溢れていた</p><p>とっても、幸せあたし吉田くんに犯されてる時が、一番幸せなの</p><p>


　自分のおでこをオレの額に当てそう言う</p><p>今は愛が上になっているじゃないか</p><p>


　これだとオレの方が、愛に犯されているみたいだ</p><p>でも愛と吉田くんのセックスはいつも、愛が犯されていることになっているのっ</p><p>


　愛は、そんなことをオレに言う</p><p>愛はいつでも、吉田くんにレイプされたい女の子なんだもの</p><p>そうだなオレも、いつでも愛を犯したい男の子だ</p><p>


　オレも愛の潤んだ瞳に、そう言った</p><p>うんいつでも犯して</p><p>


　愛は、嬉しそうに自分の鼻をオレの鼻にグニグニと擦り付ける</p><p>愛は、全部吉田くんのものなのっ</p><p>


　オレの背中をギュッと抱く

　だから、オレも愛の細い身体を抱きしめてたちは、お互いの身体を抱きしめ合って相手の背中を優しく撫でた

　愛の膣が、オレのペニスに馴染むまでしばし待つ</p><p>ハウハウ</p><p>アナが痛くないのか苦しくないのかって聞いているわよ</p><p>


　アーニャが通訳する</p><p>痛くも苦しくも無いわ気持ち良いのただただ幸せなのっ</p><p>


　愛は、ドリル槍姉妹に振り向いてそう言う</p><p>とっても楽しいのよっセックスは</p><p>


　そして、ゆっくりと腰を動かし始める

　ドリィとアナにオレのペニスが、自分の膣に抜き差ししていく様子を見せつける</p><p>ああんっ気持ちいいところが、擦られているのっ</p><p>


　愛は、感じるスポットにオレの張り詰めた亀頭をゴシゴシと押し当てる

　くちゅっ、ぴちゅっ、ちゃぷっ

　オレと愛の結合点から、いやらしい水音が鳴った

　対面座位で繋がっているオレたちは抱き締め合ったまま、唇を重ねた

　愛の興奮してすっかり尖った乳首が、オレの肌に擦れる

　オレも下から腰を突き上げて愛との淫らなダンスを踊る</p><p>ああーんっ、いいのぉぉ気持ちいいよぉ</p><p>


　愛は、小振りなおっぱいをぷるぷると揺らしながら、大きな声で喘ぐ</p><p>あんっ、あっ、あっ、あっ、ああーっ吉田くぅぅんっ</p><p>


　ドリィとアナは、ポカーンとしてオレたちのセックスを眺めている</p><p>あっ、あっ、あっ、はぁぁ、はぁん、ああーっ</p><p>


　愛の汗が、ベッドの周囲に舞う</p><p>ああーっ、ああーっ吉田くぅぅん、あたしあたしぃぃぃ</p><p>


　オレを見つめる愛の瞳が切なくなる</p><p>イッちゃいそうだよっ愛あああーっ</p><p>


　愛はグリグリと腰を廻すようにしてオレのペニスを貪っていく</p><p>ああ、愛</p><p>


　オレも、愛のおっばいを両手で掴みグイグイッと下からの突き上げていく</p><p>ああっ、一緒に一緒にねお願いだから</p><p>あああー、吉田くん愛愛ねあああーん、来ちゃうよもう、来ちゃいそうなのっ</p><p>


　感じやすい16歳の肉体がエクスタシーへの急上昇を開始する</p><p>あああっ、あん、あん、あん、あんっ、ああんっ来るよぉぉ、もうすぐ来るよぉぉ</p><p>


　愛ああ愛</p><p>中に中に出してね赤ちゃんできちゃってもいいからぁぁ</p><p>


　愛の言葉にオレの射精欲も高まっていく</p><p>ああっ、あああんっ、あはぁぁ、あああーっあっ、来るよぉっ吉田くんあああ、吉田くぅぅんっ</p><p>


　快感の絶頂はもう間近だ

　オレと愛はねお互いの眼を見つめ合いながらクライマックスを迎える</p><p>あああー、あああっ、吉田くぅぅんっ好き好き好きぃぃぃ来るよぉ来る、来る、来ちゃうっはぁぁ</p><p>


　そして愛は</p><p>あああんっイクイクイクイクイク、イクゥゥイッちゃうううッッッ</p><p>


　オレの上で大きく身体を弓なりに反らして快感の渦潮に飛び込むッ

　ビュクッ、ビュクッ、ビュクッぅぅッと

　愛の膣が、オレの勃起ペニスを締め上げたッ</p><p>あああっ、愛ッッ出すぞっうううっ出るぅぅッッッ</p><p>


　亀頭の先から、ビュワワッと熱い精液が迸るッッ

　熱い噴水みたいに愛の子宮の中に噴き上がるッ</p><p>あ、熱いぃぃぃッッッ</p><p>


　ドクドクドクゥゥッッ

　愛の身体の一番深いところにオレは子種駅を撒き散らかすッッ</p><p>うううっ、出ているぞっまだ出るぞおおっ</p><p>


　オレの精液が愛の繊細な内側を、オレの匂いに汚していく

　赤ちゃんのための小さな部屋を、オレの濃厚な白濁液で満たしていく</p><p>あああああーっああん、あああん、あああーっ</p><p>


　愛は、最後の一滴までオレから絞り獲ろうと、ビクンビクンッと生々しく反応した</p><p>吉田くぅぅん、吉田くぅぅん、吉田くぅぅーんっ</p><p>


　エクスタシーの大波に浚われないようにギュッとオレにしがみついていた</p><p>ぁぁ、ぁぁ吉田くぅぅん</p><p>


　愛は身体をオレに預けて脱力し快感の沼に溺れていく

　短めで済みません

　今日は、これが限界です</p><p>1295．ネガティブ潰し　／　午後のセックス3連戦　先鋒・ミタマ</p><p>


　オレに、しがみついたまま愛はセックスの余韻に溺れている</p><p>こうやって久しぶりに見るとあなたの特殊性が良く判るわね</p><p>


　ドリル槍姉妹たちの間の椅子に座って、オレと愛のセックスを眺めていたアーニャが笑って言う</p><p>あなたのセックスには暗さがないのよ淫靡さやエロティックさはちゃんと感じられるのに、後ろめたさが全く無いのよねだから、セックスを心の底から楽しめるんだと思うわ</p><p>


　アーニャは、さらに分析を続ける</p><p>しかもそれは無意識的にそうなっているわけじゃないのねあなたが意図的にそうしているのね</p><p>判るわあなたたちはあたしもだけれど、セックスを絆にして繋がっているんですものねセックスに背徳感や後ろめたさを感じていたら集団として成立できないものね</p><p>


　いやそれ以前の問題がある

　元・娼婦という過去を背負っているミナホ姉さんや、克子姉、渚たちや

　父親の性奴隷になることだけを教えられて成長してきたアニエス

　ジッちゃんの歪んだ教育で性的に抑圧されてきたみすずや瑠璃子たち

　初体験がオレによるレイプだった、雪乃やマナ

　他にもオレの女たちの多くは、性的なトラウマを抱えている

　ネガティブなイメージの強いセックスをするのは、心に悪い

　いや、オレ自身初めてのセックスがレイプだったということにトラウマを抱えている</p><p>愛しているからなの</p><p>


　ようやくエクスタシーから解放された、愛が言う</p><p>吉田くんはあたしたちのことを愛してくれているしあたしたちも、吉田くんを愛してるだから、これでいいの</p><p>


　愛はニコッと微笑んで、そう言うとオレの頬にキスした</p><p>気持ち良かったよっありがとう、吉田くん</p><p>いや、礼を言うのは変だよ</p><p>


　セックスして、中出しまでさせてもらっているのはオレの方なんだし</p><p>でもありがとううふふ大好きっ</p><p>


　愛は、そう言ってオレに抱きつき、裸の胸をオレに擦り付けてくる</p><p>高校を卒業してホントのパン屋さんになった後もお昼の休憩時間には、セックスしようね１０年後も、２０年後も、５０年後もセックスしよう</p><p>そう言ってオレの顔に頬擦りする</p><p>ああそうだなそうしよう</p><p>吉田くんのセックスが明るいのは今だけじゃないからだよ</p><p>今日だけじゃないから明日も、明後日もずーっと先があることだから何十年経っても、吉田くんとあたしたちは一緒だからだって、家族だからそう信じられるから、明るく楽しめるんだよ遊びじやないから人生だから</p><p>その通りですわたくしも、何十年が経過しようが、ずーっと主様とありす様を我が妹のキヌカと共にお守り致しますそれが、わたくしの人生でございますから</p><p>


　ミタマもそう言う</p><p>いずれは美里様も合流なさいます生涯主様たちと妹と一緒に居ることができます主様のお子を孕み我が子にも、家族を護る技を伝えますわたくしの未来展望に、何１つ曇りはございませぬ</p><p>


　晴れ晴れとした顔でそう言った</p><p>なるほどね自分がこの先、どうなるのか将来のプランがハッキリしている人たちには、迷いがないのねうらやましいわ</p><p>


　アーニャの声に、オレは振り向く</p><p>わたくしの様なアウトローだと先が見えないもの一応、子供が欲しくなったら、あなたの子を産むことだけは決めているけれど明確な将来設計は何もないわいつ、どこで死ぬか判らない身の上ですもの</p><p>


　アーニャは国際的な犯罪者であるキョーコさんとミス・コーデリアの配下だ</p><p>キョーコ様やコーデリア様なら、作戦ミスとなるようなご判断は絶対になさらないしもし、不運が重なって境地に陥ってしまわれても、力技で突破なさることができるでしょうけれどわたくしには、お二人のような秀でた能力は無いですもの１つのミスが、即、死に直結することもあると思うのよ</p><p>


　アーニャが寂しそうに、苦笑する</p><p>だから、明確な未来像は持てないわ判っていることはどんな最期になろうとも、わたくしが死んだらキョーコ様たちが葬って下さるだろうってことぐらいねお墓のことは心配していないわあなたも、きっとお花ぐらいは供えてくれると思うし</p><p>当たり前だろアーニャはオレたちの家の墓に入ることになるんだから</p><p>


　アーニヤの表情が変わる</p><p>アーニャ正式に、オレたちの家族になれよもちろん、今まで通りキョーコさんたちの仕事を続けてくれていいうちにずっと居なくたっていいんだ時々、帰って来てくれればだけど、オレたちの家がアーニャの家になるアーニャが、帰って来る場所になるんだ</p><p>黒森家のお屋敷、まだ、お部屋は空いているよ</p><p>１部屋、アーニャさんのお部屋に貰えばいいんだよ</p><p>で、でもわたくしは、コーデリア様のペットで配下なのよ</p><p>だから、そういう関係はキープしたままでオレのところに来いって言ってんだよ</p><p>あのね愛も昔は、未来のこととか考えられない子だったの</p><p>


　昔の愛は、母親のいつまでも子供のままて居て欲しいという思いを押し付けられ

　抑圧されて育てられた結果、自分で何も決められない子になっていた</p><p>でも、今は違う今の愛には、吉田くんが居るから家族のみんながいるからみんなが側に居てくれるから先のことを考えないといけないし未来のことを考えるのが楽しくなったの一人きりじゃないから</p><p>


　愛は、アーニャに微笑む

　そうだ、現在のアーニャが明確な未来のイメージを持てないのは

　国際犯罪者組織の一員だからではない

　一緒に生きてゆく家族がいないからだ

　アーニャとキョーコさんたちとは対等な関係では無い

　組織のボスと配下、飼い主とペットという関係では足りないこともある</p><p>別に今すぐに答えを出さなくてもいいから考えておいてくれよ</p><p>


　オレは、アーニャにそう言った

　困惑した表情のアーニャを、ドリル槍姉妹がポカンとした顔で見ていた</p><p>お待たせ、今抜くから</p><p>


　愛が、オレの膝の上から腰を浮かす

　愛の狭い膣からにゅぽんとオレのペニスが抜け落ちる

　愛の割れ目からトローリとオレの精液が滴って、床に垂れる</p><p>アウアウ</p><p>ホヘアッ</p><p>


　ドリィとアナは不思議そうに白濁液を見ていた</p><p>訳して</p><p>


　愛が、アーニャに言う</p><p>これは赤ちゃんの素あたしはこの人の赤ちゃんを産むって、決めているのだから、とっても幸せ</p><p>


　愛の言葉を、アーニャが姉妹に伝えていく</p><p>わたくしも同じだ</p><p>


　白い学ラン姿のミタマがそう言う

　学ランと同じ純白の学帽を脱ぐと長い髪がはらりと零れる</p><p>次は、ミタマさんの番ね</p><p>


　愛がそう言ってオレの射精直後のペニスを舌で舐める</p><p>待ってちゃんと大きくしてから渡すから</p><p>


　１度の射精位じゃ、オレの勃起は萎えないけれど

　少し硬度が失われていたのを愛がフェラチオでリカバリーしていく

　ミタマは、アーニャに振り向き</p><p>わたくしと一緒にご奉仕致しませんか</p><p>


　ミタマとアーニャのダブルセックスか</p><p>同じ武の世界に生きるものとしてわたくしは、あなたと友好を深めたいのです</p><p>


　ミタマの真剣な眼を見てアーニャは</p><p>それも悪く無いわね</p><p>


　スッと椅子から立ち上がる</p><p>ご相伴させていただくわ</p><p>


　オレの眼の前でミタマは、学ランのズボンを脱ぐ

　え黒いレースのパンティ

　凛とした学生服姿の下からセクシーな黒下着が出て来るのは、何とも艶やかだ</p><p>今日の下着は克子お姉様に選んでいただきました</p><p>わたくしは、これまで実用に適するかどうかだけを注視して、下着を選んでおりましたが主様にご奉仕させていただくのならば、毎日、ノーサツできる下着を付けるべきだと教えていただきました</p><p>


　うむ、ミタマはプロポーションが良いから黒下着がとてもエロい

　上半身は短い白の学ランのままで下半身は黒パンティというのも、なかなかオツなものだと思う</p><p>ノーサツという言葉の意味が今１つ、良く理解できないのですが</p><p>悩殺悩み事で殺すというのは、どういう意味なのでございましょう</p><p>悩み事じやなく悩ましい姿で相手の精神を殺すっていう意味だと思う</p><p>ああスパイ活動におけるハニー・トラップみたいなこと</p><p>ちょっと違うと思う</p><p>どう違うのよ</p><p>ゴメン、詳しいことは後でイーディに尋ねてくれ</p><p>


　イーディなら語源とかも知っているだろう

　来日してまだ半年のアメリカ人に日本語の解説を頼むのは、ちょっと申し割れないけれど</p><p>判ったわどんな風にしましょうか</p><p>


　アーニャも、服を脱ぎ始める</p><p>わたくしは立ったまま、背後から犯していただくつもりでした</p><p>


　ミタマは立ちバックがお望みらしい</p><p>あら、面白いわねじゃあ、わたくしとあなたお尻を２つ並べて、交互に犯していただきましょうよ</p><p>


　そう言いながらアーニャも下半身だけ、下着のみの姿になる

　アーニャのパンティは濃い赤色の高級そうなものだった</p><p>いつも、こんな下着を付けているわけじゃないのよ今日はどうしても、あなたに犯してもらいたかったから、ちょっとエロチック度数の高い下着にしたのよ</p><p>


　恥ずかしそうにアーニャは言う

　その間に、ミタマは学ランの前のボタンを全部開いて

　下に着ていたＹシャツのボタンを外し、黒パーティとお揃いのブラジャーをオレに見せる

　うむ、なかなかの大きさの張り詰めた美乳だ

　早く乳首の色も確認したいが</p><p>ミタマのブラを外すのは、どうやらオレの仕事らしい</p><p>あの子たちによく見えるように、こっちでしましょう</p><p>


　アーニャは、パイプ椅子を前に出して椅子の背を両手で握って、お尻をオレの方に突き出す

　ミタマもアーニャの隣に、パイプ椅子を持ってきて

　お尻をオレに向ける</p><p>お好きな方から、犯して下さいませ</p><p>


　ミタマとアーニャの魅力的なお尻が並んだ</p><p>うんこっちも、いいみたい</p><p>


　愛が、オレのペニスが張り詰め切ったのを舌と指で確認する</p><p>愛してあげて吉田くん</p><p>


　オレを見上げて、ニコッと微笑む

　オレは、アーニャとミタマの方へ向かう</p><p>まずはミタマだ</p><p>


　オレは突き出されたミタマの尻を、パンティの上からいやらしく弄る</p><p>ああっ主様っ</p><p>


　うん、鍛えているからミタマのお尻は、キュッと引き締まっている

　オレの指が、尻全体から股間の方へ向かう</p><p>ミタマ濡れているぞ</p><p>女でございますから</p><p>


　黒いパンティの股間は、グッショリと湿っていた</p><p>早く、主様に貫いていただきたいとわたくしの中の女が疼いております</p><p>


　オレは、プリリンッとミタマのパンティを剥き下ろす

　ああ、愛液の淫らな匂いが、ツンと鼻を刺激する

　ミタマの割れ目は、すっかり緩んで鮮やかなピンク色の内側が見えていた

　トロトロと熱い愛液を滴らせている</p><p>お前たち、わたくしの恥ずかしい姿を、よーく観察するのだぞ</p><p>


　ミタマは、正面に座っているドリィとアナのドリル槍姉妹に言う</p><p>いずれ、お前たちもこの女の悦びを体験することになるのだ</p><p>


　ミタマの言葉を、アーニャが笑顔で通訳する

　オレは、その間に勃起ペニスを、ミタマの膣口に当てる

　亀頭の先に、ミタマの熱さと湿り気を感じた</p><p>主様どうぞ、一気にトドメを刺して下さいませっ</p><p>


　グイイッと腰を突き込むッ

　ミタマの狭い膣にオレのペニスが入り込んで行く

　立ったまま立ちバックでのセックス</p><p>パピィ</p><p>ゥッゥゥゥ</p><p>


　愛に続いて２人目の女がオレに犯されていく様子を見て

　ドリィとアナが、また驚きの声を上げる</p><p>あっぁぁっ</p><p>


　ぬぷぷぷぷっとオレのペニスは、ミタマの奥へ奥へと侵攻していく</p><p>ぁぁ満たされていきます主様ぁぁ</p><p>


　そして、ついに

　オレのチンコは、根元までミタマの中に埋没する

　上半身は純白の学ランを着たまま下半身は裸

　倒錯的な姿でのセックスに、オレもミタマも興奮している

　オレは深く繋がったまま、手を伸ばして

　学ランと白いＹシャツの下のミタマの黒いブラジャーをズリ上げて

　豊かな胸を露出させる</p><p>ああっ、か、感じますっ</p><p>


　手にぴったりとフィットする大きさのおっぱいを揉み乳首を捏ねると

　ミタマは、ビクッと身体を震わせた</p><p>わたくし乳首を、そう触られるのが弱いんですああっ</p><p>知ってるだから、こうしているんだ</p><p>


　ミタマの身体のことは、かなりよく判ってきた

　セックスする度に、新たな発見がある</p><p>ああっ、ああんっ主様ぁっ</p><p>


　乳首をイジるとオレのペニスを包み込んでいるミタマの膣が、キュウキュウと締まった</p><p>気持ち良いですっ大変、よろしゅうございます</p><p>


　喘ぐミタマをドリィとアナが、見つめている</p><p>あ、主様そろそろ</p><p>


　ミタマが、アーニャを見る</p><p>ああ交互に犯すんだったな</p><p>はいわたくしの身体と味比べなさって下さいませ</p><p>


　ミタマが、オレに言う</p><p>ええ比べてちょうだい</p><p>


　アーニャがお尻を振ってオレを誘う

　なかなか進まないうーむ</p><p>1296．ネガティブ潰し　／　午後のセックス3連戦　大将・アーニャ</p><p>


　ぬちゅっ

　ミタマからオレは勃起ペニスを引き抜く

　ミタマの膣から引き出すと膣口からオレの亀頭の先っぽに、ミタマの愛液がツーッと糸を引いた

　オレの張り詰め切った亀頭はミタマの湿った胎内で熱せられ、赤黒くテラテラと輝いていた

　下着姿のアーニャは、椅子の背を両手で掴んで笑顔で尻を振る

　オレは、アーニャのパンティをペロンと剥き下ろす</p><p>前戯はいいわよわたくしも、すっかり興奮しちゃっているからそれに少し痛いぐらいが好きなの</p><p>


　アーニャの割れ目も、すっかり濡れていた

　オレは、アーニャの腰をグッと掴んで</p><p>ひうっ</p><p>


　アーニャの中に勃起をブチ込んでいく</p><p>ヌピィッ</p><p>


　ドリル槍姉妹にとっては、これが初めてのセックス鑑賞で</p><p>連続して、３人の女がオレと繋がっていくのを観れば</p><p>セックスというものが、特殊な行為ではないとを理解するだろう</p><p>パン作りが上手くて、戦闘の匂いのしない愛と</p><p>


　警護役だけれど、黒森家側の人間であるミタマ

　それに対して、アーニャはドリィとアナを東南アジアから連れて来たキョーコさんたちの陣営の人間だ

　立場も、雰囲気も、人柄も違う３人の美少女がみんな、オレと下半身で繋がっていく

　それも、自ら望んで嬉しそうに</p><p>ああっ、この感覚久しぶり良いわもっと奥まで来てぇっ</p><p>


　アーニャが、ハァハァと熱い息を漏らしながらそう言う

　オレは、グンッと腰を強く押し込む　

　亀頭の先で、アーニャの感じるポイントを擦るッ

　オレは、そのままグワッシグワッシと、腰を送り込んでいく

　立ちバックで、後ろからガンガンと突かれるアーニャ

　狭い膣の中を、オレのペニスに侵されていく</p><p>いいわとっても良いっあなたのペニス気持ちいいわぁっ</p><p>


　オレが掴んでいるアーニャの白い尻

　日本人の愛やミタマと、ロシア系アメリカ人のアーニャでは肌触りが違う

　膣の中の熱さも、ペニスを受けて入れる角度も違う

　白人だから、骨格からして違いがあるんだよな

　それから、愛液の粘度も匂いも違う</p><p>ああっ、いいっもっとCome onCome onああっ</p><p>


　それでも、オレとアーニャが男と女でセックスが気持ち良い行為だということは、他の子たちと変わらない

　生殖という生物学的な意味も心を許し合っている男女の優しい交合という精神的な意味においても

　他のみんなと同じ

　つまり、アーニャはオレたちの家族になるべき少女なんだ</p><p>あっ、ああんっ、ああっえっ</p><p>


　オレはズボッと、アーニャの中からペニスを引き抜く</p><p>また交代だミタマと交互に犯すって約束だったろ</p><p>


　オレは、アーニャの後ろからミタマのお尻に向かう</p><p>お帰りなさいませ主様</p><p>


　ミタマは、グイッと尻を突き出してオレのペニスを待ち構えている</p><p>ああッ</p><p>


　オレのペニスが再びミタマの膣口を押し割って胎内に打ち込まれるッ</p><p>ああっ、お帰りなさいませぇっお帰りなさいませぇっぁぁ</p><p>


　ミタマの胎内は、さっきよりもさらに蕩けていた

　ヌップ、ヌップとオレは、ピストンしていく</p><p>ああーっ、ああーっ、主様ぁぁっ</p><p>ああん、わたくしも欲しいのっ早くぅ</p><p>


　ミタマの喘ぐ様子を見て、隣のアーニャが裸身をくねらせる</p><p>待ってくれ２０回ずつだ</p><p>


　オレは、ミタマの中で２０回、勃起を抜き差しすると

　また、ニュポンとチンコを抜いて再び、アーニャの胎内をエグるっ</p><p>あっ、戻って来てくれたのねっあああんっ気持ちいいわぁぁっ</p><p>


　アーニャの中でも、２０回ピストン

　そして、またミタマへ</p><p>ああっー、ああんっああーっ</p><p>ミタマさんとアーニャさんのお汁が吉田くんのオチンチンで掻き混ぜられて混じっていくわ</p><p>


　ああ、オレのチンコには２人の美少女の愛液がまとわりついているから

　性交を交代する度に、ミタマとアーニャの愛液が混ざっていく</p><p>あああーっ良いわっとっても良いのっ</p><p>


　再び、アーニャの膣内に突き入ると

　アーニャは、喘ぎながらドリル槍姉妹に何か言った

　ドリル槍姉妹の姉ドリィが、アーニャに何かを尋ねる

　アーニャは、身悶えしながら答えた

　妹のアナも尋ねる

　その質問にも、アーニャは姉妹たちの言葉で返答していく</p><p>１８、１９、２０</p><p>


　オレはまたアーニャの中からペニスを引き抜き、ミタマの方へ向かう</p><p>ううっああっ、あっ、ああんっ</p><p>


　ミタマに突き込んでいる間アーニャは、ドリル槍姉妹たちと話していた

　ミタマのピストン２０回が終わって再び、アーニャの方へ</p><p>あっ、ああっ、ああんーっ</p><p>


　突き込みを再開すると、アーニャがまた啼き始める</p><p>ドリィたちと何の話をしていたんだ</p><p>


　オレは、アーニャの奥をグイグイッとペニスで掻き混ぜながら尋ねる</p><p>あんっこれがどういう意味の行為でどれだけ気持ち良くて楽しいことなのか話していたのよっ</p><p>あの子たちもキョーコ様たちの支配から抜け出て、あなたたちの身内になるためにはしなくちゃいけないことだって教えたわっ一生、あなたに仕えてあなたの子供を産むというのが、最低条件なんだってことを</p><p>あんっこの子たちだって、ただで自由が手に入るとは思っていないわ何かしらの代償を支払わなくてはいけないということは理解しているのよ</p><p>


　キョーコさんは孤児だったドリル槍姉妹たちを自分たちの少女暗殺者に仕立て上げた、東南アジアの組織を壊滅させた

　だから、ドリル槍姉妹を含めた少女暗殺者たちの支配権はキョーコさんが手に入れることになった

　キョーコさんは、彼女たちの支配権をオレにくれると言ったけれど</p><p>１９、２０</p><p>


　オレはアーニャから離れて、ミタマの身体に向かう</p><p>ああーっ、主様ぁ</p><p>


　ミタマを犯すオレを見ながらアーニャは</p><p>この子たちは自分たちの価値は少女暗殺者としての能力だけだと思っているのよ</p><p>


　ドリィたちを見る</p><p>だから、自分たちを支配する人間が変わってもこれからもずっと暗殺を命じられるんだって思っていたのよでも、あなたが暗殺以外の仕事をしろって言うからかなり戸惑っていたみたいね</p><p>ああっ、ああふっ、あっ、ぐっ主様ぁぁ</p><p>


　ミタマが、オレの後ろからの責めに耐えて背中大きく反らす</p><p>でも、それは一生あなたに仕えてあなただけにセックス奉仕をして、あなたの子供を産まなくてはいけないって条件でのことだって話したら、納得したみたいよ</p><p>


　オレとミタマの交合を見ながら、アーニャが言う</p><p>もちろん、まだ、あなたの女になるって腹を括ったわけではないわあなたが自分たちに何を求めていてどんな誓約を提示されたのかを理解したってだけのことよ</p><p>


　オレたちの家族になるのならそれ相応の何かを支払わなくてはいけない

　人間は決して完全な自由を手に入れることはできない

　１つの不自由から脱して自由になるためにはすでに持っている別の自由を諦めるしかないってこともある

　世の中には、無償で手に入るモノは無い</p><p>後は、この子たちに選ばせよう</p><p>オレたちはもう充分に、この子たちに提示したはずだ</p><p>


　オレはまたペニスを、ミタマから引き抜くっ</p><p>はぁぁ、はぁぁ、ぁぁフィニッシュは、アーニャさんに差し上げて下さいませ</p><p>


　ミタマが、荒く息をしながらオレに言う</p><p>わたくしはいつでも、主様の精をいただくことができますから</p><p>


　オレたちの家族になると決心してくれたとしても

　アーニャは、キョーコさんたちの配下で裏の世界での仕事を楽しんでいる

　しばらくしたら、アーニャはキョーコさんたちと一緒に、次の仕事に行ってしまうだろう

　ほんの数日後にはいや、もしかしたら数時間後には出発してしまうかもしれない</p><p>そうだなオレも、アーニャの中に出したいっ</p><p>


　オレは、ガシガシッと強く腰を突き込むッ

　華奢な愛とは違う

　アーニャの鍛え上げられた肉体なら、荒っぽいセックスにも耐えられるし

　アーニャ自身、激しい方を好んでいる</p><p>ああんっいいわいっぱい射精してったっぷり、出してぇっ</p><p>


　アーニャも、なりふり構わなくなって大きな声で叫ぶ</p><p>わたくし今日は避妊薬を飲まないわっ妊娠してしまってもいいのっあなたの子だからっ</p><p>神様にお伺いを立てるわっこれで妊娠したらわたくしは、国際犯罪者を引退するわっキョーコ様、コーデリア様たちとお別れしてこの日本で黒森家の屋敷であなたの側で、子供を育てるからっ</p><p>


　オレに犯されて、身体を揺すぶられながらアーニャは叫ぶ

　同じ内容をドリル槍姉妹たちの言葉でも叫んだ</p><p>ウ</p><p>


　アーニャの宣言に驚く姉妹

　ドリル槍姉妹にとって少女暗殺者であることが、自分たちの全てであったように

　アーニャにとってもキョーコさんたちの配下の国際犯罪者であるということが、己の存在意義の全てだったはずだ

　それを打ち捨ててオレたちの家族として、一緒に生活しても構わないとそういう決心ができているとアーニャは言った</p><p>ああんっ、あああーっ、ああんっ</p><p>


　オレはアーニャへ突き込む力を、さらに増幅させる

　オレの下腹とアーニャのお尻が当たってパンパパンッと小気味の良い音がした

　ああ背筋そこから射精欲が込み上げて来る</p><p>アーニャオレもう</p><p>ああんんっわたくし射精されてしまうのねっわたくしに、受胎させようとするのねっああんっ、気持ち良い気持ち良くて、身体が溶けてしまいそうなのっ</p><p>


　アーニャも一気に高まっていく</p><p>ああ、ああーっわたくしぃわたくしぃぃ来ちゃうわっ熱い波が来ちゃうあああーっ</p><p>


　エクスタシーへと急上昇していく</p><p>アーニャ、一緒に行こうなっ</p><p>


　オレは、肛門をギュッと締めて暴発しないように堪える</p><p>ええ一緒に一緒よわたくしたちあああーっ</p><p>


　心と身体情欲の火が付いて、炎となって燃え上がりついに爆発するッッ</p><p>イッイッちゃうはあぁぁんあああーっ、イクイクイクイクイクゥゥぅぅイッちゃうううううッッッッ</p><p>


　アーニャが、弓なりに身体を反らして絶頂の海に飛び込むっっっ

　グッグッグーッと膣が細かく痙攣して

　オレの勃起ペニスを絞り上げるッッッ</p><p>オレもイクウウッ</p><p>


　アーニャの膣内で射精が始まる</p><p>あああーんっ</p><p>


　膣奥にびゅるびゅる放出されるオレの精液の熱さに、アーニャは激しく身悶えするッ</p><p>ぁぁ、ぁぁ、ぁぁッッ</p><p>


　自分のお腹の底に広がっていく精液を感じて

　それでもアーニャのエクスタシーは、終わらない</p><p>うっうううっ、うううっ</p><p>


　オレの方も小刻みに射精が続いていた</p><p>はぁぁ、はぁぁ、はぁぁ、はぁぁ</p><p>


　アーニャは尻を突き出すのに使っていた椅子の背に、しがみついたまま</p><p>脱力して、部屋の床にへたり込んで居た</p><p>オレも、アーニャと繋がったまま、その場に膝をついてしゃがみ込む</p><p>ぁぁっはぁ、はぁ、はぁ、はぁ</p><p>


　オレもアーニャも、全身汗だくだ

　時々、アーニャの膣が痙攣してオレのペニスをギュッと締め上げた

　その度ごとに、オレの尿道に残っていた精液がアーニャの子宮に、ドクッと注ぎ込まれる</p><p>ああああん</p><p>


　アーニャはエクスタシーの海に溺れていて、まだ意識が戻らない

　オレの方はようやく射精がおさまった

　オレたちの居る休憩室とパン工房を繋ぐドアが突然、開く

　ドリル槍姉妹が、警戒するが

　顔を出したのは克子姉だった

　克子姉の後ろには、月子も居てドリィとアナに巫女の力を放った</p><p>コギッ</p><p>ハニャッ</p><p>


　ドリル槍姉妹は、硬直する</p><p>はぁぁ、本当に学校の中でセックスしているのね</p><p>いけないことをして</p><p>びっくりだわ</p><p>


　新人娼婦候補生の住友桃香、白旗せつな、朝比奈希美の３人も来ている</p><p>うふふこんにちは、皆さん</p><p>


　元・主人の登場にミタマが慌てる</p><p>何で娼婦候補生たちを、オレのパン工房に連れて来たんだ</p><p>


　ということで娼婦候補生たちの再登場となります

　このままエロシーンを続けるか、イーディとグレース・マリンカさんの試合に繋げるかちょっと思案中です</p><p>1297 ．ネガティブ潰し　／　午後のセックス3連戦　後半戦突入</p><p>◇新人娼婦候補生</p><p>・住友桃香／１７歳　娼婦候補生ショートカットのスポーツ美少女モモカ敬語</p><p>・白旗せつな／１７歳　娼婦候補生黒髪ロングの和風巨乳美少女ツンデレ</p><p>・朝比奈希美／１６歳　娼婦候補生茶髪ツインテールのクゥオーター美少女黒森くん</p><p>これも研修よ</p><p>


　克子姉が連れて来た、４人の新人娼婦候補生たちを見てオレに言う</p><p>この子たちには未来のことについても、考えていてもらいたいから</p><p>あたしは結局、5年間娼婦をしていたわしていたっていうよりさせられていたんですけどね</p><p>


　克子姉は、笑顔で娼婦候補生たちに話す</p><p>でも、ずっとその後にすることを考えていたわそれは、あたしだけじゃなくってあたしの先輩のお姉様たちも、みんなそうだった明確な将来の夢が無ければ、辛い生活に耐えられないもの</p><p>


　黒い森の娼館で働いていた元・娼婦のほとんどの人たちは引退後に事業を始めて成功している</p><p>この前、あなたたちにも会わせたけれどあたしの同期の渚はお花屋さんを経営しているわあの子も、お花屋さんになるための勉強を娼婦だった時から始めていた本当に真剣にねだから、あたしもパン屋さんになるっていう夢を持つことができたの</p><p>


　ああ、渚も娼婦候補生たちの研修で講師をしたのか</p><p>ただ、あたしは渚よりも、引退するのが遅かったからていうか、お客様たちに引退を正式にご報告するのは、これからなのよね</p><p>


　駅前ホテルの地下の新しい娼館の開業の日にオープン・パーティと共に克子姉の引退式が行われることになっている

　そうして克子姉の顧客を、新人の子たちに紹介する</p><p>それに、この子たちもあたしと一緒にパン屋さんをやってくれることになったからあたしのパン屋さんの開業は、この子たちが卒業するのと同時にするつもりここは、それまでにパン屋さんの仕事を実習するための施設なのよ</p><p>


　克子姉は、パン工房のことをそう説明する</p><p>あたしのお店は、今、建築予定の候補地を絞り込んでいるところ渚のお店も合流するし、他にも同じ場所で商売したいっていう人がいるしかなり規模が大きいものを造るつもりよだから、完成するのに2年ぐらいは掛かるわ</p><p>ああ、つまりお店が立つ頃に、黒森くんが卒業するからちょうど良いんですね</p><p>


　茶髪ツインテールのクゥオーター美少女１６歳の朝比奈希美が、そう言う</p><p>そういうことよあなたたちも、さっきここのパン工房の様子を観てもらったけれどこの子と、そっちの愛ちゃんが２年間掛けてパン作りをマスターするわあたしも、もっと勉強するしパンの専門家が３人居れば、お店の運営はかなり楽になるわ</p><p>こ、こんにちは</p><p>


　オレとセックスしたままで制服が半脱ぎ状態だった愛が、おつぱいを手で隠しながら娼婦候補生たちに挨拶する</p><p>あの、克子さんあたしとか、あんまり賢くないですし自分で何かビジネスを始めるとか無理ですから、あたしもパン屋さんのお手伝いをさせてもらってもいいですか</p><p>


　そう言ったのはショートカットのスポーツ美少女、１７歳の住友桃香だ</p><p>モモカさんもうちょっと考えてからにしなさいよっあなたって、少し短絡過ぎだと思うわっ</p><p>


　ツンツンしてそう言うのは黒髪ロングの和風巨乳少女、１７歳の白旗せつなだった</p><p>克子さんのパン屋さんを手伝うってことはずーっとこの人と一緒に居るってことよあなた、それでもいいのっ</p><p>


　と、白旗さんはオレを指差す</p><p>えっとあたしは全然いいですむしろ、黒森公様が近くに居て下さる方が安心かも</p><p>


　モモカは、恥ずかしそうにそう言った</p><p>あの黒森公様が、パンを焼いているところ観てましたみんなで</p><p>


　モモカは言う

　ああ、校長室の地下の部屋でパン工房の中の様子を、モニターしていたんだな</p><p>モノを作る仕事をしている男の人ってちょっとカッコ良いなとか、思っちゃいました</p><p>


　モモカはオレにそう言う</p><p>今はオチンチン丸出しだから、そんなにカッコ良くないけどねっ</p><p>


　１６歳の希美が、ニッと微笑む

　ああ、アーニャたちセックスしていたからオレは下半身、裸のままだ

　アーニャと月子は諦めたのか、半裸のまま闖入者たちとオレの会話を聞いている</p><p>そうね将来的に、あたしのパン屋さんを手伝ってくれるかどうかは別にして、ここの学校に居る間はこの人たちと、このパン工房を仕事をしてくれてもいいわよここでは、商品の企画から、材料の仕入れ、製品の作製、販売、売り上げ計算や資金繰りのことまでビジネスの基本は全部学べるはずだから</p><p>あ、なるほど商売というものを覚えることができるんですね</p><p>


　希美が食い付いてくる</p><p>それなら、あたしも黒森くんのお手伝いをしちゃおうかしらっ</p><p>な、何よモモカと希美が手伝うんならあたしも手伝わないといけなくなるでしょっ</p><p>えー、せつなさんは無理しなくてもいいよっ</p><p>


　希美が、白旗さんをからかう</p><p>美里さんは、どうするんです</p><p>


　モモカが、美里に尋ねた</p><p>ああ、そうだ、そうだ美里さんも、一緒にお手伝いしましょうよっあたしとモモカさんだけじゃ、寂しいですからっ</p><p>


　希美が、美里にそう言う

　ああ、この須子との期間でこの４人の娼婦候補生たちは、すっかり仲良くなったんだな

　空気が全然違うお互いの距離が近くなった</p><p>わたくしはお邪魔するのは、申し訳ありませんから</p><p>えー、黒森くんはあたしたちのこと、お邪魔とか思ってないわよっ</p><p>そうじゃないわよ希美お邪魔に思っているのは、こっちの人だと思うわ</p><p>


　白旗さんが、愛を見る</p><p>この人は黒森さんと、なるべく２人きりになりたいって思っているんじゃないの</p><p>あ、そうかごめんなさいっ確かに、あたしたち、お邪魔ですよね</p><p>


　モモカが、慌てて愛にそう言う</p><p>あ、あたしは別に</p><p>


　愛は、戸惑いながらそう言った</p><p>お邪魔に感じるのは愛よりも、むしろ恵美ではないのか</p><p>


　ミタマがズバリとそう言った</p><p>恵美ちゃんは、そんな風に思わないわよ</p><p>恵美ちゃんはお母さんが黒い森の娼婦だったし、彼女自身、娼館の中で育ったんだもの</p><p>


　メグは娼館で生まれた

　そして、母親が急死して、山峰家の養女になるまでずっと黒い森のお屋敷の中で成長した</p><p>あの子は娼婦の苦しみがよく判っているわそれに、あの子も娼婦に落とされる瀬戸際ギリギリまで行った経験があるんだし</p><p>


　白坂創介は５月の連休が終わったら、メグを娼婦にするつもりだった

　メグも覚悟を決めていた</p><p>あなたたちの娼婦でなくなった後のための研修なんですもの喜んで協力してくれるはずよ</p><p>


　克子姉は、娼婦候補生たちにそう言う</p><p>そうだねメグなら、判ってくれると思うよ</p><p>ところで、克子姉</p><p>


　オレは、疑問に思っていたことを尋ねることにした</p><p>残りのなでしこ科の人たちは</p><p>


　新人娼婦候補生は後、２人いる

　関西ヤクザの娘たち德大寺園子さんと黒沢直子さんが

　それに雪乃も今日からなでしこ科になった

　昼休みが終わった後、なでしこ科に戻ったはずだけれど</p><p>あの２人は外に出たくないって</p><p>あたしたちは、午前中ずっと地下の部屋に居ましたから、外の空気が吸いたくなって</p><p>ていうか、東京に来てからあたしたちほとんどの時間を地下の施設で過ごしているでしょっ緑の中を歩きたかったのよっ</p><p>


　モモカと白旗さんもそう言った</p><p>園子ちゃんと直子ちゃんには、お嬢様が付いているわ雪乃ちゃんも、一緒に居てくれているし</p><p>


　つまり、校長室の地下に居るんだ</p><p>やっぱり、学校っていいわよね活気があってみんな元気で</p><p>そうですねあたしも学校の雰囲気を味わえるのは、とっても嬉しいです</p><p>


　モモカも言う</p><p>うん、形だけでも学校に通わせてもらえることになったのは感謝しているわ明日からは、あたしたちのために女性の先生が授業をしてくれるんだって</p><p>勉強ができるのよ嬉しいわ</p><p>


　希美と白旗さんも、感慨深げにそう言った</p><p>あたしなんて、さっき英語の教科書を開いて見ただけで涙が出て来たもの変よねただの教科書なのに</p><p>判ります地元の高校に通っていたのは、ほんの数週間前のことなのにあたしたち、何から何まで変わってしまいましたものね</p><p>うんあたしたちの方が変わったのよ</p><p>


　３人の娼婦候補生たちは言う</p><p>あたしたちはもう普通の子に戻れないそのことは、良く判っているわ一般の生徒たちとは机を並べることはできないって</p><p>あたしたちもう、普通じゃないですし</p><p>黒森くんにヤラれちゃってアレで覚悟はできたよねもう戻れないって</p><p>


　オレに犯され処女を失ったことで

　彼女たちは娼婦として生きる運命を受け入れた</p><p>だから、こんな風に休憩時間もズラして一般の生徒たちと接触しないようにしていただいていることが、とっても助かるんです</p><p>今は、ちょっと困るわよね普通の子たちにどこから転校して来たのとかどこに越して来たのとか聞かれても、何とも答えようがないし</p><p>下手に仲良くなったりしたらこっちのメンタルが保たないわよっ</p><p>


　モモカ、白旗さん希美と順番に話していく

　こうして学校に通うことになったことで彼女たちは、自分の変化に気付いた

　自分が普通の高校生でなくなってしまったことを</p><p>それでも、学校って良いでしょこの優しくて、のんびりしている雰囲気が</p><p>あたしは戻れなかったから娼婦になった後には、もう学校にはだから、今でも夢に見るのよね昔のクラスメイトたちのこととか</p><p>


　娼婦候補生たちを学校に通わせることにしたのは克子姉たちに辛い思いでがあったからなんだ</p><p>そうですね学校って、良いですよね</p><p>とにかく、あなたたちが学校に居る時はあたしやお嬢様も注意しているけれど、何か困ったことがあったら、ここに来なさいこの子が居るから</p><p>うん頼りにするわよっ黒森くん</p><p>


　希美が笑った</p><p>オレは、大した力は持っていないけれどオレの周りには、色んな能力のある子たちが居るからたいていのことは何とかできると思うよ</p><p>そうねあたしたちも、ここでミタマさんみたいに、この人にヤラれちゃうのかしら</p><p>


　白旗さんが、ミタマを見る</p><p>わたくしはご奉仕をしていたのですヤラれてはおりません</p><p>


　ミタマは、露出した胸を隠そうともせずに平然とそう言った</p><p>わたくしは黒森公様にお仕えしておりますから</p><p>


　そして、美里を見上げる</p><p>もちろん、鞍馬美里様、ありす様にも今まで通り、何ら変わらず、忠実なる下僕としてお仕え致しております</p><p>ありがとう、ミタマ</p><p>


　美里は、潤んだ眼で忠臣に礼を言った</p><p>わたくしも、黒森様の下僕でございますからどんなことでもご相談下さいませ</p><p>


　ずっと黙っていた月子が希美たちに言った

　ああ、ドリル槍姉妹が、ポカンとした顔でこっちを見ているけれどとりあえずは、落ち着いているのは

　月子が巫女の力で制御しているんだな</p><p>ていうか、雪乃さんもなんでしょ凄いわよねみんな、黒森くんの女なんですってね</p><p>


　希美が、オレに微笑む</p><p>ということはこちらの外人さんもなのかしら</p><p>


　白旗さんが、アーニャを見て言う</p><p>ちょっとせつなさん外人さんじゃないですよテレビ観てないんですかこの人、ニキータ・ゴルバチョフさんじゃないですか</p><p>


　モモカが、アーニャが使っているコードネームを言う</p><p>ニキータさんも、黒森くんとそういう関係なんですよね</p><p>


　希美が、ニヤッと微笑む

　アーニャはオレに中出しされたばかりだ

　上半身はブラだけ、下半身は何もなし

　うっすらと汗をかき、股間には愛液と精液がベッタリと付いている</p><p>まあね、そうよ、そういう関係よ</p><p>わたくしもこの人の女よ</p><p>


　みんなの前でそう認めた</p><p>ああ、アーニャもオレの家族なんだ</p><p>


　オレも宣言する</p><p>そういうことだから、よろしくねあなたたちわたくしは、あなたたちのことはそんなに詳しくは、知らないんだけれど</p><p>


　アーニャは、娼婦候補生たちにそう言う

　この子らが、もうすぐミナホ姉さんが再開させる黒い森の娼館の新人娼婦だということは知っているらしい</p><p>ていうか、アーニャもミス・コーデリアの犯罪組織に属しているから</p><p>


　娼婦という存在には、慣れているんだろう

　体育会系のモモカが、体表してアーニャに頭を下げた</p><p>さてと工房の片付けとか、売り上げの計算なんかもまだなんでしょ</p><p>


　克子姉が、オレに聞く

　克子姉の代わりに、オレがやっておくって言ったのに</p><p>いいわよあなたはみんなとセックスすることも大切な仕事なんだからお金の計算は、あたしがやっておくわ金庫はそこね</p><p>


　克子姉は、オレが休憩室に持って来た手提げ金庫を見つけて、持ち上げる</p><p>愛ちゃんとミタマちゃんは、服を着て手を洗って工房のお片付けとお掃除をして</p><p>


　愛とミタマが急いで服を直す</p><p>オレもやるよ克子姉</p><p>あなたは、ここに残ってこの子たちの研修よ</p><p>


　この子たちってまさか</p><p>何のために、ここに連れて来たと思っているのよ</p><p>色々なテクニックを教えておいたからあなた、確認しておいて</p><p>


　今、愛とミタマとアーニャとセックスしたばかりなのに

　今度は新人娼婦候補生たちとか</p><p>うふふ、黒森くん練習の成果を見せてあげるわっ</p><p>前回のリベンジよっ</p><p>精一杯、頑張らせていただきますっ</p><p>


　希美と白旗さんとモモカはそう言う</p><p>わたくしはミタマと一緒に、工房のお掃除の方を致しますわ</p><p>


　美里はそう言う</p><p>少し、ミタマと話したいこともございますし</p><p>


　４人連続じゃなく３人だけの方が、オレも助かる</p><p>月子ちゃんは、このままこの部屋に残ってちょうだいアーニャちゃんもね</p><p>


　克子姉が、そう言うのはドリル槍姉妹対策だろう

　ドリィとアナにとって自分たちがすでに知っている少女たちとオレがセックスするだけでも驚きだったと思うけれど

　さらに、突然現れた、見知らぬ少女たち娼婦候補生たちまでもが、オレとセックスしたら

　セックスというものがとても当たり前の普通の行為なんだと思うだろう

　希美もモモカも白旗さんもドリル槍姉妹から見たら、何の脅威にもならない普通の綺麗な女の子たちなんだろうし</p><p>ということだから後半戦も頑張ってねっ</p><p>


　克子姉は、そう言うと休憩室から出て行った

　ミタマや愛、美里が後に続く</p><p>黒森くん誰からする</p><p>あたしよね</p><p>３人でジャンケンして決めてくれ</p><p>


　オレには決められない</p><p>最初はグージャンケンポンッ</p><p>あっ、負けた</p><p>ジャンケンポンっ</p><p>あたしの勝ちですねっ</p><p>


　ということでモモカ、白旗さん、希美という順番になる</p><p>エロシーン、続行ということで</p><p>うーむこうなったか</p><p>1298 ．ネガティブ潰し　／　午後のセックス3連戦　VSモモカ　その１</p><p>実家に居た頃にはこんなことをするなんて想像したこともなかったんですけれどね</p><p>


　故郷ではスポーツ少女だったモモカが笑う</p><p>学校の中で授業中にエッチとかほら、あたし割りと真面目でしたから</p><p>


　1つ年下のオレに、敬語で話すのも体育会育ちのせいなんだろうか

　モモカは犯罪組織黒い森の娼婦で、オレは黒い森を支配する黒森家の人間だ</p><p>そんなのあたしだってそうよ</p><p>


　横から、白旗せつなさんが言う</p><p>ホント、あたしたち変わっちゃったんだよね</p><p>


　オレと同い年16歳の希美が、茶色の髪を揺らして言う

　染めているわけではない希美はクゥオーターだからこの髪の毛の色は生まれつきなんだ

　パン工房の休憩室小さなベッドのあるこの部屋には、今はオレとこの３人の娼婦候補生たち

　それと、月子に心を制御されているドリィとアナのドリル槍姉妹だけしかいない</p><p>ええと、あのそれじゃあ、どんな風にしましょうか</p><p>


　娼婦候補生たちの先鋒モモカがオレに言う</p><p>リクエストとかありますかあたし、どんなことでもしますよあのもう、覚悟はできていますから</p><p>


　モモカたちの娼婦としての研修は日々、続いている

　ミナホ姉さんや克子姉から、色々なセックス・テクニックや男の心理に訴える方法を教わって知識と技能が身に付いてきているのだろう

　特殊な性癖の男が娼婦に求めて来るようなことについても、色々とレクチャーを受けているはずだ</p><p>普通でいいよ</p><p>


　モモカに、そう言った

　性知識が増えたところでモモカたちは、まだまだ実際のセックスの経験は乏しい

　まだ、オレとしかしていないんだから

　今の段階で、無茶なことをしたら変なクセがついてしまうかしれない

　オレは、極めてノーマルなセックスをするつもりだった

　しかし、モモカは</p><p>あ、そうですよね普通にしないと、あたしがちゃんと教わってきたことをマスターしているか判らないですよね</p><p>


　オレの言った普通という言葉を娼婦の通常の業務と勘違いしてしまう</p><p>じゃあ、黒森公様を普通のお客様として、ご奉仕させていただきますね</p><p>


　元気いっぱいに、ニコッと微笑む</p><p>では始めます</p><p>


　大きく深呼吸して、心を落ち着けてからモモカは</p><p>いらっしゃいませご指名ありがとうございますモモカですっ</p><p>


　まずは挨拶からオレに深く、頭を下げる</p><p>ええっと、あのお隣に座ってもいいですか</p><p>


　ベッドに腰掛けていたオレにそう言う

　モモカは、オレの横にちょこんと座る</p><p>あ、何か緊張しますねやっぱり、克子さんの研修の時とは違いますねこうやってホントに男の人の隣に座ると</p><p>


　モモカが恥ずかしそうに、そう言うと</p><p>モモカさん、もっと黒森くんに寄らないとっ</p><p>それと手手の位置が違うでしょ</p><p>


　白旗さんも、ツッコミを入れた</p><p>あ、そうでしたっ</p><p>


　モモカは、うんしょっとオレにぴったりと身体を付けると</p><p>えっと、手はさりげなくお客様の膝の上に置くんでした</p><p>


　オレの膝に白い手を乗せる</p><p>モモカさん、そうやって喋っちゃったらさりげなくにならないわよ</p><p>あ、そうかごめんなさい</p><p>


　希美の指摘に、謝るモモカ</p><p>いや、その今みたいな方がモモカの一生懸命で前向きな魅力が出てていいよ</p><p>


　オレは笑って、そう言う</p><p>あ、えっとはい、ありがとうございます頑張りますあたし</p><p>そんなことはいいわよモモカさん、先に進みなさいよ</p><p>


　白旗さんが、厳しくそう言う</p><p>あ、はいそうかそうですよねえーと</p><p>


　モモカは、制服のポケットから手帳を取り出す</p><p>克子さんの授業だとえっと、自分なりに、色々とセックス・アピールを工夫してみるということですから</p><p>


　開いた手帳を、ベッドの横に置いて</p><p>あー、あのちょっと暑いですよねこの部屋</p><p>


　モモカは制服のブラウスの胸元のボタンを２つぼど外した</p><p>そ、そう思いませんか</p><p>


　そして、少し屈んでオレに自分の胸元をチラチラ見せようとする

　ああ今日のブラは、水色なんだ</p><p>えっと、これだとダメですかあたし、せつなさんみたいに胸が大きくないですから</p><p>


　モモカは、オレに尋ねる</p><p>そんなことないよモモカは可愛いしとっても健康的な身体をしているから、セクシーだよ</p><p>あ、ありがとうございますあ、あのそう思っていただけるのなら、あたしの胸とかお尻とか触っちゃっても良いんですよ</p><p>


　顔を真っ赤にして、そう言う</p><p>いや、モモカその前にさ</p><p>


　オレは、モモカの顔に自分の顔を近づける</p><p>キスしようキスが先だろ</p><p>え、あはい</p><p>


　オレはモモカと唇を重ねる</p><p>どうしたんだモモカ</p><p>


　モモカの眼に、ぶわわっと涙が溜まり大きな滴がポロリと落ちる</p><p>いえ、あの制服姿でキスしたからあたしホントに恋していたら、こんな感じなのかなって思って</p><p>


　モモカは、恋愛経験が全くないまま娼婦候補生になり、オレに犯されて処女を喪失した

　５年間の契約期間が終わるまでは、モモカには自由な恋愛は許されない</p><p>お客様のご希望で、制服を着てご奉仕することはあると思いますけれどあたしが高校生でいられる間に、ホントの高校生の男の子とキスするのは、黒森公様だけなんだなあって思ったんです</p><p>そうだな高校生は、オレだけだ</p><p>


　オレは、モモカの身体を抱きしめて言う</p><p>あ、勘違いでしないで下さいねモモカは、別に黒森公様とキスするのが嫌とかそういうことじゃないですからそうじゃなくってその</p><p>ああ、判るよ</p><p>


　モモカがショックに感じたのは可能性の喪失だ

　黒い森の娼婦として生きることになった自分には高校生でいる間に、高校生の男の子と恋愛する可能性がゼロになってしまったと

　改めて、しみじみと感じたから急に悲しく、寂しくなってしまったんだろう</p><p>モモカさんあなたの気持ちは判るけれどでも、あなた１人だけじゃないんですからねっ</p><p>


　白旗さんが、モモカに言う</p><p>あたしや希美や美里さんや、園子さん、直子さんたちだって条件は同じよ</p><p>そうですよみんな、同じですからそれに</p><p>


　希美も言う</p><p>あたしたちは黒森くんとキスできるんだからいいじゃないですか</p><p>ただのお客様じゃなくってお金とかカンケイなしで、キスとかエッチとかするのは黒森くんだけなんだから</p><p>


　オレはこの子らの客じゃない</p><p>そうね御名穂さんや克子さんからも言われているわ何か辛いことがあったら、あなたになら幾らでも泣きついていいって</p><p>あたしには、まだ良く判らないけれど娼婦を続けていたら、お仕事とは関係無しに、思いっきりセックスをして溜まっているモノを吐き出したくなる時が来るからそういう時は、あなたに抱いてもらうようにってそういうご指示をいただいたわ</p><p>はいそれは絶対命令だそうです</p><p>


　白旗さんの言葉に、モモカが付け足す</p><p>黒森くんは、あたしたちのセックス・ヒーラーなのよね</p><p>


　希美が、笑ってそう言った</p><p>ホントそうみたいですこうして、黒森公様に抱き締めていただいていたら悲しい気持ちが消えて行きますから</p><p>


　オレの腕の中で、モモカがそう言う</p><p>黒森公様って、とっても温かいですよね</p><p>


　オレの体温を感じて、そんな感想を述べた</p><p>あら、でも手の温かい男は、心が冷たいとか言わない</p><p>黒森公様は温かいのは手だけじゃないですから</p><p>


　モモカは、オレの眼を見つめて</p><p>あの、あたしこうやって、黒森公様に抱いていただいている時のことをよく思い出すんです夜、寝る前なんかの時に</p><p>ああ、あたしもそう黒森くんのことを思い出す時は抱き締められている時の感触とか、身体の温かさなのっ</p><p>ていうか、あの毎晩、１人エッチしちゃってるの黒森くんに抱いてもらった時のことを思い出して</p><p>モモカもですこの間の時から、毎日</p><p>


　処女喪失以来か</p><p>あれ、せつなさんは、していないの黒森くんのこと思い出して</p><p>


　希美の問いに、白旗さんは</p><p>そ、それはし、してるわよあたしだってで、でも、それは毎晩、克子さんたちに習ったことの復讐を自分の部屋で寝る前に、ちょっと頭の中でイメージトレーニングする時にエッチの相手が、あなたになっちゃってるだけよ</p><p>


　白旗さんもオレとのセックスをネタにオナニーしている</p><p>だって、しょうがないでしょあ、あたしたちはあなたとしかしたことがないんだからっエッチなことを想像したら、あなたの手とか身体とか唇の感触とか、肌の匂いとかどうしたって思い出しちゃうわよっ</p><p>そうですよねうん、この匂いです一生、忘れられない匂いです</p><p>


　モモカはオレの体臭をクンクンと嗅ぐ</p><p>どうしよこうして抱き締められて、この匂いに包まれてるだけでモモカ、濡れてきちゃってます</p><p>いいじゃないかオレたち、今からセックスするんだから</p><p>そうですよねっいいんですよねっあの黒森公様</p><p>モモカ、ドキドキしています身体が熱くなってきています変なのまるで</p><p>


　モモカは、潤んだ瞳でオレを見ている</p><p>恋をしているみたいですあたし</p><p>


　モモカはオレに恋愛感情を持つべきではない</p><p>抱いて下さい毎晩、想像している夢みたいに</p><p>


　それでも、オレには

　オレにはセックスすることしかできない</p><p>あっそうです毎晩こうやって、あなたに胸を揉まれるのを想像しているんです</p><p>


　オレはモモカの胸を、制服のブラウスの上から揉んでいく</p><p>ああんっ想像よりも、ホントの黒森公様の手で揉まれている方が感じちゃう感じちゃいますああんっ</p><p>


　モモカは、赤い顔でオレに微笑む

　オレは、モモカのブラウスのボタンを全て外す

　白い肌水色のブラに包まれたおっぱいが、大きな呼吸で上下している</p><p>ほ、ホックは前です今日は初めての登校で黒森公様に会えるって、克子さんに教えてもらっていましたからだからエッチしやすいように今朝、新しい学校の制服に着替えた時に、黒森公様が脱がせやすいブラを選んできたんです</p><p>


　モモカの顔は、すっかり欲しがっている表情になっていた

　モモカは今朝から、オレに抱かれることを想定していたのか</p><p>ですからど、どうぞ</p><p>


　オレは無言でモモカのフロントホックをカチッと外した

　可愛い胸が、ポロンと弾ける

　鮮やかなピンク色の乳首は、すでに固く勃起していた</p><p>あ、あのな、舐めて下さい</p><p>あたしの胸大きくないですから１人エッチだと、あんたの手を思い出しながら自分の手で触ることもできるんですけれど自分で自分のおっぱいを舐めるのはちょっと無理なのでその</p><p>


　オレは、モモカの右の乳首からペロッと下で舐める</p><p>ああんっゾクゾクしますっああっ１人エッチの時に思い出してた感じよりもホンモノの方が気持ち良いですっ</p><p>


　処女喪失の体験と、毎日のセックス研修と、夜のオナニー

　３つが融合してモモカの性感をどんとん開発していっているのだから

　初セックスの時より、今日の方が感じるのは当たり前だ</p><p>ああんっチュウチュウして下さい</p><p>


　モモカのリクエスト通りにオレは乳首を強く吸う</p><p>いいっ凄くいいですああんっ</p><p>


　モモカは、身体を震わせて啼く

　オレの口の中で、モモカの乳首がどんどん鋭く尖っていく

　オレは可愛いおっぱいに顔を埋めて丹念に左右の乳首を舌で刺激していく</p><p>あ、ああんあのあの黒森公様</p><p>今度は何だ</p><p>


　オレは、舌での責めを中断する</p><p>し、下も脱がせて下さい制服のスカート今日、初めて着たばかりだからシワクチャにしたくないんです</p><p>そうだなスカートを脱ぐか</p><p>ブラウスは汚しちゃっても良いです克子さんに言われて予備を持って来ていますし</p><p>あの黒森公様の精液で汚しちゃってもいいですし、ビリビリに引き裂いちゃってもいいですよ</p><p>


　モモカはMっ気が強いんだな</p><p>そういうセックスがしたいのか</p><p>


　ちょっと意地悪く尋ねてみると</p><p>えっと、あのはい、してみたいです</p><p>


　モモカは、恥ずかしそうにオレに言った</p><p>黒森公様とエッチして、お腹の底にいっぱい射精されてそれで、黒森公様の精液が付いたブラウスを着て犯された身体のままで、学校の中を歩いてみたいですあたし</p><p>またしてもトラブル</p><p>人生トラブルばかりなのか</p><p>1298 ．ネガティブ潰し　／　午後のセックス3連戦　VSモモカ　その2</p><p>じゃあ、スカートを脱がすぞ</p><p>


　オレは１つ年上のモモカに言う

　オレの高校の制服だ

　メグやイーディや寧や可奈センパイでいつも脱がしているから、慣れている

　ホックとボタンを外して、横のジッパーを下げて</p><p>うわっするするって脱がされちゃいました</p><p>


　半脱ぎのブラウスに、露出したおっぱい

　下半身はパンティと靴下

　モモカは、ずっとスポーツをやってきてスレンダーで綺麗なボディラインをしているから

　とってもセクシーだ</p><p>モモカベッドに寝て</p><p>


　モモカは、ベッドに横たわると恥ずかしそうに</p><p>あの優しくして下さいねまだ、あたし２回目ですから</p><p>研修で色々と教わったんですけれど実践はしてないですから</p><p>


　オレとしかセックスしていないんだから当然だ</p><p>なら、モモカも習ったことを色々と試してみろよ</p><p>それは、もちろんきゃっ</p><p>


　オレはモモカの股間に指を入れる

　確かに湿ってる

　人差し指と中指で、クニクニと押すとクチュッと水音が鳴った</p><p>あんっやっぱり、上手いですねぇ</p><p>あの、あれから希美ちゃんと触りっことかもしてみたんですけれどあたしたちだと、こんなに上手くはできなくて</p><p>あなたたち、そんなことをしていたの</p><p>


　横で見ている白旗さんが、モモカに言う</p><p>えー、だってほら自分で触るよりも、人に触ってもらった方が気持ち良いって知っちゃったじゃないですか黒森公様にヴァージンを獲られちゃった時に</p><p>


　モモカは、恥ずかしそうに答える</p><p>でもあんあたし、レズっ子じゃないみたいです今の方が黒森公様の手の方が、ずっと気持ち良いですぅああんっいやあん</p><p>


　モモカの太ももが、キュゥッとオレの手を締め付ける

　オレは、モモカの唇にキスしてから

　股間を愛撫したまま、口でモモカの乳首を舐めしゃぶる</p><p>ああっ、良いですっやっぱり、気持ち良いぃスゴイですああんっ</p><p>


　モモカの肌にうっすらと汗が浮いてくる

　白い肌が上気して、赤く染まってきた

　性的な興奮が、高まっている

　モモカのブラと同じ水色のパンティが愛液を吸って、どんどん重くなっていく</p><p>モモカ、これも脱がすぞ</p><p>は、はいっよろしくお願いしますっ</p><p>


　体育会育ちらしく、大きな声で叫ぶ

　オレは、モモカのパンティをお尻の方からズルリッと向いた

　そのまま細くて長い足の間をするするっと脱がしていく</p><p>ホント脱がすの上手いよね</p><p>


　希美が、思わずそう言う

　この半年、毎日やっていることだから

　ていうか、オレは脱がせるのと同じくらい、着せるのも上手くなっているんだが

　ホント、毎日女たちを着せたり、脱がしたりしている</p><p>ほら、モモカ足を広げて</p><p>


　パンティは、片足の足首に残しておく

　仰向けでベッドの上に横たわるモモカは大きく開脚した</p><p>隠すなよ</p><p>あ、そうですね済みません</p><p>


　モモカは、つい股間を手で隠してしまっていた</p><p>でも、あの濡れ濡れになっているから、見られるのはちょっと恥ずかしくて</p><p>オレは見たいんだよ</p><p>あじゃあ、しょうがないですね</p><p>


　モモカは手をどける

　まだ１度しか男を受け入れたことのない割れ目はスーッとナイフで筋を入れたように美しかった</p><p>広げるぞ</p><p>


　オレが両手で割れ目を開くとトロロロっと内側から、熱い汁が滴る

　鮮やかなピンク色の内側は、愛液でテラテラと輝いていた</p><p>うっわぁぁ恥ずかしいすっごく、恥ずかしいです</p><p>


　羞じらうモモカの表情が可愛い</p><p>あのやっぱり、ここも舐められちゃうんですかあたし</p><p>


　モモカは、真っ赤な顔でオレを見上げて問う</p><p>舐めて欲しいのか</p><p>いえ、あの希美ちゃんとは、触りっこと見せ合いっこはしたんですけれど舐め合うのは、ちょっとハードルが高くて</p><p>おっぱいは舐めたんですけれどそこはちょっとね</p><p>


　女の子同士でクンニは、できなかったか</p><p>じゃあ、オレが舐めてやるよ</p><p>


　オレはスポーツ美少女の割れ目に顔を寄せ舌でペロッと</p><p>ああんっいやんっ</p><p>


　ビクビクビクッと身体を震わせるモモカ

　オレの口の中に女の子の酸味が広がる</p><p>モモカのここ美味しいよ</p><p>ああん、そんなこと言わないで下さいうはっ恥ずかしいからぁぁ</p><p>


　モモカは乱れていく

　１７歳の健康的な肉体モモカのアソコは、エッチな匂いを発していた</p><p>きゃううっ、えふぅぅああんっ、ああんあんっ</p><p>


　可愛く啼くモモカ</p><p>オレは、クリトリスを剥き出す</p><p>


　ああ、小さな豆が真っ赤になって輝いている

　オレは舌先でチロチロと舐める</p><p>きゃんっぁぁそこはいやぁぁん</p><p>


　モモカはオレの頭を掴んで身体を捩って、オレの舌から逃れようとするが

　オレは許さない断固として、責め続ける</p><p>ぁぁっ、ぁぁ、きゃぁぁ死んじゃうぅぅ、死んじゃうからぁぁ</p><p>こんなことで死ぬ人はいないわよ</p><p>でも、エッチの時にイクって言う意味が判ったわイクは逝くなのよ、きっと</p><p>


　希美が、そんなことを言い出す</p><p>やめて、やめてもぅ、イッちゃうイッちゃうからぁぁ</p><p>


　モモカは、激しく喘ぐ

　うん１回イカしてしまおう

　その方が、セックスがスムーズになるし

　モモカの後に控えている白旗さんと希美の性的興奮も高まるだろう

　オレは舌を小刻みに震わせてクリトリスへの攻撃を加速させる</p><p>ああっ、はぁぁっぅっぅっぅっダメェェもう、ダメぇぇ</p><p>イイクイクイクイッモモカ、イッちゃうッっっっ</p><p>


　プシュッと潮を噴いた

　オレの顔に熱い飛沫を浴びせる</p><p>ひゃううううっっきゃぅぅんっ</p><p>


　女の子のエクスタシーは、男よりもずっと長いから

　モモカの絶頂が続いている間は舌での愛撫を続ける

　ホントは顔についたものを早く拭いたいんだけれど仕方ない</p><p>はっ、はっ、はーっあぐぅぅ</p><p>


　モモカの太ももが、グツグッグーッとオレの顔を挟み付ける

　女の子のつるつるの肌が、オレの頬に押し付けられる

　そして、モモカは脱力する

　オレはモモカの割れ目から顔を上げてえっと、タオルはそこの棚の中だな

　タオルを取り出して、顔を拭く</p><p>ぁぁすっごぃ気持ち良かったですぅぅ</p><p>


　意識が、エクスタシーから回復したか

　オレは、脱力しているモモカの足を大きく開かせて

　挿入の準備をする</p><p>しちゃうんですよね</p><p>


　身体に力が入らないまま、モモカはオレに尋ねた</p><p>決まってるでしょモモカさんだけ気持ち良くなるんじゃ、黒森くんに悪いわよ</p><p>


　希美が微笑む</p><p>そ、そうですよねあ、あたし、２回目ですからもう痛くないと思うんで、思い切りズボッとやっちゃって下さい</p><p>


　モモカはオレを見上げて言う</p><p>ああ、そうよね克子さんが言ってたわ２回目から、もう気持ち良くなっちゃう女の子もいるって</p><p>そうそう人によっては、初めての時から感じちゃう子も居るって言ってたわねあたしたちは違ったけれど</p><p>


　白旗さんも、そんなことを言う</p><p>よし、じゃあいくぞ</p><p>


　オレは勃起の先端をモモカの割れ目に押し付ける

　モモカが、ゴクッと唾を呑んで腹を括る

　ズブブッ

　異物の侵入に、モモカが顔をしかめる</p><p>いっ、痛いですやっぱり、痛いです</p><p>あららモモカさんは、２回目から感じちゃう体質じゃなかったみたいね</p><p>


　白旗さんがそう言うが</p><p>いや、そんなことは無い</p><p>


　オレはペニスからの感覚を確かめる

　うんやっぱり、緊張し過ぎていて、身体が強張っているんだ

　口では２回目だから大丈夫って言っていたけれどモモカは怖がっているんだな

　だいたい、本当に処女膜の残りが裂けたりして、傷付いたのならもっと痛がっているはずだ</p><p>まだ、モモカの膣がセックスに馴染んでないだけだこの感じならすぐに慣れるよ</p><p>


　オレは亀頭だけをモモカの中に入れた状態で、少し待つ

　チンコの先っぽだけに、モモカの熱い体温を感じる</p><p>ゆっくり深呼吸して</p><p>オレに合わせてすぅぅ、はぁぁ</p><p>


　オレたちは、何度か深呼吸を繰り返す

　うん、モモカの肉体がほぐれてくる

　膣口の緊張も、少しずつ取れていく</p><p>モモカの身体は、オレのチンコを受け入れるようにできている女の子なんだからな</p><p>


　モモカは、オレを見つめている</p><p>だから意識をチェンジしてくれセックスっていうのは、特別なことじゃないオレたちが繋がるのは当たり前のことなんだ</p><p>あたしの中に黒森公様が入って来るのは当たり前のことなんですよね</p><p>はぁぁそうなんですね</p><p>


　モモカの身体からスーッと力が抜ける</p><p>来て下さいもっとモモカの近くに</p><p>


　オレのペニスがズルルルッと、モモカの胎内にめり込んで行く</p><p>ああっ、入って来るぅっでも、当たり前当たり前のことなんです</p><p>


　モモカの胎内が、オレのペニスの形に押し広げられていった

　にゅぷぷぷぷっ

　ああ温かいそして、グッショリと湿っている</p><p>はぁぁ、黒森公様ぁぁ</p><p>


　そして、オレのペニスが根元まで、モモカの中に入り込んだ</p><p>ああっ、すごいあたしの中で、黒森公様のオチンチンがビクンビクンしている</p><p>


　モモカが感激している</p><p>ああ、あたしエッチしちゃってますでも、これは当たり前当たり前のことなんですっ</p><p>


　オレは繋がったまま、モモカにキスする

　モモカの口に舌を入れると、モモカも舌を絡めてくれた

　そうしてじっくりと、オレのペニスを馴染ませると</p><p>動くぞ、モモカ</p><p>くぅうっ</p><p>


　モモカは、最初は苦しそうだったが</p><p>あっはぁぁっああんあふぅ</p><p>


　段々、声が可愛い喘ぎに変わっていく</p><p>うっ、あんっ</p><p>


　大きく反応した</p><p>ここが感じるのか</p><p>


　オレは張り詰めた亀頭で、モモカの感じるポイントをグシグシと擦り上げるッ</p><p>きゃああんっそこ感じ過ぎちゃいますっああんっ</p><p>


　セックスに、感じ過ぎるということはない</p><p>それならここも感じるだろ</p><p>


　オレは別のポイントもツンツンと突く</p><p>ひゃううっあんっ、何で判るのっ</p><p>


　それは毎日、何人もの子の相手をしているから

　女の子の身体の色んなパターンは判ってきている</p><p>ああっ、ああーっ、ああんっ</p><p>


　モモカは、オレの背中に手を廻してオレにしがみついてくる</p><p>ひぃやぁぁんあんっ、ああん、あああんっ</p><p>


　子猫のように甘く喘ぐ</p><p>可愛いぞモモカ</p><p>いやぁぁん、そかなこと言わないで言わないで下さいああんっ</p><p>


　オレの突き込みに、モモカのおっぱいが可愛くぷるるんと揺れていく</p><p>ああんっ、恥ずかしい恥ずかしいですからぁいやぁぁん</p><p>モモカさん、とっても可愛い</p><p>しかもエッチね</p><p>


　希美と白旗さんが、オレたちのセックスを見て呟いた</p><p>いやぁぁん恥ずかしい恥ずかしいですぅぅああっあああーっ</p><p>


　思った通りだ

　挿入される時の緊張さえ取れてしまえばモモカの肉体の中の火は、大きく燃え上がる</p><p>ぁぁ、あたしあたしぃぃぁぁんっ</p><p>


　切ない瞳で、オレを見上げてモモカは</p><p>ぁぁんっ、あたしまたまた変になっちゃいそうですあたし、あたし</p><p>一緒にイクぞいいなモモカの中に出すからな</p><p>


　オレの中でも射精欲が湧き上がって来ていた</p><p>は、はい出してぇぇモモカの中で気持ち良くなっちゃって下さい</p><p>この間もみたいに熱いの下さい</p><p>


　処女喪失の時の膣内射精がモモカの記憶に深く刻み付けられている</p><p>忘れられなくなっている</p><p>


　荒々しくモモカの胎内をガシガシと責めるッッ</p><p>あああっ、ああああ、あっあっあっあっあっあっあっあっあああーんっ</p><p>


　玉の汗を滴らせながら、モモカの裸身がオレの突き込みに揺さぶられている

　可愛いおっぱいが、円を描くように激しく揺れた</p><p>あああー、あああーっ黒森公様ぁぁあたし、あたし、あたしひぃああああーっ</p><p>


　モモカも一気にエクスタシーのカタパルトに乗る</p><p>モモカ、またイッちゃいますイキます、イキます、イキますぁぁっ、イクイクイクイクぅぅ</p><p>


　ビュクビュクッと身体を痙攣させるモモカ

　モモカの膣もビュクビュクッと収縮を繰り返す</p><p>出すぞッモモカぁぁっ</p><p>


　思いっきり、グイイッとモモカの中に突き込んで

　モモカの子宮口に、亀頭の 先を擦り付けて</p><p>あああっ、いやぁぁんんっっ</p><p>


　ドクドクドクドクゥゥ

　白濁液をモモカの中に放流するッ</p><p>ぁぁ、あああっ、ぁぁッッ</p><p>


　モモカは、オレを見つめている自分の中に射精する男を見ている</p><p>ぁぁんんんッッッ</p><p>


　モモカの子宮にオレの熱い液が溢れていく</p><p>うううっ、モモカぁぁッ</p><p>


　オレはモモカの細い身体を抱きしめて、長い長い射精を続けた</p><p>ぁぁ、ぁぁ、ぁぁ</p><p>モモカは、エクスタシーの大きな波に溺れながら</p><p>オレの精を受けとめていく</p><p>ううっ、ううっ、ううっ</p><p>


　モモカの子宮が蠢く

　オレの精をゴクゴクと呑んでいく</p><p>ぁぁん、あああーっ</p><p>


　１７歳の少女は１人の女に羽化していく</p><p>人生の転機の度に、夢で見る景色が変わって行く気がします</p><p>ということは、私は今、また瀬戸際に来ているのかもしれません</p><p>1299 ．ネガティブ潰し　／　午後のセックス3連戦　VSせつな　その1</p><p>あっぁぁあぅぅ</p><p>


　子宮にオレの精を受けながら

　モモカは長いエクスタシーの波に包まれている

　時々、ビクッ、ビクゥッと身体を痙攣させまだ膣の中にあるオレのペニスを絞り上げる

　オレのチンコの中に残っていた精液の残滓までも、自分の膣に注ぎ込ませるために</p><p>そうだ御名穂さんから、写真を撮ってくるように言われていたんだった</p><p>


　希美がそう言って小さなデジカメを取り出す

　繋がったままのオレとモモカをパシャパシャと撮す

　モモカの蕩けきった表情まで</p><p>モモカ、大丈夫か</p><p>


　モモカはようやく、意識を回復した</p><p>抜くぞ、モモカ</p><p>


　オレは、モモカからペニスを引き抜こうとすると</p><p>あ、いやぁぁ</p><p>


　モモカは嫌がる</p><p>もっと繋がっていたいのぉ</p><p>


　オレは改めて、モモカを抱き締めキスする

　それから、おっぱいを揉み乳首も舐めた

　新しい刺激に震えるモモカ</p><p>また、すればいいんだから次の子が待っている</p><p>


　モモカの耳に優しく囁く</p><p>だって、次なんていつになるか判らないから</p><p>


　寂しそうに、そう言うモモカ</p><p>モモカだって、ここの学校の生徒になったんだろオレはずっと、ここに居るから</p><p>いつでも来ていいの</p><p>当たり前だろしたくなったら来いよセックスしようぜ</p><p>


　モモカは、オレを見つめそして、ハッとなる</p><p>あ、あたしあ、ごめんなさい</p><p>


　セックスの余韻で蕩けていて自分の作ったキャラクターを忘れてしまっていたことに気付く

　モモカは本当は、オレよりも1つ年上のお姉さんでとっても甘えん坊なんだ</p><p>モモカ可愛いよ</p><p>


　オレが改めてキスをすると、モモカはオレの舌を求めた</p><p>じゃ離れるからな</p><p>


　ずるるっとモモカの胎内から、ペニスを引き抜く

　愛液にまみれた亀頭がヌポッと抜けると、オレの白濁液がトロリと滴る

　その様子も、希美がカメラで撮影していく</p><p>はい、交代次はあたしね</p><p>


　白旗せつなさんが、そう言った</p><p>でも、あのそれ、スゴいわね</p><p>


　オレの愛液と精液でドロドロになったペニスを見て言う</p><p>白旗さん、研修で習った通りにフェラチオしたらどうですか</p><p>


　希美が、今度は白旗さんに声を掛ける</p><p>だって、白旗さんの順番でしょ</p><p>


　白旗さんには、抵抗があるみたいだった</p><p>じゃ、あたしがもらっちゃいまーす</p><p>


　希美がそう言うと、オレのペニスに手を伸ばす</p><p>ちょっと、希美さん平気なの</p><p>何で黒森くんとモモカさんのでしょ平気に決まってるじゃないですか</p><p>


　オレの亀頭を人差し指で撫でて希美は言う</p><p>可愛いわこれ</p><p>


　そして、赤い舌でペロペロと舐めていく</p><p>ちょっと苦いこれが精液の味なのよね</p><p>あ、あたしもしますあたしのですから</p><p>


　モモカも半裸のまま、ベッドから身体を起こす</p><p>うん、モモカさん一緒にしよっ</p><p>2人でするフェラチオも、研修で教えていただきましたから</p><p>


　希美とモモカは仲良く手を繋いで左右から、オレのペニスに舌を這わす</p><p>習ったことは、全部、黒森くんにしてあげるわそれからじゃないと絶対にお客様にはしないことにするわ</p><p>何もかもあたしたちの初めてになって下さいね</p><p>


　希美とモモカは言う</p><p>あたしたちは娼婦になるけれど</p><p>それぐらいの我が儘は、いいですよね</p><p>ああ、したいことは何でもしてやるから</p><p>


　2人に約束した</p><p>うふふ、黒森くん大好きっ</p><p>黒森公様のオチンチンとっても美味しいですわ</p><p>


　希美とモモカは嬉しそうに、フェラチオを続ける</p><p>ちょっと2人とも次はあたしの番のはずよ</p><p>判っていますわ</p><p>そうよすぐにできるように、綺麗にしてあげているだけじやないの</p><p>


　モモカと希美はニコッと微笑む</p><p>ほーら、あたしたちのお口ですっかり綺麗になったわ</p><p>それにこんなに元気です</p><p>


　オレのペニスは、勃起力が衰えていない</p><p>はい、せつなさんせつなさんの次はあたしなんだからちゃんとビンビンに固くしてから交代してね</p><p>わ、判っているわよ</p><p>


　希美とモモカがベッド脇の椅子に移動し、白旗さんがオレの方へ来る</p><p>白旗さんは、どんな風にセックスしたいんだ</p><p>


　オレは、白旗さんを抱き寄せて後ろから、耳に囁く

　白旗さんは、オレに抱き締められることを嫌がらない</p><p>て、いうかあたしたちは、研修の一環であなたとセックスしているんだから</p><p>だからどうしたいんだ</p><p>どうってていうか、モモカさんあなた、研修の成果を見せるって言ってたのに、実際は黒森様にしてもらいっぱなしだったじゃない</p><p>


　白旗さんは、モモカに突っ込む</p><p>あそうでしたねごめんなさい</p><p>


　恥ずかしそうに謝るモモカ</p><p>いや、モモカはあれで良いんだよ</p><p>すっげぇ可愛かったモモカの魅力がとっても出ていたよとっても良いセックスだった</p><p>


　従順さと羞じらいがモモカの魅力だ

　も、モモカは頬を赤らめる</p><p>良かったねモモカさん黒森くん、満足してくれたって</p><p>


　希美が、自分のことの様に喜ぶ

　ホント仲良くなったんだな、この子たち</p><p>あ、あたしはどうしたら満足してくれるのよっ</p><p>


　オレの腕の中で、白旗さんが言う</p><p>それはせつなさんが考えることでしょ</p><p>あたしたち娼婦なんだから</p><p>


　小声で言う</p><p>あたしみたいな生意気な女はメチャクチャにしてやりたいって思っているんでしょ</p><p>


　ああメチャクチャにされたいんだな

　オレは、白旗さんの制服のブラウスを掴むと

　力任せに、グイッと胸元を引っ張る

　ブチブチブチッとボタンが飛ぶっ

　白いブラに包まれた白旗さんの大きな胸が露わになる</p><p>お望み通りに、レイプしてやるよ</p><p>


　オレは、そのまま白旗さんの身体をベッドに押し倒す</p><p>きゃあっんぐっ</p><p>


　驚く白旗さんの口をキスで塞ぐ

　同時に、白旗さんのスカートの中に手を差し込む</p><p>やっぱり濡れてるじゃないか</p><p>


　しっとりと湿ったパンティの上から、割れ目を愛撫しながら囁く

　羞じらう、白旗さん</p><p>犯されたいんだろオレに</p><p>そ、そうよ犯されたいのよっレイプしてよっメチャクチャにしてっ</p><p>


　ヤケになって叫ぶ、白旗さん

　オレは、白旗さんの胸を荒々しく揉んでブラをズリ上げる

　うん、ホントにデカイな</p><p>お、大きいだけの形の悪い胸なんでしょ</p><p>


　あ、まだ気にしているんだ

　オレが初体験の時に言ったことを</p><p>ああ、だから形が良くなるように揉んで、舐めて、しゃぶってやるから</p><p>


　オレは、白旗さんの巨乳を片手で揉みながら乳首に吸い付く</p><p>ああっ、乱暴にしないで</p><p>何言ってるのよ、せつなさん黒森くん、丁寧にしてくれているわよ</p><p>違うわ、希美さんせつなさんは、もっと乱暴にしてって言っているのよ</p><p>


　モモカが、訂正する</p><p>あ、そうかじゃあ、黒森くんやっちゃってあげて</p><p>


　オレは、ぐいいっと白旗さんの胸を強く握る

　乳首も、チュバチュバと下品に音を立てて、強く舐めしゃぶる</p><p>ああっ、あたしホントに犯されてる</p><p>


　オレを見つめる白旗さんの眼がとろんと潤んでいく</p><p>何よ、せつなさんだって結局、黒森くんにしてもらっているだけじゃない</p><p>しょうがないわせつなさん、そういう人なんだから</p><p>そうねせつなさんて、ムッツリ・スケベだものね</p><p>


　希美の言葉に、白旗さんは</p><p>あ、あたしはそんな</p><p>だってせつなさんだって、してるんでしょ黒森くんに犯されることを想像して、夜、1人エッチしてたはずだわ</p><p>


　ああしてたんだ</p><p>だからか感度が良くなっているよ</p><p>


　オレは、白旗さんの股間を触りながら言う</p><p>は、恥ずかしいわ</p><p>


　顔を真っ赤にして、白旗さんがオレに言う</p><p>それでいいんだ恥ずかしいことをしているんだからもっと、もっと恥ずかしくなるぞ</p><p>


　制服のスカートを完全に捲り上げてパンティを丸見えにする</p><p>うわっ、染みがスゴいわよせつなさん</p><p>せつなさんも、愛液が豊富なタイプなんですね</p><p>


　希美とモモカが、明るくそう言う</p><p>いや、見ないで見ないでよ</p><p>ほら、脱がすぞ</p><p>


　オレは、白旗さんのパンティをつるんと剥き下ろしていく</p><p>ぁぁ恥ずかしい</p><p>


　白旗さんは手で顔を隠して羞じらうがとろとろに蕩けた女陰は、丸見えとなる

　オレは指で白旗さんの割れ目を開いて、内部の蕩け具合を確かめる

　ピンク色の潤った内側</p><p>ああ、見て欲しいのねどれどれ</p><p>


　希美たちまで、覗き込む</p><p>ほら、ここにあった処女膜が綺麗になくなっているだろ</p><p>


　オレは膣口を指して、言う</p><p>黒森くんが上手に破ってくれたからでしょ</p><p>あたしのは、どうなっているのかしら</p><p>


　モモカが、自分の割れ目を開いてみようとするが

　中かまた、オレの精液が垂れてくる</p><p>今は、ちょっと判らないわ</p><p>後で、見せ合いっこしましょうよ</p><p>それもいいけれどモモカは、黒森公様に見て欲しいです</p><p>ああ、後でシャワーで洗い流してから見せてくれよ</p><p>


　オレは、モモカにそう答える</p><p>ちょっと、あたしの大事なところを広げたままにしないでよっ</p><p>


　白旗さんが、そう抗議をする</p><p>そうだなそろそろ、この穴にブチ込みたいな</p><p>


　オレは白旗さんに囁く</p><p>白旗さんは自分でする時は、どんな想像をしているんだ</p><p>


　追い詰めるように尋ねていく</p><p>ああ、するよね想像っていうか、妄想</p><p>


　ニコッと希美が微笑んだ</p><p>言ってみろよ妄想通りに犯してやるから</p><p>


　オレの言葉に白旗さんは</p><p>あ、あのい、犬みたいに後ろから、四つん這いであっ、言っちゃった</p><p>判ったほら、犬になれ</p><p>


　オレは、白旗さんに言う</p><p>そ、その前にき、キスしてよ</p><p>い、犬になりますあ、あたし</p><p>


　半裸の白旗さんが身体を起こす</p><p>えっと、確か研修では後背位の場合は、肩幅に足を開くのよね</p><p>


　四つん這いになって足を開く白旗さん</p><p>それから頭は下げて、お尻は高くだったかしら</p><p>


　オレは、スカートをバッと捲り上げて白いお尻を露出させる</p><p>研修で習った知識はいいから実践だよ、実践実際にやってみて、白旗さんが気持ちの良いセックスのやり方を見つければいいんだ</p><p>


　オレは丸くいお尻を撫で廻しながら言う</p><p>う、うんそうねそうですねいやんっ</p><p>


　割れ目の周囲を、オレは指でゾワゾワと撫でていく</p><p>そ、そんなの研修で習ってない</p><p>当たり前だろセックスなんだから</p><p>一緒に見つけていこうぜ白旗さんの気持ち良いところを</p><p>


　オレは内股をムニムニと揉む

　トロロッと愛液が内側から染み出して来る</p><p>恥ずかしいでも、気持ち良いです</p><p>


　娼婦になるための研修で覚えた知識を実践で、慣らして行く</p><p>白旗さんの身体を探検するからな</p><p>


　白旗さんは、期待に震えている

　寝落ちしとしまったので、慌てて今頃更新

　ちょっとここのところ、生活がハード・モードだなぁ

　何か、男塾みたいなところに入れられる夢を見た</p><p>1300 ．ネガティブ潰し　／　午後のセックス3連戦　VSせつな　その2</p><p>うん、乳首もシコッてるな</p><p>


　オレはベッドの上で四つん這いになっている白旗さんのおっぱいを触る</p><p>制服が半脱ぎになっている白旗さん</p><p>ブラウスの前のボタンをオレに引き千切られ、生のおっぱいが丸出しになっている</p><p>四つん這いだから下向きになっている巨乳を、下から手ですくうようにしてオレは手の平で重量感を楽しむ</p><p>そ、そこはくすぐったいわよ</p><p>


　白旗さんは、身体をよじってオレの手から逃れようとする</p><p>ダメだ触らせろよ</p><p>もうセクハラよ、エッチ</p><p>せつなさん、それは言葉が変だわ</p><p>


　希美が笑って言う</p><p>黒森くんとセックスしている最中なんだからハラスメントはおかしいわよ</p><p>そうですねセクシャルは合ってると思いますけれど</p><p>


　モモカも、そう言う</p><p>ま、真面目に受け取らないでよあんっ</p><p>


　乳首を指でクニクニすると、白旗さんが可愛く喘ぐ</p><p>そうだこれからセクハラよりも、もっといやらしいことをするんだからな</p><p>


　オレは、白旗さんのおっぱいを弄びながら彼女の白い首の下うなじをペロッと舐める</p><p>ゾクゾクするだろ性感帯は色んなところにあるんだ</p><p>


　オレは、白旗さんの首筋を舐めながら耳に囁く</p><p>それは研修で習ってたけれどああんっ</p><p>習っただけじゃダメだ一つ一つ、実践して身体で感じていかないと</p><p>ああっ、ぅぅいやんっ</p><p>


　白旗さんの体温が上昇していく

　はぁはぁと熱い息を吐いていく

　割れ目の方はああ、ねっとりとまた愛液が垂れていた

　そろそろいいな</p><p>入れるよお尻を高くして</p><p>


　オレは白旗さんの耳たぶを舐めてから、そっと囁く</p><p>や、優しくしてねあ、あたし、まだ慣れていないんだから</p><p>


　オレは四つん這いの白旗さんの後ろに廻り込む

　左手で細い腰を掴んで

　右手で張り詰めた亀頭を白旗さんの割れ目に</p><p>ぅぅ、怖いわ</p><p>


　オレのペニスの熱を粘膜で感じて白旗さんは身体を震わせる</p><p>大丈夫ですあたしもしてもらいましたから</p><p>


　モモカが、自分の下腹部を撫でながら優しく言う</p><p>そうよ、黒森くんなんだから上手にしてくれるわ</p><p>


　希美も笑顔で、そう言った

　まだ2度目のセックスだ怖いのは仕方がない

　これも実践で慣れていくしかない</p><p>はぁぁ、ぅぅ、はぁぁ</p><p>


　緊張からか、すでに白旗さんの息は荒くなっている

　オレは、彼女の呼吸を感じる</p><p>はぁぁ、ふぅぅ、はぁぁ、ふぅぅ</p><p>


　全て息を吐ききり、また息を吸い込もうとした瞬間を狙って

　ずぬっと白旗さんの内側にメリ込む、オレの亀頭

　それでも白旗さんは息を吸うしかないから

　17歳の少女が空気を身体に取り込む動きに合わせて

　ぐぐぐぐぐぬっと白旗さんの胎内に、勃起ペニスをネジ込んでいく

　白旗さんは、両手でシーツをギューッと握りしめて耐えている</p><p>すごいスルッて入っちゃったわ</p><p>


　あっさりとチンコの根元まで白旗さんの膣に呑み込まれていく様子を見て、希美が驚いている</p><p>はぁぁ、ぁぁ、ぁぁ</p><p>


　いきなり深く挿入されて、白旗さんの身体がジワッと汗をかく

　うん、生のチンコで感じる白旗さんの内側は熱い

　さっきのモモカよりも体温が高いなそれによく湿っている</p><p>どうです痛くないですか</p><p>


　モモカが尋ねると</p><p>う、うん痛くないわ</p><p>


　白旗さんは答えた</p><p>ああんっもうっあたしも女なのね</p><p>こういうことができるような身体になっているのね口惜しいけれど</p><p>


　白旗さんの膣が、キュキュッとオレのペニスを締め付ける</p><p>ああ、男と女は繋がるようにできているんだでも白旗さんの中は、なかなか具合がいいよ</p><p>


　オレは、膣の中をペニスでかき混ぜるようにグイグイと腰を廻す</p><p>あ、あんそ、そんなこと褒めないで</p><p>褒めるさ白旗さんは、本当に良い身体をしているから</p><p>


　オレはバックで繋がったまま、白旗算の背中に覆い被さって両手で、おっぱいを揉む</p><p>ホント、うらやましいわ白旗さん、おっぱい大きいんですもの</p><p>


　希美が自分の胸を触ってそう言う</p><p>そんなのあ、あたしは胸が大きいだけで希美さんやモモカさんみたいに可愛くないから生意気で可愛げの無い女なのよ</p><p>あたしは、せつなさんも可愛い人だと感じていますけれど</p><p>で、でも、あたしはあっ、いやんっ</p><p>


　変な論争になる前に、乳首をイジってセックスに集中させる</p><p>心配するなオレが、可愛い女にしてやるから</p><p>い、いやぁんあっ、あっ、ああっ、んんっ、んんっ</p><p>


　ねっちょっ、ねっちょっ、ねっちょ

　すっかり興奮しきっている白旗さんの胎内は蕩けている

　オレの張り詰めた亀頭で、膣壁を磨き上げていく

　カリの段差が、白旗さんの肉襞にフィットして気持ちいい</p><p>んんっ、んんっ、ああっ、ああーっ、あん</p><p>


　痛みはないようだな</p><p>ひっやっ、あっ、ああっ、くっ、ああっ</p><p>


　オレは突き込みを強くしていく</p><p>ぬっ、ぐっ、はっ、ひぃっ、ああーっ</p><p>


　ベッドのシーツの上に、白旗さんの愛液と汗の滴が飛び散る</p><p>うっ、ぐっ、はぁ、ひぃぃ、ううっ、くぅぅ</p><p>


　白旗さんは感じている

　男の味を覚えたばかりの膣がオレを締め付ける</p><p>すっごい迫力</p><p>白旗さんみたいなムッツリ・スケベな人の方がセックスの上達が早いって思ってたけど、これほどとはね</p><p>


　モモカと希美が、驚嘆している</p><p>ち、違うああんっ、あたしはきゃうっムッツリとかじゃないいやぁぁんっ</p><p>いえいえ、充分、ムッツリです</p><p>そうよね女王様レベルのムッツリ・スケベよ</p><p>いやぁん、あっ、うっ、ああんっ、ああーっ、んんっ、くぅぅ</p><p>


　オレはズンッと深く突き入れるッ</p><p>ひいやうっ</p><p>


　まずはエイトビート

　１、２、３、４、５、６、７、８の８だけ強く突く</p><p>あっ、あっ、あっ、あっ、うっ、くっ、はっ、きゃんんっ</p><p>


　そこから4拍子</p><p>あっ、あっ、あっ、きゃああんっ</p><p>


　3拍子</p><p>あっ、あっ、ああんっ</p><p>


　徐々にスピードも速めていく</p><p>ま、待ってちょっと待って</p><p>


　白旗さんが叫ぶ</p><p>このままじゃ、嫌ぁぁこのポーズ、やっぱり嫌ぁぁ</p><p>


　え四つん這いでしたいって言ったのは、白旗さんなのに</p><p>あ、あなたの顔が見えないんですもの顔を見ながらしたいわキスしながらしたいのっ</p><p>


　オレはジュブッと白旗さんの胎内から、ペニスを素早く引き抜くッ

　オレの亀頭にかき出された愛液が、ビュワッとシーツに飛び散る

　白旗さんは四つん這いの態勢から、ゴロンとベッドに横たわると

　大きく両手両足を開いてオレを招く

　オレは飛び掛かるように、白旗さんに覆い被さり再び勃起ペニスを挿入する</p><p>あっはぁぁッッ</p><p>


　そのまま激しいピストン運動を再開するッ</p><p>あっあっあっ、ひゃううっ、あああっ、くぅぅ</p><p>


　オレも顔を見て良かった

　白旗さんは、切なそうな表情でセックスを受け入れている悦んでいる楽しんでいる

　オレは、白旗さんにキスする

　白旗さんの方から、オレの舌を強く啜った</p><p>ぁぁ、気持ち良い気持ち良いのぉぉ身体が溶けちゃいそう</p><p>


　オレを見上げて白旗さんがそう言った</p><p>もっと好きにしてメチャクチャにしてあたしの身体を犯してぇぇ</p><p>


　オレの激しい突き込みに、白旗さんの豊かな胸が波打ってユサユサと揺れている</p><p>あああっ、あああーっ、いいのっすっごく、いいのぉぉ</p><p>


　白旗さんの身体の奥で導火線に火が点いた

　すぐに、爆発する</p><p>あっあっあっあっ、あーっあっあっああんっ、ああーっ</p><p>


　全身汗まみれで今日着たばかりの制服を乱して

　白旗せつなは、激しく喘ぐ

　オレはラスト・スパートに入る</p><p>あっ、あっ、あっ、あっ、あふぅ、いやぁん、いやいやいや、あああんっ</p><p>


　白旗さんが上昇軌道に乗ったのを確認するとオレも

　身体の底から、熱いモノが込み上げて来る

　白旗さんがイッた瞬間に射精したい

　この強情な女の子が無防備になった瞬間に思いっきり、種付けしてやりたい</p><p>ああんっ、何か変ああっ、何か来ちゃう来ちゃうよあああっ</p><p>オレも来てるよな、中で中に出すからな</p><p>あああっ、あたしまた出されちゃうのね中出しっ膣内射精子宮まで犯されちゃうううっ</p><p>


　性感が一気に燃え上がるッッ</p><p>あああー、あああー、来るッ、来るッ、来るぅぅいっ、イクぅぅ</p><p>


　白旗さんが、絶頂に跳ぶッッ</p><p>出して、出して、中に出してぇぇぇぇぶひぃぃぃ</p><p>


　ドビュビュビュビュッ

　灼熱の迸りが飛び出すッッ</p><p>ぎゃうううんっ</p><p>


　子宮口ニ、グッと押し付けられるオレの亀頭

　先端から、激しく放出される熱液が肉の入り口から、赤ちゃんを作る部屋に飛び込むッッ

　勢いよく、白旗さんの子宮の壁にオレの精液が叩き付けられるッッ</p><p>いやぁぁんっあああっくぁぁんっああーっ</p><p>


　エクスタシーに、膣全体が蠢く

　オレのペニスを絞る

　男の精液の最期の一滴までも、逃さずに啜りとりたいと

　オレの方も、白旗さんの豊かな乳房をギュッと握りしめて

　何度も何度も、射精を繰り返す

　どくっ、どくっ、どぷぅぅ</p><p>ぁぁ、ぁぁ</p><p>


　白旗さんは、グッタリと脱力するが膣と子宮だけは、ビクッビクッと蠢き続ける

　オレも、白旗さんの身体の上に倒れ込むが、腰だけがガクッガクッと動いて尿道内に残った精子を送り込む</p><p>すっごく女の子だわせつなさん</p><p>


　希美が呟く</p><p>黒森くんもすっごく男の子だわ</p><p>


　モモカもそう言う</p><p>何か、ガチンコの大勝負を見せてもらったみたいだわ</p><p>


　希美は、そう言うと</p><p>この後に、あたし何をしたらいいのかしら</p><p>


　そうだ次は希美だ

　オレは、白旗さんの熱い肉体の上で力が入らないままの、希美の声を聞いている</p><p>何をしたらいいかってエッチするんですよね</p><p>


　モモカが、不思議そうに希美に尋ねる</p><p>そ、そうよセックスするわよそれはそうなんだけれど</p><p>先にこんな派手なエッチをやられちゃうとねぇ</p><p>せつなさんは、せつなさん希美さんは希美さんですよ</p><p>


　モモカは優しく言う</p><p>みんな、それぞれ違う魅力があるんですから希美さんは、希美さんらしいセックスをすればいいんです</p><p>そそうね判ったわ</p><p>


　希美は納得する</p><p>でも、その前に2人に、冷たいお水を飲ませた方がよくありません</p><p>あそうね</p><p>


　ハッとする希美に、オレは</p><p>そ、そこの下が冷蔵庫になっているから</p><p>


　休憩室用の冷蔵庫を指差す</p><p>あ、待ってて</p><p>


　希美は、慌てて冷蔵庫を開けると中からペットボトルのミネラルウォーターを取り出す</p><p>希美さん、そのままじゃ</p><p>判ってるわ</p><p>


　希美はキャップを開けるとボトルの水を口に含む

　そして、そのまま口移しで、オレに水を飲ませてくれた

　ああ冷たい水分が、身体に広がる

　力が蘇ってきた

　オレは、何とか白旗さんの肉体の上から身体を起こすと</p><p>希美、ボトルを</p><p>希美からミネラルウォーターの瓶を受け取って</p><p>


　今度はオレが白旗さんに水を口移しする

　コクコクッと、白旗さんの喉が鳴った</p><p>ぁぁ冷たくて美味しいわ</p><p>


　そう呟く白旗さんに、オレはさらに水を飲ませた

　ぷっくりとした唇の感触が気持ちいい</p><p>まるで天国にいるみたい</p><p>


　まだエクスタシーの余韻から抜け出せない白旗さんは夢見心地な声で、そう呟いた

　希美はどうしようかどういうセックスに

　また24時間以内に考えないと</p><p>1301 ．ネガティブ潰し　／　ワン・クッション</p><p>あんセックスすごい</p><p>


　パン工房の休憩室のベッドの上

　半裸の状態でオレと繋がっている白旗さんはまだセックスの余韻に浸っている</p><p>克子さんが言ってたわあたしたちは黒森くんが初めてでラッキーだって</p><p>


　希美がそう言う</p><p>ああ、あたしたち3人だけの時に言っていましたね</p><p>あたしとモモカさんとせつなさんの3人はあと、美里さんも初めが黒森くんだったから、エッチに対するネガティブなイメージが心の中に影を落とさずに済んだんだって</p><p>


　徳大寺園子さんは父親の仲間のハミ出しヤクザたちに、1週間にわたって輪姦されていた

　黒沢直子さんは、そんな德大寺さんの悲惨なセックスをずっと見続けていた</p><p>黒森くんは、セックスが男と女の心と身体のコミュニケーションだっていうことをよく判っているからいいけれど普通の男の人だと、全然判っていない人も多いって言ってたわ</p><p>ええ、他の男の人なら怖いなって思いますけれど、黒森公様は安心して身体をお任せすることができますから</p><p>


　2人はそう言う</p><p>そうねこうやって1つになっていて安らかな気持ちですものね</p><p>


　白旗さんが、下からオレを見上げて言う</p><p>もう平気よあの離れていいわよホントはもう少し、抱いてて欲しいけれど希美さんがまだですものね</p><p>


　白旗さんは、オレに優しく微笑む

　ああモモカ、白旗さんと連続セックスして

　次はモモカだ

　もっともオレは、この3人の前に愛とミタマとアーニャともセックスしているけれど

　大分、くたびれてきたけれどここが男の踏ん張りドコロだ</p><p>ああじゃ、離れるよ</p><p>


　オレは、白旗さんの唇に優しくキスする

　ついでに、大きなおっぱいを揉んで、乳首にもキスをした</p><p>あんっまだ敏感なのよ</p><p>判っているだからしているんだ</p><p>


　尖ったままの乳首をペロペロと舌先で舐めながら、オレは言った</p><p>ああ、セックスの後の後戯ですね研修で習いました</p><p>


　モモカが、そう言う

　オレは身体を起こして腰を引く

　亀頭が膣口の狭い部分を潜り抜ける時に、白旗さんが可愛く啼いた

　ポロンと割れ目から、オレのペニスが抜け落ちる</p><p>せつなさんもたくさん出してもらったみたいですね</p><p>


　膣口から、とろろっと滴る精液を見てモモカが自分の股間を撫でる</p><p>あたしの子宮に入っているのと同じものがせつなさんの胎内にも注がれたんですよねちょっと感激です</p><p>待ってて、すぐにあたしも追いつくから</p><p>黒森くん前の2人と同じくらい射精してくれないと怒るからねっ</p><p>


　ミタマには射精しなかったからこれで4連射だ

　大丈夫が、オレ

　チンコの方は、何とか8割のサイズで勃起を維持しているけれど</p><p>その代わり、あたしがちゃんとご奉仕してあげるわ</p><p>


　希美は立ち上がって制服を脱ぎ始める</p><p>モモカさんもせつなさんも、研修の成果を見せるって言ってたのに結局、黒森くんに全部してもらっちゃうんですものあたしはちゃんと、克子さんたちから学んだことを実践するわ</p><p>


　そう言ってストンとスカートを落とす

　パンティは、高校1年生らしいブルーと白の縞パンだった</p><p>前の2人は制服を着たままだったからあたしとは裸でしましょうあたしたちも、ここの学校の生徒になったんだし制服でのエッチはいつでもできるから</p><p>


　ああ、オレを再び奮え立たせるために希美はストリップをしてまれているんだ

　ブラウスのボタンを全て外しブワッと前を開く

　白いブラに包まれた、可愛い胸が見える

　希美はブラウスを脱ぐと、フワッと空中に投げ捨てた

　下着と靴下だけの扇情的な姿になる</p><p>どうあたし</p><p>


　希美が、オレに尋ねる</p><p>変わったよく言うじゃない処女じゃなくなると、体付きが変わるって</p><p>


　オレは、希美の健康的なボディラインを眺めて</p><p>1回ぐらいじゃ変わらないよ希美はまだ処女だって言ったら、みんな信じると思う</p><p>


　うん清純さや気品を感じる

　オレはこの3人は、ミナホ姉さんがじっくり半年かけて探し出した逸材だということを改めて感じた

　顔はもちろん飛びきりの美少女だし、スタイルも綺麗だそして、頭も良いし性格も悪くない何より品がある

　これからセックスするというのにギトギトした性の臭いを全く感じない

　清潔感と優しい雰囲気がある

　仲良く戯れるように楽しくセックスできる女の子たちだ</p><p>ふーん、そうなんだ</p><p>


　希美は、自分で背中に手を廻してブラのホックを外す

　可愛いおっぱいが、ポヨンと弾けた

　外したブラも、その場でクルッと舞って、空中にフワッと投げ捨てる</p><p>どうあたしのおっぱい</p><p>


　希美が、両手で自分の小振りな胸を持ち上げてオレに示す</p><p>あたしなれるかしら、娼婦に</p><p>


　と、希美はクククッと笑い出した</p><p>ゴダールの映画にあるのよね女がこうやって裸の胸を出して、この身体で娼婦になれるかって聞く場面が</p><p>そしたらさ、日本映画にその場面を丸まるパクった作品があるのよ女優さんがおっぱいをさらけ出して、やっぱり売春婦になれるかって聞くのよ</p><p>希美は映画が好きなんだ</p><p>違うわよ映画は嫌いじゃないけれどそういうのも、克子さんの研修で習ったのよ</p><p>


　研修で</p><p>必ず観ておかないといけない映画とか、読んでおかないといけない本とかあと、詳しいことは知らなくてもいいから、とにかくお客様が話題に出されたら聞いたことはありますって答えられるようになってないといけないことを</p><p>あんまり詳しすぎるのも、良くないそうですお客様に対して、興味があるので、教えて下さいって話を弾ませるための基礎知識ですよね</p><p>


　希美の言葉に、モモカが付け足す</p><p>あたしたちは、ただの売春婦じゃなくって政財界の重鎮の皆様のお相手をする高級娼婦になるんだからそういう勉強もしておかないといけないのよ</p><p>ただ若いだけの女なら高く買っていただくことはできませんからセックスだけが目的の娼婦だったら、あたしたちでなくてもいいんですよ</p><p>ゴダールの映画とか大事な基礎知識だからお客様が話された時に、＊＊なら観たことがありますって答えられて、そういえばあの映画の有名な場面そのままの日本映画がありますよねって話を転がすんですって克子さんが例として教えてくれたのよ</p><p>


　希美、モモカ、白旗さんの順でそう言う

　なるほど克子姉の顧客に対するテクニックか</p><p>そうよね芸術とか、経済とか、時事問題とかお客様が楽しくお話できるように、基礎知識は身に付けないといけないのよね</p><p>世界地理とか、色んな国の指導者の名前とかもです</p><p>あと忘れちゃいけないのがお相撲よ</p><p>


　相撲</p><p>年輩の方たちは、お相撲がお好きな方が多いから今、幕内に居るお相撲さんたちだけでなく、昭和から平成の有名なお相撲さんたちは、全部、覚えないといけないのよ</p><p>野球の選手よりも、お相撲さんを覚えた方がいいって教わりました</p><p>


　モモカがそう言うと、白旗さんは</p><p>浅く広くねあたしたちが、それで何か自分の意見を持つ必要はないのよあくまでも、お客様たちが、あたしたちに気持ち良くご自分の意見を話すことができるようにするための基礎知識だから</p><p>そうそう、娼婦は聞き上手になるだけでいいのよ話し上手になっちゃダメだって教わったわ</p><p>娼婦になるんですから存在自体が違法で社会倫理から逸脱しているんですから偉そうに語っちゃうような子になっちゃいけないんです</p><p>


　なるほど政治や社会問題に対して意識が高いなんていうのは、娼婦としては不適格なんだ

　お客さんとしては娼婦に世の中はこうならなくてはいけないとか説教されるのは嫌だろしな</p><p>そうよだから、時事問題や経済、国際情勢はただ概要を知っているだけでいいのよそのことについて、あたしたちはどう思うかとかは必要ないの</p><p>お相撲さんも現役時代の＊＊は本当に強かったそうですねぐらい話せればいいのよあたしたちが生まれる前に活躍した関取なんて、詳しく知っているはずがないんだから</p><p>希美が言う</p><p>映画とかもそうです例えば、ゴダールの映画なら勝手にしやがれとかヌーベルヴァーグ時代の代表作は観ていないといけないんですけれどそれと８０年代以降に商業映画に復帰した後の話題作もでも勝手にしやがれ以前のコンクリート作戦とか、政治の時代のジガ・ヴェルトフ集団の映画とか、ゴダールの最新作とかまで全部観てますなんて言ったら</p><p>お客様にウザがられるわよマニアック過ぎちゃって</p><p>そうそうお客様にこの娼婦は自分よりもゴダールの映画に詳しいんじゃないかなんて感じさせてしまったらダメなのよそんなのは娼婦失格よ</p><p>ホント、全部を観いおく必要はないんだけれど基礎知識として代表作の何本かだけは抑えておかないといけないのよ１本だけでも観ているって言えば、若いのに良く知っているねって話が続くんだから</p><p>あくまでも、お客様に気持ち良く話していただくためにゴダール以外でも、ああ、名前だけは知っていますとか＊＊だけは観ていますとか代表作は読んだことがありますとかとにかく、話が途切れないようにしてもっと知りたいので、教えていただけますかってお客様があたしたちにお話になりたいことを自然に引き出すようにしないといけないのよね</p><p>


　なるほどなかなか大変なんだな</p><p>だから、あたしと希美さんとせつなさんは今、毎日、色んなことを覚えているんです１日に必ず、２本は昔の映画を観ていますし克子さんが勧めてくれる本や資料を必死に読み込んでいるんです</p><p>覚えるしかないものも多いしね</p><p>


　白旗さんが、溜息を吐く</p><p>学校みたいに試験があるわけじゃないけれど基礎知識を持つことが、これからの自分に役立つわけだから、必死にやっているのよ</p><p>でも、そういう意味では美里さんが凄いんです</p><p>そうなのよ美里さん凄いのよ克子さんが言うお客様が話題にしそうなモノは、もうほとんど全部知っているのよ</p><p>映画も文学も芸術も何でもよくご存知なんです</p><p>知ってるけど、ひけらかさないし知らない振りをすることもできるのよあの人相手に話を合わせて</p><p>美沙さん自身が上流階級のご出身だから話したがりの年輩の人たちのお相手をすることに慣れているんだと思います</p><p>


　美里は名家・鞍馬家の令嬢だった

　黒い森の娼館の客となる政財界の大物の老人たちの応対に長けているのは、当然か</p><p>何も知らない良いトコのお嬢様だと思ってたら、違うのよね</p><p>美里さん、芯の太い人だものね</p><p>優しい人です色々と、あたしたちに教えて下さいますし</p><p>


　この数週で希美、白旗さん、モモカの美里に対する評価は好転している</p><p>もうすぐ、あたしたちの娼婦としての生活が始まるけれど美里さんが一緒に居てくれるのは心強いわ</p><p>


　希美が言った</p><p>美里さんはそうだけれど園子さんと直子さんは</p><p>


　白旗さんが、関西ヤクザの娘たちのことを口にする</p><p>あの人たちあたしたちが、克子さんに勧められた映画を観たりするのに誘っても、全然来ないのよ</p><p>本や資料も全然、読んでないですよねあの人たち</p><p>あんなんであの人たち、大丈夫なのかしら</p><p>


　ああ、相変わらず希美や美里たちとは交流しないんだ</p><p>どうしていいのか判らなくて、戸惑っているんだと思うな</p><p>どういうこと、黒森くん</p><p>


　希美がオレに尋ねる</p><p>いや、希美たちはすでに色んなことについて知識が美里がスゴイって言っているけれど希美たちだってスゴいんだよ</p><p>あたしたちが</p><p>


　不思議そうにオレを見る白旗さん</p><p>そうだよ普通の子は克子姉に、娼婦になるための基礎知識を身に付けるために、こういう本を読めとか、映画を観ろとか言われてもなかなか身体が動かないんだよ毎日、２本ずつ映画を観るなんていうような努力は、なかなかできないって</p><p>


　やっぱり希美も白旗さんもモモカも逸材なんだと思う

　美少女な上に前向きで、やる気があって、学ぶ意欲がある</p><p>だって、やらなきゃいけないことをするのは当たり前のことじゃない</p><p>その当たり前のことを当たり前にできない人たちも多いんだよそれに希美たちがすぐ近くで頑張っているからかえって動き出せなくなっちゃっているんじゃないかな</p><p>


　美里が名家の令嬢なら

　希美と白旗さんとモモカだってみんな、それぞれ地方のそれなりに大きな会社の社長令嬢だしかも、地元では名門の高校に通っていたんだから頭だって良い

　德大寺園子さんと黒沢直子さんみたいにヤクザの世界からもハミ出した困った親に支配されるような生活をしてきた人たちとは、根本的に違う

　生活環境が文化が異なっている</p><p>克子姉は德大寺さんたちが、希美たちと一緒に映画を観ていないことや、資料を読んでないことを知っているんだよね</p><p>もちろん知っているわ克子さんには、何度か相談したこともあるから</p><p>


　希美が答えた

　それ以前に克子姉やミナホ姉さんは、娼婦候補生たちの生活を監視カメラで逐一チェックしているはずだ</p><p>でも、克子さんはいつももう少し様子を見ましょうって言うだけなのよ</p><p>


　克子姉は意図的に、德大寺さんたちの問題を放置している</p><p>多分、慌てて対応しても、どうにもならないことだからなんだろうな</p><p>でも娼館のオープンは、もうすぐなのよ</p><p>仕方ないだろ世の中には、どうやっても時間をかけなきゃいけないことがあるんだからみんな、同じペースで生きているわけじゃないんだからさ</p><p>


　希美が、オレに反論しようとするが</p><p>希美さん黒森公様のおっしゃる通りだと思うわ</p><p>あたしたちがあたしたちのペースを、園子さんたちに押し付け過ぎたのかもしれないわ</p><p>そうね、あたしたちは毎日２本、映画を観ているけれど園子さんたちには、１本だけでも観てみないって誘うべきだったかもしれないわ</p><p>


　白旗さんも、反省している</p><p>ていうか德大寺さんたちが興味を持ちそうな映画から誘えよゴダールとかからじゃなくって</p><p>オレもさ、この半年家族と一緒に色んな映画を観ているけれど</p><p>


　お屋敷の図書室には、昔の映画のソフトもいっぱいあるから

　寧やみすずが中心になって、よく映画鑑賞会をやっている</p><p>それでもゴダールとかは、映画を観ることにかなり慣れてきてからだったぞそれに芸術映画は、アクション映画とかコメディ映画とかを間に入れて上映しているし</p><p>


　あの映画鑑賞会だって、ミナホ姉さんや克子姉たちがオレに名家の人たちと会話するための基礎知識を身に付けさせるのが目的なんだろうけれど

　あと、アニエスに世界の広さを教えるために</p><p>希美たちが目的意識を持って毎日、学習しているのは偉いと思うけれどもう少し楽んでいかないと、どんどんキツくなると思うぞ</p><p>


　口籠もる希美</p><p>セックスと同じだよオレは今、順番にお前たちを抱いているけれどやらなきゃいけないことだからって、義務としてしいるわけじゃないからなお前たちとのセックスが楽しいからやっているんだ</p><p>


　オレは克子姉が、このタイミングで希美たちをオレのところに連れて来た理由がようやく判った

　この聡明すぎる子たちは日々の研修で、ちょっと煮詰まって来ているんだ

　真面目過ぎるから、すぐに＊＊しなくてはいけないという考えで自分を縛る</p><p>でも、あたしたちは</p><p>


　希美が反論しようとするから、オレは希美の手を引っ張って抱き寄せる</p><p>おしゃべりは、もういいだろオレ、ずっと待っているんだぜ</p><p>


　希美の手にオレのペニスを触らせる

　希美が、オレに謝る</p><p>いいからほら、セックスしようぜ</p><p>研修の成果を見せてくれるんだろ希美</p><p>


　希美は、オレのペニスを優しく握って手コキを始める</p><p>あたしが、気持ち良くしてあげるわ</p><p>昔、演劇スタッフの頃に年輩の舞台演出家の助手をする時は</p><p>相撲の結果だけは、知らないといけなかったです</p><p>毎朝、そのためだけにスポーツ新聞を買っていました</p><p>あと、野球のチームの順位だけは常に頭に入れていました</p><p>何ゲーム差だとか、直接対決が何時なのかとか</p><p>1302 ．ネガティブ潰し　／　午後のセックス3連戦　VS希美　その１</p><p>でも次々に女の子とエッチして飽きないの</p><p>


　白旗さんが、オレに尋ねる</p><p>飽きないよ女の子は、みんな違うから希美とするのは今日はこれが始めてなんだし</p><p>


　連続セックスで疲れてきているけれど飽きたりは絶対にしない

　オレは、オレのチンコを手でシゴいてくれている希美のおっぱいを触る

　乳首をサワッと触ると、希美が可愛く啼いた</p><p>ほら、肌触りが違う肌の質感も弾力も違う声が違う心が違う</p><p>


　オレはムニムニと小振りの胸を揉みながら言う</p><p>みんな魅力的だけどそれぞれ異なっているんだ</p><p>


　白旗さんがオレが触っていない方の希美のおっぱいを触って自分の胸と感触を比べている</p><p>うん、確かに違うわね</p><p>だろ白旗さんの胸は大きくて魅力的だけど希美のおっぱいだって、形が良くて綺麗だオレは好きだよ</p><p>モモカさんも触ったみたら希美さんのおっぱい</p><p>あたしはよく触りっこしていますから</p><p>


　モモカが恥ずかしそうに答える

　そう言えば、そんなことを話していたっけ</p><p>だからせつなさんのおっぱいの方が、触ってみたいです</p><p>え、あたしの</p><p>


　白旗さんは一瞬驚くが</p><p>そうね、いいわよ触ってあたしもモモカさんのおっぱい触ってもいい</p><p>


　笑い合って、お互いの胸を触り合う2人</p><p>あ、あたしもせつなさんのおっぱい、揉んでみたいっ</p><p>


　希美まで、そんなことを言い出す</p><p>いいわよどうぞ</p><p>


　白旗さんは、希美の前に自分の裸の胸を突き出した</p><p>しっつれいしまーす</p><p>


　希美が、白旗さんの巨乳を揉み揉みする</p><p>うわっ、フッカフカいいなぁ</p><p>大きいだけで良くないわよ肩凝るし</p><p>それに胸の大きい女の子って、バカっぽく思われないあたしはモモカさんぐらいの大きさが良かったわ</p><p>胸の大きさと知性は関係無いですよ</p><p>


　モモカは笑顔で、そう答える</p><p>そうそう、関係無いよねっ</p><p>


　希美は、自分の乳首をオレの亀頭に擦り付ける</p><p>あたしが舐めるわよ確か、そういう約束だったわ</p><p>


　白旗さんがそう言ってベッドから下りて、オレのチンコを舐めようとする

　そう言えば、白旗さんとセックスする前は希美がフェラチオしてくれたんだっけ</p><p>最期が希美だからオレのチンコを白旗さんが大きくして返せみたいな話があったと思う</p><p>それなら一緒に舐めましょうよモモカさんは、黒森くんにおっぱいあげてて</p><p>


　3人の娼婦候補生の美少女たちが、オレの身体に取り付いて来る

　オレの勃起ペニスを希美と白旗さんが、左右から舐めて</p><p>黒森公様おっぱいの時間ですよー</p><p>


　オレの顔にモモカの胸を当てて乳首をしゃぶらせてくれる

　セックスを通じて、この子たちがどんどん仲良くなっていく姿を見られるのは嬉しい

　オレの亀頭を左右から違う感触の舌が刺激してくれる

　快感でゾワゾワする

　オレはモモカの乳首をチュウチュウと吸った</p><p>うふふ、あたしのおっぱいを吸われている黒森公様とっても可愛いです</p><p>


　モモカが、オレを見つめて言う</p><p>大きな赤ちゃんみたいで</p><p>あら、赤ちゃんはこんなにオチンチンを大きくしないわよ</p><p>ねもういいんじゃないこれだけ固くなったんなら</p><p>


　白旗さんが、唇でオレのペニスを硬度を確かめて言う</p><p>そうねじゃ、しようかしら</p><p>


　希美が立ち上がる</p><p>黒森くんは寝てていいわよあたしが上になるから研修で習ったのよ騎乗位って言うんでしょ実践してみたかったのよ</p><p>


　希美は、最期の1枚のパンティをするっと脱ぎ捨てる</p><p>騎乗位は、女の方が主導的になれるって聞いたから興味があるのよ</p><p>うん、じゃあやってみろよ</p><p>


　希美が興味を持ったのなら

　オレはベッドの上にゴロンと横たわる

　希美がベッドに上がりオレの身体に跨がって来る

　オレは、全裸になった希美を下から見上げて</p><p>希美</p><p>いや、こうやって見ると綺麗だな、希美は</p><p>


　可愛い顔に美しいボディライン

　まだ１６歳なのに</p><p>当たり前でしょ見た目が良いからお金持ち相手の高級娼婦に選ばれたのよ</p><p>それでお父さんを助けることができるんだから</p><p>


　この３人の娼婦候補生たちは父親が事業で失敗して作った借金の返済のために、５年間身を売る覚悟をした</p><p>見た目だけじゃないよ希美も、白旗さんも、モモカもいい女だよ身体も心も全てが最高だ</p><p>そう言ってくれるのは嬉しいけれど身体がいいかどうかは、今からのエッチで評価して</p><p>えっとこのまま、黒森くんのオチンチンをあたしの中に入れればいいのよね</p><p>


　オレのペニスを持って自分の割れ目に当てる</p><p>それじゃあ角度が良くないよ</p><p>


　オレは希美に言う</p><p>えどうすればいいのよ</p><p>


　オレはベッドの上に横たわったまま自分の腰の位置をズリズリと動いて調整する</p><p>こんな感じかなチンコはオレが持つから希美は、割れ目を開いて中に入れることだけに集中してくれ</p><p>


　オレの上で希美が両手で、秘唇を開く

　トトトーッと垂れる愛液が、オレの亀頭の上に蜜のように滴る

　オレは希美のピンク色の内側に何度も亀頭を擦り付けて、馴染ませて</p><p>んっ、んんんっ</p><p>


　粘膜と粘膜の擦り合いに、希美がビクッと感じている</p><p>よーし、そのまま息を吸いながら、ゆっくり腰を落として</p><p>


　ズニュッ

　オレの亀頭が希美の胎内に、メリ込んでいく</p><p>息を止めないで息を止めると身体が固くなるからゆっくくり深呼吸だ</p><p>


　希美は、オレに命じられた通り大きく深呼吸する

　うん、希美の身体から緊張感と固さが取れていく</p><p>そのまま、さっきの続きを腰を落とすんだ</p><p>


　ずぶずぶすぶっ

　対面座位の形で結合を深めていく、オレたち

　それでも希美はオレのチンコが７割挿入されたところで、腰の動きを止める</p><p>どうしたんだもっと入るぞ</p><p>ウソもう入らないわよ</p><p>


　希美は、中腰の不安定な体勢のままそう言う</p><p>いいからそのままオレに希美の体重を全部かけるんだ腰を落として、オレの上で脱力ししろ完全にオレの上に乗っかってしまうんだ</p><p>


　オレは、希美の腰を手で掴んで下から思い切り、ズンッと突き上げたっ

　体勢を崩した希美は、そのままドスンとオレの上に尻餅をつくっ

　オレのペニスが、衝撃で一気に根元まで希美の割れ目の中に埋没する

　亀頭の先っぽが、希美のプリリとした子宮口を押し上げるっ</p><p>あっ、ぁぁ、ぁぁっ、ぅぅ</p><p>


　オレの身体の上で、熱い息を漏らす希美

　オレたちは、完全に繋がりあっている

　オレのチンコに、希美の胎内が慣れるのに少し時間が掛かるだろう

　オレは下から手を伸ばして希美の腰や太もも、お尻なんかを優しく撫でていく</p><p>ぅぅ、くすぐったいわよ</p><p>


　希美は、そう言うが</p><p>いいから、オレに触られていろ</p><p>


　強く握ったり、揉んだりはしない

　１６歳の少女のつるつるした肌の上をスッと優しく撫ででいく</p><p>はぁぁ、ぁぁ、ぁぁ</p><p>


　うん、大分力が抜けてきたな</p><p>それで研修では、この後、どうするって習ったんだ</p><p>ま、まずは腰を丸く、円を描くように回せって</p><p>


　希美は答える</p><p>じゃあ、やってみろよ</p><p>


　オレの身体の上で、希美がゆっくりと腰を動かし始める

　ああ、希美の細い腰お腹に、グッと力が入る</p><p>希美、力入れすぎ最初は身体を揺らすぐらいの気持ちでいいんだ</p><p>ほら、オレの手を握って下から支えててやるから</p><p>


　オレは希美と両手を重ねる

　希美は、ギュッとオレの手を握りしめるが</p><p>希美は、そんなに力を入れなくて良いオレの方が、ちゃんと捕まえているから</p><p>


　オレは、クッと希美の手を握る</p><p>信じろオレを</p><p>


　そのまま、オレの両手を支えにして

　希美は、ぐぬぬっと腰をくねらせていく

　ああ、何をしたいのかは判った

　克子姉から、どういう腰の動かし方を習ったのかは</p><p>希美メリハリだ動きにメリハリをつけろ</p><p>め、めり</p><p>ヌルヌルって動かすんじゃなくってククッ、ククッとタッチを付けていくんだ</p><p>１２３、１２３のリズムで３の時だけ、強く腰をオレに押し付けてみろ</p><p>カウントするぞ１、２、３１、２、３</p><p>


　１つヒントを与えれば、希美は理解する

　やっぱり頭が良いんだな</p><p>ああ、この方があたしも気持ち良いわ</p><p>無理しなくて良いからな、痛くならない範囲でだんだん動きを強くしていくんだ</p><p>うん、習った通りにやってみるあんっっ</p><p>


　希美の腰の動きが少しずつ大きくなる</p><p>あんっ、ああんっああっ、ううっ</p><p>


　ああ、オレの視界の中で希美のおっぱいが、ぷるぷるっと上下に揺れている

　次々と内側からあふれ出る愛液で、オレたちの結合部分から淫らな水音が鳴っていた</p><p>んんっ、んんっ、んんっああっ</p><p>


　１６歳の美少女が、オレの上で腰を振る</p><p>ホントこれ騎乗位ってあんっお馬さんに乗っているみたいね</p><p>


　希美が、ベッドに寝ているオレを見下ろしてそう言う</p><p>ああ、オレは暴れ馬なんだ</p><p>


　オレは希美の腰の動きに合わせて、下からズンッと腰を突き上げるッ

　希美は大きく喘いだ

　そのまま、オレは希美にギャロップ騎行させる

　オレの腰が馬の鞍希美の手を握っているオレの手が、馬の手綱だ</p><p>あっ、あっ、あっ、あっああうっ</p><p>


　騎乗位で交わるオレと希美</p><p>あんっこれ全然、あたしが主導してないわよっああんっ</p><p>


　ああ、騎乗位は女の方がセックスを主導するとか言ってたな</p><p>ちゃんとマスターしたら、希美の思う通りのセックスができるようになるよ</p><p>


　オレは下から腰を突き上げながら、希美に言う</p><p>ああんっ本当に暴れ馬なんだから</p><p>


　希美は、切ない表情でオレに言う</p><p>そろそろ上下を交代しよう</p><p>あたしが上だと気持ち良くなれない今日は、あたしが黒森くんを気持ちよくしてあげたかったのに</p><p>


　悲しそうな顔で、希美がオレに言う</p><p>今はまだ、希美がセックスの気持ちよさを身体で感じる方が優先だと思うよ</p><p>


　オレは、笑顔で希美に言う</p><p>慌てることはないんだ一つ一つ、ちゃんと段階を踏んでいこうそうでないと、セックスが嫌いな子になっちゃうよ</p><p>


　モモカも白旗さんも克子姉の研修の成果が、全く表に出ないセックスになってしまったけれど

　現時点では、あれでいいんだ

　この子たちにとっては、これがまだ２回目のセックスなんだから</p><p>研修で色々なことを教わって何でもできる気になっていたんだろうけれど知識として理解していることと、実際にそれをすることは別だからこうやって実践してみて、判っていくしかないことも多いんだよ</p><p>なかなか、自分の思い通りにはいかないっていうことが判っただけで今日は充分だでも、これはセックスだからなオレも希美も、ラストは気持ち良くなってフィニッシュしないといけないんだ満足できないセックスをしちゃうと辛い気持ちになっちゃうからさ</p><p>あたしたちは娼婦になるのよセックスは、あたしたちの義務で奉仕で仕事になるのよ</p><p>


　希美はオレに言う</p><p>ああ、判っているよそんなことはだけど、それでもそういう生活をしなくちゃいけないのだからこそ希美たちにとって、セックスは救いにもならないといけないんだよ</p><p>


　若くして娼婦にならなくてはいけない少女たちにとって</p><p>判った全て、黒森くんの言う通りにするわ</p><p>


　希美は、オレの言葉を受け入れてくれた</p><p>うーむなかなか厳しい日々が続く</p><p>1303．ネガティブ潰し　／　午後のセックス3連戦　VS希美　その３</p><p>いいか</p><p>


　希美の中に勃起ペニスを挿入したまま

　オレたちは、身体の位置を入れ替えることになる

　まずは希美が上の騎乗位の体勢からオレが身体を起こして、対面座位に</p><p>オレにしがみついてろ</p><p>


　希美の細い腕が、ギュッとオレにしんがみついてくる

　16歳のおっぱいを、オレの胸に押しつける様にして

　オレは、下から希美のお尻を持ち上げるようにして抱え上げ</p><p>ああんんっ</p><p>


　希美の裸身を抱き締めたまま、ベッドにゴロンと転がして寝かせる</p><p>対面座位から、オレが上の正常位への移行だ</p><p>よし、一度、力を抜いて</p><p>はぁ、ふぅぅ</p><p>


　オレの腕の中で、希美が脱力する</p><p>上手ねぇさすが</p><p>あたしも、今度してもらいます</p><p>


　白旗さんとモモカが、オレたちの体位変更を見て拍手する</p><p>ぁぁん、もう</p><p>


　恥ずかしそうに、希美が溜息を吐く</p><p>結局こうやって黒森くんに抱き締められてる方が、安心できるのよねあたしが上になっている時より</p><p>仕方ないわよ正常位で抱き締めてもらっている時の方が全身包まれている感じがするもの</p><p>


　白旗さんが、希美に言う</p><p>そうですよね騎乗位とかは、まだ、あたしたちには早いのかもしれません</p><p>


　モモカも、そう言った</p><p>あたしたちってまだ抱き締められたいっていう気持ちの方が強いと思いますから</p><p>そうねあたしたちの方から抱いてあげたいっていう気持ちが強くならないと騎乗位とかは上手くできないんでしょうね</p><p>


　娼婦候補生の仲間たちの言葉に、希美は</p><p>研修を受けて、色んなことは教わったけれどあたしたちは、まだまだ娼婦になれていないのね</p><p>


　学んだ知識と、それを実践するゲンジツの差を知る</p><p>黒森くんだからこんな風に、甘えさせてくれているのよね</p><p>ええ、お客様が相手なら満足していただけるまで、どんなことでもしないといけないものね</p><p>


　希美と白旗さんが、そう言うと</p><p>でも、黒森公様だから甘えちゃっていいんですよ甘えさせてもらいましょう希美さん、せつなさん</p><p>


　モモカが笑って、そう言う</p><p>そうだよオレには、幾らでも甘えていいんだぞ</p><p>


　オレも、希美を抱き締めたままそう言う</p><p>オレには希美とモモカと白旗さんの辛い運命をどうにかしてあげることはできない</p><p>


　この3人の美少女は親の借金のために、5年間限定で黒い森の娼婦となる運命を受け入れた

　オレには彼女たちの背負った借金を肩代わりすることはできないし

　何より、娼婦になってでも親を助けたいと決意した彼女たちの意志を尊重しないといけない</p><p>だけどオレのできることは何でもするよ希美たちの、苦しみを少しでも和らげることができるんなら何でもするから</p><p>黒森くんが、そう言ってくれるのは嬉しいけれど</p><p>


　希美は、オレを見上げて言う</p><p>あたしたちだけ一方的に、黒森くんから良くしてもらうわけにはいかないわよ</p><p>こうやって黒森くんとだけ、タダでセックスしているけれどこれだって研修の一環ですものね</p><p>うん、あたしたち以上に黒森公様の方が、気を遣って下さってますものねしかも、3人連続で丁寧にエッチしていただいてますし</p><p>


　モモカの言葉に、希美が</p><p>あたしたちのことなら、いいのよ克子さんが研修の時に言ってたけれど、生きている限りは運命として受け入れるしかないことってあるから</p><p>ああ、そうね親がカルト宗教の信者でその集団の中で成長するしかなかった子とか</p><p>カルト宗教までいかなくても、親の趣味とか信条のせいで子供の辛い思いをすることなんて、よくあることですし</p><p>あたしたちだって、そうよ親のために、こういう運命になっちゃったんだけれどあたしたちは、ちゃんと判って受け入れているから後悔はしないわ</p><p>


　希美が、オレの眼を見て言う</p><p>でも、やっぱ悲しかったり、耐えられなくなったりする時もあるからこうやって、お客様じゃない黒森くんに抱き締められるのは助かるわ</p><p>


　ギュッとオレの背中を抱き締めオレの胸に頬擦りする</p><p>ええ、時々甘えさせてねあなたは、あたしたちの救いなんだから</p><p>


　白旗さんか、言う</p><p>あのホテルの地下の秘密の施設で誰にも知られないでお客様の相手をしていくのは辛すぎますよでも、あたしたちの場合は黒森公様が、あたしたちのことを知ってて下さるって判っているから、きっと頑張れると思います</p><p>うん、今日、こうやって学校に来てみて今日から、あたしたちもこの学校の生徒だけれどあたしたちが本当は娼婦だっていうことは、誰にも話せないじゃない話したって信じてもらえないでしょうし</p><p>あたしたちは普通の子じゃなくなったのよねそれが良く判ったわこの学校の中に、新しい友達を作ることは許されないってことがそれはとっても寂しいことだけど</p><p>でも、あたしたちには黒森公様がいますから</p><p>あなただけはあたしたちの正体も、あたしたちの悲しみも判っていてくれるのよね</p><p>黒森くんが知っててくれるっていうのホント、大きいのよ力と勇気をもらっているのよ</p><p>


　３人は、オレに言う</p><p>だけどあたしたちの方が、黒森くんに何を返せるのかそれがちょっと判らないのよね</p><p>せつなさんやモモカさんは、あっさり黒森くんに甘えられちゃうんでしょうけれどあたしは、やっぱり対等な立場でいたいから</p><p>


　研修の成果を見せると言っていたのにモモカと白旗さんは、あっさりオレ主導のセックスを受け入れてしまったけれど

　希美は自分からオレに奉仕しようと頑張ってくれていた</p><p>とりあえず、セックスは一生、タダでご奉仕するわよ黒森くんだけは、避妊しなくていいし赤ちゃんができたら、必ず産むし育てるわそこまではもう決ているけれどそのほかに、あたしたちあと、何を黒森くんに返したらいい</p><p>一方的なのは嫌なのあたしが、スッキリしないのよ</p><p>希美は、ちょっと勘違いしているぞ</p><p>


　笑って言う</p><p>だからさ希美のその考えってオレと希美のカンケイを、そもそも間違って受けとめていると思う</p><p>どう、間違っているのよ</p><p>あのさ今の希美は、何なんだどういう立場の何になったんだ</p><p>


　オレは希美の眼を見て言う</p><p>あたしは黒い森という組織とお父さんの借金と引き替えに、５年間娼婦になるっていう契約をした女よ</p><p>事実関係としてはそうだけれどそうじゃないんだ</p><p>希美は黒い森という組織と契約しているだけじゃないんだ</p><p>他に何があるのよ</p><p>希美はもう犯罪組織黒い森のメンバーなんだ組織の内側にいる構成員なんだ</p><p>


　そう今の希美は自分は、黒い森の外にいると思っている

　自分は、犯罪組織と契約してしまっただけの外部の人間だと</p><p>オレは犯罪組織黒い森のリーダー、黒森御名穂の弟でオレ自身も黒い森のメンバーだオレも組織の人間だ</p><p>そして希美、モモカ、白旗さんお前たちも、もう黒い森の組織の一員なんだメンバーなんだそういう自覚を持ってくれ</p><p>


　オレは３人の眼を見て意識の変格を促す</p><p>悪いけれど、オレたちの組織は足抜けできない一度、入ってしまったら一生仲間だ組織の仲間は、他のメンバーが面倒を見るそれがルールだ</p><p>だから、オレがお前たちの面倒を見るのは当たり前のことなんだオレは組織の先輩だからなお前たちのことは、オレが生きている限り面倒を見るそれが、オレたちの組織のルールで流儀だからオレに何か返すとか、考えなくていいんだ</p><p>


　希美がオレに反論しようとするが</p><p>何かオレに返すとしてもすぐに何とするとか考えるなゆっくり時間をかけていいんだぞ考えようよオレたちは、これからずっと一緒に生きていくんだからな２０年、３０年かけて答えを出してもいいことなんだ</p><p>


　オレは希美の髪を撫でながらモモカと白旗さんを見る</p><p>今のお前たちが組織の新入りだけどいつまでも、そうとは限らないからなお前たちだって、後輩ができたら面倒を見ないといけないんだぞ</p><p>でも、あたしたちは５年間だけの契約だから</p><p>それは娼婦としての話だろ黒い森っていう組織がやっているのは、娼館のビジネスだけじゃないからなオレと克子姉がやっているパン屋のプロジェクトとか、あと、そうだここの高校の経営だって、黒い森のビジネスなんだ</p><p>お前たちが娼婦を引退した後に何かビジネスを始めるんなら、組織が全面的にサポートするお前たちが嫌がっても、絶対にサポートしてやるからな何が何でも、一生面倒見るからな覚悟しておけよ</p><p>


　資金的なことだけでなく、経営ノウハウや様々な調査活動裏社会との調整まで、必要なコトは何でもする</p><p>仲間なんだから希美は、オレにトコトン甘えていいんだ</p><p>黒森くん</p><p>


　オレのペニスを包んでいる希美の膣が、キュッと締まる

　温かい愛液が、ジワーッと分泌されていくのを感じた</p><p>そういうことだから、甘えさせてもらいましょうよ</p><p>あたしも、甘えさせていただきます</p><p>


　白旗さんとモモカも、笑ってそう言う</p><p>うん、甘える甘えさせてもらうから黒森くん</p><p>


　希美が、切ない眼でオレを見上げる</p><p>抱いて、犯して、あたしの身体で気持ち良くなって</p><p>あっ、ああっ気持ちいい希美の身体気持ちいい、吉田くん</p><p>ああ、熱くてよく締まって気持ちいいよ、希美</p><p>


　オレたちの結合点から、エッチな音が鳴る</p><p>嬉しいもっとして痛くしてもいいから、希美の身体で楽しんで</p><p>


　これが希美の甘え方なんだ

　希美は今、オレに心と身体を開いている</p><p>ほら、啼けよ可愛い声をオレに聞かせろよ</p><p>


　オレは腰を振りながら、希美の乳房を揉んでそう言う</p><p>うんあっ、ああん、ああっ、ああっ</p><p>


　希美は可愛く喘ぐ</p><p>そうだ、それでいいんだ思いっきり感じろよ希美も気持ち良くなれ</p><p>ああっ、ああん、あああ、あああっ気持ちいい気持ちいいよ、黒森くぅぅん</p><p>


　希美は、どんどん素直になる</p><p>ああ、あたしこっちの方が好きあたしが下で、黒森くんに抑え付けられて犯される方が気持ちいいのぁぁっ</p><p>１人エッチの時もいつも妄想してたのっ黒森くんにこんな風に犯されるのを</p><p>１人でしないで、したくなったらいつでも言えオレのチンコにブチ込まれたいんだろ</p><p>うん、うんっブチ込まれたい黒森くんのオチンチンに犯されたいのっ</p><p>


　希美は、大きな声で叫ぶ</p><p>こんな風にか</p><p>


　オレはガシガシと、強めに腰を送り込むッ</p><p>そ、そうもっと酷くしてもいいからっううん、酷くして</p><p>


　オレは腰を振りながら、希美のおっぱいを鷲掴みにするっ

　右の乳首に思いっきり吸い付く</p><p>ああんっ、いいっ気持ち良いっ</p><p>


　希美が快感にブルルッと身体を震わせる</p><p>ああっ、ああーっ、黒森くぅぅん犯してぇっ、もっとメチャクチャにしてぇぇ</p><p>あらあら、希美さんずいぶん、溜め込んでいたのね</p><p>


　白旗さんが、苦笑する</p><p>希美さん変な方向にガマンしちゃうタイプですから</p><p>でも、これで希美さん、黒森公様とエッチする時だけは、全部解放できるようになると思います</p><p>そうね良かったわ</p><p>


　２人の仲間たちが、オレと希美のセックスを優しい微笑みで見守ってくれている</p><p>あっ、ああっ、あああ、ああーぅっ</p><p>


　希美は自分が上になって腰を振っていた時よりも、体温を上昇させていた

　肌が火照って赤く上気する</p><p>１６歳の若々しい肌がほんのりと汗をかいていく</p><p>ああ、黒森くんあたしあたしねエッチなの本当はエッチな子なのだから</p><p>


　潤んだ瞳で、希美がオレを見上げている</p><p>黒森くんに犯されながらオナニーしたい触りたいの</p><p>どこを触りたいんだ</p><p>


　オレは、わざと尋ねる</p><p>乳首とお豆っ</p><p>


　希美は叫ぶ</p><p>触りたいの犯されながら、自分で触りたいのねえ、いいでしょいいって言ってお願い</p><p>


　切ない表情で、オレに懇願する</p><p>よしやってみろよ</p><p>


　オレは快諾した

　希美は右手をオレと繋がっているポイントのすぐ上に持っていく

　クリトリスを指で上から、グググッと振動を与えて刺激する

　左手は、自分のおっぱいを揉んでいく乳首を捏ねていく</p><p>あああー、気持ち良いっ気持ち良いよぉっ、黒森くーんっ</p><p>


　オレに犯されながら、自慰する希美の裸身はもの凄くセクシーだ</p><p>あーん、黒森くんに見られてる希美の恥ずかしい姿、黒森くんに見られちゃってるぅぅ</p><p>


　希美の快感の導火線に、ボワッと火が点く</p><p>いやぁん、ああっ、はぁぁ、はぁぁ</p><p>


　一気に、身体に灯った炎が燃え広がっていく</p><p>ああああっ、黒森くんあたしあたしぃぃぃぃ</p><p>


　イキそうなんだな</p><p>オレも合わせるよ</p><p>


　オレは、ペニスの突き込みのストロークを強く速くしていく</p><p>くああっ、あっ、あっ、あっ、あっ、ああああっ</p><p>


　リズミカルに揺れる希美の裸身

　希美の膣奥をオレの亀頭の先が突く度に、あんあんっと可愛く啼く</p><p>くっ、黒森くぅぅんあっ、あああっ、あああーっ</p><p>


　オレも絶頂を合わせるためにラストスパートに入る

　ぱんぱんぱんぱんぱぱぱんっ

　オレの下腹と希美の下腹がぶつかり合って、小気味の良い音を立てる</p><p>ひぎぃぃ、ひゃぁぁあああっ、あああーっ、くぁぁ</p><p>


　うん、昇って行ってるな判る判るぞ、希美</p><p>あああっ、黒森くぅぅんあっ、あああーっ、ああーっ</p><p>


　自分のクリトリスを刺激する希美の指がクククッと小刻みに早く動く</p><p>あああ、イッちゃいそうイッちゃいそうだよ、黒森くぅぅんっ</p><p>オレも出そうだ、希美ぃッ</p><p>


　オレたちは、見つめ合ったまま男と女の動物的な行為を続ける

　希美の裸身は、全身の汗でキラキラと輝いていた</p><p>出してぇ中で中に出してぇッ希美の中で気持ち良くなってぇぇぇぇッッ</p><p>


　ぷるぷる揺れるおっぱいが、汗の滴を周囲に飛ばしている</p><p>あああっ、あああーっ、あああああーっ黒森くん、黒森くぅぅんっ</p><p>


　希美が、身体を弓なりにググッと反らす</p><p>くああああっイクッイクイクイクイクゥゥッッッイッちゃってるぅぅ</p><p>


　ビクビクビクッと希美の裸身が震えるッ

　狭い膣が、キュキュキュキュキュキュウウウッとオレのペニスを締め上げた</p><p>オレもイクぞ、希美ぃぃぃッ</p><p>


　ウウウウッ

　オレはまたビュクビュクと膣内射精をキメるっっ

　希美は大きく眼を見開いてオレの白濁液の噴流を膣奥で受けとめていた

　２射目、３射目の精を噴き上がる</p><p>これで３人とも、子宮に黒森公様の精をいただきました</p><p>


　モモカが、自分の下腹を撫でながらそう言う</p><p>そうね仲間なんだから、しょうがないわよね</p><p>


　白旗さんも、自分の下腹部を触ってそう言う</p><p>ぁぁ、ぁぁッ</p><p>


　希美は、まだエクスタシーの波の中に居る</p><p>ぁぁ、くぅっあふぅ</p><p>


　時々、ビクビクッと身体を痙攣させる

　その度に、希美の膣がオレのペニスを締め付けてチンコの中に残った精をキュウキュウと絞り出す</p><p>ぁぁん死んじゃう気持ち良くて死んじゃうわよ</p><p>


　夢と現実の間で希美は、そんなことを呟いていた</p><p>セックス大会はとりあえず、これで終了</p><p>昨日、100円ショップに行ったら</p><p>小学1年生くらいの男の子を連れていた母親がいたのですが</p><p>店内で息子を見失うと</p><p>坊や、坊やはどこ</p><p>ここだよママ</p><p>あら、そこに居たの坊や</p><p>自分の息子を坊やと呼ぶ母親がまだ居たんだ</p><p>私は巨人の星の原作で見たきりでしたが</p><p>というか、自分の息子でない相手を坊やと呼ぶのも</p><p>ガンダムのシャアかハモンさん以来かも</p><p>1304．ネガティブ潰し　／　あなた次第よ</p><p>ぁぁ、んんっ気持ち良かったよおっ</p><p>


　希美がオレのペニスを受け入れたまま、ギュッと抱きついて来る

　オレたちはキスをする舌を絡め合った</p><p>ああ、ああんっうんっ</p><p>


　希美の身体が、ビクビクッと痙攣している

　さすがに連続射精で勃起が衰えたオレのチンコは、ヌルリッと希美の膣口から外に押し出される</p><p>いやんっ、まだ離れたくないっ</p><p>


　希美がそう言った時には、もうオレのペニスは抜け落ちていた</p><p>またすればいいんだから</p><p>


　オレは、希美のおっぱいを撫でながらそう言う</p><p>はぁ、はぁ、はぁちょっと暑いな汗だくだよ、オレ</p><p>


　オレは裸のまま、ゴロンとベッドに横たわる

　愛にミタマにアーニャにモモカに白旗さんに希美

　６人連続は、なかなかハードだ

　腰が重い

　身体が鉛のように感じられる</p><p>でも、さすがよねあたしたち３人とも、キッチリ気持ち良くしてもらっちゃったし</p><p>３人とも膣内射精していただきました</p><p>


　白旗さんとモモカが恥ずかしそうに言う

　みんな、オレに犯されたままの胸と股間を露出させた淫らな姿のままでいる</p><p>さてと研修で習った通りにやるなら、この後はお掃除フェラよね</p><p>エッチしていただいた順番通りに、あたしからします</p><p>いいわよあたしがするわよあたしの中に出したばかりなんだから</p><p>


　３人の娼婦候補生が、そんなことでモメ始める</p><p>いや、まってくれまだ終わりじゃないから</p><p>え黒森くんまだ、あたしたちとエッチするの</p><p>あたしは構わないわけど</p><p>あ、モモカももちろんOKですですけど</p><p>


　心配そうに、３人はオレを見る</p><p>いやいやいやそうじゃなくって部屋の外に居る美里を呼んでくれよ</p><p>


　美里はこの休憩室の隣のパン工房で愛やミタマと一緒に片付けをしてくれているはずだ</p><p>美里もお前たちと同じ娼婦候補生なんだから美里も、この場に呼んでやりたいんだ</p><p>


　オレとのセックスを通して、この３人がこんなに仲良くなっていっているのだから

　美里も、ここに参加させたい

　美里が、この子たちに気を遣って席を外してくれたことは判っているけれど

　ここまできたら、美里とこの３人がさらに親睦を深めるところまで持っていきたい</p><p>でも、黒森くん大丈夫</p><p>うん、かなりくたびれているみたいに見えるわ</p><p>少し休んでからの方がよくないですか</p><p>


　オレの様子を見て、３人の美少女たちは言う</p><p>いや、今じゃないとお前たちの身体に、オレとのセックスの余韻が残っているうちに</p><p>この３人の前で、美里ともセックスすることで仲間意識をさらに強めることができるはずだ</p><p>だから、美里を呼んで来てくれオレ、ちょっと今、ここから動けないから</p><p>


　オレの言葉に、希美たちは困惑している</p><p>ご無理をしてはいけませんわ</p><p>


　暗闇の中から声がした</p><p>機会はこれからも巡ってまいります先ほどの公様がおっしゃっていた通りまたの機会にすればいいんですわ</p><p>


　今の今まで、ぼんやりとした闇としか認識できなかった空間に

　月子がスーッと浮かんでくる</p><p>あれ、いつからそこに</p><p>


　希美が驚く</p><p>いえ、違うわよ希美さんこの人、ずっと居たはずよ</p><p>あ、そうですよねそう言えば、この部屋の中にいらっしゃいましたよね</p><p>


　白旗さんとモモカの言う通りだ

　月子はずっと、この休憩室に居たんだ

　いつの間にか、存在を全く感知できなくなっていたけれど</p><p>はい、わたくしたちはずっと、こちらで皆様が愛し合われる様子を拝見させていただいておりました</p><p>


　そうだわたしたち</p><p>皆様大変、可愛らしかったですわ</p><p>


　月子の周囲の闇がシュワワワッと溶けていく

　月子だけじゃない

　ドリィ・ルゥとアナ・ルゥキョーコさんが東南アジアから連れて来た少女暗殺者の姉妹と

　アーニャも、この部屋に居た

　オレたちは、いつからこの子たちの存在を忘れてしまっていたんだ</p><p>全て、わたくしがいたしましたことですわ</p><p>


　月子の巫女の力

　オレと希美、白旗さん、モモカがセックスに集中できるように

　オレたちの感覚から、自分たちの気配を消していたのか</p><p>公様は、ご自分のお身体をもっと大切になさるべきですこの状況でお声をかけられば美里様がお困りになられますわ</p><p>


　オレにセックスしようと命じられれば、美里は断れない

　疲れ切っているオレを何とか奮い立たせようと、美里に無理をさせることになるか</p><p>そうです今という機会に全てを達成する必要はないのですまた次の機会だって構わないはずですわ</p><p>


　月子はオレの心を読んで、言う</p><p>公様は、時々、無理をなさってでも先に進まれようとなさる傾向がありますそれはそろそろ、ご自重なさって下さいませ</p><p>


　ああ、オレは確かに、結果を出すのを急ぎすぎているかもしれない</p><p>そうだなオレが間違っていたよゴメン</p><p>


　オレは月子に謝る</p><p>ご理解いただけて嬉しいですわ少々お待ち下さい</p><p>


　月子は、休憩室のドアをガチャリと開け

　パン工房の中の克子姉を呼ぶ</p><p>あら、終わったの</p><p>


　克子姉が、笑顔で休憩室に戻って来る</p><p>あはい、あたしたち１回ずつ</p><p>エッチしていただきました</p><p>い、イカせてもらったわ中出しもされたけれど</p><p>


　希美、モモカ、白旗さんは克子姉にそう答える</p><p>それで気持ち良かったの</p><p>


　克子姉は、３人の娼婦候補生たちに尋ねる</p><p>そ、それはもう</p><p>とっても良かったです</p><p>口惜しいけれど</p><p>


　３人の即答に、克子姉は

　優しく微笑んだ</p><p>あんまり、研修で習ったことは活かせなかったんですけれど</p><p>黒森公様にしていただくばかりで</p><p>


　白旗さん、モモカ、希美は正直に言う</p><p>しょうがないわよまだ慣れていないんだから気にしなくて良いわ</p><p>娼館のオープンは、もうすぐですし</p><p>早く、エッチにも慣れないといけないですよね</p><p>


　心配そうな表情の３人に、克子姉は</p><p>いいのよあなたたちが新人だっていうことは、お客様たちもご存知なんだからむしろ、最初から完璧な娼婦なんて、初々しさがなくてお客様に避けられてしまうわ</p><p>今まで研修で色々とセックスの技術的なことを教えてきたけれどそれだけをマスターしてもダメなのよ打算的な仕事として割り切ったセックスしかできない娼婦にしかならないからそういう子は高く売れないのよ判る</p><p>あたしの娼館は高級娼館なのよそれも、この国で一番の上流階級の方々を顧客にしているの皆様、地位もお金も権力も充分以上にお持ちになられているのよセックスの相手をしてくれるだけの若くて綺麗な娘には不自由なさっていないわお金さえ貰えたら、どんなことでもする女の子は幾らでもいるんだから</p><p>むしろお金目当てで、打算的に近付いて来る子にあの方たちは飽きていらっしゃるのよそういう子たちは、もういらないのよだから、あたしたちは普通の娼婦とは違うサービスができないといけないのよ</p><p>普通とは違うって、どういうことですか</p><p>


　３人を代表して希美が尋ねる</p><p>さあ、それはあなたたち１人１人が、自分で考えて身に付けることだと思うわただセックスが上手いだけの娼婦じゃ、ダメなんだっていうことだけ判っていて高級娼婦は、まず何よりも魅力的な女の子でなければならないのよブッちゃけるとセックスの技巧なんて、そんなに重要ではないのよそんなことより、あの子と一緒に居ると自分も元気になるとか青春時代を思い出せて楽しいとか感じていただくことの方が大事よそういう能力のある子でないと、あたしたちのお客様に大金を支払っていただくことは不可能なのよ</p><p>


　克子姉は、そう言うとオレを見て</p><p>この子はセックスの技術は、そんなに上手くないのよホントのことを言うと</p><p>え、黒森くん上手ですよ</p><p>ええ、あたしもイカせていただきましたし</p><p>あたしも、気持ち良かったわよ</p><p>


　３人の娼婦候補生たちは、驚いて言う</p><p>それは技術とは別の話よこの子にはナンパ師が女に使うセックスの技みたいにものは全然教えてないのホントは色々あるのよ、アダルトビデオ男優が使っているセックスの妙技とか女を悦ばせるテクニックがね</p><p>でも、そういうテクニックばかりを身に付けるとセックスの質が悪くなるのよ相手のことをちゃんと感じないで手癖で、テキトーに技術を駆使するようになっちゃうから気持ち良いけれど、満足感の足りないセックスになっちゃうの肉体的には性欲が満たされるけれどそれ以外の気持ちは、何も満たされないっていうか心の充足の無いセックスになっちゃうのよね</p><p>


　技工に走れば心を見落とす</p><p>そんなセックスをするようになったら幾らセックスしても、心が満たされないわけだからどんどん刺激的で過激なセックスを求めて、最終的にはセックス中毒になってしまうわ三流の娼婦が、よくそういう状態に陥るのよ本人は自分にはテクニックがあって、セックスが上手いって思い込んでいるんだけれど実際には、お客様からの評価は高くないのよ独りよがりな、上辺だけで流しているセックスになっちゃうから</p><p>ああ、そういうのは嫌ですよね</p><p>うん、お客様に好かれないと思います</p><p>リピーターにはならないわよね</p><p>


　希美、モモカ、白旗さんはそう言う</p><p>さて、あなたたちは今、この子とセックスしたわけだけれどどうだったもう一回言うけれど、この子はセックス・テクニックには優れていないわよ専門技術は何も教えてないから</p><p>


　克子姉の言う通りオレのセックスは、大したことないと思う

　自分で試行錯誤しながら、色々と試しているだけだもんな</p><p>それでも、あなたたちはこの子とまたセックスしたいと思うどう感じているの</p><p>


　克子姉の問いに、モモカが</p><p>あたしは、とっても気持ち良かったですしまたエッチしていただきたいです</p><p>あたしもていうか、またしてくれないと困るわ</p><p>


　希美が、オレを見てそう言う</p><p>あら、この子とセックスできないと何が困るの</p><p>


　克子姉が、即座に希美に尋ねる

　希美は、しばらくオレの顔を見て</p><p>黒森くんとエッチすると色んなことがリセットされるんですリセットっていうかあたしの中に溜まってた色んな思いが溶けていくっていうかとにかく、また頑張ろうって思えるんです元気になるんです元気が貰えるんです</p><p>あたしも、希美さんと同じですこの人はずっと、まっすぐにあたしたちを見ていてくれるからエッチの前も、エッチの最中も、エッチの後も変わらずにだから信じられるんですいつも、真っ直ぐな眼で見てくれているから</p><p>


　白旗さんが、そう言った</p><p>黒森公様はあたしたちを、本当に仲間だって、思っていてくれているんですよねさっきも、あたしたちを組織のメンバーだって言って下さいました</p><p>それは、この子の言う通りよあなたたちは黒い森という組織の一員よあたしたちは、あなたたちを一方的に支配するつもりはないし、搾取するつもりもないわ</p><p>でも、黒森公様はお立場上あたしたちに一方的に命令することができたはずですあたしたちのことを、ご自分の性欲を処理するための道具として好きに使うこともできたのに黒森公様は、そうしなかった最初から最後まで仲間として接して下さいました</p><p>


　モモカが、オレを見てそう言う</p><p>そうねそういうことが平然とできちゃうことがこの人の魅力なんだと思うわそして、あなたたちもこの人に仲間として扱ってもらえたから、安心してセックスができたし気持ち良くなれたんでしょ</p><p>はいあたし、お客様とは黒森公様とみたいな親密なセックスはできないと思います</p><p>


　克子姉にモモカが答える</p><p>それは、あなた次第よあなたがこの子みたいに、お客様を最初から最後まで仲間として応対することができたらこの子がしたみたいな親密なセックスをお客様とすることもできるんじゃない</p><p>もっとも、それはこの子のやり方でこの子の魅力よあなたたちは、自分自身の流儀を見つけていかないといけないし、突き詰めれば魅力に昇華するわ結局全ては、あなたたち自身の問題なのよあなたたちが、お客様に対してどうアプローチしていくかっていうことなのよ</p><p>研修のこの段階でもう一度、この子とセックスしてもらったのは、それを理解して欲しかったからよ研修が進んであなたたちに娼婦の仕事や技術について、大分勉強してもらったけれどそれだけじゃダメなのよ今、あなたたちの頭の中にある娼婦とは、こういうものだというイメージを捨てなさいあなたたちは、若さと性だけを売り物にする安物の娼婦ではないんだからそんな娼婦たちよりも、ずっと崇高な高級娼婦にならなくちゃいけないのよ</p><p>


　希美たちは普通の娼婦を越えなくてはいけない

　高級娼婦にならなければ、希美たちの親の借財は返済できない</p><p>黒森くんが、あたしたちに元気をくれたみたいにあたしたちも、お客様に元気をあげられる娼婦にならなくちゃいけないってことですか</p><p>元気、活力、バイタリティ何でもいいんだけれど、人間にとってプラスになるものよねあなたたちと接することで、何かプラスになるモノがあるとお客様に感じていただけるようにしないとね</p><p>


　克子姉は、笑顔で答えた</p><p>美里ちゃんは、そのことがもう判っていると思うのよだから、今の研修には入れなかったのあなたたち３人だけでじっくりと感じて欲しかったから</p><p>ああ、確かに美里さんには、すでに他の子とは違う魅力がありますよね</p><p>


　モモカが、大きくうなずく</p><p>あたしたちよりも、ずっと大きな名門の家のお嬢様だからお話させていただくだけでお得感がありますよね雰囲気がゴージャスなんですよ</p><p>そうね、確かに美里さんには、最初から付加価値があるし本人も、そのことを理解しているわよね</p><p>


　白旗さんも、納得する</p><p>なるほどとってもよく判りましたあたしたちが意識を変えなきゃいけないってことがだから、黒森くんとのした今のエッチが、とっても大事な研修だったってでも、克子さん</p><p>


　希美が、不思議そうに尋ねる</p><p>どうして、この研修に園子さんと直子さんを参加させなかったんですか</p><p>


　ここに居ない娼婦候補生德大寺園子さんと、黒沢直子さんのことか</p><p>とっても大事なことなんですからあの人たちも、この人とエッチさせてみるべきだと思うんですけれど</p><p>そうよねセックスの知識や技術だけじゃなく、お客様に対してどうしたら魅力的になれるかを考えろっていうのが、今の研修のテーマなら</p><p>あたしたちだけでなくあの子たちも教えてあげた方が良かったですよね</p><p>


　希美、白旗さん、モモカが言う

　美里を研修から外した理由は判ったけれど

　德大寺さんと黒沢さんはなぜ</p><p>今のあの子たちには届かないのよこの研修は</p><p>


　克子姉は、悲しそうに言う</p><p>残念だけれど、あの子たちは高級娼婦にはなれないと思うわ</p><p>フジコＡ先生のまんが道を読むとイシモリ先生は若い頃から売れっ子だったみたいだけれど</p><p>イシモリ先生のときわ荘時代について描いたマンガを読むと貧乏で苦しかったということになっている</p><p>そりぞれの視点で見えるモノが違ってて面白い</p><p>1305．ネガティブ潰し　／　信じる力</p><p>どうして、園子さんと直子さんは高級娼婦になれないんですか</p><p>心を閉ざしているからよ他人を全く信じていないでしょあの子たちは</p><p>


　克子姉は、即答する</p><p>閉じたままの子ではダメなのよ低級な娼婦にはなれるでしょうけれど伸びないのよ</p><p>


　そして、克子姉は改めて、希美たちに</p><p>逆に質問するけれどあなたたちも、最初はあたしたちに心を閉ざしていたでしょそれこそ、園子ちゃんや直子ちゃん以上にあたしたちのことを警戒していたじゃないいつから、あたしたちのことを信じるようになったの</p><p>


　希美とモモカと白旗さんは、お互いの顔を見合わせる</p><p>今だって、あなたたちセックスしたばかりの裸のままの格好で、リラックスしてあたしと話をしているでしょ隣には、この子が裸の男の子がオチンチン丸出しのままベッドに寝転がっているけれどあなたたち、全く平気じゃない</p><p>


　希美たちはオレを見て</p><p>だって黒森くんだし</p><p>うん、もういっぱいエッチなことをしちゃってますしあたしの恥ずかしいところとんも、全部見られちゃってますから</p><p>そうよ改めて、ジロジロ見られたら恥ずかしいけれどこの人と一緒に居るのは全然平気なのよ</p><p>


　そして、モモカがオレのヘタったペニスを触って</p><p>あ、そうだお掃除フェラしてないですよねまだ</p><p>そうね克子さん、おしゃぶりしながらお話を聞いててもいいですか</p><p>ちょっと待って今、大切な話をしているところだから</p><p>ね、あなたたちどうして、そんなにその子のことが平気になっちゃったの自然に４人で楽しくセックスできていることが、変だとは思わない</p><p>うんとそう言われたら、確かにそうかもしれないけれど</p><p>でも、黒森公様ですから怖くないです</p><p>


　モモカは、指でちょんちょんとオレのペニスを突っつく</p><p>黒森公様は、あたしたちに酷いことをしない人ですし</p><p>うん、黒森くんあんまり頭の良い人には思えないけれど、悪い人じゃないもの黒森くんなりに、一生懸命、あたしたちのことを考えてくれているが、よく判るし</p><p>


　希美もモモカと一緒に、オレのチンコを触り始める</p><p>おい、モモカ、希美</p><p>あ、触ってるだけですから</p><p>そうよ、ちょっと触ってるだけよ黒森くんも触りたかったら、触っていいわよ</p><p>


　希美が、オレの眼の前に小振りなおっぱいを差し出す</p><p>じゃあ、ちょっとだけ</p><p>あ、モモカのもどうぞ</p><p>


　オレは両手を伸ばして、希美とモモカの胸を触り比べる</p><p>あ、そうだわそうなのね</p><p>


　白旗さんが突然、大きな声を出す</p><p>どうしたのせつなさん</p><p>


　驚いて尋ねる希美</p><p>この人よこの人とセックスしてからよあたしたちが黒い森の人たちを信用するようになったのは</p><p>


　モモカも、大きくうなずく</p><p>最初は確かにあたしたち、御名穂さんや克子さんのことも信用していませんでしたし</p><p>あたしたち同士も、全然仲良くなかったわよね黒森くんとエッチする前は心を閉ざして、警戒しまくっていたわ</p><p>そうなのよあたしたち、ハリネズミみたいにピリピリしてたわすっかり忘れてたけれど</p><p>


　3人は言う</p><p>そういうことよ1人信用できる人ができれば他の人も信じられるようになるわ</p><p>あなたたちは、この子に処女を捧げて変わったのよ</p><p>そうですねあたし、そんなに側に居てリラックスできる人、初めてです</p><p>


　モモカが、ついにオレの亀頭にチュッとキスをする</p><p>あたしだって、そうようちは躾が厳しかったから裸になって一緒に居て、気楽で居られる相手なんて家族にもいないわ</p><p>


　希美がオレの手に、自分の胸を押し当ててそう言う</p><p>あたしもよ17年生きてきてこんな人、初めてだわ</p><p>


　白旗さんも、オレを見てそう言う</p><p>別にこの人に恋しているってことではないのよドキドキはしないからでも、この人の前ではすごく自然体でいられるの</p><p>判りますありのままの自分でいられるんですよね</p><p>とにかく、楽なのよホントの家族とか兄弟よりも親密でいられるのよ</p><p>


　3人は、オレのことをそう言った</p><p>この子とセックスして娼婦にならなきゃいけないっていう運命について、何か考えが変わった</p><p>


　克子姉が、また質問する</p><p>うん変わりましたとりあえず娼婦になるのは怖いし、辛い運命ですけれどメチャクチャ酷いことはされないっていうか、何か困ったことが起きたら黒森公様に相談すれば、解決してもらえそうだなって思いました</p><p>そうよね、愚痴とかも黒森くん、聞いてくれそうだし直接、御名穂さんに言うのはちょっと怖いようなことも黒森くんを通して話してもらえば、何とかなりそうだなぁとか</p><p>あたしたちを娼婦という商品でなくちゃんと人間として扱ってくれるんだなって思いましただから、5年間の契約期間で磨り潰されて、使い捨てにされるんじゃなくって本当に、あたしたちが娼婦を引退した後のことまで面倒見てくれるんだって信じられるようになりました</p><p>


　モモカ、希美、白旗さん</p><p>さっきも、あたしたちのことを黒い森の組織の仲間だって言ってくれたし</p><p>嬉しかったです</p><p>親の借金のために身売りしてきたあたしたちを身内だって感じてくれているのよね</p><p>


　白旗さんまで、オレのチンコを触り出す</p><p>黒森くんがいるからこれからの5年、どんな辛いことも頑張れると思うわ</p><p>黒森公様が信じさせて下さったんですよねだから、あたしたちお互いのことも信じられるようになりましたし、克子さんや御名穂さんたちのことも信じられるようになりました</p><p>その代わり、ちゃんと面倒見てよね5年間ううん、5年後以降も</p><p>


　３人が笑顔でそう言った瞬間克子姉がパンと手を打ち鳴らす</p><p>はい、そこまであたしに注目っ</p><p>この子があなたたちの閉ざしていた心を開いて人を信じられるようにしてくれたそういうことでいいのよね</p><p>いいでーす</p><p>はい克子さん</p><p>そういうことなんだと思います</p><p>


　希美、モモカ、白旗さんも、笑顔で返答する</p><p>結局ね人が信じられるかどうかっていうのは、大きいのよ誰かを信用している人でないと、人から信用されないからそう、つまりお客様たちからも</p><p>最高の娼婦は、お客様に信用されないといけないのよ今、あなたたちが、この子の前で平気で裸でいられるようにお客様が、あなたたちの前では奥様や家族以上にリラックスできるようにして差し上げないといけないのよ</p><p>政財界の重要な地位にいらっしゃる方たちは家族の前でも威厳ある振る舞いをなさらないといけなかったりするから特に名家だと、奥様やお子様の前でもリラックスできない人が多いのよ</p><p>


　ああ、ジッちゃんもみすずや瑠璃子たちの前だと、カッコつけてるもんなぁ

　服装とかも、いつもビシッとキメてるし

　リラックスはしていないな</p><p>あなたたちだけに教えるけれど本物の高級娼婦は、毎回、お客様とセックスしないのよ上流階級のお客様は、あたしたちに心からリラックスできる時間を望まれているのよ覚えておいて黒い森が提供するのは、穏やかで優しい時間よお客様は、それに大金を支払って下さるの濃厚なセックスなんて、どこにでもあるモノは、高い値段では売れないのよ</p><p>レベルの低い娼婦は、毎回毎回、全身を使って、必死にセックス奉仕だけをしてそれで微々たるお金を得るわあたしたちの感覚からしたら、安すぎる賃金ということよでも、黒い森の娼婦はセックスだけでは稼がないのよ</p><p>


　オレはそれが嘘だということを知っている

　白坂創介が支配していた時期の黒い森は変態的なセックスを売り物にしていた

　克子姉の話しているのは大昔の黒森楼時代の理想だ

　でも、その頃の理想が当時の娼婦から、ミナホ姉さんに伝わって

　ミナホ姉さんが、白坂創介の支配する娼館の中で必死になって黒森楼の理想を守り続けて来たというのも事実だ

　新しい娼館は、白坂創介の影を一切廃してミナホ姉さんの理想に沿ったものにしたんだろう

　だから、希美たちには理想の娼婦の姿のみを語っている</p><p>お客様はあなたたちの提供する時間に、充分リラックスなさったらそれだけで満足なさるわ必ずしも、毎回、セックスする必要は無いのよ</p><p>


　それは理想だ</p><p>あ、判りますあたしたちが、黒森公様に感じているような安らかな気持ちをあたしたちがお客様に提供できるようになればいいんですね</p><p>


　モモカが、素直にそう言う</p><p>うんなるほどね</p><p>高級娼婦って、そういう仕事なのね</p><p>


　希美と白旗さんも、納得したようだ</p><p>そうよあなたたちならあなたたちと、さらに美里ちゃんも足した４人は、きっとそういうレベルにまで到達できると思うわでも、園子ちゃんと直子ちゃんは</p><p>


　克子姉は、寂しそうに言う</p><p>今の状態ではそこまではいかれないと思うわごく普通のお客様にセックスを提供するだけの娼婦にしかなれないと思うわ</p><p>心を閉ざしていて誰も信じていないからですか</p><p>


　白旗さんが、尋ねる</p><p>そういうことよ今のままでは、２人とも先には進めないわよ</p><p>


　克子姉は断言する</p><p>まあ、娼館としてはセックスだけの２流の娼婦も居たって構わないけれど高くは売れないけれど単純に性欲を満たしたいだけのお客様もいらっしゃるでしょうからそれに</p><p>


　克子姉は、改めて３人の娼婦候補生たちを見る</p><p>あなたたちの引き立て役という役目もあるし</p><p>


　引き立て役</p><p>娼館は、全員、可愛くて綺麗な子ばかりっていうのでもダメなのよ少しは良くない子も混じっていないと、良い子が映えないのよだから、園子ちゃんたちも、居てもらわないと困るのよただ</p><p>あの子たちには、大切なお客様はお相手させられないわ真面目にセックスはするでしょうけれど、それ以外のことが期待できないから</p><p>


　バッサリと断言する

　希美が、オレを見る</p><p>どうして、園子さんたちを黒森くんとエッチさせないんですか</p><p>そうですよ黒森公様なら、園子さんたちのことも変えられると思います</p><p>そうね、閉ざしている心を開ければあの子たちだって</p><p>


　そう言う３人に、克子姉は首を振る</p><p>変わらないわあの子たちは、この子じゃダメなのよむしろ、あの子たちの相手をしたらこの子の方が、あの子たちの暗さに呑まれてしまうわ</p><p>何が違うんですかあたしたちと園子さんたちは</p><p>あなたたちは形としては、親に娼館に売られたことになるわけだけどそのことをどう思っている</p><p>


　３人に問う</p><p>それは仕方ないことだって判ってますし</p><p>お父さんに言われたからでなく自分で決心して、受け入れたことですから</p><p>家族のためですから納得していますわ</p><p>


　希美、モモカ、白旗さんはそう答える</p><p>今でもご両親のことを信じてる好き</p><p>


　さらに克子姉は質問する</p><p>はい信じてますし大好きです</p><p>あたしもお父さんや家族を愛しています</p><p>憎めないわよ親なんだから</p><p>


　３人は寂しそうに、そう答えた</p><p>あなたたちと園子ちゃんたちの違いはそこなのよあなたたちはご両親を愛しているし、信じているでも、園子ちゃんたちは</p><p>


　そうだ德大寺園子さんは、父親の見ている前で父親の仲間たちに輪姦された

　黒沢直子さんは自分の親が園子さんを犯す様子を見続けていた</p><p>親を信じることができなかったのよ本当なら、何があっても子供を護ってくれるはずの親があの子たちを傷付け続けたから</p><p>


　子供にとって、親だけは絶対に信じられる存在のはずだ

　その親が信じられるような人間ではなかったのだから</p><p>親を信じられないということは、生まれてから一度も誰かを信じたことがないということよそういう人間の持つ暗さは、底知れないわ</p><p>


　オレはどうなんだ

　オレも生まれてから一度も、親を信じたことはない

　いや、オレにはバァちゃんが居た

　真実はどうかは判らないけれど

　少なくてもオレは、バァちゃんはオレのことを愛してくれていると信じていた

　つまり、オレは人を信じるということを経験できていた

　だから、迷わずに狂わないでいられたんだと思う</p><p>園子さんたちのご両親は今は</p><p>白旗さんが尋ねる</p><p>詳しいことは教えられないけれど杣庫ちゃんの両親も、直子ちゃんの両親も、もう亡くなっているわ</p><p>天涯孤独なのよもう帰る場所が無いのだったら、切羽詰まって必死になるかというとそうもならないのよねあの子たち自身、自分の行くべき未来がよく判っていないから</p><p>ああ、夢が無いんですね</p><p>


　モモカがそう言う</p><p>だからいつも、何をしたらいいのか判らない顔をしているんだ園子さんと直子さんは</p><p>


　戻るべき家も故郷ももう無いのだから黒い森の娼館に居るしかない

　だけど、だからといって必死になって、一生懸命に娼婦になるための勉強をするわけでもない

　これから先の未来が見えないから</p><p>あの子たちが研修に積極的じゃない理由が、やっと判ったわ</p><p>うん、つまり黒森くんの出番じゃないのねあの人たちにアプローチするのはあたしたちなのね</p><p>そうですねまずはあたしたちが、友達になってあげるところから始めるしかないですね</p><p>そうね最高の高級娼婦を目指すあたしたちとしては園子さんと直子さんの心を開いて、リラックスされることもできないといけないわよね</p><p>


　白旗さんも、真顔でそう言った</p><p>ホント、あなたたちは賢いから助かるわ</p><p>園子ちゃんと直子ちゃんは、この子じゃダメなのよあの子たちの心を開くとしたら、同じ娼婦候補生の立場のあなたたちだけよ</p><p>そういうことなんですね</p><p>


　白旗さんがうなずく</p><p>あたしたちが、黒森くんにしてもらった心の解放を今度は、あたしたちが園子さんたちに</p><p>園子さんと直子さんをリラックスさせられないようじゃお客様のお相手は無理ですものね</p><p>


　希美とモモカがそう言った</p><p>やり方は任せるわあなたたち３人で、相談してやってみていいわね</p><p>


　克子姉は、笑顔で３人にそう言った

　３人は、元気に返事をする</p><p>それじゃあそこのドアがシャワー室だから、順番にシャワーを浴びてあなたたち３人は、研修に戻るわよ</p><p>判りましたじゃ、希美さんからどうぞ</p><p>あ、黒森くんも連れて行っていい黒森くんも身体を綺麗にしないといけないでしょ</p><p>そうねあたしたちとエッチして、汚れちゃったんですものね頼むわ、希美さん</p><p>あたしも洗ってあげたいけれど今日は、希美さんに譲ります</p><p>


　オレも希美とシャワーか</p><p>じゃ、今回はあたしが次の時は、せつなさんとモモカさんにお願いするわ行きましょ、黒森くん</p><p>いいのよ、急いで洗ってもらいなさい</p><p>そうしないともうすぐ、イーディとグレースさんの対決が始まっちゃうわよ</p><p>


　イーディはグレースさんと闘うって柔道場へ連れて行ったんだっけ</p><p>せっかくだから、全校中継にするって寧ちゃんがスク水柔道対決にするそうよ</p><p>スクール水着の上に、柔道着の上だけ着て闘う、新格闘技だそうよ寧ちゃんが、さっき思い付いたんだって</p><p>というわけで次話から格闘編えー、すぐに終わらせます</p><p>また他の子の気配が消えていますが、月子のせいということで</p><p>1306．ネガティブ潰し　／　レディ・FIGHT</p><p>あたしが洗ってあげたかったのに</p><p>


　希美と一緒にパン工房に付いているシャワー室に入っている</p><p>いや、モモカや白旗さんもシャワーが空くのを待っているし</p><p>


　オレは、手際よくセッケンを塗したスポンジで、希美の裸身を洗っていく</p><p>黒森くん女の子の身体を洗うのも上手いんだもん</p><p>


　それは、まあ毎日やっていることだから

　アニエスやらみすずやらうちには甘えん坊な子が多い

　シャワーのお湯で、希美の身体を洗い流す

　16歳の健康的な裸希美の水を弾く艶々な肌に、温かな水が流れていく</p><p>ねキスして</p><p>


　赤く上気した顔で、希美がオレにねだる

　希美の細い肉体を、ギュッと抱き締める</p><p>ホントは、ずっとこうしていたいわ</p><p>でも、あたしだけが黒森くんを独占するのは良くないから</p><p>


　希美は潤んだ眼で言う</p><p>ううん、違うわね黒森くんを独占できる子はいないのよね黒森くんは、みんなの黒森くんだから</p><p>


　そう言って希美は、オレを強く抱き締める</p><p>いつでも、オレの助けが必要な時は駆けつけるからさ</p><p>これからは毎日、同じ高校に通うんだし希美たちが暮らしているホテルの地下施設だって、ここからなら遠くはないから</p><p>


　駅前ホテルの地下の新しい娼館までは、車で１５分の距離だ</p><p>うん、よろしくねあなたのこと信じているわ黒森くん</p><p>


　希美は、笑顔を作ってオレに言う</p><p>あたしたち仲間だもんね</p><p>ああ、オレたちは黒い森の仲間だもう一生、ずーっとそうだから</p><p>うん５年間、一生懸命娼婦を頑張るわあたしそして、苦しい時間が終わったら</p><p>オレたちが、どこまでも面倒を見るよ新しい生活を始めたいのなら、それでもいいし希美たちがいいなら、オレたちと一緒に暮らしてくれても構わない</p><p>


　黒い森は、希美たちの家となる</p><p>ホントにいいのよね</p><p>でも、あたしたち今は黒森くんだけしか知らないけれど、もうすぐ娼婦として色んな人たちに身体を売ることになるのよ</p><p>


　希美の眼に、不安の色が見えた</p><p>あたしたち、変わっちゃうかもしれないわお金持ちのオジサンたちの相手をしているうちに、自堕落でダメな女になっちゃうかもしれない</p><p>そんなことはないよ希美たちなら</p><p>５年間、大変で苦しくて辛くて、嫌な思いをするだろうけれど５年の契約期間が終わったら、絶対に幸せにするから</p><p>


　まっすぐに、希美の眼を見て言う</p><p>オレが、どんな手を使ってでも希美たちを幸せにするいや、希美たちも幸せにするから</p><p>オレが幸せにしないといけない子は、たくさんいるからな希美たちだって、オレを信じて付いてきてくれ</p><p>あたしと、せつなさんと、モモカさんと美里さんも</p><p>ああ、そうだ４人丸ごと受け入れるよ</p><p>


　美里は妹のありすや、警護役だったミタマとキヌカたちもオレの女になっている

　いずれは彼女たちの実家鞍馬家の再興を果たすそこまで、オレは全面的に</p><p>バックアップしなくてはいけない</p><p>園子さんと直子さんは</p><p>


　関西のハミ出しヤクザたちの遺児である德大寺園子さんと黒沢直子さんは</p><p>オレは押しつけはしないんだよ德大寺さんたちが望まないのなら、オレから何かアプローチするつもりはない</p><p>


　あの子たちが心を開かないのならオレの方から、寄っていくべきでないと思う

　おれたちは、あの子たちを問題のある親から助け出したのだけれど

　同時に、あの子たちの親を死地に送り込み抹殺している

　そういう複雑な事情を、德大寺さんたちがどう受けとめているのか判らない</p><p>どっちにしても、彼女たち自身が身の振り方を自分で決めるべきだ</p><p>さっきの克子さんのお話だと状況は厳しそうよね</p><p>


　克子姉は、今のままの德大寺さんたちでは高級娼婦としては売り出せないと言っていた</p><p>そうみたいだねでも、それならなおさら德大寺さんたちのことには、オレがタッチするべきじゃないと思うんだ</p><p>


　オレは希美たちの実地研修は担当したけれど新しい娼館にベタで関わっているわけではない</p><p>判ったわ園子さんたちには、さっきの話通りあたしたちが話してみるわ</p><p>そうねそこまで黒森くんに甘えちゃいけないもんね</p><p>


　というより、ミナホ姉さんと克子姉は娼館の内部のことについて、希美たちに自分たちで問題を解決していく力を身に付けさせたいのだと思う

　ただミナホ姉さんや克子姉の言うことをはいはいと聞くだけでなく自分たち自身で、積極的に問題に対処できるようになっていくように

　状況を分析し、問題点を話し合い、打開策を提案し合って確実に実行していく

　そういう能力は、希美たちが娼婦を引退した後でも役に立つはずだ</p><p>あたしと、せつなさんと、モモカさん、それに美里さん園子さんと直子さんこのメンバーで、これから５年間一緒に頑張っていくしかないんだもの</p><p>


　希美はオレに微笑む</p><p>はい、交代行くわよ、モモカさん</p><p>あ、はいせつなさん</p><p>


　オレと希美がシャワールームから出て休憩室に戻ると</p><p>入れ違いで、白旗さんとモモカがシャワーに向かう</p><p>希美ちやんは、ここでせつなちゃんたちを待ってて２人のシャワーが済んだら、あたしと一緒になでしこ科の教室に戻るわよ</p><p>


　克子姉が昼休みのパンの売り上げの打ち込みをしながら、希美に言う</p><p>なでしこ科の教室というのは、校長室の下の隠し部屋のことだろう</p><p>


　希美が克子姉に返事をする</p><p>あなたは、パン工房へ戻ってそろそろバトンタッチしてあげないと、あっちの子がヤキモキしだす頃だと思うのよ</p><p>


　ああ愛たちのことか

　元々、愛たちと午後のセックスをしていたのに娼婦候補生たちが来たことで、席を外してもらった</p><p>愛たちにパン工房の片付けと掃除を頼んでしまっている</p><p>そう言えば</p><p>


　オレは休憩室の中をグルっと見る

　克子姉が帳簿用のノートパソコンから顔を上げて、オレを見る</p><p>アーニャたちは</p><p>


　不思議な暗闇は存在していない

　だから、さっきみたいに月子が巫女の力でアーニャやドリル槍姉妹の気配を消しているわけではない</p><p>あの子たちもパン工房の方に居るわ</p><p>愛たちとアーニャやドリル槍姉妹たちで上手くやっているだろうか</p><p>


　まあ月子が居るから、険悪な状況にはなっていないだろうけれど</p><p>じゃあ、オレもそっちに行くよ</p><p>ええ、そうしてちょうだい</p><p>


　克子姉に見送られて、オレはパン工房に通じるドアを開ける

　愛が、困り顔でオレを見た

　ああ、アーニャとドリル槍姉妹に月子と美里もいるな

　みんなで座って、お茶を飲んでいる

　工房の片付けと掃除は終わったようだ</p><p>ミタマはどこへ行った</p><p>


　ミタマの姿が見えないぞ</p><p>ミタマさんは寧さんから電話があって</p><p>柔道場の方へ向かわれましたわ</p><p>


　愛と美里が答える</p><p>柔道場ってことはイーディとグレースさんの対戦か</p><p>解説役が必要なんだって</p><p>


　愛が答える</p><p>それはいいけれど、ミタマもここの学校は今日が初めてだろ１人で柔道場に行けたのかな</p><p>それは大丈夫ですわミタマは警護役ですからこちらの学校の敷地の中の地図は、事前に暗記しているはずです</p><p>


　ミタマの元主人の美里がそう言う

　そうか、初めて行く場所でも完璧に警護できないといけないから

　あらかじめ建物の配置なんかを下調べする習慣があるのか

　それなら大丈夫か

　今は午後の授業時間中だからここから柔道場へ向かうルートで、生徒たちに見つかって騒ぎになるようなこともないだろうし</p><p>アーニャたちは、どうしてそんなに落ち込んでいるんだ</p><p>


　アーニャとドリィ＆アナ姉妹は椅子に深く腰掛けて、どすーんと沈んだ顔をしている</p><p>それはあなたのセックスを観たからに決まっているじゃない</p><p>あなたよくもまあ、あそこまで自分を抑えて、次々にセックスできるわね感心するのを通り越して、気が遠くなったわよ</p><p>いやオレにとってはいつものことなんだけれど</p><p>


　オレは、アーニャが何に驚いているのかよく判らない</p><p>まあいいわとにかくあたしも、あなたの家族になるわいいえ、家族になりたいです家族にして下さいううん、家族に入れて下さい、お願いします</p><p>時々やってきてセックスするカンケイは、もう終わりにしたいのよわたくしもあなたにとっての特別な存在になりたいわ</p><p>


　そう言うと、アーニャはドリル槍姉妹たちの言葉でドリィ＆アナに何か尋ねる

　姉妹がオレを見る

　そして、姉のドリィが何か言う</p><p>観ていて、初めは何て変なことをしているんだろうと不思議に思っていたがどの女もとても気持ち良さそうに、あの行為を受け入れているのでもっと驚いたですって</p><p>


　アーニャが通訳してくれる

　孤児だったこの姉妹は、東南アジアの裏の組織の女ボスに拾われ少女暗殺者に育てられた

　人殺しの技以外のことは、何も知らない</p><p>セックスというものが、どういう行為なのかはあたしが伝えておいたわ</p><p>


　アーニャが話し終わるとまたドリィが、何か話す</p><p>ええと自分たちも、あの行為をすればあなたの身内になれるのかって言っているわ</p><p>


　オレと愛、アーニャ、ミタマそれからモモカ、白旗さん、希美

　次から次へと連続してセックスする姿を見せたことで

　ドリル槍姉妹の心を動かすことができたようだ</p><p>そうだと伝えてくれオレとだけとセックスしてオレの子を産み、他のオレの女と姉妹の契りを交わして、仲良く暮らしていくのなら一生、お前たちの面倒を見るお前たちが、暗殺なんてしなくても生きていける場所をオレが用意する</p><p>


　オレの言葉を、アーニャが姉妹に伝える</p><p>お前たち姉妹だけでなくお前たちの少女暗殺者の仲間たちも全員、オレが引き受けるから</p><p>


　少女暗殺者の生き残りは、全部で１３人だっけ

　キョーコさんは、全員、オレに引き渡すと言っていた

　オレの提案を知って、ドリィとアナは眼を丸くしていた</p><p>もちろん、全員、人殺しはしなくていい何か別のことをしてもらうオレたちとパンを作って売ったりとかだ</p><p>


　ドリル槍姉妹には、パン作りも選れたちが昼休みに学校の生徒たちにパンを売る様子も、全て見せた</p><p>ああやって地道に金を稼いでいけば暗殺なんてしなくても、みんなで幸せに生きていくことができるんだ</p><p>


　アーニャから、オレの言葉を聞くと

　ドリィとアナは姉妹で議論し始める</p><p>まだ信用してはもらえないのかな</p><p>


　オレが尋ねると、アーニャが</p><p>そんなことないわあなたは、どっしりと構えているしあなたの女たちが、心からあなたのことを信頼しているのも見て、判っているわ</p><p>


　ドリル姉妹を見て、そう言う</p><p>ただ、あなたが平然と全員受け入れるなんて言うから戸惑っているだけよ</p><p>


 　苦笑するアーニャ</p><p>それも少女暗殺者を集めて殺人部隊を作るとかじゃなくって人殺しはしなくていいパンでも売ろうなんて言うから</p><p>自分たちの身に付けている暗殺能力を否定されたみたいで気分を害したのかな</p><p>


　オレも、複雑な表情のドリル槍姉妹を見る</p><p>そういうことでもないと思うわとにかく、ビックリしちゃってるだけよ生々しいセックスを生まれて初めて見たんだし</p><p>


　ああ、気持ちを整理する時間が少し要るんだな

　突然、パン工房の壁のスピーカーから大音量でオーケストラのマーチが流れる

　この曲って

　テレビのスポーツの中継番組とかの最初によく流されているスポーツ行進曲か

　このパン工房だけでなく、この高校の全ての教室に今、この音楽が流れているはずだ</p><p>と壁のモニター画面が自動で点く</p><p>授業中ですが、ここで緊急特別番組、を放送致しますっ</p><p>


　ああ寧の声だ

　モニターに柔道場の様子が映し出される

　これも、各教室に設置されているテレビモニターで全校一斉放送されているんだろう</p><p>題してスクール水着柔道頂上決戦・イーディ１６歳、グレース・マリンカに負けたら即引退スペシャルゥゥッ</p><p>まずは、赤コーナーイーディ・セクストン１６歳アメリカ・ニューオリンズ出身黒森部屋所属</p><p>


　ああ、ホントに紺のスクール水着に柔道着の上と帯だけを着けたイーディが画面に向かってニャッと微笑む</p><p>青コーナーグレース・マリンカ２１歳神奈川県横須賀市出身一昨日まで、ダイナミック・プロレスリング所属</p><p>


　グレース・マリンカさんもスクール水着に柔道着で現れた

　しかし、グレースさんは大人だし体格が良いから

　スクール水着が、パッツンパッツンだぞ</p><p>実況中継は、私、奈島寧解説は、安城流拳法師範、安城ミタマさんでお送り致します</p><p>安城ミタマだ</p><p>


　ああ、例の白い学ラン姿のミタマも画面に映る</p><p>本日の試合はスクール水着柔道の国際ルールに基づき、ノー・レフリー６０分１本勝負どっちかが泣くまで続ける泣いたら負けよルールで完全決着するまで闘いますッッ</p><p>


　な、何だそりゃ</p><p>それじゃあ、早速スク水FIGHTレディGO</p><p>


　いきなり、２人の対戦がスタートする</p><p>うー、本当に寝落ちしました</p><p>ちょっとハードな日々が続いています</p><p>昨日は、ゆえあって池袋まで打ち合わせに行ったのですがうーん</p><p>持ち上げられているようで実際は、散々、小馬鹿にされただけなんだな</p><p>違和感の原因をよくよく考えてみればそういうことなんだと思います</p><p>1307．ネガティブ潰し　／　泣かないノカ</p><p>ああ、これって災害放送の回線を使っているのね</p><p>


　アーニャが、パン工房の壁のモニターに映し出されている柔道場からの放送を観ながら言う</p><p>だから、強制的にここの学校の全ての教室に生放送されているのよ教室の端末の方からは、放送を止めることはできないんだわ</p><p>


　つまり、全校生徒と全教員がこの時間、イーディとグレース・マリンカさんのスク水柔道対決を観せられている</p><p>本当にいいのだな</p><p>


　スクール水着に、上道着の上だけを着ているグレースさん

　２１歳の現役女子プロレスラーで一昨日の女子格闘技大会では、無制限クラスの本戦に出場していた人だから高校生用のスクール水着では、パッツンパッツンだ

　ただ、普段からコスチューム１枚でリングに上がって、お客さんたちの前で試合をしている人だから全然、恥ずかしがっていない堂々としている</p><p>イイヨ、ジュン打撃技無しのプロレス・ルールネ</p><p>


　一方、イーディは一昨日の大会も、１番体重が軽いクラスに出場していた

　そのクラスでは優勝したけれどグレースさんとの体格差は明らかだった</p><p>解説のミタマさん今、２人が言っているのは、どういうことなんでしょうか</p><p>


　実況係の寧が、ミタマに尋ねる</p><p>うむ、これだけ体格に差があったとしても自分の体重を乗せた打撃技を使えば、イーディにも充分勝機はあったしかし、グレース・マリンカ氏し、プロレスが本来の技であるからイーディは、プロレスでは禁止されている打撃技は使わないと約束したのだ</p><p>ということは、プロレス式の身体と身体を組み合わせる闘いになるということですか</p><p>そういうことだこれはいささか、イーディに不利になると言わざるを得ない</p><p>ソウデモナイネ上だけデモ道着を着ているカラネ</p><p>


　イーディは、そう言うと早速、仕掛ける

　スススッとグレースさんに近付く

　グレースさんが、イーディを捕まえようと手を伸ばした瞬間

　イーディはシュバッと超加速して、グレースさんの腕を掴むとブワンッと全身を使って</p><p>なんとぉぉイーディ選手、一本背負いだぁぁッッ</p><p>


　グレースさんの長身が、くるんと宙に跳ね上げられるッ

　そのままドスンッと、柔道場のマットの上に投げ落とされた</p><p>ぐぅぅッ</p><p>


　イーディは、倒れたグレースさんからスッと距離を取り</p><p>どう普通の柔道なら、これで１本勝ちネデモ、これは寧が考案したスク水柔道ダカラジュンが泣くまで決着が着かないノネ</p><p>ジュンは頑丈だから、ダメージは無いデショさっさと立つネ続きをするヨ</p><p>


　グレースさんは、ムックリと立ち上がり</p><p>そういうアンタこそ何で、倒れている私に攻撃してこない私を舐めているのか</p><p>


　ギッとイーディを睨む</p><p>そういうコトでも無いノネ下手に仕掛けたらアタシが不利ヨ寝技は、ジュンの方が得意のはずネアタシが持ち味を生かすためには、ヒット・アンド・ウェーの方が正解ネ</p><p>


　イーディは、軽くマットの上を飛び跳ねて華麗なフットワークを披露する</p><p>それならこっちからいくよ</p><p>


　今度はグレースさんの方から、イーディに突進していく

　イーディはグレースさんの突進力を利用して、再び、クルンッと投げ飛ばす

　グレースさんの大きな身体が、また綺麗に空中で一回転して床に投げ落とされる</p><p>ハイハイ、早く起きるネ</p><p>


　イーディは倒れたグレースさんから距離を取り手をパンパンと叩いて、挑発した</p><p>先程から、イーディ選手の技が綺麗にキマっていますがミタマさん、イーディ選手は柔道の技も堪能なんでしょうか</p><p>いや、あれは柔道以前の技だ</p><p>イーディは、タイミングを計って投げ飛ばしているだけだからな彼女は、相手との間合いを詰めるのが天才的に巧い</p><p>というか、イーディ選手は天才だという噂もありますが</p><p>


　全校放送で、寧はそんなことを言い出す</p><p>ああ、それは否定しない彼女は、半年前に来日するまで柔道のような投げ技は、見たことが無かったらしい日本に来てからも、正式に習ったことは無いはずだそれが見様見真似で、あそこまでできている</p><p>


　ミタマは、そう解説する</p><p>アレアレ、アタシ、天才らしいヨ</p><p>


　クスクスと笑う、イーディ</p><p>このぉっ</p><p>


　立ち上がったグレースさんが、再びイーディに突進するが

　イーディに掴み掛かろうとした瞬間に、また投げ倒される

　ドシンッ</p><p>プロレス・ルールでやるって言ったケレドプロレスをするとは言ってないネ</p><p>


　イーディはまた距離を取って微笑む</p><p>組み合っタラ、アブナイからネ</p><p>


　体格と体重の差が大きいからか</p><p>だぁぁっ</p><p>


　それならばとグレースさんは突進するように見せ掛けて、途中で攻撃のスピードを変化させる</p><p>フェイントをかけることで、イーディのタイミングを狂わせようと</p><p>ソレデ</p><p>


　イーディは、完全にグレースさんの行動を読み切っていた

　フェイントの動きに合わせて、コロンとグレースさんの身体を床に転がす</p><p>ソンナのはアタシには通じないネ</p><p>


　イーディの暗殺術は、工藤流古武術と同じで相手の気を読むことができる</p><p>ジュンは、素材は良いけれど判りやす過ぎるノネソレジャア、ダメなのヨ</p><p>フェイントなら、もっと素早く、鋭くネこうヨッ</p><p>


　シュパパッと起き上がろうとするグレースさんの前に行き、眼の前でパンと手を叩く

　驚いて上体を反らしたグレースさんを、イーディはポンと軽く押す

　そのままバランスを崩して、グレースさんはまた床に崩れ落ちる</p><p>正しい攻撃のタイミングを掴んでさえいれば、強い力を使うことなく相手を倒すことができるというそのお手本を示しているのだな</p><p>


　ミタマが、イーディの行動をそう評する</p><p>ジュンは身体が大きいししなやかで、頑丈で、力強い肉体なのネそれは天賦の才というヤツネ生まれつき、素材がイイノヨ</p><p>女子プロレスの世界なら、その素材の良さだけで周りの選手たちを圧倒していられたと思うヨデモそれはプロレスが、お互いに技を身体で受けて観客に見せるっていうシステムだからの話なのネこうやって、受けずに流すをすればジュンは怖い相手ではないのヨ</p><p>ふ、ふざけるなお前みたいな素早い相手でなければ、私は負けない</p><p>そんなことないネジュンは一昨日はマルゴに負けたネ今朝はキョーコに負けてたヨ</p><p>


　そうだ女子格闘技大会ではマルゴさんに、今朝はキョーコさんに破れていた</p><p>あ、あいつらは化け物だ</p><p>


　グレースさんは、苦々しい顔でそう言う</p><p>あんな恐ろしいヤツラに勝てるわけがない</p><p>


　マルゴさんは、無制限クラスの本戦出場者を全員ブッ倒した

　キョーコさんとグレースさんの対戦は大人と幼児ぐらいの差があった</p><p>じゃ、アタシも化け物ナノカ化け物ダカラ負けるのは仕方ないノカ</p><p>


　イーディは、笑顔で言う</p><p>アタシは、まだ１６ダカラジュンより、５歳も年下ヨ身体だってずっと小さいヨこんなアタシに、ジュンは勝てないノカ化け物ダカラ、負けるのは仕方ないと諦めるノカ</p><p>


　同じ無制限クラスのマルゴさんになら、負けることを受け入れられるかもしれない

　伝説的な存在であるキョーコさんなら、なおさらそうだ

　しかしイーディは

　それもプロの女子レスラーとして活躍していたグレースさんが、高校１年生の少女に負けを認めるのは辛いだろう</p><p>わっ、わたしは</p><p>文句があるなら、アタシを倒すネグダクダ言っているのは、みっともないヨ</p><p>


　イーディは、強くそう言う</p><p>このぉぉぉぉぉぉッッ</p><p>


　イーディに突進するグレースさん</p><p>何度やってもムダネッ</p><p>


　掴み掛かってくるグレースさんの腕を取り、イーディは抱きつくように飛び付く</p><p>おおっ飛びつき腕ひしぎ十字固め</p><p>


　実況の寧が叫んだ

　体勢を崩して倒れたグレースさんの右腕をイーディは全身を使って、グイッとキメる

　がイーディは、完全に間接がキマる前に手を離す</p><p>コレでキマりじゃつまらないネ</p><p>


　驚いているグレースさん</p><p>寝技はできないんじゃなかったのか</p><p>寝技は得意ジャナイと言ったダケネデキナイとは言ってないヨ</p><p>嘘吐いたワケジャナイからブラフでさえないヨジュンは、ちょっと注意力が足りてないノネ</p><p>


　さっきまでのように、すぐにグレースさんから離れずに

　すぐ隣で、ケラケラ笑っているイーディ

　グレースさんは、そのまま、すぐ隣に居るイーディを捕まえて、本格的な寝技に持ち込もうとするが</p><p>チョチョイのチョイヨ</p><p>


　逆にイーディの方が、スルルっとグレースそんの背後に廻り込み</p><p>ほう送り衿絞めか</p><p>


　ミタマの言う通りに、グレースさんに寝技を仕掛ける</p><p>確か、こんな感じだったネ</p><p>むぐぅぅ</p><p>


　イーディは、グレースさんを絞めるっ</p><p>はい、オッケー次に行こうネ</p><p>


　イーディは、すぐに絞めていた手を離し</p><p>アタシ、寝技ってよく知らないケレドジュンになら、寝技でも勝てそうネもう、メンド臭いから、アタシは寝技だけに絞って闘おうカ</p><p>ソレトモ、ジュンだけ柔道着を脱ぐカソンナノ着ているから、技が掛けやすいノネアタシでも、スクール水着だけになられたら掛けられる技が減るネ</p><p>ふ、ふざけるなっふざれるなっぶざけるなぁっ</p><p>


　グレースさんは、叫ぶ</p><p>わたしは、グレース・マリンカだぞお前みたいな小娘に負けるものかぁっ</p><p>ふざけているのは、お前の方だ</p><p>


　解説役のミタマが言う</p><p>イーディに負けたくないのなら、さっさと柔道着を脱げ負けないためには、どんなことでもするという強さがお前には無いのかジタバタしろ今のお前は、圧倒的に不利なのだぞ</p><p>


　グレースさんの表情が変わる</p><p>イーディは天才だだが天才だからといって、努力していないわけではない柔道技もプロレス技も、ちゃんと研究しているその上、グレース・マリンカお前のことも、イーディは事前に全て調べ上げている</p><p>


　ミタマは、そう言う</p><p>当たり前ネアタシは実力があると思った相手のことは、きちんとチェックするヨいつ闘うことになるか判らないし強い人の技は、自分の技を磨くための参考になるネ</p><p>ジュンの試合も映像化されていて観ることができるモノは、全部観たネダカラ、技を仕掛ける時のクセもよく知っているノヨ</p><p>


　イーディが、グレースさんに完璧なタイミングで技を仕掛けられるのは天才的な戦闘センスや、相手の気を読む能力だけではない</p><p>ポロンやミミたちの試合も観たけれどジュンの試合は、なかなか面白かったネそしてジュンが、プロレスの世界では満足できないこともよーく判ったネ</p><p>


　グレースさんは、そのスバ抜けた身体能力で所属していたプロレス団体では圧倒的な強さを誇っていた

　圧倒的すぎて、女子プロレスに物足りなさを感じて一昨日の格闘技大会に強行出場したのだプロレス団体を飛び出して</p><p>でも、アタシたちと一緒に闘いたいのナラもう少し、本気になってくれないと困るノネ負けたら、本気で口惜しがらないとダメヨそして、負けないためには、なりふり構わず、できるこちは何でもするっていう覚悟が必要なのネ</p><p>


　イーディは、笑顔でそう言うと</p><p>ま、余計な話はこれくらいにするネとにかく、今日はジュンが泣くまでやるヨ負けることに、口惜しくなって涙が出るまで、アタシが負かせ続けてあげるネ</p><p>


　グレースさんは、立ち上がり着ていた柔道着の上を脱いで、床のマットに叩き付ける</p><p>ば、バカにしてっこ、このぉぉぉぉ</p><p>ほら、攻撃を仕掛ける時に、右肩が上がるダカラ、フェイントがバレバレなのよ</p><p>


　イーディが、またスデンとグレースさんを引っ繰り返す</p><p>素材はいいけれど、努力が足りないのヨジュンは</p><p>


　頑健で、体力が有り余っているグレースさんだから</p><p>倒されても、倒されても何度でも起き上がって、イーディに突進していく</p><p>そんなグレースさんを、イーディは最低限の力だけでパタンパタンと投げ倒す何度も何度も</p><p>


　そんな様子を、カメラが全校に放送し続けている</p><p>あたし、思うんだけれどさ</p><p>


　寧が、感慨深そうに言った</p><p>ほら、マンガとかにもさよく天才は出て来るんだけれどさ生まれついての才能よりもより悲しい体験を乗り越えてきた人の方が最終的には強いっていうパターンの作品が多いんだよね</p><p>


　よくあるよな

　悲しみを乗り越えた人間の方が、強いっていう展開</p><p>でも、それって嘘なんだよね個人的にどんなに辛い体験をしてきたとしても、それが強さや能力を引き立たせるなんてことは無いんだよ個人的な体験なんて、みんなそれぞれ違うんだからさ</p><p>


　画面の中では、イーディとグレースさん天才児少女と恵まれすぎの肉体を持つ女性の闘いが続いている

　２人とも普通の人よりは、ずっと格闘の才能を持っている</p><p>才能がある人だって、ちゃんと努力しなければ能力が開花しないしどれだけ努力しても、もっと才能がある人に負けちゃったりするんだよね純粋に能力の問題で能力を磨くこと以外にどんな体験をしてきたかは関係無いんだよ</p><p>メンタル面を鍛えるということはあるが、個人的に悲しい体験を重ねたことでメンタルが強くなったということは無いものな</p><p>そうだよ、辛くて悲しいことを何度も経験したら心がどんどん麻痺していくだけだよ悲しいことに反応しにくくなるだけでそれは心が強くなったってことじゃない感覚がニブっているだけなんだ</p><p>今のグレース・マリンカがその状態なのだろうな</p><p>うん心が麻痺して、鈍っているんだよだから、イーディがああして心を呼び起こしているんだよ</p><p>


　また、スバーンッと、派手にグレースさんが投げ飛ばされる</p><p>ほらほら、こんなモノなのカネジュンの力は</p><p>くっそぉゃぉぉぉ、このぉぉぉぉ</p><p>


　飛び起きて、イーディに突進するグレースさん</p><p>遅い、鈍い、弱いノネ</p><p>


　イーディが、ススッとグレースさんの懐に入り込み投げ飛ばす</p><p>泣かないノカこれだけ負けて、ジュンはまだ泣かないノカ</p><p>泣くものかぁぁ</p><p>


　突進とマットへの投げ落としが、何度も繰り返される</p><p>グレース・マリンカさんは、体力お化けだけどイーディも、スタミナのあるタイプなんだよね</p><p>耐久力も持久力もある上に頭も良いだから、体力の消耗が極めて少ない</p><p>


　ミタマが、そう言った</p><p>うん、この２人がこうやって闘い続けてるけれど最後まで立っているのは、イーディだよね絶対に</p><p>


　５分後寧の言うとおりになった

　柔道場のマットの上に、汗だくでへたり込んで居るのはグレースさんで

　イーディは、汗１つかかずに、ヘラヘラと笑ったままマットの上に立っている

　２１歳の長身の女子プロレスラーが、スクール水着でマットの上にグッタリと横たわったまま起き上がれないでいる</p><p>ジュン、まだ泣かないノカ</p><p>


　イーディが、笑顔で尋ねる</p><p>はぁ、はぁ、はぁわ、わたしが泣くわけがないだろう</p><p>


　グレースさんは、息も絶え絶えにそう言う</p><p>ソウカじゃあ、今日は引き分けネ</p><p>


　イーディは笑って、そう言う</p><p>このスク水柔道は、どっちかが泣くまで決着は着かないノネダカラ、アタシとジュンノ闘いは、これからもずーっと続くノネ１０年でも２０年でも</p><p>


　イーディはそうやって、グレースさんと友達になるのか

　闘い続けるということが仲間でいつづけるということを意味する</p><p>そう考えるとこれからのことが楽しみなのネジュン</p><p>


　イーディの明るい声にグレースさんは</p><p>くぅちくしょおっ</p><p>


　グレース・マリンカの眼には涙が溢れていた</p><p>シミズクニオ先生の70年代の戯曲に泣かないのか１９７３年のためにというのがあるんですけれど</p><p>当時のアングラ演劇のタイトルは、格好いいものが多いんですよね</p><p>鴉よ、オレたちは弾を込めるとか火のようにさみしい姉がいてとか</p><p>誰の作品か忘れましたが夜の夜の夜というのも好きでした</p><p>1308．ネガティブ潰し　／　５人目の戦士</p><p>アレ、どうしたのネジュン、顔が濡れているネ</p><p>


　イーディは、グレース・マリンカさんが泣いていることを認めない</p><p>ぐぅぅ、うぐぅぅ</p><p>


　グレースさんは、顔を手で覆って本格的に泣き始める</p><p>アレアレ、ジュンはちょっとお腹が痛くなってしまったみたいネしょうがないネミタマ、ちょっと手合わせしようネ</p><p>いいだろう</p><p>


　解説役だったミタマが柔道場の中央に出る</p><p>済まない、イーディとやるのならこれを脱ぐ</p><p>


　ミタマは、そう言って純白の学帽と学ランの上を脱ぐ

　白いズボンに白のYシャツ胸元のボタンも、2つほど開けて動きやすくした</p><p>ブラジャーが見えるギリギリくらいまでにそれで、ミタマの胸の大きさが強調される</p><p>今のわたくしでは、イーディに勝てないことは判っている</p><p>


　ミタマは足の筋肉を伸ばして、準備運動を始める</p><p>しかし、勝てないとしても、常に本気で立ち向かわねば稽古にならぬからな</p><p>


　肩と両腕も大きく回して、闘いに備える</p><p>安城流拳法、安城ミタマ参るッッ</p><p>


　イーディも構えて、ニコッと微笑む</p><p>といやっ</p><p>


　ミタマが、素早くイーディに拳を打ち込んでいく

　いや、正拳突きから回し蹴りに続く連続技だ

　イーディは、ふわりとミタマの攻撃を躱していく</p><p>ウン前より、攻撃が正確になったネ軸がブレなくなったヨデモ</p><p>


　今度はイーディの方から、攻撃を仕掛ける

　一撃目の蹴りをミタマは避けたが、二撃目の突きは</p><p>ホラネっ</p><p>


　イーディは打ち込む寸前に拳を開き、ミタマの胸をポンッと突き飛ばす</p><p>グッ相変わらす、死角から攻撃してくる</p><p>


　ああこれは、視界の死角ということじゃない

　心の死角まさか、そんなころからという角度からイーディの拳が打ち込まれたことを意味する

　オレも工藤流古武術６級だから、良く判る</p><p>相変わらず、ミタマは自分の攻撃のイメージが強すぎるのネ自分がこう攻撃して、相手がこう反応するっていう脳内のイメージがハッキリし過ぎていて、そのイメージのままに攻撃してくるから想定外の攻撃を受けると、弱いのよ</p><p>


　イーデイは、そう言う</p><p>戦闘は、自分の思い通りに進むと思うのは大間違いネだから、心の隙ほ衝かれるノヨ</p><p>ご教授、かたじけないっ</p><p>


　と、言いながらミタマは次の連続蹴りを放つ

　イーディは、それも軽く躱して</p><p>今のは良かったけれどリズムが単調ネ</p><p>


　ミタマが今放った蹴りをイーディは、完璧にコピーして返す</p><p>ほら２発の蹴りが、タントンタン、タントンタンてどっちも３拍子のリズムになっているネ</p><p>


　オレの眼から見ても、コピーしたイーディの連続蹴りの方が素早く、正確で、鋭かった</p><p>アタシなら、２つの蹴りのリズムを変えるネこんな風にタントンタン、タントンタタタンッッ</p><p>


　改めてイーディが放った連続蹴りミタマは、２発目のキックが予想できずに軽く肩を蹴られる</p><p>ぐっな、なるほど</p><p>


　ミタマは肩を抑えながら、そう言った</p><p>ずっと同じリズムにするのはダメよ攻撃ごとに、どんどんリズムがランダムに変わっていくようにしないとネこんなの実戦の時にはイチイチ考えてられないコトネダカラ、稽古の時からクセを付けておくのヨ</p><p>


　そう言ってイーディは、ミタマのやった連続蹴りを色々なリズムで何度も再現してみせる</p><p>こうしたら、敵に攻撃を予想されづらくなるネ思考の死角を衝かれることの減るヨ</p><p>


　今度はミタマが、イーディに言われた通りに</p><p>異なるリズムでの連続蹴りをイーディに向かって何度も放つ</p><p>イーディは、５発目の連続蹴りを避けた後に</p><p>ほら、ダメネ</p><p>


　パンッと、ミタマの軸足を払って体勢を崩す

　ガクッと尻餅を付く、ミタマ</p><p>リズムがランダム化できてないヨタントン・タカタカトッタン、タタカン・タントントン、トッテカ、トントン、タカトン・タカトントントンの次が、まタントン・タカタカトッタンになっていたネ</p><p>あれが天才児のトンデモなさなんだよね</p><p>


　寧が、マットに倒れたままだったグレースさんに言う

　グレースさんも、武の世界に生きている人だから

　イーディとミタマの公開稽古が始まったら、泣くのを止めて２人の組み合いを呆然と見ていた</p><p>眼の前で起きていることを全て記憶しているし、瞬時に分析して適確な対応ができるんだよイーディは、身体能力がスバ抜けているけれど頭脳も飛び抜けているから</p><p>


　肉体も頭脳を常人を越えている</p><p>でも、それだけじゃ足りないノヨ記憶力と分析力と対応力だけじゃ初めて見たモノには負けるノネ</p><p>イーディは稽古をしながら、言う</p><p>大事なのは想像力と、洞察力なのネ可能性を見通す能力ヨこの２つを身に付けるためには、色々なモノを見知ってデーターを蓄えておく必要があるノネ</p><p>


　そう語るイーディの頬に、ミタマの蹴りが当たりそうになるが

　イーディは、大きく頭を反らしてギリギリ避ける</p><p>今のは面白かったネ安城流の技なのカ</p><p>


　ミタマに尋ねる</p><p>安城流というより、伝統派の空手にある技だ蹴りの前に放った正拳突きで、相手の視界を封じて横から蹴り込む</p><p>ツマリ、こういうコトネ</p><p>


　イーディは、瞬時に技をコピーして返す

　自分が仕掛けた技をミタマは食らう

　ただし、イーディはミタマの頬を蹴り込まずピタッと空中で足を止めた</p><p>なるほど、勉強させてもらったネ</p><p>


　イーディは、スッと上げていた足を下ろした</p><p>こんな風に、アタシも色々と教えてもらっているノネ</p><p>


　床に倒れたままのグレースさんに、笑顔でイーディは言う</p><p>当然だこちらにも差し出せるものがあるからこそこうして、稽古ををしている</p><p>


　ミタマも構えを解いて、グレースさんにそう言う</p><p>お互いに学び合っているノネアタシは、ミタマから安城流拳法をそして、その裏にある日本の武術の考え方を学んでいるノネ</p><p>


　ニッと微笑む、イーディ</p><p>武術にはそれぞれ、その根底に思想があるノネそういうモノも、実戦で対応する時の貴重なデーターになるノネ</p><p>


　全ては闘いのために</p><p>そうまでして強くなりたいのか</p><p>


　グレースさんが、笑顔のイーディを眩しそうに見上げて言う</p><p>強くなりたいわけじゃないノネアタシは護らないといけないからナノネ</p><p>護る</p><p>ソウヨただ強くなりたいっていうだけナラアタシ個人の問題ネ突っ張り通して、誰かに負けて死んでもあたし１人だけのことで済むノネ</p><p>


　　イーディは言う</p><p>アタシには、アタシが護らないといけない家族が居るノネアタシが負けて、アタシが死んだら家族が酷い目に遭わされるかもしれないノネダカラ、アタシは絶対に負けられないし死ねないノヨ格闘技の試合では使わないけれど、家族を護るためにはどんな汚い手も使うネ勝って生き残らないと、意味が無いのよ</p><p>わたくしも、そうだ勝たねば主を護れない引き分けではダメなのだ確実に、敵を打ち払う力を持たなければだから、学べる機会があれば、こうして年下のイーディにも教えを乞う</p><p>ジュンはとっても素晴らしい身体を持っているヨ身体能力に優れているネプロレスの世界じゃ、能力を持て余していたのもよく判るヨもっと思いっきり、持てる力の全てを使って闘ってみたかったノカ</p><p>


　笑顔で尋ねるイーディに</p><p>わたしは強くなりたいんだ世界中の誰よりも</p><p>


　グレースさんは、そう答えた</p><p>気持ちは判るケレドそれじゃあコドモなのネジュンは、ジュンの内面に溜まっていたフラストレーションを暴れることで解消したいダケなのネそんな感情任せの闘い方じゃ、本当に強くなんてナレナイヨ</p><p>


　そしてイーディは</p><p>強くなりたい理由を自分の外に見つけるコトネ自分のためにでなく、誰かのために闘うノヨそうでないとジュンは、先に進めなくなるヨ</p><p>プロレスラーのグレース・マリンカは、もう辞めるんデショただの尾上ジュンに戻って考え直してみるべきなのネ</p><p>


　どこまでも優しくグレースさんにそう言った</p><p>なぜ、わたしにこんな話をする</p><p>


　グレースさんが、イーディに尋ねる</p><p>５歳も年下の女の子に説教されて頭にくるノカ</p><p>


　イーディは、笑ったままそう言う</p><p>そうではないそういうことではなくてなぜ、わたしの様な女のために、こんな機会をわざわざ設けてまで</p><p>そんなことも判らないのか</p><p>


　ミタマがグレースさんに言う</p><p>イーディが、わたくしに稽古を付けてくれるのと同じ理由だイーディは、あなたという存在に価値を見出しているのだろう</p><p>ソウヨジュンはちょっと意識を変えるだけで、大きく成長スルネソレニ</p><p>さっきの対戦だってアタシが一方的に攻めていたようにしか見えなかったダロウケド、ちゃんと意味はあったのネアタシにとっては、ジュンみたいな長身でレスリング系の選手と闘うことも、大切なデータ収集ダカラ</p><p>わたしとの闘いに価値があったと言うのか</p><p>


　驚く、グレースさん

　グレースさんからすれば、イーディに一方的に負けたというイメージしか残っていないのだろう</p><p>もちろんヨ勉強させてもらったネそして、これからもどんどん強くなるジュンと闘って、学んでいきたいネ</p><p>


　イーディは、真っ直ぐにグレースさんの眼を見て言う</p><p>アタシはジュンにプロレス以外の技も覚えて欲しいと思っているネその方が今よりもずっと強くなるヨ</p><p>ていうかさっ尾上ジュンさんプロレス団体を辞めちゃったんだからさ、正式にチーム・クロモリに入らないっ</p><p>


　寧が笑顔で尋ねる</p><p>うちのチームの５人目の選手としてさっ一緒に世界を目指してみないっ</p><p>


　マルゴさん、イーディ、工藤遙花、剣道マリアに続く５人目か</p><p>良い考えだと思うぞイーディたちと一緒なら、あなたも本当の闘わなくてはいけない理由を見つけることができるだろう</p><p>


　グレースさんは</p><p>判った世話になろう</p><p>


　はっきりした声でそう言った</p><p>正直、お前たちの話してくれたことは正直、わたしには、よく判らないでも、お前たちが、今のあたしよりも強いということは認めるあたしが弱いということもだから、今よりも強くなれるのなら、あたしはお前たちの全ての提案を受け入れる</p><p>ゴタクはイイノネ黙って、アタシに付いて来ればイイノネ</p><p>


　イーディは、自分の胸をポンと叩いてそう言う</p><p>ああ、そうだな判った</p><p>


　ようやく、グレースさんの顔に笑みが浮かんだ</p><p>はーい、それでは緊急報道特別番組グレース・マリンカ、イーディの舎弟になるはこれにて終了ですっみんな、訳が判らないと思うけれど３年後には、この放送の価値が判るからねっ期待しててーっ</p><p>


　寧が、カメラに向かってそう言う</p><p>バイバーイ、まったねっー</p><p>


　寧とイーディが手を振っている映像を最後に中継は切れた</p><p>あら、上手くいったみたいね</p><p>


　休憩室のドアから、手提げ金庫を持った克子姉がやって来る

　白旗さんとモモカも、シャワーから上がったらしい

　白旗さんは、破れた制服のブラウスの代わりに休憩室に置いてあった、オレのジャージの上着を着ていた</p><p>これ、借りるわよ</p><p>


　オレがブラウスをビリビリに破いたんだから文句は言えない</p><p>しかし、面白い学校ねこれから毎日通うのが楽しみになってきたわ</p><p>さ、あなたたち授業時間が終わるまでに、なでしこ科に戻るわよ</p><p>


　克子姉が、希美、モモカ、白旗さんと美里に言う</p><p>わたくしも、戻りますか</p><p>


　月子も、今日、なでしこ科に編入して来たばかりだ

　ていうか、ミタマもそうなんだけれど</p><p>あなた、月子ちゃんはこっちに残った方がいい</p><p>


　克子姉が、オレにそう尋ねるのはドリィとアナのドリル槍姉妹が居るからだろう

　この子たちが暴走しないように、月子の巫女の力で監視していた方が良いのではないかということだ</p><p>いや大丈夫だよな、月子</p><p>はい今は安定していますわ</p><p>


　月子が、オレの心を読んでそう答えてくれた</p><p>毎年恒例駅前に七夕の笹が飾られました</p><p>短冊に書かれた願い事を今年も一つ一つ見てみたのですが</p><p>子供の字で</p><p>お母さんのご飯がずっと食べられますように</p><p>


　離婚調停中とかなのか</p><p>1309．ネガティブ潰し　／　槍の行方</p><p>わたくしがここに残らなくても、この子たちは大丈夫ですわ</p><p>


　月子はドリィとアナのドリル槍姉妹を見て言う</p><p>もう緊張していませんし、わたくしたちのことを警戒してもいませんから</p><p>


　そう言えば、ここに来たときは2人とも自分のドリル槍を握りしめていてげど

　今では槍を壁に立てかけたまま手放している</p><p>公様が自分たちに危害を加えるつもりはないということは理解しているようですから</p><p>攻撃の意志は全く見せなかったし必要以上の干渉は一切していないものね</p><p>


　うん、オレと色んな女の子とのセックスを見せたりしたけれど

　オレは、この子たちをずっと放置していたからな</p><p>公様が皆さんと仲良くなさっている様子と公様に抱いていただくことで、一人一人の心が解放されていく過程を見ましたから</p><p>吉田くんは怖くないんだよ</p><p>


　月子の言葉に、愛が続く</p><p>男の子って、みんな怖いけれど吉田くんは、そうじゃないから</p><p>あ、判る黒森くんて、安心な感じがするんだよね実際には、エッチとかすっごいことをしちゃってるんだけれど</p><p>


　希美が、そう言った</p><p>でも、それが当たり前な感じがするんですよね黒森公様にエッチしていただくのが</p><p>そうねこれがあたしの運命でこうなるって決まってたんだから、仕方ないかって思うのよねあ、別にあなたとエッチしたことを後悔しているわけじゃないわよむしろあなたで良かったって、思っているわ</p><p>


　モモカと白旗さんも、そう言う</p><p>そういう、公様と皆様がお互いにお互いを受け入れ合っていることを、この子たちも感じているんですわ</p><p>ですから、わたくしはなでしこ科の方へ戻ります今は、あちらに残っているお二人の方が心配ですから</p><p>


　娼婦候補生の残り２名德大寺園子さんと黒沢直子さんのことか

　娼婦候補生の希美とモモカと白旗さんの他に、美里もこの部屋に来ている

　他のなでしこ科の生徒、月子はここに居るけれどミタマは、まだ柔道場か</p><p>て、ことは向こうで德大寺さんたちの相手をしているのは、ミナホ姉さんと雪乃だけか</p><p>


　昼休みの終わりに雪乃はなでしこ科、つまり校長室の下の隠し部屋の方へ行った</p><p>雪乃さんは誰に対しても、同じ態度でお話なさいますからご自分のペースを絶対に崩しませんからだから、あのお二人とも普通に話し掛けられていると思いますけれど</p><p>でも、雪乃ちゃんに園子ちゃんや直子ちゃんが、心を開いてくれるとは思えないわね</p><p>そうかな德大寺さんたちだって、雪乃の身の上は知っているわけだろ</p><p>


　白坂創介の娘で父親のせいで、悲惨な目に遭ったことは全国民が知っている

　5月の連休の事件の時に、雪乃に関するあらゆる情報がネット上に流出したのだから</p><p>悪い親のせいで、大変な思いをしてきたっていうことでは共通点があるけれどそもそもの育ちの違いがあるのよ</p><p>雪乃ちゃん一応、白坂家のお嬢様だったんだから白坂家の当主の令嬢とかじゃないけれど一流広告代理店の部長の娘で、ずっと良い暮らしをしてきたわけでしょ</p><p>


　雪乃は名家の令嬢たちのレベルには届かないけれど、確かにお嬢様ではあったんだよな</p><p>雪乃さん今日、初めて会いましたけれど雪乃さんは違うなぁやっぱり、垢抜けているなあって感じました</p><p>そうよねずっと、テレビにも出ているしあたしでも、あの華やかな雰囲気には勝てないって思ったわ</p><p>東京の子なのよねあたしたちとは育ちが違うっていうのは、会った瞬間に判ったわ</p><p>


　希美もそう言う

　ああ、希美、モモカ、白旗さんの3人は地方都市の会社の社長令嬢だった</p><p>園子ちゃんたちは戸惑っていると思うわよ雪乃ちゃんに話し掛けられても話題が噛み合わないだろうから</p><p>


　德大寺園子さんたちは、関西のヤクザのそれも最下層のハミ出し者の娘だもんなぁ

　雪乃が話すことなんて、どうせファッションか化粧品のことだから話が合わないか</p><p>克子さん、早く戻りましょうあたしたちは、ここ数週間園子さんたちと生活してきていますから、あの子たちとの対応に慣れてきていますから</p><p>


　德大寺さんたちに対する仲間意識が育って来ている</p><p>あの関西出身の２人が娼婦候補生から脱落しないようにフォローしてくれる約束もした</p><p>じゃあ、戻りましょうあなた、こっちをよろしくね</p><p>


　克子姉が、オレにパン工房の前に停めてある商用バンの鍵を渡してくれる</p><p>空のパッドだけ積んで置いて車は、後であたしがお屋敷に戻すから</p><p>それじゃあ、黒森くんまたねっ</p><p>ええ、また明日も学校へ来るんだから、会えるのよね</p><p>


　希美、モモカ、白旗さんが、オレに言う</p><p>ああ、２時間目が終わってから５時間目までは、基本的にはオレはここに居るから</p><p>


　今日は結局１、２時間目も、６時間目も教室に行ってないけど</p><p>では、わたくしも失礼致します</p><p>


　月子と美里も、オレに頭を下げた</p><p>えっと月子はお屋敷に戻ってから、可愛がることができるから</p><p>美里今日はできなかったけれど、明日はセックスしような</p><p>それと、ありすとミタマも明後日から、新しい中学に通うことになったから</p><p>はい、克子様から伺っておりますありがとうございます２人によろしくお伝え下さいませ</p><p>


　美里は実の妹とかつての警護役の現状を喜んだ</p><p>ミタマとはこれから、こちらの学校で毎日会えることになりましたから</p><p>うん、ありすたちもその内、また会わせるよ</p><p>楽しみにしています</p><p>


　美里は、ニコッと微笑む</p><p>じゃ、行きましょう校内だから大丈夫だと思うけれど月子ちゃん、一応、警戒しててね</p><p>


　何か起きても、巫女の力で対応できるか

　校内なら、鷹倉神社の巫女の弱点である力の及ばない距離からの銃撃とかは無いだろうし

　白い学ラン姿のミタマが外から、戻って来る</p><p>ちょうど良かったなでしこ科の子たちが戻るから、ミタマは警護に付いてくれ</p><p>


　オレは、即、命じる

　それでも、警護役が１人は付いていた方が良い

　ということで克子姉、希美、モモカ、白旗さん、月子、美里、ミタマが

　オレのパン工房から、出発する

　残ったのは愛とアーニャとドリル槍姉妹だけだ</p><p>はぁぁ、少しは静かになったね</p><p>


　愛が、オレにもたれてそう言う</p><p>あたし初めての人がたくさんいるのは、ちょっと苦手</p><p>それは悪かったわね</p><p>


　アーニャが、苦笑して言う</p><p>いえ、そういう意味じゃなくって</p><p>


　愛が慌てて、そう言うと</p><p>たっだいまーっ</p><p>


　克子姉たちと入れ違いで寧たちが帰って来た

　寧とイーディとグレース・マリンカさん

　さすがにグレースさんは、落ち込んだ顔をしている</p><p>あ、お茶入れるねあたし</p><p>


　愛が、みんなのためにお茶の準備を始める</p><p>あ、あたしも手伝うよっ</p><p>


　寧も愛の方へ行く</p><p>ほら、ジュンはここに座るネDarling、観ててクレタアタシたちの闘い</p><p>


　イーディは笑顔で、オレに尋ねる</p><p>ああ、観てたよここで、みんなとでも</p><p>何で、全校に生中継で放送したんだ</p><p>


　グレースさんとの対戦なら、こっそり他の生徒たちの眼に触れないようにしたって良かったんじゃ</p><p>ああ、それはねやっかみ対策だよっ</p><p>


　イーディの代わりに、寧が答える</p><p>イーディが一昨日女子格闘技の大会でクラス優勝したっていう話は、もう学校中に広まっているけどさみんながみんな、格闘技に興味があるわけじゃないし一応、深夜枠で一昨日の大会は放送してもらえることになっているけれど、それだって生徒全員が観てくれるわけがないじゃんか</p><p>


　うんそりゃ、そうだな</p><p>でもさとにかく、イーディが優勝したってことと、それでおめでとうってイーディに声を掛ける子が居るのを見たりしたらさそれだけで、何かやっかみっていうか、あいつはちょっと調子に乗っているって、悪く受け取る連中が居るんだよ</p><p>Darling今朝の事件を覚えているカ</p><p>今朝ってメグのことか</p><p>


　朝練が終わって校舎に入るメグを捕まえて、たくさんの生徒たちの前で好きです、付き合って下さいと告白した３年生男子が居た

　でも、それは高一で学校公認で婚約していて、学食の脇でパンを売っているオレたちのことが気にくわない連中の

　嫌がらせの嘘のパフォーマンスだった</p><p>ああいうコトは、２度と起こしてはいけないネダカラ、アタシがどれだけ強いのか全校生徒に、はっきり示したノヨ</p><p>


　イーディが本物の女子プロレスラーのグレースさんを圧倒する姿を

　手抜き無しの実力、底抜けの強さを見せつけた

　今までもイーディは、不良生徒を叩きのめしたりしてきたけれどそういうのは、一般生徒たちは知らなかっただろうし

　たまたま、そういう場面を目撃した生徒たちでもイーディが、どれほど強いのかは判らなかったはずだ

　女子プロレスラー、グレース・マリンカさんは判りやすい指標となる

　イーディより身長が高くて、遙かに体格も良い見た目からして、実力派の大人の女子レスラー</p><p>そんなグレースさんを高１のイーディが、圧勝したのだから</p><p>アタシは普段から理屈が通じなくてすぐに手が出る直情的なキャラのイメージが付くようにしているネダカラ、わざとこんな喋り方もしているヨ</p><p>


　そう、イーディは本当は完璧に日本語が喋れる</p><p>アタシを怒らせたら、マジでヤバイってみんなに伝えたのよ</p><p>それとミタマちゃんとの親しいカンケイも、よーくアピールしておいたんだよねっみんな、雪乃ちゃんのテレビ放送は観ているんだからっ</p><p>


　ミタマはお腹が目立ってきた雪乃の代わりに、極小ビキニを着てエリとリエの双子と一緒にテレビに出演している

　とんでもなくスタイルの良い美少女なのに凛とした雰囲気で、毎週、テレビ局の色んな人たちを成敗するミタマは、かなりファンも増えて来ているらしい</p><p>Darlingとメグミの側にはアタシが居るノネアタシに敵対するのは損だって思わせることができればDarlingやメグミに手を出す生徒もいなくなるヨ</p><p>


　だから、わざとミタマと仲良くしている様子も放送したのか</p><p>アタシたち側の理由は以上ネジュンの側の理由としては</p><p>


　イーディは、グレースさんを見る</p><p>ジュンはちゃんと負けることができないといけなかったノネダカラ全校生徒が観ている前で、負けてもらったノヨ</p><p>ああ、完敗した負けた上にあんな醜態を晒して、たくさんの人たちに生中継で目撃されてしまった</p><p>


　グレースさんは、苦しげに呟く</p><p>わたしはプロ格闘家としては、もう終わりだ</p><p>負けることが恥なのではない再び立ち上がらないことが恥なのだっ</p><p>負けたところを観られたのなら立ち上がらないとねっ負けっ放しのまんまじゃダメだよ次は、勝たなきゃさっ</p><p>しかしわたしは</p><p>


　うつむくグレースさん</p><p>何度も言っているけれどジュンは素材が良いねジュンの肉体で、アタシの技術を身に付けたらスゴイことになると思わないカ</p><p>アタシが格闘技の世界に居るのは１年だけヨ来年の今頃には、もう止めているネ</p><p>どうしてそんなに強いのに</p><p>


　グレースさんは驚く</p><p>アタシはホントは人前で、闘いを観せることに興味は無いノヨソレでもアタシは、どうしても格闘技のリングに立たないといけない理由があるノネ</p><p>


　イーディは、そう言うとアーニャに</p><p>アタシがこれから話すことをそのコたちに通訳してネ</p><p>


　ドリル槍姉妹に話すのか

　アーニャが、快諾する</p><p>アタシはニューオリンズに本拠がある暗殺教団の出身ネアタシの技は、人を殺すことを目的にした暗殺術ネそんな技を子供の頃から、徹底的に仕込まれたネジュンが想像しているよりも、遙かに苛酷な鍛錬をアタシはしてきているヨ</p><p>幸いにしてアタシは暗殺教団から抜けて、日本に来ることができたネDarlingに会えたし、新しい家族も手に入れたネダケド今のままでは、アタシはまだ自由ではナイネ暗殺教団は、アタシの能力を知っているから教団のトップが変われば、アタシを取り戻そうとするカモシレナイあるいは、他の裏の組織がアタシを仲間に引き込もうと画策するかもしれないノネ</p><p>ジュンは日本人だからピンと来ないのかもしれないけれど世界には、そういうコトがアルノヨダカラ、アタシは暗殺者として使われないようにしないとイケナイノヨ</p><p>だから格闘技なんだよねっ</p><p>ソウヨたった１年でも、アタシは全世界に顔が知られるぐらい有名な女子格闘家になるネたくさんの人に顔と名前が知られている人間は暗殺者にはなれないネソウヤッテ、暗殺教団と裏組織の人たちにアタシのコトを諦めてもらうノネ</p><p>ついでに、アタシの経歴もロンダリングするネ格闘家として有名になれば暗殺教団で育ったのではなく、子供の頃から格闘技を習っていたという公式設定を広めることができるネアタシが強いのも、格闘技をやっていたからということになるヨ</p><p>


　イーディの話をアーニャが通訳している

　その話をドリィとアナは真剣に聞いている</p><p>サテ、ここからにはアタシのDarlingに変わって、アタシが話すヨ</p><p>


　イーディは、改めてドリル槍姉妹を見る</p><p>アンタたちが感じている最後の懸念をアタシが解決するネ</p><p>


　え何のことだ</p><p>Darlingが、アンタたちに話した通りアンタたちは、もう人殺しはしなくていいこの日本には少女暗殺者の仕事は無いネ</p><p>


　キッパリと、イーディは言う</p><p>ダカラ、アンタたちは槍での人殺し以外に、これから先を生きていくための技術を身に付けないといけないネそれは、まあ心配しなくてイイヨDarlingとアタシたちで、一生懸命探してあげるカラ</p><p>


　オレも、ドリィ＆アナを見てそう言う</p><p>ここまでは、もう判っているヨネアンタたちが心配しているのはこの先の話だと思うヨ</p><p>結論を先に言うとアンタたちは、槍を捨てなくていいのネ</p><p>


　壁に立てかけられた２本のドリル槍</p><p>人殺しは、もうしなくていいしアンタたちは少女暗殺者ではなくなるデモ槍はそのまま持ってて良いし、鍛錬も続けてイイノヨ</p><p>


　姉妹が、大きく息を呑む</p><p>せっかく身に付けた技術ダモノ捨てるのはモッタイナイネアンタたちだって、槍が使えなくなるのは怖いダロウ</p><p>


　ああ、ドリル槍による殺人術がこの姉妹の誇りであり</p><p>少女暗殺者であることが、そのまま存在意義だったんだ</p><p>


　ずっと、そうだったものを簡単に捨て去ることはできない</p><p>ただ、アンタたちの持つ槍の意味が変わるヨ今日からは殺せと命じられた人間を処理するための槍じゃないネドリィ、アナアンタたちの家族を護るための槍になるノネ</p><p>あたしの技と一緒ヨ今のあたしの技は人を暗殺するための技術じゃないノネ家族を護るための技ヨ</p><p>


　アーニャによって訳された言葉を姉妹はジッと聞いていた</p><p>アンタたちの槍も護るための槍なら良いノネ槍を捨てないで、これからもどんどん稽古してイイノネ</p><p>この章もそろそろ終わりです</p><p>次は少しブッ飛びたい</p><p>寧のセリフは、覚悟のススメでなくエルガイムの企画書です</p><p>1310．ネガティブ潰し　／　ネガティブ潰しとは</p><p>はぁぁやっと、２人きり</p><p>


　静かになったパン工房の中で愛がオレに言った

　克子姉が娼婦候補生たちをなでしこ科に連れて行って

　放課後になる前にイーディと寧が、アーニャとドリル槍姉妹とグレース・マリンカさんをお屋敷まで送って行った

　だから、今はここにはオレと愛しかいない</p><p>今日は１日、授業をサボッちゃったな</p><p>


　いつもは１、２時間目と５時間目の途中から６時間目は教室で授業を受けている

　もちろん、それでは出席日数が足りなくなるから後からレポートとか補習授業とかを受けるんだけれど

　ホントのことを言うと、オレは高校の卒業証書を手にしなくても良いと思っている

　中退でもいいんだパン屋になるんだから

　ただ高校生で居る間は、なるべく他の生徒たちと一緒に生活していたいと思う

　今日はもう、６時間目が終わる２０分前だから今から教室に行っても仕方がない

　愛が、オレに抱きついて来る</p><p>休憩室行こっ</p><p>


　今日は何連続でセックスしたんだったっけ</p><p>エッチしたいんじゃないよ吉田くん、疲れているの知っているから</p><p>２０分だけでも休んだ方がいいよ愛が抱き枕になってあげるから</p><p>


　オレたちは、休憩室へ入る

　うん、換気扇を全開にしているけれどまだ、さっきのセックスの匂いが残っているな

　ベッドのシーツも、汗で湿っている</p><p>待ってシーツ変えるから</p><p>


　愛が替えのシーツを出して、交換してくれた

　昔は、どんなことも母親にやってもらっていた子なのにお屋敷で暮らすようになってから、こうやって自分でベッドメイクできるようになった</p><p>はいあ、ちょっと待って</p><p>


　愛が制服のスカートを脱ぐ</p><p>皺になっちゃうの嫌だから</p><p>


　愛の細くて白い生足愛は先に、ベッドに横になった</p><p>おいで、吉田くん</p><p>


　オレも、ズボンだけ脱いで愛の横に寝転ぶ

　愛が、オレにしがみついてくる</p><p>あれ、愛がオレの抱き枕になるんじゃなかったのか</p><p>


　これじゃあ、オレの方が愛の抱き枕だ</p><p>いいの、吉田くんの方が大きいんだから</p><p>


　愛が頬を赤らめてそう言う

　オレは愛が可愛くなってチュッと唇にキスする</p><p>あんそれ以上はダメ濡れちゃうから</p><p>


　恥ずかしそうに、愛はそう言った</p><p>そうだな寝るか</p><p>


　２０分だけでも睡眠を取れるのは助かる

　ビビビビビ

　休憩室の中に警報が鳴る

　誰かが、オレのパン工房の外に居て無理矢理、ドアをこじ開けようとしている

　外からパン工房に通じるドアは基本的に、指紋認証と暗証番号でチェックされている

　イーディの居る時はロックを解除していることも多いけれど

　そうでないと、昼休みに焼きたてのパンを売り場に出す時とか一々、暗証番号なんて打ち込んでいられないし

　でも今はイーディが外に出た時にロックしていったはずだ

　オレは、慌てて休憩室のモニターにドアの外の監視カメラの映像を出す</p><p>おーい、ここを開けろー</p><p>


　ドアノブをガチャガチャやっているのはキョーコさんだった</p><p>お茶を入れます</p><p>


　愛が、キョーコさんに言う</p><p>突然押し掛けて、悪かったねぇ</p><p>


　不機嫌そうな愛に、椅子に座ったキョーコさんはニコリと微笑む

　オレも椅子に腰掛けてキョーコさんに尋ねる</p><p>いやね、都心へ出てコーデリアたちとこの国の警察の連中を思いっきりからかってやったからね、連中を巻くためにバラバラになって逃げて来たんだよ</p><p>


　ああ、また何か騒ぎを起こしたんだな</p><p>それで、ほらあんたに預けたドリルっ子たちが、どうなったか見に来たんだよ</p><p>


　今朝、ドリィとアナのドリル槍姉妹をオレに預けたのはキョーコさんだった</p><p>あの子たちなら、イーディがお屋敷に連れて行きました放課後になると、連れ出しにくくなりますから</p><p>そうなんだ入れ違いになっちゃったんだね</p><p>


　キョーコさんは、平然と笑いながらオレに言う</p><p>それで、あの子たちどうなったどうなるの</p><p>ああ、キョーコさんが言ってた通りオレが引き取りますみんなも協力してくれたから、ドリィとアナも大分、心を開いてくれるようになったしあの子たちも、今夜にはオレたちの家族になるって決めてくれると思います</p><p>ですからえーっと、残りの１１人の少女暗殺者の受け入れですけれど、今週末ぐらいで良いですかドリィとアナが、うちに慣れた後の方が他の子たちを受け入れ易いんでそれに、水曜日にはマナたちの初登校があるんで、その後の方が助かるんですよ家の中が落ち着くと思うんで</p><p>はあ、スゴいね、あんた</p><p>あたしが今朝、言ったことホントに全部、実現しちゃうんだ</p><p>だって、キョーコさんがそうしろって言ったんじゃないですか</p><p>


　ドリィとアナを含めて東南アジアの裏組織に居た少女暗殺者を１３人まとめて引き取れって</p><p>あたしに命じられたって、普通の人間はやらないよドリィとアナあんなヤバい子たち、２人だけでもどうしたらいいか持て余すささらに、あれと同じレベルの子が追加で１１人も来るなんて言われたら、お手上げ状態でギブアップするさ</p><p>


　キョーコさんは、そう言うけれど</p><p>え、良い子ですよドリィもアナも素直で真っ直ぐな子たちだし</p><p>でも、人殺しの技しか知らない子たちだよそれが突然１３人も、あんたたちと一緒に暮らしていけるのかい</p><p>


　ああ、それなら</p><p>残りの１１人が来たら、お屋敷の周囲の空いている家に共同生活させますよそれでアーニャがうちの家族になりましたから、しばらくは一緒に生活してもらいますアーニャ、しばらくは日本に滞在で良いんですよね</p><p>ああ、やっぱりあの子も、あんたに取られちゃったか</p><p>そういう言い方ないでしょキョーコさんだって、オレの家族じゃないですか</p><p>アーニャは、キョーコさんとミス・コーデリアのペットから妹に昇格したってだけのことです</p><p>ふんまあ、そうだね</p><p>それで少女暗殺者が１３人、あんたのモノになるんだけれど、どうする香月セキュリティ・サービスの中に暗殺専門部隊でも作るかい</p><p>あの子たちには、もう人殺しはさせません</p><p>じゃあ、何をさせるんだい香月セキュリティ・サービスで警護人にするのは無理だよあの子たちはブレーキが効かないからね、警護の現場で過剰防衛で人を殺すことになるよ</p><p>ブレーキぐらい簡単に作れますようちには、月子たちがいるんですから</p><p>


　巫女の力で、どんな場合でも人を殺さないように心に制約を掛けることはできる</p><p>そんなことをしたら、あの子たちの心が壊れるよ</p><p>壊れないですよドリィとアナの様子をずっと見ていたけれど、そこまでのトラウマは無いですから</p><p>


　オレは、即座に返す</p><p>東南アジアの組織に支配されていた時みたいに、暗殺を成功させないと、自分や姉妹が殺されるみたいな縛りは、もう無いんですからあの子たちは、自分たちの技術には誇りを持っていますけれど何が何でも人を殺したいと思っているような殺人鬼じゃないです</p><p>


　殺さなくていいのなら、その方が良いと彼女ら自身が、思っている</p><p>ドリィとアナは、あんたの言う通りかもしれないけれど他の１１人の中には、殺人鬼が混じっているかもしれないよ</p><p>そんなわけないですよキョーコさんともあろう人が、何のチェックもせずにお屋敷に連れ来るはずがないですからみんな問題のない子だって判っているから日本に連れて来ることにしたんですよね</p><p>うーんなかなか鋭いね</p><p>別にオレはドリィたちを香月セキュリティ・サービスで使うつもりはありませんあれだけ可愛い姉妹なんだし、身体能力に優れていて、頭も良さそうだからどんな仕事をしたって成功しますよ</p><p>そうだろうねあたしもそう思うよ</p><p>


　キョーコさんは、クスッと微笑んで</p><p>ホント、ミナホの言う通りだあんたは、何もかも呑み込んで受け入れてしまうとんでもない子だね</p><p>はい、お茶です</p><p>


　愛が、日本茶を入れてくれた</p><p>ああ、ありがとう愛も座れよ</p><p>


　パン工房のテーブルにオレと愛とキョーコさんが並んで腰掛ける</p><p>ね病気の治療には、大きく分けて２種類あるのを知っているかい</p><p>


　キョーコさんが、オレに尋ねる</p><p>いえ、知りません</p><p>対処療法と根本治療判るかい</p><p>対処療法って言うのは、熱が出たら熱冷ましの薬を飲むとか、お腹が下ったら下痢止めの薬を飲むとかその時の症状に合わせて対処することだよ</p><p>


　キョーコさんは、笑顔で話し続ける</p><p>根本治療の方はどうして、そういう症状が出るのか、病気の根本的な原因を見つけて対応する治療のことだよ</p><p>そうやって２つ並べて聞くと対処療法の方が、その場しのぎのダメな治療法に見えるだろ根本治療で病気の原因そのものを何とかしないと身体が良くならないって</p><p>うん、そう思う</p><p>原因をどうにかしないと熱冷ましや、下痢止めを飲んでもまた症状が出て来る</p><p>うん、理屈はそうだよねでもゲンジツは、そう上手くはいかない</p><p>病気の原因なんて、そう簡単に判るものでもないし根本的な病気の原因を、すぐに治療できないこともある体調的な問題とか、手術が必要だとかねでも、高熱や下痢みたいな症状が出てしまっているのなら、取りあえずはできることを見つけてどんどん対処していくしかない苦しいままで放置していたら、それこそ体力が低下して取り返しが付かないことになるからね</p><p>


　ああ根本治療をする前に、死んでしまっては元も子もない

　とにかく、今でている症状に対処することも大切なんだ</p><p>これは人間の病気だけでなく世の中の色々なことについても同じさ</p><p>国家でも企業でも社会でも問題が発生したら、とにかくまず対処するべきなのさもちろん、問題の原因はもっと根が深くて、国や会社や社会のシステムそのものに起因するのかもしれないでも、根幹部に変更を施すのは時間が掛かるからね改革は必要だよでも、問題が起きたらすぐにできることから対処していかないと、システム全てが根腐れするからね</p><p>でも、バカなコメンテイターや、頭の悪い政治家は根本治療の話しかしないそれはシステムに問題がある大きく思いきった改革をしなくちゃいけないみたいな話ばかりしてすでに起きている問題に対処することを甘く見るそんな場当たり的なことに、人とカネのリソースをブチ込むことはムダだって言い張るんだよ眼の前に困っていたり、苦しんでいる人がいるのに取りあえず、できることをして状況を改善するということを認めないんだよ</p><p>判ります自分のことを頭が良いと思っている人はすぐにそもそも＊＊が悪いってその場では、すぐにどうすることもできないことの話を延々とするから</p><p>ああ、確かにさっさと進めないといけない話をしている時に、一人だけ原則論を持ち出すやつっているよな</p><p>


　オレも思い出す</p><p>中学の時に修学旅行の自由行動で、どこに行くかの話し合いをしている時にそもそも修学旅行に自由行動は必要かの話を持ち出してくる変な子が居たわ</p><p>


　ああいるなあ、そういうやつ

　話し合いとして成立しないことを、一人だけ延々と主張する

　本人はオレは他のやつらより賢いと思っているんだろうけれどバカ丸出しなんだよなああいうのは</p><p>あんたは、判っているんだよね対処療法の大切さが</p><p>あんたの良いところはとにかく、自分たちでできることがあったら、全部、面倒臭がらずにやってみるってことだよねだから、短時間でどんどん結果が出る</p><p>根本的に変格しなくちゃダメだとか喚いている連中はどんどん時間だけが経っちゃって、眼の前の問題は何も改善されないんだよ問題が起きたら、考えるより前にできることから対処する大事なことだよね</p><p>これをネガティブ潰しって言う人もいるんだよね</p><p>次に何をしたらいいのか判らなくなったら取りあえず眼の前にあるネガティブなこと問題点を一つ一つ潰していけってさできること、やれること、やらなきゃいけないことは幾らでもあるのさグダグダ考えて、何もしないで立ち止まっているよりは１つでもネガティブを消していくことを考えるべきなんだよ</p><p>


　今日、起きたこと

　ドリル槍姉妹とアーニャのこと

　メグに起きた事件

　グレース・マリンカさんのこと

　娼婦候補生たちのこと

　オレは全て一つ一つ、対処してっただけだ

　他人には、場当たり的にその場しのぎをしているだけにしか見えないかもしれない

　 でもやれることをすぐ対処することで、ネガティブは潰せた

　アーニャとドリィ＆アナはオレたちの家族になる

　メグに嫌がらせを仕掛けて来た連中は、全員、排除したからオレたちに不利になるような悪い噂も流れない

　グレースさんは、きちんと負けることができた

　希美たちは自分たちから、德大寺さんたちと仲良くなると約束してくれた</p><p>世界は、前向きに進んでいると思うかい良い方向に向かっていると感じているかい</p><p>ええ、今日はそう思います</p><p>


　オレはすぐにそう答えた</p><p>それでいい後悔しないで生きていきたいなら、毎日、そう感じていないとね</p><p>


　ああいいんだ、これで</p><p>人は自分の手が届く範囲のことだけを、精一杯やってれば良いっていう人がいるけれど手を伸ばしてみると、以外と遠くまで伸びるんだよこれが</p><p>


　オレもキョーコさんに微笑む</p><p>さてと、美味しいお茶をいただいたからあたしは退散するよ今夜、ちょっと手を伸ばしたいことがあるからね</p><p>


　キョーコさんは椅子から立ち上がる</p><p>何があるんですか</p><p>ん、ちょっと宝石を盗みに行って来る大粒のサファイヤで気に入ったのがあるんだよね</p><p>


　ああ、この人は国際重犯罪人だった</p><p>そんじゃ、ま行って来るよごちそうさん</p><p>


　６時間目の終わりのチャイムが鳴る前にキョーコさんは、パン工房から去って行った</p><p>次話から新章の予定</p><p>まあいつも予定は未定だけれど</p><p>お屋敷に戻って、アニエスたちの話なるはず</p><p>それから学園祭編か修学旅行編かな</p><p>大分、伏線は消化できたので終わりは見えてきたはず</p><p>1311．誰そ彼（たそがれ）　／　クール・ダウン</p><p>


　放課後になると

　パン工房に、メグと可奈センパイが戻って来た</p><p>メグ、教室の方はどうだった</p><p>


　朝の騒ぎがあったから尋ねる

　嫌がらせでメグに告白してきた3年生のバンド男のファンが

　オレたちの教室まで押し掛けて来たりしたから</p><p>大丈夫あの後は、何も無いわ</p><p>ＭＧファイブだっけあのバンドのファンの人たちは、みんな意気消沈しちゃってるわよバンド・メンバーが全員、自主退学しちゃったんだから</p><p>


　月子が巫女の力で、やつらの心を書き換えた</p><p>ヨシくんが怒鳴り込みに言ってくれたからあたしたちのことを誤解する人はいないわみんな、あの人たちのイタズラだったんだって判ってくれたから</p><p>


　間髪置かずにアクションを起こして正解だったな

　あのまま放置していたら、あいつらが吹聴する変な噂が一人歩きしていたと思う</p><p>お昼に通常通りにパンの販売をしたのも大きかったわノブと恵美ちゃんの仲を疑う人はどこにもいないわよ</p><p>


　可奈センパイが、そう言ってくれた

　寧とイーディがパン工房に入って来る</p><p>アーニャさんとドリルっ子たちとグレースさんお屋敷に連れてって、戻って来たよっ</p><p>え、置いて来ちゃって大丈夫なのか</p><p>あのコたちは、アタシたちと離れて少し考える時間が必要ネ</p><p>マルゴお姉ちゃんもお屋敷に居たから監視しててもらうように頼んで来たからっ</p><p>


　マルゴさんの観察力と制止力があればトラブルは事前に回避できるか</p><p>お屋敷に着いたらあのコたち槍を置いて、マナの入れたお茶を飲んでたヨ</p><p>エリちゃんリエちゃんも、相手してくれてたあの子たちが、明るい雰囲気を作ってくれてたから、問題ないよ</p><p>


　みんな、自分の役割を判って動いてくれている</p><p>キヌカちゃんは、あの子の戦闘力がドリルっ子たちを変に刺激するとよくないから、ありすちゃんと奥に隠れてもらっている</p><p>


　ああ、その方がいいな</p><p>ま、大丈夫ネこことお屋敷は近いヨアタシたちが居ないのは、ほんの数十分だけのことネ</p><p>そうそう、ヨッちゃん今日は早く帰らなきゃ急がないと、アニエスたちが帰って来ちゃうよっ</p><p>


　アニエス、ルナ、コヨミちゃん、ヨミたちの初登校はどうだったんだろう</p><p>そうだな、アニエスたちを出迎えてやらないといけないよな</p><p>


　帰宅した時に、オレが居ないと寂しがるかもしれない</p><p>そうだよだから、あたしたちヨッちゃんを迎えに戻って来ただけなんだよっ</p><p>さあ、帰りましょ</p><p>


　克子姉と雪乃と月子とミタマが、やって来る</p><p>あれ、克子姉なでしこ科は</p><p>今日は初日だから、もう新しい娼館の方へ帰らせるそうよ御名穂お嬢様が</p><p>


　克子姉は、笑顔で答える</p><p>新しい娼館で、落ち着いてあの子たちだけで、話し合いをさせるらしいわ</p><p>


　ああ德大寺さんと黒沢さんのことか

　希美たち、うまく話してくれればいいけれど</p><p>同世代同士でしか、打ち解けられないことって、どうしてもあるからあたしや御名穂お嬢様がタッチできないこともあるのよあの子たち同士でしか、解決できないことが</p><p>


　今のままの態度では德大寺さんと黒沢さんは黒い森の娼婦にはなれない

　考え方を改めないと

　でも、そのことをミナホ姉さんや克子姉が言ったってあの２人の心には響かない

　だから、同じ立場の希美たちに話してもらうしかない</p><p>しっかしミタマさんに来てもらって、助かったわ</p><p>ミタマさんだと、あたしと一緒に歩いていても誰も変に思わないから</p><p>


　ミタマは、雪乃と一緒にテレビに出演しているからな

　しかも、白い学ランに学帽というコスプレ的な格好だし</p><p>そうだよねっ、ミタマちゃんと並んで歩くと雪乃ちゃんも美少女だったんだって思い出すよねっ</p><p>どういう意味よっ</p><p>いつも凛としているミタマの隣だと、表情豊かなユキノの可愛らしさがよく判るって話ネ</p><p>


　イーディが苦笑して、そう答えた</p><p>じゃあ、帰るか</p><p>ノブ、あたしは今日は自分の家に帰らないといけないから</p><p>


　昨夜はお屋敷に泊まったけれど可奈センパイは、自宅に帰る</p><p>ヨシくん、あたし今日は、部活を休むわ</p><p>今日色々あったしお屋敷の中のこと、マナちゃんだけに任せるわけにはいかないから竹芝キャプテンにも許していただいたわ</p><p>竹芝先輩には、いつも気を遣ってもらっちゃってて申し訳ないよな</p><p>イイノヨ、タケシバ香月セキュリティ・サービスの推薦で、体育大学への入学が決まったラシイカラ</p><p>


　ああ、前に竹芝さんがレイちゃんに話していたな</p><p>ソンデ将来的にはタケシバにそれだけの実力がアレバだけど、香月グループの関連で陸上部のある企業に推薦することも考えているソウヨ</p><p>ヨッちゃんがお世話になっている人のことはちゃんとお姉ちゃんたちがフォローしているって</p><p>香月セキュリティ・サービスに陸上部を作ってもいいんだよ香月セキュリティ・サービスは、もうヨッちゃんの会社なんだから</p><p>いや、それは歴史と実績のある会社のクラブを紹介してあげた方が良いと思うよ</p><p>それより、行きは全員車に乗りきれないからオレたち、歩いて来たよな帰りはどうしようか</p><p>


　オレと克子姉と、寧と、イーディと、愛と、ミタマと月子にメグと雪乃</p><p>９人だと荷室に乗ってもらっても、キツキツよねパンのパッドも積んでるし</p><p>ま、お屋敷までだから１０分も掛からないんだけれどお屋敷の入り口から坂を登る時がツラいかもしれないけれど</p><p>あたしは当然、車で帰るわよっ</p><p>


　雪乃が宣言する

　まあ、妊娠中だからしょうがない</p><p>じゃあ、オレは歩くよ</p><p>


　オレはイーディと寧が戻って来た理由が判った

　わざと車を定員オーバーさせることでオレが車で、すぐにお屋敷に戻れないようにしたんだ

　お屋敷に着いたらまた、色々と問題に対処しないといけなくなる

　その前に

　オレにも、頭をクールダウンさせる時間が必要だ</p><p>ミタマは車に乗って、警護をしてくれ月子も、先に戻っていてくれ</p><p>


　巫女がお屋敷に居てくれる方が安心だ

　２人が、オレに頭を下げる</p><p>あたしも車で帰る</p><p>今日はあたしずっと吉田くんと一緒に居たから恵美さんと一緒に帰って</p><p>


　と、メグを見た</p><p>うん、じゃあ、そうしようか</p><p>


　オレも少し、メグと過ごしたい

　克子姉は車の運転をしてもらわないと困るから</p><p>アタシはDarlingの警護に着くネ</p><p>じゃ、あたしは車で帰ろうかなっ</p><p>


　イーディと寧は、別の選択をした

　オレたちは、パン工房を出る</p><p>それじゃあ、後でね</p><p>


　人通りの少ない、パン工房の裏の入り口

　克子姉が商用バンの運転席からオレに言う

　助手席は愛

　校内を走って行くのだから寧はともかく、ミタマや月子や雪乃は隠れていないと変に思われる</p><p>ああ、すぐに追いつくから</p><p>


　商用バンのエンジンが唸りを上げて走り出す

　オレはメグと手を繋いで歩き出す

　すぐ横を、イーディも並んで歩く

　お屋敷に帰るには、学校の裏の方が近い

　オレたちは、放課後の校内をてくてくと歩いて行く</p><p>おう、放送観たぞお前、すげぇなあ</p><p>


　イーディに男子生徒が声を掛けて来た</p><p>お前、柔道部入れよ金メダル取れるぞ</p><p>バカ、こいつは一昨日、総合格闘技の大会で優勝したんだよ</p><p>ネットの女子総合スレ見たけど評判良かったぞ</p><p>お前のことを叩く書き込みしたヤツが、他のヤツからフルボッコにされてたわ</p><p>


　ああ、イーディの凄さは、格闘技ファンにちゃんと伝わっているんだ</p><p>ありがとナノネっ</p><p>


　イーディは、嬉しそうに手を振る</p><p>あの、オレ、グレース・マリンカのファンなんだけどホントに、この学校に来てたのか</p><p>来てたヨ</p><p>そうだよなあれ、どう見てもうちの学校の柔道場だったもんな</p><p>それで、今どこに</p><p>もう帰ったヨニキータ・ゴルバチョフと一緒にネ</p><p>えー、ニキータちゃんももう帰っちゃったのかよ</p><p>


　アーニャのファンも来ていたらしい</p><p>２人とも、また遊びに来るネ特に、ジュンはグレースのことヨあのコには、アタシがこの学校に作る総合格闘部のコーチになってもらうカラ</p><p>


　イーディは、そんなことを言い出す</p><p>コーチってお前の方が勝ってたじゃないか</p><p>


　驚く男子生徒たち</p><p>仕方ないネ、年齢はジュンの方が上だカラコーチになったら、アタシが毎日、あのコをビシバシ鍛えるヨ</p><p>


　高校１年生が２１歳のコーチをシゴくんだ</p><p>え、グレース・マリンカプロレスの試合があるだろ</p><p>ジュンは、もうプロレスは辞めたのねアタシたちと一緒に、アメリカの格闘技界に殴り込みに行くことになったノネ</p><p>今年の年末に、アメリカで試合をするネ地上波でゴールデンタイムに放送する予定だから、楽しみにしててネ</p><p>マジかよっ</p><p>その前に、アタシは空手のオープン・トーナメントに出るケド機械道空手館の</p><p>え、あれって男子だけの大会だろ</p><p>知らないネ誰でも出場できるオープン・トーナメントなんだからアタシが出たって構わないネ文句言われたら、会場に居る選手を全員ブッ倒してくるヨ</p><p>


　イーディは、美智の心月も使えるから

　冗談でなく本気だ</p><p>１２月のアメリカ行きの前に、もうちょっと売名しないといけないカラなあに、大丈夫よタッパーいっぱいのおじやの炭酸抜きコーラは用意して行くカラ</p><p>


　イーディは、ケラケラと笑う</p><p>よくわかんないけど頑張ってくれ</p><p>同じ学校の生徒だからな応援しているぜ</p><p>ありがとうネ</p><p>


　オレたちは、男子生徒たちと分かれていく</p><p>みんな、イーディのことを認めてくれているんだな</p><p>やっぱり実績よそれが大きいネ</p><p>


　女子格闘技の大会でクラス優勝したこと

　その結果はネットで広まる

　それから、女子プロレスラーのグレースさんを投げ飛ばしている中継映像

　イーディの強さが、明確に判る</p><p>Darlingと同じよ実績が大切なのネ</p><p>Darlingは、２学期になってから月曜日から土曜まで、１日も休まずにパンを作って売っているネしかも、どんどん美味しいパンになっていってる最初は、メグミしか手伝いが居なかったのに今では、学校中の可愛い子が、みんなDarlingのパン屋の売り子をしているネ</p><p>


　１年生で一番の美少女と言われている愛

　２年生で一番人気のある可奈センパイ

　ホントは３年生のはずの寧

　メグだって、美少女だしイーディも、そうだ

　そして、克子姉が飛びきりの爆乳美女と来ている</p><p>それだって実績のうちネダカラ、ヤッカまれて嫌がらせをされたノヨ</p><p>


　メグに嘘の告白をした３年男子たちは

　オレたちのことが目障りでメグを陥れて、オレたちの悪い噂を広めようとしていた</p><p>リア充はヤッカまれるのネこれからは先に対抗策を考えておくべきネ</p><p>そうやって、Darlingとメグが仲良さそうに手を繋いで歩いているところを他の生徒たち、見せておくのも有効ネアタシが、２人の近くに居るのモ</p><p>


　ああ遠くから、たくさんの生徒たちがオレたちをチロチロと見ている

　オレとメグが普段から仲睦まじくしている姿を見せていれば今日みたいな嫌がらせを仕掛けられても、跳ね返せる

　そして、イーディがオレとメグの側に居ることが知られていればさらに安心だ</p><p>パフォーマンスは大切だし、必要なのネDarling</p><p>


　メグがキュッとオレの手を強く握る</p><p>あたしがもっと、ヨシくんのことを好きで好きでたまらないってアピールしていないといけないのね</p><p>そういうコトヨメグがベタ惚れなんだって伝わったらみんな、チョッカイを出して来ないネ</p><p>周りが呆れるくらい、ベタベタしててイイノヨすでに婚約していて一緒に住んでるって、みんな知ってるんだカラ根性の悪い連中に付けいる隙を見せてはダメネ</p><p>


　あの変な３年生に嫌がらせの告白をされたのは

　オレの方がメグにベタ惚れで

　メグの方は、それほどでもないと思われたからか

　メグはオレに飽きてきていて、浮気願望もあるかもしれないって考えたから

　公衆の面前で、愛を告白するなんていうパフォーマンスを仕掛けて来たんだ</p><p>うん、気を付ける</p><p>


　メグは、小さくうなずいた</p><p>あたしが隙を見せることでみんなに迷惑を掛けるわけにはいかないもの</p><p>オレはどうしたらいい</p><p>


　オレも、何か直さないといけないことが、あるんだろうか</p><p>ヨシくんは、今のままでいいわよ</p><p>Darlingハ、そのままでいいネ</p><p>


　２人が、同時に言う</p><p>今でもヨシくんは、色んなコトを精一杯してくれているもの</p><p>Darlingは、Darlingの思うようにしてくれていいのネ</p><p>あたしたちがヨシくんに合わせるわ</p><p>Darlingは家族の中心で要なのヨドッシリしてていいのネ</p><p>


　メグとイーディはオレに微笑む</p><p>伝説巨神イデオンが好きという人に会ったので</p><p>どこが好きなんですか</p><p>と尋ねたら</p><p>巨大なイデオンに小型メカのジョングがまとわりついているところの対比</p><p>と答えられた</p><p>人それぞれの意見だから、別にいいけれど</p><p>それってまどかのどこが好きって聞かれて</p><p>ティロ・フィナーレにマスケット銃がたくさん出て来るところの作画って答えるようなもんだぞ</p><p>ちなみに私は、イデオンのカララとシェリルがビンタを張り合う場面が大好きです</p><p>あと、サブングルの敵に廻ったラグをジロンがボコボコにブチのめす場面</p><p>トミノ演出は、あの２つが秀逸だと思う</p><p>1312．誰そ彼（たそがれ）　／　無邪気な帰還</p><p>


　何の問題も無くお屋敷の敷地の外周にある、オレとメグが暮らしていることになっている家に到着する

　そこから地下通路を通って黒森家の屋敷へ</p><p>お帰り、お兄ちゃん何か食べる</p><p>


　すっかりお屋敷の主婦となっているマナが出迎えてくれた</p><p>お茶だけくれるかみんなは</p><p>


　先に到着しているはずのアーニャやドリル槍姉妹、グレースさんたち

　それから、克子姉の車ももう着いているだろう</p><p>お客さんたちは、2階の奥の部屋に行ってもらったエリちゃんリエちやんに相手してもらってるよ月子さんも、もう、そっちへ行ったからほら下の食堂は、そろそろ空けておかないといけないから</p><p>さっき、翔お姉ちゃんから連絡があってね後、10分ぐらいで第１陣が帰って来るって</p><p>第１陣</p><p>朝は、みんな一緒に車列を作って出発してったけれど帰りの時間は、小学部と高等部は一緒じゃないんだよ</p><p>


　小学生の方が、先に授業が終わるのか</p><p>アニエスちゃんたちを待機させて、みんなで一緒に帰って来ることもできるけれど今日は、初登校だからさっさと戻って来るってさ</p><p>


　つまり、小学部に通うアニエス、ルナ、コヨミちゃん、可憐だけ、みすずたちより先に帰って来るってことか</p><p>送迎車や警護車輌の調整は、翔お姉ちゃんがしてくれたってただ、本隊はみすずお姉ちゃんやルリお姉ちゃんたち用に残しておかないといけないから、アニエスちゃんたちの警護は少ないんだけれどその代わり、麗華お姉ちゃんが送迎車の運転をしてくれてるってさ</p><p>


　香月家の本家の令嬢であるみすずたちが警護の本丸であるのは当然のことだ</p><p>運転するのが家族でないとアニエスちゃんが、ダメらしいんだよね</p><p>ああやっぱり、相当緊張してるんだな</p><p>


　今まで、一度も学校に通ったことの無いアニエスの初登校だ

　みすずたちの通う超お嬢様校は、こんな中途半端な時期に編入生を受け入れるのは、異例中の異例だろうし</p><p>アニエスたちは、可愛い子ばかりだからたくさんの生徒たちの注目を浴びたに違いない</p><p>そしたら、オレ玄関で待っているよ</p><p>


　できる限り速やかにアニエスたちを出迎えてあげたい</p><p>うん、玄関に一番近い応接室に着替えとかティッシュしか、用意しておいたから</p><p>すぐにエッチするでしょエッチが終わったら、みんなで入れるようにお風呂も準備してあるよ</p><p>


　さすが主婦だ

　よく判っている</p><p>ありがとうマナ</p><p>じゃあ、アタシは２階のジュンたちの方に行くネ</p><p>あたしは着替えて、マナとお夕飯の準備をするわ</p><p>


　メグも笑顔で、そう言ってくれた</p><p>アニエスちゃんは、あたしやマナの大切な妹だからヨシくん、頼むわね</p><p>


　メグとマナ、それに雪乃はアニエスの異母姉妹だ

　父親が同じで、血縁関係がある</p><p>ああ、任せておいてくれ</p><p>


　オレはメグたちに約束する

　お屋敷の玄関ホールまで行って

　ああ、一番近い応接室っていうのは、半年前に雪乃を監禁した部屋だな

　ソファしかないけれど、小柄な小学生とのセックスだから丁度良いだろう

　中を覗いて見ると、お茶のセットやテイッシュ・ボックスなんかがテーブルに用意されていた

　オレは玄関ホールから、大きな木のドアを開けて外に出る

　午後の遅い時間だけれど、まだ空は暗くなってはいない

　庭の緑の匂いが爽やかだ

　ゴゴゴゴゴッ

　お屋敷の前の道の急な坂を下った先にある正門の巨大な鉄の扉が開く

　門の前に泊まっていた３台の車のうち真ん中の黒塗りのベンツだけが、敷地の中へ入って来た

　レイちゃんが運転するアニエスたちの乗った車だろう

　他の２台の警護車輌はそのままお屋敷の外に待機するか、再び、みすずたちを迎えに行くはずだ

　ああ、エンジンを唸らせながら坂道を上がって来るベンツの運転席にレイちゃんが座っている

　助手席はルナか

　ルナとコヨミちゃんは、アニエスのお付きということになっているから仕方ない

　可憐も名家のお嬢様だから、安全な後部座席にしか座らせられないし

　オレに気付いて、ルナがフロントガラス越しに笑顔で手を振る

　後部座席の子たちにも、教えたようだ

　なぜか、ベンツは坂の途中で、ブオオンッと停止した

　ガチャッと、後部座席のドアが開く

　超お嬢様校の気品のある伝統的なセーラ服を身に付けたアニエスが、車内から飛び出して来た</p><p>パパっパパ、パパ、パパッ</p><p>


　全力で坂を駆け上がって、オレに向かって走って来る

　オレも、アニエスに向かって坂を駆け下りる

　オレは、ギュッとアニエスの小さな身体を抱きしめてやる

　うん、いつもより体温が高くて身体が強張っている

　かなりのプレッシャーに堪えてきたんだな</p><p>パパぁぁ、ぁぁっ</p><p>


　今朝から１０時間ぐらい離れていただけなのに

　アニエスは、まるで１０年ぶりにオレに会ったかのような感激ぶりだった</p><p>ああーん、パパの匂いですのっパパ、パパ、パパぁぁ</p><p>


　アニエスがキスを求めて来るから唇を重ねる

　１２歳の金髪美少女は、オレの舌を激しく求めた

　チューッと強く吸って</p><p>んんっ、ぷはぁぁ</p><p>


　唇を離す</p><p>どうだって、学校は</p><p>


　オレが笑顔で尋ねると</p><p>とっても怖かったですのぉぉぉぉぉ</p><p>


　アニエスは、ヒシッとオレに抱きついたままそう答えた

　そのまま、アニエスを抱きかかえてお屋敷への坂道を登っていく

　いつの間ににか、車はオレたちを追い越して玄関前に停車していた</p><p>ホント、甘えん坊だよねアニエスちゃんは</p><p>


　レイちゃんが、運転席から降りて来てオレたちに言う</p><p>レイちゃん、運転、ご苦労様ありがとう</p><p>


　オレが礼を言うと</p><p>これから、もう一度、学校に戻ります今日はまり子さんとエリカさんをご実家にお連れしないといけませんから</p><p>


　ああ、まり子やエリカは週の半分ぐらいしかお屋敷に居ない

　桜子や可憐は、家に戻らないでほとんどの時間を、オレたちと一緒に過ごしているけれど</p><p>うん、よろしく頼むよ</p><p>かしこまりましたオーナー</p><p>


　そうだ今のオレは、香月セキュリティ・サービスのオーナーなんだ

　可憐が、深々とオレに頭を下げる

　ルナとコヨミちゃんたちも、それぞれの通学カバンを抱えて車から降りてくる

　みんなもちろん、お揃いのセーラー服姿だ

　ああ、アニエスのカバンは、ルナが持ってくれている</p><p>どうだって、新しい学校は</p><p>可憐ちゃんが全部、案内してくれました</p><p>それに、みすずお姉ちゃんたちがわざわざ、小学部の校舎まで来てくれたんだよ</p><p>


　ルナが笑顔で答える</p><p>香月みすず様、瑠璃子様、美子様に狩野桜子様に鳥居まり子様、そして</p><p>まり子様が、ご連絡して下さいまして歌晏桃子様も、お出で下さりました</p><p>


　桃子姉ちゃんまで</p><p>３大名家のご令嬢たちが揃ってアニエスさんたちをよろしくと、クラスの子たちにお願いして下さったんです</p><p>うん、みんなビックリしてたよね担任の先生が、一番驚いてたけれど</p><p>


　確かに香月家、歌晏家、狩野家の血を引く美少女たちがズラッと並ぶのは壮観だろう</p><p>それに、教室まで翔お姉様と麗華お姉様も、同行して下さいましたから</p><p>


　コヨミちゃんが、恥ずかしそうに言った

　ああ、みんなお金持ちのお嬢様たちばかりだから香月セキュリティ・サービスの現場責任者の翔姉ちゃんと、一番顔と名前が知られているトップ・エリートのレイちゃんの登場にはビビるよな</p><p>怖い大人も顔を出しておかないといけないって翔お姉様が</p><p>


　レイちゃんが、苦笑する

　ああ、小学６年生ぐらいらなればみすずたちと親しいということで、逆にアニエスたちに反発する子もいるだろう

　イジメとかまではいかなくても、イタズラぐらいは仕掛けられるかもしれない</p><p>ですから、ちょっとだけプレッシャーを掛けておきました</p><p>


　アニエスたちに何かあったら、香月セキュリティ・サービスが動くと知れば

　トラブルが起きる可能性も減る</p><p>それでアニエスは、どうだったんだ教室では</p><p>


　アニエスは、オレに強くしがみつく</p><p>それが兄さんアニエスちゃんたら</p><p>


　ルナが笑って言う</p><p>ボクとコヨミちゃんと可憐ちゃん以外の子とは一言も喋らないんだよ話し掛けられても、恥ずかしそうにうつむいてて眼も合わせないんだもの</p><p>ううっ、言わないで下さいですの</p><p>お屋敷の中では、いつもあんなにお喋りなのにボクたちに話す時だって、耳元にボソボソって小さな声で囁くだけなんだもん</p><p>


　アニエスは、この半年で大きく変わった

　今は、年少組の女大将みたいにいつも元気に、表情豊かにお喋りばかりしているけれど

　半年前は、誰ともコミュニケーションが取れなくて全く喋らない子だった

　新しい環境で昔に戻ってしまったか</p><p>話し掛けているのに、返事をしないんじゃクラスのみんなは、アニエスに良い印象を持たなかったんじゃないか</p><p>それは無いよアニエスちゃんは見た目が日本の子じゃないから、まだ日本語が良く判っていないって思ってくれたみたいていうか、兄さん香月家のガーデンパーティの時に、そういう設定で名家のお嬢様たちに紹介したでしょ</p><p>


　香月家の遠縁で、中東辺りの王族の娘プリンセス・アニエスとして紹介したんだっけ</p><p>あの日のパーティに臨席していた松島家のご令嬢がわたくしたちのクラスに、お一人いらっしゃいますからその方が、皆様にお話しして下さいました</p><p>可憐ちゃんもだよ兄さん、可憐ちゃんて学校の子たちにすっごい人望があるんだよ可憐ちゃんが、たくさんのお友達をボクたちに紹介してくれたんだ</p><p>ですから、アニエスちゃんが学校に慣れるまでの間にわたしたちが、クラスの子たちと先に仲良くなっておきます</p><p>


　ルナとコヨミちゃんが、そう言ってくれた

　とりあえずは問題無しかな

　今の内は日本語に慣れていない、恥ずかしがり屋の子だと思われていた方がアニエスにとっては、良いのかもしれない</p><p>ボクもそう思うよ</p><p>


　ルナとコヨミちゃん゛、オレの心を読んでそう答えた</p><p>では、わたくしは任務に戻ります</p><p>


　レイちゃんがそう言って、笑顔でオレに敬礼すると車に乗り込む</p><p>レイちゃんお仕事、頑張って下さいですの</p><p>


　アニエスが、オレにしがみついたままレイちゃんに言う

　半年前からの流れでアニエスとレイちゃんは、実は仲良しだ

　アニエスが最初に心を開いた家族がレイちゃんだったし

　レイちゃんは、運転席から笑顔でオレたちに手を振ると

　すぐにベンツをUターンさせて、正門の方へ下りて行った</p><p>さて、中へ入ろう</p><p>


　日暮れにはなっていないけれど、大分、太陽が傾いてきて気温が下がってきた

　オレに抱きかかえられたまま、アニエスが言う</p><p>判っているよ約束だろ</p><p>


　オレは今朝学校から帰って来たらセックスすると、アニエスに約束した</p><p>そうなんですけれどアニエスは、今日は、みんなにいっぱい、いっぱい助けてもらいましたのだから</p><p>


　アニエスが、オレを上目遣いで見る</p><p>アニエスは後でいいですから先にルナや、コヨミちゃんや、可憐ちゃんにセックスしてあげて下さいですの</p><p>


　アニエスは恥ずかしがり野お姫様になってしまったことに、コンプレックスを感じているんだな</p><p>そうだよ、アニエスちゃん先に兄さんにしてもらえばいいよ</p><p>わたしもそれでいいと思います</p><p>


　可憐、ルナ、コヨミちゃんが言う</p><p>それなら、みんなでしようよ</p><p>みんな仲良くがうちの家訓なんだからさ</p><p>はいですのっそれがいいですのっ</p><p>


　元気に、アニエスが言う</p><p>マナが、そこの部屋を使って良いってお茶とかの準備もしてくれたんだよ</p><p>


　オレは、眼で示す</p><p>早く、行きましょうですの</p><p>ああ、行こう</p><p>


　オレはアニエスを抱えたままお屋敷の中へ向かう</p><p>あ、待ってドアを開けるから</p><p>


　ルナと可憐が、玄関の大きな扉を開けてくれた

　そのまま、アニエスと玄関ホールへ

　さらに、例の応接室へ向かう

　可憐とルナとコヨミちゃんもそのまま、オレたちの後ろを付いて来る</p><p>あ、パパ学校のアニエスたちのクラスに、すっごい綺麗な子がいましたの</p><p>


　オレに抱かれたまま、アニエスが言う</p><p>あの子は良いですのお勧めですのパパは、あの子とセックスするべきですの</p><p>あの子は、身体も充分発育していましたからセックス大丈夫ですのアニエスが保証します小学生のうちに、セックスしちゃった方が良いですの</p><p>アニエスちゃん、その子のことがとっても気に入ったみたいなんです</p><p>


　コヨミちゃんが、笑って言う</p><p>一応、ボクがその子の心を覗いて見たけれど悪い子じゃないかったよ正確の良い子だと思う邪念とか悪意とか、心の中に無かったしあ、もちろん処女だったよ</p><p>


　ルナもすでにチェック済みなのか</p><p>慶良間レオナさんのことですよねわたくしたちのクラスで一番目立つ子なら</p><p>そうそう、その子だよアニエスちゃんが注目してたのは</p><p>とっても明るくて優しい方ですわ名家の一員ではございませんがケラマ酒造の会長のお孫さんです</p><p>


　ああ日本酒で有名なもっとも、今はウイスキーやワインやビールなんかも作っているはずだ

　超お嬢様校の生徒なら由緒正しい良家の令嬢なのは当然だ

　ほとんどの子は幼稚部から持ち上がりだから可憐がクラスメイトのことに詳しいのは当然だ</p><p>パパ、あの子は良いですの</p><p>


　そんなに気に入ったんだ</p><p>じゃあ、まずアニエスが、その女の子と友達にならないといけないな</p><p>


　オレはアニエスに、そう告げる</p><p>それでアニエスが、オレに紹介してくれよ</p><p>


　その子が、アニエスの友達第１号になってくれれば有りがたい</p><p>えー、どうしてですの</p><p>


　アニエスは、不思議そうにオレに尋ねる</p><p>アニエスがお友達にならなくてもパパとセックスしたら、あの子もアニエスの家族になりますのに</p><p>先週の水曜日にとある人に会って以来、体調が良くない</p><p>理由が判った</p><p>あの人は、とても人当たりが良さそうでフレンドリーに話していたけれど</p><p>内面からは私に向かってかなりの量の悪意を放出していた</p><p>長時間悪意を受けとめるとそりゃ体調も悪くなる</p><p>1313．誰そ彼（たそがれ）　／　無邪気な帰還　（続）</p><p>


　アニエスは、無邪気な笑顔でオレに言う</p><p>でも、アニエスちゃん公お兄様は、とてもお忙しい方ですからアニエスちゃんがまず、慶良間さんとお友達になって、こちらのお屋敷にお招きしてさしあげるべきですわ</p><p>


　可憐が助け船を出してくれた</p><p>うー、でも慶良間さんはもう可憐ちゃんとは、お友達ですのですから、可憐ちゃんがお招きすれば良いと思いますの</p><p>確かにわたくしは、慶良間さんとは幼稚部からずっと一緒ですけれどそんなに親しくはありませんわそれに今のわたくしは香月家に預けられていることになっていますから、わたくしがこちらのお屋敷にどなたかをお招きすることはできませんわ</p><p>


　公式には可憐は、香月家の本家の邸宅に行儀見習いという身分で、みすずたちと暮らしていることになっている

　可憐が客を招くとしたら、香月家の邸宅に招待するということになってしまうから、招かれた方も困惑するだろう</p><p>うー、じゃあ、ルナかコヨミちゃんがお友達になってきて下さいですの</p><p>


　アニエスは、そう言うが</p><p>それはダメだよボクとコヨミちゃんはアニエスちゃんのお付きということになっているんだから慶良間さんは、大きな会社のお嬢様なんだからアニエスちゃんがお友達にならないと、ここに招待なんてできないよ</p><p>うん、わたしたちは３人で１つのチームなんだよアニエスちゃん</p><p>そうだよアニエスちゃんがご主人様役でボクたち２人がお付き役なんだよそれで、今日、何とか学校へ行けたんじゃないか</p><p>はいですのルナとコヨミちゃんがいなかったらアニエスは、気絶しちゃってたと思いますの</p><p>


　アニエスは、２人に言う</p><p>うん、アニエスちゃんのサポートはボクたちがするそれは、明日からもずっとだから安心してていいよでも、アニエスちゃんもチームの一員として、ちゃんと自分の仕事をしてくれないと困るよ</p><p>


　ルナが優しくそう告げる</p><p>アニエスの仕事ですの</p><p>そうだよチームの代表はアニエスちゃんなんだからアニエスちゃんが慶良間レオナさんと友達にならないといけないしここへ招待するんなら、アニエスちゃんが声を掛けないといけないんだよ</p><p>うんそれは、アニエスちゃんのお仕事だよ</p><p>


　ルナとコヨミちゃんがアニエスに微笑む</p><p>うー、でもアニエスは</p><p>


　アニエスは家族以外の人たちと人間関係を作ることに怯えている</p><p>大丈夫、ボクとコヨミちゃんが付いているから</p><p>アニエスちゃんと慶良間さんとお友達になれるように、わたしたちも頑張ります</p><p>


　ルナたちだけでなく、可憐もアニエスに協力を約束した</p><p>アニエスほんのちょっとの勇気だよ</p><p>アニエスはさそもそも、その慶良間レオナさんていう子を、オレとセックスさせたいんじゃなくってアニエス自身が、慶良間さんと仲良くなりたいんだよ</p><p>


　今のアニエスにとって親しい間柄になるのは、家族だけだ

　だから、慶良間さんもオレとセックスして自分の家族になって欲しいと願っている</p><p>でも、ホントに可愛い子なんですのパパはきっと気に入りますの</p><p>そうかもしれないけれどオレのところに連れて来る前に、まずアニエスがお友達になって来いオレが会うのは、それからだ</p><p>


　うつむくアニエス

　自信が無いらしい</p><p>ルナその慶良間さんていう子は、本当に良い子なんだな</p><p>


　改めて、尋ねる</p><p>うん、大丈夫意地悪な子は、ボクとコヨミちゃんがアニエスちゃんから遠ざけるから</p><p>


　巫女の力を持つ２人がオレに約束してくれた

　アニエスが学校で友達を作ることは大切だけれど

　いきなり悪い子に当たって友達作りがトラウマになったらマズい

　最初の何人かの友人は厳選して、良い子を探さないと</p><p>わたくしが見聞きしている限りではとても良い方だと聞いております</p><p>でも、何で可憐は昔からずっと同じ学校なのに、慶良間さんとは親しくないんだ</p><p>


　超お嬢様校は、家柄の高い資産家の令嬢しか入学できないから生徒数が限られている</p><p>１つの学年の生徒数も少ない</p><p>


　幼稚部から一緒ならもう８年ぐらいは、毎日校内で顔を合わせているはずなのに</p><p>慶良間さんのおうちのケラマ酒造はわたくしの父が親しくしております飲料メーカーのライバル企業でございますから</p><p>


　お嬢様同士だとそういう問題もあるのか</p><p>幼稚部ですと子供たち同士で仲が良いだけでなく、お母様同士の関係で何となくグループになりますので</p><p>


　母親たちが夫の仕事などの関係をグループ分けに持ち込む</p><p>それにわたくしの水島家は香月様に近い名家の一員でございますから、名家ではない慶良間さんの家とは、元から交流がありませんしたし</p><p>


　幼稚部の段階で、親の都合で違うグループになってしまってそのまま、現在まで疎遠なままになっているんだ</p><p>特に、慶良間さんと敵対しているわけではないのですが今は、親しくお話するような間柄ではありません</p><p>もちろん、公お兄様がお命じになられるのでしたら明日から親しくしていただけるように努力致します</p><p>いや、その努力はアニエスがしなくちゃなアニエスが言い出しっぺなんだから可憐は、アニエスのサポートだけに徹してくれ</p><p>


　可憐は、ニコッとオレに微笑む</p><p>ただ慶良間家のことは、翔姉ちゃんに頼んで、詳細に調べてもらわないといけないな</p><p>あの慶良間さんのお家は、ケラマ酒造の経営をなさっているわけですから</p><p>


　話し出す可憐をオレは制する</p><p>それは聞いたけれど可憐が知っていることが全てじゃないだろ</p><p>ルナが慶良間さんの心をチェックしてくれて悪い子じゃないってことも判っているけれど慶良間家の中で、子供には教えていないような問題が起きているかもしれないし</p><p>


　そうだ、可憐やルナが見てきたのはごく一部の情報だ</p><p>オレたちは香月家と深く結びついているんだから慶良間さんとコンタクトした結果、香月家に何か迷惑が掛かるようなことになってはマズイだろ</p><p>パパ、どういうことですの</p><p>ほら、さっき可憐が水島家は、慶良間家のライバル企業と仲が良いって話をしていたろそういう家同士とか、企業同士の細かい関係もあると思うんだよもし、慶良間レオナさんがオレたちの家族になったとしたらケラマ酒造ごと、香月グループの仲間にしなくちゃいけなくなるかもしれないそうなったら水島家と親しいライバル企業はどう思う</p><p>お嫌でしょうねその企業は、水島家を通じて香月グループと親しくなりたいとお考えのはずですから</p><p>


　可憐が答える

　慶良間レオナさん１人の動向で飲料メーカー同士の抗争に発展してしまうかもしれない</p><p>しかも、香月グループとケラマ酒造を引き合わせたのが、水島家の可憐だって知ったらそこの会社と水島家の関係だって悪くなるかもしれないだろ</p><p>確かに公お兄様のおっしゃる通りですわ</p><p>申し訳ございませんわたくし、浅はかでございました</p><p>


　オレに謝る</p><p>パパそれって、アニエスは慶良間さんとお友達になってはいけないってことですの</p><p>


　アニエスは、青ざめた表情でオレに言う</p><p>そうじゃないよそういうことじゃないアニエスが、慶良間レオナさんと友達になることは何の問題もないそれは大丈夫だからルナたちに協力してもらって、仲良くなれよ</p><p>でも、慶良間レオナさんをオレの女にするとか、オレたちの家族にできるかどうかは色んなことを調べてからじゃないとダメなんだそうしないと、後で色んな問題が起きてくるかもしれないから</p><p>うー、でも</p><p>アニエスはあの可愛い子と家族になりたいですの</p><p>


　そんなに気に入っているんだ</p><p>アニエスの気持ちは判ったでもこればっかりは、ちゃんと調べてみないと判らないんだオレたちは、家族だけで生きているわけじゃないからな家族の外のたくさんの人たちに、助けてもらっているんだだから、周りに影響が出るかもしれないようなことは、慎重に進めていかないといけないんだ</p><p>


　オレは優しく言う</p><p>もちろん、何も問題がなければできる限り、アニエスの望む通りにしたいと思っているよでも、そうならないかもしれないって可能性も、頭の中に残して置いてくれよ</p><p>


　ケラマ酒造の経営状態、周りの企業との関係、当主の交友関係

　香月セキュリティ・サービスなら、すぐに調査できるだろう</p><p>うー、判りましたの</p><p>


　アニエスは、何とか納得してくれた</p><p>わたし、お茶を入れますね</p><p>


　応接室に入るとコヨミちゃんが、そう言った

　机の上には、マナが用意してくれたポットとティーカップ紅茶を入れるセットがある

　ああ、色んなクッキーの入った缶も</p><p>そうだなちょっとお茶でも飲んで落ち着こうよ</p><p>


　オレたちはソファーに座ってまずはお茶の時間にする</p><p>このクッキー美味しいんだよねアニエスちゃん、どれ食べる</p><p>


　ルナが缶を開けてアニエスに勧める

　缶の中には、色んな種類のクッキーが詰められていた</p><p>ありがとうですのじゃ、これとこれをいただきますの</p><p>


　アニエスは、２つのクッキーを缶から取った</p><p>オレは１個でいいやアニエスの右のと同じやつをくれよ</p><p>はい、これですのね</p><p>そうそう、それだ</p><p>可憐ちゃんはどれにしますの</p><p>わたくしはこれをいただきます</p><p>


　その間に、コヨミちゃんが入れてくれた紅茶のカップをルナが配っていく</p><p>えん、ありがとう</p><p>


　オレは、コヨミちゃんとルナに礼を言った</p><p>じゃみんなの初登校が無事に終わったことを祝して、乾杯だ</p><p>熱い紅茶の入ったカップだから気を付けてね</p><p>


　コヨミちゃんが心配そうに、オレたちに言う</p><p>ああ、口で乾杯って言うだけだからな高く掲げたり、カップとカップを合わせたりするのはナシだぞ</p><p>


　一応、そう言っておく</p><p>みんな準備はいいな</p><p>それじゃ乾杯っ</p><p>


　アニエスは、嬉しそうだった

　とにかく、学校のことは大丈夫そうだな

　ルナもコヨミちゃんも可憐もみんな賢くて、しっかり者で、優しい子たちだから</p><p>ところでアニエスは、慶良間レオナさんのどこが気に入ったんだ</p><p>


　オレは紅茶を飲みながら、ふと浮かんだ疑問を尋ねてみる

　これからアニエスの友達候補を探していくのに良い目安になるかもしれない

　アニエスは、恥ずかしそうに答える</p><p>あの子がパパの赤ちゃんを産んでくれたら、きっと生まれてくる赤ちゃんは可愛い子だろうなって思ったんですの</p><p>あ、もちろん、今すぐの話じゃないですのセックスは、身体ができていれば小学校６年生からしてもいいですけれど赤ちゃんを産むのは、高校生になってからだっていうこと、アニエスはちゃんと判ってますから</p><p>アニエスも高校生になったら、雪乃ちゃんみたいにすぐにパパの赤ちゃんを妊娠しますのっ</p><p>いやいやいや、アニエス確かに、雪乃は高校１年生でもう妊娠しているけれど</p><p>


　オレがレイプして孕ませた</p><p>でも、それはうちの家族の中のことで世間一般の常識とは、違うからな</p><p>判ってますの絶対に高校生になったら妊娠しなくちゃいけないんじゃなくって希望する人だけですのメグちゃんは、足が速くなりたいから卒業まで妊娠しないみたいですし愛ちゃんも、パン作りの勉強中は赤ちゃんはまだ産まないって言ってましたの</p><p>でも、アニエスは待ちきれませんからまだ４年も先ですの高校生になったら、すぐにパパの赤ちゃんが欲しいですのそして、その時に今日、見たあの子も、アニエスと一緒にパパの赤ちゃんを産んでくれたらいいなって思いましたの</p><p>ほら、雪乃ちゃんは渚さんと一緒に、赤ちゃんを産みますのそれだと、産まれ行く来る赤ちゃんが寂しくないですの一緒に産まれてくる子がいるんですからだから、アニエスはあの子とパパの赤ちゃんを妊娠したいなぁって思ったんですの</p><p>


　するとルナが</p><p>そんなの慶良間さんじゃなくてもボクが、一緒に妊娠してあげるよ</p><p>わたしもアニエスちゃんと一緒に産みます</p><p>まだエッチできないわたしが言うのは変かもしれませんけれど４年先なら、きっと赤ちゃんができる身体になってますから</p><p>それでしたらわたくしも、お約束致します</p><p>


　可憐もそんなことを言い出した</p><p>わたくしが公お兄様のお子様を出産することは、すでに決まっているわけですからせっかくですから、皆様と出産時期を合わせますわ</p><p>みんなありがとうですの</p><p>


　アニエスは、感激していた</p><p>うん、ボクたちは約束するでもできる限り、慶良間レオナさんも一緒に兄さんの赤ちゃんを産んでくれるように、みんなで働き掛けるよ</p><p>調査の結果が出て、公お兄様のお許しが出ればですけれど</p><p>わたしたちも、慶良間さんに頼んでみますから</p><p>


　３人の小６少女たちは、アニエスに約束する</p><p>はいですの、はいですの、はいですのっ</p><p>


　アニエスは本当に嬉しそうだった

　ああ、こうやってこの子たちは

　親友よりも、血を分けた姉妹よりも濃い関係に

　家族になっていくのか</p><p>さあて、お茶飲んだし、クッキーも食べたしアニエスちゃんも、気持ちが落ち着いたよね</p><p>ということだから兄さん、大変長らくお待たせ致しました</p><p>パパセックスしましょうですの</p><p>


　元気が１００倍になって、アニエスは笑っている</p><p>あの公お兄様、わたくしたち、制服を着たままの方が良いですか</p><p>


　可憐がそんなことを尋ねて来る</p><p>あのアニエスちゃんのせっかくの初登校の制服ですから、汚さない方が良いと思うんです</p><p>


　ああ、セーラー服の予備はあるって聞いているけれど

　今日の制服は、大切にしたいよな</p><p>そうだなアニエス先に制服を脱げ</p><p>だったら、みんなで一緒に裸になりましょうですの</p><p>パパも、アニエスたちもみんなで裸になって、楽しくセックスしましょうですのっ</p><p>中国のバブル崩壊がとんでもないことになっているのに</p><p>マスコミでの報道は、ギリシャ危機より下の扱い</p><p>日本に影響が大きいのは、隣の国の方なのに</p><p>ホント、マスコミはどうなってんだか</p><p>ていうか1週間で420兆円ブッ飛んだらしいですね</p><p>それでもテレビの話題は外国人観光客の爆買いって</p><p>1314．誰そ彼（たそがれ）　／　メタモルフォーゼ</p><p>


　アニエス、ルナ、コヨミちゃん、可憐小学6年生の美少女たちが、お揃いのセーラー服を脱いでいく</p><p>パパ、コヨミちゃん大分、大人っぽい身体になってきましたの</p><p>


　12歳なのに、小学校中学年ぐらいだった体格が年相応に発育してきたつていうレベルの話だ</p><p>おっぱいも大きく膨らんできてますの</p><p>


　そうは言ってもジュニア用のブラジャーを付けないで済む程度だ</p><p>もうちょっとだな急ぐことはないからいっぱい食べて、いっぱい寝れば、もっともっと大きくなるから</p><p>


　オレは、コヨミちゃんにそう言う</p><p>済みませんお待たせしてしまっていて</p><p>


　コヨミちゃんは、恥ずかしそうに自分の胸を見る</p><p>身体の成長なんて、人それぞれなんだから気にすることはないよ</p><p>でも、パパコヨミちゃんは、せっかく小学生の時にパパに出会えたんですから、小学生のうちにセックスできた方が良いですの</p><p>こんなに楽しくて気持ち良いこと早く経験しないと損ですの</p><p>そんなことないよ、アニエス</p><p>パンだってさ、イースト菌で発酵させて生地を寝かせる時間が必要だろ慌てて、発酵しきってないのに焼いたって、美味しいパンにはならないよ</p><p>


　アニエスの可愛いジュニア・ブラに包まれた胸にオレは触れる

　日仏ハーフのアニエスは、本当に発育が良い

　プニプニと弾力のある良いおっぱいだ</p><p>アニエスは、もうセックスできる身体になってたコヨミちゃんは、まだもうちょっと、待ってあげようよ</p><p>


　アニエスは、コヨミちゃんに振り向き</p><p>ごめんなさいですの、コヨミちゃんでも、アニエスは早く、コヨミちゃんと一緒にパパとセックスしたいんですの</p><p>


　白坂創介による長年の歪んだ教育でアニエスの心の中では、セックスが人間関係において一番重要なものになっている</p><p>コヨミちゃんは、アニエスの大切な家族ですけれどもっともっと仲良くなりたいんですの</p><p>大丈夫だよコヨミちゃんも、ボクたちと一緒にこうやって裸になって、兄さんにご奉仕するんだから兄さんのオチンチンを身体に受け入れるのは無理でも舐めたり、コスったりはできるんだし</p><p>


　ルナが笑顔でそう言う</p><p>はい、わたしも一生懸命、ご奉仕します</p><p>


　コヨミちゃんは、オレにそう言ってくれた

　下着姿の可憐が不意に口を開く</p><p>今日、学校のお友達に最近、大人っぽくなったって言われました</p><p>はいですの可憐ちゃんは、パパとセックスするようになって、とっても大人っぽくなりましたの</p><p>そうだよね雰囲気からして、グッと大人な感じになったよね</p><p>


　アニエスとルナが言う

　確かに、数週前に処女を失ってから何度もセックスを重ねて</p><p>可憐には、不思議な色気が漂うようになってきている</p><p>可憐ちゃんは、マナちゃんに似てますのマナお姉ちゃんもどんどん大人っぽくなっていますから</p><p>うん、マナお姉さんは１４歳には見えないもんねいや、顔とかお肌とかをよーく見ると間違いなく中学２年生なんだけれど時々、ゾワッとするくらい色っぽい時があるよ</p><p>克子さんの雰囲気に似ているんですよね</p><p>


　アニエスとルナの言葉にコヨミちゃんが付け足す</p><p>ああ、そうかもマナお姉さん、克子お姉さんの直弟子だから雰囲気まで似て来ちゃったんだよね</p><p>でも、変わらない子もいますの</p><p>


　ルナに、アニエスが言う</p><p>ミタマちゃんとかキヌカちゃんとかはそんなに変化は無いですの</p><p>


　安城姉妹は最初っから自分の世界を持っているからな</p><p>ボクだって、そうだよ昔とそんなに変わってないと思う全然、大人っぽくならないしおっぱいの大きさも、そんなに変わってないから</p><p>


　ルナが、自分の胸をブラの上から持ち上げて微笑む</p><p>いや、ルナも変わったよ</p><p>よく喋るようになったし、よく笑うようになった</p><p>


　京都の鷹倉神社から、東京に逃げて来たばかりの頃はこんなに表情が豊かでは無かった</p><p>それはうん、そうかもしれない</p><p>


　ルナも微笑む</p><p>ボクとコヨミちゃんは、本当の従姉妹だけどちゃんと色んなことが話せるようになったのは、ここに来てからだもん前のボクは、もっと内気だったと思うボクも変化しているんだコヨミちやんもだけど</p><p>そうですねわたしもここへ来て良かったと思います</p><p>ここは、皆さんわたしに優しくしてくれますしホントに家族なんですよね</p><p>当たり前ですのアニエスは、コヨミちゃんも、ルナも、可憐ちゃんも、みんなみんな大好きですのっ家族なんですから</p><p>


　アニエスが、大きな声で叫ぶ</p><p>もちろんパパが一番大好きですの家族はみんな大好きとってもとっても大切なんですの</p><p>わたし本当のお父さんとお母さんは、もういないですけれどあの人たちより、今の家族の方が身近に感じるんです大切な人たちなんです</p><p>


　コヨミちゃんの両親は鷹倉神社の巫女にまつわる事件の時に、亡くなった</p><p>ボクもそうだな京都に居た頃は、両親とはそんなに親しくしている余裕は無かったし</p><p>


　ルナの母親は、鷹倉神社の巫女ですでに、巫女特有の神経衰弱を発症していた

　父親は母親に付きっきりでルナたち姉妹の面倒を見ている余裕は無かった</p><p>今はとっても幸せだよ家族の中に悪い人がいないんだものみんな、本当にボクたちを自分の家族だと思ってくれてるボクは、それが判るから</p><p>


　ルナは人の心が読める</p><p>京都の頃はいつも緊張してて、恐る恐るしか人と接触できなかったけれど両親だけじゃなく、月子お姉様や夜見子お姉様にも壁を作ってたと思うあの頃はでも、今はこのお屋敷の中に居る限り、ボクたちを騙そうとする人たちは居ないから</p><p>


　鷹倉神社には巫女を利用しようとするヤクザたちが出入りしていたもんな</p><p>うん、みんな嘘がないから、大好きです</p><p>


　同じ力を持つコヨミちゃんも、そう言う</p><p>兄さんのおかげだよね兄さんが、嘘吐かない人だから巫女の力がなくても、思っていることが丸見えでしかも、真っ直ぐな人だからそれで家族の人たちも、兄さんには嫌われたくないからみんなお屋敷の中では正直なんだよね</p><p>


　可憐が</p><p>こちらでの生活が、こんなに素晴らしいとは思っておりませんでした</p><p>わたくしは名家の一員ですが名家というものは、明確に序列が決まっています</p><p>


　3大名家のうち、名前だけの狩野家を覗いて

　権力と財力を誇る香月家と歌晏家が他の名家の人たちを支配している</p><p>ですから、わたくしたちの学校の中でも家の序列によって立場が変わりますそもそも、名家とそれ以外の家との間に、すでに溝がございますし</p><p>生徒が派閥ごとにグループに分かれてそのケンカしたり、イジメとかもあるのか</p><p>


　オレは、思い切って聞いてみる</p><p>イジメと言えるほど明確なものはございませんが色々とございます香月様、歌晏様には敵いませんが一般生徒でも、並みの名家よりも裕福な家がございますし</p><p>


　ああ、まり子の家の鳥居家みたいに名家じゃないけれど、大企業のオーナーみたいなところもある</p><p>わたくしの家のように、名家の一員ではございますが資産的には大したことのない家ですと目上の名家の方たちには逆らえませんし、一般生徒の中にはわざとわたくしのことを無視する方もおりました</p><p>


　可憐の水島家ような、下の方の位置の名家だと</p><p>他の名家だけでなく、豊かな一般家庭の生徒にもナメられるのか</p><p>あからさまに酷いことをされたりはいたしませんが、それでもわたくしの存在を無視されることは辛かったです</p><p>うー、どの子がそんなことをしたんですのっアニエスが明日、その子に文句を言ってあげますのっ</p><p>アニエスちゃんが行かなくてもボクとコヨミちゃんが、何とかするよ</p><p>わたしたちの力可憐ちゃんのためにも使って構いませんよね</p><p>


　ルナの宣言を聞いて、コヨミちやんがオレに尋ねる</p><p>もちろんだ可憐のために頼む</p><p>いえ、あ、あの公お兄様、今はもう、そんなことはなくなったんです</p><p>


　慌てて、可憐が言う</p><p>さっき、お話ししたわたくしに大人っぽくなったと声を掛けて下さった人が、ずっとわたくしのことを無視していたクラスメイトなんです</p><p>わたくしの雰囲気が変わったからお話してみたくなったんだそうです</p><p>


　ほんの数週間で、12歳とは思えないほど大人びていった可憐を見て

　今まで可憐を無視していた女生徒が可憐に興味を持ったんだ</p><p>ああ、判る自分よりも、少しぐらい可愛かったり、成績が良かったり、良い家の子だったりすると反発して無視してやれって思うけれど自分よりも圧倒的に優れている子だと、反発心とか吹き飛んじゃうよね</p><p>はい、ですからこれは、わたくしがこちらのお屋敷に置いていただいて皆様の影響を受けることで、良い方向に変化しているということと</p><p>


　そこまで言って、可憐は恥ずかしそうに、オレを見上げる</p><p>公お兄様に、ベッドの上で優しくしていただいているからだと思います</p><p>わたくしは、もう子供ではございませんから公お兄様に女にしていただきましたから</p><p>わたくしのような女でも、公お兄様に悦んでいただけるということが自信に繋がっているのだと思います</p><p>そうですのパパを気持ち良くしてあげることができれば女の子として一人前なんですのあっ</p><p>


　慌てて、アニエスはコヨミちゃんを見る</p><p>ああああ、あのコヨミちゃんのことを悪く言ったわけではないですの</p><p>判ってますアニエスちゃん</p><p>


　コヨミちゃんが、ニコッと微笑む</p><p>でもアニエスちゃんの言う通りですわたしはまだ半人前です</p><p>いや、ですからあの</p><p>早く一人前になれるように頑張りますだから、アニエスちゃんもうちょっとだけ、待ってて下さいね</p><p>


　アニエスは、コヨミちゃんに抱きつく</p><p>アニエスはコヨミちゃんのこと、大好きですのだから、待ってますの</p><p>わたしも、アニエスちゃんのことが大好きです</p><p>


　下着姿で抱き合う2人の美少女</p><p>ボクもみんな大好きだよ科研ちゃんのことも大好きだよ</p><p>わたくしも、皆さんのことが大好きですわ</p><p>


　ルナと可憐も微笑み合う</p><p>それじゃあ、みんなでご奉仕ですのっ</p><p>


　アニエスの号令で半裸の小学6年生たちが、一斉にオレを見た</p><p>ボクたちだけ下着姿なんて、良くないよね</p><p>はいですのみんなでパパを脱ぎ脱ぎさせてあげますのっ</p><p>


　小さな8本の手が、オレに伸びてくる

　オレたちはセックスを通して、より深く親しく仲良くなっていく

　本物の血を分けた親子や兄弟姉妹よりも濃い関係に

　家族の絆を強固にしていく

　12歳の少女たちが、はしゃぎながらオレの服を脱がしていく

　あっという間にオレもパンツだけの姿になった

　少女たちもみんなブラとパンティだけの姿だ

　コヨミちゃんだけは、ブラジャーを付けていなかったから

　代わりに薄い肌着を着ていた</p><p>はい、パパここにドスンと座って下さいの</p><p>


　アニエスが、オレをソファに座らせる</p><p>誰が最初に、パパのオチンチンをペロペロしますの</p><p>


　アニエスが、フェラチオ希望者を募るが</p><p>いや、その前にキスしよう</p><p>はいですのじゃあ、可憐ちゃんからどうぞ</p><p>


　アニエスが、可憐に言う</p><p>よろしいも何もないよボクたちもするんだから</p><p>お先にどうぞ</p><p>


　ルナとコヨミちゃんも、可憐に先を譲る</p><p>ほら、来いよ可憐</p><p>


　オレは腕を広げて可憐を招く

　オレの腕の中のしなやかな肉体

　12歳の少女の肌はひんやりと冷たい

　オレは可憐の背中を手の平で温めるように擦りながらギュッと抱き締める</p><p>ぁぁ、公お兄様の肌の匂いがします</p><p>


　可憐は、オレの首筋の匂いをクンクンと嗅ぐ</p><p>オレの匂い好きなのか</p><p>


　オレが可憐の耳に、そう囁くと</p><p>わたくし、公お兄様の匂いを嗅ぐと濡れてしまうんです</p><p>


　膝をモジモジさせながら恥ずかしそうに、可憐は言った

　12歳とは思えない、大人の女の色香を発している</p><p>公、お兄様ぁぁ</p><p>


　可憐がオレにキスしてくる

　ぷっくりとした、柔らかな唇

　その弾力で判る

　もう可憐は、キスを怖がっていない

　自分から情熱的に、オレの口の中に舌を差し入れて来た

　オレたちは舌を絡め合う</p><p>わたくしもっともっと変わってしまって、良いのですね</p><p>


　可憐が大きな瞳でオレを見つめる</p><p>わたくしが淫らになるのは公お兄様だけでございますから</p><p>ああ、もっともっと変われよ淫らになれ</p><p>


　オレは可憐の潤んだ瞳に言う</p><p>全部、オレが受けとめてやるから</p><p>ああ、公お兄様</p><p>


　オレたちは、もう一度熱いキスを交わした</p><p>ギリシャといい中国といいドイツはどうするつもりなんだろう</p><p>ドイツは国家統一が遅かったので昔から、実は国際政治が苦手</p><p>いつも変なことをやって致命傷を負う</p><p>ＥＵとは、実はドイツによるブロック経済システム（第４帝国）という意見はとても勉強になった</p><p>1315．誰そ彼（たそがれ）　／　年少組混戦セックス　その１</p><p>次は、コヨミちゃんどうぞですのっ</p><p>


　可憐に続いてコヨミちゃんがオレとキスすることになる</p><p>あのやっぱり恥ずかしいですね</p><p>大丈夫だすぐに慣れる</p><p>


　オレはコヨミちゃんの小さな身体を抱き寄せそっとキスする

　ビクッと震えるコヨミちゃん</p><p>巫女の力はお肌とお肌が接触すると、さらに活性化するから</p><p>


　横から、ルナが言う</p><p>黒森さんの心が、わたしの中にドカンッて流れ込んで来たんです</p><p>


　コヨミちゃんは、そう言う</p><p>わたしたちのこと大切な思って下さっていること、伝わってきましたから</p><p>じゃ、次はボクね</p><p>


　コヨミちゃんの横から、ルナがオレに抱きついて来て</p><p>ボクはもう慣れているから兄さんの心と繋がることに</p><p>セックスは、キスの100倍ぐらいどわーんって大きな波が流れ込んで来るんだよ兄さんの心が、ボクの中に広がっていくんだそれで溶け合うんだよボクと兄さんが</p><p>


　ルナはオレに顔を接近させる

　大きな瞳がオレの唇を求めている

　オレは右腕でコヨミちゃんを抱いたまま左腕でルナを抱き寄せ、キスする

　オレとキスしたルナの感覚をコヨミちゃんが受信して、可愛くなく

　ルナは、舌を巧みに使ってオレの唇をペロッと舐める

　これは克子姉から読み取ったテクニックの1つだ

　まだ処女喪失から1ヶ月も経っていないのにルナは、プロの娼婦の技をマスターしている

　いや、これは月子とヨミも、そうなんだけれど</p><p>記憶を読み取っても実際に自分でやってみないと、知識が自分の技術にならないんだよボクや月子お姉様たちは何度も兄さんとセックスしているから、技術が蓄積されていっているけれど</p><p>わたしは知識だけだからまだまだなんですね</p><p>


　ルナの言葉に、コヨミちゃんがうなずく</p><p>経験してみたらすぐに判るよもちろん急がなくていいからね</p><p>


　ルナが、コヨミちゃんにそう言う</p><p>ボクたちは例えば、セックスで兄さんが気持ち良くなる瞬間のことは判るんです兄さんの気持ちよさの爆発の波もボクたちの心に伝わってくるんだよでもそれは全部じゃないんだよね</p><p>


　苦笑しながら話す</p><p>ほら、ボクたちオチンチンはついていないからあの、クリトリスって言うんだっけそういうのはあるから、擦れて気持ちが良いのは判るよでも、女の子は射精しないでしょだから、兄さんの射精の時の快感は、何となくしか判らない多分、７割ぐらいしか理解できてないと思う</p><p>


　男女の肉体の違い

　巫女の力で、オレの感覚の全てを読み取ることができても

　男にしかついていない器官の感触は女には理解できない</p><p>それは判るよオレも女の子のイクっていう感覚は何となくしか判らないから</p><p>


　女の子のエクスタシーは男とは違う

　男のエクスタシーは、射精の放出時に集中しているけれど

　女の子がイクのは、もっと長い時間に何度も波が押し寄せているらしい</p><p>うん、すっごい気持ち良いよ兄さんにも体験させてあげたいくらいだよ</p><p>だけど、無理なんだろオレには</p><p>


　オレには女の子が身体の中のどういう器官を通してエクスタシーに達するのかさえ理解できない</p><p>そうだね肉体の構造が色々と違うと言うのはなかなか困ったことだよね</p><p>そうだなでも、だからいいんじゃないか違っているから、オレたちずっと判り合えるようになうって頑張っていけるんだし</p><p>


　人間はどんなに親しくしていても、他の人間を完全に理解することはできない

　判ったような気持ちになることはあってもそれは錯覚だ

　だって、人はどんどん変わっていくから

　いつも同じままではない水のように流れて行く変化していく</p><p>決して何もかも判り合うなんてことは、できないんだろうけれどさそれでも、判り合うための努力は怠っちゃいけないんだもんな</p><p>


　オレはルナにそう言った</p><p>そうだね兄さん</p><p>


　オレは、もう一度ルナとキスする</p><p>ほら、待たせたなアニエスの番だぞ</p><p>


　アニエスが嬉しそうにオレに擦り寄って来る

　今日の初登校でみんなに助けてもらったという気持ちが強いんだろう

　だから知らない人たちの中に長時間居たストレスから

　早いところ、オレとセックスしたくてたまらないんだろうけれど

　自分が一番最後になるようにとガマンしている</p><p>アニエスも成長しているんだよな</p><p>はいですのパパに揉んでもらっていますからこの半年で、おっぱいがどんどん育っていますの</p><p>


　いやそういうことじゃないんだけれど</p><p>アニエスちゃん、わたしと場所を交代しましょう</p><p>


　コヨミちゃんが身体を起こして、オレから離れる</p><p>ありがとうですの</p><p>


　オレは右腕でアニエスの身体を抱く</p><p>えへへ、パパ</p><p>


　アニエスは嬉しそうに、オレの顔に頬擦りしてくる

　12歳の少女の艶々、プニプニのぽっぺたの感触</p><p>こうして、パパにくっついているのがアニエスは大好きですの気持ちが穏やかになります</p><p>


　アニエスは笑顔でそう言うとオレの唇にチュッとキスをした</p><p>うんパパ、いつもありがとうですの大好きですの</p><p>


　オレは応接室の革のソファーの真ん中に座って</p><p>右の腕の中にアニエス</p><p>


　左の腕の中に、ルナを抱きかかえている

　そして、交互に2人の美少女と何度もキスした</p><p>公お兄様失礼致しますわ</p><p>


　オレの膝の間に可憐とコヨミちゃんが、入り込む</p><p>それではわたくしたちが、お口でご奉仕させていただきます</p><p>パンツを脱がしてさしあげます</p><p>


　可憐とコヨミちゃんでオレのパンツを脱がしてくれようとする

　オレは、アニエスとルナを左右に抱きかかえたまま何とか腰を浮かせて、２人の作業に協力した

　可愛い半裸の女の子たちに囲まれてオレのチンコは、８割方勃起していた</p><p>わたし知識を実践してみます</p><p>


　そう言って、コヨミちゃんがオレのチンコを握って、上下にシゴき始める</p><p>これでいいんですよね</p><p>


　克子姉の技術を完璧にコピーしているから力加減が絶妙で気持ちいい</p><p>なるほどそういう風に動かすのですね</p><p>


　可憐が、コヨミちゃんの手コキを興味深そうに見つめている</p><p>可憐ちゃんもしてみて下さい</p><p>はい、こ、こうですか</p><p>


　今度は可憐の白い指が、オレのペニスを包み込む

　見よう見真似で、スコスコッと上下に擦る</p><p>ああ、上手いよ可憐</p><p>


　手の平の内側にオレの勃起の熱さを感じて、可憐は震えている</p><p>可憐ちゃん、そっちをお願いしますわたしは</p><p>


　コヨミちゃんは、オレの玉袋卯を方をさわさわと撫でてくれた

　くすぐったいが、気持ち良い</p><p>パパ、こっちも</p><p>


　見るとアニエスが、自分でブラジャーを外して、可愛いおっぱいをむき出しにしていた</p><p>パパはおっぱいが好きですからはい、どうぞですの</p><p>


　ソファの上で身体を伸ばして自分の胸を、オレの顔の前に差し出す</p><p>ああアニエス</p><p>


　オレは眼の前のアニエスの桜色の乳首に吸い付いた

　チロチロと舌先で舐め回すとアニエスの乳首が、オレの口の中で尖っていく</p><p>アニエスもパパにペロペロしてもらうの大好きなんですの</p><p>


　ビクッビクッと身体を震わせるアニエス</p><p>兄さん、おっぱいはここにもあるよ</p><p>


　ルナが背中からオレの耳に囁く</p><p>そのまま、オレの左手を取って自分の胸に当てる</p><p>


　オレはルナのブラジャーを押し上げて生のお肉の質感を手で感じ取る

　アニエスのおっぱいを舐めながらルナのおっぱいの弾力を手で味わう

　同じ１２歳でも大きさ、肌触り、弾力、柔らかさ全て違う

　アニエスの方が大きくて、柔らかい胸だけれど

　ルナのおっぱいは、しっとりと潤っている質感でちょっと固い</p><p>ではおしゃぶりさせていただきます</p><p>


　上目遣いで、オレにそう言うと可憐が、はむっとオレの亀頭を口に含む

　手コキはコヨミちゃんの方が先だったから、フェラチオは可憐が先になったんだろう

　ぺちょ、ぺちょ、ぺちょ

　可憐が一生懸命に舌を使って、オレの亀頭を舐めていく

　まだ、そんなに上手なフェラチオではないけれど

　優しさと熱意が感じられる</p><p>可憐ちゃん、あの</p><p>


　コヨミちゃんが、可憐の背中側に廻り込む</p><p>お口でご奉仕の時はおっぱいの先が、チラチラ見えた方がいいんだって</p><p>


　そう言って可憐のブラの背中のホックをパチンと外す

　オレのペニスを口に入れたまま、驚く可憐

　でも、すぐに意図を理解してブラを脱ぎ捨てて、可愛いおっぱいを露出させる

　ああ確かに、フェラしてくれる子の乳首がチラチラ見えるのは良い

　興奮する

　オレは右手をアニエスの股間に、左手をルナの股下に伸ばす

　パンティの布地の上から、グリグリと２人の陰部を刺激する</p><p>直に触るよりも、布地越しに圧迫する方が良い時もあるらしい</p><p>あああんっ、気持ちいいですの</p><p>ボクも気持ちいいよ</p><p>


　アニエスと根なのパンティがオレが刺激している地点を中心に

　じんわりと愛液の染みが広がっていく</p><p>ああ、パパ</p><p>


　アニエスは、オレの頭をギョッと抱いて自分の胸に、オレの顔を押し付けて堪えている

　ルナは、オレの背中をグッと掴んで快感に耐えていた</p><p>もういいと思います</p><p>


　コヨミちゃんが、オレのチンコをしゃぶる可憐に言う</p><p>もう充分大きくなっているみたいだから</p><p>


　オレの心を読むことでコヨミちゃんは、そう判断する

　ちゅぱっと、可憐がオレの亀頭から唇を離す</p><p>公お兄様どの子からになさいますか</p><p>


　ペニスの根元を握って上下にシゴきながら、可憐がオレを見上げる</p><p>そうだなぁ</p><p>


　オレは４人の可愛い少女たちを順番に見る</p><p>アニエスちゃんをアニエスちゃんを最初にしてあげて、兄さん</p><p>


　ルナが、切ない表情でオレに言った</p><p>今日は、初めての学校でアニエスちゃん、本当によく頑張ってたからだから、最初にご褒美をあげて</p><p>アニエスはみんなに助けてもらっていただけですの</p><p>だから、アニエスは最後でいいですから最初は、他の子にしてあげて下さいですの</p><p>アニエスお前からだ</p><p>


　笑顔で告げる</p><p>でもパパ</p><p>


　アニエスは他の子たちに対して後ろめたいらしい</p><p>今日のことはあんまり気にするなよ家族なんだからさ助けてもらうばかりの日もあれば、アニエスがみんなを助ける日だって来るんだぞ</p><p>だから、急ぐなって今日、ルナやコヨミちゃんや可憐たちにしてもらったことの借りは１０年後に返したっていいんだぞ２０年後でも、３０年後だって</p><p>家族は、ずっと家族なんだから時間はどれだけ掛けたって構わないんだ</p><p>


　アニエスは真剣な眼で、オレの言葉を聞いている</p><p>さっき、キスの順番はアニエスが最後だっただから、セックスは順番を逆にしてアニエスからにするそれだけのことだよ</p><p>


　オレはアニエスの小さなお尻を、ポンと叩く</p><p>ほら、アニエス早く準備しろ</p><p>


　アニエスはすっと立ち上がり

　オレの眼の前で愛液でぐっしょりと湿ったパンティを脱いでいく

　アニエスの淡い金髪の髪

　透明感のある白い肌

　桜色の乳首と腰のくびれ

　無毛の股間の愛液を滴らせている、真っ直ぐな筋

　アニエスは美しい裸身を、オレにさらけだす</p><p>パパアニエスのここ、もうこんなですの</p><p>


　１２歳のハーフ美少女は、自ら割れ目を広げて愛液でテカテカと輝く自分の内側をオレに見せる</p><p>パパは、どんな風に繋がりたいですか</p><p>


　ええっとさて、どうしよう

　ソファに座ってのセックスだからやっぱり座位でするか

　いや、このソファは大きいから他の体位でもできないことはないけれど</p><p>アニエスはパパのお顔を見ながら、したいですの</p><p>


　それなら対面座位だ

　いつものパターンに近くなるけれど

　仕方ないオレだって、アニエスの可愛い顔を見ながらしたい</p><p>うんじゃあ、そうしようアニエス</p><p>


　オレはアニエスの提案を受け入れる</p><p>思いっきり寝落ちしました</p><p>色々とキツイ状態になっています</p><p>そろそろ状況を建て直さないとはぁぁ</p><p>1316．誰そ彼（たそがれ）　／　年少組混戦セックス　その2</p><p>


　全裸になったアニエスが下半身丸出しで、ソファに座っているオレの上に跨がって来る

　アニエスの近畿発の長い髪が、オレの鼻に触れてくすぐったい</p><p>パパもう入れちゃっていいですの</p><p>


　アニエスはオレの勃起を自分の割れ目に手で誘導しながら尋ねる</p><p>オレはいいけれどアニエスの身体の方はどうなんだ</p><p>


　大丈夫だろうとは思うけれど一応、尋ねてみる

　アニエスとは、もう何十回もセックスしているけれどまだ１２歳の女の子だものな

　無理なことはなるべくしたくない</p><p>アニエスの身体はパパのオチンチンが欲しくて、うずうずしていますの</p><p>


　アニエスは、欲情して潤んだ瞳でオレに言う</p><p>お腹の奥までパパに入って来て欲しいですの</p><p>


　アニエスの胎内から滴る温かな愛液がポタポタとオレの亀頭に垂れている</p><p>じゃあ、ゆっくり入れてみろよ</p><p>


　アニエスは静かに、腰を落とす

　オレのチンコの先っぽが、熱く湿ったアニエスの秘部に接触する</p><p>ああっパパっ</p><p>


　グッと腰を落とし込むアニエス

　ズブブブッとアニエスの割れ目を押し開いて、オレの勃起がハマっていく</p><p>あああっお腹の中が広がっていきますのっ</p><p>


　一番狭いところを、ぬるんっと亀頭の膨らみが通り抜けた

　ぬぷぷぷぷぷっ</p><p>オレのチンコが、そのままアニエスの中に吸い込まれて行く</p><p>


　１２歳の金髪ハーフの美少女が、オレの上で腰をくねらせる</p><p>パ、パパ</p><p>


　グググググッとアニエスの中に深く侵攻していくオレのペニス

　ついに、チンコ全体がアニエスの優しい胎内に包み込まれる</p><p>はぁぁぅ</p><p>


　オレの全てを受け入れて、アニエスは大きく息を吐いて脱力する</p><p>パパギュッと抱き締めて下さいの</p><p>


　対面座位で繋がったまま、オレはアニエスの薄いお尻を両手で掴んでグッと抱き締める

　オレたちの結合がさらに深くなった

　アニエスも、オレの背中に手を廻してギューッとオレを抱き締める</p><p>ああ、パパがアニエスの中に居ますのパパの匂いパパの身体幸せですの</p><p>


　可愛いおっぱいの尖った乳首をオレの胸に擦り付けながら、アニエスはそう言う</p><p>セックス、気持ち良いですのパパ</p><p>


　アニエスは、そうオレに囁いてゆっくりと腰を動かし始める

　ああ、アニエスの中でオレのチンコが擦られていく</p><p>上手くなったな</p><p>


　１２歳とは思えない、腰使いだ

　もっとも、アニエスは半年前の処女喪失直後は、毎日セックスしないと心が安定しなかったから

　オレの女の中でも、セックス回数が一番多い

　今だって３日に1度くらいの頻度で、セックスしているし</p><p>はいですのアニエスは、パパにもっともっと気持ち良くなって欲しいですから</p><p>


　オレの上で自分の胎内に打ち込まれたペニスを軸にして、腰を廻していく</p><p>セックスしているとパパのことが大好きな気持ちが、どんどん大きくなっていきますのああんっパパ大好きですの</p><p>オレも好きだぞアニエス</p><p>はいですのうんしょっうんしょっうんしょっ</p><p>


　アニエスの腰の動きが加速していく</p><p>あっ、ああんっパパぁぁ、パパぁぁ</p><p>


　オレたちはお互いの唇を貪り合う

　下半身で激しくマグワイながら舌を絡め合う</p><p>あんっキスしながらのセックスは好きですのああんっパパとのセックスはみんな好きっ</p><p>


　アニエスの白い肌が、ほんのりと赤く染まっていく

　可愛いおでこや鼻の頭に、汗の玉が浮いてきた</p><p>ああっ、パパアニエス、幸せですのああぅっ、ずっとずっとこうしていたいですのっ</p><p>


　アニエスは、さらに荒々しく腰を振る

　オレも下から、ガツンガツンと突き上げた</p><p>ああっ、あああっ、あああんっパパぁぁ</p><p>


　アニエスは、上昇気流に乗った

　このままアニエスを絶頂に導こう

　オレは、アニエスの様子を見てそう決意する

　突然、アニエスは</p><p>腰を動かすの止めた</p><p>はぁ、はぁ、はぁ、はぁあああううっ</p><p>


　全身汗まみれで、オレの上で深い息を繰り返す

　ビクビクビクッと膣が蠢いて、オレのペニスをキュウキュウと締め付ける

　エクスタシーに到着する前に止めてしまうなんて</p><p>腰とか痛めたのか大丈夫かアニエス</p><p>


　オレが尋ねるとアニエスは、ニコッとオレに微笑む</p><p>ここから先は他の子と交代しますの</p><p>アニエスはもう充分、幸せになりましたのだから</p><p>でも、お前まだイッてないだろ</p><p>そうですけれどでも、良いんですのこの幸せな気持ちをみんなに分けてあげたいんですの</p><p>兄さん女の子は、男の子と違ってエッチしたら必ずイケなくてもいいんだよ</p><p>


　横からオレたちを見ていたルナが言う</p><p>パパとセックスして、イクイクイクーってなるのも素敵ですしその時にお腹の奥でピピュッて温かいのが広がっていくのも大好きですけれど</p><p>


　アニエスは、部屋の中のルナ、コヨミちゃん、可憐を見る</p><p>でも、今日はみんなで幸せになりたいですの</p><p>


　アニエスは、個人的な快楽よりもみんなとの結び付きを深めたいんだな</p><p>パパと一緒にイクイクイクーになるのは次の時にしますの</p><p>


　オレは、アニエスの意志を尊重することにする</p><p>うんしょっああううっ</p><p>


　アニエスは腰を浮かせてオレのペニスを自分の胎内から引き出す

　勃起したままのチンコが、アニエスの膣口からヌポッと零れる</p><p>はぁ、はぁ、はぁはい、次の人、どうぞですの</p><p>


　コヨミちゃんは、まだセックスのできる身体ではない

　だからジャン番を待っているのは、ルナと可憐だ</p><p>可憐ちゃんお先にどうぞ</p><p>


　ルナが先にそう言う</p><p>いえ、先ほどと逆の順番というお話でしたから次はルナさんの番ですわ</p><p>


　可憐は、そう言った</p><p>それはいいんだよボクが最後の方が色々と良い結果になるから</p><p>


　ルナは、ニコッと微笑んだ

　そうか巫女の力で、みんなに自分のエクスタシーを伝えるつもりなんだな

　小6組とのセックスのシメとしては、それが正解だろう

　見ているだけのコヨミちゃんも、一緒に参加できるし</p><p>よし、可憐来いよ</p><p>


　オレは、可憐に命じる</p><p>は、はい公お兄様</p><p>可憐ちゃん、どうぞですの</p><p>


　汗だくのアニエスと交代して可憐がオレのところにやって来る</p><p>あ、あのわたくしは、どういたしましょうか</p><p>


　可憐はブラは外していたがパンティは、まだ履いたままだ</p><p>可憐ここに座ってくれ</p><p>


　オレは可憐をソファに座らせると、自分は可憐の前に膝立ちになる</p><p>可憐、脱がすぞ</p><p>


　オレはソファに腰掛けれた可憐のパンティに両手を掛け

　するるるっと、脱がしていく

　無毛でつるつるの恥丘が丸見えになる</p><p>可憐、足を開け</p><p>


　震えながらソファの上で、可憐が開脚していく

　可憐は、両手で自分の顔を隠している

　オレは可憐の両膝を掴んで、さらにグイッと開脚させた</p><p>うん、よく濡れているな</p><p>自分で開いて中を見せろ</p><p>


　可憐が両手で、自分の割れ目を開く

　トポポポッと愛液が滴った

　酸っぱい匂いがする

　うんピンク色の胎内が、よく見える</p><p>可憐お前のここは、どんな風になっている</p><p>どうして、こんなに濡れているんだ</p><p>こ、公お兄様に犯していただきたいからです</p><p>


　可憐は、オレのセックス奴隷として正しい解答を発する

　この子も賢すぎる子だから

　こういう答えを、丸ごと覚え込んでしまっている</p><p>どうぞ、可憐の身体を思う存分、お楽しみ下さい</p><p>可憐が自分の顔を覆っている手を、引き剥がす</p><p>可憐も、一緒に楽しむんだ</p><p>


　可憐にニコッと微笑と、チュッと可憐の唇にキスする</p><p>こ、公お兄様</p><p>


　それから、可憐のまだ固いおっぱいを揉みながら左右の乳首を舐めしゃぶる

　可憐の顔が、赤くなる

　それから、オレは可憐のおへそまで舌を這わせ

　ついに、秘部へ

　じゅるじゅると、下品な音を立ててオレは可憐のすっぱい愛液を啜った

　舌で割れ目を割って内側を舐めていく</p><p>うううっ、あああっ公お兄様</p><p>


　可憐の手が、オレの髪の毛をギュッと掴む

　オレはベロベロベロッと激しく舌を使う・</p><p>気持ちいい、気持ち良いですぅぅ</p><p>


　眼をとろんと蕩けさせて可憐は、ハアハアと大きく息をする

　よし良い感じにほぐれてきたぞ</p><p>可憐そろそろいくぞ</p><p>


　オレは顔を上げてソファの上の可憐と正常位で交わることにした</p><p>は、はいお待ちしております</p><p>


　オレは大きく開脚した可憐の間に勃起ペニスを送り込む</p><p>顔を隠すなよ可憐とセックスするオレをちゃんと見ていろ</p><p>


　12歳のお嬢様の大きな黒い瞳がオレを見上げている

　可憐の割れ目にオレの張り詰めた亀頭を押し込むッ

　震える可憐

　胎内に男のペニスを押し込まれ苦悶の表情をオレに見せた</p><p>平気です平気ですからもっと</p><p>もっと奥まで来て下さい</p><p>


　オレは、体重をペニスの先端にかけてグイイッと一気に押し入れるッ

　オレの亀頭の先っぽが、可憐の子宮口にキスする

　コツンと奥をノックしたら彼の膣が、ククッと震えた

　可憐は、大きな異物を挿入されて大きな呼吸を繰り返している

　馴染むまで、しばらくこのままにしておく方が良さそうだな</p><p>ルナ、コヨミちゃん可憐のおっぱいを舐めてあげてくれ</p><p>


　オレは2人に言う

　ルナが可憐の右の乳首に

　コヨミちゃんが左の乳首にそれぞれ吸い付いていく</p><p>ああっ、きゃうっ</p><p>


　女性器と左右の乳首３箇所を同時に責められて、可憐は激しく喘ぐ</p><p>パパ、アニエスはどうしましょう</p><p>


　もちろん、アニエスにも参加してもらう</p><p>アニエスは指で、可憐のここを触るんだ</p><p>


　オレは、可憐のクリトリスを指す

　この体位だとオレと繋がったまま、可憐のクリトリスを舐めるのはちょっと厳しいだから

　アニエスは、自噴の人差し指を舐めてたっぷりと唾液を塗す

　可憐のクリトリスの包皮を開いて剥き出す

　うん、激しい性的興奮で可憐のクリトリスは、紅玉のように輝いていた

　その小さな表面を、アニエスの指が擦っていく</p><p>ひゃああああっくふぅ</p><p>


　激しく悶える可憐</p><p>ひゃああ、ああっ、ああーっ</p><p>


　よし、そろそろいいだろう

　オレもゆっくりと腰を動かし始める</p><p>あああっ、す、すごいですいやぁぁっ</p><p>


　4人に同時に刺激されて、可憐の身体はビュクビュクと反応していく

　じゅぷっ、じゅっぷ、じゅぷっ

　放出される愛液の量も増えて来た溢れている</p><p>あっ、あっ、あっ、ああーっ</p><p>


　可憐が淫らに啼く

　歓喜の涙を目に溜めて

　ルナとコヨミちゃんは、可憐の胸に吸い付いて離さない</p><p>可愛いですの可憐ちゃん</p><p>


　アニエスも、グリグリと可憐のクリトリスを指で磨いていく</p><p>はあああっ、わたくしわたくしぃ</p><p>


　オレは、可憐が苦しくならない範囲で

　ガシガシッと、可憐の内側の肉壁を亀頭の膨らみで擦っていく</p><p>いやぁぁ、あああっ、あああっ</p><p>


　可憐の導火線に火が付いた</p><p>あああっ、ああああー、あああーっいやぁぁんっ</p><p>


　可憐は切ない顔で、オレを見上げている</p><p>わたくし、わたくし、わたくし公お兄様ぁぁ</p><p>ああ、判っている思いっきり、イケよ</p><p>


　オレは、ズンズンっと可憐の子宮口を強く突くっ</p><p>ひゃうううっわ、わたくしあああっ</p><p>


　可憐が跳ぶ</p><p>イッてしまいますイッてしまいますあああっあああっイクッ、イクッイクーッ</p><p>


　4人ががりの責めに悶絶する可憐

　大きく弓なりに裸身を反らして</p><p>ぁぁ跳んでますわたくしぁぁ</p><p>


　エクスタシーの大波に可憐は溺れていく</p><p>いやぁぁ、いやぁぁあああーっ、んぐぅぅ</p><p>


　可憐の膣が、クククッと締まった</p><p>オレのペニスを、何度も締め付けるッ</p><p>ここで射精したら、また勃起させるまで時間がかかりそうなので可憐だけイカせました</p><p>次話でルナとセックスして、この章は終わりかな</p><p>1317．誰そ彼（たそがれ）　／　年少組混戦セックス　その3</p><p>


　可憐が、絶頂の余韻に浸っている

　小さな裸身は、肌が火照ったままで全身汗まみれだ

　可憐の汗の匂いは、ミルクのように甘い</p><p>可憐、そろそろ抜くぞ</p><p>


　オレが可憐の胎内から、勃起ペニスを引き抜こうとすると</p><p>いゃあん</p><p>


　オレにしがみついて、嫌がる可憐

　可憐の膣も、キュッとオレを締めている</p><p>まだ、このままでもう少しだけお願い致します</p><p>


　まだ12歳なのに、性の悦びを完全に覚えてしまったか

　オレは、可憐の美しい黒髪を優しく撫でる

　可憐の唇に、何度もキスした

　それでようやく、小学6年生のお嬢様は自分を取り戻した</p><p>ぁぁ、公お兄様わたくし</p><p>可愛かったぞ、可憐</p><p>


　可憐は潤んだ瞳で、オレに微笑む</p><p>とっても気持ち良かったですわ</p><p>うん、またしような</p><p>はいいつでも、お相手させていただきます</p><p>


　嬉しそうに、可憐は言うとルナに振り向く</p><p>済みません、お待たせしてしまって</p><p>いいんだよ、可憐ちゃんが気持ち良かったんなら</p><p>ああ、次はルナの番だぞ</p><p>


　コヨミちゃんは、まだセックスできないから

　この小学生４人組とのセックスのシメは、ルナとなる</p><p>いいな、可憐</p><p>はい公お兄様ああっ</p><p>


　ずるるっと、可憐の狭い膣道から張り詰めたままのペニスを引き抜く

　ぷちゅっと、愛液を零しながら亀頭が可憐の膣口から排出される</p><p>アニエスと可憐の中に入ってたのをそのまま、ルナに入れるぞ</p><p>


　コヨミちゃんが、オレのペニスをはむっと咥える

　そのまま、ちゅぱちゅぱとチンコ全体に唾を付けていく

　コヨミちゃんも、参加したいんだな

　まだ男の性器を受け入れるほど身体が成長していない少女が丁寧にフェラチオしてくれた

　克子姉のテクニックを巫女の力で完全コピーしているから

　オレの感じるところをよく判っているカリの裏まで、チロチロと舌を這わしてくれて気持ちいい</p><p>どうですか</p><p>


　上目遣いで、オレを見上げる</p><p>ありがとう気持ち良かったほら、こんなに固く大きくなってる</p><p>


　オレは、ギンギンに勃起したチンコを、コヨミちゃんに見せつける</p><p>はいとっても大きいです</p><p>


　コヨミちゃんは、嬉しそうにそう言うと、亀頭の先にチュッとキスしてくれた</p><p>わたしも、早く、入れてもらえるようになります</p><p>


　オレは、コヨミちゃんにそう言うと</p><p>ルナルナはどんな風にしたいんだ</p><p>


　ルナに振り向いて、尋ねた</p><p>ボクはイヌみたいに、後ろから犯して欲しいです</p><p>


　ルナは、笑顔でそう言う

　すでに全裸になって、オレに犯される準備を完了している</p><p>ボクは力があるから肌を合わせていれば、お顔を見ていなくても兄さんの全てが感じられます</p><p>


　むしろ、今のルナには顔を合わせた状態でのセックスは、刺激が強すぎるんだと思う</p><p>だからこうかな</p><p>


　ルナは、応接室のソファの前にあるローテーブルに両手を付いて

　可愛いお尻を、オレの方に突き出す

　ルナは手足が細くて、長いから</p><p>四つん這いと言っても、生まれたばかりの子鹿のようだ</p><p>うん、じゃあ後ろからだな</p><p>ボク可憐ちゃんがイッちゃったの、そのまま感じ取ってたからもう、アソコが濡れているんだよだから、このまま入れちゃっていいよ</p><p>


　ルナが、恥ずかしそうに尻を振る

　確かに、秘唇からはトロトロと愛液が溢れ続け可憐の内股をベトベトに濡らしていた

　12歳の秘部が、良い感じに蕩けている

　オレは立ち上がって、ルナのお尻に勃起チンコを向ける</p><p>いくぞ、ルナ</p><p>うん、来て兄さん</p><p>


　オレはルナの小さな腰を掴み、亀頭の先でルナの割れ目に押し入る

 .ルナの胎内はアニエスや可憐よりも、体温が高かった

　オレと他の子のセックスを感じ取ってすっかり興奮しているんだな

　まるでチンコの先だけ、熱い温泉に浸かっているようだ

　オレはそのまま、スブブブブブっと奥へ侵攻していく</p><p>はぁぁ、兄さぁぁんッ</p><p>


　ルナの中は狭い

　まるで注射器のピストンのようにキツキツのマンコの中に、オレのチンコが押し込まれていく

　ずんんっ

　まずはチンコの根元までルナの中に、ズブリと押し込む

　亀頭の先が、ぷっくりとした感触のルナの子宮口と接触する</p><p>あっ、あぅぅ</p><p>


　四つん這いの格好で、後ろからオレと繋がったルナ

　カモシカの様な細い足をぷるぷると震わせて、オレの挿入に堪えている</p><p>アニエスちゃん、コヨミちゃん、可憐ちゃんボクと手を繋いで</p><p>


　オレに深く犯されたまま、ルナはみんなに言う

　アニエスが、テーブルの上のルナの右手に自分の左手を重ねる

　コヨミちゃんは、ルナの左手に手を重ねた

　そして、２人は空いている方の手を可憐と繋ぐ

　ルナ→アニエス→可憐→コヨミちゃん→ルナという、回路が形成される</p><p>動くぞ、ルナ</p><p>うん、兄さんの好きにしてボクの身体を、メチャクチャに犯してっ</p><p>


　ゆっくりと腰を使い始める

　リズミカルに抜き差しすると、ルナとオレの結合部から淫らな水音が鳴った</p><p>ああっ、はっ、はっ、はっ、はっ、はっ、ああっ</p><p>


　ルナが、熱い息を漏らしていくと</p><p>はっ、はっ、はぁぁ</p><p>気持ち良い波が伝わって来ますのぉ</p><p>


　ルナの快感が他の３人の美少女たちの身体にも、巡っていく

　巫女の力を利用した合同セックス

　みんなで性の悦びを共有していく</p><p>ああっ、ああぅー、あああっ兄さん</p><p>あん、ああん、あああんっパパぁぁ</p><p>はぁぁ、ぁぁ、くぁぁ</p><p>くぅぅ、ぅぅ、はうううっ公お兄様ぁぁ</p><p>


　狭い応接室の中で、１２歳の少女たちの淫らな声が性感が溶け合っていく</p><p>ああっ、気持ち良いよセックス、気持ち良いよ、兄さん</p><p>みんな、一緒ですのっ</p><p>ぁぁん、ぁぁんっ</p><p>溶けちゃう溶けてしまいますぅぅ</p><p>


　少女たちの甘い汗と、愛液の酸っぱい匂いが部屋の中に立ち込めていく

　ルナから、アニエス、可憐、コヨミちゃんと伝わっていく快感がどんどん加速していく</p><p>あああー、兄さん兄さんボク、もうイッちゃぅぅイッちゃうよぉぉぉっ</p><p>


　ルナが、大きな声で叫ぶ</p><p>ああ、オレもオレも、もうすぐだからっ</p><p>


　オレもルナのお尻をギュッと掴みパンパンパンッと小気味の良い音を立てながら、ルナの狭い穴を突いていくッッ</p><p>一緒にみんな一緒に兄さんっ</p><p>ぁぁ、パパぁぁ</p><p>また跳んじゃいますはしたない子になってしまいますあああっ</p><p>


　部屋の中の全員が情欲の熱い炎の中で燃え上がるッッ</p><p>あああっ、あああーっ、兄さんっボク、ボク、ボクぅぅ</p><p>


　ルナが、クッと大きく背中を反らしたッ</p><p>イッちやうよイッちゃうよぉぉ兄さんでイッちゃうああああっ</p><p>


　熱い胎内が、キュキュキュキュキュッと締まった</p><p>兄さんッッイクッッイクイクイクイクイクぅぅッッ</p><p>


　ルナが爆ぜた</p><p>きゃううううっぁぁ、ルナぁぁパパぁぁッッ</p><p>ぁぁ、くぁぁ、あああんっ</p><p>また跳ぶッはぁぁんっ、あっ、あっ、あああーんっ</p><p>


　アニエスたちも、ルナのエクスタシーに点火されてそれぞれ弾けるッッ</p><p>あああ、イクぞ出すぞ、出すぞ、出すぞルナぁぁ</p><p>出してぇぇボクの中に中に出してぇぇぇ、兄さんッッ</p><p>


　びゅるるるっと塊になって、噴き上がるッッ</p><p>ぁぁ、熱ィィィィ</p><p>ぁぁ、ぁぁ、パパぁぁ</p><p>お腹の底が熱いです</p><p>ぁぁ、温かいの広がってくこれ好きぃぃぃ好きなんです、わたくしぃぃ</p><p>


　ルナの中で起きている膣内射精をみんな、自分の体験として感じている

　びゅる、びょるるっ

　オレは、ルナの子宮の中に何度も精を放出する</p><p>ぁぁ、ぁぁ、ぁぁっ</p><p>


　エクスタシーの中で、ルナの子宮がゴクゴクとオレの精液を飲むように蠢く

　オレのペニスを１２歳の膣が、何度も絞っていった

　オレは最後の力を振り絞ってルナの身体を抱え上げる

　そのまま、ドシンとソファの上に尻餅をついた

　ルナと繋がったままルナの小さな身体を膝の上に乗せて

　ルナの可愛いおっぱいを弄りながら、絶頂の余韻を楽しむ</p><p>ぁぁ、兄さんぁぁ</p><p>


　エクスタシーに１２歳のおっぱいは固く張り乳首はコリコリとした感触で尖っている</p><p>うううっ、くぅぅ、うううっ</p><p>


　時々、身体を痙攣させて膣をキュッと締める、ルナ

　その度に、オレのチンコの中に残っていた精液の残滓がルナの胎内に、絞り出される</p><p>すごいよ天国にいるみたい</p><p>


　オレもルナもアニエス、コヨミちゃん、可憐も

　しばらく、グッタリとしたまま動けなかった

　部屋の中には美少女たちの淫臭が満ちている

　コンコンココン

　応接室のドアをノックする音がした</p><p>失礼致します瑠璃子です</p><p>


　インターフォンの声が、部屋のスピーカーから聞こえた

　ああ瑠璃子か

　超お嬢様校の中等部の子たちも帰って来たんだ</p><p>ああ入ってくれ</p><p>


　瑠璃子のことだからこの応接室をドアを開けるキーを克子姉から借りてきているだろう

　あるいは、克子姉が遠隔操作で電子ロックを解除するか

　どっちにしても、オレたちは今は動けないから中からは鍵を開けられない

　ガシュ

　思った通りドアのロックが解除される

　そして、ドアがガチャリと開いた</p><p>まあ、皆さん、大変なこことになっていますわね</p><p>


　入って来たのは、瑠璃子とヨミだった

　２人とも、制服から着替えていた

　着替えていたというか

　全裸に、革の首輪腰にだけ、透ける素材の薄布を巻いているだけだった

　瑠璃子のツンと上向きの可愛いおっぱいも、ヨミのロリ巨乳も丸出しだ

　薄布の下の割れ目も透けている</p><p>はい、しっかりしてルナも、コヨミちゃんも</p><p>


　そう言ってヨミが、ワゴンを部屋の中に押してくる</p><p>冷たいレモネードを持って参りましたわ</p><p>


　瑠璃子が、コップに冷えた飲み物を注いでいく</p><p>ああ、それは助かるよ</p><p>


　確かに、汗だくで喉が渇いている</p><p>はい、今、飲ませてあげるわね</p><p>


　ヨミが、まずはコヨミちゃんの口にレモネードの入ったコップを持っていく

　コクンコクンと喉を鳴らして飲む、コヨミちゃん</p><p>お兄様も</p><p>


　瑠璃子は、そう言うとコップの中のレモネードを口に含み

　オレに口移しで、飲ませてくれた

　冷たくて甘くて酸っぱい

　消耗した肉体に効く</p><p>瑠璃子、コップをくれ</p><p>


　オレは、レモネードのグラスを受け取ると口に含み

　ルナの口の中に、注いでやる

　レモネードの冷たさにルナの身体が、ビクッと震える

　その拍子に、ルナの膣から萎えたオレのペニスが、ヌポッと抜け落ちた</p><p>はい、アニエスちゃんも</p><p>可憐さんも、どうぞ</p><p>


　ヨミと瑠璃子は他の少女たちにも、レモネードを飲ませていった

　みんな蘇っていく</p><p>瑠璃子もヨミも、どうしてその格好なんだ</p><p>


　革の首輪と腰布だけなんてまるで</p><p>わたくしは、お兄様のセックス奴隷でございますから</p><p>


　瑠璃子は、優しく答える</p><p>ヨミもですわ先生の奴隷ですから</p><p>


　ヨミもそう答える</p><p>たまには姿形から、セックス奴隷とならないといけないと感じました</p><p>わたくしは、心の醜い女ですから奴隷の身分なのに、お兄様を自分の思い通りに動かそうとしたりしてしまいます</p><p>


　瑠璃子も、色々と反省しているんだな

　オレは瑠璃子を抱き寄せピンクの乳首をペロッと舐める</p><p>こんなところに瑠璃子の可愛いおっぱいがあったら舐めたくなるのは、当たり前だろ</p><p>


　オレは優しく微笑んでそう言う</p><p>先生ヨミのおっぱいもありますわ</p><p>うん、持って来い</p><p>


　ヨミが自慢の大きな胸をオレの顔に突き出すからオレは乳首を吸った</p><p>確かに、たまにはこういうのも、いいかもな</p><p>ここは先生のハーレムなのに先生は、こういうリクエストをなさらないんですもの</p><p>あんまりバカなことを言ったら、みんな、オレのことを嫌いになるだろ</p><p>そんなことないですのアニエスたちは、みーんな、パパのことが大好きですのっ</p><p>


　レモネードのコップを両手で持ちながら、ニコッと微笑む</p><p>それに女の子の方も、たまには思いっきりエッチでバカなことをしてみたくなりますわ</p><p>だから、たまにはお兄様</p><p>そうだなたまにならこういうのもいいか</p><p>


　ここは高級娼館として造られたお屋敷だから

　全館空調で室温が、いつも一定に保たれている

　裸で居ても、風邪をひくことはない</p><p>さあ、お風呂の支度ができておりますわ</p><p>お風呂に行きましょう先生</p><p>


　セックス奴隷姿の中学生の美少女２人がオレと裸の小学生たちに言った</p><p>評判が良いらしいので、某ドラマを観たのですが</p><p>リメイクの＊＊＊の料理番という</p><p>いい歳した男たちがやたらと怒鳴り合うだけの薄っぺらい作品でガッカリしました</p><p>俳優じゃなくて、脚本・演出が酷すぎる</p><p>わたしは大学は演劇科へ行ったのですが</p><p>1年生の最初の授業で教授に</p><p>君たちは、すぐにテレビドラマを観ることに耐えられなくなるだろう</p><p>と言われて本当にそうなりました</p><p>雑な演出や演技が気になってしまって観るのが辛くなってしまう</p><p>あの頃よりも、ドラマのレベルはさらに悪くなった気がします</p><p>1317．誰そ彼（たそがれ）　／　ポジション</p><p>◇小６カルテット</p><p>こういうのも、たまには楽しいですの</p><p>


　オレたちはセックスの後、全裸のまま大浴場へと向かった

　アニエス、ルナ、コヨミちゃん、可憐それから、革首輪に腰布だけの瑠璃子とヨミも付いてくる</p><p>ああ、いつも裸じゃ困るけれどたまにはいいか</p><p>


　オレもチンコをブラブラさせながら、廊下を歩く

　んルナが、妙にモジモジして歩いている</p><p>どうなさいました、ルナさん</p><p>


　可憐がルナに尋ねる</p><p>それが兄さんのが垂れてきちゃいそうだから</p><p>


　ああ、ルナにだけ中出ししてるからか</p><p>廊下のカーペットを汚しちゃいけないと思って</p><p>大丈夫、ルナちゃん</p><p>


　コヨミちゃんも心配そうに、ルナに尋ねる</p><p>大丈夫、お尻の穴とアソコをキュッと締めて零れないようにしているから</p><p>


　ルナは、可愛いお尻を手で押さえながらつま先立ちで歩いている</p><p>みんな、仲良しですわね</p><p>


　後ろから、レモネードを乗せて来たワゴンをヨミと押しながら瑠璃子が微笑む</p><p>今日からは、学校も同じですから今までよりも、もっともっと仲良しさんになりますのっ</p><p>


　アニエスが、明るい笑顔で答えた</p><p>そう言えば、ヨミの方はどうだったんだ</p><p>


　ヨミも今日から超お嬢様校の中等部に通っている</p><p>はい瑠璃子お姉様が、クラスの方たちにご挨拶して下さいましたので、特に問題はございませんでした</p><p>


　ああヨミの方には、瑠璃子が行ってくれたのか</p><p>小学部の方には、みすずお姉様たちも一緒に伺いましたが中等部はわたくしとミッチーだけです</p><p>


　アニエスたちの教室には、香月家の令嬢たちだけでなく狩野家の桜子や、歌晏桃子姉ちゃんまで様子を観に行ってくれたらしい</p><p>小学生でしたら、それで受け入れて下さいますが中学生ですと、反発なさる方も多いと思いましたので</p><p>


　小学生なら、高学年でも高校生のみすずたちは、ずっと年上のお姉さんに見えるだろうから</p><p>３大名家の令嬢たちに、アニエスたちと仲良くしてねなんて言われたら、みんな素直に受け入れてくれるだろうけれど</p><p>


　中学2年生ぐらいになると、みすずたちにヨミのことをよろしく頼むなんて言われたら</p><p>かえって、ヨミに対して反感を持つかもしれない</p><p>ヨミさんは、アニエスちゃんの警護役という形で入学致しましたからアニエスちゃんが香月家の縁者であるということを示すためにわたくしが、警護役の先輩としてミッチーがご挨拶致しました</p><p>


　同じ中等部の1学年上の2人が訪問しただけなんだからそれほど大きな問題にならないだろう</p><p>瑠璃子お姉様ありがとうございました</p><p>


　ヨミが改めて、瑠璃子に礼を言う</p><p>それで、瑠璃子たちが帰った後クラスの子たちとは、打ち解けられたのか</p><p>


　オレは、さらにヨミに尋ねる</p><p>はい香月セキュリティ・サービスの道場で開催している警護役の合同練習会に来ていらっしゃる方が、お二人クラスメイトになりましたし</p><p>


　ああ、香月家でのガーデンパーティ以降、定期的に行っている練習会か

　ヨミたちも顔を出しているから、他の名家の警護役とは顔なじみになっている</p><p>それにエリカさんも同じクラスでしたから</p><p>


　ああ、エリカは超お嬢様校の中等部のスターって言われてるほどの人気者なんだっけ

　明るくて、元気で、可愛いから

　上級生からは妹として、下級生からはお姉様として愛されている</p><p>わたくしが瑠璃子お姉様たちや、エリカさんたちと仲良くしていることを疎ましく思っていらっしゃる方も数人いらっしゃいましたがすぐに何とか致しますわ</p><p>


　ヨミが、ニカッと微笑む

　ヨミには巫女の力があるし性格的にも割りと図太い子だ

　ちょっと調子に乗りやすいのが、よくないが</p><p>済みません、反省致します</p><p>


　ヨミは、オレの心を読んで答える

　それでも、超お嬢様校の中なら特に心配することはないだろう

　あそこは通っているお嬢様たちも警護役たちもかなり厳選されている

　天童乙女が水島家に潜り込んだ一件以来、香月セキュリティ・サービスによるチェックが、さらに厳しくなっているし</p><p>みんなと仲良くなやり過ぎるなよ</p><p>


　オレは、ヨミに言う

　ヨミは笑顔で、オレに答えた</p><p>ああ、エリカは今日は実家に帰ったんだよな</p><p>


　そんなことをレイちゃんが言っていた</p><p>はい、今夜はエリカさんも、まり子お姉様もお家にお戻りになられましたわ</p><p>


　エリカもまり子も、週の半分くらいはお屋敷に泊まっているけれど

　二人とも両親の家があるから

　まあ、エリカの場合は父も母も本当の親ではないけれどそれでも、お父さんの異母妹になるんだよな血の繋がりはある</p><p>でも、桜子お姉様とは一緒に帰宅致しましたわ</p><p>


　ああ、桜子は父親の狩野家当主が押し込めになってしまったから

　狩野家自体、現状では色々と問題が多いし

　ここのお屋敷で、オレたちと暮らすことになった</p><p>ああちょうど、あちらにいらっしゃいますわ</p><p>


　瑠璃子の言う方を見ると大浴場の入り口に、桜子が立っていた

　桜子は、薄い透け透けの布地の肌襦袢を1枚羽織っただけの姿だった

　身体のラインも、桜色の乳首も淫部の割れ目も、布地越しに丸見えとなっている</p><p>お待ちしておりましたわたくしも、お背中を流してさしあげたいと思いまして</p><p>


　桜子が、スッとオレに頭を下げる</p><p>うちらもおるよ</p><p>わたしもいます</p><p>


　大浴場の中から、裸のエリとリエが飛び出して来る</p><p>あと、中にハイジちゃんと、ありすちゃんと、キヌカちゃんに、真緒ちゃんもいますわ</p><p>


　年少組は、勢揃いか</p><p>ええ湯加減になってますからさあさあ、入って下さい</p><p>


　オレたちは、大浴場の入り口の暖簾を潜る</p><p>アニエスちゃん、わーお</p><p>真緒ちゃん、わーお</p><p>


　仲良しの二人が、裸で笑い合う

　ああ、ホントにみんな揃っているな</p><p>お帰りなさいませお先に失礼しております</p><p>


　ありすが代表して、オレに声を掛けた

　風呂場に居る全員が、オレを見て笑顔で受け入れてくれている

　肌襦袢を脱衣所で脱いで全裸になって来た桜子が、オレの背中に掛け湯してくれた</p><p>どうでした学校は</p><p>


　ありすが、ルナたちに尋ねる

　ありすも、かつては超お嬢様校に通っていたから学校の様子が気になるのだろう</p><p>とでも綺麗で素敵な学校でした</p><p>


　コヨミちゃんが、ありすに答える

　ありすは13歳ルナたちは12歳

　たった1年の差でも小学生と中学生は違う</p><p>自分が退学するしかなかった中等部の現在の様子を、ヨミから聞くのは精神的に辛いだろうけれど</p><p>


　ありすにとっては、小学部は卒業して来たところだ</p><p>過去として受け入れている場所からルナたちと学校の話をすることに抵抗を感じないのだと思う</p><p>そういえば、他の子たちも全員、もう帰宅しているのかみすずたちは</p><p>


　オレは、桜子に尋ねる

　桜子がここに居るということは、アニエスたち小学生組を連れて帰って来た車列の次が中高生たちの送迎車輌も、お屋敷に帰って来たということだ

　もっとも全員一緒とは限らない

　何らかの理由で学校に居残りしている子もいるかもしれない</p><p>はい、わたくしたち全員一緒に戻って参りました</p><p>


　桜子は笑顔で、そう答える</p><p>わたくしは、みすず様とは別の車輌でございましたが</p><p>


　ああ、朝も１台じゃ全員乗り切れなくて、複数の車に分乗してたもんな

　帰りは、エリカとまり子が実家へ帰っても

　中1のハイジ、中2のヨミ、中3の瑠璃子と美智

　高１の桜子とシエさん、高2のみすず、高3の美子さん

　やっぱり2台以上じゃないと席が足らない</p><p>それで、みすずたちは今はどうしているんだ</p><p>


　何で顔を見せないんだろう</p><p>みすずちゃんでしたら、お台所でお夕飯のお手伝いをしていますわ</p><p>


　瑠璃子がオレに答える</p><p>へえ、珍しいな</p><p>


　お屋敷の家事は、克子姉、マナ、瑠璃子、メグの4人が中心になってやっている

　他の子も手伝いはしているけれど

　みすずは、料理なんかを積極的にやる子じゃなかったのに</p><p>みすずちゃん自分を変えようとしているんですわ</p><p>


　ああ、朝も一生懸命、トイレ掃除していたもんな

　香月家の令嬢だからって、偉そうにしていたらダメだと思い直したんだ</p><p>でも人には向き不向きがございますわみすず様は、わたくしたちの上に立って指示をなさる方が向いていらっしゃると思います</p><p>そうだとしても経験しておくことは、悪いコトじゃないと思うよ</p><p>特に料理に関することはね</p><p>


　将来的にみすずが家事をやっていくとは思えないけれど

　みすずは、東大に進学して高級官僚になることを目指している

　だけど、だからって料理のことを何も知らなくていいというのは違う</p><p>わたくしもお料理を習った方がよろしいでしょうか</p><p>


　桜子が、オレに尋ねる</p><p>それは、桜子が決めることだよそうした方が良いと思ったら、克子姉に習えばいいし今は他にやりたいと思うことがあるんなら、そっちに集中したっていい</p><p>瑠璃子は、このお屋敷に暮らすようになって、すぐに家事を習い始めたしみすずは、今日から始めたそれぞれ、自分でそうした方と良いと思ったから、そうしているだけで誰かに命じられたからじゃない</p><p>はい、わたくしは好きでしているだけですわ</p><p>


　瑠璃子が、桜子に微笑む</p><p>この家ではお兄様のため、家族のため、そして自分のために、何をするべきかということを自分で考えて、行動していかなくてはならないんです</p><p>うん、みんな自分で決めているそして、家族が本気でそうするって決めたことなら、オレたちは協力は惜しまないよみすずが、朝のトイレ掃除だけでなく、料理も頑張って覚えるというのなら応援する</p><p>勉強の方が停滞してしまうぐらい、他のことに傾倒なさったら困りますがみすずちゃんは、そういうことはないですから</p><p>


　瑠璃子が愛する従姉のことを、そう言う</p><p>桜子も、将来、何をしていくかを考えておいてくれ狩野家のこととかは考えなくていいどんなことでも、オレが何とかするから</p><p>狩野家は、桜子お姉様がお産みになるお兄様の赤ちゃんが受け継けばいいんですわ桜子お姉様が、お家のことで面倒なことに巻き込まれることは、決してありませんから</p><p>


　狩野家の分家や、他の名家が桜子に政略結婚を強制するようなことは絶対に許さない

　オレたちが、断固として阻止する</p><p>桜子のことは、オレたちが護るだから、桜子も自分より弱い家族を護ってあげられる子になってくれ</p><p>


　桜子は、小さくうなずく</p><p>まずはシエのことですね</p><p>


　桜子の警護役の不知火シエさん</p><p>今、シエさんはどこに</p><p>はいシエには一緒にお風呂へ行こうと誘ったのですが、あの子は恥ずかしがってそれで今は、お台所のお手伝いに行っていますわ</p><p>


　桜子は、答える</p><p>ああ、それは良いんじゃないかな一緒に料理を作ることを通して、シエさんにも他の子たちと仲良くなって欲しいし</p><p>シエさんは、警護役として生きてきた人だけれど</p><p>


　不安に思っていたことを言う</p><p>正直、美智やイーディ、ミタマやキヌカ、ハイジとは合わない気がするんだていうか、他の警護役の子たちとタイプが異なる気がしてさ</p><p>どう異なるのでしょうか</p><p>


　オレは胸の中にある思いを、必死に言語化する</p><p>武に生きる人間独特の割り切りが、シエさんにはないそういうものが感じられないんだ</p><p>例えば、美智たちは眼の前に敵が現れたら、相手を敵と認識した瞬間に、排除行動に移るそこには、一切のためらいはない</p><p>


　迷わずに、本気で相手を潰しに行く

　一瞬の躊躇が、自分と自分の主の死に直結すると考えているからだ</p><p>でも、シエさんはそういう状況になったところで、一旦、立ち止まって、考え込んでしまうんだ</p><p>


　そうシエさんはいつも迷っているし、悩んでいる

　だから、反撃の一撃がとっさに出ない</p><p>いや、何か起きた時に反射的に行動するんじゃなくて、一旦立ち止まって考えられるというのは、別に悪いコトじゃないんだよそれはそれで、職種によっては有益な能力になると思うでも、警護役としては、ちょっと問題が大きすぎる性格だと思う</p><p>シエさんは、先祖代々、狩野家に警護役として仕える家の出身で子供の頃から、桜子の警護役だったから性格的な資質については、誰にもチェックされてきていないんだと思うけれどさ</p><p>


　しかも、桜子が生まれた頃にはすでに狩野家は、家の勢いを喪っていたから

　シエさん以外、桜子のお付き兼警護役を担当できる人材がいなかったんだろう

　しかも超お嬢様校や名家の世界の中での警護という狭い範囲のことだし

　シエさんも、父親から警護役としての技能は訓練されてきているから

　誰も、改めて資質を考えることはなかったんだと思う</p><p>シエさんは、性格的に警護役には向いていないと思うよ</p><p>


　オレは、はっきりと桜子に言った</p><p>だからシエさんを警護役としては、受け入れなかったんだ</p><p>


　今のシエさんは裁縫係という名目で、ここに居る</p><p>わたくしシエにどうしてあげれば良いのでしょう</p><p>


　桜子は、真剣な表情でオレに尋ねる</p><p>しばらくは様子を観よう慌てなくてもいいこのお屋敷の中には色んなタイプの子がいるからシエさんと合う子も、きっといると思うよ</p><p>


　オレは笑顔で、桜子に言った</p><p>気の合う子たちと、どんどん交流してまずは心をオープンにしていかないとオレたちが手助けするのは、それからだよ</p><p>


　桜子は納得する</p><p>それは桜子も同じだよもっと、みんなと交流して気の合う子を見つけろよ</p><p>


　学校から帰って来てこうやって、オレに寄り添っているのは良くない</p><p>ほら、この風呂場の中でもみんな、どんどん相手を見つけて、お互いに話をしているだろ</p><p>


　オレの方には寄って来ない</p><p>お兄様が、わたくしたち家族を、心から愛して下さっていることはわたくしたち全員、常に感じていますから</p><p>


　瑠璃子が、桜子に言う</p><p>わたくしたちは、この家族の中にわたくしたち自信の居場所を自分で見つけないといけないんです</p><p>


　桜子は瑠璃子の言葉を理解する

　ここには、年少組しかいない

　誰とも仲良くできる、アニエスと真緒ちゃんも居る

　気楽に離しやすい、エリとリエの双子も居る

　昔から、桜子のことを良く知っている年下の名家の令嬢香月家の瑠璃子に、鞍馬家のありす、水島家の可憐も居る

　桜子がプレッシャーを感じる子は、一人もいない

　お屋敷に来たばかりの桜子が、交流しやすい子たちが揃っている</p><p>判りました皆様とお話してまいります</p><p>


　桜子は、オレにそう答えたが

　オレは、桜子の可愛いおっぱいをムニュッと掴んだ

　驚く、桜子</p><p>オレは別に、桜子の魅力的な裸を無視しているわけじゃないんだその今さっき、アニエスたちとセックスしたばかりだから</p><p>


　裸同然の姿でオレを待っていたのはセックスを期待していたんだと思う</p><p>オレの身体の中に精液が残ってたらとっくに、桜子のことを押し倒して犯しているよ</p><p>


　オレは親指で、桜子の乳首をクニクニと弄った</p><p>する時は、するから桜子</p><p>


　オレが、そう言うと桜子は、オレに抱きつき</p><p>はい、いつでもお待ちしておりますわ</p><p>


　オレたちは、チュッと唇を重ねる</p><p>えーと、残りの伏線は</p><p>不知火シエ</p><p>武闘派お嬢様の栗宮＆御厨</p><p>歌晏桃子姉ちゃん＋山田梅子</p><p>ドリル槍姉妹ドリィとアナ＋11人の少女暗殺者</p><p>香月美子</p><p>これぐらいか（グレースさんは、まだ未定）</p><p>うん、これ以上はなるべく増やさないようにしよう</p><p>1318．誰そ彼（たそがれ）　／　リターンズ</p><p>


　オレの身体は、真緒ちゃんとアニエスが洗ってくれて

　オレもアニエスと真緒ちゃんの身体を洗ってやる

　生まれた時から父親が不在な、この子たちはオレに身体を洗われるのを、とても喜ぶ</p><p>はい、いいぞ</p><p>小６にしては発育の良い日仏ハーフ美少女の身体に付いたセッケンの泡を、オレは全て洗い落とした</p><p>ありがとうですの真緒ちゃん、行きますの</p><p>２人はまた、湯船の中に戻っていく</p><p>じゃ、次桜子、洗ってやるよ</p><p>


　オレはスポンジにボディシャンプーを足してムニムニと泡立てる</p><p>いいから、オレに洗わせろ桜子の後はありす、キヌカ、ハイジも、可憐も洗ってやるからな</p><p>


　オレは、桜子の綺麗な背中にスポンジを付ける

　力を入れすぎないように注意して、そっとセッケンの泡で擦っていく

　16歳の桜子の健康的な肌は水を弾く</p><p>あんお上手ですわ</p><p>毎日、みんなを洗っているからな</p><p>


　桜子の父親は、行動に問題ありということで家臣たちに押し込められてしまった　

　ありすの父親は、負債を抱えて行方をくらませている

　キヌカとミタマの父親は代々鞍馬家の警護役だから主人である美里とありすの父親と一緒に行方不明になった

　ヨーロッパ生まれのハイジは孤児だ両親ともいない

　可憐の両親は健在だが水島家の当主が、香月家と他の名家に対する罪のために可憐は両親から引き離されて、このお屋敷でオレのセックス奴隷になっている可憐は実家の話は一切しないが、本当は両親に会えなくて寂しいのだと思う</p><p>可憐の後は、瑠璃子、ルナ、コヨミちゃん、ヨミエリとリエも洗ってやるからな</p><p>


　鷹倉神社の巫女の血を引く従姉妹たちも</p><p>関西のハミ出しヤクザの双子姉妹も</p><p>


　すでに両親を失っている

　つまりこの大浴場にする少女たちは</p><p>みんな、父親がいなくて寂しい思いをしている</p><p>


　彼女たちの喪失感は、オレが埋めてやらなくてはいけない

　黒森家唯一男としてオレには、そうしなくてはいけない義務がある</p><p>ボクたちはいいです４人で洗いっこしますから</p><p>


　ルナが、笑顔でオレに言う</p><p>ボクが、瑠璃子お姉さんを洗います</p><p>じゃあ、わたしがヨミさんを洗います</p><p>


　ルナとコヨミちゃんとが、そう言う

　巫女の力を持つ子たちは、オレの心を読んでいるから

　オレが1人1人洗っていくのは大変だろうと気を遣わせてしまったか</p><p>そうじやないです今日はボク瑠璃子お姉さんと仲良くしたいですから</p><p>


　コヨミちゃんが、オレの心の言葉に対してそう答える</p><p>はいわたくしヨミさんたちと親しくなりたいです</p><p>


　家族が仲良くなるのはいいことだから</p><p>うちらも、今日はええです</p><p>わたしとエリちゃんで、ヨミお姉さんの背中を流しますから</p><p>弓お姉さんの背中だけやのうて前も洗わせていただきます</p><p>この大きなおっぱい、前から気になってました</p><p>


　そう言う双子たちに、ヨミは浴槽の中に浮いているロリ巨乳をムニッと手で持ち上げて</p><p>どうぞ、どうぞ好きなだけ触っていいわよ</p><p>


　ニコッと双子たちに微笑む

　エリとリエは、オレに</p><p>ということですから、兄さんとはまた今度ですわ</p><p>わたしらの次のお当番の時を楽しみにしてて下さい</p><p>


　ああ、今、ドタバタするよりも

　自分たちのセックス奉仕時間に、たっぷりサービスしてくれるのか</p><p>今度の時は、わたしとエリちゃんで双子にしかできない必殺のソープ・テクニックを披露しますわ</p><p>エアマットの上でエロエロとな</p><p>わたしら、克子さんから泡踊りのやり方を教わりましたから</p><p>お兄さんうちらの若い肉体で、サンドイッチにしてあげますわ</p><p>


　13歳の双子の美少女にそんな濃厚なセックス・プレイをさせてしまっていいのだろうか</p><p>パパソープってなあに</p><p>水泳の金メダリストだ</p><p>アワオドリってなぁに</p><p>四国のお祭りだ</p><p>サンドイッチにするってどういうこと</p><p>サンドイッチ伯爵という人がいたんだ大昔に</p><p>


　オレは何とか答える</p><p>はー、なるほどねー</p><p>


　真緒ちゃんは、ウンウンとうなずいて納得する

　この子の場合、オレの解答が正しいかどうかは余り問題じゃない

　とにかくズバリと答えを言い返すこと</p><p>それだけで満足してくれる</p><p>あわわちょっと、マズかったですか</p><p>エライコッチャ、エライコッチャ、ヨイヨイヨイヨイ</p><p>


　慌てるリエに、踊り出すエリ</p><p>もうっ、エリちゃんリエちゃん、メッですの</p><p>


　アニエスが、双子を叱る

　まだ幼女の真緒ちゃんの前では、教育上良くないから露骨な下ネタは、禁止になっているのだ</p><p>そういうお話は、真緒ちゃんが6年生になってからですの</p><p>


　アニエスの頭の中では、小学6年生がセックス解禁で高校生から妊娠・出産していいことになっている

　どこかで修正しないと

　大人しいリエは、すぐに謝るが</p><p>タハハ、メンゴメンゴかっぽれ、かっぽけ、甘茶でかっぽれ</p><p>


　エリの方は裸踊りを続けている</p><p>エリちゃん、面白―い</p><p>


　真緒ちゃんが、真似して踊ろうするからオレは慌てて声を掛ける</p><p>風呂場で踊るのたダメだ、足を滑らせて頭でも打ったら危ないだろ</p><p>あうちが、悪かったですごめんなさい</p><p>


　エリが踊りを止めて、オレに謝る</p><p>踊るのは、お風呂から出た後にするですの</p><p>


　アニエスの言葉に、真緒ちゃんは笑顔で応える

　お姉さんらしくなってきたなアニエスも</p><p>桜子、泡を流すぞ</p><p>


　オレは桜子の身体の泡をシャワーで丹念に洗い流していく

　桜子のくびれた腰と白いお尻

　この子もなかなかプロポーションが良い</p><p>こうやって、洗っていただくだけでも心が穏やかになりますわ</p><p>


　桜子はオレに微笑む</p><p>スキンシップつて、こんなに良いものでしたのね</p><p>


　オレは背後から桜子の裸身を抱く

　オレも毎日家族の身体を洗うことで心が癒やされているのだと思う

　肌と肌の接触は、心を潤してくれる</p><p>わたくしが洗って差し上げるつもりでしたのに</p><p>


　桜子の腕を持ち上げて脇の下も、オレは洗っていく</p><p>次の時は頼むよ</p><p>はい、かしこまりました次の機会を楽しみにしておりますわ</p><p>


　桜子も、すっかり表情に余裕が見える

　心が安定してきたみたいだ

　ちょっと、ホットする</p><p>はーい、好きなものに着替えてねあ、これからご飯なんですからパンツだけは穿きなさいね</p><p>


　風呂から出ると、克子姉が脱衣所に居た

　大きなワゴンに衣装ケースを積んで、持って来てくれているけれど</p><p>みんな、これなの</p><p>


　衣装ケースの中にあったのは

　透け透けの肌襦袢や、肌着、シャツ

　瑠璃子とヨミが着ていた腰布もある

　とにかく、全て透け透けの生地の服だけだ

　ていうか、克子姉自身透け透けのネグリジェを着ている

　豊満な肉体が薄布に包まれて裸よりエロい</p><p>だって、今晩は薄着フェアだから</p><p>ここのところ、色々とバタバタしてたでしょだから少し、解放しないといけないと思って</p><p>わたくしは、さっきのまま腰布だけに致しますわ下着は付けますが</p><p>


　瑠璃子は革首輪を付け、上半身は裸のまま下半身は、薄手のパンティに</p><p>腰布を付ける</p><p>


　今夜はオレのセックス奴隷であることを、徹底的に自覚したいらしい</p><p>では、ヨミも</p><p>


　ヨミも大きなおっぱいを剥き出しでパンティと腰布だけを付ける</p><p>わたくしも先ほどと同じ衣装に致しますわ</p><p>


　桜子も薄手の肌襦袢を再び纏う</p><p>では、わたくしも今夜は肌襦袢に致します</p><p>わたくしも、和装に致します</p><p>


　名家のお嬢様のありすと可憐も、肌襦袢を選んだ

　桜子が名前通りの桜色

　ありすは赤可憐は青に近い紫色のを選んだ

　それぞれ腰紐だけで、透け透けの襦袢を着ていく</p><p>ハイジさんも、これにしたらハイジさん、和服が似合うと思うわ</p><p>


　ありすは、ハイジにも色違いの肌襦袢を勧める

　ああ、ハイジは小顔だから肌襦袢が意外と似合うかもしれない</p><p>では、これに致します</p><p>


　ハイジは、黄緑色の肌襦袢を選んだ</p><p>わたくしはこれに致します</p><p>


　キヌカが選んだのは紐だった

　うん、ただの紐</p><p>これだけで結構です</p><p>


　白いパンティに胸の下を紐で結んだだけ

　まあ、キヌカがそれでいいのならいいか</p><p>パンツ穿かないといけないのがアレやけどしょうがないですわ</p><p>


　食事時だけは、衛生のためにパンツを穿くのがオレたちのルールだ</p><p>でも、エリちゃんそんなら、下着も透け透けのを選んだら、ええんとちがう</p><p>


　リエが手にした紐のパンティは確かに透け透けだった</p><p>なるほど、うちもそうするわ</p><p>お兄さんを悩殺しないといけないもんなエリちゃん</p><p>そうやわ、リエちゃん</p><p>


　２人は、衣装ケースを引っかき回し</p><p>じゃあ、うちはこれにしますわ</p><p>わたしも、それにしますわ</p><p>


　エリとリエが選んだのはエプロンだった

　透け透けの裸エプロンか</p><p>わーお、アニエス、これにしますの</p><p>


　アニエスは、透け透けのYシャツを選んだ

　いや、形は大きめのYシャツなんだけれどマジで透け透けだから、裸Yシャツよりエロい</p><p>じゃあボクらも、それにしようよ</p><p>


　ルナとコヨミちゃんも、Yシャツタイプの透け透け服を選んだ</p><p>真緒も、それがいいーっ</p><p>


　ということで、真緒ちゃんも

　もっとも、真緒ちゃんには大きいからシャツでなく、ダボダボのワンピースみたいになっている</p><p>なあ、お兄さん真緒ちゃん、こういうのはええんですか</p><p>


　エリがオレに尋ねる</p><p>こういうエロエロ衣装も教育的な観点から観るとかしたら</p><p>それは気にしないでいいんだよ</p><p>真緒ちゃんから見たら、ただの面白衣装を着る会じゃないか</p><p>


　エロ衣装だと思うから、エロいんだ</p><p>こんなのただの遊びなんだからさ</p><p>


　変に気を廻したら、かえって変になる</p><p>なるほどそうですな判りましたわ</p><p>


　エリは納得してくれた

　パンツを穿いて下半身に透け透け布地のハーフパンツを付けた

　上半身は、瑠璃子たちを見習って裸のまま</p><p>わー、パパ、アラビアンナイトみたいですの</p><p>アラジンみたいっ</p><p>


　アニエスと真緒ちゃんが、そう言う</p><p>じゃ、食堂に行きましょうご飯よ</p><p>


　みんなでゾロゾロと、脱衣場から廊下に出た</p><p>だけど克子姉</p><p>


　オレは、ふと思い付いたことを言う</p><p>オレたちは薄着フェアでいいけどさ</p><p>


　だけど、このお屋敷には今</p><p>お客さんたちだったら、夕飯は別室で食べていただいているわ</p><p>イーディとアーニャさん、それに寧ちゃんがそっちの担当をしてくれているわよ</p><p>ああ、工藤遙花さんと剣道マリアさんは、香月セキュリティ・サービスの施設の方に返したわだから、残っているのはグレース・マリンカさんとキョーコさんが連れて来た姉妹だけよ</p><p>


　東南アジアから来た少女暗殺者ドリル槍のドリィとアナ</p><p>３人には、あなたが目一杯入力したからちょっと、客観的になって考える時間を与えた方がいいからって、イーディが</p><p>


　ああグレースさんにしても、ドリル槍姉妹も

　今日の昼間、オレたちの学校で価値観を引っ繰り返されたから</p><p>これ以上、頭の中に入力するとパンクしちゃうからってだから、今夜は別室であたしたちとは別に食事をしてもらって、そのまま休ませるそうよそれに</p><p>あなたも、そろそろ限界でしょあの人たちのことを気にしていたら、心が休まらないわ</p><p>


　グレースさんも、ドリィ＆アナも

　側に居ると、気になってしまう

　オレも何も考えずに、家族と過ごす時間が必要だ</p><p>ああ、でもあの子たちは居るわよ困ったことに</p><p>


　そんな話をしているうちにオレたちは、食堂の前に到着した</p><p>お待ちしておりましたわ、黒森様</p><p>


　忘れてたよ</p><p>さあ、食卓へどうぞ</p><p>


　他の子たちと同じように、透け透けの肌襦袢を綺麗に着こなしている２人組

　武闘派お嬢様の栗宮素子さん

　そして、栗宮さんの警護役の御厨くるみさん

　２人とも、実家に帰らずに今夜も泊まりに来たのか</p><p>さあさあ、こちらへ</p><p>さあ、こちらへ</p><p>


　強引でマイペースな性格の２人は、オレを食堂に誘う</p><p>急に暑くなってツラいです</p><p>今話を書きながら、久しぶりにマクロスＦの曲を流したら</p><p>懐かしくて、涙が出ました</p><p>昔の作品よりも、ちょっと前ぐらいの作品の方がダメージを食らいます</p><p>ていうか、カンノ先生の曲が思いっき心に刺さる曲なんだよなあ</p><p>喪失感とか過去への郷愁とか、もの凄く感じる音楽です</p><p>1319．槍よさらば　／　楽しい食卓</p><p>◇黒い森オリジナルメンバー</p><p>・工藤美智／１５歳中学３年生みすずの警護役工藤流古武術の達人小柄で日本人</p><p>・不知火シエ／１７歳桜子の警護役裁縫係として採用された</p><p>◇超お嬢様校の小６カルテット</p><p>◇新しく中学へ通うメンバー</p><p>◇ゲスト</p><p>・アーニャ／コードネームニキータ・ゴルバチョフミス・コーデリアの配下家族になる宣言をした</p><p>今朝のことで色々と考えたのですが</p><p>


　透け透け肌襦袢姿の武闘派お嬢様栗宮さんは言う</p><p>現代社会に、栗宮流槍術を広めるのは難しいとしてもわたくしは、槍を捨てるわけにはいきませんから</p><p>先祖伝来の槍の技は伝承させていかねばなりません</p><p>


　栗宮さんの警護役の御厨さんもそう言う</p><p>ですから、わたくしたちどうしても、黒森様の側室にしていただかなければならないのです</p><p>いや、それは論理の飛躍だろオレのところにいなくたって、槍の技を伝えていくことはできるはずだよ</p><p>


　オレには、そうとしか思えない</p><p>いえ、こちらに置いていただくのがベストの選択でございます</p><p>それは旦那様があたしのパートナーで、香月セキュリティ・サービスの実質的なオーナーだからよね</p><p>


　みすずが、やって来て2人に言う

　みすずの姿は瑠璃子たちと同じ革の首輪に、腰布のみパンティは穿いているけれど、おっぱいは丸出しだ</p><p>それだけでは、ございませんわこちらのお屋敷にはわたくしとくるみが、槍のお稽古をするのに充分なスペースがございますし</p><p>


　栗宮さんは、真顔でそう言う</p><p>それって全て、栗宮さんたちにとって都合が良いということよね旦那様にとって、あなたたちを受け入れるメリットは何も無いと思いますけれどどうなのかしら</p><p>


　みすずが、キッパリと言い切る</p><p>それはわたくしたち、誠心誠意、黒森様に生涯お仕え致しますわ</p><p>お料理、掃除、洗濯何でも致しますもちろん、お夜伽も</p><p>


　栗宮さんと御厨さんは、必死の形相でそう言う

　そこへ克子姉が、やって来て</p><p>うーん確かに栗宮様たちは家事全般がお上手だと思いますわちゃんと花嫁修業をなさってきたことは判りますでも</p><p>


　名家・栗宮家のお嬢様とその警護役に優しく言う</p><p>当家は今、家事を担当する人材には困っていませんわ</p><p>お夜伽もです旦那様には満足していただいていますから</p><p>


　克子姉の言葉に、みすずが付け足す</p><p>ていうか栗宮さんたち、何でそんなに焦っているんだよ</p><p>


　オレは改めて尋ねる</p><p>いや、栗宮家の中でこのままでは栗宮流槍術が伝承できなくなるとか、そういうことを心配しなくちゃいけない事態になったから、そんなに慌ててるんだと思うけどさ</p><p>


　オレにも、それぐらいの事情は判っている

　栗宮家の中でも、栗宮流槍術にこだわっているのはこの2人だけみたいだし

　当主が代替わりしたら、確実に流派は途絶えてしまうのだろう

　それ以前に、栗宮素子さんは女だから政略結婚で、どこかの家に嫁がされることになる

　そうなったら他家から嫁いできたヨメに、好きなだけ槍の稽古をさせてくれる家なんて、なかなか無いだろうし

　栗宮さんたちは、槍を捨てざるを得ない状況に追いやられるだろう</p><p>あなた方のご事情は判りますですが、それはあくまであなたたちの家、名家・栗宮家の中で解決すべき問題だわ旦那様を巻き込むのは、筋違いだと思います</p><p>それは確かに、みすず様のおっしゃる通りではございますが</p><p>


　栗宮さんは困り顔で言う</p><p>ですが、黒森様はこれまでも、狩野家や鞍馬家など、他の名家の問題にも介入なさっていらっしゃいます</p><p>どうか、栗宮家も素子お嬢様をお助け下さい</p><p>


　御厨さんが主のために、オレに頭を下げる

　鞍馬家にしても、狩野家にしてもどういう風に建て直すかの具体的な計画は、あらかじめジッちゃんたちが組んでいた

　オレがしたのは鞍馬家なら、美里とありすに警護役のミタマとキヌカ

　狩野家なら桜子と取りあえず裁縫係として残している不知火シエさん

　個別の女の子たちのことだけだ</p><p>名家の問題を、オレが勝手に受けることはできないよジッちゃんたちが、どう考えているのか聞いてみないといけないことなんだと思う</p><p>


　ジッちゃんは名家の世界を守ることをライフワークにしている

　栗宮家のことも、何か考えているのかもしれない

　ていうか、ジッちゃんに直接聞く前に、翔姉ちゃんに尋ねるべきだな

　翔姉ちゃんは、ジッちゃんの専任警護人だったからジッちゃんの栗宮家についての考えを聞いているかもしれないし

　香月セキュリティ・サービスは、当然、栗宮家についての詳細な情報を持っているだろう</p><p>ちょっと時間をくれよ今はちょっと返事のしようがないからさ</p><p>


　オレは、栗宮さんたちにそう答えた

　オレは、食堂の中を見渡す

　家族のほとんどが揃っているけれど翔姉ちゃんは居ない

　レイちゃんもいないな</p><p>みすず翔姉ちゃんとレイちゃんは</p><p>


　みすずたちの警護に付いていたはずだから、一緒に帰って来たんじゃないのか</p><p>お二人とも、香月セキュリティ・サービスの本社ビルですわ</p><p>あたしたちの送迎は、麗華お姉様が付いて下さったんですけれどお屋敷に到着した後、そのまま本社の方へ戻られましたあの</p><p>都心の方で、キョーコさんたちが騒ぎを起こされたので香月セキュリティ・サービスは、警戒態勢が最高レベルに上がっているんだそうです</p><p>


　あキョーコさんが、今日の昼間にミス・コーデリアと考案警察の眼を集めるようなことをしたんだよな

　そして、今夜は宝石ドロボウに行くって言ってた</p><p>対外的には香月セキュリティ・サービスは、キョーコ・メッサーと闘っていることになっていますから</p><p>


　そうだキョーコさんVSレイちゃんで、３ヶ月に１回のペースで特別番組を放送している</p><p>それに、香月セキュリティ・サービスは日本の上流階級専門の警護会社だ</p><p>こういう時に、きちっと警戒態勢を固めている様子を見せておかないと、顧客が不安に感じる</p><p>判った、夕飯を食べたら連絡してみるよ</p><p>


　オレの方から、電話してみた方が良いかもしれない</p><p>はーい、ご飯だよ</p><p>


　マナが台所から、料理を乗せたワゴンを押して現れる</p><p>お皿並べるのを手伝って</p><p>


　メグが、お皿や茶碗やお箸なんかを乗せたワゴンを押して来る</p><p>ルナ、コヨミちゃん、可憐ちゃんお手伝いですの真緒ちゃんは危ないですから、渚ちゃんのところに居て下さいですの</p><p>


　アニエスが、最年少チームを指揮する

　ああ、渚ももう帰って来ているんだ

　克子姉と色違いの透け透けのネグリジェを着ている

　店の閉店業務は従業員の人に任せて来たんだな

　今夜はイタリアンね色んなピザとスパゲッティを作ったから大皿から取って食べて

 マナが、そう叫んで夕食が始まった</p><p>わーお、美味しいですの</p><p>ホンマに美味しいなあ</p><p>このお屋敷に来て良かったなぁ、エリちゃん</p><p>


　アニエスと双子が、そんなことを言う

　確かに、料理の上手い克子姉が、マナや瑠璃子やメグたちにどんどん教えてくれているから

　この半年は、美味いものばかり食べている</p><p>そうやで、リエちゃんご飯が美味しいと、ストレスなんかなくなるわな</p><p>


　エリが、そう言った</p><p>みんなで、こんな格好してご飯を食べるのも楽しいし</p><p>


　裸身が透け透けの薄着フェアも、楽しんでいるんだ</p><p>女の子だって、たまにはハメを外して思いっきり、バカなことをしてみたいのよ</p><p>普通の家じゃ、こんなことできないしみんな家族だから、安心して楽しめるのよね</p><p>


　名家どころか普通の家でさえ、こんな風な半裸な姿での食事会なんて許されないだろう</p><p>うちは、ほらあなたの前では、みんな裸になるのが常識だから他の家族にも裸を見せ合うことができるのよ</p><p>


　何人かの例外を除いてオレの家族たちは、全員オレとセックスしている

　オレと性的な関係になることが、家族になるための最低条件だ</p><p>これでまたそんなに親しくなかった子たちが交流して、仲良くなっていくと思うわ</p><p>そうだよな家族が仲良くなっていくためのイベントはどんどん企画して、仕掛けていくしかないんだよな</p><p>


　オレの女たちは生まれ育った環境に幅が有り過ぎる

　最初は家族でいることに馴れるまでは、同じような環境の子と一緒に居る方が良いだろうけれど

　話をする相手が固定化しないように、時々、シャッフルしないといけない</p><p>あ、そのサラダはこっちのドレッシングでも美味しいんだよ</p><p>


　マナが桜子に言う</p><p>ああ、なるほど美味しいです</p><p>こっちのパンも食べてみてこれ愛お姉ちゃんの新作だから</p><p>まだ試作だけど</p><p>


　食事を話の核にしてマナが、桜子と愛の橋渡しをする</p><p>旦那様、これあたしが作ったんです</p><p>


　みすずが、小皿にスパゲッティを取って持って来る</p><p>うんどれどれ</p><p>


　オレは、早速、食べて見る</p><p>うん、美味しいよみすず</p><p>


　頬を赤らめる、みすず</p><p>ああ、みなさーんこのボンゴレは、みすずお姉ちゃんが作りました食べて見て、感想を言ってあげて下さい</p><p>料理は不慣れですので、忌憚のないご意見をお聞かせ下さい</p><p>


　みすずが、こんなにそう言うが</p><p>あんまり厳しいことを言うと、自分のお料理を食べてもらう時に逆襲されるわよ</p><p>あたしは平気よ料理なんて、絶対にしないから</p><p>


　雪乃は克子姉や渚と同じ、透け透けのネグリジェを着ていた</p><p>ま、食べてみてあげるわあたし、ママが料理評論家だったから味にはうるさいわよ</p><p>


　そう言って、みすずの作ったスパゲッティを自分の小皿に取り食べる</p><p>うん初心者にしては、悪くないんじゃないちょっと、ゆで加減が好きじゃないけれど</p><p>あ、ありがとう雪乃さん</p><p>


　みすずが、雪乃に礼を言う

　そう言えばみすずと雪乃の会話なんて、今までは全然無かったよな</p><p>お礼を言うことはないのよあたしは勝手に食べて、勝手なことを言ってるだけだから</p><p>でも、あたしで良かったらいつでも試食してあげるわよ</p><p>ええ、またお願いします</p><p>瑠璃子様だけでなく、みすず様もお料理を始められたのですねわたくしも教えていただこうかしら</p><p>お台所組は、大歓迎だよやってみたい子は、どんどん参加して</p><p>では、明日からよろしくお願い致します可憐さんも一緒に習いませんか</p><p>


　ありすは、名家のお嬢様の後輩の可憐に言う</p><p>ありがとうございますでも、わたくしは今は、パンの方をもう少し、お勉強させていただきたいと思っていますので</p><p>


　可憐は、そう答える</p><p>そうですの可憐ちゃんは、アニエスたちとパパのパンの準備のお手伝いをしてますの</p><p>


　ああ今の可憐は、アニエス、ルナ、コヨミちゃんたちと小６カルテットで仲良くなっていくのが最優先だ

　今日から学校での生活も始まったし</p><p>もう少ししたら、アニエスちゃんたちと一緒にボクたちも、お料理のお勉強にも行くことになると思います</p><p>でも、今はパンの方に集中させて下さい</p><p>


　パン作りなら小６チームは、アニエスをリーダーにしてやっていけるけれど

　台所に料理を習いに行くとなると克子姉やマナを先生と仰がないといけない

　今はまだ人間関係を強化する時期だから、アニエスを中心にする形をキープしておきたいんだろう

　ルナもコヨミちゃんも判っている子だから

　可憐は、中堅名家の令嬢で、セルフコントロールが効きすぎている子だ

　せめて、アニエスやルナたちような同い年子たちの前では自分の感情を素直に表現できるようになってくれないと困る

　そのためには、もう少し小６カルテットだけで親交を深めさせた方が良い</p><p>ほんなら、ありすちゃんうちらが一緒に、お料理を習うわ</p><p>わたしたちだとつまみ食い専門になってしまうかもしれんないですけど</p><p>


　リエとエリの双子が笑って言う</p><p>アニエスちゃんたちは、今日から学校だったけど</p><p>わたしらも、明後日から一緒の学校へ通うんや仲良うならんとアカンわ</p><p>マナお姉さんも、一緒の学校ですし</p><p>キヌカちゃんもや</p><p>


　水曜日から今まで学校に通っていなかった中学生たちも、新しい学校に編入する

　今までとは違う環境に行くのだから、仲良くならないといけないという思いがあるんだろう</p><p>そうだね新しい学校のことは、後で集まって話そうよ</p><p>


　マナが双子やありすたちに言う

　マナが１４歳の中学２年生で双子とありすとキヌカは中１だ

　新中学への編入組ではマナが最年長となる</p><p>ほら、学校内で色んなことが起きた時に、あたしたちがどう対応するかとか話し合って決めておかないといけないし</p><p>そうですな大切なことですわな</p><p>


　エリが大きくうなずく</p><p>ありすちゃんや、キヌカちゃんは普通の学校は、初めてなんですもんな</p><p>


　ありすもキヌカも幼稚部から超お嬢様校だったから

　名家の世界のそれも女子校のことしか知らない</p><p>それは、あたしも同じだよありすちゃんの行ってた学校ほどじゃないけれど</p><p>


　ああ、マナも白坂舞夏時代に通っていたのは、名門女子校だったっけ</p><p>庶民の学校のことやったら、わたしらに任せて下さいもっとも</p><p>うん、うちらも関東の学校は初めてですから、ちょっと勝手が判らないところもあると思いますけど</p><p>ていうか、わたしら関西では公立の中学だったしな</p><p>東京の私立とか、どういう子が通ってるのか今１つピンと来ないんです</p><p>


　双子は双子でそういう問題があるのか</p><p>その辺は、実際に学校に行ってみないと判らないよ私立の学校だと、校風で生徒の感じが全然が違うらしいから</p><p>だけど、どんな人たちに出会ってもあたしたちで結束して、何でも対応できるようにしておかないとさ新しい中学までお兄ちゃんに助けに来てもらうわけにはいかないでしょ</p><p>


　確かにマナたちの中学に、オレが乗り込むのは難しい</p><p>いや、本当に何か問題があったら行くけどさ</p><p>美智とイーディと月子とヤッちゃんを連れて乗り込むよ</p><p>


　最強の警護役と鷹倉神社の巫女と言葉の巧い寧を連れて行けば、大抵のことは何とかなるだろう</p><p>それでもダメなら、ミナホ姉さんも連れて行くから</p><p>それは困りますわ</p><p>うん、御名穂さんだとみんな震え上がってしまいますわ</p><p>ビビりまくって、オシッコちびる子も出ると思うわ</p><p>御名穂さんメッチャクチャ怖いもんな</p><p>


　双子のミナホ姉さんのイメージはそうなんだ</p><p>御名穂お姉ちゃんは、最終手段だよあたしたちに嫌がらせしてくる子とかが居て、その親がモンスター・ペアレンツだったりした場合には御名穂お姉ちゃんに駆逐してもらわないといけないから</p><p>ああ、そういう時は御名穂さんがおってくれると安心ですわ</p><p>


　納得する双子</p><p>大丈夫よ、御名穂お嬢様がお出ましになる前にあたしが行くから</p><p>あなたたちに悪さして来る子がいたら、あたしがブチのめしてあげるわ親が出て来たって平気よ警察沙汰や裁判になっても、ちゃんと対応するし絶対に負けないから</p><p>翔姉ちゃんやレイちゃん香月セキュリティ・サービスの人たちだって使えるからな</p><p>だから、もしイジメとかをやられた場合は、自分たちだけで何とかしようとせずにオレたちに言えよ</p><p>でも、なるべくわたしらだけで解決した方がええんと違いますか</p><p>そんなことは無いイジメみたいな嫌な思いは、耐えなくて良いそんなことでストレスを抱えるのはバカらしいよ環境が良くないなら、別の学校を探すしお前たちのためなら、どんな反則もやるよ黒森家の裏の力、香月家の表の力も、月子たちの巫女の力も、イーディたちの戦闘能力も全部使って、お前たちを助けるからだから、絶対にお前たちだけで抱え込むな</p><p>みんなも聞いてくれ今日から学校へ通い始めたアニエスたちも、ミタマや月子も他の子たちも学校とかイオの外で何か問題があったら、すぐに報告しろ家族に起きたことは、家族全員で対応するそれも、すぐに何とかするお前たちが、辛い思いをガマンすることは無いんだ</p><p>


　みんなが、オレを見てうなずく</p><p>判りましたの、パパ</p><p>


　アニエスがみんなを代表してオレに答えた</p><p>さっすが、ヨッちゃん</p><p>


　食堂の入り口から寧が入って来た

　魅惑のダイナマイトボディの裸身を透け透けのネグリジェに包んで</p><p>はーい、みんな注目今日から、この子たちもあたしたちの家族になりまーす</p><p>


　寧の後ろから現れたのは

　寧と同じ透け透けのネグリジェを着たアーニャと

　ドリィとアナの少女暗殺者姉妹だった

　恥ずかしそうに、透け透けの胸元を手で隠す外国人姉妹は

　もう槍を手にしてはいなかった</p><p>ちょっと体調不良</p><p>変な時間の更新で済みません</p><p>て、すぐにまた次話を書かないといけない</p><p>1320．槍よさらば　／　華麗なる挑戦者</p><p>自分たちと仲間の少女暗殺者１３人を受け入れてくれるのならあなたの女になるって決心したみたいよ</p><p>


　アーニャが、ドリィとアナを見てそう言う

　ドリィが、オレには判らない言葉で何か言い出した

　アーニャが、それをふんふんと聞いて</p><p>今までは、自分たちが出会って来たのは命令する人間と殺す人間だけだったけれど、ここの人たちは違ったですって</p><p>


　狂った東南アジアの闇組織の女ボスに集められた孤児たち

　人を殺す技だけを教え込まれ、ほとんどの少女たちが使い捨てにされてきた

　キョーコさんがその組織を壊滅させたことで、生き残った１３人

　その元少女暗殺者たちを全員、オレが預かることになる</p><p>あなたは殺さなくても良いと言ったその代わり、自分たちが生きていくための技をこれから学べと言ったそのために学習することを助けてくれると</p><p>


　アーニャが、ドリィの言葉を翻訳する</p><p>その通りだオレたちにできることは何でも協力する</p><p>


　オレの言葉も、アーニャがドリィとアナに伝えてくれた

　ドリィは、大きくうなずくとまた何かアーニャに言う</p><p>最終確認だがそれでも、わたしたちは槍を捨てなくて良いのだなですって</p><p>ああ、もちろんだ自分たちを守るための武器なら、捨てる必要は無いオレたちだって、幾つもの自衛手段を持っている家族を守るためには、戦闘力は必要だただし</p><p>


　オレは、ドリル槍姉妹の眼を見て言う</p><p>意味もなく、こちらから戦闘を仕掛けたり防衛のための戦闘でも、必要も無いのに相手の殺すのはダメだ人が死ねば恨みを買うその恨みは、次々に災いを引き起こすことになる</p><p>


　ドリィとアナは、真剣な顔でアーニャが通訳するオレの言葉を聞いている</p><p>もちろん家族の命が危険に晒されているのなら、どんな手を使っても敵を排除するオレだって、ためらわずに相手を殺す他に敵を無力化する手段が無いなら</p><p>


　実際にオレはシザーリオ・ヴァイオラを殺している

　後悔は無い

　あの時オレが撃たなければ、オレの家族が殺されていた</p><p>お前たちの槍は、命じられた殺害対象者を殺すための槍でなく家族を守るための槍になるんだ</p><p>家族っていうのは、ここに居る子たちのことねっ</p><p>あ、これで全員じゃないよっまだ他にも居るから、おいおい紹介するねっ</p><p>


　新しい娼館に行ったミナホ姉さんや</p><p>香月セキュリティ・サービスの翔姉ちゃんとレイちゃんが不在だ</p><p>まり子と可奈センパイとエリカは今日は実家だし</p><p>茉莉花は週末しか来られない</p><p>マルゴさんがここに居ないのは、格闘技ビジネスの方の仕事へ行ったんだろうか</p><p>イーディが顔を見せないのは、グレースさんの相手をしているからだろう</p><p>


　とアニエスが小皿にスパゲッティを取って、オレたちの方へやって来た</p><p>これ美味しいですから食べて下さいですのっ</p><p>


　ドリル槍姉妹たちに、小皿を差し出す

　月子がスッと前に出て来たのは、不測の事態に備えて巫女の力の届くように距離を詰めたからだ

　ルナとヨミも、姉と同時に動いた

　美智とハイジも</p><p>ミタマとキヌカは、年少組のガードに廻る</p><p>ちょっと待ってね、今この子たちに伝えるわ</p><p>


　アーニャが笑顔で、ドリィたちにアニエスの言葉を伝える</p><p>ほら、フォークを持って来てあげたよっ</p><p>


　寧が、フォークを３本持って来た</p><p>えわたくしも</p><p>


　驚くアーニャ</p><p>だって、アーニャちゃんだって、うちの子になるんでしょ</p><p>皆さん今までのわたくしは、たまにここへ来て、ご飯を食べて、セックスして帰るだけのお客さんだったけれどでも、今日からは皆さんの家族になりますよろしくお願いします</p><p>


　日本式に深く頭を下げるアーニャ

　それから、寧からフォークを受け取りアニエスの小皿から、スパゲッティをクルクルっと巻き取って食べる

　アーニャは笑顔でアニエスに言うとドリィとアナにも、スパゲッティを勧めた

　それでドリル槍姉妹もアニエスの皿からスパゲッティを食べる</p><p>フーッ</p><p>


　少し興奮気味にお互いの顔を見合うドリィとアナ</p><p>いかがですの</p><p>心配そうに、アニエスが言うと</p><p>アーニャが、ドリル姉妹に味を尋ねる</p><p>美味しいって言ってるわこんなのは食べたことがないって</p><p>


　アーニャが、ドリィたちの言葉をアニエスに伝えた</p><p>良かったですのあっちのテーブルにもっと、色んなのがありますから食べましょうですの</p><p>


　アニエスが、ドリィたちを自分たちのテーブルに誘う</p><p>家族は仲良くしないといけませんからまずは、アニエスたちと仲良くなりましょうですの</p><p>いいかしら</p><p>


　アーニャが、オレを見るドリィとアナも

　うん邪念の無いアニエスに任せた方が、ドリィたちは良いよな

　同じデーブルに巫女の力のあるルナとコヨミちゃんも居るしアーニャも一緒だ

　他の子たちも、このままドリィたちの様子を見ていてくれるだろう</p><p>アニエス、頼むぞこの子たちと仲良くなってあげてくれ特に、こっちの２人は昔のアニエスみたいに、世の中のことを全然教えてもらっていないんだだから、ここで暮らしていくのにどうしたらいいのかを一つ一つ教えてあげないといけない</p><p>


　アニエスは半年前まで、地下室に監禁されていた</p><p>判らないことばかりだから、オレたちが優しくしてあげないと不安で怖くなると思うんだ</p><p>はいですの判りましたの</p><p>


　金髪ハーフ美少女の屈託の無い微笑みは天使の様だ</p><p>さっ、行きましょうですの</p><p>こっちでーす</p><p>


　アニエスたちのテーブルに、ルナたちが早速、アーニャとドリル槍姉妹の席を用意していた</p><p>じゃ行くわ</p><p>


　アーニャは、ドリィとアナを連れてアニエスに従って、席に着く</p><p>ま、アニエスに任せておけば大丈夫でしょ</p><p>キョーコさんから、残りの１１人のファイルを預かっているよドリィとアナが、ここに慣れた頃に連れて来るって</p><p>


　ああ、その方が良いよな

　そうじゃないと、ドリィとアナも自分のことだけで精一杯で</p><p>他の少女暗殺者たちの面倒を見るのは難しくなるだろうから</p><p>１２歳から１６歳までの女の子ばっかりで人種はびっくりするぐらいバラバラそれでいて、みんな可愛い子ばっかり</p><p>


　暗殺組織の女ボスっていう人の趣味だったんだな</p><p>武装もね、あの子たちみたいなドリル槍だけじゃないみたいだよ鎖とか、吹き矢って子もいるみたいだしスコップの子もいたよ</p><p>スコップ</p><p>ほら、穴掘りとか雪かきに使うスコップだよ</p><p>え、そんなのを暗殺に使うのか</p><p>ヨッちゃん、何言ってるのスコップは第一次大戦以来、最凶の近接刺突兵器だよっスコップ、ヤバいんだからサイコ２って映画観たことない</p><p>サイコ２</p><p>ああ、観たことないなら一緒に観よう元祖サイコから観ようサイコ３と４は観なくていいからっヴァン・サントの９８年のリメイクは時間のムダだから観る価値なしっ</p><p>とにかくあの子たちは上手くいったけれど、他の１１人は判らないからねキョーコさんが、ここに連れて来る前に対策を考えないとね</p><p>


　ドリィとアナよりも物分かりの良くない子がいる可能性があるか</p><p>いや、ヤッちゃんそこまで心配することは無いと思うよ</p><p>キョーコさんが１３人の少女暗殺者たちの中からあの姉妹を選んで、ここに連れて来たってことはさ</p><p>


　ああアニエスたちに取り囲まれて、仲良く食事を始めたな

　エリとリエもドリィたちに話し掛けている</p><p>ドリィたちさえ納得させられたら他の子たちは、ドリィたちに従ってくれるって考えたからなんじゃないかな</p><p>


　あのキョーコさんのすることなんだから</p><p>あ確かにキョーコさんのファイルを見たら、ドリィが一番年上だったと思うよ</p><p>他の子が実際に来てみないと判らないけれどあんまり心配しなくてもいいと思うよ</p><p>もちろん万全の態勢を整えておくし人数が多い分、今日、ドリィとアナを納得させるのに使ったよりも、時間も手間も増えると思ってないとね</p><p>


　少女暗殺者以外の人生があることを理解させ

　命令されて殺すことだけの生活から、仲間を守るために生きる人生に思考を切り替えさせる</p><p>ドリィたちは賢い子たちだから、１日でここまで来れたけれど他の子は、もっと大変かもしれないからさ</p><p>


　ドリィに大人しく従ってくれて、反抗はしないと思うけれど

　そのことと、オレたちが伝えたいことを、ちゃんと理解してくれるかどうかは別の話だ</p><p>心の底で納得してないままだといつか暴発するからね押し付けじゃダメなんだ、自分自身で決心してくれないと</p><p>


　だからオレは、命令はしない</p><p>ヨッちゃんは、ホント我慢強いよねお姉ちゃん、ヨッちやんのそういうところ大好き尊敬してるよ</p><p>


　寧は、嬉しそうにそう言った

　そのまま、家族の楽しい夕食が続いた

　正確には家族＋栗宮素子さん、御厨くるみさんと

　不知火シエさんか

　ああ、桜子の側に暗い顔して座っている

　ここでは警護役として採用されなかったから落ち込んでいるのか

　誰かシエさんの話し相手になれる子は

　オレだと、主の桜子を奪われたみたいに感じてるだろうから今は心を開いてはくれないと思うし

　名家の警護役だったからみすずや瑠璃子とは、対等に話せないよな

　美智は超お嬢様校の後輩になってしまうのか

　ていうか、美智はハッキリとした性格の子だから、シエさんのウジウジしたところは嫌いだと思うんだよなあ

　ミタマとキヌカも武闘派だし

　庶民でも無ければ、お嬢様でもなく、他の警護役とも合わないとなると

　誰なら友達になれるんだろうか</p><p>ただ今帰りました</p><p>


　食堂にレイちゃんが入って来る</p><p>こんばんはまた、面白そうなことをやっていますね</p><p>


　香月セキュリティ・サービスの木下さんも一緒だ

　木下さんは、愛用の武器粉砕フレイルを担いでいる

　身長よりも長い棒の先に鎖と鉄球の付いた長柄武器だ</p><p>いらっしゃい今日はみんなで薄着フェアなのよ</p><p>じゃあ、わたしも脱いだ方がいいですか裸にはあんまり自信が無いんですけれど</p><p>


　この人も元・バンバルビー３のメンバーだから

　常識が普通の人と違う</p><p>着替えたかったら、まだ透け透け衣装はいっぱいあるからどうぞ</p><p>うわぁ、どうしようかな麗華さん、どうします</p><p>


　木下さんは、レイちゃんに尋ねる</p><p>うーん、あたしはお腹がペコペコだからご飯を食べてから考えるよ</p><p>あー、そうですよねぇわたしもお腹が空いてますじゃあ、先にご飯をいただきます</p><p>ええ、そっちのテーブルに座ってマナちゃん</p><p>


　克子姉がマナを見ると</p><p>お皿とかはここにありますから自由に食べて下さい</p><p>


　２人のための食器を持って来てくれた</p><p>ありがとう、マナちゃん</p><p>


　レイちゃんが、礼を言う</p><p>それで、ご飯を食べた後なんですけれどわたし、誰をブチのめしたら良いんですか</p><p>


　え木下さん</p><p>ブチのめすところまではやらなくていいんだよっ相手は、栗宮家のお嬢様たちだから</p><p>槍みたいな武器で実戦している人と手合わせした方があの子たちには良いんじゃないかと思って</p><p>ていうか、わたし、槍も使えますよ子供の頃に一通り習いましたから</p><p>香月セキュリティ・サービスの道場に寄って練習用の槍を持って来たわあれなら、つっ突き合っても危なくないから</p><p>香月セキュリティ・サービスで槍の練習もしているの</p><p>


　朝の話だと槍を学ぶ人は、今の日本にはほとんどいないって聞いたけれど</p><p>スポーツ武道としての槍は、そんなに競技人口は無いけれど香月セキュリティ・サービスは警護の会社でしょ暴漢を防ぐのに、長い柄の武器は有効だわ</p><p>最近は警察とかでも、サスマタって柄の長い武器を使ったりしていますし</p><p>防犯用に、置いている施設もあるわよ</p><p>


　ああ、テレビのニュースで

　暴漢とか、銀行強盗を取り押さえるのに先が大きくＵの字型になっている白くて長い棒を使っているのを観たことがある</p><p>だから、警備部の研修とかでは槍というか、棒術の基礎は教えているわよ</p><p>競技スポーツとしては発展していないけれど長い柄の武器の需要はあるのよ</p><p>わたしみたいにメインの武装にしている人もいますから</p><p>


　木下さんが、笑顔でそう言うが</p><p>実戦でフレイルを使っている子なんて、あなただけよ</p><p>


　というより長柄武器のフレイルを日常的に持ち歩いているのは、世界中探しても木下さんだけだろう</p><p>何にしても、香月セキュリティ・サービスの中で長柄の武器の取り扱いが一番巧いのは彼女よだから連れて来たのよ</p><p>


　栗宮さんと御厨さんは自分たちだけで、家伝の槍術の稽古をしてきたから

　本当に強い人との対戦をしてきていない</p><p>えーと、ケガをさせないレベルでちゃっちゃとノシちゃえばいいんですか</p><p>


　木下さんは相変わらず、高校生みたいな童顔で怖いことを平然と言う</p><p>て、言ってるけれど栗宮流槍術はどうするっ戦わずして、負けを認めちゃう</p><p>


　寧が栗宮さんを煽る</p><p>敵に背中を見せるようなことはできませんわ</p><p>


　栗宮素子さんは、まんまと寧の挑発に乗る</p><p>それじゃあ晩ご飯が終わったら、中庭でファイトだよっ</p><p>


　ぬふふふっと、寧が微笑む</p><p>台風だし、体調戻らず</p><p>ああ、スパゲティか回転鮨が食べたい</p><p>1321．槍よさらば　／　中庭での対決</p><p>うっまい、美味いっス、美味しっ</p><p>


　後からやって来た香月セキュリティ・サービスの木下さんがもの凄い勢いで食事を平らげていく</p><p>追加で何か作ってくるわ</p><p>


　克子姉が苦笑して、立ち上がり台所へ向かう</p><p>はぁぁあのタイプの人は、お腹いっぱいに食べてもデザートは別腹とか言うんだろうね</p><p>


　寧も呆れ顔で、そう言う

　長い棍棒の先に鎖と鉄球を付けた武器フレイルの使い手である木下さんが、栗宮さんと対戦することになった

　これはいいことなんだろうか</p><p>ヨッちゃんそんなに心配しなくて良いよどうせ、御名穂お姉ちゃん辺りからの指示だろうからさ</p><p>今日、学校でイーディがグレースさんをコテンパンに負かせたのと一緒だよ栗宮さんたちも、圧倒的に負けないとダメなんだと思う</p><p>グレースさんもさ格闘技大会でマルゴお姉ちゃんに負けたり、今朝キョーコさんに負けたことはそんなにショックじゃなかったんだよ５つも年下の高校生のイーディに負けて、初めて敗北を真剣に受けとめることができたんだ</p><p>


　同世代のプロ格闘家のマルゴさんや、伝説の国際重犯罪人のキョーコさんに負けるのはまあ、仕方ないと思える

　イーディだって、同じ大会に出ていたけれど一番軽い体重のクラスだったし

　学校に連れて行って、制服姿も見せて実際に高校１年生なんだってことをハッキリさせた上で

　イーディは、グレースさんを圧倒的な力で、ねじ伏せた

　ここまでやられたら凹む</p><p>でも、木下さんは香月セキュリティ・サービスの警護人だよ年齢だって、栗宮さんたちより上だし</p><p>うん、そうだけどあたしたちは、そのことを知っているけれどあのお嬢様たちは知らないでしょ</p><p>木下さんて半年前に、香月セキュリティ・サービスに入ったばかりでしょしかも、表の仕事はそんなにしてないはずだから栗宮さんたちは、木下さんの正体を知らないんだよね</p><p>


　オレは木下さんが、バンバルビー３のメンバーだった頃から知っている

　だけど、何の情報を無ければ</p><p>木下さんてロリコンのダダドムゥおじ様を惹き付けちゃうくらいの童顔ロリータ・フェイスでしょ</p><p>


　そうだ何も知らなければ、木下さんは高校生ぐらいにしか見えない</p><p>栗宮さんたちからしたらレイちゃんが、香月セキュリティ・サービスの研修生か何かを連れて来たぐらいにしか思ってないと思うよだって、ほら木下さん、あの調子だし</p><p>わたし、スパゲッティとかハンバーグとか子供っぽい料理、大好きなんですよねーもちろんピザも大好きです</p><p>


　屈託が無いというかケラケラと無邪気に良く笑う

　イーディも、そうだけど

　本当は、こういう開けっぴろげ風な人の方が実は怖い

　そのことを栗宮さんたちは、判っているだろうか</p><p>イーディだと計算ずくで、相手が油断するように仕掛けたりするけれど木下さんは天然だもんね何も考えずに、自然にああできるんだから恐ろしい人だよ</p><p>ピザビザピーザ、うっふん美味しーなっキャッホゥ</p><p>


　うん計算じゃない元から、ああいう人だ</p><p>改めて、考えるとルビーさんバービーさんて、木下さんの性格が判っていて、上手にコントロールしていたんだなぁ</p><p>


　いつも木下さんばかり闘わせて２人は後ろでサボッている印象だったけれど

　これだけ子供っぽい性格なのに鬼みたいに強い人だからな</p><p>いや、木下さんは香月セキュリティ・サービスに入ってからの方が、さらに強くなったと思うよやっぱり、あのままバンバルビー３に居たら今ほど伸びてはいないと思うな</p><p>バービーさんたちには、悪いけれど香月セキュリティ・サービスには、木下さんの能力を、さらに上達させるためのアドバイスができる人が何人もいるからさ</p><p>


　そうだなバービーさんたちでは木下さんの育成は、すでに限界だったかもしれない

　香月セキュリティ・サービスには、大徳さんや張本さんみたいな、ホンモノのバケモノみたいに強い人がいるし

　翔姉ちゃんみたいに、警護の技術を総合的に学んできた人もいる

　木下さんを、香月セキュリティ・サービスに託したのもよく判る

　バービーさんたち自身も、現状のままではマズイと考えて</p><p>次のステップに進みたくてキョーコさんの部下になったんだし</p><p>ほら、栗宮さんが木下さんを何なの、この人って顔で見ているよね</p><p>


　寧の言うとおり、栗宮さんは食事を止めて対戦相手の様子をチェックしている</p><p>あれじゃ木下さんの本質には気が付かないかもな</p><p>そりゃ気付かないよ栗宮さん、木下さんみたいな人と闘うのは初めてだと思うもん</p><p>栗宮さんの弱点は実戦経験の不足なんだな</p><p>


　オレは理解する

　警護役の御厨さんと、どれだけ槍の稽古を重ねても

　ホンモノの強者とガチの戦闘を経験しないと殻を破ることはできない

　寧が、オレの言葉にうなずいた

　食後すぐにオレたちは中庭に面した部屋に移動した

　もう夜で庭に出ると寒いからオレたちは全員、透け透け服のままだしこの部屋からガラス越しに、栗宮さんたちと木下さんの闘いを観ることになった

　栗宮さんと御厨さんは、栗宮流槍術の正式な道着である白袴に着替えて来た

　木下さんは、香月セキュリティ・サービスの職員らしく黒のパンツスーツ姿だ

　中庭には、対戦者たち以外に見届け人としてレイちゃんと、ミタマ、月子の３人が出ている</p><p>これが香月セキュリティ・サービスの研修で使っている槍です</p><p>


　レイちゃんは、香月セキュリティ・サービスの研修施設から持って来たという暴漢撃退の練習に使う槍をオレたち全員に見せる</p><p>絵の部分はカーボン製でよくしなりますが穂先の部分は、ゴム製です人を斬ることはできません</p><p>


　なるほど白くてペロンとしたゴムの刃が黒い槍の先に付いている</p><p>麗華さーんどれくらい、やっつけちゃえばいいんですか</p><p>


　木下さんが、レイちゃんに尋ねる</p><p>ケガしない程度にううん、ケガさせないように注意して</p><p>


　レイちゃんは笑顔で、そう言う</p><p>はーい、判りましたー</p><p>


　木下さんの軽い言葉に、栗宮さんはムッとした表情を見せる</p><p>実戦を想定した稽古ということにしますから基本的に、相手をケガさせない以外のルールは有りませんどんな技をお使いになられても結構です</p><p>


　レイちゃんは、栗宮さんたちに言う</p><p>では、勝敗は何で決めるのですか</p><p>


　栗宮さんが、尋ねると</p><p>どちらかが負けたと自らの敗北を認めるまで続けて下さい</p><p>ああ、このお嬢様たちに負けを認めさせればいいんですねーっ簡単簡単、じゃ、チャッチャカやりましょうっ</p><p>


　木下さんは、気軽に言う</p><p>そんでわたしは、こちらのお２人をいっぺんにブッ潰しちゃって良いんですよね</p><p>


　え木下さんVS栗宮さんと御厨さん２対１の闘いなのか</p><p>あなたのお相手はわたくし１人で充分ですわ</p><p>


　栗宮さんは、木下さんを睨む</p><p>いえ、素子お嬢様わたくしが先に闘わせていただきますっ</p><p>


　御厨さんも、１人で闘う気だ</p><p>麗華さーん正直、ちょっとこっちの人はどうかと思いますけど</p><p>


　木下さんは、御厨さんを見てそう言う</p><p>お二方ともひよっこですけどこっちの人は、卵から出て来たばかりじゃないですか</p><p>


　御厨さんはまだ１４歳だ

　プロ警護人の木下さんから見れば闘う相手として幼な過ぎるのかもしれない</p><p>失礼なことを言わないでくるみは、栗宮流槍術に入門して、もう８年になります</p><p>


　御厨さんと栗宮さんが強く抗議する</p><p>えたった８年</p><p>


　木下さんは、ニヤッと笑う</p><p>そんなんじゃ、基礎も終わってないじゃないですかぁ</p><p>


　木下さんに呑まれる、栗宮さんたち</p><p>あー、麗華さん判りましたこの人たちは、現在の自分たちの到達レベルが判っていないんですねぇ</p><p>


　木下さんは、レイちゃんに微笑む</p><p>だから、わたしがとことん、ブチのめしてあげないといけないんですねーなるほど、なるほど、わっかりましたー</p><p>


　木下さんはレイちゃんから、練習用の槍を受け取る</p><p>わたしはフレイル専門だからこういう先が重くないのは、久しぶりなんですけれど</p><p>


　ブンブンッと槍を上下に振る</p><p>ま、いっかこんなにペラペラな槍なら、ケガさせないで楽にいけそうだし</p><p>藤宮さん、わたくしにも槍を下さいませ</p><p>


　栗宮さんも、レイちゃんから練習用の槍を受け取る</p><p>くるみわたくしが闘いますあなたは、そこで見ていなさい</p><p>素子お嬢様</p><p>こんな人１対１で闘って勝たなければ、栗宮流槍術の名折れとなります</p><p>


　栗宮さんも、ブンッと槍を振る</p><p>栗宮流槍術は、戦国の世から続く戦場の槍です先祖代々受け継いできたこの技受けてみなさい</p><p>


　ザッと槍を構える</p><p>あの、栗宮様、老婆心ながら申し上げますが</p><p>


　横からレイちゃんが言う</p><p>その槍普段お使いになっておられる栗宮流槍術の槍とは、長さも重さもバランスも素材も異なっております</p><p>


　うん、栗宮さんたちの家の槍はもっと長い

　材質もゴムの穂先にカーボンの柄とかじやないし

　もっと戦国時代そのままの重々しい槍だ</p><p>槍の違いをまずは確認なさって下さい</p><p>そんなこと藤宮さんに言われなくても、判っております</p><p>


　栗宮さんは、槍を上下左右にブンブン振ってしなり具合やバランスを確かめる

　同じことを木下さんもしていた</p><p>麗華さーん、これ練習用って前のと違いませんかぁ新しい槍なんですかね前に使った時よりも、よくしなりますていうか、しなり過ぎぃ</p><p>


　うんカーボン製の柄が、波打つようにしなっている</p><p>あらこの間、新人研修用に追加した分よ前に発注したのと、同じ仕様で作ってもらったんだけれど</p><p>そんなことないです前よりも、しなってます後バランスもちょっと違うな前のより重心が２センチくらい後ろですね</p><p>


　そんなことまで判るんだ</p><p>判ったわ調達担当者をとっちめておくから</p><p>よろしくお願いしまーすま、これはこれで使えないことはないですけれどね練習用ですし</p><p>


　ビシッと木下さんは、美しいフォームで槍を構える</p><p>んじゃそろそろ始めましょう</p><p>


　ニィッと栗宮さんに微笑む</p><p>え、ええいいわど、どうぞ</p><p>


　栗宮さんも槍を構える</p><p>それでははじめっ</p><p>


　レイちゃんが、対戦のスタートを宣言する</p><p>トイヤァァッ</p><p>


　先手必勝とばかりに、栗宮さんが木下さんに突進する</p><p>ほいほい、ほほいほーい</p><p>


　鋭い突きを、木下さんは難なく避け栗宮さんの槍の先を靴でバコッと蹴り上げる

　驚く栗宮さん</p><p>人の槍を足蹴にするとは礼儀知らずなっ</p><p>そんな、あなたのところのルールを持ち出されても困りまーす</p><p>


　木下さんは、槍を繰り出さず栗宮さんの槍を靴でガンガン蹴っていく

　ああ、これって靴の爪先と底に何か金属が入っているな</p><p>相手の槍の穂先を靴で踏みつけるなんてのは中国武術でよく使ってる手だしジャッキー・チェンの映画とか観たことないんですかーっ</p><p>映画が何なんですこれは真剣な闘いですわ</p><p>


　栗宮さんは、ギッと強く木下さんを睨む</p><p>判ってまーす真剣だからこそ何でもアリなんじゃないんですかーこれ実戦を想定したお稽古なんですからっあらよっと</p><p>


　木下さんは、ガシッと栗宮さんの槍の穂先を踏みつける</p><p>隙ありぃ</p><p>


　栗宮さんが槍から片手を離して、木下さんの身体に触れようとする

　あ女子格闘技大会の会場で見せてくれた気を打ち込む技</p><p>雷照印だ</p><p>残念、隙なしーっ</p><p>


　しかし、木下さんは栗宮さんの手が自分の身体に触れる前に華麗にすわっと躱す</p><p>うっわープロをナメ過ぎですよーっくぷぷっ</p><p>あなたの気の技は、相手の身体に直接触れないとダメなんですよねー知ってますよーんうっふふーん</p><p>


　木下さんは栗宮さんの技を知っている</p><p>わたしたちはプロだからあなたのことも、あなたの技のこともよーく知っているんですよねぇ</p><p>工藤さんで、ああ見えてとっても真面目な人ですから</p><p>


　レイちゃんが、工藤父の名前を出す

　そうだあの会場には、工藤父が居た

　栗宮さんの技をこっそり見ていて雷照印という技の詳細を香月セキュリティ・サービスに報告していたのか</p><p>香月セキュリティ・サービスの仕事は、名家の人たちを護ることですが栗宮様が、何かの間違いで、香月家の敵になってしまうことだってあるかもしれませんから</p><p>わたくしたちは、常に考えられる全ての可能性を想定しています</p><p>だからちゃーんと、あなたたちの技だって調べ上げているんですよーっ</p><p>


　木下さんはニコッと微笑むと、槍を構え直す</p><p>そして今度は木下さんから、栗宮さんに突き込みを開始する</p><p>栗宮流槍術というものの弱点だって、知っていますよーわたしたちは、あなたたち以上にあなたたちの流派のことを知っているんですからっほほいほーい</p><p>


　鋭い突きがビュンビュンと打ち込まれる

　栗宮さんは、防戦一方となる</p><p>あ、あなたたちに解析されるほど、栗宮流槍術は浅くはありませんわ</p><p>


　栗宮さんは、起死回生の一撃を木下さんに放つが</p><p>あっまーい</p><p>


　木下さんは、栗宮さんの槍を打ち込んだ腕が伸びきった瞬間に

　栗宮さんの槍の穂先のすぐ下の柄をグワシッと掴んで

　ギヌワアッと、捻るっ

　見た目は華奢だけど普段から重い粉砕フレイルを振り回している怪力の持ち主だ

　栗宮さんは、あっさりと自分の槍を木下さんに奪われてしまった</p><p>ほらねっ</p><p>


　笑う木下さん</p><p>た、対戦中に相手の槍を掴んで奪い獲るなんて、考えられませんわ</p><p>


　栗宮さんは、反射的に抗議するが</p><p>えー、実戦じゃ何でもアリでしょこういう攻撃もあるかもしれないって、想定していない方がおかしいよね</p><p>


　木下さんは笑う</p><p>ほら、もうちょっとやりましょう槍だけに、ぷぷぷ槍は返してさしあげますから</p><p>


　木下さんは、ポンと栗宮さんの前に槍を投げ落とす

　それでも栗宮さんは、槍を拾い上げグッと強い眼で、木下さんを睨む</p><p>あー、それもダメダメ感情的になって、１人の敵だけに気持ちを集中しちゃダメですよー</p><p>だって、ほらもしかしたら、今この瞬間にあなたの後ろから、別の敵が斬りかかってくるかもしれないですよねーここに居るのがわたしたちだけじゃないかもしれないじゃないですか</p><p>こ、香月セキュリティ・サービスが、そんな卑怯なことはなさらないはずですわ</p><p>


　栗宮さんは、そう言い返すが</p><p>えー、わたしたちって結構、卑怯ですよプロですから、卑怯だろうが何だろうが、勝たなきゃダメなんですし</p><p>


　木下さんは、笑顔でそう言うと</p><p>わたしも、昔、バービーさんたちによく怒られましたーどんな時でも自分の周囲の状況をチェックしないといけないだから眼の前に見えている敵だけに集中しないで、戦場全体を俯瞰するように気を巡らせないといけないって</p><p>


　眼の前の敵だけに集中したら周りが見えなくなるということか</p><p>ぽやややんとリラックスしてた方が、周りの様子がよく判るんですよねーだからもっとヘラヘラしてないとダメだって、よく叱られました</p><p>


　ああ、イーディがいつもヘラヘラ笑っているのも、美智が常に無表情なのも同じことなんだ

　試合なら、対戦相手はあらかじめ決まっているが

　実戦では、横から何が飛び出して来るか判らない

　だから、眼の前に見えている敵だけでなく戦闘中にも、常に周囲を警戒し続けている

　その様子がヘラヘラしているように見えているのか</p><p>あなたの家の槍術だって最初は、戦国時代あたりの戦場での実戦経験から生まれたんでしょうからそういうことも、かつては判ってたはずなんですけどねー</p><p>


　木下さんは栗宮さんに言う</p><p>でも、江戸時代の２７０年間は長かったですから家伝の武術として伝統化していくうちに、実戦武術としての大切なことが色々と消えてっちゃったんでしょうね多分、そういうことなんだと思います</p><p>


　栗宮さんは、ジッと木下さんを見ている</p><p>特にあなたの流派は、家のご当主が代々受け継いできたわけですよねそうなると卑怯なことはダメだとか、華麗な技でないと名家の当主に相応しくないとかどんどん、使えない武術の方に変化しちゃうんですよ</p><p>実戦じゃ卑怯もへったくれを無いですからねー泥臭くても、生き残らないと意味が無いわけですから</p><p>そ、そんなこと判っていますわ</p><p>判ってないですよあなたの技を見れば判りますあなたの家の槍術はあなたの家の中だけで、三百年ぐらいグツグツ煮込まれて来たんですよねだから、有る意味においては美しく洗練されているんでしょうけれど、実戦武術としての力は失っているんじゃないですかはいやっ</p><p>


　木下さんが、また栗宮さんに打ち込む</p><p>ほいやほいやほいやっ</p><p>


　栗宮さんは、また防戦一方だ</p><p>ほらわたしの攻撃が受けづらいですわね何でか判りますかーあなたの家の技は和服を着た敵と闘うことしか想定してないから、死角がいっぱいあるんですよこことか、こことか</p><p>


　木下さんの槍が、栗宮さんを追い詰めていく</p><p>それに、昔の槍は重かったですしこういう軽いカーボン製のよくしなる槍ならどんなアクションができるかとか、考えて無いですよね想定して実践する力が、全然弱いんですよそういう想像力を身に付ける稽古をしてきてないみたいですから</p><p>


　木下さんは槍の柄の一番下を握ってブワンブワンと槍を蛇のようにしならせて、栗宮さんに襲い掛かる</p><p>こんな風にも使えまーすま、わたしたちはプロですから、中国武術や、銃剣術や、マーシャルアーツで編み出された近代的な棒術なんかのテクニックも、みんな身に付けてますし応用ができまーすでも、あなたの槍術は昔のまんま、江戸時代に日本にあった他の武術のことまでしか、研究対応できていないですよねー</p><p>


　木下さんは闘いながら、栗宮さんを諭していく</p><p>だから、勝てないんですよねーわたしには、ほいやっ</p><p>


　木下さんは、ゴム製の穂先でビシッと栗宮さんの手を打つ

　栗宮さんは、槍を落としてしまった

　コロロンと、カーボン製の練習用槍が中庭の地面に転がる</p><p>手のそこのところを叩くと、どんなに握力のある人でも手を開いちゃうんですよそういうものなんです</p><p>


　木下さんは、そう言うと</p><p>でまだやりますか</p><p>わ、わたくしはまだ負けていませんわ</p><p>


　栗宮さんは、慌てて落とした槍を拾おうとするが手が痺れていて、拾い上げられない</p><p>そこまでにした方が良いと思うわ</p><p>


　みすずが中庭へ出る</p><p>栗宮さん、あなた自分と木下さんをよく見比べてごらんなさい</p><p>あなたは全身、汗びっしょりで、服装も乱れているわ</p><p>


　みすずの言う通り栗宮さんは白袴の道着が大きく着崩れていた

　顔も汗の玉が、月明かりに光っている</p><p>だけど、木下さんは汗１つかいていらっしゃらないわ</p><p>


　木下さんの方は涼しい顔で立っている</p><p>それはそうですよわたし、汗かくほど動いてないじゃないですか</p><p>


　木下さんは、カーボン槍をビュンビュンしならせて言う

　栗宮さんは改めて、自分と木下さんを見比べて</p><p>わたくしの負けのようですわね</p><p>


　負けを認める</p><p>でも、これは栗宮流槍術が負けたのではありませんわあくまでも、わたくし個人が未熟だったからです</p><p>いや、同じことですよ</p><p>


　木下さんは、平然とそう言う</p><p>今、栗宮流槍術を受け継いでいるのは世界中を探しても、あなたたち２人だけじゃないですか</p><p>


　栗宮流槍術は栗宮素子さんと御厨くるみさんしか、やっていない</p><p>ですからあなたの負けは、栗宮流槍術の負けですそこのところを間違えてはいけないですよ</p><p>


　場の空気を読むとか、一切、しない人だった

　栗宮さんは、屈辱に打ちのめされている</p><p>木下さんはアホ可愛くて好きです</p><p>しかし台風はどうにかならないのでしょうか</p><p>1322．槍よさらば　／　もう一つの敗北</p><p>槍は、人類最古の武器の1つなんですよね</p><p>もちろん、最初は長い棒の先に石器をくくりつけただけのものですけれど鋭利な金属の刃が付けられるようになったのは、人間の歴史が記録されるようになった後ですけれど有名なのは、古代ギリシャの長槍と大きな盾で武装した兵が方密集して陣を形成して、前方に槍ぶすまを展開して闘うファランクスよそれが、アレキサンダー大王のマケドニア軍では、さらに槍の長さを増してサリッサという槍になりました</p><p>


　レイちゃんは、そこまで言うとハイジを見る</p><p>ハイジちゃんは、ヨーロッパのアカデミーで詳しく講義を受けているんじゃないの</p><p>昔の戦争は、今のように無線機で指示を出すようなことはできませんから司令官の命令を、どうやって全軍に伝えるかはとても重要でした槍を持った集団を戦闘部隊としてまとめて活用すれば、多人数を1つの意志の元で動かすことができますしかし、それには充分に訓練された兵士が大量に必要となりますからヨーロッパでは、古代から中世になって、それぞれの諸侯が自分の領地を経営する封建社会になると、槍を持った兵による密集陣は廃れてしまいました</p><p>騎士と傭兵の時代になるものね</p><p>しかし、15世紀にスイスがハプスブルク家の支配から独立する時に市民兵たちが、パイクという長槍を持って密集陣を作ることで騎兵に打ち勝ちました</p><p>それで槍の時代が復活するのよ</p><p>そうです銃が戦争に使われるようになった後でも、初期の銃は連射するのにとても時間が掛かりましたから銃兵の護衛と近接戦闘のために槍兵は欠かせませんでした16世紀にはスペイン軍が銃を持った兵と槍を持った兵を組み合わせて陣を作るテルシオという戦術を確立しますその後も、槍は１７世紀になるまでヨーロッパの戦場では主戦力として使われます</p><p>


　ハイジが、そう言う</p><p>マスケット銃の先に剣を付ける銃剣が発明されたのよそれまでは銃兵と槍兵を別々だったけれど近接戦闘になったら銃に銃剣を取り付けて対応することで、全ての兵を銃兵にすることができるようになったのよ</p><p>ヨーロッパ各国の生産力が上がったことで、兵士たちに銃を行き渡らせることができるようになったことも大きいですそれ以前は、高価で複雑な構造の銃を大量に用意するのは大変でしたから槍の方が銃よりも安く簡単に作れますし</p><p>つまり、ヨーロッパでは槍は銃剣になったのよ</p><p>


　長い銃の先に刃物を取り付けて敵を刺したり、切り裂いたりする武器</p><p>現在の小銃は、取り回しが楽なようになるべく小さく、短い構造になっていますけれどそれでも世界中の多くの国が正式採用している小銃には、今でも銃剣が取り付けられるようになっているものが多いです銃剣で闘う訓練も近接戦闘は戦闘用ナイフに切り替えてしまった国も多いですけれどまだまだ行われています</p><p>ナイフよりも、リーチがありますからアメリカ陸軍では2010年で銃剣を教えるのを止めてしまっているけれど、海兵隊の方はまだ銃剣による格闘訓練を続けていますイギリス軍に至っては、フォークランド紛争でも、イラク戦争でも、アフガニスタンでも銃剣による突撃を実戦で行っています</p><p>


　21世紀になっても、まだ銃剣は使われている</p><p>現代では槍そのものは使われなくなったけれど槍の技は、銃剣に受け継がれているんです実際、日本でも明治に西洋の軍事技術を採り入れた時に銃剣も採用しましたけれど銃剣術として確立するのに、日本古来の槍術を参考にしています</p><p>それは、つまりわたくしたちの栗宮流槍術では、もはや時代に合わないということですか</p><p>


　栗宮さんが真顔で尋ねる</p><p>実戦に使う武術としては申し訳ありませんが銃火器がある時代には、槍は武器の主流になりません</p><p>


　レイちゃんは、キッパリと言い切った</p><p>古い形の武術を現代に伝えるという伝統保護ということなら、意味があると思いますが栗宮様の槍術そのものは、実戦では使えません</p><p>気の技が使えるのはスゴいと思いますけれどそれって別に、槍がなくても使えますよね</p><p>


　木下さんが笑顔で、そう言う</p><p>どうしても槍を使わないといけないってことでかえって、技の幅が狭くなってませんかわたしなら、もっと実践的なことを考えますけれど</p><p>


　木下さんは、自分の手にしている練習用の槍を見て</p><p>例えば槍の形をしてなくてもいいんですよあなたぐらいの年頃の女の子が、持ち歩いていても変じゃないものそうですねぇ例えば、日傘とか、ラクロスのラケットとか、ちょっと長めのモノを使ってモンモノじやなくって良いんです中身は特殊な金属とかを仕込んで、戦闘用に強化するんですけれどそういう武器を持ち歩けば、槍で学んだ技が流用できますよね</p><p>後は、わたしみたいに一般の人には何だか判らないものを平然と持ち歩くとか</p><p>


　木下さんは、練習用の槍を地面に置いて中庭の花壇のところに立てかけてあった粉砕フレイルを取りに行く</p><p>長柄の先に鎖と鉄橋の付いた重い武器は持ち上げると、ジャラリと鳴った</p><p>これも色とかに気を遣っているんですよーパッと見だと、武器だって判らないように</p><p>


　なるほど柄にピンクや青のラインが入ってたりする

　これだけでも、世間の人の眼を誤魔化すことができるんだ</p><p>ご自分の技を現実社会の中で活かしたいと思われるのなら現実社会の方に合わせないとダメですよ剥き身の槍を持ち歩いて許される国なんて、今はあり得ないんですから</p><p>


　木下さんは、クククと笑う

　今のままの栗宮流槍術では古臭い武術としての歴史的価値しかない

　今の時代に合わせるのなら、色々と考えないといけない</p><p>おっしゃることの意味は判りましたわ</p><p>


　栗宮さんはうつむいて言う

　臣下の御厨さんが、心配そうに主を見た</p><p>でも、心では納得できませんかこうやって、結果が出ても</p><p>


　レイちゃんが、優しくそう言う</p><p>後は栗宮様の槍術を完全にスポーツ化して、一般に普及させるという道もございますが現代の一般の方たちに受け入れていただけるようにするためには、やはり元の槍術に手を加えることになります栗宮家に代々継承されてきたままの槍術では、普通の人たちのスポーツにはなりません</p><p>


　それもその通りなんだよな

　武術の根幹である敵を殺す技という部分を削らなくてはいけない</p><p>藤宮さんは栗宮流槍術は、このまま途絶えてしまうべきだと言うのですか</p><p>


　栗宮さんは、強く言う</p><p>そんなことは申しておりませんこれからも栗宮流槍術を残していかれるおつもりならどんな形で遺されるのか、栗宮様がご自身でお決めになられるべきだと申し上げております</p><p>


　レイちゃんはきっぱりと言う</p><p>栗宮家のご先代様のように先祖代々の技を、そのまま、お孫様にお伝えして後のことは託すという方法もあります</p><p>


　お孫様というのは栗宮素子さんのことなんだろう

　栗宮素子さんと御厨くるみさんだけが先代から栗宮流槍術の全てを学んだ

　同じように素子さんも、自分の子や孫に江戸時代のままの技を伝えて

　その技をどうするかは、子孫に丸投げするという手もある</p><p>今ですら栗宮家の中で、槍を積極的に学んだのはわたくしとくるみだけですわたくしたちのことを苦々しく思っている者も家中には多いです名家としての体裁を保つためには、槍術は捨ててしまうべきだと直接言われたこともあります</p><p>今のままでは栗宮家の中で、槍の稽古をすることも禁じられてしまうと感じていますしかも、わたくしは女他家に嫁に出されるわけですし栗宮家本家の後継者に槍を教えることは許されないと思います</p><p>


　つまりこのままでは、栗宮素子さんの代で槍術の伝承がストップする可能性が高い</p><p>ですから黒森様の側室にしていただいて栗宮の名を受け継ぐ子供を産み、その子に槍術を伝えたいと思ったのですわ</p><p>


　側室なら、正式な結婚をするわけではなから栗宮さんの姓は変わらない

　子供にも、栗宮の名を伝えることができる</p><p>気持ちは理解できますけれど少し勝手過ぎるとは思いませんか</p><p>ずっと栗宮さんの話を聞いていた、みすずが口を開く</p><p>それはみすず様のおっしゃる通りだと思いますがわたくしも、切羽詰まっておりますので</p><p>でも、あなたのお話は全て、あなたのご都合だけですわたくしたちの家に持ち込むのは、迷惑だわ</p><p>


　みすずは、強くそう言う

　栗宮さんは、ガクッと中庭の地面に膝を付く

　慌てて御厨さんが、主人に駆け寄った

　取りあえず、これで

　栗宮さんを負けさせることには成功した

　問題はここから、どうするかだけど

　ドリィとアナがいつの間にか中庭に出ている

　ドリィが、木下さんが地面に置いた練習用の槍を持ち上げて</p><p>もしかしてあの子たちも槍の対戦がしたいのかなっ</p><p>まそうなんでしょうね観ているうちに血が騒いだんだと思うわ</p><p>


　アーニャが、そう言いながら中庭に出る</p><p>この子の相手は、わたくしがするわ槍、貸して下さる</p><p>


　アーニャは、栗宮さんにそう言う</p><p>アーニャさん槍の経験はあるの</p><p>わたしがもう一戦やってもいいですよー</p><p>


　レイちゃんと木下さんが、そう言うが</p><p>ちょっと、この子たちに教えないといけないことがあるのよわたくしもキョーコ様から、棒術の基礎ぐらいは教わっているわ</p><p>


　アーニャはそう言って、栗宮さんから練習用の槍を奪い獲るとブンッと振って、バランスを見る

　同じことを、ドリィもやっていた</p><p>とっても大事なことなのどうしても今日のうちに、教えないといけないことだから</p><p>さっきあの子たちと仲良くしてくれてた子ああ、あなたね悪いんだけれど、あの子たちに手を振って応援してあげてくれる</p><p>


　アーニャは室内に居るアニエスに、そう言う</p><p>判りましたのドリィちゃん、頑張って下さいですのー</p><p>ドリィちゃん、頑張って</p><p>


　アニエスとルナたちが、笑顔でドリィに手を振った

　ドリィは、人に応援されたのが初めてなんだろう

　戸惑った顔をしていたがアニエスたちを見て、軽く手を振り返す</p><p>それじゃあはじめてちょうだい</p><p>


　アーニャの言葉に、レイちゃんが</p><p>ではREADYGO</p><p>


　今度は英語で、対戦開始を宣言する

　まずは、アーニャがドリィに向かって、一撃を放った

　ドリィは、シュバッと避けると素早く廻り込んで、アーニャの背後を突こうとする

　アーニャも躱すが分が悪い

　さすが、普段からドリル槍を振り回してきたドリィだ

　槍の扱いには、アーニャよりも長けている

　なんとアーニャは、ドリィに向かって手裏剣を放った

　ドリィは槍の穂先で、手裏剣を払い落とすと一気に間合いを詰める</p><p>チャイサァ</p><p>


　あ、これはアーニャは躱しきれない

　誰もが、そう思った瞬間</p><p>ピギィィィィ</p><p>


　ドリィの動きが止まる

　どこから取り出したのか、手にピストルを握っていた

　しかも、その銃口は

　ドリィでなく、お屋敷の室内に居るアニエスに向けられていた</p><p>ムギィィィ</p><p>


　横から、ドリィの妹のアナがアーニャに突進するが</p><p>えいしょっと</p><p>


　木下さんがススッと動いて、アナを取り押さえる

　ドリィは、凍り付いて立ち尽くしたままだった</p><p>はいここまでよ</p><p>


　アーニャは、スッとピストルを下ろす</p><p>これでいいわこの子たちも、判ったはずだから</p><p>


　食堂に戻るとアーニャが、オレたちに説明してくれた</p><p>ドリィもアナも少女暗殺者だから、自分の命を捨てて対象者を殺す闘い方しか知らないのよ</p><p>


　落ち込んでいるドリィとアナに、アニエスたちが笑顔でアイスクリームを勧めていた</p><p>指示された暗殺現場に行って、捨て身で相手を殺すことしか教わって来ていないから大切な人を守る闘い方は、今まで経験してきていないのよ</p><p>さっきも、そうあれは遊びだったけれど、闘っている時のドリィには対戦者のわたくししか見えなくなっていたのよ周りが完全に見えなくなっていたわ</p><p>間合いも変でしたよねー相打ちになっても構わないから、相手を確実に殺しに行くっていうような、困ったちゃんの闘い方でしたもの</p><p>


　木下さんが、そう感想を述べる</p><p>だから、それじゃいけないって教えてあげたのよ</p><p>


　アーニャは、苦笑した</p><p>そういう闘い方じゃ守りたい人たちが守れないって、判らせたかったのよ</p><p>警護役ならばお守りする人の盾となるように、常に敵との間合いを計ります</p><p>そうですね敵の位置と、守るべき人たちの位置を常に把握して、できる限り危険を排除することに努めます</p><p>しかも、ありとあらゆる可能性を想定してね</p><p>


　アーニャが、ピストルを隠し持っているかもしれないということも考えて行動する</p><p>捨て身になるだけじゃ、大切な人は守れないそのことを、今日のうちに学んで欲しかったのよ</p><p>


　アーニャは言った</p><p>ほらほら、美味しいですのこのアイスクリームも、マナちゃんの手作りですの</p><p>


　アニエスが、スプーンですくったアイスクリームをドリィの口に差し出す</p><p>ホントに美味しいよ</p><p>


　コヨミちゃんが、自分の皿のアイスを眼の前で食べて見せて安全な食べ物であること示す</p><p>アナちゃんも、食べてよ</p><p>


　ルナが、アナにもアイスの皿を渡した

　それでアナが一口アイスを食べる</p><p>デリッシャ</p><p>


　アナが姉に、笑顔で報告する

　それで、ドリィもアニエスのスプーンに乗ったアイスをペロッと舐めた</p><p>ウィ</p><p>ね、美味しいですのはい、食べて下さいですの</p><p>ホンマ、美味しいアイスですわ</p><p>うん、美味しいなエリちゃん</p><p>


　双子も、アイスの美味しさをアピールする

　ドリィも自分でスプーンを取ってアイスを食べ始めた

　その顔には、笑みが浮かんでいる</p><p>守るということに気付かなかった自分が腹立たしかったんでしょうけれどこれで、あの子たちの闘い方は変わると思うわ</p><p>あの子たちは愚かではないから今まで、自分たちが身に付けてきた技術をどう家族を守るために活かしていくか、後は自分で考えるわよ</p><p>


　相手を倒すことだけに集中し過ぎてしまってアニエスたちのことを忘れてしまって、危険な目に遭わせてしまったという反省が

　ドリィとアナを変える</p><p>あなたたちも、そうよもっと考え方をフレキシブルにしなさい</p><p>


　アーニャは、これまた深く落ち込んでいる栗宮さんたちに言った</p><p>あなたたちが今持っている技術は素晴らしいものなのよそれは本当よ大切なのは、その技術をどう活かすかじゃないの</p><p>


　アーニャの言葉に、ハッとなる栗宮さん</p><p>その技術で何がしたいかを考える前にその技術を使えば、何ができるのかを考えた方が良いと思うわそっちの方が建設的だし前向きよ</p><p>うーむ、台風一過で小学生は夏休みらしい</p><p>しかし、私はこれから父を連れて、うちのお墓のあるお寺に行かないといけない</p><p>暑そうだなぁお坊さんの話が、また長いんだろうしはぁぁ</p><p>1323．槍よさらば　／　ハイ・リスク</p><p>◇チーム中1</p><p>・工藤美智／１５歳中学３年生みすずの警護役工藤流古武術の達人小柄で日本人形のように美しい</p><p>◇武闘派チーム</p><p>木下さん、ご苦労様特製のケーキがあるんだけれど食べる</p><p>


　克子姉が、木下さんに言う</p><p>もちろん、いただきますっ</p><p>


　笑顔で答える木下さんは本当に、高校生ぐらいの女の子にしか見えない

　フリーの警護人の中には、木下さんよりもさらに幼く見えるネコさんが居る</p><p>ネコさん確か、小学生の子供がいるんだっけ</p><p>


　オレは壁の時計を見る

　そろそろ明日売るパンの仕込みを始めないといけない</p><p>パパあの</p><p>


　アニエスがルナたちとやって来る</p><p>兄さん、今日はちょっとボクたち、パンのお手伝いを休んでもいい</p><p>


　アニエスたちは、毎晩50円安い簡単なパンを作るのを手伝ってくれている</p><p>学校が始まりましたからアニエスちゃんと、明日の予習をしておきたいんです</p><p>


　コヨミちゃんがそう言う</p><p>さすが、私立のお嬢様校ボクたちが、思ってたよりも授業のレベルが上だったんです</p><p>わたしはたちも、しばらく学校をお休みしていましたから予習をきっちりしておきたいんです</p><p>


　ルナもコヨミちゃんも真面目な性格だもんな

　ああそれに

　学校に初めて通うアニエスのことを考えてくれているんだ

　きっちり予習・復習をやっていかないとアニエスは、みんなの勉強のペースに付いていけなくなるかもしれない</p><p>可憐ちゃんも、一緒にお勉強してくれるそうですの</p><p>はい、公お兄様</p><p>


　ずっと超お嬢様校の生徒の可憐がみんなの勉強を見てくれるのは助かる</p><p>旦那様、この子たちのことは、あたしが見ますわ</p><p>


　高2のみすずが小6の子たちの勉強を見てくれるのは助かる

　いや、オレなら小学生に教えるのはちょっと怪しいけど、みすずは優等生だし</p><p>頼むよ、みすずアニエスとルナとコヨミちゃんと可憐は、今日からはパンの手伝いの方は、やれる時だけでいいから自分の勉強の方を優先してくれ</p><p>いえ、今日は学校の初日だったし、帰って来てから色々あって時間が遅くなっちゃいましたけれど明日からは、学校の予習とパンのお手伝いは両立させます</p><p>どっちもわたしたちにとっては、大切なことですから</p><p>うん、そうだねボクたち、明日からはどっちもちゃんとやるから</p><p>今日だけ、ごめんなさいですの</p><p>今日一日で、学校の授業の流れがだいたい判ってもらえたと思いますので今日は各教科ごとに、確認した方が良いと思うんです</p><p>


　アニエスと可憐も、真面目な顔で言う</p><p>お勉強するのなら、2階の書庫の隣の部屋を使いなさいあそこなら静かだし、テーブルと椅子もあるから</p><p>


　克子姉が鍵を持って来る</p><p>じゃあ、みんな今、克子姉が言った部屋で勉強してくれ</p><p>


　多分、その部屋はここが黒森楼だった頃に

　地方から連れて来られて、オレたちの高校に通っていた娼婦たちが

　みんなで学校の勉強をした部屋なんだろう

　アニエスが元気にオレに返事をする</p><p>じゃあ、パパドリィちゃんとアナちゃんも、また後でですのっ</p><p>


　アニエスは、アーニャと一緒に居る少女暗殺者姉妹に声を掛けた

　そして、そのままゾロゾロと食堂から出て行く</p><p>アニエスちゃんたちは、偉いですわ</p><p>うん、うちらなんて予習なんてしたことないもんな</p><p>


　小6カルテットたちが退室したのを確認してから

　リエとエリの双子がやって来る</p><p>うちら、学校は明後日からですしお手伝いしますわ、お兄さん</p><p>お手伝いさせてもらいますお兄さん</p><p>ヨミもお手伝い致しますわ</p><p>


　エリ＆リエの後ろからヨミさらにありすとキヌカもやって来る</p><p>わたくしたちも居りますわ</p><p>


　みんなパン作りの基礎は覚えてくれているから問題は無い</p><p>じゃ、パン工房へ移動するか</p><p>


　オレは、椅子から立ち上がるが

　改めてアーニャとドリィとアナのドリル槍姉妹の様子を見る</p><p>この子たちはあたしが見ているから、平気よもう少し、身体を動かして汗をかかせるわわたくしたちは色々と迷った時は、取りあえず自分の身体をいじめた方が良いのよそれで、疲れさせて今日は早く休ませるわ</p><p>


　うん、ドリィとアナも頭の中を整理する時間が必要だろう

　今日はもう、いっぱいいっぱいのはずだ</p><p>わたくしたちも、お付き合い致します</p><p>


　ミタマとハイジがそう言う

　武闘派の気持ちは、武闘派の子が一番良く判っているか</p><p>だったら、地下のさ元・アニエスの部屋へ行ってみてよっ</p><p>


　寧が壁のモニターに、地下室の様子を映し出す</p><p>同じことを考えて、先に身体をいじめてる子たちがいるからさっ</p><p>


　モニターの画面には黙々とトレーニングしているイーディとグレース・マリンカさんが映る</p><p>ソコは違うネ踏み込みが甘いヨ、ジュン</p><p>もう一度だっ</p><p>何度でもジュンができるようになるまで付き合うネ</p><p>


　グレースさんも負けた記憶から再起しようとしている</p><p>ハイジちゃんアーニャちゃんたちを地下室に連れてってくれる</p><p>


　寧が、ハイジに言う</p><p>かしこまりましたこちらです</p><p>ええ、頼むわ</p><p>


　ハイジの先導でアーニャ、ドリィ＆アナ、ミタマも食堂から出て行った</p><p>藤宮さんは行かないんですか</p><p>


　木下さんが、克子姉の持って来てくれたケーキを食べながら言う</p><p>今は大人が顔を出すべきではないのよだから、わたくしが顔を出すのは良くないわ同年代の子たちに揉まれることが今のあの子たちには必要なんですから</p><p>ドリィ・ルゥさんにアナ・ルゥさんニキータ・ゴルバチョフことアーニャさんも</p><p>


　そうか、アーニャもずっとキョーコさんとミス・コーデリアの配下でしかなかったから

　今もみたいに家族の一員として積極的に、自分にできることをやっていくなんていうのは慣れていないんだ</p><p>わたくしより美智ちゃん、あなたはどうして行かないの</p><p>


　レイちゃんは、美智に声を掛ける

　そう言えば、今夜の美智はやけに大人しいな</p><p>向こうは、イーディが居りますから任せられます</p><p>


　美智は静かに答える</p><p>お屋敷の警備のためには自由に動ける人間が、一人は残っていないといけませんから</p><p>あら、それならわたくしがここに居るわよ</p><p>


　うん、監視装置のチェックなんかはレイちゃんも良く判っているしむしろ、レイちゃんはプロの警護人だから、完璧に使いこなせる</p><p>ま、美智ちゃんの気持ちは、だいたい判ってるけれどね</p><p>


　レイちゃんは、そう言って向こうのテーブルに残っている栗宮さんと御厨さんを見る</p><p>みすず、ありす、可憐は、アニエスの予習のために退席した</p><p>


　瑠璃子と美子さんは、夕食の片付けで台所に行ったからやはりここにはいない

　名家の令嬢である栗宮さんは同じく名家の令嬢であるみすずたちには、立場的に今の落ち込んだ気持ちをオープンにはできない

　他家の令嬢たちは、取りあえずみんな、栗宮さんの前から姿を消した

　そして、その上で

　栗宮さんは、香月家の家臣であるレイちゃんや木下さんには現状の問題を相談するのは気が引けるだろうから、話し掛けられないと思う

　この武闘派の名家の令嬢たちが、今、一番気楽に話をすることができるのは

　昔からよく知っている香月家の警護役の美智ということになる

　いや、さっきの栗宮さんが木下さんに負けた時にも、美智は、できる限り自分の気配を消していた

　だから、栗宮さんは美智には相談しやすいはずだ

　このまま、オレたちもパン工房に移動してここに栗宮さんたちと美智だけが残る様にすればいいのか

　レイちゃんたちも、時間差で移動してくれるだろう</p><p>よし、パン工房へ行くぞ</p><p>克子お姉さん、どうかしら</p><p>これで良いんですか</p><p>ええ、問題ないと思うわよ</p><p>


　今夜は愛、メグ、ヨミ、克子姉が難しい方のパンの方を仕上げている</p><p>兄さん、これでええですか</p><p>


　ありすや双子、ヨミたちとオレで簡単な方のパンを

　教えたり、出来映えをチェックするのもパン屋を経営するための勉強だと言われている

　実際にパン屋を始めたら、新人やアルバイトの子に毎日の様にパンの作り方を教え続け、出来映えを確認しなくてはいけなくなるから</p><p>エリ、ここのところラインをキッチリ出さなきゃダメだ</p><p>


　オレはエリが作ったパンを手直ししていく</p><p>あすんません</p><p>エリちゃんは、大雑把なんよ</p><p>


　リエが笑う</p><p>ありすとリエのパンは問題無しだキヌカは、逆にキッチリし過ぎだかちっと真四角にしないでもう少し、ふんわりとしたラインにしてくれ</p><p>こうよ、キヌカ</p><p>


　ありすが、手本を見せる</p><p>なるほど、判りました</p><p>


　キヌカがうなずく

　生地をパンの形にまるめるだけでも、性格が出る

　女の子それぞれの考え方や、何を重要視するかが判る

　例えば、キヌカは時間が掛かっても全ての品を自分の理想通りに完璧に仕上げようとしているけれど

　エリは、なるべく短時間に合理的にたくさんのパンを仕上げることに注目している

　ありすは、教わった通りのことをそのままマスターすることしか考えていない

　リエの方が、自分なりに工夫してみようという意志が見える

　同じ13歳、チーム中1でも違う

　いや、アニエスたち小6カルテットよりも性格や考え方の違いがハッキリしている

　アニエスたちの方は、お互いの仕事を見てなるべくパンの出来映えを平均化しようとするから周りの子に合わせようという気持ちが強い</p><p>このメンバーで、明後日から学校へ行って同じクラスになるんよね</p><p>


　リエが、ポツリという

　ヨミとマナも一緒に新しい中学校に通うことになるが、学年が違う

　二人は14歳、中2だ</p><p>ま、大丈夫ですわメンドくさい子がやって来たらうちとリエちゃんで、ありすちゃんとキヌカちゃんは守りますから</p><p>敵ならば、わたくしが全て排除致します</p><p>


　キヌカが、そう言うが</p><p>いやいや、ちゃうんよありすちゃんもキヌカちゃんも、お嬢様学校のことしか知らんやろ</p><p>普通の学校は色々と面倒なことがあったりするんよ</p><p>


　リエもうなずく</p><p>一発カマさんといけないような相手の時は、キヌカちゃんに任すけど</p><p>上手く立ち回らないと、エゲツないことを仕掛けて来る陰湿な子もおるからな</p><p>せやから、うちらがそういう子たちからガードするわ</p><p>うん、何か仕掛けられて来たら、相談してな反射的に行動するとエゲツない子らの思うツボにハマッたりするんですわ</p><p>悪意のある子は、何をしてくるか判らんからな</p><p>ネチネチと集団で、イジメようとしたりするもんな</p><p>


　この双子は、関西ではハミ出しヤクザの親のせいで色々と苦労してきたから

　警戒心が強いんだよな</p><p>だからこそあなたたちだけで処理しようとしないでわたくしを頼りなさい</p><p>


　ヨミが笑顔で双子に話し掛ける</p><p>わたくしの力は、そのためにあるんだから</p><p>判ってますわ何かあったら、ヨミ姉さんの無敵の巫女の力に助けてもらいますわ</p><p>でも、そこまでコジれる前まではわたしらが</p><p>いや、コジれる前でもヨミやマナに相談しろ</p><p>エリやリエだって、東京の学校ははじめてなんだからさローカル・ルールの違いとかだってあるかもしれないだろ</p><p>それはでも、それやったらヨミ姉さんだって、京都から来た人やないですか</p><p>いや、だからヨミには相手の心を読み取る力があるんだから悪意で何か仕掛けられているのか、生活文化の違いなのか、すぐに判るじゃないか</p><p>エリもリエも明確な悪意を感じ取るのは敏感だと思うけれど敏感すぎて悪意だか何だか判らないものまで、悪く感じてしまうんじゃないかと思うんだよ</p><p>だから、相手の言動ですぐに敵と決めつけないでヨミちゃんに1度、見てもらいなさいその方が間違いがないわよ</p><p>逆に、エリとリエとキヌカも、学年は違うけれど、ヨミとマナのクラスも見に行ってくれ特にキヌカ警護役は、お前だけなんだから</p><p>


　キヌカは、大きくうなずいた</p><p>何か大きな問題が起きたら、オレや家族が助けに行くでも、普段はエリとリエとありすとキヌカ、それにヨミとマナしか居ないんだからお互いに助け合ってくれ自分が何とかするじゃなくって、他の子たちの力も頼れよ</p><p>双子ちゃんたちが、頑張りすぎるのも良くないよ</p><p>


　オレの言葉に、愛が付け足す</p><p>双子ちゃんたちは、テレビに出ていて有名人なんだから</p><p>そうね、あなたたち目立つからあなたたちの言動のせいで、アリスちゃんやキヌカちゃんたちの立場が悪くなることだって考えられるわ</p><p>嫌な子と仲良くしろとは言わないけれどなるべく敵を作らない様に、意識している方が良いわよ愛想良くねやっぱり、第一印象って大切だもの</p><p>


　こういう時は、普通の子のメグの言葉が効力を発する</p><p>うん、オレとかもメグがクラスの中に、たくさん友達を作っててくれたから、すっげぇ助かっているもんな普段の生活で周りの子に信頼されているっていうのは大きいよ</p><p>戦略的に、周りの子たちに好かれるように努力した方が良いわよこれからは、双子のあなたたちだけの学校生活じゃ無いんですから</p><p>


　克子姉が、優しく双子に言う</p><p>そうやなうちらのせいで、ありすちゃんやキヌカちゃんの評判まで悪くなったら申し訳ないですわ</p><p>気を付けて、愛想良くしますわ</p><p>


　双子は、納得してくれた

　と、そこに</p><p>お台所が済んだから、手伝いに来たよ</p><p>何をしたらよろしいですか</p><p>


　マナと瑠璃子が、パン工房に入って来る

　エース、二人の登場でパン工房内の作業は一気に捗った</p><p>よし、後は明日の朝だみんな、ありがとう</p><p>


　今夜、やっておかないといけない作業は全て終わった</p><p>さ、食堂へ行ってお茶でも飲みましょう</p><p>


　オレたちはパン工房を出て、作業用の白衣や帽子を脱ぐ

　ああもう透け透け衣装は着ていない

　晩の作業をする前に、全員、着替えた

　食堂へ戻ると

　レイちゃんや木下さんはもう居ない

　美智と栗宮さんたちだけがさっきのまま、残っていた

　栗宮さんが、オレの姿を見てやって来る</p><p>お尋ねしたいことがあるのですが</p><p>


　オレは笑顔で、答える</p><p>黒森様はなぜ、パンを作っておられるのですか</p><p>


　見ると、食堂の壁のモニターにパン工房のカメラ映像が映っている

　ああ、美智がオレたちがパンを作る様子を、栗宮さんたちに観せていたんだな</p><p>世界中どこに行っても生きていけるようになるためです</p><p>とりあえず、美味いパンが焼ければどこへ行っても、家族を養うことはできると思いますから</p><p>


　オレは最近なぜ、克子姉がパン屋になろうとしたのかが判って来た

　絶望的な娼婦の生活を送りながら克子姉が何を夢見ていたのかを</p><p>でも、黒森様はみすず様のパートナーでいらっしゃいますし</p><p>いずれは香月グループの要職に就かれるのですわビジネスのお勉強として、パンのお店を経営なさるのは判りますが、なぜご自分でパンをお作りになられているのかわたくしには判りませんわ</p><p>


　ああ経営するだけなら、パンを焼くのが上手い人を雇った方が早い

　この人も名家の令嬢だから、そう考えるんだろうな</p><p>世の中どうなるか判りませんから</p><p>今はオレたちは、香月家のジッちゃんに保護されています香月家の力に守られていますから、一部の敵対勢力と闘うだけで済んでいます</p><p>


　ジッちゃんの政財界の人たちへの影響力があるから

　とりあえずは、他の権力者たちに潰されずに済んでいる</p><p>でも、これから先もずっと、そうとは限りませんから</p><p>


　ジッちゃんは、高齢だ

　もし、今、ジッちゃんが倒れたらみすずも瑠璃子も、まだ若い

　香月家の力の移譲は間に合わない</p><p>もちろん、ジッちゃんは色々と考えてくれていますしオレたちも、何もしていないわけではないです</p><p>


　ジッちゃんは、歌晏さんや他の名家の人たちにみすずや瑠璃子の保護を頼んでいるだろう

　名家・香月家の血筋を絶やすわけにはいかないと助けてくれる人は多いと思う

　今、香月グループの経営を任せている司馬さんだってみすずたちを見捨てることはあり得ない</p><p>だけど、最悪な状況も想定していないといけませんから</p><p>最悪な状況とは</p><p>日本政府がオレたちを潰そうと考える可能性だってありますから</p><p>


　黒森家の本質は犯罪組織なのだ

　公安警察は、今、この瞬間もお屋敷の外に監視員を置いている</p><p>香月家ごと、オレたちを潰そうと考えるヤツだって現れるかもしれません</p><p>まさかそんなことは香月家は、日本の名家の要ですわ</p><p>


　栗宮さんが、そう言うが</p><p>何百年も続いた伝統ある家だからって確実に護られるわけではないですよ悪意のある人間が権力を持てば、何を仕掛けて来るか判りませんから</p><p>だから、オレたちは最悪の状況になった時は、いつでも日本から逃れて別の国で生きていくことができるようになっていないといけないんです</p><p>


　パンだって生き残るための技術だ</p><p>栗宮さんオレたちにくっ付いたら、栗宮流槍術を守り続けられるって、あなたは思ったのかもしれませんけれど</p><p>


　香月家の力に守られることで

　子供の頃から名家の世界で生きてきたこのお嬢様は

　香月家の力は、絶対的だと信じている

　だがこの世の中に絶対的な力なんてない</p><p>それは間違いですオレたちは、栗宮さんが思っているほど安泰じゃないです敵は多いですし、生き残るために必死で努力していかないといけません香月家の中から裏切り者が出て、オレたちが追い落とされることだってあり得るんです</p><p>


　香月家には面倒な分家たちも居る

　その中には、権力者と手を結んで本家を乗っ取って、黒森家を排除しようと考えているやつだって居るはずだ</p><p>もちろん、そんなことにならないように気を付けますけれど何が起きるか判らないのが世の中ですから</p><p>


　栗宮さんは、オレの言葉にゾクっと震える</p><p>常にファイティング・ポーズを取り続けて闘う意志を見せていかないと、家族全員、皆殺しにされますそういう世界に生きているんです</p><p>生きることは、守ること闘うこと死ぬまで、闘い続ける意志を持ち続けることですから</p><p>


　信念を伝える</p><p>栗宮家の中に居る方が、まだ安全ですよここは最前線ですから</p><p>


　笑顔を作って彼女に言う</p><p>オレたちと一緒に居るってことは、メチャクチャ、リスクが高いことなんだってこと判って下さい</p><p>昨日は、お寺の施餓鬼へ行ったのですが</p><p>たくさんの檀家の人たちが集まって、一斉にお墓にお線香を焚くと</p><p>墓地中が煙で白くなるという恐ろしい光景を観ました</p><p>ていうか、暑すぎ坊さんの話、長すぎ</p><p>1324．槍をさらば　／　不快感</p><p>


　オレの言葉に栗宮さんは</p><p>黒森様は国外へ脱出しなくてはならない事態まで想定なされて、すでに準備なさっているのですか</p><p>


　すっかり驚いている</p><p>はい、そういうことです</p><p>そんなことってだって、黒森様は香月家の</p><p>


　ああ、その辺で思考がショートしちゃってるか</p><p>だって、仕方ないじゃないですか思い通りにならないのが、人生ですよ</p><p>オレもそうだし、みすずたちもそうみんな、自分の意志と関係無く、色んな運命に翻弄されながらそれでも何とか幸せになれるように、ベストの選択をしているんです栗宮さんだって、そうでしょ</p><p>


　オレは栗宮さんの眼を見て話す</p><p>あなただって、このままだと栗宮流槍術を子孫に継承することができなくなると思ったからあなたの意志に反して、そういう事態がやって来てしまったからイチかバチか、オレの側室になって、香月家の保護を受けようと思ったんですよね起死回生の荒技として</p><p>


　この人はこの人で、自分の運命と闘おうとしている</p><p>それは荒技ではありません禁じ手ですわ</p><p>


　振り向くと桜子が居た</p><p>どうしたんだ、桜子</p><p>


　夕食後、しばらく姿が見えなかったけれど</p><p>シエと少し話をしていました</p><p>


　ああ、子供の頃から警護役を勤めている不知火シエさんか

　このお屋敷には警護役としてでなく裁縫係として採用したけど

　まだ落ち込んだままなんだろうか</p><p>そしてシエと話すことで、わたくし自身のことも見えて参りました</p><p>わたくしは黒森様や、みすず様、他の皆々様のお優しさに甘え過ぎております</p><p>シエが裁縫係という役職をいただいたようにわたくしも、黒森様の家族として何かのお役に立たなければならないということに、今更ながら気が付きました</p><p>ここのお屋敷に暮らしている方々は、みんなそれざれのお役目を精一杯頑張っていらっしゃいます他の方を働かせて、遊び呆けている人は一人もいらっしゃいません</p><p>


　そんなことは無い

　雪乃は、家事とか一切やらないと、言いたいところだが

　雪乃だって、週に1度、テレビに出るという仕事をしている

　テレビの放送では新しく番組のレギュラーになったエリとリエやミタマのフォローもちゃんとしてくれているし

　ふんぞり返っているだけで何もしないというわけではない</p><p>わたくしも早急にわたくしが果たすべき役目を見つけます</p><p>


　桜子は、オレに約束する

　そして、桜子は栗宮さんに向き直り</p><p>栗宮様、お判りですかあなたも、こちらのお屋敷に置いていただくためには、こちらの家族のために何かの役目が果たせなければいけないんですわ何もできないのにこちらに住まわせていただいて、槍のお稽古を好きなだけしていられると思ったら大間違いですわ</p><p>わ、わたくしはいえ、わたくしとくるみが、黒森様の側室としてお仕えするというのでは不十分だとおっしゃるのですか</p><p>


　桜子を見つめる栗宮さん</p><p>本当に、判っていらっしゃらないのね</p><p>


　桜子は、ハァと溜息を吐いた</p><p>栗宮様が、黒森様の側室になるということで、メリットを得るのは栗宮様側だけですわ黒森様や香月家にとってはデメリットでしかありません</p><p>なぜですわたくしは</p><p>


　栗宮さんは、自分の家柄や容姿に自信があるのだろう</p><p>わたくしとくるみは黒森様に生涯を捧げるとお誓い致しますわ黒森様以外の殿方には、一生、身体を許しませんお望みの行為はどんなことでも致します黒森様のお子を産みます栗宮流槍術師範としてこの誓いは命を賭けて守ります</p><p>


　栗宮さんは強く言う</p><p>もちろん、わたくしたちは側室でございますから公の場には、出ません黒森様の正妻になられるみすず様には、決して逆らいません他の皆様のお邪魔になるようなことも、決して致しませんから</p><p>


　栗宮流槍術を守るためにオレの側室になるのか

　そして、オレとの間に生まれた子に栗宮の姓と槍の技を伝えて、栗宮流槍術の後継者にしたいと考えている</p><p>そのお考えが迷惑なんですわ</p><p>黒森様もみすず様も、まだ高校生でいらっしゃいます正式にご結婚なさるのは数年先になるはずですわ名家の世界にも、香月様が黒森様をみすず様のパートナーとして認められたというお話は伝わっていますが、正式に婚約なさったというお話にはなっていません</p><p>


　うんオレたちは、まだ婚約とかまでは公表していない

　あくまでもパートナー宣言だけだ

　名家の人間でないオレが正式に香月家の一員になるためには

　香月家の分家や、他の名家にまだまだ、根回しをしないといけない</p><p>この状況でみすず様を差し置いて、栗宮様たちが黒森様の側室になるというのは問題ですわみすず様の沽券に関わりますまた、まだ16歳の黒森様が名家の令嬢を側室に迎えるというのも、様々な方の反発を招くと思います</p><p>


　正式な婚約もまだなのに

　高校1年生のオレが、みすずの他に側室を作ったなんてことが他の名家に知られたら

　オレたちの評価は、メチャクチャ下がるだろう

　みすずは女としての魅力が不足しいるということになるし

　オレは、ガマンの効かないセックス中毒者だと思われる

　しかも側室にしたのが名家・栗宮家の令嬢となれば

　大変なスキャンダルになる</p><p>で、ですが黒森様はすでに、桜子様や他の方たちも</p><p>ええ、わたくしや水島可憐さん、鞍馬ありすさんたちも黒森様の女にしていただきましたでも、そのことは世間の皆様には、お知らせしていません</p><p>


　桜子の言う通り名家の令嬢たちは、香月家にお預けになっているというのが正式な発表で

　オレの女になっていることは、内緒になっている

　この秘密は、これからもずっと隠し通されることになるだろう</p><p>でも、栗宮様の場合は栗宮様たちが、栗宮家を離れるためには黒森様の側室となったことを世間に公表するしかないのではありませんか</p><p>


　栗宮家は栗宮素子さんを普通に他の名家に嫁がせたいのだから

　それでは栗宮流槍術が続けられないからオレたちのところに転がり込もうというのは、あくまでも栗宮素子さんの計画だ

　香月家と繋がりのある男の側室になったと公言することで、自分の家に他家に嫁に出すのを諦めてもらおうということなんだよな

　だから、側室になったということは世間に知らしめないと効果が無い</p><p>それで、あなたたちは自分の家から離れて、このお屋敷で思う存分、槍のお稽古をすることができる栗宮様たちにとってはメリットのある計画ですでも、香月家や黒森家にとっては迷惑なだけです</p><p>


　うんオレたちにとっては、悪い評判が広まることになる

　特に、みすずが居るのに、さらに側室を作るオレはメチャクチャに叩かれることになるだろう

　ただの庶民が、みすずのパートナーに選ばれたということだけでもヤッカム人間がいるのに

　さらに、他の名家の令嬢まで側室にするんじゃ

　そんな高校1年生気持ち悪すぎる</p><p>判りましたね栗宮様は、どこまでもご自分の都合だけで今回の側室のお話を持っていらしたんです黒森様やみすず様のことを、真剣に考えてはいらっしゃらなかった</p><p>桜子様のおっしゃる通りだと思います</p><p>


　栗宮さんは、自分の計画の甘さを認めた</p><p>みすず様は、お優しいから気付いていらっしゃらないフリをして、席を外しておられるんですわですから、わたくしが僭越ながら、苦言を呈させていただきました</p><p>


　名家の令嬢である栗宮素子さんに、真っ正面から意見を言えるのは

　３大名家の1つ、狩野家の娘である桜子でないとダメだったんだ

　他の子が同じことを言っても栗宮さんは反発するだけだったと思う</p><p>黒森様申し訳ございませんでした</p><p>


　栗宮さんは、顔を青くしてオレに謝る</p><p>いや、いいんだよそんなことは</p><p>


　栗宮さんが槍を続けていけるようにオレにできることはあるんだろうか

　ジッちゃんに頼んで栗宮家に、素子さんたちが自由に槍の稽古ができるように話してもらうとか

　栗宮さんたちの結婚相手も生まれた子供に、栗宮流槍術を伝えることを条件にしてもらうとか

　ダメだな

　幾ら、香月家が名家の束ね役だとしても独立している名家に、そこまで細かいことを要求するのはマズイだろう

　それに、この件にジッちゃんを巻き込むのは筋違いだ

　ジッちゃんの持つ影響力は、オレ自身の力ではないんだから</p><p>美智栗宮さんと何か話したか</p><p>はい、同じ古流武術を継承する者としてわたくしの意見をお尋ねになられましたので、率直にお答え致しました</p><p>


　美智はいつもの無表情で答える</p><p>わたくしの場合はわたくしの代で、工藤流古武術が滅んだとしても、仕方ないと思っていますそうなったらそれが武術としての寿命であったと思うしかありません</p><p>武術というものは、多くの人間に伝われば良いというものではありませんから多くの人間に伝授することで次第に本質から遠ざかることもあります</p><p>


　ああスポーツ化して、たくさんの人たちがやるようになって

　元の武術とは異なるものになるケースもあるよな</p><p>かといって、古の技をそのまま受け継いでいけば良いというものでもありません武術もまた生き物ですから、時代によって変化も致しますいえ時代に合わせて変化させなければ、武術でなくただの伝統芸能になってしまいます</p><p>栗宮流槍術の場合昔ながらの美しい朱塗りの槍で闘う技ら関しましては、もはや芸能でしかありませんその様な槍を持って闘うことが、現代においてはあり得ないことになってしまっているからです</p><p>


　昔ながらのホンモノの槍は持ち歩くこともできない</p><p>実践武術として再建するのなら先ほど、麗華お姉様が示されたように、暴漢対策としての棒術に栗宮流槍術の技を活かすとか、そういう方向性に向かうしかありません</p><p>


　ああさすまたみたいな長柄の武器は、最近になって見直されて使われるようになったと言っていた</p><p>あるいは、完全にスポーツ化するのであれば持ち歩く易く、危険の無い競技用の槍を開発して、それに合わせた技に特化させるべきです今の栗宮流槍術の槍は長すぎますし、普通の人間が取り回しをするのは難しすぎますからもっと軽い素材で、短めの槍に変えなくてはこれも麗華お姉様が、香月セキュリティ・サービスで使用している稽古用の槍をわざわざお持ちになられて、実状を示されました</p><p>


　ああ、あのカーボン製の槍は普通の人が使い易い重さとサイズで作られているんだ

　香月セキュリティ・サービスの一般警護員の研修で使っているものなんだから</p><p>つまり、栗宮様はこれから栗宮流槍術をどうなさりたいのか、まずは方向性をお決めにならないといけないのですいずれにせよ、今のままの槍術を守り通すことは難しいのですから</p><p>


　美智は、はっきりと言う

　武術として生き残らせるなら、実戦に使えるものに手直ししないといけない

　スポーツ化するにしても、今のままでは無理だ</p><p>今のままの槍術ならば受け継ぐ人間はいないでしょう栗宮様がご自分のお子様に伝承したとしてもいずれ途絶えます伝統芸能としての価値しかないのですから</p><p>


　戦国時代のままの槍を持って闘うなんてことは、もう無いのだから</p><p>10年ほど前に、日本の芸能の保護を目的とした芸能基本法という法律ができたのですが、当時の権力者であった政治家が相撲の立ち合いや剣道の蹲踞も芸能のうちだと無理にねじ込んだため、武道も芸能の範疇に入れられてしまったことがありますすなわち使われなくなってしまった古い武術は伝統芸能なのです</p><p>それならば、本当に伝統芸能にしてしまうという手もあります日本古来の美しく飾った槍で華麗な技を見せるということだけに特化するという方法です他の武道でも型だけを示す競技では芸術性を評点に加えていることもありますし</p><p>


　闘うための技から見せる技に変化させるのか</p><p>栗宮流槍術を生き残らせるためには、そういう選択もあるということです</p><p>


　美智の言葉を、栗宮さんは真剣に聞いている</p><p>後は、栗宮さん自身の選択だよなどういう風にするんでも、オレたちに協力できることがあれば、手伝うからさ</p><p>それはいけませんわ</p><p>栗宮様は、わたくしたちの家族ではないのですから黒森様がお助けするべきではありません</p><p>いえ、すでに栗宮様は、黒森様に多大な迷惑を掛けていますお返しするべきものを、お返ししてからでなければ次の援助は得られないと考えて下さい</p><p>


　まあ栗宮さんたちが、この屋敷に押し掛けて来ていること事態が

　迷惑と言えば、迷惑だ</p><p>香月家や歌晏家、あるいは狩野家といった家には、名家の中で起きた問題を解決する義務があるのかもしれませんが現在の黒森様には、そのような義務は無いのですから</p><p>


　オレは黒森家の人間であり

　香月家とは関係しているけれど名家に属しているわけではない</p><p>今のように美智さんにご相談なさることだって本来ならば、相談料をいただくべきことだと思いますわ</p><p>


　桜子は、厳しく言う</p><p>わたくしはどうやって、黒森様にご恩をお返しするべきなのでしょうか</p><p>


　栗宮さんが、桜子に尋ねる</p><p>さあそれは、栗宮様がご自分でお考えになられることですわ</p><p>


　桜子の答えは冷たい</p><p>ただ、栗宮様が黒森様になら、どれだけ甘えても構わないと思われて今まで行動なさっていたことは、わたくしたちにとっては非常に不快だったと申し上げておきます</p><p>


　桜子の言葉に、栗宮さんはビクッと震える</p><p>栗宮様のご都合で気軽に側室にしていただけるような方ではないのですわわたくしたちの黒森様は</p><p>私の部屋のクーラーは、３０年間以上ずっと使い続けていたものですが</p><p>ついに壊れました</p><p>暑い、暑すぎて死ぬ</p><p>1325．槍よさらば　／　自立のススメ</p><p>確かに側室として栗宮さんたちをここに迎え入れるのは無理なんだよな</p><p>桜子の言う通り黒森家にとっては、リスクばかりでメリットが無い</p><p>


　みすずのパートナーであるオレが、名家の令嬢である栗宮素子さんを側室に迎えると公表することは

　香月家以外の名家の人たちの反感を買う可能性が非常に高い</p><p>でも、オレは栗宮さんの槍に対する情熱は素晴らしいって思っていますだからできる限り、栗宮さんが栗宮流槍術を続けることができるように協力してあげたいという気持ちに変わりはないですよ</p><p>


　協力はしてあげたい

　しかし、オレに何かできるかと言えば選択肢は少ない

　さて、どうするか</p><p>いけませんわ何の見返りも無しにそんなお約束をするのは</p><p>


　桜子が、オレにそう言う</p><p>桜子、意見を言ってくれるのは構わないが何をどうするかはオレが決める</p><p>


　穏やかに、オレは言った

　桜子は、慌ててオレに頭を下げる</p><p>いや、いいんだ桜子はこれが自分の役目だと信じてしてくれたのは判っているから</p><p>


　香月家のみすずや、黒森家の当主であるミナホ姉さんが栗宮さんに厳しいことを言うのは角が立つから

　名家・狩野家の令嬢である桜子が、代わりに栗宮さんに話をしに来てくれたんだ

　そのことは評価してあげないといけない</p><p>それに、桜子人に見返りを求めるのは恥ずかしいことだよ</p><p>


　オレは優しく、桜子を見る</p><p>人に何をしてあげたからって、相手が何かを返してくれるとは限らない何かお返しがあって当然だと思うのは間違っているよ恩着せがましい人間になってしまうから善意の押しつけは、悪意でしかない</p><p>


　栗宮さんたちを受け入れることに、メリットは無いが

　だからって、何か見返りはないのかと強要するのはおかしい</p><p>そうですわね桜子が間違っておりました</p><p>


　桜子は、素直に自分の非を認めてくれた</p><p>ただ栗宮さんにも、今回のことは、対等な取引では無かったということは判って欲しいと思うよ</p><p>栗宮さんは、自分たちがオレの側室になることとで栗宮流槍術を保護してもらえると思っていた</p><p>確かに、栗宮さんも御厨さんも、美人だし料理が上手なことも良く判ったけれど</p><p>


　栗宮さんと御厨さんはジッとオレを見つめている</p><p>でも、だからって何が何でも栗宮さんたちをオレの女にしたいとは思わないよ</p><p>わたくしたちには黒森様の側室にしていただけるほどの価値が無いというのですか</p><p>


　栗宮さんは静かにそう言う

　御厨さんも、悲しそうな顔でオレを見ていた</p><p>そうじゃないです女の子としての魅力は感じています</p><p>でしたらもどうかわたくしたちを</p><p>でもそうやって、オレの意志を無視して、一方的に押し付けて来られるのは、あんまり気分の良いことではないですよね</p><p>栗宮さんは、栗宮流槍術を守ることばかり考えていてとにかく、この屋敷に押し掛けてここに居座ってしまえば、後は何とかなると思っていませんでしたかオレたちが、栗宮さんたちを受け入れるのは当然のことなんだと、思い込んではいませんでしたか</p><p>


　口籠もる栗宮さん</p><p>香月家には名家の伝統を守りたいという、ジッちゃんの思いがあります栗宮流槍術も、ジッちゃんが守りたいモノの1つに入っているのかもしれないだから、もしどうしても栗宮流槍術を存続させたいのなら栗宮さんは正々堂々とジッちゃんに頼みに行くべきですオレのところに、無理矢理入り込んでそれで何とかしてもらおうというのは、筋が違うと思います</p><p>


　栗宮さんたちも、相当、切羽詰まっているんだろうけれど</p><p>これは、ちょっとマナー違反が過ぎると思う</p><p>みすずや瑠璃子は栗宮さんが、オレたちのことをナメていると感じているんでしょうでも、あいつらにも名家・香月家の娘としての誇りがありますからだから徹底的に、栗宮さんたちをお客様として扱っているんです</p><p>


　押し掛けて来るのも、ここに泊まるのも平然と受けとめる

　しかし、栗宮さんは家族でなくどこまでも、ゲストとして扱う</p><p>だから栗宮さんの問題についても、みすずたち自身は、直接、タッチしないで香月家の臣下であるレイちゃんや美智に任せているんだと思います</p><p>


　名家・栗宮家の令嬢の悩みを香月家として聞いてやっているということにしている

　それで、とっととここから出て行かせたいと思っているんだ

　栗宮さんたちを家族として受け入れるつもりは全く無い</p><p>あなるほどそうなんですわね</p><p>


　桜子が、うなずく</p><p>ではわたくしたちは、この先、どうしたら良いのでしょうか</p><p>本当に判らないんですどうすれば、栗宮流槍術を残していくことができるのか</p><p>


　この人は本当に自分の槍のことしか興味が無い</p><p>家を出て自立するしかないんじゃないですか</p><p>家を出る</p><p>はいオレが話を聞いた限りでは今の栗宮家は、栗宮流槍術を必要としていないんですよね家伝の槍の技をもう子孫に伝えなくても良いと思っている</p><p>


　今の時代に槍の技は使われないんだから</p><p>情けないことですがおっしゃる通りです</p><p>


　栗宮さんは認める</p><p>現在のわたくしの家の当主は槍はもう必要ないと思っています一族のほとんどの者もでも、わたくしとくるみは、この先祖代々の技を何としても残していきたいのです</p><p>だったら家を出るしかないじゃないですか</p><p>


　オレはキッパリと言い切った</p><p>栗宮流槍術を守るために、栗宮家を出るというのは矛盾しているかもしれませんけれど栗宮家に属している限りは、あなたたちは家の決定に従わなくてはいけないはずです</p><p>そうですわね家名を背負っている以上は、勝手なことは許されないと思いますわ</p><p>


　桜子も、そう言った</p><p>今の栗宮さんは家に養ってもらっているんですから家の人たちの考えと違うことをしたいのなら、家を出て自立するべきです</p><p>し、しかしわたくしたちは</p><p>


　栗宮さんは、口籠もる</p><p>わたくしも、くるみも自立して生計を立てるようなことは</p><p>


　この人も、生まれながらのお嬢様だ

　自分で金を稼いで生きていくことのできる能力は今は持っていない</p><p>ですから、これから自活していくための技術を身に付けていくしかないんですよ</p><p>このままだと他家に嫁に出されてしまって、槍を捨てなくちゃいけなくなるって危機感を持っているんでしょうけれど少なくても、後数年は結婚させられるようなことはないはずですよね</p><p>


　栗宮さんは、まだ１７歳だ

　幾ら何でも、今時高校を卒業して、すぐに結婚とかはないだろう</p><p>それはそうだと、思いますが</p><p>でも、すでにわたくしの許婚者を決めるという動きも出ていますので</p><p>婚約させられたってそんなの、ホントに結婚する前に破棄してしまえばいいんです</p><p>あなたの意志に反して、勝手に決められたことなんですから婚約者に後で憎まれることになるかもしれませんが、今は時間稼ぎをするべきです</p><p>時間を稼ぐ</p><p>ええ、あなたと御厨さんが自立して生きていく方法を身に付けるための時間です</p><p>


　２年でも３年でも猶予が有れば、何とかなる</p><p>とにかく、槍を続けたいのならいずれは家を出て自立するつまり名家の世界から出て行くことを覚悟して下さい</p><p>栗宮さんが、オレの側室になろうとしたのは槍を続けながら、しかも名家の世界に留まりたいと思っていたからですよね</p><p>


　香月みすずのパートナーであるオレの側室になることで

　香月家の保護を受けながら栗宮家の家名も捨てないでいられる</p><p>そんなのは、甘い考えだし人の力に頼るだけのみっともない行為です槍を取るのなら、家を捨てなきゃいけないし家を捨てるということは、名家の世界の人間じゃなくなる覚悟をしなくちゃいけないですよ</p><p>わたくしが栗宮家の娘ではなくなる名家の世界からも離れる</p><p>そうですそこまでの覚悟を決めて外の世界で自立してみせなければ、あなたの栗宮流槍術は、守り続けられないと思います</p><p>


　オレの言葉に、栗宮さんはブルルルッと震える</p><p>そ、そんな無理ですわわたくしが名家の世界から離れるなんて</p><p>


　名家のお嬢様として生まれ、幼稚園から超お嬢様校で学んで来た栗宮さん

　友人も全て、名家の令嬢たちだろう</p><p>無理なら栗宮流槍術のことは諦めて下さい名家の一員として生きるのなら、栗宮家の当主に従って槍を捨てて、普通に他の名家に嫁ぐしかないですよ</p><p>


　名家の娘としての地位も槍も両方、持ち続けるというのは虫が良すぎる</p><p>栗宮家が栗宮流槍術を必要としていないのならそうなるしかないんですから</p><p>家の意志に反して、槍をお続けになるのなら家をお出になられるしかない黒森様のおっしゃる通りだと思いますわ</p><p>


　栗宮さんは、困惑している</p><p>本気でやれば、２～３年で、生きていくための技術は身に付くはずですオレだって、高校を卒業した後にパン屋で生計を立てるために、今、技術を身に付けているんですから</p><p>しかし槍を続けながら、できるお仕事なんて</p><p>探して下さい本気で探せば、何かあるはずですとにかく、あなた自身が自立することを本気で考えて下さいそうじゃないとあなたはどこまでいっても、迷惑なだけの女の子のままです</p><p>


　栗宮家にとってもオレたちにとっても</p><p>あなたはお料理がとっても上手だから、そういう方向で自立する道を探すこともできると思いますまた、槍だってさっき美智が提案していたように、現代に合うように手を加えたら、それで生計を立てることは可能だと思います</p><p>美智例えば、栗宮流槍術を元にして暴漢を制圧するための棒術だっけそういうのを香月セキュリティ・サービスの新人警護員にレクチャーするインストラクターの仕事とかは作れないか</p><p>もちろん、可能です栗宮様が、栗宮流槍術を現代に適応させることをお認めになられるのなら</p><p>


　美智はいつもの無表情で答えた</p><p>わたくしとしては栗宮流槍術をベースに新しい女性向けの護身術が作れるのではないかと考えています</p><p>


　護身術</p><p>例えば日傘など、多少長めの棒状のモノを使って日傘の軸を、強度のある軽量合金製のモノにすればとっさの時に、槍のように使用する護身術が編み出せるのではないかと思うのです</p><p>名家に伝わって来た伝統的な槍の技法を使った、新しい女性向けの護身術という触れ込みで、インストラクターを始めた方が、警護員に教えるよりも生計が立てやすいと思います</p><p>


　香月セキュリティ・サービスの新人警護員なんて数が知れている

　それより、女性向けの護身術として広めた方が当たれば大きい</p><p>日傘などは本来の槍よりはずっと短いですわ</p><p>ですが、お嬢様栗宮流槍術にも、短い手槍による技の伝承もありますそれを護身術として手直しすることはできますわ</p><p>


　ずっと黙っていた、御厨くるみさんが口を開く</p><p>はい伝統的な槍の技を護身術に落とし込む作業が必要ですその結果、完成された新しい護身術は、本来の栗宮流槍術とは違うものになってしまうでしょうがそれでも、いにしえの槍の技を現代に合わせて活かすことはできます</p><p>美智は言う</p><p>お料理の技術を活かした仕事と護身術のインストラクター今は、両方とも実現できるか試された方が良いと思いますわ</p><p>護身術をお広めになられるには多額の資金が必要でしょうし最初は、お料理のお仕事のようなことで、お金を貯められる必要があるかもしれませんわ栗宮家をお出になられる以上家に援助していただくことはできなくなりますから</p><p>そうですね名家から離れるんですから宣伝とかも自分でやらなくちゃいけなくなります槍の技が使えるからって、護身術のビジネスの方だけに全力を注ぐのは危ういと思います</p><p>もちろん、今の２つで決まりってことではありません今の栗宮さんたちに何ができるのかこれからの数年で、何を学べるのかそういうことも考慮して、将来の計画を立てて下さい</p><p>


　栗宮さんは、しばらく考え込んで</p><p>そうですわね全て黒森様や桜子様の、おっしゃる通りなんでしょうね</p><p>


　ぽつりと呟く</p><p>わたくしも、栗宮流槍術も変わらないといけないのですわね</p><p>そうです変わって下さい強くなって下さい自立して下さい</p><p>自分で生き残る力を身に付けなければ人に頼るだけの弱い存在のままです栗宮さんも、栗宮流槍術も今のままでは生き残れません</p><p>


　その眼には気力が蘇っていた</p><p>判りましたありがとうございますあの、わたくし</p><p>


　栗宮さんは恥ずかしそうに言う</p><p>ここまで、黒森様にご迷惑をお掛けして恥ずかしいです何もお返しすることのできない自分が</p><p>黒森様せめて、わたくしの純潔を受け取っていただけませんか</p><p>栗宮の家を出るのなら家の決めた婚約者とは結婚しないということですわでしたらわたくしの純潔は、黒森様に捧げたいと思います</p><p>あの、わたくしの純潔も素子お嬢様とご一緒に、お受け取りいただけませんか</p><p>これも押し付けのご迷惑になるのかもしれませんがわたくしには、他にご恩をお返しする方法が思い付かないのですわ</p><p>側室にして下さいとは、もう申しませんですがせめて、わたくしの初めてを、黒森様に捧げたいのですわ</p><p>


　オレとのセックスを望むのか</p><p>うむ、こういう展開になるんだ</p><p>自分でも驚いた</p><p>1326．槍よさらば　／　また明日</p><p>黒森様は、わたくしたちに覚悟が足りないとおっしゃいましたが</p><p>わたくしたちだって覚悟を決めて、こちらのお屋敷に参ったのですわ</p><p>はい黒森様の側室となり、生涯お仕えするという覚悟をして参りました</p><p>


　主である栗宮さんの言葉に、御厨くるみさんもオレを見て言う</p><p>確かに、黒森様の側室にしていただくことで、栗宮流槍術の存続を図ろうというわたくしたちの計画は、手前勝手で見通しの甘いものであったと思いますですが、それでもわたくしたちは、わたくしたちなりに真剣に将来を考え、覚悟して来たのでございます</p><p>このまま覚悟した思いを無にしたくはありません</p><p>ですから、どうかせめて、わたくしたちの純潔をお受け取り下さい</p><p>黒森様に捧げると心に決めて参りましたのですから</p><p>


　栗宮さんと御厨さんは強い眼で、そう言う

　さてとどうしたものか

　オレにはこの人たちが覚悟を決めたというより

　少し、ヤケクソ気味な気分で、こう言い出しているように思える

　一大決心して、オレの側室になりに来たのにオレたちに、彼女たちの計画を全否定されたわけだから

　この名家の武闘派お嬢様と警護役の少女たちはセックスというもののの本質や意味を、ちゃんと理解していないようにも思えるし</p><p>よろしいのではありませんか、お兄様お二人を抱いてさしあげれば</p><p>


　台所から瑠璃子が姿を見せる

　こっそり、オレたちの会話を聞いていたのか</p><p>世の中、体験してみなければ判らないこともございますわわたくしも、そうでしたお兄様に抱いていただくことで、それまで頑なに守っていた殻を打ち破ることができたんだと思います</p><p>栗宮さんも御厨さんもお兄様に抱いていただくことで、良い方向に変わられると思いますわ夢見る子供から大人の女にお二人の殻も、お兄様の手で打ち破って下さいませ</p><p>


　いや破るのは殻でなく、この子たちの処女膜だ

　オレとセックスすることで、本当に栗宮さんたちは変われるのだろうか</p><p>お2階の鏡の間を使いましょう名家・栗宮家の娘が純潔を失うのには、あのお部屋が一番ですわ</p><p>


　瑠璃子が、オレに提案する</p><p>お二人も、お兄様に純潔を捧げると宣言なさった以上はどの様なセックスでも、お兄様のお望み通りに受け入れていただきますわよろしいですわね</p><p>も、もちろんですわたくしたち、性行為については詳しくありませんし</p><p>全て黒森様にお任せ致します</p><p>


　栗宮素子さんと御厨くるみさんはそう言う

　こうなってしまったらやるしかないか</p><p>セックスするからってお二人をオレの側室にはしませんからね</p><p>


　栗宮さんが、真剣な顔で答える</p><p>今夜一度切りオレに処女を奪われるだけのセックスになるんですよ</p><p>それでも構いません</p><p>


　御厨さんもそう言う

　ああ、やっぱり場の雰囲気に流され、勢いだけで言葉を発しているな</p><p>でも、セックスをする以上はオレはオレでお二人の身体を徹底的に楽しませてもらいますけれど、いいですね</p><p>


　オレは、わざとそう言う</p><p>お、お好きになさって下さいませ</p><p>は、はいどうぞ、ご存分にお楽しみ下さい</p><p>


　セックスに対する恐怖と不安が二人の表情に、はっきりと出ている</p><p>よしじゃあ、しよう瑠璃子栗宮さんたちを頼む</p><p>はいわたくしに付いて来て下さい</p><p>


　瑠璃子が、二人に言う</p><p>お着替えと支度を致しましょうお二人の一生に一度の初体験でございますから、そのままのお姿ではいけませんわお身体もお清めになられた方がよろしいと思いますし</p><p>そ、そうですわね</p><p>


　栗宮さんたちは、瑠璃子の言葉に納得する</p><p>もちろん、お二人の初めての記録は、わたくしが撮影致します</p><p>


　ニッと微笑む瑠璃子

　ハメ撮りが好きな璃子が栗宮さんたちの処女喪失を撮影しないわけがない</p><p>撮影ですか</p><p>はい動画と静止画で詳細な記録を撮影傷ますこれは黒森家のしきたりですのでお受け入れいたただきます</p><p>わたくしも、瑠璃子様に撮影していただきましたわ</p><p>


　桜子が横から言う</p><p>はい、しきたりでございますからわたくし自身の記録もございますわ</p><p>


　瑠璃子は、満面の笑みでそう言った</p><p>そういうことでしたら、お任せ致しますくるみもいいわね</p><p>


　栗宮さんたちは、瑠璃子にに押し切られて初体験の撮影を承諾した</p><p>では、お兄様お二人のお支度が整いましたら、お呼び致します</p><p>オッケー、じゃあたしも手伝いに行きまーす</p><p>


　台所からマナとエリとリエが出て来る

　みんな台所に隠れていたのか</p><p>今、手が空いているのはあたしたちだけだから</p><p>しゃーないでいわ</p><p>では、皆さんで参りましょう</p><p>


　瑠璃子の号令で全員で、栗宮さんたちを取り囲むようにして食堂から連れ出出そうとする</p><p>それじゃあ、お兄ちゃん楽しみにして待っててねー</p><p>すぐに支度してもらいますから</p><p>わたしらに任せておいて下さい</p><p>では、お兄様後ほど</p><p>


　マナ、エリ、リエ、瑠璃子に栗宮さんと御厨さん

　それぞれがオレに挨拶して部屋から立ち去って行った</p><p>はぁ今夜も大変なことになったな</p><p>


　今日は、昼間も夕方も、あんなにセックスしたのに

　しかも相手が処女だと気を遣うから、普通のセックスの数倍は疲れる

　その上2人、連続か</p><p>ちょっと変な気分ですわ</p><p>


　桜子が呟く</p><p>幼い頃から知っている人がこれから、あなたに抱かれるというのは</p><p>


　ああ、桜子も栗宮さんも名家の娘で、子供の頃から超お嬢様校の生徒だから

　幼馴染みみたいな関係なんだよな</p><p>これで栗宮さんたちが良い方向に変わるのですから喜ばしいこととして受けとめなければならないのでしょうけれど、何かちょっと寂しいような、悲しいような、複雑な気持ちもします</p><p>そうでしょあたしも、同じ気持ちを味わったわ桜子さんが、旦那様の女になられた時に</p><p>


　台所の奥からみすずも出て来る

　ていうかみすず</p><p>あれアニエスたちの勉強を見てくれているんじゃなかったのか</p><p>見ていたんですけれどあたしよりも、恵美さんの方が勉強を教えるのが上手だったんですわ</p><p>


　バツの悪そうな顔でみすずは答える</p><p>あたしは小学生に説明するのが、あんまり上手くできなくてそれに、小学生だと方程式を使って計算しはいけないということも忘れてましたし</p><p>


　ああ、数学じゃなくって算数だもんな</p><p>恵美さんはちゃんと、流水算や旅人算の面積図を使った解き方を覚えていらしたんですけれどあたしは方程式でないと、まだるっこしくて</p><p>


　みすずも東大受験を予定しているぐらいの大秀才なんだよな

　頭が良すぎて、小学生の勉強のレベルには戻れなかったか</p><p>ですので、恵美さんにお願いしてこちらに参りました</p><p>


　裏から廻って、台所に居たのか

　みすずは、改めて桜子を見る</p><p>みんな身近な人が旦那様に愛されるようになるのを見ると、複雑な思いがするんだと思いますわでも、そんな思いは乗り越えていくしかないのよ</p><p>


　みすずは、優しく微笑む</p><p>わたくしたちの旦那様はみんなに希望を与えて下さるお方なんですから</p><p>はいわたくしも、そう思いますわ</p><p>


　桜子も、みすずに微笑む</p><p>えへへ、パパパパ、見てっ</p><p>


　ピンクの布地の可愛らしいドレスを着た真緒ちゃんが、食堂の入り口から走って入って来た</p><p>ああ、可愛いなどうしたんだ、その服</p><p>サイホーグのお姉さんが作ってくれたんだよ</p><p>


　サイホーグ</p><p>真緒、裁縫係でしょ</p><p>


　と真緒ちゃんの後から渚と不知火シエさんが入って来た</p><p>衣装部屋にあった生地を使って、シエさんが真緒のために作ってくれたのよ</p><p>


　渚が、ニコッと不知火さんに微笑む</p><p>あ、あのわたくし、裁縫係でございますからまずはどの程度の技量があるのかを知っていただきたくて</p><p>


　恥ずかしそうに、不知火さんは言う</p><p>渚さんからご助言していただきなからとりあえず1点作成致しました</p><p>


　オレは、改めて真緒ちゃんのドレスを見る</p><p>真緒ちゃん、クルッと一回転して見せてくれ</p><p>はい、パパこう</p><p>


　4歳の少女が、可愛く回転する</p><p>うん、そこでカッコ良く、ポーズ</p><p>いえいビシッ</p><p>


　なぜか仮面ライダーっぽい、腰の入ったポーズをキメる真緒ちゃん</p><p>良い出来だスゴイよ、不知火さん</p><p>


　とっても可愛いし、360度どこから見ても破綻はない

　女の子のドレスとしては完璧だろう</p><p>この腕前なら、安心して裁縫係を任せることができるよ</p><p>


　不知火さんは、ホッとした表情となる

　この人も桜子の側に居たくて、必死なんだ

　裁縫係として充分な技量を見せなければここから追い出されるかもしれないと感じていたのだろう

　美智やイーディが居て、香月セキュリティ・サービスに守られているオレたちには

　警護役としての不知火シエさんは不要だから</p><p>あなた、不知火さんにお願いしたい針仕事が幾つかあるわお願いしちゃっても構わないかしら</p><p>


　渚が、オレに尋ねる</p><p>ああ、そうだねいいかな不知火さん</p><p>はい、どのような仕事でもお申し付け下さい</p><p>


　不知火さんは、即答する</p><p>じゃあ、お願いするよ</p><p>


　このお屋敷の中に自分の居場所を作ろうと必死な不知火さんの姿を見て桜子が感極まっていた</p><p>桜子も不知火さんに何か作ってもらえよ簡単なモノでいいから不知火さんがうちの裁縫係になった記念にさ</p><p>はいシエ、構わないかしら</p><p>喜んで作らせていただきます桜子お嬢様</p><p>


　不知火さんは明るい顔になって答えた

　これで、少し溝ができていた主人と警護役の関係が修復されてくれると良いな</p><p>うちに居る子たちの中から希望者を募って、裁縫部を作ったらいいわシエさんを中心にして</p><p>お料理と家事は克子に任せておけばいいけど裁縫関係の集まりもあった方が良いわみんなでワイワイやりながら、お裁縫をするのも楽しいと思うのよ</p><p>そうだね明日の朝にでも、みんなに提案してみようよ</p><p>


　オレも良い考えだと思う</p><p>はい、じゃあ真緒はパパにお休みのご挨拶をなさい今日は、少し寝る時間を過ぎちゃっているから</p><p>


　ああ、シエさんのドレスの完成を待っていたからいつもより遅い時間になってしまっているんだ

　真緒ちゃんがオレに抱きついて来てオレの頬に、キスをする</p><p>ああ、お休み真緒ちゃんまた明日</p><p>うん、パパまた明日っ</p><p>


　ニコニコ微笑む可愛い真緒ちゃん</p><p>あたしも休むわお休みなさい、あなた</p><p>ああ、渚ありがとう</p><p>


　渚は不知火さんが孤立しないように、声を掛けて見ていてくれたんだ

　オレは渚を抱き締めキスする</p><p>じゃ、皆さんお先に休みますお休みなさい</p><p>お休みなさいませ渚お姉様</p><p>


　みんなを代表して、みすずが挨拶する

　桜子も、渚に頭を下げた

　不知火さんが、深く渚に頭を下げる</p><p>何を言ってるのよあたしたち、もう家族なのよシエさん</p><p>


　渚は、不知火さんに微笑む</p><p>明日もよろしくねじゃ真緒、行くわよ</p><p>はーいパパ、皆さんお休みっえへへ</p><p>


　渚が、真新しいドレスを着てダンスするように走り回る真緒ちゃんを連れて

　食堂から退出して行った

　不知火さんがオレに言う</p><p>わたくしのことも抱いていただけますか</p><p>


　不知火さんは見も心も、オレたちの家族になりたいと思ってくれている</p><p>わたくしからも、お願いします</p><p>


　桜子も、真剣な表情でオレを見る</p><p>シエもあなたの女に女にしてあげて下さい</p><p>


　この2人も一生、離れ離れになりたくないと、お互いに思っているんだな</p><p>ああ、不知火さんがそれでいいのなら</p><p>


　オレは不知火シエさんを受け入れることを決める

　こうなることは、桜子を受け入れた時から判っていた</p><p>でも、旦那様栗宮さんたちと一緒にというわけにはいきませんわ</p><p>


　そうだなさすがにオレも、これから処女3人はキツい</p><p>不知火さんとは、別の日にしよう桜子良い初体験になるように、お前が不知火さんのための趣向を考えてくれ</p><p>


　桜子が、笑顔で受諾する</p><p>シエ最高の初体験にしましょうね</p><p>


　2人は微笑み合う</p><p>色々とママならなぬ</p><p>この夏はハードかもしれない</p><p>1327.槍よさらば　／　Reboot</p><p>お兄ちゃん、準備できたよ</p><p>


　マナが、オレを呼びに来る</p><p>判った今、行くよ</p><p>


　オレはみすずと桜子たちを見る</p><p>一緒に行くか</p><p>


　栗宮さんと御厨さんの処女喪失を検分しに</p><p>あたしはよしておきます</p><p>わたくしも、今夜は</p><p>


　桜子も、首を横に振った</p><p>わたくしたちが側に居ては栗宮さんたちは、リラックスできないでしょうから</p><p>ええ、見届け役は年下の瑠璃子が適任ですわ</p><p>


　二人は、そう言う</p><p>それより良い機会ですから、桜子さんと少しお話し致しますわ</p><p>わたくしもみすず様とお話ししたいと思っておりました</p><p>


　香月家のみすずと、狩野家の桜子が腹を割って話すのは良いことだろう</p><p>そうか判った美智はどうする</p><p>


　オレはずっと食堂の中に居た美智にも声を掛ける</p><p>お供させていただきます</p><p>


　そう言って美智は、椅子から立ち上がる</p><p>行ってらっしゃいませ旦那様</p><p>楽しんでいらして下さいませあなた</p><p>


　みすずと桜子が、オレを見送ってくれた

　不知火さんも、スッとオレに頭を下げて一礼した</p><p>さてと鏡の間か</p><p>


　オレはマナと美智と食堂を出て、2階にある鏡の間に向かう</p><p>なマナ</p><p>


　廊下の途中で、オレはマナに声を掛ける

　オレに振り向くマナ</p><p>マナたちは栗宮さんたちのことを、どう思っているんだ</p><p>


　さっき台所で、オレと栗宮さんたちの会話を盗み聞きしていた少女たち

　瑠璃子とマナとリエとエリ</p><p>お前たちは、栗宮さんと御厨さんに興味があるから台所から様子を見ていたし、こうやって栗宮さんたちの初体験に関わろうとしているんだよな</p><p>あたしはさ槍のことは、よく判らないし正直、そっちはあんまり興味が無いんだけれど</p><p>お兄ちゃん栗宮さんたちのお料理の腕前、スゴいと思わない</p><p>


　マナたちが惹かれたのはそっちの才能か</p><p>花嫁修業で、徹底的に仕込まれているよね日本料理がメインだけれど正直、和食なら克子お姉ちゃんよりも腕前は上だと思うよ</p><p>あんな才能放っておくのはもったいないよあたしやルリお姉ちゃんはあの人たちを家族に引き込むべきだと思ってる双子ちゃんたちも、そう思ってるみたい美味しいご飯が作れる子が増えることは、良いことだもんねそれに</p><p>栗宮さんと御厨さんて伸び代が半端じゃないんだよ今の状態で、あれだけお料理が美味しいんだからちゃんとした女の子になったら、今の十倍は美味しさが増すと思う</p><p>


　ちゃんとした女の子じゃないって</p><p>栗宮さんたちって能力は高いんだけど、女の子じゃないんだよね女子力が極めて不足しているんだよ</p><p>ほら、あの人たち根本的にもの凄く真面目でしょその上、手先が器用で、美的センスもあるし味覚も優れているんだと思うそれで、名家のお嬢様だからお料理は、かなり巧い先生に習っているんだと思うだから、ある意味においては完璧なんだよね先生に習ったことを、完全に再現できているんだよ教わった先生のお料理がとっても美味しいからそれを完璧に再現している栗宮さんたちのお料理も美味しいのそういうことなんだと思う</p><p>


　先生に習った通りに完璧に料理を作ることができる

　それはそれで、凄い才能だ</p><p>でもねお料理の中に、栗宮さんたちの気持ちは籠もってないんだよ自分たちなりの工夫とか、一切していないんだよね先生に習ったことからハミ出すのは、悪いことだと思っているみたい美味しい料理は作れるんだけど誰に食べて欲しいとか、自分の工夫を判って欲しいとかそういう女の子らしい気持ちは全然無いんだよ</p><p>


　確かに、栗宮さんと御厨さんの作った料理は、どれも美味しかったけれど

　栗宮さんらしさ、御厨さんらしさみたいなものは感じなかった

　プロの料理人並みの腕前だけれど個性は無い</p><p>あの人たちの中でさ教わった通りに再現しないといけないっていうことばかり考えていて誰に食べてもらうのかとかが抜け落ちているんだと思うとにかくお料理を作るところまでで、気持ちが完結しちゃっててそこから先の食べてくれる人に美味しさを届けるっていうところが無いんだよ</p><p>それはあの方たちの槍に対する思いとも通じます</p><p>あの方たちは、先祖伝来の槍の技をそのまま子孫に伝えることしか考えておられませんでしたそれでは未来は見えては参りません</p><p>


　栗宮流槍術の技を現代に生きる人たちに対してどう活かしていくかとか

　そもそも槍の技が、現代において必要とされるのかとか

　オレたちが指摘するまで、栗宮さんたちは気が付いていなかった</p><p>栗宮さんと御厨さんの二人だけの世界に閉じ籠もって居たからなんだろうなだから外の世界の人たちが、どう感じるかっていうことに興味が無かったんだと思う</p><p>


　オレはそう分析した</p><p>はい、栗宮様と御厨さんの二人だけの閉じた世界で槍を後世に伝えなければいけないとか料理は、こう作らなければいけないとか自分たちが、どうしたいのかということ以前に＊＊しなければならないという思いだけに囚われておられるのだと思います</p><p>ですからわたくしは武術としての栗宮流槍術には興味が無いのです</p><p>


　美智は、冷静に栗宮流槍術を現代に活かす方法について、栗宮さんたちに提案していたけれど

　美智本人の言葉に、熱は感じられなかった</p><p>わたくしの提案にも、キョトンとなさっていただけでございますそして、結局ご主人様に純潔を捧げるという、あの方たちの本来のプランに戻られただけです</p><p>


　色々なことを提案されても何をどうしていいか判らなくなってしまっているから

　とりあえず、オレに処女を捧げるという最初の計画に立ち戻ったのか</p><p>ご主人様と性体験をするという覚悟を決めて来たという思いがございますからとりあえず、その覚悟の成果だけをお求めになられているのです</p><p>


　オレとセックスした結果、どうなるかということは考えないで

　セックスすると決めて来たからのだから、とりあえず遂行するか</p><p>ある意味判りやすいけど子供なんだな</p><p>そうだよ、だからお兄ちゃんが、大人の女にしてあげないといけないんだよ</p><p>あの人たちは固い殻に閉じ籠もっているからだから、お兄ちゃんがあの人たちが殻を破って、外の世界に眼を向けるようにしてあげないといけないんだよ</p><p>でも、もしそれであの人たちが変わることができたらきっと、スゴいことになると思わないだって、あの人たち今でも、あれだけお料理の才能があるんだからさ</p><p>


　そうだ殻が破れれば、あの子たちは化ける

　それだけの力を秘めている</p><p>ま、お兄ちゃんとエッチしたらあの人たちは変われると思うけれどねお兄ちゃんのエッチには、それだけの破壊力があるもん</p><p>


　マナは、ククッと笑った

　オレはセックスで栗宮さんたちの意識を変えないといけない

　二人だけの世界から外へ</p><p>はい着いたよ</p><p>


　階段を昇ってオレたちは、鏡の間に到着する

　マナがコンコンとドアをノックした</p><p>はーい、どうぞ</p><p>


　すぐに瑠璃子がドアを開く</p><p>お待たせ致しましたお兄様</p><p>


　４つの壁と天井が鏡張りの広い部屋

　部屋の真ん中に置かれた大きなベッド

　部屋の明かりは、左右の燭台に灯された蝋燭だけで

　ゆらゆら輝く炎が、５面の鏡に反射して幻想的な光景を作っている</p><p>うちのデジタルカメラでしたらこの光でも、綺麗な映像が撮れますわ</p><p>


　趣味のハメ撮りを通してすっかりカメラに詳しくなっている

　ああ、ベッドの周りに三脚にセットされた動画用のデジカメが何台も置かれている

　それぞれのカメラから伸びたケーブルが、ノートパソコンに繋がっている</p><p>ルリルリ、あちらのパソコンの操作は、わたくしが致します</p><p>


　美智が、スタスタとノートパソコンに向かう</p><p>ええ、頼みますわ</p><p>


　さらに手持ちのカメラを、瑠璃子が自分で操作するんだろう

　別に静止画用のカメラも、瑠璃子は準備していた</p><p>おー、お兄さん待ってました</p><p>それじゃあ今夜のヒロインたちの登場です</p><p>


　エリとリエが隣の部屋に通じるドアを開く

　栗宮素子さんと御厨くるみさんは

　純白の襦袢を来てしずしずと鏡の間に入って来た</p><p>短くて済みません</p><p>母が肺炎で緊急入院しました</p><p>近くの病院へ行ったのですが、病状が深刻なので少し離れた大学病院（前に父が長期入院したところ）へ運ぶということです</p><p>今、私だけ1度帰宅してこれから、入院に必要な物を持って大学病院に行って来ます</p><p>1328．武闘派お嬢様たちの処女喪失　／　リエとエリ、３Ｐのススメ</p><p>黒森様、何分、初めてのことばかりでございますからよろしくお引き回し下さいませ</p><p>


　純白の襦袢を着た栗宮素子さんと御厨くるみさんがオレに頭を下げる</p><p>ああ、オレに任せてくれ初めてだから、ちょっと痛いかもしれないけれど</p><p>処女を失う痛みはわたくしたちも経験して参りましたわ</p><p>


　瑠璃子が栗宮さんたちに微笑む</p><p>そうそう、うちらもな</p><p>わたしらも最初はとっても痛かったですけれど</p><p>今は、お兄さんのオチンチンを突っ込まれるのは気持ち良うて仕方ないもんな</p><p>はい、何回かしたら気持ち良くなりますから</p><p>


　双子のエリとリエが言う</p><p>お姉さんたちより年下のうちらでも、ちゃんとセックスできてますから</p><p>心配しなくて平気ですこのお兄さんはとっても、エッチは上手ですから</p><p>わたくしたちは黒森様に全てをお委ねするだけでございます</p><p>


　エリと利右派、そんな話をしながらなぜか、服を脱ぎだしている</p><p>何で、お前たちが脱いでいるんだ</p><p>だからうちらでもエッチできるっていうところを、実際に見せてあげようと思うとるんですわ</p><p>サンプルですわたしら</p><p>


　あっという間に下着姿になった13歳の双子はニカッと微笑むと</p><p>お兄さん、ストリップです</p><p>見てて下さい</p><p>踊り子に触ってもええですよ</p><p>ムラムラしたら、押し倒して下さい</p><p>


　二人同時に、ブラジャーを外すとポンと床に投げ捨てる

　可愛いおっぱいと桜色の乳首が、ぶるるんと揺れた</p><p>いっせーのせいやっ</p><p>


　二人でタイミングを合わせてペロンとお尻の方からパンティを引き下ろした

　白いお尻をオレに向けて、笑顔で振る</p><p>あらよーっと</p><p>そおおーれっ</p><p>


　そのまま、一気にパンティを脱ぎ捨てた

　これもまた、ポンと床に投げ捨てる</p><p>どうしたんお兄さん</p><p>わたしらだけ裸んぼなのは恥ずかしいですわ</p><p>


　双子は、そう言うと立ったまま、股間に手を伸ばして</p><p>ほーら、見て下さい</p><p>わたしら、もう濡れ濡れなんです</p><p>


　白くて細い指で、クチュっと割れ目を開いて潤った内側をオレに見せる</p><p>しょうがないなお前たちは</p><p>


　オレも、服を脱ぎ始める</p><p>お兄ちゃん手伝うよ</p><p>


　マナが、オレの脱いだ服を受け取って綺麗に畳んでくれた

　瑠璃子と美智は記録撮影の準備に入っている

　栗宮さんと御厨さんは呆然と、オレたちの様子を見ている

　オレがズボンも脱いで、パンツだけになると</p><p>おっ、勃っとる勃っとる</p><p>さすがお兄さんたくましいですわ</p><p>


　双子はオレの股間を見てニコッと微笑む

　そっくりな姉妹は、お互いを見ると</p><p>出さんと負けよ、いんじゃん、ほいっあいこで、ほいっほい、ほい、ほいっ</p><p>


　関西ローカル方式のジャンケンをする</p><p>わたしの勝ちですわ</p><p>うちが負けたぁぁ</p><p>


　勝負はリエが勝ったらしい</p><p>ほんならわたしが、お兄さんのお口にキスしますわ</p><p>しゃーないななら、うちがお兄さんのオチンチンにキスするわ</p><p>はーい、お兄さんベッドに座って下さぁい</p><p>こっちですわ、こっち</p><p>


　双子がオレを引っ張ってベッドに腰掛けさせる</p><p>わたしのポジションはここですわ</p><p>


　勝負に勝ったリエは恋人のように、オレの隣に座ると、オレに身体を寄せて甘えて来る</p><p>ほんならうちはここで仕事させてもらいますわ</p><p>


　エリは、オレの脚の間にしゃがみ込む</p><p>よう見ておいて下さいお姉さんたちも、これから2人掛かりでお兄さんとエッチするんですから</p><p>うちらが3Ｐのやり方を教えてあげますから</p><p>サンピーですか</p><p>


　栗宮さんが、尋ねる</p><p>数字の３にアルファベットのＰです</p><p>どういう意味なのですか</p><p>３てのは３人でするエッチっていうことですわほら、うちとリエちゃんとお兄さんで３人ですから</p><p>


　エリが笑顔でそう言う</p><p>Ｐというのは何の略ですか</p><p>


　御厨さんも興味を持ったのか双子に質問する</p><p>Ｐというのは、パルパティーンの略ですわ</p><p>


　おいエリ</p><p>後の銀河帝国皇帝です</p><p>今はまだ元老院最高議長ですけどな</p><p>あれはジャー・ジャー・ビングスが悪いんよ</p><p>そうやな、アイツが全ての元凶ですわ</p><p>とにかくだからＰなんですわ</p><p>


　栗宮さんと御厨さんは、意味が判らずポカンとしている</p><p>ほんならお兄さんのライトサーベルとご対面ですわ</p><p>ご立派ですわ</p><p>


　エリは両手でオレのチンコを捧げ持つとペロペロっと舌で舐め上げる</p><p>お兄さんわたしも</p><p>


　リエがオレに抱きついて来てオレの唇を舐める</p><p>お兄さんおっぱい触ってもええですよ</p><p>


　リエはオレの手を取り自分の胸に当てた

　可愛いおっぱいをオレは優しく揉む</p><p>あん気持ちええよ</p><p>


　固くなった乳首を指の腹で擦られてリエがクスッと微笑む</p><p>お兄さんどうですか</p><p>


　一方、オレの股間ではエリが、オレのペニスをチュパチュパと本格的にフェラチオしていた</p><p>ああ、良いぞ上手くなった</p><p>えへへうちら、お兄さんのセックス奴隷ですからな</p><p>セックスが上手くならないとお払い箱になってしまいます</p><p>お兄さんだけを気持ち良くする奴隷ですわ</p><p>オモチャみたいに可愛がって下さい</p><p>


　オレのチンコを深く頬張るエリ

　オレの舌を強く啜るリエ</p><p>お兄さんの汗の匂い好きですこうして抱き合ってるだけでも興奮してしまいますわ</p><p>


　リエが１３歳の裸身を、オレに擦り付けてくる</p><p>兄遺産のオチンチン先走りのお汁が出て来ましたわ美味しいですうち、お兄さんのオチンチン舐めるの好きですわ</p><p>


　エリのフェラは、どんどん情熱的になった

　舌とペニス身体の上下の粘膜を刺激されて、オレの興奮も高まっていく

　双子も赤く蕩けた顔でお互いのことを見る</p><p>いん、じゃんほい</p><p>


　もう一度、じゃんけんをする</p><p>またわたしが勝った</p><p>あうう今日はうちは負けっぱなしやわ</p><p>


　勝ったのはリエだ</p><p>うちらサンプルですからな二人とも、エッチしてもらうのは見本としては、やり過ぎやと思いますから</p><p>わたしと繋がりましょうお兄さん</p><p>


　裸のエリが、オレの股間から顔を離し裸のリエが立ち上がる</p><p>わたしも、もうグショグショですからすぐに入れちゃいます</p><p>


　そのまま、ベッドに腰掛けているオレの上に

　オレの膝に座るような体勢で

　座位で`リエは、オレと繋がろうとする</p><p>ほらうちが入れてあげるわ</p><p>頼むわエリちゃん</p><p>


　中腰になったリエは、自分でお尻にクッと手を当てて割れ目を開く

　そのピンク色の中心部にエリがオレのペニスの先端を押し当てた</p><p>あん、お兄さんの熱いの感じますほな入れますよ</p><p>


　グッと腰を落とす、リエ

　ズムッと中学１年生の膣に、オレのペニスがハマっていく</p><p>あああっ入っていきますぅぅ</p><p>


　ぶちゅっと、温かな愛液を滴らせる膣口に

　オレの勃起がゆっくりと埋没していく</p><p>ほら、お姉さんたちよう見て下さいあなたたちよりも若い理恵ちゃんのマンコに、お兄さんのオチンポ様が入って行きます</p><p>


　栗宮さんと御厨さんは、ゴクッと唾を呑んでオレたちのセックス・ショーを見つめていた</p><p>あううっ、わたしの中お兄さんのオチンチンの形に広がっていきますぅ</p><p>それでええんやうちにのマンコは、お兄さん専用や</p><p>ああ、恥ずかしいですわわたしぃセックスしてますお兄さんと</p><p>セックス奴隷なんですわリエちゃんとうちは</p><p>


　オレの勃起ペニスの全てがリエの中に潜り込む</p><p>ああお兄さんの先っぽか゜、わたしの方ちゃんのお部屋をコツンコツンてノックしてますわ</p><p>お腹の底にお兄さんの熱さを感じるんですわ</p><p>


　はぁはぁと、大きく息をしながら

　リエが、オレの上で脱力する

　オレは下半身で繋がったまま、後ろからリエの小さな身体を抱きしめる</p><p>うふふお兄さんに犯されてるリエちゃん、可愛いわ</p><p>


　前からエリが、栗宮さんたちに見えるようにリエの胸を揉む</p><p>なうちとキスしようリエちゃん</p><p>


　オレとセックスしながらキスする双子

　リエの膣が、キュキュッと締まる</p><p>これからが３Ｐの神髄ですわ</p><p>


　エリはそう言うと</p><p>お兄さんとリエちゃんのセックスにうちも参加します</p><p>


　エリは、リエのおっぱいを揉みながら桜色の乳首に吸い付く</p><p>ああ、気持ちええよエリちゃん</p><p>


　栗宮さんたちによく見えるようにエリは、ペロペロと双子の姉妹の乳首を舌で舐めていく様子を披露する</p><p>乳首固くなって、尖ってるわリエちゃん気持ちええか</p><p>ええよお兄さんとエリちゃんにサンドイッチにされててわたし、幸せですわ</p><p>


　熱く火照ってくるエリの肌

　１３歳の裸身が、ほんのりと汗ばんでいく

　若い少女の汗と愛液の匂い

　セックスのいやらしい匂いが辺りに立ち込めていく</p><p>ああ、とってもええよええですわ</p><p>


　リエが、モジモジと織りの上で腰をくねらせ始める

　リエの胎内のオレのペニスが絞られる</p><p>じゃリエちゃんの一番、気持ちええところ舐めてあげるわ</p><p>


　エリがニヤッと微笑んだ</p><p>お姉さんたち女の子は、これが一番、気持ちええんよお兄さんと深く深くセックスしてる時に、クリトリスを舐められるのが</p><p>


　エリは、栗宮さんと御厨さんが見ている前で

　オレと結合しているリエの秘部のすぐ上のクリトリスを剥く</p><p>ああん</p><p>赤くシコってて可愛いよリエちゃんのクリ宝石みたいですわ</p><p>


　リエは、自分の指に唾液を塗すと

　まずは指先で、リエのクリトリスを撫でた</p><p>ひいやぁぁん</p><p>


　ゾクゾクゾクッと震えるリエ

　オレのペニスをググっと締める

　愛液がまたトワワワッと放出された

　オレたちの身体が湿っていく</p><p>気持ちええよエリちゃん</p><p>


　熱い眼で、リエは双子の姉妹を見る</p><p>今、もっと気持ち良くしてあげるからな</p><p>


　エリは、そう言うと

　オレたちの結合点に顔を寄せ

　利エリクリトリスを直接舐める</p><p>ひぃやぁっ、ぁぁ、ぁぁんっ</p><p>


　可愛く喘ぐリエ</p><p>いかかです３人で愛し合う姿って、素晴らしいと思われませんか</p><p>


　瑠璃子がオレたちのセックスを撮影しながら栗宮さんたちに言った</p><p>こういうことをわたくしたちも</p><p>


　栗宮さんが、乾いた声で尋ねる</p><p>お望みならばわたくしたちのお兄様は、わたくしたちの淫らな思いに応えて下さいますわ</p><p>その代わりリエちゃんのオマンコは、ちゃんとお兄さんを気持ち良くしてあげてます</p><p>


　エリが、リエのクリトリスを舐めながら言う</p><p>うちらだけが気持ちようなるのはダメです</p><p>ああんっわたしら、お兄さんのセックス奴隷ですから</p><p>


　リエは、グイグイと腰を使い始める</p><p>セックス奴隷</p><p>


　そんなリエの淫らなセックスを見ながら栗宮さんが呟いた</p><p>お姉さんたちはいきなり、お兄さんの側室になりたいとか、横暴過ぎますわ</p><p>そうですああんっ最初は、わたしらみたいにセックス奴隷から始めなあきませんっ</p><p>


　腰を振りながら、リエも言う</p><p>お兄さんをセックスで気持ち良うできるテクニックも無いのに側室とか、チャンチャラおかしいですわああんっ</p><p>そんなん、お兄さんに満足してもらえるご奉仕ができるようになってからですわ</p><p>


　くちゅ、くちゅ、くちゅっ

　オレたちの結合部からいやらしい水音が鳴る</p><p>お兄さん気持ちええですぁぁセックス、気持ちええですお兄さんの奴隷にしてもらえてわたし幸せです</p><p>うちもリエちやんと一緒に、エッチ奴隷にしてもらえて幸せですわ</p><p>いつでもわたしらのこと犯して下さいああっ</p><p>いつでも好きな時に孕ませてぇなうちら、お兄さんの赤ちゃんなら何人でも産みます</p><p>お兄さんの奴隷ですぅぅ</p><p>したいこと何でもしてええんよ</p><p>


　エリがまたリエのクリトリスを触りながらピンクの乳首に吸い付いていく</p><p>この子たちだけじゃないよあたしたちみんな、お兄ちゃんのこと、同じくらい愛してますから</p><p>


　マナが栗宮さんたちに言った</p><p>お姉さんたちだけ側室なんて、特別なカンケイになるのはダメですから</p><p>


　リエが、激しく腰を上下させながら栗宮さんたちに言う</p><p>うちらも気持ちようなってお兄さんにも気持ち良うなってもらうセックスは、フィフティ・フィフティでないとあきませんわ</p><p>あああっ、わたしホントに気持ち良うなってきました</p><p>


　リエが絶頂への階段を昇る</p><p>お兄さんわたしぃわたし、先にイッてしもうてもええですか</p><p>


　リエはオレの消耗を考えて

　これから、栗宮さんと御厨さんの処女を奪わないといけないから

　体力を削らないように、自分が上になり

　オレが射精する前に、イクように自分を追い込んでいる</p><p>ああ、いいぞイけ、リエ</p><p>うちがイカしてあげるわ、リエちゃん</p><p>


　エリの指が、ククククッとリエのクリトリスを細かく刺激する</p><p>ああっ、あああーっお兄さぁぁん、エリちゃぁぁんうち、うちぃぃぃ</p><p>


　エリの汗と愛液

　どちらもたっぷりと滴り溢れる</p><p>イッちゃいますイキますあああイクっ、イクっイクイクイクぅぅ</p><p>


　武闘派お嬢様たちの見ている前で

　リエは思いっきり派手に絶頂を迎えた</p><p>母の入院が本気でシャレにならない</p><p>1329．武闘派お嬢様たちの処女喪失　／　奴隷宣言（手綱を握る）</p><p>ぁぁっ、ぁぁっ、ぅぅぁぁん</p><p>


　オレの膝の上で胎内奥深くにオレのペニスを押し入れた13歳のリエが激しくイク

　ぶるるるっと、身体を痙攣させながら汗まみれの白い背中を大きく反らして、可愛く啼いた</p><p>ぇぇですぁぁ気持ちええですぁぁんっ</p><p>


　リエの膣はビュクビュクと痙攣してオレの最大に勃起したチンコを何度も締め付けていた</p><p>ホンマに気持ち良さそうやなリエちゃん</p><p>


　双子の姉妹のエリが、ニコッと微笑んで</p><p>とっても可愛いでリエちゃん</p><p>


　指でリエのクリトリスを捏ねながら、リエの乳首をチュチュっと吸った

　その刺激が敏感になっているエリの身体をさらに刺激する

　オレも背中からリエの小さな裸身を抱き締めて柔らかいお腹を撫でてやった

　子宮を上から手の平で温めるように</p><p>ぁぁくぅぅはふぅぅはぁぁ</p><p>


　ようやくリエがエクスタシーから回復する</p><p>こんなん覚えてしもうたらもう無理ですわ</p><p>


　掠れた声で呟く</p><p>わたし一生、お兄さんから離れられないです</p><p>そうやな、こんなセックスを身体に教え込まれてしもうたらな</p><p>


　エリも、クスクスと笑う</p><p>他の男の人なんて、どうでもええですわ</p><p>そうやなお兄さんに捨てられる方が怖いもんな</p><p>だからずっと一緒に居ますわ</p><p>うちもリエちゃんも一生、お兄さんのセックス奴隷です</p><p>


　エリが前からリエとリエの後ろに居るオレをまとめて抱き締める</p><p>ずーっと仲良しでいような</p><p>うんずーっと2人でお兄さんに愛してもらうからな</p><p>


　双子の姉妹は抱き合ったまま、微笑み合うとチュッと唇を合わせた

　そんな様子をまだ処女のままの栗宮素子さんと御厨くるみさんに見せつける</p><p>わたしばっかり、気持ち良くしてもろうて悪いわ</p><p>


　リエがそう言うと</p><p>仕方ないわうちらはお手本サンプルなんやからあんまり長いこと、お兄さんを借りてるのはマズいからな</p><p>そうやなそろそろ、お姉さんたちに変わらんといけないわな</p><p>ま、ええようちは、リエちゃんが気持ち良うなってるのを見てるだけでも、満足できるしお兄さんとは、いつでもセックスしてもらえるからな</p><p>うん、次のわたしらのご奉仕の時は、エリちゃんから犯してもらおうな</p><p>


　仲良しの双子は、そんな話をする</p><p>お兄さん今夜も気持ち良うしてくれて、ありがとうございますお名残惜しいですけれど抜きます</p><p>


　リエが鼻に汗の玉の浮いた笑顔でオレに振り返りそう言う</p><p>うんしょ</p><p>


　リエはオレの膝の上から立ち上がろうとするが

　エクスタシーの余韻が残っているのか、まだ身体に力が入らないようだ</p><p>リエちゃん、あたしの肩に掴まるとええで</p><p>ああ、助かるわエリちゃん</p><p>


　エリの肩に手を置いてリエは、腰を浮かせる

　オレも後ろから、リエの身体を抱え上げる

　にゅるっ

　中学1年生の美少女の胎内から、オレの勃起ペニスが引き出される</p><p>あああっ抜けちゃちゃいますわ</p><p>もう少しやで、リエちゃん</p><p>


　にゅぽん

　狭い膣口から、オレの張り詰めたままの亀頭が零れ落ちた</p><p>おっし、リエちゃんそのままベッドに転がるとええよ</p><p>


　エリがリエをベッドの上に誘導する

　リエはコロンとオレの横に裸身を横たえた

　まだ火照ったままの裸身絶頂を覚えたばかりの少女の姿はセクシーだ</p><p>うんうん、お兄さんのオチンチンは大きいままやなこのまま、リエちゃんのお汁が付いたままなのを、お姉さんたちに引き渡すのは悪いですからうちが舐めますわ</p><p>


　エリがそう言ってオレの股間の前にしゃがんで、またオレのペニスを咥えてくれた

　唾液でチンコに纏わり付いているリエの愛液を溶かし取るように、ねっとりと舐めていく

　13歳の濃厚な口唇奉仕も栗宮さんたちは呆然と眺めていた

　リエの方はベッドに横たわったまま、オレの手を取り

　ちゅぱちゅぱと、指フェラを始める

　本当に、この双子の美少女たちはエロい</p><p>リエちゃんもおしゃぶりするか</p><p>しますわ</p><p>


　リエもベッドの上から、オレの股間に顔を近づける</p><p>お兄さん大好き</p><p>


　美少女姉妹の舌が、同時にオレの亀頭を舐める</p><p>あん、この匂いだけでまた欲しくなっちゃいます</p><p>うちもこの味で背筋がゾクゾクしてますわ</p><p>


　二人とも情欲に蕩けた赤い顔でオレのペニスを舌でメンテナンスしてくれた</p><p>うん、こんなもんやろ</p><p>


　二人は最後にオレの亀頭の先端に順番にキスをした</p><p>ほい、お姉さんたち大きくしておきましたわ</p><p>これならお姉さんの中に入ったら、お兄さん、すぐに射精しちゃうと思います</p><p>


　リエとエリが笑顔で、栗宮さんたちを見上げる</p><p>ははい、あ、ありがとうございます</p><p>


　栗宮さんも御厨さんも、震えながら答える

　二人とも顔は真っ赤で、すでに汗をかいていた

　白い肌襦袢が、湿っている</p><p>もしかしてお姉さんたち、怖いんとちがいますか</p><p>


　リエが微笑む</p><p>怖かったら今日は止めときますかそしたら、このオチンポ、うちがもらっちゃいますけれど</p><p>


　エリが、自分たちの唾液でテカテカ光っているオレの勃起を手でシゴキながら言う</p><p>そうやな、怖いんなら仕方ないですわな</p><p>仕方ないわエッチ、気持ちええのにな</p><p>お兄さんに犯されるのええですよ</p><p>一発でハマりますわお兄さんとのセックス、最高ですから</p><p>でも、ま勇気が出ないんなら、仕方ないですわ</p><p>そうやなしたくない人は、せんでええんですわ</p><p>


　双子たちが栗宮さんたちを煽る

　その様子も瑠璃子がカメラで撮影していた</p><p>い、いえわたくしは</p><p>


　栗宮さんが声を震わせる</p><p>何ですしたいんですかしたくないんですか</p><p>具体的に言ってくれないと判りませんわ</p><p>


　双子が、オレの勃起ペニスの左右から栗宮さんを見上げて言う

　栗宮さんが、どうやってもオレのチンコを見なくてはいけない状況を作るために</p><p>し、したいですわわ、わたくし、勇気はあります</p><p>


　栗宮さんは、どんどん双子のペースに乗っていく</p><p>したいって何をです</p><p>そうそう、何がしたいのかちゃんと言うてもらわないと判りませんわ</p><p>そ、そのせ、せ、せ、セックスですわ</p><p>誰とですお姉さんセックスしてくれるんなら、どんな男でもええんですか</p><p>そういうところをちゃんと言わないとお兄さんに失礼になりますわ</p><p>わ、わたくしはく、黒森様とせ、セックスがしたいです</p><p>


　完全に乗せられて栗宮さんは叫ぶ</p><p>セックスがしたいって言うてもお姉さんは、まだ未経験なんだから、全部お兄さんにしてもらうだけやないですか</p><p>そうやなこういう場合は、セックスをするやのうてお兄さんに犯してもらうというのが正確な言葉遣いですわな</p><p>


　リエの言葉に、エリが付け足す</p><p>ちゃんと何も知らない処女で済みません大変お手数ですが、わたしの処女をお兄さんのたくましいおチンポでブチ破って、グッチョグチョに犯して下さいって、お願いするのが筋ですわ</p><p>避妊しなくてううから、生で下さいわたしの赤ちゃんができるところに、いっぱい、お兄さんの精液を注ぎ込んで下さい赤ちゃんができても構いませんって、言うのも礼儀作法です</p><p>


　今度はエリにリエが補足する</p><p>そうそう、お姉さんはこれからお兄さんのセックス奴隷になるんですから</p><p>一生、お兄さんに可愛がってもらうんですわたしらみたいに</p><p>うちらみたいに</p><p>お兄さんに幸せにしてもらうんですわ</p><p>お、お願い致します黒森様わたくしのことを犯して下さいませ</p><p>


　栗宮さんの横で震えていた御厨くるみさんが、主人より先に叫ぶ</p><p>奴隷になります宣言なんやからちゃんと、自分の名前から言わなあきませんわ</p><p>そうですわそういうところから、キチっとしないといけないですわ</p><p>ちゃんと、お兄さんの眼を見てな</p><p>はい最初から、やり直して下さい</p><p>


　双子が、そう言っている間に瑠璃子のカメラが、オレの後ろに廻り込む

　栗宮さんが、オレに奴隷宣言する様子を真っ正面から記録するつもりなんだろう</p><p>ほら、お名前と年齢をどうぞ</p><p>病院で聞かれた時みたいに、答えて下さい</p><p>


　双子に煽られて</p><p>み、御厨くるみ14歳です</p><p>


　震えながら御厨さんが、オレに言う</p><p>はい、今日はどうしました</p><p>お兄さんにどうして欲しいんですか</p><p>


　御厨さんは、ギュッと手を握りしめて身体の震えを抑え込む</p><p>わ、わたくしはま、まだ何も知らない処女ですふつつか者でございますがどうか、わたくしを黒森様の色に染めて下さい</p><p>その表現では詩的過ぎてよう判らんですわ</p><p>もっとストレートにズバッと言わないと</p><p>


　双子が、さらに追い詰める</p><p>は、はいわ、わたくしの処女を奪って下さいわたくしの純潔を犯して下さいませ子供ができてしまうようなことを黒森様がご満足なさるまで、わたくしの身体になさって下さい</p><p>くるみ</p><p>


　可愛がっている警護役の言葉に栗宮さんは愕然となる</p><p>わたくしわたくしも素子お嬢様と一緒に、生涯黒森様にご奉仕させていただきたいんです</p><p>うちとリエちゃんがしてたみたいに３Ｐしたいんですわな</p><p>お兄さんにお姉さんたち二人が一緒に犯してもらいたいんですよね</p><p>


　双子は核心に迫る</p><p>は、はいそうですわたくし素子お嬢様とご奉仕黒森様にご奉仕させていただきたいんです</p><p>


　御厨さんが、潤んだ瞳で答える</p><p>さっきのお二人のように仲良くしたいんです</p><p>


　オレとリエとのセックスをエリがサポートした３Ｐ

　その姿が、御厨さんの眼には感動的に映ったらしい</p><p>わたくしも、素子お嬢様のご奉仕をお手伝いしたいですそして、わたくしが黒森様に犯していただいている時にお嬢様に、抱き締めていただきたいです接吻までは望みません黒森様の男性器を受け入れているわたくしに、優しく微笑んでいただいて頭を撫でていただけるだめでも構いませんから</p><p>くるみ、あなた</p><p>わたくしは一生、素子お嬢様と一緒に居たいのです素子お嬢様が愛しておられるものを、わたくしも愛したいのです同じモノを見て、一緒に感動を分かち合いたいのです</p><p>


　御厨さんは、思いの丈を一気に吐露する</p><p>わ、わたくしだってわたしだって、同じ気持ちよくるみ</p><p>


　栗宮さんが、愛する警護役の肩を抱いて応える</p><p>だったらお前たち、二人ともオレのセックス奴隷になれよ</p><p>


　オレは低い声で言う</p><p>二人まとめて一生、可愛がってやる</p><p>


　栗宮素子さんと御厨くるみさんが同時に、オレを見る</p><p>早く決めろよオレは、ずっと待っているんだぞ</p><p>


　激しく勃起しているペニスを示してオレは二人に告げた</p><p>はいよ、よろしくお願い致します黒森様</p><p>


　栗宮さんが、そう言った瞬間エリが</p><p>ちゃんと作法を守って下さい</p><p>お姉さんだけ、特別扱いはできませんよ</p><p>うちらもみんな、お兄さんのセックス奴隷ですから</p><p>セックス奴隷は平等ですええとこのお嬢様だからとか、カンケイ無いですわ</p><p>


　双子の言葉に栗宮さんは</p><p>わたくしは栗宮素子１７歳です右も左も判らない未熟者でございますがどうか、黒森様の性奴隷の末席に加えて下さいませ</p><p>


　震えながら宣言する</p><p>だーかーらもっと具体的に言うて下さい</p><p>それじゃあ、何だかよう判らんですわ</p><p>


　瑠璃子のカメラがアップで栗宮さんの表情を撮す</p><p>どうぞ、わたくしの処女の肉体を、ご存分に犯して下さいませお楽しみいただけるかどうかは、判りませんがお望みになられたことは、何でも致します破瓜の痛みにも耐えます妊娠も覚悟しております</p><p>


　栗宮さんは、興奮した赤い顔でオレに言う</p><p>一生、お兄さんにしか身体を許さないと誓って下さい他の男の人とは、セックスしないって</p><p>そんでお兄さんに求められたら、いつでも、どこでも、何度でも絶対に文句を言わずに、セックス奉仕するって約束して下さい</p><p>わたしらは、みんな宣誓して、守ってますから</p><p>うちら、お兄さんじゃない人に犯されたらお詫びに死ぬ覚悟をしていますわ</p><p>遊びやないですからわたしら、マジでセックス奴隷やってますから</p><p>誇りとプライドを持ってうちにご奉仕してるんですわ</p><p>


　リエとエリが言う</p><p>身体だけじゃないですお兄さん以外の男の人には心を許したらあきません</p><p>うちがリエちゃんを見張ってます</p><p>わたしがエリちゃんを見張ってます</p><p>もし、どっちかがお兄さんを裏切る様なことをしたら</p><p>姉妹揃って、お詫びして死にます</p><p>なリエちゃん</p><p>


　優しく微笑み合う二人</p><p>わ、判りましたそ、そうですわねそういう覚悟をしないといけないのですわね</p><p>


　そう言う栗宮さんに双子は振り向いて</p><p>判りましたっちゅうのは違うんやないですか</p><p>うちらお兄さんのセックス奴隷の先輩ですわ</p><p>さっき自分で末席に加わるって言うてはりましたわ</p><p>うん、わたしもこの耳ではっきり聞いたわ</p><p>


　栗宮さんはハッとなり</p><p>も、申し訳ありません黒森様以外の男性には、身も心も許しません固くお約束致します誓わせていただきますその旨かしこまりました</p><p>


　セックス奴隷の後輩として栗宮さんが、エリたちに頭を下げる</p><p>わ、わたくしも黒森様だけの女となります他の男性とは口も聞きません肌も見せません命を賭けて誓いますよろしくお願いいたします</p><p>


　御厨さんも深々と頭を下げる</p><p>ていうことみたいですけれどお兄さん、それでええですか</p><p>このお姉さんたちちょっとピュア過ぎて、面倒臭い人たちですけれど悪い人たちじゃないと思いますし</p><p>お兄さんは大変だと思いますけれどお兄さんでないと、このお姉さんたちの手綱は握れませんわ</p><p>このお姉さんたちは御者のいない暴れ馬でしたから</p><p>自分らを支配してくれる人をずっとずっと求めてたんだと思いますわ</p><p>


　エリとリエはそう分析する

　そっかなるほどな

　栗宮さんも御厨さんも理屈で考えて慎重に行動するタイプじゃなくて</p><p>感情のままに、動き出したら止まらなくなるタイプの女の子だ</p><p>だから上からギュッと、誰かが重しになって抑え込んであげないといけない</p><p>この子たちに、自分で考えて、未来を選択させようとしたのは間違いだったんだ</p><p>栗宮さんと御厨さんはオレが支配するしかない</p><p>支配を受けているという強固な関係をまず作らないと何も始まらない</p><p>自分たちでも何となく、そのことを理解していたんだ</p><p>だから、この子たちはオレの側室になりに来た</p><p>自分では自分たちの行動を上手にコントロールできないから</p><p>この子たちは、最初から支配してくれる相手を求めていた</p><p>素子、くるみお前たちを、オレの奴隷として受け入れる</p><p>今から、オレがお前たちの主だオレの言うことだけを聞け自分たちだけで、勝手なことはするなどんなことでも、オレの許可を得てからしろいいな</p><p>


　武闘派少女二人がオレのセックス奴隷となった

　いやまだだ</p><p>ではこれから、お前たちの処女を奪い獲る全身全霊で、オレを受け入れろ</p><p>お情けを頂戴致します</p><p>


　きっちりと、セックスしてこの子たちに、オレの味を覚え込ませないといけない

　心も身体も完全にオレのモノにする</p><p>最近の病院は、メールなら使用可なので</p><p>夜中でもガンガン、入院中の母からメールが来ます</p><p>点滴のせいで眼が冴えてしょうがないらしいですが</p><p>最近は父の認知症も進行してしまって大変な状態なのでダブルはキツイです</p><p>この夏はハード過ぎます</p><p>1330．武闘派お嬢様たちの処女喪失　／　来て・見て・触って　処女膜確認会</p><p>よし二人とも、こっちに来いよ</p><p>


　オレは栗宮さんと御厨さんをベッドに招く</p><p>そうです来て下さい</p><p>早うこっちです</p><p>


　キングサイズ以上の広いベッドの上には、全裸のエリとリエが笑顔で寝転がって年上の二人を呼ぶ

　オレたちの様子を瑠璃子が撮影し美智とマナが見守っている

　武闘派お嬢様とそのお付きの警護役17歳と14歳の美処女たちは、おずおずとオレの前にやって来た

　オレは、裸のままベッドから立ち上がり</p><p>大丈夫だ、怖くないからな</p><p>


　まずは、純白の肌襦袢を着た栗宮さんの前に行く</p><p>ほら抱き締めるぞ</p><p>


　裸の男に接近されるのは、これが始めてだろう

　栗宮素子さんは、すでに震えていた

　そんな彼女の細い身体をオレは抱き締める

　緊張している身体が強張っているのが、判る</p><p>ゆっくり深呼吸だオレと呼吸を合わせて</p><p>


　すぅぅ、はぁぁと大きく深く息を吐く

　最初は少しだけズレていたオレたちの呼吸が

　段々重なっていく</p><p>お姉さんもお兄さんたちと呼吸を合わせて下さい</p><p>


　リエが、御厨さんに笑顔で言う</p><p>そうそう、息を合わせることはセックスでは大切なことですから</p><p>


　エリも、笑ってそう言った

　御厨さんも、オレと栗宮さんと呼吸を合わせる

　すぅぅ、はぁぁ</p><p>どうだ、少しは落ち着いてきたか</p><p>


　オレが抱き締めている栗宮さんに尋ねると</p><p>は、はい心が、穏やかになって参りました</p><p>


　栗宮さんは、小さく微笑んだ</p><p>ん良かった</p><p>


　オレは自然に、顔を近づける

　眼を丸くして驚く栗宮さんの唇にそっとキスをする

　瑠璃子が、栗宮さんのファーストキスを高画質で記録していく

　栗宮さんの唇は、ぷっくりとして柔らかい

　オレはたっぷりと堪能してから唇を離す</p><p>び、びっくり致しましたろ心臓がドキドキしております</p><p>


　キスだけで、栗宮さんの身体は熱を帯びおでこに汗の玉が浮いていた</p><p>こんなん、まだまだですわ</p><p>これからもっともっとドキドキすることをするんですから</p><p>


　裸の双子がベッドの上から、笑って言う</p><p>オレのチンコ感じるか</p><p>


　抱き締めている栗宮さんの細い身体肌襦袢の布1枚だけを間に挟んで、栗宮さんのお腹にオレは勃起したペニスをグイグイと押し付けている</p><p>はい判りますとっても大きくて熱いです</p><p>


　栗宮さんは、オレの眼を見て答える</p><p>手で触ってみろ触るんだ</p><p>


　17歳の処女の右手がおずおずとオレのチンコに触れる</p><p>温かいそれに太いです</p><p>


　栗宮さんのおでこから、ツーっと汗の玉が流れ落ちる</p><p>これからこれが根元まで、お前の中に入るんだからな</p><p>


　声が震える</p><p>大丈夫です、さっきわたしのここにも入りましたから</p><p>そうそう、うちのここにもいつも根元までブチ込んでもらってます</p><p>


　ベッドの上の双子が、大きく開脚して自分たちの秘部を露わにする</p><p>これから、ずーっとうちらを悦ばせてくれる大切なオチンポですわ</p><p>怖くないですよお兄さんの身体の一部ですから</p><p>はいそ、そうですわね</p><p>


　栗宮さんの表情には、戸惑いが見えた

　オレは栗宮さんを抱き締めていた、腕を解く

　栗宮さんは、えという顔をするが</p><p>素子ばっかり相手をしていたら、くるみが可哀相だろ</p><p>


　オレは、笑顔で応える</p><p>お前たちはもう主人と家臣ではない素子もくるみも、等しくオレのセックス奴隷だからな</p><p>


　そして、御厨さんの方に振り向いて</p><p>くるみ来い</p><p>


　腕を開いて招く

　14歳の可愛らしい警護役少女はオレの前に進む

　オレは栗宮さんよりも背が低く、身体も細い御厨さんを抱き締める

　ああ、さすがだ

　すでに呼吸を合わせることを完全にマスターしている

　オレの腕の中で御厨さんがオレを見上げる

　御厨さんの顔が一瞬にして、ポーッと赤く染まる</p><p>そのようなことを言われたのは生まれて初めてですわ</p><p>


　いや、御厨さんも主人の栗宮さんも誰が見たって飛びきりの美少女だ

　ただ、名家の令嬢とその警護役としてずっと生きてきて

　しかも、槍の稽古を中心とした生活だったから

　男に褒められる様な体験をする機会が無かっただけだろう</p><p>お前は可愛いよ一生、可愛がってやるからな</p><p>


　オレの腕の中で、御厨さんの身体の緊張が消えて行く

　オレは御厨さんの唇も奪った

　しばらく14歳の初めての唇を楽しんでから顔を離す</p><p>心がフワフワ致します</p><p>


　御厨さんは言った

　彼女の肌も性的な興奮で火照っていく</p><p>次は何をするか、判っているな</p><p>


　御厨さんの白い指がオレのペニスに触れる</p><p>そうだ、そのまま握ってみろ</p><p>


　少女の細い指が、オレの勃起に絡みつく</p><p>ちょっだけ怖いです</p><p>


　14歳の少女は、オレを見上げて答える</p><p>でもわたくしは、一生、黒森様にお仕えするのだと確信が持てました</p><p>


　無理をして笑顔を作る</p><p>わたくしは、あなた様のお子を孕むのですね</p><p>そうだくるみも、素子もオレの子を産ませる一生、オレだけの女でいろ</p><p>はいお仕え致します</p><p>


　御厨さんが、キュッと強くオレのペニスを握る</p><p>心配せんでええですよ</p><p>わたしらも、みんなそうですから</p><p>今、ここにおる人はみぃーんな、お兄さんのセックス奴隷ですから</p><p>お姉さんたちと同じです</p><p>ええわたくしも、お兄様の奴隷ですお兄様をお悦ばせするために生きています</p><p>


　カメラを1度下ろして瑠璃子が言う</p><p>あたしも、そうだよお兄ちゃんのセックス奴隷第1号だからお兄ちゃんのために何でもするよ</p><p>わたくしが奴隷でなければ、誰が奴隷だと言うのでしょう</p><p>


　美智は、いつもの無表情で答える</p><p>ご主人様に尽くすことが奴隷工藤美智の喜びでございます</p><p>ですから、安心なさって下さい今、お二人が感じられている不安や高揚感はわたくしたちも経験してきたことですから</p><p>そうそううちら、判ってますから</p><p>今のお姉さんたちと同じこと経験してきましたから</p><p>


　双子も優しく微笑む</p><p>そうだ素子、くるみお前たちは特別なんじゃない</p><p>お前たちもこの子たちと同じになるだけだ</p><p>


　栗宮さんと御厨さん槍使いの主従、二人だけの世界から

　オレのセックス奴隷たちの輪に加わる</p><p>さあ次のステップに進もう</p><p>


　オレは処女たちに言う</p><p>帯を解くぞ</p><p>


　オレは再び、ベッドに腰掛け

　オレの前に栗宮さんと御厨さんを、並んで立たせる

　そして、二人の肌襦袢の腰紐を同時に解いた

　しゅるしゅると解ける腰紐

　肌襦袢の前が大きくはだける

　名家の子たちだから当然、和服の下には下着なんて付けていない

　ああ、２人とも生えてないんだ

　体毛が薄そうだったから、陰毛も薄いと思っていたけれど

　処女の割れ目がぴったりと１本の筋になっている

　２人ともとろりと股間を濡らしていた</p><p>当たり前だ恥ずかしいことをしているんだから</p><p>


　オレは笑って、彼女の顔を見上げる</p><p>いっぱい、恥ずかしがれオレの前では感情を隠すないつでも、素顔のままでいろ</p><p>


　オレは肌襦袢の前をさらに開く

　栗宮さんの形の良いおっぱいが露わになる</p><p>うん綺麗な胸だ</p><p>


　オレは右手で乳房を掴み、くにゅっと揉む

　火照った肌の弾力が素晴らしい

　オレの指が栗宮さんの乳首を捏ねる</p><p>くるみの方も触るぞ</p><p>


　オレは左手で、御厨さんのおっぱいに触れる

　ああこっちもなかなか良い感触だ

　大きさは１７歳の栗宮さんに負けているけれど

　１４歳のおっぱいには、若々しい張りがある</p><p>２人とも槍で鍛えているから胸の形が綺麗なんだな</p><p>


　柔らかく柔軟な胸筋の上におっぱいの肉が理想的に乗っている

　胸を揉まれながら、御厨さんが答えた</p><p>これからも、綺麗で居続けろ美しくなる努力を怠るな今日からは、お前たちはオレのモノなんだからなオレを喜ばせるために、一生懸命頑張れ</p><p>


　何重にもオレとこの子たちの関係性を絆を深めていく

　その代わりオレは、この子たちの一生に責任を持つ</p><p>この胸もオレとオレの子供たちのためだけのものだ</p><p>


　オレは、栗宮さんの桜色の乳首にキスする

　初めての刺激に武闘派お嬢様は震える</p><p>最初はくすぐったいけどすぐに気持ち良くなりますから</p><p>ほら、お兄さんの顔を見て下さい赤ちゃんみたいで、可愛いですわ</p><p>


　双子が、栗宮さんに言う

　オレは、栗宮さんの乳首をペロペロと舐めるチュチュっと吸う

　双子に言われた通り栗宮さんは、自分のおっぱいを吸うオレを見つめた

　オレの口の中で、栗宮さんの乳首が固く鋭く尖っていく</p><p>今度は、こっちの乳首だ</p><p>


　オレは、もう１つの乳首も舐めしゃぶって、勃起させる</p><p>はぁぁ、ぅぅ</p><p>


　自分の裸の胸をオレに好きにされている様子を見て栗宮さんは、さらに興奮していく

　栗宮さんの股間から、さらに酸っぱい匂いが立ち込めて来た

　愛液がとろとろと染み出している</p><p>ほら、今度はくるみだ</p><p>


　良いところでオレは栗宮さんの乳首から、顔を離して

　今度は、御厨さんのおっぱいに顔を寄せる</p><p>ひ、貧弱な胸で申し訳ありません</p><p>


　御厨さんは、隣の栗宮さんの胸と比較してそう言ったんだろうが

　あるいは、１３歳にしては発育の良いエリとリエの胸を見たからか</p><p>おっほん</p><p>


　画像編集用のパソコンの前に居る美智が咳払いをした

　御厨くるみさんの胸が貧弱だったら、美智のつるぺたの胸は最弱になってしまう</p><p>そういうことは、くるみが気にすることじゃない</p><p>


　オレは御厨さんに言う</p><p>お前たちは、全員、オレの奴隷なんだから胸の大きさなんて、どうでも良いんだよ</p><p>


　おっぱい越しに、栗宮さんの顔を見上げてオレは強い眼で言う</p><p>くるみは、自分の身体をどう効果的に使ったら、オレを楽しませることができるかそれだけを考えろお前たちには、それぞれ素晴らしい個性があるんだから、それを活かせつまらないことで、他の奴隷と自分を比較したって何にもならないからな</p><p>


　御厨さんが、大きくうなずくからオレは彼女の乳首を、ハムッと咥えた

　うん栗宮さんより、一回り小さい乳首だ

　たが、それだけに感度は鋭いはずだ</p><p>ああ、ああぅ</p><p>


　年上の元・主人より御厨さんは、大きく喘いだ</p><p>くるみは、おっぱいが弱いみたいだな</p><p>はい、申し訳ありません</p><p>謝ることはないとっても、可愛いぞもっともっと、可愛くしてやる</p><p>


　オレは、舌先で転がすように乳首を攻めていく</p><p>はぁぁ、あああっ</p><p>


　ビクビクッと震える御厨さん

　すぐに１４歳の乳首は鋭く勃起した

　反対側の乳首も勃たせる</p><p>ぁぁ素子お嬢様ぁぁ</p><p>


　お互いを見つめ合う２人

　もうすぐオレに処女を奪われ、犯され尽くすことになる</p><p>よし、いいだろう２人とも、全部脱がすぞ</p><p>


　オレは２人の肌襦袢を後ろに落とした

　完全に全裸になる１７歳と１４歳</p><p>２人ともベッドに座れ</p><p>


　オレがベッドから立ち上がり代わりに２人を並んで、座らせる</p><p>ああ、恒例の儀式ですわ</p><p>わたしたちも体験してますから</p><p>


　双子が微笑む</p><p>ああ、これからお前たちの処女膜を目視で確認する</p><p>この後、オレのチンコで破られて永遠に失われてしまうものだから、映像として記録に残しておく瑠璃子</p><p>


　瑠璃子が、カメラを動画用から静止画用の一眼レフのデジカメにチェンジする</p><p>わたくしたちも、記録を残してありますいつでも、お見せしますわ</p><p>うん、何なら、マナのロスト・ヴァージンの映像とかも観せるよああたしの場合は、本気のレイプだから、ちょっと刺激が強すぎるかもしれないけれど</p><p>


　瑠璃子とマナがそう言う</p><p>うちらのも見てええですから</p><p>お兄さんの奴隷同士ですから隠し事は無しです</p><p>


　双子も、そう言う</p><p>ほら、オレがよく見えるように大きく脚を開け</p><p>違いますわこうです</p><p>


　リエがM字開脚を実演して見せる</p><p>そ、そんなに</p><p>


　栗宮さんと御厨さんが、そう言うが</p><p>恥ずかしいから、するんですわ</p><p>お兄さんはうちらが恥ずかしがっている姿を可愛いって思ってくれはるんです</p><p>


　エリもM字開脚して自分の割れ目を広げて見せる</p><p>こうやって、中を広げないと処女の膜は見えませんわ</p><p>わたしらの膜は、もう無いですけれど</p><p>つい、この間まではここにあったんですわ</p><p>お兄さんに破られてしもうたんよね</p><p>


　リエも、自分のピンク色の内側を開いて見せる</p><p>ほら、素子見せろ</p><p>


　オレは、栗宮さんの脚の間に身体を入れ太ももを大きく開かせる

　そして、指で割れ目を開いた

　とろとろとろっと、滴る愛液

　肉色にテラテラ輝く、内側に白っぽい処女膜が見えた

　ああ、小さな孔が３つほど開いている</p><p>うん、これならするっと破れると思うな</p><p>


　オレは、栗宮さんの処女膜を見てそう言う</p><p>はい、そのまま動かないで</p><p>


　瑠璃子がパシャパシャと全裸でM字開脚している栗宮さんの痴態を撮影していく

　もちろん、処女膜もアップで</p><p>くるみも見てみろ</p><p>


　オレは、御厨さんに声を掛ける</p><p>今見ておかないと、もう２度と見られなくなるぞ</p><p>は、はい素子お嬢様、失礼致します</p><p>


　１４歳の元警護役が１７歳の元・主人の秘部を覗き込む</p><p>これが大陰唇で、ここが膣口この白いのが処女膜だ</p><p>


　オレは指差して、説明する

　御厨さんは、息を呑む</p><p>くるみ、人の恥ずかしいところを見てまぁはないでしょ</p><p>


　栗宮さんは、顔を真っ赤にしてそう言う</p><p>よし、今度はくるみの番だ素子、もちろん見るだろ</p><p>


　よしよしセックスへの恐怖から羞恥の感覚へさらに性への好奇心へと、栗宮さんたちの気持ちが変化していっている

　元・主の処女膜を見てしまった御厨くるみさんは

　諦めて、自分も大きくM字開脚した</p><p>ここを、こう広げてくるみ、自分の指で押さえてろ</p><p>


　自分で割れ目を広げさせる

　ああ、御厨さんの方もよく濡れている

　キラキラ輝く膣口の前に白いガードが見えた

　彼女の場合は、細かい孔が幾つも開いていた</p><p>ホント、処女膜って人、それぞれですわね</p><p>


　撮影しながら、瑠璃子が感想を述べる

　ハメ撮り担当として瑠璃子も、もう何人もの処女膜を見てきているからな</p><p>わたくしのも写真は残っていますけれどもっと、ちゃんと見ておけば良かったですわ</p><p>それは無理だよルリお姉ちゃん処女喪失の時は、そんな余裕は無いって</p><p>そうですわな人の時だからこうやって、冷静に見ていられるんですわな</p><p>うんお姉さんたちもすぐに自分が他の子のロスト・ヴァージンに立ち合うことになるでしょうからその時になったら、わたしらの気持ちも判ると思います</p><p>


　エリとリエがそう言った</p><p>は、はいそ、そうですわね</p><p>


　M字開脚したまま、オレたちに恥ずかしいところを見られている御厨さんは真っ赤な顔で、そう答えた

　何を言われているのかは、よく判っていないのだろう</p><p>でも、こんな小さくて狭そうなところにこんなにも大きなモノが入るのですか</p><p>


　栗宮さんが御厨さんの処女穴とオレの勃起チンコを見比べて言う</p><p>そりゃ入りますわさっき、ここに入ってましたから</p><p>わたしの穴だって、狭いです</p><p>


　エリとリエがリエの股間を指差して言う</p><p>実際、体験してみれば判るよ</p><p>


　オレは立ち上がって、大きく張り詰めたペニスを処女たちに示す</p><p>さあセックスしようか</p><p>3年前に父が大動脈瘤破裂で緊急入院した時は</p><p>予断を許さない状態で、それはそれで大変だったんですけれど</p><p>意識が戻った後の、頭が完全にボケてしまっていた時も中々大変でした</p><p>まさか、頭はしっかりしたままの母の入院の方がこんなに大変なことになるとは</p><p>頭がハッキリしている分だけあれはどうなっているあれを持って来てとご要望が多くてはぁぁ</p><p>


　点滴のせいで眠れないらしく、夜中にもガンガン、メールを送って来ますから

　うちから離れたところにある大学病院へ行ったり来たり

　ここ数日は、凄まじい体験をしております</p><p>1331．武闘派お嬢様たちの処女喪失　／　くるみの破瓜・処女セックス・中出しそして</p><p>


　オレが大きく開脚している栗宮さんたちに、そう言うと</p><p>ちょっと待ってぇなお兄さん</p><p>待って下さいお兄さん</p><p>


　ベッドの上にいる双子が、笑顔で起き上がる</p><p>エッチする前にお姉さんたち、いっぺん気持ちようしてあげた方がええと思います</p><p>その方がリラックスして、お兄さんのオチンポを受け入れられますから</p><p>そんでその役目を</p><p>わたしらに、やらせてはもらえませんか</p><p>今日から一生、お付き合いするお姉さんたちですから</p><p>仲良うしたいんですわうちらも</p><p>お兄さんばっかり頑張るのは、大変やと思いますし</p><p>うちらはお兄さんの奴隷なんやから使って下さい</p><p>わたしらはお兄さんの手足でもあるんです</p><p>うちらに任せてみて下さいお兄さん</p><p>判った、じゃあやってみろ</p><p>


　双子の気持ちに応えることにする</p><p>ありがとうございますじゃあ、エリちゃん</p><p>うん、うちがこっちの大きいお姉さんを担当するわ</p><p>わたしが小さいお姉さんな</p><p>


　エリが栗宮素子さんに

　リエが御厨くるみさんの裸身に取り付く</p><p>な、何をするの</p><p>ちょ、ちょっとな、何です</p><p>


　戸惑う処女の2人</p><p>心配ないですわオマンコ、舐めるだけです</p><p>クンニですわ</p><p>ホンマのセックスをする前に、オマンコを舐めて1回イカせてあげますわ</p><p>その方が身体の力が抜けてリラックスして、お兄さんのオチンチンがスルッて入りますから</p><p>


　エリとリエは同時に年上の少女たちの股間に、顔を入れる

　太ももをグイッと押し広げて閉じている割れ目に赤い舌を伸ばして

　ペロッ

　粘膜と粘膜の擦り合い</p><p>怖がらんでええですよ</p><p>そうそうわたしらですから</p><p>お姉さんうちら、ずーっと、お姉さんたちと一緒に居ることになるんですわ</p><p>だから仲良くしましょうな</p><p>


　2匹の子犬のようにエリとリエは、栗宮さんと御厨さんの割れ目をペロペロと舐める

　オレに見えるように、裸のお尻を可愛く振って</p><p>エリもリエもレズっ気があったのかな</p><p>


　オレがポツリと呟くと</p><p>違うよあの子たちもお兄ちゃんに愛されたくって、必死なんだよ</p><p>お兄ちゃんに必要とされる存在になりたいんだよねだから自分たちで理想的なセックス奴隷になろって、一生懸命に考えてああやっているんだよ</p><p>


　エリが栗宮さんのクリトリスを舌で剥き出す</p><p>大丈夫、大丈夫うちら、いつもがお兄さんにしてもらってる通りですから</p><p>


　エリは舌先を巧く使って栗宮さんの赤いクリトリスを舐めていく</p><p>ぁぁーっ</p><p>


　リエも御厨さんのクリトリスを唇で噛んでいた</p><p>今日のお兄ちゃん結構、疲れていることを知っているからでも、ここで1回、この人たちをイカせておいた方が良いでしょだから、率先してお兄ちゃんの代わりをしてくれているんだよ</p><p>


　確かに、性的なことに疎い栗宮さんたちは1度イカせた方が、セックスがスムーズになる

　いつものオレなら迷わず、クンニして1回イカせているよな

　それをせずに、いきなりチンコを挿入しようとしたのは

　やっぱり、オレ疲れているからか

　相手が処女×２人ということもあるだろう</p><p>あっ、あああ、ああ</p><p>そこ、ダメです、いやん、ダメですぅぅ</p><p>


　栗宮さんも御厨さんも自分たちの股間を舐めている双子の頭を掴んで、激しく喘いでいる</p><p>オレが手抜きしそうになったからああやってリエとエリが、オレの代わりにやってくれているのか</p><p>もう、お兄ちゃんそういう顔しないの</p><p>


　マナが、オレのチンコを撫でながら言う</p><p>お兄ちゃんは、何でも自分1人でやろうとし過ぎるんだよあたしたちのこと、もっと活用してよお兄ちゃんのセックス奴隷たちは、結構優秀なんだからね</p><p>


　マナはそう言って、オレのチンコを舐め始めた</p><p>一番良い状態で、あの人たちのお腹の中に入れるようにマナがしてあげるから</p><p>


　高まりすぎて射精しない程度にだけど、勃起力がキープされる刺激を

　マナは唇と舌で、オレのチンコに与えてくれる</p><p>女同士やからねお姉さんのどこが感じるのか、よう判っとるからな</p><p>いつもお兄さんに舐めてもらっているようにしてあげます</p><p>


　双子は、それぞれ年上の少女たちの秘部を舌で攻めていく</p><p>ああっあああっああんっ</p><p>くぅぅ、ぅぅああっ</p><p>


　栗宮さんと御厨さんはよく啼く

　どんどんセックスの快楽に溺れていく</p><p>わたくし変です変になってしまいます</p><p>ああ、止めて下さいダメですこのままでは、わたくし</p><p>


　2人とも絶頂への上昇気流に乗った

　エリもリエも判っているからさらに、グイッと2人の太ももを大きく開かせて

　舌の動きと強さを倍にする</p><p>くぁぁ、ぅぅ、ぁぁあ</p><p>ひぃぃい、はぁぁ、むぅぅ</p><p>


　クンニされている栗宮素子さんも、御厨くるみさんも

　クンニしているエリとリエも

　全身汗でぐっしょりと濡れている

　肌は真っ赤に上気していた

　愛液と汗の甘酸っぱい匂いが、ベッド全体を覆う</p><p>きゃあああ、ああああふんぐぅぅ</p><p>あひぃ、あひぃぃぃきゃううううううっ</p><p>


　武闘派お嬢様と警護役はほぼ同時にイッた</p><p>うううっくぅぅあぅぅ</p><p>ぁぁむぎゅぅぅくあうっっっ</p><p>


　ゴクビクビクッと何度も身体を痙攣させる処女の2人

　長い長い絶頂が続いている</p><p>はぁぁ、はぁぁううっああ</p><p>くぅぅ、はぅぅあっ、あっ、ああんっ</p><p>


　双子たちが年上の少女たちの股間から、顔を上げる</p><p>はい、お疲れ様</p><p>


　すぐにマナが、2人にタオルを手渡した

　愛液と汗で濡れた顔を双子たちは拭う</p><p>良い感じにほぐれましたわ</p><p>お兄さんの方は、どうです</p><p>バッチリマナがお口で濡らしておいたよ</p><p>


　マナが双子たちに微笑む</p><p>そんじゃあ、お兄さんどうぞ</p><p>どっちのお姉さんからでも、犯してあげて下さい</p><p>はぁ、はぁ、ふぁぁ、ううっはぁ</p><p>


　オレは2人がエクスタシーから回復するのを待つ

　性の快感に蕩け切った眼が先に現実に戻って来たのは、御厨さんの方だった</p><p>くるみ、オレが判るか</p><p>


　御厨さんはまだ身体に力が入らない

　ベッドの上にぐったりと脱力したまま、オレを見上げる</p><p>はぁ、はぁ、はぁはい、判ります</p><p>


　大きく呼吸を繰り返しながらオレに答えた</p><p>御厨くるみ</p><p>


　オレは彼女の名を呼びながら14歳の少女の細い裸身の上に、のし掛かる</p><p>お前はオレの奴隷になるために生まれてきたんだ今日から先は、オレのためだけに生きろ</p><p>


　彼女の眼を見てはっきりと言う</p><p>はいわたくし、御厨くるみはあなた様のセックス奴隷になるために生まれてきた娘ですどうぞご存分に可愛がって下さいませ</p><p>


　この子たちは支配してくれる相手を求めていた

　こういうカンケイが必要なんだ</p><p>よしでは、お前の身体を味わせてもらうぞ、くるみ</p><p>


　オレが、御厨さんに勃起ペニスを挿入しようとすると</p><p>お兄さん、わたしが手伝います</p><p>


　リエが、オレのチンコを御厨さんの膣口に導いてくれた</p><p>お姉さん、怖がらないでええですよわたしらもいつも、していることですしお姉さんも、これからずーっとすることですから</p><p>セックス奴隷らなったんやから、セックスするのは当たり前のことですわ</p><p>


　双子が笑顔で、そう言うと

　ようやく回復した栗宮さんが元・警護役の少女に声を掛けた</p><p>素子、先にくるみから犯すお前、くるみがオレに犯されている間手を握っててやれ</p><p>


　オレは、栗宮さんに命令する</p><p>これからは、お前たちは主従じゃない2人ともオレの奴隷だだけど、素子、お前の方が年上なんだからお姉さんらしいことをしろ</p><p>はいはいわたしが手を繋がせてあげますわ</p><p>


　身体に力が入らない2人のためにリエが、栗宮さんの手を取って御厨さんの手と繋がせる</p><p>素子、お嬢様</p><p>


　巨大なベッドの上で並んで脱力して横たわっている、栗宮さんと御厨さん

　全裸で仰向けて、大きく脚を拡げたままの少女たちはクッと手を握り合う</p><p>わたくしはここにおりますからね</p><p>はい、お先に純潔を捧げます</p><p>わたくしも、すぐにくるみに追いつくわすぐよ</p><p>


　瑠璃子のカメラが、そんな処女たちの様子も撮していく</p><p>いくぞくるみ</p><p>


　リエに導かれたオレの先端が熱い愛液の溢れ出す、くるみの秘部に接触する</p><p>うっど、どうぞ</p><p>


　オレのチンコの熱さを敏感な部分で感じて、御厨さんは身体を震わせる

　グイッと腰を送り込む

　くるみの狭い胎内に亀頭を押し入れる</p><p>あああっ痛ッさ、裂けちゃう</p><p>


　14歳の膣口が、オレの亀頭の太さに広げられていく

　栗宮さんが、苦しむ14歳の元・警護役を見つめてギュッと手を握る

　御厨さんも、元・主人の手をギュッと握り返す</p><p>痛ぁいっっ</p><p>


　オレの張り詰めたペニスが処女の白い障壁を押し破った</p><p>ひっ、ひぃぃぃぃ痛い痛いですぅぅ</p><p>


　破れた処女膜を引き裂きながら、オレのチンコは奥へ奥へと潜り込むッ</p><p>ぁぁ、もう止めてお母様ぁぁ素子お嬢様ぁぁ</p><p>くるみくるみ黒森様待って、待ってあげて下さい</p><p>ここで止めたら痛みが続くだけになる</p><p>


　オレは、ククグーッと腰を送り込むっ</p><p>きゃああああああっ</p><p>


　くるみが大きく悲鳴を上げるのを聞きながら

　狭い膣口に一気に押し入って

　根元までブチ込むッ</p><p>ああっ、あああっ、あああーっ</p><p>よし、これで全部だ全部、入ったぞほら、オレたちは繋がっている1つになっているんだ</p><p>


　全てを挿入しきったところでオレは動きを止める</p><p>わたくしああ、黒森様</p><p>


　くるみは潤んだ瞳で、オレを見上げた</p><p>ああ、よく頑張ったな全部入ったぞこれでくるみは、オレの女になったんだ</p><p>


　オレは笑顔でそう言うとチュッと、くるみの唇にキスする</p><p>はい、お兄さんと1つになってますよ、お姉さん</p><p>


　リエが、くるみに微笑む</p><p>ええ、くるみあなたは今、黒森様と繋がっているわ</p><p>


　くるみの手を握り締めたまま栗宮さんが、そう言う</p><p>でも、まだ8割方ですわ</p><p>そうですまだ、処女じゃなくなっただけですから</p><p>後は、お兄さんの精液を子宮に注いでもらうだけですわそれで100パーセント、お兄さんのセックス奴隷になれます</p><p>あと、ちょっとですから頑張って下さい</p><p>


　双子が、くるみを激励する</p><p>くるみの身体は締まりが良いからオレ、すぐに射精しちゃうと思うよ</p><p>


　１４歳だから、まだ発育途中だけれど

　槍で鍛えているから健康的な、中身の詰まった良い身体だ

　可愛いし、綺麗だし申し分無い</p><p>うん、くるみは本当に良い身体をしている気に入ったよ</p><p>


　くるみは、恥ずかしそうにオレに答えた

　ああ、本当にちょっと動いただけで射精しちゃいそうだ

　さっきのリエとのセックスで射精していないし

　マナがフェラチオで、高めてくれておいた

　くるみのためにも、早めに射精した方が良いだろう

　今日は破瓜の傷みの方が強くて、くるみにはセックスを楽しむことができないだろうから</p><p>ちょっとだけ、よろしいですかお二人とも、こちらに視線を下さい</p><p>


　瑠璃子がまたカメラを持ち替えオレたちの初結合を撮影していく

　オレのチンコが深々と、くるみに刺さっているところも

　アップと、くるみの表情まで判る引いた写真も撮っていく

　くるみは、上気した顔をさらに赤らめる</p><p>いいんだよオレとくるみの大切な記録だ</p><p>


　オレはくるみの髪を撫でてやりながら言う</p><p>この時間を、くるみの幼い身体がオレのペニスに馴染むのに使わせてもらおう</p><p>くるみの頬や首筋も優しく撫でてやる</p><p>脇からお腹に掛けても優しく優しく撫でる</p><p>くるみオレに撫でられることに慣れろ</p><p>オレたちが肌を触れ合わせるのは、当たり前のことなんだから</p><p>はい慣れますわたくしはもう、黒森様のものなのでございますね</p><p>


　オレとセックスしているということ

　処女を破られ、胎内の一番奥まで生のペニスを入れられて全裸で抱き合っているという現実を受け入れされる

　これは夢ではなく現実のこと

　御厨くるみは、オレのセックス奴隷になったということを肌で記憶させる</p><p>オレは、それからくるみの可愛いおっぱいも揉んだ</p><p>これもオレのモノだくるみ、お前は全てオレのモノだオレの奴隷でオレの女なんだ</p><p>


　くるみは、真っ直ぐにオレを見上げている

　受け入れていく水が大地に染み込むように

　心も身体もオレの女にメタモルフォーゼしていく</p><p>お兄様、ありがとうございますさあ、先にお進み下さい</p><p>


　瑠璃子が静止画用のカメラから、また動画用のハンディカメラに持ち帰る</p><p>くるみ、３分だけ堪えていてくれ</p><p>３分以内に、必ずお前の胎内で射精するから</p><p>


　くるみは、すぐにオレの要求に応える</p><p>よし、動くぞ</p><p>


　オレが腰をクイッと前後させただけで

　１４歳の美少女の顔に痛みの表情が浮かんだ</p><p>ああっ、くぅぅ、ああっ、うううっ</p><p>


　くるみの処女地の中で、オレのペニスが強引に暴れていく</p><p>ああっ、あああっ、うううっあああーっ</p><p>眼をつぶるな、オレを見ていろ</p><p>は、はいっうううっ</p><p>


　くるみが、痛みに耐えつつも必死に眼を開けて、オレを見上げる</p><p>お前の身体すげぇいいぞお前は今、オレをこんなに悦ばせているんだぞ</p><p>はいああっ、ううっはいっっ</p><p>


　リズミカルに、くるみの中に突き込んでいく

　たっぷりと愛液を溢れさせていたから滑りは良い

　それから処女の血も今は、潤滑油の役割をしてくれている

　オレは、くるみの熱い胎内狭い肉襞の中をかき混ぜていく</p><p>ああもうすぐだ、もうすぐ出るぞ、くるみ</p><p>


　オレは一気に、ラストスバートに突入する

　強く深くガシガシと腰を送り込む</p><p>ぐぅぅ、あぅぅ、ぐぐぐぅぅくっ、黒森様ぁぁ</p><p>


　くるみはオレの暴虐に耐えてくれていた

　切ない瞳で、オレを見ている

　あああーっ昇ってきた

　オレの内側から、射精欲が湧き上がる</p><p>くるみもう出る出るぞ</p><p>お姉さん、中に出してって中に出してって言うて下さい</p><p>


　慌ててリエが、くるみに言う

　くるみはオレを見つめたまま</p><p>ぁぁ中にわたくしの胎内に射精して下さいませぇぇぇぇ</p><p>


　オレのチンコから先から匂い立つ白濁が噴き上がるッ</p><p>くっ、くるみっ</p><p>


　腰をグイイーッと押し込んで

　くるみの小さな身体をギューッと抱き締める

　そのまま、亀頭の先をくるみのぷっくりとした子宮口に擦り付けながら</p><p>うっ、あああっ</p><p>あ熱い</p><p>


　生まれて初めて子宮の中に男の熱液が注がれていく

　身体の一番深いところに広がっていく精液の熱さにくるみは、ブルルッと震えた

　それで、オレのペニスが絞られてさらに射精が続く</p><p>気持ち良い気持ちいいよくるみ</p><p>


　くるみはオレを見ている

　自分の処女を汚し処女膣に種付けしている男の顔を</p><p>ああ、くるみ</p><p>


　オレは、腰をググッと何度か送り込んで最後の一滴まで、くるみの中に吐き出した

　そのまま、くるみの上に脱力する</p><p>おめでとうございますくるみお姉さん</p><p>


　リエが、くるみに笑顔で言った</p><p>うん、これで１００パーセントですわくるみお姉さんもうちらと同じになりましたわ</p><p>


　エリも笑って、そう言う</p><p>は、はいよろしく、お願い致します</p><p>


　オレと繋がったまま、くるみは双子たちに返事をした

　オレは何とか身体を起こして、くるみを見る

　初めての膣内射精を経験しても凛とした雰囲気を残したまま、くるみはオレに答えた</p><p>オレとくるみの子供のお前を、考えておけ</p><p>子供は何人産むのか何歳で産むのかオレとくるみのこれからの人生について、お前なりに考えて来週までにオレに報告しろ</p><p>


　くるみの瞳がオレを見ている</p><p>これからお前はオレに一生を捧げるんだからどういう風に生きていくのか、計画を立てておけ素子、お前もだぞ</p><p>


　オレはくるみの手を握ったまま、オレたちのセックスを見ていた栗宮さんにもそう言う</p><p>それ、ええなうちらも考えてみよう</p><p>うちら、お兄さんのセックス奴隷やけどセックス奴隷だって、人生設計は必要ですわ</p><p>わたし、最初の赤ちゃんはなるべく早く産みたいです</p><p>うちは高校を卒業してからがええわ</p><p>エリちゃん、何人産む</p><p>うーん、リエちゃんは</p><p>わたしは３人ぐらいがええな中３で妊娠して、高１で産みたいわ</p><p>


　おいおいリエ

　するとくるみが</p><p>黒森様いえ、お殿様</p><p>


　オレに優しく微笑む</p><p>お殿様ってくるみ</p><p>あなた様はわたくしのお殿様でございますわ</p><p>


　くるみは下から、オレを抱き締める</p><p>あなた様はわたくしの</p><p>考えてみると、父の入院の時は病院とのやり取りなんかは母がやってくれたのですが</p><p>母の入院は、父がもうボケてているので私が入院手続きだの何だのとやらなきゃいけないわけで</p><p>こんなにメンドウなこととは思いませんでした</p><p>それでも、今日、病院に行ったら大分具合が良くなっていたので、ホッとしました</p><p>まあ明日の検査でいつ退院できるか判るらしいです</p><p>はぁぁ、このハードな日々が早く終わりますように</p><p>1332．武闘派お嬢様たちの処女喪失　／　素子のロスト・ヴァージン</p><p>ああっ、ぅぅくぅぅ</p><p>


　オレに処女を犯され、膣内射精されたばかりのくるみは苦しそうだった

　14歳の細い裸身に、オレの勃起が深く刺さったままになっている

　それでも、くるみは汗だくの顔で頑張ってオレに微笑む</p><p>わたくしのお殿様</p><p>


　この子は生まれてからずっと、名家の令嬢の警護役だった

　名家の世界という特殊な環境の中でもさらに特異な栗宮家の武闘派お嬢様に仕えてきた

　普通の子とは感覚が違う

　くるみが、オレをお殿様だと思うのなら

　オレはこの可愛い娘の期待に応える男にならないといけない</p><p>わかった、オレがくるみの殿様だ</p><p>


　オレは、くるみの言葉を肯定するとチュッと彼女の唇にキスする</p><p>一生覚悟してオレに仕えろ、いいな</p><p>


　そう言いながらまだ火照ったままのくるみの肌を撫でる

　柔らかなおっぱいも揉んだ乳首も摘まむ

　たっぷりと、後戯をしてくるみの処女破瓜で傷付いた身体をリラックスさせる

　くるみは、そうオレに返事をするとベッドの上で、手を繋いでいる元・主人、栗宮素子さんに振り向く</p><p>素子お嬢様、わたくし</p><p>


　栗宮さんは、ニコッと笑顔を作って繋いでいる手をギュッと握りしめる</p><p>いいのですくるみそれでいいのよ</p><p>はい今度は、素子お嬢様の番でございますわ</p><p>


　くるみは、再びオレを見上げる</p><p>お殿様お願い致します</p><p>ああ離れるぞ、くるみ</p><p>


　オレは、身体を起こして

　くるみの胎内からペニスを引き抜く

　引き裂かれた処女膜がオレのチンコに絡まって痛むのだろう

　亀頭が膣口の一番狭いところを潜り抜ける時、くるみは額に皺を寄せて苦しそうに声を上げた

　ヌルリッと、オレのペニスがくるみの胎内から零れ落ちる

　ツーッと、オレの亀頭の尿道口からくるみの胎内の間に白い液が糸を引く

　これは、オレのチンコから放出された体液がくるみの膣奥に注がれた証

　チンコ全体が、汗と愛液とオレの精液とくるみの処女血で汚れていた

　くるみの裸身がビクビクッ痙攣して、下腹に力が籠もった

　トポポッと処女血でピンク色になったオレの精液が、くるみの割れ目から溢れ出る</p><p>はい、そのままよカメラを見て</p><p>


　瑠璃子が、犯され尽くしたくるみの恥ずかしい姿をカメラで撮していく

　オレのチンコは、1回の射精ぐらいじゃ萎えない

　いや、ここは萎えさせてはいけない

　オレは大きく勃起したままのペニスを、栗宮素子さんに向ける</p><p>素子見ろ</p><p>


　栗宮さんの瞳がオレのペニスに集中する</p><p>たった今、くるみの中に入っていたモノをくるみの処女の証をまとわりつかせたまま、素子の胎内に押し入れる構わないよな</p><p>


　この元・主従は同時に処女を喪失したという記憶を持たないといけない

　これから先もオレのセックス奴隷として、仲良く過ごしていくために

　二人の少女の扱いに差を作ってはいけない</p><p>は、はいそのまま、わたくしにも下さいませ</p><p>


　脚をさらに大きく広げて、オレの挿入を待つ</p><p>あ、そうじゃないですわこうした方がええです</p><p>


　エリが栗宮さんに言う</p><p>お兄さんのオチンチンを入れてもらうんですからな角度が合うようにせんといけませんわ</p><p>


　エリは栗宮さんに、セックスのための開脚を眼の前で実演して見せる

　栗宮さんは、エリと同じように脚を広げて見せるが</p><p>エリちゃん、このお姉さんちょっと下つきみたいですわだから、お尻の下にクッションを入れて、腰を高くした方がええよ</p><p>あ、リエちゃんその通りやなここの枕でもお尻の下に敷いたらええわ</p><p>な、何ですの</p><p>


　栗宮さんは、双子の言葉の意味が判らなくて困惑している</p><p>ああ、角度合わせの話ですわお尻の下にクッション入れたりするのは、ようあることですから心配しないでええです</p><p>


　栗宮さんのアドバイザーとしてエリが言う</p><p>お姉さん、ちょっとお尻を上げて下さい下に枕を入れるだけですから</p><p>


　ベッドの上の栗宮さんが、クッと腰を浮かす

　エリはすかさず、枕を腰の下に押し込む</p><p>はい、オッケーですこの方がええなリエちゃん</p><p>うんこっちの方がお兄さんのオチンチンが真っ直ぐに入りますから、痛みも少なくなります</p><p>


　リエが、そう栗宮さんに言った

　しかし、腰の位置を高くして、脚を大きく拡げているから

　栗宮さん割れ目が、丸見えになっている

　性的な興奮は高まったままだから、17歳の処女膣からはとろとろと愛液が滴り続けて、栗宮さんの身体の下のシーツを濡らしていた

　この人も、よく濡れる体質らしい</p><p>ねお兄ちゃん、ちょっと趣向が足りないと思わない</p><p>


　オレたちの様子を見ていたマナが、そう言って革手錠を取り出す</p><p>このお姉さんの場合は、拘束プレイぐらいは足した方がいいよお兄ちゃんも、その方が燃えるでしょ</p><p>


　ああくるみは、元から臣下だから、人に仕えることは慣れている

　しかし、栗宮さんは、生まれながらにしての名家の令嬢だ

　これからオレのセックス奴隷として暮らすためには、躾が必要だ</p><p>そうだな素子、手を縛るぞ</p><p>


　不安そうにオレを見る栗宮さん</p><p>大丈夫だこの革手錠はほら、肌とかを傷付けないようにできているから</p><p>


　手首ごと革で包み込むタイプで柔らかな裏地も付いている

　血行を悪くするほど締めないけれど人間工学的に完全に手を拘束できるように計算して作られている逸品だ</p><p>なぜ、わたくしの手を縛るのですか</p><p>


　栗宮さんは、怯え顔で尋ねて来る</p><p>その方がドキドキして、楽しくセックスできるからだ</p><p>


　オレは、笑顔で栗宮さんに答える</p><p>素子もドキドキを楽しめ大丈夫だ、ずっとオレが一緒だ</p><p>


　栗宮さんの瞳が、オレを見つめている</p><p>判りましたわたくし、どのようにしたらよろしいのですか</p><p>


　栗宮さんは覚悟を決めた</p><p>あ、それなら頭の上にまっすぐに手を伸ばして下さい</p><p>くるみ、１度、素子の手を放せ素子の手が縛り終わったら、改めて手を繋げば良い</p><p>


　オレはくるみに言う

　オレの命令通りに、くるみは元主人の手を放す</p><p>このベッドはセックス用に作られてますからベッドの柱に、手錠の鎖を繋ぐ頑丈な金具とかも付いているんです</p><p>マナお姉さん、うちがやりましょうか</p><p>


　エリが、マナに声を掛けるが</p><p>あ、これ手錠の締め付け具合とかにコツがあるから、今回はあたしがセットするね</p><p>


　マナは栗宮さんの両腕を頭の上でクロスさせて彼女の手首に、手慣れた手つきで革手錠をハメていく</p><p>あたしは、とっても態度の悪い奴隷だったから最初の頃は、こんな風に縛られてたことも多かったんだよね</p><p>マナお姉さんそうだったんですか</p><p>うんでもお兄ちゃんが、あたしみたいな出来の悪い奴隷のことも、見捨てないでくれたからお兄ちゃんじゃなかったら、あの頃のあたしは呆れられて、見限られて今頃は、あたし、この世にはいないと思うよ</p><p>


　カチャカチャと革手錠をセットしながら、マナは言う</p><p>だから、あたしはどんなことがあっても、お兄ちゃんとお兄ちゃんの家族を裏切らないお兄ちゃんを裏切るくらいなら、死を選ぶよあたしはお兄ちゃんに悦んでもらうためだけに生きているお兄ちゃんだけのセックス奴隷なんだから本気でそう思っているよ</p><p>


　これはマナの挑発だ

　オレのセックス奴隷になると宣言したくるみと栗宮さんの本気度を確かめている</p><p>言葉って、重いんだからね誓いって絶対なんだからね</p><p>


　栗宮さんが呟く</p><p>ううん、まだ判ってないよそのことはお兄ちゃんとセックスして、始めて判ることだから</p><p>処女を失って2度と元には戻れないってことを知って子宮にお兄ちゃんの精液を受けてお兄ちゃんの女になったことを身体で感じてそれで初めて判ることなんだよ</p><p>うん、そうやなマナお姉さんの言う通りだと思うわ</p><p>わたしもそうだった思います</p><p>わたくしも今は判りますまだ、何となくですけれど</p><p>


　くるみが痛む下腹を抑えながら言う

　子宮にたっぷりと溜まっているオレの精液を感じているんだろう</p><p>ですから、素子お嬢様もすぐに判りますわ</p><p>そうそう、すぐに判ることですわ</p><p>だから、それまでは判ったふりになってしもうては、いけないですわ</p><p>


　くるみの言葉に、双子が笑顔で付け足した

　マナが栗宮さんの革手錠をベッドの柱に結び終えた

　お尻の下にクッションを入れて割れ目をオレに見せて、大きく脚を拡げている下半身に

　頭の上で両手を縛られ柱に革手錠で繋がれている上半身

　裸の17歳の少女

　おっぱいも乳首も脇の下も丸見えで、オレの好きにできる

　あの気丈な槍術師範の美少女が、全裸で不安そうにオレを見上げている

　何かスゲェ、エロい状態になっているな</p><p>うん、マナお姉さん手を縛ったのは正解ですわ</p><p>そうですわこれで、このお姉さんも、ようやく女の子の顔になりましたわ</p><p>


　リエが、微笑む</p><p>わたくしが女の子の顔に</p><p>


　不思議そうに、そう言う栗宮さんに双子たちは</p><p>そうです今のお姉さんの顔が女の子の顔です</p><p>それをこれから、お兄さんが大人のオンナの顔にしてくれますから</p><p>楽しみにしてて下さい</p><p>このお兄さんとエッチすると世の中の色が、全部違って見えるようになれますから</p><p>それじゃあ、お兄さん</p><p>どうぞお召し上がり下さい</p><p>


　まずは、栗宮さんの唇に改めてキスをする

　手を拘束されているから、キスだけでも栗宮さんは身体を震わせる</p><p>手を縛られているだけでこんなに不安な気持ちになるなんて</p><p>自分だけで何でもやろうとするから、不安なんだこれからはオレに委ねろオレが、いつも素子の側に居るオレを信じろそうすれば例え、全身を縛られたとしても怖くはなくなる</p><p>


　オレは、栗宮さんの眼に強く話し掛ける

　栗宮さんは、大きく深呼吸をした

　ぷりりんとしたおっぱいが、大きく上下する</p><p>申し訳ございません手を縛られてみて初めて判りましたわたくしの覚悟が足りていなかったのですわね</p><p>ああ、素子とはこれからも、ちょくちょく拘束セックスをしないとダメみたいだな</p><p>


　オレは栗宮さんの乳首を弄りながら言う</p><p>ひぃやあんっ、そ、そんなところを舐めないで下さい</p><p>


　オレが栗宮さんの脇の下を舐めると彼女は身体を捻って、激しく抵抗する

　もっとも両手を頭の上で拘束されているから、栗宮さんにはオレの舌から逃れることはできない</p><p>何を言ってるんだお前の身体は、全部、オレのモノなんだぞ</p><p>


　オレは綺麗に処理された脇の下をチロチロと舐めながら言う</p><p>素子の身体のどこを舐めようとオレの勝手だ</p><p>だいたい、こんなところに可愛い脇の下があったら舐めるのは当たり前だろ</p><p>ああ、素子の身体は全身、すべて可愛いオレの可愛い奴隷なんだからな</p><p>


　オレは脇の下から脇腹へ、ツーッと舌を走らせる

　やっぱり、ここが性感帯なんだな</p><p>うん楽しいな、素子</p><p>オレの可愛い素子との最初のセックスなんだから楽しいよ素子も、楽しめセックスなんて、堪えてすることじゃないんだから</p><p>


　オレはそう言って素子の左右の乳首をチュパチュパと舐めしゃぶる</p><p>ああった、楽しむとかよく判りませんわわたくし、今はああん何もかもが、いっぱいいっぱいで</p><p>


　栗宮さんは喘ぎながら、オレに答える</p><p>それでいいんだいっぱいいっぱいになって、混乱している自分を楽しめいっぱいドキドキしろ大丈夫だ、ドキドキすることを経験しても、その先にさらなるドキドキがある新しい体験、今まで知らなかったこと気持ちいいことも、ワクワクすることも、さらに続きがあるんだお前が勝手にもう判ったと悟ったつもりにならなければドキドキは永遠に続くんだぞ</p><p>オレとオレたちと一緒に、お前は一生ドキドキしていくんだそう思ったら、楽しいだろ</p><p>はいそうでございますね、ああんっ</p><p>


　オレの舌で乳首の先を責められ栗宮さんは身体を震わせる</p><p>お前は１人じゃないんだオレがいるオレの女たちが、お前の新しい家族になるセックス奴隷の仲間たちだって、いっぱいいるんだ</p><p>


　オレはくるみを見て</p><p>くるみ、素子の手を握ってやっててくれ素子は寂しがり屋だから、くるみにも居て欲しいんだ</p><p>


　くるみの処女喪失の時も、そうだったけれど

　オレとセックスしている時に、親しい別の人間と肌を接触させていることに意味がある

　セックスが、オレとだけのクローズな世界の行為でなく

　家族と一緒に楽しむ開けた行為だと感じさせることで

　内側に籠もる力を外に吐き出させる</p><p>ホントに楽しいな、素子お前がいる、くるみがいるみんなが優しく見ているお前はみんなから祝福されて大人の女になるんだ</p><p>


　栗宮さんは、この部屋の中の全ての少女たちの優しい視線に気付く

　ここには敵はいない

　みんな身内だ心を許して良い人たちなんだ</p><p>ん繋がるぞ、素子</p><p>


　決定的な瞬間を撮影しようと瑠璃子が、オレたちにカメラを向ける</p><p>脚をもっと拡げろさっきエリに教わったポーズだ</p><p>


　お尻の下に枕を入れ、腰が高くなった栗宮さんが仰向けで男を迎え入れるポーズをとる</p><p>エリ、オレのチンコを誘導しろ</p><p>


　エリがオレのペニスをに触って亀頭の先端を栗宮さんの秘部に導く</p><p>そのまま、先っぽを擦り付けるんだ素子の愛液を塗りたくれ</p><p>


　エリがオレの亀頭を栗宮さんの割れ目に沿って、擦っていく

　くちゅっ、くちゅっと

　内部から染み出す愛液で、オレの亀頭が濡れていく</p><p>ああっ、へ、変な気分です</p><p>


　栗宮さんは、粘膜と粘膜の接触に身悶えしていた</p><p>素子瑠璃子のカメラにご挨拶だお前が誰で、これから何をするのかを言え</p><p>


　オレはペニスを擦り付けたまま、栗宮さんに命じる

　栗宮さんは、瑠璃子のカメラを見上げると</p><p>わ、わたくしは栗宮素子、17歳ですこれより、黒森様に処女を捧げます</p><p>


　希宮さんはそこまでカメラに言うと、オレを見つめて</p><p>どうぞ、素子の処女膜を押し破りわたくしの初めての人になって下さいいえ、あなた様は、わたくしの最初で、最後までずーっとお仕えする男性でございますどうぞ、わたくはの身体を心ゆくまでご堪能下さいそしてわたくしの赤ちゃんの部屋に、子種を注いで下さいお願い致します</p><p>うん、良く言った偉いぞ</p><p>


　オレは、栗宮さんに微笑むと</p><p>素子いくぞ</p><p>


　グッと腰を押し込む

　エリがペニスの角度を調整してくれた

　オレの亀頭が、ぬぼっと温かく湿った栗宮さんの胎内に潜り込む

　栗宮さんは異物の侵入に、身体を固くする

　しかし、手を拘束されて、大きく開脚せられているからオレの侵攻から逃げられない

　ぬぷぷ

　潤いきった膣口が、オレのペニスの太さに押し広げられる</p><p>あっ、あああ</p><p>


　すぐにオレの先端が栗宮さんの聖なる障壁に当たる

　17歳の処女の証の肉の膜に

　くるみが栗宮さんの革手錠で拘束されている手をギュッと握りしめる</p><p>お姉さん、お兄さんに言うて下さい</p><p>


　エリが、栗宮さんの耳に囁く</p><p>自分の意志で言うんですわたしの処女膜を破って下さいってそしたら、一生の良い思い出になりますから</p><p>


　エリの言葉に

　栗宮さんは、涙の溜まった瞳でオレを見つめて</p><p>や、破って破って下さいわたくしの純潔を奪って下さいませ</p><p>


　オレは、グッとチンコの先に体重を乗せて行く</p><p>ああっ、いやぁっいっ、痛いィィィィィッッ</p><p>


　ずぬぬぬっと

　オレの剛直が栗宮さんの処女膜を押し破っていくっ</p><p>痛いっ痛いですぅぅ</p><p>もう少しだから、素子っ</p><p>頑張って下さい、お姉さん</p><p>もう少しの辛抱だよっ</p><p>エリとマナが栗宮さんを応援する</p><p>


　オレの亀頭の先端に

　ぶちっと、何かが張り裂ける感触

　そのまま急に、オレのペニスがずぶずぶずぶっと、栗宮さんの胎内に沈んでいく</p><p>あぎゃうっ</p><p>


　処女膜が破れきった

　栗宮素子はオレの女になった

　どうやら17歳の素子の方が、14歳のくるみよりも処女膜の強度が強かったらしい

　しかし、1度破りきってしまえば処女膜は、２度と元には戻らない</p><p>うぐぐぐぐっ</p><p>


　素子の膣を、オレのペニスがグググと力強く押し広げていく</p><p>いやっ、いやっあああっ</p><p>


　ついにオレの下腹と素子の下腹が接触する

　オレのペニスの全てが素子の胎内に収容された

　オレたちは繋がり合っている</p><p>全部入ったぞ素子</p><p>は、はいか、感じますわたくしの中で黒森様が、ドクンドクンてなっています</p><p>


　素子は、オレを見上げてそう言った</p><p>はい、しばらくそのままでお願い致しますわ</p><p>


　瑠璃子が、オレたちの初めての結合を撮影していく

　処女を失った素子は、ポロポロと大粒の涙を零した</p><p>どうしたんだツラいのか</p><p>いいえ、そうではありませんそうではありませんが</p><p>


　素子が、オレに言う</p><p>どうしてだか、涙が溢れてくるんです</p><p>


　オレは、素子の涙をペロッと舐め取る</p><p>泣きたきゃ、思い切り泣けでも、大丈夫だオレが居る、くるみが居るみんなが居る素子とオレは繋がっているんだからな</p><p>はいはいぅぅ、黒森様ぁぁ</p><p>


　オレに犯されたまま、素子はワンワンと大きな声を上げて泣いた

　そんな素子の姿を、瑠璃子が撮していく</p><p>うぐぅぅ、うぐぅぅ黒森さまぁぁあああーっ</p><p>


　泣きじゃくる素子を見て、オレは</p><p>素子、動くぞ</p><p>


　このまま素子の中に射精しようと決めた</p><p>あああっ、ぐぅぅ、ああっ痛い、痛い、痛いィィ</p><p>


　泣いている涙に、痛みの涙が足されていく</p><p>ガマンしろ、すぐに終わらせるから</p><p>


　オレは、グイッグイッとリズミカルに腰を送り込んだ</p><p>ひゃううっ痛いぃぃああっぅぅあああっ</p><p>頑張って下さいませ、素子お嬢様</p><p>もうすぐですからすぐに終わりますから</p><p>


　くるみとエリが、素子を必死に応援する</p><p>あああっ、あああーっ、痛い痛いのくるみっお母様ぁぁ</p><p>


　痛みがツラいのか、素子は眼を閉じてオレの暴虐に耐えていた</p><p>眼を開けて下さいお兄さんのことを、ちゃんと見て</p><p>そうですわ、わたくしたちのお殿様をしっかり見て下さい</p><p>


　２人の言葉に素子は、眼を開ける

　１７歳の少女の美しい瞳を</p><p>素子お前の瞳の中に、オレが映っているオレの瞳の中にも、お前が映っているんじゃないか</p><p>あああっ、ぐぅぅはいはいぃぃ、黒森様ぁぁ</p><p>オレを感じろ、オレのチンコの固さをオレの肌の匂いをオレの心を</p><p>ぅぅ、はぃぁぁ、はいぃぃぃ</p><p>それから、お前の手を握ってくれているくるみの手の感触も感じろお前を見守ってくれているたくさんの人たちの眼を感じろ</p><p>はいあああ黒森様ぁぁ</p><p>


　オレたちは１人じゃない

　セックスで繋がる強固な絆を持つ家族なんだ</p><p>あああっ、ぐぅぅひぃやぁぁ</p><p>


　破瓜の苦しみに耐えながらも、オレを見つめている素子

　そんな彼女のいじらしい姿を見ているうちに

　オレの性感が高まっていく</p><p>ああイクぞ素子お前の中で射精するぞ</p><p>頑張って中で出してもらったら、オシマイですから</p><p>素子お嬢様、もうすぐです</p><p>


　素子の狭くて良く締まる膣にオレのペニスが絞られていく</p><p>ああ、ぐぅぅ黒森様ぁぁど、どうぞ</p><p>


　も、素子</p><p>だ、出して注いで下さいわたくしの中で思いっきり射精なさって下さい</p><p>素子出るぅっ</p><p>


　ブワワッと白い液が、一気に吹き出す</p><p>ぁぁ熱い感じますぁぁ、今出ているのですね</p><p>ああ、出ているぞも、素子っ</p><p>


　オレは尻の穴をキュッと引き締めて

　びゅるる、びゅるると素子の胎内に、新鮮な精子を漏らしていった</p><p>何とか31日には、母が退院できそうなのですが</p><p>しかし、この1週間ハチャメチャに忙しいです</p><p>しかも、この混乱がもう少し続くのじゃ</p><p>1333．武闘派お嬢様たちの処女喪失　／　奴隷たち</p><p>この章の主な登場人物</p><p>はぁぁ、ぅぅ、はぁぁ</p><p>


　オレの下で、汗だくの素子が大きく呼吸している

　オレは、最後の一滴まで素子の胎内に射精すると素子の裸身の上で脱力する

　火照った肌のおっぱいに顔を埋める

　素子の尖った乳首を頬で感じた

　汗の味のする乳首をペロッと舐めてやった

　また素子の膣が、キュッと締まる

　尿道に残っていた精液が絞り出された</p><p>すげぇ、良かったぞ素子</p><p>


　オレは、素子の顔を見て言う</p><p>今日は痛いだけだろうけど、慣れればすぐに気持ち良くなるから大丈夫だ、お前もくるみもセックスでイケる身体に、ちゃんとしてやるから</p><p>


　オレは素子の裸の肉体を優しく撫でながらそう言った</p><p>はい、くるみともどもよろしくお願い致します</p><p>


　素子は、破瓜の痛みを我慢してオレに微笑んでくれた</p><p>あのくるみが黒森様のことをお殿様とお呼びするのでしたらわたくしは殿とお呼びしてもよろしいですか</p><p>好きにしてくれて構わないよ</p><p>では殿、優しく抱いて下さってありがとうございます素子は、殿に純潔を捧げることができて幸せに思っておりますわ</p><p>わたくしも幸せでございます</p><p>


　素子の手を握っているくるみも、そう言う</p><p>そんなのはみんな同じに思ってますわ</p><p>ここにおる人は、みんなお兄さんにヴァージンを奪われてますし</p><p>そのまんまお兄さんだけの女ですし</p><p>幸せにしてもろうとるもんな</p><p>やっとお二人もわたくしたちと同じになりましたわね</p><p>


　瑠璃子が、オレと素子の事後を撮影しながら言う</p><p>はいようやく、皆様のお仲間にしていただきました</p><p>


　素子がカメラを見てそう言う</p><p>仲間やのうて家族です</p><p>これで素子お姉さんもくるみお姉さんもわたしらの姉妹ですわ</p><p>


　双子がニコッと微笑んだ

　瑠璃子がオレに声を掛ける

　処女を失ったばかりなのに、いまでも胎内に異物を押し込まれているのはツライだろう</p><p>素子抜くぞ</p><p>殿がわたくしの中から出ていってしまわれるのは、少し寂しいですわ</p><p>


　素子は言う</p><p>すぐにまた抱いてやるそれにお前の子宮の中には、オレの精子がたっぷり入っているんだぞ</p><p>そうでございますわねわたくし、殿のお子を産むのですね</p><p>


　素子は自分の下腹部を見る</p><p>あ、先に革の手錠を今、外してあげるから</p><p>


　マナが頭の上で拘束した素子の革手錠を外し始める</p><p>殿産まれてまいります子に、栗宮流槍術を伝えることはお許しいただけますか</p><p>


　素子は上目遣いにオレを見る</p><p>それは構わないけれどその前に、栗宮流槍術の近代化については色々と考えなきゃいけないよな</p><p>さっきも色んな意見が出たけれど、具体的な策を決めないと</p><p>それなら多分、もう誰かがまとめていると思うよ</p><p>


　カチャカチャと素子の手首の手錠を外しながらマナが言う</p><p>有能過ぎるうちのお姉ちゃんたちがさ動き始めないはずがないもの</p><p>


　オレが素子やくるみとセックスしている間にプランをまとめているか

　どうせ、オレたちの会話は盗聴しているんだろうし</p><p>はい外れた付けるよりも外す方が簡単だから、いいよねこれ</p><p>


　マナは素子の両腕の革手錠を外し終わると</p><p>オチンチンを抜く前にもう一度、お兄ちゃんに抱き締めてもらった方が良いよそれから、素子お姉地ろゃんもお兄ちゃんを抱き締めてあげてお兄ちゃん、とっても頑張ってたんだから</p><p>はい殿</p><p>


　素子が下からオレの身体を抱きしめる

　オレも、素子の裸身をもう一度抱き締めた

　キスする舌を絡める</p><p>わたくし幸せです殿に愛していただいて</p><p>オレも幸せだよ、素子お前とくるみをオレの家族に迎えることができて</p><p>


　オレは素子に頬擦りする</p><p>次はくるみと一緒に３人で愛して下さいますか</p><p>もちろんさっきエリとリエとしたみたいに３Pしようなくるみもいいだろ</p><p>


　くるみも笑顔で答える</p><p>あらここの天井って鏡なんですわね</p><p>


　素子が言う</p><p>わたくし今の今まで気が付いておりませんでしたわ</p><p>わたくしも、全然気が付いておりませんでしたわ</p><p>


　きるみも、そう言う

　２人ともロスト・ヴァージンに気持ちが集中して周りが全然見えていなかったらしい</p><p>ここは壁も天井も、鏡張りだから鏡の間なんだよ</p><p>


　オレは、そう教える</p><p>ああ、鏡の中に殿とわたくしが映っていますすごいですわわたくしたち、こんな風に繋がっているのですわね</p><p>


　天井の鏡を見上げて、素子は嬉しそうに微笑む</p><p>殿が居て、わたくしが居て、くるみが居て</p><p>うちらも居ますわ</p><p>マナお姉さんに、瑠璃子お姉さんにあっちには美智お姉さんいますわ</p><p>皆さんに見守られてわたくしたち、本当に幸せです</p><p>


　くるみが言う</p><p>ええありがとうございました、皆さん</p><p>


　素子が、自分たちの処女喪失を見届けてくれた少女たちに礼を言う</p><p>じゅあ、今度こそ抜くぞ汗まみれの身体を洗わないといけないし多分、レイちゃんが女医さんの手配をしてくれていると思うんだ</p><p>


　素子とくるみの処女喪失後検診のことも考えてくれているはずだ</p><p>わたくしたちも、最初に抱いていただいた後は診ていただいていますから</p><p>ロストヴァージンの後にお医者さんに診てもらえなかったのって雪乃お姉ちゃんぐらいだと思うよここ半年の間では</p><p>


　瑠璃子とマナが言う</p><p>素子とくるみも診てもらえお前たちの身体は、オレがずーっと使うんだから処女喪失で女性器が傷付いていないか、よく調べてもらうんだ</p><p>はいかしこまりました、殿</p><p>


　素子が答える</p><p>よしそれじゃあ</p><p>


　オレが腰を引くと素子の顔が痛みに歪む

　うわかなり出血しているな

　１４歳のくるみよりも、１７歳の素子の方がロスト・ヴァージンのダメージが大きかったらしい

　オレの亀頭が抜け落ちる

　素子の膣から愛液と精液と処女血の混合液がとろーりと零れた</p><p>はい、そのまま足を閉じないで下さい</p><p>


　瑠璃子が犯され尽くした処女の裸身を撮影していく

　マナがオレに清潔なタオルをくれた

　オレはそのタオルで、顔や首筋の汗を拭っていく

　チンコが素子とくるみの破瓜の血でスゴいことになっているけれど

　こっちはシャワーを浴びるまでは拭わないでおく

　眼の前でタオルでゴシゴシやられたら２人が悲しい思いをするだろうから</p><p>はい、記録はこれで完了ですわ</p><p>


　瑠璃子がカメラを下ろす</p><p>ミッチーもこっちへいらっしゃい</p><p>


　記録用のパソコンのところに居た美智にも、瑠璃子が声を掛ける</p><p>素子お姉さん、よう頑張りましたとっても可愛かったですわ</p><p>


　裸のエリが、裸の素子に肌を寄せる</p><p>くるみお姉さんも素敵な初めてでしたわ</p><p>


　リエも裸身をくるみに近づけた

　ていうかなぜか、瑠璃子と美智も服を脱ぎ始めている</p><p>え、何で脱いでいるんだ</p><p>すぐに判りますわ</p><p>


　瑠璃子はクスッと笑った</p><p>素子お姉様わたくし、思うのですが</p><p>


　瑠璃子は脱衣しながら、素子に言う</p><p>素子お姉様にとっての栗宮流槍術はかつてのわたくしにとっての香月家と同じだったと思うんです</p><p>


　素子が瑠璃子を見る</p><p>半年前までのわたくしはまだ１５歳の小娘だというのに、自分が香月家の後継者になるのだと思い込みああしなくちゃいけない、こうしなくちゃいけないと、余計なことばかり考えていましたわ</p><p>


　下着姿になった瑠璃子が、ニコッと微笑む</p><p>でも、そういうわたくしの考えは根本から間違っておりましただから、わたくしはお兄様のセックス奴隷にしていただいたのです</p><p>


　正確にはジッちゃんが、オレに瑠璃子を３０００円で売り飛ばした</p><p>奴隷になった以上はもうわたくしが考えるべきでないことは、頭の中から消しています香月家の未来はお兄様にお任せしておりますからわたくしは奴隷として、お兄様にただ従うだけですわ</p><p>


　つまり、瑠璃子を奴隷として受け入れたことで

　オレは瑠璃子の背負っている全てに責任を持たなくてはいけなくなった</p><p>そして、お兄様にはたくさんの家族が常にサポートしておりますわ</p><p>


　瑠璃子はブラとパンティも脱ぎ去り

　あっという間に瑠璃子と美智も全裸になった

　美智もほぼ同時に全裸になった</p><p>今、この瞬間もそうです素子お姉様、くるみさんお二人を見守っていたのは、わたくしたちだけではございません</p><p>皆様、どうぞお入り下さい</p><p>


　瑠璃子がドアの方に、声を掛けた

　外の廊下に通じるドアのロックが、パチンと外れて

　扉がガチャリと開く

　現れたのはみすず、桜子、可憐、ありす、ミタマ、キヌカ、ハイジ

　みんな全裸だった

　いやミタマとキヌカは、妙に大きなカバンを抱えていた</p><p>旦那様、今お屋敷の中に居る娘でセックス奴隷姉妹会に参加することを決めた人間だけ集まりました</p><p>


　みすずが、みんなを代表して言った</p><p>セックス奴隷姉妹会</p><p>はい文字通り、旦那様のセックス奴隷の親睦会ですわ今夜はお屋敷に居ないまり子さんとエリカさんも参加して下さるそうですそれから</p><p>シエもあなたに抱いていただいたら、参加したいと言っていました</p><p>


　みすずと桜子がそう言う</p><p>大変、残念なんですけれど、愛さんは参加なさらないそうですそれから、鷹倉家の皆さんも</p><p>


　ああ愛は、このグループは苦手だろう名家のお嬢様と警護役ばかりだから

　月子たちも避けるよな

　このメンバーだと、みすずが一番のリーダー格になるから

　みすずよりも年上の月子は立場に困る

　それに鷹倉神社の巫女たちは、強力な力を持つがゆえにみすずに指示されるような状況になるのはマズイと感じているのだろう</p><p>わたくしも、もちろん参加させていただきますわ</p><p>わたくしも参加致します</p><p>


　瑠璃子と美智が言う</p><p>うちらは、どうしようかリエちゃん</p><p>あたしは、ちょっと保留にしまーす</p><p>


　双子とマナは、乗り気ではないらしい

　まそうだろう

　名家・香月家のみすずと瑠璃子に、警護役の美智

　名家・狩野家の桜子（と、今は来ていないけれど不知火さん）

　名家・水島家の可憐

　名家・鞍馬家のありすと、警護役のミタマとキヌカ

　そして、名家ではないけれど

　鳥居家のまり子に、警護役のハイジ

　杏奈家のエリカ（姉の茉莉花は多分参加しない）

　このグループに所属しているのは超お嬢様校に通っている子たちばかりだ

　これじゃあ、一般家庭出身の子たちは入りづらい</p><p>本当に皆様も、殿のセックス奴隷なのですか</p><p>


　名家・栗宮家の令嬢である素子にとってはこのメンバーは昔からよく知っている子たちだ

　名家の世界に暮らしている少女たち身内と言ってもいい</p><p>わたくしは、本当はまだ違うんですけれどこれを機に、セックス奴隷にしていただこうと思いました</p><p>先ほど瑠璃子さんがおっしゃっていた通りです自分は奴隷なんだと自覚しないと、余計なことばかり考えてしまいますから</p><p>わたくしももう一度初心に返って、自分の立場をわきまえないといけないと感じました</p><p>旦那様の奴隷として、全てを旦那様にお委ねすることを忘れてあたしたちが勝手に自分の考えで行動すると、家族の和を壊してしまうことになると気付いたんです我を捨てないといけないって</p><p>


　結局、この令嬢たちは頭が良すぎるし、能力が高すぎるし、自意識が強すぎるんだ

　子供の頃から家名を背負って、周りから注目されることになれている

　集団の中でリーダーシップを発揮することも期待されている

　そういう暮らしをしてきたからオレの家族になっても、ついつい前に出ようとし過ぎてしまう</p><p>常に旦那様を立てて、旦那様に従うように心掛けていればどれだけ家族が増えてもみんな仲良くの原則を守り続けることができます</p><p>わたくしも気付きましたですから、皆様の前でわたくしも奴隷にしていただこうと思ったんです</p><p>


　みすずと桜子が、そう言う

　みすずは３大名家の狩野家の娘である桜子が、オレの女になったことに不満そうだった

　そして、桜子は同じように、名家・栗宮家の素子がオレの女になることを警戒していた

　それは、どちらも彼女たち自身の心の中の問題であって、オレやオレたちの家族全体には関係無いことだ

　何となく嫌だ、ちょっと気になるという個人的な我に関わることでしかない

　そういう我が積もり重なっていけば、やがて不満が爆発して家族全体にダメージを与えることになる

　そうならないように</p><p>オレの奴隷なると宣言し実践することで、余計な我を殺す</p><p>心の中の鋭敏すぎる部分をスパッと削り落としていくしかない</p><p>ですので、旦那様全員分の首輪を持って参りましたので、付けていただけませんか</p><p>


　みすずは、ミタマの抱えていたカバンの中から自分の赤い首輪を取り出す</p><p>セックス奴隷姉妹会の発足式としてメンバー全員で首輪を付けて写真を撮りたいのです</p><p>


　うん、イベントは必要だな

　それはいつか、大切な思い出になる</p><p>判ったこっちに持って来い一人ずつ似合う首輪を選んでハメてやるから</p><p>


　ということで元から自分の愛用の首輪を持っているみすずからハメてやる

　そして、ミタマとキヌカの持って来たカバンの中の首輪をベッドの上に広げて、一人一人に選んでハメてやる

　くるみと素子は、処女破瓜のダメージで腰が痛そうなのでそのままベッドの上に寝かせておいて、首輪だけ付けてやった

　首輪をハメた少女たちは、ベッド周りに並んでいく</p><p>ほんなら、写真はうちらが撮りますわ</p><p>


　奴隷姉妹会への参加を保留にした双子とマナが記念撮影のカメラマンになってくれた</p><p>今夜はこのメンバーで写真を撮りますがまり子さんとエリカさんが泊まりに来る日に、もう1度撮りますからね</p><p>その時までには、シエも抱いていただけているはずですわ</p><p>


　みすずの言葉に、桜子が言う</p><p>この姉妹会の会長は誰がやるんだ</p><p>


　オレは可憐に首輪をハメてやりながら、尋ねる

　やっぱり名家のトップである、みすずか桜子なのか</p><p>会長はわたくしが拝命致しました</p><p>


　返事をしたのはミタマだった</p><p>この中では、わたくしが最年長でございますので</p><p>


　そうか、ミタマだけ高３か</p><p>香月美子様が子残価になられればまた変わるかもしれませんが、現時点では参加を見合わせるとのことでございましたので</p><p>


　ああ、香月家の３人目の令嬢美子さんも、姉妹会への参加を保留にしたのか</p><p>美子お姉様もまだお兄様に抱いていただいてませんから</p><p>


　美子さんも色々と悩んでいるんだと思うけれど

　どこかで時間を作って、ジックリ話さないといけないよな</p><p>向こうでメンバーで話し合いまして副会長は、瑠璃子とありすさんにお願いすることに致しました幹治は美智です</p><p>


　ああ、みすずと桜子はあえて無役になるんだな

　うん、瑠璃子たち年下の子たちの方が客観的に全体を見られるたろうし</p><p>瑠璃子、美智それでいいか</p><p>


　オレは２人に尋ねるありすは、話し合いの場に居たのだから、もう承諾しているのだろう</p><p>はいお受け致します</p><p>


　瑠璃子と美智は快諾した

　まあ、あらかじめそうなるだろうと判っていたんだろう</p><p>よし、全員、首輪を付けたなじゃ写真を撮ろう</p><p>


　オレも少女たちも全裸で局部は隠さない

　オレは首輪を付けた美しい少女たちに囲まれて写真を撮られる

　みんな笑顔だ

　これで取りあえず家族の中の名家の少女たちは、落ち着くだろう

　ホントに、取りあえずだけれど

　人間関係というのは、どんどん変化していくから

　今日の安定が、明日も続いているとは限らない

　毎日、毎日永久にバランスを取る作業を繰り返していくしかない

　今日、ここで安定させられたことは喜ばしいと思う</p><p>姉妹会ですから、年上の子はお姉様年下の子は妹よ外や学校では世間の人たちの眼があるから、今まで通りにしていなくてはいけないけれど、お屋敷の中ではルールを守りましょうね</p><p>わたくしが一番の若輩者でございますお姉様方、よろしくお願い致します</p><p>


　唯一の小学生である可憐が、頭を下げる</p><p>素子お姉様とくるみお姉様もどうぞ、よろしくご指導下さいませ</p><p>


　可憐は早速、素子たちに声を掛ける

　うん自分のするべきことを判っている

　素子が、可憐に言った</p><p>年齢はわたくしの方が上でもわたくしは、殿のセックス奴隷としては新参でございますくるみと共々、皆様の末席に並ばせていただきたいと思っておりますどうぞ、よろしくお願い致します</p><p>


　素子とくるみも自分たちの立場を判っている

　これなら大丈夫だな</p><p>はーい、みんな目線をこっちに下さいなっ</p><p>


　エリが瑠璃子から借りたカメラをオレたちに向けた</p><p>普通の写真だけじゃおもしろくないから、全員、お兄ちゃんの周りでM字開脚とか、そういうエッチな写真も撮ろうよ</p><p>それは良い考えですわ</p><p>


　こうやって淫らな時間を共有してオレたちは絆を太くしていく

　より強固な家族になっていく</p><p>何か他にも面白いアイデアがあったら、お聞かせ下さいませ</p><p>


　奴隷姉妹会の幹治の美智が、セックス奴隷仲間たちに尋ねていく</p><p>何とか母が退院しましたふぅぅ</p><p>肺炎＋心臓が弱っているのコンボでした</p><p>とりあえずは数値が良くなったそうなので、ホッとしているのですが</p><p>それでもまだ、母はいつものようには動けないので</p><p>私が、メチャクチャ忙しい日がもうしばらく続きます</p><p>1334．後片付け　／　お風呂と女医</p><p>・栗宮素子／１７歳主人公の性奴隷武闘派お嬢様栗宮流槍術師範殿</p><p>・御厨くるみ／１４歳主人公の性奴隷素子の警護役なのだが、ふんわり髪の可愛い少女お殿様</p><p>いけませんわ、殿</p><p>もったいのうございますわ、お殿様</p><p>


　オレのセックス奴隷のお嬢様たち＋警護役の記念撮影会が終わった後

　オレは素子やくるみたちと大浴場へ行った</p><p>いや、オレが洗ってやるから</p><p>


　処女血で汚れた二人の股間を、オレはシャワーで洗ってやることにした</p><p>いいんだよそれはお兄ちゃんとの初めてのエッチをした後の特典だから</p><p>あたしも初めての後は、綺麗に洗ってもらったからその代わり、お兄ちゃんの身体を洗ってね</p><p>


　ニコッと素子たちに微笑む</p><p>そうそう、洗ってもらうてええんですわ</p><p>痛い思いして初エッチした後の特典ですから</p><p>


　結局、浴場まで付いて来たのはマナと双子と瑠璃子と美智素子とくるみの処女喪失を直接、見届けた子たちだけだった

　みすずや桜子たちが遠慮したのはやはり、処女喪失後にオレに身体を洗われるのは特典なので、素子たちの邪魔をしてはいけないと思ったからだろう</p><p>かしこまりましたわ殿のお身体は、わたくしとくるみで洗浄致します</p><p>今日はできなくてもええですけれど本当は、おっぱいにセッケンの泡を付けて、お兄ちゃんの身体に擦り付けたりするんですよ</p><p>そうそう、ソープ・プレイもできるようにならんといけませんわ</p><p>


　リエとエリが笑う</p><p>ソープですか</p><p>


　キョトンとする、くるみ</p><p>今日はいいよっていうか身体がツラいだろ</p><p>


　オレは素子の背中から、シャワーの湯を掛けてやる</p><p>は、はい腰が重いですそれに</p><p>


　素子が、オレを見る</p><p>まだ、殿がわたくしの中に入っているみたいです</p><p>


　17歳の素子の方が、破瓜のダメージは大きかった

　出血の量も多かったし</p><p>わたくしもまだ不思議な感覚が残っております</p><p>


　くるみも自分の下腹を撫でながら言う</p><p>すぐに慣れますわ痛みがなくなればお兄様とのセックスは、楽しくてたまらなくなります</p><p>こんなに楽しいことが世の中にあっていいのかしらっていつも思いますわ</p><p>


　セックスの快楽を瑠璃子は楽しいと表現する</p><p>うん、判りますわお兄さんとのエッチは楽しいですお兄さんと二人だけの時も、みんなでする時も</p><p>わたしらもお兄さんが初めてで、お兄さんとしかエッチしたことないですけれどこういうエッチを覚えてしまったら、他の人とは絶対にできないですわ</p><p>


　裸のエリとリエが湯船に浸かりながら言う</p><p>当たり前ですご主人様がわたくしたちに注いで下さい慈愛は格別です世の他の男性には、ご主人様の魅力には勝てません</p><p>こうやって、お兄ちゃんの前で裸になることが生活の一部になっているのに今でもエッチの時は恥ずかしくなるし、ドキドキするもんねそういうのって、スゴいと思うよ</p><p>お兄さんは、オン・オフの切り替えがスゴいんですわ今みたいに、本当に優しい気持ちだけで女の子の身体を洗ってる時もあれば</p><p>エッチの時はホントにエロい眼でわたしらのこと見てくれますし</p><p>眼をギラギラさせててなこの人、ホンマにうちのことを思いっきり犯したいんだって感じたら、マンコのソコがキュンとなるもんな</p><p>うん全身、オモチャにされて赤ちゃんができるまでヤられても、しゃーないなって思うもんなむしろ、もっとメチャクチャにして欲しいって思ったりしますわ</p><p>


　13歳の双子が、そんなことを言い出す</p><p>お兄ちゃんて全部丸見えの人でさその時に思ってること、考えていることが顔に出ていてものすごく正直な人でしょだからだと思うけれどお兄ちゃんとのセックスはさ、セックスに対する嫌悪感が全然湧かないんだよね普通、他の男の人とかだとうわ、今、あたしのことエッチな眼で見ているとか感じると、もの凄く気持ち悪いんだけれどお兄ちゃんには、初めからそういうのは感じなかったし</p><p>


　マナはオレに処女レイプされた直後の頃は</p><p>まだオレに慣れてなかったもんな</p><p>何度もセックスして、オレのことを受け入れてくれるようになった</p><p>


　マナ自身の記憶がすり替わってしまっている</p><p>ああー、明後日から新しい学校だからちょっと不安だよあたしたち専用の特別クラスを作ってくれるって言う話だけれど共学でしょ男の子たちにエッチな眼で見られたら、どうしよう</p><p>


　ああマナの前の学校は、女子校だったんだっけ</p><p>ヘナチョコがチョッカイ出して来たら、うちとリエちゃんが阻止しますからマナお姉さんは、安心してて下さい</p><p>ドキュンな男子が寄って来たら、キヌカちゃんが蹴散らしてくれるそうです</p><p>


　新しい中学校へ行くのはマナと双子とありすとキヌカ

　このうち普通の共学校に通った経験があるのは、エリとリエだけなんだよな

　ありすとキヌカは幼稚園から超お嬢様校で

　マナも、そこそこの名門女子校の生徒だったから</p><p>エリ、リエ頼むぞ</p><p>


　オレは双子に言う</p><p>判ってますうちらが姉妹を守りますわ</p><p>任せておいて下さいお兄さん</p><p>


　世慣れしていて、警戒心の強いこの双子に任せておけば大丈夫だろう</p><p>怖いのは男子が寄ってくることよりむしろ女子のイジメですわ</p><p>そうやなわたしらは雪乃お姉さんのテレビに毎週出とるしそんだけでもイジメの対象にしようとする子たちはおると思います</p><p>しかもマナお姉さんなんかスバ抜けて綺麗ですし、ありすお姉さんもキヌカちゃんも、うちらもみぃーんなベッピンさんやないですか</p><p>こういうのって標的になりやすいんですわわたしも関西におった頃は、ずーっとエリちゃんと気をつけてました何か、変なことをヤられんように</p><p>ま、うちらの場合は親が底抜けに評判の悪いヤクザでしたから</p><p>親の悪い噂わざと流したもんなあいつらの親はヤバ過ぎるから、手出しをするなって思わせるように</p><p>ま、今回も何か考えますこういうのは、1発目にカマしておかんといけませんから</p><p>特別クラスの連中は、とにかくヤバイって思ってもらうように仕掛けますわ</p><p>


　それだと新しい学校で友達ができにくいと思うが

　でも、名家の世界のことしか知らないキヌカやありすが、変な子たちに騙される危険を考えると警戒は強化した方がいいのか

　何にしても、この子たちの通う新しい中学はオレたちが様子を見に入り込むのは無理だから

　エリとリエの警戒能力に任せるしかない</p><p>少し足を開いて洗うから</p><p>


　オレは、素子の股間をシャワーで洗うことにした

　処女血が乾いて、赤黒くなって白い肌にこびり付いている

　オレに言われた通り、素子は少し足を開いて立つ

　オレが破瓜したばかりの秘部にお湯を掛けると</p><p>ひぐっ</p><p>


　処女膜が裂けて傷になっているんだろう素子はブルッと震える</p><p>お風呂から出たら、女医さんに診てもらえることになっているからな</p><p>大丈夫だと思うけれど、ちゃんと診てもらっておけ</p><p>は、はい殿</p><p>素子の身体は、一生、オレが使うんだから大切にしろよ</p><p>


　オレが素子の眼を見てそう言うと</p><p>かしこまりましたッ</p><p>


　素子は嬉しそうに、そう言った</p><p>素子の身体に付いていた汗と血と愛液と精液を綺麗に長し終わる</p><p>よし、今度はくるみだ</p><p>


　今度は14歳の白い裸身を洗っていく

　くるみの方も、ロスト・ヴァージン後の違和感が身体全体に残っているようだが

　それでも、素子ほどのダメージは無いようだ</p><p>よし、今度はセッケンだ</p><p>


　オレはスポンジにボディソープを付けて泡立てると

　素子の方から洗ってやった

　素子の次は、くるみを洗い

　双子やマナたちに指示されながら素子とくるみが、オレの身体を洗ってくれた</p><p>普段はこんなに小さいのですね</p><p>さっきは、あんなに大きかったのに</p><p>


　素子とくるみは、オレのチンコを手で洗いながら言う</p><p>あんまり刺激しないでくれまた大きくなっちゃうから</p><p>その時は、うちらが責任を持って小さくしますわ</p><p>リエちゃんとは、もうしたけれどうちでも、瑠璃子お姉さんでも、美智お姉さんでも、マナお姉さんでもお口でも、アソコでも幾らでも、ご奉仕しますから</p><p>


　そう言ってくれるのは、ありがたいが

　エリは、オレが今日、何回射精したのか知らないんだよな

　今日もまたハードな1日だった</p><p>エリちゃんお兄ちゃんに、セックスの押し売りはダメだよ</p><p>


　マナが注意する</p><p>ええ、お兄様はなさいたい時は、正直にそうおっしゃって下さいますわ</p><p>だからご主人様に求めていただけるように、自分を磨いていかねばならないのです</p><p>


　瑠璃子と美智も言う</p><p>あたしたちが魅力的ならお兄ちゃんが、押し倒してくれることもよくあるし</p><p>あたしとかルリお姉ちゃんはお洗濯物を干している時に、よく後ろからレイプしてもらってるもの</p><p>はいわたくしに性欲を感じていただいて、求めていただけるのはとても幸せですわ予想していなかったセックスはとっても楽しいですし</p><p>わたくしもお庭の木陰で犯していただいた時は、目眩するほど気持ち良うございました</p><p>何や、お兄さんお姉さんたちにはし、そういうエッチをしとるんですか</p><p>わたしらももっともっと、魅力的にならんとな</p><p>


　リエがエリを見て、そう言った</p><p>くるみ、わたくしたちもがんばらないといけないわね</p><p>はい、素子お姉様</p><p>


　くるみは、素子のことをお嬢様でなくお姉様と呼んだ

　二人ともオレの奴隷姉妹になったのだ</p><p>ああ、一応お話しておきますけれど今の逆のパターンで、あたしたちがどうしてもお兄ちゃんとセックスしたくなっちゃった時はガマンしないで下さいね</p><p>


　マナが素子たちに言う</p><p>素直に、そう言えばお兄ちゃんはちゃんと相手してくれますから</p><p>抱いていただきたいと時には、正直にお兄様に申し上げて下さい欲情を抑え込むことの方が健康に良くございませんわ</p><p>アニエスちゃんがスゴいんですわうちたちが居るところでも、したくなったらパパ、セックスぅってお兄さんにおねだりしてますから</p><p>また、そん時の顔が、とてつもなく可愛いんですただ可愛いんやなくてエロくて可愛いんですわ横で見てても、ぞわっと肌が粟立ちますわ</p><p>


　双子が、そう言うから</p><p>エロ可愛さなら、エリとリエもアニエス並みにスゴいぞ</p><p>


　オレは笑って、二人に言う</p><p>うちらは二人でアニエスちゃんと同等ですわ</p><p>うん、わたしらはセットでないと太刀打ちできませんわ</p><p>でも、いつも二人っていうのも、スゲェ魅力だぞお前たちとのセックス、いつも最高に気持ち良いからな</p><p>あ、ありがとうな、お兄さん</p><p>そんなん言われたら照れてしまいますわ</p><p>


　双子は、頬を赤らめる</p><p>くるみ、わたくしたちも早く、殿に褒めていただけるようなご奉仕ができるようになりましょうね</p><p>はい素子お姉様</p><p>


　くるみが笑顔で答えた</p><p>素子さんたちには、こちらの方がよろしいと思ったんですけれど</p><p>


　瑠璃子が寝間着用の浴衣を二人に差し出した</p><p>ありがとうございます、瑠璃子様</p><p>瑠璃子で構いませんわ</p><p>


　素子は17歳瑠璃子は15歳</p><p>奴隷姉妹としては、瑠璃子の方が年下だ</p><p>いえ、奴隷としてはわたくしたちの方が新参でございますですから瑠璃子さんと呼ばせていただいても構いませんか</p><p>いや、それじゃあ言葉が固いよせめてルリさんかルリちゃんて呼ぶようにしろ</p><p>


　呼びかけは人間関係の原点だ

　オレは、素子にそう命じる</p><p>かしこまりました、殿では、僭越ながらルリさんと呼ばせていただきます</p><p>はい、どうぞお呼び下さいませ</p><p>あたしとくるみさんは同い年だからあたしのことはマナでもマナちゃんでも構わないよあたしも今からはくるみちゃんて呼ぶから</p><p>ありがとうございますでは、わたくしもマナちゃんと呼ばせていただきます</p><p>


　くるみが、マナに答えた</p><p>でも、マナちゃんは、わたくしよりもずっと大人っぽいですから同い年だと思うと、恥ずかしくなりますわ</p><p>そんなことないよくるみちゃんだって、すごく可愛いもん</p><p>


　こっちの二人も仲良くなってくれそうだ</p><p>ほら、下着を穿かせてやる素子腰が痛むんだろ</p><p>


　オレは素子の前にしゃがんでパンティを穿かせてやった</p><p>お兄さん、わたしらも</p><p>くるみちゃんにも、穿かせてあげてよ</p><p>


　ということで、結局全員の下着を穿かせてやることになる</p><p>はぁぁ女の子の下着を脱がすことに命懸けの男の人はたくさんおるんでしょうけれど</p><p>お兄さんみたいに、下着を穿かせてくれる男の人はなかなかおらんと思いますわ</p><p>


　双子かそう言った</p><p>ホント、何でも嫌がらずにしてくれるからお兄ちゃんは偉いと思うよ</p><p>


　マナもそう言った</p><p>あなた、お風呂から出たらみんなで食堂まで来て</p><p>


　壁のスピーカーから、克子姉の声がした</p><p>翔お姉さんが女医さんを連れて来てくれているから</p><p>


　ああ、翔姉ちゃんも帰って来たんだ

　オレたちは、それぞれパジャマや浴衣に着替えると大浴場を出た</p><p>香月記念病院から、香月セキュリティ・サービスの医療部に出向してもらったわ酒井田マキさんよ</p><p>


　食堂に翔姉ちゃんは、20代半ば過ぎぐらいの綺麗なお姉さんを連れて来ていた

　ボブカットに銀縁眼鏡の知的な顔の女性だった</p><p>経歴や背景は、香月セキュリティ・サービスで調査済みよそれから月子さんにも見てもらったわ</p><p>


　ああ、食堂の隅に月子とルナも居る

　巫女の力で心と記憶を読んで悪い人間でないかチェックしたのか</p><p>マキさんには、ここの専属医師になってもらおうと思っているわ日中は、香月セキュリティ・サービスの医療部に勤務してもらうけれど夜は、ここのお屋敷に住み込んでもらうつもりなの</p><p>


　ああ確かに、お医者さんが一人常駐してくれているのは助かる</p><p>こちらで見聞きしたことについては絶対に口外致しません</p><p>


　オレの顔を見て酒井田さんは、そう答えた

　オレは、彼女の眼をジツと見る

　この人は信用してもいい人なんだろうか

　翔姉ちゃんの推薦だから大丈夫だとは思うけれど</p><p>ご心配でしたら、洗脳して下さっても構いませんわ</p><p>


　酒井田さんは、そう言う</p><p>黒森家にはそういう力の持ち主がいると聞きましたわ</p><p>


　この人ってもしかしたら</p><p>母が退院してきたのは良いのですが</p><p>帰って来たからこそ、色々と面倒な仕事も山積みになっていて</p><p>何とか、山場は切り抜けました</p><p>そっちの山場は</p><p>これから、もう1つの山場が始まるひぇぇぇぇぇ</p><p>この夏は地獄かもしれない</p><p>1335.後片付け　／　オヤスミ</p><p>・酒井田マキ／２５歳香月セキュリティ・サービス医療部所属の女医</p><p>


　香月セキュリティ・サービスの医療部に所属する女医・酒井田マキさんが怪訝な顔でオレを見る</p><p>いえ何となく、判りました</p><p>


　この人の眼には、見覚えがある

　この眼は復讐者の眼だ

　復讐に燃えている人間特有の怒りと憎しみの混じったギラツキと絶望の色が見える</p><p>翔姉ちゃんこの人は</p><p>


　オレは翔姉ちゃんを見る

　翔姉ちゃんが、この女医さんをこのお屋敷の専属医師に推薦したということは

　酒井田さんは、間違いなく才能の有る女医さんなんだと思う</p><p>オレたちの専属医なんかにしてもいい人なの</p><p>


　本当に能力が高い人間なら医者としての王道を歩いているはずだ</p><p>そうね酒井田さんは、香月グループの病院で内科の特別研究チームに採用されていたひとよ本来ならそのまま専門分野の治療や研究を重ねて、医者としてさらにステップ・アップしていくべきなのよね</p><p>


　オモテの世界の大病院から、香月セキュリティ・サービスみたいな特殊な組織の医療部には普通は、移籍したりしない

　上流階級専門の警護会社なんだから、守秘義務が多すぎて医学の研究には適していないだろうし</p><p>あなたの考えている通りよ能力のある人が、こちらに移ってくるというのには理由があるの</p><p>


　ニコッと翔姉ちゃんは微笑む

　酒井田さんの方は、無表情のままだ</p><p>判った酒井田さんはオレたちに何をして欲しいんだ</p><p>


　オレはストレートに尋ねる</p><p>そ、それはまずは医師として、こちらで勤務をしてわたくしという人間を信用していただいてから、お話するべきことだと思います</p><p>


　酒井田さんが、そう言うのは

　オレたちに貸しを作りたくないのだろう

　まずは医師としての能力を認められなければ自分の望みを話すことは許されないと思っている

　この人は、図々しい人ではない

　むしろ、キチっとしていないと気が済まないというタイプの女性なんだな</p><p>悪いけどそういう、まどろっこしいことをするのは性に合わないんだ今、話してくれ内面に色んなモノを溜め込んだまま診療される方が心配になる</p><p>どうせ、翔姉ちゃんが酒井田さんのことは全部調べているんだろうしあなたがどういう問題を抱えていて、それを解決するために正規の病院から香月セキュリティ・サービスに移籍したのかさらに、オレたちの専属医になることを承諾したのかその全てを</p><p>


　オレは酒井田さんの眼を見る</p><p>でも、オレはそのことを翔姉ちゃんの報告書を読んで知るんじゃなくて酒井田さんの口から直接、話してもらいたいと思うその方が、より良い信頼関係を築けると思わないか</p><p>


　酒井田さんは、無言で考え込んでいる</p><p>酒井田さん、香月セキュリティ・サービスのオーナーが話せと言っているのよ</p><p>


　翔姉ちゃんが、笑顔のまま言う

　笑顔の後ろの強い意志に押されて酒井田さんは、全ての話すことを了承した</p><p>わたくしの父は、とある商社の経理部長をしていました</p><p>


　酒井田さんは言う</p><p>１ヶ月前、その商社に不正経理が発覚し父が遺体となって、都内のホテルの中で発見されました</p><p>


　酒井田さんのお父さんが死んだ</p><p>それで社内で行われた不正は、全て父が単独で起こしたことということにされ父の死も、自殺ということで片付けられてしまいました</p><p>酒井田さんはお父さんは自殺したんじゃないって確信があるんだね</p><p>はい亡くなる数時間前にわたしは父と香月記念病院のラウンジで会っています妹の誕生日に何を贈るかを２人で相談しましたその時の父には、自殺するような兆候は、全くありませんでした１週間後の妹の誕生日のことを、あんなに明るく話していた人が</p><p>


　１週間後の予定について明るく話していた人が、その数時間後に自殺するわけが無いか</p><p>あの真面目な父が不正に手を染めるはずがないんですましてや何もかも父が１人でやったことだなんてそんなことあり得ません</p><p>


　強く酒井田さんは言う</p><p>父の急死で妹も体調を壊してしまって、寝込んでいますうちは母を早くに亡くしていますから父娘３人でずっと暮らして来たんです妹にとっては、自慢の父だったんです</p><p>酒井田さんの妹さんは、香月セキュリティ・サービスの職員寮に収容したわそのまま家に残して置くのは危険だから体調的にもそれ以外のことでも</p><p>


　酒井田さんのお父さんを陥れた連中が家にやって来る可能性がある</p><p>酒井田さんの自宅の方には監視者を配置してあります</p><p>


　オレは酒井田さんを改めて見て</p><p>で酒井田さんが望むのは、お父さんの名誉回復ですかそれとも、お父さんを陥れたやつらへの復讐ですか</p><p>


　まっすぐに酒井田さんの眼を見て尋ねる

　酒井田さんは掠れた声で答えた</p><p>父の汚名を晴らしたいそして、父を殺した人たちを地獄に送ってやりたいです直接、手を下した人間も命令をした人間も全員</p><p>復讐は酒井田さん自身の手で行いますか</p><p>


　酒井田さんが驚いて、オレを見る</p><p>いや、酒井田さんのお父さんの仇を全員、拉致して連れて来ますから酒井田さんが、自分で一人一人に復讐しますか肉体的な苦痛でも、精神的な苦痛でも徹底的に味わせることはできますけれど</p><p>


　オレは、翔姉ちゃんに振り向き</p><p>調査は、どれくらいで終わる</p><p>１週間もらえれば酒井田さんのお父さんに罪を着せた人たちと、自殺に見せ掛けた実行部隊の人間は全員リストアップできるわ</p><p>うちの裏部隊の人たちを１００人規模で使えば全員を同じタイミングで拉致できるわ取りこぼしなく、全員ねもちろん、経費は掛かるけれど</p><p>


　数人ずつ拉致したら、残った連中が警戒して身を隠すかもしれない

　だから、拉致は同時進行で、一斉にやらないといけない</p><p>酒井田さんのお父さんが勤めていた商社と香月グループとの関係はオレたちが、その会社に干渉することに何か問題はある</p><p>無いわけはないけれど香月グループとも取引が無いわけじゃないからでも、その辺は上手く手を廻して、こちらが有利になるようにまとめるわ</p><p>酒井田さんの復讐が完遂できて同時に、香月グループにとってもメリットのある落としどころを見つけるわ具体的には、そこの商社の主力事業の幾つかを香月グループに引き渡させるつもりよ</p><p>


　すでに大まかな計画は立てているんだ</p><p>香月セキュリティ・サービスは、もうあなた個人的の会社だけれど香月の名前を冠している以上は、香月グループに迷惑を掛けるわけにはいかないでしょ香月グループの今の経営トップである司馬さんとの関係も良好にしておきたいし</p><p>


　オレたちが酒井田さんの件でよその商社に介入しても

　結果として、香月グループの利益に繋がるのなら受け入れてもらえるということか</p><p>後はあなたのゴーサイン待ちよ命令が下れば、すぐに実行できる体勢になっているわ</p><p>


　翔姉ちゃんの言葉に酒井田さんは驚いている

　彼女はすでにここまで準備ができているとは思っていなかったようだ</p><p>今すぐに実行してくれ</p><p>


　オレは翔姉ちゃんに命じる

　翔姉ちゃんは、食堂の壁の電話機を取ると（お屋敷内では携帯電話の電波が遮断されている）外線に繋ぐ</p><p>わたくしよ作戦４０２開始してちょうだい</p><p>後は逐一、報告が来るわどの時点で、全員を拉致するか酒井田さんのお父さんが無実であることを公表するかタイミングを見て、決めましょう</p><p>そんなに簡単にできるのですか</p><p>


　おどおどと酒井田さんが尋ねる</p><p>香月セキュリティ・サービスには、ネット対策の部署もあるし香月グループは、最近、マスコミにも強くなっているから正しい情報を発信できるわ妨害されても、排除するから安心して</p><p>


　５月の件で白坂家が持っていたテレビ局を丸まる香月グループの支配下に置いてしまっているもんな

　だから、雪乃のテレビ番組とかレイちゃんVSキョーコさんの特番とか、無茶な放送もできる</p><p>話を戻すけれどさ悪い連中は全部まとめて連れて来るから、そいつらをどう処分する酒井田さんはどうしたい</p><p>


　口籠もる酒井田さん</p><p>そこまでは考えていませんでした</p><p>


　そうだろうな父親の仇を捕らえるなんてことが具体的に想像できるわけがない</p><p>報告書は酒井田さんにも見せるわ事件に関わった人たちの中には命令されて仕方なくやるしかなかったっていう人もいるでしょうからそういう人たちまで責めてしまったら今度は、酒井田さんが恨まれることになるわよ</p><p>先に報告書を見て絶対に許せない人だけを復讐の対象にした方がいいよそれも、どこまでの復讐にするか先に決めた方がいい</p><p>


　オレも、酒井田さんに言う</p><p>殺してやりたいくらい憎んでいるかもしれないけれど社会的に破滅させて、生き続けさせる方が、より厳しい復讐になる場合だってあるからさ</p><p>そうですねわたし怒りで頭がいっぱいになっていて、そういうことを考えていませんでした</p><p>香月セキュリティ・サービスのオモテの力とウラの力を使えばどんなことでもできるよ国家も法律も権力も関係無い全部フッ飛ばして、酒井田さんの希望に応えるからさ</p><p>


　オレがそう言うと酒井田さんは</p><p>それでわたしは何をお返しすれば良いのでしょうか</p><p>


　心配そうに言う</p><p>わたしの父のためにたくさんの人間を動かすということは経費だけでも莫大なものになると思いますが</p><p>そうね現段階で、６０００万円ぐらいは使うことになると思っているわ</p><p>


　翔姉ちゃんはサラッと言う</p><p>でも、いいのよそれで、あなたみたいな能力のある子を身内にできるのなら安いモノだわ</p><p>身内わたくしがですか</p><p>


　びっくりしている酒井田さんにオレは</p><p>オレたちの専属医になるっていうとはオレたちの身内になって、もらわないと困るんだ</p><p>世間には絶対に知られるわけにはいかない、オレたちの秘密をたくさん知ることになるんだからさ途中で辞めることはできないんだよ一生、専属医のままで居てくれないと困るそんなの主従関係とか、雇用関係じゃ、キツくてやってらんないだろだから、酒井田さんにもオレたちの身内になってもらう</p><p>身内のお父さんが酷い目に遭わされたんだから酒井田さんの復讐は、オレたち家族の復讐として取り扱うだから、経費とかは一切気にしなくていいこれから先も酒井田さんや酒井田さんの妹に手を出そうする兼中には、オレたちが相手をするそれは、このオレが黒森公が確約する</p><p>


　呆然とオレを見る、酒井田さん</p><p>信用できないんなら、翔姉ちゃんに頼んで何か書類を作ってもらおうかオレのサインだけでは信じられなければ、みすずや瑠璃子にもサインさせるよ</p><p>ええ、構いませんわ香月瑠璃子がお約束致します</p><p>


　オレの横に居た瑠璃子が、ニコッと微笑む

　酒井田さんだって香月記念病院に勤めていたのだから、香月家の令嬢の顔は知っている</p><p>いえ、結構です信じますわわたし</p><p>


　酒井田さんは、そう言うが父親の件が片付かなければ、本当にオレたちを信用することはないだろうと思う</p><p>とにかく、香月セキュリティ・サービスの調査を待とう後、１週間だけガマンしていてくれ</p><p>だけどその間も、お医者さんとしての仕事はしてくれないと困る</p><p>


　オレは酒井田さんに微笑む</p><p>たった今、オレが処女を奪った女の子が２人いるその子たちの身体を診てあげて欲しい</p><p>


　オレは、ずっと後ろに控えていた素子とくるみを見る

　オレは香月みすずのパートナーで、そのみすずの従姉妹の香月瑠璃子が眼の前に居るのに

　他の少女とセックスしたことを話しているのだから

　酒井田さんが驚くのは当然だ</p><p>オレたちは今まで、酒井田さんが暮らして来た世界とは、全然、別の常識で動いている違和感はあるだろうけれど慣れてくれ</p><p>この方も名家のお嬢様よ最初から、トップ・シークレットばかりで申し訳ないけれどできるわよね</p><p>


　翔姉ちゃんが酒井田さんを見る

　酒井田さんは、取りあえず納得する

　いや、彼女の今の立場では納得するしかない

　オレたちが彼女の想像を遥かに超えた力を持っている以上

　彼女のそれまでの常識とは異なる世界に生きているのは仕方のないことなのだから</p><p>じゃあ、酒井田さんを診療室に連れて行くわあ、これ読んでおいて</p><p>


　翔姉ちゃんは、オレにファイルをくれた</p><p>お兄さん、うちらも付いていきますわ</p><p>一緒の方が安心だと思いますから</p><p>あたしも素子さんたちに付いていくよ</p><p>


　双子とマナが、素子とくるみの付き添いを申し出てくれる</p><p>うん、頼む素子、くるみ、きちんと診てもらえよ</p><p>


　翔姉ちゃん、酒井田さん、素子とくるみ、リエとエリ、マナが食堂から出て行く</p><p>お兄様、お茶を入れましょうか</p><p>


　オレは椅子に座って、翔姉ちゃんが残したファイルを開く

　ファイルの中は</p><p>何が書いてありますのお兄様</p><p>


　瑠璃子がお茶を運んで来てオレに言う</p><p>うんまずは、栗宮家の内情についての調査報告</p><p>


　オレは、ファイルにまとめられた最初の報告書を示す</p><p>栗宮家の中で素子を急いで他の名家に嫁に出してしまおうとしている一派が居るんだなだから、素子は今、嫁に出されたら栗宮流槍術を続けられなくなるから、あんなに慌てていたんだ</p><p>


　それでオレを頼って、ここに来た</p><p>で、２つ目の書類はどうやったら、素子の縁談を潰せるかっていう試案だな</p><p>


　まあさすが、翔姉ちゃん色々と考えつくもんだ</p><p>名家の嫁としては、ちょっとって、他の家が二の足を踏むようにさせるにはどうしたらいいのかを５パターンぐらい提案してくれている</p><p>


　どれを実行するかは、オレが決めなくちゃいけないんだ

　オレは素子の主になったんだから</p><p>それから、後半はさっきの酒井田さんて女医さんについての詳細な資料本当に、優秀な人みたいだね</p><p>


　医大もほとんどトップの成績で卒業しているし香月記念病院で働く様になってからの評価も高い</p><p>夜はここで暮らしてもらうとしても昼間の勤務は、香月セキュリティ・サービスの医療部から香月記念病院に戻した方が良いかもしれない</p><p>お父様の件が済んだらそうなされば良いと思いますわ</p><p>


　父親が汚名を着せられ、不審に死を遂げたことに悩んで酒井田さん自身が、香月記念病院から香月セキュリティ・サービスへの移籍を希望したのだから

　今は、彼女の意志を尊重するべきだ</p><p>そうだな香月セキュリティ・サービスに在籍している間に色々と裏のことも覚えておいてもらわないと困るしな</p><p>


　所属がどこになってもオレたちの専属医でいてもらわないといけない</p><p>大丈夫ですわお父様のことで、少し心が荒んでいますけれど</p><p>悪い人じゃないですから</p><p>


　さっきからずっと部屋の様子を黙って見ていた月子とルナがオレに、そう言ってくれた</p><p>それは判っているよ悪い人なら翔姉ちゃんが連れて来るはずがないし</p><p>


　オレたちは、能力と同じくらい性格を重視する

　どんなに才能があっても性格の悪い人間は信用できないし、使いものにならない

　特に身内にする人間は

　オレはファイルを最後まで、パラパラとめくる

　最後のページに、大きく顔写真の貼られている</p><p>誰だろう、この子</p><p>


　高校生ぐらいの綺麗な女の子の写真だった

　写真の下を見ると</p><p>酒井田ミキ１６才容姿端麗、成績優秀将来の希望は、姉のような医師になること</p><p>


　と翔姉ちゃんの手書きのメモが書かれていた</p><p>ああさっきの酒井田さんの妹か今は、香月セキュリティ・サービスの職員寮に保護しているっていう</p><p>綺麗な方ですわね、お姉様酒井田さんも綺麗な方でしたけれど</p><p>


　瑠璃子が、写真を見て言う</p><p>そうですわねわたくしたち家族の未来を考えれば、お医者様は何人居てもいいんですわね</p><p>


　翔姉ちゃんは酒井田姉妹を二人とも、オレたちの家族として受け入れることを提案しているのか</p><p>お姉さんのマキさんの今後の研究についても妹さんのミキさんの医学部への進学費用も全て、わたくしたちが提供すればいいんですわ</p><p>家族の中に警護役は何人もおりますし将来的にビジネスを興す予定の者も多いですエリカさんは、わたくしたち家族のために会計士になるとおっしゃっていますし茉莉花さんは音楽教師になられますお医者様になられる方をお招きできれば、不足しているのは法律家ぐらいになりますわ</p><p>


　オレたち家族がより強くなっていくためには</p><p>うんとりあえず、保留だこの人も会ってみないと、どんな人だか判らないからな</p><p>


　酒井田姉妹のことはお父さんの件が終わってからでいい

　オレは、ファイルを閉じた</p><p>ハーイ皆さん、お疲れ様ぁ</p><p>


　食堂にアーニャがやって来る</p><p>やっと寝たわあの子たち相手をしてくたびれたわよ</p><p>


　アーニャはキョーコさんが東南アジアから連れて来たドリィとアナの面倒を見てくれている

　武闘派の２人の精神を安定させるために地下の大部屋で、一緒に身体を動かしてくれた</p><p>何を飲まれますアーニャお姉様</p><p>


　瑠璃子が、アーニャに尋ねる</p><p>お姉様あたしが</p><p>はい、アーニャお姉様もわたくしたちの家族になられたんですもの</p><p>そ、そうねでも、何かくすぐったいわお姉様なんて呼ばれるのは</p><p>今のアーニャには、姉も妹もいっぱい居るんだぞ</p><p>


　オレも笑って、そう言う</p><p>そうねありがたい話だわあなたという男も居るしね</p><p>


　アーニャは、ニコッと微笑む</p><p>変な気持ちよコーデリア様のペットにしていただいた時も嬉しかったけれど天涯孤独だったわたくしに家族ができたっていうのは、嬉しいわしかもみんな可愛くて、良い子ばかりだし</p><p>ああ良くない子は家族にしないからな、オレたちは</p><p>


　オレも、アーニャに微笑む</p><p>それで思い出したけれどキョーコ様とコーデリア様、どうなさっているかしらここテレビのニュースは映る</p><p>ええ、映りますわ</p><p>


　瑠璃子が壁のモニターにテレビ放送を映した

　丁度、夜のニュースを放映している</p><p>被害総額は、３億円を超えると思われます</p><p>


　テレビでは銀座の宝飾店を襲った強盗のニュースをやっていた</p><p>監視カメラに残された映像を観ると犯人は、黒いレザー製のレオタードを着た女性の集団で頭にはネコを模した覆面を被っています</p><p>


　モニターに宝飾店の監視カメラの荒い映像が映る

　ああ間違いなく、ミス・コーデリアと配下のイーニーたちだな

　背丈と体型で判る</p><p>あら、この格好は</p><p>


　アーニャが画面を観て言う</p><p>この間、キョーコ様が観ていらした映画と同じコスチュームですわ</p><p>確かキャッツ・アイの実写版とおっしゃっていました</p><p>そしてさらに、その背後からきらびやかな和服を着た、謎の人物が</p><p>


　な、何だどう見てもキョーコさんだけど

　なぜか男の演歌歌手みたいな格好をして顔にはプロレス・マスクみたいな覆面をしている</p><p>ああ、あれもキョーコ様が観ていらした映画と同じコスチュームですわ</p><p>１９９７年の実写版キャッツ・アイの同時上映映画が演歌の花道だったんだよねぇ</p><p>


　声に振り向くと食堂の入り口に寧が居た</p><p>さすがキョーコさん思い切り傾いているよねー</p><p>


　うんとオレには、よく判らない</p><p>ほら、ヨッちゃん寝よう明日の支度も終わっているんだしアーニャさんも部屋を用意してあるから</p><p>いや、オレは素子とくるみの検診が終わるのを待っててやらないと</p><p>そんなのは、ルリちゃんたちに任せておけばいいんだよっヨッちゃんは今日は働き過ぎなんだから</p><p>そうですわお兄様素子お姉様たちのことは、わたくしたちにお任せ下さい</p><p>大丈夫だよマナちゃんに双子ちゃんたち一番、心がブッ太い子たちに付いててもらっているんだし、翔お姉さんもルリちゃんも居るんだから</p><p>


　素子たちも香月セキュリティ・サービスのトップである翔姉ちゃんが付いててくれるのは安心だろう</p><p>それに最初っから、あの子たちを甘やかし過ぎると他の子たちが怒るよ</p><p>いや、そんなに甘やかしているつもりはないけれど</p><p>だって、ヨッちゃん疲れているんだから、これ以上、頑張らなくてもいいんだってば</p><p>そうですわ、お兄様お先にお休み下さいもしも素子お姉様たちの検診結果に問題があれば、すぐにお知らせ致しますから</p><p>判ったじゃあ、任せるよ</p><p>


　オレはファイルを抱えて、立ち上がる</p><p>はい、アーニャさんはここのお部屋を使ってこれから、ずーっとアーニャさんのお部屋になるから、模様替えとか好きにしてくれていいからね</p><p>


　寧がアーニャに言う</p><p>ええ、ありがとう嬉しいわじゃあ、お休みなさい、あなた</p><p>


　アーニャはオレを抱き締めて、キスするとささっと部屋の中に入って行った

　ふぅぅ</p><p>さすが、アーニャさんだねヨッちゃんのこと判っててまれているんだ</p><p>ヨッちゃんもういいよ気張らなくてもここに居るのは、あたしだけだから</p><p>今日はヨッちゃんが気張ってないといけない子ばかりだったもんね</p><p>


　ドリィとアナに素子とくるみアーニャにグレース・マリンカさんも居たっけ</p><p>グレースさんは</p><p>大丈夫、イーディがちゃんと面倒を見ているからイーディは、あの人をあたしたちの格闘団体のエースに育てるつもりなんだよ</p><p>


　グレースさんを</p><p>イーディは、ほらそんなに長く格闘技興行の世界に居るつもりはないから</p><p>


　イーディは暗殺教団に居た過去を消すために

　経歴ロンダリングのために、格闘技の試合で名前を売ろうとしている

　格闘家として顔と名前が知られてしまえばイーディを再び、裏の世界に呼び戻そうとする人間はいなくなる</p><p>グレースさんの素質を高く評価しているんだよあの人は今まで指導くれる人に恵まれなかっただけだから</p><p>


　身体能力は、スバ抜けているんだよなグレースさんは

　ただ今まで在籍していたプロレス団体ではグレースさんの素養を活かすことはできなかっただけで</p><p>ま、いいからあの人のことはイーディが、ちゃんとするって</p><p>


　そんな話をしているうちにオレの部屋に着いた

　ドアを開けて、中に入ると</p><p>ったく、遅いじゃない</p><p>


　オレのベッドの上にネグリジェ姿の雪乃が居た

　妊娠した下腹が、ぷっくりと膨らんでいる</p><p>雪乃、そういうこと言わないの</p><p>


　メグも、同じネグリジェを着てオレを待って居た</p><p>ヨッちゃん今夜は4人で寝るからねっ</p><p>セックスはしなくてもいいからみんなで仲良く抱き合って寝よう</p><p>


　そう言うと服を脱ぎ出す

　見ると、雪乃たちと同じネグリジェが寧用にもう1つ用意してあった</p><p>そうよ、あんたは今夜はあたしのお腹を撫でてればいいのよ</p><p>ヨッちゃんのことはあたしとメグちゃんが撫でてあげるからっ</p><p>あたしたち判っているわ、ヨシくん</p><p>今日もヨシくんは、いっぱい頑張ったって</p><p>でも、もういいからねゆっくり休んでいいんだよ</p><p>


　寧が背中から、オレを抱いてくれた</p><p>さっさと、こっち来て寝なさいよあんたが寝付くまであたしたちが抱いててあげるから</p><p>ここには、もうお嬢様たちとか、あんたが格好つけなきゃいけない相手は居ないんだからさあたしたちしか居ないんだからあたしたちに甘えなさいよ、この馬鹿</p><p>


　雪乃の言葉でオレの身体から、力がスーッと抜ける

　ああ、そうかオレ

　こんなに気張っていたんだ</p><p>ほらほら、ヨッちゃんベッドに行こうね</p><p>ヨシくんこっちよ</p><p>


　オレは３人の少女囲まれて

　いや、でもこの３人は確かに

　オレが安心して素面でいられる少女たちだ</p><p>お休みなさいヨシくん</p><p>ほら、さっさと寝なさいよホントに馬鹿なんだから</p><p>


　寧、メグ、雪乃

　3人の肌の匂いを嗅いでオレは脱力する

　安らかな眠りに落ちて行く</p><p>こうやって寝顔を見ている分には、可愛いんだけどね</p><p>えー、雪乃ヨシくんはいつだって可愛いわよ</p><p>そうそう、ヨッちゃんは可愛いって無理して、カッコ良くしている時とか、メチャクチャ可愛いよっ</p><p>


　3人の声が遠くに聞こえる

　3人の匂いが近くに感じる</p><p>もう、この馬鹿ったらあたしのお腹に頬擦りしてるわ</p><p>いいんだよ、ホントはヨッちゃん甘えん坊なんだから</p><p>もっともっと気楽に甘えてくれればいいのにね</p><p>


　そんな声を聞いているうちに

　オレは、深い眠りに沈んでいった</p><p>次話から新章</p><p>ワンクッション置いて、学園祭かな</p><p>そろそろ桃子姉ちゃんをやっつけないと</p><p>昨日会った小学５年生男子との会話</p><p>最近はプラモとか作ってる</p><p>えどんなのを作ってるの</p><p>うんとF２２とか次は１０式戦車を作る</p><p>えスケール物を作ってるのガンダムとかは作らないの</p><p>ガンダムは子供の頃作った今も子供だけれど</p><p>どんなのを作った（この子の年だとガンダムＡＧＥかダブルオーかな）</p><p>うんとズゴックとか、ドムとか</p><p>え、最初のガンダムのモビルスーツ</p><p>内部のフレームとかが面倒だった</p><p>ってもしかしてＭＧ</p><p>うん大きい方</p><p>


　小学生でマスター・グレード作ってるんだ</p><p>でも飽きたから今はガンダムは作らない</p><p>1336．テレビのホンキ　／　命を刈る</p><p>・フランシー／雪乃のテレビ番組に出ているオカマのコラムニスト剣崎龍治</p><p>お前ら、今週から学校へ行ってるんだって</p><p>


　テレビの中で、お笑い芸人のスナッチがエリとリエに言う

　毎週金曜日は、雪乃のテレビ放送だ

　相変わらず折り畳み机とパイプ椅子だけの簡素なセットしかない

　放送開始から終了まで、コマーシャルも無しでひたすら出演者たちを映し続ける恐ろしい番組だ

　以前は雪乃とスナッチとオカマのコラムニストのフランシーだけがレギュラーだったけれど

　今はお腹が目立ってきた雪乃の代わりに極小ビキニを来て、エリとリエとミタマが出演している

　あと、なぞの覆面戦士としてステルス・キヌカも時々、出ている</p><p>ああ、そうなんですわこんなうちらでも面倒見てくれるっちゅう中学がようやく見つかりましてなぁ</p><p>ホンマにありがたいことですわそんで今週の水曜日から通ってますわ</p><p>


　エリとリエは笑顔で答える</p><p>それで、どうなのあなたたち、東京の学校は始めてでしょ</p><p>


　フランシーが、そう尋ねると</p><p>まあ、そうなんですけれど関西におった時だって、ほとんどまともに学校には通えなかったですしなぁ</p><p>わたしらのお父ちゃんかーなーり、どうしょうもないヤクザでしたから</p><p>ヤクザの中でもはみ出し者の底辺のさらに下みたいなクズ人間でしたからなぁ</p><p>学校まともに通わせてくれなかったんですわ</p><p>


　スナッチが、さらに尋ねる</p><p>だってだいたいお父ちゃんもお母ちゃんも酔っ払ってるか、ラリってるかの状態でしたし</p><p>家にまともな子がおらんとな</p><p>それに、当時のうちらの家はうちらのエロ動画をネットで売って生活してましたからな</p><p>下手に外に出すと、他のヤクザにわたしらを獲られるとか思うてたんですわ</p><p>クスリをやると被害妄想が強うなりますからな</p><p>今、このテレビを観ている人たちもクスリとお酒は控えて下さい</p><p>あんたらは頭の中がホエホエなるだけでも周りの家族がエライ迷惑をしますからな</p><p>


　双子が、テレビに向かって言う</p><p>ホンマにうちら親については良い思い出が１つも無いわな</p><p>うん、ま皆さんも知っとる通り、わたしらの両親はヤクザの親分さんの家に突撃して、アホみたいな銃撃戦で死んでしもうてますけれど</p><p>死んでくれて助かったわな</p><p>そうやな、まだ生きてたら今頃、何をさせられてたか判らへんもんな</p><p>判るよお父ちゃんたち、うちらに売春させる予定だったんだから</p><p>ああ、そういうリストもあったな</p><p>うちらの動画を毎度買うてくれとる常連さんたちにうちらの処女をオークションしてたもんな</p><p>誰がわたしらの処女オークションに参加しとったか、ちゃーんと記録を取ってうりますからな身に覚えのある人は、ぜーったいわたしらに接触せーへんで下さいね</p><p>マジで社会的に破滅しますからな今のうちらのご主人様は、とーっても怖い人ですから徹底的に追い詰めますわ</p><p>わたしらの昔のエロ動画なんかも、全部消しておいた方がええですよ命が惜しかったら</p><p>これ、脅しやないですよ忠告ですからね</p><p>


　双子はニコニコ笑いながら、そう言う</p><p>お前ら、ヤベェ話ばっかりしてんじゃねーよ</p><p>そうよそれで新しい学校へ行ってみて、どうだったのよ</p><p>


　スナッチとフランシーが慌てて、話を変えようとする

　リエとエリは、お互いの顔を見合わせると</p><p>まだ、学校へ通ってほんの３日しか経ってませんがな</p><p>わたしら上の学年の男子にコクられましたわ</p><p>


　ハァァと溜息を吐く二人</p><p>何だよ、いきなり付き合ってくれとか言われたのか</p><p>最近の中学生はスゴいわねあんたたち、まだ中１でしょ</p><p>


　スナッチとフランシーの言葉に、横でアイスティーを飲みながら話を聞いていた雪乃が口を挟む</p><p>そういうことじゃないのよねぇ</p><p>


　ニヤッと双子を見て微笑む</p><p>何だよどういうことなんだよ</p><p>


　スナッチが、さらに問うと</p><p>ほら、うちらこうやってテレビに出てて</p><p>わたしら、もう処女じゃないことも公言してますから</p><p>あの人たちうちらのことを、お尻が軽くて簡単にヤらせてくれる女だと思うとるみたいですわ</p><p>こんなエロい格好でテレビに出とるんだから、オツムも弱いと思うとるんですわ</p><p>


　苦々しい顔で双子は言う</p><p>学校の男の子たちに馬鹿にされてるのよだから、コクってくるのよ断られても、笑い話のネタになるしね部活の先輩が後輩にお前、コクッてこいとか命令してるんじゃないの</p><p>


　ああこの前、メグも罰ゲームで告白された

　ああいうことをやる連中は死ねばいいのにと思う</p><p>それじゃあ告白して来た子たちには、どう返事したのよ</p><p>返事とかはしてないですわ</p><p>そういう連中は無視ですわ無視</p><p>ていうか無視したら、今度はヘソを曲げてお前ら、テレビに出てるんだから、もっと愛想よくしろ、オレたちはファンなんだぞとか言いやがるんですよ、あの人たち</p><p>わたしらのことをゲーノージンか何かだと思っとるんですわ</p><p>バッカばっかりなんですわ</p><p>しまいにはテレビのスポンサーにデントツして、お前らを出演させなくするぞとか</p><p>ネットに悪口を書き込みまくるぞとか、脅してくるんですわ</p><p>アホですよねー</p><p>ホンマもんのバッカですわ</p><p>この番組最初っから、スポンサーなんて付いてないですし</p><p>ホント、どこの会社にクレーム入れるつもりなんやろか</p><p>あ、テレビ局に抗議しても無理ですから</p><p>この番組は闇の力によって、テレビ局も自分たちの意志と関係なく無理矢理放送させられているだけですから</p><p>


　雪乃の番組は、なぜ毎週放送されているのか誰にも判らない謎の番組となっている</p><p>これ、ホントに判らないのよねあたしも調べたり、週刊誌とかで調査チームを作ったところもあるんだけれど全く情報が出て来ないのよ</p><p>


　本業はコラムニストのフランシーが言う</p><p>うん、オレとかフランシーは普通に他の番組に出演した時と同じ額のギャラを貰ってるんだけれど振込先が毎回違うんだよな</p><p>あたし、この前はアジアの子どもたちが手を繋ぐ会だったわよ</p><p>オレなんて、先月の振り込みはメタクソ団からだったぞ</p><p>


　ああ、このセンスはキョーコさんだな</p><p>とにかくわたしらも、雪乃お姉さんも、ミタマお姉さんもステルス・キヌカもこの番組しか出演してないですし、他に芸能活動する予定は全くありません</p><p>映画とか舞台とか歌手デビューとか、一切無いですから</p><p>ファンとか言われても困るんよこっちはそういうつもりないから</p><p>ちょっと待てよお前らとか雪乃とか、出演料は出てないのかよ</p><p>


　スナッチが尋ねる</p><p>あんなぁスナッチ兄さんうちとエリちゃんもな雪乃お姉さんほどじゃないけれど、かーなーりヤバイ身の上なんですから</p><p>今でも関西へ戻ったらヤクザに拉致されて、そのまま帰って来られなくなりますわ</p><p>詳しいことは、ここでは言えないですけれどうちらの両親が親分さんたちとの銃撃戦で死んどるわけですから色々とマズイことがギョーサン裏にあるんですわ</p><p>もし裏の真実を知ってしまったら、スナッチ兄さんもフランシー姉さんも命がなくなりますからわたしらもゼッタイに話しませんけどな</p><p>


　双子はニヤッと微笑む</p><p>現在のうちらは怖いお兄さんの所有物になってますけれどそれって同時に、周りを囲われて守ってもろうとるってことです</p><p>ほんで３食、きちんと美味しいご飯をいただいてますし、住むところも寝るところもあります</p><p>普段は、こんな水着やのうて綺麗で可愛い服を着せてもろうてますし</p><p>怖いお兄さんは、わたしらにいつも可愛くしているように言うてくれてますし</p><p>衣食住の心配を何もせんでよくてその上、今週からは学校にまで通わせてもらっとるんです</p><p>こんなんで出演料をくれなんて言うのは、恩知らずのすることですわ</p><p>


　そんな双子たちに、フランシーが</p><p>でも、あんたたちだって、まだ中学１年生なんだから欲しい物とかあるんじゃないの</p><p>


　双子は、顔を見合わせ</p><p>リエちゃん、何かある</p><p>別に無いわエリちゃんは</p><p>特にないなああ定規の小さいのが欲しいわ</p><p>そんなんお屋敷のどっかにあるわ探せば出て来るよ</p><p>ほら、スナッチ兄さんたちも、この前遊びに来たけれどうちらの住まわせてもらっとるお屋敷は、とっても広くて何でも揃ってますから</p><p>ああ確かに、オレも行ったけれど、酔っ払い過ぎたのか、あんまり良く覚えていない</p><p>何か大きくて華やかなお屋敷だったことは覚えているわよ</p><p>


　スナッチとフランシーは、巫女の力によって記憶を制限されている</p><p>あそこのお屋敷には、大きな図書室があってな５０年分くらいのマンガがドッサリあるんですわ</p><p>映画とかも、びっくりするぐらい置いてあります</p><p>ほんで映画に詳しいお姉さんがおって、色々と解説してくれるしな</p><p>そのお姉さん、マンガも大好きですから新刊のマンガも、普通に買って来てくれますし</p><p>


　寧のことだな</p><p>あそこにおるとそういうことでは、退屈しないですわ</p><p>それに、家が大きい分わたしらも、色々とお手伝いせなあかんですし</p><p>うちもリエちゃんも家事をお手伝いしてますわ</p><p>わたしらでもできることだけですけれど今は、お料理とかも習ってますから</p><p>お裁縫のええ先生が来てくれたんで針仕事も教わってます</p><p>


　ああ、裁縫係の不知火シエさんか</p><p>毎日、やらなあかんことと、自分から学びたいことがたくさんあるから割りと充実してますわ</p><p>うん、こんな風に充実しとると物欲とか消えるわな</p><p>ていうか、今着せてもろうとる洋服とかは関西に居た時より、ずっと高級なものばかりなんで、うちらのセンスではよう判りませんし</p><p>周りにセンスの良いお姉さんたちが、たくさん居ますからお姉さんたちに選んでもらって、服の着方を教わっとるような状態ですから</p><p>ホント最近、欲しいものとかは無いなあ</p><p>


　エリは、そう言うとミタマの後ろに控えていたステルス・キヌカを見て</p><p>キヌカちゃんとか、何か欲しいものとかある</p><p>


　キヌカは</p><p>いえ必要な武器は、全て用意していただいておりますから</p><p>


　おい欲しい物＝武器なのか</p><p>ミタマお姉さんは</p><p>


　今度はリエが尋ねる</p><p>わたくしは武人でございますから主様をお守りすることしか考えておりません</p><p>うんだから、ミタマお姉さんのお洒落も、他のお姉さんたちが毎日、考えてくれてます</p><p>ホント、ミタマお姉さんもキヌカちゃんも普通に美人さんなのになぁ</p><p>


　安城姉妹の武人脳は何とかならないのだろうか</p><p>はぁぁ、お前らマジで突き抜けてるなあ</p><p>


　スナッチが、感心している</p><p>ちょっとこの子らは変なのよあたしは、ちゃんと物欲だってあるから</p><p>


　雪乃が文句を言う</p><p>ただあんまり欲しいとか言うと、殺されちゃいそうだから今は言わないようにしているけれど普段着とか下着とかはあたしのセンスには合わないんだけれど、それなりに良い物ばっかり支給してもらってるから文句は言えないのよ</p><p>


　雪乃のセンスは品が良くないからなあ

　５月の時に、白坂家の雪乃の私室を見ているから知ってるんだけど</p><p>でも赤ちゃん産んだら、何か買ってもらうつもりお腹を痛めて産むんだから、それぐらいは許してくれると思うのよ</p><p>


　雪乃は、自分の下腹を撫でながらそう言う</p><p>雪乃お姉さん何を買ってもらうつもりです</p><p>んバッグかな</p><p>


　雪乃は小声で答えた</p><p>え、バッグなんて買ってもらってどこへお出掛けするんです</p><p>いいじゃないのっお出掛けしなくたって新しいバッグが欲しいのよっ</p><p>


　大きな声で、雪乃が喚く</p><p>もう、いいわよあたしの話はほら、あんたたちの話に戻しなさいよ新しい中学へ行ってどうなったのよ</p><p>ああ、そうでしたわ</p><p>


　エリが、慌てて話を戻す</p><p>とにかくうちらは特別クラスで一般生徒とは隔離してもらっとるんですけれど</p><p>わたしらの顔とかみんな知っとるわけですから</p><p>休み時間とか放課後になるとどんどん、男子が集まって来るんですわ</p><p>それで、さっき話したみたいにコクってくるアホとかが、どんどん増えてるんですわ</p><p>ああ、なるほどやっと状況が見えてきたそれは、お前らなかなか大変なことになっているな</p><p>そうねあなたたち、そのままじゃマズイんじゃないの</p><p>


　フランシーも双子のことを心配している</p><p>そうなんですわもう、どうしようもないんで</p><p>今日からは、ステルス・キヌカに困った人たちは排除してもらうことにしたんですわ</p><p>


　双子は、キヌカを見る</p><p>あ、言うの忘れましたけれどキヌカちやんも、うちらと同じ中学に通うことになりましたから</p><p>はい邪魔者は全て排除よと、主様より命じられておりますので</p><p>


　いや待て、キヌカオレは、そこまでは言ってないぞ</p><p>邪念を持って近付く者は全て、このキヌカが鉄拳制裁致しまするっ</p><p>


　キヌカは、隠し持っていた鎖鎌をスッ取り出して構える</p><p>ちょっ、お前、それ鉄拳じゃねーだろ</p><p>


　スナッチが慌てて突っ込むが</p><p>フフフフ、全員この世の地獄を味わっていたきまする</p><p>


　キヌカは、鎖鎌をヌンチャクの様に高速でブンブンッ振り回しながら笑う

　重い鉄の分銅を振り回しているのにまったく軸がブレない

　キヌカの圧倒的な武が一目で判るパフォーマンスだ

　エリが、そんなキヌカをニヤニヤ見ながら</p><p>ステルス・キヌカはどこまでが本気で、どこまでが冗談か判らないからホンマに怖いんですわ</p><p>何言うとるん、エリちゃんキヌカちゃんは、いつでも全力で本気ですわ</p><p>


　リエが真顔でエリに言った</p><p>やる時はやる子ですキヌカちゃんは</p><p>ハァァ、ハッハッハッ</p><p>


　キヌカの鎖鎌パフォーマンスが続く</p><p>ですからな今後は、遊びでわたしらにコクる人は、マジで命を落としても知りませんから</p><p>マジでマジで警告はしましたからなうちらも、キレたステルス・キヌカは止められませんからな</p><p>ハイヤァァァっ</p><p>


　ブンブンとクサリガマを振り回していたキヌカがバシッとポーズをキメて静止する</p><p>この鎌は命を刈り取る形をしておりまする</p><p>


　自分の眼前に鎌を置いてカメラに向かって、キラーンと刃を光らせた

　これは怖い</p><p>キヌカそれは違うのでありませんか</p><p>


　横でずっと黙って見ていた極小ビキニ姿のミタマがスッと立ち上がる</p><p>今の最後の動きは安城流拳法の理に適っていません</p><p>


　スッとキヌカに手を差し出す</p><p>鎖鎌を貸しなさいわたくしが本当の鎖鎌の使い方を教えます</p><p>


　キヌカが恭しく頭を下げミタマに鎖鎌を手渡した</p><p>セイヤァァッ</p><p>ミタマはいきなりブオンッブオンッと超高速でクサリガマを振り回す</p><p>ビキニの水着だけしか着ていないから、プロポーションの良い胸がぷるんぷるん揺れるがミタマは、そんなことには動じない</p><p>ハァァァァセイッ</p><p>


　キヌカよりも、さらにキレの良い動きでさらに早いスピードで

　自由自在に、鎖鎌を操る</p><p>安城流奥義紅雷閃ッッテイヤァァァァっ</p><p>


　ミタマが気合いとともに鎖鎌の分銅を投げ放つと鉄の塊はテレビスタジオのコンクリートの床にスザンッと刺さった</p><p>鬼魔将朱天が得意とした秘技フルパワーで放てば、このフロアの床が砕け落ちます</p><p>ミタマもビシッとポーズをキメて言う</p><p>おおいミタマ、お前、いい加減にしろよ</p><p>


　スナッチが文句を言うが、ミタマは完全に無視して</p><p>キヌカあなたの技には、腰での力の溜めが足りていません</p><p>


　妹に言う</p><p>あなたは、ここの腰を軸とした体重移動が完璧にできていのです</p><p>


　ミタマは改めて、妹に判りやすく自分の身体で示す</p><p>なるほど、判りましたご指導ありがとうございます</p><p>


　キヌカはペコリと姉に頭を下げた</p><p>あなたも近いうちに、安城流拳法の免許皆伝を果たすでしょうそれまで鍛錬を怠ってはなりません</p><p>ははッ</p><p>


　ミタマは、キヌカに鎖鎌を返す

　それから改めて、カメラを見て</p><p>我が妹キヌカ、そして敬愛するエリとリエ姉妹ついでに白坂雪乃、さらにこの際だからスナッチとフランシーも含めて置くが</p><p>


　ミタマは、凛とした表情で言う</p><p>ここに居るわたくしの仲間を愚弄する者を、わたくしは決して許さないいかなる手段を使ってもこの安城流拳法師範、安城ミタマも成敗する覚悟せよっ</p><p>


　極小黒ビキニたげのエロい姿なのに</p><p>鍛え抜かれた健康的な肉体のミタマは凛々しさが際立つ</p><p>


　テレビに出るようになって、最近はミタマに女の子のファンが増えているという話もよく判る</p><p>ああ、このこのミタマお姉さんはゼッタイに冗談とか言わない人ですから</p><p>


　ポツリとエリが呟いた</p><p>ホンマにキヌカちゃん以上に、常に本気ですから</p><p>まあね普通の人とは、違う常識の人なのよね</p><p>


　雪乃も苦笑していた</p><p>わたくしは不器用な女だ心しておけ</p><p>


　ミタマは、強い眼でキッパリと言った</p><p>ということなんで今後は、本気じゃないのにコクッてくるのは止めてくださーい</p><p>ホンマ何が起きても知らんからな</p><p>


　双子が笑う</p><p>つーかうちらは、もう売約済みですから</p><p>売約済みどころか、もうちとっくに買われて使用中ですから</p><p>こわーいお兄さんの私物所有物ですわ</p><p>人の持ち物に手を出したらアカンですよ</p><p>ミタマお姉さんじゃないなくてもマジでコロコロされますからな</p><p>


　双子の言葉に、姉からクサリガマを返されたキヌカが、カメラに向かって</p><p>命刈ります</p><p>


　覆面の下の眼がギロッとこちらを睨む</p><p>いや、キヌカちゃん、それはもうええから</p><p>


　ハァァアと、双子は大きく溜息を吐く</p><p>まあ、ええわな、リエちゃん</p><p>うん、もう、しゃーないわエリちゃん</p><p>というわけでそろそろゲストを呼びまーす</p><p>


　エリが、元気にカメラに向かって言う</p><p>え何だよ、ゲストって聞いてねえぞ</p><p>


　驚くスナッチ</p><p>そりゃそうですわ言うてないですもん</p><p>エリが、ケラケラと笑う</p><p>このまんまだと、わたしら新しい学校で友達がだーれもおらんと思われてしまいそうですから</p><p>今日は、新しい中学の友達を連れて来ましたわ</p><p>ありすちゃん入って来て下さーい</p><p>


　スタジオの入り口に向かって、叫ぶ

　テレビスタジオの重いドアを開けて

　中学の制服を着たありすが入って来る</p><p>玩具のシュテンには陣羽織が付いてませんでした</p><p>技は岩鉄砕の方が好きでした</p><p>永井豪先生の激マンがマジンガー編ですが</p><p>連載開始までのジャンプ編集部のいざこざや</p><p>スポンサーをタカラに断られた話とか</p><p>ポピーが全然乗り気で無かった話とか、どんどん暴露していますが</p><p>最終的には、どこへ行き着くのでしょうか</p><p>かなり怖いです</p><p>1337．テレビのホンキ　／　同情せんで下さい</p><p>・鞍馬ありす／１３歳主人公の性奴隷元名家・鞍馬家令嬢主様・安城ミタマ／１８歳主人公の性奴隷元・ありすの警護役主様</p><p>はーい、ありすちゃんそこの椅子にどうぞ</p><p>座って下さいな</p><p>


　エリとリエの双子がテレビスタジオに入って来たありすをパイプ椅子に誘導する</p><p>はじめまして、失礼致します</p><p>


　ありすは丁寧に挨拶すると、指定された椅子に座った

　すぐにミタマとキヌカがありすの両サイドに立って、ガードする

　リエとエリとミタマは、極小ビキニの水着でキヌカは、ステルス・キヌカの覆面＆忍び装束

　一方、ありすは新しい中学校の制服姿だからチグハグだけど</p><p>何でお前たちそこに立ってるんだ</p><p>


　お笑い芸人のスナッチが、ミタマとキヌカに尋ねるが</p><p>ここが定位置でございますので</p><p>ますので</p><p>


　ミタマとキヌカは、当然のこととして答える

　まあ、子どもの頃からずっとありすと姉の美里の警護役なんだから当然だけれど</p><p>何か、今夜はお前らの好き放題だな</p><p>


　スナッチは、呆れて言う</p><p>まあいいや好きにしろよ正直、お前たちがやらかすことの方が面白い</p><p>ええ、下手なバラエティの演出よりよっぽど、テレビ的だわ</p><p>


　オカマのコラムニストのフランシーも、そう言う</p><p>ほんじゃあ、皆さんに紹介しまーすうちとリエちゃんの学校のお友達のありすちゃんでーす</p><p>


　エリが、ありすを紹介する</p><p>鞍馬ありすでございます</p><p>


　ありすは、改めて一礼する</p><p>あら、まあんたたちと違って、この子、品があるわね</p><p>当たり前じゃないその子、鞍馬家のお嬢様よ</p><p>


　雪乃がフンと鼻で笑ってフランシーに言う</p><p>鞍馬閣グループって、高級ホテルや老舗旅館ばかり持ってる会社があるでしょその子、そこのお嬢様よあたし昔、パーティで何度か見掛けたことがあるわ</p><p>


　って今は、同じ屋敷に暮らしているんだけれど

　5月の時の騒ぎで、雪乃が新聞社とテレビ局を持っていた白坂家の血縁者であることは国民のほとんどが知っているから

　名家・鞍馬家の令嬢であるありすの顔を知っていても変では無いとスナッチたちも視聴者たちも考える</p><p>あたしの白坂家みたいな戦後の成り上がりじゃないわよ鞍馬家っていうのは、数百年の歴史がある名家だから</p><p>


　雪乃の説明にスナッチが</p><p>あ、鞍馬閣って聞いたことあるぞ行ったことはないけど</p><p>


　すぐに食い付く</p><p>あら、でも鞍馬閣グループって、ついこの間、大きな負債を抱えて大変なことになっちゃったんじゃなかったかしら</p><p>


　さすがコラムニストフランシーは、鞍馬閣グループが経済危機に陥ったニュースを知っていた</p><p>はいわたくしの家は、負債を抱えて破産致しました</p><p>


　ありすは、笑顔で答える</p><p>今は、グループのホテルや旅館もバラバラに売却されそれでも、まだ負債を返済しきれない状態にあります</p><p>どんくらい残ってるんでしたっけ</p><p>


　リエがありすに尋ねる</p><p>あと26億円ぐらいだそうです</p><p>インドと中国に住んでる人たちが1円ずつくれたら返せる額ですな</p><p>最初は56億7000万円でしたから</p><p>1年に1円ずつ返したら、弥勒菩薩がこの世に現れる計算ですわ</p><p>そういうわけでなありすちゃんのお父さんとお母さんは、今、夜逃げ中で、現在行方不明なんですわ</p><p>え、ホントなの</p><p>


　エリの言葉に、フランシーが驚く</p><p>はいわたくしも、現在、両親がどちらにいらっしゃるのか判りません</p><p>


　ありすは、答える</p><p>わたくしとお姉様は東京近郊のとある方のお屋敷にお世話になっておりますが</p><p>


　スナッチもフランシーも、オレたちのお屋敷にありすが居たことは覚えていないようだ

　月子たちの巫女の力で記憶が固定する前に、ボヤかしたから</p><p>ていうことは何だお嬢さんは、行方不明の両親を探して欲しくて、ここに来たのか</p><p>何、言うてますの今時、そんなお涙頂戴な放送をするわけがないですわ</p><p>スナッチ兄さん、ナニワのコキンジやないんですから</p><p>


　リエとエリが、スナッチを責める</p><p>ナニワのコキンジってよく知ってるな、お前ら</p><p>あのお父様たちのいらっしゃる場所が判ると債権者の方たちが押し寄せて、大きな騒ぎになりますので</p><p>お父様、お母様を匿って下さっている方にご迷惑が及ぶのは申し訳ございませんから</p><p>ああ、そうか居場所が判ったら、借金取りが飛んで来るもんな</p><p>


　スナッチも納得する</p><p>はいですので、大変申し訳ございませんが、少々、お時間をいただいて遠くにいらっしゃるお父様、お母様にご挨拶させていただきたいのでございます</p><p>


　ありすが、丁寧に希望を述べる</p><p>ありす様のご希望を叶えてさしあげて下さい</p><p>叶えるべしっ</p><p>


　ミタマとキヌカが、ありすの左右からスナッチを睨む</p><p>いや、オレに言われてもこの番組は、雪乃の番組なんだからよ雪乃に言ってくれよ</p><p>


　スナッチは、雪乃を見る</p><p>いいんじゃないのどうせ、この番組は出演者が好き勝手なことをしてるんだからテレビ電波を私用に使うぐらい、大したことじゃないわよ</p><p>スポンサーも無い、テレビ局も無理矢理放送させられている闇の力による闇の番組ですからな、これは</p><p>文句があっても受け付けるところがありませんから言いたいことのある人は、ネットの匿名掲示板か、チラシの裏にでも書いておいて下さい</p><p>


　エリとリエが笑う</p><p>じゃ、お父さんとお母さんに何でも言いたいことを言いなさいよ</p><p>


　雪乃が、ありすを促す

　ありすは、雪乃に礼を言うと椅子から立って、カメラに向かう</p><p>お父様、お母様お元気でいらっしゃいますかありすは、皆様のおかげで健やかに暮らしておりますお姉様もお元気です</p><p>


　にこやかに話し掛ける</p><p>今は、大変お辛いと思いますがどうかお達者でお過ごし下さい希望を失わないで下さいませ鞍馬閣は、わたくしとお姉様が必ず再建致しますいずれまた、お目に掛かる日が来ることをありすは信じておりますそれでは失礼致します</p><p>


　ありすはカメラに向かって、一礼すると

　雪乃やスナッチたちにも、丁寧に頭を下げた</p><p>びっくりするぐらい、きちんとした子ね</p><p>


　フランシーが、ありすの品の良さに驚嘆している</p><p>ホントにあんたたちの友達なの</p><p>そうです同じ学校の同級生ですわ</p><p>仲良しですなぁ、ありすちゃん</p><p>


　双子が、ありすに微笑む</p><p>はい、わたくしとキヌカさんも、同じクラスですわ</p><p>


　ありすが慌てて、キヌカにさんを付ける</p><p>皆さん、明るくて可愛らしい方ばかりですからいつも、とてもお世話になっております感謝しておりますわ</p><p>何言うてるねんうちらと、ありすちゃんの仲やないか</p><p>そうですわ水くさいことは言わないで下さい</p><p>


　双子の言葉に、キヌカがウンウンと大きくうなずいている</p><p>まあ、いいけどよお前らに、こういうマトモそうな友達が居て、ちょっと安心したわ</p><p>うん、双子ちゃんもステルス・キヌカも普通じゃなさ過ぎるから、ちょっと心配だったのよ</p><p>


　スナッチとフランシーは言う</p><p>まあ、このお嬢様も普通かと言えば、ちょっと疑問があるけれど少なくとも、お前たちとは真逆の方向性にあるからな</p><p>そんなことないですわうちら、そんなに変わらないですわ</p><p>そうですわありすちゃんは可愛いですしわたしらも可愛いキヌカちゃんだって可愛いです</p><p>路線は一緒ですわ</p><p>


　スナッチの言葉に、双子は反発する</p><p>そりゃ、まお前らも、このお嬢様も今すぐにアイドルで活躍できそうなくらい美人なのは認めるけどさ</p><p>ステルス・キヌカは覆面取った顔を見たことがないから、判らないけれど</p><p>キヌカちゃんも、メッチャ可愛いですなあ、リエちやん</p><p>うん、エリちゃんキヌカちやんも、わたしらと同じくらい可愛いです</p><p>


　覆面をしたキヌカが、大きくウンウンとうなずく</p><p>とにかくよ、このお嬢さんをダラクさせんなよお前ら変なところとか連れてくなよ</p><p>変なとこってどこです</p><p>うんどこのことですか</p><p>


　双子が、ギロッと睨んで尋ねる</p><p>それは、お前カラオケ・ボックスとかゲームセンターとかいや、他に大人が一緒に居るんならいいけどよ確か、東京では午後6時以降は保護者が居ても16歳以下はゲーセンに入れねえんじゃなかったっけ</p><p>ああ、都道府県によって青少年に関する保護条例が違うから、微妙に違うんだけれど東京都の場合はそうよね</p><p>


　スナッチに、フランシーがうなずく</p><p>中国地方だと、日が暮れたら学生は入っちゃダメっていうスゴいアバウトなルールだったりするから夏と冬で時間が変わるのよ</p><p>それで県ごとにルールは違うけれど、午後10時以降は未成年者は、ゼッタイにダメだからこれは県とかの条例じやなくって、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律っいう国の法律で決まってることだからスゴいのよ、この法律で規制される分野が８つあって1号がキャバレー、2号がホストクラブ・キャバクラ、3号がダンス飲食店て意味不明な分野で、4号がダンスホール、5号がやけに照明が暗くて、中で何しているかよく判らない喫茶店やバーで、6号がカップル喫茶、7号がパチンコ店と麻雀店で、8号がゲームセンターなのよ</p><p>


　ああ、ゲームセンターって風俗店として処理されてるんだ</p><p>くはぁぁ、リエちゃん</p><p>ふぁぁ、エリちゃん</p><p>


　双子が溜息を吐く</p><p>うちらって</p><p>わたしらって</p><p>そういう風に、思われてるんやなあ</p><p>


　悲しそうに、二人は言う</p><p>うちら夜遊びとか、全然しないですから</p><p>ゲーセンとか、カラオケとか行かないです</p><p>ていうか、夜の町に出るの嫌ですわ</p><p>うん怖いもんな</p><p>何度も言うてますけれどうちらの両親は、かーなーり、どうしょうもないレベルのヤクザだったんですわ</p><p>下の下の下ですわ人間のクズです</p><p>ほんでな人間のクズには、人間のクズの友達しかおらんのですわ</p><p>クズにはクズしか、集まって来ないんです</p><p>


　二人は言う</p><p>ほんでなクズっていうのは、どうしてだか自分のクズさ加減を自慢したりするんですわ</p><p>ホンマアホなんですわ</p><p>女の子を酔わせてレイプした話とかな</p><p>仲間うちでクズ話を自慢してていうか、そこにわたしらがおっても、平気で話すんですわ</p><p>だからうちら、まだ幼稚園ぐらいの頃からそういう話を、散々聞かされ取るんですわ</p><p>女の子にクスリ飲ませて、眠ってるうとにレイプするなんていうのはようある話でな</p><p>酷い話になると男の仲間の家に遊びに行って、男にクスリを飲ませて眠らせて</p><p>その人の奥さんとか、妹とかをレイプしたとかな</p><p>あれ酷かったな、彼女さんと一緒の後輩を呼び出して後輩にコンビニまでポテチ買って来いって命令して</p><p>コンビニに行ってる15分の間に、彼女さんをレイプしたって話しな</p><p>そういうゲスな話をあの人たちは、楽しそうに自慢するんですわ</p><p>そんで、お父ちゃんたちもゲラゲラ笑いながら、聞いてるんですわ</p><p>ほんでオレはもっとゲスいことをしたことがあるとか</p><p>10人くらいで女の子マワした話とかな</p><p>そうそう、お父ちゃんが若い頃に海に遊びに来たカップルを狙って、男をみんなでボコボコに殴ってその横で女の子をマワした話な</p><p>いっつも、お父ちゃん嬉しそうに話してたわ</p><p>女の子は2人目までは抵抗するけれど3人目からは諦めてグッタリしてるから、面白味に欠けるとかな</p><p>だから、お父ちゃんはいつも1番手か2番手だったってな</p><p>


　双子の言葉にスタジオ内がシーンとなる</p><p>夜の町っていうのは、そういうお父ちゃんみたいら連中がうろついている所やないですか</p><p>そんなところわたしらは行かないです</p><p>ていうかうちら、基本的にいつも二人で行動してますから</p><p>一人だといつ、どこでレイプされるか判らんもんな</p><p>ゲスな男の人はちょっとでも隙を見せたら、襲い掛かって来るもんですわ</p><p>ほんで誰が本性はゲスなのか、判らないですから</p><p>だから、うちら基本的に、男の人は信用しないんですわ</p><p>わたしらの飼い主の怖いお兄さんは別ですけれど</p><p>あの人だけは、男の人で唯一、信用してます</p><p>あのお兄さんは覚悟のできている人ですから</p><p>女の子レイプする時だって相手のことを一生、面倒見る覚悟を決めてる人ですから</p><p>だから、わたしらもあの人に一生、付いてく覚悟をしてるんですわ</p><p>スナッチお兄さんは悪い人じゃないと思ってますけれど</p><p>でも、全部は信用してません男ですから</p><p>うちらいつでも警戒してますよ</p><p>自分らの身体は、自分たちで守らんとあかんですから</p><p>ボケッとしてて、レイプされたりしたら怖いお兄さんに会わせる顔がないですもの</p><p>そんなことになったら死んでお詫びするしかないですわ</p><p>


　ハァと双子は、お互いの顔を見て溜息を吐く</p><p>だから、うちらがわざわざ危険な場所に身を晒すはずがないんです</p><p>夜の町とか夜遊びとか全く、興味が無いですわ</p><p>


　双子の言葉に、フランシーが</p><p>あんたたちって、中1のくせに人生がハード過ぎるから時々、何を言ってあげればいいのか判らなくなるわ</p><p>


　困惑顔で言う</p><p>でも、あたしもオカマだから気持ちは判らなくもないわあたしも、男ってあんまり信用してないからオカマは、もっと信用してないけれど</p><p>


　何とか話を笑いに持っていこうと笑顔を作る</p><p>うちらの人生とか大したことないですわ</p><p>親がクズの底辺ヤクザで白昼に住宅地で銃撃戦して死んだくらいですから</p><p>そんなんやったら雪乃お姉さんの方が、エライ目に遭ってると思いますし</p><p>


　雪乃は一家離散、父親は無惨に殺されているし

　犯されて、妊娠した様子を全世界に公開されている</p><p>ありすちゃんだって親に放っておかれて、大変な思いをしとるわけですし</p><p>


　リエが、ありすを見る</p><p>わたくしは大丈夫ですわ</p><p>


　ありすは微笑む</p><p>大切にしていただいておりますからだから、平気です</p><p>


　ありすの笑顔に、エリは</p><p>それを言うんなら今のうちらだって、大切にしてもろうとるわ</p><p>うん、わたしらも今はな</p><p>


　リエも笑ってフランシーを見る</p><p>だから、わたしらのことハードな人生とか言わんで下さい</p><p>うん、大変なのはみんな、同じですわ</p><p>わたしらもありすちゃんもこんなことで同情して欲しいわけじゃないですから</p><p>憐れんでもらわんでも幸せに生きてますからな</p><p>そうねワケが判らない状況だけど今は守られているわよねだから、毎日、楽しく生きているわよ</p><p>


　雪乃も、笑顔でそう言う</p><p>メチャクチャなことになっているとは思うけれどこれはこれで幸せだって、今は感じられるようになったわあたしは、そう感じているんだからそれでいいのよ</p><p>そうです同情は要りません</p><p>憐れみもですわ</p><p>


　ニコッと微笑む双子に、フランシーは</p><p>そうね、あたしなんかよりあんたたちの方が、幸せそうな顔をしているわね</p><p>幸せそうではありませんわ幸せにしています幸せにしていただいておりますわたくしたち</p><p>


　ありすがそう言った</p><p>何か、ちょっとシメっぽくなっちまったな</p><p>


　スナッチが、そう言うと</p><p>ほんなら余興の時間にしましょうか</p><p>次のゲストを呼んでもええですか</p><p>


　双子がニッと笑って、言う</p><p>え、他にもゲストがいるのかよ</p><p>そうですわ来てもらっとるんですわ</p><p>なありすちゃん</p><p>はいわたくしの前の学校の先輩に来ていただいております</p><p>


　ありすの前の学校の先輩

　エリとリエがスタジオのドアに振り向く</p><p>出でよ槍使いたちっ</p><p>栗宮ランサーズ出て来いやっ</p><p>


　ドバンッ

　テレビスタジオのドアが大きく開いて

　朱槍を抱えた袴姿の素子とくるみが乱入して来る</p><p>栗宮流槍術栗宮素子、見参</p><p>同じく御厨くるみ、推参</p><p>素子たちのエピソードでテレビ編は終わりです</p><p>次こそ、学園祭のはず</p><p>後輩をコンビニに行かせてる間に、15分で後輩の彼女をレイプしたという話は</p><p>私が本当に聞いた話</p><p>演劇界ってホンモノのゲスが時々いるんですけれど</p><p>男だけの飲み会で、本当に自慢話としてするんだから</p><p>劇団の養成所であの子は処女だから芝居が固いだからお前、犯してやれって命じた演出家とはい、判りましたって実行した俳優が居たことも知ってます</p><p>本人が酒の席で話して回り回って、みんなが知ることになるから</p><p>本当に恐ろしいしゲスな話</p><p>1338．テレビのホンキ　／　槍ましたでショウ</p><p>


　朱が塗られた鮮やかな槍を抱えて袴姿の素子とくるみが、颯爽とテレビスタジオに乱入して来る</p><p>ちょちょっと、今度は何なの</p><p>


　オカマコラムニストのフランシーが驚いて尋ねる</p><p>ここに居るありすちゃんも、かーなーり立派な家のお嬢様ですけど今度のお姉さんは、さらに輪を掛けて名門のお嬢様なんですわ</p><p>


　エリが笑って、そう言う</p><p>はい、栗宮様は世が世ならば、一国を治めるお殿様の姫君であらせられます</p><p>


　ありすが笑顔で説明する</p><p>えお姫様</p><p>ああ、お姫様ったって外国の王冠被ってるのとは違いますからこのお姉さんの場合は何て言うたっけ、戦国大名</p><p>栗宮様の家は、京都の貴族・石神家が平安時代に守護として地方に赴任しそのまま栗宮の里に土着して武士になりました以後、鎌倉時代、室町時代を経て戦国時代に栗宮8万石の大名となり、明治の御維新以降は華族として貴族院に席を置いております</p><p>


　リエの言葉に栗宮家の家臣であるくるみが素早く解説する</p><p>こちらにおわす素子様は、栗宮家第36代当主栗宮タケアキ様のご息女でございます</p><p>


　くるみの言葉に合わせて、素子がスッと一礼する</p><p>栗宮素子と申します</p><p>うわあたし、オカマだけど歴女もやってるから栗宮家って知ってるけれど、ちょっとヤバイんじゃない</p><p>な、何がヤバイんだよ</p><p>


　スナッチが小声で尋ねるが</p><p>栗宮家って明治以来、色んな政治家と縁戚になっているから歴代の総理大臣のうち3人ぐらいは、栗宮家の血縁のはずよていうか現在の防衛大臣て確か</p><p>衆議院議員で防衛大臣を拝命している栗宮カンゾウでしたらわたくしの叔父でございます</p><p>ボーエイダイジンて何だよ</p><p>戦車とか戦闘機とか潜水艦とか、いっぱい持っている人よ</p><p>


　いやいや、防衛大臣は別に兵器を個人的に持ってるわけじゃない</p><p>栗宮家は武家でございますから</p><p>


　素子は胸を張ってそう答える</p><p>ええっと、そ、そのお武家さんの栗宮さんが、きょ、今日はななな、何をしにいらしたわけ</p><p>素子お嬢様は武家・栗宮家に代々伝わる栗宮流槍術のご師範でございます</p><p>本日はこの場をお借りして、我が家に伝わる槍術を皆様にご披露させていただきます</p><p>


　くるみと素子は、凛々しく答える</p><p>あ、そっちの広いところ使っていいわよ</p><p>


　軽く雪乃が言う</p><p>あ、カメラの人悪いけれど、ちゃんと映してあげてねボーエイ大臣の姪っ子だっていうんだから、下手くそに撮ったら大変なことになるかもしれないわよ</p><p>


　いやいやいや防衛大臣がテレビ局のカメラさんに対して、何かできるわけが無い

　それでも広いテレビスタジオの中の何も無いところに、素子とくるみが槍を持って対峙する場面に切り替わる</p><p>しからば、くるみ</p><p>


　袴姿の二人が槍を構える</p><p>え蹲踞とか、お願いしますとかは無いの</p><p>


　フランシーが、そう言うと</p><p>そういうスポーツ武道やないんですわ</p><p>あのお姉さんたちのは戦国時代そのままですから</p><p>


　双子がジロッとフランシーを見て言う</p><p>スワッッ</p><p>


　素子とくるみが互いに槍を繰り出す

　大きく振り回される赤い槍

　穂先の銀色の刃が、スタジオのライトを反射してギラギラと輝く

　二人とも相手の槍をギリギリで躱しながら、流れるように攻撃していく

　まるで舞踏のような槍の攻防が続いた</p><p>あれ、ホンモノの槍なのか</p><p>当たり前ですわ切れるし、突けるし、殺せますわ</p><p>あの槍も昔のまんまだそうですから</p><p>


　スナッチに、双子が答える</p><p>でも、何なの優雅で、綺麗</p><p>


　フランシーが、そう言うのも当然だ

　翔姉ちゃんの立てた計画に合わせて素子とくるみには、栗宮流槍術の最も華麗な技だけを組み合わせて演武するように言ってある

　子どもの頃からずっと稽古し合って来た二人だから完璧な調和で闘いを披露していた</p><p>ていやっ、はぁぁ</p><p>えいやっ、とぁぁ</p><p>


　細くて可憐な少女たちが長くて危険な槍を軽々と振り回し、美しい闘いを続けていく</p><p>栗宮流奥義、幻影おぼろ蝶</p><p>栗宮流奥義、影道冥王斬ッ</p><p>


　素子とくるみが、同時に技を繰り出すっ

　激しく流麗だった動きが一瞬で止まる

　ピタッと二人とも相手の眼前で、お互いの槍を止めた</p><p>なかなか上達したわね、くるみ</p><p>


　素子が、ニコッとくるみに微笑む</p><p>素子お嬢様のご指導の賜物でございます</p><p>


　くるみも、素子に微笑み返す

　二人は同時にスッと槍を引き

　カメラに向かって、一礼した

　栗宮流槍術の演武は、終わった</p><p>はいはい、素子お姉さんもくるみお姉さんも、こっちに来て下さい</p><p>ここに座って下さい</p><p>


　極小ビキニ姿のエリとリエが素子とくるみの座るパイプ椅子を用意する

　それと裏に前もって隠してあった槍を立てかけるための台も、台車で運んで来る

　素子とくるみが、大切な槍を台に乗せて椅子に座る</p><p>すっごい動き回っていたのに、二人とも汗をかいていないのねぇ</p><p>


　フランシーが、涼しげな顔の素子たちを見て言う</p><p>この程度の稽古で汗をかくようでは師範は勤まりません</p><p>


　素子は、にこやかな笑顔で答える</p><p>ちょっと槍持ってみてもいいか</p><p>わたくしの槍をお持ち下さい</p><p>


　くるみが、自分の槍をスナッチに手渡す</p><p>ああ見た目ほど重くはないんだなでも、あれだなこれ、先はホンモノの刃物だな</p><p>余り重すぎてはいくさ働きができませんわ</p><p>いくさ場で、長槍を持った足軽たちが対峙して、膠着状態になった時に横から斬り込んでいく武士団用の槍でございますから</p><p>


　くるみが、微笑む</p><p>わたくしの先祖である御厨シロウザエモンがこの槍で的の侍大将を討ち取ったと聞いております</p><p>えこれ、マジで使ってた槍か</p><p>


　慌ててスナッチが、くるみに槍を返す</p><p>はい、本日は家宝の槍を持って参りましたわたくしの槍も鬼打ちの槍という銘のある名品でございます</p><p>


　素子も自分の槍を撫でながら、そう答えた</p><p>スゴいわね昔ながらの槍で、先祖伝来の技をお稽古しているのね</p><p>はい栗宮の家の技をわたくしとくるみで守っております</p><p>


　フランシーに、素子は答えた</p><p>でもよ、槍なんて今の時代に使い道とかあるのか</p><p>


　スナッチが、誰もが思う疑問を口にした</p><p>そうですわねこういう本式の槍は、もう戦場では使われないと思いますが</p><p>


　素子は、そう言うとニコッと微笑み</p><p>でも、栗宮流の槍の技は現代においても有用ですわ</p><p>あ、待ってて今、持って来るわ</p><p>


　エリとリエが、パタパタと走ってスタジオの外から、ワゴンを押して来る

　フランシーとスナッチが、興味を示したワゴンの上には

　香月セキュリティ・サービスが試作した護身用日傘が何本も置いてあった</p><p>これは見た目は普通の日傘でございますが</p><p>


　素子が立ち上がりワゴンの前まで行くと、日傘を一本取り開く</p><p>この日傘の軸には警棒などに使っている軽量の強化合金を使っております</p><p>


　確かに日傘の軸は普通のものよりも太い</p><p>よほどの衝撃を受けても、曲がりませんとても強く作られています</p><p>


　素子は日傘を短い槍のようにシュッシュと両手で振る</p><p>これを使えば暴漢に襲われたとして撃退できます</p><p>ああ、なるほど日傘を使って、護身ができるのね</p><p>


　フランシーが、大きくうなずく</p><p>では実際に試してみましょうミタマお姉さん、ステルス・キヌカ、頼んます</p><p>


　エリに呼ばれてミタマとキヌカが武装して現れる

　極小ビキニ姿のミタマは両手に鉄製のトンファーを握っていた

　忍び装束に覆面のキヌカの方は鉄パイプだ</p><p>どうぞ、わたくしたちを背後から襲ってみて下さい</p><p>


　素子と共に、くるみも護身日傘を持ってスタジオの中央に向かう</p><p>手加減は致しません</p><p>それが安城流拳士としての礼法でございます</p><p>


　ミタマとキヌカが素子たちに言う</p><p>ええ、わたくしたちも栗宮流槍術の名にかけて排除させていただきますわ</p><p>いつでもどうぞ</p><p>


　素子とくるみが、スッとミタマたちに背を向ける</p><p>めんごっ</p><p>


　ミタマとキヌカが、同時に素子たちに打ち込むっ</p><p>すぇいやっ</p><p>


　バチィィィィン

　背後からの攻撃を素子もくるみも、護身日傘で受けとめた</p><p>ていやっ、せいやっ</p><p>せやせやっ</p><p>


　日傘を槍として反撃に出る

　今週ずっと練習していたから護身日傘が自在に操る

　カンッ、カンッ、チィィィン

　護身日傘の強化フレームとトンファーと鉄パイプ</p><p>金属と金属が激しく打ち鳴らされて、派手な音を立てる</p><p>えいっ、えいっ、やぁぁ</p><p>ていっ、ていっ、とぁぁ</p><p>


　見た目の闘いは互角に見えるが

　明らかに武器であるトンファーと見た目からして凶悪な鉄パイプに

　素子たちは、一見、華奢な日傘で立ち向かっている

　絵的には素子とくるみの方が、劣勢を跳ね返しているように見えた</p><p>はいはいはいー、そこまでー</p><p>そこまでですぅ</p><p>


　双子が4人の闘いをストップさせる</p><p>つまりな武術の達人のミタマお姉さんたちがヤバそうな武器を持って襲い掛かってもな</p><p>この日傘なら、充分に対抗できるんですわ</p><p>だからな、その辺の痴漢とか変質者とか一撃で倒せますわ</p><p>栗宮お姉さんたちの日傘護身術最高ですわ</p><p>


　エリとリエが、カメラに向かって元気にアピールする</p><p>このような日傘以外に、普通の折りたたみ傘もございます</p><p>


　くるみがワゴンから、別の試作品を取ってカメラに示した</p><p>なるほど見た目は普通の傘でも、軽くてゼッタイに折れないフレームを使っているのねこれとあなたたちの槍のテクニックを使って、新しい護身術ってことなのね</p><p>


　フランシーが、ワゴンの上の日傘を持ちあげて言う</p><p>あ、ホント重さは普通の日傘と全然変わらないわねでも、この軸はああスッゴイ固いわあたしの力とかじゃ、まず曲がらない</p><p>オレでも無理だよこれ凄ぇな</p><p>


　スナッチも、ブンブンと日傘を振り回す</p><p>それで何この日傘を使って、護身術のお教室とかやっているの</p><p>いずれは、そうするつもりでございます</p><p>


　フランシーの問いに、素子は答える</p><p>今、栗宮流槍術・護身術道場になる場所を探していただいておりますので</p><p>でも、これ流行りそうよねこの日傘、お洒落だし</p><p>ああ、護身用の武器っていう感じは全然無いもんな</p><p>


　当たり前だ翔姉ちゃんが、指示して作らせた試作品なんだから

　日傘としても、高品質でセンスの良いものに仕上がっている</p><p>とんでもないところのお姫様が教えてくれる護身術ってのもいいわよね戦国自体以来の技っていうのも歴史好きの女子の心を惹くと思うわ</p><p>


　素子が笑顔で、礼を言う</p><p>具体的にお教室の場所とかが決まったらまた、この番組でお知らせしまーす</p><p>


　リエがカメラに向かってそう言った</p><p>それじゃあ今日は、いつものメンバーに鞍馬ありすちゃんと、栗宮素子お姉さん、御厨くるみお姉さんを加えて、お送り致します</p><p>


　エリが元気に宣言する</p><p>何だよここからいつも通りなんだなそういう流れでいいんだな</p><p>


　スナッチが、双子に尋ねる</p><p>そうですわもうゲストはこれ以上は来ないですからここからはスナッチお兄さんに任せますわ</p><p>


　エリが答える</p><p>でも可愛い子ばかり、こんなに集まって、なかなか楽しそうね</p><p>元・お嬢様と現役お嬢様にも色々、発言してもらうわよ</p><p>


　雪乃がニヤッと笑う</p><p>おーし、それじゃあここからはいつも通りだまずは、今週に起きた主なニュースについて、みんなでコメントしてもらおうか</p><p>


　スナッチが、いつも通りに番組の司会をしていく

　世の中の出来事に対して、出演者たちが言いたい放題になる雪乃のテレビのいつものコーナーだ</p><p>あたしとかは、そう思うけどさあなたたちはどうなのよ</p><p>


　相変わらず、豪快にムチャクチャなことを言う雪乃と

　世間知らずで、スットンキョな意見を言うありすや素子たちの対比が面白かった

　このコーナーを通じて、視聴者たちは改めてありすゆ素子が、ホンモノの名家の令嬢であるということを確認していく</p><p>ここまではいい感じだな</p><p>


　オレはテレビ局の控え室で、放送を観ていた

　ありすや、素子、くるみたちを元気付けるため今日はオレもテレビ局まで来ている

　控え室のドアがノックされた</p><p>わたくしよ</p><p>


　翔姉ちゃんだ

　今日の翔姉ちゃんはテレビ局の社員か、どこかの芸能プロダクションの社員に扮して

　いつもより少し派手なスーツとタイトスカートにメガネをしている</p><p>今し方、栗宮家の本家からお怒りの電話が来たわ</p><p>相当、怒ってらっしゃるわ素子様が、下品なテレビに没落した鞍馬様のお嬢様と一緒に出演しているということが、許せないそうよ</p><p>


　栗宮家の家格からすれば

　国民の敵になった白坂創介の娘の雪乃や</p><p>ヤクザの娘のエリやリエ</p><p>お笑い芸人のスナッチや、オカマ・コラムニストのフランシー</p><p>そして名家の地位を剥奪された鞍馬家のありす</p><p>こういう人たちと、栗宮家の本家の令嬢が一緒にテレビに映るということは、あり得ない話だろう</p><p>ま適当にあしらっておいたけれど</p><p>


　翔姉ちゃんは、ニヤッと微笑む</p><p>これで素子様のお嫁入りの話は、全て立ち消えになるわ</p><p>


　そうだそれが、オレたちの狙い</p><p>栗宮家としては家の恥となってしまった素子様たちを、他家に送り出すことはではないもの</p><p>


　名家としてのプライドがあるから</p><p>じゃ、素子とくるみはこのまま、うちで預かるってことでいいんだね</p><p>ええ、そういう風に話をまとめておいたわ栗宮家の本家では、もう素子様をどう扱って良いのか判らないそうだから</p><p>


　よしこれでいい

　素子もくるみもこのまま、オレのモノだ</p><p>母が退院しても、ずっと家で寝たきり状態だったので</p><p>ここのところバタバタしています</p><p>父の認知症も進行してるし</p><p>色々な意味でアツい夏になっています</p><p>1339．チェック　／　年齢別</p><p>・安奈エリカ／１４歳大手監査法人の娘中等部のスター主人公の性奴隷公さん</p><p>殿様わたくし、栗宮家から勘当されてしまいました</p><p>


　栗宮家本家から正式な通達が来たらしい</p><p>テレビ局からお屋敷に戻ると、オレは着替えてから食堂へ行った</p><p>食堂では素子を心配して、みすずや瑠璃子や桜子、それにまり子やエリカといった超お嬢様校の生徒たちが集まっていた</p><p>これから、どう致しましょう</p><p>


　オレに、ニコッと微笑む素子</p><p>ずっと、ここに居ればいいじゃないか</p><p>翔姉ちゃんが、かなり粘り強く栗宮家と交渉してくれたんだよな</p><p>


　オレは食堂の隅で外線電話で話している翔姉ちゃんを見る

　翔姉ちゃんは、仕事用のスーツ姿を着たままた</p><p>はいわたくしが持ち出した栗宮家の宝物の槍などはこのまま、持っていても良いということにしていただきました栗宮の姓を名乗ることも、栗宮流槍術の師範であり続けることもお許しいただけることになりました学校の方も、今まで通り通います</p><p>


　結局のところ名家の令嬢である素子が

　色々とテレビで問題発言を繰り返している雪乃や

　ヤクザの娘であるリエとエリや

　名家から除外された鞍馬家のありすと一緒に放送に出演したことがはしたないと判断されただけだ

　もちろん、それは名家の令嬢としては致命的で他の名家との縁組みの話は全て潰れる

　かといって、栗宮家ほどの名家となると名家でない一般の家に令嬢を輿入れされることは、素子を厄介払いしたみたいで、これまたみっとも無い話になるからそれもできない

　家から勘当し、香月家で預かりの身になるというのが現実的なオトシドコロなんだろう</p><p>勘当の身では学校のお友達たちには、冷たい眼で見られることになるかもしれませんがこれで良かったんだと思います</p><p>


　ああ、超お嬢様校だとそういうことになるのかもしれないな

　少なくとも、名家の令嬢の友人は減ることになる</p><p>そんなことありませんわ素子お姉様もくるみさんもとっても、颯爽となさっててカッコ良かったですから</p><p>


　今日はエリカが泊まりに来ている日だ

　エリカやまり子たちはパジャマ姿で、オレたちが帰宅するのを待っててくれていた</p><p>わたしが、キャンペーンしますから素子お姉様が、お家の技を後世に残すためにご苦労なさっていることは、みんな知っているんですから</p><p>


　超お嬢様校の中等部で一番人気があるという少女の言葉は心強い</p><p>あたしと瑠璃子も皆様にお話ししますわ素子さんが心の底から槍術を守りたいという一心で、テレビ出演をなさったということをお伝えします</p><p>ええ今は、栗宮家のご本家とギクシャクしていますが家を愛する気持ちは、人一倍ある方だとお話ししますから</p><p>


　香月家のみすずと瑠璃子が口添えしてくれれば名家の令嬢たちも、素子たちと縁を切るようなことは無いか

　元から素子たちが、槍に傾倒している変わった子であるということは、みんな知ってたんだし</p><p>個人の意志とは関係無く他家に嫁に出されるというのは、わたくしたち全員が、子どもの頃からずっと恐れていることですから</p><p>こんなテレビ出演みたいな暴挙をしなければ素子お姉様が、栗宮家からお嫁に出されあんなにも愛していらっしゃる槍も続けられなくなるところだったということが判れば</p><p>ええ、みんな素子さんのお気持ちを理解して下さると思うわ</p><p>


　瑠璃子の言葉に、みすずがそう言った</p><p>そうですわねむしろ、素子さんの毅然とした態度を見て、胸がスッとした人も多いと思いますわ</p><p>


　これまた名家・狩野家の令嬢である桜子が言う</p><p>ええ、わたくしもスカッとしましたわ家の縛りから自由になられて、良かったと思いますわ</p><p>


　桜子の従姉妹のまり子も言う

　まり子は名家の血縁者だけど、名家の一員でないという微妙な立場に居る子だから家の問題には、特に敏感なんだろう</p><p>わたしは、とにかく嬉しいですわ素子お姉様が家族になられたことも嬉しいですしくるみさんが来て下さったことも、とっても嬉しいです</p><p>


　エリカは、そう言うと</p><p>ヨミさーん、こっちに来て下さーい</p><p>


　食堂の向こうのテーブルで、アニエスたちの予習を見ていたヨミを呼ぶ

　これまたパジャマ姿のヨミが、大きなロリ巨乳を揺らして、オレたちの方へやって来る</p><p>くるみさんも、わたしの隣に来て</p><p>


　エリカとヨミそして、くるみ</p><p>アニエスちゃんたちのチーム年少組や、双子ちゃんたちのチーム中1が最近活発に活動しているでしょわたしたち、同じ学校に通う14歳が3人になったんですからチーム14歳を結成しましょうよ</p><p>くるみさんは、素子お姉様のお付きですけれどほわほわっとしてて可愛いから、実は校内に隠れファンが多いんですそれから、編入して来たばかりのヨミさんのことも今は大注目されてますヨミさんも美人だし、何より、その大きな胸が魅力的ですから</p><p>


　そう言うエリカは年上にとっては妹にしたい子で、年下からはお姉さんになってもらいたい人として、超お嬢様校全体にファンがいる</p><p>うん、いいんじゃないかせっかく3人同じ学年に居るんだから</p><p>


　人気ナンバーワンのエリカとヨミが、二人だけでくっ付くとやっかむ子も現れるかもしれないが

　ふわふわ系の美少女であるくるみが加わって、3人組になれば見た目も雰囲気も、安定するだろう

　3人とも、名家の令嬢ではないし</p><p>アニエスのお付きという設定になっているヨミと、素子のお付きであるくるみなら仲良くなっても変ではない</p><p>素子、いいだろくるみだって、他の家族たちと普段から連携を強めるべきだ</p><p>


　オレは、くるみの主である素子に言う</p><p>そうですわねくるみもこれからは、わたくしだけではなく、他の皆様とも絆を強めていかなくてはなりませんわね</p><p>ということは素子さんはあたしとチーム17歳ね</p><p>


　みすずが笑った

　そうだった素子は、オレより1つ年上なんだよなホントは</p><p>お殿様と素子お嬢様が、そうおっしゃるのでございましたら</p><p>


　くるみが、オレと素子を見て言う</p><p>わたくし精一杯、お役目を果たさせていただきます</p><p>もう、そんなに重く考えなくていいですから</p><p>


　エリカが、くるみに言う</p><p>そうですわ家族として姉妹として、仲良く助け合って参りましょうそれだけのことですわ</p><p>


　ヨミも明るい笑顔でそう言った</p><p>マナ!台所に居たら、こっちに来いよ</p><p>


　奥の台所からパジャマにエプロンを付けたマナが、やって来る</p><p>エリカ、ヨミ、くるみ学校は違うけれど、マナもお前たちと同じ14歳だからチーム14歳に入れてやってくれ</p><p>


　オレはマナの孤立を心配していた

　新しい中学校も双子たちはみんな中1で、マナだけが2年生だし</p><p>え、あたしはいいよ</p><p>でも、学校が違っても同い年なんだしこれからずーっと家族なんだから、もっと仲良くなった方がいいんだよ</p><p>そうです先生の言うとおりですわ</p><p>わたくしも、ずっとマナさんともっと親しくなりたいと思っていましたわ</p><p>わたしもですわたしここへ来るようになって、まだ日が浅いですけれどマナさんは家事もお上手だし、とっても綺麗だしわたしの知らない色々知っていらっしゃるんだと思うんですずっと仲良くなりたいって思ってました</p><p>


　エリカもそう言った</p><p>わたくしもせっかくのご縁ですから、仲良くさせていただきたいですわ</p><p>


　くるみも言う</p><p>ですから、マナさんわたしたちチーム14歳のリーダーになっていただけませんか</p><p>


　エリカはオレの女の先輩であるマナを立ててくれた

　こういうことが、ちゃんとできる子なんだ</p><p>ここまで言ってくれているんだから引き受けろよ、マナ</p><p>うん判ったお兄ちゃんが、そう言うんならマナはお兄ちゃんの奴隷だから従うよ</p><p>でも、こうなると素子さん、あたしたちチーム17歳が一番弱小勢力なのかしら</p><p>ええっとちょっと待って下さいいっぺん、まとめましょう公家族の年齢ってどうなってるの</p><p>えーと、まず御名穂姉さんが</p><p>


　オレが口を開くと</p><p>あたしたち大人組のことは、いいから年齢のことは言わないで</p><p>


　横で聞いていた克子姉がオレに囁く</p><p>あたしや渚は、まだ若いからいいけれど御名穂お嬢様が</p><p>


　ええっと克子姉と渚は、21歳</p><p>ちょっと、克子</p><p>


　スピーカーから、御名穂姉さんの声がする

　あれれ、聞いたたんだ</p><p>だから、高校生以下の子だけの話にしなさい</p><p>


　クククッと克子姉は、笑う</p><p>えーとまず、うちの月子お姉様が高校3年生の18歳ですわ</p><p>


　ヨミが慌てて、話を戻す</p><p>寧お姉ちゃんも18歳だよ学年はまだ高2だけど</p><p>


　ていうか、寧は元から実際の学籍が無いから3年生になっても卒業はできない</p><p>それとミタマさんが18歳よね</p><p>美子お姉様も18歳ですわまだお兄様に全てを捧げてはいらっしゃいませんけれど</p><p>


　さらに言えば、ここには居ないが今は娼婦候補生になっているありすの姉の美里も18歳だ</p><p>18歳の皆さんは結構、バラバラねチームを組むのは無理なんじゃないかしら</p><p>でも、月子さんとミタマさんはお兄ちゃんの学校に一緒に通うことになったし寧お姉ちゃんも生徒なんだから、その辺からまとまっていくんじゃないかな</p><p>じゃ、続いてチーム17歳ですわねこれは、あたしと素子さんと</p><p>


　みすずが、数えはじめる</p><p>まだ、全てを捧げておりませんがシエも１７歳ですわ</p><p>


　桜子の元・警護役現在は、オレたちの裁縫係の不知火さんも１７歳だ</p><p>あと、可奈よあの人も17歳だわ</p><p>


　可奈センパイと仲の良い、まりこが言った</p><p>あれ、でもこれだけ</p><p>17歳少ないわね</p><p>


　マナとみすが言う</p><p>大丈夫よ桃子お姉様と山田梅子さんも17歳でいらっしやいますから</p><p>ま公が、桃子お姉様たちをどうするかにかかっているけれど</p><p>はーい、チーム16歳これはいっぱいいるよね</p><p>


　マナが話を先に進める</p><p>まず、お兄ちゃんがそうだし、雪乃お姉ちゃんに、メグお姉ちゃんに、愛お姉ちゃんに、イーディちゃんに</p><p>わたくしと桜子も16歳よ</p><p>茉莉花お姉様16歳ですわ</p><p>


　エリカが異母姉の名を挙げる茉莉花は寮に入って居るから、土日しかここには来られない</p><p>チーム16歳は、お兄ちゃんの学校の人とお嬢様たちで分かれすぎだよもっと仲良くするべきだと思うよ</p><p>


　マナが苦言を呈す</p><p>あら、あたし仲良くしているつもりだけど</p><p>だって、まり子お姉ちゃん愛お姉ちゃんと、ちゃんと喋ったこととかあります</p><p>それはだって、あの子、喋らないじゃない</p><p>じゃあ、メグお姉ちゃんとは</p><p>と、時々は喋るわよお醤油取ってとか</p><p>あたしも苦手意識が残っているわ恵美さんたちも、あたしのこと苦手だと思うし</p><p>ルリお姉ちゃんぐらいだよねお嬢様なのに、あたしたちと仲が良いのは</p><p>


　マナの言う通りだ

　瑠璃子は、この半年、お屋敷の家事を必死に覚えてメグたちにも受け入れられている</p><p>あたしの方から歩み寄らないといけないことは判ってます</p><p>


　みすずは最近、朝のトイレ掃除を始めた

　そういうことから、打ち解けていない家族との距離を縮めていきたいと思っているんだ</p><p>まり子だって、可奈センパイと仲良くなったんだからメグたちとも仲良くなれるはずだと思うよ</p><p>だってカナは面白いもの</p><p>


　それはつまりまり子の眼には、普通の女子高生であるメグや愛たちが面白そうには見えないということか</p><p>メグや愛だって面白いよちゃんと付き合ってみれば判る</p><p>


　チーム18歳に続いて、チーム16歳も融和が必要だな</p><p>続いてチーム１５歳わたくしとミッチーが居りますわ</p><p>て、言うか2人だけだよね</p><p>本当ですわねこれは大至急、増員を図りますわ</p><p>いやいや、瑠璃子無理に増やすことは無いんだから</p><p>


　慌てて、オレがそう言うと</p><p>いえ、お兄様前にもお話致しましたけれど、会っていただきたい方がおりますので</p><p>この話は、いずれ今夜は止しますわ</p><p>そしたらここでチーム14歳ですリーダーのマナさんに、わたしに、ヨミさん、くるみさん</p><p>


　エリカが笑って指差していく</p><p>やっぱり、もう少し賑やかな方がいいですよねマナさん、チーム14歳も増員募集しちゃっていいですか</p><p>うん、いいんじゃない</p><p>


　エリカの言葉に、マナが軽く答えた</p><p>あれ、そう言えばアーニャさんと居た外国の姉妹の妹さんの方も14歳だったんじゃなかった</p><p>


　ああ、そうだドリル槍姉妹の妹のアナが14歳だ</p><p>ああ、そうだよアナが14歳で、ドリィが16歳だ</p><p>


　今はアーニャと3人で東南アジアに戻っている</p><p>残り11人の少女暗殺者の仲間たちを連れて来るために</p><p>オレはまだあの姉妹を抱いていない</p><p>チーム14歳と16歳にそれぞれ追加になるのかなそう言えば、アーニャさんて何歳</p><p>


　マナがオレに聞く</p><p>うーん多分、16歳か17歳か18歳だと思う</p><p>


　アーニャは、元々、ミス・コーデリアの手下兼ペットで

　コードネームニキータ・ゴルバチョフだからなあ

　設定上の年齢とかもあるんだろうし

　でも、うちの高校に転入して来るという話も出ているから

　少なくても、高校生ではあるはずだ</p><p>ま、ちょっとあの子たちのことは保留にしておいてくれ</p><p>


　このままだと3人だけでなく、少女暗殺者13人がまとめてやって来る可能性もあるし</p><p>じゃあ、チーム１３歳ねこれは双子ちゃんたちと、ありすちゃんとキヌカちゃんと</p><p>ハイジも13歳よ</p><p>


　元主人のまり子が言う</p><p>ハイジ以外は、上手いこと同じ学校でまとめられたんだよな</p><p>


　逆を言うとハイジには、もっとフォローが必要だ</p><p>ハイジのことは、わたくしが注意しているから安心してちょうだい一般の生徒たちは、まだハイジがわたくしの警護役のままだと思っているし</p><p>わたくしはあの子のこと好きだからだから、安心して</p><p>とは言ってもハイジさんも、中1のクラスに家族が1人もいないのは寂しいと思いますわ</p><p>そうねそこも至急、増員するべきよね</p><p>そうですわね、わたくしも候補を探してみます</p><p>


　桜子までが、そんなことを言い出す</p><p>そしてラスト、チーム12歳だよね</p><p>アニエスちゃんに、ルナちゃんに、可憐ちゃんに、コヨミちゃん</p><p>ここは一番安定しているんじゃありませんか旦那様もあたしたちも、一番、気をかけている子たちですし</p><p>でも、確かアニエスが、家族にしたい子がいるとか言ってたぞ</p><p>ではチーム12歳も増員ですわね</p><p>


　瑠璃子が当たり前のことのように言う</p><p>うん、アニエスちゃんが、生まれて初めて自分の友達にしたいと思った子は家族にしちゃうしかないと思うよ</p><p>だって最初の友達で失敗したら、アニエスちゃんの一生モノのトラウマになっちゃうと思うもん</p><p>そうですわねもう二度とお友達が作れなくなるかもしれませんわ</p><p>


　瑠璃子まで、そんなことを言う</p><p>だからルナちゃんたちの巫女の力を使ってでも、ゼッタイに最初の友達はキープしないとダメなんだよ</p><p>とりあえずこれで全チーム終わったよね</p><p>パパ、お休みなさーい</p><p>


　渚に連れられた真緒ちゃんがやって来る

　オレがテレビ局から帰って来るのを待ってて、起きててくれたからとっても眠そうだ</p><p>うん、お休み真緒ちゃん</p><p>


　オレは、真緒ちゃんを抱き締める</p><p>あチーム4歳を忘れてたよね</p><p>そうだなとっても大事な4歳だもんな</p><p>


　オレは柔らかくて温かい真緒ちゃんに頬擦りする</p><p>退院後ずっと寝たきりだった母が、ようやく起きて</p><p>回転寿司が食べたいというので連れて行きました</p><p>そんなハードデイズが続いています</p><p>1340．学園祭Ａ　その１</p><p>愛ってスゴいわよね</p><p>うんいつもは何でもゆっくりなのに</p><p>ここでは、すっごい早いし正確</p><p>


　いつもは、オレたちだけのはずのパン工房が

　今日はキャピキャピした女子高生たちで埋まっている</p><p>あのね慣れ慣れたら何でも、早くできる</p><p>


　愛はそういいながらどんどん生地を丸めてパンの形にして、パッドに並べていく</p><p>テニス部の頃は、愛がこんなにできる子だなんて全然判らなかったわ</p><p>やっぱり、克子さんよ克子さんの指導がいいのよ</p><p>


　学園祭初日

　オレたちのパン工房は、女子テニス部と組んで喫茶店をやっている

　いつもは克子姉のバンを駐めている学生食堂の裏手にプラスチックの椅子とテーブルを並べたオープン・カフェだ

　天気が悪い場合は、学食の片隅を借りる予定だったけれど今日は快晴

　外では白いテニスウェア姿の女子部員が、ウェイトレスをやってくれている

　パン工房の中の方も今日は、愛が作ったパンと女子テニス部員が作ったパンというのが売りになっているから、オレは見ているだけのノータッチだ</p><p>ほら、愛やパン屋くんがあんまりにも早く美味しいパンを作れるようになったからさ</p><p>


　女子部員の一人が言う

　パン屋くんというのは、オレのことらしい</p><p>ホントは、全部克子さんがパンを作ってるんじゃないかって、酷いことを言う人たちもいたのよね</p><p>でも、あたしたちは愛が本当にパンを焼くのを、こうして見てるからさ</p><p>違う、愛がホントに作ってるんだっていつも、言い返してるんだよ</p><p>


　今日の学園祭のために、女子テニス部の人たちに何度かパン作りの練習に来てもらったから

　この人たちの口から、愛の能力が証言してもらえるのは助かる</p><p>はいはいはーい、お喋りはさこまでよ第３弾が焼けたわそっちに出すから、お店の方へ出す準備をして</p><p>


　克子姉が、オーブンから焼きたてのパンを取り出す

　すごい楽しそうだ

　克子姉は、高校1年生の入学してすぐに白坂創介に拉致・監禁されたから

　高校の学園祭に参加するのは、これが初めてなんだよな

　ただし克子姉はパン技能士コースの講師であって、生徒ではないから

　外からの一般客が居る表の店の方には出られない

　あくまでもパン工房内の管理だけしかできない</p><p>はーい、克子さん</p><p>うわっ、焼きたて、ほっかほか</p><p>このパンとこのパンは、同じパッドに並べて値段が同じだから外のお店の子が混乱しないように、判りやすくね</p><p>


　テニス部員たちに、克子姉が指示する</p><p>お手伝いすること、ありますか</p><p>


　学食側のドアを開けて、メグが入って来る

　今日は、ドアのロックは解除してある</p><p>特にないわだから、恵美ちゃんこの子、連れてちゃって</p><p>


　克子姉が、オレを見て笑う</p><p>ああ、そうよねパン屋くんたち、カップルなんだから仲良く手を繋いで、学園祭を廻ればいいじゃない</p><p>


　テニス部の一人が、そう言う</p><p>いや、でも克子姉や愛だけ、ここに残らせるのも悪いし</p><p>まだ学園祭初日なんだから順番に休憩していけばいいわどっちにしろ、この2日間はあなたはテニス部の子たちのサポートしか仕事が無いんだからのんびりしててくれていいのよ</p><p>


　愛のパンと女子テニス部員のパンの間にオレのパンがあっても、売れないもんな</p><p>行っていいよ愛はテニス部だから</p><p>


　そうだ、愛は元々はテニス部員だった</p><p>みんなと一緒に頑張る</p><p>


　テニス部員時代には、そんなに仲良くなれなかった人たちと親しくなるのは良いことだ</p><p>そうそう、パン屋くんがいるとここで、女同士の会話ができないからさ</p><p>パン屋くんの奥さん連れてっちゃって下さい</p><p>


　女子テニス部の子が、メグにそう言う</p><p>1時間ぐらいは消えてていいわよ</p><p>


　克子姉が壁の時計を見て言う</p><p>判ったじゃあ、ちょっと外れさせてもらうよメグ行こう</p><p>ええ、ヨシくん</p><p>


　オレたちが行こうとすると</p><p>あ、待ってせっかくだから、今、焼けたパンを表に出してちょうだい</p><p>ああ、判ったこれだよね</p><p>あたし、こっちを持つわ</p><p>


　というわけでオレとメグは、それぞれパンの入ったパッドを持って、裏口から外に出る</p><p>うわ、すごいわね</p><p>


　メグが驚くのも当然でテニスウェア・カフェは満員盛況だった

　まだ学園祭初日の土曜日だけど

　うちの高校以外の学生や、父兄なんかもたくさん来ている</p><p>あ、ノブ新しいパンは、こっちに持って来て</p><p>


　オープン・カフェを取り仕切っている可奈センパイが、すぐにオレたちに声を掛ける

　学校から借りた大きめのテントが店舗代わりになっている

　カフェと言っても、飲み物はパン工房の中で沸かしたものを借りて来た業務用の用の大きなドリンクサーバーに入れて冷やしたアイス・ティーとアイス・コーヒーしかない

　ホットだと、取り扱いが色々と大変だから仕方ない

　どうしても熱いコーヒーが飲みたければ、学食の中に自販機があるし</p><p>はーい、新しいパンが来ましたー</p><p>


　白いテニスフェアに白いサンバイザーの可奈センパイが、お客さんと店員役の女子部員たちに言う</p><p>売れ行き、順調みたいだね</p><p>


　オレが可奈センパイに囁くと</p><p>大成功よ他にも喫茶店をやっているところが幾つかあるんだけれどうちがブッチギリで大人気らしいわやっぱり、焼きたてパンとテニス着の美少女っていう2枚看板が良かったのよね</p><p>


　興奮気味に、可奈センパイは言う</p><p>それに他にも、客寄せが居るし</p><p>


　可奈センパイの視線を追うと</p><p>安城流拳法・秘技真空片手独楽ッ</p><p>


　相変わらず、なぜかこの高校では白学帽に白学ラン姿のミタマが

　抜き放った日本刀の刃の上で独楽を回していた</p><p>ていやっいつもより余計に回しております</p><p>


　真剣の切っ先で回転する独楽を見て、観衆がパチパチと拍手する

　いつも思うのだが

　どうして、安城流拳法には大道芸の要素が強いのだろう

　しかし、女子高生が日本刀を持ってても誰も変に思わないのは

　学ラン姿のミタマに、メチャクチャ似合っているからなんだろうな

　コスプレとかでなく、DNAレベルで男装と帯剣姿がハマっている</p><p>ミタマは剣先の独楽を跳ね上げて、空中でパシッと掴んだ</p><p>お粗末っ</p><p>


　またパチパチと観客たちが手を叩く</p><p>やっぱり、テレビに出ている人は違うわねえ</p><p>うーん、これはホンモノの芸だ</p><p>


　生徒の父兄らしい、オバサンとおじいさんが、そんなことを言っている

　小さな子供たちも、ワーっと歓声を上げてミタマに拍手した</p><p>どうしたネ、Darling</p><p>


　振り返るとイーディが居た

　今日も客の整理と監視をやってくれている</p><p>いや、工房の中でのオレの仕事が無いんだよだから、1時間ほど校内を見回って来いってさ</p><p>なら、アタシも行くネ</p><p>メグ、いいか</p><p>ええ、いいわよ一緒に行きましょ</p><p>


　メグは笑顔でそう言ってくれた</p><p>ミタマオヌシをこの場の火付け盗賊改め方に任命するネ悪人の監視と治安の維持をお願いネ</p><p>お任せあれただ今、火付け盗賊改め方を背任した安城ミタマであるっおのおの方この場の平和はわたくしが守るっ</p><p>ワーッ</p><p>


　周囲の生徒、父兄、子供たちが一斉にミタマに拍手した</p><p>ミタマには人を惹き付ける魅力があるノネ</p><p>


　ここまでスター性のある子だとは</p><p>この場はわたくしも居りますので、ご安心下さいませ</p><p>


　振り向くと、月子が居た

　また巫女の力で気配を消していたらしい</p><p>問題のある方がいらした場合は排除致しますわ</p><p>


　オレたちには敵が多い

　また、公安警察や他の組織の連中みたいにオレたち家族のことを調査したり、何かしらの接触を取ろうとしている連中も居る

　香月セキュリティ・サービスの方でも、学園祭に来ている外部の人間をチェックしているはずだけれど

　うちはみすずたちの超お嬢様校みたいに、招待チケットが無ければ学園祭中の校内に入れないなんていうのとは違う</p><p>実際問題としてうちの高校の学園祭には、誰でも入り込めるよほど見た目が怪しくない限りは</p><p>と、思っていたら</p><p>おっ、元気か</p><p>


　アイスコーヒーを飲みながら、パンを囓っている

　相変わらず、やたらに細い黒い上下のスーツに派手なカラーシャツ細いネクタイ顔には濃い色のサングラスをかけていた

　見るからに怪しい

　うちの高校は工藤父でもノーチェックか</p><p>今、シンゲキのキョジンて映画やってるだろ</p><p>


　工藤父が、ニヤッとオレに微笑む</p><p>あれよ本当にデカイ人間が出て来る話なんだってな、驚いちまったぜ</p><p>


　えーと何が言いたいんだろう</p><p>普通よシンゲキのキョジンて言ったら、それはウノ・ジュウキチ先生のことだろ</p><p>あるいはシマダ・ショウゴ先生だ</p><p>シマダ・ショウゴはシンゲキじゃナイヨシンコクゲキなのネ</p><p>Darling、無視していいヨこのネタで笑える人は、１００人に１人くらいダカラ</p><p>オレもよ、子供は３人いるけど高校の学園祭なんかに来たのは始めてだぜ真一の時は仕事が忙しかったし遙花と美智は、死んでも来るなってオレにゼッタイに学園祭の招待券をくれなかったからな</p><p>


　それ以前に美智の通う超お嬢様校なら、チケットを持っていても入れてもらえないと思う</p><p>でも、何で工藤さんがオレたちの高校の学園祭に</p><p>


　正直美智も工藤遙花も、うちの高校に通っているわけじゃないから

　関係無いんじゃ</p><p>それは、まあちょっと、色々あってな</p><p>


　工藤父は、イーディを見る</p><p>校内を廻るんなら、気を付けて行けよ</p><p>


　工藤さんは香月セキュリティ・サービスからの要請でここに派遣されて来ているんだ

　ということは何か、裏の工藤さんが動かないといけないような事態が起きている</p><p>ほら、行けよ時間がもったいないだろ</p><p>


　そう言う工藤さんに、オレは</p><p>おうよ任せておけ</p><p>


　工藤父は、笑顔でそう言った</p><p>マナたちは、もうしばらくしたらこっちに来るって</p><p>


　オレは、携帯に届いたメールを見て言う

　マナとエリとリエの双子に、ありすとキヌカのチーム中１は、午前中は新しい自分たちの中学に通っているから

　午後から、うちの高校の学園祭に遊びに来ると言う

　雪乃とミタマが居るから双子やステルス・キヌカが遊びに来てもおかしくないだろう

　ありすも、この前の放送に出演していたし

　みすずや瑠璃子たち、超お嬢様校の子たちも来たがっていたけれど

　香月家、狩野家、栗宮家といった大きな名家の令嬢たちが来訪するのは、警備がシャレにならなくなるから諦めてもらうしかなかった

　これだけ不特定多数の外部の人間が来ている場所だもんな

　アニエスも金髪碧眼のハーフ美少女は、目立ち過ぎるからなぁ

　まあ、すぐに超お嬢様校の学園祭もあるから

　そっちにオレが行くことで、勘弁してもらうしかない</p><p>そう言えばメグ女子陸上部の方はいいのか</p><p>ああ、あたし、今日のお当番は終わったから明日は朝からずっとだけどそれにね</p><p>うちの部竹芝キャプテンの発案でザ・陸上道って、いつも通りの練習と各部員の記録測定を見せるっていう催しだったんだけど</p><p>


　学園祭なのに練習を見せる</p><p>いかに本気で陸上競技に打ち込んでいるかの努力と汗を、父兄に観ていただくっていうコンセプトだったんだけどねカメラを抱えた変な男の人たちがやって来ちゃったのよ</p><p>ほら、陸上って大会の時とか、本気で記録を出す時は、結構、薄着になるでしょそういうのを盗撮しに来たのよ</p><p>


　ああ、高校生でもかなりピチピチなのを穿いているよな</p><p>それで竹芝さんが激怒しちゃって神聖なる陸上を邪な眼で見るとは何事だってそれで全員長袖のトレーニングウェアを着て、記録測定は中止になったのよ</p><p>それで急遽、副部長の提案で企画を変更することになってあたしたち部員じゃなくって、学園祭に来て下さった父兄の方で、久しぶりに陸上トラックを走ってみたいい人に走っていただいて、記録も計ってあげる会にすることにしたのよ</p><p>


　父兄の記録を計測する</p><p>長距離は大変だから５０メートル走とか、幅跳びとかね高跳びとかは、経験者のみ受け付けることにしたわ陸上部員だった卒業生の人たちも、かなり来ているから</p><p>


　高校以来、陸上から離れている人はちょっと試してみたいと思うか</p><p>アタシとミタマも、後で走るヨ</p><p>タケシバたちには、いつもメグミがお世話になっているからそれぐらいの客寄せはやるネ</p><p>


　イーディも、格闘技の大会での優勝が深夜枠だったけれど、テレビで放送されたから

　そこそこの有名人になっている

　いや、元々、校内では誰もが知っている目立つ生徒だったけれど

　明確な実績が伴ったことは大きい</p><p>ありがとうイーディ</p><p>


　メグが、イーディに礼を言う</p><p>別にイイノネで、Darling何を見るネ</p><p>


　イーディがオレに尋ねるが</p><p>うーん、正直特に見たいところは無いんだよな</p><p>


　オレは、生徒に配られた学園祭の催事マップを見るが

　文化部の展示とか、軽音部のコンサートとかそんなに興味が無いし</p><p>いいのよ、こういうのは適当に歩いて、雰囲気を楽しめばいいんだから</p><p>


　メグが、オレの手を引っ張って歩き出す</p><p>何か冷たいものを食べないああ、ヨシくんあそこでアイスクリームを売っているわ</p><p>


　メグに引っ張られるオレの後ろから、イーディが笑って付いて来る</p><p>アイス、３つ下さい</p><p>


　メグが元気に、店員役の生徒に言う

　ここは料理研究会の出店か</p><p>あなたたちって、いつも３人で仲がいいわね</p><p>


　手作りアイスクリームの担当の料理研究会の３年生が紙のカップにアイスを盛ながら、オレたちに言う</p><p>でも奈島さんはどうしたのあの人は一緒じゃないの</p><p>あ、アイス、もう一つ追加して下さい</p><p>ヤッちゃんに持っていってあげようよ</p><p>ネイに届けるネ</p><p>


　パン工房を女子テニス部に占拠されてしまったから

　寧は居場所が無いんだよな

　愛と克子姉はパン作りの指導ができるけれど寧にはできないし

　表のカフェは、女子テニス部の子が店員をやるのがコンセプトだし

　だいたい、寧は美人過ぎるからウェイトレスをやったら、人目を惹きすぎる</p><p>はい、じゃあ４つね</p><p>あ、まとめて払います</p><p>


　オレが４人分、金を払った</p><p>ありがとうね奈島さんによろしくあたし、１年の時に同じクラスだったのよ</p><p>


　寧は白坂創介派の教師との闘争で、剣道場に放火して留年している</p><p>昔はいつも怖い顔していたけれど最近は、明るいでしょあなたたちと一緒に居るようになってから</p><p>ニコニコしているとホント、美人ですよねぇ、奈島センパイ</p><p>


　横から、料理部の下級生もそう言う</p><p>美人過ぎちゃって、誰も声が掛けられないですけれど女の子たちに、すっごくファンが多いんですあたしも、そうですからあのよろしくお伝え下さい</p><p>判った、伝えておくよ</p><p>


　みんな、オレとメグが婚約していて、一緒に住んでいることも知っているから

　オレと寧が、男と女の関係だとは思っていない

　イーディや克子姉や愛も可奈センパイも加えてパン工房の仲のつながりだと考えている</p><p>それじゃあネイのところへ行こうネ</p><p>


　オレが、自分と寧の分のアイスを

　メグが、自分とイーディのカップを持つ

　イーディを手ぶらにしておくのは彼女が警護役だからだ</p><p>ヨシくん、寧お姉さんの居場所は</p><p>ああ、今日はあそこに居るはずだよ</p><p>


　いつもの校長室の地下の隠し部屋は今は御名穂姉さんと娼婦候補生たちの教室になっている

　だから、そっちには行ってない

　寧が居るとすれば</p><p>昔、ミナホ姉さんが使っていた英語教科準備室だと思う</p><p>


　校内の監視システムが揃っているあの部屋から、学園祭の様子を眺めているはずだ

　あそこなら、寧は一人になれる</p><p>アイスが溶けないうちに急ぐネ</p><p>


　オレたちは、小走りで目的地へと向かった</p><p>９年ぶりに出たファイブスター物語の新刊を読みましたが</p><p>もうストーリーを追うだけですね</p><p>ＧＴＭのデザインはやっぱり受けいれられませんカッコ悪いと思ってます</p><p>３０年もやってきて、当時新しかった永野デザインが後続の人たちに消化され尽くしてしまったことは判るんですけれど</p><p>だからってＧＴＭが新しいモノにはなっていない</p><p>むしろ拡張性も多様性も無い、つまらないものになっていると思います</p><p>1341．学園祭A　その２／爆発少女</p><p>


　英語教科準備室は、この学校に張り巡らされた監視カメラの映像をチェックできる部屋だから

　オレたちがやって来たことも、寧は観ていた

　他の生徒が近くに居ないことを確認して、ドアのロックを開けてくれた

　中に入るとたくさんの監視モニターの前に寧が座っていた</p><p>いや、克子姉が１時間ほど休憩時間をくれたから</p><p>そんなら、あたしのとことか来ないでメグちゃんやイーディと校内を廻ってくればいいのに</p><p>


　寧は優しい笑顔で、そう言う</p><p>ヤッちゃんに会いたくなったのさほら、アイス買って来た</p><p>んありがとヨッちゃんメグちゃんたちも座って</p><p>


　壁に立てかけてあったパイプ椅子を出して、オレたちも座ってアイスを食べる</p><p>今日はたくさんの人が来ててみんな楽しそうだよね</p><p>


　寧が監視カメラに映った、学園祭に来ている父兄たちを見て言う</p><p>ヤッちゃんは、人混みは苦手</p><p>んまあね人が多いのは、ちょっとね</p><p>


　寧の普段の明るい性格は作ったものだ

　双子の弟さんを殺されて精神崩壊寸前になった寧が、キョーコさんをモデルにして、明るく元気で図太い第２の性格を作った

　本来の奈島寧子《ナジマ・ヤスコ》は、繊細で大人しくいとても内向的な少女だ</p><p>でも、オレたちが一緒だからさヤッちゃんも校内を廻ろうよカメラの映像じゃなく、直接観て廻ろうよ</p><p>


　オレは笑顔で提案する</p><p>あんがと、ヨッちゃん</p><p>でも、今はちょっと</p><p>


　と内線電話がルルルと鳴る

　寧が電話に出た</p><p>はいうん、あたしも確認してますはい判ったヨッちゃんと一緒に、あたしも出動ですねうんじゃあ、はい了解です</p><p>


　寧が電話を切る</p><p>ミナホ姉さんから</p><p>当たりっさすが、ヨッちやん</p><p>


 　いや、寧が半分だけ敬語で話す相手は、ミナホ姉さんしかいない

　ていうか、オレたちがここに居るのを知っているのは校内監視システムの中枢である校長室の地下に居るミナホ姉さんだけだ</p><p>ヤッちゃん何が起きているんだ工藤さんも来ていたし</p><p>


　裏の世界の住人である工藤父が、わざわざオレの前に姿を見せたのは

　警戒しろというメッセージだ

　寧がこの監視ルームに居たのも、ただ居場所が無いからでなくミナホ姉さんから何らかの指令が出ていたんじゃないのか

　今、この校内に何かが起きている</p><p>それは今は教えられないよ今はまだ全体的に警戒しないといけない状況だから</p><p>正直、父兄に混じって何人、入り込まれているか判らないからさ</p><p>


　今日は学園祭で外部の人間の出入りを食い止められない

　うちは普通の共学の私立高校で

　みすずたちの超お嬢様校のような、招待チケットを持っていない人間は入れないとか、入り口で厳しい検査があるなんてことはやっていないんだから</p><p>だから、ミナホお姉ちゃんがあたしも、ヨッちゃんたちと一緒に釣りに行って来いって</p><p>釣り</p><p>んー、正確にはあたしたちが釣りの撒き餌かな敵を引き寄せて、釣り上げるための</p><p>


　オトリになれってことか

　敵に入り込まれているが工藤父もおそらく配下を校内に展開させている

　オレたちが場をかき混ぜることで、誰が敵なのかを浮かび上がらせる</p><p>まあ、チョット待つネ</p><p>


　イーディが、ニヤッと微笑んで言う</p><p>出掛けるのはアイスを食べ終わってからでイイヨ</p><p>


　その通りだせっかくの料理部特製・手作りアイスだもんな</p><p>そうよね移動は食べてからにしましょうよ寧お姉さん</p><p>


　メグも寧に、そう言った

　アイスを食べ終わって英語教科準備室から出発</p><p>取りあえず、どこへ廻る</p><p>


　オレは学園祭催事マップを広げる</p><p>寧お姉さん、アニメーション研究会の展示が近いみたいですけど</p><p>


　メグが、寧のオタク趣味を思い出して、そんな提案をする</p><p>あ、いいよここの学校のアニ研は薄いから</p><p>今、やってるアニメと人気の声優のことにしか興味が無い人たちだからアニメ研究会を名乗るんなら桃太郎・海の神兵ぐらい知ってろよって思うよ</p><p>何なんですか、それ</p><p>桃太郎・海の神平は、日本最初の長編アニメーション桃太の海鷲の姉妹編ネ戦時中に作られた戦意高揚映画ヨ西洋人に支配された島に桃太郎が率いる日本海軍陸戦隊落下傘部隊行って、現地の子供たちに日本語を学習させるモノスゴイ、ミュージカルシーンがあるノネ</p><p>


　イーディなぜ知っている

　半年前まで、日本語すら話せなかったお前が</p><p>とにかく、あそこの子とは合わないんだよっ趣味がさ</p><p>じゃあああ特撮研究会っていうのもありますよ</p><p>


　メグがまた、オタク志向の強い研究会を催事マップの中から見つける</p><p>あ、あそこの子もダメ仮面ライダーの歴史を語るのに、アクション面では柔道一直線の影響とか、造形面では大映の妖怪大戦争での影響とかそういうのを全然知らないんだもんっ</p><p>その映画で大量に等身大の妖怪の着ぐるみを作った会社が、ライダーの怪人を作ることになるんだよその時の経験が、ショッカー怪人の製作に生きてるんだからさっ</p><p>


　オレはふと疑問に思う</p><p>ヤッちゃんてアニメ研究会とか、特撮研究会の人たちと、そういう話をしたことがあるんだ</p><p>


　それぞれの研究会と接触したことがあるなんて、オレは知らなかったけれど</p><p>無いよ実際に話したことはあの子たちが、部室でダベッていることを、よく盗み聞きしているから監視システムでさっ</p><p>だから、あの子たちがオタクとしては知識が実にウスーイってことは、よーく知ってるんだよっ</p><p>


　ああ、やっぱりそうか</p><p>じゃあ、寧お姉さんがその子たちに色々と知識を教えてあげればいいじゃないですか</p><p>えー、何でさどうして、そんな嫌われることをわざわざしにいかないといけないのさっ</p><p>


　寧は苦笑して言う</p><p>あたしのオタク知識とか、ふんふんって一生懸命聞いてくれるのはヨッちゃんぐらいなんだからさ</p><p>アニメとかが好きな人たちデモ、興味があるトコロは人それぞれネ同じジャンルの話題でも、興味の無い知識を押し付けられたら嫌われるのは当たり前ネ</p><p>アタシは知識は、どんなものでも興味があるケドネ</p><p>


　イーディという天才少女はありとあらゆる知識を呑み込んでいく</p><p>特に映像文化はそれを製作した民族の習俗を映し出しているノネ下手なガイドブックを読むより10本でもその民族の映画を観た方が、生活習慣やモノの考え方、歴史的な因習がよく判るヨ</p><p>


　なるほど、イーデイはそういう目的意識を持って寧の映画やマンガ、アニメのコレクションにまで眼を通しているのか</p><p>例えば日本のテレビアニメには、海へ遊びに行く話と温泉旅行に行く話が、やたらと多いネこれは日本人にとって、海水浴や温泉というものに特別なシンパシーがあることを示しているネ</p><p>ああ、そうだよね海の無い土地に住んでいる人たちなら海水浴の話とか作らないよねっ温泉が豊富なのも、日本の特徴だし</p><p>確かに生まれてから一度も、温泉に浸かったことが無いなんていう日本人は極めて少ないと思う</p><p>ただ判らないのは日本のアニメはなぜ必ず海辺でスイカ割りをしているノネ</p><p>アタシが調べた限りスイカ割りはソンナに日常的に海水浴でする行為では無いネアニメの様に、海へ行ったグループが必ずするような催しでは無いヨ</p><p>


　確かにそうかも

　オレもスイカ割りとか、個人ではやったことが無いもんな</p><p>それはね、イーディいわゆる1つの様式美ってやつなんだよっ</p><p>そういうのは昔の方がもっと多くて今は大分、減ったんだよ80年代くらいまでのアニメや特撮だと、お正月には必ず羽子板をして勝負に負けた方が墨で顔に落書きされてたからそんなのホントにやっている家はほとんど無かったのに</p><p>


　ハゴイタで勝負してスミって何のことだろう

　羽子板って板に布とかで人の絵を作ってるやつで

　毎年、その年の出来事とかを絵にして飾るやつだよな

　年末近くのニュースでとかで、よくやっている

　あんなので何の勝負をするんだ

　今年の顔の似顔絵が似ている方が勝ちとかうーん</p><p>グレンダイザーがヨーロッパでゴルドラックってタイトルで放送されて大人気だったんだけどお正月回に、やっぱり羽子板やってたけれど、ああいうの向こうの人は何だと思ってたんだろうねデュークフリードや甲児くんたちが和服着てたりするんだけれど</p><p>


　寧の話は、時々よく判らない</p><p>アタシたちに何か用なのネ</p><p>


　不意にイーディが背後を振り向いて言う

　他校の制服を着て、背中にリュックを背負っている綺麗な女の子が立っていた

　高校生だよな長い黒髪の毛をお下げに編んでいる

　その眼は何か思い詰めている雰囲気があった</p><p>失礼致します黒森公様でございますね</p><p>


　オレを、そっちの名前で呼ぶってことは</p><p>いや、違いますオレ吉田です吉田良信ですから</p><p>


　オレは笑顔を作ってそう言う

　この高校ではオレは、吉田良信なのだ

　黒森公は、オレの名家の人たちに対して使う表の名前でしかない

　さらに戸籍上ではオレは黒森家の養子になったから黒森良信だし

　その上、オレは寧の弟さんの戸籍も貰ったからそっちも黒森家の籍に入って黒森恵人という名前になっている</p><p>あ、あの大変、申し訳ございませんがわたくしに付いて来ていただけませんでしょうか</p><p>


　黒森公ではないと否定したのにお下げの少女は、オレに言う</p><p>こちらの学校の外にわたくしの主が、車を停めておりますそちらで、主とご面談下さいませ</p><p>


　学校の外の車

　そこに、この少女の主人がいる</p><p>あー、悪いけれどオレ、今、休憩時間中だからさそんなことに時間を取られているわけにはいかないんだけれど</p><p>このリュックの中に爆薬を仕込んでおります</p><p>


　少女は、真顔でオレに言う</p><p>来ていただけない場合はこの爆薬を炸裂させますわたくしも黒森様たちも死ぬことになりますいえこちらの校舎にも大きく破壊することになるでしょうから、たくさんの犠牲者が出ることになります</p><p>ここで自爆テロを仕掛けるってことっ</p><p>あのもし、わたくしと一緒に来ていただけないのなら不本意ながら</p><p>


　少女はおでこに汗の玉を浮かべながら、そう言う</p><p>ふーん、それって君の考えそれとも、君の主が考えたこと</p><p>爆破スイッチは、君が持っているのそれとも主が遠隔操作でコントロールしているわけ</p><p>


　お下げの少女は</p><p>あ、主です起爆は、主が行いますで、ですからわたくしが命を惜しんでリックを爆発させないというようなことはございません</p><p>


　困惑顔でそう言う

　ああ、少女のリュックのベルトに付いているのは、小型カメラだ

　この子の主はオレたちの様子を遠くから観ている

　それにああ、耳にイヤホンをしている

　オレたちのやり取りも、全て盗聴マイクを使って、主は聞いているんだ

　そして、この子に逐一、無線で指示を出している</p><p>気にくわないことが幾つかある</p><p>まず自分の名前を名乗らないことだ</p><p>


　オレの言葉に、お下げの少女は慌てて</p><p>く、黒瀬安寿《クロセ・アンジュ》と申します</p><p>


　自分の名前を名乗る</p><p>違うオレが怒っているのは、君じゃなくて君の主のことだ</p><p>


　オレは、ギロッと強い眼で黒瀬さんを見る</p><p>あいや、あの主の名前は、わ、わたくしの口からお伝えするわけには参りません</p><p>じゃあ、名前も名乗らないような人と会うつもりはないよ</p><p>えいや、あのく、黒森様</p><p>だから違うってオレは吉田だよ</p><p>そ、そういうことでなくそのわたくしは、爆薬を背負って来ているんですよ</p><p>


　黒瀬さんは、必死に背中のリュックをアピールする</p><p>爆薬なんか入ってないだろそういう無意味な冗談は嫌いだよ</p><p>うん、よく判ったこんなの黒瀬さんのアイデアじゃないよな君は、こんなことを思い付くような人でもそれを自分から進んで実行しようとするようなタイプの人でもない</p><p>


　この子は裏が無い

　真っ正面から、オレに対して来ている

　立ち振る舞いからズルさや、邪悪さを感じない</p><p>だから、この下らない脅かしを考えたのは、君の主なんだろうしかも、それを無理矢理君にやらせて君が困ったり、オレたちがビビる様子を盗み観て楽しもうとしている</p><p>


　どす黒い邪悪さ100点満点だ</p><p>許せないよね人に対して失礼だし、馬鹿にし過ぎているもの凄く気にくわないよオレは</p><p>い、いやあの、ほ、ホントにこれ爆薬なんですけれど</p><p>


　泣きそうな顔で、必死に黒瀬さんはオレたちに訴える</p><p>ヨシくん、大丈夫なの</p><p>


　メグが、オレの腕をギュッと握って尋ねて来る</p><p>問題ないネDarlingの判断は正しいと思うヨ</p><p>うん、あたしもヨッちゃんの思っている通りだと思う</p><p>


　イーディと寧が、オレを支持してくれた</p><p>当たり前だよこの子の主みたいな腰抜け野郎にさ例え、脅しのための小道具だろうとホンモノの爆薬を持ってこさせる度胸は無いよ口で言ってるだけで、あのリュックの中は空っぽさこの子の主と同じで、中身が無いんだよ</p><p>


　オレはわざと煽るように言う</p><p>どうせ、この子の主は遠くからオレたちの会話を聞いているんだろうから</p><p>徹底的に笑いものにしてやる</p><p>ソリャソウネ遠隔操作の爆発物なて、誤作動が怖くてシロウトには手出しデキナイネ</p><p>間違えて起爆させて、学園祭に来ている一般人を巻き添えにしたら大変なことになるこのねっ</p><p>ホント、馬鹿にされているヨアタシたちが、こんなミエミエの手でダマされるって思っているんダカラ</p><p>そうだよねこんなのは3歳児でも引っ掛からないねっ</p><p>アンタの主は頭の中、3歳児以下ナノカ</p><p>


　イーディと寧も、黒瀬さんの主に聞こえるようにケチョンケチョンに言う</p><p>え、ええっとあ、あの</p><p>


　黒瀬さんは、完全に混乱して固まってしまっていた</p><p>君の主に伝えてくれまずは礼儀を学んで来いそれから、オレに会いたかったら自分から来い下らないことに臣下を使うな以上だ</p><p>


　オレは、キッパリとそう言う</p><p>ほら、行くぞメグ</p><p>そうそう、こんなの無視して行こう、ヨッちゃん</p><p>アンタは悪くないヨアンタの主が極めて馬鹿ダカラなのネ</p><p>


　オレたちは黒瀬さんに背を向けて行こうとする</p><p>ま、待って下さいお願い致しますあっ</p><p>


　振り向くと、黒瀬さんがイヤホンを手で抑えて、何かを聞いている</p><p>は、はいはい、判りましたノリヒコ様</p><p>


　ノリヒコというのが、このお下げの少女の主の名前か</p><p>あ、あの今、主がこちらにお見えになられるそうですので</p><p>


　なるほど馬鹿な小細工を仕掛けて来たけれど

　どうしても、オレに会いたいんだなそいつは</p><p>どこか他の方のいらっしゃらない場所をご用意いただきたいそうです</p><p>


　黒瀬さんは、イヤホンから聞こえて来る主の指示をオレに伝える</p><p>主はわたくし以外に警護役を7名連れていらっしゃるそうですですから黒森様の側でも、同じ数の警護役が同席することをお許しになられるそうです</p><p>


　お許しってそいつは、何でそんなに偉いんだ</p><p>それと絶対に主の半径300メートル以内に鷹倉神社の巫女が接近することを認めないそうですその条件でなければ、黒森様とお会いなさらないとおっしゃっています</p><p>なら会わないでいいよオレは別に君の主に会いたいわけじゃないから</p><p>オレに会いたいのは、そっちだろオレの方は君の主に何の約束もしない礼儀知らずに、何かしてやるつもりはない</p><p>


　オレはツカツカと黒瀬さんに近付いて彼女の肩の小型カメラに顔を近づける</p><p>来たけりゃ来いとっとと来いただし警護役は2人までだ楽しい学園祭の会場に、ゾロゾロと警護役を連れて歩かれるのは迷惑だ社会常識を考えろ</p><p>


　オレは、そう言うと学園祭催事マップを開く

　相手が何者か判らないんだから校長室とかに呼ぶのは危険だ

　この子たちは、この学校が完全にオレたち黒い森の支配下であることを知らないはずだ

　こちらからヒントを出してやるべきじゃないな</p><p>ここの部屋なら、学園祭でも使ってないから誰も来ないはずよ</p><p>


　メグが、校舎内の地図を指差す

　ああ、校長室の隣の普段は使っていない緊急放送室か

　5月に遠藤が雪乃を襲っていや、最終的にはオレが雪乃をレイプして全校放送した部屋だ</p><p>アア、アタシ、放送委員ダカラここの鍵、持っているヨ</p><p>


　イーディが軽やかに嘘を吐く</p><p>この部屋なら完全防音ダカラ、秘密の話ができるネ</p><p>黒瀬さん、判るかここの部屋だ今、居るのがここだから</p><p>


　オレは黒瀬さんに地図を見せ説明する</p><p>あ、はい大体判ります</p><p>


　黒瀬さんは、すぐに理解した

　ああ、この人は警護役の家の子なんだな

　警護役は主に付いて行く場所をあらかじめチェックしておくから

　地図を見て、空間の様子を把握することに慣れている</p><p>よし、じゃあ５分後にこの部屋の前に来い5分以上は待たないから、ダッシュで来いいいな</p><p>


　オレはまた、カメラを睨んで言う</p><p>ホラ、アンタ主を迎えに行った方がイイヨ</p><p>


　イーディが、黒瀬さんにアドバイスする</p><p>あ、そうですね判りましたありがとうございます</p><p>


　黒瀬さんは、ペコリとイーディに頭を下げる

　それからオレにも頭を下げ</p><p>あのた、大変、失礼致しましたそれでは後ほど</p><p>


　慌てて、オレたちの前から立ち去ろうとする</p><p>待ってくれ、黒瀬さん</p><p>


　オレは、このタイミングで黒瀬さんを呼び止める

　驚いて、オレに振り向く黒瀬さん</p><p>君はどこの名家の警護役なんだ</p><p>


　オレは、この子の立ち振る舞いに名家の品の良さを感じていた

　制服が違うから、みすずたちの超お嬢様校の生徒てはない

　超お嬢様校に通っているのは名家の令嬢たちだけだから

　名家の息子たちに付いている警護役は別の学校に通っているんだろう

　黒瀬さんみたいに

　黒瀬さんは、一瞬考えて

　それから、このまま隠し続けていても意味が無いことに気付いたんだろう

　小さな声で、オレに言った</p><p>わたくしは、石神家の家臣でございます</p><p>


　ああ話が判った

　石神という名家は素子の栗宮家の縁戚のはずだ

　なるほど、そういうことか</p><p>本屋に行ったら少女マンガの新刊コーナーに、進撃のキョジンが並んでました</p><p>うーん、少女向けだったのか</p><p>ベルばらの新刊の隣だったもんなぁ</p><p>世間はお盆休みらしいですが、わたしは地獄の日々のままですはぁぁ</p><p>1342．学園祭　A　その３　／　バカ王</p><p>・黒森御名穂／黒森家当主犯罪組織黒い森のリーダー家族の長姉</p><p>・黒瀬安寿／１５歳どこかの名家の警護役お下げ髪の美少女</p><p>素子をオレたちの家族にしたことに抗議しに来たんだと思うよ</p><p>


　校長室の隣の予備の放送室に向かう途中オレは、メグと寧とイーディに言った</p><p>ま、そういうことだろうね他に思い当たることは無いし</p><p>一応、ミナホ姉さんに話しておこうか</p><p>


　オレは携帯を取り出す

　克子姉は、パン工房の方でテニス部の子たちの指導をしているから

　今は手が離せない

　ミナホ姉さんも多分、校長室の地下の隠し部屋で娼婦候補生たちの指導をしているはずだけど

　いや、もしかしたら今日は学園祭だからもう、駅前ホテルの地下施設の方へ移動してしまっているかもしれない

　purururu

　オレが電話を掛ける前に着信音が鳴った</p><p>このタイミングの良さは、御名穂お姉ちゃんじゃない</p><p>


　寧の言うとおり画面にミナホ姉さんを示す名前が浮かぶ

　オレたちの携帯は、敵に奪われる可能性があるから

　名前とかは、そのまま登録していない

　例えばミナホ姉さんは、世田谷のヤスエ叔母さんとなっている</p><p>あたしよ、良信全部観ていたわほぼ、あなたの推理通りよそれでこの後のことも全てあなたに任せるわあたしたち忙しいから</p><p>


　ミナホ姉さんは矢継ぎ早に話す</p><p>うなたの思う通りに判断して処理なさいどんな判断による結果であろうとあたしたちは受け入れるわじゃあね</p><p>


　プツッツー</p><p>御名穂お姉さん、何ですって</p><p>全てオレが判断して処理しろって</p><p>


　いつもの通りだ

　こうやって、オレは試され経験値を増やしていく</p><p>どうする月子さんに来てもらう</p><p>


　メグは心配そうに言った

　人の心が読める月子が側に居てくれるのは助かる

　鷹倉神社の巫女の力を持っている他の子たちはみすずたちの超お嬢様校に居るから、ここには来られない</p><p>いや、月子を呼ぶのは止そう敵は、巫女の存在を知っていた</p><p>


　鷹倉神社の巫女は近寄らせるなと、オレに条件提示をしていた</p><p>でも、ヨシくんは月子さんを呼ばないっていう約束はしなかったわ</p><p>


　そうだオレは何の約束もしなかった</p><p>いや、ああやって月子のことを話したのが、そもそも罠かもしれないだろ</p><p>罠</p><p>うん月子がオレのサポートに来たらパン工房の方の警護体勢が緩むミタマが居るけれどあいつは戦闘能力はズバ抜けているけれど、索敵とか周囲を警戒する力はちょっと足りていない</p><p>


　敵が巧妙なヤツなら罠にハメられると思う</p><p>ミタマの戦闘力と月子の索敵能力が重なって１つの防衛システムになっているんだミタマは素直な性質だから、月子の指示にはちゃんと従うだろうし</p><p>


　力を認めた相手のことは尊重する

　仲間の言葉は疑わない

　それはミタマの良いところだ</p><p>オレたちにとって今、一番困ることはパン工房のオープン・カフェで騒ぎを起こされることだそれこそ、怪我人が一人でも出たら大事になる</p><p>


　一般生徒だけでなく、校外から外部の人間がたくさん来ている学園祭なんだから</p><p>さっき、敵は爆弾を持って来ているという嘘の脅しを仕掛けて来たあんなのは見え透いていたけれど</p><p>ソウネ、アレって自分たちは平気で無関係の人間を巻き込むぞっていうアピールなのネ</p><p>校舎を壊すような自爆テロはしないとしても関係無い人の何人かを傷付けることぐらいは、やりかねないよねさっきの感じだと</p><p>


　寧も、そう分析する</p><p>だから、今は月子はパン工房から動かさない方が良い</p><p>でも、ヨシくんあそこには、工藤さんも来て下さっていたわ</p><p>


　メグが工藤父のことを言う</p><p>ああ、工藤さんも確かに居てくれているけれどあの人の助けを最初から計算に入れちゃダメだよオレたちとは別のラインで動いている人なんだから</p><p>


　工藤父が、どういう指示を受けているのかオレたちは知らない</p><p>そうだよっ、工藤さんには工藤さんの都合があるかもしれないんだからあたはしたちの思う通りに動いてはくれないものだと考えてなきゃさっ</p><p>工藤さんが居てくれることは心強いけれど、アテにしちゃダメなんだよできる限り、オレたちだけで処理することを考えないと</p><p>そ、そうね判ったわ、ヨシくん</p><p>


　メグは、納得してくれた</p><p>えっともうすぐ、マナたちが来るんだっけ</p><p>


　新しい中学校へ通っているグループ

　マナと、エリとリエ、ありすとミタマがうちの学園祭に遊びに来る</p><p>そっちはヨッちやんが心配しなくて平気だよ御名穂お姉ちゃんがちゃんと連絡してくれるってば</p><p>


　家族の長であるミナホ姉さんが連絡を忘れるはずがない</p><p>あのコたちはパン工房の方に合流だと思うネキヌカもミタマと同じだから、双子の強力な警戒心が合わさらないと機能しないノネ</p><p>


　しかもキヌカ１人では、４人を守るだけで精一杯だろう</p><p>だから、コッチな呼ばないであのコたちもパン工房の方に行ってもらって、アッチの警護体勢を強化させた方がイイノネ</p><p>


　ミタマとキヌカが揃った方が安城姉妹として連携もできる

　その代わりオレたちは

　イーディ１人に、警護の全てを頼むしかない</p><p>大丈夫ヨ任せるネ</p><p>


　オレの心を察して、イーディがニヤリと微笑む</p><p>それよりDarlingそっきの子、どう思ったネ</p><p>


　さっきの</p><p>ああ偽の爆薬リュックを背負わされて、オレを外に居る主の車に連れ出そうとした</p><p>黒瀬安寿さん、だったわね</p><p>


　メグが、あのお下げの少女の名前を思い出す</p><p>あの子どう思ったネ</p><p>


　イーディは改めて尋ねる</p><p>そうねちょっと変な子だったわよねオドオドしてて、困り顔で</p><p>あの子は悪い子じゃないんだよっホントに自分の背中に爆薬が入ってて、ヨッちゃんの反応次第では、たくさんの人がケガをするって思ってたんだよ</p><p>うん世間知らずでもの凄く素直で、命令されたことを本気で信じていたんだろうな</p><p>だから、名家の世界の人間だって判ったんだオレ</p><p>


　きっと、あの黒瀬さんも子供の頃から、どこかの名家の子供の警護役をやっているんだろう

　主と一緒に、世の中から隔離されて育ったから

　ああいうバカ真面目で素直すぎる子になったんだ</p><p>ソウヨ、悪いコじゃないのヨそれに、かなり強いヨ</p><p>ああ見えてちゃんと修行してきている子ネミタマやキヌカと同じくらい強い子ヨ</p><p>


　警護役としての戦闘力は充分に持っている子なんだ</p><p>あのコ、ちゃんと判っていたノネあの場では、ホンキで闘ってもアタシには勝てないってダカラ、あんなに緊張していたノヨ</p><p>


　ああ、イーディがどれだけ強いかを一瞬で察したんだ</p><p>能力はとても高いし、才能のある子ヨうまく指導されてないダケ本当はもっと伸びるコなのヨ</p><p>


　イーディは、黒瀬さんのことを褒める</p><p>ああいうコにあんなバカな仕事をさせるような人間なのヨ敵は</p><p>Darlingが今、考えている以上にバカで粗野で頭の悪い人間ヨしかも、性格がとても悪いネ爆弾テロみたいなネタをブラフに使うなんて、趣味が悪すぎるヨ</p><p>


　自分の臣下の価値も判っていないし

　あんな素直な子に、嫌がらせみたいな仕事をやらせている</p><p>判ったほんのちょっとでも容赦しちゃダメなんだな</p><p>


　この敵は、こっちが隙を見せたら食い付いてくる

　そういうタイプのバカだ

　最初から最後まで、徹頭徹尾、潰してかからないといけない</p><p>そういうコトなのネ</p><p>ソシテそういうバカな人間からは、あのコを奪い獲っていいのネ</p><p>あれだけ才能のあるコ見逃すのは、もったいないヨ</p><p>


　つまりオレたちの仲間にする</p><p>そうだね、ヨッちゃんあの子、今のままの主の下に居たって、不幸になるだけだと思うよ</p><p>ほら、イーディはもうすぐあたしやマルゴお姉ちゃんたちとアメリカへ行くでしょヨッちゃんたちの警護が、１人減っちゃうわけだしさっ</p><p>才能の有るガードのコは、何人居てもいいノネ</p><p>判った考えておくよ</p><p>


　オレは、それだけ返事をした

　黒瀬安寿さんが、どんな人なのかどうかはもう少し、見なければいけない

　オレたちは、校長室の前に着いた

　この校舎はミナホ姉さんが設計に関わっているから

　ここの校長室も、さっきの英語準備室も

　ほとんど一般生徒が通らないように造られている

　学校の生徒たちの動線から、外れるようにデザインされている

　だから、学園祭の最中なのにここには誰もいない</p><p>ヨシくん、鍵は</p><p>ああ、ミナホ姉さんからここの学校のマスターキーを預かってるから</p><p>


　この緊急用の予備の放送室もこの鍵で開くはずだ

　実際に鍵穴にキーを差し込む

　ほら、ホントに開いた

　ドアを開けて、中を覗き込む

　半年前に、薬で狂わされた遠藤が雪乃を襲って

　途中からオレが遠藤に代わって、雪乃のレイプを全校放送した

　あの後、一応、掃除と片付けはしたから

　今は、この放送用の小スタジオにはパイプ椅子が幾つかあるだけだ

　まあ、敵との面談には使えるだろう</p><p>Darling、来たネ</p><p>


　イーディの言葉に、廊下の方を見ると

　さっきのお下げの黒瀬さんを先頭に１０人ぐらいの集団がこっちに向かって来る

　ああ、黒瀬さんまだ制服にリュックを背負ったままだ

　そのすぐ後ろに、大学生ぐらいの黒スーツの男が歩いている

　そして同じ黒スーツのどう見ても警護員たちが、誰かを取り囲むようにして守っている</p><p>ちょっと、ちょっとさっきヨッちゃんが警護は２人までって伝えたはずだよっ</p><p>それは、そちらが勝手に提示した条件だろうこちらは了承できない</p><p>


　黒瀬さんの後ろの大学生みたいな男が言う

　こいつが、警護員のチーフか</p><p>あのさここは、あたしたちのテリトリーだよっあんた人の家に押し掛けてきて、自分ルールを押し通そうとするわけっ</p><p>もういいよ、ヤッちゃん</p><p>そっちがそうなら面談は無しださあ、戻るぞ</p><p>


　オレは、予備の放送室のドアをロックして立ち去ろうとした</p><p>ままま、待って下さいあ、あの黒森様</p><p>


　慌てて、黒瀬さんがオレを引き止めようと声を発する</p><p>だから、黒森なんてやつはここには居ないよオレは、吉田だって言ってるだろ</p><p>


　オレは、彼女を見て笑う

　ホント、真面目で良い子だな

　それに可愛い</p><p>あの、皆様ちょっと、ストップして下さい</p><p>


　集団の先頭の黒瀬さんが全体の歩みを身体を張って止める</p><p>辻本さん、わたくしとあなた以外はここで待機です</p><p>


　もう１人の大学生みたいな男に、黒瀬さんは言う</p><p>しかし、白瀬憲王《ノリオ》様のご意向は</p><p>


　辻本青年は、黒瀬さんに抗議するが</p><p>だって、しょうがないじゃないですか警護役は２人までじゃないと黒森様は面談して下さらないって言っているんですから</p><p>憲王様のご意向を無視して一般市民の言う通りにするというのか</p><p>


　ああどうせ、オレは一般市民だ

　名家の生まれじゃないんだから</p><p>悪いけれど、オレには名家の世界の常識は効かないからなていうか礼儀知らずと話すつもりはない時間のムダだからな</p><p>


　オレは、キッパリと言ってやる</p><p>ほら、黒森様本当に怒ってらっしゃるじゃないですか</p><p>


　黒瀬さんが、怯え顔でそう言った</p><p>だがな、黒瀬</p><p>


　うんこの辻本っていう警護のチーフも

　主同様、バカなんだな

　自分たちのルールが、どこでも押し通せると思っている</p><p>もういいよあんたたちに費やす時間は終了だみんな、帰るぞ</p><p>


　オレは、今度こそ本当にこの場から立ち去ろうした</p><p>くふふふ憲王お兄様の負けですわ</p><p>


　黒スーツの集団の中から、少女の声がする</p><p>前を開けなさい</p><p>瑞希様</p><p>


　辻本青年が、黒スーツの中の少女に声を掛けるが</p><p>何も問題はありませんこのままでは相手のお顔を見て、お話することもできませんわ</p><p>


　黒スーツの集団の中から、芯が強そうな少女の声が聞こえてくる</p><p>わたくしちゃんとお顔を見てお話したいのよ黒森様のお顔をさあ、前の開けなさい</p><p>瑞希様のご命令です</p><p>


　黒瀬さんが、黒スーツの男たちに命じる

　黒スーツの集団は仕方がないという表情で、スッと左右に分かれる

　高そうなスーツ姿の高校生ぐらいの男と

　白いワンピース姿の高校生ぐらいの女の子の姿が見えた

　男の方は、苦々しい顔でオレを睨んでいる

　女の子の方はああ、珍獣でも見るような興味津々の眼で、オレを見ていた</p><p>では、わたくしが警護に安寿を連れて黒森様とお話して参りますわ</p><p>


　白ワンピースの少女が、スーツの高校生男子に言う</p><p>憲王お兄様は、皆様とこちらでお待ちになっていて下さい</p><p>おい、待てそんなことは許さないぞ瑞希</p><p>


　男が妹に言う</p><p>では、お兄様も辻本を連れて、一緒にいらっしゃいますか</p><p>


　ワンピースの少女は、ニヤッと微笑む</p><p>警護役は２人までということですからわたくしの安寿と、お兄様の辻本だけに致しませんと</p><p>


　そうか黒瀬さんは

　この少女の警護役なんだ</p><p>なぜ、この私があのような下賤な輩の言う通りにしなければならないんだ</p><p>


　スーツの男は、思いっきりの差別発言をしてオレを見る</p><p>あいつが、私に従うべきだろう私は名家・石神家の本家の嫡名だぞ</p><p>あのさそれじゃあ、判らないよどこのどいつなんだか、ちゃんと名乗れよ</p><p>この礼儀知らずめわたしは石神憲王《イシガミ・ノリオ》だぞ</p><p>


　そんな挨拶があるか</p><p>ご挨拶が遅れて申し訳ありませんわたくしは、石神家当主の石神憲和の長女で瑞希と申します</p><p>


　白ワンピースの少女の方は、優雅な立ち振る舞いでスッとオレに一礼する</p><p>吉田良信ですここの高校の１年２組の生徒です</p><p>


　オレは、取りあえず石神瑞希だけを見て、挨拶を返す</p><p>まあ、いいやじゃあ、石神瑞希さんと黒瀬さんだけ来て下さいこちらの部屋でお話を伺います</p><p>


　オレはまた放送室の鍵を開ける</p><p>かしこまりました安寿参りますよでは、憲王お兄様、ごきげんよう</p><p>


　石神瑞希さんは集団を離れて、黒瀬さんとオレたちの方へ来ようとする</p><p>いや、あのお待ち下さい、瑞希様</p><p>


　慌てて、辻本青年が白ワンピースの少女と警護役を止めようとする</p><p>そうだ、待て瑞希わたしは許さんぞ</p><p>


　背後から、石神憲王も妹に声を掛ける

　石神瑞希さんは、兄に振り向くと</p><p>だって、憲王お兄様は勇気が無いのでございましょう</p><p>


　にやっと微笑む</p><p>わたくしは憲王お兄様とは違いますからたくさんの警護が居なくても、黒森様とお話しできますわそれに安寿１人の方が、ここに居る警護の人間全員よりも有能だと思いますし</p><p>


　やっぱり黒瀬さんの実力は、イーディが見た通りなんだ</p><p>そういうことですので、勇気の無いライオンはどうぞ、このままこちらの廊下でお待ち下さい必要なお話は、全て、わたくしがして参りますから</p><p>


　そこまで妹に言われて石神憲王は</p><p>ま、待てわ、判ったじ、じゃあわたしも一緒に行く辻本お前だけ供をしろぜ、絶対に私から離れるなよ</p><p>


　妹と一緒に、オレと面談することを了承する</p><p>はっ、了解致しました他の者たちは、この場で待機いいな</p><p>


　辻本青年が、他の黒服たちに命じるが返事は無い

　ああこの人、人望が無いんだ</p><p>あ、チョッと待つネここの部屋には、武器の持ち込みは禁止ヨ</p><p>モシ何か武器を隠し持っているのナラ今のうちに部下に手渡すネ</p><p>


　イーディの言葉に、黒瀬さんが主を見る</p><p>安寿言われた通りになさいわたくしたちは来訪者なのですから</p><p>


　石神瑞希さんは、そう命じる

　黒瀬さんは、背負っていたリュックを下ろして

　リュックの中に、何かをしまっていく

　隠し持っていた手裏剣とかの武器だろう</p><p>わたくしが戻るまで、持っていて下さい</p><p>


　黒服の男の１人に、リュックを預ける</p><p>そっちの人は武器は持って無いノカ</p><p>


　イーディは、辻本青年に尋ねる

　辻本はチラッと石神憲王の方を見て</p><p>いえ、わたくしは武器の類いは一切持っておりません</p><p>


　真顔で、そう答える</p><p>それ、FINAL　ANSWERナノカ</p><p>ファイナル・アンサーでございます</p><p>嘘吐きは潰せ</p><p>


　オレは、即座に答えた</p><p>ソウネ、Darling</p><p>


　シュバッと

　イーディの身体が宙に飛んだ</p><p>はぁぁ母は何とか、寝たきりから復帰しました</p><p>昨日の検査も良好とのこと</p><p>これで少しは楽になるといいんだけれど</p><p>父の認知症は、進行中</p><p>どんどん忘れていく</p><p>1343．学園祭　A　その４　／　ブッタ</p><p>・黒瀬安寿／１５歳どこかの名家・石神家の警護役お下げ髪の美少女</p><p>・辻本儀一／石神憲王の警護役</p><p>・石神憲王／１８歳名家・石神家の息子</p><p>・石神瑞希／１６歳名家・石神家の令嬢</p><p>


　イーディの拳が、石神の警護役の辻本に伸びたッ

　素早すぎるイーディの攻撃に、辻本は1歩も動けないままその場に崩れ落ちる

　石神憲王と石神瑞希そして、他の黒服の警護員たちはイーディの早技に共学している

　黒瀬さんはスッと主である石神瑞希を守る位置に移動していた

　うん警護役としては、正しい動きだ</p><p>な、何をする</p><p>そ、そうですわつ、辻本があなたに何をしたと言うのよ</p><p>


　石神兄妹は、イーディに強く抗議する</p><p>嘘を吐いたネ</p><p>コイツは武器を持ってないとアタシたちに嘘を吐いたノヨ</p><p>


　辻本は完全にノック・アウトされていた

　床に倒れたまま、ピクピクと痙攣している</p><p>そんなことどうして判るのです</p><p>そうだ辻本が武器を持っているどうかなんてお前にどうして判る</p><p>


　石神兄妹は、さらにイーディに言う</p><p>判るヨむしろ、服の上からでも武装しているかどうか判らなければ、警護役なんて無理ネ</p><p>


　イーディは、ケロッとして言う</p><p>て、適当なことばかり言いやがって</p><p>はいはいはいはいちょっと待っておい、前を開けろよ</p><p>


　今まで黒服たちの一番後ろに隠れていた男が突然、口を開いた</p><p>ほら、どけって言ってるだろっ早くしろっ、クズ野郎</p><p>


　前に立っていた黒服を蹴飛ばしてそいつは前に出て来た

　パシャ、パシャと携帯で写真を撮りながら</p><p>憲王さーん、ここはオレに任せてもらえませんかぁ</p><p>


　他の連中と同じ黒いスーツを着ているから石神の配下の1人なんだろう</p><p>だけど何だかやたらにチャラそうな男だ</p><p>こいつらみたいなカスをトッチめるのにわざわざ憲王さんが前に出ることはありませんよオレが何とかしますからぁ</p><p>


　前に出ることはないって

　そういうお前は、今の今まで一番後ろに隠れてたじゃないか</p><p>憲王お兄様</p><p>


　石神瑞希が、ジロッと兄を見る</p><p>安心して下さいよ、瑞希さーんここはオレが、ガツンと良いとこ見せますから</p><p>


　チャラそうな男は、品の無い笑みでそう言う</p><p>止めた方が良いと思います香田さんでは、この方たちには</p><p>


　黒瀬安寿さんが、小声で石神瑞希に言う</p><p>テメーは黙ってろよ黒瀬ッ今はオレの見せ場だろーが</p><p>


　チャラ男は、ギロッと黒瀬さんを睨んで威嚇する</p><p>判ったここは、ショウキンお前に任す</p><p>


　石神憲王は、そいつに答えた</p><p>はいはい、はーい、ホホホホーイ任されましたーっ</p><p>


　ショウキンと呼ばれたチャラい男は、さらにパシャパシャと倒れている辻本青年の撮影を続けながらオレたちの方へ歩いてくる</p><p>おー、オレはよ香田ショウキン、親父が三国志のファンでよそんで蒋欽なんて名前を付けられたんだわまっ、どうでもいいわなこんな話は</p><p>


　チャラ男は、下品な笑みを浮かべて言う</p><p>あ、一応言っておくけれどオレはトーケイ大学の法学部に通っている判るかホーガクブだいずれは弁護士になるつまり法律のプロなんだわ</p><p>


　ペラペラとよく喋る男だな</p><p>その法律のプロが直々に教えてやるけれどこれってマズくない</p><p>


　ニターッと笑って香田ショウキンは、倒れている辻本を指す</p><p>お前よー、無抵抗な人間にいきなり暴力を振るって昏倒させるってのヤバいっしょヤバイっしょ、ヤバイっしょぶんからげっちょらぶ・げっちゅー</p><p>


　何を言ってるんだこの男</p><p>さてさて、どうしようかなぁ警察に通報しちゃおうかなぁこんなの警察が来たら大変なことになっちゃうよねー暴行致傷罪だからねー</p><p>


　ショウキンは、手に持っている携帯をぷらぷらと揺すって言う

　今すぐにも警察に電話を掛けるという素振りを見せる</p><p>そんなことになったらヤバいんじゃないの激アツマジヤバじゃないの確かお前がこいつに命令していたよなだから、お前も同罪で警察行きだ</p><p>


　ニヤニヤ笑いながら、ショウキンはオレを見る</p><p>ヤバイ、ヤバイ、ヤバイよねぇぇぇお前、どこぞの名家に食い込んで、イイ思いをしているらしいじゃねーかそういうのは、もうオシマイになるぜ幾ら、名家のお嬢様でもよー、犯罪者とは付き合えねーっての</p><p>ゴマカせねーぞこの通り、辻本のバカはブッ倒れてるしオレたち全員が目撃者だそれに、こうやって証拠写真だってあるんだぜ逃げ切るのは無理だ覚悟しやがれ、この野郎</p><p>


　大きく眼を剥いて、オレを脅そうとする</p><p>ああ判ったお前かさっきのも</p><p>


　このバカな男を見て言う</p><p>アン何だよさっきのって</p><p>だからさっきのクッダラねえネタを考えたのも、お前だろ黒瀬さんにリックに爆弾が入ってるって、頭の悪いクソ芝居をやらせたのも</p><p>


　石神憲王も、相当なバカ殿みたいだが

　あんなことを思い付くほどの邪悪さは感じられない

　爆弾で学園祭に来ている無関係な人たちまで傷付けるなんていうネタで、オレたちを脅して

　なおかつ、オレたちがビビる様子を遠くからカメラで覗いて笑おうみたいな計画を立てる邪悪さは

　こいつのものだ

　今だって、ギリギリまで隠れていて自分の主たちさえオトリに使って

　言葉巧みに、オレたちを脅そうとしている</p><p>やることなすこと狡猾で、邪悪で、下劣で、品が無い名家のお坊ちゃんが思い付くことじゃないだから、お前だろ</p><p>あー、だったら何だってんだよっ</p><p>


　大きな声を出したら、相手がビビると思っている

　どうしようもねえな</p><p>しかも、何から何まで全部中途半端だお前みたいなバカにダマされるのは、小学生までだと思うぞ</p><p>何だと、コラマジで警察呼ぶぞこの野郎</p><p>


　香田ショウキンは、さらに喚く</p><p>グダグダ騒いでるヒマがあったら、警察を呼べよ</p><p>えああ何だ、テメエオレが電話しねえと思ってるのかよこんなのオメエ、１１０って押したら、すぐに警察に通報できるんだぞ</p><p>だから、押せよ１１０でも、１８４でも</p><p>警察を呼んだら困るのはお前たちだぞ</p><p>な、何でだよっオレたちは被害者だぞっ見ろ辻本が死んでるだろっ</p><p>


　死んではいない

　イーディは加減のできる子だ</p><p>あのさオレたちは4人で、全員、ここの高校の生徒だ今、ここに居ることに何も不思議もないしかも、男はオレだけで、後はみんな女の子イーディに至っては、留学生だ</p><p>


　この学校では、イーディはアメリカから来ている留学生という設定になっている</p><p>一方、お前らは10人近い大集団で、しかも大半がお揃いの黒スーツを着ている怪しい連中だ幾ら、今が学園祭で部外者の来訪を許しているからって、怪しすぎるとは思わないのか</p><p>


　オレは石神たち全体を見て、そう言う</p><p>これで何かイザコザが起きてケンカになったしても、疑われるのはお前たちの方だぞ</p><p>


　10対４で怪しい部外者が、在校生を取り囲んでいるんだから</p><p>目撃者がとうのって言ってたけれど警察だってお前たちみたいな変なヤツラの証言より、普通の高校生のオレたちの言い分を信じるんじゃないかなオレたちが、この男は自分で滑って転んで失神しただけだって言い張ったらイーディの暴行傷害を証明することはできないと思うぞ</p><p>そ、それはお前やってみねぇと判らないだろ</p><p>


　香田は言う</p><p>オレたちだって天下の石神家だぞ名家だぞ、名家警察のやつらにそう言ったらお前らなんかよりも、オレたちの方が信頼されるに決まってるじゃねぇか</p><p>


　自分は臣下のくせに主の家の威を借るのか</p><p>だけど、そうなったらお前らだけじゃなく、そこに居る名家のお坊ちゃんとお嬢さんも警察の取り調べを受けることになんじゃないのか</p><p>いいのかよ名家の子供たちが、警察に連れて行かれることになるのは警察沙汰どころか新聞沙汰になるんじゃないのか</p><p>しょ、ショウキン</p><p>


　石神憲王が、ブルっと震えて臣下を見る</p><p>わたくし、嫌ですわ警察も新聞沙汰も</p><p>


　妹の石神瑞希も、不快そうに言う</p><p>いやいやいや、その辺はオレがオレが何とかどうにかしますからっ</p><p>


　香田ショウキンはムチャクチャなことを言う</p><p>何をどうするのよ</p><p>


　石神瑞希が尋ねる</p><p>そ、それはだってオレは、トーケイ大学の法学部ですよ法律のプロですよ</p><p>プロでも何でもないでしょっただの大学生じゃんか</p><p>ななな、何だと、バーカ、バーカ、バーカお前なんか大学生ですら、ないじゃねーか</p><p>当たり前ヨアタシたち高校生ネ</p><p>ヨシくんこの人、バカなの</p><p>


　メグまでが、香田に呆れている</p><p>何だと、この野郎い、いいか、これを見やがれってんだっ</p><p>


　香田ショウキンは、自分の携帯を掲げて</p><p>ここに証拠写真があるんだぞこいつが辻本をブン殴った決定的な場面がどうだ、この野郎これで一発逆転だ恐れ入ったかコンチクショウ</p><p>だからさそういう中途半端な脅しは通じないんだよオレたちにはさ</p><p>うんあなたさっきまで、他の人たちの後ろに隠れていたもの</p><p>


　メグが香田ショウキンに言う</p><p>そうだよね他の人の後ろに隠れていたのに、写真は撮れないよねっ</p><p>アンタの携帯に残っているのはこのツジモトってオトコが床に倒れている画像だけじゃないノカ</p><p>


　イーディが、辻本を攻撃している決定的な瞬間は撮れていない

　ただ床に倒れているだけの写真なら、何の証拠にもならない</p><p>いや、チゲーよ、バカお、オレは後ろから、こうやって手を伸ばしてパシャって撮ったんだよそこのお前そうだ、その外人が辻本をブン殴ってる瞬間をよっチェケラって</p><p>


　まだそんな嘘を吐くのか</p><p>へええあんなに素早いイーディの動きを、その携帯で撮したんだっスゴい、スゴい、スゴいねーっ</p><p>そりゃ、お前オレは動体視力が良いんだよマジヤバなんだよっだから、お前決定的瞬間をバシッと抑えたんだよ</p><p>そんなことができたら、超人だよっ無理だよねっホントバカなんじゃないの、アンタ</p><p>何だとだって殴ってただろ、そいつ</p><p>


　香田ショウキンは、イーディを指して喚く</p><p>違いますその人は辻本さんを殴ってはいません</p><p>


　その声は黒瀬安寿さんだった

　黒瀬さんが、主である石神瑞希をガードしたままそう言う</p><p>お前、バカ、ふざけんなよっこいつに殴られたから、辻本はこうしてブッ倒れているんだろうが</p><p>そうじゃないです違います</p><p>


　黒瀬さんは言う</p><p>その人は、辻本さんを蹴ったんです</p><p>


　ああわざと手を伸ばして、パンチするフリをして

　イーディは、辻本をガッと素早く蹴っていた</p><p>くふふふ、スゴい動体視力だねーっ</p><p>


　寧が香田ショウキンを笑う</p><p>けっ、蹴ったってブッてたろ、おい</p><p>


　イーディは、こいつみたいに中途半端じゃない

　仕込む時には、徹底的に仕込む</p><p>昔から、日本ではブッたら仏陀によく似ているというコトワザがあるネ</p><p>


　イーディは、トボけてそんなことを言い出す</p><p>となると蹴った場合は、何に似ているノカネ</p><p>


　完全に、香田をバカに仕切っている</p><p>ちくしょう、この野郎、オオイオイオーイでも、お前、蹴ったことは見とるんだなだったらよ、辻本の身体を調べればお前が蹴飛ばした跡が残っているはずだそしたらよ、病院に診断書を書かせてよお前を訴えることができるんだぞ、この野郎</p><p>


　香田ショウキンは、それでも食い付いてくる</p><p>それも無理です辻本さんの身体には、何の外傷も残ってないはずです</p><p>


　黒瀬さんが言う</p><p>クーローセッ、何でそんなことが判るんだよぉぉっ</p><p>


　香田は、全てのストレスを黒瀬さんに向ける</p><p>その方は気を込めた蹴りを打ち込みましたから辻本さんが倒れているのは、強い打撃を受けたからではないんです気で身体が麻痺しているだけなんです病院に行っても、滑って転んだとしか診断されないと思います</p><p>


　この人気の技も判るのか

　なるほど、イーディの言う通り警護役としての才能は確かだ</p><p>何なんだよっ気の技って</p><p>


　香田ショウキンが叫んだ瞬間</p><p>こういうことネ</p><p>


　スッと香田に近付いたイーディが、ポンと軽く香田の肩を叩く</p><p>めきっ</p><p>


　奇声を上げて香田ショウキンも、その場に失神した</p><p>このオトコはツキコ物件ネ</p><p>そうだなあオレたちのことや名家との関わりとかの記憶を全部消してどこか遠くに捨てた方がいいよな</p><p>


　オレは、石神兄妹を見る</p><p>こんな、性根が腐ってる邪悪な男を飼っているのは名家・石神家の名前を汚すだけですよ</p><p>わたくしは関係ありませんわ香田は、憲王お兄様が抜擢した人ですから</p><p>


　石神瑞希は、そう言う</p><p>でも、黒森様の言う通りですわ今日は、2度も憲王お兄様のお顔を立てて、香田に任せましたが2度とも大失敗ではありませんか</p><p>いや、それは瑞希</p><p>だから、わたくしは申し上げたんですこんな品が無い男を参謀役にするべきではないと</p><p>


　参謀役だったんだ香田は

　何かショボイな、石神家</p><p>香田はなかなか大胆な計画を思い付くと瑞希だって、褒めていたじゃないか</p><p>わたくしが、そんな評価をするわけがありませんわ憲王お兄様の勘違いですっ</p><p>


　そしてこの石神兄妹も相当にショボイ</p><p>でまだ、オレたちと話をするつもりはあるのか</p><p>あ、ありますわわたくしたちは、そのために、わざわざこんな場所まで出向いて来たのですから</p><p>


　石神瑞希が、兄を抑えて言う

　ああ倒れている2人の男のことなんて、どうでもいいと思っているんだな

　このお嬢様は情が薄い冷たい性格だ</p><p>じゃあ、最初の予定通り詳しい話は、この部屋の中で聞きます</p><p>


　オレは緊急用の予備の放送室のドアをココンと叩く</p><p>ただし、中に入るのはあなたたち兄妹と黒瀬さんだけです他の人たちは、ここに残って下さい</p><p>今倒れている2人も1時間ぐらいで眼を覚ますネ心配いらないからネ</p><p>


　イーディが、黒服たちにそう告げる

　黒瀬さんだけが、背後に振り向く

　見ると黒服たちの向こう、廊下の先に工藤父が居る</p><p>気配を消しているから石神兄妹や黒服たちは気付いていない</p><p>黒瀬さん、今は一番重要なことだけに集中するべきだと思いますよ</p><p>


　オレは、黒瀬さんに言った

　警護役として、一番重要なことそれは主の身を守ることだ

　黒瀬さんの今の主は石神瑞希だ</p><p>何をやっているのよ安寿、しっかりしなさい</p><p>


　石神瑞希は、不機嫌そうに警護役を叱った

　廊下の向こうで、工藤父がオレに向かって手でサインを出す

　オレたちが放送室で、石神兄妹と話している間に

　辻本や香田や黒服たちは全て、綺麗に片付けてくれるということだろう</p><p>じゃあ、中へ入りましょう</p><p>憲王お兄様、安寿参りますよ</p><p>あ、ああ瑞希</p><p>


　こちらはオレと寧とメグとイーディ

　向こうは石神憲王と石神瑞希と黒瀬安寿さん

　人数が逆転した状態でオレたちは密室に入る</p><p>蒼天航路のファンで、自分の子に楽進と名付けた人を知っています</p><p>ああ、自分の子にケンシロウって名付けた俳優さんにも会ったことがあるなあ</p><p>ケンシロウくん、多分、もう２０歳ぐらいだと思います</p><p>1344．学園祭　A　／　その５　シャン・ハイ</p><p>適当に座って下さい</p><p>


　緊急放送用の予備の放送室にオレたちは入った

　オレと寧とメグとイーディＶＳ石神兄妹＋黒瀬安寿さん</p><p>ど、どうぞ憲王様、瑞希様</p><p>


　黒瀬さんはパイプ椅子を石神兄妹のために用意する

　自分自身は警護役だから、立ったままで座らない

　一方、イーディはどっかりと椅子に座った</p><p>あなた警護役なのに席に着くとは何事です</p><p>


　石神瑞希が、イーディを叱る</p><p>アタシは正式には警護役じゃないノネそもそもDarlingは名家の人間ではないのだから、警護役を側に置くなんていうルールは関係ないノヨ</p><p>それに座ったままでも、ガードはできるネアンタたちとそのコが相手なら</p><p>


　この予備の放送室は、完全防音ドアも重い

　ドアを閉めた時に鍵もかけた

　今のオレたちは、密室に居る</p><p>瑞希様無茶なことはなさらないで下さい</p><p>どんなことになっても瑞希様をお守り致しますがわたくしでは、この方には勝てません</p><p>


　この人は、イーデイの実力が判っている</p><p>安寿闘う前から負けを認めてどうするのよ</p><p>


　石神瑞希は、不快そうに臣下に言う</p><p>も、申し訳ございませんでも</p><p>でもじゃないわよしっかりなさい</p><p>しっかりするのは、アンタたちの方ネ</p><p>


　イーディが、低い声で言う

　そして、石神憲王に</p><p>礼儀だと思ったカラ、アンタの武器の持ち込みは黙認しているネ冗談でも、アタシたちの前に武器を見せてはダメよそしたら、アタシ、アンタのことも潰さないといけなくなるネ</p><p>しっ、失敬な私は名家・石神家の人間だぞ</p><p>


　石神憲王は、過剰に反応する

　あホントに何か持っているんだ</p><p>ソウネアンタは名家の人ネダカラ、武器の取り扱いには慣れてないデショテーザーガンとか使わない方がイイネ</p><p>


　石神憲王は、ビクッと震える</p><p>脇の下に付けるタイプのホルスターはダメヨスーツのラインが崩れるカラそんで、そのサイズだとホンモノのGUNじゃなくてワイヤー針を打ち出すタイプの電撃銃ネ</p><p>憲王様、ご自制なさって下さいもしもの場合は、わたくし、瑞希様をお守りすることだけで精一杯でございます</p><p>


　黒瀬さんが、石神憲王に言う

　この人は妹の石神瑞希の警護役なんだから</p><p>警護の優先順位は、妹の方が上だ</p><p>馬鹿なことを言うなお前は、石神家の臣下だろ自分の命を捨てでも、瑞希と私を守れ</p><p>命は捨てておりますそれでも</p><p>それを何とかするのが、あなたの役目でしょ</p><p>


　ああ、ダメだこの姉妹は

　全然、状況が見えていない</p><p>大丈夫ヨ殺しはしないカラ</p><p>デモ、もしアンタがテーザーガンを抜く動作をしたら肩と腕の骨は折るネソレダケは先に警告しておくヨ</p><p>脅しじゃないからねっうちのイーディはホントにやる子だからねっ</p><p>


　寧が、イーディの横から言う</p><p>ご自制下さい憲王様</p><p>


　黒瀬さんが、もう一度主の兄に言った

　ホント、この人大変そうだな</p><p>でオレに話って何なんです</p><p>


　可哀相だからオレの方から本題に入る</p><p>あんたたちは、オレに何か言いたいことがあってわざわざ、ここまで来たんじゃないんですか</p><p>


　石神憲王は</p><p>そうだ、その通りだ私たちはお前に話があってここに来た</p><p>栗宮家の素子さんのことよ</p><p>


　石神兄妹が、オレを睨む</p><p>端的に言おう素子さんを栗宮家に返せ今すぐにだ</p><p>


　低い声で言う</p><p>な、何でってあなた、素子さんは栗宮家の令嬢よ</p><p>栗宮家に戻るのは、当たり前のことではないか</p><p>いやいや、そういうことじゃなくって</p><p>


　改めて、オレは尋ねる</p><p>どういう権利があってあんたたちは、それをオレに言いに来ているんですか</p><p>


　石神家は栗宮家の親戚だと思うけれど

　それにしても、栗宮家の中のことに口出しするのは変だ</p><p>権利だとお前、石神家が名家の監査を司る家だということを知らないのか</p><p>そうよ石神家がそういう家だということは、あなただって知っているのでしょう</p><p>


　みすずや瑠璃子からも聞いていないし

　香月セキュリティ・サービスのレポートにも書かれていなかった</p><p>私たちには、名家の世界の秩序を保つ義務がある</p><p>素子さんが栗宮家から勘当されたというのは由々しき事態ですわ早急に、素子さんを栗宮家にお連れして栗宮のご当主様に直接、お詫び申し上げて勘当を解いていただかなければなりませんわ</p><p>そうだ、私と瑞希がお連れすれば栗宮様も素子さんの謝罪を受け入れて下さる私たちは、名家の監査役だからな</p><p>


　力強く石神兄妹は、主張するが

　後ろに立っている黒瀬安寿さんは、困った顔をしている

　つまり、この話は嘘だ</p><p>名家の世界のことをオレに言われても困るよそういうことは、みすずに言ってくれないか</p><p>ばばば、馬鹿なことを言うなわ、私たちが香月みすず様にこのようなことを申し上げられるかッ</p><p>そうよ香月様にお話できるわけがないじゃないの</p><p>


　石神瑞希もそう言う</p><p>だからお前がお前が、香月みすず様に申し上げて素子さんを栗宮家にお返しするんだ</p><p>それが、あなたのするべきことなのよそんなことも判らないの</p><p>あのさオレ、名家のこととか、あんまり興味が無いし全部、みすずに任せているから、よく判らないんだけど</p><p>


　こいつらはどこまで知っているんだ

　オレたちと素子の関係を

　素子が栗宮家を勘当されたことは知っているらしい

　まあ、縁戚だから知っていてもおかしくない

　それから、素子が今は、オレのところに居ることも

　素子とくるみが、オレの女になっていることまでは知らないはずだ</p><p>何、知らないだと</p><p>名家の世界に歌晏家、香月家、狩野家と３つの主導的立場の家があることは知っていますわね</p><p>それは知っているよさすがに</p><p>


　その香月家の令嬢３人と、狩野家の桜子はうちで暮らしているんだから</p><p>素子さんの栗宮家とわたくしたちの石神家は３つの大きな家に次ぐ家柄ですわ名家の中でも地位が高いのです</p><p>香月様が最近処分なさった鞍馬家や水島家とは格が違うのだっ</p><p>


　鞍馬家のありすたちも、水島家の可憐もうちにいます</p><p>判るか栗宮家や石神家は狩野家や香月家のご意向を尊重はするが何でもハイハイと従ったりはしない３大名家から独立した力を持つ家なのだ</p><p>だから、困るんですわ勘当された身とはいえ素子さんが、香月家に生活するのは</p><p>それでは、栗宮家が香月家に大きな借りを作ることになる</p><p>


　名家でも地位の低い鞍馬家や水島家とは違うんだ

　栗宮家には栗宮家のメンツがあるから

　勘当した素子が香月家で保護されていると他の名家に対してバツが悪いんだ</p><p>つまり、素子さんの勘当は早急に解決しなくてはならない</p><p>ご当主にお詫びをして、素子さんは栗宮家に戻られるべきなのよ</p><p>


　石神兄妹は、勝手な主張を続ける</p><p>でも素子が香月家で暮らすことは、ジッちゃんも香月家の当主の許可をもらっているんだぞ</p><p>


　オレはカマをかける

　こいつらは、素子がオレたちのお屋敷でなく、香月家の本家で暮らしていると信じているはずだ</p><p>そんなことは、判っていますわだから</p><p>であるからして誰かが、香月様にお話しして、素子さんを栗宮家に返す算段をしなければならないんだ</p><p>そして、その役は</p><p>お前がするんだ</p><p>私たちには、みすず様や畏れ多くも香月閣下に意見を具申することなど許されるはずがないではないかっ</p><p>そうよ、だから、あなたがするのよこれは命令よ石神瑞希が、あなたに命じます</p><p>石神憲王も命じるぞ何としても、素子さんを栗宮家に返せ可能な限り早くだ</p><p>アズ・スーン・アズ・ポッシブルよっ</p><p>良いな、判ったな</p><p>


　良くないし、判るか

　とりあえず、この兄妹が知っていることの範囲は判った

　こいつらは、素子とくるみが雪乃のテレビ番組に出演したことで栗宮家から勘当され

　今は、香月家で保護されているということしか知らない

　素子とくるみが、もうオレの女になっているという事実は知らない</p><p>想像さえしていない</p><p>つまり、こいつらはオレたちが名家の世界に流した表の情報しか知らない</p><p>となると</p><p>別の疑問が湧く</p><p>どうして、こいつらはここに来たんだ</p><p>香月みすずのパートナーである黒森公が吉田良信として、この高校に変わっているということは</p><p>秘密になっているはずだ</p><p>どうした、返事をしろ</p><p>わたくしたちの命令を実行するのよいいわね</p><p>とにかく、その話はお断りだ</p><p>


　軽くそう答える</p><p>素子は栗宮流槍術が続けたくてみすずを頼って、香月家に来たんだジッちゃんやみすずたちが、素子の意志を尊重するって決めた以上、オレが何か言うことはない</p><p>


　そういうことにしておく</p><p>な、何を言っているのよわたくしたちが命じているのよ</p><p>お前庶民の分際で、石神家の嫡男であるこのわたしの命に背くというのか</p><p>


　名家だって、色んな人間がいるんだろうから

　こういう特権階級意識剥き出しのバカがいてもしょうがないか</p><p>背くとか、背かないとかじゃねーんだよそもそも、オレはお前らの家臣でも、子分でもないんだから</p><p>な、何と無礼な</p><p>不埒者安寿、この男を制裁なさい</p><p>


　石神兄妹が、そう言った瞬間

　イーディが、狭い部屋の中に気を放つ

　強い気の波動に石神兄妹はうろたえる

　黒瀬さんはああ、何とか堪えている</p><p>もう少し静かにするネアンタたち、うるさすぎるヨ</p><p>ええとあれ、何て名前の男だったっけ今さっき、外の廊下でイーディが倒した２人目の小うるさいだけの男</p><p>えっと、香田シャーキンさんだったと思うわ</p><p>香田チャーミンじゃなかったカ</p><p>プリンス・ショーキンだよっ</p><p>


　寧は、クスクスと笑った</p><p>まあ、何でもいいや結局、あなたはあいつの技法が気に入っているんですね</p><p>


　オレは石神憲王に言う</p><p>偉そうに上から目線で、力強く、ガンガン話していくことで、相手を圧迫して自分の言う通りにさせるやり方多少、理屈が変でもオレは間違ってないぞお前が知らないだけだっていう態度を崩さないことで、相手を不安に陥れゴリ押ししていくやり方</p><p>


　そうこの部屋に来てからの石神憲王の態度は

　さっきの香田の同じだ</p><p>こんなのあんたが思い付くわけがないからあんたの方が、香田のやり方をコピーしただけなんだろどういう経緯があったのかは知らないけれどあんたはどこかで香田と知り合ってあいつの技法に惚れ込んでしまったんじゃないかどこまでも強気で相手を責め続け何が何でも自分の思い通りにコトを進めようとする香田のやり方に</p><p>


　石神憲王は、口籠もる</p><p>そりゃ、名家のお坊ちゃまのあんたには香田みたいなバイタリティ溢れる男は魅力的に見えたんだと思うだから、香田を自分の手元に置いて自分も香田みたいに人を上から抑え付ける男になりたかったんだろでも</p><p>オレにとっては、香田みたいな男は珍しくないんだああいう声がデカイだけで中身の無いバカはどこにでもいる人の威を借りて、平気で嘘を吐いて、眼の前に居る人間を脅して、屈服させることだけが趣味な人間は</p><p>そうだよっああいう男は、どこにでもいるんだよ</p><p>


　寧が笑顔で言った</p><p>石神家が、名家の監査役だとか言う話嘘だろそんな話が本当にあるのなら、みすずがオレに教えているはずだ</p><p>あんたちが、何が何でも素子を栗宮家に戻したいのは名家世界の秩序がどうのとかは関係無くてもっと別の話のはずだ</p><p>


　石神兄妹は、お互いの顔を見合う</p><p>別に言わなくてもいいよ調べればすぐに判ることだ香月家には、香月セキュリティ・サービスという組織があることは知ってるよなオレは、今日、ココニお前らが着たことを、ジッちゃんとみすずに報告するそうなったら確実に調査は行われる真実はすぐに判る</p><p>わ、判りましたわ本当のことを申し上げます</p><p>おい、瑞希</p><p>仕方ないですわ、憲王お兄様この場は、わたくしたちの負けですわ</p><p>


　石神瑞希は、敗北を認めた</p><p>石神家が名家の監査役という話は嘘ですわ石神の家は、栗宮家よりもずっと歴史は古いですが今は大した資産を持っておりませんでも、さきほど申し上げた通り栗宮家が、３大名家に次ぐ大きな家であるというのは本当ですわ</p><p>


　縁戚でも石神家より栗宮家の方が豊かな家なのか</p><p>そして、憲王お兄様は素子さんの婚約者候補なんです</p><p>


　素子の婚約者候補</p><p>石神家としては、素子さんと憲王お兄様の結婚を機に栗宮家との結び付きを強化したいと考えていますですから困るんです</p><p>


　石神瑞希はオレを見る</p><p>素子様が、栗宮家を勘当されて家をお出になられているのは</p><p>


　家から勘当されている素子とは結婚する価値は無い

　というか、そもそも家と家で婚約を決定するということもできなくなる</p><p>だ、だから何とかしろ素子さんを早急に、家に戻せ</p><p>


　石神憲王は、それでもなお高飛車な態度を崩さない</p><p>お断りしますどっちにしろ、あんたみたいな男が結婚相手じゃ素子が可哀相だ</p><p>お、お前この私を愚弄するつもりかっ</p><p>


　石神憲王は激高しようとするが</p><p>ちょっと待てよ今は、そんな話をしている場合じゃないんだよ</p><p>オレは、強い眼で憲王を睨む</p><p>だいたいの話は判ったでも疑問がある大切な話だ</p><p>


　急いで手を打たないとヤバいことになるかもしれない</p><p>あんたたちは、素子を香月家から栗宮家に帰したいと思っていたでも名家の中でも力の弱い石神家では、直接、香月家に話をすることはできないそれも、あんたたちみたいな子供の立場ではそうだよな</p><p>


　当主がジッちゃんに話すならともかく

　石神憲王と瑞希の兄妹では門前払いだ</p><p>ええその通りですわ</p><p>


　石神瑞希は認める</p><p>わたくしたちではこの件で、香月閣下やみすず様にお話させていただくことは無理ですわ</p><p>縁戚関係があるとはいえ石神家は栗宮家とは違う家なのだしかも私はまだ素子さんの婚約者になってはいない</p><p>


　素子のことで何か言う資格は無い</p><p>だから香月閣下がお認めになられた、みすず様のパートナーであるあなたに</p><p>そうだ、お前から閣下にお話して、素子さんを栗宮家に戻したかったのだ</p><p>


　オレは名家の人間でないけれどジッちゃんやみすずと近い人間だ

　オレを使って、素子の勘当が解けるようにするというのは１つの手としてはあり得ることだ</p><p>そのオレを利用するというプラン誰が持って来た</p><p>そのプランもあんたたち兄妹が自分で思い付いたものじゃないだろ</p><p>


　石神兄妹だけでは絶対に出て来ない計画だ</p><p>香田さんです</p><p>


　兄妹ではなく黒瀬安寿さんが、答えた</p><p>香田さんが憲王様と瑞希様に提案していました</p><p>てことはこの学校に、オレが居るっていうことも</p><p>はい、香田さんが調べてきたとそう、おっしゃっていました</p><p>


　黒瀬さんは答えた

　寧とイーディが、同時にオレを見る</p><p>工藤父が来ていた理由が判ったね</p><p>マズイネコイツらもオトリなのネ</p><p>ああ、香田みたいな男を使ってこの人たちをここに送り込んで来たヤツがいる</p><p>


　敵はまだ居る

　それもかなり大規模な敵だ

　石神兄妹が、オレに尋ねてくる</p><p>あなたたちはハメられたんだよ香田と香田の後ろにいるヤツに</p><p>


　オレは、黒瀬さんを見て</p><p>何か心当たりは無いか最近、妙なこととか香田絡みでも、それ以外でも</p><p>いえ、特に心当たりはありませんあ、でも</p><p>


　黒瀬さんは何かを思い出す</p><p>香田さんは、黒森様がこちらの学校にいらっしゃるという情報を上海の知り合いから教えてもらったとおっしゃっていました</p><p>


　シャンハイ</p><p>相変わらず、先を考えないで書いてます</p><p>シャンハイの人ってうーむ</p><p>24時間以内に、設定を考えないと</p><p>1345．学園祭　A　／その６　窮地</p><p>1つ教えて下さい</p><p>


　オレは、石神瑞希に尋ねる</p><p>あなた学校はみすずと同じ学校じゃないですよね</p><p>


　名家の令嬢で超お嬢様校に通っている子は

　少し前の香月家本家の邸宅で行われたガーデンパーティに全員来ている

　あの場にこの人はいなかった</p><p>わたくしはスイスの寄宿学校へ行っておりましたから</p><p>


　石神瑞希は言う</p><p>安寿も一緒ですわ7月にスイスの中学校を卒業して、日本に戻って参りました</p><p>ああ、スイスの学校も学年の終わりが夏休み前なんだよねっ</p><p>日本みたいに、学校が4月からじゃなくてさ卒業式が7月なんだよっ</p><p>


　寧はアメリカに居たから、日本とは違う学校制度を知っている

　つまり石神瑞希は夏前までスイスの中学校に通っていた</p><p>ですのでわたくしは、この秋から日本の高校に編入することになりましたのわたくしを受け入れて下さる高校を探しましたので、他の名家のお嬢様たちとは別の学校へ通っておりますわ</p><p>


　石神瑞希は、そう言うが</p><p>いや、みすずたちの学校だってちゃんと話せば、編入させてくれるはずだよ</p><p>


　実際アニエスたちが、つい最近、編入している</p><p>だいたい石神さんは名家の令嬢なんだからあの学校は、多少のことは無理を聞いてくれるはずですよ</p><p>


　超お嬢様校は、名家の令嬢たちを守ることを目的にジッちゃんや歌晏さんが運営している

　黒瀬安寿さんが、口を開く</p><p>そちらの学校は、皆様、幼稚部からずっと通われている方ばかりですからクラスに溶け込みにくいのではないかと、瑞希様は</p><p>安寿、余計なことは言わないで</p><p>


　この石神瑞希というお嬢様は、ちょっと高飛車で自己顕示欲の強い性格だから

　生徒が名家の令嬢だらけの超お嬢様校しかも、すでに令嬢たち同士でコミュニティが出来上がっている学校へ新しく編入したら</p><p>自分だけが周りから浮いてしまうんじゃないかと心配したんだな</p><p>


　それで、超お嬢様校を避けて別の高校にしたんだ</p><p>黒瀬さんも同じ学校ですか</p><p>いえ、わたくしは今は学校に通っておりません</p><p>え、何でです</p><p>


　警護役なのに</p><p>わたくしはまだ、日本の高校に通える年齢に達しておりませんので</p><p>安寿は、スイスの中学校を飛び級をして卒業していますスイスで、すでに義務教育課程を終えているんですわ</p><p>


　石神瑞希が自分の警護役を見て言う</p><p>この子、わたくしより1つ年下ですのでも、学年が違うとスイスの寄宿学校内で、ずっとわたくしの側に居ることができませんから安寿には勉強を頑張らせて、1学年上のわたくしと同じクラスに入らせましたの</p><p>


　え石神瑞希が飛び級するように黒瀬さんに命じたのかよ</p><p>それでわたくしと一緒に、スイスで中学までは卒業しておりますので</p><p>でも、日本には飛び級制度がございませんからわたくしは、来年の春にならなければ高校に通うことはできません</p><p>なるほどねっでも、そういう時は、向こうで中学を卒業していてもしょうがないから半年だけでも日本の中学に通うものじゃないのっ</p><p>わたくしが高校に通っているのに安寿が他の中学へ行ってしまったら、誰がわたくしの警護をするのです</p><p>ですから今は朝から夕方まで、瑞希様の高校の前で毎日待機しております</p><p>


　黒瀬さんは、そう言う

　メチャクチャだよ

　ていうか、石神瑞希身勝手過ぎるぞ

　まあ、その件は置いておくとして</p><p>名家の令嬢で石神さんみたいに、みすずたちとは別の学校に通っている人は他にもいますか</p><p>それはわたくしの他には、1人か2人ぐらいしかいないと思いますわ</p><p>


　超お嬢様校に通うことはステイタスだから

　名家は普通、娘をあの学校に通わせる</p><p>ミスズたちと違う学校に通っているコの存在をチェックしていなかったのはミスだったネ</p><p>


　敵はオレたちの見落としを利用した</p><p>瑞希の学校が何だと言うんだ</p><p>


　瑞希の兄の石神憲王が、不機嫌そうにオレに言う</p><p>いや、今ので確信しましたあなたたちヤバイ連中に、ピンポイントで狙われていますね</p><p>みすずたちの学校に通っている子たちにはオレは全員に挨拶していますそれに、みすずや瑠璃子たちそれに歌晏桃子姉ちゃんも、他の名家のお嬢さんたちと良い関係を保つように普段から気を遣ってくれていますから</p><p>


　香月家でのガーデン・パーティは、オレとみすずの関係を他の名家の令嬢たちに受け入れてもらうためのものだった

　オレたちはきちんと、正しい手順を踏んできている

　オレが香月家の当主であるジッちゃんにも認められていて

　みすずとどんな関係なのかも全て、公開している</p><p>だから、素子のことで不満があったとしてもあの学校に通っているお嬢様たちは、オレに文句を言いに来たりはしません言いたいことがあれば、みすずに言うはずです</p><p>


　ていうか、この石神兄妹みたいに

　オレは名家の人間ではないのだから、自分の臣下みたいに命令できるなんて思っている子はいない</p><p>あなたたちは、オレに頭ごなしにガンガン命令すれば何でもハイハイって命令に従うはすだって、香田に言われて来たんでしょうけれど</p><p>ヨッちゃんのこと知らないから、そう言われて信じちゃったんだよねっ</p><p>敵はDarlingと面識のないアンタたちを、選んでここに連れて来たノネ</p><p>


　寧とイーディが言う</p><p>ど、どういうことなんだ</p><p>そうですわ、わたくしたちがあなたのことを知らないから何なのです</p><p>


　石神兄妹は、オレを見る</p><p>オレのことを知らないから、あんたたちは香田の立てた計画に乗ってホイホイここへ来てしまったし</p><p>オレたちの方も、あんたたちのことをよく知らないから色々と疑心暗鬼になった</p><p>アンタの持ってるテーザーガンもコウダが持っていけって言ったんじゃナイノカ</p><p>そ、それはその通りだが</p><p>


　石神憲王は、脇の下の電撃銃を抑えて言った</p><p>モシモ、アタシたちが暴れたりした場合はためらわずに、それを使えって言ってなかったカ</p><p>う香田は、そんなことも言っていたと思う</p><p>おい、説明しろ何がどうなっているんだ</p><p>香田はわたくしたちをどうするつもりだったと言うんです</p><p>


　石神兄妹は全然判っていないらしい</p><p>香田って言うより、香田の後ろにいる人の計画なんだと思いますけれど</p><p>


　オレは頭の悪いお坊ちゃんたちに言う</p><p>オレとあなたたちが会ったところで、わざと騒ぎを大きくするつもりだったんだと思います</p><p>そう言えば、メチャクチャ煽ってたもんねっあの人</p><p>ソレで、Darlingかアンタたちがもしくは両方とも、騒ぎの中で大ケガするとか間違って死ぬとかって大事件に発展させるツモリだったノネ</p><p>まさかイーディ1人にあんなに簡単にノされちゃうとは思ってなかったんだろ10人近く手下を連れて来てたから上手いこと、自分たちのペースで混乱をコンロールできるって考えてたんだと思う</p><p>


　ヤバイところだった

　さっさと頭である香田を潰してしまったこととイーディの強さに、残りの警護員たちがビビッてしまったひとで、何とか最悪の結果が回避できたけれど</p><p>全然判らんぞ何でそういうことになるんだ</p><p>そうよ、ちゃんと説明しなさい</p><p>


　あー、この兄妹は</p><p>敵の目的はヨッちゃんの評判を落とすことだったんだよっ</p><p>アンタたちは、その目的のために使われたタダの駒ネ</p><p>ここの学校の中で、石神さんたちがヨッちゃんを訪ねてきたのにどういう理由とかカンケイ無しに、暴力沙汰になっちゃって結果的に、石神さんたちが大ケガするとか、死んじゃうなんてことになったらさ</p><p>Darlingが非難されることになるネ名家の人たちに</p><p>詳細を省いてDarlingが本当はとても暴力的な人間でだから、アンタたちが大変な目に遭わされたんだっていうウソの噂を名家の連中に流すノネ実際に大ケガしたっていう事実があれば、そのウソを信じてしまう人は多いネ</p><p>そうなるようにあたしたちと石神さんたちを全面対決させようとしたんだよっ</p><p>っていうか、ケガするのは石神さんたちだけじゃなかったかもしれないよ敵は、状況次第ではオレを殺すことも検討していると思うだから、あんたにテーザーガンなんて持たせたんだろ</p><p>あんたが身の危険を感じるように仕向けてオレをテーザーガンで撃たせるとかね</p><p>電撃銃では、人は死なないと聞いたぞ</p><p>


　石神憲王は、そう言う</p><p>そう言ってたのは、香田だろ</p><p>テーザーガンでも、改造すれば人を殺せるネ海外では実例があるヨ</p><p>


　オレとイーディが答える</p><p>アルイハ、テーザーガンでDarlingを動けなくしておいて別の方法でトドメを刺すトカ</p><p>それでも、あなたがヨッちゃんを撃ったという事実があればスキャンダルになるでしょっそしたら名家のお坊ちゃんが、ヨッちゃんを殺したっていう絵になるよね</p><p>敵は、そういう風にしたいんだろうな</p><p>今回の件は結局のところ石神さんたちは巻き込まれただけです敵のターゲットは、最初っからオレです</p><p>なぜ、お前なんだ</p><p>


　石神兄妹は、まだ判らないらしい</p><p>あなたたちと同じですよ名家の生まれでないオレが、みすずのパートナーになって、３大名家の1つの香月家に繋がっていることを面白く思っていないヤツがいるんでしょう</p><p>


　オレみたいな人間が、香月家に潜り込んでいることに嫌悪感のある人たち

　だから、何としてもオレをジッちゃんやみすずたちから引き剥がしたいと考えている

　オレの殺してでも</p><p>敵はオレを抹殺するかオレの評判を落として、香月家がオレを見捨てるしかなくなるようにしようと罠を仕掛けてきているんです</p><p>それもミスズたちに被害が及ばないように、わざわざミスズたちが居ない場所を狙って来たノネ</p><p>つまり、敵はヨッちゃんを攻撃しようとして、間違って香月家の令嬢たちを巻き込むのは嫌なんだよっ</p><p>敵は、オレたちの高校の学園祭には、みすずたちが来ないことをどこからか聞きつけて知っている人物だ</p><p>そんな情報が漏れるとすればそれは</p><p>ちょっと待て敵なる存在は、みすず様たちの身の安全は配慮なさっているのにお兄様やわたくしを、害しようとしているということですの</p><p>そうだ名家でも、石神家の兄妹がケガをしたり死んだりするかもしれないということに関しては、別に構わないと思っている</p><p>そういう思考をする人間となると</p><p>考えられる可能性は1つだ</p><p>そういうことなんだよな</p><p>


　敵は、香月家の中に居る</p><p>みすずや瑠璃子がここに来ないことは香月セキュリティ・サービスから情報を得ているんだ</p><p>オレが香月家に入り込んだことを苦々しく思っている最大勢力はあいつら何だもんな</p><p>


　翔姉ちゃんは、おそらく事前に香月家内部の問題に気付いているんだ

　だから香月セキュリティ・サービスの正規の部隊を動かしたら、敵に情報が筒抜けになってしまう可能性があるから

　工藤父裏の部隊を、ここに配置した</p><p>翔姉ちゃんは堅実だからな組織のどこに穴が開いているかこの機会にチェックするつもりなんだろうな</p><p>


　香月セキュリティ・サービスの内部の誰が敵と通じているのか

　患部を丸まる切除するために、わざと泳がしているんだ</p><p>おいおい、お前は何を納得しているんだ</p><p>そうよ、わたくしたちに全てを話なさい</p><p>


　石神兄妹は、不安そうな顔でオレに言う</p><p>いやオレたちは、かなりヤバイ状況に居るってことですよ</p><p>ここは死地ネ生きて出られるかどうかは、これから次第なのヨ</p><p>あなたたちでもオレでもいいこの学校の敷地内で襲撃を掛けて大ケガさせるか、死なせたら敵の勝ちです</p><p>


　学園祭の客に混じって他にも敵の配下が紛れ込んでいるだろう</p><p>シカモ敵は、すでに爆弾を使う可能性をほのめかしているノネ</p><p>


　イーディは、黒瀬安寿さんを見る</p><p>さっき、アンタはFAKEで爆弾を背負っているというネタをアタシたちに披露したネ</p><p>


　そうだ、すでに黒瀬さんが爆弾テロまがいのことをやらされた

　まあ、黒瀬さんは実際には、爆発物を背負ってなかったけれど</p><p>アレは香田に指示されたコトだったヨネ</p><p>


　黒瀬さんは答える</p><p>アレは予告ネこのコには爆弾を持たせなかったけれど他の人間に爆発物を持たせて、学園祭のお客さんも巻き込んでDarlingやこの人たちを殺すこつとあり得るとイウ</p><p>なぜ、そんな回りくどいことをするんだ</p><p>


　石神憲王が、アホ顔で答える</p><p>ソンナの、アタシたちに爆発物を警戒させて余計な人手を使わせるために決まってるジャナイカ</p><p>


　工藤父は、間違いなく配下の人たちを連れて来ているけれど

　人数には限りがある

　今は学園祭の最中だから生徒たちや外部からの客の眼がある

　工藤父たち裏部隊の人たちも大っぴらには動けない

　限られた人数で、こっそりと校内に爆発物を持ち込まれていないか、常に監視していなければならないのだから</p><p>ま、爆弾は最後の手段だろうけどねっヨッちゃんや石神さんたちを確実に吹き飛ばせるっていう状況じゃなければ、起爆させないと思うよ他の人たちだけを爆発で傷付けても意味が無いからさ</p><p>


　敵だって、ただの大量殺戮のテロをやりたいわけではない

　オレを香月家から追い出した後に自分が香月家の権力を握りたいと思っているはずだから

　後々、致命傷になるようなことは極力、避けるつもりのはずだ</p><p>とにかく、石神さんたちを学校の外まで警護して送り出す校内から出て、オレと別れてしまえば敵のターゲットからは外されるはずですから</p><p>


　オレを訪ねてきて会っている最中に大ケガしたら、オレの責任になるが

　石神兄妹を見送って、オレと別れた後のことにオレが責任を負うことは無い</p><p>わたしたちの車はこの学校の正門の外に停めてある</p><p>運転手に連絡して、こちらの校舎の正面に車を持って来させるわ</p><p>


　石神憲王と瑞希は、そう言うが</p><p>バカじゃないノカアンタたちの車が一番、爆弾が仕掛けられている可能性が高いダロ</p><p>


　校舎前に車を持って来させて乗り込む瞬間に爆発させれば

　見送りのオレまで確実に殺せる</p><p>その車香田も、ここまで一緒に乗って来たんですよねだったら、何かが仕掛けられている可能性は、充分にあると思います</p><p>そういう可能性もあるのですわね</p><p>


　このバカ兄妹を何とかして欲しい</p><p>石神さんたちを送迎する車は、オレたちが別に用意します</p><p>ね、ヨシくんそれだったら</p><p>


　ずっと黙っていた、メグが言う</p><p>このお部屋はすぐ隣が</p><p>


　そうだ、この予備の放送室の隣は校長室だ

　そこから地下の隠し部屋に下りて教職員用の駐車場の秘密ガレージから、石神さんたちを逃がすという手もある</p><p>メグミそれはダメなのヨ</p><p>


　イーディが、メグを制止する</p><p>敵はここの学校のコトについても調べているはずネ今日、Darlingを仕留めることができなかったとても、次のチャンスの時のために</p><p>


　敵が香月家の内部にいるのなら長期的な思考も持っているはずだ</p><p>こんなコトで敵に、この学校のヒミツを知られるのは後々、困ることにるネ</p><p>


　敵は石神兄妹が、この部屋に入ったことまでは知っている

　そして、次に石神兄妹が教職員用の駐車場から現れたら

　この部屋から、そこまでの間に隠し通路があることがバレてしまう</p><p>アンタたち、携帯電は持ってるダロ</p><p>もちろん持っている</p><p>持っていますわ</p><p>ここの部屋は放送用ダカラ電波は完全に遮断しているネデモ、敵はアンタたちの位置をGPS機能でチェックしているはずだから</p><p>


　校長室も、地下の隠し部屋も秘密通路も電波は入らない造りになっている

　しかし、教職員用の駐車場の隠しガレージから外に出れば電場が通じる

　あそこが秘密通路の出口だということが、敵に知られてしまうのは困る</p><p>オレたちは普通にこの部屋を出て正々堂々と、石神さんたちを校外へ連れて行かないといけないのか</p><p>


　学園祭に興じているたくさんの生徒や、外部からのお客さんたちの中を抜けて

　かなりハードな状況だ</p><p>まずは車の手配だな</p><p>


　今回の場合香月セキュリティ・サービスの正規の警護車輌も使えない

　その車の警護員が敵と通じている可能性があるから

　これはもう工藤父に、頼むしかないんだろうな

　工藤父も、こういう状況を想定して車の準備はしているはずだ</p><p>ヨッちゃん御名穂お姉ちゃんに電話してみようよ</p><p>でも、ミナホ姉さんは全部、オレが判断して処理しろって言ってたぞ</p><p>


　そうだ御名穂姉さんは</p><p>ヨシくん困った時に、相談してみるっていうのも判断の１つじゃないかしら</p><p>ドッチにしろ、アタシたちだけでは荷が重い状況ネ応援の人員が必要ヨ</p><p>そうだな相談してみるよ</p><p>


　オレは壁の内線電話を取る

　ミナホ姉さんのことだから、ここでのオレたちの会話を盗み聴きしている可能性が高いけれど

　石神兄妹と黒瀬さんの前だから電話を使う</p><p>聞いていたわよこちらで手配も始めているわ</p><p>


　内線電話を耳に当てた瞬間ミナホ姉さんの声がした</p><p>自分１人で何でも解決しようとしなくなったのは良い傾向ね</p><p>


　ミナホ姉さんは、オレが相談することを選択したことが嬉しいようだ</p><p>今、ちょうど最初の応援人員が、そこに到着したわ</p><p>


　コンコンコンッと、部屋のドアがノックされる</p><p>イーディ、開けて応援の人らしいから</p><p>


　イーディが、ドアを開けると</p><p>こんにちはぁぁ</p><p>


　現れたのはどこかの高校の制服に身を包んだ、香月セキュリティ・サービスの木下涼子さんだった

　この人は、元がバンバルビー３だからほとんど裏部隊だ

　木下さんは信用できる</p><p>あ、こんにちは木下さん、制服似合ってますね</p><p>


　ホント小柄でロリ顔だから、ホンモノの高校生にしか見えない</p><p>あはは照れちゃいますよー</p><p>


　ニコッと微笑む木下さん

　しかし、その腕にはいつもの爆砕フレイルが握られていた</p><p>相変わらず、お台場から30分圏内に住んでいるのですが</p><p>コミケに行くこともなく</p><p>去年はフラっと遊びに行って、企業ブースだけ見て帰ったのですが</p><p>明日はどうしよう</p><p>私の窮地も続いております</p><p>1346．学園祭　A　／　その７　木下登場</p><p>さってとこのわたしが来たからには、もう安心ですっ</p><p>


　粉砕フレイルをジャラジャラ鳴らしながら、木下さんは言う</p><p>何しろ、わたしの狂犬ぶりは敵味方関係無く、ひろーく知られていますからっ</p><p>


　この人のハチャメチャな戦闘能力は、バンバルビー３の頃から裏の世界の住人には知られている</p><p>特に今日は、こんな格好ですし</p><p>


　木下さんは、どっかの高校の制服のスカートをひらりと翻す</p><p>おかしな人たちが近寄って来ても、キャー、痴漢と叫びながら、このフレイルでブッ叩いちゃいますから女子高生の姿なら、大抵のことは見逃してもらえますしっ</p><p>わたしが、皆さんをここの校舎の1階玄関までお連れしますわたしたちが到着する時間に合わせて、迎えの車が来て下さるそうですっ</p><p>


　さすが全て手配してくれているんだ</p><p>それで、あの出発する前に、お願いがあるんですけれど</p><p>


　木下さんは、石神憲王を見る</p><p>あの、あなた何か武器を持っているんですよね</p><p>


　石神憲王は、スーツの脇のホルスターに入れてあるテイザーガンに触る</p><p>それは、ここに置いていって下さい</p><p>いや、これは護身用の最後の武器として</p><p>


　石神憲王は、抵抗するが</p><p>そんなの持ってたって、あなたじゃ使いこなせないですよね</p><p>


　木下さんはスバッと言う</p><p>それでも、持ってると使いたくなっちゃいますよね使いこなせないまに、使っちゃって大変なことになったら、どうするんですか</p><p>そもそも、今、あなたが持っている武器って日本では、もし使ってしまったらどんな理由でも過剰防衛ということでメチャクチャ怒られることになっちゃいますよ</p><p>ソウネ、ワイヤー射出タイプのテイザーガンは、日本では一般流通していないネキケン過ぎるカラ</p><p>


　イーディが、横から言う</p><p>敵は二重、三重に罠を仕掛けているノネもし、ここでDarlingやアンタたちを仕留められないのならアンタにソノ武器を使わせて、過剰防衛で警察に逮捕されるような事態に持ち込んだりトカ</p><p>とにかくさ、この学校の中でスキャンダルを起こしたいんだよっどんな理由でもいいから、警察沙汰、新聞沙汰の事件を起こせば石神さんたちと一緒に居たヨッちゃんにも、悪いイメージを付けられるでしょっ</p><p>


　敵の目的が、オレの評判を落として香月家からオレを追い出すことなら

　どんな手でも使ってくるか</p><p>だが、わたしは</p><p>


　石神憲王が抵抗するのは不安だからだろう

　いつも守られていた名家のお坊ちゃんが今は、味方であるばすの警護役に裏切られて、孤立してしまっている

　そして何より石神憲王は、オレたちのことを信用していない</p><p>憲王お兄様覚悟を決めましょう</p><p>


　妹の石神瑞希は言う</p><p>このまま、ずっとここに居るわけにも参りませんしこうなってしまった以上は、黒森様に従うしかありませんわ</p><p>しかし瑞希</p><p>大丈夫ですわ憲王様、瑞希様</p><p>


　石神兄妹の警護役である黒瀬安寿さんが言う</p><p>この方たちは信じられます</p><p>なぜ、そう言い切れるんだ</p><p>


　石神憲王は、黒瀬さんに尋ねた</p><p>強いからですわ</p><p>こちらの方の強さは、充分に拝見させていただきましたし</p><p>


　イーディを見て、黒瀬さんは言う</p><p>そして、今いらした方もとてもお強いです</p><p>


　見ただけで木下さんの強さを感じ取ったんだ</p><p>こんなに強い方たちなのにそこまで考えるかってぐらい警戒なさっているんですねわたし自分が警護役として、いかに未熟か判りました</p><p>あら、まぁ、そんなことで落ち込んじゃあダメですよ</p><p>


　木下さんが、笑顔で言う</p><p>わたしは今は、こんな風に高校生のコスプレをしていますがこう見えても、エッヘン、香月セキュリティ・サービスのトップ・エリート警護人ですからっ</p><p>


　ガチャリと爆砕フレイルを鳴らして言う</p><p>あ、今週からです関さんから辞令をいただきまして、正式にトップ・エリートに任命していただきました</p><p>あ、トップエリートというのは、香月セキュリティ・サービスの警護員の最高峰の人たちのことで香月のジッちゃんの直属部隊です</p><p>


　オレは、慌てて石神兄妹に説明する</p><p>いえいえ、もう香月セキュリティ・サービスは、黒森様がオーナーですからわたしは、最初の黒森直属の警護人になるそうです</p><p>


　そうだった香月セキュリティ・サービスはオレの所有物になったんだった</p><p>一応、今までのトップ・エリートの方たちはこのまま香月閣下にお仕えするということになりましたのでえーと、関さんと藤宮さんは兼任かな黒森様専属は今のところ、わたしだけです</p><p>


　翔姉ちゃんも、レイちゃんもオレの女だけれど

　ずっとジッちゃんの部下だったんだからオレだけの専属になるというのは、今は無理だ

　翔姉ちゃんは、香月セキュリティ・サービス全体を指揮する立場に居るし

　レイちゃんは、香月セキュリティ・サービスの表の顔としての仕事もある</p><p>ということですので、よろしくお願い致しまーす一応、関さんからは黒森様の専属ということでセックスと妊娠は確実にすることになるから覚悟しておくようにって言われています</p><p>でも、わたし、そういうのしたことが一度も無いんで色々、判っていないところもあると思いますけれどながーい眼で見てやってくださーい日々、努力はしますんで</p><p>


　平然とこういう話をするから木下さんは、色んな意味でブチ壊れている

　ていうかやっぱり処女なのかこの人</p><p>大丈夫ヨDarlingはセックス上手だし判らないことがあったら、アタシたちが教えるネ</p><p>はーい、よろしくお願い致しまーす</p><p>


　木下さんはヘラヘラ笑っている</p><p>それも関さんに言われましたセックスのことは、皆さんに相談しながらすれば大丈夫だって</p><p>


　それを聞いた、石神憲王は</p><p>ま、待てお、お前は本当にそれで良いのか</p><p>


　驚愕の表情で木下さんに尋ねる</p><p>そ、そうよ幾ら専属警護人だからってせせせ、セックスとか</p><p>


　石神瑞希も、困惑の表情で言う</p><p>えー、何か変ですかぁだってトップ・エリートの警護人で専属ですよーお守りする人とセックスするのは、当たり前じゃないですか</p><p>ソウネ当たり前ネ</p><p>


　木下さんとイーディは、ウンウンうなずき合う</p><p>Darlingは健康な男子で、アタシも健康な女のコネいつでもどこでも求められたら、すぐにセックスする関係でないと本気になって守るのは無理ヨ</p><p>やっぱり、そうですよねえ関さんと藤宮さんにも、そう教えていただきましたぁ</p><p>特に警護人が女だと、色んな組織の男たちがご主人様の情報を獲ようとワラワラ迫って来るからプロの警護人は恋愛禁止恋愛するなら、ご主人様だけを愛しないって</p><p>ソレニ女のコだって性欲はあるノネアタシなんて、性欲は全てDarlingに発散させてもらっているヨ</p><p>


　実際、ヤリたくなったらイーディは、オレを襲いに来る

　オレはいつも、イーディとのセックスに全力で応える</p><p>ダカラ、リョウコもセックスしたくなったら、いつでもDarlingに求めるネ</p><p>かしこまりましたー、よろこんでー</p><p>


　どこかの居酒屋の店員のように木下さんは大きな声で返事した</p><p>そ、そこまでしないとダメなんですかトップ・エリートの警護人は</p><p>


　木下さんは笑顔のまま</p><p>そこまでするも何もお守りするべき方に、自分の全てを捧げるのが本来の警護人なんじゃないですか</p><p>


　当たり前のコトとして答える</p><p>いや、わたしはずっとフリーの警護人ていう邪道を歩んで来たんで正当な警護人になってからは日が浅いんですけれどでも、あたしが尊敬している関さんや藤宮さんは、そういうお覚悟をなさっているそうですから</p><p>アタシもそうヨ一生、Darlingを守り続けるからセックスも一生、Darlingダケネ当然のコトナノヨネ</p><p>


　黒瀬さんは、イーディのことをオレの警護人だと信じているから

　相当、ショックを受けているようだ</p><p>はい、じゃあ、そろそろ出発しますから例の武器を出して下さい</p><p>


　木下さんが、石神憲王に言う</p><p>いや、だからそれは</p><p>出して下さいったら、出して下さい</p><p>10秒以内に出さないと、グーでブッ叩きます</p><p>ちょっと待て</p><p>９、８、７</p><p>おい、安寿、何とかしろ</p><p>


　石神憲王は、妹の警護役を見る</p><p>無理です香月セキュリティ・サービスのトップ・エリートの方ですよ</p><p>５、４、３</p><p>憲王お兄様、往生際が悪いですわ</p><p>


　石神瑞希が、兄を睨む</p><p>２１</p><p>判った、判った</p><p>


　石神憲王は、不承不承胸元からテーザーガンを出す</p><p>これで良いのだな</p><p>もう一つのもネ</p><p>足首にも何か隠してるヨネ</p><p>


　息を呑む石神憲王</p><p>ずっと歩き方が変だったのヨダカラ、アタシ、判ってたヨ</p><p>アンタが自分で言うか試していたノヨ</p><p>


　石神憲王は、ホントにバカ過ぎて使えない人物だ</p><p>出して下さい</p><p>


　木下さんがジロッと見る</p><p>ほら、持っていけ</p><p>


　石神憲王は、足首に隠していたモノを出した

　折りたたみ式のナイフか</p><p>こんなモノでも警察が見つかれば、銃刀法違反で逮捕されますからね</p><p>


　木下さんは、ナイフの刃を出して確認する</p><p>２つも武器を携帯させたとなると敵が警察関係者と繋がっている可能性が高くなってきました</p><p>わざと武器を持たせて警察に逮捕させるってこと</p><p>


　木下さんにオレは尋ねる</p><p>武器だけでなく、わたくしたちが敵と戦闘したところを狙って逮捕しようとするんだと思います</p><p>ヨッちゃんや石神さんたちが警察に逮捕されたという事実をデッチ上げようってことだよね</p><p>てことは真っ正面から敵と闘うのはマズイのではありませんか</p><p>そんなことないですよそれならそれで、真っ先に敵と通じている警察関係者をブッ潰しますから</p><p>


　木下さんは、ニヤッと微笑む</p><p>それなら逮捕なんてできなくなります</p><p>姑息な手とかを使おうとしているヤツらは大きな力でフッ潰すノヨ</p><p>


　イーディが、そう言いながら石神憲王の提出したテーザーガンを分解している</p><p>やっぱりネ</p><p>どうしたんだ、イーディ</p><p>特に何も仕掛けてないヨ普通のテーザーガンなのネ改造とかもしてないヨ</p><p>問題ないのなら良いのではないか</p><p>


　石神憲王が訪ねる</p><p>確実に、Darlingを殺すんならこれに爆薬を仕掛けるネテーザーガンの形をした爆弾にするヨそうじゃなければ、盗聴器を仕掛けるネ</p><p>もっとも、この部屋は放送室だから電波が遮断されてて、普通の盗聴機では何も聞こえないけどねっ</p><p>盗聴される可能性があるからこの部屋を会談用に選んだノヨ3人、携帯電話も出してネ</p><p>さっきも話したヨ、GPSで居場所を探知されたら困るデショ</p><p>あたしたちが下りて行く方向に先回りされて、取り囲まれたら困るよねっ</p><p>


　イーディと寧が、石神憲王を見る</p><p>憲王お兄様従いましょうこの人たちには適いませんわ</p><p>


　石神瑞希は、自分の携帯電話を取り出す

　黒瀬さんも、電話を出した</p><p>仕方ない</p><p>


　石神憲王も、携帯電話を出す</p><p>さてさて、良い時間です出発しましょう</p><p>


　木下さんが、腕時計を見て言う</p><p>あれ、あなたは腕時計をしていないのですね</p><p>


　木下さんは、黒瀬さんの手首を見て言う</p><p>警護人は腕時計が必須ですとっさの時に、一々、携帯とか取り出して時間を見るのは無理ですし今みたいに、携帯を捨てないといけない場合もあります</p><p>ソウネ、アタシも時計はしているヨ</p><p>


　イーディも衝撃に強いタイプのバンドが大きめの腕時計をしている</p><p>コレだと手首のガードにも使えるのヨ</p><p>わたしは、仕事で色んな場所に行きますからそれなりにお仕事用の腕時計じゃないとダメなんですけどね</p><p>あ、はい勉強になります、済みません</p><p>


　黒瀬さんは、暗い顔になる</p><p>わたくしが外させたのよ、安寿が似合わない腕時計をしていたから</p><p>


　石神瑞希が言う</p><p>あの男の人用の腕時計だったんですお父さんの形見だったので</p><p>


　うつむいて、黒瀬さんは言った</p><p>でも、それ以外にわたくし、腕時計を持っていませんし新しく女物の腕時計を買うお金もありませんから</p><p>


　石神家での待遇は、あんまり良くみたいだな</p><p>安寿、そんな言い方はないでしょあなたは、まだ警護役としては未熟なんですから</p><p>石神家に衣食住を保証されているというのに、その言いぐさはなんだ</p><p>田之倉家の警護役だった父親が急逝して、行き場に困っているというから未熟者のあなたを、石神家が引き取ってあげたのよ</p><p>その恩を忘れて無礼者め</p><p>憲王様、瑞希様、そういうつもりでお話ししたわけではございません</p><p>ええい、黙れ黙れ</p><p>


　ホント、この兄妹は立場の弱い相手には、高飛車だなあ</p><p>黒瀬さんは、代々、石神家の警護役の家の子ではないんですね</p><p>いいえ、違いますわたくしの家は、田之倉家にお仕えして参りました父が早くになくなりましたので、田之倉家の警護役は別の家の方が引き継がれました父の子供は、わたくしだけですのでご当主様の警護役にはなれませんので</p><p>


　名家の当主は、ほとんどが男で警護役の頭は男が勤めている

　ジッちゃんだって、専任警護人のチーフは大徳さんだし

　警護役の家に生まれた女の子は主家の令嬢や、奥様の警護役にしかなれない</p><p>それで、田之倉家から石神家に移籍したのはいつ</p><p>3年前です</p><p>わたくしのスイス留学が決まったので一緒に連れて行く警護役が急遽必要になったのよそれで、田之倉様から安寿を紹介していただいたのよ</p><p>


　オレの問いに、黒瀬さんと石神瑞希が答える

　留学の3年間だけしか黒瀬さんは、石神家と縁が無い

　それなら、引き抜いても問題ないか

　このバカ兄妹に黒瀬さんはもったいないと思う</p><p>コミケも行かず、家に居ました</p><p>今年の夏は厳しいなぁ</p><p>1347．学園祭　Ａ　／　その８　ガンガンマーチ</p><p>えっとね、ヨシくんこのルートが一番、人が少ないと思う</p><p>


　ずっと黙っていたメグは、学園祭の催事マップを元に校舎の正面玄関まで下りるルートを検討してくれた</p><p>やっぱり、途中で出会う人が少ない方がいいでしょ正面玄関だけは、どうしようもないけれど</p><p>


　メグの言う通りだ

　学園祭に来た外部の人の中に敵が紛れているんだから

　警戒しながら進む以上、なるべく接触する人が少ない方がいい</p><p>こことここの教室は特に人気があるのよあたしの友達も、みんな絶対に行くって言ってたからだから、前を通るのは避けた方がいいわ</p><p>了解っです</p><p>


　木下さんは、メグのマップを見て微笑む

　この人もプロの警護人だから、地図は1度見れば全て覚えてしまう</p><p>ま、大丈夫ですよわたしが付いてますから</p><p>


　木下さんを先頭に、オレたちは廊下に出る

　石神兄妹が連れて来た黒服たちはすでに1人残らずいなくなっていた

　イーディに倒された、辻本と香田も消えている</p><p>あいつら、どこへ行ったんだ</p><p>


　石神憲王が、騒ぎ出すが</p><p>ですから憲王お兄様わたくしたちは騙されていたのですわ</p><p>


　冷静になった石神瑞希が兄に答えた</p><p>今日の警護の者たちは全て、香田の息が掛かっていたということなんでしょうねわたくしの安寿以外は</p><p>


　口惜しそうに、黒瀬さんを見る</p><p>わたしが先頭を歩きますえーと、すぐ後ろにあなた、お願いします</p><p>


　木下さんは、案内役としてメグを呼ぶ</p><p>何か変なこととか、変わったことがあったらすぐに教えて下さい</p><p>あ、あたしも警戒係をやるよっ</p><p>


　寧もメグと並んで前方を歩く</p><p>真ん中はあなたご主人様たちを守ってて下さい</p><p>


　黒瀬安寿さんが、木下さんに返事する

　石神兄妹は、隊列の中央だ</p><p>後ろは、アタシとDarlingで守るネ</p><p>じゃ、出発しまーす</p><p>


　オレたちは隊列を組んで歩き出す

　人気の無い校長室の近辺のエリアから、すぐに教室の並ぶゾーンへ

　学園祭中だから、どこの教室にも生徒や客が来ている</p><p>はいはいはーい、失礼しまーす通して下さーい</p><p>


　木下さんは、わざと明るい大きな声を出しながら進んで行く

　肩に担いだ爆砕フレイルを、ガチャガチャ鳴らしながら</p><p>何なのかしら</p><p>


　オレたちとは制服の違う木下さんと黒瀬さん

　妙に金持ちっぽいスーツ姿の石神憲王と、純白のワンピースの石神瑞希

　そけに、校内では割りと知られているオレたちが列を作って歩いているのだから注目を浴びるのは仕方ない</p><p>はーい、はーい、はーい、石神様のお通りですんで通して下さーい</p><p>


　木下さんは、さらに大きな声でそう言った

　石神憲王が、慌てるが</p><p>大丈夫ヨ、リョウコに任せるネ</p><p>


　イーディが、小声で石神兄妹に言う

　オレたちの前に、いかにも怪しそうな若い男が、ふわっと現れ立ちはだかる</p><p>来たヨ全部で４人、取り囲まれたネ</p><p>


　眼の前に現れたのはオトリで、隙を狙ってオレたちを攻撃するつもりか

　オレも身構える

　ジャラララランッ

　木下さんは、爆砕フレイルを鳴らすとその先端を現れた男に向け</p><p>ええーい、無礼者めーこちらにおわす方をどなたと心得るかぁぁ</p><p>


　また、とても可愛い声で叫んだ</p><p>こちらにおわすお方は、畏れ多くもぉぉぉあっ、赤いチョッカイ、革袴茨作りの鉄兜</p><p>


　何だフレイルを振りながら、踊り出したぞ</p><p>とーんどーん、どんがらがったどん、どーん、どんがらがった石神様のお通りだいっ石神様が遠くニューギニアの火力発電所から、100万ボルトの電線を伝わって、この日本に降臨なされたのですぞっ石神様のご降臨でごじゃりのするぅぅハラッタマ、キヨッタマ母さんッ</p><p>


　うん、叫んでる内容はどう見ても狂人だが

　木下さんが、明るい笑顔で楽しそうに踊りながら叫んでいるから

　もの凄く、可愛らしい</p><p>な、何何なの</p><p>何かの宣伝</p><p>


　周りの生徒たちが、ざわめく</p><p>はーい、わたくしたちぃぃ西高演劇部でーすキャッホッホ</p><p>


　木下さんは、明るく周りの子たちにアピールする</p><p>ああ、うちの学校の演劇部と合同公演とか</p><p>そんな予定、あったっけ</p><p>でも、あの棒を振り回している子ってなかなか可愛くねぇか</p><p>後ろの子たちも、なかなかだろ</p><p>ていうか、何でパン屋くんたちが一緒にいるの</p><p>


　とりあえず、木下さんの機転で緊張した場が、和んでいく</p><p>あー、あたしたちっ生徒会長の岩倉さんに頼まれて、西校の人たちを案内しているんだよねっ</p><p>


　とっさに寧がそう言った</p><p>でも、西校ってどこのこと</p><p>


　オレたちの学校の近所には、名前に西が付く高校は３つある

　木下さんが着ている制服も、黒瀬さんが着ている制服もその3つの高校の制服とは、全然違うものだ

　すると、木下さんは</p><p>あー、小堀くんだぁぁ</p><p>


　人混みの中に、誰かを見つけたらしくそいつを指差す</p><p>小堀くーん関さんが怒ってたよ裏切り者は絶対に許さないって関くんに同調した人たちも、全員ブッ殺すって言ってたよっ</p><p>


　ニコニコ、明るい笑顔でそう言う

　どうやら小堀というのは、香月セキュリティ・サービスの職員で

　香月家の中の誰かと組んで、オレの追い落としを画策しているヤツなんだろう

　オレたちに襲撃を掛けた４人に少し離れた位置から指示を出しているんだな</p><p>関さんのことだから、やると決めたらトコトンやるよトイレに逃げても、引きずり出すって言ってたよククククッ</p><p>


　木下さんの明るい声に、周囲は圧倒される</p><p>ねぇ、どうする、どうする、どうする小堀くん、どうする</p><p>


　スバッと格好良く、小堀という男を指して言う

　そのまま、木下さんは</p><p>あなたし、どうするあなたはあなたと、あなたもっ</p><p>


　木下さんは4人の実行犯を特定して、1人ずつ指差して言った</p><p>今ならまだ、何とかなるかもしれないよっ何なら、わたしが一緒に関さんに謝ってあげようかっこれが最後のチャンスだよワーオ</p><p>


　最高の笑顔で木下さんは、5人の男たちに告げた

　オレの眼で見ても男たちから戦意が消えて行くのが判った

　香月セキュリティ・サービス内の反乱が、もう全て翔姉ちゃんにバレているのなら

　オレをここで殺してもこいつらの将来は無い</p><p>厳しい処分が待っているだけだ</p><p>この反乱は、翔姉ちゃんやジッちゃんの気付かないところでオレを陥れなければ意味が無い</p><p>判ったらここを通して下しゃんせっ</p><p>


　木下さんに、そう言われてオレたちの前に立っていた若い男が、小堀という男に振り向く

　小堀は、仕方ないという顔で小さくうなずいた

　男は、スッと前を開ける</p><p>ありがとうござんす、ありがとうござんす速やかなご判断、ありがとうござんす</p><p>


　木下さんは、そう言うと周りに居る生徒や学園祭の客たちに向かって</p><p>というような内容の演劇をやりますっ乞うご期待カミング・スーン</p><p>


　ビシッとなぜか敬礼をする</p><p>そーれではっはい、はい、はーい前を通して下さい前を通して下さいどん、どーん、どんがらがった石神様のお通りでごじゃりまするぅぅ</p><p>


　オレたちは前に進む

　観衆たちは呆然としていたが

　どうしてだか、木下さんにパチパチと拍手する女生徒が居た</p><p>これで、香月セキュリティ・サービスの中の反乱部隊は動かなくなるヨミンナ、ショウの怖さは知ってるからネ</p><p>


　香月家の中のオレを追い出したい勢力と手を組んで

　オレが居なくなった後に、そいつが香月家を牛耳るという計画で

　そうなったら、香月セキュリティ・サービスの支配権を与えるとかそんな約束を裏でしていたんだろうけれど

　すでに全てが露見しているのなら、黒幕が香月家を手に入れる前に翔姉ちゃんに粛正されることになる

　死にたくなければ、オレに手出しするべきではない</p><p>わたしがかなりの狂犬だってことも皆さん、ご存知ですからねー</p><p>


　木下さんが、オレたちに振り返って言った

　この人は、同じ香月セキュリティ・サービスの職員であろうと絶対に手加減はしない

　いつもどこでも全力で爆砕フレイルで相手をブッ叩く</p><p>これで顔見知りの人たちは、全員、沈黙してくれると思いますから後は外部の人たちだけですよねー</p><p>


　敵がここに寄越しているのは、香月セキュリティ・サービスの反乱部隊だけではない

　他にもいるはずだ

　そして、その中に警察の関係者も含まれている可能性が強い</p><p>さーて、1階に下りまーすマジでヤバヤバですから、気を引き締めていきましょーねっ</p><p>


　オレたちは、階段を下りる</p><p>どうこちらに接触して来ると思う</p><p>制服組は出て来ないヨ来るなら私服組ネ</p><p>


　制服警官でなく私服</p><p>ここは私立学校ダカラ、制服組が侵入するのは難しいネ目立つし、アタシたちも近付いて来る前に警戒できるカラネ来るとしたら</p><p>


　イーディが、そう言った瞬間</p><p>ちょっと君たち</p><p>


　地味なスーツ姿のオッサンが、オレたちに声を掛けて来た</p><p>はい何デスカ</p><p>


　イーディが笑顔で近付くと同時に

　オッサンに気のパンチをブチ込むッ</p><p>アア、トイレならここなのネ</p><p>


　イーディは、一撃で気絶したオッサンの身体を男子トイレに押し込む</p><p>えい、君たち</p><p>そこで何を</p><p>


　もう2人、スーツのオッサンが近寄って来るが</p><p>何デスカ</p><p>


　シュバシュバツと眼で見えないスピードで、イーディはオッサン2人にも気を打ち込む</p><p>イーディ、椅子ならここにあるよっ</p><p>


　寧が教室脇に置いてあった椅子をイーディに示す</p><p>ハイハイ、お疲れナラ、ここで座っているとイイノネ</p><p>


　2人の男を、椅子にふわっと座らせる

　相手が警官だと名乗ったり、警察手帳を見せる前に全てを終わらせてしまった

　黒瀬さんが、イーディの能力に驚嘆している</p><p>急ぐヨこれで全部じゃないネ</p><p>


　ああ、この警官たちは

　オレたちを呼び止めて、どこかへ連れて行くつもりだったはずだ

　それでオレたちに濡れ衣を着せて、逮捕する予定だったんだろう

　仲間は他にも居る</p><p>ほら、正面出口はすぐそこだからっ</p><p>


　寧の言うとおり校舎の玄関まで、あと10メートルもない

　オレたちは、急いで向かう

　ああさすがに学園祭の真っ最中だから

　正面玄関の前は、たくさんの人で混んでいた

　食べ物を売る店を出している生徒や

　自分たちの出し物の宣伝をしている子もいる

　もちろん外部の人たちも多い</p><p>10人、いや、11人いるネ</p><p>


　イーディは、正面玄関前に潜んでいる敵を察知する

　ここでは闘えない

　敵はオレの評判を落とすためなら、無関係な人間を巻き込んでも構わないという考えだ

　負傷者が出たら、黒森公のせいでこんな惨事になったと全てオレのせいにするつもりなんだ</p><p>もう大丈夫ですよー迎えの車が来ていますから</p><p>


　木下さんが、オレたちに言う

　彼女の指す方向を見ると

　グゥワバババババッ

　どう見ても、軍用の大型装甲車にしか見えない真っ黒な車が正門から入って、オレたちの方に向かって来る

 ガンガン、ガンガラガンガ、ガンガラガンガ、ガン

　訳の判らないマーチを大音量で流しながら

　たくさんの人たちの視線を集めながら大きな装甲車は、オレたちの居る校舎の正面にドワワワッと止まった

　助手席側のドアが開いて現れたのは</p><p>よくぞ集った、我が精鋭たちよっ</p><p>


　アーニャだった

　アーニャが拡声マイクを持って叫んでいる

　キョーコさんの部下で、オレの女でもある

　テレビではニキータ・ゴルバチョフのコードネームで、キョーコさんとレイちゃんが闘う特別番組に出演し</p><p>レイちゃんとも華麗な闘いを続けているから、今では日本国民のほぼ全員が彼女のことを知っている</p><p>


　特に、うちの学校にはよく遊びに来るから人気は高い</p><p>ニキータさんよ</p><p>学園祭にも来てくれたんだ</p><p>


　アーニャの登場に、校舎の前が騒然となる</p><p>誣告我らキョーコ帝国は、この度、広く新国民を募集する条件は、5公５民牛馬を持って来た者には、さらに年貢を下げる</p><p>


　えーと何を言っているんだ</p><p>さあ、君が気に入ったのならこの車に乗れ君もキョーコの旗の下で闘うのだ</p><p>


　装甲車の上に大きな旗が揚がる

　海賊のドクロの旗の骸骨のところがキョーコさんの顔写真になっている旗だった

　何が何だか判らないけれど観衆たちは大きな歓声を上げる

　木下さんが、オレたちに笑顔で言う</p><p>あの車でしたら、重機関銃の直撃にも耐えられますから</p><p>


　いや、まあそうなんだけれど</p><p>はーい、あたしたちが乗りまーす</p><p>


　木下さんが、アーニャに手を振る</p><p>うむ乗るがいい来たれ、若人よ</p><p>


　アーニャに、キョーコさんが乗り移ったようなノリノリさ加減だな</p><p>開け、後部の兵員輸送室</p><p>


　アーニャの命で、大きな装甲車の後部の扉がガチャッと開く

　ドリル槍姉妹のドリィとアナだった

　2人は、ささっと外に出ると装甲車の脇に取り付けてあった、自分のドリル槍を担いで、オレたちの到着を待つ</p><p>さあ、乗りましょう</p><p>


　木下さんが、オレたちを導く</p><p>おい、オレたちも乗せてくれよっ</p><p>ああ、オレも乗りたいぜ</p><p>


　お調子者の男子学生が、そう言った瞬間

　木下さんが、爆砕フレイルを校舎の前にあった大きな石に叩き付けた

　ミシッバカッ

　大きな石が割れて、真っ二つになる

　怯んだ男子学生たちに、木下さんは</p><p>今回はわたしたちだけですからっ</p><p>


　ニコッと笑顔で、そう言った

　同時にドリル槍姉妹もギュイイーンと槍の先端のドリルを回転させて、戦闘態勢に入っていた</p><p>ミチのパパたちも来ているネこれなら敵は、身動きできないネ</p><p>


　イーディが、オレの耳に囁いた

　パワーバランスが変化した

　11人の敵をオレたちの方が圧している</p><p>今のうちヨ敵が戸惑っているうちに早く</p><p>ああ、みんな乗り込んで</p><p>わわわ、判った</p><p>


　オレたちは石神兄妹を先頭に、大型装甲車の後部ブロックに乗り込む

　メグ、寧、黒瀬さん、オレイーディが乗り込む</p><p>わたしは、あの子たちと装甲車の上で警戒に当たります</p><p>


　木下さんは、ドリィとアナと一緒に装甲車の上に上がるのか</p><p>それでは、後ほど</p><p>


　木下さんが、ガチャリと外から装甲車の後部ハッチを閉めた</p><p>子供の頃ダグラムのトレーラーとか、ジャイアント・ゴーグの装甲車とか好きでした</p><p>確か日本にもイギリスの装甲車を個人で買って乗っている人がいるんですよね</p><p>とても真似はできないですけれど</p><p>死角が多すぎて、普通の人には運転できません</p><p>1348．学園祭　A　／　その９　アンバー</p><p>・アーニャ／コードネームニキータ・ゴルバチョフミス・コーデリアの配下主人公の性奴隷</p><p>・キョーコ・メッサー／国際的犯罪者異常なまでに強い同性愛者家族の父親役</p><p>


　ドガガガガッ

　オレたちを乗せた大型装甲車が走り出す</p><p>お二人とも、手すりにお掴まり下さい</p><p>


　石神兄妹に、黒瀬安寿さんが言う</p><p>装甲車ってホント乗り心地が悪いものなんだな</p><p>メグや寧やイーディたちも、手すりに掴まって堪えている</p><p>あ、ああ何なんだ、これは</p><p>どうにかならないのっ</p><p>


　石神瑞希が、ぷんぷんしてオレを見るが</p><p>わたくし、車はロールスロイスしか乗りませんのよっ</p><p>じゃあ、今からでも車から降りて敵に捕まりますか</p><p>敵に拉致されたら名家・石神家のお嬢様でも何をそれるか判りませんよ</p><p>


　少し怖がらせておいた方が良いと思った

　すでに香月セキュリティ・サービスの反乱部隊には行動を自重するように釘を刺したし

　それ以外の連中警察関係者なんかも、ほぼあぶり出しに成功したと思う

　後は、工藤父たち裏部隊の人たちが片付けてくれるはずだ

　学園内に入り込んだ敵き、ほぼ駆逐できたと思う</p><p>あ、あなた誰のせいで、わたくしとお兄様がこんな酷いことに巻き込まれていると思っているのよっ</p><p>そ、そうだぞ危険な状態に晒された上、こんな訳の判らない車に乗せられるとは</p><p>


　はぁホント、このお坊ちゃん＆お嬢様のバカさ加減は底抜けだな</p><p>あなたたちは、自分の意志でオレたちの学校に来たんだろオレたちが、あなたたちを呼んだ覚えはないけど</p><p>


　オレは、強めに言う

　この兄妹とも、そろそろサヨナラしないといけない</p><p>それは私たちは、栗宮素子さんのことでお前に意見するために、ここに来たのであるから</p><p>そうよ、そもそもの原因はあなたなのよ</p><p>でも、香田みたいな変なヤツの口車に乗って危ない連中を連れて来たのは、あなたたちじゃないですか</p><p>わ、わたくしたちは香田の正体を知らなかったのよわたくしたちは被害者よあなたに文句を言われる筋合いでは無いわ</p><p>


　こういうのを逆ギレというんだよな</p><p>そのリクツなら、アタシたちだって被害者ネ</p><p>えー、本日はご乗車、誠にありがとうございますこの電車は品川発、大崎・五反田・目黒・恵比寿・渋谷・原宿・代々木・新宿方面大崎止まりです次はぁぁ、大崎ぃぃぃぃ</p><p>


　オレたちの乗る兵員輸送室の中におかしなアナウンスが流れる</p><p>ハーイ、運転手はキョーコさんだよぉ</p><p>


　この装甲車を運転しているのはキョーコさん</p><p>何か香月セキュリティ・サービスの正規部隊は出せないし、工藤のオッサンたちは忙しいって言うからあたしが出て来るハメになったんだよホントは、さっきこの子にやらせたお立ち台演説もあたしがやりたかったんだけれどさ</p><p>何をおっしゃるんですかキョーコ様がわたくしにやれと命じられたんじゃないですか</p><p>


　アーニャの声もする

　内線電話を使って話しているんだな

　この兵員室の中にはマイクがあるのか、ここで話したことは向こうに聞こえているらしい</p><p>ま、高校の学園祭だからねあたしが出しゃばるのは、ちょっとマズイかなって気を遣ったのさあたしなりにね</p><p>


　そう言えば、アーニャが校舎前に集まっている人たちに話していた内容はキョーコさんが言いそうなことばかりだった

　あれは全部、キョーコさんの指示か</p><p>それに、アタシはこの間のお仕事の件で現在指名手配中だからっぐふふ、今も変装して運転しているのよ</p><p>


　ああ、キョーコさんはミス・コーデリアたちと宝石店を襲ったんだっけ</p><p>あの仕事には、この子は使ってないからだから、前に出しても平気なのよ</p><p>


　そうだ、宝石店襲撃にはアーニャは参加していない</p><p>あたしは今、ブラジルに帰っていることになっているからさっ</p><p>


　アーニャは、ドリル槍姉妹の仲間を連れて来るために東南アジアに行っていた

　キョーコさんは、ブラジルに向かって飛び立ったという痕跡を日本の警察に残した

　ここ数日は接点が無いように見せ掛けている</p><p>キョーコさん、変装って何の格好しているのさっ</p><p>ああ、愛川キンキン追悼で覆面レーサーのコスプレ中さっ</p><p>ああ、それなら外から見てもバレないよねっ</p><p>


　覆面レーサーって何だ</p><p>それよりこの装甲車、なかなかカッコ良いだろ次のテレビ特番で、キョーコ帝国の主力兵器として披露するつもりなんだよっ装甲の色も、思い切ってレンガ色に赤く塗り替えようかと思ってそんで、ソル・アンバーって名前にしようと思っているんだよっ</p><p>あ、なるほどねっキョーコさん、確かにこの装甲車ソル・アンバーっぽいよねっ</p><p>


　寧だけが話に食い付く</p><p>そうだろこの外観は誰が見たって、ソル・アンバーだよっ</p><p>イーディ、ソル・アンバーって何だ</p><p>


　メグもキョトンとしているから、知らないのだと思う</p><p>ゴメン判らないヨ</p><p>


　あの物知りのイーディでも、知らないのか</p><p>またの名がAメカで、変形するとイデオ・デルタになるんだよっ</p><p>


　寧は、くふふと笑ってそう言う</p><p>おおっとそろそろ到着だ</p><p>


　キョーコさんのアナウンスが、スピーカーから響く</p><p>到着ってどこへです</p><p>


　また大した距離は走ってないぞ

　校舎の周りをぐるっと廻り込んだみたいだから</p><p>あんたたちのパン屋のオープンカフェに決まっているだろ</p><p>


　オレたちが戻るべき場所だ

　あそこならミタマも月子もいる</p><p>この時間ならマナちゃんや双子ちゃんたちも着いているはずだよっ</p><p>


　ということはキヌカも合流しているから、警護体勢はさらに増している</p><p>そうだな、いつまでもこの車に乗ってるわけにはいかないもんな</p><p>


　さすがに、キョーコさんの運転する装甲車で石神兄妹を家に帰すわけにはいかない

　取りあえずは、パン工房の休憩室にでも入っててもらって

　改めて、工藤父に普通の送迎車を持って来てもらった方が良い</p><p>でも、気を付けて下さいおそらく敵がもう１グループ、オープン・カフェの前で待ち伏せしているはずですから</p><p>


　アーニャの声がスピーカーから流れる</p><p>ソリャソウネアタシたちが、最終的にはアソコに戻ることは敵は判っているはずヨ</p><p>


　香月セキュリティ・サービスの反乱部隊ならオレの情報を知っている

　もし取り逃がしても、パン工房の前で待っていればオレたちが戻って来るということを</p><p>わたくしが先に車から降りて、オーブン・カフェの人たちを惹き付けますから</p><p>


　テレビに出ているアーニャがこんな車で登場したら、みんな注目する</p><p>アンタとアタシが先に降りて敵を蹴散らすヨできるネ</p><p>


　イーディが、黒瀬安寿さんに微笑む

　緊張した表情で、うなずく黒瀬さん</p><p>Darlingたちの警護は、車体の上に乗っているリョウコがしてくれるハズだから、心配いらないネ</p><p>


　イーディと黒瀬さんが飛び出した瞬間に木下さんが降りて来て、オレたちを守る</p><p>敵は必ず、呻き声も出せないように一瞬で仕留めるネダメだったらキャー、痴漢て叫びながらブッ倒すノヨ</p><p>


　困った時は、その手か

　痴漢の濡れ衣を着せられる敵がカワイソウだけれど

　黒瀬さんは可愛い女の子だから、みんな納得してくれるだろう</p><p>デモ、そうなったら警護役としては恥ダカラネ</p><p>ああ今、車の上にいるドリルの槍の２人には期待しないでね</p><p>この子たちには警戒以上のことはするなってキツク言ってあるから</p><p>ドリィとアナは、手加減ができないんだよな</p><p>


　あの姉妹は少女暗殺者だから確実に相手を殺しにいく

　あんな鋭いドリルが高速回転する槍で急所を突かれたら誰だって死ぬ</p><p>だから、敵の駆除が終わるまではあなたは絶対に、外に出ないでもう、あの子たちの中では、あなたが絶対的なご主人様っていうことになっているからあなたが危ないと思ったら、ドリィもアナもわたくしの命令を無視して、ドリル槍ごと敵に飛び込んでしまうわ</p><p>


　いいことなのか、悪いことなのか

　とにかく、扱いが難しい子たちなんだよな</p><p>わ、判ったアーニャ指示があるまで、オレは車から出なよ</p><p>Darlingと一緒に、アンタたちもここで待っているネ</p><p>


　イーディが、石神兄妹に言う</p><p>外は危ないヨ</p><p>し、仕方ないわね</p><p>


　石神兄妹は、今度ばかりは納得する</p><p>よっし、着いたよ</p><p>


　装甲車が、ブルルルッと減速していく</p><p>これで外の様子が判るネ</p><p>


　イーディが、室内に付いていた車外カメラの映像を映し出すモニターを起動させる</p><p>ああ、装甲車はオープン・カフェの前から１０メートルぐらい離れた位置に停車したんだな</p><p>うん、あんまり近くまで近寄ると、ホコリが舞い上がってカフェのお客の迷惑になる</p><p>それに敵を引き付けるためにも、この距離は必要だ</p><p>ああ、ミタマさんとキヌカさんも居るわね</p><p>


　メグがカフェの中に、安城姉妹の姿を確認した

　あと、店舗の方に可奈センパイとマナがいる

　双子たちはパン工房の中か</p><p>皆さーん、こんにちは</p><p>


　アーニャが、助手席のドアを開けて装甲車を出たらしい</p><p>おおっ、ニキータさんだ</p><p>ニキータさんも、学園祭に遊びに来てくれたのねっ</p><p>


　さっきの校舎前と同じように、オープン・カフェの客たちが騒ぎ出す</p><p>行くヨ</p><p>


　後部の兵員用ハッチを内側からガチャッと開けて

　イーディと黒瀬さんが飛び出して行く

　同時に、木下さんが装甲車の上から、ストッと降りてハッチの前を守る</p><p>あ来ている</p><p>


　オレは、モニター画面の映像に不審な動きをする男たちがいるのを確認する

　アーニャに集中する視線を無視してふわりと動き出して、こっちに向かって来る</p><p>ヨイショツト</p><p>


　イーディは軽く足を屈伸させて、腰をクイクイと捻る</p><p>右は任せるネ</p><p>


　シュバっと加速する

　黒瀬さんも、イーディに続いた

　イーディは、するするするっと敵に近寄ると、軽く手を伸ばす

　相手に触れたか、触れないか早過ぎてオレたちには判らない

　だが一撃で確実に敵を失神させていく

　一方、黒瀬さんは</p><p>なかなか良いですね</p><p>


　ハッチの前で爆砕フレイルを握って仁王立ちになっている木下さんが彼女の動きを見て言う</p><p>素早いし、判断も早い</p><p>さすがにイーディほどの素早さも、鋭さも足りていないが</p><p>それでもオープン・カフェに居る客たちの死角になる場所で</p><p>


　ガッ、ガッと一撃で敵をノックアウトしていく</p><p>自分に足りていないモノが何か判っているから無理なことは絶対にしないのが良いですね頭を使って、確実に仕留めています</p><p>


　うん慌てないで落ち着いているし、頭の良い闘い方をしている

　今、２人目を倒した

　イーディが言っていた通り、ちゃんと日頃から鍛錬を重ねている強い子だ

　ますます、欲しくなった</p><p>うちで鍛えれば、もっと良くなりますよあの子</p><p>


　木下さんが太鼓判を押してくれた

　３人目の敵に攻撃を避けられるッ

　木下さんが、スッと手裏剣を取り出した</p><p>きゃあああ、痴漢っ</p><p>


　迷わずに黒瀬さんは叫んだ

　敵が怯んだ瞬間に</p><p>いやぁぁっ</p><p>


　ハイキックを敵の側頭部に叩き込むッ</p><p>何だ痴漢</p><p>


　オープン・カフェの客が、黒瀬さんの方に振り向く間に

　黒瀬さんはもう１人の敵を

　イーディは残りの全員を打ち倒していた</p><p>こいつらが、このコのお尻を触ったからアタシが全員、ブッ倒したヨっ</p><p>


　イーディが、高らかに宣言する</p><p>おいおい、大丈夫かよ</p><p>みんな死んでるんじゃないのか</p><p>


　みんなイーディが、格闘技大会でクラス優勝したことは知っているから

　失神して倒れている男を見て、驚いている</p><p>大丈夫ヨ死なない程度に加減したネ</p><p>ああ、これなら問題ないわ気絶しているだけよ</p><p>


　アーニャがイーディの言葉を肯定する

　なぜかトラックが走ってきた

　運転しているのは</p><p>おっ、倒れているやつらオレのトラックの荷台に乗せろよ医務室まで運んでやるからよ</p><p>


　工藤父だった

　そのトラックの荷台には、すでに何人もの人が乗っている

　工藤父の配下とアレって校舎の中でイーディが倒したやつらだよな</p><p>お、お前ら積み込め</p><p>へーい</p><p>


　助手席と荷台の上から、数人の工藤父の手下が飛び降りて倒れている敵をトラックに次々と乗せていく</p><p>敵は全て回収して知っている情報を吐かせます</p><p>


　木下さんが、オレに言った</p><p>全ての黒幕が誰なのかを暴かないといけないし</p><p>情報が漏れた箇所をチェックして、穴を塞がないといけない</p><p>もう、大丈夫よね</p><p>


　メグが心配そうに言った</p><p>はい、もう敵勢力は残っていないと思います</p><p>


　木下さんは、答えた</p><p>メグちゃん、先に降りよう</p><p>


　寧がメグと装甲車の後部ハッチから外に出る

　石神瑞希と憲王も寧たちの後に続いて、車から降りようとする</p><p>あ、お二人はまだです</p><p>


　ニコッと木下さんが、微笑む</p><p>おいおい、ふざけけるなわたしはもう、こんな車に乗っているのはガマンできんぞ</p><p>わたくしも嫌ですわ</p><p>


　二人が、木下さんに抗議した瞬間

　思考の死角から、月子が現れる</p><p>意識をカットします</p><p>


　石神兄妹が硬直したまま、思考停止になる</p><p>この方たちも記憶のチェックと改変をしなければなりませんわ</p><p>


　そうかこの頭の悪い兄妹を、オレたちの情報を知ったままにしておくわけにはいかない

　オレがここの高校に通っていることとか

　こいつら、口が軽いだろうからあちこちに吹聴しまくるだろうし

　石神家に敵が接触してきた過程についても、調査しておかないといけない</p><p>ですので、わたくしも</p><p>


　月子が、装甲車の中に乗り込んでくる</p><p>あの子のリクルートは、わたしたちでやっておきますので</p><p>


　木下さんは、チラッと黒瀬さんを見て言った

　イーディも、オレに向かって笑っている</p><p>ヨッちゃん、こっちのことはあたしたちに任せて楽しんで来てねっ</p><p>


　寧がニコッとオレに微笑む</p><p>ちょっと寧お姉さん</p><p>


　びっくりしているメグを残して

　バタンッ

　木下さんが装甲車のハッチを閉ざした

　兵員輸送用の車内に居るのは

　オレと月子と石神兄妹だけ

　ブオオオンッ

　キョーコさんが、装甲車を始動させる</p><p>8月15日のことですが</p><p>夜の9時近くに、母が私を呼ぶので</p><p>どうしたのと聞いたら</p><p>母は電話中で</p><p>何か、NTTからの電話で今度から、電話料金が今よりも安くなるって言ってるのよそれで、コンピューターで手続きしなくちゃいけないらしいから、あんたが聞いてやってちょうだい</p><p>


　NTTがこんな時間に

　電話を代わる</p><p>あなたNTTの方ですか</p><p>いえ、NTTの代理をしております＊＊＊という会社の者で、本日は有益なプランをご紹介したいと</p><p>


　お盆で、週末で、夜の9時過ぎ

　そんな時間に電話掛けてくるのが、まともなセールスなはずがない</p><p>ちょと、お母さんしっかりしてよ</p><p>え、NTTの人なんでしょ</p><p>昔はもっと用心深い人だったんだけどなぁ</p><p>1349．処断　／　ヨーソロー</p><p>


　再び、装甲車が走り出す

　兵員輸送用のスペースに乗っているのは、オレと月子と石神兄妹だけだ

　運転しているのは、キョーコさん

　木下さんとドリル槍姉妹は、再び車体の上に乗っているのか

　アーニャも再び車内に乗り込んだのか、オレには判らない

　月子が、オレの心を読んで微笑む

　石神兄妹は月子に精神を支配下されているから今はボーッとなっている</p><p>月子は何か聞いているのか</p><p>


　ミナホ姉さんあるいは翔姉ちゃんから</p><p>はいわたくしにはさきほど指示を下さいましたお二人ともですわ</p><p>


　今回のことには、香月セキュリティ・サービスの反乱部隊を関わっている

　それと警察関係者と

　それ以外の裏の組織の連中も

　かなり規模が大きい</p><p>えー、次は地獄の一丁目揺れるから、ちょっと気を付けて</p><p>


　キョーコさんのアナウンスが室内に響く

　また走行距離が短いから校内の中にいるはずだ

　ガタガタガタッ

　何か急斜面を降りている

　この感じは、地下へ潜っている

　グガガガッ

　装甲車は急停止した</p><p>はーい、お疲れ様でーす</p><p>


　オレには装甲車のハッチの開け方が判らないから

　外から、木下さんが開けてくれた</p><p>石神様たちは車内に残してお二人だけ降りて下さい</p><p>


　木下さんが、そう言うので

　思考停止でボーッとしている石神兄妹を残して

　オレと月子だけ装甲車の外に出た

　外は暗く、ひんやりしていた

　ここは地下なのか

　広めの体育館みたいなところだけれど

　装甲車の上には、ドリィとアナが槍を持って立っていた

　オレたちの背後には、大きなゲートの扉がある

　この扉を通って外から、この地下施設に入ってきたんだ</p><p>災害時用の物資を溜めておく地下倉庫だったのよ元は</p><p>


　振り向くと倉庫の奥の壁にあるドアから、ミナホ姉さんが入って来た</p><p>今は別のところに新しく倉庫を造ったからここは使ってないのよ</p><p>今回の準備のために、わたくしたちに貸していただいたのよ</p><p>


　翔姉ちゃんも、ミナホ姉さんの後から入って来る</p><p>反乱は事前に防ぐよりも、実行させちゃった方がいいのよ関わったメンバーが全員判るしやってしまった以上は、言い逃れできなくなるでしょ</p><p>じゃあ今日、こういうことになるっていうのは判ってた</p><p>判っていたというより反乱の基本計画を立てたのは、わたくしよ反乱部隊の中にスパイを潜り込ませて、ここの高校の学園祭を狙って、あなたを襲うように仕向けたのよ</p><p>


　全て翔姉ちゃんの計画</p><p>あなたが閣下から香月セキュリティ・サービスをいただいた段階で、こうなることは判っていたわ</p><p>


　翔姉ちゃんは、笑顔で言う</p><p>香月閣下でなく、高校生の男の子がオーナーになるということをどうしても認められない人は出て来るわよ</p><p>


　オレは、ただの高校生だ

　香月セキュリティ・サービスの様な諜報力と防衛力と戦闘力を兼ね備えた特殊な組織を所有するなんて、普通では考えられない</p><p>香月セキュリティ・サービスは、閣下の私兵だったものねそれが、そっくりそのまま公の私兵になるはずがないわ</p><p>閣下から、みすず様たちに継承されるのなら香月家に仕えていることに変わりがないけれど、あなたは香月家の血縁者じゃないでしょ</p><p>


　オレは、ジッちゃんにみすずのパートナーと認められているだけだ

　黒森公は、香月家の一員ではない

　名家の血筋ですらない</p><p>そうだよねよく判らない庶民の子供が香月セキュリティ・サービスのトップに立つっていうのは、プロの人たちからしたら嫌だよね</p><p>まあね実際辞職を申し出て来た職員が何人もいるわそれは、仕方ないことよ全員を引き止めることはできなかったわといっても、ホントに辞めたのは数人なのよね</p><p>香月セキュリティ・サービスの様な組織は特別なの日本には、他にこんな力を持つことを許された組織は無いわお給料も良いし長年の信用も、名家の人たちという最高の顧客も持っている</p><p>


　名家の指導者であるジッちゃんが育てて来た組織だし

　政財界の人たちにも強い影響力があるジッちゃんだからこそ国家機関に潰されることなく、独自の力を持つことが許されて来た</p><p>だから、今、香月セキュリティ・サービスを辞職するのは、もったいないと思っている人が大半なのよほとんどの人たちは、新オーナーのあなたを見極めてから、今後のことを決めようと思っているわ</p><p>


　つまりオレ次第か

　オレがオーナーになったことで香月セキュリティ・サービスがおかしくなったと感じたら、すぐに退職するかもしれないけれど

　とりあえずは、様子見ってことなんだな</p><p>まあ、そういう人たちはいいのよいずれにしても、わたくしたちは新体制で実績を積み重ねていくしかないのだから問題なのは</p><p>


　翔姉ちゃんが苦笑する</p><p>自分が辞めるんじゃなくいっそのこと、あなたを抹殺してしまった方が全て上手く行くって考えちゃった人たちよ</p><p>


　それが今回の反乱部隊か</p><p>閣下は引退なさったわけだからあなたを香月家から追放するか、殺してしまうかしてみすず様たちを新しいオーナーに担ぎ上げるわけそして、自分たちが香月セキュリティ・サービスの実権を握ろうと考えたのよね</p><p>でも、翔姉ちゃんオレを殺したって、香月セキュリティ・サービスの医療部にはまだ谷沢さんも翔姉ちゃんも居るわけだから実権を握るなんてことは無理ないんじゃないのか</p><p>あら、あなたを抹殺することができれば香月家内は、半年前の状況に戻るのよ</p><p>


　半年前</p><p>みすず様、瑠璃子様今は美子様もいらっしゃるわねどなたかに婿入りして、香月家の当主になるっていう野望が復活するでしょ</p><p>


　5月より前の香月家は

　みすず派と瑠璃子派に別れて内部で対立していた

　みすすへや瑠璃子に自分の息子を結婚させて香月家を乗っ取りたいと思っている野心家も多かった

　それが今は

　瑠璃子の父の変死で対外的には、瑠璃子は香月家の後継者争いから降りたことになっている

　美子さんは亡くなったジッちゃんの長男の娘だけれど、本妻の子ではない

　だから、香月家はみすずが継ぐのだろうとみんな感じているし

　そのみすずに、オレという公式のパートナーが居るのだから

　香月家内の後継者問題は決着がついたことになっている</p><p>どこの世界にも、あきらめの悪い人たちはいるわ</p><p>


　今度は、ミナホ姉さんがオレに言う</p><p>5月から半年でしょそろそろショックから冷めて何とか、自分たちの思い通りにしようと画策する人が香月家の中にも居たのよ</p><p>でも、香月家は分家の人たちや、重役の人たち、それに若い連中たちも、みんな5月のシザーリオ・ヴァイオラの襲撃の時に、あそこに居たろ</p><p>


　香月家の分家、臣下である重役たちその子供たち、ジッちゃんの私塾の連中たち

　みんな、あの高層ホテルでの闘いで、恐ろしい思いをしたはずだ</p><p>みんな、あそこでジッちゃんに刃向かわないって誓ったはずだよ</p><p>


　ジッちゃんに刃向かった人間

　シザーリオ・ヴァイオラと繋がっていた人たちは、瑠璃子の父親をはじめみんな処分された

　あの場に居た人間は、ジッちゃんを畏れ、改めて忠誠を誓い

　そして、オレがみすずのパートナーになったことも認めざるを得なかった</p><p>それは閣下への忠誠の誓いであってあなたへの忠誠ではないでしょ</p><p>あの時は恐ろしい思いをしたからあなたのことまで含めて、この半年間はアンタッチャブルになっていたけれど人は、すぐに怖さを忘れるわ喉元過ぎれば熱さを忘れるって言うでしょ半年経って、恐怖が薄れてきているのよ</p><p>だから今の視点で、冷静になって考えてみれば、あなたを香月家から排除するのが得策なんじゃないかって考え始めている人もいるわけよ</p><p>むしろ、半年間あの人たちが動き出さなくて助かったわこちらの態勢作りを進めることができたから</p><p>そうねギリギリ間に合ったわ</p><p>閣下は８０歳を過ぎているわご高齢なのよだからもう、みんな、閣下亡き後のことを考えているのよ今の内からね</p><p>閣下自身が一番、真剣に考えていらっしゃるわだから、この時期にあなたに香月セキュリティ・サービスを譲られたのよ</p><p>こちらが態勢を固めたところでわざと、敵対者が慌てて動き出す理由を作ったのよ</p><p>まさか、高校生のあなたに香月セキュリティ・サービスを与えるなんて思ってなかったでしょうから</p><p>今、あなたに香月セキュリティ・サービスを取られてはあなたに反抗することはできなくなるわ</p><p>香月セキュリティ・サービスは、香月家の実務的な暴力装置だもの</p><p>


　名家だけでなく、香月家の分家や重役たちさらに香月グループの企業の警護や警備だって、香月セキュリティ・サービスが担当しているわけだから

　香月セキュリティ・サービスをオレに支配されたら自分たちの方が危うくなる

　ジッちゃんが亡くなるのを待って、オレを暗殺するなんてことはまずできなくなるだろう

　それどころか、自分たちや名家の人たちの秘密を全て、オレに知られることになる</p><p>だから、あなたが香月セキュリティ・サービスを掌握する前に急いで抹殺しなくちゃいけないって焦ったのよね</p><p>あの人たちの誤算はわたくしとあなたの関係を知らないことあの人たちは、わたくしはあくまでも閣下の命を受けてあなたの部下になっているだけだと思っているから</p><p>


　ジッちゃんの専任警護人を勤めていた関翔がただの高校生のオレの女になっているとは思っていない</p><p>仕事上の付き合いしかないと思っているしわたくしも、閣下に無理に高校生のお守りを押し付けられて、不満に感じているはずだと思っているのよというか、そう思わせるように社内に噂を流したんだけれどね</p><p>


　高校生のオレがオーナーになって翔姉ちゃんとは、まだ上手くコミュニケーションが取れていないと思い込ませた</p><p>で実際に、香月セキュリティ・サービスの中に公がオーナーになったことを不満に感じているグループが居て</p><p>香月家内の不満グループと、香月セキュリティ・サービス内の不満グループを接触させたのよ</p><p>そうしたらあなたを排除するタイミングは、今しかないでしょ</p><p>


　翔姉ちゃんとミナホ姉さんが、オレに言う</p><p>２つの不満を持っているグループをくっつけて焚き付けて爆発させたんだ</p><p>ついでに警察内部の香月家に不満を持っている連中も合流させたわ</p><p>香月家が政界と繋がっているから迂闊に手が出せないことに不満がある現場の人たちね公を逮捕することで、少しでも香月家の力を削ぎたいと思っている急進派の皆さんにも来てもらったのよ</p><p>


　そう言って、ミナホ姉さんは石神憲王を見る</p><p>そこのお坊ちゃんに、過剰な武器を持たせて逮捕するつもりだつたのよ公も仲間として一緒に捕まえてマスコミには、違法な武器で武装していた危険な若者たちとリークするつもりだったのよね</p><p>じゃあ、こいつに武器を持たせた香田っていう男は警察が石神家に送り込んだの</p><p>それは違うわ香田を送り込んだのは、香月セキュリティ・サービスの不満派よ警察の不満派はグルになってただけ</p><p>


　香月セキュリティ・サービスの不満派は将来、自分たちが香月セキュリティ・サービスを牛耳るために

　警察の不満派は少しでもジッちゃんの力を削ぐため

　香月家内の不満派は自分たちの息子をみすずに婿入りさせるため

　みんなオレを排除するということで、目的が一致していたのか</p><p>で向こうは仕掛けて来たわけだけれど、わたくしたちは表向きには気付いていないことになっているから工藤さんたちと木下さんしか出せなかったのよ</p><p>


　香月セキュリティ・サービスの正規の人員が動き出していたら反乱部隊はオレに対する襲撃を中止にしていただろう</p><p>いや、助かったよ工藤さんや木下さんが来てくれなかったらオレたちだけじゃ、乗り切れなかったと思う</p><p>そんなことないですよっわたしは、テキトーなことを話して、大きな石を１つ砕いただけですからっ</p><p>


　木下さんが爆砕フレイルを抱えて、クスッと笑う</p><p>黒森様は冷静に正しい判断をなさっていましたイーディさんたちも大活躍でしたし</p><p>ええあなたが今日の難局を自分の力で乗り切ったことで、あなたの評価は高まるわううん、高まることになるわ</p><p>


　それも翔姉ちゃんの計画の内なんだ

　反乱部隊の襲撃をオレが、その場に居たメンバーだけではね除けたということにして広める</p><p>あなたが、香月セキュリティ・サービスを支配するためには必要なことなのよ受け入れなさい、公</p><p>


　ミナホ姉さんは、オレにそう言う</p><p>あなたは、あの人たちにとって手強い相手で怖い存在にならなきゃいけないのよ</p><p>


　オレ自身が、恐怖の対象にならなければ家族は守れない</p><p>それならなぜ、あなたただけここに呼ばれたのかも判るわね</p><p>オレに仕掛けて来たやつらへの制裁はオレがしなくちゃいけないってことだろ</p><p>


　反乱部隊の処分はオレが命じないと

　自分の手を汚さなければ恐怖の存在にはなれない

　ミナホ姉さんが、ニヤリと笑う

　ドゥルルルドゥルルルル

　倉庫内にサイレンが轟きゲートの大扉の上の赤色灯が明滅する

　大きな扉が、ゆっくりと開く

　ああ、やっぱりゲートの向こうは外界に通じる坂になっている

　坂の上から３台の車が下りて来た

　１台は、工藤父のトラックだパン工房前のオープン・カフェでイーディと黒瀬さんが倒した男たちを積んでいる

　後の２台は、商用バンだった

　荷物を積むのでなく人を乗せるタイプの

　３台の車が地下倉庫内に到着する

　再び、ガガガガっと大扉が閉まっていく</p><p>ご苦労様です工藤さん</p><p>


　翔姉ちゃんは、運転席から降りて来た工藤父に言った</p><p>おう、そっちのバンが警察関係んで、こっちのバンとトラックの中に居るのが香月セキュリティ・サービスだわ</p><p>気絶している連中も、頭から冷たい水でも掛けりゃあ目覚める程度のダメージだとりあえず、全員、武装解除して、フン縛ってある</p><p>


　どの車にも工藤父の配下が居て見張っている</p><p>じゃあ、順番に水を掛けていきましょうかでも、警察関係は後にしましょう</p><p>無傷でお仲間のところに返してあげないといけないけれど憶えていては困る記憶は、消さないといけないものね</p><p>


　一番の問題はオレが黒森公が、吉田良信という名前でこの高校に通っているという情報が、どの程度漏れているかだ

　最悪の場合は、オレはこの学校に居られなくなる</p><p>そうだな身内の処理が先だなおっし、中の連中を下ろせ</p><p>


　工藤父が、配下の人たちに命じる

　バンから、ゾロゾロと手を手錠で拘束された男たちが降りてくる

　トラックの上で気絶していた連中は、本当にバケツで水を掛けられて意識を取り戻したところを引き摺り下ろされた

　全部で３０人くらいいる</p><p>工藤さん、全員を黒森様の前に並べて下さい</p><p>おう言われた通りにしろお前ら</p><p>


　翔姉ちゃんの命令を工藤父たちが実行していく

　オレの前には木下さんが爆砕フレイルを持って後ろには、ドリィとアナがドリル槍を片手に警護してくれている

　キョーコさんも装甲車の運転席から降りて来ていて何か、変なサングラス付きのヘルメットを被っているから顔が良くわからないけれど月子やミナホ姉さんを守る位置に立っていた

　香月セキュリティ・サービスの反乱部隊の男たちの様子は

　２種類に分かれていた

　ほとんどの人たちは困惑した表情で、オドオドしている

　だが、５人ぐらいだけもの凄い憎しみの眼で、オレを睨んでいた

　その内の一人が翔姉ちゃんを見て</p><p>結局、関さん、オレたちはあなたに踊らされていただけってことですか</p><p>月子、こいつら全員、喋れなくしてくれ</p><p>


　月子が３０人近くのおとこたちを見る

　この距離なら全員が月子の力に支配される

　美智やイーディと気を練る鍛錬をすることで月子の巫女の力は増大している

　オレは男たちに</p><p>悪いねオレは香月セキュリティ・サービスのオーナーだけれど社長とかじゃないから、全職員の顔と名前なんかは把握していないだから、あなたたちのことは良く知らないんだけれど</p><p>


　低い声でゆっくりと言う

　自己紹介をする必要は無いだろうオレはさっきまで、こいつらのターゲットだったんだから</p><p>オレは、あなたたちと話し合いをするつもりはないあなたたちは、すでにオレに対して反乱を行っただから、オレはあなたたちを処分しなくちゃいけない香月セキュリティ・サービスの活動がしばしば法を犯すものになるようにこの処分も日本の法を犯すことになるつまりオレが個人的にあなたたちを制裁する</p><p>


　おどおどしている人たちの眼が、さらに不安の色を増す

　憎悪組の眼は、さらにキツくオレを睨んだ</p><p>オレは、あなたたちも知っている通りのただの高校生だから会社組織っていうのはよく判らないんだけれどでも、上の人間の命令だから、どうしても断れなかったっていうケースがあるのは想像できる今回もそうなんだろ断り切れなくて、反乱に参加した人ちょっと手を上げて</p><p>


　困惑顔組がお互いを見る

　そして、一人が恐る恐る手を上げると次々に手を上げる人間が増えていく</p><p>月子チェックしてくれ</p><p>


　オレは月子に心を読ませる</p><p>おおむねその通りのようですああその人とその人は、嘘を吐いています</p><p>


　月子が指摘する</p><p>よし、その二人を除いて今、手を上げた人はこちら側に移動してくれ</p><p>黒森様の言う通りになさい</p><p>


　翔姉ちゃんの言葉に、男たちがゾロゾロと移動する

　みんな手錠をしているし翔姉ちゃんや木下さんの強さは、よーく知っている

　工藤父と配下の人たちにも取り囲まれているから、逆らうことはできない

　オレは上司に逆らえなかった男たちに</p><p>あなたたちのことは今回は不問にしますあなたたちも、本音ではオレが香月セキュリティ・サービスのオーナーになったことに不安を感じていることは判っていますから反乱が行われることを、報告しなかったことも今回だけは罪に問いません</p><p>


　おどおどグループは、えという顔をしてまた、お互いの顔を見る</p><p>黒森様が、そうおっしゃるのですから今回の件についての記録も残しませんただし、わたくしは、ここに居る全員の顔と名前を覚えていますからそのことは忘れないでね</p><p>


　翔姉ちゃんが笑顔で言う

　香月セキュリティ・サービスの社内の書類には今回のことに関して何１つ記載はしないが

　現場責任者である翔姉ちゃんの査定は厳しくなる</p><p>わたくしの評価を書き換えるように、奮起することを期待するわ</p><p>


　出世や高いボーナスを希望するのなら、今まで以上に頑張って実績を示さないといけない</p><p>さてとこっちの連中だけれど</p><p>


　憎悪組つまり、反乱の首謀者たちは全部で７人居た</p><p>月子石神家を巻き込もうと画策して、香田に指示していたやつは誰だ</p><p>この方ですわ</p><p>


　月子がスッと左端の男を指差す</p><p>警察の中の香月家に不満を持っている連中と手を組んだのは</p><p>それはこの方です</p><p>


　これも月子が右側に居た男を指摘する

　憎悪の眼が驚愕に変わる</p><p>もう１つ香月家の中の不満のある人とコンタクトしたのは</p><p>それはこちらの方です</p><p>


　月子は正面の男を指した</p><p>それって、どちらが先に申し出たことなのかな</p><p>


　オレをどんな手を使っても排除しようと

　こいつらから、香月家内の不満組に話を持ち掛けたのか

　香月家の不満組の法から、話があったのか</p><p>先に話を持ち掛けたのはこの方です</p><p>


　月子は、もう一度正面の前の男を指差す</p><p>ありがとうこいつが先に話したんなら香月家内の不満組の処分は、１段階軽くしないといけないな</p><p>


　オレは翔姉ちゃんに言う</p><p>黒森様のご命令通りに致します</p><p>


　翔姉ちゃんは、恭しくオレに一礼した

　オレは改めて、首謀者たちを見ると</p><p>オレはもう、人を殺すのは嫌なんだだから、あなたたちを殺すつもりはないだけど、あなたたちには２度と警護の仕事ができないようになってもらうし反乱計画の中心にいた３人には廃人になってもらう</p><p>


　仕方なく反乱に参加した者には寛容さを

　反乱の首謀者には徹底した冷酷さを

　オレはジッちゃんの様に人から畏れられる存在にならなくてはいけないのだ</p><p>月子、こいつらは香月あるいは黒森という名前を見聞きしたら、いつでもどこでも小便を漏らして脱糞する身体に変えてくれ</p><p>


　これでもう、こいつらは警護の仕事はできない

　他の警護の会社に天職しようとしても香月セキュリティ・サービスのことを聞かれたら、身体が勝手に漏らしてしまう

　履歴書に香月セキュリティ・サービスと書き込むこともできない</p><p>そっちの３人は、それに付け加えて丸いモノ、四角いモノ、赤いモノ、青いモノ、誰かに借りたモノ、古いモノ、新しいモノを見聞きしたら、その瞬間に放尿、放屁、脱糞する身体にしろしかも漏らしながら今日はいつもの３倍ヒネリ出しておりますと５人の人に報告するようにしろ漏らした後は、自分の知っている一番長い歌を大声で歌えフルコーラス歌い終えるまでは、その場から動けないようにしろ</p><p>


　オレは正面に居た男に尋ねる</p><p>あんたの知ってる一番長い歌は</p><p>


　そいつは答えた</p><p>キャプテン・オン・ザ・シップだ</p><p>高校の卒業式の時、なぜか生徒会のやつが長渕ファンだったので</p><p>卒業生全員で乾杯を歌うイベントが組まれていた</p><p>自分が卒業するのに君に幸せあれと歌うのが納得できなかった</p><p>中学の時の贈る言葉よりはマシだったけれど</p><p>大学は演劇科だったので全員で４２ndストリートを歌わされた</p><p>代わりに教授が屋根の上のバイオリン弾きを歌ってくれた</p><p>1350.処断　／　生け贄の羊</p><p>・香月重孝／８２歳）みすずたちの祖父名家・香月家の現当主</p><p>


　そのまま月子が翔姉ちゃんたちと残って、反乱部隊や警察関係者の記憶のチェックと削り取りを始める

　オレたちについての情報は、全て彼らの頭から消さないといけない</p><p>あなたは、こっちに来て</p><p>


　ミナホ姉さんは、オレを地下倉庫の奥の部屋に呼ぶ

　そこは、狭い事務室みたいな部屋で事務机とノートパソコンと電話が置いてあった</p><p>香月様が、あなたとお話しなさりたいそうよ</p><p>


　ああ、オレたちの様子をどこかから観ているのか

　オレたちの学校は、ミナホ姉さんの仕掛けた監視カメラと隠しマイクだらけなんだから

　こんなに実況中継に向いた場所は無い

　ミナホ姉さんが、ノートパソコンをくるりとオレの方に向けると

　画面にジッちゃんが映っていた</p><p>なかなか大変だったみたいだな</p><p>


　どうやら、香月家の本家邸宅から観ていたようだ</p><p>そのまま話せば、向こうに聞こえるわ</p><p>


　オレはノートパソコンの前のパイプ椅子に座って</p><p>大変だったよていうか、まだ現在進行中だけれど</p><p>


　オレたちは、実行犯を捕まえただけだ

　香月家の中のオレを引き摺り下ろそうとした連中のことが、まだ片付いていない</p><p>香月の家のことは、わたしに任せろ今はまだ、そこまでお前がするべきではない</p><p>


　香月家の当主であるジッちゃんが健在なんだから家の中の問題にまで、オレが手出しするわけにはいかないか</p><p>お前に手を出した連中は、わたしの意向に背いたのだそれ相応のペナルティは負わせる</p><p>今回のことは家の恥だだが、ここで整理することができれば今後が盤石になる</p><p>それを狙ってわざと反乱させたんだろ</p><p>


　どこの馬の骨とも判らないオレが、香月家の本家の令嬢であるみすずのパートナーとして認められたことだけでも、トンデモないことなのに

　香月家の私兵である香月セキュリティ・サービスを任されたたなれば

　何がなんでも、オレを抹殺したいと思う連中が現れるのは当然だ</p><p>まあな体勢を改革する時には、反動勢力が現れるものだ勢力が弱いうちに、キレイに潰しておかないと後々に厄介ごとの芽となる</p><p>今日の連中でもまだ弱い状態なのかい</p><p>


　30名近い反乱部隊と10名前後の警官が、校内に侵入して来ていたというのに</p><p>分家と言えども香月家だぞまた、シザーリオ・ヴァイオラの様な裏世界のそれも外国の組織のヤツラを雇い入れられたらもっと恐ろしいことになっていたぞ</p><p>今回は、まだ日本人同士だしな本気で爆弾テロを行うところまでは行き着かなかっただろ</p><p>でも爆弾を仕掛けるかもしれないっていうフリはしていたじゃないか</p><p>それは、あくまでもブラフだそう見せ掛けることで、警護側にプレッシャへを掛け、校内全体を常に監視していなければいけないようにして人員を割かせるようにしだけだ</p><p>本気で爆弾を仕掛ける気は無かったってたこと</p><p>そうだだが、爆弾が仕掛けられているかもしれない可能性が1パーセントでもあれば、警護側はそれに応じた対処をしなくてはならない</p><p>


　本気でないと感じていても本気で爆弾が仕掛けられていないか、常に監視を続けなくてはいけない</p><p>効果としてはそれで充分だろう</p><p>これが外国の組織ならそっちの方が手っ取り早いとなれば、平気で爆弾でも何でも仕掛けて来るぞ一般人に死傷者が出ることなど、気にせずにやる</p><p>


　画面の中のジッちゃんが、オレを見て言う</p><p>日本人なら、森の中の一匹の虎を殺すために森全体に火を放つようなことはしないだが、国外の連中はそれをやる森というものが持つ価値や、その森で他にどれだけたくさんの動物が暮らしているかなどは考えない他者への共感を持たないまま、自分の目的をいかに効率よく達成するかしか考えない</p><p>


　香月セキュリティ・サービスの反乱部隊の連中だって学園祭を楽しんでいる高校生や、その家族や友人まで巻き添えにするのは、良心が痛むだろう

　そういう発送が国外の組織の連中には無い

　他人が生活するコミュニティを破壊することに迷わない平然とヤる</p><p>だからこの次期に、こういう形で刈り込みができたのは良かったと思う</p><p>お前の処断もあれで正しかったと思う首謀者たちに引っ張られた連中には鷹揚に首謀者たちには厳しく、ただ命までは取らないいや、生かしておいて生き恥を晒させた方が、今後、お前の怖ろしさが広まることになるから、あれで正解だったんだ</p><p>


　首謀者たちは今後、香月や黒森の名を見聞きする度に失禁脱糞することになる</p><p>今までは、香月家の裏の怖ろしさは、全て、わたしが取り仕切ってきた</p><p>


　ジッちゃんによって表の人たちも、裏の人たちも香月家を畏怖している</p><p>だが、そういう仕事はみすずや、瑠璃子、美子たちに引き継がせるわけにはいかないあの子たちには、泥を被らせたくないのだ</p><p>


　オレも、みすずたちに裏の仕事をさせたくはない</p><p>だから、悪いが手を汚すような仕事は、お前に任せたいのだよ</p><p>それは、判っているよジッちゃんあ</p><p>


　なぜ、この反乱鎮圧をジッちゃんは、オレの高校の学園祭でやったのか

　みすずや瑠璃子たちが居ない場所であいつらの知らないうちに片付けてしまいたいんだ

　さっき、ジッちゃんは言った

　これは香月家の恥だと

　香月家の中に反乱を起こす者が居たことをジッちゃんは、みすずたちに知らせたくないんだ</p><p>家というものは、本当に難しい血縁は辞められないからな縁切りをしても、血が繋がっているという事実は変わらない</p><p>今回の反乱に加わった、香月家の人間は3名だその3人を公式に処罰すれば香月家全体が壊れるそいつら親兄弟、子供たちも皆、香月家の一員で香月グループで働いているのだからな</p><p>


　オレの抹殺を企てたという事実を明らかにすれば本人だけでなく、親族までが影響を受ける

　親や兄弟や息子のしたことで香月家や、香月家の経営するグループ企業の中で立場を失う</p><p>だから、表向きには何も無かったことにするしかないのだ</p><p>だが、悪事を働いた者は必ず処罰しなくてはいけない公式には何の叱責もしないが裏ではしっかりと処罰しておかねば、同じことがまた繰り返されるだろう</p><p>


　オレの抹殺計画を実行して阻止されたけれど、お咎め無しだったら

　そいつらは、ジッちゃんやオレのことをナメる

　そういう事実があったことを後から知った連中もオレたちをナメる

　だから、また下らないことを計画して、オレに仕掛けて来ることになる</p><p>3人の中で一番、主導的な立場に居た男には事故死してもらうことにしたよそれが、残りの２人に恐怖を与える彼にの周囲には、常に監視者を置くことにしたそうやって強い恐怖で抑え付けるしかない</p><p>ただし現在の香月グループ内の地位に変更は加えない下手に左遷などすれば、さらにお前に対して恨みを抱くそれが何年か先に、また新しい事件の発端になるかもしれない</p><p>


　血族の問題は本当に難しいんだな</p><p>まあいいとにかく香月家の方はわたしが何とかする今回の3人の牙を抜くことができれば、何とか安定した状態にすることができると思う</p><p>警戒は続けるよ他にも、オレに不満がある人はたくさんいるんだろうから</p><p>ああ絶対に油断はするな</p><p>


　画面の中のジッちゃんが、ニヤリと微笑む</p><p>ところで、お前石神家の子供たちのことだが</p><p>今は月子の力で思考停止しているよあいつらも、オレたちに関する記憶だけ消去してそのまま石神家に送り届けるよ</p><p>


　あのバカ兄妹は手間が掛かるが、仕方ない</p><p>それでいいのかお前</p><p>石神家の兄妹はお前を抹殺する計画に、参画していたのだろう</p><p>いや、結果的にはそうだけどでも、それはあいつらが、香月セキュリティ・サービスの反乱部隊が送り込んだ香田って男に騙されていたからで</p><p>騙されていたとしてもお前に多大な迷惑を掛けたことは事実だ違うか</p><p>というより、あの兄妹が聡明ならばそんな男にそそのかされて、お前に会いに来たりはしなかったとは思わないか</p><p>


　ジッちゃんはオレに問う</p><p>お前たちが上手く対処たしから、問題は起きなかったが下手をすれば、あの兄妹もケガをしたり、死んでいたかもしれん違法な武器を所持していたということで警察に捕らわれ、家の名誉に泥を塗っていたかもしれない</p><p>それはその通りだと思うけれどさ</p><p>お前人に何かしてやったのなら、必ず代償を取らなければならんぞ</p><p>このまま無事に家に帰してやったとして石神家の兄妹は、お前に感謝すると思うか</p><p>それは無いと思う</p><p>


　あいつらはバカだから

　むしろ、恐ろしい思いをさせられたってオレを恨むだろう</p><p>いや、だからその辺もごっそり、オレたちとの接触した記憶を月子に消してもらおうと思っているんだけれど</p><p>それでは、お前があいつらのためにした苦労の甲斐がないではないか</p><p>いや、オレがジタバタするのはタダなんだし、オレのことはどうでもいいんだよ</p><p>それではダメだお前がダメになる</p><p>


　ジッちゃんはキッパリと言った</p><p>お前が家族のために苦労することは、当たり前のことだしかし、お前の家族はお前の苦労に対して、様々な思いを返してくれているだろうだから、お前は挫けずに頑張り続けることができるそうだな</p><p>それはそうだと思う</p><p>


　オレに家族が居てくれているということ

　毎日、オレに優しく微笑みオレを愛してくれているということ

　だからこそ、オレはまた家族のために生き続けることができる</p><p>しかし、石神家の兄妹はお前の家族ではないお前が彼らに対してしてやったことに対する代償はきちんと取るべきだ</p><p>


　あいつらは礼すら言わなかったもんな</p><p>そして、また石神家の兄妹は、名家の人間として厳しく罰せられなくてはならないのだ</p><p>


　石神憲王と石神瑞希が罰せられる</p><p>お前パトリシア・ハースト事件というのを知っているか</p><p>


　突然、ジッちゃんはそんなことをオレに聞く</p><p>いや、知らない知らないです</p><p>市民ケーンという映画を観たことは</p><p>市民権</p><p>もういい市民ケーンという映画のモデルとなったウィリアム・ハーストという新聞王がアメリカに居た一代で巨額の財産を得た男だパトリシア・ハーストというのは、ウィリアム・ハーストの孫娘だ</p><p>


　アメリカの大富豪の孫娘</p><p>１９７４年、当時１９歳だったパトリシアは、家出していたところを過激派組織に誘拐される２ヶ月後、この組織がサンフランシスコで銀行強盗事件を起こすのだがパトリシアは、２ヶ月間の間にすっかりこの組織の一員となってしまっており彼女も銀行強盗に参加していた</p><p>


　大富豪の令嬢が銀行強盗の一味に</p><p>その時、ライフル銃を持って銀行を襲っているパトリシアの映像が銀行の監視カメラに残っておりテレビや新聞で報道されたため、全米が騒然となった</p><p>事件の一ヶ月後、警察が犯人グループのアジトに踏み込んだがパトリシアはたまたの外出していたために逮捕されなかったさらに一月経って、パトリシアはロサンゼルスの放送局に写真と肉声の入ったテープを送るそこには、パトリシアが過激派組織の同士になったという宣言と共に、親をファシストの豚、親が決めた婚約者をセックスアニマルと罵る酷いものでこれが放送されると、アメリカ国内での騒ぎはさらに大きくなったハースト家の名誉は、地に堕ちた</p><p>


　孫娘が自分の意志で銀行強盗に加わったと宣言したのか</p><p>パトリシアが逮捕されたのは、その１年後だ裁判が始まると、彼女は自分は過激派組織に強制されていただけで、殺されないために彼らの仲間になっただけだと無罪を主張した弁護士は、過激派組織に居た時のパトリシアは洗脳されていたのだと申し立てたがそんな言い訳が通るわけがないパトリシアは、懲役３５年の刑が言い渡された</p><p>さ、３５年</p><p>事件がマスコミによって全米の関心の的になっていたからな社会的な影響を考えて、陪審員は重い刑を言い渡したんだしかし</p><p>パトリシア・ハーストは大富豪の娘だハースト家が、様々な人脈を使って娘を救うための嘆願書を書かせるそれで３５年の刑期は、懲役７年に大幅に短縮された</p><p>


　５分の１</p><p>それどころか、ハースト家は大統領を動かし保釈金１５０万ドルで特別恩赦を出させた結局、パトリシア・ハーストは１年も刑務所にいないで仮釈放を勝ち取ったのだ</p><p>


　懲役３５年から懲役７年になって実際は、１年未満</p><p>これは未開の独裁国家での話ではないほんの40年ほど前のアメリカで起きたことだ</p><p>どうだ最初から最後までみっともない話だとは思わないか</p><p>パトリシア・ハーストが銀行強盗に加わったのは誘拐された被害者が、犯人たちと一緒にいる内に犯罪者たちに共感を持ってしまうというストックホルム症候群に掛かっていたからだということになっているがそれでも、あんまりな話だみっともないにもホドがある</p><p>わたしにも孫娘がいるだから、この話は、わたしにとっては、この事件は笑いごとでは済まされないのだよ</p><p>


　みすずや瑠璃子たちが、変なカルト組織とかに誘拐されて

　その組織の連中と銀行強盗を働いて逮捕されて

　その過程が全て、世の中に報道されたりしたら

　香月家は終わりだ</p><p>一人の馬鹿娘の存在が、家の名誉を崩落させるのだパトリシア・ハーストの様な娘を作らない様にしなければならないわたしたち名家の親たちは、そのことを忘れてはいけないわたしは、名家の集まりではよくこの話をする</p><p>そしてまた、名家の子供たちも、自分たちの立場を常に理解して行動を自重する義務がある名家の子なら、そんなことは小学生の段階で、判っていなければならないことだ</p><p>


　だが石神兄妹は</p><p>あの兄妹は、明らかに自重していなかった聡明さに欠けていた悪い人間が吹聴する言葉に乗って、自ら危険な場所へ来てしまった危うく、石神家の名誉を汚す寸前まで行ったそして</p><p>


　ノートパソコンの中のジッちゃんが溜息を吐く</p><p>何１つ、反省していない自分がしたことの意味も判っていないこんなことでは困る誰かが、あいつらの尻を蹴飛ばしてやらんといかん</p><p>何の処罰もされずに、このまま家に帰すのはあいつらのためならんそして、お前のためにも</p><p>


　オレがこのまま、石神姉妹にされたことを腹の中に呑み込むというのも間違っているということか</p><p>家に帰す前に、相応に怖い思いをさせろ一生、忘れられないほどの屈辱を与えてやれ</p><p>


　ジッちゃんは、オレにそう告げる</p><p>そこまでやらなければ、あの兄妹は学ばないぞ世の中には、迂闊に手を出してはいけないものがあるということを、心と身体に刻み込んでやれ</p><p>忘れるなお前は犯罪組織の人間なんだぞそして香月セキュリティ・サービスを司り、香月家の闇の力をコントロールする男になるんだ</p><p>


　オレは犯罪組織黒い森に所属していて

　黒森家は、裏の世界の家だ</p><p>石神の子供たちのような連中にナメられて、我慢をするなヤられたことは、倍返ししろそうでなければ、お前は人から恐れられる存在にはなれないしこれからもまた、お前をナメたヤツの襲撃を受けることになるぞ</p><p>


　今日は何とか無事に終わった

　でも、次はオレを抹殺しようとする人間の刃が、オレの家族を傷付けることになるかもしれない</p><p>でも、ジッちゃん石神兄妹に罰を与えるって、オレは何をすればいいんだ</p><p>


　名家の坊ちゃんとお嬢さんなんだから</p><p>妊娠させなければ、何をしてもいいぞ</p><p>黒森家の生業は娼館だ石神の当主も、そのことは知っているそんな黒森家にケンカを売りに行ったのだから娘が生娘のままで帰って来られるはずがないだろう</p><p>


　石神瑞希をレイプするのか</p><p>楽しんでやれよ石神の娘は、お前の女にはならないこれは処罰なのだから今日だけのことだそれを理解して好きなだけ犯せ</p><p>ということで、よえやくエッチ・シーンへそれも陵辱方向へ行きます</p><p>石神瑞希とは後腐れが無いので思いっきりレイプします</p><p>1351.処断　／　責任と楽しみ</p><p>自らがしでかした過ちを自らの肉体で支払うのだよ</p><p>


　パソコンの画面の中で、ジッちゃんは言う</p><p>石神の資産も名家としての権威もあの兄妹自身のモノではない彼らが彼ら自身の所有物として持って居るのは己の肉体だけだだから身体で代償を支払せろ</p><p>


　石神瑞希を犯すことでオレたちのところに敵を連れて来たペナルティを相殺する</p><p>でもさそれを言ったら、オレも同じだよ</p><p>オレだってオレ自身は何の力も持っていないよミナホ姉さんに生かしてもらっているだけだし、ジッちゃんの香月家の力を借りているだけだ</p><p>


　オレも石神兄妹と同じだ

　オレ自身は、ただの頭の悪い高校1年生でしかない</p><p>お前は、まだそんなことを言っているのか</p><p>


　モニター画面の中のジッちゃんが、オレを睨む</p><p>もう、お前はそんな無責任な発言をすることは許されないのだよ今のお前の立場は石神家の子供たちとは違う</p><p>今のお前は香月セキュリティ・サービスのオーナーだあの武装組織のたった一人支配者だ</p><p>


　ジッちゃんから、香月セキュリティ・サービスという組織を譲り受けた</p><p>香月セキュリティ・サービスの王として考えて見ろ今回のようなことが、今後も続いて良いのか</p><p>お前が舐められるということは香月セキュリティ・サービスが舐められるということを意味するのだそして香月セキュリティ・サービスのような企業は、世間から舐められたら営業ができなくなる</p><p>


　香月セキュリティ・サービスは名家や政財界の大物専門の警護会社だ

　そういう会社をオレは受け取ってしまった

　今更返すこともできない</p><p>お前のような香月家の外から来た人間しかも若造が、突然オーナーになったのだ組織内に反発が起きるのは当然だ</p><p>


　だから、香月セキュリティ・サービスの中にオレを追い落とすか抹殺しようとする反乱部隊が結成されて

　石神兄妹を利用して、今日、オレを襲ってきた</p><p>当然だがこの反発は1度で抑えきらねばならないそうしなれば組織全体がお前を信任しなくなる</p><p>お前は、とりあえず反逆者たちに対しては正しい処断をしたお前自身の責任でお前が命じた処断だ</p><p>


　オレが香月セキュリティ・サービスのトップなんだから反乱部隊に対する処罰は、オレ自身が下さないといけない

　オレは装甲車に乗ったまま、ここに連れて来られた

　寧やメグやイーディたちをパン工房前に降ろして

　あの子たちは、香月セキュリティ・サービスとは無関係だから</p><p>関くんや御名穂くんに一任するのではなく罰を受けるべき人間たちに、お前が直接、自分の意志で処断したのを見せることに意味があるのだよ</p><p>


　反乱部隊の処罰を翔姉ちゃんや工藤父たちにお任せしたら、オレは香月セキュリティ・サービスの人たちから信用してもらえない</p><p>お前は上司に命じられて、仕方なく反逆に与した連中を許した彼らの口から、お前という人間の評価が組織全体に伝わるだろうお前が運良くみすずのパートナーに選ばれただけの小僧ではないということ香月セキュリティ・サービスという特殊な組織を背負う覚悟のできている男だということが語られることになる</p><p>


　オレはオレの責任で彼らを処罰した

　彼らの見ている前で、彼らに聞こえるようにはっきりと告げた

　そういう実績が、オレの信用を形作っていくのか</p><p>名家に関しても同じだ香月セキュリティ・サービスにとっては、名家の連中は大切な顧客であるがだからといって、警護の仕事は通常の商売とは違う</p><p>今回のように、名家に所属している人間が敵の手先となった場合香月セキュリティ・サービスは、どう対応するべきだ</p><p>名家の息子と令嬢は大事な顧客の子供たちだから、どれだけ無礼を働いても、見逃して許してやるのか</p><p>いやそれは違うと思う</p><p>香月セキュリティ・サービスは、名家全体を守る組織だよ今回みたいなことがあった場合は、石神兄妹のことはやっぱりブッ叩いて、罪を思い知らせてやんないといけないと思うそうじゃないとあのバカ兄妹は、また悪いヤツラにダマされると思う</p><p>


　今回は、何とか助かったけれど

　次回は、殺されたり家の名誉を汚すようなことに陥れられるかもしれない</p><p>そうだ香月セキュリティ・サービスには社名に香月の名を冠してあるこれは、香月セキュリティ・サービスが、香月家の私兵であり警護の契約をしていたとしても、他の名家の下僕にはならないということを示している</p><p>


　金を出して雇っているんだから、自分たちの言う通りにしろとは言わせない

　そんなことになったら、完璧な警護ができなくなる

　香月の名を負うことで香月セキュリティ・サービスと他の名家は、対等な立場でいられるんだ</p><p>そのことはお前が、オーナーとなった今も同じでなければならない</p><p>判ったよジッちゃん石神兄妹は、名家の出身じゃないオレが香月セキュリティ・サービスのオーナーになったことでオレたちをナメたんだな</p><p>


　あいつらは、オレを自分たちの言うことを聞く下僕のように考えていた

　オレは、香月家の人間ではない普通の高校生だから</p><p>だから、オレは無礼を働いてきた、あいつらにキッチリとお仕置きしないといけないのか</p><p>そうだこのまま、何もせずに家に帰したらあの子供たちは、お前のことを名家の連中に悪く吹聴するだけだぞ</p><p>


　オレが気が利かなかったとか

　オレのせいで、危険な目にあったとか

　香月セキュリティ・サービスの中でも、オレに反抗するグループが存在しているとか</p><p>オレのことをなら、何を言われても構わないけれど香月セキュリティ・サービスのオーナーとしては、それじゃあ困るんだよね</p><p>その通りだお前の悪い噂が広まれば、それは香月セキュリティ・サービスの評価が低下したということになるお前1人の問題ではない</p><p>


　オーナーとしての責任をオレは常に感じていないといけない</p><p>つまり、ジッちゃんは石神瑞希をレイプしろってオレに言ってたけれど</p><p>


　オレは状況を整理する</p><p>レイプなら何でもいいっていうんじゃなくって今後、彼女がオレたちに刃向かわないように、徹底的に屈服させるってことなんだよね</p><p>そうだやっと判ったか</p><p>


　モニターの中のジッちゃんが、ニヤッと微笑む

　レイプしてオレに犯されたことが悔しくて、ずっとオレを恨んでるとかじゃあダメなんだ

　1発のレイプで一生、石神瑞希がオレにひれ伏し続けるような

　そういう種類のレイプでないと</p><p>これも香月セキュリティ・サービスのオーナーとして、責任をもってやらなくちゃいけないことなんだね</p><p>まあ、そういうことだ</p><p>はぁなかなか難しいな</p><p>


　オレは溜息を吐いた

　あいつかなり馬鹿さ加減が壮絶だからな

　どうすれば屈服するだろう</p><p>そんなことはあるまいお前には、鷹倉神社の巫女も付いているじゃないか</p><p>いや、巫女の力は使い方が難しいんだよ変なことを心に書き込むと精神そのものが壊れちゃうこともあるからさ</p><p>


　石神兄妹を精神崩壊させてしまうのはさすがに寝覚めが悪い</p><p>あ、そうだそれより石神瑞希は、オレがレイプするってことで良いけれど</p><p>兄貴の方は石神憲王は、どうしたらいいんだろえっとやっぱり、オレが屈服させないといけないんだよな</p><p>


　男もレイプするのかオレ

　男もレイプして、屈服させるとか何をどうすればいいんだ</p><p>馬鹿ねそっちは、あたしに任せなさい</p><p>


　横から、ミナホ姉さんが苦笑して言う</p><p>ちょうど娼婦候補生たちの教材に、マゾ男が1人欲しかったのよ</p><p>ああ、良い考えだ御名穂くん自由に使ってくれたまえ</p><p>


　ジッちゃんが、石神憲王の未来を決定してしまう</p><p>あなたは妹の方だけレイプしてくれればいいわ</p><p>いや、でも石神兄妹の件は、全部オレが処理しないといけないんじゃ</p><p>


　これはオレの香月セキュリティ・サービスのオーナーとしての仕事なんだから</p><p>すると、ミナホ姉さんは</p><p>あら、あたしも香月セキュリティ・サービスの仕事をしているわよ</p><p>


　ミナホ姉さんも、香月セキュリティ・サービスの情報分析担当の仕事をしている

　犯罪組織黒い森としても、香月セキュリティ・サービスとは提携関係にある</p><p>あなたが、香月セキュリティ・サービスのオーナーとしてこの場で、石神憲王の処理を委託してくれればいいのよそれで問題はないわ</p><p>でも、それってオレがミナホ姉さんに、オレがするべき仕事を押し付けたことにならないか</p><p>


　オレはそれが不安だ</p><p>どうしてよあなたは黒森家の子、あたしの弟でしょあたしたちの関係は、上司と部下じゃないわ身内でしょ黒森家あるいは黒い森の中で行われることは、あなたが自分で処理をしたというのと同じことになるのよ</p><p>


　そうか世間の眼から見れば</p><p>だから兄の方はあたしがやるわ</p><p>そうだなそれで問題は無いそっちは御名穂くんに任せろお前は、お前のできることからやれ</p><p>だいたい、男を犯すんじゃあなたが楽しめないでしょ</p><p>あなたは香月セキュリティ・サービスのオーナーとしての義務を背負ったこれはかなりの重責であなたにとっては、ツラいことになるわ</p><p>だからこそ少しでも楽しんでやれるように、工夫をしなさい義務を果たすことができるなら、どんな方法でもいいのよそういう風に考えないと、気持ちが保たないわよ</p><p>ああ、処罰を楽しめさっきも言ったが石神の娘は、孕ませなければ、何をしても良いからな</p><p>


　石神瑞希はオレの女になるわけではない

　レイプするのは、今日だけだ

　今日1度きりのセックスで処女を奪い

　オレに犯されたことを恨みに思うのではなく

　一生、オレにひれ伏すように屈服させる

　そう考えたら、なかなか大変な仕事だけれど

　石神瑞希の心と身体を変えていく作業を楽しんでやればいいのか</p><p>判ったじゃあ香月セキュリティ・サービスのオーナーとして、家族のミナホ姉さんにお願いするよ石神憲王の処理を頼みます</p><p>はい、承りました</p><p>では頑張れ香月家の内部とそれぞの名家ついでに石神家との折衝も、わたしの方でやっておくお前はお前の仕事をやれ</p><p>うん、ありがとうよろしくお願いしますジッちゃん</p><p>


　ジッちゃんとのネット回線を介した会話が終わる</p><p>公いえ、良信これは、あなたにとって良い機会になると思うのよ</p><p>


　狭い事務室に２人きりになるとミナホ姉さんが、オレに言った</p><p>今のあなたは、女の子とセックスするのは相手の子を家族に迎え入れて、一生面倒を見なくちゃいけないことだって思っているでしょ</p><p>そんなことはないのよあなたは、女の子に対して責任感があり過ぎるし何事も重く考え過ぎよ</p><p>そしてそういう考えだと、あなたの女の子を評価する眼がどんどん曇っていくわ</p><p>あなた石神瑞希という女の子を、どう評価している</p><p>名家の令嬢だからって、世の中の人たちを低く見ている性格の悪い女の子って感じかな</p><p>


　オレは率直に答える</p><p>注意力は散漫だし、物事を理解する力にも欠けている他人に対する興味が無いから周りの人に優しくないしそういう意味では品が無いとにかく、馬鹿な子だと思うよ</p><p>だから、あなたの眼は曇っているのよ</p><p>あたしは娼館の主が本職だからどんな女の子も、そういう基準で見てしまうんだけれど</p><p>


　女の子を見る基準</p><p>確かに石神瑞希という子性格も悪いし、頭も悪いわでも、こちらが油断せずにきちんとコントロールできたら稼げる娼婦になると思うわ</p><p>


　稼げる娼婦</p><p>だって、あの子顔立ちとプロポーションは綺麗だものあの子を売り出したら抱いてみたいと手をお挙げになるお客様はたくさんいると思うわああいう気の強い高飛車な子を、ベッドの上で屈服させてみたいという方たちが</p><p>


　石神瑞希は、美人だ

　オレは、そういう彼女の良点を無視していた</p><p>もちろん、あたしは彼女を娼婦にするつもりはないわよ名家・石神家のお嬢様なんですから</p><p>


　家が没落してしまった鞍馬家の美里とは違う

　名家として権勢のある石神家の令嬢を、娼婦に堕としたりしたら黒い森が他の名家の人たちから激しく非難されるだろう</p><p>いい一生、付き合っていく女でなく今日、１日だけ、陵辱することが許された獲物として、石神瑞希を再評価なさい</p><p>あなたは、あの娘に何をしてもいいのよあなたの性欲の全てを注ぎ込んで良いのよ先のことは考えなくて良いわただ、セックスの対象として彼女のことを見るのよ</p><p>


　今日だけの陵辱対象として</p><p>あんな偉そうな小娘でも、綺麗な子よメチャメチャに犯してやりたいと思わない</p><p>思うよあいつらには、さっき面倒な思いを何度もさせられたから裸にひん剥いて、思いっきり犯してやりたいって思う</p><p>


　正直にオレは答える</p><p>まずは、それをしなさいあなた自身が楽しんで細かいことは、その後に調整すればいいんだから</p><p>移動の準備はできているわよ</p><p>


　地下倉庫の中に戻ると翔姉ちゃんが、オレに言った

　広い倉庫の中では、工藤父の部下たちが香月セキュリティ・サービスの反乱部隊と彼らと手を結んでいた警察関係者を取り囲んでいた

　月子がそいつらを１人１人、巫女の力でチェックしていっている

　彼らの記憶を探ることとオレたちに関する記憶を削除している

　これだけ人数がいると、全員の処理には時間が掛かるだろう</p><p>とりあえず情報の漏洩の範囲が特定できたわ彼らも、わたくしたちに反乱が察知されることを恐れていたから、必要最低限の人員にしか情報を伝えていなかったようね</p><p>


　つまり、黒森公と吉田良信が同一人物でこの高校に通っているという情報は一部の関係者にしか漏れていない</p><p>大丈夫よわたくしの方で何とかするから</p><p>うん、頼むそれと反乱の処理が終わった後の、香月セキュリティ・サービスの組織の再編のことも</p><p>


　周りにオレが許した香月セキュリティ・サービスの職員たちがいるから

　オレは、香月セキュリティ・サービスのオーナーとして、翔姉ちゃんに命じる

　そういう姿勢を見せておく

　翔姉ちゃんは、嬉しそうにオレに返事してくれた</p><p>御名穂さんこちらの地下施設は、もう少し貸して下さい車は、奥のバンを使って下さい石神家のお二人も、もうお乗せしてあります</p><p>


　ミナホ姉さんが、翔姉ちゃんに礼を言う</p><p>公様あちらのお二人にはとりあえず、公様のご命令には逆らえないようにだけしておきました</p><p>


　月子が、オレに振り向いてそう言う

　ああ、思考停止状態は解除したのか</p><p>判ったありがとう月子</p><p>


　月子は、このままここに残って反乱部隊たちの処理を続ける</p><p>わたしが警護に付きまーす</p><p>


　粉砕フレイルをガチャガチャ鳴らしながら、木下さんがやって来た</p><p>あたしたちは、ドリィとアナを連れてお屋敷に戻ってるよ</p><p>


　キョーコさんがアーニャと装甲車の上から言う

　さて指定されたバンの中を覗き込むと</p><p>むぐぐぐぐっ</p><p>


　石神憲王と石神瑞希兄妹は、猿轡を嚼まされ後ろ手に縛られて

　バンの座席に、強制的に座らされていた</p><p>なかなか厳しい夏が続いています</p><p>はぁぁ、何とか抜け出したい</p><p>ゲンジツは地獄よりも地獄的です</p><p>1352．処断　／　ステージ</p><p>・岩倉幸代／１８歳黒い森の娼婦淫乱変態、生徒会長</p><p>


　バンの座席に猿轡を嚼まされ後ろ手に縛られて座らされている石神憲王と石神瑞希の兄妹

　オレは、改めて石神瑞希を見て見る

　なるほど、ミナホ姉さんの言う通りだ

　オレには石神瑞希をオレの家族として受け入れることはできない

　彼女は、とても性格が偏っているし、聡明でないし優しくもない</p><p>名家の令嬢として特別扱いされることを当たり前だと思っている困った娘だ</p><p>んぐぐぐっんんんっ</p><p>


　石神瑞希は美しい娘だ

　プロポーションも、なかなか良い

　セックスの相手としては申し分無いと思う</p><p>オレ女の子を見る価値基準が、おかしくなっていたんだな</p><p>


　周りにいる家族たちがみんな美しく、有能な女の子ばかりだから

　家族でない女の子たちを見る時でも家族として受け入れられるだけの資質の有無で、女の子を評価してしまっていた

　これではダメだ

　オレは石神瑞希を馬鹿なお嬢様としか、評価していなかった

　眼の前の普通の女の子が持っている魅力を完全に見逃してしまっていた</p><p>そうよ良いモノばかり見ていても、人の眼は狂っていくの</p><p>


　運転席に座った、ミナホ姉さんが言う

　木下さんは、警護役だから助手席に座った</p><p>眼が肥えすぎた結果普通のモノがとてもつまらなく思えてくるのよ</p><p>


　美しすぎる女たち賢すぎる女たちに普段から囲まれているから

　オレは、石神瑞希の頭の悪さ場をわきまえないことや、人に対する冷たさが気にくわなかった</p><p>でもね普通のモノの中にある魅力の輝きに気付かないとダメなのよ世の中の大半は、普通のモノ普通の人たちばかりなんだから</p><p>


　ああオレの家族たちが、できすぎているんだ</p><p>あなたも、香月セキュリティ・サービスのオーナーになったんだからこれからは堪えなきゃいけなくなるわよ普通の人たちの判断の甘さや遅さ意味の無いことに対して頑固だったり、訳の判らないところで優柔不断だったりそういう普通の人たちの行動に慣れていかないといけなくなるから</p><p>


　ミナホ姉さんは、ミラー越しにオレに言う</p><p>でも、そういう普通の人たちを愚昧だと決めつけて、低く見てはいけないのよ普通の人たちの中にも光り輝く部分があるんだからそれをどう生かしていくかを考えないといけないしこちらが、普通の人たちを馬鹿だと思っていることが伝わったら、会社全体の士気が落ちるわ</p><p>良かった探ししなくちゃいけないってことですよねっ</p><p>


　石神瑞希には、性的な価値があるこれだって輝く力だ

　軽々しく、馬鹿にしちゃダメだったんだ

　また猿轡をカマされた石神兄妹が暴れ出す</p><p>そうだもう一度、挨拶からやり直そう</p><p>


　この場にはオレの高校の関係者はいない

　今のオレは吉田良信でなくていい

　これからオレが、石神兄妹を処罰するのは

　オレが香月セキュリティ・サービスのオーナー黒森公だからだ</p><p>はじめましては変だけどオレが黒森公だ</p><p>


　オレは低い声で、2人に言う

　ただの高校生でなく犯罪組織黒い森のメンバーであり

　裏の世界の住人として石神兄妹に挨拶した

　石神兄妹は、オレの雰囲気が変わったことに驚いている

　騒ぐのを止めた</p><p>やっぱり、黒森様って面白いですねー</p><p>


　木下さんが助手席から振り向いて言う</p><p>そういう、怖いオーラをちゃんと出すことができるのに普段は隠していらっしゃるんですもの</p><p>牙は普段はしまっていくものと教えてあるのよ</p><p>


　ミナホ姉さんは、木下さんにそう言う</p><p>石神憲王、石神瑞希お前たちは、軽い考えで悪い連中にそそのかされて今日、オレとオレの家族、それからオレたちとは全く無関係の学園祭に来ている人たちまで危険に晒してしまったこれは、お前たちの罪だ</p><p>


　きっぱりと姉弟に言う</p><p>お前たちのせいで、オレたちは多大な迷惑を被った従って、お前たちに懲罰を加える</p><p>


　石神兄妹が、また暴れ出す

　どうせ、自分たちは名家・石神家の人間なんだからお前のような人間に処罰されるのは納得できないとか

　そういう類の主張だろう</p><p>黙れよ世の中、名家の世界の常識なんか通用しない場所の方が多いんだぞ</p><p>


　オレは、低い声でゆっくりと話す

　この方が、相手にプレッシャーを掛けられる</p><p>オレは、お前たちの命までは要求しない殺すのは簡単だし、お前たちの遺体を誰にも知られないように処理することだって、オレにはできる</p><p>ああ、簡単ですよ人を永遠に失踪させるなんてことは</p><p>


　オレの言葉を、木下さんが肯定した</p><p>そういうことも、やっていますから香月セキュリティ・サービスは</p><p>


　ニッコリと微笑む木下さんに、石神兄妹はブルルっと震える</p><p>お前たち兄妹は、オレにとってはサイアクだった馬鹿だし、イバッてるし、放っておいたら悪い連中にダマされ続けるだけだろうしとにかく、手が掛かったオレはメチャクチャ、頭に来ているんだよあんたたち兄妹のダメさ加減に怒りを感じている</p><p>


　オレは感情を殺して、落ち着いて話す</p><p>だから、殺しはしないが罰は受けてもらう</p><p>


　石神姉妹がウウッと唸る</p><p>その罰はもちろん金で解決できることじゃないし、オレはお前たちやお前たちの家を社会的に失墜させるつもりもないこれはお前たち兄妹の個人の罪であり、お前たちの家とは関係無いことだからだ</p><p>罰金の支払いを求めたところでその金を支払うのは、お前たちの親だろうお前たちが悪い連中にまんまとダマされたことを公表すれば、お前たちの名家での立場を失うことになるだろうけれどそんなことをしたら、石神家の名誉にも大きな傷が付くことになるオレはこんな下らないことに、石神家の人たちを巻き込むべきでは無いと思う</p><p>


　石神兄妹は、ジッとオレを見つめている</p><p>だから、お前たちの罪はお前たち自身の身体で償ってもらう</p><p>


　狭い車内に、オレの低い声が響いた</p><p>家の金でなく、家の名誉でもなくお前たち自身が有している、お前たちの肉体だけで、罪を償え</p><p>


　石神瑞希が、何か言った

　おそらく身体で償えって、何をさせるつもりなのよと喚いたのだろう</p><p>それはこの後のお楽しみよ</p><p>


　ミナホ姉さんが笑ってエンジンを始動させる

　オレと石神兄妹と木下さんとミナホ姉さん

　４人だけを乗せたバンが廃棄されていた地下倉庫から、地上へ出る</p><p>ああこんな所に入り口があったんだ</p><p>


　普段は立ち入り禁止になっている旧校舎の裏だった

　ここなら高校の生徒たちでも、まず入って来ない</p><p>それでミナホ姉さんどこでするの校長室の下</p><p>


　オレは運転席のミナホ姉さんに尋ねる</p><p>あそこへは連れて行かないわまだ他に、校内にスパイが潜り込んでいるかもしれないし</p><p>


　校長室の下の隠し部屋はこの高校全体に防衛システムを制御している部屋だから

　外の人間存在を知られたくない</p><p>今の地下倉庫みたいに、ここしばらくは使ってない秘密の施設が、まだあるのよそっちを準備させているわ</p><p>


　この高校は、黒い森によって長年に渡り支配されていたから

　毎年のように、新入生の中から娼婦に堕とす子を見出して誘拐、拉致、監禁していたわけだし

　オレがまだ知らない施設が、幾つもあるんだろう</p><p>すぐ、そこよ地下に溜めた消火用の水を汲み出すためのポンプ室ということになっているけれど中身はセックス・ルームになっているわ</p><p>


　ミナホ姉さんが、コンクリートで囲まれた窓の無い白い建物の前に車を進める

　ああ、ここも生徒は絶対に来ない場所だ

　設計の段階から、わざとそういう場所になるようにしている</p><p>前後左右、上下、誰も居ません</p><p>木下さんが、眼で確認して報告するとミナホ姉さんは、ポンプ室の入り口のシャッターをリモコンで開ける</p><p>


　ジジジジジ

　シャッターが上がりきる前に、バンを建物の中に入れ

　またすぐにシャッターを閉ざしていく

　シャッターが下りると室内灯が点いた</p><p>そこの奥の部屋から地下に降りられるわ地下は結構広いのよ</p><p>よし、行くぞ降りろ</p><p>


　月子が巫女の力でオレの命令には従うように、石神兄妹に暗示を掛けてある

　石神憲王と、石神瑞希はバンから降りる

　元気な木下さんを先頭に、オレたちは奥の部屋に向かう

　指紋認識と暗証番号のダブルロックになっているドアをミナホ姉さんが開けて

　地下への通路は、さらに小部屋のロッカーの裏にあった</p><p>はい降りて</p><p>


　オレたちは、狭い階段を降りて地下へ

　あれ地下は、電灯が点いている

　地下は中央がホールになっていて、そこから前後左右に幾つもの部屋があるらしい

　そのうちの1つの部屋のドアが開いて人が出て来る</p><p>待っておりましたわ</p><p>


　最初に出て来たのはヨミ

　それから、マナとエリとリエの双子たちもいる</p><p>ヨミ、お前学校は</p><p>


　ヨミはみすずたちと同じ、超お嬢様校に通っている</p><p>早退致しましたこちらに居る巫女が月子お姉様お一人では、大変でしょうから</p><p>あたしが、来てもらったのよ</p><p>月子さん1人じゃ、手が足りない可能性も考えられたから</p><p>


　ああ、今月子は1人で、香月セキュリティ・サービスの反乱部隊たちの記憶操作を担当している</p><p>ヨミは元から巫女の遊撃隊ですから</p><p>


　月子はオレたちの学校に通うようになったし

　超お嬢様校にはアニエスを中心にして、ルナとコヨミちゃんの2人の巫女が居る</p><p>あちらの学校の方は今日は、麗華お姉様が配下の方たちと完全警護なさっておりますわ</p><p>香月セキュリティ・サービスの反乱部隊があなたを抹殺すると同時に、みすずさんたちの身柄を拘束する可能性があったのよ香月家の支配権を奪取するには、それが一番有効な方法でしょだから、あたちは麗華さんに警護してもらっているのよ</p><p>香月様も、今日はご本家の邸宅から外に出ないように、お願いしたわ</p><p>


　今回の敵は香月家の内部にも居た

　だから、あらゆる可能性を考えてあらかじめ対応策が組まれていたのか</p><p>ですから、ヨミはこっちに来ても大丈夫なんです</p><p>それに早速、一仕事してもらっているのよ</p><p>はい出て来て下さい</p><p>


　ヨミの言葉に、別のドアからゾロゾロと人が出て来た

　ああ娼婦候補生の住友桃香、白旗せつな、朝比奈希美の３人に德大寺さんと黒沢さんの２人

　黒い森の現役娼婦で変態さと、底抜けの人の悪さに定評のある</p><p>幸代あたしとの約束は、ちゃんと守っているわよね</p><p>


　ミナホ姉さんがペットである岩倉さんに言う</p><p>もちろんですわというより守るしかありません何かしようとすると、そちらの子に身体をコントロールされてしまうんですから</p><p>


　岩倉さんは、ヨミを睨む</p><p>娼婦候補生たちには、余計なことは何も話しておりませんしおかしな策謀なども一切しておりません</p><p>


　ああ、岩倉さんは放っておくと、娼婦候補生の子たちに変態行為ばかり教え込みそうだからな</p><p>ミナホ姉さん美里がいないけれど</p><p>


　娼婦候補生の鞍馬美里がいない</p><p>ああ、美里さんは今日は、もうお仕事に行ってもらっているわ</p><p>


　新しい娼館のオープンまでは娼婦候補生たちには、客を取らせないんじゃ</p><p>お仕事って言っても碁のお相手の方よ歌晏様が主宰なさっている碁の会に、ゲストとして呼ばれたのよ</p><p>


　碁

　ああ、美里は碁が強いんだっけ

　それで名家のおジィさんたちの碁の相手のアルバイトに行ったのか</p><p>思った以上に、需要がありそうね皆様自分の孫娘みたいな年頃の子に、碁を教えたくてたまらないみたい</p><p>碁のプロには女性棋士も居るけれどプロには教えてもらうという形になるでしょ美里さんのような綺麗な女の子に、碁を教えるというのが魅力的みたいなのよ</p><p>


　ミナホ姉さんは、わざとこの場に美里が来られないようにしたんだろう

　名家の血筋である美里には娼婦に堕ちても、客は取らせないつもりなんだ</p><p>それで、御名穂様その男性ですわねわたくしが、この子たちに調教のやり方を見せるのは</p><p>


　岩倉さんが石神憲王を見て、ニヤッと笑う</p><p>ええ、そうよいいところのお坊ちゃんで童貞よ幸代、この人を好きに調教して良いわ</p><p>


　ミナホ姉さんは石神憲王を岩倉さんに任せるのか</p><p>大丈夫よあたしも見ているから</p><p>御名穂様、調教なんですけれどこれも使っちゃっていいですよね</p><p>


　そう言って岩倉さんは太いペニスバンドを取り出した</p><p>ええ、もちろんよ童貞くんのお尻の処女を奪っちゃいなさい</p><p>


　石神憲王は童貞なのに、岩倉さんに尻を掘られるのか</p><p>ついでに、変態の客が来てしまった場合のあしらい方なんかもこの子たちに教えるからいいわね</p><p>


　岩倉さんは、ニターッと笑う</p><p>やっと、御名穂様にお仕事をいただけましたわあたしの高校最後の学園祭良い思い出になりそうです</p><p>


　岩倉さんは、時々ガス抜きしないとトンデモないことをしでかすからな

　うん、石神憲王にはカワイソウだけれど、犠牲になってもらおう</p><p>ということであたしと幸代で、こっちの部屋でお兄さんの方の調教をするわ娼婦候補生の子たちも一緒よ</p><p>公は、そっち側の部屋で妹さんの方を好きになさい部屋の中には、たいていのモノが揃っているはずよ</p><p>ヨミたちが、サポートしますっ</p><p>


　ヨミとマナ、それにエリとリエがニコッと微笑む</p><p>んががががっ</p><p>


　石神瑞希と石神憲王はこれから自分の身に起こることを想像して

　恐怖にうち震えている</p><p>久々の岩倉さんで、やっと次話からエッチシーンです</p><p>ちょっと、ここのところゲンジツがハードなので更新が２日に１度とかになっています</p><p>先月の母の入院と父の認知症の悪化で日々、てんてこ舞いです</p><p>何とか９月までには立ち直したいと思っているのですが</p><p>1353.高飛車お嬢様の懲罰セックス　／　厳罰ストリップ</p><p>ぬぬぬぬぬーっ</p><p>いいから、こっちへ来なさいっ</p><p>


　石神憲王は、岩倉さんに引きずられていく</p><p>天国のような地獄を体験させてあげるわ</p><p>じゃあね公あなたたちも行くわよ</p><p>


　ミナホ姉さんが娼婦候補生たちを連れて岩倉さんたちと同じ部屋に入って行った</p><p>では、わたくしたちはこちらのお部屋に</p><p>さあ、行きますよ</p><p>


　巫女の力が発動して石神瑞希は、ヨミに連れられて反対側の部屋へ入る</p><p>うちらも行きますわ</p><p>


　エリとリエの双子も、中へ</p><p>行こう、お兄ちゃん</p><p>


　マナが、オレに声を掛けた</p><p>あのわたしも見学させていただいて、よろしいですか</p><p>


　木下さんがオレに言う</p><p>あの後学のために</p><p>


　木下さんはオレとセックスする覚悟をしたと話していた</p><p>ああどうぞ</p><p>


　オレは笑顔で答えた

　セックスを見られるのは慣れている</p><p>では失礼致しまーす</p><p>


　オレたちも部屋の中に入りドアを締める

　部屋の真ん中に大きなベッドがあって

　周りに、ビデオカメラなんががすでに準備されている

　白坂創介が黒い森を支配していた頃は

　毎年、うちの高校の新入生を拉致して、娼婦に堕としていたという

　この部屋は、その頃に作られたものなのかもしれない

　教職員の中に、白坂創介の配下が何人も居たんだし</p><p>ところでお前たちは、何でこっちに来たんだ</p><p>


　ヨミは巫女の力があるから呼ばれて来たのは判る

　エリとリエとマナは</p><p>だって、うちらは学園祭とか、そんなに興味が無いですし</p><p>わたしらが表を歩くと大騒ぎになってしまいます</p><p>


　双子は雪乃のテレビに出演している

　雪乃以上に毒舌で、どんなヤバイことでも話すので人気が出ている</p><p>でも、テレビに出ているのはミタマたちだって同じじゃないか</p><p>


　ミタマも極小ビキニに日本刀という姿で、番組のカバーガールを担当している

　妹のキヌカ、ステルス・キヌカという名前で覆面忍者キャラで出演しているが

　２人が並んでいれば、みんなキヌカがステルス・キヌカだということに気付くだろう</p><p>ミタマさんは、ええんですわあの人は清純派ですから</p><p>そうですわいつも凛としてて、水着姿でも全く動じないですし中高生の女の子のファンがいっぱいできてるんです</p><p>ミタマさん、スタイルが良くて、カッコ良いですし大人っぽいですから</p><p>キヌカちゃんも忍者キャラですから、小学生に大人気ですわ</p><p>ところが、うちらはなあ、リエちゃん</p><p>うん、エリちゃんファンのほとんどが、大人のお兄さんたちですから</p><p>うちらも、ミタマさんと同じでいつも衣装は極小ビキニですけれど</p><p>わたしらの方がエロく見えるらしいですわ</p><p>


　１３歳の美少女姉妹は言う</p><p>うちらもう、処女じゃないことも公表してますし</p><p>初体験が無理矢理だったこことも公言してますから</p><p>怖いお兄さんのセックス奴隷になっとることも</p><p>


　ホント、この双子はタヴー無しに、何でも放送で話している</p><p>せやからな最近、ネットではわたしらのこと</p><p>児ポ法の治外法権て呼ばれとるらしいんですわ</p><p>まあ、確かに普通なら、テレビに映してはいけない物件ですから、うちらは</p><p>存在自体がヤバヤバですし</p><p>


　父親も母親も銃撃事件を起こして、死んでいるし

　その両親はネットで、エリとリエのエロ動画を販売して生活していたし

　今は正体不明の闇の存在に奴隷として飼われていることも話している</p><p>せやからなあんまり、表に出ない方がええんですわ</p><p>変な兄ちゃんや、オッサンたちばっかり寄って来ますから</p><p>


　そうだなうちの高校だって、不良やバカがいっぱいるから

　エリとリエを見つけて酷いことを言うやつらも出ると思う

　ミタマやキヌカなら、テレビで２人の戦闘能力の凄まじさをアピールしているから

　突っかかって来るやつは、まずいないだろうけれど</p><p>エリとリエのことは、判ったマナは</p><p>


　オレは今度は、マナに尋ねる</p><p>あたしはこの間、パンの作り方を女子テニス部の人たちに教えたでしょ</p><p>


　克子姉に用があったからマナに、講習会をしてもらった</p><p>女子テニス部の人たち、あたしがまだ中学生だって知らないから</p><p>


　マナは黒い森のプログラムによって、この半年で見違えるほど大人っぽく、美しくなった

　だから克子姉の代役ということで、マナには大人のフリをして講師をやってもらった</p><p>だから、中学の制服を着たままお兄ちゃんの高校の学園祭をうろつくわけにはいかないよ</p><p>


　マナも双子たちも、新しく通い始めた中学から直行して来たらしく制服を着たままだった</p><p>それでマナも、こっちに来ることにしたんだよ</p><p>


　それなら仕方ないか</p><p>どうせ、ほら撮影係とか必要でしょ</p><p>


　いつもは瑠璃子がライフワークとして、ハメ撮りを担当している

　でも、今日は

　香月セキュリティ・サービスの反乱部隊が、ここに来ることが予見されていたから

　瑠璃子たち、香月家の娘たちはうちの高校には来ない</p><p>マナがやるよカメラの使い方とかも、習ってるし</p><p>うちらもお手伝いしますわ</p><p>うちらお兄さんにエロいことをされる側やったから</p><p>今度は、エロいことをする方も体験したいんです</p><p>うちらって、結構Ｓですから</p><p>そうやろかエリちやんはＳでもわたしはＭっ子だと思うけれど</p><p>えー、リエちゃんかてＳっ子やわ</p><p>とにかく、撮影とかは任せてお兄ちゃん</p><p>うん、頼むよマナ</p><p>


　ここに居るメンバーなら、マナが上手く掌握してくれるだろう</p><p>あ、わたしも何かしましょうか</p><p>


　木下さんが、そう言ってくれたが</p><p>いや、とりあえずは見てて下さい</p><p>あ、そうですか</p><p>


　木下さんは、残念そうな顔をした</p><p>えっともしかしたら、何かお願いするかもしれませんのでその時は、よろしくお願いします</p><p>はい、何でやりますわたし</p><p>


　この人もなかなか大変だ</p><p>では、周りのことはマナさんにお任せしてこちらの方のことは、わたくしにお任せ下さい</p><p>先生のご要望のままにわたくしが支配致しますから</p><p>


　オレは、石神瑞希を見る</p><p>よし、ヨミ始めようか</p><p>


　オレは石神瑞希の猿ぐつわと拘束を解いていく

　ヨミが彼女の肉体をコントロールしているから

　石神瑞希は、抵抗せずになすがままになっている

　そして、彼女をベッドの縁に座らせた</p><p>お兄ちゃんカメラのスタンバイ・オッケーだよ</p><p>


　エリが動画のビデオカメラで、リエが静止画のデジカメ担当

　マナがパソコンの前に座って、固定カメラなんかのコントロールと録画をやるらしい</p><p>ああ、撮り始めてくれ</p><p>ヨミ石神瑞希さんを喋れるようにしてくれ</p><p>ぅぅわ、わたくしをど、どうするつもりなの</p><p>


　ベッドの上の石神瑞希は乾いた声で言った

　本当は、もっと大声で喚き散らしたいのだろうけれどヨミに制御されている</p><p>さっき言ったろうお前たちのやった不祥事の懲罰をお前の身体で支払ってもらう</p><p>今から、お前をレイプするお前を犯して、お前の胎内にオレの精液を注入する</p><p>


　黒森公としてのオレの強い意志のこもった言葉に、石神瑞希は一瞬怯むが</p><p>そ、そんなこと、許されるはずがないでしょ</p><p>


　高飛車な名家の令嬢らしく、なんとか建て直そうと踏ん張る</p><p>わたくしは名家・石神家の娘よあなたのような下賤の男には、身を任せないわ</p><p>


　キッとキツイ眼で、オレを睨む</p><p>だいたい、わたくしには婚約者がいるのよ</p><p>


　大きな名家の令嬢ならよくある話だ</p><p>婚礼の夜までは操を守り続けなくてはならないのよあなた、そんなことも知らないのっ</p><p>


　自分の世界の常識を世界のルールだと勘違いしている</p><p>そんなことは、どうでもいいんだ</p><p>


　オレは彼女に告げる</p><p>お前にはその身体以外、大した価値はないだから、その身体をフルに使って、オレを楽しませろ</p><p>ば、馬鹿なこと言わないでちょうだい誰があなたなんかと</p><p>ヨミ石神さんにストリップさせろ</p><p>す、ストリップストリップって何なのよ</p><p>


　石神瑞希の知らない言葉なんだ</p><p>何ですの、お姉さんそんなことも知らないんですか</p><p>ストリップっていうのは服を脱いで、丸裸になることですわ</p><p>自分で服を一枚一枚、脱いでいくとこをお兄さんに見せるんです</p><p>そういう、セクシーなエンターテインメントのパフォーマンスですわ</p><p>


　双子が、笑いながら解説してくれた</p><p>ふ、服を</p><p>


　絶句する石神瑞希</p><p>男の人がいる前で、そんなはしたないことはできませんわ</p><p>


　そう言いながら、立ち上がり

　着ていた純白のワンピースのボタンを、自分の手で外し始める</p><p>ち、ちょっと何これ</p><p>


　自分の行為に、石神瑞希は驚いている</p><p>わ、わたくしこんなことをするつもりは無いのに</p><p>


　本人の意志とか関係なく服を脱いでいく</p><p>服は綺麗に脱げよ家の人間たちに犯されて帰って来たことがバレると困るだろ</p><p>


　石神瑞希の足下に、白いワンピースがストンと落ちる</p><p>石神さん何歳だったけ</p><p>


　石神瑞希は、必死でオレに答えまいとするが</p><p>はーい、あなたは今から先生に聞かれたことは、何もかも包み隠さずに正直に答えなくてはなりません</p><p>


　ヨミが彼女の精神に働き掛ける</p><p>じゅ、１６歳よ</p><p>


　オレとタメか</p><p>うん、１６にしてはなかなか良い身体をしているじゃないか</p><p>


　プロポーションは良い</p><p>す、スタイルには人一倍、気を遣っているわ</p><p>


　苦しそうに、石神瑞希は答える</p><p>だけど下着のセンスが悪いな今時、中学生だって、もっと大人っぽいのを付けているぞ</p><p>


　石神瑞希の下着は白い無地のシンプルなものだった</p><p>うう、し、下着は全て、ばぁやたちに任せているのよ</p><p>


　自分で選んでるわけじゃないというか

　お洒落な下着を穿くなんていう思考が、石神瑞希には無いのだろう

　彼女にとっては家の決めた婚約相手が居る以上

　他に恋愛体験などする必要はないのだから

　服装は、自分のためにするもので男の眼を惹き付けようなんていう考えは、全く無い</p><p>明日からは、もう少し大人っぽいのを穿けよこから、石神さんは大人の女になるんだから</p><p>男の精液の味を子宮で覚えた女はこんな下着を穿いたらダメだ</p><p>その通りですわうちらも、もっとエロいのを穿きたいみんな、リエちゃん</p><p>


　１３歳の双子たちは、セクシーな下着に興味があるのか</p><p>今着ている下着は、没収する家に帰る時は、下着無しだ</p><p>


　オレは、石神瑞希にそう宣言した</p><p>そ、そんな恥ずかしいことできないわ</p><p>


　彼女は激しく反発する</p><p>いいから脱げよ脱いで下着をオレに献上しろ</p><p>さあ脱いで下さい</p><p>カメラの準備、できていますわ</p><p>こっちもOKです</p><p>


　双子が叫ぶ</p><p>ほら早くしろ</p><p>


　石神瑞希は、震える手でまずはブラジャーに手を掛ける</p><p>まさか、服を脱ぐのも使用人に委せているから下着の外し方が判らないのか</p><p>ば、バカにしないでわたくしだって、学校の水泳の授業の時には自分で下着を外します</p><p>


　つまり家では、使用人に脱がしてもらっている</p><p>確か夏休み前まで、スイスの全寮制の学校へ行ってたんだよなその時は、どうしてたんだ</p><p>


　一応、尋ねてみた</p><p>スイスの時は安寿にやらせていましたわ</p><p>警護役で雇われている黒瀬安寿さんにそんなことまでさせていたのか</p><p>


　あの子の能力を考えると

　このまま石神瑞希に仕えているのは、実にもったいない</p><p>判った判ったから、早く脱げ</p><p>


　石神瑞希の手がブラを外す

　ぽよんと、おっぱいが弾けた</p><p>うん、なかなか、ええ形をしとるじゃないですか</p><p>


　エリが、笑いながらカメラで記録していく</p><p>ちょっと乳首が陥没してますから後でお兄さんに、吸い出してもらって下さい</p><p>ほら、次下も脱げ</p><p>こ、これは嫌よ</p><p>


　激しく抵抗する石神瑞希</p><p>脱いで下さい</p><p>


　ヨミが力を放つ

　石神瑞希は、震えながらパンティに手を掛けた</p><p>はーい、そのまま下に下ろすんですわ</p><p>ゆっくりでいいですから</p><p>


　双子に全身を舐めるように撮影されながら

　石神瑞希の震える手がズリズリと下りていく

　白くてプリンとしたお尻

　ちょっとお尻が大きいけれど、この態度のデカい娘には似合っている

　そして彼女の恥ずかしい部分が

　オレたちの前に、公開されていく</p><p>すみません、次話は明後日の予定です</p><p>月末までは、バタバタと忙しくしております</p><p>何とか月末で片を付けたいのですが</p><p>しかし、もう若くないですね徹夜の作業ができなくなりました</p><p>1354．高飛車お嬢様の懲罰セックス　／　無視される裸身</p><p>さてとやるか</p><p>


　オレも脱がないと</p><p>あ、お兄さん</p><p>そういうことは、わたしら奴隷に任せて下さい</p><p>


　エリとリエの双子が、オレの服を脱がしてくれる</p><p>な、何をしているのよあなた</p><p>


　震え上がる石神瑞希</p><p>お前だけ裸になるんじゃ悪いだろ</p><p>これからセックスするんだからオレも裸になるよ</p><p>


　犯されるということが、どんどんリアルな現実として石神瑞希に迫っていく</p><p>お兄ちゃんあたしも脱いじゃった</p><p>


　振り向くとマナが下着だけの姿になっていた</p><p>マナお前</p><p>


　こうやって石神瑞希の裸体と並ぶと</p><p>マナお姉さんどんどん綺麗になりますわなぁ</p><p>ホント素敵です</p><p>


　エリとマナが驚嘆している

　元から、プロポーションのバランスが良い子だったけれど

　この半年で、背も伸びたし

　とてつもなく綺麗なボディラインになっている</p><p>肌も白くて綺麗です</p><p>うん、つるつるですわ</p><p>


　肌の艶も良い、髪もさらさらとしてて美しい

　それでいて完成されてはいない

　１４歳の美少女らしい、瑞々しさがちゃんと残っている</p><p>頑張ってるもんそれに、お兄ちゃんにいっぱい犯してもらってるし</p><p>


　恥ずかしそうに、マナは言う</p><p>やっぱりねセックスした次の日は、お肌も体調も良いんだよ全身が潤う感じ</p><p>ああ、判りますわうちらもお兄さんと一緒に寝た次の日は、一日中気分がええですから</p><p>うん、心と身体の中の悪いモノが、全部消えちゃったみたいな感じがします</p><p>実際、先生とのセックスで精神は浄化されてますよわたくしたちには、見えていますから</p><p>ホントあたしは、ヨミちゃんや双子ちゃんたちよりも前からお屋敷に居るけれどお兄ちゃんとセックスするようになった子は、みんなどんどん綺麗になっていくもんね</p><p>心が穏やかになって肉体が活性化するんですわたくしも、月子お姉様も、ルナもコヨミちゃんも京都時代とは比べ物にならないくらい安定していますから</p><p>


　確かに、精神のバランスを崩しやすい鷹倉神社の巫女たちが

　お屋敷で暮らすようになってからは、穏やかになっている</p><p>でも、それはオレじゃなくてたくさんの家族と一緒に暮らすようになったからだろ</p><p>ルナとコヨミちゃんに関してはそういうところもあります</p><p>あの子たち、ずっとアニエスちゃんと一緒にいるじやないですか</p><p>


　ルナとコヨミちゃんはアニエスのお付きという設定で、みすずたちの学校にも通い始めている</p><p>アニエスちゃんは先生や先生の家族は、絶対に自分を裏切らないって信じ切っていますそういうアニエスちゃんの心をいつも見ていますからルナとコヨミちゃんも、精神に影響を受けているんです</p><p>


　一方的にルナたちが巫女の力で、世間知らずのアニエスを守っているのではなく

　ルナとコヨミちゃんもアニエスから力をもらっている</p><p>可憐さんもアニエスちゃんの側にいることで、何とか安定を保ってますねでも</p><p>


　ヨミが、オレを見る</p><p>可憐さん結構、色んな念が溜まってきてますから、そろそろ兄さん解放してあげて下さい</p><p>


　ああ、１２歳の小学生なのに家の不始末のせいで、オレのセックス奴隷になっているんだから

　ストレスも溜まるか

　名家・水島家の令嬢なのにうちには水島家よりも、ずっと格上のみすずたちが居るし

　鞍馬家のありすに、鳥居家の桜子今度は、栗宮家の素子まで来た

　名家の中でも弱小の水島家の娘だと肩身が狭いのかもしれない</p><p>判った可憐のための時間を作るよ</p><p>あのセックスすると綺麗になるって、女性雑誌の広めたウソなんだと思ってたんですけれど</p><p>


　横で話を聞いていた木下さんが言う</p><p>あれって本当だったんですか</p><p>うーん、お兄ちゃんとコンスタントにセックスしている子に関しては確実にみんな綺麗になってます</p><p>


　マナが代表して答えた</p><p>うちの雪乃お姉ちゃんでさえ半年前より、安定してて綺麗になっちゃってますから妊婦だけど</p><p>


　雪乃もそうなんだ

　確かに、昔みたいに些細なことでキレて泣き喚くようなことはなくなった</p><p>はぁ、そうなんですか実は、今度わたしも黒森様の直属になったんでわたしも黒森様にセックスしていただこうと思っているんですけれどコンスタントに</p><p>お姉さんなら大歓迎ですわ</p><p>


　リエとエリが木下さんに言う</p><p>こんなわたしでも今より綺麗になります</p><p>


　木下さんは、恥ずかしそうに言う</p><p>なりますよていうか、木下さん今だって、とっても綺麗じゃないですか</p><p>そそそ、そんなことないですよあたしなんて、粉砕フレイル一筋の脳筋女ですから</p><p>


　いや、木下さんは

　小柄で、現役女子高生にしか見えない可愛らしさを持っている

　そういうところがロリコンのタダドムゥおじ様を惹き付けているんだし</p><p>もっともっと綺麗になりますよお兄ちゃんのセックスは、女の子を変える力がありますから</p><p>


　マナが、笑顔で言う</p><p>ああ、そっちのお姉さんは無理かもしれませんわ</p><p>


　エリが石神瑞希を見る</p><p>コンスタントやないですからお兄さんに抱いてもらえるのは、今日だけですすもんな</p><p>ホンマですわ１回きりなんて、カワイソウ</p><p>


　エリの言葉に、リエが付け足す

　さて、そろそろ石神瑞希の対応に戻ろう

　全裸に剥かれたのに平然と無視されたままなのは、このお嬢様にとっては相当な屈辱だったはずだ

　自分は丸裸なのに下着姿のマナの方が美しいと注目されたことも</p><p>石神さんアレだよなちょっと、惜しい身体をしているよね</p><p>ああ、お兄ちゃんの言う通りかももうちょっと引き締まってたら、プロポーションのポワワンとした印象がなくなるかも</p><p>あたし、美人化プログラムを半年やってきたから何となく、何をどうしたら良いのか判ってきたんだよね</p><p>なねわど、そうですねぇ石神様のお身体、確かに悪くはないんですけれどちょっと印象がぼやけた感じになっていますものねぇ</p><p>


　木下さんも、石神瑞希を裸身を見て言う</p><p>それはさこの人の場合、人に見られているっていう意識が弱いからだと思うよ</p><p>でも、名家のお嬢様ならいつも誰かに見られているっていう感覚なんじゃないの</p><p>


　マナがオレに尋ねるが</p><p>そういう感覚は、当然あるだろうけどさ石神瑞希さんの場合は、人前に出たときは見られているじゃなくて、自分から見せているっていう感覚なんだと思うよ</p><p>


　石神兄妹は自分たち自身にしか、興味が無い</p><p>眼の前の相手が、自分のことをどう思っているかなんてことには、興味が無いみたいだから</p><p>


　他者には文句を言って、命令するだけだ

　自分よりも身分の低い人間のことなんて、どうでも良いと思っている</p><p>ただ、自分のことをこういう風に受け入れさせたいというイメージだけを押し付ける</p><p>そういう人間だ</p><p>まあいいやこれから、オレがあんたが特別な人間じゃないってことを教えてやるよ</p><p>


　双子が、オレの服を上手に脱がせてくれた

　最後に残ったパンツは、自分で脱いだ

　オレの股間はすでに勃起している</p><p>きゃああ、そそそ、その汚いモノを早くしまいなさい</p><p>


　オレのチンコを見て、石神瑞希が大声で叫ぶ</p><p>何言ってるんだよこれから、これが石神さんの中に入るんだぞ</p><p>そんな醜いモノが、わたくしに</p><p>そうだよ、オレたちセックスするんだからな</p><p>


　オレは、ツカツカと彼女近寄る</p><p>いやぁぁ、こっちに来ないで</p><p>


　裸の石神さんは、巫女の力の制御がかかっているからその場から動けない

　オレが石神さんのおっぱいに触っただけで

　彼女は悲鳴を上げる</p><p>うん大きからず、小さからずでも、この感触悪くはない</p><p>プニプニとした、良いおっぱいだ</p><p>でも、アレだなもう少し、筋トレして身体が引き締まっていたらもっと胸の形が綺麗になるのにな</p><p>


　もっとツンと乳首が上を向いてた方が良いのに</p><p>さ、触らないでわ、わたくし婚約者がいるのよ</p><p>


　石神瑞希は肌を振るわせながら、オレに言う</p><p>それは、さっきも聞いたよ</p><p>


　オレは、親指で乳首を擦りながら言う</p><p>い、いやぁぁ、な、何をしているの</p><p>婚約者がいようが、いるまいが今のオレたちには、関係無いだろ</p><p>オレは男で、あなたは女だから、やるべきことをするだけだ</p><p>マナビデオカメラを石神さんに向けてくれ</p><p>


　まずは、レイプ前の様子から記録していく!</p><p>今、修羅場ですシュラバってますたーすーけーてー</p><p>りある・いず・へる</p><p>1355．高飛車お嬢様の懲罰セックス　／　処女レイプ</p><p>


　オレは、裸のままベッドに腰掛けると</p><p>ヨミ、石神さんをオレの膝の上に座らせろ</p><p>え、そ、そんな</p><p>


　全裸に剥かれた石神瑞希は、自分の意志とは関係無くオレの膝の上に座る

　彼女の16歳のまだ肉がつききっていない尻が、ぷにっとオレの膝に乗る</p><p>判るかお前の背中に当たっているのが、オレのチンコだ</p><p>


　ペニスの熱さを背中で感じて石神瑞希はブルッと震えた</p><p>リエ、エリカメラを持って、前に来い</p><p>はいなっ</p><p>


　双子が、オレたちの正面に来てカメラを構える</p><p>さあ、石神さん足を広げるんだ</p><p>広げる</p><p>はいご開帳です</p><p>


　巫女の力によって

　オレの膝の上で石神家の令嬢が、大きくM字開脚していく

　カメラのレンズに石神瑞希は、恥ずかしい部分を晒していく

　さらにオレが石神瑞希の秘部に手を伸ばした</p><p>割れ目を開くんだよ</p><p>


　オレの指が彼女の敏感な部分に触れる</p><p>このままじゃ、奥まで見えないだろ</p><p>


　ぴったりと閉じた処女の割れ目をくぱぁと開く

　とろろっと、温かい液体がオレの指を湿らせた

　石神瑞希の肉体を支配しているヨミが性的興奮を強制的に高めている</p><p>うん、よく見えてますわ</p><p>ああ、処女膜ちゃんとあります</p><p>


　双子が、石神瑞希の恥部をアップで撮影していく</p><p>うん石神さんは、処女だったんだな</p><p>


　オレは後ろから、彼女の耳に囁く</p><p>あ、当たり前ですわわたくし、まだ結婚していないんですから</p><p>


　名家の令嬢は、顔を真っ赤にしてそう言う</p><p>ほら、ビデオカメラに向かってご挨拶しろ</p><p>


　オレは、後ろから彼女の裸体を抱き締めたまま命じる</p><p>ご、ご挨拶</p><p>


　石神瑞希には、オレの言葉の意味が理解できないらしい</p><p>そうだなまずは名前と年齢と処女だってことを宣言しろ</p><p>な、何のためにです</p><p>いいからヨミ</p><p>


　ヨミがニコッと微笑み力を放つ

　石神瑞希は、カメラに向かって</p><p>こ、この映像をご覧の皆様はじめましてわ、わたくしは石神瑞希でございますわ</p><p>


　オレの膝の上で、震えながら全裸の少女がご挨拶をはじめる</p><p>年齢は16歳です男性経験はございませんしょ処女ですわわたくし</p><p>


　肉体をコントロールされているが自分が何をしているかは、はっきりと理解している

　石神瑞希の顔は、恥辱に染まっていた</p><p>ヨミ続けろ</p><p>


　ヨミが、オレの心を読んで石神瑞希を喋らせる</p><p>わ、わたくしはこれより、黒森様にれ、レイプされますしょ、処女を犯されて犯されてしまいますわ</p><p>


　自分の口から出る言葉に石神瑞希は、ぷるぷると小刻みに身体を震わせる</p><p>ひ、避妊はしていただけませんのわ、わたくしの赤ちゃんがてきるところに黒森様の精を赤ちゃんの素を注がれてしまいますのううっ</p><p>


　ああ、白い肌が性的興奮で、どんどん赤く上気してきた

　汗も、じんわりと浮き上がる

　石神瑞希の身体から、ほんのりと女の子の甘い匂いが湧き上がってきた</p><p>そ、そんなわ、わたくしあああっ</p><p>


　オレは、右手で石神瑞希の股間を愛撫していく

　左手は、後ろから石神瑞希の乳房をムニニっと揉んだ</p><p>そうだ、お前は今からオレに犯されるんだ</p><p>


　オレは背中から石神瑞希の耳に、そう囁くと

　ペロッと耳の後ろを舐めた

　石神瑞希は可愛く喘ぐ</p><p>気持ちええやろ、お姉さん</p><p>このお兄さんに犯されるのはとっても気持ちいいんですわ</p><p>このお兄さんだけですわレイプされて、気持ち良すぎてハマってしまうのは</p><p>ええんですよエッチに溺れてええんですお兄さんに犯されてるんですから</p><p>


　魔法をかけるようにカメラを抱えたエリとリエが、石神瑞希に囁く</p><p>い、いやぁわ、わたくしは石神家の娘ですわぁこ、こんな辱めを受けて</p><p>


　骨の髄まで名家の令嬢な少女は必死に、性的快感に抵抗している</p><p>ハズカシメ何言ってるの恥ずかしいのが、気持ち良いんだよ</p><p>


　マナが、わざと石神瑞希の視界に入って彼女に言う</p><p>ほら、気持ち良いでしょこうやって、みんなに見られながらエッチなことをされるのは</p><p>


　下着姿の美しすぎる少女

　マナが艶やかな微笑みを浮かべて、石神瑞希に囁く</p><p>あたしたちが見ててあげるからねお姉さん</p><p>


　１３歳のエリとリエに

　１４歳のマナとヨミ

　ここに居る子たちはみんな、１６歳の石神瑞希よりも年下だ

　だから見た目には、圧迫感は無い

　さっきまで一緒に居たミナホ姉さんは大人の強いプレッシャーで、石神瑞希を圧していた

　マナやヨミや双子たちは、みんなにこやかに笑っていて年下の少女たちで表面上は怖さが見えない

　この子たちは、石神瑞希の想像を越えた世界で生きてきた子たちだ

　白坂創介の娘だったせいで、この世の地獄を体験させられたマナ

　鷹倉神社の巫女のおぞましい運命に翻弄されてきたヨミ

　ハミ出し者ヤクザの娘で実の親が誰よりも信用できなかったエリとリエ

　修羅場を潜り抜けて来たこの少女たちは精神力が強い

　石神瑞希というお嬢様世界でのうのうと生きてきた少女には、理解できない強度を持っている</p><p>お姉さん、可愛いですわ</p><p>ホンマですわそんなに恥ずかしいですか</p><p>気持ちええでしょ恥ずかしいのは</p><p>これから、もっともっと、恥ずかしいことをお兄さんにされるんですわ</p><p>


　双子も囁く</p><p>み、見ないであ、あなたたちわたくしを見ないで</p><p>


　自分の痴態を見ているのが、年下の少女たちだからこそより恥ずかしく感じる

　特に石神瑞希のようなプライドが人一倍高い少女は</p><p>それはウソですわお姉さんの心はもっと見てって言ってます</p><p>うん、見て欲しいんだよねエッチで淫ら自分を判っているよあたしたち</p><p>


　マナもニッと微笑む</p><p>ち、違うわたくしは</p><p>


　石神瑞希は、必死に否定するが</p><p>何を言ってるんだお前の身体が、欲しがってるぞ</p><p>


　オレは、わざとピチャピチャと音を立てて石神瑞希の秘所を弄ぶ</p><p>いやぁぁああああっ</p><p>


　１６歳の裸の肉体に情欲の炎が灯った</p><p>ほら瑞希</p><p>


　オレは石神瑞希の裸身をベッドに、するりと転がした

　流れるように仰向けになった彼女の身体に覆い被さる</p><p>オレにも見せろよ瑞希の処女膜</p><p>


　オレは、グイッと石神瑞希の割れ目を開いて</p><p>ぁぁは、恥ずかしいですわ</p><p>


　ああ、マンコはすっかりトロトロだな

　テラテラと愛液で輝く膣口の奥に白っぽい膜がある</p><p>うん、綺麗な形をしているか、可愛いぞ、瑞希</p><p>そ、そんなこと言わないで下さい</p><p>


　この膜はもうすぐ破られる</p><p>さあ次はおっぱいだ</p><p>


　待たない待つわけがない

　オレは、そのまま石神瑞希にのし掛かると、右のの乳首に吸い付く

　石神瑞希は、ビクッと震える</p><p>気持ち良いでしょお兄ちゃんに舐められるのは</p><p>お姉さんおっぱいを舐められるのは初めてですか</p><p>


　リエがカメラを石神瑞希の顔に寄せて尋ねる</p><p>初めてこんなことああっ</p><p>気持ちええですか乳首を舌で転がされとるんでしょうちも、お兄さんによくしてもらってますわ</p><p>おっぱいが、だんだん張ってくるんですよねそれから乳首の先が、どんどん固く尖って</p><p>それをザラザラした舌で舐められるとお腹の底にジンジン響くんですわ</p><p>


　双子の言葉通りのことが石神瑞希の肉体に起きている</p><p>あっあああわたくしどうなってしまうの</p><p>


　快感に溺れていく令嬢

　緊張がほぐれていく</p><p>恐怖に張り詰めていた身体の力がスーッと抜けてきた</p><p>ああっぁぁ</p><p>


　石神瑞希は喘ぐ</p><p>うんそろそろだな</p><p>判ってます先生</p><p>ヨミがすーっと石神瑞希の足を大きく開脚させていく</p><p>石神瑞希は、勝手に肉体がコントロールされていることに気付いていない</p><p>


　オレは、チュパチュパと彼女の乳首を舐りながら

　勃起ペニスを、石神瑞希の割れ目に向ける準備に入る</p><p>瑞希、キスするぞ</p><p>


　オレは手で、彼女の乳房を愛撫しながら彼女の顔に唇を近づけようと、身体を伸ばす</p><p>ぁぁ、せ、接吻は</p><p>


　彼女は、キスされることに注意を傾けて

　オレのペニスが、挿入体勢に入ったことに気付いていない</p><p>ぁぁそ、それはダメですダメですわ</p><p>何でダメなんだ</p><p>


　オレは挿入後に石神瑞希の身体がズリ上がらないように

　彼女の肩を抑えながらそっと尋ねる</p><p>わ、わたくしまだしたことがありませんから</p><p>


　婚約者にも唇は許していないのか</p><p>ああ、したことがないことをするんだよ</p><p>


　オレはそのまま石神瑞希の唇にキスする</p><p>んっんんんんんっ</p><p>


　彼女が拒絶する前にヨミの力が働く</p><p>んんんんん</p><p>


　石神瑞希の唇が開いた

　オレは彼女の口に舌を差し入れる</p><p>そう舌と舌を絡ませるんですわ</p><p>


　ヨミの指示通りに石神瑞希は、オレと舌を絡ませる

　口と口、舌と舌を吸い合う

　彼女がいや、彼女の肉体がオレのキスを受け入れた

　石神瑞希の身体から力が抜けていく

　ぬぶっ

　オレの亀頭が石神瑞希の秘唇に割り込むっ</p><p>んんんんんんッッ</p><p>


　石神瑞希の顔に、恐怖が奔った

　何がこれから起きるのか、一瞬で悟ったんだ

　オレは、彼女の唇から顔を上げてッ</p><p>いくぞ、瑞希ッ</p><p>いやぁぁ、いや、いや、いやぁぁ</p><p>


　ぬぐぐぐっ

　オレは張り詰めた怒張を潜り込ませるッッ</p><p>い、痛いっっ</p><p>


　ずぬぬぬぬぬッ

　オレの亀頭が瑞希の膜をブチ破った</p><p>ああああ、いやぁぁッッッ</p><p>


　逃げようとする瑞希の裸身を抑え付けて

　オレは、そのままさらに奥へ奥へ</p><p>やめてぇぇぇ、やめて下さい処女なんですわたくし処女ですからぁぁ</p><p>


　違うもう、処女じゃない

　瑞希の膣は、オレ侵入を許している</p><p>ううっほら、根元まで入ったぞ</p><p>


　オレの下腹と瑞希の下腹が接触した</p><p>いやっ、いやつ、いやっ</p><p>


　瑞希はゲンジツが受け入れられないらしい

　オレは身体を起こして結合部分がよく見えるようにする</p><p>おー、ズッポリ入ってますわ</p><p>処女喪失、おめでとうございます</p><p>


　双子が、オレたちの結合をカメラで記録していく</p><p>これで大人の女ですわ</p><p>それは、まだだよまだ、お腹の中にお兄ちゃんの精子を出してもらってないもん</p><p>ううっ、痛いですいや止めて下さいませ</p><p>


　あの高飛車だったお嬢様が涙目で、オレに言う</p><p>いや瑞希のマンコはこの感触だとそんなに痛くないはずだ</p><p>


　うん思ってたよりも、女性器の発育が良い

　オレも、もう何人もの処女を犯してきているから判る</p><p>狭すぎないしよく濡れてるこれなら、大丈夫だ</p><p>


　ねっとりとペニス全体に絡みつく膣の具合から判断する</p><p>瑞希お前のマンコ、なかなか良い</p><p>いやぁぁ、そんなこといわないで</p><p>


　オレは、ズンズンと瑞希の肉体を突き上げていく</p><p>はううっ、はぅぅああっ</p><p>


　瑞希のおっぱいが、オレの攻撃にぷるぷると揺れている</p><p>どうですお姉さんこれがセックスですわ</p><p>お姉さんは今、わたしらのお兄さんにレイプされているんですよ</p><p>お姉さんもお兄さんも、裸んぼで身体の中で一番、エッチなところを擦り合わせているんです</p><p>お兄さんのオチンポが、お姉さんのオマンコに入り込んでいるんですわ</p><p>


　双子が言葉で瑞希を辱めていく</p><p>いやぁぁわたくしはわたくしはあああっ</p><p>


　瑞希が、眼からぽろぽろと大粒の涙を零しながら喘ぐ</p><p>気持ちええですかお兄さんに犯されるのは</p><p>お姉さんみたいに、気の強い人の方がハマるんですわ</p><p>すぐにまた欲しくなりますわ</p><p>お兄さんにレイプしてもらいたくてお姉さんの方が、我慢できなくなりますから</p><p>


　エリとリエが、犯されている瑞希を撮影しながら言う</p><p>そうなんだよねえうちの家族ってホントは気の強い人ばっかりだから</p><p>そういう人の方が犯され好きになってますよねぇ</p><p>


　マナとヨミが、うなずき合う</p><p>いやぁぁ、わ、わたくしはわたくしは石神家の石神家の娘ですわぁぁ</p><p>


　瑞希が言う</p><p>こんな辱めを受けてしまった以上はぁぁ死にます死んで、父と母にお詫び致しますわぁぁ</p><p>そんなことは許さないぞ、瑞希</p><p>


　瑞希の中に、グンツと強く突き込むッ

　彼女のおっぱいをギュッ握りしめた</p><p>いい加減気付けよ</p><p>


　固くシコッた乳首を、指の腹で擦り上げるッ

　腰の動きを少しずつ、加速させていく</p><p>お前はただの女だ</p><p>うううっ、あああっ</p><p>名家の令嬢なんてのは後から付いて来たオマケの肩書きなんだよ</p><p>ああっ、あああーっ、あぅぅ</p><p>ただの女だから、こうやって瑞希のマンコは、オレのチンコを受け入れるようにできているんだ</p><p>いやぁぁ、そんなこと言わないで下さい</p><p>


　瑞希は震える</p><p>オレは名家の人間じゃないだけど瑞希とセックスできてるオレの精液は、瑞希を妊娠させることもできる</p><p>いやぁぁ、それだけは嫌です許されないですわ</p><p>


　オレに犯されながらオレを見上げている瑞希</p><p>だから許されるとか許されないとか、お前が決めることじゃないんだよっ</p><p>


　オレの中で、モクモクと射精欲が高まって来た</p><p>そうだよあなたはお兄ちゃんにレイプされているんだから妊娠させるかどうかは、お兄ちゃんが決めることなんだよね</p><p>いやぁぁ、困りますわたくしわたくし</p><p>


　瑞希の胎内が、キューッと締まった</p><p>射精しそうだ瑞希</p><p>


　瑞希は、全身で恐怖に震える</p><p>嫌ですわ絶対に嫌です許さないわたくしは石神瑞希は、それを許しませんッッ</p><p>


　オレにレイプされているというのに

　彼女の本性高飛車なお嬢様の性格が飛び出して、オレに命令するッ

　びゅびゅ、びゅッッ

　石神瑞希の胎内でオレは弾ける</p><p>ぁこれ何ですの</p><p>


　大きく眼を見開いて石神瑞希は自分の胎内で起きている現象を尋ねる</p><p>お腹の底に、温かいお湯を注がれてる感じでしょそれが膣内射精されている感覚だよ</p><p>お姉さん、今、中出しされてますわ</p><p>うん、お兄さんの精液が、びゅるびゅるって子宮に飛び込んでますよねわたしらも、よう知ってますわ</p><p>


　エリとリエが言った</p><p>その温かいのが、あなたの卵子と結合したら赤ちゃんが産まれます</p><p>う、ウソですわ、こ、こんなこと</p><p>ウソじゃないまだ出てるぞうううっ</p><p>


　オレは、キュッと肛門を締めて最後の一滴まで、石神瑞希の中に放出する</p><p>ああわたくし汚されてしまった</p><p>


　石神瑞希は</p><p>わたくしもう、お嫁には行かれないんだわ</p><p>


　石神瑞希の眼から、またポロポロと涙の滴が零れる</p><p>４日ぐらい睡眠時間を削りまくらないいけない状態だったので</p><p>修羅場を抜けたら、爆睡してしまいました</p><p>慌てて、朝、書きました</p><p>今日からは、元通り毎日更新でいけると思います</p><p>いやはや、今年の夏は恐ろしい夏でした</p><p>1356．高飛車お嬢様の懲罰セックス　／セカンドレイプ・心を折る</p><p>ううっ、ううっふぅぅ</p><p>


　オレは石神瑞希の胎内に全てを射精し終わった

　深く繋がったまま彼女の火照った裸身の上で脱力する</p><p>思ってたよりも気持ち良かったぞ</p><p>


　オレは、汗にまみれた石神瑞希の柔らかなおっぱいを揉みながら言う</p><p>お前なかなか良い身体をしているな</p><p>


　固くシコッたままの乳首をチュッと啜った</p><p>ぅぅっ、ああっ</p><p>


　石神瑞希は泣きながら喘ぐ</p><p>このような辱めを受けた以上は</p><p>もはや仕方ありませんわ、わたくしを娶っていただきます</p><p>


　ギッと強い眼で、オレを見上げる</p><p>メトる</p><p>結婚していただかなければ、困るということですわ</p><p>


　石神瑞希は、そうオレに言った</p><p>純潔を汚されもしかしたら、子を宿したかもしれないのですわたくしの夫となり、生涯わたくしに仕えていただかなければ納得できません</p><p>


　この名家・石神家のお嬢様は

　どうしてそういう発想になるんだ</p><p>オレは、お前とは結婚できないよ</p><p>


　オレは石神瑞希を乳首を舌で転がしながら言う

　強く憤慨する石神瑞希

　オレのペニスを挿入したままの膣が、キュッと締まる</p><p>お前と結婚したって楽しい生活はできなそうだからさ</p><p>


　オレは、指の腹で乳首を擦っていく

　うん、石神瑞希の乳首はビンビンに固くなった</p><p>だいたい、お兄さんは香月家のみすずお姉さんと結婚するんことになっとりますわ</p><p>


　オレのレイプを眺めていた双子のエリが言う</p><p>そうですお姉さんのところも、相当、ええお家みたいですけれど香月さんの家には適わないんとちがいますか</p><p>うちらも、香月さん家の本宅へ行ったことあれますけれど半端じゃなかったですわ</p><p>あっちの家があるのに何で、お兄さんはお姉さんと結婚せなあかんのですか</p><p>うん悪いけれど、お姉さんの家の方が格落ちしてますわ</p><p>


　双子のエリとリエが笑いながら、石神瑞希に言う</p><p>この人は、わたくしを犯したのですよわたくしの純潔を踏みにじったのです</p><p>


　石神瑞希は、大きな声で叫ぶ</p><p>だから、何そんなの大したことじゃないよ</p><p>あたしたちだって、みーんなそうだしねえ</p><p>はい、わたくしも先生に初めてを捧げましたわ</p><p>うちとリエちゃんもお兄さんにばっちりレイプしてもらってますしな</p><p>今でも3日に１回は、セックスしてもらってます</p><p>いっつも中出しですわ</p><p>お兄さんの赤ちゃんを産む覚悟はわたしら全員、最初っからできてます</p><p>あたしたちそういうことを納得した上で、みんなで集まって家族になっているんだよ</p><p>あららじゃあ、わたしも早くセックスしていただかないといけないですよねぇ</p><p>


　少し離れた所から見学していた木下さんが言う</p><p>ああ、お姉さんなら大歓迎ですわ</p><p>綺麗だし、強いし面白いお姉さんですし</p><p>むしろ、もっと早く家族になってもらっておくべきだった人だよね</p><p>


　双子とマナが言う</p><p>な、何なんですのあ、あなたたちは</p><p>


　石神瑞希は、呆然としている</p><p>オレたちはセックスを仲立ちとして、1つの集団を形成している</p><p>絶対にお互いを裏切ることのない血族より強い絆のFamilyだ</p><p>それが黒森家ですわ</p><p>みすずも瑠璃子も他のたくさんの女たちも、オレのFamilyの一員だ</p><p>みんな、お兄ちゃんとセックスして将来、お兄ちゃんの赤ちゃんを産んで一緒に育てる姉妹になって誓って黒森家の家族になっているんだよ</p><p>みーんな、綺麗で優しいお姉さんばかりですわ</p><p>綺麗なだけじゃないです皆さん、すっごい才能と能力を持ってらっしゃいますわ</p><p>ああこのFamilyは、オレとセックス女は誰でも無条件で入れるわけじゃないんだ</p><p>悪いけれど瑞希、お前はダメだ</p><p>


　石神瑞希の眼を見て、言う

　オレの言葉に彼女の身体が、ゾクッと震える</p><p>みすずや瑠璃子たちでさえただの名家のお嬢さんという肩書きだけでは、物足りなくなっている</p><p>


　瑠璃子は家事能力を必死で高めている

　みすずも、香月家の令嬢なだけではダメだと気付いて行動しはじめた</p><p>瑞希お前は可愛いし、なかなか良い身体をしているだけどそれだけだ</p><p>名家・石神家の令嬢だなんてオレたちには何の価値も無いお前の血筋とお前自身の能力は別のものだからだ</p><p>お前の値打ちは今、オレに抱かれている裸の肉体だけしかない</p><p>


　石神瑞希の肌を、オレは撫でる

　彼女の中で、オレのペニスは勃起強度を取り戻していた</p><p>確かに想像していたよりも良い身体だ抱き心地もいい</p><p>


　石神瑞希の胎内は、オレのペニスを受け入れている</p><p>でもオレがいつも抱いているオレの女たちと比べたら、お前は平均点以下だよ</p><p>今回は処女レイプだったから、そこそこ楽しめたけれどまた、もう一回瑞希とセックスしたいとは思わないな</p><p>お前を犯しても、オレはそんなに楽しめないと思うよ</p><p>そうですわなぁお姉さんは、サービス精神に欠けてますからなあ</p><p>うん泣いたり喚いたり怒ったりするんだって、昔の雪乃お姉ちゃんの方がもっともっと面白い反応をしてたと思うよ</p><p>雪乃さんは、今でも面白いです</p><p>


　リエが、そう言うが</p><p>いや、今はお腹が大分大きくなったからお兄ちゃんと激しいセックスをしていないけれどさ前は、セックスしながら大声で怒鳴ったり、喚いたり、大泣きしたりそれでいて、最後は大絶叫でイッちゃうっていう感情のジェットコースターみたいなセックスで、物凄く面白かったんだから</p><p>


　雪乃実の妹のマナにトンデモナイことを言われているぞ</p><p>はぁぁ、それは見たかったですわ</p><p>観たければ、映像が撮ってあるよ瑠璃子お姉ちゃんか、寧お姉ちゃんに言えば観せてくれるよ</p><p>


　マナは、エリにそう言う</p><p>とにかく今のあなたでは、処女喪失から先はお兄ちゃんを楽しませることはできないと思うよ</p><p>


　石神瑞希に言う</p><p>だって、石神さん名家のお嬢様っていう以外は、何も中身が無いスッカラカンな女だもん</p><p>


　石神瑞希は16歳

　マナは14歳

　2つも年下の少女に、こんなことを言われるのは本来ならば反発を感じるだけだろうが

　今のマナは石神瑞希が想像できないような経験を積み重ねている上に、半年間の肉体改造プログラムで際立った美しさを持っている

　肉体的にも精神的にも名家・石神家の令嬢を完全に凌駕していた</p><p>あたしならセックスでも他のことでも、お兄ちゃんを満足させる自信があるよあなたよりも</p><p>わたしらも、可愛いだけの女の子じゃ先がないのは判ってますから</p><p>今は若くてピチピチしてますからテレビとか出させてもろうとりますけれど、ずっとこのまんまではいけないことは判ってますから</p><p>自分に付加価値を足さんといけませんわ</p><p>もっともっとお兄さんや他の家族の皆さんに対して使えるオンナだと思ってもらえるように、頑張らないといけないんです</p><p>うちらの家族には、うちとリエちゃんよりもずっとずっと綺麗で可愛くて、床上手な人が何人もいますし</p><p>色んな才能をそれこそ超一流の人の能力を持ってる人たちも何人もいますもの</p><p>家族の一員にしてもろうとることに安住してたらダメなんですわ</p><p>自分を磨くことを怠ってたら怖いお姉さんたちに、お尻を蹴飛ばされますから</p><p>ナメた真似をしたら、家族から追い出されてしまいますわ</p><p>そうなったら、わたしら野垂れ死にするしかないですわ</p><p>ホンマにそうやな</p><p>そうやだから必死に前に進むしかないんですわ</p><p>あたしも、そうお兄ちゃんに見捨てられたら、死ぬしかないから</p><p>


　マナはオレたちのところ以外に行く場所が無い</p><p>わたくしたち姉妹は先生の側に居て、先生に支配していただいていなければ狂死しますそれは、もう確実に判っていることですから</p><p>


　ヨミたち鷹倉神社の巫女たちも能力と引き替えに、精神が崩壊する危険が常に付きまとっている</p><p>人は放っておいても、年を取るしどんどん変わっていってしまうけれどだからこそ、自分で自分を毎日ほんの少しでも良くしていこうって意識して変革していかないと自堕落なだけのダメな子になっちゃうんだと思う</p><p>そういうことあなたは身に染みて感じたことはないでしょう</p><p>


　石神瑞希はうつむく</p><p>あたしも昔はそうだったから、別にあなたを責めるつもりはないけれどさお嬢様っていうのは、ただそういう家に生まれついただけのことだし家の名誉も財産も、あなた自身の持ち物じゃないでしょ</p><p>さっき先生が言ってた通りですあなた自身の持ち物はその裸の肉体だけですわ</p><p>それはうちらもそうですわ</p><p>わたしらも、裸の身体だけでお兄さんにお仕えしてますわ</p><p>


　マナ、ヨミ、エリ、リエ</p><p>では、わたくしはわたくしは、どうなるのです</p><p>


　石神瑞希が、オレに訴える</p><p>わたくしはただ純潔を汚されただけになるのですか肉体を犯されたままただ泣き寝入りしろというのですか</p><p>瑞希お前は、本質的なところから間違っているよ</p><p>


　彼女に言う</p><p>レイプされただけで済ましてやることをありがたく思え</p><p>


　オレは再び、ガシガシと腰を使い始める</p><p>ああっ、い、痛い痛いですわああっ</p><p>


　膣奥を再びペニスで突かれて石神瑞希は、苦しそうに喘ぐ</p><p>お前とお前の兄がしたことはオレたちと石神家が全面戦争になってもおかしくないようなことなんだぞ</p><p>


　ダマされたとはいえ、オレの生活範囲内に敵を連れて来たのだから</p><p>そうなったらオレたちは、確実に石神家を潰す</p><p>ううっ、石神家は名家ですわ</p><p>そんなことはオレたちには関係無いオレたちは、お前たちとは違うルールの世界に生きている</p><p>


　黒い森は犯罪組織で黒森家は裏の世界に属している</p><p>オレたちは、オレたちを傷付けようとするモノには全力で立ち向かうそして確実に潰す</p><p>ううっ、ああっ痛い、痛いですわ</p><p>今、こうやってお前を犯しているのも2度と、お前がオレたちに刃向かわないようにするためだ</p><p>ううっ、ううっ、ああっ</p><p>


　また石神瑞希の肌に、汗の玉が浮いてくる</p><p>瑞希が心を入れ替えるのならお前がオレにレイプされたことは、誰にも言わないでおいてやるお前は家に命じられたまま、婚約者と結婚することだってできるだろう</p><p>あっぅぅい、痛い</p><p>だが、この先、1度でもオレたちに逆らうようなことをしたら今、撮影しているお前のレイプ画像を世間にバラ撒くからな</p><p>い、嫌何で、そんなことをそ、そんなことをしたら</p><p>


　この天然すぎるお嬢様は

　今の今まで、オレたちが脅迫目的で撮影していることに気付かなかったのか

　石神瑞希は、オレをみすずの香月家の下僕ぐらいに思っていたから

　オレが、名家の令嬢である自分に、そんな卑劣なことをするとは想像していなかったんだな</p><p>わたくし結婚できなくなってしまいますわああっ</p><p>結婚だけじゃないお前は、石神家の恥辱となる家の名誉が汚されることになる</p><p>そ、そんなの困る困りますわ</p><p>だったらオレの言うことをきけ</p><p>


　オレは強く突き込むッ</p><p>ひっ、ひっひぃぃぃ</p><p>


　石神瑞希の裸身が、激しく揺れる

　可愛い乳房が、ぷるぷると</p><p>うん、なかなかええ絵ですわ</p><p>


　石神瑞希をカメラで撮影しながら、エリが言う</p><p>ホンマお姉さんは、そうやって犯されてる時が一番可愛いですわ</p><p>


　リエもレンズを向けて、そう言った</p><p>でも、可愛いだけで色気が足りないんだよね</p><p>悲壮感から来るエッチっぽさとかが足りてないと思う</p><p>ああ、そうかもしれませんわ</p><p>


　マナの意見に、ヨミがうなずく</p><p>可憐ちゃんとかお兄さんに犯されてる時は、すっごく悲壮感があるからエッチぃですわ</p><p>そうやなまだ12歳なのにお兄さんにセックスされて必死に堪えてるところが、物凄く色っぽいです</p><p>だから、お兄ちゃんいつも可憐ちゃんには中出しするんだよ子宮に精液を出された時の可憐ちゃんの泣きそうな顔が、一番エッチだから</p><p>


　双子とマナで、そんな話をする</p><p>お姉さんはつくづく中途半端でかわレイプされるぐらい、もう少しエッチくなれないですか</p><p>


　エリが挑発的に石神瑞希に言う</p><p>だから、お姉さんお兄さんのセックス奴隷にすらなれないんですわ</p><p>うんせめて、お兄さんにまたレイプしてみたいって思ってもらえるような女の子にならないといけませんわ</p><p>ぅぅわたくしは</p><p>


　石神瑞希が涙目で自分を犯す、オレを見上げる</p><p>わたくしはそんなにダメな女ですか</p><p>ああ、そうだ今の瑞希はダメだな</p><p>


　笑顔で言う</p><p>でもそこそこ良い身体をしているだから良い方向に変わる可能性は残っていると思う</p><p>わたくしが変わる</p><p>ああ自分で自分を変えろただのお嬢様でなくお前自身が魅力のある女になれ</p><p>


　オレは射精に向けて性感を高めていく</p><p>そうなったらお前がそれだけの価値のある女になれたらまた、レイプしてやるからな</p><p>ぅぅ、ぁぁ</p><p>本気で孕ましてやりたいって思ったらその時は、オレの女にしてやるお前も、オレのセックス奴隷になるんだ</p><p>わ、わたくしはぁぁ、ぅぅ</p><p>


　心と身体を同時に襲う荒い波に石神瑞希は翻弄されていく</p><p>そうですわ頑張って下さい</p><p>お姉さんも、本気で変わることができればうちらと同じ、お兄さんのセックス奴隷にしてもらえます</p><p>いきなりセックス奴隷はハードルが高いよホントに今はスッカラカンなんだからまずは、もう一回お兄ちゃんにレイプしてもらえるようにならないと</p><p>ええ、頑張って下さいね</p><p>


　双子にマナにヨミが石神瑞希の心に囁く</p><p>そろそろ、出すぞ瑞希</p><p>


　また膣内射精されると知って、石神瑞希はブルルッと震える</p><p>嫌じゃないですわそこは</p><p>中に出して下さいって、お兄さんにおねだりしないと</p><p>さあ赤ちゃんができても構わないから中に下さいって言ってみて</p><p>


　双子とマナの言葉に</p><p>ぁぁ、そんなこと言えない言えるわけないですわ</p><p>


　全身汗だくの石神瑞希は、ぷるぷると首を振る</p><p>いいえ、言うんです</p><p>


　ヨミの力が、石神瑞希に強制する</p><p>しっかりと先生の顔を見て</p><p>ぁぅぅ</p><p>


　石神瑞希が、大きな瞳でオレを見る</p><p>な、中にわたくしの胎内に子宮にあなたの精子を精液を注いでぅぅ注いで下さいませ嫌ぁぁ</p><p>


　石神瑞希の意志に反してオレに言う</p><p>あ、赤ちゃんができても構いませんぁぁ、わたくし孕みたい孕みたいですのあなた様のお子をぁぁ、わたくし何でこんなことを</p><p>ちゃんと撮影してますからな</p><p>


　エリがアップで、石神瑞希の羞じらう顔を撮影していく</p><p>ああ、イクぞ瑞希瑞希</p><p>ほら、お兄ちゃんの顔を見てあなたの中に射精するところを見ててあけるんだよっ</p><p>


　石神瑞希に見つめられたまま、オレは</p><p>いっ、イクぞ出るっ</p><p>ぁぁ、いっぱい出してぇぇぇぇ</p><p>


　また、大きく噴き上がるッ

　石神瑞希の子宮の中を、オレの熱い精液が洗い清めていく</p><p>あああああっ、あ、熱いですっ</p><p>ぅぅ、出てるぞわ、判るか</p><p>


　射精しながら授精しながら見つめ合う、オレたち</p><p>わ、判るぁぁ、判ります熱いのがお腹の底に広がっていく嫌ぁぁ</p><p>


　石神瑞希は、裸身をブルルルッと痙攣させた

　膣が、キュキュッと締まってオレのペニスを締め上げる</p><p>可愛いぞ、瑞希</p><p>


　オレはドクドクと石神瑞希の胎内に吐き出していく</p><p>うううっわたくしは</p><p>


　石神瑞希はオレを見つめたまま</p><p>わたくし変わってしまうわたくしのままではいられない</p><p>


　処女を犯され、男の精を2度も受け入れた心と身体は乙女のままではいられない</p><p>ぅぅ、わたくしは</p><p>


　石神瑞希は悲しみとも悔しさとも違う、別の涙を零していた

　抜かずの2連射をキメてオレは、ようやく石神瑞希の胎内からペニスを引き抜く

　汗と愛液と処女血と精液で湿りきった16歳の少女の裸身が震える

　オレの亀頭がつるんと膣口から零れ落ちると

　石神瑞希の胎内から、処女血の混じったオレの大量の精液がトロトロッと溢れ出る</p><p>はい、撮しまーす</p><p>


　犯されきった少女の痴態を、双子が撮影していく

　石神瑞希は、大きく開脚したままぐったりとなって、ただ撮影されるままになっている</p><p>よし、これで瑞希に対する懲罰は終了だ</p><p>


　フェラチオさせて飲精させたい気分もあったけれど

　この様子じゃ無理だと判断した

　処女血のついたままのペニスを舐めさせるのは、身体に良くないし</p><p>ほら、お兄ちゃんにありがとうございますは</p><p>


　マナが、そう言うとヨミが</p><p>はい、ご挨拶して下さい</p><p>


　力を行使する</p><p>わ、わたくしのような無価値な女のしょ、処女をレイプしていただいてありがとうございます</p><p>


　オレを見つめてそう言う</p><p>に、2度も膣内に射精していただいてあ、ありがとうございますこれでわたくし、妊娠してしまったかもしれませんとても嬉しいですありがとうございますうううっ</p><p>


　自分の口にしている言葉の情けなさに石神瑞希の眼から、大粒の涙がポロポロと零れ落ちる</p><p>今後は再び、黒森様に犯していただけるような女になれるよう日々、精進して参りますうううういやぁこんなの嫌ぁぁ</p><p>


　石神瑞希は、大声で子供の様に泣き始めた</p><p>わたくし、わたくし、わたくしうわああああああっ</p><p>


　名家の令嬢としてのプライドが折れた

　今の石神瑞希はただの16歳の少女だ

　男にレイプされたばかりの</p><p>ああ、頑張れよお前が今よりもマシな女になったら、またレイプしてやるからなヨミ</p><p>はい、先生それまでは、例え婚約者が相手でも、絶対に男性に肌を許さないようにあなたの心を縛っておきますわ</p><p>


　ヨミが石神瑞希の心を操作する</p><p>あなたはもう一度、先生にレイプされなければ他の男性とセックスできなくなりました</p><p>結婚式には呼んでくれよ花嫁の控え室で、ウエディングドレス姿の瑞希を犯してやるからそうでないと、新婚初夜が迎えられないだろ</p><p>そんなの嫌ぁぁ、うううっ嫌ですわ嫌ぁぁ</p><p>


　股間から精液を垂らしたまま、泣きじゃくる瑞希の姿をエリとリエのカメラは、最後まで撮影し続けていた</p><p>何とか平常な日々に戻りたいのですが</p><p>そうもいかず</p><p>今月は今月で修羅場っぽいです</p><p>色々と申し訳ありません</p><p>1357．学園祭Ｂ／菊の花</p><p>ほら、もっと足を開けよ</p><p>


　シャワー室に移動してオレは、石神瑞希の身体を洗ってやっている

　処女血と精液で汚れた股間に、オレはお湯をかけてやった</p><p>ウッそ、そこは自分で洗います</p><p>


　破瓜したばかりの秘部にお湯が浸みて痛むのだろう石神瑞希は、ブルッと身体を震わせて言う</p><p>いいから早くしろよ</p><p>して下さい</p><p>


　ヨミも付いて来てくれている石神瑞希に命じてくれた

　石神瑞希が足を開く

　オレは、割れ目を開いて中も綺麗にお湯で流してやった</p><p>ぁぁ屈辱ですわ</p><p>


　名家の令嬢としては、犯されたことよりもこうしてレイプ後の世話をされている方が屈辱的に感じるらしい</p><p>よし、綺麗になったと言っても、しばらくは膣奥からオレの精液が滴ってくるからな</p><p>


　オレは石神瑞希に言う</p><p>ほんなら、お兄さんのオチンポはうちらが洗ってあげますわ</p><p>キレイキレイにしてあげます</p><p>


　裸のエリとリエがシャワー室に入って来る</p><p>はいな</p><p>はいです</p><p>


　13歳の双子の美少女が可愛い手にセッケンの泡を付けて、オレのチンコを優しく洗い始めてくれた</p><p>あなたは、あたしが背中を流してあげるよ</p><p>


　マナも裸になって、石神瑞希に言う</p><p>いいから、してもらうのです</p><p>


　ヨミの力が強制する</p><p>ほら、緊張しなくていいからもうシャワーだけなんだし</p><p>ああ、シャワーが終わったら解放してやるつもりだよ</p><p>


　ミナホ姉さんや岩倉会長の石神憲王の調教の進行状況が判らないから、何とも言えない

　岩倉さんはネチッこそうだから、なかなか終わらないかもしれないし</p><p>ところで、お兄さん</p><p>


　オレのチンコを洗いながら、エリが言う</p><p>お兄さん、まだ2回しか射精してないけどええんですか</p><p>お兄さんのことですから、もっと出さないとスッキリせーへんのと違います</p><p>


　リエも、オレを見上げて言う</p><p>何でしたら、うちらのオマンコでも口でも</p><p>好きに使うて下さってええんですよ</p><p>いや、でも今は学園祭の最中で</p><p>オレ、本当は1時間だけ外を廻って来ても良いって、克子姉に言われたのに</p><p>


　あちゃー、もう2時間くらいは経っているよな</p><p>急いでパン工房へ戻らないと</p><p>そうでしたわな今は、恵美お姉さんや愛お姉さんたちの時間でしたわ</p><p>わたしらも、学園祭を見に来ただけでした</p><p>


　双子が、こう言うのはオレが吉田良信として学校で過ごす時間は</p><p>メグや愛やイーディや寧や可奈センパイたちこの高校の在学生が優先されるべきだと思っているからだ</p><p>うちらも新しく通い始めた中学の学園祭とか体育祭の時には</p><p>お兄さんに来てもらいたいですわ</p><p>そん時のことを考えたら</p><p>今、お兄さんにエッチしてもらうのは良くないです</p><p>もう2人とも、もっと正直にならないとダメですわ</p><p>どういうことなんだ、ヨミ</p><p>エリさんもリエさんもこの人が先生に犯される様子を見て、興奮しちゃってるんです自分が欲しくなっちゃってるんですわ</p><p>いや、うちらは</p><p>あ、あのわたしら</p><p>自分が欲しいのに先生に2回ぐらいじゃ満足できてないんじゃないかって言うんですもの</p><p>


　心を読める子の前では隠し事は無理か</p><p>そうか、お前たちがしたいのか</p><p>いや、それはあの</p><p>お腹のソコが、むずむずってしてます</p><p>お兄ちゃんそれだったら、一番我慢しているのはヨミちゃんだよ</p><p>わ、わたくしは!</p><p>隠さない、隠さないあたしは判っているよ</p><p>


　巫女の力を使い過ぎると精神のバランスが乱れていく

　それをなだらかに抑えるためにはオレが抱いてやらないといけない

　ということは今、香月セキュリティ・サービスの反乱部隊たちの記憶改変をやっている月子のフォローもしに行かないといけないな

　でも、とりあえず眼の前に居る子たちから</p><p>エリ、リエオレのチンコを舐めろヨミ、お前のおっぱいを舐めさせろそれから、マナもこっちに来い</p><p>え、あたしはいいよこのお姉さんを見張ってないといけないし</p><p>


　マナは石神瑞希を見る</p><p>大丈夫だこのシャワー室から逃げ出しても外に居る木下さんが捕まえてくれる</p><p>木下さんから逃げられたとしても、この施設の中から裸のまま瑞希が逃げ出すのは不可能だよ</p><p>


　それだけの行動力は彼女には無いだろう</p><p>ほら、みんな一緒に犯してやるから</p><p>


　双子にフェラチオさせて、ペニスの硬度を高めると

　オレは、シャワー室の鏡張りの壁の前にエリとリエ、ヨミ、マナを並ばせる</p><p>全員、鏡に手を付けそして、尻を突き出せ</p><p>


　4人の幼い少女たちが後ろからオレに犯される準備をして、可愛い尻を振る

　マナのモデル体型に生育中の細い身体

　ヨミのロリ巨乳と細い腰

　エリとリエは13歳らしい幼さと、男を知っている肉体のエロさを兼ね備えている</p><p>マナから順番にブチ込んでやるからな1人10回ピストンしたら次の人に交代だ</p><p>えー、20回がええですわ</p><p>じゃあ、２０回にしよう20回抜き差しして、次の人に交代して4人終わったら、最初の子に戻るオレが射精するまでだ</p><p>お兄さんわたしのお腹に出して下さい</p><p>先生、ヨミの中でイッて</p><p>


　リエとヨミが、笑って言う

　そんなオレたちの様子を、裸のまま石神瑞希は呆然として見ている</p><p>うん、来てお兄ちゃん</p><p>


　まずは、マナの腰を掴み膣にぐぬっと押し入れるッ

　14歳の胎内にオレのペニスが埋もれていく</p><p>マナもスゴイ濡れてるじゃないか</p><p>そりゃそうだよずっと見てたんだから</p><p>


　マナが鏡越しにオレを見て、言う</p><p>あっ、あっ、あんんっ、ああっ</p><p>


　抜き差しを始めると、マナは大きな声で可愛く啼いた

　すぐに20回になってしまう

　マナからペニスを抜くと膣とオレの亀頭の間を、マナの愛液がツーっと白く糸を引いた</p><p>ほら、次はヨミだ</p><p>


　ヨミが笑顔で、尻をオレに向ける</p><p>ああっは、入ってきましたわ</p><p>


　うん女の子の味は、それぞれ違う

　体温が違う

　膣内の感触が違う

　膣口の位置や、勃起チンコが入っていく角度も</p><p>うああっ、ああっ、あああんっ</p><p>


　ヨミはバックから犯すと下向きのロリ巨乳がぶるるんと大きく揺れる

　それを鏡越しに見るのは、なかなか楽しい</p><p>楽しんでいただけて嬉しいですわ</p><p>こういうのも好きだぞ</p><p>


　オレは背中から、ヨミの巨乳をわしづかみにして腰を振る</p><p>よ、ヨミもそれ、好きですわ</p><p>


　ヨミは荒々しく犯されることを好む

　Mっ気が強い子なんだよな</p><p>はい、そうですヨミはヨミは先生の奴隷ですもっと荒々しく犯して下さい</p><p>


　ヨミの次は</p><p>うちの中にどうぞ</p><p>


　エリの中にネジ込むッ</p><p>あああっ来たぁぁッ</p><p>お兄さんに犯されとる時のエリちゃんホンマに可愛いわ</p><p>


　オレと繋がる双子の姉妹を見てリエが笑う</p><p>あんっ、ええですわもっとうちの中をかき混ぜてぇな</p><p>


　最後はリエだ</p><p>どうぞああんっ</p><p>


　見た目がそっくりの双子でも膣の中は違うんだよな</p><p>ああん、お兄さんエリちゃん、わたしの中にお兄さんのチンポが</p><p>うん、よーく見えてるわリエちゃん、お兄さんにズボスボされとる</p><p>いやぁぁん、恥ずかしいわ言わんといて</p><p>


　そして、リエの胎内を20回ピストンしてまたマナに戻る

　3周ほど、4人の身体を順番に犯して</p><p>ああっ、イキそうだ</p><p>出してあたしの中で出して、お兄ちゃん</p><p>


　結局マナの中で射精した</p><p>あああっ、温かいあああーん</p><p>


　マナの子宮に、トクトクと注いでいく</p><p>あららマナお姉さんの勝ちですわな</p><p>


　そう言うエリに</p><p>違うわ誰が勝ったとかじゃないのよわたくしたち全員で、先生に気持ち良くなっていただいたそういうことなんですわ</p><p>


　ヨミが、笑顔で諭す</p><p>ヨミお姉さんの言う通りですわエリちゃん</p><p>


　リエも姉妹に微笑む</p><p>うんみんなで楽しくできたんやから、これはこれでええんですわな</p><p>


　エリも納得する</p><p>マナお姉さんの中に出してるお兄さんの顔、とっても気持ち良さそうですわ</p><p>ええ、先生が気持ち良く射精できて良かったですわ</p><p>


　リエとヨミが、そう言った</p><p>わたくしたちみんなでしたご奉仕です</p><p>


　男と女でセックスの満足は違う

　男は最後に肉体的な問題として、射精して終わらないと、満足できないが

　女は必ずイカないと満足できないということはない

　女のセックスは、精神的な部分が大きい

　射精したのはマナの子宮だけど他の4人も、オレとのセックスに満足してくれる</p><p>はぁ、はぁ、はぁお兄ちゃん、どうだった</p><p>


　マナが、オレのペニスをキュッと締め付けながら尋ねて来る</p><p>ああ、4人とも気持ち良かったよまたしような</p><p>みんな、キスしようぜ</p><p>ええよ、しようしよう</p><p>


　オレはマナ繋がったまま順番にエリ、リエ、ヨミとキスをする

　最後にマナの胎内からペニスを引き抜きマナともキスをした

　石神瑞希が、オレたちを見ている

　楽しそうにセックスする家族の姿を見つめている

　もう一度、シャワーで身体を洗って

　オレたちは、元の服を身に付けた</p><p>瑞希は、家に帰るまでノーパンノーブラだ</p><p>


　白いワンピースの下に、下着を身につけることを許可しない

　反抗することはできないことを知っているから石神瑞希は黙って服を身につける

　さて脱衣所から、元の部屋に戻る

　木下さんが待って居た</p><p>お疲れ様でございまぁす</p><p>


　相変わらずニコニコしている</p><p>お風呂場、とっても楽しかったですわ</p><p>


　エリが笑顔で言う</p><p>今度はお姉さんも、うちらと一緒にご奉仕しましょうな</p><p>


　木下さんも笑顔で、答える</p><p>木下さんミナホ姉さんたちの方は、どんな状況なんだろう</p><p>えーとここの内線で向こうの部屋と繋がると思うんですけれど</p><p>


　木下さんが、電話機を操作する</p><p>多分、これでいいはずです</p><p>


　この人も今は香月セキュリティ・サービスのトップ・エリートだからこういう機器の操作の仕方も教わっているんだろう</p><p>あ、繋がりましたもしもし、木下ですはい</p><p>


　木下さんは、オレを見て</p><p>黒森御名穂様がお出になられました</p><p>


　電話機をオレに差し出す</p><p>もしもし、ミナホ姉さんこっちは終わったけれど、そっちはどう</p><p>こっちは、もう少し掛かりそうよ幸代が今石神憲王さんの肛門を使って人間生け花をしているところだから</p><p>


　岩倉さんが石神憲王に

　人間生け花</p><p>幸代、その花はダメよ肛門に挿すと身体に悪いわ毒性があるのよ</p><p>


　何か、恐ろしいことをやってるみたいだな</p><p>あなた、パン工房に戻らないといけないのよねだったら、そのまま石神瑞希さんも連れてみんなで行きなさいこっちが済んだら、回収しに行くわ</p><p>外へ出る方法は、木下さんに伝えてあるから</p><p>


　そういうことならそれでもいいか</p><p>判ったそうするよ</p><p>


　オレと石神瑞希と四方とマナと双子と木下さんというメンバーで

　何とか秘密施設の外に出て歩いてパン工房へ向かう

　ここからなら10分ぐらいだな

　学校の敷地内だから、だいたい見当が付く</p><p>石神瑞希は、少しガニマタで歩いている</p><p>破瓜のダメージが残っているんだろうけれど</p><p>この子の場合は、すんなり処女膜が破けたから深刻な影響は無いはずだ</p><p>


　下着を付けていないのが気になるのか、お尻を押さえて歩いている</p><p>そろそろ、他の学生や学園祭に来ている人に出会うから</p><p>一般生徒の来ない立ち入り禁止エリアの外へ出る</p><p>みんな気を付けてくれよ</p><p>了解ですわ何かあったら、うちらが前に出ますわ</p><p>わたしらは、一般の人たちにとってはテレビに出とる双子ですからわたしらがオトリになりますわ</p><p>


　双子が、そう言ってくれたが

　特に問題もなく、パン工房へ向かう

　ていうか、何でこんなに人通りが少ないんだ

　いやいやいや違う

　途中の道に人がいない分

　オレたちのパン工房前に、びっくりするぐらい人が集まっていた</p><p>ちょいやーっ</p><p>


　ミタマとキヌカの安城姉妹が軽業芸を見せている

　ミタマの頭の上に日本刀を持ったキヌカが片手で逆立ちして

　日本刀の切っ先に、高速回転の独楽を乗せている

　集まった観衆たちが、ワーッと歓声を上げた</p><p>はいはいはーい、ミタマさんキヌカちゃんお見事</p><p>


　ああ、寧がマイクを持って司会をしている

　オレたちに気付いた</p><p>おおーっ、なでしこ科3年生のミタマさんとテレビで共演しているエリちゃんとリエちやんが到着しましたーっ</p><p>うおおおおーっ</p><p>


　観衆たちの眼が、オレたちに集まる</p><p>はーい、それではこの後は、エリちゃんリエちゃんにも来てもらってのトークショーとなりまーす</p><p>


　まるで最初から、そういう予定だったというように寧はアナウンスした</p><p>わたくしもいるわよ</p><p>


　アーニャも観衆に手を振った</p><p>じゃあ、ちょっと行ってきますわ</p><p>ほんなら、行ってきます</p><p>


　双子がオレに言う</p><p>はいはい、道を開けて下さーい</p><p>


　ヨミがそう言うと観客たちがウワッと左右に分かれて、通り道を作ってくれた

　ああ、オープンカフェのテラスの一部がすっかりステージになっている</p><p>お帰り、Darling</p><p>


　イーディが、寄って来る</p><p>エリとリエは向こうで、みんなはちょっとこっちへ来るネ</p><p>


　オレたちはパン工房の建物の方へと向かう

　可奈センパイがオレに声を掛ける</p><p>すごい人気だね</p><p>


　人が集まっている分オレたちのカフェのパンも飲み物も飛ぶように売れている

　女子テニス部の女の子たちが、一生懸命、客を捌いていた</p><p>盛況なのはいいけれど学園祭の実行委員の人に怒られちゃったわよ</p><p>メインステージの体育館よりも、ここに人が集まってるんですって</p><p>だからテレビに出ている人たちが居るのなら、こんなところで勝手にステージを作らないで、他の学園祭用のステージに出せって言うのよ</p><p>


　ああ、せっかくアーニャやミタマたちが居るのなら

　実行委員としては学園祭の表の舞台に出演して欲しいんだな</p><p>デモ、ソレじゃあ、パンが売れないネ</p><p>そうよだから、これはパン工房と女子テニス部の共催企画の一部だから、協力できないって言っておいたわよ</p><p>デモ、ソレならオープン・カフェでショーをやるなんて申請は受けてないからここに集まっている人たちを解散させろって言って来たノネ</p><p>


　まだ学園祭の初日だ

　実行委員とは、あんまり揉めたくないな</p><p>モットモ、実行委員の中でも意見がまとまってないみたいでまだ正式な解散命令は出ていないノヨ</p><p>どうしてだか実行委員長が行方不明らしくて、指示が出せないらしいのよ</p><p>


　実行委員長が行方不明</p><p>学園祭の実行委員長って</p><p>


　オレが尋ねると可奈センパイは</p><p>そんなの生徒会長の岩倉さんに決まっているでしょ</p><p>


　そりゃあ行方不明なはずだ

　岩倉さんは今石神憲王の肛門で生け花をしている</p><p>あのエンブレムの問題は</p><p>そもそもあのデザインが、そんなに良いモノではないということから起因しているわけで</p><p>国際的なスポーツイベントの華やかさも、日本らしさも感じられないわけで</p><p>こんなんで良いのかよというところから、全てのアクションが始まったわけです</p><p>それを無視して、ネットの人たちが面白半分で騒いだというのはどうなのかなあと思います</p><p>1358．学園祭Ｂ　／　パン工房の攻防</p><p>ショーガナイネ少し観客を分散させるヨ</p><p>アタシがミタマたちを連れて陸上部のグラウンドのスポーツ測定に行くネ</p><p>


　ああ、女子陸上部主催の50メートル走や幅跳びの記録を計ってくれるっていう</p><p>ジュンも来ているから連れていくヨ</p><p>


　ジュンてああ、元女子プロレスラーのグレース・マリンカさんか

　今は、工藤遙花や剣道マリアたちと香月セキュリティ・サービスの稽古場で暮らしている</p><p>この冬にアメリカで行われる格闘技大会へ出場する準備だ</p><p>他の出場予定者ルドルフ聖子さんたちや大ポロンさんたちも、よく稽古に来る</p><p>特にグレースさんは基礎体力がバケモノレベルなのでイーディに習った技をモノスゴイ勢いで吸収して強くなっていると聞いた</p><p>表のカフェが混みすぎて席が無いから工房の中にいるネ</p><p>


　イーディはニッと微笑む</p><p>他の子たちも、そこヨ</p><p>


　ということでオレたちもパン工房の中に入った

　中へ入るといきなり、オレたちに付いて来ている石神瑞希を呼ぶ声がする</p><p>安寿</p><p>


　ああ、石神家の警護役の黒瀬安寿さんもここに居たか</p><p>申し訳ございませんあのお側から離れることになってしまいまして</p><p>


　ほんの1時間前このパン工房前で起きた香月セキュリティ・サービスの反乱部隊とのイザコザで、黒瀬さんは戦っていたから

　そのまま秘密施設に連行された石神兄妹とは、離れ離れになってまっていた</p><p>瑞希様、ご無事で何よりでございます</p><p>


　黒瀬さんは石神瑞希が、オレにレイプされ処女喪失したことを知らない

　今の石神瑞希は、綺麗にシャワーも浴び服装も整えている

　よく見れば、腰を痛そうにしているし下着を付けていないノーパン・ノーブラ状態だから異変に気付くはずなのだが

　処女の黒瀬さんには、判らないようだ</p><p>安寿わたくしは</p><p>


　石神瑞希は口籠もる

　彼女も誇り高い名家の令嬢だ

　こんな人目のある場所で、自分が陵辱されたことを話したりはできない

　愛がパン工房の奥から、オレに叫ぶ</p><p>ヨシくん、待ってたわよ</p><p>


　メグも白衣姿で、作業していた</p><p>ああ、ゴメン色々とトラブルが起きて、なかなか戻って来られなかったんだ</p><p>あっちはもういいの</p><p>ああだいたい終わったよ</p><p>


　黒森公としての仕事は

　だからまた吉田良信としての業務に戻らないといけない</p><p>予想以上にお客様が集まっているから中の作業が、大変なことになっているのよ</p><p>


　克子姉もやって来て、オレに言う</p><p>女子テニス部の子たちが、オーバーワークでダウン寸前だから</p><p>


　なるほどパン工房の中で作業してくれている5人のテニス部の女の子たちは、かなりグッタリしている

　人手があっても、疲労で集中力が落ちてしまっていたら製品に悪い影響が出る</p><p>判ったすぐにオレが入るよ</p><p>


　オレはパン工房の入り口脇の小部屋に飛び込んで学生服から、白衣に着替える</p><p>あたしも手伝うよテニス部の皆さんは、休んでていいから</p><p>うわー、マナさんだぁ</p><p>


　マナに気付いて、テニス部の5人が歓声を上げる

　マナは1度、テニス部の子たちのパン作りの講師をしているから

　ここに居る女の子たちしは面識がある</p><p>あたしが来たからには、もう心配ないからねっ</p><p>さっすが、マナさん</p><p>


　もっともみんな、マナが自分たちより年下の中学2年生ということは知らないが</p><p>メグDarling、来たからアタシたち女子陸上部の方に行くネ</p><p>


　イーディがメグに言う</p><p>ジュンも来てヨ</p><p>


　パン工房の壁際の席に座っていたグレース・マリンカさんが答える</p><p>こうやって、皆で協力して何かを作る姿を見ることができてとても良かった</p><p>ソウヨ、ジュンはいつも1人だけで先に行こうとするから良く無かったのヨ</p><p>


　イーデイが苦笑して言う</p><p>じゃあ、ヨシくんあたしも陸上のグラウンドに行くわ</p><p>


　白衣を脱ぎながら、メグが言った</p><p>ああゴメンなあんまり一緒に居られなくて</p><p>いいのよヨシくんが大変なのは、よく判っているわ</p><p>まだ学園祭の初日だからな</p><p>


　明日は変なイベントを起こさないように、ミナホ姉さんと翔姉ちゃんに頼んでおこう</p><p>そうねじゃあ、また後で</p><p>Darling、行って来るネ</p><p>


　メグとイーディとグレースさんが、パン工房から出て行く</p><p>瑞希は黒瀬さんとその変に座っててくれ</p><p>


　オレは、グレースさんが座っていた辺りを指す</p><p>木下さんとヨミも</p><p>


　イーディが平気な顔で出て行ったのはオレの警護役として木下さんが残ってくれているからだ

　巫女の力のあるヨミもいる</p><p>わたしは、ここから外の様子を見ていますわ</p><p>


　木下さんが言った

　表のオープンカフェはアーニャが居てくれている

　工藤父の部下も何人かは残って、敵がいないか見張っているはずだ</p><p>先生、わたくしもパン作りの方を手伝いましょうか</p><p>


　ヨミも、うちの子だから一通りのことはできるようになっている

　着替え終わったオレはオーブンの方へ行き</p><p>愛と克子姉も、休憩してくれよ</p><p>あ、愛は</p><p>いいから休め</p><p>


　愛は、朝からずっと作業している</p><p>克子姉もみんなでコーヒーでも飲んでてくれよ</p><p>じゃあそうさせてもらうわ</p><p>


　愛と克子姉も休憩タイムに入る

　オレはオーブンの中の状況や、今の作業の状態を確認して</p><p>よし、やるぞ</p><p>


　マナとヨミと3人で作業を開始する</p><p>パン屋くん、早ぁい</p><p>


　テニス部の女の子たちが、オレの作業に驚く

　オレは愛ほど、独創的なパンを作る才能は無いし

　克子姉ほど、どんなパンでも美味くしあげる技術も今はまだ無い

　だけど、この半年の修行で

　作業のスピードだけは、確実に早くなっている

　素早く、効率的で適確に

　どんなに急いでも雑な仕事はしない

　同じ大きさの同じ分量同じ味のパンをどんどん作っていく</p><p>はい、お兄ちゃんこっちオッケー</p><p>先生、わたくしの方に回して下さい</p><p>


　今や家事の名人となったマナとオレの心を読んで、先回りして作業を進めてくれるヨミがいるから

　問題なく、作業が進んでいく</p><p>お兄ちゃん、こっちとこっちどっちが先</p><p>右</p><p>3番のオーブン、焼き上がりましたわ</p><p>


　オレは焼けたパンをパッドに詰め次のパンを焼く準備に入る

　テニス部の女の子と並んで、石神瑞希がオレたちの作業を見て呟いた</p><p>はい、コーヒーどうぞ</p><p>


　克子姉が、石神瑞希にコーヒーを出した</p><p>それとこれ、あたしたちが焼いたパンです試食して下さい</p><p>


　今焼けたばかりのパンも</p><p>わたしもいただきましたが、とても美味しいんですよ</p><p>


　黒瀬さんが、石神瑞希に言う

　愛が、石神瑞希に微笑む</p><p>で、ではい、いただきますわ</p><p>


　石神瑞希は、名家の令嬢らしくパンを小さくちぎって、口に入れる</p><p>まあ美味しい</p><p>そうなんですよ、瑞希お嬢様</p><p>


　黒瀬さんが、ニコッと微笑む</p><p>美味しい物を食べると、ついつい笑顔になっちゃいますよね</p><p>あ、あの皆さんは、どちらの学校の人なんですか</p><p>


　テニス部の子の1人が石神瑞希たちに尋ねる</p><p>西校です</p><p>


　実際は高校生ではない木下さんが、キッパリと大嘘を吐いた</p><p>え、でもその制服、西校のじゃないですよね</p><p>


　木下さんは、自分の着ている制服を見て</p><p>どこの西校だと思ってます</p><p>え駅の向こう側にある西校ですよね海浜公園の近くの</p><p>


　テニス部の子が言う</p><p>違いますあなたが思っているよりも、もっともっと西の天竺に近い方の西校です</p><p>てんじく</p><p>はい天竺西高校です</p><p>えどこにあるんですか</p><p>天竺です</p><p>テンジクって何県</p><p>だいたい、あっちです</p><p>


　木下さんはインドの方角を指差した</p><p>黒瀬さんたちは、帰国子女なんだよ夏前までスイスの学校へ行っていたんだってさ</p><p>


　オレは慌てて、助け船を出す</p><p>へえ、そうなんですかぁ</p><p>スイスって、ハイジが住んでるところでしょ</p><p>あんたバカねハイジが住んでたのはアルプスでしょ</p><p>えー、アルプスがあるところがスイスなんじゃないの</p><p>ハイジのお祖父さんて、スイス傭兵だったんだよ</p><p>


　女子高生らしく、コロコロと会話が転がって行く

　石神瑞希が口を開く</p><p>どうしてパンを作っているのよ</p><p>


　石神瑞希は、香月みすずのパートナーである黒森公のことしか知らない

　オレが物凄く手慣れた様子でパンを作っているのが不思議なんだな</p><p>金を稼ぐことのできる技術があれば、世界中、どこへ行っても家族が養っていけるからさ</p><p>


　オレは作業する手を止めずに言う</p><p>美味いパンを焼くことができればどこでも生きられる</p><p>


　香月家と関わりのある男が、何を言っているのだと思うのだろう

　石神瑞希の気持ちは判る</p><p>自分自身が身に付けた能力だけしか信じられないじゃないか</p><p>人間関係とかコネとかは結局、オレじゃない誰かの力でしかないんだからそういうのに頼りすぎているといざという時に生き残れなくなるよ</p><p>


　ジッちゃんの保護だって永遠じゃない

　ジッちゃんも、それを意識している

　だから、香月セキュリティ・サービスという組織をまだ高校生のオレにくれた

　オレが成人してから譲渡するのでし、遅いと感じているんだ</p><p>どんなことがあっても生き残っていく力は自分で身に付けておかないとオレは守らないといけない家族がいるからさ</p><p>


　石神瑞希は、ジッと作業するオレを見ている</p><p>はぁ、パン屋くんさすが婚約者の居る子は、言うことが大人だよねえ</p><p>良い大学を出て、良い会社に就職するっていうのが一番なのかもしれないけれど今から技術を身に付けて、好きな子とパン屋さんをやるっていうのも夢があって良いよね</p><p>自分の彼氏だと、困るけれど</p><p>そうあたしとか、パン屋くんみたいな人、結構好きよああ、もちろん今の婚約者の子との間に割って入る気はないけれど</p><p>うん、あの子気が強くて怖そうだもんねぇ</p><p>3年の竹芝さんのところの子だもんねぇ</p><p>パン屋くんに近付いたら、蹴飛ばされちゃいそうだもんね</p><p>


　さっきまで一緒に作業していたメグのことをそんな風に言う

　ああ、端から見ているとメグの方が強く見えるのか</p><p>愛はよくあの子とか、イーディさんとかと仲良くやれてるよね</p><p>あとほら奈島さんとか</p><p>


　テニス部の子たちは愛を見る

　愛は元・テニス部で気弱な1年生として有名だった</p><p>みんな良い人たちです</p><p>


　恥ずかしそうに、愛は言った</p><p>良い人たちだとは思うけれどなかなか個性的っていうか、みんな凄いよね</p><p>うちの可奈もそうだけど綺麗で、元気で、アクが強いって言うか</p><p>普通じゃないよね</p><p>そういう人たちに毎日揉まれているんだから愛も強くなったよね</p><p>


　テニス部の子たちが、愛に言う</p><p>あたしは克子さんや吉田くんの言う通りに一生懸命やってるだけだよ</p><p>


　愛は恥ずかしそうに、そう言った</p><p>愛も卒業したら、みんなと一緒にお店をやりたいから置いて行かれないように、頑張らないといけないの</p><p>


　そんなことを言う愛は今では、オレよりもずっと美味いパンを焼く

　オレが愛に勝てるのは、作業のスピードだけだ</p><p>ええ、この子たちが卒業すると同時にあたし、お店を出すつもりなのよ</p><p>高校にパン技能士コースを作った以上は卒業後の就職先も無いといけないものね</p><p>えー、克子さんがお店を始めるんですか</p><p>そうよ今、資金を貯めているわだから2年後にパン技能士コースの1期生の2人とね</p><p>


　克子姉とオレと愛で開業する</p><p>いきなり、自分の店なんですか</p><p>愛とかパン屋くんとかどこかの有名なお店で修行とかしないでいいんですか</p><p>


　テニス部の子たちが尋ねる</p><p>これだけ焼けるようになったら他のお店で修行するより、自分のお店を始めた方が正解よそれに、雇用者のままでいるとなかなか経営感覚が身に付かないしね</p><p>


　克子姉は笑顔で答える</p><p>この子たちには、もう原価計算から自分でやらせているわよ</p><p>うん勉強してます</p><p>


　愛がうなずく</p><p>普通にお店で働くだけじゃなかなか教えてもらえないことも克子さんは教えてくれるの</p><p>ああ、そっか普通のパン屋の店員じゃ上の人に言われたとおりにパンを作って売るだけだもんね</p><p>自分でお店やるとか大変そうあたしには無理だな</p><p>でも自分のお店でなければ、経験できないことがいっぱいあるのよ</p><p>自分が全ての責任を負う代わりに自分の意志を通して、お店を作っていくことができるわ全て、自分次第なのよそういうビジネスの醍醐味は小さなパン屋さんも、大きな会社も同じよ経営者になった人間だけにしか判らないことがあるの</p><p>


　そして、克子姉はオレと愛を見る</p><p>だから、2年後に始めるあたしのパン屋さんはこの子たちも共同経営者にするわ雇ってあげるなんていう甘やかしは、あたしはしないわよ</p><p>


　オレと愛も克子姉と同じだけの責任を負う</p><p>てことは卒業したら、愛もパン屋くんも社長になるの</p><p>あんたバカなんじゃないの社長は1人だけでしょ</p><p>克子さんが社長で愛たちは役員よ</p><p>役員て</p><p>専務とか常務とかそういうのだと思うわ</p><p>えー、何かカッコ良い</p><p>


　女子テニス部の女の子たちが笑う</p><p>卒業してパン屋になるっていうと、何だかなぁって感じだけれど</p><p>パン屋さんでも会社の役員だとちょっと違うよね</p><p>愛が専務とか何か笑えるけどさ</p><p>


　そんな普通の女子高生たちの会話を石神瑞希は、黙って聞いていた</p><p>はい、お兄ちゃんこっち上がり</p><p>こちらもできてまーす</p><p>よし次へ行くぞ</p><p>


　オレとマナとヨミのチームワークは、どんどん良くなっていく</p><p>ノブ外のパンが売り切れちゃいそうよ</p><p>


　パン工房の外から、可奈センパイが飛び込んで来る</p><p>ああ、今パッド３つ分焼き上がってるよ</p><p>持ってくわよいいわね</p><p>はいこれとこれとこれです</p><p>


　マナがパッドを示す</p><p>田代さんと墨田さん、運ぶの手伝って</p><p>


　可奈センパイが、休んでいたテニス部の子に言う</p><p>はーい、わっかりました</p><p>よし、もう一働きするかっ</p><p>


　呼ばれた2人が、立ち上がる</p><p>愛も、そろそろやる</p><p>


　愛も持ち場に付く</p><p>外でやっているトークショーが終わったら、またドカーンてパンと飲み物が売れると思うからそれまでに焼いておいて</p><p>


　ああ、アーニャと双子のトークショーを寧の司会でやっているんだよな</p><p>そこが一番の山だと思うわ今日は初日だからお客さんは減ると思うのよ</p><p>


　明日は、後夜祭があるから夜まで騒がしいだろうけれど

　今日は、夕方までで学園祭のイベントは全部終了する</p><p>みんな頑張るわよ</p><p>可奈センパイが、オレたちに気合いを入れる</p><p>


　出掛けようとしたら、急に土砂降りの雨

　うーん、困った</p><p>1359.学園祭Ｂ．それぞれの日常（その１）</p><p>タダイマなのネェ</p><p>


　イーディがグレース・マリンカさんやミタマ・キヌカ姉妹と陸上グラウンドのスポーツ測定からパン工房に帰って来た</p><p>Darling、アタシたち全部、1位の記録を更新して来たヨ</p><p>ジュンも、槍投げで凄い記録を出したのネ</p><p>初めてやってみたのだけれど思った以上に、槍が飛んだ</p><p>


　本名・尾上ジュンのグレース・マリンカさんが言う

　この人、パワーはトンデモナイからな</p><p>短距離走は苦手です戦場では直線的な動きをしたら、敵の弓にやられますので</p><p>敵は弓を持っている想定なんだ</p><p>わたくしたちは、ジグザグかつスピードを変えながらに走ることで敵の的にならない訓練を積んでおりますので一直線に走るのは苦手でございます</p><p>その代わり、キヌカは、走り幅跳びのわたくしは、反復横跳びの新記録を出して参りました</p><p>


　ミタマが真顔で言う</p><p>記録を出したのなら、竹芝さんに陸上部に入れって誘われなかったか</p><p>


　あの人の陸上競技愛は、底なしだからな</p><p>大人のグレースさんやまだ中学生キヌカは勧誘されないだろうけれどミタマはうちの高校の生徒になったんだし</p><p>残念ながらわたくしは、すでに３年生でございます</p><p>


　高3の秋じゃ、部活に誘っても大会には出られない

　普通は部活から引退する時期だ</p><p>じゃあ、しょうがないよな</p><p>はい仕方ないのでございます</p><p>恵美お姉様は、陸上部の方に戻られました</p><p>


　キヌカが報告してくれた

　メグは女子陸上部の部員としての仕事もしないといけない</p><p>とにかく、アタシたちがグラウンドに居たらギャラリーがたくさん集まって大変だったヨ</p><p>ちょっともうすぐ双子ちゃんたちのトークショーが終わるから、やっとお客さんが減りそうだと思ったのに</p><p>


　可奈センパイが、パン工房に飛び込んで来る</p><p>あなたたちが陸上部のグラウンドから、新しいお客さんたちを連れ来てちゃったからまた大忙しよ</p><p>ここにあんまりにもたくさんのお客さんが溢れていたから</p><p>イーディたちがスポーツ測定に行って、観客を分散させたのに</p><p>


　戻って来る時に、今度は新しいお客さんたちを陸上部のグラウンドから連れて来てしまったのか</p><p>しょうがないから、あなたたちも何かやって双子ちゃんたちのトークショーは、そろそろ終わりにしないといけないからこのままじゃお客さんたちが納得しないわよ</p><p>


　イーディたちに付いて来た先でエリとリエやアーニャがトークショーをしていれば

　新しい観客たちも、腰を落ち着けて見ようと思うだろう

　だけど確かに、双子やアーニャたちもそろそろステージから下ろしてあげないとマズイ</p><p>判ったヨじゃあ、アタシとジュンでアメリカで試合をする話でもトークするヨ</p><p>ネイだけステージに残すネネイも格闘技大会の関係者ダカラちょっと行ってクルヨ、Darling</p><p>それからノブ学園祭の実行委員会が明日のことを相談したいって言ってるんだけどあたしの方で交渉しちゃっていい</p><p>明日って</p><p>だから実行委員会としては、明日もあたしたちのところにこういうメンバーがやって来るのなら、学園祭の正規のイベントに正式に参加して欲しいらしいのよ</p><p>


　ああ今、やっているトークショーとかは、学園祭の予定には無い企画だもんな

　なんとなく、いつの間にかなし崩し的にやっているだけだし</p><p>アタシはイイヨ</p><p>デモ正式にヤルのなら、他のコは安請け合いしない方がイイネ</p><p>


　アーニャはキョーコさんの一味だから、明日もここの学校に来るって知られたら公安警察の連中が大人数で乗り込んで来てしまう

　エリとリエたちもうちの高校の生徒ではないのだから、学園祭の正式な企画に出るのは問題になるだろう</p><p>ミタマは在校生ダカラ、問題ないケレド</p><p>


　うちの高校の生徒たちが開催している学園祭なんだから外からのゲストが大きな顔をするのは、あんまり良いことじゃない</p><p>トイウカ、それならその学園祭の実行委員もステージに上がってモラウネミンナの見ている前でアタシたちにどのイベントに出てもらいたいか、直接交渉スレバいいヨ</p><p>


　ああ、学園祭実行委員とイーディたちの交渉をそのまま、見せ物にしてしまうのか</p><p>カナアンタもマネージャー役でステージに上がるネ</p><p>ソウヨアタシたちとジッコウイインの間に入る人が必要ネ</p><p>でも、あたしがステージに行っちゃったらオープンカフェの方が</p><p>


　外のお店は可奈センパイが取り仕切っている</p><p>ああ、それならあたしがお店に出るわよ</p><p>今日は、あなたたちの学園祭だからあたしは裏方で、ずっとパン工房に籠もっていようと思っていたけれど</p><p>


　克子姉は、パン焼き用のエプロンを外しながら言う</p><p>こんなに色んな人たちが表に出ちゃったんだからもういいわお店の方は、あたしに任せなさいテニス部の子たちも、パン作りの講習でみんな知っているし</p><p>


　克子姉が店を仕切ってくれるんなら安心だ</p><p>マナちゃんとヨミちゃんが来てくれたから、パン工房の中の方も安心して任せられるわ</p><p>


　オレがいて、愛がいてマナとヨミがサポートしてくれれば、何とかなる</p><p>うん、任せて可奈さん</p><p>わたくしたちが頑張りますわ</p><p>


　マナとヨミが微笑む</p><p>パンは苦手で申し訳無い</p><p>申し訳無いのでございます</p><p>


　ミタマとキヌカが、オレたちに頭を下げる

　この2人は戦闘能力は高いが家事やパン作りには本当に向いていない</p><p>2人はイーディとトークショーの方に出てくれ</p><p>


　それぞれが自分のやるべくこと持ち場がなければいけない</p><p>可奈センパイ、パン工房の女子テニス部の人たちもそろそろ交代してあげないとさ</p><p>


　オレはかなり疲労の溜まった女子部員たちを見て言う

　オレたちはいつもやっているパン作りだけれど

　この人たちは、今日、いきなり修羅場を経験しているわけだから</p><p>そうね交代させるわごめんなさいね外も物凄く繁盛しちゃってるから</p><p>いえ、いいんです可奈さん</p><p>何か、これだけ忙しいと楽しいです</p><p>あたしとか、彼氏とかもいないしこんな企画が無ければ、学園祭を1人でブラブラ見て歩くとかになるところでしたから</p><p>自分のところのクラスも大したことやってないし</p><p>うん、こんな風に充実してる方が良いよねあたし今年の学園祭、一生忘れられないと思う</p><p>


　女子部員の子たちは、そう言ってくれた</p><p>今回のカフェの儲けは、全部、女子テニス部に寄付するから楽しみにしておいて</p><p>ええ、パン工房というかパン技能士コースは材料費だけ貰えばいいから最初から、そのつもりよ売り上げの残りは、女子テニス部で自由に使いなさい</p><p>うわっ、打ち上げが豪華になりそっ</p><p>


　女子部員の1人がそう言うが</p><p>馬鹿ねそんなレベルじゃなく、儲かってるわよ</p><p>テニスコートの修繕をして、新しいネットを買うとかかな</p><p>えー、試合に行く時用の女子部専用のマイクロバスとか買えない</p><p>それは幾らなんでも無理でしょ</p><p>でも合宿費の補助とか色々と使い道はあるわよ</p><p>


　テニス部員たちは、笑い合う</p><p>よしでも、それならもう一働き、頑張るわ</p><p>


　さすがにみんな若いからお金の話を聞いただけで、身体から疲労が吹き飛んだらしい

　これだけ客が来ていて儲かった分が、全て女子テニス部のモノになると判ったのだから</p><p>今の克子さんの話外で働いている子たちにも、教えてあげて</p><p>さあ、キバっていくわよっ</p><p>


　可奈センパイが、みんなに気合いを入れる</p><p>日本の学校は楽しいわねこういうイベントがあって</p><p>


　外からはアーニャだけが戻って来た

　エリとリエも、次のトークショーに参加することにしたらしい

　石神瑞希と黒瀬安寿さんそれから、香月セキュリティ・サービスの木下さんたち見学組に入る

　木下さんは、アーニャを見て</p><p>木下です以前、バービーさんとルビーさんにお世話になっていました</p><p>


　バンバルビー３時代の木下さんの先輩2人は今はキョーコさんの部下になっている

　アーニャの仲間だ

　レイちゃん戦う特別番組でも、アーニャはバービーさんたちと一緒に出ているし</p><p>あああなたのこと、よく2人から聞いているわ</p><p>あなたの映像も、見せてもらったわ面白いわねそのフレイル</p><p>


　アーニャの眼が、木下さんの持つ粉砕フレイルに集中する</p><p>1度闘ってみたいわ</p><p>ええ、いつでもお受け致しますわ</p><p>


　木下さんも、ニッと微笑む</p><p>お、お二人とも</p><p>


　黒瀬さんが、不穏な空気を感じて2人に声を掛けるが</p><p>いいのよキョーコ帝国と香月セキュリティ・サービスの次回の対戦の打ち合わせだから</p><p>いえ、わたしはテレビの方には出ませんので</p><p>わたくしはこちらの専属になりました</p><p>


　木下さんはオレたちの専属警護人となった</p><p>あら、それならなおのこと闘ってみないといけないわね</p><p>身内になるのならお互いの能力をよーく知っておかないと</p><p>はいいつでも連携できるように</p><p>


　2人はクスッと笑った</p><p>ちょっと奥の部屋の電話を借りるわよ今の状況が知りたいから</p><p>


　アーニャがそう言って、休憩室の中に入っていく

　ここで何回かセックスしているから、アーニャもパン工房の中の機器については知っている

　休憩室の中の電話は有線の秘密回線だから、誰にも盗聴されずに話をすることができる

　さっきまで装甲車に乗っていたキョーコさんか、ミナホ姉さんに電話するのだろう

　石神憲王の懲罰が終わらないと石神瑞希も帰れないし

　ていうか、この名家の子供たちを帰宅させるためには香月セキュリティ・サービスで1台、車を用意しないと

　この兄妹が連れて来た連中は全員、捕まえてしまったから

　まあ、その辺は翔姉ちゃんが、何とか手配してくれているだろうけれど</p><p>吉田くぅん、集中</p><p>


　今のオレは吉田良信だ

　黒森公としての仕事は忘れて眼の前のパンに集中しないと</p><p>そうそうそれでいいの</p><p>


　愛がニコッとオレに微笑んだ

　それから1時間30分ほど経った

　さすがに日暮れが近くなると、客は減った

　オレたちの高校の生徒たちは残っているけれど

　外から来た人たちが、どんどん帰宅していく</p><p>何かさ、あたしたちのトークショーの様子を携帯電話のカメラで撮ってさ、ネットにアップした人たちがかなり居たらしいんだよ</p><p>


　戻って来た寧がオレに言う</p><p>それで、テレビ局が取材しに来ようとしたんだけれど学校側に拒絶されたんだって</p><p>


　まあここは普通の高校だからなあ</p><p>はい、お疲れ様みんな休みましょうもう、新しいパンを焼かなくてもお店の方は足りると思うわ</p><p>


　克子姉が入って来て、オレたちに言う

　オレたちでなく、女子テニス部の女の子たちが大きく溜息を吐く

　オレたちはこの後、明日の仕込みをしなくちゃいけないことが判っているから気を抜いたりはしない</p><p>やっと向こうも終わったらしいわ帰宅の準備ができたから、連れて来てって言ってるわよ</p><p>


　休憩室からアーニャが出て来て、オレに言う

　電話をしに入って行ったんだけれど

　その後、トークショーが終わったイーディや双子やミタマたちも休憩室に籠もっていた

　もしかしたら、校内の監視システムを使って、みんなで学園祭の様子を見ていたのかもしれない</p><p>ああ、石神さんのお迎えが来たのね</p><p>


　克子姉が、石神瑞希を見て言う

　お迎え

　名家・石神家の方から迎えの車に来てもらったのか

　そういう発想は無かった

　でも、名家相手ならそうした方が良いのかもしれない</p><p>何か、教職員用特別駐車場まで連れて来てって言ってたわよ</p><p>あなた連れてってあげて</p><p>


　パン工房の方が一段落ついたからオレがいなくなっても平気だな</p><p>お供致しますわ</p><p>


　木下さんが粉砕フレイルをガチャリと鳴らして言う

　ヨミも</p><p>待って待って待ってアタシも行くヨ</p><p>


　イーディも休憩室から出て来て、オレに言った

　石神家から迎えが来るのならまた別口の警護役を連れて来ているはずだ

　石神兄妹の警護役が黒瀬さん以外香月セキュリティ・サービスの反乱部隊と通じていたんだから

　そいつらも怪しい

　警護役は多めに連れてった方が良いか</p><p>わたくしは残るわよその方が良いでしょ</p><p>


　キョーコさんの部下のアーニャを連れて行くと、石神家側を変に刺激することになるかもしれない</p><p>ミタマちゃんとキヌカちゃんにも、こっちに残ってもらうわ</p><p>


　オレはパン作り用のエプロンを脱ぐ</p><p>さあ行こうか</p><p>


　石神瑞希に、そう告げると

　彼女は、ジッとオレの眼を見てから</p><p>そうね参りますわ</p><p>何か、色々とテンパッてます</p><p>1360.学園祭Ｂ／瑞希、殻を破る</p><p>


　パン工房の外は綺麗な夕焼けになっていた

　学園祭の初日は、もうすぐ終わる

　外部からのお客さんたちは、ほぼいない

　明日もあるから、生徒たちもみんな今日は早めに帰宅するだろう

　うちの高校は泊まり込みは許可されていない

　勝手に泊まろうとしても、監視システムで発見できるから確実に追い出される</p><p>こっちですよ</p><p>


　石神瑞希と黒瀬安寿さんそれと香月セキュリティ・サービスの木下さんに、イーディとヨミ

　警護役を多めにしてオレたちは、教職員用特別駐車場へ向かう道を歩いて行く</p><p>学園祭もこの辺は何のイベントも無いから、閑散としていネ</p><p>


　イーディが言うとおりすぐに人通りがなくなった</p><p>何故なのでございますか</p><p>


　突然、石神瑞希がオレに尋ねる</p><p>何故、黒森様はそんなに普通にしていらっしゃるのですか</p><p>


　真っ直ぐに、オレを見る

　オレには、石神瑞希の言葉の意味が判らない</p><p>先ほどのパン工房に行く前と後では黒森様は全然違います</p><p>


　パン工房の前石神瑞希を懲罰レイプしたことか</p><p>あのパン工房では黒森様は、わたくしにほとんど気を留めていらっしゃいませんでした</p><p>そりゃあそこでは、どんどんパンを焼かないといけない状況だったしさ</p><p>瑞希の相手をしている余裕は無かったけれど無視していたわけじゃないぞ</p><p>ええ、黒森様時々、わたしたちの様子をご覧になっていました</p><p>


　黒瀬安寿さんが、不思議そうに答える</p><p>そういうことではなくて</p><p>


　石神瑞希は、ムッとした様子でオレを睨む</p><p>あんなことがあったというのに黒森様は、わたくしのことなんて、何とも思っていらっしゃらないんですわ</p><p>


　やっと判った

　石神瑞希にとっては、オレにレイプされたことがとんでもなく大きな問題なんだ

　彼女の人生において１、２を争うような

　それなのに、彼女を犯したオレの方はレイプしたことを忘れてしまったかのように、普通に日常生活に戻ってしまっていることが、納得できないんだ</p><p>何とも思っていないなんてことはないけれどその時、その時で切り替えをしていかないとダメなんだよ</p><p>


　石神瑞希をレイプしたのは黒森公としての仕事で

　パン工房で働くのは吉田良信としての仕事だ</p><p>そうじゃないとオレには、やらなきゃいけないことがいっぱいあるからさ</p><p>仕方ないネDarlingとアンタでは、生きている世界が違うノネ</p><p>


　イーディが、笑って言う</p><p>自分の世界ダケが世の中の全てジャナイというコトを、アンタは学ぶべきヨ</p><p>わたくしが間違っているというのですか</p><p>


　石神瑞希は、イーディを睨む</p><p>間違ってるも、間違ってないもナイのヨ違う世界には、違う常識違う日常があるノネソレダケのコトヨ</p><p>


　石神瑞希の信じるルールは名家の令嬢という彼女の日常に起因するものだ

　オレたちの犯罪組織・黒い森のリクツとは違う</p><p>アタシたちにとっての日常とアンタにとっての日常が違うモノであるなんてことはヨクあることなのネ</p><p>


　イーディは、さらに言う</p><p>一般的な世界デハアンタたちの日常の方が、どちらかというと普通ナノカモしれないノネダケド、だからと言ってアタシたちが、アンタたちの日常に合わせなくちゃイケナイ理由はないノヨ</p><p>


　うんそういうことだ</p><p>アンタが名家のお嬢様だとシテモ不始末をやらかしたら、相応の罰を与えるアタシたちは、そういうトコはキッチリしているヨ</p><p>相手次第で手加減したりしていたら他の組織からナメられるもんな誰が相手だろうと、ヤラれたらヤリ返すいつでも、こちらのツメとキバを示していかないと弱みを見せたら食い付かれるからな</p><p>だから、後悔とかは全く無い当たり前のことを当たり前にしただけだ</p><p>


　オレの言葉に、石神瑞希はブルっと震える

　怒りと不満のこもった眼でオレを見た</p><p>それにお前にはそれだけの価値があったしな</p><p>


　驚く石神瑞希</p><p>お前は良い女だったって言ってるんだよ瑞希</p><p>


　この娘の身体は良かった

　性格はともかく、美人だし、プロポーションも良いし処女の締め付けも素晴らしかった

　石神瑞希は、頬を赤くする</p><p>ああ、お前から石神家が支払うべきペナルティは、きっちり返してもらったって思っているよだから、石神家が今後どう動くかは判らないけれどオレたちの方からは、もう何もしないよ今回のことのオトシマエは付いたと思っている</p><p>


　石神瑞希は、黙り込む</p><p>悪いけれどこれがオレたちのリクツだし、オレたちの日常だから</p><p>黒森様にとってはわたくしのことも、学園祭に参加なさることもごく普通のことなんですわね</p><p>


　レイプもパン作りも

　オレにとっては日常</p><p>うん、そうだそういうことなんだよ</p><p>


　寂しそうに石神瑞希は答えた</p><p>トコロデアンジュのコトなんだケレド</p><p>


　イーディが、黒瀬さんのことに話を移す

　オレは黒瀬さんに</p><p>黒瀬さんはこのまま石神家に仕えていくつもりはないんだろ</p><p>は、はいえ</p><p>だって女の子の警護人は、瑞希が高校を卒業するまでしか雇ってもらえないだろうし</p><p>


　名家の令嬢には高校卒業後は、大人の警護人が付く</p><p>黒瀬さんは先祖代々、石神家に仕えている家の出身でもないからそのまま石神家が雇用し続けてくれるとも思えないし</p><p>


　うつむいて、黒瀬さんは答える</p><p>それに、石神憲王も瑞希も馬鹿だから、黒瀬さんの価値を全然判っていないもんな</p><p>


　オレはハッキリと言う</p><p>いや、黒瀬さんはもっと高く評価されるべきだと思う</p><p>


　オレがそう言うと木下さんが振り返り</p><p>では、香月セキュリティ・サービスに入社していただきますか</p><p>香月セキュリティ・サービスのオーナーは、黒森様ですから黒森様がお決めになられれば、即採用です</p><p>木下さんは、黒瀬さんのことどう思う</p><p>


　木下さんは、笑顔で黒瀬さんを見て</p><p>まだ若いですから、未熟なところがいっぱいありますけれど素質は、わたしよりも上だと思います</p><p>ソウジャナイヨリョウコは壊し屋タイプ過ぎるダケネアンジュは、普通に警護がやれる資質が高いというコトネ</p><p>


　イーディが、そう訂正する

　うん、木下さんは戦闘力が大きすぎるだけだ

　だから、オレみたいな常にヤバイことに巻き込まれそうな人間に付いててくれると助かる

　一方、黒瀬さんは通常の警護役をやっていく方が向いている</p><p>いずれにしましてもわたしも、この子は良いと思います推薦状を書いてもいいですよ</p><p>


　ああ、香月セキュリティ・サービスに入社させるなら

　オーナーであるオレのゴリ押しより木下さんが推薦したという形にした方が良いのか

　香月セキュリティ・サービスの内部にも色んな人がいることを今回の反乱事件で判ったし</p><p>アタシも推薦するヨアンジュは良いコなのネ</p><p>わたくしの眼で見ても、問題は無いです先生の思っていらっしゃる通りの心の綺麗な方ですわ</p><p>


　イーディとヨミも、そう言う

　特にヨミは心の奥底までチェックしてくれたようだ</p><p>いや、でもわたしなんてそ、その</p><p>


　みんなに褒められて黒瀬さんはうろたえる

　この子は性格が優しすぎて、自己主張ができない子なんだよな</p><p>瑞希悪いけれど、黒瀬さんはオレが貰うぞ</p><p>


　オレは外堀から埋めていくことにする</p><p>嫌だと言っても、召し上げるのでしょ</p><p>


　石神瑞希は、オレを見る</p><p>お前の下僕から解放するだけだこの先も黒瀬さんと付き合っていきたいのなら、改めて友達になればいい</p><p>


　オレは、そう言って黒瀬さんを見る</p><p>黒瀬さんも瑞希の警護役を辞めたって、瑞希と縁を切るわけじゃないよな</p><p>いや、あのそれは新しいご主人様次第ですっ</p><p>


　慌てて、黒瀬さんが言う</p><p>だから、新しいお前の主が命じているんだオレに仕えた後でも瑞希とは仲良くしろ瑞希の命令やワガママを聞いてやる必要はないただ、友達になってやれ</p><p>ハッ仕方ないわね安寿は、あなたに差し上げるわ</p><p>


　石神瑞希は、オレに黒瀬さんを譲渡した</p><p>ええわ、わたし香月セキュリティ・サービスに入るんですか</p><p>


　びっくり顔の黒瀬さんはなかなか可愛い</p><p>所属は香月セキュリティ・サービスだけれど実際には、オレに仕えてもらう</p><p>


　オレは、黒瀬さんに告げる</p><p>黒瀬安寿お前は、一生、オレに仕えるんだオレに仕えてオレとオレの家族を守れ</p><p>ええ</p><p>今日から、オレとオレの家族がお前の家族になるお前は、一生、オレたち家族の一員だ</p><p>お前は、オレとセックスしてオレの子を産むんだオレのためだけの女になれ</p><p>


　黒瀬さんは絶句する</p><p>アタシたちと同じネ</p><p>はい、あなたは選ばれたんですわ</p><p>


　イーディとヨミが、ニコッと微笑む</p><p>永久就職が決まって良かったですねぇ</p><p>


　木下さんも、ほんわかと黒瀬さんに微笑んだ</p><p>あ、あの瑞希様</p><p>


　黒瀬さんは困惑した表情で、元主人を見る</p><p>良かったわね、安寿</p><p>あなたは選ばれたわたくしは選ばれなかったそういうことなんだと思うわ情けないけれど</p><p>


　悔しそうに呟く</p><p>そういうコトネホラ、これ、あげるネ</p><p>


　イーディがポケットから錠剤のカプセルを取り出す</p><p>ミナホに頼まれてたノヨコレ妊娠しないクスリなのネ今、飲んだら全部問題ナシになるネ</p><p>


　緊急避妊薬か</p><p>コレを飲まないというのもアリヨそれでモシ、子供ができた場合はアタシたちFamilyは必ずアンタを引き取るネアタシたちは、DarlingのCHILDは全て幸せに育てるって決めてるカラ</p><p>


　処女をレイプされオレに2度膣内射精された石神瑞希には

　妊娠の可能性がある

　避妊薬を飲めば妊娠の危険は消える

　飲まないで孕めば彼女とお腹の子は、オレたちが責任を持って引き取る</p><p>飲むわそのクスリ</p><p>


　石神瑞希は、イーディからカプセルを受け取る</p><p>わたくしは名家・石神家の娘ですからこんなことで負けるわけにはいかないのよ</p><p>


　彼女はゴクッとクスリを飲み干した</p><p>教職員用特別駐車場にはすでに、ミナホ姉さんたちが待って居た</p><p>岩倉会長と娼婦候補生の少女たちそして</p><p>み、瑞希ぃぃぃ</p><p>


　石神憲王も居た

　ああ、痛そうに尻を押さえている

　岩倉会長に、思いっきり掘られまくったんだな</p><p>き、貴様らっ瑞希に何をしたぁぁ</p><p>


　石神瑞希もガニマタ気味に歩いているから、兄には妹がオレに犯されたことは一目瞭然で判るんだろう</p><p>わたくしはこちらの皆様とお茶を飲んでいただけですわ</p><p>


　石神瑞希は、兄に言う</p><p>お兄様もそうですわねそちらにいらっしゃる皆さんとお茶の時間を過ごされただけですわよね</p><p>み、瑞希</p><p>


　石神憲王には、妹の言葉の意味が判らない</p><p>わたくしも、お兄様も密室で辱めを受けたというような事実はございませんそのようなことが、起きるはずがないのです</p><p>


　石神瑞希は大きな声で言う</p><p>わたくしたちは、名家・石神家の家名を背負っているのですから辱めを受けるようないわれはございませんしもし、例え、そのような事実があったとしても、それを認めることは許されないのでございますわ</p><p>黒森様本日は、お茶の時間をとても楽しく過ごさせていただきましたありがとうございました</p><p>


　名家の令嬢らしく、オレに深々と一礼する

　石神瑞希はヤケクソでそう言ってるんじゃない

　彼女は彼女の日常のルールに従ってオレと闘っている

　ここで泣いたり喚いたりしながら、兄にオレにレイプされたことを訴えるのは

　名家の令嬢としての美学に反するのだろう</p><p>お兄様も楽しいお茶の時間を過ごされたということだけを記憶なさって下さい</p><p>


　石神瑞希は兄に言う</p><p>それ以外のことは何も無かった起きなかったのですですから、わたくしたちが今後、黒森家に報復するようなことは一切ございませんわそんなことをしなくてはいけない理由が無いのですから</p><p>そ、そんなおい、瑞希お前</p><p>


　石神憲王は馬鹿だ本当に理解力が劣っている</p><p>わたくしたちがどんな形でも、黒森様や黒森様にまつわる方たちに敵対すればわたくしやお兄様、ひいては石神家にとって良くない情報が世間に広まるだけですわ</p><p>


　オレたちが瑞希の処女レイプを記録撮影したように

　ミナホ姉さんたちも、石神憲王の陵辱を撮影しているはずだ</p><p>ですからわたくしたちには、何も起きていないのですわ問題になるようなことは</p><p>


　オレにレイプされたことを石神瑞希は、公式には認めない

　認めない以上はオレたちとは敵対しない</p><p>裏から手を廻して、黒森家を攻撃するのも無理ですわこの方たちの方が、そういうことは上手でしょうから</p><p>泣き寝入りするしかないというのか</p><p>違いますわ、お兄様誇りを失わないために、敢えて無視するのです</p><p>無視するだけでわたくし、今日のことは一生、忘れませんから</p><p>ああ、オレも忘れないよ</p><p>


　オレも石神瑞希を見て、微笑む</p><p>迎えの車が来たようね</p><p>


　ミナホ姉さんが言うとおり裏門の方から、大きな黒塗りの車がやって来る</p><p>握手して別れようか</p><p>ええ、そうですわね</p><p>


　石神瑞希は、オレに手を差し出す

　オレたちは手を握り合う</p><p>また、お茶に誘っていただけますようにわたくし、日々精進致しますわ</p><p>


　石神瑞希はそう言う</p><p>いいのかそんなことになったら</p><p>


　オレにまたレイプされるぞ</p><p>ええ、構いませんわ何度そのようなことになってもわたくしは絶対に認めませんから</p><p>


　石神瑞希は笑顔で、そう言った</p><p>お前変わったな</p><p>


　ただのワガママなお嬢様だったのに

　今は、誇り高い名家の令嬢になっている</p><p>ええあなたのせいで変わったのよ</p><p>


　石神瑞希は、そう言うとクスッと微笑み</p><p>いいえ、それも認めてはいけないのよね</p><p>


　オレにレイプされたことを認めないのだから

　オレのせいで変わったということも無い</p><p>ご覧なさいこれが、あなたと公の違いよ</p><p>


　ミナホ姉さんが岩倉さんに言う</p><p>同じ様なことをしても公は相手を成長させるの幸代はただ屈辱感を味あわせるだけでしょ</p><p>


　岩倉さんは、キョトンとしている</p><p>こっちの人の記憶ちょっと調整しておきますわ</p><p>


　ヨミが石神憲王の頭に手を触れる</p><p>ええ、あたしたちの顔と具体的に何をされたかをボヤかしておいて</p><p>何をされたのか、はっきりと思い出せないのが一番、恐怖を感じるものだから2度と黒森家に逆らえないように、恐怖を刻み付けておいて</p><p>


　ヨミが力を放出する</p><p>ということで瑞希は一先ず退場</p><p>次の人のターンとなります</p><p>1361．学園祭Ｂ　／　ｓ－ＥＸ13人衆</p><p>


　やがて石神家からの迎えの車が到着した</p><p>憲王様瑞希様</p><p>


　車の中から、慌てて家臣らしい老齢の男が飛び降りてくる</p><p>静かになさいわたくしたちは無事です</p><p>


　石神瑞希は、男にそう言う</p><p>しかし、お連れになられた警護の者が壊滅したというのは</p><p>彼らの中に良からぬ考えを持つ者たちが紛れ込んでいたのですそして、お兄様とわたくしをここに連れ出しました</p><p>全員、香月セキュリティ・サービスが身柄を確保していますわ引き渡しを希望なさるのでしたら、正式ルートで香月セキュリティ・サービスにお申し込み下さい</p><p>


　ミナホ姉さんが前に出て、男に言う</p><p>あら、名家であらせられる石神家が非公式でも、わたくしどもとコンタクトを取られるべきでは無いと思いますが</p><p>石神のご当主様とは、しばらくお目に掛かっておりませんけれど</p><p>


　石神家の当主もかつては黒森楼の顧客だったのだろう

　ミナホ姉さんのお祖父さんが経営していた頃の上流階級の社交クラブだった時代に</p><p>今回の一件は悪人にソソノカされたわたくしとお兄様がいけなかったのですこれ以上、ご迷惑をお掛けする前に帰宅致します</p><p>


　石神瑞希は、毅然とした態度でそう言うと</p><p>お兄様しっかりなさってさあ、車にお乗り下さい</p><p>


　巫女の力で記憶を操作され朦朧としている石神憲王を車内に押し込む</p><p>それでは、皆様大変、お世話になりました失礼致しますわ</p><p>


　スッとオレたちに頭を下げ石神瑞希も車内に入った</p><p>し、失敬する</p><p>


　石神家の家臣も、助手席に乗る

　そのまますぐに、石神家の黒塗りの車は、教職員用特別駐車場から出発して行った

　車内の石神瑞希は、名家の令嬢としての威厳ある表情を崩さない

　オレたちの方には、一度も振り返らないまま車は走り去って行く</p><p>あのお嬢様も一皮剥けたみたいね</p><p>ああ、次に会った時は、世間知らずの馬鹿なお嬢さんじゃなくって、立派な令嬢になっているよ</p><p>


　きっと良い女になると思う</p><p>お兄さんの方は全然ダメなままだと思うわ</p><p>ダメっていうかちょっと、やりすぎたかも幸代が</p><p>


　岩倉さんが何をしたんだ</p><p>後輩たちに、わたしの調教テクニックの神髄を疲労しただけですわ確かに少し度が過ぎたかもしれませんがくふふふふ</p><p>


　このSっ気もMっ気も強いド変態な女子高生娼婦は何をしたんだ

　石神憲王の肛門で生け花してたことだけは知っているけれど</p><p>うん何かとにかく酷いっていうかむしろ非道かったわ</p><p>


　娼婦候補生の朝比奈希美が言う</p><p>何て言うかビックリ・ドッキリ体験でした</p><p>


　同じく候補生の住友モモカも、そう言った</p><p>うん人体って、スゴいよね</p><p>


　白旗せつなもそう言う

　鞍馬美里は、今日は別件で出掛けている

　他の2人の候補生德大寺さんと黒沢さんは、オレとは親しくないから言葉を発さないけれど

　やっぱり、複雑そうな困惑した表情をしている</p><p>そうでしょ、そうでしょわたくしを見て色々と学ぶことが多かったはずよあなたたちも早く、わたしのような有能な娼婦にならないといけないわ</p><p>


　岩倉さんは自信たっぷりにそう言う

　自分では新人娼婦候補生たちの良い教師になれたと感じているらしい

　後輩たちの岩倉さんを見る眼は</p><p>こんな人みたいにはなりたくないと強く訴えている</p><p>


　教師役というより反面教師だな</p><p>幸代、娼館が再開したら変態プレイをお望みのお客様は、優先的にあなたに回すわ</p><p>え、よろしいのですか</p><p>だってこの子たちじゃ、そういう方たちのご希望にお応えするのはまだまだ無理でしょ</p><p>それはその通りだと思いますけれど</p><p>


　岩倉さんは、後輩の娼婦候補生たちを見て</p><p>でもわたしとしては、早くこの子たちにもヘンタイ道を突き進んでもらいたいんですが</p><p>娼館は1年近く閉鎖していたのよずっとお待ち下さったお客様それもヘンタイ趣味の方たちのお相手を、研修中の子たちにさせるわけにはいかないわ</p><p>それは、そうですがわたくしが、手取り足取り、みっちり変態プレイの奥深さを教えますから</p><p>


　岩倉さんは、何としてもヘンタイ仲間の後輩を作りたいようだ</p><p>そう、あなたが嫌ならそういうお客は、他の子に回すわ娼館に出戻りして来るのは幸代だけじゃないのよアサコやモエミも居るし</p><p>


　黒い森の閉鎖によって娼婦から解放されても外の世界に馴染めずに、再び娼婦になりたいとミナホ姉さんに申し出てきた人が何人かいる

　新しい娼館は、新人娼婦候補生たちと岩倉さんたち出戻り娼婦で再開される予定だ</p><p>判りましたではヘンタイの皆様は、わたくしが担当致します</p><p>


　岩倉さんは他の娼婦に顧客を取られるぐらいならと、宣言する</p><p>そうしてちょうだい</p><p>


　ミナホ姉さんは、新人娼婦候補生たちを見て言う</p><p>黒い森は、白坂創介支配の時代が長かったからヘンタイ客はある程度は居るのよねでも、お金払いが良いのは圧倒的に変態じゃないお客様の方なのよ</p><p>まあそういう面はありますわね</p><p>


　岩倉さんがうなずく</p><p>物凄い面倒なプレイの注文を出された方に限ってプレイ後に、お支払い額を値切ろうとなさいますからね</p><p>プレイ中は興奮してて、色んなことを言うけれど終わってスッキリした後に、ハッとして何で、こんな馬鹿なことをしたんだって思うのよそれで値切ろうとするのよ</p><p>


　なかなか、面倒なものだなあ</p><p>お金払いの良い変態さんもいらっしゃるけれどそういう方こそ、底抜けに無茶苦茶な注文をなさるから</p><p>ああ、わたしもスカイダイビング・セックスはお受けしましたけれど連続パンジージャンプ・セックスはお断りしました</p><p>


　岩倉さん、スカイダイビングはやったんだ</p><p>そういうのはまだいいわよウンコ味のカレーと、ウンコ味のウンコの違いを知りたいから今すぐ持って来いっていうお客様が居たでしょ</p><p>はいウンコ味のウンコは、すぐにご提供できたんですけれど</p><p>


　さすが岩倉さん客の前で排便することには、何の抵抗も無いんだ</p><p>でも、ウンコ味のカレーの方は</p><p>ええカレーにウンコを入れても、カレー味のウンコにしかならないものねあたしも克子も、カレーをウンコ味にする方法はついに思い付かなかったわ</p><p>お客様のご要望に応えられなかったのが悔しかったので、わたし今でも研究を続けているんです最近、大分ウンコ味っぽいカレーを作れるようにはなってきたんですけれど一口食べてうん、これはウンコの味だって口の中が痺れるようなカレーはまだできないですねえ</p><p>


　真顔でこういう話をしているのが恐ろしい</p><p>だから、そういうお客様は幸代でないとお相手できないでしょ</p><p>


　岩倉会長は、ニヤッと微笑む

　ミナホ姉さんに認めてもらったことが、嬉しいようだ</p><p>そういうわけだから新人のあなたたちには、ヘンタイ客の相手はさせないわいいわね</p><p>


　ミナホ姉さんの強い言葉に、新人娼婦候補生たちはむしろホッとしていた

　とにかくヘンタイは岩倉さんが、まとめて相手をしてくれることになった</p><p>トコロデ</p><p>


　横で話を聞いていたイーディが、口を開く</p><p>アンタ生徒会長で、学園祭の実行委員長たのヨネ</p><p>


　岩倉さんが答える</p><p>アンタがいないからって実行委員がずっと困ってたみたいヨ</p><p>ああ、そうだうちのパン工房にも実行委員が来て騒いでたって言ってたな</p><p>もうわたしがいなくても上手くやっておくように言っておいたのに</p><p>いいわ、実行委員の男子を全員並べてお仕置きするわ御名穂様よろしいですか</p><p>ええ、こちらはもう終わったのだから幸代は幸代の仕事をなさい</p><p>では、失礼致しますあなたたち精進なさいね</p><p>


　岩倉さんは、ミナホ姉さんに挨拶すると後輩の娼婦候補生たちに、そう叫んでそそくさと校舎の方へ向かって行った</p><p>何て言うか南米の蘭みたいな人よね</p><p>派手で綺麗なんだけれどすっごい臭いのよあの人も</p><p>


　うん実際に臭いわけじゃないけれど

　物凄く毒性のある芳香が漂っているよな岩倉さんは

　オレはミナホ姉さんや娼婦候補生たちを見て</p><p>みんな、パン工房まで来ないか口直しに、コーヒーでも飲もうよ今なら、パンも残っていると思うし</p><p>


　希美たちにも娼婦の研修だけでなく、学園祭を楽しんでもらいたい

　もう、ほぼ初日は終わってしまっているけれど</p><p>あなたたち、行ってらっしゃいイーディさんとヨミさん、連れて行ってあげてくれる</p><p>公は残って黒森家の仕事の次は、香月セキュリティ・サービスの仕事が残っているわ</p><p>


　香月セキュリティ・サービスの反乱部隊の処置の報告がまだだ

　翔姉ちゃんのところに行くんだな</p><p>20分も掛からないわ公もすぐにパン工房に返すわよ</p><p>ソウネリョウコとアンジュがいればDarlingの警護は問題ないネ</p><p>


　木下さんと黒瀬安寿さんは、オレに付いてきてもらうのか

　ああ、黒瀬さんは所属を香月セキュリティ・サービスにするんだから

　オレが、翔姉ちゃんの前に連れてって、話をしないといけないか</p><p>一般生徒がまだ残っているから、気を付けてねあなたたち声とか掛けられても仲良くなっちゃダメよ</p><p>


　娼婦候補生たちはうちの高校の生徒になっても、ほとんど方の生徒と交流していない

　ミナホ姉さんから解放されるのは、今が初めてかもしれない

　もっとも、監視は続いているんだろうけど

　パン工房には、娼婦候補生たちの研修を担当している克子姉も居る</p><p>変なのが来ても、アタシがイルカラ平気ヨ</p><p>あのわたしはいいです</p><p>わたしもいいです</p><p>


　德大寺さんと黒沢さんは、ミナホ姉さんにそう言うが</p><p>あら、あたしは命令しているのよ</p><p>


　ミナホ姉さんは、2人に冷たく微笑む</p><p>パン工房行って他の子たちと仲良くコーヒーを飲んで、パンを食べて来なさいいいわね</p><p>


　強制的に命じる</p><p>はーい、じゃあパン工房へ行く組は出発しまーす</p><p>


　巫女の力の持ち主が、そう言うんじゃみんな拒めない</p><p>じゃDarling、先に戻ってるヨリョウコ頼むネ</p><p>


　イーディが笑顔で、そう言った

　教職員用特別駐車場の隠しガレージから、ミナホ姉さんの車を出し

　ほんの数分で反乱部隊を搬送した、秘密の地下施設へ着いた

　さっきは駐まっていた工藤父の部下たちの車は全てなくなっている</p><p>ああ、キョーコさんの装甲車だけが奥に残っている</p><p>ああ、待ってたわ</p><p>


　奥の部屋から翔姉ちゃんと月子が出て来る</p><p>5分ほど前に、最後の人たちを送り出したところ月子さん、大活躍だったのよ</p><p>


　捕らえた香月セキュリティ・サービスの反乱部隊と、石神家の警護役たち

　それに、公安警察の連中たちまで

　全員の心をチェックし記憶を書き換えたのか</p><p>ありがとう、月子</p><p>


　オレは月子を抱き締めて、耳にキスする

　月子も、優しくオレに微笑んでくれた</p><p>月子さんのおかげで、全てが明らかになったわ香月セキュリティ・サービスの反逆者は全員特定したわここに来なかった人たちも、すでに身柄を拘束してあるわ</p><p>石神家に配下を送り込んだ者も、公安警察の一部と通じていた人間も判ったわちなみに、警察の人たちは工藤さんたちが送り届けたわ</p><p>わたくしたちに関する記憶は丸まる削除致しましておきました</p><p>


　月子がそう言うのだから、問題は無いな</p><p>反逆者は厳罰に処するし反逆者たちの動きを知っていたのに、報告しなかった人たちも処分するわよ</p><p>何もしなかったというのは、反逆に与することと同じなのよ</p><p>こういうことは、キッチリやっておかないと根を残すと、そこからまた反乱が起きるわ</p><p>


　反逆を黙認していたというのは

　反逆者たちに親しみを感じていたかオレに反感を持っていたかのどちらかだ</p><p>もっとも根を断ち切っても、こういうことが、これから何度も起きるのよその覚悟はしておいて</p><p>どんな組織でも問題を起こす人間は出るわ組織は必ず腐敗するのよだから、常に組織全体を新陳代謝させていかなければならないし、腐敗してしまった部分は、小まめに刈り込んでいくしかないの</p><p>


　警察でも、軍隊でも、政府でも腐敗した人間による問題行為は必ず起こる</p><p>絶対に腐敗が起こらない組織なんて、あり得ないのよだから、組織をガッチガチに締め上げて、管理しようとしてはダメ硬直した組織は、さらに腐敗が進むわよむしろ、組織内はなるべく風通しを良くしておかないとそして問題を起こしそうな人物たちをピック・アップしておいて、適時に切り捨てていくしかないのよ</p><p>完璧な組織なんて作れないから最初から問題のある人間が出て来ることを想定しておかないといけないということ</p><p>そういうことよ特に香月セキュリティ・サービスは、普通の会社ではないからね</p><p>


　香月セキュリティ・サービスは日本の上流階級専門の警護会社だ</p><p>普通の会社なら全ての従業員を幸せにするように努力しなければいけないんでしょうけれど、わたくしたちの場合はね握っている情報や権限が大きいんですから悠長なことは言ってられないわ常に反乱の可能性を察知して、問題人物はどんどん切り捨ててそれでも、今回みたいな事件が起きるのよ</p><p>あなたが言ってた通り上司に命令されて、仕方なく反乱に参加した人は見逃すわそうでない人は処分するしかないのよ</p><p>今回だけは見逃してあげるっていうんじゃダメなの</p><p>ダメよそういうレベルじゃないものあなたを失脚させるか、殺すかして香月家の分家から、自分たちがコントロールできる人間を立てて、香月セキュリティ・サービスを乗っ取ろうとしたわけだから公安警察の人たちまで使って</p><p>


　確かに業の深い反逆なんだよな</p><p>今回の首謀者の1人はわたくしが期待していた人だったから、ショックよでも、仕方ないわやったことに対する報いは受けてもらわないと</p><p>そうですよ悪いコトしたのに、処罰されないなんていう方がマズいですそんな組織の方が持たないですよ</p><p>でもみんな、オレが急に香月セキュリティ・サービスのオーナーになったからだから、不安になって、こんなことをしたんだろ</p><p>馬鹿ねあなただけの問題じゃないわよ</p><p>


　翔姉ちゃんは、オレの頬を撫でてそう言う</p><p>女のあたしが、現場部門のチーフになったことだって、反逆の理由の1つだしあなたをオーナーにした、香月閣下に対する反抗だったりもするのよ</p><p>


　オレだけが原因じゃない</p><p>単純に香月セキュリティ・サービスの中での地位や待遇に不満があったってだけの人もいるわ理由はたくさんあるのよ一々、悩んでいたら馬鹿を見るわ</p><p>


　オレはもう、香月セキュリティ・サービスのオーナーになってしまったんだから

　前向きに進むしかない</p><p>とにかくこれで組織をズバッと再編する理由ができたわ見ていて、わたくしが機能的な集団に作り替えてみせるから</p><p>うん、頼むよ期待している翔姉ちゃん</p><p>そろそろいいかい</p><p>


　えスピーカーから、声がする</p><p>もういいだろみんな待っているんだから</p><p>


　この声はキョーコさん

　声はキョーコさんの装甲車の外部スピーカーから、聞こえてきている

　翔姉ちゃんが、装甲車の運転席の方を見てそう言った</p><p>ほいじゃあ行くよっ</p><p>


　な、何だ何が始まるんだ</p><p>ナンバー１、ナンバー２</p><p>


　スッと装甲車の上に、槍を持った少女が2人現れる

　ああドリィ・ルゥとアナ・ルゥ姉妹だ

　さっきもキョーコさんやアーニャたちと、オレの窮地を救ってくれた</p><p>ナンバ-３、ナンバー４</p><p>


　さらに、装甲車の上に別の少女たちが立ち上がる</p><p>ナンバー５、ナンバー6、ナンバー７</p><p>


　さらに3人

　みんな外国人の美少女だ

　ドリィたちのようなドリル槍でなく、スコップや別のものを持っている子もいる</p><p>ナンバー８、ナンバー９、ナンバー１０</p><p>


　外国人といっても人種はバラバラだ

　髪の色も眼の色も肌の色も違う

　年齢は中学生から高校生ぐらいだろう</p><p>ナンバー１１、ナンバー１２</p><p>


　そうだキョーコさんは言っていた

　ドリィたちのように、東南アジアの組織から救出した少女暗殺者が他にも居ると

　その全員をオレに引き取れと

　その人数は</p><p>ナンバー１３</p><p>


　全部で１３人

　１３人の美少女暗殺者たち</p><p>ほら順番に名前を呼ぶから手を上げなっ</p><p>


　キョーコさんは日本語でそう言った後現地の言葉で、もう一度彼女たちに伝えた</p><p>ナンバー１ドリィ・ルゥナンバー２アナ・ルゥ</p><p>


　スッと順番に手を上げる</p><p>ナンバー３ペニー・スゥ・エレクチオーネナンバー４ヴァギィナ・クワトロ</p><p>


　他の子も、名前を呼ばれた順に手を上げる</p><p>ナンバー５オソソ・オボコナンバー６フェラ・千代ナンバー７アンネ・ロゼ・アゲマンダー</p><p>


　みんな真顔で、オレをジッと見下ろしたまま</p><p>ナンバー８イン・ランナンバー９イン・リン（ジョイトイ）ナンバー１０アクメ・イク・エクスタシーナンバー１１クンニ・マンジール・カウパーナンバー１２オーガ・ズム・ダイクン</p><p>


　２６の瞳が装甲車の上から、オレを見ている</p><p>そしてラストナンバー１３クリト・リリス</p><p>


　この子たちをオレは引き受けるのか</p><p>久しぶりに下らない名前を11個も考えました</p><p>個人的にはオソソ・オボコが気に入ってます</p><p>1362．学園祭B　／　我に従え</p><p>


　キョーコさんの装甲車の上に立ってオレを見下ろす13人の少女暗殺者たち

　みんな無表情で、強い眼でオレを見つめていた</p><p>この子らは全員、スラムや売春窟にいた孤児の中から東南アジアの犯罪組織の頭のおかしい女ボスが選び出したんだよ</p><p>


　装甲車に取り付けられている外部スピーカーから、キョーコさんの声が響く</p><p>東南アジアっていうのは、色んな国と関わってきた歴史があるし売春地区には、今でも世界中のエロジジィが集まっているだから、みんな混血児だよ何がベースになっているのかは判るけれど何が混じっているかは、正確には判らない</p><p>


　うん褐色の肌なのに金髪だったり

　東洋系の顔立ちなのに、眼の色の青い子もいる</p><p>ま混血児は美人が多いっていうけれど、この子たちは粒ぞろいばかりを徹底的に選別されているからね美少女揃いだろ</p><p>


　中学生から高校生ぐらいの年齢の世界中の色んな美少女がズラッと並んでいた</p><p>ナンバー１のドリィ・ルゥとナンバー２のアナ・ルゥ姉妹この子らのことは、もうよく知っているだろうけれど</p><p>


　ドリル槍姉妹がザッと前に出る

　うん、ドリィが１６歳でアナが１４歳だ</p><p>この子らはベースは東南アジアなんだろうけれどヨーロピアンの血が混じっていると思うよ肌の感じなんかを見ると、中華系も入ってるかもしれないね</p><p>


　姉妹とも少し褐色がかった肌に、黒っぽい髪だけれど鼻筋が通っていて、眼が大きい</p><p>美少女ソムリエとしてのあたしの直感が、そう言ってるんだけれどね</p><p>


　キョーコさんの声が笑う</p><p>ナンバー３ペニー・スゥ・エレクチオーネ、１３歳この子の父親はイタリア人だってことは判っている母親は地元の娼婦だけどね</p><p>


　金髪で白い肌の小柄な少女が、前に出た</p><p>ナンバー４のヴァギィナ・クワトロは、１７歳だ名前の通りフランスの血が入っているらしいんだけれどそれは、この子の先祖が植民地時代にフランス系の支配者の私生児だったかららしいよ</p><p>


　なるほど髪は金髪に近い茶色だけれど、顔立ちは東洋系の美少女だ</p><p>ナンバー５オソソ・オボコ、１４歳この子は、母親がアフリカのペルシャ湾岸の国から逃げて来たらしいそれで東南アジアで娼婦になって死んだんだそうだ</p><p>


　黒人の少女が前に出る

　この子は頭が小さくて、足が長いスラッとした絶妙なプロポーションをしている

　肌は、オレがこれまで見てきたどの娘よりも黒い

　だけど髪は乳白色に近いブロンドで、眼はペールブルー

　この子も、混血なんだ</p><p>ナンバー６は、フェラ・千代、１５歳見ての通り日系だよ父親は日本企業の駐在員で、母親は東洋思想にかぶれてアジアでブラブラしていたロシア人らしい</p><p>


　ああ、オカッパの黒髪に切れ長の涼しい瞳

　でも、肌は白い</p><p>ナンバー７アンネ・ロゼ・アゲマンダー１６歳ドイツ人と中央アジアのトルコ系民族の女性との間に生まれた子らしいよ詳しいことはよく判らないけれど</p><p>


　くりりっとした、ドングリみたいな大きな瞳肌は褐色髪は焦げ茶</p><p>ナンバー８とナンバー９は双子だよイン・ランとイン・リン１３歳２人とも母親は中華系だけど、父親は判らないイン・リンはジョイトイとも呼ばれてるこれは、３回も暗殺を成功させて無傷で帰還したからだってさ犯罪組織の女ボスの愉快な玩具ってことらしいよ</p><p>


　髪を三つ編みにした全く同じ顔立ちの少女が前に出る

　こんな幼い顔立ちの子がすでに３人も殺しているのか</p><p>ナンバー１０が、アクメ・イク・エクスタシー１５歳母親はギリシャ系の娼婦それ以外のことは不明だよ</p><p>


　ああ、黒髪に白い肌で鼻が高い１５歳にしては背が高い細身のスラッとした身体をしている</p><p>ナンバー１１クンニ・マンジール・カウパー１１歳インド系だねそれも南の方の出身だと思うこの子も孤児となった詳細は判らない</p><p>


　一歩前に出た子は長い黒髪を後ろに垂らしている肌の色は濃いしても落ち着いた雰囲気の少女だ</p><p>ナンバー１２が、オルガ・ズム・ダイクン１２歳母親は中央アジアのコーカサス地方の出身らしいよどういう経緯で東南アジアに流れてきたのかは判らないけれど</p><p>


　この子も黒髪でまだ１２歳なのに、物凄く大人びた美人顔をしている

　ああ、素顔なのに肌が白くて、睫毛が長くて、頬と唇が赤いから

　バッチリと化粧したみたいな綺麗な顔立ちなんだ

　しかも、真顔でオレを見下ろしているから子供らしさがまったく無い</p><p>そんで最後がナンバー１３クリト・リリス１４歳ペルシャ系だけれどインドに移ったゾロアスター信徒の末裔なんだと思う多分本国の子とは、ちょっと雰囲気が違うんだよ</p><p>


　最後に前に出た少女は妖しい雰囲気を持っていた髪は褐色でミドリ色の瞳は暗い</p><p>まとめ直すと東アジア系が千代とイン・ランとイン・リン（ジョイトイ）東南アジア系がドリィとアナインド系がクンニ中央アジアがアンネ・ロゼとオルガ中東系がリリスアフリカ系がオソソ白人系がペニーとヴァギイナとアクメってことさ</p><p>日本から海のシルクロードを通ってヨーロッパに着いた感じね</p><p>


　オレの横のミナホ姉さんが、クスッと笑う</p><p>日本から、大陸に渡って東南アジアからインド中央アジア、中東ペルシャ湾の対岸のアフリカに寄って地中海に入って、ギリシャ、イタリア、フランス</p><p>といってもほとんどみんな自分の出自のことは判っていないみんな孤児で、幼い時に親と別れているからね自分についての情報を知らないんだよわすがな記憶を元に何となく推測できるってぐらいだね</p><p>


　キョーコさんの声が、地下施設の中で響く</p><p>それに名前だって本名じゃないかもしれない孤児になった過程で後から施設で名前を付けられた可能性もあるし親が外国から逃亡して来ていた場合は、本名を名乗っていなかったってことも考えられるそれに最終的にこの子らを引き取った組織の女ボスが、遊び半分で名前を付けたって子もいると思うよ</p><p>戸籍とか明確な記録があるわけではないものね</p><p>


　名前すら曖昧なのか</p><p>もし気にくわない名前があったら、あんたが好きに命名仕直しな今日からはこの子たちは、あんたの所有物になるんだから</p><p>


　オレはこの子たちを引き受ける</p><p>売春するか、盗みを働くかしか生きる術の無いスラムで産まれて親と生き別れ頭のおかしい組織の女ボスに少女暗殺者に仕立て上げられた女の子たちだよそれも生き残った１３人だ</p><p>


　組織のボスは少女暗殺者たちに、自分の命を捨ててでも相手を殺してこいと命令していた

　だから、ほとんどの少女は暗殺が成功してもそのまま暗殺した相手の仲間に殺されてしまっている

　生きて帰ってきてキョーコさんに救出されたのは、この１３人だけ</p><p>この子らには今日、あんたの様子を見せた</p><p>特にアンタがパンを作っているところと、あんたのパン屋の繁盛っぷりを重点的に見せたよ</p><p>


　校内に張り巡らされている監視カメラで

　パン工房の中の様子と外のオープン・カフェの様子を見せたのか</p><p>それで、この子たちに売春と盗み、あるいは犯罪組織のボスに飼われる以外の人生があることを教えたんだ</p><p>自分の手でパンを作って焼いてそれを売って、金を得るということをそういうことをして、生活していくことができるってことをこの子らに伝えたのさ</p><p>


　パンを作って売る生計を立てる</p><p>この子たちも、だいたい納得してくれたさあれだけ、ドカンと客が来て飛ぶようにパンが売れていたんだからね</p><p>いや、それは今日は、学園祭だったからそれに、ミタマとキヌカが大道芸をしたり外からも、色んな子が来てトークショーとかもしてくれたし</p><p>


　今日は特別だ

　毎日、こんなに売れているわけではない</p><p>いや、あんたが本気でパン屋で家族を養うつもりなら、今日以上にパンが売れないとダメなんじゃないか</p><p>そうよあなたと克子が、本当にお店を出した時には今日の売れ行きは、最低ラインになるわよ</p><p>それはそうだねでも</p><p>


　今日のオレたちは溢れかえるお客さんたちをサバくのにてんてこ舞いだった

　こんなんじゃ</p><p>今日のあなたたちは、いっぱいいっぱいだったわよねだから、明日までに何とか工夫しなさい</p><p>工夫</p><p>人の配置の仕方とか作業の合理化とか単純に人を増やすのでもいいわ今から対処して改善できることはたくさんあるはずよ</p><p>


　改善</p><p>世の中のほとんどのことは、やってみないと判らないわ今日一日、やってみて色々と判ったでしょだから、今日の経験を明日の営業に役立たせるのよ時間をムダにしないで、改善できることはどんどん直していきなさい</p><p>


　やってみるしかないし、ダメなら直すしかない

　悩んでいるヒマがなんか無いんだ</p><p>パン工房へ戻ったら、みんなと相談してみるよ</p><p>


　きっと愛や可奈センパイたちも問題点について考えているはずだ

　みんなで明日の学園祭２日目に向けて業務改善する</p><p>そうよそうやっていけば今日の現場の混乱なんて、大したことじゃないってすぐに判るわあなたは、もっともっと大きなビジネスをしていかないといけないのよ</p><p>


　ミナホ姉さんは、優しくオレに言う</p><p>この子たちも今、不安に感じているんだよ</p><p>今、この子たちはスラムでの生活や少女暗殺者として飼われること以外に別の生きる道があるかもしれないって、感じ始めているみんなでパンを作ったりお店をやったりしているアンタたちを見て楽しそうだなって自分たちも、一緒にやってみたいって気になっている</p><p>


　オレは装甲車の上の１３人の少女たちを見る

　みんな、真顔でオレを見ている</p><p>東南アジアに戻ったドリィとアナが他の子たちに話したそうだよアンタなら、自分たちを救ってくれるかもしれないって</p><p>


　少女暗殺者という運命から脱する

　普通に生きて、普通に暮らす少女になる</p><p>でも本当に、そんなことができるのか不安なのさ怖がっているんだよ今までとは、全く違う人生になるんだから</p><p>


　うん２６個の瞳が、そう訴えている

　オレを信じて良いのかって</p><p>少なくともアンタはこの子たちを少女暗殺者のまま、自分の手駒にしようとはしなかったそのことを、あたしは高く評価するよあたしが見込んだ通りあんたに、この子たちを任せて正解だったって</p><p>それは当たり前じゃないですか人を守るのならともかく自分の命を捨てでも、相手を殺す能力なんて無意味です</p><p>無意味ってことはないだろ暗殺能力だって敵と闘うためには有効な力だよ</p><p>そうじゃないですそういうことじゃなくってこの子たちが、この先生きていくためには要らない能力じゃないですか</p><p>


　オレは１３人の少女たちを見上げて、言う</p><p>自分の命を捨ててでもなんてのじゃ、生きていけないですよ生きていくための力って、そういうものじゃないでしょ</p><p>生きていくってことは明日とか、明後日とか１年後とか、１０年後とか先のことを考えて未来に幸せになることを考えて、今を行動するものです先の無いことなんて身に付けるべきじゃないんです</p><p>


　命と引き替えに暗殺を成功させる能力なんて無意味だ</p><p>キョーコさんこの子たちに伝えて下さい</p><p>


　オレは少女、１人ずつの眼を見つめていく</p><p>お前たちの命は、オレが預かった今日から、オレがお前たちの主人だお前たちのことは死ぬまで、オレが面倒を見るその代わりにお前たちはオレに従え</p><p>


　オレの言葉をキョーコさんが、少女暗殺者たちの言語に翻訳してくれる

　少女たちは無言で、オレを見つめている</p><p>オレが最初に、お前たちに命じるのは未来のことを考えろ明日なんていう近い将来のことじゃない自分たちの１年後、３年後、５年後、１０年後のことを考えるんだ</p><p>いいか、オレはお前たちを殺すつもりはないお前たちは、１年後も、３年後も、５年後も、１０年後も、もっともっと先まで生きている生きるんだお前たちが嫌でも、オレが生かしてやるつまらないことで死ぬことは絶対に許さない生きろ</p><p>


　キョーコさんの同時通訳を聞いて少女暗殺者たちの中に動揺が拡がる

　今までは先のコトなんて考えられない生活をしてきたんだから</p><p>大丈夫だオレがオレとオレの家族が、お前たちと一緒に生きるこれから先、ずーっとお前たちも、オレの家族になるんだだからお前たちは、これからずーっとずーっとオレと一緒に生きていくしかないなんだよ</p><p>


　オレは彼女たちの心に言葉を放つ</p><p>でも、生きるってことはただ呆然と過ごしているんじゃダメなんだ幸せになりたいのなら今よりも、もっと良くなりたいのなら幸せになるための努力をしなくちゃいけないんだ幸福に暮らしていくための力と技を身に付けていかなきゃいけないそれは、お前たちがこれまで身に付けてきた暗殺術とは全く違うものだ</p><p>


　生きるための能力は殺すための能力とは違う</p><p>１年後、３年後、５年後、１０年後に幸せになりたいのなら幸せになるための努力をしなくちゃいけない自分の未来を考えてみろどうなりたいのかあるいは、どうしたいのか将来のビジョンを見つけろもちろん、急いで見つける必要は無いゆっくりでいいから</p><p>


　オレに少女たちは注目している</p><p>心配するなオレは、ここに居るどんなことになっても、オレが必ずお前たちを幸せに導いてやる</p><p>


　ドリィが何かを言った</p><p>それだけでは判らないアンタに従うというのは具体的に何をするのかって聞いているよ</p><p>


　キョーコさんが、オレに通訳してくれた</p><p>オレが、お前たちに求めるのはお前たち全員に、オレはオレの子を産ませる</p><p>


　オレははっきりと告げる</p><p>お前たちはオレの子を、幸せに育てなければいけない自分が産んだ子だけじゃないぞ自分以外が産んだオレの子もみんなで幸せにするんだ</p><p>


　１３人の少女たちが、ハッと息を呑んだ</p><p>だから、オレたちは１つの家族になるお前たちもオレの家族に加わるんだオレの家族が全て、お前たちの家族になるんだ</p><p>


　肌の色も眼の色も違うこの子たちも全て、オレは呑み込む</p><p>家族になったら仲良くしろ１人１人の幸せでなく家族全員の幸せを考えろそうすればオレたちは、ずーっとずっと一緒にいられるみんな一緒に、１年後も、３年後も、５年後も、１０年後も幸せでいられるんだ</p><p>


　オレがそう叫んでキョーコさんが通訳する

　しばらく沈黙があった

　ドリィが何か叫んだ

　アナも</p><p>ドリィとアナはアンタに従うってさ</p><p>


　１３人の少女たちは口々に、オレに従うと宣言してくれた

　迷っている子たちは他の子たちが説得してくれた</p><p>全員、アンタに従うことになったよ</p><p>この子たちに関してはしばらくは、あたしたちが付き添うよ家族との交流は、少しずつにしていく方が良いね</p><p>今はまだ何かに驚いた拍子に、突発的に危険な行為をする可能性があるから監視する人間は必要だよ</p><p>


　うんキョーコさんやアーニャみたいな、制止するだけの力のある人が側に居ないと危ないか</p><p>セックスももう少し、日本語を覚えてからだよその方が、アンタも楽だろ</p><p>


　確かに意志の疎通が難しいのは困る

　通訳を介してのセックスとかじゃ</p><p>アンタが自分で言ってた通りだ慌てずに、たっぷり時間を掛けるんだよそうすればこの１３人は、あんたにとってとても役に立つ女たちになるよ</p><p>すぐに判るよどういうことなのかは</p><p>


　クククと、キョーコさんは笑った</p><p>ほんじゃ顔合わせは、これにて終了この子たちは、あたしがここから連れて行くよ</p><p>


　キョーコさんが、少女たちの言葉で何か言うと

　１３人は一斉に、オレに対して一礼した

　それから装甲車の上から降りて、オレたちも昼間に乗った後部の兵員輸送ブロックに乗り込んでいく

　このまま装甲車ごと、校外へ出るんだろう</p><p>はい、もういいわよあたしたちも戻りましょう車に乗って</p><p>


　オレは翔姉ちゃんに、声を掛ける</p><p>あのさこっちの子なんだけれど</p><p>


　ここまでオレたちの後ろに控えていた黒瀬安寿さんをオレは示す</p><p>ええ、判っているわ香月セキュリティ・サービスに所属させればいいのよね</p><p>


　翔姉ちゃんはもう全て知っていた</p><p>わたくしも良い資質の子だと思うわよ表の警護が担当できる子は大歓迎だわ</p><p>


　黒瀬さんは裏の仕事向きではない

　この子は真っ直ぐで、素直すぎる子だ

　だけど気は利くし注意力も高い

　何より明るくて、可愛い

　表向きの人材だ</p><p>香月セキュリティ・サービス現場チーフの関よよろしくね</p><p>く、黒瀬安寿です</p><p>


　翔姉ちゃんは、香月家の当主ジッちゃんの専任警護人だったから、黒瀬さんの方はよく知っているんだろう</p><p>あ、あのわたしなんかでだ、大丈夫でしょうか</p><p>


　黒瀬さんは困惑した表情でそう言う</p><p>問題ないわ香月セキュリティ・サービスの所属になるけれどあなたの仕事は、うちの家族の警護になるんだしそうなったら、有能な先輩たちがみっちりと教えてくれるわよ</p><p>


　美智やイーディは世話好きだからな

　黒瀬さんのフォローは、きちんとやってくれるだろう</p><p>警護以外のことも色々とね</p><p>


　翔姉ちゃんは、クスッと笑った</p><p>警護の他のことって、どんなことです</p><p>


　キョトンとする黒瀬さん</p><p>あらもう聞いてるでしょ</p><p>ご主人様へのセックス奉仕よ</p><p>なかなか更新頻度が戻らずに済みません</p><p>父が倒れた時より、母が倒れて以降の方が忙しくなってます</p><p>今月も月末までバタバタとしています</p><p>母の店の方は来年の春で閉店することになりました</p><p>元からビルの建て替えの話があったのですが場所を替えて、店を続けることはしないことになりました</p><p>まあ人生色々なことが起きますはぁぁ</p><p>1363．学園祭B　／　タイプ</p><p>


　翔姉ちゃんの言葉に黒瀬安寿さんは息を呑む</p><p>あ、あのプロの警護人として身を立てるためにはやっぱり、そういうこともしないといけないのでしょうか</p><p>


　まだ１５歳の黒瀬さんは、おどおどして尋ねる</p><p>それはタイプによるわあなたの場合は、そこまでしないとダメなんじゃないかって思うわね</p><p>


　翔姉ちゃんは笑顔でそう答えた</p><p>あなたは毎日違う現場へ行って、違う警護対象者に付くような警護人ではないと思うのよ主と決めた人物とその家族だけをずっと守り続ける方が合っているんじゃない</p><p>


　口籠もる黒瀬さん</p><p>でもね特定の主人を持つということは、その家の奥深くまで入り込むっていうことだから24時間体勢で警護する覚悟が無ければ困るのよ当然勝手に恋人を作ったり、結婚することも許されないわ警護役から情報を引き出すために恋人になろうとするとする悪い人たちがいるからねもちろんそういうハニー・トラップを仕掛けて来るのは個人じゃなくって、何かしらの組織だし香月セキュリティ・サービスとしてはうちの警護人が、ハニー・トラップを食らって顧客の情報を流出させるような事件は絶対に避けないといけないのよ</p><p>


　もし、そんなことになったら名家専門の警護会社としての信用は吹っ飛ぶ</p><p>だからあなたが、わたくしたちの組織に属するのなら、悪いけれどあなたの性欲は管理させてもらうわ</p><p>せ、性欲とかわ、わたし</p><p>


　黒瀬さんは、びっくりしている</p><p>ま、まだ１５歳ですからその</p><p>あら、１５歳だって性欲はあるはずよ無視してはダメだわそういう考えが、敵につけ込まれるのよ</p><p>統計的に見てあなたみたいな子の方がハニー・トラップに引っ掛かることが多いのよね</p><p>


　根が素直な黒瀬さんは、翔姉ちゃんの言葉を信じてしまう</p><p>それに特定の主人の警護役に付くということは、お風呂場や寝室にも同行するってことでしょ入浴やベッドを共にするのならセックスもしなくちゃというより、主とそこまでの深い関係にならなかったら信頼関係は築けないでしょ</p><p>いつでもセックスする関係の警護役とセックスできない警護役、あなたが主ならどっちの人に命を預ける</p><p>


　黒瀬さんは困惑している</p><p>翔姉ちゃんこの人は、そういう説得の仕方じゃダメなんだよ</p><p>


　２人の間に割って入る</p><p>言葉で説明してそれで理解させるっていうんじゃないんだよ</p><p>あなたなら、どう理解させるの</p><p>


　翔姉ちゃんがニコッとオレに微笑む</p><p>理解なんかさせないよ</p><p>


　オレは黒瀬さんの眼を見て</p><p>黒瀬さんいや、安寿お前は何も考えなくて良いんだ黙って、このままオレに従え</p><p>


　笑顔で命じる</p><p>お前はこのまま、一生オレとオレの家族の警護役になるそれは、安寿もオレの家族になるっていうことを意味するだから、オレとセックスする一生、オレだけとだ</p><p>え、ええっとその</p><p>


　黒瀬さんは震えている</p><p>安寿にもいずれは、オレの子を産ませるそれもオレが命じる生まれた子供も、オレたちの家族全員で大切に育てる幸せにするそういうことになるから</p><p>あ、あのわたしも、さっきのたくさんの外国の子たちみたいになるんですか</p><p>


　ああ元・少女暗殺者の１３人とオレの様子を、黒瀬さんも見ていたんだよな</p><p>オレとあの子たちの話を横で見ていてどう思った</p><p>わ、わたしにはよく判りませんあの子たちが、どういう境遇の子なのか知らないですし</p><p>


　東南アジアの組織のこととか黒瀬さんは知らない</p><p>あの子らはこの先、生きていくためのビジョンを必要としていただから、オレはあいつらにそれを与えた</p><p>


　オレは黒瀬さんの眼を見て、言う</p><p>これから先何のために生きるのか人は、どうしたもんだか自分自身だけのためには、未来のビジョンを思い描くことはできないもんだ</p><p>


　独りぼっちの個人は先のことなんて考えられない

　どこまでも自暴自棄になってしまう</p><p>あの子たちはあの１３人で、仲良く幸せに生きていくことを望んでいただから、オレはその望みを叶えてやることにしたんだ</p><p>


　黒瀬さんはオレの眼をじっと見ている</p><p>１３人で一緒に生きていく場所を作るパン屋じゃないかもしれないけれど多分、何かの店をやらせることになると思うそれはまだ判らないけれどとにかく、今日は、みんなでこれからも生きていくことができるという希望を与えてやらなきゃいけなかったんだ</p><p>


　明日ではダメなんだ今日という日に明日への希望を</p><p>だけど、あの子たちだってプライドがある自分たちが何も支払わずにオレが彼女たちに希望をプレゼントしてくれるとは思わないっていうか無償のものなんて、あの子たちは信じないよあの子たちは、これまで相当酷い環境で生きてきたんだから</p><p>


　何もせずに生が与えられるとは、信じていない</p><p>だから、オレがあの子らを性奴隷にするって聞いてかえって安心したのさ子供も生ませるって命令した全員の子を幸せに育てろってそれもまたあの子らにとっては幸福な未来のビジョンになる</p><p>


　何よりあの子らは、スラムの出身で

　自分たちが美しい顔や身体をしているということも知っている

　暗殺者として使い捨てにされるのでも売春婦に堕とされるのでもなく

　オレ個人の性奴隷として生活を保証される方が、幸運なんだと即座に理解したんだ</p><p>もちろんあの子たち１人１人を幸せにしていくためには、これから長い時間をかけていかなきゃいけないだろうけれど今日はとりあえず、アレで良かったんだあの子たちは、オレの家族としてオレの家で暮らす正当な理由を手に入れたんだから</p><p>あの子たちは、今夜からは安心して食事ができるし、安らかに眠れるオレが彼女たちに何を欲しているか判ったからだよ明日以降も、安心して生きていくことができる保証を手に入れたんだからさ</p><p>


　オレの性奴隷になりさえすればいいんだと判ったから

　殺されたり、捨てられたりすることは無いと理解したから</p><p>さて黒瀬安寿お前のことだけど</p><p>


　オレは黒瀬さんの大きな瞳を改めて見る</p><p>お前は警護役としての自分の居場所が欲しいんだろ</p><p>


　スバリと言う</p><p>今のまま石神家に居たんじゃ石神瑞希が高校を卒業する２年後にはクビになる安寿は先祖代々、石神家に仕えている家系じゃないもんな</p><p>


　名家のお嬢様は大学からは、大人の男が警護に付く</p><p>ていうかお前は、プロの警護人としてきちんと身を立てたいんだろそのためには明確な主に仕えないといけない</p><p>この人に仕えるということは香月家に仕えるのと同じことよ</p><p>


　翔姉ちゃんが、笑ってそう言う</p><p>この人のところに、香月みすず様も、瑠璃子様もいらっしゃるんだから</p><p>美子さんもうちに居るよそれに狩野家の桜子も居る</p><p>ついでに、オレは香月セキュリティ・サービスの現在のオーナーだお前にとっては、申し分のない働き場所になるはずだ</p><p>は、はいそれは、そうなんですよね</p><p>でも、今のお前では本当なら、オレの警護役になるのは能力も経験も足りていない</p><p>それも判ってます</p><p>


　黒瀬さんは、辛そうに言う</p><p>というか、今の安寿に経験を積ませてくれる場所はオレのところしか無いぞ</p><p>ええ、この人のところに居ればわたくしや麗華や木下さんとも、一緒に警護を体験できるわそんなの香月セキュリティ・サービスの中でも異例の待遇よ</p><p>


　１５歳の駆け出し警護役の黒瀬さんにとってはまずあり得ないオファーとなる</p><p>そうなんですよねそれも判るんですけれど</p><p>でも、納得できないだろそんな虫の良い待遇を今の自分が手にすることが</p><p>納得できないって言うより良いのかなって、ちょっと不安になっています</p><p>


　黒瀬さんは正直にそう答えた</p><p>だからお前は、オレに支払わなければいけないんだよ</p><p>オレの警護役になるのならオレにセックス奉仕しろオレだけとしかセックスしないと誓えそしてお前も、オレの子を産むんだ</p><p>ええ、あ、あの</p><p>


　黒瀬さんは言葉に詰まっている</p><p>いや、お前に選択させているんじゃないそれは、もう決まったことなんだオレが、そうするって言ってるんだから</p><p>


　畳み込むように、オレは言う</p><p>お前はオレに人生を捧げる運命なんだだから、黙ってオレに付いてこい</p><p>え、ええ</p><p>


　オレはカバッと黒瀬さんの小さな身体を抱きしめた

　身体を固くして、オレに抱き締められる黒瀬さん</p><p>そんなに怖がらなくて良い今は、抱き締めるだけだ</p><p>ゆっくり深呼吸しろ大丈夫だ大丈夫だから</p><p>


　オレは彼女の耳に囁く

　黒瀬さんの身体から力が抜けていく</p><p>よし、それでいい</p><p>お前はオレの側に居ればいいんだいいな</p><p>


　黒瀬さんは小さな声で答えた

　この子は頭が良すぎるから、色々と考えすぎてしまうんだ

　だから、自分で考えさせないで身体で繋ぎとめておかないといけない

　この子も手間の掛かる子だ</p><p>よし良い子だ</p><p>


　オレは黒瀬さんから身体を離し頭を撫でてやる</p><p>ということで安寿ちゃんも、わたしたちの身内ってことでいいんですよね</p><p>ああ、そうだもう、オレの警護役だからな</p><p>


　つるつるの１５歳の頬を、オレはぷにぷにと撫でた</p><p>わたしこういう子を妹に欲しかったんです</p><p>そうじゃあ、安寿さんの研修は、木下さんにお願いしようかしらあなたどうする</p><p>ちょっと、それは保留美智やイーディとも相談しないといけないし安寿は、ハイジと一緒に研修させたいんだ</p><p>


　オレたちの家族にはハイジという、ヨーロッパの警護アカデミー出身者が居る</p><p>安寿は正統派の警護人になると思うから、ハイジと一緒に学んだ方が合っていると思うんだよ</p><p>ああ、確かにわたしは正統派ではないですからショボーン</p><p>


　元バンバルビー３の木下さんが、しょぼくれる</p><p>いや、もちろん色んなコトを経験させたいから木下さんにも、先生役はやってもらうけれどさそれに</p><p>


　オレは黒瀬さんを見る</p><p>安寿も早いところ家族の中に、妹を作った方がいいと思うんだ</p><p>


　オレたちの家族に、溶け込むためには</p><p>ハイジっていう子は、今、１３歳ですでに安寿みたいに良家のお嬢様の警護役を勤めているその子と一緒に正統派の警護を学べ</p><p>そうねいずれは、ハイジちゃんと２人で、香月セキュリティ・サービスの中核を担う存在になって欲しいわね</p><p>わたくしや麗華が引退した後を引き継いでくれるような人材になってくれたら、有りがたいんだけれど</p><p>そ、そんなわたしは</p><p>


　驚く黒瀬さんを、オレはまた抱き締める</p><p>大丈夫だオレがオレたちが、安寿やハイジたちを鍛えるから香月セキュリティ・サービスのオーナーに仕えるんだからそういう存在に成長してもらわないと困るからな</p><p>


　オレは黒瀬さんの温かな体温を感じながら、そう言った</p><p>それに木下さんあなたは妹分を作る前にあなた自身が、この人の家族にならないとダメでしょ</p><p>あ、そうでしたセックスしまーすいや、セックスして下さいわたし、身体は丈夫なんでどんなんでも耐えられると思いますから</p><p>


　木下さんが、ニコニコ笑ってそう言うが</p><p>セックスは耐えるとかじゃないよ一緒に楽しむものだからさ</p><p>まずは家族のみんなに紹介しなくちゃなセックスとかは、全部、それからだよ別に急ぐことはない</p><p>


　そんなに慌てて肉体関係を結んでも意味が無い</p><p>木下さんや安寿にとって初体験が良い思い出にならないといけないし家族全員に祝福されてするべきだしそれはさっきの女の子たちも同じだよ</p><p>


　１３人の少女たちも１人ずつ、慌てて犯す必要は無い

　ゆっくりと時間を掛けて、抱いていけばいい</p><p>それよりそろそろ、学園祭に戻らなきゃ</p><p>


　みんながパン工房で待っている</p><p>ここの片付けはわたくしたちでやっておきます</p><p>じゃあ車に乗りなさい</p><p>パン工房の近所まで連れて行ってあげるわ</p><p>


　地下施設に翔姉ちゃんを残して

　オレたちは再び、ミナホ姉さんの車に乗った</p><p>ああ、ノブ待ってたのよ</p><p>


　パン工房の前で可奈センパイに声を掛けられた

　女子テニス部の子たちも全員、集まっている</p><p>今日は、お疲れ様明日は今日みたいに、てんてこ舞いにならないようにきっちり今、ミーティングをしているから</p><p>こんなにお客さんが来るって思ってなかったもんね</p><p>明日は絶対に上手くやるから</p><p>


　女子部員たちも、かなり興奮していた

　店にたくさんの客が来たことが、良い影響を及ぼしている</p><p>うん頑張っただけ、部の備品購入費になるんだから</p><p>新しいネットと後は何を買おうか</p><p>そういうのを考えるのは後明日の最終的な売り上げを見てからにしましょう</p><p>


　可奈センパイが、部員たちに言う</p><p>あー、学園祭が２日間だけなんて</p><p>うん、何かもったいないよねー</p><p>


　そうだ学園祭は明日で終わりだ</p><p>こっちはこっちで、今日の問題点と改善するところについて話し合っておくわそれで後で伝えるから</p><p>パン工房の中では克子さんが愛たちとパン作りの方のミーティングをしているみたいよ</p><p>


　ああ、オープン・カフェと工房で別れてミーティングしているんだ</p><p>ああ、オレもそっちに合流するよ</p><p>


　オレは、そう言ってから木下さんや黒瀬さんたちを見て</p><p>ああ、せっかくだから中でお茶でも飲んで待ってて下さい</p><p>


　どう見ても高校の外部の人間を連れて行くのだから

　女子テニス部員たちの手前そんな風に言う</p><p>はーい、失礼しまーす</p><p>


　木下さんは、堂々とパン工房の中へ入って行く

　こういう時に、思い切りの良い人がいてくれる方がゴマカしやすい

　オレも中に入る

　パン工房の中は人でいっぱいだった

　元からのパン工房メンバーの克子姉、愛、イーディ、寧

　それから手伝いのマナや、ゲストのミタマとキヌカ、エリとリエ月子

　そしてせつな、希美、モモカに德大寺さんと黒沢さんの娼婦候補生たちまで</p><p>ああ、みんなここに居たんだよな</p><p>


　みんなでパンを食べながら、お茶を飲んでいる

　オレと木下さんと黒瀬さんとヨミ

　女子陸上部の方が終わったメグが合流して来た</p><p>相変わらず、人生がちょいと辛いです</p><p>今日は、父と母と庭園美術館まで行ったのですが</p><p>父あれ、ここ前に来てことあったっけ</p><p>母何回も来てますよ</p><p>父ああ、5年くらい前に1度来たな</p><p>母今年の5月ですよ</p><p>何もかも忘れていってしまうんだなぁ</p><p>去年ぐらいまでの父は、やたらと自分の若い頃の話ばかりしていましたが</p><p>最近は、自分の若い頃のことさえ忘れてしまったみたいです</p><p>1364．学園祭Ｂ　／　経験と自信</p><p>・喜代原愛／１６歳主人公と一緒にパンを焼いている学年１の美少女思考スピードがゆっくり吉田くぅん</p><p>警護チームは、こっちの部屋に来るネ</p><p>


　イーディが奥の休憩室を示す</p><p>明日は学園祭最終日ダシ少し、打ち合わせしておきたいノネ</p><p>


　ミタマやキヌカ、ヨミがイーディにうなずく</p><p>リョウコとアンジュもヨ</p><p>


　イーディが、新しくオレたちの家族に加わることになった２人にも声を掛ける</p><p>アナタたちも明日の配置を決めないとネ</p><p>ああ、そうですね行きましょう、安寿さん</p><p>


　勢いよく木下さんがイーディの言葉を受け入れたので

　黒瀬さんも、そのまま自然に参加することになった</p><p>イーディアーニャはどこへ行った</p><p>


　そう言えば、ここにいない子たちがいる</p><p>アーニャは強いけれど、警護をする人じゃナイのヨ</p><p>ドッチかというと襲撃する方の人材ネ警護には不向きなのネ</p><p>


　うーん確かに

　アーニャは、キョーコさんとミス・コーデリアの犯罪組織の配下だったわけで

　守るよりも、襲う方だよな</p><p>ダカラそっちの学生食堂でジュンの相手をしてもらっているネ</p><p>


　ジュンというのは、元・女子プロレスラーのグレース・マリンカさんの本名だ

　グレースさんも、まだ居るんだ</p><p>今は後片付けと反省会の時間だからあからさまにウチの高校の子ジャナイ人がパン工房の中に居るのはマズイのヨ</p><p>


　レスラーとして活躍していたグレースさんは成人しているしアーニャも、テレビに出ている有名人だから目立つ</p><p>うちらは、まだ子供ですからなんとでも誤魔化せますわ</p><p>あのお姉さんたちとは、名前が知られているもののジャンルが違いますんで</p><p>


　エリとリエは、そう言って笑う

　１３歳の双子たちや、キヌカは雪乃のテレビ番組の出演者として顔が知られている

　あの番組が何だかよく判らない闇の力によって支配されていることもみんなに知っている

　同じ番組レギュラーのミタマがここの高校に編入したから今日、学園祭を観に来たという設定になっているわけだから

　迎えが来るまでは、一般生徒たちから離れてここで待機しているということになっていても変では無い</p><p>あたしは克子お姉ちゃんのサポートってことになっているから</p><p>マナは本当はオレたちよりも年下だけどすっかり大人っぽい美しい少女に成長してしまったから、女子テニス部の人たちはみんな自分たちより年上だと思っている</p><p>


　克子姉は、オレと愛が学んでいるパン技能士コースの正式な講師ということになっているから

　学園祭のために、サポートの人員を頼んだということにしてあるのだろう</p><p>でも、まだ校内に大分生徒が残っているだろグレースさんとアーニャの２人だけにしておいていいのかな</p><p>


　この時間だと外から学園祭を観に来た人たちは、ほとんど帰ってしまっているから

　ただでさえ目立つあの２人の周りに、一般生徒が群がっているんじゃ</p><p>今は学生食堂も人はまばらだから、大丈夫だと思うけれど</p><p>


　寧が壁のモニターに、学生食堂の監視カメラの映像を出してそう言う</p><p>しょうがないのヨジュンには聞かせられない話もあるカラ</p><p>


　グレース・マリンカさんは犯罪組織黒い森のことは知らない

　オレたちが、謎の財力やコネを持っていることには気付いているだろうけれど

　でも、あの人は強い相手と闘うことにしか興味が無いから

　オレたちのことを詮索したりはしない

　月子やヨミが巫女の力でストッパーを掛けているのかもしれないけれど

　いずけにしても、グレースさんの前では話せないことがたくさんある</p><p>でもヨッちゃんの言う通りだよねちょっと、あたしが行って様子を見てくるよ</p><p>


　寧が笑って学生食堂と繋がっている方のドアへ向かった</p><p>あ、待って下さいうちらも行きますわ</p><p>はい、わたしらも</p><p>


　エリとリエの双子が寧に続く

　寧１人より、感覚の鋭い双子が一緒に行く方が良いよな

　多人数の方が、変なヤツラも近付きにくいし</p><p>ほんじゃあ行ってくるねー</p><p>


　寧と双子が学食へ繋がるドアから出て行く

　厚い鉄のドアが、ガチャリと閉まった</p><p>ということで警護班は、こっちの部屋に居るヨアンジュたちのことはアタシに任すネ</p><p>


　イーディたちも休憩室へ

　イーディ、ミタマ・キヌカ・木下さん、黒瀬さん、ヨミの警護グループが休憩室に入りドアを閉める

　あっちの部屋の中は完全防音になっているから、室内の声は聞こえない</p><p>そしたらそっちのテーブルで、あなたと愛ちゃんとマナちゃんで、明日に向けてのパンのこと相談しててくれないかしら</p><p>あなたが来る前に愛ちゃんとは、大まかな打ち合わせをしておいたわ今日、人気のあったパンとか時間ごとの売り上げとか、だいたいまとめてあるから</p><p>


　ああそれらを元に、明日の仕込みについて検討しないといけないよな

　どのパンをどの時間にどれだけ焼くか

　仕込みの段取りから、パン作りのスケジュールを組み直さないと明日の準備が始まらない</p><p>吉田くぅん、こっち</p><p>


　愛がオレに手招きする</p><p>ほら行こう、お兄ちゃん</p><p>


　マナにも引っ張られて資料の並んだ奥のテーブルに行く

　ということでパン工房の真ん中に残ったのは

　克子姉と月子

　それから、せつな、希美、モモカに德大寺さんと黒沢さんの娼婦候補生たち

　そしてメグ</p><p>吉田くんあのね</p><p>


　愛が、オレにノートパソコンを示す

　ああ時間帯ごとの客層や客数、それぞれのパンの売り上げが一目で判るようにリスト化されている

　さすが克子姉というか、オープン・カフェの運営は可奈センパイがやってたから

　これは、可奈センパイが細かくメモしてくれていたんだろう</p><p>明日は日曜日だから外部からのお客さんが今日より増えると思うの</p><p>それに、今日の学園祭初日の様子を誰かから聞いて観に来る人も増えると思うよ</p><p>


　愛とマナが言う</p><p>テレビに出ている人たちが、ここの生徒だってことはもう世間に広まっているから</p><p>うん、それで本当に双子ちゃんやキヌカちゃんたちが遊びに来てトークショーまで開いちゃったんだからさ明日も何かあるって思うかもしれないよ</p><p>


　トークショーどころか、ミタマとキヌカの大道芸とか色んなことをやったしな</p><p>でも、ほらオレたちの店でやってたことは、学園祭の公式の催し物じゃないしさ</p><p>


　その件で学園祭の実行委員会に怒鳴り込まれた</p><p>今日、遊びに来たからって明日も、ここに来るとは限らないわけだしさ</p><p>


　別に高校のホームページに、＊＊さん来校などが記載されているわけではない

　ただの普通の私立高校なんだから学園祭実行委員会の公式なコメントとかが、随時ネットにアップされたりもしないし</p><p>当たり前だよ明日も今日みたいなことになるって公表したらテレビ局が取材に来ちゃうよ</p><p>


　そういうレベルのイベントになっちまうよなあ</p><p>といっても私立高校だからマスコミ関係者は、全てご遠慮いただくんじゃないかなミナホお姉さんのことだから、そういうことはキチンとしていると思うよ</p><p>


　今日だって校内に入り込んだ敵には全て、工藤父の配下かが張り付いていた

　明日も、警備態勢は同じだろう

　マスコミ関係者が忍び込もうとしたら、すぐに迎撃される</p><p>だけど、やっぱりうちの高校の生徒や生徒の家族やお友達でもしかしたらって思う人たちは、明日もたくさん来てくれると思う</p><p>うん無制限にドバッと客が増えるところまではいかないけれど今日の倍くらいは増えるかもしれないよな</p><p>


　正当な学園祭の来訪客である在校生の家族や知り合いだけでも、かなりの人数が押し寄せてくると思う</p><p>てことはかなり慎重に段取りを組まないといけないよな</p><p>


　オープン・カフェのパンが売り切れないように、どんどん焼いていかないと</p><p>それでね吉田くん</p><p>きっと大変だと思うけれど</p><p>あたし明日はお土産用のパンも売ってみたいの</p><p>


　オープン・カフェのお客さん用のパンを途切れさせないようにするだけでも、かなり大変なのに

　さらに、土産用のパン</p><p>大変だけどこんなにお客さんが来てくれるのはチャンスだと思うから</p><p>今はあたしたちパン技能士コースのことは、学校の中の人にしか判ってもらえていないでしょ</p><p>


　オレたちのパンが美味いという評判は在校生の中には広まっている

　しかし、学校外の人たちにはほとんど知られていない

　みんな高校生で、すぐに腹が減る

　校内で売るパンは、ほぼ全部、生徒たちがそのまま食べちゃっているから

　オレたちのパンを家にお土産として持って帰る子なんてそうはいないだろう</p><p>でも、お土産のパンがあれば家の人たちにも、あたしたちのパンのこと知ってもらえるよね</p><p>あたしや吉田くんが卒業するまでもう２年半しかないから今の内から、あの子たちのパンは美味しいっていう評判を作っておかないと本当にパン屋さんを開業するのに間に合わないよ</p><p>


　そうかオレたちが開業した時に

　今の在校生の家族や知り合いがパンを買いに来てくれるかもしれないんだ</p><p>アピールできる時にアピールしとかなきゃ</p><p>


　愛ってこんな前向きなところもあるんだ</p><p>お土産用のパンは１種類でいいよクロワッサンみたいな定番なパンで</p><p>


　何種類も作って、お客に選んでもらうなんていうのは無理だもんな</p><p>奇抜なものじゃなくて普通のものなのに美味しいっていう方が、良いと思うの</p><p>


　オレたちのパンの質の良さを知ってもらうためには直球勝負か</p><p>でも、土産用のパンまで作るとなるとオレたちだけじゃ、無理だよ</p><p>


　人手が足りないというだけじゃない

　このパン工房のオーブンや作業場所だって足りない</p><p>絶対的な限界を越えてしまう</p><p>それは大丈夫だよお兄ちゃん</p><p>


　マナがニッと微笑む</p><p>明日は日曜日だからみんなお屋敷に居るしさオーブンとかだって、お屋敷にもあるじゃん</p><p>


　お屋敷には克子姉の元々のパン工房がある</p><p>うちの子は、みんなパンが作れるんだしルリお姉ちゃんたちは警備の都合で、ここの学園祭には遊びに来られないんでしょ</p><p>


　瑠璃子やみすずたち超お嬢様校に通っている子たちは、ここには呼べない

　今日みたいな敵の襲来が、明日もあるかもしれないから</p><p>だからさ例えばお土産用のパンとか一部のパンだけは、お屋敷でルリお姉ちゃんたちに作ってもらってさ数時間おきに、車で運んでくればいいんだよ</p><p>


　ああそういう手があるのか</p><p>マナは明日もこっちのお手伝いをするから向こうはルリお姉ちゃんに仕切ってもらうしかないけれど</p><p>


　瑠璃子はパン工房の機器の使い方も知っているし

　克子姉の次席のお屋敷の主婦の地位を占めているからアニエスたちも瑠璃子の指示に従ってくれるだろう</p><p>そうしたらさ、ルリお姉ちゃんやアニエスちゃんたちもお兄ちゃんの学園祭に協力できるって、喜んでくれると思うよ</p><p>だったら、あの人たちで作れるパンのレシピを考えてみる</p><p>とにかく、今日よりも、もっとテニス部の子たちが作ったパンと、あたしたちのパンの違いを明確にしてブランド化していかないと</p><p>うん、普通の女子高生が作ったパンと比べてこんなに美味しいんだって思ってもらえる方が良いよねこれから先のためには</p><p>


　愛もマナもとても前向きだ</p><p>よしじゃあ、やれる限り頑張ってみよう</p><p>


　オレも腹を括った

　学園祭は明日までだ

　できることを精一杯やってみよう</p><p>あたし、ちょっとルリお姉ちゃんに電話してみるよ</p><p>


　マナが立ち上がり壁の内線電話に向かう

　パン工房の中は電波が遮断されているから、携帯は使えない

　内線電話から外部回線でお屋敷と通話するしかない</p><p>そしたら、愛今日は、ここはもう片付けと掃除だけにして、明日の仕込みなんかは全部お屋敷でやろう</p><p>


　その方が人数が居る分早い

　色々と段取りを考え直す時間も必要だし

　明日、克子姉のバンに乗せて搬入すればいいんだし

　愛が、オレに答える</p><p>楽しいね</p><p>


　ニコッと愛は微笑む</p><p>吉田くんのおかげで毎日、楽しい充実してる</p><p>


　パンを作ることで愛は変わった</p><p>ありがとう吉田くぅん</p><p>愛が頑張ってるからだよオレのおかげとかじゃないさ</p><p>


　と愛はオレにの肩に、自分の肩を擦り付ける

　小さな声で、オレの耳に囁いた

　パン工房の奥では</p><p>ここに居る恵美ちゃんはそういう境遇の子なの</p><p>


　克子姉がメグのことを娼婦候補生たちに紹介していた</p><p>はいあたしは娼館生まれです母は娼婦でした</p><p>ええあたしと同じで、誘拐されて娼婦に堕とされた方なのよミナホお嬢様は、恵美ちゃんのお母さんにとてもお世話になったそうよ</p><p>あたしが小さい頃に亡くなりましたけれど</p><p>


　メグが、悲しそうに言う</p><p>当時は娼館を運営していたやつが極悪人だったから色々と酷いことがあったのよあたしも、ミナホお嬢様もそいつに随分、苦しめられたわ今はもう、この世にいないけれど</p><p>


　マナが電話をしながらオレを見て、悲しそうに微笑む</p><p>あたしも娼婦に堕とされることになっていたんですヨシくんや、御名穂さんや、克子お姉さんたちみんなに助けてもらって、そうならずに済んだんです</p><p>あなたたちは自分の意志で娼婦になるっていう選択を受け入れてここに居るけれど無理矢理に、娼婦に堕とされた人たちもたくさん居たのよ</p><p>あたしはあなたたちの契約期間と同じ、５年間で何とか引退できたけれどううん、正式な引退式はまだだけどねそれでも、もう２度と身体を売ることはしないわ</p><p>御名穂お嬢様なんて、１２歳で誘拐されてからずっと娼館に縛られているのよ娼婦は引退しているけれどそれは、肉体的な問題のためってことは、あなたたちにも話したわよね</p><p>


　ミナホ姉さんは違法な堕胎医に、セックスできない身体にされてしまった</p><p>１６年間、ずっと娼館の中でたくさんの女たちの苦しむ姿を見てきたのよそれは地獄よだからあなたたちには、なるべく良くしてあげたいと思っているのよ娼婦になるしかないというのは、ツラいことだけどそれ以上の不必要な苦しみは、なるべく経験せずに済むようにって</p><p>


　娼婦候補生たちが、ツラい運命を受け入れたのはそれぞれに理由がある

　１人１人、自分で決めたことだからその意志は尊重しなければならない</p><p>でもさっき、あなたたちに会わせた岩倉幸代ちゃんみたいに売春やヘンタイ行為が好きで好きでたまらないっていうはっちゃけたタイプの娼婦もいるのよ世の中にはね</p><p>


　御名穂姉さんは娼婦候補生たちに、色んな娼婦を見せたくて、岩倉さんを呼んだんだ</p><p>あの子みたいにセックス狂になってしまえば身体を売ることもツラくなくなめのかもしれないしね論評はしないわ色んな娼婦の実例を見てあなたたち自身がどんな娼婦になるのかを決めなさい</p><p>ただ５年後には、お嬢様は娼館を閉鎖するわこれは絶対よあなたたちは、自由になるわ</p><p>


　５年以上は続けないと固く誓っている</p><p>契約期間が終わって、娼館から出ることになった時に何をするのかは今から準備しておきなさいね自由になったのに、売春しか稼げないような女なら一生、ツラいままで終わるわよ娼婦なんて、若いうちしか大金を稼げないんだから</p><p>


　人は年を取るんだから

　一生、売春婦のままならいつかどこかで野垂れ死ぬことになる</p><p>あたしはパン屋さんになりますずっと準備をしてきたわあたしが本気なことはさっき食べてもらったパンの味で判るでしょ</p><p>


　克子姉はオレが来る前に、自作のパンを娼婦候補生たちに食べさせたらしい</p><p>今度、渚のお花屋さんや他の引退して、今は事業を興して成功しているお姉様たちのお店にも連れてってあげるわみんな娼婦として働いているうちから、将来のビジョンを持って、地道に準備していたわ</p><p>


　克子姉の言葉を娼婦候補生たちは真剣に聞いている</p><p>５年間ツラい経験をする代わりに事業を始めるための資金と、色んな業界の有力者とのコネクションは手に入れられるのよあなたたちがお相手するのは各界の名士の方たちだけなんだもの</p><p>


　新生黒い森の娼館は政財界の大物しか顧客にしない</p><p>あなたたちの未来がどうなるかは全て、これからのあなたたち次第なのよ</p><p>失礼致します遅くなりました</p><p>


　学生食堂側のドアから美里が入って来た

　後ろからありすとレイちゃんも入って来る</p><p>あら、どうだった初めてのお仕事は</p><p>


　克子姉が、美里に尋ねる</p><p>はい、本日は９人の方のお相手をして参りました</p><p>


　美里が、ニコッと微笑む</p><p>あらそれは大変ね</p><p>はい、皆さんとてもお強い方ばかりでしたから色々なことを教えていただきました</p><p>でもどの対戦も、美里お姉様がお勝ちになったそうですわ</p><p>


　ありすが、笑って言う

　美里は政財界の重鎮たちに呼ばれて、碁の相手をしに行った</p><p>ああ、ありすちゃんは、美里さんのお迎えに行ってくれていたのよね</p><p>


　ああ、オレの知らないうちにレイちゃんと姉の美里を迎えに行ったんだ</p><p>本日のお姉様のお客様の中にはわたくしもご挨拶しなくてはいけない方がいらっしやいましたので</p><p>


　美里とありすの両親は夜逃げして、行方をくらましている

　名家・鞍馬家の令嬢として姉妹揃って、挨拶しなくてはいけないような相手も居るんだろう</p><p>そうね今日、呼んで下さったお客様にこれからも、美里さんの顧客になっていただかないといけないんだから失礼はできないわね</p><p>セックスしなくても、美里さんは今日の半日だけで数百万円を稼いだのよお相手の内容が碁でもあたしたちは規定通りの料金をいただくから</p><p>


　そう美里は、黒い森の仕事として碁の相手をして来た</p><p>ずるいとか思ってはダメよこれはこれで美里さんの能力なんだから結果的に、大金を稼いでいるんだから文句は言えないわ</p><p>いえこんなことでお金をいただけるなんて、申し訳ないですわ</p><p>


　美里は恐縮して、他の娼婦候補生に言う</p><p>いいのよそれが美里さんのスキルなんだから</p><p>ええ、文句なんて言えないわ</p><p>わたしたちも何か特技を身に付けないとね</p><p>


　希美、モモカ、せつなはそう言う

　德大寺さんと黒沢さんは、黙ったままだ</p><p>でも、美里さんが背負っている借金の額はあなたたちの数百倍なのよねだから、碁でも構わないから、どんどん稼いでいくしかないのよ</p><p>


　希美たちも、親の借金のために娼婦になる覚悟をしたが

　美里の背負っている鞍馬家の借財は桁が違う

　最終的には、ジっちゃんから移築した鞍馬閣を買い戻さないといけないし

　美里は笑顔で答える</p><p>それでも、安心したでしょお客様のお相手をして、お金をいただく経験をしたら</p><p>


　克子姉も、笑顔でそう言う</p><p>はいこんなことで、わたくしのような娘がお金をいただくのは申し訳ございませんけれどでも、前に進むしかないですから</p><p>


　美里も腹を括った</p><p>本日のお客様たちが碁のお好きな方を、たくさんご紹介して下さるとお約束して下さいましただから、今はわたくしにできること碁から、前に進みたいと思います</p><p>


　政財界の老人たちが、美里のようなお嬢様育ちの若くて美しい娘と碁を打つのに、喜んで大金を支払ってくれるのなら

　別に何がなんでも身体を売りたいわけじゃないんだし</p><p>でも娼婦としてのセックス研修も、このまま続けてもらうわよずっと碁のお相手だけで済むかどうは、判らないんだから</p><p>


　オレはジッちゃんや歌晏さんたちが、名家の令嬢である美里の身体を買うことを禁止させていることを知っている

　美里の祖父である鞍馬家の先代当主に恩を受けた人たちが美里を支援していることもだから、ありすも挨拶に行った

　娼婦に堕とされてもこれからの５年間の契約期間で、美里が売春することは一度も無い

　そういうことになる予定だ

　でも、美里は</p><p>はい、判っておりますわ</p><p>


　笑顔で、そう答えると仲間の娼婦候補生たちを見て</p><p>わたくしも皆様と同じでございますから</p><p>


　美里自身の覚悟は定まっている

　だから、こんなに落ち着いていて凛とした美しさを保っている</p><p>お姉様は前より碁も、ずっと強くなられましたわ</p><p>ええ今のわたくしには、碁は遊びではないですから</p><p>もっともっと碁の勉強をしてそれで、お客様たちにあの娘をまた呼んで、対戦してみたいと思っていただけるような打ち手にならないといけませんもの</p><p>


　彼女もまた本気だ

　本気の少女は眼に活力がある美しい</p><p>良いわ、美里さんあなた、今、プロの眼をしているわよ</p><p>


　例え、碁の相手でも客からお金を稼いだ体験が、美里を変えた</p><p>自分に自信を持つことで、より美しく強くなる</p><p>あなたたちも、すぐに美里さんみたいな眼をするようになるわ</p><p>


　克子姉が娼婦候補生たちに、そう告げた</p><p>ここのところ個人的にショックなことが起きてへたばってます</p><p>何とかしないとはぁ</p><p>多分、次話でこの章は終わりです</p><p>セックスシーンに行きたいのですが落ち込んでる時は、なかなか書きづらいです</p><p>切り替えていかないと</p><p>1365．学園祭B　／　帰宅準備</p><p>さてじゃあ、今日は引き上げましょう</p><p>


　明日、学園祭で売るパンの仕込みも、お屋敷のパン工房ですることになった

　マナがお屋敷に帰って来ている瑠璃子と電話で相談してくれた

　だから、今日はもう校内に残る理由は無い</p><p>あなたたち学生食堂の方から、先に出て</p><p>


　克子姉が、新人娼婦候補生たちに言う

　この子らは、駅前ホテルの地下にある新しい娼館に帰ることになる</p><p>今、御名穂お嬢様に連絡するわ</p><p>


　克子姉が、さっきまでマナの使っていた内線電話に向かう

　ミナホ姉さんに、娼婦候補生たちを送る車を持って来てもらうんだろう</p><p>わたくしも、送って来ます</p><p>


　美里を連れて来くれたレイちゃんが言う

　今日は色んなことがあったから、警護は厳重にしておいた方が良い</p><p>藤宮さん、わたくしも参りましょうか</p><p>


　イーディたちと休憩室から出て来た木下さんがそう言うが</p><p>いや、サポートは他の人に頼んであるから大丈夫だよ</p><p>


　香月セキュリティ・サービスの反乱部隊や、そいつらと手を組んでいた公安警察の連中とかの処理があったからこの学校の周囲には、翔姉ちゃんや香月セキュリティ・サービスの警護人や工藤父の配下の人たちが何人も居る

　レイちゃんは手の空いた人に、自分をフォローするように手配したんだろう</p><p>木下さんは彼の専任になったんだからしばらくは、張り付いていて</p><p>ソウヨ、今夜はリョウコとアンジュの歓迎会もしないといけないノネ</p><p>


　イーディが笑って、そう言う</p><p>ねえ、ノブ</p><p>


　いきなり外へ通じている方のドアが開いて、可奈センパイが入って来る</p><p>それがさ学園祭の実行委員がまた来て、あたしたちの人の配置に文句を言ってきたのよ</p><p>それが、ほら今日とか、予想以上にお客さんが来ちゃったから、あたしとかずーっとカフェに張り付いたままだったでしょそういうのは、良くないから是正しろって言うのよ学園祭なんだから校内の他の催しを観て廻る時間を、全員が充分に取れって言うのよ</p><p>


　ああオレは途中で休憩をもらえたけれど

　可奈センパイも、愛も、克子姉も今日は、ここから離れられなかったんだ

　オレのも休憩っていうより、戦闘と石神瑞希のレイプで大忙しだったんだけれど

　でも、同じ場所から出られなかった人よりは恵まれていた</p><p>明日は朝からマナちゃんたちが来てくれるしパンを焼く方に問題が無ければ、あたしがカナさんに代わって、カフェの方をに立つわよ</p><p>いや、明日はお屋敷のパン工房も瑠璃子たちにフル稼働してもらうから克子姉は、向こうからここにパンを運んだりもしないといけないじゃないか</p><p>


　これは克子姉の商用バンでしか、たくさんのパンの入ったパッドを運べないからしょうがない</p><p>パンの積み卸しと、警護に誰かしら付いてもらわないといけないし</p><p>


　イーディか、ミタマか、キヌカかとりあえず、最低でも誰か1人には一緒に行ってもらわないと</p><p>車の運転なら、あたしがやろうか</p><p>


　丁度、学生食堂から戻って来た寧が言う</p><p>あたしも、一応、免許もっているし</p><p>


　寧は以前は、キョーコさんに作ってもらった偽造の戸籍で

　中国系カナダ人として、アメリカで国際免許を取得していた

　その後、夏休みにオレと渡米した時に取り戻した奈島寧子の名前でも、国際免許を再取得している

　英語がペラペラの寧にとってはアメリカで試験を受ける方が楽に運転免許を手に入れられるらしい</p><p>それはダメよ在校生が運転して来るのは校則で禁止になっているでしょ</p><p>


　内線電話の前の克子姉が言う

　オレたちの高校の校則では車もバイクも免許の取得は禁じられている

　それでも高校３年の後半には、自動車学校に通う人は多いし、卒業式間近のことは学校も黙認してくれている

　寧は、１年生の時に留年しているからまだ２年生だけれど、すでに１８歳になっている

　だから、免許を持っているのは変ではないけれど

　克子姉のバンを学校の敷地内で運転している姿を他の生徒たちに見せれたら面倒なことになるよな</p><p>じゃあ、しょうがないマルゴお姉ちゃんに頼むよっ</p><p>マルゴお姉ちゃんだって、ここの高校の卒業生なんだしさ手伝いに来たって良いハズなんだよっ</p><p>でもさ、マルゴさん忙しいんじゃないのか</p><p>


　マルゴさんは、年末に行われるアメリカでの格闘技大会の件で毎日、スポンサーを集めたり、宣伝の準備をしたり、アメリカとの打ち合わせとかで忙しそうにしている</p><p>明日は元から空けてあるはずだよっマルゴお姉ちゃんも、学園祭を観に来るって言ってたから</p><p>


　マルゴさん、オレたちのことを心配してくれているんだよな</p><p>そうね可奈ちゃんに休憩してもらう間あたしがカフェの方を見ている間だけ、車の運転を頼むだけだからそんなに長い時間にはならないわよ</p><p>


　お屋敷で焼いたパンを、ここに運ぶのは１時間に１回ぐらいだろうし</p><p>あたし、マルゴお姉ちゃんに電話するよ</p><p>あ、内線は克子お姉ちゃんが使うんだよねじゃあ、ちょっと外で携帯で電話する</p><p>


　このパン工房内は敵に情報が漏れないように、電波が遮断されている</p><p>チョット待つネ</p><p>


　イーディが、寧を止める</p><p>マルゴに来てもらうのならもう少し違うコトもしてみるべきネ</p><p>カナ学園祭の実行委員ってまだその辺にいるノカ</p><p>いると思うわよ</p><p>ソシタラネイ、ちょっと外で話すネ</p><p>


　イーディはそう言って寧を外に連れてってしまった</p><p>でもさマルゴさんに車の運転を頼んだだけで、何とかなるオレたちの方は、大丈夫だと思うけれど</p><p>


　パンの製作の方は愛とも話して、対応策を見つけた</p><p>そうね正直オープン・カフェの方は後、３人ぐらい人が居てくれたら、大分楽になるんだけれど</p><p>面倒なことは、あたしたちがやるから紙のカップにどんどんコーヒーを注いでくれるだけでもいいのよ</p><p>だったらわたしたちがお手伝いしましょうか</p><p>


　娼婦候補生の白旗せつなが言う</p><p>わたしたちはなでしこ科で、普段は他の生徒と離れてるけれどでも、ここの高校の生徒になったんだし</p><p>そうですねお手伝いしてもいいものなら</p><p>克子さん良いですか</p><p>


　モモカと希美も克子姉に尋ねる</p><p>そうね可奈さんあくまでも、お店の中の補助ということでお客さん、特に男子とは絶対に接触させないと約束してくれるそれならいいわよ</p><p>


　みんな娼婦候補生だから変に男が近寄って来るのは困る</p><p>あ、それは平気よだって、ほらこれは女子テニス部とパン工房のコラボで、うちの部員がテニスウェアでウェイトレスをするっていうのがコンセプトだもの部員じゃない人を前に出したりはしないわ皆さんは、制服にエプロンで店舗の中の手伝いだけをお願いするわ</p><p>


　可奈センパイが、そう約束した</p><p>あたし一度、やってみたかったのよね学園祭で喫茶店</p><p>


　モモカも笑顔で、そう言った</p><p>わたしは去年、前の学校の学園祭で喫茶店をしたのよ</p><p>


　１７歳のせつなが言う</p><p>でも、今年はもう学園祭なんて、自分には無関係なんだと思っていたわ</p><p>


　故郷から離れ親の借金のために黒い森の娼婦になると決めたのだから</p><p>半分、終わっちゃってあと１日だけだけど、学園祭を楽しみなさい</p><p>


　克子姉が、３人に言う</p><p>ただし監視は付けるわよ</p><p>


　克子姉が、月子を見る</p><p>月子さんあなたも、この３人と一緒にお手伝いに行ってくれないかしら</p><p>


　月子もオレたちの高校に新設されたなでしこ科に属している</p><p>変な男が寄って来ないように他の女子テニス部の子たちと、仲良くできるようにそれだけを頼めるかしら</p><p>


　月子の巫女の力で問題が起きないように監視して、確実に排除する</p><p>うん、頼むよ月子</p><p>


　オレからも、月子にお願いする

　月子は、オレに笑顔でそう言う</p><p>わたくしも、積極的に学園祭に参加するのは始めてですわ</p><p>


　そうか月子たちは

　ずっと実家の鷹倉神社が、関西のヤクザに支配されていたから

　自分の学校には、ほとんど友達を作れなかったんだ

　学校の行事なんかも、まともに参加できなかったんだろう</p><p>ですから、ちょっと楽しみです</p><p>


　月子の表情が和らぐ

　希美が、美里に尋ねた</p><p>わたくしは人の多い場所は、苦手でございますので</p><p>


　ホンモノのお嬢様育ちの美里は客の前でする仕事は向いていない</p><p>だったら、明日はオレたちとパン工房の中の仕事を手伝ってくれよ</p><p>


　オレはすぐにそう告げる

　美里は１８歳高校３年生だ

　これが高校最後の学園祭になってしまう

　どんな形でも学園祭の思い出を残してやりたい

　美里が、オレに微笑む

　せつなが、残りのなでしこ科の生徒つまり娼婦候補生の德大寺園子さんと黒沢直子さんに尋ねた</p><p>わたしはいいです</p><p>あたしも止めておきます</p><p>


　２人ともまだ、オレたちに心を開いていないから

　ここの手伝いを頼むのは無理か</p><p>そんなにあなたが悩まなくていいわよ</p><p>


　克子姉が、オレの顔を見て苦笑する</p><p>德大寺さんたちのことは、御名穂お嬢様にお任せしましょう</p><p>


　ミナホ姉さんに付いててもらうしかない

　この２人にオレは何もしてあげることは無いし

　オレはオレでとにかく、眼の前のやらなきゃいけないことをこなしていくしかない</p><p>そしたらあたしたちは順番に帰りましょう</p><p>


　克子姉が笑顔でみんなに言う</p><p>カナ、ちょっと来て欲しいノネ</p><p>


　外からドアを開けて、イーディが可奈センパイを呼ぶ</p><p>ちょっと、学園祭の実行委員との話をサポートして欲しいノヨ</p><p>ええ、いいわよ今、行くわ</p><p>


　可奈センパイが、外へ戻って行く</p><p>時間差でなでしこ科の子たちが帰ってから、あたしたちも出発するわ</p><p>でも、全員、克子姉のバンに乗り切らないだろ</p><p>


　克子姉が運転するとして

　オレに寧、メグ、愛、イーディ、マナ、ヨミ、月子ミタマとキヌカにありすアーニャエリとリエさらに、木下さんと黒瀬さんもお屋敷に連れて帰らないといけない

　グレース・マリンカさんも工藤遙花たちと合宿所として暮らしている香月セキュリティ・サービスの旧・道場ビルに誰かが送っていかないといけないし

　可奈センパイも、今夜は実家に帰るたろうから送らないと</p><p>オレ何人か連れて、歩いて帰るよ</p><p>今日はダメです車で帰って下さい</p><p>


　レイちゃんが厳しい眼で言う</p><p>身内がわたくしたちに捕らえられましたからお屋敷前の公安さんたちが、ピリピリしてるはずです</p><p>さっき、気絶させた公安警察の人たちは月子が、全員記憶のチェックと書き換えをしてくれたんだよな</p><p>


　オレは、月子に尋ねる</p><p>はい全て、完了しました先ほど、美智さんのお父様が公安警察のお知り合いに、全員お返しに行かれましたわ</p><p>


　トラックの荷台に気絶してぐったりした連中を乗せて

　上から、何かでカバーして公安警察の本隊に引き渡しに行ったんだな</p><p>だから、全員車で帰ることにしましょうあたしが何回か往復すればいいのよ</p><p>


　お屋敷までは車で５分だ

　往復しても、そんなに時間は掛からない</p><p>でも、目立つとマズイでしょだから、あなた恵美ちゃんとマナちゃんと後、何人か連れて、校長室経由でいつもの教職員用特別駐車場で待っててちょうだいあそこなら、誰にも見られないから</p><p>


　ああ、校長室から、その下の秘密の部屋へさらにそこから地下トンネルを通って、隠しガレージのある教職員用特別駐車場か</p><p>判ったじゃ、メグとマナとそれから愛と</p><p>


　警護役はどうしよう</p><p>ミタマとキヌカは、このまま残ってみんなの警護を頼む</p><p>


　戦闘力特化の安城姉妹は司令塔タイプの多い、こっちに残した方が良い</p><p>かしこみかしこみ</p><p>


　ミタマとキヌカが、即座に返事をする</p><p>オレたちの方には木下さんと安寿、一緒に来て下さい</p><p>


　イーディは、学園祭の実行委員との会話から戻って来ていないから

　この新しく家族になる予定の２人を連れて行こう</p><p>じゃあ、このメンバーで校長室経由は、出発するよ</p><p>


　オレはみんなに声を掛けた</p><p>絶不調です済みません</p><p>先月、今月と何でこんなに忙しいんだろう</p><p>はぁぁじっと手を見る</p><p>1366．学園祭Ｂ　／　さよならの城　その１</p><p>・黒瀬安寿／１５歳名家・石神家の警護役だったお下げ髪の美少女</p><p>


　メグとマナ、愛それに木下さんと黒瀬安寿さんを連れて、パン工房を出る

　校長室から、地下の秘密の部屋を経由して地下通路から、教職員用特別駐車場の隠しガレージへ抜けて迎えの車を待つことになる

　外は日が暮れて、もう真っ暗だ

　学園祭の初日は終わり生徒も大半が帰宅している人通りは少ない</p><p>ねこんな時なんだから、メグお姉ちゃんと手を繋いで歩いてたら</p><p>ここの高校ではお兄ちゃんとメグ姉ちゃんは、公認のカップルなのに</p><p>


　今日はバタバタしてて、全然、一緒にいられなかったんでしょ

　それは、まあその通りなんだが

　メグは、愛を見て</p><p>でも、それは愛さんも同じでしょ愛さんは、１日中ずーっとパン工房の中にいなくちゃいけなかったんだし</p><p>


　愛は学園祭の間、ずっとパンを作り続けていた</p><p>でも愛は吉田くんと一緒にパンを焼いたからずっとじゃないけどでも結構、満足してるから</p><p>あたしは高校１年生の学園祭をとっても幸せに、過ごしているよだから恵美さん、どうぞ</p><p>


　女子テニス部とパン工房のコラボレーションで愛は、以前所属していた女子テニス部の子たちとも、関係改善することができた</p><p>みんな、愛のパンが美味しいことを認めてくれているし</p><p>ほら、メグ手を繋ごうぜ</p><p>オレが繋ぎたいんだいいだろ</p><p>


　メグの細くて長い指がオレの手に絡む

　メグは、大きく溜息を吐いた</p><p>んお昼間に、ヨシくんと一緒に学園祭を回れるかと思ったら、色んなコトが起きて邪魔されちゃったでしょ</p><p>


　石神姉弟だの、香月セキュリティ・サービスの反乱部隊だのがやって来て

　その対応をするのが先決になってしまったから

　敵の襲撃を回避した後には、香月セキュリティ・サービスのオーナーとして報告を受けて、処断しなければならなかったし

　石神瑞希を処女レイプで処罰もした</p><p>明日は、今日みたいなことが起きないようにミナホ姉さんや翔姉ちゃんに頼んでおくよ</p><p>


　二人が画策して敵をオレたちの学園祭に呼び込んで、撃滅したんだし

　オレたちの高校の学園祭には、みすずや瑠璃子たちは来ないルールになっているから

　オレを香月家から引き離したい連中にとっては、絶好のチャンスだとわざと情報リークをして

　結果的に、香月セキュリティ・サービスの内部の問題が明らかになって再編成のキッカケにもなったのだから、これはこれで良いのだけれど

　正直明日はカンベンして欲しい

　学園祭は、明日で終わりなんだから</p><p>もし、今日、取りこぼした敵とかがいても明日は避けて、別の機会に回すように頼まないとな</p><p>そうね変な騒ぎはもういいわよねでも</p><p>


　メグが、オレの手をギュッと握る</p><p>こうしてヨシくんと手を繋いだらもういいやって気分になったわ</p><p>


　ニコッと、メグが微笑む</p><p>学園祭の日にこうして、手を繋いで一緒に歩いているだけで、あたしは満足よ</p><p>みんな判ってるからさどんな時も、お兄ちゃんが一番大変な思いをしているってことは</p><p>


　マナも、オレに微笑む</p><p>うんそうだよね吉田くん、いつも頑張ってるから</p><p>


　愛も、そう言ってくれた</p><p>いや、オレなんかよりみんなの方が頑張っているよオレは、ただ眼の前のことを一つ一つ片付けていくだけで精一杯だし</p><p>今日だって何回も、何回もみんなに助けられたマナがパン作りを手伝ってくれたりリエとエリが率先して、オレたちのパン工房のためにトーク・ショーとかやってくれたり他の子たちもさ</p><p>


　オレは、みんなに助けられているだけだ

　オレ自身は何の力も無い、バカな高校生なんだから</p><p>そうじゃないよあたしたちは吉田くんが頑張っててくれるから自分が、今、何をしたらいいのかが判るんだよ</p><p>そうだよ愛お姉ちゃんの言う通りだよあたしたちの中心に、お兄ちゃんがどっしりと構えてくれているからマナたちは自分がするべきことをやれているんだよね</p><p>警護のできる子は警護をするしあたしはパンが作れるから、そっちのお手伝い双子ちゃんたちは、パンよりもお客さんを集める方が上手だから、そっちをやってくれたんだよ他の子たちもそうメグお姉ちゃんだって</p><p>今日、メグお姉ちゃんがするべきことは自分の所属している女子陸上部の方の催しを頑張ることだって、判ってたんでしょ</p><p>パン工房の中は、あたしたちで補助できるけど外の評判を良くするためには、メグお姉ちゃんが自分の持ち場で頑張るしかないもん</p><p>


　パン工房の内部だけで頑張ってもダメなんだ

　それはそれで生徒たちの反感を買うことも考えられる

　あいつらだけ目立ちやがってとか、テレビに出ている人を連れて来るのはズルいとかオレたちの活動を悪く取るやつらもいる

　だから、メグみたいに他の部に所属していて、そちらの催しを頑張っている子が居てくれるのは大きな意味がある

　女子陸上部の竹芝キャプテンみたいな校内に影響力の有る人にも、味方になって助けてもらえるし</p><p>うんみんな自分の持ち場で頑張ってるだけだよ</p><p>あたしは今は、パンしかできないからパンに集中するそれが、吉田くんのためになることだから</p><p>


　愛は、そこまで言ってから恥ずかしそうに、オレを見て</p><p>セックスもするけど愛、吉田くんとならセックスもできるから</p><p>それはマナもだよマナ一生、お兄ちゃんとしかしないんだし</p><p>


　マナもニコッと微笑む</p><p>あたしもよ、ヨシくん</p><p>


　メグが、キュッとオレの手を握ってそう囁いた</p><p>あたしにできることは、何でもするわそしていつでも、自分がやるべきだと思うことに集中するわ</p><p>そうだよねどんどん、魅力的で、才能のある子が増えて来ているから嫉妬とかしているヒマは無いよそんなことする前に、どんどん自分を磨いていかないと</p><p>吉田くんの側に、いられなくなっちゃうよね</p><p>


　マナと愛が木下さんと黒瀬さんを見る</p><p>そうねヨシくんや家族のみんなから、必要とされる人になりたいものね</p><p>うんだから、ルリお姉ちゃんはスゴいんだよ香月家のお嬢様なのに克子お姉ちゃんに次ぐお屋敷の主婦のナンバー２になったんだから</p><p>それを言ったらマナだってスゴいわよ</p><p>


　瑠璃子がナンバー２なら、マナはナンバー３の地位を保っている</p><p>あたしはほらつい最近から、新しい中学に通うようになったけれどその前は、ずーっとお屋敷の中に閉じ籠もっていたでしょだから、家事のことを覚えるのに幾らでも時間があったけれど</p><p>ルリお姉ちゃんは、学校があったし学校の成績も、物凄く良いんだよその上、日舞のお教室にもちゃんと通っているし、お屋敷の中でもお稽古しているし香月家のお嬢様としてのお仕事もあるし</p><p>


　瑠璃子とみすずと美子さんは交代で、ジッちゃんに付き添って社交界のパーティなんかに出席している

　週のうち何日かは、香月家の本家邸宅でジッちやんと過ごしているし</p><p>あれだけ、綺麗で上品でその上、努力家のお姉さんが身近にいたら、あたしも頑張らなきゃって思うよ</p><p>瑠璃子さんは綺麗で、上品で、努力家でその上、とってもエッチな子だから</p><p>あのエッチなところはスゴイと思う</p><p>


　１５歳の美しい令嬢の趣味がハメ撮りだからなあ

　しかも、自分のセックスも他の子のセックスも、撮りたがる</p><p>エッチなのは、愛お姉ちゃんだって負けてないじゃんか</p><p>うちの家族でエッチ比べをしたら愛お姉ちゃんは、トップ５に入ると思うよ</p><p>


　羞じらう愛</p><p>愛お姉ちゃんは自分は性欲が強い方だとは思わない</p><p>


　昼休みの後とかに２人きりになった時に、愛はオレにセックスを求めて来る

　人前では隠しているがムッツリスケベ度は、家族で１番かもしれない</p><p>でもそれは相手が吉田くんだから</p><p>まあね、お兄ちゃんには何でもお願いできちゃうし、やってみたいこと全部させてくれるもんね</p><p>お兄ちゃん、寒くなる前にお外でセックスしようよしばらくしてないから</p><p>あ、愛もお外でしたいな</p><p>


　マナは初体験が、雨の降る中庭での屋外レイプだった

　愛ともお屋敷の門の内側で、木にしがみつかせて犯したことがある</p><p>メグお姉ちゃんは、どうする</p><p>


　マナが、メグに微笑むと</p><p>す、するわよあたしだって、ヨシくんとお外でしてみたいものっ</p><p>


　メグも恥ずかしそうに、そう言った</p><p>うーん、中々、スゴい世界ですねえ</p><p>


　木下さんが、オレたちの話を聞いてそう言う</p><p>わたしたちは、どうしましょうかどうなっちゃうんでしょうかどんなコトをしていただくんでしょうかねねえ黒瀬さん</p><p>


　ニッと、黒瀬安寿さんに微笑む

　木下さんは、オレの専任警護人としてオレに抱かれることをすでに覚悟している

　黒瀬さんはオレが犯すと宣言している

　黒瀬さんは、困惑していた</p><p>あ、あの良く判りませんお、お話になっている内容が</p><p>え、判らないんですか</p><p>


　木下さんが、爆殺フレイルをじゃらんと鳴らして言う</p><p>わたしもまだヴァージンですから、細かいことは判らないですけどそれでも、どんな内容のお話をなさっているのかは判りますよ</p><p>いえ、それは判っていますけど</p><p>判っているのならお言葉の意味も、よーく判っているんじゃないんですか</p><p>


　うつむく黒瀬さん</p><p>大丈夫吉田くん上手だから</p><p>うんすぐに慣れるしすっごい気持ち良いから</p><p>


　マナが、黒瀬さんに微笑む</p><p>ていうかお姉さんとか、お兄ちゃんとのエッチにハマると思うそういうタイプの女の子だって感じるもの</p><p>愛もそう思う</p><p>


　黒瀬さんみたいな何も知らない子の方がセックスにハマりやすい

　この子は、根が素直だし</p><p>あ、ハマっても大丈夫だよマナもメグお姉ちゃんもアニエスちゃんが一番だったけれど、一度はセックス依存症みたいになってた時期があるからでも、お兄ちゃんがちゃんと治るまで相手をしてくれるから心配ないよ</p><p>うん、あたしにもそういう時期があったわ</p><p>すぐにセックス依存症じゃなくって吉田くん依存症になるから</p><p>


　黒瀬さんにマナ、メグ、愛が言う</p><p>お兄ちゃん依存症なら、あたしたち家族全員がそうだよでもそれは、治らなくていい病気だから</p><p>家族になったら、吉田くん依存症になるのは当たり前</p><p>ヨシくんがいないとみんな困ってしまうものね</p><p>


　そんなことでいいのか</p><p>ますぐに判るよ１回、エッチしただけでも何となく判る５回したら、お兄ちゃんから一生離れられなくなるから</p><p>


　恐る恐る黒瀬さんが尋ねる</p><p>すぐに家族全員に会うことになるからそしたら、よく判るよ</p><p>ええ、お屋敷に行けばあたしたちだけじゃなくって、家族全員がどれくらいヨシくんのことを好きなのかすぐに判ると思うわ</p><p>みんなの顔を見れば判るよ</p><p>


　そんな話をしているうちにオレたちは校舎に到着する

　校長室の前の廊下まで行って

　周りに人のいないことを確認し

　隠されているキー・パネルを開き暗唱ナンバーを打ち込み、指紋を認証させる

　ビッ

　ドアが開いた</p><p>ささっと中へ入って</p><p>


　オレはドアを開け校長室の中に入る</p><p>もう、遅いわね待ちくたびれたわよ</p><p>


　校長用の椅子にどっかりと座っていたのは</p><p>雪乃、お前ずっと、ここに居たのか</p><p>なあに、居ちゃいけないあたしだって、ここの高校の生徒なのよ</p><p>


　雪乃は大きくなってきたお腹を撫でながら、言う</p><p>いやずっと姿が見えないから、てっきりオレはお屋敷に居るんだと思ってたよ</p><p>来ているんならパン工房の方に居れば良かったのに</p><p>そんなことできるわけないでしょっ</p><p>


　雪乃がぷんぷんして言う</p><p>今日のパン工房は、女子テニス部の子たちが出入りしているんだからあたしが行ったって、居場所が無いわよ</p><p>


　いつもは関係者以外立ち入り禁止の工房内に女子テニス部の人たちも入って、パンを作っていた</p><p>あたしは、ほら白坂雪乃なんだから学園祭みたいな時には、こうして隠れているべくなのよ</p><p>でも雪乃と一緒にテレビに出ている、エリとリエも来ていたしミタマも居たし雪乃が居たって別に変じゃなかったよ</p><p>


　ミタマはなでしこ科の生徒として、オレたちの高校に編入して来た

　だから、一般生徒たちはエリとリエは、番組の共演者のミタマに会い来たとしか思っていない

　ステルス・キヌカがミタマの妹であることも番組内で公表しているし

　そこに雪乃が加わっても</p><p>あたしはあの子たちとは違うわ</p><p>この半年で大分変わって来たけれどあたしは社会の敵・白坂創介の娘なのよそれに、みんなあたしのエッチな映像は観ているから心の中では、あたしのことを軽蔑しているわ</p><p>


　雪乃のレイプ映像はネットを通じて、全世界に拡散した

　もはや消すことはできない</p><p>だからねこういう、学校の中に外部から色んな人が来る時には、隠れているしかないのよ嫌だものあたしに反感を持っている人に階段から突き落とされたりして、流産したりするのは</p><p>あたしは、このお腹の中の子だけはどんなことをしても守るわ</p><p>


　愛しげに自分のお腹を擦っていく</p><p>お兄ちゃん先に言ってるよ</p><p>そうね雪乃を連れて、後から来て</p><p>うん雪乃さん、吉田くんのことお願いね</p><p>木下さんたちこっちですここは、あそこのドアが閉じていれば大丈夫ですから先に行ってましょう</p><p>


　メグが、地下の部屋に通じる秘密の階段を開いてそう言う</p><p>雪乃あたしたちは、ヨシくんと学園祭を楽しんだから</p><p>うん雪乃さんも、お兄ちゃんとの時間を持つべきだよ</p><p>うん、ゆっくりしてね</p><p>


　そう言って、メグたちはさっさと階段を下りて行く</p><p>それではわたくしたちも、先に行ってます</p><p>


　木下さんたちも階段を下りて行った</p><p>いや二人っきりっいうのも、久しぶりだよな</p><p>


　オレたちは校長室の中に取り残される</p><p>お屋敷の中だと誰かしら、あたしのことを監視しているものね</p><p>いや、別に監視しているわけじゃないけれど</p><p>


　あんなにたくさんの家族がいるから誰かしらが近くに居る</p><p>まいいわ</p><p>


　雪乃は、ニコッとオレに微笑んだ</p><p>あたしずっと観ていたわよ、あんたのこと</p><p>


　そう言って校長の机の上のノートパソコンを示す

　それは、校内の監視システムに繋がっていた

　この学校の全ての監視カメラの映像を呼び出すことができる</p><p>てことはオレたちが、ここに来ることも知ってたんだな</p><p>というより、克子が仕組んだんでしょあんたに、あたしを迎えに行かせようって</p><p>


　ここに雪乃が居るって判っているから

　迎えのメンバーも、姉妹のメグやマナなんだ

　雪乃と仲の悪い子は外してある</p><p>ホント、今日も１日災難続きだったわね、あんた</p><p>


　ククククっと、雪乃は笑った</p><p>なかなか生活のペースが回復しません</p><p>修羅場っています</p><p>３０日までは、こんな地獄が続きそうです</p><p>1367．学園祭Ｂ　／　さよならの城　その２</p><p>ここであたしに丸一日、学園祭の様子を眺めていろって命じたのは弓槻なのよ</p><p>


　ミナホ姉さんが校長室で雪乃に監視システムを使って、校内の様子を観せていた</p><p>初めはいつもの、あたしに対する嫌がらせなのかと思ったわ</p><p>


　雪乃は学園祭の表舞台には、顔を出せない

　白坂創介の惨たらしい最期がテレビで公開されてまだ半年しか経っていない</p><p>あんたとか、恵美とか他の連中が楽しそうにしているのをあたしは、一人、ここで指をくわえて眺めていろっていうことなんだと感じていたわ</p><p>でも、違ったあんたは相変わらず、忙しそうだしホント、いっつもシカメっ面でドタバタしててあんたって、全然笑わないもんね</p><p>


　オレは笑わない

　いや、確かにその通りかもしれない</p><p>笑えないよだって、笑えるような状況にはいられないじゃないか</p><p>そうよねあんたにとってパンを作って売るのも、変な連中に襲われるのも、高飛車なお嬢様をレイプするのも全部、真面目にやらなきゃいけないことなんですものね</p><p>あたしの時だって、そうだったあんたって生きるか死ぬかの瀬戸際みたいな顔をして、あたしのこと犯していたもんねいつだって遊びじゃないのよ、本気なのよ</p><p>あたしさ最近、パパが弓槻のことをレイプしている動画改めて観せてもらったわもちろん、弓槻の許可を取って</p><p>


　ミナホ姉さんが１２歳で最初に白坂創介に誘拐されて犯された時の記録</p><p>あれはダメねパパ本当にどうしょうもない、ヘンタイのゲス男だったわ気持ち悪いのよ、顔がニヤけてて自分の快楽のためだけに、女を襲っているのよ最低よ</p><p>


　雪乃何で、改めてそんなものを観たんだ</p><p>あんなことをされたらそれも、何年も弓槻や克子たちが、パパを許せなかったのは判るわ殺してやりたいって思うのも判るあたしのパパは、殺されても仕方のないことをしたんだってよく判ったわ</p><p>だから弓槻や克子たちがパパにしたことは、全部、受け入れるわ許すとかじゃないわよあたしは許すとか言える立場にはいないものただ受け入れるだけよこれはもう、そうなるしかなかったことなんだってあたしのパパは、殺されるしかなかったのよ</p><p>


　雪乃はようやく、白坂創介の死について心の整理が付いたのか</p><p>そしてあたしが、どうして弓槻や克子たちみたいにならなかったのかあんたにレイプされたショックで、頭がおかしくならなかったのかも判ったのよ</p><p>あたしはさほら、最初っから、あんたがあたしのことが好きっていうのは知ってたでしょ</p><p>


　オレは入学式以来、雪乃に恋をして

　ずっと遠くから、雪乃のことをジロジロと眺め続けていた

　オレが雪乃に気があったことは、雪乃本人が一番良く知っていただろう</p><p>だからあんたが、あたしを犯してもこの男は、こんなことをするくらいあたしのことが好きなんだって思うことができたわあんたはいつも本当に、必死な顔をしてあたしのことをレイプしてたものパパみたいにニヤけたり、ふざけたり、相手の女の人を貶めるようなことはしないいつも、全身全霊で本気で、あたしのことを抱いてたでしょだからよあたしは、女としてのプライドを保つことができたわそれであたしの心は壊れずに済んだんだと思う</p><p>克子たちはあたしのことを何て、神経の太い女なんだろうって思ってたらしいけれどそうじゃないのよ結局相手があんただけだったからなのよどんなにメチャクチャなことをされても愛されてるっていう感覚があったから、あたしは耐えられたんだって今は判るわ</p><p>あんたってホント、変な男よねバカを越えて、底が抜けているのよっていうか抜け過ぎよね</p><p>


　クククと笑い出す</p><p>あれ呆れるを通り越して、笑っちゃったわよ</p><p>あれってどれだよ</p><p>ほら外国の変な女の子たち全部で何人１０人より上よね</p><p>１３人だ</p><p>


　キョーコさんが東南アジアから連れて来た、元・少女暗殺者たちだ</p><p>名前全部、覚えてる</p><p>えーとドリィとアナだろそれから・ペニー・スゥ、ヴァギィナ・クワトロ、オソソ、フェラ・千代、アンネ・ロゼ、イン・ランとイン・リンアクメ・イク、クンニ・マンジール、オルガ、最期がクリトで１３人だよ</p><p>


　オレは指を折って数えながら答える</p><p>ちゃんと覚えたのね</p><p>当たり前だろオレが引き取ったんだから名前だけは、すぐに覚えないとさ</p><p>


　名前が判らないんじゃ家族になれない</p><p>だから、あんたは底抜けなのよ普通はさあんな、得体の知れない外人少女軍団１３人もいっぺんに引き受けろなんて言われても、無理ですって断るわよあの子たち、日本語だって判らないんでしょ</p><p>いや、少しは知ってるみたいだよそれにアーニャとイーディが言葉が判るし、みんな頭が良さそうな子ばかりだから、日本語もすぐに覚えるよ</p><p>


　その辺は余り心配していない</p><p>だいたいさキョーコさんが、オレに引き取れって言ってきたわけだからさあの人は、どんなに困難だとしてもできないことは絶対に命じないからあの人は、オレなら１３人全部丸ごと引き受けられるって信じてくれたんだよだからやってみせなきゃいけないんだ</p><p>やる前から無理です、できませんとか言えないよ人がオレに期待してくれているのなら期待に応えないといけないんだ言われた通りにやってできなきゃいけないんだよとっくの昔に、オレはそういう立場に居る</p><p>いつからそう思ったのよ</p><p>うーん、はっきりと覚悟を決めたのはアニエスにパパって言われてからだよなオレ自身の責任について自覚したのは</p><p>


　オレは、雪乃に答える</p><p>もう逃げられないって、腹を括ったのは最初に雪乃を犯した時から、ずっとそうだけどでも、あの頃はこのまま死んでもいいとか思ってたし今は家族を守るためには、今、死ぬわけにはいかないって思っているよ</p><p>ホント底抜けのバカなのよね</p><p>全部、何もかも呑みこんじゃうのよね馬鹿正直にそれでいて、ヤケクソになっているわけでもなくて呑みこんだものを、何が何でも消化する覚悟なのよねホントにバカ狂っているんじゃないのよとにかく、バカなだけどうしょもないくらいバカなのよ</p><p>


　できる、できないとか関係無い

　眼の前にあることは、自分の許容量を超えていようが全て、丸呑みするしかない

　受け入れて、消化して何とかしないといけない</p><p>でも、あんたがそういう男だからあたしたちは上手くいっているんだと思うわ</p><p>


　あたしたち家族

　どんなことがあろうとも

　オレは家族全員を幸せにしなくてはいけない

　みんなが幸せになるまであくせくとジタバタして努力し続けなくてはいけない</p><p>あんたが笑うことができない男になっちゃったのも、よく判るわよ背負っているものが重すぎるしどんどん増えているんですものね</p><p>


　オレはそんなに笑っていないんだ</p><p>あたしもさ今夜は、笑えないわよ</p><p>それはつまり、何で弓槻があたしにここで学園祭の様子を観ていろって言ったって話に戻るんだけれど</p><p>あんたたちの模擬店のカフェの前で双子がトークショーしたり、ミタマとキヌカが大道芸をしたりしていたでしょ</p><p>


　雪乃はそれも監視カメラの映像で観ていたんだ</p><p>アレマズいわよあたしにとっては</p><p>


　雪乃にとって</p><p>ミタマたちの芸についてはまあ、いいけれど良くないかミタマは、見た目も良いしねスタイルが良くて性格は天然視聴者が想像できないような突飛な言動をするから観客を惹き付ける魅力があるわ</p><p>


　うんあれだけの美少女なのに、次に何をしでかすか全く判らない

　その上、身体能力の方もメチャクチャに秀でている</p><p>でも、あたしの直接の脅威は双子の方なのよ</p><p>


　エリとリエが何で</p><p>あたしはほらテレビで暴言を吐きまくることで、視聴率を稼いできたでしょ</p><p>あの双子も特にエリの方が一際毒舌だからさキャラが被っているのよね</p><p>


　被る</p><p>しかも、あっちは双子でお互いにツッコミ合ったりして、上手に吐いた毒を中和していくのよあの子たちのコンビで話す才能は、ズバ抜けているわ</p><p>ここだけの話だけれどあの子たちには、他の番組や他のテレビ局から出演オファーが来ているのよあたしは半年テレビに出てあたしたちの番組は、かなり視聴率が良いのよでも他からオファーは無いわそれなのに</p><p>いや、それは雪乃の番組は、ジッちゃんが白坂家が持ってたテレビ局に圧力を掛けて、無理矢理放送させているわけだしさ</p><p>


　雪乃のテレビはスポーンサー無しで、コマーシャルが一度も入らずに、丸まる１時間ただ雪乃たちが喋っているだけという、変則的な番組だ</p><p>雪乃の場合は色々なことがあったし、番組の放送に闇の力が効いているみたいだからって、他の人たちから声が掛からないんだと思うよ</p><p>それを言ったら、あの双子も同じでしょあの子たちの親が、どうなったのかはみんな知っているんだし</p><p>


　エリとリエの両親は巫女の力で操作され、暴力団の親分の家で銃撃戦をして相打ちになって死んだ

　そのことはニュースでも大きく取り上げられたから、みんな知っている</p><p>そういう後ろめたいことがあるとしてもみんな、あの双子のスター性を認めているのよさっきのトークショーの様子も、ずっと観ていたけれどさ</p><p>


　雪乃は溜息を吐く</p><p>はっきり判ったわあの子たちの方があたしよりも上よスター性も、喋りもね</p><p>だからでしょここの学校の生徒ではないそれも中学生の子たちが、勝手にトークショーを始めちゃったのにお客が集まるのよみんな変だとは思わずに、観ているのよ</p><p>


　エリとリエにスター性があるからか</p><p>スナッチもフランシーもあの子たちのことを認めているわ</p><p>


　雪乃の番組のプロの芸人とコラムニストも、双子のことを評価している</p><p>正直悔しかったけれど、こうやって客観的にあの子たちの才能を観たら、あたしも認めるしかないわあの子たちの方が、あたしよりも面白いって</p><p>でも、だからってあの子たちに番組を渡して、あたしは引退するとかじゃないわよあたしも今は、ああしてテレビに出ることしかできないんだもの絶対に逃げないわ父親が極悪人で処刑されてもレイプされて妊娠して、恥ずかしい映像を全世界に公開されたままになっているとしてもあたしは平然と、世間に顔を晒し続けるわそれがあたしの闘いだから</p><p>ただ、昨日まではあの双子の面白さに、あたしは真っ向から立ち向かって対決して勝たないといけないって思っていたけれど今日、あの子たちのトークをここから観て、そういうことじゃないんだって判ったのよ</p><p>あの子たちが、あたしより面白いのならあたしは、それが活きるようにポジションを変えるしかないのよ立ち向かうんじゃなくってサポートしないとあたしの番組なんだからあたしは、どっしりと構えていればいいのよね</p><p>


　雪乃はオレを見て、微笑む</p><p>あんたみたいにさ</p><p>あんたもどんどん変わっていくのね昔は、何でも自分でやらないといけないって気張りすぎてたけれど今は、他の子に任せられることは任しているでしょ</p><p>それはオレ一人じゃ、何もできないしオレなんかよりも、才能も力もある子が家族にたくさんいるんだからさ</p><p>あたしも、その考えでいくことにしたのよあたしより才能のある子が居るんなら任せていけばいいのよ無理に自分が前に出ることはないって判ったのよ</p><p>雪乃も、変わったよ</p><p>変わったって昔は、思い通りにならないことがあったら、すぐに泣き喚いて思考停止してたじゃないか</p><p>


　そう言うと、雪乃は自分のお腹を擦って</p><p>今はこの子がいるから前みたいにギャーギャー喚けないわよ胎教に悪いもの</p><p>タイキョー</p><p>あたし妊婦向けの本や雑誌も読も始めているのよ渚が勧めてくれるのよ</p><p>


　雪乃だけでなく、渚もオレの子を孕んでいる</p><p>助かるわ出産経験のある人と、一緒に妊娠したはさ正直、心強いわよ</p><p>


　雪乃も高校１年生の少女だ

　一人では出産への不安に耐えられなかったかもしれない</p><p>ああ、あんたにも眼を通して欲しいところがあるから後で見せるわパパになる人にも知ってて欲しいことがあるのよ</p><p>


　オレもそろそろ出産についての勉強をしないといけないよな</p><p>ホント、あんたって何を言っても、絶対に嫌そうな顔をしないのよね全部、オール・オッケイなのよそういうとこも底抜け</p><p>バカ褒めているのよ</p><p>まあんたの底抜けも、結局才能なのよね</p><p>あたし、あんたが好きよ</p><p>前は嫌いだったけれど今は好き自分で判るわ自分の心が変わったことが</p><p>お腹触っても、いいか</p><p>


　雪乃に尋ねる</p><p>好きになさいよあんたの子よそれに</p><p>あたしだってあんたの女なんだから</p><p>


　オレは、雪乃を抱いて優しくお腹を撫でた

　それから、雪乃にキスをする</p><p>んふふふふ</p><p>ん何でもないわよちょっと幸せだなって思っただけだから</p><p>


　今度は、雪乃の方からオレにキスをした</p><p>はいこのバカ、返すわ</p><p>


　雪乃と手を繋いで、先に行ったメグたちを追いかけて地下通路を抜けた

　教職員用特別駐車場の隠しガレージで迎えの車を待っていたメグたちに雪乃が言う</p><p>おかげさまであたしはたっぷり堪能させてもらったから</p><p>あたしは明日、後夜祭にヨシくんと行くから愛さんどうぞ</p><p>


　メグが、愛に言う

　オレとメグは学校公認の婚約者なのだから

　カップルだらけの後夜祭に二人で出ることは半ば義務だ</p><p>マナさんいい</p><p>


　愛が、マナに尋ねる</p><p>どうぞ、どうぞ今日は愛お姉ちゃん、いっぱい頑張ったんだから</p><p>じゃ吉田くぅん</p><p>


　オレも愛を抱き締める

　オレたちのそんな様子を木下さんの横で、黒瀬さんが呆然と見ている</p><p>あ、来たみたいだね</p><p>


　ゴゴゴとガレージのシャッターが開いていく

　外には克子姉の商用バンが停まっていた

　パン工房の中に居た子たちをお屋敷に送り届けて戻って来てくれたらしい

　美里たち娼婦候補生たちは、レイちゃんが新しい娼館へ送って行ったはずだし

　オレたちが、バンに乗り込もうとすると

　イーディと寧とグレース・マリンカさんもバンに乗っている</p><p>学園祭の実行委員会と話を付けたヨ</p><p>明日アタシたちが、学園祭の正規の催事の幾つかに出席する代わりに</p><p>この間、イーディとグレースさんがやったスクール水着柔道を、またやらせてもらうことになったんだよっ</p><p>ちなみにテレビカメラも入れるネ</p><p>え、生放送するのか</p><p>まっさかこの間の格闘技大会だって、深夜枠での放送だったじゃんか</p><p>１２月のアメリカ遠征の前に宣伝番組を放送するつもりだからさっそしたらイーディたちは現役女子高生っていうのが売りになるわけだから、高校の学園祭でエキシビション・マッチをやりましたっていう映像も入れた方が良いと思ったんだよっ</p><p>ハルカとマリアも呼ぶネあの子たちも、まだ高校生ヨ</p><p>


　工藤遙花も、剣道マリア(天童乙女)も高校３年生だ

　彼女たちも、アメリカ遠征に同行する</p><p>ついでにルドルフさんのところのライン晴子さんにも来てもらうことにしたよっあの人もまだ高２だし</p><p>


　ああ、創作マーシャルアーツゴールデンバウム・ジムのライン晴子さんか</p><p>モンキー・ミミさんとかも来たがるたろうけどあの人は２０歳を越えてるから</p><p>ソウヨ、ゲスト枠はジュンだけでいいのネ</p><p>


　グレースさんには、出場してもらうのか

　イーディ、工藤遙花、剣道マリア、ライン晴子、グレース・マリンカさんの５人</p><p>でも５人だと対戦しにくいんじゃないか</p><p>


　誰と誰が闘うのかは判らないけれど</p><p>エキシビション・マッチなんだから総当たり、トーナメント戦にはならないだろう</p><p>急遽、押し込んだ催しなんだからそんなに長い時間は会場を使用できないだろし</p><p>２人ずつ対戦したら１人余ってしまう</p><p>問題ないヨアタシが他の４人と順番に闘うダケダカラ</p><p>１人５分で倒して２０分何やかや合わせて、３０分で終わるネ</p><p>


　イーディ対他の４人なのか</p><p>大丈夫ヨちゃんとテレビ映えのする闘いをするカラ</p><p>


　イーディは平然とそう言った</p><p>修羅場、続行中</p><p>30日まで、身動きが取れません</p><p>色々と済みません</p><p>1368．楽しい我が家　／　風呂場の攻防　その１</p><p>


　お屋敷に戻ると瑠璃子を先頭に、アニエス、可憐、エリカと

　超お嬢様校に通っている子たちが、出迎えてくれた</p><p>す、すごいこ、こ、こ、香月瑠璃子様</p><p>


　瑠璃子の出迎えにさっきまで名家・石神家の警護役だった黒瀬安寿さんが驚く</p><p>ああ今日から、うちの子にすることにした黒瀬安寿だ</p><p>


　オレはみんなに黒瀬さんを紹介した</p><p>それから木下さんも、正式にオレたちの家族になるから</p><p>よろしくお願いしまーす</p><p>


　ガチガチに緊張している黒瀬さんの横で、木下さんがにこやかに挨拶する</p><p>はい、みんな知ってますの</p><p>アニエスたちは今日は、パパの学校に行ってはいけないお約束でしたけれどパパの様子は、ずっと観ていましたのっ</p><p>


　オレたちの高校に仕掛けられている監視システムの映像をお屋敷で観ていたのか</p><p>ええよろしくお願い致しますわ</p><p>


　瑠璃子が、黒瀬さんと木下さんに一礼する</p><p>黒瀬さんは、わたくしと同い年ですわねどうぞ、仲良くして下さいませ</p><p>


　そうか、瑠璃子と黒瀬さんは１５歳だ

　ただし、瑠璃子は超お嬢様校の中学部の３年生だけれど

　黒瀬さんはスイスの寄宿学校を飛び級して卒業していて今は、日本の学校には通っていない</p><p>こ、こちらこそよろしくお願い致します</p><p>


　黒瀬さんは深々と瑠璃子に頭を下げる

　瑠璃子は、オレに微笑むと</p><p>すぐにお食事なさいますかお疲れでしょうから、お風呂の支度もできておりますわ</p><p>


　新婚の奥さんみたいにオレに言う</p><p>でもみんな、オレたちの帰りを待って、晩ご飯を食べていないんだろ</p><p>


　今日は学園祭の初日だったから、オレの帰宅はいつもより遅い

　普段の日なら、もうみんな食事している時間だ</p><p>お兄様たちが遅くなることは判っておりましたからお茶の時間を遅くして、調整しておきましたわ</p><p>そうですのアニエスたちもお食事前に、パパとお風呂に入りたいですの</p><p>


　アニエスが、元気にオレに言う

　可憐が、そんなアニエスの隣で暗い表情をしている

　何かオレに相談したいことがあるんだろうか</p><p>えっと愛やメグたちはどうなんだ腹ぺこなんじゃないか</p><p>


　オレは、学園祭で1日頑張っていた子たちに尋ねる</p><p>愛はお風呂が先がいい</p><p>


　朝からずっとパン工房にこもって、パンを焼く続けていた愛が言う</p><p>あたしも、そっちの方が良いわ</p><p>


　女子陸上部のスポーツ測定とパン工房の手伝いの両方をやっていたメグもそう言う</p><p>あたしも、そっちが良いかなっ</p><p>ソウネ、汗を流したいネ</p><p>


　寧とイーディも、そう言う</p><p>あたしもお風呂かな</p><p>


　克子姉は車をガレージに置きに行ったからここにはいない</p><p>じゃあ、先に風呂にしよう</p><p>


　アニエスが、オレに飛びついて来る</p><p>あたしは、お風呂は後にする少し、休むわ</p><p>みんなでワイワイしながらお風呂に入るのは苦手なのよ</p><p>


　そのままゾロゾロと大浴場に向かう</p><p>みすずちゃんと美子は、今夜はお祖父様のところに泊まられるそうですわ</p><p>ああ香月セキュリティ・サービスの反乱部隊の件か</p><p>


　オレが香月セキュリティ・サービスのオーナーになったことで

　社内から反乱する人間が出た

　まあ、オレみたいなただの高校生が、いきなり組織のトップになったんだからそういうアクションが起きることも仕方がない

　ただ、問題なのは

　オレは香月みすずのパートナーであることをジッちゃんに認定されているから、香月セキュリティ・サービスを手に入れたわけで

　それなら、オレを香月家から引き剥がすために石神家の兄妹を使って、オレの評判が落ちるようなことを起こすか

　あるいは、ゴタついている間にオレを抹殺するという計画を反乱部隊の連中が実行した影に

　香月家の分家の誰かが絡んでいたらしいということで

　オレさえ消すことができればみすずの結婚相手に、自分たちの息子を押し込むこともできる

　瑠璃子や美子さんだって今はオレが一緒に暮らしているから手出しできないが

　オレさえいなくなれば、自分たちの思い通りにできると考えた人間が香月家内に居たはずなんだ

　そういう後ろ盾をキープしていたからこそ、反乱部隊はオレの抹殺計画を実行に移したわけで</p><p>そのことでお祖父様から、ご伝言がございます</p><p>お兄様は、翔お姉様と香月セキュリティ・サービスの中のことだけ処理なさって下さいませお兄様は、まだ香月家の一員ではございませんから香月家内の問題については、お祖父様が処断なさいます</p><p>


　ジッちゃんは当主だ

　家の中の不埒者の処罰は家長が行わなくてはいけない

　今頃、香月家の本家邸宅では一族の主だった人間と関係者が集められて、ジッちゃんによる審判が行われているのだろう

　どういう結果になったかは後でみすずが教えてくれるだろう</p><p>瑠璃子はいいのかその香月家の方の集まりには出なくて</p><p>あら、わたくしはお兄様のセックス奴隷ですわ</p><p>お兄様にお仕えすることの方が香月の家よりも大切です</p><p>はい、それに今日は、皆さん、学園祭の方でお忙しいでしょうから家のことは、わたくしが中心になってやらせていただきました</p><p>


　お屋敷の主婦である克子姉が、パン工房に付きっきりになっていたし

　マナも自分の学校から帰って来たらオレたちの手伝いに来てくれた

　メグももちろん学校に居たから

　家事を取り仕切れるのは、瑠璃子しかいない</p><p>アニエスたちは、パパの学校に行ってはいけないからその分、おうちのことを頑張りましたの</p><p>お料理は、素子ちゃんたちに色々と教えてくれましたの</p><p>


　ああ、料理上手の栗宮素子＆くるみが家族に加わってくれたのは助かる

　瑠璃子＋年少組だけじゃちょっと大変だものな</p><p>はい、今もお台所の方は、お任せして参りました</p><p>何ですかお風呂が先って聞いて、慌ててこっちに来ましたわ</p><p>わたしらも、一緒に入ります</p><p>


　廊下の向こうからオレたちよりも先に車で帰宅していた、リエとエリの双子がやって来る

　それから、ミタマとキヌカの安城姉妹とありすも</p><p>わたくしたちも夕餉の支度のお手伝いはできませぬので</p><p>無念でございます</p><p>


　安城姉妹は戦闘力は高いが家事は全然ダメだからな</p><p>わたくしは素子様のご好意で</p><p>


　ありすは大分、家事ができるようになった

　でも、ありすが一緒に来ないとミタマとキヌカが風呂に行きづらいから</p><p>パパ、お帰りっ</p><p>


　真緒ちゃんもオレに飛びついて来る

　ああ、渚も後ろから、やって来た</p><p>あのね、あのね明日は日曜日だし、もう今日みたいなことは起きないから、真緒もパパのガクエンサイに行っていいんだって</p><p>


　今日みたいなことは起きない</p><p>それ、誰に言われたんだ</p><p>


　オレが真緒ちゃんに尋ねると</p><p>あたしよさっき、御名穂さんと翔お姉さんから連絡があったわ</p><p>


　ということは今日、香月セキュリティ・サービスの反乱部隊や石神家の連中を呼び込んだのは、やっぱり計画の内だったんだ</p><p>明日はあたしも、真緒を連れて遊びに行くわ</p><p>


　渚も克子姉と同じで、オレたちの高校の生徒だった

　でも、高校１年生の１学期に、白坂創介に誘拐されているから学園祭は体験していない</p><p>克子が、ちょっとうらやましいわあたしも来年は、華道部の顧問でもやろうかしら</p><p>


　克子姉が、パン工房の講師としてオレたちの高校に関わっているように、渚も</p><p>うん、そうした方が良いと思うよ</p><p>


　渚にも失われた学生生活を、ほんの少しでも取り戻してあげたい</p><p>えー、真緒ちゃんはパパの学園祭に行きますの</p><p>


　アニエスが、驚く</p><p>それなら明日は、アニエスも行きたいですの</p><p>アニエスちゃんわたしたちまで押し掛けたら、黒森様がお困りになられるのよ</p><p>


　１４歳のエリカが、１２歳のアニエスに言う

　今のアニエスは超お嬢様校では、名家・香月家の血縁者ということになっている

　だから、アニエスが学園祭に来るとなると香月家の令嬢たちと同じ規模の警備態勢を組まないといけなくなる

　学園祭には、外部から不特定多数の人たちが来るし今日の双子やミタマたちの登場で、明日は一般客がさらに増えるだろう

　金髪ハーフ美少女のアニエスは絶対に人々の眼を惹く

　しかも、アニエスは人目を気にせずに、家族とは親しく話すだろう

　今は超お嬢様校に通っているアニエスと、雪乃のテレビ番組に出演している双子やミタマたちの接触を他人には見られたくない</p><p>だってアニエスちゃんも、今日の黒森様のお忙しさをモニターで観たでしょ今日、行った人たちはみんなお店のお手伝いをしたり、お店に来て下さったお客さんを喜ばせるお仕事をしていたわああいうことはわたしたちではできないでしょ</p><p>パンなら、アニエスだって作れますの</p><p>明日はアニエスとルナとコヨミちゃんと可憐ちゃんとみんなでパパのお手伝いに行けばいいんですの</p><p>あそこのパン工房はみんなで行ったら狭いわよ黒森様の学校の女子テニス部でしたよねそちらの方たちもいらっしゃるしお手伝いだって、今日みたいにマナさんと夜見子さんだけの方が良いと思うわ</p><p>


　エリカは、笑顔でそう言う</p><p>アニエスちゃんだってパンは作れるんでしょうけれどマナさんほど上手ではないでしょ</p><p>でもヨミちゃんと同じくらい作れますの</p><p>だからってアニエスちゃんだけが、お手伝いしに行くルナさんやコヨミさんや可憐さんを置いて</p><p>夜見子さんは、護衛という仕事もしているのよアニエスちゃんも知ってるでしょ夜見子さんの力はああいう力は、アニエスちゃんは持ってないわよね</p><p>


　アニエスは、真緒ちゃんを見る</p><p>だけど真緒ちゃんは</p><p>真緒はしょうがないよだって、真緒まだ小っちゃいんだもの</p><p>


　４歳の真緒ちゃんは、自分でそう言う

　真緒ちゃんはメチャクチャ可愛いし、渚も物凄い美女だけれど

　アニエスほどは目立たない

　オレたちの高校の学園祭に現れても変だとは思われない</p><p>それに真緒はまだ学校に行ってないからガクエンサイも無いしアニエスちゃんは自分のガクエンサイがあるんでしょ</p><p>


　真緒ちゃんがアニエスに言う</p><p>それはありますのでも</p><p>


　アニエスも超お嬢様校の生徒になったからもうすぐ自分の学校の学園祭が体験できる</p><p>だったらさアニエスちゃんは、自分の学園祭にパパに来てもらえばいいんだよっ</p><p>ああ、そうだなアニエスたちの学園祭にはオレは必ず行くからさ</p><p>だから、明日は我慢してくれそれに、明日は今日よりも、もっとパンを作らないといけないから、アニエスたちは足りないパンをここで焼いて欲しいんだ</p><p>そうなんですわわたくしたち、こちらのお屋敷でお兄様をお助けすることになりましたから</p><p>


　瑠璃子がアニエスに言う

　明日は、お屋敷のパン工房をフル稼働でみんなでパンを焼いてもらう</p><p>ここで、パパのお手伝いをするんですの</p><p>ええ、わたくしたちもお兄様の学園祭に影から参加するんです</p><p>


　ニコッと瑠璃子は優しく微笑む</p><p>そういうことで頼むよ、アニエス</p><p>判りましたパパのためなら、仕方ないですの</p><p>


　アニエスは何とか納得してくれた</p><p>ええっとということは、今、台所に居るのは</p><p>


　大浴場に到着して、オレは瑠璃子に尋ねる</p><p>先ほどお話致しました通り素子お姉様とくるみさんそれから桜子様とシエさんまり子お姉様とハイジさんもいらっしゃいますわ</p><p>


　栗宮家と狩野家の主人と警護役まり子とハイジも、元は主従だ</p><p>茉莉花お姉様も、お台所にいらっしゃいますわ</p><p>


　ああ、今日は土曜日だから普段は全寮制の音楽科の高校に通っているエリカの姉の茉莉花も泊まりに来ているのか</p><p>あれ、他の子たちは</p><p>


　みすずと美子さんが不在なのは知っているけれどまだ名前が出ていない子がいるぞ</p><p>はい、他の方たちはお台所ではないところのお仕事をなさっています</p><p>


　名前が挙がっていないのは月子、ヨミ、ルナ、コヨミちゃん

　鷹倉神社の巫女の力を持つ姉妹たち</p><p>ハイハイ、早く脱ぐネDarling</p><p>


　イーディが、オレを急かす</p><p>パパ、ブラジャー外して下さいですの</p><p>


　下着姿になったアニエスが、オレのところに走って来る</p><p>可憐ちゃんも、パパに脱がしてもらうですの</p><p>じゃあ、黒森様はわたしたちで脱がしちゃいましょうか</p><p>


　エリカが、オレの服に手を伸ばす</p><p>あら、何しているの</p><p>


　木下さんが、呆然としている黒瀬さんに声を掛ける</p><p>いや、あのわたし、何だか良く判らないうちに、ここまで付いて来ちゃいましたけれど</p><p>


　オレを中心に、みんなが裸になっていく様子を見て硬直している</p><p>判らないことはないでしょお風呂なんだから裸になって入ればいいのよ</p><p>


　木下さんは、どんどん服を脱ぎながらそう言う</p><p>えで、ですが</p><p>


　黒瀬さんは、オレを見て</p><p>あの、わたしこの状況で裸になるんでしょうか</p><p>何、恥ずかしがってるの面白い子だねー</p><p>


　全裸になった寧が黒瀬さんに言う</p><p>ソウヨFamilyになるんダカラ、裸の付き合いは当然のコトなのネ</p><p>


　芸術レベルの美しくしさと豊かさを誇る寧の裸身と

　鍛え上げられた野性味のあるボディのイーディの裸が並ぶ</p><p>何が恥ずかしいんですの</p><p>


　エリカたちとオレの服を脱がせながら裸のアニエスが黒瀬さんを見る

　アニエスの１２歳の裸身もただただ美しい</p><p>怖がらなくて良いわここにはあなたを傷付けようとする人はいないわよ</p><p>


　渚も豊満な裸身をさらす</p><p>ほらほら、早く早く</p><p>


　全裸の真緒ちゃんがピョンピョン飛び跳ねて言う</p><p>プロの警護人に一番必要なのは度胸なのよ</p><p>


　木下さんが、ニヤッと笑う</p><p>今だってわたしとあなたは、お風呂に入る黒森様を警護しているだから</p><p>ソウソウ油断してちゃダーメネ</p><p>あ、はいそ、そうですねお風呂での警護ならわたしも一緒に入らなきゃいけないんですよね</p><p>主様よりも先に浴室に入り浴室内の安全を確かめるのも、わたくしたちのお役目でございます</p><p>となれば主様よりも先に裸になるべきでございます</p><p>


　うん、キヌカもすっかり裸になっている</p><p>キヌカ、偵察せよ</p><p>ハッ、姉上</p><p>


　シュバッとキヌカが浴室の中を確認に行く</p><p>ホラアレがプロヨアンジュはまだまだネ</p><p>判ったら、早く脱いだら</p><p>


　木下さんに言われて黒瀬さんは、慌てて服を脱ぎ始める

　オレは彼女の方を見ないようにしたが

　脱衣場の大鏡に映っているから黒瀬さんのストリップは丸見えだった

　あ、やっぱり几帳面な性格なんだな

　脱いだ服を丁寧に畳んで籠に入れている

　うん、下着姿になった黒瀬さんは

　１５歳らしく胸もお尻もまだ成長は足りていない

　でも、腰はスッとくびれているし、足は長い</p><p>なかなか綺麗なプロポーションだ</p><p>この子はすごい美人になる素質があると感じた</p><p>アンジュはこことここの筋肉が足りないネ</p><p>


　イーディが、真っ白なブラとパンティだけの姿になった黒瀬さんの身体を見て手で指し示す</p><p>ほら、アタシやミタマやリョウコを見るネみんな、ここのトコ、鍛えてるネ</p><p>


　イーディやミタマや木下さんの裸身を見て

　なるほどとうなずく黒瀬さん</p><p>鏡に映った自分の身体を見て見るネほら、ここが足りてないヨここと、ここもホントはクッと持ち上がっていないとダメネ</p><p>はい勉強になります</p><p>


　真面目な黒瀬さんは、真剣に返事をする</p><p>勉強になるダケじゃダメヨ今夜から、アタシたちと一緒にトレーニングをするネ３週間で、肉体改造するヨイイネ</p><p>わ、判りましたよろしくお願いします</p><p>


　ペコリと頭を下げる黒瀬さん</p><p>うーんと安寿ちゃんは、胸とお尻も惜しいよね</p><p>


　寧がジロジロと黒瀬さんの身体を見て、そう言う</p><p>惜しいとは</p><p>うん、ホントはおっぱいもクッとこの角度で上がってたら、もっとセクシーになるのにお尻もこうじゃなくって、こうならないと</p><p>


　寧にお尻を揉まれて、黒瀬さんが可愛い悲鳴を上げる</p><p>ソレハ大丈夫ヨDarlingに、何回かしてもらったらプロポーションがセクシーになるカラ</p><p>ま、そうだね２、３回、ヨッちゃんのを子宮に注がれたら良い方向に変わるよねっ</p><p>


　イーディと寧がそう言う</p><p>あたしもいい年をして、体付きが子供っぽいって笑わせているんですけれど治りますかね</p><p>


　木下さんが尋ねる</p><p>うん、治るっていうか変わるよねあたしたちも、そうだったし</p><p>黒森家には、女の子を綺麗にするプログラムもありますから絶対に良くなりますよあたしが見本になってますから</p><p>


　寧の言葉に、マナがそう言う</p><p>そのプログラムの中でもお兄ちゃんに愛してもらうのは、とっても重要なことですから</p><p>うん、ヨッちゃんに抱かれるとみんなホントに綺麗で可愛くなるもんね</p><p>うわー、楽しみですーっねー、安寿さん</p><p>


　木下さんが、黒瀬さんに笑ってそう言うが

　黒瀬さんは、困惑している</p><p>あなたはさっき何だかよく判らないうちに、ここまで付いて来ちゃったって言ってたけれど</p><p>１年もしないうちに気が付くはずだよヨッちゃんに選ばれたということが、どれだけラッキーなことなのかが</p><p>うん判る</p><p>こうやって、ここにいられるっていうのはすっごく幸せなことなんだよ</p><p>あ、はいえっと</p><p>


　今の黒瀬さんには、寧や愛の言葉の意味は伝わっていない</p><p>でも、お兄様は本当に良い子を見つけていらっしゃいましたわ</p><p>この子は歪みが無いのですね</p><p>うん育て方次第で、真っ直ぐ大きく育つと思うよ</p><p>わたしとか歪みっぱなしですからね安寿ちゃんのピュアさは、ちょっと羨ましいです</p><p>あー、だからか黒森様のところでないと、これだけピュアな子は真っ直ぐに育たないかもしれませんねこれはこれで</p><p>


　黒瀬さんは、キョトンとしている</p><p>それもすぐに判るから警護人として、こんなに働きがいのあるところは他には無いわよ今日だって、次から次へと色んなことがあって、メッチャクチャ楽しかったでしょ</p><p>


　木下さんは、笑顔で黒瀬さんに言う</p><p>今は無理に判ろうとすることは無いネドウセすぐに判ることヨ</p><p>報告致します</p><p>


　浴室から偵察に出ていたキヌカが戻って来る</p><p>浴室異常アリ繰り返します、浴室異常アリです</p><p>異常って何があったんだ</p><p>遅すぎるよ、アンタたちっ</p><p>


　浴室の中から大きな声がする</p><p>ほら、モタモタしてないでさっさと入って来なっ</p><p>


　風呂場で何が起きているんだ</p><p>しばらく間が開いてしまって申し訳ありません</p><p>9月の半ばから、昨日まで無茶苦茶な忙しさで</p><p>75歳の母と一緒に仕事する機会は、今後、そんなに無いと思うので</p><p>今回は、じっくり母の仕事に付き合いました</p><p>これも人生ですね</p><p>これからは元通りの毎日更新に戻れると思います</p><p>1369．楽しい我が家　／　風呂場の攻防　その2</p><p>・キョーコ・メッサー／国際的犯罪者異常なまでに強い同性愛者黒森家の父親役</p><p>・アーニャ／コードネームニキータ・ゴルバチョフミス・コーデリアとキョーコの配下</p><p>・ドリィ・ルゥ／１６歳キョーコが東南アジアから元・少女暗殺者ナンバー１</p><p>・アナ・ルゥ／１４歳ナンバー２ドリィの妹姉と同じ電動ドリル槍を使う</p><p>・ペニー・スゥ・エレクチオーネ／１３歳１３人衆のナンバー３イタリア系</p><p>・ヴァギィナ・クワトロ／１７歳１３人衆のナンバー４金髪フランス系だけど顔立ちは東洋系</p><p>・オソソ・オボコ／１４歳ナンバー５アフリカ系背が高くてスラッとしている髪は乳白色に近いブロンドで、眼はペールブルー</p><p>・フェラ・千代／１５歳ナンバー６父親は日本企業の駐在員で、母親はロシア人オカッパの黒髪に、切れ長の涼しい瞳でも、肌は白い</p><p>・アンネ・ロゼ・アゲマンダー／１６歳ナンバー７ドイツ人と中央アジアのトルコ系民族のハーフドングリみたいな大きな瞳肌は褐色髪は焦げ茶</p><p>・イン・ラン／１３歳ナンバー８中華系の双子三つ編み</p><p>・イン・リン／１３歳ナンバー９ジョイトイとも呼ばれる双子これは、３回・アクメ・イク・エクスタシー／１５歳ナンバー１０母親はギリシャ系の娼婦黒髪に白い肌で鼻高背が高い細身のスラッとした身体</p><p>・クンニ・マンジール・カウパー／１１歳ナンバー１１南インド系だね長い黒髪を後ろに垂らしている落ち着いた雰囲気で肌の色は濃い</p><p>・オルガ・ズム・ダイクン／１２歳ナンバー１２が、母親はコーカサス地方出身黒髪で、とても大人びた美人顔子供らしさがまったく無い</p><p>・クリト・リリス／１４歳ナンバー１３ペルシャ系</p><p>少しも異常アリなんかじゃないから普通に入って来な変に意識すると、この子たちを刺激することになるからさ</p><p>


　キョーコさんの声が、浴室から響く</p><p>キヌカお前とミタマは、オレの後から入って来い</p><p>


　キヌカとミタマは、戦闘特化タイプだから異変があれば、すぐに敵視して構える傾向が強い</p><p>しかし、それでは主様の警護が</p><p>そうでございまする</p><p>


　安城家の姉妹は、そう言うが</p><p>大丈夫ヨ、アタシとリョウコがいるネ</p><p>


　イーディと木下さんが、スッとオレの脇に付く

　ただし、木下さんはメイン武器の爆砕フレイルを持っていない

　武器を持っていくような相手でないことは判っているんだ</p><p>アンジュも来るネ笑顔でネこういう時は、余裕タップリの顔をしてないとダメなのヨ</p><p>


　黒瀬安寿さんは、真面目に返事をする

　ああ警護の任務となったら、全裸の恥ずかしさを綺麗に忘れてしまったらしい

　うん、やっぱり形の良い綺麗なおっぱいをしているな

　ピンクの乳首も、緊張のせいか固くなっているように見える</p><p>それじゃあ行くぞ</p><p>


　オレは磨りガラスの戸を開けて、浴室へ入る

　むわわっという湯気

　大浴場の中にはかなりたくさんの人間がいる

　ってそれは</p><p>そんなに警戒しなくて良いよあたしもアーニャも居る他にも、安全マージンは最大限に取っているから</p><p>


　湯船のド真ん中に、キョーコさんが肩まで浸かっていた頭に白い手ぬぐいを乗せて

　そして、そのキョーコさんの左右には

　白い肌に、褐色の肌、黒い肌黒髪に金髪

　身体の特徴がバラバラな少女たちが全員、裸で並んでいた

　１２歳から１７歳までの様々な人種の特徴を持つ美少女たち

　裸身の成長具合も、胸の形も、乳首の色も、陰毛の生え方も何から何まで普通の日本の女の子とは違う</p><p>東南アジアからキョーコさんが連れて来た元・少女暗殺者たちだ</p><p>みんな、日本式の大浴場は初めてだからちょっと戸惑っているんだよ</p><p>


　キョーコさんが、ニヤリと笑う</p><p>アンタ、この子らが落ち着くように名前を呼んでやってくれないかい</p><p>


　オレはこの子たちの名前を覚えている</p><p>ドリィ・ルゥ、アナ・ルゥ</p><p>


　最初にオレに名を呼ばれた東南アジア生まれの褐色の肌の美少女姉妹がピクッと反応する</p><p>それからペニー・スゥ・エレクチオーネ、ヴァギィナ・クワトロ、オソソ・オボコ、フェラ・千代</p><p>


　白人の白い肌の少女が２人、アフリカ系の黒い肌の少女日系のハーフ

　みんなオレに呼ばれた瞬間に、眼の色が変わる

　警戒していた心が緩む</p><p>アンネ・ロゼ・アゲマンダー、イン・ラン、イン・リン</p><p>ドイツとトルコ系のハーフ少女と中華系の双子</p><p>アクメ・イク・エクスタシー、クンニ・マンジール・カウパー、オルガ・ズム・ダイクン／１１歳ナンバー１１だね長い黒髪を後ろに垂らしている落ち着いた雰囲気で肌の色は濃い</p><p>ギリシャ系と南インド系白い肌と黒い肌それから中央アジア出身の大人びた黒髪の少女</p><p>最後がクリト・リリス</p><p>ペルシャ系の暗い眼をした少女が、オレを見る</p><p>全部で１３人</p><p>うん、ちゃんと覚えていたね</p><p>


　キョーコさんがニヤッと微笑む</p><p>名前を覚えるということは、相手を支配する第一歩だよこの子たちは、あんたに支配される第２段階に入った</p><p>


　この少女たちは少女暗殺者として育てられた

　仲間の少女たちが次々と命と引き替えの暗殺に送り出され帰って来なかった

　そういう非情な環境で生きてきた子たちに、受け入れてもらえるようになるには時間が掛かる

　オレだけでなくオレの家族たちとも親しくならないといけない</p><p>ということで一緒にまずは風呂に入って、裸と裸の触れ合いをしてみるのもいいかと思ってさ</p><p>


　キョーコさんは、湯船の中で背伸びしながらそう言った</p><p>わーお色んな国の子がいっぱいですのっ</p><p>


　脱衣所から浴室の中を覗き込んでアニエスが言う</p><p>パパ、この子たちもアニエスたちの家族になりますの</p><p>その予定だでも</p><p>


　オレはアニエスがいきなり飛び込んで来ないように、進路を塞ぐように立つ</p><p>この子たちは、まだ日本に来たばかりで日本語もよく判っていないから、少し怖がっているんだおどかさないようにしてくれ</p><p>


　みんな、孤児で東南アジアの裏社会の組織の女ボスに引き取られて、暗殺の技だけを仕込まれて来た少女たちだ

　下手に刺激すると突発的に、暴れ出す危険性もある</p><p>そうそう、驚かしたらダメだよアニエス何か話がしたかったら、あたしたちが通訳するからさ</p><p>


　キョーコさんが、ニヤリと微笑む</p><p>言葉ならアタシとアーニャも判るヨ</p><p>基本はフランス語なんですよねそれでしたらわたくしも、お話しできると思いますわ</p><p>あ、わたしも少しは話せると思います</p><p>


　超お嬢様校では、フランス語の授業もあるらしい</p><p>今、この風呂場に居る子たちはみんなこっちの子たちにとっては共感できる要素が何かしらある変におどかしたりしなければ、危ないことは起きないよ</p><p>


　キョーコさん共感できる要素って</p><p>それにこの子たちも見ててくれているしね</p><p>


　キョーコさんが、そう言った瞬間元・少女暗殺者たちの脇で気配を消していた４人が、湯気の中にすーっと見えてくる

　月子、ヨミ、ルナ、コヨミちゃん

　巫女の力を持つ少女たちがフル動員でドリィたちの心を監視している

　もし元・少女暗殺者の中に、突発的に暴れ出すような子が現れたら

　物理的には、キョーコさんやアーニャが止めるし

　精神的には、月子たちが制御するってことか</p><p>とにかくあたしたちもお風呂に入りましょうよこのまま裸で立ってたら、風邪をひいてしまうわ</p><p>そうだよ、パパうししっ</p><p>


　真緒ちゃんも笑顔で、オレに言う

　キョーコさんがここまで事前に準備しているんだ腹を括るしかない

　オレは大浴場の中に進む

　他の女の子たちも、次々と浴室に入っていった</p><p>真緒ちゃん、皆さん恥ずかしがり屋さんばかりなんだそうですのだから、無理にアニエスたちが話し掛けないで、お姉さんたちが紹介してくれるのを待つんですの</p><p>


　アニエスが、仲良しの真緒ちゃんと湯船の中で話している

　アニエスも超お嬢様校に通うようになって人との関係に細やかさを覚えた

　感情のままに行動するようなことはしない

　大浴場は真っ二つに分かれている

　奥にはキョーコさんたちと元・少女暗殺者たち

　手前にはオレたち

　お互いに興味深そうに相手を見るだけでまだ会話は無い</p><p>お見合いしててもしょうがないだろイーディ、こっちの子たちにそっちの子たちを紹介しな個別のプロフィールも、なるべく短くでも適切に話すんだ</p><p>


　キョーコさんが、イーディに命じる</p><p>判ったヨ</p><p>


　イーディは、ザバッと風呂から立ち上がると明るい笑顔で何か話し始めた</p><p>自分の名前と、ニューオリンズの暗殺教団の出身だということを話していますわ</p><p>


　瑠璃子が、小声でオレに通訳してくれた</p><p>教団からミス・コーデリアに売り飛ばされてお兄様に救われて、今はここに居るとても大切にしてもらっていて、毎日が幸せだと話しています</p><p>


　イーディは、大きな湯船の中を歩いてまず木下さんと黒瀬さんのところへ向かう</p><p>この２人は、プロのガードとガード見習いだと話しています</p><p>


　最初に、警護のメンバーから紹介したか

　次に、ミタマとキヌカのところへ行き</p><p>この姉妹も、先祖代々、ガードを家業とする家の生まれだと話しています</p><p>


　ミタマとキヌカの安城家は名家・鞍馬家の警護役の家系だ</p><p>先に戦闘力のある子たちを全て紹介してしまった方が、元・少女暗殺者たちが落ち着くとイーディは考えたらしい</p><p>


　それから、イーディは寧とメグのところへ行く</p><p>メグミ笑顔ネ笑ってくれないと困るヨ</p><p>


　困惑顔で様子を見ていたメグが、笑顔を作る

　イーディは、また元・少女暗殺者たちの言葉で話し始める</p><p>寧お姉様が、犯罪被害者だということを両親と弟さんを殺されて、悪質な犯罪者に狙われてお兄様に助けられたことを話していますお兄様が、その犯罪者を自らの手で射殺したことも</p><p>


　少女暗殺者たちが、一斉にオレを見る</p><p>それから、恵美お姉様が誘拐されて娼婦をさせられていた女性の娘で自分も娼婦に堕とされる寸前にお兄様に救われたことを話しています</p><p>


　メグは白坂創介がメグの母親をレイプして産まれた娘だ

　白坂創介は、実の娘のメグも娼婦にすることを計画していた</p><p>メグミ、今、Darlingと一緒に暮らしていて幸せカ</p><p>


　イーディが、笑顔でメグに尋ねる</p><p>幸せならあの子たちに、そう伝えるネ</p><p>あたし、幸せよ今は、ヨシくんがいてくれるから</p><p>


　メグの日本語は判らなくても表情と心の思いは伝わる</p><p>マナもお兄ちゃんに幸せにしてもらってるよっ</p><p>


　マナもメグの腹違いの妹だ

　今はオレのセックス奴隷だけど

　悪辣非道な父親は、すでに処刑されていることをイーディはフランス語で話した

　それから彼女はエリとリエの双子のところへ</p><p>あの子たちが、ジャパニーズ・マフィアの両親にどれだけ虐げられてきたのかを話していますお兄様のところに来たことで、過去のしがらみを断ち切ることができたということを</p><p>


　オレは、キョーコさんの言っていた共感の意味が判った

　元・少女暗殺者の１３人の少女たちは東南アジアの犯罪組織の女ボスに拾われるまでは、全員、スラムに居た孤児たちだ

　親が売春婦だった子も多いし、暴力や組織犯罪のまっただ中に居た

　彼女たちにとっては寧やメグ、双子たちの境遇は、身近なものに思えるだろう

　イーディは、次に渚と真緒ちゃんのところに行く</p><p>瑠璃子通訳しなくていい</p><p>


　イーディの紹介は判る

　渚が元・娼婦で真緒ちゃんが、父親の判らない子だという話だろう

　フランス語で良かった

　そんな話を真緒ちゃんに聞かせたくない</p><p>ですがお兄様</p><p>


　イーディの紹介の途中で、元暗殺者たちがオーと声を上げる</p><p>ナギサが妊娠していることを話したネ</p><p>


　イーディの言葉に、渚は恥ずかしそうに自分のお腹を撫でる

　愛しげに</p><p>愛するお兄様の赤ちゃんを孕むことで、渚お姉様は救われたと話していますわ</p><p>


　瑠璃子が、イーディのフランス語を通訳してくれた

　真緒ちゃんの時は娼婦を引退する代わりの、無理矢理の妊娠だったけれど

　今度は渚自身が望んだ妊娠だ</p><p>真緒こっちに来て</p><p>


　渚は、真緒ちゃんを抱き締める

　裸の母娘は幸せそうだった

　次にイーディは、アニエスのところに行く</p><p>これも通訳しなくていいぞ</p><p>


　イーディは、アニエスの過去について正直に話しているだろう

　実の父親にセックスの玩具にするために地下室に幽閉されていた少女

　父を崇拝し、父親とセックスすることしか教えられなかった美しい混血少女

　アニエスは、そんな悲惨な過去があるとは思えない様なニコニコとした明るい笑顔で、少女暗殺者たちを見ている</p><p>そっかここに居る子は、ホントに事前に選ばれているんだな</p><p>


　元・少女暗殺者たちはみな、悲惨な過去を背負っている

　日本みたいな平和な国で、こんな広いお屋敷の中でのうのうと暮らしている子たちには自分たちのことは理解できないと感じていただろう

　でも、そうじゃない

　ここに居る子たちは彼女たちと同じくらい、重い過去を経験してきている</p><p>それでももしものことがあってはいけないから、素子たちは風呂場の見合いのメンバーから外したんだな</p><p>


　今、台所にいる名家・栗宮家の素子名家・狩野家の桜子名家でないけれど、トリイ電子の創業家で社長の娘のまり子は

　さすがに、この場に居るのは危険過ぎるからわざとメンバーから外したんだ

　香月家本家に行ったみすずと美子さんも</p><p>瑠璃子お前は、いいのか</p><p>


　瑠璃子も名家・香月家の令嬢だ

　それなのに、この場にいるのは</p><p>あら、わたくしは親族にわずかなお金でセックス奴隷として売り飛ばされた身の上ですわ</p><p>


　オレの腕に乳首を擦り付けて瑠璃子は、オレの耳に囁く</p><p>この場に居る資格はあると思います</p><p>次瑠璃子ネ</p><p>


　イーディが、瑠璃子に声を掛ける</p><p>はい、わたくしは自分の言葉でご挨拶致しますわ</p><p>


　瑠璃子は立ち上がって、フランス語で自己紹介した

　それから、ありすと可憐が紹介される

　２人とも家の都合でオレのところにセックス奴隷として仕えることになった娘たちだ

　そういう説明なら元・少女暗殺者たちの共感を得ることができる

　エリカは祖父と愛人の娘だったことを、ずっと知らされないできた娘だし

　愛も母親が夫とは違う男の子を孕んで産まれた娘だ

　みんなそれぞれ、重い事情を抱えている

　イーディは鷹倉神社の娘たちの過去についても説明していく

　外国少女たちの表情がすっかり変わっていた

　共感が彼女たちとオレの女たちを繋いでいく

　ここに結び付きができればその延長線に今、ここに居ない子たちとも関係が築けるだろう</p><p>最後に、Darlingの話をするネ</p><p>


　オレには、みんなみたいな重くて苦しい過去はないけれど

　１３人の少女たちが、イーディの説明に驚く

　みんな一斉に、またオレを見る

　いや、何か長く話しているけれど</p><p>イーディ、余計な話を足してないだろうな</p><p>いいえ、イーディさんはお兄様のことを、包み隠さずに全て正直にお話なさっていますわ</p><p>


　オレにこんなに長く語れるような過去は無いと思うけれど

　瑠璃子が、いつのまにか涙目になってオレを抱き締める</p><p>可哀相なお兄様瑠璃子は、生涯、お兄様のお側におりますわ</p><p>


　イーディの言葉を聞いて瑠璃子の心が濡れてしまったらしい

　何を話しているんだろう</p><p>取りあえずここに居る子たちの紹介は終わったねそんじゃあフリータイムだよっ</p><p>


　キョーコさんが、パンと手を叩く

　ドリィが、他の元・少女暗殺者たちに声を掛けた

　まず、１人ずつオレの前に来て裸で一礼した

　礼をするっていっても、それぞれやり方が違ったけれど

　手を合わせて拝む子もいれば、腰を屈めて頭を下げる子も立て膝になる子も居た

　まあ、人種も違えば文化も違うからな

　それから１３人は、渚と真緒ちゃんのところへ行く</p><p>ナギサのお腹を触らせてくれと言っているネ</p><p>


　渚が、笑顔で応じる

　１３人の少女たちはみんな優しい顔で、渚のお腹を撫でていった</p><p>この家族の一員になる決意をしてまずは、家長であるお兄様へのご挨拶と、一番守らなくてはいけない存在に触れることにしたようです</p><p>


　瑠璃子が、そう説明してくれた

　確かに、妊娠している渚と一番幼い真緒ちゃんが真っ先に保護されなくてはいけない</p><p>これで第２段階は終わりネちょっと、あの子たちが他の子と話すのを助けてくるヨルリコは無理しなくていいカラ、そのままDarlingの側に居て</p><p>ココダケの話、ルリコは、フランス語も立派過ぎるノネ砕けた話はしずらいノヨ今日は、通訳はアタシとキョーコとアーニャに任せるネ</p><p>


　ああフランス語でも、言葉が固いんだ</p><p>エリカはまだフランス語がたどたどしいカラ、まだイケルと思うヨ</p><p>


　きちんと話せない方が、共感が得られるのか</p><p>判りました話し掛けられたら、お応えするだけにしますわ</p><p>うん頼むネ</p><p>


　それから風呂場の中で、みんなバラバラになって会話をした

　オレは唯一の男だから、やっぱり恥ずかしいのか寄って来る子は少ない

　真緒ちゃんと渚の居るところには人気だここはエリカが、頑張って通訳しているここには、アニエスや可憐、ありすにミタマとキヌカたちも居る

　それから、愛の周りにもここにはイーディが通訳として張り付いているここには、メグや寧たちもいて、口下手な愛をサポートしていた

　どういうわけだか、木下さんの周りにも何人かの元・少女暗殺者が集まっていたここの通訳は、アーニャだもっとも木下さんも、多少はフランス語が話せるらしい黒瀬安寿さんが、困惑顔で木下さんを見ている</p><p>よく見ておきなこれは適性チェックだから</p><p>


　キョーコさんがやって来てオレに言う</p><p>あの１３人には、今日一日あんたの様子を観せた</p><p>


　監視カメラでオレの行動を、あの子たちは全て観ていた</p><p>とりあえず、あの子たちには全員パン作りは教えるどんな境遇になろうとも、生きていける技術を何か１つでも持っているというのは強みだからねしかも、みんな共通して同じ技術を学んだというのも、結束を深めるから</p><p>


　うん暗殺術しか知らない今のままでは困る</p><p>パンの焼き方を知っているというだけでも前向きに生きられるようになるはずだ</p><p>でも、性格的な問題があるからねあの１３人が全員、パン屋に向いているとは思えないよ</p><p>とにかく、パン作りを学ばなければと思っている子たちがあの子のところに集まっている</p><p>


　すなわち愛のところへ

　今日一日、愛が手際よくパンを焼き続けている様子を観たからパン作りのマスターとして、愛を認めているんだろう</p><p>でもって、あの子たちは警護という仕事があることも、今日、知ったそっちに興味がある子が、今、あそこに集まっている</p><p>


　あそこ木下さんのところ

　ああ、イーディは木下さんをプロのガードと紹介した

　黒瀬さんをガードの見習いとも

　それなら、自分も将来プロの警護人になるために、見習いとして採用してもらえるかもしれないと思っているんだろう</p><p>そして、単純に家庭とか家族に飢えていた子たちが、渚のところに集まっている</p><p>


　渚の母性や幼い妹として可愛がることのできる真緒ちゃんに惹かれているんだ</p><p>うちらの方でスカウトできそうな子がいないかもしっかり見ておきますわ</p><p>わたしらもチェックしてます</p><p>


　エリとリエがやって来てオレに言う

　この１３人の外国少女の中にテレビ向きな子がいないかも調べる</p><p>どうだ人材の宝庫だろ</p><p>


　キョーコさんは、ふふんと笑った</p><p>もっとも、全員、お兄さんとエッチしてみないとどう転ぶか判らないと思いますけど</p><p>そうやなエッチを覚えると、女は変わりますからな</p><p>


　リエエリ</p><p>子供っぽい子が大人っぽくなったり１人でいるのが好きだった子が、男の人にベタベタするようになったりしますわ</p><p>急に現実的な考え方をするようになったりな</p><p>


　ああセックスという肉体での経験を知って

　女の子は変わる</p><p>判りますわたくしもお兄様に抱いていただいてから、考え方や物のとらえ方が全く変わってしまいましたから</p><p>うちらもですわ</p><p>わたしらもです</p><p>


　エリとリエが、同時に言った</p><p>でも、まあ今日の様子だって、あの子たち１３人を理解するための参考にはなるだろうそれぞれの子がどんな性格なのか、ようく観察しておきな</p><p>


　オレは、キョーコさんに答える</p><p>しかしな、お兄さん</p><p>そうですわ、お兄さん</p><p>これでお兄さん日本からシルクロードを通って、ヨーロッパまでの女はだいたい制覇ですわ</p><p>ロシアはアーニャお姉さんがいますし</p><p>アフリカの子も、１人来たしな</p><p>ということで残るは南米とオセアニアですわ</p><p>それはどうかねアーニャは、ロシア系だけどアメリカ人だからねスラブ系の美少女は、もう２、３人足した方がいいんじゃないかい</p><p>


　キョーコさんが、笑って言う</p><p>それにアフリカも広いから、オソソだけっていうわけにはいかないだろアラブ系の女の子もいないしね中央アジアだって、美少女揃いの国はまだあるよ</p><p>ま、南米の子は確かに必要かもねブラジル人で良かったら、１０人ぐらい届けようかあそこは、あたしの本拠地だから幾らでも美少女のアテはあるよ</p><p>


　いや、この１３人に加えてさらに１３人て</p><p>アルゼンチンの子も可愛いよコロンビアあたりのグラマーな子も良いよね</p><p>


　キョーコさんは同性愛者で可愛い女の子が大好きだった</p><p>ま、良い子が居たらまた連れて来るよ</p><p>


　キョーコさんは笑う</p><p>今回の１３人みたいに良い子ばかりが揃うことは、なかなかないけれどね</p><p>普通はたくさんの女の子が集まれば、ケンカもするし、イジメや陰湿なことも起きるもんさ</p><p>でも、あの子たちは全員が暗殺者だったからね協調性の無い子は、生きていけないのさ他の子にサポートしてもらえなくて、技術を身に付けられないまま暗殺の現場に出されてそのまま帰って来られなくなるからね</p><p>


　仲良くできない子は死ぬしかない</p><p>だから、ここの屋敷には合うと思ったんだここの子も絶対に、ワガママは言わないだろ仲良くできない子は、放り出されるってみんな、心の底で恐れているから</p><p>


　みんな仲良くが、オレたちの唯一のルールだ</p><p>本当の家族を亡くしていたり、実の家族に放り出されてあんたのところに流れついた子たちばかりだからねみんな今の幸せを失いたくないのさ</p><p>


　キョーコさんは、大浴場の中の裸の美少女たちを見てそう言った</p><p>そうですねオレも、ここから追い出されたくないです</p><p>正直だね、あんたは</p><p>


　クククッと、キョーコさんは笑った</p><p>うーむ、すげぇ登場人数になった</p><p>次がお食事タイムで夜のお相手は誰からにしよう</p><p>1370．楽しい我が家／風呂の後</p><p>まあんたなら、この先、ここに女の子が百人増えても平気だろうけどね</p><p>


　キョーコさんは、湯船の中に身体を伸ばしながらオレに言う</p><p>ホント、御名穂も面白い子を見つけてきたもんだよあんたみたいに許容制限がブチ壊れている男は、そうはいないからね</p><p>


　オレは確かに、普通の人間と比べて壊れているところがある

　そのことについての自覚はある</p><p>ね、パパ洗ってよっ</p><p>


　真緒ちゃんがやって来て、オレに言う

　オレは湯船から出て、いつものように洗い場で真緒ちゃんを洗う

　セッケンの付いたスポンジで、ゴシゴシとでも痛くないように、幼女の肌を擦る力加減には注意する</p><p>てへへ、くすぐったいっ</p><p>


　オレが真緒ちゃんを洗う様子を１３人の元・少女暗殺者たちが遠くから見ている</p><p>髪の毛はどうする</p><p>もちろん、洗うのっ</p><p>


　シャンプーとリンスもした</p><p>眼を瞑ってろよ、眼に入るとしみるぞ</p><p>そんなの判ってるよパパ</p><p>


　真緒ちゃんは洗っている最中に暴れたり、騒いだりはしない

　大人しく、オレに洗われてくれる</p><p>うん、良い子だな真緒ちゃんは</p><p>当たり前だよ、パパの娘だもんっ</p><p>


　ニカッと、真緒ちゃんは笑った

　シャワーの湯で、綺麗に真緒ちゃんの髪を洗い流して</p><p>よし、いいぞおしまいだ</p><p>ありがと、パパね、次は誰が洗ってもらう</p><p>


　真緒ちゃんが、アニエスの方を向く

　いつもなら小さい子順に、オレは洗っていくから

　４歳の真緒ちゃんの次は、１２歳組

　その中でも甘えん坊のアニエスの番となる</p><p>今日は可憐ちゃんが、先に洗ってもらうといいですの</p><p>


　が、アニエスは可憐に順番を譲った

　というか、可憐は恥ずかしがり屋なので

　普段は、オレに洗われるより自分で洗う方を選ぶことが多いんだけれど</p><p>そうだよ、可憐ちゃん兄さんに洗ってもらうといいよ</p><p>


　元・少女暗殺者たちを監視しているルナが可憐に言う

　ルナには、可憐の心の中も見えているのだろう</p><p>いいから、来い可憐</p><p>


　オレは、可憐を呼ぶ</p><p>は、はい失礼します</p><p>


　恥ずかしそうに、１２歳の名家の令嬢がやって来る</p><p>背中だけ流してやるよそれならいいだろ</p><p>いえ、黒森様のお好きなようになさって下さい</p><p>


　オレの奴隷として可憐は、そう答える</p><p>どっちにしても背中から洗うよほら、腰掛けに座ってくれ</p><p>


　可憐は、オレの前の大浴場のプラスチック製の椅子にちょこんと座る

　女の子の後ろ姿は不思議だ

　年齢が幾つだろうと、丸いお尻がぷるんとしててセクシーだ</p><p>何があった</p><p>


　オレは、可憐の小さな背中をスポンジで擦りながら尋ねる</p><p>オレは何をしたらいいんだ</p><p>


　可憐は答えない</p><p>話せ命令だお前はオレの女なんだから、心配させるなさっさと話せ</p><p>


　可憐は、覚悟したらしく話し始める</p><p>わたくしの従姉がその</p><p>従姉</p><p>水島家の分家の娘です１人だけ、わたくしたちと同じ学校に帰っている従姉がいるんです</p><p>


　可憐は、オレに振り向いて言った

　真剣な眼をしていた

　可憐は、名家・水島家の本家の娘だ

　水島家は、名家の世界ではそれほど家格は高くないと聞いているけれど

　長く続く名家なのだから、分家もたくさんあるんだろう</p><p>分家の娘といっても、わたくしのお付きではありません彼女の家は、水島グループの企業の中でも、とりわけ業績が良いんですお父様がとても優秀な方でそれで彼女は、わたくしたちの学校に通うことを許されています</p><p>


　超お嬢様校は、名家の令嬢たちを守ることを目的にジッちゃんと歌晏さんによって運営されている

　だから、まず名家の本家の令嬢と、そのお付きと警護役が通っている

　その他にも、名家に準ずるような良家の娘たちもジッちゃんや歌晏さんによる審査に合格したら、超お嬢様校の生徒になれる

　トリイ電子の社長令嬢であるまり子や、国内有数の会計監査法人の代表の娘であるエリカたちがそうだ

　ていうか限られた数しかない名家の令嬢たちの方が人数が少ないから

　大半の生徒たちは、そっちの枠の子なんだけれど

　というわけで、名家・水島家の分家の娘でも審査に通れば、超お嬢様校に通うことはできる</p><p>その従妹は、何歳で何て名前なんだ</p><p>水島ノエルという名前で今、中等部の２年にいらっしゃいます</p><p>


　ということは、可憐より２つ年上なのか</p><p>で、その子がどうしたんだ</p><p>


　口籠もる可憐</p><p>話せよ</p><p>


　オレは、可憐の裸の脇の下をくすぐる</p><p>話してくれないと、何をしてやったらいいのか判らないからな</p><p>ノエルさんは怒っているんです</p><p>怒る誰に</p><p>それはわたくしの境遇についてですわ</p><p>


　可憐の境遇</p><p>水島家は、香月様や他の名家の方たちに大変、無礼に振る舞いを致しましたので処罰を受けることになりました</p><p>


　水島家は名家の令嬢たちが集まった香月家本家のガーデン・パーティに

　関西ヤクザの手先である天童乙女を潜入させた

　名家の令嬢たちを危険な状態にし、パーティの主催者である香月家の名誉を汚した</p><p>決して許されない大罪ですわ</p><p>ああ、だから今の水島家は、ギリギリ名家としては認められているけれど、家の格は最低限まで落とされてしまっているんだろ</p><p>


　それでも、名家の一員でいられるのだから完全に名家から追放されてしまっている鞍馬家よりはマシだ</p><p>そのノエルって子は、水島家の格が下げられたことを怒っているのか</p><p>


　分家でも水島家の人間だから自分の家が貶められたことに不満を感じている</p><p>そうではありません影響はあると思いますが</p><p>水島家の格が落ちたことでノエルさんも、校内で肩身の狭い思いをしていると思います</p><p>


　ああ、他の名家の娘たちとの関係や一般生徒の対応が変わったりしているのか</p><p>でも、それ以上にノエルさんは、本家の大人たちと香月様に対して怒っているんです</p><p>わたくしが香月家にお仕えすることになったことが、納得できないのだそうです</p><p>


　香月家のパーティに、天童乙女を潜入させることを了承したのは可憐の祖父の水島家当主だ

　１２歳の可憐には選択権は無い

　祖父に言われるまま、天童乙女と一緒に香月家に来ただけだ

　それなのに可憐が事件の責任を取って名目上は、みすずの臣下になっている

　実際はオレのセックス奴隷に</p><p>分家の娘からすれば、本家のわたくしが例え、香月家であろうとも、他の名家の臣下に下るということは受け入れられないのだそうです</p><p>


　分家の子からすれば、本家の令嬢の可憐は一族のお姫様なんだ

　それが、みすずの臣下になってしまったのがどうにも我慢できないんだな</p><p>そうなる原因を作ってしまったお祖父様や本家の大人たちそして、処分をなさった香月様のことを怒っているんです</p><p>


　その分家の娘から見ると大人たちが、罪の無い可憐を無茶苦茶なリクツで苦しめているようにしか思えないのだろう</p><p>このままではいずれ何かしらの大きな問題に発展するかもしれませんそうなる前にノエルさんとお話ししないといけないと思っているのですが</p><p>


　可憐の言葉を聞いてオレは</p><p>いや、それだけじゃないだろ</p><p>


　可憐の声には違う色が見えた</p><p>そのノエルって子だけじゃないだろ可憐お前自身はどうなんだ</p><p>


　オレは後ろから可憐を抱き締めて、尋ねる</p><p>人ってさよく自分の気持ちを、他人に重ねて話したりするんだよ自分が良くないと思っているモノをあいつが良くないって言ってたって伝聞の形で話したりするんだ</p><p>


　可憐自身はどう思っているんだろう

　水島家の罪に対するペナルティを１２歳の少女が背負わされている現状を</p><p>いや、もちろんその分家の子が怒っているのも事実なんだと思う本家の令嬢である可憐の今の様子を可哀相だと思っていることも水島家の大人たちやジッちゃんついでに多分、みすずや瑠璃子たちに対しても怒りを感じているんじゃないかな</p><p>


　可憐の一番の心配は、それなんだろう

　分家の娘水島ノエルだって、さすがに香月家の当主であるジッちゃんには反抗できない

　しかし、みすずたちは同じ校内に居る

　可憐が臣下としてみすずに従っている姿も目撃しているだろう

　そうなるとノエルと言う子の怒りの矛先が、みすずたちに向かう</p><p>いや、みすずや瑠璃子も畏れ多いかとなると、みすずたちと一緒に登校しているアニエスや、ルナ、コヨミちゃんハイジやヨミ、美智たちが標的にされる</p><p>


　名家・香月家の令嬢には手は出せないが

　その臣下お付きや警護役が狙われる

　名家の分家なんていう中途半端な立場の子の方が臣下に対して、威張っているだろうし</p><p>それでも可憐自身の気持ちの方が大切だお前はどう感じているどうしたい</p><p>


　ぶっちゃけ年少組だって、オレの女たちは強い

　そういう問題があると判ってさえいれば、幾らでも対応ができる

　美智やハイジは感覚が鋭いし巫女の力の持ち主もいる</p><p>可憐は今の自分に納得できているのか</p><p>わたくしはこちらのお屋敷での生活に満足しております黒森様にも皆様にも、とても良くしていただいていることは判っています心より感謝しております</p><p>


　それから小声で</p><p>セックスにも慣れました黒森様にご奉仕をして、いずれ皆様と同じように黒森様のお子を産むことも今は受け入れていますこちらの家族の一員にしていただけたことは、とても嬉しく感じていますしかし</p><p>


　彼女は、濡れた眼でオレを見る</p><p>水島の家に対しては、納得できない感情がありますわたくしはお祖父様や親族に捨てられたのではないかと</p><p>


　オレは、可憐の白い背中を擦ってやる</p><p>可憐が、そう思うのも当然だと思うよ</p><p>


　水島家は全然、可憐に連絡して来ない

　たまには家に帰せとも孫娘に会わせろとも言ってこない</p><p>香月家に睨まれるのが、怖いからなんだろうけれどちょっと酷いと思うよ</p><p>判った来週中になんとかしよう水島家のことも、そのノエルって子のことも</p><p>明日の日曜日までは、うちの高校の学園祭だから身動きが取れないその代わり、月曜は振替休日だから可憐のために時間が取れるよ</p><p>いいから任せろ可憐はオレの女なんだオレが全て解決するから</p><p>


　オレは、可憐の小さな身体を抱きしめて言う</p><p>そうですの、パパに任せておけば大丈夫ですの</p><p>そうだよ、兄さんが上手くしてくれるって</p><p>心配しなくていいですから</p><p>


　いつの間にか、アニエス・ルナ・コヨミちゃんの１２歳トリオが集まっていた

　可憐も入れたらカルテットか</p><p>可憐ちゃんは、パパによろしくお願いしますって言って次のお当番の時に一生懸命ご奉仕すればいいんですの</p><p>そうそう、兄さんに喜んでもうえるようにね</p><p>


　アニエスとルナが微笑む</p><p>ホントに大丈夫ですから</p><p>


　コヨミちゃんも、優しく可憐に言う</p><p>ありがとうございます、皆さん</p><p>


　可憐は涙目でそう言うと

　水島家のことは、翔姉ちゃんに

　水島ノエルって子のことはまずは、瑠璃子に相談しよう

　情報収集は今夜から始めた方が良い</p><p>さ、可憐髪も洗うぞ</p><p>


　オレは再び、可憐の身体を洗い始める

　そんなオレたちの様子も１３人の外国少女たちはジッと眺めていた

　可憐を洗ってアニエスとルナがオレを洗ってくれた

　今夜は他に、オレに洗って欲しいと望む子はいなかった

　まあ、オレが１人１人洗っていたらとんでもなく時間が掛かってしまう

　まだ夕飯前だからそろそろ食事に行きたいし</p><p>はい、みんな好きなパジャマに着替えて</p><p>


　風呂から上がって脱衣所に行くと克子姉がたくさんのパジャマを運んできてくれた</p><p>今夜はパジャマ・パーティよ</p><p>


　ということでみんなでパジャマに着替える

　外国少女たちにも、イーディたちが説明して好きなパジャマを着てもらった

　そして、みんなで食堂へ向かう</p><p>はい、どうぞお皿を取って下さいませ</p><p>


　割烹着姿の素子がオレたちを出迎える</p><p>今夜のお食事は、バイキング形式ですお好きなモノを選んで召し上がって下さい</p><p>


　そうか１３人の外国の少女たちの食事の好みが判らないから

　色んな種類のものをたくさん作ってくれたんだ</p><p>ほら、イーディたち説明してあげな</p><p>


　キョーコさんに言われてイーディ、エリカ、アーニャの３人がバイキング形式を元・少女暗殺者たちに伝える

　みんなフンフンと真剣な顔で聞いている</p><p>お兄さん、先に好きなモノを取ったらどうです</p><p>あの子たちのお手本に</p><p>いや、オレはみんなの後でいいよ</p><p>


　こういう場合、人気のある料理とみんながそんなに手を付けない料理に分かれる

　せっかく素子たちが作ってくれたのに余ったら悪いから

　オレは様子を見て、みんなが手を付けない料理から食べることにする</p><p>ほんじゃ、あたしが先にいただくよっ</p><p>


　キョーコさんが、料理の並んだテーブルに向かう</p><p>ほら、あんたたちもおいで</p><p>


　キョーコさんに言われた双子は、チラリとオレを見る</p><p>ああ、いいぞ先に好きなモノを取れ</p><p>ほんではお先に失礼します</p><p>


　エリとリエも料理のテーブルへ</p><p>アニエスたちは、あの子たちと一緒取りますの</p><p>


　１２歳カルテットは元・少女暗殺者たちを待っててくれた

　年齢が近い子たちも多いしな</p><p>説明終わったヨさあ、ご飯ネ</p><p>


　イーディが、みんなを料理のテーブルに連れて行く

　ああ一緒に風呂に入って、食事して

　こうやって少しずつ仲良くなっていくんだな

　外国少女たちは、まだ緊張が残っているけれど

　怖がってはいない

　大分、気持ちが落ち着いてきている

　和らいだ表情になっている</p><p>お風呂に行かなかった子たちのことも、警戒しなくなると思うよっ</p><p>


　お風呂組は外国少女たちが共感しやすい過去のある子ばかりだった

　風呂に行かなかったのは台所で食事の支度をしていた素子、くるみ、桜子、シエさん、まり子、ハイジ、茉莉花それから克子姉</p><p>美味しいご飯を作ってくれた人のことは嫌いにはなれないからさっ</p><p>


　こうしてご飯を食べることで台所に居た子たちとも仲良くなれるか</p><p>さ、ヨッちゃんもバイキング、バイキングっ</p><p>


　オレたちも料理の並ぶテーブルに向かう</p><p>はーい、立ったまま食べないっちゃんと椅子に座って食べな</p><p>


　家族のお父さん役のキョーコさんが叫ぶ</p><p>はあ、間に合ったわお腹ペコペコよ</p><p>


　食堂の入り口に翔姉ちゃんが現れた</p><p>やっと全ての処理が終わったわ</p><p>


　香月セキュリティ・サービスの反乱部隊の処分が終わったんだ

　公安警察との交渉も</p><p>ちょっと何であたしを呼ばないのよ</p><p>


　ぷんぷんしながら、雪乃がやって来る

　ミナホ姉さんは、娼婦候補生たちと新しい娼館に行った

　レイちゃんは、グレース・マリンカさんを香月セキュリティ・サービスの旧道場に送っていった

　マルゴさんは、まだ帰って来てないんだな</p><p>あなた、夕飯が済んだら愛ちゃんと明日のパンの仕込みを頼むわ</p><p>何人か手伝ってもらってあたしはあの子たちにパン作りを教えるから</p><p>


　新しく来た１３人の少女たちに早速レクチャーするんだ</p><p>生地を発酵させないで焼ける簡単なパンを作らせるわそれで今夜の内に、自分が作ったパンを食べる経験をさせるわ</p><p>


　自分の焼いたパンを食べることで暗殺以外の生きる方法があることを、身体で学ばせる</p><p>鉄は熱いうちに叩け今夜の内にできることをやっておかないとね</p><p>


　今日の学園祭での売り上げを元にした、明日の生産計画はできている

　オレと愛も今夜の内にしておくべきことをやらないと</p><p>３時間ぐらいで全部終わらせましょうね明日もあるんだから</p><p>うん克子姉</p><p>


　学園祭は明日で終わる</p><p>翔姉ちゃん、瑠璃子ちょっと来て</p><p>


　オレは可憐の件についても動き出さないといけない</p><p>そろそろセックスシーンを書かないと</p><p>それより明日までに国勢調査の書類を書かないと</p><p>1371．楽しい我が家　／　聖者の行進</p><p>判ったわ、水島家について調査します</p><p>


　可憐の件について話したら、翔姉ちゃんが即座に答える</p><p>わたくしの方も、校内の様子を調べてみます</p><p>うん、とにかくまずは情報収集だ</p><p>でも、なるべく急いで欲しい来週中にはカタを付けたい</p><p>


　そうじゃないと可憐がツラい</p><p>はい、少しでも早く可憐さんの悩みを解決して差し上げたいですわ</p><p>


　瑠璃子は、可憐の方を見る

　うんアニエスとルナとコヨミちゃん一緒だから、今は大丈夫だろう</p><p>とにかく明日が終わらないと、オレも動きが取れないし</p><p>


　学園祭は明日の日曜日までだ

　その代わり、月曜が振替休日だから時間が取れる

　学校が休みだから、パンの仕込みも無い</p><p>それと今はあの子たちのこともあるし</p><p>


　オレは食事をしている１３人元・少女暗殺者たち見る</p><p>とても興味深いですわお料理を選ぶのに、皆さん、それぞれ違うんですもの</p><p>


　瑠璃子も、外国少女たちを見てそう言う

　ホント色んな料理を自分で選んで取るバイキング形式だと、性格が判る

　例えばドリィは一つ一つの料理をイーディに尋ねて、自分の口に合いそうなものだけを食べている

　アナは姉の横にくっついて、イーディとの会話を聞いて料理を選択しているけれど

　自分からは、イーディに話し掛けない

　他の子たちはペニー・スゥたち数人の少女は、取りあえず、全部の料理を食べてみることにしたらしい

　逆に、アンネ・ロゼは料理の見た目で１つだけ選んでそればっかり食べている

　オソソは、アーニャに勧められたものしか食べない

　アクメ・イクはわざと不人気な料理だけを食べているみたいだ

　言葉の通じる案内役のイーディやアーニャやエリカの側から離れない子たちもいれば

　元・少女暗殺者の中間同士で固まっている子たち

　完全に１人で行動している子ホント、バラバラだ

　１３人の少女たちの性格や、人間関係がよく判る</p><p>色々と参考になるよね、ヨッちゃん</p><p>


　寧がやって来て、オレに言った

　そうだこうやって観察したモノは、あの子たちを理解する上での参考にしかならない

　こんな短い時間で、女の子の性格の全てが判るはずがないし人間関係なんて、すぐに変わる

　ただ理解しておかないといけないポイントはある</p><p>やっぱり、ドリィがあの１３人のリーダーなんだろうけれど</p><p>


　それでも、１３人の中に派閥がある</p><p>ペニー・スゥとヴァギィナのアクメ・イクは仲良しなんだなずっと３人だけで行動しているオソソと千代が、エリカに懐いているドリィ＆アナ姉妹とイン・ランとイン・リン姉妹がアーニャにアンネ・ロゼとクンニはイーディそんで、オルガとクリト・リリスは１人で行動か</p><p>でも、取りあえずみんな問題なく食べているよね</p><p>鶏肉のお料理をメインに致しました</p><p>


　素子がやって来てそう言った</p><p>牛やブタですと食べられない方が、いらっしゃるかもしれませんしお魚もダメな方がいらっしゃいますから</p><p>


　そうか、そこまで考えてくれたんだ</p><p>最近は、お寿司が世界中で食べられるようになりましたがそれでも、生魚が食べられない人は多いですし</p><p>うん、日本の感覚で今日は歓迎会だからお刺身の盛り合わせとかにすると、食べられない子がいたかもしれないよねっ</p><p>取りあえず鶏肉だと無難ですから他のお肉のお料理も、幾つかは作りましたけれど</p><p>


　ああ平然と全種類食べている子は、食べ物に関するタヴーの無い子なんだ

　注意深く選んでいる子は、色々と理由があるんだ</p><p>あの子たちの聞き取り調査をしたけれど特に特定の宗教を信奉しているという子はいなかったわ</p><p>だから、単純にそれぞれの子の背景にある文化的な差なんでしょうね子供の頃に母親が作ってくれた料理とか、親と別れた後に暮らした孤児院の食事とかの影響なんだと思うわ</p><p>


　食べ慣れていないモノを敬遠しているということか</p><p>最終的にあの子たちが生活していた組織での食事は、どうだったの</p><p>


　寧が、翔姉ちゃんに尋ねる</p><p>それが東南アジアの犯罪組織の女ボスは変わった人で、あの子たちには３６５日、ずっと同じメニューの食事しか与えなかったらしいわそれも病院食みたいな、最低限の栄養が取れればいいみたいなご飯だったそうよ</p><p>どうやら、食べることに興味が無い人だったみたいねその女ボスは</p><p>美味しい物を食べる喜びを奪われていたんだねあの子たち</p><p>


　寧が、外国少女たちを見る</p><p>喜んでパクパク食べている子はそれでも、お母さんと暮らしていた時は美味しい物を与えられた経験があるんだと思うそういう経験すら無い子は</p><p>


　ああ、そうかアンネ・ロゼが同じ料理ばっかり食べているのは、そういうことか

　こういう形式の食事だと、何を食べて良いのか判らないから怖がっているんだ</p><p>イーディ、アンネ・ロゼに他の物も食べろって伝えてくれ同じものばかりじゃ、栄養のバランスが悪くなるからってこれはオレの命令だ</p><p>


　オレは、大きな声でイーディに言う</p><p>アンネ・ロゼが食べられそうな物を、イーディが選んでやってくれ</p><p>


　イーディのことだからアンネ・ロゼの文化的な背景は、察知していると思う</p><p>了解ネ、Darling</p><p>


　イーディが笑って、それからアンネ・ロゼにオレの命令を伝える

　アンネ・ロゼは困惑していたが、イーディが幾つかの料理を指で示してどんな食材を使ったものなのか、一つ一つ解説していった

　だから、アンネ・ロゼはその中から、別の料理も試してみる

　おそるおそる口に含んでニコッと笑った

　口に合う料理だったらしい

　彼女の様子を見て、他の子も同じ料理を試してみる

　そこから会話が生まれる

　外国少女同士、あるいはイーディたちと笑顔で料理について話す

　イーディが、素子たちを指差した

　改めて、あの子たちが作ってくれた料理なんだということを伝えたのだろう</p><p>これでさっきお風呂に居なかったお台所組のことも、あの子たちは認めてくれると思うよっ</p><p>美味しいご飯を作ってくれる人のことは、好きになるしかないもんっ</p><p>


　素子とくるみ、桜子とシエさん、まり子とハイジそれから茉莉花

　イーディが１人１人を、外国少女たちの言葉で紹介していく

　食堂の中は、どんどん和やかな雰囲気になっていく

　後ろから黒瀬安寿さんが、オレに声を掛けた</p><p>ん、どうしたんだ</p><p>


　彼女は、少し暗い表情をしていた</p><p>あの、わたしいつの間にか、ここに居させてもらっていますけれど</p><p>


　黒瀬さんは、うつむいて言う</p><p>黒森様は香月セキュリティ・サービスをお持ちなんですよね高名な関さんが、ここにいらっしゃいますしイーディさんたちだって、ずっとわたしよりも警護役としての能力は上ですし</p><p>警護役としてだけじゃなく純粋な戦闘力も、あの子たちの方が高いわね</p><p>


　翔姉ちゃんが、イーディやミタマたちを見て言う</p><p>わたしもそう思いますですからその</p><p>


　黒瀬さんは深刻な眼で、オレを見た</p><p>わたし、必要ですかこちらのお屋敷に</p><p>


　オレは、即座に</p><p>必要だだから、オレは安寿を石神家から奪い取ったんだ</p><p>でも、わたしは</p><p>ああ、自信が無いのねあなた</p><p>そういうことは、今は悩まなくて良いハイジ、こっちに来てくれ</p><p>


　オレは、ハイジを呼ぶ</p><p>いかがいたしましたか</p><p>


　ハイジは、ササッとオレの前にやって来た</p><p>ハイジお前、ここしばらく渚の店の手伝いとかもしてもらったけれど</p><p>


　オレは、ハイジを見て言う</p><p>いや、それはハイジが色んな経験をして、世の中のことを色んな角度から見るようになって欲しかったからなんだけれど</p><p>


　ハイジは、１３歳でプロの警護役として働いていた

　それはそれでスゴいことだけれどハイジは、物事を一つの方向だけで見て判断をする悪いクセがあった

　だから、しばらく渚のお店の手伝いをしたり、お屋敷の家事をしたりして

　警護役とは違う生活を経験させた</p><p>はい色んなコトが判りました特に、渚お姉様のお店でお客様の応対をせていただいたのは、とても勉強になりました</p><p>


　花屋での接客がハイジを変えた</p><p>ハイジは、このままビジネスの道に進んでもいいんだぞ正直、オレはハイジには商売の才能もあると思うし</p><p>


　ハイジは名家のお嬢様たちに、自分が卒業したアカデミー出身の警護役を紹介するビジネスを起ち上げようとしていたし

　商業的な野心もある子なんだよな</p><p>それとも、初心を貫いてプロの警護人になる道を進むか今すぐ決めなくていいけれど、どうしたいのか考えておいて欲しいんだ</p><p>


　ハイジは、オレの眼を見て</p><p>わたくしは警護人になりたいと思っております</p><p>ビジネスにも興味はありますが、わたくしは警護人として、黒森様と家族を守る人生を歩みたいのです</p><p>


　ハイジの瞳は、真剣だった</p><p>ようやく生涯を懸けて、守るべきモノに出会えたのですから</p><p>


　オレは、翔姉ちゃんに</p><p>翔姉ちゃん香月セキュリティ・サービスで、ハイジの特別研修を組んでくれないか</p><p>ええ、判っているわ将来の幹部候補生わたくしの次に、香月セキュリティ・サービスの現場を仕切れるような人材に育て上げるわ</p><p>


　笑顔で、翔姉ちゃんは言う</p><p>ああ、美智もイーディ、ミタマやキヌカたちも、とっても強いけれど自分が前に出て闘うタイプで、たくさんの警護役を指揮したりするのは向いてないからな</p><p>


　やらせけばできるんだろうけれど基本的には、自分たちだけで敵を蹴散らしてしまう子たちだから</p><p>ええ、わたくしもハイジさんは、組織のマネージメントができる警護人になれると思うわ</p><p>


　ハイジのビジネス向きの才能を警護に活かすことができれば</p><p>明日から、わたくしが実地で教えるわいずれはわたくしが卒業したヨーロッパのアカデミーにも留学してもらうわああ、ハイジさんは短期コースは終了しているのよね今度は、正規コースよ</p><p>すぐじゃないぞ留学は２、３年後だ</p><p>


　オレは横から、そう言う</p><p>きっとその頃は、家族の中で他にも留学する子が出て来ると思うからなるべく一緒に行かせたいんだ留学する子の警護をハイジに任せたい</p><p>


　ハイジは、オレに返答する</p><p>それで安寿お前も、ハイジと一緒に特別研修を受けてみないか</p><p>


　オレは黒瀬さんに振り向いてそう言う</p><p>あら香月セキュリティ・サービスの特別研修で、講師はわたくしや麗華よ何か不満があるのかしら</p><p>いや、そういうことではわ、わたしい、いいんですか</p><p>こういう研修は、受講生が１人きりよりは２人の方が効果が高いわハイジさんは、いいわね</p><p>黒森様のご指示でございますから</p><p>


　ハイジは、了承する</p><p>だからあなた次第よあなたが嫌なら、仕方ないけれど</p><p>そ、そんな嫌じゃないです受講させていただけるのなら精一杯、頑張ります</p><p>


　黒瀬さんは素直な娘だからそう言ってくれると信じていた</p><p>じゃあ、頑張ってくれ頼むぞ</p><p>


　オレは、話を決めてしまう</p><p>は、はいわ、わかりました</p><p>


　こうして、ハイジと黒瀬安寿さんは警護の指揮官になるための勉強をすることになった</p><p>あのわたくし、アーデルハイト鹿取と申しますハイジというのは愛称です</p><p>


　ハイジが、黒瀬さんに自分のことを説明する</p><p>あ、わたしは黒瀬安寿ですよ、よろしくお願い致します</p><p>


　黒瀬さんも、慌てて挨拶した</p><p>あなたが、わたくしと一緒に研修を受けるということについては了承させていただきましたが</p><p>ですが、その前に家族としての義務は、果たして下さいよろしいですね</p><p>


　真顔で、黒瀬さんを見る</p><p>家族の義務ですか</p><p>


　キョトンとなる黒瀬さん</p><p>この人とのセックスのことよ</p><p>


　翔姉ちゃんが、笑ってオレを見る</p><p>はい、黒森様と性的な関係を結ばなければ、家族ではありませんから</p><p>ってえ、あなたもなの</p><p>


　黒瀬さんは、１３歳のハイジがオレとセックスしていることに驚く</p><p>当たり前ではありませんか</p><p>身も心も捧げなければお守りすることなどできません</p><p>


　ハイジは、黒瀬さんにそう言う</p><p>大丈夫だ、ハイジそれは研修までにちゃんとするから</p><p>お前とセックスするからな、安寿判ったな</p><p>あ、は、はいそ、そうですか判りました</p><p>


　不承不承黒瀬さんは、そう答えた</p><p>ほら、ハイジと安寿でメシを食って来い色んな話をして、仲良くなっておけ</p><p>


　オレは２人を送り出す</p><p>あ、はい、判りました</p><p>


　２人はオレたちから離れて、料理の並ぶテーブルに向かった</p><p>ま、あの２人なら途中で挫けることはないわね</p><p>黒森様わたし、何か弾きますわ</p><p>


　茉莉花が来て、オレに言った</p><p>うん、頼む何かみんなが楽しくなるような曲を頼む</p><p>


　茉莉花が、食堂の奥のエレクトーンに座った

　茉莉花の軽やかな演奏に、元・少女暗殺者の子たちも注目する

　ああ、この曲は知っている

　聖者が町にやって来るだ

　明るい音楽が、楽しい食事に彩りを足す

　夕食の後はオレたちは３つのグループに分かれた

　片付け当番の子は、台所へ

　警護役グループは地下室でトレーニング

　そしてオレたちと１３人の外国少女たちはパン工房へ</p><p>あなたたちは、そっちで明日の仕込みをして</p><p>


　克子姉が、打ち合わせ通りに指示する

　パン工房の右側ではオレと愛が中心になって、明日の学園祭２日目のためのパンの仕込みを始めるメグとマナ、ありす、月子やヨミも一緒だ</p><p>それじゃあ、こっちはパン焼き教室よ</p><p>


　一方、左側は克子姉が１３人の元・少女暗殺者たちにパン作りを教える

　そっちにはアーニャにエリカやアニエス、ルナやコヨミちゃんが居る

　元・少女暗殺者たちの心が、大分ほぐれてきたから警護役の数が減っても大丈夫だろう

　ただし、巫女たちは相変わらず、全員、張り付いている</p><p>とにかく、この子たちには簡単なパンを作ってもらうわ</p><p>


　パンというか短時間で発酵させずに作るから、パイに近いものになる

　とにかく２～３時間で焼き上げて自分の作ったパンを食べてみるところまで、今日のうちに体験させる

　暗殺以外に、自分はこんなこともできるということを理解してもらうんだ</p><p>あたしもパンを焼くよ</p><p>


　キョーコさんが、そう言ってパン工房に入って来た</p><p>え、キョーコさんパン、作れるんですか</p><p>できるよっていうかあたしにできないことはないんだよっ</p><p>


　キョーコさんは、そう言って外国少女たちの方へ向かった</p><p>ええ、キョーコさんパン作りも上手よ</p><p>当たり前だろパンぐらい美味いのを焼けないと国際重犯罪者なんて、やってられないんたせよっ</p><p>


　それはどうだか判らないが

　キョーコさんの手つきは、慣れていた

　ホントにパンなんかも、作れる人なんだ

　外国少女たちも、キョーコさんの姿に驚いている</p><p>あたしが、こういうところを見せておいたらこの子たちも、すんなりパン作りに入れるだろ</p><p>


　１３人の中には、パンを作ることにそれほど乗り気じゃない子もいるのか

　そういう武闘派な子でもキョーコさんが、上手にパンを作る姿を見れば興味を持ってくれる</p><p>さ、あたしは勝手な好きなパンを作るから克子、そっちはそっちで初心者コースを始めな</p><p>ええ、そうさせていただきますわアーニャちゃん、エリカさん通訳お願いね</p><p>


　パン工房内が動き出す

　また日が開いてしまいました申し訳ない

　ちょっと苦しい日々が続いています

　何とか乗り切らないとはぁ</p><p>1372．楽しい我が家　／　パンの味</p><p>済みません金曜日に渋谷で風邪のウィルスを拾って来た見たいで</p><p>３連休中は、ずっと高熱と頭痛と咳とめまいで寝込んでました</p><p>連休だから、病院も休みだし過去、５年間で最悪の体調です</p><p>よし、こっちはオーケイ</p><p>こっちも終わったよ</p><p>


　オレと愛で、作業の最終確認をする

　お屋敷の一角に作られている克子姉のパン工房

　人数が居るから、明日の仕込みは問題なく完了した

　後はパン生地を休ませて次の作業は明日の朝になってからだ

　今日は土曜日だから、手伝ってくれた子たちも明日の学校の支度をしなくていいし</p><p>みんなありがとう、助かったよ</p><p>


　オレはマナたちに礼を言う</p><p>あっちは、まだまだみたいだね</p><p>


　マナが克子姉が指導している元・少女暗殺者13人のパン教室の方を見て言う

　向こうは簡単なパンをとにかく作って、焼いてみて自分で食べてみるところまで今夜中にやるっていうから

　ああ、ホントにキョーコさんも一緒に作ってるけれどホントに上手だな

　キョーコさん、何でもできるんだ</p><p>作り始めて２時間以上経っているからみんな、それぞれ色々だね</p><p>


　ポツリと、愛が呟いた

　そろそろ集中力が切れてくる頃だ

　パン作りに飽きてきている子もいる</p><p>金髪の子たちと黒髪の子たちは仲が悪いのね</p><p>


　ペニィ・スゥとヴァギィナたちと、アクメ・イクとオルガが競い合ってみたいだ

　ペニィ・スゥはイタリア系、ヴァギィナはフランス系だけど顔は東洋人っぽい

　アクメ・イクはギリシャ系、オルガは中央アジアだっけ</p><p>違うよ、仲が良いから競い合いができるんだよ</p><p>


　そうか仲が悪い関係なら、口も聞かないよな

　違う派閥同志でも、ジャレ合うことのできる間柄なんだな

　うん、少し離れた位置で１人で黙々と作っているクリト・リリスの方が心配か

　ドリィとアナ、イン・ランとイン・リンは姉妹で話しているから大丈夫だと思うけれど</p><p>あたし、瑠璃子さんと明日の打ち合わせをしてくるそれで今夜は早く寝る</p><p>


　明日は、このお屋敷のパン工房と高校のパン工房の両方をフル稼働させてお客にパンを提供するから

　こっちの工房を取り仕切ることになる瑠璃子と、今日のうちに打ち合わせしなくてはいけないことがたくさんある</p><p>ううん吉田くんは大変だと思うから</p><p>


　愛は、ニコッとオレに微笑んだ</p><p>愛は、明日も精一杯頑張るからだから、今夜はお休みなさい</p><p>うん、明日も愛には、がんばってもらわないと困るもんな</p><p>


　愛は、高校の方のパン工房の要だ

　元は同じ部活だったから、手伝いに来てくれている女子テニス部の子たちのこともよく知っているし</p><p>克子姉が、ここで作ったパンを車で運ばないといけなくなるから愛の負担が増えると思うし</p><p>


　今日は、１日克子姉が現場にベタ付きで居てくれたけれど明日は不在の時間が増える</p><p>お運びぐらいなら、わたくしがやりますよ</p><p>


　とレイちゃんが、パン工房に顔を出した</p><p>わたくし、明日、非番にしていただきましたから</p><p>


　お休みなんだ</p><p>今日が色々ありましたから、明日はゆっくりさせてもらいます</p><p>


　香月セキュリティ・サービスの反乱部隊が、石神兄妹を利用してオレたちを襲って来ることを、翔姉ちゃんと御名穂姉さんは予測していた</p><p>てことは、明日は変なイベントは無いってことだね</p><p>


　今日みたいに知らされていないのは困る</p><p>はい、明日は何も無しです１日、学園祭を楽しんで下さい</p><p>


　レイちゃんは、クスッと微笑んだ</p><p>ということなんで、明日はお手伝いします</p><p>いや、だけどオレの高校の学園祭だし</p><p>


　克子姉はパン技能士コースの正式な講師だから学園祭を手伝うことは問題ないだろうけれど</p><p>家族が協力するだけですから、問題ないんじゃないですか</p><p>


　ケロリと言う</p><p>高校生じゃ車の運転はできないんですし荷運びぐらいは、生徒の家族がしたっていいじゃないですか</p><p>


　レイちゃんは、今では有名人だし</p><p>手伝いたがってんだから、やらしてやんなよっ</p><p>


　地獄耳のキョーコさんが、オレたちの方を振り向いて言う</p><p>大丈夫だよ、たいていのことは平然とやってれば誤魔化せるもんだからさっ</p><p>


　キョーコさんはそうなんだろうけれど</p><p>グダグダ言ってると、明日もまた、あんたたちのカフェの前に装甲車で乗り付けるよ</p><p>


　それは困る</p><p>うん、じゃあ頼むよ、レイちゃん</p><p>ええ、判りました</p><p>


　ていうか、これって

　明日は、オレたちの店の前で藤宮麗華トークショーも開催されるってことになるんじゃないか

　いいか、今日はアーニャがトークショーに参加したんだし

　レイちゃんも、時々、オレたちの高校に出没している

　テレビの特別番組で、３ヶ月に１度アーニャと闘っているレイちゃんがサプライズ・ゲストで登場してもみんな、それほど変には思わないか</p><p>じゃあ、あたし休みます</p><p>あたしも今日は休むわ</p><p>


　愛と一緒にメグも自室に下がると言う</p><p>ヨシくんは大変だと思うけれど今晩は、あの子たちの様子を最後まで見ていないといけないものね</p><p>ああ１３人の元・少女暗殺者たちが、自分で作ったパンを生まれて初めて食べてみる瞬間にオレは同席していないといけない</p><p>


　生涯の思い出となる瞬間に立ち合わないと

　そして、オレがその場に居たことを彼女たちの記憶にも焼き付けておかないといけない</p><p>頑張ってね、ヨシくん</p><p>


　メグはオレとお休みのキスをすると

　愛と一緒に、パン工房から出て行った</p><p>はい、じゃあできたパンを焼くわよ</p><p>


　その間に、向こうのテーブルのパン生地が何とか形になったらしい

　克子姉が、１３人の外国少女たちが作ったパンをそれぞれ集めてオーブンに入れていく

　さて、ここから先は焼き上がるまでしばらく待つしかない</p><p>人って想像できる範囲のことしかできないって言いますよね</p><p>あの子たちの現実感覚ってどの程度だと思いますか</p><p>


　現実感覚</p><p>ほら、あの１３人ほぼ全員が東南アジアのスラム街です母親が売春婦だったあるいは、そういう犯罪行為が当たり前の環境で生まれましたそれから孤児院に入った子が何人か居て、最終的にはみんな犯罪組織の女ボスのペットですよね</p><p>そういう子たちにとって、自分たちが達成することのできると感じられることのできる範囲って、どんなものだと思います</p><p>例えばあの子たちが今から勉強して、一流の大学に入って研究者となり将来、ノーベル賞を受賞するような学者になれると想像するでしょうか</p><p>そういうのは無いよなあの子たちが、これまで生きてきて見てきた人たちの中に学者なんていないと思うし</p><p>というより、あの子たちは学者という職業の人たちは、どうやって収入を得ているのか理解できないと思います</p><p>


　何かの研究に関する費用と、自分の生活費を国や研究機関や企業から出してもらうという経済システムが理解できない</p><p>あの子たちは犯罪組織には属していましたがどういうお金の流れで、組織が動いているかまでは見ていませんあの子たちは、使い捨ての暗殺者だったわけですから</p><p>


　暗殺に失敗してしまった場合、少女暗殺者から組織の情報が漏れるのはマズいから

　あの１３人には犯罪組織についての詳細な情報は、知らされていない</p><p>ですから、あの子たちの現実感覚はスラムに居た時と同じということです</p><p>


　売春婦と犯罪にまみれた貧民街の経済感覚</p><p>スラムに暮らしている人たち特に、女の子の一番の夢って何だと思います</p><p>


　レイちゃんが、オレにそう尋ねた瞬間

　大きな声でキョーコさんがそれも、元・少女暗殺者たちの言葉で話し掛ける</p><p>注目って言ってるわ</p><p>


　アーニャがやって来てオレに通訳してくれた

　キョーコさんは、さらに話し始める</p><p>アンタたちが、パンを作っていく様子をアタシは見てきた実際のところ、言われた通り真面目に作っている子もいればいい加減な子も居た仲間同士で競い合って、作りが雑になっている子も居た</p><p>


　キョーコさんは、できたパンをオーブンに入れてしまってもう直せなくなってから、この話をしている</p><p>アンタたちの中には正直、何でパンなんか作らせるんだ自分は将来、パン屋なんかになりたくないのにって思っている子もいるだろうそれは別に構わないんだけれど</p><p>アタシたちが知りたかったのは、アンタたちの性質さちゃんと言われた通りのことができる子なのかそれも教わった通りのまま、最低限のことしかしないのか逆に、勝手に自分なりのやり方を付け足してしまったりはしていないかそれも美味しいパンを作ろうという研究熱心さからなのかあるいは、退屈さを誤魔化すためにいい加減な気持ちで手を加えたのか</p><p>


　ああここまで、余り細かいことを言わずに、この子たちに自由にパンを作らせていたのは

　この子たちの性格を、より詳細にチェックするためか</p><p>いや別に今作ったパンのことで、アンタたちに何らかのペナルティを与えるつもりはないよそんなことをしなくても、できあがったパンをお互いに試食してみれば判る</p><p>


　キョーコさんは、１３人の少女たちを見て言う</p><p>自分で自分の作ったパンと、他の子の作ったパンそれから、サンプルとして克子たちが作ったパン、ついでにアタシが作ったパンも食べ比べてみるといい</p><p>


　アーニャが、そう通訳してくれた</p><p>それで判るから</p><p>


　手を抜いた人は、手を抜いたことが

　余計な付け足しをした人は、付け足しの結果がどうなのか

　そして、本来作らなければならなかった克子姉のパンがどれぐらい美味しいのか

　自分の舌で理解させる</p><p>さてと、一応言っておくけれどあんたたちは、別にパン屋ならなくたっていいんだあたしたちの家族には、他の商売をしている子もいる</p><p>


　キョーコさんは、壁のディスプレイに渚の映像を映し出す</p><p>みんな、食事の時に会ったからもう知っているよね真緒ちゃんのマミーで、今、次の子も妊娠している渚だ</p><p>


　さっきの夕食会の中で、渚は１３人の外国少女たちには特別な印象を持ったろう</p><p>渚は、元・娼婦だったでも、今は完全に足を洗ってお花屋さんをやっている</p><p>


　キョーコさんは、画面に渚の花屋の様子を映し出す</p><p>この花屋が全て、渚のものだ店長として雇われているんじゃないよ渚自身がオーナーの渚の城なんだよ</p><p>オーッっという声が、少女たちから起きた</p><p>さっきの話スラム街の女の子たちの将来の夢の１番はお店のオーナーですよ</p><p>スラムにはたまにいるわけです売春婦だったけれど、良い旦那が付いて、お店を開くことができたっていう子がそういうのが、スラム育ちの女の子たちが感じる一番、現実的な夢なんです</p><p>


　大企業の正社員とかそういうのは、最初から手が届く夢の内に入っていない</p><p>渚は頑張ったから、これだけのお店を手に入れた渚だけじゃないよアタシたちの身内には娼婦から足を洗って、色んなお店をやっている人たちがたくさんいる</p><p>


　キョーコさんは黒い森の娼館を引退した元・娼婦のお姉さんたちの中で

　お店をやって成功している人たちの顔写真と、店の画像を次々と画面に映していった

　美容室や、ネイルサロンタマヨさんのラブホテルの画像もあった</p><p>渚にできたことなんだからアンタたちにだって、できるはずだアンタたちが良い子なら、店の１つぐらいは持たせてやるよただ</p><p>パン１つ、言われたとおりに作れないような子には、そういう特典は与えないかもしれないけれどね</p><p>


　ギョッとなる１３人

　そして、キョーコさんはオレを指さすと</p><p>アンタたちに関する判断は、あの子が決めるあの子が、アンタたちのアーク・マスターだこれからは、もう少し注意して行動するんだね</p><p>


　１３人の合計２６の眼が、オレに集まる</p><p>そうだな全てはオレ次第だ</p><p>この子たちを受け入れたのは、オレなんだから</p><p>外国少女たちは、みんな不安そうな顔をしていた</p><p>はい、じゃあ食べてみましょう</p><p>


　パンが焼けて、克子姉がそれぞれのパンを配る</p><p>最初にまず、あたしの作ったサンプルのパンを食べて</p><p>


　克子姉の言葉を、キョーコさんが通訳する</p><p>じゃ、イチニーノサンだっ</p><p>


　キョーコさんの号令で、みんな克子姉のパンをムシャッと口に含む

　オレも食べた</p><p>発酵とさせないで作る方式のクロワッサンだけど小麦とバターが効いている</p><p>それじゃあ次は、自分の作ったパンを食べてみな</p><p>


　キョーコさんに言われてみんな、自分のパンを食べる

　みんな苦々しい顔をした

　克子姉のパンよりも、格段に美味しさが劣っているんだろう</p><p>そしたらあんたたち、お互いが作ったパンを食べ比べてみな</p><p>


　キョーコさんは、そう言うが</p><p>自分のパンが克子姉のパンよりも劣っていると知った少女たちは、恥ずかしがって自分のパンを隠そうとする</p><p>これは命令だアーニャ</p><p>


　アーニャが少女たちからパンを１つずつ、回収していく

　１３個のパンを乗せてオレのところに持って来た</p><p>食べてみな</p><p>


　キョーコさんは、オレに命じる

　一番のドリィのパンから、食べていく</p><p>ドリィは、克子姉の仕事をよく写しているでも、深みが足りていない</p><p>


　オレの感想を、キョーコさんが通訳する</p><p>アナも、真面目に作っているけれどドリィより雑だしっかり生地が練れていない</p><p>


　真面目なドリィ＆アナ姉妹は、真剣な眼でオレを見ている</p><p>ペーニー・スゥのは、形ばかり綺麗で肝心の味がダメだヴァギィナは、形で遊びすぎでも、味の方はそこそこだな</p><p>


　正直に診断していく</p><p>オソソは、味はちゃんとしているけれど形が歪だお客は見た目も気にするんだから、こういうところはちゃんとしろ千代のは何で、みんなより一回り小さいんだ変なところで個性を発揮するなどうして、克子姉がこの大きさでパンを作っているのか考えて見ろでも、味は悪くない</p><p>アンネ・ロゼ何で甘いんだ自分が甘いのが好きだからって、こっそり砂糖入れたろ美味くないわけじゃないけれどこれはダメだこういうクロワッサンにするつもりなら、最初からチョコ・クロワッサンとかにするよ生地に余計な砂糖を入れたりはしない</p><p>


　アンネ・ロゼがカクッと落ち込んだ表情になる</p><p>イン・ランとイン・リンは良いぞ後は慣れるだけだと思う克子姉との腕の差は、自分たちで判っただろ</p><p>


　この双子は、なかなかパン作りの才能があると思う</p><p>アクメのは少しパサパサしているなでも、それ以外は形も整っているし問題ないどうして、こうなったのかは克子姉に聞いて、今日中に解決しておけ</p><p>


　コクンとアクメがうなずく</p><p>クンニのはこれは生地を捏ねすぎたんだよ頑張りすぎオルガはなかなか上手いないやパンの形のことだけだよ味の方がバラけているのは、生地の練り込みが足りてないからだ</p><p>クリトはそんなにパンを作るのが嫌だったのか</p><p>


　クリト・リリスの作ったパンは全然、克子姉のサンプルとはかけ離れていた

　クリトは何か言う</p><p>これは、彼女の部族でよく作っているパンだそうよ</p><p>


　アーニャが、そう訳してくれた

　ああ、克子姉のパンをコピーするんじゃなくって

　自分が作れる別のパンを作ったんだ

　オレは、クリトのパンを食べる

　素朴な味だけど日本で店で売れるパンではない</p><p>これではダメだ</p><p>


　クリト・リリスは、ぐっとオレを睨み付けて何か言った</p><p>何が不満なんだって言っているわ</p><p>


　クリト・リリスの眼を真っ直ぐに見つめると</p><p>このお前の部族のパンはすでに、お前が作れるモノだろ今やっているのは、お前たちがさっきまでは作れなかったモノだ</p><p>すでにできることを誇るな新しいことに、どんどんチャレンジしろそうでないと、クリトは過去に食い殺されることになるぞ</p><p>


　アーニャが翻訳するオレの言葉を聞いて１３人の少女たちは沈黙する</p><p>昨日までできなかったことに、トライしろそして、できるようになれいつでも、そういうことを頭の中で考えている人間だけが、成功するんだどんなことでも、モノを教えてくれる人には食らいつけ何が、これからのお前たちの武器になるか判らないんだぞ</p><p>あたしの作ったパンをみんなに配りな</p><p>


　キョーコさんが、克子姉とアーニャにそう言う

　すぐに全員にキョーコさんパンが配られる</p><p>いいから食べてみなよ</p><p>


　オレたちは、ムシャッと食べた

　う、美味い

　美味いけれど

　形も焼き上がりも、克子姉のサンプルと全く同じなのに

　美味さの方向性が、全く違う</p><p>どうしてこういう手品ができるのかようく考えてみるんだねどっちにしても、アンタたちはパンのコトでアタシらに意見するのは１０年早いってことさ</p><p>


　武闘派のキョーコさんに、ここまでスゴい腕前を見せられてしまったら元・少女暗殺者たちも黙り込むしかない</p><p>ほら、さっきの命令通りだお互いにお互いの作ったパンを食べ合って、論評しあいな</p><p>


　キョーコさんは命じる</p><p>予定ではこの後エッチシーンなのですが体調次第です</p><p>熱があるのに、エロシーンは厳しい</p><p>1373．楽しい我が家／夜のセックス研修会　１</p><p>・御厨くるみ／１４歳主人公の性奴隷素子の警護役なのだが、ふんわり髪の可愛い少女お殿様・香月瑠璃子／１５歳香月家の令嬢でみすずの従妹セックス奴隷お兄様</p><p>


　使い捨てにされた少女暗殺者たちの中で、最後まで生き残った13人だ

　オレとキョーコさんにガツンと言われれば、プライドを捨てて真面目にパンについての討議を始めた

　まあ、リーダーのドリィが根っから真面目な子だし

　みんな、親と早くに別れ今までまともに学校とかにも通っていないだろうから

　人にものを教わるということに慣れていないんだろう

　今までは、常に強気の自己アピールをしていないと東南アジアの組織の中では生きて行かれなかったのかもしれない

　色々なことは考えられるけれど

　基本的にこの少女たちは、心が切り詰めすぎていると思う

　いつ死に直結する暗殺指令が出されるか判らない少女暗殺者の生活感覚のままなんだ

　そういう過去からこの外国少女たちは、何としても決別しないといけない

　この日本でオレたちの家族の一員となって生活していくのなら

　もっと穏やかに、少なくともオレたちと一緒に居る時には安心して暮らせるようになって欲しい</p><p>ま、今日のところは、このまま30分くらい自由に討論させるだけにするよ</p><p>


　キョーコさんが、オレのところに来て言う</p><p>こんなもん、1回、パンを焼いてみたからって何もかも、スッキリ理解できるわけがないんだからアンタも経験があるだろ</p><p>それはそうですけれどオレの時は、克子姉が最初から付きっきりで判りやすく丁寧に説明してくれましたから</p><p>


　オレは13人の方を見る

　外国少女たちはキョーコさんに言われた通り、お互いのパンを食べ合って批評し合っている

　しかし、疑問に思ったことを先生である克子姉に聞いたりはしない

　まあ、克子姉は彼女たちの言葉が話せないからアーニャやキョーコさんといった通訳を介さないといけないという手間もあるんだろうけれど

　そもそも、上の人間からは命令されるだけで

　自分の方から上の立場の人に質問をするという習慣が無いんだな</p><p>今夜はいいんだよあの子たちの中だけで、対話させて一晩考えて、煮詰まったところで疑問に答えてやった方がいい最初から、気前よく正解を与えていくと自分で考えなくなるからね</p><p>


　キョーコさんは、本当にジックリとこの13人の教育に時間をかけていく方針なんだ</p><p>アタシもほら、場所は地球の反対側だけれどあの子たちと似たようなスラム出身だからね</p><p>


　キョーコさんはブラジル生まれの日系人だ</p><p>スラムの女ってのはねたいてい、思いっきりタヌキ顔になっちまうか、思いっきりキツネ顔になっちまうかのどちらかなんだよ</p><p>


　タヌキとキツネ</p><p>男に頼るだけで、自分じゃ何も決められないような女はただただ男に媚びて甘えるだけの目尻の垂れ下がったタヌキ顔になっていく逆に、男に裏切られたり酷い目に合わされたりして男を警戒して、絶対に心を許さなくなった女は眼が釣り上がってキツネ顔になっちまうのさ</p><p>なんとなく判ります</p><p>娼婦にも、そういう傾向があるからね克子なんかも、アンタと出会う前はかなりのキツネ顔になってたものね今は、大分直ったけれど</p><p>


　ああ、白坂創介へ復讐していた頃の克子姉は確かに怖かった</p><p>アタシはどっちの顔も好きじゃないのさキツネ顔もタヌキ顔も、男の悪い影響のせいで女が歪んだ姿でしかないからね</p><p>


　キョーコさんは、そう言いながら13人の外国人少女たちを見る</p><p>アタシはあの子たちをタヌキにもキツネにもしたくないのさ女の子は、野に咲く花でないとね</p><p>


　花か

　女の子はケダモノでなく花の様であって欲しいとオレも思う</p><p>ということで花の飼育をよろしく頼むよ</p><p>


　キョーコさんは、オレに向かってニヤッと笑う</p><p>この第1回パン焼き講習会の後は第1回セックス研修だからね</p><p>


　そうなることは判っていた

　鉄は熱いうちに打てということなら、セックスに関することも今日中に学習を開始した方が良い</p><p>えっと今日は、見学させるだけですよね</p><p>


　オレとしては、明日も学園祭で朝から忙しいし

　今から13人の女の子たちを相手するのは無理だ

　というかできれば、もう少し時間を掛けて

　1人1人のことを理解して、お互いに意思の疎通ができるようになってからセックスしたい</p><p>それも、あんたが自分で決めることだよ</p><p>あんたの花たちなんだからアタシに聞かないで、あんたが自分で判断しな</p><p>


　様子を見ながら手探りでやっていくしかない</p><p>先に身体を合わせてしまった方が話が早い子も居るからね</p><p>


　言葉よりも、スキンシップか</p><p>ていうかみんな、スラム出身だろだから、あの子たちの一番年下だって、セックスがどんなものなのかは判っているんだよ暑い国出身で、クーラーの無い生活をしてきていてほとんどの子の親は娼婦だからね</p><p>


　母親が客を取っている姿を見ている、聞いている</p><p>ニホンの女の子とは違うよセックスに対して、甘ったるいイメージは少しも持っていないから男と寝るのは金のためで東南アジアの裏の組織に拾われて少女暗殺者にならなければ自分たちも、とっくに周りの子と同じように娼婦になっていたと思っている子たちなんだよ</p><p>


　キョーコさんは、ハッと溜息を吐く</p><p>アタシもそうだったさスラムだからね、男はみんな失業してて、ロクでなしばかりで確実に金を稼ぐ方法は、女が身体を売ることしかないんだからさそれが嫌なら犯罪に手を染めるしかないアタシみたいにね</p><p>


　若き日のキョーコさんは犯罪者になる道を選んだ</p><p>ま、その話はいいんだけれどとにかく、今のあの子たちはセックスに対してもネガティブなイメージしか持って無いからさそれも今夜中に引っ繰り返しておいて</p><p>


　1日で世界感を引っ繰り返すのか

　いや、それぐらいの勢いでやらないと人は変わらない</p><p>判りましたちょっと考えてみます</p><p>


　オレは今夜のセックスのメンバーを考える

　メンバーも、そうだけど趣向もだよな

　どんなセックスにするのか

　とにかくあの13人に、売春の雰囲気を思い出させるのはマズい

　亡くなった母親のことや、スラム時代のツラい思い出が蘇ってきてしまうかもしれない

　それは過去に戻ることで今まで知らなかった世界に飛び込むのとは違う

　するとキョーコさんが</p><p>寧、ちょっと来なこの子の相談相手になってやんな</p><p>


　寧を呼ぶ</p><p>えー、あたしでいいのっ</p><p>


　そう答える寧に、キョーコさんはニヤッと笑って</p><p>克子は、あっちの子のパン談義に付き合わないといけないんだとなれば、アンタがここでは次に年上のお姉ちゃんだろ</p><p>


　寧が、こっちにやって来る</p><p>そうだねぇ、そうなると</p><p>


　13人の外国少女たちが、お互いのパンの批評会をしているのを横に観ながら

　オレは寧と話してみる

　ミナホ姉さんは、今夜は新しい娼館だし克子姉は、13人の方に付いて時々出るパンに関する質問に答えている

　アニエスたちや、鷹倉神社の巫女たちも笑顔で13人の話し合いを眺めていた</p><p>克子お姉ちゃんたちは外れてもらうとして翔お姉ちゃんたちも止した方がいいよね</p><p>


　娼館の匂いを外国少女たちが感じ取るかもしれないから、元娼婦の克子姉にはセックス研修会は外れてもらう

　翔姉ちゃんとレイちゃんは警護人としての匂いが強いから、別の意味で13人が警戒してしまうかもしれない

　だから、今夜は呼ばない方が良い</p><p>てなるとセックスを覚えたての最近来た子たちで固めた方が良いんじゃないの</p><p>あの子たちって、ヨッちゃんだけだからセックスに対する嫌悪感とかも全然無いでしょ今は、セックスが楽しくてしょうがない時期だろうし</p><p>


　素子とくるみ、エリカと茉莉花それに桜子辺りか</p><p>とにかくさ、向こうが13人で見学してくるんならヨッちゃん側も、同じくらいの人数にした方がいいと思うよ</p><p>だってほら、13人の子に見学されながらセックスするのってなかなか緊張するよっある程度、ベッドの上も人数がいないと負けちゃうってば</p><p>だからさ、ベッドの周りで観ている子と同じくらいベッドの上にも居た方が良いんじゃない</p><p>だけど、オレ、今夜13人も相手できないよ</p><p>


　処女の外国少女たちじゃなくても、13人の女をこれから相手にするのは絶対に無理だ

　ベッドに呼んでおいて、何もしないままというのは申し訳なさ過ぎる</p><p>もう、そういうのは気にしなくて良いんだよ女の子は男の子と違って、毎回、セックスの度にエクスタシーに達しなくても満足できるものだし</p><p>いやでもさ13人も居たらさすがに手持ちぶさたで何したら良いのか判らない子が出るよ</p><p>じゃあ、せめて半分6人か、７人にしたら</p><p>


　とりあえず５人は決まりとして</p><p>でも、覚えたての子ばかりってのも良くないんじゃないかなセックスに慣れてる子も入れた方が</p><p>それならアニエスを入れればいいじゃんかあの子、もうすっかり溶け込んでいるし</p><p>


　ニコニコと人懐っこい笑顔のアニエスは、すっかり１３人の少女たちに受け入れられている

　まあハーフばかりの１３人だから、外人顔のアニエスの方が親近感があるのかもしれない</p><p>ヤッちゃんは、どうする</p><p>１人ぐらいお姉さんが居た方が良いと思うしヤッちゃんも来てよ</p><p>うーん、あたしは止しとくよ</p><p>


　寧は、苦笑してそう答えた</p><p>あたしもさ日本に帰って来てから、しばらくは黒い森の娼館の中で暮らしていたからさ娼婦ではないけれどそういう匂いがするかもしれないからさ</p><p>


　寧はキョーコさんとミナホ姉さんに、ロサンゼルスから救出されてから、娼館の中で暮らしていた

　黒い森の娼館が活動停止する前の娼婦のお姉さんたちが働いていた時期を知っている</p><p>今夜は、ちょっとでも不安なことはやらない方がいいよ</p><p>


　寧は、真顔になってオレにそう言う</p><p>あの子たちにとって、良い意味でのカルチャーショックにならないといけないんだから</p><p>


　エリとリエの双子を呼ぶのも止めよう

　あの子たちは、１３人の外国少女たちと育ちが近いから感覚的には合うモノが多いと思う

　だけど、それではカルチャーショックにはならない</p><p>セックスの暗さを知らないお嬢様たちで固めた方が良いんだろうね</p><p>


　寧の言うとおりだと思った</p><p>最後の１人は瑠璃子だな</p><p>


　お嬢様・オブ・お嬢様にしてオレとのセックスに、肯定的な感情しか持っていない少女

　オレのセックス奴隷であることに、誇りと喜びを持っている１５歳の美少女

　寧も、うんとうなずいた</p><p>やはり、大分、お疲れのようですわね</p><p>


　大きなベッドのある部屋に移動すると

　肌襦袢姿の素子とくるみが、オレにマッサージをしてくれた

　ベッドにうつぶせに寝たオレの背中と膝を、揉み揉みと揉んでくれる</p><p>ああ、気持ち良いよ２人とも</p><p>


　素子もくるみも実に上手い</p><p>これも花嫁修業の一環で、くるみと一緒にお祖母様に教わりました</p><p>ホント、スゴいよな素子もくるみも料理も上手いし、家事は何でもできるし、マッサージまで</p><p>


　しかも、和服の着こなしも完璧で２人とも、かなりの美少女だ</p><p>全て殿のために学んだことですわ</p><p>はい、わたくしたちの全てはお殿様のためにございますから</p><p>


　素子とくるみは言う</p><p>それに嬉しいんですこちらのお屋敷では習い覚えた技術を、毎日、思いっきり使うことができますから</p><p>こんなに色んなことをやらしていただけるとは思いませんでしたわ</p><p>


　本当なら名家・栗宮家の令嬢である素子は、同じぐらいの格式高い名家に嫁ぐはずだった

　名家の奥方になったら実際には、料理を作ったり、家事をする機会はそんなに無いかもしれない</p><p>自分のできることを精一杯して、家族の皆様に喜んでいただけるというのはとても素晴らしいことですわ</p><p>はい、毎日が充実しております</p><p>こちらでは槍のお稽古も存分にさせていただいておりますし</p><p>


　栗宮流槍術のことが無ければ素子たちは、オレのところに来ることは無かった</p><p>翔お姉様のお力添えもあってパラソル護身術としての槍術のお教室も始められそうですし</p><p>これで栗宮流槍術を次世代へ伝えることができます</p><p>


　栗宮流槍術の技を流用した傘やステッキを使った護身術をまずは確立して、世間に広める

　その中で興味を持った人が、さらに本式の槍術を習ってくれればいい</p><p>それに殿わたくしもくるみも、まだまだ習得できていない技術が残っておりますわ</p><p>わたくしたち殿をお慰めする技術をもっと磨かねばなりません</p><p>はい、くるみも床上手を目指します</p><p>


　この子たちも、処女喪失したばかりでセックスに興味津々なんだな

　そんな話をしているところへ

　アーニャが、１３人の外国少女たちを連れてゾロゾロとやって来る

　ああ、月子とヨミとルナとコヨミちゃんイーディも居る

　物理的な力と巫女の力の両方で元少女暗殺者たちの暴走を阻止する準備ができているのか

　しかしとなると見学者は、１３人＋６人か

　桜子とエリカと茉莉花もやって来た</p><p>あなたに可愛がっていただきますから髪を梳かして参りましたわ</p><p>


　ああ、みんな肌襦袢１枚だけれど、髪を綺麗に撫でつけて凛としている</p><p>今夜は、新しくいらっしゃった方たちのお手本になるのですから</p><p>


　桜子は、ニコッと微笑む

　そうか桜子も名家・狩野家のお嬢様だから

　人に観られるのは慣れている

　１３人の外国少女たちの好奇心たっぷりの視線に負けていない</p><p>茉莉花お姉様エリカが一緒ですから、平気ですわ</p><p>


　エリカも超お嬢様校の中等部のスターと呼ばれている子だ

　プレッシャーには強い</p><p>はい、わたし今夜は発表会なんだと思って、頑張りますわ</p><p>


　茉莉花も、高校でピアノを習っている子だし芯は強い

　うん、なかなか良いメンバーを選んだな</p><p>まり子さんも来たがっていましたけれどあの人は、ちょっと黒森様に対して不躾なところがありますから、今夜は遠慮していただきました</p><p>


　桜子が、従姉のことをそう言う

　確かに、まり子がここに居ると緊張して騒ぎ出すと思う</p><p>でも、みんな怖くないか</p><p>


　言葉の通じない外国少女しかも暗殺者だった子たちにセックスを観られるのだから</p><p>あら、あなたの女にしていただいた時に全て覚悟済みですわ</p><p>


　桜子が笑う</p><p>それに、どんな状況にあったとしてもあなたにご奉仕できることは、わたくしたちの喜びですわ</p><p>はいエリカも公さんのエッチな奴隷ですからいつでもどこでも何でもします</p><p>わたしもエリカさんと一緒です</p><p>


　３人は、そう言う</p><p>それにわたくしも、あの子たちの言葉は判りますから</p><p>


　ああ超お嬢様校は、フランス語を習うんだっけ

　中等部のエリカが、カタコトで喋れているのなら高等部の桜子は、もっと話せる</p><p>かなり地域の訛りがありますから、ヒアリングが難しいんですけれど</p><p>


　東南アジアの組織で使っていたフランス語は本式のフランス語とは少し違っているらしい</p><p>ああ、瑠璃子のフランス語もあの子たちにはカタすぎるって言ってたな</p><p>


　エリカのカタコトぐらいが、コミュニケーションには丁度良いんだろうけれど

　最後に瑠璃子とアニエスたちがやって来た

　瑠璃子は相変わらず、片手にカメラを持っている</p><p>せっかくの夜ですから記念撮影をしなくてはいけないと思いまして</p><p>


　すっかりハメ撮りが、瑠璃子のライフワークになっている</p><p>パパ、可憐ちゃんも良いですの</p><p>


　可憐を連れて来ていた

　可憐は、実家のことで今日は元気が無いんだよな</p><p>ああ、もちろんいいよ可憐おいで</p><p>


　肌襦袢姿の可憐がやって来る

　オレは起き上がって、可憐の小さな身体を抱きしめた</p><p>さてとでは、始めますの</p><p>


　そう言うとアニエスは肌襦袢の帯をシュルルッと解いて

　ザバッと全裸になる

　１２歳の健康的な裸体

　いきなり全裸になったアニエスに、１３人の外国少女たちがハッとなる</p><p>アニエスさん本当に綺麗な身体をなさってますわ</p><p>


　日仏ハーフのアニエスは、元から普通の１２歳の少女より発育が良い

　その上、この半年毎日の様に、子宮にオレの精液を注がれて

　何とも言えない、不思議な色香を漂わせている</p><p>お風呂の時と違いますわ</p><p>


　可憐がアニエスの裸身を見て、言った</p><p>お風呂で裸になった時とは</p><p>


　さっきのお風呂場では、真緒ちゃんが居たから

　アニエスは、セクシーな空気を消していた

　真緒ちゃんの前では、勃起できない劣情を見せてはいけないから</p><p>当たり前ですよこれからセックスするんですから肌の艶も変わります</p><p>


　エリカが、クククッと笑った

　１３人の外国少女たちもさっき、オレたちと一緒に風呂に入っている

　アニエスが無邪気に、真緒ちゃんと笑い合っていたのを見ている

　そのアニエスがニコッと妖艶に微笑む姿に、皆、驚いていた

　女は時と場所で変わる

　しかも、オレたちの中で一番幼いアニエスがここまで変容するのだ</p><p>アーニャちゃん、この子たちに通訳して下さいですの</p><p>


　アニエスは、笑顔のままそう言った</p><p>いいわよ、どうぞ</p><p>


　アーニャが、答える</p><p>みなさん、聞いて下さいですのこれから、アニエスはとっても大事なお話をしますの</p><p>アニエスたちはここのお屋敷に住んでいるパパの家族はみんな、本当の家族ではありませんの</p><p>


　アニエスは静かにそう言う</p><p>本当の家族ってアニエスには、よく判らないんですけれどでも、そうなんですの本当の家族は、生まれたときからずっと家族らしいんですけれどアニエスたちは、そうではないですのわたしたちは家族になったんですの正確にはパパの家族にしてもらったんですの</p><p>


　半年前まで地下室の中の世界しか知らなかったアニエスが

　今、自分なりにオレたちの家族について語ろうとしている</p><p>アニエスたちはここにいる可憐ちゃんも、ルリちゃんも、素子ちゃんにくるみちゃん、桜子ちゃん、エリカちゃん、茉莉花ちゃんアーニャちゃんに、月子ちゃん、ヨミちゃん、ルナちゃん後、きっとアニエスたちのことを見守ってくれているみんなはパパを通じて家族になっていますのあたしたちは、みんなパパのモノだから</p><p>アニエスたちはみんな、パパの赤ちゃんを産む約束をしていますのだから、赤ちゃんができるようなことは一生、パパとしかしませんのアニエスも、可憐ちゃんも、他のみんなもみんな、そうですのみんな、パパの赤ちゃんを産みますそして、みんなで仲良く育てますのアニエスは、雪乃ちゃんや渚ちゃんが産む赤ちゃんを、自分の赤ちゃんだと思って大切に育てますしアニエスの産む赤ちゃんも、みんなは大切に育ててくれますの</p><p>


　アニエスが語る言葉を、１３人の外国少女たちは真剣に聞いている</p><p>ここは、そういう家族ですのだから、アニエスはあなたたちにも、家族になって欲しいって思っていますけれどあなたたちがパパの赤ちゃんを産んでくれなかったり、他の子の赤ちゃんを可愛がらないのなら家族にはなれませんのそういう子には、出て行ってもらうしかないんですの</p><p>


　キッパリと、アニエスは言う</p><p>家族みんなが幸せにならないといけませんし何より、これから産まれてくる赤ちゃんが一番幸せにならないといけませんのだから、ワガママな子や、みんなと仲良くできない子は困りますそういう子は、居てはいけないんですのみんなが幸せになれませんから</p><p>


　とイーディが、笑顔で何か言った</p><p>秩序の守れない子は、叩き出すって言ってます</p><p>


　エリカが小声で、オレに教えてくれた</p><p>その代わりあなたたちが、アニエスたちの家族になるのならアニエスたちは、あなたたちのために何でもしてあげます一緒にお勉強したり、遊んだり美味しいモノを食べましょう毎日がとっても楽しいですのそれからアニエスは、あなたたたちの産むパパの子にもお乳をあげたいです</p><p>


　アニエスは、クスッと可愛く微笑む

　１３人のうちの１人イタリア系のペニー・スゥが何か言った</p><p>一生、そこの男以外とはセックスするなということかと聞いています</p><p>


　エリカが通訳した

　すぐにイーディが何か言い返す</p><p>するのは勝手だがそうしたら、ここから叩き出すその後、一切のフォローはしないって答えています</p><p>


　今度は、ペニー・スゥの隣のヴァギィナが何か言う</p><p>無理矢理に、男にレイプされた場合はどうなるんだって聞いています</p><p>アーニャ、通訳してくれ</p><p>


　ヴァギィナに向かって</p><p>そういうことが起こらないように、お前たちがオレの女でいる限りは守るもし、お前たちに手を出す男が居たらそいつは、徹底的にブチのめすもし、万が一お前たちが誰かにレイプされたら、オレは相手の男を殺すそれも、この世の地獄を見せてから人生の全てを後悔させてから、なぶり殺しにする</p><p>


　アーニャが、笑顔でオレの言葉を外国少女たちに伝える

　イーディが、続けて何か言った</p><p>なぶり殺しの男が出ないように、あなたたちはできる限り自分で自分の身体を守れって言ってます</p><p>お前たちが、オレを裏切らないのならオレもお前たちを裏切ることはないだが、１度でも裏切ったならサヨナラだ殺しはしないが、追放する元のスラムに戻って、１人で生きていけ</p><p>


　可愛そうだけれど、ここでハッキリしておかないといけない

　今、オレはこの子たちに舐められるわけにはいかないんだ</p><p>オレたちが必要としているのは助け合って、一緒に生きていく価値のある家族だオレたちは慈善団体ではないお前たちが、お前たちの好きに生きていきたいというのなら外に放り出すここには置いておけない</p><p>はいですの本当に、パパの家族になるパパの赤ちゃんを産んで、みんなで幸せに育てる気持ちのある子だけ残って欲しいんですの</p><p>


　アニエスは、そう言った</p><p>パパとのセックスは、とっても楽しいですのアニエスはちょっと心が寂しくなったり、不安になった時は、いつもパパにセックスしてもらっていますのパパとセックスすると、心が温かくなって幸せな気持ちになりますのセックスは、とっても良いモノですのあでも、これはパパとだからですのきっと、他の人とセックスしたら、こういう気持ちにはならないですの</p><p>


　アニエスの言葉に１３人の中でもとりわけ反抗的なクリト・リリスが何か言う</p><p>本当にそうだろうか男はみんな同じではないのかって言ってます</p><p>


　イーディが、何か言う</p><p>あなたは、この子の言うことをちゃんと聞いていなかったのかって言ってますこの人は、この子が寂しくなった時はいついかなる時でも、この子を抱き締めてあげているんだわたしもそうだわたしが、寂しい時もこの人はいつでも、面倒臭がらずに全力で抱き締めてくれる今、あの子を抱いているように</p><p>


　イーディが、スッとオレを指す

　オレは可憐を抱き締めたままだった</p><p>そうですのパパは、いつでもアニエスたちに応えてくりますのだから、アニエスたちはいつもパパに愛してもらってますの抱き締めてもらってますの、キスしてもらってますの、セックスしてもらっていますの</p><p>


　アーニャが、何か言う</p><p>えっとわたしは、この屋敷に居る時は１人エッチはしたことがないだって欲しくなったら、幾らでもこの人が相手をしてくれるからだそうです</p><p>


　恥ずかしそうに、エリカが通訳してくれた</p><p>パパはいつでも、どんな時でもアニエスたちにWELCOMEなんですのだから、アニエスたちもパパが寂しそうだったり、辛そうな時には抱き締めてあげないといけないですの、キスしてあげないといけないですの、セックスしてあげないといけないですのWELCOMEでないといけないんですのそれが、わたしたちとパパなんですの</p><p>


　アニエスが、そう言うとオレの腕の中の可憐が</p><p>いつも、甘えているばかりで申し訳ありません</p><p>


　暗い顔で、そう言う</p><p>可憐ちゃん、そういうことを言ってはいけないですのそう思ったら、セックスをご奉仕をがんばれば良いんですの思いっきりセックスしたら、パパも可憐ちゃんも幸せになって元気が出るんですから</p><p>


　アニエスがそう、可憐を激励した</p><p>そうだな、可憐</p><p>


　オレは、可憐の唇にチュッとキスをする

　小さなおっぱいを肌襦袢の上から揉んだ

　性的な快感で、この子の不安を溶かしてやりたい</p><p>ああ、そうだ言い忘れていましたの</p><p>


　アニエスが再び、１３人を見て微笑む</p><p>赤ちゃんを産むのは、高校生からですのそれまでは、身体がママになれるまで成長していないからですアニエスも高校生になるまで待ちますの</p><p>


　いやそんなルールは無いんだが

　高１の雪乃が妊娠しているからアニエスは、高校生になったら懐妊して良ものだと思い込んでいるらしい</p><p>セックスは、もっと前からですの小学生は身体がセックスできるくらい成長しているとパパが判断した子だけ、セックスできますの中学生からは、バスの料金も大人ですからセックスはできなきゃダメですの</p><p>じゃパパと家族とセックスのこと、考えておいて下さいですの</p><p>


　アニエスは、そう言うとベッドにやって来る</p><p>さっ、みんなで楽しくセックスしましょうですのっ</p><p>ドカッと間が開いてしまって申し訳ありません</p><p>物凄いキツイ風邪で伏せってました</p><p>肺炎寸前で、夜になると熱が出てグッタリしてとてもエロシーンを書ける状況ではありませんでした</p><p>ホント、健康で無いとエロは無理ですね</p><p>何とか回復したので、ここから日常を取り戻したいと思っております</p><p>1374．楽しい我が家／アニエスの見せるセックス</p><p>


　13人の少女暗殺者たちと彼女らを監視するイーデイとアーニャ、それから鷹倉神社の巫女の力を持つ4人の少女たち

　合計19人の少女たちに見られながら、オレはキングサイズの倍もある広いベッドの上でアグラをかいて座っている</p><p>オレの周りには素肌に肌襦袢を羽織っただけの素子とくるみ、桜子、エリカと茉莉花、瑠璃子と可憐そして１人だけすでに裸になっているアニエスが居た</p><p>


　オレはまず12歳の可憐を背後から抱き締め、肌襦袢の上から可愛いおっぱいを揉む

　もう可憐とは何度もセックスしているから、どのくらいの強さで揉めば良いのかはよく判っている

　膨らみ始めの固さの残る乳房を可憐が痛みを感じないように、丁寧に優しく揉みほぐす</p><p>可憐ちゃん、気持ち良いですの</p><p>


　全裸のアニエスが、ニコニコ笑顔でベッドの上のオレたちに寄って来た</p><p>はいとても気持ちいいです</p><p>


　可憐は恥ずかしそうに答える</p><p>ほら、可憐ちゃんパパのお肌の匂いをクンクン嗅いでみるですのアニエスは、パパの匂いが大好きっパパの匂いがすると安心できますのだから、可憐ちゃんも</p><p>


　アニエスと可憐、2人の12歳の美少女がオレの首筋あたりを左右からクンクンと嗅ぐ</p><p>ねっ、パパの匂いっ心がぽわーんと温かくなりますのっ</p><p>ええアニエスちゃんの言う通りです</p><p>


　オレは、よしよしと抱き締めている可憐の身体を後ろからギュッと抱き締めてやる

　とにかく少しでも元気になって欲しい</p><p>さあさあ、パパは可憐ちゃんを脱ぎ脱ぎさせてあげて下さいですのパパはアニエスが裸んぼにしてあげますっ</p><p>


　そう言って、裸のアニエスはオレを脱がせようとする

　うん、このまま裸になろう

　オレたちを見つめている13人の外国少女たち

　あの東南アジアのスラム街出身の元・少女暗殺者たちにはこれから始まるセックスが楽しそうに見えなければいけない

　男のオレが、女たちに性行為を強要しているように見えたらダメなんだ

　これは彼女たちが知っている彼女たちの母親や育った環境の中で見聞きしてきた売春行為のセックスではない

　オレたち家族の愛の行為なんだから</p><p>殿わたくしたちも裸になってもよろしいでしょうか</p><p>


　ベッドの上では一番年長で名家・栗宮家のお嬢様の素子が、代表してオレに尋ねる</p><p>うん、そうだなそれなら、みんな順番に裸になってくれ</p><p>


　オレが無理矢理、裸に剥くのではない

　彼女たちが自分の意志で裸身になる様子を外国少女たちに見せるんだ

　1人ずつストリップさせよう</p><p>かしこまりましたではくるみとわたくしから殿様それでよろしいですわね</p><p>では皆様お先に失礼致します</p><p>


　ベッドの上では17歳で一番年長のくるみが、年下の少女たちに声を掛ける</p><p>ちょっと、少し恥ずかしいですこれだけの数の方たちの前で、裸になるのは</p><p>


　まだ14歳なのに素子の警護役をしているくるみが、外国少女たちを見て頬を赤く染める

　異国の少女たちは、これから何が始まるのかと眼を爛々とさせて見つめている

　変に興奮して暴れ出さないようにアーニャとイーディ、それに鷹倉神社の巫女全員が13人の肉体と精神を慎重に監視してくれている</p><p>でも、あの子たちみんなエキゾチックな顔立ちの綺麗な子ばかりだしとっても健康美に溢れていますよね</p><p>


　エリカの言う通り少女暗殺者の生き残りたちは、みんな、生命力たっぷりで肌艶が良いみんな美人だし、プロポーションも素晴らしい</p><p>あら、健康美でしたらわたくしやくるみも、あの子たちには負けませんわ普段から鍛えておりますから</p><p>


　肌襦袢の帯を解きながら栗宮流槍術師範の素子が笑顔で言う</p><p>さあご覧下さいませ</p><p>


　素子とくるみがするりと肌襦袢を脱ぐ

　うん、素子の均整の取れた溌剌とした裸身

　くるみはまだ１４歳だから、素子ほど身体が発育していないが、それでもとても綺麗な裸身だ</p><p>2人とも、槍だけでなく、完璧な花嫁修業をしてきている理想的な妻だ</p><p>


　締まるところはキュッと締まり、膨らむべきところはフワッと柔らかそうで</p><p>やっぱり、風呂の時とは違って見えるなあ</p><p>


　これからセックスをするということを前提にして眺める裸身は違う

　オレは生々しいオスの眼で、女の女体を見ている</p><p>うん、綺麗だ素子、くるみ</p><p>


　この瑞々しい肉体をこれから思い切りモテアソぶと思うと、チンコにグッと熱い血潮が流れ込む</p><p>それにわたくしたちは健康美だけでなく、知的な美しさにも自信がありますわそうよね、くるみ</p><p>


　家族の中では臣下であるはずのくるみも、素子の妹となる</p><p>さあ、包み隠さずわたくしたちの殿に鑑賞していただきましょう</p><p>


　素子とくるみは、恥ずからずに全てをオレに見せてくれた</p><p>そうですわね確かに素子様には、お強いだけでなく知的な美しさもお持ちであらせられますわ</p><p>


　桜子が素子たちの裸身を見て、そんな感想を言った</p><p>桜子お姉様素子様ではございません、素子お姉様ですわ</p><p>


　瑠璃子が優しい声でそう言う

　素子と桜子の関係は複雑だ</p><p>素子の栗宮家は名家だし、家の状態も良好な様だが３大名家である狩野家や香月家には家格で負ける</p><p>


　だが、桜子の狩野家は、名家の中でも有数の歴史と伝統を持っているが現在は、すっかり家の勢いを失っている

　普段の名家の集まりや超お嬢様校での人間関係では、常にお互いを様付けしたまま、適当な距離を保ったままの儀礼的な会話しかしてきていないのだろう</p><p>さらに桜子は16歳の高校1年生素子は17歳の高校2年生ちょっと微妙間柄にある</p><p>わたくしたちのお兄様の前では全ての女は対等な関係ですだからこそ、年長者を敬い、年下を慈しむことを守るべきですわ</p><p>


　だからまだ15歳の中学生でありながら、3大名家・香月家の令嬢である瑠璃子が素子と桜子の間に入る</p><p>そうでしたごめんなさい、素子お姉様</p><p>


　慌てて桜子が、素子に謝る</p><p>気にしないでわたくしの方が1年だけ先に生まれたというだけのことですわ瑠璃子様、お気遣いありがとうございます</p><p>


　素子がニコッと微笑んで、桜子と瑠璃子に答えるが</p><p>素子お姉様もわたくしのことは瑠璃子と呼び捨てにして下さいここはお兄様にご奉仕する場ですわ</p><p>


　素子も瑠璃子に頭を下げる</p><p>ほら、練習してみろお互いにお互いを見て、呼び合うんだ</p><p>


　オレが3人に命じる</p><p>はい、お兄様わたくしは一番年少ですから、素子お姉様、桜子お姉様</p><p>


　瑠璃子がすぐに年上の2人に笑顔で呼び掛ける</p><p>あ、そうでございますわねええっと、素子お姉様瑠璃子</p><p>


　恥ずかしそうに桜子が2人の名を言う</p><p>わたくしが姉ですのね桜子、瑠璃子</p><p>


　名家の順列では下位に居る素子が、一番困った顔をしている</p><p>今はギコチなくても、呼び合い続けろすぐに慣れるから</p><p>名家の世界のルールは、ベッドに持ち込んではいけない</p><p>さあ、そろそろ桜子も裸になれよ</p><p>


　オレは話を打ち切って、桜子に脱衣を命じた

　オレの言葉に桜子はニコッと明るく微笑み、シュルシュルと衣擦れの音を立てて、肌襦袢を後ろに脱ぎ落とす</p><p>わたくしの身体は、いかがでございますか</p><p>


　桜子は何も隠さず、全てをオレに見せる</p><p>うん桜子も、前よりずっと綺麗になっているよ</p><p>


　元々、桜子は美しい形のおっぱいを持っている

　それが胸やお尻は美しさを保ったまま、さらに魅力的にふっくらと膨らみにもかかわらず、肉体全体はキュッと引き締まった感じがする</p><p>良かったわたくし、自分のプロポーションをずいぶん気にするようになったんですわあなたに褒めていただきたくて</p><p>


　桜子は嬉しそうに微笑んだ</p><p>お食事に気を付けたり、睡眠時間も減らさないようにそれから美容体操も始めましたわ</p><p>サクラコソレは、この家の女としては当たり前のコトネ</p><p>


　外野から少女暗殺者たちを監視しながらオレたちを見ていたイーディが、桜子に突っ込んだ</p><p>Darlingの女は、ミンナそうしてるネアーニャ以外は</p><p>ちょっとちょっと、わたくしだって色々と気を付けているわよ</p><p>


　突然イーディに名指しされたアーニャが文句を言う</p><p>そういうのを気にしない子なんて、あの双子とユキノぐらいでしょ</p><p>違うよ、アーニャリエとエリ、それにユキノがソウイウコトを一番気を付けているヨDarlingに嫌われないようにネウチの子たちの中で、一番、切実に頑張ってるネ</p><p>


　イーディは、いつもの笑顔ままアーニャに言う</p><p>アノ子たちは、Darlingに見捨てられたらホントにもう死ぬしかないって覚悟を決めてるからネ</p><p>


　親がハミ出しヤクザだった双子はオレたちの保護下から出れば、確実に関西ヤクザに囚われる

　雪乃もオレのところにしか居場所がない</p><p>ミンナ、もう少しあのコたちの切実さを理解してあげるべきヨ</p><p>あ、ゴメンなさいわたくし、よく判ってなくて</p><p>


　アーニャが謝る</p><p>イイノヨコウイウコトは、ゆっくり時間を掛けて少しずつしか判り合っていけないモノなのネ</p><p>


　オレたちの家族は、みんな出自がてんでバラバラだ

　お互いに、相手のプロフィールだけは理解しているけれど

　本質的なところまで理解し合うのは、簡単では無い

　理解するための時間がまだまだ不足している</p><p>コノ話はオシマイハイハイ、ミンナ、セックスに集中するネ</p><p>


　イーディが、運動部のコーチのようにパンパンと手を叩いて、ベッドの上の女たちに言う</p><p>そうですわねまずは皆様、早く裸になりましょう</p><p>


　そう言いながら、瑠璃子もするりと肌襦袢を脱いで裸になってみせる

　相変わらず、美しくも可愛らしい裸身だ</p><p>わたくし、こちらから記念写真を撮りますわ</p><p>そう言って愛用のデジカメをオレたちに向けた</p><p>よし次はエリカと茉莉花だ</p><p>


　オレは振り向いて、ついこの間までお互いを知らなかった姉妹に言う</p><p>はーい、安奈エリカ14歳、脱ぎまーす公さん、見てて下さーいイヤッホウ</p><p>


　超お嬢様校の中等部の人気者のエリカが、肌襦袢を投げ捨てる

　白い素肌に桜色の乳首</p><p>うん、綺麗だぞエリカ</p><p>はいロスト・ヴァージンしたせいだと思うんですけれど、わたし、おっぱいがちょっと大きくなってまーすさっき計ったら、先月より１センチも膨らんでましたっ</p><p>


　エリカが自分の可愛い胸をムニムニ揉みながら、オレに報告した</p><p>後でまた公さんが揉んだり、舐めたりして下さいね</p><p>じゃあ、茉莉花お姉様もどうぞ</p><p>


　茉莉花は急いで帯を解き背後に、肌襦袢をするっと落とす

　これまた真っ白い肌の美しい裸身

　エリカと血が繋がっているからよく似ているが、胸の大きさは茉莉花の方が上だ

　羞恥心に、茉莉花の頬がポッと赤く染まる</p><p>茉莉花も少し、変わったなうん、何かビビッと魅力を感じるよ</p><p>


　オレは茉莉花の裸身を見て、そう感想を述べた</p><p>身体が変わったのでなく心の有りようが変わったんだと思います</p><p>


　茉莉花は、股間だけを手で隠して、オレに微笑む</p><p>今は毎週末公くんに何度も抱いていただいてますからあの平日、学校で寮生活をしていても週の終わりになれば、また抱いていただけると思ったら、色んなコトが頑張れてわたしには、愛してくれている男の人がいるんだって思えたらその、心に余裕ができたというかピアノの先生にも、最近、音が安定してきたというか艶が出て来たって、褒めていただきました</p><p>


　真っ赤な顔で、茉莉花がそう言う</p><p>そうですよねっ、茉莉花お姉様には公さんとわたしたち家族が居るんですから</p><p>


　エリカが後ろから、最愛の姉に抱きつく</p><p>はい、前みたいに自分には母しかいないとか、そういうことで後ろ向きな気持ちになることはなくなりました</p><p>


　茉莉花は、そう言う</p><p>母も、ようやく退院できることになりました黒森様いえ、御名穂お姉様のご紹介で新しい働き先も決まりました</p><p>


　茉莉花の母親も元黒い森の娼館の女だ

　だから、ミナホ姉さんが引退した元・娼婦のお姉さんで事業をやっている人に、茉莉花の母親を受け入れてもらうように頼んでくれた

　現役時代の茉莉花の母親を知っている人らしいから、問題なく引き受けてくれたらしい</p><p>そうネ透明感のある知的な美しさは、この中ではジャスミンが一番かもしれないネ</p><p>


　イーディが茉莉花を見て言う</p><p>そうね確かに、マリカのたおやかな美しさも素敵だと思うわもちろんサクラコも綺麗だし、エリカとくるみも可愛いわよルリコも良いわわたくしは好きよ</p><p>


　アーニャは同性愛嗜好も持ってるんだよなそう言えば

　昔は寧を狙ってたし</p><p>みんなとってもセクシーよ、わたくしも裸になってそっちに行きたいくらい</p><p>ダメヨ、アーニャアタシたちはジッとガマンの子なのヨ、今夜は</p><p>


　イーディがアーニャに釘を差す</p><p>アイ・シー、はいはい、判ってるわよ</p><p>


　今の段階でアーニャが13人の外国少女の監視の任務を放棄するのは、ちょっと困る</p><p>みんな綺麗ですの、素敵ですの</p><p>


　アニエスが大きな声でそう言った</p><p>ほら、パパのオチンチンだって、もうこんなに大きくなってますの</p><p>


　裸のアニエスは、オレの勃起ペニスをペロンと露出させてニカッと微笑む

　ああ13人の外国少女の視線がオレの股間に集中する

　オレは平然と勃起ペニスを丸出しにしたまま</p><p>アニエスは、お風呂で身体を洗ってくれる時の優しいパパも大好きですけれどオチンチンが大きくなっている時のパパも大好きですの</p><p>


　そう言って、アニエスがオレの張り詰めた亀頭をよしよしと可愛い手で擦ってくれた

　そんな様子も少女暗殺者たちは、ジッと息をこらして見つめている</p><p>さあ、最後はお前だぞ可憐</p><p>


　可憐がベッドの上でスルッと肌襦袢を脱いで裸になった</p><p>これでみんな裸ですのっ</p><p>


　すでに全裸のアニエスが横に並ぶ

　2人の裸体を見比べると同じ12歳だが、日仏ハーフのアニエスの方が発育が良い

　もっとも可憐の方も以前と比べれば、年齢よりもずっと女らしい肉体になっている

　すでに何度も子宮にオレの精液を流し込まれているから</p><p>さ、これからアニエスと可憐ちゃんで、パパのオチンチンをペロペロしますのっさあさあさあミンナ、よーく見て下さいですの</p><p>


　大きな声で部屋の壁際で見学している少女暗殺者たちにフェラチオ宣言する</p><p>さあ、アニエスちゃん</p><p>


　裸のアニエスと可憐が、ベッドの上に四つん這いになりオレの勃起ペニスに美しい顔を近づけていく</p><p>じゃあ、わたしと茉莉花お姉様で公さんの背中を</p><p>


　14歳のエリカがオレの背中に抱きついて、可愛いおっぱいをプニニと押し付けてくる</p><p>さあ、茉莉花お姉様</p><p>


　茉莉花も温かな柔肌をオレに擦り付けて来た</p><p>はい、殿様右手はこちらにどうぞ</p><p>


　素子がオレの右手を掴んで、自分の胸に誘導する</p><p>お殿様左手はくるみのお尻をお撫で下さい</p><p>


　くるみがオレの左手を自分の尻に

　ああ、女たちが性に興奮していく匂いがオレを包んでいく

　みんなオレに命じられたからではなく優しい笑顔で、自らオレに奉仕する

　その様子を１３人の外国少女たちに見せていく</p><p>パパペロペロしますのっ</p><p>失礼いたします</p><p>


　アニエスと可憐が、２匹の子猫のように可愛い舌をオレの亀頭にちろちろと這わす

　身体を奔る快感に、オレは思わず素子の胸とくるみの尻をキュッと強めに握ってしまった</p><p>うふふ気持ち良いのでございますわね</p><p>


　素子がニコッと微笑んで、豊かな胸に這うオレの手の上に自分の手を重ねる</p><p>わたしと茉莉花お姉様のおっぱいはいかがですか</p><p>


　背中からエリカが、オレの耳に熱い息で囁く</p><p>ああ、温かくて柔らかくて気持ちいいよ</p><p>わたくしはいかが致しましょう</p><p>


　桜子がオレに指示を仰ぐ</p><p>桜子はこちらにどうぞまだ殿のお口が残っているわ</p><p>


　素子が、スッと桜子の入るスペースを開けてくれた</p><p>殿は女の子の胸がお好きな様ですから</p><p>あ、はい桜子の胸をお楽しみ下さい</p><p>


　ベッドの上で膝立ちになって、桜子はオレの眼前に形の美しいおっぱいを差し出す</p><p>ああ楽しませて貰うよ</p><p>


　オレは桜子の小さな乳首に唇を寄せた</p><p>はーい、写真を撮りますわ</p><p>


　ベッドの周りを廻りながら瑠璃子が楽しそうに、オレに群がる裸の少女たちの痴態をデジカメでパシャパシャと撮影していく</p><p>あー、みんな楽しそうホントにあちらに混ざりたい</p><p>


　監視役のアーニャの声が、壁際から聞こえる</p><p>アーニャツキコたちもガマンしているのネ</p><p>


　巫女の力で１３人の外国少女たちの心を監視している月子・ヨミ・ルナ・コヨミちゃんは集中しているからアーニャたちみたいに軽口を言う余裕は無い</p><p>皆さん、見て下さいですのっパパのオチンチン、こんなに大きくなってきましたの</p><p>


　アニエスが顔を上げて、少女暗殺者たちにオレの勃起を見せる</p><p>可憐ちゃん、仕上げですのっ</p><p>


　可憐は、はむっとオレの亀頭を口に含みチュパチュパと吸い上げる

　何度もセックスを重ねたことで、この12歳のお嬢様もすっかりフェラチオの技術を習得した

　亀頭のカリ裏を舌と唇で刺激してくれた</p><p>もうカチカチですのっパパのオチンチン、早く誰かのお腹の中に入りたいって言ってますのっ</p><p>


　アニエスは、そう言うと</p><p>アニエスが最初でいいですの</p><p>


　オレでなく、年長のお姉さんたちに尋ねる</p><p>いいよな、みんな</p><p>


　オレも素子たちに言う

　うちの家族は年下が優先だ</p><p>はい、どうぞアニエスさん</p><p>


　素子と桜子が、代表して答えてくれた</p><p>それではパパ、仰向きに寝て下さいですのっアニエスが上になります</p><p>女の子が上の方があの子たちが見せるのに良いですのあの子たちには、パパとのセックスは怖くないんだ、楽しいものなんだって判って欲しいんですの</p><p>


　オレがアニエスの裸身にのし掛かるより、騎乗位でアニエスの方からオレに跨がって来る方が少女暗殺者たちが安心して見学できる

　オレは、ゴロンとベッドに横になる</p><p>パパアニエスは一番目ですから、アニエスのお腹の中にピュッピュしないでいいんですの</p><p>次の人に取っておいてあげて下さいですの</p><p>


　うん全員に膣内射精してたらオレが保たない

　先は長いんだ1人目から射精してたら、後が続かなくなる</p><p>アニエスは、ちゃんとイクんだぞ</p><p>


　オレが下からアニエスを見上げて、そう言うと</p><p>もちろんですのパパとのセックスなんですから、思いっきり気持ち良くならないと損ですの</p><p>


　天使の微笑みで、そう答えた</p><p>パパにガマンさせてしまうのは、ゴメンなさいですの</p><p>いや、いいんだアニエス</p><p>


　アニエスは、もうオレや他の子を気遣うことのできる子に成長している</p><p>それでは見て下さーいアニエスの中にパパのオチンチンが入りますのっ</p><p>


　アニエスは、部屋の壁際の外国少女たちに笑顔で手を振るまるで、これから華麗な芸を披露するサーカスの曲芸師の様だ

　それから、オレの身体の上に跨がって

　少女暗殺者たちに結合部がはっきりと見えるようにお尻を向けて右手でエレの勃起を掴んで、自分の割れ目に当てる</p><p>入りますのっうんしょっ</p><p>


　アニエスのそこは、すでにトロトロに熱く濡れていた</p><p>んんっっ入って来ますのっ</p><p>


　12歳のハーフ美少女の膣口を割ってオレの亀頭が内側へ入り込むっ</p><p>ッッッツ</p><p>


　壁の方から外国少女たちの息を呑む吐息が聞こえた</p><p>はーい、よーくよーく見て下さいのぉぉっううんっ</p><p>


　淡い金髪のハーフ美少女が腰を、ヌッと落とす

　小さな身体にオレのペニスが呑み込まれていく

　アニエスは、少女暗殺者たちがよく見えるようにゆっくりと、ジットリオレを咥え込んでいく</p><p>ああ、気持ち良いですのぉぉパパのオチンチン、大好き大好きですのぉぉ</p><p>


　ぬぷぷぷ

　熱い愛液がアニエスの膣内から、オレの肉棒に滴り落ちて来る</p><p>あああんんっ</p><p>


　そして12歳の膣が、オレを全て受け入れる</p><p>パパ、素敵ですの気持ちいいですのぉぉ</p><p>


　アニエスは、ぐりんぐりんと腰を廻すようにして膣全体でオレのペニスの感触を確かめている

　オレの方も、アニエスの体温と肉襞の感触を感じている</p><p>パパの温かいオチンチンが、アニエスに刺さってますのぉぉああ、熱いですのぉぉ</p><p>


　そしてアニエスは、ゆっくりと腰をくねらせていく</p><p>あんっ、あんっ、ああんっ、ああんっ気持ちいい、気持ち良いですのっ</p><p>


　少しずつ腰の動きが派手になっていく

　アニエスの美しい金髪が、大きく揺れていく</p><p>気持ち良いですのっパパとのセックス気持ちいいですのっ</p><p>


　オレと淫らに交わる様子を、１３人の外国少女たちに見せている

　アニエスなりに、セックスの素晴らしさを教えようとしている</p><p>アニエス、大好きですのっパパとのセックス、大好きっ世界で一番好きですのっあああっ、あああぅぅあああんっ</p><p>


　大きな声で身をくねらせて啼く</p><p>パパァァパパ、アニエスのおっぱい触って下さいですのっ!</p><p>


　オレは騎乗位の体勢のまま、手を伸ばしてアニエスの発育途中の乳房を触る

　吸い付くような肌の感触

　白い素肌が桜色に上気して、じんわりと甘いミルクの匂いの汗で濡れている

　柔らかいおっぱいを指でクニクニと揉み上げると、アニエスの12歳の乳首がオレの手の平の中で固くシコッていく</p><p>ああんんっ、あああん、気持ち良いっパパ、セックス気持ち良いですのっ</p><p>


　アニエスは、どんどん腰の動きを派手にしていく

　うんエクスタシーへの上昇気流に乗ったオレは、そう確信する</p><p>パパぁ、パパぁぁ気持ちいいアニエスを見ていて下さいのっ</p><p>


　アニエスはハァハァと激しく呼吸しながら、潤んだ瞳で下半身で繋がったオレを見下ろしている</p><p>ああ、ちゃんと見ているぞアニエス</p><p>ハァ、ハァ、ハァパパ、アニエスと手を繋いで下さいですの</p><p>


　オレの身体の上で激しく腰を振るアニエスとオレは手を繋ぐ

　オレの右手とアニエスの左手アニエスの右手とオレの左手

　指と指を搦めて、汗ばんだ手をギュッと握りしめる

　男性器と女性器、そして右手と左手オレとアニエスは３箇所で結合している</p><p>パパ大好きっセックス大好きっずっとずっと、パパとセックスしますのあああっ、アニエスはぁぁ、アニエスは</p><p>


　快感の大きな波にアニエスは囚われる絶頂の兆しが、表情に表れる

　オレの手を握りしめるアニエスの手に、グッと力が込められていく</p><p>あああっ、アニエスアニエス、イッちゃいますのっパパぁぁ、パパぁぁっっっ</p><p>いいぞ、イケよアニエス</p><p>


　オレも可愛いアニエスの顔を見上げながら、下から腰をグイグイッと突き上げッッッ</p><p>パ、パパぁぁイクイクイクッ、アニエス、イキますのぉぉぉぉぉきゃあああああんっ</p><p>


　大きな喘ぎと共に、アニエスの身体がビクビクビクッと震える

　幼いハーフ少女の膣がキュウキュウとオレのペニスを締め付ける

　オレは精を漏らさないように、尻の穴にグッと力を入れて耐える

　アニエスはオレの両手を強く握りしめたまま、ブルルッツと汗まみれの裸身を痙攣させた</p><p>ぁぁ、パパぁぁアニエス、幸せですのパパぁぁ、パパァぁぁ</p><p>


　エクスタシーの海に溺れるアニエスを、部屋の中の全ての少女たちが見つめている

　ベッドの上の姉妹たちは、優しく見守る視線で

　壁際のイーディとアーニャ、鷹倉神社の巫女たちも慈しみの視線をアニエスに送っていた

　そして、13人の少女暗殺者たちは

　ただ呆然とした表情で、思いっきり絶頂に達したアニエスを眺めている</p><p>ぁぁんッ、パパぁぁ好き好き</p><p>


　アニエスはオレを胎内に収めたまま、オレの身体の上に倒れてくる

　全身にびっしょりと汗をかいた裸身を、オレの身体に重ねて来た

　オレの唇に、チュッとキスしてくる

　オレがキスに応えると、オレの舌も求めてきた

　エクスタシーの余韻を楽しみながら、自分の舌をオレの舌に絡ませる</p><p>あぁぁんすっごく気持ち良かったですの</p><p>


　アニエスは、12歳とは思えない艶やかな微笑でオレに囁く

　火照った肌とおっぱいをオレの胸に押し付けてくる

　それから壁際の外国少女たちの方を向いて</p><p>これがセックスですのとっても気持ち良いんですのパパとセックスすると幸せになれますのっ早く、皆さんもパパとセックスして、アニエスの姉妹になって下さいですのっ</p><p>


　満面の笑みで、そう叫んだ

　それから可憐を見て</p><p>可憐ちゃんもですのっ</p><p>はいですのアニエスが今、お手本を示しましたのっ可憐ちゃんは、もっともっとパパと好き好きセックスをしないといけないですのっ</p><p>


　いつもよりも激しいセックスをしてみせたのは可憐に見せるためなのか</p><p>ということで1年とちょっとぶりの更新です</p><p>色々とご心配をお掛けして、申し訳ございません</p><p>昨年の10月に、今時、あんまり患う人の少ない呼吸器系の病気になりまして完治するまで3ヶ月ほどかかりました</p><p>


　それから母が30年続けていた店をビルの再開発を機に廃業することになり、その手伝いに数ヶ月

　その間に乳の認知症が進み、今ではアルツハイマーの診断もいただきました

　そして、個人的にここ2年ほど進めて来ました仕事というかやらざるを得ないことになっていた仕事がありましてそれに秋までまで没頭して取り組んでいたのですが</p><p>この度、正式に破綻しました</p><p>


　とにかく、エロ小説の続きを書けるような状態ではありませんでした

　はぁぁ、とにかくどうにもならない状況が現在も続いております</p><p>1375．楽しい我が家／アニエスと可憐の道</p><p>可憐ちゃんは、いつもガマンし過ぎですのもっともっとパパに甘えた方がいいですの</p><p>


　まだオレの勃起ペニスを胎内に入れたままアニエスが可憐に微笑む

　オレの身体の上のアニエスの身体は、セックスの汗でびっしょりと濡れている

　可憐はすっかり戸惑っていた</p><p>可憐ちゃんは、ついこの前にパパとセックスし始めたばかりですの</p><p>それはその通りでございますけれど</p><p>だから本当なら、今頃は毎日パパとセックスしたくてお腹の底がウズウズしてるはずなんですの毎日、パパにセックスしたいっておねだりしてなきゃいけないんですの</p><p>


　12歳のアニエスが、同じ年齢の可憐に言う</p><p>だがアニエスは確かに、そういうセックス中毒な時期があったけれど</p><p>


　全てのオレの女が、そうなるわけではない</p><p>だけど可憐ちゃんたら、パパとセックスしたいのをガマンしてますの毎日毎日、ガマンし過ぎですの</p><p>それはあのわたくしは</p><p>


　オレは可憐が可哀相に感じた</p><p>いや、アニエスセックスについての考えは、みんなそれぞれ違うんだアニエスと可憐は</p><p>違いませんのっ可憐ちゃんは、アニエスと同じなんですのっ</p><p>


　オレの言葉をアニエスは強く断ち切る</p><p>可憐ちゃんは、心の中に不安な気持ちをたくさん持ってますのそれは昔のアニエスと同じですの</p><p>


　昔のアニエスは誰1人信じられる人間がいなくて、心を閉ざしていた</p><p>心が怖がってたり、寂しかったり、悲しかったりする子はパパとセックスして心を温めないといけないですのアニエスは、ずーっとそうしてもらってきましたのだから、今は可憐ちゃんがそうするべきなんですの</p><p>


　そうだオレたちが出会ってから半年ぐらいの間は

　アニエスは毎日、オレとにセックスを求めた

　心が不安なるとパパ、セックスって</p><p>不安な子は、パパにセックスしてもらえますの他の家族はみんな、不安な子を自分より先にパパとセックスさせてあげますのそれが、アニエスたちの家族のルールですの</p><p>


　そう言うと、アニエスはイーディを見て</p><p>イーディちゃん、これは大切なことですからそこに居る子たちに、しっかり伝えて欲しいですの</p><p>


　オレたちのセックスを見学している13人の少女暗殺者たちに、自分の言葉を通訳しろと言うのか</p><p>オーケイ、判ったネ</p><p>


　イーディとアーニャが、すぐにアニエスの言葉を外国少女たちの言葉に翻訳して伝える</p><p>前は家族のみんなはアニエスに優しくしてくれて、アニエスがパパと毎日セックスするのを許してくれましたのでも今は、アニエスはもう前みたいに不安な気持ちになることは少なくなりましたから、いいんですのだから、今度は可憐ちゃんの番ですの</p><p>


　アニエスが、真っ直ぐに可憐の瞳を見て言う</p><p>わたくしそんなに不安な顔をしていますか</p><p>


　可憐の言葉に</p><p>してるよボク、判っているから</p><p>


　少女暗殺者たちの精神の監視に集中して、今まで全く喋らなかったルナが口を開く</p><p>ボクには可憐ちゃんの心も見えちゃってるから</p><p>


　巫女の力のせいで、ルナにはオレたちの心は丸見えになっている</p><p>でも、巫女の力で見えてしまっていることを他の人に話すのは悪いことだと思って、今まで誰にも言わなかったんだけれど</p><p>


　オレも風呂場での会話で、可憐が実家の水島家のことで悩んでいることは聞いていた

　水島家の分家の少女との関係が悪くなっているということは

　でも、可憐の心の中の問題は、それだけじゃないのか</p><p>とにかく、可憐ちゃんはもっとパパとセックスしないとダメですのセックス、セックスセックスが足りていませんの</p><p>


　アニエスは、オレとのセックスが人生の基礎になっている特殊な子だ

　アニエスのルールを可憐に適用するのは、間違っている</p><p>公様そういうことではありませんわ</p><p>


　月子が、オレの心を読んで口を開いた</p><p>アニエスさんの考えは正しいとわたくしは感じます</p><p>


　アニエスが正しい</p><p>お兄様、わたくしもそう思います可憐さんは、名家の令嬢としての教育が心に悪い影響を及ぼしているんですわ</p><p>


　名家・香月家の令嬢である瑠璃子が言う</p><p>可憐さんは、とても良い子です名家の娘としては、申し分のない女の子ですでも、良い子過ぎて何でもガマンする癖が身に付いてしまっているんだと思います</p><p>そうねわたくしも、そう思うわ</p><p>


　名家・狩野家の桜子も瑠璃子と同じ意見のようだった</p><p>可憐さんは、昔から真面目で奥ゆかしくて他の名家の子たちと一緒に居ても、絶対に出しゃばった言動はしないし、いつも物静かだったわ</p><p>


　名家の令嬢たちが通う超・お嬢様校は、幼稚部から高等部まで同じ敷地にある

　ジッちゃんや歌晏さんが変な生徒が紛れ込まないように眼を光らせているから、全校生徒の数は少ないしていうか、そもそも日本の名家のお嬢様たちは何十人もいない

　桜子や素子もちろん瑠璃子や素子の警護役のくるみだって、可憐のことを幼い時から見てきたのだろう

　そして可憐の水島家は、名家の中ではそれほど家格が高くはない

　香月家の派閥の中で、他の名家に迷惑を掛けないように常に気遣いすることが義務づけられている家だ

　可憐の父親や祖父は、その気遣いができずに香月家のパーティにヤクザのスパイを潜入させるという失態を犯した

　しかし可憐は親たちよりも、きっちりと自分の立場を心得ている頭が良くて優しい少女だ

　ずっと自分の心を抑えて、周囲の人たちに遠慮してきた女の子がオレの女になったからといって、それまでの生き方を変えるはずがない

　家族の中での生活でも、可憐はずっと他の子たちを気遣い遠慮して暮らしているのか</p><p>そうかそう言えば、可憐の方からオレにセックスしたいって言ってきたことはほとんど無いな</p><p>


　いつも可憐がセックス当番の時か、オレが可憐にセックスを求めた時ばかりだ</p><p>わたくしはガマンなどしていませんわ</p><p>


　そう言う可憐の顔が、すでに何かを堪えている</p><p>いいえ、ガマンしてますのだって、可憐ちゃんは、もっともっとパパとセックスしたいって思ってますもの</p><p>そうだよボク、判っているよ</p><p>


　ルナも可憐に言う</p><p>というより、身体が可憐さんの心を示していますわ</p><p>


　素子がニコッと微笑む</p><p>ほら、可憐さんすっかり、ぐっしょりとなってます</p><p>


　素子の白くて長い指が、可憐の股間を示す</p><p>アニエスさんと殿の交合を拝見して、ご自分も欲しくなっているんですわ</p><p>


　可憐は恥ずかしそうに、幼い割れ目を手で隠す</p><p>あら、恥ずかしがることはありませんわ可憐さんだけじゃないですものわたくしもくるみも、もうすっかり濡れていますわ</p><p>


　年上の素子はそう言って、自分の股間を可憐に示した

　ああ、素子もすでに潤っている</p><p>あんなに情熱的で素敵な交わりだったんですもの、自分もしたくなるのは当たり前のことです</p><p>そうよ、わたしもこんなだもの</p><p>


　可憐より2学年上のエリカも、笑って自分のびしょ濡れの女性器を示した</p><p>公さんとすっごくセックスしたいそう思ってるちょっと恥ずかしいけれど、でも本当にそう思っているんだから</p><p>だから、パパとセックスしたかったら、したいっておねだりするべきなんですの</p><p>だって可憐ちゃんは、パパとセックスしたいんですからっ</p><p>


　可憐はうつむき、口籠もる</p><p>アニエスちゃん、そんな風に可憐ちゃんを追い詰めちゃダメだよ可憐ちゃんは、とっても恥ずかしがりなんだから</p><p>


　壁際から、ルナが言った</p><p>ボクには可憐ちやんの心が見えているんだけれどもし言いづらいのなら、ボクが可憐ちゃんの代わりに話そうか</p><p>いや、それは良くないよルナ、そういうことに力を使うのは止めてくれ</p><p>


　オレは慌ててルナを止める

　家族の問題に巫女の力を介入させるのはマズい後々で問題になる

　というか今はルナは巫女の力の人の心を読み取る力の使用のことしか話していないが

　巫女の力には、人を強制的に従わせる力や人の記憶を改変する力もある

　家族の中で巫女の力の使用が頻繁に使われるようになってしまったら、みんな自分は鷹倉神社の巫女たちに心をコントロールされているのではないかと疑心暗鬼になるだろう

　そういう疑念を持たないようにするためにも、巫女の力はオレたちの家族を守るために必要な力特に外敵との戦いに必要なものであって、家族同士の日常生活には基本的に使われることはないものだというルールを徹底しておかないといけない</p><p>公様のお考えは判りますが</p><p>でも、可憐さんはまだ幼いのですご自分の心の状態を、客観的に理解していらっしゃいませんわですからわたくしのような立場の人間が、解説して差し上げた方が良いと思います</p><p>


　低い澄んだ声で、月子は真っ直ぐにオレを見る</p><p>ウンツキコの意見は正しいと思うネカレンの心が色々とコジレテているのは、カレン自身が自分の問題を理解できていないからなのネ</p><p>


　イーディは、ツキコの意見に賛成らしい</p><p>ですから可憐さんがよろしければあくまでも、可憐さんがお許し下さるのでしたら、わたくしが今の可憐さんのお心を分かりやすく公様にご説明致します</p><p>


　月子は、可憐に許可を求める

　この手続きが大切だ

　可憐の意志を確かめずに勝手に話を進めたら、家族の信頼関係が崩壊する</p><p>可憐さん、そうしてもらった方がいいよわたしはそう思う</p><p>


　14歳のエリカが可憐の背中に優しく触れる</p><p>わ、判りました月子お姉様、お願い致します</p><p>


　うん可憐も、何とか納得してくれた

　同じ巫女でも可憐と同い年の12歳のルナより、ずっと年上の18歳の月子に心を解読される方が受け入れ易いのか</p><p>はいそれでは、ご説明申し上げます</p><p>


　月子が改めて可憐をジッと見る</p><p>可憐さんは、すでにご自分がわたくしたち家族の一員であることを受け入れていらっしゃいますし、公様のセックス奴隷として生きていくことにも何の問題もなく受容なさっていますそれから</p><p>可憐さんあなたは公様とのセックスも、とても良いものと感じていらっしゃいますね</p><p>


　可憐の頬が赤くなる</p><p>いえ、それは正直にお認めになられるべきです公様はもしかしたら、可憐さんに嫌々セックスをさせているのではないかと、深くご心配になられていらっしゃいますから</p><p>


　オレは、確かにそういう心配もしている

　もしかしたら、この12歳の名家の令嬢は、セックスが苦手なのかもしれない

　あるいはオレのことが生理的に受け入れられないということも考えられる</p><p>公様にご心配をおかけしないためにも可憐さんが公様とのセックスをどう感じていらっしゃるのかはハッキリなさるべきです</p><p>


　月子の強い言葉に、可憐は</p><p>わたくしは公お兄様とのセックスは好きですとても、気持ち良いです公お兄様が心配なさるようなことは、何もございません</p><p>


　恥ずかしそうに、そう告白する</p><p>だったら、可憐ちやんはもっともっとパパにセックスしてって言うべきですの</p><p>


　アニエスが割り込んで来るが</p><p>アニエス、ちょっと待ってくれ今は月子が可憐のことを話してくれている途中だから</p><p>


　オレは、まだアニエスの膣にペニスを入れたままだった

　ギュッと金髪のハーフ美少女の白い裸身を抱き締める</p><p>月子、続けてくれ</p><p>はい、公様可憐さんは、ご自分の現状を全て理解し、受容し、納得しています心の表層的な部分においては</p><p>


　月子は、可憐の心の奥底を見ている</p><p>公様もご存知のように、可憐さんはとても頭の良い方です名家の令嬢として常に礼儀正しく、どんな場合でも理性的に振る舞うように幼い頃から教育されていらっしゃいますとても我慢強く、自我を抑制し、周りの方々に迷惑をかけないようにセルフ・コントロールなさっています</p><p>


　それはオレも判っている</p><p>そんな風に抑制が効きすぎているためにご自分のお気持ちが、判らなくなってしまっているのですわ</p><p>


　月子の言葉に、オレは改めて可憐を見る

　今の可憐は裸だ

　何一つ隠すモノは無い、丸裸の12歳の少女</p><p>今の可憐さんは、公様やわたくしたち家族に対しては、何の不安も不満も感じていらっしゃいません</p><p>はい、わたくしはわたくしの様な娘を受け入れて下さった公お兄様や家族の皆様に感謝しております</p><p>


　可憐はそう言って、アニエスに</p><p>特にアニエスさんにはいつも優しくしていただいていて、わたくしは本当に感謝していますありがとう</p><p>当たり前ですのっ可憐ちやんは、アニエスの姉妹なんですからっ</p><p>うん、そうだなアニエス</p><p>


　オレは腕の中のアニエスの身体を優しく撫でてやる</p><p>ですから可憐さんの抱えていらっしゃる不安の原点は、わたくしたちの家族にはございません他のところにございます</p><p>


　いや、だからそれは

　オレは風呂場で可憐本人に聞かさせたから、知っている

　可憐の実家の水島家の分家の子が、香月家の家臣になった可憐を責めているっていう件だろう

　しかし、それを他の家族たちの居るここで、オレが明らかにしてしまっていいのか</p><p>公様その件ではございませんそれは可憐さんの抱えている不安の一面的な問題であり、すべての原点ではないのですわ</p><p>可憐さんあなたが不安を抱えている理由は、あなたが実の両親やお祖父様たち、つまり水島家のために自分を犠牲にしなくてはならなくなったということにあります</p><p>


　可憐は父親の失態に対するペナルティとして、水島家を離れ、オレのセックス奴隷になった</p><p>いいえ、月子お姉様わたくしはわたくしは、その件についても納得しておりますし、受け入れていますわ名家の娘として、家の犯した罪を償うのはわたくしの責務でございます</p><p>


　可憐は、感情を露わにして月子に反論する

　そうか、そういうことか</p><p>はい、可憐さんは名家のご令嬢としては、ご自分に課せられた運命を受け入れていらっしゃいます心の表層部においては</p><p>しかし、12歳の一人の女の子としては、そのような運命と自分にそんな責務を負わせたご実家のことを受容できていないのです納得できていないのです</p><p>


　可憐は名家の令嬢としては完璧な子だ

　しかし、それは可憐がセルフ・コントロールで理性的に抑制して成立させているものであって

　ただの12歳の女の子としては心の深層部では、納得できていない</p><p>ああ、なるほど判りましたわ、お兄様</p><p>可憐は水島家のご実家から、香月家のパーティに来たまま、家に帰ることを許されずにわたくしたちの元にいらっしゃいます</p><p>


　あの日以来、実家に戻るどころか、両親に会うことも許していない</p><p>パーティにいらした時には、こんなことになるとは考えていらっしゃらなかったはずです夜には、ご実家に普通に戻られるつもりでお出掛けになられたはずですわ</p><p>


　2度と自分の家に戻れなくなるなんて予想はしていなかった</p><p>はいですから可憐さんの心の表層部では、ご自分の運命をすべからく受け入れていらっしゃいますが</p><p>


　改めて月子が言う</p><p>深層部においては心の整理ができていないままなんですわ納得する以前に、受け入れる基盤ができていないんです</p><p>きちんと前の家とお別れできていないんだよ</p><p>


　ルナが実姉の言葉を補足した</p><p>それができていないとボクたちと一緒に居ても、幸せな気持ちにはなれないんだよ前の家にやり残したことやらなくちゃいけないはずのことが残っているんだから</p><p>


　可憐が水島家でやらなければいけないこと</p><p>可憐ちゃんは、ホントはもっと熱い子なんだよいつも一生懸命抑えているから、判りづらいけれどだから、本当は</p><p>怒っているんだよ自分一人に家の罪を背負わせている水島家の人たちにお父さんやお母さんだけでなく水島家全体に対して怒ってるんだよボクには見えてる</p><p>


　水島家の分家の子たちのことも

　分家の連中が香月家の家臣になってしまった可憐に不満があるから、問題が起きているんじゃなく

　可憐の方も、何も知らないくせに自分に当たり散らしてくる分家の子たちに怒りを感じているんだ</p><p>わたくしはそんなことは考えていませんわたくしは、そんなはしたない娘では</p><p>


　可憐は必死に否定する</p><p>いや、可憐お前は、もっとは自分に優しくならなきゃいけないよ</p><p>


　他人に優しく、自分に厳しくという令嬢の教育を素直に受け入れすぎたせいで

　可憐は、ガマンし過ぎる性格になってしまっているんだ</p><p>はしたなくって良いんだもっと自分の気持ちに素直になれ</p><p>やっと判ったよ可憐、お前は可憐の人間としてのベースは名家・水島家の娘のままなんだなだから、そんなに苦しんでいるんだ</p><p>


　オレは可憐の眼を見て言う</p><p>でも、もう違うんだ頭を切り換えろ可憐は、オレの女だお前はもう、黒森家の一員だ水島家のことは、考えるな水島家のことは、ジッちゃんたちが何とかするいや、いずれはみすずや瑠璃子やオレが何とかするし、ちゃんと考えるお前はもう、この家でみんなと幸せに暮らすことだけを考えていればいいんだ</p><p>


　すると桜子が</p><p>可憐さんわたくしはもう、狩野家の将来のことは何も考えていないわ</p><p>


　水島家より遙かに格上の名家・狩野家の桜子が優しく可憐に微笑む</p><p>だって皆様が良い方向に導いて下さることは判っていますからわたくしが悩むことではないのわたくしはもう、全てをこの方に託しておりますもの</p><p>


　そう言って、オレの頬にキスをする</p><p>わたくしもよわたくしは、もう栗宮家には戻れないですし、戻らないですもうここで、殿と家族の皆様と仲良く暮らすことしか考えていませんわ</p><p>


　名家・栗宮家の素子も可憐にそう言う</p><p>後は殿のお子を産んで、その子に栗宮流槍術を教えることそれだけを考えています実家のことは、全てお任せしてますから</p><p>わたくしも素子お姉様、桜子お姉様と同じです今の瑠璃子は、お兄様のセックス奴隷ですから香月家のことより、お兄様や家族の皆様の方が大切です</p><p>


　香月家の瑠璃子までが、そう言ってくれた</p><p>でも、きちっと踏ん切りが付けられるようにしてあげないといけないと思います</p><p>


　エリカが、そう言う</p><p>そうだな可憐一度、水島の家へ行こうオレも付いて行くそれで、もう一度、可憐が自分の意志で水島家から出ないとダメなんだと思うオレたちの家に行くと決心した瞬間を記憶に刻まないと</p><p>


　オレにもそういう記憶がある

　元の家を捨てる決意をした瞬間が</p><p>公お兄様、皆様</p><p>


　可憐は驚いた顔で、オレたちを見ていた</p><p>こういう風に筋道立てて分かりやすく解説してもらったら、頭の良い可憐ちやんは理解できるでしょそれが今の自分に必要なことだって</p><p>


　同い年のルナが、可憐にそう言う</p><p>あのね可憐ちゃん可憐ちゃんは、判ってるはずですの可憐ちやんは、これからずーっと、ホントにずーっと、一生、アニエスといっしょにパパと暮らしますのそういう風になるんですの</p><p>アニエスたちの家族は今は、みんな一緒に暮らしていますのだから、毎日、とっても楽しくて幸せですのだけど</p><p>今度寧ちゃんとイーディちゃんが、マルゴちゃんとアメリカに行きますのううん、今は3人だけですけれどそのうちみんな、家からお外にお出掛けすることになりますの</p><p>


　アニエスは、オレたち家族の将来を自分なりに考えている</p><p>月子ちゃんは、そのうち京都の神社のお仕事があるそうですのマナちゃんは、将来スーパー・モデルというのになるんですのでも、そのお仕事をするためには外国に行かないといけないらしいんですのハイジちやんも、もうちょっと大きくなったら警護のお勉強で留学するって言ってましたの</p><p>


　確かにそういう計画はある</p><p>他の子も色々な理由でお出掛けすることもあると思いますのそしてそれは仕方ないことなんですのアニエスたちの家族がどんどん大きくなるためには、必要なことなんですのアニエスだってお屋敷から外に出て、学校に行くようになりましたのだから、もっともっと遠くにアメリカよりももっと遠くにお出掛けする子だって、きっといるんだと思いますの</p><p>


　学校へ通い始めたアニエスは、外の社会と接触することの重要性を理解した

　そのために家族が長期間、家から離れることが起こり得ることも</p><p>でも、みんないつかはちゃんと帰って来ますのだって、ここがみんなの家だからですのそれはこのお屋敷っていうことではないんですのみんなの帰る家は、パパの居る所ですパパの腕の中からお出掛けして、みんなまた、パパの腕の中に帰って来ますの</p><p>


　アニエスはオレに抱かれたまま、笑顔で可憐にそう言う</p><p>だから、みんな安心してお出掛けできますのそれで良いんですのでも</p><p>家族の中には、パパと一緒にお出掛けした子が帰って来るのを待っている子も必要ですのそうじゃないとパパが一人になってお留守番しなくちゃいけなくなったら、可哀相ですの寂しいですのだからだから</p><p>


　アニエスは必死に、可憐のための言葉を紡ぎ出す</p><p>アニエスは、これからずーっとずーっとパパとお留守番する子になりますのそうなりたいんですのそして、アニエスは可憐ちゃんにもアニエスと一緒にパパのところに居る子になって欲しいんですの</p><p>


　熱い瞳で、一生懸命可憐に訴えかける</p><p>あ、もちろんアニエスと可憐ちゃんだけじゃないですのルナもルナにはもうお話しして、約束してくれましたの</p><p>うんボクは鷹倉神社に戻らなくても良い子だから、ずっと兄さんのところに居るよずーっとね</p><p>


　ルナとアニエスはすっかり親友になっているいつの間にか、そんな話を二人でしていたのか</p><p>あの、それでしたらわたしも一緒に居たいです</p><p>


　コヨミちゃんが手を挙げて言う</p><p>わたしも行くところがないですし、ここに居たいですから</p><p>コヨミちゃんは、パパとセックスしてからですのまだセックスしてない子とは約束できませんの</p><p>あ、はいそ、そうですよね</p><p>


　身体の発育が不十分なコヨミちやんとは、オレはまだセックスしていない</p><p>でも、もちろんパパとセックスしたら、コヨミちやんは大歓迎ですのアニエスもパパもルナも、コヨミちゃんのことが大好きですからっ</p><p>


　アニエスはそう言うと再び可憐に</p><p>可憐ちゃんのことも、同じくらい大好きですのアニエスもパパもだから、ずーっと一緒に居たいんですの一緒にパパとお留守番する子になって欲しいんですの</p><p>公お兄様</p><p>可憐が自分で決めることだだけど、オレはできることなら、可憐にはアニエスとずっと一緒に居て欲しいと思っている</p><p>


　オレはアニエスの金髪を撫でながら</p><p>もう可憐も、アニエスの過去を知っているだろう</p><p>オレはアニエスには、可憐みたいな子が必要だと思うんだ</p><p>


　世間から完全に遮断されて育ったアニエスには、いつも側に居る子が要る</p><p>もちろんルナやコヨミちゃんも居てくれるけれど可憐も必要だ</p><p>わたくしも必要ですか</p><p>ああオレはアニエスには可憐みたいな賢くてお行儀の良い子になって欲しいからな</p><p>


　可憐は、真顔でオレを見ている</p><p>そして、可憐にもアニエスが必要だ</p><p>必要なんだよ人は独りでは生きていけないんだから</p><p>ずっと一緒に生きていく子がいてくれないと、生き続けるのはツライだけだよ</p><p>アニエスは、ずっとずっと可憐ちゃんと生きていきたいですの</p><p>更新を再開する前に、色々と忘れてることが多かったのでストーリーを読み返したのですが</p><p>いやあ自分で書いたものなのに読み通すのに1ヶ月掛かりましたセックスシーンは飛ばし読みしたのに</p><p>それで変な話なんですけれど自分が過去に書いたものに、少しだけ救われたりもしました</p><p>そういうこともあるんですね</p><p>1374．楽しい我が家　／　花開く可憐（大好きセックス）</p><p>


　アニエスは、真剣な瞳で可憐に言う</p><p>そうだよなせっかく姉妹になったんだもんな</p><p>


　オレには、アニエスの一途な思いが判る

　ずっと地下室で独りぼっちだった少女が、ようやく家族を手に入れたんだ

　しかも可憐はルナやコヨミちゃんと同じ、アニエスと同い年の姉妹だ

　初めての学校生活でも、いつも側に居てアニエスをサポートしてくれている

　ずっと一緒に生きていきたいという思いは、他の姉妹たちよりも強いんだろう

　ましてや、可憐がずっと心の中に暗い思いを秘めていることを感じ取っていたのなら、何としても自分が解決してあげたいと思う</p><p>オレも可憐が必要だよずっと側に居てくれないと困る</p><p>


　オレも可憐にそう告げる</p><p>水島家のことは、すぐに決着を付けようそうだな明日の日曜日はオレの学校の学園祭の最終日で1日無理だけれど、月曜日は休みだから</p><p>はい、お兄様水島家に訪問できるように、みすずちゃんとわたくしで手配致します</p><p>


　瑠璃子がすぐに、オレに答える</p><p>ああ、それで終わりだもちろん、可憐はこれからも水島家の娘だけれど心の中の優先順位を変えてくれ</p><p>優先順位でございますか</p><p>そうだ水島家の娘であることよりも、オレたちの家族であることを最優先にしてくれ心の中が、そういう風に整理できれば可憐の今抱えている問題は解消できると思う</p><p>家族っていうのは、自分が公さんのセックス奴隷だっていうことを一番に考えるってことよ判る</p><p>


　可憐より２つ年上のエリカが微笑む</p><p>そうしたら全部楽になるわわたしも、そうだったもん</p><p>カレンの苦しみはアイデンティティの問題だものネ自分は名家・水島家の娘だから、いつもきちんとしていないといけないっていうアイデンティティから脱出しないと、いつまでたっても苦しいだけネ</p><p>


　壁際で少女暗殺者たちを監視しているイーディが言う</p><p>あのね、はしたなくていいの恥ずかしいことをしてもいいのだって公さんの前なんだもの</p><p>すでに、わたくしたち相当はしたないことをしていますわみんな裸ですし、お互いのセックスを見せ合って楽しんでいるんですから</p><p>


　素子が笑って、そう言う</p><p>でも、それで良いんですわたくしたちはみんな姉妹で殿の性奴隷ですから</p><p>ええここでは思いっ切り、はしたなくって恥ずかしいことをして下さいお兄様とわたくしたちで歓び合うんです可憐さんあなたも身体だけではなく、心も裸になって下さい</p><p>


　瑠璃子が優しく可憐に言う

　可憐は困惑した表情で、オレを見る</p><p>わたくしは、どうしたら良いのでしょうか</p><p>


　真面目過ぎる可憐の心をこじ開けるには、少し違う手が必要か</p><p>よし、可憐まずこうしよう今からはオレに何でも全てを話すと誓え</p><p>それはわたくしは今でも、公お兄様には嘘を吐いてはおりませんわ</p><p>それはそうなんだろうけれどでも、可憐はいつも心の中の思いの半分しかオレに話していないだろう</p><p>これからはお前が感じていることを全部、包み隠さずに話せ約束しろ</p><p>そんなことをしてしまったら、わたくしは公お兄様に嫌われてしまいます</p><p>


　ここが可憐が名家の令嬢として教育されてきたモラルのラインだ</p><p>可憐はもう一生オレの奴隷なんだから、今更嫌いになるなんてことはないむしろ、心の中の思いを隠している方がオレは嫌だし、困る</p><p>はしたない思いを抱えた可憐も、オレの可憐だだから、ちゃんと可憐の心の全てをオレに見せろ</p><p>


　オレは、壁際にいる月子たちを手で示し</p><p>月子たちから、可憐の心の問題を報告されたりするのは嫌なんだ可憐自身が自分の意志でオレに全てを話して欲しいんだ</p><p>


　可憐がどんなに隠そうとしても、巫女の力を持つ鷹倉家の少女たちには心を見通される

　抵抗するのはムダなんだ

　だから、自分から心を開けとオレは可憐にプレッシャーを掛ける</p><p>じゃあ、まず尋ねるぞ可憐はオレとセックスするのは好きか</p><p>ああ、こんなのオレに直接答えるのは恥ずかしいだろだが答えろ可憐はセックスは好きか嫌いかはっきり答えろ</p><p>


　12歳の少女には酷な質問を、男のオレが真正面からブツケる

　真面目過ぎる少女は、真っ直ぐな質問には真っ直ぐに答えるしかない</p><p>何がはっきり答えろ</p><p>か、可憐は公お兄様とセックスするのは好きです</p><p>どういうところが好きなんだ</p><p>それは自分の身体を使って、公お兄様に歓んでいただけることが</p><p>


　お嬢様の回答としては満点だが、オレの女としては落第だ</p><p>可憐はオレとセックスして、気持ち良くないのか</p><p>オレを歓ばすことばかりに集中してて、自分は気持ち良くは感じていないのかそこをハッキリしろ</p><p>気持ちいいですわ</p><p>


　可憐とセックスするようになって、そろそろ1ヶ月だ

　セックスに対する恐怖は、もうなくなっている</p><p>幼い胎内にペニスを挿入されることだって、もう苦痛は感じていないはずだ</p><p>公お兄様とのセックスはとても気持ち良いです</p><p>でも可憐の方から、オレにして欲しいって言ってきたことは一度も無いよな可憐はオレとセックスしたくなったりはしないのか</p><p>いえあのセックスしていただきたくなることも、時にはございます</p><p>じゃあ、これからはしたくなったら必ず言え時間が許す限り、セックスしてやるからいいな</p><p>オレが奴隷のお前に命令しているんだから、可憐は判りました、誓いますって答えればいいんだ</p><p>は、はい判りました誓います</p><p>


　この子は優しくするだけではダメなんだ

　こちらからある程度圧をかけないと可憐の中に色々な思いが封じ込められたままになってしまう</p><p>誓った以上は、絶対にそうしろよいいな</p><p>可憐ちゃん今はどうですの</p><p>


　可憐に言う</p><p>パパのオチンチンはアニエスのお腹の中で、ほら、まだこんなに元気ですの</p><p>


　そうオレはまだ勃起をアニエスに挿入したままだ

　アニエスは身体を起こして、オレたちの結合部を可憐に見せつける</p><p>アニエスは、さっきイクイクイクッてなりましたけれどパパはまだ出してませんのパパのオチンチンは、早く女の子の中でピュッピュしたいって固くなってますの</p><p>


　艶やかな笑みで可憐を見る</p><p>可憐ちゃんは、このパパのオチンチン欲しくないですの可憐ちゃんのお腹の中にいっぱい出して欲しくはありませんの</p><p>


　今の可憐は自分の心の中に溜め込んだ思いと、オレやアニエスや他の少女たちの言葉による圧力で板挟みになっている

　可憐の理性は、そろそろ限界だ

　可憐の精神はセックスの快感に溺れて、今の状況から逃避したいと感じているだろう

　すでに可憐の肉体は、セックスの快楽を覚えてしまっている</p><p>今、誓ったばかりだよな可憐はどうしたいんだオレとセックスしたくはないのか</p><p>


　誓ってしまった以上は礼儀正しい可憐は、心の中を正直に告げるしかない</p><p>し、したいですわたくし公お兄様とセックスしたいです</p><p>では、どうぞですのっはい、可憐ちゃん、交代です</p><p>


　アニエスが腰を浮かせて、自分の膣からオレのペニスを引き抜いていく

　ずっとアニエスの狭くて熱くとろけた胎内で絞られていたからオレの勃起は硬度を保ったままだ

　アニエスの愛液でベトベトになって、赤黒くテカッている</p><p>早くしろ可憐がセックスしたいんだろ</p><p>


　裸の可憐がアニエスと居場所を交換して、オレの隣に来る</p><p>どんな風にセックスしたいんだ</p><p>可憐は、どういう体勢でオレと繋がりたいかを聞いているんだよ</p><p>


　可憐の顔が、羞恥で真っ赤になる</p><p>ちゃんと話せ、誓ったろ可憐</p><p>


　12歳の可憐は、顔を真っ赤にしてそれでも答えた</p><p>公お兄様に抱っこされる形でしたいです</p><p>後ろからか</p><p>いえ、あの真っ正面に公お兄様のお顔を見ながら</p><p>ああ、対面の座位でしたいんだなそれでオレは可憐の顔を見ているだけでいいのか</p><p>誓ったんだろ</p><p>と、時々、可憐のち、乳首をペロペロして下さい</p><p>判った他にもして欲しいことがあれは言え何でもしてやるから</p><p>


　何でも話すと誓ったことで、真面目過ぎる少女は自分の欲望を包み隠さず話す</p><p>ところで、みんなに見られてするわけだけど可憐は、セックスを見られるのは好きか</p><p>それはあのわたくしが公お兄様とセックスする時は、いつもどなたかが見ていらっしゃいますから</p><p>そういうことを聞いているんじゃない可憐は自分がセックスするところを家族のみんなに見られるのは好きかって聞いているんだ</p><p>答えろ可憐</p><p>


　可憐はちょっと考えてから、答えた</p><p>多分、好きなんだと思います</p><p>皆様の前で公お兄様にセックスしていただくことで他の家族の皆様との距離が縮まるように感じるからだと思います</p><p>


　ああ一緒にセックスを体験することで、姉妹の絆は強くなっていく

　優等生の回答としては、それで良い

　でも、それだけじゃない

　見られることに、可憐は感じているはずだ</p><p>じゃあ、見られるセックスは好きなんだな</p><p>はい可憐は、セックスを皆様に見ていただくのは好きです</p><p>


　可憐は、自分のセックスについて赤裸々に語ることに興奮していた

　可憐の股間から、温かい愛液がどんどん染み出しているのをオレは確認した</p><p>さあ、来い抱いてやる</p><p>


　可憐がベッドの上にあぐらをかいて座ったオレの上に、乗って来る</p><p>可憐キスして欲しいか</p><p>は、はいキスして欲しいです</p><p>


　オレは可憐の桜色の唇にチュッとキスをする</p><p>他には何をして欲しい</p><p>耳のところを舐めて、舐めて下さい</p><p>


　ああ、耳の裏から首筋にかけてが性感帯なんだな

　オレはチロチロっと舌で舐めてやる</p><p>感じるのか可憐</p><p>はい感じますああん</p><p>次は何をして欲しい</p><p>おっぱい乳首舐めて下さい</p><p>


　オレは言われるがままに、可憐の12歳の乳首に吸い付く</p><p>うぁっはぁぁ</p><p>気持ち良いか</p><p>気持ちいいですああん</p><p>可憐、オレもう可憐の中に入りたいよ可憐はなんどうだ</p><p>わ、わたくしもほ、欲しいです</p><p>


　可憐は潤んだ瞳で、そう答えた</p><p>公お兄様のオチンチン可憐の中に下さい</p><p>アニエス、協力してくれ</p><p>はいですのパパのオチンチンは、アニエスが可憐ちゃんの中に入れてあげますのっ</p><p>


　可憐がオレの勃起ペニスを可憐の膣口に導いてくれる</p><p>可憐ちゃん、そのまま腰を下ろして下さいのっ</p><p>


　真面目な可憐は、こんな時にも律儀に礼を言う</p><p>公お兄様、可憐セックスさせていただきますああああっ</p><p>


　ずぶぬぬぬぬっ

　オレの亀頭が、可憐の狭い割れ目に侵入していく

　可憐は自分から、オレを受け入れていく

　12歳の中は湿っている熱いキュッと締まる</p><p>ひぃぁぁっ</p><p>


　そして可憐はオレを根元まで受け入れると、脱力した

　オレは手を可憐の背中に廻して、グッと抱き締めてやる</p><p>うん、全部入ったな</p><p>はい公お兄様</p><p>みんなにも報告しろ</p><p>


　オレが、そう言うと可憐は部屋の中の少女たちを見る

　巨大なスーパーキングサイズのベッドの上のアニエス、素子、くるみ、桜子、エリカ、茉莉花みんな全裸で、オレたちの交合を温かく見守ってくれている

　ベッドの脇では裸の瑠璃子が、デジカメで写真を撮ってくれていた

　壁際では13人の少女暗殺者たちと監視役のアーニャとイーディそして鷹倉神社の巫女の月子、ヨミ、ルナ、コヨミちゃんもオレたちを見ている</p><p>皆様はしたない姿をお見せしております</p><p>


　可憐は赤い顔でそう言うが可憐の膣はキュウキュウと締まり、トクトクと愛液を漏らし続けている</p><p>そういう報告じゃない具体的に何をしているのかを言うんだ</p><p>は、はい可憐は可憐は公お兄様と</p><p>そこは大好きな公お兄様だよ</p><p>


　エリカが、可憐に訂正を求める</p><p>はい、可憐は大好きな公お兄様にセックスを</p><p>そこは大好きなセックスネ</p><p>


　イーディが壁際から言う</p><p>は、はい可憐は、大好きなお兄様に、大好きなセックスを可憐が大好きなセックスをしていただいております</p><p>


　うん可憐の心の底に溜まっていたものが、噴き出し始めている</p><p>可憐、ゆっくりと腰を動かせお前が気持ち良い動きでいいから</p><p>


　可憐は、グリグリとオレに柔らかい尻を押し付けながら、円を描くように腰を廻していく</p><p>そういう動きが良いんだ</p><p>は、はいはしたなくて申し訳ありません</p><p>申し訳ないことなんてないセックスの時はどんどん、はしたなくなれその方が折れも可憐も気持ち良い</p><p>


　可憐の腰の動きが円運動から、上下運動に変わって行く</p><p>ぁぁ、ぁぁ、ぁぁ</p><p>


　12歳の美少女は、熱い息を吐きながら欲望のままに腰をくねらせていく</p><p>可憐、気持ち良いか</p><p>ぁぁはい、気持ち良いですぅ</p><p>


　可憐は答える</p><p>可憐はセックスが好きなんだもんな</p><p>はい可憐は公お兄様とのセックスがセックスが好きですぁぁ</p><p>よし頑なだったお嬢様の理性が壊れた</p><p>そんなにしたいのなら、毎日セックスしたって良いんだぞ可憐はオレと、毎日セックスしたいか</p><p>ぁぁんしたいしたいです毎日、公お兄様とセックスセックスしたいです</p><p>


　それが可憐の心の底の言葉</p><p>じゃあ、いつでもどこでも可憐がしたくなった時はセックスするからな約束だぞいつでも、セックスしたくなったらオレに言うんだいいな、可憐</p><p>はい、公お兄様誓います可憐は誓いますぁぁんっ</p><p>


　オレも、下から腰を突き上げ始める

　可憐の小さな裸身が、オレの上で淫らに揺れていく</p><p>気持ちいいぁぁ、気持ち良いです好きぃぃ可憐、セックス好きです大好きぁぁ、公お兄様公お兄様が好き公お兄様とセックスするの大好きです</p><p>オレも可憐が好きだ可憐とセックスするのも大好きだぞ</p><p>ぁぁっ、ぁぁ、ぁぁ</p><p>ほら、可憐、アニエスと手を繋げ</p><p>


　月子たちは、オレの心を読んで意図を理解してくれている</p><p>可憐がどんなに気持ち良いセックスをしているのか、みんなに伝えるんだ</p><p>はい、可憐ちゃん、アニエスと手を繋いで下さいですの</p><p>


　アニエスもオレが何をしたいのか判ったらしい

　オレと交わっている可憐の手を握ると反対の手をエリカに差し出す</p><p>はい、みんなで手を繋ぎますの</p><p>みなさんも手を繋いで下さい</p><p>


　瑠璃子が、部屋の中の女の子たちに伝える

　可憐の手とアニエスの手アニエスの反対の手とエリカの手エリカと茉莉花茉莉花と桜子桜子と素子素子とくるみ

　どんどん手を繋いでいく

　そしてくるみの手をベッドの下の瑠璃子が繋ぎ、壁際のコヨミちやんへ</p><p>コヨミちゃんの手がルナの手とルナの手がヨミヨミと月子月子とイーディそしてイーディは少女暗殺者たちのリーダーであるドリィと手を繋いだ</p><p>ドリィの命令で他の12人の外国少女たちも、どんどん手を繋いでいき一番端のアナがアーニャと手を繋ぐ</p><p>これで部屋の中の全ての少女たちが一直線に手を繋いだ</p><p>月子、頼む</p><p>


　オレは月子に命じる

　まるで電気が迸ったように、少女たちはビクッと震えた

　今、オレとのセックスで可憐が感じている快感を巫女の力で方の少女たちにも体験させているんだ</p><p>ほら、みんなが可憐を可憐の気持ちよさを感じているぞ</p><p>ぁぁ、判りますわたくし今、皆さんと繋がってる</p><p>


　可憐の腰の動きが、どんどん激しくなる

　白い肌が上気し、汗を流す</p><p>少女の甘い汗と愛液の匂いがオレを包んでいく</p><p>ぁぁ、気持ちいいです好き、好き好きです公お兄様ぁぁセックスセックス大好きぃぃぃぃぁぁ</p><p>可憐、イキそうなのか</p><p>はい可憐可憐、はしたなくなっちゃう恥ずかしいハズかしいですけれど気持ちいい気持ち良くなっちゃうセックスで公お兄様で気持ち良くなっちゃいそうですぁぁ</p><p>


　オレも、腰の動きを早めて可憐に合わせる</p><p>ぁぁ公お兄様可憐、気持ち良くなっちゃう身体が爆発しちゃいそうですぁぁ</p><p>可憐オレもイキそうだ</p><p>はい出してぇぇ可憐の中にお兄様の熱いのをいっぱい注いで下さい</p><p>ああああっああっ、飛ぶ、飛ぶっ可憐、飛んじゃいますあああ、公お兄様っ</p><p>


　可憐がエクスタシーの大波に一気に流され、溺れていく</p><p>あああっ、公お兄様ぁぁ</p><p>


　ビクビクビクッと12歳の裸身が振るえ膣が締まるッッ</p><p>出すぞ、可憐</p><p>


　グイイッと可憐の小さな膣口に亀頭の先を擦り付けながら

　ビュビュビュッと、一気に臭い精を吐き出すッッ</p><p>ああっ、熱いッッ好きですこの感覚可憐、大好きなのぉ</p><p>


　可憐は、膣内射精される感覚に再び全身を震わせて応えた

　びゅくくっ、びゅくくっ、びゅくくっっ

　オレのペニスは脈動しながら、何度も精液を可憐の子宮に流し込んでいく</p><p>あああ、気持ち良い大好き公お兄様ぁぁ</p><p>


　可憐は、思いっきり大きな声で叫んでいた</p><p>ぁぁぅ、ぁぁぅ、ぁぁぅ</p><p>


　オレと可憐は全身汗でびっしょりのまま対面座位の形で抱き合っている</p><p>凄かったわねぇ自分じゃない人のセックスの感覚って新鮮で良かったわ</p><p>


　アーニャは、そう言ったが

　13人の少女暗殺者たちはみな、腰を抜かして呆然としていた

　みんな処女だもんな

　セックスを体験していないのに、いきなりエクスタシーの感覚を感じさせられたんだからそうもなる

　というか巫女の力を知っている子たちも、みんな快感の波に溺れてしまってグッタリとなっていた</p><p>アタシもこれ好きネみんな仲良くなれるヨ</p><p>


　平然としているのは、アーニャとイーディと巫女の3姉妹＋コヨミちゃんだけらしい</p><p>可憐、大丈夫か</p><p>


　オレは腕の中の可憐に尋ねる

　可憐は、どうにか意識を取り戻したらしい</p><p>わ、わたくしは、恥ずかしい何でこのようなことに</p><p>いや、とっても可愛かったぞ</p><p>


　オレは可憐にキスをする</p><p>気持ち良かったろ</p><p>可憐はセックスが大好きなんだもんな</p><p>はい、可憐はお兄様にセックスしていただくのが大好きです</p><p>


　恥ずかしそうにだが素直に答えてくれた</p><p>判りましたわたくしはわたくしは、何よりもまず公お兄様のことが大好きなんですわ</p><p>水島家の娘である前に公お兄様のセックス奴隷である前に可憐は公お兄様が大好きなんですわたくしはそういう娘なんだって判りました</p><p>


　可憐はそう言うと自分からオレにキスしてきた</p><p>大好きです公お兄様</p><p>


　それからアニエスや他の姉妹たちを見る</p><p>アニエスさんや、姉妹の皆様のことも大好きですわたくし、ここが大好きですここがわたくしの居るべき場所なんですみんな大好きっ</p><p>


　可憐の眼から、大きな涙が零れた</p><p>お笑い芸人の方で色んな人から原稿を集めてメールマガジンを発行している人が居るのですが</p><p>その人が自分のメルマガに寄稿している執筆者のことで他のライターと揉めたときに</p><p>自分はお笑い芸人としての感覚で行動していると発言し</p><p>それを読んだ別の作家に僕はアイデンティティがお笑い芸人の人が発行しているものには怖く原稿を書けませんと書いていました</p><p>人はみんな自分は＊＊だというアイデンティティに基づいて日々生きています</p><p>でも確かに先輩と後輩の関係は絶対とか身内は何があっても守るというようなお笑い芸人の理屈を出版の世界に持ち込まれるのは困りますよね</p><p>可憐の話は、そういうようなことを考えて書きました</p><p>そう言ってる私は、現在アイデンティティ喪失中ですが</p><p>1375.楽しい我が家　／　可憐は可憐　・　エリカと茉莉花の姉妹セックス</p><p>わたくし全然判っていなかったんですずっと不思議に思ってたんです怖いとも感じていましたみすずお姉様や瑠璃子お姉様が、セックスの時になると普段とお変わりになられるのが</p><p>


　可憐が、俺に言う</p><p>わたくし、そんなに変わりますか</p><p>


　キョトンとした顔で瑠璃子は、オレと可憐をカメラで撮影していく

　エクスタシーの精神連結から、もう回復したようだ

　もっとも瑠璃子は今までにも何度も体験してきているからな

　初めての経験どころか、セックスをしたことが無いのに可憐の絶頂を追体験させられた少女暗殺者たちは、まだぐったりしている</p><p>みすずちゃんが、少し過激なセックスを好んでいらっしゃることは知っておりますが</p><p>


　みすずのマゾッ子趣味も、なかなか大変だけれど瑠璃子のハメ撮り好きも、お嬢様とは思えない過激な趣味なんだけれど</p><p>解放なのですね可憐にも、ようやく理解できました</p><p>


　解放</p><p>そうよ可憐さんも、自分のお家のことで苦しんでおられたけれどそれを言ったら名家の中の名家でいらっしゃる香月家のお嬢様たちの方が、もっとお辛い日常を過ごされているはずですわ</p><p>


　と名家・栗宮家の素子が言う</p><p>いえ、家のことで窮屈な思いをしているのはわたくしたちだけでなく、名家に生まれた娘全員に言えることですわ</p><p>ですからお兄様にセックスしていただく時は、思いっきり羽目を外して楽しむんですはしたなくていいんです恥ずかしいことも楽しむんですだって、ここには家族とこれから家族になられる方たちしかいないんですから</p><p>そうですよねエリカなんて、毎回、思いっきりエッチな子になっちゃってますそれが楽しいんです、公さんとセックスの時は心も身体も丸裸になっちゃってますから</p><p>


　15歳の瑠璃子の言葉に、14歳のエリカが乗る</p><p>だから可憐ちゃんもガマンしてちゃダメなんですのセックスしたい時には、パパにしたいって言うんですのそして、裸になったらハチャメチャになっちゃって良いんです</p><p>その方が楽しいですものね</p><p>


　アニエスと桜子も、可憐に優しくそう言った</p><p>あの可憐ちゃん</p><p>


　壁際の席から巫女の力のあるルナが発言する</p><p>ハチャメチャになっちゃってるついでに可憐ちゃんが心の中で思っていることを、全部、兄さんに話した方がいいよ</p><p>


　ルナには、可憐の心の中に秘めた思いが見えている</p><p>大丈夫兄さんは絶対に可憐ちやんのお話を聞いて、怒ったり、呆れたり、笑ったりはしないから</p><p>うん、黒森さんならうん、判ったって言ってくれるよ</p><p>


　ルナの従姉で同い年のコヨミちゃんにも、可憐の心が見えている</p><p>可憐、話してみろ</p><p>


　オレは可憐の背中を優しく撫でる</p><p>大丈夫だオレはもう、たいていのことでは驚かないからみすずたちで慣れたよ</p><p>


　そこまで言って今夜、この部屋にみすずが居なくて正解だったと感じた

　今夜のセックスは、東南アジアの裏組織から救い出した13人の少女暗殺者たちに見学させている

　彼女たちのほとんどが売春婦の娘でセックスというものに対してネガティブなイメージを持っている

　だから、この部屋には元々、性知識が乏しくて、オレとのセックスしか知らないお嬢様たちをメインに連れて来た

　みんなセックスをただただ楽しいものだと思い込んでいるから少女暗殺者たちのセックスに対するイメージを覆すには丁度良い

　瑠璃子のハメ撮り趣味だって、このメンバーなら楽しい催しとして受け入れられる

　しかし、みすずのマゾっ子趣味はもしかしたら、少女暗殺者たちにドン引きされたかもしれない</p><p>まあ、今夜のみすずはジッちゃんの家に行っているから問題は無いんだけど</p><p>ていうかさ、オレにも大体のことは予想できているんださっき風呂場で可憐が言ってた従姉の水島ノエルって子のことだろ</p><p>


　水島ノエルは可憐の実家・水島家の分家の娘だ

　可憐が名家の令嬢でありながら、他の名家である香月家の臣下になったことが納得できない子らしい

　確か14歳だっけ</p><p>さっき、可憐はその子のことを何とかしてくれって言ってたけれど本当はもっと具体的なことをオレにして欲しいんじゃないのか</p><p>


　オレが考えていたよりも、もっと状況は深刻なのかもしれない

　学校で可憐が、その子からイジメを受けているというような</p><p>わたくし、さっきは半分しか公お兄様にお話できませんでした</p><p>わたくしははしたない娘ですノエルさんが香月家の家臣となったわたくしをみっともないとお怒りになられるようにわたくしも、そういうノエルさんの態度を怒っています</p><p>


　ああ、やっぱり水島ノエルから、相当、酷いことを言われているんだ</p><p>わたくしがどんな思いでここに置いていただくことになったのか、知りもしないであの方たちは</p><p>


　あの方たち</p><p>水島ノエルだけじゃないんだな</p><p>はい、ノエルさんとご姉様のヨーコさんも</p><p>ああ高校2年生のクラスに居る水島ヨーコさんですわね</p><p>


　超お嬢様校の同じ学年の素子が反応する</p><p>水島製薬の3姉妹ですね</p><p>


　超お嬢様校の中等部の人気者のエリカが、そう言った

　ということは、もう一人姉妹がいるのか</p><p>水島ローラさんでしたら、わたくしと同じ学年ですわ</p><p>


　ということは中学3年生か

　水島家の分家で可憐の従姉水島製薬という会社の娘

　上の姉が水島ヨーコで高2、真ん中が水島ローラで中3、下の妹が水島ノエルで中２</p><p>水島ローラさんは、わたくしに酷いことはなさらないんですあの周りに誰もいない時を見計らって、わたくしに酷いことをおっしゃるのがノエルさんで少し離れたところでニヤニヤ笑っていらっしゃるのがヨーコさんです</p><p>


　そして高２の姉が中2の妹に指示して小6の可憐をイジメているのか</p><p>あの兄さんボクたちは基本的にアニエスちゃんに、ぴったり張り付いているから</p><p>どうしても可憐さんと一緒にいられない時があるんです</p><p>


　ルナとコヨミちゃんが言う

　二人ともアニエスのお付きとして超お嬢様校に通っている</p><p>そうだろうな、可憐は元々、あそこの学校の生徒だからアニエスから離れて、他の子たちと行動しなくちゃいけないこともあるだろうし</p><p>


　アニエスはまだ家族でない外の人たちに慣れていないからルナやヨミが側に居ないとパニックに陥ってしまう</p><p>それとアニエスちゃん帰国子女ってことになってますから、クラスの他の子とは別に受けている授業もあるんです</p><p>ボクとコヨミちゃんはアニエスちゃんのお付きだから、一緒にそっちの授業へ行ってるんです</p><p>


　アニエス、ルナ、コヨミちゃんが別の教室で授業を受けている時を狙って水島分家姉妹が可憐をイジメに来る

　アニエスに関しては、事前にみすずたちが小等部の教室まで行ってクラスの子に仲良くしてくれるように頼んでくれたから、何の問題も起きていないけれど

　可憐のことについては、何もしていない

　可憐が香月家の臣下に降格したことは名家の令嬢たちは、みんな知っている

　他の名家の娘たちは、香月家に対しては文句を言うことはできないから可憐に手出しをすることはないけれど

　水島家の分家の娘は同じ家の娘だからこそ、可憐をネチネチといたぶるんだ</p><p>判ったそれで、可憐はその分家の子たちをどうしたいんだ</p><p>可憐ちゃん、正直に言っていいんだよ</p><p>うん、兄さんは判ってくれるから</p><p>


　可憐の心が見えているコヨミちゃんとルナが声を掛ける

　可憐は、オレの眼を見た</p><p>あのはしたない娘で申し訳ございませんが、包み隠さず、公お兄様に申し上げます</p><p>わたくしはヨーコさんとノエルさんが、公お兄様に激しく犯されているところが見たいです</p><p>わたくしは、そういう子なんですあの人たちが、公お兄様にメチャクチャにされる姿が見たいいえ、わたくしも、あの人たちをメチャクチャにしたい</p><p>


　分家の水島ヨーコもノエルも可憐が香月家の臣下になったことを怒っているが

　可憐の現実実際はただの臣下ではなく、オレのセックス奴隷になっていることを知らない

　むしろ、みすずや瑠璃子の威光に隠れて、のほほんと暮らしていると思っている

　だから、可憐にネチネチと酷いことを言いに来る

　可憐はそれが許せないから、二人にも自分と同じ体験をさせたんだ</p><p>可憐ちゃん犯すってなんですの</p><p>


　ああ、アニエスにはセックスに対する暗いイメージのある文言は教えていないんだっけ</p><p>セックスのことだよ、ね、公さん</p><p>


　エリカが軽く答える

　ああっとエリカは、祖父の遺した古典的なポルノ小説の愛読者だから

　そういう言葉も、創作小説の用語としてしか理解していない</p><p>ってことは可憐ちゃんは、その子たちも家族にしたいんですの</p><p>


　そしてアニエスはオレとセックスした子は家族になる子だと思っている</p><p>いえ、わたくしはヨーコさんとノエルさんを辱めたいんですあの人たちに屈辱を感じさせたいんです</p><p>


　可憐は、きっぱりと言った

　ああもの凄く大人しくて礼儀正しい少女の中に、こんなにも強い熱情が隠れていたのか</p><p>辱めるクツジョクって何ですの</p><p>お仕置きしたいってことだよ</p><p>


　アニエスの問いにルナが答えた</p><p>お仕置き悪いことした子のお尻をペンペン叩くみたいなこと</p><p>うー、お仕置きのことは判りましたのでも</p><p>


　アニエスは、首を傾げる</p><p>パパとセックスすることは、ご褒美ですのお仕置きにはなりませんの</p><p>それより可憐ちゃんは、家族にしたい子はいないんですのアニエスは、もう一人いますの</p><p>


　ああアニエスが学校見つけて来た、慶良間レオナさんだっけ

　今、香月セキュリティ・サービスに調査してもらっている</p><p>それはそういう子もいます</p><p>


　可憐はアニエスに答えると再び、オレを見た</p><p>公お兄様にお願い致しますわたくし、水島ローラさんはローラさんを公お兄様の女にしていただくのに相応しい方だと思っています</p><p>


　水島分家3姉妹の真ん中をオレに推薦するのか</p><p>とりあえず水島ヨーコとノエルへのお仕置きは必ずやる可憐に酷いことをした子たちなんだから、絶対に許さない</p><p>


　即断して返事をした</p><p>はいですの悪い子には、お仕置きしなくちゃダメですの</p><p>


　アニエスは、ウンウンとうなづく

　犯すとかレイプとかセックスという言葉を使わずに、お仕置きという言葉にしておけば、アニエスを変に刺激することにはならない</p><p>で、水島ローラさんのことは会ってみないと判らない家族にするべき子なのかどうかはオレが判断するそれでいいな</p><p>


　可憐は納得してくれた</p><p>瑠璃子、みすずと相談して明後日、水島家に分家の人たちも集まるようにしてくれないか</p><p>


　オレはすぐに瑠璃子に命じる</p><p>水島ヨーコとノエルのお仕置きは、水島家でやる</p><p>それでしたら水島の家のわたくしの部屋でお願い致します</p><p>


　可憐はそう言った</p><p>わたくしもお仕置きして下さいませ今まで、公お兄様に全てをお話しなかった罰として</p><p>それはいいけれど可憐はもう少し、柔らかくなれ</p><p>いいから、ちょっと抱き締めさせろ</p><p>


　オレは可憐の身体を抱きしめる</p><p>可憐ちゃん兄さんに話したら、心配なこと、全部解決してくれることになったでしょ</p><p>


　壁際から、ルナが言う</p><p>だからこれからも心配なことは、全部、兄さんに話して良いんだよ何も怖いことはないんだからいつだって兄さんは可憐ちゃんの全てを受けとめてくれるよ</p><p>


　オレは、可憐の肌を擦りながら</p><p>可憐お前がお仕置きして欲しいのなら、オレはするけれどでも、オレは可憐がお仕置きしないといけないような悪いことは何もしていないと思うぞ</p><p>可憐は可憐の中の可憐を許してあげないといけないと思うよ</p><p>お前は、心の中の理想の自分が立派過ぎるんだよいいか、可憐オレはどんな可憐も好きだし、受け入れるよ自分をイジメた悪い従姉にお仕置きしたいっていう可憐も好きだし、従姉をお仕置きするなんていう悪い自分もお仕置きされたいっていう可憐も好きだ好きな従姉を家族に引き込みたいって言う可憐も好きだし、はしたない可憐も、恥ずかしい可憐も好きだ</p><p>


　この子も複雑なんだ

　名家の娘としての教育のせいで抑圧されてきたけれど可憐の中には相反する様々な感情が高熱で渦巻いている</p><p>つまり、オレはどんな可憐も好きなんだだから、お前のことは一生面倒みるし、どんなことも一緒にしてやる悪いことも、はしたないことも、恥ずかしいことも可憐のしたいことは、オレも一緒にするからな</p><p>


　人を愛するということは共犯になる覚悟がいるとオレは思う</p><p>わ、判りましたありがとうございます</p><p>


　そう言うと可憐は、また泣いた</p><p>じゃあ次はエリカがしたいですっ</p><p>


　再び、夜のセックス大会になる</p><p>ええっと良いですよねエリカの番で</p><p>


　こういう時に明るい性格のエリカが居てくれるのは助かる</p><p>公さん、わたしこういう体勢でしたいです</p><p>


　14歳のエリカは、ベッドの上に四つん這いになった</p><p>壁際の皆さんも観てて下さーいエリカ、これから公さんにセックスしてもらいまーす</p><p>


　ニコニコと13人の外国少女たちに手を振った</p><p>オレは後ろからエリカの白い背中をペロッと舐める</p><p>


　ビクッと背中を反らす、エリカ</p><p>待って下さい、エリカさんに入る前に</p><p>


　エリカの姉の茉莉花が、オレのペニスをペロペロ舐めてくれた

　おしとやかな性格だから、さっきのような時は黙ってみんなの話を聞いていてくれるけれどこういう時は真っ先に行動してくれる</p><p>茉莉花お姉様もエリカと同じ姿勢になって2人並んで、公さんにセックスしてもらいましょうよ</p><p>


　エリカが姉にそんな提案をする</p><p>恥ずかしくてもして下さい姉妹なんですから</p><p>


　2人がお互いを実の姉妹だと知ってから、まだそんなに経ってない

　日常生活も、茉莉花は全寮制の音楽科の高校に通っているしエリカは超お嬢様校だから

　茉莉花が寮に外出申請ができる土日しか会えない

　そして2人は、こうやって同時にオレとセックスすることで姉妹の絆を深めている</p><p>わ、判りましたあん、でも恥ずかしいですこの格好、お尻丸出しです</p><p>


　16歳の姉と14歳の妹の丸くて綺麗なお尻が2つ並ぶ</p><p>うんお尻の穴もよく似てるな</p><p>もう恥ずかしいです当たり前でしょ、姉妹なんですから</p><p>


　エリカは明るくそう言った</p><p>じゃあエリカから入れるぞ</p><p>


　オレは、エリカの尻を掴んで愛液で光っている割れ目に亀頭を押し付けるッ</p><p>ああっ入って来るぅ</p><p>


　ぷちゅちゅちゅっと、内部の愛液を押し出しながらオレは勃起をエリカの胎内に押し込んでいく</p><p>ああ、身体の中が広げられていくッこれ好きですっあああっ</p><p>


　そしてそのまま、オレはグッチョグッチョっとエリカの胎内の浅いところでピストンする</p><p>あっ、あああっ、ああっひぃやぁっ</p><p>


　奥にドンと突き込んだ瞬間、エリカは大きく喘いだ

　浅く浅く浅く突いてドンッ

　それを20回ほど繰り返す</p><p>今度は茉莉花だぞ</p><p>ひぃやぁぁ抜けちゃう</p><p>


　オレは、ズヌヌとエリカから勃起ペニスを引き抜いた

　そして今度は茉莉花の尻を掴む

　うん尻の感触からして違う

　エリカのは14歳のまだ肉のついていない薄い尻だけど茉莉花の尻はぷにぷにしている

　ぷにぷにしているけれど、エリカの尻よりも肌が冷たい

　脂肪がついているお尻の方が、触った感触が冷たいとオレは克子姉に教わった</p><p>はいあぁっっ</p><p>


　茉莉花の胎内は妹よりも体温が低い

　でも、潤っている

　そして、オレのチンコを包む触感が違う</p><p>姉妹でも全然違うんだよな</p><p>


　オレがそう漏らすと</p><p>エリカにはエリカの茉莉花お姉様には茉莉花お姉様の良いところがあるんですよねっ</p><p>


　エリカが四つん這いのまま、笑ってそう言った</p><p>その通りだオレの女はみんなそれぞれ良いところがあるみんな、個性的な魅力を持っているよ</p><p>あっ、あっ、あっ、ああっ</p><p>


　四つん這いの茉莉花が、オレの動きに合わせて喘いだ

　ああ、おっぱいがぷるぷる揺れている

　茉莉花の胸は、このメンバーの中では大きい方だ

　オレは後ろから茉莉花のおっぱいを揉み、乳首を指で捏ねる

　茉莉花がビクンと震える

　茉莉花の方も浅い浅い深いのピストンをする</p><p>あっ、あっ、ああんっあっ、あっ、ああんっ</p><p>


　茉莉花の胎内から滴る愛液がオレのペニスを伝わってベッドのシーツにポタポタと垂れた</p><p>濡れやすいところはエリカと一緒だよな</p><p>だって姉妹なんだもんっ</p><p>


　20回ピストンしてオレはまたエリカに

　オレはエリカと茉莉花を交互に犯す</p><p>そろそろ出そうだ</p><p>あ、公さんわたし、今日は飲みたいです</p><p>茉莉花、それで良いか</p><p>は、はいエリカさんにあげて下さいああんっ</p><p>じゃあ、ギリギリまでは茉莉花とするからな</p><p>はい、こっちで待機しまーす</p><p>


　オレは、茉莉花で一気にラストスパートをかける</p><p>ああっ、あっ、あっ、ああっ、ああっ、あああーっ</p><p>


　子宮口をズンズン突かれて、茉莉花が大きく喘いだ</p><p>ああ、もうすぐだイクぞ、エリカ</p><p>はい待ってまーす</p><p>


　オレと茉莉花が結合している横で、エリカが大きく口を開けて待っている

　オレはジュボッと茉莉花の中からペニスを引き抜く

　愛液の飛沫がシーツに飛び散った

　はむっと、エリカの可愛い唇がオレのペニスを頬張る

　そのまま、チュパチュパとフェラチオしてくれた</p><p>エリカ、出るっっ</p><p>


　エリカの口の中に、オレはびゅるびゅると射精した

　エリカは上目遣いでオレの顔を見上げながら、口で白い粘液を受けとめてくれている

　最後の一滴まで撃ち出すとエリカはチンコの中に残った残滓までチュチュッと吸ってくれた

　口内に精液を入れたまま、姉に眼で何かを訴える

　茉莉花はすぐに理解して、四つん這いのまま妹に顔を向ける

　そのまま全裸の姉妹は唇を重ねた

　口移しで、オレの精液を半分コしていく</p><p>精液はお口の中でクチュクチュして、唾に溶かしてゴクンて飲めばいいんですの</p><p>


　アニエスが、エリカと茉莉花にアドバイスした

　姉妹は言われたとおりにすると目配せして、同時にゴクンと飲んだ</p><p>ちょっと苦い</p><p>でも好きです、この味</p><p>


　茉莉花とエリカは笑顔でそう言い合った</p><p>1年と1ヶ月ぶりに更新を再開したのは良いのですが</p><p>セックスのある話からだったのでなかなかツライです</p><p>ていうか1年と1ヶ月前、セックス話に突入したから更新が途切れたのか</p><p>病気でウンウン苦しんでる時にセックスシーンは書けなかったもんな</p><p>小説を書くこともまだペースを取り戻せてはいません</p><p>というか、可憐以降のセックスは割愛する予定だったのにうーむ</p><p>1376．楽しい我が家　／　セックス見学会の終わり</p><p>桜子は、どんな風にしたい</p><p>


　アニエス、可憐、エリカと茉莉花とセックスして来て次は桜子だ</p><p>わたくしは、まだ初心者ですから普通に抱いて下さいませ</p><p>


　そう言って桜子はベッドの上に仰向けに横たわり、大きく脚を開く

　アニエスと騎乗位、可憐と対面座位、エリカと茉莉花は四つん這いだった

　オレもそろそろ正常位の方が助かる</p><p>あ、桜子ちゃんお尻の下にクッションを入れた方がパパのオチンチンが入りやすいですの</p><p>


　アニエスが、桜子のためにクッションを運んでくれた</p><p>ありがとうございます、アニエスさん</p><p>


　桜子はアニエスに微笑み、自分のお尻の下にクッションを押し込む</p><p>はい、どうぞあなた</p><p>


　大きく手と脚を開いて、オレを待つ桜子

　オレはまず、桜子の裸身に身体を重ね唇にキスをする

　白い肌を手でまさぐると、くすぐったいのか桜子はキスしたまま、そんな声を漏らした

　それからオレは桜子の胸にホント、桜子は綺麗な形のおっぱいをしている

　右手で片方の乳房をムニニと揉みながら、反対の乳房の乳首をペロペロと舐めた

　桜子は、可愛く啼く

　３大名家・狩野家の娘、桜子その肌はしっとりとしている肌触りが良い

　桜子の乳首が、オレの口の中で固くなっていく</p><p>さっきの可憐さんのセックスを追体験するのも気持ち良かったですけれどこうやって実際にあなたに抱いてもらっている方が気持ち良いです</p><p>


　桜子は、そんなことを言う</p><p>もうずっとお腹の奥が熱くなっているの桜子の中に来て下さい、あなた</p><p>


　他の少女とオレのセックスを見続けて、すでに桜子の身体には火が付いている

　普段はぴったりと閉じている割れ目が緩んで、中からとろとろと温かい汁を漏らしていた</p><p>うん、入れるぞ</p><p>


　桜子はオレを迎え入れるために、さらにグッと大きく脚を拡げた

　オレは亀頭を桜子の割れ目に擦り付けペニス全体に愛液を纏わり付かせていく</p><p>ああっ、ゾクゾクします</p><p>


　割れ目を押し開くように亀頭を突き刺し、そのままグイッと奥へ</p><p>ああっ、あなた</p><p>


　ゆっくりと桜子の胎内に挿入していく</p><p>ああ、あなたがわたくしの中にああんっ</p><p>


　ムニムニムニッと温かな胎内に潜り込んでいく

　桜子の肌にジワっと汗が浮いてきた

　そしてオレの勃起チンコが根元まで全て桜子の膣肉に包まれる</p><p>あなた好きです</p><p>


　桜子は下からオレの背中に手を伸ばし、ギュッとオレを抱き締めてくれた</p><p>さっきの可憐さんの姿を見て、わたくしも学びました</p><p>心の中で思っていることは、全て口に出した方が良いのですねわたくしたちだけのプライベートな閉ざされたお部屋の中では</p><p>16歳の弾力のあるおっぱいを、オレの胸に押し当ててくる</p><p>


　桜子の尖った乳首も、感触で判った</p><p>わたくしも大好きですあなたに抱いていただくことがあなたとのセックス、大好きですああ、あなた</p><p>


　桜子の膣が、キュッキュッと締まってオレのペニスを刺激する</p><p>うっ桜子</p><p>マナさんに教わりましたこうすると、あなたが気持ち良いって</p><p>


　マナにそれを教えたのは克子姉

　オレの女たちは、みんな克子姉からセックスのテクニックを教わっている</p><p>マナさんやお姉様たちに、もっと教えていただきますあなたには、わたくしの身体でいっぱい気持ち良くなっていただきたいから</p><p>今だって、メチャクチャ気持ち良いよ桜子</p><p>


　オレはそう告げると、ゆっくりと腰を動かし始める</p><p>ああっ、ああっ、ああっ気持ちいい気持ちいいですわあなた</p><p>


　桜子の美しい胸が、オレの腰の動きにリンクしてぷるぷると揺れていく</p><p>うん気持ち良さそうな顔をしているぞ、桜子</p><p>ええ、あなたあああっ</p><p>


　こうやってお互いに顔を見合わせながらセックスできるのはやっぱり良い</p><p>わたくしは桜子は、あなたに抱かれて幸せです</p><p>オレも幸せだぞ桜子</p><p>嬉しいあなたあああっあああうんっ</p><p>


　桜子は身体を震わせて喘ぐ</p><p>桜子お姉様、素敵ですわ</p><p>


　瑠璃子が、感じている桜子の顔をアップで撮影した

　もちろんオレと繋がっている様子も、しっかりと記録している</p><p>ああいうのも良いなあわたしも次はあんな風にしてもらおう</p><p>


　エリカがオレと桜子のセックスを見て言う</p><p>ああいうのは、パパに車の中でしてもらうのが一番気持ち良いですのっアニエスはいつも、そうしてもらってます</p><p>


　ああアニエスとカーセックスした時は、正常位だったっけ</p><p>それ良いかもわたしたちもしていただきましょう、茉莉花お姉様</p><p>


　エリカが実姉に言う</p><p>ビクトリア朝時代のポルノグラフィーにもあるんです貴族のお姫様が高速で走っている馬車の中でセックスされちゃうお話がそういうのしてみたい</p><p>エリカさんがしてみたいのなら、わたしも一緒にしていただくわ</p><p>


　妹思いの茉莉花は、どんなことも付き合う覚悟らしい</p><p>あっ、あっ、あっ、ああっあなた</p><p>


　腰の動きを早めていくと桜子がエクスタシーへの上昇気流に乗った</p><p>いいぞ思いっきり気持ち良くなる桜子を、オレに見せてくれ</p><p>はい、あなたあっ、あああ、ああっ</p><p>


　オレは、ガシガシと腰を打ちつけるッ

　下腹が桜子の下腹に当たって、パンパンッと小気味の良い音を立てた</p><p>ああっ、あなたぁぁっぁぁあああ</p><p>


　快感の波が、桜子の身体をくねらせていく

　胎内の奥で燃えている小さな炎が、一気に全身に燃え広がっていく</p><p>あああっ、あなたぁぁ気持ちいいのっ良いっイイッいぃぃやぁぁあッッ</p><p>


　プシュッゥゥゥ

　桜子はイキながら、潮を噴いた</p><p>ぁぁ好き、好き、好きぃぃぃあなたぁぁ</p><p>


　身体をビクンビクンと痙攣させながら、桜子は快感の渦の中に溺れていく</p><p>あのお恥ずかしい姿をお見せ致しました</p><p>


　意識が戻ってから桜子は恥ずかしそうに、そう言った</p><p>いいんだよ桜子がさっき自分で言ってたろオレたちだけのプライベートな部屋では、どんなにはしたなくても良いんだって</p><p>


　オレは桜子の髪を撫でながら、そう言った

　桜子の黒髪が汗で頭にぴったり張り付いている

　肌はまだ赤く上気したまま</p><p>可愛いぞ桜子</p><p>嬉しいですわあなた</p><p>


　オレはもう一度、桜子の唇にキスをする</p><p>ではわたくしたちの番でございますね</p><p>


　見ると素子とくるみがベッドの上に全裸で正座している</p><p>それでは、よろしくお願い致します</p><p>


　2人は手をついて、オレに頭を下げる</p><p>エリカと茉莉花もそうだけれど、そろそろ他の子ともするようにしろよ</p><p>


　栗宮家令嬢の素子と、その警護役のくるみ

　いつも2人一緒に居る</p><p>そうですねくるみさん、今度わたしとペアを組んで公さんとセックスして下さい</p><p>


　エリカが、くるみに微笑み掛ける</p><p>同じ学年ですしそうだ、マナさんにも来ていただいて3人でチームを組みましょう</p><p>


　エリカ、くるみ、マナは14歳の中学2年生だ</p><p>それでしたら、わたくしはみすず様とペアを組むのかしら</p><p>


　素子はみすずと同じ高校２年生17歳で、オレより1つ年上だ</p><p>みすず様じゃなくて、みすずだろ</p><p>


　オレは、素子に言う</p><p>ああ、申し訳ございませんお姉様と妹には慣れましたが、同じ年齢ですとまだどうしても</p><p>


　３大名家の香月家のみすずと普通の名家・栗宮家の素子は、子供の時から家の格を常に意識した応対をしてきたから</p><p>そういうことに慣れるために、一緒にお兄様にご奉仕するんですわ</p><p>


　香月家の瑠璃子が、すぐに素子に言う</p><p>おっしゃる通りですねわたくしの方から、みすず様、いえ、みすずさんにお願い致します</p><p>


　できればさんも取って、呼び捨てにできる間柄になって欲しい

　香月家本家の孫娘であるみすずには、同い年の友人は居なかったのだから</p><p>2人きりだとツラかったら、ヤッちゃんだって学年は素子たちと同じなんだから来てもらえばいい</p><p>


　寧は1年生の時に留年しているから18歳だが、まだ高校2年生だ

　みすずと素子の間に入るには、名家の令嬢でない寧の方が良いだろう</p><p>判りましたそれもわたくしから寧お姉様にお願い致します今のうちに、わたくしとみすずさんが仲良くなった方がよろしいですものね</p><p>


　素子</p><p>いずれ、歌晏家の桃子様がいらっしゃることになるわけですからわたくしも、香月家と歌晏家のお二人に負けないよう、今から心の準備をしておかないと</p><p>


　3大名家の1つ歌晏家の桃子姉ちゃんも高校2年生だな

　あー、桃子姉ちゃんには、オレはレイプすると宣言したままになっている

　ここ2週間ぐらいは、オレの高校の学園祭の準備で忙しかったから

　ああ、そっちもそろそろ作戦を考えないといけないんだよな</p><p>大丈夫ですわそうなった時は、まず先にわたくしがみすずお姉様、桃子お姉様と一緒にご奉仕致しますから</p><p>


　3大名家の最後狩野家の桜子がニコッと微笑む</p><p>そうですわねわたくしがご奉仕するのは、その次の機会でございますわね</p><p>


　素子はうんうん納得している</p><p>でも今宵はわたくしとくるみのペアでご奉仕させていただきます</p><p>ふつつか者でございますが、よろしくお願い致します</p><p>で、素子たちはどうしたい</p><p>殿もそろそろお疲れでしょうから、わたくしたちがご奉仕致しますので、どうぞ横になって下さいませ</p><p>どうぞ、殿様</p><p>


　オレはベットにゴロンと寝転ぶ

　素子とくるみは、添い寝をするようにオレの左右に裸身を横たえた</p><p>殿</p><p>お殿様</p><p>


　17歳と14歳の美しい笑顔が、オレの顔に迫って来る</p><p>ちゅっ</p><p>


　左右から、オレの頬にキスをする

　そして、そのままオレの顔から首筋、胸、乳首を二人で同時にペロペロ舐めていく</p><p>パパ、気持ち良さそうですの可憐ちゃん、こんどあれ、アニエスとルナと3人でしてみましょう</p><p>ええ、アニエスさん</p><p>


　うん、可憐はすっかり良い精神状態になったみたいだ

　そのまま素子とくるみの舌がオレの胸から腹、そして股間へと這っていく</p><p>そこはアニエスの味がするかもしれませんですの</p><p>わたくしの味もすると思います</p><p>わたしと茉莉花お姉様の味もするはずです</p><p>わたくしの味が一番残っていますわ</p><p>


　順にオレとセックスした、アニエス、可憐、エリカ、茉莉花、桜子が言う</p><p>では、皆様のお味を確かめさせていただきます</p><p>


　素子とくるみが、左右からオレのペニスを舐める

　竿の下から舐め上げるように、チロチロと

　カリを舐めて、さらに上へ赤黒くテラテラ輝く亀頭に舌を這わす</p><p>はい、そのまま撮ります</p><p>


　瑠璃子が笑顔でシャッターを切る</p><p>みんな楽しそうねぇ</p><p>アーニヤ、今は我慢ヨ</p><p>


　１３人の外国少女たちの監視をしているアーニャとイーディの声が聞こえた</p><p>アニエスさんと可憐さん、殿のお目々をお手々で塞いで下さいませ</p><p>


　素子が、そんなことを言い出す</p><p>どうして、パパの眼を塞ぎますの</p><p>


　不思議そうに尋ねるアニエスに、素子は</p><p>たまには、そういう趣向のセックスも面白いと思うんです</p><p>きっと面白いことになると思いますわ</p><p>


　くるみも笑顔で、そう言う</p><p>パパ、どうしますの</p><p>


　アニエスは、どんな時にも大切なことは自分で判断しないで、オレに尋ねる</p><p>大丈夫だよ素子とくるみだし何か面白いことを思い付いたんだろう</p><p>そうですのじゃあ、アニエスと可憐ちゃんでお目々を塞ぎますの可憐ちゃん</p><p>はい、アニエスさん</p><p>


　二人はベッドに横になっているオレの頭の方へ廻り込み</p><p>では、アニエスの手がパパのこっちの眼を塞ぎますの</p><p>それでは、わたくしがこちらを</p><p>


　温かな小さな手が、オレの眼を左右から塞ぐ

　その間も、素子とくるみはオレのペニスをフェラしてくれていたが</p><p>それではくるみ</p><p>


　誰かがオレの身体の上に跨がって来た

　騎乗位でオレのペニスを挿入しようとしている

　ああ、トロトロと垂れる愛液がオレの亀頭や下腹にポタポタと零れ落ちる</p><p>くっ、ああんっ</p><p>


　ずぬっと勃起が熱く湿った膣に吸い込まれて行く</p><p>うっ、ぁぁ</p><p>


　膣道を亀頭で押し広げるように、すぶすぶと内部へ

　ああ、根元まで全部入った

　アニエスたちに目が塞がれてるからよく判らないけれどとにかく、オレに騎乗位で誰かとセックスしている</p><p>さて殿今、殿をお迎えしたのはわたくしでしょうか、くるみでしょうか</p><p>


　オレのお腹の上あたりの位置から、素子の声がした</p><p>お当て下さいませ</p><p>


　ぐっちゅぐっちゅ

　オレの腹の上の少女が、ゆっくりと腰を動かす

　ああ、眼が見えないからチンコの感覚が普段より鋭くなっている

　オレのペニスが擦り付けられている膣の中の様子がよく判る</p><p>くるみだ</p><p>


　17歳の素子と14歳のくるみでは、身体の発育が違うからすぐに判る

　とオレのペニスが、くるみの胎内から引き出される</p><p>今度はどちらでしょう</p><p>


　また誰かがオレの上に乗ってくる</p><p>ぁぁ、んんっ</p><p>


　今度はスブッと一気に入っていく</p><p>はぁぁ、あんっ</p><p>


　でも、締まりが凄いキュウキュウと締まる

　これは下半身を相当鍛えている子だ</p><p>お判りになられますかお殿様</p><p>


　今度は腹の上から、くるみの声がする</p><p>ぐっちゅ、ぐつちゅ、ぐつちゅ</p><p>


　二番目の子も、オレの上で腰をくねらせた</p><p>今セックスしているのは、素子だよ</p><p>


　くるみとは、胎内の感触も温度も締まり方も湿り気も違う</p><p>はい、正解でございます</p><p>


　そして、オレは眼を塞がれたまま

　オレの上で、素子とくるみが何度も交代しながら、オレの勃起を受け入れていく

　順番に交代するのではなく、時々、一度ペニスを引き抜いて、もう一度同じ子が挿入したりするランダムに</p><p>お判りですか</p><p>


　素子とくるみの二人しかいないのだから、すぐに判る

　判るけれどそれでも、この目隠しセックスは、意外と心地良かった

　今度は、どちらの子だろうかとチンコの感覚だけに集中するから</p><p>今はくるみだ</p><p>


　また、オレのチンコが引き抜かれ少女の膣に押し込まれる</p><p>はい、今度はお判りになられますか</p><p>もう一回、くるみだろ</p><p>はい、正解です</p><p>はぁうッ</p><p>


　オレのチンコが、また少女の膣に押し入れられようとしているけれど

　違うこの体温は膣口の触感も

　素子でもくるみでもない</p><p>ぅぅ、ぁぁッ</p><p>


　ぬぷぷぷとまた、オレの勃起が温かい少女の割れ目に吸い込まれて行く

　ぬっちょ、ぬっちょ、ぬっちょ・

　この膣も潤っている

　謎の少女は、ゆっくりと腰を動かした</p><p>はい、殿今度は誰でしょう</p><p>


　手で目隠しされた暗闇の向こうで、素子がオレに尋ねた</p><p>瑠璃子だ</p><p>これは瑠璃子だ、オレには判る</p><p>ご名答でございます</p><p>


　オレの眼を塞いでいたアニエスと可憐の手が、するりと離れた

　いきなり開けた視界の真ん中にオレに対面騎乗位で跨がった、裸の瑠璃子がいた

　瑠璃子は潤んだ眼でオレを見ている</p><p>ずっと、お一人で写真ばかり撮っていらっしゃいますからこちらに引きずり込みました</p><p>


　ニコッと素子が微笑む</p><p>はい、今度はわたくしが瑠璃子お姉様とお殿様の交わりを撮影させていただきます</p><p>


　見るとくるみが瑠璃子の愛用のデジタル・カメラを持って、オレたちのセックスを撮影していた</p><p>殿、そのままどうぞ瑠璃子様の中にお注ぎ下さいわたくしもくるみも、もう充分愛していただきましたから</p><p>


　アニエス、可憐、エリカ、茉莉花、桜子、くるみ、素子そして瑠璃子

　ベッド側に居て、オレとセックスするために裸になった少女たち全員にオレはペニスを挿入した

　それも少女たちの方から、望んでオレにセックスを望んだ様子を13人の少女暗殺者たちに見せることができた

　そろそろフィニッシュか</p><p>それなら瑠璃子、体位を変えるぞ</p><p>


　最後に相応しい体位は</p><p>瑠璃子、オレのチンコを入れたまま180度ターンだ</p><p>


　まずは対面の騎乗位から、後ろ向きの騎乗位へ</p><p>んっ、あああっ</p><p>


　日本舞踊をやっていて身体の柔らかい瑠璃子ならできる

　まずは身体を90度捻って、それからさらに</p><p>ぁぁ、はいターン致しました</p><p>


　オレの視線に、瑠璃子の黒髪と美しい白い背中が見える</p><p>よし、よくやったぞ</p><p>


　オレはそのまま、フンと腹に力を入れて上半身を起こす

　後ろから瑠璃子の身体を抱きしめる座位の体位だ</p><p>ほら、これならオレたちの繋がっているところが、壁のところの子たちに丸見えだろ</p><p>


　オレは、外国少女たちによく見えるように瑠璃子の脚を開かせた</p><p>ぁぁん、恥ずかしいです</p><p>オレたちが愛し合っているのを見せつけるんだぞ瑠璃子</p><p>はい、お兄様のよろしいように瑠璃子を可愛がって下さいませ</p><p>


　オレは左手で瑠璃子の可愛いおっぱいを揉む

　そして、左手は</p><p>ああ、お兄様そこは</p><p>


　瑠璃子のクリトリスを指の腹で優しく擦り上げる</p><p>ああんっ、お兄様ぁぁ、んんっ、ひゃぁんっ</p><p>


　瑠璃子がビクッと震える度に、内側から愛液が零れるオレのペニスを締め付ける</p><p>気持ち良い気持ちいいですわあの</p><p>


　瑠璃子が、可憐に手を伸ばす</p><p>もう一度手を瑠璃子の快感を皆さんにも</p><p>


　またセックスの共感をしようというのか</p><p>はい瑠璃子お姉様</p><p>


　可憐が瑠璃子と手を繋ぐ

　可憐からアニエス、桜子、くるみ、素子、茉莉花今度はエリカがベッドから降りて、壁際組の月へ手を差し出す</p><p>お願いします、月子お姉様</p><p>


　月子からヨミ、ルナ、コヨミちゃんそして、イーディ

　ああ、イーディが手を差し出すと外国少女たちは戸惑っている

　また、さっきの可憐の時みたいにセックスの快感とエクスタシーが伝わって来ることは理解しているようだ

　あの快感を再び味わっていいのか迷っている

　ドリィとアナはすでにオレの女になる覚悟を決めているから、他の子たちに手を繋ぐように話している

　それと何人かの少女は、好奇心ともう一度あの快感を味わいたいという思いからなのだろうすぐに手を繋ぎ始めた

　他の子たちも、手を繋ぐことに決めたらしい

　最後まで迷っていたのは、パンの時も少し反抗的だったクリトだけれど他の子に急かされて、手を繋いだ

　そうだ自分から手を繋ぐことに同意したという記憶が、この後大切になっていく</p><p>はい、公様どうぞ</p><p>よし、瑠璃子腰を動かせ</p><p>


　後ろから抱き締める座位で繋がったオレたち

　オレの膝の上で、瑠璃子が裸身をくねらせる</p><p>あっ、あっ、あっん、ああんっ</p><p>


　オレもベッドのスプリングの弾力を利用して、下からズンズンと瑠璃子を突き上げる</p><p>ああんっ、ああん、ああん、お兄様気持ちいいですっ</p><p>ああ、伝わって来ます瑠璃子お姉様の感覚が</p><p>


　エリカが、身体を震わせる</p><p>ええ可憐さんの時の感覚とも違うのね</p><p>


　素子が、そう言った</p><p>ああ女の子はみんな違うんだそれぞれみんな良い</p><p>


　オレは瑠璃子の太ももを下から持ち上げて、腰を激しく突き上げる

　まだ15歳の軽い瑠璃子だから、こんなセックスもできる</p><p>ああ、お兄様っ深いですっ瑠璃子の奥に、奥に当たっていますあふぁっ</p><p>


　瑠璃子は背中を反らして、快感に喘ぐ

　瑠璃子自身もセックスの快楽のままに、自在に腰をくねらせる

　オレのチンコで、自分の狭い膣内をグシグシと擦り上げていた</p><p>ああっ、ああっ、お兄様ぁぁわたくし、わたくしあああっ</p><p>


　オレは後ろから瑠璃子の耳の後ろを舐める、同時に乳首を指でコリコリ捏ねた</p><p>いやぁぁん、感じちゃう感じちゃいます、お兄様ぁぁ</p><p>


　瑠璃子の感じるポイントは良く知っている

　この半年間、オレが磨き上げてきた女体なんだから</p><p>ああ、瑠璃子はお兄様瑠璃子、変になってしまいますああんっ、お兄様お兄様ぁぁ</p><p>大丈夫だ、オレはここにいるから瑠璃子</p><p>ああお兄様ぁぁ一緒に一緒にお願い致します</p><p>


　オレも、射精するために一気にスパートする</p><p>ひゃぁぁ、ああん、あんっ、あんっ、あん、あん、あああっお兄様ぁぁ、お兄様ぁぁ、あああっ</p><p>


　下からの突き上げで、瑠璃子を絶頂へのカタパルトに乗せた</p><p>あああっ、お兄様ぁぁ瑠璃子は、瑠璃子はあああっ、イクぅぅ、イクイクイクぅぅ</p><p>


　瑠璃子は、部屋の全員に見られながら激しく絶頂に跳ぶ</p><p>オレもイクぞ、瑠璃子ッ</p><p>はい、中に中にたっぷり下さいッッお兄様ぁぁ</p><p>


　ウウウウウッッ</p><p>ああああっ、あああああーっ</p><p>


　下から噴水のように、オレの精液が瑠璃子の子宮へと噴き上がるッッ</p><p>お兄様ぁぁ、大好きッッ大好きッッああああっ</p><p>


　瑠璃子のエクスタシーの大波が繋いだ手を伝わって、少女たちへ流れ込む

　ああ、快感に震えている

　アニエスも、可憐も、桜子、くるみと素子、茉莉花とエリカ月子、ヨミ、ルナ、コヨミちゃん、イーディそして１３人の外国少女たちアーニャ

　みんな同じ快感に悶えている

　同じセックスを共用し歓んでいる</p><p>ぁぁあッッッ</p><p>


　これで良い今夜はこれで良いんだ

　瑠璃子の子宮に射精しながら、オレはそう感じていた</p><p>やっとセックスの章が終わります次話からストーリーの方へ</p><p>セックスのバリエーションがなかなか思い付きませんでした</p><p>されど、ここで出しておかないといけないキャラばかりでしたし</p><p>学園祭の2日目はさらっと流します</p><p>色々と伏線が残りまくってますのではあ</p><p>1377.楽しい我が家　／　バイ・ザ・ウェイ</p><p>


　少女暗殺者たちのためのセックス見学会が終わってオレはセックスした子たちと軽くシャワーを浴びに行った

　１３人の外国少女たちのことは、アーニャとイーディに任せる

　さすがに、ちょっと疲れた

　汗と愛液を洗い流すだけオレの身体は、素子と桜子が洗ってくれた

　他の子たちも、お互いに身体を洗い合っている</p><p>公さんも大変ですね</p><p>


　シャワーが終わるとエリカがくるみと一緒に、オレの身体をバスタオルで拭いてくれる</p><p>お兄様、洗濯済みの下着ですもうお休みになられるのですから、バスローブでよろしいですか</p><p>


　もはやこのお屋敷の主婦の一人である瑠璃子が、オレのパンツとバスローブを持って来てくれた</p><p>ありがとう、瑠璃子</p><p>


　オレだけでなく、みんな下着だけ付けてバスローブ姿になる</p><p>それから、シャワーがお済みになったら食堂の方へお出で下さいと克子お姉様が</p><p>


　何かあるんだろうか</p><p>わたくしたち全員で、来て下さいということでしたわ</p><p>


　ということだからオレたちはバスローブの集団となって、食堂へ向かった</p><p>あ、来たわねアイスクリームあるから、あなたたちも食べなさい</p><p>


　食堂ではさっきの13人の少女暗殺者たちとアーニャとイーディが、みんなで克子姉の手作りアイスを食べていた

　鷹倉神社の月子たち4人とエリとリエの双子にキョーコさんもいる</p><p>寝る前に食べるのは美容に良くないけれど甘い物が欲しいでしょ</p><p>


　確かに少し疲れているから克子姉の甘いアイスクリームはありがたい</p><p>今日のは蜂蜜のアイスクリームよあたしの手作りだって知ったら、あの子たち驚いていたわ</p><p>


　東南アジアの犯罪組織で虐待されて暮らしていた外国少女たちには、こういうアイスは初めてなのかもしれない</p><p>あんたはこっちに来て座りな他の子はちょっと外してくれ</p><p>


　オレは克子姉からアイスの乗った皿とアイスクリーム・スプーンを受け取るとキョーコさんのテーブルへ行く</p><p>まあ、座りな</p><p>


　キョーコさんは、いつものようにニコニコしているけれど何を言われるか、ちょっと怖い

　オレはキョーコさんの正面の席に座る</p><p>まあ、とりあえず食べな疲れてる時は糖分が一番だから</p><p>


　アイスをスプーンですくって口に入れる

　冷たくて、甘くて蜂蜜味なのがまた良い</p><p>克子の味は高級嗜好だからねあの子たちには、ちょっと上品すぎる味だろうけれど、まあ良いだろう今日は、あの子たちにとっても色んなことがあったんだから</p><p>


　確かに、克子姉はパンでも上品な味が好きだもんな

　それで最初の頃はうちの高校の男子学生には、なかなか買って貰えなかったっけ</p><p>あんたアイスを食べながらでいいから、ゆっくりと向こうの子たちの様子を見な</p><p>


　向こうの子たち少女暗殺者たちのテーブル</p><p>ああ、みんな仲良く食べてますね</p><p>


　和気藹々と外国少女たち同士だけでなく、言葉の通じるイーディやアーニャ、瑠璃子やエリカとも話している

　ああ桜子や、素子とくるみも子供の頃から超お嬢様校に通っているから、フランス語が話せるんだまだ小学生の可憐は、無理みたいだけれど

　いや、フランス語が話せる子に通訳してもらって、少女暗殺者たちはアニエスや双子たちともコミュニケーションしようとしている</p><p>うん良い感じですね</p><p>


　すっかり、このお屋敷に着いた時の警戒心が消えている</p><p>そりゃ、そうさちゃんとお勤めの現場を見たんだから</p><p>


　キョーコさんは、自分のアイスを食べながら言う</p><p>ここに住んでいる少女たちは、みんなあんたの女でだからこそ姉妹として、あるいは家族として集団を成しているあんたの女ってのは、あんたとセックスして、あんたの子供を産むと宣誓した子ってことだろその実際の姿を見せたんだから</p><p>


　少女暗殺者たちは、オレがアニエス・可憐・エリカと茉莉花、桜子、素子とくるみ、瑠璃子とセックスする様子を見学した</p><p>ホントにそういう家族をヤッてんだってことを実証したんだから安心するさあんたのタフさも見せつけたし</p><p>え、オレタフとかじゃないですよ</p><p>


　オレは、肉体派なキャラじゃない</p><p>良く言うよあたしも監視カメラで、あんたたちの様子を見てたけどさまさか裸にした女の子全員にチンコをブチ込むとは思ってなかったよ例の巫女ちゃんのセックス共感があるんだから、２、３人は前戯だけで省略するもんだと思ってたさ</p><p>いや、それはやっぱり、ちゃんと相手しないとマズいじゃないですかていうか、素子とくるみは充分ですって言ってましたけれど、ホントはちゃんとイクまでセックスしてやるべきだったなって反省してますからオレ</p><p>


　素子がカメラ撮影ばかりしている瑠璃子に、オレとセックスさせてあげたいと譲ってくれたんだよな

　どこかで、この埋め合わせはしないといけないな</p><p>ホント、底抜けだねあんたはハーレムの主なのに、女の子を食い散らかすようなことはしないんだから</p><p>でも、まあそれでさらに、向こうの子たちは安心したのさあんたが特定の子をエコヒイキすることは無いって感じたみたいだからね</p><p>


　うん、全員にちゃんとチンコを差し込むのは大切なことだ</p><p>セックスも女の子たちの方が積極的で、男のあんたに強制されて嫌々するもんじゃないってことも伝わったみたいだしまあ、ここまでの段階は問題なしオーケイだよ合格点を上げよう</p><p>で、向こうの子たちの中で今、あんたの方をチラチラ見てる子は何人ぐらいいる</p><p>


　突然、キョーコさんがオレに尋ねた

　向こうのテーブルの少女暗殺者たちは</p><p>５人くらいです</p><p>


　あ、ホントだ他の子と会話しながらでも、オレの方をチラチラ見ている子が確かに居る</p><p>名前は判るかい</p><p>ええとペニ－・スゥとヴァギィナ、アクメそれからアンネ・ロゼと千代です</p><p>


　ペニー・スゥはイタリア系の13歳</p><p>ヴァギィナはフランスと東南アジアのハーフで17歳</p><p>アクメはギリシャ系の15歳</p><p>


　アンネ・ロゼは、ドイツと中央アジアのハーフで16歳

　千代は日本人とロシア人のハーフで15歳だっけ</p><p>そのメンバーは、さっきのあんたのセックスを見てやる気満々になった子たちさ</p><p>みんな母親は、東南アジアで売春婦だからね覚悟が早いのさ好奇心もあるんだろうあんたのセックスは楽しそうだったからね</p><p>


　ああ、そうか子供の頃からセックスが身近にあったから

　オレとセックスすれば家族になれると理解したらすぐに心が決まる</p><p>ドリィとアナも同じだろうあの子たちは、他の子たちの世話役になっているから今はあんたの方を見ている余裕が無いだけで</p><p>


　ドリィは13人の少女暗殺者たちのリーダーだし、アナも姉と一緒に一足早く、オレたちに会いに来ていた

　他の少女たちのサポートに、今は精一杯なんだろう</p><p>というわけで13人中、今は７人が腹を括ったってことさ後の６人も時間の問題だろう</p><p>でも、オレはクリトがちょっと心配なんです</p><p>


　クリトはペルシャ系の13歳だ</p><p>パンの時も一人だけ、指示と違う自分の部族のパンを作ってましたし</p><p>


　さっき、みんなで手を繋ぐ時も最後まで嫌そうな顔をしていた</p><p>ああ、あの子は心配ないよクリトはちょっとビビリなだけだから</p><p>ビビリ</p><p>気が弱いのさでも、それを隠すためにわざとあんたに逆らうようなことをするのさ</p><p>言われた通りにパンを作る自信が無かったんだろかといって、自分が出来の悪いパンを作ったら格好が悪いと思ったそれで</p><p>全然関係無い自分の部族のパンを作ったってことですか</p><p>いやいや、自分の部族のパンてのも嘘だよスラム生まれで、幼いうちに裏社会に囚われたあの子がそんなものを作れるはずがないんだから自分の部族のパンなんて言うと格好がいいだろだから、テキトーにそれらしいのを作ったんだよ</p><p>はぁぁ、そういう子ですか</p><p>


　小心者だけど、プライドが高いんだ</p><p>クリトも少女暗殺者としての地獄の日々を生き残った子だからねそれぐらいの知恵は回るよ</p><p>


　東南アジアの裏組織の狂った女ボスに囚われて相打ち覚悟の暗殺を何度もやらされて生き残った子だ

　ドリル槍なんかの暗殺技術だけでなく、常に状況に応じて適確に行動する思考能力も高いんだ</p><p>まあ、クリトのことはイーディたちも注意して見ているからあんたはそんなに心配しなくて良い大丈夫だよむしろ、あたしは他の子とを心配してた</p><p>


　オレは、アイスのスプーンを置いて尋ねる</p><p>あたしはあの子たちの性的嗜好が知りたかったんだだから、あんたがあの子たちにセックスを見せている様子を監視してた</p><p>


　性的嗜好</p><p>つまりさあの子たちの中に、あたしみたいな同性愛の子が居たらマズイだろ</p><p>


　あ、そうかオレとセックスするのが家族になる条件だって言ってあるのに

　男を生理的に受け付けられない子だったら大変にコトになる</p><p>まあ大丈夫だとは思ったんだけれどあの子たちは複雑な環境の中で育っているから、もう一度チェックしておきたかったんだ</p><p>


　キョーコさんは、向こうのテーブルの少女たちを見て言う</p><p>ほとんどの子が売春婦の娘で頭のおかしい女ボスに支配されて、同年代の女の子たちだけで生活してたんだからね</p><p>あの子らは全員自分たちを支配していた女ボスには、激しい嫌悪感を持っているだから、女のあたしがあの子たちの保護者になるのは無理なんだ</p><p>だから、オレのところに</p><p>まあね普通なら、あんたよりももっと年が上のあの子たちにとって父親ぐらいの世代の包容力のある男を保護者にした方が、精神的に安定するんだろうけどね今のあの子らは父性に飢えているから</p><p>


　死んだ裏組織の女ボスのイメージが心に強く残っているから母性よりも父性か</p><p>でも風呂場でみんな渚に懐いていましたよ</p><p>


　妊娠していて、真緒ちゃんという幼い子のいる渚に少女暗殺者たちは親しげにしていた</p><p>それはまた別の話だよここでの問題は、誰があの子たちの保護者になるかってことだから</p><p>あの子たちは精神的には、まだ子供なんだよ自分を保護してくれる相手が必要なんだ渚のことはあの子たちは守るべき人だと感じたはずだよ</p><p>


　そうか、お母さんである渚を好ましく感じても自分の母親になって欲しいとは思わない

　女ボスのせいで自分を支配する女には拒絶反応が出る</p><p>でも、何でオレなんです今の話なら父親代わりになる人を探した方が、あの子らのためになるんじゃないですか</p><p>まあね父親代わりのナイスなオッサンをあの子らにあてがった方が、確かに精神的には安定するんだろうけれど</p><p>安定しすぎるのも問題なんだよそうしたら、あの子たちはそのオッサンに何もかも依存して、自分では何も考えない子になっちまうだろうね</p><p>


　全てを保護者役の男に委ねてしまう</p><p>思考停止になるよオッサンの言うことなら、どんなことでも受け入れて命だって平気で投げ出すようになるだろういや、これはよくあるケースなんだよ父性に飢えた娼婦が、父親のオーラを出しまくってるだけ人間のクズに惹かれて、身を持ち崩すのと同じパターンだからね</p><p>ていうか、あたしはあの子たちみたいな特殊な子を13人も保護できるオッサンを知らないのさ探しゃあいるんだろうけれどそういう男は間違いなく裏社会の人間で、あの子たちを自分の道具として理由するだろうね</p><p>


　少女暗殺者たちを手に入れたら

　いや、暗殺能力以前にあの子らは、みんな若く綺麗だ

　裏社会では、幾らでも使い道がある

　そんな子が13人、全員、一人の男に依存して思考停止状態になったら

　酷い結果になることは眼に見えている</p><p>だから、あんたなのさ若いあんたなら、あの子らは依存はできない一緒になって、アレコレ考えて行動しないとあの子らの方が心配になるからね</p><p>包容力がなくて、済みません</p><p>バカだねえ、あんたは包容力は持ってるよただ若いだけさ若いから、ただ保護されるのではなくみんな、あんたち一緒に生たいと考え始めるのさみんな、そうだろ</p><p>


　オレの女たちはみんなで家族のことを考えている

　考えてみんなで行動している</p><p>あたしはあの子らも、そうなって欲しいと思っているんだ</p><p>


　キョーコさんは和気藹々とアイスを食べる少女暗殺者たちを眺めてそう言った</p><p>でも、さすがだねあたしは、まさか最初の夜からあの子たちのあんなに明るい顔が見られるとは想像していなかったよ</p><p>みんなで頑張りましたから</p><p>うん、ありがとうここに連れて来て正解だったよ</p><p>それでさっきの話に戻るけどさ</p><p>あの子たちの中には真性はいなかったんだけどさ</p><p>何の話です</p><p>だから同性愛嗜好のことさ</p><p>


　あ、その話か</p><p>真性のレズビアンがいたら連れて帰って、あたしとコーデリアで可愛がろうつと思っていたんだけれど、残念ながらいなかったよ</p><p>


　その話はさっきも聞きました</p><p>真性はいなかったけれどでも、バイはいるからね</p><p>バイ</p><p>バイ・セクシャル男も女のどっちもオッケイな子</p><p>あんたたちのセックスを見せられていた時にあんたじゃなく、特定の女の子の方ばかり見て興奮してた子がいたから</p><p>もちろん、その子はあんたのことをチラ見してる子じゃないよ</p><p>


　つまりさっきの７人じゃなくて

　残りの６人の中にバイ・セクシャルな子がいる</p><p>そんなに困ることじゃないだろうちの家族の中には何人もバイの子がいるんだし</p><p>まず渚がそうだし、ニキータもそうだみすずと美智もそうだろ他にもいっぱいいるじゃないか</p><p>


　渚は、自分のお店の店員やアルバイトの女の子たちをペットにしているし

　コードネーム・ニキータことアーニャは、最初はミス・コーデリアのペットで寧のことをを狙ってた

　みすずには、元々は同性愛の嗜好もあった

　美智もそうだ

　ミタマやキヌカの主に対しての思いも、同性愛っぽさがあるし

　他にも</p><p>その辺も、あんたがしっかり交通整理しておけば、大丈夫だからね頼んだよ</p><p>


　キョーコさんは、そう言ってケラケラと笑った</p><p>お休みなさいですのっ</p><p>


　アイスを食べた後でみんなで歯を磨いて、就寝のあいさつをする

　オレはオレの女たち全員にキスをした</p><p>はい、よく眠るんだよっ</p><p>


　キョーコさんも、一人一人を抱き締めていく

　その様子をまだオレの家族になっていない少女暗殺者たちが寂しそうに見ている

　今日はここまでだ</p><p>はい、それぞれ自分の部屋で寝なっお休み</p><p>


　キョーコさんの号令で解散となる

　少女暗殺者たちは、イーディとアーニャが連れて行った

　ここは元娼館だから、部屋は有り余っている</p><p>今夜は月子たちか</p><p>


　オレのところに残ったのは月子、ヨミ、ルナ、コヨミちゃんの４人だった</p><p>今夜はもう抱いていただかなくても結構ですわわたくしたち、とにかく疲れてしまって</p><p>


　今日は学園祭での香月セキュリティ・サービスの裏切り者の処罰から

　石神瑞希のレイプ

　さらには１３人の外国少女たちの精神状態の監視と

　巫女の力のある４人にはフルで活動してもらった</p><p>そうかヨミ、だからお前、あんまり喋らなくなってたんだな</p><p>


　さっきのセックス見学会で月子とルナとコヨミちゃんは会話に参加していたけれど

　ヨミだけ全然話していなかった

　うわっ、声がすっかりくたびれている</p><p>夜見子は、元々、人を従わせる力の方が強くて人の心を読む力の方は芽生えたばかりですから</p><p>


　と、月子が妹を抱き締めて言う

　うん、ヨミは攻撃的な性格だから心の監視みたいな守備的な活動は苦手なんだな</p><p>大丈夫です、ボクたち一晩、兄さんと一緒に寝れば</p><p>はい、黒森さんは心に裏表がありませんから心が見えちゃっても、全然疲れないですから</p><p>


　と言うコヨミちゃんも、すっかりお疲れ気味だ</p><p>というか先生の側だと力が湧いてくるんです</p><p>


　ヨミがそう言って、オレにしがみついてきた</p><p>判った、すぐに寝よう</p><p>


　オレはヨミを小脇に抱えて、みんなで眠れるサイズのベッドがある寝室へ向かった

　えっと一番近いのはああ、廊下の手前のあの部屋だ</p><p>やっぱりね言葉の通じない外国の人は大変なんですぅ</p><p>心の中の湧き上がるイメージで理解するしかないですから</p><p>


　ああ、外国少女たちの崩れたフランス語をヨミたちは理解できないから

　心の中に浮かんだイメージ画像で、一々判断するんだ</p><p>あの子たちが危険なことをしないように制御するのも言葉じゃなくて、自分の中にまずイメージを作って、それを相手の心にぶつけるみたいにしてましたから</p><p>ごめん、大変だったんだな</p><p>もう大丈夫ですわすっかり安定していますから今はもう、全員、公様やわたくしたちを信用して下さっています</p><p>うんでも、すっごく驚いてパニックとかになったら、心がパンクしちゃうかもしれないからそれだけは気を付けないとね</p><p>


　ルナの言う通りだ

　パニックになった途端、少女暗殺者の精神に戻ってしまうかもしれない</p><p>でも、それ以外なら今日みたいに、わたしたち全員で見てないといけないようなことには、もうならないと思います</p><p>


　コヨミちゃんが、優しく微笑む</p><p>うん、ありがとうホント、助かったよ</p><p>


　ようやく部屋に着いた

　オレは、全ての部屋のマスターキーを持っているからドアを開ける

　うん、さっきのセックス部屋と同じ５人でも充分眠れるベッドがあった</p><p>さあ寝よう</p><p>はーいホントに眠いです</p><p>さあ、公様あなたたちも</p><p>


　月子に促されて、オレたちはベッドの中へ

　オレの右にヨミ左にルナとコヨミちゃん

　その向こうに月子が横たわる

　掛け布団と毛布を首まで掛けて</p><p>月子とはちょっと遠いから</p><p>わたくしは良いんです</p><p>いや、遠いから手を繋ごうよ</p><p>


　オレは月子に手を伸ばす

　月子と手を繋ぐ手が冷たい

　やっぱり、相当、疲れているんだ

　気付いてあげられなくて、本当に悪かったと思う</p><p>いいえ、公様</p><p>今日、精神と肉体を酷使したのはわたくしたちだけではありませんわ</p><p>ご自分ではお気づきになられていないのですね</p><p>兄さんも、もの凄く疲れているんだよ</p><p>


　今日のオレは

　学園祭でパンを作って石神瑞希とか反乱部隊とかそれから</p><p>いや、オレのことは良いんだよ</p><p>良くないです</p><p>


　コヨミちゃんが言った</p><p>だからお休みなさいませ、公様</p><p>お休みなさい、兄さん</p><p>お休みなさい、先生</p><p>


　４人の巫女に優しく、そう言われて

　オレはスーッと眠りに入った</p><p>書くスピードが全然戻ってないですね</p><p>１年ちょい前の更新が滞る前はすでに病気に罹って、熱出しながら書いてましたから色々と酷い</p><p>今読むと恥ずかしいのですが、そのまま残しておきます</p><p>それから以前、この作品をゲーム化したいというオファーが某社からありましたが</p><p>えー、オファーだけしといて１年くらい放置してて、そのことを怒ったら揉めてそれでも何とか１度は和解したのですが、そのまままた半年ほど連絡がついたりつかなかったりが続きまして</p><p>で、病気で更新が止まって数ヶ月経った時にそれではゲーム化させていただきますというメールが来たのですが</p><p>担当の人、更新が止まっていることも全く知らない状態でして</p><p>つまり、全然、読んでいないこちらに興味も関心もない</p><p>それで私も病状が良くない時だったので無理ですとお断りしました</p><p>そしたら、とてもお腹立ちなようやくゲーム化の準備ができたのに無理とは何事かみたいなメールが来ましたが</p><p>病気なので無理なものは無理ですとお断りしました</p><p>何か最初から最後まで、困った人だったなあと思っています</p><p>ただそのゲーム会社は＊＊の子会社で、その担当者は＊＊のノベルズも担当しているので</p><p>私が今後＊＊社に使っていただける可能性は、ゼロになったと思っています</p><p>ま、元からそんな可能性は無いのですが</p><p>1378．学園祭２日目　／　朝の３景</p><p>・藤宮麗華／香月セキュリティ・サービス行動隊長普段は男装の麗人レイちゃん我が君orお兄ちゃま</p><p>◇警護役少女団</p><p>◇犯罪組織黒い森メンバー</p><p>・奈島寧／１８歳だけど高２絶世の美少女ヨッちゃんが大好きな家族のお姉さん</p><p>◇名家令嬢</p><p>◇主人公の女たち</p><p>◇女子格闘家</p><p>◇少女暗殺者たち</p><p>


　窓から陽の光が入ってきている

　もう、朝かグッスリと眠れた

　耳元で、月子が言う</p><p>それでは朝のご奉仕を開始致します</p><p>お早う、兄さん</p><p>


　ハっと眼を開けると、朝勃ちしているオレのチンコのところにルナとコヨミちゃんの12歳ペアがいる</p><p>はいヨミのおっぱいは、ここでーす</p><p>


　14歳のヨミが、立派なロリ巨乳をオレの顔に押しつけて来る</p><p>公様は今日もお忙しいでしょうから朝はわたくしたち全員でご奉仕致しますわ</p><p>


　月子はオレの手を掴み、オレの指をペロペロと舐め始める</p><p>ボクたちは、おしゃぶりを開始しまーす</p><p>


　ルナがオレの亀頭に、チュッとキスする</p><p>コヨミちゃんは、ボクの真似をしてペロペロしてねっ</p><p>頑張ります</p><p>


　ええっと、おい</p><p>昨夜アニエスさんが可憐さんに、もっと公様に甘えるべきだとおっしゃっていましたが</p><p>公様も同じですもっとわたくしたちに甘えて下さいませ</p><p>そうですわたくしたちのことは気にせずに、先生は思いっきり気持ち良くなっちゃって下さい</p><p>


　姉の言葉に、ヨミが続く</p><p>ていうか、ボクたち兄さんがどうしたら気持ち良いのか、どうして欲しいのか判りますから</p><p>あ、ここを舐めると黒森さん、気持ち良いんですね</p><p>


　この子たちは全員巫女の力で、オレの心が読めるからああっ、オレの感じる所を適確に刺激してくるっ</p><p>どぴゅって出しちゃって良いですよボクとコヨミちゃんのお口で受けとめますから</p><p>今日はあの子たちにあげるって約束したんですっ</p><p>


　おい、ルナヨミん、あっ</p><p>我慢しないで良いんですさあ、公様</p><p>


　ヨミの肌の匂い月子の吐息ルナとコヨミちゃんの舌の感覚</p><p>うっ、で、出るっ</p><p>はい、お待ちしております</p><p>


　うううううッッッ

　オレはルナの口の中に射精した

　ルナは判っているから、射精中も指と唇でオレのペニスをしごいて、さらに快感を増加させてくれた</p><p>公様可愛いですわ</p><p>うん、先生、大好き</p><p>


　月子がオレの耳の後ろを舐めヨミは乳首をオレの口に押し付けたまま、オレのおでこにキスしてくれた

　オレが射精し終わると、ルナがちゅぽんとペニスから唇を離す

　それから、口内に溜まった精液をまずはコヨミちゃんに口移しする</p><p>昨夜、エリカさんと茉莉花さんがしているのを見てルナもしてみたかったのよね</p><p>


　ああエリカが口内射精された精液を、姉に分けていたっけ

　ルナの場合は、コヨミちゃんだけでなくヨミと月子にも口の中の精液を分けていく</p><p>ぷはぁぁ朝一番だから、兄さん、量が多いんだよ</p><p>ごめん、ルナ</p><p>違う、違う怒ってるんじゃなくて、量が多かったから夜見子お姉様と月子お姉様にも差し上げられたんだよありがとう、兄さん</p><p>


　そうかそれなら、良かった</p><p>改めてみんな、お早う</p><p>


　オレだけベッドの真ん中でチンコ丸出しで、何かみっともないけれど</p><p>よく眠れたか</p><p>


　オレは昨夜の巫女たちの疲れた様子を思い出して尋ねる</p><p>ええ、回復致しましたわ</p><p>先生と一緒に寝てたら、元気いっぱいになりました</p><p>うん、夜中に眼が覚めても、隣に兄さんがいるって感じたら安心して眠れたよ</p><p>わたしも元気です</p><p>


　4人は、ニコニコ微笑んでくれた</p><p>今日は昨日みたいな大変なイベントは無いと思うから</p><p>


　オレはそう言ってはみたが昨日だって、オレは何が起きるのか知らされてなかった

　今日は学園祭の2日目で最終日だ

　もうトンデモないことは起きないで欲しいけれど</p><p>わたくしは、いずれにいたしましても公様と一緒に学園祭に参りますわ</p><p>


　月子はうちの高校のなでしこ科の生徒になったんだから、学園祭に参加するのは当然だ</p><p>わたくしにとっては、公様と過ごすことのできる最後の学園祭ですから</p><p>


　ああ月子は18歳の高校3年生

　来年は、卒業だ生徒として学園祭に参加するのは、今日が最後なのか</p><p>最後というより、今年が初めてです京都で暮らしていた頃は私立の女子校に通っていましたけれど、学校行事には全て欠席しておりましたから</p><p>ヨミやルナたちもそうですわ</p><p>


　学校行事全てということは学園祭だけでなく、修学旅行とかも</p><p>それってやっぱり関西のヤクザたちに監視されてたからか</p><p>それもありますしわたくしたちとしても、なるべく姉妹が離れないようにしなくてはいけませんでしたから</p><p>一人きりになるとどこかの組の人に誘拐される可能性もありましたから</p><p>


　そうだった鷹倉神社の巫女を監視するヤクザたちは一枚岩ではなかった

　何をやらかすか判らない連中だったし</p><p>わたしは、あの普通の子と同じでした</p><p>


　コヨミちゃんは月子たちの従姉だったし、巫女の力を持っていることは誰にも知られていなかったから普通の生活が送れたんだ</p><p>あのごめんなさいわたしばかり</p><p>何言ってるんだよ良いんだよボクたちは、これからいっぱい楽しむんだから</p><p>ヨミたちだって、もうすぐ学園祭よ</p><p>


　コヨミちゃん、ルナ、ヨミはアニエスや瑠璃子のお付きということで、超お嬢様校に編入した

　そっちの学校の学園祭は、オレたちの高校の学園祭の後にある</p><p>わたくしも今日という日を精一杯楽しむわ</p><p>


　月子は、優しい笑顔で妹たちにそう言う</p><p>では、後ほど</p><p>


　月子たちと別れて、自分の部屋へ

　昨夜は彼女たちと寝るために、自分の部屋じゃなく5人で寝られる大きなベッドのある部屋で眠った

　とにかく一度、自分の部屋に戻って着替えないと

　早歩きで部屋へ戻って、軽くシャワーを浴び着替える

　ほんの少しでも一人きりの時間があるのは助かる

　オレの携帯が鳴ったみすずからだ

　昨夜は美智と美子さんと一緒にジッちゃんの家香月家の本家に泊まりに行った</p><p>うん、お早うみすず</p><p>キョーコお姉様が安全宣言をお出しになられたので今日はそちらに戻りますわ</p><p>


　ああ、13人の少女暗殺者たちについて、キョーコさんはもう安全だと判断したのか

　突発的に暴れたりする危険性は、もう無いと</p><p>うん、待ってるよあ、でも、オレは今日は1日ずっと学校なんだよな</p><p>


　オレたちの高校の学園祭には、警備の都合上、香月家や名家の令嬢たちが来るのを禁じられている</p><p>判っていますわ今日は恵美さんや愛さんやイーディたちが旦那様と楽しむ日です</p><p>


　オレの高校に一緒に通っている子たちに優先権がある</p><p>その代わり、わたくしたちの学校の学園祭の時は旦那様をわたくしたちで独占させていただきますから</p><p>ああ、楽しみにしているよ</p><p>それで可憐の水島家の件ですが昨夜、ルリルリから電話をいただきました</p><p>


　瑠璃子が、香月家本家のみすずに電話したんだ</p><p>お祖父様にもお話ししましたそれで明日の夜に水島家に、可憐さんをイジメている水島家の分家の人たちを集めるように、お話していただきました</p><p>水島製薬だっけ、分家の人たちの会社は</p><p>はい、ご家族全員来ていただきますわ</p><p>


　明日は月曜日オレは学園祭の代休で、昼間は空いているけれどそうか、みすずや可憐たちは学校だし、水島家や分家の人たちも仕事があるもんな全員集めるのは夜まで待たないとダメなのか</p><p>判った、その件は今日の夜にでも話そうすぐに対応してくれて、ありがとうジッちゃんにも、ありがとうって伝えてくれ</p><p>可憐はわたくしにとっても妹ですから</p><p>いえ、わたくしは最初はあの子をペットにしようとしていましたそれはとても間違ったことだったと今になって反省していますわ</p><p>うん可憐はとても良い子だからねお行儀良くて我慢強くて控え目で</p><p>名家の令嬢としてきちんと教育されてきた子ですあんな立派な子をペットにしようとするなんて、わたくし</p><p>


　オレは、みすずがそう感じるようになってくれたことが、嬉しい</p><p>ところで、みすずもうそろそろ、アレなんじゃないか</p><p>はい、すでにおトイレの中で下着を脱いでしゃがんでおります</p><p>


　みすずの朝の儀式放尿報告</p><p>旦那様みすずがオシッコすることをお許し下さいますか</p><p>うん、許す許すから、早くオシッコしろ</p><p>


　ガマンし過ぎて、病気になられては困る</p><p>それではオシッコさせていただきます</p><p>


　オレはしばし携帯電話の向こうのシャーッという放尿音を聞くことになる</p><p>はぁぁ、全部、出ました</p><p>そうかところで</p><p>はい、美智もすでにお尻丸出しで準備していますわ</p><p>美智と交代してくれ</p><p>はい代わります</p><p>おはようございますご主人様の忠実なる奴隷の工藤美智でございます</p><p>うんお早う、美智えっと、オシッコをガマンしているのか</p><p>すでに膀胱がパンパンでございます</p><p>すぐにオシッコしろ</p><p>ハッ、ご下命により工藤美智放尿致します</p><p>


　めんどくさいがこういう子なのだから仕方ない

　オレは、携帯のスピーカーから聞こえる放尿音を黙って聞き続けた

　みすずと美智の放尿報告が終わったらオレは、お屋敷の中庭に向かう

　今日も良い天気だ学園祭の最終日は快晴か

　ああ、朝の合同トレーニングにみんな集まっている

　真緒ちゃんとアニエスも起きて来ていた</p><p>お早うございます、公お兄様</p><p>


　可憐も来たうん、元気そうだ

　ルナとコヨミちゃんも一緒か</p><p>お早うございます、公さん</p><p>今朝は、エリカと茉莉花も来た</p><p>お早うさんです</p><p>


　エリとリエの双子もいる

　こっちの組は、護身術の基礎を習うグループだ

　オレもこっちの初心者コースだ

　今日の先生は美智が不在だから、レイちゃんが勤めるらしい</p><p>おはようございます、殿昨夜は素敵でしたわ</p><p>おはようございます、お殿様</p><p>


　一方、中庭の奥には、素子とくるみの槍コンビが練習用の槍を持って現れた</p><p>そちら側は上級者コースだ</p><p>お早うございまする</p><p>まするするする</p><p>さらにミタマとキヌカの安城流拳法姉妹</p><p>まり子の警護役だったハイジも来ている</p><p>


　ヨミは巫女だけど警護役の技術を学んでいるから、奥のグループ</p><p>あのわたくしも参加しちゃって良いんでしょうか</p><p>いいの、いいのこの際、わたしたちも入れていただきましょう</p><p>


　ああ昨日、石神瑞希から取り上げた警護役の黒瀬安寿と香月セキュリティ・サービスの木下涼子さんもやって来た

　木下さんは相変わらず、粉砕フレイルをガチャガチャ鳴らしている

　寧とマルゴさんが、元女子プロレスラーのグレース・マリンカこと本名尾上ジュンさんを連れて来た

　ああ、今日の午後学園祭でまたスクール水着柔道の試合をやるんだっけ

　美智の姉の工藤遙花と、元天童乙女の剣道マリアは、香月セキュリティ・サービスの道場に居るから、ここにはいない</p><p>Good Morningネ</p><p>モーニン</p><p>


　最後にイーディとアーニャが数人の少女暗殺者たちを連れて来た</p><p>朝のトレーニングをするけれど来るかって聞いて、付いて来たのがこの子たちなのネ</p><p>残りの子はキョーコ様が見てて下さっているわ</p><p>


　ああ、昨夜、少女暗殺者たちには、自分たちの将来について考える様に言った

　警護役という仕事があることを知って、とりあえず参加してみようと思ったのがこの子たちか

　ドリィとアナの姉妹は、当然の様に来ている

　それからこの子は確か、アフリカ系のオソソ、15歳

　隣は中華系イン・リンとイン・ランの双子の姉妹で13歳

　次がアンネ・ロゼ、ドイツと中央アジアのハーフで16歳

　それと黒髪のオルガが12歳

　最後が昨日、キョーコさんにビビリと呼ばれたクリト14歳</p><p>この子たちは、わたくしとイーディで見るわ</p><p>あたしは、もう格闘家だからジュンと組むから、上級者の子たちのトレーニングは木下さんが見てよ</p><p>わたしで良いんですかぁ</p><p>問題ないよ木下さんだって、香月セキュリティ・サービスのトップ・エリートになったんでしょそれにうちの家族になる予定だよね</p><p>そうでしたじゃ、不肖、わたしが見させていただきます</p><p>


　ということで初心者コースと上級者コースと格闘家と少女暗殺者たちの4つのグループに分かれて朝のトレーニングを開始した

　あれミナホ姉さんが中庭にやって来た</p><p>良信ちょっと来て</p><p>


　オレを呼ぶのでオレはトレーニングを止めて、ミナホ姉さんの方へ行く</p><p>問題無いようね</p><p>


　ミナホ姉さんは、トレーニングに参加した8人の少女暗殺者たちを見る</p><p>とりあえずは、あの子たち全員あなたのことを信用したようねこのお屋敷に居る子たちは、自分たちの敵ではないと理解したのね</p><p>うん、そうみたいだね</p><p>


　8人の反応はバラバラだった

　ドリィとアナとオソソとオルガは、アーニャとイーディの指示を聞いて真面目にやっている

　イン・リンとイン・ランの双子は、周りの子たちが気になるらしく余所見ばかりしている

　アンネ・ロゼは、チラチラオレの方ばかり見ている</p><p>あの子は、性格的に淫らなんだと思うわだから、朝のトレーニングに来たんじやなくて、あなたに自分をアピールしに来たのよ</p><p>


　それから、例のクリトは集中力に欠けた様子で、好き勝手な練習をしている</p><p>でも朝のトレーニングに来たのが13人のうちの8人だけっていうことは、他の5人は完全に武器を捨てることにしたのね</p><p>


　これから先、自分が何になるかは判らないけれど、それでも取りあえず少女暗殺者として身に付けた技術をキープしておこうと思ったら、トレーニングに来るよな

　アーニャとイーディが誘ったのに来なかったというのはもうドリル槍やロケット・スコップみたいな武器は持たないと覚悟したからだ

　ええっと、この場にいないのは

　ペニー・スゥ、ヴァギィナ、千代、アクメ、クンニ

　ああ昨夜のうちに、セックスに興味津々になった子がほとんどだ</p><p>ところであなたに話しておきたいことというのはね</p><p>


　そうだったミナホ姉さんは、オレに話があるんだっけ</p><p>今日は、昨日みたいな変なことは起こらないから安心して、学園祭を楽しみなさい</p><p>昨日はごめんなさい香月セキュリティ・サービスの不満分子に反乱を起こさせることは、あたしと翔さんで計画立案していたんだけれどキョーコさんが13人の子を連れて来るのとカチ合っちゃうとは思っていなかったのよだから、あなたに、予測していた以上の負担を掛けてしまったわ</p><p>


　ああ、キョーコさん予定とは違うスケジュールで、東南アジアから少女暗殺者たちを連れて来ることになったって言ってたもんな</p><p>今日は余計なことが起こらないようにあたしと翔さんで徹底的に排除するから、あなたは学園祭を楽しみなさい</p><p>


　ミナホ姉さんと翔姉ちゃんが、香月セキュリティ・サービスを使って昨日みたいに、危険人物が学園祭に来場することがないように、事前に食い止めてくれるのか</p><p>ありがとう、ミナホ姉さん</p><p>


　オレは、ミナホ姉さんに礼を言った

　翔姉ちゃんはおそらく、この時間も香月セキュリティ・サービスの陣頭指揮をしてくれているんだと思う</p><p>ただテレビの取材が来るから、それだけは何とかしなさいね</p><p>それって昨日オレたちのパン工房の前で、双子やアーニャのトークショーとかミタマとキヌカの大道芸とかやったから</p><p>


　学園祭に来たお客さんがネットに画像をアップしてそれでテレビが取材に来たがっているという話は昨日聞いたけれど</p><p>そっちじゃないわそういう話が民放のテレビ局からあったけれどそれは断ったわようちは私立の高校だから、そういう取材には応じませんて</p><p>


　ミナホ姉さんはオレたちの高校の理事長でもある</p><p>あたしが許可したのは国営放送のテレビ局よ</p><p>


　国営</p><p>あなたたちのパン屋さんを学園祭では、女子テニス部とコラボしたお店を出しているでしょそっちの取材よ</p><p>


　オレたちの店</p><p>お昼のニュースで放送してくれるそうよ今年から試験的にパン技能士コースを作った高校の学園祭での活動をリポートしてくれるって</p><p>克子がパン屋さんをオープンさせるのは、あなたが卒業した後の予定だけれど宣伝は今からしておいた方が良いわチャンスがある時に確実にパンの美味しさと誰が作っているかを名前を売っておくのよ</p><p>


　オレたちの高校にパン屋になる専門コースがあり、そこのパンは美味しいという評判を作っておけば

　オレが卒業してパン屋を始める時に、その評判が役に立つ</p><p>大丈夫よ、国営テレビのニュース班ならお堅いから下らない取り上げ方はしないわ全国放送になるしね</p><p>


　ミナホ姉さんかテレビ局の人に働き掛けてくれたんだ</p><p>詳しいことは、克子や愛さんそれからテニス部の可奈さんと相談しなさいいいわね</p><p>うんありがとう本当にありがとう、ミナホ姉さん</p><p>いいのよあなたのためなら、あたしは何でもするんだから</p><p>


　ミナホ姉さんは、恥ずかしそうにそう言った</p><p>あ、午後のイーディが企画した格闘技大会は民放のテレビ局よだから、もし嫌だったら近付かないようにしなさい</p><p>


　ああ、スクール水着柔道大会は国営放送じゃ無理だな</p><p>例の白坂家が持ってたテレビ局の今日は日曜日でしょホントなら、2時間ドラマの再放送だった枠で放送させることにしたわ</p><p>あたしがマルゴにしてあげられることは、こんなことぐらいしかないから</p><p>


　イーディのスクール水着柔道大会も、マルゴさんのアメリカでの格闘技興行の宣伝に使われるんだな

　イーディは、一緒にアメリカに行くライン晴子さんたちも出場させるって言ってたから</p><p>いや、ミナホ姉さんはマルゴさんのお姉さんを立派に勤めているよ</p><p>そうかしら、自信がないわ</p><p>そうだよ大丈夫ミナホ姉さん、大好きだよ</p><p>


　オレはミナホ姉さんの細すぎる身体を、そっと抱きしめた</p><p>みすずとか美智とか1年以上ぶりなので、凄く懐かしいです</p><p>しかし、学園祭2日目はさらっと流すつもりだったのになぜか予定が詰まっていく</p><p>出番を増やせと色んなキャラがああ、恐ろしい</p><p>1379．学園祭2日目　／　チェストッ</p><p>それとあなた、明日の昼間は空いているわよね</p><p>


　中庭で、みんなの朝のトレーニングを見ながらミナホ姉さんがオレに言った

　明日は学園祭の代休で、オレの高校は授業が無い

　だから、学校でパンを作って売るのも休みだ

　部活のある生徒は学校に来るけれど、絶対数として少ないから、パン屋を開けても商売にならない

　それから夜は名家の水島家へ行って、可憐をイジメた分家の子らにお仕置きすることになっている</p><p>うん空いているけれど</p><p>良信いえ、これは公の方のお仕事になるわね</p><p>


　ただの高校生の吉田良信ではなく３大名家・香月家の令嬢のみすずのパートナーであり、香月セキュリティ・サービスのオーナーで、なおかつ犯罪組織黒い森のメンバーである黒森公としての仕事</p><p>覚えているでしょあたしたちが、デススター・プロダクションから女性タレント部門を譲り受けたこと</p><p>


　ああ、デス・プロのタレントがテレビ局で、雪乃やリエとエリたちに嫌がらせをしていた件で

　ミナホ姉さんが、デス・プロの裏にいるヤクザに圧力を掛けて、お詫びの印にデス・プロの女性タレント部門を引き渡させた

　雪乃にしても双子にしても、この先の将来もテレビに出るような仕事をしていくのなら、芸能の世界に詳しいスタッフや専用の事務所が必要だ</p><p>あなた、明日の昼間にデススター・プロに行って来てちょうだいそれで実際にどういう風に女性部門を割譲させるか、それからあたしたちに有益な人間がどれだけいるか見極めて欲しいのよ</p><p>


　ミナホ姉さんは、いつもの冷たい表情でオレに言う</p><p>デス・プロが約束通りに、女性タレント部門を丸ごとあたしたちに寄越すわけがないことは判っているわそれに、あたしたちだって、スタッフと所属タレントをそのまま受け取っても困るもの</p><p>


　オレたちには、タレントで商売をしていくノウハウが無い</p><p>もちろん、あなた一人で行けとは言わないわ警護役も連れてそれから、大人の交渉ができる克子か翔さんも連れて行った方がいいわね人選は、あなたに任せるわ</p><p>


　芸能プロダクションの内情を見極めるには誰が適任か

　確かに、高校生のオレが1人で行ってもまともに話はしてもらえないだろう

　警護役も、見た目から警護役と判るタイプの人の方が良いんだろうな

　それからミナホ姉さんの言うとおり、デス・プロの人間と対等に交渉できる大人が必要だ</p><p>うん、判ったそれなら、ミナホ姉さんが来てよ</p><p>


　オレは、即断して答えた</p><p>そういう仕事なら、ミナホ姉さんが必要だよ一緒に行く他のメンバーは、これから考えるけれどとにかく、ミナホ姉さんには一緒に来て欲しい</p><p>あ、あたしは新しい娼館の仕事があるから</p><p>


　ミナホ姉さんは、慌ててそう言うが</p><p>そっちは克子姉やタマヨさんたちに任せられるだろ明日の昼間の数時間だけのことなんだからさ</p><p>


　ミナホ姉さんの新しい娼館には、黒い森の元娼婦のお姉さんたちも協力してくれている</p><p>ミナホの負けだ良信くんに付いていってあげなよ</p><p>


　格闘家チームとストレッチをしながら、オレたちの話を聞いていたマルゴさんが、笑って言った</p><p>判ったわよ判りましたあたしも付いていくわ</p><p>


　ミナホ姉さんは、不承不承、納得してくれた</p><p>Darling、ちょっとこっちに来てネ</p><p>


　イーディは少女暗殺者たちと同じグループに居る</p><p>ソレとモトコとクルミ、それからミタマとキヌカもちょっと来てネ</p><p>


　イーディは上級者コースから4人を呼んだ

　オレたちがイーディたちの方へ行くと</p><p>チョット、実地で判ってもらわないとイケナイことがあるノネ</p><p>この子たちの場合は、身体で理解させないとダメなのよ</p><p>


　イーディだけでなく、アーニャも現在は8人だけ来ている少女暗殺者たちを見て言う</p><p>素子たちは栗宮流槍術、ミタマたちは安城流拳法だったわよね</p><p>いかにも、その通りでございまする</p><p>


　アーニャの問いに、素子とミタマが答える</p><p>アンタたちの流派は古流だケレドジゲンに対する対応とかはあるのカ</p><p>


　今度は、イーディが尋ねた</p><p>ジゲンダイスケですか</p><p>


　キヌカがそう答えた瞬間、姉のミタマがキヌカの頭をバシッと殴った</p><p>もちろん安城流拳法には、示現流に対する技はございます</p><p>栗宮流も幕末から明治にかけて、示現流の剣に立ち向かう技を極めておりますわ</p><p>


　ミタマと素子は、そう言う</p><p>それなら大丈夫だろうあの子たちの技は、示現流ほど洗練させてはいないから</p><p>


　アーニャは笑って、外国少女たちを見る</p><p>モトコ練習用の槍を借りてもイイカ</p><p>


　イーディは素子から、穂先の付いていない棒だけのカーボン製の槍を受け取る

　ビュンビュンと振り回して</p><p>問題無いネ</p><p>そしたら、ちょっと軽くあの子たちと手合わせして欲しいのよああ、試合するのは、若い子たちだけでいいわ</p><p>


　アーニャは、13歳のキヌカと14歳のくるみを示して言う</p><p>その方が、あの子たちも良く理解できると思うのよ</p><p>18歳のミタマや17歳のモトコでは、負けてもアノ子たちが納得できないと思うノヨ</p><p>あの子たちには一撃必殺しかないそれだけ判っていれば、確実に勝てるわいいわね</p><p>


　アーニャがそうキヌカとくるみに言うとイーディが、外国少女たちにフランス語で何か話して、自分が持っていた練習用の槍をドリィに渡そうとする</p><p>そこの小さい子たちのどちらかと闘って、あなたたちの技をあなたに示しなさいって言ってるわ</p><p>アーニャが、オレに通訳してくれた</p><p>


　しかし、ドリィは拒絶して、イーディに何か話す</p><p>ドリィは自分の技量は理解しているから、試合はいいってああ、アナもやらないそうよ</p><p>


　少女暗殺者たちのリーダーとその妹が試合を断る

　代わりに16歳のアンネ・ロゼが槍を受け取る</p><p>この子、キヌカが相手なら勝てるって言っているわ</p><p>


　アンネ・ロゼは今朝の合同トレーニングにやってきたんだから、武闘派のままなんだろうけれど昨夜は、オレたちのセックスに興味津々だった子だ

　槍の重さやバランスを確かめながら、オレを見てウインクする

　キヌカに勝って、オレに自分をアピールするつもりなんだ</p><p>ではわたくしがギッタギタにしてさしあげまする</p><p>


　アンネ・ロゼの態度が、キヌカの闘志に火を付けたらしい</p><p>いや、キヌカギッタギタにしなくていいから、あっさり勝て</p><p>


　オレはキヌカに命じる</p><p>しかし、主様</p><p>あっさり負けた方が、アンネ・ロゼにはツラいお前との技量の差を、きっちり教えてやれ</p><p>


　そして中庭での野試合となる</p><p>キヌカちゃん、がんばってですの</p><p>


　他の子たちもトレーニングを止めて、試合を見ることになった</p><p>シッ</p><p>


　アンネ・ロゼは、練習用の槍を素早く振り回してキヌカを威嚇する

　キヌカは素手のまま、スッと腰を落として構える</p><p>キヌカ安城流拳法、奥義激突・花電車道クラッシュ・チキンランだぞ</p><p>判っておりまする姉上</p><p>


　相変わらず安城流拳法の技の名前は、良く判らない</p><p>よし始めッ</p><p>


　アーニャが試合開始を告げた瞬間アンネ・ロゼは槍を抱えて、全力で突進するッ</p><p>シッシッシィィィッ</p><p>


　ああこの子たちは少女暗殺者だから、手加減するという考えが最初から抜け落ちているんだ

　本気で、キヌカを槍の一撃で突き抜こうとしているッ</p><p>ホニャラララァァァッッ</p><p>


　キヌカは、わけの判らない奇声を上げると

　自分も全力で、アンネ・ロゼに向かって突進したぁぁッッ

　アンネ・ロゼが、キヌカの行動に困惑した</p><p>ダディャーナザァン 、オンドゥルルラギッタンディスカぁぁッッ</p><p>


　キヌカは奇声とともに、アンネ・ロゼの槍をかいくぐり彼女の脚をスカッと払う

　アンネ・ロゼは、槍を抱えたまま芝生の上にズコッと転んでしまった

　キヌカは、アンネ・ロゼの槍を足でガンッと踏む</p><p>勝負アリネ</p><p>


　イーディが、試合を止めた</p><p>示現流というものは、一の太刀と呼ばれる最初の一撃に自分の全てを懸けて、相手を討ち取る流派です一の太刀には、全身の気合いを込めますそれならば、敵の一の太刀以上の気合いと奇声で相手の気をくじき逆に敵を一気に刈り取るのが、安城流拳法の奥義です</p><p>


　ミタマが、そう解説してくれたが</p><p>気合いは判るが、奇声っていうのは何なんだ</p><p>示現流では、打ち込むときに大きな声を出すのが特徴なのですその声に圧せられてしまうこともしばしばあるとだからこそ、示現流を相手にする時には、より大きく意味不明な叫び声を放つのが上策であると安城流拳法では伝えられております</p><p>


　いや別にアンネ・ロゼは示現流じゃないんだけれど

　変な発声もしていなかったし</p><p>もちろん、本当の示現流には一の太刀をかわされた後の対処方の伝授もあるわよでも、この子たちにはそういうのは無いのよ一撃必殺なだけで失敗したら、撃たれて殺されるだけの少女暗殺者だから</p><p>


　そうか、少女暗殺者たちはドリル槍とかロケット・スコップみたいな武器だけ持たされてターゲットのところへ行かされて

　可愛い少女に油断した相手に、一撃必殺で攻撃を仕掛けるだけだった

　暗殺者とバレたら、すぐに銃で撃たれる

　ターゲットも、東南アジアの裏社会の連中だったんだからみんなピストルぐらいは持っている

　イーディが、少女暗殺者たちに声を掛ける</p><p>もう一人今度はこっちの子と試合する人はいるかって、言っているわ</p><p>


　少女暗殺者たちの最年長はドリィとアンネ・ロゼで16歳

　リーダーは試合を断り、アンネ・ロゼは惨敗した

　他の子は、戸惑っているが

　昨夜、キョーコさんにあの子はビビリだと言われたクリトが前に出る</p><p>今の子は、訳が判らないがそっちの子なら勝てるかもって言ってるわ</p><p>


　うん、キヌカはというか安城流拳法は、確かにクリトたちには理解不能かもしれない

　しかし、くるみは見た目は、もの凄く可愛らしい女の子だもんなあ

　年齢はクリトもくるみも14歳だ</p><p>栗宮流槍術師範御厨くるみ、参りますっ</p><p>


　くるみは自分の練習用の槍を持って前に出る

　クリトには、イーディがアンネ・ロゼが芝生の上に落とした槍を拾って、手渡してやった

　クリトは、さっきのアンネ・ロゼ以上にじっくりと槍をチェックする</p><p>くるみ、確かに相手は示現流のごとき技を使いますがそこまでの域には達していません普通の技で、いつも通りに対処なさい</p><p>


　素子のアドバイスに、くるみが返事をする</p><p>それじゃあ、二人用意はいいはね始めッ</p><p>


　アーニャが、クリトとくるみに声を掛ける</p><p>セッ、シッシッシッ、アッレッ</p><p>


　クリトはスタートだけフェイントを掛けたが、少女暗殺者にできることは一撃必殺の突撃だけだ</p><p>シィィィィィィ、ヤァァァァァァ</p><p>


　身体ごとぶつける覚悟で、くるみに槍を打ち込むッッ</p><p>はいやぁぁっ</p><p>


　くるみはなんと真っ正面から、槍でクリトの攻撃を受けとめた

　あれだけ勢いを付けてクリトは飛び込んだのに、くるみは地面をしっかりと踏みしめてビクとも動かない</p><p>はぁぁ、はいっ、はいっ、はぁいいっっっ</p><p>


　逆に素早く、槍を繰り出して</p><p>はいやぁぁーっ</p><p>


　クリトの槍をするっと搦め捕ってしまった

　赤い練習用の槍がクリトの手から宙に舞い、くるんと回転して芝生の上に落ちる</p><p>せぇいいっ</p><p>


　そしてクリトの喉元に槍を突き付け試合終了だ

　アーニャがそう言うと、イーディがフランス語で少女暗殺者たちに話し始めた</p><p>本物の示現流の一の太刀でしたら、剣の重さや鋭さ、速さが尋常ではございませんくるみやわたくしでは受けきることは不可能だと思います</p><p>


　素子が、オレに解説してくれる</p><p>ですが、あの子たちの技は形は確かに一撃必殺でございますが、強さが足りません</p><p>それはそうよみんな、まだ幼い女の子だし、今までは攻撃の強さの部分を武器に頼っていたんですもの</p><p>


　アーニャの言う通りだ

　これまでは穂先が撃ち出せるドリル槍とかロケット・スコップみたいな、武器そのものの破壊力に頼る暗殺をしてきたから、今までは良かった

　でも、これからは違う

　日本でオレたちと暮らしていくのに、ドリル槍やロケット・スコップは持ち歩けない</p><p>今、イーディがあの子たちに話しているけれどあの子たちの今までの武器は、最初の攻撃が失敗したら、それでオシマイなのよロケット・スコップなんて撃ち出したら、それで終わりだしドリル槍の方には穂先を撃ち出したらワイヤーで回収できるギミックが付いているけれど、実戦じゃそんなことしている間に殺されちゃうわ</p><p>


　相打ち覚悟の少女暗殺者として、彼女たちは東南アジアの犯罪組織の女ボスに使い捨てにされてきた

　酷い環境の中で、生き残ったのは13人だけだ

　だけど、少女暗殺者として身に付けた暗殺術だけでは、この先は生き残れない

　あの子たちが警護役を生業にしようとするのなら</p><p>これであの子たちも身に染みて判ったでしょうキョーコ様やわたくしやイーディに負けるのなら仕方ないと割り切ることもできるでしょうけれど、キヌカやくるみみたいな小さい子に負けたら、色々と考えちゃうわよね</p><p>


　アーニャの言う通りだと思う</p><p>木下さん、何なんですかあの子たち、みんなトンデモないじゃないですか</p><p>


　昨日、石神瑞希のところから引き剥がしてきた黒瀬安寿が、すっかり驚いている</p><p>えー、あの子らはまだ育成枠にも入ってないんですけど藤宮さぁん</p><p>


　香月セキュリティ・サービスの木下さんが、レイちゃんに声を掛ける</p><p>なあに、木下さん</p><p>あの子たちの試合を見てたら、ちょっと身体が動かしたくなったんで少し相手をしてくれませんか</p><p>いいですよわたくしも、身体を解したかったから</p><p>


　そして少女暗殺者たちと黒瀬安寿は

　レイちゃんの撲殺ステッキと、木下さんの粉砕フレイルによる恐ろしくも華麗な闘いに驚嘆することになる</p><p>わ、わたしホントにここに居て良いんでしょうか</p><p>


　全部で４0分ほどの朝のトレーニングを終えて、食堂に移動する途中</p><p>黒瀬安寿は、すっかり怯えてしまっている様子だった</p><p>良いんですわたくしも未熟ですが、一生懸命に鍛錬して家族の役に立つ人材になるために励んでおりますから</p><p>


　ハイジが、黒瀬安寿にそう言う</p><p>ハイジさんて、立派ですよねえあの、お幾つなんですか</p><p>わたくしは13歳です</p><p>え、年下</p><p>黒瀬さんは15歳ですよね美智お姉様と同じ</p><p>


　黒瀬安寿は、スイスの学校で飛び級したのでもう中学校を卒業している

　今はどこの学校へも行ってないんだよな</p><p>まだ、美智お姉様にお会いしていないんですよね美智お姉様も強いですイーディお姉様と同じくらい</p><p>はあ、そうなんですかぁぁ</p><p>


　ハイジの言葉に、黒瀬安寿は溜息を吐く</p><p>さて、ヨッちゃん13人のうち5人が一晩で武器を捨てたわけだけれどさっ</p><p>


　寧がやってきてオレに言う</p><p>今の一件で、さらに何人が武器を捨てることになるんだろうねっ</p><p>


　うん今まで身に付けた暗殺術は、役に立たない

　レイちゃんや木下さんという、本職の警護役がどれだけ強いのかも理解した</p><p>そういうことが判ったところでまた、何人かは武器を捨てるだろう</p><p>


　それは良いことだ

　それでも警護役になりたいという子は、一から鍛錬をやり直す覚悟をしてくれるだろうし</p><p>黒瀬さんはスイスの学校にいらっしゃいましたけれど、ドイツ語は</p><p>もちろん話せます英語もフランス語もできますけれど</p><p>わたくしはドイツ圏の生まれですので</p><p>ああ、ハイジさん、そうなんですか</p><p>


　うん、ハイジと黒瀬安寿は、仲良くなりそうだ

　他の子たちを見る

　少女暗殺者たちは、歩きながらドリィを中心に意見交換しているようだ

　エリカと茉莉花はエリとリエの双子と話している

　素子とくるみは、レイちゃんとグレース・マリンカさんと

　ミタマとキヌカは、ヨミとルナとコヨミちゃんと

　みんな、それぞれ少しずつ仲良くなっているんだな</p><p>パパぁぁ、大好き大好き大好きですのっ</p><p>


　アニエスが走って来て、オレに抱きつく</p><p>ああ、どうしたんだ</p><p>練習ですのはい、可憐ちゃん</p><p>


　振り向くと可憐が、真っ赤な顔をして走って来る</p><p>公お兄様好き好き大好きです</p><p>


　可愛い胸が、オレの脇腹に押し付けられる</p><p>可憐ちゃんがパパに甘えられるように特訓ですの</p><p>申し訳ございませんわたくしが、公お兄様に甘えるのに慣れるようにと、アニエスさんが</p><p>


　可憐は、恥ずかしそうにそう言った</p><p>いや、構わないどんどん甘えてくれ</p><p>


　オレは、可憐の髪を撫でてやる</p><p>ああっ、真緒もするぅ</p><p>


　真緒ちゃんが走って来る</p><p>パパ、好き好きっ</p><p>


　オレはしゃがんで、真緒ちゃんを受けとめた</p><p>あたしもしよっとヨッちゃん、好き好き大好きっ</p><p>


　寧が、しゃがんだオレの背中にしがみついてきた

　大きなおっぱいが、押し付けられる</p><p>ちょっと、ヤッちゃん重いよ</p><p>重くないあたしは、むしろ軽いってば</p><p>


　確かに、おっぱい大きいけれど寧はプロポーションが抜群に良いから体重は軽い方なんだけれど

　この体勢が、ちょっと辛い</p><p>どしたの、ヨッちゃん</p><p>


　寧がオレにしがみつくのを止めたからオレは、彼女の顔を見る</p><p>やっぱり綺麗だいや、綺麗すぎるオレが今まで見たことのある中で、最高の美人、美少女だ</p><p>どうしたの、ヨッちゃん頭でも打った</p><p>


　そうじゃなくて

　寧は最高の美少女だ顔も身体も</p><p>ヤッちゃん、明日芸能事務所に行くのに、付いて来て</p><p>いいけどあたしでいいの</p><p>ヤッちゃんが必要なんだ</p><p>


　デススター・プロダクションとの話し合いでは

　デス・プロは、すでに事務所に所属している女性タレントの価値について、オレたちにフッ掛けてくるはずだ

　これだけの美人タレント、美少女アイドルがてるのだから、女性部門を割譲するにしても何らかの見返りを寄越せと

　しかし、こちらが寧を連れて行けば

　オレたちは、今、デス・プロが抱えている女性タレントには、そんなに興味が無いと突っぱねることができる

　少なくても交渉を、こちらのペースで進められるはずだ</p><p>とにかく、頼んだよ</p><p>オッケイ好き好き、ヨッちゃん</p><p>


　寧はまた、オレに抱きついて来た</p><p>あー、もおおっ、寧ちゃんズルイ、真緒もするぅぅ</p><p>


　真緒ちゃんも、またオレに抱きつく</p><p>可憐ちゃん、アニエスたちもですのっ</p><p>はい、公お兄様好き好き大好き</p><p>


　アニエスと可憐も</p><p>じゃあ、アタシも抱きつくネ</p><p>なら、わたくしも</p><p>


　イーディ、アーニャ</p><p>みんなも、良いんだよっみんなのヨッちゃんなんだから</p><p>はーいさあ、茉莉花お姉様</p><p>


　エリカと茉莉花までやって来るとオレは動けなくなった</p><p>うちらも行こうか、リエちゃん</p><p>わたしらもええんかな、エリちゃん</p><p>


　おい、双子までか</p><p>皆さん、それぐらいにして下さいそれでは押しくら饅頭ですっ</p><p>


　ヨミがそう言うとみんなが、バッと一斉にオレから離れた

　ヨミ巫女の力を使ったな</p><p>寧お姉様は、みんなのお姉様なんですからもう少し自覚を持って行動して下さい</p><p>はーい、ヨミちゃぁぁんごめんねぇぇ</p><p>さあ、早く食堂へ行って朝食にしようよ良信くんは、今日も忙しいんだから</p><p>


　マルゴさんが、みんなにそう言ってくれた

　今日も学園祭でパンを焼かないといけない</p><p>やっぱり書くスピードが、なかなか戻りません</p><p>1年半前は、4時間あれば書けたんだけど</p><p>なかなか辛いです</p><p>1380．学園祭２日目　／　ミネソタ無宿</p><p>


　お屋敷の中庭から、建物の中に入ろうとすると</p><p>よう、お早うさん</p><p>


　黒スーツに黒いハット、赤いカラーシャツに細いネクタイ

　工藤父が、テラスのところでトーストとハムエッグの朝食を摂っていた

　隣には知らない金髪の白人女性も一緒だ

　デニムのホットパンツとノースリーブの黒革のベストを着ていて頭には派手なバラの花の刺繍の入ったヘアバンド

　しかもヘアバンドには、大きな鳥の羽が挿してあった

　なかなか顔立ちが派手な外人さんだけれど、体格が良くてかなりの美人だ

　この人も、工藤父と一緒に食事を摂っている

　みんな見知らぬ人物の登場に、少女暗殺者たちは全員、クッと身構える</p><p>敵じゃないアーニャ、その子たちに中に入るように言ってくれ他の子たちも、先に食堂へ行って朝食を食べててくれここには、イーディとレイちゃんとヨミだけ残ってくれればいい</p><p>ほら、良信くんがそう言ってるんだからみんな、中へ入るよ</p><p>そうそう、朝ご飯だよっ</p><p>


　マルゴさんと寧が、率先して早朝トレーニングのメンバーをお屋敷の建物の中に入れる

　少女暗殺者たちも、アーニャに先導されて中に入った</p><p>どうして外で食べてるんです</p><p>


　オレは率直に疑問をぶつけてみた</p><p>そりゃ、おめー今日は、家族じゃない人間は中に入れてくれないってんだから、しょうがないじゃないか</p><p>


　ああそうか、少女暗殺者たちを刺激しないようにか

　工藤父は美智の父親だから、オレたちにとっては家族に近い存在だけれど

　でも、純粋な家族ではない

　工藤父には、黒い森について話していないこともたくさんある

　それに今日は、新顔の外人女性を連れている</p><p>今日は、昨日みたいにオメーの学校での仕事はないからよ</p><p>


　工藤父は、溶けたバターの乗ったトーストを食べながら、オレに言う

　ミナホ姉さんが、さっき話してくれた通り今日は、香月セキュリティ・サービスの非正規部隊が動き出すようなイベントは無いんだ</p><p>オレは、今日はオメーんところの女ボスの運転手だそれで朝から来たんだ</p><p>


　ミナホ姉さんは、今朝はお屋敷に居るけれどもうすぐ駅前ホテルの地下の新しい娼館に娼婦候補生たちを迎えに行かなくてはいけない

　今日は候補生のうち、美里と、住友桃香、白旗せつな、朝比奈希美の4人がオレたちの学園祭のパン喫茶を手伝ってくれることになっている</p><p>娼婦候補生にも、学校行事を体験させてあげたいと、ミナホ姉さんが許してくれた</p><p>


　今日は色々と立て込んでいるから、ミナホ姉さんは工藤父に自分の警護を頼んだんだろう</p><p>それで工藤さんこちらの方はどなたなんですか</p><p>


　レイちゃんが、工藤父に尋ねる</p><p>ああ、こいつは新しくオレのとこで雇うことにしたんだま、一応、オメーらに知らせておこうと思って連れて来た</p><p>


　工藤父は香月セキュリティ・サービスの裏部隊として、何人ものフリーの警護人と契約している</p><p>ということはフリーの方なんですね</p><p>


　まあ、だいたい怪しくて意味不明な服装をしているのはフリーの警護人に決まっているんだけれど</p><p>違う違うこいつは、オレの工藤探偵事務所で雇ったんだオレの直接の雇用主でボスってことだ</p><p>ソウデスこのヒト、ワタシのボスですネ</p><p>


　少したどたどしい日本語で、金髪の外人女性は答えた

　しかし、イーディの礼もある

　これは演技で、本当は日本語が完璧に話せるのかもしれない</p><p>おお、ポリー、自己紹介しろこの小僧が恐ろしいことに香月セキュリティ・サービスのオーナーだからよ</p><p>


　工藤父は、苦笑して白人女性を促す</p><p>ハイ、お初にオメにカカリヤスワタシの名前は、ポリーですドナタサマもお控えナスッテ、お控えナスッテ</p><p>


　ニコニコ笑いながら、手の平を上にして片手を前に突き出すポーズをする</p><p>ああ、悪いな昨夜、ポリーに日本語の勉強のために次郎長三国志のビデオを見せてたからよ</p><p>ポリーさん、フル・ネームを教えてくれますか</p><p>


　レイちゃんは香月セキュリティ・サービスのトップ・エリートだから日本だけでなく、海外の警護人のリストも眼を通しているはずだ</p><p>ワタシはポリー・ハッターですネン</p><p>


　ポリーハッター</p><p>もしかして、魔法が使えるとか</p><p>ノノノノノーン、ワタシはニンジャですノデ、魔法は使いません</p><p>ああ、ポリーはミネソタ忍者なんだ</p><p>


　ミネソタ忍者</p><p>ミネソタというのはワタシの生まれたトコロですとっても海がキレイなところですミネソタは良いトコロ、一度はお出で下さいマーセ</p><p>えっと確かアメリカだっけ</p><p>


　オレはアメリカの州の1つだってことは判るけれど、ミネソタ州がアメリカの国土のどこいら辺にあるのかは知らない

　ああ、いつもならすぐに色んな知識を教えてくれるイーディが、ニタニタ笑って黙っている

　イーディは、何か判っているんだな

　でも、笑っているってことはポリーさんは悪い人でないと判断しているんだろう</p><p>ソウデスミネソタは、ユナイテッド・ステイツにアリマスＵＳＡＵＳＡそしてワタシは、ミネソタの忍者なのデースワカリマスカ</p><p>よく判りませんあのミネソタの忍者ってどういうことなんですか</p><p>


　忍者って、アメリカにも居るのか</p><p>オー、ソー、レ・ミーオソウデスネアナタが、ミネソタの歴史を知らないのは仕方ないコトなのカモシレマセンがショックです</p><p>ミネソタの忍者の歴史は古いデース実に６５０年もの歴史がアリマース</p><p>ソモソモ、ミネソタに忍者が生まれたのはミネソタの戦国時代と言われているジョン・メイナード・ケインズ時代に遡りマース</p><p>


　ミネソタ州にも戦国時代があったんだ</p><p>ミネソタの織田信長と呼ばれているジョン・ケージが、ミネソタの明智光秀と呼ばれているジョン・カーペンターに、ミネソタの本能寺の変と呼ばれているジョン・マッケンロー砦の闘いで破れた時</p><p>ミネソタの徳川家康と言われているジョン・スキャットマンは、たまたまミネソタの堺と呼ばれたジョン・エルトンの町に居ましたわずかな手勢しか連れて来ていなかったジョン・スキャットマンは決死の覚悟で町を脱出したのですがその時にミネソタの伊賀の里と呼ばれているジョン・ケン・ヌッツォの町の忍者がジョン・スキャットマンを助けたのですそれがミネソタの歴史に残る、モットモ古い忍者の記録なーのデスネ</p><p>その時の忍者のリーダーが、後にミネソタの服部半蔵と呼ばれることになるジョン・シェパードです彼は後にトミー・ジョン手術を受けることになりますが彼が守っていた門は、今でも半蔵門のようにジョン・シェパードゲートとして残っていますし、ミネソタの地下鉄の名前にもなっています</p><p>


　何かおかしいぞ</p><p>そのジョン・シェパードの13代目の子孫が、ワタシの忍術の師匠のジョン・カビラ、ジョン・トラ・ボルタ、ジョン・マン・ジロウ３兄弟ですヤバイね、ヤバイね困ります困んない</p><p>


　これはつまり</p><p>ポリーさん、オレのことからかってますね</p><p>ポリー、それは誰のことですか</p><p>あなたアグリッピーナさんですね</p><p>


　ポリーさんではなく、アグリッピーナさんは、美しい発音の日本語で答えた</p><p>君は、もう少しお勉強が必要ね素直なところは可愛いけれど</p><p>


　と、オレを見てニッと微笑む</p><p>イイノヨアタシたちのDarlingは、スナオなダケでイイノ</p><p>


　イーディが、答えた</p><p>どういうことなんだイーディ</p><p>アメリカのミネソタ州には、海はないノネ５大湖に面しているから、湖はあるケレド</p><p>


　あそう言えば、アグリッピーナさんは海が綺麗なところって言ってた</p><p>それからDarling、コロンブスが新大陸を見つけたのは何年ヨ</p><p>ええっとイヨクニ燃えるコロンブスだから、１４９２年</p><p>ミネソタの忍者に６５０年もの歴史がアルワケないデショ先住民が忍者だったって話ジャナイんダカラ</p><p>


　そう言えば、そうか</p><p>それとミネソタ州には地下鉄は無いわよというより、地下鉄がある都市は、世界でもそんなにたくさんは無いから</p><p>


　レイちゃんも、オレに言った</p><p>だから、勉強をもっとしておきなさいって言ったのよ</p><p>


　アグリッピーナさんは、クククと笑う</p><p>いや、良いんだよこいつの場合はさ</p><p>こいつにとって、今、この場で一番大切なことはあんたが敵かどうかってことだろ</p><p>ソウヨ余計な知識は必要無いネソウイウのは、Darlingの判断の眼を曇らせるカラ</p><p>マヌケなやつは、あんたがミネソタの海は綺麗って言った瞬間に、あんたのことを敵じゃないかって判断するたった１つの嘘だけで自分に嘘を吐いているんだから、こいつは悪いやつなんだって思い込む</p><p>


　工藤父の言葉は正しい

　１つの嘘が疑念になる信じられなくなる敵だと思い込む</p><p>そう言えばそうねこの子、一度もわたくしのことを疑わなかったわ</p><p>


　アグリッピーナさんが、オレを見る</p><p>でも、それは工藤あなたのことを信用しているからでしょあなたが連れて来た女だから、危険ではないと判断したんじゃないの</p><p>オレを信用冗談じゃないあの大人数の中で、こいつがここに残したのは最強の取り合わせのメンバーだぞ</p><p>


　香月セキュリティ・サービスのトップ・エリートのレイちゃん

　暗殺教団の技を受け継ぐ、イーディ

　そして巫女の力を持つヨミ</p><p>オレを信用してたら、３人も残さねえよ</p><p>そうかしら、あたしならニキータ・ゴルバチョフさんを残すわ彼女なら１人で充分ガード役を勤めるでしょ</p><p>


　ニキータはアーニャの犯罪組織でのコード・ネームだ</p><p>彼女はダメだあんたがもし裏の組織の人間なら彼女のことを知っているはずだだから、こいつは敢えてメンバーから外したんだよ</p><p>


　それもあるけれど少女暗殺者たちの世話をする人が必要だから、アーニャとイーディのどちらかを選ぶしかなかった</p><p>つまりだこいつは最大の防御策としてこの３人を残したオレのことなんか信用していない自分の眼と感覚で、あんたがどんな人間かを見極めようとした</p><p>確かにDarlingは、世の中の知識は足りないネでも、真っ直ぐに相手を見て、肌で相手を理解しようとする人ネ</p><p>そして、どうやらあなたのことは良い人だと判断したみたいですよ</p><p>


　工藤父、イーディ、レイちゃんが言う</p><p>わたくしが良い人</p><p>ソウヨ、Darlingはアナタにからかわれているって感じてたけれど悪意を感じていなかっただから、これは遊び遊ばれているだけだと思ったカラ、あなたに対して怒りは示さなかったノヨ</p><p>わたくしたちの先生は怒った時は怖いんですから</p><p>


　ずっと黙っていたヨミが、そう言った</p><p>色んな人から、よくからかわれますからオレでも、言葉や表情に悪意が込められているかどうかは、すぐに判りますアグリッピーナさんからは、そういうのは感じられませんでした</p><p>


　アグリッピーナさんは、狐につままれたような顔をする</p><p>アタシたちのFamilyでは、Darlingは判断ダケをするのヨ知識も知恵も力も、Familyの中で得意な人が担当するカラアタシたちのDarlingは、これでイイのネ</p><p>ああ、やっと判ったわこの子がボスで他の子はこの子の部下っていうのではないのねあなたたちはFamilyという形式なのね</p><p>


　イーディは、そう言うとオレを見て</p><p>サア、行こうDarlingアタシ、お腹空いたヨ</p><p>


　オレを食堂に誘う</p><p>うん、そうだな急いで食事しないと、学園祭に間に合わなくなるじゃあ、工藤さんミナホ姉さんの警護、お願いしますそれから、アグリッピーナさん、何かの機会にはよろしくお願いします</p><p>


　オレは２人に挨拶した</p><p>何かの機会って</p><p>


　アグリッピーナさんは、ニッと笑う</p><p>今日は敵ではないんでしょうけれどアグリッピーナさんのお仕事によっては、オレの敵に廻ることもあるかもしれません</p><p>もし、そうなってしまった時は手加減して欲しいの</p><p>いえ、そうなってしまった時は申し訳ありませんけど、全力でブッ潰しますからそういう意味で、よろしくお願いします</p><p>


　オレは、真っ直ぐにアグリッピーナさんの眼を見て言った</p><p>あら、本当に素直な子なのね気に入ったわ</p><p>


　クククククと、声をあげてアグリッピーナさんは笑った</p><p>おい、オメーさここだけの話だけどよ</p><p>


　工藤父が、オレに言う</p><p>オメーの家、何だか知らねえけど芸能プロの女性タレント部門を手に入れたんだって</p><p>


　ミナホ姉さんが、デススター・プロダクションから女性部門をブン獲ったことを工藤父は知っている</p><p>そうですけど何か</p><p>あのよダダドムゥと契約しておいた方が良いと思うぞ</p><p>いや、でもあの人は</p><p>ああ、オメーも知っている通り、あいつは重度のロリコンだしかし、ロリは遠くから見るだけで絶対に手を出さないという掟を自分に課している</p><p>


　それは、そうなんだろうけれど</p><p>だけど、どうしてダダドムゥおじ様と契約しなくちゃいけないんです</p><p>それはよオメー芸能プロってのは、どこも何かしらケツ持ちの暴力組織がくっついているもんだぜ</p><p>オメーらが芸能の仕事を始めたら、面白くねーヤツらは色々と手を出してくるぞそういうのをやられる前に、ダダドムゥに対処させるんだよ</p><p>


　他の芸能プロに嫌がらせされる前に、ダダドムゥおじ様にカウンター攻撃してもらうのか</p><p>なあに、高い金はいらねぇあいつのことだから、可愛いアイドルのコンサートに優先的に招待してやるとか、握手券を毎月やるとか約束すれば、それだけで契約完了になるはずだ</p><p>


　それはまた安く済みそうだ</p><p>判りましたミナホ姉さんに話してみますありがとうございます、工藤さん</p><p>おうよ</p><p>


　工藤父は、再び朝食のトーストを食べ始める</p><p>アグリッピーナさんも</p><p>ああ、またね坊や</p><p>


　オレは２人に頭を下げるレイちゃんとヨミも、オレと一緒に頭を下げてくれた

　イーディも加えて、４人でお屋敷の中へと入る</p><p>レイカあの人はどういう人ナノネ</p><p>


　食堂へ向かう廊下を歩きながら、イーディが尋ねた</p><p>最高レベルの警護役だよキョーコさんが世界レベルの犯罪者なら、ユリア・アグリッピーナは、警護の世界では国際的に名の知られている第一人者だよ</p><p>


　そんなに有名な人なんだ</p><p>そんな人が、何でウチに来たノネ</p><p>それは、わたくしには判らないですね</p><p>


　イーディとレイちゃんが、そう言うと</p><p>御名穂お姉様が雇われたんですわ</p><p>わたくし、あの人の心を読みましたから</p><p>


　ミナホ姉さんがアグリッピーナさんを雇った</p><p>ああ、それで工藤さんと一緒に居た理由が判った</p><p>２人とも御名穂さんの警護をするんだよ今日</p><p>


　つまりミナホ姉さんは国際的な警護役の第一人者を雇わなくてはいけないような状況にある</p><p>それって大丈夫なんだろうか</p><p>朝食が済んだら、翔お姉様に連絡してみますだから、大丈夫ですよ</p><p>


　レイちゃんが、オレの肩を抱く

　翔姉ちゃんなら、香月セキュリティ・サービスの組織を使って、ミナホ姉さんのガードをしてくれるだろう</p><p>ソウヨ、ミナホのことはミナホに任せるネDarlingにはしなくてはいけないことがアルはずヨ今日は</p><p>


　今日は学園祭の最終日

　オレには、パンを焼くという仕事がある</p><p>それに工藤さんとユリア・アグリッピーナが警護していれば、どんな相手が来ても返り討ちになりますあの人は、それくらいスバ抜けた警護人ですから</p><p>


　レイちゃんは、そう言ってくれた</p><p>あなたたち、急いで食べて</p><p>


　食堂に着くと、克子姉がオレたちを急かした</p><p>あなたたちと入れ違いで、ガレージへ向かわれたわ</p><p>


　遅かったガレージから車を出して、工藤父とアグリッピーナさんと駅前ホテルに向かうんだろう</p><p>いいから早く今日も忙しいのよ</p><p>


　克子姉の頭の中は、学園祭のパン屋のことで一杯になっている</p><p>愛ちゃんとマナちゃんは、もうパン工房へ行ったわあたしも行くから素子さん、お台所の方いいかしら</p><p>はい、くるみとわたくしでやっておきます</p><p>


　日曜日だから超お嬢様校はお休みだ

　家事の得意な素子たちが居てくれて助かった</p><p>はい、お兄様イーディお姉様、麗華お姉様</p><p>


　瑠璃子が、オレたちのハムエッグを給仕してくれた</p><p>ありがとう、いただきます</p><p>


　オレは、朝食に食らいつく</p><p>アニエスちゃんたちもパン工房ですわたくしも、この後行きます</p><p>


　今日は学園祭で売るお土産用のパンを、このお屋敷でアニエスたちが作ってくれることになっている</p><p>わたくしも、お兄様のお手伝いができて嬉しいですわ</p><p>


　名家の令嬢たちとアニエスは、不特定多数の人たちが来る俺の学校の学園祭には行かれないルールになっている

　アニエスは特にハーフで金髪で美少女だから、目立つしな

　だからお屋敷の中からサポートしてもらうことにした</p><p>公さんわたしと茉莉花お姉様は、見に行っても良いんですよね</p><p>


　隣のテーブルから、エリカが言う</p><p>わたしたちは、名家とは関係あれませんから</p><p>


　エリカは超お嬢様校に通っているけれど大きな会計監査会社の娘であって、名家の令嬢ではない

　姉の茉莉花も、今日は通っている高校が休みだ</p><p>いいけど必ず警護のできる子と一緒に来てくれ</p><p>


　オレは、ミナホ姉さんの件があるから心配になってそう言う</p><p>あの公くん</p><p>


　茉莉花が、オレのテーブルにやって来る</p><p>実はわたしの友達が来るんです</p><p>茉莉花の友達音楽科の人</p><p>はい、同じ寮の子です</p><p>


　茉莉花は音楽科のある高校で寮生活をしている</p><p>どうしても公くんに会って欲しい子がいるんです</p><p>はぁぁ、自分でも嫌になるほど仕込んでいく</p><p>いいのかこれで</p><p>1381．学園祭2日目　／　落ち着きのない人たち</p><p>・グレース・マリンカ／21歳元女子レスラーぽややんとした性格尾上ジュン</p><p>・不知火シエ／１７歳桜子の元警護役裁縫係として採用された</p><p>


　音楽科のある高校に通っている茉莉花がオレに言う</p><p>えー、茉莉花お姉様それって、お姉様が家族にしたい人ですか</p><p>


　妹のエリカも、この話は初耳のようだ

　元々、茉莉花は控え目で余計なことは言わない性格だからオレと個人的な話ができるタイミングが来るまで、誰にも話さなかったんだろう</p><p>そうじゃないですそういう話ではありません</p><p>わたしの大切な友達たちなんです</p><p>


　茉莉花の高校は女子校で全寮制だから、一緒に暮らしている女の子たちオレに会わせたい友達は一人じゃない</p><p>公くんその子たちの相談に乗ってあげて下さいわたし、他に頼れる人がいないんです</p><p>


　茉莉花は、真剣な顔でオレを見る</p><p>判ったえっと、今日はお昼までは忙しいと思うから、お昼過ぎにその人たちを連れて来てくれ</p><p>


　ミナホ姉さんの手配で、学園祭のパン屋の様子を国営放送が取材に来ることになっている</p><p>2時くらいがいいなそれなら、お昼時の混雑が済んでると思うから</p><p>判りましたその時間に行きます</p><p>


　茉莉花は、早速、友人にメールするつもりなのか携帯を取り出す</p><p>茉莉花、この部屋は携帯が通じないからて、いうか、ここの建物の中で携帯が使える部屋は２つぐらいしかないんだ</p><p>


　お屋敷は、政財界の大物たちを顧客にしていた元娼館だから内部の情報が漏れないように、徹底して電波が遮断された造りになっている

　茉莉花は、オレの女になって日が浅いし普段は、土日しかお屋敷に泊まらないから、知らなかったようだ</p><p>相手のアドレスが判るよねそれだったらあたしのパソコンで送れるよ</p><p>


　別のテーブルに居たマルゴさんが、茉莉花にそう言ってくれた</p><p>それかどうしても自分の携帯からメールしたいのなら、あたしのドライブに付いて来る</p><p>


　マルゴさんは、これから車で出掛ける</p><p>2時までに良信くんの高校に着けば良いんだよねほらイーディが、今日の学園祭にゴールデンバウム・ジムのライン晴子さんを呼んじゃったから、これからあたしが迎えに行くんだよ</p><p>


　ああイーディのスクール水着柔道大会か

　ライン晴子さんは、この間の格闘技大会で知り合った選手の中で、唯一の高校生だもんな

　ええっと、創作マーシャルアーツゴールデンバウム・ジム所属で、ルドルフ聖子さんの弟子だっけ</p><p>ライン晴子さんは、ジムに住み込んでるそうだからここから片道、１時間ぐらいかな往復で２時間まあ、向こうでお茶ぐらい飲むことになるかもしれないけれど</p><p>


　マルゴさんは、女子格闘家アメリカ進出計画の主宰者だからイーディが約束しちゃったことでも、代わりに迎えに行かなきゃいけない</p><p>済みません、マルゴさんイーディが勝手に進めちゃって</p><p>


　オレは、イーディがマルゴさんの承諾を獲らずにスクール水着柔道大会を決めてしまったことを謝る

　しかも、ただの学園祭のイベントでなくテレビ中継されることになった</p><p>いや、良いんだこれはミナホたちの計画にも合ってることだから</p><p>


　ミナホ姉さんの計画って、何だ

　さっき会ったアグリッピーナさんのことといい</p><p>とにかく、エリカさんと茉莉花さんは、あたしと一緒にドライブしようよ今日は、他の子たちはみんなパン屋さんのお手伝いだけど君たちはパン作れないでしょ</p><p>


　学園祭のパン屋で、お土産用に売る簡単なパンを今日は、お屋敷でアニエスたちに作ってもらうことになっている</p><p>わたしは基本は習いましたが茉莉花お姉様は</p><p>わたしは、できないです</p><p>


　エリカは、週の半分しかお屋敷に居ないし茉莉花が泊まる週末の土曜日は、日曜日は学校のパン屋を開けないから、パン作りをしていない

　茉莉花は、他の子と一緒にパンを作る機会が、ほとんどない</p><p>あたしもさだから、ちょっとお出掛けするんだよ</p><p>あたしも、行くルドルフのジムを一度見ておきたいと思っていた</p><p>


　マルゴさんと同じテーブルで朝食を摂っているマリンカさんが、そう言った</p><p>行って来いよエリカも茉莉花も茉莉花は、マルゴさんの車の中から、友達にメールすればいいそれと</p><p>茉莉花の友達には、近く駅まで来て貰って、それでレイちゃん</p><p>


　オレは、別のテーブルのレイちゃんに話し掛ける</p><p>香月セキュリティ・サービスを使って、茉莉花の友人たちを警護して駅からオレの学校までは、誰かが車で迎えに行って欲しい</p><p>


　防衛体制は、完璧にしておくべきだ</p><p>茉莉花は、マルゴさんたちと出掛けても昼までには、ここに戻って来るだろそしたら、茉莉花もここから送迎車に乗って、友達を迎えに行ってくれ</p><p>それでしたら、わたしが行きますよわたし、今日、空いてますから</p><p>


　向こうのテーブルで、香月セキュリティ・サービスの木下さんが手を挙げた</p><p>わたし、昨日、思いっきり目立っちゃいましたから今日は、変装でもしないと学園祭には行かれません</p><p>


　ああ昨日、オレたちの学校に入り込んだ香月セキュリティ・サービスの反乱部対をブッ潰すために

　木下さんは他校の女子高生のフリをして、かなり注目されるようなことをやっちゃってるもんな

　今日も学園祭に現れたら一般生徒から、色々聞かれることになる</p><p>じゃあ木下さん、お願いします</p><p>はーい、承りましたぁということだから、今日はボスの身辺警護は、安寿ちゃんお願いネ</p><p>


　木下さんは、隣に座っていた黒瀬安寿に笑いかける

　ボスってのはオレのことか

　確かにオレは、香月セキュリティ・サービスのオーナーだけど</p><p>えー、わたしですかぁ</p><p>


　驚く、黒瀬安寿

　昨日まで名家・石神家の警護役だったのを、オレが奪い獲ってそのまま、なし崩し的にお屋敷に連れて来られている

　本人は、どうしてこんなことになっているのか、全然判ってないようだけれどそこは敢えて無視して、このままオレたちの家族にしてしまおうと思っている</p><p>大丈夫だって今日は、ボスの周りにイーディさんも、ミタマさんも、キヌカさんも付いているんですし藤宮さんだって、今日はここに残るんですよねぇ</p><p>うん今日はわたくし非番にしてもらっているからこちらのお屋敷で状況を確認しながら、ちょくちょく、ここと学校を往復するから</p><p>


　レイちゃんには、アニエスたちが作ったパンを数時間おきに、学校へ車で届けてもらうことになっている</p><p>監視カメラで黒瀬さんの様子も観ているから安心して</p><p>ええ、しかし</p><p>


　黒瀬安寿は、不安なようだ</p><p>隣にいるハイジを見るがハイジはニコッと笑って、朝食を続けている</p><p>大丈夫、大丈夫ちょっとくらい怖いぐらいが、丁度良いんですよねえ、藤宮さん</p><p>そうですね我が君の近くに居ると、退屈することはないですそれだけは断言できます</p><p>


　レイちゃんも、笑ってそう言った

　結局、朝食を慌てて食べて

　お屋敷のパン工房へ飛び込む</p><p>昨夜のうちに愛たちが準備してくれた焼く前のパンが入ったパッドを、克子姉のバンに全て乗せる</p><p>


　スゲェなこの段階で、すでにいつもの倍の量を積んでいる</p><p>愛、頑張ったんだな</p><p>愛だけじゃないよみんな、手伝ってくれた</p><p>


　愛が、微笑む</p><p>ごめんな、オレ手伝えなくて</p><p>いいの吉田くんは、吉田くんのしなくちゃいけないことをしていたんだから</p><p>今朝はとにかく、あなたにもどんどんパンを焼いてもらわないと困るから車の方に乗ってちょうだい</p><p>


　克子姉は、少しテンションが高い</p><p>ああ、車組と歩いて行く組に分かれないとダメか</p><p>


　学校へ行く子を全員乗せるのは無理だ

　この間は女の子優先で、オレは歩いて学校へ向かう組に入ったけれど

　今日はパン作りの人手が足りないから、オレも車に乗らないといけない</p><p>とにかくあたしと愛ちゃんとあなたは、車それから、メグちゃんも</p><p>歩いて行ったら、女子陸上部の集合時間に間に合わないでしょ</p><p>済みません、克子お姉さん</p><p>


　運転席に克子姉座席に愛とメグが乗り込む

　オレは荷室だな</p><p>わたくしも乗ります</p><p>


　え、どうしてレイちゃんが</p><p>だって克子さんは、そのままパン屋さんの仕事に入るんでしょこの車でないと、お屋敷で作ったパンは運べませんから、わたくしが運転して帰ります</p><p>


　そ、そうだったパンの入ったパッドを運べる車は、このバンだけだった

　マルゴさんのワンボックスカーが、あるけれどあれは黒い森の活動専用車だし、色々と変装用の小道具が乗せてあるから、勝手に使うわけにはいかない</p><p>黒瀬さんも乗って</p><p>


　レイちゃんが、黒瀬安寿に声を掛ける</p><p>警護役なんだから、側に付いてなきゃダメだよ</p><p>ええ、ハイジさぁーん</p><p>


　黒瀬安寿は、すっかり親しくなったハイジに助けを乞う</p><p>どうぞ、お行き下さいわたくしは、こちらのお屋敷を守るように仰せつかっておりますので</p><p>ほらほら、グスってないで乗って下さい</p><p>


　そのままレイちゃんが、黒瀬安寿を荷室に引っ張り上げた

　ええっといいのか</p><p>この子はうちの学校の生徒じゃないんだけれど</p><p>


　ていうか、飛び級で中学校を卒業してるけれどまだ15歳だっけ

　バンをパン工房に横付けした時に、そのまま休憩室に入らせれば良い

　あそこには監視装置の端末もあるし、お屋敷とも連絡を取り合うことができる

　何より習うより慣れろだ</p><p>ツキコだけ乗せてあげてネミタマとアタシ歩いて行くヨ</p><p>


　うん、鷹倉神社の巫女は、なるべく外を歩かせない方が良い</p><p>あたしは、もうちょっと後から行くよっ学園祭は、学校の生徒は朝からだけど外部の人が入れるのは10時からでしょっ</p><p>


　寧が言う横に居るマナやキヌカを見て</p><p>マナちゃんやキヌカちゃんたちは10時過ぎなきゃ入れないんだからあたしが、その時間に連れて行くよっ</p><p>わたくしがパンを届ける時に、一緒に乗せて連れて行きます</p><p>


　そうだなレイちゃんがバンで移送してくれたら、助かる</p><p>お兄ちゃん、10時になったら、マナがお手伝いに行くからってテニス部のお姉さんたちに伝えておいてねっ</p><p>わたしらも行きます</p><p>キヌカちゃんと一緒なら、うちらがまた現れても変じゃないですから</p><p>


　手伝いに来てくれていた双子が言った

　えーとテレビに出ているリエとエリが、また現れたら大騒ぎになる</p><p>いいけど、午後からにしてくれお昼までは、なるべく混雑させたくない</p><p>


　昨日も、学園祭の実行委員から怒られたんだよな</p><p>とにかく、お昼の国営放送の取材が終わるまでは</p><p>ラジャーです</p><p>判りました、お兄さん</p><p>


　双子は笑って、オレに敬礼する</p><p>パパ、こっちは任せて下さいですのっ</p><p>


　アニエスが、真緒ちゃんや、可憐、ルナ、コヨミちゃんたちと見送りに来てくれた

　アニエスと真緒ちゃんは、オレの白衣と白帽を被っていた

　渚はもう自分の花屋に出勤したんだな</p><p>お兄様瑠璃子もおりますから</p><p>


　うん、お屋敷でのパン作りの作業は瑠璃子がアニエスたちを見てくれれば安心だ</p><p>わたくしたちも、おります</p><p>


　素子にくるみも顔を見せてくれた

　名家のお嬢様たちには、今日は留守番して貰う

　ありすと桜子桜子の警護役だったシエさんも来ている

　ここに後で、みすずと美智と美子さんも加わるだろう</p><p>アーニャは、キョーコとドリィたちを見ているネ今後の進路指導トカをするって言ってたヨ</p><p>


　ドリィたち少女暗殺者たちのことも心配しなくて良い</p><p>わたしも、藤宮さんが帰って来るまでは、こちらのお屋敷を警護致しまーす</p><p>


　木下さんが、笑顔で言った

　壊し屋の木下さんと、慎重なハイジのペアなら、警護は完璧だ

　うん、全て問題ない</p><p>ヨッちゃん、閉めるよ</p><p>


　寧がバンの後部のドアをバタンと閉めてくれた

　克子姉がバンのエンジンをスタートさせる

　バルルルンッ

　家族の声に見送られて、オレたちの車は発進した

　暗い荷室の中に居るのは、オレとレイちゃんと月子と黒瀬安寿

　狭いみっちりと肩を寄せ合っている</p><p>レイちゃん、あのさ</p><p>


　オレが小声で話し掛けると</p><p>判ってます後の車で、雪乃さんもちゃんと連れて行きますから</p><p>


　オレが言う前に、レイちゃんはそう答えた</p><p>高校生の時に体験できる学園祭は、３回だけですものね</p><p>


　月子も、ニコッとオレに微笑んでくれた

　いつもの様に、裏門から高校に入った</p><p>克子お姉さん、ここで下ろして下さい</p><p>


　ああ、ここならパン工房よりも、女子陸上部の部室棟に近い</p><p>ヨシくん、あたし行くねっミーティングが終わって、あたしの担当時間まで間があったらパン工房の方へ顔を出すわ</p><p>ああ、頼むぞ、メグ女子陸上部の皆さんによろしく言っておいてくれ</p><p>


　本当ならメグとキスしたいところだけれど、今日はいつもの日以上に座席とオレの間にパンのパッドがあるから無理だ</p><p>判ったわじゃあ、後でね</p><p>


　メグは助手席から降りて、真っ直ぐに走って行く

　うん走っている時のメグの姿は綺麗だ</p><p>公様は、恵美さんのそういうところがお好きなのですね</p><p>


　月子がオレの心を読んで言う

　克子姉が、バンをオレのパン工房の裏口に横付けした

　克子姉がドアの鍵を開けている間に、愛が降りて来て、外からバンの後部ドアを開けてくれた</p><p>黒瀬さんオレに付いて来て</p><p>


　一般生徒に見られないうちに、黒瀬安寿をパン工房の中へ連れて行く

　オレは、工房の中の休憩室のドアを開け</p><p>とりあえず、この部屋に居てそっちの装置は、使い方を教えるまで動かさないでいいね</p><p>


　そのままパッドの搬入をする

　持って来たパッドを全て入れ終わったところで</p><p>麗華さん、鍵よ</p><p>じゃあ、わたくしは戻ります</p><p>


　レイちゃんが克子姉から車のキーを受け取り、再びバンに乗り込む</p><p>頼むよ、レイちゃん</p><p>


　レイちゃんは、運転席からオレに微笑む

　ドルルルンッ

　バンは再び、お屋敷へ</p><p>さあ、白衣に着替えて作業開始よ</p><p>


　パン工房のドアを閉めて、克子姉が言った

　克子姉とオレと愛と３人

　オーブンに火を入れたり、パッドから焼く前パンを出したり作業を開始する</p><p>女子テニス部の子たちは、部室の方に集合なのよね</p><p>ああ、みんな着替えてから、こっちに来るって</p><p>


　パン工房＋女子テニス部喫茶だから女子テニス部の子たちは、全員、テニスウェアで店に立つ

　だから、部室で制服からウェアに着替えて朝のミーティングを済ませてから来るはずだ</p><p>やって来るのはもう１５分か、２０分ぐらい後じゃないかな</p><p>


　オレは壁の時計を見て、そう言った</p><p>そうそれなら、今のうちにあたしたちでできることを済ませておきましょう</p><p>愛はもう自分のパンに取り掛かってくれ</p><p>


　今回は、女子テニス部の子にもパンを作ってもらっているけれど複雑な工程のパンは無理だから、オレたちで作るしかない

　その上、愛には愛のペースがあるから他の人と一緒には作れない

　もうすっかりパン作りに慣れてきているから、決して作業が遅いわけではないんだけれど

　何か、他の人と違うところで作業がゆっくりになったり、早くなったりする独自のペースで作業を進める

　なのに、出来上がった愛のパンはとても丁寧な仕上がりで、格別に美味い</p><p>あのうわたしも何かお手伝い致しましょうか</p><p>


　ギィと休憩室のドアが開いて、黒瀬安寿が顔を出す</p><p>いや、いいからそこに居てくれていうか、もうすぐ人が来るから隠れててくれないと困る</p><p>


　オレは作業の手を止めずに、彼女に言った</p><p>いいわ監視モニターを起ち上げて、装置の簡単な使い方だけ教えてあげるわ</p><p>


　克子姉が、そう言って休憩室に向かおうとする

　寧かイーディを連れて来れば良かった

　そうしたら、黒瀬安寿の世話をしてもらえたのに

　いや、黒瀬安寿を連れて来たのが間違いだったか

　どっちにしろ、バンにはもう人が乗れなかったし</p><p>克子お姉様わたくしがお相手致しますわ装置の使い方も、わたくしがお教え致します</p><p>


　オレたちの様子を壁際で見ていた月子がそう言う</p><p>でも、月子さんは監視装置のことは判らないでしょ</p><p>


　克子姉の言葉に月子は</p><p>今、判りました大丈夫です危ないところは触りませんから</p><p>


　ああ巫女の力で、克子姉の記憶を読んだんだ

　黒瀬安寿に教えてあげると言った時に、克子姉が頭の中で思い浮かべた監視装置の使い方今の黒瀬安寿に、どの段階まで教えるかということまで</p><p>そう、じゃあ、お任せするわ</p><p>そちらのお部屋の中のお茶のセットも使ってよろしいですか</p><p>


　月子は休憩室の備品についても、オレたちから読み取っていく</p><p>ええ、いいわよ二人でお茶でも飲んでいて</p><p>ありがとうございますさあ、黒瀬さん</p><p>


　月子が、黒瀬安寿を休憩室ら押し込む</p><p>わたくしたちは、こちらのお部屋で落ち着かせていただきますのでどうぞ、ごゆっくりお仕事をなさって下さい</p><p>こちらのお部屋少し暗くはありませんか</p><p>いや、蛍光灯は全部点いているけれど</p><p>そうですかわたくしの思い過ごしですね</p><p>


　月子が、やんわりと微笑む</p><p>ああ、忘れてたわ監視モニターが点いてないわね</p><p>


　いつも作業中に、パン工房の外の様子を確認しているモニター画面が点いていない</p><p>では、失礼致します公様、くれぐれもお怪我をなさらないよう、落ち着いてお仕事なさって下さいませ</p><p>


　月子は、そう言うと休憩室の中へ入り、ドアを閉じた</p><p>こんなの、いつもなら真っ先にすることなのに</p><p>


　克子姉が、壁のモニターの電源を入れる

　オレたちにとって、外部を監視するのは防御の要だ

　それを忘れるなんてオレも気が緩んでいるな

　現在の学生食堂の様子が、映った

　生徒は疎らまだ早いもんな

　学園祭の２日目だから、昨日のうちに準備は終わっているわけで

　朝一から登校してくる生徒は、そんなにはいない</p><p>可奈さんたちが、来るから学生食堂側のドアのロックも解除しておくわよ</p><p>


　克子姉がカシャと、ドアの電子ロックを開ける

　愛がパン生地を捏ねながら、口を開いた</p><p>克子お姉さん今日、ちょっと変</p><p>


　少し興奮気味というか、テンションが高すぎる</p><p>落ち着いて下さいみんなが来る前に</p><p>あたしそんなに変</p><p>


　克子姉は、愛の言葉に戸惑っている</p><p>克子お姉さん一歩、一歩地道にです</p><p>克子お姉さんと吉田くんと愛のパン屋さんができるのは３年後です今日じゃありません</p><p>だからテレビが来たってそのテレビに、どんな風に評価されたってそんなの、どうでもいいことなんです</p><p>


　克子姉は国営放送のテレビ取材が来ることで、ナーバスになってる</p><p>でもせっかくの機会だからチャンスなのよ</p><p>


　娼婦として地獄のような生活をしながら克子姉は、将来、パン屋になるために、ずっとパン作りの腕を磨いてきた

　パンを作ることは、克子姉には何よりも大切なことだ

　今までは克子姉は、パン技能士コースの講師として、オレと愛にパン作りを教えてきた

　学校で売ってきたパンも、名目としてはオレと愛が、研修の一環として作ったパンだった

　克子姉のパンではない

　学園祭の初日の昨日だって自分は高校の生徒ではないからと、初めは工房の中に籠もって、お客さんに顔を見せないようにしていた

　昨日の終わりには克子姉自身も、学園祭に参加すると意識を変えることができた

　そして、高校１年生の春に誘拐された克子姉にはこれが初めての、高校の学園祭なんだ

　だからこそ国営放送が取材に来るということを、大きく捉えている

　昨日までは、自分はオレたちのサポート役という気構えでいたのに今日は、当事者の意識なんだ

　多分、克子姉もオレと同じでミナホ姉さんから、今日の国営放送の取材が、将来のオレたちの店の評判に繋がるという話をされている

　だから何としても良い評判を得なくてはいけないと、今朝はテンションが高すぎる状態になっているんだ

　月子はそれに気付いていた</p><p>３年後あたしたちのお店の店長さんは克子お姉さんです</p><p>


　愛は、まったく手を休めずに言う</p><p>店長さんは店長さんなんですからいつも、どっしりとしていてくれないと愛と吉田くんが困ります</p><p>愛ちゃん</p><p>克子姉、普通にやろう評判とか、気にしなくていいからというより、今はやらなくちゃいけないことを、精一杯やることだけに集中しようよ</p><p>オレたち、まだ何もかも始めたばかりなんだからやるべきことを適確にこなしていこう</p><p>一歩、一歩地道に</p><p>


　愛がパンを１つ仕上げて次のパンに取り掛かる</p><p>判ったわごめんなさいそうね、あたし少し舞い上がってたわね</p><p>


　オレたちも、もう知っている

　克子姉だって、パンで商売するのは始めてなんだ

　オレよりも少し年上なだけのまだ21歳の普通の女の子なんだ</p><p>良いんだよ、みんな特別じゃないんだからさ</p><p>


　信頼はしてもいいけれど克子姉を何でも判っている万能お姉さんだと思ってはいけない</p><p>克子姉、深呼吸してほら、すぅぅ、はぁぁ</p><p>


　克子姉だけでなく、愛までがオレと一緒に深呼吸した</p><p>ありがとう、落ち着いたわ</p><p>うん、そうねできることを精一杯やりましょうあたしたちはまだまだ、これからなのよね</p><p>克子姉一つ目のオーブン、焼き始めるよ</p><p>


　オレと克子姉が、再び作業に戻る</p><p>ちょっと、ちょっとノブどういうことなのよっ</p><p>


　学生食堂側のドアから可奈センパイがやって来た

　２年生で一番の美少女スタイルの良い身体に、テニスウェアが似合っている</p><p>テレビの取材とかどうすんのよっ</p><p>


　うわわメチャメチャ落ち着いてないぞ</p><p>昨日のうちに言ってくれれば、美容院とか行って来たのにっあたし、今日は化粧品だって、普通のしか持って来てないわよっ</p><p>


　スゲェ、怒ってる

　ど、どうする</p><p>よし、これで全キャラを一通り喋らせたかなと思ったら</p><p>桃子姉ちゃんとか、まだ出て来ていない</p><p>どれだけ登場人物が多いんだ</p><p>でもとりあえず、それぞれのキャラは思い出しました</p><p>こち亀の最終回の40年前のキャラは、今はもう描けないみたいなことにはならないように</p><p>1382．学園祭２日目　／　アリバイ</p><p>ちょっと、ちょっとノブどうするよっテレビの取材とかテニス部の子たちも、みんなビックリしちゃって大騒ぎになってるわよ</p><p>


　パン工房に、現れた可奈センパイはカンカンに怒っていた</p><p>いや、そのそれは</p><p>


　オレはどう返事していいのか、判らない</p><p>こういうのは、昨日のうちに話しておくのがスジってもんでしょそしたら、色々と準備できたのにっあたしも、テニス部のみんなもさっ</p><p>


　準備って高校の学園祭で、生徒が作ったパンを売っている様子を、国営放送の昼のニュース番組が取材に来るってことなのに

　どうして、可奈センパイやテニス部の子たちが特別な準備をしなくちゃいけないのか、オレには判らない

　昨日と同じ感じでオレたちは、パンの模擬店をやれば良いだけのはずだ</p><p>寧さんから、３０分ちょっと前くらいに、可奈の携帯にメールが届いてあたし、もう驚いてバスの中でひええっとか奇声を発しちゃったわよとっころが、もうあたし、もう家を出てバスに乗っちゃった後だったから家に化粧品とか、取りに帰ることもできなくてああああ、アッタマに来る</p><p>


　ああ寧が、オレたちがお屋敷から克子姉のバンで出発した後に

　自分の部屋のパソコンで、可奈センパイにメールしたんだ</p><p>あたしたちもテレビの取材の件は、今朝知ったのよ</p><p>


　克子姉が、恐る恐る可奈センパイに言う</p><p>ホントなの、ノブ</p><p>


　ギロッとオレを睨む、可奈センパイ</p><p>ホントホントにホントだよオレも今朝まで知らなかったんだ</p><p>


　正直にオレは答えたが</p><p>今朝の何時よ何時何分何十秒</p><p>


　可奈センパイの怒りは、治まりそうにない</p><p>ええっと、確か</p><p>


　眼が覚めて鷹倉神社の巫女４人に、モーニング・フェラされて

　それで一発射精してから、シャワーを浴びて

　お屋敷の中庭での早朝トレーニングの途中に、ミナホ姉さんに呼ばれて

　そこでテレビの話を聞いたから</p><p>一時間ちょい前くらいかな</p><p>だったら、ノブ可奈に連絡する時間は、充分にあったじゃないっ</p><p>


　さらに怒りの炎が燃え上がった</p><p>テレビ局が来るなんて、最重要課題でしょっどうして電話でも、メールでもしてくれなかったのよ</p><p>


　いや、えーとあの</p><p>あのね可奈ちゃん吉田くん、今朝も色んなことがあってとっても忙しかったの</p><p>


　愛が可奈センパイに言う

　愛は、怒りの可奈センパイを前にしても平然と自分のパンの作業を続けている</p><p>それでね可奈ちゃんに連絡できそうになった時はもう、ここに出発する時間でつまり、３０分くらい前ねだから可奈ちゃんも、もう家を出ちゃって、バスとかに乗ってる時間になっちゃってたの</p><p>


　愛はゆっくりと自分のペースで話す</p><p>だから、可奈ちゃんへの連絡は寧お姉さんに、お願いしたのそれで、あたしたちは、パン工房に着いた後はパンのパッドを下ろしたり、オーブンを点けたりやらなきゃいけないことが、いっぱいあったから可奈ちゃんに連絡できなかったの</p><p>


　愛の細くて可愛い声と、ゆっくりな言葉に可奈センパイのテンションも緩む</p><p>本当なのね、愛</p><p>本当こんなこと、嘘言っても、しょうがないもんそうだよね吉田くん</p><p>


　ニコッと笑って愛が、オレを見る</p><p>可奈ちゃんまた、いつものパターンなんだよ</p><p>何のことよ、愛</p><p>国営テレビの取材のお話は、御名穂お姉さんが決めてきてくれたから御名穂お姉さんいつも、突然だもん</p><p>あーあーあー、そういうことね判ってきたわ</p><p>


　可奈センパイは、うんうん頷いて納得する</p><p>御名穂お姉さんはいつも、突然、吉田くんに大変なことをさせようとするから</p><p>あの人ノブに対する試練と周りの人への迷惑がゴッチャになっているのよね</p><p>あの、可奈センパイ多分、ミナホ姉さんは</p><p>


　いつものパターンなら、隠しマイクでオレたちの会話を盗み聞きしているはずだ</p><p>知ってるわよあたしも、もうお屋敷に何回も泊まっているんだから</p><p>


　可奈センパイは、天上を見上げ</p><p>あたしは、わざと話してるのっ少しぐらい嫌味を言わせてよあたし、怒っているんだからね</p><p>


　そんなに、テレビの件を伝えなかったことが腹立たしいんだ</p><p>判ったわノブも被害者なのね全く、あの人ギリギリにノブに話して、ノブが困るところを、どこかから監視して面白がっているのよ御名穂さん、そういうのは、良い趣味じゃありませんからね</p><p>


　いつものミナホ姉さんなら朝のあのタイミングでなく、もっとギリギリまで待ってオレに話すんじゃないだろうか

　今日のテレビの取材もオレの試練として、ミナホ姉さんが計画したことならオレの瞬発力や、瞬間的な判断力を鍛えるはずだから</p><p>とにかく安心して、可奈ちゃん吉田くんは、可奈ちゃんのことを嫌いになって、連絡しなかったんじゃないから</p><p>判ったわよあたしも、お屋敷の朝のノブが、どれだけ大変か知ってるもの小さい子たちの面倒を見たり、みすずさんがオシッコするのを確認したりしないといけないのよね</p><p>


　それはまあ、そうなんだけど</p><p>小さい子たちだけじゃないよあたしたちの家族は、大きい人も朝から吉田くんにベタベタしたがるわ</p><p>


　愛がまた１つパンを完成させて、パッドに並べる</p><p>そうねそれも知ってるわ可奈もノブに朝からベタベタしたこともあるもの</p><p>


　そう言うと、可奈センパイはオレに向かって</p><p>ごめんなさい朝からギャーギャー怒っちゃってノブ、本当にごめんなさい</p><p>いや、そんなのはいいんだよ可奈センパイ</p><p>ノブのことを信用しないで、ノブの都合も考えずに一方的に怒ってごめんなさい申し訳ありませんでした</p><p>


　ちょっとちょっと可奈センパイ</p><p>だから可奈のこと、捨てないでね可奈はノブに捨てられたくないから</p><p>可奈はノブが大好きっ愛してるんだからだから、ごめんなさい</p><p>


　オレはとにかく、可奈センパイの柔らかい身体をギュッと抱き締める</p><p>オレも可奈センパイのことは大好きだから愛してるだから、おかしなことは考えないで</p><p>オレも考えが浅かったんだテレビの取材のことを聞いたら、すぐに可奈センパイに連絡するべきだったんだごめんごめんなさい</p><p>


　オレには、まだ可奈センパイやテニス部の子たちにとって、テレビの取材がトンデモなく重要ことの理由が判っていない

　判らないけれどでも、オレはミスをしたんだ

　オレは、この件をできる限り速やかに、可奈センパイに伝えるべきだったんだ</p><p>そうよ寧さんからのメールじゃなくて、ノブに電話して欲しかったのよノブの声で、直接聞きたかったわよそしたら、一緒に凄いね、今日は頑張ろうねって言い合えたのに</p><p>


　可奈センパイは、オレにそうして欲しかったんだ

　それが普通の高校生の感覚なんだ</p><p>ううん、あたし、ワガママ言ってるんだよねノブは、あたしだけじゃないもんね手の掛かる面倒な子たちを一人で相手しているんだから</p><p>いや、違うよオレがいけなかったんだゴメン、本当にゴメン可奈センパイ</p><p>


　オレは可奈センパイの心を理解できなかった自分が情けなかった</p><p>いいのよ可奈の方が、ノブのセックス奴隷なんだから我が儘な奴隷でごめんなさい</p><p>気の利かない主人でごめん</p><p>


　オレと可奈センパイはお互いの身体を、優しく抱き締め合った</p><p>テレビの取材、楽しいそうよね</p><p>あたしも撮してもらえるのかしら</p><p>それは判らないけど</p><p>パン技能士コースがメインの取材だから、愛とノブを中心に撮るはずよねでも、可奈もこっそり出ちゃおっとるんっ</p><p>


　久々に、可奈センパイの口癖のるんっが聞けた

　こういう他愛も無い会話を可奈センパイはオレに望んでいたんだ

　それをオレは気が付かなかった</p><p>あの、あなたたちそろそろ良い今は、色々とやらなきゃいけない仕事がたくさんあるんだけれど</p><p>


　克子姉が、オレたちに声を掛ける</p><p>あ、いけねっパン、焼かなきゃ</p><p>


　気が付くと、愛と克子姉だけで作業を進めてくれていた</p><p>あ、でもテニス部の子たちが動揺しているのはホントのことなのよ克子さん、ちょっとあの子たちにお話してもらえませんか</p><p>オレが話そうか</p><p>ダメよこういうことは大人が話さないとノブは、テニス部の子たちにとってはパン技能士コースの普通の男子生徒でしかないんだから克子さんはパン工房担当の先生ってことになっているでしょ</p><p>


　国営放送の取材を受け付けたのは、オレたちの高校ということになっている

　だから、高校に雇われているパン技能士コースの講師として克子姉が女子テニス部の子たちに話をする方が道理に合っている</p><p>そうねあたしが話さないといけないわよね</p><p>


　克子姉は、作業の手を止める

　そのままオレは、克子姉の仕事を引き継いだ</p><p>あたしも時間が無かったから細かいことまで、ちゃんと考えていなかったわそうなのよねテレビの取材なんて、嫌がる子もいるのよね</p><p>


　ああそういうこともあるのか

　テレビに自分の顔を映して欲しくない子もいるのか</p><p>いえ、うちの部の子たちはむしろ全員、映りたがってます</p><p>だから逆に問題なんですテレビに映った子と、映らなかった子が出たら、後で部の中でゴタゴタしますし取材が何時からなのか知りませんけれど、その時間には、みんな確実にお店に居たいって</p><p>


　ああテニス部の子たちは、外の仮設のオープン・カフェで順番に休憩を取りながら、パンと飲み物を売っているから</p><p>それは大丈夫よ国営放送の担当者から、こういうタイムスケジュールで放送しますっていう表がメールで届いているからあたしが、お嬢様から受け取ったわはい、ここのファイルにあります</p><p>


　克子姉が、ファイルから書類を取り出す</p><p>お昼のニュースの枠で生中継で放送するんだからニュースの時間は、２０分しかないから、多分、最後の辺りだと思うわ普時事ニュースを放送した後に流す、町の風景みたいなコーナーだから</p><p>それなら、１２時１５分から２０分辺りってことですね国営放送だと、ＣＭが無いんだから</p><p>


　可奈センパイは、フンフンと聞いている</p><p>じゃあ、その時間に全員ズラーッと並べちゃいますそれで誰が画面に映るかは、テレビ局のカメラマン次第ってことでそれなら恨みっこなしですから</p><p>他に何か問題はある</p><p>後はさっき、あたしが言ってたことですみんな、こんなことなら髪を整えてきたのにとか、お化粧道具を持って来たのにとか</p><p>テレビに映るのなら、綺麗な顔で出たいっていう気持ちは判るけれどでも、それはねえ</p><p>だけど、みんなかなり舞い上がっちゃっているんですよこのままだと、お昼までのお店の業務に支障が出るかもしれません</p><p>


　お昼のテレビのことで頭の中がいっぱいになってしまって、パンや飲み物の販売でミスが多発したりしたら困るな</p><p>そうは言われても</p><p>


　克子姉は、困惑している

　オレは壁の時計を見た

　今の時間と店を開ける時間テレビの取材の時間

　その３つを基に考える</p><p>克子姉テニス部の子たちの髪型とお化粧を見てあげてよ</p><p>派手に成りすぎず、高校生らしい感じででも、みんないつもより少し大人っぽく綺麗な感じに仕上げてくれないか</p><p>そんなこと言っても時間が無いわよここには、テニス部の全員にお化粧するだけの道具も無いし</p><p>化粧品とかは、お屋敷から持って来てもらえば良いお屋敷には、まだヤッちゃんが居るだろ</p><p>


　寧は１０時になったら、キヌカたちを連れて来ると言っていた

　寧なら、お屋敷の中にある物は全て把握しているから、必要な物は持って来てもらえる</p><p>レイちゃんの運転するバンで、運んでもらえばいいんだよ</p><p>それでも今からじゃ、間に合わないわよ</p><p>


　克子姉も、時計を見上げる</p><p>いや、間に合うさ　お屋敷から学校までは、車で５分だろヤッちゃんが道具をまとめて、積み込む時間を考えても１時間はかからないはずだ</p><p>


　オレは頭の中の考えを話していく</p><p>ヤッちゃんが来れば克子姉と一緒に、お化粧の方をやって貰える二人でやれば、テニス部の子たち全員一時間ちょっとで終わらせると思うんだ</p><p>今から２時間じゃ、お店のオープンに間に合わないわ</p><p>


　学園祭は１０時からだ

　１０時に、外部のお客さんを校内に入れる</p><p>大丈夫だよお化粧が間に合わない子がいても、すでに準備できている子たちだけで店はスタートできる</p><p>


　最初から、交代で休憩することになっているんだからスタート時に女子テニス部の売り子が全員居る必要は無い</p><p>それに１０時になったら、マナが手伝いに来てくれることになっているから工房の仕事の方も何とかなる後は、オレと愛でとにかく頑張るから</p><p>でも女子テニス部の子たちのために、そこまでしてあげる必要がある</p><p>あたしたちにとって一番大切なのはパンでしょ今は、オープンまでに必要な数のパンを揃えることだけに集中した方が良いんじやないかしら</p><p>克子姉、それは違うよ確かにパンは大切だ売るパンがなくちゃ、パン屋は始まらないんだからでも、それだけでもダメだろ</p><p>


　だからといって、パン以外のことを放り出すわけにはいかない</p><p>パン屋にとって大切なことは、他にもあるよ店の売り子さんたちが、何の心配もなく、落ち着いて働いてくれるように体制を整えるのはオレたちの仕事だろ</p><p>それは、そうだけれど</p><p>


　すると、愛が</p><p>克子お姉さんあたしたちが、本当にパン屋さんを始めた時には高校生のアルバイトの子とかも、雇わないといけなくなるんですよね</p><p>


　作業しながら言う</p><p>それなら今日は、将来のお店のための練習にならないといけないと思います</p><p>愛の言うとおりだよお店の売り子さんたちが、気持ち良く仕事ができることがあるのならオレたちは、何としてもそれをしてあげないといけない大丈夫、必死で頑張れば何とかできるよ</p><p>あなたたちの気持ちは判るけれどそれにしても時間が足りないわよ</p><p>


　克子姉は、改めて壁の時計を見上げてそう言う</p><p>ヘイヘイヘーイ、ヘヘイヘーイ</p><p>


　天上のスピーカーから突然、声が聞こえてきた</p><p>お取り込み中のところ失礼みんなのキョーコさんだよっ</p><p>


　キョーコさんお屋敷からオレたちの様子を監視しているのか</p><p>御名穂は今忙しいので、あたしが割り込みまーすちなみに、外人軍団もずっとあんたたちの様子を観ているよっ</p><p>


　アーニャと１３人の少女暗殺者たちも、キョーコさんとオレたちを観ている</p><p>取りあえず寧がもう化粧品類をまとめに走ってったよ一時間なんてかからない、２５分でそっちに着くってさ</p><p>


　寧もオレたちの会話を聞いていてすぐに動き出してくれた</p><p>マナちゃんも、１０時前に生徒じゃない子が学校に行くのはルール違反だけどあたしたちはどうせハナからルール無用だから、寧と一緒にそっちへ行くってさ</p><p>


　マナが来てくれれば助かる

　というか、オレはすでにルール違反の黒瀬安寿をここに連れて来ているんだよな

　こんなことなら、最初から違反覚悟でマナも連れて来れば良かった</p><p>それとお化粧担当に、寧がもう一人助っ人を連れて行くってさだから、克子心配しないで大丈夫だってさそう伝えてくれって、言ってたよ</p><p>


　もう一人の助っ人って誰だ

　うちに女の子の髪型やお化粧に詳しい子って克子姉と寧の他にいたっけ

　渚は自分のお店に行ったから、来られないはずだし

　キョーコさんは</p><p>克子、あんた自分の家族を甘く見過ぎてるよ瑠璃子はもう、こっちでパンの増産を始めているし、麗華もいつでも車が出せるように待機してくれている</p><p>


　瑠璃子にはアニエスたちとお土産様の簡単なパンを作るように頼んで来たけれど

　こっちで克子姉が動けないのなら、いつものパンもお屋敷で作って届けてくれようとしている</p><p>あんたはできる限り、あんたのパン屋を自分の力で作り上げていきたいんだろうけれど家族はあんたが嫌でもどんどん介入するよだって、家族だからねっ</p><p>


　スピーカーから、キョーコさんの笑い声が聞こえる</p><p>最後に、御名穂から伝言だそこのお嬢ちゃんにわたしは、あなたが思っているほど底意地の悪い女ではありませんだってさこりゃ、怒ってるよ後で謝っておくんだね</p><p>


　ミナホ姉さんは可奈センパイのさっきの嫌味を聞いて、怒っていた

　ということは、やっぱり

　今日のお昼のテレビ取材はオレへの試練ではない</p><p>キョーコさん、ミナホ姉さんに伝えて下さい</p><p>ああ、何て伝えればいいんだい</p><p>気を付けてってオレがそう言ってたって、伝えて下さい</p><p>


　お昼の国営放送のニュースに、オレたちが取り上げられるということは

　この学校に居るメンバーは、その時間にここに居たことが証明できるということだ

　つまりアリバイ

　おそらく、ミナホ姉さんはお昼のニュースの時間に、何か大きな犯罪を行う</p><p>ちゃんと伝えとくけど、心配しなくていいよ御名穂のことは、あたしが見ているそれに、御名穂はできる女だからねだから、アグリッピーナを呼んだんだよ</p><p>


　最強のフリー警護人ユリア・アグリッピーナさん

　そういう人材を雇わなくてはいけないような状況に、ミナホ姉さんは陥っている</p><p>あいつが、あんたのことを面白がってたよ長いこと、この世界で生きてきたけれど良い人だと思ったなんて言われたのは始めてだってさ</p><p>


　キョーコさんは、そう言ってまた笑った</p><p>とにかく、御名穂のことは大丈夫だからあんたたちは、あんたたちのするべきことだけに集中しなそれではラジオ・パーソナリティはみんなのキョーコさんでしたまたねぇ</p><p>


　そして、スピーカーからの音声は途切れた

　すぐに、可奈センパイがオレに言う</p><p>今の誰</p><p>


　ああ可奈センパイは、キョーコさんを知らないんだっけ</p><p>ハーイ、来たヨ、Darling</p><p>安城ミタマ、上番致しました</p><p>


　お屋敷から歩いて学校に向かっていた、イーディとミタマがようやく辿り着く</p><p>チョット遅くなったネ</p><p>お屋敷の裏門前に不審な人物がおりましたので、わたくしたちで退治して、公安警察に引き渡して参りました</p><p>


　不審な人物</p><p>アレは関西のヤクザじゃないネアタシたちのこと、よく知らないで来たみたいだったカラ</p><p>はい、お屋敷前の車のこと知らないようでしたから</p><p>車の中の人が警官だと知って、驚いていたヨ</p><p>


　相変わらず、オレたちの住むお屋敷の正門前にはキョーコさんを捕まえようとしている公安警察と、香月セキュリティ・サービスの私服組の車が常時数台配置されている

　関西ヤクザなら、月子たちを追って来た時に、そのことを知ったはずだ</p><p>変なヒトが居たのは、ソレダケヨ学校の周りには、誰もいないネ</p><p>


　メグも、パン工房の中へやって来た</p><p>テレビのことを話したら、午後までは、こっちのお手伝いに集中して良いって竹芝キャプテンが許してくれたわ</p><p>助かったメグも居てくれれば、工房の中の仕事もはかどる</p><p>


　女子陸上部の人たちには、申し訳ないけれど</p><p>お邪魔しまーす</p><p>入りまーす</p><p>


　学生食堂側のドアからミナホ姉さんの新しい娼館の娼婦候補生たちが

　鞍馬美里、住友桃香、白旗せつな、朝比奈希美の４人が入って来た</p><p>今日は、よろしくお願いします</p><p>


　全員、今日はパンの売り子を手伝ってくれると昨日、約束してくれた

　ミナホ姉さんの許可も得ている

　この４人は、駅前ホテルの地下の新しい娼館から、ミナホ姉さんにここまで車で贈って来てもらったはずだ</p><p>えっとミナホ姉さんは</p><p>もう行っちゃったわ</p><p>私たちを学生食堂の裏で下ろして</p><p>そのまま、他のお仕事があるっておっしゃって</p><p>黒沢さんと德大寺さんは、向こうのお部屋にいらっしやいます</p><p>


　向こうの部屋は校長室のことだろう

　娼婦候補生の残りの２人黒沢直子さんと德大寺園子さんは、オレたちの店の手伝いはしたくないと言っていた

　ミナホ姉さんは、娼婦候補生たちを全員学校に残して

　工藤父とアグリッピーナさんと一緒に、どこかへ向かった

　お昼のニュースの時間までに何かが起こる</p><p>オーケイ、じゃあ、この４人はあたしがテニス部の子たちに紹介するわ御名穂さんとの約束で接客は、させちゃダメなのよね</p><p>


　娼婦候補生たちには、飲み物を用意したりする店の中の仕事だけをさせるように厳命されている</p><p>そしたら克子さんも、来て下さいテニス部の子たちに、お話してもらわないと困りますからもうみんなテニスウェアに着替え終わって、こっちに来ているはずですから</p><p>


　女子テニス部の人たちもパン工房前の仮設のカフェテラスに集まって、開店準備を始める時間か</p><p>そうね判ったわあたしが話しますテレビ取材の詳細とそれから、みんなの髪型とお化粧を見てあげる件ね</p><p>


　克子姉も、ようやく覚悟を決めてくれた</p><p>お願いします年上で、いつも綺麗でお洒落な克子さんじゃないとみんな納得してくれませんから</p><p>おだてないで</p><p>おだててないですよ克子さんにお化粧とか見て貰うってアイデア、大当たりですからみんな、凄く喜ぶと思います</p><p>じゃあ、あなたちょっと行って来るわ</p><p>克子さんを借りるわねノブ</p><p>


　克子姉と可奈センパイは、パン工房の外へ出る</p><p>イーディ、休憩室に月子と黒瀬さんが居るから学校の監視システムを使って、学校の周りに怪しい人間は潜んでないかチェックしてくれ</p><p>ラジャー</p><p>ミタマは、美里たちの警護だ変な男に絡まれないように守ってくれ</p><p>


　ミタマは元々は鞍馬家の美里の警護役だから、この配置で良いだろう</p><p>娼婦候補生たちは、なでしこ科という名前で普段は、一般生徒とは隔離されている</p><p>４人とも、美しい少女たちばかりだから調子に乗って、声を掛けようとする男子生徒がいるかもしれない</p><p>そういう連中を、ミタマに排除させる</p><p>吉田くんこのパッドのパン、もう焼いていいよ</p><p>


　工房内に残ったオレと愛とメグの３人で、どんどんパンの準備をする

　オレはオーブンに、パンを入れていく</p><p>ヨシくん、あたし、感覚がおかしくなってたみたい</p><p>


　不意にメグが口を開く</p><p>だから、テレビの取材のことよ国営放送のニュースで取り上げてもらえることになったって話したら、女子陸上部の人たち、みんな凄い興奮しちゃって</p><p>あたしテレビ取材の話を聞いても、正直、そんなにドキドキとかしなかったのもちろん、ちゃんと頑張らないといけないなとは思ったけれど部の子たちみたいに、キャーキャー騒ぐ気にはならなかったわ</p><p>オレもそうだよそりゃ、テレビで紹介されることが将来、オレたちがパン屋を開く時の助けになるとは思ったけれど正直、何とか上手く取り上げてもらえる様に精一杯頑張ろうっていう気持ちしかないな何て言うかやらなくてはいけない任務みたいな感じがするな</p><p>


　だから、可奈センパイがパン工房に来た時にあんなに興奮していた理由が判らなかった</p><p>それってやっぱりあたしたちの感覚が、おかしくなってるのね</p><p>そうよほらあたしたち、一緒に暮らしている雪乃がテレビに出てるのをずーっと観てるし麗華お姉さんも、もうすっかりテレビの有名人だし、最近はエリちゃんやリエちゃんや、ミタマさん、キヌカちゃんまでテレビに出てるし</p><p>


　うん、うちの家族で雪乃の番組に出演している子は多い

　ありすも出たし、素子とくるみは槍の演武まで見せた</p><p>瑠璃子ちゃんも、香月家の本家の歴史的な建物を紹介する番組に出演したでしょ</p><p>


　そういうのもあった

　今は第２弾で、瑠璃子が名家の国宝級の宝物を紹介する番組の準備をしている</p><p>あたし、すっかり家族がテレビに出ることに慣れちゃってたからテレビに出演するということが特別なことなんだっていう感覚が鈍くなっているんだと思うわ</p><p>


　そうかだからか

　テンションが高かった可奈センパイが変なんじゃない

　テレビ局が来るということに対して、テンションが低いままのオレが、おかしいんだ</p><p>だから、これで良いの</p><p>克子お姉さんに、テニス部の子たちのお化粧してもらったり、髪型を直してもらったりする方が良いの克子お姉さんも、普通の女子高生の気分に引っ張られて、気持ちが楽になるから</p><p>


　ホントそうだ

　オレたちが、パン屋を開くのは高校を卒業した後だから、最低でも後２年半は掛かる

　今日、テレビにオレたちのパンを紹介してもらうことなんて実は大したことではない

　それなのに、オレも克子姉も自分たちのパンのことだけに、気持ちがいっぱいいっぱいになっていた</p><p>普通の女子高生ならテレビに映るかもしれないってことだけで、大騒ぎするもの</p><p>


　そういう女の子たちに触れることで、克子姉の心も女子高生たちに近付く

　高校１年生で誘拐されて、楽しい高校生活を送ることのできなかった克子姉が</p><p>ミナホ姉さんは克子姉に青春を取り戻してあげたいんだな</p><p>


　そういうことなんだと思った</p><p>吉田くんもだよ</p><p>吉田くんも愛も恵美さんもだよあたしたちも、普通の子の感覚を取り戻さないとダメになっちゃうから特に吉田くんは</p><p>


　愛はふと作業する手を止めオレを見る</p><p>吉田くん、ここのところ大変なことばかりだったから</p><p>


　香月セキュリティ・サービスの反乱部隊の処置とか

　石神瑞希のレイプとか

　１３人の少女暗殺者たちとか

　ちょっとハードなことが続いている</p><p>ドキドキする気持ちを忘れちゃダメ</p><p>うん、気を付けるよ</p><p>


　オレは、愛にそう誓った</p><p>うむキャラクターが勝手に成長している</p><p>自由に動くのはいいけれど、書くのが大変困る困らない</p><p>1383．学園祭２日目　／　株主優待</p><p>問題ナシヨ</p><p>


　イーディが、休憩室から出て来た</p><p>ありがとうどうだった</p><p>


　オレは焼き上がった最初のパンをオーブンから取り出しながら、尋ねる

　愛とメグも、パン工房の中で自分の仕事をどんどんこなしていた</p><p>この学校の周囲には、不審な人物は居ないネアタシの見る限り</p><p>


　今日は学園祭だから、うちの高校の生徒たちはみんな普段よりも浮かれているし、模擬店とかバンド演奏とかで、制服姿で無い人も多い

　それでもイーディは、監視カメラで観た映像で人々の立ち振る舞いから、明らかに怪しい人物は居ないと判断した</p><p>監視システムの方は、引き続きアンジュにやらせるヨアノ子は、良い子ヨもうシステムの使い方を完全にマスターしているネ</p><p>


　石神瑞希の警護役だって、黒瀬安寿15歳

　克子姉の記憶を読んだ月子と、イーディに監視の方法を教わってもう一人で使えるようになったんだ

　丁寧な仕事をする子だから、任せておいて大丈夫だろう月子とミタマが休憩室に残って、黒瀬安寿を見ててくれるようだし</p><p>お屋敷の周りには、変なやつらが居たんだろなのにオレたちの学校には居ないということは</p><p>


　オレは、焼けたパンの状態を一つ一つ確認して問題無いパンだけをパッドに詰めていく</p><p>アイツラは敵ダケドアタシたちのコトは知らないノネ</p><p>


　お屋敷まで来たということは、敵は黒森家のことを知っている

　だけど今、黒森家にたくさんの人間が住んで居てそのうちの数人が、この学校に通っているということは知らない</p><p>敵は、どの程度のレベルまでオレたちのこと知っているんだろう</p><p>


　オレは、それが心配だ

　古い情報なら黒森家は、政財界の重鎮専用の高級娼館だ

　しかし、敵がオレたちのことを詳しく知っていたら

　名家・香月家との繋がりや、みすずや瑠璃子たち名家の令嬢たちがお屋敷で暮らしているこまで知られていたら</p><p>それによって、オレたちの対応を考えないといけない</p><p>


　下手に動いて、余計な情報を敵に教える結果になることだけは避けたい</p><p>大丈夫ヨ向こうは、アタシたちのFamilyのことは大して知らないと思うネ</p><p>知ってたらあんなにノコノコとやって来ないネ</p><p>


　ああ、そうか敵はお屋敷前の道にいつも居る公安警察と香月セキュリティ・サービスの人たちのことを知らなかったんだっけ</p><p>でも、オレたちの出方を見るためにわざと何も教えていない手下を送り込んで来たのかもしれないじゃないか</p><p>それなら、アタシたちが捕まえた連中の後ろに監視役が居るはずネそういう役目のニンゲンは居なかったヨ</p><p>


　イーディも、美智と同じで周囲の気を察知することができる子だ

　そのイーディが断言するのだから、この可能性はもう考えなくて良い</p><p>公安警察に引き渡す前に一通り、身体検査もシタカラスマート・フォンと普通の音声を記録するレコーダーは持ってたから、それはアタシとミタマで回収したヨデモ、電波を飛ばすタイプの録音機は、持ってナカッタから情報漏れは無いネ発信器とかも持ってナカッタヨ</p><p>回収したスマート・フォンとボイス・レコーダーは、今どこにある何かそいつらは録音していたのか</p><p>ソレは一回お屋敷に戻ってレイカに渡したヨ心配ナイヨ、ちゃんと電源切ってから、運んだカラソンナコトをしてたカラ、アタシたち学校に到着するのが遅くなったのネ</p><p>


　お屋敷には、レイちゃんと木下さんが居るし今日は、キョーコさんとアーニャも居るから、今頃、解析してくれているだろう

　レイちゃんは、もうすぐ寧たちとここに来るしこのパン工房ならお屋敷とは、いつでも通話ができる</p><p>判ったありがとうさすが、イーディだやることに抜かりは無い</p><p>


　オレは作業を続けながら、イーディを褒めた</p><p>当たり前ヨDarlingのイーディなのネ</p><p>


　イーディは、嬉しそうにそう言う

　それからイーディは、パン工房の壁の上部に設置されている外部監視モニターを操作する

　学生食堂の中を映していた画面がパン工房の外、裏口の周辺を映す画像に切り替わった</p><p>ソロソロだと思ったノヨDarling着いたみたいヨ</p><p>


　ああ克子姉のパン運搬用のバンが、走って来た

　運転席に居るのはレイちゃんだ

　今日は運転手役だから帽子とサングラスで変装している</p><p>助手席の姿も見えた</p><p>寧は荷室に居るのか</p><p>


　そうだよなお屋敷から、女子テニス部の女の子たちのための化粧品なんかを持って来てくれたんだ荷物が多いはずだ

　時計を見るとさっき通話した時間から、ピッタリ25分経過

　寧たちも、約束したことを確実に実行してくれる</p><p>メグ、愛オレは荷下ろしを手伝って来るすぐにマナをこっちに来させるから</p><p>


　男手が要るだろうから行かないと</p><p>うん、大丈夫</p><p>ヨシくん、こっちはやっておくわ</p><p>


　二人の返事を聞きながら、オレはパン工房の裏口へ向かう</p><p>Darling、アタシも行くネ</p><p>


　イーディも、オレの後を付いてくる

　裏口のドアを開けるとちょうど、レイちゃんが車を停車させたところだった</p><p>お兄ちゃん、あたし中を手伝うねっ</p><p>


　助手席から降りて来たマナは、すでにエプロン姿だった

　オレと入れ違いで、パン工房の中に入って行く</p><p>荷物を下ろしたらわたくしは、すぐにお屋敷に戻ります</p><p>


　運転席からレイちゃんが、オレに言った

　さすがにこの時間では、瑠璃子やアニエスたちがお屋敷で作っているパンはまだできていないだろう

　レイちゃんは、すぐに発進できるようにバンのエンジンを掛けたままにしている</p><p>レイちゃん、何度も往復させることになってゴメン</p><p>良いんですわたくしはお手伝いができて嬉しいんですからそれと</p><p>


　レイちゃんは、小声で</p><p>御名穂さんとお屋敷の方は、問題ありませんだから、今日は学園祭を思い切り楽しんで</p><p>翔姉ちゃんや、香月セキュリティ・サービスは、ミナホ姉さんのために、もう動き出しているってこと</p><p>


　オレも、小声で尋ねる</p><p>いいえ、今日は香月セキュリティ・サービスは、動きませんそういうことになっています</p><p>え、それじゃあ</p><p>だから何の問題も無いんです</p><p>


　レイちゃんは、オレにニコッと微笑んだ</p><p>全部、ミナホ姉さんの計画通りっていうことなんですね</p><p>


　やっぱりオレたち抜きで、ミナホ姉さんは何かをやっている

　国営放送のニュースに出ることでオレたちには、今日は学園祭で学校の中に居たというアリバイを作るように

　香月セキュリティ・サービスにも、わざと関わらせないようにしている

　その理由はミナホ姉さんがやろうとしていることが犯罪だからなんだと思う</p><p>香月セキュリティ・サービスは動きませんがもしもの場合には、すぐに対応できるように翔お姉様が準備して下さっています心配しないで</p><p>


　翔姉ちゃんは、香月セキュリティ・サービスの本社で待機しててくれているんだ</p><p>詳しいことは後で話してもらうよ</p><p>わたくしよりも、御名穂さんに直接聞いて下さい夜までには、戻られる予定ですから</p><p>


　オレは、まだ少し心配だけれど

　今は学園祭に集中することにした</p><p>ヨッちゃん、手伝って</p><p>


　バンの横のスライドドアを開けて寧が、化粧品の入った大きなバッグを取りだしていた

　ああ、前にみすずと瑠璃子が、ロシア映画祭のパーティで花束を渡すことになった時に、ホテルの部屋の中でお化粧するために、克子姉が持っていったカバンだ</p><p>後ろの段ボールが重いんだよ全部化粧品だから</p><p>


　段ボール

　確かに、大きな段ボールの箱が３つもある

　そして、その箱の横には</p><p>お早う、公</p><p>


　まり子が居た

　今日は日曜日だから、超お嬢様校の制服でなく、白いワンピースを着ていた</p><p>うふふ来ちゃった</p><p>


　来ちゃったって</p><p>いや名家の子は、オレたちの高校の学園祭には来ないルールだろ</p><p>


　警備を厳重にしなくちゃいけなくなるからみすずも瑠璃子も桜子も可憐も、ここには来ないことになっている</p><p>あら、わたしはいいのよわたしは名家の令嬢じゃないんだからくくくっ</p><p>


　まり子の実家の鳥居家は、確かに名家ではない

　だけど、まり子の母親が３大名家の１つ狩野家の出身だからという理由で

　超お嬢様校に、名家の子にしか許されない警護役を連れて登校していたのはまり子だ</p><p>それより、急がないといけないんでしょ</p><p>アタシ、２つ持つからDarlingは、その箱１つ持って来てネ</p><p>


　イーディが、大きな段ボール箱を２つ重ねて持ち上げる

　寧は、克子姉の化粧品だけで手が塞がっていた</p><p>いや、イーディ無理するなよ３つあるんだから、オレとまり子とイーディで１つずつ運べば良いじゃないか</p><p>ダメヨ、コレ重いからマリコじゃアブナイネ</p><p>ええ、わたしじゃ運べないわ</p><p>


　そんなに重いのか</p><p>ガラス瓶に入っている化粧品も多いから、絶対に落としたらダメよ公</p><p>


　段ボール箱を持ち上げてみると確かにズッシリと重い

　そうか、化粧品て瓶に液体が詰まっているモノが多いもんな

　イーディ、よく２つも重ねて持ち上げられるよな

　さっさと女子テニス部の人たちが集まっている仮設テラスの方へ持って行ってしまったけど</p><p>もしかして、まり子この３つの段ボール箱は</p><p>そうよ、わたしが持って来たのよ</p><p>


　まり子が、またクククと笑う</p><p>今日、ここに来ることは決めてたんだけれど朝、寧お姉様からメールをいただいたから</p><p>


　寧は、可奈センパイだけでなくまり子にも、メールを送っていたんだ</p><p>でもそれって１時間くらい前のことだろ</p><p>


　オレたちが、バンに乗ってお屋敷を出発した直後だから</p><p>１時間あれば来られるわようちの運転手に、ここの学校まで車で送らせたから寧お姉さんたちとは、高校の裏の門のところで合流したのよ</p><p>


　まり子の家は、大会社の社長だから運転手付きの車がある</p><p>でも、化粧品を持って来るのとかは25分前に決まったんだけれど</p><p>


　女子テニス部のお化粧大会が決まったのはほんの少し前だ</p><p>ああ、それはたまたまよわたし、可奈とは仲が良いでしょだから、可奈のためにというか、今回は公もお世話になっているんだから、女子テニス部の子たちにプレゼントしようと思って用意してたのよ</p><p>


　そうだったまり子は可奈センパイと気が合う

　そして、可奈センパイはブランド物とか、高い化粧品とかが大好きだ</p><p>でも、まり子こんな大きな箱３つって</p><p>


　まり子がプレゼント様に用意したのなら、高級な化粧品のはずだ

　これ全部だと、相当高額になるんじゃないのか</p><p>いいの、いいの大丈夫だから後で説明するわ</p><p>


　まり子にお金を使わせるのは、何だか申し訳がない</p><p>早く行きましょう皆さん、待っているんでしょ</p><p>


　まり子が笑顔でオレに言う</p><p>ああ、そうだった</p><p>


　オレは、エンコラサッと重い段ボールを持ち上げる

　まり子が、バンのスライドドアを閉めてくれた

　車が充分離れると</p><p>麗華お姉様ありがとうございました</p><p>


　まり子が一礼する</p><p>ええじゃあ、頑張ってねすぐにまた様子を見に来るから</p><p>


　レイちゃんの運転するバンが、グワワと走り出した</p><p>ご苦労様テニス部の子たちのメイクは、食堂の隅を借りてすることになったわ</p><p>


　オレが、重い段ボールを運んで行くと克子姉がオレを見て、そう告げた

　寧とイーディは、もう荷物を学生食堂の中に運んだらしい</p><p>克子姉、どんな感じ</p><p>ちゃんとお話ししたわみんなに説明して判ってもらえたわ</p><p>


　女子テニス部の人たちに、今日のお昼に国営放送の取材班が来るということの詳細と、そのことを当日の朝に、突然知らせることになってゴメンなさいというお詫び</p><p>それはもう全て話し終わったようだ</p><p>


　お揃いのテニスウェアを着た女子部員たちは、みんな取りあえずは納得した表情をしている

　でも全体の雰囲気は、不安と期待の高揚感でいっぱいな感じだ</p><p>ハーイ、皆さんこんにちは可奈、着たわよ</p><p>


　白いワンピースのまり子が、大きな声で可奈センパイに叫ぶ</p><p>え、誰</p><p>誰なのあの子</p><p>


　まだ、今日の学園祭はスタートしていない</p><p>外部の人のたちの入場時間になっていないのに見知らぬ私服の女の子がやって来たのだから、女子部員たちは怪訝な表情になる</p><p>あら、まり子あなた、もう来たの</p><p>


　可奈センパイも、まさかこんな時間にまり子が来るとは思っていなかったようだ</p><p>星崎さん、誰なのこの子</p><p>可奈、外部の人が今入って来るのはマズイんじゃない</p><p>


　女子テニス部の上級生たちが、可奈センパイに詰め寄る</p><p>あらあら、皆さんこの箱３つ分の化粧品は、このわたしが持って来たのよあなたたちのために</p><p>


　まり子は、わざと強調して言う</p><p>ほら、可奈早く、わたしを皆さんに紹介して</p><p>ええっとこの子は、あたしの校外の知り合いで</p><p>親友</p><p>


　まり子が、鋭く言う</p><p>親友でしょわたしと可奈は</p><p>ええっとあたしの親友で鳥居まり子さんです</p><p>


　仕方なさそうに、可奈センパイは言った</p><p>皆さん、改めましてこんにちは鳥居まり子です</p><p>


　まり子は、女子テニス部の子たちに優雅に挨拶する</p><p>ほら、可奈わたしの紹介の続き</p><p>もう無いわよ、話すことは</p><p>あるでしょわたしの家のこととか</p><p>


　まり子は、自分から言い出す</p><p>えっと話していいの</p><p>こういう場合、そうした方が皆さんに判ってもらい易いんじゃない</p><p>


　まり子は、ニッと可奈センパイに微笑む</p><p>鳥居まり子さんはトリイ電子のほら、トリイ電子って大きな会社があるでしょ</p><p>


　トリイ電子は、世界的に有名な日本を代表する電化製品のメーカーだ</p><p>そのトリイ電子のお父さんが社長なんだっけ</p><p>父が社長で、祖父が創業者会長よッッ</p><p>


　まり子は、ドーンと胸を張る</p><p>そういうお金持ちのお嬢様なのよ</p><p>


　そう可奈センパイに説明されても女子テニス部員は、みんなポカンとした顔で、まり子を見ている

　突然現れた少女が、世界的な大企業の社長令嬢だと言われても頭の中でイメージが繋がらないんだろう</p><p>そうよ、そういうことなのわたしは、いわゆるお嬢様そして、今日はいつも親友の可奈が皆さんにお世話になっているお礼に、プレゼントを持って来たのっ</p><p>その箱を一回下ろして、箱の中のモノをみんなに見せて</p><p>


　オレは、言われた通り重い段ボールをコンクリートの地面に下ろして、箱の上を開ける</p><p>うわっ、お化粧品がギッシリ</p><p>あれ、すっごい高いやつじゃない</p><p>そこの可愛い瓶に入っているの先週発売になったばかりのだよ</p><p>


　女子テニス部の人たちは、まり子の高級化粧品に食い付いた</p><p>この箱と今、イーディが建物の中に持っていったのが２箱あるわ全部で３箱みんな、女子テニス部の皆さんに差し上げます</p><p>


　まり子は、満面の笑みでそう言う</p><p>ま、マズイわよまり子</p><p>だって、これ高いでしょこれとか、これとかうわっ、これとか高いのに大人気で品薄のファンデーションじゃないこんなの貰えないわよ</p><p>どうしてよ可奈</p><p>


　まり子は、平然とそう言い返す</p><p>それはだって悪いわよ</p><p>悪くはないわよこれ、みんな家にいっぱいあって困ってるんだから</p><p>


　まり子の言葉に、女子テニス部の皆さんは驚く</p><p>毎月、わたしのところに送ってくるのよどんどん届くのよだからお化粧品が溜まる一方なのよ</p><p>送ってくる</p><p>届く</p><p>溜まる一方</p><p>


　可奈センパイたちには、まり子の言葉の意味が理解できないらしい</p><p>株主なのよ、だからああ、でも、いわゆる普通の株主優待で、一年間に数万円分くらい企業がくれるっていうのとはちょっと違うわよわたし、かなり大きなパーセンテージで、ここの会社の株を持っているからだから、今、売れている商品と新しく売り出す商品は、必ず送ってくるのよ</p><p>ええ、ちょっと待ってまり子のお父さんがトリイ電子のお仕事の他に、お化粧品の会社の株も持っているの</p><p>


　可奈センパイが、質問する</p><p>違うわよお父様は、株をなさっていないわトリイ電子のお仕事でお忙しいんだからあたしが株主なのそう話しているでしょ</p><p>


　そう言えばまり子は、歌晏桃子姉ちゃんに株の取引を習っていたっけ</p><p>他にも色んな会社の株を持ってるわよ化粧品メーカーの株は今は３社だけだから、段ボール箱を３つ持って来たのよ３社とも、毎月、あたしに製品を送ってくるから</p><p>一応、大株主として製品のできはチェックしているわよ良くないと思った製品があったら、送って来た会社にちゃんと伝えてるしでも、毎月、３つの会社からどんどん送って来るから、ホントに溜まる一方で困っていたのよ</p><p>だから、普段、可奈がお世話になっている皆さんに使ってもらえたら大助かりなのよ</p><p>でも、まり子これ、あたしたちじゃなくってあなたの学校で、お友達に配ればいいじゃない</p><p>


　克子姉から、高級な製品を貰って喜んでいた可奈センパイも今回の化粧品の量に、すっかり腰が引けてしまっているようだ</p><p>うちの学校の子はダメよどこの家も、みんなわたしと同じように製品が送られて来てると思うから</p><p>


　まり子の通う超お嬢様校は名家の令嬢と、ジッちゃんの選んだ一部の大金持ちの娘しか通うことができない</p><p>ていうかここのお化粧品メーカーの創業家の子も、わたしの学校の生徒よその子が居るのに、わたしが他の生徒に製品を配るわけにはいかないわよ</p><p>ああ、ここの会社は老舗なのよね確か、明治の頃からある</p><p>


　可奈センパイが、段ボールの中の製品の上に刻まれた企業のロゴを見てそう言う</p><p>ああ、ごめんなさいね今日、持って来たのは日本のメーカーの化粧品だけよ外国の会社は、さすがに製品を送ってはくれないわたまにしか</p><p>


　たまにはあるんだ</p><p>せ、セレブなんだ、この子</p><p>す、すっごーい</p><p>可奈さん、こんな人の親友なんだ</p><p>


　女子テニス部の人たちは絶句しながらもまり子かせ本物のお嬢様だと認めてくれた</p><p>克子さん、これから皆さんにお化粧して差し上げるんですよねそれでしたら、わたしの持って来た化粧品もどんどん使っちゃって下さいこういうのは、使ってみないと判らないものですから</p><p>


　まり子は、克子姉にそう言う</p><p>ええ、ありがとう使わせてもらうわ</p><p>それで、使ってみて気に入ったのがあったら好きなのを持って帰って下さいこのお化粧品は、みんな、皆さんに差し上げたものですから</p><p>


　もう一度、まり子は念を押すように言う</p><p>まり子さんも、みんなにお化粧するのを手伝ってよっ</p><p>


　寧が、学生食堂から顔を出して叫ぶ</p><p>あたしと克子お姉ちゃんとまり子さん３箇所に別れて、お化粧した方が早く終わるからっ</p><p>そうねお願いするわ、まり子さん</p><p>


　克子姉も、まり子に頼む</p><p>ええ、わたしで良ければでも、最終チェックは克子さんがして下さい皆さん、わたしのお化粧では、お気に召さないかもしれないですから</p><p>


　まり子は、明るくそう言う</p><p>うん、全体のバランスもあるからさあたしとまり子さんがお化粧した子も、みんな、最後に必ず克子お姉ちゃんに見せて、手直ししてもらってね</p><p>


　女子テニス部に部員よるパンのカフェテラスなんだからメイクが濃すぎたり、派手過ぎたりする子が居ては良くない

　克子姉に最終調整をしてもらう方が良い</p><p>そんじゃ、３人ずつ学生食堂に来てっ</p><p>


　寧が、女子テニス部の子たちに叫ぶ</p><p>ほら、可奈最後は、あなたがピシッとシメなきゃ</p><p>


　まり子が、可奈センパイの胸をポンと叩く</p><p>そ、そうね順番に克子さんたちにメイクしてもらいながら、同時並行でカフェテラスの開店準備をするわよっみんな、いいわね</p><p>


　女子テニス部の皆さんも、返事をした

　これでテレビの取材が来ても胸を張ってカメラの前に立つことができる

　眼の前にあった問題が１つ解決できた</p><p>順番は、学年順のアイウエオ順にします手の空いている人は、どんどん仕事してそれからまり子のお化粧品を貰うのは、後にしてちょうだい今は選んだりしてる余裕が無いから早い者順とかにはしないわよっ欲しい人がたくさんいる品は、今日の最後のミーティングの時にジャンケンして貰う人を決めるわ</p><p>


　可奈センパイが、みんなに指示を出す</p><p>Darling戻ろうネこっちは、もう平気ダヨ</p><p>


　イーディが戻って来て、オレに言う

　ここは克子姉、寧、まり子の３人と可奈センパイで上手くやってくれるだろう

　オレには、オレの持ち場がある</p><p>さあパンを焼こう</p><p>一応、日本の化粧品会社の株主優待について調べたのですが</p><p>うーん、こんなもんか</p><p>アメリカのホワイトハウスには、特定のメーカーがコーラとお菓子をいっぱい送ってくるので</p><p>いつでも食べ放題、飲み放題なそうです</p><p>その無料のお菓子を喉に詰まらせたのがぶっしゅ・じゅにあ</p><p>1384．学園祭２日目　／　めいく・あっぷ</p><p>そうね、あなたのお肌の色ならこれとかが良いと思うわよ</p><p>


　パン工房の監視モニターに、学生食堂の隅で始まった女子テニス部のお化粧大会の様子が映っている

　オレは、パンを焼く作業をしながら時々、モニターを確認する

　克子姉、寧、まり子の３人が椅子を並べて、それぞれ１人ずつ、女の子たちを順番に化粧していく

　すぐ脇に学生食堂の机を１つ借りて寧がお屋敷から持って来た化粧道具と、まり子が持って来てくれた化粧品の段ボール箱３つが、すぐ手に取れるように置かれている</p><p>あたし、これを使ってみたいんですけれど</p><p>


　自分の順番になった女子テニス部の上級生の子が、まり子の持って来た段ボールの中の化粧品を指差す</p><p>ああ、これねそれだったら、これとこれも使った方がいいわ</p><p>


　まり子が、ススッと箱の中から彼女の指定した化粧品と、他にも幾つかの品を取り出す</p><p>克子さん、この組み合わせで良いですか</p><p>


　まり子が、他の子の化粧をしている克子姉に選んだ化粧品を見せる</p><p>その組み合わせで、良いと思うけれどその子だったら、ファンデーションの色は、もう１つ濃い方が合うわよ</p><p>


　克子姉は、化粧品とテニス部の子の顔を見比べて、すぐに答えた</p><p>ああ、なるほどそうですね</p><p>


　まり子は、すぐに色の違うファンデーションを箱から取り出す</p><p>メイクし終わったら、一度、あたしに見せてね</p><p>ええ、お願いします克子さん</p><p>


　克子姉に返事をしてまり子が、上級生にメイクし始める

　すると、今度は寧が</p><p>はーい、できたよーっ克子お姉ちゃん、チェックしてっ</p><p>


　寧が、自分がお化粧したテニス部の子を克子姉に見せる</p><p>うわー、寧さんお化粧上手っ</p><p>あんた、普段の５割り増しで美人になってるわよ</p><p>


　順番待ちの女子部員たちが、大きな声でそう言う</p><p>良いけど高校生なんだから、アイラインはこの方が良いんじゃない</p><p>


　克子姉が手を伸ばし寧が化粧したテニス部の子の顔に、ちょっちょっと手を加える</p><p>それであなたの場合は、前髪のここを上げた方がいいわヘアピンある</p><p>


　克子姉は、ササッとその子の髪を直してしまった</p><p>うわっ美人度が、８割増しなった</p><p>克子さんスゴイ</p><p>えっえっえあたし、今、どんな顔してるの</p><p>はい、鏡</p><p>


　寧が、手鏡を差し出す</p><p>ほわーっあたしじゃないみたい感激ッ</p><p>


　自分の顔を見て、絶句する</p><p>とっても自然な感じに仕上がってるわよ</p><p>うん、あたしとかだったら、もっとベタベタ塗りたくってたと思うこんなにいっぱい化粧品があるんだもん</p><p>


　そう言う女子部員たちに、克子姉は</p><p>まだ高校生なんだから、自然なお肌を活かした方がいいわよそれに今日は学園祭だから、多少はお化粧していても先生方は見逃してくれると思うけれどあんまり派手なのは良くないわ外からのお客様がいっぱい、いらっしゃるんだから</p><p>あ、そうですよねえ</p><p>それに、これぐらいの感じで仕上げた方が、上品な雰囲気が出せるのよ</p><p>


　克子姉は、さらにその子の目尻のところにススッと手を入れた</p><p>うわっ１０割増しだよっ</p><p>克子さん一通りできたので、こっちの人も見て下さい</p><p>


　今度はまり子が、克子姉を呼ぶ</p><p>あの人たちの感覚、あたしにはやっぱり判らないわ</p><p>


　メグが、作業しながらポツリと言う</p><p>ああいうことは先にカフェテラスの準備をして、それからするべきだと思うの</p><p>メグミの気持ちは判るケレドしょうがないノネ</p><p>Darlingやメグミにとっては、今日、学園祭でパンを売ることも、将来のための努力ネダケドテニス部のコたちにとっては、昨日と今日ダケのお遊びヨ</p><p>学園祭文字通り、タダのお祭りなのネダカラ、テレビが取材に来るって聞いたら、あんなに大騒ぎしてはしゃぐのヨお祭りという非日常の状況の中で、さらにもっとスゴイ非日常がやって来るんダカラ</p><p>


　女子テニス部の子たちはオレたちほど、パンを売ることに深刻な思いを抱いていない

　彼女たちにとっては、あくまでも学園祭での模擬店でしかないんだから</p><p>Darlingさっき、ここにカナが来た時、テンションが変だったデショ</p><p>


　ああ、どうしてテレビのことを教えてくれなかったのってもの凄い勢いで、パン工房に飛び込んで来た時のことか</p><p>うん、オレもあの時は、驚いたけれど今は判るよ可奈センパイも、テニス部の人たちと同じ気持ちだったんだよな</p><p>


　テレビのニュースに、自分たちが映るかもしれないということだけで気分が高揚してしまう

　いや、登校途中のバスの中で寧からメールでテレビ取材のことを知らされた後テニス部の仲間たちに、可奈センパイもメールしたり、直接携帯で話したりしたんだろう

　そして、テニス部の部室に着替えに行って他の部員たちとも、テレビの話をしているうちにどんどん興奮してしまったんだ

　可奈センパイも、テニス部の人たちも全員

　その部室ですっかりヒートアップしたままのテンションで、パン工房に飛び込んで来たからあんなことになった</p><p>オレあんまりテレビとか見ないから、判らなかったけれどやっぱり、みんな興奮するもんなんだなテレビのカメラがやって来るってことに</p><p>


　オレは子供の頃には、テレビなんて見せてもらえなかったし

　中学時代は、山の中の男子校の寮生活でテレビは禁止だった

　今も、必ず観るのは雪乃の番組だけだもんな</p><p>あたしも、そんなにテレビに興味無いからビックリしてるわ</p><p>


　メグが学生食堂の様子が映るモニターをチラッと見上げて、そう言う</p><p>今は若者のテレビ離れで、ネットの方が勢いがアルって言う人もいるケレドまだまだテレビの影響力は強いネ</p><p>ムシロ、今はテレビで放送されたコトが、インターネットで拡散されて後から動画サイトで、話題になったテレビ放送をたくさんの人が観たりするパターンも増えているネ放送した時は、視聴率が低かったのに、ネットで評判になって、大きな話題になるコトもアルノヨ</p><p>


　そういうパターンもあるのか</p><p>ああ、そう言えば先週ぐらいにそういうことがあったんだって</p><p>


　パンを作りながらマナが言う</p><p>ええっと何て言ったっけああ、そうだアメリカの登山用品のメーカーで、ホワイト・フェースって会社があってさ、そこが造っている四角い形のリュックサックがあるんだよ</p><p>


　アメリカの登山用品メーカーの四角いリュックサック</p><p>そのリュックサックをさ先週、どこかテレビ番組が、最近、このリュックサックは同性愛の人たちに大人気って放送したんだよそのメーカーのその形のリュックサックは、オカマ・ランドセルと呼ばれてるって</p><p>


　オカマ・ランドセル</p><p>そうしたら、その放送がさオカマ・ランドセルって名前が面白いからって、ネットで色んな人に取り上げられて、拡散しちゃったんだよその番組をリアルタイムで観てなかった人たちも、そこのメーカーの四角いリュックサックはオカマ・ランドセルっていう名前で、同性愛の人たちに大人気って広まっちゃったんだよこれって怖いよね</p><p>どう怖いんだ</p><p>え、判んないだてさ本当は、そのリュックサックはアメリカの登山用品のメーカーが、日本だけでなく全世界で販売している普通のリュックサックなんだよそれでテレビでは、そのリュックサックが、今、同性愛の人に愛用されているって、気軽に放送しちゃってたけどそれって、多分、たまたまテレビに出演した人が聞いた知識で、本当は、その人の近くにいる一部の同性愛の人たちのグループの中での流行なんじやないかな</p><p>


　マナは、ハァと溜息を吐く</p><p>そのリュックサックを買って使っている人たちは日本だけでなく世界中に居るはずなんだよね比率から考えたらさ、ゼッタイに同性愛じゃない人の方が多いと思う</p><p>そうかそれなのに、テレビの放送を観た人たちは</p><p>テレビの放送を観た人だけでなく、ネットでオカマ・ランドセルのことを知った人たちもそのメーカーのその形のリュックサックを背負っているのは、全員同性愛の人だと思い込んじゃうよね</p><p>ソレはトンデモないことヨメーカーにとっても、困ったことになるネ</p><p>そうだよ、大問題だよ同性愛じゃないのに、たまたまそのリュックサックが気に入って買って使ってた人とかその放送のことを知ったら、使いづらくなっちゃうじゃないでも、オカマ・ランドセルってキーワードでどんどん拡散しちゃってるからますます風評被害が広がってるんだよね</p><p>


　そんなことも起きているんだ</p><p>だからさお兄ちゃんも気を付けてね国営放送のお昼のニュースだって、アナドレないよ何か、ちょっとでも、話題になるような面白いことが起これば誰かが、すぐにネットで広めようとするんだから</p><p>


　何かヘマをしたらそこの場面だけ切り取られて、動画サイトにアップされたりするかもしれない</p><p>Darling悪い方にばっかり考えちゃダメヨニュースがネットで評判になって逆に良い結果になる可能性もアルンダカラ</p><p>


　イーディは、そう言うけど</p><p>でも、そういうことを考えたら、大きな失敗をヤラカしちゃいそうだよ</p><p>そうよ普通に堅実にしっかりしてればいいのヨシくんは、その方が良いわ</p><p>


　メグが、真剣な顔でそう言う</p><p>メグミは、ホント、真面目ネ</p><p>そうよあたしは真面目よ真面目だとダメなの</p><p>


　メグは、ぷっと膨れてイーディにそう返した</p><p>ダメじゃないヨメグミは、それでイイノネ</p><p>


　イーディは、笑顔のままモニター画面の中のテニス部の人たちを指差す</p><p>デモメグミは、あのコたちのコトは、もう少し理解してあげないとダメヨ</p><p>判っているわよあの人たちのああいう様子が、普通の女子高校生らしい姿であたしは、そうじゃないのよね</p><p>あたしはどうせ、お堅くて、小うるさい、真面目過ぎる嫌な女の子なのよ</p><p>


　ああ学園祭を気楽に楽しんで、和気藹々としているテニス部の人たちと自分を比較しちゃっているんだ</p><p>だから、それはそれで別に良いんだよ恵美さん</p><p>


　今まで黙っていた愛が作業する手を止めずに、ぽつりと言う</p><p>恵美さんみたいな子が居ても良いの愛みたいな子も居るしマナちやんや、イーディさんみたいな子もいる家族には、色んな子が居た方が良いの</p><p>さっき可奈ちゃんが、ここに来た時ね最初は、他のテニス部の人たちと同じで可奈ちゃん、浮かれて舞い上がってたでも</p><p>途中で吉田くんは、自分たちと違ってテレビの人が来ることに、浮かれていないことに気付いて吉田くんにとっては、パンに関することは真剣なことなんだって気付いて泣きそうな顔で、吉田くんに謝ってたよ</p><p>


　そうかあの時、可奈センパイが急転直下の勢いで、オレに嫌いにならないでとか謝りだしたのは

　自分とオレや克子姉や愛にとってのテレビの取材の意味と価値が違うことに気付いたからなんだ</p><p>オレたちは、将来のパン屋に繋がる真剣な問題で女子テニス部の人たちの様に、ただ浮かれているのでは無いということに気付いたから</p><p>だから、オレに謝ってくれた</p><p>可奈ちゃんは判ろうとしてくれたんだよだから、あたしたちも判ってあげないといけないんだよ</p><p>


　真面目な性格のメグは女子テニス部の人たちが浮かれて、カフェテラスの開店準備に集中していない上に、克子姉を彼女たちのお化粧のために派遣しなくちゃいけなくなったことが心の中で不満なんだ

　その気持ちは、オレにも判る</p><p>マナは、これで良かったんだと思うよ</p><p>ほら見て克子お姉ちゃん、パンだけでなくああいうことも得意なんだよね</p><p>


　克子姉が寧とまり子に指示しながら、どんどんテニス部の人たちを綺麗にしている

　克子姉は黒い森の娼婦だった頃は、政財界の大物の顧客たちにナンバーワンの人気を誇った

　だから、お化粧だって上手いしどうすれば、品が良く見えるようになるかを適確に指示できる</p><p>知ってるわよ克子お姉さん、いつもお洒落で綺麗だもの</p><p>メグお姉ちゃんが、知ってるのはいいんだよ家族なんだからそうじゃなくって、克子お姉ちゃんが、ああやって外の人たちに、自分の能力を示しているってことが大切なんじゃない</p><p>克子さん、パンの講師だけじゃなくってお化粧の先生もすれば良いのに</p><p>っていうか、テニス部の子だけズルイあたしも、お化粧して欲しいです</p><p>


　モニターの中学生食堂に、どんどん女生徒が増えている

　克子姉が女子テニス部の人たちにお化粧している様子を見に他の女生徒たちが集まって来たんだ</p><p>今日は無理よテニス部の子たちが済んだら、あたし、パンの方に戻らないとお店で売るパンが、間に合わなくなるわ</p><p>


　克子姉は、明るい笑顔でそう言う</p><p>そうよ、今日のテニス部はパン工房とコラボであたしたちは、カフェのウエイトレスだから、克子さんにお化粧してもらってるのっ</p><p>それにお昼にはあたしたちのカフェにテレビが取材に来るんだからっ</p><p>


　克子姉たちに化粧してもらっているテニス部の人たちが、大きな声で言う</p><p>うー、それもズルイ</p><p>何で、カフェテラス限定の取材なのよ</p><p>しょうがないじゃないお昼のニュースのトピックで、５分ぐらいしか映らないんだから</p><p>あたしたちだけ映して５分でオシマイなのよね</p><p>だから何でよどうして、そうなるのよ</p><p>


　うわわこのままだとテニス部の人たちと、他の女学生たちでケンカになる</p><p>ごめんなさいね今日は、テニス部の子で精一杯よお化粧の相談なら、他の日にいらっしゃい</p><p>


　克子姉は、優しい笑顔でそう言った</p><p>えー、克子さん良いんですか</p><p>パンの方のお仕事が終わった後ならいつでもいいわよ</p><p>約束ですよ、克子さん</p><p>


　場の雰囲気がどうにか和む</p><p>あたしは奈島センパイに、お化粧教えてもらいたいです</p><p>あ、あたしも奈島センパイ、綺麗だから</p><p>


　寧にも、女生徒たちから声が掛かる</p><p>えっ、あたしていうかセンパイて言うなぁ、同じ学年じゃんかっ</p><p>


　寧は１年留年していて、まだ２年生だ</p><p>しかも、あたし今、克子お姉ちゃんに何度も直されたから気付いたんんだけどあたし、帰国子女だから、メイクがちょっとキツイみたい</p><p>


　寧が、そんなことを言い出す</p><p>別にキツくはないわよアイラインの描き方が、ちょっと違うだけよ好き嫌いの問題だから、寧ちゃんは、そのままで良いと思うわただ、他の子には合わない時もあるのよ</p><p>ああ、奈島センパイ綺麗すぎるからあたしたちには、奈島センパイと同じメイクは合わないかもしれませんね</p><p>だから、センパイって言うなぁー</p><p>


　うん克子姉も寧も、楽しそうだ

　普通の女子高生たちとの交流が良い影響を与えているんだと感じた</p><p>はいはい、寧さん手も動かして下さい</p><p>


　まり子が、自分の担当の子を化粧しながら寧に言う</p><p>この人もお化粧上手ですねぇ克子さんの助手の方ですか</p><p>違うわよまり子さんは、うちの部の可奈の校外の友達なんだって</p><p>親友よ可奈の親友</p><p>


　まり子は、自分から会話に加わる</p><p>それで可奈の親友のまり子さんは、トリイ電子のお嬢様なんだって</p><p>ホントですか凄―い、うちの冷蔵庫もトリイ電子のですよ</p><p>ご愛用、ありがとうございまーす</p><p>


　うん、まり子も絶好調だ</p><p>良いんだなこれで</p><p>


　オレはパンの作業を続けながら、呟く</p><p>いや、違うな何が起きても、どんな状況になっても最終的に良い方向に持っていけば良いんだ</p><p>


　結果的に克子姉や寧が、学校の女生徒たちと仲良くなれれば、それで良い

　克子姉の不在は、オレたちで穴埋めすることができるんだし</p><p>ソウヨ発想の転換ヨ全てを肯定的に考えればイイノネ</p><p>テニス部のコたちのメイク・アップも良いコトヨ結果的に、カフェ・テラスのウェイトレスさんがみんなキレイになるんダカラ</p><p>


　そうだ前向きに考えよう</p><p>イーディ、モニターの画像を外のカフェ・テラスの監視カメラに切り替えてくれ</p><p>


　イーディの操作で画面が変わる

　カフェ・テラスは</p><p>はい、テーブルと椅子は全部拭き終わったわねそっちは終わってるそこはミズハラさんがメイクから帰って来てからで良いわあの人が担当だからアミノさん、ちょっと来てあ、判ったわメイクが済んでからで良いわサカタさんは、もう済んだのねそしたら、あそこのウシジマさんと交代して</p><p>


　可奈センパイが開店準備をどんどん進めている</p><p>うちの家族は、みんな働きものネ</p><p>オレたちの方も予定通りだな</p><p>


　マナが来てくれたことで全て順調にパンを焼いている

　これなら１０時の開店の時には、予定通りの数のパンが用意できる</p><p>この時間はテニス部の人の手伝いを断っておいて正解だったよ</p><p>


　女子テニス部の人たちにも、パンを作ってもらうことになっているが

　慣れていない人たちが、パン工房に居ると作業がどうしても遅くなる

　昨日の売れ行きをみて、今日は開店前にある程度の量のパンを焼いておかなくてはいけないと思っていたから

　１０時の学園祭の一般入場の時間までは、オレたちだけで作業することになっていた

　それが結果的に正解だった

　オレと愛とメグとマナの４人の方が息の合った作業ができる

　イーディが見てるだけなのは、いつものことだし</p><p>うわ予定よりも、早く進んじゃったよ</p><p>


　まだ克子姉が、テニス部の人たちのメイクから帰って来ていないというのに

　開店時に店頭に並べる分のパンが、全て完成してしまった</p><p>克子姉がいないからかえって、みんな頑張れたのかもな</p><p>でもヨシくんすぐに次のパンの準備をしなくちゃ</p><p>


　メグの言う通りだ昨日と同じぐらいお客さんが来てくれるのなら、どんどんパンは売れていくだろう

　第２弾のパンに取り掛からなくてはいけない

　それでも少し手を止めるぐらいの余裕はある

　学生食堂に通じるドアが、ガチャリと開く</p><p>もし、余裕があったらで良いんだけれど愛と恵美さんも、克子さんにお化粧してもらいに行って</p><p>


　可奈センパイが顔を出してそう言う</p><p>あ、あたしは良いですお化粧とか</p><p>何言ってるのよあなたたちこそ、ニュースでは一番映る可能性があるんだから、メイクしてもらいなさいよ</p><p>


　国営放送は今年からパン技能士コースのできた高校の学園祭での活動を放送しに来る

　ミナホ姉さんが、そういう内容で頼んでくれたんだからカメラは、このパン工房の中まで入ってくるだろう

　パン技能士コースの生徒である愛とオレは、絶対にカメラで撮られるしその時もここで作業していれば、メグの姿もテレビに映るはずだ</p><p>メグも愛も行って来いよ</p><p>でも、ヨシくんあたしは別に</p><p>ううんダメ恵美さん、お化粧してもらおうよ</p><p>


　愛がメグに、そう言う</p><p>ここでメイクしてもらわなかったらテニス部の子たちは、あたしたちのことを変な子だと思うよ</p><p>


　テレビが来ることに興奮しているテニス部の人たちにとっては克子姉にお化粧してもらって、綺麗な顔でカメラを待つのが常識になっている</p><p>そういう風に思われるのは吉田くんにとって、良くないよだから、吉田くんのために、メイクしてもらいに行こう</p><p>


　メグと愛も普通の女子高生たちと、交流した方が良い</p><p>行って来なよ次のパンは、あたしとお兄ちゃんで進めておくから大丈夫だから</p><p>


　マナが、メグにそう言う</p><p>ああ、みんなで頑張ったから時間に余裕もできたんだだから、行って来てくれ</p><p>


　メグと愛が、学生食堂に向かう</p><p>可奈センパイありがとう</p><p>


　オレは、わざわざ２人を呼びに来てくれた可奈センパイに礼を言った

　克子姉にメイクしてもらうことで女子テニス部の人たちは、メグと愛に対する仲間意識も増すだろう</p><p>いいのよ今、ちょうどあの子たちのメイクをしていたから愛や恵美さんたちも呼んであげなきやって思ったのよ</p><p>


　あの子たち

　モニターを見上げると

　ああ、今日、特別にカフェテラスを手伝いに来た娼婦候補生の美里たちが、克子姉のメイクを受けている

　女子テニス部だけでなく、カフェ・テラスに関わる子は全員てことか</p><p>でもあの子たちはお化粧すると、底抜けにトンデモない美人よねえ</p><p>


　４人とも、ミナホ姉さんが厳選した綺麗な子たちだから</p><p>お店のテントの中の仕事しか、してもらえないのがもったいないわ</p><p>


　娼婦候補生たちは、男子生徒や外部のお客さんと接触することは、ミナホ姉さんに禁止されている

　だから、飲み物などを提供するテントの中で、お客さんと直接接触しないような仕事しかしないことになっていた</p><p>そう言えばイーディさんもメイクしてもらったら</p><p>


　可奈センパイは、イーディにそう言うが</p><p>アタシは良いのヨアタシは、パン屋の仕事は何もシテナイシニュースに映るワケにはいかない理由がアルノネ</p><p>


　イーディは、今日の午後別のテレビに出る予定がある</p><p>ソレヨリカナは、まだメイクしてもらってないみたいダケレド</p><p>


　そう言えば可奈センパイは、まだお化粧していない</p><p>あたしはみんなの最後それぐらいの節度はあるわよ</p><p>


　可奈センパイは、ニコッと笑うとドアを閉めて、オレの方へ歩いてくる</p><p>それにメイクしちゃったらこんなこと、できなくなるでしょ</p><p>


　可奈センパイは、オレの唇にそっとキスをした</p><p>昔、劇場の裏方の仕事をしていた時に</p><p>上演前の楽屋で、お互いにライバル意識を持っている女優さんが２人がメイクをしていて</p><p>相手のメイクをチラチラ見ながら、自分のメイクをしていくから</p><p>２人ともどんどんメイクが濃く、派手派手になっていくという地獄を見たことがあります</p><p>最終的に演出家が２人に怒鳴ってました</p><p>オマエたちだけ、芝居のジャンルが違うだろ京劇かよっ</p><p>1385．学園祭2日目　／　ダメ・ゼッタイ</p><p>みんな、最終確認してあと15分しかないわよ</p><p>


　外の仮設のカフェ・テラスで学生食堂のから出て来た可奈センパイが、女子テニス部の人たちに指示する</p><p>はーい、カナさーん</p><p>


　可奈センパイが、メイクの順番の最後だからなんとか、10時の学園祭スタートの15分前に、全ての女子テニス部の人たちのメイクは完了した</p><p>これはテントの中で良いんだっけ</p><p>昨日はそうだったけれど、今日は天気が良いからそっちにするって</p><p>


　克子姉と寧とまり子に高級化粧品で綺麗にメイクしてもらって女子テニス部の皆さんは、すっかり明るく元気になった

　テキパキと、自分の担当の仕事をしている</p><p>おい、何かお前ら普段と違わない</p><p>お目々パッチリでイイ感じになってんだけれど</p><p>通りがかった男子生徒たちが学生食堂の中でお化粧大会があったことを知らないから、すっかり美しくなったテニス部の人たちに驚いている</p><p>はいはい、ゴメンねあたしたち、お喋りしているヒマは無いの</p><p>克子さんたちにカワイク仕上げてもらっちゃったんだからその分、バリバリ働いて返さないと</p><p>後で、お土産も貰えるんだもんねー</p><p>あたし、あのピンクの口紅狙ってるぅ</p><p>あれは、あたしも欲しい何本かあったっけ</p><p>まり子さんの３つめの段ボールの中に、５～６本あったわよ</p><p>ほらほらお喋りしてる子はお土産ナシにするわよ</p><p>


　可奈センパイが、下級生の部員たちを叱る</p><p>はい、撤収するから手伝ってよっ</p><p>


　寧が学生食堂に通じるドアから顔を出しパン工房の中のオレたちに言う

　あ、そうか克子姉の化粧品セットと、まり子が持って来てくれた大きな段ボール箱３つをしまわないといけない

　だがオレはちょうど、焼き上がったパンをオーブンから出している途中だから、手伝いにはいかれない</p><p>アタシが行くネミタマとアンジュ、ちょっと来てヨ</p><p>


　イーディが休憩室のドアを開けて、中に居るミタマと黒瀬安寿を呼ぶ

　うちの高校の生徒であるミタマはともかく、私服の黒瀬安寿を出して良いのかと思ったけれど

　もう学園祭開始１０分前で学生食堂には、模擬店や発表会なんかをやるんで制服を来ていない生徒もうろついてた

　今ならバレないか

　休憩室の中から、月子も出て来るが</p><p>重い荷物を運ぶだけだから、月子は良いよイーディ克子姉の荷物とまり子が持って来てくれた段ボールは、とりあえず休憩室の中に入れておいてくれ</p><p>


　女子テニス部の人たちへのプレゼントってことだけれど高価な化粧品ばかりだ

　テキトーに置いておくわけにはいかない

　今日は学園祭で、校外からの客も多いし

　ここの休憩室は、オレたちしか入らないから保管場所に最適だろう</p><p>了解ネDarling行くヨ、ミタマ、アンジュ</p><p>えっと、あのはい</p><p>


　３人はパン工房から出て行く

　すでにメイク用品は、克子姉たちで片付け終わっていたらしい

　すぐに荷物を持ち帰って来た</p><p>はあああ、疲れたけれど楽しかったわ</p><p>


　荷物を運んで来たイーディとミタマと黒瀬安寿たちと一緒にまり子がパン工房の中に入って来る</p><p>ありがとう、まり子それに、いいのかホントにあんなにたくさんの化粧品</p><p>


　オレは、オーブンの中から全てのパンを出し終わったことを確認してからまり子に言う</p><p>いいのよさっき話した通りあたしの部屋にあったモノだしああ、４分の３は桃子お姉様からいただいた品だから、公、後であなたからも桃子お姉様にお礼を言ってね</p><p>


　歌晏桃子姉ちゃんの</p><p>いえねさっき、あたしがテニス部の皆さんに話したのは、半分はあたしじゃなくって、桃子お姉様のことなのよ</p><p>それってまり子が化粧品会社の大株主だから、毎月、たくさん製品を会社が送って来てくれるって話か</p><p>そうよあたしが、化粧品会社の株を持っているのは本当なんだけど、さすがに毎月たくさんのお化粧品を貰えるほどの量は持ってないわよ</p><p>


　まり子は、トリイ電子の社長令嬢だけれど個人で株の売買をしているんだから、会社側が特に気を遣うような大株主になれるほどの資金は無いか</p><p>大株主なのは、桃子お姉様よというか、歌晏グループの企業なのよ化粧品メーカー、３社とも</p><p>


　歌晏家のグループ企業なら本家のお嬢様である桃子姉ちゃんに、毎月、製品を箱で送ってきてもおかしくはない</p><p>でも、桃子お姉様は外国製のお好きなブランドのお化粧品しか、お使いにならないからグループ企業から送って来たお化粧品は、全部、わたしにくれるわけだから、こんなにいっぱい溜まっちゃったのよ</p><p>でも、ほらテニス部の人たちに、わたしと桃子お姉様の関係を説明するのは面倒だし貰い物のお裾分けじゃ、有り難みが無いじゃないそれにあたしがトリイ電子のお嬢様だって話しちゃった方が、あたしの親友である可奈の株が上がると思って</p><p>


　まり子はまり子で気を遣ってくれたんだ</p><p>うん、ありがとうそっちの休憩室で休んでくれコーヒーとかも飲めるからそれと、今、焼けたばかりのパンも出すよ</p><p>


　オレたちは、今からが学園祭の本番だけれど

　まり子と寧には、少し休んでもらおう

　克子姉にはパンの味の確認だけは、してもらわないといけないけれど</p><p>何だお前ら、化粧してんのか</p><p>


　外のカフェ・テラスの映像を映しているモニターから、野太い男の声が聞こえてきた</p><p>学園祭だからって浮かれてるんじゃねぇぞそんな顔で、外から来る父兄の前に出られたら、学校の恥だろほら、今のうちに顔を洗って来い</p><p>


　あれは確か、３年生の担任をしている教師だよな

　２学期から、うちの高校に赴任した

　オレは、習っていないから名前もよく知らないけれど</p><p>でも、ハスダ先生これはせっかく克子さんが</p><p>


　女子テニス部の上級生が、教師に話そうとするが</p><p>デモじゃねぇオレが顔を洗って来いと言っているんだから、すぐに洗え化粧したまんまのやつが一人でも居たら、お前たちの模擬店は閉鎖させるからな</p><p>


　この教師に何の権限があるんだ

　確か、学生指導とかの先生じゃなかったと思うけれど</p><p>先生今日、わたしたちのカフェ・テラスにはテレビが取材しに来るんです</p><p>


　可奈センパイが前に出て、教師に言う</p><p>ですから、閉鎖はできませんしもう、オープンの時間ですから</p><p>テレビが来るって言うから、わざわざ様子を見に来たんだそしたら、何だお前らそのキャバ嬢みたいな化粧はお前ら、国営放送でうちの高校のオンナは揃いも揃ってケツの軽いバカ娘だって宣伝するつもりなのか</p><p>


　まずいな生徒たちが集まって来た

　学生食堂の中からも、騒ぎを聞いて生徒が出て来る</p><p>まあまあ、ハスダ先生そんな大きな声を出して怒らなくてもこの子たちは、判ってくれますよ</p><p>


　現れたのは校長だった

　この校長も、２学期になってからやって来た人で

　オレたちは、その外見からチャッキーと呼んでいる</p><p>学園祭というのは、高校生活の中でも特に大きなイベントですからわたしは、女生徒がお化粧したりするのも多少は良いと思っていますでも、君たちは少しお化粧が濃いかもしれませんね</p><p>


　ニタニタと人形の様な作り笑いを浮かべながら、校長はテニス部の人たちに話し掛ける</p><p>ですから、わたしももう少し、薄いお化粧に直した方が良いと思いますがそれはまあ、生徒１人１人各自の判断にお任せしますわたしは生徒の自主性というものを一番に考えていますから</p><p>


　いや、それって結局は、化粧を落としてこいって言いたいんだよな</p><p>ところで今日、国営放送局がわたしたちの学校を取材しに来るという話を、わたしも先ほど、職員室で聞きましたこれは、わたしたちの学校にとって、とっても名誉なことだと思います</p><p>


　校長は話を続ける</p><p>そして、わたしはこの学校の校長先生ですつまり、学校の代表なんですねですから、もちろんテレビのことに関しても、わたしが全て責任を持たなくてはいけませんそういうことですから今日は１日、あなたたちと一緒にここで過ごそうと思っています</p><p>


　校長がオレたちのカフェ・テラスにずっと居るのか</p><p>トンだ営業妨害ネ</p><p>


　画面の中の可奈センパイや女子テニス部の人たちはすっかり戸惑っている</p><p>あー、なるほどねっつまり校長先生も、テレビに映りたいんだっ</p><p>


　寧が学生食堂の方から現れる</p><p>だから、ここへ来たんでしょっ昨日は全然来なかったのに</p><p>


　確かに、校長は昨日はここに来なかった</p><p>いえいえ、わたしはテレビに映りたいとか、そういう気持ちはありませんただ、校長先生ですから学校がテレビで紹介される場には立ち合わないといけないと思っています</p><p>そうだぞ、校長先生はなぁお前たちのために、わざわざ来て下さっているんだぞありがたく思え</p><p>


　ハスダ教師が、校長の後ろに回って生徒たちに叫ぶ

　ああ、この教師と校長は最初からグルなんだ

　なるほど、そういう関係か</p><p>残念ですけれど校長先生には、テレビの撮影に立ち合っていただく必要はございませんは</p><p>


　ついに克子姉が学生食堂から姿を現す</p><p>このカフェ・テラスは女子テニス部とパン技能士コースのコラボレーション企画ですからパン技能士コースの講師のわたくしが全て責任を負いますわたくしが全て致しますので、どうぞ校長先生は職員室にお戻り下さい</p><p>


　キッパリとそう言う

　上品な笑みを浮かべた顔で</p><p>何だ、お前は講師の分際で、校長先生に楯突くつもりかだいたい、お前、講師のくせに全然、職員室に顔を出さねえじゃないか</p><p>


　ハスダ教師が、克子姉を睨む</p><p>ええわたくしの担当はパン技能士コースですから、職員室へ行かなくてはいけないことは特にありませんわ</p><p>ないことはないだろあんた教職員の飲み会にだって、出席しないじゃないか普通は顔を出して、オレたちにビールでも注ぐのが礼儀ってもんだろどういう神経してるんだ何なんだお前はよっぽど親の教育が悪かったんだろうなぁ</p><p>


　ハスダ教師が、そう言った瞬間</p><p>だめぇぇぇぇぇぇっだめですだめだめだめぇぇぇぇ</p><p>


　校舎の方から男の先生が１０人ぐらい、叫びながら全力疾走でやって来る</p><p>校長先生も、ハスダ先生もダメですっそれ、絶対にダメ</p><p>パン技能士コースはダメですダメダメ</p><p>とにかく、ダメなんですゼッタイ</p><p>


　ドタドタと校長たちと克子姉の間に入る</p><p>どうしたんですか、先生方</p><p>


　走り込んで来た先生たちの異様なテンションに、校長は思わず尋ねる</p><p>あの校長先生、パン技能士コースについては何も触れないで下さい</p><p>ダメ、ゼッタイ、ダメ</p><p>講師の高梨さんに全てお任せしているんですから校長先生は何もしないで</p><p>ダメ、ゼッタイ、ダメダメ</p><p>ハスダ先生もお願いですから、触れないでノータッチです</p><p>ダメ、ゼッタイフォーエバー</p><p>


　スーツ姿なのに、全身汗だくでハァハァしながら先生たちは、強張った表情で校長とハスダ教師に言う</p><p>何を言っているんだあんたたち</p><p>そうです、どういうことなのか説明して下さい</p><p>


　ハスダと校長は、他の先生たちの行動の意味が理解できない</p><p>そんなこと説明はできませんっ</p><p>ダメ、ゼッタイ、ダメダメダメぇぇぇ</p><p>


　つまり、この先生たちは前からこの学校に居た人たちなんだ

　だから、前の校長たちの一派白坂創介の関係者が、５月以降、この高校から一掃されたことを知っているし

　克子姉が、その時のこの学校の理事長で今も、理事の１人だということも知っている</p><p>現在の理事長のミナホ姉さんが教師として、この学校に居た時のことも</p><p>そして、おそらく黒森御名穂が、裏の世界の住人だということも</p><p>しかし説明していただかないと判りませんよく判るように、説明して下さい</p><p>


　校長は、それでもそんなことを先生たちに言うが</p><p>ふざけるなっ、そんなことできるかぁぁッッ</p><p>ダメダメダメ、ゼッタイっっっっ</p><p>


　後から来た先生たちはキレる</p><p>アホか、お前はアホなのか、バカぁぁ</p><p>ダメなんだよっ、ダメダメっ</p><p>校長なのに、校長室を使わせてもらえない段階で気が付けバカ</p><p>バカなんだよっ、バカバカっ</p><p>いいから、来いっあんたの定位置の職員室の隅に戻れッバカ</p><p>あんたもだ、ハスダさん９月に赴任して来たばかりなのに、クビになりたいのか</p><p>だからダメなのぉダメダメなのゼッタイ、ダメ</p><p>連れて帰るぞっ</p><p>


　１０人近い男性教師たちに校長とハスダ教師は、引きずられていく</p><p>ちょっとちょっと、待って下さいどういうことですええわたしは校長ですよ</p><p>何なんだよお前ら、おい何でこうなるんだよ</p><p>


　多人数に力任せに引っ張られて２人は訳の判らないまま、連行されて行く</p><p>高梨さん、どうもお騒がせしました</p><p>


　１人残った男性の老教師が、克子姉に頭を下げた

　確か、日本史の先生で３年生の学年主任だと思う</p><p>フジモリ先生よろしいんですわね</p><p>


　克子姉が腕組みして、老教師に言う</p><p>はいな、何がですか</p><p>ですからこの子たちのお化粧です今日は学園祭ですので、こうなりました</p><p>


　克子姉は周りに集まっている生徒たちに、女子テニス部の人たちを示す</p><p>みんなとても可愛らしい子ばかりですし、なるべくナチュラルに、品の良いお化粧を施しましたご父兄や校外からいらしたお客様がご覧になっても、高校生らしいと微笑ましく感じられると思いますわ決して学校の名誉を汚すようなものでは無いと思います</p><p>


　克子姉の言葉がテニス部の人たちに自信を与える</p><p>そうですあたしたちは、高校生らしく可愛らしい姿で、このカフェにお客さんを迎えたいだけです</p><p>


　代表して、可奈センパイが言う</p><p>このままテレビに映ることだって学校にとって恥ずかしいことになんかはならないです</p><p>うんあたしたち、ちゃんとやりますから</p><p>お化粧落とすのは、嫌です</p><p>ゼッタイ、顔洗ったりしないです</p><p>


　部員の人たちは、口々にそう言った</p><p>そのように、この子たちも言っていますからこのままの姿で、よろしいですわね</p><p>


　克子姉が老教師にダメ押しをした

　老教師は、冷や汗を浮かべながら上ずった声で、答えた</p><p>ありがとうございます責任は全て、わたしが持ちますから先生方は、安心なさって下さい</p><p>


　克子姉は、そう言うと女子部員たちに</p><p>学校のお許しが出たわっさあ、みんな開店するわよっ</p><p>


　丁度、午前10時

　オレたちと女子テニス部のカフェ・テラスが本日の営業を開始する</p><p>カツコはああやって、女の子たちの中にいると活き活きしてるネ</p><p>


　イーディが、モニターを見上げてそう言った

　克子姉の作るパンは美味しいけれどパン工房の中に閉じ籠もっているより、ああやって女の子たちを仕切っている時の方が輝いている</p><p>ノブ、パンをお店に出すわよ</p><p>


　可奈センパイが、ドアを開けてパン工房に入って来た</p><p>そこに積んであるパッドは、全部できてるだけど、克子姉の最終チェックがまだだから</p><p>お待たせ、ごめんなさい遅くなったわ</p><p>


　克子姉も、ようやく戻って来た寧も一緒だ</p><p>チェックし終わったパッドから、どんどん持って行って</p><p>


　克子姉が、パンを検品していく</p><p>はい、このパッドはオーケイ</p><p>じゃ、持って行きます</p><p>


　可奈センパイが、一つ目を持っていく</p><p>これもいいわ</p><p>アタシが持っていくネ</p><p>


　イーディが、2つめのパッドを持ち上げる</p><p>お兄ちゃん、麗華お姉ちゃんの車が着いたよ</p><p>


　マナの声に、オレは外部モニターを見た

　ああレイちゃんが、バンでお屋敷でアニエスたちの作ったパンの第一弾を持って来てくれた</p><p>それはオレが取りに行くよ</p><p>


　レイちゃんには、そのまますぐにお屋敷に戻ってもらわないといけない</p><p>わたくしもお供致しますキヌカも乗って来ているはずですから</p><p>


　ミタマが、オレに付いてくる</p><p>すうめたるさんの誕生日だったらしいので</p><p>凄いなあ海外の大物ロックバンドのイギリス公演のサポートアクトに日本人が呼ばれることだけでも快挙なのに</p><p>メインアクトのバンドの人が、前座の演奏に飛び入り出演して観客の前で一緒に日本から来た女の子の誕生日を祝ってくれるという</p><p>ありえないはずのことが起こるから奇跡</p><p>1386．学園祭２日目　／　懲りない人たち</p><p>右側の３つが、アニエスちゃんたちのパンで左側が瑠璃子様のパンです</p><p>


　レイちゃんは、さっきと同じ様にパン工房の裏口にバンを横付けしてくれていた

　運転席から、荷室の中に積まれたパッドのことを説明してくれる

　アニエスたちが作ってくれたのは、お土産用に売るクロワッサンで

　瑠璃子が用意してくれたのは、予備のパンオーブンで焼く直前のところまで、仕上げてくれていた

　今日はどれだけ売れるか判らないからこの時間に予備のパンがあるのは助かる</p><p>レイちゃん瑠璃子にありがとうでも、これから後は予備のパンはもういいからって伝えて</p><p>


　オレはパンを確認しながら、言う</p><p>判ってますお屋敷では、みんな、ずっとここの映像を生中継で観てるもの</p><p>


　克子姉がテニス部の人たちのメイクで不在だったけれどマナが手伝いに来てくれたことで、何とかなったことも、みんな観て知っているんだ</p><p>お屋敷の方は、お土産用のパンの製作に集中するそうです次の搬送は、1時間半後の予定です瑠璃子様が売れ行きによって、作る量を調整しますから一度、連絡して下さいって、おっしゃっていました</p><p>


　ホントこちらの状況を判ってくれている</p><p>うんオレか克子姉が電話するよ</p><p>


　オレがレイちゃんと話している間にミタマと、バンに乗っていたキヌカが、素早くパンの入ったパッドを全てパン工房の中に入れてくれた

　他の子たちはこの便には乗って来なかったらしい

　レイちゃんが何度も搬送してくれるのだから、もう少ししたらお屋敷から来る子も増えるだろう</p><p>それでは戻ります</p><p>ああ、レイちゃんありがとう</p><p>


　レイちゃんのバンが、走り出す

　オレも、小走りでパン工房の中へ戻る

　克子姉が、早速、お屋敷から持って来たパンをチェックしていた</p><p>全て問題なしよあの子たち、良い仕事をしてくれるわ</p><p>


　克子姉は、アニエスたちのパンにオーケーを出した</p><p>すぐにカフェ・テラスの方へ持って行くよ</p><p>


　オレは、克子姉がチェックしたパッドを取りに行く

　焼きたてのパンは、イーディたちがすでに運んだ

　追加でこのお土産用のパンも、売り出してもらおう</p><p>ちょっと待ってまだ早いわ今は、まだ学校の生徒しかお客さんがいないみたいだから</p><p>


　克子姉の声には、オレは壁の上部の外部モニターで、外のカフェ・テラスの様子を見上げる

　今は午前10時5分過ぎ

　可奈センパイたち、女子テニス部の人たちはパンが届くと同時に、本日の営業を開始していた

　お客はすでにかなり来ている

　だけど、克子姉の言う通りお客は全員、うちの高校の生徒

　それも、男子生徒ばかりだ</p><p>学園祭は10時からだからもう、正門から父兄や外部の人たちも校内に入って来ているはずだけど</p><p>さすがに、この時間から来て下さる外部の人たちは少ないわよ</p><p>


　みんなそれぞれ家族や知り合いの生徒の展示や発表や模擬店なんかを、まず見に行くんだろう</p><p>いきなり学生食堂の外のカフェ・テラスに来てくれるわけがない</p><p>このパンは、お土産用に用意したんだからできることなら、お家に持ち帰ってもらいたいのよ</p><p>


　克子姉は、イーディたちの作ったクロワッサンを見て言う</p><p>今、お店に出したらあの男の子たちに、全部食べられちゃうわ</p><p>


　確かに、朝からパンを買いに殺到して来ている男子たちだ</p><p>そんなに小腹が空いているのならお土産用のパンも、今すぐムシャムシャと食ってしまうだろう</p><p>というか</p><p>何なんだ、これは</p><p>どうして男の生徒ばかり、こんなに集まって来ているんだ昨日の同じ時間の３倍は居るぞ</p><p>


　学生服の集団ばかりがどんどんやって来る</p><p>そんなの決まっているわよ</p><p>


　まり子は休憩室に入らずにオレたちと一緒に、モニター中のカフェ・テラスの様子を見上げていた</p><p>女子テニス部のコたちが、テニスウェアでパンとコーヒーをサービスしてくれるカフェなのよ男の子ばかり寄ってくるのは、当り前よ</p><p>テニス部の人たち、みんな可愛いもんね</p><p>


　マナが作業しながら、モニターを見上げて言う</p><p>克子さんと寧さんとわたしが、メイクしてあげたんだからさらに可愛らしに磨きが掛かっているしね</p><p>


　まり子は、自慢げに微笑む</p><p>いや、だけどそれでも多過ぎないか</p><p>


　気が付くとカフェ・テラスのパン売り場は、男子の黒い制服で溢れている

　可奈センパイたちが、懸命にパンと飲み物の販売をしているが壮絶な大混雑だ</p><p>それは、ヨッちゃん今日は学園祭の2日目だからだよっ</p><p>イーディと一緒に、寧が外から帰って来た</p><p>うちの高校の子たちはさみんな、昨日のうちに学園祭の展示なんかを、もうだいたい見終わっちゃっているでしょだから何の企画にも参加していないヒマな男子は、今日はもう観るモノが無いから、ここにへ集まって来てるんだよっ</p><p>


　何で観るモノが無いとオレたちのカフェ・テラスに来るんだ</p><p>だってここなら、美味しいパンも飲み物もあるしさっ、テニスウェアの可愛い女の子たちも好きなだけ観ていられるし</p><p>アノ人たちは、ソウイウコトを昨日、知ったノヨ</p><p>


　ああ、昨日、カフェ・テラスならヒマを潰せるって学習しちゃったのか</p><p>女の子たちも来てくれたみたいだけれどあれじゃあ、男の子たちが多すぎて、お店に近寄れないわ</p><p>


　メグの言う通りモニター画面には、離れたところからカフェ・テラスの様子を見ている女子生徒の姿も見えるけれど、この状況じゃパンを買いに来られない

　克子姉がモニターに映る監視カメラを切り替えた

　カフェ・テラス全体が画面に映る</p><p>これは問題ね</p><p>


　オレたちは、唖然となる

　カフェ・テラスに用意した仮設のプラスチック製のテーブルと椅子が</p><p>男子生徒たちで、ほぼ埋まってしまっている</p><p>あれじゃあ、他のお客さんたちが来ても座れないわ</p><p>


　メグが、画面を観て言った</p><p>そうね、あのまま男の子たちにテーブル席を長い時間占拠されると困るわ</p><p>


　克子姉は、時計を見る

　今はまだ１０時過ぎだがじきに昼になる</p><p>お昼近くなっても、男の子たちがずーっと座っていたら昼食にあたしたちのパンを買って下さるお客様が減ってしまうわ</p><p>


　カフェ・テラスに、オレたちのパンを食べる場所が空いていないのなら、お客さんたちは他のところで昼食を摂りに行ってしまう</p><p>お昼近くまでとかじゃなくてあの男の子たちこのまま、1日中学園祭が終わるまでずっとカフェ・テラスに居座る気かもしれないよ</p><p>


　ぽつりと愛が言う</p><p>そんなことあり得るのか</p><p>アリエルかもネ</p><p>アタシタチ昨日、ココで色んなイベントをやったカラネあのコらは、ココなら1日居ても飽きることはないと思っているカモシレナイネ</p><p>


　昨日の学園祭の初日はこのカフェ・テラスで、雪乃のテレビ番組に出演しているエリとリエや、レイちゃんとスペシャル番組で闘っているアーニャにトークショーなんかをやってもらった

　やり過ぎて、学園祭の実行委員からクレームが来たぐらいだ</p><p>うん当然、今日も何かやると思ってるよね</p><p>ていうかお昼にテレビ局が来るっていう情報も、もう知れ渡っているんじゃないの</p><p>そうだそれもあるんだ</p><p>それならテレビの人たちが帰るまでは、あそこから動かないんじゃないかしら</p><p>


　男子生徒たちもヤジウマとして、テレビの収録の様子を見たいのか

　いや、自分もテレビに映りたいと思っているのかもしれない</p><p>とにかくこのまま、あそこに居座られるのは困るよな</p><p>それでしたらわたくしとキヌカで、あそこに居る者どもを攪拌して参りましょうか</p><p>カクハン致しましょうか</p><p>


　ミタマとキヌカの安城姉妹が、オレに言う</p><p>攪拌分散させるじゃないの</p><p>


　まり子が尋ねると</p><p>いえ、攪拌ですこれを使いますから</p><p>


　ミタマは、チャキッと朱色の鞘の日本刀を取り出す</p><p>本日は家伝の銘刀を持参しております</p><p>いやいや、ちょっと待てミタマ、その日本刀で何をするつもりだ</p><p>わたくしが、火薬玉で敵を攪乱いたしますので姉上が浮き足だった敵を次から次にバッサバッサと刀で攪拌すれば</p><p>キヌカその案は却下だ店先で、男子高校生が切り刻まれると商売にならない</p><p>残念無念</p><p>無念でございまする</p><p>


　この姉妹は放っておこうでも、どうする</p><p>わたくしが参ります</p><p>


　休憩室から月子が現れる</p><p>寧さん、ミタマさんお付き合い下さいませ</p><p>


　月子たちがパン工房の外へ出る

　オレたちは、次のパンの作業をしながらモニターで月子たちの様子を見ていた

　まずは巫女の力の届く範囲まで、近付く</p><p>おっ、安城ミタマだぜ</p><p>


　ミタマは雪乃の番組のカバー・ガールだからヒマな男子学生たちは、みんな彼女のことを知っている</p><p>それと２年の奈島だろ相変わらず、トンデモねぇ美しさだよな</p><p>一緒に居る子も、なかなかの美人じゃねぇか</p><p>アレ誰だっけ</p><p>確か、この前なでしこ科に編入した３年生だよ</p><p>


　近付いただけでカフェ・テラスに居る男子生徒たちの半数以上が、３人の美少女に気付く</p><p>安城ミタマもなでしこ科だろ</p><p>なでしこ科って、美人揃いなのに授業はオレたちと別なんだよな</p><p>ちょっとは交流したいよな</p><p>


　そんな声がボソボソと聞こえる</p><p>全員注目ぅぅッッ</p><p>


　ミタマが腹の底からの大声で、男子生徒たちに叫ぶ

　ミタマは声に気を乗せて放っている

　カフェ・テラスに居た全員がミタマたちに注目した</p><p>刮目して静聴せよっ</p><p>


　ミタマがそう告げると月子が一歩、前に出る</p><p>皆さんわたくしの言葉を聞いて下さい</p><p>


　良く通る良い澄んだ声で月子が、男子生徒たち言う

　うん全員の心を、掴んでいる</p><p>これから、奈島寧さんと安城ミタマが、皆さんにお話を致します皆さんは、こちらのお二人のお話をよく聞いてそのお言葉の通りになって下さい約束ですよ</p><p>


　カフェ・テラスは、シーンと静まり返っている</p><p>では奈島寧さん、お願い致します</p><p>あのね今みたいに、男の子ばっかりでテーブルを占領しちゃったらさ女の子や、外から学園祭に遊びに来てくれた人が困るでしょ</p><p>


　寧の言葉を男子生徒たちは、ジッと聞いている</p><p>だからさぁ男の子たちは、席を女の子や他のお客さんに譲ってあげて欲しいんだよねっていうかできれば、男の子はそこの席は使わないで、もうちょっと向こうの３０メートルぐらい向こうのあの辺に居てくれないかなっほら、男の子ばかり集まってるとさ女の子は怖いからさそっちへ行ってそっちへ</p><p>


　寧は空き地になっている場所を指差す</p><p>あたしたちのパンや飲み物を買ってくれるのは、とっても嬉しいしそれは感謝しているんだけれど、女の子たちも買えるように気を使ってあげてよっ外からのお客さんたちのことも</p><p>


　巫女の力の届かないところから観ると寧がマナーの悪い男子生徒たちを注意しているようにしか見えない</p><p>それからもう知っている人も多いと思うけれど、今日はこれからテレビ局がここに取材に来るのねでも、それはうちの高校のパン技能士コースのことと、女子テニス部のみんなのカフェ・テラスを取材しに来るんだからあなたたちは、撮影の邪魔とかはしないでよっむしろ、テレビカメラに興奮しちゃって、変な騒ぎを起こしそうな人がいたら、あなたたちが止めてお願いしたからねっ</p><p>最後にこれから、お土産用のパンっていうのを売り出すんだけれどそれはお土産用だからねっ家に帰ってから、家族にこれ、うちの高校の学園祭で買ったんだって報告をして家族と一緒に食べるパンなんだよっだからちゃんとお土産にするって約束できる人だけが買ってね</p><p>約束致しましたよ</p><p>


　月子が念を押す</p><p>ミタマさんお願いします</p><p>よーし注目終了っ全員、起立</p><p>


　テーブル席を占拠していた男子学生たちが、一斉に立ち上がる</p><p>全員持ち場に付けっ駆け足っ</p><p>


　男子生徒たちは店頭でパンを買っていた連中も、全員、寧が指差した空き地に小走りで向かって行く</p><p>全員、気を付けぇぇっ休め気を付けぇぇっ、休め</p><p>


　男子生徒たちは、ミタマの号令のままに動く</p><p>小さく前に習えっ直れ校歌斉唱</p><p>


　そして男子生徒たちはオレたちの高校の校歌を声高く歌い始める

　男子生徒たちが、空き地に移動してくれたのでテーブル席に女子生徒たちが座れるようになった

　カフェの店頭でもパンや飲み物を買ってくれている

　ああ、段々外部からのお客さんも増えて来た</p><p>克子姉お土産用のパンを出すよ</p><p>とりあえず、幾つ出す</p><p>そうねじゃあ、まずパッド２つ分売りに出しましょう</p><p>


　オレは、パンのパッドを２つ重ねて、持ち上げてパン工房の外へ運ぶことにした</p><p>Darling、アタシ、１つ持つヨ</p><p>


　イーディが、手伝ってくれる</p><p>待って、公ドアを開けてあげるわ</p><p>


　まり子が、手の塞がっているオレの代わりにドアを開けてくれた

　外では</p><p>取り出しましたる、１枚の紙この１枚が</p><p>


　ミタマがカフェのお客さんたちの前で例の日本刀を抜いて、白い半紙をスパッと切る

　キヌカも姉の横に立っていた</p><p>１枚が２枚に２枚が４枚に</p><p>


　さらに半紙を細かく分断していく</p><p>４枚が８枚、８枚が１６枚、１６枚が３２枚３２枚が６４枚６４枚が１２８枚</p><p>


　どんどん刀で切っていく</p><p>あれ、何をやっているんだろう</p><p>知らないノカ、Darling</p><p>知ってるのか、イーディ</p><p>アレはガマの油売りの口上なのネ</p><p>ホントミタマは芸達者なのネ</p><p>


　というか安城流拳法って何なんだろう</p><p>芸に使うために、あの日本刀を持って来たんだな</p><p>


　まあ、人を襲ったりするのに使わなければそれで良いか</p><p>普通のお客さんの客寄せには、丁度良いヨ</p><p>


　確かにうちの高校の生徒ではないお客さんたち

　特に、子供やお年寄りが、ミタマとキヌカの周りに集まって来ている

　カフェの店頭もさっきのおかしな混雑でなく、良い感じに賑わってきた

　このままの雰囲気でお昼のテレビ中継まで行きたい</p><p>可奈センパイお土産用のパンだよ</p><p>こっちに持って来てそれは、ここで売るわ</p><p>


　可奈センパイの指示する方へ、運ぶ

　ああ、飲み物を売るテントの中で美里たち娼婦候補生の子たちも、元気に働いている

　明るい笑顔で楽しそうだな</p><p>可奈センパイどのパンが売れてる</p><p>


　ああだいたい、満遍なく、どのパンも売れているな

　それでも、多少は差があるか

　この減り方だと、補充を急がないといけない</p><p>取りあえずは順調なスタートねちょっとしたゴタゴタもあったけれど、寧さんたちが片付けてくれたし</p><p>ああ、多少のトラブルは、何とかするよみんなでさ</p><p>ええ、頼りにしてるわノブ</p><p>


　可奈センパイが、オレに微笑む

　イーディと一緒にパン工房の中に戻ると</p><p>ええ、こっちは問題なしよそうね最初の予定通りの数でいいわはい、また後で連絡します頼むわね、瑠璃子ちゃん</p><p>


　克子姉が、内線電話で話していた

　お屋敷の瑠璃子に次に作るお土産用のパンのことを話したんだ

　克子姉は、電話を切ると</p><p>あなたが居ない間に国営放送の取材班の人からも、電話があったわ11時にここへ到着するって</p><p>


　ああお昼のニュースでの放送だけど、カメラや中継の準備があるんだよな</p><p>そうしたら、あたし打ち合わせに行かなきゃいけないのよここ、あたしが抜けても平気よね</p><p>平気</p><p>


　オレと愛が、同時に返事をした</p><p>あたしとマナも居ますから</p><p>


　メグも、克子姉にそう言う</p><p>ええお願いするわ</p><p>


　さっき校長の前で宣言した通り克子姉がパン技能士コースの責任者なんだから、国営放送の担当の人との打ち合わせは、克子姉がやらなくてはいけない</p><p>美味しいパンを作っているだけじゃダメなのねこういうことも、あたしの仕事なのよね</p><p>


　克子姉はこの学園祭を通じて、少し変わった

　視野が広くなった

　前よりも頼もしくなった</p><p>それから校長先生のことだけど、春まではガマンして</p><p>


　春</p><p>年度の途中だと、なかなか適任者が見つからないのよもうちょっと、まともな人を探すわ</p><p>


　まあ今の校長も、前の校長が居なくなったので慌てて探してきた人だからなあ</p><p>少し様子を見ようよさっきのことで懲りて、少しはマシになったら春以降も校長を続けてもらえばいいじゃないか</p><p>そうねでも、ああいうタイプの人は懲りないと思うのよ</p><p>


　克子姉は苦笑いを浮かべる</p><p>敵を攪拌するの元ネタは、岩明均先生の雪の峠・剣の舞です</p><p>私は高校は男子校なので学園祭は楽しくなかったです</p><p>部活の展示があったので、ほとんど部室になってた教室に居ましたが</p><p>クラブに入っていなくて、クラスでも何も企画の無い友人は</p><p>自分の高校の学園祭に来ないで他校の学園祭に入り浸ってました</p><p>1387．学園祭2日目　／　テレビ中継</p><p>ねぇ、ノブ悪いんだけれど、お昼過ぎまではうちの部の子はお店の方の仕事だけにしても良い</p><p>


　可奈センパイがパン工房に飛び込んで来る</p><p>お客さんが、次から次へとスゴイ勢いで来るから接客で精一杯なのよ</p><p>


　オレたちも外部モニターの様子を見て、理解している

　カフェ・テラスの座席を占領していたヒマな男子生徒たちの集団が、少し離れた場所に移動してくれたおかげで他の生徒たちや学園祭に遊びに来てくれた外部のお客さんがオレたちのカフェ・テラスに集まって来てくれている

　その人数は、昨日よりもずっと多い</p><p>こっちも大変だっていうことは、判っているけれど</p><p>


　昨日は、女子テニス部の人たちにも順番で、パン作りを手伝ってもらった

　今日は、朝の開店前の仕事はオレたちだけでやって

　女子テニス部の人たちには、10時過ぎてからパン工房に来て貰うことになっていた</p><p>昨日のお客さんが口コミで、あたしたちのパンは美味しかったって広めてくれたらしいのよ</p><p>


　うん、昨日感じた手応えは正しかった</p><p>こっちは大丈夫だマナが居るし、ヤっちゃんも居るメグも午後までは陸上部の方へ戻らなくて良いそうだから</p><p>


　克子姉は国営放送のスタッフの人との打ち合わせがあるから、一旦、パン工房から抜けなくてはいけないけれどパン技能士コースのオレと愛が、ここで踏ん張る

　今日は、昨日と違ってこの学校の中では、変なことは起きないとミナホ姉さんが約束してくれているから

　オレがパン工房を離れなくてはいけなくなるような事態は起こらないだろう

　そして何より家族だけの方が、チームワーク良くパンが焼ける

　女子テニス部の人たちだと、どうしても教えながら作ることになってしまうから</p><p>じゃあ頼むわねお昼さえ何とかできれば、お店の方も楽になると思うから</p><p>うん、可奈センパイよろしく頼むよ</p><p>はーい、じゃ、また後でね</p><p>


　可奈センパイは、パン工房の外へ急いで出て行く</p><p>そろそろ、あたしも行ってくるわ</p><p>


　時計を見て、克子姉が言う

　ああ、そろそろ高校の正門に国営放送の人たちが来る時刻だ</p><p>お店に出す前のパンの最終チェックは、あなたと愛ちゃんで、きっちりやってね</p><p>判ってる良くないパンは、店に出さないから</p><p>頑張る</p><p>


　克子姉に、オレと愛は即答する</p><p>イーディ、克子姉の警護に付いてくれ</p><p>アタシも行くノカ</p><p>


　イーディが、オレに振り向く</p><p>ああ、オレたちの高校は大丈夫だって話だけれどミナホ姉さんのこともあるから</p><p>


　今朝、最強のフリー警護人を雇って出掛けたミナホ姉さんは何らかの問題と闘っているはずだ

　それが、ミナホ姉さんの予想を越えてオレたちの方へ飛び火して来る可能性がある</p><p>国営放送の人たちは外の人間だからな一応、本物かチェックしておくべきだ</p><p>ソウネDarlingの考えは正しいと思うヨ</p><p>


　イーディは、真顔になってオレに答えた</p><p>それでしたら、わたくしもイーディさんと参ります</p><p>わたくしも、こちらの高校の生徒ですから留学生のイーディさんが、お一人で克子お姉様のお供なさると、国営放送の方たちは変に思われるかもしれませんが、わたくしが一緒でしたら、おかしいとは感じられないと思います</p><p>


　うんパン技能士コースの講師の克子姉にちゃんとうちの高校の制服を着ている月子とイーディがお供に付いてくのなら

　月子なら、国営放送の人たちの心も調べることができる

　オレたちの方は、外でミタマとキヌカが大道芸をしながら、不審者が居ないかチェックしてくれているし</p><p>克子姉そういうことだから、イーディと月子を連れて行って</p><p>


　克子姉も、オレの決定に納得してくれた</p><p>アンジュアタシ、ちょっと出掛けて来るカラ、しっかり警備システムを監視してネ</p><p>


　イーディは休憩室のドアを開け、中に居る黒瀬安寿に声を掛けた

　黒瀬安寿は、まだ完全にはオレたちの戦力にはならないと思うけれど警護役としては、センスの有る子だと思っている</p><p>ああ、聞いたわ公が、昨日、石神さんから取り上げたんでしょ</p><p>


　休憩室の中を覗き込んでまり子が言う</p><p>まり子は知っているのか石神瑞希を</p><p>


　オレは昨日、犯した石神瑞希の裸身を思い出す</p><p>石神家も名家ですものあたしは名家の娘ではないけれど、パーティとかで会ったことはあるわあの子が留学する前のことだけど</p><p>


　石神瑞希は、名家の令嬢だけれど超お嬢様校には通わずに、今年の夏までスイスの寄宿学校に行っていた

　だから、ここ数年はまり子たちとは交流が無い</p><p>わたし、あの子とお話してくるわ良いわよね、公</p><p>どうせ、あの子も公の奴隷になっちゃうんでしょわたしの方から声を掛けて仲良くなっておくわ</p><p>


　オレが、ここに黒瀬安寿を連れて来たのはあくまでも、警護役としての実地訓練だ

　今だって黒瀬安寿には、監視システムの使い方を学ばせているだけだ</p><p>オレたちの本当の監視役は、お屋敷で同じシステムを観ている香月セキュリティ・サービスの木下さんだ</p><p>


　黒瀬安寿とまり子と話をすることで、何か見落としが生じても特に問題は無い</p><p>うん、よろしく頼むまり子</p><p>


　まり子は休憩室の中へ</p><p>じゃあ、あたしたち行って来るわ</p><p>行って来るネ</p><p>ああ、気を付けて</p><p>


　克子姉、イーディ、月子は外へ</p><p>ヨッちゃん、次、これ焼くって</p><p>


　寧は今日は、オーブンの担当になっている

　パンを作る作業より、パンを焼く方が合っているようだ</p><p>オーケー、3番のオーブンで焼くよ</p><p>


　オレは、オーブンを開けてパンを詰めていく</p><p>吉田くんこれもお願い</p><p>


　愛はお昼の時間に向けて、少し手の掛かる昼食用のパンを作っていた</p><p>判った1番が焼けたら、次に入れる</p><p>お兄ちゃん、こっちももうすぐ完成だよ</p><p>


　マナとメグは値段の安い方のパンを大量生産してくれていた

　とにかく、眼の前にあることをやらなくてはいけないことを、確実にこなしていく

　焼き上がったパンをオーブンから出して最終確認

　問題なしと判断したパンをパッドに詰めて</p><p>ああイーディはいないのか</p><p>


　カフェ・テラスの店頭に持って行ってくれる人がいない</p><p>オレ、行って来るよ</p><p>


　オレは、パッドを持ち上げて外へ向かう

　お店の方から、カラになったパッドも回収しないといけないし</p><p>お手伝いに参りました</p><p>うちも来ました</p><p>


　パン工房のドアが開いてハイジと、エリとリエの双子が入って来る</p><p>こちらがお忙しいようですから少し早めにパンを持って参りました</p><p>


　ハイジたちの後ろに、レイちゃんの運転するバンが停まっていた

　お屋敷で瑠璃子とアニエスたちが作ってくれているお土産用のパンの第２弾と一緒に、ハイジたちがバンに乗って来てくれたんだ</p><p>うちもエリちゃんも、もう簡単なパンなら作れますわ</p><p>ちょっと難しいパンも、作れると思います</p><p>わたくしも、一通りはできるようになりましたので</p><p>


　双子とハイジはニコッと笑う</p><p>お兄ちゃんそしたら、あの子たちはマナと一緒に作業してもらうよ</p><p>


　お屋敷では、マナが年少組の子たちの先生役をしているからその方が良いな</p><p>だったら、品出しはあたしがするわヨシくんは、オーブンの仕事に集中して</p><p>


　メグがオレの方へ急いでやって来る</p><p>外のお店にパンを届けるのは、ここの生徒のあたしの方が良いわ</p><p>


　そうだな高校の学園祭なんだから

　カフェ・テラスの店先までパンを運ぶのは、中学生のハイジたちにはさせられない</p><p>ああ、頼むメグ</p><p>


　メグが、オレから焼きたてのパンの入ったパッドを受け取り外へ

　ってあああ

　バンからお土産用のパンのパッドも下ろさないと

　パン工房の修羅場は続く</p><p>戻ったヨミタマも回収して来たネ</p><p>


　20分ほどで、イーディたちは戻って来た

　克子姉も月子も、暗い表情はしていない打ち合わせは、問題なく済んだらしい</p><p>キヌカは</p><p>キヌカはイイノヨあのコはテレビに出る時は、いつも顔を隠しているカラ</p><p>


　ああ忍者みたいな格好で、ステルス・キヌカと名乗っている</p><p>ミタマは、雪乃のテレビ番組ではカバー・ガールとして、いつもビキニの水着に日本刀という姿で顔を出しているから</p><p>国営放送の人たちに見つかると、ちょっと問題になってしまうか</p><p>キヌカには、一人で客寄せを続けるように申し伝えて参りました今は、秘技南京玉すだれを披露しております</p><p>


　どれだけ芸を持っているんだこの姉妹は</p><p>テレビの取材の時間になったら、お手伝いの人たちは休憩室に隠れてね</p><p>


　ミタマと一緒に民放のテレビ局に出演しているリエとエリは、もちろんマズイしマナとハイジも、本当はこの高校とは関係のない中学生だから、ここで作業していることがバレると困る</p><p>ああ、カメラはここまで入って来るんだねっ</p><p>ええ、まず外のカフェテラスの様子をテニス部の女の子たちを映してから、ここでパンを作っている様子を映すそうよ</p><p>国営放送のアナウンサーさんが来ているけれど、話をするのは外は可奈さんここは、愛ちゃんにやってもらうわ</p><p>わたしですか</p><p>


　愛が、驚く</p><p>仕方ないでしょパン技能士コースの正式な生徒は2人しかいないんですから</p><p>大丈夫だよっ愛ちゃん、可愛いから</p><p>


　寧が、愛に微笑む

　そうだなテレビでパン技能士コースを紹介してもらうのなら、愛を中心に取り上げてもらった方が良い</p><p>あなたは、あたしたちと作業を続けてテレビの放送中だからって、手を止めるわけにしいかないわ外にはお客さんがいっぱいいるんですもの</p><p>アナウンサーさんに何か聞かれたら、手短に答えてあなたは、とにかく自分の仕事に集中していていつも通りにね</p><p>


　いつも通りにパンを作り、焼き上げて、店に出すことだけに集中する</p><p>放送は12時15分頃になるそうよまだ、時間があるわ今のうちに、なるべくたくさんのパンを焼いておきましょう</p><p>


　昼になれば学園祭の他のイベント体育館や講堂での発表とか演奏も、休憩時間になる

　お客さんは、どっと増えるだろう</p><p>大丈夫ネミンナ、揃ってるカラ</p><p>


　イーディが、部屋の中の全員を見る

　克子姉、愛、メグ、オレ、寧、マナミタマ、リエ、エリ、ハイジ、月子そしてイーディ

　このパン工房の中だけでなく、お屋敷でも瑠璃子やアニエスたちがオレたちのカフェをサポートしてくれている</p><p>さあ、頑張るわよっ</p><p>


　克子姉の声とともにオレたちは自分の仕事に集中する</p><p>ソロソロ時間ネ</p><p>


　イーディが、時計を見て言った

　12時10分

　そろそろ準備した方が良い

　壁の予備のモニターでは、すでに国営放送の昼のニュースが始まっている

　今はまだ、政治とかのニュースをやっている</p><p>ええマナちゃんたち、休憩室の中に隠れて</p><p>はい、行くよ、みんなっ</p><p>


　マナを先頭にエリとリエとハイジ、それからミタマが休憩室に籠もる

　ここからしばらくは、作業する人が減るが仕方ない</p><p>克子姉これを出したら、確認して</p><p>


　オレは、オーブンからパンを取り出しながら克子姉に言う

　最終チェックは、克子姉に任せたから

　オレは、これが終わったら次に焼くパンを、空いたオーブンに入れて

　それからメグと一緒にパンを作る方の作業へ入ろう

　やらなくてはいけないことは、たくさんある</p><p>はい克子姉</p><p>


　オレは焼き上がったパンの入ったトレーを、克子姉の前に置いて次の作業へ</p><p>うん良いわこれと、そっちのお土産用のパンも出しましょう</p><p>


　克子姉が指示する</p><p>ちょっと待ってネタイミングをみて、アタシが持っていくヨ</p><p>


　イーディが、そう言っているうちに

　国営放送は、事故や事件なんかの全国のニュースを終え

　12時1４分

　テレビ画面に映ったのはこのパン工房のすぐ外の光景

　オレたちと女子テニス部のカフェ・テラスがドーンと映る</p><p>あら、予定より早かったわね今日は大きなニュースが無かったのかしら</p><p>


　克子姉は、そう呟いた</p><p>はいわたくしたちは今、高校の学園祭に来ています</p><p>


　30歳ぐらいの黒眼鏡に、ピチッとした七三分けの男のアナウンサーがマイクを持って画面に現れた</p><p>いらっしゃいませーっ</p><p>


　女子テニス部のお揃いのテニス・ウェアの皆さんが、カフェ・テラスの店の前に全員ずらりと並んで、一斉に挨拶する

　克子姉たちにナチュラル・メイクを施された彼女たちは、みんな可愛らしく微笑んでいる

　ああお店のテントの中に、美里たち娼婦候補生が制服にエプロン姿で居るのも見えた

　しかしスゴイ人の数だな

　カフェ・テラスの周辺には、驚くほどたくさんの人たちが集まっていた</p><p>こちらは、どういったお店なんでしょうか</p><p>


　アナウンサーが、可奈センパイに尋ねる</p><p>はいここはあたしたち女子テニス部と、うちの高校のパン技能士コースの人たちがコラボレーションしたカフェなんです</p><p>


　魅力的な微笑みで、可奈センパイは言う</p><p>うちの高校には、将来、パン屋さんになるために特別の授業を受ける特別コースがあるんですっ</p><p>


　これは別のテニス部の人が言った確か、上級生だ</p><p>あたしたちは、普通のテニス部員ですけどねっ</p><p>どうぞ、1つ食べてみて下さい</p><p>


　テニス部の人が、トレーに乗せたパンをアナウンサーに差し出す

　この辺の流れは、可奈センパイがテニス部の人たちと決めたんだろう

　上級生を中心に、誰が何を話して何をするのかを</p><p>はい、それでは1ついただきます</p><p>


　アナウンサーは、トレーからパンを取って食べる</p><p>とても美味しいですこれは全て、こちらの高校の生徒の人たちで作っているんですね</p><p>はい、パン屋くんと愛ちゃんたちがあっちの建物の中で作ってまーす</p><p>


　また別のテニス部員が、パン工房の建物を指差す</p><p>それでは、そちらへ行ってみましょう</p><p>


　アナウンサーと、テレビカメラを抱えたスタッフと、マイクを吊した棒を掲げたスタッフがパン工房へ向かって歩いて来る

　途中で、テーブル席でパンを食べている女性に声を掛けた</p><p>いかがですかパンのお味は</p><p>はい、とても美味しいですうちの子が、こちらの高校の生徒なんですけれどいつも、高校のパンが美味しいって話していたんで、わたしも食べに来たんですが</p><p>わたしは毎日買ってまーす</p><p>


　後ろのテーブルに居た女子生徒が、笑ってカメラに言う</p><p>オレも毎日、愛ちゃんのパンを食べてるぜっ</p><p>


　遠くの空き地から、そんな男の声が聞こえてきた</p><p>アタシ、出るヨ</p><p>


　アナウンサーが、パン工房のドアの前に来たのを見計らって

　イーディが、焼きたてのパンのパッドを持ってドアを開ける</p><p>ハーイ、次のパンが焼けたネッ焼きたてダヨッ</p><p>


　ドアのところで発したイーディの声はほんのわずかな時間差で、テレビモニターからも聞こえてきた

　ここで撮影されているものが、中継電波に乗り壁のテレビで放送されている</p><p>いやあ、焼きたてのパンの良い匂いがします</p><p>


　アナウンサーの声もすぐ外から聞こえてきた</p><p>あなた仕事に集中して</p><p>


　克子姉が、小声でオレに言った

　そうだオレは、作業をしないと</p><p>えー、あなたは留学生ですか</p><p>


　アナウンサーは、イーディに質問した

　イーディは、さっき克子姉が国営放送のスタッフと打ち合わせに行った時に同行しているから</p><p>このアナウンサーさんは、イーディのことをすでに知っている</p><p>


　うちの高校の国際性をアピールするために、イーディを必ず出演させて欲しいというような話もしたのかもしれない</p><p>見ての通りヨニューオリンズから来ました、ミナサン、ヨロシクネ</p><p>


　褐色の肌に金髪に青い瞳のイーディは、日本語がまだ上手くないアメリカからの留学生を演じきる</p><p>チョット、ゴメンネアタシ、焼きたてのパンを届けに行くノネ</p><p>あ、済みませんどうぞ</p><p>センキューなのネ</p><p>


　イーディは、ニコニコ笑ってパッドを抱えて、カフェ・テラスの店の方へ向かう</p><p>えー、アメリカからいらした元気な留学生でしたこちらの高校には、色々な生徒がいらっしゃるようですねそれでは中に入ってみましょう失礼致します</p><p>


　ついにアナウンサーとカメラマンと録音係がパン工房の中へ入って来た

　がオレたちは、そのままパンの作業を続ける

　代わりに</p><p>ようこそ、いらっしゃいましたパン技能士コースを担当しております、講師の高梨です</p><p>


　克子姉が、アナウンサーとカメラに挨拶した</p><p>よろしくお願い致しますこちらの高校のパン技能士コースというのは、どういったものなのですか</p><p>はい技能士コースというのは、今年から試験的にわたくしたちの高校で始めたもので高校生のうちから、特定の職業についての技能を身に付けることを目標にしています</p><p>高校生のうちからですか</p><p>ええ、日本では余り行われていませんがフランスやドイツでは、高校に進学する段階で、将来、自分が就きたい職業を選んでその仕事についての技能を身に付けることのできる学校で学ぶという生徒が、数多くいますわたくしたちの高校では、その西欧のシステムを試験的に採り入れることに致しましたまずはパン屋さんになるための専門的な技能コースからですが</p><p>専門的とおっしゃいますと</p><p>ここでは、毎日、色々な種類のパンの作り方を学ぶだけではなく実際に、自分が作ったパンを学生食堂で販売していますその他にも、材料の仕入れや、原価計算、毎日パンを販売した後の収支決算まで、生徒たち自身にさせています</p><p>実際にお店を経営するために必要なことを、実地で学んでいるんですね</p><p>ええ、その通りですわ</p><p>ところで、実際に作ったパンを売っているということですが生徒さんたちは、それで報酬を得るというようなことはあるんですか</p><p>


　アナウンサーは、尋ねる</p><p>学校ですから、アルバイト料とかは出ませんわというか授業としてやっていますから、黒字が出るところまではなかなかいきませんわ</p><p>赤字なんですか</p><p>授業なんですから利益優先のパンを作ることばかり学んでも、意味がありませんから今は、採算を度外視して、色々な材料を使った、世界中のパンを学んでもらっています</p><p>ですが生徒さんたちから、働いているのだから、それなりの賃金を支払って欲しいというような意見は出ませんか</p><p>


　アナウンサーは、さらに食い付いてくる</p><p>ですからそういうのは、アルバイトの人の感覚ですわわたくしたちは、将来、パン屋の経営者になる人材を教育しているわけですから経済的なところまで学ぶのが大切なんですうちの生徒たちは、みんな経営者感覚で考えていますから、今はどうやったら赤字が黒字になるかを真剣に考えています</p><p>なるほどありがとうございます</p><p>


　アナウンサーは、オレたちの方にやって来た

　オレは作業を続ける

　オーブンから、ササッとパンを出し次に焼くパンを入れ

　メグの隣で、パンを作る仕事に戻る</p><p>えー、生徒さんたちにもお話を聞いてみましょうパン技能士コースの喜代原愛さん</p><p>


　愛が手を止めて、振り向く</p><p>ここんにちは</p><p>


　愛は1年生で１番の美少女だ</p><p>どうですかパン技能士コースは</p><p>楽しいですか</p><p>早く色んなパンが作れるように、なりたいです</p><p>そうですかところで</p><p>パンは楽しいです</p><p>


　あああ愛の思考スピードと、アナウンサーの質問が思い切りズレている</p><p>吉田くん一番のオーブン、もういいわよ</p><p>


　克子姉が、オレに指示を出す

　オレは、慌ててオーブンを開けて中のパンをサササッと出す</p><p>確認お願いします</p><p>


　そのまま克子姉の前に置いて

　小走りで戻って、次のパンを入れる</p><p>ああ、男の子は1人だけなんですねどうですか、女の子たちの中でパンを焼くのは</p><p>


　アナウンサーが、オレに尋ねた</p><p>もう慣れました</p><p>


　オレはそれだけ答えると次に焼くパンの成形作業に戻る</p><p>いやあ作業が早いですねぇ</p><p>早いだけじゃダメですわちゃんと綺麗に、形の良いパンにしないとお客様にお渡しするものですから</p><p>


　克子姉が笑顔で、そう言う</p><p>吉田くんこのパン、良いわよお店に運んで</p><p>


　オレは、焼き上がったパンの入ったパッドを持ち上げて外に向かう</p><p>生徒さんたちは、皆さん、一生懸命に頑張っていらっしゃいます今日は、今年からパン技能士コースが開設された高校の学園祭にお邪魔致しました</p><p>


　そして中継放送が終わる</p><p>はい、ありがとうございました</p><p>


　国営放送のスタッフが、オレたちに言った

　壁の上のモニターを見上げるとニュース番組は、為替と株の値動きを映している</p><p>ニュースの最後に、もう一度ほんのちょっとだけ、ここの様子が映るんですね</p><p>


　克子姉が、スタッフに尋ねる</p><p>はい、数秒ですけれど</p><p>それは、外のテニス部の子たちを映していただけますかその方が、絵的に良いと思いますわ</p><p>ああ、そうですねカメラ、外へ出して引きの絵で女の子たちを映そう</p><p>


　アナウンサーやカメラマンたちは、ぞろぞろとパン工房の外に出て行く

　全員がいなくなり、ドアが閉まったところで</p><p>ご苦労様上手くいったわ</p><p>


　克子姉は、優しくオレたちに微笑んだ</p><p>昨日見た幼女と母親の風景</p><p>スーパーの前で、3歳ぐらいの幼女がママ大好きと母親の足に抱きつく</p><p>母親は無表情で場末の演歌歌手のようにはい、ありがとね</p><p>何か印象に残りました</p><p>1388．学園祭2日目　／　テレビの評価</p><p>


　やがて国営放送のニュースの時間が終わる

　予備のモニターに映る画面には、お昼のニュース・おわりの文字と一緒に、外のカフェ・テラスの前で、可奈センパイたち女子テニス部の人たちが手を振る様子が映っていた</p><p>これで午後は、お客さんが増えるのかな</p><p>


　マナが休憩室から出て来て呟く

　ああ、休憩室の中でもモニターでテレビ中継の様子を観ていたんだ</p><p>そうね今の放送を観た人たちが、学園祭に来てくれるかもしれないわね</p><p>


　メグも、そう言うが</p><p>あんまり期待しちゃダメよ増えても、ここの学校の近所の人たちがちょっと覗きに行ってみようかって、いらっしゃるぐらいよ</p><p>もう日曜日の午後ですもの電車やバスに乗って、わざわざ来て下さる人は、そうはいないわ</p><p>


　テニス部の可愛い女子高生たちとオレたちのパンのためだけに、ただの私立高校の学園祭に慌てて来る人はいないな</p><p>でも、いいのよこうやってテレビに出たってことが、あたしたちの実績になるんだから</p><p>うん、そうだね克子姉、次のパンが焼けたからチェックを頼むよ</p><p>


　オレはまた、オーブンからパンを取り出してトレーに並べていく

　まだ１２時２０分だ昼の混雑は続く</p><p>ごめんなさい、パン屋くん、愛</p><p>


　テニス部の人が４人ほど、パン工房の中に走り込んでくる</p><p>あたしたち、みんな、どうしても並んでテレビに映りたかったから</p><p>パン作りの方、誰も手伝いに来なくてゴメンなさい</p><p>


　申し訳なさそうな顔をして、オレたちに言う</p><p>いいのよテレビにはパン技能士コースをきちんと宣伝しておきたかったからあなたたちがパン工房の中に居ると、説明が複雑になっていたわ</p><p>そうだねっ、外のカフェ・テラスは女子テニス部の子たちでここのパン工房はパン技能士コースの生徒って感じで映ってたもんねっ</p><p>


　実際のパン技能士コースの生徒はオレと愛だけだが

　テレビ放送を観た人たちは、寧やメグやイーディもパン技能士コースなのだと思い込むだろう

　生徒がたくさんいるように見える方が、パン技能士コースが克子姉の指導の下で、きちんと運営されている印象になる</p><p>あのでも、あたしたちスマホで放送を観ていたんですけれど</p><p>うん、あたしたちをテレビに撮られてるのに、それがそのままワンセグで観られるのが面白かったよね</p><p>それであたしたちじゃなくって、カメラがパン工房の中に入ったら後</p><p>愛はしっかり顔が映ってましたけれど寧さんとパン屋くんのカノジョは、ずっと後ろ向いてて映ってなかったんですけど</p><p>


　寧とメグはカメラが入って来た時に、ずっと背中を向けて作業を続けていた

　この人たちは女子高生はテレビに映りたいのが普通だと思っているから

　寧とメグがテレビに自分から積極的に映ろうとしなかったことを変に感じているんだ</p><p>良いんだよあたしたちは、あくまでもお手伝いなんだからさっ</p><p>


　寧は笑って、そう言った</p><p>克子お姉ちゃんや、愛ちゃん、それからヨッちゃんの方を撮して欲しかったんだもんっ</p><p>あっ、そうか奈島センパイが振り向いたら、カメラの人はついつい奈島センパイを取っちゃいますもんね</p><p>そうですよねぇ、奈島さん綺麗だから</p><p>


　テニス部の４人のうち、下級生らしい２人がそんなことを言い出すが</p><p>でも、愛も可愛らしく映っていたわよ</p><p>うん、可愛かったよ愛</p><p>


　上級生が、愛を褒める</p><p>恥ずかしかったです</p><p>


　愛は、顔を赤らめて小さく呟く</p><p>アタシも本当は出たくなかったノヨ</p><p>


　そう良いながらイーディが、外から戻って来る

　ああ、お店の方に焼き上がったパンを届けに行ったんだっけ

　空になったパッドを、５つも重ねて回収してきてくれた</p><p>デモ仕方ないノヨ人手は足りないシ、カツコに付いてった時にテレビ局のクルーに会っちゃってるカラココに居ないワケにはいかなかったノネ</p><p>人手不足はゴメンなさい本当にゴメン</p><p>


　テニス部の上級生が、イーディに謝る</p><p>今も放送が終わった後に、録画した映像を確認してから来たの</p><p>あたしも3回観ちゃいました</p><p>それで遅くなりました</p><p>


　ああ、ニュースをスマホに録画して自分たちの出た部分を何度も見直して確認してたんだ</p><p>ソレデアンタタチはミンナ、ちゃんと映ったノカ</p><p>あ、はいあたしはバッチリ</p><p>あたしも端っこの方だけれど、しっかり映ってました</p><p>あたしなんて、セリフまで言わせてもらったもん</p><p>とりあえず、テニス部全員テレビ出演、無事達成できましたっ</p><p>


　４人とも嬉しそうに言う

　普通の女子高生だと、こんなテレビ出演でも喜ぶんだ

　オレは雪乃たちのテレビ出演に慣れ過ぎている</p><p>良かったわねそれじゃあ、そろそろ、働いてくれる</p><p>


　克子姉が笑顔で、テニス部員たちに指示する</p><p>あああ、済みませんすっかり、浮かれちゃって</p><p>いいのよあなたたちは、昨日と同じ恵美ちゃんと一緒の作業台よ</p><p>はい、判りましたぁッ</p><p>


　テニス部の4人が、ようやく作業に取り掛かる

　それを確認してから克子姉は改めて、外部の様子を映したモニターを見上げた</p><p>テレビ局の人たちは、ここからは撤収したみたいね</p><p>


　確かに、画面にはもうテレビ局のスタッフは見えない

　外のカフェ・テラスは、パンと飲み物を求めるお客さんばかりが見える

　もう、テレビカメラが撮影していた時の興奮と熱気は消えていた</p><p>それじゃあ、あたしスタッフの皆さんがお帰りになる前にご挨拶して来るわ</p><p>


　撮影は終わったがスタッフはまだ、カメラやマイクなんかの機材を片付けて、車に積む作業をしているだろう</p><p>あたしが行かないとまた校長先生がいらして、テレビ局の人たちに変なことを言うかもしれないから挨拶だけして、すぐに戻るわうん、15分で帰って来るから</p><p>


　あの校長が再度、テレビ局と接触しようとするかもしれない</p><p>あの克子さん、ホント、カッコ良いです</p><p>


　テニス部の下級生の１人が突然、そんなことを言った</p><p>いつも明るくて、気さくで、優しいお姉さんだって思ってましたけれど今日は、さらにカッコ良かったです</p><p>うん校長先生に対して、ビシッと言い返してたところもカッコ良かったけれどテレビの放送の時のアナウンサーさんとの会話も</p><p>大人のオンナって感じでした</p><p>ていうか仕事の出来るオンナの風格があったよね</p><p>そうそう、とにかくカッコ良かったです</p><p>


　それもオレは前から知っていた克子姉の別の顔だ

　黒い森の娼婦として、政財界の大物たちを相手にしてきたんだから</p><p>いざとなれば、凄味も迫力も発揮する</p><p>


　むしろ、克子姉はオレたちの高校では、ずっと自分が前に出ないように抑えてきたように思える

　パン技能士コースの責任者としてテレビに出ることで、自分に課していた重しが外れた

　克子姉の本性はオレや愛をサポートする裏方でなく

　克子姉自身が自由に動き回る、スター性のあるフィールド・プレイヤーだ</p><p>今日は、たまたまそんな風に見えてるだけよでも、ありがとう</p><p>


　克子姉は、笑顔でテニス部の人たちに応えた</p><p>ああ、そう言えばパン屋くんもカッコ良かったよ</p><p>うん、すっごくテキパキ動いてて</p><p>働く男って感じだったよね</p><p>今の放送って、うちの高校の子は全員観るだろうからさ</p><p>そうそう、録画したのをみんな、携帯で送り合うだろうし</p><p>そしたら、パン屋くんも人気出ちゃうかもよ</p><p>何言ってんのパン屋くんは、そこにいる山峰さんともう婚約してるじゃん</p><p>そうだけどそれでもさパン屋くんがパン焼いてるところを見たらさ</p><p>ていうか、これでパン屋くんたちがホントにパンを作ってるって、みんなも判ったと思うし</p><p>そうそう美味しいパンは克子さんが作ってて、パン屋くんとかはあんまり仕事してないんじゃないかって言ってる人たちも居たけれど</p><p>そういう噂は、これで消えるよね</p><p>うん、あたしたちは昨日、ここで一緒に働いたから知ってたけれどテキトーなことを言う人たちが居たもんね</p><p>


　でも、確かに2学期からパン技能士コースに入ったばかりのオレが、スムーズにパンを焼けるようになっているのは、変だと思うヤツラは居るんだろうな</p><p>でも、今の放送でさ克子さんは指導しているだけで、ホントにパン屋くんや愛が作ってるってみんなに観せられたんだから</p><p>うんうん、パン屋くんの評価もゼッタイ上がるよアゲアゲだよ</p><p>


　克子姉は、優しくオレに微笑んでいた

　ああ最初から、そういうつもりだったんだ

　だからオレに、テレビのカメラの前でもいつも通りにパンのことだけに集中しろって言ってくれたんだ</p><p>あ、ソウダミタマ、キヌカアンタたちも、もう出て来てイイノネ</p><p>


　イーディが休憩室のドアを開け安城姉妹を呼ぶ</p><p>あ、そんなところに隠れていたんだ</p><p>


　テニス部の下級生が休憩室のドアを見るが彼女たちの位置では、部屋の中の様子は見えない

　まだ中には、何人か居る</p><p>まり子に月子、ハイジ、黒瀬安寿それから</p><p>うちらも出ますわ</p><p>


　双子も出て来る</p><p>うわっ、双子ちゃんたち今日も来てくれたんだ</p><p>


　毎週テレビに出演しているリエとエリの姿を見て、テニス部のもう１人の下級生が声を上げる</p><p>わたしら普段は民放に出てますから</p><p>国営放送には、通りがかりでも出るとマズイんです</p><p>


　２人には、テキトーなことを言う</p><p>しからば、わたくしとキヌカは再び客寄せの任務に向かいます</p><p>向かいまする</p><p>


　安城姉妹は、またカフェ・テラスの前で芸を披露してくれるらしい</p><p>いいけど、その前に克子姉が国営放送の人に挨拶に行くのに付いて行ってくれ</p><p>


　ミタマたちに警護を任す</p><p>かしこまりまり</p><p>


　安城姉妹は、オレに真顔で敬礼する</p><p>ぷっミタマさんたちってホント面白いわね</p><p>


　テニス部の人は、ミタマとキヌカが冗談でやっているのだと勘違いしているようだ</p><p>2人とも警戒は怠らないノネアタシもちょっと留守にするカラ</p><p>イーディは、どこに行くんだ</p><p>


　オレは驚いて尋ねる</p><p>そろそろリングが届くのネ</p><p>


　イーディは、時計を見上げてそう答えた</p><p>リング</p><p>


　リングって何だ輪</p><p>リングって、もしかしてアレ♪くるぅ、きっとくるう♪</p><p>あんた、古ぅぅ</p><p>


　テニス部の人たちが笑うがオレには意味が判らない</p><p>ホラアタシたちの企画、急に決めたカラネ、学園祭の実行委員に怒られたノネ体育館とか講堂は、もう予定が全部塞がってるッテ</p><p>


　そりゃそうだイーディがスクール水着柔道大会をやると決めたのは昨日だ</p><p>学園祭がスタートした後に、そんなことを言い出されたら実行委員が怒るのは当然だ</p><p>ソンデ柔道場を使用おうかと思ったんダケド、柔道部の人に断られたノネホラ、アタシたち、この間勝手に使ったカラ</p><p>


　ああ、前回のイーディとグレース・マリンカさんのスクール水着柔道は

　授業で道場を使っていない時間を見計らって、ゲリラ的に強行開催したもんな</p><p>デモウ一度、実行委員に話したら校庭なら使っても良いって言われたノネダカラ、格闘技用のリングをレンタルすることにしたノヨ</p><p>


　リングってあのプロレスとかのリングか</p><p>ジュンが貸してくれるトコロを知ってたノネソレでクルマで運んで来てもらって、これから設営するノネ</p><p>


　グレース・マリンカさんこと尾上ジュンさんは、元女子プロレスラーだから

　リングをレンタルさせてくれるところを知っていたんだ</p><p>ホンモノのリングで、アタシやジュンが闘った方が、見栄えがイイデショ</p><p>


　イーディは、ポーズをキメて微笑む</p><p>すっごーい、イーディちゃん</p><p>ああ、またプロレスやるんだ</p><p>プロレスじゃないわよ、総合格闘技だっけ</p><p>


　女子テニス部の人たちも、イーディが格闘技をやっていることも、この前ここの高校でやったグレース・マリンカさんとの試合も知っているから

　今のイーディの説明だけで、今日の学園祭でまた試合をするということは判ったらしい</p><p>違うネ今回は学園祭でのお遊びダカラスクール水着柔道大会ヨ</p><p>


　イーディは、彼女たちに答える</p><p>でもお遊びなのに、本物のリングを借りて来ちゃうんだ</p><p>パン工房の人たちって、ホント、行動的だよね</p><p>うん、普通は高校生で、そこまでできないよね</p><p>


　まあ、そうだよな高校生レベルの遊びではない

　リングを借りて、持って来てもらうんだってタダじゃないだろうし

　その辺は、民放のテレビ局に中継放送させることも含めて、マルゴさんが宣伝と割り切って費用を出してくれているんだろうけど</p><p>だけどリングを組むのなんて、時間が掛かるんじゃないのか</p><p>


　オレは、そういうことは詳しくないが色々と手間の掛かるものじゃないのか</p><p>大会って何時からやるんだっけ</p><p>午後３時からね</p><p>


　もう12時30分を過ぎているから2時間半も無い</p><p>ダイジョウブレンタルしたのは、興行用のリングだカラネジュンの話だとダイタイ1時間ぐらいで組めるらしいヨ割りと素早くデキルものナノネソウじゃないと、プロレスとかの地方興行は大変ネ</p><p>


　ああ、そうかプロレスの団体なんて、毎日、地方の体育館でリングを組み立ててるんだもんな

　組み立ても、撤収も素早くできるように、最初から設計されてるんだな

　意外と短時間で組み立てできるものなんだ</p><p>ジュンも新人レスラーの頃は、毎日リングを組み立ててたらしいカラ、細かいことはジュンに教わるヨソレに、ハルコたちもジムの仲間を連れて来てくれることになっているカラ</p><p>


　ああ、前にイーディと格闘技大会で戦ったライン晴子さんか

　創作マーシャルアーツゴールデンバーム・ジムの所属だ</p><p>ハルカやマリアも呼んであるシ向こうの人手は、充分足りるヨ</p><p>


　美智の姉の工藤遙花と、元・天童乙女の剣道マリアも参戦する

　うちの高校の学園祭なのに、生徒なのはイーディだけだけど</p><p>ダカラ、Darlingは心配しないでココの仕事をしててネ向こうは、アタシたちだけで頑張るネ</p><p>


　イーディの笑顔を見たら、任せておいて良いんだと感じた

　この間の女子格闘技大会の縮小版になるんだろうけれどイーディに、グレースさんに、ライン晴子さんに、工藤遙花と剣道マリアが出場するんなら、それなりに華やかなイベントになることは確実だ</p><p>トイウコトで、12時45分に正門前で待ち合わせダカラソロソロ行って来るネ</p><p>


　まだ後15分くらいあるけれど早く着いた人もいるかもしれないもんな</p><p>ああ、気を付けろよイーディ</p><p>Darlingたちもネ</p><p>じゃ、あたしも行くわ後をよろしくね</p><p>わたくしたちも</p><p>


　ということでイーディ、克子姉、ミタマとキヌカがパン工房から出て行く</p><p>そしたら、わたしらはまたトークショーでもやりましょうか</p><p>お兄さんいいですか</p><p>


　ええとモニターを見ると、お昼の混雑は続いている

　可奈センパイたちが、汗だくでパンと飲み物を売っていた</p><p>やってもらった方が良いと思うよっその方がかえって、お客さんが落ち着くんじゃないかな</p><p>


　ここまで混んでしまったら、何かイベントを始めた方が良いか</p><p>うん、そうだな頼むよ、2人ともだけど、克子姉が戻ってきてからにしてくれ</p><p>


　克子姉が戻ってきたら、警護のミタマたちも帰って来る

　イベントを開催するのなら、警護要員が多い方が良い

　しかしこの双子はは、狭い休憩室に閉じ込められているのに飽きてしまっているに違いない

　ええと外は避けた方が良いな

　この子たちは、有名人過ぎる</p><p>それまで、ここか学生食堂の中に居てくれ学生食堂に行くんなら</p><p>判ってますわなあ、エリちゃん</p><p>うちも判ってます</p><p>


　双子は休憩室のドアを開けて</p><p>ハイジちゃん、食堂の中をグルッと廻るから、わたしらに付いて来てな</p><p>お願いします、ハイジちゃん</p><p>


　うんエリとリエの警護は、ハイジに頼む

　ハイジが現れる</p><p>あれ、その子は誰</p><p>


　テニス部の人が、見掛けない中学生が休憩室から出て来たことに驚く</p><p>うちらの友達です</p><p>はい、わたしらの親友です</p><p>


　エリとリエは、そう答えた</p><p>ほんでは行って来ます</p><p>


　エリとリエとハイジは、学生食堂に通じるドアから出て行った

　15分経って克子姉が帰ってきた</p><p>問題無しよ国営放送の人たちは、お帰りになったわ</p><p>正門にイーディたちはいなかった</p><p>


　国営放送の人たちにイーディたちの借りたリングや、どう見てもプロレスラーの体格をしているグレースさんとかを見られたんじゃないだろうか

　あるいはイーディたちの大会を中継する民放のテレビ局の人たちが、もう着いていたりしたら

　国営放送と民放のテレビスタッフが、普通の私立高校の学園祭でお互いのことを知らないままにハチ合わせになるっていうのは色々と後で問題になるのでは</p><p>判っているわだから、国営放送の方たちには西門から帰っていただいたわ</p><p>


　ああ、克子姉はイーディたちの動きも、把握していてくれている</p><p>それよりあなたたち、お昼のお食事はどうしているの</p><p>


　克子姉は、テニス部の手伝いの人たちに尋ねた</p><p>あたしたちはお客さんがある程度減るまで、みんなお昼ご飯はガマンしようってことにしました</p><p>テレビのことや朝の時間に克子さんたちに、お化粧してもらったりもしましたからここは、踏ん張ろうって</p><p>


　昨日は交代で、お昼休憩をとってもらえたけれど

　今日は、昨日よりもお客さんが多いから上手く交代できないんだ

　って、オレたちもだ

　愛もメグもマナもオレもずっと休みなく作業を続けている</p><p>今からは、あたしもここに張り付いて仕事するから少しは余裕ができると思うわ</p><p>


　克子姉は、エプロンを付けてオーブンの前にやって来る</p><p>でも、ゴメンなさい、克子お姉さんあたし、そろそろ女子陸上部の方へ戻らないといけない時間になります</p><p>


　メグは女子陸上部の竹芝キャプテンにこっちの仕事は、午後からで良いって言われていたんだっけ</p><p>キャプテンにメールして、もう少しパン工房に残ってもいいか尋ねてみましようか</p><p>


　カフェ・テラスが混雑していることを伝えれば、竹芝キャプテンは理解してくれるだろうけれど</p><p>ダメよそれだと女子陸上部の他の人たちが、恵美ちゃんを良く思わないわ</p><p>


　女子テニス部の人たちが、自分がテレビに映ったことをこんなに喜んでいるということは女子陸上部の人たちは、自分たちのところに中継が来なかったことを不満に感じているだろう

　そういう意味でも、メグがニュースの放送に背中しか映らなかったのは正解だったんだ</p><p>メグとにかく、一度、女子陸上部の人たちの所へ行って、直に顔を見せないとダメだ</p><p>うんそうよね</p><p>ヨッちゃん車が来たヨ</p><p>


　外部モニターに、またレイちゃんの運転するバンが到着する様子が映っていた

　ああお土産用のパンがお屋敷から運ばれて来ていることは、テニス部の人たちに知られるわけにはいかないから

　オレがバンから、そのままカフェ・テラスの店先に運ぶしかないな

　テニス部の下級生が、車に興味を示す</p><p>ああ、あたしたちのお昼のお弁当だよっ今日は、あたしの親戚の人に、まとめて頼んだのっ</p><p>


　寧が、笑ってゴマカしてくれた</p><p>ヨッちゃん、取りに行こうっいいよね克子お姉ちゃん</p><p>ええ、いいわここは任せて</p><p>ほら、ヨッちゃん行こう</p><p>


　オレは寧と裏口のドアへ向かう</p><p>はーい、ヨミが来ましたぁ</p><p>


　助手席には、ヨミが乗っていた

　相変わらすのロリ巨乳だ

　今は薄手のブラウスの上から、シートベルトをしているからヨミのおっぱいが、さらに強調されている</p><p>正門のところで、グレースさんを降ろしてきました</p><p>


　運転席から、レイちゃんが言う

　グレースさんも、この車でオレたちの高校へ来たんだ</p><p>正門でイーデイと会った</p><p>ええ、他の人たちも集まっていましたですからイーディたちのお昼は、その時に渡して来ました</p><p>


　お昼</p><p>後ろの右側のパッドがお土産用のパンです左側が、皆さんのお昼のお弁当ですちゃんと人数分ありますから、安心して下さい</p><p>


　寧が今さっき言ったことは、本当だったんだ</p><p>素子お姉様とくるみちゃんがわたくしたちは、まだ上手くパンを作れませんからって</p><p>とっても素敵な松花堂弁当ですっヨミたちは、お屋敷でお先にいただいて参りました</p><p>


　素子とくるみは和食が得意だ

　いや、ありとあらゆる花嫁修業をこなしてきているから何でも上手いし、美味い

　それでも前は、形ばかり綺麗すぎる感じが強かったけれど

　今は、オレたち家族になったから愛情の籠もった料理が作れるようになった

　ある意味理想のお嫁さんと、理想の側室なんだよな

　栗宮流槍術に、人生を捧げているということを除けば</p><p>みんな、自分の得意なことで、ヨッちゃんを手助けしてくれているんだよ</p><p>


　うんありがたいことだと思う</p><p>ヤッちゃん、オレはこのままお土産用のパンを可奈センパイのところに届けてくるからこのお弁当、休憩室に居る月子とまり子と黒瀬さんに</p><p>


　あの子たちも、そろそろお腹を空かせているはずだ</p><p>判ったそれから、学生食堂に居るリエちゃん、エリちゃんとハイジちゃんにも食べてもらうよ</p><p>


　ああ、トークショーをやってもらうのは、食事の後で良い</p><p>あたしたちのご飯は2時過ぎちゃうかもねぇ</p><p>


　寧が、そう言ったのでオレは思い出した</p><p>2時かオレ、2時に茉莉花とエリカに会う約束になっているんだよな</p><p>


　茉莉花が、オレに友達を紹介したいと言っていた</p><p>大丈夫だよっ、さすがに2時になったらお客さんは減ってると思うもん</p><p>ということでテレビの話は終了で、次話から茉莉花編です</p><p>それでその後にイーディの格闘技編となります</p><p>そろそろエロが必要かうーん</p><p>１３８９．学園祭２日目　／　ランチ・タイム</p><p>ごめんなさい、私、女子陸上部に行きます</p><p>


　休憩室から出て来たメグが、オレたちに言う

　素子とくるみが作ってくれたお弁当が届いたからメグには、オレたちより先に休憩室の中で食べてもらった</p><p>ずいぶん急いで食べたのねお味はどうだった</p><p>


　克子姉が、オーブンの前からメグに振り向いて尋ねる</p><p>美味しかったですさすが、素子さんとくるみさん</p><p>


　メグとしては、いつの間にかお屋敷の台所を素子たちに乗っ取られているのだからちょっと複雑な心境なんだろう

　だが、台所の主である克子姉が許していることなのだから、メグに素子たちに何も言うことはできない</p><p>じゃ、行きますもうすぐ１時ですから</p><p>


　メグは、午後まではパン工房の方の手伝いに集中してて良いと竹芝キャプテンに言われている</p><p>ああ、気を付けろよ</p><p>そうそう今日は後夜祭もあるからねあなたたちも、フォークダンス踊るんでしょ</p><p>


　手伝いに来ているテニス部の下級生が、笑ってそう言う

　フォークダンスって何のことだ</p><p>それはまだ決めてません</p><p>


　メグが顔を赤くして、答える</p><p>えー、踊りなさいよパン屋くんとあなたは学校公認の仲なんだから、あなたたちが踊らないと後夜祭が盛り上がらないわよ</p><p>そうそうフォークダンスは、我が校の伝統なんだから</p><p>


　別のテニス部の人が、そう言う

　何か良く判らないけれど後夜祭で踊る伝統</p><p>と、とにかく、あたし行きます</p><p>


　メグは慌てて、パン工房から走り出ていく

　時計を見ると午後１時の５分前

　女子陸上部のグラウンドへ全力疾走で間に合うか</p><p>午後1時になれば、カフェ・テラスの混雑はかなり緩和すると思うわ</p><p>


　克子姉が、外部の様子を映したモニターをチラリと見て言う</p><p>ほら、１時が近付いてるからテーブル席も空いてきたわ</p><p>


　確かに、お客さんがさっきまでより減っている</p><p>まこうなることは、判ってたんだよねっ</p><p>ほら、今日は午後から体育館で色んなクラブの発表会があるからそれがお目当てで来た人は、みんな、そっちを観に行くもん</p><p>


　ああ今日は、学園祭の最終日</p><p>文化系のクラブだと、学園祭での発表会を目標にやってるところも多いですからね</p><p>あたしたちみたいに、公式試合の大きな大会が無いクラブはね</p><p>日頃の活動の成果を家族に見せようと思ったら、学園祭の時しか機会が無いものね</p><p>


　女子テニス部の人たちが口々に言う</p><p>だからさ、この時間にお客さんが減るのは仕方ないんだよっ</p><p>


　寧は、この学校に３年通っているから学園祭も３回目

　だが、去年までは、校内に白坂創介の配下の教員がうろうろしていたから監視カメラで学園祭の映像だけを観ていたんだろう</p><p>それに、奈島センパイ今日は午後から、講堂の方でもバンドを組んでる人たちの演奏会がありますよ</p><p>ああ、そっちを観に行くって子も多いよね</p><p>男子テニス部のカドタ先輩も、出演するって言ってた</p><p>えー、カドタって楽器できるの</p><p>


　テニス部から手伝いに来ている下級生が笑い会う</p><p>あ、でもさっ、ほらあっちは人気が一番あった人たちが全員退学しちゃったんじゃなかったっけっ</p><p>


　寧がそう言うがそれはオレのせいだ

　確かHG5だかMG5だかってバンド名の連中が、メグをからかうようなことをしたから

　月子の巫女の力で、全員自主退学してもらった</p><p>それはそれとして今年は今年で、また新しい人たちが出るみたいですから</p><p>カッコ良い先輩とかいないかなって観に行く女の子は多いみたいですよ</p><p>あたしは、ああいう感覚、よく判らないですけれど</p><p>学校の中だけで有名なバンドとか、バカみたいだもんね</p><p>ていうか同じ高校の男子を見てキャーキャー騒ぐとかヤバイよね</p><p>うん、ヤバイかなりヤバイ</p><p>


　テニス部の人たちは、口々にそう言う</p><p>でも、テレビみたいな遠い世界じゃなくて身近なところにいる、ちょっと顔が良くて楽器ができる子の方が気楽に騒げて楽しいんじゃないの</p><p>


　克子姉はオーブンの作業を続けながら、笑顔でそう言った</p><p>そういうアンイなの、あたしは嫌です</p><p>えー、あんた３組のシゲタのこと気に入ってるって言ってなかったあいつも今日バンドやるんだよ</p><p>それあたしじゃないです１年のキヨミがカッコ良いかもって言ってたんです</p><p>えー、そうだっけ</p><p>


　テニス部の人たちが、そんな会話をしていると</p><p>いやあ、お腹いっぱいですわ</p><p>というか恵美姉さん、急いで食べ過ぎですあれでは消化に良くありません</p><p>休憩室から、エリとリエが出て来る</p><p>


　ハイジとミタマとキヌカも</p><p>客が減ったと聞きましたのでわたくしたちは、大至急客寄せに向かいます</p><p>


　このやる気は、何なんだろう

　つくづく、この姉妹の本性は、警護役よりも芸人に近い</p><p>うちらもトークショーやりますわ</p><p>うん、残ってくれとるお客さんたちも、たくさんいますから</p><p>


　双子も、やる気満々だ</p><p>無理することはないからなだったら、エリとリエのトークショーを優先して、ミタマとキヌカはサポートしてくれハイジも付いててくれ</p><p>


　ミタマとキヌカは攻撃特化型だから、ちゃんと隙のない警戒ができるハイジにも行ってもらった方が良い

　ぞろぞろと双子たちが外へ向かう</p><p>どうして、あの子たちはパン屋くんの言うことをきくの</p><p>


　テニス部の子が、不思議そうにオレを見ている</p><p>それよりお客さんのピークが過ぎたんだから、あたしたちも今のうちに交代でお食事にした方が良いと思うわ</p><p>


　克子姉が、慌てて話を変えてそう言う</p><p>ええっと、テニス部の皆さんはどうするっ</p><p>それは、うーん星崎先輩の指示が出ないと、あたしたちは</p><p>


　テニス部の皆さんの司令塔は、可奈センパイだから</p><p>カフェ・テラスの方から指示が来ないと、手伝いの人たちは勝手に休憩することはできないんだ</p><p>


　で向こうも朝から大忙しだったもんな

　休憩の順番とか、かなりメチャクチャになっちゃってるかもしれない</p><p>次のパンを持って行くからついでに、オレが可奈センパイに聞いてこようか</p><p>


　ちょうど焼き上がったパンを、パッドに詰めながらオレは言う

　するとその時パン工房の裏口のドアがガチャリと開いた</p><p>あなたたち交代よ休憩して</p><p>交代要員のテニス部が４人ほど入って来た</p><p>ああ、良かった</p><p>可奈が、新しい交代シフトを作ってくれたから、昨日の残りの時間はみんなそれに合わせるって</p><p>一度、カフェ・テラスに戻って、シフト表だけは見ておいて何か不都合なことがあったら、可奈に話してシフトをチェンジしてもらいなさい</p><p>


　交代要員のうち、上級生らしい２人が言う</p><p>はい、先輩それじゃあ、お先に失礼します</p><p>あ、このパン、向こうに持って行くのなら、あたしたちで運びますよ</p><p>


　休憩に向かうテニス部の人が、オレがパンを詰め終わったパッドを見て言う</p><p>そのパンを運んでくれるのなら、ついでに可奈さんに伝言を頼むわ</p><p>


　克子姉が、その子に言った</p><p>１時３０分になったら、ここへ来てってそれまでは、お昼ご飯を摂らないでって言っておいて</p><p>


　ああ素子とくるみが作ってくれたお弁当

　可奈センパイの分もあるんだ</p><p>判りました伝えます</p><p>


　今まで手伝ってくれた４人がパンのパッドを抱えて外へ向かう</p><p>それで、新しく来てくれた皆さんは、あたしの仕事を手伝ってあなた、オーブンの方、１人でやってちょうだい</p><p>判った克子姉</p><p>それで愛ちゃんとマナちゃんは先に休憩室でお昼を食べて</p><p>いきなり２人抜けちゃって、大丈夫</p><p>


　マナが、克子姉に尋ねる</p><p>お二人の代わりは、ヨミが勤めますっ</p><p>


　休憩室からヨミが出て来た

　テニス部の人たちは、突然現れた見知らぬロリ巨乳の少女に驚くが</p><p>はい、気にしなーい、気にしなーい</p><p>


　ヨミは巫女の力で、自分の存在を認知させる</p><p>あ、いいんだ</p><p>うん、いいのよねこれで</p><p>


　あっさりとテニス部員たちは、ヨミを受け入れた</p><p>そしたら、ヨミちゃんはテニス部の人たちとパンの成形あなたはオーブンね</p><p>


　オレはパンを焼くのをメインに克子姉自身は、テニス部の人たちの指導もする</p><p>じゃあ、ご飯食べちゃいます</p><p>


　マナと愛が休憩室へ

　１時３０分になると可奈センパイがパン工房にやって来た</p><p>はーい、代わりまーす</p><p>ごちそうさまでした</p><p>


　ほぼ同時にマナと愛が休憩室から出て来る

　休憩室の中のモニターで、可奈センパイがやって来るのを確認していたんだろう</p><p>そしたら、あなた可奈さんと寧ちゃんと一緒に休憩して</p><p>あたしは、その次でいいわ</p><p>でも、オレ、２時に約束が</p><p>判っているわだから、ここでなるべく多くパンを作っておきたいのよ</p><p>


　克子姉は、パン生地を捏ねながら言う</p><p>多分、３時３０分ぐらいにもう一度、お客様が増えると思うからだから、今のうちにね</p><p>部活の発表の終わった子が家族を連れて、食べに来ると思う</p><p>だから、あたしはもう少し作業を続けるわ</p><p>いやそれなら、克子姉はいつまでたっても食事できないじゃないか</p><p>


　次なんてない</p><p>あたしはいいのよここの責任者なんだから</p><p>いいことなんてないよ克子お姉ちゃん</p><p>そうです克子さん</p><p>


　マナと愛が克子姉に</p><p>テニス部の人たちには、マナが指示して作ってもらうから</p><p>オーブンは愛が見ます</p><p>わたくしもまだパンは、そんなに上手くはできませんが、お手伝いしていますから</p><p>


　ヨミも、克子姉に微笑む</p><p>そんならさっ、あたしが残るよあたしは、克子お姉ちゃんが帰って来てからご飯にするこんだけ人数がいれば、ちゃんとやれるって</p><p>


　最後に寧が、克子姉にそう言った</p><p>そうだよ、ちゃんとご飯は食べてくれそんなの、せっかくお弁当を作ってくれた素子とくるみに悪いよ</p><p>さあ、行きましょう克子さん</p><p>


　可奈センパイが、笑って克子姉を促す</p><p>判ったわじゃあ、少しの間だけ任せるわよ</p><p>


　克子姉は折れてくれた</p><p>任せておいてっ</p><p>ちゃんとしておきます</p><p>頑張りますから</p><p>ゆっくり食べていいからねっ</p><p>


　マナ、愛、ヨミ、寧に任せてオレと可奈センパイと克子姉は休憩室に入る</p><p>公、待ってたわよ</p><p>


　部屋の中にはまり子と月子と黒瀬安寿が居る</p><p>あれ、まだ食べてないんだ３人とも</p><p>


　弁当は届いていたのに、３人ともまだ手を付けていないようだった</p><p>公と一緒に食べたかったから</p><p>


　まり子の言葉に</p><p>あら、親友のあたしを待っててくれたんじゃなかったの</p><p>


　そう言えば、まり子は朝、散々テニス部の人たちに可奈は親友ってアピールしてたっけ</p><p>可奈のことも待ってたわよはい、お弁当ヨミちゃんたちが食べているのを見てたけど、すっごいわよ</p><p>


　まり子が、オレたちに弁当を手渡してくれる</p><p>今、お茶を入れますね</p><p>


　月子はお茶の準備をする</p><p>どれどれうわっ、豪華</p><p>


　弁当の蓋を開けて、中身を見て驚く可奈センパイ

　ええっと、和風の松花堂弁当っていうんだっけ

　弁当箱の中が細かく仕切られて、色々なおかずが入っている

　みんな、すごい手が込んだ料理ばかりだ

　見た目も美しい</p><p>素子お姉様が、お作りになられたお弁当ですもの</p><p>


　まり子は、素子の超お嬢様校の後輩だ

　まり子が高１で、素子は高２</p><p>うふふ、わたくし、素子様のことを素子お姉様って呼ぶ日が来るとは想像していなかったわ幼稚部から存知上げていたのに</p><p>ああ槍のお嬢様ねお料理、お上手なのねぇ</p><p>和食に関しては、あたしよりも上手よ素子さんもくるみさんも</p><p>


　克子姉が、自分の弁当を開けて言う</p><p>素子さん、テニス部の皆さんの分も作られようとなさったみたいなんですけれど</p><p>


　月子が、急須でお茶を入れていく</p><p>無理よねこんなに大変そうなお弁当うちの部の子全員の分なんて、とてもとても</p><p>いいのよ家からお弁当を持って来ている子たちも多いし、こういう素敵なお弁当は家族だけでいただきましょうるるんっ</p><p>可奈センパイは昼食は用意してなかったの</p><p>家からは何も持って来てないわどうせ、何か用意してくれているはずだって思ってたわよお屋敷の子たちが、何もしないわけないもの</p><p>


　可奈センパイも、すっかり家族の一員になっている</p><p>あなたもこっちに来て、いただきなさい</p><p>


　まり子が、監視システムの前に座っている黒瀬安寿に言う</p><p>監視はお屋敷でもしているから、食事くらいは問題ないぞ</p><p>


　真面目で良い子なんだけれどまだ、オレたちの流儀に慣れていないんだよな、この子は</p><p>ちょっと話してみたんだけれどなかなか良い子ね、公</p><p>


　まり子が、黒瀬安寿を見て微笑む</p><p>わたくしの警護役に欲しいくらいよハイジは、わたくしよりも他の子たちの方が気が合うみたいだし</p><p>残念だけれど彼女には、この子の身辺警護を専門にやってもらうつもりよ</p><p>


　克子姉がまり子に言う</p><p>公の警護ならイーディさんが居るじゃない</p><p>イーディちゃんは、年末にはアメリカに行く用があるのよそれに、彼女は目立つでしょだから、この子には普通に見える子も必要なのよ</p><p>ミタマとキヌカも居るけれどあいつら戦闘力ばっかり凄くて、警護役としては注意力に欠けてるところが多いから</p><p>ミタマちやんたちとこの子とセットにしたら、攻撃と警戒と両方出来てちょうど良いと思うのよ</p><p>


　克子姉とオレで、説明する</p><p>ああ、なるほどねぇ</p><p>まり子は、ずっとここに居たの</p><p>ええ、ずっと居たわ月子さんとあの子と</p><p>


　可奈センパイに問われて、まり子は視線で月子と黒瀬安寿を見る</p><p>このお部屋には色んな人が出たり入ったりしていたけれどわたくしはずっと、ここのモニターであなたたちの様子を観ていたわ月子さんとお喋りしながら</p><p>観てるだけじゃ、つまらなくないあたしたちのお店の手伝いをしてくれとは言わないけれど外に出て学園祭の様子を見てくれば良かったのに</p><p>外なんてダメよ公が心配するでしょ今日の状況じゃ、わたくしのために警護役の子を用意してもらうわけにもいかないもの</p><p>


　今日は名家のお嬢様は警護上の問題で、オレたちの学園祭に来ることを禁じてある

　まり子は、名家のお嬢様ではないけれどトリイ電子という日本を代表する企業の社長令嬢だ

　しかも、まり子はテニス部の人たちを信用させるために、その事実を自分から公表してしまった

　これでは、うかつに一人で外に出るわけにはいかないか</p><p>それに、ここで観ている方が面白いわよわたくしの学校の学園祭とは全然違うんですもの</p><p>ええ、わたくしたちの学校だと生徒が飲食物のお店を出すことなんて、許可されないわクラブ活動の成果発表だけよ</p><p>


　超お嬢様校では、模擬店は無理か</p><p>というよりクラブ活動の発表をする機会が学園祭しかないのよわたくしたちの学校は、外の大会とかには一切出ないから</p><p>名家のお嬢様たちを保護するために運動部でも対外試合は一切しないんだってさ</p><p>


　オレは、みすずや瑠璃子たちから聞いたことを、可奈センパイに伝える</p><p>ああ、判ったわ大会の会場で、よその学校の人がお嬢様たちに絡んできたりするのねあたしもテニスの県大会の時に、変な男の子たちに声を掛けられたことがあるから判るわ</p><p>あら、可奈声を掛けられたの</p><p>


　まり子も、本質的には箱入り娘だから、こういう話には興味があるらしい</p><p>よく掛けられるわよあたし、美人なんだからっ</p><p>


　可奈センパイは、うちの高校の２年生で１番可愛いと言われている</p><p>声を掛けられてどうするの</p><p>どうもしないわよ適当なことを言って、その場から離れるわあたしはノブのセックス奴隷なんだからほかの男のことなんて、ゴミだとしか思ってないわよ</p><p>


　可奈センパイ、それは言い過ぎなんじゃ</p><p>可奈のそういうところ、わたくし大好きようん、そうねわたくしにとっても、公以外の男性は無意味ようふふふ</p><p>どうしたの、まり子</p><p>


　不意に笑い出したまり子に、可奈センパイが尋ねる</p><p>わたくしも、可奈もそれから月子さんも克子さんもみんな、公に愛されてるんだなって思ったら、嬉しくなったのよ</p><p>ああ、それ感じるわセックス奴隷仲間っていうか、ノブとセックスした子は、みんなあたしの家族なんだって</p><p>ええ、ここのモニターで、ずっと公が働いている様子を観ていたんだけれどそれだけで、胸がキュンてなるのよ</p><p>うん、それも判る</p><p>それに他の子たちも、どんどん公の手助けに来てくれているでしょそれを観ていたら嬉しくてしかも、みんな、公としているのよね</p><p>うん、してるしてる克子さんも、寧さんも、マナちゃんも、愛も、イーディさんそれに、あたしも</p><p>それからハイジ、ミタマさんとキヌカさん、リエさんとエリさん、月子さんに夜見子さん、麗華さんも</p><p>みんなノブとセックスしている子ばかりなのね</p><p>そうよ、みんな、わたくしたちの家族で姉妹よ</p><p>


　まり子がそう言うと可奈センパイは、黒瀬安寿を観て</p><p>ノブこの子、昨日、手に入れた子よねもうした</p><p>


　それはつまり黒瀬安寿ともうセックスしたかということだ</p><p>まだていうか、可奈センパイ食事時だよ</p><p>いいじゃない気になっていたんだからへえ、まだなんだ</p><p>


　そんな可奈センパイに、まり子が</p><p>可奈、判ってないわねぇセックスしていたら、公とこの子の距離は、もっと近いわよこれぐらい雰囲気で判らなきゃ</p><p>ああ、そうねしてたら、公はもっとこの子に優しくし接してるわよね</p><p>昨日は、お屋敷に戻ってからも、色々あったんだよ</p><p>そうまあいいわこの子とする時は、あたしも呼んでね見たいから</p><p>ああ、公わたくしも立ち合うわよ</p><p>


　ホント可奈センパイとまり子は、気が合っている</p><p>別に良いけどさ</p><p>あなたも良いわよね</p><p>良いでしょ、あたしたちあなたのお姉様になるんだから</p><p>


　まり子と可奈センパイは、黒瀬安寿にも迫る</p><p>えっ、あのわ、わたし</p><p>


　黒瀬安寿は困惑していた

　彼女にはまだ、オレとセックスするという覚悟はできていない

　月子が、ススッとみんなにお茶をくれた

　それで場が和む</p><p>それでは、いただきましょうか</p><p>うんいただきます</p><p>


　オレたちは、昼食を食べ始める</p><p>ところで公、あなた、この後、エリカさんとジャスミンに会うのよね</p><p>ジャスミン、ああ茉莉花さん、ピアノの子ね</p><p>


　可奈センパイは、お茶を飲みながら言う

　茉莉花というのは、英語でジャスミンのことらしい

　だから、家族の何人かは、茉莉花をジャスミンと呼ぶ</p><p>あの子は土日しかお屋敷に来ないからあたしはまだ２回ぐらいしか会ってないのよ</p><p>


　茉莉花は、音楽科のある高校の寮に居るから土日しかお屋敷に来ない</p><p>わたくしも、同じくらいよなかなか日が合わないから</p><p>


　まり子も可奈センパイもちゃんとした実家のある人たちだ

　お屋敷に来るのは、週に何回かだ

　まり子の両親は、香月家との関係を強化するという理由で、まり子の外泊を許してくれるが</p><p>可奈センパイの場合、本当の一般家庭だからお屋敷に泊まっていくこともマレだ</p><p>でも、大人しくて可愛い人よね妹のエリカさんは、明るくて元気過ぎる子で、ちょっと対象的ね</p><p>


　可奈センパイは、茉莉花とエリカの姉妹を、そう評する</p><p>それで公あなたがジャスミンと会うときは、わたくしも立ち合うからね</p><p>今日、わたくしがここに来てることは、お屋敷の皆さんは知っているんでしょ</p><p>


　そりゃ知っているはずだ

　というか、今、この部屋での会話も向こうで聞かれているかもしれない</p><p>さっきエリカさんからメールを貰ったのよわたくしにも、立ち合って欲しいって</p><p>


　エリカが</p><p>ノブは、ジャスミンさんから何て言われたの</p><p>いや茉莉花の友達を紹介するから、会ってくれって</p><p>ふーん何かあるのねきっと</p><p>


　オレも、それは判っている

　あの大人しい茉莉花が自分の学校から、わざわざオレの高校の学園祭に友達を連れて来るって言うんだから

　何か理由があるんだ</p><p>あたしは、今日は最後までカフェ・テラスに居なくちゃいけないからまり子、あなた、あたしの分までノブの手助けをしてね</p><p>判っているわよ可奈</p><p>


　可奈センパイとまり子は、微笑み合った</p><p>そのうち、まり子とノブと３人でセックスしたいわ</p><p>いつでも良いわよわたくしと公で、可奈が泣くまで責めてあげるわ</p><p>何よ、あたしとノブでまり子を泣かせてあげるわ</p><p>


　二人は本当に意気投合している</p><p>すみませんクリスマスというのに体調不良で伏せっております</p><p>今年もサンタは来ない</p><p>1390．学園祭２日目　／　茉莉花の友人</p><p>わたくしもお供致しますわ</p><p>


　みんなで昼食の弁当を食べていると月子がオレに言う</p><p>そうね、月子さんにも来てもらった方が良いわよね、公</p><p>


　茉莉花の学校の人たちに会うのに巫女の力は必要なんだろうか</p><p>一緒に行きなさい月子さん、朝から休憩室に籠もったままでしょ</p><p>


　確かに克子姉が言う通りだな</p><p>申し訳ございませんわたくしはパンのお手伝いはできませんので</p><p>


　その月子の言葉が嘘なことを、オレは知っている

　鷹倉神社の巫女たちは、人の記憶を読み取ることができる

　実際、克子姉のセックス・テクニックは、どんどん読み取って実践しているのだから克子姉のパン作りに関する技術だって、読み取るのは簡単なはずだ

　月子がそれをしないのは妹たちが、パン作りを通じて他の家族と仲良くなっていくのを邪魔したくないからだろう

　ルナやコヨミちゃんは、アニエスたちにヨミは瑠璃子たち、同世代の子にパン作りを習っている

　そこへ鷹倉神社の巫女たちの長女である月子が入っていけば、妹たちが気を遣う</p><p>そういうことではございません妹たちは、ずっと公様のお手元でお世話になりますが、わたくしはいずれ京都の神社に戻らなくてはならない身でございますので</p><p>


　オレの心を読んで、月子が答える

　京都の鷹倉神社は歴史のあるお社だから誰かが継がねばならない

　不思議な力のある巫女が集まって来る前から、鷹倉神社は京都の地にあった

　月子たちは、その神主の血筋も引き継いでいる

　今はまだ、関西ヤクザとの抗争が完全に終結していないから、京都には戻れないがいずれは、姉妹のうちの誰かが正式に巫女となって神社を守ることになる</p><p>あら、京都のあなたたちの神社の前に、あたしのパン屋の支店ができてもいいのよ</p><p>


　克子姉は、月子に優しく微笑む</p><p>うん今、鷹倉神社の正面に香月セキュリティ・サービスの関西支社のビルを建てているところだし</p><p>


　鷹倉神社とその巫女は、香月家が永久に管理する２度とヤクザたちの玩具にはさせないというのが、ジッちゃんの決定だ

　その意思表示のため、香月セキュリティ・サービスの関西支部は、鷹倉神社のガードを固める

　その関西支部のビルの１階をパン屋にして、月子がオーナーになることだってできる</p><p>とにかく先のことは、まだ考えなくて良いよ月子は来年の春までは高校生なんだから、今は学生生活を楽しんでくれ</p><p>


　高３の月子の卒業まで、まだ数ヶ月ある</p><p>はいありがとうございます、公様</p><p>月子さんてホント真面目よねしかも綺麗美里さんたちと一緒に、カフェ・テラスのお手伝いをしてくれても良かったのに月子さんも、あの人たちと同じなでしこ科でしょ</p><p>


　可奈センパイは美里たちが娼婦候補生であることを知らない</p><p>あの方たちとわたくしとは、同じ科ですがコースが違うのです</p><p>ああ、月子はミタマと同じコースだから</p><p>


　慌ててオレも説明する</p><p>今日は美里たちは美里たちで、同じコースで仲良くなって欲しいんだ美里以外の３人はみんな地方から出て来た子だし</p><p>住友桃香、白旗せつな、朝比奈希美の３人は地方都市で企業を経営していた父親の借金を返済するために娼婦になることを受け入れた</p><p>美里さんたちの分のお弁当もここにあるわ</p><p>


　まり子が、お屋敷から運んで来た弁当の入ったパッドを指差す

　素子が、名家の令嬢だった美里のことを忘れるはずがない

　美里も、幼い頃から超お嬢様校に通ってたんだし</p><p>ああ、あの人たちのお昼休憩は、あたしたちの後になっているからあたしが戻った時に、ここへ来るように言うわ</p><p>そうね、寧ちゃんと一緒に食べてもらいましょう</p><p>


　可奈センパイと克子姉が、そう言った</p><p>それで公には、あたしと月子さんが付いていくんだから、警護役はあなたね</p><p>


　まり子は、すっかり小さくなって食事をしている黒瀬安寿に言う</p><p>当たり前じゃないあなたは公の身辺警護役になるんでしょ早速、供をしてもらうわ</p><p>


　正式な名家のお嬢様ではないけれどまり子は鳥居家の社長令嬢だ

　警護役は居た方が良い</p><p>ここは大丈夫よ外にミタマちゃん、キヌカちゃん、ハイジちゃんも居るし、あなたが居ない間はドアをロックしておくから</p><p>


　パン工房のドアの開閉は、監視カメラで必ず確認するようにして中からしか開かないようにする

　今日は、女子テニス部の皆さんの出入りがあるから、ドアを解放していたけれどいつもの状態に戻すのか</p><p>それとあなた、イーディちゃんの様子も見に行ってあげて</p><p>そうねわたしも、どんな感じになっているのか興味があるわ</p><p>


　克子姉の提案に、まり子が乗る

　今、イーディが校庭でスクール水着柔道大会の準備をしている</p><p>今日は、ずっとあなたをパン工房に拘束しちゃっているけれどあなたはみんなの旦那様なんだから、イーディちゃんの方にも顔を出してあげて</p><p>


　ああ克子姉の言う通りだな</p><p>そうだねイーディの大会は３時からだって言ってたけれど、今日のカフェ・テラスの様子では、オレはここでパンを焼かないといけないと思うんだ</p><p>でも試合はテレビ中継されるからパン工房の中に居ても作業しながら、観ることはできるだろう</p><p>うんだから、今のうちに顔を見に行って来るよ</p><p>やぁ連れて来たよ、彼女たち</p><p>


　約束の２時にパン工房の外へ出ると

　マルゴさんが、茉莉花たちを連れて来てくれていた

　ああ、駅までマルゴさんが、駅まで茉莉花たちの友達を迎えに行ってくれたんだ</p><p>あたしの車は教職員用の駐車場に駐めてきたから、ここまで歩いて来たよ</p><p>ありがとうございます、マルゴさん</p><p>


　オレはお礼を言って連れて来てくれた少女たちを見る

　ええっと茉莉花とエリカと

　それから、他に３人の少女

　エリカは私服可愛いプリント地の和歌ピースの上に、ピンクのカーディガンを羽織っている

　茉莉花は、彼女の高校の青いブレザーの制服姿

　茉莉花の友人３人のうち、２人は茉莉花と同じ制服

　ただし、１人はきちんと制服を着ていて髪も綺麗にまとめて、お団子頭にしている切れ長の眼の大人しそうな子だが

　もう一人の子は、制服の上に男物の黒い革ジャンを着ていて、スカートも短くたくし上げている髪の毛もワイルドにボアッとした感じになっているし顔も赤い口紅が目立つくらい、派手に化粧している目付きも悪いし何か、すでにとても不機嫌な様子だ

　最後の１人は、紺のセーラー服ていうか、この子は中学生だと思う１人だけ幼い感じだ緊張しているのか大きな瞳が潤んでいるこの子が持って居るのはバイオリンのケースだと思う髪はえっと、ボブカットってやつだよな

　３人とも、とても綺麗な子だけれどとにかく、革ジャンの子の不機嫌さがスゴイ

　さらに茉莉花とエリカが、暗い顔をしているのも気になる</p><p>良信くんたちは変わったメンバー構成だね</p><p>


　マルゴさんは、オレとまり子と月子と黒瀬安寿という組み合わせを見て微笑む</p><p>今日は学園祭だから、みんな忙しいんですよ</p><p>うん、あたしも懐かしいよ</p><p>


　ああ、マルゴさんも去年までは、オレたちの高校に通ってたんだっけ

　学籍が偽物だった寧と違って、マルゴさんはアメリカからの留学生ということになっていたからちゃんと高校を卒業することができた

　今もどこかの大学に籍だけはあるはずだ全然、通っていないみたいだけれど</p><p>とりあえず、外に立ったままなのもなんだから学生食堂に入ってお茶でも飲もうか</p><p>


　オレたちのカフェ・テラスでも良いけれど屋外だし女子テニス部の人たちに、オレが知らない女の子たちとお茶を飲んでいる姿を見られると説明するのが大変だし</p><p>それじゃあ、学生食堂に行きましょう</p><p>


　オレは、みんなを先導して学生食堂へ向かう

　オレたちのカフェ・テラスほどじゃないけれど

　学園祭の最中の学生食堂は、ほどほど混んでいた

　混んでいるはずなのに</p><p>さあね</p><p>


　オレたちが座ったテーブルの近くに居た生徒たちが全員、慌てて席を立った

　逃げ遅れた下級生に</p><p>バカ、お前早く、こっちに来い</p><p>


　と、上級生の男子が声を掛けている</p><p>ほら、あたしはここの学校では、有名だったから</p><p>


　ああマルゴさんは今年の５月までは寧と組んで、街で不良学生やチンピラを潰し廻っていた伝説の不良少女だった</p><p>寧は金髪を黒く染め直して更生したってアピールできたけれどあたしは生まれた時からずっと金髪だからね</p><p>


　今でも上級生たちは特に、マルゴさんを恐ろしい人だと思っている

　寧を襲った白坂創介の配下の教師をマルゴさんが再起不能にした現場を見た生徒たちも、まだ卒業していないし</p><p>はーい、ようこそマルゴお姉ちゃんこれ、みんなで食べて</p><p>


　パン工房に通じるドアから、寧がやって来てオレたちに焼きたてのパンを持ってきてくれた</p><p>ジャスミンちゃんとエリカちゃんは、もうお昼食べたっ</p><p>あ、はいお屋敷の方で、素子お姉様のお弁当をいただきました</p><p>


　寧の問いに、エリカが答えるやっぱり少し、元気がない</p><p>うん、とっても美味しいんだってねっあたしは今から食べるから、みんなとはお話できないんだよっだから、ヨッちゃん、あたしの分までこの子たちのお話を聞いてあげてねっ</p><p>


　寧は周囲の生徒たちにも聞こえるように、大きな声で言う</p><p>ああ、飲み物を持ってくるのを忘れてたよっヨッちゃん、悪いんだけれど、皆さんの飲み物は自販機で買ってくれる</p><p>うん、別にいいけれど</p><p>みんな、何がいい</p><p>パンなんだから、あたしは紅茶でいいわ冷たい方ねレモンティ月子さんは</p><p>わたくしは、砂糖無しの紅茶を冷たい方で構いません</p><p>


　まり子と月子は、すぐに答える</p><p>あたしはコーヒー温かい方微糖ねジャスミンちゃんたちは</p><p>


　マルゴさんが、茉莉花に尋ねる</p><p>わたしも冷たい紅茶をレモンティをいただきます</p><p>わたし、温かい方のミルクティあ、持って来るのを手伝います</p><p>


　エリカが席を立とうとするが</p><p>いいのよ、エリカさんも今はお客様なんだからっていうか、ここはあなたがお手伝いしますって立つところでしょ</p><p>


　まり子が、黒瀬安寿を睨む</p><p>は、はいぃぃ、そうでした</p><p>


　慌てて立ち上がる黒瀬安寿の様子がおかしかったのか、オレたちを眺めている生徒の中から笑いが起きた</p><p>そちらの皆さんは何にするの</p><p>


　すっかり、まり子がオレたちの側の女主人みたいになっている

　オレと黒瀬安寿はまるで下僕だ</p><p>松下さんいいのよ</p><p>


　茉莉花が、切れ長の眼の大人しそうな子に言う</p><p>わ、わたしは温かい紅茶をお砂糖の入ってないのをお願いします</p><p>美樹さんは</p><p>


　エリカが、大きな瞳のセーラー服の子に尋ねた

　エリカが中２だから、この子も同じぐらいなのかもしれない</p><p>わたし温かいカフェ・オレをいただきます</p><p>あたしはさブラックしか飲まないのよそうねあそこの自販機の中ならＳコーヒーが良いわ温かい方のブラックだからね</p><p>


　革ジャンの目付きの悪い子は、聞かれもしないのに言う

　しかしまた、ことごとくバラバラだな

　オレは、黒瀬安寿を連れて自販機に向かう

　オレたちはミナホ姉さんに、万一の場合に備えてある程度の金額をチャージした鉄道のカードを持たされているから、それを使うことにした</p><p>おい、パン屋何なんだ、あの人たちは</p><p>


　と、オレに声を掛けて来た上級生も居たが</p><p>済みません、オレもまだ良く判らないんです</p><p>


　と、素直に答えておく

　とりあえず、注文通りの飲み物を買って

　オレは、黒瀬安寿にも尋ねる</p><p>あたしもいいんですか</p><p>なぜ、ダメだと考える</p><p>


　この子は真面目過ぎる上に、少し気の弱いところがある</p><p>じゃあ、あのオレンジジュースを</p><p>


　にもかかわらず、他の人とは違う飲み物を選択する辺りがこの子の面白いところだ</p><p>よし、そんじゃ持って行くぞ</p><p>


　オレと黒瀬安寿は、買った飲み物を抱えて元のテーブルに戻す</p><p>済みません、いただきます</p><p>


　お団子頭の高校生とボブカットの中学生は、オレに礼を言ったが

　革ジャンの子は、オレを無視して飲み物を受け取る</p><p>じゃあ、座ってパンを摘まみながら、お話ししようか</p><p>


　マルゴさんに言われて、オレと黒瀬安寿も席に着く

　ああ、寧はいないもうパン工房に戻ったようだ</p><p>あのご紹介致しますこちらは、わたしの学校のクラスメイトで松下真樹さんです</p><p>


　茉莉花が隣に座っている、お団子髪で切れ長の眼の女の子をオレたちに紹介してくれた</p><p>松下です</p><p>


　松下さんは、小さく頭を下げる

　茉莉花のクラスメイトということは高校１年生か</p><p>そしてそのお隣は、真樹さんの妹さんで美樹さん</p><p>美樹です</p><p>ボブカットの眼の大きい子も、ペコリと頭を下げる</p><p>ああ、この子たちは姉妹なんだ</p><p>お姉さんが高１なんだから、妹はやっぱり中学生だ</p><p>それから、そのお隣が</p><p>五十嵐イズミよっ</p><p>


　革ジャンの子が、不機嫌な態度で名乗る

　何なんだろうこの子は</p><p>五十嵐さんは、わたしのお隣のクラスの方です</p><p>


　隣のクラス

　革ジャンの下に着ているのは、茉莉花と同じ制服だから学校は同じだけどクラスは違う

　うーん茉莉花や松下姉妹とは、そんなに親しそうではないけれど

　何より、この人は、どうしてこんなに態度が悪いんだ</p><p>ええと、彼のことは車の中で話したからもう知っているよね</p><p>


　マルゴさんが、笑顔をオレを示して言う</p><p>オレのことはもう茉莉花の友達たちに話している</p><p>わたしは、鳥居まり子</p><p>鷹倉月子です</p><p>


　まり子が睨んだから、黒瀬さんもすぐに名乗った</p><p>であたしが、マルゴ・スタークウェザー・クロモリなんだけれどえっと、ジャスミンちゃん、さっき車の中で話してくれたこともう一度、この人たちに話してくれるかな</p><p>


　マルゴさんが、茉莉花を促す</p><p>は、はいあの</p><p>


　マルゴさんはこの人たちとオレやまり子たちの集団を示したけれど

　茉莉花はオレだけを見て、話し始める</p><p>あの演奏を演奏を聴いていただきたいんです</p><p>


　演奏って茉莉花の通っているのは音楽科だから、連れて来た３人は何か音楽をやっているんだろうけれど</p><p>えっと、演奏を聴いてどうしたら良いんだ</p><p>


　でも、オレは音楽のことは、よく判らない

　そういうのはミナホ姉さんや克子姉か渚でないと</p><p>それは聴いていただいた後にお話しします</p><p>


　茉莉花の顔は真剣だった

　エリカも、心配そうに姉を見ている</p><p>ちょっと待ってよあたしは嫌よそんなの聞いてないしやらないからねっ</p><p>


　革ジャンの五十嵐さんがムクレて叫ぶ</p><p>あたしは、藤宮麗華に会えるって聞いたから、付いて来ただけよっ</p><p>そしたら何よただの普通の高校の学園祭じゃないっ何なのよっどういうこと高畑さん</p><p>


　五十嵐さんは、茉莉花を責める</p><p>ああ、藤宮さん藤宮さんなら、もうすぐ来るよ</p><p>マルゴさんが、クスッと笑って言った</p><p>そうだよね良信くん</p><p>


　ええっとそうだなもうそろそろ、またレイちゃんがお屋敷から、パンを車で届けてくれる時間になる</p><p>は、はいもうすぐ来ると思いますけれど</p><p>


　でも、いいのかレイちゃんが来ることを、話してしまって</p><p>え藤宮麗華が、また来るんだ</p><p>オレ、こないだ来たって時は見てないんだよっ</p><p>ちょっと待って、あたしみんなに知らせてくる</p><p>


　ほら、オレたちの様子を見ていた生徒たちが騒ぎ始めちゃったぞ</p><p>ここの高校には、よく藤宮麗華さんが来るんだよそうだよね、みんな</p><p>


　マルゴさんが、生徒たちを煽る</p><p>あ、あたしは見ました遠くからでしたけど</p><p>あたしは一緒に写真撮ってもらいました</p><p>


　マルゴさんのことをよく知らない１年生の女の子たちが、すぐに反応する</p><p>ということだからジャスミンちゃんは、嘘は言ってないよ</p><p>


　マルゴさんは、五十嵐さんに微笑む</p><p>そ、それならいいんですけれどでも、あたしはゼッタイに歌いませんからね</p><p>


　五十嵐さんは、楽器じゃなくて歌の人なのか</p><p>でも、五十嵐さんはただのミーハー気分で、藤宮さんに会いに来たんじゃないでしょ君はできることなら、藤宮さんと知り合って、芸能界の人を紹介してもらいたんんじゃないの</p><p>


　芸能界って

　ああ、そうか一般の人は、レイちゃんとキョーコさんのテレビでの闘いを香月セキュリティ・サービスの宣伝番組だと思っているんだっけ

　だから、レイちゃんのことも芸能関係だと思っている</p><p>まあ、藤宮麗華さんだけでなくここの高校には、テレビに出ている人がたくさんいるんだよみんな、そうだよね</p><p>


　マルゴさんが、さらに周囲の生徒たちを煽った</p><p>ああ、今、すぐ外で白坂雪乃の番組に出ている双子がトークショーしてますけど</p><p>安城ミタマもその先で、皿回しの曲芸をやっているし</p><p>ていうか、昨日今日は見てないけれど白坂雪乃自身が、ここの高校の生徒だし</p><p>


　生徒たちが、口々に言う</p><p>あたしも今まで言わなかったけれど、プロの格闘家なんだよねあたしの試合もテレビで放映されてるし今日はイーディが</p><p>あ、何か校庭のところでリングを建ててたぞ</p><p>


　マルゴさんの言葉に、男子生徒が乗ってくる</p><p>テレビ局の車も来ていたわよ</p><p>それはさっきの国営放送のニュースのやつだろ</p><p>それとは別よだって、違うテレビ局のマークだったもの</p><p>


　イーディたちのスクール水着柔道大会を中継放送する民放テレビ局も、もう着いているんだ</p><p>ああ、イーディたちが今日の学園祭でする格闘技大会は、生中継で放送されるんだよ</p><p>


　マルゴさんは、平然と生徒たちに言った</p><p>あのマルゴさんは、イーディたちの方へ行かなくていいんですか</p><p>ああ、今日はあたしは見ているだけちょっと顔は出すけれどね今日は、全部イーディの企画だから</p><p>あたしは、ほらこの間の大会で優勝しちゃったからさ今日は、出場しない方が良いんだよ</p><p>いや、だって今日は、グレース・マリンカさん以外は、イーディと高校生の大会ですよね</p><p>


　他の出場者は工藤遙花と剣道マリアとライン晴子さんだと聞いている</p><p>それがささっき午前中に、ライン晴子さんを迎えにゴールデンバウム・ジムまで行って来たんだけれど</p><p>


　ああ、朝、そう言ってたっけ

　茉莉花とエリカも連れて、ライン晴子さんが住み込んでいるジムまで行くって</p><p>そしたらさジムの主のルドルフ聖子さんがさテレビ中継があるのなら、自分も出るって言い出してさ</p><p>でもイーディの企画ってスクール水着柔道大会ですよ</p><p>


　ルドルフさんて２０代半ばだと、思うんだけれど

　グレース・マリンカさんは、思いっきり闘えれば何でもいいて人だから、スクール水着に柔道の上着だけの格好もしてくれると思うけれど

　ルドルフ聖子さんて、もの凄く美意識にうるさい人じゃなかったっけ</p><p>それがさ、女子格闘技がテレビで放送される機会とか今は、なかなか厳しいからさあたしが優勝したこの間の大会だって深夜枠だったしいや、深夜枠でもキー局の放送だから、よくぞ放映したって感じだったんだよ</p><p>それが今日は日曜日の午後３時に、民放で生中継でしょこんな宣伝機会はめったに無いから、ゼッタイに出るって言い出したんだよ</p><p>ま、そういう細かいことはイーディに任せて、あたしはノータッチだけどねあたしは、出場しないんだから</p><p>


　マルゴさんはスクール水着柔道はやらないよな</p><p>ま、このパンを食べたら、みんなで様子を見に行ってみようよ</p><p>


　マルゴさんはパンを１つ取って口に入れる</p><p>うん、美味しいよみなさんもどうぞ</p><p>


　茉莉花が、困惑した表情をしている

　ああ、話が途中になったままだもんな</p><p>ジャスミンちゃんのお友達の件は、その後演奏してもらうっていっても、場所が必要でしょ</p><p>ピアノがある場所でないとね</p><p>


　茉莉花は高校でピアノを専攻している

　だからクラスメイトの松下真樹さんもピアノの演奏者なんだ</p><p>この中に、合唱部かブラスバンド部の人いるかな</p><p>


　マルゴさんが、学生食堂の中にいる生徒たちに向かって大きな声で尋ねる</p><p>あ、あたし合唱部です</p><p>


　１人の女生徒が、手を上げた</p><p>今、音楽室ってどうなってる今日は、合唱部もブラスバンド部も、演奏は講堂でしょ音楽室は、控え室ぐらいにしか使ってないよね</p><p>


　狭い音楽室では、人を集めて演奏や合唱を聴いてもらうのは無理だから</p><p>は、はい合唱部は、もう発表も終わりましたブラバンの子たちは、外で演奏してますから今はいません</p><p>そうええと、音楽室の管理は今でも大谷先生のままかな</p><p>はい、大谷先生です</p><p>じゃあ、大谷先生に伝えておいて後で、卒業生のマルゴが音楽室を借してもらいに行くって</p><p>大丈夫大谷先生なら、あたしのことはよーく知ってるから大谷先生の前歯が差し歯なのは、あたしのせいだし</p><p>じゃあ、みんなそういうスケジュールで行動しようかっ</p><p>


　学生食堂から、イーディたちがリングを設営している校庭を経由して音楽室か

　ここからのルートは、１本だ</p><p>じゃあ、せっかくだからパンをいただきましょうさあ、茉莉花さんたちも食べてこれ、愛が作って公が焼いたパンなのよ</p><p>


　まり子が、茉莉花たちにパンを勧める</p><p>久々に新キャラの名前を付けるのに時間がかかりました</p><p>すでにたくさんキャラがでているのでなるべく被らないようにしないと</p><p>いや、すでにヨミとコヨミちゃんとか存在しているんですか</p><p>なかなか大変なことになってます</p><p>1391．学園祭2日目　／　信用問題</p><p>・松下真樹／１６歳茉莉花と同じ高校の音楽科のピアノ少女お団子頭にしている切れ長の眼の大人しそうな子</p><p>・松下美樹／１４歳真樹の妹大きな瞳のボブカットバイオリン少女</p><p>・五十嵐イズミ／１６歳茉莉花と同じ高校の音楽科の声楽科少女制服の上に黒の革ジャン化粧が濃くて、目付きが悪い</p><p>


　とりあえずオレたちは、１人２個ずつパンを取って、食べ始める</p><p>へえ、真樹さんはそんなにピアノが上手いんだ</p><p>


　マルゴさんが、茉莉花から松下姉妹のお姉さんの情報を引き出した</p><p>はい松下さんは、わたしたちのクラスで一番お上手です</p><p>


　大人しい茉莉花が、うつむき気味に答える</p><p>そんな高畑さんだって、とってもお上手ですわ</p><p>


　松下真樹さんが、恥ずかしそうに言う

　この人も、茉莉花と同しで大人しくて控え目なタイプの美少女だな

　似た性格だから、気が合って友達になったんだろうか</p><p>わたしなんて松下さんのピアノには、追いつけないですホントに松下さんは、わたしの何倍もお上手でその</p><p>


　オレは、正直、ピアノの演奏のことは、良く判らない

　しかし、茉莉花が最初にミナホ姉さんの前で演奏した時

　ミナホ姉さんは茉莉花の演奏を聴いて、すぐにもしプロのピアニストになりたいのなら、サポートすると言ってくれた

　ミナホ姉さんにとって茉莉花は、黒い森の娼館で生まれた妹だから茉莉花のことは大切に思ってくれている

　だけど、ミナホ姉さんは厳しい人だ

　常にオレたちを試し試練を乗り越えた相手にしか、手助けはしない</p><p>茉莉花の演奏を聴いて、ミナホ姉さんは彼女のピアノの才能は確かだと感じたんだ</p><p>


　そうじゃなければ、ミナホ姉さんの方からプロを目指すのならサポートするなんてことを言い出すはずがない

　茉莉花は、その場でミナホ姉さんの話を断ってしまった

　自分はプロのピアニストになれるような腕前ではないと

　茉莉花は音楽の先生を目指していると言っているからそれはそれで構わないんだけれど

　オレの心には、その時の茉莉花の様子が引っ掛かっている</p><p>それで美樹さんの方はバイオリンなんだね</p><p>


　マルゴさんは、今度は妹の松下美樹さんに話し掛ける

　セーラー服姿の美樹さんは、バイオリンのケースを大事そうに抱えている</p><p>確かバイオリンて高いんだよねそれも、かなり良い物なの</p><p>


　マルゴさんの言葉に、美樹さんは</p><p>いえ、これは別に、そんな、高いものではありませんあ、もちろんバイオリンですから、とても高いものなんですけれどでも、バイオリンの中では高い方じゃないというか安くはないというかええと、でも、普通の人からしたら、やっぱり高額なものなんですよね</p><p>


　澄んだ声で話すが緊張しているのが、よく判る</p><p>ゴメン、値段のこととか、どうでもいいことだよねそのバイオリン、美樹さんにとってはとても大切なものなんでしょ</p><p>


　マルゴさんは、優しく微笑んで黒髪ボブカットの大きな瞳の中学生に言う</p><p>は、はいわたしの宝物ですお父さんが、買ってくれたバイオリンですから</p><p>


　松下美樹さんは、愛おしそうにバイオリンのケースを撫でた</p><p>あなたも演奏を聴いて欲しいのかしら</p><p>


　まり子が、割り込む</p><p>あは、はいそうです</p><p>


　美樹さんは、顔を赤らめて小さな声で答える</p><p>それでそちらのあなたは、歌いたくないのよね</p><p>


　まり子は音楽科女子校の制服の上に黒の革ジャンを羽織っている五十嵐イズミさんに尋ねる</p><p>そう言ったろあたしは歌わないって</p><p>


　変に化粧が濃くて、口紅で唇の赤い五十嵐さんが、まり子を睨む</p><p>一応聞いておくけれど歌うってことは、あなた声楽科</p><p>当たり前だろあたしたちの高校には、ロック・ボーカリスト養成コースとかは無いからねふんっ</p><p>


　まり子の問いに、五十嵐さんはツンツンしながら答える

　セイガクって何だ

　オレには、よく判らないが今は聞かないでおくことにする</p><p>あら、そうなのどういうことなのか、だいたい判ってきたわ</p><p>


　まり子オレは、まだ全然判らないぞ

　やっぱり、今のうちにセイガクとは何か聞いておくべきだろうか</p><p>声楽というのは西洋音楽の主にクラシックの世界で、人間の声による音楽を指す言葉でしたわねソプラノとかアルトとか、テノールとかバリトンとか公様もお聞きになられたことがあると思いますわ</p><p>


　オレの心を読んで月子が教えてくれた

　ああ、そうか茉莉花の通っている音楽科で歌うっていうのは、クラッシック音楽を歌うってことなんだそういう学校なんだもんな

　クラッシック音楽を歌うことを専攻している人が、何でこんな入り込み口から間違ってしまったニワカのロック歌手みたいな格好をしているんだろ</p><p>で君も、声楽科の中では上手な方のかな</p><p>


　マルゴさんが、五十嵐さんに尋ねるが

　彼女の代わりに、松下さんのお姉さんの方が答える</p><p>はい五十嵐さんは、声楽科のクラスでは、いつも学年のトップ３に入られています</p><p>


　この人も歌は上手いんだ</p><p>トップ３ったってあたしはいつもトップじゃないよ２番手か３番手なのさ</p><p>


　五十嵐さんは、またツンとなる</p><p>ふーん、そういうのってクラスで誰が何位とか、貼り出されるわけ</p><p>はい５位までは、毎月、学校の壁に名前が貼り出されますあの成績の良い生徒は、音楽大学への推薦入学の話もありますから</p><p>


　なるほど音楽科の高校っていうのは、なかなか大変なんだな</p><p>でジャスミンちゃんと松下さんのお姉さんも、ピアノ科では、いつも５位以内に入ってたりするわけ</p><p>あのはい松下さんは、入学以来ずっと１位ですわたしはいつも５位くらいですけれど</p><p>そんなことないです高畑さんは、最近、どんどん力を伸ばしていますから今月の発表では、３位だったでしょ</p><p>


　マルゴさんの問いに、茉莉花と松下真樹さんが答える

　茉莉花はついこの間ので、お母さんが病気で入院していて、精神的に辛かったんだよな

　今はお母さんの病気も、良くなってきたし生まれてからずっと離れ離れだった妹のエリカとも会えた</p><p>毎週末お屋敷に来るようになって、かなり明るくなっている</p><p>そういうのがピアノの演奏にも表れて、先生から褒められたって話してくれたっけ</p><p>高畑さんならきっと、わたしよりも上手になるわ</p><p>わたしは、松下さんみたいに弾けないです</p><p>そんなことないわわたし、高畑さんのピアノ好きだもの</p><p>わたしこそ松下さんのピアノが大好きです</p><p>


　クラスメイト同士でそんなことを言い合っている

　そして、五十嵐イズミさんは同じ高校の別の科の２人の様子を、不機嫌そうにジッと見つめている</p><p>ふんふん、なるほどねよーく判ったわ</p><p>


　まり子はふふんと笑って、自分のレモンティーを飲み干す

　オレは、相変わらず良く判らない</p><p>さてみんな、高校生なんだからパンの２個ぐらいペロッと食べられるでしょ食べちゃってよそれから、次の場所へ移動しよう</p><p>


　マルゴさんが笑顔で、自分のパンを頬張る</p><p>うん、良信くん君たちのパン、また美味くなってるよね</p><p>ほら、あなたもポケッとしていないで食べなさいこういう時には先に食べて、いつでも動けるようにしておくのがお仕事でしょ</p><p>


　まり子が困惑顔でオレたちの様子を見ていた黒瀬安寿に言う</p><p>あ、はいそうでした</p><p>


　慌てて、黒瀬安寿はパンを口に突っ込む</p><p>もうガッつかないのお上品に食べなさいわたくしたちが恥ずかしいでしょ</p><p>は、はひっ</p><p>


　まり子の以前の警護役はハイジだったけど</p><p>ハイジは、まだ１３歳なのに、妙に大人びた落ち着きのあるからまり子の軽口も全て流してしまって、会話が噛み合っていなかった</p><p>黒瀬安寿は性格の良い子なんだけれど、気弱で周囲の雰囲気に呑まれやすい性格だからかえって、マイペースなまり子と合うかもしれない</p><p>公様もお食べ下さい</p><p>


　月子が、小声でオレを促す

　ああオレが食べないと、お客さんである松下姉妹がパンに手を付けづらいか</p><p>美樹さん、どうぞ食べてわたしは、いつもいただいてますけれど、とっても美味しいパンなんですよ</p><p>


　今まで黙っていたエリカが同年代の松下姉妹の妹さんにパンを勧める

　ようやく、バイオリン少女の美樹さんもパンを食べてくれた</p><p>どうです</p><p>


　中学生同士が、微笑み合う

　この学生食堂のオレたちの周囲は相変わらず、生徒たちが数メートル離れて遠巻きにして眺めている

　何なんだろう、この変な集団はという顔をして

　まあ中心にいるのが、恐ろしい卒業生のマルゴさんだからみんな、放っておいてくれているけれど</p><p>気になさらないで下さい大したことでは、ございませんわ</p><p>


　月子が、オレの心を読んでそっと囁く</p><p>大したことないって、月子まさか</p><p>


　巫女の力で、ここにいる人たち全員の記憶を操作するとか</p><p>いえ、力を使うまでもございませんわ</p><p>皆さん、公様の周りで変わったことが起こることにはもう慣れていらっしゃいますから</p><p>生徒の皆さんは、また、パン屋の１年生が妙なことに巻き込まれているとしか思っていらっしゃいませんわ</p><p>


　月子は、クククと微笑み</p><p>皆さん公様こそが、いつも事態の中心におられるということに気付いていらっしゃらないんです</p><p>


　ああオレが事件の中心人物なのではなく

　いつも、オレが誰かの起こした事件に巻き込まれていると思っている</p><p>公様ご自身もですわ</p><p>公様、もう一度、しっかりとご自覚なさって下さいませ公様は、いつもわたくしたちの中心にいらっしゃるんですわたくしたちは、公様のお望みのままにどんなことでも従いますし、どこへでもお供致しますそのことをお忘れなく</p><p>


　オレ、マルゴさんが来てくれたことでちょっと受け身になっていたな

　本当なら、オレがどんどん茉莉花や松下さんたちに、話を聞いていかないといけないんだ</p><p>いえ違いますわ今の形は、これはこれとしてマルゴお姉様にお任せして良いんですわたくしが申し上げたいのは、公様がご自身で任せていると自覚なさっていて欲しいということですそうすれば、お心にもっと余裕ができますわ</p><p>


　月子は、小さな声でオレに言ってくれた

　マルゴさんが会話を主導してくれているのをただ流されて聞いているだけなのと

　今はマルゴさんにそういう役目をやってもらっているだけだと思って自分から積極的に聞き役に廻るのでは最終的な成果が違う

　自覚しなきゃ

　オレは常に家族の要でなくてはいけない

　どっしりと構えてどんな事態も受けとめないと

　オレは月子に礼を言って改めて、考える

　いつも大人しい茉莉花が、今日オレたちの学園祭に、この３人の音楽少女を連れて来た理由は何だ

　いや、茉莉花は言っていたオレに会ってもらいたい人がいると

　この３人をオレに会わせたい理由

　茉莉花は、この３人をどうしたいんだ

　オレは改めて、茉莉花たちを見る</p><p>ええ、バイロイトの音楽祭へは去年行ったわわたしは初めて連れてってもらったんだけれどうちは祖父が音楽好きなのよ</p><p>


　まり子は音楽の話を、茉莉花と松下さんのお姉さんたちに投げ掛けた

　エリカと話していた松下さんの妹もまり子に注目する</p><p>本当なの良くチケットが手に入ったわね</p><p>


　あ五十嵐イズミさんも、食い付いてきた</p><p>バイロイトの音楽祭は、チケットが年々取りにくくなっているって聞いているわよチケットを申し込んでも、手に入れのは何年も後って聞いているわよ</p><p>あら、わたしの家には毎年、招待状が来るわよ</p><p>え、何であなたの家、音楽関係なの</p><p>


　驚く五十嵐さん</p><p>違うわよちゃんと名乗ったわよわたしは、鳥居まり子だって</p><p>わたしの家は、トリイ電子って電気機器のメーカーなのよお祖父様が創業者で会長で、お父様が今の社長それで、さっきお祖父様は音楽好きって話したわよね</p><p>ああ、確か鳥居さんのお祖父さんが最初に作って売り出したのはレコードプレイヤーとスピーカーだったんだよね</p><p>


　マルゴさんが会話に加わる</p><p>そうです今では、トリイ電子はありとあらゆる電気製品を作ってますけれど最初は、音楽に関わる機械の会社だったんですだから、今でも音響の機械や、録音機器なんかも力を入れて作り続けてますしヨーロッパでは、トリイ電子の音響の機械は、とても評判が良いんですわ有名な大劇場の多くが、うちで作った機械を使っていますからかれこれ３０年くらい</p><p>


　トリイ電子は世界的な電気機械企業だもんな</p><p>使っていただくだけでなくトリイ電子から、世界の音楽劇場や音楽大学に寄付もしていますそれも、普通にお金を寄付するだけじゃなくて色々なうちの会社の電化製品をプレゼントするとかもこの間も、ニューヨークのオペラ劇場に最新型の洗濯機と乾燥機を寄付したわよそういうことも、ずっと続けているからうちのお祖父様のところには、毎年、世界中の音楽祭から招待状が送られてくるのよ</p><p>


　ここでまり子は、さらなる切り札を切る</p><p>ああトリイ電子の文化貢献事業として、若手の音楽家に奨学金も出しているわよ海外留学の費用とか</p><p>


　松下さんの妹さん美樹さんの眼の色が変わる</p><p>あのそれ、どうしたら応募できるんですか</p><p>美樹止しなさい失礼よ</p><p>


　姉の真樹さんが、妹を制した</p><p>ああトリイ電子の奨学金は、音楽大学の学生さんが対象よ高校生や中学生は受け付けていないわ</p><p>


　まり子が、さらりと言うと松下さんの妹の表情が曇る</p><p>わたしがお祖父様にお願いしたら何とかなるかもしれないけどね</p><p>


　また、松下美樹さんの顔色が変わった

　松下姉妹は、何らかの理由でお金に困っている

　それで、この姉妹はこの先、音楽が続けられるか分からない状況に陥っているのだろう

　だから茉莉花は、オレにこの姉妹を会わせようとした

　オレから、ミナホ姉さんに頼んでこの子たちの学費を援助してもらいたいんだと思う</p><p>でも、あなたたちは公に演奏を聴いてもらいたくて、ここに来たのよねまわたしもあなたたちの演奏を聴いてみたいから、結局は同じことになるのかもしれないけれど</p><p>


　まり子は、笑顔で姉妹に言う</p><p>ふーん、そうなのま、奨学金とか、あたしには関係無いことだけどね</p><p>


　一方、五十嵐イズミさんは、また格別に不機嫌そうな顔になってぷいと横を向く

　この子はどういう目的で、ここに来たんだろう

　松下姉妹のように、奨学金という言葉に食い付いてこないということはお金には困っていないということなんだろうけど</p><p>でも、まとりあえず高畑さんに付いて来てみて良かったわね、松下さんあたしはてっきり、高畑さんは松下さんに嘘を吐いてダマしてる思ってたわだから心配で付いて来たんだけれど</p><p>


　五十嵐さんは茉莉花が、松下姉妹をダマそうとしていると思ってた</p><p>だって、そうでしょ普通の高校生が、他のクラスメイトのお金の問題を助けてくれるとか、あり得る話じゃないもの特に高畑さんは、知り合いにお金持ちが居るようには全然見えないし</p><p>止めて、五十嵐さん高畑さんに失礼よ</p><p>


　松下姉が、五十嵐さんを叱る

　だが、五十嵐さんは</p><p>ああ、でもまだ判らないわよねそこの人がトリイ電子の社長の娘だって話も、ウソかもしれないもの松下さん、あたしたち実は今、トンデモナイ詐欺に引っ掛かっている最中かもしれないわよ</p><p>


　大きな声で、そんなことを言い出す</p><p>ウソじゃないって言うんなら証拠を見せなさいよ</p><p>証拠って、何よ</p><p>


　まり子もカチンときたのか、真っ正面から五十嵐さんと睨み合う</p><p>だから、あなたが本当にトリイ電子の社長の娘だって言うんならその証拠を見せなさいって言ってるのよここで今すぐ</p><p>今すぐってあなたね</p><p>何かあるでしょネットでトリイ電子の社長の娘とか検索したら、あなたの顔が出て来るとか</p><p>そんなこと、あるわけないでしょ個人情報を堂々と晒すほど、あたしはバカじゃないわよ</p><p>


　誘拐される危険性があるからまり子たち超お嬢様校の生徒たちは、インターネット上に一切写真をアップしない</p><p>じゃあ、やっぱりウソなのねウソに決まっているわ</p><p>


　五十嵐イズミは、喚き続ける</p><p>もう、ちょっと待ってなさいトリイ電子のサイトに、お祖父様とお父様のお写真は載っているわそれでわたしの携帯に、家族で撮った写真があるから、それと見比べてくれれば判るわよ</p><p>


　まり子は、携帯電話を取り出そうとする</p><p>携帯の写真なんか、幾らでもねつ造できるわよそんなの証拠にならないわ</p><p>


　五十嵐イズミは、納得しない</p><p>もおお、何なのよあなたね</p><p>


　まり子がキレかけるが</p><p>もういい、まり子</p><p>


　オレは、まり子を制する</p><p>良いんだ、まり子まり子が、証拠を示す必要なんか無いんだ</p><p>


　オレが、そう言うと五十嵐イズミは、オレを見て</p><p>ということは、やっぱりウソなのねウソだと認めるのね</p><p>


　キィッと、睨み上げる</p><p>そんな話はしていないというか、お前には関係無い話だ</p><p>


　オレはキッパリと言ってやった

　それから、松下姉妹に</p><p>今、まり子は自分がトリイ電子の娘で奨学金のことをお祖父さんに頼んであげられるかもしれないという話を、あなたたちにした</p><p>


　松下真樹さんも美樹さんも、まっすぐにオレの顔を見ている</p><p>そのまり子の言葉を信じるかどうかは、あなたたちの問題だまり子があなたたちに対して起こしたアクションに対して、どうあなたたちはリアクションするのかそれをまり子は見ているオレたちだって、あなたたちが信じられる人間なのかどうか、今、一生懸命になって見極めている段階なんだから</p><p>


　この段階で一方的に証拠を見せろなんて言う人間はバカだ</p><p>オレはあなたたちは茉莉花が連れて来た人たちだから、できる限り信用したいと思っているでも、オレにもオレの家族を守らなければいけない義務があるあなたたちが、本当に信じられる人なのかどうか見極められるまではこちらの手の内をオープンにすることはできないオレたちだって、茉莉花があなたたちにダマされているかもしれないっていう可能性を考えているからだ</p><p>


　真っ正直に、オレは言った</p><p>オレは、あんたたちに信用してくれとは言わないあなたたちに信用してもらうために、何かを頑張るということもしないだって、そうだろ今の段階で判っているのはオレたちは、あなたたちに何かをしてもらいたいことなんか無いあなたたちの方が、オレたちに何かを求めて、ここへ来たんだろ</p><p>


　本当に奨学金なのか、あるいは犯罪組織黒い森の力なのか、香月家の権威なのか、はたまた鷹倉神社の巫女の力なのかもしれないけれど

　オレたちの何かを欲しているのは松下姉妹の方だ</p><p>それなら、必死になるのはあなたたちの方だ必死になって、オレたちにあなたたちが信用できる人間であることをアピールしろ話はそれからだ</p><p>


　困っている人間の方が、必死になって助けを求めるべきだ

　困っていない方が、求められていないことをしてやってはいけない</p><p>もちろん、これでオレたちを信用できない人間だと判断するのなら、このまま帰れば良いオレは、あなたたちを止めないよあなたたちに信用してもらえなかったことを後悔することもない</p><p>


　助ける値打ちのない人のことなど、さっさと忘れる

　そうでないと家族は守れない</p><p>だけど、残ったからといって、必ずあなたたちの希望通りの結果になるかどうかは判らないぞオレがあなたたちを信用できないと判断したらその瞬間に、話を打ち切って帰ってもらうからな立場が上なのは、オレたちなんだってことを忘れないでくれ</p><p>


　オレの言葉に、学生食堂の中はシーンと静まり返る</p><p>後は自分で判断してくれあなたたちの人生なんだから</p><p>大変、失礼を致しましたわたしたちはいえ、わたしも正直に話しますわたしも、まだあなたたちが信じられる人なのかどうか、良く判りませんわたしも、高畑さんのことは、心から信頼していますけど高畑さんが、あなたたちにダマされているかもしれないという不安を抱いています</p><p>


　姉の松下真樹さんは静かにそう答えた</p><p>でも、今は、あなたたちのことを信用したい思っていますというより、今回のお話はわたしたち姉妹にとっては、残された最後のチャンスですから信じたいという気持ちが強いですですから、わたしたちには、今、ここでお話を打ち切って帰るという選択はできません</p><p>


　うんずっとおどおどしていたけれど、芯はしっかりした人なんだ</p><p>わたしたちも、あんたたちが信用できる人なのか、もう少し時間を掛けて判っていきたいと思いますでも、それ以上にわたしたちが信用していただくに足る人間であることを、一生懸命、精一杯アピールさせていただきます</p><p>妹さんも、それで良いのか</p><p>


　オレは松下美樹さんの方を見る</p><p>はい、わたしもお姉ちゃんと同じです</p><p>


　オレはフーと溜息を吐いて、自分の飲み物を飲む</p><p>ちょ、ちょっと何がどうなっているのよ</p><p>


　五十嵐イズミが、困惑しているが</p><p>お前には関係無いことだよ</p><p>


　オレは、はっきりと言う</p><p>お前のことなんて、誰も信用してないから</p><p>あ、あたしの何が信用できないって言うのよ</p><p>


　五十嵐イズミは、ボサボサ頭を振り乱して文句を言う</p><p>その髪型下手くそな化粧学校の制服の上に革ジャンを羽織っちゃうファッションセンスお前のどこに信用できる要素があるんだよっ</p><p>


　オレが、そう叫んだ瞬間

　学生食堂の中に、ドッと笑いが起きた</p><p>良く言ったパン屋</p><p>みんな、ずっと思ってたんだそのセンスはヤバイだろって</p><p>うん、何か変よね、その子</p><p>革ジャンなのに、靴下は白で三つ折りとか何が狙いなの</p><p>


　えーとみんな、五十嵐イズミには違和感を感じてたのか</p><p>昨日の話で新しい登場人物の名前が途中で変わってしまっていました住みません</p><p>最初は音楽姉妹なので響子と奏にしようかと思ったのですが同じ取り合わせがプリキュアに居ると知り断念</p><p>それで朝香ととか風間みたいなカッコ良い名字にしようかと思っていたのですが最終的には世界に通じる名前ということで松下にしました</p><p>


　真樹と美樹は字を変えた方が良かったかも</p><p>五十嵐イズミは少女コマンドーですねいやはや</p><p>1392．学園祭2日目　／　ありのままと不寛容</p><p>しっかしパン屋のヤツ、面白れぇよなぁ</p><p>


　学生食堂の中で、オレたちの様子を脇から見ていた男子生徒の1人が言う</p><p>うん、怒るとこんなに面白いヤツがいるとはな</p><p>


　オレが面白い

　しかも、怒った姿が

　いや、オレは本気で話したんだけれど

　ええとそうか、端から見ているとマジなオレは面白いのか</p><p>ああ、あんなに理路整然とムキムキ怒るヤツ、オレは初めて見たわ</p><p>あのー、一応、言っておきますけれどその人は、ホントにトリイ電子の社長のお嬢さんなんだと思うよ</p><p>


　女子生徒も、そんなことを言い出す</p><p>うんテニス部の星崎可奈さんが、そう言ってるの聞いたものその人、星崎さんの親友なんだって</p><p>星崎さんて、嘘吐く子じゃないもんね</p><p>ああ、あのテニス部の２年の美人の子か</p><p>そうそう、その星崎さんだよ</p><p>


　可奈センパイは、オレたちの高校の中ではかなり目立つ少女だし人気もある</p><p>あたし、午前中にその人が、ここで女子テニス部の人たちにメイクしてあげてるのを見たわよパン屋の克子さんたちと</p><p>


　ああ朝の様子を見ていた人も居る</p><p>あたしも見てた克子さんもさすが大人って感じで、お化粧がとっても美味いんだけどその人も、まだ高校生くらいなのに、すっごくお化粧品とかに詳しいのよ</p><p>確か、大きい段ボール箱で、ブランド物のお化粧品をたくさん持って来てたよ、その人あんなのたくさん持っているなんてトリイ電子の社長さんの娘とかじゃないと、アリエナイって</p><p>


　女生徒たちは、口々にそう言う</p><p>だからさそっちの人たち、特に変な革ジャンの人どういう理由で、うちの高校に来ているのかは知らないけれどさ、おかしなことを言ってトリイ電子の家の人を怒らせるのは良くないと思うわよ</p><p>ていうか今は笑っているけれど、そこの金髪の人は怒らせたらマジィからな</p><p>うん、マジでヤバイ</p><p>死ぬぞお前ら</p><p>


　上級生の男子生徒たちは、マルゴさんのことを恐怖の不良少女だと思っている</p><p>殺さないってもう、そういうのは卒業したんだから、あたし</p><p>この中の人で、誰かイーディが出場した格闘技大会の放送を観た人はいないあれ、あたしも出場していたんだけれど深夜の放送だったから、知らない人も多いのかな</p><p>お、オレ観ましたっ</p><p>


　１人の男子が、手を上げる</p><p>格闘技大会っていつもパン屋の前に立ってる、あの１年の留学生が優勝したってやつか</p><p>


　３年生らしい男子が、挙手した生徒に尋ねるが</p><p>１年のイーディ・セクストンさんが優勝したのは、軽い方の階級ですそれで、あの、そちらのマルゴ・スタークウェザーさんは、無差別級に出場なさってまして</p><p>優勝したのか</p><p>はい、ぶっちぎりの優勝ですていうか、決勝に残ったプロの女子格闘技の皆さんを全員秒殺で仕留めるという無茶苦茶な勢いでの大優勝です</p><p>


　何なんだ大優勝って優勝に大とかつけるな</p><p>ええ、ちょっと待てこの人、去年までうちの高校に居たろ</p><p>


　マルゴさんは、今年の３月に高校を卒業したばかりだ</p><p>そうなんですよぉぉマルゴ・スタークウェザー先輩は、まだ19歳なのに、国内トップの格闘家を全員倒しちゃったんですあのゴールデンバウム・ジムのルドルフ聖子さんまで瞬殺ですから</p><p>君女子格闘技好きなの</p><p>


　マルゴさんが、その男子生徒に尋ねる</p><p>は、はい格闘技は、男子も女子もどちらも好きです</p><p>そうなんだもう知ってるかもしれないけれど、この後、３時からイーディが校庭でやる格闘技大会に、ルドルフさんも出るから</p><p>ええ、そうなんですかぁぁリングを組み立ててるから、ゼッタイに観に行くつもりだったんですけれどあの、またイーディさんとグレース・マリンカさんが闘うんだと思ってましたから</p><p>２人だけじゃないよルドルフさんのジムの若手の子や、あたしたちのチームの子も出場するから</p><p>工藤遙花さんもですか</p><p>ああ、あの子もリングに上がるよ</p><p>


　工藤遙花は、高校女子空手チャンピオンとして有名だったから格闘技好きのこの生徒が知っているのは当然か</p><p>今日の試合は、テレビ中継されるからねみんなも校庭に集まって、応援してよ</p><p>


　マルゴさんは、笑顔でさらりと言う</p><p>おおお、マジかよっ</p><p>オレ、観に行きますっ</p><p>あたしも観に行ってみようかな</p><p>一緒に行こうよねっ</p><p>


　学生食堂の中は、大騒ぎになる</p><p>あのっマルゴ先輩も、出場なさるんですかっ</p><p>


　さっきの男子生徒が、マルゴさんに尋ねる</p><p>あたしあたしは、今日は出ないよ</p><p>


　マルゴさんは、笑って答える</p><p>だって、あたしが出場したら放送時間が余っちゃうことになるから</p><p>


　他の出場者は、全員、簡単に倒せるとマルゴさんは言い切る</p><p>だから、今日はあたしは観ているだけだよああ、テレビの人たちとかのお相手は、あたしがするけれどねさすがに高校生のイーディじゃ、無理な話もあるから</p><p>


　マルゴさんだってまだ、19歳なのに

　でも、マルゴさんには大人の男も圧倒するだけの風格がある</p><p>さて、美味しいパンもいただいたしそろそろイーディたちの様子を見に行こうか</p><p>


　マルゴさんは、立ち上がる</p><p>さあ、行こうか君たち</p><p>


　ニッと微笑みオレとまり子と月子と黒瀬安寿、エリカと茉莉花と松下姉妹と黒革ジャンの五十嵐イズミを見下ろす</p><p>そうですね行きましょう</p><p>


　オレが席を立つとまり子たちも立ち上がる

　エリカと茉莉花が立ったから松下姉妹も</p><p>君は行かないのかい</p><p>


　マルゴさんは、五十嵐イズミに言う</p><p>付いて来た方が良いと思うよテレビの関係者にも会えるしね</p><p>


　マルゴさんのその言葉に</p><p>わ、判ったわ行くわよ</p><p>


　と五十嵐イズミも立ち上がった

　学生食堂の外へ出ると、すぐに</p><p>あのわたしたち、さっきは緊張していてごめんなさい</p><p>


　松下さんの姉の真樹さんが、妹の美樹さんと一緒にオレに近付いて来て言う</p><p>いや、良いんです</p><p>


　オレに怒られたことを気にしているのか</p><p>それと美味しいパンをありがとうございますそれから飲み物も</p><p>ありがとうございましたとても美味しかったですごちそうさまでした</p><p>


　妹の美樹さんも、姉と一緒にオレに頭を下げる</p><p>お礼が遅くなってごめんなさい</p><p>


　ああ、この姉妹はちゃんとお礼が言える人たちなんだ

　一方、五十嵐イズミの方はそんな松下さんたちをキッと見つめると、ぷいと横を向く

　革ジャンの少女は、オレたちに礼は言わない

　学生食堂の外の可奈センパイたちのカフェ・テラスの方は、相変わらず人が多かった</p><p>マルゴさん、こっちから廻って行きましょう</p><p>


　カフェ・テラスの方を抜けていく方が、イーディたちの居る校庭に近いけれど</p><p>可奈センパイたちの仕事の邪魔にならないようにオレは、遠回りすることを提案するが</p><p>お出掛けでございますか</p><p>ごじゃいまするか</p><p>


　オレが学生食堂から出て来たのを察知してカフェ・テラスの前で客寄せの大道芸をやっていたミタマとキヌカが、シュババババと馳せ参じてくる</p><p>うそ安城ミタマ</p><p>


　五十嵐イズミも、雪乃の番組に毎週出ているミタマのことは知っているらしい</p><p>オレの方は大丈夫だ月子も居る黒瀬さんも居るマルゴさんまで居る</p><p>


　ミタマたちが警護すると言って付いて来ないように、先にオレは言う</p><p>お前たちは、この場を守ることに専念してくれ</p><p>承知つかまつりましたっ</p><p>まつりましたっ</p><p>


　ミタマとキヌカは、ススッとオレに一礼すると</p><p>頼んだぞ、黒瀬安寿</p><p>お頼みました</p><p>ええ、あたし</p><p>


　安城姉妹に睨まれて、黒瀬安寿は困り顔になる</p><p>心配はいらぬ何事も経験だ</p><p>経験でごじゃりまする</p><p>それでは安城ミタマ、持ち場に戻ります御免ッッ</p><p>戻りまする</p><p>


　ミタマとキヌカは、来た時のようにシュババババと忍者走りで、元の位置へ帰って行く</p><p>何なのよあれ</p><p>


　五十嵐イズミは、呆然としている</p><p>ですから公様の周りには、テレビに出ていらっしゃるような方が何人もいらっしゃるのです</p><p>


　月子が五十嵐イズミに言う</p><p>あなたは、茉莉花さんと藤宮麗華さんが親戚だというお話も疑っていらっしゃっるようですが</p><p>


　月子には巫女の力があるから、五十嵐イズミの心は丸見えのはずだ

　茉莉花のためにレイちゃんは、最初に茉莉花を彼女の学校に送って行った時に

　わざと茉莉花の女子校の生徒たちの前に出て、自分のことを茉莉花の親戚だと話してくれた

　テレビに出て国民的な人気者になっているレイちゃんの親戚ということになれば、学校内での茉莉花の立場が良くなると思って

　五十嵐イズミも、松下さんのお姉さんも茉莉花と同じ高校の生徒だから

　レイちゃんの姿を直接は見ていないかもしれないが茉莉花とレイちゃんが親戚だという噂は、誰かから聞いて知っているはずだ</p><p>茉莉花さんが、松下さんにお話ししたことには何1つ間違いはございませんわ</p><p>


　何だ茉莉花は、松下さんに何を話したんだ

　オレたちは、マルゴさんに促されて歩き出す

　オレは茉莉花に</p><p>どうして、きちんと話してくれないんだ茉莉花は、オレに何をしてもらいたんだ</p><p>


　率直に尋ねる</p><p>済みませんわたしは</p><p>わたしがお話をする前に公くんに、ありのままの松下さんを見ていただきたかったんです</p><p>


　ありのまま</p><p>そして、松下さんが本当に素晴らしい人だということを公くん自身の眼で判って欲しいんです</p><p>


　松下さん姉妹は、オレの推察ではお金に困っていて、音楽の勉強を続けるための奨学金を必要としている

　茉莉花は、友達姉妹を助けるためにオレから、ミナホ姉さんに援助してもらえないかと頼んで欲しいのだと思う

　でも最初からこの姉妹はお金に困っていますから、助けてあげて下さいって言われたら

　金を欲している姉妹という眼で、松下さんたちを見てしまっただろうし

　助けてあげるべきかという観点でしか、松下さんたちのことを理解しようとはしなかったと思う</p><p>判った松下さんは、茉莉花の親友なんだな</p><p>


　あくまでも、まずは茉莉花の友達として松下さんと知り合うべきなんだ

　お金のことは、その後だ</p><p>はいわたしの、とっても大切なお友達です</p><p>


　茉莉花は、オレの眼にそう告げる</p><p>高畑さんありがとうございます</p><p>


　オレたちの会話を聞いて、松下真樹さんは眼を潤ませていた

　妹の美樹さんも、ペコリと茉莉花に頭を下げる</p><p>それで、松下さんのことは判ったけれど</p><p>


　オレは、一番後でムスッとした顔で付いて来る五十嵐イズミを見る</p><p>五十嵐さんはどういう関係の人なんだ</p><p>


　さっきからの様子を見ていると茉莉花と親しいようには、全然見えない</p><p>五十嵐さんはわたしも、よく知らない人なんです</p><p>


　ええ茉莉花</p><p>わたしが、今日、松下さんを公くんに紹介するという話を聞いて付いて来たんです</p><p>


　五十嵐イズミは茉莉花の友達でもないのに、勝手に付いて来ているのか</p><p>ごめんなさいわたしが、今日のことをお話ししたら一緒に行くとおっしゃって</p><p>


　松下真樹さんが、うつむいて言う</p><p>ああ、茉莉花の友達じゃないけれど松下さんとは友達なんだ</p><p>いえ、わたしもあんまり、お話したことはないです</p><p>寮の談話室で、わたしと高畑さんが話しているのを聞いていたみたいで高畑さんが自分のお部屋に戻られた後で今、話していたことを詳しく教えろとかお前は高畑さんにダマされているとか世の中、そんなにうまい話は無いとか、おっしゃってそれで今日、無理矢理、付いていらして</p><p>


　メチャクチャじゃないか

　はぁぁ、さっき学生食堂で騒いだ理由が判った

　とにかく、五十嵐イズミは茉莉花が、松下さん姉妹をオレに紹介するのを妨害したいんだ</p><p>ち、違うそ、そういうことではなくって</p><p>


　五十嵐イズミが、慌ててオレたちのところまで走って来る</p><p>あ、あたしはあたしはただ高畑さんが本当に藤宮麗華の親戚なのかどうかを確かめたくて</p><p>そんなの確かめてどうするんだよ</p><p>


　オレはズバリと尋ねる</p><p>そ、それはふ、藤宮麗華はて、テレビに出ている人だろだ、だったら芸能関係の知り合いとかも居るんじゃないかって</p><p>


　芸能関係</p><p>あ、あたしは親に言われて、ずっと声楽をやって来たけれど本当はクラッシックじゃなくっても、もっと、て、テレビに出るような歌が歌いたいんだっ</p><p>


　五十嵐イズミはそんなことを言い出す</p><p>だから藤宮麗華と知り合いになって、芸能界の人を紹介してもらってそれで、そっちの世界に進むことはできないかってそ、そうだよそう思って、付いて来たんだよ</p><p>


　額に汗を浮かべながら、五十嵐イズミはそう言うけれど

　怪しいメチャメチャ怪しい</p><p>本当にそうだとしたらお前、相当、どうかしているぞ</p><p>


　オレは五十嵐イズミの姿を見て、そう言う</p><p>あたしのどこが、どうかしてるんだよっ</p><p>だから全身、どうかしているよ</p><p>


　茉莉花たちとお揃いの清楚なブレザーの制服の上に黒の革ジャン

　髪の毛は振り乱した状態で口紅が赤すぎる、下手くそな化粧</p><p>それが芸能関係の人を紹介して欲しいっていう女子高生のする格好か</p><p>


　今の五十嵐イズミのありのままを見て感想を述べればバカの一言に尽きる

　五十嵐イズミは、急にモジモジして黙り込んでしまった

　どういう子なんだろうこいつは</p><p>公さんあの</p><p>


　茉莉花が、オレに話し掛ける</p><p>公くんはそのどうして月子さんが、いらっしゃるのに月子さんにお尋ねにならないんですか</p><p>


　茉莉花も月子には人の心と記憶無を読み取る力があることは、知っている</p><p>茉莉花お姉様は、まだ判っていらっしゃらないんですね</p><p>


　ずっと茉莉花の脇でオレたちの様子を見ていたエリカが口を開いた</p><p>そういうズルをしないから公さんは素敵なんだよっ</p><p>


　そう言うとエリカは、松下さんの妹の美樹さんのところへ行き</p><p>美樹さん何も心配はいらないからわたしたちは、ただ見ていればいいんだからねっ</p><p>


　明るく優しく話し掛ける</p><p>大丈夫だよっ最終的には、わたしたちの公さんが全部良いようにしてくれるからっわたしと茉莉花お姉様の時も、そうだったものっ</p><p>そんな心配そうな顔しないのっ大船に乗った気持ちでリラックスそうでないと、公さんの前で良い演奏ができないよっ</p><p>


　そうだオレは、この姉妹の演奏を聴かないといけないんだ

　この子たちが音楽をやっている少女である以上ありのままの松下姉妹を理解するためには、欠かせないことなんだな</p><p>わたしも茉莉花お姉様も応援しているんだからねっ</p><p>


　超お嬢様校の中等部のスターと評せられる微笑みでエリカは美樹さんに優しく言った

　そう答える美樹さんこの中学生の子も、とても性格の良い子なんだと感じた</p><p>五十嵐さんのことは、応援してあげませんけれどねっ</p><p>な、何よふんっ</p><p>


　エリカの言葉に、五十嵐イズミはまたプイと横を向く

　オレたちは校舎と体育館の間を抜けて校庭に出た

　正門が真正面に見える校庭のド真ん中に

　格闘技のリングができている

　いや、それだけでなくリングの周辺には、金属の枠で組み立てた高さ４メートルぐらいの大きな台が４つも建っていた

　他にも周りを完全に覆った、大きめの白いテントが３つ

　ああ、これらを運んで来たんだと思うけれど大型トラックが４台も校庭の隅に駐められている

　さらにテレビ局の車も数台駐まっていた</p><p>Darlingマルゴここヨ</p><p>


　ジャージ姿でリングの上に居たイーディが、オレたちに手を振る

　さすがにまだスクール水着柔道の格好にはなっていない</p><p>今、降りるカラ</p><p>


　イーディは、リングのロープの間を抜けてコーナーポストにある白い金属製の階段を降りて、オレたちの方へ走って来た</p><p>そこの台はイントレって言うラシイネテレビカメラを乗せるんダッテ</p><p>


　イーディは、リングの周りの４つの高い台を指してそう言う</p><p>テレビの人に何でイントレって呼ぶノカって聞いたら、判らないって答えたヨオカシイネ</p><p>ホントは、理由を知っているんだろイーディ</p><p>イントレは、イントレランスの略ネ百年前のアメリカ映画にイントレランスっていうのがあったノヨ</p><p>


　１００年前</p><p>その映画で、ムチャクチャに大きいバビロニアの城門のセットを作ったのヨ当時は人件費が安いから、平気でトンデモない大きなモノを作ってたノヨトコロガあんまり大きすぎて、カメラで撮影するのがムズカシクなったノネ</p><p>


　カメラで撮れないほど、大きいセット</p><p>ダッテ、１００年前ヨレンズとかも、今みたいに専用のモノは無いネ大きな城門を撮ろうと思ったら充分に離れたところから、しかも高い位置からでないと全体が撮れないノヨ</p><p>ソレデ最初は、気球にカメラを乗せて上空から撮ろうとしたんダケド、当時の気球じゃ風に流されて安定しないネソレデ、ついにはもうショーガナイからって大きな城門と同じ高さの、カメラを乗せるためだけの台を向かいに作ってそこから撮影したノネ</p><p>


　でっかい城門のセットと向かい合わせにして同じ大きさの撮影台を建てた</p><p>そのエピソードが元になって日本の映画やテレビの現場では、撮影の時に使う台はイントレって呼ばれるようになったノヨ大きいのも小さいのも、カメラを乗せるのに使わなくても台はみんなイントレネ</p><p>


　よく知っているなぁイーディは

　ほんの数ヶ月前までは、日本語が話せなかったのに</p><p>ところでDarlingイントレの元になったイントレランスINTOLERANCEってどういう意味か判るカ</p><p>英語だとInが付く単語は、元の言葉の非定型だっけ</p><p>TOLERANCEじゃないってことか</p><p>ソウイウコトヨTOLERANCEの意味は寛容だから、INTOLERANCEは不寛容って意味なのネ</p><p>フカンヨウ</p><p>心が狭いってコトネダメヨ、Darling、INTOLERANCEになってはネ</p><p>


　イーディは、クスクス笑う

　なるほど日本では、撮影に使う台に心が狭いっていう意味の言葉が付けられているんだ</p><p>イーディ順調にいってる問題は無い</p><p>


　マルゴさんが、笑顔でイーディに尋ねる</p><p>設営は問題無しで出来たネソレ以外は、問題アリアリヨ</p><p>


　イーディは、ニコニコしたまま言う</p><p>アタシじゃどうにもナラナイネダカラ、マルゴが来るのを待っていたヨ</p><p>テレビのスタッフのこと</p><p>


　マルゴさんは、即座に答える

　テレビの人って

　マルゴさんは、オレに振り向き</p><p>良信くんたちをさっき撮ってくれていたのは、国営放送の人たちだったよねまあ、国営放送の人たちにも、色々あるんだけれどニュース部門の人たちだからね、何も問題なく放送してくれたみたいだったけれど</p><p>


　マルゴさんは校庭に駐まっているテレビ局の車を見る</p><p>イーディたちの格闘技の生中継は、民放だからねやっかいなコトが色々とあるんだよ</p><p>どんなことがやっかいなんです</p><p>簡単に言うとさっきの国営放送のニュースの人たちは、全員、国営放送の社員か関連会社のスタッフだけなんだよだから、こっちの話がストレートに相手に通じる向こうのトップは１人だから、その人に言えば下の人たちはちゃんと動いてくれるのさ</p><p>


　確かにさっきのニュースの人たちは、みんな真面目そうな人ばかりだった

　克子姉が事前に打ち合わせに行ってそれで全部、上手くいったし

　まあお昼のニュースの中の５分だけのコーナーだったってこともあるんだろうけれど</p><p>ところがこっちの格闘技大会の方は、中継画像を放送してくれるのは民放のテレビ局だけれど、ここの現場に来ているのは下請けの会社のスタッフばかりだからさ</p><p>


　マルゴさんは、ハッと息を吐く</p><p>場合によっては色々と面倒臭いコトになったりもするんだよね</p><p>イントレランスは、昔、オーケストラの生演奏付きの上映を観ました</p><p>アメリカの映画史に残る困った映画です</p><p>今年ももうすぐ終わりですね</p><p>今年は何一つ良いことがありませんでした明るい展望の見えない来年が心配です</p><p>1393．学園祭2日目　／　Ｐの悲劇</p><p>


　マルゴさんとテレビの人たちの車が、たくさん駐まっている校庭の隅へ向かう

　機材を積んだバンや、中継車の他に大きなマイクロバスもあった

　1台のバンの周りに、背中に黄色い文字でSTAFFと書かれた同じシャツを着ている男たちが困惑した表情で集まっている

　バンの横に書かれた文字を見るとバーナム・森・スポーツ映像</p><p>ねえ、君、森さんは来てる</p><p>


　マルゴさんは笑顔で、スタッフシャツを着た若い男に尋ねた</p><p>ああ、森さんなら、車の中に居ます</p><p>


　見ると、バンの助手席でテレビの台本を頭に被せて、昼寝している50過ぎのオッサンが居た

　マルゴさんが、車の窓ガラスを叩いてノックすると男は起きて、顔の上の台本を外す

　男はマルゴさんに気付くと慌てて、車の窓を開いた</p><p>何があったんだい</p><p>


　男にマルゴさんは尋ねる</p><p>いやどうもこうもねぇよ局のＰの野郎が、今日の現場はオレたちには手出しさせねぇって言ってんだわ</p><p>


　キョクノＰ</p><p>それで自分の知り合いの製作会社の連中を連れて来ているわけ</p><p>それだけじゃねぇよＰの野郎、演出も好きにやるってよ</p><p>ふーん今日のＰって、誰</p><p>


　マルゴさんの問に、オッサンは</p><p>スギムラって、この間まで芸能部に居たやつ何かのバラエティを担当してたらしいけれど、ハンパじゃねぇ大コケをやらかして、スポーツ部に飛ばされてきたばかりだってよ</p><p>ああ判ってない人なんだね</p><p>ああ、マジで判ってないあいつの連れて来たスタッフは、バラエティの製作会社の連中だぞカメラの配置とかも、メチャクチャなことになってる</p><p>オーケイ、５分で片付けるから今日の現場の仕切りは、森さんに任せるよよろしく</p><p>おいおい、大丈夫なのかいスギムラってバカ、タカサキさんの名前も知らなかったんだぞ</p><p>


　オッサンの言うタカサキという人には前にオレも会ったことがある</p><p>日本の格闘技興行の裏側に居るヤクザの大物だ</p><p>会社の仲間に教えてもらえななかったんだと思うよ芸能部からスポーツ部に飛ばされてきたのに、偉そうにしているから、スポーツ部の他の人たちに現場でシメられてこいってハメられたんじゃないかな</p><p>まそうだろうな</p><p>そんなＰなら、今後のお付き合いは無いだろうしちょっとグゥの音も出ないほど、トッちめて来るよ</p><p>良いんだな、オレが仕切って</p><p>


　オッサンは、念を押すようにマルゴさんを睨む</p><p>良いも何も、森さんはタカサキさんに推薦してもらった人だしこの間の格闘技大会の中継も、とても良かったあたしは満足しているよ今日も急な話だったのに、来てもらって悪いと思っている</p><p>良いんだよその分、ギャラは倍って約束だもんな</p><p>うん、それは保証するよ</p><p>オレもこの間の大会は、面白かった今日の企画も、バカバカしいが出場するのが、この間のメンツならゼッタイに面白い絵が撮れると思っている</p><p>ああ、期待してくれて良いよ</p><p>余計な芸能人とか、いらねーんだよなホントによ</p><p>


　余計な芸能人</p><p>でＰのスギムラって人は、今どこ</p><p>そっちのマイクロバスだ司会をさせるっていうタレントと、打ち合わせをやってるってよ</p><p>


　ああ、オレにも何となく判った

　スギムラっていう人が格闘技の中継こととか、全然知らないのに

　イーディのスクール水着柔道大会の放送なのに勝手に自分の知り合いのバラエティ番組専門のスタッフや、司会のタレントなんかを連れて来ているんだ</p><p>オーケイ、行って来る５分だからね</p><p>ああ、信じるぞおおい、野郎ども、５分後に元通りの配置で仕事再開だ</p><p>了解ッスオヤッサン</p><p>


　バーナム・森・スポーツ映像のバンの周りにたむろしていたスタッフが、一斉に立ち上がる</p><p>良信くん</p><p>


　マルゴさんが、スギムラって男の居るマイクロバスに向かいながらオレに声を掛ける</p><p>時間が無いからさ悪いけれど、月子さんの力を借りてもいいかな</p><p>どうぞ月子、頼むよ</p><p>


　家族でもきちんとオレに、月子の巫女の力を使う許可を得ようとしてくれる

　マルゴさんのすることには、いつも筋が通っている

　オレたちの信頼できる姉さんだ</p><p>Ｐのスギムラさんて人、居るかな</p><p>


　マイクロバスの前で、大きな声でマルゴさんは言う

　下っ端スタッフらしい人が、バスから降りてくると</p><p>あたしは、マルゴ・スタークウェザー・クロモリ今日の放送の発注者なんだよどういうことだか知らないけれど、スギムラさんて人が、あたしの発注と違うことをしているっていうから止めさせに来たんだけれど</p><p>ちょっ、ちょっと待って下さいスギムラさぁぁん</p><p>


　すぐに他の若いスタッフと一緒に、どう見てもこいつがスギムラだろうというオッサンが降りて来た

　どう見ても４０代のオッサンなのに肌は日焼けしていてテカテカで、髪の毛は微妙な長髪で黒サングラススポーティなブランド物のシャツを着て、背中にカーディガンを背負っていた</p><p>あん何だガイジンが何か用かよ、バカヤロー</p><p>


　スギムラは、マルゴさんが若い女性だと判るといきなり小馬鹿にした眼で見る

　バスの入り口に立ったまま、下りて来ようともしない</p><p>何なんだよ、オメー、ヤナガワ・ムロコ事務所の外人モデルかオレは、外人モデルなんざ発注してねーぞ、バカヤロー</p><p>違うよ、発注したのはあなたじゃないあたしが、今日の放送の発注者なんだよ</p><p>おー、Ｐよっマジでそのお姉さんが、今日の発注元だからなっ気を付けて話せよ</p><p>


　遠くからさっきのバーナム・森・スポーツ映像の森さんが、笑って叫ぶ</p><p>何だバカヤロー発注元だと何だ、オメーがスポンサーだとか言い出すんじゃねーだろうな</p><p>今日の放送のスポンサーも、全部、あたしが頼んだところだから何なら、どのスポンサーでも良いから聞いてみればいいさ</p><p>


　マルゴさんは、不敵に笑っている</p><p>別にオメーが、スポンサー本人じゃねーんだろ、バカヤロー</p><p>


　スギムラは、まったく聞く耳を持とうとはしない</p><p>とにかく困るんだよねあたしの発注じゃ、製作会社は森さんのところを使うって話になってたはずだしわけのわからない芸能タレントに司会させるなんて話も無かったはずだけれど</p><p>わけのわかんねぇのは、お前の方だこのバカヤローオレは局のＰだぞＰって言ったら偉いんだぞ、このバカヤローテレビの世界じゃ、総理大臣よりも上だからなっつまり、大統領なんだこのバカヤロー</p><p>


　オレには、良く判らない</p><p>とにかくよオレがＰなんだからよ、オレの番組に誰を使うかはオレが決めるそういうことになってんだよテレビの世界ではよっ判ったか、バカヤロー</p><p>


　スギムラは、喚き散らす

　いい歳をした大人の男なのに何で、こんなにもみっともないんだろう</p><p>そういうのが、あなたたちの世界のリクツなのかもしれないけれどそんな理由で、あたしたちの放送をブチ壊しにされるのは困るんだよね</p><p>


　マルゴさんは、そう言うと</p><p>月子さん頼むよ</p><p>


　月子は、スーッと前に出る</p><p>何だ、バカヤロー</p><p>


　スギムラが、月子を見た瞬間</p><p>全てマルゴお姉様の言うとおりにしていただきます</p><p>


　月子の美しい声がスギムラを支配する</p><p>は、はいバカヤロー判りましたバカヤロー</p><p>


　このオッサンバカヤローは、もはや口癖になっているんだな</p><p>全て、マルゴお姉様の指示通りにすると他の方におっしゃって下さいそして、あなたは早退なさって下さい</p><p>オレが早退って何でなんだ、バカヤロー</p><p>あなたのような人は、ここに居ていただきたくはないからですどこへなりと行ってしまって下さい</p><p>判りましたバカヤローおい、今日の放送は全部、そこの姉ちゃんの言う通りにやれいいな、バカヤローそんでオレはちょっと遠くに行って来る</p><p>スギムラさん、遠くってどこへ行くんですか</p><p>


　スギムラのスタッフの１人が慌てて尋ねる</p><p>バカヤロー、遠くに行きたいって行ったら関東近郊へ行くって、昔から決まっているんだよっそういうことでオレはこれから、牛久まで大仏を観に行くさらば、皆の衆アデュー</p><p>


　そう言うとスギムラはマイクロバスから飛び降りて、スキップしながら校庭を走り、校門の外へ消えて行った</p><p>いや、ちょっとＰなしじゃ放送できないっスよ</p><p>


　スギムラのスタッフが、そう叫ぶが</p><p>いや、Ｐなしでも放送はできるはずだよ</p><p>


　マルゴさんは、ふふんと笑う</p><p>森さんよろしくっ</p><p>おう、頼まれた行くぞ、お前らッ</p><p>ウィーッす</p><p>


　バーナム・森・スポーツ映像のスタッフが、一斉に作業を再開していく</p><p>さてと君は、スギムラＰの連れて来た製作会社の人</p><p>


　マルゴさんが、マイクロバスのスタッフに尋ねる</p><p>あ、はいパラダイス・ギャラクシー映像のものですが</p><p>悪いけれど、君たちはスギムラさんが勝手に雇った人たちだから撤収してキャンセル料も、スギムラさんに請求してよあたしたちには、関係無いことだからさ</p><p>いやあの、ですが</p><p>


　スタッフの男は、困った顔をしている</p><p>そういうのは、その社長に直接言っていただかないと、オレらでは</p><p>


　ああ、この人たちの会社の責任者はここに来ていないんだ</p><p>だから、そういうこともスギムラさんの方に言ってよ</p><p>しかし、スギムラさんはいなくなっちゃいましたし</p><p>走って追っ掛けなよ牛久の大仏様に着くまでに会えるといいね</p><p>


　ケロリとマルゴさんは言う</p><p>あたしたちは、今日の放送にあなたたちを必要としていないんだから君たち、格闘技の中継とか、やったことないんでしょ</p><p>お笑い芸人と女子プロレスの選手との対決とかは経験がありますだから、スギムラＰは、オレらを呼んで下さったわけですし</p><p>


　このままスギムラという男に任せていたら、イーディの大会はお笑い番組にされていたな</p><p>ちょっと待ってスギムラさんが、タレントも呼んでるって聞いたけれど、それってもしかして</p><p>


　マルゴさんの問に、スタッフの男は</p><p>はいお笑い芸人のパンチョス１号２号さんとでりんじゃあさんの２組が来ていますええと、今日は女子高生とプロレスするっていう企画ですよね</p><p>


　だ、ダメだこれは</p><p>ちょっと、その人たちを呼んで打ち合わせ中って言ってたから、今、そのバスの中に居るんでしょ</p><p>はいパンチョスさん、でりんじゃあさんすいません、ちょっとお願いします</p><p>


　男が、バスの中に呼び掛ける</p><p>なんなんです、これは</p><p>えーと、スギムラさんどうしたんですか</p><p>ちょっちょっと、打ち合わせ中なんだから困るヨ</p><p>なにが、どーなってるんでりんじゃぁぁ</p><p>


　４人のそんなに若くもないお笑い芸人の男たちが

　みんな、上半身裸で下半身はタイツというプロレス・スタイルで現れた

　しかも、みんな痩せすぎか、太りすぎという痛々しい肉体だ</p><p>今、どんなことを打ち合わせしていたのかな</p><p>


　マルゴさんが、尋ねると</p><p>ええっと、今は放送開始３分で、オレらがリングに乱入して</p><p>何だっけ、空手の女子高生がいるんだろその子に、オレとパンチョス２号が後ろから抱きついて</p><p>いやん、ばかーんで撃退されて、ドッと笑いが起きたところで</p><p>わしが何する、アレする、コレする、うるるるんでりんじゃあああってギャグをカマすところまでじゃったけど</p><p>


　最低だ最低の演出だ</p><p>悪いけれどあなたたち、今日は出番ナシだからお疲れ様もういいから、帰って</p><p>いや、何でそんなことになるんだ</p><p>オレら、わざわざ来てるんだからよ</p><p>つーか、スギムラさん、どこへ行ったんだよっ</p><p>どこ、どこ、どこへ行ったのでりんじゃぁぁ</p><p>


　面倒だから、今度はオレが月子に頼む</p><p>はい皆様</p><p>


　月子の澄んだ声にお笑い芸人たちは、一斉に注目する</p><p>どうぞ、今日はこのまま、何も言わずにお帰り下さい</p><p>ムッ</p><p>でりんっぐッ</p><p>


　４人のお笑い芸人は、口を閉ざす</p><p>お帰りはあちらでございますわ</p><p>


　月子に示された校門に向かってプロレス衣装のまま、歩いて行った</p><p>ちょ、ちょっと皆さん、どこへ行くんですかぁぁ</p><p>


　スギムラが呼んだスタッフの男が、４人のお笑い芸人に叫ぶが４人はそのまま、校門の向こうへ消えて行った</p><p>はい、君たちも撤収ああ、森さんたちの作業の邪魔はゼッタイにしないようにね頼むよ</p><p>マルゴお姉様のおっしゃった通りにして下さい</p><p>


　月子の声に、男は</p><p>はーい、オレらも帰りまーす森さんの邪魔はしちゃダメだよーつさあさあ、お片付け、お片付けっ</p><p>


　撤収作業を開始する</p><p>はー、こういうことなんですねぇ</p><p>


　様子を見ていたエリカが言う</p><p>わたし、前にアニメの番組の特別放送を観たことがあるんですけれど</p><p>


　アニメの特別放送</p><p>それは普通のアニメだったんですけれど、アニメの中でちょっとショッキングなシーンがあったらしくてで、たまたま、そのアニメの中のシーンと良く似た事件が本当に起こってしまって急遽、その話の放送が中止になって、代わりにその週だけ特別放送に切り替えられたことがあるんです</p><p>そしたら、その特別放送はそのアニメのそれまでのストーリーを、どうしてだかお笑い芸人の人が紹介するっていう構成になっていたんですけれどとにかく酷いんですそのお笑いの人たち、そのアニメを全然観ていないとしか思えないんですそれどころか、そのアニメを馬鹿にするような発言や、そのアニメを好きな人を小馬鹿にするようなことまで言い出して、あげくにその芸人さんたちが、アニメに関係ない最近自分に起きた話とか、自分のギャグとかどんどん入れて来てメチャクチャな番組になっていたんです</p><p>あの番組ってつまり今みたいな人たちが、いい加減に作って放送したからなんですね</p><p>ま、そうだろうね</p><p>急な事態が起きた時の差し替え放送なんて会社の中でアブレている仕事のできない人たちが担当するんだろうからね自分の知り合いの芸能事務所から、適当にお笑い芸人を呼んでとにかく放送時間の穴埋めができればいいとしか思わないで、いい加減な番組を作ったんだろう</p><p>


　あやうくイーディのスクール水着柔道大会も、メチャメチャな放送にされるところだった</p><p>あの、済みませんスタッフさんプロデューサーさん</p><p>


　マイクロバスの奥から誰か出て来る</p><p>あのわたし、どうしたら良いんですか</p><p>


　それは高校生ぐらいの女の子だった</p><p>デススター・プロモーションM＆M・セクションFのサイトー・ユーキです</p><p>


　その少女は、マルゴさんにそう自己紹介した</p><p>マネージャーの藤森リンダです</p><p>


　少女の後から現れたスーツ姿の女性も、マルゴさんに名刺を差し出す

　あれデススター・プロって言うと

　ミナホ姉さんが、女子タレント部門を切り離して譲渡させようとしている

　明日の昼間、オレもどんな会社か見に行くことになっているんだよな</p><p>M＆M・セクションFっていうのは何なの</p><p>


　マルゴさんが尋ねると</p><p>M＆Mは、モデル＆ミュージシャンの略です</p><p>デススター・プロの女性タレントを担当している系列会社になりますセクションFというのは、フィメールのFつまり女性部門のことです</p><p>


　サイトーさんとマネージャーさんが、答えてくれた

　つまり、オレが明日行く会社、そのものだ</p><p>ああ、なるほどねそれで、今日はスギムラさんには何て言われて来たの</p><p>スギムラ・プロデューサーには、番組の司会をするようにと</p><p>


　マネージャーの藤森さんが、答える</p><p>いえ、あのわたしが最初、リングの上で司会のサイトー・ユーキですって、自己紹介をするとそこにパンチョス１号２号さんとでりんじゃあさんが、リングの外から入って来るのであとは、パンチョス１号さんが司会をするので、わたしは横でアシスタントをして下さいって言われました</p><p>


　ああ、そういう展開か</p><p>他には何か</p><p>放送時間中に、ユーキに一曲歌わせていただく約束でした</p><p>


　マネージャーさんが言う</p><p>いえ、それは時間が余ったら、歌わせていただけるかもしれないっていうお話でもしかしたら無理かもしれないって</p><p>ちょとユーキ最低でも、ＣＭ前にワンコーラスは歌うって話だったでしょ</p><p>


　ああマネージャーさんは、マルゴさんにスギムラとの約束を少しオーバーに話そうとしていて

　サイトーさんは、正直に答えている</p><p>それだけなのかな</p><p>


　マルゴさんが突き詰めると</p><p>あのスギムラさんは、わたしにも、スクール水着でプロレスをしろってそう、おっしゃってました</p><p>うーん、テレビ局や大手出版社の正社員に品が悪くて、やたら罵詈雑言ばかり撒き散らしているような人たちが居るのは何故なんでしょうね</p><p>みんな、実は良いところの生まれで一流大学を卒業しているのに</p><p>1394．学園祭２日目　／　おいしい生活</p><p>・サイトー・ユーキ／１７歳（西塔夕貴）デススター・プロモーションM＆M・セクションF所属のアイドル</p><p>・藤森リンダ／２６歳　サイトー・ユーキのマネージャー</p><p>・工藤遙花／１８歳美智の姉去年の女子高生空手チャンピオン調子に乗りやすい</p><p>・ルドルフ聖子２５歳創作マーシャルアーツゴールデンバウム・ジム主宰</p><p>・ライン晴子／１７歳ゴールデンバウム・ジム所属緑川晴子</p><p>・モンキー・ミミ／２６歳超実戦空手トミー・アシダ道場所属萩原美々子</p><p>


　あのテレビ局のプロデューサーは、勝手にそんなこともやろうと企画していたんだ</p><p>ユーキその話はいいから</p><p>


　慌ててマネージャーの藤森さんが、サイトーさんの口を塞ぐ</p><p>スギムラさんからは、そういうお話もありましたけれど私の方でお断り致しましたからうちのサイトーには、そういう仕事はさせません</p><p>


　このマネージャーさんは、自分の担当している少女アイドルを必死に守ろうとしているんだな

　悪い人ではないんだなと感じた</p><p>いえっ、わたしおいしい結果になるんでしたら、何でもしますっ</p><p>


　サイトー・ユーキさんは、自分の口を塞ぐマネージャーさんの手を押しのけてそんなことを言い出す</p><p>スクール水着でプロレスでも、スクール水着で縄跳びでも何でもしますっ頑張りますからっ</p><p>


　元気な笑顔で、そう言い切る</p><p>馬鹿なこと言わないで、ユーキ</p><p>でもリンダさん社長が言ってたじゃないですか、アイドルはおいしそうなお仕事なら、どんなことでもやらないと売れないって</p><p>


　マネージャーに、笑顔のままサイトーさんは言う</p><p>テレビのお仕事はわたし、まだ１回目しかさせていただいたことはありませんでも、この前の時はたくさんのアイドルの皆さんと一緒であたしが映ってたのなんて、ほんの豆粒くらいで島根のお祖母ちゃんなんて、どの子があたしか判らなかったって言ってましただけど、今日はちゃんと顔を撮ってもらえそえなんですからそれだけだって、今までから考えたらおいしいじゃないですかだから、あたし、どんなことでも頑張ります</p><p>


　何か、スギムラやお笑い芸人たちみたいにこのまま帰ってもらうのは、可哀相な気がしてきたぞ</p><p>あのさっきから君の話しているおいしいっていうのは、どういう意味なのかな</p><p>


　オレと同じ疑問を、マルゴさんも感じたらしいサイトーさんに尋ねてくれた</p><p>ええっと、あのおいしいはおいしいってことだと思いますけれど</p><p>


　サイトー・ユーキさんは、キョトンとした顔でそう答えます</p><p>あ、わたしが説明しますっ</p><p>


　エリカが、オレたちの前に出て来る</p><p>あのこの場合のおいしいっていう表現は、芸能界の用語でテレビの放送で、特定の芸能人の人が特に注目されるような状況になって、視聴者の皆さんにその芸能人の存在を強くアピールできることを指します</p><p>なるほど、テレビ放送で自分を目立たせることができれば、多少、恥ずかしいことでも君はやるってことなんだね</p><p>


　エリカの説明を聞いてマルゴさんが、改めてアイドルの少女に聞く</p><p>はいわたし、どんなことでも頑張りますっ</p><p>


　サイトー・ユーキさんの決意は固そうだった</p><p>だってさどうする、良信くん</p><p>


　マルゴさんは、ククッと笑ってオレに振り向く</p><p>君が決めてよこの女の子、今日の放送に出演させるかどうか</p><p>いや、あのどんな形でも出演させていただかないと困ります</p><p>


　マネージャーの藤森さんが、マルゴさんに強く言う</p><p>そ、そうですテレビなんですから、出られなかったら、わたしもリンダさんも社長に怒られちゃいますよ</p><p>


　いやこのアイドルとマネージャーさんの芸能事務所は

　明日には、オレたち黒い森のものになる

　おそらく、今の社長は解任されるだろう

　親会社のデススター・プロの方へ戻るんじゃないだろうか</p><p>でも、ほらあなたたちを出演させるっていう話は、スギムラさんが番組の発注者であるあたしに無断で勝手にしたことだからさ</p><p>ですが、藤森さんは局のＰでいらっしゃいますＰから正式に出演依頼があったんですから番組製作におけるＰの権限は絶対のはずですわ</p><p>


　マネージャーさんは、必死で食い下がるが</p><p>普通のテレビの業界じゃ、そうなのかもしれないけれどあたしたちは、普通じゃないからね</p><p>そんな何でしたら、会社の方からデススター・プロの方から正式に抗議しても良いんですよ</p><p>すれば良いと思うよでも、マネージャーさん、あたしたちがどこの誰なのか、知っているの</p><p>


　マルゴさんに軽く流されて口籠もる結果になってしまう</p><p>ホント、どうしようか良信くん</p><p>


　マルゴさんが、オレに決めてくれと言うのは

　マルゴさんはオレがミナホ姉さんと明日、デススター・プロの女性タレント部門に行くことを知っているからなんだと思う

　オレはアイドルとマネージャーさんを見る

　この様子ではこの２人は、自分の芸能事務所が明日にも、デススター・プロの本体から切り離されて、オレたちのものになるということを知らない

　だから芸能界の中では大手で、後ろ盾になるヤクザも付いているデススター・プロの名前を出して、オレたちを威圧しようとした</p><p>オレは明日のために、もう少し勉強させてもらいたいです</p><p>


　もう少しこのアイドルとマネージャーさんを見たい

　この先、芸能事務所の経営もやらなくてはいけなくなるのだから</p><p>そうじゃあ、サイトーさんにも出演はしてもらおうただし最初の企画通り、アシスタントということで司会は別の人にしてもらうそれでいいかな</p><p>はいっ、頑張ります</p><p>


　サイトーさんはテレビに出演さえできれば、何でもいいらしい</p><p>あのそうしますと、司会はどなたがなさるんですか</p><p>


　マネージャーさんがマルゴさんに尋ねる

　マルゴさんはオレに振り向く</p><p>ねえ、良信くん司会は寧にやってもらってもいいかい</p><p>


　寧を

　寧は今、パン工房で克子姉と愛の手伝いをしてくれている</p><p>寧はアメリカでやるあたしの格闘技のビジネスを手伝ってくれることになっているただしあの子は、裏方に徹するつもりみたいなんだけれど</p><p>


　裏方</p><p>あの子は表に顔を出す気は無いみたいなんだでも</p><p>寧みたいな子は光有る場所でこそ輝くと思わないかい</p><p>良い機会だからあたしは、寧を表に出してみたい</p><p>


　寧は信じられないくらい美しい少女だ

　プロポーションも、研ぎ澄まされた美術品のように綺麗だ

　オレは、知っている

　普段の寧は、いつもオチャラケていて明るくて楽しい女の子だけれど

　本当は、とても内向的で大人しい女の子だ

　奈島寧《ナトゥ・ネイ》という後から作った人格の内側に奈島寧子《ナジマ・ヤスコ》というもう一人の人格が隠れている</p><p>あたしはさ寧には、前に進んで欲しいんだよ黒髪に戻してから、ここの学校の中での寧は変わったよねあたしは卒業して半年ちょっとが経過しているけれど、まだ学校の人たちには怖がられているでも、寧は</p><p>


　５月の連休までは、寧はマルゴさんとセットで恐ろしい金髪の不良少女コンビとして恐れられていた

　だから、さっきの学生食堂でもマルゴさんは、生徒たちにまだ怖がられていた</p><p>今の寧は、学校のみんなから愛されているよねそれは、あの子が、勇気を出して裏の世界から表に出て行ったからだと思うよ</p><p>


　かつての寧は不良少女として、授業にも出ずに監視カメラの映像で校内の様子を眺めているだけの女のだった

　シザーリオ・ヴァイオラと白坂創介という、二人の狂った男のせいで寧は、一般生徒と交流することができなかった

　だが、二人の狂人はもうこの世にはいない</p><p>寧は金髪を黒髪にし、オレのパン屋を手伝うようになった</p><p>そして、まだ数ヶ月しか経っていなのに</p><p>


　すっかり、学校の人気者になっている

　とびきりの美人で、いつも明るく笑っている楽しい少女だとみんなが認めてくれている</p><p>寧にはたくさんの人たちから愛されるポテンシャルがあるよ今まで、その能力を使っていなかっただけだそしてみんなに愛された方が、あの子はもっと幸福になれる</p><p>あの子が苦しむようなことにはさせないよそれは約束するあたしもあの子の姉だからね</p><p>


　マルゴさんは、オレと出会うずっと前から寧のお姉さん役を勤めてきた</p><p>寧は光有る道だけを歩かせるあたしが守るよ</p><p>


　オレも光の中で、みんなから愛される寧が見たい</p><p>ありがとう良信くん</p><p>


　マルゴさんが、オレに頭を下げる</p><p>止めて下さい家族じゃないですか</p><p>でも、今の寧は君のものだからあの子は、君が背中を押さなければ、歩き出さないよ</p><p>でも、手は握ったままですよオレは、ヤッちゃんを手放すつもりはありませんから死んでも嫌です</p><p>判ってる判っているからみんなに愛される様になってもあの子は君だけの寧だよあの子の心の一番奥にいるのは、君だけだかからね</p><p>


　マルゴさんの笑顔は、優しい</p><p>寧には、あたしが連絡するから君が向こうに戻った時に、交代でこっちに来させてよ</p><p>


　オレがパン工房に戻るまでは寧にパン作りの手伝いを続けてもらう</p><p>君がしっかり送り出してあげて</p><p>


　マルゴさんに司会をやってくれと言われるだけでは寧は承諾しないかもしれない

　オレが直接話して送り出さないと</p><p>じゃあ、今言った通りサイトー・ユーキさんには、アシスタントをやってもらうから他の人たちに紹介するから、ちょっとリングの方まで来てよ</p><p>


　マルゴさんは、改めてサイトーさんとマネージャーさんに言った</p><p>アシスタントでも、出場選手の名前ぐらいは覚えておいてくれないと困るから今日の放送は格闘技の大会だからねスギムラさんが言ってたお笑い芸人とかとの絡みなんかは、全部忘れて</p><p>は、はい判りました、頑張ります頑張ります頑張ります</p><p>


　サイトー・ユーキさんは、やる気満々だ</p><p>それで、わたしスクール水着は着た方が良いんでしょうか</p><p>


　この子、まだ自分がスクール水着でプロレスするのがおいしいと思っているんだろうか</p><p>良信くんどうしようか</p><p>


　マルゴさんは苦笑してオレに言う</p><p>リングまで、来てくれれば判るよ一緒に出場する選手たちを見て、それでもあなたがおいしいと思うのなら、スクール水着を着れば良いんじゃないかな</p><p>わたしたちに任せるということですか</p><p>


　マネージャーさんが、オレに尋ねた</p><p>多分サイトーさんは、アイドルらしい衣装を着た方が、おいしいことになるとオレは思いますよ</p><p>上手くいったみたいネアリガトネ、マルゴ、Darling月子たちも</p><p>


　リングに戻って来るとイーディは、すでにスクール水着柔道の格好に着替えていた

　つまりスクール水着に、柔道着の上だけ羽織って帯を締めた姿

　そして、均整の取れた肉体のイーディにはとても似合っている

　オレのイーディは、金髪碧眼に褐色の肌の闘う美少女だ</p><p>ミンナ、きびきび働いてくれているヨさっきのSTAFFとは全然違うネ</p><p>


　ああ、スギムラの呼んだバラエティ番組専門の下請け会社の人たちが居なくなってマルゴさんが頼んでくれたバーナム・森・スポーツ映像の人たちが中継放送の準備に入っている</p><p>イーディ、今日の放送の司会は寧にしてもらうことになったよそれで、この子はアシスタントをするから</p><p>


　マルゴさんが、イーディにサイトー・ユーキさんを紹介する</p><p>アア、ソウネイなら大丈夫ネソンデ、あなたがアシスタントなのネアタシ、イーディチーム・クロモリの所属ネ</p><p>お、おはようございますデススター・プロモーションM＆M・セクションF所属のサイトー・ユーキです本日は、よろしくお願いします</p><p>ハイ、ヨロシクネ</p><p>


　すると、リングの上でドッタンバッタンと大きな音がする

　見ると、ゴールデンバウム・ジムのライン晴子さんがリングのマットの上で受け身の練習をしていた

　もちろん彼女もスクール水着柔道姿だ

　ゴールデンバウム・ジムは主宰のルドルフ聖子さんも、とても綺麗だけれどライン晴子さんも凛とした美少女だ

　まだ高校生だから、格闘家らしい身体のラインになっていないその未完成な感じが、逆に魅力的に感じる</p><p>ハルコちょっと来てネ</p><p>


　ライン晴子さんは、リングの端まで来てくれた

　ロープの越しに、オレたちを見下ろす</p><p>このコ今日の放送のアシスタントをしてくれるネ</p><p>よろしくお願いします創作マーシャルアーツゴールデンバウム・ジム所属、緑川晴子です</p><p>おはようございますデススター・プロモーションM＆M・セクションF所属のサイトー・ユーキですよろしくお願いします</p><p>


　サイトーさんは、リングの上のライン晴子さんにペコリと頭を下げる</p><p>ちょっと、イーディどうなっているのよこのリング、マットが跳ねすぎて踏ん張れないわよ</p><p>


　美智の姉の工藤遙花が、剣道マリアを連れてやって来た</p><p>仕方ないネプロレス用のリングだカラ、マットの下にスプリングが入っているノヨ</p><p>見れば判るデショボクシングのリングはロープが４本、プロレスのリングはロープが３本なのネ</p><p>そういう話をしているんじゃないわよこんな足場がフワフワしてるリングじゃ、あたしみたいな立ち技の選手に不利なのよ判ってる</p><p>気にするコトはナイネスクール水着柔道ヨタダの遊びなんダカラ楽しく闘えばイイノネ</p><p>


　工藤遙花の抗議を、イーディは笑って受け流す</p><p>ちょっと、あなた何見てるのよ</p><p>


　工藤遙花が、オレの視線に気付いた</p><p>いやちゃんと、それ着ているんだなと思ってさ</p><p>


　工藤遙花もスクール水着柔道姿になっていた

　こいつは怒りっぽいし、あんまり頭の良い子じゃないけれど美少女の美智の姉だから、見た目は綺麗なんだよな

　高校女子空手チャンピオンとして、マスコミに何度か取り上げられたのは空手の成績だけでなく、顔の良いからなんだろう</p><p>き、着るわよ嫌だけど、もう覚悟は決めたわ</p><p>


　マルゴさんやイーディの実力を認めて一緒にアメリカへ行くと決めた以上

　多少のムチャは、受け入れることにしたようだ</p><p>おはようございます本日、アシスタントを勤めさせていただきますっ、デススター・プロモーションM＆M・セクションF所属のサイトー・ユーキですよろしくお願いします</p><p>


　サイトーさんが、工藤遙花にも頭を下げる</p><p>あら、そあたしはチーム・クロモリの工藤遙花空手をやっているわマリア、あなたもご挨拶なさい</p><p>チーム・クロモリの剣道マリアですっ押忍っ</p><p>


　もちろん剣道マリア旧名・天童乙女も、スクール水着柔道姿

　この人も見た目だけは、それなりの美人だ</p><p>とにかく、このリングはどうにもならないのね</p><p>


　改めて工藤遙花が、イーディに詰め寄る</p><p>どうにもならないヨ今日は、コレでいくネ</p><p>


　イーディは、笑って</p><p>ハルカもマリアも、色んなマットに慣れておいた方が良いヨアメリカに行ったら、どんなリングで試合させられるか判らないヨ</p><p>ダカラ、こういうリングで闘うコトも今のウチに経験しておくノネ</p><p>わたしは、このリングの方が慣れてる</p><p>


　グレース・マリンカさんこと、尾上ジュンさんもスクール水着柔道姿で現れた</p><p>マットが柔らかい方が、ケガはしにくい</p><p>


　この人も女子プロレス時代は、実力派だけど若手の美人レスラーとして有名だったらしい

　なかなか鍛え上げられた身体は、肉体美と言うしかないしかも、顔もとっても綺麗だ</p><p>紹介するネ今は無所属の</p><p>尾上ジュンだ</p><p>お、おはようございますデススター・プロモーションM＆M・セクションF所属のサイトー・ユーキですよろしくお願いします</p><p>よろしく</p><p>


　グレース・マリンカさんとも、サイトーさんは挨拶を交わす</p><p>どうサイトーさん、この子たちに並んで、君もスクール水着を着てみる</p><p>


　マルゴさんが、笑って尋ねる</p><p>い、いえあのいいです止めておきます</p><p>


　サイトー・ユーキさんは、すぐに答えた</p><p>み、みなさん魅力的な方ばかりでわ、わたしが水着姿になっても、全然おいしくならないと思います</p><p>そ、そうねユーキのプロポーションでは、格闘家の皆さんに負けるわ</p><p>


　マネージャーの藤森さんも、敗北を認めた</p><p>うちの事務所でも、グラビアやっているグラマー系の子なら対抗できるかもしれないけれどユーキ、あなたのおっぱいじゃダメよ</p><p>ウエストもみなさんの方がくびれてますぅぅ</p><p>


　サイトーさんは、泣きそうな声で叫ぶ</p><p>大人の魅力系のコもいるノヨ</p><p>


　更衣室兼選手控え室になっているらしい白い仮設テントの中から</p><p>どうかしら、晴子ちょっと見てくれる</p><p>


　ルドルフ聖子さんが現れた

　スクール水着柔道姿で

　テレビに映るんなら出場するって言い出してたことは聞いていたけれど

　ホントに出場するんだ

　ルドルフさんて確か、２０代半ばだよなあ

　この人も美人格闘家として有名だけれど</p><p>サイズは良いんじゃないでしょうか</p><p>


　ライン晴子さんは、真顔でそう言うが</p><p>そうじゃないでしょうあなたは、わたくしの弟子なんですから良く似合っているとか高校生かと思いましたとか、そういう風に答えなさい</p><p>わたし、気が利かない弟子ですから</p><p>


　弟子としてはいい年の師匠に、スクール水着柔道はして欲しくないんだろうなあ</p><p>ああああーっ、ルドルフ聖子あんた、マジでテレビに映る気なのねっ</p><p>


　大きな声に振り向くと校門から、走って来たのは超実戦空手トミー・アシダ道場のモンキー・ミミこと、本名・萩原美々子さん２６歳だった</p><p>イーディちゃんからメールを貰ったんら、慌てて飛んで来てみればくっそぉぉぉぉポロンさん、ポロンさん、早く来て下さいあの女スクール水着なんですよぉぉ、いい歳してお巡りさぁぁん</p><p>


　するとミミさんの後ろから、同じ道場の日独ハーフの大ポロン・カリスマンさんが、ゆっくりとマイペースでやって来た</p><p>あら、ルドルフさんとないしたんですまた、すいぶん、ケッタイな格好をなさってますなぁ</p><p>


　相変わらずのインチキな京都弁で、ルドルフさんに微笑む</p><p>好きに言いなさいよ女子格闘技で、日曜の昼間の時間にテレビに映られるのよッ時は来たぁぁこの波に乗らないで、どうするのよっこんなおいしい話出場しない方が間違っているわぁぁ</p><p>


　ルドルフ聖子さんが、そう言うと</p><p>コンチクショウッちょっと、イーディちゃんあたしも出るあたしも出るからねっ</p><p>


　モンキー・ミミさんが、イーディに叫ぶ</p><p>うちにもスクール水着と柔道着を用意して下さいな</p><p>


　ええミミさんも、ポロンさんも参戦か</p><p>あらあらちょっと、ポロンさんいいのスクール水着よ</p><p>


　すでにスクール水着を着用しているルドルフさんが、腕組みにしてポロンさんに言う</p><p>まだお肌に張りのある、わたくしならともかくポロンさんの年齢だと、かーなーりキツイと思うわよポロンさんがスクール水着を着ていた頃なんて、前世紀でしょ下手をすれば昭和</p><p>


　いやルドルフさんて、ポロンさんとそんなに年は変わらないはずだけれど</p><p>うちは、一向に構いませんわ</p><p>


　ポロンさんは、平然と答える</p><p>一向に構いませんっスクール水着でも何でも着ますそれで、テレビに出してもらえるんなら</p><p>


　ポロンさんまで、参戦かよ</p><p>次話で、また松下姉妹と五十嵐イズミの話に戻ります</p><p>最近の報道を見て気付いたのですが</p><p>昔、私の知り合いが東京の乃木坂に住んでいましてよくその辺りへ行ったのですが</p><p>いつも何か変なビルだなあと思っていた小さな建物がジャニ＊＊事務所の本社ビルだったみたいです</p><p>マンガとかだと大手の芸能プロとかは、高層ビルの中に社長室があったりするのですが</p><p>よくよく考えると東京の一等地に小さくても本社ビルを持っている方がスゴイという</p><p>1395．学園祭2日目　／　クロイツェル・ソナタ</p><p>良いんジャナイノ出たいヒトは、みんな出ればイイノネ</p><p>


　イーディは、平気でニコニコ笑っている</p><p>そうだね、この間の格闘技大会の決勝ラウンドは、あたしがメチャクチャにしちゃったからさ今日、ここで、ルドルフさんとポロンさんとジュンさんで鼎戦をやって決着を付ければ良いと思うよ</p><p>


　ああ、前回の大会ではマルゴさんが決勝ラウンドに残った無差別級の選手を全部一人で倒してしまったんだっけ</p><p>あたしは、今日は出場しないからさ</p><p>


　マルゴさんの言葉に無差別級の３人の美人格闘家たちは</p><p>マルゴと闘えないのは残念だが</p><p>そうね、この３人の中で誰が１番なのかはハッキリさせておくべきよね</p><p>うちは一向に構いませんどすわ</p><p>


　グレース・マリンカこと尾上ジュンさん、ルドルフ聖子さん、大ポロン・カリスマンさんの３人が睨み合う</p><p>ただし今日は高校の学園祭でやっている高校生の大会ってことになっているから格闘家としてのキャリアは上でも、あなたたちの方はエクシビション・マッチということで先に試合してもらうよ</p><p>


　マルゴさんは、そう釘を刺す</p><p>それで良い</p><p>構わないわわたくしたちが無理矢理割り込んだんですから</p><p>うちは何でも構いません</p><p>


　３人は了承するが</p><p>ちょ、ちょっと待ってあたしはあたしは誰と闘うのよ</p><p>


　一人だけ階級が違うモンキー・ミミさんが、イーディとマルゴさんに詰め寄る</p><p>ミミさんは高校生と一緒というわけにはいかないよね</p><p>


　マルゴさんが、イーディを見る

　体重別の階級では工藤遙花たちと同じなんだけれど

　確かミミさんは２６歳ぐらいのはずだ体格からして、大人だもんな</p><p>ジュンたちを３人で闘わせるヨリミミを入れて、４人にした方が対戦カードが組みやすくナイカ</p><p>ドウセお遊びのスクール水着柔道大会ネミミが良いのなら、階級とか無視シテ試合すれば良いのヨ</p><p>そうだねジュンさんも、ルドルフさんも、ポロンさんも、ミミさんより重い無差別級の選手だけれどミミさん、特に対戦してみたい相手はいます</p><p>


　マルゴさんにそう聞かれたミミさんは、眼を輝かして</p><p>ルドルフ聖子の顔は、一度、引っぱたいてやりたいと思ってたよ</p><p>


　そうなるか</p><p>あたしは問題ないよいつも、うちの道場じゃポロンと稽古しているんだからさ</p><p>そうやねうちも、ミミちゃんが聖子はんを叩きのめすところが見てみたいどす</p><p>ポロンさんが、相変わらずのインチキ京都弁で挑発する</p><p>わたくしも、それで構わないわよわたくしもジムでは毎日、晴子たち下の階級の子たちの指導をしていますから小さい子を教育してあげるのは慣れているわ思いっきり、ブッ潰してあげるから掛かってらっしゃい</p><p>


　ルドルフ聖子さんもニッと微笑む</p><p>じゃあ、エキシビション・マッチの方はミミさんvsルドルフさんとジュンさんvsポロンさんで、勝った人たちで決勝戦てことでいいね</p><p>ギッタギタにしてあげるわっ</p><p>うちは一向に構いませんっ</p><p>


　大人の選手たちの対戦はこれで決まった</p><p>じゃあ、こっちは美魔女リーグというコトにするヨ</p><p>イーディ変更を森さんに伝えてあの人は格闘技の放送のプロだから、こういう現場での試合変更には慣れているから</p><p>


　マルゴさんに言われて、イーディが返事をする</p><p>あ、あのわたしにも試合のこと、もっと詳しく教えていただけますか</p><p>


　大会のアシスタントを勤めることになったアイドルのサイトー・ユーキさんがイーディに言う</p><p>ちょっと待ってソウいうのは、ネイが来てから、まとめて説明するネ</p><p>


　イーディはそう言うと、バーナム・森・スポーツ映像の車の方へダッシュで走って行く</p><p>もうっ、これってわたしたちの試合も変更になるんじゃないの</p><p>


　工藤遙花が、小さくなっていくイーディの背中を見ながら文句を言う</p><p>最初の予定はイーディvsライン晴子さんと尾上ジュンさんvsあたしとマリアだったのに</p><p>え１対２なんですか</p><p>


　遙花の言葉に、驚くサイトーさん</p><p>あたしとマリアのタッグでも、あの人に勝てるかどうか判らないのよ尾上さんは、とても打たれ強い上に信じられないパワーの持ち主だから</p><p>


　工藤遙花は、グレース・マリンカさんを見てそう言う

　あの自信家の工藤遙花が、こんなに謙虚なことを言うのはグレースさんが、オレたちのところに来てから合同トレーニングで何度も対戦したからだろう</p><p>わたしは２試合やっても平気だ</p><p>


　グレースさんは、ボソッと喋る</p><p>プロレスの頃は、そんなことはしょっちゅうあった</p><p>


　若手なのに美人で、その上異常なまでに強い上に人気もある選手だったから弱小女子プロレス団体では、まるでイジメのような数の試合を何度も組まれたそうだ

　それでも強靱な肉体でどんな相手も打ち倒してきたのがグレース・マリンカさんの凄さだ</p><p>あんたばっかり２試合もテレビに出るのは、ズルイわよ</p><p>それは、うちも承服しかねますわ</p><p>


　超実戦空手トミー・アシダ道場の二人ミミさんとポロンさんが文句を言う</p><p>まあ、その辺のこともイーディが、上手く考えてくれるよ</p><p>


　マルゴさんは、今日の大会のことは全てイーディに任せている</p><p>さてこれで、あたしたちがテレビの世界とも繋がりがあるっていうことは判ってもらえたよね</p><p>


　マルゴさんは、ずっとオレたちに付いて歩いて来た五十嵐イズミさんに、そう言う

　五十嵐さんは、茉莉花がレイちゃんと知り合うだという話すら疑っていた</p><p>ジャスミンちゃんは、松下真樹さんに嘘は吐いてなかったってことだよああ、麗華さんもやって来た</p><p>


　マルゴさんの視線の先を見てみると

　ああ、私服姿のレイちゃんが校門からやって来る</p><p>おい、藤宮麗華だぜ</p><p>おおー、また現れたか藤宮麗華っ</p><p>この間もうちの学校に来たんだろオレは見てねーけど</p><p>今、見てるじゃねーか、どう見ても本物の藤宮麗華だ</p><p>


　すぐにオレの高校の生徒たちが、レイちゃんに気付く

　レイちゃんは、さっきまでの車の運転をしていた時の帽子とサングラスで変装した姿ではない

　昔の英国紳士スーツの時ほど徹底してはいないけれどビシッと華麗に、スーツにネクタイ姿で男装していた

　背が高く、スタイルも良いレイちゃんは、こういう姿が良く似合う

　もちろん手には、レイちゃんの必殺武器である撲殺ステッキを握っている</p><p>今日は、いつもの制服は着てないんだ</p><p>でもカッコ良いわね</p><p>うん、藤宮麗華って私服はあんな感じなんだ</p><p>


　そうか、みんなテレビで活躍するようになってからのレイちゃんしか知らないから

　レイちゃんには、香月セキュリティ・サービスの隊長の制服姿のイメージしかないんだ</p><p>リングドクターを香月記念病院の先生にお願いしましたのでご挨拶しておきました</p><p>


　レイちゃんは、爽やかな笑顔でオレに、そう言う

　周りの生徒たちにはオレではなく、マルゴさんに報告しているように見えているだろう</p><p>今日は非番ですけれど香月グループの方にお会いする時は、やっぱりきちんとした格好でないといけませんから</p><p>


　ニコッと微笑むレイちゃんは、凛としていて格好良い

　うんレイちゃんのトップ・エリート警護人としての立場もあるもんな

　香月記念病院はジッちゃんや、名家の人たちも診察を受ける病院だから、病院の先生たちは、警護の仕事中のレイちゃんとは面識があるんだろうし</p><p>ありがとうございます、麗華お姉さん</p><p>


　マルゴさんが、格闘技大会の責任者としてレイちゃんに礼を言う</p><p>こんにちは茉莉花さん、エリカさん今日は、茉莉花さんの学校のお友達と一緒なんですね</p><p>


　茉莉花の学校の人たちにはレイちゃんと茉莉花は親戚ということにしてあるから

　レイちゃんは、身内として親しげに茉莉花に話し掛ける

　松下さんのお姉さんは、茉莉花と同じ制服を着ているから誰が見ても茉莉花と同じ学校の生徒だと判る</p><p>はい、わたしの大切なお友達の松下真樹さんと、妹さんの美樹さんです</p><p>は、はじめまして松下真樹です</p><p>妹の美樹です</p><p>


　松下姉妹は、茉莉花に紹介され緊張気味にレイちゃんに頭を下げた</p><p>そちら方は</p><p>


　レイちゃんが、五十嵐イズミを見る

　五十嵐イズミも、茉莉花と同じ制服姿だが上に謎の革ジャンを羽織っている</p><p>あ、あたしはい、五十嵐イズミよ</p><p>そうですか茉莉花さんが、いつもお世話になっています</p><p>


　レイちゃんは笑顔で、ススッと一礼する

　その姿も、華麗だ

　それから、レイちゃんはオレに</p><p>次の便は、もうお届け致しましたあちらでは、その次の準備もしています克子さんと瑠璃子様で連絡を取り合っていますし問題は何もありません</p><p>


　オレがパン工房を離れている間にレイちゃんは、お屋敷から瑠璃子やアニエスたちが作ったパンを運んでくれたらしい

　そして、その次のパン作りもお屋敷の子たちは続けてくれている</p><p>判った、ありがとう</p><p>


　オレも、礼を言う</p><p>どう、お仕事は上手くできている</p><p>


　レイちゃんが黒瀬安寿に尋ねる

　彼女は、オレたちの警護役になったばかりだ</p><p>いえ、あのただ、皆さんのお邪魔にならないように付いていくだけで精一杯です</p><p>


　黒瀬安寿は、そう答えた

　オレは、この子のこういう正直な性格を気に入っている</p><p>最初はそれでいいのよ頑張りなさい</p><p>


　レイちゃんの励ましに、黒瀬安寿の表情も緩む</p><p>さてと麗華さんが来てくれたのなら、ここから先はバトンタッチしようかな</p><p>この様子だと、あたしも調整役としてここに残っている方が良いと思うし</p><p>


　うんイーディのスクール水着柔道大会に色々と変更しなくちゃいけないことが増えたし

　放送スタッフの件だって、マルゴさんが対応しないと解決できなかった

　それに、さっきのスギムラは居なくなったけれどまたテレビ局から変なヤツがやって来て、放送の邪魔をするかもしれない</p><p>あたしの姿が見えているだけでも、イーディがやりやすくなると思うんだ</p><p>


　あくまでもイーディに大会運営を任せるけれど、その上に責任者としてマルゴさんが居ることを示した方が何事も上手くいくか</p><p>わたくしは、しばらくは平気ですから</p><p>


　レイちゃんはお屋敷の次のパンができるまでは、時間がある</p><p>この子たちを連れて、音楽室まで行ってそちらのお姉さんと妹さんの演奏を聴いてあげてよ正直、クラッシック音楽はあたしには荷が重かったからね麗華お姉さんの方が、そういうのは得意でしょ</p><p>


　マルゴさんはどっちかっていうとジャズやロックとかの音楽に詳しい

　レイちゃんは、元々イギリスの昔の文化が好きだし警護の仕事でクラッシック音楽会なんかにもよく行っていると思う</p><p>わたくしも、演奏を批評できるほど詳しくはないですよ</p><p>でも、お願いするよお姉さん</p><p>はい、お願いされましたでは、参りましょう音楽室はどちらです</p><p>


　音楽室の場所を知っているのは、ここの高校の生徒のオレだけだ

　オレは、みんなを先導して校舎の方へ向かう</p><p>サイトーさんとマネージャーさんは、あたしと来て森さんに紹介するから</p><p>


　マルゴさんはサイトー・ユーキさんとマネージャーの藤森さんを連れて、バーナム・森・スポーツ映像の森さんの方へ歩いて行く

　マルゴさんとレイちゃんが交代した以外は

　オレとまり子と月子と黒瀬安寿茉莉花とエリカ松下姉妹と五十嵐イズミという学生食堂を出た時のメンバーのままだ

　みんなでゾロゾロと校舎の中へ入ったが</p><p>藤宮麗華っ</p><p>うそっ</p><p>テレビで観るより、細い</p><p>うわっ、カッコ良い</p><p>


　レイちゃんの登場に、生徒たちや学園祭に遊びに来た外からのお客さんがみんな声を上げて驚く

　というか校庭にレイちゃんが現れて以来、１０人以上のヤジウマたちが、オレたちの後ろを追って来ているし校舎内に入って、さらに増えている</p><p>ホント、麗華お姉様の人気は凄いわね</p><p>


　まり子が、そんなことを言う</p><p>外では、ずいぶん大人しかったよなまり子</p><p>


　いつもなら何事にでも空気を読まずに口を挟むまり子が

　マルゴさんとテレビの人とのやり取りで、ずっと黙っててくれたのが不思議だった</p><p>だってマルゴお姉様は、怖いんですもの</p><p>


　マルゴさんが怖い</p><p>いつも爽やかに笑っていらっしゃるけれど怒らせてしまったら、誰よりも怖い方だと思うのよだから我慢して静かにしていたわ</p><p>


　ああ、マルゴさんの師匠はキョーコさんだからなあ

　甘い考えで、いい加減なことをしたら思いっきりシャレにならない方法でトッチめられることになる</p><p>わたしだって、公たちとは、長い付き合いなんですからもう判るわよ</p><p>


　長い付き合いって、まり子

　お前と知り合って、まだ1ヶ月ちょいだぞ

　そんな話をしているうちにオレたちは、西校舎の３階の奥の音楽室に到着した</p><p>済みません失礼します</p><p>


　この学校の生徒としてオレが、音楽室のドアをノックする

　今日は音楽系のクラブは、講堂で演奏しているから

　この音楽室は、控え室としてしか使われていないはずだ</p><p>はーい、なあにうわっ、藤宮麗華っ</p><p>


　音楽室のドアを開けて出て来た女子生徒が、レイちゃんを観て驚く</p><p>はーい、こんにちは中へ入っても良いですか</p><p>この学校の卒業生のマルゴ・スタークウェザーさんが音楽担当のオオタニ先生に音楽室をちょっと使わせて欲しいって頼んでくれたはずなんだけど</p><p>


　レイちゃんが、そのことを知っているということは

　学生食堂でのオレたちの会話を、お屋敷で盗聴していたからだろう

　あそこには、この学校の全ての場所を監視するシステムがある</p><p>あのオオタニ先生は、マルゴさんて先輩が来るからってだけおっしゃって、どこかへ行っちゃいました</p><p>


　ドアを開けてくれた女生徒は、そう答える

　ああ、昔、マルゴさんにシメられたことがあるんだな

　だから、顔を合わせないように音楽室から、逃げ出したんだ</p><p>それは残念マルゴさんは、校庭で3時からの格闘技大会の準備をしているから代わりに、わたくしがこちらに伺ったんですけれど</p><p>あのとにかく、中へ入れてもらえるかしら</p><p>


　まり子がどんどんヤジウマが増えていく様子を見て、女生徒に言う</p><p>あ、そうですね大崎先輩、良いですか藤宮麗華さんです</p><p>


　女生徒は、音楽室の中の先輩に許可を取る</p><p>よく判りませんけれど、どうぞお入り下さい</p><p>


　奥から眼鏡を掛けた三つ編みの上級生が出て来てオレたちに言った

　レイちゃんを先頭にオレたちは、ゾロゾロと音楽室の中へ入る

　部屋の中では、15人ぐらいの女生徒たちが居た</p><p>うわっ、ホントに藤宮さんだ</p><p>本物なの</p><p>


　部屋の中でも、歓声が上がる</p><p>あ、そこの女の子までです後ろの人たちは、わたしたちとは関係ないですから</p><p>


　最後尾に居た黒瀬安寿が部屋に入った瞬間に、まり子が大崎さんに言う</p><p>おい、大崎オレたちも入れてくれよ</p><p>


　ヤジウマの一人の男子が、大崎さんにそう言うが</p><p>嫌よ関係無い人は入れません</p><p>


　そう言って、大崎さんはドアをピシャリと閉めた</p><p>合唱部部長の大崎善子です</p><p>


　大崎さんは、レイちゃんにそう挨拶した</p><p>こんにちは香月セキュリティ・サービスの藤宮麗華です</p><p>知っていますわ藤宮さんのことは</p><p>


　そりゃあ、今や日本中でレイちゃんのことを知らない人はいない</p><p>それで音楽室に、どんな御用ですか</p><p>


　大崎部長は、キッとした眼でオレたちに尋ねる</p><p>ええと説明して下さいますか</p><p>


　レイちゃんから、オレにバトンタッチだ</p><p>あのちょっと、込み入った理由があってピアノを貸して欲しいんです</p><p>ピアノを</p><p>


　驚く、大崎部長</p><p>そのここに来てもらっている松下さんの演奏を、みんなで聴かないといけないことになって</p><p>うちの生徒でない人に、音楽室のピアノをなぜ貸さないといけないんですかっ</p><p>


　大崎部長は、キツイ口調でそう言うが</p><p>大崎さん、演奏してもらいましょうよその人の制服って</p><p>あ、あたしも知ってる有名な音楽科の高校の制服だよ</p><p>わたしの従姉が、受験して落ちたとこだよね</p><p>演奏のレベルは、かなり高い学校ですよ</p><p>


　茉莉花たちの高校は、音楽をやっている高校生たちには、良く知られているようだ</p><p>こちらの松下真樹さんは、ピアノ科で学年一番の腕前だそうよ</p><p>


　まり子が、自慢げに言う</p><p>ほんのちょっと1曲だけ演奏してもらうだけですから、お願いします</p><p>


　オレは、大崎さんに頭を下げる</p><p>1曲だけですね判りましたどうぞ</p><p>


　大崎部長は、不承不承、納得してくれた</p><p>お借り致します</p><p>


　松下さんのお姉さんも、合唱部の皆さんに頭を下げる</p><p>美樹も一緒に演奏しましょう</p><p>


　妹に、そう告げる

　ずっと大事に抱えていたバイオリンケースとともに、松下美樹さんも姉と一緒にピアノの方へ向かった

　松下真樹さんは、ピアノの蓋を開けて演奏の準備をする

　美樹さんの方も、ケースを開けて中からバイオリンを取りだした</p><p>うわ、高そうなバイオリン</p><p>


　合唱部の一人が、美樹さんのバイオリンを見て声を上げる

　真樹さんは鍵盤を叩いて、音を確認した

　美樹さんの方も、軽く弓を弾いてバイオリンの調整をする</p><p>ピアノは調律できていますわ</p><p>


　真樹さんの鳴らす音を聞いて、茉莉花がオレに言う

　茉莉花もピアノ科だから、聴いただけで判るんだ</p><p>いい美樹</p><p>


　姉妹は、演奏の準備ができたようだ</p><p>それで何を演奏してくれるのかしら</p><p>


　まり子が、松下姉妹に尋ねる</p><p>それではクロイツェル・ソナタの第１楽章を美樹、良いわね</p><p>


　姉妹の言葉に</p><p>クロイツェル・ソナタってあなたたち</p><p>


　大崎部長は、驚きの声を上げる</p><p>お静かに始まりますよ</p><p>


　レイちゃんが、大崎さんを制した

　松下姉妹の演奏が始まる

　キュゥゥゥンッ

　いきなり音楽室に響いた美樹さんのバイオリン

　その音だけで、オレたちは演奏に引き込まれる

　ただの中学生の演奏じゃない

　この子凄い</p><p>タン、タタントトゥン、トゥン</p><p>バイオリンに続く真樹さんのピアノも</p><p>音の質からして素人ではないことが、オレにも判る</p><p>そのまま演奏は、少しずつ激しさを増していく</p><p>凄すぎる</p><p>松下姉妹は、完璧に息が合っていると同時に</p><p>ピアノとバイオリンの音が、高いレベルで競い合い、闘い合っている</p><p>音楽室の中は、姉妹の発する激しい音の洪水に包まれていく</p><p>


　トゥトゥトゥ、タン、ターンッ

　やがて演奏は終わった

　余韻でしばらく、オレたちは動けなかったが</p><p>凄い、凄かったですっ</p><p>


　ドアを開けてくれた合唱部の人が、立ち上がって拍手すると

　他の人たちも、みんな立ち上がって松下姉妹に、拍手を送る</p><p>こんなに凄いとは思ってなかったわ</p><p>10分以上もある大曲を演奏仕切っちゃうんだもん</p><p>うん、驚いたわ</p><p>


　10分以上

　合唱部の人たちの言葉を聞いて、オレは驚いて音楽室の時計を見上げる

　確かに10分以上、経過している

　聴いている時は、そんなに長い曲だとは思わなかったのに</p><p>素晴らしかったわ松下さん</p><p>


　まり子も、姉妹に拍手する</p><p>うん、凄い演奏だった感動したよ</p><p>


　オレがそう言うと茉莉花が、嬉しそうに微笑む</p><p>予想以上の演奏だったわ</p><p>


　合唱部の大崎部長も、松下姉妹の腕前を認めてくれる</p><p>クロイツェル・ソナタは、ベートーヴェンの作曲だけれどトルストイの小説のタイトルにもなってるわね</p><p>


　オレたちの背後音楽室の入り口のドアの辺りから

　良く知っている声が聞こえてきた</p><p>ロシアの公爵が、奥さんと友人が演奏するクロイツェル・ソナタを聴いて2人が不倫関係にあると確信するっていうストーリーだったわ</p><p>


　工藤父とアグリピーナさんと車でどこかへ向かったはずのミナホ姉さんが、なぜ、ここに</p><p>久しぶりにクロイツェル・ソナタを聴きました</p><p>相変わらず、コミケ会場まで電車で30分の距離に住んでますが今年は行きませんでした（夏も）</p><p>うーん、どうも体調があまり良くありません</p><p>今年は、なんとか更新が再開できるようになりましたが個人的には、色々と問題山積みの1年でした</p><p>御名穂の登場で年越しとなります</p><p>皆様、よいお年をお迎えください</p><p>1396．学園祭２日目　／　ピアノの連弾</p><p>あれっ、あの人って</p><p>夏までうちの高校の先生だった人よね</p><p>


　合唱部の女生徒たちが、ミナホ姉さんに気付く</p><p>ええと確か、どこのクラスの担任もしていなかった先生だよ</p><p>ああ、そうだええっと</p><p>確か弓槻先生だったと思う</p><p>


　ミナホ姉さんはお母さんの家の弓槻を名乗って、担任クラスを持たないどころか、一切、授業を行わない謎の教師だった

　まあ、ミナホ姉さんは本当は教員免許を持っていないから、仕方ないんだけれど</p><p>あら辞めた教師が学園祭に来るのは、そんなに変なことかしら</p><p>


　ミナホ姉さんは、いつもの冷たい微笑で合唱部の人たちに言う

　いや、そんなことより

　どうして、今、ここにミナホ姉さんが居るんだ

　ミナホ姉さんは、駅前ホテルの地下の新しい娼館から、美里たち娼婦候補生を車でこの高校に連れて来た後</p><p>何かをするために工藤父と最強のフリー警護人のアグリッピーナさんと一緒に、車で出掛けたはずだ</p><p>


　そして、オレたちは、その何かと無関係なことを証明するために</p><p>アリバイとして国営放送局を呼んで、お昼のニュースにオレたちを出した</p><p>その時間には、オレたちがパン工房に居たと言う事実を確定させるために</p><p>オレは、音楽室の壁にある時計を見る</p><p>今の時間は午後2時35分</p><p>2時間30分の間に、ミナホ姉さんは予定の行動を全て終わらせてこの高校に戻って来たのか</p><p>そんなことよりあなたたち、今の演奏、素晴らしかったと思わない</p><p>


　ミナホ姉さんは、話題をピアノの前に居る松下真樹、美樹姉妹に戻す</p><p>ちょっと、緊張し過ぎていたみたいだったけれどまあ、まだ若いんだから良しとしておくわ次からは、もう少し、演奏を聴いて下さる方たちのことも意識するようになさい</p><p>


　そんなアドバイスを姉妹にする</p><p>あなたたちは、自分の内面にばかり集中してしまっていたけれどあなたたちが、そんなに張り詰めた心で演奏したら、観衆はリラックスして楽しめないわあなたたちにとっての音楽は演奏は人生を懸けた大切なモノなんでしょうけれどそれを聴く人にとっては、文字通り音を楽しむエンターテインメントなんだということを忘れないで</p><p>


　松下姉妹は、ミナホ姉さんの持つ重い雰囲気に呑まれてしまう

　それは、合唱部の人たちも同じだった

　みんな、弓槻御名穂という元・教師のことは知っていてもこんなに近い距離で真っ直ぐに向き合って話すのは、これが初めてなのだから</p><p>さて合唱部部長の大崎さんさっき、ピアノの使用は1曲だけってこの子たちと約束していたみたいだけれど</p><p>


　ミナホ姉さんの冷たい眼が大崎部長を見る</p><p>こんなに素敵な演奏だったんですものあたしはもう1曲ぐらい聴きたいんだけれど、構わないわよね</p><p>


　大崎部長は</p><p>ど、どうぞもう1曲ぐらいでしたら</p><p>


　ミナホ姉さんのプレッシャーを正面から受けて押しきられる</p><p>な、何を演奏致しましょうか</p><p>


　松下さんのお姉さんの真樹さんが、緊張した表情でミナホ姉さんに尋ねるが</p><p>ああ、次はねあなたたち姉妹の演奏じゃないのよ松下真樹さん、あなたには残っていただくけれど妹さんの美樹さんは、もういいわ今の演奏で、充分、才能は判ったから</p><p>


　ミナホ姉さんの視線が、オレたちの方へ向かう</p><p>高畑茉莉花さん</p><p>


　ミナホ姉さんに名前を呼ばれて、茉莉花はビクッと身体を震わせた</p><p>あなた松下真樹さんと一緒にピアノを弾きなさい</p><p>


　茉莉花と松下さんの姉が、一緒に弾く</p><p>連弾ということですか</p><p>


　松下真樹さんが、ミナホ姉さんに尋ねる</p><p>そういうことよ曲はそうね、モーツァルトの連弾ソナタならどれでもいいわ松下真樹さんが第1奏者で、茉莉花さんが第2奏者で弾いてちょうだい</p><p>わ、わたしはわたしの演奏では、真樹さんの足を引っ張るだけです</p><p>


　茉莉花は、そう言うが</p><p>松下さんたちの人生が掛かっているのよだから、足を引っ張らないように演奏なさい</p><p>


　ミナホ姉さんは、断固として2人の共演を求める</p><p>高畑さん</p><p>


　松下真樹さんは、茉莉花を見る</p><p>わたしと連弾して下さいどんな結果になっても、わたしは受けとめますから</p><p>松下さん</p><p>


　見つめ合う真樹さんと茉莉花を黒革ジャンの五十嵐イズミが、憎々しげな顔で見つめている

　松下真樹さんと茉莉花が一緒にピアノを弾くのがそんなに嫌なのか</p><p>K.381の第１楽章でいいかしら</p><p>はい、それなら</p><p>


　真樹さんの提案に、茉莉花がうなずく

　2人は並んで、ピアノの前に座った</p><p>じゃあ、始めてちょうだい</p><p>


　ミナホ姉さんの声に、2人は演奏を開始しようとするが

　オレは茉莉花たちを止める</p><p>2人とも、呼吸が合ってないよ呼吸を合わせて</p><p>


　松下真樹さんはという表情になったが、オレやエリカたちといつもセックスしている茉莉花にはオレの言葉の意味が通じた</p><p>松下さんわたしを見て下さいそして呼吸を合わせて下さい</p><p>


　茉莉花がゆっくりと大きく呼吸してみせる</p><p>まずは大きく、すぅーはぁぁすぅーはぁぁ</p><p>


　松下さんは茉莉花の言う通りに、呼吸を合わせた</p><p>それから少し早くしますすぅぅ、はぁぁすぅぅ、はぁぁ</p><p>すぅぅ、はぁぁすぅぅ、はぁぁ</p><p>


　うん、合って来た

　呼吸の量とスピードがぴったり合えば、心臓の鼓動さえシンクロしていく</p><p>もう一度、ゆっくりすぅーはぁぁすぅーはぁぁ</p><p>すぅーはぁぁすぅーはぁぁ</p><p>


　緊張して青白かった松下真樹さんの顔に、少し赤らむ

　さっきの妹さんとの合奏の時よりも、身体の全体の固さが和らいだ

　もう大丈夫だ</p><p>では参りましょう、松下さん</p><p>はい高畑さん</p><p>


　そして2人の少女によるピアノ連弾が始まる

　さっきの姉妹の合奏によるクロイツェル・ソナタの時の悲愴感や苦しそうな激しさは、全く感じなかった

　松下真樹さんと茉莉花のモーツァルトはとにかく明るく、軽やかで、華やかだった

　まるで鎖に繋がれていた子犬が、春の草原に放たれたような

　真樹さんのピアノは、さっきは妹の美樹さんのバイオリンとはまるで１つの音楽機械から音が出ているように完璧に溶け合っていたけど

　茉莉花との連弾はちゃんと１つのピアノから、奏者２人の音が発せられていて合っている

　あっという間に3分半ほどの演奏は終わった</p><p>素晴らしいわ</p><p>


　合唱部の女生徒が、演奏が終わるとすぐに拍手してくれた</p><p>うん、あたし、これ好き</p><p>さっきのヴァイオリン・ソナタはただただ圧倒されちゃったって感じだったけれど、今度のモーツァルトは気持ち良い</p><p>


　女生徒たちは、明るい顔で口々に感想を述べた

　五十嵐イズミはどんよりと暗い表情を浮かべている

　演奏後の余韻からゆっくりと覚めた、ピアノの前の松下真樹さんは

　すぐ隣に座っている茉莉花を見てこう叫んだ</p><p>高畑さん、わたしの人生には、あなたが必要だわ</p><p>わたしずっとずっと、あなたとピアノが弾きたいっ</p><p>


　涙で潤んだ眼で松下真樹さんは言う</p><p>わたしもです松下さん</p><p>


　茉莉花の眼にも、涙が浮かんでいた</p><p>わたしもあなたと一緒に居たいっ</p><p>


　黒革ジャンの五十嵐イズミが喚く

　彼女の眼にも、悔しさの涙が浮かんでいた</p><p>そんなのダメよそんなのあたしはあたしはどうなるのよ</p><p>


　茉莉花松下真樹さん五十嵐イズミ

　3人とも、同じ音楽家のある高校の1年生

　茉莉花と真樹さんは、ピアノ科で

　五十嵐イズミは、声楽科

　茉莉花は真樹さんと妹をオレに紹介しに来た

　しかもただの紹介でなく姉妹の演奏を聴いて欲しいと言っていた

　一方、五十嵐イズミは勝手に付いて来た

　１人だけ制服の上に革ジャンで、下手くそな濃い化粧という姿で

　この３人はどういう関係なんだ

　ミナホ姉さんの重い声が、音楽室の中を支配する</p><p>ようやく、心の中に隠している思いが出て来たみたいね</p><p>


　茉莉花、松下真樹さん、五十嵐イズミそれぞれの思い</p><p>ここから先は、あなたたちのプライベートな部分に関わることですから場所をかえてお話しましょう</p><p>お部屋とピアノを貸して下さって、ありがとうございます合唱部の皆さん</p><p>


　男装姿の華麗なレイちゃんが、合唱部の皆さんに挨拶した</p><p>藤宮さん音楽室の外には、まだ生徒たちがたくさん居るのよ</p><p>


　ミナホ姉さんがレイちゃんを見て追い掛けて来たヤジウマたちのことを言う</p><p>判ってますわたくしはこのまま、１人で校庭の方へ向かいます</p><p>


　レイちゃんは、にこやかに答える

　ヤジウマたちをイーディたちのスクール水着柔道大会の会場に誘導してくれるんだ</p><p>助かるわ、ありがとう</p><p>では、行きますよあなたたち</p><p>


　オレたちに、声を掛ける</p><p>合唱部の皆さんありがとうございました</p><p>


　オレも、大崎部長たちに頭を下げた

　それからふと気付く

　イーディのスクール水着柔道大会その司会を寧にやってもらうことになった

　そう言えば、寧って

　確か、入学当初は合唱部に入ってたんじゃなかったっけ</p><p>あの合唱部の皆さんは、学園祭での発表はもう終わったんですか</p><p>ええ、もう済んだわあたしたちの出番は、もう無いわよ</p><p>


　大崎さんが、オレに答える</p><p>でしたら、あのお願いしたいことがあるんですけれど</p><p>


　大崎部長は、警戒の眼でオレを見るが</p><p>あの、オレのパン工房のメンバーで留学生のイーディっていう子がいるんですけれど</p><p>ああ、知っているわアメリカから来ている元気な子よね</p><p>何か、格闘技をやっている子でしょこの前、何かの大会で優勝したって、うちのクラスの男子が言ってたわ</p><p>今日も何かやるらしいわよさっき校庭で大きなものを作ってたわ</p><p>あなた、知らないのあれは格闘のリングよ</p><p>よく知らないけれど、イーディさんの知り合いのプロの格闘家の人たちも来ててテレビで試合が中継されるらしいわよ</p><p>


　合唱部の他の人が、すぐに反応してくれた

　イーディはよく目立つから、みんな知っているんだな

　スクール水着柔道大会のことまで知っているのなら、話が早い</p><p>ええ、３時からテレビで放送されますそれでですね</p><p>


　オレは、たった今思い付いたことを合唱部の皆さんに話した</p><p>そんなこと、あなたが勝手に決めちゃっていいの</p><p>


　大崎部長が、オレを睨む</p><p>いや、さっきイーディからここに行くのなら、合唱部の人に頼んでくれないかって言われてたんですオレが忘れてただけで</p><p>ああ、そうでしたわたくしも、その場に居ましたから覚えています</p><p>


　レイちゃんが、オレの下手くそな嘘をフォローしてくれる</p><p>イーディさんとわたくしは、トレーニング・ジムが同じなので仲良くさせていただいていますですから、わたくしからもお願いします合唱部の皆さん、お願いします</p><p>


　有名人のレイちゃんに頭を下げられると合唱部の人たちは弱い</p><p>大崎さん、いいんじゃないですかもう、あたしたち予定は無いんですし</p><p>うん、素敵な演奏を２つも聴かせてもらったんですからお返しってことで</p><p>ていうかあたしたちもテレビに出られるってことですよね</p><p>出ましょうよ、テレビねえ、部長</p><p>


　大崎さんは</p><p>もう、判ったわよやりますやればいいんでしょ</p><p>


　オレの提案を合唱部として、了承してくれた

　ヤジウマは全て、レイちゃんが引き受けてくれたから

　オレたちは、何の問題もなく音楽室から移動することができた

　移動先はいつもの校長室だ</p><p>ホント、ここだけはいつも人通りが無いよな</p><p>


　校長室のある廊下だけは、生徒も先生も全く通らないような動線になるように設計されて造られているっていうけれど

　校長室の鍵を開けたミナホ姉さんに促されて、オレたちは中に入る</p><p>公、椅子を出してちょうだい座って、ゆっくり話しましょう</p><p>


　オレにとってもこの校長室は、とっくに勝手知ったる場所になっている

　パイプ椅子を人数分出した黒瀬安寿やエリカも手伝ってくれる

　ミナホ姉さんは、校長用の机に座る

　この校長室も校長用の机も現在、校長を勤めているあの変なオッサンには使用が許されていない

　ここは、この学校の理事長であり、影の支配者である黒森御名穂の部屋だ</p><p>はい、座って下さい</p><p>


　うん中央の校長の机に、ミナホ姉さん

　その正面に茉莉花と松下真樹さんと五十嵐イズミ

　右にまり子と月子と黒瀬安寿

　左にエリカと松下美樹さん

　オレはどこへ座ろうか</p><p>あなたは、あたしの隣よ公</p><p>


　ミナホ姉さんに呼ばれてオレは、校長の机の脇に自分のパイプ椅子を運ぶ</p><p>さて、あらためて挨拶するわあたしは黒森御名穂黒森家の当主です</p><p>


　ミナホ姉さんは、松下さんに名前を告げる</p><p>色々と手広くビジネスをやっているわ表の世界のビジネスも、裏の世界のビジネスもこの高校もあたしのものなの</p><p>


　普通ではあり得ない話だけれどミナホ姉さんが、この部屋を自由に使っている現実が眼の前にあるから、松下さんたちは受け入れざるを得ない</p><p>高畑茉莉花さんの学費をサポートしているのも、あたしよ松下さんはご存知だと思うけれど、一月ほど前からそういうことになっているの</p><p>


　エリカの家の問題で危うく、茉莉花はエリカの祖父の遺産から出ていた学費をストップされてしまうところだった

　今はミナホ姉さんが、エリカの祖父が持っていた大企業の優良株を引き継いでその収益から、茉莉花の学費を支払っている</p><p>そして、この子は黒森公あたしの弟で、いずれは黒森家の全てを受け継ぐことになっているわ</p><p>


　ミナホ姉さんは、オレのことも改めて紹介する</p><p>この子の周りには、たくさんの力のある人たちが居るわその内の何人かはあなたちも見たわよねそして、あたしも含めてこの子のためなら、どんなことでもしてあげるって心に決めているのよ</p><p>


　フフフと、ミナホ姉さんは微笑む

　マルゴさんとテレビ関係者とのやり取り、レイちゃんとオレたちの親しげな様子を見て、松下さんたちもオレたちが普通ではないことには気付いているだろう

　さらに、ミナホ姉さんの圧倒的にダークな雰囲気と態度がオレたちの力の存在を裏付けている</p><p>だから、ここから先はあなたたちが、この子に話す番よ何をして欲しいのか、何を求めているのかそして、その対価として、この子に何を与えられるのか言っておきますが、黒森家は慈善事業はしないのよビジネスである以上、対等な取引でないと受けないわよ</p><p>


　黒森家の本性は犯罪組織だけど、一方的には奪わないし、与えることもない

　常に対価を求める</p><p>あなたたちが、この子を納得させることができたならあたしは、幾らでもこの子の手助けをするわお金でも、裏の力でももっと危険なモノでも、あなたたちの求めるもののために使ってあげるそれだけは、最初に約束しておいてあげるわ</p><p>じゃあ、後はあなたが進めてあたしは見ているわ</p><p>とにかくオレは、松下さんたちの演奏を聴かせてもらったオレは音楽のことは詳しくないけれど真樹さんのピアノも美樹さんのバイオリンも、同じ年齢の音楽家の人たちより、ずっと優れているってことは判る</p><p>


　オレの言葉を松下姉妹も、茉莉花も真面目な表情で聞いている</p><p>だから、オレは茉莉花の友達だから、何とか助けてあげたいっていうんじゃなくって、あなたたちを才能有る音楽家の卵っていう認識をもってこれから先のことを判断しようと思う</p><p>


　それが茉莉花の考えだったはずだ

　困っている友達を助けてあげたいというのと、とても音楽の才能のある友人を助けてあげたいではオレたちの受け止め方が違うと思ったんだろう

　音楽科のある高校の中でも、トップクラスの成績を修めているこの子たちには音楽の才能に関して、プライドも有るだろうから</p><p>だけど、そういう認識の上でやっぱり、今の松下さんがどんな問題に陥っているのかということと、オレたちに何をしてもらいたいのかということは、あなたたち自身の口で話してもらわないと判らないよ</p><p>


　音楽の才能の高さは、判った

　でオレに何を求めているのか

　茉莉花が、松下さんのお姉さんを見つめる</p><p>大丈夫ですから、正直に話して下さい</p><p>うん、わたしも茉莉花お姉様も公さんにお話して、困った問題を全て解決してもらったんです</p><p>


　エリカも、姉の茉莉花を横からサポートする</p><p>公さんは信頼できる人ですわたしたちの公さんですから</p><p>


　エリカの優しい微笑みに松下真樹さんは</p><p>それではお話し致します</p><p>


　覚悟を決めて話し始める</p><p>大変、お恥ずかしい話でございますが今、わたしと妹の美樹は、音楽が続けられなくなるかもしれない瀬戸際に居ます</p><p>


　やっぱりそういうことなんだろうな

　2人の合奏の深刻そうな雰囲気から、何となく判っていた</p><p>わたしたちの祖父は薬のマツシタというドラッグストアのチェーン展開しているマツシタ産業の経営者です</p><p>ああ、知っているわ知ってるっていうより、株も２０００株ほど持っているわよドラッグストア・チェーンの中ではかなり有望な会社よね</p><p>


　まり子が、横から口を挟む

　松下姉妹は、立ち振る舞いが上品だし言葉遣いも丁寧だから、お金持ちの家の子だとはオレも思っていた

　そもそも、高校から音楽の専門過程のある全寮制の高校へはお金のある家の娘でないと入学するのは難しいだろう</p><p>薬のマツシタは、祖父が一代で大きくした会社ですしかし、わたしたちのお父様は祖父とは考えが合わなかったみたいで、学生時代に自分で別の会社を興しましたアンダーパームという名前のIT関連の会社なんですが</p><p>その会社も知っているわでもアンダーパームは、最近、別の大手のIT企業に吸収・合併されたはずよ</p><p>はいお父様が亡くなりましたから</p><p>


　父親が死んだ</p><p>父は、今年の春に突然倒れたんです大腸の病気でしたそれで、病状がおもわしくなかったので会社経営を続けることが難しくなり、社員の皆さんの生活を守るために２０年間育ててきた会社を大手の企業に買っていただいたんです</p><p>会社を売った半月後にお父様は亡くなりました</p><p>


　妹の美樹さんが、悲しげに言う</p><p>とても、音楽の好きな父でしたわたしたちに音楽の楽しさを教えてくれて音楽の道に進むことを許してくれたんです</p><p>このバイオリンもお父様が買って下さいました</p><p>


　美樹さんは、バイオリンのケースを愛しげに撫でる</p><p>そう辛かったのね、あなたたち</p><p>


　まり子が、松下姉妹に優しく声を掛ける</p><p>わたしたちよりも母が看病疲れと父を失った喪失感で、すっかり寝たきりになってしまって</p><p>今はわたしとお母様は、お母様の実家で生活しています</p><p>


　姉の真樹さんは高校の寮で生活しているけれど

　妹の美樹さんは、お母さんの実家に居る</p><p>だけど、もうお父様の会社はありませんし蓄えも減る一方です</p><p>


　お父さんのやってたIT企業は売ってしまったから今後は、お金が入って来ない</p><p>それでお祖父様が</p><p>


　松下真樹さんは、一瞬、口籠もる</p><p>お祖父様は音楽がお嫌いなんです</p><p>音楽の勉強なんて何の役にも立たないって、おっしゃるんです</p><p>


　ドラッグストア・チェーンの経営者の祖父は音楽に興味が無い</p><p>祖父はお母様とわたしたち姉妹を引き取ると言ってきました</p><p>あの、わたしたちが、そうお願いしたんじゃないんですお祖父様の方から、何が何でもわたしたちを自分の家に引き取るって</p><p>そしてわたしたちに音楽の勉強を止めるようにと、おっしゃるんです</p><p>姉さんは、今の高校を辞めて普通の高校にそれも、お祖父様の勧める商業高校へ行けって</p><p>美樹にも、バイオリンを辞めさせるって</p><p>このお父様のバイオリンもわたしには不必要なモノだから、売ってしまうって言うんです</p><p>それでお祖父さんの申し出を断って、何とか今まで通り、真樹さんも美樹さんも音楽を続けたいってことなんですね</p><p>いえ、祖父はわたしたちに援助を申し出て下さっているんじゃないんです</p><p>お祖父様は、わたしたちに命令しているんです</p><p>


　姉妹は、絶望の表情でそう言う</p><p>ああ、判ったわ息子が自分の思い通りにならなかったから、今度は息子の娘たちを自分の支配下におきたいのね</p><p>音楽がどうとかホントは関係無いのよただ、孫娘たちを自分の思い通りにしたいだけなんだと思うわ</p><p>オレも、そう思うよ</p><p>


　オレの母親も、そうだった

　オレという存在に何の関心もないくせに

　この部屋から出てはいけないとか私物は段ボール１つ分だけとか何かにつけて、オレを支配しようとしていた</p><p>わたしは良いんですピアノを続けられなくなってもわたしなんて、大した才能は無いんですからでも、妹は美樹は違います</p><p>


　学年１位のピアノの腕前の真樹さんがそんなことを言い出す</p><p>美樹のバイオリンはこのまま辞めてしまうには、余りにも惜しい才能ですですからわたしのことは構いませんから、何とか美樹がバイオリンを続けられるように、援助していただけないでしょうかお願いします</p><p>


　松下さんのお姉さんは、深く深く頭を下げる</p><p>いえ、わたしは良いですからお姉さんこそ</p><p>何言ってるのよ、わたしはいいのよお父様だって、美樹の才能を惜しんでいらっしゃるはずだわ</p><p>そうね美樹さんのバイオリンの才能は、素晴らしいわあなたと同じ年齢で、あそこまで弾ける子はまずいないと思うもの日本では</p><p>


　そうなんだ学年１位のお姉さんのピアノよりも、中学生の妹さんのバイオリンの方が凄いんだ</p><p>家に美樹のバイオリンを置いておくと祖父が、勝手に持ち出して処分してしまいかねませんので今は、わたしが預かって、高校の寮の個室で保管しています</p><p>今日は姉さんに、お父様のバイオリンを持って来ていただきました</p><p>祖父でも高校の女子寮には立ち入りできませんからしかし、わたしが今の高校を退学することになれば寮からも出なければなりません</p><p>お祖父様の家に引き取られることになったらお父様のバイオリンは売られてしまいますわたしは、それだけは嫌なんです</p><p>


　姉妹の悲痛な思いが伝わって来る</p><p>わたしの父が亡くなったことは、寮の皆さんはご存知ですしわたしが学校を辞めなくてはいけないかもしれないということも、何人かの友人にはお話ししましたからそれで、高畑茉莉花さんがわたしにお声を掛けて下さったんです</p><p>


　松下さんの窮乏を見かねて茉莉花から声を掛けたんだ</p><p>それで高畑さんご自身も、黒森様という方からご援助をいただいてそれで学校を続けることができるようになったと、お話下さいましたそして、あの大変、厚かましい申し出であることは、重々承知しておりますがわたしたち姉妹のことも、ご援助いただけるようお話して下さると</p><p>始めは信じられないお話だったんですけれどわたしも、高畑さんにお会いして、お話をうかがって</p><p>とにかく、他には何もお助けいただくツテがないんですから高畑さんのお話に縋ってみようと覚悟を決めて今日は、こちらに参りました</p><p>


　茉莉花だって黒森家のことは、松下さんたちに詳細には説明できないことは判っている

　政財界の大物相手の高級娼館の経営をしていることなんて、言いようか無いし

　香月家みたいな名家との繋がりも話せない

　とりあえず、お金持ちと交流があるとか色々なビジネスを広く手掛けているとか言葉を選んで、ぼやかして話したんだろう

　そんな説明では信用してもらうのは難しい

　それでも松下姉妹は茉莉花を信じて、今日、ここに来てくれた</p><p>わたしたちのことは今、お話ししたことが全てです</p><p>


　松下真樹さんはそう言う</p><p>そうかしら本当に、それで全部なの</p><p>松下真樹さんが、茉莉花さんの言葉を信じたのは他に何も援助してもらえるかもしれないツテが無かったからそして</p><p>


　ミナホ姉さんは、茉莉花を見る</p><p>茉莉花さんが、公に松下さんたちを紹介しようとしたのはクラスメイトが困っていたからだけなの</p><p>あなたたち一番大事なことを、話していないわよね</p><p>


　一番大事なこと</p><p>あっ、そうか判ったわ</p><p>


　まり子が、パンと手を叩く</p><p>何が判ったんだまり子</p><p>


　すぐにオレが尋ねると</p><p>わたしずっと引っ掛かっていたのよジャスミンさんが、公に相談する前に何が何でも、松下さんの演奏を聴かせようとしていたことに</p><p>それは変な先入観が入る前に、オレに松下さんたちの音楽の才能を理解して欲しかったからだろ</p><p>本当にそうだって、わたしたち学生食堂で松下さんたちと話した時から、このご姉妹は何かに困っていてそれは多分、金銭的な問題だろうって薄々感じてたじゃない</p><p>


　ていうか茉莉花が、あれだけ暗い顔をした姉妹をオレのところに連れて来ただけで

　何かオレに助けて欲しいことがあるんだなって判っていた</p><p>そういうことじゃないのよジャスミンさんの思いは</p><p>


　まり子は黒瀬安寿を見る</p><p>ね、黒瀬さん例えば、あなたに大ファンのプロのサッカーの選手がいるとして</p><p>


　黒瀬安寿の恋人がプロサッカーの選手だった場合</p><p>親しい友達に、そのサッカー選手のことを話す時にはどうする</p><p>


　黒瀬安寿は</p><p>ええっと、わたくしは誰かのファンになったことが無いのであまり参考になるかどうか判りませんが</p><p>いいから答えなさい</p><p>は、はい自分の好きなプロサッカー選手のことを友達に話す時にはその人が出ている試合を観せるとか録画とかでもいいから、活躍している姿を見てもらいます</p><p>


　黒瀬安寿はそう言う</p><p>やっぱり好きな人のカッコ良い姿を知ってもらいたいですから</p><p>そうよねそうなのよ</p><p>


　まり子は茉莉花を見る</p><p>つまり、ジャスミンさんがどうしても、公に松下さんのピアノを聴かせたかったのは</p><p>ジャスミンさんて松下真樹さんのことが、好きなんでしょ</p><p>あけましておめでとうございます</p><p>2017年はユリ展開からスタートです</p><p>今年こそは、何としてもこの物語を完結させたいです</p><p>でも先は長い</p><p>1397．学園祭２日目　／　協奏曲</p><p>・黒森御名穂／２８歳黒森家当主犯罪組織黒い森のリーダー家族の長姉公あるいは良信</p><p>


　まり子が茉莉花に言う</p><p>あ、あのわたしは</p><p>


　恥ずかしそうに、頬を赤らめる茉莉花</p><p>そして松下真樹さんも、ジャスミンさんのことが気になっていたのよ</p><p>


　まり子の視線が、松下真樹さんに向かう</p><p>だからでしょイチかバチか、ジャスミンさんの話に乗ってみようと思ったのは</p><p>


　改めて考えてみるといくら自分と妹が、祖父に音楽の勉強を諦めさせられるという危機に直面してたとしても

　クラスメイトの女の子の提案に乗ってよく知らない人に援助を頼みに行くというのは、普通ではなかなかできないことだよな</p><p>とっても気になっているジャスミンさんがしてくれたお話だから信じようと思ったううん、信じたいって思って今日、ここまで来たのよね</p><p>


　松下真樹さんは

　穏やかにまり子の言葉を認めた</p><p>わたしは以前から、高畑さんの演奏を聴いて仲良くなりたいって思っていました好きなんです高畑さんのピアノが、わたし</p><p>わたしも大好きです松下さんの演奏が</p><p>


　茉莉花と松下真樹さんが、笑顔で見つめ合う</p><p>ちょっと待って待ちなさいよあなたたち</p><p>


　黒革ジャンの五十嵐イズミが、割り込もうとするが</p><p>あなたのことは後でするから今は、ちょっと黙ってて</p><p>


　まり子が、キッと睨んで黙らせる

　茉莉花が、改まった様子でオレを見る</p><p>あ、あのお話しなくちゃいけなかった順番が、違ってしまっているのかもしれないけれどそうだったら、ごめんなさいだけど、聞いて下さい</p><p>


　あの大人しすぎる茉莉花が、懸命にオレに話そうとしている</p><p>だから、そのわたし本当に心から、松下さんにピアノを続けて欲しいと思っています松下さんと妹さんの美樹さんもです2人とも、わたしなんかより、ずっとずっと音楽の才能のある人で続けるべきなんです今、音楽を辞めてしまうのは、もったいないですホントにホントに、絶対そうなんです</p><p>


　松下姉妹の才能はオレにも、もう判っている</p><p>それでだからわたし松下さんたちに音楽を続けてもらうためならわたし何でもしますどんなことでもしますだから、公くん松下さんたちを助けてあげて下さいお願いしますお願いですから</p><p>


　茉莉花はパイプ椅子から立ち上がり校長室のカーペットの床に手を付いて

　オレに土下座をする</p><p>待って、そんな高畑さん</p><p>


　松下真樹さんは、慌てて茉莉花に駆け寄り自分も絨毯の上に正座する

　妹の美樹さんも、姉に習って大切なバイオリンケースを抱えたまま、姉のすぐ隣に正座した</p><p>わたしたち姉妹は高畑さんに、こんなことまでしてもらって良いような才能は無いわ</p><p>いいのよわたしはいいから、だから、松下さん</p><p>ううん自分のことは、自分でお願いするわ</p><p>


　松下さんは、正座したまま真っ直ぐにオレを見上げて</p><p>わたしは黒森さんが、どういう方でどんな力を持っていらっしゃるのか、まだ良く判らないですけれどでも、高畑さんがここまで信頼なさっている方なのですから、わたしも信頼致します</p><p>どうか、わたしたち姉妹をお救い下さいいえ、美樹だけでもどうにか美樹がバイオリンの勉強を続けられるように、ご援助下さいわたしのことは、どうなっても構いませんですから、お願い致します</p><p>


　松下真樹さんも、オレに土下座をする額を床に擦り付けた</p><p>姉さんわたしは</p><p>美樹このままでは、あなたのバイオリンはお祖父様に売られてしまうのよそれでもいいの</p><p>


　美樹さんは、ビクッと震えて腕の中のバイオリンを見る</p><p>それは嫌ですそれだけは、絶対に嫌ですお父さんのバイオリンを獲られるのだけは、絶対に嫌</p><p>だったらあなたもお願いなさい</p><p>


　姉の言葉に、美樹さんはバイオリンケースを自分の横に置いて、床に手を付く</p><p>わ、わたしもううんわたしこそ、どうなっても構いませんお願いします助けて下さい</p><p>


　茉莉花と松下姉妹3人並んで美少女たちが、オレに向かって土下座する</p><p>正直、松下さんのお祖父さんを説得して、バイオリンを売るのを諦めさせたり真樹さんが、今の高校を辞めないでいられるようにするのは簡単にできます</p><p>


　そんなの巫女の力のある子を連れて行って、松下さんのお祖父さんに孫娘のことは忘れろと命じれば済む</p><p>そうよね今、法的にはそのバイオリンは、お父様からの遺産ということで、美樹さんの所有物になっているはずよお祖父様が手出しできないようにするのなら美樹さんが、そのバイオリンを公に売却したことにしてそれを改めて、公から貸与されているって形にすればいいのよそして、その事実を弁護士を通じて、松下さんのお祖父様に通告すればもう、どうやっても勝手に売り飛ばしたりはできなくなるわ</p><p>


　まり子は、オレの発想よりももっと現実的な提案をする</p><p>真樹さんの学校の件だってようは学費を払う人がいればいいんでしょあなたたちの保護者は、お母様でお祖父様ではないんだから問題なのはお金のことだけなんだから、どうにでもなるんじゃないの何なら、本当にわたしがトリイ電子の音楽家養成奨学金を出して貰えるように頼んであげましょうか本当は音大生向けのものだけれどあなたたち姉妹は特別な才能があるから、特例で認めてもらえるように、わたしのお祖父様に掛け合ってあげるわよ</p><p>


　奨学金さえあれば真樹さんも、音楽科の高校を続けられる</p><p>いや、それだけでいいのか</p><p>まり子オレ、音楽の世界のことは本当に知らないんだけれど</p><p>


　オレは頭を整理して考える</p><p>松下さんの姉妹たちの場合はただ普通に、音楽の勉強をしてるだけでは足りないんじゃないのか</p><p>


　オレは茉莉花と最初に会った夜のことを思い出す

　ミナホ姉さんは、茉莉花にピアノを弾かせてピアニストになりたいのなら、援助をしても良いって言った</p><p>今の松下さんたちが、凄い才能の持ち主なことは判っているけれどその才能を磨いて、ピアニストやバイオリン奏者になるためにはただ音楽の学校へ通うだけじゃ足りないんじゃないのか</p><p>ああそうね本気でプロを目指すのなら、学校の勉強だけじゃダメなのよね良い先生に個人レッスンをして貰ってコンクールに入賞しないと</p><p>


　そうだそういうことを、ミナホ姉さんは話していたはずだ</p><p>個人レッスンっていうのはやっぱり、お金がかかるんだろ</p><p>そうでしょうね良い先生に教えていただかないと意味がないしそういう先生はレッスン費用も高いと思うわコンクールだって、日本国内だけじゃないし最終的には、外国の有名な音大に留学して、外国の伝統のあるコンクールで入賞しないと</p><p>


　外国へ行くのなら、さらにお金が掛かる</p><p>そうね公の言う通りだわ美樹さんのバイオリンを守って、真樹さんが今の音楽科の高校を続けられるようにするだけでは全然足りないのね</p><p>


　まり子も、納得する</p><p>松下さんたちの才能ならプロの演奏家を目指すところまでいかないと、もったいないもの</p><p>


　でも、その道を進むなら莫大な費用が掛かる

　松下姉妹のお祖父さんは、大きなドラッグストア・チェーンの経営者だというからお金はあるだろう

　だけど音楽には興味の無い人だし、心の底から孫娘たちを支配したいと思っている

　そういう人間に、巫女の力で命じて金を出させたりしたら後々で大きくコジレルような問題になってしまうかもしれない

　美樹さんのバイオリンや真樹さんの学校のことは現在の状態を、自分の思ったように変えることをあきらめさせるだけだから、心の改変としては大したものではないけれど

　自分の金を自分が望んでいないことに、しかも莫大な額を支払わせ続けるという改変は心への負担が大きすぎる

　巫女の力で相手の心の奥深くまでイジッてしまうと心が壊れる

　特に、個人の性格に影響が及ぶようなことは、避けた方が良い

　オレの心を読んで月子がうなずいた</p><p>つまりこれから、10年以上、松下さんたちが演奏家として大成するまで、ずーっと費用を援助してくれる人が必要なんだ</p><p>


　そこまでする人間が現れないと現状維持だけでは、意味が無い</p><p>お、お金ならわたしたちが、大人になってから返します一生懸命、働いて返しますから</p><p>


　妹さんの美樹さんが床に正座したまま、必死に訴える</p><p>きっとプロの演奏家になってそれで演奏してお返ししますから</p><p>


　今まで黙っていたミナホ姉さんが口を開く</p><p>あなたは、今は同じ年齢のバイオリンをやっている日本人の中では、確かに優れた才能を持っているわそれは認めるけれど5年後も、10年後も同じ様に高い才能を示し続けられるかは、誰にも判らないんじゃない</p><p>子供の頃は神童と呼ばれた才能の持ち主が、成長の途中で挫折してただの人になるなんていうのは、よくある話だわそれに外国へ留学してみたら、自分よりも優れた才能の人たちに圧倒されて、ダメになってしまう人も多いそうだし</p><p>


　そういうこともある</p><p>何よりあなたが、この先、病気になったり、大きなケガをして演奏ができなくなってしまう可能性だってあるじゃないもし、そんなことになったらそれまであなたに掛けて来た費用が全てムダになってしまうのよ判る</p><p>


　美樹さんの顔が、暗く沈む</p><p>だから、音楽家を目指している人の多くが家族からの支援に頼っているのよ家族の愛情でもなければなかなか、こういう夢に投資することは難しいのよ</p><p>そうねトリイ電子で奨学金を出している人たちも、奨学金だけでは足りなくて家族から援助してもらっている人がほとんどだって聞いているわ</p><p>


　ミナホ姉さんの言葉に、まり子が補足する</p><p>つまり、これからずっと援助してもらうためには松下さんたちも、わたしたちの家族に加わらないといけないってことですよね</p><p>


　ずっと姉の茉莉花の脇で静かにしていたエリカがそんなことを言い出す</p><p>そうね家族なら話は別よ</p><p>


　ミナホ姉さんは、フフと笑う</p><p>でも、そういう話をする前に片付けておかないといけないことがあるはずよ</p><p>うちの家族は、公を要にして成立しているわだから、公が必要としていない子あるいは公を必要としていない子は入れないのよ</p><p>


　オレが必要としている

　オレを必要としている</p><p>さっき茉莉花さんが自分で言っていた通りに話の順番が違うのよ松下さん姉妹の話をする前にあたしは、茉莉花さんの再鑑定が必要だと思っているわ</p><p>


　茉莉花の再鑑定</p><p>えっと、それってどういうことなのかなミナホ姉さん</p><p>


　これまたずっと事態を眺めていた黒瀬安寿が手を上げる</p><p>わ、わたし昨日から、こちらに置いてもらっているので、まだよくは理解していないんですけれどそれでも、黒森家の特異性については、なんとなく判るようになってきました</p><p>


　おどおどしながら15歳の警護役が話す</p><p>それであの思ったんですけれど</p><p>


　黒瀬安寿は茉莉花を見る</p><p>あの黒森様の家族は同性愛の方でもオーケーなんですか</p><p>


　へ同性愛

　いやオレは、茉莉花とも何度もセックスしているぞ</p><p>高畑茉莉花さんは松下真樹さんのことがお好きなんですよね</p><p>


　黒瀬安寿の言葉に、オレは改めて茉莉花と松下真樹さんを見る

　茉莉花が、松下さんのお姉さんに対して感じているものは

　ただのクラスメイトの友情を遙かに逸脱している

　これは愛だ

　確かに愛だ</p><p>それで松下真樹さんも高畑茉莉花さんがお好きなんですそういうことですよね</p><p>


　さっきの2人の会話や表情を思い出してみると</p><p>今までお互いに何となく気になってた相手が今回のことで、さらに意識するようになってさっきのピアノの演奏で、お互いに愛してるってはっきり判っちゃったんですよね</p><p>


　そうだ思い出してみると</p><p>2人ともあなたのピアノが好きずっと、あなたと演奏したいって言ってましたけれどあれってつまり愛の告白ですよね</p><p>ピアノの部分で、言葉がボカされているだけですピアノを抜けば、意味が判ります</p><p>


　うんあなたのピアノが好きはあなたが好き

　ずっとあなたと演奏したいはずっとあなたと一緒にいたいか</p><p>同性愛嗜好の人だと黒森様の家族に加わるのは、ちょっと難しいんじゃないですか</p><p>


　黒瀬安寿は、そう言うが</p><p>あなた、何も判っていないのねっ</p><p>


　まり子が黒瀬安寿を睨む</p><p>茉莉花さんに同性愛嗜好があるなんてことは、あなたに指摘されなくてももう、とっくにみんな判ってたことよ</p><p>


　オレは友情にしては濃すぎるとは思っていたけれど

　茉莉花が同性愛かもしれないというところまでは、発想が追いついていなかった

　昨夜だって、オレは茉莉花とセックスしているし</p><p>でもねぇわたしたちの家族はみんな、多かれ少なかれ、同性愛の嗜好も持っているわよ</p><p>そうじゃなかったら、これだけ女の子ばっかりの集団が上手くやっていけてるはずがないでしょわたしだって、桃子お姉様のことは公と同じくらい好きだし、愛しているものそういう子はいっぱいいるわよ</p><p>


　確かに美智だって、みすずが大好きだし

　そのみすずだって、元は渚のペットだったし、可憐を自分のペットにしたがっていた

　瑠璃子なんて、オレとはセックスするけれど世の中の他の男とは口をきくのも嫌だと言うし

　ミタマとキヌカのありすや美里に対する思いも、同性愛的だし

　素子とくるみの関係も</p><p>うちの家族で同性愛の嗜好が全く無いな子なんて、可奈ぐらいよだから、あたしはあの子が好きなのあの子とは、完全に女の友情だけて話が出来るから</p><p>


　そうだなあ、可奈センパイは確かに女の子に対してはカラッとしている</p><p>だから、ジャスミンさんのことをあなたみたいな判っていない子が心配しなくていいのよっジャスミンさんだって、もう、あたしたちの大切な家族なんだから</p><p>


　まり子は茉莉花のことも家族として愛してくれている</p><p>だけど、まり子同性愛の嗜好も持っているのと完全に同性愛嗜好の人は違うんじゃないかな</p><p>


　オレには1つの疑問が湧いていた</p><p>ほら、茉莉花はもの凄く大人しい子だからさもしかしたら、本当は男が嫌いなのに嫌々、してくれていたのかもしれない</p><p>


　長年、離れ離れだった妹のエリカと会えたということもあったし

　エリカがオレのセックス奴隷になったから本心では男とセックスするのは嫌なのに、仕方なく自分もオレのセックス奴隷になったのでは

　そう言えば、茉莉花とセックスするのはいつもエリカと同時だ

　まあ、茉莉花には週末しかお屋敷に来られないという時間的な制約があるからなのかもしれないけれど

　愛する妹と一緒に抱かれることで、オレとセックスする嫌悪感を誤魔化していたんじゃないのか</p><p>それは違いますわ</p><p>


　月子が口を開く</p><p>茉莉花さんが、ご自分でお話になられるのは恥ずかしいでしょうしご自分でもよく判っておられない領域のことですから、わたくしがお話致します</p><p>


　個人の性的嗜好のことは自分でも把握しきれていないことがある

　心が読める月子の方が客観的に話せるか</p><p>茉莉花さんは、確かに同性愛嗜好が強い方ですしかし、公様のことを心より深く敬愛しておられますそして、公様との肉体の接触も楽しんでおられますご心配になられることは何もございません</p><p>


　茉莉花は同性愛だけの嗜好ではない</p><p>そもそも、茉莉花さんが嫌々、公様と関係なさっていてそれを隠しておられたのなら、わたくしたちが気付いております</p><p>


　月子たち、鷹倉神社の巫女はオレたちの精神状態を、常にチェックしてくれている</p><p>わたくしたちだけでなくキョーコ様も、わたくしたちのそういう問題に関しては、気にして下さる方ですし</p><p>


　キョーコさんは、本人が同性愛だし東南アジアから連れて来た13人の少女暗殺者たちのことも、同性愛だけの子はいないかどうかしっかりチェックしていた</p><p>あの、わたしのことで申し訳ありません</p><p>


　茉莉花が、慌ててオレに言う</p><p>わたしは公くんのことを尊敬してますし、公さんにしていただいたご恩は一生忘れませんし一生、公様にご奉仕すると誓っています</p><p>


　そんな茉莉花の様子を松下真樹さんが見ている</p><p>そして、それはわたしにとって、決して嫌なことではありませんわたしもエリカさんと一緒に、公くんにご奉仕する時間はとっても好きです大切な時間だと思ってます</p><p>はっきり話した方が良いよエリカお姉様</p><p>


　エリカが、姉に言う</p><p>エリカは公さんが好き愛してる多分愛されてることは判っているから、今の人生に何も不満はありませんご奉仕は、もっと頑張りますというより、もっと色んなことを教えて欲しいです</p><p>


　エリカは、オレに微笑むと</p><p>はい、お姉様の番よ</p><p>


　茉莉花は、恥ずかしそうにしかし、決意して言う</p><p>わたしは、公くんが好きです一生、あなたの側に居ますいえ、側に居させて下さい</p><p>


　その言葉に、松下真樹さんの顔が暗く曇る</p><p>そして同じくらい、松下真樹さんのことが好きです愛しています真樹さんと一生、一緒に生きていきたいです</p><p>


　真樹さんは驚いて茉莉花の顔を見る</p><p>ごめんなさいわたしは、とっても欲張りな娘なんです真樹さんのことも欲しいのでも、大切にする愛してるから</p><p>


　茉莉花と松下真樹さんが、見つめ合った瞬間</p><p>ダメよっ、そんなのはダメッっっ</p><p>


　五十嵐イズミが耐えきれなくなって、叫ぶ</p><p>真樹は、あたしのものなのよっあなたになんか、あげないわっ</p><p>


　バッと立ち上がって、五十嵐イズミは茉莉花に掴み掛かろうとするが

　月子が手を叩いた瞬間に五十嵐イズミは意識を失い、スーッと床に倒れる</p><p>五十嵐さん</p><p>


　松下真樹さんが、驚くが</p><p>大丈夫です身体に影響は残りません</p><p>


　月子が、そう説明した</p><p>ああジャスミンさんと松下真樹さんは相思相愛で五十嵐さんは、一方的に松下真樹さんにLOVEしてたのね</p><p>そういうことですわテレビの人と知り合いになりたいから、付いて来たというような発言は全て嘘ですこの方は松下真樹さんのことが心配で、追っ掛けていらしただけですわ</p><p>


　月子は最初から判っていたのか

　ああ、松下姉妹の苦況は同級生の人たちに知られていた

　それで、今日、茉莉花が松下姉妹を誰かに会わせるという話も、どこからか聞いて松下真樹さんが心配で、無理矢理付いて来たのか</p><p>入学の頃から、ずっと松下真樹さんのことがお好きだったようですわ</p><p>でこの革の上着とか、下手くそなお化粧とかは何なの</p><p>


　まり子が、月子に尋ねた</p><p>これは茉莉花さんが松下真樹さんに紹介なさった方が、あまり好ましくない人物だった時に間に入って話を壊すために、この様な格好をなさってきたようです</p><p>どういうこと、意味が判らないわ</p><p>オレは判るよ五十嵐さんなりに、コワモテの不良少女を演じているつもりだったんだろう</p><p>


　オレは茉莉花を見る</p><p>五十嵐さんて本当はどんな子なんだ</p><p>普段は普通の女の子ですお父様は、確か、商社にお勤めだと聞いています</p><p>つまり五十嵐さんも、音楽科の高校に通っている普通のお嬢様なんだよ松下真樹さんのことで、視界が狭くなってこんなバカみたいな格好をしちゃっただけで</p><p>はい、本性はとても可愛らしい方ですわ</p><p>そしてこの方も、同性愛の嗜好が強いですが同性愛のみの嗜好ではありませんこの方の場合は、思春期によくある同性愛的な憧れが強いように思います</p><p>


　松下真樹さんに憧れて松下真樹さんのためにって、おかしな方向に暴走してしまったんだ</p><p>そして、この方だけでなく松下真樹さんも</p><p>同性愛だけの嗜好の方ではありません茉莉花さんと同じです女性の方がお好きなのでしょうが、男性のことも愛せる方です</p><p>


　月子は松下真樹さんを見る

　月子が、五十嵐イズミに声を掛ける</p><p>う、ううう</p><p>


　五十嵐イズミが、意識を取り戻すと</p><p>わたくしが下の階に連れて行って、お化粧を洗い落とさせますわ</p><p>


　この校長室は隠し階段から、下に降りることができる

　そこには、この学校とお屋敷監視システムと何日か、ここに籠城できるだけの設備が整っている

　もちろん、トイレもシャワールームもある

　月子は、今は娼婦候補生たちと同じなでしこ科に所属しているからミナホ姉さんに連れられて、地下の部屋に行ったこともあるのだろう</p><p>お願いするわ月子さん</p><p>


　ミナホ姉さんが、校長の机に隠されている秘密のスイッチを押して地下へと続く隠しドアを開ける</p><p>はい、しばらくはわたくしが居ない方がお話が進むと思いますので</p><p>


　心を読み、肉体を支配できる月子が居たままだと松下姉妹が、安心してオレたちの話を聞いてはくれないだろう</p><p>では、失礼します参りますよ</p><p>


　月子が五十嵐イズミを連れて立ち去る</p><p>ここからはまた、オレたちが話す番だと思う</p><p>


　オレは心配そうな顔をしている松下姉妹に言う</p><p>オレたちの家族がどんなものなのか茉莉花やエリカが、どうしてオレたちの家族になったのか、そういうことをちゃんと話さないと松下さんたちに判ってもらうのは無理だと思うんだ</p><p>そうねあたしも話すわ</p><p>だから、一度、椅子に戻って下さいそのままでは、話ができないから</p><p>


　茉莉花と松下姉妹は床に正座したままだった</p><p>そうだよ茉莉花お姉様も、松下さんたちも椅子に戻って</p><p>


　エリカも、明るい笑顔でそう言う

　茉莉花が、真樹さんを見ると</p><p>判りました、少々お待ち下さい美樹、いいわね</p><p>はい、姉さん</p><p>


　３人が椅子に戻った</p><p>それじゃあまず、エリカから話しますっ</p><p>


　エリカが、元気にオレたちの出会いを語り始めた</p><p>うちには認知症の父が居るのですが、この1年でどんどん悪くなっています</p><p>今は週に3回デーサービスに預けることができるようになったので、大分楽になっていますが</p><p>そのデイサービスに行くのを本人は仕事だと思っているのですね</p><p>それで毎日、夜になると明日のオレの予定はどうなっていると聞いてきます</p><p>サラリーマン生活が長かったので、仕方ないのです</p><p>昨夜も明日のオレの予定はと聞いてきました</p><p>お父さん、今はお正月だからと言うと</p><p>ああ、そうか正月なのかと答えた後</p><p>で、オレの予定は</p><p>


　無いよデイサービスもお休みです</p><p>1398．学園祭2日目　／　チキチキ</p><p>それでわたしと茉莉花お姉様は、公さんのおかげで会うことができたんです</p><p>


　エリカが、自分と茉莉花の生い立ちを手短に話した</p><p>はい公くんに助けてもらえなかったら、わたしは高校を辞めなければなりませんでしたし母の病気の治療もできなくなっていたと思います</p><p>


　茉莉花も話す</p><p>それは全てわたしたちが、公さんの家族にしてもらえたからですさっきの音楽家になるための資金の話じゃないですけれどこういうことって、よその人には決してしてもらえないことだと思いますううん世の中には、家族じゃない人にはしてもらってはいけないことがあるんだと思います</p><p>わたしもエリカさんも運良く、公くんに受け入れてもらえただけなんだと思っていますそして公くんはわたしたちを家族として愛してくれているからわたしたちも、公くんや他の家族の皆さんを愛しています</p><p>今ではみんな大切な人たちですわたしの家族ですみんな大好き</p><p>わたしも大好きですそしてわたしは、松下さんたちもわたしたちの家族に加わって欲しいんです</p><p>


　茉莉花とエリカの姉妹は、一生懸命に話すが

　松下さんたちは、困惑した顔をしている

　ああ、オレたちの家族というものは特殊過ぎるからイメージが上手く伝わっていないんだな</p><p>わたしも公の家族よ月子さんもそうそれから</p><p>


　まり子が明るい表情で、話そうとするが</p><p>いや、まり子話をするのは、そこまでで良いよ後は、実際に家族のみんなに会ってもらう方が話が早い</p><p>


　オレは、そう言って松下真樹さんを見る</p><p>松下さん夕食をうちで食べてって下さいそれは大丈夫ですよねどうしても門限までに帰りたいんでしたら、車で送ってもらいます茉莉花はいつも月曜日の朝に、車で学校まで連れていってもらっているんですけれど</p><p>


　つまり何なら泊まってもらっても良い

　茉莉花がいつもしているように学校の寮に、外泊しますと申請すれば問題ないはずだ</p><p>美樹さんの方は外で夕食を食べることを、お母さんのご実家の方に連絡すればいいのかなえっと、もし何ならオレの家族の大人の人から電話してもらうから、心配を掛けるようなことにはならないと思うけれど</p><p>あたしじゃないわよ</p><p>


　ミナホ姉さんが苦笑して言う</p><p>うちにはあたしと違って世の皆様の受けが良い人間もちゃんといますから安心なさい</p><p>


　克子姉や渚なら上手く、松下美樹さんの家の人に話してくれるだろう

　ミナホ姉さんならおたくのお嬢さんをお預かりしていますと伝えた瞬間に、誘拐事件だと勘違いされてしまう</p><p>それと松下さんたちのお祖父さんは、今、どこに居るか判りますか</p><p>面倒なことは、先に片付けてしまいましょうオレたちにとっては、大したことじゃないですから</p><p>


　この人たちの祖父に孫娘を支配したいという欲求を捨てさせることだけは、さっさと済ませておかないといけない

　そうでないと、松下姉妹は安心できない</p><p>いや、あのでも</p><p>


　松下真樹さんが、オレを見る</p><p>わたしたちは、まだ皆さんの家族に加わるというようなことは</p><p>まだ決めていないし、決められないですまだ全然、よく判らないお話ですから</p><p>


　妹の美樹さんも、不安そうに言った</p><p>それは別の話ですオレたちの家族になるっていうのはお二人が音楽演奏家になるまでのサポートを、この先ずっとしていくって話ですから</p><p>


　オレは真っ直ぐに姉妹の眼を見て、答える</p><p>ただお二人のお祖父さんの問題は、今すぐに解決しなくてはならないことですそうでないと、真樹さんは今の高校を辞めさせられてしまうし、美樹さんはそのバイオリンを売られてしまう</p><p>


　オレの言葉に、ハッと美樹さんは自分の大切なバイオリンを見る</p><p>ですから、この問題だけは先に片付けましょうもちろん、代償はいただきます</p><p>わたしたちは、何をお返しすればいいんですか</p><p>


　不安そうに、真樹さんはオレを見る</p><p>それは、後にして下さいオレにとっても急な話ですから</p><p>


　オレは心の中では、もうこの美しい姉妹を手に入れることに決めていた

　茉莉花が欲しがっている子だし姉妹とも、性格も良い</p><p>この子たちが家族に加わるのは、オレたち全体にとっても良いことだと思う</p><p>


　だが、この場はそういう話は後回しにしておいた方が良いだろう</p><p>とにかく、お二人のお祖父さんの問題は先に解決してしまいまった方が良い松下さん、進めてしまって良いですね</p><p>


　オレは、松下姉妹に確認を取る</p><p>美樹</p><p>


　真樹さんは、不安げに妹を見る</p><p>あのその代償というのは、全てが上手くいった時にお支払いすればいいんですか</p><p>


　美樹さんが、オレに言う

　ああ、この子は判っている賢い子だ</p><p>そうです失敗した時は、何もくれなくて良いです必要経費が掛かったんだから、その分だけでは必ず何かを支払えみたいなムチャなことはオレは言いません約束します</p><p>姉さんそれなら、お願いしてみようよ</p><p>


　オレの言質を取ったら切り替えも早い</p><p>そ、そうねでは、お願い致します</p><p>


　真樹さんが、オレに頭を下げる</p><p>ドラッグストア・チェーンの経営者ならジッちゃんに話を通しても、ダメだよな</p><p>


　まり子に尋ねる</p><p>そうね香月様では、財界での地位が高すぎて話が通じないかもしれないわね</p><p>


　自分1人で1代で、大きなチェーンを育てた人だ

　名家の香月家とかが相手だと逆に反発して、話がこじれるかもしれない</p><p>ドラッグストア・チェーンだと、うちのトリイ電子とも正式な取引は無いと思うんだけれど桃子お姉様なら、クスリのマツシタと取引のある方をご存知だと思うわ</p><p>


　歌晏桃子姉ちゃんか

　桃子姉ちゃんは、自分でもネット通販の会社を経営しているし歌晏グループや、財界の人たちのパーティを通じて、色んな経営者のことも知っている</p><p>何とか今夜中にどこかのホテルで、松下さんのお祖父さんと面談できるようにしたいんだけれどな</p><p>そういうことはね表からのラインで進めようとすると、余計な時間ばかり掛かって、なかなか進まないのよ</p><p>確かに、まり子に桃子姉ちゃんに連絡してもらって桃子姉ちゃんから、松下さんのお祖父さんの知り合いを紹介してもらってさらに、その人に仲介してもらうんじゃ今日中には終わらないか</p><p>そうよ、公こういう時は、ダイレクトに裏の世界のやり方で話を進めるのよ</p><p>


　ミナホ姉さんは、松下姉妹を見て</p><p>あなたたちは、もちろん、自分のお祖父様の携帯電話の番号は知っていますね</p><p>は、はいわたしたちの携帯に登録してあります</p><p>


　松下真樹さんが、答える</p><p>では、教えてあたしが、直接、松下さんと話すわちょっと脅かすような内容になるけれど仕方ないわよね、こういう状況だから</p><p>


　ミナホ姉さんは、そう言うと再び、オレに</p><p>あたしは松下さんに大きな影響を与えることのできるような情報を今は持っていないわでも、そういう情報を知っていそうな人の名前は、知っているのよ</p><p>その人の名前を使って釣り上げるんだ</p><p>そうよクスリのマツシタチェーンにとって、とても良い話があるって連絡するわその情報を知ることが、松下さんの企業グループにとってとても有益で知らないままだと、ものすごいダメージになってしまうような話をね</p><p>そうね、例えば松下さんのチェーンで取り扱っている、とある製薬メーカーのとてもよく売れている薬が実は大きな問題があって、大きな副作用があるしかし、今は政財界の力で、そのことは隠されているっていう話を作るわその情報がマスコミに漏れる前にどこのメーカーの何ていう薬なのか知ることができるって、言ったら松下さんは、乗ってくると思うわ</p><p>でも、クスリのマツシタはその薬を薬屋さんとして、普通に販売しているだけですよね製薬メーカーのスキャンダルが、松下さんのチェーン店にはそんなに影響しないと思いますけれど</p><p>


　まり子は、ミナホ姉さんに反論する</p><p>お店で売っている品の責任は、メーカーにありますメーカーを信用して店頭に並べていただけなのですから、松下さんも被害者です</p><p>まり子さんは松下さんのような会社経営者の考え方を理解していないわね松下さんは、一代で大きなドラッグストア・チェーンを育てられた方でしょそういう経営者なら、自分の店で売っている薬のことは、何から何まで知っておきたいと思っているわよご自分で薬剤師の資格もお持ちなんじゃないかしら</p><p>はい、祖父は薬学部を卒業して、薬剤師の資格を持っています</p><p>そういう人ならお店で売っている全ての薬に責任があると感じているわよだから、あの薬は危険らしいという情報は知っておかなくてはいけないと思うでしょうしその話がマスコミから漏れる前に、自分の経営しているお店から撤去しておけばあの薬が怪しいことは、わたしには判っていたと宣伝に使うことができるわ他のドラッグストア・チェーンの企業に対しても、君たちよりも私は先に知っていたって、自慢することができるしね</p><p>自慢ですか</p><p>


　まり子は呆れるが</p><p>そういう優越感が大切なのよ成り上がった経営者にとっては</p><p>あたしは裏の世界の人間でしかも、裏ではそれなりの有名人ですからね松下さんがちょっと調べれば、あたしがどういう人間かは判るわそしてそういう裏の情報を知っていそうな立場にいるということも</p><p>


　ミナホ姉さんは政財界の大物ばかりを顧客にしている娼館の経営者だから</p><p>さらに疑ってくれば松下さんも知っている薬業界の大物の名前を出すわその方は実際に、あたしの顧客だからその方から聞いた話だと言えば、松下さんは信じるわよそれで具体的なメーカー名と薬の名前と、詳細な資料をお渡ししたいからホテルまで来て下さいって言えば松下さんは、やって来るわ</p><p>でも、会社の経営者が自分で取りに来ますか</p><p>


　まり子は、さらにミナホ姉さんに反論するが</p><p>来るわよ香月グループや、歌晏グループ、あるいはあなたのご実家のトリイ電子みたいな企業じゃないんだから現役の経営者として、自分の育てた企業の舵取りをしていると思っている人は、自分で来るわ人任せにはしないのよまあ、秘書を２、３人は連れて来るでしょうけれどあたしたちは、松下さん本人とお会いできればそれで良いんだから</p><p>


　会って面談することができれば巫女の力で心を変えてしまえばいい

　二度と孫娘たちを支配しようとしないように</p><p>場所は駅前のあたしのホテルを指定するわこの件は、香月グループのホテルは使わない方が良いと思うの</p><p>


　そうだなこれは黒森家だけで片付けた方が良い</p><p>じゃあ、電話するから番号を教えて大丈夫、ここの電話は秘匿回線になっているし誰から松下さんの携帯電話の番号を聞いたのかも、絶対に話さないわ</p><p>


　ミナホ姉さんは、松下さんたちにそう言う</p><p>それであたしたちは一度、お屋敷に引き上げるわ松下さんたちにも来て貰うわその方が良いでしょ</p><p>


　そうだな夕食をどうぞと言ったけれど

　松下姉妹に、オレたちの家族の実際の様子を見てもらうのは早くても良い</p><p>茉莉花さんとエリカさんもあたしと一緒にお屋敷へ戻るということでいいわね</p><p>わたしたちで、松下さんが心配にならないようにお世話をします</p><p>


　茉莉花とエリカは、そう返事をした</p><p>じゃあ、わたしもお屋敷へ行くわ松下さんたちのこともあるけれど御名穂さん、御名穂さんが松下さんのお祖父様にお電話する様子を見せていただけます</p><p>


　まり子はミナホ姉さんが策略を仕掛ける姿を見学したいらしい</p><p>ええ、構わないわよ邪魔にならなければね</p><p>お邪魔は致しませんわ後学のために拝見したいんです</p><p>


　まり子は、興奮気味に微笑む

　となると残るのは、オレと警護役の黒瀬安寿とそれから</p><p>皆様、五十嵐さんのお支度が調いました</p><p>


　開けっ放しだった地下へ続く隠し扉から月子が、五十嵐イズミを連れて戻って来る

　下手くそな厚化粧と、わざとボサボサにした髪を整えた五十嵐イズミは

　まだ黒い革ジャンを羽織ったままだったけれど</p><p>あら、ホントはそんなに可愛らしいお顔だったのねあなた</p><p>


　まり子の言うとおり化粧を落とした彼女は、高校1年生にしては幼さの残る可愛らしい女の子だった</p><p>うっうう</p><p>


　恥ずかしそうに瞳を潤ませている</p><p>五十嵐さんは、このままわたくしと公様のお供致します</p><p>えああたしは</p><p>


　五十嵐さんは、憧れている松下真樹さんを見るが</p><p>松下さんとは、後ほど、お会いできますわ</p><p>


　そうだなしばらくは、五十嵐さんと松下真樹さんを引き離しておいた方が良い

　五十嵐さんが、真樹さんと茉莉花に嫉妬して、また暴れ出すかもしれないし

　今の松下さんたちには、じっくりとオレたちの家族を見てもらいたい</p><p>それに公様公様は、松下さんたちの演奏はお聴きになりましたけれど五十嵐さんがお歌いになられる姿は、まだご覧になられていませんわ</p><p>


　五十嵐イズミの歌

　そうだ、この人は茉莉花や真樹さんと同じ音楽科の高校で声楽を学んでいるんだっけ</p><p>そうだなちょっと聴いてみたいな</p><p>


　オレも、興味がある

　さっきまでの完全に間違ったニセ不良少女の姿の時は感じなかったけれど

　こんなに可愛い子なら、どんな声で歌うのか聴いてみたい

　そうだ、どうせなら

　オレの中で1つのアイデアが閃いた瞬間オレは大切なことを忘れていたことに気付く

　オレは時計を見ると今は2時51分</p><p>あ、マズイオレ、ヤッちゃんと交代しなくちゃいけないんだった</p><p>


　寧に午後3時からのイーディのスクール水着柔道大会の司会を頼んだんだから

　オレが、寧をパン工房に迎えに行くことになっていた</p><p>マズイ、マズいぞ</p><p>


　後9分で、寧を迎えに行ってそれから寧が、校庭にあるリングに到着するんでは、放送の開始時間に間に合わない無理だ</p><p>もうっ、遅いよ、ヨッちゃぁぁん</p><p>


　校長室の壁のスピーカーから、寧の声が轟く

　ミナホ姉さんが、校長室のドアのロックを解除すると

　ガチャッと開いたドアの向こうに、寧とミタマが居た</p><p>ヨッちゃんが、あんまり遅いからあたしの方から来たよっばかぁっ</p><p>ご、ごめんヤッちゃん</p><p>


　オレが謝ると</p><p>済みませんわたしが公くんの時間を割いていただき過ぎたんです</p><p>


　茉莉花が、寧に頭を下げるが</p><p>それはいいのっジャスミンさんだって、あたしたちの家族なんだからっヨッちゃんが必要な時は、幾らでも甘えていいのっだけど</p><p>


　寧は、走って来て立ち上がったオレの身体を、ギュッと抱き締める</p><p>ヨッちゃぁぁんあたし、できるかな司会なんて</p><p>


　ああやっぱり心配なんだ

　それで、時間ギリギリでもオレに会いに来てくれた</p><p>ヤッちゃんなら大丈夫だよ</p><p>


　オレも寧のグラマラスな身体を抱きしめる</p><p>オレ、すごく楽しみにしているんだよワクワクしているんだテレビを通じてさ、日本中の人たちにオレの姉さんは、こんなに綺麗なんだ、こんなに素敵な人なんだって伝えることができるんだからさっ</p><p>オレは、直接、リングの下からヤッちゃんを見ていることはできないけれどでも、パン工房のテレビで観ているからだから、大丈夫だよ</p><p>


　寧は、不安そうだ</p><p>大丈夫だよ、ヤッちゃんいつもの奈島寧のままでいいんだ</p><p>テレビだろうが何だろうが奈島寧のままなら、平気だろ</p><p>


　奈島寧《ナトウ・ネイ》は奈島寧子《ナジマ・ヤスコ》がキョーコさんをモデルに作った人格だ</p><p>本当のヤッちゃんを知っているのはオレだけでいいんだから</p><p>


　本来の人格はオレ２人きりの時にしか現れない

　寧は、他の家族の前でも奈島寧のままでいる</p><p>そうだねヨッちゃんが、あたしのことを判ってくれているから他のコトはどうでもいいんだよねっ</p><p>どうでも良くないよイーディのためだし、マルゴさんのためだしオレのためでもある他にも、パン工房やお屋敷で家族のみんなが、ヤッちゃんの司会を楽しみにしているみんなのためなんだからみんなのお姉さんのヤッちゃんは、頑張らなきゃ</p><p>あ、そうかうん、そうだね判った、あたし、頑張るっ</p><p>


　何とか寧を元気付けることができた</p><p>ほら、急ぎなさい間に合わなくなるわよ</p><p>


　ミナホ姉さんの声に、オレは慌てる</p><p>うん、急ごう下まで、一緒に行くからミタマ、月子、黒瀬さん、それから五十嵐さんも来てくれ</p><p>


　オレたちは急いで校長室を出る</p><p>はーい、お迎えの馬車ですよーっ</p><p>


　校舎の外には香月セキュリティ・サービスの木下さんが、いつもマルゴさんが使っている商用バンで迎えに来てくれていた

　寧がギリギリになりそうなので、マルゴさんがお屋敷に連絡して来てもらったんだろう

　今日の木下さんは、昨日みたいなどこかの高校の制服でなく大人っぽいスーツに、茶髪のカツラとサングラスで変装していた</p><p>お姫様は、このままわたくしがリングまで送迎致しますその後は黒森様たちをお屋敷にお連れ致します</p><p>


　そうかこのバンなら、全員乗せられるな</p><p>ミタマは、このままヤッちゃんたちの警護月子と五十嵐さんも連れて行ってくれ</p><p>え、あたしも</p><p>いいから乗って下さい</p><p>じゃあね、ヨッちゃん</p><p>


　ミタマ、五十嵐さん、月子、寧が車の中へ</p><p>頼みます、木下さん</p><p>はーい、頼まれましたっ出発進行プップーッ</p><p>


　バンが走り出す</p><p>オレたちもパン工房へ戻るぞ</p><p>


　オレは黒瀬安寿を連れてパン工房へ走った

　パン工房の中ではマナたちがくつろいでいた

　克美姉と愛、マナとハイジとキヌカ、エリとリエにヨミ

　家族のメンバーだけで、女子テニス部の手伝いの人たちはいない

　パン作りの作業も停まっている</p><p>あれ作業は</p><p>今、一段落したから休憩することにしたところよ</p><p>


　克子姉とヨミが、コーヒーの準備をしてくれる</p><p>イーディちゃんの大会の方に、お客が集まっているからカフェ・テラスの方は余裕ができたのよ</p><p>ほら、お昼のニュースは５分ぐらいだけの放送だって、判っていたけれどイーディお姉ちゃんたちの大会は、２時間近い放送時間だし麗華お姉ちゃんも来ちゃったからね</p><p>


　ああ、テレビの人気者のレイちゃんが姿を現したからお客さんを、そっちに取られてしまったのか</p><p>いいのよ、ここで休める方があたしたちも、テニス部の人たちも結構限界だったし</p><p>お土産用のパンも予想以上に売れたわでも講堂や体育館での発表会もだいたい終わったし、イーディちゃんの格闘技大会が終わったら後夜祭でしょ</p><p>


　後夜祭に残るのは在校生がほとんどだ

　外からのお客さんは、その前に帰ってしまう</p><p>だから、お屋敷の方の作業もストップしてもらったわ</p><p>


　今日の学園祭に来た生徒の保護者なら、家にお土産用のパンを買って帰ることもあるだろうけれど

　学園祭が終わったばかりの高校生が、家にパンを買って帰るとは思えない</p><p>もう一度、後夜祭の前にお客さんが増えると思うけれど今、準備してあるパンで足りると思うのよ</p><p>焼く前までの状態で、できてるから</p><p>


　それって、オレが居ない間に、相当頑張ったんじゃ</p><p>こうしておけば、あなたが安心してイーディちゃんや寧ちゃんの活躍を観られるでしょはい、コーヒー</p><p>


　克子姉が、オレにコーヒーをくれた</p><p>ありがとう、克子姉みんな</p><p>ほらほら、お兄さんそんなことは、ええですから、テレビを観ましょう</p><p>そうやな、そろそろ始まりますわ</p><p>


　双子が壁のモニターを示す

　いつもの外部監視用のモニターとは別の、予備の画面にはすでに、イーディの大会を中継する民放のテレビ局が放送が映っていた

　今はニュースをやっている</p><p>今日、12時30分頃、東京の六本木の交差点で、目出し帽に金属バットを持った１０人近い集団が、企業経営者の女性が乗った車を襲撃するという事件がありました</p><p>


　画面に、バットで叩かれてボロボロになって、ガラスも砕けた車が交差点に停まっている様子が映る

　12時30分てオレたちが、国営放送のニュースに出ていた直後だ</p><p>被害に合ったのは、ジョピーズ芸能事務所の経営者マーニー牛山さん76歳で、集団による暴行で牛山さんの車は大破しましたが、牛山さんにケガは無かった模様です犯人たちは、すぐに現場から逃走し、現在も行方不明です警察は、牛山さんの経営する芸能事務所に対する怨恨が原因ではないかと</p><p>さすがアグリッピーナさんね</p><p>えマーニー牛山って人を襲ったのは、アグリッピーナさんなの</p><p>


　あの人は、警護人だから襲撃でなく、人を守る方だと思っていたけれど</p><p>違うわこの犯人たちは本当は、御名穂お嬢様を狙っていたのよ</p><p>


　ミナホ姉さんを金属バットの集団が襲うはずだった</p><p>アグリッピーナさんは、相手の計画を読んで襲撃予定ポイントの直前で車をすり替えたんだと思うわ</p><p>それでミナホ姉さんの代わりに、マーニーって76歳のお祖母さんが襲われちゃったの</p><p>


　アグリッピーナさんのすり替えは凄いけれど全然、関係無い人に被害が及ぶのはマズイんじゃないのか</p><p>ああ、それは気にしなくていいのよ</p><p>


　克子姉が、軽く言った</p><p>そのマーニー牛山って人が、金属バットの人たちに御名穂お嬢様を襲わせた人だから</p><p>


　ええー</p><p>だから、凄いのよアグリッピーナさんは</p><p>


　うん、キョーコさん並みに徹底している</p><p>何で、ジョピーズ芸能事務所の経営者のお祖母さんが、ミナホ姉さんを襲撃するんだろう</p><p>あら、そんなのは決まっているでしょ</p><p>御名穂お嬢様が芸能事務所を手に入れたからよ</p><p>


　ミナホ姉さんはデススター・プロから、女性タレント部門を割譲させることになっている

　それでオレと明日、デスプロへ行く</p><p>芸能界は、既得権益のカタマリだからよく知らないご新規さんの参入を嫌うのよ</p><p>どちらさんの芸能事務所もみんな、怖―い人たちがケツモチで付いてますからなあ</p><p>


　双子は親がヤクザだったから、こういう話に詳しい</p><p>それでミナホ姉さんは、自分が狙われていることを知ってて工藤さんとアグリッピーナさんを雇ったんだ</p><p>


　敵の襲撃を躱すのではなく、そのまま逆襲するのがミナホ姉さんらしい</p><p>まだ終わってないわよ他にも別の芸能事務所が雇った人たちが、お嬢様を狙っているわでも、工藤さんとアグリッピーナさんが、完全にお嬢様の足跡を消してしまったから今は、お嬢様はこちらに戻っていらっしゃるのよ</p><p>


　お昼までは、襲撃者たちのエサとして敵に姿を見せていたけれど

　1つめの襲撃を失敗させてからは、姿を消す</p><p>今は工藤さんとアグリッピーナさんだけで、一つ一つ敵を潰しているそうよ</p><p>


　あの2人の警護人だけで動いた方が仕事が早く片付くもんな</p><p>あ、お兄ちゃん始まるみたいだよ</p><p>


　マナの言葉に、オレは再びモニターを見上げる

　画面には午後の陽光の下のオレたちの高校の校庭が映っていた

　うわっ、仮設のリングの周りは生徒たちでいっぱいだ

　そして、リングの上には

　アシスタント役のアイドルのサイトー・ユーキさんと

　制服姿の寧がいる</p><p>寧お姉ちゃん、綺麗だよね</p><p>


　マナの言う通りテレビを通しても、寧の美貌は伝わって来る

　寧は、ニッコリとカメラに向かって微笑むと</p><p>緊急報道特別番組っ第１回チキチキ、ドキッ女の子だらけのスクール水着柔道大会っ高校の学園祭に幻の珍獣カータンは実在したっ、スペシャルッッはっじまるよーんっ</p><p>は、始まります</p><p>


　放送冒頭から、サイトーさんは寧のテンションに圧倒されている</p><p>というわけで話はスクール水着柔道大会の方へ</p><p>音楽少女たちは、きちんとカタにハメてからセックスシーンへ行きます</p><p>今日は体調が悪くて、全然書けなかったです済みません</p><p>お正月で塩分取り過ぎなのかもしれません</p><p>グッタリしてて、頭が廻りませんはぁぁ</p><p>1399．学園祭２日目　／　スクール水着柔道大会</p><p>


　番組のスタートを示す明るい音楽が流れると報道特別番組・第１回スクール水着柔道大会の文字が画面に現れ</p><p>寧とサイトー・ユーキさんが、リズムに合わせてリングの上で踊る</p><p>


　アイドルらしいフリルだらけの衣装のサイトーさんに対して、寧はうちの高校の制服のままなのに

　現役アイドルのサイトーさんよりも、寧の方が、ずっと華やかで明るく踊っていた

　番組開始と同時に寧はハジケまくっている</p><p>寧お姉さんいつもどうりですわな</p><p>うん、いつもの寧お姉さんやわ</p><p>


　リエとエリが、モニター画面の中の寧を観て呟く</p><p>寧お姉さんはユカイな人ですからなぁホントはうちらの番組にも来て欲しかったんですけど</p><p>わたしらの番組はヨゴレやもんな</p><p>そうですわ寧お姉さんみたいな人がテレビに出るんなら、明るい場所の方がゼッタイええですだから、誘うのは諦めてました</p><p>


　双子が毎週出演している雪乃のテレビ番組は金曜日の夜の8時からの1時間番組なのに、スポンサー無し、ＣＭ無し、番組のタイトルすら無いという異色すぎる放送になっている

　そもそも、何でこんな番組が放送されているのかテレビ局の人たちすら知らされていないという、闇の力による謎の番組だ

　その番組の中心にいるのは雪乃だし

　お笑い芸人のスナッチやエッセイストのフランシーのように、すでに本業で確固とした知名度があって、雪乃の番組に出演している人は問題無いだろうが

　この番組が初出演で毎週出ている、雪乃やエリとリエは親が国民の敵とまで呼ばれた白坂創介だったり、自分の親分と銃撃戦をして死んだヤクザだったりということもあって暗いイメージもある</p><p>ミタマ姉さんぐらい突き抜けてる人なら、問題ないのかもしれないですけどな</p><p>いや、リエちゃんミタマ姉さんは、突き抜けすぎですわ</p><p>


　モニター画面の中、リングの下控え室用の白いテントの脇に、いつもの白い学ラン姿に日本刀を抱えたミタマが映っていた</p><p>あそこにおってもおっ、安城ミタマがおるとしか、一般の人は思わんもんなぁ</p><p>ミタマお姉さんみたいな、訳の判らん人はどこに現れてもおかしくないですもんなぁ</p><p>うんミタマお姉様は、どこでもミタマお姉様ですよねぇ</p><p>


　ヨミも、画面の中のミタマを見てそう言った

　ミタマは、雪乃の番組の中でも常に武士娘のまんまの言動で、一切ブレが無い</p><p>だから、もうこれはもう、こういう子なんだと日本全国の視聴者に認知されている</p><p>ホンマ、天然の人には勝てませんわ</p><p>


　双子の話に、マナが参加する</p><p>でも、意外と、ミタマお姉様のそういう風に世の皆様に受け入れられる力こそが、本物のスター性なのかもしれませんよ</p><p>そうねミタマちゃんは、実際、芸能界向きだと思うわ</p><p>


　克子姉も、ミタマを褒める

　やがて音楽が小さくなると寧たちは踊るのを止め</p><p>はい、そういうことで始まりましたッ、第１回スクール水着柔道大会司会を勤めます２年１組出席番号１８番奈島寧ですっ</p><p>あ、アシスタントのデススター・プロモーションM＆M・セクションF所属、サイトー・ユーキですっ</p><p>


　サイトーさんが、ペコッと頭を下げて挨拶すると</p><p>おおお、ユーキちゃぁぁんっ</p><p>


　ああ、リングの右側にガンバレ、ユーキと書かれた大きなウチワを掲げた男が３人ほど居る

　サイトーさんにも、ファンが居るんだ

　ああ、みんな上着にサイトーさんの写真の入ったバッジをいっぱい付けている</p><p>ありがとうみなさーん</p><p>


　サイトーさんが、ファンに手を振るが</p><p>みなさんて言うても、３人しかおらんですわ</p><p>それを言うのは可哀相やでリエちゃん</p><p>


　ええと頑張れ、サイトーさん</p><p>ほらほらっ、ユーキちゃん、お仕事お仕事っ</p><p>あっ、済みませんえーと</p><p>


　サイトーさんは、慌ててリングの隅に隠していた台本を拾い上げる</p><p>次はスクール水着柔道の説明でしょっ</p><p>ああ、そうでしたええと、ええと、ええと、ここだえー、スクール水着柔道って、どんなスポーツなんですか</p><p>


　サイトーさん棒読みだよ</p><p>良い質問だねもぇ、ユーキちゃんスクール水着柔道というのは、今、ロサンゼルスのナウでヤングな若者に大人気の新感覚のハイパー・グラップリング・アップデート・アンビリーバブル・スポーツなんだよっルールは簡単、スクール水着に柔道着の上だけ着て闘うだけっ</p><p>うわー、とっても楽しそうですねぇ</p><p>


　サイトーさん、もう少し楽しそうにして</p><p>試合は１ラウンドのみの３分間相手に柔道着の帯を解かれるか、両肩がマットに触れたら負けっ</p><p>両肩がマットに触れたらってプロレスみたいな、１、２、３って数えたりするのは無しなんですか</p><p>そういうのは一切無しっ両肩が付いたら負けっだから、試合がサクサク進むよーんっ</p><p>


　へえそういうルールになったんだ

　まあイーディが、ほんの数週前に作ったもんだしなあ</p><p>そんで、今日はお披露目のエキシビション・マッチだから３分間で勝敗がつかない場合は、そこで終了、延長戦は無し試合は、両者とも負けということになりますっ</p><p>えっ、奈島さん普通は、そういう場合は引き分けなんじゃないんですか</p><p>ザンネーン、スクール水着柔道の理念では勝者以外は全て敗者っだから、引き分けは負けなのよっぬふふふふっ</p><p>


　ああ実にイーディらしいルール設定だ</p><p>それでは、みんなお待たせっ出場選手の登場だよっ</p><p>


　寧が、カメラにニッコリと微笑む</p><p>えーと、スクール水着柔道では赤コーナー側を小説家のイササカ先生チーム、青コーナー側を画家のハマさんチームと呼びます</p><p>それでは、イササカ先生チームからっ出て来いやぁっ</p><p>


　寧の叫びとともに控え室のテントから、まずはルドルフ聖子さんとライン晴子さんが、スクール水着に柔道着の姿で現れる</p><p>えーと、まずは美魔女リーグに出場なさる、創作マーシャルアーツゴールデンバウム・ジム主宰のルドルフ聖子さんと、お弟子さんで女子高生の部に出場のライン晴子さんですっ</p><p>


　サイトーさんのたどたどしい説明の中、美人師弟はリングに上がった

　うーん、ルドルフさんのスクール水着姿はかなり無理があるけれどこの人は、女子格闘技界でも１、２を争う美人だから美魔女リーグの選手にはピッタリだと思う</p><p>ほらほら、晴子カメラは、あそこよカメラ目線、カメラ目線よっ</p><p>ルドルフさん</p><p>


　ルドルフさんは、ノリノリだが晴子さんは恥ずかしそうだ

　いつもは凛として試合に臨んでいるライン晴子さんが、こうも羞じらっているとこれはこれで、また新しい魅力を感じる</p><p>ルドルフさーん撮影しているのは赤いランプの点いているカメラだよっだから、今はあっちのカメラっ</p><p>


　寧が、笑って教える</p><p>あら恥ずかしいわ、ゴメン遊ばせ晴子、あっちのカメラですって</p><p>


　ルドルフさんは、カメラ目線でポーズをキメる</p><p>る、ルドルフ聖子さん、意気込みをどうぞ</p><p>


　サイトーさんにそう言われると、ルドルフさんは</p><p>とにかく勝つわよーっ勝って勝って勝ちまくるわっわたくしも晴子もっわたくしたちゴールデンバウム・ジムの強さをご覧になってねイエーイ</p><p>


　イエーイって、ルドルフさん

　民放地上波による日曜日の昼間の放送に出るのが、そんなに嬉しいんだ

　とにかく、この機会に自分のジムを徹底的に宣伝しようと思っているらしい</p><p>続きましてハマさんチームッ</p><p>ええと超実戦空手トミー・アシダ道場より、美魔女リーグに出場なさるモンキー・ミミさんと大ポロン・カリスマンさんですっ</p><p>


　気合いの入った声とともに、ミミさんが控え室のテントから飛び出して来る

　そして、そのままタタタンっと金属の階段を駆け上がり、ロープをぴょんと飛び越えてリングに立つ</p><p>ちょいやぁぁルドルフ聖子は、あたしが倒すっ</p><p>


　ミミさんは、中指を立ててルドルフさんを挑発する</p><p>おおっ、ミミさん早速の勝利宣言だよっ</p><p>


　寧が笑うと、遅れて控え室からポロンさんが現れた</p><p>ミミちゃんそんなにイキドオってはダメどすわぁルドルフさんを倒すなんて、うちらにとっては当たり前のことなんどすえ</p><p>


　相変わらずのインチキ京都弁とともに、のほほーんとゆっくりリングに上がった</p><p>はーい、皆さん、おはようさんどすうちがトミー・アシダ道場のポロンどす</p><p>あたしがモンキー・ミミだっあちょーっ</p><p>


　こっちの２人は、迷うことなく赤ランプの点いたカメラに向かってポーズをキメる</p><p>ほいほい、それでは再び、イカカサ先生チームッ出て来いやぁっ</p><p>はい次のお二人は、女子高校生の部に出場のチーム・クロモリ、工藤遙花さんと剣道マリアさんですっ</p><p>せいやぁっ</p><p>そいやっ</p><p>


　工藤遙花と剣道マリアの女子高生コンビが、軽やかにリングに駆け上がって来る

　工藤姉は真面目な性格だから変なアピールは一切しない

　剣道マリアも、大人しく遙花に付いていく</p><p>えーと、工藤さんは昨年度の女子高校生空手チャンピオンでいらっしゃるんですよね</p><p>


　サイトーさんが、工藤遙花に尋ねるが</p><p>そんなのは、もうずっと昔のことよっ過去は過去っ</p><p>そうだ、時はキターッ</p><p>とにかく、今日は精一杯やるだけですっ</p><p>時はキターッそれだけだぁっ</p><p>


　工藤遙花はともかく剣道マリア、お前は何が言いたいんだ</p><p>そして最後のハマさんチームッッ</p><p>グレース・マリンカさんとイーディ・セクストンさんですっ</p><p>


　シュバッとグレースさんが、控え室のテントから走り出ると

　小気味よく、カンカンカンと階段を昇ってその大きな身体からは、全く想像できない軽やかさで、ふわっとロープを飛び越えリングに立つ</p><p>フンッ</p><p>


　高く片手を天に突き上げカメラでは無く、リングの四方の観客たちに順番にアピールしていく

　寧の冒頭の挨拶から、呆気に取られていた観客たちから大きな歓声が起きる</p><p>やっぱり女子プロレスラーとして、ずっと試合に出ていた人だからリングの周りの観客を沸かすことに慣れているのね</p><p>


　そんなイーディの声が、控え室のテントから聞こえたかと思うと

　シュババババババッ

　もの凄いスピードで、イーディはリングへ駆け上り

　まるで瞬間移動したみたいにコーナーポストの上に、スッと立っていた

　イーディが、鉄柱の上からリングの周囲の生徒たちに手を振る

　グレースさんよりも大きな歓声が上がったのはイーディが、この高校の在校生だからだ

　イーディが格闘技をやっていることは知らなくても</p><p>褐色の肌に、金髪に青い瞳でいつも陽気なアメリカ人の美少女は、とにかく校内で目立つし</p><p>オレたちが学生食堂でパンを売っている時に、毎日、イーディはお客の整理をしているから</p><p>


　在校生で、イーディのことを知らない生徒はいない</p><p>ウン良い感じネ</p><p>


　そのままイーディは、コーナーポストの上からピョーンと高くジャンプするとネコの様にくるんと一回転して、軽やかにマットの上にストッと降りた</p><p>え、ええっとグレース・マリンカさんはプロレスリングの選手でイーディさんは、アメリカからの留学生で、こちらの高校の生徒さんなんですよね</p><p>


　サイトー・ユーキさんが、イーディのパフォーマンスにビビリながらも２人の説明をする</p><p>そうナノヨアタシはイーディ、ニューオリンズから来た16歳の可愛い女子高生なのネ</p><p>


　イーディは、元気に挨拶する</p><p>可愛い17歳なら、うちの晴子がここにいますっ</p><p>


　ルドルフさんが恥ずかしがるライン晴子さんを前に出して宣言する</p><p>ポロンうちは若い子は居ないんだよね</p><p>何、言うとりますの、ミミちゃんうちらには若い子には無い、大人の女の妖艶な魅力がありますわ</p><p>うん、そうだねっ</p><p>


　いや、ポロンさんは確かに、かなりの美魔女系美女だけれど

　ミミさん、あなたは、格闘人生まっしぐらの爽やかスポーツ系じゃないですか</p><p>ええと工藤さんと剣道さんは、お幾つですか</p><p>


　サイトーさんが、２人に尋ねる</p><p>18よ</p><p>17歳だ</p><p>


　空手女子高校生の2人は、冷たく返事をする</p><p>いや、あのなんか、ホント、皆さん、お綺麗で可愛いですよねアイドルのわたしが言うのも、変なんですけれど本当に今から、このリングで格闘なさるんですか</p><p>


　サイトーさんの言うとおり

　みんな、スクール水着に柔道着の上なんて、おかしな姿でリングに上がっているけれど

　みんな健康的な肉体美でスタイルは良いし、顔もかなり綺麗な人ばかりだ</p><p>闘う闘わねば意味が無い</p><p>


　グレースさんが、いつもの無表情でサイトーさんに答える</p><p>そうよ殴ったり、蹴ったりするわよっ</p><p>それなら、わたくしは締めたり、固めてオトしたりしますわ</p><p>


　対戦予定のあるミミさんとルドルフさんは、早速お互いを挑発している</p><p>は、はぁぁそ、そうなんですか</p><p>


　女子格闘家たちに囲まれて困惑しているサイトーさんに、イーディが</p><p>アナタも、とっても可愛いと思うネ</p><p>そうそう、ユーキちゃんも可愛いって</p><p>


　寧も、笑ってそう言うが</p><p>いや、あの奈島さんにそう言っていただくのが、正直一番ツライです</p><p>


　きちんと芸能事務所と契約しているアイドルが普通の女子高生に綺麗さで負けているんだもんな</p><p>はーい、というわけでこれから、このリングで闘うのはこの８人でーすそれではっ、選手宣誓をイーディちゃんどうぞッ</p><p>


　寧に言われて、イーディが前に出る</p><p>かつて虎のマスクを被った２人目のレスラーがこう言ったノヨ力が正義なのではなーいっ正義が力だッッッ</p><p>


　な、何だそれは</p><p>ミサワが、そんなことを</p><p>


　元レスラーのグレース・マリンカさんが、ポツリと呟く</p><p>違う違うちがーう、グレースさんっそれは２代目イーディが言ったのは２世の方だよっ</p><p>


　慌てて、寧が訂正するが</p><p>どう違う</p><p>あー、グレースちゃんあなたの言ってる２代目は実在のレスラーで、寧ちゃんの言う２世って言うのはアニメの方だよ</p><p>


　ミミさんも、説明に加わる</p><p>アニメというと最近、深夜にやってた</p><p>違うよ、そうじゃないんだよグレースさんっ虎のマスクの２世のアニメは、１９８１年の放送だよっ主人公の赤いスポーツカーが、スイッチ１つで虎の顔のオープンカーに変わる方だよっイノキの声が、ギンガ・バンジョーさんの方だよっブッチャーとアンドレの声優さんが同じ人の方だよっプロレスのアニメなのに、何故かナガシマ監督が出て来る方だよっ</p><p>


　寧が顔を真っ赤にして、熱く語る</p><p>うん、実在の初代の虎の人はアニメの２世とのタイアップだったから、初代なのに初期のコスチュームには何故か２の文字が付いていたんだよね</p><p>


　ミミさんが、そんな要らない豆知識を披露した</p><p>話を戻すネヨウスルニ勝てばいいノヨ勝たなきゃ意味がナイネアタシは勝つヨートイウワケでレッツ・ファイトはい、宣誓終わりッ</p><p>


　イーディの無茶苦茶な選手宣誓が終わる</p><p>えーと、続きましては国歌斉唱って、これもしかしてわたしが歌うんですか</p><p>


　アイドルのサイトー・ユーキさんは、リングの下から放送スタッフが提示したカンペを見て驚く</p><p>あ、ゴメンゴメン、それはついさっき決まったんだよえー、国歌斉唱係のタイガー・イズミさんよろしくっ</p><p>


　寧がそう言うとカメラが、控え室のテントの前に切り替わる

　そこに立っていたのは

　虎のマスクを被った五十嵐イズミだった</p><p>う、歌います</p><p>


　五十嵐イズミは月子の力で歌うように命じられているらしい

　虎のマスクで顔は隠しているけれど音楽科の高校の制服を着たままだから、後で問題になるかもしれないな

　五十嵐イズミのソプラノの声は素晴らしかった

　凛として涼やかな声が国家を歌い上げていく

　校庭に集まっている観衆全体が、五十嵐イズミの声に注目していた</p><p>なかなか面白い子らしいわね</p><p>


　克子姉が、クスリと笑う

　歌が終わると

　また大きな歓声が沸いた</p><p>はい、タイガー・イズミさんありがとうございまぁぁすっ良かったよーんっ</p><p>と、とっても素晴らしかったですえっと、アイドルのわたしが言うのは変ですけれど</p><p>


　寧とサイトー・ユーキさんが、五十嵐イズミを讃える</p><p>それではっ第１試合、いっきまーすっよーっ</p><p>


　寧が、そう宣言すると</p><p>ちょっと、ちょっと、ちょっと待ったぁぁッッ</p><p>


　校門の方から野太い女の声がする</p><p>待て待て待て待て、しばし待てぇぇぇぇぇッッ</p><p>


　カメラが、声の方を映す

　と同じ柄のジャージを着た体格の良すぎる女性が３人

　リングに向かって、走って来る</p><p>え、何ですわたし、この展開は聞いていないですけれど</p><p>


　サイトーさんが知らないということは予定には無い

　誰だ誰が乱入して来たんだ</p><p>ほらほら、どけどけどけぇぇ</p><p>道を開けろ、コラぁぁ</p><p>


　リングの周りの生徒たちの間を３人は無理矢理割り込んでやって来る</p><p>あーら、壇さんやないですの</p><p>


　ポロンさんが、リング下に到達した３人組の１人を見てそう言う

　壇さんて</p><p>えー、コマンドサンボ・ジムゴッド・ヒグマの大将なの</p><p>


　ミミさんも、リングの下を見てそう言う

　え、壇さんというのは前の格闘技大会でマルゴさんに負けた壇闘志子さんか</p><p>お久しぶりナノネ</p><p>


　イーディが笑って、そう言うと

　ようやくカメラが、リングの下の３人の姿をハッキリと捉える

　ああ、３人ともジャージに大きくジムの名前が入っている

　みんな、とてもガッシリとした体格だけれど

　その中でも一際大きい筋肉質の巨体は

　間違いない、確かに壇闘志子さんだ</p><p>弟子まで連れて来ちゃってさ何の用</p><p>


　ミミさんが、リングの上から尋ねると</p><p>わたくしが、連絡したのよ知らない仲じゃないし</p><p>えー、ルドルフさんが呼んだの何でよ</p><p>違うわよ、ミミさんわたくしは呼んではいないわよただ、わたくしと晴子の活躍がテレビで放映されるから観てって、メールしただけよ</p><p>


　ミミさんに、ルドルフさんが答える</p><p>そうだっ、テキトーなメールだったからこの会場に辿り着くまで道に迷いまくったんだッ</p><p>


　壇闘志子さんは叫ぶ</p><p>あーら、ゴメンなさいねでも、まさかあなたが会場にまで、わざわざ、わたくしの応援に来てくれるとは思わなかったのよっ</p><p>


　ルドルフさんが、そう言うと</p><p>ふざけんなっ誰があんたの応援をしに来るかってんだッ</p><p>闘志子さん</p><p>まだです、まだですよ</p><p>


　暴れそうになる壇闘志子さんを、一緒に来た２人の弟子がなだめる</p><p>するとまさかいやーん、うちの応援に来てくれたんどすか</p><p>


　今度はポロンさんが、笑ってそう言う</p><p>だーかーら、応援しに来たんじゃねぇぇぇ</p><p>まだです、まだですからね</p><p>じゃ、何しに来た</p><p>


　グレース・マリンカさんが、ポツリと尋ねる</p><p>今ですよ、今ッ</p><p>


　２人の弟子に背中を押され、壇さんは、キッとリングを見上げると</p><p>このリングで、あたしも闘わさせなっ</p><p>


　ドーンと宣言したッ

　また大きな歓声が上がる

　壇さんはマジで乱入しに来たのか</p><p>あーあー、なるほど、そういうことどすかこの前、マルゴさんに負けた後、壇さんのところのジムは練習生の人たちがソートー激減したって、風の噂には聞いてますわぁ</p><p>壇さんのところは、まだ良い方でしょ欧州藤原氏のレミーさんのジムなんて、手広く全国に支部展開していたから幾つかの支部は、練習生がいなくなって潰れたって聞いているわよ</p><p>


　ポロンさんとミミさんが言う</p><p>わたくしなんて、負けた後でもマルゴさんにわたくしもアメリカに連れて行きなさいって言った姿がカッコ良かったってかえってジムに入ってくれる子が増えましたけど</p><p>


　ルドルフさんは、元からその美貌で女性ファンが多いから負けても絵になるし、マルゴさんに食らいついていった姿が好感を得たんだろう</p><p>うちは、まあ最初から、人を選ぶ道場だから特に増減は無いよね</p><p>


　ミミさんたちのトミー・アシダ道場は最初っから超実戦空手って名乗ってるぐらいだしな</p><p>でも、うち個人のファンは増えましたわ</p><p>


　ポロンさんも、まあ妖艶だからホント、美魔女格闘家だ</p><p>そんなことはどうでもいいんだっあたしにも、このリングで闘わせなっ</p><p>そうだ、壇さんをリングに上げろっ壇さんが怖いのかぁぁこの野郎ッ</p><p>そうだ、そうだ、コンチクショウ</p><p>


　壇闘志子さんと２人のお弟子さんは、必死にアピールする</p><p>つまり、テレビカメラの前で闘ってジムの宣伝がしたいのよねま、わたくしもそうなんだけれど</p><p>


　苦笑するルドルフさん</p><p>うちは道場の宣伝はええんですうちの闘いを観てくれる人が、ぎょーさん増えてくれれば</p><p>あたしはポロンと同じよっ</p><p>


　ポロンさんとミミさんは、そんなことを言う

　女子格闘家の人たちにとってテレビの昼の時間に自分や自分のジムの宣伝できるということが、そんなに大きな意味があるんだ</p><p>でも正直な話、うちらは美人格闘家ばかりどすからなぁ１人ぐらい、見た目から格闘技バカの壇さんが加わった方がええかもしれませんわな</p><p>


　ポロンさんは、そう言うが</p><p>わたくしは嫌よこの人を加えたら、わたくしの出場時間が減ってしまうもの</p><p>


　ルドルフさんは、壇さんの参加に反対する</p><p>ていうか、今日はスクール水着柔道なんだけれど壇さんも、あたしらと同じ格好になってくれるんでしょうね</p><p>そうどすなぁこの格好をしてもらわんと困ります</p><p>


　ミミさんの言葉を受けて、ポロンさんは、スクール水木を纏ったグラマラスな肉体をくねらせる</p><p>あたしは格闘家だそんな、みっともない格好はできないねっ</p><p>そ、そうだ壇さんを舐めるなよ</p><p>舐めんなよ、コンチクショーメ</p><p>


　壇さんはスクール水着の着用を断った</p><p>あらあら、ホントにダダっ子ねテレビには出たいけれど、スクール水着は着たくないってわけ</p><p>でもルドルフさんあたしたちには、何とか身体が入るスクール水着があったけれど、壇さんは身体がデカくてゴツ過ぎるから、着られるスクール水着はこの世に存在しないんじゃない</p><p>そうですわなぁ壇さんは、競泳用でも難しいかもしれませんわ</p><p>


　ルドルフさん、ミミさん、ポロンさんがリングの上から、壇さんをからかう</p><p>こっの野郎、ふざけやがってあたしを闘わせろっ闘わせろって言ってるんだ</p><p>そうだ、壇さんを闘わせろっ</p><p>逃げるなよ、臆病者―っ</p><p>


　リング下で駄々をこねる壇闘志子さんは、確か32歳</p><p>だけど今日の大会を仕切ってるのは、イーディちゃんだからねぇ</p><p>


　ミミさんが、イーディを見る</p><p>イーディちゃん、この我が儘な人どないします</p><p>


　ポロンさんの問いに、イーディは</p><p>そのまま上がってくればイイネアタシが相手をスルヨ</p><p>


　え、イーディが自分で壇さんと闘うのか

　確かイーディは軽い体重のクラスの選手で壇さんは一番重い無差別級の選手だぞ

　ていうか見た目からして、全然違う</p><p>セイコすぐ終わらせるカラ</p><p>


　ルドルフさんに、ニコッと微笑んだ</p><p>あら、そうそれならお任せしますわ瞬殺しちゃって、イーディちゃん</p><p>後がつかえているんだから、さっさと片付けちゃってねイーディちゃん</p><p>そうねイーディちゃんなら、すぐに終わるでしょう晴子、リングの下でじっくり鑑賞させてもらいましょうね</p><p>


　イーディの宣言にポロンさん、ミミさん、ルドルフさんと晴子さんは、さっさとリングから降りてしまう

　全員、イーディの勝ちを確信している</p><p>マリア、あたしたちもよ</p><p>


　工藤遙花と剣道マリアも、リングの外へ</p><p>うん任せた</p><p>


　グレースさんも、イーディに声を掛けると外へ出る</p><p>いいの、いいの、ユーキちゃんあたしたちも、下へ降りるよっ</p><p>いやでも、今来た人の説明とかわたしがしなくちゃいけないんじゃないんですか</p><p>


　サイトーさんは、番組アシスタントとしての仕事を忘れていない</p><p>いいのいいのどうせ、すぐに負けて帰る人だからあんまり大々的に名前とかジムとかテレビで公表しない方があの人のためだからねっ</p><p>


　寧も、サイトーさんの手を引っ張ってリングの外へ</p><p>ふ、ふざけやがってテメエら全員、あたしを何だと思っているんだ</p><p>そうだコマンドサンボ・ジムゴッド・ヒグマ代表の壇闘志子さんだぞっ</p><p>壇闘志子、壇闘志子をよろしくお願いしますだぞっ</p><p>


　弟子たちは、テレビカメラに向かって必死に師匠の名前をアピールする</p><p>いいからさっさと上がって来るネ</p><p>


　1人リングに残ったイーディが壇さんに言う</p><p>ああ、今行くよこの野郎ッ</p><p>


　壇さんは、ガツンガツンと大きな足音を立ててジャージ姿のまま、リングに上がった</p><p>だいたいだねぇお前は、軽量級だろこの前の大会では、軽量級で優勝してたけど無差別級のあたしに敵うわけがないんだよッ</p><p>そうだっ、格闘技は、体重の重いが有利なんだぞこの野郎</p><p>あんたみたいな薄っぺらい身体の子が、壇さんと闘うなんてのは１０年早いんだよっコンチクショウ</p><p>


　弟子たちは、リングサイドからイーディにヤジを飛ばす</p><p>しかし、実際壇さんは、縦にも横にもイーディの６割増しぐらい肉体のボリュームがある体重なら３倍違うだろう</p><p>


　モニター画面で観ると巨人と子供ぐらいの差があった</p><p>ウルサイネ弱い犬ほど良く吠えるというのは日本のコトワザじゃなかったノカ</p><p>何だと、この野郎ッ</p><p>


　壇さんが怒りの形相に変わる</p><p>はいっ、ゴング鳴らしてっ</p><p>


　リングの下で、寧が係の人に言う

　カァァーンッ

　ゴングの甲高い響きがリングのあるオレたちの高校の校庭全体に轟いた</p><p>ｗｅｅｅッ</p><p>


　勝負は一瞬だった

　ビシィィィィ

　その派手な打撃音は、テレビでもはっきりと聞こえた

　壇闘志子さんは、一歩も動くことができないまま

　ゴングの音と同時に、イーディのハイキックが壇さんの側頭部を打ち抜くッ</p><p>う、嘘だろ</p><p>


　そのまま、壇さんの巨体がぐらりと揺れて</p><p>ドスーンッと大きな音を立てて、マットの上に崩れ落ちる</p><p>うおおおおおおおおおーっ</p><p>


　リングの周囲から試合を観ていた生徒たちから、うねりのような歓声が起こった</p><p>す、すげぇぇぇぇぇぇ</p><p>つ、つぇぇぇぇぇぇぇ</p><p>


　そう言えば、特に格闘技が好きな生徒以外は

　イーディが、自分よりもずっと身体の大きなプロ格闘家を倒すのを観たのはこれが初めてなんだな</p><p>あわわわわ、この人だだだ、大丈夫なんですかぁ</p><p>


　眼の前で壇さんが失神、ＫＯされる様子を見てサイトー・ユーキさんがパニックになるが</p><p>大丈夫、大丈夫いつものことだからさっ</p><p>


　寧は、ニコニコ笑っていた</p><p>問題ないヨダイブ手加減して蹴ったノネ</p><p>


　イーディも、いつも通りヘラヘラしている

　見た目には派手な蹴りだったけれど</p><p>実際は、足に気を込めて打ち抜いて失神させただけだから物理的なダメージは少ないんだと思う</p><p>すぐに意識を取り戻すネ外へ運んで邪魔ダカラ</p><p>しょうがないわねぇ</p><p>


　ミミさんが、リングサイドに用意されていた担架を手にする</p><p>ほら、あんたたちの親分なんだから引き取ってきな</p><p>わ、判ったこ、この野郎</p><p>引き取って来ますコンチクショウ</p><p>


　慌てて弟子が担架を持ってリングに上がる

　もう１人来たのは、レイちゃんが頼んでくれた香月記念病院のドクターだろう</p><p>これでゴッド・ヒグマは、ホントにジムが閉鎖になるかもしれないわね</p><p>


　ミミさんが、溜息を吐くと</p><p>ええんよそれもこれも、みんなこの人の自業自得ですわ</p><p>そうよ、実力の無い同業者が減るのは良いことよ</p><p>


　ポロンさんとルドルフさんは、壇さんに冷たい</p><p>はぁぁ、1日経って体調がなんとか戻って来たんですけれど</p><p>体調が悪いときに書いたものは、やっぱり酷い</p><p>うーん大変だ</p><p>この話も半分ぐらい書き直しました</p><p>1400．学園祭2日目　／　マイッチング</p><p>ほんじゃあ、ここでコマーシャルっんっ</p><p>


　壇闘志子さんが、弟子の2人にリングから担ぎ出されている前で</p><p>寧が、カメラに向かって微笑む</p><p>


　今回のスクール水着柔道大会は民放テレビでの放送だからコマーシャルが入るのか</p><p>ああ、この江戸川食品って、この前の格闘技大会にもお金を出してくれていた会社だよね</p><p>


　オレは前回の格闘技大会の主催者でもあった江戸川食品の小柄な会長さんを思い出す</p><p>ええ、今日の放送もマルゴちゃんが、スポンサーになって下さるようにお願いしたのよ</p><p>


　江戸川食品の会長さんは、女性格闘家が、アメリカで男の格闘家と闘って勝つというマルゴさんの夢に賛同してくれてマルゴさんの個人スポンサーになってくれている

　今日の放送のスポンサーになることも、マルゴさんが頼んでくれたんだろう</p><p>イーディちゃんの格闘技大会取りあえずは、大成功ね</p><p>うん、最初は、視聴者の人たちは何が始まったんだか全然判らなかったと思うけどさ</p><p>でも、その辺は寧お姉さんがオモシロ綺麗でしたから</p><p>視聴者の皆さんも、画面に食い付いたと思いますわ</p><p>ほんでもってイーディ姉さんが、あの壇さんとかいうやたらガタイの良い、見た目からして格闘家のオバハンを一撃でノックアウトしたんですから</p><p>うん視聴者の人たちも、ああ、これはマジで格闘技大会の放送なんだって納得してくれたと思いますわ</p><p>


　イーディによる、壇さん瞬殺ＫＯは流れとして、悪く無いと思う</p><p>今の映像だけでもこれから、ネットで広まって大変な騒ぎになるでしょうね</p><p>今は、テレビの視聴率なんてアテにならない時代ですから興味深い映像が地上波で放送されれば、すぐにネットで拡散します</p><p>そうですわすぐに格闘好きな人が、あの壇さんていう人のプロフィールも他の人に教えるでしょうから</p><p>ずっと前から、格闘家として実績がある壇闘志子さんという大柄な選手を小柄なイーディ姉さんが一撃で倒したっていうのが、ヤラセでないことは伝わりますわ</p><p>そうねイーディちゃんに、テレビで公開処刑されてあげるメリットが壇さんには、まったく無いものね</p><p>


　ハイジ、リエ、エリ、克子姉がそう言う

　そうだよな前回の格闘技大会でも真面目な闘いっぷりだったし</p><p>壇さんが、本気で格闘技をやっている強豪選手だっていうことは、格闘ファンならみんな知っていることなんだよな</p><p>しかも、ルドルフさんやポロンさんたちみたいにマルゴさんのアメリカ挑戦に参加表明はしていない</p><p>まだ高校生で、マルゴさんのチームのメンバーであるイーディに負けてあげなくてはいけない理由は何も無い</p><p>確か、前回の大会の様子もネットにアップされていますよね</p><p>ああ、確か動画サイトで無料で観られるはずだよ</p><p>それなら今の放送でイーディお姉様に興味をもたれた方が、そちらの動画も視聴するはずです</p><p>


　そして前回の大会でのイーディは、全試合、ほとんど瞬殺で圧勝</p><p>高校1年生なのに、軽量級のクラスで優勝している</p><p>ああ、あれを観たら壇さんを倒したのも、イーディの実力って理解してもらえるだろうな</p><p>


　色んなジムや道場からの出場者によるトーナメント戦だったんだから八百長はあり得ない</p><p>この後もルドルフさん対ミミさん、ポロンさん対グレースさんって実力派同士の闘いが続くし、ライン晴子さんや工藤遙花たちの女子高生の部も見応えのある試合になると思うよ</p><p>


　工藤遙花は、工藤流古武術を受け入れることで技の幅が広がったし

　ラインさんも、イーディたちと何度か合同練習をしている</p><p>でもよく放送までこぎ着けたよな</p><p>


　昨日、イーディがスクール水着柔道大会をやるって言い出して今日の午後には実現している</p><p>日曜日の午後のワイドドラマの再放送の時間に、無理矢理押し込んだんだろ</p><p>


　こんな無茶なことが、良く実現したもんだ</p><p>早くあの子たちに観せたかったのよイーディちゃんは</p><p>ほら、外国から来て13人の子たちあの子たちに格闘家として生きることもできるんだってことを教えてあげたかったのよ</p><p>


　東南アジアから来た13人の少女暗殺者たち</p><p>そうですわな実際にテレビに放送されている様子を観れば、こういう世界なんだってイメージが具体的になりますわ</p><p>格闘技のビジネスなら、どこの国にでもあるでしょうしあの子らにとって、自分の将来のプランの1つとして想像しやすいと思うわ</p><p>幼い頃に暮らした売春窟と、暗殺者をさせられていた犯罪組織のことしか知らない人たちですけれどそういう世界では、周りの大人たちの中に格闘技が好きな人は必ず居ますから格闘技ファンというより、賭の対象として試合を観ている人たちですけれど</p><p>


　ヨーロッパの貧民街で育ったハイジもそう言う</p><p>あたしたちが、あの子らに提案した暗殺者を辞めた後の人生プランは取りあえずは、パン屋さんと警護人と格闘家とお母さんの４つだけでしょパン屋さんに関しては昨日、今日とあたしたちが働いているところを見せたからああ、こういう仕事をやるんだとかこれぐらいお客が来れば安心して生活できるみたいなことがイメージできたと思うのよ</p><p>だから、次は自分が格闘技の試合でテレビに映っている姿を観せることで、格闘家になるっていう選択が実現性のあるものだということを、ハッキリと分かりやすく示してあげたかったんだと思うわ</p><p>


　イーディやグレースさんが自分は格闘家だと話してもそれだけでは、自分も格闘家になってみようとはなかなか思えないもんな

　リングの上で、たくさんの観衆に観られながら闘っている姿を、テレビの画面で確認することで初めて、イーディたちのように、格闘家になることで生計を立てたいと思う子が出て来るんだ</p><p>イーディお姉様は実行力も素晴らしいですし、とても頭の良い方ですわその上どうして、あんなに我慢強い性格でいらっしゃるのでしょうか</p><p>


　ハイジがそんなことを言い出す</p><p>イーディは、我慢強いか</p><p>


　オレが改めて尋ねると</p><p>はい、わたくしにはそう感じられますイーディお姉様は、周りの方よりも先に色々なことにお気づきになり、どんどん様々な対処をなさっていらっしゃいますそれも、いつもニコニコ微笑んでいらっしゃって周りの人たちが、自分の行動の意味を理解するまで、足踏みしながら待っていて下さいます</p><p>


　ハイジは恥ずかしそうに、うつむく</p><p>昔のわたくしは自分の考えが、いつも周囲の人たちよりも優れていると勘違いをしていましたそれで自分と同じスピードで状況判断ができない人たちに、いつも腹を立てていましたどうして、こんなこともすぐに理解できないんだなとどと、いつも傲慢な態度だったんです</p><p>


　そうだまり子の警護役の頃のハイジは、そういうツンツンした子だった</p><p>そうね、ハイジちゃんもイーディちゃん並みに頭の回転が早い子だから普通の人の思考スピードにイライラしていたのね</p><p>わたくしなんてイーディお姉様には敵いませんイーディお姉様と美智お姉様はわたくしよりも、ずっと優秀です</p><p>


　ハイジの言う通りイーディと美智は、とんでもないレベルの天才少女だ</p><p>ええわたくしたち姉妹は、皆さまの心が見えますけれどイーディお姉様と美智お姉様は、思考スピードが早すぎて、わたくしたちには理解できないことが多々あります</p><p>


　鷹倉神社の巫女の1人ヨミも、そう言う</p><p>ところが、イーディお姉様はわたくしたちの理解が間に合っていないと気付くと、わざと思考スピードを落としたり、要点をまとめて頭の中で示して下さったりするんです</p><p>


　イーディは自分の心を勝手に読み取る相手にまで気を遣う</p><p>美智お姉様は最初から、最期までどういう発想で何を考えていらっしゃるのか、全く判らない時がよくあります</p><p>うん、ヨミ美智は、オレも何を考えているのか良く判らない時が多い</p><p>


　美智は天才少女に加えて、マゾっ子で、みすすが大好きという要素が絡んでオレたちの理解を遙かに超越した言動をする</p><p>あら、イーディちゃんだってそうだったでしょうちに来た頃は</p><p>


　いや確かにミス・コーデリアから逃げて来て、オレたちと暮らすようになったばかりの頃のイーディは、何を考えているのかよく判らなかった</p><p>でも、それはイーディはまだ日本語が喋れなかったからじゃないのかな</p><p>違うと思うわよイーディちゃんはイーディちゃんで、あなたやあたしたちと思考スピードが合う様に調整したんだと思うわキョーコさんやコーデリアさんたちと一緒に居る時は、可能な限り思考スピードを早めて、なおかつ思考と同時にすぐ行動しないといけないくらい切羽詰まっていたと思うから</p><p>


　ああミス・コーデリアは、オレたちと敵対するつもりで日本に来てたもんな

　あの5月のホテルでの闘いはオレたちも生き死にの瀬戸際に居た

　イーディだって、頭の中は戦闘モードだったはずだ</p><p>イーディも張り詰めて切っていた状態から、オレたちの思考スピードに合わせてくれるように変わったんだ</p><p>はい、イーディお姉様はわざと変な喋り方をなさっていますけれど</p><p>わたくしは、イーディお姉様の思考の流れを見たことがあるので知っているんですがまず、綺麗な日本語を頭の中に思い浮かべた後に、わざといつもの口調に崩していらっしゃるんですそうすることで思考スピードが遅くなると同時に、わたくしたちにお考えが分かりやすく伝えられるように、思考と言葉の整理もなさっているんです</p><p>イーディちゃんも、苦労しているんだよあいつは、才能が有りすぎて、生まれ故郷から追い出されてしまったんだ</p><p>


　オレはハイジたちに言う</p><p>ニューオリンズの暗殺教団の指導者の孫として生まれたイーディは祖母の死後、新しい指導者に嫌われて、ミス・コーデリアに売られてしまった</p><p>どうしてそんなことになってしまったのか今のオレにはよく判る</p><p>イーディが、あまりにも頭が良すぎて暗殺術の才能も誰よりも優れていたから</p><p>普通の脳みそしか持っていない新指導者は、イーディの存在が怖くて仕方なかったんだろう</p><p>だかせ、こんなに有能な子を放りだした</p><p>イーディも、その時のことがあるからオレたちの家族では、上手く溶け込もうと一生懸命気遣いしてくれているんだと思う</p><p>はーいここからがホントの第１試合だよっまずはマーシャルアーツの美魔女vs空飛ぶ空手使いの対決だーっ</p><p>ルドルフ聖子さん対モンキー・ミミさんですっ</p><p>それではっレディィィ、ゴォォォォッ</p><p>


　コマーシャル開けのテレビで、寧が号令を掛ける

　ゴングが鳴るとスクール水着＋柔道着の上衣姿のルドルフさんとミミさんがリングの中央で激突する</p><p>チックョウ、やっぱりこのリングだと踏ん張りが利かないねぇっ</p><p>


　空手家のミミさんが、軽い身のこなしで次々と回し蹴りを繰り出すけれどプロレス用のマットが弾んで、思ったようにルドルフさんにヒットしない</p><p>やっぱり、ここは教科書通りタックルで倒して、マウントポジョンでタコ殴りかしらねっ</p><p>


　一方、軽量級のミミさんよりも体格の良いルドルフさんは、ミミさんの着地の瞬間を狙って、ダダッと肩から体当たりを仕掛けるが</p><p>間違ったタックルでマウンティングしてくるヤツは、全てクズさっ</p><p>


　ここは身の軽いミミさんフワッと身体を躱して避ける</p><p>あら、そんなようなタイトルの本があったと思うけれど微妙に間違っているわよ</p><p>そんなこと、あたしの知ったことかぁぁ</p><p>


　ミミさんは、イチかバチかルドルフさんにズバーンと跳び蹴りカマすッ</p><p>そんな大技当たらなければ、どうということはないわよっ</p><p>


　ルドルフさんは、ギリギリでミミさんの蹴りを避けるとそのまま体勢を崩したミミさんを背後から捕まえようとする</p><p>さっせるかぁぁ</p><p>なんとぉぉぉっ</p><p>南無三ッ</p><p>ええいっ、カトンボめっ</p><p>


　さすがベテランの2人なかなか見応えのある試合になっていた

　全く休まずに、1ラウンド３分間を２人は派手な攻防戦を続けていた

　最後は</p><p>もらったわぁぁっ</p><p>


　一瞬の隙を突いて、ルドルフさんがミミさんの柔道着の帯を解いて引っ張る</p><p>そのまま、ミミさんの帯を力任せに抜き取ってしまった</p><p>はーい、帯を取られたらそれまででーすっ終了ッッ</p><p>


　スクール水着柔道ルールに則り、寧が試合を止める</p><p>えー、１ラウンド２分４８秒帯解きでルドルフ聖子さんの勝ちですっ</p><p>


　アシスタントのサイトー・ユーキさんが、そう宣言する</p><p>あああー、コンチクショウ帯を解かれたら負けっていうルールがあったのを忘れていたよっ</p><p>


　本気でくやしがるミミさん</p><p>ぬふふふーん普段、帯を締めて稽古している空手家のミミさんの方が帯のことを気にするのを忘れてしまったみたいだねっ</p><p>あら、わたくしも柔道だって一通りは習ったから、柔道着にも帯にも慣れているわよ</p><p>


　ルドルフ聖子さんは、笑ってそう言う</p><p>組み手しながら、よく相手の女の子の帯を解いたものよだから、わたくしの勝利は当然なのっおほほほっ</p><p>


　ルドルフさん、最初から帯解きを狙っていたのか</p><p>はいはいはーい、ミミさぁん口惜しがるなら、リングの下でやって次の試合ができないからさっ</p><p>


　寧が笑って、そう言うと次の試合で対戦する、ポロンさんとグレースさんが現れる</p><p>ミミあんたの仇は、うちがとってあげますっ</p><p>


　リングに上がる２人</p><p>はい、次の試合は妖艶なる日独ハーフ空手使いvsプロレスの女星の対決ですっ</p><p>えー、大ポロン・カリスマンさん対グレース・マリンカさんですっ</p><p>そんではレッツ・ファイト、レディィィー、ゴォォォッ</p><p>


　今度は純粋に無差別級同士の対決だ</p><p>うちなこう見えても結構、研究熱心なんどすわ</p><p>


　ポロンさんがニヤリと微笑む</p><p>この前の大会は、マルゴさんが良いところを、全部マルッと持っててしまいましたけれどその内に、あんたはんと対戦することもあるやろうと考えて、きっちりの予習はしてあります</p><p>今のうちはあんたはんの弱点は、すでに全部お見通しなんどすっ</p><p>ほう、面白い</p><p>


　上背のある女子にしては大きい身体の選手２人がリングの中央で対峙する</p><p>ほな行きますッッッ</p><p>


　ポロンさんは、ズシュッと前に進んで正拳突きをグレースさんに打ち込む

　グレースさんは、ポロンさんの攻撃を読んでいた

　身体を捻って正拳を躱すと前に出て、肘を使ってポロンさんを攻撃したッ

　ポロンさんは、何とかグレースさんの攻撃をしのいで一度、距離を開ける</p><p>それなら、これはどうですのっ</p><p>


　ポロンさんは、バッと前に出るとグレースさんの眼前に拳を突き出す</p><p>いや、これはフェイントだ</p><p>突き出した拳を顔の前で、パッと広げて手の平でグレースさんの視界を遮ったッ</p><p>


　同時に、グレースさんの見えない位置からブワンッと回し蹴りを放った

　これもグレースさんは、読んでいた

　最初のフェイントを完全に無視して、グレースさんは敢えて前に出てポロンさんの蹴りを受けとめるッ

　そのまま、力任せにポロンさんを押し飛ばしたッ</p><p>きゃああんっ何すんどすぅぅ</p><p>


　吹っ飛んでマットに倒されたポロンさんは、急いで立ち上がってグレースさんに向かう</p><p>おかしいわどうなっとるんどす</p><p>


　ポロンさんは、焦っていた</p><p>あんたはんはやたら身体が頑丈だけれど、攻撃がパワー任せで単調なだけのプロレスラーだったはずですわこの間の大会の時は、もっと隙だらけだったはずどす</p><p>


　グレースさんは、ポロンさんの言葉に</p><p>イーディと練習したかなり</p><p>


　いつもの無表情でそう答える</p><p>あたしの悪いところはイーディが一つ一つ、修正してくれているだから今のあたしは、昔のあたしとは違う</p><p>何ですのそんなんズルイわぁ</p><p>ズルくはないあなたが、昔のあたしの弱点を研究している間にあたしは、昔のあたしの弱点を克服したただ、それだけのこと</p><p>でも、あんたが１人でナントカしたのと違うやないですかそんなん全部、イーディちゃんのおかげですわ</p><p>あたしはずーっとイーディの家に厄介になっているあそこは天国だ幾らでも練習していて良いし、優れたトレーニング・パートナーも何人も居る食事は美味しいし、女の子たちはみんな綺麗だ</p><p>


　ずっと無表情だったグレースさんがニッと微笑む</p><p>これで強くならなければあの家の人たちに、申し訳が無いッッ</p><p>


　今度はグレースさんの方から、攻撃を仕掛ける

　グレースさんの放ったミドルキックを、ポロンさんは全身で受けとめるが

　勢いを殺すことができずに、ロープ際まで吹っ飛ばされる

　マットに倒れたポロンさんに、グレースさんは</p><p>立てあたしも元はプロレスラーだ力に差はあっても、時間いっぱいまで良い勝負を続けてやる</p><p>うそーんいやーんっ</p><p>


　結局、１ラウンド３分間きっちりと闘い続けて

　最後は、グレースさんがポロンさんの帯を剥ぎ取って試合終了となる</p><p>ごめんな、ミミちゃんうちも負けてしもうたわ</p><p>


　ポロンさんが、リング下のミミさんにそう言うと</p><p>こうなったら、あたしらもイーディの家で合宿するしかないねっメシは美味いし、ネーチャンは綺麗だっていうから</p><p>


　おいおい、ミミさんたちまで、お屋敷に来るのかよ</p><p>はいはーい、ということで美魔女リーグの決勝戦は、ルドルフ聖子さん対グレース・マリンカさんに決まりましたぁぁッ</p><p>


　寧が、そう宣言してＣＭを挟んで、決勝戦となった

　その闘いも</p><p>ちょっとあなた、ホントにこの前とは全然違うじゃないのっ</p><p>


　ルドルフさんも、グレースさんの変化に驚いていた</p><p>ジュンは、素質はバツグンに良いノネ今まで指導してきた人が悪かったノヨちょっと直したら、どんどん良くなるのネ</p><p>


　リング下から、イーディがクスクス笑っている</p><p>直しすぎよっもうっ</p><p>


　工藤流古武術６級のオレが見てもグレースさんの動きは、格段に良くなっていた

　力任せの直線的な動きしかしなかった前回と比べてイーディ的な、相手の行動を先に予測した変化に富んだ攻撃に変わっている</p><p>イーディお姉様には、トレーナーの素質もありますこの点に関しては、マルゴお姉様をしのぎます</p><p>


　頭が良い上に、根気よく丁寧に分かりやすく、相手が理解するまで教えてくれるんだよな

　だから、グレースさんみたいに強くなるためには何でもするという人は、イーディの指導でどんどん強くなる</p><p>ええい、こうなったら自分の見せ場だけは作るわよっ</p><p>


　ルドルフさんは、イチかバチか大技を仕掛けるッ

　ブワンッと放ったミドルキックは</p><p>浅いッ</p><p>


　グレースさんに受けとめられるが</p><p>それは受けちゃダメヨ、ジュンっ</p><p>


　イーディの声は遅かった</p><p>えんやっとっとッ</p><p>


　ルドルフさんは、片足を受けとめられたままもう片足を蹴って、宙に飛ぶッ</p><p>飛びつき腕ひしぎ逆十字固めです</p><p>


　ハイジが、そう言った瞬間

　ルドルフさんは、空中でグレースさんに間接技を仕掛けたッ

　意表を突かれたグレースさんは、ルドルフさんに腕をキメられたままマットに倒れるッ</p><p>どうよっギブアップする</p><p>


　ルドルフさんは、興奮して叫ぶが</p><p>はーい、ルドルフさんの負けぇぇ試合終了―んっ</p><p>


　寧の声が、悲しく響く</p><p>ええー、何でなのよっ</p><p>


　ルドルフさんは、グレースさんの腕を掴んだまま寧に抗議するが</p><p>ルドルフさん帯、解けてますわぁ残念どすなぁ</p><p>


　リング下から、ポロンさんが笑顔で指摘する

　トリッキーな飛び付き技を仕掛けたことで、ルドルフさんの柔道着の帯が解けてしまっていた</p><p>いやーん、なんなのよもう、まいっちんぐっ</p><p>


　柔道着の下のスクール水着が全開となった25歳のルドルフさんは恥ずかしそうにそう言った</p><p>洗脳されたキュアホワイトがキュアブラックに仕掛けて、全国の幼女たちのトラウマになった伝説の飛び付き関節技を出したかったのですが</p><p>調べてみたら、あれは技の名前が不明なままなんですね</p><p>初代プリキュアは、格闘技アニメのエアマスターのスタッフが続けて作ったので殴る蹴るのシーンが多いという</p><p>1401．学園祭2日目　／　覚えているわ</p><p>


　何でもアリの美魔女リーグとは違い</p><p>女子高生の部の1回戦は、工藤遙花VSライン晴子さん18歳と17歳の闘いは、どちらも真面目な性格の美少女だから、一生懸命さが前に出た爽やかな印象の闘いとなっていた</p><p>ああん、ホント弾みすぎよ、このマット</p><p>


　前回の格闘技大会では、2人は別々の階級で闘った

　実際、工藤遙花の方が晴子さんよりも少し身体が大きいのだけれど空手家の工藤遙花は、プロレス用のリングに慣れていないから、攻守共に戸惑っている

　一方、ライン晴子さんの方もスクール水着に柔道着の上衣という特殊なルールに翻弄されていた

　高くキックを打ち込む度に、柔道着の上衣の裾からスクール水着に包まれた可愛いお尻がポロンと顔を出すのが気になってしょうがないらしい</p><p>ほら、晴子帯が危ないわよっもっと帯を気にしなさいっ解けたら負けなんですからねっ</p><p>


　リングサイドから、師匠のルドルフさんが叫ぶ

　晴子さんは、慌てて帯を締め直す

　ルドルフさんと違って、帯を締める格闘技は経験してきていないようだ</p><p>お互い慣れていないルールに戸惑っているから結果的には、ほぼイコール・コンディションの闘いになっていた</p><p>はぃぃぃぃッ</p><p>


　帯を締め直している晴子さんの隙を突いて、工藤遙花が攻撃を仕掛けるが

　やはり足場が良くない</p><p>攻撃をするりと躱された上に足を掬われる</p><p>今よ、晴子寝技にいきなさいっ</p><p>


　マットに転んだ工藤遙花に、ライン晴子さんがザバッと覆い被さる</p><p>その子は空手がベースだから寝技は得意じゃないはずよっ</p><p>


　ルドルフさんが、そうアドバイスするが</p><p>残念ね空手に寝技はなくても、工藤流古武術にはあるのよっ</p><p>


　工藤遙花も、寝技を仕掛け返した</p><p>甘いです</p><p>


　が寝技なら、マーシャルアーツ系のライン晴子さんの方がたっぷり稽古を積んでいる

　工藤遙花は、最近になってようやく工藤流古武術を受け入れたばかりだから仕方がない</p><p>アレアレ、２人とも気を付けるノネ両肩がマット付いたら、その瞬間に負けなのヨ</p><p>


　イーディがリング脇から、対戦中の２人に叫ぶ</p><p>ああーん、そういうルールもあったわねっ</p><p>


　苦々しい顔で、工藤遙花が答える</p><p>晴子、肩だけでなく帯も気にしなさいっ</p><p>クッやりにくいですっ</p><p>


　帯の状態と自分の肩の位置を常に気にしながら、寝技の攻防戦をやるのは相当大変らしい</p><p>ちぃぃぃ、ダメだっ</p><p>ブレイクしますっ</p><p>


　結局、一度身体を離して２人は立ち上がる</p><p>仕切り直しだ</p><p>くそっえいやぁぁッッ</p><p>ふんっツァッッ</p><p>


　工藤遙花とライン晴子さんは、一進一退の熱戦を繰り広げるが

　３分が過ぎたところで無常にもゴングが鳴る</p><p>はーいっ、タイムアップ両者とも引き分けで負けぇぇぇぇッッ</p><p>


　寧の明るい声で試合終了だ</p><p>ううーっ、もう３０秒あったらあたしが勝ってたわよ</p><p>次はゼッタイに勝ちます</p><p>


　２人は睨み合ったままリングから降りる</p><p>はいはい、再戦が楽しみだよねー</p><p>


　寧は笑って、２人に言う</p><p>それでは、コマーシャルですっ</p><p>


　アシスタントのサイトーさんが、カメラに微笑む</p><p>そろそろ作業を再開しましょうか</p><p>


　オレも立ち上がった

　またイーディたちの大会が終わった後に、カフェ・テラスに来るお客さんたちのためにパンを焼かないといけない

　この様子なら大会の運営は問題なく進みそうだし、寧の司会も安定している

　すぐ近くに、マルゴさんが居るし月子もミタマもイーディもいる</p><p>それじゃあここのパンから焼くよ</p><p>ええ、お願い愛ちゃんやマナちゃんたちは、もう少し休んでいて</p><p>


　後はオーブンで焼けば良いだけのパンがたくさんあるから愛やマナたちは、今は仕事がないハイジやヨミ、エリとリエもだ

　キヌカは、食い入るようにモニターの中の試合を見ているし

　オレはオーブンの温度を確認してから中にパンを入れていく

　作業を続けているうちに、コマーシャルが終わり番組は再開した

　オレは、耳で番組の様子を聞きながら作業を続ける</p><p>あわわわわー、弱い、弱い、弱すぎるよっ、マリアちゃんっ</p><p>


　楽しそうな寧の声が、モニターから聞こえてきた</p><p>えー、試合開始３秒で剣道マリア選手、帯が解けて敗退です</p><p>


　アシスタント役のアイドル・サイトー・ユーキさんの声も聞こえた

　え剣道マリア、試合開始と同時に負けたのかよ</p><p>ヌッフッフダメヨ、マリア、気が抜けすぎネッ</p><p>


　どうやら女子高生の部の第２試合イーディVS剣道マリアは、イーディの勝ちで終わったようだ

　というかイーディと、元・天童乙女の剣道マリアじゃ、そもそもから技量が違いすぎる

　試合になるわけがない</p><p>ちょっとちょっとでもイーディ、どうするのっ女子高生の部の第１試合は両者引き分けで２人とも敗退で、第２試合は瞬殺じゃ放送時間が思いっきり余っちゃったよ</p><p>


　寧のそんな声が聞こえた

　そうだよな残りの放送時間は、どうするんだろう</p><p>それやったら、イーディちゃんはうちと闘ったらええんどす</p><p>


　ポロンさんが、突然、そんなことを言い出す</p><p>ルドルフさんは、まだ見せ場がチョロッとあったみたいどすけどうちは、このまんまでは道場へ帰れまへん</p><p>あー、ズルイわよっ、ポロンあたしだって負けたまんまで帰りたくないわよっイーディちゃん、ここは１つ、あたしモンキー・ミミさんと闘いなさいよっ</p><p>


　モンキー・ミミさんの声も聞こえてきた</p><p>えー、弱い人たちをもう一度リングに上げるのハンターイ</p><p>


　これはルドルフ聖子さんの声だ</p><p>イーディちゃん、わたくしと勝負しましょうよっねぇっ</p><p>


　何だ自分がもう１試合、テレビに映りたいだけか</p><p>わたしでもいいぞ</p><p>


　グレース・マリンカさんまで</p><p>まあいつでもどこでも闘いたい人だから、しょうがない</p><p>イーディ、どうするのさっ</p><p>


　寧も、今回の大会の企画者で主催者のイーディに尋ねる</p><p>ウーンとネ今日はホントは、アタシたちの高校の学園祭での女子高生大会だったのネ</p><p>


　そういえば、そうだった

　ルドルフさんたち美魔女リーグの人は後から割り込んで来た</p><p>ダカラ最後は、ここの高校の生徒同士で闘うのが良いと思うのネッ</p><p>


　うちの高校で格闘技をやっているのはイーディだけだぞ</p><p>ミタマ、上がってくるネッ</p><p>


　イーディは、ミタマを指名した

　オレは驚いて壁のモニター画面を見上げる</p><p>おおおおーっ、ここでイレギュラーな出場者が現れましたっ皆さん、テレビでお馴染みの安城ミタマちゃんの登場ですッ</p><p>


　寧の声と共に</p><p>なでしこ科３年、安城ミタマお呼びとあれば、即、推参ッッ</p><p>


　いつも学校で着ている真っ白な学帽に真っ白なガクラン、片手に日本刀を持ったミタマがリングにゆっくりと上がっていく</p><p>うおおおおおおおおーっ</p><p>


　今、リングの周囲で観戦しているのはほとんどが、うちの高校の生徒だ

　もちろん、ミタマもイーディも在校生であることは、良く知っている

　今までで一番大きな歓声が響く</p><p>お姉様ズルイ</p><p>


　モニターを観ていたキヌカが呟く

　いつも２人一緒の武闘派姉妹としては、姉だけが試合に出る展開になってしまったことが納得できないらしい</p><p>しょうがないよ、今のは女子高生の部だからさキヌカちゃんは、まだ中１なんだし</p><p>


　マナが、キヌカの頭を撫でて慰める

　や、ていうか

　良いのかミタマは格闘家じゃないんだぞ</p><p>えっといいのイーディ</p><p>


　寧も迷っている</p><p>問題ないネミタマは格闘家ジャナイけれど、武道家ヨ</p><p>タダシミタマと闘うナラ、誰かレフリィーが居てくれる方がイイネ闘いに気持ちが入り込んジャッタ時に、ゴングの音ダケじゃ止まらなくナルと思うカラ</p><p>


　格闘家でないミタマは興奮し過ぎた止まらなくなるかもしれない

　ミタマの暴走を止められる人が必要だ</p><p>ああ、そうだよねっとなると</p><p>


　寧はマイクに向かって</p><p>えー、皆さん次の試合は特別エキシビション・マッチということになりましたのでっこの試合にのみ、レフリィーが付きますっ</p><p>


　みんなに宣言する</p><p>そして、そのレフリィーというのはあの人さあ、皆さん、大きな拍手でお迎え下さいっ</p><p>


　寧は誰を審判にするつもりなんだ</p><p>藤宮麗華さんですっ</p><p>


　れレイちゃん</p><p>えわたくしですか</p><p>


　レイちゃんは、控え室用のテントからひょいと顔だけ出す

　そこに居たんだ</p><p>ああ、奥に月子と五十嵐イズミも居る</p><p>


　しかし、レイちゃん普段の凛とした姿と、今の驚いている素の顔</p><p>そのギャップが、何とも可愛い</p><p>ええー、ホントにホントに藤宮麗華さんなんですかぁぁ</p><p>


　アイドルのサイトー・ユーキさんは、何も聞いていなかったようだ

　マイクがあるのに、大きな声で驚いている</p><p>でも、わたくし審判は、中学生の剣道の練習試合を担当したことがあるくらいですよ</p><p>いいのいいの、これスクール水着柔道だからっ審判資格なんて何も無いからさっ</p><p>


　寧は、ニコニコ笑っている</p><p>ミタマちやんが、ヒートアップし過ぎないように見ててくれればいいからっねっ</p><p>判りましたそういうことでしたらお引き受け致しましょう</p><p>


　レイちゃんが、ススッとテントの外へ出る

　すぐに大きな歓声が沸く

　今日のレイちゃんは私服それも男装</p><p>片手に撲殺ステッキを握ったまま颯爽とリングへ上がって来る</p><p>きゃぁぁ</p><p>


　レイちゃんは、女子高生にも人気が高い</p><p>あああ、あのじ、実は、ふ、ファンなんです、握手して下さい</p><p>


　サイトー・ユーキさんは、自分がアイドルなのにレイちゃんに握手を求めた</p><p>はい、アシスタントのお仕事、大変ですけれど最後まで頑張って下さい</p><p>あああああ、ありがとうございまーす</p><p>


　サイトーさんが舞い上がっている、その後ろでイーディが、ミタマに言う</p><p>ミタマ今日はスクール水着柔道大会なのネ</p><p>承知刀を預かっていてくれ</p><p>はいよ、ミタマちゃん</p><p>


　ミタマは寧に日本刀を預けるといきなり、ガクランのズボンを脱ぎだした</p><p>うおおおおおおおおおおおおおおーっ</p><p>


　男子生徒が、一斉にミタマの生足に注目するッ</p><p>ふんっすでに準備はできているっ</p><p>


　ミタマはガクランの下に、スクール水着を着込んでいた

　ああ、イーディは最初からミタマをリングに上げるつもりだったんだ

　だから、事前にイーディに言われてミタマは控え室のテントの中で、余っていた水着を着ていたんだな</p><p>うーん、ミタマちゃん相変わらず、スタイル良いよねぇっ</p><p>


　寧の言うとおりミタマは足も長いし、腰はくびれていて、胸も大きい

　雪乃の番組で、カバーガールとしてマイクロ・ビキニ姿を毎週披露しているだけのことはある</p><p>ちょっとちょっと、イーディちゃんあなた、この子と本気で試合する気なの</p><p>格闘家ではないわよねでも、武道家なんなの</p><p>遊びでリングに上がるのは、良うないと思いますえ</p><p>


　テレビのミタマしか知らないミミさん、ルドルフさん、ポロンさんがイーディに抗議するが</p><p>問題ないこの子は強い</p><p>


　グレース・マリンカさんは、お屋敷の朝のトレーニングでミタマの実力を知っている</p><p>それで、何の武道をやってるのさ</p><p>


　ミミさんに問われたミタマは剣道マリアから柔道着の上衣を剥ぎ取って、帯を締めていた</p><p>安城流拳法を少々</p><p>


　凛とした顔付きで答えるとイーディを見る</p><p>うむ支度は調った</p><p>それなら、ヤろうネ</p><p>高校生らしく、２人とも明るく元気に闘って下さいよろしいですね</p><p>


　対峙する２人に、審判役のレイちゃんが微笑む</p><p>はーい、お待たせしましたぁぁそれでは、同じ高校の女子高生マッチ、試合開始だよんっ</p><p>


　寧がカメラに向かって</p><p>レディィィ・ゴォォ</p><p>


　寧の指示で、ゴングが鳴るっ</p><p>いくぞっ、とぉぉぉっ</p><p>


　いきなり、ミタマはトップロープからコーナーポストへ駆け上がりシュバッと高くジャンプする</p><p>食らえっ安城流マッスル・リベンジャーッッ</p><p>そのままイーディに頭から飛び込んで、頭突きしようとする</p><p>ちょっとちょっと、それはホントのマッスル・リベンジャーじゃなくってマリポーサがやってたニセのマッスル・リベンジャーじゃんかぁ</p><p>


　と、寧が叫ぶが</p><p>と見せ掛けての安城流マッスル・スパーク天</p><p>


　ミタマはそのままイーディの身体を捕えて、良く判らない関節技を仕掛けようとする</p><p>その技は無理ネ</p><p>


　イーディは、ドンッとカウンターでミタマの腹を平手で弾いて身体を躱す

　ドダンとマットに転げ落ちたミタマは、すぐに立ち上がり</p><p>くっ、こうなれば安城流マッスル・インフェルノしかないッ</p><p>


　再び、イーディに突進する</p><p>いやいや、ミタマちゃんマッスル・インフェルノだけは無理ッあれは、ゆで時空か桃白白しか再現不可能な技だよっ</p><p>


　寧が、そんなツッコミを入れる</p><p>今度はこっちから行くネッ</p><p>


　イーディは、リングのロープにダッシュしてロープの反動を利用して、ミタマにキック</p><p>空中戦なら、わたしの領分だっ</p><p>


　ミタマも、宙に舞う

　うん、ここからは何とか、マトモな試合になった

　２人とも、信じられないぐらい身が軽い上に驚くほど速い

　まったく休まずに、超高速で攻撃し続けている</p><p>何でこんなに動いていて、帯が解けないのよ</p><p>


　ルドルフさんが、そう言うが</p><p>安城流は古流武術イクサのさなかに帯が解けるのは武士の恥だっそのような失態は決してしないっ</p><p>


　ミタマは、闘いながらそう言う

　一方、イーディもロープを駆使した派手な技を披露する</p><p>スワンダイブ式のキックってイーディちゃん、メキシコ式のプロレスもできるの</p><p>


　ミミさんが、イーディの放った技に驚く</p><p>昨夜、動画サイトで観たのネ</p><p>


　イーディは、一度観ただけの技を平然と使ってみせる</p><p>食らえ、安城ローリング・クラッシュ</p><p>マダマダなのネェ</p><p>電光安城キィッッック</p><p>アラヨッとソレッ</p><p>安城プロペラチョップ</p><p>ハイハイハーイ</p><p>スーパー安城月面２段蹴りッッ</p><p>ホホイノホーイ</p><p>


　ミタマの安城流は、元々、ダイナミックな技ばかりだから観ていてホントに面白い

　姉妹でやっている大道芸もそうだけれど安城流拳法というのは、常に観客の目を楽しませることを忘れないという非情に芸能的な武術だ

　さらに、イーディがより観客に受けるように、試合を派手に演出していた</p><p>行くヨ、ミタマ</p><p>来い、イーディ</p><p>


　ああ、大丈夫だこれならミタマは暴走しない

　いつの間にか、イーディとミタマの間に信頼の絆が生まれている

　家族となってから、ずっと一緒にトレーニングしていたもんな</p><p>お互いの技量を良く知っているし、今では深く信頼し合っているんだ</p><p>飛龍三段蹴り、トリャ、トリャ、トリャァァァァ</p><p>ソォイッ</p><p>


　２人の闘いは熟練の舞踊家のダンスのように軽やかでありながら、どこかコミカルでもあり

　にもかかわらず、２人が繰り出す拳や蹴りには一撃で相手を打ち倒すだけの鋭さと重さが込められていることは、誰の眼にも明らかだった</p><p>はーい、まもなく終了時間でーすっ10秒前８、７、６</p><p>


　寧が、カウントダウンを始める</p><p>５、４、３、２、１終了ッ</p><p>止めッッ</p><p>


　組み合うイーディとミタマの間に</p><p>レイちゃんが撲殺ステッキを割り込ませるッッ</p><p>


　ブオンッ

　重い特殊合金製のステッキが空気を切り裂く音がモニターでもハッキリと聞こえた

　人間の頭なんて簡単に砕いてしまいそうな力強いステッキの打ち込みにリングの周りの観客全員が、ハッと息を呑む</p><p>フッここまでか</p><p>ハッここまでネ</p><p>


　ミタマとイーディはレイちゃんのステッキを間にして、ピタッと闘いを止めていた

　3分間、全く休み無しに激しく闘い続けていたのに2人とも汗1つかいていない</p><p>ええと、あのこの場合も、タイムアウトですから引き分けだけれど、両者とも負けということで良いんでしょうか</p><p>


　アシスタント役のサイトーさんが、恐る恐る寧に尋ねる</p><p>えー、これは臨時のエキシビション・マッチだからさっ勝ち負けは別に良いんじゃない</p><p>


　寧が、そう言ってニコッと微笑むと</p><p>皆さん、健闘したこの女子高校生2人に拍手を</p><p>


　レイちゃんが、リングの下の観客たちに笑顔でそう言う</p><p>おおおー、イーディ凄かったぞぉぉ</p><p>ミタマさーん、とってもお綺麗でーすっ</p><p>2人ともよく頑張った、感動したっ</p><p>


　観客席から歓声が起きる</p><p>もう、あんたたちばっかし楽しんじゃてさっ</p><p>良いところを全部持っていってズルイわよ</p><p>そうどすこのイケズ</p><p>


　リングサイドから、ミミさん、ルドルフさん、ポロンさんが言う</p><p>ミンナ、上がってくるネ最後にもう一暴れヨ</p><p>


　イーディが、笑ってそう言うと</p><p>そうこなくちゃっ</p><p>行くわよ、晴子っ</p><p>ポロン、行きますどす</p><p>


　美魔女リーグの4人が、笑顔でリングに乱入していく

　それをイーデイが、笑いながら1人1人、マットに投げ飛ばしていく</p><p>ほら、マリアあたしたちも行くわよあなたも来なさい</p><p>


　工藤遙花と剣道マリアライン晴子さんもリングに飛び込む

　みんな子犬がじゃれ合うように組み合っては、お互いをマットに投げ飛ばして笑い合っていた</p><p>はいはいみんな、もうそろそろ止めてっ放送時間が終わっちゃうよゴング鳴らして、ゴング</p><p>


　寧の指示で、ゴングが何度もカンカンと鳴らされてリングの上のジャレ合いも終わる</p><p>ホント、スクール水着柔道なんてクッダラないけれどでも、楽しかったわね</p><p>


　ルドルフさんが、満足そうな笑みを浮かべてそう言った</p><p>正式の競技じゃないからこんなの正直、勝敗とか関係ないもんね</p><p>うちは、もうちょっと、ええトコを披露したかったどす</p><p>それは本当の試合で見せれば良い</p><p>


　ミミさん、ポロンさん、グレースさん</p><p>えーと、あのはい、台本には無かったけれど、最後のプログラムがあるんですか</p><p>


　アシスタントのサイトーさんに、リング下から何やら指示が出される</p><p>えー、何なにあたしも知らないよっ、そんなのは</p><p>


　サイトーさんだけでなく、寧もその予定を知らないのは当たり前だ

　オレが放送開始ギリギリで、頼んでおいたサプライズなのだから</p><p>ええっと、あの番組の最後にですねぇ、今日、こちらの試合会場を使わせて下さった高校の校歌を歌うんですか</p><p>


　サイトーさんがカンペを見て、そう言う</p><p>歌うってことはわたしがえ、わたしじゃないわたしは歌わないんですか</p><p>


　ああ、マネージャーさんからサイトーさんに歌わせて欲しいって話も出ていたよなあ

　ゴメン、今日はダメなんだ</p><p>合唱部員、リングの前に集合せよっ</p><p>


　寧ではなく、ミタマが

　まだスクール水着＋柔道着のままリングの上で叫ぶ

　さっき、オレが頼んだ合唱部の女生徒全員がぞろぞろと、リングの前に集まって来る

　もちろん全員、オレたちの高校の生徒だから高校の制服を着ている</p><p>奈島さんあなたもよっ</p><p>


　合唱部の部長の大崎さんが寧を呼んだ</p><p>へあ、あたし</p><p>あの奈島さん、あたしのこと覚えていない3年の大崎よあたしの方は、奈島さんのことを、よく覚えているわ</p><p>


　寧にニコッと笑う</p><p>今は、あたしが合唱部長なのよでも、合唱部に入ったのは奈島さんと一緒の時なの覚えているわ、あたし</p><p>


　寧は、1年留年しているから本当は大崎さんと同じ学年だった</p><p>忘れちゃったの奈島さんも、合唱部なのよっ</p><p>


　そして高校に入学したばかりの頃の寧は合唱部に所属していた</p><p>奈島センパイ、早く来て下さい</p><p>そうですよ、早く</p><p>


　他の合唱部の女の子たちも、みんな笑顔で寧を呼ぶ</p><p>みんないいの</p><p>


　寧の眼は潤んでいる</p><p>いいも何も校歌なら、あなたも歌えるでしょ早く来なさい</p><p>


　寧は合唱部の子たちの中に並ぶ

　寧も制服姿だから同じ女子高生の中に溶け込む</p><p>カメラはあそこのカメラね</p><p>うんそうだよっ</p><p>


　すでに泣きそうな声で、寧は大崎さんに答えた</p><p>校歌斉唱</p><p>


　ミタマの号令の後

　合唱部員たちと一緒に寧はアカペラで、オレたちの高校の校歌を歌った

　合唱部員の１人として</p><p>今日の夕方牛丼屋で食事していたのですが</p><p>そこに持ち帰りの牛丼弁当を買いに来たオジサンが居て</p><p>その人が注文した品ができるのを待っているとまた別のオジサンが牛丼弁当を買いに来たのです</p><p>後から来たオジサンは、前で待っているオジサンを見て</p><p>あっ、お久しぶりです</p><p>ほら、駅の向こうでイタリアンの店をやっている＊＊です</p><p>ああ、＊＊さんかぁ、お久しぶりあけましておめでとうございます</p><p>おめでとうございます＋＋さんはフレンチですよね</p><p>ええ今度、ボクの店の方にも食べに来て下さい</p><p>なぜ、飲食店をやっているというオジサンが２人とも</p><p>夕方に牛丼弁当を買いに来ているのかがとても不思議でした</p><p>1402．学園祭2日目　／　祭りの後（その１）</p><p>・サイトー・ユーキ／１７歳（西塔夕貴）デススター・プロモーションM＆M・セクショ・藤森リンダ／２６歳　サイトー・ユーキのマネージャー</p><p>ンF所属のアイドル</p><p>はーい、そういうことで今夜の大会は、これにて閉幕っお疲れ様でしたーっ</p><p>


　寧が、涙を拭いながらカメラに向かって挨拶する</p><p>とっても楽しかったですっええっとこの大会は、次もあるんでしょうか</p><p>


　アシスタントのサイトーさんが、寧に尋ねる</p><p>うーんそれは全てっ、イーディ次第ですっあの子がやるって言ったらまたあると思いまーす</p><p>次は地上波、ゴールデンタイムで本物の女子格闘技大会よっ</p><p>そうだそうだ</p><p>


　リングサイドでルドルフさんはとミミさんが騒いでいる</p><p>うちは、スクール水着柔道でもええどすこのルールでも勝たんとうちのプライとが許しませんわ</p><p>あたしは闘う場があれば何でも良い</p><p>


　ポロンさんとグレース・マリンカさんも、勝手なことを言っている</p><p>と美魔女リーグのお姉様方は言ってますけれど、女子高生の部の皆さんはいかがですか</p><p>


　寧は工藤遙花たちにマイクを向ける</p><p>あたしも、何でも良いわよ格闘家で生きていくって覚悟を決めたんだからあんたもよ、マリアっ</p><p>はい姉さん次は、今日みたいなみっともない負け方はしませんっ</p><p>


　剣道マリアは天童乙女から、記憶改変をした時に空手の技の一部を封印している

　本当は気を打ち込む技だって会得していた

　元々、いい気になりやすい性格で自分は強いと過信して、関西ヤクザの娘たちのグループで威張りまくってたから

　空手の能力を落として生真面目な性格の工藤遙花と一緒に稽古をさせていた

　自分よりも強い人がたくさん居るということを、徹底して身体に記憶させたからもうそろそろ、剣道マリアの能力制限は解除してもいいかもしれない</p><p>わたしももっともっとトレーニングしてきます</p><p>


　ライン晴子さんも真面目なんだよなお茶目な師匠より</p><p>わたしは、いついかなる時でも誰の挑戦でも受ける</p><p>


　ミタマはスクール水着の上に、白ガクランを羽織って答えた

　リング下の観客たちから、声援が上がる</p><p>ただし我が主様のお許しがあればだっ以上ッ</p><p>


　最後に、イーディが</p><p>次は、スクール水着柔道ジャナクッテアメリカ・ラスベガスでの試合なのネ大晦日の放送を楽しみにしてるが良いノネッッ</p><p>えイーディちゃん、正式に決まったの</p><p>


　ミミさんが、イーディの発言に驚く</p><p>詳しいことは来週、マルゴが記者会見するネ</p><p>年末とは聞いていましたけれど</p><p>いよいよか</p><p>楽しみどす</p><p>


　ルドルフさん、グレースさん、ポロンさん</p><p>はーい、来週、日本の格闘技ファンがひっくり返るような大ニュースが発表されますからっみんな、楽しみに待っててねーっ</p><p>わたしも楽しみです</p><p>


　再び、カメラは寧とサイトー・ユーキさんに戻る</p><p>それでは皆さん、また、お会いしましょうそれではっ、緊急報道特別番組っ第１回チキチキ、ドキッ女の子だらけのスクール水着柔道大会っハナザワ不動産にハナザーさんは実在したっ、スペシャル司会はあたしっ、奈島寧がお送り致しましたっ</p><p>アシスタントは、サイトー・ユーキでしたありがとうございましたっ</p><p>see you</p><p>


　寧とサイトーさんの笑顔と共に放送は終わった

　校庭でのスクール水着柔道大会が終わると同時に

　オレたちのカフェ・テラスに、お客さんがズワッと押し寄せる

　そのほとんどは、在校生だ

　学園祭の最終日も、そろそろ終わり外部からのお客さんは、大多数が帰って行く

　校内に残るのはこの後の後夜祭を楽しみにしている生徒たちだけだ</p><p>うん、予想通りお土産用のパンは全部売れたようね</p><p>


　克子姉が、カフェ・テラスの店先を映したモニターを見上げて言う</p><p>今、オーブンに入っているパンで今日は、終わりにしましょう</p><p>後夜祭の前にオレたちも店を片付けないといけない</p><p>女子テニス部の皆さんだって、後夜祭に参加したいだろうし</p><p>それなら作業台の方は先にお掃除を始めています</p><p>マナがお手伝いしまーす</p><p>


　手の空いていたマナやハイジたちが、愛と一緒に片付けに入る</p><p>あれれ、みんなこっちに来たみたいです</p><p>


　ヨミが、モニターを見上げて言う</p><p>あ、ホントだ</p><p>


　マナの声に、オレも外部モニターを見る

　カフェ・テラスにレイちゃんや、寧、ミタマたちが現れた

　さっきまで寧のアシスタントをしていたサイトー・ユーキさんも、アイドルの衣装を着替えて一緒に来ていた

　サイトーさんのマネージャーの藤森さんも居る

　それから、月子と五十嵐イズミも

　そしてその後ろには、たくさんの生徒たちがゾロゾロと付いて来ている</p><p>イーディお姉様たち格闘家メンバーは、リングの撤収作業をなさっているんでしょう</p><p>控え室に使っていた白テントも、解体しなくちゃいけないからアイドルさんとマネージャーさんにこちらに来ていただいたんだと思うわ</p><p>


　オレたちのカフェ・テラスなら、お茶も出せるしパンも食べてもらえる

　レイちゃんも今回はあくまでも特別ゲストだったんだからイーディたちに付き合って、力仕事をする必要はない

　ミタマと月子は、オレに寧の警護役を命じられたままだから当然、寧に付いてくる月子には五十嵐イズミを連れて帰るという仕事もあるし</p><p>あなた、こっちはあたしがやっておくからエリちゃんとリエちゃんとキヌカちゃんを連れて、寧ちゃんたちのところへ行きなさい</p><p>いや、でも最後のパンを焼き上げるのと、オーブンの掃除はオレがやるよ</p><p>


　オレだけ仕事しないのは悪い</p><p>いいから、行ってきなよ、お兄ちゃん</p><p>ミタマお姉ちゃんが、テレビに出ちゃったんだからエリちゃんたちも出てってもおかしくないしさキヌカちゃんは、お片付けとか苦手だもんね</p><p>面目次第もございませぬ</p><p>


　キヌカが、マナに頭を下げる

　キヌカも姉のミタマも家事は全然できない</p><p>それに吉田くんは、恵美ちゃんを迎えに行かないと</p><p>後夜祭のフォークダンス恵美ちゃんと踊るでしょ</p><p>


　愛は、優しくオレを見る</p><p>フォークダンスって何のことだ</p><p>あら後夜祭のフォークダンスって、今でもやっているの</p><p>


　克子姉が、愛に尋ねる</p><p>やるって聞きました</p><p>


　愛も１年生だからこの高校の学園祭は、今回が初めてだ</p><p>ああ、もしかして学園祭が終わって、いらなくなった木材とか集めてキャンプ・ファイアーとかやってその炎の周りで、恋人同士が踊るみたいな</p><p>


　マナが食い付いてくる</p><p>今は火は燃やさないダイオキシンが発生するからって禁止になったらしいよ</p><p>でも恋人たちが、みんなの前で踊るのは今でもやっているみたい</p><p>


　そういうイベントがあるんだ</p><p>あたしも聞いたことがあるわもう５年も前だけれど</p><p>


　克子姉が懐かしそうに微笑む

　克子姉は、高校１年生の春に白坂創介に誘拐されたから学園祭についての話は上級生たちから聞いていても、実際には体験していない</p><p>だから吉田くんと恵美ちゃんは踊らないとダメ</p><p>


　オレとメグが婚約していることは学校中の生徒たちに知られている

　そういうイベントに出ないと、変だと思われるよな</p><p>恵美ちゃんは、吉田くんが迎えに来てくれるのを待ってると思うよ</p><p>このイベントは男の子が、女の子をダンスに誘うところからスタートだから</p><p>


　ああ、オレが女子陸上部に居るメグのところへ行って

　他の生徒たちの前でダンスに行こうと誘わないといけないのか</p><p>そうね恵美ちゃんは普通の子だから、そういうイベントは参加したいって思っているわよね</p><p>


　克子姉も、オレを見る</p><p>ごめん、手の掛かるお姉ちゃんだけれど行ってあげて、お兄ちゃんお願いっ</p><p>


　母違いの姉であるメグのために、マナはオレに頭を下げた</p><p>判った行って来るよ、オレ</p><p>


　オレは、エプロンと白帽を外して外に行く準備をする</p><p>ああ、警護役に安寿ちゃんを連れて行ってねこっちは、大丈夫だから</p><p>


　そうだなレイちゃんに、ミタマ、キヌカ、ハイジも居る

　オレは休憩室のドアを開け、中で監視システムをチェックしていた黒瀬安寿に声を掛ける</p><p>黒瀬さん、外に出るから警護を頼む</p><p>


　今後、オレの専任警護役になる予定の黒瀬安寿は、すぐに飛び出して来た

　カフェ・テラスでは可奈センパイが自ら、レイちゃんやサイトーさんたちにパンとコーヒーを運んでくれていた</p><p>うちのパンは美味しいよっさっ、食べてっ</p><p>


　寧が、サイトーさんにパンを勧める</p><p>あ、ありがとうございますっいただきまーす</p><p>


　サイトーさんは、パンに食らいつく</p><p>ユーキ、そういう時はちょっと頭の悪い子みたいになるけれど、口の方をパンに近づけてパクッと食い付くのよその方がアイドルとしては、可愛く見えるから</p><p>


　マネージャーの藤森さんが、そんな注意をする</p><p>そんなんじゃ、食レポの仕事が来たら困るわよ</p><p>


　サイトーさんは、子供の様に大きく口を開けてパンに食らいつく

　なるほどバカっぽいが、確かに可愛いらしく見える</p><p>あれれホントに美味しい</p><p>


　サイトーさんは、驚いた顔をする</p><p>あら、ホントね学園祭の模擬店のパンなのに</p><p>


　マネージャーさんは、上品にパンを小さく千切って食べていたがやはり味に驚いている</p><p>ああ、うちのパンはねっそこのパン工房で作った焼きたてなんだよっ</p><p>わたしたちの高校には、将来パン屋さんになる人のためのパン技能士コースというのがあるんですこれは、そのコースの生徒が焼いたパンですから</p><p>


　寧の説明に、可奈センパイが付け足す</p><p>ああ、ちょうど来たわノブあなたのパン、美味しいって言ってくれたわよ</p><p>


　可奈センパイが、オレに気付く

　周囲にヤジウマが多すぎて、近寄るまではオレが見えなかったようだ</p><p>あああ、ヨッちゃぁぁん</p><p>


　寧が椅子から立ち上がりオレに飛びついて来る</p><p>合唱部のことアリガトねっアリガトねっお姉ちゃん、とっても嬉しかったよぉぉぉ好き好き好きっ</p><p>


　グラマラスな肉体をオレに押し付けて抱き締めて来る</p><p>ブー、ブー、ブー</p><p>


　ヤジウマの男たちから、オレにブーイングが起こるが</p><p>いいでしょっ姉弟の愛情表現なんだからっ、外野は黙っててよんっ</p><p>


　寧は、オレを抱き締めたままヤジウマたちを叱りつける</p><p>ええっとこの人、奈島さんの弟さんなんですか</p><p>


　サイトーさんは、驚いている</p><p>そうそう、そうなのーっヨッちゃん、大好きっ</p><p>


　寧そろそろ

　周りの男たちの眼が怖い</p><p>えっとさっきもお会いしましたよね</p><p>


　サイトーさんはオレのことを覚えていた

　さっきはマルゴさんたちと一緒のメンバーにオレが居たもんな</p><p>はい吉田です</p><p>


　オレは仕方なく名乗る</p><p>あれれ、どうして奈島さんの弟さんが吉田さん</p><p>ああ、それはねあたしの親戚のオジサンの前世の従姉の息子のお母さんの孫娘の結婚相手の大学の後輩がプラズマ・シンクロン理論によって結婚して離婚して再婚して駆け落ちしてオホーツクにオーロラを観に行った結果生まれたのが上野公園の大仏様だからだよ</p><p>


　寧は、ニコニコと笑っている</p><p>今は顔だけしか残ってないんだよね胴体は戦争中に供出されちゃったんだってでも、顔だけでもう頭が落ちたりはしないっていうことで、今は受験のお守りとかになっているんだよ上野大仏ヨッちゃん、今度、お姉ちゃんとお参りに行こうネっ</p><p>お邪魔しますわっ</p><p>


　リエとエリが、割り込んで来る</p><p>あああーっ、いつもテレビで観ている双子ちゃんだぁぁ</p><p>


　サイトーさんは、大きな声で驚く</p><p>お邪魔邪魔邪魔、お邪魔んま</p><p>


　その２人の前にさらにキヌカが現れた</p><p>どうしたのか、キヌカなぜ、そんなに不機嫌なのだ</p><p>


　ミタマが、キヌカに声を掛けたので</p><p>えっ、えっ、えーもしかして、この子</p><p>左様我が妹にして、ステルス・キヌカの正体だ</p><p>ステルス・キヌカとは、わたくしのことでございますっ</p><p>


　キヌカは、ササッとテレビの時に付けている布の忍者頭巾を被る</p><p>うわぁぁ、本物だぁぁっ</p><p>


　サイトーさんは、ホントに雪乃の番組をよく観てくれているんだな</p><p>お姉様お一人だけ楽しまれたようで、ズルぅございます</p><p>これもお役目キヌカに文句を言われる覚えはない</p><p>


　ミタマは、妹を睨むと</p><p>されどお前が納得できぬというのなら、心ゆくまで相手をしてやろう、来い</p><p>お姉様、覚悟</p><p>


　またカフェ・テラスの店先でミタマとキヌカの大道芸大会が始まった</p><p>安城流、炎のコマッちょいやぁぁ</p><p>真空地獄コマミラノ風ッッ</p><p>


　ミタマが、真剣の切っ先で、ブオンブオンと大コマを回すと

　キヌカは、ミタマの頭の上に片手で逆立ちしたまま自分がクルクル回っている</p><p>わぁぁ、スゴイ、スゴイですぅ</p><p>


　サイトー・ユーキさんが、安城姉妹の妙技に拍手している

　月子が、スッとオレに近寄る</p><p>五十嵐さんは、このままお屋敷へお連れ致します</p><p>


　ああ同じ学校の茉莉花と松下真樹さんは、先にミナホ姉さんとお屋敷に行っている</p><p>麗華お姉様のお車に乗せていただくことになりました</p><p>


　レイちゃんに連れて行ってもらうのなら、問題ない

　オレは五十嵐さんを見る

　彼女は、とても暗い顔をしていた</p><p>心配するな、すぐに松下さんたちと合流できるからそれと、なかなか良い声だったぞ</p><p>


　オレは、五十嵐イズミの声を褒めた

　五十嵐イズミは、身体を月子に支配されたままだからそれ以上は答えられない</p><p>ヤッちゃんオレ、メグを迎えに行って来るから</p><p>ああ、そっかうん、そろそろだよねっ判った、行っといでヨッちゃん</p><p>


　寧が、ようやくオレを放してくれる</p><p>メグちゃんによろしくねっお姉ちゃんは、ここでもう少しサイトーさんとお話しているからっ</p><p>


　サイトー・ユーキさんはミナホ姉さんが、デススター・プロから奪い獲ることになっている女性タレント部門に所属している

　オレは明日、デススター・プロに行くことになっているから

　会社の内情なんかを、サイトーさんとマネージャーさんから聞き出してくれるんだと思った</p><p>うん、じゃあ行ってくるよお姉ちゃん</p><p>行ってらっしゃい、ヨッちゃん</p><p>


　オレはメグの居る女子陸上部のグラウンドへ向かう

　オレの後ろから警護の黒瀬安寿が追って来る

　さてとどういうルートで行こうか

　取りあえずイーディたちの様子も見たいから、校舎の中を抜けて校庭へ出て、そこからグラウンドへ向かうことにした

　ああ、大分、空が暗くなって来た

　もうすぐ日が暮れる

　校庭に出るとさっきのスクール水着柔道大会の余韻がまだ残っていた

　ただしリングも、リングの周囲の台もすでに半分以上が解体されて、トラックに積み込まれている

　ホントに、簡単に組み立てられてすぐに解体できるんだ

　イーディが、オレに気付いて走って来る

　もうスクール水着柔道の格好ではない

　学校指定のジャージの上下に着替えて、作業をしていたようだ</p><p>みんなと観てたぞ、スゲェ、面白かった</p><p>


　オレがそう言うと、イーディは嬉しそうに笑った</p><p>ネットを見てみたケレド、ナカナカ反響が良いのヨ上手くいったヨ</p><p>


　もう調べたんだ</p><p>マルゴがネタカサキに、アメリカへ行く前に、もう少しアタシたちの日本での知名度を上げろって言われていたノヨ</p><p>


　タカサキってマルゴさんが、格闘技興行の話を頼んだヤクザの人か</p><p>そうでないと、日本でのテレビ放映権が良い条件で売れないッテ</p><p>


　そうか女子格闘技は、日本では一部の格闘技ファンにしか知られていないもんな</p><p>もっと多くの人たちに知られた存在にならないとゴールデンタイムの地上波放送はムズカシイって言われたノヨ</p><p>ダカラ申し訳ないケレド、ネイやミタマやレイカにも登場してもらってとにかく、アタシたちの名前と顔が知られるような放送をやったノネ</p><p>


　今日のスクール水着柔道大会はとにかく話題性には富んでいる

　放送されたものがネットで拡散して今日の出場選手たちのことも評判になるだろう

　格闘技ファン以外の人たちもイーディたちに興味を持つ</p><p>コレで大丈夫だと思うヨ後は、マルゴが上手く交渉してくれるネ</p><p>そうかイーディ、色々と大変だったんだな</p><p>


　　オレは、イーディの髪を撫でてやる</p><p>うん、頑張ったヨDarling</p><p>ソレデDarlingにお願いがあるノネ</p><p>ハルコのコトなのヨ</p><p>


　イーディは、リングの方で荷物を運んでいるライン晴子さんを見る</p><p>あのコは今学校に行ってないノネ</p><p>


　晴子さんは、父親と上手くいってなくてルドルフ聖子さんのジムに住み込んでいるんだった

　当然高校には行ってないんだろう</p><p>アタシはハルコが、ウチの高校に入れるようにしてあげたいノヨ</p><p>エロシーンが足りなくて済みません</p><p>色々と新キャラの伏線を張ってますがその分、後でたっぷりエロが来ます</p><p>もうしばらくお待ち下さい</p><p>1403．学園祭2日目　／　祭りのあと（その２）</p><p>・竹芝百合香／１８歳女子陸上部キャプテン陸上を武道だと考えている</p><p>


　イーディは、そんなことまで考えていたんだ</p><p>イーディの気持ちは判ったオレからミナホ姉さんに頼むのは構わないけれど</p><p>でも、それはやっぱりライン晴子さんが自分で高校に行きたいって意思表示しないと進めてはいけないことなんだと思う</p><p>


　オレたちで勝手にやって良いことではない</p><p>ウン、アタシもソウ思うネ</p><p>


　イーディも、うなずく</p><p>デキルコトなら、ハルコには今日の学園祭を見て、アタシたちの学校に興味を持って欲しかったノヨ</p><p>デモ、ハルコはさっきまで試合のコトで頭がいっぱいダッタノネダカラまだ全然、学校の様子を見てないノヨ</p><p>


　だが学園祭は</p><p>リングの撤収が終わったら、少しこの学校の中を案内してアゲヨウと思っているケド</p><p>


　学園祭は、もうほとんど終わっている</p><p>模擬店も展示物も片付け始めている</p><p>まだ後夜祭があるよ後夜祭だけでも、見てもらえばいいよ</p><p>イイノカナ後夜祭</p><p>


　後夜祭は、本当は在校生だけしか残れないことになっている</p><p>その辺は、何とかゴマカそうよむしろ、ライン晴子さんにうちの高校を見てもらうんなら、外部からのお客さんがいない在校生だけの後夜祭の方が良いかもしれないし</p><p>ソウネこの高校に通うかどうかの判断をするには、ソレがイイカモネ</p><p>ああ、オレたちのカフェ・テラスも、もうすぐ店を閉めることになっているからさ閉まっちゃう前に、ハルコさんを連れて行ってあげてくれ</p><p>


　オレは、時計を見てそう言う</p><p>今なら、まだみんな揃っているから</p><p>


　寧やアイドルのサイトー・ユーキさんたちも居る

　スクール水着柔道大会の関係者が一緒に居る方が、ライン晴子さんも居残りやすいだろう</p><p>うん、判ったヨ、Darlingそしたらセイコたちも連れて行くネハルコが高校に通うのには、セイコの了解を取らないとイケナイカラ</p><p>


　ライン晴子さんは、今は師匠のルドルフ聖子さんのジムで暮らしているんだからルドルフさんにも、当然、話を通さないといけなくなる</p><p>ホント、イーディは、スゴイよな色んな人たちのことを考えて行動しているんだから</p><p>


　今日のスクール水着柔道大会だって

　お屋敷でテレビの放送を観ている少女暗殺者たちには格闘家として生きる道があることを示したし

　マルゴさんのアメリカでの格闘技興行を成立させるために日本での自分たちの知名度を上げて、高くテレビ放映権を買ってもらうという理由もあった

　その上父親との問題で、高校へ通っていないライン晴子さんにうちの高校を紹介する機会にもしてしまうなんて</p><p>ノーノーノーアタシはスゴクはないヨただ、自分のデキルことをヤッてるダケネDarlingと同じヨ</p><p>ウウン、ソウじゃないネアタシは自分がデキルことを判っていて、それをヤッているダケダケドDarlingは、デキナカッタコトに挑戦して、無理矢理にでもデキルようになっちゃうヒトだものネ</p><p>オレはそんなんじゃないよ</p><p>


　オレは、そんなイーディの言葉を否定する

　オレは、そんなに出来の良い人間じゃない</p><p>ソウなのヨDarlingは、もっと自分に自信をもたないとイケナイのネ</p><p>自信を持つと楽にナルヨダケド、無理はシナイデネDarlingの後ろには、いつでもアタシたちが付いてるコトを忘れないデネ</p><p>


　イーディはクスッと微笑むとオレの後方3メートルで警護してくれている黒瀬安寿に</p><p>アンジュしっかりDarlingの警護をするのネ</p><p>は、はい了解です</p><p>


　黒瀬安寿は、ペコリとイーディに頭を下げる

　オレたちの家族におけるイーディのポジションと彼女の強さを、黒瀬安寿は理解している

　警護役としては大人しくて、少し人が良すぎるところがあるけれど、黒瀬安寿は頭の良い子だ人を見る眼もある

　どうして、黒瀬安寿はさっきから、ずーっとオレの後方に離れているんだろう

　警護ということなら、これぐらい離れていても問題ないのかもしれないけれど</p><p>イーディこれ、どーすんのっ</p><p>


　解体中のテントの方から、モンキー・ミミさんがイーディを呼ぶ</p><p>今、行くネッちょっと待っテテ</p><p>


　イーディは、ミミさんに手を振ると</p><p>ソレジャアね、また後でネDarling</p><p>うん、よく頑張ったなイーディ</p><p>


　オレは日が暮れて暗くなって来た校庭の影で、軽くイーディを抱き締める

　キュッと全身が引き締まっている鍛えられた肉体なのに抱き締めてみると軽量級のイーディは小さい</p><p>もう大丈夫ッアタシは元気百倍ネさ、メグミのトコロに行って来テ</p><p>うん、迎えに行って来るよ</p><p>


　イーディは、スタタタタッとミミさんの方へ走っていく

　オレは、女子陸上部のグラウンドへ向かう

　ようやく、女子陸上部のグラウンドに着くと</p><p>もう、夕陽がすっかり沈みかけている空はとても綺麗な夕焼けだった</p><p>女子陸上部も学園祭でのイベント校外から来た人や、在校生の希望者の陸上記録の記録を計ってあげるも、すでに終了していた</p><p>グラウンドに出していた用具も全て片付け終わっていた</p><p>オレは、薄闇の中女子陸上部の人たちを探す</p><p>ああ、あそこか</p><p>女子陸上部の人たちは全員グラウンドの入り口の辺りに集合していた</p><p>


　気配に振り向くと

　黒瀬安寿は、相変わらずオレの後ろを数メートル離れて追ってきている

　あ無言で、木の陰に隠れた</p><p>これはあの子なりに、オレに気を使っているつもりということなんだろうか</p><p>よく判らない</p><p>おおーっ、パン屋くんだっ</p><p>恵美、王子様が迎えに来たわよっ</p><p>


　オレの姿を見て、女子陸上部の人たちがそんなことを言う</p><p>やっぱり後夜祭では踊るんでしょ山峰ちゃんとパン屋くんも</p><p>


　この高校ではホントに恋人同士の生徒は、後夜祭でフォークダンスを踊るというのが決まりになっているんだ

　メグは、恥ずかしそうに下を向く</p><p>なんだい、山峰はフォークダンスに行きたいのかいっ</p><p>


　もの凄く不機嫌そうな顔で陸上部部長の竹芝さんがやって来る

　この人は、信じられないくらい硬派な性格だからそういうイベントは嫌いなのかもしれない</p><p>どうなんだい山峰</p><p>


　ギロッとメグを睨む竹芝さん

　グラウンドに集まった女子陸上部の他の部員たちも一斉にシーンと静まり返る</p><p>あ、あのキャプテン、申し訳ないんですけれどああああ、あたしも、フォークダンスに行きたいですっ</p><p>


　一人の部員が手を上げる

　その部員を竹芝キャプテンは、睨み付けるが</p><p>えっと、あのあたしは、もう3年生ですし、この学園祭で陸上部も引退しますそ、それであの</p><p>


　その上級生の部員は、決死の覚悟で竹芝さんに言う</p><p>ゴメンなさい、今まで内緒にしてましたけれどあたし、今年の春から交際している相手がいましたぁぁッッ</p><p>


　と、驚きの声を上げたのは女子陸上部員の3分の１ぐらいの人たちだけだった

　つまり上級生を中心に、残りの人たちはこの人に恋人がいることを知っていたんだろう</p><p>そ、それであたしは、これが最後の学園祭でフォークダンスが踊れるチャンスも、今日だけなんですっですからなにとぞ、このわたしをアカマツ・アケミをアカマツ・アケミをダンスに送り出していただけるようお願い申し上げますっアカマツ・アケミですっ</p><p>


　最後はテンパって選挙演説みたいになった</p><p>で、アカマツの相手は誰なんだい</p><p>


　竹芝さんは、アカマツさんを睨んだまま尋ねる</p><p>あああ、あたしの彼は3組のキヨシバ・キヨシキヨシバ・キヨシでございますっどうぞ、温かいご支援をタマワりますよう、心からお願い申し上げますっ</p><p>


　アカマツさんは、もはや失禁寸前だ</p><p>あ、あの済みません実はあたしも</p><p>


　と別の部員も、口を開く</p><p>あたしも、実は3年2組のヨネヤ・ヨシオくんと付き合ってますッ</p><p>うええーっ</p><p>


　今度は、竹芝さん以外の陸上部員全員が驚きの声を上げた</p><p>ちょっとマサミ、あんた、いつからよ</p><p>全然聞いてないわよっ、そんな話</p><p>ええっとあの実は、昨日から</p><p>


　き、昨日

　昨日は学園祭の初日だ</p><p>あの休憩時間に、ヨネヤ君に体育館の裏に呼び出されてコクられちゃったてへっ</p><p>てへじゃないわよっそれで、マサミ、あんたそのまま、オッケーしちゃったの</p><p>そうよ、そうよどういうことなのか説明しなさいよっ</p><p>


　竹芝さんの恐怖よりも、好奇心が勝ったらしい

　女子部員たちは、どんどんマサミさんに詰め寄る</p><p>いや、それがヨネヤ君が突然、STAPも解散しちゃったわけだしオレとマサミが、付き合うっていうのも悪くはないんジャネって言ってきて</p><p>うーん意味が判らないわよ</p><p>あたし判る話の流れとしてはあり得ることよ</p><p>あり得ないことが起きたんだから、あり得そうなこともあり得ちゃっていいっていうハイレベルな理論武装よ</p><p>ああ、肯定的な話題が続くと、ついつい話にうなずいてしまうっていう羽毛布団とかダマされて買わされるパターンの</p><p>ヨネヤ君は、そういう人じゃありませんっ</p><p>


　マサミさんが、女子部員たちに怒る</p><p>それでこのまま、オレとマサミが付き合うっていうのは、アリかナシかどっちだと思う忌憚の無いご意見をオレに告げてミソなぁんて行ってくるからあははははは</p><p>


　不意に笑い出すマサミさん</p><p>あたしはナシってことはないんじゃないかなぁなぁんて答えたんですけれどあははははははとりあえず</p><p>軽いな、お前</p><p>


　竹芝キャプテンの重い声が響く</p><p>あす、済みませんキャプテン</p><p>


　慌てて、マサミさんは小さくなる</p><p>別件で、自分もキャプテンにご報告しなくてはならないことがございますっ</p><p>


　また別の短髪の部員が手を上げる</p><p>何だツカモト</p><p>はい、自分はいえ、わたくし、不肖、ツカモト・トモコは、現在、気になっている男子が若干１名存在しておりますーっ</p><p>


　ツカモトさんは、胸を張って宣言する</p><p>そしてぇぇぇぇ、キャプテンのお許しがございましたらこ、こ、こ、これからその男子に、わ、わ、わ、わたくしと踊って下さいませぬかといえ、わたくしとフォークダンスを踊ってたもれいやいや、フォークダンスを踊ってくれなければ、このツカモトこの場で腹を切って死ぬと強要せねばなりませんっ</p><p>


　告白でなく、強要なのか</p><p>ですので、どーかキャプテン不肖、ツカモトを、何も言わずに送り出して下さいっお願い致しますっ</p><p>


　ツカモトさんは、その場で土下座をする

　グラウンドに風が、ぴゅうううと吹いた</p><p>一応聞くが、ツカモト相手は誰だ</p><p>


　竹芝さんは、静かに尋ねる</p><p>1年3組、アオバ・シゲアキ氏でございますっ</p><p>


　ツカモトさんは、土下座の体勢から顔を上げ竹芝キャプテンを見上げて答えた</p><p>えツカモトさん、１年のアオバ君ならカノジョいるわよ</p><p>


　部員の1人がポロリと呟く

　ギョッとなるツカモトさん</p><p>いや、だからアオバ君でしょあの人は、中学の時から付き合っているラブラブのカノジョがいるから</p><p>うん、有名だよね体操部のアイカワさんだよね</p><p>あたしの中学の後輩だからよく知っているけど</p><p>あの2人は別れないよねー</p><p>うん、無理だよねー</p><p>すっとラブラブだもんねぇ</p><p>かくなる上は、この場で腹を</p><p>


　おいおい、ツカモトさん</p><p>ツカモトのことは無視して他にも、この中にフォークダンスを踊りたいやつはいるか</p><p>


　竹芝キャプテンは、女子陸上部員全員に言う</p><p>あ、は、はいわ、わたしも</p><p>ほら、ミホコも良い機会だから、公表しちゃいなさいよ</p><p>す、済みませんわたくし、スズキ・ミホコもカレシがおりますっ</p><p>


　というわけでさらに2人、恋人のいる部員が手を上げた</p><p>他にはいないんだねっ</p><p>


　竹芝さんは、1人1人の顔を睨み付けていく

　もう手を上げる部員はいない</p><p>いいだろう陸上精神に則って、節度有る男女交際を心掛けろ道を外れたやつは、あたしと陸上の神がゼッタイに許さないからね覚えておきな</p><p>竹芝さんり、陸上の神って</p><p>


　部員の1人がつい尋ねてしまった</p><p>バルボラ・シュポタコバに決まっているだろ</p><p>


　だ、誰だそれ</p><p>槍投げの女子の世界記録保持者だみっともない恋愛をするヤツには、あたしとバルボラ・シュポタコバが全力で槍を投げ付けてやることになるからそのつもりでいなっ</p><p>じゃ、取りあえずフォークダンスへ行くヤツは、ダッシュでグラウンド３周ほら、行けっ</p><p>


　取りあえずどうにか竹芝さんは、ダンスへ行くことは許してくれるようだ</p><p>あ、ありがとうございますっアカマツ・アケミ走りますっ</p><p>


　先頭を切ってアカマツさんが走り出す</p><p>ハマダ・マサミ走りまーすっ</p><p>スズキ・ミホコ走らせていただきまーす</p><p>


　カレシが居ることを公表した部員が、次々と走り出す</p><p>うおおおおおおおおおおーっ</p><p>


　告白する前に失恋したツカモトさんも大声を上げながら、全力疾走する

　メグはまだ戸惑っている</p><p>ほら、メグ走るぞ</p><p>


　オレは、メグのところまで走ってメグの手を掴む

　メグは、オレの眼を見てそう尋ねた

　メグは、愛やイーディたちオレの他の女たちに悪いと思っているんだ</p><p>とにかく、今は走るんだ走らないと何も始まらないよ</p><p>


　オレは、メグの手を引いて走り出す

　オレたちは手を繋いだまま全力疾走で、グラウンドを3周する

　オレは陸上部員じゃないしオレだけ制服だから、みんなと同じペースで走るのは結構キツかった</p><p>3周終わりました</p><p>


　汗ばむ手でメグの手を握ったままオレは、どうにかゴールした

　他の部員たちは全員、オレたちよりも先に走り終わっていた</p><p>ああ、見届けたところで</p><p>


　ゴールラインに仁王立ちになっていた竹芝キャプテンが、オレたちの後ろを見る</p><p>誰なんだ、お前は</p><p>


　オレは後ろを振り返る

　するとオレの後方、数メートル離れたところに

　黒瀬安寿が居る

　この子はオレの警護を命じられているからって

　隠れていた木陰から飛び出して来て、オレとメグの後ろを走っていたのか

　グラウンド3周ずっと</p><p>ご、ご挨拶が遅れて申し訳ございませんっわ、わたくしこの度、黒森様の専任警護役を拝命致しました、黒瀬安寿でございますっ</p><p>


　黒瀬安寿は気が弱い

　竹芝キャプテンの眼力に負けて、震えながら敬礼して自己紹介をした</p><p>クロモリって、誰</p><p>


　この学校の中でのオレは今でもヨシダ・ヨシノブだ

　黒森公の名前は、一切使っていない</p><p>そそそそ、それは</p><p>


　ヤバイぞ黒瀬安寿が、余計なことを口走るかもしれない</p><p>クロモリというのは、うちのお店の名前よ</p><p>


　不意にグラウンドの外から、聞き慣れた優しい声がした</p><p>正式にはドイツ語でシュヴァルツ・ヴァルトっていう名前なんだけれど、お店の常連さんはみんなクロモリさんて呼ぶのよ</p><p>よしだくん、よしだくん、よしだくん、よーしーだくーん</p><p>


　渚の娘の真緒ちゃんが笑顔でグラウンドの中へ入り込んでくる</p><p>おいおい、真緒ちゃん</p><p>


　オレは慌てて、真緒ちゃんを捕まえに行く</p><p>よしだくん、よしだくん、よしだくん、よしだくん、よしだくん、よしだくん、よしだくん、よしだくん、よしだくん、よしだくん、よしだくん、よしだくん</p><p>


　真緒ちゃんはキャッキャ騒ぎながら、オレにしがみついてくる

　オレのことを、ここではパパと呼ばないように渚にキツく言われているんだろう

　でも大丈夫か</p><p>こんにちわー、あたしは吉田くんの親戚の真緒でぇすっ</p><p>


　真緒ちゃんが、女子部員たちに笑顔で挨拶する</p><p>ごめんなさい娘が</p><p>


　渚も、グラウンドに降りて来た

　ああ渚の後ろにルナが居る

　ルナが巫女の力で真緒ちゃんが変なことを言い出さないように、食い止めてくれているんだ</p><p>このグラウンドも、懐かしいわあたしも、昔、ここの高校に通っていたのよ</p><p>


　渚も克子姉と同じで、高1の春に白坂創介に誘拐された</p><p>ごめんなさい、学園祭の時間に間に合うように来たかったんだけれど急なお客様がいらしたので遅くなってしまったのよ</p><p>いつもうちの子たちが、お世話になっています隣町でシュヴァルツ・ヴァルトっていうお花屋さんを経営しています片貝渚です</p><p>片貝真緒です</p><p>


　真緒ちゃんは、渚と一緒にもう一度挨拶した</p><p>あ、知ってるすごい大きなお花屋さん</p><p>ああシュヴァルツ・ヴァルトあたしもお花を買ったことがあります</p><p>


　渚の花屋は、この辺りではかなり有名な店だ</p><p>もう安寿さん、何してるんですか</p><p>


　ルナが、黒瀬安寿のところへ行く</p><p>ごめんなさい、あの子もうちの親戚なんです今、中学３年生で来年、この高校を受けることになっているんで、今日は下見に来たんですけれど良信くんと恵美ちゃんが居たから、嬉しくなって一緒に走ってしまったのよね</p><p>


　渚が、そんな無茶な説明をするが</p><p>まったく、困ったお姉さんですね</p><p>


　ルナが巫女の力を放出して、陸上部の人たちを納得させる</p><p>そ、そうかいそういうことなら仕方ないね</p><p>


　竹芝さんさえも受け入れてしまった</p><p>さあ、行きましょうフォークダンス、楽しみだわ</p><p>


　渚は、優しく微笑む</p><p>ホントは後夜祭は在校生だけって聞きましたけれどあたしは元・生徒ですし、この子たちの親類ですから見せていただくのはいいですよね</p><p>


　渚の後ろから、ルナがみんなの心を支配する</p><p>う、良いんじゃないのかあたしは問題ないと思うよ</p><p>


　竹芝キャプテンのお墨付きが出た</p><p>ありがとうございますじゃあ、行きましょう良信くん、メグちゃんそれと</p><p>


　渚は黒瀬安寿の名前を覚えていない</p><p>ああ、そうねさあ行きましょう</p><p>では失礼します、竹柴さん陸上部の皆さんもメグ、行くよ</p><p>う、うんお先に失礼します</p><p>


　オレたちは、竹芝さんたちに頭を下げる</p><p>あ、そうだったキャプテン、あたしたちも行きます</p><p>お疲れ様でした、失礼しまーす</p><p>


　ダンスへ参加する他の部員たちも、慌ててそれぞれの恋人のところへ向かう</p><p>ああ、気を付けてな今日の反省会は、明後日やるじゃあ、解散</p><p>


　竹芝さんは、狐につままれたような顔で部員たちに、そう告げた</p><p>今日はちょっと事情があって秋葉原で時間を潰さないといけなかったのですが</p><p>5年前によく通った巡回ルートを廻ったらとてもツライ</p><p>昔と違って見たいものも欲しいものも、全て、違ってしまっていて</p><p>なくなってしまった店も、大幅に縮小してしまった店も多いですし</p><p>それと外人さんが多いですね</p><p>あと中古グッズの店に、まだけいおんやまどかのコーナーは残っているんですけれど</p><p>ハルヒは完全に忘れ去られているうーむ</p><p>そう考えると10年経ってもいまだに強いアイマスやラやFATEは本当にスゴイ</p><p>1404．学園祭２日目　／　祭りのあと（その３）</p><p>


　すっかり暗くなったグラウンド前の道をオレたちは並んで歩く

　オレとメグと渚と真緒ちゃんとルナと黒瀬安寿</p><p>よしだくんっ、よしだくんっ、よしだくんっ、よしだくんっ</p><p>


　相変わらず真緒ちゃんは、オレにピッタリくっついて来る

　一方、黒瀬安寿はさっきまでとは違い、オレたちのすぐ後ろを歩いている</p><p>何でさっきは、あんなに離れていたんだ</p><p>えーと、あのそれはですねぇわ、わたし男の人と二人っきりで歩いたことが全然無いので何となく恥ずかしくなってしまいまして申し訳ありません</p><p>


　何だそんな理由だったのか</p><p>それと先ほどは取り乱してしまいまして、誠に申し訳ございませんでしたっ</p><p>


　竹芝キャプテンと女子陸上部員たちの前でクロモリの名前を出してしまったことを黒瀬安寿は詫びる</p><p>気を付けろよ今回はしょうがないけれどルナが来てくれて助かったよ</p><p>


　巫女の力のあるルナだから、多少のことは誤魔化せる</p><p>ていうかどうしてルナは、この時間にここへ来たんだ</p><p>


　ルナはお屋敷で、アニエスたちと一緒だったはずだ

　金髪ハーフ美少女のアニエスは、オレたちの学校に遊びに来るとさすがに目立ち過ぎるから今日は、お留守番ということになっている

　アニエスは、同い年のルナのことが大好きだからルナだけ、オレのところに来ることになったら自分も行きたいと言い出したりしたんじゃ</p><p>それは大丈夫だよ、兄さんアニエスちゃんも、そういうところはすっかり大人になっているから</p><p>


　オレの心を読んでルナが答える</p><p>アニエスちゃんは、今はお客様のお相手を一生懸命しているよほら、茉莉花お姉様のお友達の</p><p>


　ああミナホ姉さんと一緒に、茉莉花とエリカ、それに茉莉花のクラスメイトの松下真樹さんと妹の美樹さんは、先にお屋敷へ行った</p><p>あの大人しい茉莉花お姉様が、家族にしたい子を連れて来たんだからさアニエスちゃんは、あの人たちがうちを気に入ってくれるように、瑠璃子お姉様とおもてなししてるんだよ</p><p>


　アニエスは家族が増えることを何より喜ぶ</p><p>それだけじゃないよ兄さんアニエスちゃんも、学校に家族にしたい子が居るでしょ</p><p>


　ルナはコヨミちゃんと、アニエスのお付きとして一緒に超お嬢様校の小等部に通っている</p><p>ああ、話は聞いている確か、慶良間レオナさんだっけ</p><p>


　確か、酒造メーカーのお嬢様だ

　どういう家の子なのか翔姉ちゃんに詳しく調査してもらっている

　超お嬢様校の生徒たちは、全員、名家の令嬢かジッちゃんと歌晏さんに認められた同レベルの家柄の娘たちだけだから

　こちらから気安く手を出すのは良くない</p><p>そうだ渚は、慶良間酒造って会社のことは知っている</p><p>


　渚は、元は黒い森の娼館のナンバーワンだったし引退後の花屋の経営でも、政財界の人たちとお付き合いがある</p><p>もちろん、知っているわよ酒造メーカーとしては、日本国内の4位か5位ぐらいの売り上げだと思うわ日本酒の酒蔵から始まった会社だけれど今は、洋酒も造っているわよ</p><p>そうなんだオレ、お酒は詳しくないからさ</p><p>


　オレは、まだ高校生だし

　酔っ払ったりするのは、好きじゃない

　判断力と行動力が鈍ったらオレの生きている世界では、即、死に繋がる</p><p>日本酒なら袖の白雪っていうのが有名ですよね</p><p>


　黒瀬安寿が、そう言う</p><p>ああ、その名前はテレビのコマーシャルで聞いたことがあるな</p><p>


　うん、独特のコマーシャルソングが有名だ</p><p>でも、コマーシャルでは慶良間酒造って名前は出て来なかったよ</p><p>いえ、コマーシャルの最後に会社のマークだけは出てますよ</p><p>


　黒瀬安寿は、胸を張ってそう答える</p><p>そうなんだ気付かなかったよ</p><p>お酒の名前がそのままブランドになっているから特に会社名はアピールしていないんだと思うわ</p><p>


　渚が、そう教えてくれた</p><p>今は、持ち株会社の時代だから慶良間酒造の名前は出ないけれど、子会社で色んなお酒を出しているゼウス・ビールという名前は聞いたことがあるでしょ</p><p>あ、それなら知っている</p><p>歴史的にはゼウス・ビールの方が古いのよ確か、50年ぐらい前に慶良間酒造がゼウス・ビールを買収したのよね</p><p>


　子会社のゼウス・ビールの方が名前が知られているんだ</p><p>他にもタッカ・クラーケン・ボトラーズって知ってる</p><p>うんそれも知っているよアメリカの色んな飲み物の会社だよね</p><p>


　炭酸飲料とか、ジュースとか

　日本でもコンビニや自動販売機で、タッカ・クラーケンの飲み物がたくさん売っている</p><p>ええ、本社はアメリカだけれどそこも10年くらい前に買収したから、今は慶良間酒造の傘下よ他にも、日本や海外の食品会社なんかも幾つか持っているしファミリーレストランや居酒屋のチェーンもしているわ慶良間酒造という名前は、あまり前に出ていないけれどかなり手広く色々なビジネスをやっている会社よね</p><p>それでその慶良間酒造のお嬢さんと、アニエスは仲良くできるかな</p><p>うーん、それはなかなか難しいわねえ</p><p>


　渚は、困り顔でオレに答える</p><p>お酒の会社っていうのは独特でね財界の中では色々あるのよ特にビールは</p><p>ビール</p><p>日本の会社ってどういうわけかとりあえずビールでしょ最初に乾杯する時とかまずは全員ビール1人だけ、日本酒とかワインとかなかなか難しいのよね</p><p>


　渚は、言う</p><p>それで日本国内の大手の酒造メーカーは、それこそ特定の企業グループと結び付きいているのよぶっちゃけて言うと日本の財界のルールでは、自分の会社の仲間の酒造メーカーの製品しか飲んじゃいけないことになっているの</p><p>まあ、一番、判りやすいのがミサワ産業・グループのミサワ・ビールみたいに企業グループの中に酒造メーカーがある場合だけれど</p><p>


　うん、自分の会社と同じ企業グループにお酒の会社もあるなら仲間のお酒しか飲まないというのは、なんとなく理解できる</p><p>でも、そういう外の人から見てもハッキリ判るパターンだけじゃないのよ</p><p>例えばメインバンクにしている銀行が同じとか会社のトップの人たちが親戚になっているとか昔からのお付き合いとか外とからは判りにくい理由でも、とにかくうちの会社では、ここのメーカーのビールしか飲まないっていう決まりが、それぞれの企業グループの中で暗黙のうちにできていたりするわけ</p><p>


　な、何じゃそりゃ</p><p>もちろん、全ての会社がそうではないわよでも大きな会社では、そういうルールのあるところが多いのよどういうわけか</p><p>ああ、なるほどつまり会社で宴会とかをする時は例えば、会社の人たちでお花見とかする時には仲間の会社のビールしか、用意しちゃいけないんだねそういうことか</p><p>


　オレは想像してみた

　きっと、先輩社員が新入社員に、間違ったお酒を買ってこないように厳しく注意するんだな

　うわ、メンドくさい

　気を遣ったつもりで、色んなメーカーの色んな種類のビールを買って行ったらメチャクチャ怒られるんだ</p><p>そんなレベルじゃないのよ</p><p>


　渚は、オレを見てクスクス笑う</p><p>あの人たちはねプライベートの時に、普通の飲食店でお酒を飲む時だって、絶対に自分たちの会社で指定されているビールしか注文しないわよ</p><p>


　えそこまで</p><p>きちんと＊＊ビールを下さいって、特定の会社のビールを名指しで注文するのよそれで、もしも間違った会社のビールが出て来たら、注文と違うって怒るわよ</p><p>いや、だけど普通の飲み屋さんとかって、そんなに何種類もビールを置いていないんじゃないの</p><p>


　オレは、そういうお店のことは、よく判らないけれど</p><p>だから、そういう人たちはお店に入る時によく確認するのよ自分の会社の指定のビールがあるかどうか</p><p>え、そんなのどうやって</p><p>あなた、見たこと無いよく町の飲み屋さんの前を通ると＊＊ビールってノボリが立ってたり、女性タレントがビキニ姿でビールを片手に笑っているポスターが貼ってあったりするでしょ</p><p>


　ああ、そう言えば見たことがある</p><p>そういうお店を選んで入れば間違えることはないわよね</p><p>今のは、普通の社員さんたちの話だけれどもっと、お偉いさんたちが行くお店は違うわよ銀座のお高いお店なんかではホステスさんが、あらかじめお客様がどこの会社の人かチェックしていてお客様が何も言わなくても、必ず、そこの会社で指定されているビールを出すことになっていわ</p><p>


　客がわざわざ注意しなくても飲むべきビールが出て来るのか</p><p>高級な料亭や、ホテルのパーティなんかも全部そう絶対に、会社ごとに指定されているビールだけが出るわお店の方で間違えて違う会社のお酒を出したりしたら、大変なことになるわよ担当者は、始末書じゃ済まないわね</p><p>


　そんなに一部の大きな会社では、決まっているメーカーのお酒を飲むことが大切なんだ</p><p>あれ渚もしかして</p><p>そういうことなの判るでしょ</p><p>


　アニエスは超お嬢様校には、香月家の縁戚ということで通わせてもらっている

　編入試験の保護者面談にはわざわざジッちゃんに行ってもらったし

　登校初日には、みすずや瑠璃子たちがわざわざ、アニエスの教室まで挨拶に行ってくれた

　というか毎日、香月家の車で通学しているし

　つまり、超お嬢様校の人たちにとってアニエスは、香月家の人だと思っている</p><p>香月グループってやっぱり、お酒は決まっているんだよね</p><p>ええ、香月グループのパーティなら出されるお酒は、必ずセイラン・ビールよ</p><p>歌晏グループは</p><p>歌晏さんのところならベンテン・ビールよ</p><p>


　慶良間酒造のゼウス・ビールは飲まない</p><p>だから困るのよ香月様も歌晏様も慶良間酒造とは、まったくお付き合いが無いと思うわ</p><p>やっぱり、香月家の縁戚であるアニエスが、慶良間酒造のお嬢さんと仲良くなるのは難しいのかな</p><p>子供の世界のことだから、無理では無いでしょうけれど周りの人たちは、嫌な顔をするでしょうね</p><p>


　渚は、率直に答えた</p><p>香月グループが慶良間酒造のお酒を飲まないことは皆さん、ご存知なわけですから</p><p>


　慶良間酒造の人たちからすれば香月家と関わっても、お酒が売れるわけじゃないからメリットが無い

　逆に、今、仲良くしている企業グループの人たちから、香月グループに擦り寄っているんじゃないかといらぬ疑いをかけられるだろうし

　逆に香月グループが普段使っているというセイラン・ビールの人たちも、アニエスと慶良間酒造のお嬢さんの接触を快く思わないだろう</p><p>はいセイラン・ビールを造っている青嵐醸造のお嬢様もボクたちの学校に通っています</p><p>


　ルナが、オレの心を読んで答える</p><p>まだ５年生ですけれど</p><p>


　超お嬢様校の小等部に、両方の酒造会社のお嬢様が居るんじゃ動きにくい</p><p>ああ翔姉ちゃんからの報告が遅いのは、そういうことなんだ</p><p>


　翔姉ちゃんは何とかする方法を探してくれているんだ

　それこそ政財界レベルで、香月家と慶良間家が交際するための裏技を</p><p>うん、状況は判ったこの件は、しばらく様子を見よう</p><p>


　アニエスのためには、何とかしてやりたいんだけれど</p><p>それはそれとして話を戻すけれど、どうしてルナはこっちに来たんだ</p><p>


　改めてオレは尋ねる</p><p>それはねまずは、月子お姉様がお屋敷に戻っていらしたのと</p><p>


　ルナは答える

　ああ、月子は五十嵐イズミを連れて、無事にお屋敷に戻ったんだ

　香月セキュリティ・サービスの木下さんが、車で連れて行ってくれたんだな</p><p>今の状況だとお屋敷に最低１人は、巫女がいないといけないから</p><p>


　うん東南アジアから来た１３人の少女暗殺者たちは、大分、精神状態が安定してきたけれど

　何が起きるか判らないから心のチェックと支配ができる巫女が近くに居た方が良い</p><p>で、月子お姉様と同時に渚お姉様もお仕事からお帰りになられたからそれで、月子お姉様がボクに兄さんの学校に行って問題の種を消して来るように言ったんです</p><p>


　問題の種</p><p>兄さんは以前、ここの学校の人たちの何人かに、マナお姉さんのことを自分の妹だって紹介したことがありますよね</p><p>


　あそういえば

　そういうことをした覚えがある</p><p>そういう記憶が残っている人を見つけてマナお姉さんでなく、ボクが兄さんの妹だと記憶をすり替えないといけないって</p><p>


　マナは、この半年で身長がグッと伸びたしビックリするぐらい綺麗になった

　そして今、オレたちのパン工房の手伝いをしてくれている

　見た目は前とは全然変わっているけれど

　今のマナを見て前にオレが妹だと紹介した子じゃないかと疑いを持つ人が出て来るかもしれない</p><p>この記憶のすり替えは、巫女の力を持っていないとできないですけれど人の心に触るのは、最低限度に留めておきたいじゃないですかだからすり替わるのは、ボクでないと</p><p>


　半年前のマナならルナが一番、背格好が似ている

　というか、月子は大人だし、コヨミちゃんは外見が幼すぎる

　そしてヨミはロリ巨乳だから、昔のマナとはタイプが全然違う</p><p>というのが表の理由です</p><p>正直、前に紹介された兄さんの妹のことを覚えている人なんて、ほとんどいないですよ</p><p>今のマナお姉さんを見て昔会った子だと気付くことなんて、まずあり得ません</p><p>


　それなら何故</p><p>でも、マナお姉さんは心の中で恐れていますから</p><p>


　マナは自分が、白坂舞夏であることを知られることを怖がっている</p><p>そうねあたしたちはマナちゃんが、この半年間で激変したことを判っているけれど</p><p>マナちゃん本人はあたしたちほど、変わったという自覚が無いのよいつも鏡を見て暮らしているわけじゃないもの</p><p>


　マナは怖いんだいつでも、どこでも</p><p>月子お姉様は、マナお姉様の心を読まれてマナお姉様が、そのことを心配しないように</p><p>


　ルナが昔のマナお姉様に会ったことのある人たちの記憶は全て書き換えてきたことにして

　マナを安心させてあげようっていうことか</p><p>そうかオレの責任だなオレが気軽にマナにパン工房の手伝いを頼んじゃったから</p><p>


　マナがパン工房の中から出ないのは、昔の自分と会ったことのある在校生と顔を合わせたくないからなんだ</p><p>今からでも、気遣ってあげればいいわよあたしたちもフォローするから</p><p>マナも大変なのね</p><p>


　今まで、ずっと黙っていたメグが口を開く</p><p>あの渚お姉さん</p><p>


　メグはずっと元気が無い

　渚は、いつもの優しい笑顔でメグを見る</p><p>あたしいいのかしらこの後ヨシくんとフォークダンスを踊っても</p><p>


　いつものメグのあたしはいいのかしら病だ</p><p>良いと思うわよ後夜祭でダンスを踊ることは、そう何度も経験できることじゃないんだから</p><p>でもこういうことを、あたしばっかりがあたしだけが、ヨシくんとそういう経験をするのは、何だか申し訳がなくて</p><p>今日もヨシくんは、ずっと克子お姉さんや愛ちゃんとお仕事していたわけですしあたしは、手伝いしかできていないですし後半は、陸上部の方へ行かなきゃいけなかったですし</p><p>


　マズいこれはマズいパターンだぞ</p><p>可奈さんだって、在校生ですしホントは、ヨシくんと踊りたいと思うんですそれにイーディや寧お姉さんだって</p><p>気にしすぎよ</p><p>いいえ、今、マナの話を聞いたらここの高校の生徒のあたしたちだけが、ヨシくんと学園祭を楽しめることだって他の子たちには申し訳ないように思えてきて</p><p>


　メグの眼に、涙が溜まる</p><p>ここに来ることが許されなかった、みすずさんや、瑠璃子さんたちのことも考えたらあたし</p><p>だから、あなたは考え過ぎなのっ</p><p>


　渚は、メグのおでこをちょんと指で突っつく</p><p>あたしが、何をしに来たと思っているの</p><p>


　そう言えば、もう学園祭は終わりなのに

　渚は何をしに</p><p>あたしは、踊りに来たのよこの人と、フォークダンスを</p><p>


　ええっ</p><p>ビールと車のシバリは</p><p>昔、知り合いで自分の会社が突然、ト＊タの子会社になってしまった人がいて</p><p>いや、車とは関係ない会社の人なんですトヨ＊は色んな会社を傘下にしていますから</p><p>そしたらやっぱり買い換えた車はト＊タになっていて</p><p>暗黙の了解というか、会社から強制されるそうです</p><p>ただ彼の車にはこっそりマクラーレン・ホ＊ダのシールが貼ってあって</p><p>ホントは、別の車が買いたかったんでしょうね</p><p>＊＊製紙の会長が常連だった店のテイッシュは＊＊製紙の製品だったそうです</p><p>徹底してますよね</p><p>１４０５．学園祭２日目　／　祭りのあと（その４）</p><p>・星崎可奈／１７歳テニス部主人公の性奴隷２年生で一番の美人ノブ・アー</p><p>


　渚が笑顔でメグに言う</p><p>そ、それはいえ、もちろん、あたしは渚お姉さんが踊りたいのならそれで良いと思いますけれど</p><p>そ、そうですよねな、渚お姉さんと克子お姉さんは、高校の時にフォークダンスは踊れなかったんですからそれを今日、取り返しても良いんですよね</p><p>


　メグは、自分だけがオレとフォークダンスを踊ることを、他のオレの女たちに対して、申し訳なく思っていたみたいだけれど

　いざ、渚が自分も踊ると宣言するとそれはそれで寂しいようだ</p><p>取り返す何、馬鹿なことを言っているのよ</p><p>


　渚は、メグの頭をコンと軽く叩く</p><p>あたしは、取り返すつもりなんかないわよ昔のことは昔のこと今日は今日でしょ</p><p>渚お姉さん</p><p>この人の高校1年生の後夜祭は今日だけなんだから一緒に踊ろうと思ったら、今日踊るしかないじゃないのっ</p><p>


　今日は今日だけ</p><p>もちろん、来年も踊るわよ再来年もこの人の高校2年生の後夜祭も、高校3年生の後夜祭も、あたしは制覇するわ</p><p>


　渚は、元気に宣言する</p><p>恵美ちゃん思い出は、自分で作らなきゃ手には入らないのよ誰かがくれるものじゃないの</p><p>


　渚の言葉に、メグは驚いている</p><p>あたしは、この人との今日の思い出が欲しいわだから、あたしとはあたしのために誰が何て言おうと、この人とフォークダンスを踊るわよああ、もちろん恵美ちゃんを押しのけたりはしないわ恵美ちゃんも思い出が欲しいのなら、この人と踊ればいいしそれを邪魔する人はいないわよ</p><p>


　渚は、そう言うと真緒ちゃんの頭を撫でる</p><p>あたしは、自分が思い出を作りたいだけだけれどでも、それだけでもないのよあたしこの子も一緒に、3人で踊りたいの</p><p>


　真緒ちゃんは、キョトンとして母親の顔を見上げる

　渚はオレと真緒ちゃんと、3人でフォークダンスに出たいのか</p><p>大人は、自分で思い出を作ることができるし眼の前で起きていることを良い思い出にするのも、悪い思い出にしてしまうのも、全て自分自身のせいよねだけど子供は、そうじゃないわ</p><p>


　渚も、優しく真緒ちゃんを見つめている</p><p>あたしは母親として、この子に良い思い出をたくさん作ってあげなきゃいけないのよ</p><p>今日のことを、ずっと、この子が覚えていてくれるかどうかは判らないけれどでも、パパが高校生の時に、パパとママと3人一緒に学園祭で踊ったって思い出があるのは、素敵なことだと思わない</p><p>


　渚は幸せそうに微笑む</p><p>ずっと覚えてるよっ真緒、楽しいことは忘れないもんっ</p><p>


　真緒ちゃんは、母親の言葉にプッと膨れる</p><p>そうよねママもそうよだから楽しい思い出が作れそうなことは、絶対に見逃さないわ損しちゃうものっ</p><p>


　渚は、クククッと笑った</p><p>じゃあボクも踊ろうかな</p><p>


　ルナが、笑顔でそんなことを言い出す</p><p>ボクもいつかは、兄さんの赤ちゃんを産むから自分の子供に、ママはパパと学園祭でダンスしたことがあるって、お話したいから</p><p>


　そう言って、ルナはメグを見上げる</p><p>アニエスちゃんには悪いけれどチャンスを逃すのは、もったいないです幸せな思い出になるんですから</p><p>


　後夜祭のフォークダンスを踊るのは義務ではない

　オレとメグが婚約を公表しているから他の生徒たちの前で、踊ってみせなきゃいけないとかそういうことではない</p><p>メグはホントはどうなんだオレと踊りたいか</p><p>


　オレはメグに尋ねる

　メグは、オレを見ると</p><p>ヨシくんは、あたしと踊りたい</p><p>


　メグはまた、下を向いてしまう</p><p>あたしこの2日間は、とっても辛かったのお姉さんたちは、あたしのことを普通の子だからこそ、ヨシくんの婚約者役にちょうどいいって言ってくれるけれど</p><p>


　相変わらず、メグのあたしなんか病は根が深い</p><p>でも、あたしは普通の子の上に、暗いし、機転が聞かないし、我が儘だしあたしなんかより、ヨシくんにとっての普通の子は可奈さんの方が良いんじゃないかって思うのよ</p><p>可奈さんは普通の人だけれど、明るいし、綺麗だし、人望もあるしあたしよりも、ずっと大人っぽくて、頼れる人だもの</p><p>


　オレたちのパン工房と女子テニス部の皆さんとのコラボ企画のカフェ・テラスは可奈センパイの力で実現した

　外のお店の方は、完全に可奈センパイが仕切っていたし</p><p>パン工房の方は克子お姉さんと愛ちゃんが頑張ってくれていたし、マナまで助けに来てくれたわあたしはヨシくんの助けになってないと思うの</p><p>


　ああみすずや瑠璃子たちお嬢様へのコンプレックスが治まってきたら

　今度は、同じ高校に居る可奈センパイや、克子姉や愛たちにコンプレックスを感じている

　メグは、本当に手の掛かる子だ</p><p>他の人がどうかっていうのは関係ないんだよオレとメグのことはさ</p><p>オレは、メグが必要だしメグじゃないと困ることもあるんだ</p><p>何が困るのよあたしは、他の人みたいな魅力は無いわ</p><p>


　メグが、またうつむくからオレは、メグの手を掴んで引き寄せる</p><p>いいから聞けメグ</p><p>


　オレは、メグに顔を接近させ瞳を見て、言う</p><p>今夜、学園祭が終わった後オレは黒い森の仕事をしなくちゃいけない</p><p>茉莉花が、持って来た案件だけれど茉莉花の友達のために、オレは月子を使ってまた1人の人間の心をねじ曲げることになる</p><p>兄さん月子お姉様でなく、ボクが行っても良いですよ</p><p>


　月子の妹で巫女の力を持つルナが、オレにそう言うが</p><p>ダメだ今夜の仕事は月子じゃないと、相手に怪しまれる</p><p>


　ルナやヨミでは、見た目からして若すぎる

　月子は、もう18歳だから大人っぽい服装をさせれば、ミナホ姉さんの秘書に見えるだろう</p><p>それに、今夜の相手には、最低限度の心の操作しかできないんだだから、心の操作の経験が一番豊富な月子に頼むよ</p><p>


　オレたちの敵が相手なら心をブッ壊して、破滅させても構わないが

　松下姉妹のお祖父さんは廃人にするわけにはいかない

　松下真樹さんと美樹さんが音楽の勉強を続けることができるようにお祖父さんの心をちょっとだけ曲げる

　松下老人には、今後もドラッグストア・チェーンの経営を続けてもらわないといけない

　だから、心の操作には細心の注意が必要だ

　ヨミは攻撃的な性格だから、壊し屋には向いているが繊細な操作は苦手だろう

　ルナやコヨミちゃんは、パワーの細やかなコントロールができるかどうか判らないしマイナスの感情が相手から逆流して、自分の精神を傷付けてしまう危険性もある</p><p>ああ、そうだねそういうことなら、ボクや夜見子お姉様より、月子お姉様の方が適していると思う</p><p>


　オレの心を読んでルナが納得する</p><p>実際に心の改変をするのは、月子だけれどそれはオレに命令されたからだオレに命令されたことをしているだけだから月子は、腹を括って力を使うことができるし月子自身の精神は、壊れない</p><p>


　多くの鷹倉神社の巫女が他人の心に手を加えることで、自分の心も壊してしまい自滅した</p><p>うんボクたちは兄さんのモノだから生きていく全てを兄さんに捧げて委ねているから、壊れないでいられるんだ</p><p>


　ルナがうなずく</p><p>そうだオレが月子にやらせているだけで全ての責任は、オレが背負うそして、もちろん勝手に人の心を操作するのは犯罪だ</p><p>そうね普通なら、人間として絶対にしてはいけない行為よね</p><p>


　渚が笑顔のまま言う</p><p>でも、あたしたちは黒い森は犯罪組織ですものね</p><p>ああ、オレたちはとっくの昔に犯罪者になっているだけど</p><p>だからといってオレは開き直らない犯罪を犯すことは悪いことなんだ罪深いことをしているってことを、オレは決して忘れない自分が犯罪者であることを開き直って肯定してしまえばオレは、白坂創介やシザーリオ・ヴァイオラと同じレベルの人間以下のクズに堕ちてしまう</p><p>


　5月に死んだ父親の名前を聞いて、メグの表情が変わる</p><p>オレは最低の人間だよ最低の人間だけどオレは、人間のままでいたいと思う</p><p>


　白坂創介のように、自分が特別な人間で他人を苦しめる、他人から幸福を奪い獲ることを当然だと思うような畜生にはなりたくない</p><p>だから、オレは自分が悪人で、してはならないことをする人間で、間違っているということ忘れない忘れないまま今夜も罪を犯すんだ</p><p>


　メグが、オレの手を強く握る</p><p>どうしてヨシくんが1人で背負わなくちゃいけないのよ</p><p>だってオレの家族のことだから</p><p>


　オレは茉莉花を家族として受け入れた

　茉莉花を抱いたし茉莉花にも、オレの子を産ませる幸せにする

　その茉莉花が、松下真樹さんを求めるのなら

　オレは、茉莉花のために真樹さんを救わないといけない</p><p>別に1人で背負ってはいないわよあたしたちがいるもの、ね、真緒</p><p>


　渚が、真緒ちゃんに微笑む</p><p>うっしししそうだよっ</p><p>


　真緒ちゃんが、オレの腰にしがみついて来た</p><p>この人は、あたしたちのためなら犯罪でもパン屋さんでも、何でもやってくれるわだから、あたしたちもこの人のためなら、何でもするわよ</p><p>まあ、何でもするって言ってもそれぞれの持ち分で、それぞれのするべきことをねあたしは毎日、この人と高校に通うのは無理なんだからでも、あたしにはあたしのできることがあるから</p><p>真緒は、ずーっとパパとお風呂に入ります</p><p>ああ、さっきねうちのお店のお客様が、娘さんが小学生になったらお父様とお風呂に入らなくなったっていう話をしていて</p><p>


　渚が、慌てて説明する</p><p>真緒がその話を聞いていて</p><p>真緒は、小学生になっても、中学生になっても、高校生になってもずーっとパパとお風呂に入るからねっうししっ</p><p>


　真緒ちゃんが、オレに飛び付いてきた

　オレも真緒ちゃんの小さな身体を抱きしめる</p><p>恵美ちゃんは、どうするのっ</p><p>


　真緒ちゃんの問い掛けに、メグは

　また暗い表情に戻る</p><p>あたし何ができるんだろう</p><p>こういう話ができるだけでもメグが要るんだよ、オレは</p><p>こんなの可奈センパイには話せないよ</p><p>


　可奈センパイは犯罪組織黒い森のことは教えていない</p><p>オレたちの持つヤバい部分について、可奈センパイは気付いているけれどあの人は、あえて、そこには触れないでくれているだから、可奈センパイとは深刻な話はしないで済むから気楽な関係は保てるけれど</p><p>


　オレは、改めてメグを見る</p><p>逆に、深刻な話をする時は可奈センパイじゃダメなんだメグじゃないと</p><p>


　娼館の中で生まれたメグは黒い森の深層部まで知っている</p><p>それは別に、あたしじゃなくても</p><p>いえ、恵美ちゃんじゃなくちゃダメなこともあるわ</p><p>


　渚が、メグの言葉を断ち切る</p><p>あなたとこの人は同期なのよあたしと克子がそうなのと同じで</p><p>


　渚と克子姉は同い年で、高校1年生の春に、ほぼ同時期に誘拐された</p><p>普通の子から黒い森に入り込まざるを得なかったのが、あなたたちは、ほとんど一緒でしょだからこの人の戸惑っていることの中には、恵美ちゃんにしか判らないことが多いはずよ</p><p>


　オレとメグも同い年だ</p><p>何よりこの人は、いつも背伸びして頑張っているけれど、中身は普通の男の子ですものね特にメンタルな部分は</p><p>そしてさっき話してたように、この子はこの後黒い森の仕事をしに行かなきゃいけないことが決まっていてそしたら、今の子の人は、自分をどうしたいと望んでいると思う</p><p>


　メグに尋ねる

　メグはオレの顔を見て</p><p>ヨシくんならお仕事に行く前に、自分の心を一度ゼロに戻そうとすると思います</p><p>そうよねあたしも、そう思うわこの子は自分の基点をどこに置いていると思う</p><p>


　渚の問いにメグは</p><p>ヨシくんの基点は黒い森の黒森公でなく、ただの高校１年生の吉田良信です</p><p>


　犯罪組織の一員になろうが、名家の人たちと知り合いになろうが、香月セキュリティ・サービスのオーナーになろうが、鷹倉神社の巫女たちの主人となろうが

　オレの本質は頭の悪いただの高校1年生だ</p><p>そうですねうんそうなんだわ</p><p>


　メグは、オレの顔をしげしげと見つめ何かを納得する</p><p>あたしはヨシくんとフォークダンスを踊って良いんだわ</p><p>


　オレが普通の高校生という基点に戻るためにはメグが要る

　可奈センパイではない

　うちの高校で１、２を争う美少女の可奈センパイとオレがフォークダンスを踊るのは普通なことではないからだ

　メグだって、本当はオレにはもったいないくらいの美少女だけれど

　オレとメグの婚約は、学校中の人たちに認知されている

　つまり、オレとメグがフォークダンスを踊るのは当たり前のコト普通なことなんだ</p><p>良いとか悪いとかじゃないオレたちは踊るんだよメグじゃないとダメなんだ</p><p>そうよあたしと真緒は、途中から割り込ませてもらうつもりだけれどこの人と最初にダンスを踊るのは恵美ちゃんでないと、世間の皆様が納得してくれないわね</p><p>


　オレと渚と真緒ちゃんが踊るというイレギュラーなことが起きるのはオレとメグが踊るという当たり前のコトが終わってからだ</p><p>そうでないと、世間が納得する前にオレの心が落ち着かないよ</p><p>


　まずは普通に戻らないとオレが耐えられない</p><p>そうねうん判ったわ</p><p>


　メグはもう一度、オレの手を強く握る</p><p>あたしがヨシくんの隣に居るのは普通のコトなのね</p><p>ああ普通で当たり前のコトだよ</p><p>


　オレも、メグの手を握り返す</p><p>ありがとうヨシくん渚お姉さんも、ルナちゃんも、真緒ちゃんもありがとう</p><p>黒瀬さんにも礼を言っておけよずっと静かにしてくれていたんだから</p><p>


　オレは、オレたちの後ろに付いて警護してくれている黒瀬安寿に振り向く</p><p>い、いえわ、わたしは別に</p><p>


　黒瀬安寿は、恐縮するが</p><p>ありがとう黒瀬さん</p><p>


　メグは、彼女にも礼を言った</p><p>あら、凄い人ね</p><p>


　渚と真緒ちゃんが、人の多さに驚いている</p><p>おっ、来た来た、ヨッちゃーんっ</p><p>Darling、ここネ</p><p>


　後夜祭のフォークダンスの会場は体育館だった

　寧もアイドルのサイトー・ユーキさんもマネージャーの藤森さんも連れて来ている

　イーディは、ライン晴子さんやルドルフ聖子さんたちと来ていた

　パン工房からは克子姉と愛、ミタマやキヌカにエリとリエ</p><p>可奈センパイたち、女子テニス部の皆さんも来ている</p><p>


　ていうかスゴイ集まっているな

　体育館の２階の客席まで、在校生たちが居た</p><p>昔はさ外で焚き火して、その周りを踊ってたらしいんだけど、色々あって火はダメになっちゃったんだって</p><p>


　寧が、サイトーさんに説明していた</p><p>そんでっ21世紀になってからは体育館での開催になったんだってでも、ここで良いんだよ雨でもできるしねっ</p><p>


　そうだなキャンプファイヤーの周りで踊ってた頃は、雨だと中止にしていたんだろう</p><p>おお、パン屋夫妻、来たなっお前らは、そっちだ</p><p>


　オレとメグを見て、学園祭実行委員の腕章を付けた上級生が体育館の中央へ行くように指示する

　ああ、確かにバスケットボール用の白線の中には、男女のペアばかり居る

　ええとだいたい３０組くらいか

　まあ、こんなもんなんだろうなあ

　高校全体からカップルを集めても

　全ての恋人たちが踊りに来るんでもないだろうし

　恥ずかしいから、フォークダンスは踊らないという人たちも居るだろう

　逆に今日、このダンスのために付き合い始めた人たちも居るんだろうけど</p><p>はーい、良いわねもうすぐ始めるわよ</p><p>


　おお、生徒会長で学園祭実行委員長の岩倉さんまで現れた

　体育館の舞台の上から、マイクで会場全体に話し掛ける

　あの人今日は１日、姿が見えなかったけれど

　さすがに、学園祭の最後のイベントである後夜祭には顔を見せたか</p><p>ダンスに参加するペアは、これだけ後、５分で締め切るわよっ</p><p>


　岩倉さんが、宣言すると</p><p>あ、あのっ奈島寧さんっ、ぼぼぼぼ、ボクと踊って下さいっよろしくお願いしますっ</p><p>


　いきなり寧の前に男子生徒が現れる</p><p>ええ、何なにっヨッちゃーんどうしようっ</p><p>


　寧が、オレに叫ぶ</p><p>ちょっと、待ったぁぁ</p><p>


　するとさらに５人ぐらいの男が、寧の前にやって来る</p><p>奈島寧さん、お、オレと交際を前提に踊って下さいっ</p><p>いやいや、オレと踊ってくれいっ</p><p>やっぱり、ボクでしょったのんますっ</p><p>お願いしまーすオレの寧と呼ばせて下さいっ</p><p>このダンスをキッカケに、オレの女になれよっ奈島っ</p><p>


　男たちは、それぞれ寧に手を差し出す</p><p>ちょっ待ぁてよっ</p><p>


　さらに、１人だけタイミングを外してカッコ付けて、寧の前に現れる男まで居た</p><p>うっわー、青春ですねえ寧さぁんっ</p><p>


　寧の横で、サイトー・ユーキさんが眼を輝かせている</p><p>ええ、困るよっ、こんなのはさぁ</p><p>


　困惑する寧のところに、イーディがやって来て</p><p>困るのなら、全部丸ごと処分するしかないネ</p><p>んそうだよねっ悪いけれど全員、ゴメンナサーイっ</p><p>


　全員の申し出を断った</p><p>あちゃああ</p><p>いたたた</p><p>ありおりはべり、いまそかりっ</p><p>


　フラれた６人が、奇声を上げてズッこける

　寧の前での騒ぎが終わると、すぐに</p><p>星崎可奈さん、オレと踊って下さい</p><p>


　今度は、可奈センパイのところに４人ほど男が集まって来る</p><p>はいはい、あたしはそういうのは受け付けてませーんゴメンなさーいっ</p><p>


　可奈センパイも、笑って差し出された手を拒否する

　ああ、こういうのも後夜祭の伝統なんだろう

　もちろん、あわよくば、これを機会に本当に恋人になりたいっていう気持ちもあるんだろうけれど</p><p>＊＊さん、ボクと踊って下さい</p><p>


　さらに求愛行動が、体育館のあちこちで始まった</p><p>＊＊くん、お願いっ</p><p>


　おお、ほとんどが男から女への誘いなのに

　女から、手を差し出す勇気のある子も現れた</p><p>ああ、もうカップルが決まっていて、ここに来ている人には声を掛けちゃいけないルールなのね</p><p>


　なるほど、変な揉め事が起きないように最初から、フォークダンスを踊る相手が決まっているペアは、バスケットボールのコートの内側に隔離されているんだ

　そうでないと、わざと嫌がらせで恋人のいる人にダンスを申し込むバカが出て来る</p><p>安城ミタマさん、お願いしまーす</p><p>


　ミタマにも、ダンスを申し込む男が集まっている</p><p>ふざけるなっ、刀のさびにしてやろうかっ</p><p>


　ミタマは、男たちを日本刀で威嚇する</p><p>喜代原愛さん、オレとお願いしますっ</p><p>


　あ愛も、何人もの男子にダンスを申し込まれている</p><p>か、克子さぁぁん</p><p>


　愛は、怖がって克子姉にしがみついていた</p><p>ごめんなさい、愛ちゃん怖がっているから</p><p>


　愛の代わりに、克子姉が断ると</p><p>高梨克子さん、オレとダンスして下さいっ</p><p>


　克子姉にまで手を差し出す男子が現れる</p><p>あら、あたしあなたより、ずっと年上なのよ</p><p>そんなの関係ないっスお願いしまーす</p><p>


　その様子を見て

　続々と、克子姉の前に男子が集まって来る</p><p>うーん、ゴメンなさいっでも、ありがとうね</p><p>


　克子姉も、全て断る</p><p>ええい、こうなったらさっきの格闘技大会をリングの下から観てましたっ名前が判らないですけれどゲイノージンの人、オレと踊って下さい</p><p>


　ついにはサイトー・ユーキさんにまで、ダンスを申し込むツワモノが現れる</p><p>済みませーん、そういうのは事務所として、絶対に受け付けられませんので</p><p>


　サイトーさんの代わりに、マネージャーさんが断った</p><p>はいはい、そろそろ締め切るわよーっ</p><p>


　岩倉さんが、マイクで叫ぶ</p><p>参加する人は、早くしてっ</p><p>


　それでもこんなやり取りの結果、ペアになった人たちがいるらしい

　バスケットボールのコートの中にさっきより５組ぐらい、カップルが増えた</p><p>はーい、締めきりよっ</p><p>


　舞台の上で岩倉さんが、ピーッと笛を吹く</p><p>それでは後夜祭恒例のフォークダンスを始めるわっフォークダンスって言っても、小学校の時以来、踊ったことがない人が大半でしょだから、好きに踊っていいわよ</p><p>


　正直、フォークダンスってどんなダンスだったか、全然、覚えていないし</p><p>ただし他のペアに迷惑を掛けるような行為は禁止よっ違反者は、学園祭実行委員が見つけ次第に外へ叩き出すわよっ</p><p>ああ、目立とう精神だけのヤツは許さねーぞ</p><p>こっちは独り身でツライんだからなっ</p><p>


　ダンスの申し出を断られた男子生徒たちが、大声でそう言う</p><p>はーい、それでは音楽、スタートよっ</p><p>新宿の某神社で毎年夏に野外劇をやっている劇団がありますが</p><p>芝居の演出で、毎回必ず、炎が上がるくらい火を使うので</p><p>神社の周りを歩いている人が火事だと思って通報するので、毎回、消防車が来るそうです</p><p>まあ近年は、焚き火する禁止になっている市町村が多いんですけれど</p><p>一応、ダイオキシンが出るからダメということだそうです</p><p>1406．学園祭2日目　／　祭りのあと（その５）</p><p>・サイトー・ユーキ／１７歳（西塔夕貴）デススター・プロモーションM＆M　セクションF所属のアイドル</p><p>


　学園祭実行委員長の岩倉さんの指示で

　フォークダンスの音楽が鳴り始まる

　な、何だろうこののどかというかのほほんとしたミュージックは</p><p>オクラホマミキサーだわ</p><p>ええっと何だっけ、それ</p><p>


　キン肉マンに出て来るプロレス技か

　正直、オレはフォークダンスのことはよく判らない

　小学校の時に踊ったことがあったのかもしれないけれど完全に忘れている</p><p>はいはい、ペアの人たちは踊りなさいっどんな踊りでもいいから</p><p>


　岩倉さんが、体育館の舞台の上からマイクで、オレたちに言うが</p><p>ヨシくん、適当で良いみたいよ</p><p>


　周りの男女ペアたちを見るとほとんどの人たちが、チークダンスみたいに身体を寄せ合って揺れていた</p><p>ああ、こんなんで良いのか</p><p>


　オレとメグも身体を寄せてリズムに合わせて、左右に揺れる

　ああ、中には本当のオクラホマミキサーの踊りらしいのを踊っているペアも居るけれど</p><p>おいおい、受け狙いはツマンネーぞ</p><p>


　外から観ている生徒たちに、指を指されて笑われている

　オレは、メグの耳に囁く</p><p>今更なんだけれど何で、うちの高校じゃ恋人同士がフォークダンスを踊るんだ</p><p>


　何か思っていたのと違う

　もっと、何て言うかその

　男女が、学園祭が終わった後のすっかり暗くなって、イイ感じにムードになった後夜祭でダンスを踊って</p><p>それが良い思い出作りになるもんだと想像していたんだけれど</p><p>♪パラリラリララ、パラリラリララ、ハッパハラリア・ルンパッパ♪</p><p>この異常なまでに牧歌的な音楽で、たくさんの人たちに監視されながら踊るのはその</p><p>うんちょっと罰ゲームみたいよね</p><p>


　メグも、そう思うか

　いや、みんなそう思うよな

　よく考えたらダンスしている人数に対して、観ている連中の方が遥かに多い

　体育館の２階まで、びっしりと観客がいるんだから</p><p>いえ罰ゲームで良いのよ、きっと</p><p>ちくしょー、テメーら全然、うらやましくねーからなぁ</p><p>オレはゼッタイに、そっちで踊るような人間にはならねーからなぁ</p><p>


　観客の男たちは、楽しそうにヤジを飛ばす</p><p>ならないじゃなくてなれないでしょっ</p><p>そうそう、アンタみたいなオトコは来年の後夜祭になったって、どうせカノジョはできてないんだろうからさっ</p><p>


　ヤジを飛ばす男たちを、女子生徒が笑う</p><p>コンチクショーメそう言うテメーらだって、オトコがいねーんだろっ</p><p>ホントは、そっちに混じって踊りたいんだろっ</p><p>


　さらに楽しそうなヤジが飛ぶ</p><p>学校全体だと恋人がいない生徒の方が、多いのよだから、この後夜祭のダンスは、恋人がいる人にとってはお披露目会なんだけれど他の人たちに対する恋人がいてゴメンなさい会でもあるのよ</p><p>そうかそうだよなあ恋人がいない生徒からしたら、普通は恋人がいるやつらだけが楽しいイベントなんて、やるんじゃねぇってなるもんな</p><p>


　恋人カップルに、自由にヤジを飛ばしてフォークダンスを踊っているマヌケな姿を笑うことが許されているから

　後夜祭の公式なイベントして成立しているんだ</p><p>だからか踊っているカップルの方も、気恥ずかしい人たちはわざとふざけたダンスをしているんだ</p><p>


　さっきのホントに、正しい振り付けでオクラホマミキサーを踊ってた人たちとか

　ああ、変な仮装しているカップルも、何組かいる

　良く判らない派手なダンスをしている人もいればなぜか２人で盆踊りみたいな振り付けで踊っている人たちもいるし

　あそこのペアなんてヨサコイソーランなんちゃらみたいな感じで踊ってる</p><p>逆に周りから酷いことを言われても、平気な人たちもいるわね</p><p>


　メグの視線の方を見ると

　ああ、こんなヤジが飛び交う中お互いの顔だけを見つめ合って、２人だけの世界を作って踊っているカップルもいた

　フォークダンスの曲でマジでチークダンスしている</p><p>こういう雰囲気の中だからこそ、逆に愛を貫き通している感じがしてあの人たちだけの世界で盛り上がっているんだろうな</p><p>


　なるほどあれはあれで、フォークダンスを楽しみ方としてはアリなんだな</p><p>メグオレたちは、どうしようか</p><p>あたしは受け狙いのダンスとかできないわ</p><p>オレも、そういうのは苦手だよ</p><p>


　オレも正直に答えた</p><p>あたしたちはこのままでいいのよ</p><p>


　メグは、オレにさらに身体を寄せてくる

　メグの柔らかな胸が、オレの胸に押し付けられた</p><p>みんなに観られているのは恥ずかしいけれどあたしは、ここでこうしてヨシくんと２人でいられるだけで良いわ</p><p>


　メグは、ニコッとオレに微笑む</p><p>ここのところ、全然、２人きりになれなかったから</p><p>


　ああ、学園祭のことで何かと忙しかったもんな

　他にも、少女暗殺者たちとか、香月セキュリティ・サービスの反乱とか色々あったし

　メグが、オレの耳にそっと囁く</p><p>色々考えたけれど色んなことがあったけれどこうして、ヨシくんの体温を感じていると、やっぱりそう思うのあたしはヨシくんが好き</p><p>オレもメグが好きだよ</p><p>


　身体を接触させて踊っているとメグの肌の匂いや、息遣いや、鼓動が感じられる

　メグは、足が長くて身体も細い

　陸上選手だから、とっても引き締まっている</p><p>うん、メグはメグだここにいるのは、オレのメグだ</p><p>


　寧なら、もっと豊かで柔らかい

　イーディも引き締まっているけれどメグよりも厚みがある

　愛も細いけれどスポーツしていないから、もっとプニプニしている

　可奈センパイなら、豊かでプニプニ

　みんな違う</p><p>うんあたし、ダンス、踊ることにして良かったわ</p><p>


　メグは、笑顔でそう言ってくれた</p><p>今だけはあたしのヨシくんが、ここにいるんだもの</p><p>


　オレたちはおかしな音楽に合わせた、おかしなチークダンスを楽しんだ</p><p>はーい、１曲目終了続いて、２曲目行くわよっ</p><p>


　オクラホマミキサーが終わるとすくせにまた、別のフォークダンスの曲がかかる

　さっきより、少しハイテンポの曲だけど</p><p>えっ、何だコリャテトリスの音楽だろ</p><p>あー、そうだテトリスだ</p><p>


　観客から、そんな声が上がると</p><p>バカね、これはコロブチカっていうフォークダンスの曲よっ</p><p>


　女生徒のそんな声も聞こえた</p><p>はーい、克子克子カメラ、お願いよろしく頼むわよっ</p><p>


　渚が克子姉にデジカメを押し付けると</p><p>さあ、行くわよっ真緒っ</p><p>行くよっばるばるばるるるっ</p><p>


　楽しそうに訳の判らない声を上げる真緒ちゃんを連れて</p><p>渚が、バスケットボールのコートの白線を越えてダンスをする人たちの中へオレとメグのところに向かって、突進して来る</p><p>はいはいはーい、ごめんなさい、ごめんなさいちょっと通して</p><p>ばるるるるっ</p><p>


　突然、飛び込んで来たどう見ても生徒ではない２人組

　ダンスするカップルたちを掻き分けて猛進するとても綺麗な若いお母さんと可愛い幼女</p><p>突然の闖入者に体育館内の人たちが驚く</p><p>あの済みません、一般の方はその</p><p>


　学園祭実行委員の男子生徒が、渚と真緒ちゃんを止めようとするが</p><p>幸代ちゃーん、あたしを止めると後で、とっても酷いことになるわよーっ</p><p>なるよーっ、うししっ</p><p>


　渚は舞台の上に居る実行委員長の岩倉幸代さんを脅迫する

　岩倉さんは、ミナホ姉さんの玩具だから渚のことは、良く知っている</p><p>あー、そのお方はそのお方とお嬢さんは、そのまま踊らせて差し上げなさい</p><p>


　岩倉さんは、マイクで実行委員たちに指示した

　ああ口調も、顔色もすっかり変わっている

　さすがの岩倉さんでも、黒い森の娼館のお姉様である渚には、敵わないらしい</p><p>うふふ、来たわよ、あなた</p><p>来ちゃった、うっしっし</p><p>


　渚と真緒ちゃんが、オレとメグの前に到着した</p><p>というわけだから恵美ちゃん、ちょとチェンジしてっ</p><p>チェンジすいっち・おんわんっ、つー、すりぃぃ</p><p>


　渚は強引に、オレをメグから引き離して</p><p>はい、こっちの手はあたしっそっちの手は真緒と繋いでっ</p><p>はいはい繋いだよっ、ママっ</p><p>


　オレと渚と真緒ちゃんと３人が輪になるように手を繋いだ</p><p>はい、ダンス、ダンス回って、あなた</p><p>回る、回る、回るぅぅ</p><p>


　何で回るのか、良く判らないけれど

　オレたち３人は、音楽に合わせてくるくると回り出す</p><p>はい、克子ほらほら、シャッター・チャンスよ撮って、撮って</p><p>克子ちゃん撮って</p><p>


　渚と真緒ちゃんは、大きな声で克子姉にアピールする</p><p>もうっ、判ったわよ</p><p>


　克子姉が、渚に渡されたカメラで回りながら踊るオレたちを撮り始めた</p><p>何なんだあれは</p><p>良く判らないけれどパン屋の親戚なんだろ</p><p>


　観客の男子が、そんなことを言う</p><p>どうしてだか判らないけれど写真が撮りたかったんだろ</p><p>何で今、あいつと写真を撮るのか全然、判らねえけれど</p><p>でも、綺麗で色っぽいお母さんだなあ</p><p>パン屋の叔母さんとかかな</p><p>あいつに紹介させるか</p><p>バカ言え、子持ちだぞ</p><p>でも、あの子も可愛いなぁ</p><p>おいおい、ロリは止せ</p><p>


　在校生だけの後夜祭のイベントに学校とは関係ない渚と真緒ちゃんが飛び入り参加をするのは、ムチャクチャなことのはずなのに

　渚の美しさと、真緒ちゃんの明るさそして、なぜか克子姉に写真を撮らせているということで

　無理な参加をアリな感じにしている</p><p>克子、克子良い写真撮れてる可愛く撮れてる</p><p>


　回り踊りながら、渚が満面の笑顔で克子姉に尋ねる</p><p>可愛く撮れてるわよ、真緒ちゃんは</p><p>


　克子姉は、わざと不機嫌な表情を作っておどけて返事をした</p><p>真緒はいいのよ、いつも可愛いんだからっあたしを可愛く撮りなさいっ</p><p>ママもいつも可愛いよっ、くししっ</p><p>


　この親子は、メチャクチャ楽しそうだ</p><p>渚っあんた覚えていなさいよっ</p><p>


　シャッターを切りながら、克子姉は叫ぶ</p><p>あーら、悔しかったらあなたも、白線を越えてこっちに来ればいいのよっ</p><p>


　渚は克子姉を煽ると</p><p>はーい、真緒もういいわ良い写真がいっぱい撮れたみたいよ恵美ちゃんはい、返すわ</p><p>みっしょん・こんぷりーとだよっ</p><p>


　渚と真緒ちゃんはオレをメグに返して、ダンス・エリアであるバスケットボールのコートの白線の外へと向かう</p><p>ゴメンオレ、すっげぇ眼が回ってる</p><p>


　渚と真緒ちゃんに思いっきり、振り回されたから

　ふらつくオレを、メグが捕まえてくれた</p><p>なるほどこの手があったか行くぞ、キヌカ</p><p>


　今度は、ミタマとキヌカが２人で、ダンス・エリアに飛び込んで来た</p><p>おいおい、安城ミタマだぜ</p><p>一緒に居るのはステルス・キヌカやってる子だろ</p><p>安城ミタマの実の妹らしいぞ</p><p>ていうか何だ、あのダンス</p><p>


　ミタマとキヌカは、２人でペアを組んでええと、このダンスは

　社交ダンス</p><p>安城ミタマさんダンス、上手いッ</p><p>身体、キレッキレじゃないか</p><p>


　ああミタマもキヌカも、鞍馬家の警護役として、幼い頃から超お嬢様校に通っていた

　そして超お嬢様校では社交ダンスの授業もあると聞いている

　名家の令嬢だと、ヨーロッパの舞踏会に出ることもあるから</p><p>テトリスの音楽なのに、よくあんなに踊れるよな</p><p>芸達者だよなあ昼間は、曲芸もやってたし</p><p>でもホント上品に踊るわよねぇ</p><p>


　ミタマとキヌカの社交ダンスに、みんな感心している

　テレビでも、学園祭でも安城姉妹は、ずっと多彩な芸を披露しているから

　今更、ダンスに飛び込んで来たぐらいではみんなもう驚かない</p><p>今、そちらに参りますぞ</p><p>参りますぞ</p><p>


　見事な踊りを続けながら、ミタマとキヌカがオレとメグのところへやって来た</p><p>ひぃ、ふぅ、みぃ、よぉトテトテチンッ</p><p>


　古風な安城姉妹は社交ダンスでもワン・ツー・スリーでなく、ひぃ、ふぅ、みぃでカウントする</p><p>あっひぃ、ふぅ、みぃ、よぉ</p><p>トテトテチンッそれぃっ</p><p>


　オレたちとミタマたちが、交差した瞬間

　オレとメグ、ミタマとキヌカのペアが

　オレとミタマ、キヌカとメグのペアにするりと変わる</p><p>良く判んねーけど何かスゲェェ</p><p>


　一瞬での見事なパートナー・チェンジに観客から歓声と拍手が起きる</p><p>シャッター・チャンスでございますぞっ</p><p>


　ミタマが、オレの手を掴んで踊りながら克子姉に叫ぶ</p><p>判ってるわよっ</p><p>


　克子姉が、オレとミタマの踊る様子を撮す</p><p>さればひぃ、ふぅ、みぃ、よぉ</p><p>


　またパートナー・チェンジだ

　今度はオレとキヌカ、ミタマとメグのペアになっていた

　また、拍手が起きる</p><p>今でございまするっ今こそが、シャッター・チャンス</p><p>


　キヌカも、克子姉に撮影してくれるように頼んだ

　克子姉が、オレとキヌカのことも撮してくれた</p><p>ありがたき幸せ恐悦至極に存じまするっ</p><p>


　安城姉妹は、シュバッと跳んでオレとメグから離れた</p><p>ハルコ、あたしたちも踊るネ</p><p>


　今度はイーディが、ライン晴子さんに言う

　晴子さんはうちの学校の生徒ではない</p><p>関係無いネ踊ってみたら、キット楽しいヨ</p><p>


　イーディが、晴子さんの手を引っ張る</p><p>良いんじゃないかしら晴子、楽しんでいらっしゃい</p><p>


　晴子さんの師匠のルドルフ聖子さんも、彼女の背中を押す</p><p>はい、行くヨ</p><p>


　イーディと晴子さんのペアのダンスはコミカルで面白かった

　いや、わざとイーディがコミカルに見せている

　適当に踊っているように見せてイーディは、完璧にリズムに乗っていた</p><p>ハイハイハーイDarling、メグミコンニチワ、なのネ</p><p>


　イーディも、オレたちの方へ寄って来ると一瞬だけ、オレに絡んだ

　その瞬間、イーディは克子姉のカメラに振り向く

　克子姉は、そのシャッター・チャンスを外さない</p><p>ハーイ、アリガトネ</p><p>


　イーディは、わざと大きな声で克子姉に礼を言う</p><p>あー、あー、あーなるほど、そういうことなのねっ</p><p>


　実にわざとらしく、大きな声で可奈センパイが、声を上げる</p><p>これはダンスしている人たちの中に飛び込んで、克子さんに写真を撮ってもらうっていうそういうルールのゲームなのねっなるほど、よーく判ったわ</p><p>そういうゲームなら、あたしたちも参加するわよ愛</p><p>


　可奈センパイが、愛に声を掛ける</p><p>いいから、一緒に来なさいっ</p><p>


　もはや、踊ることすらしない

　可奈センパイは、愛を引きずってオレたちのところまで、やって来る</p><p>それじゃあ、まずはあたしからっ恵美ちゃん、ちょっとノブを借りるわよっ</p><p>


　可奈センパイは、有無を言わさずに、オレの手を掴むと形だけ、ダンスのポーズを取る</p><p>はーい、克子さんお願いしまーす</p><p>


　克子姉が、オレと可奈センパイを撮す</p><p>じゃ、愛もほら、早くなさい</p><p>


　仕方ないから、オレは愛の手を掴んで</p><p>ほら、克子姉のカメラを見て</p><p>


　愛とオレも写真を撮った</p><p>はーい、お邪魔様でしたぁごめんなさいねぇ</p><p>ごめんね、恵美ちゃん</p><p>


　可奈センパイは、オレをメグに返すと愛を連れて、戻って行く</p><p>ゲームって言ってたけれど目的が良く判らん</p><p>


　観客たちは、唖然としている</p><p>あああーん、こうなったらあたしたちも参戦するよっ</p><p>


　いたたまれなくなった寧が立ち上がる</p><p>行くよっ、ユーキちゃん</p><p>え、何でわたしなんですか</p><p>


　なぜか寧はアイドルのサイトー・ユーキさんの手を引っ張っていた</p><p>何でとか、そういうのは関係ないんだよっほらっ、昔日本でも、3000年前の蓮が花を咲かせたことがあったじゃんかぁぁ</p><p>意味が判りませーん</p><p>


　寧は無理矢理、サイトーさんを連れてオレのところへ来る</p><p>メグちゃん、ヨッちゃん借りるよっ</p><p>


　寧はオレに</p><p>ヨッちゃん右手はここ、左手はこう、左足はこの角度で右足は向こうに向かって</p><p>


　変なポーズを取らせる</p><p>そんで視線は、あたしそして、あたしはここっ</p><p>


　オレとペアで現代アート的なポーズになった</p><p>今だよっ克子お姉ちゃんっ</p><p>


　まるでセーラームーンに合図する、セーラーマーキュリーのように寧は叫んだ</p><p>続いてユーキちゃんは、膝立ちでそんで右手で、2階席の方を指差してヨッちゃんは、ここでユーキちゃんの指している方を見て</p><p>


　寧はオレとサイトーさんにも、変なポーズを取らせる</p><p>それで、ユーキちゃんセリフ、東京だよ、おっかさん</p><p>は、はい東京だよ、おっかさん</p><p>


　言われた通りにサイトーさんがセリフを言うと

　克子姉が、オレたちの写真を撮った

　意味不明な歓声が上がると

　いつの間にか、フォークダンスの曲は終わっていた</p><p>はい、克子撮影ご苦労様</p><p>ごくろーさま、うししっ</p><p>


　渚が克子姉からカメラを返してもらおうと、手を差し出す

　克子姉は、カメラを渡した

　渚は、そのカメラを構えて克子姉の顔をパシャリと撮る</p><p>あんまりあなたが、情けない顔をしていたから撮ったのよ</p><p>


　渚は、ニコッと克子姉に微笑む</p><p>だってあなたは</p><p>あたしのことは関係でしょ克子、あなたはあなた自身の気持ちに素直になるべきよ</p><p>


　渚はそう言うと</p><p>あたしは、あたしの意志で踊ったわ克子、あなたは踊らないの</p><p>後夜祭で恋人同士のカップルがフォークダンスを踊るというの元ネタはスクールデイズになんですけれど</p><p>わたしは男子校だったので、そういうのはホントは良く知りません</p><p>ただスクールデイズは、シナリオライターが、ちゃんと下調べをする人だと聞いたので</p><p>そういうイベントがある学校が、どこかに本当にあるんだろうなあと思っていました</p><p>スクールデイズの劇中では、後夜祭のキャンプファイアーの回りをカップルが良いムードで踊っていましたが</p><p>いや、これはフォークダンスの曲を使ってなかったからで</p><p>実際のいわゆるフォークダンスの曲が流れていたとしたらこれは、かなりマヌケな感じになると気付きました</p><p>ということで多少路線変更しました</p><p>大学の時に、学科のクリスマスパーティがあって、そこではチークタイムがありました</p><p>そしたら、同級生で一か八かで、たくさんの学生が見ている前で好きな後輩の女の子にオレと踊ってくれをやったオトコが居まして</p><p>そいつは後輩の子に先輩、そういうのは冗談でも止めて下さいと言われてそいつは、チークタイムが始まる前に、会場の階段の下で号泣しまして</p><p>わたしはアイツ、目障りだから何とかしろと先輩に命じられて泣いてるオトコを会場から連れ出そうとしたのですが</p><p>そいつが泣きじゃくって、動こうとしなくて困り果てててたところに</p><p>見かねた武闘派の男の後輩が先輩、目障りなんでサンドバッグになって下さいと、泣いている男の肩をボカボカ殴って、会場の外へ追い出しまして</p><p>そいつのカバンとかコートとかを渡しにいっている間にチークタイムは終わっていました</p><p>今となっては、何もかも悲しい思い出ですね</p><p>1407．学園祭2日目　／　祭りのあと（その６）</p><p>・サイトー・ユーキ／１７歳（西塔夕貴）デススター・プロモーションM＆M・セクショ</p><p>


　渚が不敵な笑みを浮かべて克子姉に言う

　ちょうど、ダンスの音楽が途切れたところだから生徒たちが、克子姉と渚に注目する</p><p>今度は、何が始まったの</p><p>


　渚が真緒ちゃんとフォークダンスに乱入して来てからミタマ＆キヌカ、イーディとライン晴子さん、可奈センパイと愛、寧とサイトー・ユーキさんと、次々に色んな子がダンスエリアに飛び込んだから、生徒たちは今度は何が起きるのかと、すっかり期待している</p><p>正直今年のダンスは面白すぎるぜ</p><p>ああ、いつもの年なら踊っているヤツラを冷やかして笑うだけなのによ</p><p>うん、予想外なことが続いているもんな</p><p>


　そんな男子生徒たちの声が、ダンスエリアと観客を区切るバスケットボールのコートの白線の外側から聞こえた</p><p>はいはいはーいみんな、ちょっとお姉さんの話を聞いて下さーい</p><p>みんな、ママの話を聞いてくださーい</p><p>


　渚と真緒ちゃんが、ニコニコ微笑んで大きな声で呼び掛ける

　こんな美人母娘に言われたら誰だって注目する</p><p>はーい、皆さんこんばんは</p><p>こんばんわっうししっ</p><p>


　まずは挨拶から</p><p>あたしは片貝渚えーと、皆さんの先輩になるのかなうーんまあ、いいか</p><p>


　渚は、オレたちの高校に入学はしたがすぐに誘拐されたから、卒業はしていない</p><p>それでこの子は、あたしの娘の真緒です</p><p>真緒ですっ</p><p>


　真緒ちゃんが、ペコッと頭を下げる

　女子生徒たちの中から、そんな声が聞こえてきた</p><p>それで実は、あたし、ここに居る高梨克子とは、同窓生なのよねあたしも克子も同じ年に、ここの高校に入ったの</p><p>


　渚は、朗らかにみんなに説明していく</p><p>ああ、やっぱり克子さんは、うちの高校の卒業生だったんだ</p><p>


　そんな声が聞こえてくるが</p><p>あー、ゴメンなさいえーとねまあ、この際だからブッチャケちゃうけどね</p><p>


　渚は、明るい笑顔で克子姉を見て</p><p>まあ、ちょっと、とってもプライベートなことだから、あんまり詳しいことは話せないんだけれどあたしも克子も、どうにもならない理由があって高校は、卒業できなかったのよ</p><p>


　克子姉は、寂しそうに微笑む</p><p>あたしの方はここにこの子が居るから、何となく理由は判るでしょ</p><p>


　渚は、笑顔で真緒ちゃんの頭を優しく撫でる

　これなら、生徒たちは渚の見た目の年齢から逆算して渚が高校生の内に、妊娠・出産して高校を辞めるしかなかったのだと思い込む</p><p>だけど克子が高校に来られなくなったのは、不名誉なことが理由じゃないわよ本当に、克子自身ではどうすることもできないことが起きたのあたしは知っているわあの時、克子がどれだけ苦しんだのかを</p><p>ちょっと渚、そういうのはいいから</p><p>


　克子姉が、渚を止めようとするが</p><p>もうちょっとだけあたしたちが、ここの高校の生徒だった5年前も後夜祭のフォークダンスのイベントはあったわよねあたしは学園祭の前に学校を辞めちゃったから、当時は見ることもできなかったけれどそういうイベントがあることは知っていたわあの頃はもし、自分に恋人ができても恥ずかしいからゼッタイに踊らないって友達と話していたと思うけれどでも、やっぱりみんなの前で踊ってみたいっていう気持ちもあったわ</p><p>


　穏やかに話す渚の言葉をみんなは、静かに聞いてくれていた</p><p>だからゴメンなさいかなり無理矢理だったけれど、さっき、娘と一緒に無理矢理乱入して、踊らせてもらっちゃいました恵美ちゃん、吉田くん貸してもらっちゃってゴメンなさいねちゃんと、後でお礼はするから</p><p>お礼はするからねっ、メグミちゃん</p><p>


　渚と真緒ちゃんは自分たちが、オレやメグとは親しい間柄なのだということを強くアピールする</p><p>だけど、おかげであたしは満足できました高校を辞めなくちゃいけなくなった時からの胸のモヤモヤが晴れましたありがとうございますっ</p><p>


　渚と真緒ちゃんはオレたちでなく、在校生全員に頭を下げた</p><p>であたしのことは、オシマイここからは克子、あなたのことなんだけれど</p><p>克子ちゃんのことなんだよっ、うししっ</p><p>


　渚と真緒ちゃんは挑戦的な瞳で克子姉を見る</p><p>あなたもあたしと同じで、自分がここの高校の生徒だった時は、ついに後夜祭のフォークダンスを踊ることはできなかったわよねそしてあたしは今日、踊らせていただいて大変満足したんだけれど</p><p>真緒も満足したよっ</p><p>克子はどうするの</p><p>どうする克子ちゃん</p><p>


　克子姉は、困惑した顔で黙り込んでいる

　渚の持つ良い意味での図々しさが克子姉には無い

　克子姉は、学園祭は今の高校生たちのものだと思っているから

　自分がみんなの前に出て楽しむことは、悪いことだと感じている</p><p>あたしは、克子さんも踊っちゃって良いと思うわよっ</p><p>


　可奈センパイが大きな声で、そう言う</p><p>ていうより見たいわよ克子さんが踊っているところみんなも、そうなんじゃない</p><p>はーい、あたしも見たーいっ</p><p>


　可奈センパイの声に、寧が乗る</p><p>うん、別に良いわよね</p><p>克子さんには、いつもお昼のパンでお世話になっているんだし</p><p>うちの高校の人なんだから、問題ねーよな</p><p>つーか、克子さんオレと踊って下さいっ</p><p>まてまてまーて、克子さんとはオレが踊るっ</p><p>


　生徒たちの声も、克子姉が踊ることを受け入れてくれていた

　まだ、悩んだままのようだ</p><p>あっ、そうか判ったわ、克子</p><p>そうよねぇさすがに、あたしたちの年齢だとフォークダンスはキツいわよねぇあたしは、この子の幼稚園でよくお母さんも一緒に踊って下さいっていうのがあるから平気だったけれど大人のオンナの克子には、ちょっとキビシィかもねぇ</p><p>いーのいーの、判っているわあたしは克子と同い年だから、あなたの気持ちは良く判るわっそれならっ</p><p>


　渚は体育館の舞台の上の岩倉さんを見上げて</p><p>ちょっと幸代ちゃーんタンゴよタンゴをかけてちょうだい</p><p>


　たタンゴ</p><p>克子は、フォークダンスよりも、アルゼンチンタンゴの方が上手いのよそうよね克子</p><p>


　ニッと渚は、微笑む</p><p>フォークダンスなら、生徒の皆さんのイベントにお邪魔することになるから申し訳なく感じるけれどここで生徒の皆さんに克子がタンゴを披露するのは、ただの隠し芸ですもの皆さんに楽しんで観ていただくのなら構わないでしょ</p><p>


　渚は克子が踊りやすくなるように、リクツをこねくり回す</p><p>というわけだから、幸代ちゃーん早く、タンゴを流してちょうだいアルゼンチンタンゴの曲なら何でもいいわっ</p><p>あ、あのな、渚さん、急に、あ、アルゼンチンタンゴなんて言われましても</p><p>


　岩倉さんの困った声がマイクを通して、体育館内に響いた

　学園祭実行委員が、タンゴの音楽なんて準備しているはずがない

　突然、体育館の中にパラリラララーンとタンゴの旋律が響く</p><p>アタシ、 La Cumparsitaなら弾けるネ</p><p>


　イーディがアコーディオンを抱えていた

　え、イーディアコーディオン、弾けるのか

　というかそのアコーディオンは、どこから借りて来た</p><p>あら、クンパルシータは、アルゼンチンタンゴじゃ定番過ぎるわ</p><p>


　渚は、イーディに微笑む</p><p>デモ、高校生には一番判りやすいアルゼンチンタンゴの曲なのネソレに、アタシは歌も歌えるヨ</p><p>


　イーディも、渚に微笑み返す</p><p>そうねそれじゃあ、お願いするわ</p><p>


　渚とイーディは事前に打ち合わせしてあったんだ

　それで、アコーディオンも準備していた

　ていうかラ・クンパルシータという曲なら、オレも知っている</p><p>はーい、克子あたしがお相手するわっ踊りましょう</p><p>


　渚は克子姉の前に立つ</p><p>もう、渚はいつも勝手なんだから</p><p>


　克子姉も覚悟を決める</p><p>克子が女性パートよ悪いけれど、あたしあんまり派手な踊りは無理だから</p><p>


　渚はすでに安定期に入っているが、妊娠中だ

　ようやく克子姉の顔に、笑みが浮かぶ</p><p>ソレじゃ始めるネっ</p><p>


　イーディがアコーディオンで、物悲しい前奏を弾く

　そして演奏が、タンゴの主旋律に変わると

　克子姉と渚はタンゴを踊り始める</p><p>め、メッチャクチャ上手い</p><p>


　渚も克子も黒い森の娼館でナンバーワンの娼婦だった

　それもミナホ姉さんによって、高級娼婦として教育されている</p><p>政財界の大物の相手ができるように</p><p>その教育の中には様々な芸術分野についての学習も含まれていた</p><p>当然、ダンスも</p><p>とっても綺麗</p><p>


　あのタンゴの振り付けはオレもよく知っている</p><p>♪Si supieras, Que aún dentro de mi alma♪</p><p>


　イーディがアコーディオンの演奏と共に、歌い出す

　これはスペイン語か

　イーディ、演奏も上手いが声も綺麗だ

　本当に何でもできる子だ</p><p>ヨシくん、こっちに来るわよ</p><p>


　克子姉と渚は2人で踊りながら、オレたちの方へ来た</p><p>はい、交代あたしは、もう無理よ</p><p>


　渚が笑って自分のお腹を擦る

　激しい運動は、もうしない方が良い</p><p>はぁしょうがない</p><p>


　オレは克子姉に手を差し出す

　みすずに、後で怒られるなでも</p><p>いいからほら</p><p>


　オレは克子姉の手を取って、タンゴを踊り始めた</p><p>えパン屋くん</p><p>何で、タンゴを踊れるの</p><p>


　体育館の生徒たちが驚く

　ミナホ姉さんに教育されているのはオレもだ

　オレも香月みすずの公式パートナー黒森公として

　ダンスの1つも踊れないとこの先、困ることになる

　みすずとペアを組んで、名家のパーティなんかで踊らなきゃいけなくなるからだ

　だから、オレはみすずとダンスの練習も始めていた

　そしてみすずは、オレとタンゴが踊りたいと言ったから

　このラ・クンパルシータの曲で練習していた

　2人で踊っていると渚の眼が、和らいでいくのが判る

　うん楽しんでくれているんだな

　みんなの前で、こうして踊っていることを</p><p>♪Que por tu ausencia no comía, Al verme solo el otro día También me dejó♪</p><p>


　歌が終わると同時にイーデイは、♪ジャッジャン♪っとアコーディオンの演奏も終える

　オレと克子姉もポーズをキメて、ダンスを終えた

　会場中から、声援と拍手が轟いた</p><p>あー、はいもう何でも良いわ後は、担当が適当に音楽を流すから、みんな好きに踊ってちょうだい</p><p>


　学園祭実行委員長の岩倉さんが、そう告げると

　会場には、フォークダンスの曲ではなく流行りの音楽が流れた

　ここからは、恋人のいる子しか踊れないフォークダンスでなく、ただのダンス・パーティらしい

　今まで観ていただけの生徒たちも、みんな、ダンスエリアの中に入って来る</p><p>兄さん、ボクとも踊って</p><p>


　ルナが来たから、オレはルナと踊る</p><p>はーい、ヨッちゃん撮るよっ</p><p>


　寧が、デジカメで撮影してくれた

　克子姉とのタンゴも、寧が撮ってくれたようだ</p><p>克子さーん、あたしたちとも踊って下さい</p><p>


　女の子たちの集団が、克子姉に声を掛ける</p><p>ええ、いいわよ女の子なら</p><p>男の子と踊るのは疲れるからもう、今日は女の子だけよ</p><p>えー、それはねえっすよ</p><p>


　男子生徒たちが文句を言うが克子姉は笑って、女の子たちと踊っている</p><p>ああ、それそれっ</p><p>


　ミタマはバレーボールの審判が座る高い台に上り、その上で両手で扇子を振って踊っていた

　キヌカは、姉の頭の上に逆立ちしている

　この2人の芸には誰も追従できない</p><p>ありがとう兄さん恵美お姉様、ありがとうございます</p><p>


　そして、オレはまたメグと踊る

　メグが笑い出す</p><p>どうしたんだメグ</p><p>何かあたしはいつも、悩まなくて良いことばかり悩んでいるんだなって思って</p><p>


　メグは、踊りながらオレを抱き締める</p><p>家族の中で悩んでいるのは、あたしだけじゃないし悩んでいる子が居るってことは、すぐに家族のみんなに伝わるし最終的には、家族の力でどうにでも解決しちゃうんだなって</p><p>


　ああ結局、この学園祭の2日間は

　克子姉のコンプレックスを、壊すためにみんなが動いていたんだ

　オレたちのパン工房の一員でありながら自分は高校生でないからと、いつも、オレたちの後ろに隠れていようとしていた克子姉を

　前に押し出すための

　テニス部とのカフェ・テラスの運営も国営テレビのニュースへの出演も今のダンスも

　克子姉が、高校の生徒たちに身内として、受け入れられるためのものだった</p><p>これで、良かったんだよメグ</p><p>


　オレは女子生徒たちと楽しそうに踊っている克子姉を見る</p><p>そうねヨシくん</p><p>


　メグも、克子姉の姿を微笑ましく見つめていた

　渚や真緒ちゃんは疲れたのか、イーディたちと体育館の壁際でパイプ椅子に座っていた

　そこにも、たくさんの生徒たちが集まっている

　みんな、すっかり人気者になった</p><p>はいはい、うちらも来ましたわ</p><p>そろそろわたしらも出て来てええかなと思いまして</p><p>


　リエとエリの双子もやって来る</p><p>お屋敷に残っている子や、ここに来ない人たちには、悪いと思いますけどな</p><p>せっかくの機会ですからお兄さんと踊っておかないと、もったいないですわ</p><p>


　アニエスや名家の令嬢たちは、今日の学園祭に来なかったし

　マナやヨミ、ハイジたちはこの体育館に来なかった

　でもこの場に居ない人たちに悪いと感じたら、後で軽く謝ればそれで良いことなんだ

　他の人に悪いという理由で、自分がしたいことを諦めるのは良くない

　そんなのは心に重荷ばかりが積み上がっていく</p><p>あー、双子ちゃんたちも来たんだねぇはーい、撮るよーっ</p><p>


　寧がオレとリエ＆エリの写真も、撮ってくれた</p><p>黒瀬さんも、そんなとこにおらんと兄さんと踊ったらええんです</p><p>そうです、写真を撮ってもらいましょう</p><p>


　エリとリエが、黒瀬安寿を引っ張り出す</p><p>ええ、わ、わたしは</p><p>


　黒瀬安寿は、困惑しているが</p><p>いいから、安寿ちゃん1ヶ月後には、あそこで写真を撮っておいて良かったって思うことになるんだからさっ</p><p>寧姉さん、そんなん1ヶ月もかからないですわ</p><p>３日です３日後には黒瀬さんは寧姉さんに感謝してますわ</p><p>あのわたくしたちも、よろしいですか</p><p>


　美里たち娼婦候補生の4人も、やって来た</p><p>せっかくの学園祭だから、最後まで楽しんで良いって御名穂さんが</p><p>だから、来ました</p><p>あたしたちとも、踊りなさいよねっ</p><p>


　住友桃香、白旗せつな、朝比奈希美の3人が言う</p><p>ああ、踊るよ</p><p>写真撮ってあげるよっ</p><p>


　オレたちは心から後夜祭を楽しむ

　後夜祭が終わってオレたちは、自分たちのカフェ・テラスに戻って来た

　もっとも、すでに片付けが全て終わっているから今は、借りて来たテントやプラスチック製の椅子とテーブルがまとめられているだけだ

　コーヒーなんかを入れる機材は、学生食堂の片隅にまとめてある

　これらは明日返すことになっている</p><p>はーい、良いわねぇそれじゃあ、始めるわよっ</p><p>


　可奈センパイが、学生食堂の中に女子テニス部の人たちを集めていた

　ここからはまり子が残していった、段ボール箱３つ分の化粧品を、女子テニス部員たちで分ける会となる</p><p>あー、テニス部の人たちだけズルイ</p><p>


　横から眺めている女子生徒が、そんなことを言うが</p><p>これは、わたしの親友のまり子がくれたモノなんだからわたしたちだけで分けるのよっ</p><p>


　可奈センパイが、その子に言う</p><p>ホント、ありがたいですよねっ</p><p>あたし、テニス部で良かったです</p><p>でも、まり子さんいつの間にか、いなくなってましたよね</p><p>あたし、お礼を言ってないです</p><p>


　まり子はエリカと茉莉花と茉莉花のクラスメイトの松下姉妹を連れて、先にお屋敷へ行ってしまった</p><p>ホントよ、まり子ったら親友のわたしにも何も言わずに、先に帰っちゃうんだから</p><p>


　可奈センパイも、プンプンしている</p><p>まあ、お礼なら後からわたしがたっぷりしておくわっ</p><p>可奈さん、お願いしまーす</p><p>そういうことでまり子のプレゼントを、ありがたくいただいちゃいましょう</p><p>


　可奈センパイは、段ボール箱を開ける</p><p>えーと、1人3個だからねもう、何を貰うか、だいたい決めた</p><p>はーい、決まってまーす</p><p>そしたら希望者の多いモノはジャンケンだからねそれではまず、この口紅からいきまーすこれ、欲しい人っ</p><p>


　うんまり子のプレゼントを分ける会は、可奈センパイに任せておけば良い</p><p>とっても、楽しかったです寧さん</p><p>


　一方アイドルのサイトー・ユーキさんとマネージャーの藤森さんと、寧はお別れの挨拶をしていた

　この2人もイーディのスクール水着柔道大会の司会を通じて、すっかり仲良くなったようだ

　ていうかマネージャーさんと一緒なのに、こんな遅くまでよく残ってくれた</p><p>うん、あたしもユーキちゃんと知り合えて、良かったよっ</p><p>あの奈島さん</p><p>


　マネージャーの藤森さんが、前に出る</p><p>さっきも聞きましたけれどあなた、本当にどこの事務所にも所属していないのよね</p><p>うん、芸能事務所とかそういうのは入ってないよっ</p><p>


　正直に寧は答えた</p><p>そうですかえっと、あのデススター・プロのマネージャーは、全員、スカウトの名刺も持たされているのよ</p><p>


　藤森さんは、自分の名刺を取り出す</p><p>あなたみたいな綺麗で魅力のある子が、どこの事務所にも入っていないのはもったいないわもし良かったらなんだけれどデススター・プロに入らない</p><p>ああ、それが良いですよ寧さんわたしよりも、ずっと綺麗だし頭の回転が早いから、お話も面白いしゼッタイに売れるアイドルになりますからっ</p><p>


　サイトーさんが、嬉しそうに言う</p><p>うちは芸能プロダクションとしては、大手だから変な心配はしなくていいわ</p><p>デススター・プロの中でも、女性タレント専門のデススター・プロモーションM＆M・セクションFですから</p><p>ええとどうしよっかなっ</p><p>


　寧がオレをチラリと見る

　デススター・プロの女性タレント部門つまり、デススター・プロモーションM＆M・セクションFは

　明日には、オレのものになることになっている</p><p>ようやく学園祭が終わりになって今週末は、セックスシーンに入れると思います</p><p>はぁぁ、長かった</p><p>色々とお待たせしました</p><p>しかし、わたしのアントニオ・ガルデルのラ・クンパルシータのＣＤはどこへ行ってしまったのでしょうか探しても見つからない</p><p>1408．学園祭２日目　／　祭りの成果</p><p>・グレース・マリンカ／21歳ぽややんとした性格尾上ジュン元女子レスラー</p><p>・高梨克子／２１歳黒い森の元娼婦お屋敷の家事を司る爆乳美女</p><p>奈島さんなら、素晴らしいタレントになれると思うのよ</p><p>


　デススター・プロモーションM＆M・セクションFの女性マネージャー、藤森さんが熱く寧に言う</p><p>と、いうよりどうしてこんな人材が手つかずになってるのっって感じだわっ</p><p>わたしも、そう思いますっ寧さんは、ゼッタイに売れますっわたしなんかよりずっとずっとアイドルに向いてますからっ</p><p>


　サイトー・ユーキさん現役でアイドルを頑張っているあなたが、そう言うのはマズいよ</p><p>え、何なに、どうしたのっ</p><p>奈島さんが、ゲーノー事務所の人にスカウトされてるみたいよっ</p><p>ウソウソ、ホント</p><p>ホントホント、マジよ</p><p>


　あちゃあ学生食堂で寧たちの様子を観ていた女子生徒たちが、どんどんヤジウマを呼んでいる</p><p>ええっとヨッちゃーん</p><p>


　ついに寧が、オレに助けを求めた</p><p>そういう時は保護者と相談しますって言って、名刺だけ受け取っておけば良いんだよ</p><p>


　タイミング良く、学生食堂の入り口から入って来たマルゴさんが寧に言う

　ああ、ポロンさんやミミさん、グレース・マリンカさんも一緒だ</p><p>やっと機材の搬出が終わったよバーナム・森・スポーツ映像の皆さんも、全員撤収した</p><p>


　ああ、マルゴさんたちはリングや放送機材の撤収を見届けるまで、校庭に居たんだ

　今日のことはイーディに任せるって言ってたけれど製作会社やリングを貸してくれた会社との対応は、大人のマルゴさんでないと責任が取れないから</p><p>遙花さんと剣道マリアちゃんを連れて先に帰ったよ</p><p>


　マルゴさんは答える

　ああ、あの2人を香月セキュリティ・サービスの研修施設に連れてってくれたんだ</p><p>あら、スカウトなんどすかそう言えば、ミミうちらも事務所とかには入ってませんわな</p><p>


　相変わらずのインチキ京都弁で日独ハーフの女性空手家、ポロンさんがのほほんと笑う</p><p>えー、ポロンあんた、ゲーノーカイとか興味あんの</p><p>ミミは無いんどすか</p><p>


　ポロンさんは、質問に質問で返す</p><p>うーんそういうのが空手家としてやっていくためのスポンサー獲得に繋がるのなら、考えるけれどさぁ</p><p>そうどすなミミは、うちほど容色には優れてないどすからなぁ</p><p>


　ニタァと微笑むポロンさんは闘う美魔女だ

　背も高いし、スタイルも良い</p><p>うちはファンのためなら、ゲーノー活動でも何でもやってもええどす</p><p>


　ポロンさんは強さだけでなく、自分の美貌にも自信を持っている</p><p>グレースはどうなのあんたはプロレスの頃は、相当、人気があったって聞いてるけどさ</p><p>


　ミミさんが、グレース・マリンカさんこと、尾上ジュンさんに尋ねる</p><p>あたしのグッズは、常に団体内で一番の売れ行きだったらしいあたしは、よく知らないが</p><p>


　グレースさんは、グッズの売り上げなんかを気にする人じゃないし所属していたプロレス団体は、相当、いい加減な会社だったみたいだから</p><p>多分、選手のグッズの売り上げをきちんと分配したりはしてないんだろうな</p><p>あ、オレグレースさんの抱き枕、持ってます</p><p>オレGRACEって大きく書いてある特大タオル、壁に貼って飾ってます</p><p>


　プロレスファンの男子が、そんなことを言い出す</p><p>なるほどグッズの製作・販売とか、試合の宣伝なんかは芸能事務所に入ってると、色々やってもらえそうね</p><p>


　イーディたちの横に居たルドルフ聖子さんまで話に加わる</p><p>そういう知り合いがいなかったから、今まで考えたことは無かったけれど今は一流のアスリートも芸能事務所にマネージメントしてもらう時代なんだからわたくしや晴子が所属したって構わないわよね</p><p>


　この人も女の子のファンがたくさんいる、美しき女性格闘家だもんな

　しかもゴールデンバウム・ジムというジムの経営者でもある</p><p>そういうことならマネージャーさんわたくしにも下さらない</p><p>


　ルドルフさんは、藤森マネージャーに手を差し出す</p><p>はえ何をです</p><p>


　キョトンとなる藤森さん</p><p>決まっているでしょう貴方のお名刺よわたくしと晴子の分、２枚いただいておくわ</p><p>


　いや、同じジムなんだから同じ名刺を２枚はいらないだろう</p><p>ルドルフさんに名刺を渡すんでしたらその前に、うちらもいただけますかあー、そこに居るミミはあんまり可愛くないどすけど一応、ミミの分も貰っておきますわ</p><p>な、何よ、それ何か悔しいから、あたしの分もしっかり下さい</p><p>


　ポロンさんも、ミミさんも藤森さんに、手を差し出す</p><p>ちょっ、ちょっと待って下さいあ、あの</p><p>


　困惑する藤森さん</p><p>何よー、もしかしてお前たちには名刺は渡せないとか言うつもり</p><p>


　ミミさんが、藤森さんを睨む</p><p>ああ、ミミは無理ならええどすから、早う、うちに下さい</p><p>わたくしと晴子の美しさなら特に問題は無いと思いますけれど</p><p>


　ポロンさんとルドルフさんも藤森さんに迫る</p><p>いえ、そうじゃなくてそういうことじゃなくって</p><p>


　藤森さんは</p><p>わ、わたしはてっきりそ、その</p><p>てっきり何よ</p><p>


　ミミさんが、口籠もる藤森さんに突っ込む</p><p>み、皆さんはすでにどちらかの事務所に所属なさっているお笑いタレントの方たちだと思っておりましたので</p><p>


　学生食堂の中が、一瞬にしてシーンと静まる</p><p>ふ、ふうんど、どうして貴方は、そう思ったのかなあ怒らないから、お姉さんに言ってごらんふしゅぅぅ</p><p>


　ミミさんは空手の息吹をして心を落ちつかせようとする</p><p>そ、それはあの皆さん、とてもキャラが立っていて、タレント性があるというか見ているだけで楽しいというか素晴らしいスター性をお持ちで</p><p>そういうのはいいから何で、あたしたちをお笑いだと思ったわけふしゅぅぅせいやっそいやっ</p><p>


　ミミさんは、息吹に加え正拳突きの練習まで始める</p><p>だ、だって皆さん、スクール水着柔道とかなさってたのではい</p><p>


　藤森さんは正直に答えた</p><p>い、いえわたしは別に、みなさんが年甲斐も無くスクール水着を着ていらしたのが変だとか似合っていないとかそういうことを申し上げたいのではありませんあのあれは、あれでとても面白いというかとても笑える絵になっていて、最高でしたまたピチピチのスクール水着の上に柔道着というのが、とことんバカっぽくて何とも言えない、香ばしさのあるオモシロ映像になっていたと思います</p><p>


　ミミさん、ポロンさん、ルドルフさんがジトッと、キビしぃ眼で藤森さんを見つめている</p><p>わ、判りました皆さん、まだどちらの事務所にも所属していないということでしたらわたくしたちのデススター・プロにもお笑い部門がございますのでデススター・エンターテインメント興行・ゲラ✕ゲラ・セクション笑組の方へご紹介致しますが</p><p>


　藤森さんは真顔で、そう言うが</p><p>あたしたちは、お笑いじゃないんだよっシャアアアアッ</p><p>


　ミミさんが奇声を上げて、藤森さんを威嚇する</p><p>そ、そうはおっしゃいますが</p><p>


　反論しようとする藤森さんに</p><p>いや、それはマネージャーさんの誤解ですというか今、ここにいらっしゃる人たちの価値を全然理解していないです</p><p>


　さっき、グレース・マリンカさんの名前入りタオルを持っていると言っていたプロレスファンの男子生徒が話に割り込んで来る</p><p>マネージャーさんは、女子の格闘技を観るのが多分、初めてだったんだと思いますがハッキリ言って、今日の試合は全部、メチャクチャにレベルが高かったですこんなのめったに観られないです</p><p>オレも格闘技ファンですけれどあの、正直、女子格闘技ナメてました反省してますっ</p><p>オレもスマホで、皆さんの経歴とか、今までの試合の動画とかチェックさせてもらいましたみなさんスゲェですね</p><p>


　リング下で生観戦していた男子の中にはこの人たちが本物の格闘家だということが、しっかりと伝わっている</p><p>ていうか、初っ端から軽量級のイーディ選手が、でっかい人をＫＯしちゃってたもんな</p><p>あの人壇闘志子って言って、女子格闘家の中では、かーなーり、有名な選手だから大会でも何回か優勝しているもちろん、イーディさんよりも重いクラスでだぞ</p><p>ああ、オレも知ってる壇闘志子、自分のＳＮＳでコメントを発表しているぞ油断しただが、あたしの完敗だ負けは認めるもう一度、一からトレーニングし直す次は負けないだってよ</p><p>


　その生徒は、自分のスマートホンに壇さんのコメントを出して読み上げてくれた</p><p>壇さん、ちゃんと負けを認めたのは偉いけれどイーディちゃんと全然、階級が違うんだからさ</p><p>次は負けないって、正式の試合なら再戦はありえへんのにな</p><p>


　ミミさんとポロンさんは、呆れている</p><p>スクール水着柔道なら、あり得るネトシコがスクール水着を着るナラ、また闘ってアゲルヨ</p><p>いや、それなんだけれどさ、イーディちゃんそもそもスクール水着柔道大会っていうのが、良くなかったんじゃない</p><p>そうどす普通に女子格闘技大会にしていたら、うちらのことをお笑いと勘違いする人も出なかったと思いますけど</p><p>


　ミミさんとポロンさんは、またマネージャーの藤森さんを睨む</p><p>ソウジャナイのネスクール水着柔道大会で良かったノヨ</p><p>


　イーディは、2人に微笑む</p><p>タダの女子格闘技大会ナラ日曜日の昼間の時間に地上波で放送シテいたとシテモ、格闘技好きの一部の人しか観てクレナカッタのネ</p><p>どういうことどす</p><p>


　ポロンさんが問い返すと、さっきの格闘技好きの男子生徒が</p><p>イーディ選手の言う通りだと思います今の視聴者は普通に格闘技をやっているだけじゃ、なかなか観てくれませんよたまたまテレビを点けてみたら格闘技の大会が映っていたなんていうぐらいじゃオレみたいな格闘技好きじやなかったら、すぐにチャンネルを変えてしまいます</p><p>うんあたしの家だったら、テレビでゼッタイに格闘技は観ないわ</p><p>


　側に居た女子生徒が、大きく頷く</p><p>うちも、そうだと思いますお父さんでも、お母さんでも日曜の午後に格闘技やってても観ないですよねぇ</p><p>うちのお兄ちゃん、スポーツ中継は割りと観る方ですけれど女子格闘技は観ないですねぇ</p><p>


　ああ、やっぱり女子格闘技は、受け入れられにくいんだな</p><p>でも、今日のさっきの大会は、テレビでやってたら観ちゃいますよ何か、ワケ判らないけれど派手だったし、次から次へとビックリするようなコトばかり起きたし</p><p>司会の奈島さんが、メチャクチャ可愛かったですし</p><p>しまいには、藤宮麗華さんに安城ミタマまで出て来たでしょそりゃ、みんな食い付いて観ますって</p><p>


　レイちゃんにしても、ミタマにしても今はテレビの大有名人だ

　日本国内で、知らない人はいない</p><p>つーかネットの話題のトピックスの1位になってますよ、今何だったんだ、スクール水着柔道大会って</p><p>


　スマホを観ている男子が、そう言う</p><p>さっきの大会もう、ネットに放送された動画がアップされてます</p><p>うわっ、スゲェ人数が観ているぜ</p><p>あ、ホントだスクール水着柔道大会が、アクセスランキングで1位になってるわ</p><p>あ、ホントだわ</p><p>


　女子たちも自分のスマホで確認していく</p><p>今は、放送されたものをリアルタイムで観る人たちよりネットで評判になったのを知って、誰かがアップした動画を観る人の方が多いもんな</p><p>


　男子生徒の1人が、スマホを観ながらそう言った</p><p>さっきの放送の動画だけじゃなくって今日、試合に出ていた人たち全員の経歴とかあちこちのネットニュースで記事になってますよ</p><p>ホントだ本当に皆さん、真っ当な女性格闘家なんですねぇ</p><p>あこの記事に出ている人が、あたしの眼の前の人だぁえっと、超実戦空手トミー・アシダ道場所属</p><p>これを見たら、誰もお笑いの人なんて思わないですよ</p><p>


　スクール水着柔道大会の地上波放送から、ほんの数時間で出場選手全員の情報がネットの世界に広まっている</p><p>イーディさんて、前の大会でも、連続でＫＯ勝ちしているのねＫＯって何のことだか、よく判らないけれど</p><p>多分、凄いことなのよねきっと</p><p>イーディ選手のＫＯ勝ちを全てまとめてみましたなんてタイトルの動画もトンデモなくアクセス数を稼いでるぞ</p><p>


　イーディの戦略は大当たりだったんだ

　何がなんだかよく判らないスクール水着柔道大会の放送にすることで格闘技に興味が無い一般視聴者たちも、食い付かせることができた</p><p>ありがとう、イーディこれで、スポンサー交渉がやりやすくなったよみんなの知名度が、飛躍的に高まったからね</p><p>


　マルゴさんが、イーディに礼を言う</p><p>ポロンさんも、ミミさんも、聖子さんも今夜からは、有名人の仲間入りだよねっホントに、芸能事務所に入った方が良いかもねっ</p><p>


　その言葉に自分もスマートホンを取り出して、今日のスクール水着柔道大会の反響を確認していた藤森マネージャーは</p><p>あ、あのう</p><p>


　恐る恐るポロンさんたちに、声を掛ける</p><p>も、もしよろしければ、わ、わたしの名刺を受け取っていただけないでしょうか</p><p>


　これだけ評判になっているのなら他の芸能事務所が声を掛ける前に、声を掛けなくてはいけないと思い直したらしい</p><p>えーとポロン、どうする</p><p>とりあえず、いただいておきますわ</p><p>わたくしも、いただくわあなたのところの事務所と契約するかどうかは判らないけれど</p><p>よ、よろしくお願いしまーす</p><p>


　ミミさん、ポロンさん、ルドルフさんは藤森さんの名刺を受け取った

　藤森さんは、グレース・マリンカさんにも名刺を差し出すが</p><p>イーディ、どうしたら良い</p><p>


　グレースさんは、イーディを見る</p><p>受け取っておけばイイネ</p><p>では、いただく</p><p>


　グレースさんも、藤森さんの名刺をゲットした</p><p>ああ、奈島さんのことも記事になってる</p><p>うん、スゴイ注目されてる誰なんだ、この美少女ですって</p><p>


　スマホを観ている女子生徒たちが、寧のことを書いた記事も見つけてくれた</p><p>なるほど奈島さんは普通の高校生だから、格闘家の皆さんみたいにネット上に経歴とか見つからないのね</p><p>それで、ネットニュースの人たちがみんな困っちゃってるみたい</p><p>


　今年の5月までは寧についての情報は、何一つネット上に出ないように徹底されていた

　それは寧が、アメリカの犯罪組織に狙われていたからだけれど

　当時の寧は、偽物のカナダ国籍のパスポートで日本に入国していたし

　この高校の学籍すら、寧の名前は記録されていなかった

　今は夏休みにオレとアメリカに行って、本来の奈島寧子の国籍を回復することができたけれど</p><p>代わりにサイトー・ユーキさんだっけあなたのことが、記事に出ているわよ</p><p>えー、本当ですかっ見せて下さい</p><p>


　サイトーさんが、女生徒のスマホの画面を覗き込む</p><p>うわぁ、本当だぁわたし、こんな風に記事にしてもらったの初めてですこれで、お仕事が増えると嬉しいなぁ</p><p>


　素直に喜ぶサイトーさん</p><p>サイトーさんて、芸能事務所に入ってどれぐらいなんですか</p><p>


　女子生徒の1人が、興味本位で尋ねる</p><p>1年半ぐらいです今は、うちのデススター・プロモーションM＆M・セクションFのやっている狸穴坂９８っていうアイドル・ユニットの</p><p>あ、知ってるサイトーさん狸穴のメンバーなんですか</p><p>いえ、わたしは狸穴坂９８の下部組織の鳴子坂下２０９のさらに下の、新人タレントが取りあえず入れてもらえるフーミン谷２０１０のナンバー１５４３ですイゴヨサン増えるって覚えて下さい</p><p>


　うーん坂の下の谷の住民なんだ</p><p>あら、この記事うちの事務所のホームページのユーキの写真を使っているわ</p><p>


　藤森マネージャーが、記事をチェックして言う</p><p>えー、藤森さぁんわたしの写真て、１年半前に撮ったまんまじゃないですか</p><p>そうなのよだからユーキの眉毛が太いままななのよあなた、１年半前は眉毛を整えることも知らなかったでしょ</p><p>うわわわ、本当だぁ、いやーん藤森さぁん、良い機会だからわたしの宣材写真、撮り直して下さいよぉ</p><p>ええ、そうねこれだけ評判になっているんだから、社長にお願いしてみるわ</p><p>


　藤森さんの言うデススター・プロモーションM＆M・セクションFの社長は

　明日にはオレがなることになっている

　所属タレントのサイトー・ユーキさんも、正社員の藤森さんもまだ、そのことを知らされないままになっている</p><p>はぁぁ、こんなに名前が売れたんだからスクール水着柔道大会で良かったのね</p><p>


　ミミさんが、しみじみと言う</p><p>うちのジムも入門者が増えるわね上げ潮よっ、晴子</p><p>


　ルドルフ聖子さんも、上機嫌で弟子のライン晴子さんに微笑む</p><p>こんな結果になるんだったらマルゴちゃんも出れば良かったのに</p><p>


　ミミさんが、マルゴさんに言う</p><p>そうどすマルゴはんも出場すれば良かったのに</p><p>


　ポロンさんも、残念そうにそう言うが</p><p>あたしあたしはいいよ今日は、最初から出るつもりなかったし</p><p>あたしは、マルゴとも対戦してみたかった</p><p>


　マルゴさんにグレースさんが言う</p><p>だってスクール水着柔道大会でしょあたしは恥ずかしくて、スクール水着は着れられないよ</p><p>


　笑うマルゴさんに美魔女リーグの４人は呆然となる</p><p>えーと、マルゴちゃんは１９歳だから去年までは女子高生だったんだよねぇ</p><p>そう言うミミは今年何歳になったんどす</p><p>あたしは２６ポロンは</p><p>うちは２７どす</p><p>あははははわたくしは、２５歳よ</p><p>わたしは２１歳だ</p><p>改めて考えると、かーなーりキツイわよねあたしたち</p><p>


　落ち込む、ミミさん</p><p>いいのよっとにかく広く、世の中に自分の名前を知らしめることには成功したんだからっマルゴさん、これでアメリカ行きのスポンサーは何とかなるのよねっ</p><p>


　ルドルフさんは、くじけない</p><p>ええ今日の放送で交渉中のスポンサーとの話し合いは、有利に進められると思います日本でのテレビ放映権が、想定していた額よりも高く売れると思いますから懸念していた問題は全部解決です来週には、あたしがラスベガスへ行ってあちらのコミッションと正式に契約して来ます</p><p>


　マルゴさんは、笑顔で答えた</p><p>今年の大晦日ラスベガスのUGMホテルを会場にして、あたしたち主催の格闘技大会を開催します試合の様子は、全て、衛星中継で日本のテレビでも地上波放送することになります</p><p>ついに決まったか</p><p>


　グレース・マリンカさんが、大きく頷く</p><p>それ、本当なのねいいのね明日、道場で広めちゃっても構わないのねっ</p><p>


　ミミさんも、興奮している</p><p>どうぞ、広めちゃって下さい</p><p>


　ニッと微笑む、マルゴさん</p><p>おおっし、ちょっと道場の子に電話しよっ</p><p>


　ミミさんが、自分の携帯電話を取り出す</p><p>あ試合の前に電源を切ったままだったわ</p><p>わたくしもそうだわ</p><p>うちも電源を落としたままでしたわ</p><p>


　ミミさんも、ルドルフさんも、ポロンさんも

　ここまで、生徒たちのスマートホンを覗き込むことはしていたけれど自分の携帯を観ていなかった</p><p>３人とも一斉に、自分の携帯の電源を入れる</p><p>ありりり未読メールが、いっぱいある</p><p>うちもどす</p><p>わたくしもだわ</p><p>やっばぁぁい道場からも、電話が来てたみたい</p><p>みんな、放送を観た人たちね</p><p>あらあら、大変どすどないしましょう</p><p>


　３人は、慌ててメールのチェックを始めた</p><p>わたしは、何も無いそもそも、友達がいない</p><p>


　グレースさん、それはそれでマズいと思います

　まあ、この人はかなり強引に、前に所属していたプロレス団体を辞めてるしな</p><p>あ、お父さんからメールが来てる</p><p>


　ライン晴子さんも自分の携帯のメールをチェックしていた</p><p>お父さんわたしの試合テレビで観たんだ</p><p>


　晴子さんはお父さんとの関係が上手くいってない

　それで家を出て、ルドルフ聖子さんのジムに住み込んでいる</p><p>何て書いてあるネ</p><p>


　イーディが、晴子さんに尋ねる</p><p>ハレンチな格好で、下らない試合をするなって</p><p>


　暗い顔で、うつむく晴子さん</p><p>判ってないノネ</p><p>


　今日の晴子さんは階級が１つ上の工藤遙花と互角の闘いをした

　見る眼のある人なら、晴子さんがどんなに頑張っていたか判るはずだ</p><p>お父さんはわたしのすることは何一つ認めてくれないから</p><p>


　寂しそうに、晴子さんは言う</p><p>セイコさっきの話ダケレド</p><p>


　晴子さんの師匠のルドルフ聖子さんに、声を掛ける

　ルドルフさんは、指で器用に携帯を操作しながら</p><p>ええ、判っているわ晴子、あなた、来週からここの高校に通いなさい</p><p>


　晴子さんを見ずにそう言った</p><p>聖子さん</p><p>わたくしも、晴子が学校に通っていないことは気になっていたのよ格闘家として生きていくとしても、高校ぐらいは出ておいた方がいいわマルゴさんとイーディさんが、ここの高校の理事に、晴子が編入できるように話をして下さるって言っているし</p><p>何なら、アタシの家から高校に通ってもイイヨ</p><p>


　イーディが、晴子さんに微笑む</p><p>わたしも住まわせてもらっている食事は美味しいし、トレーニングをするには良い環境が揃っている女の子たちも可愛い</p><p>


　グレース・マリンカさんがそう言う</p><p>でも、わたしは聖子さんの弟子ですから</p><p>


　晴子さんは、そう言うが</p><p>わたくしも、マルゴさんやイーディさんの家に住み込みたいわよグレース・マリンカさんが、この短期間であれだけ強くなったんですから</p><p>


　ルドルフ聖子さんは、苦笑する</p><p>うん、あたしもそれは感じたよ</p><p>うちも脅威に感じてますわ</p><p>


　ミミさんとポロンさんも、イーディと一緒にトレーニングしていたグレースさんが、見違えるほどに強くなったことを驚いていた</p><p>わたくしは自分のジムがありますからグレースさんみたいに住み込むのは無理ですけれど、トレーニングには参加させてもらいますわ</p><p>あたしも毎日は無理だけれど、通わせてもらうよっ</p><p>うちもアメリカでは、今日みたいなみっともない試合はしたくないどすから</p><p>


　美魔女リーグの３人もお屋敷にトレーニングに来るのか</p><p>アメリカに行く前に、みんなで合宿しようか遙花さんや剣道マリアちゃんたちがトレーニングしている施設で</p><p>


　工藤遙花たちが最近稽古しているのは香月セキュリティ・サービスの旧・研修ビルだ

　あそこなら道場もあるし合宿には適している</p><p>良いカナDarling</p><p>


　香月セキュリティ・サービスの今のオーナーはオレだから

　あのビルの使用も、オレの許可が要る</p><p>ああ、良いと思うよ翔姉ちゃんには、オレから話すよ</p><p>頼むネDarling</p><p>


　嬉しそうにイーディは笑う</p><p>それなら、毎朝あたしが車で、イーディと晴子さんをこの学校まで送ってあげるよ</p><p>よろしくお願いしますわ、マルゴさん晴子も良いわね</p><p>


　ルドルフ聖子さんが、マルゴさんに軽く頭を下げ弟子を見る</p><p>ハルコはこの学校、ドウ思うカモシ、ハルコが嫌ジャナイのならアタシたちと一緒にココで勉強しようネ</p><p>


　イーディも笑顔でそう言う</p><p>そうだよ、晴子ちゃんもおいでよっ</p><p>


　寧も、ライン晴子さんを誘う</p><p>うむこの高校は楽しいぞわたくしもいる</p><p>みんなも、晴子ちゃんがうちの高校の生徒になったら嬉しいよねっ</p><p>


　寧の声に、他の生徒たちも</p><p>お、オレは大歓迎です</p><p>あたしも来てくれたら、嬉しいです</p><p>さっきの試合を観てファンになりましたどうぞ、オレたちの高校に来て下さい</p><p>


　口々に晴子さんを歓迎する

　晴子さんは</p><p>判りました皆さん、よろしくお願いします</p><p>


　礼儀正しく、みんなに頭を下げる

　学生食堂に大きな歓声が起きた</p><p>いいなあ寧さんやミタマさんと一緒の学校に通えるなんてわたしも、できることならここの高校に編入したいですよぉ</p><p>


　アイドルのサイトー・ユーキさんがそんなことを言うと</p><p>そう、ならユーキちゃんも来ればっ</p><p>


　平然と寧が言う</p><p>ええ、そんな簡単に</p><p>


　驚く、サイトーさん</p><p>ユーキちゃんは、今はどこの高校に通っているのさっ</p><p>モリコシ学院の芸能コースですっデススター・プロの子は、みんなそこに通うことになっていますから</p><p>済みません、会社の方でモリコシ学院と提携していますので</p><p>


　寧の問いに、サイトーさんと藤森マネージャーが答える</p><p>ああ、そういうルールなんだっ</p><p>ええ、ですから寧さんのお話は大変嬉しいんですけれど、わたしは無理です残念ですけれど</p><p>


　サイトーさんは、寧にそう言う</p><p>ま、ルールじゃしょうがないよねっもっとも、そんなルールいつまで続くか判らないけれどさっ</p><p>


　寧はオレを見て、微笑む</p><p>では今日は、ありがとうございましたまた、何かお仕事がございましたら、どうぞ、よろしくお願い致します</p><p>


　サイトー・ユーキさんと藤森マネージャーが別れの挨拶をする</p><p>ちょっと待って駅まで、あたしの車で送りますからルドルフさんやポロンさんたちも乗って下さい</p><p>


　マルゴさんはみんなに言う</p><p>すぐ裏の駐車場に置いてありますから今、ここへ持って来ます</p><p>いいわよ、マルゴちゃんすぐそこなら、みんなで歩いて行くわよ</p><p>


　ミミさんたちが、席を立つ</p><p>じゃあハルコ、今日はお別れダケレドまたネ</p><p>


　イーディが、ライン晴子さんに微笑む</p><p>はい今日は、ありがとうございました</p><p>


　晴子さんは、もう一度イーディに頭を下げた

　マルゴさんを先頭にサイトー・ユーキさん、マネージャーの藤森さん、ポロンさん、モンキー・ミミさん、ルドルフ聖子さん、ライン晴子さんたちが学生食堂が出て行く</p><p>いけねサインしてもらうのを忘れてた</p><p>あたしも、もらっておこう</p><p>今の子も一応、アイドルだもんねっ</p><p>


　格闘技ファンの男子生徒たちや、ミーハーな女子生徒たちがワラワラと、出ていた人たちを追っ掛けて行く

　学生食堂の中は一気に寂しくなる</p><p>はーい、次これ欲しい人っ</p><p>


　可奈センパイを中心に女子テニス部のまり子の残していった化粧品を分ける会だけは、まだ続いていた</p><p>パン工房へ戻ろうか</p><p>


　そう言えばマナやヨミやハイジたちが工房に残っていてくれているんだよな

　オーブンの掃除とかも、まだ残っているはずだし</p><p>うん、じゃあ行こうっ</p><p>あたしは先に、真緒と帰っているわ教職員用特別駐車場に、車を停めてあるから</p><p>真緒、先に帰ってママとお食事の用意を手伝いましょうね</p><p>うん、じゃあね吉田くんっ、また後でねっ</p><p>


　真緒ちゃんはここではオレをパパと呼ばないようにキツく言われている</p><p>それならミタマ、渚と真緒ちゃんに付いてくれ</p><p>


　校内からお屋敷までの短距離でも警護役は必要だろう

　ミタマは、オレに一礼する</p><p>ほんなら、兄さんうちらも一緒に帰りますわ</p><p>そうやなエリちゃんわたしら、アニエスちゃんたちの方へ戻ります</p><p>


　リエとエリも、渚の車で帰るのか

　渚の車は、普通の乗用車だから５人乗れるから、ちょうどいいのか</p><p>判った気を付けてな</p><p>わたくしたちも、そろそろ</p><p>


　美里がオレに言う

　鞍馬美里、住友桃香、白旗せつな、朝比奈希美の４人は娼婦候補生だ

　駅前ホテルの地下の新しい娼館で暮らしていて毎日、学校まではミナホ姉さんが車で連れて来ている</p><p>学園祭が終わったら、いつものところで待っているように御名穂さんに言われているのよ</p><p>


　桃香が、そう言う

　いつものところというのは、校長室の地下の隠し部屋のことだ

　ということはミナホ姉さんは、また学校へ戻って来るつもりなんだ</p><p>そしたら、あたし美里ちゃんたちを送って来るわ</p><p>


　克子姉が立ち上がる

　克子姉は、ミナホ姉さんを補佐して娼婦候補生の世話もしている</p><p>アタシが付いていくネキヌカも来るネ</p><p>


　イーディが、キヌカと警護役を引き受けてくれる

　まだ校内には生徒が残っているから警護は必要か</p><p>さっき騒いだからサチヨが何か仕掛けてくるかもしれないノネ</p><p>


　生徒会長の岩倉幸代さんか

　後夜祭は、オレたちがハチャメチャにしちゃったもんな

　それに、今日の学園祭は岩倉さんにしては、大人しすぎな気がする

　最後に、何か仕掛けて来るかもしれない</p><p>ボクも行きましょうか</p><p>


　ルナが、そう言うが</p><p>いや、アタシとキヌカだけで大丈夫ネ</p><p>


　イーディは、笑顔でそう答えた

　となると残るのは

　寧、メグ、ルナ、愛黒瀬安寿と

　パン工房の中のマナとヨミとハイジだけか</p><p>よし、これで何とか次話からエッチシーンに</p><p>はぁぁ、お待たせ致しました</p><p>1409．学園祭２日目　／　お疲れ様セックス会（その１）</p><p>お変えりッ、お兄ちゃん</p><p>


　オレが寧、メグ、ルナ、愛、黒瀬安寿たちとパン工房の中に戻ると</p><p>マナが出迎えてくれた</p><p>掃除とか、全部やっておいたよ</p><p>


　作業台も、オーブンの回りもすっかり綺麗になっている</p><p>ありがとうマナああ、オーブンの中まで綺麗にしてくれたんだ</p><p>


　オレはオーブンを開けて、パンくず一つ残っていないことを確認する</p><p>うん、時間があったしお兄ちゃんや愛さんが帰って来てからするのも大変だと思ったから</p><p>


　マナは他の子たちと後夜祭には来なかった

　やっぱり昔の自分を知っている生徒と会うのが怖いのだろうか</p><p>マナお姉さん兄さんの妹に会ったことのある人たちは、全員、ボクが記憶をすり替えてきたよ</p><p>


　オレの心を読んで、ルナがマナの前へ出る</p><p>あっ、そうじゃあ、もう平気かな</p><p>


　マナが、少し心配そうな表情でルナに尋ねる</p><p>うん、大丈夫だと思うよ今日の学園祭に来ていない人が居たとしても、他の人たちが兄さんの妹はボクだって強く思い込んでいるから</p><p>


　前に会ったオレの妹が、マナだと気付いた人がいても他の人がそんなはずはないと打ち消してくれるか</p><p>マナ来年の学園祭は、一緒に回ろう</p><p>何言ってるのよ、お兄ちゃんマナたちの学園祭は、これからだよ</p><p>


　元気にマナは答える</p><p>新しい中学へは編入したばかりだしあたしや双子ちゃんたちは特別クラスだから、一般の生徒たちに混じって何かするのは無理だけどそれでも、あたしたちだけで何かはやるから、遊びに来てよっ</p><p>


　マナはエリとリエの双子や、ありすとキヌカの主従たちと一緒に、ミナホ姉さんが見つけてくれた私立の中学校へ通うようになった

　ただし双子や、ありすたちは全員、中学1年生でマナだけが中学２年生だ

　同じ中学の特別クラスに通っていても、マナ1人だけが学年が違うというのは、なかなかツライと思う</p><p>それにさマナだけは、2年後にはここの高校に入って、お兄ちゃんの後輩になれるんだし</p><p>


　現在14歳のマナだけはオレが卒業する前に、ここの高校の生徒になることができる</p><p>1年間だけだけどお兄ちゃんと一緒に、この高校に通えるしそしたら、もちろんパンだって毎日手伝うし、お兄ちゃんの最後の学園祭だって生徒として一緒にできるんだよ</p><p>


　オレは、マナの黒髪を撫でてやった</p><p>そう言えばハイジとヨミは</p><p>


　マナの他にも、パン工房に残った子がまだ居たはずだ</p><p>ああ、2人はそっちの部屋</p><p>


　マナは、休憩室のドアを指差す</p><p>2人で監視システムのチェックをしているよおかしいんだよ、ヨミちゃんの方が、ハイジちゃんに使い方を習っているんだから</p><p>


　オレたちの家族になったのはハイジよりもヨミの方が先だ

　だから、マナの言う通りヨミがハイジに習うのは、本当はおかしいのだが</p><p>しょうがないよっハイジちゃんは、ヨーロッパで警護役としての専門教育を受けていきた子だし、とっても頭の良い子だからさっ監視システムの使い方も、あっという間に覚えちゃったし</p><p>でも、ヨミちゃんだって巫女の力があるから、監視システムだって使える人の記憶を丸ごと読み取ることができるのよね</p><p>


　メグがヨミと同じ能力を持つルナに尋ねる</p><p>使い方を記憶として読み取ることができますけれどそれで自在に使えるようになるかどうかは別です夜見子お姉様は、元々、機械の操作は苦手な性質ですから基本的な使い方が判っていても、自分で色々と思い付いて応用することができないんです</p><p>夜見子お姉様は鷹倉神社の巫女としての仕事は、月子お姉様が受け継ぐことになったんですから今は本気で家族の警護役の一員なろうと頑張っているんですけれど</p><p>ヨミは今は警護役ということにして超お嬢様校へも通っている</p><p>巫女の力だけに頼るのではなく総合的に警護役として働くことができるように、武術の稽古にも参加しているし、監視システムのことなんかも積極的に学ぼうとしてくれている</p><p>あ、あのそれでしたら、わたしもハイジさんに教えていただきたいです</p><p>


　黒瀬安寿が言う

　この子も、オレたちの警護役に加わったばかりだもんな</p><p>そしたら、あたしも行くよっちょっとシステムを使って調べたいこともあるしっ</p><p>え何を調べたいの</p><p>


　ここの監視システムで調べられるのは校内と学校の周辺、それからお屋敷の周りだけだ

　今、調べなくてはいけないことがあるとすれば寧は、何かしらの危険が迫っていることを予知しているのだろうか</p><p>幸代ちゃんのことだよっヨッちゃんも知りたいでしょ今、あの子がどこにいるのか</p><p>


　確かに、あの非常にメンドくさい人が、今どこで何をしているのかは確認しておきたい

　また、オレたちに仕掛けて来る可能性がある</p><p>じゃあ、ヨシくんもシステムを観てきてあたしたちは、お茶を入れて待っているわ</p><p>


　マナもお茶の準備を始める</p><p>お茶請け用のパンもあるよ</p><p>


　愛が、作業台の上のパッドを示す</p><p>後で、みんなで食べようと思って残しておいたの</p><p>


　ああ、カフェ・テラスに持っていったパンは全部売り切れたって聞いていたけれど

　愛が、後夜祭の後にオレたちで食べる用に幾つか、取っておいてくれたのか</p><p>じゃあ、ボクもこっちでお茶の支度を手伝ってます</p><p>


　ルナも、そう言ってくれた</p><p>コンコンコン、入るよっって、もう入ってるよーん</p><p>


　寧が、休憩室のドアを開けると同時に中の飛び込む

　中の2人ヨミとハイジは、オレの姿を見て頭を下げる</p><p>ご、ご苦労様です</p><p>


　黒瀬安寿も、慌てて2人に頭を下げた</p><p>いや、オレたちは後夜祭を楽しませてもらったから悪いな、2人だけ監視の仕事をさせちゃって</p><p>いえ、これが家族の中でのわたくしの仕事ですから公様、こちらをどうぞ</p><p>


　ハイジが、プリントアウトされた紙をオレに手渡す

　そこには今日起きた事件のレポートが載っていた</p><p>新聞社の記事や警察発表から、おそらくこれだろうという事件を５つほどピックアップしました普通の交通事故や、酔っぱらい同士の諍いなどに偽装していますが全て、美智お姉様のお父様が関わっていると思われます</p><p>


　ああ工藤父と最強の警護人のアグリッピーナさんか

　今日は、1日ミナホ姉さんを襲撃して来る連中を、返り討ちにしていたんだっけ

　最初は、ミナホ姉さん自身がオトリになって敵を惹き付けていたけれど

　昼過ぎからは、ミナホ姉さんはここの高校に戻って来て工藤父たちだけで、仕事を続けた</p><p>しかし、1日で5件か</p><p>


　５回もミナホ姉さんを襲撃して来る連中がいた</p><p>これって全部、同じ組織の人間なのかな</p><p>いえ、おそらく違うと思います５つの事件、全てが別の組織による犯行だとは思いませんが最低でも、３つの組織が関わっていると感じました</p><p>


　ハイジは、そう分析する</p><p>ありがとう、ハイジ</p><p>


　オレは、レポートを読む

　もっとも詳しいことは後で、ミナホ姉さんから直接聞くしかない

　あるいは翔姉ちゃんから

　レイちゃんは、今日は1日非番だったんだからこの事件に関しては、何も知らないだろう</p><p>どう、ヨミちゃん</p><p>


　寧が監視システムを操作しているヨミに尋ねる</p><p>あの基本的なことは一通り判ったつもりなんですけれど、見落としがありそうで怖いです</p><p>


　ヨミは、正直に答える</p><p>巫女の力と違って監視システムのカメラによる画像だと、相手の心までは見えませんから</p><p>


　ヨミには周囲の人たちの心が、常に丸見えになっている

　ただし、巫女の力が通じるのは自分の周囲の近い距離に居る人間にだけだ

　当然、監視カメラに映っている人の心も読み取ることはできない</p><p>人間観察の勉強になるから、ヨミちゃんには良い勉強になると思うよっそうでなくても、ヨミちゃんは月子ちゃんやルナちゃんたちより、巫女の力に頼りがちな傾向にあるからさっ</p><p>


　ヨミは調子に乗りやすい性格の子だ

　月子やルナ、コヨミちゃんのような慎重さに欠ける

　オレは、ヨミのこういうところが心配だ</p><p>そうですねご心配をお掛けして、申し訳ありません</p><p>


　オレの心を読んで、ヨミは謝る</p><p>はーい、ちょっとシステムを使うよ</p><p>


　寧は、ヨミから操作用のキーボードを受け取ると

　もの凄いスピードで、システムをチェックしていく

　小刻みなリズムでキーを叩きながら寧は、どんどんカメラの映像を切り替えていく

　モニター画面の監視カメラの映像が、次々に変わる

　校内の様々な部屋廊下教室通路

　外はすでに真っ暗だから、暗視カメラによる画像になっていた

　ヨミが、驚いている

　寧はこの監視システムを、ずっと使ってきた

　オレたちが家族になる何年も前から

　システムの操作の年期が違う</p><p>多分幸代ちゃんは、あそこに居ると思うんだよねっ</p><p>


　寧は校内に幾つかある、秘密の部屋を探っていく</p><p>ほーら、見つけたBINGO</p><p>


　寧はこれは生徒会が管理している倉庫だな</p><p>その内部の隠しカメラによる映像を、寧はモニターに映し出す</p><p>


　黒瀬安寿が、映し出された画像を見て驚きの声を上げる

　生徒会長・岩倉幸代は全裸で男と絡んでいた</p><p>うふふ上手になったわね、コンドウくんもっと奥に突き上げてああんっ</p><p>岩倉センパイ、岩倉センパイああ</p><p>


　下級生の男子とセックスする岩倉さんの周囲には他にもたくさんの男子生徒がいた</p><p>ほら、他の子も順番を待っているだけじゃダメよあたしの穴は後２つも残っているわよそっちも埋めてちょうだい</p><p>岩倉会長</p><p>オレ、ガマンできませんっ</p><p>オレも</p><p>


　岩倉会長の身体に群がっていく男たち</p><p>いいわよ、今夜はあなたたち全員を満足させてあげるわうふふふふ!</p><p>


　口に2本も男根を頬張り、自ら腰をくねらせながら左右の手で他の男子のペニスをシゴいていく</p><p>岩倉さんあああっ</p><p>くぅぅッ</p><p>


　敏感な男子は、手コキだけですぐに射精してしまった

　岩倉さんの肌に白い粘液が飛び散る様子を見て、黒瀬安寿がまた悲鳴を上げる

　この子はまだ処女だからこういう映像は、刺激が強すぎるようだ</p><p>はいはい、ここまでにしておこうねっ</p><p>


　寧が監視カメラの映像を切り替える</p><p>ということで幸代ちゃんは、自分の奴隷クンたちとお楽しみ中でしたっ</p><p>


　あの様子なら、オレたちに何かを仕掛けてきたりはしないか</p><p>ま、幸代ちゃんも最後の学園祭だし生徒会長としてのお仕事も、さっきの後夜祭の司会でオシマイだから、今夜は一晩中、あそこで思い出作りしていると思うよっ</p><p>


　うちの高校の生徒会の任期は学園祭までだ

　だから、この乱交パーティが岩倉さんにとって、生徒会長としての最後のイベントになるんだろう</p><p>じゃあ、放っておいていいか</p><p>


　オレたちに被害が及ばないのなら好きにやらせておこう</p><p>それよりさええっと、ほらほら、こことかさっ</p><p>


　寧が監視システムを操作して別の隠しカメラの画像を出す</p><p>えっ、ウソっ</p><p>


　モニターには体育館の倉庫の中でセックスしている男女の姿が映った</p><p>さっきの後夜祭のフォークダンス渚お姉ちゃんと克子お姉ちゃんで、ヤジウマの皆さんには感動的に終わったけれどさっ</p><p>毎年、居るんだよ恋人同士でオクラホマミキサーとか、牧歌的なダンスを踊っただけなのに、興奮しちゃってさ後夜祭の後に校内でセックスしちゃうカップルがさっ穴場は、この体育館の倉庫と</p><p>


　寧はさらにカメラを切り替える</p><p>ひゃああ</p><p>


　黒瀬安寿が、また悲鳴を上げた

　また別のセックスしているカップルが、モニターに映る

　ああ講堂の舞台裏の控え室か

　今日は、学園祭で色んなイベントがあったから鍵が生徒に貸し出されたままなんだ</p><p>高校生は、スゴイですねぇ</p><p>


　中学生のヨミは、面白そうに画面を観ていた</p><p>よくあることですよ</p><p>


　ハイジはヨーロッパの売春街の生まれだから、覚めた眼で見ている</p><p>そ、そうなんですかハイジさん</p><p>


　黒瀬安寿が、年下のハイジに尋ねる</p><p>ええ、ヨーロッパなら高校生にもなれば、みんな普通にセックスしてますから</p><p>えっとわたしも、ヨーロッパに居ましたけれどそうだったっけ</p><p>


　黒瀬安寿が居たのは主だった石神瑞希のお付きとして、スイスの全寮制の女学校だ

　そこはお金持ちの娘しか入れないらしいからハイジとは、見てきた世界が違う</p><p>日本人のように、恋人たちのイベントが頻繁にあってその度にサカってしまうようなことはありませんが</p><p>でも、楽しいイベントの最後は恋人と過ごしたいっていうのは、万国共通だよねっ</p><p>


　ハイジの発言に、寧がそう付け足す</p><p>というわけでっ心配事もなくなったし、あたしたちも楽しもうよっねっ、ヨッちゃん</p><p>だって、ヨッちゃん学園祭の夜だよっあたしとかはいいけれどさメグちゃんや、愛ちゃんは、ああいうのを期待してると思うよっ</p><p>


　寧は改めて、モニターの中のカップルたちを指差す

　あの人たちも、学園祭が終わったことで盛り上がって校内でセックスしちゃっているんだよな</p><p>こういうのこそ、高校生の内にしか経験できないことだもんねっ</p><p>


　メグや愛の高校1年生の学園祭は今日で終わる</p><p>それとさマナちゃんも、この2日間は、スっゴイ頑張ってくれてたと思わないっ</p><p>


　マナは、本当はまだ中学生なのにオレたちのカフェを、ずっとサポートしてくれていた

　オレが寧に返事をした途端にコンコンとドアがノックされる</p><p>お茶の準備できたよっ</p><p>


　ドアが開いて今、話題にしていたマナが笑顔で現れた</p><p>寧お姉ちゃん心配なことは、どうだった</p><p>問題無しっだから、ほらみんなでお茶にしようっ監視システムは自動モードでアラート掛けておけば大丈夫だからっ</p><p>


　校内に張り巡らされているセンサーが、何か異常なことをキャッチしたら警報を鳴らして教えてくれる</p><p>ほほほのほいっとさあ、行こうっ</p><p>


　寧は、ささっとシステムを操作してくれた</p><p>ああ、とにかくお茶にしよう</p><p>


　オレは休憩室の外へ出る

　パン工房の作業台の上に、人数分のお茶とパンが用意されていた

　ああ、少し疲れているから甘い軽食はありがたい</p><p>ええっとお茶とパン、もう一つだね</p><p>


　マナが、さらにもう一つティーカップを用意する</p><p>ちょうどあっちが終わったみたいだから</p><p>


　壁のパン工房の外の様子を確認するためのモニターに、学生食堂が映っていた

　ああ、女子テニス部のまり子の持って来た化粧品を分ける会がようやく終わったのか</p><p>ちょっと外の音声を上げてくれ</p><p>


　メグがモニター用の操作盤を使って学生食堂に仕掛けられている隠しマイクの音量を上げてくれた</p><p>はーい、じゅあ、今日はこれで終わりにしまーすカフェ・テラスで使ったレンタル品を返しに行く係の子は、悪いけれど明日あたしに付き合ってね他の子は、明日はオフでいいわゆっくり休んでそんで学園祭の反省会は明後日よ</p><p>


　可奈センパイがテニス部員たちに話している

　土日が学園祭だったから明日の月曜日は、代休で学校は授業が無い

　だから、特に用がある生徒しか、学校には来ない</p><p>明後日までには、売り上げの決算もやっておくわそれで克子さんに必要経費を渡して、残った分が女子テニス部の活動費になりまーす</p><p>


　女子部員たちが、一斉に拍手する

　みんな、相当な売り上げがあったことは手応えで判っている

　必要経費以外は、全てテニス部にあげるという話は、克子姉から女子テニス部の人に話してあったことだし</p><p>それで、このお金なんだけれど足りない備品を買う以外に余ったら、3年のセンパイたちが卒業する前に全部使っちゃおうって思ってまーす</p><p>


　可奈センパイが笑って、そう宣言する</p><p>ええ、いいわよあたしたちは、この学園祭で部活は引退なんだから</p><p>あなたたち下級生が、使っちゃっていいわよ</p><p>いっそ、来年度まで取っておいたら</p><p>


　3年生らしい部員が、そう言うが</p><p>でも、センパイ今年は、顧問の先生がミチイ先生だったからこんな女子テニス部とパン技能コースのコラボ・カフェなんて企画も許してもらえましたけれどミチイ先生、今年限りで定年じゃないですか</p><p>来年、どんな先生が女子テニス部の顧問になるか判らないわけですし下手に活動費を残して置いたら、没収されちゃうかもしれませんよ</p><p>


　今の女子テニス部の顧問はかなり年を取った先生で、身体の調子が良くないと聞いている

　だから、部活にそんなに熱心じゃないし今回のカフェ・テラスの件も、パン工房の方の専任講師の克子姉が責任者になるということで、全く、顔を出さなかった</p><p>それに女子テニス部に、今日のカフェのお金が残っていることがバレたら、来年以降、生徒会から出るクラブ費の方も減額されちゃうかもしれませんしだから、3月31日の日付で全額使い切っちゃっておきたいんです</p><p>


　クラブの帳簿の上では、ゼロになっていればよほどのことが無い限り、来年度も今年と同じ金額がクラブ費として生徒会から支給されるはずだ</p><p>だからどれだけ残るかは、これから決算してみないと判らないですけれどセンパイたちの受験が終わった3月頃に、今の女子テニス部員でどこかに合宿に行きませんかセンパイたちの卒業旅行も兼ねて昼間、テニスして、夜は温泉にでも浸かって、みんなで美味しいものでも食べましょうよ</p><p>それはいいわね</p><p>受験勉強の励みになるかも</p><p>その合宿旅行までに、どこかの大学に合格してなかったら悲惨だけれど</p><p>その時はその時で浪人決定残念でした旅行にするわよっ</p><p>


　3年生たちは、可奈センパイの提案に乗ってくれた</p><p>あの実は今朝、まり子にちょっと相談したんですけれど、まり子の家のトリイ電子の保養施設なら、安く泊まらせてもらえるかもしれないって言ってました</p><p>


　可奈センパイはまた、親友の名前と力をアピールする</p><p>可奈、トリイ電子の保養施設ってどこにあるのよ</p><p>


　可奈センパイと同学年らしい部員が尋ねる</p><p>それがさ全国に8箇所あるらしいから、どこが良いかは、あたしたちで相談して決めて良いんですって海も山も湖畔も、南の島にもあるそうよ</p><p>さすが世界企業</p><p>あー、温泉も良いけれど南の島も行ってみたいわね</p><p>星崎先輩南の島って沖縄ですか</p><p>それがなんとハワイよ</p><p>そ、そっちかぁぁ</p><p>ハワイは今日のお金で行くのは無理でしょう</p><p>そりゃ全額は無理でしょうけど滞在費は、まり子の会社の施設で激安なんだから、交通費だけ自腹で足せば無理ってことは無いんじゃないかしら</p><p>そっか来年の3月なら、お年玉とかもアテにできるし</p><p>うん、飛行機代ぐらいはお母さんに泣きつけば出してもらえるかも</p><p>


　女子テニス部員たちは、楽しそうに話している</p><p>まあ、その辺はこれからゆっくり考えましょう</p><p>そうね、星崎さんじゃあ次の女子テニス部のキャプテンも、あなたに任せるわ</p><p>みんな、良いでしょ今日で、あたしたち3年は引退なんだから次の女子テニス部長は、星崎可奈さんていうことで</p><p>それで良いと思いまーす</p><p>


　女子部員全員が可奈センパイに拍手する</p><p>ていうかこの学園祭でのカフェ・テラスの企画が始まった時から、可奈が部長みたいだったけれどね</p><p>この2日間ずーっと、みんなを仕切ってたし</p><p>前は、こういう子じゃなかったのにね</p><p>そうそう、ちょっと前までは、部活をサボッてばかりだったのにねぇ</p><p>人は成長するもんなんだねぇ</p><p>


　3年生たちが、可奈センパイを見て微笑み合う</p><p>それじゃあそういうことで任せるわよ、可奈</p><p>今の部長に、改めてそう言われて</p><p>判りましたやりますっあたしが、やりますから、もおっ</p><p>


　可奈センパイも、渋々、次期の部長を引き受けた</p><p>はーい、星崎可奈さんが新部長になりましたーそれでは、星崎さん、豊富をどうぞっ</p><p>そういうのは、今日はもう良いでしょ</p><p>


　可奈センパイは、ムスッとして言い返すが</p><p>まあ、そう言わずに何か言いなよ新部長</p><p>もおおおしょうがないわねっ</p><p>


　そして、可奈センパイは改めて</p><p>はーい、皆さん昨日、今日と、本当にお疲れ様でしたあたしたちのカフェ・テラスは大盛況でしたし、みんなでテレビにも映りました</p><p>ああ、そうだ田舎のお祖母ちゃんも観たって、メールくれたんだよっ</p><p>さすが、国営放送</p><p>はいはい、そういうのは後でやってそれから、まり子のお土産もみんなで分けました皆さーん、今年の学園祭は楽しかったですかーっ</p><p>


　女子部員たち全員に、可奈センパイは笑顔で尋ねる</p><p>はい、楽しかったですっ</p><p>うん、楽しかったよ</p><p>良い思い出になったわ</p><p>あたし、一生忘れないと思う</p><p>


　みんな喜んでくれている</p><p>あたしも、みんなと同じですとっても楽しかったでは、今日はこれにて解散お疲れ様でしたぁっ</p><p>お疲れ様でしたぁっ</p><p>


　女子テニス部の学園祭は部員たちの笑顔で終了した</p><p>良かったまだ始めてなかったわね</p><p>


　可奈センパイは、女子テニス部の集まりを解散させるとすぐにパン工房の中へ入ってきた</p><p>愛のことだから、あたしが来るのを待たずにもうノブと始めちゃってるかもしれないって思っていたわよ</p><p>


　オレたちが学園祭後の校内セックスをすると、可奈センパイも予想していたんだ</p><p>愛は、ちゃんと待ちます可奈ちゃんも、家族だから</p><p>


　愛は穏やかに答える</p><p>あらあらゴメンゴメン軽い冗談のつもりだったのよホントは、あたしを待たずに始めてくれてても良かったのにみんな、一刻も早くノブとしたいんでしょ</p><p>


　可奈センパイは、明るくそう言う</p><p>はっきり言うけれどあたしは、もう身体がムズムズしているわよっ学園祭が終わったら、今日はここでノブに思いっきり抱いてもらうんだってずーっと前から決めてたから</p><p>


　ええっとそうなんだ</p><p>愛もお昼過ぎから、ずっと吉田くんのこと考えてたよ</p><p>


　愛も大人しい子だけれど、とっても淫らな性格なんだよな</p><p>可奈さんや愛ちゃんのそういう気持ちは、良く判りますけれどまずは、みんなでお茶を一休みしてからにして下さい</p><p>うん、兄さんもこの2日間は色々あって、疲れてますから</p><p>お茶飲んで、甘いパンを食べてからゆっくり楽しめばいいんですよ</p><p>


　ルナとヨミがそう言ってくれた</p><p>マナだって、早くしたいって思ってます思ってますけれどうちの家族はお行儀良くっていうルールもあるんですからねっ</p><p>


　マナが、可奈センパイにお茶とパンを出しながら言う</p><p>それは皆さん、失礼致しました</p><p>


　可奈センパイは、ペコリと頭を下げる</p><p>実はねさっき、まり子にもこっちに来ないってメールで誘ったのよあの子、今はお屋敷に居るんでしょ</p><p>


　まり子は茉莉花や茉莉花の友人の松下姉妹たちと、一足先にお屋敷へ行った</p><p>あたしは今日は、まり子にも色々助けてもらったしここで最後に、一緒にノブとセックスしてもいいかなって思ったのよでも、まり子ったら</p><p>自分は自分たちの学園祭の時に、ノブに可愛がってもらうから今日は、あたしたちだけで楽しんでだって</p><p>


　あんなに我の強いまり子も家族に対しては譲ることを覚えた</p><p>まあねあんまりガッつくとお兄ちゃんに嫌われちゃうしお兄ちゃんに嫌われたら、あたしたちはみんな生きていかれなくなっちゃうもん</p><p>ヨシくんは、そんなことで家族を嫌いになったりはしないわよ</p><p>でもお行儀悪い子は他の家族が許さないよ</p><p>うん、克子お姉ちゃんも、渚お姉ちゃんもさすがにこの時間だけは、あたしたちだけにしてくれたもんねっ</p><p>在校生でもないのに後夜祭のダンスを踊っちゃうのは、笑えたから良いけれどこの時間のお疲れ様でしたセックスは、さすがに遠慮してくれたんだと思うよっ</p><p>ああ、だから克子さん今、いないのね</p><p>


　可奈センパイが、周囲を見て言う</p><p>そうね、今日の最後はパン工房の在校生メンバーだけっていうのが良いのかもね</p><p>


　在校生ならイーディや、ミタマや、月子や、美里たち娼婦候補生の子たちもそうだけれど

　今は、みんなそれぞれの理由で席を外している</p><p>あそれでしたら、わたくしは退出した方がいいですね</p><p>


　ハイジが、オレに言う

　この子も、まだ中学生だからうちの高校の生徒ではない</p><p>ボクとヨミお姉様もそっちの部屋に行ってます</p><p>


　ルナも休憩室のドアを見て、そう言う</p><p>そうだよねこの後、ここでお兄ちゃんとするのはこの高校の生徒の人だけの方が良いよね</p><p>


　マナまでが、そう言うが</p><p>つまりメグと愛と寧と可奈センパイの4人</p><p>愛はマナちゃんにも居て欲しい</p><p>マナちゃんは昨日、今日とホントに助けてくれたから</p><p>オレもマナには残って欲しいな</p><p>ノブ、みんな居たって良いんじゃない記念撮影してくれる人とかも必要でしょ</p><p>みんな、あたしたちよりも年下の子たちばっかりだしあっちに行ってろって言うのは可哀相よ</p><p>


　巫女の力を持つ子が2人も居るんだから性感の共有も、全員でできるんだし</p><p>あ、あのす、済みませんお話中のところ、誠に申し訳ありませんが</p><p>


　黒瀬安寿が、しても不安そうな顔で口を開く</p><p>あ、あのわ、わたし、皆さんがこれから何をなさるのか今一つ、よく理解してはいないのですけれど</p><p>


　黒瀬安寿はまだ処女だ

　それにオレが他の女とセックスする様子も、まだ見せていない</p><p>わ、わたしもここに居ないといけないんでしょうか</p><p>ああ、居てくれないと困るよ</p><p>


　彼女にそう言った</p><p>そうだよねっ安寿ちゃんも、そろそろお勉強しないといけないよねっ</p><p>えっとその何のお勉強でしょうか</p><p>


　黒瀬安寿は、困惑している</p><p>まあ、いいからお茶飲んでっパン食べてっくくくくくっ</p><p>そうそう、すぐに判るよっ</p><p>うん早く、黒瀬さんにも覚えて欲しい</p><p>


　マナと愛も黒瀬安寿を見て、そう言う</p><p>済みません、この寒波で体調を崩してしまいました</p><p>次話から何とかセックス・シーンに入ります</p><p>それで学園祭が終了で伏線の回収に入ります</p><p>1410．学園祭2日目　／　お疲れ様セックス会（その２）</p><p>そう言えば、あたしまだこの子のことをちゃんと紹介してもらってないわ</p><p>


　可奈センパイか、黒瀬安寿を見て言う</p><p>あ、申し遅れましたわたし、黒瀬安寿と申します昨日より、黒森公様の専任警護人を拝命致しました</p><p>


　黒瀬安寿は、慌てて可奈センパイに一礼する</p><p>専任警護人</p><p>


　可奈センパイは、オレの顔を見る</p><p>ミタマちゃんたちと同じだよっ安寿ちゃんもご先祖様の時代から警護役の家に生まれた子だから</p><p>


　寧が、オレの代わりに説明してくれた</p><p>ああ、この先イーディがアメリカへ行ったりするからなそれに警護役は何人居ても困らないから</p><p>そうでも、イーディやミタマさんと同じには見えないわよこの子</p><p>


　可奈センパイの言うとおり黒瀬安寿は、見た目は普通の女の子だ

　いや普通の子よりも、ずっと可愛い</p><p>警護役には、外見からして強そうに見えるタイプの人と見た目は普通の子で敵が警護役だと気付かせないタイプの2種類が居るんだよ</p><p>ああ美智さんのタイプね</p><p>


　可奈センパイは、納得する

　美智は見た目は、小柄で色白でまるで日本人形のような美少女だからなあ

　外見からでは、美智の底なしの強さは判らない</p><p>て、ことはこの子も美智さんみたいに強いの</p><p>


　可奈センパイも、オレたちの家族になってからしばらく経ったから美智の工藤流古武術のこともよく知っている</p><p>いや、そうでもない美智やイーディやミタマたちみたいな、破格の戦闘力は、今の黒瀬さんには無いそこに居るハイジやヨミやルナよりも弱いと思う</p><p>


　警護役の専門教育を受けているハイジだけでなく、ヨミやルナだって今は、美智やイーディと毎日トレーニングしている</p><p>え、この子、弱いのそれなのにどうして、ノブの警護役になるのよ</p><p>


　可奈センパイは驚く</p><p>黒瀬さんは性格が良いんだよ真面目だし、いつも一生懸命で、手抜きをしないそういう性格の持ち主だっていうだけでオレが手に入れる価値があったんだ</p><p>


　オレは黒瀬安寿を見る</p><p>黒瀬さんの前の雇い主はあんまの良いヤツじゃなかったんだよいつも偉そうにしてて、横柄で、我が儘で黒瀬さんの価値を理解していなかっただからオレが、そいつから黒瀬さんを取り上げたんだ</p><p>え、ノブ取り上げたって</p><p>ああ、強引に無理矢理、奪ったんだよそいつらが、オレたちに迷惑を掛けたことに対するペナルティーの一つとして</p><p>


　石神瑞希は罰として、オレに処女を犯された

　石神瑞希の兄貴の方は岩倉さんにオモチャにされた</p><p>だがペナルティの代償としては、オレは黒瀬さんを奪い獲った方が価値が上だと思っているこの子は良いよとても良い警護役になると思うよ</p><p>


　黒瀬安寿は、オレに</p><p>いや、そんなわたし全然良くないですから</p><p>


　恥ずかしそうに顔を赤くする</p><p>いえ、わたくしも黒瀬安寿さんには、警護役としての高い能力を感じています</p><p>


　ハイジが、真面目な顔で言う</p><p>黒瀬さんは先入観を持たずに、眼の前の事象を真っ直ぐに捉えて観察し、解析することができますこの能力は、警護役としてとても大切なものです</p><p>あ、判るヨミも、黒瀬さんを見て、そう感じました</p><p>ボクも夜見子お姉様も黒瀬さんの心の流れ物事をどう理解し、どういう風に考えを組み立てていくのかが見えますから</p><p>


　ヨミとルナが微笑む</p><p>とっても論理的で、澱みの無い綺麗な思考です黒瀬さんて、すごく頭が良い人なんだと思います</p><p>いやいやいやいやわわわ、わたしは、そんな、滅相も無いです</p><p>


　ルナに褒められ黒瀬さんは、さらに困り顔になる</p><p>黒瀬さんとハイジは将来的には警護役の司令塔になって欲しいんだほら、ミタマやキヌカみたいに戦闘力の高いけれど観察力や分析力が全然足りてない子もいるからさ戦闘力は、ミタマたちほど無くていいから後方から適確に指示が出せる子が必要なんだ</p><p>


　イーディみたいに、両方できる子もいるけれど

　それでも、色んな能力を持った人材がいる方がどんな状況にも対応できる</p><p>えっとノブ、この子、今、幾つなのノブや愛と同い年</p><p>


　可奈センパイが、改めて黒瀬安寿の年齢を尋ねてきた</p><p>オレの一個下だよだから、今、１５歳なんだけれどヨーロッパの学校で、学年を１つ飛び級しているんだよだから、もう中学は卒業済みなんだ</p><p>ほら、ヨーロッパは日本の学校と違うからさっ秋から新学年が始まって夏休み前に終わるんだよっだから、安寿ちゃんは夏休み前に、向こうの中学を卒業してきたわけっ</p><p>


　寧が説明してくれる</p><p>そう、飛び級してるってことは本当に頭の良い子なのね</p><p>そうだよ、可奈ちゃんそんで、今の日本では外国で飛び級した子が、年上の子たちの学校に編入するのは無理だからさっ安寿ちゃんの場合、来年の春から、うちの高校に入学するしかないわけっだからさ春までの間は、ずっと専任警護役として、ヨッちゃんに張り付いててもらうことにしたんだよ</p><p>ああ専任警護役と言っても研修中なのね</p><p>


　可奈センパイが、大きく頷く</p><p>でも良いわねこんな可愛い子をペナルティとして奪い取ったっていうのが最高ね</p><p>


　可奈センパイが、オレを見てクスッと微笑む</p><p>あたしノブのそういうところ大好きよノブって、見た目は草食男子なのに本当は、とんでもなく貪欲な肉食だから</p><p>


　それから黒瀬安寿に</p><p>あなたはどう思っているのノブに前のご主人様から強奪されて</p><p>


　黒瀬安寿は、うつむいて</p><p>正直何がどうなっているのか、何でわたしが黒森様の警護役になっているのかも、よく判っていないんです</p><p>判らないのにノブに従っているわけ</p><p>いえ、あのわたしの前のご主人様いや、契約上は、本当はまだご主人様のはずなんですけれど石神瑞希様は、わたしが黒森様のところに残ることについて何もおっしゃらなかったのでわたしは、こちらに残るしかないのかなとは思っているんですけれどいえ警護役としては、黒森様というか香月家に近い方にお仕えする方が、全然、キャリアとしては格上だということは判っていますし香月セキュリティ・サービスという、警護に関しては日本一の組織の方たちとも親しくしていただけるというのも、大変なチャンスをいただいたというか見に余る光栄というかその</p><p>


　ボソボソと言葉につまる</p><p>何か、不満なこととかあるわけ</p><p>


　可奈センパイが、スバリと黒瀬安寿に尋ねる</p><p>い、いえふ、不満なこととかは何もありませんっ不安なことは、いっぱいありますけれど</p><p>


　黒瀬安寿は顔を上げて、顔を真っ赤にして答える</p><p>どうして自分がこういう立場になったのかは、今１つ理解できないけれどそれでも、そうなった以上は眼の前にある、自分の仕事はこなしていくっていう良い意味での鈍さが、安寿ちゃんにはあるんだよっ</p><p>あのわたし論理的には、上手く説明できないんですけれど自分が、黒森家の皆さんに、受け入れていただいているっていうか歓迎していただいているっていうことは判るんですだから、多分わたしは、ここに居ていいんだろうなって今は、そう感じています</p><p>


　黒瀬安寿のその言葉を聞いて可奈センパイは</p><p>あたしにも判ったわこの子をノブが認めた理由がそうね頭の中でこねくり回したリクツじゃなくって、自分が肌で感じたことをベースにして、物事の判断ができる子は貴重よね</p><p>


　ニコッと黒瀬安寿に微笑む

　黒瀬安寿は、少し気が弱いところがあるが実に賢い子だ

　居ても良いと、みんなから許されている場所が自分の居るべき場所だということを理解している</p><p>あたしは星崎可奈仲良くしましょうね</p><p>


　黒瀬安寿は、ペコリと頭を下げる</p><p>愛も早く、安寿さんと仲良くしたい</p><p>


　愛がいつもの小さな声で、そう言った</p><p>早くってことはこの子は、ノブとはまだしてないのね</p><p>してたら、ヨッちゃんの呼び方が変わってるよっ</p><p>うん、お兄ちゃんはセックスした子でないと、心を開かないからね</p><p>


　マナも笑って、オレを見た</p><p>呼び捨てにしたり、馴れ馴れしくはしないから</p><p>


　確かにオレはセックスしない子には、一線を画していると思う</p><p>安寿さんには愛が、吉田くんを気持ち良くしてあげる方法をたくさん教えてあげたい</p><p>そうね、半年早いけれど来年の春には、愛の後輩になるんですものね</p><p>


　可奈センパイが、愛と微笑み合う</p><p>来年の春になったら安寿さん以外にもパン工房に後輩が来ると思うのそしたら、愛後輩の子たちに、パン作りと吉田くんとのセックスを教えてあげたい</p><p>そうねあたしも、女子テニス部の部長になったから来年の新部員に可愛い子がいたら、ノブに食べちゃってもらうことにするわ</p><p>可奈さん愛ちゃんも</p><p>


　真面目なメグが、２人に抗議するが</p><p>メグミちゃんも、女子陸上部に可愛い後輩が入って来たら、ノブのところに連れて来るのよこの高校の可愛い女子生徒は、全員ノブのものなんだから</p><p>うん最初の時は、無理矢理でいいよねその方が、後で良い思い出になるから</p><p>そうよね、愛もあたしも最初の時は、レイプだったし</p><p>あたしも、そうです初めてはお兄ちゃんに思いっきり、レイプしてもらいました</p><p>


　マナまで会話に参加する</p><p>メグミちゃんは、どうだったの初めての時は</p><p>


　可奈センパイ、そう尋ねられてメグは</p><p>あたしは自分の意志で、ヨシくんに抱いてもらいましたっ</p><p>あたしも、そんな感じだったよっ</p><p>わたくしも自分の意志でしていただきました</p><p>ヨミの場合は半分、レイプっぽかったですでも、今考えるとあれで良かったと思います</p><p>ボクも最初の時は怖かったけれど、兄さんは優しくしてくれたから、今は良い思い出になっています</p><p>


　ハイジとヨミ、ルナも自分の初体験を思い出して答える</p><p>はぁぁ本当に皆さん、黒森様としちゃっているんですね</p><p>


　黒瀬安寿が眼を丸くして驚いている</p><p>兄さんとセックスしないと本当の意味で、うちの家族にはなれないんです</p><p>違うよ、ルナちゃんヨッちゃんと、ただセックスするだけじゃダメなんだよあたしたちはヨッちゃんに自分の性欲を委ねて一生、ヨッちゃんとしかセックスしないし、ヨッちゃんの赤ちゃんを産んで、みんなで仲良く育てるって覚悟をしているんだよっあたしたちは、あたしたちで腹を括っているのだから、家族なんだよっ</p><p>ノブはノブで欲深いあたしたちを全員、何が何でも幸せにするって覚悟してくれているもんねホント、ノブは凄いわよ底なしだから可愛い子なら、何人でも引き受けてくれるんだもの</p><p>


　寧と可奈センパイがオレのことをそう言うが</p><p>可愛い子なら、誰でも受け付けてるわけじゃありませんっヨシくんはちゃんと選ぶべき人を選んでますっ</p><p>


　メグが、ムッとして２人に言う</p><p>判っているわよあたしもノブに選んでもらったってことはそれがどんなに幸運なことで幸せなことかっていうことも、もう判っているわ</p><p>そんで安寿ちゃんも、ヨッちゃんに選ばれた女の子の１人なんだよっ</p><p>


　可奈センパイと寧はメグの怒った顔を無視して、黒瀬安寿に言う</p><p>でも、今はあたしたちとヨッちゃんの時間だからねっ安寿ちゃんの初めては、また別の機会になるよっ</p><p>それまでに自分の初めては、無理矢理が良いか、合意の元でが良いかどっちにするか決めておきなさいねっ</p><p>そろそろしよう</p><p>うん、パンも食べたしお茶も飲んだし、始めれば</p><p>


　寧、可奈センパイ、愛マナ</p><p>メグミちゃんはどうするの</p><p>


　可奈センパイに聞かれて、メグは</p><p>し、しますっあたしだって、今年の学園祭の最後は、ヨシくんとしたいですから</p><p>


　慌てて、そう答えた</p><p>ね、吉田くんいつもは、向こうのお部屋でしているけれど</p><p>


　愛が休憩室を見る</p><p>今日はここでしたい後で愛が、きちんと掃除するからね</p><p>


　いつもパンを作っている工房の中でセックスしたいのか

　明日は、うちの高校は休みだからここは使わない

　きちんとアルコールで拭いて消毒すれば問題無いか</p><p>ああ、昔の映画であったわねレストランみたいなお店の厨房の、作業台の上でヒロインがセックスされちゃう作品が</p><p>郵便配達は２度ベルを鳴らすでしょ可奈ちゃん</p><p>ほんじゃ、始めようかえーと、ヨッちゃんとセックスしたい子は</p><p>はーい、あたしっ</p><p>あたしもします</p><p>


　可奈センパイと愛とメグが手を上げる</p><p>マナちゃんも入ってよっそれで</p><p>


　寧がルナたちを見る</p><p>記念撮影係は、ボクとハイジお姉様でします</p><p>黒瀬さんはよく見学して下さい</p><p>


　ルナとハイジが答える</p><p>夜見子お姉様はいつものを</p><p>ええ、判っているわルナ</p><p>


　ヨミは巫女の力を使って、性感を他の子たちに伝える

　だから、オレとセックスしない子もセックスしている子と感覚を共有できる</p><p>それじゃあ、カップやお皿を片付けて</p><p>


　可奈センパイがみんなに指示をしてお茶の時間《ティー・タイム》が終わる</p><p>ようやく学園祭後のセックス・タイムとなる</p><p>どう、ノブ</p><p>


　作業台に手を付いて可奈センパイ、メグ、寧、マナの4人が、オレにお尻を向けている

　メグと寧は、制服姿

　マナは私服のワンピース

　可奈センパイは女子テニス部カフェのまま着替えていないから、テニスウェアを着ている</p><p>あたしだけ、お尻が大きいとか思ってないでしょうね</p><p>


　可奈センパイは、顔だけオレに振り向いてクイクイッと、丸いお尻を振る

　テニスウェアの白いミニスカートが、フワリと揺れた</p><p>うーん、多分この4人で一番お尻が大きいのはあたしだと思うんだよねっ</p><p>


　寧も、制服のスカートを自分でまくって白いパンティに包まれたお尻をオレに見せる

　確かに寧のお尻が一番立派だ</p><p>寧さんは良いんですっスタイルがバツグンに良いんだから胸とお尻がボナキュッポンで、腰がキュッとくびれてるしお尻だって、引き締まってて形が良いんだもの</p><p>


　可奈センパイは、寧のお尻を褒める</p><p>あたしのお尻は、ほらテニス部も練習サボってばかりだったから、あんまり形には自信が無いのよ</p><p>そうかな可奈ちゃんだって、可愛いお尻だと思うけどっそうだよね、ヨッちゃん</p><p>うん可奈センパイも、とってもお尻の形は綺麗だと思うよ</p><p>


　高校2年生らしい、丸くてふっくらとしたお尻だ</p><p>寧お姉ちゃんが、特別過ぎるんだよ比べちゃダメだよ可奈さんは、可奈さんで充分綺麗なんだからさ</p><p>


　マナもスカートから、お尻を出してそう言う</p><p>そう言うマナちゃんだって14歳だとは思えないくらい綺麗ようちの部の人たち、みんなマナちゃんが年上だって思っているんだから</p><p>


　可奈センパイが言うとおりマナは、この半年で背も伸びたし、どんどん綺麗になっている</p><p>あたしはスーパー・モデルを目指して、食事と運動のプログラムを組んでもらってますから、何としても綺麗にならないと家族のみんなに申し訳ないんです</p><p>


　マナは笑って答える</p><p>ただモデルさんの体型って、とっても細いですから足とかお尻とかも、あんまりお肉が付かないようにしないといけないんで</p><p>


　自分のお尻を片手でするっと撫でながら、マナは</p><p>お兄ちゃんには、あんまり気に入ってもらえてないかもしれないって心配しているんですけれど</p><p>オレは好きだぞマナのお尻も</p><p>


　オレは、マナの尻に手を伸ばして尻肉をムニッと揉む</p><p>確かに、お尻の肉はそんなに付いていないけれど中学生らしい、プニプニした弾力がある触り心地が良いんだ</p><p>え、そうなのちょっと触らせて</p><p>


　可奈センパイも、マナのお尻を揉む</p><p>あ、ホントだあたしのお尻よりも、お肌がしっとりしているし、柔らかいわ</p><p>お尻の感触は、みんな違うんだよ小学生のルナなんて、もっと弾力があるし肌もつるつるしているよ</p><p>


　オレが、可奈センパイにそう説明すると</p><p>可奈さん、ボクのお尻も触ってみますか</p><p>


　ルナが、こっちにやって来る</p><p>いいの、触っても</p><p>


　ルナ、可奈センパイにお尻を差し出す</p><p>兄さんや他の皆さんも触っていいですからね</p><p>じゃあ、触らせてもらうわ</p><p>あたしも、触るっ</p><p>


　可奈センパイと寧が、ルナのお尻を揉んで自分の尻の感触と比べて見る</p><p>あー、やっぱり小学生は違うねーっルナちゃんも、あたしのお尻を触っていいよ</p><p>


　寧が笑顔で、そう言うとルナは</p><p>えーとボクは、できれば寧お姉様のおっぱいが触ってみたいです</p><p>


　寧はかなりの巨乳だそれでいて、全く垂れていない胸の形も最高レベルに素晴らしい</p><p>いいよ、いいよちょっと待ってっ</p><p>


　寧は制服のブラウスのボタンを開けてブラジャーに包まれた胸を露出する

　フロントホックをパチッと外すと、大きなおっぱいがボワンと弾ける</p><p>うわーっ、こんなに柔らかいんですね</p><p>


　ルナは、寧の胸をムニムニと揉む</p><p>可奈ちゃんも揉むっ</p><p>あたしも寧さんのおっぱいは触ってみたいけれど実は、あの子の胸にも興味があるのよね</p><p>


　可奈センパイは、ヨミを見た

　ヨミのロリ巨乳は人の眼を惹き付ける</p><p>あ、いいですよちょっと待って下さい</p><p>


　ヨミは上半身に着ていたシャツを脱いで、下着姿になる

　背中のホックを自分で外して、ブラを取る</p><p>ホント、大きいわよねうらやましてわ</p><p>胸だけです、成長しているのはマナさんと同い年なのに、ヨミは精神が子供だから恥ずかしいです</p><p>


　ヨミは、頬を赤らめる</p><p>ああ、そうかマナさんと同じ14歳なのよね</p><p>ありがとう、触らせて貰うわ</p><p>


　可奈センパイは、ヨミのロリ巨乳を堪能する</p><p>ああ、やっぱり違うわあたしもテニス部で着替えている時に、冗談で部員同士でおっぱいを揉み合ったこととかあるけれど高校生と中学生は、違うわねえこんなに大きくても確かに中学生のおっぱいだわ</p><p>そんなに違います</p><p>ほらほら、あなたも自分の胸と寧さんの胸を揉み比べてごらんなさい違いが判るから</p><p>


　可奈センパイは、ヨミの手を取って寧の胸を触らせる</p><p>ああ、確かに違うかも</p><p>


　ヨミは、ふんふんと頷いて納得していた</p><p>可奈ちゃん、別にいいけれどさぁあたしの胸じゃなくって、カナちゃんの胸と比べたっていいんじゃないのっ</p><p>いや、そこはおっぱいの大きい人同士で比べた方が、中学生と高校生の違いはハッキリするんじゃないかと思ったんです</p><p>じゃあ普通サイズ同士ってことであたしと恵美お姉ちゃんのおっぱいも触り比べてみます</p><p>


　マナが、可奈センパイにそう言った

　ああ可奈センパイや寧たちが楽しそうにしているのに

　メグが1人だけ、会話に参加してこない</p><p>そうねぇあたし、恵美ちゃんのアスリート体型も気になっているのよね</p><p>


　可奈センパイが、メグに微笑む</p><p>あたしとかスタイルが良くないですし</p><p>そんなことないわよ高校生らしい可憐な感じで恵美さんの身体も魅力的だわねえ、恵美さん陸上部の子が大会の時に着ているヤツ、ええと何て言うの上下でセパレートになってて、おへそが丸出しの</p><p>レーシング・ブルマですか</p><p>


　メグが、可奈センパイに答える</p><p>そうそう、それ恵美さん、そのレーシング・ブルマを着て、ノブとセックスしたことある</p><p>えな、無いですあのうちの部は、レーシング・ブルマは禁止ですから風紀を乱すって、部長の竹芝さんが</p><p>ええー、それはもたいないわよせっかく、恵美ちゃんみたいな子鹿みたいにスラッとした身体をしているんならレーシング・ブルマを着て、ノブにセックスしてもらうべきよ</p><p>


　可奈センパイは強く、そう言い切る

　オレは、メグがレーシング・ブルマを身に付けている姿を想像する</p><p>うん良いかもしれない</p><p>


　ぴっちりと肌に密着した競走用のウェアを、ちょっとだけズラして

　野外セックスで、後ろから犯したりすると気持ちいいと思う</p><p>判ったわじゃあ、買ってもらうわ</p><p>そうよ今の恵美さんこそ高校生で、陸上競技を頑張っているから、その身体なのよだからこそ、どうしたら一番美味しくノブに楽しんでもらえるのかを自分でプロデュースしなきゃ</p><p>あたしだってテニス部だし、みたいな体型ならテニスウェアを着ている時が、１番ノブがムラムラしてくれると思うのよだから、着替えてこなかったんだから</p><p>


　確かにテニスウェアだと可奈センパイみたいに、キュッと引き締まるほどのトレーニングはしていないが、健康的で魅力的な肉体の人の方が</p><p>たまらなく、エロく感じる</p><p>2番目が制服姿よねこれこそ高校生の時しか着れないし</p><p>


　そう言って笑う可奈センパイに、寧が</p><p>可奈ちゃん、それはまだまだ甘いよっ制服だってさ、色々あるんだから例えばたまには、うちの高校とは違う別の学校の制服とか着てセックスしてみたくない</p><p>あっ、寧さんそれいいかもっあたし、みすずさんのところのセーラー服を着て、ノブに犯されてみたいっ</p><p>でしょでしょでしょっ</p><p>


　2人の上級生が、盛り上がっていると

　ジーッ

　今まで、まったく話に乗ってみなかった愛が</p><p>無言で、オレのズボンのジッパーを下ろす</p><p>おい、愛どうしたんだ</p><p>


　愛は、オレを見上げて</p><p>可奈さんたち、ハシャギ過ぎだから、愛が吉田くんのオチンチンをおしゃぶりしてあげるの</p><p>


　オレのペニスを露出させて両手で捧げ持って、ペロペロとナメ始める</p><p>あー、ゴメンヨッちゃんガールズ・トークが楽しくってさ</p><p>ごめんなさいそうね、愛の言うとおり、あたしハジケ過ぎてるかもね</p><p>


　寧と可奈センパイが、オレに謝る</p><p>この隙に見て、お兄ちゃん</p><p>


　マナが、するりと自分でパンティを脱いで作業台の上に乗る</p><p>大きく足を開いて、濡れた割れ目をオレに見せた</p><p>マナもう、こんなになっちゃってるよ</p><p>


　指で秘部を開いて中から愛液がトロリと滴る様子をオレにアピールする

　メグも自分でパンティを下ろした

　後ろ向きのまま、オレにお尻を突き出す

　メグの陰部も、愛液が蛍光灯の明かりに反射してキラキラ光っていた</p><p>うふふ大きくなってきたよ</p><p>


　愛は、口の中でオレのペニスの膨張を感じている</p><p>可奈ちゃん、あたしたち出遅れたみたいだよっ</p><p>そうね、寧さんこのままじゃマズいわねっ</p><p>


　寧と可奈センパイは</p><p>あたしっ下は全部脱いじゃうっ</p><p>じゃあ、あたしもっ</p><p>


　寧は上半身は、はだけたブラウスから生巨乳を露出させたまま

　下半身は、制服のスカートもパンティも脱いで裸になる

　可奈センパイはパンティを下ろして、テニスウェアのスカートを捲り上げる</p><p>寧さんて、やっぱりズルいわそんなにプロポーションが良いのに半脱ぎなんかになったら、ますますエロっぽいわよっ</p><p>そうかな、可奈ちゃんだってエロエロだよっほらほら、おっぱいも出した方が良いよっ</p><p>そ、そうよねもういいわ、あたし上は脱いじゃう</p><p>


　可奈センパイは、テニスウェアの上衣を脱ぐ下着はスポーツブラだった</p><p>ブラは、このまましてた方がエッチでしょ脱がしたくなったら、ノブが脱がして</p><p>


　確かに、テニスウェアのスカートだけ履いてて下着はスポーツブラだけっていうのは、スゲェいやらしい</p><p>可奈ちゃん、その格好ならサンバイザーだよっサンバイザーも付けたら、完璧だって</p><p>寧さん、さすがにそれはアダルトビデオみたいで嫌です</p><p>


　可奈センパイは、キッパリと断る

　突然ハイジの横で、オレたちの様子を見ていた黒瀬安寿が手を上げる</p><p>どうしたの、安寿ちゃん何か、ヨッちゃんを悩殺する良い方法を思い付いた</p><p>良いアイデアがあったら、言ってちょうだい</p><p>


　上級生2人が、黒瀬安寿に尋ねる</p><p>いえそういうことじやなくって</p><p>わたし、さっきからちょっと心配になっちゃっているんですけれど</p><p>今、このお屋部ってちゃんとドアの鍵をロックしています</p><p>


　このお部屋パン工房

　ドアは３つ

　１つは、学生食堂に通じるドア

　もう1つは、休憩室へ入るドア

　最後の１つは裏口で、外に通じているドア</p><p>星崎さんがこの部屋に入って来た時そこのドア、開いてましたよね</p><p>あっいつもは自動でロックしてるけれど、今日は学園祭で人の出入りが多かったから</p><p>


　オレは、ハッとなる</p><p>鍵、かけてないかも</p><p>


　愛が、オレのペニスから口を離してつぶやいた

　もう学生食堂にも、そんなに多くの生徒は残っていないけれど

　可奈センパイに用がある女子テニス部員とかが突然、ドアを開けて入って来ることは充分に考えられる

　それなのにオレはチンコ丸出しで

　ハイジと黒瀬安寿とルナ以外はみんな半裸になっている</p><p>ヤバい</p><p>


　オレは、慌てて壁の操作盤に手を伸ばして学生食堂に通じるドアと裏口のドアを自動ロックする

　電気信号で一瞬で鍵が掛かった</p><p>はぁぁ危なかった</p><p>


　オレが溜息を吐くと

　寧や可奈センパイも、大きく息を吐く</p><p>ああ、びっくりしたぁ</p><p>もう寿命が縮まったわよ</p><p>でも、安寿ちゃんグッドジョブ</p><p>ありがとう助かったわ</p><p>


　2人の言葉に、黒瀬安寿は</p><p>ああ、やっぱりお伝えして、良かったんですね</p><p>


　キョトンとした顔で、そう言う</p><p>いえ、もしかしたら誰かがドアを開けるかもしれないという誰かに観られるかもしれないということまで想定したそういうプレイをなさっている可能性も考えておりましたので</p><p>あの、安寿ちゃんあたしたち、確かにとってもエッチだけど</p><p>そういう趣味は無いから</p><p>


　寧と可奈センパイのコンビが答えた</p><p>ああ、そうなんですね判りました次からは、もっと早くお知らせ致します</p><p>愛は、みんなよりも淫乱だからそういうのも、ちょっと良いかもって思った</p><p>しよう、吉田くぅん</p><p>


　愛は、ニコっと微笑んで立ち上がる</p><p>みんなに見られながらセックス</p><p>済みません、体調が悪くて1日飛びました</p><p>寒い日が続いています</p><p>皆様もどうかご自愛下さい</p><p>1411．学園祭2日目　／　お疲れ様セックス会（まずは愛と）</p><p>あれ、まだ居たんだ帰らないの</p><p>1組の子を待ってるのよまだ片付け終わってないんだって</p><p>あんたはヨシオカ先輩を待ってるんでしょ</p><p>えー、別にそういうんじゃないわよ</p><p>おいおい柔道部の3年生が、体育館の裏で同じ部の下級生にコクられてるらしいぞ</p><p>学園祭の勢いで付き合おうとするやつっているよなあ</p><p>学園祭が終わると3年生は引退ってクラブは多いからなぁ</p><p>センパイ実はあたし、前からセンパイのことがってやつか</p><p>でも、柔道部の女の後輩ってマネージャーじゃなくって、柔道やってる方だろ</p><p>いいんじゃねぇの寝技が上手そうで</p><p>そうじゃねぇんだよ写真部の3年の男が、1年の男にコクられてるんだってよ</p><p>ええー、同性愛ですかぁぁ</p><p>同性愛はイカンぞ、少子化に影響する</p><p>えーあたし見に行くーっどこどこ</p><p>あんた小説とは違うのよリアルなＢＬは、結構グロテスクなんだからねっ</p><p>ああ、コクってる方も、コクられてる方もどっちも、坊主頭で耳がギョウザになってるムッチリ体型だからな</p><p>


　ドアをロックしたオレたちのパン工房

　壁の外部モニターには、ドアの向こうの学生食堂の様子が映し出されている

　学園祭は、終わったがまだ、かなりの数の生徒たちが、校内に残っているようだった

　学生食堂にも、20人ぐらいが居る</p><p>2日間にわたった校内の祭りの余熱がまだ残っていた</p><p>音声をマックスにするのはちょっと騒がしいけれど、すっごい臨場感があるわね</p><p>


　上半身はスポーツブラだけで、下半身はテニスウェアのスカートを身につけた可奈センパイがそう言う

　このパン工房の中は完全防音になっている

　ここの部屋の中の音は、ゼッタイに外に漏れないし外の音も、ドアを閉めてしまったら、直接は聞こえてこない

　今、聞こえているのはあくまでも学生食堂内の隠しマイクが拾った声が、スピーカーを通して聞こえて来るものだ</p><p>あのドアの向こうにみんな居るんだよねっ</p><p>


　寧は素晴らしい形のおっぱいを露出させたまま、微笑む</p><p>うんそれなのに、マナたちこんなエッチな格好しててもの凄くヘンタイっぽいよね</p><p>


　マナは全裸になってしまっていた

　14歳の可愛い乳首が、興奮してぷくんと尖っている</p><p>ホントに大丈夫なのよねドアの鍵、ちゃんと掛かっているわよね</p><p>


　メグも制服のブラウスの前を開けて乳首を露出させ、下半身は何も身に付けていない恥ずかしそうにそう言う</p><p>あのさ3年のシオヤマ先輩と２年のマサエちゃん、最近、付き合い始めたでしょ</p><p>ああ、そうらしいわね</p><p>それでさ今夜は、マサエちゃん、このままシオヤマ先輩とデートだって</p><p>えー、今からってどこへ行くのよっ</p><p>もう日が暮れて、真っ暗なのに</p><p>二人っきりで、カラオケへ行くって言ってたけれどさ</p><p>あー、それは危ないカラオケは密室だよーん</p><p>うーん、もしかしたらマサエちゃん、このまま大人のオンナになっちゃうかもねー</p><p>


　スピーカーから、生々しい女生徒たちの会話が聞こえて来る

　そんな状況の中でオレは</p><p>ああぅ気持ちいいよ愛、これ好き吉田くぅん</p><p>


　制服が半脱ぎになった愛をパン工房の作業台の上に横たわらせて

　オレは、愛の裸の胸に顔を埋めて桜色の乳首をしゃぶっていた

　舌で転がすように舐めると、コリコリと固く尖っていく</p><p>ホント、ヨッちゃんはおっぱい吸うのが好きだよねっ</p><p>


　寧が優しい笑顔で、オレたちを見ている</p><p>おっぱい好きってことはノブも、少しはマザコンぽい性質も持っているのかしら</p><p>ヨッちゃんはさコンプレックスを感じるほど、母親との記憶が無い子んなんだよねっ一般的な母親的なモノとか、よく判ってないと思うよっ</p><p>ヨシくんはお母さんの愛情とか、全然知らないで育った人なんですだから、マザコンじゃないです</p><p>


　メグは、少しムッとしていた</p><p>でも、そういう人だからお兄ちゃんは、あたしたち全員に優しいんだと思うな</p><p>


　雰囲気が暗くならないようにマナが、明るく微笑む</p><p>そうなのごめんなさい、余計なことを言って</p><p>


　可奈センパイが、オレに謝る</p><p>良いんだよ、別に可奈センパイはオレの母親のことなんて知らなかったんだし</p><p>


　オレは、愛の胸から顔を上げて答えた</p><p>オレは、確かに女の子のおっぱいは大好きだけれどさでも、オレの母親は自分の母乳をオレに与えたことは一度も無いと思うよいや、確実にそうだ</p><p>


　あのオンナはオレと会話するどころか、接触することも拒絶していたんだから</p><p>だからヨッちゃんが、おっぱい好きなのは母性的なものを無意識に求めているのかもしれないけれどさっでも、ゲンジツのヨッちゃんの母親のことを求めているわけじゃないんだよっその部分は、ヨッちゃんの中では完全に欠落しちゃっているから</p><p>うん最近は、もう全然思い出すこともなくなったよ今は町でバッタリ会ったとしても、顔が思い出せないかもしれないな</p><p>


　オレの記憶の中の母親はぼんやりとした像になってしまっている

　いや、よく考えたら昔のオレは、母親をジッと見ることさえ、母親本人に禁じられていたから、覚えていないのも当然だ

　オレがあのオンナのことで覚えているのはやたらと匂う、香水の臭さぐらいだ

　あの匂いがするとオレは、母親の視界に入らないように、慌てて隠れないといけなかったんだ

　作業台の上の半裸の愛がオレを見上げている</p><p>今は愛を吉田くんの好きにして</p><p>


　心配そうな愛の眼</p><p>うん、ゴメン</p><p>


　オレは、再び、愛の胸に顔を埋める</p><p>愛の体温を頬で感じながら柔らかな胸にむしゃぶりついていく</p><p>んんっ良いよ愛はずっと、一緒に居るからね吉田くぅんああっ</p><p>


　愛が、オレの愛撫に喘いでいく</p><p>吉田くぅん愛のお腹の底がキュンキュンするよ</p><p>


　潤んだ瞳で、愛がオレに囁く</p><p>吉田くんのオチンチンが欲しいの愛の中に</p><p>


　オレは身体を起こして、愛の秘部を見る</p><p>ほら愛もう欲しいの</p><p>


　作業台の上の愛が大きく足を開く

　お腹まで捲り上がったスカートの下は何も穿いていない

　普段はぴったりと閉じている割れ目が、愛液を滴らせながら緩んでいた</p><p>ね、吉田くぅん</p><p>


　愛は、自分の指で割れ目を開いて、オレに鮮やかな内側の膣肉を披露する

　ピクツピクッと膣口が息をするように、収縮していた</p><p>うん、じゃあ入れるぞ</p><p>


　オレが勃起したチンコを、愛の膣口に近づけると</p><p>安寿ちゃん見てて</p><p>


　愛が黒瀬安寿を呼ぶ

　オレたちの痴態を見るのが恥ずかしいのか黒瀬安寿は、ハイジの後ろに隠れていた</p><p>ほらほら、愛がお呼びなんだから前に来て、もっと近くで見学しなさいよ</p><p>


　可奈センパイが、黒瀬安寿の手を引っ張る</p><p>ええと、あのわたしはその</p><p>大丈夫ですボクが手を繋いでてあげますから</p><p>


　ルナが、そう言って黒瀬安寿と手を繋ぐ</p><p>ああ、それならわたくしが愛お姉様と手を繋ぎますわ</p><p>


　ヨミが、愛の左手を握る</p><p>はいはい、それじゃあみんな手を繋いでっ</p><p>ああ、いつものね</p><p>


　寧が可奈センパイと可奈センパイは、マナと手を繋ぐ</p><p>はい、恵美お姉ちゃん</p><p>ええ、マナハイジさん</p><p>


　メグとマナとハイジそして、ハイジがルナと手を繋ぐ</p><p>ほんで、あたしがヨミちゃんと</p><p>


　寧がもう片方の手をヨミと繋ぐと愛から黒瀬安寿まで、手と手が一直線に繋がった</p><p>あのね吉田くんとのセックスは怖くないから楽しくて、気持ちいいんだよ</p><p>


　愛が黒瀬安寿に微笑む</p><p>もう、愛欲しくて欲しくて、たまらなくなっているの</p><p>はーい、繋ぎまーす</p><p>


　ヨミが巫女の力で愛の性感を、他の子たちにもダイレクトに体感させる</p><p>うわわっ、ブルッときたよっ</p><p>もう、愛あたしまで、トロッとなっちゃうわ</p><p>


　寧と可奈センパイが、クッと腰をくねらせて耐える</p><p>な、何何か、変な感じがします</p><p>


　黒瀬安寿は、初めての性の共感にビクッと震える</p><p>大丈夫ですみんな、一緒ですから</p><p>


　黒瀬安寿の手を強く握って、ルナが笑顔で言う</p><p>あそ、そうなんですね</p><p>


　ルナの巫女の力で、黒瀬安寿の不安も和らいだ</p><p>でも、愛お姉ちゃんエロ過ぎだよいつも、こんななんだ</p><p>


　マナが、オレのペニスを欲しがる愛の身体の状態を感じ取ってそう言った</p><p>あたし、ちょっと淫乱だからゴメンなさい</p><p>


　愛は、そう言うとオレに</p><p>お仕事した後は特に愛の身体吉田くんに、犯されたくなっちゃうの</p><p>


　オレと愛は普段も、昼休みの後に仕事が終わった後のパン工房でセックスしている</p><p>今日は朝からいっぱい働いたし思いっきり、メチャクチャにして欲しいよ</p><p>そうだな、愛は昨日と今日、よく頑張ってくれたよありがとう</p><p>


　オレは、愛の頭を撫でてやる</p><p>うん犯して、吉田くん</p><p>


　オレは愛の秘唇に、勃起を擦り付ける</p><p>ああっ吉田くんのとっても熱い</p><p>愛だって、熱くなっているよ</p><p>


　クチュッ、クチュッと愛の温かな愛液を亀頭に撫でつけるようにして</p><p>ひゃう何か入って来る</p><p>


　オレの張り詰めた亀頭が、愛の膣口に潜り込む感覚が黒瀬安寿にも伝わっていく

　まだ１５歳の処女の黒瀬安寿は破瓜の痛みを知らないまま、セックスの快感を体験していく</p><p>ああっ、もっと奥まで来てぇぇ</p><p>


　ずぬぬぬぬっオレのチンコが、愛の中へ奥へ侵攻していく</p><p>ああ、すっごい愛、あんたエロ過ぎよあはぁ</p><p>


　愛の快感を共有して可奈センパイが熱い息を吐く</p><p>ゴメンなさい淫乱でごめんなさい</p><p>良いんだ、愛オレとセックスする時は、思いっきり淫乱で良いんだ</p><p>うん愛は、吉田くんのセックス奴隷だから思いっきり犯して犯してあああっんッ</p><p>


　オレは、ドンッと腰を送り込んで愛の膣奥を強く突く

　愛から1テンポ遅れて黒瀬安寿が喘いだ

　そのままオレはガツンガツンと、強めにピストンする</p><p>気持ちいいよっ吉田くぅんあああっ</p><p>


　オレが腰を振ると愛はヨミと繋いだ手を、ギュッと強く握りしめた

　オレは、愛の胸を握りつぶすように、ギュッと掴む

　乳首を親指の腹で、クニクニと擦り上げた</p><p>ああっ、それ良い吉田くぅぅん</p><p>


　ちゃっぷ、ちゃっぷ、ちゃっぷ

　愛の内側から大量の愛液が、たぷたぷと溢れている

　オレが大きく強く腰を突き込む度に、作業台に愛液の飛沫が弾け飛んでいった</p><p>あああっ、吉田くぅぅん好きぃぃ、好き好き好きぃぃ</p><p>


　愛の膣がキュウキュウとオレのペニスを締め上げていく

　すっかりセックスの味を覚えた１６歳の肉体は欲望のまま、自分で腰をくねらせていた</p><p>あ、愛オレ</p><p>


　今日は朝以降は、射精していない</p><p>待ってもう、ちょっとなのもう少しだから</p><p>


　愛の肌は、ほんのりと桜色に上気して汗の玉が浮き出している</p><p>一緒にね中で愛の中に出してねいっぱい、いっぱい射精してね</p><p>


　切なそうな濡れた眼で愛がオレに言う</p><p>ああ、愛いっぱい出してやるからな</p><p>


　腰の突き込みをさらに強く、早くあああっ</p><p>あああっ、吉田くぅぅん吉田くぅぅん</p><p>


　判る愛が、エクスタシーに向かって上昇していく</p><p>あああっ、吉田くぅぅんあああんっ、ああああっあああああああっ</p><p>


　愛がオレを見つめている

　オレも愛を見つめている</p><p>もう愛イッちゃうよぉああああっあああっ</p><p>ああっ、吉田くぅんイクぅぅ、愛、イッちゃうッイクイクイクイク、イクぅぅ</p><p>


　オレは溜め込んでいた思いを、一気に放出するッ</p><p>出してぇぇッ愛の中に来てぇぇぇぇぇッッッ</p><p>出るっ</p><p>


　びゅるるるるるるッ

　オレの精が愛の子宮に噴出していくッ

　愛は身体の最も深いところで、オレの精の熱さを感じた

　オレは、生の亀頭の先を愛の子宮口にグリグリ擦り付けながら２射目、3射目も放出していた</p><p>ああ温かいのが愛のお腹の中に広がっていくよ</p><p>


　愛は、エクスタシーの余韻に酔いながらそんなことを呟いた</p><p>あああ愛</p><p>


　オレは、愛の柔らかい身体の上で脱力した

　射精はまだ続いている</p><p>吉田くぅん好き、大好き</p><p>


　愛は下からオレを、そっと抱き締めてくれた

　ようやく、射精が終わった

　汗びっしょりの愛の熱い身体の上で、オレは呼吸を整える</p><p>大丈夫っ、安寿ちゃん</p><p>


　寧の声に、黒瀬安寿の方を見ると

　彼女はルナの手を握りしめたまま、ドスンと床にへたり込んでしまっていた</p><p>大丈夫ですボクが見ていますから</p><p>


　ルナが、笑顔で答える</p><p>しょうがないよね最初にこれを体験した時には、みんな腰が抜けちゃうからさ</p><p>


　マナが笑って、黒瀬安寿に言った</p><p>うんあたしは、何とか堪えたわよ</p><p>


　可奈センパイが、中腰の状態でそう言った</p><p>えー、でも次はどうかなあっ</p><p>次は誰がするのどうせノブは1回出したくらいじゃ治まらないんでしょ</p><p>


　可奈センパイはニヤリと笑う</p><p>それはそうだろうけどでも、その前に、安寿ちやんのお勉強ターイムっ</p><p>ルナちゃん安寿ちゃんは、もう立てそう</p><p>はい、大丈夫だと思います立ち上がれますよね</p><p>


　寧の言葉にルナが黒瀬安寿と手を繋いだまま尋ねると</p><p>だ、だ、だ大丈夫ですっはふんっ</p><p>


　黒瀬安寿も警護役だから、身体は元気だ

　腰の辺りが切なそうだが、それでも無理して立ち上がる</p><p>はーい、見てヨッちゃんのオチンチン、根元までぴっちり入ってるでしょ</p><p>


　寧に言われて黒瀬安寿は、オレと愛の結合部を見た</p><p>どう感想は</p><p>


　可奈センパイに聞かれて、黒瀬安寿は</p><p>ええっとな、何か、生々しいです</p><p>


　みんなで愛の絶頂を共有したことと、ルナの力が効いているんだろう黒瀬安寿は、羞恥心よりも好奇心が勝状態になっていた</p><p>あ、あの苦しくないんですか</p><p>


　黒瀬安寿が、オレの下の愛に尋ねた</p><p>気持ち良かったよすっごく安寿ちゃんも、愛と一緒に感じてたでしょ</p><p>


　愛は汗の光る顔で、優しく答える</p><p>いや、あの確かにはい</p><p>


　セックスを共感したという事実を黒瀬安寿は受け入れるしかない</p><p>愛って敏感なのねちょっと、羨ましいわ</p><p>


　可奈センパイが、横からそう言う</p><p>ヨッちゃん以外の子はみんな、今、愛ちゃんのセックスを感じてたんだよっみんなで一緒にねっ</p><p>こういう経験を積み重ねてあたしたちは、家族になっていくんだよっ</p><p>


　寧とマナが、そう言うと</p><p>えノブも、あたしたちと同じなんじゃないの</p><p>


　可奈センパイが、不思議そうな顔で言う</p><p>オレはチンコしかないからさ</p><p>そうそうヨッちゃんは男の子だから、あたしたちと感じている内容は違うんだよっ</p><p>


　自分の持っていない肉体器官の感覚は知覚することができない

　巫女の力による共感でも男のオレには、女性器による快感は受け取れない

　逆に、女の子たちはオレの射精の快感は、理解できないだろうし</p><p>いえ、兄さんそれは違います</p><p>


　オレの心を読んでルナが言う</p><p>ボクたちは兄さんが精液を出す時の快感は、感じています</p><p>ヨミも感じてますあのどびゅびゅびゅびゅっていう感じでしょ</p><p>


　ヨミも笑っている</p><p>ずっとガマンしていたオシッコが一気に出した時の快感を100倍にしたような感じですよね</p><p>男の人の快感は単純だからわたくしたちにも伝わっています</p><p>ああ、人間てお母さんのお腹の中で、一度女の子の身体に造られてから、男の子と女の子に分化するからさっ女の子の身体には、男の子のパーツの原型は全部揃ってるんだよっ</p><p>男の子のペニスになる原型が女の子には、クリトリスとして残っているんだしっ</p><p>ああ、あたしも聞いたことがあるわそういう話</p><p>男の子の方もオチンチンの裏の縫い目が女の子の割れ目の痕跡らしいけどねっでも、女の子は原型が残っているのに、男の子はオチンチンになる過程で女性器の機能がほとんど消えちゃうから、感じられなくなっちゃうんだろうねっ</p><p>


　女は、男の亀頭の快感をクリトリスで理解することができるが

　男は膣口がなくなってしまうのだから膣内にペニスを受け入れる快感は、理解できなくなる</p><p>さぁってそれじゃあ、ヨッちゃん、オチンチンを抜いて</p><p>


　ああ、黒瀬安寿に中出しされた膣の様子を見せるのか</p><p>ああ、愛、抜くよ</p><p>うんすっごい良かったよお腹いっぱい、ありがとう吉田くん</p><p>


　愛が笑顔で、オレに言う</p><p>ほら、安寿ちゃん見ててっ</p><p>


　黒瀬安寿の視線を感じながらオレは、愛の胎内からペニスを引き抜く

　ぬぅぅ

　オレの勃起は、まだ1回しか射精していないから全然萎えていない

　張り詰めた亀頭が、膣口を広げてにゅぽんっと、抜け落ちる

　少し遅れて、大量の白濁液がとろろろーっと、愛の割れ目から滴り落ちた

　黒瀬安寿は、ゴクッと唾を呑んだ</p><p>こ、こんなに大きいのが根元まで入ってたんですね</p><p>


　愛の愛液とオレの精液でテカテカになった男根を黒瀬安寿は見つめている

　オレは、抜いたばかりの少し匂うペニスを、愛の顔の前に突き出す</p><p>お掃除するね</p><p>


　愛はニコッと微笑んでオレの亀頭をペロペロと舐める</p><p>あ、愛さんあたしも舐めたいです</p><p>


　ずっと見ていたメグが愛に言う

　ああ、メグにもヨミが力を送っている

　メグは、こういう状況だと引っ込み思案になりやすいから

　少しドーピング気味でも、積極的になった方が良い</p><p>うん、どうぞ恵美さん</p><p>


　愛が、メグに微笑む

　メグの唇がオレの亀頭を咥える

　チュッとペニスの中に残った精液の残滓を啜ってくれた

　メグにお掃除フェラを任せた愛は作業台の上で身を起こした</p><p>次は誰がするの</p><p>


　まだまだ学園祭後のセックス会は始まったばかりだ</p><p>いいよっ、可奈ちゃん先でっ</p><p>ええっといいのあたしで</p><p>


　可奈センパイは、モジモジしている</p><p>だって可奈ちゃん、もうガマンできなくなっているでしょ</p><p>


　ニヤッと笑う寧に可奈センパイは</p><p>そうよすっごく、したいわよッ</p><p>日々、色んなコトが起こります</p><p>昨日は更新ができませんでした申し訳ないです</p><p>ちょっと、厳しい状況が続いておりましてはぁぁ</p><p>明日はどっちだ</p><p>1412．学園祭2日目　／　お疲れ様セックス会（外と中）</p><p>あたし、上が良いわノブそこに寝て</p><p>


　オレはさっきまで愛が横たわっていた作業台に横たわる</p><p>うふふもう、欲しくて欲しくてたまらなくなっているのよるんっ</p><p>


　上半身はスポーツ・ブラのみ、下半身はテニスウェアのミニスカートだけを身に付けた状態の可奈センパイは作業台の上に上がり、オレの身体にのしかかってくる</p><p>ああノブの熱いわ1回出したのに、こんなに固いさすがね</p><p>


　オレの勃起ペニスを掴んで自分の秘部に擦り付けていく

　可奈センパイの割れ目から溢れる温かい愛液が、オレの亀頭にトロトロと垂れ落ちて来る</p><p>うふふ気持ちいいわ入れるわよ</p><p>


　対面騎乗位での性交

　可奈センパイの胎内に、オレは吸い込まれるっ</p><p>おいおい、何か、ネットでスゴイことになってるぞ</p><p>


　オレたちの居るパン工房の壁についている外部モニターから、そんな男子学生の声が聞こえて来た

　すぐさこのドアの向こう側学生食堂の監視カメラの映像だ</p><p>あんっネットなんかより、あたしの身体の中がスゴいことになっているわよ</p><p>


　可奈センパイが、オレの上で腰をくねらせながら言う</p><p>ノブ下から、おっぱい揉んでね、お願いっ</p><p>


　オレは手を伸ばして、可奈センパイの豊かな胸をブラの上から揉む

　ああ乳首が固くなっているのが、スポーツブラの布地の上からでも感触で判る</p><p>ああ、気持ち良いわっもっと、もっとよノブ</p><p>


　可奈センパイが、オレのチンコのハマった腰を大きく深く上下させていく</p><p>ああ、さっきよりも時間が経ったから、学生食堂に残っている生徒たちも大分減ったねっ</p><p>


　オレと可奈センパイがセックスしている横で寧が、モニターを見上げて言う</p><p>でも、あそこでダベッている子たちもさまさか、すぐ隣の部屋で可奈ちゃんとヨッちゃんがセックスしているとは思わないだろうねっ</p><p>そうねあたしは、清純派ってことになっているものっああん、ノブノブのオチンチン、良いわスゴイ、気持ち良いっ</p><p>


　可奈センパイは、自分でブラをズラしおっぱいを露出させる</p><p>あっ、あっ、あっ、あっ、ああんっ</p><p>


　リズミカルに腰を振る度に、可奈センパイの弾力のある胸がプルプルと可愛く揺れた</p><p>だからよマジで、トンデモねえことになっているんだよっ</p><p>モニターの中の画像隣の学生食堂で、さっきの男子学生が、自分のスマホを周りの友人たちに示している</p><p>うるせぇな何の話だよ</p><p>


　ようやく、友人たちがスマホの男子に振り向いた</p><p>だから、今日の夕方の校庭でやってた変な格闘技大会のことだよっ</p><p>


　こいつはさっきのイーディ主催のスクール水着柔道大会のことを話しているのか</p><p>ちょっとノブセックスに集中なさい</p><p>


　可奈センパイが、オレの身体に覆い被さってオレの口にキスしてくる

　胸で感じる可奈センパイのおっぱいの量感と口で感じる可奈センパイの唇と舌の感触

　そして、オレのチンコは丸ごと可奈センパイの胎内で擦り上げられている

　こんなのセックスに集中するしかない

　それでも耳には隣の部屋の男子たちの声が聞こえてくる</p><p>ああ、何かテレビ局が来て、生中継してたってやつだろ</p><p>え何それ、オレ知らねえぞ、そんなの</p><p>


　スクール水着柔道大会のことを全く知らない男子生徒もいたのか</p><p>何でお前、知らねえんだよ</p><p>そうだよ、スッゲェ騒ぎになってたんだぞ</p><p>オレは、観に行ったぞマジでテレビで放送してたからな</p><p>それと、誰だか知らねえけれど何とかっていうアイドルの女も来てたんだぞ</p><p>何とかじゃ、判らねえよ</p><p>あんまり売れてない子なんだよっでも、地下アイドルとかじゃねぇからなっ、デススター・プロに所属してるって言ってたからよ</p><p>デス・プロならマトモなアイドルだな</p><p>


　デススター・プロは大手の芸能プロダクションだからみんな、知っているんだな</p><p>ていうか知らねえアイドルだったけれど、とりあえず可愛い子だったぞ</p><p>ああ、美人だった足が細っせーの</p><p>ミニスカのアイドル衣装だから、足の細さが際立ってたわ</p><p>胸はそんなに無かったけどな</p><p>


　男子生徒たちは、サイトー・ユーキさんのことをそう言う</p><p>ていうか何で、お前、知らねえんだよオレたちは、みんな観に行ったのに</p><p>いや、オレは今日は1日中、部活の展示の方に居たからよ</p><p>あーあーあー、判ったこいつ将棋部なんだわ</p><p>お前1日中、ずーっと将棋打ってたのか</p><p>バッカじゃねーのそんなんでアイドルを見逃すなんてのはさ</p><p>誰だか判らねえけれどゲイノージンだぞオレなんか、遠くから観ただけだけれど後光が差してたぞ</p><p>ナムアミダブツ、ナムアミダブツありがたや、ありがたや</p><p>あの細い足に乾杯</p><p>遠くからでもええもん見せてもらいました</p><p>バーカ、そのアイドル様ならついさっきまで、この食堂に来てたんだぞっ</p><p>そうだよオレら、かーなーり近寄って、ご尊顔を拝させていただいたぜ</p><p>近くで見たらちょー可愛かったぞ</p><p>え、マジかよ今はあのアイドル、どこへ行った</p><p>もう帰ったよ、あったり前だろそんなにいつまでもウチの高校に居るわけがねぇっての</p><p>


　アイドルのサイトー・ユーキさんは、少し前にマネージャーさんと帰った</p><p>げぇぇぇぇ、オレが将棋している間にそんなことがあったのかよ</p><p>


　声だけでも将棋部の男がショックを受けていることが、良く判る</p><p>でも、訳が判らないよな何で、うちの高校の学園祭のイベントがテレビ中継されたんだ</p><p>そうだよなぁだいたい格闘技大会なんて、学園祭のプログラムに載ってなかったろ</p><p>そうだよだから、オレは知らなかったんだよそうじゃなきゃ、ずっと将棋しているわけがねぇんだ</p><p>何か昨日、急に決まったらしいぞ</p><p>いや、ほらうちの高校、この間から安城ミタマが居るだろその辺の関係らしいんだけれどよ</p><p>ああテレビに出ている子だよな</p><p>


　ミタマは毎週、雪乃のテレビ番組にカバー・ガールとして出演している</p><p>それでよ昨日も、安城ミタマのツテで、一緒にテレビに出ている双子とかが来て、ここの学生食堂の前でトークショーとかしてたんだよ</p><p>それも見たオレ、好きなんだよあの双子</p><p>お前、ロリコンあいつら確か、中1だろ</p><p>いいだろ、別にあいつら、喋りが面白いんだよその辺の漫才師よりもずっと笑いのレベルが上だぜ</p><p>まあ、こいつがロリコンだっていうことは置いておいてそんで、昨日の段階で学園祭のプログラムに無いトークショーとかやっちゃっていたから、学園祭実行委員が相当頭に来ていたらしいんだけれどさ</p><p>どういうことだか、今日はさらにグレードアップしてテレビも呼んで、生中継ってことになったらしい</p><p>わけわかんねーな</p><p>でも白坂雪乃の番組の関係者だからな</p><p>何でもアリなんだろう</p><p>


　普段から、雪乃のテレビ番組ではハチャメチャなことが起きているから

　もう、みんな慣れっこなんだな</p><p>そういう安城ミタマは新しく出来たなでしこ科とかいう特別クラスに編入して来たんだよな</p><p>ああ、美人ばっかりの芸能コースってやつな</p><p>白坂雪乃も、今はそっちのクラスに居るしな</p><p>


　一般生徒たちは、なでしこ科をそういうものだと思っているらしい

　まあ、ミタマ以外にも、なでしこ科としてうちの高校に編入したのは月子や、美里たち娼婦候補生の子たちだから、本当に美人揃いだ</p><p>それも知ってるけれどよぉ美人ばっかりだっていったって特別クラスの連中は全然学校の中で見掛けないじゃねぇか教室とかもオレたちとは別になってて、一般生徒とは接触できないようになってんだろ</p><p>


　さっきの将棋部の男子が言う</p><p>何だ、お前それも知らないのか</p><p>今日はななでしこ科の綺麗どころの皆さんが、女子テニス部のカフェを手伝ってたんだぞ</p><p>えウソ</p><p>ウソじゃねぇマジだ</p><p>ああ、テニス部の連中みたいに、テニスウェアで客の相手みたいなことはしてなかったけれど飲み物を出すテントの中で、1日働いていたぞ</p><p>オレ携帯で、隠し撮りしたぞほら</p><p>おっ、観せろよオレにも</p><p>うーん、ホント美人ばっかりだな</p><p>ああ、この写真より実物の方が、もっと可愛かったな</p><p>えー、何だよっクソッ、オレもホンモノが見たかったぜ何でオレはずっと部室で将棋してたんだぁぁ</p><p>それはお前が、将棋部だからだぁぁ</p><p>


　騒いでいる男子たちの声を聞いて</p><p>ぷっ、バカみたいねあの子たち</p><p>


　オレの身体に密着して、腰を動かしている可奈センパイも笑い出す</p><p>あーれ、可奈ちゃんセックスに集中じゃなかったのっ</p><p>


　寧が笑うが</p><p>いいのよこういうセックスも、開放的で楽しいわああんっ</p><p>


　可奈センパイは、グイグイと腰を強く押し付ける</p><p>て言うかお前、格闘技大会の方も観ておくべきだったと思うぞ</p><p>アイドルだけじゃなかったからな美人なのは</p><p>うむあれを見なかったのはお前、ゼッタイ損してると思うぞ</p><p>うん、大損だな</p><p>


　将棋部の男が、他の男子に尋ねる</p><p>だーかーら、アイドルは確かに可愛い子だっけれどよ</p><p>アイドルだけじゃなくって出場している女性格闘家の人たちも、みんな相当グレードが高かったんだよっ</p><p>そんなに美人だったのか</p><p>ああ、さすがに全員じゃなかったけれど</p><p>第一試合で、うちの1年の留学生にＫＯされた選手とかは、ゴツイだけの姉ちゃんだったけどよ</p><p>大人の女子格闘家のお姉さんたちはみんな、すっげぇ綺麗だったぞ</p><p>こないだも来てたグレース・マリンカさんとかな</p><p>それに、女子高生空手チャンピオンの工藤遙花とか高校生の選手も来てたし</p><p>え、あの美少女空家って、テレビに出てた子か</p><p>そうだよあの工藤遙花だよ他にも可愛い子が出てたぞ</p><p>しかも、みんな何でだか判らねえけれど、スクール水着に柔道着の上だけ羽織って闘ってたからな</p><p>最後には、安城ミタマもスクール水着で参戦するし特別審判が、藤宮麗華だぞ</p><p>ええー藤宮麗華まで来たのか</p><p>そうなんだよっ何でか判らねえけど来てたんだよ</p><p>さすがに、藤宮麗華はスクール水着は着なかったけどなっ</p><p>えー、何だよそんなイベントなら、将棋部を放り出して観に行けば良かったぁぁっ</p><p>そうだよもったいねーな</p><p>オレは見たから良いけどよ</p><p>将棋部なんて、この際廃部にすれば良かったんだよ</p><p>将棋部やめて、明日から囲碁サッカー部になれよっ</p><p>オレも、リングサイドからかぶり付きで見たぞあれはよ確かに、テレビ中継する価値のあるイベントだったぜ</p><p>


　スクール水着柔道大会を見た男子生徒たちが、興奮気味に言う</p><p>うふふ、とっても好評だったみたいね</p><p>


　オレの上の可奈センパイはすっかり真っ赤な顔で、おでこから汗の玉を滴らせている</p><p>可奈センパイの身体もスゴく良いよ</p><p>


　オレは、下から可奈センパイのお尻に手を廻し尻肉をクイッと揉む</p><p>ああんっ、それ良いわっ</p><p>


　お尻の肉を強く揉むと、可奈センパイの膣がキュッと締まった</p><p>ノブ気持ちいいっあんっ</p><p>


　隣の部屋にまで聞こえそうな大きな声で可奈センパイは、喘ぐ</p><p>あのそろそろ、話を元に戻しても良いかな</p><p>


　最初に話を切り出したスマホの男子が、他の生徒たちに言う</p><p>さっきも言ったけれどよ今日の格闘技大会の生中継、今、ネットでトンデモない騒ぎになっているんだよ</p><p>そりゃ、トンデモねぇ騒ぎになるだろうアイドルは出てたし、格闘家の人たちも美人だし安城ミタマに藤宮麗華まで出て来たんだからよ</p><p>うん、ネットで騒がれるのは当たり前だよな</p><p>


　他の男子たちは、そう言うが</p><p>いや、まずお前らは物事の認識が相当、間違っているぞ</p><p>スマホの男は重い声で言う</p><p>まずな今日、うちの高校で試合してた人たちってのが、全員、マジで人気も実力もあるホンモノの女子格闘家なんだよ</p><p>それが何か問題になるのかよ</p><p>


　他の男子たちは、意味が判らないようだ</p><p>だからさホンモノの女子格闘家の試合が、事前に何の告知も無く突然、テレビで放送されたから、みんな驚いてるんだよ</p><p>ああ、ホントだ例の巨大ネット書き込み掲示板の格闘技板にスレ立ってるわうわっ、ついさっき放送してたのに、もうスレがその１２とかになってるぜ</p><p>


　他の男子たちも、自分のスマホでネットの状況を検索し始めたようだ</p><p>あー、なるほど、女子格闘技なんて、普段はネット配信か衛星放送なのか地上波なら、あり得たとしても深夜放送だよな</p><p>それが日曜日の午後に、突然、放送が始まったから、みんな驚いているんだな</p><p>どれどれオレも見るわ</p><p>あー、ホントだホントだみんな実力のある選手なのに、何でスクール水着柔道大会なんて下らない試合をしているんだっていう意見と、スクール水着柔道大会なんて馬鹿げた試合なのに見応えがあった、スゲェっていう意見に別れて、対立しているみたいだな</p><p>ああ、元・格闘技雑誌の編集長のサータン・モトヤマがワタシを会場に招待しないような大会なんだから、どうせ大した試合はしていないだろうとかテキトーなことを呟いて大炎上しているわ</p><p>それをヨシダ・ギョウが拾ってターサンが招待されなかったことより、こういう大会が、突然地上波で放送されたことにもっと驚くべきですとか呟いているわ</p><p>あの2人って、元は同じ雑誌の編集とライターだったんだよな</p><p>そんなことは、どうでもいいんだよっ</p><p>


　最初にスマホを示した生徒が叫ぶ</p><p>格闘技板の方だけでも、こんな騒ぎなんだよところがさっ</p><p>え、格闘技板の方ってことは他の板でも、スレが立ってんのかよ</p><p>いいからお前ら、テレビ板とアイドル板の方もよーく見てくれ</p><p>


　スマホの男の指示で、みんな一斉に自分のスマホをイジる</p><p>おおおっ、何だコリャ</p><p>【天使】奈島寧って何者なのっ【降臨】その３２</p><p>うわわわ、奈島寧ネットで大人気じゃねぇか</p><p>あ、あたしっ</p><p>


　オレと可奈センパイのセックスを眺めていた寧が慌てて、モニターを見上げる</p><p>そうなんだよテレビの画面にトンデモねえ美少女が現れたってさっきの格闘技大会を観ていた連中が大騒ぎしてんだよっ</p><p>ああ、確かにうちの高校の奈島さんは、ズバ抜いて美人だもんなぁ</p><p>あいつはヤバイヤバイぐらい美人だ</p><p>ただ、オレたちは、同じ学校に通ってるからよもう大分、見慣れてきたっていうか</p><p>オレら、あいつが入学した時から見ているからなぁすでに2年半か</p><p>奈島は留年しちまったから、まだ2年だけれどな</p><p>


　この男子たちは、3年生なんだ</p><p>うん、オレも普段あの子からパン買ったりしてるもんなぁ</p><p>だから、何となく慣れて来てたけれど</p><p>そうだよなぁテレビなんかで、初めて観たヤツらには</p><p>確かに、まあありゃ、かーなーり衝撃的な美少女だよなぁ</p><p>


　男子生徒たちの言葉に、寧は</p><p>くふふふっヨッちゃん、あたし、褒められてるみたいっ</p><p>


　裸の胸をオレの顔に押しつけて来る</p><p>ノブ、寧さんのおっぱい舐めてあげなさい</p><p>


　オレは、寧の豊かなおっぱいを頬で感じて可奈センパイと交わったまま、桜色の乳首にチュッと吸い付く</p><p>え、ちょっと待てよ奈島寧も、格闘技大会に出てたのか</p><p>


　格闘技大会の様子を一切知らない、将棋部の男が尋ねる</p><p>バーカヤロウ奈島さんが格闘技するわけねーだろ</p><p>そういうキャラじゃねーだろ</p><p>まあ、できることならあの子にも、スクール水着を着て欲しかったけれどよぉ</p><p>じゃあ何で</p><p>だーかーら、司会だよ、司会あの人、アイドルの子と一緒に格闘技大会の司会をやってたんだよ</p><p>どうしてだかうちの高校の制服を着たまんまでな</p><p>


　他の男子たちが、寄ってたかって寧のことを説明する</p><p>しっかもよ、あの人言動がメッチャクチャ、エキセントリックだろ正直、司会っぷりが、メッチャクチャ面白かったんだよ</p><p>アイドルの子を完全に食ってたからな</p><p>それだからネットでも、みんな美少女なのにキレッキレで面白い子ってベタ褒めしてるんだよぉ</p><p>


　スマホの男が、そう言う

　寧の司会もなかなか好評だったようだ</p><p>ヨッちゃんも褒めて、褒めてっ</p><p>うん、ヤッちゃんは頑張ってたよ司会も上手だったし、テレビに映っている姿はとっても綺麗だった</p><p>くふふふっ、ヨッちゃんに褒められたっ</p><p>


　嬉しそうに、微笑む</p><p>もうしょうがないわね寧さん、交代しましょ</p><p>


　可奈センパイが、笑って寧に言う

　腰を上げて自分の膣から、ずるりっとオレのペニスを抜く</p><p>いいの、可奈ちゃんっ</p><p>ええ外の人に褒められている時に、ノブとセックスするのも良いと思うのよ</p><p>


　可奈センパイは作業台から降りた</p><p>じゃあお言葉に甘えて、いただきまーすっ</p><p>


　可奈センパイの代わりに、寧がオレの上に乗って来る</p><p>ヤッちゃん騎乗位のままでいいの</p><p>そうだね、変えようかくふふあたしは、抱っこが良いなっ</p><p>


　そういうことでオレも作業台から降りて、椅子に座る

　椅子に腰掛けたオレの上に、半裸の寧が抱きつくように重なって来た

　制服を着たままだけど胸と下半身は露出している

　対面座位の形で寧はオレと繋がろうと試みる</p><p>入れるよヨッちゃん</p><p>


　寧の秘部もグショグショに熱く潤っていた</p><p>あはっヨッちゃんが入って来るぅぅ</p><p>


　オレの太いペニスが寧の狭い膣の中に、グニュリと潜り込んで行く</p><p>ヨッちゃん好き好き、大好きぃっ</p><p>


　ググッと深く腰を落として寧は、最深部までオレを受け入れると

　ギュッとオレの身体を抱きしめてくれた

　寧の柔らかな肉体が、オレを包み込む</p><p>ああ、そうかネットの連中、奈島が何者か判らないんで騒いでるんだな</p><p>


　モニターから、そんな外の男子の声が聞こえた</p><p>ああ、他の出演者はアイドルは、当然デス・プロのホームページで顔と名前が出ているし、他の格闘家の人たちも、みんな今までの戦歴とかプロフィールがネット上で確認できるんだな</p><p>


　イーディや剣道マリアですらこの前出場した格闘技大会のことが、ネット上に記録されている

　あれだって、公式戦だったんだから</p><p>奈島のことも、どこかのプロダクションに入っているタレントか何かだと思ったみたいだな</p><p>まあ、あれだけ美人でアイドルよりも喋りが面白かったからな</p><p>でも、奈島はただの高校生だもんな</p><p>ホントに事務所とか入ってねえんだな</p><p>似たような顔の子を芸能事務所のサイトで探してきてこの子じゃないかってやっているヤツがいるけれど</p><p>ああ全然違うだろって怒られまくっているな</p><p>奈島みたいな美人はそうはいねぇからなぁ</p><p>個人のブログとかも、しらみつぶしに調べているヤツもいるみたいだけれど</p><p>ああ、でも奈島はどうやら、ＳＮＳの類いなんかは一切やってないみたいだぜ</p><p>


　寧は5月までは、シザーリオ・ヴァイオラに狙われていたから

　寧に関する情報は、全て、ネット上に漏れないように遮断していた

　その後も、インターネット上には寧の写真やプロフィールは、誰も載せていないはずだ</p><p>当たり前だよっあたしは、世界に呟きたいこととか何もないもんっあたしは、ヨッちゃんがいてくれれば、それだけでいいんだよっ</p><p>


　寧がキューッと膣に力を入れて、オレのペニスを絞り上げる</p><p>くふふ、ヨッちゃんがあたしの中にいるっとっても幸せだよっ</p><p>


　そして、ゆっくりと腰を動かし始めた</p><p>んん、気持ち良いよヨッちゃん</p><p>オレも気持ちいいよ</p><p>うーんどうやら、奈島に関する情報はうちの高校の生徒らしいやつが、ネットの掲示板にテキトーなことを書き込んでるだけみたいだな</p><p>ああ、しかも昼休みにパンを売るのを手伝ってるとか、大したことは書いてないなこいつうちの高校でも、1年生とかだろ</p><p>そうだな奈島の不良時代のことは、全然、知らねえみたいだもんな</p><p>


　男たちは、それぞれ自分のスマホを見ながら話を続けている</p><p>そう言えば金髪に染めてたもんなぁ、奈島さん</p><p>今年の春までは、すっげぇ怖かったもんな</p><p>


　5月のゴールデンウィークまでは寧は、金髪の不良少女として学校中の生徒たちに恐れられていた

　もっとも、1年生は入学してすぐの期間だけだったから、不良時代の寧のことはそんなに覚えていないのだろう</p><p>ああ、どっかのバカがウチの高校の1年らしいやつに、奈島は処女かなんて聞いているよ</p><p>そんで、うちの1年は多分、処女だと思いますとかいい加減なことを答えているし</p><p>


　モニターの中の男たちが、そう言うと</p><p>ザンネーン、あたしの処女はヨッちゃんに捧げちゃったんだよねっ</p><p>


　寧は笑ってオレと繋がったまま、オレにキスしてくる</p><p>大好きヨッちゃーんっ</p><p>


　寧の舌が、オレの舌に絡んでくる

　ゾクッと快感が、オレの背中に奔る</p><p>でも、実際どうなのかねぇ奈島さん</p><p>え処女かどうかってこと</p><p>だって不良だった頃は、相当、暴れてたんだろその頃に、処女膜も破れちゃったんじゃねーの</p><p>だけどよぉあの頃、奈島さんがつるんでたのは、今年の春に卒業したアメリカ人の怖え姉さんだったろ</p><p>ああ、マルゴなんとかって人な</p><p>あの人はヤバかったよなぁオレらが1年の頃、体育の教師を半殺しにしてたろ</p><p>


　マルゴさんは寧が1年生の時に、白坂創介の手下の教師を再起不能にしたことがある</p><p>あれは、あの先生が悪かったんだよっもおっ</p><p>


　寧は、プッとふくれてオレの身体をギュッと抱き締める</p><p>知ってるよオレ、ボコボコにされた先生が救急車で運ばれて行くのを見たからさ</p><p>ていうか奈島さんもあの外人と一緒に、前の剣道場に放火してなかったか</p><p>ああ、そういうこともあったなぁ</p><p>


　それも白坂創介の一派との件で起きたことだ</p><p>マルゴ先輩今日、来てたぞ</p><p>オレも見た、相変わらず怖かったぜ背は高いし、格闘家みたいな感じになってたぞ</p><p>バーカ、あの人、卒業してから格闘家になったんだよ今日、うちの高校で試合した人たちも、あの人の知り合いみたいだぜ</p><p>


　今日のスクール水着柔道大会に出場したルドルフさんやポロンさんたちの戦歴やプロフィールから格マルゴさんが格闘家になったことも、判ったんだな</p><p>でもよ奈島さん、去年まではずっとあの外人のお姉さんにベッタリしてたじゃねぇか</p><p>まあ、そうだったけどだから、何なんだよ</p><p>いや、だからさ奈島さん実は、レズっ子なんじゃね</p><p>ああ、それはあり得るな大いに考えられるぞ</p><p>てことはやっぱり、奈島は処女なのか</p><p>いやいや、女同士のセックスで破ってしまってるかもしれんぞ</p><p>ああ、それもあり得るなあ</p><p>


　男子たちの声に、寧は</p><p>そんなのあり得ないよっあたしは、ヨッちゃんだけだもんっ</p><p>うん、オレは判っているよお姉ちゃん</p><p>


　オレは、抱き合ったまま寧の背中を優しく撫でる</p><p>うー、ヨッちゃーん好き好きっ</p><p>


　また寧が、オレの唇を求めて来た</p><p>とにかく、ネットは奈島さんが何者かってことで、大騒ぎだ</p><p>これをキッカケに、あの人アイドルとかになっちゃうかもな</p><p>そう言えば、アイドルとかって、元・不良少女とか多いらしいよな</p><p>そういう気の強い子じゃないと生き残っていけないんだろ</p><p>じゃあ、奈島さんもなでしこ科行きか</p><p>別に良いんじゃねえの今までも、そんなに授業に出てなかった人だし</p><p>うん、確かに芸能コースの方が向いてるかもな</p><p>


　そんなことを男子たちは言い出す</p><p>どっちにしてもオレは、奈島さんのことは、あんまり興味は無いわ</p><p>オレもあそこまでスバ抜けて美少女だと引くよなあ</p><p>アイドルとか芸能人みたいに、遠くから見ている分には良いけれど自分が付き合うとか、ゼッタイにあり得ないジャンルの人だからなあ</p><p>ネットの連中が騒ぐのは判るけれど同じ高校に居る身としては、別にどうでもいいっていう感じだよなぁ</p><p>


　それを聞いて、寧は</p><p>あたしだってあんたたちのことなんか、どーでもいいよっぷんすかっ</p><p>ほらほら、怒らないヤッちゃん</p><p>


　オレは、寧をなだめる</p><p>うん、ヨッちゃんこうなったら、ガシガシとセックスしようっ</p><p>


　寧は腰を浮かせてオレの上で、大きくピストン運動を始める</p><p>ヨッちゃんも下から突き上げてっ</p><p>


　オレも、下からグイグイと寧の子宮口に亀頭を突き上げる</p><p>ああっ、気持ち良い気持ちいいよヨッちゃん</p><p>


　寧の瞳が、快感に潤んでいく</p><p>オレはさ奈島さんより、2年の星崎可奈の方が好みだな</p><p>ああ、あの子も確かに可愛いよな</p><p>


　男たちは、今度は可奈センパイのことを話題にする</p><p>確かに、付き合うんなら奈島さんより、2年の星崎の方がまだ実現性が高いよな</p><p>


　そういう男子生徒の声を聞いて、可奈センパイは</p><p>冗談そんなの実現するわけないわよっ、ふんっ</p><p>


　ムッとする</p><p>でもよぉ２年の星崎って、1年の頃からオトコを何度も取っ替えているって聞いているぜ</p><p>ああ、何人ものオトコと付き合ってたらしいよな</p><p>レズッ子疑惑だけの奈島さんより星崎可奈の方が、よっぽどヤリマンなんじゃねぇか</p><p>ふざけないでよっあたしだって、セックスしたのはノブだけよっそれだって、ノブにレイプされたんだから今だって、あたしはノブの忠実なセックス奴隷なのよっヤリマンなんかじゃないんだからっ</p><p>


　怒って立ち上がる</p><p>ちょっとあたし、あの人たちに文句を言って来るわ</p><p>


　そう言う可奈センパイに愛が</p><p>その格好で行くの</p><p>あらそうね</p><p>


　可奈センパイはおっぱいも股間も丸出しのままの自分の姿に気付いて、顔を赤く染める</p><p>オレは、どっちかっていうと1年の喜代原愛が良いなあ</p><p>


　と今度は、愛が男たちの話題に上がる</p><p>ああ、パン屋の子か</p><p>パン屋っていうかパン技能士コースの子だ</p><p>まあ確かに、あの子は今年の1年生の中では一番可愛いよな</p><p>だろうだから、オレは、毎日、あの子の作ったパン買ってるんだよ</p><p>


　オレたちがパンを販売する時には愛が作ったパンだけのコーナーがある</p><p>あの子の可愛らしい手が、揉んだり掴んだりしたパンなんだって、想像しながら食うのがサイコーに美味いんだよ</p><p>お前メチャクチャ、キモいぞ</p><p>


　愛ファンの男に、他の男たちが冷たい視線を送る</p><p>気持ち悪いよ</p><p>


　愛本人もそう言い切る</p><p>でもよー、喜代原愛ちゃんなら確実に処女だぜ間違いねえよあんな清純な子、いねえもん今、オレがあの子と付き合えばあの子の初めてはオレのモノになるんだぜ</p><p>


　その男は、そう言うが</p><p>ごめんなさい愛、もう処女じゃないの</p><p>


　愛の処女はオレが犯して奪った</p><p>それに愛、淫乱だから吉田くんと、いつもセックスしてるんだよ</p><p>


　今も愛はオレに膣内射精されたばかりだ

　愛の股間から、逆流したオレの精液がポタポタと床に垂れている</p><p>それはどうかな喜代原ちゃんは確かに、可愛いけれどあの子、ずっとパン屋の1年の男と二人っきりで仕事してるんだろ</p><p>そうだよなあ実は、あいつらデキてるかもしれねえぜ</p><p>


　なかなか鋭いことを言い出す男たちもいる</p><p>それは無いだろうだって、パン屋の1年て例の婚約者がいるやつだろ</p><p>婚約者が居たってよ喜代原ちゃんの方が、可愛いんだからよずっと一緒にいたら、喜代原ちゃんの方に襲い掛かっちゃうなんてことになる可能性は大いにあり得るだろう</p><p>どうかなああのパン屋の婚約者の子だって、結構可愛い子だぞ</p><p>


　その言葉に、可奈センパイは</p><p>恵美ちゃん可愛いって言われてるわよ</p><p>


　メグに振り向いて、微笑む</p><p>まあ、可愛いけれど喜代原ちゃんほどじゃねぇだろ</p><p>可愛くて、喜代原ちゃんほどじゃねえってのは確かだけどよあれは、スッゲェ、重そうな子だぜ</p><p>ああ、そうだなあの子もパン屋を手伝ってるからオレも見たことがあるけれど、ありゃ確かに重そうな女だ</p><p>


　えメグは、とってもスリムだから体重は軽いんだけれど</p><p>うん、そうだなあパン屋の1年が喜代原ちゃんと浮気したらあの子は、ためらわずに刺すなそういうタイプの子だよな</p><p>あたし、そんなことはしないわよっ</p><p>


　今度はメグが怒り出す</p><p>まあまあ、恵美ちゃんあの人たちの勝手な意見だから、無視すればいいのよっ無視しましょ、無視っ</p><p>


　慌てて可奈センパイが、メグをなだめる</p><p>ていうかパン屋って、あの1年の男と喜代原ちゃんが二人っきりでやってるわけじゃねえだろ</p><p>ああ、講師の克子さんも一緒のはずだよな</p><p>克子さんが居るのに、1年の2人がデキちゃうなんてことはねえだろ</p><p>


　男たちは、さらに勝手なことを言い出す</p><p>えー、あの1年の男がよ喜代原ちゃんと克子さん、2人とも襲ってるなんて可能性もあるんじゃねぇか</p><p>バーカ、そんなわけねーだろ</p><p>そうだよ、あの1年どう見たって草食系男子って顔してるじゃねぇか</p><p>でも、高１なのに婚約しちまうような男だぜ</p><p>だから、婚約者のすぐに刺しそうな子の相手するだけで、精一杯に決まってるじゃねぇか</p><p>うん、喜代原ちゃんとか、克子さんにまで手を出すとかあの1年じゃ無理だよな</p><p>みんな、何にも判ってないみたいだね、ヨッちゃん</p><p>


　寧が、オレの上で笑いながら、腰を振る</p><p>ホントはあたしたちみぃーんな、ヨッちゃんに抱かれてるのにっ</p><p>


　潤んだ眼で、ニコッとオレに微笑む</p><p>抱いて抱かれて愛して愛されてるのに外の人たちは、気が付かないくくくっ、おかしいねヨッちゃん</p><p>そういやパン屋の連中って、もう帰ったのかな</p><p>どうだろまだ、そこの中の部屋で片付けやってるかもしれないぞ</p><p>


　外の男たちが、オレたちの居るパン工房のドアに注目する</p><p>ちょっと、お前見て来いよ</p><p>ああ、喜代原ちゃんがまだ残ってたらいい機会だから、お前、コクってみろよ</p><p>そうだな、せっかくの学園祭の夜だしな</p><p>いいよ、オレは</p><p>何言ってんだよ玉砕する覚悟で突撃しろよ</p><p>オレたち学園祭が終わったら、受験に専念しなくちゃいけねぇんだから今日のうちに行っとけ、行っとけ</p><p>とにかく、まだ居るかどうかだけ見てくるよ</p><p>


　男の1人が、パン工房のドアに向かって歩いて来る</p><p>ノブ、ドアの鍵はちゃんと閉まっているわよね</p><p>ああ、さっきロックしたはずだけれど</p><p>あたし、もう一度確認します</p><p>


　メグが慌てて、自動ロックの確認に行くが

　ドンドン

　厚いパン工房と学生食堂を隔てるドアが鈍い音でノックされる

　不意のことにオレのペニスを包む寧の膣が、キュッと締まる

　ガチャガチッ

　ドアのノブも回されたようだが、電気式で完全にロックされたドアは開かない</p><p>鍵掛かってるよもう帰ったんじゃねぇかな</p><p>何だしょうがねぇなぁ</p><p>


　学生食堂の男たちは、笑っていた</p><p>はぁぁ、ドキドキしたねっ</p><p>それじゃああの人たちが、メチャクチャ口惜しがるような、思いっきり激しいセックスをしようよっ</p><p>この部屋って、完全防音なのよね</p><p>あたしも、思いっきり大きな声を出しますっ</p><p>


　男たちに話題にされていた寧、可奈センパイ、愛、メグがそんなことを言い出す</p><p>いいんじゃない、この際だから思いっきり発散した方が良いと思うよ</p><p>


　オレたちを見ていたマナも、笑ってそう言った

　ハイジとルナとヨミも笑って、オレたちの様子を見ていた

　黒瀬安寿だけが、呆然としている</p><p>何言ってるのよあなたたちも、この際だから発散しなさい</p><p>


　可奈センパイは、マナたちにそう言い返した</p><p>更新が開いて済みません</p><p>金曜日に仕事で税関の出張所まで行かなければいけなかったのですが</p><p>寒空の下湾岸地区の海のすぐ近くの倉庫街で道に迷って、ひたすら歩き回って税関を探すことになりまして</p><p>思いっきり風邪をひいて体調を崩しておりました</p><p>ちなみに税関では、午後3時5分に税関体操の音楽が流れることを知りました</p><p>1413．学園祭2日目　／　お疲れ様セックス会（みんなでセックス）</p><p>外の音が聞こえるのはやっぱり気が散るからもう消しましょうよ</p><p>


　可奈センパイが苦笑してそう言う</p><p>あははそうだよねっ</p><p>


　オレとセックスして裸のままの寧が、壁の操作パネルに向かう</p><p>ああ、切るのは音だけにしてっ画面の方は切らないでよっ何かあった時に、チェックできるようにしておきたいからさっ</p><p>


　確かに、何かが起きてから外部モニターを起動させるのでは対応が遅れることもあるよな</p><p>あ、あのわわわ、わたしがそっちのお部屋で監視作業を致しましょうか</p><p>


　生のセックスを見せつけられて、すっかり気が動転している黒瀬安寿がそんなことを言い出す</p><p>そんなのダメだよーんっ安寿ちゃんは、ここでセックスのお勉強っ</p><p>


　寧が笑って却下する</p><p>そうだよ黒瀬さんも、早くお兄ちゃんとセックスしないと正式なあたしたちの家族になれないんだよ</p><p>


　マナも笑顔で、そう言った</p><p>そうよ何なら、ノブ、今、ここで済ませちゃうおうか</p><p>


　可奈センパイが、ニヤリと微笑むと黒瀬安寿は、ヒッと怯える</p><p>なーんて、言うのはウソ今はあたしたちの時間だから、あなたは見ているだけよっ</p><p>そうそう、この時間は見学だけっそこに座ってて安寿ちゃんのヴァージン・ブレイクは、ヨッちゃんが、ちゃーんと素敵な初体験になるように考えてくれてるからねっ期待して待っててねっくくくーっ</p><p>


　可奈センパイと寧が、黒瀬安寿に言う

　ええっとオレが、何か彼女のために趣向を考えないといけないのか</p><p>はいはいはーい、ヨッちゃんとセックスしたい子は全員、この作業台の周りに集合っあつまーれーっ</p><p>


　寧が高く手を上げて、みんなに呼び掛ける</p><p>ていうかそこの子以外は、この場に居る子、全員参加よっどうせなら、みんなでしましょう</p><p>


　可奈センパイも、元気いっぱいに黒瀬安寿以外の全員に言う</p><p>愛はお休みしますあたし、もうお腹にいっぱい吉田くんにもらっちゃったから</p><p>


　愛が、自分の下腹部を撫でながら穏やかに、微笑む

　愛にはついさっき膣内射精したばかりだ

　愛の子宮には、オレの新鮮な精液がたっぷり入っている</p><p>えー、そんなの、誰も気にしないわよ愛も一緒にしましょうよ</p><p>そうだよっ、愛ちゃんだってもっと、していいんだからねっ</p><p>


　ここでは年長組の可奈センパイと寧が、そう言うが</p><p>愛、欲張りだからこういう時にガマンしておかないと、止まらなくなっちゃうんですだから今はお休みします</p><p>


　愛は穏やかに、そう答えた</p><p>あっ、そうじゃあ、いいわ愛は、そこの子の相手をしててね</p><p>


　可奈センパイの指示で、愛は黒瀬安寿の隣に行く</p><p>ほら座ろ愛と一緒に、ここで座ってみんなを見てようね</p><p>


　セックスに満足した愛の朗らかな微笑に黒瀬安寿は、戸惑っているようだ

　それでも、愛に促されて2人は並んで壁際の椅子に座って、オレたちのセックスを眺めることになった</p><p>はーい、それじゃあみんな、おっぱいとお尻は丸出しねっそれで、机に手を付いてお互いの顔が見えるようにして、後ろから立ちバックでヨッちゃんに犯してもらうことにしまーすっ</p><p>寧さんに賛成っえーと、ノブは1人の中に後ろから1分ずつ突き込んで右回りにどんどん交代ねっ</p><p>ヨッちゃんは、気持ち良くなったら誰の中でも、ピュピュって射精しちゃって良いからねっ</p><p>


　寧と可奈センパイの2人で、どんどんルールを決めていく

　この２人、意外と気が合うみたいだな

　可奈センパイとまり子とのペアの仲の良さとは、ちょっと違う感じだけれど

　とにかく２人とも、ノリが良い</p><p>あのみんなで、お互いに身体のどこかの部分を手で接触させるとボクたちの力で、他の人のセックスをより密接に感じられるようにすることができます</p><p>


　ルナが服を脱ぎながら、言う</p><p>ええわたくしとルナが、皆さんに中継致しますわ</p><p>


　ヨミも、着ていた服を脱いでいた

　ルナとヨミの姉妹は、完全に全裸になってセックスしたいようだ</p><p>ああ例のヤツねそうねじゃあ、そうしましょう</p><p>


　可奈センパイも、もうすっかり巫女の力による性感の共有には慣れている

　ルナとヨミの提案をあっさりと受け入れた</p><p>そうだね次は、ヨッちゃんとセックスする子がどんどん替わっていってくんだからさっ他の子が、どんな風にヨッちゃんのオチンチンを受け入れているのか、1人1人の違いを感じてみるのは面白いと思うよっ</p><p>


　寧もすっかりノリノリになっている</p><p>そうね、色んな身体の子がいるからみんな、それぞれ違った感じになるんでしょうね</p><p>


　可奈センパイがそう言うと</p><p>感じるだけなら、愛ちゃんと安寿ちゃんも参加っいいよねっ</p><p>


　寧が椅子に座った2人に振り向き、微笑む</p><p>そうですねはい</p><p>


　ニッコリ微笑む愛と驚き顔の黒瀬安寿反応はそれぞれ違う</p><p>ヨミちゃたちが裸になるなら、マナも裸んぼになろうっと</p><p>


　全裸になっていく巫女姉妹の様子を見て、マナも服を脱いでいく

　すっかり裸になったマナが提案する</p><p>よし、それじゃあ準備できた子は集まってっ合同セックス会いってみようっ</p><p>寧の号令とともに作業台の周りに、寧、可奈センパイ、メグ、マナ、ヨミ、ルナ、ハイジが、ぐるっと張り付いていく</p><p>


　制服半脱ぎのおっぱいと下半身だけ丸出しの半裸状態なのが寧と可奈センパイとメグとハイジ

　全裸組がルナとヨミとマナ

　12歳のルナの日本人の女の子らしい可愛らしくて幼い裸身</p><p>13歳のハイジは日独ハーフだから幼くてもプロポーションが日本人とは違う腰が高くて、足が長い</p><p>


　14歳のヨミは、相変わらずのロリ巨乳ぷるんと大きいが、中学生の胸はまだ固くて弾力が強い</p><p>同じ14歳だけれど美しく成長しているマナ身長も伸び手足もスラリとしてプロポーションがモデル体型になってきている</p><p>16歳で陸上少女らしいスレンダーな肉体のメグ</p><p>17歳らしい健康的な肉体の可奈センパイ2年生で1番の美少女だ</p><p>そして18歳だけれど豊かで美しすぎる裸身の寧</p><p>


　みんな、それぞれ個性的で魅力たっぷりの美少女ばかりだ</p><p>はーい、スタンバイっ手は作業台、ちょっとずつ隣の子と接触させてっ</p><p>


　寧の言葉に少女たちは一斉に作業台に両手を付いてその手は隣の子の手と触れ合っている</p><p>そして、全員がそれぞれ魅力的な裸のお尻を、クイッと後ろに突き出した</p><p>


　同時にお互いの身体を接触させ合うように寄り添ってぐるりと作業台を囲む、大きな円を作った</p><p>じゃあ、愛さんあたしと手を繋ぎましょう</p><p>


　一番端のメグが愛に片手を差し出す右手は作業代について体重を支えているからも愛と繋ぐのは左の手だ

　愛は寧と手を繋ぐと、もう片方の手を黒瀬安寿へ</p><p>愛とあなたは手だけ参加ね</p><p>


　ニコッと微笑む愛に、黒瀬安寿は仕方なく手を繋ぐ</p><p>あ、ちょっと待って下さいヨミお姉さんと感度調整しますから</p><p>


　セックス感度のボリューム調整役であるルナとヨミは隣同士で接触している</p><p>ルナ、これぐらいでいいかしら</p><p>


　2人の巫女がそれぞれ力を放出して共鳴を試みるが</p><p>ヨミ姉さんそれだと、ちょっと強すぎるよ</p><p>ごめんなさいわたくし、ルナより淫らな性格だから</p><p>エッチなのはボクも同じだけどヨミ姉さんは、もう少し周りの子の感度を感じ取った方がいいよ</p><p>


　裸のルナが笑う</p><p>だけどボクは怖がりだからエッチにハマり過ぎるのが怖くて、どっちかって言うとすぐにブレーキを掛けちゃうんだけど</p><p>それを言ったら、わたくしは気持ち良くなるのが好き過ぎるからついついアクセルを踏んじゃうのよね</p><p>


　巫女姉妹は、笑って自分たちの性格をそう評する</p><p>じゃあ、とりあえずこれぐらいでキープしましょう様子を見て、コントロールしていけばいいわ</p><p>そうだねお待たせしましたそれでは兄さん、どうぞ</p><p>


　調整が済んだらしく、ルナが裸の可愛いお尻を振ってオレを呼ぶ</p><p>はーい、オッケーそれではヨッちゃん、好きなところから、襲い掛かって下さーいっスタートでーすっ</p><p>


　寧も、丸くて形の良い白いお尻を振って、オレにそう告げるが</p><p>あ、でもあたしと寧さんは、さっきもうノブに入れてもらってるから、他の子たちを先にしていいわよ</p><p>


　こういう時は</p><p>じゃあ昨日、今日といっぱい頑張ってくれたから、マナからだ</p><p>


　オレは、一番近くに居たマナを指名した</p><p>やったぁ待ってましたっお兄ちゃん</p><p>


　全裸のマナが笑いながら後ろに突き出した可愛いお尻を、セクシーに揺らす</p><p>ああ、ちょっと待って始める前に</p><p>ルールはさっき言った通り、1人1分ずつで交代よそれともう1つノブのオチンチンが、入っている時はみんな、心の中に思っていることを包み隠さずに話しなさいねっ</p><p>ノブに言いたいことでも良いし他の子や、あたしたちに言いたいことでもいいわとにかく、何でも素直に正直に話すこといいわねっ</p><p>


　セックスしながら心の中にある言葉をブチ撒けるのか</p><p>ああ、この際だからどんなことでもブッちゃけちゃって良いってことですねっはーい、判りましたよろこんでーっ</p><p>


　マナが、そんな風に返事してしまったから他の子たちも、可奈センパイの提案したルールを受け入れざるを得なくなった</p><p>それじゃあ、お兄ちゃん早く、来てっ</p><p>


　かつては病弱で華奢な肉体だったマナは、この半年の体質改善プログラムで見違えるほど変わった

　モデル体型の細くて長い綺麗な足を開いて、オレに可愛らしい尻を突き出す

　マナの股間スーッとナイフで切ったような美しい割れ目から、たらーんと透明な愛液が滴り落ちる</p><p>マナ、もう欲しくてこんなになっちゃってるんだから</p><p>


　オレは、マナの背後に行く

　これだけ濡れているけれどスムーズに挿入するには、もう少し濡らした方がいいかもしれないな

　そんなことをオレが考えていると</p><p>お兄ちゃんマナは、少しくらい無理矢理に犯されるのが好きだからこのまま、グイッて入れちゃってねっ</p><p>


　オレの方を振り向いて熱い瞳でマナは言う</p><p>大丈夫だよ、お兄ちゃんに犯されているうちにマナはどんどん濡れちゃうからお兄ちゃんも好きでしょマナを犯すの</p><p>ああじゃあ、このまま入れるぞ、マナ</p><p>


　オレは、マナの腰をグッと掴んでマナの割れ目に、自分の亀頭を擦り付ける</p><p>ああんっ、お兄ちゃんの温かい</p><p>


　膣口にオレの亀頭の熱を感じてマナの内部から、さらにクチュリと熱い汁が滴る</p><p>オレはチンコの先にまんべんなくマナの愛液を塗りつけて、滑りを良くする</p><p>ああんっ、早く犯してっお兄ちゃん、マナを犯して</p><p>


　よしっオレはグッと、腰を送り込むッ

　マナの細い身体が、ビクッと震える

　まだ14歳の狭い膣口が、オレの勃起でムニニニッと押し広げられていく</p><p>後ろから立ちバックの体位で、強引に押し込むッ</p><p>ああぁんっお兄ちゃんが、入って来るよぉッ</p><p>


　マナは、膣に力をグッと込めてわざとオレのペニスを入りにくくした

　キュッと締まるマナの膣口</p><p>その狭い穴をオレは力づくでコジ開けるように、張り詰めた亀頭をグググググッと突き入れていくッ</p><p>マナの内側から漏れ出す熱い愛液が潤滑油のように、オレとマナの接触部を濡らして滑りを良くしてくれていた</p><p>あーん、マナ犯されるっまた、お兄ちゃんにレイプされちゃうよぉっ</p><p>


　ようやく温かく湿ったマナの胎内に、オレの亀頭が丸ごと潜り込んだッ

　勃起ペニスの一番太い部分が入り込んだら後は、ヌヌヌッと潤んだ膣肉の奥へ押し込んで行くだけだ</p><p>ああっ、来るよおぅぅあああーっお兄ちゃん</p><p>マナッ</p><p>


　ずぬぬぬぬぬぬっ

　締まりの良すぎる14歳の女性器がオレのペニスを、グッチョリと包み込んでいく

　じゅるるるっと、結合部から温かい液が溢れ出す</p><p>あああああっ犯されてるマナ犯されてるよぉぉ</p><p>


　やがてオレのペニスは、根元までマナの中に入り込んだ

　亀頭の先が、ぷににっと弾力のある子宮口に密着した</p><p>突いてっお兄ちゃん激しくマナを犯してっ</p><p>


　ぐっちゅっ、ぐっちゅっ、ぐっちゅ

　オレは、わざと乱暴なピストンを開始するっ</p><p>あっ、あっ、いいよぉお兄ちゃんっっ</p><p>なるほど、ノブのオチンチンが入りやすくなるように力を抜くんじゃなくって逆に入りにくくしといて、無理矢理押し込んでもらうっていうのも、アリなのねあんっあたしも感じちゃうっ</p><p>


　可奈センパイが巫女の2人を通してマナの性感とセックスのやり方を感じ取っている</p><p>これいいかもああんっマナちゃんのこのセックス良いかも拒絶してるみたいなのに、受け入れちゃってるのねあぅん、すっごい、興奮するわ</p><p>


　マナのセックスが、巫女の2人を通して可奈センパイや他の少女たちにも伝わっていく</p><p>ああぅんっあたしも、声が出ちゃうよっセックスには、色んなやり方があるしみんな好きな方法があるんだけどっひぃやぁんっマナちゃんは、こういうのが好きなんだよねっ</p><p>


　寧も伝わって来る性感に肉体をくねらせながらマナに微笑む</p><p>ああんっ、好きっマナはお兄ちゃんのセックス奴隷だから、普通のセックスよりレイプの方が好きなのっ</p><p>


　マナは、すっかり興奮している14歳の肌は、すでに赤く上気していた</p><p>ああっ、お兄ちゃんがマナの中に入ってるお腹の中いっぱいだよぉすっごい、安心するずっと、こうしてたい</p><p>


　マナはオレに深々と犯されたまま、そう言った

　結合部から愛液の雫が弾けて、作業代や床に飛び散る

　オレとマナの肌に汗が浮いてくる

　マナの胎内はさらに蕩けていく</p><p>ああうっマナはお兄ちゃんのセックス奴隷だからお兄ちゃんと繋がっていると、あたし、生きてるって感じがするのっ</p><p>うん、すっごい活き活きしてていつもよりもずっと綺麗だよ、マナちゃんっああんっ</p><p>


　マナのセックスを感じながら寧が言う</p><p>ああん、伝わってくるぅぅホントだわマナさんてどんどん綺麗になっているわよねあたしは、まだそんなに長い付き合いじゃないけれどそれでも会う度にレベルアップしているのは判るものあん、いいわ、これっ</p><p>


　可奈センパイも、身体を震わせる</p><p>でも、そろそろ交代だよっはい、1分経ちましたっ</p><p>


　冷静なルナが笑って、オレに言う</p><p>あーんっ、これからが気持ち良くなるところなのにーっ</p><p>


　マナは不満そうに、自分から腰をくねらせて、オレとの接合部をグリグリと押し付ける

　オレは立ちバックで繋がったまま優しくマナの身体を後ろから抱いた

　すっかり火照った桜色の肌が気持ちいい

　マナの身体から力が抜けていく</p><p>うん判ってる次の人に交代しなくちゃいけないよね判ったお兄ちゃん、抜いてっ</p><p>


　マナは気持ちを落ち着かせて、オレに答えた

　我が儘な子は、家族から放り出される

　マナはそのことを肌で知ってる

　オレは、マナの狭い穴から剛直した勃起をぬぬぬっと引き出した</p><p>うんんっああんっ</p><p>


　マナは最後まで膣穴をキューッと締めて、オレのチンコの感触を楽しんでいた

　ニュポンと、オレのピンク色亀頭がマナの穴から零れ出る

　愛液の雫が、パン工房の床に飛び散る</p><p>なるほど、膣を締めるというのはこういうことなんですね</p><p>


　ハイジが、巫女の力を通してマナの膣の力の入れ方のコツを学んだようだ</p><p>そうそう、お尻の穴とあそこの穴は筋肉が8の字に繋がっているからお尻をキュッと締めるとアソコも締まるんだよねっこれ大切だからっ、安寿ちゃん覚えておいてねっ</p><p>


　寧がクククと黒瀬安寿を見て笑う</p><p>わ、わたしはえっと</p><p>


　黒瀬安寿は、伝わって来る性の感覚にすっかり戸惑っていた</p><p>大丈夫みんな一緒だから</p><p>


　隣に座っている愛が、優しく黒瀬安寿の背中を撫でている</p><p>それじゃあ、次はヨミ</p><p>


　オレが次のセックス相手にヨミを選んだ

　ヨミもこの学園祭の2日間、よく働いてくれたもんな

　ヨミがぷにぷっにとした丸いお尻を振って、オレを受け入れる準備をする

　やっぱり作業台に手を付いた立ちバック・スタイルだ</p><p>ヨミの中も、もうたっぷり潤ってますからそのままどうぞっ</p><p>


　黒髪の巫女し幼女が、ニコッとオレに微笑む

　オレはヨミの腰に手を当てて、ペニスの位置を合わせていく</p><p>入るぞッッ</p><p>


　同じ14歳でもスーパーモデルを目指しているマナは全体的にスレンダーだ

　一方、今抱いているヨミは腰は細いがロリ巨乳で、身体中どこを触ってもぷにぷにと柔らかい

　しかも今は巫女の力でマナのセックスを中継することで全身が興奮して肌が紅潮し、いつもより体温が上昇していた</p><p>ヨミの中すっげぇ温かいよ</p><p>


　愛液でとっぷりと湿った膣内は、まるで温泉のように温かくオレの亀頭を包んでいる</p><p>奥はもっと温かいですよ、先生っ</p><p>よし、調べてみよう</p><p>


　そのまま、オレはヨミの胎内に、後ろからググッと根元まで押し込むッ</p><p>ああっ良いですッ</p><p>


　繋がったまま、オレはヨミの裸身を抱き締めた

　柔かで温かいけれどまだ幼く、小さな身体だ

　発育中の肉体は生命感に満ち溢れている

　すべすべとした裸身の肌触りが心地良い</p><p>うん、判るヨミちゃんの中、とってもあったかいわ</p><p>


　ヨミの体温は巫女の力でメグにも伝わっている</p><p>女の子によってこんなに違うのねこの子、まだ中学生なのにこんなに感じてるんだ</p><p>


　可奈センパイが、マナとヨミの違いを比べてそう言った

　ヨミという巫女本人の肉体感覚だから、他の子の感覚を中継するよりも、さらにダイレクトに感覚が伝わってくるのだろう</p><p>先生もっと奥まで</p><p>


　14歳のロリ巨乳美少女が、オレにねだる</p><p>欲しいですヨミの赤ちゃんの部屋をの入り口にツンツン、キスして下さいッ</p><p>


　オレは、ググッとヨミの胎内に勃起チンコを推し進めるッ

　ヨミは可愛く啼いた

　トロトロの愛液を滴らせながら、グッグッと突き込むオレを受け入れていく</p><p>気持ち良いっ気持ちいいの好きっ</p><p>


　すぐにヨミの背中に、ジットリと汗が浮いてくる</p><p>ほらっこういうのが好きなんだろ</p><p>


　オレは、ガシガシと腰を使ってヨミの膣奥を犯した

　ヨミの尻にオレの下腹が当たって、パンパンと音を鳴らす

　要望通りに、オレはヨミの子宮口に亀頭の先を何度も突く</p><p>ああーっ先生っこれ好きっそうなのっヨミ、これ好きなのおっ</p><p>


　ヨミは大きな声で艶やかに叫ぶ

　両足を踏ん張って、作業台を両手でしっかりと掴んでいるが強く突く度に、ヨミの張りのある成長期の胸がぷるるんぷるるんと揺れる</p><p>先生、後ろからおっぱいを、ヨミのおっぱいを強く揉んでっ</p><p>


　またもエッチなリクエストだ</p><p>オレはヨミの腰を掴んでいた手をヨミの巨乳に向ける</p><p>


　むにゅにゅにゅッ

　オレの手に収まらない丸い大きな肉塊ああ、乳首がシコッて固くなっている

　この肌触りも、張り詰めた感触も14歳の今しか味わえないものだろう</p><p>強く痛くしてもいいですからぁっ</p><p>判ってるッ</p><p>


　オレは突き込みを繰り返しながら、ヨミの胸を力強く揉んだ

　少しぐらい乱暴な性交をこのロリ巨乳は欲しがっている</p><p>ああっいいっ</p><p>


　ついでにヨミの乳首をキュッと摘まむ

　ヨミの身体がビクッと跳ね、蕩けた膣がキュッと締まるッ</p><p>胸の大きい子の感覚ってこんな感じなんですね</p><p>


　ハイジが、ヨミの感覚を感じてそう呟いた

　まだ13歳のハイジの胸は、そんなに膨らんではいない

　というかヨミの胸が発達しすぎているんだ

　気にすることはないぞ、ハイジ</p><p>はーい、1分経ったわよ</p><p>


　今度は可奈センパイがストップの指示を出す</p><p>ああーんもう少しだけお願いっ、お願いですからっ</p><p>


　ヨミが涙目で訴えるが</p><p>ダメだよ、ヨミ姉さんみんな、もう待ちきれなくなっているから</p><p>


　実姉にルナが苦笑して言う</p><p>うううーっ残念ですぅ</p><p>


　諦めるヨミ</p><p>兄さん次はハイジちゃんにしてあげて</p><p>


　ルナがハイジを見る</p><p>ハイジちゃんの身体ガマンできないみたいだから</p><p>


　ルナに言われて、ハイジがオレに裸の尻を向ける

　なるほどいつも冷静沈着なハイジが、すでに肌を紅潮させている

　おでこには汗の玉を浮かべて、すっかりエッチな表情になっている</p><p>うん、ハイジすぐ入れてやるからな</p><p>


　全裸の14歳が2人続いた後は13歳のハイジと着衣セックスだ</p><p>ああ、まだもう少しだけ、先生っひゃああんっぬ、抜けちゃうっ</p><p>


　オレも名残惜しいが、熱の籠もったヨミの膣からスポンッとペニスを引き出す</p><p>ツーッと、抜けたオレの亀頭にヨミの愛液が糸を引く</p><p>ああんっんんっ</p><p>


　そのヨミの愛液の糸が切れないうちに、そのままオレはチンコをハイジの膣口へ向けた

　ヨミの膣とハイジの膣がオレの亀頭と白い糸で繋がる</p><p>よっよろしくお願い致します</p><p>


　ハイジはこんな時でも礼儀正しい

　オレはハイジの幼い膣口に自分の亀頭をグリグリと擦り付ける

　処女喪失から、まだそんなに時間の経っていない13歳の割れ目

　この子はまだセックスに慣れきっていないからもう少し解さないとスムーズに挿入できないだろう</p><p>ああんっこれだけでも気持ち良いです</p><p>


　オレの男の粘膜とハイジの少女の粘膜の接触

　ハイジの内側から漏れる愛液が、オレの亀頭を温かく濡らしていく</p><p>はああうっ</p><p>


　亀頭の先でクリトリスを刺激したら、ハイジがビクっと震えた</p><p>力を抜いて</p><p>


　ハイジの割れ目が淫らに開いていく

　うん、大分オレのチンコと馴染んで来たぞ</p><p>そろそろいいな</p><p>


　オレは、ゆっくりと亀頭の先でハイジの陰唇を開いて、押し込んでいく

　むにむにむににっ</p><p>ハイジちゃん、立ったままだけどもう少しだけ力を抜いて</p><p>


　ルナがハイジの身体の様子を感じ取って‥アドバイスする

　まだ慣れていない立ちバックでの挿入だから、足や腰に力が入り過ぎて‥上手く調整できてないんだな</p><p>大丈夫だよ、あたしたちが支えてるから</p><p>ええハイジさんの感覚もヨミに伝えて</p><p>


　マナとヨミが、左右からハイジに寄り添ってサポートしてくれた

　オレは角度を調整して</p><p>ひいい、ひううっ</p><p>


　亀頭が狭い膣口にムニュっと入り込むッ</p><p>さあ、奥まで入けるぞ</p><p>は、はいっ‥ひぃぃぃぁぁっ</p><p>


　オレはハイジの中にググググッと侵攻していくが‥狭くてキツい

　凄い締まるッ</p><p>ああああーんっひいやうっ</p><p>


　それでも何とか、狭い通路をこじ開けて根元まで突っ込んだ</p><p>動くぞっ</p><p>


　ズッチュッ‥ズッチュッ‥ズッチュッ</p><p>あっあっあああっあーっ</p><p>


　ハイジも可愛らしく啼く

　いやらしい水音を立てながら、オレはゆっくりとピストンしていく

　ペニスをピストンしながら、少しずつ強くしていく

　緊張しているハイジの胎内が、段々‥緩んできた</p><p>あっあっあっあっああっ</p><p>


　ハイジの声も、熱っぽく淫らに変化していく</p><p>き、気持ち良いですあああっああんっ</p><p>


　ようやくオレの勃起ペニスがハイジの狭い膣に受け入れられた

　寧が壁の時計を見上げて宣告した</p><p>はぁはぁ、はぁ、はぁ</p><p>


　ピストンを止めると、ハイジが熱い息を吐く

　すっかり全身に汗をかき、甘い匂いを漂わせている</p><p>大分、判ってきましたセックスのこともっともっと上手に受け入れられるようになります</p><p>


　オレの勃起を挿入されたまま、汗まみれのハイジがそう言う</p><p>急がなくていいよこういうのは少しずつ覚えていくから楽しいんだよ</p><p>


　オレはハイジの身体をギュッと抱き締めて耳に囁いてやる</p><p>はいそうですね慌てることはないですよねああっあんっ</p><p>


　うん、ハイジは素直で良い子だ

　13歳のハーフ美少女は、実に可愛らしく喘ぐ</p><p>こうやって客観的に見るとさあたしも、この子たちぐらいの年齢からセックスしたかったなあ17まで処女守ってて損しちゃった</p><p>


　可奈センパイは、マナ、ヨミ、ハイジを見てそう呟いた</p><p>何言ってんの17まで処女守ってたから、ヨッちゃんに破ってもらえたんじゃんかっ</p><p>ま、それはそうなんだけれどねうん、過去は振り返らないっ今を全力で楽しむことにするわ</p><p>


　可奈センパイは自分の頬をピシャッと叩いて、気分を切り替える</p><p>そしたら、次はルナちゃんの番かなっ</p><p>


　寧の言うとおり‥14歳2人に13歳のハイジと続いたのだから、次は12歳のルナか</p><p>いえ、ボクは最後でいいです先にしちゃうと調整がコントロールできなくなっちゃうから</p><p>


　巫女の力を使って、全員一緒に絶頂へ達する計画なのか</p><p>そんならメグちゃんの番だねっ</p><p>


　寧に言われて、メグがオレに尻を差し出す

　今度は高校生組を一番年下のメグからか</p><p>あのありがとうございました</p><p>


　セックスを交代しなくてはいけないというのにハイジは少し残念そうな顔で、オレに例を言うこういうところもハイジらしい</p><p>こちらこそ、ありがとうハイジは締まりが良いから、すっげぇ気持ち良かったよ</p><p>は、はいもっと歓んでいただけるように鍛錬いたします</p><p>


　恥ずかしそうにハイジは答えた

　ぬぷりっ

　ハイジの狭い穴から、勃起を引き抜く

　たらららーっと、幼い膣穴から愛液が滴る

　いつの間にか、ハイジもこんなに濡れるようになっていた</p><p>よ、ヨシくんあたしは少しでいいから</p><p>


　メグは、他の子に遠慮して、そんなことを言うが</p><p>みんな同じだよっ1分間セックスなんだからっ</p><p>


　寧が、メグを諫める</p><p>どうしてメグちゃんは、自分に近しい人たちの中だと一歩引いちゃうんだろうね</p><p>


　ここに居るのは、メグの高校の仲間と年下の子たちだ

　メグが苦手にしている香月家関連の子はいない

　メグのコンプレックスは、なかなか解消しない

　良い方向には向かっていると思うんだろうけれど

　オレはメグのスレンダーな身体も、まず後ろから抱き締めてやることにする

　陸上少女の細い腰をギュッと抱いて、メグの髪の匂いをクンクンと嗅ぐ</p><p>うん、メグの匂いだ安心するよ</p><p>


　いつものメグの髪の香り首筋の汗の匂い

　心配そうな顔で、メグはオレに振り返る</p><p>当たり前だろオレのメグなんだからさ</p><p>


　オレは、メグの耳の裏をペロっと舐めた

　くすぐったがる、メグ</p><p>さあするぞみんなと同じ1分間だ</p><p>うんきて</p><p>


　メグの身体から、強張っていた力が抜ける

　オレは、ハイジの愛液でテラテラ光っているチンコの先をメグの入り口に当てる

　メグだって他の子のセックスを感じてきているからもうすっかりビショ濡れになっていた</p><p>ほーら、入れるぞ</p><p>ぁぁあぁんんっ</p><p>


　他の子たちと同じ様に立ちバックで後ろから結合していく

　ぬぬぬぬぬぬっとメグの秘所に吸い込まれて行く、オレのペニス

　体温、湿り気、締まり具合うん、いつものメグだ

　まずは、ゆっくりと腰を動かしていく

　陸上部体型のメグは、脂肪が少ないからお尻が薄い

　でも白くてつるつるとした触り心地の良い尻だ

　そのお尻に、グイッグイッとチンコを押し込んでいく</p><p>あっあああ、あーんっヨシくんあーん</p><p>


　深々とオレを受け入れるメグ</p><p>面白いわねメグちゃんてノブの正妻なのに、結構、セックスの時に緊張しているのね</p><p>


　ヨミとルナの巫女の力による中継でメグのセックスの状況を感じ取りながら、可奈センパイが呟く</p><p>それは、まあメグちゃんは、我が家一の常識人だからっ</p><p>


　ぬふふっと、寧が笑う

　メグは普通の家庭で育った子だから、今みたいなみんなで楽しむ合同セックスが異常な行為だと感じている

　というか、高校生のセックスすら道徳的にはいけない行為だと思っているんだろう</p><p>でも、そこがいいところなんだよっメグちゃんみたいな子がいないと、ヨッちゃんが歯止めが効かなくなって、普通のことじゃコーフンできない人になっちゃうもん</p><p>あ、そうかそうね慎みは大切よねどんなハチャメチャなことも当たり前になっちゃったら、楽しくなくなっちゃうものね</p><p>


　寧の言葉に納得する可奈センパイ</p><p>あんっみんなでするのはああんっ、やっぱり恥ずかしいですああんっ、もちろんヨシくんが望むのならああん、あたしはどんな恥ずかしいことでもするけれどああん</p><p>


　そう言いながら、メグはオレの腰の動きに合わせて自分も腰をくねらせている

　心は恥ずかしさを感じているが、身体は貪欲にセックスの快感を欲しがっている

　オレとのこの半年のセックスで、メグの身体もすっかり変わっている</p><p>ああん、ヨシくんそこうん、そこをグリグリされるの好きなのああんっ</p><p>


　オレもメグの膣の感じるポイントをすっかり覚えている

　亀頭全体を使って、ゴシゴシと擦り付けてやる</p><p>ああっ、いやんっ恥ずかしいっあたし、気持ち良くなっちゃう</p><p>


　メグの膣がキュキュッと締まるッ

　奥からさらにトクトクっと愛液が溢れてきた

　紅潮した肌メグは背中のラインが美しい</p><p>ね、ヨシくんああんあのね、ヨシくんああんっ</p><p>好きって言ってああん、お願いだから愛してるって言ってああん</p><p>好きだよ、メグ愛しているよ</p><p>


　メグの耳にそう囁くと、強めにグンと腰を送り込むッ

　メグの柔らかな子宮口に、オレの亀頭を押し付けた</p><p>ああんっあたしもっあたしも大好きっああんっ、ヨシくん愛してるわっ</p><p>ホント、メグお姉ちゃんは甘えんぼだよね</p><p>


　腹違いの妹であるマナは、姉を優しい目で見つめて言った

　オレは、スパートをかけようとメグの腰をグッと掴んで、力強くピストンしようとするが</p><p>はい1分経過、そこまでですわ</p><p>


　今度はヨミが止めた</p><p>あーん、待ってお腹の底にポッと火が付いた感じになったのだから、もうちょっとだけっ</p><p>


　メグが、そう哀願するが</p><p>うん、恵美ちゃんのその感覚はあたしも感じたわでもダメルールだから</p><p>


　可奈センパイが、ニッと微笑む</p><p>だってあたしも欲しくなっちゃってるんだもん寧さん、あたし先にいただいてもいい</p><p>


　可奈センパイも、ガマンできなくなっているようだ</p><p>どうぞ、どうぞはい、ヨッちゃん交代だよっ</p><p>うんメグ、抜くぞ</p><p>


　オレは、メグをもう一度抱き締める</p><p>あーんいいところだったのに</p><p>


　さっきのわたしは少しでいい発言が嘘のようだ

　メグの本性は、さっきマナが言っていた通りの甘えん坊なんだな</p><p>愛してるよ、メグ</p><p>


　オレはもう一回、メグに囁く</p><p>うん、判ったわあたしもあたしも愛してるから、ヨシくん</p><p>


　ようやくメグの気持ちが落ち着いた

　オレはメグの胎内から勃起を引き出す</p><p>ああっいやぁんっ</p><p>


　メグから抜け落ちる時も、愛液の雫がポタポタと床に垂れ落ちた</p><p>これここの床は、あたしが後で掃除しますから</p><p>


　恥ずかしそうにそう言うメグは可愛い</p><p>さあ、きてノブ</p><p>


　可奈センパイは熱のこもった瞳で、オレを待っている

　他の子たちと同じ様に、作業台に手を付いてお尻を高くして、オレを誘う

　可奈センパイの割れ目は、快感ですでに緩んでいて自分で開かなくても、濡れた肉色の内側が見えていた

　オレはまず、手を伸ばして可奈センパイの丸いお尻の肉をムニニッと揉む</p><p>ひぃやんっ他の子にはそんなことしなかったじゃない</p><p>いや、だって触りたくなったから</p><p>


　オレは正直にそう答える

　可奈センパイはテニス部の活動を真面目にやっていないから、筋肉はそんなに発達していない

　だけど美人だし、元気だし、プロポーションがバツグンに良いから高校生らしい肉体美がある</p><p>えっとそんなら良いわノブの好きにして</p><p>


　お言葉に甘えて可奈センパイのお尻を堪能させてもらう

　うん、温かいお肉メグの薄いお尻ともイーディの生ゴムの様な弾力のあるお尻とも違う

　こけはこれでとても良い物だ</p><p>あんノブの触り方がエッチだから、あたし感じちゃう</p><p>


　可奈センパイの瞳は、すっかり欲情していた</p><p>それじゃあ、そろそろ入れます</p><p>はーい、どうぞノブ、あたしの中に来て</p><p>


　オレは亀頭を可奈センパイの割れ目に押し付け

　可奈センパイが、入りやすいように股の力を緩めた</p><p>あんんっ入ってきたわっ</p><p>


　ずぬぬぬぬっとオレのペニスが可奈センパイの中に侵攻していくっ

　うん、すっかり潤っている温かい湿り気が、オレのペニスを優しく包み込む</p><p>ね突いてっノブお願いっ</p><p>


　溢れ出る愛液のせいで、腰を動かすと結合部からいやらしい水音がする</p><p>あーん、恥ずかしいあたし、エッチだわ</p><p>


　みんなに見られながらのセックスに、可奈センパイが身体を震わせる</p><p>ああんっああっね、ノブあたしあたしねっ</p><p>あたし昨日と今日学園祭とっても楽しかったわああんっノブのおかげで</p><p>


　可奈センパイのテニス部とオレたちのパン工房のコラボ・カフェ</p><p>テレビにも映ったしうぅんテニス部のみんなも喜んでくれたしまり子まで来てくれてとっても素敵な学園祭だったわ</p><p>


　さっき、オレとセックスしている間は、心の中に思っていることを隠さずに話さなくてはいけないというルールを言い出したのは可奈センパイだ</p><p>ああん感謝してるわ、ノブ大好きっ</p><p>


　後ろからオレに犯されながら可奈センパイは言う</p><p>ノブの女にしてもらってからドキドキすることがたくさん起きて、毎日が楽しいのっあたし、幸せよっノブ、愛してるッ</p><p>オレも愛してるよ、可奈センパイ</p><p>


　オレは、どんなことも平然と受け入れてしまう可奈センパイを凄いと思っているし、感謝しているオレも感謝している</p><p>ああんっ、これからもこれからも、すっとよろしくねノブ</p><p>


　オレは可奈センパイの腰を強く掴んで、グイグイとペニスを突き込む</p><p>ああっ、ああーんっ良いわっ気持ち良いああーっ</p><p>


　可奈センパイの膣が、キキュッと締まる

　ああ可奈センパイが、エクスタシーへの上昇気流に乗った</p><p>はーい、1分経過そこまでたよー、可奈ちゃーんっぬふふっ</p><p>


　寧が笑顔で、オレたちのセックスを中断しようとする</p><p>ゴメンやっちゃん、オレ、オレもう出るッ</p><p>


　そろそろオレの方が限界だ</p><p>うん出してッノブっ、可奈の中に出してぇぇぇッッ</p><p>


　あああああああッ

　オレは一気にスパートをかけて、可奈センパイの中に高速で突き込み</p><p>みんなっしっかり手を繋いでっ</p><p>うん来るよ大きな波が</p><p>


　寧の指示に愛が黒瀬安寿の手をギュッと握りしめる</p><p>ひぃやぁぁああっ、あたしも可奈も、もうイッちゃいそうああっ、イクッイクッイクーッッッ</p><p>


　可奈センパイの身体が、ビクビクビクッと痙攣するッ

　膣の中が、キューキュッと締まった</p><p>出るぅぅッッ</p><p>


　びゅるるるるるるッッ

　オレの精液が可奈センパイの内側に噴き上がるッッ</p><p>あああっー</p><p>


　パン工房に居た全員が、オレと可奈センパイの絶頂に合わせてイッた

　それぞれ身体と心の中で燃え上がっていた炎が、一気に爆発していくぅぅ

　愛液の匂い、少女の汗の匂い淫らな匂いに包まれて、オレは可奈センパイに射精し続ける

　オレ、可奈センパイ、寧、マナ、ヨミ、ルナ、ハイジ、メグ、愛、黒瀬安寿

　オレたちは1つの塊となって性の歓びを分かち合っていた</p><p>2年と少しぶりの更新です</p><p>と言っても、この章は1年ぐらい前にほとんど書いていたのですが</p><p>この2年で色々ありました</p><p>一昨年の夏に兄が脳梗塞で倒れて、寝たきりの身障者になったり</p><p>昨年の夏に母が急死したり</p><p>父の認知症も今では要介護３です</p><p>家族に不幸がある度に、役所や年金事務所や銀行や保険屋さん何かと何度も話さなきゃいけなくて</p><p>やっぱり、色々と抱えている時には小説は書けませんね</p><p>自分の中のネガティブな思いを書くのは、エンターテインメントにはなりませんから</p><p>母の死から半年経って、ようやく少し落ち着いてきた感じです</p><p>また、この作品にお付き合いいただけたら幸いです</p><p>1414．学園祭2日目／撤収</p><p>


　テニスウェア半脱ぎの可奈センパイの背中に顔を乗せてオレは何とか息を整ええようとする

　パン工房の中の少女たちは、巫女の力による共振で可奈センパイの絶頂を共感したから全員がパン工房の作業台に突っ伏して、グッタリしている

　みんな汗だくで激しく息をしている誰一人喋らない

　女の子の汗の甘い匂いと愛液の酸っぱい匂いが部屋の中に満ちていた

　明日は、きっちり消毒しないといけないな

　可奈センパイの膣にペニスを押し込んだままオレはそんなことを考えていた</p><p>ふっわぁぁすっごいイッちゃったわぁぁ</p><p>


　ようやく可奈センパイが、そんなことを呟く</p><p>やっぱりノブとのセックスサイコーだわクセになりそう</p><p>可奈ちゃんのイキっぷりもすごかったよっ</p><p>


　可奈センパイの声に応えるように、寧が身体を起こして復活する</p><p>はいスゴかったです</p><p>


　ハイジも作業台に伏せたまま、そう言う</p><p>黒瀬さん大丈夫</p><p>


　愛が手を繋いで隣に座っていた黒瀬安寿に声を掛ける</p><p>ふぁ、ふぁいらいじょうふですぅ</p><p>


　この部屋の中で唯一の処女15歳の警護人美少女は腰が抜けてしまったようだ</p><p>盛り上がっているところ悪いんだけれど、そろそろ良信を帰宅させてもらえないかしら</p><p>


　壁のスピーカーからミナホ姉さんの声がした</p><p>こっちで良信じゃないと解決できない問題が起きているのよ</p><p>


　お屋敷で

　オレじゃないと解決できないこと</p><p>シャワーとかは帰って来てからでいいから、すぐに帰って来て今、そこの建物の前に迎えを行かせたから</p><p>


　お屋敷で問題というと東南アジアから来た13人の少女暗殺者たちが何かトラブルを起こしたか

　あるいは、先にお屋敷に行ってもらっている茉莉花の友人の松下真樹・美樹姉妹のことか

　どっちみち、オレは今夜、松下姉妹の件で出かけないといけない

　その準備も考えたらそろそろ一旦帰宅するべき時間だな

　巨大ドラッグストア・チェーンの経営者である松下さんのお祖父さんに会うんなら、学生服というわけにはいかない

　それなりの服を着て行かないといけないだろうし</p><p>判った、ミナホ姉さんすぐに戻るよ</p><p>


　オレは壁に隠されている監視カメラを見上げて返事をする</p><p>寧とルナさんも、良信と一緒に戻って</p><p>


　お屋敷には月子もコヨミちゃんも居る

　鷹倉神社の巫女は足りているはずだが</p><p>ルナさんが良いって言うご指名なのよ</p><p>


　ミナホ姉さんは、そう言うが指名誰の</p><p>他の子たちはゆっくりでいいわ可奈さんも、今日は車でお家まで送るから、シャワーを浴びてそこで待っていて</p><p>


　今日の学校は特に何も無かったけれど、昨日の学園祭には警察関係者や香月セキュリティサービスの反乱舞台が来て騒がしいことになった

　オレたち黒い森がデススター・プロのアイドル部門を手に入れることで、ミナホ姉さんが裏社会の連中に狙われたりもした</p><p>じゃあ良信寧、よろしくね</p><p>


　ミナホ姉さんの通話が切れる</p><p>可奈センパイ抜くよ</p><p>


　オレはまだ可奈センパイの胎内に萎えかけのペニスを入れたままだった</p><p>仕方ないわねはぁぁ、これで学園祭もおしまいね</p><p>


　可奈センパイが、溜息を吐く</p><p>ああんっ、ノブのが抜けちゃう</p><p>


　可奈センパイの中から、オレの亀頭がヌルルンと零れ落ちる

　同時に大量白い精液がタラララーっと滴り落ちて、パン工房の床を汚す

　可奈センパイは、その扇情的な姿をわざとオレに見せつけるように、お尻をプルンと振った</p><p>でも、1分間セックス途中だったでしょまだノブとしてない子は</p><p>まだなのはボクと寧お姉さんですけど</p><p>


　可奈センパイの言葉にルナが手を上げる</p><p>でも、ボクは今日はオマケですし今、みんなと一緒に気持ち良くなったからいいです</p><p>あたしもあたしは、さっき少しヨッちゃんに犯してもらったし、今は可奈ちゃんとブッ飛べたから、もう充分っ</p><p>


　寧はニコッと美しく微笑む

　二人とも、ここで学園祭後のセックス大会が終わりになることに依存はないらしい</p><p>その代わりあたしとルナちゃんで、ヨッちゃんのオチンチンのお掃除フェラするよっ先生もそれぐらいの時間は許してくれると思うしさっ</p><p>あ、そうですねボクもします</p><p>


　というわけで可奈センパイの胎内から引き抜いたオレのチンコを

　18歳の寧と12歳のルナで舐めしゃぶってくれた

　尿道に残っていた精液まで、綺麗に吸い取ってくれる</p><p>残念だけどしょうがないわよね学園祭で2日間ノブをずっとあたしたちで独占しちゃったんだから香月家のお嬢様たちも待ちきれないのよね</p><p>


　可奈センパイは、裸の胸と股間を隠さないままオレに微笑む</p><p>でももう一度、キス大好きよ、ノブ</p><p>


　そう言って、可奈センパイはオレの唇に熱いキスをする

　可奈センパイは、ミナホ姉さんの言ってたお屋敷でのトラブルを香月家関係のものだと思っているらしい

　ご指名という言葉で、そう感じたのか</p><p>じゃあ、残る子は順番にシャワーとお掃除ねっ</p><p>


　可奈センパイが、みんなに指示する</p><p>わたくしとヨミさんでここに残った皆さんの警護を致します黒瀬さんは専任なんですから、先に戻って下さい</p><p>


　まだ13歳だけれど、オレたちの家族の警護担当としては先輩のハイジが、全裸のまま黒瀬安寿に告げる

　黒瀬安寿は、オレの専任警護人になることになっている

　黒瀬安寿は、慌てて立ち上がって、乱れた服装を直した</p><p>シャワーはお姉様たちからどうぞお入り下さい</p><p>


　シャワーと警戒装置のある休憩室のドアを開けて、ハイジが言う

　自分は警戒装置を監視するつもりらしい</p><p>もういいよありがとう</p><p>


　オレは、お掃除フェラしてくれた寧とルナに礼を言う

　二人とも、オレの股間から顔を上げてオレを見てニコッと微笑んでくれた</p><p>二人とも服を直してオレも準備する</p><p>


　オレはパンツを穿き直して

　寧とルナも、急いで服を着る</p><p>迎えの車が、工房の前に到着したようです</p><p>


　丁度、服を整えたところでハイジが、休憩室から顔を出して報告してくれた

　オレは、ハイジにもキスをする

　わずかな間のキスだったけれど、13歳のハーフ美少女は舌を絡ませて来た

　この子も本質的には性に貪欲だ

　マナも、オレとキスをする</p><p>ヨミもしたいです</p><p>


　ヨミもやって来て、自慢のロリ巨乳をオレの胸に押し付けてキスをする</p><p>じゃあ先に行くよ</p><p>


　寧とルナと黒瀬安寿も支度が出来ていることを確認してオレは残る子たちに言った</p><p>ほら、恵美ちゃんもお嬢様たちに返す前に、キスしておきなさいよ</p><p>


　メグもやって来てオレとキスをした

　メグは、オレがこの後、黒い森の仕事で出掛けることを知っている</p><p>ここはちゃんとお掃除しておくから</p><p>


　愛もやって来て、オレにキスをした</p><p>じゃあねノブ、今年の学園祭は本当に楽しかったわ一生忘れないからっるんっ</p><p>


　最後に可奈センパイと、もう一度キスをした

　　　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

　パン工房の出口に、いつもの克子姉のバンが横付けしていた

　ただし、運転手はレイちゃん

　そして中には</p><p>ご苦労様でございます</p><p>ごじゃります</p><p>


　ミタマとキヌカの安城姉妹が乗っていた</p><p>いいですか発車しますよ</p><p>


　オレと寧とルナと黒瀬安寿が乗り込むと、運転席のレイちゃんが声を掛けてくれた

　すぐに車は、お屋敷に向かって走り出す</p><p>トラブルは何</p><p>


　オレは、レイちゃんに尋ねる

　ミナホ姉さんが、あの場で具体的なことを言わなかったのは可奈センパイには聞かせられないことだったからのはずだ</p><p>トラブルそのものは、すでに終息しています</p><p>


　お屋敷には今、キョーコさんもアーニャも居る月子も居る

　13人の少女暗殺者たちが暴れ出したとしても、止めることは可能なはずだ</p><p>現状での問題はトラブルをどう処理するか判断してもらいたいということだそうです</p><p>


　今の少女暗殺者たちは、オレが責任を持って身柄を預かっている

　だから、あの子たちがしでかしたことの判断はオレがやらなきやいけない

　キョーコさんもミナホ姉さんも、そういうことではオレを甘やかしたりしない

　レイちゃんも、今、詳細を話さないのはお屋敷に戻った後で、オレ自身の眼で状況を見極めて判断しろということだろう

　あらかじめ余計な情報を聞いて、判断を間違えないように</p><p>うん判ったありがとう、レイちゃん</p><p>


　車は、すでに学校の裏門から出ている

　お屋敷までは、5分もかからない</p><p>ところで、ミタマお姉様</p><p>


　不意に、キヌカが実の姉に尋ねる</p><p>今回の学園祭は、ミタマお姉様にとっても高校生活、最後の学園祭だと思いますが</p><p>


　ミタマは18歳の高3学園祭を体験するのは、これが最後だろう</p><p>いかにも、その通りだ</p><p>


　ミタマはいつもの無表情で、平然と答える</p><p>それならば、なぜミタマお姉様は、他のお姉様たちと一緒に、パン工房で主様とセックスなさらなかったのですか</p><p>


　今のミタマはオレたちの高校の生徒だ

　さっきのセックス大会に参加しても、何の問題もない

　むしろ、高校生でないマナやヨミやルナやハイジたちまで参加していたのに</p><p>我が妹キヌカよ</p><p>


　ミタマは、重々しい口調で答える</p><p>お前は、物事の本質を理解していない</p><p>本質でございますか</p><p>


　キョトンとした顔で、キヌカは姉を見る</p><p>世の中の高校生の大部分は過半数を超えて、8割方と言ってもいい普通の高校生は、学園祭の夜に学校内でセックスなどしないものなのだ</p><p>


　オレたち意外にも、体育館の裏なんかでセックスしてる生徒はいたみたいだけれど

　そういうのは普通ではないよな

　一般的な高校生ではない</p><p>世の中には、普通の高校生でありたいという思いを持つ者もいれば可奈妹や愛妹の様に、普通の高校生では嫌だと思う者もいる我らの主様は、それぞれの思いに応えて下さっておられるのだ</p><p>


　ミタマは、オレを見る

　パン工房でのセックス大会は可奈センパイや愛みたいな、普通の高校生とは違う体験をしたいと思う子がいるから実現したんだ

　あるいは寧やメグやマナみたいにすでに普通の生活から逸脱した人生を歩んでしまっている子によって

　決して、オレがあそこでセックスしたいと望んだから実現したことではない</p><p>これは異なことをミタマお姉様は、普通の高校生とはほど遠い存在ではございませぬか</p><p>


　確かにミタマは普通の女子高生ではない

　ミタマは戦闘能力特化の警護役だ</p><p>ああわたくしは確かに普通ではないそれは自覚しているだが</p><p>今宵は、普通の高校生のようにあるべきだと思ったのだ美里様のために</p><p>


　ミタマとキヌカの本来の主である名家・鞍馬家の令嬢

　そして現在は家の莫大な借金のために娼婦候補生という身分に堕ちた</p><p>わたくしと美里様は同学年美里様にとっても、今日が最後の学園祭だ</p><p>


　美里もミタマも18歳</p><p>現在の美里様は、嘆かわしいお立場にいらっしゃるしかし、そんな美里様を主様たちは今日、普通の高校生の学園祭を体験させて下さった</p><p>


　美里と美里の同僚である娼婦候補生たちは今日、オレたちと女子テニス部がやったカフェの手伝いを1日やった

　普通の高校生の学園祭を4人とも楽しんでいた</p><p>今日の美里様は、ごく普通の高校生でいらしたそれはとても素晴らしいことだ</p><p>そして、普通の高校生として良いご気分のまま、今夜はお帰りになられたそれが大切なのだ</p><p>


　美里たちは娼婦候補生になったことで、もう普通の高校生活は送れないと感じていた

　それが今日一日だけは、普通の高校生に混じって、普通の学園祭に参加することが許された</p><p>我が主様わたくしは、感謝致します</p><p>


　ミタマが、オレに頭を下げる

　美里たちが学園祭に参加することを許したのはミナホ姉さんだ</p><p>主様は美里様たちも、セックスにお誘いすることができたのです可奈妹や愛妹たちの様に</p><p>


　美里たちをさっきのセックス大会へ</p><p>もし、主様が誘われたら美里様たちは、喜んで主様にご奉仕なさったと思います</p><p>


　オレが美里や他の娼婦候補生たちも、さっきのセックス大会に誘っていたら

　確かに、彼女たちはオレとセックスしてくれたろう</p><p>しかし、それでは今日一日の素晴らしい体験が、セックスの代償ということになってしまいます</p><p>


　そうだ彼女たちは娼婦候補生

　親の借金を返済するために、セックスする覚悟をした子たちだ

　あの子たちにとってのセックスはメグや可奈センパイたちにとってのセックスとは異なる

　娼婦候補生にとってのセックスは、義務であり業務だ

　もし、オレが気軽に可奈センパイやメグや愛たちと同じ様に、学園祭後のセックスを楽しむ感覚で、あの子たちを誘っていたら

　1日普通の高校生活を体験させてもらった代償としてあの子たちは、必死にオレに奉仕しようとしただろう

　みんな真面目な子たちだから

　だが、それでは</p><p>せっかくの楽しい学園祭体験が汚れてしまう</p><p>でもオレは美里や娼婦候補生たちは、ミナホ姉さんの管轄だと思っているから、学園祭の後にあの子らとセックスするという発想は無かったよ</p><p>


　正直な気持ちをミタマに言う</p><p>はい、判っておりますでも、それは主様のお心の中に、今日はこのまま学園祭の気分を抱えたまま帰って欲しいと願う気持ちはあったからではありませぬか今日だけはセックスとは無縁のまま暮らして欲しいという気持ちは確かにあったからでは</p><p>いずれにせよ主様が、何も言わずに美里様たちを帰されたことで美里様たちの今日の思い出は美しい記憶となったのです</p><p>ですから、わたくしも普通の高校生として、先ほどのセックスの集まりには参加しなかったのです</p><p>


　ミタマは、美里のために

　美里と同じ様に、今夜は普通の女子高生であろうとした</p><p>もちろん、主様がお求めになられるのでございましたらわたくしは、今、この場でも裸となり、全身全霊をかけてご奉仕致しますされどわたくしの心は</p><p>もういい判ったから、ミタマ</p><p>


　オレは、ミタマに言う</p><p>美里は良い警護役を持ったな</p><p>今のわたくしは、主様の家臣でもあります</p><p>


　ミタマは微笑む</p><p>生涯お仕え致しまするぞ美里様、ありす様が主様にお仕えなさるように</p><p>この辺の話は2年間ずーっと考えていたので</p><p>どんどん先に進みましょう</p><p>1415．次のミッション／クリトとヴァイオリン</p><p>◇この章の主な登場人物</p><p>◇茉莉花の客</p><p>なるほど、姉上にそのような深いお考えがあったとはわたくし、感服いたしました</p><p>


　お屋敷に向かう車の中でキヌカが姉のミタマにペコリと頭を下げる

　運転手のレイちゃんと、オレと寧とルナと黒瀬安寿は黙って姉妹の会話を聞いている</p><p>となるとわたくしたちの通う中学校の学園祭についても、何かしら考えなくてはならないのでござりますね</p><p>


　今のキヌカはマナやありすやエリ＆リエたちとミナホ姉さんが見つけてくれた私立の中学校に通っている

　特別クラスということで、一般生徒とは接触しないようにしてもらっているが

　そうか、キヌカたちの中学でも学園祭があるんだ</p><p>わたくしもありす様のことに関しては常に考えている</p><p>


　名家・鞍馬家の娘として幼稚園の頃から超お嬢様校に通っていたありす

　それが今は、普通の学校に隔離されて通っている

　クラスメイトと言っても、関西のヤクザの娘であるエリやリエとは、なかなか話が合わないだろうし

　元はお嬢様だったマナが、何とか話し相手になってくれているとは思うが</p><p>しかしながらありす様は、美里様とはお立場が異なるキヌカたちはキヌカたちで、楽しい学園祭になるよう心がければ良いのではないか</p><p>


　ミタマは、妹にそう答えた

　美里は実家の鞍馬家の借金を背負った娼婦候補生という立場だが

　ありすは、オレ個人のセックス奴隷だ

　美里のような義務はない</p><p>うん、そうだよっ他の姉妹にも相談してさっ、楽しくなるようにすればいいんだよっ</p><p>


　でも、やっぱり心配だよな</p><p>もちろんお前たちの学園祭にも、オレは行くからだから、みんなで何か考えてみてくれ</p><p>


　オレはとりあえず、そう告げた

　中学に通わせた時点ではキヌカたちが、中学の他の生徒たちと交流させるのはマズイと考えていた

　だがずっと、そういう状態というわけにもいかないだろう

　どうやっても、他の生徒たちとの接触は起きてしまうはずだ

　学園祭なんてイベントでは、特にそういう機会が生じるだろう

　それならば事前に、キヌカやありすやマナや双子たちが、一般生徒と交流することを想定して、対処方を用意しなくてはいけない</p><p>あたしたちの学園祭でやったみたいに中学校の学園祭でも、エリちゃんとリエちゃんのトークショーとかやるキヌカちゃんが大道芸やってでも、そうなるとありすちゃんが困るか</p><p>


　寧が困惑した顔で、オレを見る

　すでにテレビに出ていて有名人になっている双子やキヌカは、そういう形から一般生徒にアピールすることができる

　しかしただのお嬢様だったありすには、そういう風に人前に出ることはできないだろう</p><p>マナ姉さんも今は無理です</p><p>


　ルナが呟いた

　巫女の力を持つルナは、マナの心を読んでいる

　今のマナは、白坂創介の娘・白坂舞夏だったことを他人に知られることを恐れている

　完全にスーパーモデル化計画が終わってマナ自身が、白坂舞夏とは別人になったと確信できるようにならない限り、マナの葛藤は続く</p><p>一度時間を作って、みんなで相談しよう</p><p>


　車がもうお屋敷に着くオレは、この場では、そう答えるしかなかった

　　　　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

　お屋敷の正面の鉄の大扉の前には、相変わらず公安警察と香月セキュリティサービスの車が睨み合っていたが

　レイちゃんが運転手だから、問題なくお屋敷の敷地に入る

　いつもの坂を上ってオレたちの車は、玄関前に着いた</p><p>わたくしは、もう一度学校に戻ります</p><p>


　運転席からレイちゃんが、オレに振り向いて言う

　学校にはパン工房の清掃をしながら順番にシャワーを浴びているメグたちがいる

　可奈センパイは、家にまで送り届けないといけないし

　女子格闘家の皆さんと一緒だったイーディやマルゴさんたちは、もう戻っているんだろうか</p><p>ああ、ありがとうレイちゃん</p><p>


　オレは礼を言って、寧、ルナ、黒瀬安寿、ミタマとキヌカと一緒に車を降りる</p><p>お帰りなさいませお殿様</p><p>


　玄関の中に入ると監視モニターでオレたちの帰宅を知ったんだろうアニエスとくるみが、小走りで出迎えてくれた

　12歳の金髪美少女のアニエス

　14歳の武闘派お嬢様の警護役のくるみ

　二人とも、切迫した表情をしている</p><p>大変なんですのっクリトちゃんが</p><p>


　クリト13人の少女暗殺者の一人クリト・リリス

　やたらと反抗的な態度を取る瞳の大きなペルシャ系14歳の子だ

　確か髪は褐色で、瞳は緑色</p><p>アンネ・ロゼさんとオソソさんがクリトさんを殺すと言っています</p><p>


　くるみの報告に、オレは驚く

　オレは少女暗殺者たちのデーターを思い出す

　アンネ・ロゼ・アゲマンダーは、１６歳でドイツ人と中央アジアのハーフドングリ目で、肌は褐色が髪は焦げ茶オレたちのセックスを興味津々で見ていた子で、朝のトレーニングにも参加してたから武闘派だ

　オソソ・オボコは１４歳のアフリカ系黒い肌に乳白色ブロンドの髪で、眼はペールブルー彼女もトレーニングに居たから、槍を手放す気はないらしい</p><p>今はドリィさんとアナさんが、二人を止めています</p><p>パパが返って来るまで勝手なことをしちゃダメですって言ってますのっ</p><p>


　ドリィ・ルゥとアナ・ルゥは、少女暗殺者たちのリーダー格だ</p><p>ドリィが１６歳でアナが１４歳だこの姉妹は、東南アジアベースの混血児の美少女だ</p><p>何でそういうことになったんだ</p><p>クリトさんが、お客様のヴァイオリンを盗もうとしたからです</p><p>


　お客様とは茉莉花のクラスメイトの松下真樹さんと妹の美樹さん

　美樹さんは、亡くなったお父さんに買ってもらったというヴァイオリンを持って来ていた</p><p>今、どこにいる</p><p>みんな食堂にいますのっ</p><p>判ったすぐに行こう</p><p>


　オレたちは、急いで食堂に向かう

　　　　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

　オレが入って来るのを見て、すぐに瑠璃子がやって来た

　今日は克子姉がずっとオレたちの学校に居たから瑠璃子がお屋敷の主婦をやっている</p><p>遅いわよ、公</p><p>


　まり子も、ここに居た

　いやお屋敷に居る子は、ほとんどここに揃っているようだ

　茉莉花とエリカの姉妹とお客さんの松下姉妹と松下真樹さんに無理矢理付いて来た五十嵐イズミもいる

　みんな、とても不安そうな表情をしていた

　それからもちろん13人の少女暗殺者たちも勢揃いしている

　部屋の真ん中の床に罪人としてクリトが座らされている

　その前にドリル槍を持ったアンネ・ロゼとオソソがクリトを睨み付けている

　ドリィとアナもドリル槍を持っているのは、アンネ・ロゼたちを制するためだろう</p><p>もっともこの場には、アーニャと月子もいるから、凶行が引き起こされる前には制止される状態にはなっている</p><p>それでも室内は緊迫感に包まれていた</p><p>


　桜子や美子さんやシエさん、ありすやコヨミちゃんたちが、台所の方から心配そうに様子を見ている

　オレを見て、ドリィが何か言う</p><p>ご主人様がお戻りになられるまで、状況を維持致しましたっておっしゃってますわ</p><p>


　ドリィの訛ったフランス語を瑠璃子が通訳してくれた</p><p>何がどうしてこうなったのか取りあえず説明してくれ</p><p>わたくしたちは、ここで松下さんたちと楽しくお話ししていたのよ</p><p>アニエスさんや、瑠璃子様、桜子も一緒にそしたら、その子がやって来て美樹さんのヴァイオリンケースを</p><p>勝手に持っていこうとしたからそこの二人がその子を捕まえたんです</p><p>


　茉莉花が答えた

　ヴァイオリンを持っていこうとしたクリトを捕まえたのは、ドリィとアナだったようだ</p><p>そしたら、そっちの二人がその物騒な槍を持って来て</p><p>


　アンネ・ロゼとオソソがドリル槍を部屋に持ち込んだのか

　今度は、アンネ・ロゼとオソソが強い口調でオレに何かを言った</p><p>クリトを殺すから、自分たちをここから追い出さないで欲しいって言っているわ</p><p>


　アーニャが、通訳してくれた</p><p>この子たちクリトがバカなことをしたせいで、自分たちも処分されるんじゃないかって恐れているのよ</p><p>


　ようやく、意味が判った</p><p>彼女たちが生きてきた世界の常識ではそうなるかもしれないって、考えちゃうものね</p><p>


　アーニャが、13人の少女暗殺者たちを見る

　東南アジアの狂った女ボスに飼われていた少女暗殺者の常識

　一人がしでかしたことのせいで、全員が処分されるなんてムチャクチャなことが普通にありえる世界</p><p>この子たちは、ここに居たいのよあなたに期待しているのよあなたが与えてくれる未来に</p><p>


　昨日、今日とオレはこの13人の混血の少女たちに暗殺者以外の人生があることを示した

　色々な生活未来があることを</p><p>アンネ・ロゼもオソソも必死なのよこんなことであなたに見捨てられたくないと心の底から思っているから</p><p>


　だから盗みを働いたクリトを殺すことで、オレに忠誠を誓っていることを証明しようとしているのか</p><p>さあ何とかしてちょうだいみんな、あなたの判断を待っていたのよ</p><p>


　アーニャは、オレにそう言って微笑むと椅子に座った

　部屋中の少女たちの視線が、オレに集まっている</p><p>まず松下さんあ、美樹さんの方ですヴァイオリンは大丈夫ですか</p><p>


　盗まれそうになったヴァイオリンの持ち主に声を掛ける</p><p>はいヴァイオリンには、何の問題もありませんすぐに皆さんが取り返して下さいましたし</p><p>


　美樹さんは、お父さんの思い出のあるヴァイオリンをケースごと抱き締めてそう言った</p><p>それで美樹さん美樹さんは、この子に何かしらの処分を望みますかもちろん、殺すとかそういう物騒なことではないですけれど</p><p>


　美樹さんは、床に座らされたクリトを見て</p><p>外国の子なんですよね言葉も通じないみたいですし特に何も望みませんヴァイオリンは無事だったんですから</p><p>


　美樹さんは、そう言ってくれた</p><p>ありがとうございます申し訳ありませんでしたあの子に代わって、お詫びします済みませんでした</p><p>


　オレは美樹さんに深く頭を下げる

　ここまでのやり取りをアーニャが少女暗殺者たちに通訳していく

　オレは、そもそもの問題を考える

　なぜ、クリトは美樹さんのヴァイオリンを盗もうとしたんだ

　今ここでヴァイオリンを盗むことに、どんな意味がある

　クリトは、ジッと床からオレの顔を見上げている

　何か言いたげに

　キョーコさんは、この子のことをビビリと言っていた

　昨夜もパン作り講習で、一人だけ勝手に自分の部族のパンを作ってたし</p><p>やっちゃん</p><p>


　オレは、すぐ隣に居た寧に声を掛ける</p><p>何っヨッちゃん</p><p>このお屋敷の中にヴァイオリンあるかな</p><p>


　このお屋敷は、かつて名家の人たちの社交クラブだった

　アニエスの居た地下室が、かつてはみんなで油絵を描くための美術室だったんだから、楽器を演奏を楽しむ部屋もあったはずだ

　というかこの半年のお屋敷での生活で

　オレはどこかでヴァイオリンらしきモノが置いてあるのを見た気がする</p><p>あるよっヴァイオリン</p><p>


　寧が、すぐに答える</p><p>悪いけれど、大至急持って来て頼むよっ</p><p>らじゃーっ</p><p>


　寧は、小走りで食道から出て行った

　オレは、クリトの前までゆっくりと歩いて行く

　クリトは、ずっとオレから視線を外さない</p><p>アーニャ通訳してくれ</p><p>


　これからする話はクリトだけでなく、少女暗殺者たち全員に聞かせなくてはいけない

　1つは今回のクリトの様に、突発的にバカな真似をしないように釘を刺すために

　もう1つは安易に殺して処分するなんて発想をしないようにざせるために</p><p>みんなに言っておく今回、クリトがした行為は、オレたち全員オレたちの家族の誇りを傷付けるものだ彼女は、オレたちの家に来てくれたお客様に失礼なことをしたこれは、決して許してはいけないことだ</p><p>


　オレの言葉をアーニャが通訳するとアンネ・ロゼとオソソが改めてギュッとドリル槍を持ち直す</p><p>もしクリトが美樹さんのヴァイオリンを壊したり、傷付けたりしていたらオレは、オレたちの家族の誇りのために、クリトを殺して、美樹さんに謝罪しなければならなかった</p><p>


　オレの言葉に松下美樹さん、真樹さん姉妹と五十嵐イズミが驚く</p><p>大丈夫よ公は、あの子たちを脅かすためにそう言ってるだけだから</p><p>


　すかざず、まり子が小声で3人にフォローしてくれた

　このまり子の言葉は、アーニャは少女暗殺者たちの言葉に訳さない

　だから13人の少女暗殺者は生死の掛かった問題として、全員真剣な眼でオレを見ている</p><p>今、オレは美樹さんに、クリトの処罰について尋ねた彼女はクリトを許してくれたヴァイオリンに何も被害が無かったのだからと</p><p>でも、だからと言ってオレは、クリトの罪を見過ごすことはできない罪は罪だクリトには、厳しい罰を与えなくてはいけない</p><p>あの罰って何を</p><p>


　驚いて、松下姉妹の姉の真樹さんがオレに言う</p><p>大丈夫よ大丈夫だから</p><p>


　まり子が、真樹さんの肩を抱いてそう言ってくれた</p><p>はい公様すでに制していますわ</p><p>


　月子は、オレの心を読んで微笑む</p><p>うんそれなら</p><p>


　オレはしゃがんで、床に座ったクリトの身体を抱え上げる

　クリトは本来なら少女暗殺者としての防衛本能で、オレの手を払い除けるんだろうけれど月子の巫女の力で身体の自由を奪われている

　何も抵抗できないまま、オレに担ぎ上げられる

　14歳だというけれど軽いな

　12歳のアニエスと同じくらいの体重だ</p><p>では、これよりクリトに罰を与える</p><p>


　オレは左腕でクリトの腰を抱えたまま右手で、クリトのスカートを捲り上げ</p><p>パンツをグィッと下ろして、</p><p>お尻を丸出しにした</p><p>


　少女暗殺者たちも、松下さんたちもへという驚きの表情を浮かべる

　もちろん尻を丸出しにされたクリトも</p><p>クリトは本当にいけない子だッ</p><p>


　思いっきり強く、クリトの14歳の生尻を叩いたッ</p><p>キャウウウッ</p><p>


　クリトが悲鳴を上げるッ

　月子の力で、クリトの痛覚は高められている

　少女暗殺者として訓練された彼女でも、叫ばずにはいられない</p><p>いけない子だッ</p><p>キャウウウ</p><p>悪い子だッ</p><p>


　バシィイィッ</p><p>ヒャウウウッ</p><p>


　一切手加減せずに、クリトの尻を叩く

　オレが叩く度に、何度もクリトは悲鳴を上げた</p><p>キャウウウっ</p><p>


　オレに叩かれるクリトを13人の異国の少女たちは見つめている

　この子たちだって最初から、狂った犯罪組織のボスの元に居たわけではない

　東南アジアで孤児になる前は親や親族と暮らしていた時期もあるだろう

　施設に引き取られて、親代わりになる人に育てられた時期のある子も居るだろう

　悪いことをした子はお尻を叩かれて、罰されるということを

　この子たちはここから始めるしかない

　オレたちと家族になるためには</p><p>これで最後だッ</p><p>


　きっちり20発叩いてオレは罰を終わりにした

　クリトのお尻は、真っ赤に腫れ上がっていた

　オレは、その尻を少女暗殺者たちに見せ</p><p>悪いことをした者には、誰にでも罰を与えるだが、取り返しのつかない悪いことをしない限りは、オレはお前たちを殺したりはしない</p><p>


　オレの言葉を、アーニャが伝えていく</p><p>今回はギリギリだったクリトは、運が良かった松下美樹さんが、優しい人だったからクリトは死んでお詫びせずに済んだだけだクリトも、オレも、お前たち全員も今回、松下美樹さんがクリトを許して下さった恩を生涯忘れてはいけないオレたちは、彼女に借りがあるんだ</p><p>死んでお詫びしなくて良いのだからクリトは生きなくてはいけないそして、二度とこんな罪を犯してはいけないしオレたち家族のために、有益な人間になるように努力しなければいけない</p><p>


　死ななくていいのなら人は生きるしかない</p><p>クリトお前は</p><p>


　オレは、抱えていたクリトを床に降ろす

　クリトの顔を、間近から見つめる

　クリトの大きな瞳がオレを見ている</p><p>お前は、何か思うことがあるのならまず、オレに相談しろ自分の判断で勝手にやるな今回はこれで許してやるが次は無いぞ</p><p>


　そこへ寧が、古ぼけたヴァイオリンケースを持って走って戻って来た</p><p>持って来たよっヴァイオリン</p><p>


　うんでかした

　オレは寧から、ヴァイオリンケースを受け取るとクリトの前に突き出す

　驚くクリト</p><p>お前弾けるんだろヴァイオリン</p><p>


　オレにはなぜこうなったのか、もう大体想像できていた</p><p>どういうことなの公</p><p>


　まり子がオレに問う</p><p>クリトはビビリな子なんだキョーコさんが、そう言ってた</p><p>


　静かに説明する</p><p>クリトはオレたちのところに来て自分が、他の少女暗殺者たちとは違う能力があることを示さなければ、ここに残れないかもしれないと思い込んでいたんだと思う他の子に対して、自分は劣っているというコンプレックスがあるんだろうだから13人の中でも必死で自分をアピールしないと、自分だけ捨てられてしまうかもしれないと感じてたんだと思うよ</p><p>


　だから、パン講習会で一人だけ違うパンを作ったり

　朝のトレーニングの時に、自分の槍技をアピールしようとしていた</p><p>クリトが美樹さんのヴァイオリンを勝手に持ち出そうとしたのは自分がヴァイオリンを弾けるということを、オレにアピールしたかったんだと思うただそれだけの気持ちで、眼の前にあったヴァイオリンを取ってしまったんだよ</p><p>


　オレはケースを開けて、中のヴァイオリンをクリトに示す</p><p>ほら弾いてみろ</p><p>なかなかペースを取り戻せないですね</p><p>数年前は、3時間ぐらいでどんどん書き勧めることができたのに</p><p>ストーリーはできている部分なので、ゆっくり時間をかけてリハビリします</p><p>1416．次のミッション／Oui</p><p>おっぱいとお尻丸出し</p><p>・アーニャ／コードネームニキータ・ゴルバチョフミス・コーデリアとキョーコの配下の国際犯罪者の一員</p><p>


　オレの言葉をアーニャが通訳するとクリトは、恐る恐るケースの中のヴァイオリンに手を伸ばした

　オレに叩かれた尻が痛むようだが、それでもヴァイオリンと弓を持って構える

　いや、普通にヴァイオリンを弾く構えとはちょっと違うな

　ヴァイオリンの上面が前を向くくらい立てている

　その構えを見ただけでクリトのヴァイオリンが正しい指導者に教わったものではないことが判った

　食堂中の少女たちの視線が、クリトに集まっている

　クリトは、ゆっくりと音を鳴らしていく

　たどたどしい演奏ではあったが、確かに何かの音楽になっていた

　クリトは、本当に東南アジアの犯罪組織の狂った女ボスに飼われる前に、どこかでヴァイオリンを習ったことがあるんだ

　真剣な眼で鼻の頭に汗を浮かべながらクリトは必死に曲を思いだそうとしているようだった

　ヴァイオリンが弾けることをアピールすれば他の少女暗殺者たちよりも、オレに認められると信じて

　やがて演奏が終わる</p><p>うんっ上手だったよっ</p><p>


　寧が率先して、クリトに拍手してくれた

　瑠璃子やくるみたちも、笑顔で拍手する

　クリトは戸惑って一礼すらしない

　ただオレを見ている

　この場で彼女の価値を評価する立場にあるのはオレだけだということを理解しているんだ

　オレの他の女たちの評価は必要としていない</p><p>松下さん美樹さん</p><p>


　松下姉妹のうち、ヴァイオリン奏者の方の妹に声を掛ける

　急にオレに声を掛けられて、美樹さんは驚いている</p><p>今、この子が弾いた曲知っていますか</p><p>はい多分、ヴァイオリンを習い始めの時に教わる練習曲の１つだと思います</p><p>


　オレの問いに美樹さんは答える</p><p>ところどころ違っているところがありましたけどおそらく</p><p>


　細部が異なっているのは、クリトの記憶違いかあるいは、クリトにヴァイオリンを教えた人物が正しい曲を知らなかったからだろう</p><p>済みませんが正しい曲を弾いてもらえませんか</p><p>この子にとって必要なことなんです</p><p>


　オレには確信があった

　美樹さんがクリトを見る

　クリトは心配そうな瞳で、オレを見つめたままだ

　美樹さんは自分のヴァイオリン・ケースを開く

　すっと美しい姿勢で構えて

　演奏を始める

　それは間違いなく、今クリトが演奏した曲と同じものだった

　だが全てが違う

　音の美しさが違う演奏の巧みさが違う曲の理解度が違う

　大人と子供いや、小学生とプロの演奏ぐらい演奏のレベルが違うことは、誰にでも判る

　そして何よりただの練習曲なのに、美樹さんの演奏には聞く者の心に響く美しさがあった

　美樹さんの演奏が終わる

　今度は自然発生的に、部屋中の少女たちが拍手した

　13人の少女暗殺者たちの中にすら、美樹さんに拍手する子がいる

　美樹さんは、すっとヴァイオリンを下ろし聴衆たちに一礼した</p><p>ウッ、ゥゥゥゥ</p><p>


　まあ、こうなるよな</p><p>ウウウウッ、ウワァァァァ</p><p>


　クリトが泣き出すヴァイオリンと弓を持ったまま、号泣する

　ヴァイオリン演奏という特技を披露することで、オレに自分の価値をアピールしようとしたのに

　自分よりも遥かに上級の演奏者が居るんじゃ立場がない</p><p>アーニャ泣くのを止めてくれ</p><p>了解ヤァァッ</p><p>


　アーニャが鋭い気をクリトに放つッ

　恐怖と驚きでクリトの涙が止まる</p><p>まずはヴァイオリンをケースにしまえ壊さないように、傷付けないように、大切に扱え</p><p>その様にさせますわ</p><p>


　月子が巫女の力でクリトの身体を操作する

　クリトは、自分では理解できない状態のままヴァイオリンをケースに戻した</p><p>すぐに泣くな泣いたら、感情が吐き出されて気分は楽になるが何が問題だったのか確認する機会を失う</p><p>


　オレがクリトに語る言葉をアーニャが訳す</p><p>クリトだけでなく他の子たちも聞いてくれ</p><p>


　オレは他の少女暗殺者たちを見る

　一人一人の顔と目を順番に見て、彼女たちがオレの言葉を聞いていることを確認する</p><p>オレは今現在、お前たちの持っている能力については興味が無い今見たように、クリトよりもヴァイオリンの上手い子がいる同じ様に、お前たちの身体能力、戦闘力だってイーディやミタマや他の警護役の子たちの方が上だ</p><p>


　朝のトレーニングに来た子たちはそれを実感したはずだ</p><p>お前たちは、普通の娘たちと比べて美しいがここにはお前たちよりも、美しい女は幾らでもいる</p><p>


　オレたちの家族は、美少女・美女ばかりなんだから</p><p>だから、オレは今のお前たちが持っているものについては何も評価しない</p><p>


　むしろ日本語が通じないとかキレたら、手加減無しに相手を殺すことしかしないだろうから常に監視しないといけないとか

　オレにとって今の少女暗殺者たちは、マイナスな面の方が大きい</p><p>だが、それは今のお前たちが無価値だということではないオレは、お前たちの価値を理解しているだから、キョーコさんからお前たち13人を引き取った</p><p>


　東南アジアから来た少女たちは、ただジッとオレを見ている

　アーニャが通訳した言葉を聞いている</p><p>お前たちの能力が他の家族に届かないとしてもお前たちが、お前たちとして家族のためにやれることはあるまずは、何をしたら家族に受け入れられるかを考えろそれは、警護の手伝いなんていう上等なことではないかもしれない料理の手伝いとか、掃除や洗濯の手伝いそんなことはバカらしいと思うかもしれないが今はまず、自分ができることから始めろ</p><p>ただ勝手にやるな何をするにしてもまずはオレに相談しろ今後、相談無しで勝手な真似をした者はクリトみたいに、みんなの前で尻を叩く2度やった者は、ここから追放する家族の名誉を汚すようなことをしたのなら、ブッ殺す絶対に忘れるな</p><p>


　クリトがお客さんのヴァイオリンを勝手に持ち出そうとしたような不祥事は2度と起こしてはならない</p><p>お前たちが何かになりたいのなら少しでも向上したいと思うのなら、まずオレに相談しろ警護人になりたいのなら、オレが誰の下に付いて学ぶかを決めてやる格闘家になりたいのなら、オレがマルゴさんやイーディに頼んでやる料理人になりたいのなら、オレが克子姉や素子に頼んでやる将来経営者になりたいのなら、オレが勉強する方法を探してやる遠慮するなどれだけ面倒をかけても構わないオレが、お前たちの主人なんだどんなことでも、まずはオレに言えいいなっ</p><p>


　アーニャが通訳する13人の少女たちは、黙ったままお互いの顔を見合う

　特にリーダー格である、ドリィ・ルゥの顔を</p><p>判ったのなら、返事をしろっ</p><p>


　オレの気合いの入った命令をアーニャが訳すと</p><p>Oui</p><p>


　ドリィが応えた

　妹のアナも

　そのまま他の少女暗殺者たちも口々にOuiとオレに返事する</p><p>みんな判ったそうよ</p><p>


　アーニャが笑顔で、そう言うが</p><p>クリトがまだだ</p><p>


　オレはクリトを見る</p><p>クリトお前もちゃんと理解したのか</p><p>


　オレとクリトの視線が合う

　小さい声でクリトも返事した</p><p>よしもう泣いていいぞ、クリト</p><p>ウッ、ウウウウウワァァァァァ</p><p>


　クリトはまた、大きな声を上げて泣き出した</p><p>お前は本当に手が掛かる子だな</p><p>


　オレは泣いているクリトに近付きしゃがむ</p><p>14歳のペルシャ系のビビリな美少女を抱き締めた</p><p>


　クリトの身体が、驚きで硬直するが</p><p>オレはお前の主人だ泣いている時は抱き締めてやる</p><p>


　抱き締めたまま、優しく背中を擦ってやるうちにクリトの力が抜けていく</p><p>ウウ、ウウウウ</p><p>


　そのままクリトはオレの胸に顔を埋めて、泣いた

　　　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊</p><p>そろそろ代わるわ</p><p>


　２、３分ほど泣いてるクリトを抱き締めてやったらアーニャが笑って、オレにそう言った</p><p>いい加減にしないと、他の子がクリトに嫉妬するわ</p><p>


　ああ他の少女暗殺者が、オレを見ている

　特にアンネ・ロゼとオソソが</p><p>精神的にも大分落ち着いてきましたもう大丈夫です</p><p>


　月子がクリトの精神状態をチェックしてくれた

　ならいいだろう</p><p>アーニャ、頼む</p><p>はい、頼まれたわ</p><p>


　クリトは、心配そうにオレを見上げるがオレは笑って、アーニャの方に行けと手で支持する</p><p>こっちに来いよ</p><p>


　アンネ・ロゼとオソソを手で招いた

　二人は慌ててドリル槍を置いて、やって来る

　心配そうにオレを見るアンネ・ロゼとオソソ

　クリトが美樹さんのヴァイオリンを勝手に持ち出そうとしたことに対して、この二人がドリル槍でクリトを殺そうと過剰反応したというのは

　つまり、この子たちも不安なんだ

　ほんのちょっとしたことでも、オレを怒らせたらここから追い出されるかもしれないと恐れている</p><p>ちょっと抱きつかせろ</p><p>


　オレはまず、アンネ・ロゼに抱きつく

 ドイツ系とトルコ系のハーフの16歳の少女の抱き心地はなかなか肉感的だ

　男に抱かれるのは始めてなんだろう最初は、緊張していたが

　褐色の髪を撫でているうちに大人しくなった</p><p>よし次はオソソだ</p><p>


　今度は14歳の黒人少女を抱き締める

　細くて締まった肢体黒い肌は、ハチミツのような良い匂いがする

　乳白色ブロンドの縮れ毛の髪を撫でていたらオソソも、オレに抱かれることに馴れていった

　オソソから、身体を離す</p><p>何か、お言葉は通訳致しますわ</p><p>


　アーニャがクリトの世話をしているから瑠璃子が、オレの側に来てくれた</p><p>いやもう何も話すことはないよ</p><p>


　この子たちにはオレが怒っていないということと

　彼女たちを無視したりしないということを示すだけで充分だ

　言葉はいらない

　オレの前に次々と少女暗殺者たちが集まって来た

　みんな言葉による宣誓の後はスキンシップでの実感が要る

　言葉だけではダメなんだ身体で感じないと</p><p>瑠璃子順番に抱き締めてやるから、行儀良く並べって伝えてくれ</p><p>


　オレは残りの10人の少女暗殺者たちも、同じだけ抱き締めてやった

　　　＊＊＊＊＊＊＊</p><p>はーい、アイスクリームだよっ</p><p>


　全員を抱き締めたところで寧が台所から、皿に盛ったアイスクリームを持って来る

　もちろん、この場に居る全員分

　桜子やシエさんやくるみたちも手伝ってみんなにアイスの皿を配っていく

　騒ぎの後は甘い物さすが、家族のお姉さんは判っているな

　ミナホ姉さんが、オレと一緒に寧をお屋敷に戻した理由が判った

　こういう時は、寧の明るい華やかさが救いになる</p><p>何か、大騒ぎになってしまって済みません</p><p>


　オレは、ようやくお客様たちの居るテーブルに座った

　松下真樹さんと美樹さん姉妹と五十嵐イズミ真樹さんとイズミと同じ学校の茉莉花、そして茉莉花の妹のエリカそして、まり子が座っている

　美樹さんは、ヴァイオリンケースを抱き締めたままだ</p><p>もう大丈夫ですよもう勝手に持ち出そうとする子はいませんから</p><p>


　オレがそう言っても、美樹さんは</p><p>はいですが</p><p>


　美樹さんは、亡くなったお父さんに買ってもらったこのヴァイオリンをお祖父さんに売られてしまいそうになっている

　クリトの行為が、改めて美樹さんにヴァイオリンの問題を思い起こさせてしまったようだ</p><p>わたしがお預かりして、持っていますわだから、美樹さんはアイスクリームを召し上がって下さい</p><p>


　エリカが笑顔で、美樹さんに言う

　二人とも14歳で今日は昼からずっと一緒に居たから、もう気心が通じている

　エリカが一流監査法人の社長の娘だということも、もう話しただろう超お嬢様校の中等部のスターと呼ばれているエリカは、言葉も仕草も上品だ

　大切なヴァイオリンを傷付けるようなことをする子ではないことは、美樹さんも判っているはずだ

　美樹さんがエリカにヴァイオリンケースを預けるとエリカは、大事そうに抱えて持った

　美樹さんは安心して、自分のアイスクリームの皿を取る</p><p>まあ美味しいですわ</p><p>うちのアイスクリームは自家製なんだよっ</p><p>


　寧も、オレたちのテーブルに合流した</p><p>あの大変でしたね</p><p>


　姉の16歳の松下真樹さんが、オレに言う

　クリトの騒ぎは、何とか治まったけれど確かに大変だった</p><p>ああの子たちのことは、大体エリカさんが話していたわ</p><p>


　まり子が、オレに報告する

　さすがにあの外国少女たちが、全員人を殺したことのある元・暗殺者だということは話していないだろうが

　東南アジアから連れられて来た孤児であることぐらいは話したか

　取りあえず、オレたちが、どういう理由か判らないけれどこの13人の子を引き取ることになったということだけは

　まり子もエリカも、オレたちとキョーコさんとの間の詳しいことまでは知らないし</p><p>まだうちに来たばかりだから、今は手が掛かるのは仕方ないですでも、あの子たちなら、うちの家族に馴染むまでそんなに長い時間は掛からないですよ</p><p>


　オレは、美味そうにアイスを食っている13人の少女たちを見て言う

　真樹さんが、不思議そうに尋ねた</p><p>ええ、みんな頭の良い子たちですからオレたちが可能性を示せば、すぐに自分で生きていく道を決めていきますよ</p><p>


　むしろ一番ビビリだったクリトが、これを機会に家族と馴染めば他の子もクリトに続くと思う</p><p>ちょっといいかしら</p><p>


　アーニャがドリィとアナを連れてやって来る</p><p>この子たちがあなたに相談したいことがあるんだって</p><p>


　少女暗殺者のリーダー格のドリィと妹のアナ

　二人とも東南アジア出身らしい褐色の肌をしているけれどヨーロッパ人の血も入っているから、目鼻立ちはくっきりしている</p><p>ああ聞くよ相談なら何でも</p><p>


　オレは、さっきこの子らにそう命じたばかりだ

　どんなことでも勝手にやらないで、まずオレに相談しろと

　するとドリィがアーニャに何かを話す

　アナも、その後アーニャに話した</p><p>あー、なるほどそういうことね</p><p>


　アーニャは、ドリィとアナの話を一通り聞いてからオレを見る</p><p>ドリィは、何だって</p><p>うーんとね彼女と彼女の妹はね</p><p>


　アーニャは、ニヤッと笑って言う</p><p>今すぐ、あなたの子供を妊娠したいって言っているのよ</p><p>さあ、何て返事する</p><p>


　アーニャは、クスクスと笑い出した</p><p>に、妊娠ッ</p><p>


　今までこの場の雰囲気に呑まれて黙り込んでいた五十嵐イズミが驚きの声を上げる

　松下姉妹も驚いている

　ドリィとアナは16歳と14歳

　松下真樹さんと五十嵐イズミは茉莉花やオレと同学年だから16歳

　松下美樹さんは、エリカと同じ14歳

　自分とほとんど年齢の変わらない娘が妊娠したいと言い出したことに、ショックを受けたようだ

　もちろん、寧や茉莉花やエリカは平然としている

　オレたちの家族には、16歳でオレの子を孕んでいる雪乃という実例がいるから今さら驚くことではない

　もちろん孕ませた張本人のオレも</p><p>何で妊娠したいのか聞いてくれ</p><p>


　平然とアーニャに言う

　すぐにアーニャが、二人に尋ねた</p><p>あの13人を落ち着かせるためには、誰かしら早急にあなたの子を産む方が良いと思うからだって言っているわ</p><p>


　ドリィとアナの言葉をアーニャが訳す</p><p>それなら自分たち姉妹が、真っ先に妊娠するって</p><p>


　ドリィとアナの言っていることは、理解できる

　少女暗殺者たちはの不安は、オレに見捨てられて、ここから放り出されるかもしれないという恐怖から来るものだ</p><p>オレの子を妊娠・出産すればそこに子供という絆ができる</p><p>そうなれば、とりあえず突然追い出されるようなことは起きないだろう安心して、ここで暮らすことができる</p><p>


　だが少女暗殺者たちは、全員処女だ

　頭のおかしい同性愛者の女ボスに飼われていた子だからセックスの経験は無い

　妊娠や出産にも、恐怖を感じているだろう

　だからこそ、少女暗殺者たちのリーダー格であるドリィとアナが、率先してオレとセックスして妊娠・出産する様子を他の子に見せることで

　他の子も、オレの子を産むことを恐れなくしようというのだろう</p><p>そういう理由ならダメだ</p><p>


　オレは、キッパリと答えた

　アーニャが訳したオレの言葉を聞いてドリィたちは困惑の表情を浮かべる</p><p>なぜダメなのかって聞いているわ</p><p>そんな理由じゃ、生まれてくる子が可愛そうだからだ</p><p>ドリィやアナが、子供が欲しくて妊娠するんならいいそうじゃなくて、お前たちが仲間の気持ちを落ち着かせるために子供を産むなんていうのは間違っている</p><p>


　妊娠したり、出産する様子を仲間に見せるためだけに子供を産むなんてことやってはいけないことだ</p><p>どんな子供も親に愛されて、必要とされてこの世に生まれてくるべきなんだ親の勝手な都合で生まれて来るなんてことは、絶対にやっちゃいけない</p><p>


　オレの言葉をアーニャが伝えると

　ドリィとアナは、厳しい表情になった</p><p>わたしたちは、そうではなかったって言っているわわたしたちは、親に愛されず必要でないのに生まれただから、こういう身の上になったって</p><p>


　東南アジアのスラム街に生まれて親に捨てられ孤児になったから、彼女たちは少女暗殺者として生きる運命に堕ちた

　全ての子供が親に愛されて生まれるべきというのは、ただの理想で現実とは違うとドリィは憤っている</p><p>オレだって、そうだオレだって親に捨てられた子供だ</p><p>だからこそオレたちの子供は、親に愛され、祝福されて生まれて来なけりゃいけないんだオレたちが、オレたちみたいな子供を生んじゃいけないんだ絶対に</p><p>


　現実が理想と違ったオレたちだからこそ理想を実現するために、努力しなくてはいけないんだ</p><p>昨年の8月に母が急逝して</p><p>遺産相続や母の会社の受け継ぎや母の主宰していたＮＰＯ法人の処分とか山ほど仕事がありました</p><p>しかし、色々なやらなければならないことことをやる度に</p><p>母がいかに、私たち家族を大事にしていなかったかが判って悲しくなりました</p><p>1417．次のミッション／接点</p><p>


　オレの声に、ビクッと身体を震わせるドリィとアナの姉妹

　他の少女暗殺者たちも、驚いてアイスクリームを食べる手を止めてオレたちの方を見ている</p><p>きちんと子供を愛して、育てる覚悟ができない限りお前たちが妊娠することは許さないいいな</p><p>


　オレをそう言って会話を打ち切った

　ドリィとアナには、この件について少し冷静になって考える時間が必要だろう

　他の13人の少女たちも

　アーニャに戻るように言われて、ドリィ＆アナはいそいそと元の席に帰って行く

　オレは松下姉妹と五十嵐イズミが、びっくりした眼でオレを見ていることに気付いて

　うんとどう説明しようか

　16歳と14歳の普通の女の子たちにとっては、眼の前で、言葉も通じない外国の姉妹と妊娠したいとか妊娠するのは許さないなんて会話は、ただただ困惑するだけだよな</p><p>まこういう世界なのよ、ここはさ</p><p>


　オレの代わりに、まり子が笑ってそう言ってくれた</p><p>どういうわけだかこの公が、まだ16歳だっていうのに、ここに居る女の子たち全員の人生をいえ、ここに居る子だけじゃないのよ、もっともっとたくさんの女の子たちの人生を、一人で背負い込むことになっちゃってるのよ</p><p>


　今はオレの高校に行っていた子たちは、まだ帰宅していない

　他にも、姿の見えない子が何人もいる

　まだお屋敷に帰っていないのか、あるいは他の部屋で何か別の仕事をしているのか</p><p>わたくしもそうよ公に自分の人生を預けているわ</p><p>


　まり子が笑顔で松下さんたちに言う</p><p>エリカと茉莉花お姉様も、そうですわ</p><p>


　エリカの言葉に、茉莉花も笑顔でうなづく</p><p>だから、後２人ぐらい増えたって全然、ヨッちゃんは困らないんだよねーっ</p><p>


　寧がそう言いながら、オレたちのテーブルにやって来た</p><p>何なら、そっちの子も受け入れちゃううしししっ</p><p>


　五十嵐イズミを見て、笑う寧</p><p>そろそろ出掛ける支度をしなさいってさっ先生が</p><p>


　ミナホ姉さんからの伝言か

　いつもみたいに、壁のスピーカーとの会話だと松下さんたちが、不審に思うだろうから、寧にメッセージを伝えさせたのか

　今夜はこの後ミナホ姉さんが持って居る駅前のホテルで、松下姉妹のお祖父さんと対決しなくてはいけない

　松下さんたちが音楽を続けられるようにするために

　状況によっては、巫女の力を使って、松下さんたちのお祖父さんの意志を曲げることさえ、やることになる</p><p>そうだねこの格好じゃマズイよね</p><p>


　オレは、学生服のままだし

　今日は１日、パン工房で働いたから汗もかいてる

　さっきのセックス大会の後、シャワーも浴びていないし

　１代で大きなドラッグストアのチェーンを築いた老経営者と対面するには、それなりの格好が必要だろう</p><p>着替えは、お風呂場に用意してあるってさっ</p><p>判ったささっと汗を洗い流して、着替えて来るよ</p><p>


　オレは、残ったアイスを食べきって席を立つ</p><p>その間に松下さんたちは、軽食を食べててだって今、ルリちゃんたちが作ってるよっうちのゴハンは、今日はもう少し後になるから出掛ける人たちは間に合わないんだってさっ</p><p>


　家族全体の夕食は学校に居る子たちが帰宅してから、みんなで食べる予定だったんだろう

　これから出掛けるオレたちは、みんなと一緒に食べる時間がない

　松下さんのお祖父さんとは、会う時間を約束している</p><p>あの、わたしは</p><p>わたしもその</p><p>


　だが、松下姉妹は</p><p>緊張してるから、食事なんて喉を通らないっそんなことないでしょっアイスは食べているんだからっ</p><p>とにかくお腹に何か食べ物を入れておいた方がいいよっ元気が出るから食べやすくて、消化の良いものを作ってくれてるみたいだから、心配しないでっ</p><p>そうよ食事はして行った方がいいわ</p><p>


　まり子も、フォローしてくれた</p><p>わたし、お手伝いしてきます</p><p>


　エリカが、席を立つ</p><p>ちゃんとイズミさんの分も作ってもらえるように、お願いしてきますから</p><p>


　今の状況では五十嵐イズミは、招かれていない客だ

　茉莉花が、オレに相談に乗ってくれと言って来たのは松下姉妹のことだけだ

　勝手に付いて来た五十嵐イズミは、本来歓迎してやるべきではない

　でも、五十嵐イズミに冷たくすると、松下さんたちが不安になってしまうだろうからとりあえず、アイスや軽食ぐらいは与えてやるしかない</p><p>ヨッちゃん、お風呂場に行く前にさっ月子ちゃんが、話があるってさっ</p><p>


　ああ、みんなから少し離れた食堂の入り口のところでオレを待っている

　巫女の力を持つ月子には、この後、駅前ホテルにオレたちと一緒に行ってもらおうと思っているから</p><p>何か打ち合わせしたいことでも、あるのだろうか</p><p>判った、ありがとうでは、ちょっと失礼します</p><p>


　オレは松下姉妹に声を掛けてテーブルを離れ、月子の方へ向かう</p><p>話は何</p><p>今夜はルナに行かせますわたくしは、ここに残ります</p><p>いや、それはマズイよ交渉の結果次第で、相手に巫女の力を使わなくちゃいけなくなるそういうことになったら</p><p>


　力が一番安定している月子でないと

　人の心や記憶を操作いるのは、微妙な加減が必要だ

　そういう細かなことは、ルナやヨミではまだ難しいと思う

　操作する相手の心に引っ張られて自分の心を壊してしまう危険がある</p><p>公様のご心配になられるようなことは、起きませんわ</p><p>


　月子は、オレの心を読んで言う</p><p>松下様たちご姉妹のお心を読みました姉妹と祖父の問題は、公様がお考えになられておられる様な深刻なものではありません</p><p>


　お父さんが病死してしまった松下姉妹は、祖父によって音楽の勉強を止めされられる危機にある

　真樹さんは、茉莉花と同じ音楽科の高校を退学して普通の高校へ行けと言われているし

　美樹さんが、お父さんに買って貰ったヴァイオリンを売却すると脅されている</p><p>それでも、家族内での些細な問題です</p><p>きちんと話し合えば解決することですわ</p><p>公様は特殊な環境で生きてこられたから、親族の情愛というものを信じられないのだと思います</p><p>


　オレは父も母も、親族という人間たちは一切信じていない

　あの人たちから、情愛なんてものを受けた記憶は無い</p><p>だから考え過ぎになっているんです</p><p>わたくしよりも、幼いルナの方が相手が警戒なさらないと思いますそして、ルナの力で、松下様とお祖父様が率直にお話し合いができるように誘導すれば、それで充分だと思いますわ</p><p>


　さっき学校のパン工房から戻って来る時に、寧とルナを連れて帰れと言った

　寧が必要だったのはクリトの騒ぎで緊迫していたお屋敷の状況を解決するのに、オレの助けになると思ったからだろう

　そしてルナは

　月子は、すでに自分ではなくルナを出動させる件を、ミナホ姉さんに相談している

　そして、ミナホ姉さんは、月子の提案を了承したからオレにルナを連れて帰るように言ったんだ

　つまりもう、この件はオレが判断することではなくなっている

　ミナホ姉さんが、そう判断したのならオレは、それに従うだけだ</p><p>判ったルナを連れていくよ</p><p>


　オレがそう言って、ルナを見るとルナが、すぐにこっちにやって来た

　もうルナには、話してあったんだな</p><p>ほらっ安寿ちゃんも、行きなさいてばっ</p><p>


　寧が、黒瀬安寿をオレの方に寄越した

　彼女には、オレの専任警護人になってもらうのだからこの後の仕事にもつき合ってもらう</p><p>うん行くぞ</p><p>


　オレは、ルナと黒瀬安寿を連れて風呂へ向かう</p><p>お待ちしていました旦那様っ</p><p>


　お屋敷の大浴場の脱衣場には

　みすずが待っていた

　美智と可憐と素子もいる

　みんな、お揃いの薄手の肌襦袢を着てオレを待っていた

　生地が薄いから、裸身や乳首が透けて見える</p><p>戻って来たんだな</p><p>


　みすずと美智は昨日、今日と美子さんと3人で香月家の本家に居た

　キョーコさんの連れて来た１３人の少女暗殺者たちが、無害認定されるまで香月家の血筋の娘を、ここにから非難させていたんだ

　瑠璃子だけがお屋敷に残ったのは、香月家の本家の娘であることより、オレのセックス奴隷であることを優先したからだ

　それは、お屋敷の主婦ナンバー２である瑠璃子の覚悟と矜持を示していた

　食道に美子さんが居たから、もう帰って来ていることは判っていたけれどここに居たんだ

　みすずは満面の笑みで、オレに近付きオレを抱き締める</p><p>しばらくお会いできなくて、寂しかったですわ</p><p>


　オレも、みすずの柔らかい肉体を抱き締める

　うんほんの2日間、会えなかっただけなのに

　まるで数年ぶりに再開したみたいな気がする</p><p>うんオレのみすずだ</p><p>


　この肌の温かさ髪の匂い間違いない</p><p>美智も居ります</p><p>


　みすずの警護人である美智もいつもの無表情でオレに言う

　小柄で日本人形の様に美しい少女だが、イーディ並みに強くて頭が良い

　我が家のもう1人の天才児だ</p><p>判ってるほら来い</p><p>


　美智は、後ろからオレの足に抱きついて来る

　オレが、正面からみすずを抱き締めているからだけれど美智は、オレの足にしがみつくのが好きな子だ

　一緒に寝る時は、いつもオレの足を抱き締めて眠っている</p><p>ご主人様の匂いです</p><p>


　美智は、そう言ってオレの足に頬擦りする

　オレの股間の匂いを嗅ぐのは正直止めて欲しい</p><p>可憐もいるってことは水島家の話か</p><p>


　可憐は実家の水島家が没落したことで、分家の従姉妹に学校でイジメられているらしい

　昨夜、その報告を受けた

　みすずとも、朝、帰って来たら細かいことを話し合おうと電話で約束していた</p><p>はい食堂ではできないお話ですので</p><p>


　松下姉妹たちが居る所では、名家に関する話はできない</p><p>素子は</p><p>


　オレは素子を見る

　素子も名家・栗宮家の令嬢だから、超お嬢様校の生徒だし、香月家のみすずとは昔からの知り合いなんだろうけれど

　お屋敷の中では、2人が親しくしている様子はあまり見られなかった

　可憐の水島家は、香月家に近い家だけれど栗宮家とは、接点が無いはずだ

　それなのに、何でここに来たのか</p><p>わたくしは別件です石神家のことでご報告がございます</p><p>


　石神家

　昨日の学園祭初日に、悪いやつらにダマされてオレの高校にやって来た石神家の兄妹

　色々と面倒なことを引き起こした罰として、兄は娼婦候補生たちの研修材料として、岩倉さんによる変態プレイの練習台になった

　そして妹の方は石神瑞希は、オレにレイプされ処女を失った</p><p>わたくしの実家栗宮家を通して、石神家から香月家に正式に謝罪の連絡が参りました</p><p>


　栗宮家は石神家と親しい家だ

　逆に、石神家は香月家とは親しくない

　直接、香月家に謝罪の連絡をするルートが無いから栗宮家を通したのか

　素子が、オレたちのところに居ることは正式には香月家の預かりになっているということは名家の人たちは広く知られている

　そもそも石神兄妹が、オレのところにやって来たのも、素子を実家に戻せと強要するのが目的だった</p><p>翔お姉様が、事件に関する詳細なレポートを石神家に送られたそうです無論、書けることだけをお書きになったそうですが</p><p>


　オレの足にしがみついたまま美智が言う

　香月セキュリティサービスからの調査報告として、翔姉ちゃんが事件を起こした香月家の反乱部隊や警察関係者たちのことを省いて、石神家に詳細を伝えたんだな

　ジッちゃんの専任警護人で、現在は香月セキュリティサービスの現場責任者である関翔の名前には信用がある</p><p>石神憲王さんが、軽率にも悪い輩に唆されて、みすず様のお相手である殿にご迷惑なことをなさったことは事実でございますから</p><p>石神家としては、嫡男の不祥事ですし名家を束ねる家である香月家にお詫びするしかないのですわ</p><p>


　オレたちは、すでにレイプで石神兄妹にオトシマエを付けているが

　名家同士石神家と香月家の間では、それとは別のオトシマエを付けなくてはならないのか

　歌晏家、狩野家と並ぶ３大名家の1つである香月家との間に、問題を残したままにしておくわけにはいかない

　他の名家との関係にも影響が出ることだから</p><p>一度、席を設けて直接、殿とみすず様にお詫びしたいそうですわ</p><p>席を設ける</p><p>ホテルとかレストランとか料亭の個室をお借りして面会の場を作るということですわ</p><p>


　オレの腕の中のみすずが、オレの耳に囁く

　でも石神家の目的は、それだけだろうか</p><p>石神家は、その席で改めて、素子を家に返すように言ってくるんじゃないかな</p><p>はいわたしも、そう思います</p><p>


　みすずは、肯定した</p><p>お詫びの場には、わたくしの家の者も同席することになるかもしれません</p><p>


　心配そうな顔で、素子が言う</p><p>石神家が用意する席ですから栗宮家の方も呼ばれることになっても、わたしたちが拒否することはできませんわ</p><p>栗宮家を通して、オレたちに連絡してきたのは、そういうことか</p><p>


　みすずの言葉に、オレは呟く

　栗宮家に香月家への仲介を頼んだのだから謝罪の場に栗宮家の人間が同席するのは、おかしなことではない</p><p>でも、名家同士の関係がありますから石神家の謝罪は、お受けしなければなりませんわ</p><p>


　石神家の用意した謝罪は香月家として受けなくてはいけない</p><p>オレとみすずで謝罪の場には、行かなければならない</p><p>いっそのことわたくしも一緒に参りましょうか</p><p>


　素子はそう言うが、その表情は曇っている</p><p>それも1つの手だと思うけれどミナホ姉さんや翔姉ちゃんに相談した方が良いと思うよあんまり親しくない名家同士だから、色々と事前に打ち合わせないといけないことがあるだろうし</p><p>


　お互いの警護役の人数とか

　そもそも面会する会場だって、向こうの指定してきた場所で了承して良いのかっていう問題がある</p><p>とにかく細かいことは、翔姉ちゃんに頼むしかないよ</p><p>


　翔姉ちゃんのことだから、すでに調整してくれているだろうけれど</p><p>ただ石神家とコンタクトすることで、良いこともありますわ</p><p>殿は、アニエスさんが家族にしたいと言っていた子のことを覚えていらっしゃいますね</p><p>ああ慶良間レオナさんだろ</p><p>


　アニエスと同学年で超お嬢様校の同級生だから、12歳

　とても美しい子だと聞いている

　だけど、慶良間家は名家でも、香月家と付き合いが無い家だから

　どうやって接触するか、探っているところだった</p><p>確か酒造会社の創業者一族の子でそこのビールは、香月家の企業では飲まないんだよな</p><p>


　企業グループごとに、飲むビールのメーカーが決まっているという話は、渚から聞いていた

　香月家の支配下の企業では、慶良間さんの家のビールは飲まないことになっているんだから付き合いが無いのも当然だ</p><p>はい、香月グループと慶良間酒造の取引はありませんでも</p><p>石神家と慶良間酒造は、昔から深いお付き合いをしているんですよ</p><p>


　石神家を通して、慶良間家と接触するルートが得られる</p><p>みすずと美智がやっと合流何年ぶりなんだろ</p><p>父が、デイサービスでウンコ漏らして帰って来ました</p><p>父のオムツを替える日々</p><p>現在の登場人物　一覧表</p><p>主人公の家族</p><p>◇お屋敷の居候</p><p>・白坂雪乃／16歳主人公に犯され、現在妊娠中登山ロープ並みにブッ太い神経の持ち主現在、自分のテレビ番組を持っているあんたこのバカ</p><p>・奈島寧／１８歳美しすぎる少女家族を犯罪組織に殺されている上辺の明るい性格は作ったもので、本当は大人しい本名は、奈島寧子ヨッちゃん</p><p>・マルゴ・スタークウェザー・クロモリ／19歳金髪碧眼のアメリカ・インディアン今は黒森家の養女格闘家に転身した</p><p>・高梨克子／21歳黒い森の元娼婦お屋敷の家事を司る爆乳美女パン屋になる夢があり、今は主人公の高校のパン技能士コースの講師をしている</p><p>・片貝渚／21歳黒い森の元・娼婦お花屋さんを経営</p><p>・黒森アニエス／12歳お屋敷の地下に幽閉されていた金髪の日仏ハーフ美少女</p><p>・キョーコ・メッサー／年齢不詳国際的犯罪者異常なまでに強い同性愛者黒森家の父親役</p><p>◇主人公のセックス奴隷</p><p>・黒森マナ／14歳旧・白坂舞夏雪乃の妹主人公のセックス奴隷１号スーパーモデルを目指しているお兄ちゃん</p><p>・星崎可奈／17歳テニス部２年生で１番の美人ノブ</p><p>・喜代原愛／16歳主人公と一緒にパンを焼いている１年生で1番の美少女思考スピードがゆっくり吉田くぅん</p><p>・吉田エリ／13歳関西から来たヤクザの娘の双子の片方一人称がわたし</p><p>・吉田リエ／13歳関西から来たヤクザの娘の双子のもう一人一人称がうち</p><p>・高畑茉莉花／16歳長い髪のピアノ少女エリカの姉大人しい性格だが、実は女の子も好き公くん</p><p>・アーニャ／年齢不詳コードネームニキータ・ゴルバチョフミス・コーデリアのペットから主人公の女に</p><p>◇名家＆超お嬢様校の生徒</p><p>・香月みすず／17歳名家・香月家の令嬢主人公の公式パートナー趣味は、おしっこ披露旦那様</p><p>・香月瑠璃子／15歳香月家の令嬢でみすずの従妹祖父から3000円で売り飛ばされて、主人公のセックス奴隷に趣味はハメ撮りお兄様</p><p>・香月美子／18歳みすずと瑠璃子の従姉瑠璃子のお付きに戻るまだ処女</p><p>・香月重孝／82歳みすずたちの祖父名家・香月家の現当主</p><p>・狩野桜子／16歳香月家と並ぶ３大名家の１つ、狩野家の令嬢あなた</p><p>・栗宮素子／17歳名家・栗宮家出身の武闘派お嬢様栗宮流槍術師範花嫁修業として料理などは全て完璧にこなせる才媛殿</p><p>・鞍馬ありす／13歳元名家・鞍馬家令嬢鞍馬家の没落で、主人公のセックス奴隷となった主様</p><p>・鳥居まり子／16歳トリイ電子の社長令嬢名家・狩野家の血を引いている準・名家の娘公</p><p>・安奈エリカ／14歳大手監査法人代表の娘中等部のスター変態セックスに興味がありすぎる美少女公さん</p><p>・水島可憐／12歳名家水島家の令嬢水島家に対する罰として香月家に預けられたことになっているが、実際は主人公のセックス奴隷となった公お兄様</p><p>◇警護役少女たち</p><p>・工藤美智／15歳中学３年生みすずの警護役工藤流古武術の達人小柄で日本人形のように美しいつるぺたご主人様</p><p>・イーディ／16歳褐色金髪のアメリカ人武闘少女ニューオリンズの暗殺教団の技を使う日本語が変なのはわざと身体機能と頭脳がどちらも常人を越えた、とんでもない天才児現在は格闘家に転身中Darling</p><p>・安城ミタマ／18歳元・鞍馬家の警護役戦闘力に特化し過ぎているスタイルの良い美少女主様</p><p>・安城キヌカ／13歳元・鞍馬家の警護役ミタマの妹ステルス・キヌカとしても活躍</p><p>・アーデルハイト鹿取／13歳まり子の元・警護役日独ハーフハイジ</p><p>・不知火江／17歳通称・シエ桜子の元警護役だったが、自信喪失している今はお裁縫係としてお屋敷にいるまだ処女</p><p>・御厨くるみ／14歳栗宮素子の警護役なのだが、ふんわり髪の可愛い少女素子と共に修行したため、槍と料理が上手いお殿様</p><p>・黒瀬安寿／15歳名家・石神家の警護役だったが、主人公の専任警護役にお下げ髪の美少女スイスの中学を飛び級で卒業している</p><p>◇香月セキュリティサービス</p><p>・藤宮麗華／香月セキュリティ・サービス行動隊長普段は男装の麗人キョーコさんとの戦闘特番のテレビ放送で全国的な有名人にレイちゃん我が君orお兄ちゃま</p><p>・木下涼子／香月セキュリティ・サービスのトップエリート警護人元、バンバルビー３いつもニコニコしているが、粉砕フレイルで誰でもブッ倒す怖い人まだ処女</p><p>・鷹倉月子／18歳人の心を読み、肉体を操作できる巫女の力を持つ３姉妹の長姉公様</p><p>・鷹倉夜見子／14歳通称・ヨミ巫女３姉妹の真ん中強気な性格のロリ巨乳先生</p><p>・鷹倉ルナ／12歳巫女３姉妹の末っ子ボクっ子兄さん</p><p>・鷹倉コヨミ／12歳ルナたちの従妹内気で身体が小さいまだ処女</p><p>・ドリィ・ルゥ／16歳キョーコが東南アジアから連れて来た少女暗殺者のリーダー格武闘派</p><p>・アナ・ルゥ／14歳ドリィの妹姉と同じ電動ドリル槍を使う武闘派</p><p>・ペニー・スゥ・エレクチオーネ／13歳イタリア系</p><p>・ヴァギィナ・クワトロ／17歳金髪フランス系だけど顔立ちは東洋系</p><p>・オソソ・オボコ／14歳アフリカ系背が高くてスラッとしている髪は乳白色に近いブロンドで、眼はペールブルー武闘派</p><p>・フェラ・千代／15歳父親は日本企業の駐在員で、母親はロシア人オカッパの黒髪に、切れ長の涼しい瞳でも、肌は白い</p><p>・アンネ・ロゼ・アゲマンダー／16歳ドイツ人と中央アジアのトルコ系民族のハーフドングリみたいな大きな瞳肌は褐色髪は焦げ茶武闘派</p><p>・イン・ラン／13歳中華系の双子三つ編み武闘派</p><p>・イン・リン／13歳双子のもう一人ジョイトイとも呼ばれる武闘派</p><p>・アクメ・イク・エクスタシー／15歳母親はギリシャ系の娼婦黒髪に白い肌で鼻高背が高い細身のスラッとした身体</p><p>・クンニ・マンジール・カウパー／11歳南インド系長い黒髪を後ろに垂らしている落ち着いた雰囲気で肌の色は濃い</p><p>・オルガ・ズム・ダイクン／12歳コーカサス地方出身黒髪で、とても大人びた美人顔子供らしさがまったく無い武闘派</p><p>・クリト・リリス／１４歳ペルシャ系ビビリな性格</p><p>◇国際犯罪者◇その他</p><p>・ミス・コーデリア／年齢不詳キョーコのパートナーロサンゼルスの犯罪組織の幹部ほとんど家族みたいな状態でお屋敷に居ることが多い</p><p>・イーニーとミーニー／年齢不詳ミス・コーデリアのペットの双子</p><p>家族でない人たち</p><p>◇黒い森関係者</p><p>・岩倉幸代／１８歳黒い森の現役娼婦淫乱変態、生徒会長</p><p>・戸野内珠代／27歳引退した元娼婦スタイリスト見習いだが、ラブホテルを経営している娼婦候補生たちの講師も勤めている</p><p>・矢沢／香月セキュリティサービスの代表香月老人の腹心</p><p>・工藤優作／４２歳美智の父親裏の仕事専門の警護人裏部隊を率いている</p><p>◇名家の人たちとその警護役</p><p>・歌晏雲英／82歳名家・歌晏家の当主桃子の祖父</p><p>・石神瑞希／16歳名家・石神家の令嬢主人公に犯され、処女喪失</p><p>・鞍馬美里／18歳名家鞍馬家の令嬢ありすの姉碁の才能がある</p><p>・住友桃香／17歳ショートカットのスポーツ美少女モモカ敬語</p><p>・白旗せつな／17歳黒髪ロングの和風巨乳美少女ツンデレ</p><p>・朝比奈希美／16歳茶髪ツインテールのクゥオーター美少女黒森くん</p><p>・徳大寺園子／17歳関西ヤクザたちに輪姦された経験あり</p><p>・黒沢直子／17歳関西ヤクザの娘美人でないので犯されなかった</p><p>・工藤遙花／18歳チーム・クロモリ所属美智の姉去年の女子高生空手チャンピオン調子に乗りやすい</p><p>・剣道マリア／17歳チーム・クロモリ所属元・天童乙女巫女に記憶を操作されて別人になった</p><p>・グレース・マリンカ／21歳チーム・クロモリ所属格闘にしか興味が無い性格本名は尾上ジュン元女子レスラー</p><p>・ライン晴子／17歳ゴールデンバウム・ジム所属本名は緑川晴子</p><p>・大ポロン・カリスマン／27歳超実戦空手トミー・アシダ道場所属インチキ京都弁を使う</p><p>・モンキー・ミミ／26歳超実戦空手トミー・アシダ道場所属萩原美々子</p><p>◇芸能界の人たち</p><p>・サイトー・ユーキ／17歳（西塔夕貴）デススター・プロモーションM＆M・セクションF所属のアイドル</p><p>・藤森リンダ／26歳　サイトー・ユーキのマネージャー</p><p>◇高校の生徒</p><p>・竹芝百合香／18歳女子陸上部キャプテン陸上を武道だと考えている</p><p>・松下真樹／16歳茉莉花と同じ高校の音楽科のピアノ少女お団子頭にしている切れ長の眼の大人しそうな子</p><p>・松下美樹／14歳真樹の妹大きな瞳のボブカットバイオリン少女</p><p>・五十嵐イズミ／16歳茉莉花と同じ高校の音楽科の声楽科少女制服の上に黒の革ジャン化粧が濃くて、目付きが悪い</p><p>◇名前だけ出ている子たち</p><p>・慶良間レオナ／12歳慶良間酒造の娘アニエスが家族にしたがっている美少女</p><p>


　水島ノエル／14歳可憐の従姉水島家分家で水島製薬の社長の娘可憐をいじめていた</p><p>・水島ローラ／15歳水島ノエルの姉イジメとは無関係</p><p>・水島ヨーコ／17歳水島ノエルの姉妹に命じて可憐をイジメていた</p><p>再確認しておかないと私が困るのでまとめてみました</p><p>再登場しそうな人のみ取りあえず</p><p>翔姉ちゃんとレイちゃんの年齢は最初に登場させた時の設定が若すぎなんですよね</p><p>調整しないといけないんですが</p><p>1418．次のミッション／風呂場の会話</p><p>でも石神家の今の当主ってどういう人なんだ</p><p>


　大浴場の脱衣所でオレを待っていた、みすず、美智、可憐、素子

　オレはその中の素子に尋ねる

　素子の栗宮家と石神家は近い間柄らしいから、みすずたちよりもよく知っているだろう</p><p>オレは石神憲王ってのと石神瑞希と会ってみたけどあんまり良い印象は無いぞ</p><p>


　息子があれだけ、威張ってるだけの馬鹿なんだから親だって大して変わらないと思う</p><p>それは殿のご想像通りだと思います今回のことも、黒森家にではなく、香月家に対する謝罪がしたいとおっしゃっているわけですから</p><p>


　石神兄妹が迷惑を掛けたのは黒森家のオレにだ

　香月家ではない

　つまり、家柄の低い黒森家には詫びる気はない

　あくまでも、オレが香月家のみすずのパートナーだから香月家を怒らせたくないということだけで、謝罪の席を設けようとしている</p><p>ですが石神家も名家の一員ですから、香月家に弓を引く様なことはなさらないと思いますわ</p><p>


　石神家の謝罪なんて期待はできないけれど香月家を相手にする以上、馬鹿な振る舞いはしないか</p><p>大丈夫ですわ旦那様何か有れば、わたしの方で対応致しますから</p><p>


　オレの腕の中でみすずが微笑む</p><p>名家とのお付き合いは、わたしの仕事ですいつまでも、お祖父様のご威光をお借りするわけには参りませんから</p><p>


　みすずや瑠璃子たちを家族にした以上オレも、一生、名家の連中とつき合っていかなけりゃいけない

　その覚悟はできている</p><p>判った石神家といつどこで会うかは、みすずと素子で調整してくれ</p><p>


　オレは、二人に命じた</p><p>明日とか、無理だからな</p><p>


　明日は学園祭の振替休日で、学校は休みだが

　昼間は、デススター・プロの女性タレント部門を手に入れに行かなければならないし

　夜は</p><p>次の予定があるから、可憐の話は風呂の中で聞くよ</p><p>


　夜には、可憐が水島家の分家の姉妹からイジメを受けていた件で可憐を連れて水島家に行かなければならない

　12歳の可憐は、小さな声でオレに答えた</p><p>ええっと、その前に</p><p>


　そうだ忘れてた

　素子とはすでに顔合わせしているはずけれど</p><p>みすずと美智は、初めてだろ石神家から奪い獲った警護役の黒瀬安寿だオレの専任警護をやらせることになった</p><p>


　オレはルナと一緒に、オレの背後に控えていた黒瀬安寿を二人に示す

　この子は昨日からお屋敷に居るけれどみすずと美智は、さっき香月家本家から戻って来たばかりだから、黒瀬安寿とは初対面だ</p><p>く、黒瀬安寿と申します香月様、よろしくお願い致します</p><p>


　黒瀬安寿は、緊張した表情でみすずに改めて頭を下げる

　名家の警護役をやってた子だから香月家のみすずのことは知っているんだな

　主人だった石神瑞希は、みすずたちの通う超お嬢様校の生徒ではなかったけれど名家の一員なら、どこかのパーティなんかで会うかもしれないし

　黒瀬安寿は、できる子だから事前に全ての名家の人間の顔と名前を記憶しておくぐらいのことは、やってきているだろう</p><p>香月みすずです旦那様より、あなたは、なかなか良い資質の持ち主だと聞いています</p><p>香月みすず様の専任警護役工藤美智です</p><p>


　オレの足にしがみついたまま美智も安寿に名乗った</p><p>しかしご主人様の専任となるには、あなたの肉体は鍛錬が足りていませんね</p><p>す、済みません鍛錬いたしますっ</p><p>


　ペコペコと美智に頭を下げる安寿

　オレの足にしがみついたままでも、美智の発する気が黒瀬安寿を圧倒している

　ええっと2人とも同じ年齢なんだよな

　美智は中学3年の15歳

　黒瀬安寿はヨーロッパで飛び級して、中学を卒業してきているけれど、やっぱり15歳

　いや、そんなことよりも</p><p>美智この子は、あんまり鍛えすぎないで欲しい</p><p>


　怪訝な顔をしてオレの顔を見上げる美智

　オレの足を掴む力が弱まる</p><p>彼女には、オレの警護役をやらせるだろそうなるとさずっと、オレの学校に居ることになるだろお前たちの学校とは、条件が違うんだよオレの高校とは</p><p>名家の令嬢なら学校に警護役が付いてるのは当たり前のことだけれど、オレの学校は違うオレの日常生活でに警護役とハッキリ判るような子が常に居るのは変だし、オレの高校では目立ち過ぎる</p><p>イーディも、ミタマもなかなか目立つ存在だと思いますが</p><p>それはその通りなんだけれどでも、イーディは留学生という設定で、オレやメグのクラスメイトになっているしあいつはスゴくの明るくてオープンな性格だからオレたちと、いつも一緒に居るのが変でない雰囲気をずっと作ってくれててるんだよ</p><p>そうやって、今まではイーディが、オレやメグたちをガードしてくれていた</p><p>ミタマはちょっと違うしなだいたい、ミタマはなでしこ科だから、オレたちとはクラスが違うし</p><p>


　どっちかっていうと美里たちなでしこ科の娼婦候補生や月子のガードをしている

　普段は昼休みのパンを売る時間と放課後しか、オレのところには来ない</p><p>だけどイーディはもうすぐマルゴさんたちと格闘技の試合でアメリカに行くだろだから、オレたちは、イーディが居なくても、自分たちの身を守れる体制を早急に作らないといけないんだ</p><p>だいたい美智やイーディみたいな人材は、なかなか居ないんだよお前たちみたいな有能過ぎる警護役は</p><p>


　警戒も戦闘もハイレベルで、何から何まで1人で全部やれるなんていうのは美智やイーディみたいな天才児だけだ

　そんな娘が、世の中に何人も居てたまるか</p><p>何より全ての警護役が、美智やイーディみたいなオールラウンダーになることを目指す必要は無いはずだそれぞれが、得意な分野を受け持って連携して行動した方が良い今後は複数の警護役で、チームを組んで行動していくようにするべはなんだ</p><p>


　家族は増えている

　どんな状況でも、敵から身を守ることができるようにするには、ガードの人数を増やすしか無い</p><p>だから、黒瀬安寿はしばらくは警戒専門にしようと思っているガードとしての能力は、最低限のことができればいいオレたちの敵が、まさかあの娘が警護役なはずはないと誤認させるぐらいが丁度良いんだ</p><p>


　黒瀬安寿の見た目は、小柄で可愛らしい子だ

　警護役であることを、普段は隠しておく方が良い

　彼女には広い視野で危険な敵の接近だけを警戒してくれればいい

　排除や迎撃は、別の警護役にやらせる</p><p>なるほど、父上のやり方ですね</p><p>


　美智の父親の工藤さんは配下のフリー警護人たちを上手く使う

　自分が囮になって敵を引き付け、他の人を使って、相手を探索したり、先制攻撃したりする</p><p>確かに、みすず様たちの学校は、わたくしも居りますし香月セキュリティサービスによる警備体制もできていますが</p><p>


　超お嬢様校は、名家の娘たちを護るためにジッちゃんと歌晏さんが手を入れまくった学校だから警護を心配する必要はない

　美智とハイジだけでなく、巫女の力の持ち主もヨミ、ルナ、コヨミちやんと3人も配置してある</p><p>ご主人様の学校の方は、イーディが居なくなると、大幅な戦力減となります</p><p>ああミタマは、戦闘力特化だから警戒能力や指揮能力には問題があるからな</p><p>


　ミタマには、冷静に全体を見渡すことはできない</p><p>だから、この子を敵の接近を素早く探知できて、交戦中も俯瞰して全体を見通すことのできる人材に育てて欲しいんだ</p><p>


　美智が改めて、しげしげと黒瀬安寿を見る</p><p>なるほど磨けば輝く逸材だとは感じます</p><p>それと、この子の他に昨日からの外国の子たちの中で、警護役になりたいと希望する子が何人か出て来ると思うそっちもオレの高校に配置することになるだろうけれどまあ、使えるようになるまでにはかなり時間が掛かると思うけれど</p><p>


　13人の少女暗殺者たちのうち今朝までに、槍を捨てた子が5人

　朝のトレーニングに来た残り８人ドリィ、アナ、アンネ・ロゼ、オソソ、イン・リン、イン・ラン、オルガ、クリトの中からさらに脱落者が出るだろう

　それでも警護役を選ぶ子は何人かはいると思う</p><p>まだ日本語が判らない子たちだから、もちろん日常生活の中での警戒役なんてのは無理だ今までは、相討ち狙いの一撃必殺の闘いしかやってきていない子だから現状では、危なくて戦闘も任せられない</p><p>


　それでも、オレはあの子たちが望むなら立派な警護役にしなくてはいけない</p><p>当面は、オレの高校の方は、黒瀬安寿とミタマのチームで保たせることになるだろうけれど半年後をメドに、黒瀬安寿を中心にして、外国の子たちも交えた、多人数の警護チームが組めるようにしたいんだ</p><p>


　オレの提案に美智はオレの足元から、すっと立ち上がり</p><p>承知致しました翔お姉様や、イーディ、ミタマ姉たちと相談して、プランを作成致します</p><p>


　オレにそう言うと</p><p>あなたもよろしいですね</p><p>


　黒瀬安寿にそう告げた

　黒瀬安寿はすっかり緊張して、また同じ年齢の美智に頭を下げた</p><p>では服を脱ぐのです</p><p>


　美智が、ギロリと黒瀬安寿を睨む</p><p>服を着たままだとお風呂に入れないからですよ</p><p>


　ルナが、脅える黒瀬安寿に微笑みながら脱衣を始める</p><p>ああ、早いとこ汗を流して着替えて出掛ける準備をしないといけないからな</p><p>


　松下姉妹のお祖父さんと会う時間は決まっている</p><p>旦那様は、わたしと素子さんで</p><p>


　オレの服は、みすずと素子が脱がしてくれる</p><p>早く脱ぐのですわたくしたちが先に風呂場に入って、もう一度、室内を確認しご主人様をお迎えしなくてはなりません</p><p>


　美智は、するるっと着ていた薄手の肌襦袢を脱いで、全裸になった</p><p>は、はぁ判りました</p><p>


　黒瀬安寿は、覚悟を決めたらしくおずおずと服を脱いでいくが

　黒瀬安寿の声に、美智が反応する</p><p>わ、わたくしはく、工藤さんをどの様にお呼びしたらよろしいのでしょうか</p><p>


　美智は昨日のうちに黒瀬安寿の情報を聞いているはずだから、自分たちが同学年だということは知っている

　先輩もお姉様も美智と黒瀬安寿の間では使えない

　美智は、3秒ほど考えて</p><p>呼び方などすぐに変わると思いますが</p><p>


　一緒に行動して関係が深くなっていく度にオレたちは相手の呼び方を変えていく</p><p>とりあえず、わたくしのことは工藤ちゃんと呼びなさいわたくしも、あなたを黒瀬ちゃんと呼びます</p><p>工藤ちゃんです黒瀬ちゃん</p><p>


　工藤ちゃんという呼び方懐かしいな

　オレも美智と知り合ったばかりの頃にそう呼んでた時期がある</p><p>わ、わかりました工藤ちゃん</p><p>


　　　＊＊＊＊＊＊＊＊＊</p><p>黒瀬ちやんも、それなりに鍛えているようですがこの辺りの筋肉が、もう少し必要ですねこの肉体のままでは、わたくしたちが求める最低限レベルのガードには達しません</p><p>


　裸の美智が裸の黒瀬安寿の背中を触りながら、そう言う</p><p>は、はい済みませんえっと、工藤ちゃん</p><p>


　言葉だけ聞いていると親しげだが黒瀬安寿は、ただただ美智の強い気の圧力に参っている

　美智みたいなタイプの警護役と話すのは初めてなんだろう

　イーディは誰にでもフレンドリーだし、ハイジやレイちゃんはプロ警護人としての教育が完璧だから、判りやすく丁寧に話す

　香月家のような大名家の警護役を勤めている美智は他の子とは、人との関わり方が違う</p><p>黒瀬ちゃんはご主人様とのセックスは、まだなのですね</p><p>は、はいそ、それはまだです工藤ちゃん</p><p>で、でもそのうちいえ、近いうちにそういうことになるみたいです工藤ちゃん</p><p>


　当たり前のようにみんなが言うから黒瀬安寿も、もう、そうなるものだと諦める気持ちになってきたようだ</p><p>急ぐことはありませんご主人様は、きっと、黒瀬ちゃんに素晴らしい経験をお与え下さります</p><p>黒瀬ちゃんの自身もセックスを体験することによって変わりますより強く思慮深くなれますわたくしも、そうでした</p><p>


　美智はつるぺたの胸に手を当てる</p><p>そ、そうなんですか工藤ちゃん</p><p>


　黒瀬安寿は戸惑っているが

　しかし、15歳の黒瀬安寿の裸身はまだ成長中だけれどなかなか美しい子だ

　ふくらみかけの胸は、つるぺたの美智を追い越しているけど

　頭が小さく、手足が長い全体のバランスが良いんだな</p><p>それでいてお尻はぷりつとしているなかなか、抱き心地が良さそうな身体だ</p><p>はい、旦那様こちらにどうぞ</p><p>


　全裸のみすずが、オレを洗い場に連れて行く

　大浴場の風呂は沸いているけれど、ゆっくり湯船に浸かっている時間は無い

　さっさと1日パン工房で働いた汗を、洗い流さないと

　まずは、熱いシャワーを浴びて</p><p>旦那様の右側はわたしが左側は素子さんが洗います可憐たちは正面を</p><p>


　みすずが、他の子たちに声を掛ける</p><p>ルナさんも、わたくしと一緒にご奉仕致しませんか</p><p>


　可憐が、同じ12歳のルナに声を掛ける

　この子は、本当に人に気を遣う優しい子だ</p><p>ボクは兄さんの学校で、お姉さんたちとしてきたばかりですから</p><p>


　ルナは遠慮するこの子も、こういう性格だ</p><p>では、わたくしたちで</p><p>


　素子の号令で素子、みすず、可憐の手がオレの肌の肌に伸びる

　ボディソープの泡が、オレの身体に優しく塗られていく

　みすずと素子は、自分のおっぱいを泡だらけにして、オレの背中に擦り付けていく

　可憐の可愛い手が、オレの胸を擦っていく</p><p>可憐の件ですが</p><p>


　みすずが、オレの身体を洗いながら言う</p><p>ルリルリから詳しいことは聞いていますが</p><p>


　可憐が同じお嬢様校の生徒である分家の姉妹からイジメを受けていたというのは、昨日、みすずが留守の時に出た話だった</p><p>これは、香月家にも関わることですので厳しく対処しなくてはならないと思っています</p><p>


　可憐の実家の水島家は不祥事を起こした責任を取って、今は名家から格下げになっている

　その代わり、経営が悪化していた水島家の企業グループは、香月グループが受け入れて経営再建している

　また娘の可憐が罰として、香月家に預けられているということになっているが、実際は黒森家でオレのセックス奴隷になっている

　将来、水島家が名家に復帰する時には可憐の生んだオレの子が、当主になるというのが香月家が、水島家再建に手を貸す条件だった

　水島家には本家とは別に製薬会社を興して成功した分家があって

　分家だから、水島本家の他の企業のように、香月グループの傘下に入ることはなかったけれど

　水島本家が、名家から格下げされたことは恥だと感じていて</p><p>その分家の娘の水島ヨーコという娘が、水島本家に腹を立てて</p><p>妹の水島ノエルを使って本家の娘の可憐に、酷い嫌がらせをしていたらしい</p><p>


　彼女たちからすれば、不甲斐ない水島本家に対する怒りからの行為なんだろうが

　今の可憐は、香月家の預かりという身分だ

　可憐に手を出すことは、香月家に手を出すことに等しい</p><p>それはそれとして粛々と処分しなくてはいけないことですがそれよりも、わたしは可憐が旦那様にお願いしたことが問題だと思いました</p><p>


　オレへのお願い</p><p>可憐がオレに、水島ヨーコとノエルをレイプして欲しいと言ったことか</p><p>


　可憐は自分をイジメた少女たちを辱めることを望んでいる</p><p>そうですそのことについて、こちらのお屋敷に戻ってから、可憐と少し話し合いました</p><p>


　みすずが、可憐を見る

　可憐は、ちょうどオレの股間を洗い始めたところだった</p><p>はいわたくしも、昨日、アニエスさんに言われたことが気になっていました</p><p>


　12歳の可憐が言う</p><p>アニエスさんがおっしゃっていた通りだと思います公お兄様にセックスしていただくことは、ご褒美であって罰ではないのですね</p><p>


　そうだ可憐が、水島姉妹を犯して欲しいとオレに言った時に

　アニエスが、そんなことを言った</p><p>そうよわたしたちは旦那様にそんなことをさせてはいけないのよ</p><p>誰とセックスするかは旦那様がご自分で決められることであって、わたしたちがお願いして良いことではないわ旦那様には楽しいセックスをしていただきたいですもの</p><p>誰かのためにしなくてはいけないセックスなんて、楽しめないですものね</p><p>


　素子も、優しく可憐に言う</p><p>はいわたくしも反省致しましたですから、水島ヨーコさんたちのご処分に関しましては、全て公お兄様にお任せ致します我が儘なことをお願いして申し訳ございませんでした</p><p>


　せっけんの泡の付いた、可憐の小さな指がオレのペニスを撫でていく</p><p>判った実際にどういう処分をするかは、その人たちに会ってから決めるよ</p><p>


　オレは快感を感じながら、そう答えた</p><p>その処分について旦那様にご相談したいのですが</p><p>


　んみすず</p><p>可憐に酷いことをした娘たちの家が経営している水島製薬という会社ですが</p><p>ああ、知ってるよ喉の薬なんかで有名な会社だろ</p><p>


　昔から、テレビコマーシャルなんかをやっているからオレでも知っている

　長年使われている名の通った薬を幾つも販売している力のある製薬会社だ</p><p>この際ですから水島製薬を手に入れてしまおうと思うんです</p><p>


　みすずは明るく言った</p><p>今、経営なさっている水島家の分家の皆さんから取り上げてわたしたちのものに</p><p>いずれ可憐の水島本家を名家として復活させるためにも、水島製薬という優良企業を手に入れるべきだと思います</p><p>書くスピードが戻らないですね</p><p>リハビリだなあ</p><p>統一地方選は、うちの選挙区は昨日からなのですが</p><p>ボーカロイドを使って初音ミクに歌で自分の名前を連呼させている候補者がいました</p><p>政治活動に利用していいのか</p><p>うーん何か納得できませんでした</p><p>1419．次のミッション／使えるモノは</p><p>・水島ノエル／14歳可憐の従姉水島家分家で水島製薬の社長の娘可憐をいじめていた</p><p>


　可憐をイジメた水島家の分家の娘たちその父親が経営している水島製薬を奪い獲る

　可憐が驚いてオレのチンコを洗っていた手を止める</p><p>可憐ご奉仕を続けなさい</p><p>


　みすずが、可憐に微笑む

　みすずと素子は、話をしながらオレの身体を洗い続けている

　泡まみれのおっぱいをオレの背中に擦り付けることも、忘れていない

　可憐の小さな手が、再びオレのペニスをボディソープの泡で包み込む

　オレは、そんな可憐を見下ろして</p><p>オレは可憐の意見も聞きたいな可憐は今の話をどう思う</p><p>


　12歳の元名家令嬢今はオレのセックス奴隷少女に尋ねる</p><p>何でもいいから、思ったことを話せお前の家に関わることだぞ</p><p>はい水島製薬は水島という名前ではありますが、水島本家とは関係の無い会社です水島家の分家の水島裕一郎という方が１代で、全てお一人で創業なさって、立派な会社に育てられたと聞いています</p><p>


　水島製薬は、可憐の実家の水島家とは関係が無い

　だからこそ、水島本家が没落した時にも無関係でいられた他の水島グループの企業のように、香月グループの傘下に入って企業再生されることもなかった

　水島製薬自体は、黒字の優良企業だったからだ

　そこまでは、オレも知っている</p><p>現在は創業者のお孫さんである、水島裕次郎さんが会社を継いでいらっしゃいます</p><p>その方が可憐に酷いことをした姉妹のお父様ですわ</p><p>


　みすずが、説明を足してくれた</p><p>そうでございますそうでございますが水島家の再興のために、水島製薬を裕次郎さんご一家から奪い獲るというのは、いけないことだと私は思います</p><p>


　可憐はそう言う

　自分をイジメた相手を可憐は、昨夜、レイプしてくれと言った犯される分家の娘を見たいと

　つまり、可憐個人は自分を苦しめた姉妹のことを、心の底から怒っている

　分家の一家が、経営している会社を奪い獲られることには反対する</p><p>うん可憐の気持ちは判る</p><p>


　オレは可憐に玉袋の裏を洗われながら、そう言った

　可憐の怒りは自分をイジメた水島ヨーコ・水島ノエル姉妹にだけ向けられている

　彼女たちの父親や家族に対して怒りを感じてはいない

　ましてや、水島製薬のような大企業を巻き込むとなると会社で働いている人たちにまで影響が出る

　そこまで大事になるようなことを可憐は望んでいない</p><p>今度は、みすずに聞きたいみすずは、何で水島製薬を奪い獲るなんて、キツいことをやろうと思うんだ</p><p>


　オレも高校生と中学生の娘2人のやらかしたことに対する罰としては、厳しすぎるんじゃないかと感じていた</p><p>実はこのことを言い出されたのは、お祖父様なんです</p><p>


　名家を束ねる家柄である香月家の当主であるジッちゃんの指示なのか</p><p>ジッちゃんがオレたちに水島製薬を奪い獲って来いって言ったのか</p><p>


　ジッちゃんが、香月家の当主という立場から指示したことならそれは絶対にやらなくてはいけないことだ

　ジッちゃんは、中途半端な考えでそういう指示はしない人だ

　何か深い考えがあるからオレたちに、そうしろと命じるんだろう</p><p>いえお祖父様は、指示はなさっていませんただそういう考えもあるぞとわたしにお話になられました</p><p>今回のことは、旦那様とわたしに全てお任せになられるそうですただ香月家として、正しい処分をするようにということと、今回のことを処理するためには、香月家のモノはいかなるモノも使って良いとおっしゃられてその後に、そうそう水島製薬を奪い獲って、水島本家の再建に使うということを考えても良いかもしれない実際にどうするかは、お前たちで考えて決めろとおっしゃっておられました</p><p>


　1つの案として示しただけなのか

　それが正解かどうかは、ジッちゃんは教えてはくれない

　何を選択するかはオレとみすずで決めろと</p><p>それでわたし、こちらへ戻る車の中でずっと考えてきたのですがやはり、この機会に水島製薬を手に入れるべきなんじゃないかと思ったんです</p><p>


　みすずが、オレの裸の肩に頬擦りする</p><p>水島製薬は良い会社なんですから手に入れて困ることはありませんわたしたちは、可憐の将来のことも考えないといけませんし</p><p>


　水島家再建にはもちろん多額の資金がいる

　その中核となる会社も必要だ

　元々、水島家の分家の会社で名前に水島と付いている優良企業を手に入れておくことは、可憐の未来のためには悪くないことなのかもしれない</p><p>ですが水島製薬は水島本家とは、無関係の会社でございます</p><p>


　可憐がまた手を止めて泣きそうな眼で、オレを見上げる

　可憐からすれば、他所の家のものを盗み取るというようなそういう、いけないことをする感覚なんだろうこの話は</p><p>素子はどう思う</p><p>


　オレは、みすずの反対側でオレの身体を擦っている素子に尋ねる

　素子も名家・栗宮家の令嬢だ意見は聞いてみたい</p><p>わたくしは獲ってしまうのもアリだと思いますわ</p><p>


　素子は、ニコッとオレに微笑む

　均整の取れた美しい裸身のおっぱいに、汗の玉が浮いていた</p><p>水島製薬は、それだけの価値がある会社だと思いますしそれに</p><p>


　ピンクの乳首の先をオレの腕に押し付ける</p><p>わたくしたちは、わたくしたちで自分の力で、生きていくことを考えなくてはいけませんから今、持っているものを守るだけではなく常に勢力拡大を考えていくべきですわ</p><p>


　素子は武闘派の令嬢だから、常に前向きな考えをする

　確かに、オレたちは香月家の庇護の下で生きていることに満足していてはいけない

　香月家が、ずっとオレたちの後ろ盾になってくれるかどうかは判らないんだから

　ジッちゃんは、高齢だし香月家には、面倒な分家や臣下たちがいる

　突然、クーデターを起こされる可能性だってある

　だから、ジッちゃんは香月家の裏の力である、香月セキュリティサービスを、オレに譲ってくれた

　ならば、表の力になるものも今の内に、幾つか手に入れておくべきなのかもしれない</p><p>でもそんな簡単にできることなのか水島製薬を手に入れるなんてことがさ</p><p>お前の娘が可憐を苦しめたから罰として会社を寄越せとか、無理だろ水島裕次郎って人は、水島家の分家の血筋だってだけなんだから香月家からの命令だって言っても従うとは思えないし</p><p>


　水島グループとは関係なく、自分の会社を大きくしてきたという自負もあるだろう

　香月家と水島家の本家が、名家同士の繋がりのことは、一応、知っているだろうけれど自分たちが香月家の命令に従わなくてはいけないとは、思っていないだろうな</p><p>何より水島製薬は、経営が順調なんだからオレたちが、どんな手を使ったって、会社を手放してくれるとは思えないよな</p><p>


　お金も充分にあるだろうし取引先とかもいっぱいあるだろう</p><p>言うことを聞かないと香月家が圧力を掛けるぞなんて脅しても、やれるものならやってみろって返されるだけなんじゃないのかな</p><p>それに、今の香月家の企業グループの経営は、ジッちゃんじゃなくて司馬さんがやっている</p><p>


　5月の騒ぎの時にジッちゃんはグループのトップを、重役だった司馬さんに任せた</p><p>司馬さんに、オレたちが可憐のことで頭に来ることがあったんで、香月グループの力を使って、水島製薬に圧力を掛けて下さいって頼んでも、やってもらえないだろ</p><p>


　そんな個人的なことで企業グループを動かしてくれるほど司馬さんは甘い人ではない

　優良企業の水島製薬とモメても、香月グループに得になることは無いのだから</p><p>なるほど具体的にどうするかという話になると難しいのですね</p><p>


　素子も考え込む</p><p>いえそれほど難しいことではございません</p><p>


　後ろに控えていた美智が口を開く

　美智はオレの女の中では、イーディに並ぶ天才児だ

　武術もスゴいが頭も良い</p><p>何か考えがあるの美智</p><p>


　みすずが２つ年下の美しい警護役に尋ねる</p><p>しかし、その話をする前に</p><p>ご主人様がすっかり泡々になっておられます</p><p>


　みすずも、素子も、可憐もすっかり話に夢中になって

　オレの身体を洗い続けているから</p><p>そ、そうね一先ず、旦那様にシャワーを</p><p>


　黒瀬安寿が、スッとシャワーのノズルをみすずに手渡す

　すぐに渡せるように、準備していたらしい

　こういうところで気が利くのがこの子の良いところだ

　うちの大浴場のシャワーは、ノズルの取っ手にハンドルが付いていてグイと握るとお湯が出る

　みすずが、オレにシャワーを掛けて全身の泡を流してくれた

　　　　＊＊＊＊＊＊＊＊＊</p><p>こういうことで、ございます</p><p>


　今度は美智が手で、オレの髪をシャンプーしながら、自分の考えを話してくれた

　みすずたちは、オレの周りに座って黙って、美智の話を聞いている</p><p>なるほど、水島製薬の株はそういうことになっているのね</p><p>


　素子が美智の知識に感心する</p><p>水島製薬に関しましては、昨夜のうちに様々なデータを調べておきましたので</p><p>


　美智は香月セキュリティサービスのデータベースにある会社情報を調べたらしい

　記憶力も抜群だから細かい数字まで、暗記している</p><p>ですからこの様にすれば、水島製薬をご主人様が手に入れることは可能です</p><p>


　美智はきっぱりと言い切った</p><p>事前の根回しが必要ですが水島家での話し合いは、明日の夜でございますから今晩と明日の昼間を使えば、充分間に合うと思います</p><p>そうね美智の計画なら、何とかできると思うわわたしでは説得するのが難しい方もたくさんいるけれどやってみるわ</p><p>


　みすずも頷く

　可憐は水島製薬を奪い獲るということを、まだ納得できていないようだ</p><p>可憐妹、わたくしは思うのですが</p><p>


　美智はオレのツムジをゴシゴシ洗いながら、可憐に言う</p><p>本当に水島製薬は、水島本家の力を借りないで、大きな会社に発展したのでしょうか</p><p>


　可憐は戸惑いの表情を見せる</p><p>それはだって水島製薬は、水島本家の企業グループとは、一切関係無い会社でございますから</p><p>本当にそう思いますか</p><p>もし、そう思うのなら可憐妹は世の中を生きる、人と人との繋がりというものを、理解していないのだと思います</p><p>ご主人様今回の件は、可憐個人の問題ではなく香月家の名誉に関する問題ですですから水島製薬については、徹底的にやってしまって良いのです</p><p>


　水島家本家の可憐が分家の娘たちにイジメられたということは

　可憐を預かっている香月家にケンカを売ったのと同じだ

　そのことは、オレにも判っていた

　水島家の分家と分家の経営している会社は、別だとオレは考えていた</p><p>いつもの黒い森の活動と同じですナメられたままではいけないナメたことをした相手には、百倍返しで罰を与える一罰百戒苛烈な罰を与えることで、こちらをナメる相手が出ないようにする</p><p>


　美智の言葉はいつものオレたちのやり方だ

　犯罪組織黒い森の</p><p>ご主人様は、水島ノエルという娘が、可憐妹に嫌がらせをしていたということを、わたくしたちの学校のどれぐらいの生徒が知っていると思いますか</p><p>いや可憐がイジメられていたことは、そんなに知られていないんじゃないか水島家の分家の子は、可憐が1人の時を狙って嫌がらせしていたって聞いたし</p><p>


　同学年のアニエスやルナやコヨミちゃんが、可憐とは別の授業を受けていている時にだけ、イジメを実行していたと聞いている

　だから、問題の発覚が遅れた</p><p>見えないようにコソコソとイジメていたんだろそれなら、知っている子は少ないと思うけれど</p><p>


　偶然、イジメの場面に出くわしたでもしない限りみんな、イジメの実態には気が付いていないと思う

　実際みすずたちは、気付いていなかった

　ルナやヨミが巫女の力で、可憐の心の中の影を読み取ったからそれで、可憐がオレたちに事情を話してくれたんだし</p><p>だいたいみすずたちの学校の生徒は、全員、可憐が名家の令嬢だってことを知っているわけだし香月家に預かりになっていることも知っているわけだし</p><p>


　可憐が預かりになったキッカケは、香月家の屋敷で行われたガーデンパーティだ

　あのパーティには、みすずたちの学校に通う名家の女の子たちがたくさん来ていたからみんな事情は知っている</p><p>だから水島家の分家の娘は、表立って可憐をイジメることはできなかったはずだよな他の生徒たちに知られないようにコソコソと嫌がらせをやっていたんだろ</p><p>それは非常に浅い考えだと思いますご主人様</p><p>


　美智は確信を持ってそう言った</p><p>どういうことなの美智</p><p>


　みすずも尋ねる</p><p>わたくしは思うのです可憐妹に酷いことをした下劣な娘はもちろん、その行為は、隠れて密かに行われ他の人間には見られないように実行されたのでしょうけれど</p><p>しかし嫌がらせをした犯人たちは、自分のした行為を親しい人間に話したとは考えられませんか</p><p>


　イジメをした人間が自分のイジメを仲間に吹聴する</p><p>わたくしたちの学校でも名家の本家の令嬢は、数が限られております</p><p>


　そうだ香月家のパーティに来た令嬢たちは２０人ぐらいだった

　あの時は、名家の令嬢でも警護役を連れている子だけを集めたパーティだったけれど

　警護役のいない名家の令嬢もみすずたちの超お嬢様校に通っているだろうけれど

　それでも、一般生徒よりは数が少ないはずだ</p><p>誇り高い名家の令嬢を侮辱するしかも、その令嬢は、香月家の庇護下に居るのですそういう令嬢に不埒な行いをしたということを、犯人たちは親しい仲間に面白おかしく語っているとは思いませんか</p><p>


　それは充分、考えられる

　イジメをするような卑劣な人間だ

　自分が可憐をイジメているということを仲間に得意げに話しているかもしれない</p><p>だからこの件は、徹底的に犯人を打ちのめさなければならないのです</p><p>


　オレたち香月家と水島家の内々の話で、決着を付けても

　水島家の分家の娘は、裏で可憐や香月家のことを馬鹿にして話し続けることになる

　問題の起点は、綺麗さっぱり処理しなければならない</p><p>ですから香月家は、心の底から怒っているだから、ここまで苛烈な罰を与えたということを世間に示さなければならないのです</p><p>


　預かった娘をイジメられたことで、親の会社を奪い獲るなんていうのはやり過ぎかもしれない苛烈過ぎるかもしれない

　だが、香月家はオレたちは、そこまでやる人間なんだと、見せつけなければ

　香月家の怖さをはっきりと示さなければ、またこんな事件が起きる</p><p>それでしたら水島製薬を奪い獲るぐらいのことは、しなければなりませんね</p><p>


　素子がそう言った</p><p>そしてみすずお姉様</p><p>香月様は、みすずお姉様に今回の件を処理するためには、香月家のモノはいかなるモノも使って良いとおっしゃられました</p><p>


　そうだみすずが、さっきそう言っていた</p><p>その香月家のモノの中には香月様自身も含まれております</p><p>


　ジッちゃん自身</p><p>判ったわわたしが説得できなそうな方は、お祖父様からお話していただくことにするわ</p><p>


　みすずは、すぐに美智の言葉の意味を理解する

　いや、ジッちゃんの言葉の真意を</p><p>お祖父様は、今回のことをわたしたちに任せるとおっしゃったけれどそれは、わたしたちだけで処理しろということではないのねお祖父様に相談することも、お祖父様に助けていただくことも、私たちの選択でやって良いことなのね</p><p>香月様は、香月家の持つ力を表の力も裏の力も、全て活用してみろとおっしゃっているのだと思います</p><p>香月家という巨大な力そのものを使いこなせるようになれと</p><p>


　美智がオレの髪にシャワーの湯を掛けていく

　シャンプーの泡が洗い流される間に、オレの覚悟は決まっていく</p><p>ですが、それでは水島製薬が</p><p>


　可憐はまだ戸惑っている

　12歳の少女には、強大な力を振るうことがただただ恐ろしいのだろう</p><p>可憐お前は苦しまなくて良い全て、オレが決めて、オレが腹を括って、オレが実行させることだ責任は全部、オレにある</p><p>


　オレは風呂場の椅子から腰を上げ、可憐の前に進む</p><p>美智、時間はまだあるか</p><p>10分少々でしたら</p><p>


　それだけあれば充分だ</p><p>可憐咥えろ</p><p>


　オレは、可憐の可愛らしい顔の前にグイとチンコを差し出す</p><p>出掛ける前に、もう一度射精させろ</p><p>昨日は、父のケアマネージャーの面談日で</p><p>今日は、脳梗塞で寝たきりになった兄の様子を見に施設まで行かないといけません</p><p>明日は、死んだ母の相続のことで証券会社へ</p><p>亡くなって7ヶ月経ちますがまだ終わらないのですよ10ヶ月経つ前に税務署に申告しないといけないんですが</p><p>母の会社も私が継いだのですがこれも税の問題で清算しないといけません</p><p>中小企業は、社長が赤字を会社に貸し付けるのが普通らしいんですが</p><p>母が自分の会社に貸し付けたことになっている戻って来ないお金が帳簿上、数千万円になっていて</p><p>これが、母の遺産として計算されてしまうので相続税が大変なことになるのです</p><p>とりあえず、今回は父に相続してもらうので、税金は発生しないのですが(配偶者には相続税がかからないので)</p><p>帳簿上、貸付金が残っていることに変わりがないので、今度、父が亡くなった時にまた税金が発生することになるんです</p><p>なので父が生きている内に会社を清算して、貸付金を消してしまわないといけないそうです</p><p>7ヶ月ずーっと面倒なことが続いています</p><p>1419．次のミッション／オレの女に手を出すな</p><p>


　大浴場の洗い場でオレは、裸の可憐の前に立つ

　膝立ちになった12歳の美しい令嬢がオレのペニスを両手で捧げ持った

　ペロッペロッ

　小さな赤い舌が、オレの亀頭の先を舐め上げていく

　可憐の粘膜の温かな感触にもの凄い勢いで、オレのチンコがそそり立っていった</p><p>気持ち良いぞ可憐</p><p>


　オレは、可憐の柔らかな黒髪を撫でてやる</p><p>怖くなったんだろ自分が原因で、色んな人に大きな影響を与えることになってしまうことが</p><p>


　オレの言葉に可憐がハッとする</p><p>舌を止めるな、まだ途中だぞ</p><p>


　可憐は、今度は唇でオレの勃起をしごき始めた</p><p>オレの経験がある自分のしたことが、予想を越えた結果になってしまったことが何度も</p><p>


　半年前のオレは白坂雪乃を犯したいだけだった

　だが、雪乃をレイプしたことでオレは犯罪組織黒い森の一員となり

　色んな人間の運命に深く関わることになってしまった

　人も殺したシザーリオ・ヴァイオラという極悪人だったけど</p><p>立ち止まって、自分の周りで起きていることを見直してみると愕然とするよ何で、こんなことになっているんだろうって思う</p><p>


　今の可憐もオレと一緒だ

　実家の水島家が没落したことも、まだ12歳なのにオレのセックス奴隷になってしまったことも可憐自身のせいではない

　もちろん学校で水島家の分家の姉妹にイジメられたことも

　自分をイジメた姉妹にお仕置きしてくれと、オレに願い出たことは可憐の正統な権利だと思う

　しかしそれが原因で、分家の姉妹たちの父親が経営している水島製薬をオレたちが奪い獲るという話になるのは

　可憐の想像のレベルを遙かに越えていたと思う

　自分の告発が原因で大きな企業の運命を左右してしまうことになるとは</p><p>でも怖くなっても、先に進むしかないんだ生きている限りは</p><p>オレたちは、いつも先に進もうとしているだけだ眼の前にあるもの、眼の前で起きたことを、一つ一つ確実に解決していってるだけだ</p><p>


　フェラチオしながら、可憐の美しい瞳がオレを見上げている</p><p>後から考えたら、もっとこうした方が良かったと後悔することもあるんだろうけれどとにかく、眼の前の問題を時間切れになる前に、全力でなんとかしていくしかないんだその時ベストだと思ったことをした方が何もしないよりは絶対に良いオレは、そう思うんだ</p><p>


　みすずや素子美智やルナや黒瀬安寿たちも、オレの話を聞いてくれている</p><p>何かすれば少なくても、状況は変わるもちろん、良く変わる場合だけじゃなくて、状況が悪化することもあるだろうそんな時はそんな時で、そこから状況が良くなるように、さらに行動してみる実際に、好転するまで何度でも何度でも、変化を起こしていくそれが大切なんだと思う</p><p>


　可憐の舌使いが、激しくなるそれでも可憐の瞳は、オレの眼を見上げている</p><p>大丈夫だお前にはオレが付いてる他の家族もいる可憐を可愛いと思っている、たくさんの姉たちがオレも他の女たちも可憐が苦しむような結果には、絶対にしない良い結果になるまで何度でも、どんなことでもするから</p><p>


　今回の問題は

　可憐がイジメの存在を、すぐにオレたちに知らせなかったことにある

　可憐は一人で、この問題を抱え込んでいた</p><p>可憐水島家の分家の娘たちによるイジメが始まった時、お前はすぐにオレたちに相談しなかったオレたちの力に頼ろうとしなかったそれはこれが水島家の本家と分家の問題から始まっていることでオレたちに知らせて良いことがどうなのか迷ったからだと思う</p><p>


　可憐自身が、水島本家の令嬢として水島家の恥を、オレたちに知らせることをためらったんだ

　オレに話せば、他の名家の娘たちから香月家や栗宮家や狩野家はたまた、桃子姉ちゃんの歌晏家にも、話が伝わるかもしれない

　それは家の恥を晒すことだ

　だからイジメが進行して、事態が悪化することになった</p><p>お前はまだ、名家の令嬢としてのプライドを持っている矜持と品格を失わないことそれは良いことだだが、忘れるな可憐</p><p>


　オレは可憐の瞳に言い聞かせる</p><p>お前はオレの女だ名家の娘である前に、オレのセックス奴隷だみすずや素子や美智や他の女たちの妹なんだ</p><p>


　可憐の瞳がオレを見ている</p><p>お前をイジメるヤツは、どんな人間も許さないお前の持ち主のオレが許さない徹底的にやり返す二度と可憐をイジメるようなやつが現れないようにするオレの可憐に手を出すなって、世界中に宣言してやるそうするって、オレが決めたオレが決めたから、オレが実行するだけだお前が責任を感じる必要はないんだ</p><p>


　可憐の瞳に涙が溢れていく</p><p>だから、可憐お前は、もうこんなことで悩むなどんな結果になろうとも全部、オレが、オレの意志でやることなんだから</p><p>


　フェラチオしたままオレを見上げたまま可憐の瞳から、大粒の涙が流れた

　この子は12歳の可憐はホンモノのお嬢様だ

　もっと、オレに甘えろとかもっと、オレに頼れとか命じても彼女のプライドが、そうさせてはくれない

　だから違う形で命じるしかない</p><p>お前のことも、お前の家のこともどうせ、オレがオレの意志でどうにかしてしまうからなお前がどんなに悩んだって意味が無いんだオレが、お前が幸せになるまで、絶対に諦めないで、状況を変え続けるからな</p><p>可憐は、オレとのセックスのことだけ考えてれは良いんだ</p><p>


　何があっても、オレが可憐を幸せにするという意味の言葉がそんな風に変化して、オレの口から飛び出した

　オレのペニスから唇を離して小さな手は、まだオレの勃起を握っているオレの亀頭と可憐の唇の間で、可憐のツバが糸を引いた</p><p>可憐はこっちに欲しいです</p><p>


　オレに見えるように大きくM字開脚する

　可憐の秘部は濡れていた

　涙で濡れた顔と同じ様に</p><p>犯して下さい可憐を、思い切り</p><p>待ってタオルを敷いてあげるわ</p><p>


　みすずと美智があらかじめ用意してあった厚手のバスタオルを洗い場の床に敷き簡易ベッドを作る

　可憐の言葉をみすずが遮る</p><p>いいのよ、今は可憐の時間だから遠慮しないで</p><p>可愛い妹が愛していただく時間を邪魔するつもりはないわ</p><p>


　素子も可憐に、そう言う

　香月家のみすずと栗宮家の素子可憐の水島家よりも、格の高い名家の令嬢たちの言葉だから可憐も素直に受け入れられる</p><p>それではお言葉に甘えて、失礼させていただきます</p><p>


　可憐がみすずたちの作ったタオルのベットに横たわり大きく足を開く</p><p>犯して公お兄様</p><p>


　可憐の小さな身体に、正常位で上から、のし掛かるッ

　可憐の狭い割れ目に剛直をググッと突きたてるッ</p><p>来て下さいっ</p><p>


　可憐の濡れた瞳がオレを見つめている

　オレは一気に</p><p>あああああーっっっ</p><p>


　可憐の中を押し開いていくッツ

　可憐の内部は、奥までしっとりと濡れていた</p><p>あっああーっああーっ</p><p>


　時間を掛けるつもりはない

　オレはぐっちょ、ぐっちょと、激しく腰を動かしていく</p><p>ひぃああっああっくぅぅぁあああーっ</p><p>


　大きな声で可憐は啼く

　可憐の幼いおっぱいが、オレの突き込みに合わせて、淫らに揺れている</p><p>気持ちいいぞ、可憐ッ</p><p>


　12歳の膣が、オレを締め付けている

　内側からとろけるように愛液が染み出している

　オレの亀頭が、可憐のぷっくりした子宮口を何度もキスしている</p><p>可憐も気持ちいいです公お兄様に犯されるの気持ちいいッ犯して公お兄様ずっと、可憐を可愛がって</p><p>ああずっと可愛がってやる犯してやるからな可憐</p><p>


　オレは絶頂を目指す

　今必要なのは、ゆっくりとした穏やかなセックスじゃない

　男が女を制圧する荒々しいセックスだ</p><p>ああーっああーっあああーっ</p><p>


　ああイキそうだ

　可憐は、大きく眼を見開いてオレの予兆を感じ取っている</p><p>はい下さい可憐の中にはしたない可憐の中に下さいっっっ</p><p>


　可憐も身体の奥で、淫らな炎が燃え上がった</p><p>ああーっ公お兄様ッ公お兄様ぁぁあああーっ</p><p>イクぞ可憐ッ</p><p>あっあああああッッッッッ</p><p>


　可憐が爆ぜた

　汗まみれになった身体で、下からオレにしがみつき

　ビクビクビクッと身体を痙攣させながらエクスタシーに跳ぶ

　びゅるるるっびゅるるるっ

　キュウキュウと可憐の膣に締め上げられながらオレのペニスが射精する

　可憐の子宮に白く濁った熱液を、ポンプみたいに送り込むっ</p><p>熱いぃぃぃっ</p><p>


　身体の一番奥で可憐は、オレの精液を受けとめていく

　オレが射精した後も

　可憐の絶頂は続いている

　びくん、びくんと身体を震わせてオレのペニスの中に残った精液も絞り出している

　オレがキスすると可憐は自分から、オレに舌を絡ませてきた

　すっかり火照った肌大きな声で喘いでいたから、口の中は乾いている

　可憐の大きな瞳が開いてオレを見る</p><p>可憐公お兄様の赤ちゃんが欲しいです</p><p>


　突然そんなことを言い出した</p><p>今すぐでも生んでみたい</p><p>すぐはダメだだが、絶対に生ませるから、楽しみにしておけ</p><p>


　オレの身体の下で、可憐の心臓がドクンドクンと鼓動している

　12歳の小さな胸が、大きく呼吸して上下していた</p><p>あの公お兄様</p><p>何だ、可憐</p><p>


　オレは可憐とまだ繋がったまま可憐のおっぱいを揉んで、楽しんでいた

　硬くなった乳首の感触を、手の平で味わう</p><p>水島家の分家に水島製薬とは別の家ですお兄様の奴隷に推薦できる娘が何人かおりますわ</p><p>家の恥となることでしたので今までは、申し上げられませんでしたでも、今ならお話できます</p><p>


　12歳のセックス奴隷がオレに言う</p><p>とても美しくて、頭も良くて、性格も良い娘たちでとても、可愛そうな環境で暮らしていますどうぞ、公お兄様のお力で、その娘たちをお救い下さいそして公お兄様のセックス奴隷として、可愛がってあげて下さい</p><p>


　可憐はそう、オレに言った</p><p>明日その娘たちも、水島家の本家の屋敷に来るように話しますですから</p><p>判った後は、どうするかオレが判断する価値のある子たちなら、オレの女にするそれでいいな</p><p>


　にっこりと微笑む可憐

　オレたちの下半身は、繋がったままだ

　今、可憐の子宮の中はオレの精液で満たされている</p><p>大好きです愛してますわ</p><p>


　可憐はようやくオレとの関係の良い距離感を見つけたらしい

　オレとはこういう関係で、やっていけばいいのだと</p><p>オレも愛しているよ可憐</p><p>


　オレは、もう一度可憐にキスした</p><p>ご主人様すでに予定時間を3分オーバーしています</p><p>


　美智が低い声で、そう言った</p><p>うわそれはマズイな</p><p>


　オレは慌てて、可憐からペニスを引き抜く

　可憐の小さな割れ目から、トローっと白い精液が滴った</p><p>お掃除させていただきますわ</p><p>


　みすずと素子が、オレのペニスを舐めていく</p><p>いや、二人とも時間が</p><p>せめてこれぐらいは、させていただきます</p><p>


　素子が、そう言って微笑んだ</p><p>美智も少し舐める</p><p>はい、みすずお姉様参加させていただきます</p><p>


　美智もオレの股間にやってくる</p><p>可憐はこれで安定するかな</p><p>アニエスと二人、淫乱少女ペアになってくれると有り難い</p><p>次話から松下姉妹の話に戻ります</p><p>残っている伏線</p><p>１．松下姉妹</p><p>２．水島家問題</p><p>３．芸能プロダクションを手に入れる話</p><p>４．アニエスが家族にしたがってる子(慶良間レオナ)</p><p>５．瑠璃子が紹介したいと言っていた子</p><p>６．石神瑞希リターンズ</p><p>７．アメリカでの格闘技大会</p><p>８．桃子姉ちゃんの処女喪失</p><p>９．コヨミ、木下さん、黒瀬安寿、シエ、美子さんの処女喪失</p><p>10．少女暗殺者たちの処女喪失(13人分)</p><p>こんなもんか</p><p>この間書きました、選挙にボーカロイドを使っている候補者のポスターを見たら</p><p>表現の自由を守りますだって</p><p>どうも、オタク層を取り込むつもりらしい</p><p>だけどボーカロイドの規約違反の政治利用は違うだろうと思いました</p><p>1420．次のミッション／行ってらっしゃい</p><p>パパ、お風呂が長いですの</p><p>


　と突然、大浴場のガラス戸が開いて

　金髪の美少女アニエスが、顔を出す</p><p>早く着替えて準備して下さいだそうですのっ</p><p>


　今夜のオレには、予定がある

　これから、ミナホ姉さんの持っている駅前のホテルに行って

　松下姉妹のお祖父さんと対決しなくちゃいけない</p><p>残念ね</p><p>仕方ないですわ</p><p>せめて、一舐め</p><p>


　みすずと素子と美智が、それぞれオレのチンコにキスをする</p><p>みんなで、パパとセックスしてたんですの</p><p>


　アニエスが、ちょっとムッとした顔でこちらを見る

　洗い場の床に敷いたタオルの上に寝ていた可憐が、起き上がり

　アニエスの方へ走っていく

　裸のまま太ももの間から、オレの精液を垂らしたまま</p><p>どうしたんですの可憐ちゃんお風呂場で走ったら、危ないですの</p><p>


　アニエスは、可憐の突然の行動に驚いている</p><p>アニエスさん、わたくしっ</p><p>


　可憐は、アニエスの前まで行くと彼女の手を両手で、ギュッと掴む</p><p>わたくしっやっと、アニエスさんがおっしゃっていたことの意味が判りましたっ</p><p>わたくしは可憐は、公お兄様に犯していただくために生まれてきた娘です一生、公お兄様にご奉仕いたしますわ</p><p>可憐ちゃん</p><p>


　アニエスは、ポカンとした顔をしている</p><p>やっと、判ったんですの</p><p>はいこれまで、何度も何度も、アニエスさんは可憐を導いて下さろうとしていたのに愚かなわたくしは、その意味を理解していませんでした</p><p>


　可憐は顔を真っ赤に紅潮させて、アニエスに言う</p><p>ですがたった今、判りました今、公お兄様に犯していただいて心と身体で理解しましたわたくしは可憐は、ここに居ていいのですねっ公お兄様に可愛がっていただいて良いのですねっ</p><p>


　アニエスはそんな可憐に、ニコっと微笑み</p><p>当たり前ですのっ最初にパパとセックスした時から、可憐ちゃんはうちの子ですのっアニエスの姉妹ですのっ</p><p>


　12歳の金髪ハーフ美少女が同い年の黒髪の令嬢に、抱きつく</p><p>ずーっとここに居て、アニエスや他の子と一緒にパパとセックスしてて良いんですのっ</p><p>はいそう致しますもう、可憐は迷いません</p><p>


　可憐も、アニエスを抱き締めた</p><p>やっと吹っ切れたみたいです可憐さん</p><p>


　ルナが、やって来てオレに言う

　ルナもアニエスや可憐と同じ12歳で同じ学校に通っている

　人の心を読むことができるルナは可憐の心の中を、ずっと見ていたんだろう</p><p>可憐さんのプライバシーに関わることだからボクたちも、今まで兄さんに報告できなかったんです</p><p>さっき可憐さんが、水島家の他の子たちのことを話していたでしょ</p><p>


　分家の水島製薬の娘たちの他にオレの奴隷に推薦できる子がいるという話のことか</p><p>ボクやアニエスちゃんやコヨミちゃんが居ない時に可憐さんのところに、イジメの姉妹の他に、相談の子たちも来ているんです</p><p>


　相談</p><p>可憐ちゃんは香月家の預かりになっているから</p><p>


　そうかみすずや瑠璃子と一緒に、同じ家で暮らしていることは、超お嬢様校の生徒なら、みんな知っている

　朝も夕方も、みすずたちと同じ車列で登下校しているんだし

　香月家の本家の娘であるみすずや瑠璃子に、直接、相談やお願いをするのは、ちょっとマズいけれど

　可憐を通して、香月家の令嬢たちに何かをお願いすることはできる</p><p>そういう子たちがいるから水島製薬のお姉さんは、妹に可憐さんをイジメさせているんです</p><p>


　単に名家だった水島家が格落ちしたことに腹を立てているのではなく

　格落ちしたのに、香月家に入り込んだ可憐に嫉妬している</p><p>でも、可憐さんは水島家の娘で、香月家にお世話になっている自分が他の生徒の相談の仲介をするのは間違っていると考えて、全て断っていたんですそれどころか、自分にそういう相談をする子がいることも兄さんやみすずさんたちには、話さないでいたんです</p><p>


　それも可憐の名家の令嬢としてのプライドからしたこと

　問題のあることを全て、可憐の中だけに閉じ込めていた

　イジメはさすがに大問題だし、ルナたちに心を覗かれていることは判っているから何とかオレたちに話してくれたけれど

　他の子たちから、一方的に相談されていることは話さないでいた</p><p>だけど今のセックスで可憐さんの中で、水島家の令嬢であることと兄さんのセックス奴隷であることの位置が逆転したから</p><p>もう何でもかんでも、兄さんに委ねちゃって良いんだって吹っ切れたんだよ自分が一人で悩むより兄さんに話した方が、何でもすぐに解決するって、やっと判ったんだ</p><p>それで水島家の他の娘も、可憐に何かを相談してたってことなのか</p><p>


　可憐は家の恥だから、今まで言えなかったと話していた</p><p>みすずたちの学校に通っている水島家の娘は可憐と水島製薬の3姉妹だけじゃなかったっけ</p><p>


　オレはみすずに尋ねる</p><p>ええ、そのはずですけれど</p><p>いえ、水島ではないですけれど月島さんの姉妹がいますわ確か、お母様が水島家のご出身です</p><p>


　みすずの言葉を素子が訂正する</p><p>ああお母様が女優の月島華英さんの</p><p>わたしたちの学校は芸能人の娘は、基本的に入れないんですけれど月島さんのお母さんは、名家に生まれた娘が女優になった方なので、特例で入学が許されたと聞いています</p><p>


　みすずが、オレに説明する</p><p>お父様の月島兵吾さんは名家月島家は、映画会社や商業大劇場の経営もなさっている家ですし</p><p>


　名家では珍しい芸能界に属している家の娘なんだ

　その家の娘たちから可憐は、何かを相談された

　それは香月家が持つ様な大きな力を使わないと解決できないことで

　しかも、可憐は月島家の姉妹をオレの奴隷にしようとしている</p><p>とりあえずみすずや素子で、調べてみてくれ翔姉ちゃんに聞いても良いし</p><p>


　香月セキュリティサービスは、常に名家の人たちについての情報をチェックしているから

　月島家の現在の状況についてのレポートも持っているはずだ</p><p>可憐からも、お前たちに詳細を伝えさせるから</p><p>かしこまりました殿</p><p>


　オレはシャワーのお湯を出して、セックスでかいた汗と

　チンコについた、愛液と精液と唾液を流し落とす</p><p>さ出るぞ</p><p>


　オレは浴室から、脱衣場へ向かう

　　　　＊＊＊＊＊＊＊＊</p><p>可憐とにかくオレは、次の仕事に行かなきゃいけない今の話も含めて、みすずと素子に詳しい話をしておいてくれ帰って来てから、オレも聞くけれどオレのいない間に、二人と相談して、明日の準備はしておいてくれて構わない</p><p>


　明日は月曜日だけど、学園祭の振替休日でオレは休みだ

　昼間はミナホ姉さんや寧と、芸能プロダクションを貰い受けに行く

　そして夜は水島家で、水島製薬の娘たちとイジメの件について対決することになっている</p><p>はい、判りました公お兄様</p><p>


　可憐は、満面の笑みでオレに返事する</p><p>パパ今、可憐ちゃんと相談したんですけれどアニエスと可憐ちゃん、このまま小学生のうちにパパの赤ちゃんを産むというのはアリかもしれませんのっ</p><p>アニエス妹今からでは、小学生のうちに出産するのは難しいですね</p><p>


　今は10月アニエスと可憐は、小学6年生

　小学校卒業までに、出産するのはちょっと無理だ</p><p>早産なら可能かもしれませんが生まれて来る子供も、母親になるあなたたちも、健康でいられない可能性が非常に高いですその計画は、ナシです</p><p>うん妊娠も出産も、もう少し後にしてくれ</p><p>それよりも可憐妹は、もっとご主人様とのセックスの上達を心がけるべきだと思います</p><p>あそうですね判りました可憐は、もっとセックスを頑張りますもっと公お兄様に歓んでいただけるセックス奴隷になります</p><p>


　屈託ない微笑みで、そう言い切る可憐

　迷いが消えたのなら今は、これで良いか</p><p>はいはいはーい、お話が済んだんなら、着替えてよっヨッちゃんの服はここねっ</p><p>


　寧がオレの着替えを持って来てくれていた

　オレの持っている一番良いスーツ

　腕時計なんかもミナホ姉さんのお祖父さんの遺品の高級品だ</p><p>先生がこれで行きなさいってさ</p><p>


　一代で巨大なドラッグストア・チェーンを築き上げた松下老人

　そういう人間と対するためには一番上等な服を着て行くのが妥当なのか</p><p>はーい、今は急ぐから他の子は、ヨッちゃんに拭いてもらったり、下着を穿かせてもらうのはナシねっヨッちゃんも、自分でさっさと服を着てそれから、ミィちゃんはヨッちゃんの髪に触らないでねっあたしがやるからっ</p><p>


　みすずは、オレの髪型をワイルドにしたがる傾向がある

　みすずは、ブラジャーを付けながら残念そうに、そう言った</p><p>ルナちゃんは、いつもの制服ねっ</p><p>


　ルナは超お嬢様校のセーラー服を着る

　この服ならちょっとした礼服よりも気品がある</p><p>黒瀬さんは、それを着てっサイズは合ってるはずだよっ</p><p>黒瀬安寿は黒いスーツが用意されていた</p><p>そらっ、急いで着てっ</p><p>


　　　　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

　スーツに着替えて廊下に出る</p><p>もう、他の人は玄関のホールに集まってるからっヨッちゃんとルナと黒瀬さんは急いでっ他の子は、お留守番ねっ</p><p>美智あなたも旦那様に付きなさい</p><p>


　みすずが美智に命じる</p><p>警護役が一人だけでは心配だわ</p><p>


　美智の服装もいつもの超お嬢様校のセーラー服だ連れて行くのに、問題は無い

　美智は黒瀬安寿を見て</p><p>そういうことですからよろしく</p><p>


　黒瀬安寿は、チラっとオレの顔を見る

　確かに、新入りの黒瀬安寿一人だけじゃ心配だ

　だからといって、松下さんのお祖父さんと会うのに警護役が外国人のイーディやハイジだと、警戒されてしまうだろう

　レイちやんじゃ、顔が知られ過ぎてるし企業家の松下老人は、香月セキュリティサービスの現場トップである翔姉ちゃんの顔も、知っているかもしれない

　ミタマも、今では有名人だし

　キヌカは、黒瀬安寿とは連携が取れない

　木下さんも、ブッ壊し屋だし

　ここは、美智に付いてきてもらうのが正解か</p><p>うん、美智頼む</p><p>


　オレはみすずの提案を了承する</p><p>そんじゃあ、行ってらっしゃーいっ</p><p>


　寧も留守番組だ</p><p>パパ、行ってらっしゃいですのっルナも頑張ってですの</p><p>行ってらっしゃいませ公兄様</p><p>


　アニエスと可憐は、仲良く手を繋いでオレを見送ってくれた

　　　　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊</p><p>あら、あんた出掛けるの</p><p>


　廊下で雪乃と出会った</p><p>雪乃こそ今、帰って着たのか</p><p>


　雪乃は制服姿のままだった</p><p>そうなのよ今日も、学園祭の様子を監視カメラで観てるだけの1日だったんだけれど帰りの車が、なかなか来てくれないんだもの</p><p>


　雪乃は、プンスカ怒っている</p><p>ああ今日は、色んなことがあったから運転できる人が足りてなかったんだと思うよ</p><p>


　学園祭で色々と手伝ってもらったから

　イーディもマルゴさんも、女子格闘家の皆さんたちを送りに行ったままだし

　可奈センパイも、今日は誰かが自宅まで送り届けてくれることになっている

　パン工房に残った子たちも、まだ帰って来ていないみたいだし</p><p>あたしの存在を忘れられちゃったみたいで頭にきちゃったわよまったく</p><p>


　怒る雪乃をオレは抱き寄せる</p><p>あんまり、プリプリするなよお腹の子供がか、カワイソウだ</p><p>あたしの方がカワイソウよ</p><p>


　オレは雪乃にキスする

　雪乃は、すぐに舌を絡ませて来た</p><p>行ってらっしゃい気を付けてね</p><p>


　唇を離すと雪乃はオレの眼を見て、そう行った</p><p>まあんたのことだから、どうせ心配してもムダなんだろうけれど</p><p>


　そして美智を見る</p><p>このバカのこと頼んだわよ</p><p>


　美智は、雪乃にいつもの無表情で返事をした</p><p>ようやく雪乃再登場</p><p>小池一夫先生が亡くなられたそうですね</p><p>主人公がヒロインをレイプした後に説教してホレさせるというムチャクチャなシステムを構築したのは、本当にスゴいと思っています</p><p>男しか読者のいない劇画誌や男性誌や昔の週刊誌で男の妄想世界そのものに、高尚な理屈と、見事なセリフ使いを組み合わせて、数々の素晴らしい作品を生み出されていました</p><p>高校生無頼控なんて、主人公が毎回レイプマン並みにレイプしながら犯したヒロインをメチャクチャな展開でホレされてにもかかわらず、どんどん捨てて次のレイプに向かうという</p><p>昔の劇画だから絵の方は今となっては、そんなにエロくないんですけれどね</p><p>ご冥福をお祈り致します</p><p>1421．次のミッション／パンの味</p><p>遅かったわね松下さんたちは先に車に乗ってもらったわ</p><p>


　玄関ホールに着くとミナホ姉さんは、もう来ていた

　いつもの漆黒のスーツを着ている</p><p>うんゴメン</p><p>謝らなくて良いわあなたたちが何をしていたか、全部聞いていたから</p><p>


　玄関ホールの脇にも、このお屋敷の監視システムと繋がっている小部屋がある

　ミナホ姉さんは、そこから大浴場でのオレたちの会話を聞いていたんだ

　いつものことだから、気にはならないけれど</p><p>美智さん水島製薬に関するあなたの提案、採用させてもらうわ</p><p>


　ミナホ姉さんは、美智にそう言った</p><p>公香月セキュリティサービスを動かしても良いかしら</p><p>


　香月セキュリティサービスの現在のオーナーはオレだからミナホ姉さんは、オレに許可を取る

　ミナホ姉さんも、香月セキュリティサービスの情報分析部門に在籍している</p><p>ちょっとネットに水島製薬に関する噂を流したいの</p><p>


　やはり警護役の方でなく、情報操作の仕事か</p><p>ああ、構わないよミナホ姉さんが良いと思うことは、何でもやって</p><p>


　オレは全てを承諾する</p><p>指示は、車の中からするわ</p><p>


　車中から携帯電話かメールで指示するということは車の運転は、ミナホ姉さんがするんじゃないんだな

　松下姉妹＋五十嵐イズミに茉莉花、ミナホ姉さんとオレと美智と黒瀬安寿とルナまり子も一緒に行くって言って気がする</p><p>どうやっても１台の車に乗り切れないから２台以上で行くしかないんだけれど</p><p>


　ミナホ姉さんが運転しないのなら運転手は</p><p>おようやく来たねほんじゃあ、あんたは２号車にそっちの新人のお嬢ちゃんとルナちゃんと乗ってミナホと工藤の嬢ちゃんは、あたしと１号車だ</p><p>


　足音を立てずに、フラッと外から玄関に入って来た、その女性は

　ええっと誰

　あなたは誰ですか</p><p>あたしだよ、あたし不審者を見るような眼をするのは止めておくれ</p><p>


　うちのお屋敷にこんな老年の女性が居たっけ

　年齢は60歳半ば過ぎぐらいか

　髪の毛は白髪が混じっているし、鎖のついた大きなメガネを掛けている

　服は高価そうなスーツハンドバックも持ってる

　優しそうなふっくらとした顔は鼻が高くて、外国の人みたいだ

　それでいて髪型と服装は、とても上品で

　ブッキラボウな喋り方とは、全然合っていない</p><p>公キョーコさんよ</p><p>


　キョーコさんてこんなに高齢じゃないし、もっとガッシリとした体格で、いつも男っぽい服装なのに</p><p>これはあたしの変装の1つさ変装って言っても、ちゃんと実態があるんだけどね</p><p>


　キョーコさんも、笑いながらオレたちに言う</p><p>名前はチェーミン幸田63歳香港生まれ父親は日系イギリス人のブライト幸田母親は未来、姉はアン＝ハサウェイ幸田香港からフランスへ留学して、ソルボンヌ大学で日本とヨーロッパの美術交流史を研究その後、父のルーツである日本に来た現在は、香月世界文化交流センターの上席研究員として常勤しているっていう設定になっている</p><p>


　香月の名前が付いてる団体ってことは</p><p>これも香月のジイさんとの契約の1つなのさあたしの身に何かあった時の保険としてね</p><p>


　キョーコ・メッサーが、公安警察に捕まりそうになった時に</p><p>チェーミン幸田として、国外へ脱出するのか</p><p>


　世界文化交流センターの仕事なら仕事で頻繁に日本と外国を行き来していても、おかしくはないし</p><p>ちゃんと香月世界文化交流センターから毎月、給料も出ているし職員名簿にも名前が載ってる数年経ったら、部署が移動したり、役職が付いたりってこともやってるたまにはセンター主催のイベントに顔を出して、実在する職員だってこともアピールしてるもちろん、都内の高層マンションに幸田チェーミン名義の部屋も借りてあるよそれからチェーミン幸田の名前でインスタグラムもやってる</p><p>


　国際的な犯罪者であるキョーコさんは全てが徹底している

　偽装工作に不備は無い</p><p>まこんな変装する時じゃないと、シャネル・スーツなんて着ないんだけどね</p><p>


　ああ服とバッグはシャネル製なんだ</p><p>あのキョーコさんも、オレたちと一緒に行ってくれるんですか</p><p>


　キョーコさんはオレたちをいつも見守ってくれているけれど

　直接的な手助けは、基本的にしない人だ

　常に自分の尻は自分で拭けという意識でオレたちに教育してくれている</p><p>今回は特別だよあんたがあたしが思ってたよりも、スムーズにドリィたちを受け入れてくれたからね</p><p>


　ドリィたちキョーコさんが、東南アジアの犯罪組織から連れて来た13人の少女暗殺者</p><p>だから、ちょっと助けてやろうと思ってさ成金のジィさんをダマしに行くんなら、ミナホだけじゃ、押しが足りないと思ってさ</p><p>


　キョーコさんは、一代で大きなドラッグストア・チェーンを気付いた松下姉妹の祖父を成金と評した</p><p>年輩のジィさんだと相手の年齢が若いってだけで、信用しなかったりするからね一人ぐらい、それなりの年齢で、それなりの地位に居る人間がいないと交渉にならないかもしれないんだよ</p><p>


　高校生のオレにはミナホ姉さんは、とっても大人の女性だと感じているけれど

　ミナホ姉さんだってまだ28歳

　松下さんのお祖父さんから見たら交渉相手としては、若すぎるんだ</p><p>まあ、任しておきなジィさん相手には、どうしたら良いかっていう手本を見せてやるよ</p><p>


　白髪の上品な女性に化けたキョーコさんは、クククと大きく笑った

　　　＊＊＊＊＊＊＊＊</p><p>はい、お待ちしてました乗って下さーい</p><p>


　オレが乗ることになった２号車の運転手は香月セキュリティサービスの木下さんだった

　この人もオレの警護を専任してやることになっている

　木下さんは、オレたちのために運転席から降りて、ガチャリとドアを開けてくれた

　車は大きな黒塗りのリムジンだった

　10人以上乗れそうな大きさのスゴいゴージャスな

　こんなのはお屋敷にない車だからミナホ姉さんが、用意させたんだろう

　窓から中を見ると茉莉花と松下真樹さん、美樹さん姉妹に五十嵐イズミの姿が見えた</p><p>五十嵐イズミは、オレたちを威嚇するためにしてきた派手なメイクを落としていたけれど、音楽高校の制服の上に黒の革ジャンを羽織ったままだった</p><p>


　それからやっぱり、まり子も乗っている</p><p>瑠璃子も行くのか</p><p>


　瑠璃子は制服でなく、品の良い高価そうなワンピースを着ていた

　本物の宝石の付いたペンダントや、腕時計もしていた

　まるで一流ホテルの三つ星レストランに行く時のような装いだ

　瑠璃子は、笑顔でオレを出迎えてくれた</p><p>わたくしでは足りないんですって</p><p>


　まり子が、不満そうに言う</p><p>ま仕方ないですわトリイ電子の社長の娘よりも名家・香月家のご令嬢の方が、相手に与える印象が強いでしょうし</p><p>


　松下姉妹はお父さんが病気で急死してしまって、音楽の勉強が続けられなくなっている

　松下姉妹のお祖父さんは音楽を理解しない人で、音楽なんて止めて普通の学校に行けと言っている

　松下美樹さんがお父さんに買ってもらったヴァイオリンを売り飛ばせと強要しているらしい

　だから、今夜の仕事は松下姉妹が音楽を続けられるように、松下さんのお祖父さんを説得することなんだけれど</p><p>確かにわたくしが、たまたま知り合った松下さんたちの音楽が気に入ってお父様に頼んで、トリイ電子の奨学生制度を使ってそれで、松下さんたちは、音楽を続けるのに充分な費用が支払われることになったから、もうお祖父様からは金銭的な援助は要りませんから、放っておいて下さいていうのは、信ぴょう性が薄いですものね</p><p>


　そんな話も昼間にしたよな</p><p>ネットで、トリイ電子の奨学制度を調べたら今が選定の時期じゃないことも、中学生は応募できないことも、すぐにバレてしまうもの</p><p>


　松下姉妹が突然、2人同時に奨学金が貰えることになったというのは、どう考えてもおかしいか

　松下老人をダマすのは無理だな</p><p>だけどそれは、香月家だって同じじやないのか</p><p>


　中学3年生の瑠璃子がジッちゃんにお願いしたから、松下姉妹の費用が全て支払えって貰えるようになったというのも

　やっぱり、信ぴょう性が無いと思うけれど</p><p>違うわよ公そこは、全然違うわよ</p><p>香月家よ香月グループよ鳥居家とは、比較にならないぐらい伝統と格式と企業グループの規模が違うわ瑠璃子さんは、そのお嬢様なんだからどんなムチャなことだって実現できるって思うわよ世間の人は</p><p>こういう時のためにテレビに出演しておいたんですわ</p><p>


　瑠璃子はこの前、香月家本家の屋敷や、屋敷の中の工芸品を紹介するテレビ番組を自分で企画して</p><p>案内役として、瑠璃子自身も出演している</p><p>放送は国営放送のゴールデンタイムに行われとても好評だったと聞いている</p><p>今後は、様々な名家の家に伝わる宝物を瑠璃子が紹介する番組としてシリーズ化する予定らしい</p><p>わたくしが香月瑠璃子だと世間に認知されているいうことが切り札になりますから</p><p>


　香月家のお嬢様の顔と名前を相手が知っていれば交渉はしやすくなる</p><p>香月家とお知り合いになりたい人はたくさん、いるでしょうからね</p><p>


　まり子が苦笑した</p><p>瑠璃子さんの番組わたくしの知る限り、大企業のトップの方たちはみんな観ているわパーティなんかで、必ず話題に出るってお父様がおっしゃってたもの</p><p>でも、それは鳥居電子みたいな、大企業の経営者の人たちの中での話なんじゃないか</p><p>そういう人たちは、名家との付き合いがあるから普段公開していない香月家の宝を香月家の娘が紹介する番組に興味があったんだろうけれど</p><p>


　松下さんのお祖父さんの経営しているのは、ドラッグストア・チェーンだ</p><p>名家と交流するような業種なんだろうか</p><p>そこは問題ないわよ松下さんのお祖父様は直接、名家の人たちとコンタクトしていないでしょうけれど松下さんのお祖父様が普段、お取引している会社の方たちには、名家とお付き合いのある方もいるはずよ</p><p>


　まり子が、笑顔で答える</p><p>ビジネスの場はいきなり本題に入らないわ世間話なんかも、するでしょそしたら、当然瑠璃子さんのテレビの話題は出るわあちこちの会社との取引の場で</p><p>


　松下老人が、名家や香月家に興味が無いとしても他の企業の経営者との会話の中で話題になっているのなら</p><p>それなら、松下さんのお祖父様は、他の経営者話題を合わせることができるように瑠璃子さんの番組を観るわ小さな薬屋さんから始められて、数百店舗のドラッグストア・チェーンに育て上げた人なら、当然、それぐらいの努力はしているはずよ</p><p>


　全く面識の無いまり子が、トリイ電子の社長令嬢だと名乗って現れるより

　テレビで観たことのある名家・香月家令嬢の瑠璃子が現れた方がインパクトがある</p><p>ああそれで、キョーコさんはあの格好なのか</p><p>


　香月家の瑠璃子が60歳過ぎの香月世界文化交流センターの職員を連れて現れる</p><p>そういうこと瑠璃子様のご希望で、香月家が世界文化交流センターの奨学金を松下さんたちに支払うことになったそういう話にするみたいよ</p><p>実際そうなります真樹さんも、美樹さんも今後の学費と生活費については、ご心配なさらないで下さい</p><p>


　瑠璃子が、柔らかな笑顔で言った</p><p>全て香月家が、お支払い致しますから</p><p>


　姉の真樹さんも妹の美樹も無理矢理、姉妹に付いて来ただけの五十嵐イズミも困惑した表情で、黙り込んでいる

　状況がまだ受け入れられないんだろう</p><p>大丈夫信じて</p><p>


　茉莉花が笑顔で真樹さんの手に自分の手を重ねる</p><p>はーい、皆さんシートベルトしましたねーそれでは、出発しまーす</p><p>


　運転席から木下さんが言う

　オレたちのリムジンの前に停まっていたキョーコさん、ミナホ姉さん、美智を乗せた黒いベンツがエンジンを始動させた

　ヘッドライトが点灯する

　向こうの車も運転手は、別の人みたいだな

　木下さんも、車のエンジンを始動させた</p><p>発車オーライでーすっ</p><p>


　２台の車は問題無く、お屋敷の敷地から外に出る

　香月家の娘である瑠璃子の外出だから屋敷の外に停まっていた香月セキュリティサービスの車が、３台ほど護衛に付いてきた

　公安警察の方は１台も付いてこない

　キョーコさんの変装は、見破られていない

　公安警察は、この外出は香月家の私的なもので国際重犯罪者キョーコ・メッサーとは関係ないものだと認識しているようだ</p><p>お兄様お食事の時間が取れませんでしたので、車内で軽食をお召し上がり下さいませ</p><p>


　瑠璃子が、オレに食べ物の包みを手渡してくれた

　中を見るとパンに、チーズやハムやレタスが挟んである</p><p>わたくしたちは、お兄様がお支度なさっている間にいただきました</p><p>


　オレが風呂場で可憐とセックスしている間に</p><p>ありがとうこれは誰が作ったんだ</p><p>桜子お姉様とくるみちゃんですわ</p><p>


　ああそう言えば、台所に居るのを見たな</p><p>ルナちゃんと黒瀬さんもどうぞミッチーの分は、向こうの車に届けてあります</p><p>


　瑠璃子は、オレと一緒だった2人にもサンドイッチを手渡す</p><p>飲み物は、車内ですので申し訳ございませんが</p><p>


　紅茶のペットボトルをオレたちにくれた</p><p>このパンはお屋敷の方で作ってくれてたやつの残りか</p><p>


　オレは食べながら尋ねる

　今日の学園祭で瑠璃子たちにお屋敷でお土産用のパンを作ってもらっていた

　できたパンは、レイちゃんに学校まで車で運んでもらってたけれど

　お客の様子を見て、途中でストップしたけれどすでにオーブンの中で焼いてしまっていたパンもあったんだな</p><p>はいお兄様がもう充分とご連絡して下さった時にある程度までできていたパンがたくさんありましたので</p><p>今日はお屋敷では、アニエスちゃんたちが頑張ってくれましたから新しい子たちの中でも、上達の早い人はもう一通り作れるようになりました</p><p>


　少女暗殺者たちの中でもパン作りに興味を示して、熱心に作ってくれた子がいる

　誰がそうなのかは後で確認しよう

　今は松下さんたちの前では、あまり少女暗殺者たちの話はしない方が良い

　クリトの騒ぎがあったばかりだし</p><p>アニエスたちに、あとで礼を言うよ</p><p>


　ホント帰って来たら、ヴァイオリン事件で大騒ぎだったから

　みんなに礼もまだ言ってなかったな</p><p>はいそれでお兄様</p><p>そのわたくしたちで、作りすぎてしまったパンを袋に詰めてお屋敷の前の方たちに差し入れ致しました</p><p>


　香月セキュリティサービスと公安警察の人たちにパンを差し入れた</p><p>学園祭で作ったパンのお裾分けということで麗華お姉様とわたくしとアニエスさんで、お配り致しました</p><p>


　レイちゃんと瑠璃子とアニエスが</p><p>アニエスちゃんのアイデアです残ったパンは家の前にいらっしゃる方たちに差し上げる方が良いと</p><p>


　アニエスが、そんなことを</p><p>ですから先ほど、皆さん、笑顔でお見送りして下さいました</p><p>


　瑠璃子の言葉にオレは驚く

　オレは公安警察の監視者たちの表情まで、チェックしていなかった

　パンを差し入れてくれた瑠璃子のお出掛けだから

　公安警察も、ニコニコして見送ってくれていたのか</p><p>事後報告になってしまって、申し訳ございませんでもわたくしも、良い提案だと思いましたので</p><p>いや問題無いよオレも、それで良かったと思う</p><p>香月セキュリティサービスのエースで、今では有名人になったレイちゃんと</p><p>香月家令嬢の瑠璃子</p><p>


　そして金髪美少女のアニエス

　この3人が、焼き上がったばかりの手作りのパンを差し入れてくれたらオレたちを監視している警察の人たちの緊張も緩む

　香月セキュリティサービスの人たちも、喜んだと思うし

　悪いことではない

　アニエスが、そういう提案をしたなんて</p><p>うん美味い</p><p>


　オレは、サンドイッチを食べる

　半年前には、地下室から出たことがなくて外の世界を全く知らなかったアニエスが

　アニエスの心の成長がただただ、嬉しかった</p><p>美味しいですね</p><p>


　ルナが隣の座席に座っている黒瀬安寿に言う</p><p>はいちょうどお腹が減っていたので、助かります</p><p>


　黒瀬安寿も、緊張気味だけれど食べられる時に食べておくという警護役の鉄則は守っている</p><p>もう、お願いしたことをキャンセルすることはできないのですね</p><p>


　ずっと黙っていた松下真樹さんが不意にそんなことを言い出した</p><p>わたしたちこのまま、お祖父様にお会いして良いのでしょうか</p><p>昔は土日の方が時間があったけれど</p><p>今はバタバタしています</p><p>なかなか時間を上手く使えないでいます</p><p>そろそろ家の中の整理をしないといけないんですけれど</p><p>連休中に何とかやらないとはぁ</p><p>選挙に行って来ましたがうちの選挙区は即日開票じゃないそうです</p><p>１日待たされるのって、候補者は大変だろうなと思いました</p><p>でもやっと昼間が静かになる</p><p>1422．次のミッション／不等価交換</p><p>


　ミナホ姉さんの持つ駅前のホテルへ向かうリムジンの車内で

　松下真樹さんが、オレに言う</p><p>わたしは高畑茉莉花さんを信じていますし、高畑さんが紹介して下さった貴方が、お祖父様を説得するができるような力を持っていることも、今は理解しています</p><p>


　16歳の真樹さんは恐る恐る話し始める</p><p>鳥居さんは、本当にトリイ電子の社長のお嬢さんなんだと思いますしそちらの方が、香月グループのお嬢様だということも信じます</p><p>


　オレたちの会話を聞いていて嘘ではないんだと、理解してくれたらしい

　茉莉花にオレたちの高校に連れて来られた時は、まだ半信半疑だったんだろうけれど

　マルゴさんやまり子と出会ってレイちゃんやミタマやキヌカやリエとエリみたいな、テレビに出ている人たちにも出会って

　ミナホ姉さんの前で演奏もして

　オレたちの住むお屋敷の様子も見せた</p><p>美樹さんは、どう思っている</p><p>


　オレは14歳の真樹さんの妹の美樹さんにも尋ねてみる</p><p>わたしも今は信じてますあの皆さんが、私たちを助けてくれるかもしれないって</p><p>


　確信は無いけど信じられるかもしれないとは感じているのか</p><p>お前はどうなんだどう感じてる</p><p>


　ついでにオレは、松下姉妹に無理矢理付いて来た五十嵐イズミにも尋ねてみた

　この子はどうやら、松下真樹さんに同性愛的な感情を抱いているらしい</p><p>わたしは何が何だか、訳が判らないわよ正直あなたたちが怖いわ危ないことに巻き込まれているのかもしれないって思ってる</p><p>


　五十嵐イズミには、巫女の力で強制的に変装させてスクール水着柔道大会で国歌斉唱させたりしたからな

　オレたちに対しては、恐怖感の方が強いんだろう

　初対面の時には、あれだけ高圧的な態度で、ペラペラ良く喋ってたくせに今は、全然話さない

　本当は少し気の弱い子なんだと思う</p><p>とりあえずオレたちは、約束したことは必ず実行しますオレたちの家族の一員である茉莉花の友人の松下真樹さんそれから、真樹さんの妹さんの美樹さんお二人が、これからも音楽を続けられるようにします</p><p>


　オレは姉妹に、そう告げる</p><p>お祖父さんとの交渉は、オレたちに任して下さいというか、うちの家族の中でも一番そういうことが上手い人たちが来てくれましたから</p><p>


　オレはオレたちの乗るリムジンの前を走っている車を、見る

　ミナホ姉さんとチェーミン幸田という人物に変装したキョーコさん

　あの二人なら、確実に松下さんのお祖父さんを説得できる

　どんな手を使っても、自分の思う通りに状況を持っていくヤバイ人たちだから</p><p>今、この段階でストップさせることは、もう無理ですすでに、もう色んな人たちが動いていますから</p><p>


　ミナホ姉さんは松下さんのお祖父様と会う約束を取り付けるために、裏の世界の人脈を使っている

　間に入ってもらった人は、１人や２人ではないだろう

　これから行く駅前のホテルだってミナホ姉さんが所有しているホテルだけれど事前に連絡をして、すでに何人もの人がオレたちと松下さんのお祖父様の到着を待っているはずだ

　会見の準備はできている</p><p>お金も相当掛かっているんですか</p><p>


　松下真樹さんは、豪華すぎるリムジンの内装を見てそう言う</p><p>真樹さんが、想像なさっている通りです</p><p>


　わざわざ派手なリムジンを用意したこと

　香月家の令嬢である瑠璃子に、正装させたこと

　オレにも、一番良いスーツを着るようにさせた

　この３つは、ミナホ姉さんとキョーコさんの指示によるものだ

　一代で大きなドラッグストア・チェーンを築き上げた松下老人を圧倒するためには徹底的に、こちらが上流階級に属している大金持ちだということをアピールしなくてはダメだということだろう

　松下老人は松下真樹さんと美樹さんが音楽を学ぶための資金を出さないと言っている

　真樹さんに、音楽科の高校を今すぐにでも辞めて普通の高校へ行けと命じている

　美樹さんに、父親が遺してくれたヴァイオリンを売り払えと強要している

　こういうジィさんに対抗するためには

　オレたちが真樹さんと美樹さんの学費と生活費を保障すると言い切らないといけないし

　それを可能にするだけの金と力を、オレたちが持っているということを、明確に示さないといけない

　オレたちが、ドラッグストア・チェーンの会長よりも遙かにデカい存在であることを、最初っから全力で見せつけてやらないといけないんだ</p><p>でもわたしたち姉妹には、皆さんにしていただいたことに対してお返しできるものがありません</p><p>


　そう言ってうつむく松下真樹さんの手を茉莉花が握りしめている

　姉の言葉に、美樹さんも緊張する

　五十嵐イズミは、困惑の表情のままだ</p><p>ですからこれは、確かにわたしたち姉妹がお願いしたことなんですけれどわたし怖くて</p><p>実際に物事が動き出してしまうと、怖くなるってことそういうのは判らないでもないけれど</p><p>


　まり子が笑顔で、真樹さんに話し掛ける</p><p>そうですそういうことなんだと思います私も美樹も、まだプロの演奏家ではないですし演奏家のタマゴにもなっていませんただの学生ですお金の稼げる演奏家になれるかどうかは判りませんしそこまで到達するのにも、たくさんの費用が必要なことは判っています</p><p>


　真樹さんのピアノは、音楽科高校ではトップクラスの成績を保っているらしい

　美樹さんのヴァイオリンとの演奏も聞いた

　オレは音楽は良く判らないけれどミナホ姉さんは、この姉妹の将来性を感じ取ったようだった

　本当にプロの演奏家になれるかどうかは今の段階では判らない</p><p>そんなわたしたちなのに皆さんに、今、助けていただくことが本当に良いことなのか判らなくなってきました本当にこれで良いのか</p><p>美樹さんは、今のお姉さんの話を聞いてどう思う</p><p>


　オレは再び妹の方にも質問してみる</p><p>わたしはまだ中学生ですから全て、真樹お姉さんに言う通りにします</p><p>


　美樹さんは、潤んだ瞳でオレを見てそう言う</p><p>それなら、お姉さんがやっぱり止めると言ったらそのヴァイオリンのことも諦めるか</p><p>


　美樹さんは、父のヴァイオリンのケースをギュッと抱き締める

　諦めることはできないけれど自分で自分の人生の選択をすることはできないってことか</p><p>えっとつまり、あなたたちが悩んでいるのは公や瑠璃子さんに助けてもらっても、それだけのお返しをするものを持っていないからどうしたら良いか判らないから不安てこと</p><p>あるいは今回のお返しのために、一生、オレたちに頭を下げて生きていかなくちゃならなくなるとか考えているのかオレたちに弱みを握られて延々と奉仕させられるとか</p><p>


　オレは姉妹の眼を覗き込みながら、聞いてみた</p><p>そういうことだってあるかもしれないわよ松下さん</p><p>


　五十嵐イズミが、ぶるぶる震えながら真樹さんに言った</p><p>ああ、そういうことが、あるかもしれないしないかもしれないそれだって、あなたたち次第だ</p><p>


　姉妹が、ビクっとしてオレを見る</p><p>松下さんは本当に、他人にしてもらったことは、同じだけお返ししないといけないものだと思っていますか</p><p>それはできる限り、そうしないといけないものだと思っています</p><p>


　姉がオレに返答する</p><p>オレも昔は、そう思っていましたそう考えていた時期が、オレにもありましたでも、今はそうじゃないと思うんです</p><p>あなたたちは、オレたちの学園祭に来たからオレがパンを作って売ってることは、知っていますよね学園祭じゃない日も学生食堂で、パンを売っていることも聞いていますか</p><p>


　松下姉妹たちとは、最初、学食で対面したしその時に、パンを食べさせた

　オレたちが普段からパンを作って売っていることはお屋敷で家族の誰かが話しているはずだ

　オレが戻って来るまでの間に松下姉妹たちは、かなりの時間お屋敷で待機していた

　その時間、アニエスや他の家族が、一生懸命、松下さんたちと会話していたと聞いているからパンの話は絶対にしている</p><p>はい聞きましたそのことは</p><p>


　真樹さんは何で今、その話をするんだろうという顔をしながらオレに答えた</p><p>オレは毎日、パンのビジネスをやっててそれで、いつも考えていたことがあるんですけれど</p><p>100円のパンは本当に100円の価値があるんでしょうか</p><p>


　真樹さんも、美樹さんも、五十嵐イズミもオレの言葉の意味が判らないらしい

　キョトンとした顔になる

　緊張が少し緩む</p><p>いや、最初の頃はこう思っていたんです100円で売るパンは、それを買って下さるお客さんにとっても100円の価値がないといけないって100円の価値があるものを100円で売るのが、正しいことなんだってそういうのをえっと、何て言うんだっけ</p><p>等価交換ですわ、お兄様</p><p>


　瑠璃子がすぐに教えてくれた</p><p>そうだ等価交換だそういうのが、ビジネスの正しい形なんだとパンを売り始めた頃のオレは、思い込んでいたんです</p><p>それが正しいんじゃないの</p><p>


　五十嵐イズミが、思わず口を開く</p><p>いや、違ったそうじゃなかったんです</p><p>お客さんに、喜んでモノを買ってもらうためには100円のものを100円で売るじゃダメなんですお客さんにとっては100円以上の価値のあるものが、100円で買えた方が良いわけですから</p><p>


　150円とか200円ぐらいの価値があるモノが100円だったら、嬉しい</p><p>100円のものを100円で買うのは、当たり前でつまらないしお得感が無いそういうビジネスは、成長していかないんですそういうことに、最近になって、ようやく気付きました</p><p>


　夏休み開けに初めてパンを売った時から本当に色々と勉強させてもらっている</p><p>ていうかお客さんにとって100円の価値があるとか100円以上の価値があるっていうのも、実は感覚的なものでしかなくて実態は無いんですよ実際は100円以下の原価で作っているんですから儲けが出ないと商売になりませんから100円で売ってるものは、100円で作ってません</p><p>


　いつの間にか、松下姉妹も五十嵐イズミもジッとオレの話を聞いている</p><p>それでお客さんがこれ本当に100円なのか150円ぐらいの価値があるぞと感じてくれるような商品が実は、他の100円のパンより原価が安く作れたりもするんです</p><p>価値は相対的なモノでしかないってこと</p><p>いや、もっといい加減なものだよお客さんが値打ち以上のものだと感じてくれさえすれば良いんだから本当は80円や70円のものでも良いんだ</p><p>お客さんの感覚を満足させることが大切なのであって100円のものをバカ正直に100円で売ることに意味は無いんだよ</p><p>


　お客さんが良いものを買うことができたと満足してくれるようにする

　それが全てだ</p><p>なるほど公は、マルクス経済は間違ってるって言うのね</p><p>マルクス何</p><p>知らないんですかぁマルクス・アウレリウス・アントニヌスですよー五賢帝の1人で自省録を書いた哲人皇帝ですよー</p><p>


　オレたちの話を聞いていた木下さんが、運転席から楽しそうに言った</p><p>後漢書に出て来る大秦国王・安敦は、そのマルクスのことだと言われてまーす</p><p>


　言われているのか</p><p>とにかくオレたちが、松下さんたちのためにすることに対するお返しだって等価交換じやないってことですよ</p><p>オレたちが満足すれば、お返しは何でも良いってことです掛かったお金とか労力とかそういうもののことを、気に病む必要はありません</p><p>


　むしろ</p><p>それよりオレが、ハッキリさせておきたいのは</p><p>


　そう駅前ホテルに着く前に、明確にしておきたいことがある</p><p>松下さんたちは本気で音楽が続けたいんですか音楽を続けるためなら、どんなことでも受け入れる覚悟がありますか</p><p>


　お祖父さんと対決する前にそれだけは、はっきりさせておかないといけない</p><p>お返しをどうするなんて、後で考えれば良いんです今、あなたたちの眼の前に音楽を続けるチャンスがありますオレたちが、チャンスを用意しましたそのチャンスにあなたたちは、飛び付きますかそれとも、このチャンスはスルーしますか</p><p>


　松下真樹さんと美樹さんがハッとした顔で、オレを見る</p><p>あなたたちが、飛び付かないのならオレたちは、助けることもできません何もしてあげられません勇気の無い人間には、何も与えることはできません</p><p>


　自分から手を伸ばさない人間に与えてはいけない

　そういう甘いことは、オレたちは絶対にしない</p><p>わたしはヴァイオリンを続けたいですどんなことになっても</p><p>


　姉より先に妹の美樹さんが答えた</p><p>わ、わたしも今は、ピアノを止めたくないです</p><p>


　真樹さんも妹に続いて、そう言う</p><p>済みませんでしたわたしたちから、お願いしたことなんですからどんなことでもしますから、助けて下さいって、わたしたちの方から言うべきだったんですね</p><p>いえそれも違います</p><p>この姉妹は絶対に家族にしなければならない</p><p>


　しかも、姉の真樹さんのことを茉莉花は愛しているようだから

　オレのセックス奴隷としてではなく茉莉花の恋人として受け入れないといけない</p><p>もっと貪欲になって下さいプロの音楽家を目指すなら</p><p>


　オレは姉妹に言う</p><p>自分の夢のためには、何でもどんなことでもやってだけど、幸せにならなくちゃいけないんですよオレたちに負い目を感じて苦しむ必要は無いんですどうやったら、苦しい思いをしないで自分も周りの人も、幸せになれるかを考えてそういう考えで、前に進んでいかなきゃいけないんです</p><p>


　助けてやったから生涯、オレの奴隷になれとか

　そういうことは、真樹さんには命じてはいけない</p><p>もっと自由で、したたかで、貪欲ならないといけないと思いますプロの演奏家にはなるんなら</p><p>


　この姉妹の抱えている暗さは払い取らないといけない</p><p>そうねプロの音楽家ならもう少し自分勝手な方が良いかもねそれでももちろん、守るべきラインはあるし多少ワガママでも、周りの人を幸せにできるだけの力がないといけないけれど</p><p>


　まり子が笑って、松下姉妹にそう言った</p><p>どっちにしても今は、あたしたちに全部委ねる覚悟だけすれば良いんじゃない後のことは、後で考えることにして</p><p>


　黒い森に入った頃に、マルゴさんに言われた

　とりあえず、眼の前にあるものを食ってみろ後のことは、後で考えれば良い</p><p>何も考えずに、飛び付くことは大切ですよ後で後悔することになっても飛び付かなきゃ、何も始まらないんですからオレは、そう思います</p><p>


　オレは眼の前の話に飛び付いて、雪乃をレイプした

　そのことを悩んだことはある

　でも、今は後悔していない

　あの時、飛び付かなかったら今のオレはない</p><p>そうですね覚悟します今は音楽を続けることだけを考えます</p><p>わたしもお姉さんと同じです</p><p>


　姉妹はそう言ってくれた</p><p>お祖父様には縁を切られてしまうと思いますが</p><p>でも仕方ないです</p><p>それも違うよ</p><p>


　ずっと黙っていたルナが姉妹に言う</p><p>兄さんが言ってた貪欲になれって言葉はもっと深いんですお姉さんたちの心の中に音楽を続けたいという願いだけでなく、お祖父さんと和解したいという願いもあるのなら</p><p>


　ルナには姉妹の心が、読める</p><p>その両方の願いを叶えるようとして下さい望んでいるものは、全部手に入れようと努力してみるべきなんです</p><p>


　オレはさっきの食堂での月子を思い出す

　月子は松下姉妹のことを家族内の些細な問題だと言っていた

　オレは松下老人の意志を月子の巫女の力でねじ曲げて、姉妹が自由に音楽を続けられるようにしようと考えていたけれど

　月子は、自分が行かなくてもルナで充分な案件だと言っていた</p><p>お姉さんたちは、お祖父さんの意志に背いて音楽を続けることになったらお祖父さんとは、もう一生決別しなくてはいけないって思っているみたいですけれど</p><p>でも、本当にそうなんでしょうか音楽を続けて、お祖父さんと仲良くするっていうのが一番じゃないですかお姉さんたちは、心の中でそう願ってはいませんか</p><p>無理です、そんなこと</p><p>


　姉妹は、そう言うが</p><p>無理じゃないわお願いしたら、公くんが何とかしてくれるから</p><p>


　茉莉花が松下姉妹に優しく告げる</p><p>お願いすればいいの助けて下さいって</p><p>選挙終わりましたが区議会議員てホントに立候補した人の3分の2が通るんですねえ</p><p>うちの区だと2400票採れたら当選するようです</p><p>駅前で5年ぐらいずっと演説してた人がいてその間、区議選も都議選も何回も全部立候補して落選してた人が居るんですが</p><p>この度、ようやく当選なさったそうです</p><p>それは良いんですが</p><p>選挙終わったばかりなのに、今日の夕方も駅前で演説してました</p><p>いつもはビニールジャンパーなのに今日はビシッとスーツ姿で</p><p>当選して嬉しいから当選なさったんですよね、おめでとうございますと言われたくて</p><p>浮き浮きした気分で今日も演説しに来ちゃったんだろうなあ</p><p>そういう浮かれた気分をその人から感じました</p><p>1423．次のミッション／怖さを呑みこむ</p><p>


　いや、松下姉妹が音楽の勉強の継続と祖父との和解の両方を望むのならそうなるように、オレは全力で動く

　たった今、姉妹に貪欲になれと言ったのはオレだ</p><p>茉莉花の言う通りですお二人が、それを望むのなら、オレはそうなるようにしますどんな手を使っても</p><p>でしたら、お願いします</p><p>


　妹の美樹さんがすぐに、そう答えた</p><p>わたしはヴァイオリンを続けたいですお祖父様とも、仲良くなりたいです</p><p>美樹お姉さんもそうでしょ</p><p>


　姉を見る</p><p>はいそうですわたしもピアノを止めたくないですし、お祖父様との関係を断ち切りたくないです親族ですから</p><p>


　親族

　オレには、判らない感情だ

　オレは両親から捨てられた

　父も母も、今、オレがどうやって暮らしているかを一度も尋ねて来ない

　オレ自身も、両親のことはもう忘れている

　今のオレにとっては、血の繋がりなんて何の意味も無い

　オレの家族は血の繋がらない黒森家だ</p><p>判りましたでは、そうします</p><p>


　オレは、そう答えて考える

　この後駅前ホテルで、松下さんのお祖父様に会う前に

　松下姉妹の希望〈オーダー〉をミナホ姉さんとキョーコさんに相談しないといけない

　多分どういう風に松下老人と対決するか、作戦を考えているだろうし

　オレはオレたちの乗る大型リムジンの前を走るベンツを見る

　ミナホ姉さんとキョーコさんはあの車に乗っている</p><p>木下さん前の車と連絡が取りたいんだけれど</p><p>


　オレは、運転席の木下さんに言う

　今は黒い森の作戦中だから普段使っている携帯を使うべきではない

　香月セキュリティサービスは、車列を作って走っている時に連絡し合うために専用の通信システムを使っている

　それで前の車のミナホ姉さんと連絡を取って

　一度車を停めて、オレがあっちの車に移って

　この後、どうやって松下老人と交渉するのか車内で話し合う

　駅前ホテルに着くまでの時間が、残りわずかだからそうするしかないな</p><p>全部、聞いていたわ公</p><p>


　リムジン内にミナホ姉さんの声が流れる</p><p>あたしも聞いてたよククク</p><p>


　キョーコさんの声もスピーカーから聞こえて来る</p><p>心配しなくていいわわたしたちは最初から、松下さんたちの音楽の継続と家族関係の修正の両方を考えていたから</p><p>だってもったいないでしょ松下さんたちが、お祖父様との関係を完全に断ち切ってしまうのは松下さんのお祖父様は、成功した実業家なのよ</p><p>


　松下老人は大きなドラッグストア・チェーンの創業者だ</p><p>わたし自身は松下さんたちに投資しても良いと思っているわお姉さんも妹さんも傑出した音楽の才能があると感じたからレッスンのための費用や生活費を出してあげても構わないと思っているけれど</p><p>お金持ちのお祖父さんが居るんならとりあえずは、お祖父さんに費用を出してもらった方が良いと思うね</p><p>縁もゆかりもない赤の他人よりまずは、血縁者が支払うべきだそれで足りなきゃ、足りない分をミナホが払うあるいは、香月家の財団から奨学金とことにしても良いでもジィさんが先だそうしないと、ジィさんのメンツが潰れる家族として孫娘たちに、会わせる顔がなくなる</p><p>家族の問題ってのは、面倒臭いものなんだよ特に、そこそこ貯め込んでいる成金は、色々とね</p><p>香月家みたいな突き抜けた名家は別よ香月様は、香月家の資産をご自分だけのものだとは思っていらっしゃらないもの</p><p>はいお祖父様は、いつも、香月家の財産は先祖から預かり、子孫へ伝えていくものだとおっしゃっていますわ</p><p>


　香月家は、室町時代から続く家だという

　資産の量も、家の品格もとんでもなく突き抜けた名家だ</p><p>でも、松下さんのお祖父様はご自分の資産を、全てご自分が一人で稼いで貯めたものだと思っていらっしゃるわ</p><p>だから面倒なんだよ</p><p>


　ミナホ姉さんとキョーコさんの声がそう言う</p><p>とにかく今夜のことは、あたしとミナホに任せなちゃんと、お嬢ちゃんたちの望む方向に落とし込んでやるからさ</p><p>


　それなら良いんだけれど

　キョーコさんとミナホ姉さんのペアが、しくじるとは思えない</p><p>うん任せます心配ないですよ大丈夫です</p><p>


　オレは松下姉妹に、そう言う</p><p>ええ、大丈夫大丈夫だから</p><p>


　茉莉花が、松下真樹さんにニコッと微笑む</p><p>今の松下さんたちの様子をよく覚えておきなさい</p><p>


　松下姉妹

　オレの視界にある松下さんたちはまだ安心できないらしく、困惑した表情のままだ</p><p>それが、わたしたちと接触した普通の人たちの反応よ</p><p>


　普通の反応</p><p>普通の人たちが、いきなり、わたしたちの世界を見たらすぐには何も理解できないわただただ、びっくりして怖くなる</p><p>


　そうだ松下真樹さんは、さっき怖いと言っていた</p><p>わたしたちが、普通ではない世界に生きていることだけは何となく理解できるけれどその普通じゃない世界が、きちんと成立しているから怖くなるのよ</p><p>


　今日の午後最初に学食で会った時には

　オレはただの男子高校生だった学園祭で、パンを売っているだけの

　それからトリイ電子の社長の娘のまり子とか

　ちょっと怖いアメリカ人のマルゴさんとか

　レイちゃんとか

　段々、普通じゃない人が現れて

　そのまま、オレたちのお屋敷に連れて行って</p><p>いきなり、美少女しかいない家に連れて行かれたのは驚いただろしかも、可愛すぎるアニエスが、その子たちの相手をしていたし</p><p>


　キョーコさんの言う通りアニエスは、茉莉花が松下姉妹を家族にしたがっていると知って、一生懸命、姉妹に話し掛けていたと聞いた

　オレたちには、もうアニエスの美しさは当たり前のことだけど

　松下姉妹にとっては何で、金髪ハーフの超美少女が、親しげに話し掛けて来るのか理解できない</p><p>そんでクリトの一件だあんたが、クリトのお尻をひん剥いて叩いたのは、あたしはモニターで見て大爆笑したけれど普通の子はドン引きだろう</p><p>


　クリトが松下美樹さんのヴァイオリンを勝手に持ち出そうとして

　アンネ・ロゼたちがクリトを殺そうと、ドリル槍を持ちだしたところからすでに普通じゃない

　もちろん、オレがクリトの生尻を叩いたのも普通じゃないんだろうけれど</p><p>でも、普通じゃないことがあの屋敷の中では、問題なく成立している誰も、あんたがクリトの尻を赤く腫れ上がるまで叩いたことを責めないしむしろ、アレであの場は上手く治まったそういう状況を見ているから普通の子は、怖く感じる</p><p>


　普通じゃないことが普通に受け入れられているから、おかしいとも言えない

　自分の知っている常識と違う世界が成立していることに、恐怖を覚える</p><p>で最後が、そのリムジンに、香月セキュリティサービスの護衛車あんたと瑠璃子ちゃんは、高そうな服に着替えている瑠璃子ちゃんが、香月家のご令嬢だっていうのも嘘じゃないと感じるあんたたちが、それを当然のこととして話していてその話が、成立しているから嘘なら、どこかが破綻しているはずだけれどあんたたちの言動には、何一つ迷いが無いきちんと成立しているだから、怖い</p><p>


　キョーコさんは、そう分析してくれた

　改めて松下姉妹を見る

　確かに怖がっている

　オレたちみたいな存在が、成立していることが怖いんだ</p><p>怖くないです</p><p>


　茉莉花が真樹さんに言う</p><p>どんなものも、どんなことも、どんな人もそういうものなんだって判ったら、怖くなくなるの</p><p>わたしは自分のことも、妹のことも、公くんたちのことも突然、驚くことがいっぱいあったんだけど全部そういうものなんだって呑みこんだら受け入れられたよ</p><p>


　茉莉花はお屋敷に居た娼婦の娘だ

　引退した後の娼婦を茉莉花の父親は孕ませた

　エリカという妹がいたことを知ったのもほんの少し前だ

　茉莉花は自分の出生の秘密も、妹の存在も突然、知らされた

　そして、その夜のうちに妹と同時に、オレの女になった</p><p>大事なのは、眼の前で起きていることをそのまま呑みこむこと怖がっているだけじゃ、前に進めないから</p><p>


　真樹さんの手を握ったまま茉莉花は言う

　真樹さんが、茉莉花の眼を見る</p><p>もう茉莉花でいいわわたしも、今からは真樹って呼ぶから</p><p>


　優しく微笑む茉莉花</p><p>ドキドキしてるわたしも、ドキドキしてるわドキドキしている自分を受け入れてるドキドキしている真樹のことも、受け入れてるこれは吊り橋効果とかじゃないわ真樹にはあたしが付いてるあたしには、公くんが付いてる大丈夫、何も心配はないわ</p><p>大丈夫すべて上手くいくから公くんや、わたしのお姉さんたちが、全部解決してくれるから</p><p>


　真樹さんは</p><p>高畑さんを茉莉花を信じる茉莉花が信じている人たちを信じるわわたし</p><p>


　今度は、真樹さんの方から茉莉花の手を握りしめた</p><p>ね怖くない怖くないわ真樹</p><p>はーい、まもなくご到着でーす</p><p>


　前を見ると目的地の駅前ホテルが見えた</p><p>公、最後に言っておくけれど</p><p>


　ミナホ姉さんからの通信が続く</p><p>松下さんのお祖父様も松下さんたちと同じだから</p><p>わたしたちとは違う普通の人なのよ常識や考え方、センスが</p><p>


　オレたちとは違う世界の人間</p><p>今夜は普通の人と、どう向き合うべきなのかそれを学びなさい</p><p>あたしとミナホの特別講義さ</p><p>


　キョーコさんの声は、楽しそうだった</p><p>それじゃあレッスン・スタートだよ</p><p>


　オレたちの車列は駅前ホテルの地下駐車場へ下りて行く

　先頭が香月セキュリティサービスの護衛車

　2台目が、ミナホ姉さんとキョーコさんたちの乗るベンツ

　３台目が、オレたちのリムジン

　その後ろに、さらに護衛車が2台続いている

　車列は地下2階で停まった

　このフロアには、ほとんど車が停まっていない</p><p>ああもう、いらしてるみたいですね</p><p>


　木下さんの言う方を見ると駐車場に１台の外国車が停まっていた

　オレたちの車から、７メートルぐらい離れている</p><p>お祖父様の車です</p><p>


　松下美樹さんが呟く</p><p>BMWの1シリーズですね</p><p>


　木下さんがそう言った</p><p>どういう車</p><p>BMWの中で一番安い車です</p><p>


　つまり大手ドラッグストア・チェーンの社長だから外車ぐらい乗らなきゃいけないと思っているけれど

　高価過ぎる乗用車を買う気はないという人か</p><p>あ、御名穂さんが降りますね</p><p>


　見ると前のベンツのドアが開いて、ミナホ姉さんが出て来る</p><p>あちらも出て来ますね</p><p>


　安いBMWの後部座席からも人が降りた

　70ぐらいの長身の黒眼鏡でグレーのスーツを着た長身の老人髪は薄い</p><p>黒森御名穂です</p><p>


　ミナホ姉さんが、老人に名乗った</p><p>松下ヒロキだ</p><p>


　松下老人も名乗った</p><p>今夜はわざわざお出で下さいまして、ありがとうございます</p><p>


　ミナホ姉さんは、そう言うが老人に頭は下げない</p><p>私に特別の話をしてくれるというから来てみたんだ</p><p>


　ミナホ姉さんは、松下老人に製薬業界のヤバイ話を教えるという名目で、この場に呼び出している

　ドラッグストア・チェーンの経営者なら、絶対に知りたがるような情報を教えると</p><p>しかしどういうことなんだあんたは、私に一人で来いと言っただから私はまあ、運転手に運転させて来たが、秘書も連れずに一人で来た</p><p>


　松下老人のBMWには運転手が乗ったままだ</p><p>エンジンは掛けたままですね</p><p>


　木下さんの言う通りBMWは、松下老人が飛び乗ったら、すぐに発進できる状態になっている

　松下老人も、車のドアを開けたままにしている

　ミナホ姉さんもドアを閉じていなかった

　オレたちの車列は香月セキュリティサービスの護衛車も含めて、全てエンジンを止めていない

　やはり、いつでも走り出せる態勢になっている</p><p>あらわたしは一人で行くなんて言っていませんわ</p><p>


　そう言ってミナホ姉さんは、静かに車のドアを絞める

　その瞬間ミナホ姉さんの乗って来たベンツ、オレたちのリムジン、香月セキュリティサービスの護衛車の全てが同時にエンジンを切った

　地下駐車場が静かになる

　松下老人の車のエンジンだけが、ドゥドゥドゥと音を立てている</p><p>わたしのことどういう風に聞いていらっしゃいます</p><p>


　ミナホ姉さんが松下老人に問う</p><p>裏の世界の人間だと聞いているよお友達は、怖い人ばかりだとね</p><p>


　松下老人は、そう答えた</p><p>そうでもないですわ確かに、わたしは裏の人間ですけれど、わたしの顧客は皆さん表の世界の方たちですから</p><p>だから、松下さんに特別な情報をお知らせすることもできます裏と表両方のルートからの</p><p>それは有り難いね有りがたいが、私はまだ、あんたを信用するわけにはいかない</p><p>


　松下老人はオレたちのリムジンを指す</p><p>あんたは、誰を連れて来たんだそれは、あんたが話してくれるっていうことに関係する人なのかね</p><p>


　ミナホ姉さんだけが、秘密の情報を売りに来ると思ったのに

　豪華なリムジン車と護衛の車3台が一緒に来たんだから警戒はする</p><p>こちらの方は、また別のビジネスですわわたしにとっては</p><p>今お話した通りわたしは表の方たちとお取引きさせていただいておりますから</p><p>裏の人間ではないのだな</p><p>裏の人間は、こういう車には乗らないですわこういうのは表の方だけです</p><p>


　わざわざ派手過ぎるリムジンを用意したのはこういう理由か

　松下老人は、ミナホ姉さんが裏の人間だと知っているから

　他の人間を連れて来たらその人たちも裏の世界の人間だと考えてしまう

　だから、わざと高級すぎるリムジンみたいな車にして、松下老人の警戒心を下げることにしたんだ

　確かに、暴力団やヤクザの親分が乗ってくるような車じゃない</p><p>とは言え表の人間が、こういう車に乗るのかね</p><p>


　松下老人は言う</p><p>名家の方ですから</p><p>


　ミナホ姉さんの言葉松下老人はと反応する</p><p>香月家の方をご案内致しました</p><p>


　ミナホ姉さんが、そう言うとミナホ姉さんのベンツから、チェーミン幸田に変装したキョーコさんと

　運転席からは翔姉ちゃん

　翔姉ちゃんが、運転してたんだ

　二人が車から、降りてくる</p><p>香月セキュリティサービスの関です一度、ご挨拶をさせていただいことがございますが覚えていらっしゃいますか、松下様</p><p>香月世界文化交流センターの幸田と申します</p><p>


　二人が、品良く挨拶する</p><p>香月いや、確かにあんたは</p><p>


　翔姉ちゃんはジッちゃんの専任警護人だったし

　日本どころか、世界中の政財界の人たちとコンタクトして来ている

　パーティや会合なんかに来る人の顔と名前と役職は全て暗記しているから

　どこかの機会に、松下老人と会っていてもおかしくはない</p><p>しかし、まさかこんなところに香月氏が来られるわけが</p><p>


　翔姉ちゃんの登場に松下老人は、リムジンに乗っているのがジッちゃんだと勘違いしたようだ</p><p>はいそうではございません閣下ではございません</p><p>閣下では、ございませんが香月家の方でございますそして、もちろんこちらのお方が、今夜、松下様にお会いするということを閣下はご存知でいらっしゃいます</p><p>


　ジッちゃんの承認を受けていることを伝える

　松下老人は、数秒オレたちのリムジンを見てから</p><p>おい、エンジンを切れ</p><p>


　自分のBMWの運転手にそう命じる</p><p>香月家の方に失礼だ</p><p>


　BMWもエンジンを止めた

　地下駐車場の中がシンと静まり返る</p><p>ドラッグストア・チェーンの創業者なので名前はマツシタ・ヒロキ</p><p>松下という名前は、昔の知り合いから取ったんですが</p><p>何でドラッグストア・チェーンの社長にしたんだろ</p><p>2年以上前のことだから覚えていません</p><p>死んだ母の会社は帰って来ない貸付金を消すために清算しないといけないのですが</p><p>それでもわずかですが収入のある事業もあるので、代わりに新会社を作らないといけなくなりました</p><p>母の会社は30年以上前に設立したから株式会社ですけれど</p><p>今度のはお手軽に合同会社で</p><p>そんで、今日、会社の実印を作りにハンコ屋さんへ行きました</p><p>会社の印鑑がないと会社が作れないんですよね法務局に登記できない</p><p>そんで法務局に会社と会社の実印を登記してようやく銀行に会社の口座が作れる</p><p>何かまだまだ新しいことを経験しなくちゃいけないんだなと、日々、困惑してます</p><p>1424．次のミッション／普通の感覚</p><p>・黒森御名穂／28歳黒森家当主犯罪組織黒い森のリーダー家族の長姉公あるいは良信</p><p>・キョーコ・メッサー／年齢不詳国際的犯罪者異常なまでに強い同性愛者黒森家の父親役現在チェーミン幸田に変装中</p><p>・松下ヒロキ／76歳松下姉妹の祖父大手ドラッグストア・チェーンの創業者社長</p><p>


　大型リムジンの中から祖父の姿を見て、松下真樹さんと美樹さんの姉妹は震えていた

　その顔には明らかに怖れの影が見えた

　オレはそのことに、疑問を持つ

　何で、こんなに自分の祖父を怖がっているんだ

　さっき松下姉妹は祖父と和解したいと望んでいた

　親族の情を感じている相手に対して、こんなにも怖がるなんてことがあるんだろうか</p><p>兄さんは、判らなくなってしまっているんです</p><p>


　ルナがオレの心を読んで、そう言う</p><p>兄さんだって昔は、自分のお父さんやお母さんが怖かったでしょ</p><p>


　オレの両親

　オレの本当の両親

　オレを捨てたオレも捨てたオレの父と母</p><p>子供の頃のことを思い出して、兄さん</p><p>


　ルナの言葉にオレは

　子供の頃いや、まだほんの半年前だ

　オレは両親が怖かった

　一方的にオレを支配してオレを台所の狭い空間に押し込んで</p><p>何一つ会話することさえなかった母</p><p>そんな母に文句一つ言わず母がオレに酷い生活をさせていることを見逃し続けた父</p><p>


　子供の頃のオレはあの両親が怖かった

　そういう感覚は覚えている</p><p>なぜ怖かったか兄さんは、覚えているよね</p><p>理屈が通じないからだ</p><p>


　オレは言葉を絞り出す</p><p>あの人たちが、何を考えているのか全然判らなかったからだオレをどうしたくて、どういうつもりで苦しめているのか理由が判らないから、怖かったんだ</p><p>


　台所のソファで寝起きさせ、私物は段ボール１つ分だけ食事は最低限のものだけ広い家だったのに、台所以外の部屋は全て母の部屋でオレは立ち入ることが許されない

　なぜ、母が自分にそんなことをさせるのかなぜ、父がそんな母を許しているのか

　そして何より両親が、オレをどうしたいのかどうするつもりなのか、全然判らないから怖かった

　そして、最終的に両親はオレを捨てて、あの家から出て行ったまま帰らなかった</p><p>松下さんたちも、同じなんだよ</p><p>お祖父さんが何を考えているのか、理解できないからだから、怖いんだよ</p><p>


　真樹さんも美樹さんも、音楽の才能があってお父さんが亡くなった後も、音楽を続けたがっている

　それなのに松下老人は、孫娘たちに音楽の勉強を止めさせようとしている

　普通の学校に転校しろとか、亡くなったお父さんのヴァイオリンを売れとか高圧的にムチャなことを言っている

　確か、姉妹とも将来は薬剤師になって自分が経営しているドラッグストアで働けみたいなことまで言われていたはずだ

　松下姉妹からすればそういう祖父の考えが理解できない判らない</p><p>親族だから、何とか仲良くしたいという気持ちとは別に判らないものは、単純に怖いんだよ</p><p>


　ルナが姉妹を見て、そう言う

　それも普通の人の普通の感覚か

　さっきミナホ姉さんは今夜は普通の人への接し方を学べと言っていた

　オレはこの半年間で感覚が普通じゃなくなっているんだ

　黒い森や香月家と関わる生活をしてきたことでニブくなっている</p><p>黒瀬さん</p><p>


　オレは専任警護役にしたばかりの黒瀬安寿を見る</p><p>あなたの眼で見て、どういう状況なのか解析してみてくれ</p><p>


　この子の感覚は鋭い周囲の状況を、ちゃんと見通す力のある子だ

　今のオレより正しく情報分析ができると思う</p><p>松下老人は今、どういう風に考えていると思う</p><p>まだ半信半疑だと思いますわたくしたちが、本当に香月家の人間かどうかを疑っています</p><p>


　数メートル向こうにいる松下老人の表情からそう読み取る</p><p>もし、本当に香月家の人間が来ているのならビジネス・チャンスとして最大限に活かさなくてはいけないと考えていると思います</p><p>根拠は</p><p>松下氏のような経歴のビジネスマンはせっかくのチャンスを見逃すことを嫌うと思うんです何もせずに機会を失うのは負けだと感じてしまう傾向が強いと思います</p><p>


　1代で大きなドラッグストア・チェーンを築き上げたような人ならビジネスに対しては、常に前向きか

　何でも物事を勝ち負けで考える</p><p>香月家と繋がりを持つことができれば、どんなビジネスを新しく展開できるかそういうことまで、もう頭の中で考え始めてると思います</p><p>


　名家を束ねる家柄の香月家なら、香月グループの企業だけでなく他の名家とも親しくなることができるかもしれない

　前向きな人間は、どんどん可能性を想像してしまう</p><p>今はとりあえずオレたちに、興味を示しているってことだな</p><p>はい、それは間違いないと思います</p><p>


　黒瀬安寿は、そう言い切った</p><p>お兄様、そろそろわたくしの出番ですわ</p><p>全員、整列ッ</p><p>


　外では翔姉ちゃんが、号令を掛けた

　同時にオレたちに付いてきた香月セキュリティサービスの護衛車３台から

　黒服の警護人たちが、一斉に降りてくる

　10人を越す黒服たちは、オレたちのリムジンを護るように整列した

　松下老人が、強い視線でこちらを見ている

　このリムジンの窓は、全てマジックミラーになつているから

　松下老人には、リムジンの中の様子は見えていないようだ

　翔姉ちゃんが、コツコツと足音を立てて乗って来たベンツの前から、オレたちのリムジンにゆっくりと歩いて来る

　瑠璃子の座る席の前に着くと</p><p>瑠璃子様、松下ヒロキ様でございます</p><p>


　窓ガラス越しに、瑠璃子に頭を下げてそう告げた

　ヴゥオーン

　瑠璃子はリムジンの窓ガラスを下ろす

　優雅に、翔姉ちゃんに礼を言うと改めて、松下老人を見て</p><p>香月瑠璃子でございます</p><p>


　松下老人には、会釈もしない

　ただ自分の名を名乗る</p><p>どういうことですかな</p><p>


　松下老人はリムジンの中に居た香月家の人間が、中学生の少女だったことに困惑していた

　明らかかに、当てが外れたという顔をしている

　瑠璃子が相手では、ビジネスにはならないと感じたからだろう</p><p>わたくしはお祖父様の名代で、こちらに参りました</p><p>


　瑠璃子は香月家の当主であるジッちゃんの名を出す</p><p>名代いや、だがしかし</p><p>


　松下老人は迷っている

　中学生の瑠璃子では相手にならないと感じているがそれでも

　豪華なリムジンにジッちゃんの専任警護人である翔姉ちゃんと10人を越す黒服たち香月家の団体の職員を名乗る老女性に扮しているキョーコさんも居る

　明らかに普通の状況ではないことも肌で感じている</p><p>本日瑠璃子お嬢様は、松下様のお孫様たちのことに関して、お話しなさりたいそうでございます</p><p>


　今度はツカツカとキョーコさんが変装したチェーミン幸田が、瑠璃子の窓のすぐ横に進み出た

　翔姉ちゃんと、二人で瑠璃子の左右に立つ</p><p>孫娘真樹と美樹のことですか</p><p>


　松下老人は驚く</p><p>はい、お二人ともこちらのリムジンに乗っておられます</p><p>何故ですどうして、わたしの孫娘が香月家に</p><p>


　代わりに、チェーミン幸田が</p><p>お孫様のお姉様の松下真樹様は、音楽専門の高校に通っていらっしゃいますねああいう学校には良家のお嬢様たちが多く通われております</p><p>


　いつものキョーコさんとは全く違う落ち着いた老女の声で、ゆっくりと説明していく</p><p>学内のお友達が、真樹様のことをトリイ電子の鳥居様のお嬢様にご相談なさり鳥居様から、香月家の方にお話がございました</p><p>トリイ電子</p><p>


　香月家に続いて、世界的な電気機器メーカーの名前が出たことで松下老人は強く反応する</p><p>トリイ電子の社長様の奥方は名家、狩野家のご出身であらせられますから香月家ともご縁が深いのです</p><p>


　チェーミン幸田が、そう説明する</p><p>鳥居様のお嬢様もこちらの車にお乗りになっておられます</p><p>わたくしの出番ね</p><p>


　まり子は小声でオレにそう言うと自分の席の窓ガラスを開く</p><p>鳥居まり子でございます</p><p>


　松下老人に、恭しく挨拶した

　まり子も会釈はしないただ名乗っただけだ</p><p>そ、それで真樹と美樹は本当にその車に乗っているのですか</p><p>


　松下老人は、そう言うが</p><p>これ以上のお話はここではできませんこちらのホテルの中に、お部屋を用意してありますので、そちらへ移動致します</p><p>


　チェーミン幸田が低い声で告げる</p><p>香月瑠璃子様のご希望でございますから</p><p>香月家の令嬢がこんな駐車場で密談するわけがない</p><p>話をするには、それに相応しい場所が必要となる</p><p>ご理解いただけませんか</p><p>


　チェーミン幸田の黒縁眼鏡の底から、キョーコさんが松下老人にプレッシャーを掛ける</p><p>判った場所を変えよう</p><p>瑠璃子様鳥居様お降り下さい</p><p>


　翔姉ちゃんが、リムジンのドアを開ける

　同時に、香月セキュリティサービスの黒服たちがガード態勢を形成する

　優雅に瑠璃子とまり子が、車から降りる</p><p>皆様もどうぞ</p><p>


　翔姉ちゃんに促されてオレたちも</p><p>大丈夫ですオレたちが付いてますから</p><p>


　オレは松下姉妹に声を掛けた</p><p>心配ありません</p><p>


　ルナも、姉妹に声を掛ける

　オレと黒瀬安寿に続いてルナと茉莉花が、松下姉妹と五十嵐イズミを庇うようにリムジンから降りた

　ミナホ姉さんのベンツから、美智も降りて来てオレたちに合流する</p><p>真樹美樹</p><p>


　松下老人は、孫娘の姿を確認して思わず声を上げる</p><p>おい、お前たちどうして</p><p>


　孫娘に近寄ろうと歩み寄るが</p><p>はいはいダメですよー</p><p>


　リムジンの運転席から降りて来た木下さんかせ、爆砕フレイルで松下老人の接近を遮る</p><p>おい私はあの子たちの祖父だぞそこをどけっ</p><p>


　松下老人が、木下さんを怒鳴りつけるが</p><p>わたくしは、香月家の警護人ですーっ</p><p>


　木下さんは、ガンとして動かない

　その間に、松下姉妹と瑠璃子やオレたちの周りを香月セキュリティサービスの黒服たちが完全にガードしてしまった

　これでは、もう松下老人は孫娘に近付けない</p><p>斉藤くんと戸草くんここを頼むわ後の人は、このままお部屋まで瑠璃子お嬢様たちのガードよ</p><p>


　翔姉ちゃんが、黒服への指示という形で接触不可を宣言してしまう</p><p>松下様運転手の方は、このままこちらで待機していただきますよろしいですね</p><p>


　翔姉ちゃんもプロの警護人だ

　強い態度で松下老人が文句を言う余地を与えない</p><p>判った、従おう</p><p>


　松下老人は不承不承、受け入れる</p><p>ではお部屋に移動します</p><p>


　ガチャリ、ガチャリ、ガチャリ

　長柄の先に、金属の重い分銅が鎖で付いているフレイルという打撃武器

　木下さんの必殺武器はこういう時に、実に威圧感がある

　黒服たちにガードされているオレたちと松下老人の間に

　フレイルを鳴らしながら、木下さんが歩いているので

　松下老人は、こちらには近付けない

　さらに松下老人が逃げ出さないように翔姉ちゃんとチェーミン幸田が、側に付いているしミナホ姉さんもいる

　エレベーターもオレたちと、松下老人と分かれて乗った

　そのまま23階まで上がる</p><p>あなたたちは、ここで待機石川くん、よろしく</p><p>


　ガードの黒服たちは部屋の前まで

　途中でホテルの従業員から受け取ったカードキーで翔姉ちゃんは、部屋のドアを開ける</p><p>松下様どうぞ、お入り下さい</p><p>


　先に松下老人を部屋に入れてからオレたちも、中に入る

　20畳ぐらいの洋室

　普段は貸し会議室とか、小規模のパーティーに使っている部屋みたいだ

　机がコの字型に並べてあるが</p><p>松下様はそちらにお座り下さい</p><p>


　松下老人側の机には椅子が１つしかなかった

　残りの椅子は、全て反対側の机に並べられている

　これなら充分な距離を取って松下老人と孫娘が話すことができる</p><p>瑠璃子様と鳥居様は、こちらのお席に松下様ご姉妹は、こちらへお座り下さい</p><p>


　翔姉ちゃんが、座る椅子を指示していく

　松下姉妹の隣に茉莉花と五十嵐イズミルナ、そしてオレ

　警護役として美智が瑠璃子の横に立つ

　オレの横には、黒瀬安寿と木下さんがやっぱり椅子に座らずに立つ

　翔姉ちゃんとチェーミン幸田とミナホ姉さんは、オレたちの前に立っていて松下老人がと孫娘の間に入る

　ここでもガード態勢は完璧だ</p><p>今の状況を見て、少し冷静になったようです</p><p>


　松下老人の様子を見て黒瀬安寿がオレの耳に囁く</p><p>今の状況</p><p>


　老人１人VS多人数のオレたち

　状況は、圧倒的にオレたちが優位だと思うけれど</p><p>あの人にはボクたちは、女子供の集団にしか見えないんですよ</p><p>


　今度はルナがオレに囁く

　香月セキュリティサービスの黒服の男たちを廊下の外に残して来たから

　松下老人が一人で対面させられているのは女子供とオレだけだ

　大人でも見た目が老女のチェーミン幸田(キョーコさん)と

　ミナホ姉さんと翔姉ちゃんと木下さんは20代の女性

　オレとまり子と茉莉花が高１

　瑠璃子と美智は中３

　ルナに至っては小6だ

　これなら何とか優位に立って、自分のペースで話が進められるのではないかと

　向こう側から、こちらを見て松下老人は、そういう風に感じたのか</p><p>もう、いいかね</p><p>


　松下老人が、口を開く</p><p>なかなか執筆時間が安定しません</p><p>困ったものです</p><p>1425．次のミッション／怖さの源</p><p>


　ミナホ姉さんが所有している駅前ホテルの一室

　松下老人は、自分の孫娘を庇うように座っているオレたちの方をジロリに睨み</p><p>だいたいどういうことになっているのかは、想像がつく</p><p>


　吐き捨てる様に言う</p><p>あなたたちが私の孫を思って、色々と画策してくれたとのだろうが</p><p>


　松下姉妹16歳の真樹さんと14歳の美樹さんが、音楽の勉強を続けることに、祖父の松下老人は反対している

　だから、真樹さんが通っている音楽科の高校の同級生のツテで、香月家の瑠璃子に接触して

　何とか音楽を続けられるように、松下老人を説得する場を設けたのだと想像しているようだ

　翔姉ちゃんとキョーコさんが変奏しているチェーミン幸田が、そういう風にしか、松下老人に情報を見せていないのだから</p><p>だがこれは、やり過ぎだこういう、大人を脅かす様なやり方は、私は好きではないね</p><p>


　松下老人は女と子供しかいない部屋の中で、何とか優位に立場を取ろうと、言葉を選びながら喋り続ける</p><p>私はもちろん、日本の代表的な名家である香月家の力は、よく知っているしその力に屈するつもりはないが、香月家に対してはそれなりの尊敬はしているだが子供が家の力を使って、こういうイタズラみたいなことをさせているというのは非常に良くないと思うね不愉快だ</p><p>


　松下姉妹は、額に汗を浮かべて震えている

　茉莉花が真樹さんの手を、ルナが美樹さんの肩に触れて姉妹の折れそうな心を支えていた</p><p>孫娘の将来に関することは、私たち家族の問題だ香月家だろうが、何だろうが、勝手に口出しして良いことではない君たちがしていることは、実にバカげたことだ下らん実に下らん</p><p>


　松下老人は、荒ぶってみせるが震え上がるのは、孫娘たちだけだ

　オレたちはこれぐららいの緊張感には、もう慣れきっている</p><p>と、とにかく私は孫娘を連れて帰らせてもらうもちろん構わないだろうねそこにいるのは、私の孫なんだから</p><p>


　松下老人も、オレたちが動じないことに違和感を感じている

　だが、眼の前の光景女と子供たちしかいない集団には、自分のような大人の男が負けるわけがないという常識が

　松下老人の判断を狂わせている</p><p>真樹、美樹帰るぞさあ</p><p>


　松下老人は馬鹿みたいな大きな声で、孫娘に呼び掛けた

　ビクッと震え上がる真樹さんと美樹さん</p><p>ぷっくくくくっ、くくくくくっ</p><p>


　ミナホ姉さんが意地悪そうに笑い出す</p><p>何がおかしいのかね</p><p>


　松下老人は、カッとなってミナホ姉さんを睨み付けるが</p><p>失礼でも、仕方ありませんわあんまりにも滑稽な状況ですから</p><p>松下様は、もう少し聡明な方だと想像していましたが残念です</p><p>わ、私は裏の世界の女に馬鹿にされるような覚えはないぞ</p><p>馬鹿にされたくないのでしたらしばらく、黙っていらっしゃるべきですわね</p><p>


　松下老人の怒りをミナホ姉さんの暗い気が圧倒する</p><p>香月家は、松下様がお考えになっている様な甘い存在ではありませんからもっともっと想像以上に、怖くて厳しいものですわ</p><p>


　松下老人は黙る

　荒ぶってみせても、怒鳴りつけてみても自分の孫娘以外は、反応しない状況が、さすがに変だと気付いたのだろう</p><p>ではこれより、香月瑠璃子様にご報告させていただきます</p><p>


　香月セキュリティサービスの現場責任者の翔姉ちゃんが口を開く</p><p>幸田さん、どうぞ</p><p>はい、ここからの報告は香月世界文化交流センターの幸田がさせていただきます</p><p>


　60代の品の良い老女にしか見えないチェーミン幸田が、恭しく瑠璃子に対して頭を下げる

　翔姉ちゃんもチェーミン幸田も松下老人を完全に無視している</p><p>これから行う報告は全て、瑠璃子に行うものだと態度で示している</p><p>お願い致しますわ幸田さん</p><p>


　瑠璃子も優雅に幸田に応えた</p><p>はい瑠璃子様よりご依頼のありました件につきまして香月世界文化交流センターで調査を致しました</p><p>


　普段のキョーコさんからは想像できない落ち着いた老女の声でチェーミン幸田は、報告を続ける</p><p>まず松下真樹様について、これまでお出になられた演奏会やコンクールの映像を全て確認致しましたまた、今通われていらっしゃる学校の先生方からも、お話を伺って参りましたその結果、審査委員会の結論と致しましてはAプラスの評価で香月世界文化交流センターの特別奨学生１級に相応しい逸材であると認定させていただきました</p><p>


　ハッと顔を上げる松下真樹さん

　松下老人も、驚いている</p><p>特別奨学生１級というのは、どのようなものなのですか</p><p>


　瑠璃子の問いに</p><p>はい特別奨学生１級ですと、学費・生活費の全てが香月世界文化交流センターより与えられます期限は、とりあえず音楽大学を卒業するまでとなっていますが海外の音楽学校に留学なさる場合は、さらに延長することもできますもちろん、留学先の斡旋や個人レッスンをして下さる海外の著名な音楽家の紹介なども、全て香月世界文化交流センターが責任を持って行います小学期間終了後もプロの音楽家として活躍するためのステップ・アップやマネージメントも、松下真樹様が望まれるのなら、わたくしたちがサポートさせていただきます</p><p>


　つまり香月家が、松下真樹さんの将来を保証するということだ</p><p>続いて松下美樹様の審査でございますが、お姉様と同じように演奏会やコンクールなどの資料は全て確認させていただきました現在、松下美樹様のレッスンを担当なさっておられる先生からもお話を伺っております</p><p>


　キョーコさんはチェーミン幸田として、余裕たっぷりに話続ける</p><p>審査委員会と致しましては確かにヴァイオリニストとして、とても高度な才能をお持ちで、将来を期待できるという評価をさせていただきましたが、松下美樹様はまだお若くコンクールなどでの実績が特別奨学生の内規に達しておりませんですので、松下美樹様に関しましては香月世界文化交流センターの次世代の英才育成制度の特別推薦奨学生が相応しいのではないかという結論になりました</p><p>それはどういうものですか</p><p>はい特別推薦奨学生に関しましては、香月世界文化交流センターが指定する育成プログラムを受けていただくことを条件に、全ての学費が与えられますまた特別推薦奨学生が寄宿制の音楽学校に進まれる場合は、寮費や食費なども全て負担致します</p><p>


　つまり美樹さんが将来、お姉さんと同じ音楽科高校の寮に入った場合は、学費も生活費も、香月家が負担する

　それまでは、姉の真樹さんほどサポートが厚くないが美樹さんが音楽の勉強を続けていけるだけの費用は確実に手に入る</p><p>もちろん、今後の実績によっては特別推薦奨学生から普通の特別奨学生にサポートの内容が切り替わります</p><p>


　チェーミン幸田の言葉に瑠璃子は</p><p>幸田さん、ありがとうございます</p><p>


　礼を言うと松下姉妹に</p><p>香月世界文化交流センターは、その様にして下さるそうですわそれでお二人とも、よろしいですか</p><p>


　松下姉妹は、驚きすぎて声も出ない</p><p>とても良いお話だと思いますわ真樹さん、美樹さんお受けになられた方が良いわ</p><p>


　まり子が姉妹に微笑む</p><p>心配ないから松下さん</p><p>


　茉莉花も隣に座る真樹さんに笑顔で、そう言った</p><p>ちょっちょっと待ちたまえ</p><p>


　向こう側のテーブルから松下老人が口を挟む</p><p>なぜ、そういうことになる祖父である私を通さずに、勝手にそんな話を進めてもらっては困る</p><p>だいたい音楽みたいな遊びは、人様から金を恵んでもらってまで続けるようなことじゃない</p><p>


　祖父の剣幕に再び、松下姉妹は震え上がる</p><p>だいたいそんな都合の良い奨学金制度が、存在するわけがない奨学金というものは、だいたい応募の時期が決まってるハズだ</p><p>そういう奨学金も有りますが香月世界文化交流センターの特別奨学生は随時受け付けていますそういう特例を用意しておかないと本当に才能の有る人材に適切なサポートをすることができませんので</p><p>


　チェーミン幸田は、すぐに松下老人に言い返す</p><p>それがおかしいと言っているんだ私の孫娘たちがそんな特別な支援がもらえるような才能を持っているわけがない</p><p>なぜ、そう言い切ることができるのですか松下様はお孫様たちの音楽的な才能を審判なさることができるぐらい、音楽のことを理解なさっておられるのですか</p><p>


　言葉で追い詰めていくチェーミン幸田</p><p>それは私が、そんなに音楽に詳しいわけがないだろう</p><p>


　瑠璃子がスッと、松下老人を見る</p><p>わたくしも、奨学生の選定ができるほど音楽に詳しくはございませんですから、香月世界文化交流センターの専門家の皆様にご判断していただきました</p><p>専門家の方たちの審査で真樹さんも美樹さんも、香月世界文化交流センターの奨学生となるのに相応しい人材であると認められたのですわ</p><p>しかし私の孫だぞ私の血を引いている娘が、音楽の才能なんてあるわけがない</p><p>


　松下老人の論拠は、もうメチャクチャだ</p><p>だいたい奨学金とか人の金をアテにするという行為自体を私は軽蔑するそんなものは自分で額に汗して働いたことのない人間の発想だ音楽なんて遊びだぞ、下らないお遊びだ名家のお嬢様に、こういう話をしてもムダだろうが</p><p>


　まり子が冷たい眼で、松下老人に言った</p><p>これ以上、貴方とお話するのは時間のムダだと思いますわ</p><p>では松下真樹様、美樹様の奨学生認定につきましてはこのまま進めてしまってよろしいですね</p><p>


　チェーミン幸田が、瑠璃子に言う</p><p>おい、待ち給え祖父の私を無視して、勝手なことをするなッ</p><p>


　激しい怒声で、再び松下老人が叫ぶ</p><p>あら、どうしてです</p><p>


　キョーコさん扮するチェーミン幸田が、ニヤリと笑った</p><p>どうしても何も私は、そこに居る娘たちの祖父なんだぞッ</p><p>


　松下老人は、さらに声を荒げるが</p><p>はいはい、確かにお祖父様ではいらっしゃられるようですが</p><p>


　チェーミン幸田は</p><p>しかし、松下真樹様、美樹様の親権者では、ございませんね</p><p>


　シンケンシャ</p><p>お二人の親権は、お母様がお持ちです祖父の松下様はお持ちではありません</p><p>


　チェーミン幸田は言う</p><p>わたくしは、真樹様、美樹様のお母様につい先ほど、特別奨学生の件で、ご連絡をさせていただいきました</p><p>


　松下姉妹のお父さんは、病気で急逝している

　だが、お母さんは体調を崩していると聞いたが、まだ生きている

　その母親に電話した</p><p>それでお母様は</p><p>


　松下姉妹が、幸田に尋ねる</p><p>お二人のお母様にはわたくしが、お電話する前に、すでに真樹様の学校や、美樹様がレッスンを受けていらっしゃる先生から香月世界文化交流センターの奨学制度についてお電話があったそうですわそれらの先生方には、審査の時にお二人に奨学制度が適用されるかもしれないということをお話してありましたのでですから、奨学生の存在は、すでにご存知でした</p><p>


　事前に奨学制度の内容や、松下姉妹が審査対象になっているということを姉妹のお母さんは、他の人から聞いて知っていた</p><p>そして、お二人のお母様はわたくしに</p><p>松下真樹様と美樹様お二人が、今後も音楽の勉強を続けたいという強い意志をお持ちであるならお二人の意志を確認してその上で、ぜひとも奨学生制度を受けたいとおっしゃっておられましたよろしくお願いしますと</p><p>


　チェーミン幸田はそう言う</p><p>母親としてお二人が夢に向かって、精一杯頑張って行かれるのなら、全力で応援したいとおっしゃっておられました</p><p>お母様ありがとう</p><p>


　姉妹の眼に涙が溢れる</p><p>私は私は認めないぞ音楽は絶対に続けさせない</p><p>


　松下老人は、断固としてそう言うが</p><p>残念ながら松下様には、関係の無いことですわ</p><p>


　チェーミン幸田が、冷たく言う</p><p>関係ないわけがないだろう私は祖父だぞ</p><p>祖父だからといって松下様が、真樹様、美樹様の人生を決めることはできません</p><p>しかし、私は</p><p>そんなことはできないと、申し上げております</p><p>


　見た目は老女でも、中身はキョーコさんだから内側から発する強い気に、松下老人は圧倒される</p><p>では、なぜ、君たちは私をここに呼んだんだ皆で、私を笑いものにするためか私から、孫娘を奪い獲るためか</p><p>


　松下老人は、怒りの矛先をオレたちに向けた</p><p>これが名家のやることかね名家の人間というのは、こんな風に人を小馬鹿にするのかふざけるなっ</p><p>わたくしが、今日、ここに来たのは</p><p>


　瑠璃子が静かに言う</p><p>お祖父様に、松下ヒロキという方が、どのような人物なのか自分の代わりに見極めてくるようにと命じられたからです</p><p>


　瑠璃子は最初に、松下老人に告げている

　自分はジッちゃんの名代であると</p><p>今のご様子ではお祖父様には、松下ヒロキという方には、狭量な人物であったと報告することしかできませんとても残念ですわ</p><p>


　瑠璃子は穏やかに言う</p><p>そ、それはわ、私を脅しているつもりかね</p><p>


　松下老人は、動揺している</p><p>瑠璃子様は貴方のそういうところが、心が狭くて、人間が小さいとおっしゃっているんです</p><p>


　松下老人は、今度こそ口籠もる</p><p>でも、ここまで黙って聞いてきたけれどわたくしには、どうしても判らないわ公、松下様はどうしてこんなにも意固地に、真樹さんや美樹さんが音楽を続けることに反対しているのかしら</p><p>香月世界文化交流センターの専門家が、特別奨学生になるだけの才能があるって認めたのよ普通なら、真樹さんたちのお母様みたいにありがとうございますよろしくお願いしますってなるものでしょ真樹さんたちの才能が、高く評価してもらえたってことなんだから</p><p>


　娘のことを高く評価してもらって嬉しく思わない親族はいない</p><p>それなのに何が何でも絶対反対音楽を続けるのは、絶対に許さないなんて、意味が判らないわ</p><p>判らないからだよ</p><p>


　松下老人を見て答える</p><p>松下さんは音楽のことが、判らない自分では、真樹さんや美樹さんの音楽の才能が理解できないだから理解できないものは、認められない</p><p>


　それで姉妹が音楽の道に進むことを、止めさせようとしている</p><p>それって勝手過ぎない自分が価値が判らないからって、真樹さんたちに人生を自由に選ばせないなんて</p><p>


　まり子は、真っ直ぐな性格だから松下老人への怒りを隠さない</p><p>そういうことだけじゃないと思うよ</p><p>


　キョーコさんがチェーミン幸田として、色々話してくれたから

　オレは客観的な立場で、松下老人のことをジックリ観察することができた</p><p>怖いんだよ判らないから</p><p>松下さんも、本心では真樹さん、美樹さんと仲良くしたいんだよでも、音楽のことは自分は理解できないから、判らない自分が理解できないことをに、孫娘たちが人生を掛けることに抵抗を感じるし孫娘たちと共通の会話ができないことも怖いとにかく、怖いんだ</p><p>孫娘たちから音楽を奪い獲ったら自分の判る世界で、会話ができるそういうことだよ</p><p>確か、松下さんは真樹さんに音楽科の高校を辞めて、普通の高校へ移って、将来は薬剤師になれとか、ドラッグストアのお店をやれとか言ってたろそれだってさ、そういうのが松下さんにとっては自分の得意分野だからさ孫娘と話すことがたくさんある教える立場で、上から色々話せるお互いに話をすることができる共通分野を持つことが出来るそういうことなんだと思うよ</p><p>


　松下老人は真樹さんたちに音楽を止めさせ</p><p>何それ心が狭過ぎるわよ器が小っちゃ過ぎだわ</p><p>


　まり子が呆れた眼で、松下老人を見る</p><p>富野監督のアニメ作品だと小悪党とか心の狭い男とかセコイ男とか</p><p>そういうオジサンキャラがたくさん出て来るのですが</p><p>ガンダム００ぐらいになると、作っている人たちはお父さんたちは毎日、頑張っているんだよという意識があるから</p><p>見た目の悪いオジサンキャラも、みんな必死で頑張ってる人に描かれていて</p><p>世代によって、描き方が違うんでしょうが私はセコイ人も好きです</p><p>鉄血のオッサンは、カッコ付けだけで血の通ってない中身の無い人物ばかりでしたが</p><p>1426．次のミッション／音に解ける</p><p>き、君たちこそそうやって、私を責めて楽しいのかね</p><p>


　松下老人は、オレたちを睨む</p><p>何の苦労も知らない子供のくせに私は、たった一人で小さな薬屋を始めて、それを今では、全国に1500店舗にまで増やしたんだぞ</p><p>


　そういう話をこの場でされてもと思うが

　こういう話しかできないんだろうなこの人は</p><p>そこまで到達するには君たちなんかでは、絶対に想像ができないような苦労をしてきたんだ人に裏切られたことも、ダマされたことも何度もある倒産するかもしれないという様な危機も、何度も経験しただが、私はたった一人で全ての苦難を乗り越えてきたんだ</p><p>


　必死に松下老人は語っているがオレたちは、冷ややかな眼で見ている</p><p>私がやっているのは実業だ現実と戦って、現実の中で血と汗を流して自分の存在を確立していく実のある仕事だ音楽なんていう虚業とは違う</p><p>何がおっしゃいたいのか、よく判りませんわ</p><p>


　キョーコさんが変奏しているチェーミン幸田が、せせら笑う</p><p>そりゃ判らないだろう君たちみたいに名家という巨大な力に縋って生きているような人間には私は松下ヒロキだ私は私一人の力で私自身の力だけで大地に立って生きている君たちとは、違う</p><p>


　松下老人は喚き散らす</p><p>君たちに私の人生が私の苦労が、判ってたまるかッ</p><p>そんなの判らないですし判りたくもありません</p><p>誰だって、人の人生を全部理解するなんてことはできませんから松下さんだって、オレや瑠璃子の人生は判らないでしょうし</p><p>当たり前だ金持ちの息子や娘の人生なんて私の知ったことではない</p><p>でも、オレたちは対話する相手について理解しようとする努力はしますよどんな相手に対しても</p><p>香月セキュリティサービスのことだから松下さんについても、詳細な調査をしてあるんだよね</p><p>もちろん調査しています</p><p>まずは、松下さんが薬屋を始めるまでのことを教えて</p><p>


　翔姉ちゃんはタブレット端末を取り出して、調査報告書を読み上げる

　本当は全て暗記しているんだろうけれど松下さんみたいな人の前では、きちんと読み上げているという形で報告するのが、香月セキュリティサービスの流儀だ</p><p>松下ヒロキ様本名、松下ヒロキチ大分県生まれ中学卒業後、集団就職で上京大手製薬会社の薬品工場で働きながら、夜間高校を卒業勤めていた製薬会社より奨学金を得て、アサノ大学の薬学部に進学</p><p>あなたも奨学金を貰ってたんじゃない</p><p>


　まり子が、突っ込む</p><p>大学卒業後奨学金を受けていた製薬会社に入社するが、社内での人間関係が上手く行かず4年で退職故郷の親戚の援助を受けて、1975年にくすりのマツシタヒロキの１号店を開業</p><p>


　翔姉ちゃんは松下老人の過去を読み上げていく</p><p>その続きも聞きたいな</p><p>はい1977年にお見合いで結婚した後奥様の実家の援助で、1981年に２号店を開業その後、都市型ドラッグストアとしてチェーン店を増やし、バブル好景気に乗り、1988年までに国内に300店舗にまで拡大1998年に500店舗に到達し、東京証券取引所１部上場現在まで1500店舗にまで事業を拡大現在に至る以上です</p><p>奨学金に、親戚の援助奥さんの実家からも助けられてますしお店をどんどん拡大していった時期だって、きっと色んな人に助けてもらってますよね</p><p>


　松下老人がさっき語ったように自分1人だけの力で、ドラッグストア・チェーンを大きくしたのではない

　どんな時だって、誰かから助けてもらっているばすだ

　口籠もる松下老人</p><p>それも調査報告には書かれています松下様の交友関係や、どういう方たちに支援されてこられたかも全て</p><p>


　松下老人の会社は大きいから普段から、香月セキュリティサービスの調査対象に入っているんだろう</p><p>松下様と裏の方たちとのお付き合いはわたしが知っているわ</p><p>


　ミナホ姉さんがそう言って笑う

　松下老人は、ミナホ姉さんに釣り出されて、ここへ来たのだから</p><p>仲介者を通じての情報は、ミナホ姉さんが握っている</p><p>松下さんも、人に助けられてこられたんですそれなら、松下真樹さんや美樹さんが、香月世界文化交流センターの奨学生になって援助を受けることが、どうして悪いことだと言えるんですか</p><p>違う私が若い頃に受けた奨学金と香月家の奨学金は</p><p>何も違わないですどちらも、若くて夢と才能がある人を援助するものです松下さんだって夜間高校での成績が良くて、もっと勉強したいという気持ちが認められたから、奨学金を貰うことができたんでしょうお店を開店する時も松下さんの夢に、親戚の人が助けてあげたいと思ってくれたから、お金を貸してくれたんじゃないですか</p><p>


　人は絶対に1人では生きていない

　どんな時でも、誰かに助けられている</p><p>真樹さんと美樹さんも同じです香月世界文化交流センターの審査の人に、音楽の才能を認められたから奨学生になることができるんです松下さんのと、同じですよ</p><p>いや違う</p><p>


　松下老人は</p><p>音楽なんて勉強したって必ず成功するものでは、ないだろう人生をかけて長い時間を音楽に費やして、それでも音楽で食っていくことができない可能性はあるだろうそういう芸術家くずれは幾らでもいる失敗するかもしれなようないい加減な世界に、私は自分の孫娘を送り込みたくはない</p><p>


　祖父の言葉に松下姉妹は、またビクッと震える</p><p>だから音楽を止めて、松下さんたちに薬屋の仕事をしろって言うんですか</p><p>


　まり子がムッとして言う</p><p>ああ、薬屋なら日銭が入る確実に食っていくことはできる</p><p>へえ薬屋さんて、そんなにチョロイ商売なんですか</p><p>


　煽るまり子</p><p>チョロイだとどんな商売だって、チョロイはずがないだろ君は、額に汗して働くということを馬鹿にしているのか</p><p>


　松下老人は、激怒するが</p><p>薬屋さんだって、経営していくのは大変なんですよね必ず成功する仕事なんて、ありませんよねだったら松下さんたちが、音楽科を目指すのと変わらないじゃないですか</p><p>会社経営に失敗した経営者くずれだって、世の中にはいっぱいいると思いますし</p><p>小娘が、聞いたようなことを言うなッ</p><p>あなたのドラッグストア・チェーンだって失敗して倒産することだってありえるんですよ判ってます</p><p>私が失敗するわけがないだろう私は40年以上、薬屋をやって来たんだぞ</p><p>これから先は判らないでしょ少なくてもわたくしは、あなたの会社には絶対に投資しないわ</p><p>


　まり子は歌晏桃子姉ちゃんの影響で、日頃から株の売買をしている</p><p>君のような小娘に投資など、私の会社は必要としていない</p><p>


　松下老人は、怒りに任せて、まり子を怒鳴りつけるが</p><p>あなた、自分の会社を株式市場に上場してるんでしょ馬鹿なこと言わないで</p><p>


　まり子は、少しも動じないで反撃する</p><p>企業の創業者は多分、あなたぐらいバイタリティがあって、何でも独善的に自分の意志を通していかないと、小さな会社を大きく発展させることなんてできないんでしょうけれど会社のトップがそんな狭量な性格の人じゃ、これから先の発展は無いわよ</p><p>私が間違っているというのか私は70過ぎだぞ1代で会社を育てた経営者だぞ君のような娘に何が判る</p><p>過去のことは、過去のことでしょわたくしが言っているのは、これから先の未来のことよ</p><p>


　これからのこと</p><p>わたくしのお祖父様が、以前おっしゃっていたわ創業者が一代で成長させた企業は、その創業者が高齢になってもトップで居続けることで危うくなるって特にカリスマ創業者がトップダウンで何でも1人で決めているような会社は、老害かした経営者が判断を間違うと一気に崩壊することもあるそうよあなたみたいに、70歳過ぎなのに、自分の感覚が時代にそぐわなくなってることに気付いていない創業者社長が一番危険だってそう、おっしゃっていたわ</p><p>馬鹿にするなっ小娘がっ</p><p>だって、あなた人の意見に耳を傾ける気が全然無いじゃない偉そうに喚いてるだけで、今自分がどんな立場にいるのかも理解していないこんな失礼な人間は、経営者として失格だと思うわ</p><p>失礼なのは君の方だ君は私を誰だと思っているんだッ</p><p>あなたこそわたくしを誰だと思っているのわたくしは、鳥居まり子最初にご挨拶したはずよつまり、あなたは今、トリイ電子にケンカを売っているの判ってるの</p><p>香月グループとも敵対なさってますよ</p><p>


　まり子の言葉に翔姉ちゃんが、付け加える</p><p>香月瑠璃子様のいらっしゃる席で醜態を晒されているわけですから</p><p>


　ハッとなる、松下老人

　まり子は、世界的電気機器メーカーのトリイ電子の社長令嬢瑠璃子は、名家を束ねる大名家、香月家本家の娘

　瑠璃子は無言のまま、冷ややかに、松下老人を見つめていた</p><p>瑠璃子様はあなたのこの醜態を、香月閣下にご報告なさるでしょうしわたくしも、もちろん父に話しますわたくしが親しくさせていただいている様々な企業の方たちにも、お話しします</p><p>そ、それで私を脅しているつもりなのかね</p><p>


　松下老人は、それでも虚勢を張るが</p><p>わたくしは、事実を申し上げるだけですわあなたの態度や言葉でわたくしや瑠璃子様に不快な思いをしていることは事実ですし</p><p>


　静まり返る室内

　松下姉妹は、動揺して震えているそろそろ限界だな</p><p>まり子ストップだ</p><p>


　オレはまり子を止める</p><p>よくやってくれたまり子のお陰で、松下さんのことが大体判った</p><p>松下さんがそういう人の意見を聞かないで、何でも自分のやりたいようにしたがる人だから松下さんの息子さんは、家を出て独立するしかなかったんだな</p><p>


　オレは松下姉妹を見る

　真樹さんと美樹さんの父親は祖父とは別に、自分で小さな貿易会社をやっていたと聞いた

　そして病気でつい最近、亡くなったという</p><p>息子さんとも、何年も何十年もきちんと話し合いをしたことは無かったんでしょう</p><p>


　父親の下で、ドラッグストア・チェーンを継ぐことを息子さんは望まなかった

　松下老人に人生を支配されることを拒んだんだろう</p><p>だったら、何だと言うんだ</p><p>


　松下老人は、オレを睨み付ける</p><p>ということは孫娘の真樹さんや美樹さんとも、きちんと話をしたことはないんでしょ真樹さんたちから、直接、将来の夢のことを話してもらったこともないしそれどころか</p><p>真樹さんや美樹さんの音楽の演奏も聞いたことがないんじゃないですか</p><p>


　松下姉妹が顔を上げて、オレを見る</p><p>一度も無いがだから、どうだと言うんだ必要がないことだから、聞かなかっただけだ孫娘の演奏会に行く時間があるんなら、私はその時間をビジネスに費やす私は、そうやって今の地位を築いてきたんだ</p><p>じゃあ、聞いてみましょうミナホ姉さん</p><p>


　オレはミナホ姉さんを見ると</p><p>ええもう、用意してあるわよここはホテルですから</p><p>


　ホテルならピアノぐらいある</p><p>では、皆さんお隣の部屋にどうぞ</p><p>


　松下老人は、拒否しようとしたが</p><p>あら戦わずして、負けるつもり</p><p>ここで真樹さん、美樹さんの演奏を聴かなければあなたの負けよ人間としても、経営者としてもね</p><p>経営は関係ないだろう</p><p>経営者ならばこれ以上、わたくしや瑠璃子様を不快にさせるべきではないと思いますけれど</p><p>


　まり子の言葉に、瑠璃子が</p><p>わたくしと一緒にお孫様たちの演奏を聴いていただけませんか</p><p>短い時間で済むことですから</p><p>すぐに終わるのなら我慢しよう</p><p>


　そうしてオレたちは、翔姉ちゃんに先導されて

　隣の部屋へ移動する

　隣の部屋も、ホテルの宴会用の部屋だったが今まで居た部屋よりも、ずっと広い大規模のパーティ用の部屋だった

　そして、その部屋には

　大きなグランドピアノが2台並べて置いてあった</p><p>茉莉花あなたも、松下さんたちと一緒に演奏なさい</p><p>


　ミナホ姉さんが茉莉花に命じる

　茉莉花は驚き真樹さんを見るが</p><p>真樹さんたちだけじゃ、緊張して上手く弾けないかもしれない茉莉花、助けてやれ</p><p>


　オレもそう命じる

　真樹さんと美樹さんの姉妹にとって松下老人は、怖い存在だ

　ひたすら自分たちを圧迫してくるだけの理解できない人

　だけど、自分たちの祖父であるのだから心の底では、理解されたいとも願っている

　祖父の前で演奏するこのチャンスを緊張のし過ぎで台無しにしてはいけない</p><p>お祖父さんの前で、演奏するのはこれが最初で最後になるかもしれないんですから、後悔がないようにね</p><p>


　ミナホ姉さんにそう言われても松下姉妹は、まだ迷っているようだった

　表情から不安が消えない</p><p>はい、真樹さん、美樹さんボクと手を繋いで下さい</p><p>


　ルナが姉妹の手を握る</p><p>ボクの眼を見てゆっくり呼吸しますすーぅ、はぁー、すーぅ、はぁー</p><p>


　巫女の力で真樹さんと美樹さんは、深呼吸する度に心を洗われていくルナが姉妹を、リラックスさせていく</p><p>はいもう大丈夫ですいつも通りに演奏できますよ</p><p>


　茉莉花も覚悟を決めて</p><p>パッヘルベルのカノンにしましょうか</p><p>


　松下姉妹にそう提案した

　松下姉妹も腹を括ったようだ

　美樹さんがヴァイオリンケースを開く</p><p>松下様こちらにお座り下さい</p><p>


　老女に変装したキョーコさんが、松下老人に椅子を勧めた

　姉妹の演奏を聴く松下老人の方も少しは、リラックスした方が良い

　松下老人は促された椅子に座った

　松下真樹さんが祖父に言う

　それから、茉莉花と妹を見て

　2人も眼で、真樹さんに合図した

　演奏が、始まる

　昼間のオレの学校の音楽室の時も感じたけれど

　本当に才能の有る音楽家の演奏は音が違う

　ピアノやヴァイオリンから発せられる音は透明で、純粋で

　音そのものが美しい

　とても高校生と中学生の演奏には思えない

　音に厚みがある清廉な鮮やかさを感じる

　これは香月世界文化交流センターの奨学生になるのに相応しい演奏だ誰もが、そう納得できる演奏だと思う

　真樹さんと美樹さんの姉妹の演奏は、もちろんぴったり合っていたけれど

　茉莉花と真樹さんも完全に溶け合っている

　昼間の音楽室の時の演奏よりもさらに良い

　2人の間の信頼や愛が、感じられてくる演奏だった

　5分を超えた3人の演奏は終わった

　しばらくは、誰も口を開かなかった

　音楽の余韻に浸っていた</p><p>いかがでしたか、松下様</p><p>


　キョーコさんがチェーミン幸田として、松下老人に言う</p><p>香月世界文化交流センターは、松下真樹様、美樹様を奨学生として受け入れますこれからの彼女たちを全力でサポート致しますそれはもう、決定事項です松下様が、どの様なご意見をお持ちだとしてもわたくしたちは、必ず、お二人を世界で活躍する演奏家に育てますわ</p><p>


　松下老人の眼には涙が、浮いていた

　小さな声で言う</p><p>私は何もしてやれないのでしょうか孫たちのために</p><p>こんなに素晴らしい演奏をするとは思っていませんでした私の孫がこんな音楽を奏でるなんて信じられない</p><p>


　実際に演奏を聴いたことで松下老人の心が変わった</p><p>私が間違っていましたこの子たちには音楽を続けさせるべきですあなたの言う通りです</p><p>


　見た目が老女のチェーミン幸田だから松下老人は、素直にそう言う</p><p>ですが私は私にはもう、この子たちにしてあげられることは何も無いのですか私は</p><p>そろそろ和解させなければいけない頃なのに</p><p>まり子が煽るので困りました</p><p>創業者がカリスマで、世代交代に失敗してダメになった企業はたくさんあるのですが</p><p>よく言われるように２代目がダメだったのでなく創業者の晩年期にすでに衰退がスタートしていることが多いと思います</p><p>大学の時に１年生の時にキレッキレでスゴイ人だなと思っていた６０代の教授が</p><p>ほんの数年でガタガタとダメになって</p><p>４年生の時には、当時の１年生に馬鹿にされているのを見たことがあります</p><p>どんなにスゴかった人でも老いるし、感覚も判断力も鈍っていく</p><p>そういうことはあるんだと思っています</p><p>世間はゴールデンウィークの様ですが、私は認知症の父を一人で看ているのでいつも通りです</p><p>昨年、母が亡くなってからは、急に歩けなくなったので外出には車椅子が必要となってしまっています気楽に外にも連れ出せません</p><p>ま仕方ないですね</p><p>1427．次のミッション／和解と別れ</p><p>


　初めて孫娘たちの演奏を聴いた松下老人は

　感動して泣いていた

　さっきまでの、高飛車で不機嫌な表情は完全に消えていた</p><p>先ほど、お放ししました通り松下真樹様と美樹様は、香月世界文化交流センターの奨学生となられます</p><p>


　チェーミン幸田という老女に扮しているキョーコさんが言う</p><p>わたくしたちは、お孫様たちを完璧にサポート致しますわたくしたち香月世界文化交流センターでしたら、現在考えられる限り最高の音楽教師による最高のレッスンを提供することもできます</p><p>


　キョーコさんの言葉を松下老人は、静かに聞いている</p><p>それ以上に香月家の庇護を受けているという事実が、お孫様たちの将来を光り輝くものにするでしょう</p><p>


　香月家に認められた音楽奨学生になることで普通の音楽を志す人よりも、優位な条件を得られることもある</p><p>もちろん金銭的な面についても、わたくしたちはサポート致しますこのことは先ほどもお伝えしましたね</p><p>


　香月世界文化交流センターの奨学生になれば

　学費だけでなく、生活費も与えられるとチェーミン幸田は言っていた</p><p>では私は</p><p>


　うなだれる松下老人</p><p>しかし本当に世界に通用する音楽家に大成するためには費用は、幾らでも必要になります奨学金で足りない金額はご親族にご負担していただくこともあるでしょう</p><p>その様な時には、随時、ご相談させていただきますしばらくは、お孫様たちのお小遣いなどをお祖父様が差し上げてはいかがですか奨学金では、そこまでは賄えませんので</p><p>


　ニコッと微笑むチェーミン幸田</p><p>判りましたそうしましょうまた、金が必要な時には、いつでも私に言って下さい必要な学費は、幾らでも出します</p><p>


　松下老人が、そう言うと

　茉莉花が松下真樹さんの背中を押す</p><p>頑張ってお話しして</p><p>


　茉莉花の優しい微笑みに真樹さんは</p><p>お祖父様にお願いがございます</p><p>


　祖父に真っ直ぐに、話し掛ける</p><p>何だね何でも話してくれ</p><p>わたしはいえ、わたしや美樹のことは、いいんですわたしたちは、わたしたちで頑張りますから</p><p>おいおい真樹</p><p>


　驚く松下老人</p><p>わたしたちよりもわたしたちのお母様を、助けてはいただけないでしょうか</p><p>


　松下姉妹の母は夫を病気で亡くしたばかりだ

　今は、体調を崩しているという</p><p>わたしもお願いしますお母様を、どうか</p><p>


　妹の美樹さんも、ヴァイオリンを持ったまま祖父に深く頭を下げた</p><p>うむ、判った私に任せなさい</p><p>


　涙を零しながら孫娘に言う</p><p>真樹も美樹も大きくなったなぁ私は何も見えていなかったお前たちがどんなに成長していたのかを、気付いていなかった</p><p>良かったわね、松下さん</p><p>ありがとう高畑さん</p><p>


　茉莉花と松下真樹さんが抱き合って、喜び合う

　ルナが小声で、オレに言う

　嬉しそうな茉莉花と真樹さんを五十嵐イズミが、寂しそうな眼で見ていた

　松下真樹さんに同性愛的な感情を抱いている五十嵐イズミ

　呼んでもいないのに、松下姉妹と茉莉花に無理矢理付いて来た

　だから、ここまで連れて来たんだけれど

　結局、松下真樹さんのために何もできなかったことが、ツライのだろう

　あ泣き出した

　悔し涙を流す五十嵐イズミに、声を掛ける者は誰もいない

　ピアノが置かれた大宴会場から元のテーブルのある部屋に戻る</p><p>お茶にしましょうね</p><p>


　ミナホ姉さんが、内線電話で連絡するとすぐに、廊下で待機していた香月セキュリティサービスの黒服警護員がお茶のワゴンを運んで来た

　いつでも持って来られるように準備してあったらしい</p><p>後はこちらでやるわ</p><p>


　翔姉ちゃんがそう言うと黒服は、敬礼して退出する</p><p>わたしがやります</p><p>


　黒瀬安寿が立ち上がる美智とルナも手伝った</p><p>わたしたちも</p><p>


　松下真樹さんが、そう言うが</p><p>いえ、わたくしたちだけで充分です</p><p>


　美智が止める

　それ以前に、真樹さんはずっと茉莉花と手を繋いだままになっているのでお茶の手伝いは無理だろう

　再び一緒に演奏したことで真樹さんと茉莉花の絆は、さらに深まったようだ</p><p>はいお茶をどうぞ</p><p>うむ済まない</p><p>


　ルナが松下老人の前に、お皿に乗ったティーカップを置く

　松下老人はまり子を見て</p><p>あ、あの鳥居さんのお嬢さん</p><p>


　まり子が、振り向く</p><p>先ほどは、大変失礼した大人げない言動をしたと思う申し訳ない</p><p>


　老人は、まり子に頭を下げる</p><p>あらそんなことは、気にしてないですわ鳥居の家では、さっきぐらいの激しさで、わたくしがお父様やお祖父様と論争することは日常茶飯事ですから</p><p>いつも論争を</p><p>論争と言うか自分の意見を述べるってことですわたくしは、トリイ電子の新商品のことから、経営に関することまで思ったことは、何でも父や祖父に申し上げますから</p><p>そういうことを鳥居家では許しているのかね</p><p>許すも許さないもないですわわたくしの意見だって、お祖父様もお父様も真面目に聞いて下さいますわわたくしだってトリイ電子の製品のユーザーですし株主ですから時々お互いにヒートアップし過ぎて、怒鳴り合いになることもありますけれどそうやって祖父や父と話すことが、わたくしの大切な勉強になっています</p><p>羨ましい限りだね</p><p>今思うとさっきの怒鳴り合いも、楽しかったよ正直、君のような活発なお嬢さんを得た鳥居さんが羨ましい</p><p>あら、それは違いますわ</p><p>わたくしが、こういう娘に成長したのはお祖父様やお父様が、そういう風に育つように教育して下さったからですわたくしはお祖父様や両親に感謝しておりますし、尊敬していますわ</p><p>


　そのまま、まり子は松下姉妹を見て</p><p>松下さんのご姉妹が、あなたと直接お話するだけで緊張してしまわれるのはあなたが、そういう風にしてしまったからでしょう</p><p>


　松下老人も孫娘たちを見る</p><p>お孫さんたちと仲良くお話しがしたいのならもう少し、自分ばっかり話をするんじゃなくて、人の話を聞くことを身に付けられた方がよろしいと思いますわ</p><p>


　まり子の言葉に松下老人は</p><p>いやはや、参った君の忠告に従うことにするよ</p><p>


　再びまり子に頭を下げた</p><p>ありがとう鳥居さんのお嬢さんそれから香月家のお嬢様も</p><p>


　椅子から立ち上がって、改めて瑠璃子にも、深く頭を下げる</p><p>真樹と美樹のことをどうか、よろしくお願い致します</p><p>


　祖父が、自分たちのために瑠璃子に頭を下げたことに、松下姉妹は感動していた</p><p>わたくしは、鳥居まり子こちらは香月瑠璃子様お名前ぐらいは、きちんと覚えて下さい</p><p>確かに申し訳ない鳥居まり子くん香月瑠璃子様</p><p>


　二人に再度、頭を下げる</p><p>松下様</p><p>


　瑠璃子が優雅な笑顔で、口を開く</p><p>本日、わたくしとお会いしましたことはお知り合いの皆様にお話し下さっても構いません</p><p>


　問い返す松下老人</p><p>全くニブイわねどこかの商談の席で、香月瑠璃子様にお会いしたことをお話ししてみなさい商談相手のあなたを見る眼が変わるわよ</p><p>


　まり子が、笑って言う</p><p>自分の孫娘たちが香月瑠璃子様と親しくしていて、香月瑠璃子様の推薦で音楽の奨学生になることができたなんて言ったら、卒倒しちゃうかもね瑠璃子様は今、財界の皆様にとても人気のあるお嬢様だから</p><p>


　瑠璃子は、少し前に国営放送で、香月家本家の屋敷や家宝を紹介する番組に出た

　その番組が評判が良く企業の経営者は、みんな観ているという

　松下老人は、どうやら知らなかったみたいだけれど</p><p>はいわたくしのことは、真樹さん美樹さんのお友達とお話し下さい</p><p>


　孫娘が、香月家の令嬢の友人ということになれば経済界での松下老人の格も上がる</p><p>ほら、こういう時はありがとうって言うべくなんじゃないの</p><p>


　まり子に促されて、松下老人は

　また深々と頭を下げた</p><p>さてそちらのお話しが終わったのなら、わたしの方の件も片付けましょうか</p><p>


　ミナホ姉さんが松下老人に話し掛ける</p><p>松下様は今日は、本当はわたしから情報を聞き出すためにこちらにいらしたんですから</p><p>


　松下老人を呼び寄せるために

　ミナホ姉さんは、製薬業界の裏の情報を教えると言って釣り出した</p><p>確かにそうだったがしかし</p><p>


　松下老人は、お茶を飲んでいる瑠璃子やまり子たちを見る</p><p>ここで話せることなのかね</p><p>ええこの情報は、香月家にも関わることですので</p><p>水島製薬という会社を、ご存知ですわね</p><p>


　水島製薬は可憐の水島家の分家の人が興した会社だ

　その水島製薬の社長の姉妹が没落した本家の娘の可憐を学校でイジメているという

　オレはその件で、明日の夜に水島家に乗り込むことになっている</p><p>もちろん知っている喉薬や風邪薬で定評のある会社だ</p><p>


　松下老人は答えた</p><p>その水島製薬が香月家の不興を買う行為をしました</p><p>具体的なことは申し上げられませんが今夜から、明日にかけてこのニュースが伝わります明日の株式市場では、水島製薬の株は大暴落することになるでしょう</p><p>


　ミナホ姉さんは平然と言う</p><p>しかし最終的には、水島製薬の問題は上手く治まります株価もすぐに元に戻りますし、現在よりも高騰する可能性がありますですから、明日、水島製薬株価が最も下がった時に買っておくと大きく得をすることになります</p><p>それは君君が、それを話すことはインサイダー取引に引っ掛かるんじゃないのかね</p><p>


　松下老人は、緊張した表情でそう言う</p><p>それは問題ありませんわ今、この場にインサイドに居る人間は一人もいませんから</p><p>


　オレたちは水島製薬の関係者ではない</p><p>誰がどういう形で、この案件を処理するのかも申し上げておりませんし水島製薬の株が大暴落から暴騰すると予言めいたことをお話ししているだけです詳細な根拠はお話ししていません</p><p>後は松下様が、わたしの話を信じられるかどうかだけですわ</p><p>


　松下老人は困惑している</p><p>わたくしは信じるわ水島製薬ね明日、証券会社に注文を出しておくわ</p><p>


　まり子は、そう言って手帳を取り出して、メモした</p><p>あなたも別にこのお話を信じて、水島製薬の株を買わなくたっていいのよとにかく今夜中に、本当に水島製薬に関する悪い噂が流れるんでしょうからこの人は確実にやるわよ裏の世界の人なんだからあなたのところにも、クスリ業界の人たちからあの噂はどうなんだろうっていう電話が掛かってくるはずよその時にあなたが水島製薬の問題は何とかなるから、心配しなくて良いって言っておくだけで、後々、あなたの株が上がるわよ</p><p>そ、そうだな私の聞いた話では、それほど深刻な問題ではないようだとでも言っておこう</p><p>


　水島製薬の株を買って儲けることはしないらしい</p><p>それで君の情報に対して、私は幾ら払えばいい</p><p>


　松下老人がミナホ姉さんに言う</p><p>裏の情報を聞いた以上は払っておかないと後が怖いからな</p><p>


　スーツの胸ポケットから財布を取り出そうとする</p><p>もうあなたは、本当に無粋な人ねそういうことこそ、わたくしたちのいないところでやって下さい</p><p>


　まり子がそんな松下老人を叱った</p><p>そ、そうかそうだな</p><p>


　慌てて、財布をしまう</p><p>今回の分はツケておきますわ今後も、お付き合いがあるでしょうから</p><p>最初に申し上げましたように私自身は裏の人間ですが、わたくしの顧客は表の方もたくさんいらっしゃいます</p><p>私にも顧客になれと</p><p>


　松下老人は、しばらく考えて</p><p>そうだないずれ何か、君に頼むこともあるだろうな</p><p>はい、その際はよろしくお願い致しますわ</p><p>


　うんそろそろ、いいな

　オレは、翔姉ちゃんを見る

　すぐに翔姉ちゃんは</p><p>松下様お時間でございます</p><p>そうかそうだないや、長居をした真樹と美樹は、私の車で連れて帰ろう</p><p>


　松下老人は、腕時計を見てそう言う</p><p>あの子たちの母親とも今後のことを相談しないといけないからな</p><p>


　いや松下老人に姉妹を連れて帰られるのは、困る</p><p>いえそういうお話しは、明日以降になさって下さい</p><p>今日の会談は特別なものです松下様が瑠璃子様と面談したことは、お話し下さっても構いませんが今日、この場でお会いしたことは伏せていただきたいのです</p><p>ここはわたしのテリトリーですので</p><p>


　ミナホ姉さんが言うここは裏の世界の人間が関わっているホテルだ</p><p>松下真樹様、美樹様は香月セキュリティサービスが、責任を持ってお送り致しますので</p><p>


　翔姉ちゃんが香月セキュリティサービスの人間だということは松下老人も判っている</p><p>お祖父様今日は、皆様と帰ります助けていただいた皆様に、お礼をしなければなりませんし</p><p>


　松下真樹さんが茉莉花と手を繋いだまま、そう言った</p><p>そうかそうだな確かに、これだけたくさんの人たちが、お前たちのために尽力してくれたのだな</p><p>


　松下老人は、改めてオレたちを見る</p><p>皆さん真樹と美樹のお友達なのか名前も聞かず、申し訳ない</p><p>


　本当は茉莉花と五十嵐イズミだけが、真樹さんの学校の友人だ

　でも、美智や黒瀬安寿やルナたちも真樹さんと美樹さんを心配して、一緒に付いて来てくれた友人に見えるんだろう</p><p>ところで君は何者なんだ</p><p>


　松下老人はオレに問う</p><p>見たところ美樹よりも、真樹と年齢が近いようだが</p><p>


　妹の美樹さんは、まだ中学生

　姉の真樹さんはオレと同じ16歳だ</p><p>しかし、真樹の学校は女生徒しか居ない寄宿学校だと聞いているが</p><p>


　女子の中にオレだけ男だから確かに変だよな

　よく今まで問い質さなかったものだ</p><p>わたくしのお兄様ですわ</p><p>わたくしのことを心配して下さって付いて来て下さったのです</p><p>


　松下老人がオレを見る

　オレの靴や服や腕時計を

　今のオレは最高の一流品だけを身に付けている

　わざわざ、そういう出で立ちでここへ来た</p><p>そうですかいや、ありがとうございました</p><p>


　松下老人は、オレにも一礼した

　少し変だと思ってもこれだけの物を着ている人間なのだから、それ以上は追求しない方が良いと判断したのかもしれない</p><p>松下様はお先にご退出下さい瑠璃子様のお帰りとは、時間をずらしますので</p><p>うむ、判った</p><p>


　松下老人は、改めて孫娘たちを見て</p><p>真樹、美樹では、先に帰るよ</p><p>お祖父様本日は、ありがとうございました</p><p>


　松下姉妹は、祖父に頭を下げる</p><p>そろそろエロ方向に向かいます</p><p>死んだ母の遺産の件で証券会社に行ったのですが</p><p>生前は母は、株で儲かっていると私には言ってましたが</p><p>どれもこれも残っていた株は買った時のほぼ半額になってました</p><p>さらに亡くなってから相続するまでに半年掛かった間にさらに1割下落してました</p><p>株は恐ろしい</p><p>株も人によってはギャンブルでしかないので母は楽しんで金を失ったのだと諦めました</p><p>その遺産も父が相続したので、私はほとんど貰えませんでした</p><p>まあ、しょうがないんですが</p><p>1428．次のミッション／女の子は女の子同士で</p><p>色々あったけれどまあ、どうにか上手くいったね</p><p>


　松下老人が、翔姉ちゃんに送られて部屋から退出するとキョーコさんが、チェーミン幸田の扮装のまま、いつもの調子で話し出した</p><p>全て想定の範囲問題無しだ</p><p>


　キョーコさんは、大きく背伸びする老女に変装してたので、身体が窮屈だったようだ</p><p>あのわたくし、騒ぎすぎでしたか</p><p>


　まり子が、恐縮してキョーコさんに尋ねる</p><p>そんなことないよあんたのおかげで、あのジィさんはリラックスできたと思うしまあ、結果オーライだけどアレはアレで良かったと思うね</p><p>


　キョーコさんはまり子に微笑む</p><p>キョーコさんが言ってた通りでしたね確かに、一人だけでも年輩の女性が居たことで松下さんと交渉するのに有利になったと思います</p><p>


　オレは率直な感想を伝えた

　大型リムジンに、香月セキュリティサービスの護衛車と黒服警護員、翔姉ちゃん、正装の瑠璃子

　松下老人に、オレたちの力を示すために色々な物を用意したけれど

　それでも高校生のオレたちとまだ20代のミナホ姉さんと翔姉ちゃんだけでは、あんなに上手く松下老人を説特できなかったと思う

　一人だけでも香月世界文化交流センターの専門職員という設定の年輩の女性がいたことが大きい</p><p>だろ多すぎてもダメなのさ一人だけ、専門家らしい年寄りが混じってるってのが効果的なんだ</p><p>


　キョーコさんは、笑う</p><p>信ぴょう性を高めるポイントは、一つに絞った方が良いということですか</p><p>


　キョーコさんは、カップに残っていた紅茶をコクコクと飲む</p><p>でもどうして、松下様は真樹さんたちの演奏を聴いただけで、あそこまで心変わりしちゃったのかしらやっぱり、ルナさんの力</p><p>ルナさんが、そうしたの</p><p>


　まり子が振り向くとルナは、小さく頭を振る</p><p>いえ、ボクは思っていることを素直に喋れるように、少しだけあの人の心を柔らかくしただけです</p><p>


　ルナは巫女の力で、松下老人に強引な心の操作はしていない</p><p>だけど、あんまりにも態度が変わっちゃったんでビックリしたわどうしてあんなになっちゃったんです</p><p>まああのジィさんは、どういう形であれ、孫娘たちと和解したいと望んでいたからね</p><p>


　まり子の問いにキョーコさんは答える</p><p>最初は、祖父としてのプライドがあるから、できれば孫娘の方から折れて欲しいと願ってツッパッてたけれどああいう展開になったら、自分の心の方がポキッて折れちまったのさ</p><p>


　松下老人の心が折れた</p><p>あのジィさんの全ての原動力は、コンプレックスだからさ集団就職で上京した貧しい青年が苦学して薬剤師の免許を取って薬屋を開いてそれが今では、立派なドラッグストア・チェーンに成長したっていうサクセスストーリーの主人公なわけだけど</p><p>でも、実際は苦学して成功したっていうところ以外は、コンプレックスの塊なのさジィさん自身は、いつでも周りからは成り上がりの田舎モノと小馬鹿にされてるんじゃないかってビクビクしながら生きている</p><p>


　松下老人のコンプレックス</p><p>そういうコンプレックスを起爆剤に変えて、自分の事業を拡大・発展させてきたってことなんだろうけれどさ</p><p>だから、松下様はあんなに薬剤師になって薬屋になることにこだわっていたんですね</p><p>


　まり子は、尋ねる

　松下老人は松下姉妹に音楽の勉強を辞めて薬剤師になって、自分の経営する薬屋をやれと命じていた</p><p>仕方ないだろあのジィさんには、苦学して薬剤師になって、薬屋を成功させたことしか、他人に誇れることがないんだから</p><p>


　キョーコさんは、ティーカップの縁を指で軽く弾く</p><p>特に何かしら成功した人間は、大抵の場合、自分の成功経験に縛られるからさ人にも、自分が成功したのと同じことを勧めるのさ</p><p>


　成功経験に縛られる</p><p>例えば留学したことがキッカケで成功した人は、他人にも留学を勧めるし、コンクールの入賞をキッカケに成功した人は、他人にもコンクールへの参加を勧める一流大学が成功のキッカケだった人は、一流大学の卒業生しか認めなくなったりするその人間自身の成功したキッカケを他人にも強く求める傾向があるのさ</p><p>


　キョーコさんは、松下姉妹を見る</p><p>でも、お嬢ちゃんたちの演奏を聴いてあのジィさんは、ぶったまげたんだよ苦学して薬剤師になったことしか人に誇れることが無かったジィさんは孫娘が音楽をやっているって聞いても、自分の孫なんだから、どうせ大した実力はないと勝手に思い込んでたのさコンプレックスの塊だから</p><p>


　自分に無い芸術的な才能を孫娘が持っているかもしれないとは、想像さえしなかった</p><p>ところが、実際に聴いてみたら‥本当に立派な演奏だったんで、ジィさんの中の世界観がグルンとひっくり返ってしまったのさ</p><p>


　クククと笑うキョーコさん</p><p>これだけスゴい演奏ができるならそんな特別な才能は、大事にしなくちゃいけない孫娘を応援する方に、一気にジィさんの意識が傾いたんだよ</p><p>


　だから、眼に涙さえ浮かべて感激していた</p><p>これもまた、コンプレックスさ孫たちは、自分みたいな成り上がりの田舎モノじゃなくて、もっと特別で立派な存在になれるかもしれない可能性があるのなら誇れるモノがほとんど無い自分は、この孫娘たちの誇り有る才能を伸ばしてやるのが義務なんだって、思い込んでしまったのさ</p><p>


　全ては松下老人の心の中の問題か</p><p>もちろん、あたしはあのジィさんの人生を否定しないし、ジィさん一人で小さな薬屋を大きなドラッグストア・チェーンに発展させたという事実はスゴい事だと思うその努力と熱意は、心から尊敬するよでも</p><p>


　キョーコさんの眼が、松下姉妹に向かう</p><p>あのジイさんはそこまで止まりの人だと思うそこから上の世界へは、行かれないし上の世界の住人の仲間入りはできないあのジィさんがどこまでも、自分のコンプレックスに囚われている限り</p><p>


　松下姉妹は強い瞳で、キョーコさんの話を聞いている</p><p>で今度は、あんたたちに聞きたいあんたたちは、どうなんだいあんたたちは、上の世界へ行く覚悟はあるのかいそれともジィさんと同じで、いつまでもそこに止まったままでいるかい</p><p>あのまず、お聞きしたいのですが</p><p>


　松下姉妹の姉の真樹さんが、口を開く

　キョーコさんは、笑顔で受ける</p><p>先ほどのお話はどこからどこまでが本当なんですか</p><p>


　困惑した顔で、キョーコさんを見る真樹さん

　妹の美樹さんも強張った表情をしている</p><p>何だ、そこから話さなきゃダメなのかい</p><p>


　苦笑するキョーコさん

　この姉妹はまだ、オレたちのことを信じ切っていない

　眼の前で起きたことに、驚くばかりで

　自分たちに対する奨学生の話だって本当に、信じていいものなのかどうか迷っている</p><p>ほとんど本当だよあたしだって、実際に香月世界文化交流センターに籍があるし</p><p>


　キョーコさんが、瑠璃子を見る</p><p>香月世界文化交流センターの奨学生制度は、実際にあるものですただ美樹さんが受けられる次世代の英才育成制度の特別推薦奨学生というものは、ありませんでしたので今日、新設致しました</p><p>


　瑠璃子が優雅な笑顔で答える</p><p>新設</p><p>


　驚く松下姉妹</p><p>はい香月世界文化交流センターは香月歴史文化財団の下部組織ですわたくしは、その香月歴史文化財団の理事長ですので多少のことは、融通させられます</p><p>


　そう言いながら、瑠璃子はオレを見た</p><p>お兄様は、お祖父様から香月セキュリティサービスを受け継がれましたが瑠璃子は、香月歴史文化財団をいただきましたですから、ご心配なさることはございません先ほどお話しした通りお二人は、香月家が奨学生として責任を持ってサポートさせていただきます</p><p>


　はっきりと言い切る瑠璃子</p><p>わたくしが、香月瑠璃子本人であることも証明しなくてはなりませんか</p><p>


　瑠璃子の品の良さや優雅さな立ち振る舞いそして、本物の宝石まで付けた服装が、上流階級の令嬢であることを示している

　それでも納得しなければ国営放送で流れた、瑠璃子が案内役を勤めた香月家本家邸宅と家宝を紹介する特別番組を見せれば良い</p><p>いえでもあの</p><p>もし、そうだとしても、何もかもが早過ぎますだって、わたしたちが、わたしたちのことをお話ししたのは</p><p>お昼過ぎだったはずです</p><p>


　姉の言葉に続けて、妹の美樹さんが言う

　オレが松下姉妹と会ったのは今日の午後

　今から6時間ぐらい前

　姉妹が音楽の勉強を続けられなくなるかもしれなので困っているという話を聞いたのはその後

　音楽室で、ミナホ姉さんの前で演奏して

　それから、香月世界文化交流センターとかに連絡しても松下姉妹を奨学生のための調査や審査は、間に合わないはずだと思っているらしい</p><p>わたしは茉莉花が、あなたたちを連れて学校の寄宿舎を出た時から、あなたたち全員の詳細な調査を開始させています</p><p>


　ミナホ姉さんが姉妹に言う</p><p>あなたたち自身のことどこで生まれて、現在に至っているのか音楽科高校での成績や、これまでのコンクールでの実績なども、その時点で調査させていますあなたたちのお父様が亡くなられたばかりで、金銭的に困っているということは、すぐに判りました調査開始から、30分も経たないうちにねそれなら、あなたたちのことで、茉莉花が何を公に頼もうとしているのかはほぼ推察できます</p><p>


　茉莉花自身が出生の秘密のせいで、音楽科高校に通う学費が停止されるかもしれない危機になり、オレたちに助けを求めた

　だから、松下姉妹もお父さんが亡くなって金銭的に困窮しているのならオレたちに学費の援助を求めに来るのだろうと</p><p>その段階で瑠璃子さんに相談して香月家の奨学生にすることができるか、検討して貰ったわもちろん、わたしたちは同時にあなたたちのお祖父様やお祖父様の会社のことも調べてたしそこに居る五十嵐イズミさんのことも、調べたわよご本人のこともご家族のことも全て</p><p>香月セキュリティサービスっていう組織があるんだ知ってるかもしれないけれど</p><p>


　レイちゃんとキョーコさんが戦うテレビ特番で警護会社としての香月セキュリティサービスの名前は、世間に広く知られるようになっている</p><p>そこの調査部門なら、短時間でどんなことも、詳細な調査をすることができるんだそれで、ミナホ姉さんは香月セキュリティサービスの情報部門で働いてもらっているから</p><p>


　幾らでも香月セキュリティサービスを使って、調査することができる

　だいたい、香月セキュリティサービスは、国内の主だった大企業に関してはあらかじめ調査しているし

　その中に松下老人のドラッグストア・チェーンも、当然含まれているはずだ</p><p>それにあなたたちが、お昼過ぎに学生食堂で公に話したことはわたしもリアルタイムで聞いていたのよ</p><p>


　ミナホ姉さんが、松下姉妹にそう話す</p><p>あの場に居たマルゴがこっそり、会話をスマホで私に転送してたのだから、あなたたちに音楽室で会う前に、必要なことは全て進めさせていたわ</p><p>


　オレたちの学校には、ミナホ姉さんの盗聴器と盗撮カメラだらけなことは松下姉妹には説明できないから

　ミナホ姉さんが、マルゴさんがスマホを使って、会話を転送していたということにしたようだ</p><p>で音楽室で、実際にあなたたちの演奏を聴いて奨学生に推薦することに決めたわそこから先は、また瑠璃子さんへ</p><p>御名穂お姉様のご判断でしたらわたくしは、間違いはないと思っていますからわたくしの名前で、香月世界文化交流センターに推薦しましたこの決定が覆ることはありませんお二人は香月家のサポートする奨学生となりますお二人が望まれるのであれば</p><p>


　瑠璃子が松下姉妹に断言する</p><p>そうだね、今のジィさんなら香月家の奨学生を蹴っても、あんたたちの学費を出してくれるかもしれないこのまま、音楽を続けられるかもしれないね</p><p>


　キョーコさんが、意地悪そうに言う</p><p>でも、その代わり香月家と関わることで、手に入るかもしれないモノは全てパーだそういうことになる</p><p>


　香月家のサポートを受ければ、最高の環境で、最高の先生に音楽を学ぶことが約束されているさっき、松下老人が居る時に、そう話した</p><p>ま結局のところ、あんたたちがわたしらを信用するかどうかって話なんだけどね</p><p>


　松下姉妹がオレたちに、自分の人生を託せるかどうか</p><p>止めた方がいいわよ松下さんこの人たち怖い</p><p>


　ずっと黙っていた五十嵐イズミが松下真樹さんに言う</p><p>信じちゃダメだよ怖い人たちだもの</p><p>でもわたしたちは、もう、この方たちから助けていただいてしまっているわ</p><p>


　五十嵐イズミに言う</p><p>わたしにもお祖父様が心変わりした理由は判らないしこのままずっと、お祖父様がわたしたちを応援して下さるかどうかも判らない</p><p>


　真樹さん自身祖父の変化に驚いている</p><p>でも取りあえず、わたしたち姉妹が音楽を今すぐに止めなくてはならないということは回避できたし美樹のヴァイオリンだって、売られないで済んだわ</p><p>


　姉の言葉に美樹さんは、愛しげに父の残したヴァイオリンのケースを撫でる</p><p>奨学生を受けるかどうか以前にわたしたちは、もう助けてもらってしまっただからまずは、助けていただいた分をお返ししなくちゃいけないと思うの</p><p>わたしと美樹はお返しに何をしたら良いんですか</p><p>


　キョーコさんに言う</p><p>あたしに言われても困るよそういうことは、そこに居る男の子に言ってくれ今回のことの全てのボスはその子だからさ</p><p>


　と、笑ってオレを指差した

　松下姉妹がオレを見つめる</p><p>いや、オレにいきなり振られてもていうか、今回のことは茉莉花の依頼だからオレはどうしたって、何とかしなくちゃいけなかったんだよ</p><p>


　茉莉花はオレの女だ

　茉莉花が松下姉妹を助けてくれと言ったんだから何とかしてやるのは、オレの義務だ</p><p>わたしも、そうよ</p><p>こういうことを言うと、公に怒られてしまうかもしれないけれどうちにはたくさん女の子が居てどの子も大切な子たちなんだけれど</p><p>でも、わたしにとってはわたしは、恵美と茉莉花が一番なのよ恵美と茉莉花の望みは、何でも叶えてあげたいと思っているわ</p><p>


　メグと茉莉花は

　二人とも黒森家のお屋敷にいた娼婦の娘だ

　元娼婦で白坂創介に無理矢理に堕胎させられて、二度と子供を孕むことができない身体になったミナホ姉さんには

　メグと茉莉花は、自分の娘同様に可愛いんだろう</p><p>そうだねここまでは、オレたちは茉莉花のために、松下さんたちを助けたそういうことで良いと思うそして、ここから先松下さんが、本当に香月家のサポートを受けるかどうかは、松下さんたちが改めて選択するべきだと思う</p><p>


　オレは姉妹に、そう告げた</p><p>だから、ここまでの分で何か、オレたちにお返しするべきだと思うんなら、それはオレたちでなく、茉莉花に尋ねてみるべきことなんだと思う</p><p>


　部屋中の人間の視線が茉莉花に集中する

　茉莉花はずっと、松下真樹さんの手を握りしめたままだった</p><p>高畑さん、私たちどうしたら良い</p><p>


　改めて繋いだままだって手に気付いて真樹さんが、茉莉花に尋ねる</p><p>あのわたし、思うんです</p><p>


　茉莉花は、ゆっくりと話し始める</p><p>女の子は、女の子同士で恋愛した方が良いんじゃないかって</p><p>ククククククその意見には、あたしは大賛成だねっ</p><p>


　同性愛者のキョーコさんが、楽しそうに笑い出す</p><p>そしてセックスは、公くんとすれば良いってわたしは、思うんです</p><p>済みません、平成の終わりから高熱と頭痛で寝込んでます</p><p>それでも、認知症の父の食事の世話や、入浴の介助や、洗濯なんかはやらなくちゃいけないので</p><p>ボロッボロの状態で令和を迎えました</p><p>退位の儀だけはリアルタイムで観ることができたんですけれど</p><p>頭痛の時は書けないですね</p><p>何とか回復しないと連休中にやらなきゃいけないことも、たくさんあるのにはぁ</p><p>1429．次のミッション／言葉より感覚</p><p>


　茉莉花の言葉に松下姉妹と五十嵐イズミは、呆然としている

　しかし松下真樹さんは、茉莉花と繋いだ手を放さない

　ピアノ少女二人の手と手は、ギュッと握りしめられたままだ</p><p>あのわたし、言葉で説明するのは苦手だから上手く話せるかどうか判らないんだけれど</p><p>でも、一生懸命話すから聞いて欲しいの</p><p>


　濡れた瞳でそう告げる</p><p>うん判ったわ</p><p>


　真樹さんも、真剣な眼で茉莉花に答える</p><p>わたしたちはね松下さんたちが、今考えているような何か代償を求めるみたいなことは、考えていないのよまずそのことを判って欲しい</p><p>


　真樹さんは祖父を説得し、香月世界文化交流センターの奨学生にしてもらえたことに対して、オレたちに大きな代償を支払わされると思っている

　いやそうすることになるのだと、思い込んでいる</p><p>急に色んなことが決まってしまって松下さんが、怖くなってしまっているのは、よく判るわわたしもそうだったから</p><p>高畑さんも</p><p>


　茉莉花は、真樹さんに大きく頷く</p><p>そうなのわたしも、あの時は怖かったわ</p><p>


　あの時茉莉花が、オレたちの家族に入った夜</p><p>わたしは子供の頃から、ずっと、お母さんと二人だけで暮らして来て他に家族はいないと思っていたわわたしは普通の子とは違う生まれ方をしているから</p><p>


　突然、自分の過去を話す茉莉花に真樹さんは驚く</p><p>わたしの本当のお父さんはわたしのお母さんとは別の人と結婚している人でだから、わたしは一度もお父さんと暮らしたことはなくてお父さんが亡くなった時のお葬式にも行かれなかったんだけど</p><p>


　茉莉花はお屋敷の娼婦が、引退後に顧客との間に作った娘だった

　真樹さんは、黙って茉莉花の話を聞く</p><p>わたしの今の高校の学費は亡くなったお父さんが、奥さんたちに内緒でこっそり出してくれてたのでも、お父さんが急に亡くなってしまって学費がストップしてしまうかもしれないことになってわたし、音楽を続けられないかもしれなくなって</p><p>


　茉莉花が抱えていた問題は、実際はもっと複雑なものなのだけれど彼女は、真樹さんに理解してもらえるレベルに端折って、必死に話す</p><p>それで、わたし、公くんに相談したの</p><p>


　茉莉花が、オレを見る

　真樹さんの視線も、オレに真樹さんの妹の美樹さんも、オレを見ていた</p><p>だからねわたしも、松下さんと同じ境遇だったの音楽の勉強ができなくなりそうになって、公くんに相談してそして、わたしも、公くんに助けてもらったのだから高校をやめないで済んだの</p><p>違うよ茉莉花を助けたのは、ミナホ姉さんだオレじゃない</p><p>


　オレはただの高校生だ何の力も無い</p><p>それも違うわ公茉莉花は家族みんなで助けたのよあなたも、充分、役に立っていたわ</p><p>そうだよ公くんと家族のみんなが、きちんと受け止めてくれたからわたしは、音楽を続けることができたわそれが本当よ</p><p>


　茉莉花も、オレにそう言った</p><p>それでね高校で音楽の勉強を続けられることが決まった後にわたしにも、御名穂さんは本格的にピアニストになるための勉強をしないかって言ってくれたの良い先生や留学のことお世話してくれるって</p><p>


　そうだあの夜

　ミナホ姉さんは、茉莉花のピアノ演奏を聴いてピアニストを目指すのなら、幾らでも応援するということを話した</p><p>でも、その時のわたしは断ってしまったわ</p><p>


　ミナホ姉さんのさらなる援助を拒絶した</p><p>今の松下さんと同じ怖かったから</p><p>わたしはピアニストに、なりたいと思ったこともあるけれどでも、それは、やっぱり子供の時の夢で本気でプロの演奏家を目指したら、どれだけたくさんのお金が掛かるかも判ってたし御名穂さんに、それだけのお金を投資してもらう価値が、自分にあるとは思えなかった</p><p>御名穂さんが、わたしの演奏に期待してくれたことは嬉しかったし、感謝もしていますでも、その申し出を受け入れることは、怖かったわたしはわたしの才能を、そこまで信じられなかったの</p><p>高畑さんには、プロになれるだけの才能があると思うわ</p><p>


　真樹さんが、そう言うが茉莉花は、クビを振って</p><p>わたしは松下さんの演奏を聴いて、自分の才能が足りないことに気付いたのよプロのピアニストになるのは松下さんみたいな人だわわたしじゃないわたしは、ピアノの先生か音楽の先生になるぐらいの才能しかないんだって判っちゃったのよ</p><p>


　茉莉花は、潤んだ瞳でそう言う</p><p>だから松下さんが、音楽を続けられなくなるかもしれないって聞いた時には、ゼッタイに助けなくちゃいけないって思ったあなたは、ゼッタイにピアノを続けなくちゃいけない人なのよどんなことをしてでも</p><p>


　茉莉花の言葉が真樹さんの心に浸みていく</p><p>だから、わたしはあなたを公くんの所に連れて来たの公くんにお願いしたら公くんが、きっと家族のみんなに頼んでくれて、松下さんを助けてくれるはずだから</p><p>


　茉莉花の言う通りオレたちは、動いた</p><p>はい、お兄様からのご依頼でしたからわたくしたちは、動きました</p><p>ですが松下さんたちの才能に関しては、本当に調査していますし、その調査結果に基づいて奨学生に選ばせていただきましたそれは真実です</p><p>奨学生にするだけの才能が見いだせなかった場合は、別の形でサポートするつもりだったわわたしたちは、お金だけ援助することもできるし松下様への説得も、アプローチを変えてやったはずよその場合は今の茉莉花と同じで、音楽科の学校の費用だけの援助になったでしょうけれど</p><p>


　瑠璃子に続けて、ミナホ姉さんがそう言った</p><p>ほらみんな、松下さんの才能を認めているのよ松下さんなら、とっても素晴らしいピアニストになれるはずだってわたしとは違う松下さんは、本物の才能の持ち主なんだから</p><p>


　茉莉花が、そう言うが</p><p>だけどわたしはそんなことを言われても、わたしは自信がないわ</p><p>


　うつむく真樹さん</p><p>わたし個人の夢をよその人に支援してもらうのは怖いです</p><p>だからよその人じゃなくて、家族になって欲しいの</p><p>


　茉莉花が真樹さんに微笑む</p><p>そうわたしたちの家族に</p><p>松下さんたちも、家族に入ればいいのよわたしは、そうした方が良いと思ったから公くんにお願いしたのわたしたちが望んでいるのは、それなのよ代償なんていらないから松下さんたちに家族になって欲しいのよ</p><p>


　真樹さんも、妹の美樹さんも茉莉花の言葉の意味が理解できないようだ</p><p>さっきまで居たお屋敷に可愛い女の子たちや、綺麗なお姉さんたちがいっぱいいたでしょあの人たちは、みんなわたしの家族なの</p><p>


　茉莉花は一生懸命話す

　あの大人しくて物静かな性格の茉莉花が</p><p>あのお屋敷にいたたくさんの女の子たちが</p><p>ここのホテルの来る前、数時間、松下姉妹と五十嵐イズミにお屋敷で待機していた</p><p>みんな良い子よ良い人たちよまだ家に馴れてなくて美樹さんに、迷惑を掛けた子もいたけれど</p><p>


　茉莉花の言う通りクリトが、美樹さんのヴァイオリンを勝手に持ち出そうとして事件を起こした</p><p>でも家族なの家族になろうとしている人たちの集まりなのだから、あの子のことも公くんがきちんと叱ってあげたわ</p><p>


　オレはクリトの生尻を叩いたクリトが泣くまで</p><p>今のわたしもあの家族の一員なの家族に入れてもらったのわたしの妹と一緒に</p><p>


　茉莉花は真樹さんに言う

　松下姉妹は、お屋敷で茉莉花の実妹のエリカにも、すでに会っている</p><p>少し前にお話した通りわたしは、子供の頃からお母さんと二人だけで生活してきたけれどでも、妹がいたのわたしがずっと知らなかった、わたしの妹それがエリカつい最近まで、エリカもわたしの存在を知らなかったんだけれどだけど、わたしの本当の妹なの</p><p>


　茉莉花とエリカは同じ父母の子だ

　しかし、エリカは本当の父親の息子の子として、育てられた</p><p>最初に会った時は、やっぱり怖かったわ妹だけれど全然違う生活をしてきた子だしちゃんと向き合うことが、できないかもしれないって思ったエリカに嫌われちゃうかもしれないって、思ったわたしには、お姉さんにはなれないかもしれないって怖かったでも</p><p>


　茉莉花は微笑む</p><p>そういう心配は全て、公くんが解決してくれたのわたしもエリカも、公くんの家族にしてくれたからだから、わたし、今はちゃんとお姉さんになれてるエリカが好き可愛い妹なの</p><p>


　茉莉花とエリカは、一緒にオレとセックスすることで一緒に居なかった年月を消してしまった

　今は毎週末ほぼ必ず3人でセックスしている

　年下の松下美樹さんが不意に口を開く</p><p>あちらのお屋敷に居た時に、皆さんがわたしと姉にとっても優しくした下さったのはわたしたちを家族に迎え入れたいと思って下さってたからですか</p><p>


　アニエスたちは、松下姉妹を茉莉花が家族にしたがっている子だと知っていたから松下姉妹を一生懸命に歓待してくれていたと聞いている</p><p>それで五十嵐さんに、とっても冷たくしていたのもそういうことですか</p><p>


　美樹さんは、五十嵐イズミを見る

　松下姉妹に無理矢理付いて来た五十嵐イズミ

　今のところは、彼女を家族にする予定は無い</p><p>うん、まあそういうことよ</p><p>


　みんなを代表してまり子が答えた</p><p>公が悪いのよ公が、そっちの子には厳しいからお屋敷の子たちも、そうしたんでしょ</p><p>


　まり子の言うとおり

　オレは確かに、五十嵐イズミには、かなり厳しい態度で対している

　お屋敷の子たちは、オレの言動を校内の隠しカメラの映像で観ていたはずだから

　それで、アニエスたちは松下姉妹は大歓迎していたけれど五十嵐イズミには、冷たくしていたんだな

　家族になるかもしれない人と外の人

　アニエスたちは、外部の人間をはっきりと警戒している</p><p>ずっと怖かったんですどうして、皆さんが、真樹姉さんわたしにだけ優しくしてくれるのか、よく判らなくて</p><p>


　真樹さんは、そう言う

　オレたちの思惑を松下姉妹は理解していないから、気持ち悪く感じていたんだな</p><p>とにかくオレたちは、家族になった子は、全力で受け入れるしみんなで家族の夢の実現には全力で協力するそういう家族だ</p><p>では、皆さんの家族になるための条件は何なんですか</p><p>


　妹の美樹さんが、尋ねた</p><p>条件は３つだけよ</p><p>


　オレの代わりにまり子が、答える</p><p>一つ、一度家族になったら途中抜けはできないと考えて二つ、家族同士は仲良く年上のお姉様たちを敬愛し、妹たちには優しくすることそれから</p><p>


　まり子は、ニコッと微笑んでからオレを見る</p><p>三つ家族は全員、公の子供を産むこと自分が生んだ子も、他の家族が生んだ子供も分け隔てなく、みんなで仲良く育てること以上っ</p><p>


　松下美樹さんは驚いて</p><p>それって、恋愛と結婚の自由が無いってことですか</p><p>


　と、尋ねるが</p><p>恋愛はしているわみんな、公とそれに家族になることが、公と結婚するってこととほぼ同じ意味だしだから、友達をたくさん呼んで、ホテルの宴会場で盛大な披露宴を開くなんていうのはできないけれどウェディングドレス着て、パーティするのは家族の中でもできるわ</p><p>


　まり子は、笑う</p><p>やろうと思ったら、ホテルでウェディング・パーティだってできるさオレたちは、ホテルだって持っているんだし</p><p>


　今居るこのホテルはミナホ姉さんの所有物だし

　香月家は、ホテルを幾つも持っている

　5月にブッ壊した湾岸地区のホテルは今はみすずの物になっているし</p><p>披露宴なんてどうでもいいのよそんなの形だけのことだし</p><p>まり子がさらに言う</p><p>大事なのはわたくしたちは、公で充分満足しているってこと恋愛もセックスもセックスも、公が一方的にわたくしたちを求めるんじゃなくて、わたくしたちも抱き締めて欲しい時に公に抱いてもらっているわこれって正しくWIN－WINの関係なのよ</p><p>はい、わたくしもお兄様の赤ちゃんを産みますセックスのご奉仕もしていますお兄様とのセックスは、いつもとても楽しいですわ</p><p>


　瑠璃子も、笑顔で率直に言う</p><p>わたくしたち男の人なら誰でも良いってわけじゃないの公がいいの公とセックスしたいしいつかは公の赤ちゃんを生みたいそれは、わたくしたちの正直な気持ちでもあるの</p><p>


　まり子も優しく微笑む</p><p>公がいいのよ恋愛の自由って言ったって、別に恋愛が人生の全てじゃないしつまらない男とゲームみたいな駆け引きをすることが、面白いことだとは、わたくしには思えないわわたくしは、公だけでいいし、将来はこの人の赤ちゃんを産むんだって決まってるんだから将来設計が楽なのよ何歳の時に子供産むとか、全部、自分で決められるんだものこっちの自由の方が素晴らしいわ</p><p>出産の時期は、家族で話し合って、合わせたり、ズラしたりする予定ですそうすることで、皆さんで効率的に子育てができますから</p><p>


　瑠璃子が、さらに言葉を足す</p><p>むしろ松下さんたちの様な芸術の道に進まれる方は、みんなで仲良く赤ちゃんを育てるシステムの方が良いと思いますわ</p><p>そうよ一度公とだけって覚悟しちゃえば、もう変な男に引っ掛かる心配もなくなるし集中して、音楽の勉強ができるんじゃないわたくしも、自分の会社を興してビジネスをやるっていう夢があるけれど、公の家族になったから、もう何も心配はしていないもの家族の人たちがサポートしてくれるって判っているから</p><p>


　まり子が力強く、美樹さんに言うが

　美樹さんは、どうしても納得できないようだ

　まり子と瑠璃子だけでなく、他の子たちの方を見る</p><p>皆さんたちも、本当に、そういう条件で家族をやっているんですか</p><p>


　美樹さんの問いに</p><p>わたくしも、ルリルリと同じく、生涯をご主人様に捧げております</p><p>


　まず、美智が答えた</p><p>ボクももう兄さんとセックスしていますし、いずれ赤ちゃんを産むつもりですというより、ボクは兄さんじゃないとダメなんです</p><p>


　ルナも、そう答えた

　鷹倉神社の巫女姉妹は精神崩壊を起こさないために、頻繁にオレとセックスしなくてはいけない</p><p>わたくしとこの子は、まだなんですけれどすでに予約済みでーすその内ご奉仕することになっていまーす</p><p>


　木下さんが黒瀬安寿の肩を抱いて、そう言う</p><p>えっ、えっ、えっえーっ</p><p>


　黒瀬安寿は驚くが</p><p>いい加減覚悟しなさーい、安寿ちゃーん</p><p>


　木下さんに、お下げの黒髪をクイックイッと引っ張られ</p><p>えっと多分、そういうことになっちゃうみたいですきっと</p><p>


　彼女も、オレとセックスすることを覚悟したようだ

　オレたちの会話を、キョーコさんはニヤニヤしながら黙って聞いている

　ミナホ姉さんはいつもの無表情のまま何も言わなかった</p><p>今ここに居ない子たちも、みんな同じ条件で公の家族になったわわたくしの従姉の桜子とか栗宮家の素子お姉様とか</p><p>わたくしの従姉のみすずちゃんたちもそうです</p><p>


　まり子と瑠璃子</p><p>イーディやミタマ、キヌカ、ハイジなど警護役グループの家族もおります</p><p>ボクの二人の姉やアニエスちゃんや可憐ちゃんたちも</p><p>


　美智、ルナが次々に言う</p><p>わたしと妹のエリカも</p><p>


　茉莉花が、松下真樹さんに告げる

　真樹さんの手を握ったまま</p><p>そう高畑さんもなのね</p><p>


　真樹さんも茉莉花の手を放さず、真っ直ぐに眼を見て</p><p>つまりあなたもこの人と</p><p>


　茉莉花は、握った手の上にさらに手を重ねて</p><p>ええわたしも家族だから公くんに何度もセックスしてもらっているわ妹と一緒に処女も公くんに捧げたし、公くんの赤ちゃんを産むわでも</p><p>わたしが恋しているのはあなたよ、松下さん</p><p>


　そのことはオレたちは、判っていた

　茉莉花が松下真樹さんに同性愛的な恋愛感情を持っていることを</p><p>一緒にピアノを弾く度に、確信するわわたしの人生には、あなたがいないとダメなの</p><p>


　松下真樹さんも、しばらく茉莉花を真っ直ぐに見つめたまま</p><p>やがて茉莉花の手の上に、さらに自分の手を重ねる</p><p>それはわたしは同じよわたしの人生には、あなたが必要なの高畑さん一緒にピアノを弾く度に、そう感じるわ</p><p>


　そして真樹さんも茉莉花に恋愛感情を抱いている</p><p>だから松下さんにも、受け入れて欲しいのわたしたちの家族になることをわたし、松下さんと一緒に妊娠したい一緒に、赤ちゃんを産んで双子の兄弟みたいに育てたいわ他の家族のみんなも、わたしたちの赤ちゃんを自分の子供と同じ気持ちで育ててくれるみんな一緒になれるのよ</p><p>


　茉莉花は、そう言うと</p><p>公くん、良いわよねそれでも</p><p>もちろん茉莉花の恋人としてオレたちは、松下真樹さんを家族に迎えるそれで良いと思う</p><p>


　きっばりと答えた

　オレは、茉莉花と真樹さんの同性愛的な関係も丸ごと全て受け入れる

　そのことに迷いは無い</p><p>たださっき、まり子が言ってたように一度家族になったら、抜けることはできないオレたちの家族には、色々な事情を抱えている子がたくさんいるから外の人間には、ゼッタイに話せないことが多すぎるんだ</p><p>


　本当はルナたちの巫女の力を使って、記憶を削り取ることもできるけれど</p><p>ここでは、そういう話はしない</p><p>


　オレは松下さんに自分で腹を括って、選択して欲しいから</p><p>あのねあのね公くんとのセックスは、ピアノと同じなのよ</p><p>


　茉莉花が、真樹さんに話す</p><p>うんわたしと松下さんのこと一緒にピアノを弾いたら、ビビッて判ったでしょ言葉ならない感覚としてわたしたちは、一生、一緒にピアノを弾いていく関係なんだって</p><p>ええ、それは判るわ</p><p>


　真樹さんが、茉莉花に答える</p><p>セックスもね同じなのよ公くんとのセックスはわたしも、初めてだったから、最初は怖かったわセックスだもん、怖いのは仕方ないわでも実際に公くんとセックスしてみたらわたし、感覚として理解できたのわたしはこれで、この人たちの家族になれたこの家族の一員になるのが、わたしの運命だったんだってこの人たちの家族になっていいんだってそう、判ったの</p><p>


　あの大人しくて物静かな子だった茉莉花が熱く語る

　茉莉花は、心の中で、こんなことを思っていたのか</p><p>だからだからね松下さんも、怖いと思うけれどでも、わたしを信じて公くんとセックスしてみてわたしもも一緒にするからセックスの時も、一人にしないからそうしたら、わたしの言っていることが、きっと判るわわたしたち、家族になれるのよ</p><p>ダメよ松下さん、その子の言うことを信じてはダメ</p><p>


　松下真樹さんに恋しているもう一人の少女

　五十嵐イズミが叫ぶ</p><p>そんなのおかしいわよゼッタイに変よ高畑さんの言うことを信じちゃダメダメなんだからっ</p><p>


　五十嵐イズミは、泣いていた

　涙と鼻水を滴らせながら必死に、真樹さんに訴える</p><p>信じちゃダメだよっ松下さんっ</p><p>


　複雑な表情で、五十嵐イズミの方に振り向き

　それから、また茉莉花に視線を戻し

　繋がれたままの自分と茉莉花の手を見る

　この会話の間茉莉花と真樹さんは、一度も手を放さなかった</p><p>ゴメン五十嵐さん</p><p>


　真樹さんは五十嵐イズミに振り向かずに、言う</p><p>あなたの言うことも判るのよ言葉としてはわたし高畑さんの言う家族とか、セックスしてみれば判るとか論理的には全然理解できないわ何でそういう理屈になるのか、丸っきり判らない訳が判らない</p><p>そうでしょだから</p><p>


　五十嵐イズミが、真樹さんの背中に叫ぶが</p><p>でも、わたしの感覚は高畑さんを信じてるのあなたの言葉よりも</p><p>


　言葉より感覚</p><p>だから高畑さんの言う通りにするわ今のわたしは、高畑さんを失うわけにはいかないんだものそれに</p><p>


　真樹さんは、オレを見る</p><p>すでに、してもらってしまったこととこれからお願いすることになるもののことを考えたらこの人の愛人になることなんて、当たり前に受け入れなくちゃいけないことだとも思うし</p><p>


　音楽の勉強を続けられることになったこととプロのピアニストになるためのサポートを受けること</p><p>わたしは、もう男の人との恋愛とか結婚とかは必要ないわピアノが弾けて、高畑さんが側にいてくれるだけでそれでいいの他の人生は、もうどうなってもいいのよ</p><p>


　五十嵐イズミは、絶句する</p><p>とにかくわたし自身のことは、高畑さんに委ねるわこれから先は、もう全て高畑さんの言う通りにする</p><p>


　真樹さんは、もう一度握り合った茉莉花との手の温もりと感触を確認した</p><p>わたしは、そうするけれど美樹、あなたはどうする</p><p>


　妹に尋ねる

　松下美樹さんは</p><p>わたしはよく判らないですどうしたらいいのかどうするべきなのか</p><p>


　姉の真樹さんには、茉莉花というオレたちとの関係を繋ぐ接点がある

　だけど、妹の美樹さんにはそれがない</p><p>美樹さんは真樹さんがどうなるのかを、見てから決めれば良いと思います</p><p>


　オレは美樹さんに、そう言った</p><p>真樹さんが、この後どう変わるのかどんな風にオレたちの家族になるのかその様子を見た後で、答えを出せば良い</p><p>


　松下姉妹を一度に家族にすることは難しいかもしれない

　一人ずつ、順番に家族にしていく方が確実だろう</p><p>結論が出たみたいだね</p><p>


　キョーコさんが、クククと笑ってオレたちに言う</p><p>あんたたちの議論は、とても面白かったいつもこんなことをやっているのかい</p><p>いつも、こんな感じですわ</p><p>


　ミナホ姉さんが、キョーコさんに答える</p><p>なるほどじゃあ、後はあんたたちだけで楽しでおくれあたしは、先に向こうのお屋敷に戻るからあっちの子たちが、心配だからね</p><p>


　キョーコさんは、椅子から立ち上がる

　あっちの子たちというのは、お屋敷に残してきた少女暗殺者たちのことだろう

　アーニャが、見ていてくれていると思うけれどクリトのこともあったし、お屋敷の父親であるキョーコさんが様子を見ていてくれる方が心強い</p><p>わたしもそろそろ、自分の生徒たちの方へ戻るわ</p><p>


　生徒というのは、このホテルの地下施設に居る娼婦候補生たちのことだろう</p><p>ここのホテルのスイートを1室借りてあるわ好きに使いなさい終わったら、翔さんに連絡してあの人は、香月セキュリティサービスの警護員たちと別室に控えているから</p><p>


　松下老人を見送りに行った翔姉ちゃんが、戻って来ないのは香月セキュリティサービスの黒服の連中の所にいるからか

　香月家本家の娘である瑠璃子の外出だから黒服たちは、瑠璃子が帰る時まで待機していなくてはならない</p><p>ここから先はあなたたちだけの方が良いでしょ任せるわ、公</p><p>うん、ありがとうミナホ姉さん</p><p>しばらく更新できず申し訳ありません</p><p>病気していましたというか、まだ快癒していないのですが</p><p>連休中は病院がやっていなかったので(やっていても新規の患者はダメとか、そんな感じでした)自分では酷い風邪だと思っていたので市販の風邪薬を飲んでいたのですが</p><p>頭痛と熱で全然動けない状態になってしまって</p><p>連休が終わった後に、病院へ行ったら風邪だけでなく、鼻の奥が酷い炎症を起こしている状態だそうで</p><p>体調が最悪の状態のまま、認知症の父の世話をするだけで精一杯でした</p><p>身体がダメな時はエロはダメですね</p><p>それと頭痛の時は、今回みたいな説得話もキツかったです</p><p>あーなって、こうなるから、こうなったみたいに理詰めを書くのが厳しくて</p><p>さて、ようやくエロい場面に入れそうです</p><p>何とか更新していきたいと思いますので、よろしくお願い致します</p><p>1430．松下姉妹・変わる姉／まずはティータイム</p><p>ま普通のホテルじゃ、スイートでもこんなものね</p><p>


　ミナホ姉さんの駅前ホテルの最上階

　スイートルームのドアをカードキーで開けると部屋の中を見て、まり子が言った

　眼の前に机と椅子の並んだ広めの部屋その左右に、ベッドルームやバスルームが続いている

　まり子は、トリイ電子の社長令嬢だから色々なホテルのスイートルームに泊まったこともあるんだろう

　日本の一流ホテルだけでなく、外国の五つ星ホテルなんかも</p><p>とても素敵なお部屋だと思いますわ</p><p>まり子、ミナホ姉さんのことだから、この部屋の会話をこっそり聞いていると思うぞ</p><p>


　オレはまり子の耳に、小声で囁く</p><p>あー、良く見ると中々良いお部屋ねっ</p><p>


　大きな声で、まり子は言い直す

　そのままドカドカと、部屋の奥へ進み</p><p>こっちがバスルームねふんふん、お風呂も広いわこれなら、何人か一緒に入れそうね</p><p>


　こちらの部屋からバスルームの中を覗き込む</p><p>さすが御名穂さんちゃんと人数分、バスローブが用意されてるわ</p><p>


　わざと大きな声で、まり子はそう言った</p><p>こちらに撮影機材も揃っています</p><p>


　瑠璃子がベッドルームの方に用意されたカメラを見て言う

　このホテルの地下には、ミナホ姉さんの新しい娼館がある

　元々、このホテルは黒い森の娼館の分館だったから景色の良い上層階でも、娼婦が客とセックスすることはあった

　オレも娼婦候補生たちの研修で、使ったことがある

　だから、娼館の設備としてカメラなんかも持ち込むことができるようになっているんだろう</p><p>ほらほら、あなたたちももっと奥に入りなさいよこんなに広いお部屋なんだから</p><p>


　まり子が入り口付近で立ち尽くしている茉莉花と松下姉妹そして、五十嵐イズミに言う

　五十嵐イズミなんて、今すぐ逃げ出したいという表情をしているが背後に爆砕フレイルを持った木下さんと美智がいる上に、ルナが心を制御しているからどうすることもできない

　黒瀬安寿は、オレの横に控えている</p><p>それじゃあ、先にシャワーを浴びましょう</p><p>


　まり子が提案する</p><p>公はお風呂入って来たのよね</p><p>えーと、オレと美智と黒瀬さんとルナはお屋敷を出る前に入って来た</p><p>


　風呂場でみすずや可憐たちと、明日の水島家の件とかの話をしたし

　可憐とセックスもした

　もちろん身体も綺麗に洗ってもらった</p><p>それなら公たちは、こっちで休んでてあー、ルナちゃんはバスルームに着いてきてくれた方がいいかもしれないけど</p><p>


　巫女の力のあるルナは松下姉妹や五十嵐イズミの心をチェックできるから</p><p>そうだなルナ頼む</p><p>


　ルナも、バスルーム組になる</p><p>カメラ類は、お風呂から上がったら、わたくしが準備致しますので</p><p>


　瑠璃子はもはやハメ撮りがライフワークになっている

　まだ15歳の名家・令嬢なんだけれど</p><p>わたくしは、警護および監視の任務に就きますっ</p><p>ええっと、わたくしやこの子もこの際一緒にってことは無いですよね</p><p>


　木下さんは黒瀬安寿を見て、そう言った</p><p>無いです二人の時はそれはそれとして、特別な時間を作ります</p><p>


　木下さんと黒瀬安寿の処女喪失を松下真樹さんのついでにやるわけにはいかない</p><p>女の子にとっては、一生に一度のことですからちゃんとしますよ</p><p>安心しましたよろしくお願いしまーすほら、黒瀬ちゃんも</p><p>


　ニコニコ笑う木下さんに促されて黒瀬安寿も、オレになぜか頭を下げる</p><p>それでは、ぐるっと全部の部屋をチェックしてきますあなたは、ここに残ってて</p><p>


　木下さんは黒瀬安寿にそう言うとフレイルをガッシャンガッシャン鳴らしながら、続き部屋の方へ向かう

　スイートルームだから、ベッドルームやバスルームの他にも幾つかの部屋が繋がっているのか</p><p>公この子も今はいいわよね</p><p>


　まり子が松下美樹さんを見る</p><p>ああ今はお姉さんの方だけに集中するよ</p><p>


　一度に姉妹両方を抱くことはしない

　一人ずつ、確実に家族にしていく</p><p>では、こちらにお座り下さいはい、どうぞっ</p><p>


　木下さんが笑顔で、松下美樹さんのために椅子を持ってくる

　美樹さんは、木下さんの笑顔の圧力に押されて椅子に座る</p><p>こっちの子は連れてっちゃうわよ残しておくと、うるさそうだしついでに一通り洗っておくわ</p><p>


　まり子は、五十嵐イズミもバスルーム組に入れる

　五十嵐イズミは、松下真樹さんに同性愛的な感情を抱いているから今は二人を離さない方がいいだろう</p><p>では、女の子はバスルームよ</p><p>


　まり子が先頭になって少女たちは、ぞろぞろとバスルームに向かった

　と、思ったらあれ、瑠璃子がバスローブを持って、帰って来る</p><p>お兄様お着替えをお洋服が皺になってはいけませんから</p><p>


　松下老人と対決するために、一番良いスーツを着てきたんだっけ</p><p>お手伝いいたします</p><p>


　瑠璃子が、オレが上着を脱ぐのを介助してくれる</p><p>うわー、瑠璃子様、女子力高いですねーっ</p><p>


　木下さんが驚いて、そう言う

　香月家本家のお嬢様がオレの着替えを手伝ってくれている光景は、木下さんにとって予想外だったらしい</p><p>わたくしのは付け焼き刃ですから</p><p>


　瑠璃子が、家事など女性的な事柄を覚えたのはこの半年間のことだ

　それ以前はお付きの美子さんか、香月家の屋敷の人たちに何もかもやってもらっていた</p><p>わたくしは、気の利かない娘ですわ今は、お兄様のお着替えは桜子お姉様が一番なさっています桜子お姉様は、そういうことが自然でできる方ですから</p><p>


　確かに最近お屋敷に帰宅すると桜子がスススッと寄って来て、オレの上着を脱がしてくれることが多い</p><p>なるほど、女子力って言うより嫁力《ヨメりょく》ですねー</p><p>


　木下さんが、フンフンと感心している</p><p>そう思いますまり子お姉様の力強いリーダーシップも、お兄様のお嫁さんとしては、素晴らしい能力だと思いますし</p><p>


　瑠璃子は、バスルームの方を見て言った</p><p>そうだな少し強引なところもあるけれど今夜は、まり子を連れて来て良かったと思うよ</p><p>


　まり子の明るくて裏表の無い性格のおかげで松下老人や松下姉妹との会話は、とてもスムーズにできたと感じている</p><p>人それぞれですそれぞれ、自分の長所をご主人様と家族のために役立てていけばいいのです</p><p>


　美智は、カメラの準備を始めていた</p><p>セッティングは、わたくしでもできます後は、ルリルリがシャワー後に修正して下さい</p><p>判りましたお願い致します</p><p>


　瑠璃子が、美智に微笑む

　瑠璃子は、上着をハンガーに掛けると今度は、オレの前に跪いて、オレのベルトを外して、ズボンを脱がせてくれる

　パンツ姿になるオレを見て、松下美樹さんがビクッと震える

　黒瀬安寿の方は大分、馴れてきたのか、表情は強張っているけれど、震え上がるところまではいかない

　オレが、脱がしてもらっているのになぜか、瑠璃子の方が礼を言う

　瑠璃子は、オレのズボンもハンガーに掛けYシャツとネクタイも脱がしてくれた

　最後に、バスローブも着せてくれる</p><p>ありがとう瑠璃子</p><p>


　オレは15歳のお嬢様の唇に、キスをする</p><p>では、瑠璃子もシャワーに行って参りますわ</p><p>


　瑠璃子は、爽やかな笑顔でバスルームの中に消えて行った</p><p>ふぅー</p><p>


　オレは大きく呼吸して近くにあった椅子に腰掛ける

　ちょっと、くたびれた

　スーツからバスローブに着替えたから、身体の緊張が解けたようだ</p><p>あ、あのお茶とかいれた方が良いんでしょうか</p><p>


　黒瀬安寿が恐る恐るオレに尋ねる</p><p>うん、頼むシャワーに行った子たちは、出て来たら詰めたい物の方を欲しがると思うから今、ここに居る人の分だけでいいよ</p><p>


　オレは、黒瀬安寿に指示する

　黒瀬安寿も名家・石神家の令嬢に付いて何年も警護役をやっていた子だから、こういうことは任せて大丈夫だろう

　石神瑞希はお茶のいれ方とかにもうるさそうなタイプだったし</p><p>はーい、お茶のセットなら見つけてきましたあっちの冷蔵庫には、冷たい飲みものもいっぱい入ってました</p><p>


　木下さんがティーセットの乗ったワゴンをガラガラ押しながら、戻って来た</p><p>クッキーも見つけましたっ</p><p>


　ミナホ姉さんが、ホテルの人に指示して用意しておいてくれたんだ</p><p>お茶は、わたくしがいれます</p><p>


　慌てて、黒瀬安寿が木下さんに言う

　警護の先輩として木下さんのことは敬っているようだ

　まあ、今では木下さんも香月セキュリティサービスのトップ・エリートだもんな

　黒瀬安寿とは警護人の格が違う</p><p>はいはい、ではお任せしまーす</p><p>


　ということで黒瀬安寿がお茶の担当となった</p><p>この建物の警備態勢は、問題無いと思います関さんもチェックして下さってるでしょうしまあ、大丈夫でしょう</p><p>


　木下さんは、このホテルがミナホ姉さんの所有物だということを知らないから一応、一通りの確認をしてくれたようだ</p><p>あちこちに付いてるアレは無視していいんですよね電波発信タイプじゃないから、外部の人間が持ち込んだものじゃないようですし</p><p>


　それでもさすが専門家ミナホ姉さんの監視カメラと隠しマイクには気付いている</p><p>ああ、それは無視で構わない</p><p>了解でーす</p><p>


　木下さんは笑って、オレに敬礼する</p><p>警備に問題が無いのなら、どうぞ木下さんも座って休んで下さい</p><p>


　警護役は、こう言わないとずっと立ったままでいるから</p><p>ありがとうございますほんでは、座らせていただきまーす</p><p>


　木下さんは、オレの近くの椅子に座る</p><p>お茶です</p><p>


　黒瀬安寿がお皿に乗せた紅茶を持って来てくれた</p><p>ありがとう美智お茶が入ったぞ</p><p>


　オレは、ベッドルームの方で動画撮影用のカメラをセットしている美智に声を掛ける</p><p>今参りますこのケーブルをカメラに繋げば終了ですので</p><p>


　すぐに美智は、オレたちの方へ戻って来た

　その間に黒瀬安寿は、木下さんにお茶を渡していた</p><p>はーい、ありがと後輩がいるって良いですねーわたくし、今まではずっと自分が一番下でしたから</p><p>


　木下さんはカップを受け取りながら嬉しそうに笑う</p><p>わたくしは、年下ですが</p><p>何をおっしゃいます年齢はわたくしの方が上ですけれど、香月家の警護役としては工藤さんの方がずーっとずーっと先輩じゃないですか</p><p>


　美智は何年も前から、みすずの警護役だった

　木下さんは半年前に香月セキュリティサービスに入社した

　そういう意味では、美智の方が先輩ではある</p><p>でも、ミタマやキヌカやハイジは木下さんの後輩になるんじゃないのか</p><p>安城さんの姉妹は警護役というより、もっと違う何かになりつつありますのでハイジさんはわたくしよりも先に警護役の専門課程を学んでいらっしゃいますし</p><p>


　うんミタマはすっかり、テレビの人気者になっているし

　キヌカも顔は覆面で隠しているけれどステレス・キヌカとして広く一般に知られている

　警護役なんだけれど何かちょっと違う不思議な存在になりつつある

　ハイジはヨーロッパ時代に、警護役のアカデミーの短期コースを受講して来ているんだっけ</p><p>わたくしは、ほら裏コースのアレでしたので、まともな教育は受けてきていませんから</p><p>


　木下さんはバンバルビー3としてフリーの警護人をやっていたけれど

　確かにアレは特殊な経歴だからなぁ</p><p>バービーさんとルビーさんには、たっぷり鍛えていただいたことを感謝していますが社会常識とか、礼儀作法とか、そういうのは全然教わってきていないので</p><p>


　本当に名家や上流階級の人たちと対する警護をやろうと思ったら

　バンバルビーの流儀ではかなり困ることになる</p><p>大丈夫です木下さんならそういうことも、すぐに身に付きますよ</p><p>むしろ、本当にヤバイ状況に陥った時にバンバルビーのやり方で強行突破することもできるのが、木下さんの強みですし</p><p>そう言ってもらえると助かりますけれどあのバンバルビーの名前は、出さないで下さいアレは色々と、思い出したくないことが多いですので</p><p>


　苦笑する木下さん

　失敗した木下さんは、関西ヤクザの一人がバンバルビーの名前を口に出したのをキッカケに、その場に居たヤクザを全員フレイルで失神昏倒させたこともあったっけ

　バービーさんとルビーさんのことは今でも尊敬しているけれど

　三角ビキニにホットパンツに日本刀というイカレた格好で暴れ回っていた過去が、今ではとてつもなく恥ずかしいらしい

　美智に紅茶を渡した後黒瀬安寿の手は、松下美樹さんにも紅茶のカップを手渡した

　美樹さんは、オレたちと少し離れた椅子に座っていた

　14歳の美樹さんは緊張した表情で、紅茶を受け取った

　この後、姉がオレとセックスするという現実に脅えているようだ

　姉の後は自分もセックスすることになるかもしれないのだから</p><p>黒瀬さんもその辺に座って、お茶にしろよ</p><p>はいでは失礼します</p><p>


　黒瀬安寿はオレと松下美樹さんの中間の位置にある椅子に座った

　美樹さんほどオレたちを警戒していないがまだまだ、オレたちを信用してはいない

　黒瀬安寿がオレを見る</p><p>えっと、そのまた、あのアレをなさるんですよね</p><p>


　アレって</p><p>あのその</p><p>セックスのことなら、きちんとセックスと言うのです</p><p>


　美智が低い声で黒瀬安寿を叱責する</p><p>そうでないと、ご主人様が困惑なさります</p><p>あ、はい済みません、ごめんなさいそ、そのセックスです</p><p>


　黒瀬安寿は、ペコペコと頭を下げて言い直す</p><p>またセックスなさるんですか</p><p>


　黒瀬安寿は、オレがほんの少し前に高校のパン工房で愛や可奈センパイたちとセックス大会した時に居た

　オレたちのセックスを見ていた</p><p>するけどどうした</p><p>いや、あのお疲れにならないのかなーっと、ちょっと思っちゃいまして</p><p>


　ほんの数時間前に数人の女の相手をしてこれから、またセックスだもんな

　黒瀬安寿みたいな子には、異常な状況に見えるんだろう

　よく考えたらそう感じるのが、当たり前だな</p><p>とっても美味しいご馳走をお腹いっぱい食べたら、感謝して美味しかったですありがとうって礼を言うんだ</p><p>


　オレの言葉の意味が判らないので黒瀬安寿は、キョトンとする</p><p>そのすぐ後に、また別の人から美味しいご飯をご馳走になったらやっぱり、残さずお腹いっぱい食べて感謝して美味しかったありがとうって言うんだよ</p><p>そうしないといけないんだだって、とっても美味しいご馳走なんだから</p><p>


　ご馳走が美味しいものなら何度でも感謝して食べきらないといけない</p><p>そういうことが、きちんとできるのがオレは男の価値だと思う</p><p>そ、そうですかはぁ</p><p>


　今は黒瀬安寿にオレの言葉は通じないようだ

　でも、すぐにこの子も理解してくれると思う

　バスルームからまり子を先頭に、シャワー上がりの少女たちがバスローブ姿で出て来た

　まり子、茉莉花、松下真樹さん、瑠璃子ルナもバスローブに着替えていた</p><p>あら、お茶にしているの冷たいものもある</p><p>あ、向こうにあります</p><p>


　黒瀬安寿が、ささっと立ち上がる</p><p>冷たいお茶でいいですか</p><p>ええ、悪いけれど人数分持って来て</p><p>


　まり子の言葉に黒瀬安寿は冷蔵庫のある部屋へパタパタと向かう</p><p>昨日は税理士さんと話をして</p><p>母の相続が終わらないというか母の会社を清算して、新しい会社を作る話</p><p>私一人なので、株式会社じゃなくて合同会社にすることにしました</p><p>また手続き印鑑証明だの、法務局だの</p><p>やらなきゃいけないことより、やりたいことがやりたいです</p><p>1431．松下姉妹・変わる姉／ルナとセックス</p><p>ふーっ、冷たくて美味しいわジャスミンティーね</p><p>


　シャワー上がりで、バスローブ姿のまり子がグラスのお茶を、飲み干す</p><p>お代わり要ります</p><p>


　黒瀬安寿が冷蔵庫のある部屋から持って来たお茶のピッチャーを、まり子のグラスに注いだ

　他にも、瑠璃子、ルナ、茉莉花、松下真樹さん、五十嵐イズミもバスローブ姿で、冷たいお茶を飲んでいた

　松下真樹さんと五十嵐イズミは、何でという顔をしているが</p><p>慌てることはないのよこういうことは、たっぷり時間を掛けた方がいいの</p><p>


　まり子が、笑って2人に言う</p><p>ええ、リラックスすることが大事ですわ</p><p>


　瑠璃子も、2人にそう言う

　オレたちシャワーを浴びなかった組は、温かい紅茶

　まり子たちシャワーを浴びた少女たちは、冷たいジャスミンティー

　しばらくは、奇妙なティータイムとなる</p><p>そう言えば公は、可奈としてきたのよね</p><p>


　まり子が、冷たいグラスで首筋を冷やしながらオレに尋ねる</p><p>ああ可奈センパイは、昨日今日と頑張ってたし１年に１度の学園祭だからね</p><p>


　可奈センパイとはさっき、学園祭後のパン工房でセックスした

　まり子は、可奈センパイとは性格が合うらしく仲が良い</p><p>あら、今日はわたくしも頑張ったわよ</p><p>


　まり子は突然テレビ出演することになったうちの高校の女子テニス部員のために、化粧品をたくさん持って来てくれた

　メイクも、手伝ってくれたし

　その後は、松下姉妹の件に、ずっと付き合ってくれた

　松下老人の説得にも、大きな功績がある

　オレは、まり子を抱き寄せ唇にキスする

　冷たいお茶で濡れた唇の感触が気持ち良い</p><p>まり子と今日は、瑠璃子も頑張ってくれたよな</p><p>


　瑠璃子はお屋敷でオレの高校の学園祭で売るお土産用のパンをずっと作ってくれていたし

　それと平行して香月歴史文化財団傘下の香月世界文化交流センターに命じて、松下姉妹の奨学金の件を進めてくれていた</p><p>わたくしは、お兄様の奴隷ですので自分のするべきことをしただけですわ</p><p>でも、助かったよそれからルナも、今日はご苦労様だった</p><p>


　ルナはパン工房のセックス大会から、ずっとオレに付いてきてくれている

　松下老人のこともルナが、老人の感情が爆発しないように巫女の力で抑えていてくれた</p><p>ボクも兄さんの奴隷ですし</p><p>


　確かさっきのセックス大会の1人ずつ勃起ペニス挿入は、ルナまで廻らなかったんだよな

　オレが途中で、射精してしまったから</p><p>だから、先に3人でしよう松下さんたちに、オレたちのセックスがどういうものなのか見せたいから</p><p>


　いきなり、松下真樹さんの処女を奪うようなことはしない</p><p>その後美智と茉莉花でそれからだ</p><p>


　美智もさっきのお屋敷の風呂場では、セックスまではしていない

　そして、茉莉花とセックスするところまで見せた方が真樹さんは、安心してオレに身体を委ねることができると思う</p><p>かしこまりましたカメラのセッティングは一通り終わっていますルリルリ、調整をお願いします</p><p>


　美智がいつもの無表情で言った</p><p>今、行きますわ</p><p>


　瑠璃子が、飲み終えたグラスを置いて美智とベッドルームへ向かう</p><p>さてとじゃあ、そろそろ向こうの部屋へ移動しようか</p><p>


　オレたちも、ベッドルームへ

　　　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊</p><p>あの何でカメラが</p><p>


　松下真樹さんが驚く

　スイートルームのメインベッドルームに相応しい大きなベッドの周りに

　美智がセッティングした、複数のデジタルカメラと照明ライトの三脚が並んでいた

　まるで、アダルトビデオの撮影現場だがこれなら同時に様々な角度から、ベッドの上の痴態が撮れる

　さらに、いつもなら瑠璃子がハンディのカメラを持って、オレたちのセックスをアップで撮影する

　静止画用のカメラも使う

　15歳のお嬢様は、すっかりハメ撮りの達人になっていた</p><p>えだってセックスするのよ記念撮影するでしょ</p><p>はい大切な記録ですからわたくしが撮影致しますわ</p><p>


　2人とも、オレとのセックスしか知らないからセックスする時は、ハメ撮りするのが当たり前だと信じている</p><p>最初はルリルリがお当番の様ですからわたくしがカメラを担当致します</p><p>


　瑠璃子は、チェックしていたハンディ・カメラと静止画用カメラを美智に渡した

　それから、三脚に固定したカメラと照明の位置を、細かく修正する

　それぞれのデジカメの映像をまとめて記録するノートパソコンも確認した</p><p>はいこれで良いと思います</p><p>


　瑠璃子が、撮影機材のオーケイを出す</p><p>あなたはわたくしの側で撮影機材の使い方を見ているのですいずれ、あなたに撮影を任せることもあるでしょうから</p><p>


　美智が、黒瀬安寿に言う

　黒瀬安寿は、オレの専任警護役になるからそのうち、撮影も頼むことになるだろう

　その前に、黒瀬安寿本人の処女喪失セックスの撮影をしないといけないけれど</p><p>は、はい教えて下さい</p><p>


　あまり良く意味が判っていないようだが警護役の先輩の美智に命じられた以上、黒瀬安寿は大人しく従う

　この子は、そういう素直な性格だ</p><p>ほんではこの子は、わたくしが見ていまーすはい、どうぞ特等席に座って下さい</p><p>


　木下さんがベッド脇に椅子を２つ持って来て、松下美樹さんを勧める</p><p>見学です見学わたくしも、見学組ですから</p><p>


　明るい木下さんの表情に押されて、松下美樹さんは椅子に座った</p><p>わたしたちは、こちらから見せていただきましょう</p><p>


　茉莉花も椅子を数脚、ベッドの反対側に並べて、松下真樹さんを誘う</p><p>う、うん判ったわ高畑さん</p><p>


　茉莉花と手を繋いだまま真樹さんも椅子に座った</p><p>五十嵐さんも、そこに座れよ</p><p>


　オレは、五十嵐イズミに茉莉花と松下真樹さんの隣の椅子を示す

　バスローブ姿の五十嵐イズミは、強張った表情で立ち尽くしている</p><p>はい、座りましょうね</p><p>


　ルナが、五十嵐イズミに命じた

　巫女の力で五十嵐イズミは、ヘタヘタとオレが示した椅子に座り込む</p><p>ルナさんはこっちよ瑠璃子様も</p><p>


　まり子が、ルナをベッドの方へ呼ぶ</p><p>今参ります</p><p>公も早く来て</p><p>


　ベッドの前にオレとまり子とルナと瑠璃子が並ぶ</p><p>撮影スタートします</p><p>


　美智の宣言と共にデジカメの撮影中を示す赤いランプが点く</p><p>はーい、鳥居まり子、16歳ですこれから、公とセックスしまーす</p><p>香月瑠璃子、15歳ですお兄様にセックスご奉仕を致します</p><p>鷹倉ルナ、12歳ですボクも兄さんとセックスします</p><p>


　バスローブ姿の3人の美少女たちがいつものように、カメラに向かって笑顔で宣言する</p><p>この3人で公とするのは初めてですわね</p><p>


　まり子が、瑠璃子に尋ねる</p><p>はいまり子さんとは、もっと仲良しになりたかったので、楽しみですわ</p><p>一緒にご奉仕したら仲良くなるしかないですものねルナさんも、よろしくね</p><p>


　オレを置いてきぼりにして、3人で仲良く話している</p><p>もう、公そんな顔してないで脱がして</p><p>


　まり子が、オレに抱きつく

　オレは、まり子のバスローブの帯を解きバスローブの前を開いて

　まり子の可愛らしいおっぱいと、股間が丸出しになる</p><p>何よ太ったりしてないわよ</p><p>


　オレの反応に、まり子は不満そうに答えた</p><p>公のためだから身体には人一倍気を遣って生活しているんだから</p><p>


　それは嬉しいけれど</p><p>そうじゃなくってまり子、前より胸が増えたんじゃないか</p><p>


　この前セックスした時よりも、おっぱいが膨らんでる気がする</p><p>それは公が揉んだり、ナメたり、吸ったりするからでしょっ</p><p>


　まり子が顔を真っ赤にして、オレに裸の胸を押し付けてくる</p><p>大きくなったわよブラ買い直さなくちゃいけなくて、大変だったんだから</p><p>そこは謝るところじゃないでしょ</p><p>そうだなうん、前よりもさらに良くなった形も綺麗だし</p><p>


　オレはまり子の温かくて弾力のあるおっぱいをプニっと揉む</p><p>あんっまた、大きくなっちゃう</p><p>じゃあ、触るの止めようか</p><p>もうっ大きくなってもいいから触りなさいよっ</p><p>


　オレは、まり子の胸を揉みながらキスをした

　まり子は、すぐに舌を求めてくる

　オレの手の中でまり子の乳首が、固くなっていく</p><p>わたくしばっかりじゃ悪いわそろそろね</p><p>


　オレは、まり子のバスローブを脱がして背中の後ろに落として、全裸にした

　それから今度は、瑠璃子に

　瑠璃子の帯を解いてバスローブを一気に剥ぎ取る

　15歳のお嬢様の鮮やかな裸身が、露わになる</p><p>少し背が伸びたか</p><p>はい健康的な生活をしていますから</p><p>


　瑠璃子は、お屋敷で暮らすようになって家事を積極的にやってくれている

　香月家の箱入れのお嬢様だった頃より、健康的に運動する生活をしている</p><p>胸はそんなに変わっていませんけど</p><p>


　自分のおっぱいを両手で持ち上げるようにして瑠璃子は言う</p><p>そんなことない瑠璃子も、どんどん綺麗になっているよ</p><p>


　瑠璃子も、オレの舌を欲しがった

　舌を絡めながら、瑠璃子の白い手がオレの股間をさわさわ擦る

　オレのバスローブの上から勃起ペニスを優しく撫でてくれる</p><p>お兄様のすっかりお元気ですわ</p><p>


　トロンとした瞳で、瑠璃子が囁く</p><p>瑠璃子ももう、濡れているじゃないか</p><p>


　股間から太ももに熱い愛液が滴っていた</p><p>だって瑠璃子は、お兄様のセックス奴隷ですものいつでも、お兄様を受け入れる準備ができていますわ</p><p>さあ、お兄様ルナちゃんも脱がしてあげて下さい</p><p>


　瑠璃子から身体を離して今度は、ルナへ</p><p>どうぞ、兄さん</p><p>


　ルナのバスローブも脱がして12歳の肉体を丸裸にする</p><p>ルナも成長しているな</p><p>


　背丈も胸も最初にセックスした時を上回っている

　腰のくびれも前より明確になってきたし

　12歳とは思えない色香が出て来た</p><p>ボクは、成長期ですから</p><p>


　恥ずかしそうに、ルナは言った

　桜色の小さな乳首が勃っている</p><p>ボクもキスして欲しいです</p><p>


　16歳のまり子や15歳の瑠璃子よりルナの身体は、小さくて薄い

　それでも、体温は一番高いようだ裸身を抱き締めると、温かい

　ルナもチュッチュと、オレの舌を吸ってくれた</p><p>みんな綺麗でしょ</p><p>


　茉莉花が、隣に座る松下真樹さんにそっと囁く</p><p>そ、そうね皆さん身体のラインがとても綺麗だわ</p><p>


　真樹さんはまり子と瑠璃子とルナの裸を見て、思わず呟く

　オレの女たちは、みんな美少女だしかも、美しくなる努力を怠らない</p><p>家族になったらあの人たちが、みんな姉妹になるのよ</p><p>


　茉莉花が、そんなことを真樹さんの耳に囁く</p><p>みんな、わたしたちの姉妹に</p><p>


　そんな姉と茉莉花の会話を横で、松下美樹さんが不安そうな顔で聞いている</p><p>じゃあ、公はわたくしたちで脱がしてあげるわ</p><p>


　オレのバスローブにまり子と瑠璃子とルナの手が伸びる

　バスローブが、するっと脱がされオレのパンツは

　まり子の号令で3人の手で、同時に引き下ろされた

　ムルルルンッと勃起したチンコが、飛び出す</p><p>ぎゃぁっ</p><p>


　張り詰めた亀頭を見て声を挙げたのは真樹さん、美樹さん、五十嵐イズミ、黒瀬安寿、木下さんだ

　五十嵐イズミのぎゃあも酷いが、木下さんのわーおはよく判らない</p><p>眼をそらさないで下さいしっかり、兄さんを見て下さい</p><p>


　この距離なら巫女の力は有効だ

　まだ処女の5人は、オレのチンコから眼が離せなくなる</p><p>初めて見る子には、ちょっとグロテスクかもしれないけれど慣れれば可愛いのよ</p><p>お兄様のですから</p><p>


　まり子、瑠璃子、ルナがオレの勃起を触りながら、そう言う</p><p>はーい、ではベッドに行きましょうどういう風にしましょうか</p><p>


　オレがベッドに横たわるとまり子が、瑠璃子とルナに相談する</p><p>お兄様は、まず、まり子お姉様のおっぱいを堪能なさりたいと思いますから</p><p>ボクたちは、おしゃぶりをします</p><p>そうね、じゃあそういうことで</p><p>


　と、いうことで

　まり子が、オレの顔に成長した裸の胸を押し付ける

　瑠璃子とルナは、オレのペニスをタブル・フェラだ</p><p>あん、気持ち良いわ公に吸われるの、好き</p><p>


　オレが乳首に吸い付くと、まり子がビクッと身体を震わせる

　16歳のおっぱいは、ぷるるんと張り詰めていて弾力が気持ち良い</p><p>手失礼致します</p><p>


　瑠璃子の手が、オレの勃起を捧げ持ち

　ルナと左右からオレの亀頭を舐め上げる

　温度の違う二つの赤い舌の感触が良い

　亀頭の先の先走り汁も、瑠璃子の唇がチュチュっとナメ取ってくれる</p><p>ルリルリとルナ妹視線をこちらに下さい</p><p>


　美智のカメラが、アップで口唇奉仕する少女たちを撮影する

　オレがまり子の乳首を、両方とも唾液でベトベトにして

　瑠璃子とルナが、オレのチンコを上から下まで舐め尽くした頃</p><p>はい、そろそろ交代しましょ</p><p>


　今度は、まり子がフェラしてくれる

　ちゅぱちゅぱと、亀頭を口に含んで刺激してくれた

　瑠璃子とルナは、まずは順番にオレの唇にキスして</p><p>それから、オレは、2人の乳首を順番にしゃぶっていった</p><p>うふふ公、気持ち良さそうな顔をしているわよ</p><p>


　ベッドの上の4人の体温が上がっている

　少女の甘ったるい汗の匂いと愛液の酸っぱい匂いが広がっていく

　いやベッドの上だけじゃない

　オレたちの痴態を見ている茉莉花たちも顔を真っ赤にして、身体を震わせている

　みんな愛液を漏らしているはずだ</p><p>そろそろいいか</p><p>


　オレは挿入したくなった</p><p>ルナさんからどうぞ</p><p>


　まり子が、一番手をルナに譲る</p><p>ルナさんからした方が松下さんたちが、セックスを怖く感じないと思うのよ</p><p>


　一番年下で小柄にルナが、オレの勃起を根本まで受け入れている様子を見れば処女喪失の恐怖も弱まるか

　瑠璃子も、賛成する</p><p>ボク、上になります兄さんは、そのままで</p><p>


　ルナは、対面騎乗位でのセックスを望んだ

　ベッドに横たわったオレの上に12歳の少女が、全裸で跨がってくる

　ルナは、見学者たちにそう告げると

　松下姉妹や五十嵐イズミによく見えるように自分で割れ目を指で開いて</p><p>オレの勃起ペニスに、自分の割れ目から滴る愛液をまとわり付かせていく</p><p>兄さんと繋がります</p><p>


　そのまま腰を下ろして

　オレの亀頭を膣口に受け入れる

　ずにゅっと熱くとろけたルナの膣内を押し開いて、オレの亀頭が入り込む

　ルナの中は狭い締め付けてくる

　12歳の膣は、体温が高くとくとくと溢れる愛液で、たっぷりと湿っている</p><p>入ってるの</p><p>


　12歳の小さな女陰が、オレの大きな勃起ペニスを呑みこんでいく様子を松下真樹さん、美樹さん、五十嵐イズミは見せつけられ息を飲む</p><p>ああっ気持ちいいです兄さん</p><p>


　そしてルナの感じている快感も</p><p>巫女の力で部屋中の少女たちに、じっとりと伝播していく</p><p>


　手を繋いでいないから、100パーセントそのままの快感ではないけれど

　いや、100パーセントの快感では処女の子たちには刺激が強すぎる

　幾らか割り引かれた快感の波の方が少女たちの肉体に火を点けるのには適しているはずだ</p><p>あっ兄さんあっああーっ</p><p>


　12歳のルナが、オレの上で巧みに腰を使う

　くちゅっ、くちゅっと、リズミカルに淫らな水音を立てながら、オレのペニスを深々と咥え込んだまま、身体を揺すっている</p><p>こうやって自分の中の気持ちいいところに兄さんを擦り付けるんですあああっ</p><p>


　ルナたち鷹倉姉妹は巫女の力を使って、克子姉たちのセックス技術をマスターしている

　グイグイッと膣内の感じるポイントに、適確にオレの亀頭を擦り付けていた

　オレは下から手を伸ばしルナの成長途中の胸を揉む

　すっかり汗でじっとりと濡れた肌少し固めのおっぱい固くなった乳首を親指で擦る</p><p>ああっ気持ち良いっ兄さん好きっああっ</p><p>


　ルナの腰使いが、さらにダイナミックになる</p><p>兄さんボク、もうイッちゃいそうああっ</p><p>


　蕩けた眼で、ルナがオレに言う

　ルナの腰の動きがさらに速くなる

　オレも下から、ズンズンと突き上げてやった</p><p>あああっ兄さんボクイク、イク、イッちゃいますああっ</p><p>ああ、イッていいぞルナ</p><p>イク、イク、イクぅぅっっ</p><p>


　ビクビクビクッと小さな身体を痙攣させてエクスタシーに飛び込む

　幼い膣がキュウキュウとオレを締め上げた</p><p>にぃさぁぁん好き</p><p>


　ルナが、オレの身体にしがみついてくるから、オレもルナの裸身をギュっと抱き締めてやった</p><p>あっ、あっ、ああっ</p><p>


　絶頂が続いているオレのペニスを深々と受け入れたまま、時々、身体を震わせる

　キスしてやると、ルナは思いっきりオレの舌を吸った</p><p>ぁぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ</p><p>


　ルナの心臓の激しい鼓動を肌で感じる

　息遣いが治まるまで、ルナを抱き締めたまま黒髪を撫でてやった</p><p>はぁ、はぁ、はぁすっごく良かったです、兄さん</p><p>


　ルナがオレに頬擦りしながら、そう言う</p><p>一緒にイケたらもっと良かったですけれど</p><p>1人目だからな</p><p>


　この後のことを考えて、オレは射精を抑えた

　まだまだ夜は長い</p><p>次の時には、ちゃんと中に出してやるから</p><p>約束だよ、兄さん</p><p>


　汗だくのルナは、オレにもう一度キスする</p><p>あん、もう軽くイッちゃったわよ</p><p>


　ベッドの上では、まり子と瑠璃子がグッタリしていた

　ベッドの下の見学者たちも、みんな肌を上気させて興奮している

　ルナのエクスタシーが伝わったからか

　オレには女の器官は無いから

　ルナの興奮は伝わってきても、ルナの快感を感じることはない</p><p>じやあ、まり子はパスするか</p><p>


　ルナと繋がったまま、オレがそう言うと</p><p>まさかするわよ公とはいつでも、何度でもしたいもの</p><p>


　まり子は、そう言って裸身を起こす</p><p>瑠璃子もですわ</p><p>


　瑠璃子もオレに微笑む

　よし、次はまり子と瑠璃子だ</p><p>体調がなかなか回復しなくて済みません</p><p>調子悪い時に、セックスシーンを書くのは難しくて</p><p>何とかならないのかと思っているのですが</p><p>143２．松下姉妹・変わる姉／瑠璃子とまり子と蕩けるセックス</p><p>


　ようやくルナが身体を起こして自分の胎内に刺さったオレのペニスを、可愛いお尻を振って抜く</p><p>あうぅ</p><p>


　ちゅぽんと抜け落ちたオレの勃起はまだまだ固い

　ルナの膣口から愛液がトロロローッと滴り落ちてオレの下半身をベトベトにする

　もちろん、そんな様子も松下姉妹と五十嵐イズミたちに、見せつけている

　ルナの巫女の力の有効範囲内だから眼を反らすことはできなくなっている</p><p>わたくしが先でよろしいですか</p><p>


　瑠璃子がまり子に尋ねる</p><p>そして最後にお兄様の精をまり子お姉様が、お受け下さい</p><p>


　まり子が聞き返す</p><p>はいわたくしはお屋敷にお世話になっておりますから、お兄様に膣内射精していただく機会も多いですし</p><p>


　瑠璃子は、オレたちのお屋敷の住人だがまり子には、鳥居家の家がある

　時々、泊まりに来るだけで毎日毎晩、オレと居るわけではない

　オレたちの屋敷でなく、歌晏桃子姉ちゃんの家に泊まっていることも多いし</p><p>それに申し訳ございませんわたくし身体が、お兄様を欲しがってしまっていて、もうガマンできないんです</p><p>


　そう言う瑠璃子の肌は、すでに汗まみれで火照った肌で真っ赤だった

　15歳の裸身乳首は尖っているし、股間は愛液でグッショリと濡れている

　まだ中学生のオレのセックス奴隷

　瑠璃子の肉体には、すでに愛欲の火が点っている</p><p>そういうことでしたらお先にどうぞ</p><p>


　まり子は快諾する</p><p>わたくしは、もう少しだけガマンできそうですから</p><p>


　年上のお姉さんらしく、まり子は瑠璃子に微笑む</p><p>瑠璃子は、どういう風にしたいんだ</p><p>瑠璃子は四つん這いになりますから、お兄様瑠璃子を、後ろから犯して下さい</p><p>ミッチーお兄様に犯される瑠璃子を撮って下さい</p><p>


　デジカメで、ベッド上のオレたちを撮影している美智に言う</p><p>任せなさいルリルリ</p><p>ではお兄様</p><p>


　裸の瑠璃子がベッドの上で、子犬の様に四つん這いになる

　まだ肉の付ききっていない中学生の生尻をクッと高く上げて、オレの挿入を待つ

　オレの視界には、瑠璃子の割れ目も肛門も丸見えになった

　オレは瑠璃子の白い背中を、スススツと指で撫でる</p><p>ひぃやぁん</p><p>


　瑠璃子は、ゾクゾクゾクッと背中を反らして震えた

　それから瑠璃子の柔らかいお尻を、両手でガッと掴み横に引っ張る

　瑠璃子の割れ目が開いて中の鮮やかピンク色が見えた</p><p>愛液で、テラテラと輝いている</p><p>は、早く瑠璃子を犯してお兄様</p><p>


　亀頭の先を、瑠璃子の膣口に押し当て

　そのままじゅるり</p><p>ああっ、入って来ますお兄様ぁぁ</p><p>


　じゅぼぼぼぼっ

　12歳のルナほどではないけれど15歳の瑠璃子の膣も、まだまだ狭い

　温かい肉の狭穴をオレのペニスの形に、押し広げていく

　根本まで押し込んだ瞬間に、ガツンと腰を送り込んで子宮口を衝くッ

　そのまま、ゆっくりとピストン運動を開始する</p><p>あっああんっああっあああっ</p><p>


　奥を衝く度に瑠璃子が、可愛く啼く

　オレに突かれて、瑠璃子の小さな裸体が揺れている

　瑠璃子の可愛いおっぱいも

　オレはピストンしながら、手を伸ばして瑠璃子の乳房を揉んだ

　乳首も、指で捏ね上げる</p><p>ああっ、いい気持ちいいですお兄様ああっ</p><p>


　瑠璃子はベッドのシーツに、ポタポタと愛液を滴らせながら甘い声を上げる</p><p>とっても楽しいのお兄様セックス、楽しいです</p><p>


　感じていることを瑠璃子は楽しいと表現する</p><p>あああわたくしすぐにイッてしまいそうですわたくし</p><p>


　バックから獣のように犯されながら汗まみれの15歳の令嬢は</p><p>犯して下さい、お兄様瑠璃子はお兄様に犯されるのが大好きなのああっ、お兄様好きです愛しています</p><p>


　オレに犯されながら瑠璃子は、美智の構えるカメラのレンズに向かってそう告白する</p><p>オレも愛しているぞ、瑠璃子</p><p>


　オレは、腰の動きを速める

　パンパンパンっとオレの下腹が、瑠璃子の尻に当たり、リズミカルに小気味の良い音を鳴らす</p><p>嬉しい嬉しいです瑠璃子は瑠璃子はああっ</p><p>


　瑠璃子が一気に燃え上がっていく</p><p>あああっ、お兄様っわたくしあああああっ</p><p>いいぞ、いつでも</p><p>はいお兄様愛してます愛してます愛してますああっ、お兄様わたくしのお兄様ぁぁ</p><p>


　オレはガツンと強く、何度も瑠璃子に突き込むッ</p><p>イキますイッちゃいます瑠璃子はああっ、イク、イク、イクイクお兄様ぁぁ、好きなのぉぉぉぉ</p><p>


　カメラに向かって、大きく絶叫しながら

　瑠璃子はエクスタシーの海に飛び込む</p><p>あああっ好きお兄様が好き好きです愛してますお兄様、もっともっと瑠璃子を犯して犯されたいですお兄様に犯されるの、好きなのぉぉぉ</p><p>


　オレの膣に咥え込んだまま、半狂乱で叫ぶ

　瑠璃子は身体を痙攣させ狭い膣が、キュウキュウとオレのチンコを締め上げた

　瑠璃子は、大きく背中を反らして叫ぶとばったりと、ベッドに崩れ落ちた</p><p>ああっ、ああっあああっあっ</p><p>


　絶頂は続いているらしい時々、ピクピクッと身体を震わせる

　オレも動きを止めて瑠璃子の火照った背中をペロっと舐めた

　感じやすくなっている15歳の肉体がビクッと反応する

　汗だくで大きく息をする瑠璃子からオレは、ペニスを引き抜く</p><p>いやぁぁんっああっ</p><p>


　ずるりと抜けたチンコは瑠璃子の膣で磨かれて、愛が全体に塗されて光っていた

　そんなオレの勃起を呆然として、松下姉妹と五十嵐イズミたちが見つめている</p><p>もう出したいでしょ公</p><p>


　まり子はベッドの上に、仰向けになって、大きく足を開いた</p><p>女の子の中に射精したいでしょ</p><p>


　ルナ、瑠璃子と射精しないようにコントロールして抑えていた</p><p>ああ、出したいよまり子</p><p>


　まり子は両手を拡げて</p><p>わたくしも出されたいわ公の精液をわたくしの中に</p><p>


　オレは、そのまままり子の裸身にのし掛かる

　まり子を抱き締めまり子も、オレを抱き締めてくれた

　オレもまり子も、すっかり汗まみれだ

　火照った肌を擦り合わせて激しいキスをする

　舌を絡め合い、お互いの唾液を啜り合う</p><p>来て、公</p><p>


　そのまま正常位で、まり子の中へ

　まり子の胎内も、すでに熱く濡れていた

　オレの勃起をゆっくりと呑みこんでいく</p><p>気持ちいいわ、公</p><p>


　濡れた瞳で、オレを見上げるまり子

　根本まで、しっかり挿入して一度、まり子の腕の中で脱力する

　まり子がオレの裸体を抱き締めてキスしてくれた</p><p>あ公のがわたくしの中で、トックントックン脈打っているのが分かるわ</p><p>まり子も、可愛いな</p><p>


　気の強いお嬢様だけどまり子も、飛びきりの美少女だ</p><p>当たり前よ公のまり子ですものさらに磨きをかけて、綺麗になってみせるから楽しみにしていなさいね</p><p>ああ、楽しみだよ</p><p>


　全裸で抱き合い下半身で繋がったまま、オレたちはそんな会話を楽しんだ</p><p>公、動いてわたくしのことメチャクチャにして今日は荒々しく、抱かれたいの</p><p>


　オレは正常位のまま、腰を動かし始める</p><p>ああっもっともっとよ、公激しく痛くしてもいいからっ</p><p>まり子ッ</p><p>


　オレももう、ガマンしていられなかった

　一気に荒々しく、まり子の裸身を犯す</p><p>まり子お姉さん、ボクたちも繋がるよ</p><p>


　エクスタシーから回復したルナがまり子の手を握る</p><p>ああっいやぁぁん</p><p>


　まり子の感度がルナの力で数倍に高められた

　今、まり子とセックスしているオレには判る</p><p>瑠璃子お姉さんも</p><p>


　ルナは、反対の手を瑠璃子と繋いだ

　ベッドの上の裸の4人

　オレとまり子は、オレのペニスで

　まり子とルナと瑠璃子は繋いだ手を通して

　4人が繋がる</p><p>ああっ、気持ち良い公っわたくしっ</p><p>あっ、あっ、あっ兄さん</p><p>ああーっ、お兄様っお兄様ぁぁ</p><p>


　女の器官の無いオレには伝わらないが

　増幅されたまり子の性感がルナと瑠璃子に伝播し

　２人の中でさらに共振してまり子に戻って来ている

　ルナも瑠璃子もまり子と一緒に、オレとのセックスを300パーセントの感度で体感している</p><p>あああっ、あああーっ公っ公っ</p><p>兄さんああんっ、好き兄さん</p><p>愛してます愛してますああんっ、お兄様ぁぁ</p><p>


　4人の汗と愛液の淫らな匂いがムアッと部屋中に広がる

　これにオレは生々しい精液の匂いを足さなければならない

　スパートをかける</p><p>あっああっ公公わたくしイ、イキそうっ</p><p>兄さんボクもまたああっ</p><p>お兄様楽しいの瑠璃子、楽しくてまた変になってしまいます</p><p>


　16歳のまり子、12歳のルナ、15歳の瑠璃子

　3人の美少女たちが同時に、エクスタシーへの上昇気流に乗る</p><p>オレももうすぐだ</p><p>


　たぎりきったモノがオレの中に満ちてくる</p><p>公、一緒にお願い、一緒に</p><p>兄さんボクもうああ</p><p>


　蕩けた瞳の少女たちが、オレを見ている

　オレも彼女たちを見ていた

　全身でセックスを楽しみながら、視覚でも彼女たちの淫らな裸身を楽しむ</p><p>うっ、オレ</p><p>


　ああ限界が来るぅぅ

　そのギリギリの瞬間に

　まり子が弾けたっ</p><p>あああっ、公イクわわたくしイクッイクッイクぅぅ</p><p>


　１人の爆発が他の２人の導火線にも火を点けたッ</p><p>兄さんっ兄さんっあああっあああーんッ</p><p>お兄様っああっイキますっ瑠璃子あああっ</p><p>出すぞっまり子中に出すぞっ</p><p>出してっ思いっきり、ちょうだいっ</p><p>


　まり子の子宮に向かってオレは射精するッッ

　どぷっ、どぷっ、どぷぷぷっっっっ</p><p>ああ、熱いわッ</p><p>


　胎内の一番深いところにまり子は高温の噴射を感じている

　オレの精液がまり子の子宮の内側を白く染めていく

　どぷぷっ</p><p>あああっッ</p><p>ああんっッ</p><p>


　ルナと瑠璃子も自分が膣内射精されたように、オレの熱い精の奔流を感じている

　どぷぷぷぷ

　まり子の胎内でオレのペニスは何度も脈動しながら、大量の白い臭液を吐き出し続けた

　　　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

　オレとまり子とルナと瑠璃子

　ベッドの上の４人は、大きく肩で息をしながら脱力する</p><p>公、好きよ</p><p>


　まり子が、オレの顔に頬擦りしてきた</p><p>スゴかったわどんどん、スゴくなる公とセックスする度にどんどん、良くなるの</p><p>はぁ、はぁ、はぁそりゃ良くなるさまり子は、覚えたたてでどんどん、身体も良くなっているんだから</p><p>


　まり子はつい最近、処女喪失したばかりだ</p><p>公のための身体になっていっているのは自分でも分かるわよわたくし</p><p>


　まり子は、そう言ってキュっと、オレのチンコが挿さったままの膣を締めた

　ペニスの尿道に残っていた精液が絞られて、まり子の胎内に注がれる</p><p>でもちょっと、怖いわわたくしセックスにハマってしまいそうで</p><p>


　オレの顔を撫でながらまり子は、そう言う</p><p>大丈夫だよ、ハマってもしばらくしたら、落ち着くからみんな大体、そんなだし</p><p>


　一時期のアニエスが、セックス依存症寸前だったけれど数ヶ月したら、落ち着いた

　依存症になるのは精神的なことが原因だから心が落ちつけば、セックスの回数を減らしても大丈夫になる</p><p>みんなが観ているから本当に依存症になりそうだったら、ちゃんとケアするよだから今は、したいだけすればいいんだ</p><p>


　オレも汗で湿ったまり子の黒髪を撫でながら、そう答えた</p><p>そうね姉妹がいるから、心配ないのよね</p><p>ね、公今度、可奈と桜子とわたくしの３人でしたいわ</p><p>


　可奈センパイと桜子

　可奈センパイは、オレの高校の先輩だけどまりこと性格が合うらしく、仲が良い

　桜子はまり子の従姉妹名家、狩野家の令嬢でオレのセックス奴隷だ</p><p>桜子と可奈を仲良くさせたいのよ桜子って、内向的な子だからあんまり、友達がいないでしょ</p><p>


　元々は３大名家の一つだった狩野家は桜子の祖父の代に没落してしまった

　桜子は家の格が高すぎるのに、名家としての実態が伴わない実家のせいで、超お嬢様校の中でも浮いた存在になってしまっていた</p><p>それにわたくしがいずれ、可奈とビジネスを立ち上げるつもりなことは知っているでしょ将来的にはその会社を基盤にして、狩野家を再興させたいのよ</p><p>


　まり子の母親は狩野家の出身だ

　まり子の実家の鳥居家は名家ではないがまり子自身は、狩野家の血を受け継いでいる</p><p>家の再興には、ベースになる企業が必要ですものわたくしは、それを可奈と起業するつもりだけれど桜子とも一緒にやりたいのよ</p><p>桜子のこと、好きなんだな</p><p>あら、桜子は２番目よ１番目は公だからわたくしは、あなたのことを愛しているわ</p><p>


　そのまま、オレの唇にチュっとキスをする

　いずれにせよまり子を通じて、可奈センパイと桜子が仲良くなるというのは、良いアイデアだと思った</p><p>よし、まり子と可奈センパイと桜子その組み合わせでやろう後でスケジュールを組んでもらうよ</p><p>


　オレのセックスは公平に順番が廻るように、スケジュールが組まれている

　この数日みたいに、色々な要因でスケジュール通りにならないことも多いけれど

　その場合は、改めてセックス予定を組み直すことになっている</p><p>ああ、その時はルナさんも来て今みたいに、わたくしと可奈と桜子を繋げて欲しいのもちろん、ルナさんとも一緒にセックスしたいわ</p><p>


　まり子は顔を上げてルナに言う</p><p>それは良いですけれどあの</p><p>ボクのことルナって、呼び捨てにして下さい</p><p>


　まり子は、しばらく考えて</p><p>そうねこうやって、一緒にセックスを体感しちゃったんですものルナさんって言うのは、他人行儀過ぎるわよね</p><p>いいわルナちゃんて呼ぶわわたくしのこともまり子ちゃんでいいから</p><p>はいよろしくお願いしますまり子ちゃん</p><p>こちらこそルナちゃん</p><p>それでしたらわたくしも、まり子ちゃんと呼ばせていただきますわ</p><p>


　瑠璃子もまり子に微笑む

　一緒に裸で汗まみれになって、エクスタシーを共有した仲になったのだから今までよりも、お互いを身近に感じられるようになったんだ</p><p>分かりましたわたくしも、瑠璃子ちゃんて呼ばせていただきます</p><p>


　本来なら大名家・香月家令嬢の瑠璃子と、名家でない鳥居家のまり子では、家の格が違う

　超お嬢様校のルールでは、まり子は瑠璃子のことを瑠璃子様と呼ばなければならない</p><p>姉妹ですもの仲良くしたって良いわよね</p><p>


　まり子は、クククと笑うとカメラでずっとオレたちを撮している美智を見て</p><p>ずっと瑠璃子ちゃんと美智さんが、ミッチー、ルリルリって呼び合っているのが不思議だったんですけれどそういうことなのね</p><p>お兄様とセックスしたらみんな仲良くなってしまいますから</p><p>じゃあ、早く美智さんのことをミッチーって呼べるようにしてあげないといけないわね</p><p>


　そうルナ、瑠璃子、まり子とのセックスは終わった

　次は美智の番だ</p><p>公抜いてもっと繋がっていたいけれど交代するわ</p><p>


　美智は、カメラを向けたまま</p><p>はいわたくしは、ムラムラしながら待っております</p><p>


　そろそろ美智を抱いてやろう

　呼吸も落ち着いたし、汗も引いた</p><p>まり子抜くよ</p><p>


　まり子の胎内から射精したばかりのチンコを引き抜く</p><p>鼻の炎症で医者に行って</p><p>医者ああ、大分良くなってますね</p><p>私でも熱が出たり、身体がだるくなる症状が治らないんですけど</p><p>医者となるとそっちの原因は、鼻の炎症じゃないですね</p><p>私えじゃあ何なんです</p><p>医者それは私じゃ分かりません別の医者で調べてもらって下さい</p><p>おーい、おい、おーい</p><p>1433．松下姉妹・変わる姉／美智と立ちバック</p><p>


　まり子の膣口から射精後の亀頭を引き抜くと

　大量の精液が、トロロロッと滴り落ちた

　割れ目からベッドのシーツに垂れる</p><p>もっと公と繋がっていたかったわ</p><p>


　全裸のまり子がそう言うからもう一度、抱き締めてやった

　キスもする</p><p>次はわたくしと可奈と桜子で、朝までよわたくしラブホテルという場所に興味があるわ一度、泊まってみたいの</p><p>


　元お屋敷の娼婦の珠代さんが、副業でラブホテルを経営しているから高校生のオレたちでも泊まらせてくれる

　瑠璃子とルナが、オレのチンコを捧げ持ってちゅぱちゅぱとお掃除フェラを始める

　まり子の愛液でテカテカになったチンコ全体を、ルナが舌でペロペロと舐めて綺麗にしてくれ瑠璃子がは亀頭を咥えて、尿道に残っている精液まで啜り出してくれた</p><p>あらあらあの子たち、驚きすぎて、グッタリしているわね</p><p>


　オレに抱かれながらまり子はベッドの横で、オレたちのセックスを見学していた松下姉妹と五十嵐イズミ、黒瀬安寿を見て微笑む

　香月セキュリティサービスの木下さんは、ケロッとした顔をしているが</p><p>あの質問良いですか</p><p>


　木下さんが、明るく手を上げた

　まり子は、明るく応える</p><p>いや、あの思いっきり膣内射精しちゃってますけれど、妊娠の心配とかどうなっているのかなーって思いましてぇー</p><p>


　木下さんは、さらに明るい声で尋ねた</p><p>避妊薬を飲んでいるわ副作用の心配が無い理想的なお薬があるのよ</p><p>わたくしたちも飲んでいます</p><p>


　まり子に続けて瑠璃子がオレのチンコから唇を離して、返答する</p><p>だから、妊娠は心配しなくていいのよもちろん、いつかは公の赤ちゃんを産むつもりだけれどちゃんと計画して、自分が望んだ時期に産むわ</p><p>別に今すぐ妊娠することになったとしてもわたくしは、構いませんが</p><p>


　とカメラでオレたちの様子を撮影している、美智が言い出す</p><p>ご主人様のお子を孕んだならば、いつでも出産する覚悟はできていますまた、わたくしたちの家族は、そういうことになったとしても問題無く対応できます</p><p>実際に今、２人ほど公の赤ちゃんを妊娠している人がいるものね</p><p>


　まり子の言うとおり雪乃と渚が妊娠中だ</p><p>でも、美智さんが今、妊娠するのはマズくないかしら警護の問題があるから</p><p>その時はきちんと警護要員の姉妹がフォローしてくれます</p><p>


　まり子に美智が答える</p><p>逆を言えば何らかの事情で、１人や２人、警護体勢から抜けたとしても、家族が守れる状態を維持しなければならないのです</p><p>


　確かに妊娠とかじゃないけれど、美智が病気やケガで警護から離れることだって、無いとは言えない

　実際、イーディがアメリカに格闘技の試合をしに行くからしばらく、オレたちの警護から抜けることになるし</p><p>そういう意味でわたくしは、あなたたち２人に期待しています</p><p>


　美智は黒瀬安寿と木下さんにカメラを向けて、そう言った</p><p>あなたたちの参加で、ご主人様の警護体勢をさらに強固にすることができればわたくしは、本当にいつでも、安心して妊娠することができます</p><p>


　今のオレたちの家族の規模を考えたら警護要員は、何人居ても良い

　黒瀬安寿も木下さんは、性格と能力は申し分無いし</p><p>妊娠も出産も全然怖く無いものねわたくしたちの家族には、出産経験者も居るし赤ちゃんが生まれたら姉妹がみんなで面倒見てくれるだろうし</p><p>はいみんな、喜んで、赤ちゃんのお世話をすると思いますわ</p><p>


　まり子と瑠璃子がそう言う</p><p>ボクたちも自分もその内、兄さんの赤ちゃんを産むって判っているから、お姉さんたちの赤ちゃんのお世話をして、勉強しておこうと思っています</p><p>


　ルナもお掃除フェラを止めて、そう言った</p><p>渚お姉さんにお願いして、赤ちゃんについての勉強会も始める予定ですミルクやオムツの交換とかも、みんなで交代でしないといけませんから</p><p>


　12歳のルナたちの方が子育てに関心があるらしい

　まあ、雪乃が1人できちんと赤ん坊の世話をするのは無理そうだから

　年齢以上にしっかりしているルナたちが、面倒を見てくれるのは助かる</p><p>うちの家族は、みんなしっかりしているから安心だよな</p><p>働き者ばかりだしみんな、細かいことにまで、よく気が付くし手抜きしたりする子が1人もいないもんな</p><p>


　正確には雪乃という例外がいるけど</p><p>今までの子は、そうだったけれど昨日から来た、あの外国の子たちはどうなの何か、粗雑っぽそうな子もいたわよ</p><p>


　まり子が言うのはキョーコさんが東南アジアから連れて来た、13人の少女暗殺者たちのことだ</p><p>見た目だけだよ性格的には雑なことをする子は1人もいない昨夜、あいつらにパンを作らせたけれど不器用な子もいたけれど、みんな手抜きはしなかったほぼ全員が指示通りにパンを焼いたし、1人だけ違うパンを作った子も手抜きしようとしたんじゃなくて、自分の部族に伝わる美味いパンを作ろうとしただけだし</p><p>


　オレの言う通りにしなかったクリトだって手抜きはしなかった</p><p>だいたい、あの子らは粗雑なことをしていたら、すぐに死ぬ世界で何年も暮らして、生き残って来たんだいい加減な性格なわけがないよ</p><p>


　ドリル槍とかロケット・スコップみたいなムチャクチャな武器で裏社会の人間を何人も暗殺して、生き残って来たんだもんな

　ロケット・スコップなんて、一撃必殺なだけの武器だから1回のチャンスを逃したら、もう撃ち出す刃先が無い

　武器の手入れなんかも、あの子たち自身で完璧にやっているはずだアレはもし誤作動を起こしたら、即、自分が死ぬことになる</p><p>あの子らの何人かは警護役になると思うそうなったら警護役チームも余裕を持って、人員を配置できるようになると思うよ</p><p>


　と、言っても美智やイーディの様な万能タイプの人材は、極めて少ない

　ミタマとキヌカみたいに、攻撃力だけ特化しているタイプもいるし木下さんもそうだなレイちゃんも今は、香月セキュリティサービスの中で隊長もやっているけれど本来は攻撃特化タイプだし

　全体を見渡して、適切な判断が出来る司令官タイプは翔姉ちゃんぐらいしかいない

　ハイジと黒瀬安寿は、何とか司令官タイプに成長して欲しいけれど時間は掛かるだろう

　できれば少女暗殺者たちの中からも、司令官タイプになる子が出て来てくれたら助かるんだけど</p><p>良い機会ですから、わたくしたちの家族における警護役についてお話しておきたいことがございます</p><p>


　美智が、黒瀬安寿と木下さんを見てそう言う</p><p>しかし、その前に</p><p>


　今度は、ちらりと瑠璃子を見る</p><p>はい撮影係、交代致しますわ</p><p>


　瑠璃子は、ニコッと美智に微笑むとささっとベッドから降り、裸身にバスローブをまとう</p><p>帯を手際よくキュッと締めーそれから、美智から撮影カメラを受け取る</p><p>


　そして、カメラで美智と黒瀬安寿たちが撮れる位置に移動すると</p><p>はい、ではミッチー続きをどうぞ</p><p>ありがとうございます、ルリルリそれでは</p><p>


　そして美智は、再びオレの警護役になったばかりの２人に向かって</p><p>お二人にこれからわたくしたちの家族における警護役にとって、一番、大切なことを申し上げます</p><p>


　黒瀬安寿と木下さんの気が、美智に集中する</p><p>それは肉体も精神も、常にベストコンディションを保たねばならないということです特に精神状態は大切です肉体に問題がなくとも、精神が疲弊してしまっていると致命的な見落としをしてしまったり、ちょっとしたミスで護らなくてはならない人たちを危険に晒してしまうことにもなりかねません</p><p>なるほど確かに、その通りですね</p><p>


　木下さんは、ウンウンと頷く</p><p>ですので精神的にほんの少しでも疲れを感じている時は、すぐにご主人様に申し上げて、セックスしていただく様にするべきなのです</p><p>わたくしも、イーディも常に、そうしておりますまた、ミタマ姉、キヌカ妹、ハイジ妹にもそうするように勧めています</p><p>


　美智は、いつもの無表情な顔でそう言い切る</p><p>もちろん、わたくしたちはご主人様が望まれたら、いついかなる場合であっても、すぐにセックス奉仕をするという義務がありますこれは警護役としての当然の義務でありご主人様にご奉仕させていただくことは、警護役の誇りでもありますだが、しかぁしッ</p><p>同時にッ、わたくしたち自身もまた精神的に問題を抱えてしまった時は、すぐにご主人様に抱き締めていただいたり、キスしていただいたり、セックスしていただくことが許されています許されているのだから、そうするべきなのですそうすることが大切なのです</p><p>ご主人様にセックス奉仕することで精神的な問題、イライラも悩み事も全て霧散します解決しますスッキリしますさらに血行も良くなって、体調も良くなります</p><p>ふんふんなるほど</p><p>


　木下さんは、ポケットから手帳を取り出してメモしている

　あれは香月セキュリティサービスのひみつ手帳だな

　別に香月セキュリティサービスの社名とかは書かれていないんだけど</p><p>また、ご主人様にセックス奉仕させていただくことで自分の警護役としての立場を再確認し、家族に対する愛を感じることもできますさらに、もっと、あからさまに、申し上げればッ</p><p>


　いや、すでに充分あからさまなことを話しているぞ、美智</p><p>わたくしたちは自分の性欲を、そうやってご主人様に率先してセックス奉仕させていただくことで、解消していただかなくてはならないのです</p><p>せ、性欲ですか</p><p>


　黒瀬安寿が、思わず顔を真っ赤にして呟いてしまう</p><p>その通りっはい女にも性欲がありますわたくしにも、あなたにも特に警護役は何かしら大きな問題が起きたり強い敵と交戦しなくてはいけなくなったりした場合、不安と緊張から肉体の奥にムラムラと性欲が高まることが極めて頻繁にあります実に、よくあるのですッ</p><p>


　美智は強調する</p><p>そういう時はすぐにセックス奉仕ですご主人様に、床に両手を付いてお願いをして可能な限り速やかに、即、犯していただきますそれが精神の不安と緊張を解消する最も、良い方法だからです</p><p>はぁ、そうなんですかぁわたくし処女なんで、ちっとも知りませんでした</p><p>


　木下さんが、さらにメモを書き足している</p><p>わたくしが推察するところあなたは、ご主人様へのセックス奉仕をマスターすれば、精神面で今の3倍強くなるでしょう</p><p>


　美智は、そんなことを断言してしまう</p><p>でも、わたくしとかそういうことにハマっちゃったりするのも、ちょっと怖かったりするんですけれど</p><p>


　木下さんは自分よりずっと年下の美智に、そんなことを尋ねる</p><p>長い人生の中では一度くらいセックス奉仕にハマる期間があることも必要です</p><p>


　美智は平然と答える</p><p>ですが、心配要りませんどれだけハマっても、ご主人様の精力は衰えませんし今までご主人様とのセックスにハマった姉妹たちも、統計的にだいたい3ヶ月程度で通常の生活に戻っています</p><p>


　アニエスが一番長かったけれど

　そうだな何人かの子は、処女喪失後に少しセックス依存症だった時期がある

　でも、みんな3ヶ月以内に依存症からは脱している</p><p>大丈夫ですよ他の家族がちゃんと見ていますから、お兄様とのセックスにハマられても、問題になる前に対処致しますから</p><p>


　瑠璃子も、カメラを抱えたまま木下さんに、そう言った</p><p>そうですかそれなら良いんですけれどでも、わたくし、実は結構、性欲が強い方なんじゃないかって思うんです</p><p>


　木下さんは、心配そうにそう言う

　うん、この人も体力は無尽蔵っぽいもんな</p><p>あら、性欲が強そうな人なんて、家族の中に何人もいるわよ</p><p>


　まり子が、全裸でベッドに寝そべったままクククと笑う</p><p>ああそう言えば、そうですね</p><p>


　木下さんは、家族の顔を頭の中で1人1人思い出しているらしい</p><p>わたくし1人ぐらい性欲の強い女が増えても問題無いですね</p><p>無い無いだって、公よ東南アジアから来た13人だって引き取っちゃったし今だって、これから家族を増やそうとしているんだから</p><p>


　まり子が松下姉妹を見て微笑む</p><p>そもそも男と女では、性欲の現れ方が違います男性は毎日ですが、女性は一ヶ月周期ですので性欲が特に高まるのは、月に数日です</p><p>


　美智の言う通り男と女は肉体の作りが違う</p><p>なるほど、なるほど、なるほどそれでは、安心してセックス奉仕もできますね安心しましたね、黒瀬さん</p><p>


　木下さんはひみつ手帳から顔を上げ、ポンと黒瀬安寿の肩を叩く

　ビクっと震え上がる黒瀬さん</p><p>黒瀬さんも性欲強そうですからわたくしと一緒にハマりましょうそうしましょううん、うんちょっと楽しみになってきましたねっ</p><p>


　木下さんはニコニコしているがまだ15歳の黒瀬安寿の顔は戸惑っていた</p><p>まだ、わたくしの話は終わっていません</p><p>これは失礼っ</p><p>


　美智がそう言うと再び、木下さんは手帳にメモを取る態勢となる</p><p>わたくし警護役が、ご主人様にセックス奉仕させていただく時は当然のことですが、他の警護役の人が任務に就いている時だけです今、現在そうであるように</p><p>


　今、オレたちがいるのはミナホ姉さん所有のホテルのスイートルームだから

　このホテル内なら、オレたちは完璧に警護されている

　何か問題が起きたら、即座にミナホ姉さんが知らせてくれるだろうし脱出ルートも複数存在している

　さらに、今は翔姉ちゃんも、来てくれている</p><p>翔姉ちゃんは、香月セキュリティサービスの黒服警護員を多数連れて来ているからオレたちの現在の警護体勢は2重３重に組まれているはずだ</p><p>それでも、セックス奉仕の前は警護の状況を確認しておくことが大切です</p><p>なぁるほど勉強になりますッ</p><p>


　木下さんが、メモを取る</p><p>一応、お伝えしておきますがわたくし工藤美智は、家族の中では特に性欲の強い方であると自負しておりますそれだからこそっわたくしは、ご主人様にセックス奉仕させていただけるチャンスがあるのなら、いつでもどこでも何度でも、犯していただきたいと考えていますのでその準備にはぬかりがございませんっ常にセックス奉仕を通じて、自らの警護役として精神状態を最良に保っていたいと、強く強く祈念しておりますので</p><p>


　美智はそこまで言うとオレに向かって跪き</p><p>そういうことでございますのでご主人様、ただ今より、どうぞ美智にこの工藤美智に、セックス奉仕をさせて下さいませ</p><p>


　最後は選挙演説みたいになったな

　ちょうどルナのフェラでチンコの硬度も回復してきたし</p><p>で美智は、どんな風にしたいんだ</p><p>工藤美智は立ったまま、後ろから犯していただきたくことを、強く強く望んでおりますッ</p><p>


　立ちバックか

　体勢的に疲れるけどしょうがないな

　美智は、ちょっと苦しいセックスが好きだから</p><p>判った、美智</p><p>


　オレはベッドから降りて、美智の方へ向かう</p><p>あでも、まずキスしていただきたいですそれから、ギュッと抱き締めることも</p><p>


　オレはバスローブを着たままの美智を抱き締め、キスをする

　美智の細くて小さな身体柔らかくて温かな唇

　唇が触れ合うと、ビクっと身体を震わせた敏感なんだ</p><p>オレにも一つリクエストさせろ</p><p>


　美智は、恥ずかしそうにオレを見上げている</p><p>おっぱいを舐めさせろ</p><p>わたくしの胸は実につまらないモノでございますが</p><p>


　美智の胸は確かにつるぺただ</p><p>何度も言わせるなオレは、美智の胸を気に入っているんだよ</p><p>


　オレは、美智のバスローブの前を開き美智の前に膝立ちになって

　美智の裸の胸に頬ずりする

　真っ平らで何も無いように見えて肌の舌に存在するね、ぷにぷにとしたおっぱいの芯の存在を感じる

　それから美智の乳首を吸った</p><p>気持ち良いですご主人様</p><p>


　作用の乳首をオレのツバでベトベトにする

　小さな乳首が、尖っていくのを舌と唇で感じた</p><p>そろそろ、ご主人様</p><p>


　美智の眼が欲しがっている

　オレは、美智のバスローブを脱がして全裸にする

　立ちバックを望んでいた美智はベッドの端に手を付いて、オレに可愛い小さな尻を向ける

　松下姉妹たちや黒瀬安寿たちには、美智の陰部が丸見えになっていた</p><p>すでに充分湿っておりますので</p><p>


　ああ、美智の割れ目からとろとろと愛液が染み出している

　酸っぱい匂いが部屋の中に満ちていく</p><p>入れるぞ美智</p><p>


　オレは、美智の柔らかなお尻をムニッと掴み美智の割れ目に、張り詰めた亀頭を接触させる

　美智の愛液をたっぷりと亀頭にまとわりつかせて</p><p>犯して下さいませ</p><p>


　美智の熱い胎内に潜り込むッ</p><p>入っていく</p><p>


　さっきまでのベッド上でのセックスよりも、さらに近い距離で見学しているから

　14歳の松下美樹さんが、思わず呟いた

　姉の真樹さん、五十嵐イズミ、黒瀬安寿、木下さんもオレのペニスが、ズブズブと美智の中に挿入されていく様子を

　息を呑んで見つめている</p><p>痛くないのそんなに太いのが刺さって</p><p>少し痛いぐらいなのが、気持ち良いのです</p><p>


　松下美樹さんの問いに、美智が答えた</p><p>わたくしの肉体は、ご主人様に犯していただくために存在しているのですから</p><p>美智、動かすぞ</p><p>


　オレは美智の腰を掴んで、ゆっくりと腰を動かしていく</p><p>あああっ気持ちいい気持ちいいですご主人様</p><p>


　立ったまま、背後からオレに突かれて美智の小さな身体が、揺れる

　結合部から、熱い愛液の飛沫を飛ばし美智とオレは、まるで１つのエンジンのように、ジュッポジュッポとピストン運動を続ける

　美智の方も、オレの動きにタイミングを合わせて自分の尻を、オレに押し付けて来る

　ズンッズンッと美智の子宮口に、亀頭の先っぽで何度もキスする</p><p>ああっああっご主人様ぁぁ</p><p>


　オレは腰を使いながら美智の白い背中をペロッと舐めてやる

　美智の身体が、ゾクゾクッと震える膣の中がキュッと締まった</p><p>ご主人様ぁわたくしわたくし</p><p>


　美智の肉体も他の子たちのセックスを見せつけられて、すっかり身体の奥に火が付いている

　これならすぐにイッてしまうな</p><p>美智心月は使うなよ</p><p>


　美智の爆発的なエクスタシーの感覚を周囲の女たちに増幅させて共感させる技、心月

　そんなものを使ったら処女の松下姉妹たちの腰が抜けてしまう

　これから松下真樹さんの処女を奪うのだから失神するかもしれないようなことは避けたい</p><p>は、はいご、ご主人様ぁぁ、わたくしわたくしっ</p><p>


　美智の身体が絶頂へ向かう予兆を見せた

　白い肌が紅潮し汗の玉が浮いていく

　オレは突き込みの速度と力を強めていく

　パン、パン、パン、パン、パンッ

　オレの下腹と美智の尻が当たる音が、小気味よく部屋の中に響く

　美智の汗と愛液が周囲に飛び散る</p><p>ああっ美智は美智はご主人様美智は、もう</p><p>判ってる判っているぞ、美智</p><p>はいご主人様わたくしのご主人様ぁぁ</p><p>イキますっイキますっぁぁご主人様ぁぁ</p><p>


　大きく背中を反らせて美智の身体が痙攣するッ</p><p>あああっあああっああああーんっっ</p><p>


　イッている時の美智は可愛い声で啼く</p><p>ぅぅ、ぁぁ、ああああっ</p><p>


　腰をグイグイと動かして美智の濡れた膣が、オレのペニスを何度も絞った

　少女のエクスタシーは、男よりもずっと長く続く</p><p>ぁぁ、気持ち良いぃぃ良いですぅご主人さまぁぁ</p><p>


　オレは美智が落ち着くまで、ズンズンと美智の内側を勃起ペニスで擦り上げてやった

　ようやく美智が脱力してベッドの上に崩れ落ちる

　立ちバックでのセックスだったから倒れた拍子に、オレのペニスが、スルンと抜けた

　美智の愛液でテラテラになった剛勃起チンコが松下姉妹や五十嵐イズミたちの眼の前に現れる

　処女たちの身体に、緊張が走る</p><p>さあ次は、お前の番だ茉莉花</p><p>


　松下真樹さんと手を繋いで座っている茉莉花に声を掛ける

　真樹さんの処女を犯す前には茉莉花とのセックスも、見せ連れなくてはいけない</p><p>はい公くん</p><p>


　茉莉花はゆっくりと椅子から、立ち上がった</p><p>また更新が開いて済みません</p><p>父の病院の送迎や、税理士が来たり、会社設立のために法務局へ行ったり、銀行へ新会社の口座を作りに行ったりドタバタした日々を送っています</p><p>この1年で父の足腰がすっかり弱ってしまったので、今は病院まで車椅子を押していかなければならないので</p><p>病院へ送迎すると、私の方はもうグッタリな状態になってしまいます</p><p>仕方ないことなんですけどね</p><p>次は茉莉花とセックスでそのままの流れで、松下真樹さんの処女喪失になります</p><p>143４．松下姉妹・変わる姉／茉莉花と真樹（茉莉花と正常位セックス）</p><p>


　次は茉莉花がオレとセックスする

　立ち上がった茉莉花彼女の片手は、松下真樹さんと繋がれたままだ</p><p>松下さんもベッドに上がって</p><p>


　茉莉花は、優しい笑顔で真樹さんに言う</p><p>わたしはあなたに、近くで見ていて欲しい</p><p>


　真樹さんは、茉莉花の眼を見上げたまま返答できずにいる</p><p>松下さんにはわたしのことは何でも知って欲しいのわたしの全てを</p><p>判ったわ高畑さん</p><p>


　真樹さんも椅子から立ち上がる</p><p>それそろそろ止めたら</p><p>


　ベッドの上から、まり子が言う</p><p>松下さんとか高畑さんとかもういいでしょ名前で呼び合いなさいよただでさえ、松下さんが2人居てややこしいんだから</p><p>


　まり子は笑って、真樹さんの妹の松下美樹さんを見る</p><p>そうですね真樹って呼んでいいわたしのことは茉莉花でいいから</p><p>


　茉莉花が、そう言うと</p><p>ええ、いいわ茉莉花</p><p>


　真樹さんも、笑顔で答えた

　茉莉花は、バスローブ姿のままベッドの空いている空間に横たわった

　寝転ぶために、真樹さんと繋がれていた手が放された

　キングサイズよりもさらに大きなベッドだからまり子とルナが横たわった上に、茉莉花が寝転んでも、どうにかまだスペースがある</p><p>わたくしは、あちらへ戻ります</p><p>


　エクスタシーの余韻から醒めた美智は、再び撮影係の方へ戻った</p><p>わたくしが静止画を撮りますからミッチーは動画の撮影を</p><p>了解ですルリルリ</p><p>


　美智と瑠璃子で、カメラを分担する

　順番にセックスしてきたが茉莉花の次は、いよいよ松下真樹さんの処女喪失となる

　ここから先は今まで以上に気合いを入れなくてはいけない</p><p>真樹はここに来て</p><p>


　茉莉花は、ベッドの自分の隣の空間をポンポンと叩いて真樹さんを呼ぶ

　真樹さんは戸惑っている

　幾ら細身の少女たちばかりでも、さすがに4人も寝たらオレが入るスペースが無い</p><p>大丈夫よ公くんはわたしの上に重なるから</p><p>


　茉莉花は、クスッと笑う</p><p>わたしは、まだそんなにセックスしたことが無いから普通に上からしてもらうわ</p><p>


　つまり正常位での交合を望んでいるのか</p><p>わたしは公くんとしか、セックスしたことがないの処女も公くんにあげたわこれからも、公くんとしか男と女のセックスはしないしいつかは公くんの赤ちゃんを産むわ他の家族と同じで</p><p>


　茉莉花が、真樹さんにそう言うと</p><p>そうよわたくしたちは、みんな同じ公としかしないし、公の子を生むの</p><p>


　まり子が、笑顔で肯定する</p><p>それでねわたしは、真樹にもそうなって欲しいと願ってる</p><p>真樹とはね何から何まで、おんなじになりたいの同じ人とセックスして、同じ人の赤ちゃんを産むの素敵でしょ</p><p>そんなのダメよ松下さん絶対にダメよ</p><p>


　見学者席に取り残された五十嵐イズミが、真樹さんに訴える</p><p>怖いわよ、この人たちみんな変なのよ松下さんは、こんな人たちの仲間になってはダメなのよ</p><p>


　ああオレたちの家族は

　五十嵐イズミの言う通り、異常な存在だ

　そのことは自覚している</p><p>こっちへ来て真樹</p><p>


　ベッドに仰向けになったまま、茉莉花が濡れた瞳で真樹さんを誘う

　真樹さんは、迷っているしかし</p><p>ダメよ、松下さん</p><p>


　五十嵐イズミのそんな声が逆に真樹さんの心を押してしまったようだ</p><p>判ったわ、茉莉花そっちへ行く</p><p>


　真樹さんは、茉莉花の隣へゴロンと、うつ伏せで横たわる

　まだ何かを言おうとする五十嵐イズミに、ルナが</p><p>しばらく静かにして見ていて下さい</p><p>


　巫女の力を使う

　この近距離なら力は100パーセント有効に働く

　これでもう、五十嵐イズミは、ただ見ているだけオレたちのセックスを邪魔することはできない</p><p>お待たせしました公くん</p><p>


　茉莉花が、オレに呼び掛けた</p><p>ああ、待ちかねたよ茉莉花</p><p>


　オレは、再びベッドに上がり茉莉花の身体にのしかかる</p><p>見ててね真樹</p><p>


　茉莉花と真樹さんは、再び、しっかりと手を繋ぎ合う

　茉莉花のバスローブの帯を解き首元から大きく開く

　茉莉花の白い胸可愛いおへそ淫部が露わになる

　真樹さんの眼が、一瞬、茉莉花の桜色の乳首に集中してしまうが恥ずかしくなったのか、慌てて視線を離す</p><p>いいのよ見て真樹には、見て欲しい何から何まで全部</p><p>


　茉莉花は、笑顔のまま真樹さんにそう言う</p><p>わたしねキスも公くんとしかしてないわ公くんだけなの</p><p>


　茉莉花がそう言うからオレは茉莉花と唇を重ねる

　茉莉花は、情熱的にオレの舌を求めた

　そんなオレたちの接吻を、真樹さんは至近距離から見ている

　一度唇を離すと、茉莉花は熱のこもった視線でオレを見上げる</p><p>あのね真樹とも、キスしていい</p><p>


　真樹さんが驚く</p><p>わたし、したいの真樹とも、キス</p><p>


　ベッドに仰向けで横たわっている茉莉花バスローブの前を開いて、おっぱいもおへそも割れ目も晒している茉莉花が、真樹さんを見る</p><p>真樹は今までに誰かとキスしたことはある</p><p>


　茉莉花の問いに真樹さんは</p><p>無いわ一度も無い</p><p>真樹の初めてのキスだけはわたしが欲しい公くん、お願い</p><p>オレは、それで良いと思うよ</p><p>


　オレの女の望むことは可能な限り叶えてやらなくてはいけない

　オレは、そう信じている

　オレは最初から松下真樹さんは、茉莉花の恋人として家族に受け入れるつもりだったし</p><p>ありがとう、公くん真樹</p><p>


　茉莉花は、再び真樹さんに</p><p>しよう</p><p>


　２人の美少女がオレたちの前で、接吻し合う

　その様子を五十嵐イズミが、辛そうな顔で見ている

　こいつは本当に、真樹さんに対して同性愛的な感情を抱いているんだ

　やがて、息苦しそうに真樹さんは顔を上げる</p><p>どうしたの真樹</p><p>息をどうやって吸ったらいいのか判らなくて</p><p>


　真樹さんは、キスの間ずっと呼吸を止めていたらしい</p><p>口が塞がっているんだから、鼻で呼吸すれば良いのよ</p><p>


　茉莉花が笑って、そう言う</p><p>だってお鼻の穴が膨らんだりしたら、茉莉花に嫌われてしまいそうなんだもの</p><p>


　真樹さんは、恥ずかしそうにそう答えた</p><p>そんなことで嫌ったりしないわ</p><p>真樹とは、これからずっと一緒に生きていくんだもの真樹の恥ずかしいところも、格好悪いところも、全部見たいわそれで、多分真樹のことを知る度に、もっともっと好きになると思う</p><p>わたしも茉莉花のこと、どんどん好きになっているわ</p><p>


　２人は、クスクスと笑った</p><p>どうだったファーストキスの感想は</p><p>


　ベッドの上の方からまり子が、真樹さんに尋ねる</p><p>甘かったですレモンの味がしましたわたし、茉莉花のことが好きなんだって、良く判りました身体で感じたわ</p><p>


　真樹さんは、そう感想を述べた</p><p>わたしもよレモンの味がしたわ公くんと初めてした時は、心臓がバクバクしてて、何も味とか判らなかったのに</p><p>


　オレは茉莉花のおっぱいに、手を伸ばす

　ゆっくりと優しく、柔らかな乳房をぷにぷにと揉む</p><p>ああ気持ち良い公くんは、乱暴にしないからとっても気持ち良いのよ</p><p>


　それから、茉莉花の乳首を舐めた

　茉莉花の乳首が固く尖っていくのを舌と唇の感触で味わう

　乳首を転がすように、舌でペロペロと</p><p>それも好き気持ち良いわ</p><p>真樹さんも、どうぞ</p><p>


　オレの提案に、戸惑う松下真樹さん</p><p>茉莉花のおっぱいは左右ありますからそっちは、真樹が触ったり舐めたりしてみて下さい</p><p>


　オレは茉莉花の右のおっぱいだけに集中し、左のおっぱいを真樹さんに託す</p><p>左の方が感じるんですよ心臓がある方だから</p><p>


　ルナが、真樹さんにそう言った</p><p>真樹舐めて</p><p>


　茉莉花自身も、真樹さんにそう言うので</p><p>公くんをお手本にすればいいのよ</p><p>


　真樹さんは、恐る恐る茉莉花の左の胸を触る</p><p>柔らかい</p><p>そんなに驚かないで真樹だって、おっぱいあるのに</p><p>でも、自分のじゃないおっぱいを触るのは小さい頃のお母さんのおっぱい以来だもん</p><p>


　真樹さんはオレの真似をして茉莉花のおっぱいを、捏ね上げるように揉む</p><p>それに茉莉花のおっぱい、温かいわ</p><p>興奮してるからエッチなのよ、わたし</p><p>


　茉莉花の肌は、すでに紅潮している

　火照った肌が、温かい</p><p>乳首だって勃っちゃってるもの真樹舐めて</p><p>


　真樹さんの桜色の唇が茉莉花のピンクの乳首を含む

　オレの真似をしてチュッチュと吸う</p><p>ああんっ、気持ちいい真樹と公くんに、同時に吸われてるわたし、幸せよ</p><p>


　茉莉花は、赤い顔でそう言った

　そうやって、しばらく２人で、茉莉花の胸を攻め

　真樹さんは、一生懸命オレと同じように、揉んだり舐めたり吸ったりしていた</p><p>公くん、欲しくなっちゃったわ</p><p>


　茉莉花は大きく開脚する

　バスローブの裾が大きく開いて茉莉花の細くて白い脚割れ目が丸見えになる

　そこはすでにとろとろに蕩けて愛液をとくとくと漏らしていた</p><p>真樹見てここでわたしは公くんを受け入れる</p><p>


　茉莉花は、真樹さんと繋いでいない左の手で自ら、割れ目を開いて見せる</p><p>処女膜は、もうなくなっちゃっているけれど公くんと初めてした時の様子は全部撮ってあるから、後で見せるわ今は今のわたしを見て</p><p>


　真樹さんは、茉莉花の割れ目を覗き込む</p><p>何がすごいの</p><p>


　横から、まり子が真樹さんに尋ねた</p><p>それはあのすごい、濡れてるから</p><p>公くんとセックスするから濡れている方が良いのよするるって入るから</p><p>


　茉莉花は笑う</p><p>公くんどうぞ</p><p>真樹さんによく見えるように、茉莉花のお尻の下にクッションを敷こう</p><p>はい、ここにあるよ兄さん</p><p>


　ルナが、クッションを見つけて手渡してくれた</p><p>ありがとう、ルナ</p><p>


　オレは、それを茉莉花の尻の下に滑り込ませて茉莉花の腰を高く浮かせる

　茉莉花の割れ目が、真樹さんにさらによく見えるようになった</p><p>よく見ていてね真樹</p><p>


　真樹さんは、茉莉花のすぐ横から見ている

　茉莉花と片手を繋いだまま

　オレは、茉莉花の割れ目に自分のペニスを近付けた

　正常位での挿入を試みる</p><p>こんなに大きいのが入るの</p><p>


　真樹さんが、思わずそう呟く</p><p>わたくしたちが、公とセックスしていたのを見ていたでしょ入るわよルナちゃんよりは大きいんだもの</p><p>


　まり子が、笑う

　高校１年生の茉莉花の肉体は小６のルナより発育している

　ルナの根本にまで入ったチンコが、茉莉花の膣に入らないわけがない</p><p>処女を捧げた時からもう何度もしてるのよ入るわちゃんと</p><p>


　茉莉花も、そう真樹さんに告げる</p><p>ようく見てて真樹</p><p>


　真樹さんの眼の前でオレの亀頭の先が、茉莉花の割れ目に潜り込む

　熱く蕩けた膣の中に、じゅぶぶぶぶっとオレの熱勃起が刺さっていく

　茉莉花が、可愛く啼いた</p><p>初めての時は痛かったけれど今は気持ちいいだけああっ</p><p>


　やがて、オレの勃起は根本まで、茉莉花の中に入り込む</p><p>はい、撮影しますわ</p><p>


　瑠璃子が、静止画像用のカメラでオレたちの結合を、至近距離から記録する

　美智は、動画用のカメラで撮影していた</p><p>恥ずかしくないのそのカメラは</p><p>


　真樹さんの問いに</p><p>もう慣れたわそれに、記録した画像を見るのは家族だけだものよその人に見られることは絶対に無いのよだから、平気</p><p>


　茉莉花は笑顔で答える</p><p>これも家族のルールだから、受け入れているわ</p><p>


　瑠璃子がそう言って、アップでの撮影を止めてベッドから離れたので</p><p>茉莉花、動くぞ</p><p>はい、公くん</p><p>あっあっあんっあはぁ</p><p>


　オレが突き込む度に茉莉花が、喘ぐ

　今までは、今日知り合ったばかりの少女たちのセックスだったけれど

　普段から同じ学校で学んでいる茉莉花のセックスは松下真樹さんには特別なものに見えるのだろう

　真剣な眼で見つめている

　茉莉花の手を、ギュッと握りしめて</p><p>真樹に見られてするのすごく気持ち良いああっ感じちゃう</p><p>


　茉莉花はいつも以上に、興奮していた</p><p>そんなに気持ち良いの茉莉花</p><p>気持ち良いわ真樹だって、真樹がすぐそこに居て公くんとしているんだもの夢みたいああっ、良いわ気持ちいいのぉ</p><p>


　茉莉花はオレと他の子のセックスを見続けて、すっかり身体に火が点いている

　これなら絶頂は、近い</p><p>真樹、お願いキスして真樹</p><p>


　オレに正常位で犯されながら茉莉花は、真樹さんとキスする

　２人の少女は、激しく舌を絡め合っていた

　茉莉花の興奮が、真樹さんにも肌から伝わっている</p><p>ああ、真樹っ好きぃぃずっと好きだったのぉぉ</p><p>わたしも好き真樹のことが、好き</p><p>


　心の中に秘めていた思いも、露わになった

　茉莉花と真樹さんの告白をベッドのすぐ脇で、五十嵐イズミが絶望しながら聞いている</p><p>ああ、気持ち良いわたしわたしもう</p><p>


　茉莉花が、イク気配を示すとルナが、茉莉花と真樹さんに近づく

　２人の肌に手を触れて

　茉莉花の性感を真樹さんの感覚と直結させる</p><p>な、何この感じ</p><p>判る真樹これが、わたしわたしなのわたし、今、こんなに気持ちいいの幸せなの</p><p>判るわ茉莉花わたしも感じてるああ、何どうしてああああ</p><p>


　オレは真樹さんが、茉莉花と同じだけ高ぶるまで待って

　ラストスパートに入る

　思いっきり、腰を突き込むッ

　素早く、強く激しくッッ</p><p>あああっ、ああんっああっ感じるっ感じちゃうっあああっ</p><p>ああっ、茉莉花、茉莉花わたし、わたし</p><p>真樹っ、わたしも真樹っああっ</p><p>


　手を固く握りしめ合ったまま茉莉花と真樹さんは、一緒に高みへ昇って行く</p><p>ああっ、あああーっ、あううう真樹、わたし、イッちゃうイッちゃう</p><p>わたしも茉莉花ッああんっあああっ</p><p>茉莉花出すぞッ</p><p>あああっ、イクっイクっイッちゃう、真樹真樹ぃぃぃっ</p><p>茉莉花、茉莉花あああっあああぅぅ</p><p>


　ピアノ美少女たちが、同時にイッたのに続いてオレも</p><p>出すぞ、出すぞっ茉莉花っっ</p><p>ああっ熱いっっ熱いのが入って来るぅぅ奥まで届いてるぅぅ</p><p>


　茉莉花が子宮に飛び込む、オレの熱臭液を感じてガクガクと振るえL

　まだ処女のままの真樹さんも茉莉花の膣感覚を共有する</p><p>茉莉花、まだ出るっ</p><p>


　オレはグッ、グッと、何度も亀頭の先を茉莉花の子宮口に押し付け

　射精を続ける</p><p>あああーっ、出てるぅぅあああーっ</p><p>


　茉莉花と真樹さんも、長い激しいエクスタシーの波に溺れてく</p><p>なかなか更新できなくて申し訳ありません</p><p>色々とありまして</p><p>セックスシーンは、色々と抱え込んでる時は書きづらいのです</p><p>1435．松下姉妹・変わる姉／茉莉花と真樹（真樹の処女喪失）</p><p>


　ミナホ姉さんの駅前ホテルのスイートルームのベッドの上

　全身汗まみれにになったオレは、やっぱり汗まみれの茉莉花の裸身の上で脱力する

　ようやく射精が治まったそれでも、オレのペニスは茉莉花の膣の奥深くに届いたまま

　オレの下では、茉莉花も苦しそうに激しい呼吸を続けていた

　茉莉花の隣で松下真樹さんも、ぐったりとしている

　茉莉花のエクスタシーの波を、ルナの巫女の力で共感したから

　真樹さんは、処女のままセックスの快感を体験した</p><p>はぁ、はぁ、はぁとっても、気持ち良かったわ公くん</p><p>


　ようやく茉莉花が、絶頂の余韻から醒めオレの耳に囁く

　まだ身体に力が入らないらしい

　汗の玉の浮いた顔前髪の毛が汗で額に、ぴったりくっついている

　16歳の茉莉花の汗は、甘いミルクのような匂いがした</p><p>オレもスゲェ気持ち良かったよ</p><p>


　茉莉花の濡れた肌は柔らかい

　おっぱいとまだ尖ったままの乳首の感触をオレは、手で楽しんだ

　まだ敏感なままだから、茉莉花はビクッと身体を震わせる</p><p>ねぇ判った伝わった真樹わたしの</p><p>


　茉莉花は、バスローブ１枚だけを羽織った姿で、自分のすぐ脇に寝ている真樹さんを見て尋ねる</p><p>判った伝わってきたよぉ茉莉花ぁ</p><p>


　真樹さんは、ろれつの回らない口調で答えた</p><p>こんなにスゴいのねセックスって</p><p>


　茉莉花は、クスッと微笑む</p><p>まだよ今度は、真樹が公くんとするのそれで、わたしと真樹は、何から何まで全て同じになるんだから</p><p>


　オレはベッドのすぐ横から、オレたちのセックスを見学している少女たちを見る

　黒瀬安寿、木下さん、松下美樹さんそして、五十嵐イズミを

　みんな、呆然とした顔でオレと茉莉花の交合を眺めている

　ただ五十嵐イズミだけが、茉莉花の言葉を聞いて顔面蒼白になった</p><p>うんそれも、判ってるするよぉわたしも、早く真樹と同じになりたい</p><p>


　真樹さんは、蕩けた表情のままでそう答えた

　もう、彼女は茉莉花への同性愛的な思いも、セックスに対する興味も、全て何もかも、心の内を露わにしている

　精神的に裸になってしまった隠すものは何も無い

　その事実に五十嵐イズミの瞳は、さらに絶望に染まる

　五十嵐イズミは、松下真樹さんに同性愛的な思いを抱いているが

　今、真樹さんの頭の中に五十嵐イズミの存在は無い

　完全に、忘れ去られている</p><p>じやあ、交代今度は、真樹の番よ</p><p>


　茉莉花が、そう言った

　ようやく松下姉妹の姉、茉莉花の同級生真樹さんの処女を奪う時が来た

　オレは、まり子と茉莉花の子宮に連続で射精しているけれど

　３回連続ぐらいの射精なら、問題無いまだまだ、イケる

　茉莉花が、何を求めているオレには理解できていた</p><p>真樹見てて</p><p>


　オレは身体を起こして、オレと茉莉花の結合部が真樹さんによく見えるようにした

　もちろん、見学者の少女たちにも

　ベッドの上に居るまり子とルナは、裸のまま、当たり前のようにオレたちを見ているし瑠璃子と美智は、それぞれのカメラで撮影している

　オレは、ゆっくりと茉莉花の胎内から、勃起ペニスを引き抜く

　亀頭の膨らみが、ヌポンッと茉莉花の膣口から、零れ出る

　少し遅れて、茉莉花の中からオレの精液が、とろーりと滴り出た</p><p>これが、公くんの精液今、わたしのお腹の奥に、いっぱい溜まってるの公くんが、いっぱい出してくれたから</p><p>


　茉莉花は、大きく開脚したまま自分の下腹を優しく撫でた

　そこが、子宮の位置なんだろう</p><p>今すぐは無理だけどわたしは、公くんの赤ちゃんを産むわそれが家族のルールだからセックスも、公くんとしかしない裸を見せるのも、男の人は公くんだけでも、わたしはそれを嫌々しているんじゃないわわたしは、公くんのこと好きだし優しくて、いい人よ信頼できる人わたしたち姉妹全員の夫としてわたしも、公くんの奥さんの1人になるのよ</p><p>


　茉莉花は真樹さんに、そう言う</p><p>まそういうことよねわたくしたちも公だけの女なのよ家族になって姉妹でいられるのは全員が、公の奥さんで公の赤ちゃんを産むって決まってるからだから、わたくしもセックスは一生、公としかしないわ</p><p>


　広いキングサイズのベッドの奥側に裸のまま座っているまり子が、上から真樹さんを見下ろして、そう言う</p><p>どんなルールでもいいわわたしは、茉莉花と同じになりたいだから、どんなルールにも従う</p><p>


　真樹さんも、ベッドの上で身体を起こしてそう答えた</p><p>真樹も公くんの赤ちゃんを産む</p><p>産むわ</p><p>セックスは公くんだけ</p><p>ええ他の男の人とはしない</p><p>赤ちゃん産んだら一緒に育てる</p><p>もちろんわたしの赤ちゃんも、茉莉花の赤ちゃんも大事に育てるわ</p><p>他の姉妹の赤ちゃんも、可愛がるのよ</p><p>うん、判ってる全部、受け入れる</p><p>


　茉莉花は、真樹さんとの会話に満足して微笑む

　真樹さんは、変わった

　茉莉花のセックスを共有したことでもう、オレたちの家族になることに、何のためらいも無い

　自分の運命を受け入れている</p><p>じゃあ真樹、それ脱ごうね</p><p>


　茉莉花が真樹さんのバスローブの紐を解く</p><p>脱がすのは公くんがする</p><p>


　茉莉花がオレに振り向いて、そう言うが</p><p>茉莉花に任せるよオレはここから見ている</p><p>


　笑って茉莉花は、真樹さんのバスローブを剥ぎ取った</p><p>恥ずかしがらないで、真樹ベッドの上の人は、みんな裸なのよ</p><p>


　茉莉花の言う通り今、ベッドの上にいる、オレや茉莉花、まり子もルナもみんな裸だ

　撮影班の瑠璃子と美智は、バスローブを羽織っているし見学者たちは服を着たままだけれど</p><p>これで真樹もおんなじよ</p><p>


　真樹さんは、16歳の健康的な裸身をオレたちの視線に晒す

　うん、細身の美しい裸体だ

　胸の形も良い小さな乳首は桜色</p><p>ピアニストだから、姿勢が良いからなのか、骨格がすっきりと美しい</p><p>


　細く長い手足白い指も長い

　そして、茉莉花の絶頂に共感した真樹さんの肌は、すっかり紅潮していた

　肌に汗の玉が浮いている

　秘部も、すでに濡れている</p><p>とっても綺麗よ松下真樹さん</p><p>まり子さんもとっても綺麗ですルナさんも瑠璃子さんも、美智さんもわたし、皆さんの身体を見て、ずっとそう思っていました</p><p>


　真樹さんは、そう言った

　同性愛嗜好の強い人だから、女の子の身体に注目していたんだろう

　オレの女たちは、みんな美しいし</p><p>もちろん、茉莉花もとっても綺麗な身体だわ</p><p>真樹だって綺麗よでも</p><p>


　茉莉花は、クスリと笑う</p><p>公くんとセックスしたらもっと綺麗になるわわたしたち、みんなそうだもの</p><p>そうね、ストレスは解消されるし、血行が良くなるし、お肌も綺麗になったわ何より、女としての自信が付いたわね</p><p>セックスを経験することを女になるって言う意味良く判ったわわたくしは、公に抱かれて女として生まれてきた意味が判ったの瑠璃子ちゃんも、そうでしょ</p><p>


　まり子は、カメラを構えている瑠璃子に話を振る</p><p>はいまり子ちゃんの言う通りですわたくしは、お兄様のセックス奴隷にしていただくために生まれて来た娘ですからこれが正しい運命だったんだって実感しています嬉しく感じていますわ</p><p>


　瑠璃子は、真樹さんと茉莉花の裸身を何枚も撮影しながらそう答えた</p><p>そういうことだから真樹さんも、そろそろ横になって公を迎え入れなさい</p><p>


　まり子が促す</p><p>そうね真樹ここに横になって、さっきのわたしみたいに</p><p>


　茉莉花が、真樹さんをベッドに横たわらせる</p><p>はい、お尻の下にこれを敷くのよ</p><p>


　自分がさっきオレとセックスした時の様に真樹さんのお尻の下にクッションを入れる</p><p>ルナ、クッションはまだあるかもし、あったら、2、３個持って来てくれ</p><p>あっちの部屋にあったよ、兄さんちょっと、待ってて</p><p>


　ルナが、ベッドから降りて取りに行ってくれた</p><p>公くんどうしたの</p><p>ん真樹さんは、もっとお尻の下にクッションを入れた方が角度が合う</p><p>


　真樹さんの割れ目は茉莉花よりも、下の位置にあるように見えた

　それに身体が細くて、骨盤がかっちりしているから腰の位置を高くした方が、挿入がスムーズになる</p><p>初めてのセックスなんだから、なるべく痛くならないように角度を合わせたいんだ</p><p>さっすが公に任せておけば、安心ね</p><p>


　オレだって、今まで何人もの処女の相手をしてきたんだどうした方が良いのかは、もう判っている</p><p>はい、持って来たよ</p><p>


　裸のルナが、両腕にクッションを抱えて走ってベッドに戻って来た</p><p>ありがとう、ルナ真樹さん、お尻を上げて</p><p>


　ベッドの上で、ブリッジするみたいに腰を上げた真樹さんのお尻の下にオレはクッションを追加する</p><p>そのまま、お尻を落として</p><p>


　可愛いお尻が、ちょこんとクッションの山に乗っかる</p><p>どう公くん</p><p>これで脚を大きく開いてくれないと最終確認ができない</p><p>


　セックスは、基本的に女が開脚しないと男はチンコを挿入できない

　もちろん例外はあるけれど処女喪失で荒っぽいセックスはしたくない</p><p>そうね真樹そのまま、開けるだけ大きく脚を開いてさっき、わたしがしてたみたいに</p><p>


　真樹さんは、手で顔を隠す</p><p>これから、もっともっと、恥ずかしいことをするのよ</p><p>恥ずかしさも痛みも快感のうちです</p><p>


　まり子の言葉に動画のカメラを持った美智が付け足す</p><p>さあ、覚悟して真樹</p><p>判った判ったわ</p><p>


　仰向けにベッドに横たわった真樹さんが大きく脚を開いていく</p><p>もっとよもっと開くわ</p><p>ルナちゃん、そっちの脚を持ってわたくしが、こっちの脚を持つわ</p><p>


　まり子とルナが、真樹さんの左右の脚に取り付く</p><p>ここまで開きます</p><p>


　2人で、真樹さんの脚を最大限に開かせた

　真樹さんは身体をくねらせて恥ずかしがるがまり子とルナに抑え付けられて、脚を閉じることはできない</p><p>茉莉花お姉様このまま、真樹さんの処女膜を確認致しましょう</p><p>


　静止画のカメラ担当の瑠璃子が真樹さんの股間に、カメラを近付ける

　驚く、真樹さん</p><p>ああ、これも決まりだから最初のセックスの時は、処女膜を公に見て貰って</p><p>写真も撮るのよ</p><p>わたくしたちも撮っていだだきましたから</p><p>


　まり子と瑠璃子が言う</p><p>セックスしたら、なくなってしまうものだから今しか見れないのよわたしが、開いてあげるから</p><p>


　茉莉花が細くて長い指で、真樹さんの割れ目を左右に開く

　外気に触れる真樹さんの膣口

　うん、白っぽいピンク色の処女膜が見えた</p><p>真樹の処女膜可愛いわ</p><p>


　茉莉花がそう言うと割れ目の内部から、愛液がまたトロリと滴った</p><p>わたしの時の写真も後で見せるからね</p><p>うん、見るわわたしだけ見られるのは嫌だもの</p><p>そうよ、わたしたちは何もかも同じになるんだから</p><p>ええ、約束よ同じになるわ</p><p>


　恥ずかしそうに、真樹さんは茉莉花を見上げてそう言った</p><p>美樹さん、黒瀬さん、木下さん見える可愛いでしょ、真樹さんの処女膜もうすぐ見られなくなってしまうものだから、今の内に見てあげて五十嵐さんも</p><p>


　まり子が、見学者たちに微笑む

　みんなベッドのすぐ横に椅子を並べているのだから

　真樹さんの裸体は眼と鼻の先だ

　ああ、美樹さんは姉の痴態を辛そうな顔で見ている

　黒瀬安寿は、ただただ驚いてて

　木下さんは、興味津々だ

　そして、五十嵐イズミも真樹さんの秘部を真剣な眼で、見つめている</p><p>では、そろそろここから先は、公のお仕事ね</p><p>


　楽しそうな女たちの様子を眺めていたけれどそろそろオレの出番だ</p><p>公くん、どうぞ</p><p>


　茉莉花も、オレを呼ぶ</p><p>怖いわ、茉莉花</p><p>大丈夫よ、真樹わたしがここに居るから手を繋ぎましょうね</p><p>


　茉莉花は真樹さんの真横に添い寝して真樹さんと手を繋ぐ

　さっきの茉莉花のセックスの時と居場所を交換した形になる

　オレは、真樹さんの裸身の上にのしかかっていく

　ああ、背中に五十嵐イズミの強い視線を感じる

　今の五十嵐イズミは、ルナの力で喋ったり、暴れたりできないようにされているが

　松下真樹さんに同性愛的な感情を強く抱いている五十嵐イズミは真樹さんが、ここでオレに犯されることを望んでいない

　心の底から、真樹さんをオレの魔の手から逃がしたいと願っているはずだ

　だが、オレは真樹さんを抱く

　そうして松下真樹さんをオレたちの家族の一員にすることが茉莉花にとって、一番良いことだから

　真樹さん自身も、はなかなかの美少女だし音楽の才能の有る家族が増えることは、他の姉妹たちにとっても良いことだ

　必要だから、欲しいからオレは奪う

　それがオレのオレたちの生き方だ</p><p>真樹さん、キスするよ</p><p>待って先に、茉莉花キスして</p><p>うん公くんちょっと待ってて</p><p>


　茉莉花が、真樹さんと唇を合わす

　舌を絡め合い、強く吸い合っている</p><p>頑張って、真樹わたしが付いてるわ</p><p>ええ、茉莉花</p><p>


　茉莉花に促されオレは、真樹さんとキスをする

　男との初めてのキスに緊張しているのか真樹さんの唇は強張っている

　それでも、舌で唇を舐めているうちに強張りが解けていく</p><p>男の人のキスって違うのね</p><p>


　唇を離すと、真樹さんはそう言った</p><p>そりゃ違うさ女の子同士とは</p><p>


　オレは真樹さんの耳の後ろを舐める

　それから首筋も</p><p>あんっいやぁ</p><p>怖くない真樹、怖くないから公くんだもの</p><p>


　真樹さんの耳元で、茉莉花が励ます</p><p>胸を触るよ</p><p>


　嫌と言われてもオレの手は、真樹さんの右のおっぱいを掴む

　うん柔らかい16歳の弾力ちょうど、オレの手にすっぽりと入る大きさだ

　茉莉花の胸よりも、少し固い

　まだ処女だから、だろうか

　緊張のせいか、肌はすでに汗で湿っている</p><p>わ、わたし男の人に触られるの、はじめてよ</p><p>わたしも、そうだったわだから、大丈夫よ、真樹</p><p>


　茉莉花が、優しく微笑む</p><p>あんっ、そこは</p><p>


　真樹さんの乳首を、親指の腹で擦った</p><p>ゾクっとするでしょ真樹も、さっき、わたしのおっぱい触ってたわ</p><p>


　オレに乳首をイジられる違和感に真樹さんは、戸惑っている

　だから、オレは先に進む

　オレが真樹さんの乳首に、口を近付けると</p><p>いや、待ってそれも、最初は茉莉花が良いわ</p><p>


　真樹さんは、そんなワガママを言う</p><p>ダメよ、真樹公くんは、女の子のおっぱいが大好きなんだから真樹のおっぱいを最初は、公くんにあげましょうね</p><p>


　茉莉花が、また優しく真樹さんの耳に囁く

　オレは真樹さんの乳首を口に含んだ

　小さな乳首は、すでに固く尖っている

　オレは、乳首の先を転がすように舌で舐めた</p><p>いやぁん、くすぐったいわ</p><p>気持ち良いでしょ真樹もすぐ、好きになるわ</p><p>ならないならないわよあんっ</p><p>なるわよわたしも、そうだったもの</p><p>いやぁ、そんなに吸わないで</p><p>


　オレは、真樹さんの左右の乳首を順番に唇と舌で楽しんだ</p><p>茉莉花そっちの乳首は任せる2人で、舐めよう</p><p>茉莉花も、舐めるの</p><p>ええ、公くんのお許しが出たから</p><p>茉莉花も舐めてくれるんならいいわ</p><p>


　茉莉花と同時に両方の乳首を責める</p><p>でも、いやぁぁあんっああんっ</p><p>


　感じている真樹さん

　ああ、背中に五十嵐イズミの視線を感じる

　茉莉花にやり切れない愛情をオレと茉莉花に、強い憎しみと敵意を込めた、強い視線だ</p><p>ああん変な気持ちになっちゃう</p><p>なっていいのいいのよ、真樹</p><p>


　それから、オレは真樹さんのおへそを舐め</p><p>ひいあっ</p><p>


　ピアニスト少女のお腹は、柔らかくて気持ちが良い

　そして、オレの舌は</p><p>い、いやぁ、そんなところまで舐めないでぇ</p><p>ダメよ、真樹全部、公くんに味わってもらわないと</p><p>


　オレは真樹さんの割れ目を舌で舐め上げる</p><p>ああっいやぁぁ</p><p>


　愛液の酸っぱい味が舌に拡がる

　真樹さんの股間から淫らな匂いが、部屋に漂っていく</p><p>あっ、あっああーっ</p><p>


　それから、オレは真樹さんのクリトリスを舌で剥き出して</p><p>あっひぃっ</p><p>


　舐める</p><p>いやぁぁっあああっ</p><p>


　赤い小さなルビーの様に固くシコったクリトリスをペロペロと舐め回した</p><p>ああーっ、ああっ、ああーっ</p><p>


　真樹さんの内部から、愛液がトロトロと染み出してくる

　うんもう、いいだろう

　茉莉花は、真樹さんと手を繋いだままオレの勃起に顔を近付ける</p><p>真樹の中に入った時に痛くないようにわたしが舐めて濡らしておいてあげるわ</p><p>


　そう言って真樹さんの眼の前で、オレのペニスをフェラしていく

　たっぷりと唾液を亀頭に塗りつけていく

　真樹さんが、仰向けのまま茉莉花がオレに口唇奉仕する様子を見上げていた</p><p>うん、茉莉花もういいよ</p><p>


　茉莉花が、唇を離すツーと茉莉花の唾が糸を引いて、オレの亀頭の先と茉莉花の唇の間にきらめいた</p><p>するよセックス</p><p>


　オレの言葉に真樹さんは震える</p><p>やっぱり、ちょっと怖い</p><p>


　仰向けのまま、オレの勃起を見上げて真樹さんは呟く</p><p>大丈夫よさっき、わたしの中に入ったのを見ていたでしょ真樹の中にも入るわわたしたち、同じになるんだから</p><p>


　茉莉花が、また真樹さんに添い寝して耳元に囁く</p><p>わたくしたちで、真樹さんの脚を押さえててあげるわ</p><p>暴れると、かえって痛くなりますから</p><p>


　まり子とルナが、左右から真樹さんの脚を押さえつける

　みんな、処女喪失からそんなに日が経っていないから

　どうしたら、真樹さんが怖くなくなるかどうしたら、オレがスムーズに挿入できるか自分たちなりに、考えて行動してくれている

　オレは、張り詰めた亀頭を真樹さんの割れ目に向ける

　愛液が溢れて、光が反射している真樹さんの秘唇と茉莉花の唾液で、きらめいているオレのペニスが

　接触する

　それだけで、真樹さんはビクっと身体を震わせた

　16歳のピアノ美少女の裸身に緊張が走る</p><p>平気よ大丈夫だから真樹</p><p>


　茉莉花が、チュッとキスする

　オレは、チンコの先で真樹さんの内側の熱さを感じていた

　進入角度を確かめる

　うん、このまま真っ直ぐ入れれば

　挿入前に、オレは後ろを振り返った

　ああ、五十嵐イズミが、とてつもなく険しい顔をしてこちらを見ている

　オレを殺したいぐらい憎んでる眼だ

　だから五十嵐イズミに、挿入が良く見えるように位置を直す</p><p>ひぃいっ</p><p>


　グッと腰を押し込むとオレの亀頭の圧力に、真樹さんの膣口を大きく拡がる</p><p>い、いやぁぁい、痛いっっ</p><p>


　ズニュニュッと一気に処女膜を押し裂いて、真樹さんの膣に潜り込むっ</p><p>痛いっあああっ</p><p>


　処女の膣は、狭くて熱い

　オレのチンコを、締め上げる

　だけど、温かな愛液でぐっしょりと湿っているから

　そのまま、ゆっくりと一気に、根本まで押し入れるッッ</p><p>大丈夫よ頑張って、真樹</p><p>


　茉莉花が、真樹さんの手をギュっと握りしめて励ましている

　ペニスの先端が真樹さんの子宮口に接触したことを感じる

　全てを挿入したところで一旦、休憩だ</p><p>はーい、撮りまぁす</p><p>


　瑠璃子が、静止画のカメラでオレと真樹さんの初結合を撮影していく

　美智も、動画用のカメラでオレに挿入されたまま、はぁはぁと、大きく呼吸する汗まみれの真樹さんの姿を撮している</p><p>真樹、カメラを見て記念写真なんだから</p><p>


　茉莉花が、汗でおでこにぺったりくっついた真樹さんの髪を直して、ほっぺたにチュッとキスする</p><p>見える真樹は今、公くんとセックスしているのよ</p><p>うん、見えるわわたし、セックスセックスしてるよ、茉莉花</p><p>


　クッションで腰を高くしているから仰向けに寝た真樹さんは頭を上げると、オレたちの結合部を自分で見ることができた

　オレの太いチンコが、真樹さんの割れ目に根本までガッチリハマっている様子が</p><p>わたし、処女じゃなくなったのね</p><p>ええ、可愛いわ真樹</p><p>


　2人は、また唇を重ねる

　真樹さんの膣が、キュッと締まってオレの勃起を刺激する

　そんな様子も、瑠璃子と美智のカメラが全て記録していく</p><p>ゆっくり、動くよ</p><p>


　ここまでの様子で、判ったことがある

　真樹さんは、あまり痛みを感じていない出血も少ない

　女性器が、良い感じ手ほぐれていたことで処女膜が綺麗に裂けたんだと思う

　予想以上に、スムーズな処女喪失ができたようだ</p><p>公くん、優しくしてあげてね</p><p>


　オレは腰を動かしていく</p><p>ああっいやぁんああっ</p><p>


　真樹さんは、大きく喘いだ</p><p>どう真樹苦しくない</p><p>大丈夫思ってたよりも、痛くないから</p><p>


　茉莉花と真樹さんの会話を聞いてオレは、ゆっくりと突き込みを深く、早くしていく

　クチュリ、クチュリと結合部から湿っぽい音が聞こえてきた

　その音を、少しずつリズミカルにしていく</p><p>ああんっああっ、あぅーっ</p><p>真樹とっても可愛いわ真樹</p><p>


　茉莉花が、真樹さんのおっぱいをイジりながら微笑む</p><p>ああんっ茉莉花っ茉莉花っ好きよ大好きなのっ</p><p>わたしもよ、真樹大好きよ愛してるわ</p><p>ああっああんっああっ</p><p>これで同じよ同じになるの真樹とわたしは</p><p>


　実際に真樹さんとセックスしているオレは知っている

　茉莉花と真樹さんは違う

　顔も声も

　肌の感触も、抱き心地も

　汗の匂いや、愛液の味も違う

　オレのペニスを包んでいる膣の中の感触も

　女の子は、みんなそれぞれに違う</p><p>あんっ、おんなじおんなじになるぅ茉莉花と、わたしああっ</p><p>そうよもうすぐ、もうすぐだからね真樹</p><p>


　茉莉花と真樹さん

　2人のピアノ少女は同化することを望んでいる</p><p>ああっ、ああーつ、ああーんっ</p><p>可愛いわ真樹</p><p>


　手を絡めたまま、キスをする少女たち

　真樹さんの胎内がさらに濡れる</p><p>ああっ、ああーっ、茉莉花ぁぁ茉莉花ぁぁ</p><p>真樹っ真樹っ</p><p>


　オレは、真樹さんの中に強く突き込むっ

　処女の狭い穴に、オレのチンコは磨き上げられ高まっていく</p><p>もうすぐイキそうだ</p><p>


　オレの腰の奥に熱いモノが溜まっていく

　白い臭液が早く放出させろとオレに強く要求してくる</p><p>真樹公くんの顔を見て</p><p>


　茉莉花が、真樹さんに言う</p><p>公くんに言ってあげて真樹の中に、中に出して下さいって</p><p>


　その茉莉花の言葉に

　この処女セックスの中で初めて

　真樹さんは、オレの眼を真っ直ぐに見つめた</p><p>中に出してっ真樹の中に出して下さいっ</p><p>イクぞ真樹っ</p><p>


　思いっきり、真樹の子宮口に亀頭の先を擦り付けるッッ</p><p>ダメぇぇ、それだけは、絶対にダメぇぇぇぇ</p><p>


　ルナの支配を破って五十嵐イズミが、絶叫した

　だがもう遅いっっ

　オレは真樹の中で射精するッッ</p><p>ああ、熱いお腹の奥が熱いのっ</p><p>公くんの精液が、真樹の中に出ているのよ</p><p>


　茉莉花が、真樹に告げる</p><p>ううっうううっ</p><p>


　オレは尻の穴に力を入れて、何度も何度も射精を繰り返す

　真樹の子宮を、オレの白濁液で満たすまで</p><p>いやぁぁこんなの、いやぁぁ</p><p>


　オレたちの背後で、五十嵐イズミが号泣する

　最後の一滴まで、真樹の中に放出すると

　ぐったりとなって、真樹の柔らかな裸身の上で脱力した</p><p>いやぁぁいやぁぁ</p><p>


　五十嵐イズミの泣き声が、聞こえる</p><p>あああぅぁぅぅ</p><p>


　真樹さんは、息を整えるのに時間が掛かっている</p><p>どうだった真樹</p><p>


　茉莉花が、真樹に尋ねる</p><p>何かとにかくすごかったわ</p><p>


　真樹は大きくはぁはぁと、息しながらそれだけ答えた</p><p>今夜は1回目だから、まだ痛みや違和感の方が大きいでしょうけれど何回かしたら、気持ち良さだけになるわよ</p><p>


　真樹の右足を押さえていた、まり子が言う</p><p>それは何となく判るはぁう判りました</p><p>


　真樹は、そう答えた

　オレも、この子はセックスの良さを理解するのは早いだろうと感じた</p><p>それなら、真樹公くんにお礼を言わなきゃ真樹の処女を貰ってくれてありがとうって</p><p>それ、茉莉花も言ったの</p><p>わたしはどうだったかしらでも、いつも思っているわ公くんに処女を捧げて、良かったってありがとう、公くんいつも気持ち良いセックスをしてくれて</p><p>


　茉莉花が真樹のおっぱいに顔を埋めて、ぐったりとしているオレの頬にチュっとキスした</p><p>じゃ、わたしも真樹の処女を貰ってくれて、ありがとう公くん</p><p>


　真樹も、オレのおでこにキスをする</p><p>わたしも公くんて呼んでいいですか茉莉花みたいに</p><p>


　真樹の大きな瞳が、オレに言う</p><p>それは構わないけど</p><p>


　そういうことでも真樹は茉莉花と同化したいんだろう</p><p>ありがとう、公くんわたしも、茉莉花と一緒に、あなたとしかセックスしない女の子になります茉莉花と一緒に、公くんの赤ちゃんを産みますそれからええっと</p><p>真樹とわたしと、末永く可愛がってね</p><p>


　真樹の言葉に、茉莉花が続ける</p><p>そうだそうね茉莉花と一緒に、ずっと可愛がって下さいよろしくお願いしますっ</p><p>


　胎内にオレのペニスを受け入れたまま

　真樹は、何もかも吹っ切れた笑顔でオレにそう言った</p><p>もうちょっとコンスタントに更新したいのですが</p><p>セックスシーンは、どうしても気力が要るので</p><p>この章は、もう1人、やっつけることになります</p><p>もうちょっとだけ、セックスシーンが続くのじゃ</p><p>さて、相続税の申告は10ヶ月以内なのですが</p><p>母が亡くなって、きっちり10ヶ月ギリギリになって、ようやく税理士さんが手続きしてくれました</p><p>必要な書類とか、半年前には全部渡していたんですけれど</p><p>なかなか動いてくれないものなんですね</p><p>それから父の入れ歯が、なぜか縦に真っ二つに割れたりして慌てて歯医者に連れて行ったり</p><p>色々とイレギュラーなことばかり起こってます</p><p>人生、世知辛いのじゃ</p><p>1436．松下姉妹・とろける妹／美樹の秘密</p><p>


　三回連続の射精を終えオレは、何とか身体を起こす

　ゆっくりと、真樹の胎内からペニスを引き出す

　真樹は、本当に感じやすい体質らしい

　処女破瓜のダメージも、ほとんど無いようだ

　オレの萎んだ亀頭が、真樹の膣口から引き出される

　一瞬遅れて、処女血の混じったオレの精液が真樹の中からトローリと滴る

　真樹も疲れたのか、開脚したままぐったりとしている</p><p>そのまま動かないで下さい</p><p>


　そんな真樹の痴態も、瑠璃子と美智がカメラで記録していく

　オレは、キングサイズのベッドの空いている空間にバタンと寝転がる

　さすがに少し疲れた</p><p>兄さん、タオルそれと冷たいお茶を持って来たよ</p><p>


　ルナは気が利く子だタオルでオレの汗を拭いてくれる

　持って来てくれたお茶のペットボトルは、そのまま額に当てて身体を冷やすのに使った</p><p>瑠璃子さん、わたしも真樹と一緒に撮って下さい</p><p>


　茉莉花が真樹の裸身の横で、自分も同じ様に脚を拡げる</p><p>わたしと真樹今、同じなのよお腹の中に公くんの赤ちゃんの素がいっぱい入っているの</p><p>


　真樹の前に、茉莉花の膣に射精しているから今、2人のピアノ少女は、どちらもオレの新鮮な精液を胎内に受けている</p><p>そうね、一緒ね茉莉花</p><p>


　真樹は、にっこりと茉莉花に微笑む

　16歳の同級生の2人の裸身をカメラは撮していく</p><p>ちょっと2人で良い感じになってるのはいいけれどわたくしだって、今はお腹の中に公の精液が入ってるのよ</p><p>


　まり子が、2人の隣に割り込む</p><p>だから、3人の記念写真も撮っておきましょう</p><p>


　まり子もカメラに向かって、開脚した

　オレの精を受けた女性器をレンズに向ける</p><p>そうですね真樹まり子さんも、今日からは真樹の姉妹なのよ</p><p>わたくしだけじゃないわここに居る瑠璃子ちゃんも、美智ちゃんも、ルナちゃんも姉妹よあなたがさっきまで居たお屋敷の女の子は、ほとんどそうそれからそこにいる木下さんや黒瀬さんたちだって、すぐに姉妹になるし</p><p>


　まり子が、真樹に微笑む</p><p>とにかく、今のあなたには姉妹がいっぱいいるのよだから、もう何も心配することは無いわ</p><p>


　真樹が、嬉しそうに答える</p><p>敬語は止めてよわたくしとあなたは同い年よこうして一緒に公とセックスしたんだしあなたのことは真樹ちゃんて呼ぶわ茉莉花さんのことはジャスミンちゃんて呼ぶけど</p><p>ジャスミンちゃん</p><p>家族の中に、わたしのことをそう呼んでる人がいるのよ茉莉花って、ジャスミンて意味だから</p><p>わたくしのことも、まり子ちゃんでいいわよ</p><p>


　まり子は、そう言って微笑む</p><p>公は、真樹ちゃんのことは何て呼ぶの</p><p>


　まり子が、オレに話を振る</p><p>そのまま真樹って呼ぶよ</p><p>いいわよね、真樹わたしと真樹は、2人とも公くんの女になったんだから呼び捨てで構わないわよね</p><p>


　茉莉花が、真樹に笑って言う</p><p>あはいいいですよわたし茉莉花と一緒に、公くんの女なんですね</p><p>


　真樹は、茉莉花の言葉を復唱して今の自分を確認する</p><p>わたしたちまり子、茉莉花、真樹同じ16歳で、みんなイニシャルがMなのよね他にもいるのかしら</p><p>メグもそうだよ</p><p>ああ、恵美さんも16歳でMねじゃあ4人でカルテットでも組みましょうか</p><p>


　まり子がクククと笑う</p><p>公、今度はその4人でセックスしましょうねたっぷり、ご奉仕するから</p><p>


　それで家族が仲良くなるなら

　今までメグとまり子は、あんまり接点が無かったけれど

　メグと茉莉花は、お屋敷の娼婦の娘という共通点がある

　茉莉花が間に入って、メグとまり子、さらに真樹を繋げてくれると助かる</p><p>はいご奉仕しますって、まだよく判らないんですけれど</p><p>大丈夫よ、真樹わたしが居るし、姉妹の皆さんがセックスのことも、他のことも教えてくれるから、心配ないわ</p><p>


　茉莉花と真樹は、また手を繋ぎ合っている</p><p>ねえ、公くん</p><p>あのね公くんがいない時も、真樹とキスしたり、舐め合ったりしても良い</p><p>


　恥ずかしそうに、そう言うと自分の秘部を指して</p><p>もちろん、ここは公くんのものよ指も入れないわわたしのここも、真樹のここも、公くんだけを受け入れるところだからでも2人で舐めたりするのはダメ</p><p>いや、構わないよ茉莉花も真樹も、オレの女だけれど茉莉花と真樹が、恋人同士になったってことは判っているからオレの居ない時は、2人でキスしたり、触り合ったり、舐め合ったりするのは当たり前のことだと思うよ</p><p>


　茉莉花も真樹も、普段は音楽科の高校で寮生活をしている

　お屋敷に泊まれるのは、土日だけだ

　同性愛嗜好の強い2人だからきっと学生寮の中で、2人だけで愛し合うことになる</p><p>ありがとう公くん</p><p>ありがとうございます、公くん</p><p>


　茉莉花と真樹は、オレに礼を言う</p><p>でも、それでピアノがおろそかになるのはダメだからなむしろ、2人が一緒に居ることで、良い方向に向かわないと</p><p>うん、そうだね気を付けます</p><p>わたしも音楽の勉強はきちんとやります茉莉花と</p><p>


　2人とも真面目な性格だから、心配いらないとは思うけれど

　そんな話をしたことでオレは、茉莉花と真樹のもう1人の同級生のことを思い出した

　ベッドの脇の見学者席の方を見ると五十嵐イズミは、まだ泣いていた

　鬱陶しいから、誰も声を掛けない1人でメソメソ泣いている

　黒瀬安寿は、木下さんと何か話している

　真樹の妹の木下美樹さんは、困惑した顔でベッドの上の姉を見ていた

　セックスの前と後で、真樹が変わってしまったことに驚いているんだろう

　オレが美樹さんを見ていることにまり子が気付く</p><p>ねえ、そっちから見ていてどうだったわたくしたちのセックス感想はある</p><p>


　16歳のまり子が、14歳の美樹さんに尋ねる</p><p>あの正直、よく判らないです姉さんが、何で、今、そんなに晴れやかな顔をして、裸で皆さんと撮影会に参加してのかも</p><p>


　美樹さんは、正直に答えた

　オレたちが会話している間も瑠璃子は、ベッドの上の裸の少女たちの楽しげな様子を撮影していた

　美智の方は、動画のカメラを停止している

　プライベートな会話までは、記録しない方が良いと配慮してくれたんだろう</p><p>そうねわたしも、何でこうなっちゃったんだか、自分でも良く判らないわでも</p><p>


　真樹が妹に言う</p><p>公くんとセックスしてスッキリした気持ちになったのは、事実よ憑き物が落ちたっていうかあんなに悩んでたのは、何だったんだろうって気分なの今は自分の将来のこととか、これからのこととか、何も心配してないもの公くんや、茉莉花や皆さんが助けてくれるって、判ってるから</p><p>どうして何で、そんなに信用できちゃうの今日、初めて会った人たちなのに</p><p>


　美樹さんは、怪訝な表情で姉に問う</p><p>そうよそうなんだけれど公くんとセックスしたら今日一日、午後に公くんと出会った時から公くんは、わたしたちのことを考えて、ずっと、色々なことをしてくれていたんだなって判ったわわたしたちのためにわたしたちを助けてくれるために、色んなことをしてくれたしそこに邪な考えは無かったと思うの公くん、良い人だと思うわ</p><p>


　真樹さんは、何もかも吹っ切れた晴れやかな笑顔で妹に答えた

　しかし、美樹さんは</p><p>でも正直、ちょっと気持ち悪いです言い方が悪いかもしれませんけれど姉さん、おかしな宗教にハマっちゃったみたいに見えますだいたいその、そうやってその人と、セックスしたりそれも初めてを捧げなきゃいけないなんて、良く判らないですましてやその人の赤ちゃんを生む約束をさせられたりするなんて</p><p>


　まあ、その通りだと思う

　普通の感性の女の子にとってはオレたちのしていることは、異常そのものだろう

　美樹さんの言葉に、姉の真樹は</p><p>でも、公くんが悪い人なら、もっと何て言うかなわたしも美樹も、もっと否応なく、力尽くで、強制的にレイプされていると思うわこんなに時間を掛けないでお祖父様が退出なされたら、すぐに</p><p>公くんは、わたしが怖くないように先にまり子ちゃんや、他の子とのセックスを見せてくれたしまり子さんたちも、判ってて見せてくれたのよねわたしにセックスは怖いものじゃないって</p><p>


　真樹が、まり子を見る</p><p>それはそうよ不安なまましてセックスがトラウマになったら困るもの</p><p>


　まり子は、にこやかに肯定する</p><p>公くんは、茉莉花もしてくれたそして茉莉花と一緒にわたしのことを考えてくれて、優しくしてくれたわ美樹だって、見てたでしょ</p><p>


　真樹が茉莉花と繋いだ手を美樹さんに示す</p><p>確かに、姉さんが、もっと性的虐待をされちゃうんじゃないかと思ってたけれどそんな感じては無かったわけど</p><p>


　美樹さんは、それでも納得がいかないようだ</p><p>結局のところこればっかりは、実際に公くんとセックスしてみなければ判らないわわたしは公くんにセックスして貰ったから判ったのそうよ今は判る茉莉花や、他の皆さんとの絆も感じられるようになったわ皆さんが言う家族って言葉の意味がよく判る</p><p>


　真樹は周りの少女たちを見る</p><p>わたしは、こうなったことに後悔してないむしろ感謝してる今は、嬉しくて、とても晴れ晴れした気持ちよ</p><p>


　本当にスッキリとした笑顔で真樹は、そう言い切った</p><p>でもわたしは、こういうのはオカシイと思います好きでもない人とセックスとか赤ちゃんを生むとか</p><p>


　そんな美樹さんにまり子は</p><p>それでも美樹さんも、公とセックスしなくちゃいけないのよだつて、あなたもう、公に助けて貰っちゃったでしょそのお返しだけは、する義務があるわ</p><p>


　オレはいや、オレたちは

　祖父に音楽の勉強を続けることを反対されていた松下姉妹を救った

　美樹さんは、亡くなったお父さんに買ってもらったヴァイオリンも手放さないで済んだ</p><p>ですがその人にお願いした時には、セックスするとか赤ちゃんを生むとか、そういう条件は提示されてなかったはずです何も聞かされていなかったのに急にそんなことを言われても困ります</p><p>


　美樹さんは、強く抗議する</p><p>あらあら、何を言ってるのよ今日、最初にあなたたち姉妹のお話を聞いた時には、わたくしもその場に居たけれどあなたたち、音楽を続けることができるんなら、どんなことでもするって顔をしていたわよ</p><p>


　まり子は、クククと笑った</p><p>あの時のあなたなら公の愛人になれなんて条件ぐらい、平気で呑みこんだはずよそれで、音楽を辞めずに済むのならそうじゃない</p><p>


　実際はオレと会ったばかりの時の松下姉妹は、切羽詰まっていたけれど

　オレをどこまで信用して良いのかのか判らなくて困惑していた

　だから、あの場でオレがそんな条件を出したとしても、美樹さんは受け入れなかっただろう</p><p>あなたお祖父様の問題が、取りあえず片付いたからって、気が緩んでるんじゃないの自分が何をしてもらったのかやってもらったことの価値が判らなくなっているみたいだけれど</p><p>


　まり子が美樹さんを煽る</p><p>それに奨学生のこともあるでしょこのまま、あなたと真樹ちゃんが香月世界文化交流センターの奨学生にして貰えたら、あなたたちはこの先、理想的な環境でヴァイオリンを続けることができるわ学費や生活費だけでなく、香月家の力で良い先生も紹介して貰えるだろうし将来的には、留学も良い条件で行かせてもらえるはずよそういう恵まれた環境に身を置くことができるチャンスを公は、今、あなたに提示しているわけだけどあなたは、それを捨てるつもりなのかしら</p><p>


　美樹さんはうつむく</p><p>公とセックスして、わたくしたちの家族の一員にならなければここから先は無いわよ当たり前でしょ見ず知らずの他人でしかないのなら、公やわたくしたち、あなたにこれ以上何かをしてあげる必要は無いんだから</p><p>


　まり子は真樹を見る</p><p>真樹ちゃんも助けちゃダメよこの子は、この子で自分の人生に対して、ちゃんと自分の意志で代償を支払わないといけないわ</p><p>判っていますまり子ちゃん</p><p>


　真樹は、そうまり子に返事をすると</p><p>美樹、わたしは、わたしの進む道を決めたわ美樹は美樹で自分で決めなきゃダメよ</p><p>


　2歳年下の妹に言う</p><p>わたしは、美樹の分まで公くんにお返しすることはできないわ美樹の人生は、美樹のものなんだから</p><p>どうしても、その人とセックスして赤ちゃんを生まないといけないの</p><p>


　14歳のヴァイオリン少女は苦しげに、姉に問う</p><p>その人と家族になるとかわたし、よく判らないよ</p><p>


　するとまり子は</p><p>嫌になったら、いつでも辞められるのよわたくしたちの家族は</p><p>


　平然と美樹さんに言う</p><p>公は、心の広い人だから家族を辞めたからって、報復したりしないわただわたくしたちの家族でいることで与えられる恩恵は、全て失うことになるわ家族を辞めた人のことは、助けない外でたまたまばったり会ったって、声を掛けることも無いと思うわ無関係になるんだから</p><p>


　それ以前に家族を辞めるのなら、家族についての記憶は全て消させてもらうことになる

　オレたちには、絶対に隠しておかねばならない秘密が多すぎる

　幸い、オレたちには記憶を抹消させられる巫女たちが居るし</p><p>そもそもあなたが本当にプロの音楽家になりたいのなら、わたくしたちが今日提示したチャンスは絶対に逃さないはずよこんな幸運の切符を捨てるような人間が、ヴァイオリニストになんてなれるわけがないわあなたには夢は無いの情熱は公とセックスして、公の女になるだけで最高の環境が手に入るのよ</p><p>しかも公とのセックスだって、そんなに頻繁にする必要は無いのよあなたも知っている通り公にはセックスする相手は、たくさん居るんだからあなたが望まないんならたまにしか、セックスのお当番は廻って来ないわよもちろん、家族になるために、最初の一回はきっちりしないといけないけれどね</p><p>


　美樹さんが顔を上げまり子を見る</p><p>公の赤ちゃんだって取りあえず約束だけしておけばいいのよあなたがどうしても生みたくないのなら25歳までに必死で努力して、一流のヴァイオリニストとして独り立ちしなさいそれで、それまでに掛かった費用を公くんに返してわたくしたちの家族を辞めて、あなたは出て行けばいいのよそういう手だってあるのよ</p><p>アリですね推奨は致しませんが</p><p>


　美智が、ポツリと言う</p><p>ただしそれまでは、ご主人様の女の1人として、日々の義務を果たさなくてはなりませんが</p><p>


　日々の義務オレとセックスすることオレ以外の男とは、セックスしないこと</p><p>判らない判らない判らないですわたし</p><p>


　美樹さんは、頭を抱えてうずくまる</p><p>だってわたしは</p><p>


　そんな妹の困惑した顔を見て</p><p>真樹が、突然ハッ気付く</p><p>あ、そうかそうだったわ美樹、あなたはわたし、すっかり忘れてたわ</p><p>


　まり子が、真樹を見る

　真樹は、オレに振り向いて</p><p>あ、あの公くん、わたし、美樹とは一緒に暮らしていないからこの前の電話で少しだけ聞いただけだったからすっかり忘れていたんだけれど</p><p>


　真樹は寮生活で妹の美樹さんは、母親と暮らしている

　普段は一緒にいない

　妹とは、時々、電話で連絡を取り合っていた</p><p>待って、姉さん自分で言います</p><p>


　美樹さんが、真剣な顔でオレを見る

　一体、何なんだ</p><p>実は、わたし今、お付き合いしている人がいるんです</p><p>


　中学2年生でも美樹さんは、これだけの美少女だから

　なるほど、付き合っているオトコがいてもおかしくはない

　ああそういう可能性を考えていなかった

　てことは、もしかすると</p><p>それは大丈夫みたい兄さんが想像したようなことは無いよ</p><p>


　ルナが、そっとオレの耳に囁く

　美樹さんの心と記憶を読んだらしい

　つまり美樹さんは、付き合っている男がいるがまだ処女だ</p><p>キスもまだみたいだよ</p><p>


　ああその辺は、まだ中学生なんだな</p><p>付き合って、まだ1ヶ月も経ってないんだよ</p><p>ええっとつまりあなたには、恋人がいるのね</p><p>


　まり子が、話に割り込む

　美樹さんは、うつむいて答えた</p><p>と、いうことはどっちかね</p><p>その人と別れてから、公とセックスするか別れる前に、公とセックスするかあなたは、どっちにする</p><p>


　まり子は、当たり前のように尋ねた</p><p>きちんとお別れしてからセックスする方が普通なんだろうけれど別れる前にセックスしておくと、踏ん切りが良くなるかもしれないわ色々と気持ちの整理をするためには</p><p>どっちにせよあなたが、今の恋人と別れることと、公とセックスすることは、もう決まっていることよあなたには選択権は無いわ選べるのは、どっちを先にするかだけだわ</p><p>


　まり子はそう言い切る</p><p>ちょっと待てまり子</p><p>そのスピードじゃ美樹さんの心が、追いつかないと思うよ</p><p>


　もう少し、状況を整理して詳細を聞かないと</p><p>美樹さんはその相手の人のこと、どれぐらい好きなの</p><p>


　今まで黙っていた茉莉花が美樹さんに尋ねる

　確かに恋愛の状態が判らないと危険だ

　付き合ってまだ1ヶ月なら理性的な考えよりも、相手を愛する気持ちの方が大きいだろうし

　今までのまり子の理詰めの攻撃が、美樹さんには受け入れられないのも判る

　美樹さんは</p><p>良く判らないんですわたし</p><p>わたし男の子と付き合うのは、初めてで向こうから、好きって言われて、付き合ってくれって言われてそれで、最初は無理って答えていたんですけれど何度も何度も言ってくるんで1年生の時から、4回目だったんで</p><p>それでお付き合いすることにしたの</p><p>わたし不安だったんですお父さんの病気のこともありましたし姉さんは、寮に居るから家に居ないし誰か側に居てくれる人が欲しかったんだと思いますだから1ヶ月前によく判らないけれど取りあえず、付き合ってみるってお返事してしまって</p><p>


　相手に対する恋愛感情ははっきりしていないまま

　それでも付き合うことに、承諾してしまった</p><p>だけどその後すぐに、お父さんが亡くなって</p><p>お葬式とか、色々とあったから毎日、バタバタしてたからそのお付き合いは、始めたんですけれど実際には、ほとんど会ってないんです</p><p>


　松下姉妹のこの1ヶ月は大変だったんだ</p><p>ただ毎日スマホで、やり取りはしているんで間違いなく、彼と付き合ってはいるんですけれど</p><p>2人でデートとかしてないのね</p><p>はいまだ一度も</p><p>もちろんキスも</p><p>はい何もしてないです</p><p>


　恥ずかしそうに、美樹さんは言う</p><p>でももし、この後、わたしは黒森さんとセックスしなくちゃいけないんならやっぱり、きちんと彼に説明しないといけないしそれで、ちゃんとお別れしないといけないと思うんです</p><p>


　この子は真面目な性格なんだな

　どんなこともいい加減にしておくことができないんだ</p><p>あー、判ったわ美樹さんの状況は全部判ったわ</p><p>他にオレたちに話しておかないといけないと思うことはあるか</p><p>


　オレは美樹さんに尋ねる</p><p>ありますわたしあの</p><p>いいから話してくれ話してくれないと、対処もできない</p><p>わたし彼にそのエッチな画像を送ってしまったんです</p><p>


　エッチな画像</p><p>あ、あのメールで話してたら彼が欲しがったんでずっと、会えないしお付き合い始めたのに彼に悪いかなって思ったんですだから</p><p>自分で、自分のエッチな画像を撮って彼にメールで送ったってこと</p><p>


　こいつは、マズイぞ</p><p>連続セックス回から、ちょっと一休み</p><p>松下姉妹の妹の美樹の方は寝取り展開でいきます</p><p>やっと松下姉妹のキャラが見えてきました</p><p>1437．松下姉妹・とろける妹／そして彼女は</p><p>あの一応聞くけれど、エッチな画像ってどんな画像なの</p><p>


　まり子が松下美樹さんに尋ねる</p><p>自分の下着姿を自撮りしました彼は裸の写真が欲しいって、メールしてきたんですけれど、さすがにそれは嫌だったんで</p><p>


　美樹さんは、平然と答える</p><p>下着ぐらいなら、まあ、いいかなって思ったんですお付き合いしてるんですし</p><p>


　お父さんが亡くなったり、音楽が続けられなくなるかもしれなかったり色々と精神的にキツイことが重なっていたってことはあるんだろうけれど

　14歳の美樹さんは意外と押しに弱い子なのかもしれない

　えーとこの子も、最初の印象とは違う内面を持っていたんだな

　姉の真樹さんも、そうだけれど

　濃密な時間を一緒に過ごすことでどんどん、本当の姿が露わになってくる</p><p>下着姿って言っても色々あるわよねどの程度の写真を送ったの</p><p>それはブラとパンツだけになったのを新品の白の上下お揃いの下着を着て、写真を撮りました</p><p>おへそが見えてるつてこと</p><p>おへそははい後は、別に透けたりしない生地のものを選びましたし、彼に送る前に自分で確認しましたから問題ありません</p><p>


　と、美樹さんは答えるが

　オレは見学者席でずっとオレたちの様子を見ている、黒瀬安寿に尋ねた

　突然、意見を求められて黒瀬安寿は、驚いている</p><p>ああ、率直な意見が聞きたい</p><p>


　黒瀬安寿は、客観的に物事を見ることができる子だ

　まだ15歳だから14歳の美樹さんとも、年が近いし</p><p>それは松下美樹様がお付き合いなさっている方が、どんな方なのか判らないと何とも言えませんただ</p><p>


　黒瀬安寿は、少し考えてからオレに答える</p><p>松下美樹様は、一流のヴァイオリニストになることを目指していらっしゃるんですよねそういう方ならどんな形でも、問題のある写真を持っている方が外にいらっしゃるのは、良くないことだと思います</p><p>わたくしも、そう思うわ公</p><p>


　まり子が、黒瀬安寿の意見にうなずく</p><p>そうだな下着姿だろうとそういう写真は、すぐに回収した方が良いな</p><p>今すぐ、メールなんかで別れ話を切り出すのは良くないわね相手の男が逆上して、美樹さんの写真をバラまくかもしれないわ</p><p>彼はそういう人ではありません</p><p>


　まり子の言葉に、美樹さんは強く抗議する</p><p>どういう人かは知らないけれどあなたが、本物のプロの音楽家になりたいのなら、そういう写真は何が何でも処分しておかなければならないということは判るわよね</p><p>


　まり子は、強い口調で言い返した</p><p>そんなことも判らないような子ならあなたへの支援はできないわよそうよね、公!</p><p>


　まり子と美樹さんにオレは</p><p>本気でやっていくつもりなら、まり子の言うとおりだと思うよそうだよな</p><p>オレは茉莉花と真樹を見る</p><p>プロの音楽家を目指しているのは、この2人も同じだ</p><p>彼女たちの意見が知りたい</p><p>公くんやまり子ちゃんの言う通りだわ美樹さんのしたことは、少し迂闊だったと思う</p><p>わたしも、そう思うわ美樹</p><p>


　茉莉花と真樹は、厳しい表情で美樹さんに言う

　うつむく美樹さん</p><p>わたしだって本当は嫌だったんですけれどでも、お付き合いするって約束しちゃったし約束したのに、全然会えてなかったしそれぐらいはしないと、彼に悪いかなって思ったから</p><p>でも、お付き合いしたばかりなのに裸の写真をくれって言うのは、相当、おかしな男だと思うわよ</p><p>そうでしょうかわたし、男の人とお付き合いするのは初めてだから、よく判りませんけれど</p><p>


　反発する美樹さん</p><p>少なくても、わたくしは今まで、公に裸の写真を送ってくれなんて言われたことはないわよ</p><p>あなたたちは、もっと大変な写真をいっぱい撮ってるじゃないですか</p><p>


　それは、確かに美樹さんの言う通りだ

　わざわざメールで裸の写真を送って来なくてもまり子の恥ずかしい写真は幾らでも撮ってある</p><p>彼はわたしのこと、好きだって言ってくれたんですそれで生まれて初めて、お付き合いすることになった人だからできる限りのことは、してあげないといけないのかなってわたしは、思ったんです</p><p>


　美樹さんが、強い口調でそう言うが</p><p>あー、それ良くないパターンですねぇマズいっス負の連鎖を引き起こしちゃうヤツです</p><p>


　ずっと黙っていた木下さんがニターっと笑って、口を開く</p><p>わたしがフリーの警護人をやってた頃に知り合いに、やっぱり、そういうタイプの人がいたんですけれど</p><p>


　木下さんがバンバルビー３をやってた頃の話か

　まあフリーの警護人は、正直、かなり変わった人ばかりなんだけれど</p><p>その人は当時、30半ばぐらいの姐さんだったんですけれどその姐さんは悪い男の人にダマされてて、嘘吐かれて、お金とか盗られちゃったり、浮気とかバンバンされちゃったりしてまあ、他の人はみんなあの男とは早いとこ別れた方がいいって何度も忠告するんですけれど本人がダメだったんですよねー</p><p>


　木下さんは、ハハハと笑う</p><p>何を言っても、姐さんったら自分のことを、好きだと言ってくれたのは、あの人だけとかあな人には、私しかいないのとか何があっても、あの人は最後にはわたしのところに戻って来るとか悪い男に引っ掛かっていることに酔っちゃってて、周りの人の言うことを聞かないんですそれで１年ぐらい、ずーっとダメ男に付きまとわれて、結局、貯金とか全部取られちゃって</p><p>それで最後はどうなったの、その人</p><p>姐さんから獲れるモノがなくなった途端に、男の方はドロンして行方不明ですとっころが姐さんたら、あの人は逃げたんじゃないただ隠れているだけ私に見つけてもらうことを待っているはずなのよウフフ、可愛い人とか、アタマのオカシイことを言い出して男が残して行ったゴミみたいな私物をほら、こんなに手掛かりが残っている私には、あの人の待って居るところが判るわクフフフなんて、どんどん情報解析を始めてで、まあ、姐さんは職業柄、わずかな情報だけでも、逃げた人の潜伏場所とか簡単に見つけられちゃうんですよ</p><p>


　フリーの警護人ならできるよなそれぐらいのことは簡単に</p><p>で九州でした佐賀県の山の方です逃げた男を探し出したんですよで、姐さんが見ぃつけた私、彼のところへ行くわなんて言い出すもんですから私も心配だったんで、先輩と一緒に姐さんに付いて行ったんですけれど</p><p>


　木下さんと先輩も、その女の人が悪い男に会うのに付いていった</p><p>九州の佐賀で、その男は姐さんから奪ったお金でドカーンと大きな家を買ってましたそれがまあ、ホント、大きな家なんですよ庭も広くて隣の山と畑と養豚場もその男のモノになっててそれを見て、最初は姐さんはほら、あの人はここで私と暮らすための準備をしていたのよ私はこの家にお嫁に行くのねアハンハンとか、自分の都合の良い妄想に浸っていたんですけれど</p><p>


　家に山に農場って

　その男に、どんだけ金を獲られてたんだ</p><p>とっころが実際に、そのお富の家に行ってピンポーンってベル鳴らしたらはいはい、どなたぁって、ノーメイクにジャージ姿のオバサンが出て来たんですよ</p><p>つーまーりその男は、その家で、すでに別の女と暮らしてたんですよていうか、姐さんが知らなかっただけで、その男はずっと前からそのオバサンと結婚してて、子供も4人いたんですよ</p><p>


　奥さんと子供</p><p>上から、男、男、女、男の4人兄弟でしたねー</p><p>


　木下さんは、ウンウンとうなずく</p><p>お金を持っている独身のキャリアウーマンが、既婚者にダマされてたよくある話よね</p><p>


　まり子が、呆れたように言う</p><p>それで、まあそこまで判ったら、さすがに姐さんも目が醒めたみたいでアッタマきたんで、これはもうヤッちまおうと</p><p>何をしたの</p><p>


　まり子の問いに、木下さんはアッケラカンと</p><p>火炎放射器で、丸焼きです姐さんと先輩と私の3人で、たまたま持ってた火炎放射器を使って、その男の家を燃やしてやりましたッ全焼です全焼</p><p>


　たまたま持ってた、火炎放射器</p><p>あ、もちろん燃やしたのは家だけですよその男や男の家族は燃やしてませんよそういうことをすると犯罪になりますから</p><p>


　いや、留守宅に放火しても大犯罪だ</p><p>全員、家の外に出ろと叩き出してから男とオバサンと子供4人の見ている前で、火焔放射しましたから乾燥注意報が出ている日だったんで、よく燃えましたぁ</p><p>ついでに、たまたま持ってた爆弾を仕掛けて、男の山も、山の形が変わるぐらいの勢いで吹っ飛ばしてきました養豚場もちゃんと豚を逃がしてから、爆破しましたそれも、その男の持っている敷地だけしか被害が及ばないように、きっちりと計算してやりましたんで全く問題無しです</p><p>


　美樹さんをはじめ黒瀬安寿、まり子、茉莉花、真樹五十嵐イズミさえ、泣くのを止めてみんな呆然として木下さんの話を聞いている

　瑠璃子と美智は、これぐらいの話では動じない</p><p>そこまでやったんで、私と先輩はスッキリしましたが姐さんは、帰りの道でもずっとピーピー泣いててこれでわたしの恋は終わったけど、もう恋をしないなんて言わない絶対とか、ワケの判んないことを言ってたなあバービーさん</p><p>


　おいバービーさんの話なのかよっ

　てことは、先輩というのはルビーさんで

　バンバルビー３が勢揃いじゃないか

　そりゃあ火炎放射器も爆弾も、当たり前のように持ち歩いてるな</p><p>で話は戻りますけれど、今のあなたの眼はピーピー泣いてた時のバービーさんにソックリですこれはヤバイですヤバイよ、ヤバイよ、ヤバイよぉ</p><p>


　木下さんは笑いながら、松下美樹さんに言う</p><p>わ、わたしは火炎放射器とか使えませんからっ</p><p>


　美樹さんは、変な反応で切り返した</p><p>そういう話をしているんじゃありませんバービーさんは、本当は自分のことを好きじゃない男に恋していましたしていうか、そもそも、バービーさんがやってたことは、実際は恋ではなかったんだと思います恋してる自分に舞い上がってただけで相手の男のことなんて、きちんと見てなかったんですから</p><p>


　ニコニコと木下さんは言う</p><p>あなたと、よく似ていると思いますあなたは生まれて初めて好きだとか付き合ってくれとか言われたことに浮き足立って、ホントは好きでもない男の子とお付き合いしているだけなんじゃないんですか</p><p>男の子の方だって本当に、あなたのことを好きなのかどうかも判りませんねだってお互いのこと、まだ全然良く理解し合ってないんでしょ</p><p>


　木下さんの追求に黙り込む、美樹さん</p><p>中学生ぐらいの子の、最初の恋愛にアリガチなことですけどねウッシッシ</p><p>


　木下さんは、勝ち誇ったように微笑む</p><p>木下さんてそういうことに、お詳しいんですね驚きました</p><p>


　オレの専任警護人として、今日は昼から木下さんとずっと一緒に居る</p><p>わたしは、ずっと女子校なんでそれも外国の寮生活だったんで、そういうことには疎くて</p><p>


　黒瀬安寿は、石神瑞希のお付きとして中学はスイスの寄宿学校に行っていたまだ15歳だけれど、飛び級しているので中学は卒業していると聞いている</p><p>私もそうですよただ、私は耳年増なんです</p><p>フリーの警護人をやってた頃に、色んな人の色んな話をいっぱいタップリ聞かされて来たんで</p><p>


　そして木下さんは、再び美樹さんに</p><p>とにかくあなたは、その写真を回収した方がいいですし、その男とはお別れした方がいいです</p><p>そんなこと何で、あなたに言われなきゃいけないんですか</p><p>


　美樹さんは、反発するが</p><p>美樹あなたも、判っているでしょ</p><p>


　姉の真樹が妹にトドメを刺す</p><p>あなたがヴァイオリンを続けるためには公くんのお世話になるしかないのよ</p><p>


　美樹さんも姉の真樹と同じで、オレの女になる未来しか残されていない</p><p>あなたが、嫌だって言っても無理よもう、たくさんのことをしてもらってしまった後だもの</p><p>


　祖父の説得だけでなく香月世界文化交流センターの奨学生になる手配

　オレたちが提示したモノは、美樹さんがプロのヴァイオリニストを目指すための最良の道であり

　本気で音楽家になろうとするのならこのチャンスを逃すことはできない</p><p>でも、何かクヤシイんだもん</p><p>


　ジロっとオレを睨む</p><p>何もかもこの人の思い通りにさせられるのは</p><p>


　14歳の少女なのに反骨心が強いんだ</p><p>あらでも、あなた結構、わたしたちに馴染んで来てると思いますよ</p><p>


　クククと笑いながら、木下さんが美樹さんに言う</p><p>わたしが馴染んでるそんなわけありませんっ</p><p>


　美樹さんは、強く反発するが</p><p>だって黒森様は、裸のままですしベッドの上の女の子たちも、みーんな裸のまんまですよ</p><p>


　そうだオレも、まり子も、ルナも、茉莉花も、美樹も

　さっきセックスした時のまんま丸裸だ</p><p>裸の人たちと、いつの間にか普通にお話してるんですよあなた真剣な顔をして</p><p>


　木下さんは、ギャハハと大きく笑った</p><p>そ、それはだってずっと見せつけられていたら、誰だって慣れますっ</p><p>


　美樹さんは、プンスカと怒り出す</p><p>ま何にしろ、美樹さんもうちに来るしかないような子なのね</p><p>


　呆れた口調で、まり子が呟く</p><p>美樹さんみたいな、面倒な子は公じゃないとダメだと思うもの</p><p>わたしもそう思う今、お付き合いしている人とは、どうしたって、うまくいかないわ美樹は、ワガママなのに流されやすい性格だから公くんみたいな人の方が良いと思う</p><p>


　姉の真樹にも、美樹さんはそう言われた</p><p>そんなことないっそんなことないもんっ</p><p>


　14歳のヴァイオリン少女は、プーッとむくれた

　その顔は可愛い</p><p>美樹さんの件は、明日何とかしよう今夜はもう、動きようがないだろうし</p><p>相手の男についても調査しないといけないけどもう夜だから、今からは無理だただし、下着写真のことは早急に処理しないといけない案件だから明日の内に何とかしないとな</p><p>


　オレは明日は、学園祭の振替日で学校は無い

　ただ、昼間にはミナホ姉さんとデススター・プロから芸能事務所を奪いに行かないといけないし

　夜には、可憐がイジメを受けていた件で水島家に行かないといけない</p><p>お屋敷に戻ってから、明日の細かいスケジュールを組もう</p><p>


　オレは、黒瀬安寿にそう告げる

　オレの専任警護人だから、スケジュール管理も彼女の仕事になる</p><p>じゃあ公美樹さんとのセックスも、明日以降にするの</p><p>そうだな今すぐするべきじやないよ美樹さんも心の整理がついてないし</p><p>


　無理矢理しても、美樹さんは心を閉ざすだけだ

　付き合っているという男のこと、下着写真のこと色々と解決させた後の方が良い</p><p>それにそろそろ、お屋敷に戻った方がいいだろう</p><p>


　大分、夜も遅くなって来た

　みんな、お屋敷でオレたちの帰りを待っていてくれているだろうし</p><p>ちょっと待って公</p><p>美樹さんのことは、ペンディングで良いでしょうけれどもう1人、残っているわよ</p><p>


　もう1人</p><p>そっちのメソメソしている子よ</p><p>


　まり子は五十嵐イズミを指差す</p><p>いや、でも彼女は</p><p>


　五十嵐イズミは同性愛の傾向の強い少女で、松下真樹に恋をしていた

　そして、真樹は同性愛のパートナーとしては、茉莉花を選び

　茉莉花と一緒に、オレの女になることも選んだ

　だから、五十嵐イズミは真樹に失恋したばかりだ</p><p>公としては五十嵐さんを家族にする気は無いのよね</p><p>


　まり子が、フフンと笑ってオレに言う</p><p>当たり前だろ彼女はオレたちの家族には向いていないと思うよ</p><p>


　五十嵐イズミはあんまり頭が良くない

　恋をしたら、悪い方向に思いっ切り突っ走る馬鹿な娘だ

　今日だって恋する真樹が、茉莉花にダマされてるんじゃないかと、勝手に思い込んで

　黒革ジャンに不良少女っぽいメイクで、無理矢理、茉莉花と真樹に付いてきた

　その不良メイクがまた似合ってなかったし、下手くそだったし</p><p>公は、そうなんでしょうけれどジャスミンちゃんは、どうなのかしら</p><p>


　まり子が、茉莉花を見て微笑む</p><p>わたくし、ずっと不思議に思っていたのよジャスミンちゃんて、見た目は大人しいけれど芯の強い子でしょそれなのに、どうして五十嵐イズミさんが、付いてくるのを許したのか</p><p>


　そうだ、いつもの茉莉花なら五十嵐イズミが、茉莉花と真樹に付いてくると言い出しても、はっきり断ったはずだ</p><p>だから五十嵐イズミさんも連れて来たのは、ジャスミンちゃんの意志なんだと思うのよ違うかしら</p><p>


　まり子の問いに、茉莉花は</p><p>公くんお願いがあるんだけど</p><p>


　茉莉花の隣の真樹も、驚いて茉莉花を見る</p><p>五十嵐さんをわたしと真樹のペットとして飼っちゃダメ</p><p>


　2人のペット</p><p>ということで次話は、いよいよ五十嵐イズミの処女喪失となります</p><p>松下美樹さんは、ちょっと口うるさい感じの可愛い子になりそうです</p><p>美樹の彼氏の名前は、まだ考えていませんでも、多分、柔道部員になるはずです</p><p>1438.君がペット</p><p>・五十嵐イズミ／１６歳茉莉花と同じ高校の音楽科の声楽科少女小柄な美少女だが、ちょっとおバカな娘</p><p>


　茉莉花のお願いに、オレは驚いた

　いや、部屋の中にいる他の少女たちもみんな、驚いている

　茉莉花のことはずっと、大人しくて内向的な少女だと思っていた

　ところが松下姉妹を家族にするために連れて来てさらに五十嵐イズミまで

　茉莉花はこんなにも、欲望の強い少女だったのか

　オレはようやく気が付いた

　オレは何て頭の回転が遅い人間なんだ理解力が足らなぎる!</p><p>ミナホ姉さんは何て</p><p>


　今日これまでに起きたこと

　オレは、昼過ぎに茉莉花と松下姉妹に出会って、彼女たちの話を聞いてから全てが動き出したと思い込んでいた

　しかしそれにしては何もかもが順調に進み過ぎてはいないか

　ミナホ姉さんがオレたちの高校に現れて、松下姉妹の演奏を聴いたこと

　松下姉妹を奨学生にするための調査と決定が速やかに行われたこと

　このホテルでの松下老人との会談の準備

　もちろん香月セキュリティサービスの能力なら短時間での調査・分析は可能だ

　だけど、だからといっていつでも調査部隊をフル稼働させる必要は無い

　茉莉花は、オレに相談するよりも前におそらく数日前には、ミナホ姉さんに松下姉妹のことを相談していたんだ

　だから何もかも、あらかじめ用意が済んでいた

　オレや奨学生のことは瑠璃子が承認さえすれば、全てが問題なく進行するように何もかも事前に

　オレは動揺していることをオレの女たちに悟られないように必死で落ち着いてるフリをする

　茉莉花は笑顔でオレに言う</p><p>公くんが良いならって言ってたわ</p><p>


　やっぱり茉莉花が五十嵐イズミをペットとして飼いたいと思っていることも、オレに相談する前にミナホ姉さんと話し合っているんだ</p><p>お願いいいでしょ公くん</p><p>


　茉莉花がオレに懇願する</p><p>ね、真樹も公くんにお願いしていい考えでしょ五十嵐さんを私たち2人のペットにするのよそうしたら、毎日がきっと楽しくなるわ</p><p>


　茉莉花は、パートナーになったばかりの松下真樹にも、そういう

　茉莉花の隣に居る真樹も五十嵐イズミ本人も、ただただ茉莉花の発言に驚いていた</p><p>えっとでも、あの</p><p>


　真樹は、突然の茉莉花の提案に戸惑いつつ</p><p>ま、茉莉花あのいいのわたしたち、そんなことをして</p><p>


　茉莉花と真樹はピアノ科で、五十嵐イズミは声楽科だからクラスは違うが</p><p>それでも、同じ高校の同じ学年の女生徒だ</p><p>同い年の少女を、自分たちのペット（愛玩動物）にするという提案</p><p>


　そんなことは、普通の世界なら許されることではない</p><p>いいのよ公くんが許してくれたら</p><p>


　茉莉花は、真樹にそう言って迷いのない顔で、オレを見る</p><p>わたしと真樹は、もう公くんのモノなのよ公くんの家族にしてもらったのだから公くんが許してくれさえすれば、どんなことだってしてもいいのよ</p><p>


　真樹が、オレを見る</p><p>そうよ公くんの世界は、何でもアリなんだから</p><p>


　いや茉莉花の言葉はすべて正しい

　オレはオレたちは、犯罪組織黒い森に所属していて

　名家香月家の権威と財力を利用し

　香月セキュリティサービスという武装組織を私的に所有している

　すでに、オレたちは、法律も社会常識も完全に無視した生活をしている</p><p>何をしていいのか、何はしてはいけないのかは、公くんが決めてくれるのよわたしたちは、公くんに従うだけでもお願いはしていいのよ真樹だって、お願いしたから、公くんに助けてもらえたのよ</p><p>


　それも茉莉花の言う通りだ

　茉莉花がオレに頼んだからオレは、松下姉妹を助けた

　オレがそうすると決めたから、瑠璃子やまり子やミナホ姉さんたちも協力してくれた

　判断はオレがしている

　オレは家族の中の唯一の男でありオレの女たちの願いは、可能な限り叶えてやる義務がある</p><p>ジャスミンちゃん、あなた、自分がどういうことを言っているのか、ちゃんと判っているのよね</p><p>


　まり子が茉莉花に尋ねる

　まり子の顔は笑顔のままだが眼は笑っていない

　茉莉花が、もしも増長してこんな話をしているのだとしたら叩き潰してやるという強い意思表示だ</p><p>もちろん、判っています</p><p>


　茉莉花も、笑顔で返す</p><p>わたしも真樹、もう、公くんの女です公くんの腕の中でこれからは、いつでも公くんがわたしたちを護ってくれるし公くんは、わたしたちが夢に向かって努力しているなら、ずっと応援し続けてくれますだけど</p><p>わたしたちは、まだまだ未熟です公くんの女に相応しい人間にはなれていませんだからわたしと真樹は、公くんに相応しい女になるためにこれからずっと、必死に自分を磨いていかなくてはなりません</p><p>


　茉莉花は、そう言うと真樹に微笑み</p><p>判ってるわよね真樹</p><p>うん判ってる、茉莉花</p><p>


　真樹は、小さくうなずきながらまり子や、他の少女たちを順番に見ていく</p><p>わたしは皆さんに追いついてない足りてない努力しなくちゃいけない必死で</p><p>わたしもよ真樹わたしも真樹も、もう普通の子たちとは、違うのよ公くんの世界で生きていくんだから、家族の皆さんに姉妹の皆さんに追いつかないといけないのよ</p><p>


　オレの世界オレたちの家族の世界

　茉莉花と真樹の言う未熟とか追いつくとか足りていないという言葉の意味が、オレには判らない

　すると茉莉花は再び、まり子を見て</p><p>いいえ、自分を磨く前に皆さんに追いつく前にまずは、皆さんに恥ずかしい思いをさせないように、一生懸命頑張りますそこから始めます</p><p>わたしも茉莉花と同じですそこから始めます</p><p>茉莉花、真樹それって、どういうことなんだきちんと説明してくれ</p><p>


　オレは、茉莉花も真樹もオレの女としてオレたちの家族に相応しい少女だと判断して、受け入れることを決めた

　２人とも、頭が良いし、礼儀もきちんとできているし、美しい少女たちだ

　もちろん、音楽科高校のピアノ科の生徒で音楽の素養もある２人のピアノの才能も判っている

　オレの他の女と比べても、劣っているようなところは無い</p><p>公くんわたしと真樹は公くんを通じて、まり子ちゃんや瑠璃子ちゃんたちの姉妹にしてもらったわ</p><p>そして、今日は公くんだけでなく、まり子ちゃんや、瑠璃子ちゃんやそれから、御名穂さんもね皆さんが背負っているものに助けてもらったわ</p><p>ルナちゃんや、他の皆さんにもいっぱい手助けしていただきました</p><p>


　まり子のトリイ電子の社長令嬢という肩書き

　瑠璃子が香月家本家の令嬢であるからこそ使えた香月世界文化交流センターの奨学制度

　もちろん、香月セキュリティサービスという存在

　間に入って調整してくれたミナホ姉さんはこのホテルという場所も貸してくれている

　それから、キョーコさん

　巫女の力で場を和ませてくれたルナ

　警護をしてくれている美智や、木下さんや、黒瀬安寿にも助けられている</p><p>家族の皆さんがそれぞれに背負っているものを使って、わたしたちを助けてくれたわ</p><p>でもわたしたちは、まだ、皆さんにお返しできるようなものを背負っていません</p><p>そんなことないわあなたたちのピアノは素敵だったものそのうちあなたたちのピアノが、家族の誰かを助ける日も来ると思うわ</p><p>そうなりたいですでもそうなるには、わたしたちのピアノはまだまだ未熟です</p><p>茉莉花の言う通りです今のわたしたちでは足りてないです</p><p>


　プロのピアニストを目指す真樹だからそう思うのか</p><p>ピアノは頑張りますでも、今はまずまり子ちゃんや、瑠璃子ちゃんたちに恥ずかしい思いをさせるようなことは、絶対にしないことを誓います</p><p>わたしも、絶対にしません公くんや、姉妹の皆さんに相応しい人間になります</p><p>


　茉莉花と真樹はそう宣言する</p><p>だって皆さんが、真樹がピアノを続けることができるように、真樹のお祖父様を説得して下さったし真樹を香月世界文化交流センターの奨学生にして下さったんですから</p><p>わたしがいい加減なことをしたり、勉強をおろそかにしてしまったりすれば今を奨学生に推薦して下さった方たちや、まり子ちゃんや瑠璃子ちゃんにまで迷惑が及ぶことは、よく判っています</p><p>


　真樹のお祖父さんの前で、あれだけ強く真樹には音楽の才能が有ると言い切ってしまった以上

　真樹が音楽でいい加減なことをしてしまったら瑠璃子やまり子の顔に泥を塗ることになる</p><p>わたしはもう、これまで以上に必死でピアノを勉強して、立派なピアニストにならなくてはいけないんだって判っています覚悟もできています</p><p>真樹だけではないわわたしも</p><p>


　オレたちが真樹に与えられたモノに対し、報いなければならないことを真樹も茉莉花も理解している</p><p>真樹は学校の人たちへの説明では、わたしが親戚の麗華お姉さんにお願いして、香月世界文化交流センターの奨学生制度に紹介してことになります</p><p>そうね今日のことは真樹が香月世界文化交流センターの奨学生になったという話は、学校の人たちにはすぐに伝わるわね</p><p>


　茉莉花の言葉に、真樹がうなずく

　以前、レイちゃんが茉莉花を寮に送っていった時に、茉莉花のことを音楽科高校の生徒たちに親戚だと言ってくれた

　茉莉花と真樹の高校の生徒たちは、茉莉花を藤宮麗華の親戚だと思い込んでいる

　レイちゃんは、テレビの特別番組でのキョーコさんやアーニャとの対決ですっかり、世間に顔と名前が知られている

　レイちゃんの凛々しさと美しさ鍛え上げられた肉体による華麗なアクションは、テレビの視聴者を魅了している</p><p>今では香月セキュリティサービスの藤宮麗華は、好感度の高い有名人にも選ばれている</p><p>


　香月セキュリティサービスと香月世界文化交流センターが、香月グループで繋がっていると、みんな想像するだろうから

　茉莉花がレイちゃんに頼んで、真樹を香月世界文化交流センターに紹介したというストーリーは、問題無く受け入れられるだろう</p><p>もちろん、学校のみんなはわたしが、つい最近お父さんを亡くして音楽の勉強が続けられなくなるかもしれない瀬戸際にいることは知っているから</p><p>


　真樹が言う</p><p>わたしが真樹と話をして今日、外に連れ出したことも、見ていた人がたくさん居るわ五十嵐さんが、追っ掛けて付いて来たことも</p><p>


　茉莉花も、そう証言する

　茉莉花たちの音楽科高校は寮生活だから生徒同士、お互いの様子はよく見ている

　今日の日曜日茉莉花と真樹と何故かキツいメイクに革ジャンを羽織った五十嵐イズミが、出掛けて行ったことも見ていただろう</p><p>もちろん、みんなわたしが麗華お姉さんのコネを使って、真樹を香月世界文化交流センターに紹介したことを咎めたりはしないわ真樹は本当に困っているんだしそれ以前に、みんな真樹が奨学生に選ばれるのに相応しい才能の持ち主であることは知っているんですもの</p><p>


　茉莉花の言う通り真樹の音楽学校のピアノ科ではかなり優秀な成績らしい

　さっきキョーコさんは、香月世界文化交流センターの調査でも、奨学生になる規準を充分満たしていたと話していた</p><p>だから、真樹が奨学生になって、ピアノを続けられることを喜んでくれる子はたくさんいると思います真樹のピアノを好きな子は、いっぱいいるしみんな、真樹が夢を途中で諦めないで済んだことを、自分のことのように喜んでくれると思うわでも</p><p>そうじゃない子も、たくさんいると思うの真樹が奨学生になったことを羨ましがる子は絶対にいるわ妬まれるだろうし、意地悪されるかもしれないわたしたちの居ないところで、酷いことを言われるかもしれない</p><p>そうね学費も生活費も貰えて、今後の真樹の音楽活動を全て香月世界文化交流センターがサポートして貰えるんだもの妬む人があらわれるのも当然でしょうね</p><p>


　まり子が呟いた

　真樹の他にも、音楽科高校の中には経済的に厳しい状況の中で、音楽の勉強をしている子たちが何人もいるんだろう

　オレたちが真樹に対して行う援助は普通の奨学生制度のサポートを超えているから

　羨望も嫉妬もされるそれが、嫌がらせに繋がる可能性もある</p><p>わたしも麗華お姉様の親戚ということにして貰って</p><p>もちろん、そのことは、とても嬉しかったわわたし前は、ずっとお母さんと2人きりだったから麗華お姉様みたいな素敵なお姉さんが、学校のみんなにわたしを親しい存在だって話して下さったのは嬉しかったし、感謝しています</p><p>


　茉莉花はお屋敷の元娼婦のお母さんと子供の頃から、ずっと２人だけで暮らしていた</p><p>だけど学校の生徒たちの中には、麗華お姉様に個人的に会わせろとかサインを貰って来いとか毎日、わたしに付きまとってくる子も現れるようになりました逆に、あからさまにわたしに意地悪をしてくる子も</p><p>うん知ってるわわたし、見ていたから</p><p>


　真樹がそう言う</p><p>でも、毅然とした態度でわたしが、いつでも常に気を引き締めて、対処していかなくてはならないのよわたしが他の子に笑われるようなことをしてしまったら麗華お姉様に迷惑が掛かることになるから</p><p>


　茉莉花に迷惑なことを仕掛けて来る相手と大きなトラブルを起こしてはいけない

　そんなことになったら、親戚のレイちゃんの評判にも傷を付けることになると茉莉花は感じている</p><p>茉莉花のピアノが、最近、張り詰めた感じになっていたのはそういうことだったのね</p><p>


　真樹の言葉に、茉莉花は</p><p>張り詰めて前より悪くなった</p><p>いいえ前よりずっと良くなったわ凛として気品のある音でああ、判ったわ</p><p>


　真樹は、まり子や瑠璃子たちを見る</p><p>姉妹の皆さんからの影響もあるのね気品のある人たちの家族になったから茉莉花の音も、変わったんだわ</p><p>わたしの音が良くなったのなら真樹のピアノだって、今よりも良くなるわ</p><p>うん、そう思うわたしのピアノも変わるわずっとずっと良くなる良くならなきゃいけないのよそうでないと</p><p>


　真樹はオレを見て</p><p>公くんの家族にしてもらった意味が無いものわたしが奨学生になったことを妬んだり、嫌がらせしてくる子をピアノの実力で圧倒して黙らせないといけないのね</p><p>わたしもよ真樹だけピアノが上手になってもダメなのよわたしも上達しないと、真樹が笑われる御名穂さんや、まり子ちゃんや、瑠璃子ちゃんや、家族のみんなに公くんに恥をかかせることになっちゃうから</p><p>なるほど、わたくしたちの家族に加わるということの意味を、ジャスミンちゃんも真樹ちゃんも、しっかり理解しているのね</p><p>


　オレは判っていなかった

　オレはアニエスを学校に入れる時に、ルナやコヨミちゃんや可憐と同じクラスになるようにして貰った

　それはアニエスが、クラスの中でのイジメにあったり、孤立するのが怖かったからだ

　最初から数人のグループになっていれば、イジメを仕掛けられる可能性は減る

　そう思っただから

　しかしアニエスたちと同じグループにしたはずなのに</p><p>可憐は、アニエスやルナたちが近くに居ない時間を狙って、水島家の分家の娘からイジメを受けていた</p><p>


　その件で、オレは明日、可憐と水島家に乗り込むことになっている

　そんな実例が、身近にあったのに

　オレは茉莉花たちの学校生活のことを考えていなかった</p><p>ああ、段々判って来たわ</p><p>つまりジャスミンちゃんと真樹ちゃんが、今の学校の中で上手くやっていくためには、そこに居る子をペットにする必要があるってことかしら</p><p>


　そこに居る子五十嵐イズミ

　茉莉花と真樹も一般生徒たちから、余計なことをされないようにするためには、普段暮らしている学生寮の中に強力なグループを作らなければいけない</p><p>もちろん、そればかりが理由ではありません五十嵐さんはこの通り、とても可愛らしい女の子ですし真樹と一緒にペットにして可愛がってみたいという気持ちも大きいですでも、それだけでなく</p><p>五十嵐さんを私たちのペットにしてしまったら、これから先の生活が楽になるだろうなとも考えてました</p><p>


　生活が楽になる</p><p>つまり、最初からペットにしたい五十嵐さんをオレに見せるために、連れて来たんだな</p><p>


　今日五十嵐イズミが、勝手に茉莉花と真樹に付いてきたんじゃない

　茉莉花が五十嵐イズミが、付いてくるように仕向けたんだ

　茉莉花は、ニコッと微笑んだ</p><p>茉莉花五十嵐イズミは、どんな子なんだ学校では</p><p>


　改めて茉莉花に尋ねる

　オレにはなぜそんなに茉莉花が五十嵐イズミを欲しがるのか判らない

　オレが理解していない五十嵐イズミの本質があるはずだ</p><p>明るくて優しい子です学校では、エリカによく似ています</p><p>


　茉莉花のつい最近までお互いの存在を知らなかった妹

　エリカは、瑠璃子たちの通う超お嬢様校で中等部のスターと呼ばれている

　上級生からは妹のように可愛がられ、下級生からは姉のように慕われている

　それは、エリカの明るくて屈託の無い性格と底抜けの可愛らしさによるものだ

　エリカの本性は中学２年生なのに変態っぽいセックスが大好きな淫らな少女だけど

　変態っぽいセックスすら、エリカは明るく楽しんでいる

　そんなエリカに五十嵐イズミは、似ている</p><p>わたしたちの学年の華です五十嵐さんは</p><p>


　真樹も言う</p><p>学年で一番目立つ子ででも、みんな五十嵐さんのことは好きよね</p><p>うん気が利かなくて、空気が読めなくて、慌てん坊なところはあるけれど五十嵐さんは表裏が無いから、みんなに好かれてます見ていると楽しいし</p><p>


　茉莉花と真樹の評を五十嵐イズミは、ポカーンとした顔で聞いている</p><p>五十嵐さんはバカなのが可愛いタイプの子なのねわたくしたちの学校にも居るわ、そういうタイプの子</p><p>


　バカなのが可愛い</p><p>なぁるほど今になって思い返すと、あの変なメイクも面白かったわね</p><p>


　今日の午後初めて、茉莉花と松下姉妹と、五十嵐イズミに会った時

　五十嵐イズミは、自分を不良っぽく見せようと派手なメイクをして、黒の革ジャンを羽織っていた

　その姿は馬鹿みたいだった

　五十嵐イズミは、全然不良っぽくないし小柄な女の子が、無理矢理に悪ぶっているのは、あんまり良い姿ではなかった

　だが自分が同性愛的に憧れている少女（真樹）を助けたい一心でおかしな格好で、オレにプレッシャーを掛けようとツンツンしていた姿は

　視点を変えて見直すと可愛らしいのかもしれない

　オレは、大きな考え違いをしていたのかもしれない</p><p>それだけじゃないよ兄さん</p><p>五十嵐さんは茉莉花お姉さんや兄さんを信用していなかったから真樹お姉さんが、悪い人にダマされるんじゃないかと心配していたから最初からずーっと、兄さんに対して敵対的で失礼な態度を取っていたでしょ</p><p>だから、兄さんにとって五十嵐さんの心象が特に悪かったんだよ</p><p>


　五十嵐イズミが、馬鹿みたいな格好で終始ツンツンしてたから

　オレは、五十嵐イズミに厳しい評価を下していた</p><p>兄さんは最近、女の子に付ける点数が厳しすぎるんだよ</p><p>


　ルナの言葉が、オレの心に突き刺さる

　オレは昨日も

　石神瑞希を馬鹿な令嬢だと決めつけて軽んじていた

　しかし、石神瑞希はオレにレイプされた後でも、名家の令嬢としての誇りを失わなかった

　オレの最初の石神瑞希への評価は間違っていた

　オレは改めて、さっき茉莉花たちとシャワーを浴びて、今はバスローブを纏っているだけの五十嵐イズミを見る

　確かに、何の偏見も無く見直せばとても可愛い小柄な女の子だ

　この後、自分がどうなってしまうのか判らなくて震えている様子も小動物の様で愛らしい</p><p>確かに五十嵐さんは、わたくしたちの正規の家族にするには、聡明さが足りないと思うけれどジャスミンちゃんたちのペットにするんなら良いんじゃないかしら公そう思わない</p><p>


　だが、五十嵐イズミのことだ何かの機会に、ついオレたちの家族のことを他の人に話してしまうかもしれない

　そういう可能性はあると思う</p><p>そういう可能性をなくすために、ボクたちがいるんだよ!</p><p>五十嵐イズミが、オレたちのことをうっかり誰かに喋らないようにルナの巫女の力で心に縛りをかけておくのか</p><p>大丈夫だよ兄さんそれぐらいの禁足事項なら</p><p>他の人に喋るなという程度の操作なら、五十嵐イズミの心が壊れることはないということか</p><p>


　改めて茉莉花に向かい</p><p>本当にあの子がペットとして必要なのか</p><p>絶対に必要とまでは言えないけれど居た方がいい子だと思うしそれ以上に欲しいですペットとして</p><p>


　茉莉花は、笑顔で率直に答えた</p><p>それから、隣にいる裸の少女に</p><p>真樹はどう</p><p>


　真樹は五十嵐イズミを見て</p><p>そうね居てもいいわねペットなら茉莉花と一緒に可愛がってみたいかも</p><p>これから先わたしと茉莉花が二人だけで居ると、周りの子が変な眼で見て来るかもしれないけれど</p><p>わたしと真樹と五十嵐さんと３人なら変なことを言う人は減るわよね</p><p>


　女の子2人が親密すぎるとレズだとか何とか陰口を叩かれるかもしれないが

　女の子3人ならただの仲良し3人組ということになる</p><p>ピアノの上手な二人に、おバカで可愛い子がくっ付いてるって方が他の生徒たちの受けはいいかもしれないわね</p><p>


　五十嵐イズミは、眼の前で起きていることが理解できないらしくただただ震えている</p><p>でどうするの公後はあなたの判断だけよ</p><p>


　まり子の言う通りミナホ姉さんが茉莉花にオレが良いと言ったら五十嵐イズミのペット化を許すと告げた以上

　オレが判断するしかない

　オレは、もう一度怯えている五十嵐イズミを見る

　うん間違いなく可愛い女の子だ

　馬鹿な娘でもペットとして飼うなら申し分ない</p><p>きちんとシツケができるか</p><p>


　それだけ茉莉花に尋ねた</p><p>できますわたしと真樹で</p><p>責任を持ってわたしたちが世話をします</p><p>


　茉莉花と真樹が、そう答えるのならオレは、もう迷わない</p><p>それなら、２人のペットにしろ</p><p>公くんありがとう</p><p>


　早速真樹が、五十嵐イズミに振り向き</p><p>公くんのお許しが出たわ五十嵐さん</p><p>わたしと茉莉花のペットになってわたしと茉莉花が、可愛がってあげるから</p><p>


　五十嵐イズミは、震えたまま答えない</p><p>ちょっとお姉さんそんなことしていいわけがないでしょ!</p><p>


 真樹の妹の美樹さんが、そう叫ぶが</p><p>いいのよこういうことをしたって</p><p>


　茉莉花は平然と美樹さんに答えた</p><p>わたしたちは公くんの女で公くんの家族で公くんが許してくれるなら、何をしても許される世界に生きているんだものちゃんと責任を持って世話をして面倒を見ることができるのなら</p><p>そんなことって!?</p><p>


　美樹さんには、オレたちの理屈は理解できないようだ</p><p>ペットは飼い主を選べないけれど飼い主はペットを選べるのよねジャスミンちゃんと真樹ちゃんが、五十嵐さんをペットに選んだんだから五十嵐さんは、もう二人のペットなんだわ</p><p>


　クククと笑いながら、まり子がそう言った</p><p>でジャスミンちゃんは、このペットにまず何をさせるのかしら</p><p>もちろんまずは公くんとのセックスわたしたちのペットなんですものいつでも、公くんにご奉仕しできるようにならないといけないわ</p><p>


　五十嵐イズミの顔が青ざめる</p><p>わたしと真樹が公くんとセックスしている時に、いつも五十嵐さんだけ仲間外れなのは可愛そうだものペットなんだから、五十嵐さんも一緒にセックスを楽しむべきだわ</p><p>そうね茉莉花の言う通りだわ</p><p>


　真樹もうなずく</p><p>公くんはいつでも、好きな時に好きなだけ、五十嵐さんとセックスして良いからねわたしたちのペットだから好きなだけ使って</p><p>


　結局そうなるか

　ペットという形に五十嵐イズミを落とし込むためには</p><p>さっき公くんにシツケはできるかって聞かれたけれど五十嵐さんへの最初のシツケは、公くんにお願いするわ</p><p>


　ペットとしてシツケるためには

　今ここで、オレは五十嵐イズミをレイプしなくてはいけない

　完璧に犯し切って五十嵐イズミにペットになる以外の選択肢が無いことを心と体で理解させなくてはいけない</p><p>よしやろう</p><p>


　オレはベッドから立ち上がり怯えているバスローブ姿の16歳の少女に近づく</p><p>っっ!!!</p><p>


 五十嵐イズミは、恐怖に震える!</p><p>1年と1か月ぶりの再開です</p><p>昔は毎日書いて更新していたのに、書けない日々が続いていました</p><p>簡単に記すと</p><p>2017年8月　兄が脳梗塞で倒れて植物人間に</p><p>2018年8月　母が逝去</p><p>2019年7月　兄が逝去</p><p>役所の手続きとか相続とか生命保険とか面倒なことがいっぱいあって</p><p>そしてずっと認知症の父を私がずっと自宅で一人で介護していました</p><p>人生が厳しいときは、ほんと何も書けないですびっくりするくらい</p><p>そして、何でまた再開できるようになったかというと</p><p>父がデイサービス先で倒れて、入院したからです</p><p>要介護が3から4に進みもう自宅でわたしが一人で介護するのは難しいと診断されました</p><p>結局、父を施設に入れるしかないという状況になり、昨日、どこの施設にするかも決めました</p><p>父はこれまでも何度も入院していますその時は、2日に一度は見舞いに行って、顔を忘れられないようにしていたのですが</p><p>今回はコロナ対策で、病院への見舞いも基本的にはできません（老人用のオムツを届けるために週に1度ぐらいは病室の外から顔を見ることはできるのですが）</p><p>そういう状況になって、やっと続きを書く時間的な余裕ができました</p><p>またご愛読いただければ幸いです</p><p>よろしくお願いいたします</p><p>1439.ペット宣言　/　裸に剥かれるイズミ</p><p>ちょっとどうしてそうなるんですか!!!</p><p>


　松下姉妹の妹美樹さんが

　五十嵐イズミに迫るオレに叫ぶ</p><p>わけがわからないですよ</p><p>


　改めて言われると全くその通りなのだがいや、彼女はオレたちのもう一つの顔犯罪組織の人間ということを知らないから仕方ない</p><p>ていうか真樹お姉ちゃんの時には、あれだけまだるこしいことをして、無理矢理納得させてからしたのに何で五十嵐さんは、いきなりなんですか!</p><p>


　美樹さんはギッとオレを睨んで言う</p><p>あなたたちの考え方とか行動とかメチャクチャですよ!わたしには、少しも理解できません!!!</p><p>きちんと説明して、納得した方がその先うまく行くと思ったら、丁寧に説明してからセックスするし</p><p>


　ほんの少し前に中出しセックスをしたばかりの真樹の裸身を見てそれから</p><p>説明しても理解しないだろうなと思ったら、先に無理矢理でもセックスするそういう理屈なんだけど</p><p>


　とこれから犯す予定のバスローブ姿の五十嵐イズミを見る</p><p>だからええっとどうして、何が何でもあなたとセックスしなくちゃいけないことになってるんですか</p><p>


　14歳の美樹さんは、困惑した表情でそう尋ねた</p><p>要るから、欲しいから</p><p>茉莉花が、この先、生きていくためには真樹が必要だし会ってみて、オレも真樹がオレたちの家族に欲しい人材だと思ったし、こんなに魅力的な女の子ならオレの女にしたいと思ったから真樹とセックスした完全にオレたちの家族として、受け入れた</p><p>


　オレはオレの理屈を述べる</p><p>そして、今度は茉莉花と真樹が、この先、生きていくのにペットとしての五十嵐イズミが必要だって言うんなら、受け入れるしペットとしてなら家族に受け入れてもいいと判断したセックスの相手としてなら、可愛いし、良い身体をしていると思うし</p><p>あなた、最低です</p><p>


　うん美樹さんの言葉の意味は、よく判る</p><p>人を女の子を何だと思っているんですか</p><p>うーんとあのさ松下美樹さんは、根本的に勘違いしているわ</p><p>


　まり子が横から口を挟む</p><p>これはさ公のこれまでの伝え方が悪かったっていうか美樹さんの想像力が足りてないっていうかそういうことなんだと思うけれど</p><p>


　美樹さんが、今度はまり子を睨みつける</p><p>公はさこれまでずっと私たちはこういう提案をしますが、それを受け入れるかどうかは貴方たち自身に選択権がありますよみたいな話し方をしていたけれど実際は、そうじゃないのよ</p><p>


　まり子!</p><p>現実はあなたたちは最初っから、公の女になるしかなかったのよそれこそ、ジャスミンちゃんがあなたたち姉妹のことを相談した時からあなたたちは、公とセックスすることになることは決まってたのあなたたちに選択権なんて無いのよ</p><p>真樹ちゃんは、もう公とセックスしたこれからも公としかセックスしないし、いずれは公の赤ちゃんを産むことになる公の女の一人になったわわたくしたちと同じつまり公の家族に</p><p>


　真樹が裸の下腹部を触るそこにはさっき射精したオレの精が残されている</p><p>美樹さんも多分、明日になると思うけれど絶対に、公とセックスすることになるわそれが無理矢理になるか、納得して体を許すことになるのかは判らないけれど公は絶対にあなたを抱くし自分の女にするわそれは、もう決まっているのよ</p><p>そんなことされるぐらいなら、舌を噛んで死にます!</p><p>


　美樹さんは、そう言うが</p><p>死なないです松下さんはそういうことで死んだりはしません死なないで下さい</p><p>


　ルナが横から、美樹さんに言う

　巫女の力で縛られるこれで、もう、美樹さんは突発的に自殺したりはできない</p><p>美樹さんのことは、明日にはハッキリするわ明日の今頃、どんな風になっているか楽しみだわそれで</p><p>


　まり子は、話を続ける</p><p>五十嵐さんもジャスミンちゃんが連れて来ちゃった時から、運命は決まってるのよ公とセックスして、ジャスミンちゃんと真樹ちゃんのペットになるのよねということは、わたくしたち家族全員のペットにもなるって、ことなんでしょうけど!</p><p>どうして、そんなことを、あなたたちが勝手に決めるんです!!!</p><p>


 美樹さんは叫ぶ</p><p>変です!おかしいです!身勝手です!!!</p><p>そうすることができるだけの力があるからよ!</p><p>


　クスっと微笑む</p><p>力があれは何をしても許されるって言うんですか</p><p>ええ、そうよ力があれば何でもできるし力がなければ何もできないわただ</p><p>公は大きな力を持っている者が果たすべき責任があることをきちんと理解しているし常に実行しているわ</p><p>


　ゆっくりとまり子はオレを見て優しく微笑む</p><p>公は必要だから欲しいからという理由で、あなたたちを自分の女にするけれどその結果、あなたたちは確実に幸せになるわ公の家族になって、不幸せになった子なんて一人もいないもの</p><p>すぐに判ることよあなたも心と体でね</p><p>


　まり子は、そう言うと今度は五十嵐イズミに</p><p>五十嵐さん聞いてるあなたのことなんだけれどあなたも、もう公とセックスするしかないのよ判ってる</p><p>そんなの嫌</p><p>


　五十嵐イズミは、ぶるるっと体を震わせる</p><p>男の人となんて絶対に嫌ぁぁ</p><p>


　五十嵐イズミは、同性愛の傾向が強い

　憧れている真樹を追いかけて、ここまで付いてきてしまったんだから</p><p>でも、公とセックスしないと五十嵐さんは真樹ちゃんのペットにはしてもらえないわよ</p><p>


　まり子は、笑いながら言う</p><p>それどころかこれから先、もう真樹ちゃんと一言も口を効いてもらえなくなるかもね!</p><p>えっ?!!!</p><p>


　五十嵐イズミは、驚いて真樹を見る</p><p>その通りよ今、ここで公くんとセックスして、わたしたちのペットになると誓わなかったから真樹もわたしも、一生あなたとは口を効かないわそうよね真樹</p><p>


　真樹の代わりに隣の茉莉花が、五十嵐イズミに言う</p><p>そうね真樹の言う通りよ公くんとセックスしないのならあなたのことなんて、もう知らないわ</p><p>


　そう言う姉に松下美樹さんは</p><p>お姉ちゃんどうして、そんな人たちの味方になるのよ</p><p>


　変わってしまった姉の言動が理解できないようだ</p><p>美樹あなたは黙ってなさい今、わたしはわたしと茉莉花は、五十嵐さんをペットにするための大切な話をしているんだから!</p><p>お姉ちゃん???</p><p>わたしには判るのよ五十嵐さんも、こっちに来るべきだしこっちに来ないといけないのよ</p><p>


　真樹は改めて、五十嵐イズミに</p><p>五十嵐さん怖がることはないのよあなたはわたしと茉莉花のペットになりたくないのペットになったら、わたしたちと特別な関係になれるのよ</p><p>!!!!</p><p>


　真樹の言葉に五十嵐イズミが反応する</p><p>ペットになったら、一生、可愛がってあけるわ抱きしめてあげるし、一緒に色んなことをしてあげるわわたしたちのペットになるなら</p><p>


　潤んだ瞳で、五十嵐イズミは真樹を見上げる</p><p>違うでしょペットなんだから、真樹のことは真樹様、わたしのことは茉莉花様と呼びなさい!</p><p>


　横から茉莉花が言う

　茉莉花もお屋敷の娼婦の娘だこういうところは徹底している</p><p>まきさま</p><p>


　五十嵐イズミの唇がそう言った</p><p>わたしと茉莉花のペットになるわね</p><p>ななりますわたし真樹様のペットに</p><p>わたしと茉莉花のよ嫌ならいいのよ、五十嵐さんじゃなくて、他の子をペットにするから</p><p>あああ、待ってなります!真樹様と茉莉花様のペットにだから!!!</p><p>


　五十嵐イズミは</p><p>抱きしめて真樹様わたし、怖いの怖いんです!</p><p>


　半泣きの表情でご主人様にそう願った</p><p>先に公くんとセックスしてからよ!ねえ、真樹</p><p>そうね、茉莉花公くんとセックスしなさいその後なら、抱きしめてあげるわキスもしてあげる</p><p>


　いつの間にか気弱で大人しかったはずの茉莉花と松下真樹は

　二人の女王様に変容していた

　五十嵐イズミというペットを手に入れたことで

　五十嵐イズミは、真樹を見上げて言う</p><p>見ていたでしょわたしや茉莉花や他の皆さんが公くんとセックスするところを大丈夫よ、ちょっと痛いけれど、無理なことでも怖いことでもないわ五十嵐さんにもできるわ</p><p>


　真樹が、そう言うと</p><p>真樹ちゃんペットにさん付けはおかしいわよ</p><p>


　まり子が、優しい笑顔で指摘する</p><p>あそうですねじゃイズミこれから、わたしと茉莉花はううん、公くんやここに居る他の人たちも、あなたのことをイズミって呼ぶわあなたはペットなんだから</p><p>はい真樹様</p><p>


　イズミは従順に答える</p><p>イズミは、わたしと同じになりたくないのわたしは、今日、ここで公くんに処女を捧げて、公くんの女にしてもらったわイズミはどうなのわたしと同じ日に、同じ場所で、同じ男性に処女を捧げないのわたしと茉莉花のペットなら公くんに抱いてもらうべきだと、わたしは思うけれど</p><p>わたしは茉莉花と同じ人に処女を捧げることができて幸せよこれから、ずっと茉莉花と一緒に公くんに可愛がってもらえるんだし茉莉花と一緒に同じ男性の赤ちゃんを産んで育てるっていうのも楽しみだわ</p><p>


　真樹はイズミに話し続ける</p><p>イズミはどうするのこれから、わたしたちのペットになっても、わたしと茉莉花が公くんとセックスしているのをずっと横から眺めているだけにするのわたしと茉莉花が公くんの赤ちゃんを抱いている時も、手ぶらで一人だけボーっとしいるの</p><p>


　困惑している五十嵐イズミ</p><p>真樹、もっとハッキリ言ってやらないとダメだ</p><p>


　オレは真樹に言う</p><p>五十嵐イズミは、真樹が思っている以上にバカな子なんだから</p><p>


　真樹は</p><p>うんそうね公くん</p><p>


　改めてイズミに言う</p><p>ハッキリ言うわわたしは茉莉花とイズミと3人で公くん入れて4人ね4人でセックスしたいのよ</p><p>!!!???</p><p>ずっと、わたしと茉莉花とあなたと3人で楽しく生きていきたいのよ!でも、イズミはペットよ!わたしと茉莉花がパートナーで、あなたはペットそういう生活が良いのっ!そういう風にするのよ!もう、決めたわ</p><p>


　真樹は変わっていく

　いや隠れていた本質が現れていく</p><p>真樹がそう言っているのよ返事をしなさい、イズミ!</p><p>


　今度は茉莉花が、イズミに言う</p><p>わ、判りました真樹様</p><p>


　二人の強い気に押されて、イズミが思わず返事をいる</p><p>わたしだけじゃないでしょイズミのご主人様は</p><p>


　そう真樹に言われて、イズミは</p><p>判りました真樹様茉莉花様</p><p>


　改めて、返事をする</p><p>そう、何が判ったの</p><p>


　茉莉花が、さらにイズミにプレッシャーをかける</p><p>今ここで公くんとセックスしますでしょ</p><p>


　真樹</p><p>ちゃんとイズミ自身の言葉で言いなさいさあ!</p><p>


　五十嵐イズミは、ついに</p><p>し、しますこ、公くんさんとセックスします!</p><p>誰がするの自分の名前をハッキリ言いなさい</p><p>五十嵐イズミは、今からここで公くんさんとセックスします!!!</p><p>ベッドへはわたしたちが</p><p>わたしと茉莉花で連れて来ます</p><p>


　ペットの飼い主の二人がオレに言った</p><p>公くんは待ってて</p><p>すぐですから</p><p>


　裸の16歳の美少女2人が五十嵐イズミを迎えに行く</p><p>ほらいらっしゃい</p><p>


　真樹がイズミに手を差し出すと</p><p>真樹様ぁぁ</p><p>


　イズミは、半泣きで真樹の体に抱きついた</p><p>はいはい、泣かないで手のかかるペットね</p><p>


　真樹は、そう言ってイズミの背中を撫でてやる</p><p>お姉ちゃん、これでいいの</p><p>


　ベッドから観客たちの席に来た姉を見上げて

　松下美樹さんが冷たい声で尋ねた</p><p>こんなの間違っているわ絶対おかしいわよ</p><p>あなたこそ何も判ってないのね</p><p>これがベストなのよどうして、そんなことすら判らないの</p><p>


　ギスギスした姉妹を見て、まり子が笑う</p><p>明日になれば、美樹さんにも判るわ</p><p>


　そしてまり子は後ろの方で撮影している瑠璃子に振り向く</p><p>瑠璃ちゃん今の話も全部撮ってるわよね</p><p>はい、もちろん全部撮っていますわ</p><p>


　カメラの後ろから、瑠璃子が答えた</p><p>明日美樹さんに見せてあげましょうねきっと恥ずかしくて悶絶してしまうと思うわ</p><p>そんなことにはならないです</p><p>


　美樹さんは、怒ってそう答えた</p><p>もういいでしょさあ、こっちよ</p><p>


　真樹がイズミを抱きしめたままベッドの前に連れて来る</p><p>さこれも脱ぎましょうね</p><p>


　茉莉花が、イズミのバスローブを脱がせようとすると

　イズミは恥ずかしがって、抵抗する</p><p>イズミわたしも茉莉花も、もうずっと裸のままなのよ</p><p>ペットのあなただけ服を着ているのはおかしいわ</p><p>


　左右から、真樹と茉莉花がイズミに囁く</p><p>大丈夫怖くないわわたしと同じになるだけよ</p><p>


　そう言って、真樹はイズミのバスローブの紐を解いた</p><p>きゃう!</p><p>


　イズミの前がはだける</p><p>あら意外と着やせするタイプなのね</p><p>


　まり子が言う通り

　16歳としては小柄なイズミだが胸は想像していたよりも、ふくよかだった

　乳首は桜色まだ陥没している</p><p>でも、そっちは想像していた通りだわ</p><p>


　まり子は、イズミの股間を見ている

　イズミは陰毛が生えていなかった

　スっと鋭利なナイフで切ったような割れ目だけがそこにあった

　しかも、割れ目からはトロトロと愛液がたっぷり染み出していた</p><p>酸っぱい匂いがしてたから、濡れているのは判っていたのよ五十嵐イズミさん</p><p>


　まり子が、意地悪そうに微笑む

　恥ずかしがって真樹の後ろに隠れようとするイズミ</p><p>ダメよイズミ、しっかりしなさい</p><p>ほら、全部脱いで</p><p>


　真樹と茉莉花でバスローブを奪い取って全裸にしてしまう</p><p>さあ公くんに見てもらいましょう</p><p>


　茉莉花が裸のイズミを前に出した

　裸身は白い肌が紅潮し始めている

　イズミは性的に興奮している</p><p>わたし、判っていたわよ、イズミ</p><p>


　茉莉花がイズミに囁いた</p><p>イズミがとってもエッチな子だってことわたしや真樹が公くんとセックスしているのを見てずっと、エッチな気持ちが止まらなくなってたことも</p><p>ああだからずっと恥ずかしがっていたのね</p><p>そうなのよ真樹</p><p>


　二人の間に、裸身にされたイズミは恥ずかしそうに胸と股間を手で隠すが

　股間からぽたぽたと滴る愛液はどうにも隠せない

　内ももから垂れて、滴が床に落ちていく</p><p>言葉では色んなことを言っててもイズミさんの体はずっとエッチなことをしたがっていたのよね</p><p>


　まり子が美樹さんを見る</p><p>美樹さんは頭でっかちなのよ理屈に囚われて、心や体のことが判っていないの</p><p>そんなの判りたくないです</p><p>


　美樹さんはうつむいて呟く</p><p>さあ公くんが待っているわよ</p><p>怖くはないわ行きましょう</p><p>


　裸の真樹と茉莉花に左右から抱かれたまま

　裸のイズミがオレの方へやって来る</p><p>セックス前の理屈付けはいつも困ります</p><p>セックスシーンまで届かなかった</p><p>とりあえず昔のペースで書けることは確認できました</p><p>でも、まだリハビリ中ですね</p><p>とりあえず明日はイズミちゃんの処女喪失です</p><p>1440.ペットのシツケ　/　イズミの処女喪失</p><p>よいっしょ!</p><p>はいお待たせしましたっ</p><p>きぅうっ!</p><p>


　茉莉花と真樹に挟まれた五十嵐イズミ3人の全裸の少女が、どすんとオレの居るベッドに倒れこんでくる</p><p>はいはい仰向けになって</p><p>イズミ川の字になるのよ</p><p>


　あっと言う間に、同じ音楽科高校に通う16歳の美少女たちの裸身がベッドに並ぶ

　真樹の体が一番スレンダーで、茉莉花は肉感的

　イズミは一番小柄だけれど、胸は大きい

　これから行われることを想像して、イズミは震えている

　しかし、左右の腕を真樹と茉莉花に抑えつけられているから自分の手で体を隠すこともできない

　これまで散々、オレが色んな女の子とセックスする様子を見せつけられてきたことでイズミはすでに興奮しているようだった

　特に憧れている真樹の処女喪失と膣内射精を間近で見てしまっているから

　白い肌は紅潮しているし、首筋と胸の谷間には汗の玉が浮いている

　そしてなにより陰部はぐっしょり濡れている</p><p>さあ、どうぞ公くん</p><p>公くん召し上がれ</p><p>


　可愛いペットの飼い主となった二人は笑顔で、オレを呼ぶ</p><p>まずは、処女膜を確認しようか</p><p>そうね真樹</p><p>うん茉莉花</p><p>せーの!</p><p>そうれっ!</p><p>


　茉莉花と真樹は左右から、今度はイズミを太ももを掴んで、エイヤっと開脚させる</p><p>ああっ、いやあっっ!!!</p><p>


　イズミはもう体に力が入らなくなっているようだ

　声では嫌がっているが、茉莉花たちの自由にされ大きくM字開脚の状態になった

　まるで美しい蝶が虫ピンで留められた様にベッドの上に固定された</p><p>そのまま抑えつけといてくれよ</p><p>


　オレがイズミの股間に顔を近づけると動画用のカメラを持った瑠璃子と静止画用のデジカメを持った美智もやって来る</p><p>ほんと大洪水よね</p><p>


　割れ目から滴る大量の愛液を見てまり子が微笑む</p><p>そんなところ見ないで注目しないで下さい!</p><p>


　イズミはそう言うが</p><p>中も見るぞ</p><p>


　オレはイズミの割れ目に手を伸ばす</p><p>な、中って?!きゃううっ!!!</p><p>


　オレはイズミの割れ目を指で開いた

　トロロロローっと中に溜まっていた温かい液体が、オレの指に絡まる</p><p>いやぁ息を吹きかけないでっ</p><p>


　興奮しているからなんだろうイズミのクリトリスが大きくなって、自然に皮から露出していた

　というか普通の子よりもイズミのクリトリスは大きい

　ルビー色に紅くテラテラと光っている</p><p>いやぁぁ、いやぁぁ、見ないでっ</p><p>


　さらに広げられた築口の奥で白い処女膜が見えた

　イズミの体の震えに合わせて、ぷるぷる震えている</p><p>イズミお前、よくここを自分で触っているんじゃないか</p><p>


　ふと、そんなことを思った

　五十嵐イズミは、オナニー好きな子なんじゃないかと</p><p>正直に答えてくださいね</p><p>


　横から、ルナが可愛い声で言う

　鷹倉神社の巫女にそう言われたら誰も嘘を吐くことはできない</p><p>さ、触ってますぁぁ</p><p>


　熱い息でイズミは答えた</p><p>週に何回ぐらい</p><p>週にさ、3回い、いいえ毎日ほぼ毎晩、寝る前に触ってますいゃぁぁ</p><p>


　イズミは性欲が強い女の子なんだ</p><p>どんなことを想像して触っているの</p><p>


　イズミの左耳に囁くように茉莉花が尋ねる

　イズミは、自分の右側に接触している真樹を見る</p><p>わたしのこと考えて、自分で触ってたの</p><p>


　イズミは、恥ずかしそうにうなづいた</p><p>これからはもう、自分で触っちゃダメよ</p><p>触りたくなったらわたしたちにおねだりしなさい</p><p>わたしたちが触ったり、舐めたりしてあげるわ</p><p>それから公くんのオチンチンでもイジメてもらおうね!</p><p>


　真樹と茉莉花は、左右からイズミの耳に妖しく囁いていく</p><p>オチンチンはいやぁぁ</p><p>


　同性愛の傾向の強いイズミは同性との肉体接触を望んでいるが、異性とのセックスはどうにも怖いようだ</p><p>はいこれからあなたは一人エッチは禁止ですエッチなことがしたくなったら、茉莉花お姉さんか真樹お姉さんに必ず言わなくてはいけませんいいですね</p><p>


　巫女の力が五十嵐イズミを支配する</p><p>ま、真樹様ぁ触って触って下さいイズミの体をメチャクチャにして下さい!!!</p><p>


　性欲のままに、真樹にねだるが</p><p>ダメよわたしじゃなくって、公くんにしてもらいなさい</p><p>


　真樹と茉莉花が、オレに微笑む

　オレは五十嵐イズミの魅惑的な胸に手を伸ばす

　むにににっ

　柔らかな肉塊

　汗で湿った肌が、手に吸い付くようだ

　オレは、イズミの両方のおっぱいを揉み比べる</p><p>やぁぁ、男の手はいやぁぁ</p><p>


　イズミの右の乳輪を舐めるッ!

　陥没した乳首を勃き上がらせようと舌の先で刺激したり、唇で吸ったり</p><p>ひぃやぁぁ</p><p>すっごい生々しいわねわたしも、さっきこんな風に公くんに吸われてたの</p><p>そうよ真樹も、わたしも、公くんにおっぱい舐めてもらったのよ</p><p>


　オレがイズミの胸を舐めているすぐ左右で真樹と茉莉花が、そんな会話をしている</p><p>なんか見ていたら、わたしまでゾクゾクしてきちゃったわ</p><p>


　真樹は、自分のおっぱいを触っていた</p><p>ほら、真樹のも舐めてやるよ</p><p>


　オレはイズミの胸から顔を上げて、真樹の乳首を舐めてやった

　舌先で転がすようにしてちゅっちゅと吸ったりする</p><p>ああっさっきよりも感じる気持ちいいわ</p><p>真樹様</p><p>


　オレの下で、イズミが真樹の様子を見上げている</p><p>公くん、わたしのも</p><p>


　茉莉花が胸をオレの顔に近づけて来るから茉莉花の乳首も舐めしゃぶってやった</p><p>気持ちいいわ</p><p>


　それから、再びイズミの乳首に戻る</p><p>いやぁぁ、いやぁぁ</p><p>


　イズミの右の乳首が陥没していた乳輪から勃起して来た

　完全に外に出るように、吸い上げ刺激する

　それから左の乳首も勃起させる

　イズミの乳首が、オレの口の中で固くなり尖っていく</p><p>やぁぁ、やぁぁ、ぁぁ</p><p>


　イズミの肌がどんどん赤く染まっていく

　息が荒くなる

　全身から淫らな汗の匂いを発している</p><p>可愛いわイズミ</p><p>


　真樹が微笑む</p><p>イズミは、公くんに犯してもらっている時が一番可愛らしいわそう思わない、真樹</p><p>あなたの言う通りよ茉莉花</p><p>


　オレは乳首から口を離して、イズミの下腹部に向かった

　あれだけ大きなクリトリスなら</p><p>ひやぁぁっ、やめてっあああーんっ!!!!!!</p><p>


　思った通りだ普段から自分で触っていたとしても、クリトリスを舌で舐められるのは、これが生まれて初めての体験だろう</p><p>ひぃぃぃ死んじゃう死んじゃうからぁぁ!!!</p><p>


　イズミは悶え、オレの舌から逃れようと裸身をくねらせるが左右から、茉莉花と真樹に体を抑えつけられている逃げられない</p><p>大丈夫よ死なないわ公くんだもの</p><p>もっと気持ちよくなっていいのよイズミ</p><p>


　茉莉花と真樹の囁きがイズミの性感をさらに刺激する

　オレはイズミの肥大して小豆大の大きさのクリトリスを激しく舐めしゃぶる

　口の中にイズミの愛液の酸っぱい味が、じわっと広がっていった</p><p>死んじゃうっ、死んじゃうっ、いやぁぁっ!!!!</p><p>


　イズミは全身をけいれんさせながら絶叫して、派手にイッた</p><p>真樹ちゃんっ、真樹ちゃんああああーっ!!!</p><p>


　真樹の名前を叫びながら</p><p>そこは真樹ちゃんじゃなくて、真樹様でしょ</p><p>


　オレたちを眺めていたまり子がそう言う</p><p>ごめんなさいちゃんとシツケしておきます</p><p>


　真樹がまり子に謝った</p><p>いいのよとっても可愛いし、面白い子ね公、わたくしもペットが欲しくなっちやったわ</p><p>


　そうなると思っていた</p><p>良い子を探してこいよ</p><p>公のそういう物分かりのいいところ、大好きよ良い子を見つけて来るわイズミさんぐらい、公に楽しんでもらえるような子を</p><p>


　まり子の発言にオレは驚く

　オレは楽しんでいるのか</p><p>イズミがとってもエッチな子だっていうのは判っていたから公くんも気に入ってくれると思っていたわ</p><p>


　茉莉花は、自分と真樹のために五十嵐イズミをペットにすることにしただけでなく

　セックスの相手として、オレが気に入るということまで考えて連れてきたのか</p><p>思いっきりイズミを犯してあげてね!</p><p>


　五十嵐イズミはエクスタシーの余韻でグッタリしていた

　処女を奪うタイミングは今だ</p><p>いよいよねいよいよなのね</p><p>


　真樹は、興味津々にオレとイズミを見ている</p><p>セックスいる前にキスしてあげたらまだ、イズミさんに一度もキスしてないでしょ</p><p>


　オレは起き上がって、イズミの唇にキスしようとする</p><p>キスはいや</p><p>


　落ち着いた低い声でイズミは言った</p><p>初めてのキスは真樹様にあげたいの</p><p>


　一人エッチばかりしている子だから回復が早いようだ</p><p>真樹様だって、さっきファーストキスは茉莉花様としてたわ</p><p>


　そうださっき、真樹の処女喪失の時

　ファーストキスだけは、オレでなく茉莉花としていた

　だけど、真樹は</p><p>ダメよイズミはファーストキスも全て公くんに捧げなさい</p><p>


　冷たくペットにそう告げる

　涙目で真樹を見上げるイズミ</p><p>もちろんシツケよイズミは、わたしと茉莉花のペットだもの</p><p>そうねわたしたちと同じにしてはいけないわね</p><p>


　茉莉花も言う</p><p>ペットなんですからいい子にしていたらご褒美をあげるけれど</p><p>何かする前から、ご褒美はあげないわよ</p><p>イズミ全て公くんに捧げなさいキスも、セックスも全て捧げ終わったらキスしてあげるわ良い子良い子って、抱きしめてあげる</p><p>


　真樹の言葉に五十嵐イズミは</p><p>判りました真樹様</p><p>


　ベッドの上に脱力したまま</p><p>あなたの好きなようにして下さい</p><p>


　オレを見上げる</p><p>そうじゃないだろ</p><p>


　ペットとして全てを捧げるというのは</p><p>イズミ公くんにこう言うのよ</p><p>


　茉莉花がペットに指導する</p><p>わたし、五十嵐イズミの処女を奪って下さいわたしの体を犯して楽しんでくださいって</p><p>!!</p><p>


　真樹が命じる</p><p>ううっわ、わたし、五十嵐イズミの処女を奪って下さいわたしの体をメチャクチャに犯して楽しんでっうううっ</p><p>


　イズミの瞳に涙が溜まる</p><p>よくできたわね</p><p>


　真樹がイズミの髪を撫でてやった</p><p>ぅぅ真樹さまぁぁ</p><p>


　そのままイズミは、真樹に縋り付こうとするが</p><p>はい、どうぞ公くん</p><p>


　真樹は、イズミの肉体をオレに委ねた</p><p>じゃあキスするぞ</p><p>


　オレはイズミの唇にキスする

　イズミは、唇を固くしてオレとのキスに耐えている</p><p>こんなの嫌ぁぁ、やっぱり嫌ぁぁ!</p><p>


　その瞬間!

　オレは、五十嵐イズミの太ももをガッと掴んで

　自分の勃起したペニスをイズミの割れ目に押し付けるッッ!!!</p><p>いやぁやめてッ!!!</p><p>


　イズミが暴れだす前に、オレは亀頭をイズミの胎内に押し込んだッ!</p><p>痛いぃぃぃぃぃッ!!!</p><p>


　すっかり濡れし切って、一度エクスタシーに達している身体だ

　オレの強勃起の侵攻に対抗することはできない

　ぬぷぷぷぷっ!

　オレのチンコは五十嵐イズミの奥へ奥へと突き進んでいく</p><p>ひいぃぃ!</p><p>


　処女膜を押し裂いて根元まで完全に、五十嵐イズミの中に</p><p>ぁぁ</p><p>


　男と女の関係で肉体が繋がったオレとイズミの姿を瑠璃子と美智のカメラが記録している</p><p>やだこんなの抜いてわたしの中から出て行って</p><p>


　イズミは涙目でオレに懇願するが</p><p>いやぁぁ、いやぁぁ、いやぁぁ</p><p>


　オレに突かれるたびに、イズミの小柄な肉体が揺れる

　たぷんとした胸が、ゆさゆさと揺れた</p><p>頑張って、イズミ</p><p>


　真樹がイズミの右手をギュっと握って声を掛ける</p><p>今のイズミとっても可愛いわ可愛いわよイズミ</p><p>真樹ちゃん</p><p>


　またイズミは真樹様でなく真樹ちゃんと言った</p><p>もっともっと、わたしと茉莉花にイズミの可愛いところを見せて</p><p>真樹ちゃん大好き</p><p>真樹イズミにキスしてやれよ</p><p>でも、まだ途中でしょ</p><p>途中だけどイズミはご褒美をもらってもいいぐらい頑張ってるだろ</p><p>


　オレはグイグイと腰を使いながら言う</p><p>イズミの中凄い良いよあったかくて締め付けてきて</p><p>


　処女なのに良い感じにほぐれている</p><p>わたしより良い</p><p>真樹は真樹で良かったしイズミはイズミで良い女の体は、みんなそれぞれ違うんだから良いところもそれぞれ違うんだよ</p><p>


　オレに犯されて、汗だくになっているイズミを真樹は見下ろす</p><p>自分の時と比較はできないわわたしも、そうだった他の子のセックスは、どうしたって冷静に見れちゃうから</p><p>イズミは一人エッチをたくさんしていたから初めてでも、あんまり痛くないみたいね</p><p>ぁぁう痛い痛いですぅ</p><p>


　茉莉花の言葉に、イズミはそう反論するが</p><p>本当に痛い子は、もっと大変だよ痛すぎて声が出ないか、大騒ぎするかイズミのは痛いの内に入ってないと思うな</p><p>


　腰を動かしながらそう言った

　オレは、これまでたくさんの女の子の処女を奪ってきたから判る

　イズミの膣は、大したダメージはない</p><p>ああっ、でもわたし今、とってもがんばってます!</p><p>


　オレに犯されながら、そう答えるペットを見て</p><p>仕方ないわねじゃあ、キスしてあげる!</p><p>


　真樹がイズミにキスをした</p><p>んんッッ!!!!</p><p>


　その途端にイズミの胎内が緩む

　愛液が、また多量に零れだした</p><p>わたしも舐めてあげるわ!</p><p>


　茉莉花が、イズミの乳首に舌を這わした</p><p>むむむむぅぅ!!!</p><p>


　イズミの体に火が付いていく

　真樹は唇を離すと感じているイズミの顔を見つめて呟いた</p><p>ああっいやぁぁあああーっあああんっ!</p><p>


　イズミは大きな声で、可愛らしく啼いていく</p><p>あたしあたし真樹ちゃん真樹様ぁぁ!!</p><p>ちゃんと見ているわよイズミ</p><p>


　オレもそろそろ限界だ</p><p>イキそうだイズミ</p><p>???!!!</p><p>公くんがイズミの中に赤ちゃんの素を出してくれるのよ</p><p>


　茉莉花が囁く

　膣内射精されることに処女を失ったばかりのイズミは震えあがった</p><p>さあ、公くんに中に出してってお願いしなさい</p><p>赤ちゃんができちゃってもいいから中に出してって言うのよ</p><p>


　真樹と茉莉花が左右から、イズミに命じた</p><p>な、中に出してっ!赤ちゃんできちゃってもいいから中に出してぇぇぇッッ!!!</p><p>


　オレの目を見上げて叫ぶッ!

　うううううっ!!!</p><p>イクっぞッ!!</p><p>


　オレは思いっきりイズミの膣奥に放出した!

　びゅるるるっびゅるるるっびゅるるるっ!!!

　オレのペニスがイズミの胎内で脈動する度に濃い白濁液が何度もイズミの子宮口に噴射される!!!</p><p>ああっ、熱いのが届いてるぅぅ</p><p>


　初めて感じる膣奥の熱に裸のイズミは体を震わせていた</p><p>皆様のメッセージを拝読致しました</p><p>ご心配いただきありがとうございます</p><p>この5年はホント、家族の介護ですべてが終わったような気がします</p><p>今は父が入院していますが、コロナの問題で面会に行かれないので家に一人でいますが</p><p>オムツを届けに行った時など、週に1度ぐらいしか顔を見ることができないので</p><p>認知症の父がわたしの顔を忘れてしまったのではないかと心配しております</p><p>実際父は弟（わたしの叔父）のことは完全に忘れてしまっていました</p><p>ホント悲しいですね</p><p>写真を撮っておきなさいどうせみんな忘れてしまうのだからと書いたのは写真家のアラーキーさんですが</p><p>せっかく写真を撮っておいても写真を撮った時のことをを何も覚えていないのは悲しいです</p><p>1441.夜のあとかたづけ</p><p>


　イズミの裸身の上で脱力する

　さっきから、連続でセックスしているからくたびれた

　汗で湿ったイズミのやわらかな胸に、顔を埋める

　イズミのやんわりと火照った肌が、頬に当たって心地よい</p><p>公くんいっぱい出た</p><p>


　茉莉花がオレに囁く</p><p>ああ出たよ</p><p>


　オレのチンコは、まだイズミの中に挿入されたままだ

　茉莉花が言っていた通り、イズミとのセックスは良かった

　体の相性が合うというより、イズミの体がとってもセックスに合っているんだ

　よく濡れて、締まりも良い小柄だけど、プロボーションが良いから抱き心地が良い

　真樹を抱いた時は、壊れやすそうな貴重品を扱うような、繊細なセックスをしなくてはいけないという気持ちになったけれど

　イズミの方は、どんなに荒々しいセックスをしても受け止めてくれるだろうという確信があった

　この子は、間違いなくセックスが好きになる

　だから、思いっきり膣内射精した</p><p>イズミ</p><p>


　オレは、まだ固いままのイズミの乳首を吸う</p><p>ああっん</p><p>


　全身が敏感になっているイズミは、可愛く啼いた</p><p>可愛かったわイズミ</p><p>


　真樹が、イズミの頬にキスをした</p><p>真樹様ぁ</p><p>


　イズミの目は涙で潤んでいる</p><p>忘れないでねイズミは公くんに犯してもらっている時が、一番可愛いのよだから、またわたしたちにイズミが公くんとセックスしているところを見せてね</p><p>ぅぅはい</p><p>


　イズミは、ご主人様を見上げて小さくうなづく</p><p>ほら公くんに、ありがとうって言いなさいイズミの処女を破ってくれて、ありがとうございますって</p><p>


　もう一人のイズミのご主人様の茉莉花が命じる</p><p>イズミの処女を破ってくれてありがとうございます</p><p>


　イズミは潤んだ目でオレを見上げて言った</p><p>これからも公くんの好きな時に好きなだけ犯されるのよいいわね</p><p>


　イズミは完全にペットになっていた

　ようやくオレは体を起こしてイズミの胎内からペニスを引き抜く

　亀頭が抜け落ちる瞬間に、イズミは小さく見悶えた

　少し遅れて、イズミの割れ目からオレの精液がトロっと滴り落ちる

　白濁液に、処女血が混じっている</p><p>はーい、そのまま動かないで下さい</p><p>


　瑠璃子と美智が、イズミの犯された裸身をジットリと撮影していく

　いつも気が利くルナが、オレに濡れタオルを差し出してくれた</p><p>それは、わたしたちでするわわたしたちのペットの血だから</p><p>


　茉莉花がそう言って、濡れタオルを受け取ると処女血と汗と愛液と精液で塗れたオレのペニスを拭いてくれた</p><p>わたしのも付いてるのよね</p><p>


　真樹が、そう言う真樹とイズミの処女セックスは連続だったから</p><p>そうよ、だから真樹も拭いて</p><p>判ったわ茉莉花</p><p>


　冷たい濡れタオルの感触が気持ちいい</p><p>ほら、あなたたち3人で公と写真を撮っておきなさいよいい機会なんだから</p><p>そうね撮っていただきましょ</p><p>


　茉莉花がうなづき、ベッドの上に4つの裸身が並ぶ</p><p>イズミ隠しちゃダメよ全て記録してもらいましょう</p><p>


　みんな胸も下腹部も隠さない

　連続してオレとセックスした痴態をそのまま写真に刻まれる</p><p>オレはもういいから3人で撮って貰えよ</p><p>


　ペットと二人の飼い主新しい関係になった16歳の同級生を残して

　オレはベッドから、起き上がる

　さすがに体が重い</p><p>はい、兄さんはここに座って冷たいものでも飲む</p><p>


　ルナがオレの椅子を出してくれた</p><p>ありがとう飲み物はいいよ</p><p>


　オレは全裸のまま、どっかりと椅子に座った

　ベッドでは撮影会が続いている</p><p>真樹、次はこんな風に撮ってもらいましょうよ</p><p>そうね、茉莉花イズミ、今度はあなたはそっちよ</p><p>はい、真樹様</p><p>


　オレが膣奥に射精した3人の少女は楽しそうだった

　すっかり心の壁がなくなってとてつもなく親しい関係になっている</p><p>そろそろ、わたくしも参加していい</p><p>


　まり子が茉莉花たちに言う</p><p>ええ、そうですねわたしたちだけじゃいけないですね</p><p>そうよ真樹今日からは、みんな姉妹なんだから一緒に撮ってもらいましょう</p><p>ルナちゃんもいらっしゃい撮影も交代で撮りましょうよ</p><p>


　まり子が美智にそう言うが</p><p>ごめんなさい、そろそろ時間よ</p><p>


　闇の中から声がした

　誰もいないはずの空間から</p><p>驚かなくていいですというか、驚いたらダメです</p><p>


　巫女の力を使ってルナが、そう言うからみんな驚かない

　そういうものだと受け入れる</p><p>すでにあたしの予定より20分超過しているのよ</p><p>


　地下の娼婦候補生の施設に引き上げたはずのミナホ姉さんが姿を現す</p><p>みんなで写真を撮る会なら、後からでもできるだろ</p><p>


　チェーミン幸田に扮したままのキョーコさんも

　2人とも、退出したフリをして</p><p>実際は、ずっと気配を消して、そこに居たのか</p><p>


　オレたちが全く気付かなかっただけで

　いやルナが、そうしていた

　おそらく、ミナホ姉さんに事前に命じられて</p><p>まずははい</p><p>


　ミナホ姉さんは、真樹に錠剤のカプセルとコップの水を差し出す</p><p>妊娠しないためのお薬よ茉莉花たちは普段から飲んでいるから</p><p>


　処女喪失で膣内射精を受けたばかりの真樹には妊娠の危険がある</p><p>すぐに飲みなさい真樹さん</p><p>


　真樹は、錠剤とコップを受け取り飲む

　それからイズミを見て

　イズミも、心細い視線でミナホ姉さんを見上げる</p><p>あなたの分は無いわよ当たり前でしょあなたも、公とセックスしちゃうなんて想定していなかったんだから</p><p>


　クククと微笑む

　震えるイズミ</p><p>あなたは茉莉花と真樹さんのペットになったんでしょだったら、今すぐ妊娠したって構わないわどうせ、公の赤ちゃんを産むことは決まっているんだし</p><p>う、うそ</p><p>嘘よ想定してないわけがないでしょあなたの分どころか、美樹さんや、安寿さんや、木下さんの分まで準備してあるわよ</p><p>


　ミナホ姉さんは笑って、錠剤の入ったガラスの容器をオレたちに見せる</p><p>でもねあなたはペットなんでしょ五十嵐イズミさん!</p><p>松下真樹さんはあたしたちの家族として受け入れたわだから、無条件で避妊薬をあげるけれどペットという立場のあなたは、人に何かしてもらうためには、それなりの行動をしなくてはいけないんじゃない</p><p>


　ミナホ姉さんの言葉にイズミよりも早く、真樹が反応する</p><p>イズミ頭を下げなさいそしてどうか、わたしにも避妊薬を下さいってお願いしなさい</p><p>


　イズミが、ハッとする

　すぐにベッドの上でミナホ姉さんに土下座する

　額をシーツに擦り付けて</p><p>どうか、わたしにも避妊薬を下さいお願いします!!!</p><p>はい、よくできました真樹さん、茉莉花、ペットのシツケは忘れないでしなさいシツケの悪いペットは、いつでもたたき出すわよ</p><p>ごめんなさい、御名穂さん</p><p>


　茉莉花と真樹も頭を下げる</p><p>家族とペットには明確に差を付けるのよそうしないとイズミさんみたいな子は、すぐに調子に乗ってしまうでしょ</p><p>


　忘れてた五十嵐イズミは、可愛いけれど、ちょっと馬鹿な娘だ

　常に見ていないと、ペットの領分を越えて他の家族に迷惑をかけるようなことを起こす可能性はある</p><p>はい、薬よこれを飲むのなら、いつでも、どこでも、どんな時でも、公に求められたらセックスすると誓えるわね</p><p>


　ミナホ姉さんは、錠剤を取り出してイズミに言う</p><p>誓いなさいイズミ、わたしたちのペットになったんだから</p><p>御名穂さんにも誓えるわよね</p><p>


　さっきのセックス中の誓いとは違う

　御名穂さんやキョーコさんという大人の前での誓いは</p><p>誓います</p><p>


　イズミは答えた</p><p>いつでも、どこでも、どんな時でも、公くんさんとセックスします</p><p>公とだけよ</p><p>はい公くんさんとだけセックスします</p><p>


　ああルナが、イズミが自分で発した言葉を、イズミ自身に縛り付けている</p><p>それならいいわはい、薬よ</p><p>


　ミナホ姉さんは、イズミに避妊薬を手渡した</p><p>イズミ、これで飲んで</p><p>


　真樹が、飲みかけの水の入ったコップをイズミに手渡す</p><p>あ、ありがとうございます真樹様</p><p>


　イズミはゴクリと避妊薬を飲み干した</p><p>あなたたちは、今夜はお屋敷に泊まりなさいあなたたちの学校と寄宿舎には、連絡してあるわ</p><p>


　ミナホ姉さんは、茉莉花たちに言う</p><p>明日の朝、学校まで車で送らせるから</p><p>


　困惑している真樹

　茉莉花は、いつも土日はお屋敷で過ごして月曜の朝に車で学校に送ってもらっているから問題はない

　しかし、真樹は茉莉花のコネで、香月家の人に会いに行くもしかしたら奨学金が貰えるかもしれないという名目だけで、今日は学校の寮から来た

　寮の友人たちにも、それだけしか話していない

　そのまま外泊することになるとは他の寮生は思っていない

　いや、真樹が首尾よく香月家の文化財団の特別な奨学生になることができたというニュースはもう真樹たちの学校の寮にも伝わっているだろう

　だから、何だか理由を後から付ければ外泊しなくてはいけないことになったということにすることはできる

　しかし五十嵐イズミは

　茉莉花と真樹に無理矢理付いてきた五十嵐イズミにはどうやっても真樹と一緒に外泊しなくてはいけない理由は付けられない

　イズミの実力では真樹のような奨学生に認められることはないと音楽高校の生徒たちは知っているのだから</p><p>気にしなくていいのよペットにしたんでしょ</p><p>


　ミナホ姉さんは、真樹に微笑む</p><p>もう、あなたたちの学校には了承してもらったわ寮の部屋も、明日からはあなたたちは3人で同じ部屋に住むように変えてもらうことにしたから</p><p>


　3人同室</p><p>あなたたちの学校だって香月家との財団とのつながりは大事なのよせっかくのチャンスなんだから、こちらから多少の無理を言っても受け入れてくれるわ</p><p>


　学校の生徒である真樹が香月家の財団の奨学生になったということ

　その縁からこれからも奨学生に選ばれる生徒が出るかもしれないし、学校そのものに支援してもらえる可能性もある</p><p>どんなことでも、悪く言う人は必ず出て来るわそれなら、思いっきり力を誇示した方がいいのよ</p><p>


　真樹のピアノの実力は高校の生徒たちはみんな認めているだろうけれど

　それでも、奨学生になったことで嫉妬したり、陰口を言う人は絶対にいる

　それなら真樹の望むように、寮の部屋を変えてしまうぐらいの無茶をやって、本当に学校に対する影響力があることを示してしまった方が良い</p><p>むしろね今から、寮に帰りますなんてことにしたら、寮で先生方があなたたちの到着を待っていなくちゃいけなくなるでしょ学校だって真樹さんが奨学生になったことの詳細を聞きたいでしょうし聞き取り調査なんかすることになったら、真夜中までかかるわよ</p><p>明日の朝に帰るってことなら先生たちも今日は帰宅して、全部明日になってからってことになるでしょその方が喜ばれるわ</p><p>


　先生たちの負担を考えたらその方が良い</p><p>だからイズミさんも、今夜は帰らない方がいいのよ</p><p>


　むしろイズミだけ寮に帰ったりしたら変だし真樹たちとずっと一緒に居たイズミにも、学校の聞き取り調査は行われるだろう</p><p>それ以前にイズミさんは、一人で寮に帰りたい</p><p>


　イズミは</p><p>わたしは真樹様と真樹様、茉莉花様と一緒に居たいです!</p><p>


　ていうか、今の状態でイズミを一人にするのはマズいな

　今はペットと飼い主の関係を強化するべき時期だし</p><p>それなんだけれどねイズミさん</p><p>


　突然、キョーコさんが口を開いた</p><p>真樹様・茉莉花様じゃなくって真樹お姉さま・茉莉花お姉さまにしてもらえないかな</p><p>あのイズミは、わたしたちと同い年ですけど</p><p>だから、いいんじゃないかバカっぽくて同い年なのにお姉さまって呼んでる方が、ふざけた感じがして他の子たちにも受け入れられると思うよ</p><p>真樹さんとイズミさんの関係だけじゃ、二人だけがレズっ子みたいに見えて、嫌悪感を感じる女生徒が出る真樹さんと茉莉花さんの関係でも、やっぱりレズっぽさに嫌悪する子が現れるだけど</p><p>真樹さんと茉莉花さんとイズミさんの関係に、さらにお姉さまというパワーワードを仕込むとふざけているのか、本気なのか判らないし外から眺めてる分には笑えるから</p><p>


　可愛いバカな子として生徒たちから受け入れられているイズミの同い年なのにお姉さまは、確かに笑える微笑ましい絵柄になるだろう</p><p>笑える存在ってのは強いんだよだからさ</p><p>


　真樹はイズミを見て</p><p>判りましたイズミ、今からはわたしのことは真樹お姉さま、茉莉花のことは茉莉花お姉さまと呼びなさい</p><p>はい、真樹お姉さまあの</p><p>


　イズミ</p><p>わたしも真樹お姉さまって、お呼びする方が好きですお姉さま!</p><p>


　頬を赤らめてそう答えた</p><p>さてとそれなら、真樹さん、茉莉花さん、イズミさんの3人はシャワーを浴びに行ってくれないかな</p><p>その間にあたしたちは、彼と大事な話があるからさ</p><p>


　ニッと笑ってオレを見た</p><p>学園祭編の総括をやって次は松下美樹編の予定です</p><p>兄が亡くなって1年が経つのですが、なかなか遺品整理もできないままになっています</p><p>まあ、そろそろやらないといけないのですが</p><p>少しだけ、片づけをしたんですが</p><p>兄がおそらく女の子を誘って行こうとして買った10年以上前のハマザキアユミのライブのペアチケットを</p><p>それも、女の子に断られたのか未使用のままの1万8千円のチケットを発見してしまったりしたので</p><p>故人の黒歴史を見つけてしまうのはなかなかツライです</p><p>ちなみに兄の部屋で発見されたハマザキ・バスタオルは今は認知症の父が使ってます</p><p>1442.ネコニャン</p><p>


　茉莉花たち3人が、シャワールームに向かうと</p><p>あのわたくしたちも、ここに居ていいんですか</p><p>


　まり子がキョーコさんに尋ねる</p><p>んいいんじゃないねえ、ミナホ</p><p>ええ、あなたたちも聞いていて</p><p>


　そして、ミナホ姉さんはオレに</p><p>あなた、ここまでのこと、どう思っている</p><p>


　今夜、このホテルで松下老人と会談するためにお屋敷を出かけた時キョーコさんは、少女暗殺者たちのことが上手くいきそうだから、オレを助けるために同行すると言っていた

　だけどこの部屋から退出したと見せ掛けて、ミナホ姉さんとキョーコさんがずっとオレたちの様子を監視していた

　またしても、いつものごとく

　今夜のことも、オレを鍛えるための試練だ

　いや、今夜だけでなく

　ミナホ姉さんの言うここまでのことというのは昨日と今日オレたちの高校の学園祭の二日間で起きたこと全てだと感じた</p><p>オレは、ミナホ姉さんの手の中に居るだけで、自分では何もできていないんだなって、つくづく判ったよ</p><p>


　昨日は石上瑞樹とバカ兄貴がやって来て、大騒ぎになったと思ったら実際は、香月セキュリティサービスの不満分子の反乱を掃討することになった

　今日は昼間のテレビ局の件と松下姉妹の件</p><p>最初から最後まで、結局、オレはミナホ姉さんがあらかじめお膳立てしてくれていたことを、ただそのまま実行しただけだと思う</p><p>そのことをあなた、怒っている</p><p>


　ミナホ姉さんは、いつもの無表情で尋ねる</p><p>いや、怒ってないよ怒るわけがない</p><p>でもあたしは、あなたに事前に説明しないで、色んなことをやってしまっているのよどうして前もって、詳しく何が起きていてどういう風に処理することになっているか話してくれないんだって頭にきたりしないの</p><p>だってオレに話さない方が上手く進行するって思ったから、ミナホ姉さんはそうしたんだろミナホ姉さんには、ミナホ姉さんの考えがあるんだから</p><p>


　ミナホ姉さんは、オレよりずーっと頭が良いし</p><p>オレは、ミナホ姉さんを信頼してるから頭にきたりはしないよ</p><p>だってさミナホ</p><p>


　キョーコさんは、笑いだす</p><p>あんたのその答えは、ちょっと危ういね実際の話、ミナホだって色々とミスはしているのさ</p><p>ミナホは松下のジィさんと話をするのに、香月家の代表として瑠璃子ちゃんを連れて行った方が良いと判断したそれは松下のジィさんが、瑠璃子ちゃんが出演したテレビ放送のことを知っていると思ってたからだよね</p><p>


　瑠璃子は最近、国営放送で香月家の屋敷を紹介する番組に出た

　明治以来の豪奢なお屋敷や名家の宝物を、香月家の令嬢が一つ一つ紹介するのだから財界の人たちにも評判が良かったと聞いた

　松下老人は、ドラッグストア・チェーンの経営者だから財界人たちとの世間話で、当然、瑠璃子のことを知っているはずだとそう思って、今夜は瑠璃子に来てもらった</p><p>だけど松下のジィさんは瑠璃子ちゃんのことを知らなかったまあ、よく考えたら音楽に興味が無い人なんだから、文化的なもの全てに興味が無い人なんだろうね</p><p>これだったら中学生の瑠璃子ちゃんより、高校生のみすずちゃんに来てもらった方が良かったかもしれないよね松下姉妹のお友達という設定にしても、高校生のみすずちゃんの方が信ぴょう性がある</p><p>


　オレたちは、瑠璃子がジッチャンから香月家歴史文化財団をもらったことを知っているけれど

　松下老人の視点から見れば中学生の瑠璃子が、奨学生を決定する立場に居るということは、なかなか納得してもらえないかもしれない

　それよりも、高校生のみすずに来てもらって同世代の友人が、祖父の香月家の当主に、松下姉妹を助けてほしいとお願いして認められたという方が松下老人が、受け入れやすいストーリーになる</p><p>さっきの話し合いが上手く行ったのはここに、まり子ちゃんが居てくれたってのが大きい</p><p>


　突然、キョーコさんに名前を出されてまり子が、驚く</p><p>まり子ちゃんがみすずちゃんがここで果たすべき役割を、全部やってくれてたのさむしろみすずちゃんよりも、まり子ちゃんが適任だったかもしれない</p><p>


　香月家の令嬢として松下老人と対決する役割を

　まり子は、トリイ電子の社長令嬢として果たした

　いや、名家と言う特別な存在よりもトリイ電子という一般企業の社長令嬢であるまり子の方が、松下老人は話しやすかったはずだ

　実際、松下老人とまり子の会話は噛み合ってた</p><p>まり子さんには感謝しているわ</p><p>そうだねだって、ミナホの元々の計画には、この場にまり子ちゃんは居ないはずだったからね!</p><p>


　キョーコさんの言葉にオレは、ハッとする

　今日、まり子はオレたちの学園祭に、たまたま来ただけだ

　それも、加奈センパイと女子テニス部の人たちに、化粧品をあげるためにたまたま早く来て

　そのまんまの流れで茉莉花が松下姉妹を連れてきたのに同席して

　そこで松下姉妹の話を聞いたから松下老人との対決にも参加してくれた

　まり子自身の意思で</p><p>ミナホの計画になかってまり子ちゃんが一番ポイントを稼いでくれてたってことさ</p><p>もちろん、自分が松下老人へのアピール効果が弱いと感じた瑠璃子ちゃんが威厳を保って、後ろに下がってくれてたのも良かったよあれで変にうろたえたりしたら、松下老人が逆襲してきたかもしれないしね</p><p>


　うん瑠璃子は、物静かに威厳のある名家のお嬢様という役割だけに徹してくれていた</p><p>まホントのことを言うと、あんたたちのレベルで失敗しても、すぐに挽回するためのプランも、ミナホは幾つも用意してたんだ松下老人に香月家が孫娘たちの後ろ盾になったと理解される方法は幾らでもあった</p><p>


　ミナホ姉さんは松下老人を呼び出すのに、松下老人の知っている財界の人物を使った

　そっちのルートから間違いなく瑠璃子が、香月家の令嬢だと確認させる方法もあった

　他にも、ミナホ姉さんにはオレの知らない多くのツテがある</p><p>でも、まあ現場レベルでのチームワークで、今夜は上手く行ったから、これでオッケイてゆーかどうやったって、あたしたちは絶対に最後にはあたしたちの望むような結果を出さないといけないんだよ</p><p>


　今夜の場合

　松下姉妹が、音楽を続けられるようにしなくてはいけなかった何が何でも</p><p>最後の手段を使わずに済んだんだから万々歳だよ</p><p>


　最後の手段巫女の力で、松下老人の記憶と意思を捻じ曲げる

　そういうところまで行かずに済んだ</p><p>でここからが、判って欲しいことなんだけれど</p><p>


　キョーコさんは、オレを見る</p><p>もしミナホの立てた計画が全部裏目に出て、全部ことごとく大失敗だったとしても</p><p>


　オレは最悪の事態のことを考える

　松下老人との対話が失敗してルナに巫女の力を使わせて、松下老人の心を操作してそれも上手くいかなかったら

　松下老人は、廃人になっていただろう

　そうなってしまったら松下姉妹の記憶も操作するしかなくなるだろうし

　その操作も失敗したら松下姉妹も廃人になってしまったかもしれない</p><p>大失敗した時はあんたのせいになるんだからね責任はあんたが背負っているんだ!</p><p>


　キョーコさんの眼が、強くオレを射抜く</p><p>ミナホの立てた計画の詳細をあんたは知らなかった全部、何から何までミナホ任せだったし、そもそもあんたの承認なしにミナホは勝手に動いてたそれでも</p><p>責任はあんたにあるんだ</p><p>


　オレが責任者</p><p>香月セキュリティサービスのオーナーになったってことはそういうことなんだよ</p><p>


　今のオレは香月セキュリティサービスのオーナーだ</p><p>ちなみにあんた松下のジィさんのことをどう感じた</p><p>


　キョーコさんはオレに尋ねる</p><p>そうか松下さんのお祖父さんをオレに会わせたのも、オレの教育の一環なんだ</p><p>オレは松下さんのお祖父さんは何からなんでも、自分でやって何から何まで、自分が把握してないと気が済まない人だってそう感じた</p><p>


　だから、大きなドラッグストア・チェーンの社長なのにミナホ姉さんの怪しい情報を知ろうと、自分でこのホテルまで来てた</p><p>ま男らしいっていうか勇気があるって、好意的に判断することもできるけれどあんたは、ああいう経営者になりたいかい</p><p>だ松下さんのお祖父さんみたいな生き方だと余裕が無いっていうか今よりも会社を大きくすることは難しいって思った</p><p>


　すぐそばで、松下姉妹の妹美樹さんが聞いているけれど

　オレは、正直に感想を述べた</p><p>そうねおそらく松下様は、経営なさっているドラッグストア・チェーンの全ての店長のパーソナルデータまで記憶なさっていると思うわ店長だけでなく、む店長の家族奥さんの誕生日とか、子供の数とかまで</p><p>それはそれでそのレベルの大きさの企業を経営していくのには、素晴らしいことなんでしょうけれどさらに、より大きく、複雑な組織を動かしていくためには、そんなアプローチをしていてはいけないのよ</p><p>香月のジィさんは絶対に、香月グループの細かい人事までは、把握していないよそんなことができるレベルじゃないからね香月グループは</p><p>


　キョーコさんの言う通りだ</p><p>香月グループの会社は、山ほどあるんだから</p><p>任せるところは、信頼できる人に任せるそういうことで割り切らないと、どうしようもないし何かが起きた時に、いちいちトップがしゃしゃり出るんじゃ、下の人たちがたまらないよね</p><p>任せられることは、信頼できる人に任せるしかないのよ当然、トップの知らないところで現場では色んなことが起きているわそういうことまで含めて任せた人に任せきるしかないのよ</p><p>だけど信頼して任せた以上は、責任は任せた一番上の人間が取らなきゃいけないんだよ!</p><p>


　ミナホ姉さんの言葉に、キョーコさんが付け足す</p><p>あんたが、香月セキュリティサービスのオーナーならあんたが知らないところで、ミナホや関さんが香月セキュリティサービスの力を使って実行したことも全てあんたが責任を取らないといけない</p><p>公式には全て、あんたの意思によって行われたことになるんだからね</p><p>


　オレの知らないところでミナホ姉さんたちが、色々なことをしているのは受け入れるしかない

　オレに把握できる限度を越えたことがどんどん進行しているんだから

　オレが理解するよりも早く、状況はどんどん変化するしミナホ姉さんたちは、リアルタイムで対応しているからオレに一々説明する余裕もない

　だからそれはそれで、そういうものなんだと覚悟して

　それでも、最後の責任はオレが背負わなくてはいけないということを受け入れてなくてはいけない</p><p>判った全部の呑み込むよ</p><p>


　オレはキョーコさんとミナホ姉さんに誓った</p><p>オッケー、あたしたちが今、話しておきたいことは以上だええと、何か質問はあるかい</p><p>オレは無いです</p><p>


　急にドサッと疲れが出てきた

　昨日と今日は色んなことがありすぎた</p><p>そっちの子たちでもいいよ誰か、あたしに質問がある子はいるかい</p><p>


　キョーコさんは、周りに居る少女たちに明るく声を掛ける

　松下姉妹の妹の14歳の美樹さんが、手を挙げた</p><p>んなんだい何でも、このキョーコさんが教えてあげよう</p><p>


　ニカっと微笑むキョーコさん</p><p>姉はお姉ちゃんは、何であんなに変わってしまったんですか</p><p>


　美樹さんの姉真樹

　オレとセックスして、オレの女になり

　茉莉花と一緒にイズミというペットの飼い主になった</p><p>変わったっていうより今の姿の方が、あの子の本質なんだと思うよ</p><p>


　キョーコさんは答える</p><p>被ってたネコが外れたっていうか前の大人しくて、オドオドした感じは、そういう風にしていないと生きづらいから、そうしてたってだけのことなんだろ</p><p>お父様が亡くなって、将来のことが不安だったってこともあったんでしょうけれど真樹さんの演奏を聴いていて、とても上手なんだけれど自分に自信が無くて、覇気が足らないところだけがマイナスに思えたわでももう大丈夫ね</p><p>今の真樹さんなら、ずっと活き活きとした演奏ができると思うわ</p><p>


　茉莉花というずっと一緒に生きていくと誓えるパートナーを得たことで

　そしてイズミというペットを得たことで

　今の真樹はずっと強くなっている</p><p>人ってね判りやすい形に落とし込んであげた方が、上手く生きられるのよ</p><p>何だかよく判らない状態のままでいるのが、一番ダメなのどうして、そういうことになったのか、よく判らないけれど、香月家の特別奨学生に選ばれたっていうのは素晴らしい状況のはずなんだけれど気持ち悪いのよ自分の立場が判らないから</p><p>


　それがセックスする前の真樹の状態</p><p>でも茉莉花と特別な関係になって、あなたともセックスする関係にならなくてはいけないんだと判ってそう理解したら、全てが呑み込めたのよ受け入れられたのもう一生、あたしたちに縛られてしまうことになるんだけれどそれも悪いことではないぞと気づいたから</p><p>


　オレたちの家族になることでピアノを続けていくための全てが保証され茉莉花とのパートナー関係も認められる

　それなら真樹は、目の前の状況を受け入れた</p><p>だけど、それだけだと真樹さんは、茉莉花にただ依存するだけで、自分では何も考えない人になってしまうでしょ</p><p>


　ミナホ姉さんの言う通りオレとセックスした前後の頃は、真樹は何でも茉莉花の言葉を受け入れた真樹自身の考えが、見えなくなっていた</p><p>そういうことだからさらに真樹さんに依存しているイズミさんをペットとして足したのは正しいのよ自分より下の守ってあげないといけない存在を手に入れたことで、真樹さんの言動はアクティブになったでしょ</p><p>ああ茉莉花にイズミを二人のペットにするっていうアイデアを出したのは、ミナホ姉さんなんだね</p><p>


　オレはようやく理解した</p><p>そうよ女の子たちを判りやすい形に落とし込むのはあたしの仕事だったもの</p><p>


　それはミナホ姉さんの過去

　白坂創介に支配された娼館の中で誘拐されてきた娼婦たちが、狂ったり衰弱死してしまわないように

　ミナホ姉さんは、娼婦たちに依存し合う関係性を結ばせて苦しい生活の中でも強く生きていけるようにしたんだろう

　茉莉花と真樹の同性愛的なパートナー関係も

　イズミをペットとして飼うという関係性も

　あの頃の経験から思いついたんだ</p><p>ああ、なるほど確かに、そんなの前もって説明されても、オレには理解できなかったよ</p><p>


　今朝の段階で茉莉花にパートナーとペットを作るとか言われても

　オレの頭がパニックになるだけだったと思う

　こうやってミナホ姉さんの計画が一つ一つ実行された過程を体験したから今は理解できるけれど</p><p>ところであたしは、あなたもお姉さんと同じで、ずいぶん本質が見えてきたと思ってるけれど</p><p>


　キョーコさんが松下美樹さんに言う</p><p>あんたもお姉さんと同じで昼間は借りてきたネコみたいだったじゃないかそれが今では</p><p>ッ!???</p><p>勝ち気でワガママなお嬢さんの本性が丸出しになっているよ!</p><p>


　美樹さんはビクっと震え上がる</p><p>わ、わたしそんなんじゃありません</p><p>いや、そんなことないよここに居る子は、みんなそう思っているさ</p><p>


　ククククククと笑い声を上げるキョーコさん</p><p>まあなたも明日には、この子とセックスすることになるんだからそうしたら判るよお姉さんのことも</p><p>わわたしは</p><p>


　改めて、オレとのセックスを話題に出されて美樹さんは体を硬直させた</p><p>さっきも言ったろうどんな過程を踏もうとも、あたしたちは絶対に、最後にはあたしたちの思い通りにするってあなたがこの子の子供を産むことになるってみとは、もう決まってることなんだ後はその過程が、怖くて痛いレイプになるか、優しいセックスになるかそれだけさ</p><p>


　キョーコさんの言葉は重い

　美樹さんは、うつむいて黙り込んだ</p><p>大丈夫よ公はセックス上手だから真樹ちゃんとイズミちゃんの初めてだって、そんなに痛そうでなかったでしょ</p><p>


　まり子が、明るくそう言うが</p><p>そればっかりは体質だからさマンコを指で開いて、中を見てみないと、どうなるかは判らないな</p><p>


　オレは正直にそう伝えた</p><p>ああ忘れていたわ判りやすい形に落とし込むにはあれも必要ね</p><p>


　そう言ってミナホ姉さんは奥の部屋へ、何かを取りに行く</p><p>ペットには、なくてはならない物でしょ</p><p>


　そう言ってミナホ姉さんは、黒い首輪を持ってきた</p><p>飼い主に付けさせてねそれが大切だから</p><p>


　誰が飼い主なのかペットに、はっきり理解させるために</p><p>ああところで、ミナホ姉さん首輪って、まだある</p><p>


　オレは判りやすい形に落とし込むということで、思いついたことがあった</p><p>ちょっと待ってここには、あと2つあるわよ</p><p>


　ミナホ姉さんは、再び奥の部屋に向かう</p><p>じゃあ、その2つも欲しいな</p><p>えわたくしたちにも首輪を付けるの</p><p>


　まり子が、驚いてオレに言う</p><p>違うよここに居る子じゃなくて、お屋敷に居る子にハメるんだよ</p><p>そうそうそういうことだよ判ってくれたねーあたしたちは、それをあんたに判って欲しかったのさ!!!</p><p>


　キョーコさんは、嬉しそうにそう言った

　ミナホ姉さんとキョーコさんの話が終わったので

　オレたちもシャワー室に向かう

　急いで体を洗ってお屋敷に戻らないといけない

　オレとセックスした瑠璃子やまり子やルナや美智全員でゾロゾロと行く

　カメラなんかの片づけは、木下さんと黒瀬安寿がやってくれることになった</p><p>きゃっ!</p><p>きゃあ!</p><p>


　いきなり入っていったので真樹とイズミが、声を上げる

　茉莉花も真樹もイズミも全身、石鹸の泡だらけだった

　3人で仲良く洗いっこをしていたらしい</p><p>ちょっと、あの</p><p>


　ごく普通にオレを迎える茉莉花と違って

　真樹とイズミは、両手で自分の裸身を、オレの視線から隠そうとした

　まだオレの前で裸身を晒すことに慣れていないようだ

　バスルームは、ベッドのあった部屋よりも照明光が明るいし</p><p>真樹もイズミも隠さなくていいのよわたしたち、もう公くんとセックスしたんだから</p><p>


　茉莉花が、笑って言う</p><p>あそ、そうねさっきも、ベッドの上でさんざん見られたのよね</p><p>見られたし、舐めたり揉んだりされてたしオチンチンも挿入れられてたわよ</p><p>


　まり子が大きく笑って、真樹に言う</p><p>あはは、そうだったわ</p><p>


　明るく笑う真樹

　体を隠すのを止める

　イズミは真樹の後ろに隠れて、オレに体を見せない</p><p>あなたたち、楽しくシャワーを浴びてる時間はないわよ今は汗を流すだけにしてお屋敷に戻ったら、大きなお風呂があるから、改めて入ればいいのよ</p><p>


　まり子が、茉莉花たち3人に言う</p><p>ごめんなさいイズミを洗ってたら楽しくなっちゃって</p><p>あの茉莉花お姉さまが</p><p>イズミだって、真樹を洗ってたじゃない</p><p>


　うん3人は、さらに仲良くなってきている

　茉莉花←→真樹←イズミという関係でなく3人のトライアングルの関係が、どんどん深まれば良いと思った</p><p>あそうだ、公くん</p><p>


　茉莉花がオレに言う</p><p>公くんはイヌとネコ、どっちが好き</p><p>あのイズミをわたしと茉莉花のペットにしたんですけれど</p><p>


　真樹が、恥ずかしそうにオレに言う</p><p>イズミはわたしたちのイヌにするかネコにするかで迷っているんです</p><p>小鳥やハムスターって、選択肢はないの</p><p>うーん、イズミはそういう小動物のイメージじゃないと思うんです</p><p>やっぱり、イヌかネコかどっちだわ</p><p>


　まり子が、イズミの頭にシャワーを浴びせながら言う</p><p>公くんどっちだと思う</p><p>


　イズミのことだから真樹の忠犬みたいになりそうな気もするけれど

　イズミの本質は、馬鹿な子だし

　なんとなくネコっぽい感じもするよな</p><p>ネコ、かな</p><p>ネコだって、イズミ</p><p>じゃあさっき約束した通りにしなさい</p><p>


　茉莉花に命じられてイズミは</p><p>わ、判りましたニャン</p><p>


　語尾にニャンを付ける娘になってしまった</p><p>今はコロナ対策で病院に父の見舞いに行かれないのですが</p><p>先週の金曜日から、病院から何も連絡がないので心配しています</p><p>次に父が入ることになる施設の方も、病院からの医療書類が届かないので作業が滞っているとのこと</p><p>父は今回の入院で認知症の認定が要介護3から4に上がることになりました</p><p>わたしの顔を忘れてしまっているのではないかと本当に不安になっています</p><p>わたしの祖母は、二人とも認知症で、亡くなる時にはわたしのことを完全に忘れていましたので</p><p>家族に忘れられるというのは本当にツライです</p><p>1443.夜の反省会</p><p>でもホント可愛い子よね</p><p>


　バスルームの中で裸のまり子が、泡塗れで裸のイズミを見る</p><p>割と小柄なのに、胸は大きくて抱き心地が良さそうっ</p><p>抱いてみます</p><p>


　イズミの飼い主の真樹が、微笑む</p><p>はい、イズミはわたしと茉莉花のペットですけれど皆さんに可愛がっていただきたいですから</p><p>


　そう言う飼い主に、真樹は</p><p>真樹お姉さまぁぁ</p><p>


　真樹に抱きついて、嫌々をする</p><p>どうしたのかしらまり子ちゃんは、もうわたしたちの家族なのよ</p><p>


　茉莉花が、笑ってイズミに言う</p><p>イズミだって綺麗な女の子は好きでしょほら、皆さん、可愛らしくて、綺麗な人たちばかりじゃない</p><p>


　真樹が言う通りバスルームの中に居るのは、真樹・茉莉花・イズミにまり子、瑠璃子、美智、ルナと飛び切りの美少女ばかりだ

　12歳から16歳までの健康的な裸身が並んでいる</p><p>それはそうなんですけどニャンうー</p><p>


　イズミの視線が女たちからオレに移る</p><p>裸の男の人はやっぱり苦手ですニャン</p><p>


　真樹に抱きついたままそんなことを言う</p><p>裸の男の人じゃないわ公くんよ公くんは、他の男の人たちとは違うの公くんは、公くんわたしたちの大切な人よ</p><p>


　茉莉花が、優しくイズミに言う</p><p>他の男の人に慣れなくてもいいわううんむしろ、他の男の人とは口を効いてもダメよわたしたちは、これから一生、もう公くんだけなんだから</p><p>そうねわたしも気を付けるわ変な勘違いをされるようなことが起きたらいけないもの公くんだけが特別の人イズミも、そうなのよ</p><p>


　裸のイズミは、震えている

　3人だけにした、わずかな時間の間にすっかり真樹に甘える子になってしまっている</p><p>真樹シツケはちゃんとしないと</p><p>そうね、茉莉花ほら、イズミ少しずつでいいから、公くんに慣れなさいこれから、ずっと公くんと一緒なのよイズミは、わたしたちのペットなんだから</p><p>そうよ覚悟を決めなさいイズミ</p><p>


　二人の飼い主に言われてイズミは</p><p>うー、判りましたニャン真樹お姉さま、茉莉花お姉さま</p><p>公くんにもがんばりますって言いなさい</p><p>はい公くんさん、努力しますニャン</p><p>


　何か変なキャラになってしまったがまあ、いいか</p><p>はいはいそれじゃあ、ハグしましょうあせっかくだから、みんなもハグしてあげて</p><p>


　まり子の提案でまず、まり子からイズミの裸身を抱きしめる</p><p>よろしくね可愛いペットのイズミちゃん!</p><p>よろしくお願いしますニャン</p><p>


　続いて瑠璃子も笑顔で、イズミにハグする</p><p>こちらこそですニャン</p><p>


　それから美智</p><p>ニニャン</p><p>


　最後はルナ</p><p>お願いしますニャン</p><p>


　結局のところイズミは元から同性愛の傾向が強いし

　女子高の寮で暮らしているから裸のまま、少女たちと抱き合うことは、そんなに抵抗がなく受け入れたようだ</p><p>公くんともハグしなさい</p><p>


　真樹に命じられても、オレとのハグは躊躇してしまう</p><p>もうセックスだって済ませているんだから恥ずかしがらないのっ!</p><p>


　まり子がイズミの背中を押してオレはイズミを抱きしめた

　大きなおっぱいが押されて、オレの胸にムニっと潰れる

　うん腕の中にこじんまり納まるサイズで、ふんわかして、なかなか抱き心地が良い

　恥ずかしそうに、イズミはオレに囁いた</p><p>今はそんなだけれどすぐにイズミちゃんは、公とのセックスに慣れちゃうわよさっきの感じだとイズミちゃんは、セックスにハマり込むタイプだと思うから</p><p>そうやって公に抱きしめられてるとさっきのセックスを思い出して、お腹の奥が熱くなってきてるでしょ</p><p>判るわわたくしにも、そういう時期があったから</p><p>わたくしも今でも、お兄様に抱きしめられると、すぐに濡れてしまいます</p><p>


　瑠璃子と美智が、そう言ってくれた</p><p>でもイズミちゃんは、これから大変よ判ってるの真樹ちゃんとジャスミンちゃんは多分、今の音楽科の高校を卒業した後は、外国の音楽大学へ留学することになるわよ</p><p>


　真樹が香月家の財団の奨学生になった以上、いずれはそうなる

　茉莉花も、頑張って一緒に留学できるようになれとミナホ姉さんに、言われていた</p><p>でも、イズミちゃんはあなたは、どうするのあなたの成績で留学できそうなのもし、無理ならイズミちゃんだけ、一人日本に残って、真樹ちゃんたちが帰って来るのを待つことになるわよ</p><p>


　オレの腕の中で、ビクっと震えるイズミ</p><p>そうなった時はイズミには、高校卒業と同時にオレの子供を妊娠させるよそして真樹と茉莉花が帰って来るまで、日本で子供を育てさせる</p><p>あうあうあううー</p><p>それが嫌ならイズミも声楽を頑張って、留学できるレベルになれよ真樹と茉莉花のペットだけやってれば良いと思ったら、大間違いだからな!</p><p>


　キック釘を刺しておく

　そうでないとイズミのペットとしての甘えが、真樹や茉莉花のピアノの練習の邪魔になると思ったからだ</p><p>イズミ公くんに返事をなさい</p><p>


　真樹がシツケる</p><p>判りましたニャン</p><p>


　イズミは、オレに抱かれたまま答えた</p><p>留学に行けるだけの実力がついたら費用のことは心配しなくていいわわたくしが、トリイ電子の奨学金を貰えるようにしてあげるから</p><p>


　マリ子</p><p>イズミちゃんも、香月家の財団の奨学生になるのは良くないわ何事にも格付けが、必要よあなたたちの音楽科の高校で香月家の財団の特別奨学生に選ばれるのは、真樹ちゃんだけにしておいた方がいいわその方が周りの人の真樹ちゃんを見る目が変わるから</p><p>


　香月家の奨学生は並の才能では、選抜されない

　真樹は、それだけ特別な才能があると認められたことにする方が良い

　だからイズミの奨学金は、香月家でなくトリイ電子のものを頼む方がいいのか</p><p>ジャスミンちゃんの分はミナホさんが用意して下さるでしょうしね</p><p>


　まり子の言う通りミナホ姉さんは、たくさんの妹たちの中でも、メグと茉莉花のことを特に溺愛している</p><p>公そろそろイズミちゃんから、離れて真樹ちゃんのことも抱きしめてあげなさい</p><p>真樹ちゃんだって、公の女になったばかりなんだから男の子に抱きしめられるってことの意味を教えてあげなさい</p><p>


　オレは、まだ真樹のことも、ちゃんと抱きしめてやってない</p><p>うん真樹</p><p>


　オレはイズミから離れて真樹を抱きしめる</p><p>そんなに力を入れなくてもいいオレが、ちゃんと支えてるからオレに体を預けて</p><p>


　イズミよりも長身だけどスレンダーな、真樹の裸身

　折れそうなぐらい繊細な肉体をオレは、しっかり抱きしめる</p><p>今までは大変だったろうけれどこれからは、真樹のことをオレが守るからな亡くなった真樹のお父さんの代わりに</p><p>


　オレが、真樹の耳にそう囁くと</p><p>うんうん公くん公くん、わたし!!!</p><p>


　真樹の瞳に、うわっと涙が溜まる

　父親の死から溜め込んでいた不安な気持ちが一気に解放されたようだ</p><p>もう大丈夫よ公も居るし、わたくしたちも居るここに居る子だけじゃなくって、たくさんの家族が、これからは真樹ちゃんを守るわだから、もう安心して良いのよ</p><p>


　まり子が背中から、真樹を抱きしめた</p><p>はいよろしくよろしくお願いします</p><p>


　オレの胸の中で泣きじゃくる真樹</p><p>公くん、わたしも!</p><p>


　茉莉花がオレの背中に抱きついてきて、やっぱり泣き出した

　茉莉花自身も昔の自分をオレたちの家族になったばかりのことを思い出して、感情が抑えきれなくなったんだろう</p><p>真樹お姉さま茉莉花お姉さま</p><p>


　イズミはなぜ真樹たちが不意に泣き出したのか理解できなくて、キョトンとしている

　こういうところがペットなんだよな

　可愛い子だけれど人として家族には加えられない</p><p>これで良いのよしばらく、このままでいさせてあげて</p><p>


　まり子が、泣いている二人の代わりにイズミに言った

　ほんの数分で、真樹と茉莉花は泣き止んだ

　そしたら、けろりとしてニコニコと笑う

　女の子というのは、そういうものだ</p><p>はーい、洗い終わった人から、そろそろ服を着て下さーい!</p><p>


　脱衣所の方から木下さんが顔を出してオレたちに言った</p><p>ボスはこっちのジャージに着替えて下さいだそうです!</p><p>


　ああオレは、松下老人と会談するために、このホテルには一番良いスーツを着てきた

　もう会談は終わったんだから帰りは楽な服装の方がありがたい

　これもミナホ姉さんが、用意しておいてくれたんだな

　お屋敷からここに来た車に積んでおくように克子姉に指示しておいたんだ</p><p>スーツや革靴は、もう回収しちやいましたー</p><p>


　木下さんが、そう報告してくれた</p><p>ありがとうよろしく</p><p>よろこんで～!</p><p>


　相変わらずどこかの居酒屋の店員のような返事をする</p><p>わたくしたちは元の服を着て帰らないとお屋敷の前の方たちが不審に思われますから</p><p>


　いつもお屋敷の前で監視任務に当たっている公安警察の私服警官たち

　今夜、瑠璃子は着飾ってリムジンでお屋敷から出かける様子を彼らに見られている

　だから同じ姿で、瑠璃子は帰宅しないといけない</p><p>ということはわたくしもね</p><p>


　同じ車で出発したトリイ電子の社長令嬢まり子は苦笑する

　一方、オレは

　同じリムジンに乗っていたけれど瑠璃子たちほど、注目されてはいない

　帰りはジャージに着替えていても、特におかしいとは思われないだろう</p><p>時間が無いから今は、公に下着を付けてもらうのは無しよ自分で着て</p><p>


　まり子が、他の少女たちに言う</p><p>いつもは、公くんが下着を穿かせてくれるの</p><p>


　真樹が茉莉花に尋ねる</p><p>うちの家族はみんな公くんに甘えるのが大好きなのよ</p><p>特にみすずちゃんやアニエスちゃんは下着を付けるのも脱ぐのも、お兄様にお願いするのが大好きなんです</p><p>


　瑠璃子がクスリと笑った</p><p>みすずお姉さまは、バスタオルで体を拭くのもご主人様にお任せしております</p><p>


　美智も会話に加わる</p><p>ですがご主人様の体をタオルで拭いたり、ご主人様のお着替えを手助けすることも、とても好んでいらっしゃいます</p><p>みんな、スキンシップが大好きなんだよオレもだけど</p><p>


　みんな、それぞれ脱衣所で体を拭いて

　それぞれの服を着る

　向こうの部屋で脱ぎ散らかしていた物は、それぞれ、木下さんたちがまとめて籠に入れて置いてくれていた

　オレ用の籠はパンツと白Tシャツとジャージの上下にサンダルが入っていた

　うんこりゃ楽だ

　それからさっき、ミナホ姉さんから貰った3つの首輪も入っている</p><p>あれれれおかしいですニャン</p><p>


　んイズミ</p><p>わたしの下着が無いです制服の上もありませんニャンというか上着と制服のスカートと靴下しか入ってないですニャン</p><p>


　今日のイズミは音楽科高校の制服に、黒い革ジャンを着て、下手クソな不良少女メイクで現れた

　そこから下着と制服の上を抜くと

　これもシツケか</p><p>イズミは、ここから下着無しで帰るんだなそれと上半身は、素肌に革ジャンをそのまま着ろ</p><p>そ、それは素肌に直接、革ジャンということですニャン</p><p>そうだそれで、スカートの下はノーパンだ</p><p>それではヘンタイみたいですニャン!</p><p>


　イズミは抵抗するが</p><p>いいんだよ、ヘンタイで真樹、茉莉花、二人でこれをイズミに付けてやれ</p><p>


　オレは当たり前のように、首輪を差し出す</p><p>ああそうだよねイズミはペットだから</p><p>


　茉莉花は、すぐに受け入れる</p><p>真樹一緒に付けよう</p><p>そ、そうね茉莉花ペットには首輪が要るのね</p><p>


　人と明確な区別をしておかないとイズミみたいな子は、すぐに調子に乗る

　いつでも、自分はペットなんだっていう自覚をさせておかないと</p><p>そ、それをわたしはするんですニャン</p><p>そうよペットなんだから、当たり前のことだわ</p><p>


　茉莉花が、ハッキリと言う</p><p>学校とかおおやけの場では、今まで通りの恰好をしていてもいいけれどそれだけは許してあげるけれどそれ以外の場所では、イズミはいつでもペットに相応しい装いをしていないと</p><p>そうね真樹の言う通りだわ</p><p>首輪をしてそれから、公くんが言った通りの服装をしなさい下着は無し上は素肌の上にそのまま上着を着るのよいいわね</p><p>わたしたちの言う通りにしなさい</p><p>うー判りましたニャン</p><p>


　イズミは屈服する</p><p>そんな顔しないのほら、首輪をハメてあげるわ</p><p>こうするのよ真樹</p><p>


　茉莉花が首輪の留め金を外して真樹と一緒に、まだ裸のままのイズミの細い首に巻く</p><p>うーニャオン</p><p>締めすぎちゃダメよ、真樹少し隙間があって、だらんとしている方が首輪は可愛いのよ</p><p>なるほどそうね可愛いわイズミ</p><p>ニャーん</p><p>


　イズミの首に黒い革の首輪が付けられた

　イズミたちの様子を見ながら、まり子がオレに声を掛ける</p><p>真樹ちゃんの妹の美樹ちゃんのことなんだけれど</p><p>


　14歳のヴァイオリン少女松下美樹</p><p>どうするのあの子のことは</p><p>今のままだと公が無理矢理、レイプしちゃうしかなくなるんじゃない</p><p>


　まり子の言葉に、真樹がハッとして振り向く</p><p>あんなに頭が固そうって言うか、公に対して反抗的な感じだし</p><p>反抗的というよりオレたちのやり方に対して、嫌悪を感じているんだと思う</p><p>


　無理もない

　14歳の普通の少女の眼の前で複数の女の子たちと連続セックスだの女の子をペットにするだの通常の社会では、絶対に許されないことをオレたちは次々にやらかしているんだから</p><p>ああいう性格の女の子って、無理にでも屈服させられない限り、自分の考えを曲げないと思うわよ</p><p>


　無理矢理に屈服させる

　つまりレイプ</p><p>このままだと、そうなるかもしれないけれど</p><p>


　オレの言葉を、真樹がジッと聞いている</p><p>でも、今夜はとりあえず保留にしておくよ今夜は、これ以上、状況を先に進めるべきじゃない</p><p>


　オレは自分がかなり疲労していることを理解している

　今、何か大きなを判断したり新しい行動に移るべきではない</p><p>保留にするのはいいけれど兄さん</p><p>


　ずっと黙ったままだったルナが口を開く</p><p>進められることは進めておいた方が良いと思うよ</p><p>


　進められること</p><p>兄さんは、ボクたちの力をもっと活用するべきだよ</p><p>


　12歳の巫女少女は、真面目な顔をして言った

　巫女の力を活用する

　まさか美樹さんの心を操作して、オレたちに従順な子に変える</p><p>まさかそういう話じゃないよ、兄さん</p><p>


　ルナは、オレの心を読んで答えた

　心を読む</p><p>はぁそういうことだよ</p><p>


　ルナは、呆れ顔で溜息を吐く</p><p>ボクはもう知っているんだよ松下美樹さんの付き合っている人のことを</p><p>


　松下美樹には同じ中学に交際中の男が居た

　そして、そいつが美樹さんにエッチな画像を要求して

　美樹さんは自撮りした下着姿の画像を、そいつに送信してしまった!!!

　だから、オレたちは

　その画像を破棄させないといけない</p><p>その問題を解決するのは、明日にならないとできないだろうけれど相手の男の子の情報を集めておくのは、今夜の内にだってできるでしょ!</p><p>


　巫女の力を持つルナは美樹さんが交際相手の話をしていた時に

　美樹さんの心の中読めてしまっていたはずだから

　美樹さんがオレたちに話さなかった情報つまり</p><p>相手の名前とか、クラスとか、部活とかボクには判っているよ</p><p>それだけでも判っていたら情報集めはできるわね</p><p>というよりミナホお姉さんは、もう情報集めをやりたいんだよボクが、詳しい情報を知っていることも判っているんだよでも</p><p>


　ルナにはミナホ姉さんの心も読めている</p><p>でも巫女の力の管理は、兄さんの仕事だから直接ボクに情報を教えてとは言わないんだよ</p><p>


　巫女の力は巫女の4人の少女たちが、オレに全てを任せてくれていることで問題を生じずに機能している

　他のことなら、オレに話をする前にどんどん計画を立てて、先に物事を進めてしまうミナホ姉さんでも

　鷹倉神社の巫女に関してだけは、オレを通さなければ力を使うことはできない</p><p>でもどうして、ミナホ姉さんはオレにルナの力を貸してくれって言わないんだろうそしたら、オレはすぐに</p><p>ミナホお姉さんは、それは自分の方から言い出してはいけないことだと思っているんだよ</p><p>


　巫女の力は、恐ろしい力だ

　オレが気軽に、ルナたちの力を使うことをミナホ姉さんに許してしまったら

　世の中が、大変なことになる

　人の心と肉体を自由に操作することができるし

　心の中を読んだり、記憶を書き換えることができる

　簡単に人を廃人にすることができるし

　力を使いすぎて暴走した巫女は周囲の人たちのと自分自身を破滅に追いやることになる

　ルナの母親とコヨミちゃんの母親はそうして、死んだ</p><p>美樹さんの心を読んだことなんて大したことじゃない美樹さんには何の影響も出ないし、ボクだってそんなことでは壊れたりしないでもミナホお姉さんは、だからってお兄さんに内緒で勝手にボクに美樹さんの心の内容を尋ねたりはしない</p><p>あの人はそういうことははてはいけないってちゃんとわきまえている人だもの</p><p>だから兄さんがボクに命じて欲しいミナホお姉さんに美樹さんの交際相手の情報を伝えろって</p><p>


　これもまたオレが負わなければならない責任か

　ミナホ姉さんからではなくオレがオレの責任で指示しなくてはいけないこと</p><p>判ったルナ、ミナホ姉さんにルナが知っている情報を伝えてきてくれ</p><p>オーケイ、兄さん</p><p>


　ちょうど服を着たルナは小走りで、脱衣所から出て行った

　ミナホ姉さんのところへ向かう</p><p>どういうお話なの</p><p>


　真樹が不思議そうにオレを見ている

　真樹とイズミは巫女の力のことを知らない</p><p>それはまたの機会にして説明するとかなり長いのよ結構、時間がかかるから</p><p>


　まり子が間に入ってくれる</p><p>それよりわたくしも、公に話しておきたいことがあるわ</p><p>もう少し余裕を持って今の公は大きな力を持っているし、助けてくれるたくさんの家族がいるのよ</p><p>いいえ、公は判ってないわだから、ずっとイズミちゃんに冷たかったんでしょ</p><p>


　最初に五十嵐イズミに会った時に

　イズミが、あんまりにもオレたちに対して敵対的だったから

　オレもイズミに対して、敵対的な態度でいた</p><p>わたくし公があんまりにも冷たいからわたくしが知らないだけで、イズミちゃんの背後に何かあるんじゃないかと思ってたわ公は香月セキュリティサービスから何か聞いてるとかしているかと</p><p>


　まり子はオレが香月セキュリティサービスからの情報でイズミがオレたちの敵対勢力から送り込まれていた人間かもしれないと思い込んでた</p><p>お屋敷の子たちも、みんなそうよ公がイズミちゃんに冷たいのは、何か理由があるはずだって考えてそれであの子たちもみんな、イズミちゃんに冷たくしてたのよ</p><p>


　オレの影響

　実際は五十嵐イズミが、オレに敵対的だったのは

　憧れの存在である真樹を、イズミなりに守りたいと思ったからであって

　ヘタクソな不良少女のメイクもただただ微笑ましいとしか思えないレベルのものでしかなかった

　なのに、オレが過剰反応したことで

　まり子や、他の子たちまでがイズミを危険視してしまった</p><p>常に状況を楽観視しないのは、ご主人様の良点でございますが物には限度がございます</p><p>ご主人様はもっと余裕をもたれて、どっしり構えられていられるべきだと思います</p><p>


　オレは昨日も石上瑞樹のことで判断を誤った

　落ち着いて観察すれば、美しい名家の令嬢なのに初対面での敵対的な態度だけで、彼女を評価してしまった

　そして今日も</p><p>うん、そうだなオレは、もっと余裕のある男になるべきだ反省するよ</p><p>


　それがこの2日間の感想だった

　オレは全然なっちゃいない</p><p>はい、反省はそこまでみんな着終わった</p><p>


　まり子が優しく微笑む</p><p>じゃ次のステージへ行きましょう!</p><p>


　うん反省することは、反省して

　それでも前に進まないといけない

　今夜はまだ終わっていないのだから</p><p>先週の休日にブックオフに行ったのですが</p><p>小さな子供連れた若いお父さんが居て</p><p>あれ子供の本はどっちなんだろうと探していたので</p><p>あっちですよと教えてあげました</p><p>そしたらありがとうこのお兄さんが教えてくれたよ</p><p>とお父さんは子供に話していたのですが</p><p>お父さんよりもどう考えてもわたしの方が15歳は年上です</p><p>コロナ対策でマスクしていると年齢が判らなくなっているんでしょうね</p><p>1444.飼い主の決意</p><p>


　シャワールームから服を着て元の部屋に戻ると

　ミナホ姉さん、キョーコさんの他に翔姉ちゃんが来ていた</p><p>はいでは、瑠璃子様、まり子様、美智ちゃん、松下美樹さんはわたくしに付いて来て下さい地下駐車場へ降りて、ここへ乗って来たリムジンで帰宅します</p><p>


　香月家のお嬢様と警護役、トリイ電子の社長令嬢それに松下美樹さんは、香月セキュリティサービス現場責任者の翔姉ちゃんに引率されて帰宅する</p><p>黒森公様は残りの方を連れて、ホテルの正面玄関へおいで下さい今、木下に車を取りに行かせましたからそちらに乗車なさって下さい</p><p>


　そう言えば確かに木下さんの姿が見えない

　オレは真樹と茉莉花とイズミの飼い主とペットトリオとルナと黒瀬安寿を連れて行けばいいのか</p><p>このホテルの中の警護体制は万全ですけれど黒瀬さん、一応、警戒はよろしく</p><p>


　黒瀬安寿は見習いの立場だけど、オレの専任警護人になることになっている</p><p>わ、わたしこの格好で、ホテルの中を歩くんですニャン</p><p>


　イズミが騒ぎ出す

　今のイズミは下着を付けていないし、上半身は素肌の上に直接革ジャンを着ている

　首には黒革の首輪をハメられているし</p><p>それだけじゃないわよはい、これ</p><p>


　奥でルナと二人だけで話していたミナホ姉さんが、何かをオレたちに差し出した</p><p>ペットを散歩させる時にはリードが必要でしょ</p><p>


　リード首輪に付ける引き紐</p><p>ルナさん茉莉花に渡して</p><p>


　ルナがリードを受け取り小走りで茉莉花に届ける</p><p>今夜のうちに、きっちりシツケておかないとダメよ</p><p>


　ミナホ姉さんは、茉莉花に言う</p><p>イズミさんは体で覚えさせないと判らないタイプの子だと思うから</p><p>は、はい御名穂さんイズミ、しゃがんで</p><p>ニャン</p><p>


　イズミはミナホ姉さんの冷たい雰囲気が怖いのだろう、すぐに茉莉花に言われたとおりに座った</p><p>真樹、一緒に付けましよう</p><p>


　イズミの飼い主二人はイズミの首輪にリードを付ける</p><p>紐は二人で持ちましょう</p><p>


　リードの先は、茉莉花と真樹が手を重ねるようにして握った</p><p>あなたもこれ、忘れないでね</p><p>


　ミナホ姉さんは、オレにも2つの首輪を差し出す

　さっきオレが、ミナホ姉さんに欲しいと言ったものだ</p><p>うんありがとうミナホ姉さん</p><p>きちんと使うのよ</p><p>


　オレは、ミナホ姉さんの前まで行って2つの人間用の首輪を受け取った</p><p>では、瑠璃子様参りましょう</p><p>


　翔姉ちゃんが、明るい顔で言う

　お嬢様グループの方が、先に出発するようだ</p><p>では、お兄様お先に失礼いたします</p><p>公また後でね</p><p>こちらの警護は、お任せください</p><p>


　瑠璃子、まり子、美智</p><p>行くわよ松下美樹さん</p><p>


　まり子が、美樹さんに声を掛けるが美樹さんは、姉と離れることに躊躇しているようだ</p><p>あらわたくしたちと一緒が嫌なら、公と帰る</p><p>


　姉の真樹や五十嵐イズミといきなりセックスしたオレと一緒の車で帰るよりはお嬢様たちとの帰宅を、美樹さんは選択する</p><p>美樹また後でね</p><p>お姉ちゃんはもうっ!</p><p>


　美樹さんは姉やオレをギッと睨んでから、瑠璃子たちの方へ向かった</p><p>では先発隊出発します</p><p>


　翔姉ちゃんを先頭に瑠璃子たちが部屋から出ていく

　先発隊の退出を確認して</p><p>公、ありがとうルナさんから情報をもらったわ早速、調査してみるわ</p><p>


　ルナが巫女の力で読み取った松下美樹さんの交際相手の情報</p><p>美樹さんには気づかれてない</p><p>大丈夫よ大切なところは、言葉じゃなくてルナさんにメモしてもらったわ</p><p>


　ミナホ姉さんはルナが書いたメモをオレに見せる</p><p>あたしも字が判明している方が調べやすいし</p><p>


　ああ名前とか耳で聞くよりも、字で書いてもらった方が明確に判る

　聞き間違いのトラブルも回避できるし</p><p>名前と学年とクラブ活動それだけでも、かなりのことが調べられると思うわ</p><p>助かるけれど無理はしないでよ</p><p>


　オレは、ミナホ姉さんの体調を心配する

　ミナホ姉さんは、娼婦候補生たちの教育の他に幾つもの仕事を同時進行させている</p><p>この件は、あたしはやらないわ寧にやらせるから</p><p>


　ヤッちゃんに</p><p>ネットを使ったこういう調査は、あの子は得意だし好きでしょ、こういうの</p><p>


　そう言えば白坂創介への復讐の時には

　ヤッちゃんは、ネットを使った情報操作を担当していた</p><p>あたしから寧に指示しておくわ</p><p>判ったお願いするよ、姉さん</p><p>


　ヤッちゃんも明日は、学園祭の代休だから、時間的な余裕はある

　ミナホ姉さんの判断なんだから、任せてしまって問題ないだろう</p><p>それでは君たちもそろそろ出発だよ気を付けてペットに建物の中でお漏らしさせないようにねうっしっし</p><p>


　ニコニコしてオレたちを眺めていたキョーコさんがオレに言った</p><p>エレベーターの位置と１階の正面玄関の方向、判ってるね</p><p>もちろん、判ってますよ</p><p>


　オレはこのホテルには、もう何度も来ている

　何でキョーコさんは、そんなことを聞くんだろう</p><p>あんたじゃないよあたしは安寿ちゃんに聞いているんだ</p><p>


　キョーコさんは新人警護人を試している</p><p>ここへ来るまでのルートは、全て記憶しています建物の中の構造もエレベーター内の案内図を見ておきましたので多分</p><p>


　黒瀬安寿は警護人としての基礎は、ちゃんとできている子だ

　こういうところに抜かりは無い</p><p>よしよし気を抜かないように</p><p>


　黒瀬安寿は、ペコリとキョーコさんに頭を下げる</p><p>それじゃあ、そっちのドアから出発してまたねーばいばーい</p><p>


　オレたちは部屋にミナホ姉さんとキョーコさんを残して、出発する

　ホテルの廊下は誰もいなかった

　ミナホ姉さんのことだから瑠璃子が来訪したこのフロアには、他の客やホテルのスタッフは一切入れないようにしておいてくれたはずだ</p><p>あのホントにわたし、こんなのでいいニャン</p><p>


　イズミが外に出た途端に騒ぎ出す

　まあ確かに16歳の美少女が首輪を付けられ、その首輪の紐を同じ16歳の美少女2人に握られているのは、変な光景だ</p><p>問題ないこのまま行くぞ</p><p>でででてすがあの</p><p>


　イズミは何かモジモジしている</p><p>もしかしておトイレに行きたいんですか</p><p>


　黒瀬安寿が、イズミの様子を見でそう推察するが</p><p>そうじゃないです</p><p>垂れてきているんす</p><p>イズミスカートを捲りあげて見せろ</p><p>そそそ、そんなことしたら見えちゃうニャン!!!</p><p>


　今のイズミはノーパンだから、スカートを捲ったら裸の下腹部があらわになる</p><p>オレは見せろと命令しているんだ</p><p>イズミ公くんの言う通りにしなさい</p><p>大丈夫よ周りには誰もいないからさあ</p><p>


　真樹も</p><p>ははいですニャン</p><p>


　イズミがスカートの布を両手で摘まみ上げて、おそるおそる捲り上げる

　白い下腹部無毛の秘部

　そしてさっきオレに犯されたばかりの割れ目

　その割れ目からとろっと垂れた液体が、太ももにまで滴っていた</p><p>こんなことになっちゃっているんですニャン</p><p>


　イズミはうつむいて、そう言う</p><p>ああ、それね気にすることないわ今、わたしもそうなっているもの</p><p>


　茉莉花がペットに言う</p><p>公くんにお腹の中に出してもらうとねしばらくしてると、中から垂れて来るのよ大丈夫よそういうものだから真樹も、そうなってるでしょ</p><p>う、うんわたしも、パンツに垂れてる感じ</p><p>


　恥ずかしそうに、真樹も言う</p><p>セックスした後は、みんなそうなるのよ気にすることはないわ</p><p>いやいやいーやでででででもも、茉莉花お姉さまや真樹お姉さまは、おパンツを穿いていらっしゃいますニャンだけれど、わたしはは、穿いてないですから</p><p>


　割れ目から垂れ落ちたオレの精液はイズミの太ももの内側にどんどん滴り落ちていく</p><p>問題ない気にするなイズミはペットなんだからパンツなしだし、垂れててもオッケーだ</p><p>あの公くんペットのシツケって、そんなに厳しくしないとダメなの</p><p>


　真樹が尋ねる</p><p>これは茉莉花もまだ知らないことだけれどミナホ姉さんは、自分だけのペットを1人飼っているんだ</p><p>


　オレの高校の生徒会長の岩倉さん</p><p>そうなのお屋敷の中に居るの</p><p>いやミナホ姉さんはお屋敷には、ゼッタイにペットを連れてこない</p><p>メチャメチャ危ない人なんだオレも一度、殺されかけてるし今だって、隙を見せたらオレのことを殺しに来るかもしれない</p><p>そんな人を飼っているの</p><p>


　茉莉花と真樹が驚いて尋ねる</p><p>それは、まあどんな人をペットにするのかは、ミナホ姉さんの趣味だからオレたちがとやかく言うことじゃないよそれよりも</p><p>


　オレは改めて、イズミを見る</p><p>イズミというペットがお屋敷で暮らしている他の子に迷惑を掛けないようにお屋敷に戻る前に徹底的にシツケしておけってことなんだと思う</p><p>


　クリトが松下美樹さんのヴァイオリンを勝手に持って行こうとしたようなトラブルをまた起こしてはいけない</p><p>ミナホ姉さんだって、イズミをペットとしてお屋敷に連れ帰ることは、了承してくれたんだよミナホ姉さんのペットみたいな危険人物ではないと、認めてくれているんだ</p><p>


　茉莉花は、オレの話にうなづく</p><p>だからこそ、オレたちはきちんとイズミをシツケした状態で、お屋敷に連れて帰らなきゃいけない</p><p>今日の午後から夕方にかけてイズミは真樹たちと一緒にお屋敷に滞在してたよなだから、お屋敷の子の大半は学園祭に行ってたメンバー以外は、みんなもうイズミと面識があるだけど、あの時のイズミはずっとブスっとしていて態度が悪かったしオレがイズミに厳しく対応している様子を見て、お屋敷に居た他の子たちもイズミには冷たく応対してたよな今、このまま帰るとみんなイズミさんのことを冷たい態度で接するままだと思うよ</p><p>ボクも、そう思います</p><p>


　ルナが横から、そう言う</p><p>みんな真樹お姉さんが新しく家族になったというこしとには歓迎はてくれるだろうけれどイズミさんが茉莉花お姉さんと真樹お姉さんのペットになったなんて急に言われても、戸惑うだけだと思う</p><p>


　岩倉さんはミナホ姉さんのペットだけれど、オレたちの家族ではない

　家族の中の一人がペットを飼うことになったというのは、これが最初のケースだ</p><p>茉莉花もさっき、まり子が自分もペットを飼おうかと言ってたの聞いたよな</p><p>うんそう言ってたわねまり子ちゃん</p><p>このままだときっと他の子たちも、自分のペットを欲しがることになると思うんだ</p><p>


　例えばみすずは、以前からペットを欲しがっている

　以前みすずは、可憐をペットにしたがっていた

　可憐が、まだ12歳なのに名家の令嬢としての矜持を持っている子だと気づいて、諦めてくれたけれど

　イズミという存在を見れば改めて自分だけのペットが欲しくなるだろう</p><p>もちろんオレは、オレの女たちがペットを飼うこと自体には反対はしない欲しいのなら受け入れるよだけど</p><p>お屋敷の中がシツケのなってないお行儀の悪いペットだらけになるのは困る周りに迷惑を掛けないペットだけにして欲しい動物を飼うんじゃないんだから人間をペットにするんだから</p><p>


　ダメなペットはお屋敷での生活そのものを破壊してしまうだろう</p><p>だからさこれからお屋敷に連れていくお屋敷に居るみんなが、最初に受け入れることになるペットはちゃんとしてないとダメなんだペットとしての最低限の礼儀だけは身につけている子じゃないと</p><p>


　今のイズミのままではダメなんだ

　だからミナホ姉さんは何度もきちんとシツケしろと言った</p><p>わたし何がダメですか</p><p>


　イズミはニャンを付けずに、オレに尋ねた</p><p>お前はさペットというのを、茉莉花と真樹とお前自身の3人だけの中での関係だと思ってるだろそうじゃないんだお前たち3人を外から見ている人に対しても、ペットと飼い主の関係を成立させないといけないんだ</p><p>あのもっと判りやすく説明しましょうか</p><p>


　黒瀬安寿が口を開く</p><p>黒森様の説明では多分、伝わらないと思いますので</p><p>


　イズミはちょっとおバカの子なんだよな

　オレの言葉を、大きく口を開けてポカーンと聞いてる</p><p>任せるよ</p><p>


　黒瀬安寿はイズミに優しく</p><p>イズミさんはもう、高畑茉莉花さんと松下真樹さんのペットなんですよねそれは、間違いないですよね</p><p>はいわたしは真樹お姉さまと茉莉花お姉さまのペットです</p><p>


　イズミは即答する</p><p>だったらペットとして、飼い主のお二人が恥ずかしい思いをさせるようなことはしちゃいけないですよね</p><p>あはいそうですね</p><p>


　イズミは何となくしか判ってない</p><p>ペットが他の人に噛みついたり、オシッコ掛けたりしたらペットだけでなく、ペットの飼い主まで、周りの人から叱られるし、恥ずかしい思いをすることになるってことなんですけれど</p><p>わたしは誰かに噛みついたり、オシッコしたりはしません!</p><p>


　こういうところが困る</p><p>じゃあ、逆に周りの人に褒められるペットというのは、どんなだか判りますか良いペットだ飼い主の評判まで良くなりますよね</p><p>


　黒瀬安寿は言う</p><p>それはペットがただ可愛いだけじゃなくて周りの人に迷惑を掛けない、お利口さんだってことです</p><p>


　イズミはようやく、うなづく</p><p>周りに迷惑を掛けないということはいつでも、ちゃんと周りの様子を見て、邪魔にならないように注意しているということですただただそれだけですそういうことがイズミさんには足りないんだと思います</p><p>イズミさんは飼い主の方ばかり見ていて、周りのことに注意が足りてないんですよだから、このままでは飼い主のお二人に、恥ずかしい思いをさせることになりますしこんなことが続くようでは、御名穂さんを怒らせてイズミさんは処分されてしまうことになると思います</p><p>処分</p><p>


　イズミが驚く</p><p>ペットの処分は、飼い主から引き離されて捨てられることに決まってます</p><p>そ、そんな嫌ですわたしは</p><p>イズミさんが嫌でもイズミさんというペットの存在が、周りの人にとって迷惑でしかなくて飼い主のお二人の評判を下げるだけでしかないのならそういうことになるしかないですよね</p><p>


　黒瀬安寿は低い声で告げる</p><p>逆にイズミさんのペットとしての評判が良ければ、飼い主のお二人の評価も上がりますしイズミさんのペットという地位も安定したものになりますよね</p><p>


　黒瀬安寿の丁寧すぎる説明で、ようやくイズミは自分の問題を理解したようだ</p><p>じゃ、じゃあわたし、どうしたらいいんですか</p><p>


　真顔で、黒瀬安寿に尋ねる</p><p>まずはイズミさんは、勝手にしゃべり過ぎですペットがそんなに自由に好き勝手なことを話すのはおかしいです</p><p>今は飼い主のお二人や黒森様が命じられたことを、文句を言わずに、何でもそのまま実行してみるべきです黒森様はイズミさんを良い方向に導くために、色々と考えて下さっているんですから</p><p>


　すると茉莉花が、イズミに</p><p>いい加減、公くんが良い人だってことに気づきなさい</p><p>ペットのイズミのことまで、こんなに真剣に考えてくれているのよ</p><p>


　真樹もペットに言う</p><p>今のお話を聞いてわたしもよく判ったわわたしと茉莉花が、イズミをきちんとシツケできなかったら他の人に迷惑がかかるだけじゃなくって、公くんの評判まで落とすことになるのね</p><p>うんもう、わたしたちだけの問題じゃないのよ</p><p>イズミのしたことで、わたしたちが笑われるのは仕方ないけれど公くんまで笑われるようなことになってはいけないわ</p><p>そうね、茉莉花</p><p>


　飼い主の二人は心を決める</p><p>まずはわたしたちが、良い飼い主にならないといけないのね</p><p>テロ対策で監視カメラの中のたくさんの人たちの中から</p><p>特定の人物を見つけ出す顔認証システムが開発されてたはずなんですけれど</p><p>コロナでマスクしていると顔の判別ができるんでしょうか</p><p>車のドライブレコーダーなんかもそうなんですけれど</p><p>数年前まで一般的でなかったものが普通にあるようになると</p><p>小説の書き方も変えなきゃいけなくなるんでしょうね</p><p>今は車の中で機密事項を会話させたりしてますけれどドライブレコーダーに音声が残るから車の中では話せないなんてことになりそうで</p><p>1445.みんなで会釈</p><p>・高畑茉莉花／16歳長い髪のピアノ少女エリカの姉大人しい性格だが、実は女の子も好き真樹のパートナーとなった公くん</p><p>・松下真樹／１６歳茉莉花と同じ高校の音楽科のピアノ少女お団子頭にしている切れ長の眼のス美少女体はスレンダー茉莉花のパートナー公くん</p><p>・五十嵐イズミ／１６歳茉莉花と同じ高校の音楽科の声楽科少女小柄な美少女だが、ちょっとおバカな娘茉莉花と真樹のペットになった公くんさんおっぱいは大きい</p><p>・黒瀬安寿／１５歳名家・石神家の警護役だったが、主人公の専任警護人見習いへお下げ髪の美少女</p><p>わわたしは、あんまり公くんさんが良い人だとは思えないです</p><p>


　ホテルの廊下で五十嵐イズミは、自分の飼い主の二人に言う</p><p>わたしや、真樹お姉さまと茉莉花お姉さまや、他の人たちともエッチしちゃってるんですし</p><p>


　うん世間一般的には

　オレみたいに、たくさんの女の子たちとセックスする男は良い人間ではない

　オレ自身自分が極悪人だということを自覚している</p><p>そういう意味では、そうなのかもしれないけれど</p><p>わたしはどんどん公くんの印象が変わっているわよこんなに面倒見の良い男の人なんだって、正直驚いてるし感謝しているわ</p><p>今、わたしたちに、こうやって話し合うための時間を許してくれていることもね</p><p>


　茉莉花が、そう言ってオレを見る</p><p>公くんはとても良い人よ公くんの女にしてもらえたことは、香月家やトリイ電子のお嬢様たちと親しくなれたことよりも、ずっとラッキーなことなのよ</p><p>それで、公くんわたしたち、どうしたら良いどうすれば、イズミが安心してホテルの外に出ることができると思う</p><p>


　茉莉花に尋ねられて、オレは少し考える</p><p>前にさ木下さんと、都心のホテルの中を移動したことがあったんだよ</p><p>ここのホテルよりも、ずっと人がたくさん居るホテルのロビーとかを通り抜けたんだよそれでさ木下さんて、いつもあの長い武器をガチャガチャ鳴らしながら歩いてるだろ</p><p>


　木下さんは爆砕フレイルという長柄武器を愛用している

　長くて硬い棒の先に、鎖の付いた鉄球が付いている見た目からして、アレな武器だ</p><p>とても目立つし、すれ違った人たちがみんな何だろうって顔をするんだけれど木下さんは、いつも通りのニコニコした笑顔でこれは何でもありませんって態度で歩いてるから結局、誰にも声を掛けられずに目的地まで行けたんだ</p><p>ホテルの警備員の人たちにも</p><p>そういう人たちにも、完全スルーだよ</p><p>


　あれはまあ木下さんという人間の特殊スキルかもしれないけれどあの人見た目は女子高生ぐらいの年齢にしか見えないしフレイルで人を昏倒させる壊し屋警護人だとは、パっと見では想像が付かない

　たが、それでも</p><p>だから、オレたちも何も問題はありませんて顔をして通り抜ければ良いんだと思う</p><p>そんなこと無理です</p><p>む無理ですニャン</p><p>


　茉莉花に睨まれたイズミがネコキャラで喋ることを思い出して、慌てて語尾にニャンを付ける

　いや怒られてるポイントは、そこじゃないんだけれど

　イズミはバカな子だから</p><p>あのさ道で人と会った時に、こうやってペコって頭を下げて挨拶するのは、何て言うんだっけ</p><p>会釈のことですか</p><p>


　横から黒瀬安寿が、教えてくれた</p><p>そうだ、会釈だいいかこれから下のロビーへ降りて、誰かがオレたちに注目したらその人に対して会釈する</p><p>


　イズミはぽかんと口を開ける</p><p>オレ一人が会釈するんじゃないオレたち全員で、同時に会釈する言葉は一切発さない会釈だけだ</p><p>


　オレの話を全員が聞いている</p><p>それで、そのまま通り過ぎるそういう作戦で行こう</p><p>わけが判らないですニャン</p><p>


　イズミは、そう言うが</p><p>わたしは、その作戦で上手くいくと思うわ</p><p>


　茉莉花と真樹が、オレに同意してくれる</p><p>ちょっと練習してみようそこのドアの前に人が居ると想定してくれ</p><p>


　オレは廊下の先のドアを指さす</p><p>ドアの前の人がオレたちに気づいた会釈!</p><p>オレがペコリと軽く頭を下げる</p><p>茉莉花、真樹、ルナ、黒瀬安寿も、オレに合わせて会釈する</p><p>


　イズミもオレたちにつられて</p><p>イズミ遅いわよみんなに合わせて</p><p>


　真樹がイズミを叱る</p><p>いいから、今は公くんの言う通りにしなさい</p><p>


　茉莉花も、イズミにそう言った</p><p>もう一度やるぞドアの前の人が、オレたちに気づいた会釈!</p><p>


　ペコリ

　今度は、ほぼ全員が揃って頭を下げられた</p><p>よし、これで行こうロビーを抜ける時は、列を作っていく先頭は安寿、お前だ</p><p>


　黒瀬安寿は、警戒能力に優れている</p><p>会釈も、お前が基点になってやることにする他のみんなは、彼女が会釈するのに合わせて頭を下げるんだ</p><p>


　周りの人たちから見られていることばかりに気を取られたらイズミは多分、何かしらの粗相をやらかす

　だから周りの人ではなく、あらかじめ黒瀬安寿に意識を集中させておく

　真樹や茉莉花たちと同じ行動をするだけだからイズミが一人だけ逸脱することもないだろう</p><p>安寿の後ろにルナその後ろにイズミイズミの後ろに真樹と茉莉花それでオレが後方を警戒しながら続くそういうことにする</p><p>実際に並んでみましょう</p><p>


　真樹の提案で列を作るオレたち

　イズミは黒瀬安寿とルナの二人が会釈する様子を後ろから見ているから、動きを合わせることは可能だろう

　イズミの後ろにイズミの首輪から伸びたリードを握っている真樹と茉莉花が続き

　その後ろに、人間用の首輪2つを小脇に抱えたオレが続くのはどう見てもシュールな画像だろうけれど

　黒瀬杏樹とルナが私服でイズミは、上は素肌に革ジャンで下は音楽科高校の制服のスカート（中はノーパン）真樹と茉莉花は制服オレはジャージの上下

　服装もメチャメチャだ</p><p>よしこのまま安寿を基点に、もう一度練習だ</p><p>了解ですでは、あそこのドアの前に人が居ると仮定して</p><p>


　安寿がペコっと会釈する

　それに合わせてオレたちも会釈

　今度は全員の動きが、ほぼ合った

　イズミはオレのことをまだ信用していないけれど黒瀬安寿に対しては、どんな思いも無いからフラットな意識で、会釈を合わすひとだけに集中できる</p><p>よしこれで行くぞエレベーターに乗ろう</p><p>


　ここのホテルのエレベーターは大きいから、全員が乗れた

　イズミは一人だけ緊張して、唸り声を上げている</p><p>静かにしろイズミ</p><p>


　オレは、イズミのお尻に手を伸ばしてスカートの下の生尻をムニっと揉む</p><p>きゃうっひっどい、セクハラです!</p><p>


　イズミが、オレを睨む</p><p>イズミ公くんは、イズミにどれだけセクハラしてもいいのよ</p><p>いつ、どこでも、どんな場所でも公くんのセックスの相手をするって、イズミは誓ったでしょ</p><p>ううーそうニャンですけれどぉううう</p><p>いいから落ち着けきっと上手くいくから</p><p>


　オレは、背後からイズミの小柄な体を抱きしめた</p><p>うううー、上手くいかなかったらどうしますニャン</p><p>その時は、オレが責任を取ってイズミとセックスしてやるよ</p><p>上手くいったらどなりますニャン</p><p>上手く行った時も、イズミとセックスする</p><p>そんなのわたしがセックスされるだけですニャン!</p><p>


　イズミが抗議するが、オレはイズミのおっぱいを揉んで黙らせる</p><p>そうだ何が起ころうと、イズミがオレとセックスし続ける未来は変わらないんだよだからオレに任せろ</p><p>


　やがてエレベーターが１階に下りる

　エレベーターのドアが開く前に黒瀬安寿がオレたちに小声で言った

　作戦開始だ

　チーン!

　ドアがスーッと開く

　ホテルの１階ロビーには客とホテルの従業員を合わせて、４０人ぐらいの人が居た

　密着した奇妙な列を作ってオレたちはエレベーターから降りる

　早速ホテルのスタッフが、オレたちに気づいた</p><p>ッッ!!!</p><p>


　黒瀬安寿が、鋭敏に反応する

　会釈!

 イズミが少し遅れたがほんのコンマ数秒差だ大きな問題ではない

　そんなことを気にしているヒマもなく

　安寿が、次の人の視線を察知する

　その人に向かって会釈!

　今度は全員の会釈が完璧に合った

　そのまま黒瀬安寿を先頭に、オレたちの行列はホテルのロビーを通り抜けて

　正面出口へと向かう

　何度も何度も繰り返す

　その間オレたちに何なのあなたたちはとかどうして、その女の子に首輪をしているのとか問いただしてくる人は誰もいなかった

　会釈を繰り返して正面玄関の自動ドアの前へ

　自動ドアが開いてホテルの外へ出る

　すっかり夜になっていた涼しい夜風が頬に気持ちいい

　オレの背後で、自動ドアが閉まった途端

　イズミが大きく溜め息をつき後ろの真樹に振り向こうとする

　きっと上手くいったね!とか言いたくなったんだろう</p><p>イズミまだよ気を抜かない!</p><p>


　真樹が小声でイズミを制する

　ホテルの前にはホテルの前でそれなりに通行人が居る</p><p>木下さんはあそこにいらっしゃいます</p><p>


　黒瀬安寿が、木下さんの車を発見した

　１０メートルほど離れた車道に

　黒色の７人乗りのミニバンだ

　木下さんは運転席から降りて、オレたちを待っている</p><p>会釈はもういいだが、列は崩すなこのまま早足にならないようにして、車に向かうぞ</p><p>


　先頭の黒瀬安寿が、歩くスピードを抑制しているから

　オレたちは慌てた様子を見せずに、通常のスピードで木下さんの車に向かう

　オレたちのことを不思議そうに見ている人もいるが１０メートルだけの移動だから、無視して進む</p><p>安寿ちゃんは助手席で警戒他の皆様は、後ろのシートにどうぞっ!</p><p>


　木下さんは、相変わらずのニコニコ笑顔でオレたちを迎えてくれた

　オレはミニバンの後ろのドアを開く

　ミニバンの後部シートは全て倒されフラットな床になっていた</p><p>みなさんでゴロ寝してて下さいお疲れですよね</p><p>


　でも、シートを直している余裕がないからそのまま、ふんわりとしたフラットシートに横になる</p><p>公くんが真ん中で、イズミは公くんの隣わたしと茉莉花が二人を包むように横になるわルナさんは</p><p>


　茉莉花の提案にルナは</p><p>ボクは、兄さんの上に寝ます</p><p>


　１２歳のルナはそんなに重くないから、問題ない</p><p>ドア閉めまーす</p><p>


　木下さんが、外からドアを閉めてくれた

　ミニバンの後部の窓は、全てスモークが貼ってあるから外からは車内の様子が覗けない</p><p>イズミ開けるぞ</p><p>


　オレは、すぐ横に寝転んでいるイズミの革ジャンのジッパーを下す</p><p>ちょっと何をこするニャン</p><p>


　驚くイズミだが、全員が密着してミニバンの中で横になっているから逃げられない</p><p>上手くいったんだから、少しはセクハラさせろ</p><p>


　オレはいずみの可愛いおっぱいを露出させると乳首に吸い付いた</p><p>きゃうんも、もしかしてここでセックスするニャン</p><p>カーセックスは、そのうち教えてやる今はこの状態じゃ、セックスは無理だろ</p><p>


　オレとイズミと真樹と茉莉花とルナミニバンの後部座席で、５人が密着しているんだから</p><p>走り出したら、舐めるのもダメですよ危ないですから</p><p>


　運転席から木下さんが笑って言った

　がくんと揺れた時に、歯が当たったら乳首や肌に傷をつけてしまう

　だから乳首が舐められるのは、今だけだ</p><p>はい、エンジン始動します</p><p>


　寝転んでいるからエンジンの振動を全身で感じる

　オレはイズミの乳首から口を離してイズミの小柄な体を抱きしめたまま、豊かな胸に顔を埋める</p><p>発車しまーす</p><p>


　木下さんの声の後車が走り出したのが、判った</p><p>ルナ、ありがとう</p><p>


　オレはオレの体の上にしがみついているルナを見て小声で言った

　会釈作戦が上手くいったのは実際はルナのおかげだ

　いやあのホテルは、ミナホ姉さんのもので地下は、昔からミナホ姉さんの娼館の別館になっている

　ホテルのコンシェルジュだって、お屋敷の娼婦だった人だし

　ミナホ姉さんから上の階から様子が変な子供たちが降りて来るけれど、気にするなという指示が出ていれば、玄関ロビーのスタッフは無視してくれる

　無視することになっていても気にはなるだろうから、チラっと見たところで黒瀬安寿を基点に会釈した

　会釈なんてされてしまったらスタッフは、無視しなくてはいけない相手だということをキッチリ思い出してくれる

　そしてホテルの一般客の方は

　ルナが巫女の力で、強制的に無視させた

　ルナのことだから、オレたちを見たという記憶も削っているはずだ</p><p>これでいいんだよ、兄さん</p><p>兄さんが心の中で指示してくれたらボクたちは、その通りにするから</p><p>


　結局のところ今は、イズミをシツケすることが大事だ

　イズミは、あのホテルがミナホ姉さんの支配下にあることもルナの巫女の力のことも

　オレもイズミには、詳細全てを話すつもりはない

　オレの女とペットは違う

　対応に差は付けないといけないし完全に信用してはいけない</p><p>あのもう喋っても良いニャン</p><p>


　ほら今、怖い思いをさせて、体に教え込んだから

　イズミは、勝手にペラペラ話し出してはいけないということを学んだ</p><p>今はダメよ公くん、眠そうでしょ</p><p>眠っていいわよ公くん、お疲れだものね</p><p>イズミは、公くんの抱き枕なのね</p><p>


　真樹の笑い声が聞こえる</p><p>じゃあボクは兄さんのお布団ですね</p><p>


　ルナの明るい声も

　確かにちょっとくたびれている

　昨日と今日の学園祭と

　他にも色々あったし

　ホテルでは連続セックスも</p><p>ああだから、ミナホさんは車を２台に分けたのね瑠璃子ちゃんたやまり子ちやんと同じリムジンでは、公くんが横になれないから</p><p>


　リムジンはお屋敷の入り口で、公安警察に注目されるから

　香月家本家の令嬢の乗る車の中でオレが無様に眠りこけている様子を見られるわけにはいかない</p><p>眠ってしまって大丈夫ですよこの車は、リムジンを警護する車列の中に合流させますから</p><p>


　他の警護車両と一緒に、お屋敷の中へ入るのか</p><p>まもなく警護の車列に追いつきます</p><p>


　それなら問題ないな

　イズミの柔らかいおっぱいの感触を頬で感じているうちに

　身体を密着させている女の子たちの甘い匂いを嗅いでいるうちに</p><p>お休みなさい、公くん</p><p>


　茉莉花の声が遠くに聞こえた</p><p>短めで済みません区切りが良かったので、今日はここまで</p><p>次話はお屋敷に戻ります</p><p>久しぶりに色んな女の子たちが登場します多分</p><p>数年ぶりの子もいるのかしら</p><p>少女暗殺者たちとか設定を再確認しないと</p><p>1446.そして帰って来た</p><p>兄さん、起きて下さい</p><p>


　ルナの声で目を覚ます

　女の子の肌の匂いと暖かくて、柔らかな感触

　眼を開くと、白いおっぱいと桜色の乳首があった</p><p>おはようございますニャン</p><p>


　おっぱいの上には、ちょっとご機嫌斜めのイズミの顔

　オレは、イズミのおっぱいに顔を埋めて眠ってしまっていたらしい

　車のエンジンの振動は感じるが車は停車しているようだ</p><p>安寿、現状を知らせろ</p><p>


　オレは、助手席に座っている黒瀬安寿に声を掛ける</p><p>今お屋敷の正門前に到着したところです門が開くのを待っています</p><p>


　お屋敷の正門は、大きくて頑丈な金属製の扉だ

　今日は、普段は使わないリムジンで出かけたからお屋敷の中で監視している人が、オレたちを確認しないと門が開かれない</p><p>今、門が開きました黒森様たちは、そのまま、頭をお上げにならない方が良いと思います</p><p>


　安寿が言う

　お屋敷の正門前には公安警察の監視部隊と香月セキュリティサービスの私服職員が常に睨み合っている

　キョーコさんは、今は日本にいないと見せ掛けているから監視体制は少し緩んでいるだろうけれど

　お屋敷に入る車のことは、一応チェックしているはずだ

　ここでおかしな動きを見せて公安警察が疑心暗鬼になっても困る

　オレはお屋敷の中に入るまで、このまま横になっていることにした</p><p>何ですニャン</p><p>


　イズミがオレを見る</p><p>お前の体温かくて気持ちいいな</p><p>


　寝ている間にイズミがオレを抱きしめている態勢になっていた</p><p>そ、そうですかニャン</p><p>


　イズミは、どう反応して良いのか判らないようだった</p><p>そういう時は、ありがとうございますって答えるのよ公くんはイズミのことを褒めてくれたんだから</p><p>


　オレの隣に寝転んでいる茉莉花がイズミに言う</p><p>あ、ありがとうございますニャン</p><p>


　オレの腹の上にはルナがしがみついて乗っかっているけれど

　この12歳の巫女少女の体も温かい</p><p>はい、車動きまーす</p><p>


　運転席から木下さんがオレたちに言う

　車は正門を抜けて、お屋敷の敷地内へ

　急な坂道を登っていくのが判る</p><p>後ろで正門が閉まりましたー</p><p>はいはいはーいご到着ぅぅ!</p><p>


　お屋敷の正面玄関前に車は停まる</p><p>はーい、降りて下さーい</p><p>


　木下さんが運転席から降りてオレたちが乗って来たミニバンの後部ドアを開けてくれた

　ちょっと待ってて兄さん

　ルナがオレの体の上から、移動する

　ドア側に居た真樹から順番に乗ってた車と、瑠璃子たちを乗せたリムジンだけだった

　他にも香月セキュリティサービスの警護車両が車列を作ってたはずだけれど他の車は、正門の中には入って来なかったんだろう

　リムジンから瑠璃子、まり子、美智、松下美樹さんが降りて来る

　運転席に居た翔姉ちゃんは、先に降りていた</p><p>とりあえず何とか帰って来たな</p><p>


　オレはイズミを見る

　イズミはオレがさらけ出した裸の胸を隠そうと、革ジャンのジッパーを上げようとしていた</p><p>待て待てそれはダメだ、イズミ</p><p>


　オレはイズミを制する</p><p>へ何でですニャン</p><p>


　イズミは、手で胸を隠したままオレに尋ねる</p><p>これからお屋敷にいる家族のみんなに、真樹が正式にオレたちの家族になったことと、イズミが茉莉花と真樹のペットになったことを報告しないといけない</p><p>


　オレがそう話している間にリムジン組少女たちも、オレたちの方にやって来る</p><p>そして、その時には家族の真樹とペットのイズミには、はっきりと見た目で判るぐらいの差がないといけない</p><p>


　イズミはペットなんだ

　家族と同じ自由を与えてはいけない

　イズミが思い違いをして増長したりしたら他の家族に迷惑が掛かる</p><p>見た目で判る違いって、何ですニャン</p><p>


　イズミは、キョトンとしている</p><p>だから、脱げ全裸に首輪だけだいや靴と靴下だけは許してやる</p><p>


　裸足だと足の裏が汚くなるし</p><p>裸ってええー</p><p>


　驚くイズミ</p><p>おかしくないペットが服を着ている方が変だ</p><p>そんなの酷いです</p><p>


　オレの話を聞いていた松下美樹さんが抗議する</p><p>酷くていいんだよセクハラでいいんだそこまでやらないと、イズミはお屋敷の他の子たちに認めてもらえないからな</p><p>


　オレはきっぱりと言う</p><p>夕方にお屋敷に居た時の、悪い印象が残っているんだからイズミは、全裸土下座ぐらいしないと受け入れてもらえないぞ</p><p>


　イズミは夕方に、数時間だけここに居た時に、アニエスたちに冷遇されたことを覚えている

　またイズミ自身もずっとブスッとしていて悪い態度だっだ</p><p>イズミ公くんの言う通りにしなさいさっきのホテルだって、公くんの言う通りにしたら、何の問題もなく外に出られたでしょ</p><p>茉莉花の言う通りよイズミ、公くんに従いなさい</p><p>


　茉莉花と真樹がオレを支援してくれた

　こういう状況を作るためにも、会釈作戦は必要だった

　みんなで一緒に一つのミッションを成し遂げたという仲間意識も生まれている</p><p>大丈夫よお屋敷の中に居るのは、公くん以外はみんな女の子ばかりだもの</p><p>わたしは公くんさんに見られるのも恥ずかしいですニャン</p><p>


　イズミは胸を手で押さえたまま、オレを見る</p><p>もう諦めなさいわたしたちみんな、一生、公くんのお相手をするのよ</p><p>とにかく脱いで飼い主として、わたしと真樹も命令するわ</p><p>うううううー</p><p>公の言う通りにした方が良いわよお屋敷の中には優しい人ばかりじゃないから怖くて、厳しいお姉さまたちも居るのよ</p><p>


　まり子がオレの後ろから、笑って言う</p><p>はぁぁ判りましたニャン</p><p>


　イズミはついに服を脱ぎ始める

　もっとも素肌の上に着ていた革ジャンと、制服のスカートだけ身に着けていなかったから

　あっという間に、首輪と靴だけの全裸になった</p><p>もう煮るなり焼くなり好きにしてくださいニャン</p><p>


　ヤケクソになった感じでイズミは言う</p><p>そういう軽口も思ったらすぎに言うのは止めろ先に、そういうことを言ってもいい場所なのか空気を読むことを覚えろ</p><p>


　オレは厳しく言う</p><p>そうしないと怖いお姉さまたちにお仕置きされるわよ</p><p>


　まり子はクククと笑った</p><p>茉莉花と真樹は、首輪のリードを持ってよし、行くぞ</p><p>


　全裸のイズミを飼い主が引き紐で散歩させる態勢になってオレたちは、ようやく玄関へ向かった</p><p>お帰りなさいませ、殿</p><p>


　玄関にはオレの黒森公としての正妻である、みすずと

　名家・栗宮家の武闘派お嬢様の素子

　それに香月家と並ぶ三大名家の一つ、狩野家の令嬢の桜子が待っていた

　いつもならアニエスがお出迎えしてくれるんだけれど

　警護役が付いていないのは素子が警護役並みに強いのと</p><p>オレたちの方に、美智と翔姉ちゃんと木下さんに黒瀬安寿と、４人も警護役が居るからだろう</p><p>


　そう言えば、この３人は真樹たちとは初対面のはずだ</p><p>お屋敷の中にいる者は全員、２階のホールに集まっていただいております</p><p>


　このお屋敷が政財界の大物たちの社交クラブだった頃のダンスパーティなんかをやっていた広い部屋だ

　確かピアノもある</p><p>ありがとうみすず、メグ、桜子、新しくオレたちの家族になった松下真樹だ茉莉花のパートナーでもある</p><p>


　オレはまずは３人に真樹を紹介する</p><p>香月みすずですそちらにいます、瑠璃子の従妹です</p><p>栗宮素子です</p><p>


　３人は、スっと真樹に一礼する

　みすずと素子と桜子圧倒的なお嬢様のオーラが、場を支配する

　みすずと素子はオレたちより一つ年上の17歳で、桜子は16歳

　真樹もイズミは、場の雰囲気に負けてすっかり緊張している</p><p>松下真樹です公くんに、受け入れてもらえることになりましたよろしくお願い致します</p><p>


　真樹もお父さんは小さな貿易会社の社長だったし、子供の頃からピアノの演奏会に出ていたから、プレッシャーには強いのだろう

　凛とした態度で、何とか挨拶を返した</p><p>それからこれは、茉莉花と真樹がペットにした五十嵐イズミだ</p><p>


　オレは何でこの場に自分は全裸なんだろうと困惑しているイズミを３人に紹介する

　みすずはイズミを、チラっと一瞥だけして</p><p>茉莉花さん、真樹さんお二人で、きちんと面倒を見て下さいね他の人たちに迷惑を掛けないようにお願いいたします</p><p>ペットには、挨拶なんかしない</p><p>みすずは徹底している</p><p>もちろんですご迷惑になるようなことがないように気を付けます</p><p>わたしもお約束します</p><p>


　茉莉花と真樹が真顔でみすずに言う</p><p>イズミ皆さんにご挨拶なさい</p><p>


　茉莉花に命じられて</p><p>い、五十嵐イズミですニャンよろしくお願いしますですニャン!</p><p>


　全裸のイズミは、慌ててみすずたちに頭を下げる

　みすずたちは、名家のお嬢様モードが最大の状態だから完全にイズミのメンタルを圧し潰していた

　そうお嬢様なら、すでに瑠璃子とまり子に出会っているけれど

　瑠璃子は、まだ中学生だし真樹たちやイズミに対して、ここまでキツイお嬢様オーラを出してはいなかった

　それは瑠璃子が松下姉妹と親しくなりたいと思っていたからだろうし

　また、松下老人に対して香月家のお嬢様としての威厳を示す必要はあったけれど、あんまり威厳を出し過ぎるとかえって反発される可能性があったからだろう

　だから、松下姉妹やイズミたちの前でも瑠璃子は、かなりお嬢様モードを制限して使っていた

　一方、まり子はお嬢様だけど、誰にも明るく親しげに接する子だからお嬢様のオーラはあっても、それで人を圧迫したりはしない

　真樹もイズミは、今ここで本物の名家令嬢の重さと怖さを知ることになる</p><p>旦那様がお許しになられたのですから、あたしたちもこの娘を受け入れますしかしペットとしての領分を弁えて下さいねお行儀の悪いペットは困ります</p><p>


　イズミを無視してみすずは、真樹と茉莉花にだけ話した

　オレはちらりと松下美樹さんを見る

　美樹さんもみすずや桜子の雰囲気に呑まれていた

　さっきは瑠璃子の前でも平然とオレに文句を言ったりしていたけれど

　この3人のお嬢様たちの前ではあんなことはできないはずだ</p><p>それでは皆さん参りましょう</p><p>


　桜子が、オレたちに言う

　オレたちは２階のホールを目指す

　廊下を歩く間も、階段を上る間も

　会話は、全くなかった

　オレたちは無言で桜子を先頭に、ずらずらと歩いていく

　すぐにホールの大きなドアの前に着いた

　桜子がドアを開くと中に居るたくさんの少女たちの発する強いオーラを感じた

　桜子にが先にホールの中に入る</p><p>皆さん、お待たせ致しました旦那様のお戻りです</p><p>


　みすずと素子が桜子に続いて室内に入り中に居る子たちに、そう告げた</p><p>!!!!!</p><p>


　たくさんの視線が入って来ようとするオレたちに注目するのが判る

　イズミが震えあがって、部屋の中に入るのを躊躇しているが</p><p>前に進みなさいイズミ</p><p>わたしたちと公くんが居るから</p><p>


　イズミの首輪から伸びたリードを握りしめている真樹と茉莉花がイズミを押す</p><p>はいですニャン</p><p>


　オレと真樹、茉莉花、イズミの4人は、まとまって同時に室内へ入った

　オレたちの後ろから、黒瀬安寿、ルナ、木下さん瑠璃子、まり子、美智、松下美樹さん最後に翔姉ちゃんが入って、部屋のドアを閉めた

　うわぁ、みんな揃ってるなあ

　まず犯罪組織黒い森のオリジナルメンバー

　奈島寧ことヤッちゃんと克子姉と渚

　真緒ちゃんは、もう寝てしまったんだろういなかった

　マルゴさんもいない

　それからメグとイーディそしてマナ愛もいる

　香月家の3人めの令嬢の美子さんに鞍馬家のありすその後ろにミタマとキヌカの安城姉妹それから、茉莉花の妹のエリカ警護役のハイジとくるみお裁縫係になったシエさん13歳のエリとリエの双子</p><p>水島家の令嬢の可憐とアニエスとコヨミちゃんと12歳グループが仲良く座っている</p><p>


　コヨミちゃんの後ろに、鷹倉神社の巫女の月子とヨミが居る

　そして13人の少女暗殺者たち・ドリィ・ルゥにアナ・ルゥの姉妹ペニー・スゥ・エレクチオーネとヴァギィナ・クワトロオソソ・オボコとフェラ・千代とアンネ・ロゼ・アゲマンダーイン・ランとイン・リンの中国系の双子アクメ・イク・エクスタシーとクンニ・マンジール・カウパーとオルガ・ズム・ダイクンそして問題児のクリト・リリス　

　彼女たちを監視するように元はミス・コーデリアの配下だったアーニャが居て香月セキュリティサービス・トップエリートのレイちゃんも居る

　そして最後に部屋の一番後ろに、どっしりと雪乃が座っていた</p><p>瑠璃子様たちは、こちらへどうぞ</p><p>


　レイちゃんに促されて瑠璃子、まり子、美智も空いている席に座る

　松下真樹さんは、瑠璃子たちに付いていくべきなのか困惑していたが</p><p>あなたは、そっちのままよ</p><p>


　翔姉ちゃんに言われて、オレたちに並ぶ</p><p>木下さん、あなたはわたくしとこっちに来て</p><p>


　翔姉ちゃん自身も、木下さんを連れてレイちゃんの方へ移動する</p><p>あたしたちも、あちらへ参ります</p><p>


　みすずが、そういうと素子と桜子を連れて、空いている座席に着いた</p><p>兄さんこれ忘れないで</p><p>


　ルナがオレにホテルでミナホ姉さんがくれた2つの首輪を手渡してくれた</p><p>じゃあ、ボクも向こうに行くから</p><p>


　ルナはアニエスや可憐の方へ行って椅子に座る

　お屋敷の女たちとオレ、茉莉花、真樹、イズミ、松下美樹さん、黒瀬安寿の6人が対峙することとなった

　オレは改めてオレの女たちを見る

　たくさんの女たち

　小学6年生から大人まで

　みんな信じられないぐらいの美女と美少女だ

　年齢も背の高さも体系も生まれた国すら違うそれぞれ個性的な女たちだが

　美しいという1点だけは共通している

　そんな女たちがオレたちに注目している

　特に全裸のイズミをしげしげと見つめていた

　イズミは手で、胸と股間を視線から隠しているが</p><p>イズミ隠すな</p><p>みんな、お前がどの程度の女なのか値踏みしているんだから自分の価値を下げるようなことはするな</p><p>一部不在者もいますが全員集合です</p><p>しかし、こういう風に並ばれたら吉田くん怖いだろうなあ</p><p>1447.ペットを飼うには</p><p>今日から、真樹がオレたちの家族の一員になった</p><p>


　オレの女たちが集合したお屋敷のホールで

　オレはみんなの前に立ってまず、真樹を改めて紹介した

　真樹と妹の松下美樹さんとイズミは昼間は、オレたちの高校の学園祭に来ているし

　夕方には、お屋敷でアニエスたちに歓待されている

　それでも家族の中では、今が初対面という子は多い

　もっともオレと学生食堂で話していた時の様子は、監視カメラの映像でパン工房の中でも見ることはできただろうし

　お屋敷でアニエスたちと話している様子も、別室から覗くことはできたはずだ

　オレが、どういう目的で松下姉妹たちのために、駅前ホテルに行ったのかも伝わっているだろうし

　顔と名前と素性はほとんどの女たちは、すでに知っているはずだ</p><p>松下真樹と申します皆さん、よろしくお願いいたします</p><p>


　真樹は圧倒的な数の美少女と美女を前にして、緊張している</p><p>真樹はオレの女になってくれたけれど、茉莉花の恋人でもあるんだ</p><p>そうなんです公くんとミナホさんに許してもらってそういうことになりました</p><p>真樹が握りしめているイズミの首輪から伸びるリード紐のその真樹の手の上に、自分の手を重ねて、強く握りしめていた</p><p>


　二人で、この事態を乗り切ろうと</p><p>パパは、セックスしましたの</p><p>


　アニエスにとっては、それが家族かどうかを定める大事なポイントだ

　その意識をこの機会に修正しなくてはいけない</p><p>ああ、した真樹とは、もうセックスした</p><p>真樹のお腹の中に公くんの精液をいっぱい注いでもらいました</p><p>


　茉莉花がオレの言葉に付け足すら</p><p>あのもう一人のお姉さんとはセックスしましたの</p><p>


　アニエスは松下美樹さんを見る

　アニエスは、夕方の時に松下姉妹を家族に迎えたいと、精一杯やってくれた

　それは茉莉花が、松下姉妹を家族にしたいと考えていることを知りアニエス自身も、今、学校に家族にしたい子がいるから

　同じ思いを抱えているから茉莉花の助けになりたいと思ってくれたんだ

　だから松下姉妹の妹の美樹さんのことも気になっているんだろう</p><p>美樹さんの方はまだだまだセックスしてない</p><p>まだなんですの</p><p>今日は色々と大変だったからでも、明日には確実にセックスするよそれはもう決めているんだ</p><p>


　全員の前でオレにそう宣言されて美樹さんは、複雑な表情をしている

　それでもこの場で、オレの言葉を否定するようなまだ判らないとか自分としては本意でないとかそういうことは言わない

　美樹さんは、場の空気がそれを許さないことを肌で感じている

　逆にオレたちの家族について知ろうと、部屋中の人たちを観察している

　夕方にお屋敷に来た時や、ホテルでの瑠璃子やまり子たちと対話していた時とは雰囲気や印象が違うことに戸惑っている

　オレたちの家族のメンバーはお嬢様たちばかりではない

　メグみたいな庶民の娘もいれば、エリとリエみたいな社会の最下層のヤクザの家で育った子もいるし、アーニャみたいな現役の国際犯罪人までいる

　オレたちの家族が想像していたよりも、ずっと複雑なものであるということをずらっと並んでいる女たちの様子から察して

　今は黙って、この集団の本質を見極めるべきだと感じている

　そういうことを考えることが美樹さんには、できる

　一方五十嵐イズミは

　たくさんの女たちの視線に晒されているということだけで心がいっぱいいっぱいになってしまって、下を向いて震えていた

　なんで、わたしだけ裸なのと困惑して、イズミの意識は自分の内部にだけ向けられている

　イズミは女たちを一人一人観察することができないそういう発想もない

　それは女たちの中に、白坂雪乃が居ることに気付いていないことでも判る

　雪乃のような半年前に、スキャンダラスな出来事で日本中に知られその後は、スポンサーの付いていない謎のテレビ番組に延々と出演し続けている有名人が居るのに

　普段のイズミなら白坂雪乃が居る!と真樹に向かって、大騒ぎしているはずだ

　気付いていないから下を向いて、黙り込んでる

　同様にレイちゃんや、ミタマやキヌカが居ることも気付いていない

　テレビですっかり有名人になった彼女たちもオレの女なんだということを

　逆に真樹さんは気付いている

　気付いているが今は黙って、事態を観察している

　イズミと真樹さんの沈黙の内情は、まったく違う</p><p>だが、こっちのイズミとは、もうセックスしたぞ</p><p>


　オレは全裸のイズミの背中を押して、前に出す</p><p>それなら、その子も家族になるんですの</p><p>


　アニエスが不思議そうに、オレを見る

　夕方の時点でアニエスは、オレがイズミを冷遇しているのを見てイズミは家族にならないと思っていたから、イズミにだけ冷たい態度でいた

　今のアニエスにとっては、オレがセックスする＝家族になるだからオレがイズミとセックスしたということは、意外なんだろう</p><p>いいやイズミは、家族にはならないイズミは、茉莉花と真樹がペットとして飼うことになったんだほら、イズミ、みんなに挨拶しろ</p><p>


　オレに促されてイズミは、下を向いたまま</p><p>い、い、い、五十嵐イズミですこ、この度、真樹お姉さまと茉莉花お姉さまのぺ、ペットとして飼っていただけることになりました</p><p>ほらみなさん、どうぞよろしくお願いしますだろ</p><p>み、みなさんよろしくお願いいたします!</p><p>


　イズミは、深々と頭を下げる</p><p>パパ、ペットと家族は、どう違いますの</p><p>


　キョトンとした可愛い顔のままアニエスがオレに尋ねた

　うんその質問が来るのを待っていた</p><p>アニエスは家族のお姉さんからもっと、こうした方が良いと注意されたらどうする</p><p>


　オレは質問一つ投げ込む</p><p>アニエスは言われたとおりにしますの</p><p>それはお姉さんは、アニエスのことを考えてくれてアニエスが、そう言ってくれたからアニエスは、そうするべきなんですの</p><p>


　明瞭にアニエスは、答える

　アニエスの家族に対する信頼は絶対的だ</p><p>その通りだアニエスは家族に言われたことは、何でもその通りにした方が良いみんな、アニエスのことを心の底から心配して色々と注意してくれているんだから</p><p>


　オレはアニエスとの会話を、他の家族たちにも聞かせている

　使用所暗殺者たちにはアーニャとイーディが、小声で逐一通訳してくれていた</p><p>でも、ただ注意されたことを直すだけでなくどうして、注意されたことは良くなかったのか直されたことは、どれぐらい良いことなのかアニエスなりに、よく考えるんだぞそうすれば似たような事柄の悪いところが自分で直せるし、お姉さんたちが注意する雉間も要らなくなるからな</p><p>はいですの!</p><p>


　アニエスは、明るく返事をしてくれた</p><p>ところでこのイズミのことだけど</p><p>


　オレは改めてアニエスの意識を、イズミに向ける</p><p>こいつは家族じゃない茉莉花と真樹のペットだだけど、イズミもこれからは、この屋敷に来ることも多いしこいつはお喋り好きだから、何かの機会に、アニエスにもっと、こうした方が良いとか注意することもあると思う</p><p>


　イズミのことだから年下には、気軽に話すようになるだろう</p><p>だけどアニエスは、絶対にイズミの言う通りにしてはいけないイズミの意見はどんなことでも、無視するんだ</p><p>はいですの、パパでも</p><p>どうしてその子のお話は、無視しないといけないんですの</p><p>オレたちの家族ならいつもお互いに家族のことを、よく見ているし注意するにしても、どういう風に話したら、アニエスに一番よく判ってもらえるか、じっくりとよく考えてから話をしている</p><p>はいですのみんな、そうしてると思いますの</p><p>


　アニエスはうなずく</p><p>だけどイズミの場合は、アニエスのことを良く知らないのにその時にたまたま目にしたことで思ったことを、アニエスがどう受け止めるかなんて考えずに自分の考えがまとまってないのに、わわーっと一気に話してくるんだこいつは、そういう子だしそういう風に行動する</p><p>


　オレは、ちらっとイズミを見る</p><p>自分の欲求に素直過ぎるから頭の中で思いついたことを、そのまんまの勢いで喋ろうとする自分の感情を放出するためだけにそうするんだよだから、意見としては全然正しくないし、一方的な視点から見ただけのテキトーな話だったりする</p><p>


　イズミは自分がどうしたいのか自分自身のことが、常に最優先だ

　だから、今日、真樹に無理矢理付いてきたし

　思い付きだけで、不良少女のメイクをしてオレにプレッシャーを掛けようとした

　そんなメイクや革ジャンは、オレに対しての効果はゼロでしかないのに一度、思いついたことを深く考えずに、やってしまう

　相手がどういう人間なのかとかそういうことは、てんで考えていないし

　周囲の人間が、自分の行為をどう捉えるかなんて丸きり気にしていない

　自分中心で他者に対する配慮が足らなすぎる</p><p>アニエス家族で一番大切なことはなんだ</p><p>みんな仲良くですの</p><p>


　アニエスは即答する</p><p>そうだオレたちの家族はもとはみんなバラバラで、それぞれが異なった環境で生きてきた生まれた国が違う子だっているだからまず、判り合おうとする努力が大切だケンカしたりしている余裕はない</p><p>仲良くできない子は、家族から追い出されてしまいますの</p><p>


　アニエスは、ブルっと体を震わせる

　家族から追放されることはこの子にとって、死よりも恐ろしいことになっている</p><p>でも、今までに家族から追い出された子は一人もいないだろみんな仲良くが守れない子は、家族にしていないからな</p><p>


　テレビの放送では毒舌で有名になっているエリとリエだって家族の中では、他の子を悪く言うことはない

　内心では関西の酷い環境で育った双子は、豊かな家に生まれた子たちに対して、色々と思うこともあるだろう

　だけど冗談でさえ他の子を傷つけるようなことは、絶対に言わない

　この双子は、頭が良いから判っているのだ

　そんなことをしたって家族の絆を壊すだけで、自分にとっても家族にとっても良いことなんか何もないということを

　逆にお嬢様たちだって関西ヤクザの娘のリエやエリみたいな子が家族になることに戸惑いはあっただろう

　でも、絶対に表情には出さないし言葉にもしない</p><p>家族のみんなはみんな仲良くでやっていくためには、自分の感情はひとまず抑えてまずは相手を理解しようとすることができているじっくりと相手を観察して自分が相手に何ができるかを考えて注意したりする時でも、相手を傷つけたり困らせたりしないように、言葉を選んで話している</p><p>


　だから、オレたちは本当は他人なのに家族として、ここにいられる</p><p>だけど、イズミにはそういうことが、できない困った子なんだよ</p><p>


　だからちょっとバカな子と表現するしかないんだ</p><p>ナルホドdarlingはインテリジェンスについて話しているのネ</p><p>これはもう、気遣いとかマナーとかではナイのヨインテリジェンス知性の問題ネ</p><p>


　知性</p><p>だからイズミは、家族でなくペットになるんだイズミは、これから茉莉花や真樹と一緒にお屋敷に泊まったりすることになるし、オレともセックスするだけど、信頼し合える家族じゃない</p><p>


　オレは家族の全員に宣言する</p><p>それならアニエスたちは、その子とどう接したらいいんですの</p><p>


　アニエスは困り顔でオレに尋ねた</p><p>ペットだから可愛がればいいのさほら、見ての通り可愛い子だろイズミが何をやっても、何を言い出しても可愛いなあって見てればいいんだ時々、撫でたりしても良い</p><p>


　オレは実際に、イズミの髪を撫でてやる

　イズミは嫌がるがそんな仕草も、ペットだと思えば可愛いらはく見える</p><p>イズミは茉莉花と真樹が、これから彼女たちの学校で生活していくためにペットとして必要なんだオレも、ミナホ姉さんもそれだから、イズミをペットにすることを許しただけど</p><p>


　オレは女たち全員に向かって言う</p><p>もちろん、イズミの存在が家族にとって問題になるようなら家族の誰か一人でも、イズミが迷惑を掛けるようなことをしたりしたらオレはイズミを罰するし、どうしようもないと判断したら、このお屋敷から追放するそれは、約束する</p><p>


　それから茉莉花と真樹に</p><p>イズミの飼い主として茉莉花と真樹にも、責任を取らせる茉莉花と真樹はいつでも自分のペットが、他の子に迷惑を掛けないように監視していないといけないしイズミが粗相をしたら、すぐに罰を与えないといけないいいな</p><p>判りました、公くん</p><p>


　オレに返事をした後茉莉花が、みんなに</p><p>みなさんにご相談しないでわたしたちが、勝手にペットを飼うことになってしまって申し訳ありませんごめんなさい</p><p>でもわたしたちはイズミが要るんですイズミのことを、可愛がっていきたいと思うんですだからどうか、お許しください面倒は、必ずわたしと真樹で観ますしみなさんのご迷惑にならないように気を付けますですから</p><p>


　二人は深々と頭を下げる

　だがイズミは二人を驚いた顔で見ているだけで、突っ立ったままでいる</p><p>茉莉花、真樹イズミにも頭を下げさせろ</p><p>


　オレに言われて、二人は顔を上げ</p><p>イズミ、ほらあなたも、皆さんに頭を下げなさい!</p><p>どうして判らないのバカな子ね!</p><p>


　慌ててイズミに怒る飼い主を見てイズミは</p><p>ははいぃぃ、真樹お姉さまぁぁ、茉莉花お姉さまぁぁ!!!</p><p>いいから、頭を下げるのよ!</p><p>はいいいいいッ!</p><p>


　ほらやっぱりバカな娘だ

　茉莉花と真樹は、普通に立ったままお辞儀をしているのに

　突発的な思い付きだげでみんなに対して、全裸土下座をしている

　結果的には、正しいんだけれど場の雰囲気を察して、考えてやっている行動ではない

　思いついたことを、検証なしにダイレクトに実行しているだけだ</p><p>茉莉花と真樹がペットを飼うことになったんだここに居るみんなの中には、自分もペットを飼いたいと思う人もいると思うもちろん茉莉花たちには許したんだから、オレもミナホ姉さんも反対したりはしない</p><p>


　みすずとか前からペットを欲しがっている子もいる</p><p>だけどペットを飼う前に、よく考えてくれそのペットは他の家族に迷惑を掛けないかペットの面倒は、きちんと観られるのか動物のペットを飼う以上に人間のペットを飼うのは大変だぞ</p><p>


　オレはしっかりと釘を刺しておく</p><p>きちんと責任を持ってペットを飼う自信があのならいつでも、オレやミナホ姉さんに話してくれ</p><p>茉莉花ちゃんと真樹ちゃんみたいに一人だけでなく、誰かと共同でペットを飼うのはアリなのよね</p><p>


　まり子が手を上げて、質問する</p><p>アリだよ</p><p>


　すでにそういう実例がある以上オレは認めるしかない</p><p>それと一応、きちんと決めておきましょう当たり前のことばかりだけれどはっきりさせておいた方が良いから</p><p>


　まり子は立ち上がり</p><p>ペットにするのは女の子だけ男の子は論外だけれど、わたくしたちよりもずっと年長の女性をペットにしたいなんて言ったら、公が困るから年下の子だけにしてねもちろん、これも当然のことだけれどペットは可愛がるために飼うんだから、可愛い子でないとダメよできれば賢い子の方がいいわそれから誰のペットも、必ず公とセックスさせること公は、いつでもどこでも自由にペットとセックスする権利を持つそういうことでいいわねわたくしたちのものは、みんな公のものなんだから公には、わたくしたちのペットを可愛がる権利があるわ</p><p>


　みんなに提案する</p><p>決議を取りましょう投票権を持っている人は、すでに公とセックスしている人だけよでは今のペットについての議案に賛成の人は、挙手して下さい</p><p>


　ババッとオレとセックスしているオレの女のほとんどが、片手を上げた

　手を上げてないのは雪乃ぐらいだ</p><p>はい賛成多数で、可決しました他に何か質問のある人はいる</p><p>まり子の声にアニエスが手を上げた</p><p>アニエス何だ</p><p>あのもしかしたらなんですけれど</p><p>雪乃ちやんて家族じゃなくて、ホントはパパのペットなんですの</p><p>ぷっ</p><p>


　雪乃が、アニエスの言葉に笑いだす</p><p>だって、雪乃ちゃんは家族の中で一人だけ、お家のお仕事のお手伝いはしないですしパパに文句ばっかり言ってますの</p><p>


　確かに雪乃は家事を一切やらないし、オレのことはいつもこのバカと呼んでいる</p><p>それで、パパは雪乃ちゃんのことを、とっても可愛がっていますですのだから</p><p>


　オレは雪乃を可愛がってる</p><p>だから雪乃ちゃんは、パパのペットですの???</p><p>


　雪乃が爆笑した</p><p>くーくっく!確かにあたしは、そこのバカのペットなのかもねそういう風に言われたら、そうかもしれないわ</p><p>いや、アニエス雪乃はペットじゃないぞ</p><p>


　雪乃はオレの</p><p>オレは家族として、雪乃のことを信頼してるからな</p><p>


　言われてみて初めて気づくこともある</p><p>例えばオレたちが悪い人たちに襲われて、危険な状態になってどうしても、アニエスを誰かに任せて、先に脱出させなきゃいけないことが起きたとする</p><p>


　アニエスと雪乃がオレを見ている他の女たちも</p><p>そんな状況になった時オレは、雪乃にならアニエスを預けることができるぞ雪乃のことを信頼しているから</p><p>あたしも雪乃のことを信頼してるわよ家族として</p><p>


　メグが雪乃に振り向いて、そう言う</p><p>マナもお姉ちゃんのことを家族として信頼してるよ昔のお姉ちゃんでなくって、最近の雪乃お姉ちゃんなら</p><p>はい、では決議を取ります雪乃さんのこと、家族だと信頼している人は手を上げて下さい</p><p>


　まり子の声にオレの女たちは次々と手を上げる</p><p>アニエスはどうなんだ雪乃のこと、どう思ってるんだ</p><p>雪乃ちゃんはアニエスの家族ですの</p><p>はい投票権を持つ者の全員一致で、白坂雪乃さんはわたくしたちの家族であると認定されました!</p><p>


　まり子が、そう言った途端に</p><p>えっえっえー???!!!なんで白坂雪乃がここに居るのぉぉぉ!!!</p><p>


　イズミ今更、それかよ</p><p>イズミ、静かになさい</p><p>黙ってなさい</p><p>


　茉莉花と真樹がイズミを黙らせる

　よしそろそろいいな</p><p>イーディクリトをここに連れて来てくれ</p><p>


　オレはイーディに頼む

　クリトは少女暗殺者13人の中で一番の問題児だ

　今日の夕方も松下美樹さんのヴァイオリンを勝手に持ち出そうとして騒ぎになった</p><p>ほい連れて来たヨ</p><p>


　イーディに連れられてクリトは、オレの前にやって来る

　さっき罰として生尻をオレに叩かれているからビクビクしている</p><p>イーディ通訳してくれ</p><p>


　オレはミナホ姉さんから貰って来た2本の首輪をみんなに見えるように掲げた</p><p>クリトお前は、問題ばかり起こす困ったやつだからもう、オレのペットにすることにする</p><p>


　イーディがクリトにオレの言葉を告げる

　ペットがどういうものなのかはさっきのオレたちの会話をイーディたちが同時通訳していたはずだから、クリトにも判っているだろう</p><p>お前はもうペットなんだから他の子たちには、迷惑を掛けるないいな</p><p>


　そう言ってオレは、クリトの首に首輪を付けていく

　クリトは呆然とした顔で、オレを見上げている

　抵抗はしない黙って首輪を付けられている</p><p>オレに可愛がられるように可愛くなることだけを考えて生きろ他のことは考えるなお前は、もう一生オレのペットなんだからな</p><p>


　キョーコさんはクリトはビビりだと言った

　自分がこの先どうなるか判らないからオレに必死で、自分の能力をアピールしようとして、失敗してばかりいた

　それからキョーコさんは人と人の関係を構築するには判りやすい形があった方が良いとも言っていた

　判りやすい形オレのペットになるということその象徴としての首輪

　クリトはおそらく判りやすい形を得たことで落ち着く</p><p>いいな、クリト</p><p>


　オレの言葉をイーディが通訳すると

　14歳のペルシャ系の緑色の瞳の美少女は

　少女暗殺者たちの言葉は、ひどく訛ったフランス語だから

　これはイエスという意味だ</p><p>よしよし、可愛くなれ可愛くなれ</p><p>


　オレはクリトの頭を撫でてやる

　オレは残りの12人の少女暗殺者たちの方を向いて</p><p>首輪はあと1つ残っているお前たちの中で、もう面倒だからオレのペットになるやつはいるか今なら一人だけなら、ペットにしてやるぞ!</p><p>


　オレは最後の首輪を掲げて見せる

　アーニャが大きくはっきりした声でオレの言葉を通訳した</p><p>!!!!!!!!</p><p>


　少女暗殺者たちは</p><p>コロナ対策で病院が早くベッドを開けてくれと言うので</p><p>父を入れる施設を慌てて探したのに</p><p>担当医師が施設に送る診断書をなかなか書いてくれないので</p><p>病院から出られなくなっています</p><p>今日は施設に入るのに車椅子を買ってくれというので</p><p>父を実際に業者さんが運んできた車いすに乗せて様子を見るために病院に行きました</p><p>1週間ぶりに会えたのですが（現在は病院は基本的に面会禁止）</p><p>何を話してもよくわからんとしか言わない人になっていました</p><p>1448.可愛くなーれ</p><p>・オソソ・オボコ／１４歳少女暗殺者ナンバー５アフリカ系背が高くてスラッとしている髪は乳白色に近いブロンドで、眼はペールブルー</p><p>・奈島寧／１８歳美しすぎる少女上辺の明るい性格は作ったもので、本当は大人しいヨッちゃん</p><p>


　オレの言葉にキョーコさんが東南アジアから連れて来た少女暗殺者たちは

　　すでに、オレのペットになることになったクリトを除いた12人の混血少女たち</p><p>白人系のペニィ・スゥとヴァギィナはアーニャの通訳を聞いた途端に、お互いの顔を見合う</p><p>


　日系のフェラ・千代を中心にした数人はオレの言葉の意味がよく判らなくて、アーニャに聞き返していた

　ドリィとアナの姉妹は、何か話し合っている

　イン・リンとイン・ランの双子も、二人だけでこそこそ話していた</p><p>早くしろペットになりたいやつはいないのか</p><p>


　オレが首輪を掲げたまま、大きな声でそう言うと

　アーニャの通訳を待たずに14歳のオソソと16歳のアンネ・ロゼが、スっと立ち上がった

　オソソはアフリカ系の黒人で、　背が高くて、頭が小さくて、足がとても長いスーパーモデルみたいな絶妙なプロポーションをしている肌は、オレがこれまで見てきたどの娘よりも黒いけれどやっぱり色々な国の人の血が混じっているから、髪は乳白色に近いブロンドで、眼はペールブルーだ

　一方、アンネ・ロゼはドイツ人の父親と中央アジアの母親のハーフで顔はヨーロッパ人みたいだけれど、肌は褐色髪は焦げ茶　くりりっとした、ドングリみたいな大きな瞳が目立つ子だ

　残りの首輪は1つしかないのに立ち上がった少女は2人</p><p>オソソの方が早かった</p><p>


　オレは明快にジャッジする</p><p>オソソ、こっちに来い</p><p>


　漆黒の肌の少女は、自分が選ばれたことを理解して無表情の顔のまま、ちらりとアンネ・ロゼの方を見る

　アンネ・ロゼは悔しそうな顔をして、再び椅子に座った自分が選ばれなかったことを理解したのだ

　オソソは、アンネ・ロゼの着席を確認してからオレの方へ歩いてくる

　スーパーモデルみたいな体型なのに、悠々としたモデル歩きはしない少女暗殺者らしい、足音を立てないネコ科の動物の様な歩みだ</p><p>オソソ、頭を下げろ</p><p>


　オレの前に来たところで、オレは首輪を持って彼女に命じる

　オソソはオレの日本語は判らないけれどオレが首輪をハメようとしていることを理解して、頭をオレの前に垂れる

　オレは黒革の首輪の留め具を外してオソソの首に付ける

　その様子を部屋の中の全ての女たちがジッと見つめていた

　声を出す者は誰もいない

　首輪がハマると</p><p>よし今夜から、クリトとオソソはオレのペットだ</p><p>


　オレは改めて、みんなに宣言した

　メンタルが弱くて、そのせいで余計なことばかりしてしまうクリトはこうやって、オレのペットという判りやすい形に落とし込むことで安定するだろう

　だけど、残りの少女暗殺者たちがクリトだけが、特別扱いされていると感じたら、また新しいトラブルの火種になるから

　オレは他の子にも、オレのペットになるチャンスをやった

　早い者勝ちでチャンスを得たのはオソソだ他の子はオソソよりも早く決断できなかったのだから、自分を責めることはあってもオレのペットとなったクリトやオソソを妬むことはできない</p><p>よしオレの方は、もうみんなに話すことはないみんなの方からは、何かあるか</p><p>


　オレが部屋中の女たちに、そう告げると

　またしてもアニエス

　いや、アニエスは手を上げる前に、克子姉から何かを手渡されていた

　アニエスは椅子から立ち上がりとことこと歩いて五十嵐イズミの前に行く</p><p>イズミちゃんに注意ですの</p><p>


　12歳の金髪の日仏ハーフの超美少女にいきなり話しかけられて全裸のままで立たされている16歳のペットは困惑している</p><p>お屋敷の中では、セックスするお部屋以外ではお尻丸出しはダメですの</p><p>


　そう言ってイズミに、純白の下着を差し出す

　克子姉に渡されたのはパンティだった</p><p>お尻丸出しは、不潔ですの特にお食事をするお部屋では、絶対にダメですのそれからパパは、パンツを脱がせるのが好きだから、穿いてた方がいいんですの</p><p>イズミ、お礼を言ってパンツを穿きなさい</p><p>


　後ろから茉莉花が言う</p><p>あのいいんですニャン</p><p>


　イズミは再度尋ねる</p><p>もう、いいのよイズミをペットにすることは、みなさんに承認してもらえたからだから、もうパンツを穿いていいの</p><p>


　ペットとして受け入れてもらうために全裸で挨拶させたんだ

　承認式が終わったんだからイズミは、もうパンツは穿いて良い</p><p>あじゃあ貰いますニャン</p><p>


　イズミは、アニエスの手からパンツを取ろうとするが</p><p>お礼はどうしたんですの</p><p>


　アニエスが、むむっとした顔でイズミに言う</p><p>あ、そうでした、ごめんなさいぱ、パンツをありがとうございますニャン</p><p>


　イズミが、アニエスにそう言った瞬間</p><p>お礼を言うのはアニエスさんだけじゃないわあちらにいらっしゃる皆さんによ!</p><p>


　茉莉花が、大きな声でイズミを叱った</p><p>は、はひぃー!判りましたニャンみなさん、パンツを下さりまして誠にありがとうございますニャン!!!</p><p>


　イズミは、部屋の中の全ての女に対して大きくペコリと頭を下げた</p><p>イズミちやん</p><p>


　アニエスが、イズミを睨む</p><p>ま、またわたし、何かやらかしてますニャン</p><p>


　イズミはおそるおそる尋ねる</p><p>いーからイズミちゃんは、アニエスの前にひざまずいて頭を出して下さいの!</p><p>ははいぃぃ</p><p>


　茉莉花に怒られないようにすぐにイズミは、アニエスに言われたとおりに頭を差し出す

　アニエスはイズミの頭に自分の手を置いて</p><p>♪可愛くなーれ、可愛くなーれハレホレぴょん♪</p><p>


　イズミの頭を擦りながら、謎の呪文を言う</p><p>アニエス何なんだ、それ</p><p>寧ちゃんに教えてもらいましたのペットは、こうするともっと可愛くなるんですの!</p><p>


　寧の仕業か

　見ると遠くで寧が爆笑しながら、オレたちに手を振っている</p><p>イズミちやんは、バンッを穿いたら向こうから一人ずつ、家族のみんなに♪可愛くなーれ♪してもらいますのっ!</p><p>


　ああそういうイベントをすることで、イズミをさらに家族に受け入れやすくするのか

　なるほど、良いアイデアだ</p><p>茉莉花と真樹も、イズミと一緒に行って一人ずつイズミを紹介して、頭を撫でてもらってこい真樹は自己紹介も忘れるな</p><p>


　オレが命じると</p><p>判ったわ公くん</p><p>イズミ行くわよ早くパンツ穿きなさい</p><p>


　茉莉花と真樹はすぐに行動を開始した

　まずはこの場に居る最古参の克子姉と渚のところから</p><p>初めまして、松下真樹です</p><p>この子がペットのイズミです</p><p>


　真樹、茉莉花、イズミが順番に頭を下げる</p><p>はい、よろしくね</p><p>


　笑顔で克子姉は、そう答えるとイズミの頭を撫でながら</p><p>面白いわねわたしもするわ♪可愛くなーれ、可愛くなーれハレホレぴょん♪</p><p>


　渚も同じ呪文を唱える

　そうやって端から一人ずつ、挨拶と♪可愛くなーれ♪が交互に行われていく</p><p>よっちやんもういいんでしょこっちにおいでよ</p><p>


　寧がオレを呼ぶ</p><p>松下美樹さんも、こちらへどうぞ</p><p>


　瑠璃子が、真樹さんを呼んだ</p><p>はいはいペットにした子たちの分も椅子を用意したからっ</p><p>


　マナがオレと美樹さんの椅子だけでなく、クリトとオソソの椅子まで持ってきてくれた</p><p>今行くよ真樹さんも</p><p>


　真樹さんは、暗い顔で返事をした

　ずっと立ったままだったからそろそろ座りたいのは、彼女も同じなんだろう

　瑠璃子とはホテルでも帰りのリムジンでも一緒だったから呼ばれたら、美樹さんも素直に行く

　オレはクリトとオソソには、手で付いて来いと指示をする</p><p>はいはい座ってっ</p><p>


　そこには寧と瑠璃子とマナの他に、みすずとイーディも来ていた

　みんなで椅子を丸く並べ直して座る

　向こうでは

　が繰り返されていた

　みんな楽しそうにやっている良い傾向だ

　時々</p><p>この子がペットのイズミですええーっ!どうしてテレビの双子ちゃんがここに居るの</p><p>


　みたいな騒ぎが起きるが</p><p>雪乃が居るんだから雪乃が出ている番組で共演しているエリとリエが居たって変じゃないだろ</p><p>こんばんはっ松下美樹さんあたしは、寧っ</p><p>


　寧はいつものニコニコした笑顔で、椅子に座った松下美樹さんに自己紹介する</p><p>黒森マナです</p><p>


　マナも挨拶する

　みすずとは玄関で会っている</p><p>松下美樹です</p><p>


　美樹さんは、ペコリと頭を下げた</p><p>早速なんだけれどっ美樹さんが、今、交際してるっていう同じ中学の男子生徒ってこの子でいいのっ</p><p>


　そう言って寧は自分のパソコン・パットの画面を、オレたちに見せた

　そこには柔道着を着たニキビ顔の中学生が映っていた

　なんで中学生と判ったかというと柔道着の胸に桜底中と書いてある

　美樹さんの通っている中学校か</p><p>サクラギ・ケンイチくん15歳中学3年生柔道部員で間違いないよねっ!一応、確認したくてさっ</p><p>


　さすが寧調査が早い

　ホテルでルナが巫女の力で、美樹さんから美樹さんの交際相手の名前やクラスやクラブ活動についての情報を読み取った

　それをミナホ姉さんに伝えてミナホ姉さんが寧に伝えて

　あれからまだ1時間も経ってないのにもう、顔写真を手に入れている

　美樹さんは驚いている

　自分は何も教えていないのにいきなり交際相手の写真を提示されたんだから、無理はない</p><p>何でって探したから、見つかったんだよっそれだけのことオッケー、確認終わりっよっちゃんもう1～2時間くれれば、この男の子に関する詳細なレポートを渡せると思うよっ</p><p>もう、このサクラギくん自身のやっているsnsの本アカと裏アカ、両方見つけてあるしっこの子と仲のいい子たちのアカウントも見つけたから</p><p>


　真っ青な顔になる美樹さん

　普通の中学生には、寧の能力は脅威だ</p><p>諦めるネ、ネイはこういうのは得意ダカラ</p><p>えーと、先生からよっちゃんの明日の予定も聞いたんだけどさっ例の芸能プロダクションは午後の4時からだって</p><p>


　オレは明日デススター・プロというヤクザが経営している芸能プロダクションから、女性部門を奪い取ることになっている</p><p>向こうのプロダクションの人にさっプロダクションに所属している全てのタレントさんを集めてもらうことにしたからっ明日入ってたお仕事は全部キャンセルってことにして学生の人もいるから、全員集まるのは午後3時じゃないと無理だってさ</p><p>


　今日、イーディのスクール水着柔道大会の放送に来たサイトー・ユーキさんもデスプロ所属のアイドルだから、明日の会合に来る</p><p>3時で間に合うのか学校が終わってからなら、もう少し後でないと間に合わないんじゃないか</p><p>


　とオレが尋ねると</p><p>それがさっデスプロのタレントで学生の子は、ほとんどがモリコシ学園の芸能コースだから、午後の授業が短いんだって</p><p>一人だけ違う学校の子がいるけれどその子の学校は、デスプロの事務所のすぐ近くだから3時で間に合うって</p><p>それで旦那様</p><p>


　今度はみすずが</p><p>明日の水島家での話し合いは午後の7時からということになりました</p><p>


　ああ水島家の分家の子が、本家の可憐をイジメていた件で

　オレは、明日可憐を連れて、水島家の本家の屋敷に行かないといけない

　水島本家に分家の人たちを呼び出すことになっている

　明日もやらなくてはいけないことが詰まっている

　オレは松下美樹さんを見る</p><p>美樹さんの交際相手サクラギくんの件を片付けるのは明日の午前中にやるしかないんだな</p><p>


　美樹さんは交際相手に求められて、自分の下着姿の画像を送ってしまった

　その画像を破棄させて

　ついでに、美樹さんとの交際関係も破棄させないといけない</p><p>明日は月曜日だからオレの高校は、学園祭の代休で授業が無いけれど美樹さんの中学は、普通にやってるんだよな</p><p>ソウなのヨダカラ、忍び込むしかないノネ</p><p>アルイハサクラギくんを登校前に捕まえるかなのネ</p><p>でも柔道部なんだよね、サクラギくん運動部だと、多分、朝練とかで早く登校してると思うんだこの子や同じ部活の子のつぶやきを見るとさ</p><p>


　寧がパソコンのパッドを操作する</p><p>ああ月曜日に柔道部が朝練しているのを確認っ開始時間はもう少し調べないと判らないなっ</p><p>


　寧はパッドの画面の上で、滑らかに指を滑らせていく</p><p>でもこのサクラギくんが、友達とか他の人に松下美樹さんの画像を見せたりあげちゃったりしている可能性もあるでしょそれなら登校しているところを捕まえるより、他の人と一緒のところで捕まえた方がいいんじゃないの</p><p>うーんそうだねっ携帯から携帯に、美樹さんの画像を送信なんてことをやっているかもしれないから持ってそうな人は全員捕まえて、全部まとめて消さないといけないんだよねっ</p><p>


　寧の言う通りだ

　1枚でも、美樹さんの恥ずかしい画像が残ったらヴァイオリン奏者としてやっていく美樹さんの未来に影を落とすことになるかもしれない</p><p>今、調べた感じだとサクラギくんと親しいのは柔道部員だけみたいだからっ</p><p>ソレナライッソ、柔道部が朝練しているトコロに行けはイイネ</p><p>朝練の開始時間は判らなくてもっ終わる時間は、中学のホームルームの開始の前だろうからっ</p><p>ううん、寧お姉ちゃんあんまりホームルームの時間に近いと、学校の生徒がいっぱい居ることになっちゃうから朝の7時ぐらいに突撃したらいいんじゃない</p><p>


　イーディと寧の会話にマナが加わる</p><p>そうだなとりあえず7時に現地へ行って様子を見て、柔道場に殴り込むことにしよう</p><p>


　みすずはオレたちの会話を、笑顔で聞いている

　だが松下美樹さんは

　オレたちの会話にただただ驚いている</p><p>な、何なんですかあなたたちは</p><p>


　そんな美樹さんに寧は、ニコっと微笑み</p><p>あたしたちっあたしたちはさっ</p><p>


　そうそれは、オレたちの本質</p><p>犯罪組織黒い森だよっ!</p><p>


　オレはパン工房の高校生や、名家の令嬢のパートナーや、香月セキュリティサービスのオーナーである前に

　ただの犯罪者

　犯罪組織の一構成員だ</p><p>ようこそっこの世の裏の世界へ!</p><p>


　寧の微笑みに妖しさが増す</p><p>一度、現在の全登場人物をまとめます（再登場しない人は省きます）</p><p>病院がなかなか父の診断書を書いてくれなかったので状況が停滞したままになっていたのですが</p><p>ようやく診断書が介護施設の方へ送られたので</p><p>父を8月の5日に施設へ入れることになりました</p><p>父を育った家から引き離すのは辛いのですが（父は70年以上同じ家に住んでいます）</p><p>でも、もうわたし一人で看るのは厳しいので</p><p>母は家でわたしが見ていない時に亡くなったので（朝には会話したのですが昼過ぎに様子を見に行ったら亡くなっていました）</p><p>もう、そういうことになるのは嫌なのです</p><p>病院でないところで人が亡くなると遺体は警察署に運ばれて検死されたり、家に刑事さんが来て現場検証されたり大変でした</p><p>1449.明日はどうなる</p><p>・片貝渚／21歳黒い森の元・娼婦お花屋さんを経営現在、主人公の子を妊娠中</p><p>・松下真樹／１６歳茉莉花と同じ高校の音楽科のピアノ少女お団子頭にしている切れ長の眼の美少女体はスレンダー茉莉花のパートナー公くん</p><p>・クリト・リリス／１４歳ナンバー１３ペルシャ系メンタルが弱いビビり</p><p>カンタンに説明するトネアタシたちは、合法的な活動ダケでなく、非合法なコトもやっているのヨ</p><p>


　イーディが松下美樹さんに言う</p><p>何も心配するコトはナイノネアタシたちは、失敗しないカラ</p><p>


　屈託なく無邪気に笑うイーディ</p><p>そうよあなたは、何も心配する必要はないわ</p><p>


　と離れたところに座っていた渚が、オレたちに合流してきた

　渚は妊娠中だからマナが渚の分の椅子を用意する</p><p>はいこんにちはお邪魔するわよ</p><p>


　まだ、それほどお腹は目立っていないグラマラスな美女がオレたちの輪に加わる

　ふとオレは、茉莉花たちは、どうしているのかと眺めてみると

　ご挨拶と儀式はまだ続いている

　ここに集まっているオレの女一人一人とやっているのだから時間が掛かるのは仕方ないけれど

　今は鷹倉3姉妹のところにいる</p><p>あれ馬鹿みたいなことをしているって思うでしょ</p><p>


　渚が柔らかな笑顔で、松下美樹さんに言う</p><p>あなたは、この人が無理矢理あの子たちにやらせているように見えるんでしょうけれど</p><p>そういうことじゃないのよ実際は、あの子たちにとって、とても大切で必要なことなのよこれから、あたしたちの家族になるために</p><p>イニシエーションなのネ</p><p>


　渚の言葉に続けてイーディが、美樹さんに笑顔で言う

　美樹さんはㇺッとして、尋ねた

　渚に、子ども扱いされているように感じたらしい</p><p>ぶっちゃけてしまうとねあたしたちは、この人が受け入れると決めた子は、どんなへそ曲がりの困ったちゃんでも受け入れるわ</p><p>最初から、そういうルールでやっているから</p><p>どんなコでもミンナでキッチリ教育するネダカラ問題ないのヨ</p><p>


　黒い森は元々娼館だ

　娼婦にするために連れてこられた女たちを肉体と精神が壊れないようにケアしてきたのがミナホ姉さんで

　渚や克子姉は、ミナホ姉さんにケアされて生き残った元娼婦だし彼女たち自身も、後輩の娼婦たちをケアしてきている</p><p>でも茉莉花ちゃんは、まだここに来て日が浅いし急なことだったから、松下真樹さんと五十嵐イズミさんを、あたしたちに受け入れてもらえるかどうか心配だったんでしょうね</p><p>


　茉莉花はオレたちの家族になって、まだ2か月も経っていない

　さらに、普段は音楽科高校の寮で暮らしているからお屋敷には土日しかいない

　オレたちと交流している時間は、同時に家族になった妹のエリカと比べて圧倒的に少ない

　エリカは週の半分はお屋敷に泊まっているから</p><p>でも、仕方ないわよね緊急事態だったんだから</p><p>大好きな松下真樹さんがピアノの勉強を続けられなくなるかもしれない瀬戸際に居たんだからあの大人しい性格の子が、御名穂さんに泣きついてお願いしたのよ</p><p>


　松下姉妹は父親が突然亡くなって、困っていた

　早急に、音楽の勉強を続けるための金銭的な支援が得られなければ音楽科高校も辞めるしかない状況だった

　だから、茉莉花はミナホ姉さんを頼って</p><p>でもっまさかペットまで連れて来るとは思わなかったよっ</p><p>


　と寧は笑うが</p><p>いいえあのペットも、茉莉花ちゃんたちにとっては、本当に必要なものなのよあたしには判るわ</p><p>あたしも、ほらお店の方でペットを何人も飼っているからね</p><p>


　渚は、経営している花屋の店員やアルバイトの女の子たちを全員ペットにしている</p><p>でも、渚お姉ちゃんはお屋敷に自分のペットを連れて来ないじゃんかっ</p><p>そりゃ、あたしは、わきまえてますからあたしのペットの面倒まで、この人にお願いするのは申し訳ないわあたしには、自分の店という場所があるんだし</p><p>


　渚は、オレに微笑んだ</p><p>あなたが、抱きたいのならいつでも、どのペットでも、好きにしていいわよそれで家族にしたいというのなら、そうすればいいしセックスだけの関係にしたいのなら、お店の2階ですればいいしあたしは、構わないわあたしのものは、全て、あなたのものなんだからもちろん、あたし自身と真緒もあなたのものよ</p><p>


　つまりどうするかの選択権は、オレに任せている

　渚自身が、勝手にペットをここに連れて来るということは、起こりえない</p><p>でも、茉莉花ちゃんはペットだけ、学校の寮に残していくわけにはいかないですものね真樹さんも家族にした以上は、週末は茉莉花ちゃんと、このお屋敷に泊まることになるんだし</p><p>


　イズミに一人だけ寮に残れと命じるのは、無理だよなあ

　無理でも、真樹にくっ付いて来るだろう</p><p>でもさっ正直、どうして茉莉花ちゃんが、一気にペットまで作らなきゃいけなくなったのかそこんとこの心境は、あたしにはよく判らないよっ</p><p>それは寧ちゃんには、同性愛の志向が無いからよ</p><p>


　渚はクスっと微笑む</p><p>あたしは、判るわあたしには、結構、あるから</p><p>


　そう言って茉莉花と真樹とイズミの方を、優しく見つめる</p><p>むしろ、どっちかっていうと茉莉花ちゃんは、異性愛よりもずっと同性愛の方に傾倒してるでしょ</p><p>


　オレは真樹との関係を知るまで、理解していなかったが

　茉莉花はオレとセックスする関係ではあるけれど男よりも女の方が好きなんだと思う</p><p>この人と関係を持つことは覚悟したからでしょ茉莉花ちゃんは、どうしても妹のエリカちゃんと仲良くなりたかったのよ</p><p>


　渚の言う通り

　茉莉花には、生まれてから一度も会っていなかった妹のエリカがいた

　茉莉花とエリカは、出会ったその日に二人とも、オレとセックスして処女を失った

　お屋敷の元娼婦の娘として母子家庭で育った茉莉花と

　一流の会計事務所の代表の娘として何不自由なく育ったエリカとでは

　生きて来たバックボーンが違う

　だから、茉莉花とエリカの姉妹は二人一緒に何度もオレとセックスすることで、姉妹としての関係を構築していった</p><p>だけど、茉莉花ちゃんの本質は同性愛に向いているから色々と溜まっちゃってたんでしょ同性愛相手のペットが、欲しくなるのはよく判るわあたしも最初は、そうだったから</p><p>


　渚は真緒ちゃんを妊娠・出産したことで、娼婦から足を洗うことが許された

　そして、花屋の経営で生活の基盤はできたけれど

　娼婦時代の暗い記憶から男を受け入れることができなくなっていて

　それでお店の女の子たちを同性愛の相手にしていた</p><p>真樹さんの性的志向も、茉莉花ちゃんと同じでしょうからこれから、この人と関係し続けるのに、溜まったものを吐き出す相手としてイズミさんというペットは必要になるのよ</p><p>そんなのおかしいですそれじゃあ、五十嵐さんの人権はどうなるんです五十嵐さんが、可哀そうですよ!</p><p>


　松下美樹さんが、不快そうな表情で渚に言った</p><p>人権ペットに人権があるわけないでしょ</p><p>


　渚は当たり前のこととして、にこやかに言う</p><p>それに大丈夫よどうせ、この人が茉莉花ちゃんと真樹さんと一緒に、イズミさんのことも幸せにしちゃうから</p><p>


　とオレを見る</p><p>最終的にイズミさんが、幸せだって思うようにしてくれるわこの人は、そういう人だから</p><p>過程はドウでもいいのヨ最終的にハッピーにナレバ</p><p>


　イーディは、そう言って</p><p>スグに判るヨアナタも明日には、darlingとセックスするんダカラ</p><p>!!!</p><p>


　硬直する美樹さん</p><p>そうねあなたも、すぐに判るわこの人の女になるということが、どんなに幸せなことかが</p><p>


　年上の美女の言葉はまだ14歳の美樹さんには重い</p><p>あなたのお姉さんが、この人とセックスしたことでどうして変容してしまったのか今のあなたには、それがどうしても理解できないんでしょうけれどあなた自身が経験すれば、すぐに判るわ</p><p>何事も、ヤッてみるシカないノネ</p><p>何でお姉ちゃんが変わってしまたことまで知っているんですか</p><p>


　真樹さんは震える

　それを知っているということは渚やイーディが、さっきのホテルでの真樹の処女喪失の様子を見ていたということだから</p><p>あたしたちの家族の中には隠し事はないんだよっ</p><p>特にヨっちゃんはあたしたちに対しては、プライバシーが無いんだよっだから、あたしたちは、ヨっちやんが、いつ、どこで、誰とセックスしているのかみんな知ってるのっ</p><p>


　うん本当に

　オレには、プライバシーが無い

　これはもうそういうものだと諦めている</p><p>ところで、あなたあなた、茉莉花ちゃんがペットを作ったことで他の子たちも、一斉にペットを欲しがるんじゃないかって心配してるんじゃない</p><p>


　渚!</p><p>その心配はしなくていいよっ今、家族の中で、自分もペットが欲しいなんて考えているのはミィちゃんぐらいしかいないからさっ</p><p>はいいい?!</p><p>


　突然、寧に睨まれてみすずが、驚きの声を上げる</p><p>ヨっちゃんもミィちゃんのことが心配だからっ、さっき、あんなにみんなの前で、きつく釘を刺してたわけでしょっ</p><p>


　寧の言う通りというか、みすずには可憐を自分のペットにしようとした前科がある</p><p>でもさっミィちゃん以外の子は、ペットが欲しいなんて考えてないから、安心してっみんな、ペットよりも家族が欲しい子たちだからさっ</p><p>みんなほら、ヨっちゃんに出会う前は世の中から、孤立していた子ばかりじゃんかっ</p><p>


　オレは部屋の中の女たちを一人ずつ見ていく

　元娼婦という過去を隠して過去に圧し潰されそうなって生きて来た渚や克子姉

　メグだって友人はたくさんいるけれど母親が娼婦で、実の父親に苦しめられていたことを誰にも相談できなかった

　アメリカで犯罪者に拉致されて半年前までシザーリオ・ヴァイオラに狙われ続けていた寧

　名家の令嬢に生まれ、色んな勢力の思惑の中で孤立していた、香月家の令嬢や狩野家の桜子、栗宮家の素子家の落ち度のせいで、オレのセックス奴隷に墜とされたありすや可憐

　逆に名家の血を受け継いでいるのに名家の一員でないために、超お嬢様校で友達がいなかったまり子のような子もいる

　主を守ることばかりに執着して他に仲間のいなかった美智や、ミタマとキヌカの姉妹ハイジも警護役の仕事だけに囚われていたくるみもそうだ

　レイちゃんと翔姉ちゃんも警護人としての仕事が出来過ぎるせいで、親しい人がいなかった

　ニューオリンズの暗殺結社からミス・コーデリアに売り飛ばされたイーディも戦闘能力と知能が高すぎるせいで、身内に恐れられて、捨てられたんだ

　ミス・コーデリアの下で国際犯罪者だったアーニャも主は居ても仲間はいなかった

　それから異能力を持って生まれてしまったばかりに、運命に翻弄された鷹倉神社の巫女たち

　関西のバカなヤクザの家に生まれたせいで苦労した、エリとリエの双子

　エリカと茉莉花も自分の出生の秘密は、親しい友人にも話すことはできない

　そしてオレたち黒い森の白坂創介に対する復讐に巻き込まれて全てを失った雪乃とマナ</p><p>みんなさっヨっちゃんを通じて家族になってさっ、今は何でも話すことができる相手がいるんだよっ</p><p>


　家族は、みんな仲良くという鉄則の下で

　オレたちは、共同生活することで日々、親しくなっていく</p><p>食事とお風呂とセックスを一緒にしてたら仲良くなるしかないもんっ</p><p>


　裸になってそれ以上、見せられるものがないところまでいっているのだから</p><p>darlingの下でミンナ運命共同体になっているという自覚はアルのネ</p><p>


　イーディが言う通りこの家族に加わったら、一緒に生きていくしかない</p><p>可憐もようやく自分から、相談してくれたわ</p><p>ルナも可憐の悩みに気づいていたのに、なかなかオレに相談できなかったことを悔やんでいたよ</p><p>これからは、何でもすぐに話してくれるようになるわ</p><p>というわけだからさみんな、もっと心を開いて何でも話せる家族が増えることは望んでいるけれど特に、自分だけのペットが欲しいなんて思ってないんだよっ</p><p>


　寧は、そう言うとみすずを見て</p><p>ミィちゃん以外はさっ!!!</p><p>


　みすずは、慌てて隣に居る瑠璃子に</p><p>ルリルリは欲しくないのペットは</p><p>


　慌てて尋ねる

　同じ香月家の令嬢ならと思ったようだ</p><p>わたくしはお兄様のセックス奴隷ですから</p><p>


　瑠璃子はにこやかに答える</p><p>奴隷がペットを欲しがるわけには参りません</p><p>ルリちゃんは自分のお付きだった美子さんに、ヨっちゃんとのセックスを強要しない子だよっ</p><p>はいそれは、美子お姉さま自身が決められるべきことですしわたくしが指図するようなことではございません</p><p>ホントにあたしだけなんですか</p><p>


　みすずはついにペットを欲しがっていることを自白してしまう</p><p>あたしはお店の方に、たくさんいるわよだからあたしとみすずさんだけね</p><p>


　渚が笑って言った

　みすずに釘を刺すと同時に一人だけ恥ずかしい思いをさせないように

　以前からペットを飼っている渚がわざわざ、この場に来てくれたんだ</p><p>ミィちゃんは面白いよねヨっちゃんに対しては、マゾっ子なんだけれどでも、ミィちゃんにも同性愛の志向があってそっちは割と女王様気質なんだよねっ</p><p>


　寧がそう分析する</p><p>さっき、みんなに話した通りペットが欲しいんなら、飼ったって構わないただし事前に相談しろ</p><p>ペットだって誰でもいいわけじゃないペットとして生きていくことのできる素質のある子じゃないと、上手くいかないんだからな</p><p>


　可憐の時みたいな失敗は繰り返してはいけない

　みすずは見た目の可愛らしい可憐を、何も考えずにペットにしようとしたが

　可憐は、幼いのに名家の令嬢としての矜持を持っている自立した性格の子だった

　ペットとして、飼い主に依存して生きるようなことはできない</p><p>判りました旦那様</p><p>


　みすずは、ショボンとして返事する</p><p>良い子を見つけたらちゃんと、旦那様に相談致します</p><p>ああ、そうしてくれ約束だぞ</p><p>


　オレはホッとする

　とにかくみすずが、一番、心配だった

　真樹とイズミを受け入れるイニシエーションは家族の3分の2が終わった

　今はありすが♪可愛くなーれ♪をやっている

　残りは中1グループと小学生たちだけだ</p><p>ところでさヨっちゃん</p><p>明日の芸能プロへ行く時なんだけれど</p><p>


　オレはミナホ姉さんと寧にも同行してくれるように頼んでいる

　ミナホ姉さんは娼館経営を止めた後の仕事として、芸能事務所の仕事はどうかと勧めたいからだし</p><p>あたしを連れて行くってのは芸能事務所の人たちがマウンティングをカマしてくる前に、逆にプレッシャーを掛けたいってことなんだよねっ</p><p>ああどうせ、向こうはオレたちが芸能関係のことはよく知らないから、ナメた態度でカマしてくると思うんだだからヤっちゃんみたいな、すばぬけて綺麗な子を連れて行った方がさ</p><p>


　昼間の学園祭のイーディのスクール水着柔道大会の時に

　放送のアシスタントをしに来たアイドルのマネージャーさんは、寧を見て自分のプロダクションにスカウトしようとした

　寧の美しさにはそれだけの価値がある</p><p>それはいいけれどそれなら、ついでに、ヨっちゃんの後ろの子たちも連れてった方が面白いと思うよっ</p><p>


　オレの後ろの子

　振り向くとオレがさっきペットにした、クリトとオソソが立っていた

　二人ともペットの証の首輪を巻いて</p><p>その子たちも基本は美人だし、可愛い洋服を着せて、髪形も整えたらすっごく映えると思うよっ</p><p>


　この二人

　オソソは元からスーパーモデルみたいな際立ったプロポーションをしているし

　クリトも不思議な魅力がある

　オソソは黒人系でクリトはペルシャ系のハーフだっけ</p><p>ソレナラ白人系も混ぜた方が良いと思うネ</p><p>あの辺からチョイスするネ</p><p>


　少女暗殺者たちはまだ正式にオレの女にはなっていないから

　♪可愛くなーれ♪には、参加していない

　みんなジッとオレの方を見ている

　白人系は</p><p>ペニー・スゥがイタリア系で、ヴァギィナがフランス系ネソレカラ、アンネ・ロゼもドイツ系の血が入っているし、アクメ・イクもギリシャ系ネ</p><p>


　イーディが説明してくれるが

　みんなハーフだからヴァギィナは肌は白人ぽいけれど、顔つきは東洋系だしアンネロゼは、褐色の肌をしている

　アクメ・イクは肌は白いけど黒髪だ

　いかにも白人ぽいのはペニー・スゥだな</p><p>まあ、どうするかは明日までに決めておいてよっそれと</p><p>日本人代表でミタマちゃんも連れてった方がいいと思うよっ!</p><p>やっと事後処理終了で</p><p>明日は夜のセックス回に入れると思います</p><p>しかし初期メンバーは安定してるので、書くのが楽です</p><p>現在の登場人物一覧</p><p>改めてまとめてみました</p><p>登場人物一覧</p><p>・吉田良信（黒森公）/16歳主人公2つの戸籍を持つ吉田としてはパン技能士コースの高校生で、黒森公としては犯罪組織黒い森の構成員であると同時に、現在は香月セキュリティサービスのオーナーでもある</p><p>■主人公の女たち</p><p>・奈島寧／18歳美しすぎる少女家族を犯罪組織に殺されている上辺の明るい性格は作ったもので、本当は大人しい本名は、奈島寧子ヨッちゃん</p><p>・高梨克子／21歳お屋敷の元娼婦家事が得意な爆乳美女パン屋を経営する夢があり、今は主人公の高校のパン技能士コースの講師をしている</p><p>・片貝渚／21歳黒い森の元・娼婦お花屋さんを経営現在は主人公の子を妊娠中</p><p>・片貝真緒／４歳渚の娘にひひと笑う可愛い子主人公をパパと呼ぶ</p><p>・黒森アニエス／12歳お屋敷の地下に幽閉されていた金髪の日仏ハーフ美少女語尾がですのパパ</p><p>・キョーコ・メッサー／年齢不詳ブラジル出身の国際重犯罪人異常なまでに強い人同性愛者黒森家の父親役</p><p>・山峰恵美／16歳主人公の吉田良信としての公認の婚約者女子陸上部白坂創介の娘の一人だが、貧乏な家に預けられていた普通の感覚の普通の子ヨシくん</p><p>・黒森マナ／14歳旧・白坂舞夏雪乃の妹主人公のセックス奴隷１号スーパーモデルを目指しているすっかり背が伸びて、大人っぽい外観に代わっているお兄ちゃん</p><p>・吉田エリ／13歳関西から来たヤクザの娘の双子の片方今は姉妹で雪乃のテレビ番組に出演している一人称がわたし</p><p>・鞍馬ありす／13歳元名家・鞍馬家令嬢鞍馬家の没落で、主人公のセックス奴隷となった</p><p>◇名家＆超お嬢様校の生徒たち</p><p>・香月みすず／17歳名家・香月家の令嬢主人公の黒森公としての公式パートナー趣味は、おしっこ披露旦那様</p><p>・香月瑠璃子／15歳香月家の令嬢でみすずの従妹祖父から3000円で売り飛ばされて、主人公のセックス奴隷に趣味はハメ撮り撮られるのも撮るのも好きお兄様</p><p>・鳥居まり子／16歳トリイ電子の社長令嬢名家・狩野家の血を引いている準名家の娘公</p><p>・狩野桜子／16歳香月家と並ぶ３大名家の１つ、狩野家の令嬢自分から生涯主人公にしか愛されない女になったあなた</p><p>・安奈エリカ／14歳大手監査法人代表の娘中等部のスターと呼ばれるぐらい可愛いのに、変態セックスに興味がありすぎる美少女公さん</p><p>・工藤美智／15歳中学３年生みすずの警護役工藤流古武術の達人小柄で日本人形のように美しいつるぺたマゾっ気が強いご主人様</p><p>・アーニャ／年齢不詳コードネームニキータ・ゴルバチョフミス・コーデリアのペットから主人公の女に昇格テレビで藤宮麗華と戦っているので、顔は広く一般に知られている</p><p>◇音楽科高校の生徒</p><p>・松下真樹／16歳茉莉花と同じ高校の音楽科のピアノ少女ピアノの才能は茉莉花よりも上お団子頭にしている切れ長の眼の美少女体はスレンダー茉莉花のパートナーとなった同じく公くん</p><p>・五十嵐イズミ／16歳茉莉花と同じ高校の音楽科の声楽科少女小柄な美少女だが、ちょっとおバカな娘茉莉花と真樹のペットになったおっぱいは大きい公くんさん</p><p>・関　翔　／香月セキュリティサービス統括現場責任者翔姉ちゃん</p><p>・藤宮麗華／香月セキュリティサービス行動隊長普段は男装の麗人キョーコさんとの戦闘特番のテレビ放送で全国的な有名人にレイちゃん我が君orお兄ちゃま</p><p>・鷹倉月子／18歳人の心を読み、肉体を操作できる巫女の力を持つ３姉妹の長姉冷静な性格公様</p><p>・鷹倉夜見子／14歳通称・ヨミ巫女３姉妹の真ん中強気なイケイケの性格のロリ巨乳先生</p><p>・鷹倉ルナ／12歳巫女３姉妹の末っ子大人しいが観察力は高いボクっ子兄さん</p><p>■セックスしたけれど家族でない人たち</p><p>◇娼婦候補生</p><p>・鞍馬美里／18歳名家鞍馬家の令嬢家の借金を返すために娼婦に墜とされたありすの姉碁の才能がある</p><p>・住友桃香／17歳ショートカットのスポーツ美少女モモカいつも敬語</p><p>◇名家の令嬢</p><p>■家族だけどセックスしない人</p><p>・マルゴ・スタークウェザー・クロモリ／19歳金髪碧眼のアメリカ・インディアン犯罪組織黒い森メンバー今は黒森家の養女格闘家に転身した</p><p>■これからの人たち</p><p>◇お屋敷の中でまだ処女の人たち</p><p>・歌晏桃子／17歳香月家、狩野家と並ぶ３大名家、歌晏家のお嬢様とっても明るく、高飛車な性格</p><p>・山田梅子／17歳桃子の警護役いつも男装桃子からは、セバスティアヌスと呼ばれている</p><p>・鷹倉コヨミ／12歳ルナたちの従妹内気で身体が小さい巫女の力を持つまだ処女</p><p>・木下涼子／香月セキュリティサービスのトップエリート警護人元、バンバルビー３いつもニコニコしているが、粉砕フレイルで誰でもブッ倒す怖い人最近、主人公の専任警護人になったまだ処女</p><p>・松下美樹／14歳真樹の妹大きな瞳のボブカットヴァイオリンの才能がある少女</p><p>◇主人公のペット</p><p>・オソソ・オボコ／14歳アフリカ系頭が小さくて、背が高く、足が長いモデル体型肌は漆黒髪は乳白色に近いブロンドで、眼はペールブルー武闘派少女暗殺者からペットに昇格</p><p>・クリト・リリス／１４歳ペルシャ系ビビリな性格少女暗殺者からペットに昇格</p><p>・ドリィ・ルゥ／16歳キョーコが東南アジアから連れて来た少女暗殺者のリーダー格東南アジア系だが複雑に血の混じった混血児武闘派</p><p>・ペニー・スゥ・エレクチオーネ／13歳イタリア系金髪で白い肌の小柄な少女</p><p>・フェラ・千代／15歳日本人とロシア人のハーフオカッパの黒髪に、切れ長の涼しい瞳肌は白い</p><p>・イン・ラン／13歳中華系の双子三つ編み武闘派顔立ちは幼いおそらく淫乱</p><p>・イン・リン／13歳双子のもう一人ジョイトイとも呼ばれる武闘派やっぱり淫乱</p><p>■その他の登場人物</p><p>◇香月家</p><p>・矢沢／香月セキュリティサービス代表香月老人の腹心</p><p>・工藤優作／４２歳美智の父親香月セキュリティサービスの裏の仕事を専門に担当するフリー警護人部隊を率いている</p><p>・酒井田マキ／２５歳香月セキュリティサービス医療部所属の女医</p><p>・岩倉幸代／１８歳御名穂のペット黒い森の現役娼婦でもある淫乱変態よく御名穂を裏切る生徒会長でもある</p><p>◇名家の人たち</p><p>◇残りの娼婦候補生</p><p>・徳大寺園子／17歳美人だが、関西ヤクザたちに輪姦された経験あり</p><p>・剣道マリア／17歳チーム・クロモリ所属元・天童乙女巫女の力で記憶を操作されて別人になった</p><p>・フランシー／雪乃のテレビ番組に出ているオカマのコラムニスト本名は、剣崎龍治</p><p>1450.子猫のセックス・1　CATS</p><p>


　明日、オレたちが芸能プロダクションへ行くという話の中で寧が言った</p><p>ミタマを</p><p>


　オレは少し離れたところに、妹のキヌカと座っているミタマを見る

　ミタマは生まれながらの警護人だ

　それも、攻撃特化のブッ壊し屋

　そんなミタマを連れて行かなきゃいけないとなると</p><p>デスプロはミタマじゃないと、倒せないようなヤバい人を連れて来るってこと</p><p>


　ミタマよりも、イーディの方が強いし、はるかに賢いのに

　ミタマでないとダメな相手がいる</p><p>ソウじゃないヨソウいうコトではないノネ</p><p>そうじゃないってばっあくまでも、テレビに出ているゲーノージンとしてのミタマちゃんが必要なんだよっ</p><p>


　イーディと寧は笑う

　芸能人としてのミタマ

　雪乃のテレビ番組にミタマはカバーガールとして、毎週、白の極小ビキニに日本刀という、わけのわからない姿で出演している</p><p>アタシたちは、ミタマの本質が警護人ダト知ってるケレド芸能事務所の人間の視線で見レバミタマは、テレビの世界の人ヨ</p><p>むしろ有名人なのに、まだドコの芸能事務所にも所属してない逸材だよっミタマちゃん</p><p>


　確かに一般の人の認識では、ミタマはテレビタレントなんだろう

　雪乃のテレビ番組に出るようになってミタマは表裏の一切ない筋の通った武士娘の言動は、視聴者たちに面白がられている

　今では、大人から子供まで広く人気があるらしい

　昨日と今日の学園祭でもパン工房の前で、ひたすら古典的な日本の大道芸をやって観客が絶えなかった</p><p>今のミタマちゃんのタレント性は凄いもんっ!売れっ子になるのが判ってる逸材なんだよそんな子が、まだどこの事務所にも入らずに無所属のままなんだよっ</p><p>芸能事務所の人間ナラ自分の事務所に所属させたいと思うハズなのネ</p><p>Darlingワタシたちは明日、無理矢理に芸能事務所を乗っ取るノネデモそれって、乗っ取られる方としては非常に面白くないコトなのヨネ</p><p>


　イーディが言う通り

　明日、オレたちは芸能プロを手に入れることになっているけれど

　元々の話としてはデススター・プロというヤクザが経営している芸能事務所が、所属タレントたちを使って、テレビ局内で雪乃に延々と嫌がらせをしていた

　それをミタマと双子たちが雪乃のテレビ番組の中で暴露して

　ミナホ姉さんが、経営者のヤクザと話をして</p><p>デスプロからケジメを取る形でデスプロの女性タレント部門確かデススター・プロモーションM＆M・セクションFだったそれをオレたちに譲渡させるということになった</p><p>長年育てて来た事務所を芸能関係とは関係ナイ何だかワカラナイ人たちに取られるンダカラ</p><p>


　オレたちへの譲渡を決めたのは、経営者のヤクザで現場の芸能事務所の人間ではない

　デスプロの人間としてはそんな決定には、納得がいかないだろうし</p><p>そもそも、芸能界の理屈が通らない雪乃の番組が存在していることを憎んで、雪乃に嫌がらせを仕掛けてきた連中だから</p><p>


　さらに、オレたちに屈して、女性タレント部門を奪われることは本意ではない</p><p>心の底では、相当、頭にきていると思う</p><p>トコロでDarling乗っ取らせそうになった企業がする防衛策ってイウノガ、幾つかアルのヨ</p><p>


　不意にイーディが、そんなことを言い出した</p><p>Darlingは、クラウンジュエルっていうのを聞いたことはナイ</p><p>


　聞いたことはない

　というか、オレがそんなの知っているわけがない</p><p>カンタンに説明すると乗っ取られる前に、会社の中の一番大切なオイシイ部分を、自分の支配下の他の会社に移してしまう作戦ヨ会社が乗っ取られても中身が空っぽダカラ、乗っ取った方が損するダケで乗っ取られた方は、大切なトコロを取られずに済むのヨ</p><p>アタシたちはデススター・プロを乗っ取るワケではナイネただ女性タレント部門を譲渡させるダケヨでも対処法は、乗っ取りの時と同じネ譲渡前にクラウンジュエル作戦が使えるのヨ</p><p>


　会社の大切なものを他社に移してしまう</p><p>サテ芸能事務所にとって、一番大切なモノって何</p><p>そりゃ所属タレントだよなやっぱり</p><p>


　芸能事務所は、所属しているタレントのマネージメントが仕事なんだから所属タレントが、いなくては困る</p><p>ソウいうコトネ</p><p>


　イーディは、二やっと微笑む</p><p>デス・プロ側が、そういう作戦でくるだろうってことは先生も、もう想定してるよっ</p><p>


　ミナホ姉さんも向こうが所属タレント移籍作戦をやるだろうそうなると考えている</p><p>とりあえず、デス・プロ側には昨日現在で、デスプロのホームページに掲載している女性タレントは、明日全員集めろって言ってあるからさっ明日は、確実に全員来るよ</p><p>


　それは、さっきも聞いた

　すでに仕事が入っていたタレントさんも、キャンセルさせて

　明日の午後３時にはデス・プロに全女性タレントが集合するって</p><p>デス・プロさんとしてはさっあたしたちの前に、タレントさんたちを、ずらーっと並べてさっあたしたちが、この人たちが、あたしたちのタレントさんになるんだと思ったところで、残念ですが、ここに居るタレントたちは、全てデスプロの傘下の他の事務所に移籍することになりましたザマーミロって、やるつもりなんだと思うんだよねっ</p><p>


　オレたちにデス・プロの女性タレント部門の看板だけ渡してタレントさんは、一人も渡さない

　そうやって、オレたちを笑いものにするつもりなのか

　本心では、オレたちのことを憎んでいるんだからそれぐらいは、やるだろうな</p><p>だから、こっちもさっタレントになる人材は、困ってませんって状態で、あっちに出向くべきなんだと思うんだっ</p><p>


　タレントになる人材つまり、ミタマ</p><p>こっちも、いきなりミタマちゃんを連れてって向こうの出鼻をくじきたいんだよっあっちが、一人もタレントをあたしたちに渡さないと仕掛けて来る前にタレント性たっぷりのミタマちゃんを出してさそっちからタレントを貰わなくてもアタシたちの方には、十分、稼げそうな子がすでにいますって一発カマしてやりたいんだよねっ</p><p>ムシロデス・プロの方はミタマが欲しくてタマラナイ気分にナルのネ</p><p>


　オレは単純に綺麗なタレントさんがたくさん居るデスプロの連中に、ナメられないようにという理由だけで、超美人の寧を連れて行こうと考えたけれど

　寧たちの発想は、オレの上を行っている</p><p>クリトとオソソを連れて行こうっていうのもそういうこと</p><p>そうだよっデス・プロのタレントさんが一人も獲得できないとしてもあたしたちは、あたしたちだけで、充分タレント事務所が始められるだけの人材を抱えてるって見せつけてやるんだよっ</p><p>アチラ側の想定を越えた行動をスルベキなのネ</p><p>


　オレはもう一度今、現在に考えられている明日デス・プロに行くメンバーを脳裏に思い浮かべる

　オレミナホ姉さん寧ミタマクリトオソソあと、白人系の少女暗殺者をもう一人

　この感じだとイーディも同行してくれるんだろうか

　オレはもう一度、じっくり考える</p><p>いやミタマを連れて行くのは、いいけれどミタマだけじゃ足りないよ</p><p>ヨっちゃんどういうことっ</p><p>この話のスタートがミタマがテレビで、雪乃がデス・プロのタレントにイジメられてることを暴露したことだろ</p><p>だから、デス・プロ側はオレたちの方に、ミタマが居ることは知っている明日、ミタマがオレたちと一緒にデス・プロの事務所に行くのは想定していないけれど向こうの意表を突くには足りないよ</p><p>


　どうせなら、あちら側が全く想像できないレベルのことをやらないと</p><p>さっき、白人系がもう一人欲しいって言ってたよね</p><p>


　オレは部屋の中を見回す</p><p>それだけど少女暗殺者の中から選ぶのは止めるオレのペットになった二人と、他の子たちに今は差を付けておくべきだと思うし</p><p>残りの子たちにあの時、オソソより早くペットになると誓えばこんなに良いことがあったのにと、後悔させるようにしたい</p><p>


　それがあの子たちが暗殺者から、別の存在になろうとする流れを作ることになる</p><p>じゃあ、白人系の子は連れて行かないのっ</p><p>


　そう尋ねる寧にオレは</p><p>アーニャを連れて行くよ</p><p>


　ニキータ・ゴルバチョフことアーニャ

　ロシア系アメリカ人金髪で白い肌目の色は青</p><p>ソウネイイカモネ</p><p>


　アーニャは３か月ごとに、レイちゃんとキョーコさんの戦う特別番組に出演している

　だからアーニャも、今では広く顔が知られている

　オレの学校に来た時も、大騒ぎになった

　これまで雪乃の番組とレイちゃんvsキョーコさんの特別番組の登場人物は、重ならないようにしてきた

　だから、デス・プロの連中もアーニャがオレたちのところに居ることは知らない</p><p>ミタマとアーニャすでに有名人になっているのに、どこの芸能事務所にも所属していない子が２人も来たら、さすがに腰を抜かすだろ</p><p>でもいいの、ヨッちゃん</p><p>


　寧の心配は判る

　ミタマとアーニャを一緒に連れて行ったら雪乃の番組もレイvsキョーコさんも、裏に居るのはオレたちだとバレてしまう</p><p>もういいよそろそろ潮時なんだと思う今日のイーディのスクール水着柔道大会で、ミタマとレイちゃんが出演しちゃったんだから</p><p>


　さらに司会をしていた寧も、明日、デス・プロに行く

　勘の良い人なら、そろそろ気づく</p><p>バレる前にオレたちの方から、カードを切るべきだよ</p><p>それならいっそ麗華お姉さんにも来てもらおうかっ</p><p>ソレはやり過ぎネレイカは香月セキュリティサービスの顔ヨ</p><p>イーディの言う通りだよレイちゃんを出したら、向こうが警戒しまくるよ</p><p>


　香月セキュリティサービスは名家・香月家の名前が付いている

　デス・プロの連中も名家とケンカをしたくはないだろう</p><p>アーニャだけなら、向こうはオレたちが香月セキュリティサービスと、どういう関係だか判らないから対応に困ることになると思うよ</p><p>


　レイちゃんが、香月セキュリティサービスの正社員であることは広く知られているけれど

　アーニャは、背景がまったく不明なんだから

　デス・プロの人間から見ればただの外国人タレントなのか、あの番組を通して香月セキュリティサービスと直接の繋がりがある人間なのか判断ができない</p><p>判った先生には、あたしから話しておくよっ</p><p>アーニャには、オレから話すよ</p><p>


　♪ハレホレひょん♪の後に拍手と歓声が起きた

　茉莉花と真樹とイズミのオレの女たちへのご挨拶行脚が、ようやく終わったらしい

　最後の♪可愛くなーれ♪は可憐だった

　オレとまだセックスしていない子には、ご挨拶しなくていいことになっているから少女暗殺者たちは、寂しそうに見ている

　今はこれでいい

　あの子たちの方から早く家族になりたいと思わせないと</p><p>よしそれじゃあ、これでこの場は解散だみんないいな</p><p>


　オレは部屋中の女たちに言った</p><p>公さん松下美樹さんは、今夜はわたしがお世話していいですか</p><p>


　茉莉花の妹のエリカが、手を上げてオレに言う

　エリカは姉の茉莉花が真樹とパートナーになったから

　真樹の妹の美樹さんのことを、気にしているらしい</p><p>それなら、わたくしと安寿ちゃんも同じ部屋に泊まりますよっ</p><p>


　木下さんがいつもの笑顔で、オレに言う</p><p>同じ処女同士ですからっ</p><p>


　美樹さんは今夜は、木下さんや黒瀬安寿と行動してたことが多かったし

　今は、オレとセックスしてから変容してしまった姉と一緒に眠りたくないだろう</p><p>じゃあ、頼みますエリカも、よろしく</p><p>


　超お嬢様学園の中等部のスターと呼ばれている美少女は笑顔で、ずっと暗い顔のままの美樹さんのところへ行った</p><p>わたくしは、いいわよ面白そうだし</p><p>


　アーニャは、ブラジャーを外しながらオレに答えた

　形の良い白いおっぱい女の子の肌の匂いがする

　アーニャは、他の子と肌の匂いが少し違う</p><p>お殿様早く、こちらへどうぞ</p><p>


　部屋の半分以上を占める１０人以上が余裕で寝られる大ベッドの上から、１４歳のくるみがオレを呼んだ

　今日はベッドの下にもマットを敷いて、お揃いの寝間着姿の少女暗殺者たちが座っている

　ただしオレのペットになったクリトとオソソは、ベッドの上だ

　こういうところも、きちんと差を付けていく

　ベッドの上の女たちはみんな、裸にバスローブか、肌襦袢かどちらか、１枚だけ纏っている

　ただし、すでに全裸になっている人が一人</p><p>ああいいわそこ気持ちいいわ</p><p>ああんそう、そこ</p><p>


　うつ伏せでベッドに横たわっている裸の翔姉ちゃんの上で肌襦袢姿の素子が、背中のマッサージをしていた</p><p>栗宮家のお嬢様にこんなことをしていただくなんてあん申し訳ないですけれど</p><p>何をおっしゃいます翔お姉さまには、いつも大変お世話になっていますから</p><p>


　一方、くるみはバスローブから伸びるレイちゃんの足を、揉んでいた</p><p>本当に上手ですね</p><p>


　栗宮家の主従は完璧な花嫁修業をしており、家事は全て上手いが

　まさか、マッサージの技術まで会得しているとは</p><p>お祖母様がご健在の頃は毎日、わたくしとくるみで揉んで差し上げておりましたので</p><p>


　素子の祖母は素子とくるみに栗宮流槍術を伝授した人だ

　今はもう、亡くなったと聞いている</p><p>あなたは、わたくしが揉んであげるわ</p><p>


　裸身の上にバスローブを羽織ったアーニャがオレに微笑む</p><p>わたくしも以前は、コーデリア様のマッサージ係をしていたのよ</p><p>


　アーニャはキョーコさんのパートナーであるミス・コーデリアのペットだった

　ペットから昇格して今は、オレたちの家族になっている</p><p>最近、わたくしはあなたたちにベッタリくっ付いてるからコーデリア様は、お寂しいみたい</p><p>イーニーさんとミーニーさんが、いるじゃないか</p><p>


　オレはミス・コーデリアの双子のペットのことを思い出す</p><p>あの方たちは、もう大人でいらっしゃるからコーデリア様は、若いペットも欲しがられてると思うわ</p><p>


　そう言えばミス・コーデリアはイーディのこともペットにしようとして、ニューオリンズの暗殺教団から買い取ったんだっけ

　それを嫌がってイーディは、オレたちの方に逃げて来た</p><p>アーニャお姉さまもし、よろしければ、わたくしたちにもマッサージの技術を教えていただけますか</p><p>


　ベッドの上で、オレたちを出迎えた肌襦袢姿の月子が言う</p><p>あら、あなたならわたくしの頭の中を覗いて、技術を読み取ることができるでしょ</p><p>


　笑いながらアーニャは、そう言うが</p><p>わたくしは、できますがこの子たちが</p><p>はいせっかくの機会でございますしご伝授下さい</p><p>お願いいたします</p><p>


　月子の後ろで同じく肌襦袢だけの桜子とありすが、ベッドの上に正座してアーニャに頭を下げる</p><p>そんなことしなくても教えてあげるわよわたくしも、前からあなたたちと仲良くなりたかったし</p><p>


　アーニャは以前は、同性愛専門だったオレに犯されるまでは

　寧のことを狙ってたんだよな

　主人だったミス・コーデリアと一緒で可愛い女のは大好きだ</p><p>はいあなた、うつ伏せに寝て</p><p>


　アーニャの言う通りオレは、ベッド横になる</p><p>じゃ最初は、肩からね</p><p>


　マッサージが始まる

　今夜の女たちはこの２日間、裏方で頑張ってくれた人たちが集まった

　翔姉ちゃんは昨日の香月セキュリティサービスの反乱鎮圧と今日の松下老人との面談

　レイちゃんは非番なのに、車でお屋敷から学校まで、何度もパンの運搬をしてくれたしイーディのスクール水着柔道大会の審判までしてくれた

　月子は反乱部隊の処罰に巫女の力を使ってくれたし今も少女暗殺者たちの心の状態を監視してくれている

　素子とくるみは昼食のお弁当を作ってくれたしお屋敷の家事をやってくれた

　桜子やありすもお屋敷の方で、みんなとパンを作ってくれていたし</p><p>あなたもお疲れでしょう</p><p>


　桜子がアーニャがオレの右腕をマッサージしているのを見て、左腕を揉んでくれている</p><p>そこは、こうするようですよ</p><p>


　月子がアーニャの心を読んで、桜子の手の動きを修正する

　桜子が、月子に礼を言う</p><p>二日間ご苦労様でした美里お姉さまのこともありがとうございました</p><p>


　ありすがくるみがレイちゃんをマッサージしている様子を真似して、オレの足を揉みながら言った

　ありすの姉の鞍馬美里は鞍馬家の負債を返済するためにミナホ姉さんの下で娼婦候補生になっているが

　今日は、女子テニス部の子たちに交じって高校の学園祭を楽しむことが許された</p><p>ああオレも良かったと思うよ</p><p>


　もう普通の高校生活には戻れないと思ってた少女たちが１日だけでも、同年代の高校生たちと過ごすことができた</p><p>ねえあの子たちが、わたしたちはどうしたらいいんだって顔をしているわよ</p><p>


　アーニャがオレの耳に囁く

　オレは頭を上げて見るとバスローブ姿のクリトとオソソが、困り顔でオレの方を見ている

　ああ、他の子たちがオレのマッサージを始めたけれど自分たちも参加するべきなのかどうか、判断に迷っているんだ

　決して自分たちの意思で、オレにマッサージしたいというのではない</p><p>アーニャ用があれば呼ぶから、ベッドの上に転がってろって伝えてくれペットなんだから、呼ばれないときは可愛らしくしてろって</p><p>


　アーニャはふふんと笑うと少女暗殺者たちの言葉、東南アジアの訛りの強いフランス語でオレの言葉を伝えた

　オソソが自分のバスローブの襟を掴んで、何か言ってる</p><p>なんだって</p><p>


　オレが、アーニャに尋ねると</p><p>裸になった方がいいのかですって</p><p>何でオレは脱げなんて言ってないだろ</p><p>可愛らしくしていろっていうのが、あの子たちには理解できないのよだから、とりあえず裸になった方がいいのかもしれないって考えたようね</p><p>


　東南アジアの犯罪組織の頭のおかしい女ボスに飼われていた子たちだものな

　どうしたら、自分が可愛らしくなるというのが理解できないのか</p><p>ありす実演して見せてやれ可愛らしいところをさ</p><p>


　オレは足を揉んでくれているありすに言う

　正直、ありすは手に力がなさすぎて揉むというか、マッサージになっていない</p><p>えー、可愛いですか</p><p>


　ありすはちょと、考えて</p><p>こんな感じかなぁにゃー</p><p>


　両手をグーにして子猫みたいなポーズを試みる</p><p>もっとこんな感じじゃないですかにゃー</p><p>


　くるみがレイちゃんを揉むのを止めて、子猫になる

　うん、ありすよりもさらに、子猫っぽい</p><p>わたくしは、こうだと思いますわにゃーん</p><p>


　素子が、翔姉ちゃんの背中から手を放してやはり、猫のポーズをするけれど</p><p>素子それだと、猫じゃなくて虎だよ</p><p>


　ポーズが凛々しい虎が獲物を狙う姿になってる</p><p>これは失礼致しました</p><p>


　ベッドの上でオレたちは笑う

　クリトとオソソとベッドの下の少女暗殺者たちは、オレたちの遊びを呆然と見ていた</p><p>月子お姉さまと桜子お姉さまも可愛い子猫をやって下さいませ</p><p>


　ありすが二人に言う

　お屋敷に来たばかりの頃は、暗い顔をしていることが多かったけれど

　いつの間にか、家族に溶け込んでいる

　こんな甘えん坊なところが、あるとは知らなかった

　ああミタマとキヌカがいないからか

　元・鞍馬家の警護役のあの二人の前だとありすは、毅然とした名家の令嬢でいないといけないから</p><p>こ、こうですかあなたどうです</p><p>


　桜子は、恥ずかしそうに子猫のポーズをする</p><p>桜子も、にゃーって言わないとダメだぞ</p><p>


　不器用で、あんまり子猫っぽいポーズになってないところがとても可愛い</p><p>はい月子お姉さまの番です</p><p>


　桜子に促されて月子は

　これまたポーズが変で、おかしい

　いつもクールな月子だから</p><p>そんなに笑わないで下さい</p><p>


　アーニャがベッドの上に立って

　その場で飛び上がって、くるんと宙返りしてベッドを揺らすこともなく着地

　まさに猫のような動きをした後でポーズして</p><p>ミャオゥ</p><p>


　鳴き声もアメリカ式だが</p><p>アーニャさんそのポーズだと、ミュージカルのキャッツみたいですよ</p><p>それなら麗華さんも、やって見せて欲しいわね</p><p>


　アーニャが、挑戦的な瞳でレイちゃんに言う</p><p>わたくしですかえーとにゃあ</p><p>


　レイちゃんも一応、子猫になって見せるが

　これは酷い今までで一番酷い</p><p>レイちゃんそれは子猫じなくて、ウルトラマンのポーズだよ</p><p>ウルトラマンですか</p><p>ほらウルトラマンが変身して大きくなる時のポーズ</p><p>


　オレは説明するが残念ながら、この部屋に居る人たちには理解してもらえなかった

　名家のお嬢様たちはウルトラマンは名前しか聞いたことがないようで

　レイちゃんと翔姉ちゃんも子供の頃に見たきりだから、覚えていないと言い

　アーニャは、ウルトラマンの存在すら知らなかった</p><p>ウルトロンなら知っているわよ</p><p>


　ごめん、アーニャそれはオレの方が判らない</p><p>それでは翔お姉さまの番ですわ</p><p>


　ありすが翔姉ちゃんに声を掛ける

　翔姉ちゃんは素子のマッサージを受けるために、ベッドの上でただ一人全裸になっていた</p><p>わたくしはいいわよ恥ずかしいもの</p><p>


　うつぶせのまま翔姉ちゃんは、そう言う</p><p>そんなこと、おっしゃらずにみんな、子猫をやったんですから</p><p>


　さらに、ありすがそう言うと</p><p>子猫はできないけれど他の猫なら、できるわよ</p><p>発情しているメス猫なら今すぐに!</p><p>


　そう言って、翔姉ちゃんは起き上がりオレに向かって、雌豹のポーズを取る</p><p>翔姉ちゃんの豊かな胸がぷるんと揺れた</p><p>ああそういうのなら、わたくしも得意よ</p><p>


　アーニャが、にやりと微笑み自分のバスローブの紐をほどく</p><p>It’S Make Love Time（さあっセックスのお時間よっ!）</p><p>0時までに書き上げるつもりで始めたのに何で今、朝の5時なんだろう</p><p>どこにも行けない連休だからいいけれど</p><p>最近体験した恐ろしいできごと</p><p>7月22日の水曜日の午後5時近くに父を入所させることになった施設の事務員の人から電話が来て</p><p>大変お待たせしましたようやく病院からの書類が揃いましたので、お父様の入所手続きを行うことができるようになりました</p><p>それで入所していただく日なんですけれどこちらの職員の都合がありまして、最短で7月の27日の月曜日か8月5日になりますどちらがよろしいですか</p><p>


　わたしカレンダーを見る

　明日から木・金・土・日と連休

　27日は連休後の月曜日の日

　そして病院から施設に移動するのは午前中と聞いている</p><p>27日なんて間に合うんですか</p><p>今日中に病院や施設に連絡ができれば何とか間に合うとは思います</p><p>もうすぐ夕方の5時ですよ</p><p>おっしゃる通りなんで連絡がつくかどうかは、なかなか難しいところだと思います</p><p>8月5日でいいです</p><p>あよろしいですか大変、助かりますありがとうございます</p><p>無理したら何とかなるかもしれない選択なら最初から、言わないで欲しい</p><p>あくまでも、わたしが7月27日を選ばなかったという形にしたいんだろうけど</p><p>1451.子猫のセックス・2　翔と麗華</p><p>+少女暗殺者たち</p><p>さああなたたちっ</p><p>


　翔姉ちゃんの号令で女たちがはーいっと可愛い声を上げて、一斉にオレに飛び掛かって来る</p><p>はいはい起きて下さい、殿</p><p>お脱がせ致しますお殿様</p><p>大人しくして下さい</p><p>失礼いたします、あなた</p><p>うわわ</p><p>うっふふーん</p><p>


　素子くるみレイちゃん桜子ありすアーニャ

　あっという間にオレは、バスローブを脱がされて、ベッドの上で全裸になった</p><p>あら、まだ大きくなってないのね</p><p>


　翔姉ちゃんがオレのペニスを見て、そう言う

　マッサージの途中だったんだから勃起してないのは、当然だろ</p><p>はい、わたくしたちで</p><p>


　14歳のくるみと13歳のありすが、顔を見合わせてニコッと微笑む

　そして、2人でオレの股間に、自分の顔を近づける

　名家育ちの令嬢たちは、こんな時でも言葉遣いは礼儀正しい

　そのまま、くるみはオレの玉袋に舌を這わせ

　ありすは、亀頭の先にチュッとキスしてから舌で舐め上げていく</p><p>二人とも上手くなったな</p><p>


　14歳と13歳の温かな舌の感触にオレのペニスに、物凄い勢いで血流が溜まっていく</p><p>お殿様のご指導の賜物でございます</p><p>ありすのお口の中で大きくなっていくのが判りました</p><p>


　オレのペニスに頬ずりしながらくるみとあれすが微笑むむ</p><p>ほーらっ、あなたのお口はこっちっ</p><p>


　とバスローブの胸元を開けたアーニャが、オレの顔に豊かなおっぱいを押し付けてくる

　オレは乳首を口に含んで、舌で転がすように舐める</p><p>あんっくすぐったいわ、それ</p><p>おっぱいは、こっちにもございますわ</p><p>


　素子も肌襦袢をはだけさせて、胸をオレの顔に突き出す

　オレは、素子の乳首も楽しむ</p><p>疲れているんでしょ全部、わたくしたちがするから、あなたは動かなくていいわ</p><p>


　翔姉ちゃんがオレの耳に囁く</p><p>でも、つらそうな顔はしないでねわたくしたちが、無理矢理あなたを襲っているように見えるとよくないから</p><p>


　今夜のセックスも少女暗殺者たちに見せることを目的としている

　オレの女たちが、決して無理強いされてオレとセックスしているのではないということをハッキリと見せることと

　女たちも、セックスを楽しんでいるという様子も見せる

　メンバーも、なるべく重ならないようにオレの女は全員、オレとセックスしているという事実をそのまま理解させたい

　少女暗殺者たちが、早くオレたちの家族に加わりたいと思うように

　ペットにしたばかりのクリトとオソソをベッドに上げたのも、他の子に見せつけるためだ

　もちろん今夜はまだ、クリトたちの処女を奪う気はない

　そけだけの体力がオレに残っていないし雑なセックスをしてしまって、クリトたちが痛がるだけになってしまったら、他の子もセックス体験を怖がるようになってしまうかもしれない</p><p>あなたは1回だけ気持ちよくなればいいのよわたくしたち全員に射精する必要はないわ</p><p>わたくしが、皆様の心をつなぎますから</p><p>


　月子がオレの手を自分の胸に導いて、そう言った

　月子の巫女の力で、全員の心がリンクしたらセックスの快感もエクスタシーも共有できる

　もちろん、ベッド下の少女暗殺者たちにも、セックスの悦びを伝える</p><p>でも、少しぐらいはあなたと繋がりたいですわ</p><p>


　桜子が、オレの頬にキスしてそう言った</p><p>オレだって、みんなの中に入りたいよ</p><p>


　全員と順番に交わって最後の子の胎内に射精したい</p><p>はい、お願いいたしますお殿様</p><p>


　素子が微笑む</p><p>でも楽しいわ学生時代に戻ったみたい</p><p>


　翔姉ちゃんは年下の少女たちとの合同セックスを楽しんでくれている</p><p>わたくしだけ、場違いじゃない翔もどうせ、良家の娘の行くような学校を出ているんでしょ</p><p>


　一人だけロシア系アメリカ人のアーニャが言う</p><p>わたくしの学校には、アーニャさんの様な留学生も何人かいましたわそれにわたくし、パリでも学びましたから</p><p>


　翔姉ちゃんはフランスにある国際的な警護アカデミーで高度な専門教育を受けている</p><p>わたくしの学校にも、留学生はいましたよ</p><p>


　レイちゃんが、話に加わる</p><p>わたくしも高校までは、女子高の寮生活でしたから、こういう感じは懐かしいです</p><p>


　そう言って、レイちゃんはバスローブを脱ぎ裸になる

　レイちゃんの健康的な裸身胸の筋肉の上に、ツンと上向きにおっぱいが乗っている</p><p>でもこんなにたくさんの眼で眺められるのは、ちょっと恥ずかしいですね</p><p>


　レイちゃんは、ベッド下から見上げている少女暗殺者の眼が気になるようだ</p><p>わたくしは、もう慣れました初めての時から、ずっとたくさんの人の前で愛していただいてますから</p><p>


　オレと自分を含めた複数の女でするセックス集団セックスの方が、普通になってしまっている</p><p>殿のお道具がたくましくなられました</p><p>


　くるみが、オレの勃起ペニスを舐めながら言う</p><p>ええ、美味しいですとても</p><p>


　13歳のありすも、オレの亀頭を舐めしゃぶって、そんな表現をするようになった</p><p>さあって、誰からするやっぱり、年齢の順で翔からかしらっ</p><p>


　と、アーニャが笑うが</p><p>アーニャさんは、本当はお幾つなの年齢不詳で通していらっしゃるけれど実際は、わたくしよりも年上という噂もあるのよ</p><p>


　翔姉ちゃんがニヤッと笑う</p><p>それは秘密よわたくしは、国籍・経歴・年齢、全て不明女盗賊か女スパイか誰にも判らない謎の女なんですから</p><p>


　レイちゃんvsキョーコさんの特別番組でキョーコさんの手下として悪の少女幹部をそ</p><p>そういえば、香月セキュリティサービスの方にあなたたちの特集を載せたいと出版社から申し込みがあったわよ</p><p>


　3か月に一度、スペシャル番組として放送されているレイちゃんの戦いは一般の人たちには、香月セキュリティサービスの宣伝番組だと思われている

　レイちゃんが毎回、香月セキュリティサービスの行動隊長を名乗って、制服警備員たちを指揮して、キョーコさんやアーニャたちと戦っているのだからまあ、仕方ないんだけれど</p><p>わたくしはそういうのはキョーコ様の指示に従うわキョーコ様には、もうお伝えしたの</p><p>


　アーニャが、翔姉ちゃんに尋ねると</p><p>キョーコさんはたのもしい幼稚園かテレビラドンなら、グラビアの掲載を許可なさるそうよ</p><p>


　それじゃあ子ども向けの特撮番組だ

　いや、それでいいのか

　そういう番組のように全てがフィクションで、社会的に実害の無いものだと思わせた方が良い</p><p>そういうお話は、後にして下さいわたくしが、お先にいただいてしまいますわよ</p><p>


　素子がオレのペニスを撫でながら、そう言う</p><p>本当ですわみんな、早く欲しいんですから</p><p>


　くるみが、オレの亀頭をペロっと舐めて勃起が萎えないように刺激してくれた</p><p>あら、失礼それじゃあ申し訳なすけれど、わたくしから</p><p>


　全裸の翔姉ちゃんがベッドに寝ているオレの体に、跨って来る</p><p>はい皆さん、手を繋いで下さい</p><p>


　月子が翔姉ちゃんの背中に片手を触れてもう片手は、素子と繋ぐ

　素子は、レイちゃんとレイちゃんは、くるみとくるみは、桜子と桜子はありすとありすは、アーニャと手を繋ぎ

　アーニャはオソソに手を繋ぐように命じるオソソはクリトとクリトは、ベッド下の少女暗殺者たちのリーダーのドリィと手を繋ぐ

　ドリィはアーニャの指示に従い、残りのメンバーたちも全員、手を繋がせる</p><p>この部屋の中ぐらいの距離でしたら、手を繋がなくても心を繋げることはできますが</p><p>それでも手を繋いで接触している方が、視覚的にも、触覚的にも全員が繋がっているというイメージを共有できますので、より高いレベルでの共感が可能となるようです</p><p>


　今のオレたちにはみんなで、同じ体験をするということが重要なんだ</p><p>いいわねそれでは、挿入てしまうわよっ</p><p>


　翔姉ちゃんが、オレの上でそう言うが</p><p>すぐに入れて平気なの何なら、オレが少し舐めるけれど</p><p>


　オレは、翔姉ちゃんの裸身を下から見上げてそう言う

　翔姉ちゃんは充分、潤っているんだろうか</p><p>大丈夫よわたくしね、最近、やっと判ってきたの</p><p>


　翔姉ちゃんはオレの眼を見て、笑う</p><p>美智ちゃんが言う少し痛い方が、気持ちいいって感覚が</p><p>


　片手でオレのペニスを掴んで、自分の割れ目に当てながら</p><p>翔姉ちゃんはゆっくりと、腰を落とす</p><p>ああっ入ってくるわ</p><p>


　温かな胎内は濡れ始めてはいるが、まだほぐれていない

　キツイ膣の中にオレの勃起は、押し開くように入り込んでいく</p><p>あああっあなたの形に広げられてるっ!</p><p>


　他の女たちも翔姉ちゃんの体感を共有して、手を繋いだまま、全員が喘ぐ</p><p>ほうらこれで、根本まで入ったわはぁぁぅ</p><p>


　騎乗位でオレのペニスを全て胎内に受け入れて、翔姉ちゃんは大きく溜め息を吐いて脱力する

　翔姉ちゃんの丸くて柔らかいお尻の感覚をチンコの周りの肌で感じる</p><p>下からおっぱい、揉んでいいのよあなたの好きにして</p><p>


　オレは手を伸ばし、翔姉ちゃんの胸を両手て鷲掴みにする</p><p>強くてもいいわその方が、気持ちいいのよい</p><p>


　翔姉ちゃんは、少し乱暴に胸をイジられることを望んだ

　望みどおりにオレは、翔姉ちゃんのおっぱいをムニ二っと力を入れて揉むっ!</p><p>ああんっ!いいわっそれっ</p><p>


　翔姉ちゃんは、ゆっくりと腰を使い始める

　ゆさっ、ゆさっ、ゆさっと

　長身美人の翔姉ちゃんの動きでベッド全体が揺れる</p><p>ここがねここが気持ちいいのよ最近判ったの</p><p>


　オレとしかセックスしたことのない翔姉ちゃん

　でも、翔姉ちゃんは研究熱心だから

　どうすれば、より気持ちよくなるのかどんどん学んでいく</p><p>ここよっここっあああんっ!</p><p>


　翔姉ちゃんが、大きく喘いだ瞬間部屋中の少女たちも、熱い息を漏らした</p><p>ここ、ここがねGスポットって言うらしいのよはあはっいいわいいっ</p><p>


　ぐりぐりとオレの亀頭の張り詰めた先っぽで、同じポイントを何度も擦る

　じわっと翔姉ちゃんの胎内から愛液が溢れ

　オレのチンコをぐしょぐしょに濡らす</p><p>今度は奥よあっ、あっあーっ!</p><p>


　翔姉ちゃんは、2回浅くオレを受け入れ3回目にドンッと奥まで突くリズムを繰り返す</p><p>あっ、あっあーっ!ぬっ、あっあーっ!奥に当たってるわ、届いてるわ</p><p>


　オレが掴んでいる翔姉ちゃんのおっぱいも汗で湿りだしている</p><p>ごめんなさい、わたくしもう、イッてしまうかもしれないっわたくしっ</p><p>


　翔姉ちゃんも実際は、たくさんの少女暗殺者たちに見られるセックスに、いつもより興奮していた</p><p>いいよイッて翔姉ちゃん!</p><p>ああっごめんなさい、イキそうっ抱きしめてっ!</p><p>


 オレは腹筋を使って体を起こして、翔姉ちゃんの裸身をグッと抱きしめるっ</p><p>ああ、ごめんなさいっごめんなさいっイクッ、イクッ、イッちゃうっっっっッッ!</p><p>


　オレの腕の中で翔姉ちゃんは、エクスタシーに弾けた

　ガクガクガクッと、翔姉ちゃんの腰が震えて膣の中が何度も収縮するッ

　オレのチンコをくわえこんで絞るっ</p><p>ぁぁっ好きっ大好きっあなたの赤ちゃんが欲しいっぁぁんっ</p><p>


　エクスタシーの中で、翔姉ちゃんはオレに頬ずりしながら叫んでいた

　オレがキスするとオレの舌を強く吸う

　少女たちとは違う大人の女性の力強いセックスだった

　セックスの汗の匂いも少女たちとは違う、女の匂いだった</p><p>ぁぁ、ごめんなさいごめんなさいわたくしばかり、夢中になって</p><p>


　オレの腕の中で脱力して、翔姉ちゃんが言う</p><p>でも、今度は次の機会はわたくしの中に出してねお願いよ</p><p>


　もう一度キスしたらようやく、翔姉ちゃんは落ち着いたようだ</p><p>ごめんなさいちょっと入れたら、すぐに次の人にかわるつもりだったんだけれどこんなにイキやすくなってるとは、思ってなかったから</p><p>


　香月セキュリティサービスの反乱部隊のこともあったしオレたちが思っていた以上に、翔姉ちゃんはストレスが溜まっていたようだ</p><p>わたくしたちもこうなるとは思っていなかったわ</p><p>一人目から、こんなにイかされるなんて想定してなかったわよ</p><p>


　見ると部屋中の女が、全員、翔姉ちゃんのエクスタシーを受けて脱力していた

　手だけは、しっかり繋ぎ合ったまま</p><p>わたくしも相当、性欲の強い方だと思っていたけれど翔、あなたも凄いわね</p><p>


　翔姉ちゃんは、可愛らしく舌を出した

　少しだけ休んで二番目は、レイちゃんだった</p><p>わたくしは少しでいいですから</p><p>


　そう言ってやはり、騎乗位でオレにまたがる

　大人の女の翔姉ちゃんからレイちゃんの体に

　レイちゃんはすでに学生時代を終えて就職している大人だけれど

　裸になるとまだ、少女らしさも残っている

　学生時代はずっと剣道をやっていたからスポーツウーマンらしい、骨格がしっかりとした美しい裸身だ</p><p>翔お姉さまのおかげですっかり濡れちゃってますから、このまま入れますね</p><p>


　オレを受け入れる

　狭い膣の通路にじゅぼぼぼと入っていく</p><p>ああっ!</p><p>


　感じ過ぎるのか、レイちゃんがビクっと震えて態勢を崩したから

　オレは、慌てて両手でレイちゃんのお尻を掴んで、支える

　下腹部で繋がったままレイちゃんが、オレに礼を言う</p><p>わたくしのお尻なんて触っても、つまらないですよね</p><p>


　レイちゃんは、そう謙遜するが</p><p>そんなことないよこのお尻も、なかなか良い</p><p>


　本当に鍛え上げている人にしかない生ゴムのような筋肉の感触を、オレは両手で楽しむ</p><p>ひゃあっそんな風に揉まれると、変な感じです</p><p>


　レイちゃんが腰をくねらせる度に、レイちゃんの胎内のオレの勃起が締め付けられる</p><p>さっき翔お姉さまが、擦り付けていたところはこの辺りでしたよね</p><p>


　レイちゃんも自分のGスポットを探して腰をぐいいっと動かす</p><p>あはっ</p><p>


　レイちゃんの長身の裸身がオレの上で、激しく揺れていく

　小ぶりだけと形のいいおっぱいもゆさゆさと</p><p>ああーっ、これダメですっこのままだと、わたくしお猿さんみたいに、なっちゃう</p><p>


　男の裸体の上に跨って自ら腰を振るセックスを、レイちゃんはお猿さんみたいと表現した</p><p>もう、ここまでにしておきますこれ以上は、止まらなくなっちゃいそうですから</p><p>


　レイちゃんは、そう言って腰の動きを止めた</p><p>わたくしの次はアーニャさんですか</p><p>今は止めておくわ今、しちゃうとわたくし、この人から3回ぐらい膣内射精してもらわないと腰の動きが止められないと思うから</p><p>


　アーニャは、目は潤んで白い肌が、すっかり興奮で紅潮していた</p><p>他の人のセックスを体感できるのがこんなに気持ちいいとは思わなかったわ</p><p>


　月子は巫女の長女だから、力は一番コントロールできる

　オレとのセックスの快感をほぼ100パーセント、そのまま、他の子たちに伝えているんだろう

　女の子の器官のないオレには共感することはできないけれど</p><p>やっぱり、一人一人、違うんですね翔お姉さまと麗華お姉さまが、同じところを擦られていても感じる快感が違いますわ</p><p>はい翔お姉さまの時は、キユンと胸にくる感じで麗華お姉さまの時は、ゾクゾクっと背中に快感が突き抜けました</p><p>


　くるみがさらに、解説してくれた</p><p>アーニャお姉さまがパスなさるのでしたら次は、月子様ですわね</p><p>


　アーニャは年齢不詳だけど高3の月子が、まあ、年の順では次だよな</p><p>わたくしも、パス致します今、公様と繋がったら、力をコントロールできる自信がありませんわ</p><p>となるとお次は17歳の素子様ですわ</p><p>


　くるみがそう言う</p><p>それでは失礼いたしますわ</p><p>


　素子が翔姉ちゃんと交代して、オレの上にやって来る</p><p>わたくしの場合はむしろ、今、殿に抱いていただかないと、我慢ができませんわ</p><p>


　武闘派お嬢様の瞳はすでに欲情で輝いていた</p><p>1日空いてしまってすみません</p><p>昨日は具合が悪かったので</p><p>4連休はずっと家に居ました</p><p>都民なので都心に外出するわけにも行かず</p><p>父と暮らしていた時は、父の体調を考えて食事にも気を使っていたのですが</p><p>一人だとダメですね</p><p>ついつい冷凍食品ばかりになってしまいます</p><p>1452.子猫のセックス・3　素子と桜子</p><p>裸で殿方の上に跨って乗るなんてわたくしは、はしたない娘ですわ</p><p>


　名家・栗宮家の令嬢にして、栗宮流槍術継承者の素子が肌襦袢を脱いで、オレに言う

　月子の巫女の力で、他の娘たちのセックスを共感している素子は白い肌が、すっかり汗で湿り、興奮で紅潮していた

　股間から太ももに掛けては、酸っぱい愛液を滴らせて、ぐっしよりと濡れている</p><p>はしたなくていいんだオレの前では</p><p>


　オレはベッドに寝転んだまま、下から素子の胸の盛り上がりと、ツンと天に向かって尖っている桜色の乳首を見上げる

　対面の騎乗位で繋がろうとしているから今、オレの眼前で、この麗しいお嬢様は全裸で大きく開脚している

　乳首から視線を下すと引き停まったお腹の可愛いおへそや、その下のオレを迎え入れようと開いた割れ目まで、はっきり見える

　本当に淫らな姿だ</p><p>判っています素子は、お殿様の前では、淫蕩な本性が露わになってしまうんですわ</p><p>


　17歳の少女は、そう言って片手でオレのペニスを握り亀頭を自分のクリトリスに擦り付ける</p><p>ああっゾクゾク致しますわ</p><p>


　そうして自分の愛液をオレの張り詰めたチンコにたっぷりと擦り付け挿入の準備をした</p><p>お情けを頂戴いたします</p><p>


　古風な言い方をしてぐいっと腰を落とす

　素子の中にオレの亀頭が潜り込むッ</p><p>ぁぁっあんっ</p><p>


　女の子の体温と湿り具合と締め付け具合はみんな、違う

　膣の位置と角度も

　騎乗位で繋がると素子の胎内で、オレの亀頭の張った部分が、膣の壁をぐぐっ、ぐぐっとブラッシングしていく

　セックスを覚えたての若い肉体に火が付く

　素子は、根本まで入れるとじっくりなじむのを待たずに、オレの胸に手を当ててじゅっぽっ、じゅっぽと激しく抜き挿し運動を始める

　愛液がたっぷりだから、腰を動かすたびに嫌らしい水音が、結合部から聞こえる</p><p>ああっお殿様ぁ</p><p>


　素子は、腰をくねらせながら上から、とろけた瞳でオレを見ていた</p><p>可愛いわわたくしのお殿様ぁこうして、愛し合っている時のお殿様はとっても、可愛いんですのぉ</p><p>本当に可愛いキスしちゃおっ</p><p>


　アーニャが、オレの唇にキスをする</p><p>セックスはパスしたんだから、これぐらいはいいわよね</p><p>


　月子も、オレの顔に自分の顔を寄せてまずは、舌でオレの唇の輪郭を舐めてそれから、キスをした

　その間にも、素子はリズミカルに腰を上下させていく</p><p>素子さん腰を動かすリズムは一定にしないで、時々、違うリズムを取り入れてみた方が気持ちいいわよ</p><p>


　アーニャが、笑って素子に言う</p><p>わたくしは深く奥まで入れて、腰をくるんと捏ねる様に廻すのが好きですわ</p><p>


　そう言う月子は克子姉や渚の記憶から、セックス・テクニックを読み取って活用している</p><p>こう、ですかしらああ、これも、気持ちいいですわ</p><p>そうでしょあん、素子さんの感覚がわたくしたちにも伝わってきますわ</p><p>


　巫女の力の共感と言葉による指導で女たちのセックス講習会は続く</p><p>わたくしばかりが、お殿様を独占するのは申し訳ないわそろそろ、交代いたしましょう</p><p>


　素子が腰の動きを止める</p><p>とっても良い感じになって参りましたがこれ以上は、わたくし、止まらなくなってしまいそうですから</p><p>


　腰を上げてオレのペニスを、自分の中から抜く</p><p>はいお清め致します</p><p>


　すぐに、素子の愛液でテカテカに光っているオレのペニスをくるみが、舐めてくれる

　オレの勃起が萎えないように</p><p>次は桜子様ですわ</p><p>


　素子に呼ばれた桜子は</p><p>はいふつつか者ですが、よろしくお願いいたします</p><p>


　まずはベッドの上で、オレに向かって三つ指をついて頭を下げる

　それから肌襦袢の帯を解き、裸になる

　桜子のおっぱいはオレの女たちの中でも、5本の指に入る美乳だ

　大きさも、張りも、乳輪の大きさも、乳首の色も素晴らしい</p><p>あなた同じ姿勢はそろそろ飽きられたのでは、ございませんか</p><p>


　ここまで騎乗位でのセックスが、続いた

　オレの体力を心配して、翔姉ちゃんがそうしてくれたんだけれど

　オレも、そろそろ自分で腰が使いたくなった</p><p>うん、そうだな桜子は、したい体位があるのか</p><p>


　オレが尋ねると16歳の名家令嬢は、顔を赤らめて</p><p>わたくし後ろから、あなたに犯していただきたいです</p><p>


　桜子は、バックでのセックスをご希望のようだ</p><p>それで、あの後ろから、していただきたいんですけれどそれだと、あなたのお顔が見えなくて寂しいでしょですから</p><p>はーい、こちらをご用意してあります</p><p>


　くるみがベッドの下から、鏡を取り出す

　40センチぐらいの丸い鏡だお屋敷のどこかの部屋の壁に賭けてったものを持って来たんだろう</p><p>わたくしが、こうして鏡を掲げておりますのでご存分にお楽しみ下さい</p><p>お願いいたしますでは</p><p>


　桜子がベッドの上で四つ這いになる桜子の顔の少し前に、くるみが鏡を両手で抱えて持っている</p><p>この姿は皆様の前では、恥ずかしいものですわね</p><p>


　桜子は、ベッド下の少女暗殺者たちの視線を感じながらオレに向かって、白いお尻を突き出した

　くるみの持つ鏡の中に恥じらいながら、オレの挿入を待つ桜子の顔が映っている</p><p>挿入るぞ桜子</p><p>どうぞあなた</p><p>


　桜子の裸身は今まで順にセックスして女たちよりも、細くて柔らかい

　翔姉ちゃんやレイちゃんは警護人として鍛えているし素子は、武闘派お嬢様だから槍や武道の鍛錬を怠っていない

　みんな引き締まった戦う肉体をしていた

　それに比べて桜子はいわゆる箱入りのお嬢様だった子だ

　運動を全くしないわけではないが筋肉は付いていないし、手足は細い

　胸もレイちゃんたちは、胸の筋肉の上におっぱいが乗っていることが、はっきりわかるが

　桜子の場合は、柔らかなおっぱいだけしかない

　あんまり激し過ぎるセックスは桜子にはよくない

　丁寧に優しくしよう

　オレは、桜子の腰を掴んでまだ16歳の尻は、まだ成人女性ほど肉が付いていない

　だが桜子の瑞々しい肌の感触は心地良い</p><p>っ!</p><p>


　オレはまずは、ペニスの先で、桜子の割れ目を上下に撫でていく</p><p>あなたの当たってます熱いですわ</p><p>


　オレの亀頭の熱さを感じて桜子は体をよじる

　オレは、たっぷりと桜子の愛液をペニスに絡ませた

　鏡の中の桜子がオレを受け入れて、熱い息を漏らす

　処女喪失からまだ何回かしかセックスしていないが桜子は、体で学んでいる

　オレを受け入れるために自らの意思で、膣口の力を緩める

　亀頭が呑み込まれる

　胎内の温度が素子とは違う

　湿り具合も

　何より、桜子の膣壁はオレのペニスに吸い付いて来るような感触がある</p><p>あ、あなたああんっ</p><p>


　オレの勃起ペニスに押し広げられた膣から、愛液がさらに滴り落ちる

　ベッドのシーツの上に垂れて、いやらしい染みを増やす

　ずりゃずりゅりゆるっ

　えいっと</p><p>全部、挿入ったのですわね</p><p>判るか、桜子</p><p>判りますああ、あなたが全て、わたくしの中にある幸せですわたくし</p><p>はいいかようにでも、なさって下さい桜子は、あなたのものですわ</p><p>


　ゆっくりと腰を動かす</p><p>あっぁぁっあああっはぁぁっ</p><p>


　桜子は可愛らしく喘ぐ</p><p>おしとやかで可愛らしいわねうらやましいわ</p><p>


　アーニャが、そんなことを呟いた</p><p>ぁぁっわたくしはアーニャお姉さまの奔放さに憧れておりますわぁぁ</p><p>


　鏡の中の桜子はアーニャを見て、そう言った</p><p>みんな、それぞれよそれぞれ良いところがあるんだから気にしちゃダメよ</p><p>


　翔姉ちゃんが、笑って言う</p><p>はい、お殿様はわたくしたち全員を愛して下さるのですから</p><p>


　素子もそんなことを言った</p><p>だけど桜子様の感覚は、わたくしとは違うわねこんな風に感じていらっしゃるなんて</p><p>


　共感で感じ取る桜子のセックスの快感は素子には意外だったらしい</p><p>桜子様は完全に受け身でいらっしゃいますからそれでいて公様を包み込むような意識で愛されていらっしやいます</p><p>


　月子がそう批評した

　確かに自ら、アクティブにセックスする素子たちとは違う

　オレにされるがままにセックスという行為を、そのまま全て受け入れている</p><p>わたくしはぁぁっセックスに関しては、よく判りませんから</p><p>生涯あなたとしか交わらないと誓いましたからあなたのお好きなように、なさって下さればいいのです</p><p>桜子様もう少し、素直になられた方がよろしいですわ</p><p>本当は公様に、望まれていることがおありですわね</p><p>


　18歳の巫女には隠し事はできない</p><p>桜子何だどんなことがしたいんだ</p><p>


　オレは、桜子の膣奥をドンっと突いて尋ねる</p><p>ああんっそれは</p><p>いいから言えよ</p><p>


　さらにオレは、手を伸ばして桜子のおっぱいを揉む</p><p>ああんうっはいも、申し上げます</p><p>あなたは時々、瑠璃子様がお洗濯ものを干していらっしゃる時に急に、セックスをぁぁセックスをお求めになられているでしょ</p><p>


　オレは洗濯物を干している瑠璃子の後ろ姿にムラムラして

　後ろから犯してしまったことが何とがある

　桜子は隠れて見ていたのか</p><p>ああいうのがしたいのっ犯して下さいっああっ、桜子のことも無理矢理犯してっ!</p><p>


　桜子はレイプごっこみたいのが、したいのか</p><p>判ったしよう桜子が隙を見せたら、襲い掛かるからな</p><p>あんっ襲って襲って下さいませぁぁ、あなたぁぁ</p><p>


　桜子はオレの公式のパートナーとなっているメグやみすずよりも若妻っぽい　

　まだ16歳の高校1年生なのに</p><p>仕方ないな桜子</p><p>


　オレは強めに桜子の中に、ドンと突きこんだ</p><p>ああっ気持ちいいですあなたっあなたぁぁっ</p><p>


　くるみの掲げ持つ鏡の中で潤んだ瞳で、オレを見る

　この鏡どこの部屋にあったものか、思い出したぞ

　瑠璃子を犯した洗濯物を干すサンルームにあった鏡だ

　瑠璃子と立ちバックでセックスした時にこの鏡を使って、瑠璃子の喘ぐ表情を楽しんだ</p><p>ぁぁっ、ぁぁっ、あなたぁぁ</p><p>


　ああ桜子は、もうすぐイク

　エクスタシーの上昇気流に乗ってしまった

　オレは腰の動きを速めて、スパートをかけるっ</p><p>あっ、あっ、あっ、あっああっーっ!</p><p>


　桜子の汗と愛液がぽたぽたとシーツに飛び散る

　バックで激しく突かれて桜子の可愛いおっぱいが、揺れている</p><p>オレもそろそろ限界だ</p><p>オレももう</p><p>


　まだくるみやありすたちが残っているけれど</p><p>いいのよイキたいのなら、思いっきり射精しなさいっ!</p><p>


　オレの気持ちを汲んで翔姉ちゃんが、そう言ってくれた</p><p>わたくしたちも感じていますから</p><p>みんな一緒にセックスしてますわ</p><p>


　巫女の力で繋がっているから</p><p>わたくしイッてしまいますわっ桜子は桜子はあああっあなたぁぁッッ!</p><p>オレも出すぞっ桜子っ!</p><p>はいどうぞ桜子の中にッッああああっあーっ!</p><p>


　うううっ!!!

 今まで我慢してた分かなりの量の飛沫が!

　一気に桜子の子宮口に射精るぅぅッッ!!!</p><p>ああっ、感じますあなたっあなたっあああーっ!!!</p><p>


　桜子の胎内にオレの精液が、ドクドクっと放射されるッ!</p><p>ぁぁっ、好きです愛してますあなたぁぁ、あなたぁぁッッ!</p><p>


　オレの熱い精を受け止めながら桜子は啼いた</p><p>昨夜は帰ってきたら、疲れていたのかグッタリしてしまって、眠ってしまいました</p><p>なので早起きして、朝に書きましたふぅぅ</p><p>1453.子猫のセックス・4　ちょっとブレイク</p><p>申し訳ございませんわたくし止まらなくなってしまって</p><p>


　セックスの後ベッドの上に裸で大の字になって寝転んだ汗まみれのオレ

　その右隣に裸の桜子が、恥ずかしいそうにオレの方を向いて横たわっている

　柔らかな桜子のおっぱいが、オレの右の脇腹に当たっているまだ火照ったままの少女の肌の感触が気持ちいい</p><p>いいんですわ桜子様は、いつも我慢しすぎていらっしゃいますから</p><p>


　オレの左隣には素子が、ぴったりと美しい裸身を寄せていた

　さらに、桜子と素子の隣には月子やアーニャや翔姉ちゃんやレイちゃんたちが、裸の体を並べている

　　さらに、オレの体の上ではありすとくるみが、射精したばかりのペニスのお掃除フェラをしてくれていた</p><p>この人もそろそろ限界みたいだったしいいんじゃない桜子さんがイクのに合わせて、この人も射精したからみんなも、思いっきりイケたみたいよ</p><p>


　アーニャが笑ってベッドの端でぐったりしているオソソとクリトとベッド下で、やはりエクスタシーの余韻で身動きがとれなくなっている少女暗殺者たちを見て、笑う</p><p>あの子たち、まだ処女なのに本物のセックスを体験する前に、セックスの快感を覚えこまされちやって可愛そうね</p><p>仕方ないさあいつらからは、セックスの暗いイメージを払拭させたいし</p><p>


　オレはアーニャに言う

　13人の少女暗殺者たちは、東南アジアの売春窟で犯罪組織の頭のおかしい女ボスに捕まって暗殺者に育てられた

　だから女が男に買われて、男の欲望を一方的に注ぎ込まれるだけの暗いセックスしか知らない

　オレは、この子たちに女のセックスを楽しむことができるし、セックスを重ねることで生まれる絆があることを教えたい</p><p>それにこの子たちは、一生、オレとしかセックスできないようにするしかないんだ</p><p>


　13人の少女たちは全員、少女暗殺者として人を殺したことがある

　人を殺す技術も持っている

　オレたちは、今、あの子たちに暗殺者ではない生き方もあることを伝えようとしているけれど

　あいつらが暗殺者という生き方を止めたとしてもかつて暗殺者だったという過去は変えられない

　何かの切っ掛けで心が暗殺者に戻る可能性は常にある

　悪い人間に利用されることになるかもしれない</p><p>キョーコさんが、あいつらをオレのところに連れて来たのは他にあいつらみたいな境遇の子を置いておく場所がないってことだろ</p><p>


　13人の少女暗殺者たちは誰かが生涯、責任を持って面倒みてやるしかないのだ

　つまりオレが</p><p>それはわたくしたちも同じですわ</p><p>


　素子がオレに囁く</p><p>わたくしたちもお殿様のところにしか、生きていく場所がございませんから</p><p>一生あなただけですわ</p><p>


　桜子も、オレにそう言ってオレの頬にキスする</p><p>湿めっぽい話は、そこまでにして下さい別の話をしてもいいかしら</p><p>


　翔姉ちゃんが雰囲気を変えようと、オレに言う</p><p>歌晏様が香月セキュリティサービスと契約して下さったのよ</p><p>


　歌晏家は香月家と並ぶ名家中の名家だ

　家柄だけでなく香月家と同じように、巨大な企業グループを率いている</p><p>歌晏さんのところは自前で警護部隊を持っていただろ</p><p>


　そうだ歌晏桃子姉ちゃんの警護役の山田梅子さんのお兄さんが警護部隊のチーフだったはずだ</p><p>歌晏家のプライベートな警護は、今まで通りお家の中の警護役がなさるそうよわたくしたちが契約していただいたのは歌晏家の企業や、歌晏グループが主催の国際会議などの警護よ</p><p>


　翔姉ちゃんは、裸のままオレに説明してくれる</p><p>ようやく歌晏様もご理解下さったのよキョーコさんと麗華のテレビ番組で、わたくしたちが香月セキュリティサービスの名前を世間に広めた理由をね</p><p>


　キョーコさんとレイちゃんは約3か月に一度、テレビの特別番組で対決している

　それは、キョーコさんが毎回しでかす余りにも荒唐無稽でマンガチックな犯罪行為と

　それを阻止しようとする制服姿のレイちゃんのカッコよすぎる活躍と

　二人の戦いの映像が、あまりにも鮮やか過ぎるアクションシーンばかりなので

　テレビを観ている一般の人たちは香月セキュリティサービスの宣伝番組なんだと思い込んでいる

　レイちゃんが、毎回、はっきりと香月セキュリティサービス行動隊長と名乗っているから</p><p>以前の香月セキュリティサービスは名家専門の警護会社だったから、世間の人たちには全く認知されていなかったわ</p><p>でも、今は香月セキュリティサービスという警護会社があることを、みんなが知っているもちろん、良いことばかりじゃないのよ変な問い合わせも増えたし</p><p>変なのってレイちゃんに会わせろとか、そういう電話</p><p>


　オレが尋ねると、翔姉ちゃんは苦笑して</p><p>そういうのもあるけれど一番多いのは、香月セキュリティサービスとは月幾らで契約できるのかっていうのよわたくしたちが警護会社で警備会社じゃないっていうのが判らないのね</p><p>


　ああ普通の警備会社だと思い込んで、連絡してくるのか

　宣伝番組をやっているんだから契約できるものだと思い込む</p><p>商業ビルとか商店街なんかからも電話が掛って来たわわたくしたちは特定の施設の警備なんてやっていないのに工事現場の安全確認の警備員を寄越して欲しいと言ってきた会社もあったわ</p><p>工事現場の警備員なんてアジアのほんの数か国でしかやっていないものなのにね</p><p>そうよ世界の大概の国では、工事現場の安全確認なんて自己責任ですもの工事しているところを見張っているだけの人を雇ったりはしないわ</p><p>それで、そういう連絡をしてきた人たちに、わたくしたちは香月セキュリティサービスは、そういう業務は行っておりません詳しくはホームページをご覧くださいってご案内するんだけれど</p><p>


　翔姉ちゃんは話を続ける</p><p>そこで初めて香月セキュリティサービスが、どんな会社なのかを知られるわけ契約についても、具体的な例を書いてあるわ</p><p>相当、お高いらしいわね</p><p>それは、もちろん香月セキュリティサービスは、上流階級専門の警護会社ですから</p><p>


　アーニャに微笑む翔姉ちゃん</p><p>他にも香月セキュリティサービスが、今までに警護を担当した大きなイベントも紹介しているわ海外のVIPが集まるような、国際会議での例を幾つか</p><p>それをご覧になって世間の皆様は、香月セキュリティサービスのような会社があることをお知りになられるのですね</p><p>


　名家の人たちしか知らなかった警護会社の存在を一般の人たちも知ってしまった</p><p>逆に名前が広く知られたことで良いこともあるのよ</p><p>名前が通っている方が動きやすいってことかしら</p><p>そういうことよ、アーニャさん今までは調査業務の時なんて、探偵や警察官を装って、対象者から話を聞き出すようなこともあったたけれど今は香月セキュリティサービスの調査員ですって挨拶するだけで、簡単に話してくれるケースが増えたんですって</p><p>


　テレビで観ている、レイちゃんの所属している会社だから安心して、話してしまう人たちがいるテレビでの印象に引っ張られる</p><p>それに改めて、香月セキュリティサービスのホームページなどをご覧になってわたくしたちが、実際に高レベルの警護をやる会社だということをきちんと理解なさって、新規に警護の契約して下さる会社も、増えているのよもちろん、全て、わたくしたちの正規料金を支払っうことのできるような、大手の企業ばかりよ</p><p>


　翔姉ちゃんは、嬉しそうに言った</p><p>ほら、今までは、香月セキュリティサービスのお仕事は、どうしても香月家と香月グループに関するものが多かったでしょ</p><p>


　香月セキュリティサービスは元々は、ジッチャンの個人的な私兵集団だ

　活動資金の大半は、香月グループから支出されていた

　しかし、今後はオレがオーナーになった以上香月グループ以外ともどんどん契約して稼がないと、会社が成り立たない</p><p>ああ契約してくれる会社が増えるのは、助かるな</p><p>今はどこの企業も、テロ対策まで考えないといけないような情勢になりつつありますもの香月セキュリティサービスという専門の企業が存在するって判ったら、契約したいと思う大企業が多いのは理解できますわ</p><p>今回の歌晏様がご契約下さったのも、大きいわこれで、香月家とお付き合いがあまりない他の名家の企業も、契約して下さるようになると思うもの</p><p>


　翔姉ちゃんは、香月セキュリティサービスの現場部門の責任者だけど経営のことまで、考えてくれている</p><p>名家の警護役はあくまでも、それぞれの家の家臣でございます近年は資金的な問題がございますし</p><p>


　素子の言う通り名家の中でも、金銭的な余裕がなくて警護役を雇えなくなってしまった家も多い

　家が個別に警護人を雇うよりも香月セキュリティサービスから、パートタイムで警護役を派遣してもらう方が安くなる</p><p>それで歌晏さんは、自分の警護役には困っていないのに香月セキュリティサービスと契約してくれたんだ</p><p>


　家柄は確かな名家だけれどお金がなくて苦しんでいる桜子の実家の狩野家のような家もあるし

　事業に失敗してしまった名家ありすの鞍馬家や、可憐の水島家みたいな家もある

　家計の苦しい名家が気軽に、香月セキュリティサービスに警護を頼れるように

　歌晏さんは、わざわざ自分から率先して契約してくれたんだ

　これで、今まで以上に他の名家との契約も増えるだろう</p><p>とりあえず香月セキュリティサービスの経営も安定するわねそれはそれとして</p><p>


　アーニャは、そう言うと</p><p>ちょっとあなたたち、わたくしたちがお話している間に、何をしているのよ!</p><p>


 オレとアーニャと翔姉ちゃんと素子が話をしている間に

　桜子はずっとオレの顔をぺろぺろと舐めていた

　月子はオレの左の手の指を、舌で舐めしゃぶって指フェラしてた

　レイちゃんはオレの髪の毛をずっと撫でていたし

　くるみとありすはオレのチンコのフェラを二人で仲良く続けていた</p><p>殿またお元気になられましたわ</p><p>


　14歳のくるみと13歳のありすの舌と唇でオレのペニスは再び勃起していた

　いやみんなの愛撫のおかげで</p><p>ああそろそろ続きをしようか</p><p>


　まだアーニャと月子はセックスをパスすると宣言してたけれどありすとくるみには、挿入していない</p><p>無理はしないで</p><p>


　翔姉ちゃんは、そう言うけれど</p><p>大丈夫オレは、平気だよ</p><p>


　オレは体を起こす

　少女暗殺者たちの中には年少組もいる</p><p>イン・ランとイン・リンの双子は13歳だし</p><p>インド系のクンニ・マンジールなんて、まだ11歳</p><p>オルガも確か12歳</p><p>オレが年少組の家族たちとも全員セックスしていることを、理解させるために14歳のくるみや、13歳のありすを抱いている姿も見せないと</p><p>くるみ、ありすお前たちの出番だぞ</p><p>


　オレが、そう言うと二人は</p><p>はいよろしくお引き回し下さいませ</p><p>精一杯、ご奉仕したしますので、ありすを可愛がってくださいませ</p><p>


　二人の美少女はベッドの上に正座して、オレに頭を下げると

　肌襦袢をするするっと脱いで全裸になる</p><p>どのようにしたらよろしいですか</p><p>


　くるみが、オレにそう尋ねてくるから</p><p>ベッドの下の連中に、よく見えるようにしよう</p><p>


　裸のオレは少女暗殺者たちに向かって、ベッドの端に座り

　オレの左右に、裸のくるみとありすがちょこんと座る

　オレは両手で、グッと二人の細い腰を引き寄せ肌を密着させる

　さっきのセックスでの汗はとっくに乾いてさらさらとした肌の触感がする</p><p>まずはキスからだ</p><p>


　オレは右のくるみと、左のありす順番に唇を重ねる

　何度も何度も左右の少女たちとキスを繰り返す

　くるみとありすはその間にも、オレの股間に手を伸ばし

　二人の唾液で濡れたオレのペニスを小さな手でしごいてくれていた

　ああみんな見ている

　ベッドの下のマットの上から少女暗殺者たちの視線が

　くるみとありすの手の中でそそり立つオレの勃起ペニスを

　興味深そうに

　ベッドの上のオソソとクリトも見ている

　少女暗殺者たちへのセックス教育は上手くいっているようだ</p><p>よしくるみから、するぞセックス</p><p>


　オレは14歳の素子の小柄で可愛い警護役に言う

　くるみはベッドから下りて立ち上がると

　オレの前に立つ

　オレは、目の前のくるみの裸身を抱きしめると小さなおっぱいに、しゃぶりついた</p><p>雨続きで野菜が高いのが困ります</p><p>1454.子猫のセックス・5　くるみ</p><p>


　ベッドの端に座っている裸のオレの膝に座り込むように、裸のくるみが乗って来る

　14歳の少女は背面座位でオレと繋がろうとしていた</p><p>挿入るところが、よく見えるようにするんだぞ</p><p>


　ベッドの下から11人の少女暗殺者たちが、食い入るような視線で、オレたちが結合する様子を見つめている

　ベッドの上からも他の女たちと、クリトとオソソが、やはりオレたちのセックスを見守っていた</p><p>ちょっぴり恥ずかしいですわ</p><p>


　くるみがオレに振り向いて顔を赤らめて言う

　この子は、主の素子とともに槍術以外の武道も修めている人の視線や気には、普通の子よりも敏感だ</p><p>大丈夫か、くるみ</p><p>


　オレは背中から、くるみの脇の下から手を入れて、彼女の小柄な裸体を抱きながら尋ねた

　さっきからくるみは、ありすと一緒に率先して、オレにフェラしてくれていた

　まずはオレを勃起させるためのフェラ

　それから、桜子に膣内射精したあとのお掃除フェラ

　その後も、オレが他の子たちと話している間、ずっとしゃぶり続けてくれてオレのチンコを再勃起させてくれた

　名家栗宮家の令嬢である素子のお付き兼警護役として元から、誰よりも気が利いて、働き者の女の子だが

　くるみは、まだ14歳だ

　性行為について少し無理をしているんじゃないかと、心配になった</p><p>何も問題はございませんわ殿</p><p>


　くるみは優しい笑顔で、オレに答える</p><p>あのわたくし、実は自分でもとても驚いているのですが</p><p>殿にご奉仕することがどうやら、とても好きみたいなんです淫らな女なんですですから</p><p>


　くるみは真っすぐにオレの眼を見て、いう</p><p>これからも殿にご奉仕させて下さいませ</p><p>


　セックスに対する欲求は闘争本能とも、正比例するとオレは思う

　武闘派お嬢様の武闘派の警護役のくるみは普段の大人しさや、たおやかさの後ろに、強い性衝動を抱えているのかもしれない</p><p>オレだけに奉仕するんだぞ</p><p>もちろんで、ございますくるみは、素子様と共に殿だけのモノになったのでございますから</p><p>


　素子は栗宮家を離れて、オレの側室になりたいと言って、この屋敷に来た

　だから、くるみも</p><p>それにわたくし、実は、こうして皆様に見ていただいていることに、激しく興奮しております</p><p>


　14歳の少女が熱い息を吐く</p><p>皆様の前でわたくしが、殿の所有物であることをお見せすることができるのですから</p><p>


　くるみはこの公開セックスを悦んでいる楽しんでいる</p><p>くるみ足を大きく広げて、お前の陰部をあいつらに見せてやれ</p><p>


　オレと背面の座位で繋がる前にくるみは、オレの膝にお尻を乗せてベッドの上で、大きくМ字開脚してみせた

　ベッドの下から見上げている少女暗殺者たちにはこれからオレのペニスを受け入れるくるみの秘部が、くぱぁと広がって丸見えになっているはずだ

　そこからとろとろと愛液が垂れている様子も</p><p>よしそのまま、あいつらにご挨拶だ</p><p>


　くるみは、オレの膝上でМ字開脚したまま少女暗殺者たちの理解できる言葉フランス語で何か言った

　くるみも超お嬢様校の生徒だからフランス語は学校の授業で習っているし

　素子の警護役として個人的にも語学を勉強しているのかもしれない

　くるみが話したのは、少女暗殺者たちの使う、東南アジアの特殊な地域の訛りの強いフランス語ではなく正統なフランス語の発音だと思う</p><p>わたくしは、御厨くるみ14歳で、これから殿とセックスのご奉仕を致しますとそう申し上げました</p><p>


　恥ずかしそうに答えた</p><p>よしそろそろ、一つになろうか</p><p>そのお言葉をお待ちしておりました</p><p>


　くるみはМ字開脚をやめて、改めて、―ベッドに腰かけているオレの上に乗りかかり</p><p>あいつらに、よく見えるようにするんだぞ</p><p>


　くるみはベッドの下の少女たちに、オレのペニスがくるみの胎内に入っていく様子がよく見えるように、少し腰を浮かしながらペニスと自分の割れ目の位置を調整する</p><p>Troisdeuxunezero!</p><p>


　フランス語で数を数えて

　腰を落とすっ!</p><p>はぁうっ!</p><p>


　くるみの胎内は温かい体温は桜子たちよりも、少し高いと感じた

　柔らかな小さな肉の唇がオレの張り詰めた亀頭をほおばり押し広げられて、胎内に飲み込んでいく</p><p>ぁぁっ</p><p>


　オレのペニスの茎がくるみの内側から溢れる愛液で、ぐっちょりと濡れていく

　亀頭が狭い膣口を通り過ぎると後はそのまま、じゅるるるっと奥まで</p><p>殿全て、くるみの中に入りました</p><p>


　興奮して赤く染まった顔でくるみが、オレに振り向いて報告する

　その瞳には、淫らな炎が燃えていた</p><p>あいつらにも教えてやれ</p><p>


　くるみはオレとの結合がよく見えるようにして、少女暗殺者たちにまたフランス語で何か言った</p><p>気持ちいいですと殿を受け入れることは殿とセックスするのは、とても気持ちいいですと</p><p>


　オレは背面座位で繋がったまま、後ろから強く、くるみを抱きしめてやる

　それからくるみのおっぱいを掴んで、揉んでやった

　14歳の乳首は、すでに鋭く勃起しているコリコリとした先っぽを指先で転がすように刺激してやった</p><p>ああっ、気持ちいいです殿</p><p>


　くるみは小さな裸身を震わせる

　興奮が、くるみの感度を上げているようだ</p><p>くるみ自分で腰を動かせ</p><p>はいああっああっああっ!</p><p>


　14歳の武闘派少女の肉体はとても柔軟だ

　くるみは、オレの膝の上でゆくりと、腰をくねらせていく</p><p>気持ちいい気持ちいいです殿</p><p>


　ぴちゃっ、ぴちゃっ、ぴちゃっとくるみが、腰を上下させる度に、オレとくるみの結合部から淫らな水音が鳴った</p><p>くるみはこんな風に感じているのね</p><p>


　振り向くと素子が自分の警護役のセックスを月子を通しての巫女の力で、共感していた</p><p>小柄な子の方が感度が高いのかしら</p><p>


　長身の翔姉ちゃんもくるみとの共感から、そんなことを言っていた

　自分の体で感じたセックスと比較しているらしい

　月子やレイちゃんやアーニャやありすたちも共感を味わっている

　オソソやクリトベッドの下の少女暗殺者たちも</p><p>くるみさっき、お姉さまたちがなさっていた感じるポイントに擦り付けるのをやってご覧なさい</p><p>


　素子が命じる

　ああ、Gスポットに、オレの亀頭をグリグリ擦り付けることか</p><p>はい素子様ああんっ!</p><p>


　くるみは器用に腰をくねらせて自分の膣壁の感じるポイントに、オレのペニスが当たるようにした</p><p>これっいいですっ!あはっ気持ちいいっ</p><p>


　14歳の少女の裸身がオレの膝の上で、淫らなに跳ねるッ</p><p>殿っああっわたくしこれではもうっ!</p><p>


　白い背中に玉の汗を浮かべて、激しく腰を動かすくるみ</p><p>ああ、イッていいぞくるみ、思い切りイッていいからな</p><p>


　オレはまだ、ありすの相手をしなくてはいけない

　アーニャと月子が、やっぱりしたいと言い出すかもしれないし

　14歳の狭い膣で擦り上げられる快感を尻に力を入れて、必死て耐える

　今、射精したらさすがにすぐにもう1発は出せない</p><p>ははいそれでは、お先にお先に失礼させていただきますああっ</p><p>


　くるみは最後まで、礼儀正しかった</p><p>御厨くるみっ14歳イカせていただきますっああっ、あああーっ、あああーうっ!</p><p>


　そしてくるみは</p><p>あっ、あああっ、あああーんっ!!!</p><p>


　大きく喘いでエクスタシーに跳ぶッ

　まるで小さな可愛い獣だった獣まように啼く</p><p>あぁぁっああああーんっ!</p><p>


 全身を痙攣させて震える、くるみ

　14歳の膣がギュキュっと締まるッ!

　オレはくるみの小さな体を後ろから抱きしめて必死で耐える

　気を抜いたら精液どころか、魂まで吸い出されそうだった

　くるみのエクスタシーは1分近く続いた</p><p>はっ、はぁぁ、はぁぁ</p><p>


　ようやく脱力する、くるみ

　オレはとんでもないセックス怪獣を目覚めさせてしまったのかもしれない</p><p>と、殿次の機会には、くるみの中に中に欲しいです</p><p>


　とろんとした顔のままくるみが、そんなことを言った</p><p>当たり前だこの次は、絶対に膣内射精してやるからな</p><p>お約束ですよ</p><p>


　オレの腕の中で息を整える</p><p>あ、ああんっ</p><p>


　あ、またビクンと体が痙攣した

　くるみの胎内で元気なままのオレのペニスを優しく締め付けた</p><p>仕方のない子ね</p><p>


　くるみがオレと繋がったまま、腰が抜けて動けなくなってしまったので

　素子とレイちゃんが、2人掛かりでくるみの体を持ち上げる</p><p>いきますよ</p><p>


　小柄なくるみの体は軽い引っ張り上げられると、くるみの割れ目からオレのペニスが抜け落ちる

　すかさずくるみの愛液で光っているオレの赤紫の亀頭を、ありすが舐めしゃぶってくれた

　ありすは、すでに肌襦袢を脱いで全裸になっていた

　ベッドに腰かけているオレの前に跪いて献身的にフェラチオしてくれる

　くるみの激しいセックスを共感して、ありすの肉体も興奮しているようだ

　すでに汗をかいているし、肌も紅潮している

　さあ、次はありすの番だ</p><p>少し休まれますかお水を持って参りましょうか</p><p>


　ありすが、オレの股間から顔を上げてそんなことを言ってくれた</p><p>オレは大丈夫だむしろ早く、ありすの中に入りたい</p><p>


　オレが、そう返事すると</p><p>わたくしも早く、犯していただきたいです</p><p>


　13歳の裸の少女が立ち上がる

　ベッドに座っているオレのすぐ目の前に

　オレは、正面からありすの細い裸体を抱きしめた

　細いというより、薄い

　キュッと力を入れて抱きしめたら、オレの腕の中で砕けてしまいそうだ

　オレは目の前のありすの乳首を舐めしゃぶった

　ありすの幼い乳首がオレの口の中で、鋭く固くなっていく

　左右の乳首が、オレの唾液で光かるようになるまで舐めた</p><p>ありすはどんな風にしたい</p><p>


　オレはありすの眼を見て、尋ねる</p><p>わたくしは抱っこしていただきたいです抱っこしていただく形で犯して下さい</p><p>


　すっかり興奮しきっている、ありすは対面の座位を望んでいた</p><p>ありすので届かなかった</p><p>次話で夜のセックスが終わりで翌日のストーリーに入ります</p><p>午前中が美樹で午後が芸能事務所編で夜が水島家編ですね</p><p>伏線張りすぎてるので一つ一つ解決していきます</p><p>1455.子猫のセックス・6　ありす</p><p>・関翔　／香月セキュリティサービス統括現場責任者翔姉ちゃん</p><p>


　ベッドの端に座っているオレにありすは、前から抱きつくように、のしかかって来る

　オレも、ありすのすべすべの脇の下に手を入れて持ち上げて、抱き寄せる

　まだ13歳の美少女の裸身は驚くほど軽い

　一つ年上のくるみは、武道家少女だから筋肉や骨格がしっかりとしている感じがあったけれど

　ありすの方は手足も細いし、体も薄いお尻や太ももにに肉も付いていない

　ただ、最近オレとセックスを繰り返しているからか胸だけは、前よりも膨らんで来ている気がする

　ギュっと抱きしめてありすのおっぱいの弾力を、オレの胸で感じ取る

　膨らみ始めのまだまだ固い乳房だ

　でも、固くなった乳首の感触がはっきりと判る</p><p>キスしたいです</p><p>


　抱いたままオレは、ありすの要望通りにキスをする

　始めは、唇に何度も軽いキスぷっくりとした、ありすの口の感触を楽しむ

　それから、舌を差し入れてありすは、オレの舌に自分の舌を絡めてくれた

　互いの唾液を交換する

　突然、ありすがオレの眼を見て言った

　抱き合うオレたちの眼は数センチも離れていない</p><p>今、判りましたキスしたら、背中にゾクって感じたんですこれ愛してるって感覚ですよね</p><p>ありすが、そう感じたんなら、そうなんだろう</p><p>はい、感じましたわたくしは愛してます</p><p>


　真剣な眼でオレの眼を見ている</p><p>わたくしは、ずっと黒森様に色々なものを与えていただいていますだけど、わたくしも、黒森様に色々なものを差し上げたいそう感じましたそれが、愛してるっていうことなんです</p><p>そうだなセックスするってことは、そういうことだもんな</p><p>


　相手から快感を得るだけでなく相手にも快感を与えたい

　そうして、一緒に気持ち良くなりたい</p><p>でもなありす、その先もあるんだ</p><p>先って、どんなことです</p><p>それはセックスしてみれば、判るよ今なら、ありすにも判る</p><p>


　オレはまた、ありすの脇の下に手を入れ、彼女の体を持ち上げオレの勃起の上に乗せる</p><p>えんとここですね</p><p>


　ありすは、白くて小さな手を伸ばしてオレの亀頭を、自分の割れ目に当てた</p><p>どうぞありすを召し上がって下さい!</p><p>


　オレはゆっくりと、ありすの肉体を下ろしていく重力に引かれるままに

　腰の下降とともにありすの割れ目に、オレの亀頭が侵攻していく

　亀頭の一番張っている部分が、膣口を越えた

　ありすも、他の女たちのセックスを共感して内側はすっかり、潤っている

　年齢の低い子の方が、膣内の体温が高い</p><p>ぁぁっあんっ</p><p>


　オレのペニスが完全にありすの中に埋没する

　腰かけているオレに抱きつく形での対面座位だ

　脱力したありすの体重をオレは、膝とチンコの根本で感じていた

　オレたちは、完全に一つになっている</p><p>ああ黒森様ぁ</p><p>


　結合したまま抱き合ってありすは、またオレにキスを求めた

　下半身でも上半身でも、オレとありすはお互いの粘膜をこすり合わせている

　ありすは、母親の乳を吸う赤ちゃんのようにオレの舌を吸っていた

　さすがに息が苦しくなったのかありすは、口を離すと大きく息をした

　オレの腕の中でありすの胸が呼吸して肺が膨らんだり縮んだりする

　そういうことまで判る感じる</p><p>ほら、ありすみんな、見てるぞ</p><p>


　オレはオレたちの合体を眺めているたくさんの視線を、ありすに思い出させる

　ベッドの上ではありすの姉たちの優しい視線

　ベッドの下からは少女暗殺者たちの食い入るような視線

　その二つのグループの間にクリトとオソソの視線もある</p><p>はいわたくし、今、皆様に見られています</p><p>


　ありすは、オレの背中をギュっと抱きしめる</p><p>恥ずかしいか</p><p>はい恥ずかしいですでも、恥ずかしくないです</p><p>


　相矛盾することをありすは、言った</p><p>だって、今のわたくしは愛されていますし、愛していますから恥ずかしがってはいけないんです</p><p>


　オレは、ゆっくりとありすの体を持ち上げてまた降ろし

　ピストン運動を開始する</p><p>あっああっああん</p><p>


　どすんと降ろす度にありすの子宮口をオレのペニスの先が衝く

　奥底をノックされるとありすは、可愛く啼き声を上げる</p><p>あんっあふんっああんっああっ</p><p>


　ありすの愛液でとろとろとなった狭い肉壁に包まれオレのペニスは、強く擦り上げられていく</p><p>ああっあいしてるっああん好きぃあん好きなのぉ</p><p>


　ありすの体に性感の火が燃えていく

　膣の奥からとろとろとした小さな炎が全身に広がっていく</p><p>あぁぁっあはぁぁああんっ愛してるぅ愛してるぅぅ</p><p>オレも、愛してるぞ</p><p>


　オレがありすの耳に、そう囁くと</p><p>わたくしもぉ愛してますあああっ好きぃ愛してるぅぅ</p><p>


　瑠璃子がセックスの快感を気持ちいいということを楽しいと表現するように

　ありすにとっては気持ちいいが愛しているなのだろう

　でもそれで何も問題はない

　ありすとセックスするのは生涯、オレ一人なんだから</p><p>あああっ愛してますっ愛してますっあああーっ!</p><p>


　オレは、ベッドのクッションも使って下から、がつんがつんと、ありすを突き上げる

　ありすの肌が汗ばんで女の子が感じている時の、淫らな匂いを発する

　まだ13歳だけれどありすは、すでに女だ女の体になっている</p><p>ひゃあっ!</p><p>


　ありすの体を抱きしめたままベッドから立ち上がる

　体の軽いありすだからできる駅弁ファックだ</p><p>怖くないぞしっかり、オレに捕まってろ!</p><p>はいっはいぃぃあああっあああっ</p><p>


　空中でオレに揺すられて、ありすは震える

　恐怖感も快感に変わる

　ありすの内側から、大量の愛液が滴りオレたちの結合点から、ぽたぽたと床に水滴を落とした</p><p>あああっあああっあああっんっ!!!</p><p>


　オレの腰が限界になる前に

　オレはくるっと体を廻して抱いているありすの体ごと、ベッドに倒れこむ

　ありすの体を潰してしまわないように、気を配りつつ</p><p>あああっ!</p><p>


　対面座位から駅弁ファックそして、正常位へ

　後はラストスパートだ

　一気に激しくありすへの突きこみを、加速させていく</p><p>あぁぁっあぁぁっっダメぇわたくしぃぃわたくしぃぃぃ</p><p>


　ありすは快感の大波に揉まれて、とろけていく</p><p>ぁぁっふぁぁっ黒森さまぁぁわたくしぃぃぃ</p><p>


　それでも快感に震えるありすの瞳は、しっかりとオレを見ていた

　自分がセックスしている相手をはっきりと

　自分に快感を与えている者に自分も快感を与えていることを感じて</p><p>イッていいぞオレも、イクから</p><p>はいぃぃぃああああっ、はいぃぃぃぃあああっ、きちゃいますっきちゃいますぅ!!!</p><p>溶けちゃうぅぅっ!!!!</p><p>


　ありすの全身が、ビクビクビクッと大きく痙攣するッ!

　ありすの膣が、オレのペニスを何度も絞るッ!</p><p>出すぞッ、ありすっ!!!</p><p>


　うううっ!

 びゅるるるるっ、びゅるるるっ!

　びゅるるるるっ!

　オレは、張り詰めた亀頭の先をありすの子宮口に擦り付けて激しく射精するうッ!

　ありすの狭すぎる膣の中で、オレのペニスが何度も脈動して白い熱液を、何度もありすの内側に噴出させていた</p><p>ぁぁッ!</p><p>


　声にならない声を上げてありすは、胎内に広がる温かいものを感じていた</p><p>あああっううっあああっ</p><p>


　ビクンビクンとありすの痙攣は続いている

　何度も何度も、膣が締まる

　オレのペニスの中に残った精液まで絞り出そうとする</p><p>ああっあああっぁぁ</p><p>


　男の快感のクライマックスは射精している間の数秒間だが

　女のエクスタシーの時間は男よりも、ずっと長い

　ありすは今、快感の海に溺れている

　汗まみれになったオレたちは繋がったまま、ベッドの上で脱力していた

　熱い全身が熱い

　呼吸がなかなか、治まらない

　オレの下のありすの胸も、大きく何度も呼吸して上下に揺れている</p><p>はぁ、はぁ、はぁふーっ</p><p>


　ようやく息が落ち着いてきた

　部屋中の女たちも全員、ぐったりして伏せていた</p><p>ふーっ、キッツいわよまさか最後のありすさんのエクスタシーが、一番大きいとは思っていなかったわよ</p><p>


　アーニャがむっくりと起き上がって、そう言った</p><p>申し訳ございませんわたくしも、こうなるとは思っておりませんでしたので年少のありすさんから受ける感度を高めておりました</p><p>


　ベッドに倒れたまま月子が、言う

　ああ13歳のありすだから、そんなに凄いエクスタシーの波がくるとは思わなかったんで

　むしろ、他の子たちの時よりもありすから感じる共感のレベルを高く設定していたんだな

　だから、みんなありすと一緒に、快感の波に溺れた

　そう言えば部屋の中が、とんでもない匂いになっている

　興奮した女たちの汗と愛液の匂いが

　火を付けたら爆発するんじゃないかってぐらい溜まっている</p><p>黒森様ぁ</p><p>


　オレの下でありすが眼を開けた

　その瞳にはまだ、セックスの余韻が色濃く残っている</p><p>ぁぁ好きぃ愛してます、愛してます、愛してます</p><p>


　ありすは下から手を伸ばしてオレを抱きしめる

　オレの顔に、火照ったままの肌で頬ずりしてきた</p><p>ありすさんて、確かまで13歳でしょ13歳の子を、ここまで目覚めさせちゃっていいのかしらね</p><p>


　アーニャが、ふふんと笑ってオレを見る</p><p>あら、女のセックスって35歳ぐらいまでは、どんどん感度を上げられるらしいわよ</p><p>


　何とか復帰した翔姉ちゃんがアーニャに言う</p><p>13歳でここまでイッちやったんだから35歳までに、どこまで伸びるかしらね</p><p>


　うーんちょっと怖い

　すると、ありずオレに</p><p>あのね黒森さま、黒森さま、黒森さまあのね、あのね、あのね</p><p>


　まだエクスタシーの影響下にあるありすは少し幼児退行したような口調で、オレに話しかける

　ただしその表情は、無垢でおだやかでむちゃくちゃ可愛い</p><p>わたくし判りましたありす、判っちゃいましたうふふふふ</p><p>


　えっと何を</p><p>さっき、黒森様がおっしゃったセックスの与えることと、与えられることのその先がわたくし、判りました</p><p>


　にっこりとありすは、オレに微笑む

　今、ありすの胎内にはオレのペニスが挿入ったままだし

　ありすの胎内はオレの精液で溢れている</p><p>その先は溶けちゃうんですね溶け合っちゃうんですねわたくしと黒森様は、今は溶け合って一つになっちゃってます</p><p>


　そう言って、またうふふと可愛く笑った</p><p>わたくしは、黒森様のものですだって、一つに溶け合ってしまってるんだもの幸せですわたくし幸せです世界中の人に伝えたいですわたくしは、幸せです</p><p>


　それはセックスの快感による、思い違いありすの誤解なのかもしれない

　今、オレがありすの胎内からペニスを引き抜けば

　オレたちの体は1つではなくなる

　オレとありすは、それぞれ別の個になる

　オレたちは溶け合っているわけではない</p><p>初めて知りました幸せって、こういう感覚なんですね愛してます愛してます愛してますあなたを愛しているから、わたくしは、こんなに幸せなんですっ!</p><p>


　このありすの笑顔をオレは否定できない</p><p>ありすオレに何かして欲しいことはあるか</p><p>はいお許しいただけましたら、また、お姉さまとわたくしとお姉さまとで、黒森様にご奉仕したいですっ!</p><p>ゆ候補生となっている</p><p>ミタマとキヌカも呼ぶか</p><p>


　ミタマとキヌカは元々は鞍馬家のありすと美里の警護役だった

　前にも4人でいや、あの時は可憐もいたから5人だ5人一緒に、オレとセックスしたことがある</p><p>それもしたいですけれどできれば、次は、美里お姉さまと2人だけで、黒森様にご奉仕したいです</p><p>


　今夜もミタマたちは呼んでいない

　ミタマやキヌカが居ると、ありすはどうしても主として振舞ってしまうようだ

　ミタマたちがいないから今夜は、ただの女の子として、思いっきりセックスに溺れることができたのかもしれない</p><p>それはいいけれど別に、美里と会うのにセックスしなくたっていいんだぞ</p><p>


　血の繋がった姉妹なんだから</p><p>でも美里お姉さまには、お勤めがあるのですし</p><p>


　ああ美里は娼婦候補生だからオレを介したとしてもセックス研修以外の名目では、会ってはいけないと思い込んでるんだな</p><p>いや、今の美里はセックスしないで稼いでる方が大きいし</p><p>


　実際のところ名家の令嬢が娼婦に堕とされたとしても、実際に客に体を売らせるわけにはいかないと

　ミナホ姉さんの顧客の昔、鞍馬家と縁のあった名家のおじいさんたちが、みんなで美里の時間を買い取っている

　そして、買い取った時間で美里と何をしているのかというと</p><p>美里はお客さんたちと碁を打ってるそれで稼いでるから</p><p>


　ただ老人たちと碁を打つだけでなく

　老人たちは、美里の碁の才能に気づいて最近は、本格的に碁を学ばせているらしい

　プロの碁の棋士の先生なんかも招いて</p><p>ありすは碁は</p><p>美里お姉さまと、いつも一緒に楽しんでおりましたから</p><p>じゃあ、ありすも美里と碁を打てよオレがミナホ姉さんに話してやるから</p><p>


　美里を支援している名家の老人たちはきっと鞍馬家の下の妹のことも心配しているはずだ

　美里と一緒に碁を学ぶ会に行くことには歓迎してくれるだろう

　ありすは、大きく眼を開けて驚く</p><p>ああ、ありすも頑張ってくれてるからな</p><p>


　オレは、ありすの髪を撫でてやった

　しかし、ありすは</p><p>碁も楽しそうですがわたくしは、やはり、美里お姉さまとセックス奉仕もしたいです</p><p>今夜、わたくしが感じた幸せを美里お姉さまとも感じたいんです</p><p>


　そう言ってありすは優しく、オレに微笑んだ</p><p>美里お姉さまにも与えることと、与えられることのさらにその先を心と体で感じていただきたいんです</p><p>


　今夜のセックスでありすは、変わった</p><p>夜のセックスは、これで終わりで次話から翌日のストーリーに入ります</p><p>来週、老父を老人施設に入れることになったんですが</p><p>今は入所する時に必要なものを買い集めたりしています</p><p>これから、それらに一つ一つ油性のなまえペンで、父の名前を書かなくてはいけません</p><p>書くところのないものには、名前シールをアイロンで貼ったり</p><p>情けないのですが認知症の要介護4になってしまったので</p><p>わたしが一人で父の介護をするのは、もう難しいというか</p><p>わたしの見落としで、父が亡くなったりするのが怖いので仕方ありません</p><p>1456.朝の支度・1　おはよう</p><p>・クリト・リリス／14歳ペルシャ系ビビリな性格少女暗殺者からペットに昇格</p><p>・アンネ・ロゼ・アゲマンダー／16歳ドイツ人と中央アジアのトルコ系民族のハーフドングリみたいな大きな瞳肌は褐色髪は焦げ茶武闘派直情的</p><p>・アクメ・イク・エクスタシー／15歳母親はギリシャ系の娼婦黒髪に白い肌で鼻高背が高い細身のスラッとした身体気だるいマダム風</p><p>


　遠くでピアノの音がする

　ああ、いいのか

　昨夜から茉莉花と真樹が泊っている

　二人が朝から、ピアノの部屋で練習しているんだな

　昨夜は色々あって、練習ができなかったから

　瑠璃子の財団の奨学生にしてもらえたから真樹は、今朝から早速、一生懸命ピアノに打ち込んでいるんだ

　すっきりと透き通るような心地よい良い音色だ

　やっぱり、真樹も茉莉花も才能がある

　眼を開けると薄い布団をまとっただけの裸のアーニャが横たわって、オレの顔を眺めていた

　ピアノの音色の響く部屋昨夜と同じベッド

　振り向くと、月子ももう起きていた裸のまま、ベッドにうつ伏せで何かのファイルを読んでいる

　ありすは、まだ眠っていた

　翔姉ちゃんとレイちゃんはもういない香月セキュリティサービスの仕事に戻ったんだろう

　素子とくるみもいない桜子も朝ごはんの支度へ行ったのか

　大きなベッドの向こうにオソソとクリトも眠っていた

　ベッドの下の敷かれたマットの上では、少女暗殺者たちもまだ眠っている</p><p>昨夜は、大変だったもんな</p><p>


　ありすとセックスした後

　少女暗殺者たちのアンネ・ロゼが何かわーわー言い出して

　それを止めようと、リーダーのドリィと話しているうちに

　イン・リンやイン・ランも会話に加わって、口論になって

　他の子たちも、みんなお互いにひそひそ話をしだしたりして

　最後には、お前ら、うるさいみたいなことをアーニャが少女暗殺者たちに言って

　それから、どうなったんだろう</p><p>公様が、お疲れで眠ってしまわれたんでお話合いは、お開きになったんですわ</p><p>


　月子がオレの心を読んで、教えてくれた

　読んでいたファイルも閉じる</p><p>あれ結局、あいつらは何を話していたんだ</p><p>


　少女暗殺者は自分たちの言語東南アジア訛りのフランス語で、それも物凄い勢いで話していたから、オレには何を言っているのか、まったく判らなかった

　そもそも昨夜のオレは、学園祭からの疲労が溜まってたから、少女暗殺者たちの話に耳を傾ける気力も体力も残って無かったし</p><p>アンネ・ロゼと何人かの子がねベッドの上に行きたいって言いだしたのよ</p><p>


　アーニャがオレに体を寄せて、そう言う

　ツンと尖ったおっぱいを、オレの胸に擦り付けた</p><p>つまりねもうベッドの下で見ているだけは嫌だ自分もセックスを体験したいってね</p><p>


　昨夜の少女暗殺者たちはオレとオレの女たちとのセックスを見せられ

　月子の巫女の力でセックスの快感を強制的に共感させられ

　エクスタシーも、翔姉ちゃん、くるみ、ありすと3人分も味わうことになり

　しかも、最後のありすのエクスタシーが一番大きかった</p><p>クリトとオソソだけベッドの上に居ることを許されてるというのも、効いたみたい</p><p>


　アーニャは笑う</p><p>アンネ・ロゼはベッドの上に居るのに、何でもっと積極的にならないのかって、クリトとオソソに文句を言ってたわ自分だったら、絶対にセックスしてもらえてたって</p><p>


　アンネ・ロゼは直前に、オレのペットになりそこなっている

　どうしようかと逡巡している隙にオソソに先を越された

　だから、オレのペットになったオソソとクリトに特別な思いを抱いている</p><p>それでその後は、どうなったの</p><p>


　茉莉花たちのピアノの音を聞きながらオレはアーニャに尋ねた

　少女暗殺者たちは、全員、一撃必殺で人を殺す戦闘能力を持っている

　もし、変に仲たがいをしてケンカでも始めたら、シャレにならない</p><p>どうもこうもないわよ肝心のあなたが眠ってしまったんだもの</p><p>


　アーニャは苦笑するピアノのリズムに合わせて、バタバタと素足を上下させた</p><p>少女暗殺者たちがオレとセックスしたいとか、オレに認められてベッドの上に行きたいととか話している最中に</p><p>オレが、一人でガースカ眠りこけてしまったんじゃ</p><p>


　セックス見学で興奮していたアンネ・ロゼたちの気分も萎えるか</p><p>わたくし、言ってやったわよあなたたちに女としての魅力が無いから、この通り眠ってしまったってアンネ・ロゼたちは、ガックリ落ち込んでいたわよ</p><p>


　それはすまないことをした

　でも、仕方がない眠かったんだから</p><p>ついでに言っておいたわあなたの気を惹きたいのなら、まずは日本語を覚えなさいって</p><p>


　アーニャは、ベッドの下の少女たちを見下ろす</p><p>あなたたちは努力が足りなすぎるってねイーディが、あなたと話すために3か月で日本語をマスターしたことも話しておいたわよ</p><p>


　イーディはあいつは天才すぎる

　3か月で日本語どころかオレよりも、現代の日本文化に詳しくなった

　でも、少女暗殺者たちはイーディの超人的な身体能力のことは、肌で感じて知っているけれど

　頭脳の方も、超天才児だということはまだ気づいていない

　イーディにできたことなら自分にもできるはずだと、日本語の勉強を頑張ってくれれば、とても助かる</p><p>素子様とくるみ様が眠る前に、あの子たちに幾つか日本語を教えていらっしゃいましたわ</p><p>


　素子もくるみも超お嬢様校の生徒だから、フランス語は話せる

　オレたちが話している声で少女暗殺者たちが、眼を覚ましたようだ

　一人が目覚めると気配を感じて、次々に目覚めていく

　ピアノの軽快な音が聞こえている中で

　少女暗殺者は、一人、また一人と体を起こして</p><p>それから、仲間同士で顔を見合わせて</p><p>


　どうしようか迷っているような表情をしていた

　明るいピアノの曲が終わって

　また今度は、穏やかな曲が鳴り始めた

　するとまずは、ドリィがオレの方を見て</p><p>オハヨウゴザイマス</p><p>


　日本語でそう言った

　本当にこれでいいのか、間違っていないかと心配そうな声で

　少女暗殺者たちのリーダー役をやっているけれどドリィも、まだ16歳なんだよな

　昨夜教えてもらった言葉が間違っていないか、不安なんだろう</p><p>ああおはよう</p><p>


　オレは、真っすぐにドリィの眼を見て朝の挨拶を返してやった

　ドリィの顔がにっこりと微笑む</p><p>オハヨウゴザイマス!</p><p>


　姉のドリィに続いて2歳年下の妹のアナが元気に挨拶する</p><p>おはよう、アナ!</p><p>


　オレもベッドの上から明るい声で返事する

　アナは、14歳の少女らしく満足そうに笑った

　ピアノの音が強くなる</p><p>オハヨウゴジャリマッス</p><p>


　今度はベッドの上のアフリカ系の肌の黒いオソソがいつもの無表情な顔で、挨拶した</p><p>ああ、おはようオソソ</p><p>


　オソソはトンと、足で隣に寝ている同い年のクリトを突っつく

　ビビりの14歳クリトは、慌てて</p><p>オハヨウゴザーリマス</p><p>


　何で疑問形</p><p>おはよう、クリト</p><p>


　オレが挨拶を返すとホッとした顔になる</p><p>オハヨーゴザール</p><p>オハヨーゴザイマール</p><p>


　間を置かずにベッドの下からイン・リンとイン・ランの13歳の双子が、微妙に間違った挨拶をしてきた</p><p>おはようイン・リンおはよう、イン・ラン</p><p>


　オレは、それぞれの眼を見て挨拶する

　双子は、お互いの顔を見て喜び合う

　今までは、オレと少女暗殺者たちとの会話は常に通訳を通していたけれど

　こうやって、間に入る人間なしで直接、言葉が通じるのは気持ちがいいことだ</p><p>オハヨーゴザーイマーッ!</p><p>


　年下の双子に先を越されたのが悔しかったのか大きな声で、16歳のアンネ・ロゼが言った

　最後のスが抜けてるけど</p><p>おはよう、アンネ・ロゼ</p><p>!</p><p>


　オレに挨拶されて満足そうな顔になった</p><p>オハヨーゴザイマッ</p><p>


　低血圧なのか17歳のヴァギィナが、小さな声でそう言った

　まずい、アンネ・ロゼの真似をしたからなのかスが消えたままになってる</p><p>ヴァギィナおはようございます</p><p>


　仕方ないから、オレはお手本になってやる</p><p>オハヨーゴザイマス</p><p>


　ヴァギィナは、もう一度言い直す</p><p>オーケーそれでいいグッドだ</p><p>


　オレはヴァギィナに手でまるを作って示す

　金髪だけど顔は東洋系のハーフの彼女にそれで通じるのかどうか分からないけれど</p><p>オッハヨッゴザイマースッッ!!</p><p>


　逆に13歳のイタリア系のペニー・スゥは朝から元気だった</p><p>おはよう、ペニー・スゥ</p><p>


　オレに名前を呼ばれてニコニコしている

　物凄い気だるい雰囲気でギリシャ系15歳のアクメが言った

　ああ、こういうタイプの子なんだ</p><p>おはよう、アクメ</p><p>


　オレの返事にも小さく、うなずくだけだった

　挨拶と同時にスっと頭を下げたのは11歳のクンニ一番年下なのに、一番落ち着いた雰囲気を持っている妙に大人っぽい</p><p>ああ、おはようクンニ</p><p>


　南インド系の濃い肌の美少女はもう一回、オレに一礼した</p><p>オハヨゴザイマス</p><p>


　きっぱりハッキリと喋るのは

　12歳のオルガだった

　きっちりと言葉にしてはいるけれど義務でやっているだけという感じで

　挨拶らしい親しさは皆無だ</p><p>だが、彼女が緊張しているからそうしているのか、本当にオレに対して少し怒っているのか判らないので</p><p>ああ、おはようオルガ</p><p>


　オレは、他の子と同じように挨拶する

　オルガは無反応

　さて少女暗殺者の最期の一人は

　15歳のフェラ・千代はきちんとした日本語の発音で挨拶した</p><p>お前ホントは日本語が喋れるのかよッ</p><p>


　今まで喋れないふりをしていた

　こいつは日本人とロシア人のハーフだから

　日本語が喋れても、おかしくはない

　千代は言う</p><p>カンタンな言葉だけ少し喋れるけれど、書いたり読んだりはできないです</p><p>


　ああ本当に幼い頃に、親の話している言葉を覚えたぐらいなのか</p><p>今まで黙っててごめんなさい千代は、とても悪い子でしたごめんなさい</p><p>


　いや千代だって、オレたちを信用していいかどうか迷っていたんだから

　日本語が判らないフリをした方が得策だと考えてたんだろう</p><p>いや、別に構わないできれば、他の子が日本語を学ぶのを手助けして欲しいけど</p><p>はい判りました千代を許してくれて、ありがとうございます</p><p>


　ピアノの音が物悲しく聞こえた

　直感で千代は、親から日本語で叱られれてばかりだったんじゃないかと感じた

　虐待されていた可能性もある

　悪い記憶があるから千代は、わざと日本語を使わなかったのかもしれない</p><p>千代</p><p>


　たおやかなピアノの音色が高鳴る

　千代は心配そうに、オレを見る</p><p>おはよう千代</p><p>


　もう一度、千代に新しい朝の挨拶をする

　千代は</p><p>はいおはようございます!</p><p>


　オレの気持ちが判ったのか明るく返事をしてくれた

　ピアノが、また明るい曲調に変わった</p><p>おはようございます!</p><p>


　するとオレが少女暗殺者たちと話しているうちに眼を覚ましたありすが

　元気にオレに挨拶してくれた</p><p>うんおはようありすアーニャと月子もまだ、おはようって言ってなかったよな</p><p>


　そうだ二人にも</p><p>おはようアーニャおはよう月子</p><p>ええおはようゴザイマース</p><p>


　アーニャは、わざと挨拶の後半を、日本語が上手くない外国人風にした</p><p>おはようございます公様</p><p>


　月子も改めて、オレに挨拶する</p><p>あの昨日の疲れは取れました</p><p>


　ありすがオレに尋ねる</p><p>わたくしが最後にとっても、お疲れになるようなことをしてしまったから</p><p>


　昨夜、自分が激しくイッたことを思い出し顔を赤らめて、ありすは言う</p><p>一晩寝たら回復したよ今朝も良い朝だピアノの音も心地よいし</p><p>


　そこまで言ってずっと聞こえて来ているピアノの音について、ハッと気づいた

　このお屋敷は、娼館だ

　各部屋は完全に防音されていて、他の部屋に音が漏れることはない

　それぞれの部屋でのセックスの様子や、娼婦との会話が別の部屋の客に聞こえたら、とんでもないことになるから

　このピアノの音は誰かが、スピーカーで流している

　茉莉花と真樹が練習している部屋の音をこの部屋だけに</p><p>おっはよーヨっちゃん、起きたっ</p><p>


　スピーカーから、聞こえてきたのは寧の声だった</p><p>起きたら、シャワー浴びて食堂にみんな集合っ</p><p>


　学園祭の代休日だから今日は、月曜だけど学校は休みだ

　だから朝のパンの準備もする必要は無いけれど

　真樹の妹の松下美樹さんの件で、朝から彼女の中学校へ行かないといけないんだ

　美樹さんが彼氏に送った下着写真の画像を破棄させるために</p><p>そういうことだからっありすちゃん、朝のおはようフェラとかしてちゃダメだよっ!時間が押してるんだからねっ!うっしっし</p><p>


　寧の笑い声がピアノの音色と一緒に、スピーカーから聞こえた</p><p>誕生日だったんだけれど</p><p>父を入所させることになった施設の事務の人と電話しただけ</p><p>まさか実家なのに一人暮らしすることになるとは思わなかった</p><p>1457.朝の支度・2　シャンプーorシャワー</p><p>


　■この章の主な登場人物</p><p>あの子たちは、わたくしが大浴場へ連れて行くわ</p><p>


　アーニャが、バスローブを着ながら少女暗殺者たちを見て、言う

　11人もいるんだからこのペッドルームに付属している風呂場を使うより、大浴場に行かせた方が良い</p><p>そこの二人は、あなたが面倒を見なさいペットにした子とそうでない子に、差を付けておくのよ</p><p>


　今度はクリトとオソソを見る

　うんオレのペットは、オレが洗わないといけない</p><p>わたくしもあの子たちに付き添います</p><p>


　アーニャが、物理的に力で少女暗殺者たちを制し

　月子が、精神的な力であの子たちの暴走を防ぐ

　クリトとオソソは、オレ一人で大丈夫だろうか</p><p>それはご心配なさらなくても大丈夫だと思いますわ</p><p>寧さんが何もしていないはずがありませんもの</p><p>


　そうだ寧は、今、この瞬間も監視カメラでオレたちのことを見ている

　スピーカーからのピアノの音は、まだ続いていた</p><p>そのとおーりっ寧お姉ちゃんにぬかりはないよっ、くふふっ</p><p>


　天井の隠しスピーカら、寧の声がするとコンコンと部屋のドアがノックされた</p><p>わたくしが開けるわ</p><p>


　アーニャが、ドアへ向かう

　この部屋のドアは夜中に少女暗殺者たちが、勝手に部屋からいなくならないように厳重にロックされているはずだ

　朝方に、翔姉ちゃんやレイちゃん、素子、くるみ、桜子たちが部屋から抜け出した時も一度部屋のロックを開けて外に出てから、再度、カギを掛け直しているだろう

　そういう慎重さが無ければ香月セキュリティサービスのトップ・エリートにはなれない

　アーニャもすっかり、オレたちの家族になっているからお屋敷のセキュリティシステムは熟知している

　ドアの指紋認証と暗証ナンバーの両方のロックを解除して、ドアを開ける</p><p>工藤美智、参りました</p><p>


　朝から相変わらずの無表情のままの美智が居た

　美智はすでにいつもの超お嬢様校の制服に着替えている</p><p>おはよう、お兄ちゃん!</p><p>


　朝から元気なマナと少女暗殺者たちを怖がっている様子のメグ14歳と16歳の母親違いの姉妹二人とも、まだパジャマ姿だ</p><p>失礼いたしますおはようございますッ</p><p>お背中を流しに参りました旦那様</p><p>


　警護役として、きりっとした表情のハイジとみすず

　13歳のハイジも、美智と同じ超お嬢様校の中等部の制服に着替えていた

　みすずは浴衣姿だ

　美智が強い気を発しながら、部屋に入って来たので

　少女暗殺者たちは、即座にサッと立ち上がり部屋の一方に固まる

　美智の強さが、肌で感じられたんだろう

　空いた空間に美智は、みすずたちを入れた

　さらにハイジがガードしている</p><p>そこまで警戒しなくても、もう大丈夫よこの子たちは</p><p>一昨日、昨日と大分、この人に骨抜きにされたから</p><p>


　少女暗殺者たちに暗殺以外の生きる道があることを示して

　彼女たち自身が、ここに居たいと思うように色々やって

　セックスも感覚だけ共感させて、自分からしてみたいと思うように誘導した

　特にセックスは

　少女暗殺者のほとんどが、東南アジアの売春窟の生まれだから

　セックスが、金銭を受け取るために我慢して男の欲望を受け入れるものだと思っている可能性があった

　そういう子たちだからここに居ることの代償は、オレとセックスすることと、思い違いはして欲しくなかった

　オレたちの家族ではセックスは、義務でも権利でもない

　オレとセックスして、将来オレの子を産むということは家族に加わるための最低条件だ

　みんな嫌々オレとセックスしているわけではなく誰もがセックスを楽しんでいることを、見せたかったし、感じさせたかった

　そういう意味では、一昨日と昨夜のセックス見学会は上手くいったと思う</p><p>でもそろそろ、この人をこの子たちの視線から解放してあげないといけないわね</p><p>


　アーニャの言う通り朝のオハヨウの挨拶大会で、また少しオレと少女暗殺者たちの距離は縮まったと思う

　美智を警戒して、美智の方を見ている子よりオレの方を見ている子が多い

　アーニャがフランス語で、何か言った

　少女暗殺者たちはアーニャにウィーと言って、うなずく</p><p>この子たちに体を洗いに行くわよ臭いままだと、この人に嫌われるわ嫌われるのは嫌でしょって言ったのよ</p><p>


　だが例のアンネ・ロゼが、クリトとオソソを指さして何か言う

　すぐにアーニャが何か言い返してアンネ・ロゼを黙らせた</p><p>あの二人だけ残るのはズルいっていうから昨夜、ペットになりそこなったあんたが悪いって言ってやったのよ</p><p>


　アンネ・ロゼはオレが、クリトをペットにした後の他にもオレのペットになりたいやつはいるかという問いかけに

　迷っているうちに、オソソに先を越されている

　オソソよりも先にペットになると表明できなかったアンネ・ロゼが悪いのだ

　しばらくは、後悔させておいた方がいい</p><p>はいじゃあ交代ね</p><p>


　アーニャが、美智に言う

　あくまでもオレの警護役の交代をするという意味だ</p><p>後はお任せ下さい</p><p>


　美智もアーニャに一礼する

　月子もアーニャと一緒に退場しようとするから</p><p>ああありがとうアーニャ、月子色々と面倒なことばかりやらせて、ごめん</p><p>


　二人とも昨夜はずっと、この部屋でのセックス大会の調整役をしてくれた

　それなのにアーニャと月子とは、オレはセックスしていない

　セックスしてしまったら、調整役としての仕事ができなくなると感じたからなんだろうけれど

　アーニャと月子はオレの言葉を聞いた後に、顔を見合わせくすくすと笑いだす</p><p>公様は、勘違いをなさってますわ</p><p>そうよわたくしたちは、とても幸せな気持ちで朝を迎えたわ</p><p>わたくしとアーニャさんで公様に添い寝させていただきましたし</p><p>男の人は挿入したり、射精したりしないと満足できないんでしょうけれど女は、そういう肌の触れ合いだけでも満足できるのよ</p><p>はい満足できております</p><p>


　そう言って微笑んでくれた</p><p>あわたくし、色々していただいて申し訳ありません</p><p>


　ずっと黙っていたありすが慌てて、アーニャたちに頭を下げる

　昨夜のセックスの最期に思い切りイッてしまったことを思い出して、恥ずかしくなったんだろう</p><p>ありすさんはもっと公様に甘えていいんですよ</p><p>そうだよあなたは、わたくしたちの妹なんですから今は、甘えてなさい度が過ぎたら、叱ってあげるけれどあなたは、ここのところ我慢の方が多かったと感じているわ</p><p>


　月子とアーニャは言う</p><p>ですから素子様たちは、ありすさんだけ起こさずに、ここに残されたんですよ</p><p>


　月子の言う通りオレが起きた時に、まだ眠っていたのは、ありすと少女暗殺者たちだけだった

　翔姉ちゃん、レイちゃん、素子、くるみ、桜子は先に退出して

　アーニャと月子は、もう起きていた</p><p>あなたもこの人に洗ってもらっいなさいああ、この人をあなたが洗っちゃダメよそれは、こちらの人たちのお仕事だから</p><p>


　アーニャは笑って美智、マナ、メグ、みすず、ハイジたちを見る</p><p>そういうことですから早く交代して下さいっ!</p><p>


　マナがふざけた感じで、そう言った</p><p>はいはいでは、わたくしたちは退散するわまた、後でね</p><p>


　アーニャと月子が少女暗殺者たちを連れて、退散する</p><p>気が付くとスピーカーから流れていたピアノの音色が止んでいた</p><p>


　真樹と茉莉花のピアノの練習は、終わったのか

　急がないと

　茉莉花たちは今日、学校がある

　彼女たちの音楽科高校は、このお屋敷から車で一時間ぐらいかかるから

　他の子たちよりも、早く、出発しなくてはいけない

　オレと会わないまま帰らせるわけにはいかない

　今朝になって真樹やイズミが、どういう心境になっているか確認したいし</p><p>よしシャワーに行こう</p><p>


　オレはベッドから立ち上がって裸のまま、奥の風呂場へ向かう

　裸のありすを連れて後ろから、裸のオソソとクリトも付いてくる</p><p>あ、待ってお風呂の準備はあたしがするわ</p><p>マナも手伝うよ</p><p>


　メグとマナが小走りでオレたちよりも先に、風呂場に飛び込む</p><p>ご主人様この者たちに、シャワーを浴びる時には首輪を外すように言って下さい</p><p>


　ああ、クリトとオソソは裸だけど、昨夜オレがハメた首輪を付けたままだった

　この首輪は革だからお湯で濡らさない方がいいよな</p><p>美智が言ってまれよオレが言っても、こいつらは言葉が通じないだろ</p><p>


　オレは日本語しかできないし

　クリトとオソソは東南アジア訛りのフランス語しか喋れない

　千代みたいに、本当は別の言語も喋れる可能性もあるけれど日本語は無理だろう

　親の片方か日本人だった千代と違いクリトはペルシャ系だし、オソソはアフリカ系

　過去に日本文化に触れた形跡は無い</p><p>良いのですまずは、ご主人様が話してわたくしが通訳致しますそういう関係を形成しておくことが、重要なのです</p><p>


　美智の言うそういう関係

　それは、つまりペットと飼い主の関係

　クリトとオソソへの命令は全て、オレから発せられているということを、今は徹底して覚えこませた方がいいのか</p><p>クリト、オソソ</p><p>


　オレが呼びかけると二人がオレを見る</p><p>シャワーを浴びるから首輪を外すぞ首輪外すそれはお湯が掛かると良くないだから、外す</p><p>


　オレの言葉を美智が通訳する

　オソソが先に、ふんふんとうなずいてそれから、クリトを見る

　クリトもうなずいた

　理解したらしいん

　オレに対して二人が首を差し出す

　外すのもオレが、やってやらないといけないのか</p><p>あら、うらやましい</p><p>


　みすずが横から眺めて、そんなことを言う</p><p>みすずも自分の首輪を持って来いよ今夜、帰ってきたら首輪パーティをしよう</p><p>


　みすずの他にも自分の首輪を持っている子は何人もいる</p><p>それは嬉しいですけれど今夜は、止めましょう</p><p>


　みすずが浴衣を脱ぎながら、言う</p><p>今夜は水島家の件で、遅くなるかもしれませんから</p><p>


　ああ今夜は、みすずたちと水島家に行く

　水島家本家の可憐が分家の子たちにイジメを受けていた件で</p><p>そうだなじゃあ明日の夜だ</p><p>


　オレはそう言いながらオソソとクリトの首輪を外して、脱衣所の籠に入れた</p><p>美智とハイジは、入らないんだな</p><p>


　みすずの他はメグとマナも裸になっているが

　美智とハイジは、制服を脱がないで立っている</p><p>今は警護役でございますので</p><p>先に体を洗ってから参りました</p><p>しかしもう一つの方は、参加させていただきたいと思っております</p><p>えーとわたくしは、あのお望みでしたら</p><p>


　ハイジも、頬を赤くしてそう言った

　みすずがいるんだからアレだよな

　時間がないんだからここで全部済ませてしまった方が良い</p><p>いいけどとにかく、先に体を洗わせてくれ</p><p>


　オレは昨夜のセックスで、汗まみれのまま眠ってしまった</p><p>はーい、シャワーもうお湯になっているよっ</p><p>


　風呂場の中から、全裸のマナが顔を出してタイミング良く声を掛けてくれたのでオレは、裸のありすを連れて中に入る</p><p>はい、お兄ちゃんシャワー</p><p>


　マナからシャワーノズルを受け取ってまずは、ありすを洗う

　温かいお湯を浴びて13歳の少女は、体を震わせる

　オレは全身にシャワーを掛けながら手でありすの裸身を洗っていく

　オレの唾液が乾いてこびりついていた桜色の乳首お湯が、唾液を溶かして清めていく様子を、指で感じる</p><p>下も洗うぞ</p><p>


　オレはありすの股間も、綺麗に洗い流してやった</p><p>はい、ヨシくんスポンジ</p><p>


　やはり先に裸になって、スポンジにせっけんを付けて泡立てていたメグが完全に泡々な状態にしてオレに手渡してくれた</p><p>ヨシくんは、こっちのスポンジで洗うからちょっと待ってて</p><p>


　メグは、二つ目のスポンジにボディシャンプーを付けて泡立ててくれる

　オレは、ありすの背中からスポンジで優しく擦っていく

　13歳のありすは、オレに振り向いてニコっと笑う</p><p>気持ちよくてわたくし、濡れてしまいそうです</p><p>はいはい、我慢してねありすちゃん</p><p>


　マナがさらっと流してメグからスポンジを受け取って、オレの背中を洗い出す

　メグは、さらに次のスポンジを取り出していた</p><p>セックスに慣れていくのは、いいことだと思うけれどあんまり、夢中になり過ぎるのは良くないよな</p><p>


　オレはありすに腕を上げさせ、脇の下を洗いながらそう言った</p><p>ヨシくんそんなの無理よ覚えたての子は夢中になっちゃうのは、仕方ないわあたしも、最初の頃はそんな感じだったもの</p><p>


　メグが泡立てたスポンジで、オレの足を洗いながら言う</p><p>そうだよマナもそうだったしアニエスちゃんなんて、大変だったよね</p><p>


　マナの言う通りアニエスは処女喪失後、しばらくセックス中毒になっていて毎日、膣内射精してやらないといけなかった</p><p>でもアニエスちゃんだって、しばらくすれば落ち着きましたわ</p><p>


　ようやく、裸のみすずが浴室に入って来てそんなことを言った</p><p>みすず、それ</p><p>


　みすずは頭に</p><p>シャンプー・ハットだっけ</p><p>ぷぷっ!</p><p>


　オレの言葉にマナが噴き出す</p><p>ちょっと、お兄ちゃんシャンプー・ハットは河童みたいになるやつでしょっみすずお姉ちゃんがしているのはシャワー・キャップ!</p><p>


　みすずは髪の毛が濡れないように、白い帽子みたいなものを、もあっと被っていた

　シャワー・キャップと言うのか</p><p>今日はこの後、あたしは学校ですので、今は髪を濡らしたくないんです乾かしている時間がありませんから</p><p>あの旦那様、おかしいですかこれ</p><p>


　みすずが心配そうに、オレに尋ねるが</p><p>いや、そんなことはない可愛いそれは、それで可愛いぞ</p><p>


　みすずの綺麗な裸身に、頭だけ帽子を被って髪を隠しているというのもまた魅力的だ

　というより妙にエロくて良い

　みすずは、ホッとした顔をする</p><p>はい、みすずお姉ちゃんお兄ちゃんの前は、全然洗ってないから</p><p>


　マナが、自分の使っていたスポンジをみすずに手渡す</p><p>ありがとう失礼します</p><p>


　みすずは、オレの首と胸から洗ってくれた</p><p>旦那様の大切な部分は恵美さん、お願いいたします</p><p>はいお願いされました</p><p>


　メグが笑って足の次に、オレの股間を洗ってくれた</p><p>ありすも、今日学校なんだから髪の毛濡らしちゃダメだったのか</p><p>


　ハッと気づく

　すでに結構お湯を掛けて濡らしてしまった

　今日は世間は、通常の月曜日

　昨日、一昨日と学園祭だったオレの高校だけが休みで

　ありすの通っている中学も、通常授業だった</p><p>わたくしはすぐに乾かしますまだ中学生ですしみすず様たちの学校の様に、身だしなみを完璧にして行かなくても平気ですから</p><p>


　ありすは、そう言って笑ってくれた

　ありすもほんの数か月前までは、超お嬢様校の生徒だった</p><p>そうそうマナたちは、基本的に他の生徒たちとは隔離されてるから、無理してオシャレして学校に行かなくてもいいんだよ</p><p>


　ありすは、マナやエリとリエの双子やキヌカたちとミナホ姉さんが見つけてくれた私立中学校の特別クラスに通っている</p><p>ところでさっきの話だけどさ</p><p>


　マナは、今度は自分の体を洗いながら言う</p><p>セックスを覚えてさ何回もしてったら、どんどん感じやすくなるのは当たり前のことだよ人間なんだからさどんなことでも、続けていったら上手くなってっちゃうんだよ下手になる方が難しい</p><p>お料理なんかと同じ食べさせる相手がいて、相手に美味しいものを食べて欲しいと思ったらどうしても、上手になっちゃうそこからプロ級に上手くなるのは、才能が関係するんだろうけれど、ある程度まではみんな上手くなるよ相手のことを考えてしている限りは</p><p>逆に相手のことを考えないで嫌々していることは、何年たっても上手くならないって言うわよね</p><p>


　メグがオレの玉袋の裏を洗いながら、そう言った</p><p>そうそう、そういうことだよだから、お兄ちゃんとセックスする子は、みんなセックスが上手くなるしどんどん、感じやすくなるのも仕方がないんだよていうかお兄ちゃん、判ってる</p><p>


　全身泡塗れのマナがオレを見る</p><p>お兄ちゃんも前よりも、どんどんセックス上手になっているんだよ</p><p>


　メグも鼻に泡を付けたまま、オレを見上げてそう言った</p><p>あたしも、そう思いますわ旦那様、どんどんお上手になられるのであたしも、前よりずっと気持ちよくなっています</p><p>


　みすずが、ニコッと微笑むと</p><p>あ、みすずお姉ちゃんちょっと換わって</p><p>


　マナが泡だらけになったおっぱいで、オレの背中を擦る</p><p>こういうこともしておかないと</p><p>


　メグとみすずも自分のおっぱいに泡をつけて、オレの体に擦り付ける

　ありすがみすずたちを見る</p><p>もちろんいいわよありすちゃんもどうぞ</p><p>


　メグの言葉にありがとうございますと言って、ありすも泡だらけの体をオレに擦り付けてきた</p><p>そろそろ、次の段階へ移って下さい</p><p>


　脱衣所から美智がㇺッとして、浴場の少女たちに言う

　ハイジは美智の後ろで苦笑してた</p><p>そうだなお前らも、洗ってやるからこっちに来い</p><p>


　オレは風呂場の片隅で裸のまま、ずっとオレたちの様子を見ていたクリトとオソソに言う

　美智がすぐに通訳してくれた

　クリトは躊躇していたが、オソソはオレの方へ来る

　オソソに怖くないとスポンジをよく見せてから体を洗う

　黒い肌のオソソはとにかく小顔で手足が長い

　小ぶりだけど、形の良いおっぱいをしているがとにかく全身スレンダーだ

　アフリカの戦士っぽい肉体をしている

　だがハーフのオソソは髪は金髪で、瞳は青そして乳首の色は鮮やかなピンクだった

　でも、時間がないから頑張って、急いで洗う

　その間にみすず、メグ、マナは自分の体を洗っていた

　ありすが3人の姉の背中を洗うのを手助けしている

　オソソの次はクリトだ

　オソソが、困惑して立ち止まったままのクリトの足を自分の足で軽く蹴って、早くオレの前に行けと促す

　さらに、みすずがフランス語で優しく声を掛けたのでクリトもオレの前に来た

　オソソと同じようにクリトの体も洗う

　オソソよりも小柄だがまだ14歳なんだから、こんなもんだろうオソソも14歳だけど

　ペルシャ系だから肌は浅黒いけれど、この子もハーフだから日本人とは違う、綺麗なプロポーションをしている腰が高くて足が長い

　乳首は陥没しているけれど恥毛は少しだけ生えている</p><p>よし、これでオーケイだ</p><p>


　マナがシャワー係になって、順番にみんなの体の泡を洗い流してくれた

　裸の全員が綺麗になったところで</p><p>さてそろそろ、美智も参加できるようにしてあげないといけないわね</p><p>えーとみすずそういうことだよな</p><p>はい申し訳ありませんがこれが、あたしのライフワークですので</p><p>


　オレに朝の放尿を見せるのがみすずのライフワーク

　香月家のもう一人の令嬢の瑠璃子はライフワークがハメ撮り撮影だし</p><p>それでは、旦那様みすずの恥ずかしいところを、ご覧下さいませ</p><p>


　みすずは、そう言うと風呂場の隅にしゃがんで、オレによく見えるように開脚する</p><p>ぁぅ</p><p>


　小さく熱い息を吐いてオレの前で、おしっこをする

　しゃあああっとみすずの割れ目から、透明な尿が弧を描いて風呂場のタイルに落ちて弾ける

　クリトが驚いて、ビクっとなるがオソソが長い足で、クリトのお尻をペシっと叩いて落ち着かせる

　みんな平然としているんだからお前も、平然と見ていろというサインだ</p><p>ぁぁ、旦那さまぁぁ</p><p>


　みすずは、放尿しながら濡れた眼で、オレを見上げていた</p><p>あれお兄ちゃん、オチンチン勃ってるよ</p><p>


　マナがオレの股間の変化を指摘する

　みすずの放尿なんて同じ建物で寝起きした日は、毎日見ているんだけれど</p><p>なんか全裸にシャンプー・ハットでおしっこしてる姿が新鮮ていうかその</p><p>


　妙に色っぽかった

　髪の毛だけを隠した裸身での放尿姿が</p><p>嬉しいですわ旦那様</p><p>


　みすずはおしっこしながら、悦んでいた</p><p>ヨシくん違うわシャンプー・ハットじゃなくって、シャワー・キャップよ</p><p>


　あまた、間違えた</p><p>というわけで朝のいつもの儀式から</p><p>父の施設入所の準備で施設から貰ったご用意いただくもののリストに</p><p>ひざ掛けとあるのですがこの8月に、どこへ行ってもひざ掛けは売ってません</p><p>帰りにブックオフへ行ったら、アニメグッズを売っているコーナーに</p><p>進撃の巨人の小型ブランケットというのがあって大きさ的には車椅子に乗った父に丁度いいサイズなんですけれど</p><p>ブランケットの絵がリヴァイだったのでこれだとお父さんが可哀そうなので買うのはやめました</p><p>1458.朝の支度・3　そして、オレも</p><p>


　風呂場の隅でМ字開脚でしゃがんで、おしっこ披露をする、みすず

　ようやく股間から放射されていたオシッコが尽きる

　ちょろちょろとした流れがぽたぽたに変わり、止んだ</p><p>お粗末なものをお見せいたしました</p><p>


　みすずは、潤んだ瞳でオレを見上げてそう言った

　自分の放尿姿を見て、オレが勃起したことが嬉しかったらしい

　マナがみすずの股間と、おしっこで濡れた風呂場の床をシャワーの湯で清めていく</p><p>それでは、わたくしの番でございますね</p><p>


　脱衣所から、みすずの放尿を見ていた美智がそう言って、おもむろに制服のスカートを捲り上げパンツを脱ごうとした

　みすずと美智の仲だから美智は、最初から自分も放尿披露する気満々で来ている</p><p>あたしもオシッコするわ</p><p>


　美智を制したのはメグだった</p><p>ヨシくんが、みすずさんのオシッコ姿を見ておちんちんが大きくなったのが、ちょっと悔しいのよ</p><p>それにヨシくんは、今日は1日忙しくて、ずっと外に出てるって聞いてるから</p><p>


　オレの今日の予定をメグは、寧にでも聞いたのだろう

　昨日までは学園祭の準備やら何やらで、ずっと忙しかったし

　今日は、学園祭の代休で1日休みなのにオレは、朝から晩までスケジュールが詰まっていた

　それもメグを一緒に連れて行くことはできない案件ばかりだ</p><p>そうだねじゃあマナもメグお姉ちゃんと一緒にオシッコするよ</p><p>


　マナがシャワーの湯を止めながら、言った</p><p>マナだってマナのオシッコ姿で、お兄ちゃんにオチンチン勃てて欲しいもん</p><p>


　そう言ってオレの半勃ちになったチンコの先を、濡れた指先で撫でる</p><p>仕方ないわねじゃあ、一緒にしましょう</p><p>


　メグはマナには弱い

　母親の違う妹であるマナをメグは大切に思っている

　マナも生まれながらの姉である雪乃より、メグとの方が気が合うみたいだ</p><p>はい、マナはそっちあたしは、こっちね</p><p>


　ということでみすずが放尿したばかりの風呂場の隅で

　今度はメグとマナが並んでМ字開脚して、しゃがみこむ

　姉妹によるダブル放尿披露だ</p><p>ヨシくん見て</p><p>お兄ちゃんもうすぐ出るからね</p><p>


　陸上部女子のメグのスレンダーだけど、骨格のしっかりした16歳の裸身

　マナはスーパーモデルを目指すための体質改善で、すっかり手足が長くなった服を着ている時は、大人と間違えられることもある</p><p>しかし、裸になればまだ14歳の少女だ胸やお尻の肉が足りてない</p><p>うんと、ちょっと、待ってメグお姉ちゃんもうちょっとで出るから</p><p>早くしてマナあたしは、もう出ちゃいそうよ</p><p>


　姉妹は放尿のタイミングを合わせようとするが</p><p>別に同時にオシッコ始めなくていいから体に悪いだろ出そうなら、すぐに出せばいいし出ないなら無理するなよ</p><p>


　オレが、慌てて注意する</p><p>ごめんなさいじゃあ、あたしするわねんんっ</p><p>


　メグの股間からシャーっと、熱い奔流が噴き出す</p><p>大変お待たせ致しましたマナもオシッコ出るよっ</p><p>


　マナも割れ目から、水流を作る

　クリトとオソソが呆然とした表情で、オレたちの様子を眺めていた

　まああの子たちからすれば何をやっているのという感じだろう

　女が放尿を男に見せる文化は世界でも、そんなにないだろうし

　オレも、毎日、みすずの放尿を見ながら何でこんなことしているんだろうと思うことが、しばしばある

　それでもみすずが悦ぶことなんだから、オレはそれを受け入れなくてはいけない</p><p>あお兄ちゃん、オチンチン、小さくなった</p><p>ちょっと、ヨシくんどういうことなの</p><p>


　全裸で放尿しながらマナとメグが、怒り出す</p><p>いや、あの二人並んで、おしっこしてるのは思ってた以上に、迫力があるから</p><p>


　うん情景として、何かスゲェ圧迫感があるナイアガラの滝を見ているようだ

　メグが、むくれると</p><p>あーあお兄ちゃんメグお姉ちゃんが、もうオシッコ見せてくれなくなっちゃうよいいの</p><p>


　いや、そもそもオレはそんなに女の子のオシッコ姿を見たいのか見たがっているのか</p><p>マナはいつでも、見せてあげるけどねっおしっこしているところも他のことも</p><p>


　クククと笑うマナにメグが</p><p>あたしだってこれからだって、いつでも、オシッコしてるところ見せるわよ他のことだって、ヨシくんには何でも見せるわ</p><p>


　妹が相手でも、すぐに対抗意識を持って熱くなるのはメグの可愛らしいところだ</p><p>だから、見てヨシくん</p><p>お兄ちゃんマナのことも見て</p><p>


　オレは二人の放尿姿を、全身全霊を使って鑑賞する

　やがてマナの方が、先にオシッコが止まった

　メグも少し遅れて、放尿を終える</p><p>はい、おしまいっ</p><p>ちょっと、待ってろよ</p><p>


　オレは、シャワーの湯を出して二人の股間と床を洗い流す</p><p>臭う臭ったらごめんなさい</p><p>


　急に素に戻ったのかメグが、そんなことを言い出す</p><p>気にしないよオシッコなんだから、オシッコの匂いがするのは当たり前だしメグとマナのオシッコだから、オレは平気だよ</p><p>そうそうメグお姉ちゃん、いまさらだよそんなこと言うのは</p><p>


　マナは、大きく笑った</p><p>いよいよわたくしの出番ですね</p><p>


　すでにパンツを脱いだ美智が靴下も脱いで、素足になって風呂場に入って来た</p><p>もちろん超お嬢様校の深い緑色のセーラー服のまま</p><p>ま、まさかこの期に及んで、わたくしに放尿するなとおっしゃるのでは</p><p>


　黙っていれば、日本人形の様に美しい子なのに何でこんなに威圧感があるんだよ</p><p>いや、放尿するなとは言ってないそんなことは言ってないが</p><p>ありす今、オシッコ出るか</p><p>


　13歳の裸の少女に言う</p><p>えーとはい、多分出ます</p><p>それなら悪いけれど、美智と一緒にここでオシッコしてくれ</p><p>わたくし一人では物足りないと</p><p>違う違う逆だ</p><p>


　オレは美智をなだめる</p><p>お前一人だと迫力があり過ぎそうだから、ありすも足して緩和するんだよそれに</p><p>


　オレはありすの裸の肩に手を置き</p><p>こういう馬鹿なことを一緒にやると仲良くなれるんだよ良い機会だから、美智とありすに仲良くなって欲しい</p><p>


　美智は15歳名家・香月家の警護役

　ありすは13歳没落してしまった名家・水島家の令嬢

　かつてはありすも、超お嬢様校の生徒だったけれど

　その頃は、学年や立場の違う美智とは特に交流は無かったはずだ

　今は、ありすが別の私立中学に移ったからさらに接点はなくなっている

　お屋敷の中でも、美智とありすが喋っていることなんてまず無いし</p><p>なるほど、そういうことでしたら仕方ありませぬありす妹、こちらに参りなさい</p><p>


　メグとマナが放尿したばかりの隅に今度は、美智とありすが行く</p><p>それでは構え</p><p>


　美智がしゃがみ込み、オレによく見える様にスカートを捲り上げて大きく開脚する

　それを見てありすも同じように、М字開脚してしゃがむ</p><p>は、はい構えます</p><p>


　１３歳の裸の少女はオレ視線を感じて、恥ずかしそうだった

　オレの位置からは、美智とありすの無毛の恥部が丸見えだった</p><p>続いて放尿位置確認わたくしはあそこのタイルを目掛けて放尿するので、ありす妹はあの辺りのタイルを狙うように</p><p>


　美智風呂場のタイルを指で指して、ありすに説明する

　ありすは緊張している

　美智は、左手でありすの背中を撫でてやる

　そして、右の手は自分のお腹に当てて</p><p>下腹部に意識を集めるのです尿の溜まっている位置を感じなさい</p><p>そこから尿の進むルートを、自分なりにイメージするのです良いですか</p><p>はいイメージできました</p><p>よろしいそれでは、安全装置解除セーフティロックゼロ</p><p>


　美智お前の尿道には、安全装置が付いてるのか</p><p>再度、放尿目的位置を確認角度修正右１度上下角３度</p><p>


　美智はしゃがんだ腰の位置を直す

　ありすもつられて、お尻をくねらせた</p><p>発射10秒前耐ショック、耐臭防御</p><p>


　もう、好きにやれ</p><p>５、４,３,２,１放尿開始!</p><p>ジョワワワワ!</p><p>


　美智は気の力を使ったありすの背中に置いた手から気を発して

　だから、美智とありすは完全に、同時にオシッコを放出した

　オシッコの噴き出す量も水流の弧を描く角度も完全に同じ

　二人の美少女のオシッコが風呂場のタイルに弾け、湯気が上がる</p><p>さすが、美智ね</p><p>


　シャワー・キャップを被ったみすずが、腕組みして自分の警護役を褒める</p><p>ありす妹ご主人様が、わたくしたちの姿をご覧になっていますよ</p><p>


　美智は放尿したまま、隣のありすに声を掛ける</p><p>どうです恥ずかしいですか</p><p>


　ありすはオレを見上げて</p><p>恥ずかしいですとても</p><p>恥ずかしいことは心地良いでしょう</p><p>


　さらに美智は１３歳の少女の耳に囁く</p><p>心地良いです</p><p>それではご主人様に感謝を申し上げなさい</p><p>はい黒森様ありすのありすの恥ずかしいところを見て下さってありがとうありがとうございますありすはとても気持ちいいです</p><p>


　熱く潤んだ瞳でオレに言った</p><p>あお兄ちゃん、またオチンチン勃ってる</p><p>


　マナがオレの勃起に気づく</p><p>ちょっと、ヨシくんどうしてよあたしたちの時は、小さくなったのに何が違うのよ!</p><p>


　メグがぷんすか怒るが</p><p>恵美姉とマナ妹は、最近、恥じらいがいささか不足しているように感じます</p><p>


　美智はオシッコを止めることなく、２人に言った</p><p>うん確かに、そうかも気を付けなきゃいけないね、メグお姉ちゃん</p><p>


　メグとマナは、美智の指摘に納得したようだが

　美智お前も全然恥じらいがなくなってるぞ

　恥じらってるのはありすだけじゃないか</p><p>まもなく放尿終了致します５、４、３、２、1終了</p><p>


　オシッコの終わりも美智は、ありすとぴったり合わせた

　美智の気の支配から解放されて、ありすは膝を床に付けてへたり込む

　ありすの体力だと、М字開脚でしゃがみ続けていただけでも疲れてしまったはずだ</p><p>ありす、頑張って腰を上げろそこは、お前らのオシッコで濡れてるから</p><p>


　オレは二人にシャワーを掛けながら、そう言う

　ありすは何とか体を起こして、立ち上がろうとする

　すぐ隣に居る美智は制服姿だから、裸で濡れているありすの手助けはできない</p><p>はいはい、ありすちゃん立つよ</p><p>


　最後はマナが近寄ってありすを背中から抱きかかえて、立ち上がらせた

　マナも裸のままだから、濡れても問題ないオシッコが付いても洗い流せばいいし</p><p>よっしこれでいいな</p><p>


　オレは念入りに、風呂場の床タイルをシャワーで流していく</p><p>ハイジさんはどうするの</p><p>


　みすずが脱衣所から、ずっとオレたちを見ているハイジに声を掛ける</p><p>ハイジさんもする</p><p>


　ここまで来るとオシッコ披露しない方が仲間外れみたいな感じになって来た

　もちろん、そんなことではいけない</p><p>ハイジ無理することないぞ</p><p>


　オレは何が何でも、女の子たちのオシッコ姿が見たいわけではないんだから

　こんなことが、強制になってはいけない</p><p>はいわたくしは無理は致しません</p><p>


　笑ってそう言った</p><p>わたくしにはまだ、恥じらいも奥ゆかしさも残っておりますのでそういうことは、黒森様と二人きりの時に致します</p><p>


　フフンと笑うハイジ

　そうだハイジは、ちょっと皮肉屋の面があった</p><p>あらあら言われちゃったわね</p><p>


　みすずが笑ったけどメグとマナは反省している

　美智に恥じらいが足りないと言われたのが、相当効いてるようだ

　とりあえず、これで朝の放尿大会は終わりか

　美智がフランス語で、オソソとクリトと何か話してる</p><p>ご主人様この二人も放尿披露するそうです</p><p>


　いや美智の判断が正しいのか

　ここで、オソソとクリトにもオシッコさせないと二人は、自分たちだけ仲間外れになったと思い込むかもしれない</p><p>そうだな二人にも、そこでオシッコするように言ってくれ</p><p>


　オレは、身振り手振りでオソソたちに、風呂場の隅に行ってしゃがむ様に指示する

　美智が言葉でさらにオレの意思を伝えた

　オソソはすぐにうなずいて、行動しようとするが

　クリトの方は怯えてしまって、体が動かせなくなっている

　それをペシっと軽く、オソソがクリトの可愛いお尻を足で蹴ることでクリトに促す

　クリトはオソソを見てそれから、オレを見て

　オソソの後ろについて、風呂場の隅へと進んだ</p><p>よししゃがめ</p><p>


　オソソが先に動きクリトも観念して、しゃがみ込んだ</p><p>もっと足を開けオレによく見えるように</p><p>


　こればっかりはオソソも恥ずかしそうだったが、何とかМ字開脚する

　クリトも足を開いた

　オソソはアフリカ系だから、肌が黒いけれど割れ目の中は、ピンク色なんだな</p><p>じゃあ、オシッコだ</p><p>


　オレの命令を、美智が伝えるが

　二人とも、緊張しているのかなかなか出ない

　オレたちは、家族になって日が経っているからお互いに慣れてきているけれど

　オソソとクリトにとってはまだ、よく知らない人たちだもんな

　なのにオレ、美智、ありす、メグ、マナ、みすず、ハイジの視線の中で放尿するというのは、なかなか難しい</p><p>美智出させてやれ</p><p>


　こういう時は美智の気の力に頼ろう</p><p>かしこまりましたそれでは</p><p>


　美智はМ字開脚している、オソソとクリトの前に立つ

　オソソとクリトは何だろうという表情で美智を見上げた</p><p>ハァッ!</p><p>


　美智が鋭い気を二人に放つッ!!!</p><p>ッッッッ!!!!</p><p>


　数秒間を置いて

　ジョジョジョジョジョジョジョーッッ

　オソソとクリトがオシッコを漏らした</p><p>!!!!!!!</p><p>


　二人は自分の意志に関係なく、オシッコが出てしまっていることに驚いていた</p><p>お兄ちゃんもオシッコ漏れてるよ</p><p>


　マナの指摘通り

　そして、オレも美智の気で、膀胱が緩んで

　小便を漏らしていた

　ぬぬぬぬぬぬぬ</p><p>某現代アート団体の会社で37歳の既婚の代表が若いアーティストの女の子にセックス関係を強要して</p><p>関係が奥さんにバレると女の子だけを追放しようと会社ぐるみで女のに圧力を掛けたというセクハラ+パワハラ問題が話題になっています</p><p>うーん、何だかなあ</p><p>もちろんこういうポルノ小説を書いているわたしが何かコメントするべきては無いことは分かっていますが</p><p>想像の世界においてはどんなハレンチなことも想像して表現するのは個人の自由ですが</p><p>現実の世界でやってしまうとただの罪です社会的に抹殺されます</p><p>ブレーキが掛けられない人は、ダメです</p><p>何か、すごく考え込んでしまいました</p><p>1459.今日の序奏</p><p>


　クリトとオソソがオシッコ披露するのと同時に放尿開始してしまった、オレ

　オレもクリトとオソソの前にしゃがんで、一緒に小便する

　クリトの褐色の無毛の股間とオソソの漆黒の肌に金髪の陰毛の股間その下の割れ目から噴き出している透明なオシッコが床に落ちて弾けている

　オレも彼女たちのオシッコが滴っている床のタイルを目掛けて、じょろじょろと尿を出す</p><p>何かこういう感じって新しいよね</p><p>


　マナが、オレとクリトとオソソのトライアングル放尿を見て、そう言った</p><p>あたしも次の機会には、旦那様と一緒にオシッコしたいです!</p><p>


　まずいみすずが、新しい性癖に目覚めそうだ</p><p>男の人のオチンチンてホント、不思議よね</p><p>


　メグは、そんなことを言う

　オレからすればついてて当たり前のものだし、毎日使っているものだけれどチンコの無い女の子からすれば、オシッコもするし、勃起射精もするチンコは不思議な存在なのかもしれない

　オレの正面で放尿しているオソソがクスっと笑った

　今まで一度も笑った顔を見せなかった少女暗殺者が

　自分とクリトのオシッコとオレのオシッコが床で混じり合っているのを見て

　それからオレの顔を見てさらにクスクスっと声を出して笑う

　確かに、改めて考えてみるとこの連れションは、笑えるなのかもしれない

　クリトが不思議そうに、同い年の黒人少女の顔を見る

　オソソは笑い続けたまま、隣のペルシャ系美少女の頬を指で突っつき、何か言う

　これはオレにも意味が判ったこんなの、おかしいだろお前も笑えと言ったんだ

　クリトは、いつものように困惑した顔のままだった

　オソソは、そんなクリトの口元を指で押して無理に笑顔を作らせようとする

　そして、また大きく笑った</p><p>この人たち良いコンビになれそうですね</p><p>


　脱衣所からオレたちの様子を見ていたハイジが言った

　いつも冷静沈着なハイジがそう判断するのなら間違いないだろう

　怖がり屋でビビりのクリトにはオソソみたいな子が、いつも側に居ることが助けになる

　やがてオレたちのオシッコは終わり</p><p>マナ、シャワー貸して</p><p>


　オレはマナからシャワーノズルを受け取りオレたち3人の股間と、床に零れたオシッコを丹念に洗い流していく

　オソソは、まだ笑っていた

　この連れションで完全にオレたちに対する緊張が解けたらしい

　しかし柔らかで良い笑顔をする</p><p>はいはいはーい、失礼しまーすっ</p><p>


　香月セキュリティサービスの黒スーツ姿の木下さんが脱衣所の外から入って来た</p><p>あんまり遅いんで、寧さんの指示で参りましたーっ寧さん、メッチャ怒ってますよーっみすず様は、どんだけ長時間に大量のオシッコをなさっていらっしゃるんだって</p><p>


　そうだった!

　寧には急ぐように言われてたんだっけ

　もちろん、寧はここにみすずが来ていることも、みすずの毎日の日課のオシッコ披露のことも知っている

　だけどみすずのオシッコの後に、そのまま全員で大オシッコ大会になったことは知らない</p><p>ほーんと、ここのお屋敷のルールは変わってますよねぇセックスは、誰でも見て良い公開イベントなのにオシッコの方は、プライベートなことだから盗み見ちゃいけないってのはよく判りません</p><p>


　木下さんは、かはははと笑う

　ここのお屋敷は監視カメラだらけだから例えば、昨夜のオレのありすたちとのセックスは、寧も監視カメラの映像を観ていたんだろう

　だけどみすずがオシッコするところは、勝手に観てはいけないと判断して観ていない

　監視カメラも隠しマイクも切っているからオレに早くしろという伝言するために、木下さんに直接ここまで来てもらった</p><p>うちではオレだけが、プライバシーが無いんですよ</p><p>


　オレがいつどこで誰と何をしているかは家族の中枢部に居る人はみんな把握している

　また他の子でも知っている人に尋ねれば、オレの現在の状況を話せる範囲で教えてもらえる</p><p>オレ以外の子のプライバシーは、きちんと守らないといけないんで</p><p>


　そうでないと家族の女の子同士の信頼関係にヒビが入る

　だからそうか

　ルナたち巫女が、可憐が学校でイジメに遭って苦しんでいることを可憐の心を読んで知っていたのに、なかなかオレに話せなかったりしたのか</p><p>そういうことなんですよねー面白いですよねーハーレムのご主人様に当たる人が、一番大変な目に合ってるなんて</p><p>


　と、木下さんが言うと</p><p>歴史的には、最高権力者にプライバシーが無いことは、よくあることでしたルイ１４世は、毎朝排便中にも人に面会しなくてはなりませんでしたしマリー・アントワネットは、出産の瞬間を貴族たちに公開しなくてはいけませんでした</p><p>でも、オレは王様とかじゃないぞ</p><p>


　ルイ１４世とか、マリー・アントワネットとかではない</p><p>何言ってるんですかぁボスはもう、王様みたいなものですよっ</p><p>


　木下さんはくかかかと笑う</p><p>あ今日から、ボスと呼ばせていただきます実際、ボスなわけですし</p><p>


　木下さんは香月セキュリティサービスのトップ・エリートで、オレの専属警護人

　今のオレは香月セキュリティサービスのオーナーでもある</p><p>とーにかく、急いで皆さん、体を拭いて服を着て下さい寧さんが待ってますからっ</p><p>


　オレたちは慌てて、風呂場から出る</p><p>みすずさん、ヨシくんのお手伝いは無しですよ!</p><p>


　いつもなら、みすずの下着を付けてやったりするのだが

　メグが先に制してくれたので、オレはオレの服を着ることに集中する

　というかオレ用に用意されていた着替えはいつもの学生服

　この後の午前中の行動は学生服で行けということか

　メグは、今日は学校も部活もないから普段着に

　みすずやありすは超お嬢様校のセーラー服に

　マナも通っている中学校の制服を着る

　クリトとオソソにはお揃いのジャージが用意されていた</p><p>ほい、では参りましょうっ</p><p>


　全員が服を身に着けると元気よく、木下さんが言う

　みすずやありすは髪を整えたりするのが、まだだけれど学校へ向かう車の出発時刻まで、まだ余裕があるから大丈夫だろう</p><p>えっと食堂へ行くんだっけ</p><p>


　ペッドルームで、寧がスピーカーで話していたのは食堂へ来いだったけれど</p><p>それがボスには、先に食堂でご朝食を召し上がっていただく予定でしたがその時間がなくなりましたので、上のピアノのあるホールへお越し下さいとのことですご朝食は、そちらの方に持って行きますからと</p><p>


　ピアノのホール

　昨日、茉莉花と真樹が家族のみんなに、ペットのイズミを全裸紹介させた

　そう言えば、さっきまでスピーカーから聞こえていた茉莉花と真樹のピアノの練習も

　あの部屋でやっていたはずだ

　お屋敷には、他にグランドピアノのある部屋は無い

　食堂に置いてあるのは、エレクトーンだし</p><p>それではーっ、レッツゴーですっ!</p><p>


　早歩きで廊下に出る木下さんにオレたちも、早足で付いていく</p><p>ほーら、遅いよっ、遅いよっ、遅いよっヨッちゃん、何やってんのっ</p><p>


　２階のピアノのあるホールに着くと寧が、オレたちを待っていた

　寧だけではない

　昨夜と同じように家族のほぼ全員が集まって、椅子に座っていた

　いや、昨夜は夜遅まて居なかった真緒ちゃんまで居る

　居ないのは昨夜は駅前ホテルに泊まったミナホ姉さんと、香月セキュリティサービスの業務に戻った翔姉ちゃんとレイちゃんマルゴさんとキョーコさんもいない

　それと雪乃も</p><p>はい、みんなせーのっ</p><p>


　寧が音頭を取ると全員がオレに微笑んで

　と朝の挨拶をしてくれた

　もちろん端の方にアーニャと居る少女暗殺者たちも

　おはようと言わなかったのは松下美樹さんだけだろう</p><p>う、うんみんな、おはよう</p><p>


　オレも挨拶して、手を振る</p><p>ほらほら、ヨッちゃんの席はそこっサンドイッチとアイスティーがあるから、それで朝ゴハンにしてっ</p><p>


　寧の指さす空席にはサイドテーブルがあって、朝食の用意がされていた

　オレの席の周りは空席になっている

　一緒に遅れて来た、みすずやメグたち用の席だろう</p><p>他の子は、テキトーに空いてる席に座って朝ゴハンは、ここが終わってからで間に合うからいいよねっ</p><p>


　つまりオレだけは、このホールでのイベントが終わったら、次の仕事に入らないといけない</p><p>さあ、早く早くもう予定より、１０分も押してるんだからっ</p><p>


　寧に促されてオレが自分の席に座ると</p><p>ちょっと何なのよ今日は、学校が休みなんだから、朝寝坊できると思ってたのに</p><p>


　部屋の入り口から遅れて来た雪乃が

　ネグリジェ姿で、ボサボサ頭のまま枕を抱えたままの姿で、やって来て

　とオレの隣にドカッと座って、オレ用に用意されたサンドイッチを摘まみ食いする</p><p>おい、それオレの</p><p>


　と、オレが文句を言おうとすると</p><p>あたしじゃないわよお腹の中の子が食べたがってるんだから、あんたは我慢しなさいよ</p><p>


　雪乃はさらに、オレのアイスティーも飲み始める</p><p>無理してこうやって起きて来たのだってお腹の赤ちゃんのためなんですからねっ</p><p>お腹の子のため</p><p>そうよ胎教よ、胎教</p><p>


　雪乃はニッとオレに微笑んだ</p><p>ピアノの生演奏を聴いたりするのはお腹の子に良いって聞いたのよ、あっちの人がさあたしの部屋に内戦で連絡して来たのよだから、頑張って起きて来たのよ</p><p>


　雪乃が指さす方向には同じく妊婦の渚が居た

　真緒ちゃんと二人で、オレに微笑んで手を振ってくれる

　オレも手を振り返している間に雪乃は、オレのサンドイッチをも一つ食っていた</p><p>おい、それ以上は勘弁してくれ</p><p>


　全部喰われるとオレの朝食がなくなる</p><p>おはよ</p><p>


　サンドイッチを食いながら、オレに言った</p><p>オハヨって言ったのよまだ言ってなかったでしょ</p><p>あ、ああおはよう</p><p>


　オレが挨拶を返すと雪乃は笑って、次のサンドイッチを口に放り込んでいた

　この朝食は諦めるしかない</p><p>はーい、それでは大変長らくお待たせ致しましたっヨッちゃんたちが到着したので第一回、チキチキ朝の音楽会っはっじまるよーんっ!</p><p>


　寧が司会をすると音楽科高校の制服を着た茉莉花と真樹が、ピアノの前に現れる

　オレたち全員に深く礼をしてそれから、二人並んで、ピアノに座る

　さっきまで聞こえていたピアノはこのための練習

　本気でピアノ奏者を目指している彼女たちは練習や音合わせ無しで、いきなり聴衆の前で演奏したりはしない

　これから始まるのは二人の本気の演奏!!!

　ピアノの鍵盤の上に手を出す二人

　茉莉花と真樹の集中に部屋の中の全員が引き込まれ、静まる

　そしてピアノ少女たちはおもむろに連弾演奏を開始する

　昨日、二人がミナホ姉さんの前で演奏したモーツァルトの曲だった

　昨日と同じ曲だけど、昨日と同じ演奏ではない

　昨日の真樹の演奏も素晴らしかったけれど

　昨日の真樹の演奏には明日への不安が感じられて、弱さが見えた

　今日の演奏は自身に満ち溢れている力強い音が、透き通って響く

　茉莉花の演奏もそんな真樹の音に、同じ力強さで溶け込んでいる

　昨日よりも、ずっとずっとレベルアップした演奏がそこにはあった

　音楽に詳しくないオレでも、はっきり違いが判る

　二人のピアノにオレたちは、圧倒される

　たった一晩で大きく成長した真樹も、茉莉花も

　ほんのわずかな時間でわずかな切っ掛けで

　人の才能が大きく飛躍することがあるということをオレは思い知らされた</p><p>ブラボーですのっ!</p><p>


　演奏が終わると、アニエスが立ち上がって二人に拍手した

　オレも部屋の全員も力いっぱい拍手する

　拍手していないのは真樹の妹の美樹さんだけ

　姉の演奏の変化に呆然としている</p><p>続きまして、もう一曲どうぞっ</p><p>


　司会の寧がそう言うと

　ピアノから、茉莉花だけが立ち上がって後ろに下がり

　代わりに、ピアノの前にイズミがやって来て、オレたちに向かって一礼する

　真樹の華やかな前奏が始まり</p><p>そしてイズミが歌い出す</p><p>


　この曲はオレでも知っているさくらだ</p><p>さくら さくら　やよいの空は　見わたす限り</p><p>


　イズミの声も昨日、無理矢理スクール水着柔道大会の国歌斉唱をやらせた時とは違う

　本気で歌っている美しい声だ

　広い部屋全体に響く

　イズミだって、音楽科高校の声楽部門ではトップ3の実力の持ち主だったもんな</p><p>いざや いざや　見にゆかん</p><p>


　歌と演奏が終わると余韻を残した後に、イズミがさっと一礼する</p><p>素晴らしかったわイズミちゃん</p><p>


　今度は昨夜セックスを供にしたまり子が、率先して拍手した

　オレたちも、大きく拍手する

　真樹もピアノから立ち上がって、茉莉花とイズミの顔を見る

　万雷の拍手の続く中三人は顔を合わせて、ニコッと笑い合った

　三人にとっても、演奏が上手くいった手ごたえを感じたんだろう

　それから改めて三人並んでもう一度、オレたちに深く頭を下げる

　オレたちの拍手は続いた</p><p>昨日のままでは、いけなかったものね</p><p>


　オレの椅子の後ろに座っているメグが言った</p><p>そうね茉莉花さんたちにも、プライドがあるでしょうから</p><p>


　メグの隣のみすずも、そう言う</p><p>学校の寮にお戻りになる前にあたしたちに、全力でご自分たちの才能を示さないといけないと思ったんでしょうね</p><p>判るわあたしだって、そうすると思うもの</p><p>


　みすずの言葉に、メグは同意した

　真樹もイズミも自分たちの音楽の才能を、他の家族に知って欲しかったんだ

　自分たちが、オレたちの家族に加わるだけの価値のある人間であることを証明しないと学校の寮に帰れなかった

　彼女たちは、すでに音楽家になる夢に向かって歩き出しているのだから

　昨日のまんまでは特に、真樹と茉莉花のペットとして、ここに居ることを許されただけのイズミの立場がツライ

　イズミだって才能がある子なんだということを茉莉花も真樹も、オレたちに伝えておきたかったんだ</p><p>でも、これでいよいよ、あの子たちもお尻に火が付くことになります</p><p>


　みすずの脇に立っている美智が無表情で、少女暗殺者たちを見る</p><p>今後はペットですらこれほどの才能を示さねばなれないということになるのですから</p><p>


　確かに少女暗殺者たちは、みんな暗い表情で、お互いに何か話している

　あの子たちは、昨夜全裸でペットになりましたと家族の一人一人に挨拶していったイズミたちの姿を見ている

　それは決して、格好の良い姿ではなかった

　そんなイズミでさえ他の人間に勝る才能がある

　少女暗殺者たちは戦闘能力では、イーディや美智やアーニャに勝てないことはもう完全に判っているし

　美貌でも寧やアニエスたちに勝てないことも知っている

　自分たちより後からやって来たのにいつの間にかペットとして承認されたイズミにさえ、特別な才能の有無で負けていることも判った</p><p>ああ例の子が、こっちを見てますね</p><p>


　ハイジの指摘通りアンネ・ロゼがオレたちの方を見ている

　正確にはちゃっかり運よくオレのペットになってしまったオソソとクリトを睨んでる

　クリトが昨夜まで自分がこの先どうなるのか不安で、暴走行為を繰り返していたように

　他の少女暗殺者たちもそろそろ、本気で自分の今後について考えるだろう</p><p>あいつらのことも今日一日が勝負だな</p><p>


　オレは、そう呟いた</p><p>しばらく開いてしまって申し訳ありません</p><p>父を介護施設に入所させたのとそれに関する契約で思いっきりトラブルがありまして</p><p>肉体的にも精神的にも、思いっきりダメージを食らってました</p><p>ホント精神的に追い詰められてる時は書けないですね</p><p>今年の夏もメチャクチャ厳しいです</p><p>1460.行ってきます</p><p>


　家族たちの前でピアノ演奏と声楽の披露をした茉莉花・真樹・イズミの三人

　拍手が止むと三人揃って、オレの方へやって来る

　部屋中の女たちの視線もオレに集中する

　みんな、オレが茉莉花たちの音楽にどんな感想を言うか知りたいんだ</p><p>どうだった公くん</p><p>


　三人を代表して茉莉花が、オレに尋ねる</p><p>ああとても良い演奏だったよ</p><p>


　オレははっきりと言う</p><p>茉莉花と真樹は、昨日よりずっと良かった特に真樹が迷いが吹っ切れていて、音が透き透っていた茉莉花も、真樹との音の調和が良くなってた</p><p>


　それから、イズミを見て</p><p>イズミも本気で歌ったら、こうなんだな昨日の国歌斉唱よりも、はるかに良かったぞ</p><p>


　オレの言葉に真樹とイズミは、ホッとしたようだお互いの顔を見て、微笑む

　イズミはオレに褒められていることの意味がよく分らないらしく、困惑した表情で飼い主である真樹たちを見る</p><p>わたしたち、昨夜、遅くまで話し合ってやっぱり、寮に戻る前にみなさんの前で、本気の演奏を見てもらいたいってそれで</p><p>朝からここのピアノを借りて、練習していたんです</p><p>


　茉莉花と真樹は、興奮気味にオレに言う

　やっぱり二人とも自分たちの音楽の才能を、家族のみんなに判って欲しいと思ったんだ

　昨夜の、全裸のイズミを連れたご挨拶だけでなく

　茉莉花と真樹が、自主的に朝の演奏会をやろうと考えたことは評価できる

　イズミも二人のちょっと頭の弱いペットではなく、声楽の技術があることを示した方が、これからお屋敷の中で暮らしやすくなるだろうし</p><p>えっらそーにあんたに音楽の良し悪しなんて、判んないでしょうが</p><p>


　オレの隣の席でオレの朝食のサンドイッチを食いながら、雪乃が言う</p><p>ああ、オレは音楽に詳しくないよでも今の演奏が良かったって思ってるところで</p><p>雪乃はどう感じた今の演奏を聴いて</p><p>


　サンドイッチを掴んだまま雪乃は硬直する

　部屋中の女たちの視線がオレから雪乃に移った

　雪乃もそれを感じ取っている</p><p>ああたしだって、ピアノとかクラッシック音楽のことは、よく判らないわよっ</p><p>判らなくていいから雪乃が、今の演奏や歌を聞いて、どう感じたかそのまま感想を言えよ</p><p>えあー良かったんじゃないの一生懸命であたしたちに聞いてくださいっていう気持ちでやっているのは、よく判ったわ</p><p>ほら、雪乃も褒めてるだから、良い演奏だったんだよ</p><p>


　オレの言葉に、茉莉花と真樹は嬉しそうに微笑んだ

　部屋中の女たちも和やかな眼で、オレたちを見てくれている</p><p>ホントにホントに、白坂雪乃なんだ</p><p>


　ちょっと、おバカなイズミは空気が読めずに、心の中で思ったことを口に出してしまった</p><p>イズミ失礼でしょ!</p><p>今のはイズミが悪いわ謝りなさい</p><p>


　慌てて飼い主の二人茉莉花と真樹が、イズミを叱る</p><p>ひぃー、ご～め～んなさ～い真樹お姉さま、茉莉花お姉さまぁぁ～</p><p>わたしたちに謝るんじゃないわよ</p><p>そうよ、雪乃さんに謝りなさいっ!</p><p>あたしは、いいわよ慣れてるから珍獣を見るような目で見られるのは</p><p>


　苦笑してそう言う

　この半年父親の白坂創介のスキャンダルが世の中に暴露されてから、ずっと雪乃はツライ環境に置かれてきた

　だから、こそ</p><p>いや、良くない</p><p>


　オレは椅子から立つ</p><p>雪乃はオレたちの大切な家族なんだイズミだって、茉莉花と真樹のペットっていう形でも、オレたちの家族になったんだから、雪乃に失礼な態度をするのは許されないことだ</p><p>そうですのっ!雪乃ちゃんは、大切な家族ですのっ</p><p>


　オレの言葉にアニエスが反応して、叫ぶ

　アニエスは、雪乃の異母妹の一人だアニエス本人は、そういう意識は薄いけれど

　アニエスにとって家族の世界が全てでありその世界には、調和が取れていないといけないと感じている

　家族は仲良くというルールは絶対だ</p><p>イズミ罰として、お前の尻を10回叩くから、パンツを脱げ</p><p>


　イズミは、昨日オレが松下美樹さんのヴァイオリンを勝手に持ち出そうとしたクリトの尻を叩いたのを見ている

　だから、一番判りやすい罰にした</p><p>え、ええっとあの</p><p>早くなさいイズミ</p><p>公くんが、お尻を叩いてお仕置きしてくれるんだから早く</p><p>


　飼い主二人に命じられてイズミは

　昨夜は、全裸挨拶までやったんだ

　今更家族の前で、裸尻を披露するぐらいできなくては困る

　オレは観衆たちにお尻を向けたイズミの、制服のスカートを捲り上げパンティをずるんっと引き下げる</p><p>いやいやいやっちょっ、ちょっと待って下さぁい</p><p>


　待ってられるか

　そのまま、思いっきり力を込めて平手でイズミのお尻を叩いた</p><p>きゃあんっ!!</p><p>


　イズミは叩かれる度に、可愛く鳴いた

　オレは構わずに、どんどん叩く</p><p>ほらっ、10発目だっ!</p><p>


　すでにオレの手形が付いて赤く腫れあがったイズミの尻に、最後の一発を食らわせるッ!</p><p>ひぃややぁぁんっ!!</p><p>


　お尻を出したままイズミは、床に崩れ落ちた</p><p>こんなことされ続けたらマゾになっちゃうニャン</p><p>


　イズミは昨夜命じられた、語尾にニャンを付けることを思い出して、そう呟いた</p><p>マゾでいいのよイズミは、これからずっと週末には、公くんに犯されにここに来るんだから</p><p>そうよねマゾになっちゃった方がいいのよねイズミの場合は</p><p>


　茉莉花の言葉に、真樹がうなずくそれから</p><p>公くんペットのイズミがしたことは、飼い主であるわたしたちの責任ですわたしたちのお尻も叩いて下さい</p><p>うん茉莉花と一緒に、わたしのことも叩いて下さい</p><p>


　茉莉花と真樹は自らオレに尻を向け、自分でパンティを下ろして生尻を見せる</p><p>ちょっ、ちょっと待ってお姉さまたちは何も悪くないですニャン</p><p>


　慌ててイズミが立ち上がって、飼い主たちにそう言うが</p><p>そう思うのなら、これからはわたしたちに恥をかかせないように注意なさい</p><p>はい、公くんして下さい</p><p>


　茉莉花と真樹の意思は固い</p><p>一人三回ずつ叩くぞ</p><p>イズミと同じ数でいいです</p><p>いや、ダメだオレが三回って決めたんだから三回ずつだ</p><p>


　ホールに集まっている家族全員の前で茉莉花と真樹の裸尻を三回ずつ平手で叩いた

　二人はイズミの様な、変な悲鳴は上げなかった

　歯を食いしばって、痛みに耐えた

　真樹の妹の松下美樹さんが、呆然としてオレに尻を叩かれている姉の姿を見ている</p><p>お仕置き、ありがとうございました公くん</p><p>ありがとうございました、公くんほら、イズミをお礼を言いなさい</p><p>お仕置きありがとうございましたニャン公くんさん</p><p>


　そして音楽科高校の三人娘による演奏会＆お尻叩き大会は無事終了した</p><p>はい、茉莉花ちゃんたちそろそろ時間ですよ</p><p>


　ホールの入り口からスーツ姿のレイちゃんが入って来る</p><p>今日は始業前に学校の先生方に、色々とご報告しなくてはいけないんで、いつもより早く出発します</p><p>


　茉莉花だけなら毎週末、寮からここのお屋敷に泊まりに来て、月曜の朝に始業時間に間に合うように車で送ってもらっているけれど

　真樹とイズミは、正式な外泊届を出さないまま昨夜は、ここに泊まってしまった

　真樹が、香月家の文化財団の奨学生なったということについての詳細な説明もしなくちゃいけないし

　だから今日は、いつもよりずっと早く出立する</p><p>レイちゃんが送ってあげるの</p><p>はい、わたくしが行った方が茉莉花さんたちの学校の人たちに、説明しやすいと思いますから</p><p>


　レイちゃんが、香月セキュリティサービスの人間だということはキョーコさんと戦う特別番組で、日本中の人が知っている

　本当に香月家が真樹の後ろ盾になたということを示すには最適だ</p><p>うんお願いするよレイちゃん</p><p>はい、お願いされましたっ</p><p>


　レイちゃんの元気な声に部屋中から笑い声が上がった</p><p>それでは皆さんまた、週末に戻って参ります昨夜と今朝とわたしたちのためにお集まりいただき、ありがとうございました</p><p>皆さんの一員として恥ずかしくないよう、これから日々研鑽して参りますどうぞ、よろしくお願いいたします</p><p>


　茉莉花と真樹が改めて、家族に対して深く頭を下げた

　イズミも二人に合わせて、頭を下げる</p><p>行ってらっしゃいませお気をつけて</p><p>


　家族を代表して瑠璃子が三人に声を掛けた</p><p>いってらっしゃいですの</p><p>お気をつけて</p><p>


　部屋中の女たちが口々に見送りの挨拶を返す</p><p>皆さん、ありがとうございます</p><p>


　茉莉花と真樹は、目に涙を貯めてもう一度、頭を下げた

　イズミも一緒に</p><p>じゃあ、参りましょう</p><p>


　とレイちゃんが、言った瞬間</p><p>ちょっと待って!</p><p>


　オレは茉莉花たちの退室を制する</p><p>イズミ、お前、今、ホッとして溜息を吐いたろ</p><p>


　イズミはこれでやっとオレから逃れて、茉莉花と真樹と三人の学校生活に戻れると感じで気を緩めた</p><p>そういうとこだぞ!</p><p>そういうとこですのっ!</p><p>


　遠くの席からオレの言葉に呼応して、アニエスも突っ込む</p><p>レイちゃんイズミは、腹の具合が悪くて午後から学校に行くことにする</p><p>


　すぐに決意する

　鉄は熱いうちに叩かないとダメだ

　今度の週末まで待ってられない

　イズミには、ペットとしてのシツケを徹底的に仕込まないと

　茉莉花と真樹は、困惑しているが</p><p>オレに任せて二人は学校へ戻ってイズミも午後には、戻らせるから</p><p>


　きっぱりとそう言った</p><p>任せておいて大丈夫ですよ学校の先生にはわたくしから話しますから</p><p>


　レイちゃんが笑顔で、二人にそう言った</p><p>判りました公くんにイズミを預けます真樹もいいわね</p><p>うんイズミのこと、お願いします</p><p>えっ、えっ、えーちょっと待ってニャン</p><p>


　イズミは飼い主たちに縋り付こうとするがもう遅い

　美智とハイジが、スッと入り込んでイズミを二人と引き離す</p><p>じゃあ、今度こそ行きますよ</p><p>


　レイちゃんが、二人にそう言うと</p><p>少しだけ、ごめんなさい美樹!</p><p>


　真樹が離れたところに座っている妹に声を掛ける</p><p>わたしはあなたと公くんの初めてを見ていてあげることはできないけれど頑張りなさい公くんを信じて全てを委ねればいいのよ</p><p>


　真樹は週末にお屋敷に戻って来るまでの間に、美樹さんの処女がオレに奪われると確信している</p><p>お姉ちゃん、わたしは</p><p>


　美樹さんが、強い口調で何か言おうとしたが</p><p>もういいわわたし、今のお姉ちゃんが判らないから何を言っても無駄なんだと思うから</p><p>美樹もすぐに判るわ</p><p>


　真樹は妹を優しく見つめる</p><p>週末には美樹さんも一緒に、公くんにご奉仕しましょうね</p><p>


　茉莉花も笑顔でそう言った</p><p>その時はわたしも参加しますっ!</p><p>


　遠くから、茉莉花の妹のエリカが手を振っている</p><p>わたしと茉莉花お姉様と真樹さんと美樹さん2組の姉妹でご奉仕って、新しいと思うんですっ</p><p>


　超お嬢様校の中等部のスターと呼ばれている美少女はヘンタイ的なセックスを好む</p><p>そうねそうしましょう</p><p>


　茉莉花が、妹に約束した</p><p>では、皆さん失礼いたします</p><p>イズミのこと、よろしくお願いします</p><p>


　もう一度、茉莉花と真樹は一礼してレイちゃんと一緒に、部屋を出て行った</p><p>お姉さまたち、イズミは悲しいですニャン</p><p>


　一人置いてきぼりとなったイズミは、そう言ってからオレを見て</p><p>わたし、またレイプとかされちゃうんですニャン</p><p>


　心配そうに尋ねる</p><p>レイプだけで済むと思うなよ</p><p>


　オレはイズミにそう告げた</p><p>あんたも毎度毎度大変ねぇ</p><p>


　元の椅子に戻ると雪乃がオレの朝食のサンドイッチを完食していた

　アイスティーも全て飲み干されている

　オレは、がっくり来て椅子に座った

　イズミは申し訳なさそうにオレの前に立っている</p><p>はーい、学校のある人は準備してぇぇっ</p><p>


　寧がそう言うと超お嬢様校に通っている子たちは、一斉に立ち上がり1階へ降りていく

　茉莉花と真樹の送迎車の次は

　超お嬢様校へ向かう車列が、この屋敷から出発することになる

　その次はマナやエリとリエたちといった私立中学校へ通っている子たちの送迎車が出る</p><p>みんなすでに制服に着替えているし、朝食も済ませているんだろうけれど女の子は、出かけるまでの身だしなみを整える時間が長い</p><p>


　出発する前には、また行ってきます大会になるだろうし</p><p>しかし、あんたも次から次へと、一芸のある可愛い女の子ばっかり、よく見つけてくるわねぇ</p><p>オレが見つけてるわけじゃないよ</p><p>


　最近はどんどん知らないうちに集まって来ている</p><p>でも、今の子たちのピアノもスゴかったし正直、そこの子の歌も上手だったわこうなるとさ何の芸もない子なんて、あたしだけなんじゃない</p><p>雪乃お前だって、この半年、テレビで活躍してるじゃないか</p><p>


　雪乃はノーカット生放送、スポンサー無し、CМも無しという謎の番組をやっている</p><p>あんなのあたしは何もやってないわよただ座って、好き勝手なことを言ってるだけだしトークの才能なんて、あたしよりあっちの双子の方があるでしょ</p><p>


　雪乃は部屋から出ていくエリとリエを指さす</p><p>最近じゃそっち姉妹も人気があるし</p><p>


　それからミタマとキヌカの安城姉妹も

　この二組の姉妹も、最近、雪乃の番組に出ている</p><p>そうかなオレは、雪乃にはテレビの世界で生きていける才能があると思うけどな</p><p>


　オレは雪乃の眼を見て、そう言った</p><p>な、何よ褒めたって、何も出ないわよっ</p><p>


　雪乃はオレの言葉に戸惑っている</p><p>大丈夫だ雪乃には才能があるオレの言葉を信じろ</p><p>そこまで言うのなら、責任を取りなさいよね</p><p>


　責任か

　オレは雪乃を何度もレイプして、妊娠させている

　来年には雪乃はオレの子を産む</p><p>ああ判っている雪乃と雪乃のお腹の子は、絶対に幸せにするから</p><p>い、言ったわね絶対だからねっ!</p><p>ああ絶対だ</p><p>


　オレたちの会話をイズミは、不思議そうに聞いていた</p><p>はいはい失礼っヨッちゃん、御名穂お姉ちゃんから電話っ</p><p>


　寧がオレに、コードレスの受話器を持ってきた</p><p>もしもし良信</p><p>どうしたのミナホ姉さん</p><p>


　ミナホ姉さんからの連絡ということは今日の夕方に行く芸能プロダクションの件だろう</p><p>寧からあなたの提案を聞いたわいいのね香月セキュリティサービスの名前を使って</p><p>


　オレは昨夜寧に、芸能プロの手に入れるのに、香月セキュリティサービスがオレたちの後ろにいることをバラしても構わないと言った</p><p>オレはそろそろ、そういうタイミングだと思うんだ</p><p>


　雪乃の謎の番組もレイちゃんとキョーコさんが戦う特別番組も昨日のイーディのスクール水着柔道大会の放送も

　全て白坂家が持っていたテレビ局で放送されている

　あのテレビ局の実質的な支配者が香月家だということに、そろそろ勘付く人も出て来るだろう</p><p>昨日イーディが、放送にミタマもレイちゃんも出演させちゃったろあれでもう判る人には判ると思う</p><p>


　これまで別の番組に出ていた二人が仲良く一緒に映ってしまった</p><p>ていうかあれはイーディがオレにもうバラシてしまった方が良い時期だって教えてくれてるんだと思う</p><p>


　そうでないとあの慎重な天才児が、あんな思い切ったことをするわけがない</p><p>もう次のステージに行くべきだって</p><p>


　テレビの世界にオレたちが香月セキュリティサービスが、深く関わろうとしているということを明確に示す</p><p>それに手に入れた芸能プロを白坂雪乃事務所とかにするのは、やっぱり良くないと思うんだ</p><p>


　オレは妊婦である雪乃に、これ以上精神的な負担を強いたくはない</p><p>判ったわあなたが、そう考えるのなら、それに合わせて計画を練り直すわ</p><p>あなた決断が早くなったわね良いことだわ</p><p>


　オレを褒める</p><p>いやそういう時こそ、油断しないように落ち着いて行動しなくちゃいけないって判ってるよだから、今のオレにはミナホ姉さんが必要なんだ</p><p>


　ミナホ姉さんがもう自分は必要ではないなんて考えないように、はっきりと言っておく</p><p>今のオレは経験が足りてないし、頭も良くない今、オレが調子に乗って、余計なことをやらかしてしまったら家族のみんなに迷惑を掛けることになるだからミナホ姉さんには、今まで通り、オレを導いていて欲しいんだ</p><p>


　オレという間違えやすい人間の行動修正は信頼できる家族にお願いするしかない</p><p>そうねわたしにはまだ、あなたにしてあげられることがあるわねいいわ午後の件の計画変更は、また後で連絡するわあなたは松下美樹さんの件を片付けるんでしょ</p><p>


　オレはこれから美樹さんの中学へ行って、朝練中の美樹さんの交際相手から美樹さんの恥ずかしい画像を取り上げる仕事がある</p><p>うん行ってくるよミナホ姉さん</p><p>


　オレは気が付くと、いつの間にかオレの周囲に人が集まっていることに気付いた

　香月セキュリティサービスの木下さんと黒瀬安寿

　月子とイーディ

　それから美樹さんを連れてきた、寧

　これが美樹さんの中学へ向かうチームか</p><p>暑いですね東京も35度とかだし長雨が続いたせいで野菜が高いです</p><p>家族で住んでいた家に気が付くと一人暮らしになってしまいました</p><p>東京の一軒家に一人暮らしというのもある意味贅沢なのですが</p><p>喋る相手がいないというのは、なかなかツライです</p><p>父の居る施設はコロナ対策で見舞いが禁止になってしまってますし</p><p>1461.早朝の出発</p><p>朝のチームは、このメンバーねっあ、イズミちゃんも連れて行くのっ</p><p>


　オレは、不安そうな顔のイズミを見て</p><p>ああ、そのつもりだよ</p><p>


　イズミにペットとしてのシツケをするために、お屋敷に残したけれど午後には、茉莉花たちの音楽科高校に届けると約束してしまった

　オレはこれから松下美樹さんの中学へ行かなければならないのだからイズミを置いて行くわけにはいかない

　シツケと言ってもオレたちの怖さを肌身で感じさせて、イズミが簡単に気を緩ませないようにさせたいだけだし</p><p>じゃあ8人だねっいいんじゃないっ、ちょうど車に乗れる人数だしっ</p><p>


　オレと寧イズミイーディ、木下さん、黒瀬安寿、月子そして、松下美樹さん</p><p>車の運転は、わたくしがやりまーすっ安寿ちゃんにも、そろそろ非合法活動の研修をさせたかったですし</p><p>


　木下さんが、いつものニコニコ笑顔で言う</p><p>非合法なんですか</p><p>


　心配そうな表情の黒瀬安寿</p><p>アンジュも香月セキュリティサービスに籍を置く以上は合法も非合法も両方できるようにならないとダメなのネ</p><p>公様のお昼間のお仕事は、わたくしがお供致します夜のお仕事は、ヨミをお連れ下さい</p><p>


　今日は平日の月曜日だ

　学校が休みなのは、昨日まで学園祭をやってて、今日が代休のオレの高校の生徒だけだ

　月子以外の巫女はみんな、それぞれ学校に行かなくてはいけない

　だから、朝の松下美樹さんの中学の件と午後の芸能プロの件は、月子に来てもらうしかない

　それで巫女の力を使って、月子が疲れるかもしれないから夜の水島家本家での可憐のイジメ問題の件には、ルナに来てもらう

　今は、ルナもお付きとして超お嬢様校に通っているんだからみすずや瑠璃子に付き従って、水島家に行ってもおかしくないだろうし</p><p>了解だよろしく頼むよ月子</p><p>


　オレが月子にそう言うと</p><p>それじゃあ、10分後に出発ねっあたしと木下さんと月子さんとイーディは、変装してもらうから付いて来てっそれからっ、安寿ちゃんは松下美樹さんの中学の体育着によく似たジャージの上下を見つけといたから、それに着替えてっ</p><p>オレはこの格好で良いのかイズミも</p><p>


　オレはいつもの高校の学生服姿だ

　イズミは音楽科高校の制服に、昨日着て来た革ジャンを手に持っている

　松下美樹さんは昨日から中学の制服姿だからこれから自分の中学に行くのには、何の問題もない</p><p>ヨッちゃんたちは、それでいいんだよっ</p><p>今時はさ部外者が学校に忍び込むのは、色々と大変なんだよっ絶対に、学校の入り口には監視カメラが付いてるしねっ</p><p>だったらオレたちも、変装した方がいいんじゃないか</p><p>


　寧たちはこれから、着替えるのだから</p><p>あのねもし潜入途中で、学校の人に見つかって捕まっちゃったりしたらさっ</p><p>ヨッちゅんたちが、自分の学校の制服を着ていればテキトーに誤魔化せるし、向こうも裏のことまで深く考えないでしょっ</p><p>


　よその高校の生徒が何かしらの理由で入り込んだだけ、ということになる</p><p>もしもの時は香月セキュリティサービスから敏腕弁護士に来てもらいますから、ボスたちの身柄は確実に保護します</p><p>


　木下さんもそう言う</p><p>だったらヤっちゃんたちも制服で行けば</p><p>


　と、そこまで言ったところでオレは気づいた</p><p>あ変装しないと、目立っちゃうのか</p><p>


　寧は究極の美少女だし、イーディは褐色の肌に金髪のアメリカ人だ

　普通に制服を着ているだけでもとにかく目立つ</p><p>そういうことっ目立たなくするために、変装するんだよっそれなら、月子さんも、あたしたちと同じ変装をしている方が動きやすくなるしっ</p><p>


　月子が上手く巫女の力を使うためには相手の心の隙を突けるように、事前に警戒されない恰好の方が良い</p><p>じゃあ10分後に地下通路の入り口に来てねっ</p><p>


　地下通路</p><p>正面からは出られないデショ特にこの時間ハ</p><p>


　イーディの言葉にオレは納得する

　お屋敷の正門の前には常にキョーコさんを追っている公安警察と、香月セキュリティサービスの警護員が車を何台も停めて監視している

　しかも、これから香月家のお嬢様たち＆名家の令嬢たちの登校のための車列が出発する

　そんなところに、オレたちが予定外の車を出せば公安警察の尾行車に追い掛けられることになるだろう

　出発時から問題を抱えるのは困る</p><p>ということだからっまた後でねっ</p><p>


　寧たちが、着替えに行ってしまったので

　オレは取り合えず、イズミと松下美樹さんとオレのペットとしてくっついて来ているオソソとクリトそれから雪乃も連れて1階へ降りた</p><p>さて朝ごはんにしようかしらっ</p><p>


　階段を降りた辺りで、雪乃が言う</p><p>まだ食うのかよっ</p><p>さっきも言ったでしょあたしじゃないのよお腹の子が、もっと食べたいって言っているのよ</p><p>


　オレは、朝食を雪乃に全部喰われてしまったから何か食べるものが欲しいけれど

　食堂の方へ向かう前に</p><p>あんまり食べると子供を産んだ後に肥満体になるわよ</p><p>


　渚と真緒ちゃんに出会ってしまった</p><p>妊娠中に大食いが習慣になってしまうと出産後も、食べるのを止められなくなるっていうから</p><p>気、気を付けるわ</p><p>


　凹む、雪乃</p><p>パパ、お出かけ</p><p>


　真緒ちゃんが、オレを見上げて言う</p><p>ああ、仕事なんだ</p><p>頑張ってねっ、うっしっし</p><p>


　4歳の可愛い幼女が、微笑む</p><p>気を付けてね、あなた</p><p>


　オレは、渚とキスをした</p><p>行ってらっしゃいませ、旦那様</p><p>


　みすずたち超お嬢様校への登校グループに見つかってしまった</p><p>お気をつけて、お出かけ下さい</p><p>お兄様お気をつけて</p><p>


　みすず、瑠璃子、桜子、素子、まり子、アニエス、エリカ、美智、ヨミ、ルナ、くるみ、ハイジと順番に、みんなオレにお出かけのキスを求めて来たので応えてやる

　キスしないのは美子さん、シエさん、それと</p><p>わたしもキスします</p><p>


　まだ体が幼くてオレとセックスしていない12歳のコヨミちゃんもお出かけのキスをしてくれた</p><p>あー、お兄さんわたしらもしたいです</p><p>うちらもお願いします</p><p>


　そこへリエとエリの双子や、マナやキヌカ、それにありすたち私立中学への登校組も合流して来る

　仕方ないから、この子たちにも全員並ばせて、順にキスしてやる

　そんなオレの様子をイズミと美樹さんは、驚いた顔で見ていた</p><p>吉田くぅんあのねこれ</p><p>


　愛が克子姉とメグを連れて、やって来た</p><p>試作のパン、みんなで食べて</p><p>


　愛が紙包みをくれた助かる</p><p>飲み物もあるから飲んでね</p><p>


　メグが大きな水筒渡してくれた</p><p>それからはい、これ</p><p>忘れちゃダメよ必要なものでしょ</p><p>


　克子姉は、オレのぶん殴り棒を渡してくれた

　半年前に、マルゴさんに指導されて作ったオレの隠し武器</p><p>今朝は久々に黒い森のお仕事だって聞いたから</p><p>


　そうだこれから行くのは非合法の仕事

　犯罪組織黒い森の仕事だ

　隠し武器は要る

　オレは克子姉とメグと愛にもキスをする</p><p>主様ペットの二人を預かりに参りました</p><p>


　さらにミタマが来た</p><p>残りの子たちはアーニャ姉が見ています</p><p>


　少女暗殺者たちの監視のためにアーニャは、ここに来られない</p><p>うん、よろしく頼むと伝えておいてくれ</p><p>


　オレは、そう言ってミタマともキスする

　それからミタマがフランス語で、オソソとクリトに、オレはこれから仕事で出掛けるから、お前たちはお屋敷に残れと伝えてくれた

　オソソは、悲しそうな顔をしてオレに寄って来る

　オソソの気持ちは、判ったオソソも、他の子たちと同じようにオレにキスしてもらいたいのだろう

　だけどペットは甘やかしてはいけない

　オレは、オソソの唇をそっと指で触るだけにしてオソソの頬と髪を撫でてやる

　クリトはオレの方に近寄って来ない

　そんなクリトの尻を、オソソが細くて長い足先でポンと蹴って前に進ませる

　クリトの唇にも手で触れて顔と髪を撫でてやる</p><p>良い子にしてるんだぞ問題は起こすなよ</p><p>


　オレの言葉をミタマが通訳してくれた</p><p>さてとそろそろ行かないと</p><p>


　オレが地下通路の方へ向かおうとすると</p><p>ちょっと、待ちなさいよあたしは</p><p>


　雪乃がオレを呼び止める</p><p>お前、オレとキスしたいのか</p><p>そんなの別にしたくないけれどどっちかっていうと嫌だけどあたしだけ、仲間外れは嫌なのよっ!</p><p>


　雪乃はぷりぷりして言う</p><p>真緒もキスしてないよ</p><p>


　真緒ちゃんも、不満そうにオレを見上げていた

　オレは、しゃがんで真緒ちゃんにキスして</p><p>行ってくるよ雪乃</p><p>


　雪乃とも久しぶりに、キスをした</p><p>はいはい、こっちマルゴお姉ちゃんの家に行くよっ</p><p>


　地下通路への入り口で白い作業ツナギに着替えた寧が、オレたちを待っていた

　頭にも作業帽を被っている

　イーディや月子や木下さんも同じ姿

　遠目には、ただの作業員にしか見えない

　黒瀬安寿は、中学生らしい運動ジャージに着替えていた

　この子は、スイスで飛び級してすでに中学を卒業している

　でも年齢はまだ15歳だから、この格好だと、見た目は本当に女子中学生らしか見えない</p><p>木下さんと安寿ちゃんは、初めてだよねっ通路の入り口とか、覚えてねっ</p><p>月子イズミには、逆に覚えないようにしてくれ</p><p>


　お屋敷には隣接する家に繋がっている地下通路が何本もある

　もちろん、それは存在自体が秘密のものだ

　緊急事態の時の脱出口になっているのだから

　だから地下通路への入り口は、外部の人間が見ただけでは判らないように偽装されているし

　通路を開くためのシステムも、複雑なものが用意されている

　通路の中にも、幾つも解除しなくてはいけないドアがあるし</p><p>暗いから、気を付けて通ってねっ</p><p>


　地下通路の先

　お屋敷の周りを囲んでいる家は全て、黒い森が所有している

　その中には、オレとメグが暮らしていることになっている家もあるし

　イーディが、暮らしているはずの家もある

　そしてマルゴさんの家も</p><p>ほい、着いたっ</p><p>


　寧が最後のドアを開けてマルゴさんが暮らしていることになっている家に入る</p><p>そのまんまガレージまで行くよっ</p><p>


　家と繋がっているガレージは、出入り口のシャッターが閉じられていて暗い</p><p>寧が電灯を点けるとそこにあったのは</p><p>この車ここにあったんだ</p><p>


　最近、見掛けないと思ってたら

　それは、マルゴさんが黒い森の非合法活動で使っていた白い業務用バンだった

　マグネット式で会社名を貼り換えて、偽装することができる

　今は丸子設備という名前が貼られていた</p><p>マルゴお姉ちゃんが、自由に使っていいってさっほいっ、木下さんっ</p><p>


　寧が木下さんに車のキーを渡す

　マルゴさんはもう格闘技の選手になるから

　オレたちの非合法活動には加わらない

　マルゴさんは、ケジメをしっかり付けている人だ

　同じ大会に出場するはずのイーディは、ガッチリ参加しているけれど</p><p>ほんじゃあ、乗ってすぐ行くよっ</p><p>助手席は月子さんでイーディちゃんと、安寿ちゃんは、後ろで後方確認よろしくぅ!む</p><p>


　木下さんの指示でイーディと黒瀬安寿は、後ろの荷室へ

　まあ、ジャージ姿の女子中学生や、顔が思いっきり外国人のイーディが前に乗ってたら目立つから当然だな</p><p>先に乗って下さいイズミも、その次に乗れ</p><p>


　オレは松下美樹さんとイズミを後部シートに座らせる</p><p>ヤっちゃんも座ってオレは、イーディたちと荷室でいいから</p><p>うんガレージのシャッターを開けるよっ</p><p>


　寧がリモコンの遠隔操作で、ガレージのシャッターを開ける</p><p>はーい、出発でーすっ!</p><p>


　明るい声で木下さんが言った</p><p>F1でレッドブル・ホンダが久々に優勝しました</p><p>F1はメルセデスが優遇されてからは、ホント、面白みが全くなくなってツライです</p><p>全世界的に人気が下降しているそうなのですが何とかする気はないんだろうなあ</p><p>昔フェラーリが勝ち続けた時は5年目にフェラーリが不利になるように規約を変えたのですが</p><p>現在はメルセデスが6年独り勝ちを続けてもメルセデスが不利になるような変更はしない</p><p>むしろ他のチームが苦しむように規約を変更しているという</p><p>呆れてしまうほど暑い日が続いております</p><p>みなさま、ご自愛ください</p><p>1462.あなたのためだから</p><p>


　オレたちを乗せた白い業務バンが早朝の街を走って行く</p><p>朝早くて眠くないっうちは毎朝、みんな早起きする家だからさっ</p><p>


　白い作業ツナギ姿の寧がシートの隣に座る、制服姿の松下美樹さんに尋ねる

　オレたちのお屋敷は早朝から、パンの仕込みやイーディたちによる護身術のトレーニングなんかがあるから、いつもみんなとても早く起きる

　みすずたちの超お嬢様校や、マナたちの市立中学校へは、毎日車で送り迎えしているから道路の混雑なんかも考えて、どうしても早めに出発しないといけないし</p><p>わたしの家も寝坊はしない家ですから、大丈夫ですお父さんが、そういうことには厳しい人でしたから</p><p>


　松下美樹さんの父親はすでに亡くなっている

　だから、彼女は姉の真樹と一緒に音楽の勉強を続けたくて、オレたちを頼った</p><p>そうっ、ならいいんだけどっ</p><p>


　寧は、美樹さんに微笑むツナギ姿で変装していても、寧は美しい</p><p>眠っててもいいですよっ着いたらお知らせしますから</p><p>


　運転席から木下さんが言う彼女は、作業ツナギ+作業帽に、さらにサングラスをかけて変装している

　助手席の月子も、作業着に目は悪くないはずなのに、黒メガネをかけていた変装なんだろうけれど意外と、メガネが似合ってた</p><p>あ安寿ちゃんは、起きてて下さいね後方監視の仕事がありますから</p><p>はい、やってます</p><p>


　木下さんに言われるまでもなく、体育ジャージ姿の黒瀬安寿はバンの後部ドアの窓から後方を見ていた

　尾行車などは、いないようだ</p><p>安寿ちゃん、あんまり後ろの窓に近寄らないでっあたしたちが、可愛らしい中学生を車で拉致してると思われたら困るからっ</p><p>ああ、ハイエースするってやつですねこのバンはハイエースじゃないですけど</p><p>


　運転席で、木下さんも笑っていた</p><p>実際わたしが拉致されてるニャン</p><p>


　オレの隣のイズミが、ブスッとした顔で呟く

　茉莉花や真樹たちと音楽科高校へ帰らせないでオレが無理矢理連れて来たことを根に持っているらしい</p><p>イズミ黙ってろ</p><p>


　オレが睨むと</p><p>うー、ごめんなさいですニャン</p><p>


　音楽科高校の制服を着た声楽少女は体を丸めて、小さくなった</p><p>次にふざけたことを言ったら、裸にして外に放り出すぞ</p><p>もうしませんですニャン</p><p>


　いや、絶対にこいつは余計な時に余計なことを言う

　注意して見ていないと危ない</p><p>ところで美樹さんの中学校へは、どうやって潜入することになってるんです</p><p>


　オレは木下さんに尋ねた

　この後の作戦内容を、オレはまだ聞かされていない

　木下さんや寧やイーディたちは事前に作戦会議しているんだろうけれど</p><p>とりあえず行ってみて何とかするノープランですっ</p><p>


　木下さんは、明るく答えた</p><p>知らない街のよく知らない中学校のコトなんて実際に行ってみないと判らないノネ</p><p>


　黒瀬安寿の隣のやはり作業ツナギ姿のイーディが言った</p><p>監視カメラがドコにあるノカとか、警備員さんがドウ配置されているノカとかそういうコトは、インターネットじゃ調べられないノヨ</p><p>


　そうだなそんなことは、中学校のホームページに載ってるわけがないし

　町の中学校の警備体制を詳しく調べているホームページなんかもあるわけがない</p><p>トリアエズ、ネイの調査で今朝、確実にターゲットが柔道部の早朝練習に参加していることは確実ネ時間もダイタイ、練習が始まって40分ぐらい経った頃にアタシたちが到着するように調整してるヨ</p><p>柔道部の子たちのSNSは、みんな見たからさっ今日は、朝練やってるし、サクラギ君も昨夜の時点で健康そうだから朝寝坊でもしてない限り、朝練に参加してるはずだよっ</p><p>


　寧は、そう言ってタブレット端末を開いた</p><p>あ20分前にも、ネットで呟いてるっ柔道部の友達に貸りたマンガは忘れずに持ってきたぞだってさ画像も付いてるけど部室の中っぽいね画像の位置情報で確認はい、サクラギ君が、間違いなくもう学校に居るよっ</p><p>


　交際していることになっている中学生男子の話に松下美樹さんは、困惑した表情で、タブレットを操作している寧を見ていた</p><p>中学校の門の位置と柔道場の位置は調べてあるからっ、とりあえず敷地の中に入っちゃえば問題ないよねっ</p><p>はい、位置は把握してますからっ、問題ありませーん</p><p>


　寧の言葉に、木下さんはノリノリで返事した</p><p>ダカラ中学校の中に入り込むコトだけが問題ナノネ</p><p>車をどこかに停めて裏門から入るとか、塀をよじ登って入るとかなのか</p><p>


　オレが尋ねると、イーディは</p><p>ソンナノは、ダメなのネ学校の周りには、監視カメラがあるのに決まってるヨその場は上手くいっても、後から警察沙汰になるようなコトにはシタクナイのネ</p><p>忍び込むところの映像が残ったり、裏門から入るためにカギを壊しているところを撮られたりするのはマズイですよねー</p><p>基本的には、車ごと正門から入るつもりでーすっ</p><p>


　木下さんの眼が、バックミラー越しにオレを見る</p><p>正門にだって、カメラはあるだろ</p><p>でも正規の理由があって、中に入った風に見せ掛けることができれば良いでしょっ</p><p>


　オレの問いに、寧が答える</p><p>とりあえず学校から依頼を受けた工事会社のフリをして、車ごと全員で入り込んじゃうことにしまーすっ</p><p>


　木下さんが笑う</p><p>何かしらの理由があったっていうことで、中にさえ入っちゃえば後は幾らでも誤魔化せますからっ</p><p>


　なるほどだから、業務用バンに丸子設備の文字か</p><p>早朝練習の生徒が登校しているってことは正門は、もう開いているはずだもんねっ</p><p>ただ車が入れるほど、大きく門が開かれてないかもしれないカラその時は、アンジュが、中学生のフリをして門を開けに行くノネ</p><p>


　イーディがバンの最後部に居る黒瀬安寿に言う

　だから、安寿は美樹さんの中学校のものに似た、体育ジャージを着ているのか

　そこの中学校の生徒に成りすますことができるように</p><p>それで、まあ学校の先生なんかに見つかっちゃって、どうしてもその場で問題になっちゃいそうな時はっ</p><p>はいわたくしが対処致します</p><p>


　と月子が言う

　巫女の力で、無理矢理押し通すのか</p><p>ただわたくしの力は、直接相手に近づかないと使えませんので</p><p>


　巫女の力は、離れた位置からでは相手に届かないし電話や映像を通しても、効果がない</p><p>その辺はチームワークで何とかするしかないノヨ</p><p>


　イーディの言う通りだ後は現地で、臨機応変に対処するしかない</p><p>中学校侵入作戦は以上だよっ</p><p>


　寧は明るく言うが松下美樹さんは、暗い顔のままだ</p><p>美樹さんサクラギ・ケンイチってやつから、美樹さんの画像を回収しなければいけないってことは判っていますよね</p><p>


　美樹さんは交際していることになっている中学生男子に求められるまま、自分の下着姿の写真を送ってしまった</p><p>こんなことをしていいのかって思っています</p><p>


　美樹さんはサクラギという柔道部男子に交際を迫られて、とりあえずオーケイしてしまった

　しかし、父親の急死など色々と大変なことが続いてしまったので

　サクラギとは、交際らしいことは何もしてきていない

　そのことについて、サクラギに負い目を感じている

　名目上は美樹さんとサクラギは、恋人関係のはずだから

　だから、つい自分の下着の写真を送ってしまったんだろうし

　今も、オレたちが朝練中のサクラギのところへ急襲しようとしているのを悪いことだと感じている

　交際しているはずの人に迷惑を掛けることだから</p><p>美樹さんが、気にすることは何もないんだよ</p><p>これは全部、オレがやりたくて勝手にやっていることだから美樹さんには、何の責任もない</p><p>そうだよっ美樹さんが、どう思おうとあたしたちは、ヨッちゃんがしたいことをするだけだからさっ</p><p>アナタが気にするコトでは無いノヨ</p><p>


　美樹さんは納得がいかないようだ</p><p>昨夜も話したけれど悪いけど、オレはオレのしたいようにするから美樹さんのことは、オレの女にするしオレの女の恥ずかしい画像を他の男が持っていることは許せないから回収する全部、オレが決めたことだから美樹さんには、オレの言う通りに従ってもらうよ</p><p>そんなのズルいですわたしが、断れないからって</p><p>


　美樹さんは、怒りの眼でオレを睨んだ

　美樹さんは瑠璃子の香月家の財団の支援がなければ、音楽を続けることはできない

　まだ中学生で、コンクールなんかでの実績が足りない美樹さんには、瑠璃子の財団以外から奨学金が出ることはない

　問題だった祖父との関係が修復できたからドラッグストア・チェーンを経営する祖父から支援してもらうこともできるかもしれないが

　昨日、香月家の財団から奨学生にしてもらえるという話をしたばかりなのにやっぱり、止めたそれも、美樹さんの方から断ったとは、祖父に言えないだろう</p><p>そうだ断れないそんなことは、美樹さんだって、とっくに判ってるだろ</p><p>


　美樹さんは昨夜から今朝にかけて、オレたちのお屋敷に泊まって

　オレたちの家族の大きさ・厚さを知ったはずだ

　オレたちが実際に恐ろしい力を持っていることも</p><p>あのー、こんなことわたくしが言うのも何なんですがー</p><p>ほら、わたくしは昨日、結構、美樹さんと一緒に居ましたから、それでよーく判るんですけど美樹さんは、お姉さんの真樹さんが、ボスとセックスした途端に変わってしまったことに驚いていたみたいなんですけれどー</p><p>


　姉の話をされて、美樹さんはハッとして木下さんの方を見る</p><p>あれは変わったんじゃないんですーあなたのお姉さんは、腹をくくったんです覚悟を決めたんですそういうことなんですー</p><p>


　真樹は音楽をこれからも続けること茉莉花を自分のパートナーとして生きることオレの女になることオレたちの家族の一員となることイズミを茉莉花と二人でペットとして飼うこと

　その全てを呑み込んだ

　全部、受け入れて生きていく覚悟を決めた

　その中には、自分の妹の美樹もオレの女になるということも含まれている</p><p>ですからー、まだ中学生の美樹さんにこんなことを言うのは酷かもしれないんですけれどー早くとっとと覚悟しちゃった方がいいですよもう逃げられないんですからっ</p><p>正確には逃げられないじゃなくて逃げられないですねうちのボスは、一度、受け入れることにした人は、最後まで面倒見るタイプですからー</p><p>美樹さん、判ってますー今やってることは、美樹さんのためにやっているんですよ朝からこんなメンドくさくて思いっきり、非合法なことをこんなにたくさんの人を集めてーっ</p><p>わたしが頼んだことできありませんっ!</p><p>


　木下さんの言葉に、美樹さんは反発する</p><p>そうです美樹さんが頼んだことではないですーうちのボスが勝手に命令してやってることですーでもこれは、美樹さんのためだけにやってることなんですー</p><p>


　ヘラヘラ笑いながら運転席から、木下さんは言った</p><p>そこのあたりのことよーく、考えてみて下さいねー</p><p>


　美樹さんは黙り込んでしまった

　しばらく、車内は無言になる

　しばらくしてオレは、寧に</p><p>そう言えばさ朝、木下さんが言ってたけれど、ヤッちゃんは昨夜のオレたちの様子は観てたの</p><p>


　監視カメラでオレたちの昨夜のセックスを</p><p>あたしはやんなきゃいけないことが無い時は、ずっとヨっちゃんのことを観てるよっ</p><p>まあ昨夜はサクラギくんと美樹ちゃんの中学についての情報を調べながらだけど最初から終わりまで、観てたよヨッちゃんが寝ちゃった後まで</p><p>


　オレが、女たちをセックスした後見学させてた少女暗殺者たちが特にアンネ・ロゼが色々と文句を言ったらしい

　それでアーニャたちと討論になったらしいがオレは疲れてたので、眠ってしまった</p><p>いや、アンネ・ロゼたちのことはいいんだけれどその前のことでさ</p><p>


　昨夜のセックスで年少組のくるみやありすが、物凄く激しいセックスをした</p><p>ああ、そっちのことねっそれはさっ、ヨッちゃんが思っている通りだと思うよっ</p><p>


　オレが思っていること

　くるみやありすが、激しいセックスを求めるようになったことについてみすずやマナたちは、セックスに慣れてきたからだろうと言っていた

　どんどんセックスをすれば、どんどんセックスが上手くなるから年少組の二人でも、あんなに激しく感じるようになったんだと</p><p>ちょっと心配なんだくるみや、ありすのことが</p><p>


　正直に寧に言う

　みすずやマナたちの話も理解できるけれどありすとくるみに関して、不安に感じたことは事実だから

　調子が良いと感じることには、錯覚でしかないことが多いけれど不安に感じたことは、何かしらの問題が存在するのだと考えた方が良い

　楽観的に考えてはいけない

　大切な家族のことなんだから</p><p>ヨッちゃんが心配するほどではないと思うけれどヨッちゃんの懸念は正解だと思うよっあの子たちは、ちょっとストレスが溜まり過ぎてるんだよねっ</p><p>最初の頃のアニエスと一緒だよっ覚えているでしょっ</p><p>


　アニエスは生まれてからずっと、地下に幽閉されていた

　だから、オレたちが地下から連れ出した後も他の人たちと暮らしていくことに、強いストレスを感じていた</p><p>アニエスはどうなったっ</p><p>


　アニエスは数か月間、毎日、オレとのセックスを求めた

　ほとんどセックス中毒のようだった

　しかし、それで何とかストレスを発散して今は、学校に通えるぐらい人に慣れた</p><p>くるみとありすも同じってこと</p><p>ていうか昨夜は、普段、冷静沈着な翔お姉ちゃんまで変だったでしょっ</p><p>


　そう言えばあの翔姉ちゃんが、みんなの前で自分からオレの上に跨って来て最後は、激しくイッていた</p><p>翔お姉ちゃんも色々大変なことを片付けたから、ストレスが溜まってたんだよっ</p><p>


　翔姉ちゃんはオレの学校の学園祭で起きた、香月セキュリティサービスの反乱部隊の対処で大変な業務をこなした後だった

　事前に反乱部隊の行動を感知していたのにあえて、膿を出し切るために反乱を実行させて鎮圧したから心労はかなりのものだったろう</p><p>たからっ、翔お姉ちゃんあんなに乱れちゃってたわけっ</p><p>


　ようやく全部片付いてホッとしたところだったからか</p><p>元々、昨夜はストレスが溜まってそうな子を集めて、ヨッちゃんのところに行ってもらう会だったんだよっ</p><p>


　オレは昨夜のメンバーを思い出す

　アーニャ、桜子、素子、月子、翔姉ちゃん、レイちゃん、くるみ、ありす

　このメンバーを、寧は家族の中で特にストレスが溜まっていると感じていた</p><p>それでまあその中でも、乱れまくっちゃったのが、翔お姉ちゃんと、くるみちゃんと、ありすちゃんだったんだよねっ</p><p>その3人が一番、ストレスが溜まってたってこと</p><p>だと思うよっ</p><p>


　寧は断言する

　翔姉ちゃんの事情は判っている</p><p>翔姉ちゃんとありすのことは、判るよ</p><p>


　ありすも家が没落して、両親や姉とも離れ離れになっていて、一人だけオレのセックス奴隷になっているという事情がある

　しかも、元臣下であるミタマやキヌカの前では、主として毅然とした態度でいないといけないから

　そりゃ、ストレスも溜まるだろう</p><p>でもくるみは</p><p>


　栗宮家の令嬢素子のお付きとして素子と一緒に、オレの側室になりに来た武闘派の少女は

　いつも素子と一緒でニコニコと明るく微笑んで、お屋敷の調理場で美味しい御飯を作ってくれているのに</p><p>くるみちゃんはまだ14歳の女の子なんだよっ</p><p>主の素子さんに付いてあたしたちの家族になったけれどもちろん、あの子はしっかりとした性格の子だし、覚悟も定まっているんだろうけれど</p><p>頭でした覚悟に心がついてってないんじゃないかなっ</p><p>


　一生、素子と生きていく覚悟をしたから素子と同時に、オレの女になったけれど

　14歳の精神に気持ちが追い付いていないのか</p><p>それでオレは、どうしたらいいと思う</p><p>


　オレは率直に、寧に尋ねた</p><p>そんなのアニエスの時と同じだよっ</p><p>


　アニエスの時と同じ</p><p>ヨッちゃんは、今まで通りあの子たちのセックスの相手をしてあげればいいんだよっあの子たちが、落ち着くまで</p><p>あたしは中毒になるところまで達しないんなら、依存することはアリだと思うのっ無理に、今のあの子たちに何かしたら心が壊れちゃうものそんなことになるぐらいならしばらくは、ヨッちゃんに依存しまくっててくれた方が良いと思うセックスし過ぎて死んだ人はいないんだからっ</p><p>


　心が弱くなっている時に何かに依存することは悪いことではない

　心を壊さないためのセーフティ・モードとして</p><p>だから、ヨッちゃんも楽しんでいいんだよもっと、思いっきりおバカさんなセックスとかしちゃってもいいんだからねっそういう方が、あの子たちも楽しんでくれるしストレスの発散になるからさっ</p><p>


　オレが、そう言うと寧は手を伸ばして、オレの頭を撫でて</p><p>あたしたちがヨッちゃんに依存しちゃっているようにヨッちゃんも、あたしたちに依存していいんだよっあたしたちは、ヨッちゃんのお姉ちゃんなんだからね</p><p>


　そう寧が言った瞬間にオレは気づいた

　寧はさっき昨夜は、ストレスが溜まってそうな子を集めたと言ってた

　そうか・

　オレもストレスが溜まっている子なんだな

　今のオレも

　寧の眼から見れば</p><p>くるみのことなんだけれど一度、素子と引き離してみるよ</p><p>ありすも昨日は、ミタマやキヌカと引き離したから、色々と溜まっていたものを吐き出せたと思うんだ</p><p>そうだねっお姉ちゃんも、ヨッちゃんに賛成だよっ昨夜は、まだちょっと怖かったから素子さんと一緒にしたけれど一度、くるみちゃんだけにしてみるのは良いと思うよっ</p><p>


　寧は、オレの頭を撫でながらオレに微笑んでくれた</p><p>また朝早起きして書くことに</p><p>しかし暑い</p><p>今日も37度とかなんだろうか</p><p>1463.正門を抜ける</p><p>Darling、そんな顔をしていたらダメヨ</p><p>


　松下美樹さんの中学校へ向かう業務用バンの車内

　寧とオレの話を聞いていたイーディが、オレを見て笑う</p><p>セックスは、楽しいコトなのヨ楽しい話をするのに、そんなマジメに悩んだ顔をするのはヨクナイヨ</p><p>クルミのコトも、アリスのコトも一番大切なのは、Darlingが二人とのセックスを楽しむコトネDarlingが、セックスを楽しんで気持ちよくなってくれレバ、アタシたちも楽しいしDarlingが楽しめないセックスなら、アタシたちも楽しくないノネ</p><p>そうだなイーディの言う通りだと思う</p><p>


　オレが悩んだって、何も解決しない話なんだな</p><p>ソウヨ楽しくセックスすることだけ考えれば良いノネ</p><p>いやぁやっぱり、ボスは底抜けに面白いですよねー</p><p>


　運転席で木下さんが、笑っている

　見ると松下美樹さんも、イズミもドン引きした顔をしている

　黒瀬安寿も、後方監視に集中しているフリをしているけれどオレたちの様子を気にしているようだ</p><p>わたしこんなにマジメにセックスの話している人たち、初めて見たニャン</p><p>


　呟くように、イズミが言う</p><p>イズミ黙っていろと言ったろ</p><p>ごめんなさいですニャン</p><p>


　イズミは、小さくなる</p><p>でも、やっぱいいですわメチャクチャ、面白いですーっ</p><p>わたくし昔は、バービーさんたちが世の中で一番メチャクチャでブッ飛んでると思ってたんですけれどボスの方が上ですっさすがです脱帽です</p><p>


　いやバンバルビー3の皆さんの方が、オレよりずっと凄いと思うけど

　半裸でバイクに乗って、火炎放射器とか振り回す人たちだったし</p><p>突き抜けてますよねーっ今、これからやることだって女子中学生のために、中学校に不法侵入ですよっこんだけの人間でこんなバカなことを、大真面目にやるんですから、ボスは凄いですメッチャクチャ面白いですっワックワクしてまーす</p><p>


　木下さんがノリノリなら別にいいけれど</p><p>ちなみに中学校に侵入した後は、どうするんです目的の柔道場に着いた後は</p><p>とりあえず、火炎放射器の小さいのは乗せてありますけどやっぱり、火を点けます</p><p>


　木下さんの言葉に、松下美樹さんがえと驚く

　オレは荷室の横に置いてあるケースを見る

　ああこれか</p><p>うーん状況によるなあんまり頭に来るようなことがあったら柔道場燃やして帰るかもしれないけれど</p><p>冗談、ですよね</p><p>


　松下美樹さんがオレを見る</p><p>いや、選択肢としてはあり得るよ</p><p>ソウネサイアクの事態に陥った時ハ、脱出する時に火を点けて、騒ぎに乗じて逃げるのもアリネ</p><p>その場合は、この車は乗り捨てねっマルゴお姉ちゃんにも了承取ってあるからっ</p><p>女子中学生の画像1枚のために、車を捨てるのも想定済みですかーっ、いやぁ、ロマンですねーっ</p><p>


　木下さんが、また笑う

　ますます暗い顔になる美樹さんに寧が</p><p>心配いらないってばっあたし、剣道場なら全焼させたことあるからっ</p><p>


　ああ、そういう話もあったなぁ

　オレが高校に入学する前のことだけど寧とマルゴさんで剣道場を燃やした話

　不良少女・奈島寧伝説のスタートになった事件だっけ</p><p>なーんて話しているうちにーっ間もなく到着でーすっ</p><p>


　木下さんの声に、車窓の外を見るとああ、向こうに学校らしい建物が見える</p><p>一度停めまーす</p><p>


　そしてオレたちを乗せたバンは、中学校の正門が正面に見える場所を探して道路の路肩に停車する</p><p>大丈夫です工事業者さんが、早朝に時間調整で道端に車を停めていることはよくあることですからー</p><p>


　木下さんは、そう言いながら小さな双眼鏡を取り出す

　正門の様子を見る</p><p>まだ早朝ですから登校する生徒は、そんなにいないですね監視カメラ、確認しました門の右上のポールに付いてますねそれから学校の敷地内の左奥にあるのも、カメラですね今、絵に描きます</p><p>


　と木下さんは、スケッチブックを取り出し、正門の周辺の状況をさらさらと描いていく

　松下美樹さんが口を開く</p><p>さっきから、ずっと思っているんですけれど</p><p>んー、何っ</p><p>


　バンのシートの隣に座っている寧が、美樹さんを見る</p><p>わたしの中学校のことなのにどうして、あなたたちはわたしに聞かないんですか</p><p>


　オレたちはこれまで美樹さんから、何一つ彼女の中学に関することを聞いていない</p><p>ああ、あんまり意味がないことだからだよっ</p><p>で、でもわたしが毎日通っている学校のことですよ</p><p>


　美樹さんはすっかり不安になっているオレたちの心の底が見えないことに</p><p>それは、そうだけどっ美樹さん、この時間に登校したことって何回あるっ</p><p>今は朝練があるような部活の子しか、まだ登校していない朝の早い時間でしょっ美樹さん、この時間に正門通ったこと何回ある</p><p>


　朝練があるのは運動部だろう

　美樹さんは運動部員ではない</p><p>美樹さんから情報をもらってもそれで、逆に変な思い込みをしちゃうとマズイからさっだったら、何の情報も無しに、どんな状況にでも対応できるようにした方が良いと思うんだよねっ</p><p>


　寧が、そこまで言うと</p><p>はい、できましたーカメラはこことここです変に意識する必要はありませんが、カメラにはっきり顔が映らないようにして下さい</p><p>


　木下さんが正門の周囲の状況を描いたスケッチブックを、オレに渡してくれる

　オレは、寧とイーディと見てカメラ位置を確認するとスケッチを最後部に居る黒瀬安寿にも見せる</p><p>イズミは見なくていいていうか、お前は顔を出すなオレが良いと言うまで隠れていろ</p><p>


　イズミがスケッチを覗きこもうとするから、そう命じる</p><p>イズミさんしばらく隠れていて下さいね</p><p>


　助手席から月子が振り向いて、イズミに巫女の力で暗示をかける

　イズミはバンの荷室に伏せて隠れる</p><p>それと残念ながら、今は正門が、この車が通り抜けられるほど広く開いてませーん</p><p>


　確かに今は、生徒が数人入れるぐらいしか開けられてない</p><p>やっぱり、カメラがある正門のところは、するするするーっと抜けちゃいたいので安寿ちゃん、出動でーすっ</p><p>


　木下さんが黒瀬安寿を見る

　中学校の体育ジャージを着ている黒瀬安寿が正門を車が通れる幅に開けてオレたちは、一気に車で学校の敷地に入り込む

　そういう作戦で行くんだな</p><p>そんで安寿ちゃんは、悪いけれど徒歩で柔道場まで来て下さーい目立ちますから、走らなくていいですだけど、5分以内にわたくしたちに合流して下さーい</p><p>


　黒瀬安寿はバンの荷室の後部から、スライドドアの方へ移動する

　この子も警護役としての教育を受けてきているから中学校の中の建物の位置なんかは、すでに把握している</p><p>何かあればフォローするノネダカラ、落ち着いて行くネ</p><p>


　イーディに気合を入れられて黒瀬安寿は、スライドドアを開けて車外へ

　正門に向かって目立たないように、ゆっくりと歩いて行く

　安寿の前にも、登校中の制服姿の男子生徒が一人歩いていた

　後ろには生徒はいない</p><p>ウーン慌てないで、良いテンポで歩いているけれどアンジュの歩き方は、綺麗すぎるネ</p><p>


　イーディの言う通り体育ジャージ姿なのに、黒瀬安寿の歩く姿には気品があり過ぎた</p><p>あの子、夏前まではスイスの上流階級向けの寄宿学校へ居たでしょっ</p><p>


　寧の言う通り黒瀬安寿は、名家令嬢の石上瑞希のお付き兼警護役として、スイスの学校に居た</p><p>そういう学校だと綺麗に歩くためのウォーキングの授業まであるっていうからっ</p><p>歩きが綺麗なのは良いことだけど普通の中学生っぽくは見えないよな</p><p>


　オレは黒瀬安寿の揺れる小さなお尻を見ながら、そう感じた</p><p>後で色んな歩き方について、アンジュにレクチャーしておくネ</p><p>


　イーディはニューオリンズの暗殺教団の出身だからそういうこともマスターしている</p><p>ん、着いたね</p><p>


　黒瀬安寿が中学校の正門に到着する</p><p>あの子きちんと、他の生徒が完全にいなくなるタイミングになるように歩きを調整してました感心感心でーす</p><p>


　うんうまい具合に、前後の登校していく生徒が途切れた時に、正門に着いた

　そのまま、黒瀬安寿は正門の端に手をかけ</p><p>足を踏ん張ってぐいいっと押して</p><p>


　大きな門がゆっくりと、開いていく</p><p>こっちもスタートします</p><p>


　木下さんがバンのエンジンをぶるるんと始動させ

　ゆっくり、走り出す

　低速で</p><p>黒瀬安寿が通れるぐらいに門を開けたところで</p><p>するりと正門を通り抜けようと</p><p>おいっ</p><p>


　見ると門の左側外からは死角になっていた方から、中学校の教師らしい巨漢の男が黒瀬安寿に向かって、ドカドカっと走って来る</p><p>勝手に門を動かすなッ</p><p>生活指導の大谷先生です</p><p>


　バンの車内で松下美樹さんが言った</p><p>あちゃー、登校してくる生徒が見えないところに隠れて服装とか持ち物とかチェックしてたんだねっ!</p><p>


　怖そうな先生だマズイな</p><p>木下さんそのまま車を進めて、正門に入り込んだところで車を停めて下さいっ</p><p>


　月子はそう言うと急いで、助手席の窓を開く</p><p>らじゃーっスっ!</p><p>


　木下さんは、バンをグっと加速させて生活指導の教師と黒瀬安寿の間に、車を突っ込ませ</p><p>あらよっと!</p><p>キキキキキーっと急ブレーキをかけて停車させるッ!</p><p>なっ、何なんだっ</p><p>


　大谷教師の注意が黒瀬安寿から、オレたちの車に移る</p><p>おはようございます水道の点検に参りました</p><p>


　月子はそのまま、助手席の窓から大谷教師に話しかけた</p><p>す、水道</p><p>はい柔道部顧問の山下先生から、柔道場で水漏れが起きているかもしれないから点検するようにと</p><p>


　月子の力が発動する</p><p>そのことは、大谷先生もご存じですね</p><p>


　生活指導の教師は</p><p>ああ、ああ聞いてるうんそうだ柔道場の件はああ</p><p>


　記憶を書き換えられていく</p><p>はいだから、この車が中に入ることは問題ありません点検は、ほんの30分で終わりますその間だけこの水道工事会社の車が、校内にありますけれど何の問題もありません</p><p>うん問題ない問題ないぞ</p><p>職員室で、他の先生方や職員さんに聞かれてもそう教えて差し上げて下さい水道工事会社の車が点検に来ているだけ</p><p>ああ判った聞かれたら、そう答えておく</p><p>では、職員室にお戻り下さい今日の登校指導はお終いです</p><p>そうだなうん戻る戻るよ</p><p>


　大谷教師は、くるりと校舎の方へ振り向いて歩いていく

　黒瀬安寿を見たことは丸ごと記憶を消してしまったようだ

　松下美樹さんは、驚いている</p><p>ああ、月子さんのはいわゆる一つの催眠術みたいなもんなんだよっ</p><p>


　寧は笑って、誤魔化した</p><p>安寿ちゃん、乗ってもう、その方が早いからさっ</p><p>


　一度停車してしまったんだからここで、黒瀬安寿を回収した方が良い</p><p>申し訳ありませんわたくし驚いてしまって</p><p>


　バンの中に乗り込みながら黒瀬安寿は、そう言った

　突然現れた大谷教師に対して、何も反応できなかったことを反省しているらしい</p><p>気にするなこういうのは慣れだから</p><p>


　オレは黒瀬安寿にそう言う

　黒い森のメンバーになったばかりの頃は</p><p>はいはーい再び、発進しまーすっ</p><p>


　木下さんが車を発進させる

　車は中学校の敷地の中をゆっくりと走っていく

　今度こそこのまま、ノンストップで柔道場へ向かうぞ

　校舎を回り込んで中学校の敷地の裏側へ

　体育館の脇を通り</p><p>はいはーい長いご乗車、お疲れ様でしたー間もなく、柔道場前―、柔道場前でーすどなた様も、お忘れ物のないようにお願いいたしまーす!</p><p>


　ようやく、オレたちは

　松下美樹さんの交際相手のいる柔道場に到着した

　目の前に見えているものを偶然だと思うな

　どんなものにも意味はある</p><p>盆休みというか母の命日です</p><p>父のいる介護施設に書類を届けに行ったのですが</p><p>前回までと違って、対応が悪い</p><p>施設への入所金を払うまでは、対応が丁寧だったけれど</p><p>入所金が入ってからは雑になるのね</p><p>世の中は世知辛いのです</p><p>1464.しかみ顔</p><p>


　木下さんが柔道場の前に車を停める</p><p>ヨッちゃん5分で片付けるよっ!</p><p>


　中学校の正門で、生活指導の先生に引っかかってしまったことがどう影響するか、判らない

　あの先生が月子に記憶を改変された通りにオレたちが、柔道部の顧問の先生に呼ばれた、ただの水道工事業者だと、他の先生や学校の職員に話してくれたとしても

　不審に思って、柔道場まで確認に来る人がいるかもしれない

　だいたい、普通は事務室に寄って、中学校の中へ入る許可証とかを受け取りに行くものだろうけれどオレたちは、そういう過程を無視している

　現状はさっさと松下美樹さんの交際相手の件を片付けてすぐに、この中学校から逃亡した方が良いだろう</p><p>安寿ちゃんは車に残って、見張りしてて誰か来たら、すぐに教えてっ</p><p>イズミは連れて行くから月子、イズミが勝手な行動をしないようにしてくれ</p><p>


　月子が巫女の力でイズミの言動を抑制する</p><p>ほんじゃあ、行きましょうーっ</p><p>


　先に運転席から下りた木下さんは、バンの後部ドアを開けて自分の主武装である爆砕フレイルを取り出した

　オレも学生服の背中に隠したブン殴り棒を手で確認する</p><p>アタシが先攻月子は二番目、Darlingたちはその後ヨリョーコは、後方警護ネ</p><p>美樹さんも降りるよっ</p><p>


　オレたち全員に勢いがあるから松下美樹さんも、寧に引っ張られるようにバンから降りた

　車に残った黒瀬安寿以外の全員が柔道場の入り口の前に集まる

　うん、中から柔道部員たちが、練習をしている音が聞こえる

　投げられて、ドスンと音とか気合の声が</p><p>みんな中で練習してるってことは入り口の鍵はかかってないよっ</p><p>


　練習中に、あえて鍵をする意味がない</p><p>ヨッちゃん、オーケイっ</p><p>


　寧の言葉で、イーディ、月子、木下さんがオレを見る釣られて、イズミと美樹さんも</p><p>よし突入だ</p><p>


　オレが命じた瞬間、まずはイーディがガチャっとドアを開けて、柔道場の中に飛び込むッ!!!</p><p>Haaaaaッッ!!!</p><p>


　柔道場全体に強い気を放つッ!

　屋内に居た柔道部員と顧問の先生はイーディの方に振り向いたまま、硬直する!

　そこへ月子がイーディと共に、つかつかと柔道場の中に入り込んで

　巫女の力の発動範囲に屋内の人間たちを入れる</p><p>はいみなさん、静かにして下さい黙って、そのままの態勢でわたくしの話を聞いて下さい</p><p>


　柔道部員たちの中には、組み合ったままの者もいたし寝技をかけている最中の者もいたが

　全員、月子の命じた通りにそのままの状態で、月子の方を見ている</p><p>柔道部の顧問の山下先生でいらっしゃいますね</p><p>


　月子は柔道部員を指導していた、体格の良い教師に声を掛ける</p><p>わたくしたちは、水道工事会社の者です先生からのご連絡で、こちらの柔道場の水道の検査に参りました検査は、すぐに終わりますのでお気になさらないで下さいよろしいですね</p><p>あ、ああそうだな水道の検査オレが頼んだそうなんだな</p><p>


　巫女の力が記憶を書き換えていく</p><p>はいところでわたくしたちの検査は、少々、普通のものとは変わっていますですが、ただの水道検査ですので何が起きても、気にしないで下さい</p><p>う、うむ判った</p><p>


　顧問の先生が了承すると月子は、オレに振り向く</p><p>公様どうぞ</p><p>ああ、ありがとう月子</p><p>


　オレは前に出る</p><p>あたしたちも、前に行くよっ</p><p>


　寧が松下美樹さんを抱えるようにして、前に進んだ

　イズミは、フレイルを構えて臨戦態勢の木下さんと一緒にオレたちを見ている</p><p>月子今、ここに居る人たちは、オレや美樹さんのことを認識しているのか</p><p>


　顧問の先生も、柔道部員たちも月子のことしか見ていないままだ</p><p>いえ全員、わたくしにのみ注目するように暗示をかけておりますので</p><p>


　この中学校の生徒で柔道部員の一人と交際しているはずの、松下美樹さんが居るのに誰も美樹さんを見ていない</p><p>判ったサクラギ・ケンイチっていうのは誰だこの中に居たら、前に出てこい!</p><p>サクラギ・ケンイチさん前に進んで、公様に尋ねられたことを正直に答えて下さい</p><p>


　立ったまま組み合っていた柔道着の男が一人、前に出て来る

　中学校3年生のはずだけど、体格は良い坊主頭にニキビ顔

　それから格闘技系の運動部員特有の、ふてぶてしい雰囲気

　オレの中学にも居た</p><p>普通の生徒よりも、柔道が強いということだけで妙に態度がエラソーなやつ</p><p>今の高校はイーディが君臨しているので、運動部の男たちは最近大人しくなっている</p><p>お前がサクラギ・ケンイチか</p><p>そうですけど何すか</p><p>


　サクラギは、不機嫌そうに答えた</p><p>お前松下美樹って女の子の下着姿の画像を持ってるだろ</p><p>


　時間がもったいないから、ストレートに聞いた

　サクラギの顔が硬直する

　寧の隣で、オレたちの様子を見ている美樹さんも</p><p>正直に話して下さい</p><p>


　月子が力を増す</p><p>持ってますけどそれが何なんスか</p><p>


　サクラギは認める</p><p>それはどこにあるスマホの中かパソコンに画像を移したり、他に転送したり、ネットに流したりしてないだろうな</p><p>


　サクラギは</p><p>スマホだけです他には移したり、送ったりしてないですけどそれが何だって言うんです</p><p>


　画像はスマホだけか

　月子を見ると、小さくうなずいたサクラギは、嘘を言ってない</p><p>美樹さんのその画像誰かに見せたか</p><p>


　美樹さんがぶるっと震えた寧が、美樹さんの背中を支えている</p><p>見せたんだな</p><p>見せましたけれど、それが何だって言うんですかあんたには、関係ないことじゃないですかっ</p><p>


　サクラギは反発する</p><p>画像を見せたのは、何人だ今、ここに居るか</p><p>いいから聞かれたことに答えろっ!</p><p>


　オレが怒鳴るとサクラギは</p><p>4人です全員、ここにいます</p><p>


　柔道部の親しい仲間にだけ見せたのか</p><p>でも、それが何だって言うんですかっオレの彼女の画像を、オレが誰に見せようとオレの勝手じゃないですかっ!</p><p>


　サクラギは、オレを睨んでいる</p><p>松下美樹さんがお父さんが亡くなって、大変なことになっていることは知っているんだよな</p><p>知ってますけどそれが何だって言うんですか</p><p>


　こいつは交際中の彼女が、大変な時に

　恥ずかしい画像を送らせてそれを自分だけでなく、仲間にも見せた</p><p>こいつに松下美樹さんの下着姿の画像を見せられたやつ、手を上げろ</p><p>


　オレは他の柔道部員に言う</p><p>心当たりのある人は、手を上げて下さい</p><p>


　月子の声に4人の柔道着の男が手を上げた</p><p>間違いありません</p><p>


　月子が彼らの記憶を確認した</p><p>よし手を上げている4人とサクラギ、今すぐ自分のスマホを持ってこい</p><p>ダッシュだ持って来いッ!</p><p>急いで持ってきて下さい!</p><p>


　4人の柔道部員とサクラギは、全力で柔道場の奥の更衣室に走って行った</p><p>外にちょうど良いのがあったはずネアタシが取ってくるヨ</p><p>


　イーディが、柔道場の外へ出てコンクリートのブロックを2つほど持ってきた</p><p>ほいヨ</p><p>


　オレの前に重ねて置く</p><p>持って来ましたけど</p><p>


　サクラギと4人が自分のスマホを持って帰って来た</p><p>松下さんの画像を出せ</p><p>オレと月子の命令でサクラギはスマホを操作する</p><p>これですけれど、何です</p><p>スマホを寄越せ</p><p>公様に渡しなさい</p><p>


　オレはサクラギから、スマホを受け取る

　画面には、松下美樹さんが自室で白の下着姿で自撮りした姿が映っていた

　お父さんが亡くなった後だから、顔色は悪いし眼に力もない

　自分の彼女が、こんな表情をしているのにこいつは、この画像を仲間に見せびらかしたのか</p><p>美樹さんこの画像ですね</p><p>


　オレは美樹さんに、サクラギのスマホを見せる

　美樹さんは寧に支えられたまま、スマホを見て答えた

　眼に涙が溜まっている

　今の月子に支配されているサクラギには、美樹さんは見えていない</p><p>こんな画像は消してしまった方がいいな</p><p>


　オレはサクラギのスマホを、イーディが持ってきたコンクリートブロックの上に乗せた

　そしてブン殴り棒を取り出す</p><p>こんなものッ!!!</p><p>


　オレはブン殴り棒を振り上げて、力いっぱいスマホをブッ叩いた

　バベキッ!!!

　一撃で、サクラギのスマホは砕けるッ!</p><p>何すんですかッ!</p><p>


　サクラギが叫ぶが</p><p>黙ってろッ!</p><p>黙っていなさい</p><p>


　オレは何度も何度も、サクラギのスマホをブッ叩く

　バキッ!バコッ!ガンッ!ダンッ</p><p>

　サクラギのスマホが完全に粉々になるまで、徹底的に粉砕した</p><p>Darling、もう大丈夫ヨメモリーの部品も完全に砕けてるネ</p><p>


　イーディが、スマホが絶対に再生できなくなっていると教えてくれた</p><p>ああこれがSIMカードなのネ</p><p>


　イーディが粉砕した残骸の中からカードを摘まみ上げる</p><p>貸してくれ</p><p>


　オレはイーディからカードをもらうとさらに、そのSIMカードをブン殴り棒でガシガシとブッ叩いて潰す

　もう絶対に使えないように徹底的に</p><p>次お前らも、スマホを持って来い</p><p>


　残りの松下美樹さんの画像を見せられた4人の柔道部員たちを見る

　部員たちは、オレがサクラギのスマホを粉砕したところを見ていたから震えている</p><p>早く公様にお渡しなさい</p><p>


　月子に命じられて柔道部員は、強制的にオレのところにスマホを持ってきた

　柔道部員たちのスマホはブン殴り棒で１撃だけブッ叩く

　バキッ!バコッ!バガンッ</p><p>

　どのスマホも、液晶画面が砕けて、ケースが割れた

　でもSIMカードは、このままにしておいてスマホを買い替えれば使えるようには、しておいてやる</p><p>月子こいつらから、松下美樹さんについての記憶を消してくれ</p><p>


　オレは月子に頼む</p><p>いや、美樹さんのことを思い出そうとしたら、徳川家康のことしか考えられないようにしてくれそれでも、無理して思い出そうとしたら、徳川秀忠のことも思い出すようにしてくれ</p><p>


　巫女の力で記憶を削るより上から別のことを上書きしてしまう方が、作業が早い

　こいつらの心を壊してしまう可能性も減らせる

　月子がサクラギ・ケンイチの頭に触れ</p><p>はい松下美樹さんの画像の記憶と徳川家康の三方ヶ原の戦いの後の肖像画が入れ替わります美樹さんのことを考えても家康のしかみ顔しか思い出せません</p><p>


　そのまま残りの４人の頭も、月子は順番に触れていく</p><p>公様、終わりました</p><p>よし撤退だ</p><p>


　急いで、ここから脱出しよう

　予定の５分は、もう過ぎている

　月子は、再び柔道部の顧問の山下先生を見る</p><p>山下先生水道の点検は、終わりましたわたくしたちが、全員、退出したことを確認したら先生も皆さんも、自由に体が動くようになりますよろしいですね</p><p>お、おう、判った</p><p>


　山下先生は月子に支配され、呆然とした状態のまま答えた</p><p>母の命日に母が死んだことを知らない人から電話が掛って来る</p><p>まあ、そういうものなんだろう</p><p>1465.面倒見ます</p><p>撤収するよっ!</p><p>


　寧の声に従って、オレたちは柔道場を出る

　松下美樹は体に力が入らないようだったが寧とイーディの二人が、抱えるようにして外へ連れ出す

　イズミは、オレと月子で引っ張って行く</p><p>向こうから生徒が来ます、急いで乗って下さい</p><p>


　丸子設備という名前で偽装された業務用バンの中から、黒瀬安寿がオレたちに言った

　作業ツナギを着ている木下さんとイーディがやってくる生徒たちに、美樹さんやイズミが見えないように隠して、車に乗せた

　オレとイズミもバンに飛び込む</p><p>リョーコ、フレイルを預かるヨ</p><p>任せます</p><p>


　イーディは、木下さんから武器を受け取ってバンの後部ドアを開けて中にしまうとドアを閉める

　その間に、木下さんは運転席へ

　月子は助手席に

　イーディが飛び乗って、スライドドアを閉めると同時にバンは発進した</p><p>ネイミキを隠すネDarlingたちは、頭を下げて隠れて</p><p>


　水道工事会社の作業員に化けているイーディたちは、生徒たちに見られても問題ないが他の学校の制服を着ているオレやイズミましてや、ここの中学の制服を着ている松下美樹さんや、中学の体育ジャージ姿の黒瀬安寿が車に乗っていることを知られるわけにはいかない

　中学生を拉致・誘拐していると勘違いされたら大騒ぎになる

　オレたちを乗せたバンは不審に思われないように、ゆっくりと徐行して</p><p>オーケイ通り過ぎたヨ</p><p>でも、校門を出るまでは、そのまま隠れていて下さい</p><p>うんっさっきより、登校してきた生徒が増えてるよっ</p><p>


　この中学校に入り込んだ時はまだ時間が早いから、登校者は少なかったはずだけど

　ほんの数分で正門前に生徒が増えている</p><p>ちょうど中学の前のバス停に、バスが着いたみたいっ</p><p>正門はさっきのままですねこのまま出まーす</p><p>


　黒瀬安寿が手で押して、車が通れる幅に広げた正門はそのまま

　ガタンッと車が揺れる</p><p>はい、今、外に出ましたーっでも、もうちょっと、隠れていて下さーい</p><p>


　オレたちは、頭を低くしたまま車に揺られる</p><p>はいっもう、良いですよー</p><p>


　オレは頭を上げて、後ろを向く

　美樹さんの中学校が遠くに小さく見える

　隣を見るとオレの隣で、イズミが過呼吸になっている苦しそうだ</p><p>月子!</p><p>はいイズミさんもう話をしてもいいですよ</p><p>


　月子が巫女の力で騒がないようにイズミに暗示を掛けたまま慌てて行動させたから、体が混乱して、過呼吸状態に陥ってしまったんだろう</p><p>あああああー、ああーっ!</p><p>


　イズミはいきなり、大声を上げた</p><p>怖かったぁぁ、すっごく怖かったんだからぁぁ!!!</p><p>


　眼に涙を溜めて叫ぶ</p><p>騒ぐなそんなに怖くはなかったはずだぞ</p><p>


　オレも、寧も、イーディも、月子も、木下さんも平然としている</p><p>怖かったわよぉぉ、柔道部の男子たくさんいたし、あの顧問の先生だって、メチャクチャ壊そうだったじゃないっ!</p><p>


　オレは、あの先生より怖い人をいっぱい知ってるけど</p><p>なによりーっ、あなたが一番怖かったわよっ!</p><p>


　涙目のイズミが、オレを指さす</p><p>そうよっ、何であんな状況で他人のスマホをバキバキにできちゃうのよっ!</p><p>


　オレがサクラギたちのスマホをブン殴り棒で破砕したのが怖い</p><p>ヤッちゃんオレ、怖かった</p><p>


　オレは前のシートに座る寧に尋ねる

　寧は、まだ松下美樹さんの背中を抱きしめていた</p><p>うんうんヨッちゃんは、いつも通り可愛かったよっ</p><p>Darlingは、いつも通り面白かったネ</p><p>わたくしなんて、大笑いしちゃいそうになりましたよー</p><p>


　イーディと木下さんもそう言う</p><p>そんなことないわよっわたしは、怖かったのよ!</p><p>


　イズミは、一度、大きな声でそう言ってからハッとして</p><p>いいえ怖かった怖かったですニャン</p><p>


　慌てて語尾にニャンを付ける</p><p>もう、逆らわないですニャン公くんさんには</p><p>


　そのまま大人しくなる</p><p>わたしも怖かったです</p><p>


　と寧に抱かれた松下美樹さんが口を開く</p><p>わたしもあなたがあなたたちが、こんなに怖い人たちだとは思っていませんでした</p><p>


　美樹さんは震えている</p><p>そんなに怖いことかな中学校に不法侵入して、柔道場に突撃して、スマホ取り上げて、ブッ壊して帰って来ただけだけど</p><p>


　オレには彼女たちが、そんなに怖がるようなことをしたつもりはない</p><p>そうですよねーわたくしなんてあのサクラギって子の両手両足の骨を折って、柔道場に放火して帰るぐらいはやると思ってたんでスマホを打ち壊したのは、正直、意外でもう、おかしくておかしくて笑っちゃってもいいですか</p><p>うひゃひゃひゃひゃひゃひゃサイコーにおかしかったですーさすが、ボスは面白いっ!</p><p>


　木下さんは、運転しながら笑っている</p><p>そういうことじゃなくってわたしが怖いと思ったのはニャン</p><p>公くんさんは美樹さんに見せるためだけに、こんな恐ろしいことをやったんですよねそういうことニャンですよね</p><p>美樹さんのエッチな画像を回収するだけなら公くんさんたちだけ、どうにでもできるのに美樹さんに見せるために、わざわざ、こんな朝早くから柔道場まで行ったんですニャン!</p><p>


　イズミの言葉に美樹さんが、オレの方を見る</p><p>そんなの当たり前じゃないかオレたちだけで月子の力があれば、放課後にでもサクラギが一人になったところを狙って、あいつのスマホを回収したりすることはできただろうけれどさそんなんじゃ、美樹さんにとって良くないじゃないか</p><p>


　美樹さんが、オレに尋ねる

　だが、オレが答える前に寧が美樹さんに</p><p>美樹ちゃんはさっもう一度、サクラギくんに会わないといけなかったんだよっサクラギくんとの交際関係を保ったまま</p><p>


　美樹さんは寧の言葉の意味が、判らないらしい</p><p>美樹さんはっサクラギくんのことが好きかどうかはっきりしないまま、サクラギくんに押し切られて、交際することを受け入れちゃったんだよねっ</p><p>大事なことだから、はっきり言ってあたしの言ってることはと違うかなっ</p><p>いえおっしゃる通りだと思います</p><p>


　美樹さんは小さくうなずく

　彼女は父親の急死や、自分が音楽の勉強を続けられなくなるかもしれないということで、心が不安になっていた

　だから、サクラギの申し出を受け入れてしまった</p><p>でもっ美樹さんは、色々と忙しくて、サクラギくんと会ったり、デートしたりする時間が取れなくてっそれで、何となく彼に負い目を感じてしまってサクラギくんに求められた下着の画像を送ってしまったんだよねっ形式上はお付き合いしてるはずの交際相手だからっ</p><p>


　美樹さんは自分のしたことが、情けないと思ったのか、うつむいて答えた</p><p>そんな美樹さんだからヨッちゃんは美樹さんに、もう一度、サクラギくんと会わせないといけないって考えたんだよっ</p><p>


　優しい笑顔で寧は、美樹さんに言う</p><p>どうしてですわたしには、よく判らないです</p><p>


　寧を見る美樹さん</p><p>だーかーら、美樹さんはとりあえず形式的に交際関係を結んじゃっている以上は、一応、交際相手として相手のことを尊重しなくちゃいけないって頭の中だけで考えて、自分を縛り上げちゃうタイプなんだよねっ</p><p>


　交際することは了承したが美樹さんは、サクラギと具体的に恋人らしいことは何もしていない

　それなのにサクラギから求められたら、自分の恥ずかしい画像を送ってしまった

　頭の中ではサクラギは、自分の交際相手だと認識していたから

　そうしなければ、サクラギに申し訳ないと思い込んでいた</p><p>頭の中では、どう思っていたとしても実際に会ってみたら、ハッキリすることってあるんだよな</p><p>


　オレは美樹さんに、言う</p><p>さっき生のサクラギ本人に会ってみて、どう思ったオレたちと一緒に、柔道場に入り込んでサクラギの顔を見た時にどう感じた</p><p>あたしたちよりもっ、サクラギくんの方が親しく感じられたっ</p><p>


　オレに続いて、寧も尋ねる

　美樹さんにとってオレたちは、昨日の午後に知り合ったばかりだし正直、姉の真樹と違って、美樹さんはまだオレたちのことを信用していないはすだ

　美樹さんの頭の中の認識が正しいのなら前からの知り合いで、交際相手のサクラギの顔を見たら、ホッとするはずだ

　オレたちよりもずっと親しく感じられるはずだ</p><p>わたしは変な気持ちでした何だか知らない人を見ているようでした</p><p>


　美樹さんは答える</p><p>サクラギくんを一目見たら、それだけで判っちゃったでしょっ美樹さんは、サクラギくんのことを愛してないってことがさっ</p><p>そしてサクラギもミキのことを愛してはいなかったノネ</p><p>そーですよねー愛してたら美樹さんの下着の画像を、仲間に見せびらかしたりしないですよねー</p><p>


　木下さんも、会話に加わる</p><p>美樹さんはっサクラギくんが、自分の画像を友達に見せてたことを知ってどう思ったっ</p><p>


　再び寧が尋ねる</p><p>大っ嫌いって思いましたどうして、あたしこんな人と付き合うことになっちゃったんだろうって恥ずかしくて、情けなくて、頭にきて</p><p>じゃあヨッちゃんが、サクラギくんのスマホを粉々にしちゃったのを見てどう思ったっ</p><p>それは正直、やり過ぎだと思ったしスマホを壊している時の様子が、本当に怖かったんですけれど</p><p>


　やっぱりオレは怖い顔をしていたのか</p><p>でもっ嬉しい気持ちもあったでしょっヨッちゃんが、美樹さんのために怒ってくれてあんなことまでしてくれたことはっ</p><p>それははいそうだと思います</p><p>


　美樹さんはうつむいたまま答えた</p><p>じゃあ、これで美樹さんの心の中のサクラギくんは消えたよねっもう、彼に対して何の負い目も無いよねっ美樹さんはサクラギくんに恋してなかったしサクラギくんも美樹さんに恋してなかった恋愛関係が成立してないんだから、交際もしてなかったんだよっだからサクラギくんとの関係は、これでオシマイっ!</p><p>


　寧が美樹さんを抱きしめて、髪を撫でる</p><p>はいそれはそれは、そうなんですけれど</p><p>わたしサクラギくんに、もう、あなたとは交際できないから、別れるってきちんと連絡した方がいいですよね</p><p>


　寧を見上げてそう言うが</p><p>ないないなーいっその必要はなーしっ!</p><p>


　寧は、大きな声でそう言った</p><p>あんなやつには、そんなことさえする必要はないんだよっもう、これでキッチリ全部オシマイでいいのっ</p><p>だいたいさどうやって、サクラギくんに連絡するのっサクラギくん、もうスマホ持ってないんだよっ!</p><p>


　オレが完全に粉砕してきたから

　SIMカードもペコバコにブッ叩いてきたから他のスマホに差し替えることもできない</p><p>そうっすよねーっぎゃははははっ、おっかしー</p><p>


　運転席で木下さんが爆笑する</p><p>あの子、ゼッタイに美樹さんのアドレスとかメモしてないと思いますよースマホがないと何もできないタイプだと思うんでもう、あっちから連絡はできませーんぎゃはははは</p><p>


　オレもサクラギはそういう男だと思う</p><p>ですけどサクラギくんとは、これからも学校で会うことになりますしあっ!</p><p>


　美樹さんが、大きな声を上げる</p><p>わたし今日、学校!!!</p><p>


　美樹さんは後ろを振り向くが彼女の中学校はすでに、はるか彼方だ

　今日は月曜日本来なら、美樹さんは授業に出なければいけない

　なのに彼女はオレたちと一緒に、中学校から脱出してしまった</p><p>それも、もういいんだ美樹さんには、転校してもらうことになるから</p><p>高校からは茉莉花や真樹と同じ、音楽科高校へ行けばいいけれど中学の残り1年半は、違う学校に行ってもらう</p><p>オレたちの家族になるならオレたちには味方も多いけれど、敵もいるだから、警護しやすい学校に通ってもらわないと困る美樹さんのためだけに、さっきの中学に警護員を派遣するわけにはいかないからだ</p><p>マナちゃんたちと同じ中学校に転校してもらうんだよねっ</p><p>


　寧がオレに聞く</p><p>いや、思い切ってみすずたちの学校でも良いんじゃないか美樹さんが、これからヴァイオリンを続けていくんなら</p><p>


　1年半だけでも、名家のお嬢様たちが通う超お嬢様校に在籍していた方が美樹さんにとって、プラスになるんじゃないかと思った</p><p>いいかもっでも、今から押し込むのは大変じゃないっ</p><p>


　寧が言う通り超お嬢様校には、少し前にアニエスや鷹倉神社の巫女たちを押し込んだばかりだ

　元々、名家とそれに準じる良家の娘とそのお付きしか入学できない学校だし</p><p>誰かのお付きってことにして、入学できないかみすずに、相談してみるよ</p><p>


　それからまだ不安な表情のままの美樹さんを見て</p><p>納得できないなら、こういうことにするよオレが命令する美樹さんは二度とサクラギと会ってはいけないオレの強制命令だから美樹さんが、悩むことはないそうするしかないんだよ美樹さんは</p><p>そうそう、ヨッちゃんのご命令だからっサクラギくんのことは、忘れちゃっていいんだからねっ</p><p>


　オレと寧の言葉に

　美樹さんは了承する</p><p>そうするしかないんですよねだから、そうします</p><p>


　突然イズミが、大きく溜め息を吐く</p><p>わたし真樹お姉さまがおっしゃっていたこと、やっと分りましたニャン</p><p>昨夜、真樹お姉さまが公くんさんまことを、こうおっしゃってましたニャンこんなに面倒見の良い人はいないって</p><p>


　そう言えばそんなことを真樹が言っていたような気がする</p><p>もういいです判りましたわたしも、脱帽ですニャン公くんさんには、敵いませんニャン</p><p>


　イズミは言う</p><p>もう好きにして下さいあきらめましたニャンわたし</p><p>


　そして、もう一度溜息を吐いた</p><p>だってさヨッちゃん</p><p>


　イーディも、笑っていた</p><p>わたくしたちも、そろそろあきらめて、ボスの好きにしていただきましょうねっ、安寿ちゃん</p><p>


　運転席から楽しそうにバンの最後尾で後方警戒している黒瀬安寿に言った</p><p>往生際が悪いのはダメですよー往生せいやー</p><p>


　黒瀬安寿も一昨日から、雰囲気に流されるようにオレの警護役になっているが

　彼女もまだ心の奥底では、納得していない

　そろそろ黒瀬安寿のことも、決着を付けてやらないと

　しかし、今は美樹さんの方が先だ</p><p>とりあえず転校の手続きとかは、オレたちの方で上手くやるから学校に残っている美樹さんの私物なんかも、回収させる美樹さんは、もうあの学校には行かなくていい</p><p>


　つまりサクラギとは、もう会わなくていい</p><p>親しい女の子の友達なんかと判れるのはつらいだろうけれど納得してくれそういう子たちは、いずれ美樹さんのヴァイオリンの演奏会に招待できるようにするから</p><p>


　オレの言葉を聞いてイズミが呟く</p><p>ホント面倒見が良すぎるですニャン!</p><p>美樹の朝のエピソード終わり</p><p>ワンクッション置いて、次は芸能界編の予定</p><p>終戦記念日</p><p>盆休みだけれど猛暑過ぎてどこにも行けない</p><p>日が暮れて気温が下がったら、晩御飯の買い物に行きます</p><p>1466.アンパン2つ</p><p>


　イズミの言葉にオレは</p><p>違うよそういうことじゃない</p><p>


　イズミや美樹さんが、オレを見る</p><p>それだってオレが、そうしたいから勝手にやっていることでしかないオレが自分のやっていることに納得したいって、だけのことでイズミが思っているようなことじゃないんだ</p><p>


　オレはただの高校生なのに

　黒い森とか、香月セキュリティサービスとか、巫女の力とか

　普通の高校生では持つことができない力を、預けられている

　そうオレは力を預かっているだけで

　それらは、オレ自身の力ではない

　だから、オレは力を自由気ままに使うことは許されないし

　何をどう、どこまで制限するかは、自分で決めなくてはいけない</p><p>オレは、オレ自身がちゃんとしたいだけだよオレ自身も、オレの家族たちにとって相応しい人間になりたいと思っているだからどんなことでも、どれだけ手間が掛かっても、自分の目で見届けたいし、自分がきちんと責任を負いたいだけなんだ</p><p>


　だから人任せにせずオレ自身が、常に最前線の現場に赴かないといけない</p><p>それはオレ自身の勝手な思いであって面倒見が良いとかじゃないんだ</p><p>


　オレの言葉にバンの車内は、静かになる

　沈黙を破ったのは</p><p>Darling、お腹空いてないノカ</p><p>


　イーディだった</p><p>アイのパン、食べナイカ</p><p>


　そうだった出かける時に、愛が試作品のパンをくれたっけ

　美樹さんの中学校潜入のことで頭がいっぱいだったからまだ食べていなかった</p><p>そういえば、オレ、朝飯食ってなかったんだよな</p><p>


　オレの朝食として用意されていたサンドイッチは全て雪乃に喰われた</p><p>一つ問題が片付いたからオレは、自分が空腹なことに気付いた</p><p>みんなで食おうか木下さん、どこか停められるところへ車を停めて下さい</p><p>かしこまりーっ</p><p>


　木下さんは、川沿いの道から土手に上がって業務用バンを停車させた</p><p>さっ、食べよっ、食べよヨッちゃんはどれがいい</p><p>


　寧が愛が渡してくれた紙袋を開ける

　色んな菓子パンが、入っていた</p><p>えーと1人2個だな</p><p>


　オレはパンを数えて、車内の人数で割る</p><p>えー、いいよっあたしたちは、朝ゴハン食べてきているからヨッちゃんが、3つでも4つでも食べてよっ</p><p>いや、愛はみんなで食べてって言ってたんだから1人2個だよ</p><p>


　オレは運転席を見て</p><p>木下さんどれが良いですか先に選んで下さい</p><p>


　こういう時は、やはり年齢順だろう

　木下さんは見掛けは女子高生に見えるぐらい若いけれど実際は、大人だし</p><p>そーですねーそんじゃあ、そっちのパイと手前のクリームパンをいただきまーす</p><p>わたくしはこれとこれを</p><p>あたしはヨッちゃんの後でいいよっ</p><p>いいから先に選んでよ</p><p>じゃあこれとこれにするっ</p><p>アタシは、コレとコレネ</p><p>


　年齢順で行くとイズミが高1で、美樹さんが中3、黒瀬安寿はスイスで中学を卒業しているけれど美樹さんと同い年</p><p>美樹さん、選んで下さい</p><p>


　まだ、オレの女でない美樹さんを先にする</p><p>じゃあ、これとこれにします</p><p>安寿選べ</p><p>


　律儀に車外の監視を続けていた黒瀬安寿がパンのところへ来る</p><p>ではこれとこれにします</p><p>


　そして残ったパンはアンパン2つとパイが一つとチョコクロワッサンが一つ</p><p>イズミ選べよ</p><p>えー、わたしはペットですから余り物でいいですニャン</p><p>いいから残り4つなんだから、好きなの2つ選べよ</p><p>そうですかーそれでは、これとこれをいただきますニャン</p><p>


　イズミはパイとチョコクロワッサンを選んだ

　というわけでオレの食うパンは、アンパン2つに決定</p><p>イズミちゃんそれはないでしょうっ!</p><p>アンタはアホなのカ</p><p>


　寧とイーディが、イズミを叱る</p><p>こういう場合普通は、アンパン2つ残さないですよね</p><p>


　美樹さんも呆れた顔で、イズミを見る</p><p>ぎゃはははっイズミちゃん、おっかしー</p><p>


　木下さんは、大爆笑していた</p><p>いやあのわたし、アンコ苦手なんですニャン</p><p>


　イズミは小さくなって、そう言う</p><p>もういいよっヨッちゃん、あたしのパンと交換しよっ</p><p>


　寧がアンパンを一つ引き取ってくれた</p><p>お茶を配りますわ</p><p>


　その間に月子が、パンと一緒に渡された水筒のお茶を紙コップに注いで、みんなに配ってくれた</p><p>じゃあ、食おう</p><p>


　満面の笑顔の木下さんの声でオレたちは、車内でパンを食う</p><p>しっかし美味いっすねこれ</p><p>愛ちゃん、ホント、パン作りがどんどん上手になっているからっ</p><p>才能あるヨアイは</p><p>


　木下さん、寧、イーディが言う</p><p>昨日もいただきましたけれど高校生の作るパンじゃないですね</p><p>わたしも、そう思いますニャン</p><p>


　美樹さんとイズミは昨日の学園祭でも、オレたちのパンを食べている</p><p>パンもですけれど黒森のお屋敷は、ご飯が美味しくて幸せですっねっ、安寿ちゃんもそう思いますよねー</p><p>


　木下さんが、黒瀬安寿に言う</p><p>やっぱりね働き先は、ご飯が良いところが一番ですっ</p><p>


　明るく笑う木下さんと暗い顔の黒瀬安寿</p><p>どうかしたのか</p><p>


　オレは黒瀬安寿に尋ねてみた</p><p>いえ、あの何と言うかわたし、気が付いたら黒森様のところの警護役になっていますけれど本当にこれでいいのかなと</p><p>


　黒瀬安寿は一昨日、オレが石上瑞希から奪い取った</p><p>いいんだよっあたしたち、みんな、安寿ちゃんのこと気に入ってるし</p><p>アンジュは、鍛えれば良い警護役になる素質を持っているネ</p><p>


　寧とイーディはもうすぐ、マルゴさんとアメリカに行く

　それまでに黒瀬安寿をオレの警護役として、育てたいと思っている</p><p>そーですよっ、安寿ちゃんはマジメだし、カワイイし警護役としては最高の人材ですよねー、ボス</p><p>


　木下さんが、オレを見る

　オレは黒瀬安寿は、別のことを心配しているのだと感じていた</p><p>昨夜、みすずから聞いたんだけれど石上家とは、近いうちに会うことになっているから</p><p>


　黒瀬安寿は石上家との契約がそのままになっていることを気にしているのではないか

　この子は真面目過ぎる性格だから

　石上家の名前を出した瞬間に、黒瀬安寿はハッとオレを見た</p><p>その時に石上家には、ちゃんと話をする問題ないようにするから心配するな</p><p>はいよろしくお願いいたします</p><p>何にしても、これは名家同士の話になるからお前が悩む必要はないんだ</p><p>


　石上家の息子と娘が悪い輩に騙されて、香月家の関係者であるオレに迷惑を掛けた</p><p>だから、罰として石上憲王と瑞希は、肉体的に屈辱を味わってもらったし</p><p>


　黒瀬安寿は奪い取った

　この後、どういう形で手打ちをするかは石上家と香月家の問題であって、黒瀬安寿が気にすることではない

　黒瀬安寿は、何か不安を感じているように見えた</p><p>っていうかお前は、オレたちのところに居るのは不満なのか</p><p>いえわたしの様な者が、香月様の様な名家に関わりのあるお方にお仕えすることは、光栄だと感じています香月セキュリティサービスに入れていただけるということも</p><p>


　黒瀬安寿も代々、名家の警護役をしてきた家の生まれだ

　でも、親の代で仕える主家を失ってしまって

　それで、たまたま専任の警護役のいなかった石上家の瑞希に仕えることになった

　だが、黒瀬安寿は石上家ではあまり良い扱いをされていないように感じた

　彼女の能力や才能がもったいないと思ったから、オレは黒瀬安寿を手に入れることにしたわけで

　香月家は、名家のトップだから石上家に仕えるよりも警護役としての格がずっと上だし

　黒瀬安寿にとっても、悪い話ではないはずだ</p><p>ですよねーご飯は美味しいし、任務は面白いし、お給料は良いしこんな良いとこはありませんよねー</p><p>


　その木下さんの言葉で

　オレは、我に返った

　あああああ黒瀬安寿と、給料の話をしていない!!!

　オレはイーディや、ミタマたちには給料なんて支払ってないから</p><p>お前の給料だけどお前が必要な分だけ出すから</p><p>


　黒瀬安寿が条件の厳しい石上家の警護役を務めていたのは

　彼女が金を稼がなくてはいけない何かしらの理由があったからだとオレは直感で理解した

　だから幾ら払うというのでなく、黒瀬杏樹が必要としている金額を払ってやらないといけない</p><p>母と弟が2人いるんです</p><p>


　黒瀬安寿は、小さな声で言った</p><p>判った生活費と学費だなもし希望があるんなら、お母さんの仕事や住居も世話する</p><p>


　黒瀬安寿の家庭環境の調査をさせていない

　この数日忙しくて、そこまで頭が回らなかった</p><p>アレー、ボス関さんから聞いていないんですかー</p><p>


　木下さんが、キョトンとした顔でオレを見る</p><p>安寿ちゃんのその辺のことはもう全部、関さんが手配してますよっああ、関さんも一昨日、昨日と忙しかったから報告がまだなのかもしれませんねー</p><p>


　いや翔姉ちゃんは

　オレから、黒瀬安寿のことを尋ねてくるのを待っているんだ

　全てを先に、問題ないように手配してくれていてその上で

　香月セキュリティサービスのオーナーは、オレなんだから

　オレはすぐに携帯を取り出して翔姉ちゃんにコールする

　翔姉ちゃんは、1コール目で電話に出た</p><p>黒瀬安寿の給料と家族のことなんだけれど</p><p>判りましたわたくしの方で全て手配して、報告致します</p><p>


　電話の向こうから優しい声が聞こえた</p><p>翔姉ちゃん愛してるよ</p><p>わたくしもよ昨夜は、素敵だったわ</p><p>


　オレは昨夜、翔姉ちゃんとセックスした</p><p>オレも最高だったよ</p><p>ええ後はわたくしに任せて</p><p>では今日も、スケジュールが詰まっているけれど、頑張ってね</p><p>ありがとう翔姉ちゃんも、気を付けて</p><p>はいでは、失礼します</p><p>またね翔姉ちゃん</p><p>


　電話は切れた</p><p>ねっ安寿ちゃんのことは、関さんが全部やってくれてますよねー</p><p>


　木下さんが、笑う</p><p>だーかーらー、安寿ちゃんは心配しなくてもいいんですよー</p><p>


　そうだ黒瀬安寿が不安になることはない

　翔姉ちゃんの仕事は、常に完璧なのだから</p><p>心配なら、後で家族に連絡していいぞお屋敷に戻った後なら</p><p>


　オレは黒瀬安寿にそう言った</p><p>関さんから、具体的な話を聞いてからにした方がいいよっ家族と話すのはっ</p><p>それに家族には、あたしたちのこととか話しちゃダメだからねっ多分安寿ちゃんの家族の電話は、もう石上家の人に盗聴されてると思うんだよねっ</p><p>


　寧の言う通りだと思う</p><p>オレは石上家が、素直に非を認めてオレたちに謝って来るとは思わない手打ちの日までに、オレたちを攻撃するための材料を探そうと試みるはずだそのために、石上家はお前やお前の家族を利用しようとしてくると思う</p><p>


　だから、おそらく

　翔姉ちゃんは、黒瀬安寿の家族を保護するはずだ

　石上家から、守るために</p><p>でも、心配するな石上家がどう動こうと、香月セキュリティサービスには敵わないんだから</p><p>ショウに任せておけばイイのヨショウは凄いヨ</p><p>


　イーディも、黒瀬安寿にそう言ってくれた</p><p>判りましたお任せします</p><p>


　黒瀬安寿は、そう言うと</p><p>わたしも本当にもう、覚悟を決めないといけないんですね</p><p>


　美樹さんやイズミと同じ

　オレに見出されてしまった以上はもう逃げられない</p><p>そうですよー、往生しましょー、わたくしと一緒にー</p><p>


　木下さんの明るい声が車内に響く</p><p>しっかしパン2個食べたら、かえってお腹が減ってきましたよーボスはどうですー</p><p>


　木下さんは大食いらしい

　確かに、もう少し何か食べたい気もする</p><p>ささっとお屋敷まで、戻りましょうかっ</p><p>


　木下さんが、そう提案するが</p><p>それだとヨッちゃんが、あんまり休めないよっお屋敷に戻ると、何だかんだってヨッちゃんに負担のかかる仕事が出て来るからっ</p><p>


　寧が反対した</p><p>トハ言うモノノこのメンバーだと、どこかお店に入るワケにもいかないノネ</p><p>


　イーディが、車内のみんなの顔を見て笑う

　今日は月曜日

　しかも、まだ朝の8時にもなっていない

　作業ツナギ姿の木下さんや、月子や、寧や、イーディはともかく

　学生服のオレや、制服姿のイズミやましてや中学の制服の美樹さんに、体育ジャージの黒瀬安寿じゃ

　24時間営業のファミリーレストランやファーストフード店には、入れない</p><p>そんならさっミナホお姉ちゃんのところへ行こうよっ</p><p>


　寧が提案した

　ミナホ姉さんは昨夜は、駅前ホテルの地下の黒い森の施設に泊まった</p><p>どうせ、午後の件でミナホお姉ちゃんと、打ち合わせしなくちゃいけないしさっ</p><p>


　今日の午後はオレは、ミナホ姉さんや寧たちと、芸能プロを奪い取りに行くことになっている</p><p>そうだな打ち合わせのためだけに、ミナホ姉さんにお屋敷に来てもらうのも悪いし</p><p>


　芸能プロの受け取りにミナホ姉さんも来て欲しいとお願いしたのはオレだ

　打ち合わせぐらいは、オレの方から行くべきだ</p><p>待ってあたしが連絡するからっ</p><p>


　寧は自分のスマホを取り出して、ミナホ姉さんに電話を掛けた</p><p>渡哲也さんが亡くなりましたが</p><p>某テレビ局のニュースで刑事ドラマへの出演で人気が出て大スターになったと言っているものがありまして</p><p>石原プロに入る前の日活の映画で主演映画が山ほどあることはスルーなのかと驚きました</p><p>簡単に調べれば判ることさえ調べないというか、調べる手間を嫌がる</p><p>最近のテレビは本当にダメになっていると思います</p><p>1467.芸能界編　写真が2枚</p><p>・木下涼子／香月セキュリティサービスのトップエリート警護人元、バンバルビー３いつもニコニコしているが、粉砕フレイルで誰でもブッ倒す怖い人最近、主人公の専任警護人になったまだ処女ボス</p><p>はーい、着きましたー</p><p>


　運転席から、木下さんが言う

　車のフロントガラスの向こうにいつもの駅前ホテルが見えた

　寧がミナホ姉さんに電話してから約30分

　昨夜は、黒いリムジンで来たけれど今朝は白い、業務用のバンだ

　木下さんは車を昨夜と同じ、地下駐車場に車を停める</p><p>はいっ、みんな降りてっ忘れ物ないようにねっ</p><p>


　寧を先頭に、オレたちはバンを降りた

　松下美樹さんは、大事そうにヴァイオリンのケースを抱えて車の外へ出る

　この子にとって、このヴァイオリンは亡くなったお父さんとの思い出のある大切な物だからお屋敷に置いておかずに、ここまで持ってきた

　オレたちのことを、まだ完全に信用していないということもあるし</p><p>ええっと602号室に行くよっ</p><p>


　このホテルの地下には黒い森の娼館の別館があって、ミナホ姉さんはそこで美里たち娼婦候補生たちの研修をやっているんだけれど

　イズミや松下美樹さんを、極秘施設に連れて行くわけにはいかないから

　昨夜に続いて、今朝もホテルの上階の部屋を用意してくれたようだ

　まあ、このホテル全体がミナホ姉さんの所有物だからセキュリティは完璧なので、心配は無い

　オレ、寧、木下さん、イーディ、月子、イズミ、松下美樹さん、黒瀬安寿の8人でエレベーターに乗って、6階へ上がった

　指定された部屋に行って、ドアをノックするとミナホ姉さんが、オレたちを出迎えてくれた

　いつものごとくオレたちの車が、ホテルの敷地内に入った時から、監視カメラで観ていたんだろう</p><p>ご苦労様中に入りなさい</p><p>


　602号室は、小規模のパーティ用の個室のようだ

　大きなテーブルの周りに、すでにオレたちり人数分の椅子が用意されていた</p><p>好きなところに座りなさいお腹が空いていたら、ルームサービスで何でも注文すれば良いわメニューは、そこにあるから</p><p>


　木下さんが、早速メニューを開く

　オレたち全員が椅子に座るとミナホ姉さんは</p><p>どうだった松下美樹さんあなたの音は、昨日と変わったのかしら</p><p>


　14歳のヴァイオリン少女に尋ねる</p><p>どういうお話ですか</p><p>


　美樹さんは質問に質問で答えた</p><p>ほら音楽物の映画やマンガなんかで、登場人物がつらい人生体験をすると演奏が上手くなるっていうような展開があるじゃないよりつらい思いを経験して来た人の方が、演奏の中身が濃くなるみたいな話わたしはああいうのが大嫌いなのよ</p><p>才能というのは、そういうものではないから才能のある人は、どんな小さな体験でも自然に自分の演奏に生かしていくし才能の無い人は、どんな感動的な体験をしても自分の演奏に反映させることはできないわ</p><p>


　美樹さんはミナホ姉さんの話を、真剣な眼で聞いている</p><p>逆にあまりにもつら過ぎる体験をしてしまった人間は、感覚がマヒしてしまって、芸術的な活動なんてできなくなるわ人間の感受性には限界があるから強すぎる刺激のせいで壊れてしまうと、甘いのも塩辛いのも判別できなくなるのよ</p><p>


　ミナホ姉さんは白坂創介によって誘拐され、無理矢理、娼婦に墜とされた

　妹さんを殺され自分は、子供の産めない体にされて

　16年間娼館という地獄の中で生きて来た</p><p>わたしはあなたが自分の経験して来たことを、自分の演奏の向上に昇華できる人であって欲しいと思うわ</p><p>


　美樹さんがこの2日間で体験したこと

　祖父との和解と、ヴァイオリンを続けることができるようになったこと

　姉の真樹がオレとのセックスで処女を失う様子を全て観たこと

　そして、姉が変わっていく様子も、逐一見た

　さらに、今朝の交際相手との決別

　美樹さんが恋だと思っていたものが恋でも何でもないものでしかなかったと、気付いたこと</p><p>わたしは自分が状況に流されやすい、馬鹿な娘だということを心の底から、思い知りました</p><p>


　彼女は男に交際を迫られて、自分が相手のことを好きなのかどうか確認できないまま交際することを受け入れてしまった</p><p>そうねあなたは愛していない男とお付き合いを続けて、男の求めるままセックスも体験していたでしょうね公に出会わなかったら</p><p>


　ミナホ姉さんは率直に言った</p><p>そうですね多分、わたしは流されて、そうしていたと思います</p><p>


　美樹さんも素直に答える</p><p>そして、今公に身を任すことになるたとしたらそれは、それで、やっぱり今の状況に自分が流されているだけだではないかと感じているのかしら</p><p>


　ミナホ姉さんの言葉に、美樹さんは狼狽する

　今の美樹さんは、サクラギ・ケンイチとの交際を流されるまま受け入れてしまったことを恥じて猛烈に反省しているから

　このまま、オレの女になることもまた、自分が流されているだけではないかと不安になっているんだ</p><p>わたしは自分という人間が信用できなくなっています自分の愚かさを、とことん思い知ったので</p><p>


　美樹さんは、そう答えた</p><p>自分という人間が判らなくなってしまった時は自分の音楽に聞いてみるという方法もあるわよ</p><p>


　美樹さんの音楽ヴァイオリンの演奏</p><p>自分のカ撫でる音が、過去と現在で、どう変わったかそれが感じられたら、あなたがこの先進むべき道も見えて来ると思うわ</p><p>今は演奏することが、怖いんです</p><p>


　ヴァイオリンケースの表面を撫でながらそう言った</p><p>変わってしまった自分を知るのが何だか恐ろしくて</p><p>


　それからもう一度、真っすぐにミナホ姉さんを見る</p><p>でもわたしが進むことのできる道は、一つしかないということも判っていますですからもう少しだけ、心を整理する時間をただけませんか</p><p>


　美樹さんももうオレの女になって、オレたちの家族になるしかないということは、理解している

　それしかヴァイオリンを続ける道はないし拒絶したら、姉とも離れ離れになってしまうということも判っている

　ただ頭が理解していることに、心が追い付いていない

　美樹さんは、まだ14歳の幼い少女だから

　ミナホ姉さんが今度は、オレに尋ねる</p><p>オレは時間を掛けるのは悪いことじゃないと思ってる</p><p>でも、時間が掛かり過ぎるは良くないことだわ</p><p>うん判ってるだから、今日の夜までだ</p><p>


　オレは明確に時間を区切った</p><p>どうせ、今日はスケジュールが詰まっているし</p><p>


　午後には芸能プロを奪いに行くし

　夜にはみすずと可憐を連れて、水島家の本家に行かないといけない</p><p>それに美樹さんとする時は、エリカを呼んでやらないといけないと思っているんだ</p><p>


　オレは美樹さんを見る</p><p>お屋敷で会ってると思うけれど茉莉花の妹のエリカ</p><p>はい昨夜、少しお話しました</p><p>エリカは色々と事情があって、つい最近まで自分に姉が居たことを知らなかったんだ茉莉花のことをね</p><p>


　オレがエリカに起きていた問題を解決する過程で姉の茉莉花と対面することができた</p><p>だから今は茉莉花とエリカは、姉妹としての絆を深めようとお互いに頑張っているんだ</p><p>


　毎週末茉莉花とエリカは、オレとセックスしている

　一緒にセックスすることで姉妹としての時間を濃いものにしようとしていた</p><p>茉莉花と真樹が特別な関係になったから茉莉花の妹のエリカは、真樹の妹の美樹さんと仲良くなりたいと思っている自分が美樹さんと仲良くなったら、きっと茉莉花が喜ぶだろうって思っているから</p><p>


　だからエリカは、美樹さんの処女喪失には立ち会いたいと思っているだろう

　茉莉花も真樹も寮生活だからまた週末になるまでは、お屋敷には来られない

　だから、姉と姉のパートナーの代わりに自分が美樹さんの初セックスに立ち会って、後で姉たちに報告したいと考えているはずだ</p><p>だから、オレはエリカがいないところでは、真樹さんとの関係を進めるつもりはないよ</p><p>


　エリカも今は、超お嬢様校に居るそろそろ一時間目の授業が始まっている頃だ

　夕方までは、帰って来ない

　だけど、オレは夕方から水島家だから

　エリカ立ち合いのもと、美樹さんとセックスするのは夜の帰宅後になる</p><p>それなら美樹さんは、もう少しヨッちゃんと居るべきだよっ</p><p>芸能プロへ行くのもっ美樹さんも連れてっちゃおうよっ</p><p>


　今、この場に居るメンバーのうち

　オレとミナホ姉さんと寧と月子は午後、芸能プロに行くことにすでに決まっている

　オレの専任警護人だから木下さんと黒瀬安寿も付いてくると思う

　その他に今はお屋敷にいるけれど芸能プロのやつらにナメられないように、ミタマとアーニャとクリトとオソソも連れて行くことになっている

　こうなったらさらに一人ぐらい増えても構わないだろう

　夜の水島家にはさすがに無関係の美樹さんは連れて行けないけど

　美樹さんともう少し関係を深める時間を得るためにこのまま、オレたちと芸能プロに同行させるのはアリだろう

　美樹さんもかなりの美少女だ芸能プロのタレントたちには負けていない

　それで思い出した</p><p>ミナホ姉さん午後の件だけど</p><p>


　オレが芸能プロについての話を進めようとした途端に</p><p>あのー、そろそろ注文いいスか</p><p>


　木下さんが、メニューを広げてオレに言った

　オレたちがずっと話をしていたので待っていたらしい</p><p>わたくしだけでなく皆さんも、食べたいものとか飲みたいものとかあると思うんでー</p><p>


　そう言えばお茶かコーヒーぐらいは欲しいな

　ミナホ姉さんは、クククと笑って</p><p>そうね先に注文した方が良いわねわたしは、コーヒーをいただくわ公は</p><p>オレもコーヒーそれと、軽く何か食べたいな</p><p>サンドイッチか、スパゲッティヨッちゃん、どっちが良いっイーディは</p><p>


　そんな感じで、全員の注文を聞いて寧が内線電話で、ルームサービスの注文をしてくれた

　届いたコーヒーを飲みながら、オレはサンドイッチを摘まんだ

　朝、雪乃に横から取られて全部喰われたからどうしても、サンドイッチが喰いたくなったのだ

　ミナホ姉さんと寧は、コーヒーのみ

　イーディは、ボンゴレ・スパゲッティと紅茶

　月子は緑茶

　黒瀬安寿と美樹さんは紅茶を飲んでいる

　イズミは遠慮しない性格だから、サンドイッチとタピオカミルクティー

　そして、さらに遠慮しない性格の木下さんは一人だけがっつりとハンバーグとサラダとライス大盛りのセットとメロンソーダにバニラアイスが浮いたやつを注文していた</p><p>いっやー、朝から働いたからお腹すいちゃいましたー</p><p>


　明るい顔で、パクパクと食べていく

　まあ、いいか美味しそうに食べてるし</p><p>寧から聞いていると思うけれど</p><p>


　オレの食事が一段落ついた頃にミナホ姉さんが、話し始めた</p><p>デススター・プロはわたしたちに女性タレント部門を譲渡すると約束しておきながら稼いでいる所属タレントは、別の事務所に移籍させようとしているわ</p><p>


　ミナホ姉さんはすでに情報を得ている

　つまり今日、芸能プロへ行ったら

　やつらはオレたちに、売れていないタレントだけを引き渡して売れっ子タレントは、自分たちの系列の別の事務所に移籍させたと言ってくる

　一応、昨日までデス・プロのホームページに載せていた女性タレントは、全員、集めておけと強く命令しているから

　タレントたちは、事務所に来るんだろうけれど

　オレたちの目の前でこの子たちは、もうここの事務所のタレントでないから引き渡さないザマーミロとやるつもりなんだろう

　オレたちを悔しがらせて、笑い者にするために</p><p>別にデス・プロの女性タレントが全員欲しいわけではないから、それでもいいのよというより今、デスプロに居る女のタレントさんは、数が多すぎて、わたしたちには扱いきれないわ</p><p>


　デス・プロ所属の女性タレントを全員、丸々押し付けられても、芸能の仕事は素人のオレたちでは、全ての人に仕事を与えることはできないだろう</p><p>いきなり、たくさんの人のマネージメントを託されてもどうしていいのか判らなくなる</p><p>そうだねっっデスプロの中で不良資産になってる売れないアイドルとか、元アイドルで今は仕事が激減してるオバサンのタレントとか押し付けられても、困るだけだもんねっ</p><p>それに映画やドラマが専門もタレントも、今のわたしたちには扱えないわ</p><p>


　なぜ女優はダメなんだ</p><p>公あなたは、昭和の時代に映画会社が暴力団と関係を深めなくてはいけなかった理由が判る</p><p>いや、判らない</p><p>


　というか映画会社と暴力団が仲良くしてたことも知らない</p><p>映画だとロケがあるでしょ街中で撮影していると地元のヤクザが、誰の許しを得て撮影してるんだって脅しに来るのよそれで要求されたお金を払わないと延々と嫌がらせをしてくるのよね撮影中にカメラが回っている時を狙って大声で喚くとか、集団で撮影スタッフにインネンをつけて脅すとかつまらないことを何度も何度も仕掛けて来るのよ</p><p>


　そういうことがあったのか</p><p>でも、一度お金を払ってしまうと、何度も要求してくるし今度は別のヤクザがあいつに支払ったのなら、オレにも寄越せとか言ってきて嫌がらせをするからキリがないのよだから、映画会社は全国規模の広域暴力団のトップにお願いして、ロケ先で嫌がらせをされないようにあらかじめ、地元のヤクザに根回ししてもらうのよそうすればやっぱり、ある程度のお金は取られるんだけれど嫌がらせしてくるような地元のチンピラヤクザは、大親分が制してくれるわけ</p><p>あたしたちが芸能プロを手に入れたらっやっぱり、そういうことをしてくる人がいるってことっ</p><p>ええ、確実にやってくるでしょうねわたしたちは芸能界のルールを無視して、芸能プロを手に入れるわけだからすでに色んな大手芸能事務所の皆様には嫌われているわ</p><p>


　ミナホ姉さんは昨日、そういうやつらが雇った人間に襲撃されそうになった

　ミナホ姉さんは、フリーの警護人を使ってミナホ姉さんでなく、ミナホ姉さんを襲うように指示した老舗芸能プロの女社長が襲われるように仕向けたけれど</p><p>わたしたちが、所属タレントを映画やドラマにタレントを送ったらあの人たちは、やっぱりそういう古典的な嫌がらせを仕掛けて来るわそれも暴力団員みたいな人たちを使うのなら、わたしたちにも対応のしようがあるけれど</p><p>


　ミナホ姉さんは、暴力団組織の人たちとの繫がりもるし

　香月家と関西ヤクザとの戦いがあったから香月セキュリティサービスに対して、暴力団組織は、うかつに手を出してこないだろう</p><p>半グレていう人たちがいるのよ</p><p>元々は、暴走族みたいな暴力的な犯罪をする少年たちの集まりだったんだけれど今はもう、みんな大人になっているわ暴力団組織と違って普通の会社組織のフリをしているけれど、利益を得るためならどんなことでもする人たちよ</p><p>普通の会社の人のフリをしてヤバい仕事を請け負ってるの</p><p>そう暴力団の人たちとは違って、普通の一般市民の顔をして近づいてくるのよそして、やることはヤクザの人たちよりも過激よそうやって、暴力団よりも身軽で、より恐ろしいことをするお手軽な集団として顧客を増やしているの</p><p>


　アマチュアの顔をした暴力組織</p><p>その半グレの人たちが芸能界に、かなり入り込んでるのよ表の顔として、芸能プロを経営している人たちもいるわ</p><p>ああだから、色んな芸能事務所の人たちが金を払って、その半グレって人たちにヤバい仕事をやらせているんだね</p><p>そういう人たちに狙われたら映画やドラマの撮影なんて、簡単に潰されるわ</p><p>暴力団による嫌がらせなら、まだ、対応のしようがあるけれどっ半グレの人たちは、あたしたちとの繫がりが何も無いから、何の対応もできないってこと</p><p>繫がりなんて、持ちたくないわ半グレの人たちには長期的な思考とか、相手との関係を尊重する気持ちなんて無いからただ、目の前の利益のことしか考えていない人たちだから、友好関係を築く意味がないのよお金次第で、簡単に裏切る人たちだから</p><p>ロケでの撮影なんて色んな場所へ行くわよねそれも、突然撮影場所が変更したりすることもあるわ香月セキュリティサービスにお願いして警護してもらうとしてもどうやっても守り切れなくない状況になるわ</p><p>あたしたちの芸能事務所に所属しているタレントを使ったら、確実に撮影が妨害されるなんて話になっちゃったらどこにも使ってもらえなくなるもんねっ</p><p>向こうの狙いはそれよだから映画やドラマの仕事は受けられないのよわたしたちはスタジオ内で撮影できるバラエティとか、撮影場所が特定されているコマーシャルの仕事を中心にやっていくしかないわ</p><p>ミナホ姉さんそこまで、考えてくれているんだ</p><p>


　ミナホ姉さんはオレが話をするまでは、芸能プロの経営については自分はそんなに関わらないような顔をしていたのに</p><p>ミナホお姉ちゃんは、芸能プロの仕事に向いてると思うよっ</p><p>


　ミナホ姉さんは驚いた顔をする

　ミナホ姉さんがこれまでやってきた娼館の管理の仕事は

　芸能プロの経営の仕事に似ていると思う

　黒い森の娼館は今後、5年間のみ活動するということになっているから

　5年後のメインの仕事としてミナホ姉さんに、芸能プロをやって欲しいとオレは考えていた</p><p>そんなことより話を戻すわよ</p><p>


　ミナホ姉さんは、強引に話を変えた</p><p>デス・プロの女性タレントの全てを引く継ぐつもりはないけれどこの子だけは、絶対に奪い取らないといけないっていうタレントはいるのよ</p><p>


　そう言うとミナホ姉さんは、ファイルを取り出した</p><p>わたしたちはデススター・プロから、女性タレント部門を奪い取ったということを、明確に、芸能業界の人たちに示さないといけないわそうでないと、これをやる意味がないわ</p><p>


　オレたちはデス・プロがテレビ局の中で雪乃に嫌がらせを行っていたということに対するケジメとして女性タレント部門を割譲させることにした</p><p>芸能プロが欲しいだけなら、一から自分で会社を作った方が早いものそれなのに、デス・プロから奪い取ったという形を取るのは、わたしたちの怖さを知らしめたいためだから</p><p>


　デス・プロの背後には暴力団組織が付いていることは、誰もが知っている

　そういう恐ろしい後ろ盾のあるプロダクションから女性タレント部門を奪い取ることで、オレたちの背後にある恐ろしい力の存在を理解させる

　オレたちは相手が誰であろうと、ナメられるわけにはいかない</p><p>だから現在のデス・プロの女性タレンの中で、もう、すでに名前が売れていて、トップ・クラスで稼いでいるような人を2人か3人それ以上は要らないわ確実に、数人はあたしたちの支配下に残ってもらわないとむいけないのよ</p><p>


　ミナホ姉さんは、そう言うとファイルの中から、女性タレントたちの写真の束を取り出した</p><p>あたしたちは、デス・プロの顔になっているようなタレントを取らないといけないのよデス・プロがわたしたちにケジメをとらなくてはいけなかったという、象徴的な存在として</p><p>でも、それってミナホ姉さん</p><p>ええそういうことになると思うわ</p><p>


　ミナホ姉さんはオレの考えを肯定する

　デス・プロは会社の顔になっているような女性タレントをオレたちに取られるのは嫌だろうし

　タレントさん本人も大手の芸能事務所であるデス・プロから、何だか判らない存在であるオレたちのところに来ることは嫌がるだろう

　デス・プロ側の思惑や、本人の意思を無視して

　何がなんでも、オレたちの所属タレントにさせるのだから

　月子はオレに小さく、うなずいた

　オレたちは月子の力を使って、無理矢理に女性タレントさんたちを支配下に置くことになる

　それしか手はない

　ミナホ姉さんも、そうするつもりなんだろう</p><p>さっき話した通り映画やドラマ専門の女優はいらないし、名前は知られているけれど、もう人気が下降しているタレントもいらないわそれに</p><p>どうせならっ、若い子の方がいいよねっヨッちゃんが好きそうな、可愛い子にしようよっ!</p><p>


　場の空気を察した寧がオレに微笑む

　無理にオレたちの支配下に引きずり込むのならオレは、そのタレントさんたちに対して責任を負わないといけない

　彼女たちの運命を、オレたちの都合で変えてしまうのだから</p><p>ミナホ姉さんちょっと、それ見せてっ</p><p>


　寧はミナホ姉さんから、女性タレントたちの写真を受け取り

　一枚一枚写真を見て選別していく

　オレたちの中では寧が一番、テレビや映画を見ている

　選別すべき女性タレントを見極めるのは寧が相応しい</p><p>ユーキもいるネ</p><p>


　イーディが、寧が持っている写真を見て言う

　横からオレも覗いてみると

　ああ、昨日、イーディのスクール水着柔道大会でアシスタントをしてくれたアイドルのサイトーさんの写真だ

　もっとも、あの人はまだ売れていないタレントさんだから</p><p>うーん、申し訳ないけれどっユーキちゃんは、こっちだなっ</p><p>


　ここでは選別される対象ではない

　選ばれない方のタレントの山に、寧はサイトーさんの写真を振り分ける</p><p>うーん、そうだねっこの中だと、この子とこの子が良いんじゃないかなっ</p><p>


　そう言うと、寧は2枚の写真を、オレたちに示した</p><p>さて二人のタレントさんの名前を明日まで考えないと</p><p>母の命日に、母の友人から仏壇に供えるお花をいただいたので</p><p>お返しに何か贈らないといけないと思って、昨日、暑い中、都心のデパートへ行きました</p><p>その帰りに、久しぶりに秋葉原に行ったのですが</p><p>通りに異常な数のメイドさんが立ってて、客引きしてるんですけれど</p><p>それも、とらのあなの前の通りも反対側のまんだらけのある通りも</p><p>どっちもメイドさんだらけ</p><p>100人ぐらいは居たと思います</p><p>コロナで客が減っているんでしょうけれど何か気持ちの悪い光景でした</p><p>1468.芸能界編　奪い取るべきもの</p><p>こっちの子がねっ円城まどかそんで、こっちの子が瀧王子詩織ねっ</p><p>


　寧はそれぞれの写真を指差して、教えてくれた

　円城まどかは高校生ぐらいの少女で

　瀧王子詩織はまだ中学生に見える

　もちろん、デススター・プロの顔になっているようなタレントだから、どちらも極めつけの美少女だ

　もっとも円城まどかは、ちょっと冷たい感じのするし

　瀧王子詩織は、優し気な印象だから美少女といっても、特徴は違う</p><p>ああ二人とも、観たことがあるな</p><p>


　普段、あまりテレビを観ないオレでも顔は、何となく覚えている</p><p>そりゃそうだよっ二人とも、たくさんのCМに出てるものっ</p><p>


　寧がそう言うとミナホ姉さんが、ファイルを取り出し、データを読み上げる</p><p>今年だけでも、円城まどかさんが8本瀧王子詩織さんが12本のCМに出演しているわ</p><p>


　そんなになら、観たことがあるのも当然だ</p><p>瀧王子さんが、デススター・プロの女性タレントで1番の稼ぎ頭よ円城さんが3番目ね</p><p>


　ミナホ姉さんが資料を読む</p><p>2番目はどんな人</p><p>


　オレは一応、聞いたみた</p><p>2番目は長岡京香っていう女優さんよ27歳今年は2本のドラマと3本の映画に出演しているわ映画のうち2本は主演ねそれとやっぱり8本のCМに出ているわでも</p><p>そうだったねオレたちには、女優は要らないんだよね</p><p>


　さっきミナホ姉さんに、言われたばかりだ</p><p>4番目と5番目に稼いでいるタレントさんも女優さんだからわたしも、寧の言う通り、この2人を選ぶべきだと思うわ</p><p>えーと確かさっ、円城まどかって子は、デススター・プロがこの1年、物凄いお金を掛けて売り出そうとしていた子だったと思うよっ</p><p>そうみたいね円城まどか、17歳高校2年生去年から今年に掛けて、ドラマ4本に映画5本に出ているわドラマの2つと映画の3本は主役だけど</p><p>確かどれも大コケしたはずだよドラマの1つは、その時間帯の低視聴率の記録を作ってたはずっ映画の方も主演映画は、どれも公開予定期間を大幅に短縮して打ち切られたと思うっ</p><p>


　だからドラマや映画の出演数は多いのに、稼ぎは3番目になってるんだ</p><p>とにかくっ演技が下手な子なんだよねっそれでいて会社の意向なんだか、本人の希望なんだか判らないけれと゛っ恋愛映画なのに、製作発表の記者会見でわたしは、絶対にキスシーンやエッチなシーンは一切やりませんって宣言してたりしたからそんなもん誰が観るんじゃってネットで炎上しちゃって、映画がコケたりしたんだよっ</p><p>ドラマなんかでも、原作を読んでないのが丸わかりだったりしてヒロインがわたしは、あなたが好きなのって告白する原作マンガでは名場面だったところをわたしは、あなたが好きなのっってどうしてなのか疑問形のセリフにしちゃったりしたから、また大炎上それで批判されたら、芸能レポーターに相手役の男優さんの演技のせいでそうなったんだとか言っちゃったのが放送されたりしたからっその時の相手役が、ジョリーズ事務所のそこそこ人気のあるタレントさんだったんだよだから、今度はジョリーズのファンまで巻き込んでネットで騒ぎ出しちゃって、また大炎上円城まどかの大炎上ってタイトルで、スポーツ新聞の一面になったりしてたんだよっ</p><p>


　なかなか大変な人みたいだな</p><p>それでもデススター・プロの社長のお気に入りみたいねだから、8本ものCМに出ているのよ会社としては、何としても売り出したいと考えているタレントなんだと思うわ</p><p>いずれにしてもさっ今では、若い人なら絶対に顔と名前を知っている女性タレントにはなっているよねっドラマと映画はコケてても、CМや広告で顔はみんなに観られてるしお騒がせ発言で、ネットニュースの常連だもんっ</p><p>わたしとしてはデススター・プロが、会社を上げて売り出そうとしている子だからこそ、奪い取る価値があると思うわね</p><p>


　オレたちはデススター・プロが所属タレントを使って、テレビ局で雪乃に嫌がらせをしていたことに対するケジメとしてデス・プロの女性タレント部門を奪い取るということになっている

　それならデス・プロ側が一番押しているタレントである円城まどかは絶対に奪い取らなくてはいけないだろう</p><p>どうして、デス・プロの社長はそんなに円城まどかを押しているんだろう</p><p>


　オレはもう一度、円城まどかの写真を見る

　確かに美少女ではあるけれど芝居が下手で、余計なことばっかり言っているお騒がせタレントなのに

　会社の力でゴリ押しして主演の仕事や、CМの仕事をどんどんやらせている

　だからまだ17歳なのに、売り上げ3位のタレントになっている</p><p>それはさっこの円城まどかって子が、東亞映画の重役の娘なんだよっ</p><p>


　映画会社のお偉いさんの娘</p><p>業界内でのお付き合いというより、円城さんを受け入れることで、東亞映画と関係を深めようと考えたんでしょうね</p><p>ラブシーンは全てＮＧっていうのも映画会社重役のお父様のご意向らしいわ</p><p>


　自分の娘をデス・プロに預けてタレントとして売り込ませているのに

　自分の娘のラブシーンは観せたくないから、やるなと言うのか</p><p>だからさっあたしたちのところへ引っ張り込んじゃえば、いいんだよっあたしたちは映画やドラマの仕事は受けないんだせからさっ</p><p>


　演技の仕事をさせないのならバラエティ番組なんかなら、ラブシーンなんて無い</p><p>いずれにしてもっあたしたちが円城さんを奪い取れば世間の人たちも芸能界の人たちも騒然とすることは間違いないよっ今のデススター・プロが、絶対に手放さないはずのタレントさんなんだからさっ</p><p>判ったじゃあ、まず一人目は円城まどかに決めるとして</p><p>


　オレはもう一枚の写真を見る</p><p>こっちの瀧王子詩織っていうのは、どういう子なんだ</p><p>瀧王子さんは現在、14歳の中学2年生3年くらい前に、テレビドラマの子役でブレイクした子そうよ当時は、大人気だったらしいわ</p><p>


　ミナホ姉さんがファイルのデータを読む</p><p>ええ???・ななな、何で、瀧王子詩織を知らないんですニャン</p><p>


　ずっと、オレたちの話を聞いていたイズミが思わず口を開く</p><p>3年前の連続ドラマでまきこちゃんていう、お父さん思いの女の子役で大当たりしてドラマの主題歌をまきこちゃんの衣装を着た瀧王子詩織が、国営番組の大晦日の番組で歌って踊ってまきこちゃんの貧すれば鈍するだよお父さんってセリフが流行語大賞を獲ってたじゃないですニャン</p><p>


　わわーっと早口でイズミは言う</p><p>公くんさんは覚えてないニャンっ</p><p>


　オレはえーと</p><p>3年前だとオレは、全寮制の中学に居たからテレビとかは、ほとんど観ていないんだ</p><p>


　母親の命令で山奥の男子校に閉じ込められていた</p><p>あたしもっ3年前だと、アメリカに居たからさっ</p><p>


　オレに続いて寧が言う

　寧はキョーコさん、ミナホ姉さん、マルゴさんに、シザーリオ・ヴァイラから助けられた頃だろう

　日本には、まだ戻っていない</p><p>アタシも3年前はアメリカに居たネ</p><p>


　イーディお前は、日本に来てまだ半年だろ

　3年前のイーディは、ニューオリンズの暗殺教団で祖母から暗殺術を学んでいたはずだ</p><p>ええあ、あなたは瀧王子詩織のまきこちゃん知ってるわよ</p><p>


　イズミは、語尾にニャンを付けるのを忘れて黒瀬安寿に尋ねる</p><p>わたしは3年前から今年の夏まで、スイスに居ましたので</p><p>


　黒瀬安寿は石上瑞希のお付きとして、スイスのお嬢様専門の寄宿学校に居た</p><p>わたくしは日本に居ましたが、あまりテレビは観ない生活をしておりますので</p><p>


　イズミに聞かれる前に月子は、微笑んで言う</p><p>3年前の月子は京都の鷹倉神社で、妹たちと一緒に巫女の修行をしていた</p><p>わたくしは3年前は家が無かったんで、毎日、野宿してましたねーだからテレビは観てないですねー電気もガスも水道も無い生活でしたからー</p><p>


　木下さんのバンバルビー3加入前の人生は、初めて聞いた

　そのうち詳しく聞かないといけないと思うが今は、スルーしておく</p><p>ええーっ、、あなたは</p><p>


　最後にイズミは松下美樹さんに尋ねる</p><p>わたしはもちろん、知ってますドラマも観ていました瀧王子詩織さんは、同学年ですから同じ年の子なのに凄い活躍だなって、思ってました</p><p>


　美樹さんも14歳の中学2年生だ</p><p>というか瀧王子詩織さんは、当時も今も大人気じゃないですか今も、週に2つぐらいバラエティ番組に出演してますよね</p><p>そうよ、そうよ、そうなのよわたしが言いたかったことは、それなのニャン</p><p>


　ようやく自分と同じ意見に出会えてイズミは、語尾のニャンを取り戻す</p><p>瀧王子詩織ちゃんは今でも売れっ子ですニャン</p><p>


　イズミは、ドンと胸を張ってそう言った</p><p>そりゃあ、まあデス・プロの女性部門の一番の稼ぎ頭なんだから、そうなんだろうけれど</p><p>


　オレはふと疑問に思ったことがある</p><p>瀧王子詩織って子は、子役でブレイクしたんだろそれなら、演技の仕事もしているんじゃないか</p><p>


　オレたちは映画やドラマなんかの演技の仕事は受けないと決めている

　瀧王子詩織が女優をメインでやっている子なら、オレたちは彼女を選ぶことはできない</p><p>それが最初に大当たりした子役のドラマ以降、演技の仕事は一切していないのよ今はＣМの仕事をベースにして、バラエティ番組2つとラジオ番組1つやっているわ</p><p>


　ミナホ姉さんが、またファイルのデータを読む</p><p>プロダクションの稼ぎ頭になっているのは12本なんて突出した数のＣМに出演しているからみたいねＣМは、ギャラが高いから</p><p>あの最初にブレイクしたまきこちゃんの役のイメージが強すぎるんで、他のドラマや映画には出ないんだって聞いたことがあります</p><p>


　松下美樹さんが言う</p><p>わたしも、そう聞いたっていうか、そうだと思いますニャン今でもどのＣМでも、どのバラエティ番組でも瀧王子詩織って、まきこちゃんのままですニャン</p><p>そうかも3年前にドラマで観た女の子が、そのまま育ったって感じがする</p><p>


　イズミの言葉に、美樹さんがうなずく</p><p>今でも3年前のドラマのまきこちゃんのキャラが求められてるんだと思いますだからなんだ映画やドラマに出ないのは</p><p>


　オレは3年前のドラマを知らないから比較のしようがない</p><p>何にせよ今でも、それだけ人気のある子で、演技の仕事はしていないのならデス・プロから奪い取るべき人材だよね</p><p>


　瀧王子詩織は、デス・プロの女性タレント部門の稼ぎ頭なんだからオレたちは、絶対に奪い取るしかない</p><p>そうね瀧王子詩織さんも、決まりだわね</p><p>


　これでデス・プロから確実に奪い取る女性タレントは

　円城まどか、17歳と

　瀧王子詩織、14歳に決まった</p><p>2人以外にあなたが、この子も欲しいと思ったら、その場で決めて良いわ</p><p>わたしたちの芸能事務所は少数精鋭でいきたいと思っているけれど、あなたが望む子なら何人でも受け入れるわ</p><p>それは今日の午後に、実際にデス・プロへ行って、タレントさんたちに会ってみてから考えるよ</p><p>


　人は直接会ってみないと判らない</p><p>それともう一つ、デス・プロから確実に奪わなければならないものがあるのよ</p><p>デス・プロの女性タレント部門にはみらくる学院というものがあるの</p><p>


　ミナホ姉さんは、ファイルから資料写真を取り出してオレに見せてくれた

　そこには小学校高学年から、高校生ぐらいまでの女の子たちが50人ぐらい、同じ衣装を着てステージに立っていた</p><p>簡単に言うと、アイドル養成機関なんだけれど</p><p>ああ、デス・プロは大手の芸能事務所だからっタレント養成所も普通とは違うんだよねっ</p><p>そうなのよ他の事務所の養成機関よりも、審査が厳しいしレッスン料も高いわその代わり、他の事務所の養成機関よりも注目度が高いしレッスンだけでなく、年に5、6回はライブもやるしインターネット番組の配信もやっているわ</p><p>デス・プロのタレントさんと一緒に、年に何回かはテレビにも出てるんじゃんかっ</p><p>


　寧がミナホ姉さんの資料を横から見て言う</p><p>それでね公、あなたにはなかなか理解できない話だと思うけれど</p><p>富裕層の人たち普通の人たちよりも、稼ぎが良くてお金を持っている人たちの中には自分の子供の習い事の一つとして、児童劇団やタレント養成所に行かせることがあるのよ</p><p>


　習い事</p><p>自分の娘が、綺麗な衣装を着てステージでアイドルみたいに歌うのを見たいとか子供がアイドルみたいなことをやりたいって言うから、やらせてみたいとかそういう人たち本気で、自分の娘を芸能人にしたていっていう人は、そんなにはいないのよただ子供と一緒に、芸能界の空気を味わってみたいっていうぐらいの考えなのよね</p><p>だから娘が中学や高校に進学する前に、勉強が大変になるからって養成所を辞めさせる人が大半なのよわたしが調べた限り、デス・プロのみらくる学院を経て、本当に芸能人になったタレントさんは、10年間で10人もいなかったわ</p><p>


　それが富裕層の習い事としてのタレント養成所みらくる学院</p><p>でも、わたしはこのみらくる学院が欲しいのよこれを押さえることができれば今までわたしたちが接触していない富裕層との繫がりができるから</p><p>


　ミナホ姉さんは新しい顧客を開拓しようとしている</p><p>でもっそうなると、デス・プロもみらくる学院は、奪われたくないと思っているはずだよねっ</p><p>もちろん、そうよだから、何としても奪い取るのそれでね</p><p>


　ミナホ姉さんは一人の女性の写真を取り出す

　30代の落ち着いた雰囲気の女性だ</p><p>この人は、小松崎みどりさんデス・プロの社員でみらくる学院の責任者よ</p><p>責任者が女性なんだ</p><p>幼い娘さんたちを預かるんだから男性だと、親たちが警戒するのよ今の大人は、みんな芸能界は、怖いところっていう知識はあるから</p><p>


　だから、女性を責任者にしている</p><p>そういうことだけでなく小松崎さんは、有能な人材らしいわ小松崎さんが責任者になてから、みらくる学院の評価が上がって、入所希望者が倍増したそうだから</p><p>倍増してもみらくる学院に入れる子の定数は決まってるんだよねっ</p><p>入所審査の時に、かなりの額の審査料を取っているから希望者が倍増したことで、儲けは倍になっているわそれに選抜する対象が増えれば、より良い人材だけを選び出すことができるわ</p><p>つまり小松崎みどりという人も、みらくる学院と一緒にデス・プロから奪い取らないといけないんだね</p><p>そういうことよ忘れないでね</p><p>


　一度、頭の中で整理しよう

　デススター・プロの女性部門からオレたちが、確実に奪い取らなければいけないもの

　タレント2名円城まどか（17歳）・瀧王子詩織（14歳）

　タレント養成機関みらくる学院

　スタッフ小松崎みどり（みらくる学院責任者）

　それ以外に現地で、この人は良いと思ったら、奪い取る</p><p>他には、何かある</p><p>今現在はそれだけよ</p><p>


　ミナホ姉さんもデス・プロに行くんだ

　後は臨機応変に、相談しながら進めて行けば良いか</p><p>色んなものを混ぜていますので特定のモデルはいません</p><p>またみらくる学院も特定のモデルはありません</p><p>タレント養成機関や児童劇団だけでなく</p><p>フィギュアスケートなんかも</p><p>本気で娘にやらせるつもりはなくて</p><p>雰囲気だけを楽しんむ富裕層の親子がいるそうです</p><p>1469.美樹の覚悟</p><p>あそれとさ</p><p>


　オレはすっかり忘れていたことを、思い出した</p><p>工藤さんに言われたんだけれどさ</p><p>


　美智の父親フリー警護人の工藤さんに、オレは一つアドバイスを貰っていた</p><p>フリー警護人のダダドムゥさんがアイドルとか好きらしいから、何らかの役職をあげて雇ってしまったらどうかって</p><p>


　ダダドムゥおじさまは、超変態的な身体能力で敵を翻弄する力のある警護役だ

　ただしお金次第で、簡単にオレたちの敵にもなる人だから、この機会に味方にしておくのはアリだと思う</p><p>あー、おじさまは見るロりですからねー</p><p>


　ハンバーグを食べながら、木下さんが言った

　木下さんはバンバルビー3に在籍していた頃から、ダダドムゥおじさまを知っている

　というか当時は、見た目がロりな木下さんを、おじさまの方が追い回している感じだった</p><p>見るロりって、何ですニャン</p><p>


　イズミが尋ねる</p><p>少し離れたところから、ニヤニヤ見ているだけで絶対に直接手で触れないロリコンが、見るロりでーす</p><p>ロリータの写真を撮ることに情熱を注ぐのが撮りロり、ロリータ・タレントの歌とかを収集するのが音ロり、ボスみたいに実際にロリータとヤッちゃうのが乗りロりですねー</p><p>


　そんな分け方があるのか</p><p>いやオレは別にロリコンじゃないぞ</p><p>


　オレは12歳のアニエスやルナや可憐たちともセックスするけれど、大人の渚や克子姉や翔姉ちゃんたちともセックスしてる

　決してロリコン専門ではない

　それに肉体がセックスできるぐらいまで成長している子としか、しないようにしているし</p><p>そういえば、そうですねーボスは来るもの拒まず、オールオッケーですもんねーでも、まあ対象者がロりな時は、乗りロりでいいんじゃないですかー</p><p>


　木下さんは、断固としてそう言う</p><p>ダダドムゥさんなら、わたしの方でもう、声は掛けたわ</p><p>


　オレと木下さんの会話を遮ってミナホ姉さんが、言った</p><p>わたしも工藤さんから、同じ提案をいただいたのよだからデススター・プロへ向かう前に、ダダドムゥさんと会って下さることになっているわ交渉はあなたに任せるわ</p><p>あの、オレはあの人と話が合わないと思うんだけどな</p><p>


　というより、ダダドムゥおじさまは個性的過ぎてどんな人とも、まともな会話はできないように思う</p><p>あー、それならわたくしが、おじさまとのお話しする時にお手伝いしましょーか</p><p>わたくしはあのおじさまのことは、よーく知ってますし大丈夫ですよーさっきのお話ですとみらくる学院でしたっけそっちの役職に就けてあげた方が喜ぶと思いまーす</p><p>はーい、ダダドムゥおじさまはすでに芸能界に慣れてる子よりも、まだ素人っぽい雰囲気の残ってる子の方が好きだと思いまーす</p><p>判りましたダダドムゥさんとの交渉の時は、木下さんも手伝って下さいお願いします</p><p>


　オレは素直にお願いする</p><p>了解でーすボス</p><p>


　ぐふふと笑いながら、木下さんは再びハンバーグを食べ始める</p><p>今の段階であなたに伝えられることは以上よもう少ししたら、また状況が変わるかもしれないけれど</p><p>


　時刻は朝の8時過ぎ

　デススター・プロに行くのは午後だから時間はたっぷりある</p><p>どうせ、デス・プロが何かしら仕掛けて来ることは判っているのよあの人たちが、すんなりとわたしたちに女性タレント部門を譲渡するわけがないもの</p><p>さっき言ってた半グレってやつ</p><p>ええデス・プロは自分たちの後ろ盾になっている暴力団のメンバーは、今回は使えないわ暴力団の人たちの方が動かないから</p><p>


　関西のヤクザ組織と香月家が抗争して香月家が、ほぼ勝利したことは関東の暴力団の人たちもよく知っている

　ミナホ姉さんと、香月家の結びつきももう広く知れ渡っているだろう

　黒い森のお屋敷の前で香月セキュリティサービスと公安警察の車両が24時間体制で監視するようになって、もう半年になる

　美智の母親と不倫相手だった香月セキュリティサービスの元警備部長がオレたちの情報を暴力団組織に流したということもある

　今は関東の暴力団は、香月セキュリティサービスと正面から戦争するようなことは避けるはずだ</p><p>デス・プロは、知り合いの半グレ集団を使ってわたしたちの妨害をやるでしょうね</p><p>


　暴力団組織とは関係の無い半グレと呼ばれているヤバい連中を使ってくる</p><p>工藤さんにお願いして調べてもらっているわデス・プロと付き合いがあるのはどんな集団なのかを</p><p>


　工藤父は香月セキュリティサービスの裏部隊を仕切っている

　ミナホ姉さんは今は、香月セキュリティサービスの仕事もしているから

　こういうことは工藤父にお願いするのが一番だと考えたんだろう

　ああその相談をした時に、ダダドムゥおじさまの件も話題に出たのか</p><p>そっちもお昼過ぎまでには、調査報告が届くと思うわ</p><p>判ったじゃあ、オレはお屋敷に戻るよ</p><p>


　デス・プロに行く時はミタマやアーニャやクリト＆オソソを連れて行くことになっているから一度、お屋敷に戻ろうと、オレは思った</p><p>その必要は無いよっ今、お屋敷に居る人たちは、お昼に、ここに来てもらってここから、みんなデス・プロに向かえばいいんだよっ</p><p>あっちに戻ったらヨッちゃん、また東南アジアの子たちの相手をしなくちゃいけなくなって、大変でしょっ</p><p>


　この時間だとみすずたち、超お嬢様校の生徒たちとマナたち、私立中学へ通っている子たちは、学校に行っているし渚と真緒ちゃんも、花屋の方へ行っているはずだから

　お屋敷に残っているのは学園祭の代休のメグと愛と克子姉そして、アーニャと少女暗殺者たちだけだ

　少女暗殺者たちはオレがクリトとオソソをペットにしたことで、動揺している

　もちろん、それはあの子たちが暗殺者の過去を捨てて新しい人生に進める様に、オレが仕掛けたことだけど

　今帰ると確かにオレに付きまとってきそうな子も何人かいるな

　しばらくオレが姿を見せないであの子たち同士で話したり、考えたりする時間を取るべきかもしれないけれど</p><p>でも、アーニャと克子姉とミタマとメグと愛たちに、あの子たちを任せるのはさ</p><p>


　アーニャはともかく武闘派の外国人少女たちの相手は大変だと思う</p><p>それなら問題ないわキョーコさんが、今日は1日、あの子たちの面倒をみて下さるそうよ</p><p>あなたと入れ違いで、お屋敷に戻ったわキョーコさん、あなたがあの子たちを受け入れてくれたことが、本当に嬉しいのよあなたのところへ連れてきて良かったって言っていたわ</p><p>


　少女暗殺者たちは東南アジアの犯罪組織の頭のおかしい女ボスに飼われていた

　全員が一人以上の人間を殺した経験の持ち主だ

　普通の環境で普通に暮らせるようになるまでには相当の時間と覚悟が必要だ</p><p>いや、オレの方こそあの子たちを、オレたちのところに連れて来てくれたことを感謝しているよ</p><p>


　少女暗殺者たちみたいな子はオレたちの家族になるしか、生きる道が無いと思う</p><p>キョーコさんが居てくれてるなら、安心だよっあの子たちも、キョーコさんになら色々と相談できると思うしさっ</p><p>ソウネＤａｒｌｉｎｇが居ないところでキョーコと、改めて話をする時間を取るノハ、あの子たちにとってイイコトかもしれないネ</p><p>


　イーディも、そういう</p><p>Ｄａｒｌｉｎｇは、暗殺者として硬直しまくっていたあの子たちの意識をこの数日、思い切り揺さぶったノネあの子たちに暗殺者以外の生きる道があることを伝えてみたヨソレが今、あの子たちの心にどういう影響を与えているのかキョーコも、確認したいんだと思うヨ</p><p>それなら今は、戻らない方が良いか</p><p>アタシも、ソウ思うネ</p><p>


　イーディも、そう考えるのならそうするべきなんだろう</p><p>香月セキュリティサービスのマイクロバスを借りることになっているから先にお屋敷に行って、向こうのデス・プロへ行くメンバーを乗せてそれから、ここへ来るようにしてもらうわ</p><p>今回は、何台もの車で車列を作って行くべきではないと思うのよだから、マイクロバス1台で行くわ</p><p>確かにデス・プロへ行くのに、いつもみたいな車列じゃ圧迫感があり過ぎて、向こうを警戒させちゃうもんねっ</p><p>それもあるけれどミナホ姉さんは、襲撃されることを恐れてるんだよね</p><p>え襲撃への対応なら、いつもの車列でもやってるじゃんか</p><p>


　オレの言葉に、寧が疑問を投げかける

　確かに、オレたちは、どんな時でも敵からの襲撃を想定して行動している</p><p>今回はクリトやオソソたちも連れて行くから、あいつらが襲撃に興奮して暴れ出したりしないように、誰かしらが見てないといけないんだよ</p><p>


　少女暗殺者たちは殺すか殺されるかの修羅場を経験し過ぎている

　もし、クリトたちが車から飛び出したりしたら確実に襲撃者を殺してしまう</p><p>アーニャにクリトとオソソと同じ車に乗って監視してもらうとしても襲撃を受けたら、アーニャは二人を抑えるのに精一杯になるだろうから、その車だけ防御態勢が取れなくなるだろ同じ車に、もう一人警護役を乗せて置く手もあるけれど</p><p>ソンナことをシタラ、車列全体に均等に警護役を配置することができなくナルネ</p><p>


　今のところイーディは、デス・プロへ行くメンバーには入っていない

　それでも今日の昼間に自由に動ける警護役は、アーニャ・イーディ・ミタマ・木下さん・黒瀬安寿しかいないし

　ミタマは、攻撃特化で警戒活動には使えない逆に、黒瀬安寿はまだ見習いだから警戒はできるけれど、攻撃はやらせられない

　今の人数で、襲撃されることを前提に車列を作って行くのなら3台がベストだ

　前方警戒車・指令車・後方警戒車に分けて襲撃にすぐに対応できるように、1台に乗る人数に余裕を持たせた方がいい</p><p>そうなるとどうしても、警護役が足りない</p><p>だから今日は、マイクロバス1台にまとめた方が、良いんだよ何かが起きた時も、その場でミナホ姉さんに指示してもらえるし</p><p>


　無線で対応するよりも、同じ車に乗っていて直接指示してもらう方が早い</p><p>そうね今回の場合相手が半グレさんたちだから、何かしら策を弄して来ると思うのよだから、なるべく良く見えるところから的確に指示したいの</p><p>


　マイクロバスだと普通の車よりも、高いところから周囲を見回せる利点もあるのか</p><p>とにかく移動はマイクロバスよ他に何か質問はある特になければこのホテルの中に部屋を用意してあるから、そこでお昼まで休みなさいあなたは、ここ数日大変だったし今日も、スケジュールが詰まっているわ</p><p>


　昨日までは学園祭で今朝は、松下美樹さんの中学校へ行った

　午後からはデススター・プロの件で夜は、可憐のイジメ問題で水島家に行く

　ミナホ姉さんの言う通り少し休んでおいた方が良いな

　イズミが恐る恐る、オレに言う</p><p>そろそろわたし、学校に行きたいんですけどニャン</p><p>


　イズミは本来なら、茉莉花や真樹と一緒に、今日の早朝に音楽科高校の寮へ戻ることになっていた

　それが、何でイズミ一人だけ残されることになったのかと言うと</p><p>お前午後までは、学校に戻さないと言っておいたはずだよな</p><p>


　オレは確かにイズミに、そう申し渡していた</p><p>まだ8時だぞ午後までは、時間がある</p><p>


　オレは腕時計を指で示して、イズミに言う</p><p>そうなんですけれどもういいんじゃないかと思ったりしたニャンなんですけれどニャン</p><p>


　イズミは、もぞもぞしながらそう言った

　オレにはイズミが何を考えて、今、帰りたいと言い出したのか判らない</p><p>イズミはビビッているのヨ</p><p>今のアタシたちの話を聞いてヤクザとか、半グレとか、襲撃とかアブナイwordがいっぱい出てきたカラ</p><p>


　五十嵐イズミはオレたちの裏の部分を初めて知ったから

　オレたちのことが、怖くなったのか</p><p>ミキの中学に潜入するぐらいは笑える経験として受け入れられたケレド今度のはマジでヤバいと感じてるノネ</p><p>


　イーディはそう分析する</p><p>美樹さんは、どう思ってますオレたちの今の話を聞いていて</p><p>


　オレは松下美樹さんに尋ねてみる

　彼女もオレたちの裏の部分に接するのは、これが初めてのはずだ</p><p>正直驚いてますし、皆さんが話していたことを、どこまで信じたらいいのか判らないというのが正直な感想です</p><p>


　美樹さんは言う</p><p>でもこれまでの皆さんを見てきていますから全部、本当なんだろうなって感じてます</p><p>


　美樹さんはイズミより何倍も聡明だった</p><p>むしろ、ここまで知ってしまったらもう、後戻りはできないわけですし今さら、この場から逃げ出そうとする五十嵐さんの方が信じられません</p><p>


　美樹さんは、冷たい目でイズミを見る</p><p>わたしもイズミさんももう、逃げられないところに居ることはハッキリしてるじゃないですか</p><p>ええそうなのニャン</p><p>何があっても逃がす気が無いからこの人たちは、わたしたちが聞いているのに、平然と怖いことの打ち合わせをしているんですよそんなことも判らないんですか</p><p>


　判らないんだよなイズミは</p><p>そもそもイズミは、何で自分一人だけ残されたのか、判っているのか</p><p>


　オレは改めて、イズミに尋ねる</p><p>それはわたしが真樹お姉さまや茉莉花お姉さまと帰る時に、公くんさんを怒らせるようなことをしたんでそれで残されたってことは判ってますニャン</p><p>


　イズミは焦り顔で答える</p><p>どんなことをしたから、オレが怒ったか判っているのか</p><p>


　さらに尋ねると</p><p>それはわたしには、判らないですニャンわたしは公くんさんとは違う人間ですから公くんさんの怒るツボがどこにあるのかなんて、判るわけないですニャン</p><p>


　実際はイズミが、オレの見ている前でやっと、これで解放されるとあからさまに判る態度をしたことにオレは大きな問題を感じたので、彼女を残した</p><p>オレが何で怒ったのか、理解しようとは思わないんだな</p><p>だ、だって判らないものは、判らないですニャン</p><p>


　五十嵐イズミには他人がどう考えているかということを理解しようという意識が無い</p><p>じゃあイズミはオレに残されてその後、オレに何をされると思った</p><p>そ、それはあのお仕置きされると思ってましたニャン</p><p>お仕置きってのは、具体的にどんなことだ</p><p>


　イズミはうつむいて、小声で</p><p>ま、またエッチなことをされると思ってましたニャン</p><p>


　イズミは昨夜、オレに犯されて処女を失っている</p><p>そうだなまだ時間はあるセックスする時間は充分に</p><p>あのエッチなことは、もうしないで欲しいですニャン好きでない人に、ああいうことをされるのはもう嫌ですニャン</p><p>


　この状況でそんなことを言い出すのか

　ホントにこの娘は頭が悪い</p><p>お前は自分の視点でしか、物事が見えないんだな</p><p>


　オレは呆れて、そう言った</p><p>先に学校に戻った茉莉花と真樹は残されたお前が、今、どうなってると思っているだろうなちょっと、想像してみろよ</p><p>


　オレの問いにイズミは</p><p>真樹お姉さまと茉莉花お姉さまはやっぱり、わたしが公くんさんにエッチなことをされていると思っていると思いますニャン</p><p>そうだろな茉莉花と真樹はお前が、オレにお仕置きセックスされていると考えているだろうなオレも、そう思うよところで</p><p>


　オレはイズミを強く睨む</p><p>お前が、このままオレとセックスせずに帰ったとしたら真樹と茉莉花は、どう考えるだろう</p><p>それは、あのお姉さまたちは、わたしが無事で喜んで下さると思いますニャンけど</p><p>


　バカだ

　ホントにこいつは</p><p>多分、イズミちゃんがヨッちゃんにお仕置きされないまま帰ったら真樹ちゃんと茉莉花ちゃんは、慌ててヨッちゃんにお詫びの連絡をしてくるよっそしてイズミちゃんをペットにする話は無しにして、イズミちゃんのことを見捨てるだろうねっ</p><p>


　寧が厳しく言った</p><p>ええな、何でですニャン</p><p>


　ポケっとした顔で、イズミがそう言った瞬間</p><p>真樹姉さんも茉莉花さんも、もう、黒森公さんの支援がなければ生きていけないんですよっ!だからっ、二人とも黒森公さんには、絶対に失礼なことはできないんですよっ</p><p>


　この場で一番年下の、松下美樹さんがキレた</p><p>あなただって、昨夜、話を聞いていたでしょっ茉莉花さんは、音楽の勉強を続けるのに、この人に助けてもらったしこれからも助けてもらわないといけないんですっ</p><p>


　苦しそうに美樹さんは言う</p><p>この人に物凄い恩を受けてしかも、今のわたしたちには一生懸命、音楽の勉強をすることぐらいしか返せるものがないんですっ!そりゃ、姉さんだってセックスの相手ぐらいしますよっ</p><p>


　美樹さんの眼には熱い涙が溜まっていた</p><p>わたしやっと判った姉さんの決意と覚悟がわたし子供でした姉さんの気持ちを全然判ってなくて</p><p>


　大粒の涙が、美樹さんの頬に流れる

　オレとイズミの会話を聞いている中でようやく、心の整理が付いたようだ</p><p>わたし自分のことばかりで自分がどういう立場に居るのか、判っていませんでした</p><p>


　寧が美樹さんの背中を、そっと抱いてやる</p><p>大丈夫だよっヨッちゃんは、ちゃんと判ってるからねっ</p><p>でも自分で自分が許せないんですわたしは</p><p>


　そして、美樹さんはイズミを睨みつける</p><p>イズミさんはずっと、姉さんやわたしの邪魔をしていたことを判っていますか</p><p>


　イズミは驚く</p><p>昨日イズミさんが、姉さんに付いてきた時にわたしは嫌でした茉莉花さんが、姉さんとわたしが音楽を続けるための手助けをしてくれる人を紹介してくれるという話をわたしは、半分も信じていませんでしたけれどでも、可能性が少しでもあるのなら、それに賭けてみようと思っていましたそれなのに</p><p>


　イズミは変な不良少女メイクに黒の革ジャンを羽織って、真樹と茉莉花に無理矢理付いてきた</p><p>わたしたちの人生が掛かっているのにあの恰好は何ですかイズミさんは、わたしたちのことを馬鹿にしているんですか</p><p>


　イズミは茉莉花が、真樹たちをオレに紹介するという話を全く信じていなかった

　茉莉花に真樹がダマされているとすら思っていた

　だから、オレたちを威嚇しようとおかしな扮装で付いてきた、</p><p>もし、イズミさんのせいで姉さんやわたしが、香月さんの奨学生になれなくなってしまってたらどうするつもりだったんですか</p><p>


　イズミは黙り込む</p><p>アンタは自分のコトしか考えてないノヨそれで浅い考えで、勝手なことばかりしているノネ</p><p>昨夜、黒森公さんがイズミさんのことを家族の方たちに説明する時に、イズミさんの言うことは絶対に信用するなって言ってましたよね</p><p>


　美樹さんが言う</p><p>わたしはとても酷いことを言うんだなって、昨夜は思いましたでも、今は黒森公さんのおっしゃる通りだと思います</p><p>イズミさんが、残されたのは今のままのイズミさんでは、姉さんや茉莉花さんのペットにすらなれないって黒森公さんが判断されたからですわたしも、そう思いますこんなワガママで身勝手なことしかしないペットは飼えません姉さんたちも場合によったら、イズミさんを捨てるしかないってことは、もう覚悟していると思います</p><p>そんな!</p><p>


　イズミが、ハッと顔を上げて美樹さんを見る</p><p>ペットなら、ペットらしくして下さいっ!あなたが、身勝手なことをすると姉さんたちが困るんですっ</p><p>そんなこと言われてもわたしは、どうしたら良いのか</p><p>


　そう言うイズミにオレは</p><p>お前がどうしたいかじゃなくって真樹や茉莉花が、どうしたら喜ぶかを考えろよ</p><p>


　率直に言う</p><p>イズミはそういう考えが欠落してるんだよそんなんじゃ、マジで茉莉花と真樹のペットには、なれないぞ</p><p>


　うつむくイズミ</p><p>もう一度聞くぞ茉莉花と真樹は、お前が今、何をしていると思ってる</p><p>公くんさんに、エッチなことをされていると思ってます</p><p>なら午後に学校に戻った後、真樹と茉莉花に何て報告したら二人は喜ぶと思う</p><p>


　口ごもるイズミの代わりに美樹さんが言った</p><p>黒森公さんがイズミさんとセックスして、とても満足して下さっただと思いますけど</p><p>他に考えられないネ</p><p>そういうことだよねっ</p><p>


　イーディと寧が笑って、付け足した</p><p>真樹姉さんと、これからも一緒に生きていきたいのならちゃんとペットになる覚悟をして下さいそうじゃないなら、二度と姉さんやわたしの前に現れないで下さい</p><p>


　すがるような眼で、イズミは美樹さんを見るが</p><p>そんな顔をしても無駄ですわたしだって、今、イズミさんと同じ覚悟をしなくちゃいけない立場なんですから</p><p>


　美樹さんは真っすぐに、オレを見る</p><p>わたしはこれからもヴァイオリンを続けたいです真樹姉さんと姉妹のままで居続けたいですだから</p><p>わたしは黒森公さんのものになります覚悟はできました</p><p>すみません、少し更新が開きました</p><p>単純に夏バテです</p><p>猛暑でやられてしまってます</p><p>1470.イズミという女の子について</p><p>わたしは黒森公さんのものになります覚悟は、できました</p><p>


　松下美樹さんは暗い顔で、オレにそう告げた</p><p>それは覚悟じゃないただヤケクソになっているだけだ</p><p>


　そう感じた

　美樹さんは、自暴自棄になっている

　まだ14歳のヴァイオリン少女は、そう言って、オレから視線を逸らす

　彼女の暗い表情で、オレは確信した</p><p>本当に覚悟した人は、今の美樹さんみたいな顔はしない昨夜の真樹みたいに前向きで吹っ切れた顔になるんだ</p><p>


　昨夜香月家の財団の奨学生となって、音楽の勉強を続けると同時に</p><p>茉莉花のパートナーとオレの女にもなることを受け入れた真樹は晴れ晴れとすっきりした表情をしていた</p><p>あれが腹をくくった顔だと、オレは思う</p><p>わたしは真樹姉さんとは違います</p><p>何が違うネアナタとお姉さんは、同じ立場デショ</p><p>


　美樹さんも香月家の奨学生となって、ヴァイオリンを続けることに変わりはない

　オレの女になるという条件も同じ</p><p>今のアナタは、頭で理解しているツモリになっているケレド心では何も割り切れてナイネ今、自分が置かれている状況を心の中では不当だと思ってイルダカラスッキリしてないノヨ</p><p>このまま、ヨッちゃんのお世話になるっていうことが何となく嫌なんでしょっ</p><p>


　寧も笑顔で、そう言った</p><p>ヨッちゃんのおかげで音楽は続けられることになったし、お祖父さんとの関係も改善したよく判んない交際相手との関係も解消できたし、下着画像が拡散する可能性もなくなってでもっ</p><p>


　そこまで言われて美樹さんが、寧を見る</p><p>だからといって、それでヨッちゃんの女になって、あたしたちの家族に加入するのは何か違うそういうことじゃないんだって感じてるそうでしょっ</p><p>いえあのわたしは</p><p>


　寧を見る</p><p>わたしは黒森さんに助けていただいたことには、深く感謝していますだから真樹姉さんの様に黒森さんのものにならなくてはいけないっていうことも理解しています判っているんですそれぐらいのことをしないとしていただいたことに対して、お返しはできないっていうことを</p><p>ダカラそれが頭で分かってイテモ、心で割り切れてナイってコトなのネ</p><p>松下美樹さんわたくしたちにとって公様にセックスしていただくことは、義務ではないんですよ</p><p>


　今までずっと黙っていた月子が美樹さんに言う</p><p>それはわたくしたちの権利です公様に抱いていただけるということは公様に選ばれた女だけの特権なのですから</p><p>


　巫女少女の低い声が部屋の中に響いた</p><p>ですが、あのわたしは</p><p>


　美樹さんが、必死に何とか先の言葉を続けようとする

　しかし、そこへ</p><p>あのーすいませんけれどニャンっ!</p><p>


　イズミが空気を読まずに、割り込んでくる</p><p>いつの間にか、美樹さんの話になっちゃってますけれどまだ、わたしの話が途中ニャンですニャン</p><p>でもこのタイミングで、割り込んでくるのか</p><p>


　まったくイズミという女は</p><p>ていうか皆さんで、美樹さんのお話をしているんでしたら、わたしは早く学校に帰して欲しいですニャン</p><p>


　バカな娘だと思う

　また、自分のことを最優先に要求してきた

　さっき、午後までに帰すから今はここに居ろと話したばかりなのに

　つまりこいつは、オレの話を全然聞いていない

　美樹さんに強く言われたことも右から左に聞き流している

　どうして、五十嵐イズミはこんなに頭が悪いんだろう</p><p>いえ、公様、それは違います</p><p>


　!

　月子がオレの思考を読んで、オレに言う</p><p>イズミさんは公様の思っておられるような方ではありませんわ</p><p>


　巫女の力を持つ月子にはイズミの思考も、丸見えになっている</p><p>イズミはわざと頭の悪いフリをしているってことか</p><p>


　もし、そうなら凄い演技力だ

　でも、イズミがそんな能力の持ち主には、オレに思えない

　昨日の昼からオレはずっとイズミを見ているけれど、頭の良さを隠しているようには全感じられなかったし</p><p>いえ公様そういうことでもありません</p><p>


　オレの考えを月子は否定する</p><p>イズミさんは公様の考えていらっしゃる通りの、ある意味においては、非常に考えの浅い方です</p><p>


　考えが浅いつまり、馬鹿な娘だ</p><p>いいえ、違いますわ考えが浅いからといって知能や思考能力が劣るわけではありませんイズミさんの思考は普通の人よりも、むしろ早いです次から次へと、色んなことを考えていらっしゃいますし、目の前に起きている状況を即座に観察して思考が、ハイスピードで反応しています</p><p>


　月子に見えているイズミの脳内での思考は、常に高速回転しているというのか</p><p>本質的には頭の良い方だと思います</p><p>


　イズミが頭が良い</p><p>ただ論理的に思考をまとめる能力が欠けていますだから知覚した情報を具体的に理解して、何が最善なのかを判断するのではなく直感のみで、すぐに判断して行動するので、公様の眼には思考能力が劣っているように見えているのだと思います</p><p>


　直感だけでの行動

　確かに、イズミにはそういうところはある</p><p>ナルホドイズミの上辺の言動ダケを見て、イズミを判断するのはヨクナイことだったというコトなのネ</p><p>


　イーディ!</p><p>ワタシもイズミみたいな子は、余り会ったことのないタイプだったから良く判らなかったノネデモツキコの言葉で、少し見えてきたネ</p><p>


　イーディの青い瞳がイズミを見る</p><p>イズミはソウねどちらかと言うと、ユキノによく似てるタイプなのネ</p><p>目の前で起きたことに対して、ソノママ反応するネ驚いたり、悲しんだり感情をストレートに、そのまま表現するネ気持ちを隠すとか、相手が自分の言動に対してどう思うかナンテ気にしないノヨ</p><p>


　そう言われれば確かに、イズミは雪乃に似ているところがあるかもしれない

　雪乃みたいに、泣き喚いたり、大声を出して暴れたりはしないけれど</p><p>デモDarlingは、ユキノをダメな人間だとは思ってないデショ</p><p>そうですわ公様は雪乃さんを頭の悪い方だとは思っては、いらっしゃいません</p><p>


　月子は、いつもオレの心を見ている

　月子が言う通りオレは、雪乃を馬鹿だとは思っていない

　昔は、雪乃のことを自分勝手で、わがままで、他人のことを考えないダメな人間だと思っていたけれど今は、雪乃の良いところをたくさん知っている

　今の雪乃は決してお屋敷の家事を手伝おうとしないけれど真緒ちゃんや、アニエスたちの面倒を見てくれている

　他の家族とほとんど交流しないけれど昔みたいに喚いたりして、周りに迷惑を掛けることはしなくなった

　時々はオレや家族のみんなに気遣いもする

　それにテレビ番組でも才能を示している

　ただの自己中心的でバカな人間ならお笑い芸人のスナッチやコラムニストのフランシーと、あんなに上手く会話をすることはできないはずだ

　雪乃は雪乃なりに相手の反応を感じ取って、言葉を返している

　雪乃の会話が面白いから、雪乃の番組は今では高視聴率番組になっている

　だから、雪乃は馬鹿ではない</p><p>でも、イズミと雪乃は違うだろ</p><p>


　オレには二人が、同じには思えなかった</p><p>ソウ感じるのはDarlingにとって、ユキノが特別過ぎる存在ダカラだと思うネ</p><p>ダカラユキノに似ているイズミに対する評価が、他の人よりもキビシイのヨアタシはそう感じるネ</p><p>多分イズミちゃんと雪乃ちゃんて、育ってきた環境が似ているんじゃないかなっ</p><p>


　不意に寧が、そう言った

　雪乃はテレビ局と新聞社を経営する一族に生まれて父親は大手広告代理店のエリート社員でとても恵まれた環境で育った

　オレはイズミの家庭環境について、何も知らない

　オレが知っているのはイズミが、茉莉花や真樹と同じ音楽科高校の声楽科の生徒だということ

　それから、声楽科ではトップクラスの成績に入っているが、1番ではないそれだけだ</p><p>イズミについて、調査報告とかあるの</p><p>


　昨日、松下姉妹にイズミがくっついて来ることはミナホ姉さんは、茉莉花から聞いて事前に知っていたはずだ

　いつも通りのミナホ姉さんなら当然、イズミのことについて事前に調査をしているはず

　ミナホ姉さんはイズミについてのファイルを取り出した</p><p>あなたやっと、イズミさんについての興味を持ったわね</p><p>


　オレを見てクスリと笑った</p><p>この半年であなたは、個性的過ぎるたくさんの人たちに会い過ぎているのよそれで今は少し感覚がマヒしているんだと思うわだから、危険性を感じない人物なついては、判断が甘くなっているのね</p><p>


　オレは、最初にイズミを見た時から茉莉花と同じ高校の生徒だということで

　イズミについて、ただの音楽科の生徒だと思って

　イズミが、似合わない不良少女の格好をしてきたり、やたらと言動が子供っぽかったりしたので

　つまり、イズミのことをナメていた</p><p>あなたはもっと人について知ることに貪欲になるべきだわ</p><p>


　ミナホ姉さんは、穏やかな声でそう言った</p><p>イズミさんが、表裏のない性格で隠し事ができない人だったからあなたには馬鹿な娘にしか思えなかったのよねだから、それ以上のことを知る気にならなかったし知る必要もないと判断したのよね</p><p>


　オレは素直に自分の失点を認めた</p><p>覚えておきなさい世の中には本当に愚かな人たちもいるけれど、愚かな人たちの愚かな行動にも、何かしらの意味や理由があるのよだから自分が関わる人間については、どんな相手でも、相手のことを知ろうとする努力を怠ってはダメなのよ自分の思い込みだけで、相手について調査する努力を疎かにしてはいけないのよ</p><p>


　ミナホ姉さんの言葉が心にしみる</p><p>そうだねオレが間違ってたごめん</p><p>


　オレはミナホ姉さんに聞けば、昨夜の段階でもイズミについての詳しい情報を教えてもらえたはずなのに

　オレは、イズミについて知ることを怠っていた</p><p>では、教えてあげるわ五十嵐イズミさんはねお祖父様が、世界的に有名オーケストラ指揮者なのよ五十嵐ハジメさんと言ってね</p><p>


　祖父の名前が出た途端イズミの顔が真顔になる</p><p>お父様は、五十嵐キヨシさん日本で活躍なさっているオペラ歌手よお母様の五十嵐ヒデミさんも、若い頃はオペラ歌手をなさっていたわ現在は、音楽大学で声楽を教えていらっしゃるわつまり、五十嵐さんの家は日本の音楽界では、知らない人はいない音楽一家なのよ</p><p>


　イズミのファイルを広げてミナホ姉さんは、そう言う</p><p>そんなこと茉莉花も真樹も教えてくれなかったよ</p><p>


　イズミの家族が、音楽の世界では有名な人たちだなんて</p><p>それはそうよあの子たちの通っている音楽科高校には、そういう家の子は何人もいるんですもの</p><p>


　ミナホ姉さんは、苦笑した</p><p>むしろあの子たちみたいに、両親が音楽関係の仕事ではない子の方が珍しいはずよイズミさんのご家族よりも、さらに有名な音楽家の娘さんたちが何人も居るのよ</p><p>ああ音楽科の高校に子供を通わせている家となると、お父さん、お母さんどころかお祖父さん、お祖母さんの代から音楽家なんていうのは、よくあることなんだねっ</p><p>


　真樹や茉莉花にとってはイズミの祖父や両親が音楽家だということは、わざわざオレに話すようなことではなかったなだろう

　オレが、イズミについて詳しく二人に聞いてないんだから二人が話すわけがない

　特に茉莉花は最初からイズミを、自分と真樹のペットにするつもりで連れてきているし

　そうする前に、ミナホ姉さんにイズミのことを相談して許可を得ているから

　オレが聞かない限り、茉莉花の方から話すことはない

　イズミの家族についての情報が、オレたちにとって有益なものならミナホ姉さんが、機会を作ってオレに話すはずなんだから</p><p>あ、あの祖父や、両親には迷惑が掛からないようにして欲しいですいえ、して下さいですニャン</p><p>


　困惑した顔で、イズミがミナホ姉さんに言う</p><p>判っているわあなたのお祖父様やご両親には何の問題も生じないようにするから安心なさい</p><p>


　ミナホ姉さんは、イズミにそう告げる</p><p>というよりイズミさんは、公と朝から一緒に行動してみて判ったでしょ公が身内には絶対に危害が及ぶようなことはしない子だってことは</p><p>


　イズミはオレが美樹さんのために、美樹さんの中学へ乗り込んだ様子を見ている

　オレが家族になる子のためには、どんなことでもするということを

　そしてイズミもすでにオレたちの家族の一員だ

　ペットという身分だけど</p><p>それが理解できたからこそそろそろ学校へ行かせてくれなんて、公に甘えてみたんじゃないの</p><p>それはそうかもしれませんですニャン</p><p>


　イズミは、暗い顔でちらりとオレを見る

　そうか、こいつは空気が読めないのでなく今なら、多少甘えたことを言い出しても許されるんじゃないかと感じて

　それで突然、あんなことを言い出したのか</p><p>心配しなくても、大丈夫よイズミさんが昨日、寮に戻らなかったことも茉莉花たちと一緒に学校に戻らなかったことも、今日の午前中の授業に出ていないことも全て、わたしたちの方で正当な理由を作って、学校側に話すからこの件でイズミさんのお祖父様やご両親に迷惑が及ぶことは無いしイズミさんが、お祖父様やご両親から叱られるようなことにもならないようにするわ</p><p>イズミお前、それで早く学校へ戻りたかったのか</p><p>


　オレは、ようやくイズミの心を理解した</p><p>昨夜や今日の朝は公くんさんが怖くて、言い出せなかったですニャンでも、できれば早く学校に帰して欲しいですニャン</p><p>


　イズミが言う</p><p>わたしが寮に戻らなかったことや、授業に出てないことで変な噂になって、お祖父様や両親の名前に傷をつけるようなことになるのが怖いですニャン</p><p>


　イズミは、昨夜の無断外泊や現在授業をサボっていることが問題になることを恐れている

　特にそれが祖父や両親に知られることを</p><p>大丈夫よあなたの学校は今は、真樹さんが香月家の奨学生に選ばれたことで大騒ぎになっているわあなたはショックで体調を崩したことになっているし医師の診断書も付けてあげるわもう香月セキュリティサービスを通して、香月記念病院に話してあるから</p><p>


　ミナホ姉さんは、そういう</p><p>それにね今から学校に行って、授業の途中に教室に入る方が目立つわよ最初の予定通りお昼前までは公と居て、お昼休みに学校に戻りなさいその方が自然に入り込めるから</p><p>


　ミナホ姉さんは、イズミの心配をどこまでも理解して、事前に手を打っている</p><p>とにかく、祖父と両親には心配を掛けないように、お願いしますニャン</p><p>


　イズミは、ミナホ姉さんに深く頭を下げた</p><p>イズミさんはお祖父様とご両親のことを、心から尊敬しているのね</p><p>はいもちろんですニャン</p><p>


　イズミは困惑した表情で、そう答えた</p><p>イズミさんのお祖父様は、幾つかの音楽財団の理事もなさっているのよねだからイズミさんは、今が奨学生に選ばれる時期じゃないってことを知っていたのよ</p><p>


　ミナホ姉さんの言葉に、寧が</p><p>ああだから、イズミちゃんは茉莉花ちゃんが真樹ちゃんたちに香月家の音楽奨学生になれるかもしれないって話したことを、変だと思ったんだねっ</p><p>


　なるほどとうなずく

　今回のことの発端はお父さんが突然亡くなった松下姉妹が、経済的な問題で、音楽の勉強を続けられないかもしれなくなったことだった

　それで、茉莉花がオレに松下姉妹を紹介して、何とか経済的支援を得られるようにならないかと頼もうとしたこと

　そして、オレが動く前にミナホ姉さんと瑠璃子が、松下姉妹が香月家の文化財団の奨学生になれるように働きかけてくれていた</p><p>普通はどこの奨学金制度のある団体でも、今は来年度からの奨学生を選定する時期であって年度の途中なのに、松下さんの姉妹を特別に奨学生にしてくれるところなんて有り得ないものね</p><p>


　ミナホ姉さんの言う通りオレたちは、通常の方法で、松下姉妹を奨学生にしていない

　香月家の娘である瑠璃子の力で無理矢理、香月家の財団の奨学生にネジ込んだのだ</p><p>それでイズミさんはっ、茉莉花ちゃんが真樹ちゃんにしている話を怪しいと思ってだから、不良少女の扮装をして、無理矢理付いてきたんだねっ!</p><p>


　寧の指摘が正しいのなら

　イズミは、オレたちが、真樹たちをダマそうとしているのに違いないと、最初から思い込んでいたから</p><p>だから何が何でも、話をぶっ壊すつもりでついてきた</p><p>


　つまり不良少女の扮装には、ちょっと無理があったけれど

　理屈としては筋が通っている</p><p>もしかしてイズミちゃんは、イズミちゃんのお祖父さんにお願いして、真樹ちゃんたちをどこかの音楽財団の奨学生にしてもらうつもりだったのっ</p><p>わたしにはそんなお願いはできないですニャンお祖父様だって、理事はなさっていますけれど奨学生の審査員ではないですしでも</p><p>来年度の奨学生に、真樹お姉さまと美樹さんが応募できるようにご相談してみようとは、思っていましたニャン</p><p>


　そこまで考えていたのなら</p><p>イズミはオレが思っていたような、馬鹿な娘ではない</p><p>


　直情的ではあるけれどイズミの行動には、意味と理由があった</p><p>もちろん香月世界文化交流センターみたいな大きな財団の奨学生になれるのなら、その方が真樹お姉さまや美樹さんに良いことも判ってますニャン香月家のお嬢様とか鳥居家のお嬢様と親しくなれるということも</p><p>


　イズミはちゃんと判っている

　こんなにちゃんと判っている子なのに

　なぜ、オレはイズミが自分勝手で頭の悪い娘だと思い込んだんだろう</p><p>さて、公これからする話をよく聞きなさい今のあなたが、理解しなくてはいけないことだから</p><p>イズミさんのお祖父さまが音楽の世界では特別な立場に居る方だということは、さっき話したわよね</p><p>


　確か世界的に有名なオーケストラ指揮者だと聞いた</p><p>ある分野において特別な立場に居る人の子供や孫が偉大な祖父と同じ道に進むということは、よくあることだわ</p><p>


　イズミの父親は祖父と同じ音楽の道に進み、オペラ歌手になっていると聞いた

　オペラ歌手の親から生まれたイズミも今、音楽科高校で声楽を学んでいる</p><p>その分野において特別な地位に上ることができた人は自分の経験から、子供や孫ににどんな教育を与えれば良いのかよく理解しているし学習するための最適な環境を用意することができるわその分野の中においては人脈やコネクションだって持っているんだから何歳になったら、どこで、どんな先生に、何を習えばいいのか自分の子供や孫が、自分と同じ世界に上手に導いてあげられるのよ</p><p>


　ミナホ姉さんの言葉をイズミはうつむいて聞いている</p><p>でもねそういう特定の分野で一流の親に育てられた子供が、親や祖父と同じようにその世界の一流の人間にはなかなかなれないのよそういうケースは、とても稀なの</p><p>


　え!</p><p>もちろん、子供の頃から専門の教育を受けてきているのだからその分野のプロにはなれるわでも、たいていは良くて一流半、だいたいは二流から三流の人間になって終わるわ親と様な一級のプロになれる人は、本当に珍しいのよ</p><p>確かにスポーツなんかの世界でも、名選手の子供がプロになっても、親みたいに活躍ができないってことは多いよねっ逆に親が二流や三流のプロ選手だった人の方が親を越えて、名選手になったりしてるかもっ</p><p>


　その例えなら、オレにも理解できた

　確かに二世の選手は良くいるけれど、一流の名選手の子が親と同じレベルの大活躍をするということは少ないと思う</p><p>どうして、そうなると思う</p><p>


　ミナホ姉さんがオレに尋ねた</p><p>幼い時から、全てにおいて最高の環境が与えられているのにどうして、そういう子供は、親のレベルにまで成長しないのかしら</p><p>親から与えられているだけだから</p><p>与えられるだけだと自分から、獲得していく力が育たないってこと</p><p>わたしもそう思うわ</p><p>子供が自分で求める前に一流の親が、プロになるために必要だと思うものを、何もかも与えてしまうからでも、それは全て正しいものだとしても、子供はずっと親から与えられ続ける大量のものを、ひたすら受け入れて消化し続けることになるわそれだけに精一杯になってしまうから自分自身で、今の自分に何が必要なのかを考えて、自分の力でそれを探して、独力で一つ一つ獲得して行く力が育たないのよ</p><p>


　親の与える環境が良すぎて与えられるものを消化するだけの人間になってしまう</p><p>それでも、思春期になって、親に対して反抗するような子供なら親が自分に与えようとするものに対して批判的になるから、自分のことは自分で考えて自立しようとすることもあるけれど親が偉大過ぎて、子供が親のことを心の底から尊敬していたりすると、親が自分にしてくれることは何でも無批判で受け入れるようになってしまうわ</p><p>


　ミナホ姉さんは、話し続ける</p><p>そういう子は、自分で自分がするべきことを判断する力が弱くなるわ次から次へと親が判断した必要だと思われるものを受け入れていくだけだから目の前で起きていることについて、自分でどうしたら良いのか考える能力が育たないのよ</p><p>


　何でも親に言われるままに、依存してしまうから自立しない人間になってしまう</p><p>イズミさんて、そういう子でしょそう思わない</p><p>


　ミナホ姉さんの言葉にオレたちは、イズミを見る</p><p>イズミさんの性格はお祖父様やご両親との関係から、そんな風になってしまったんだと思うわイズミさんはお祖父様やご両親に言われたことは、どんなことでも無条件で、何も考えずに受け入れる子なのよその意味や理由は深く考えないでただ、そのまま受け入れるそうしないと、お祖父様やご両親から与えられるものが、次から次へと多過ぎて対応できなくなるから</p><p>


　親に〇〇しなさいと言われたら何も考えずに、言われた通りにする

　一々、考えていたら、全てを消化することができなくなるから考えずに呑み込む

　そういう生活を音楽の勉強を通して、子供の頃からしてきている</p><p>そして、今のイズミさんにとっては真樹さんも、ご両親と同じぐらい大切な存在なのよね</p><p>


　イズミは真樹に対して同性愛的な強い憧れの感情を抱いている</p><p>だから、真樹さんの言葉はご両親の言葉と同じように受け入れるし真樹さんのためになると思ったら、茉莉花やあなたの言葉も受け入れているのよどんなことでも</p><p>


　イズミにとって大切なのは真樹だけオレや茉莉花は真樹を通じて、受け入れているだけだ</p><p>さっき月子さんが言っていたようにイズミさんだって、その時に起きていることや周りの人たちの言動には細かく反応しているのよだけどそれを自分なりに分析して、自分から行動していくことができないのよいつもお祖父様や両親の言う通りに行動するだけで、自分の意思で考えて何かするということを経験してきていないから</p><p>


　イズミは、うつむいたまま震えている</p><p>その上、イズミさんは周りの人たちに嫌われたくないって常に思っている子なのよね拒絶されることを恐れているそれもとても影響力の強い親に支配されて育てられた子によく見られる特徴よ親に嫌われたくないからいつも明るい顔をして、何でも従順に親の言う通りにするそれを他の人にも適用するのよだから、嫌われないようにすることを最優先に行動するからまるで何も考えていない、軽薄な人間みたいに見えるのよ</p><p>イズミが、語尾にニャンを付けて話続けてるのもそういうことナノネ嫌われたくないカラ、言われた通りのことを守り続けているのネ</p><p>そうよ、そんな下らないことだって、嫌われないために守るのよイズミさんはあなたたちに言われたことを、今までどんなことでも全て受け入れているでしょ</p><p>


　ミナホ姉さんの言う通り、イズミは

　真樹と茉莉花のペットになることをあっさり、受け入れた

　オレに処女を捧げることも

　それもイズミが考えの足りない馬鹿な娘だからではなく

　自分で判断するということがない人生を歩んで来たしかも、人に拒絶されることを、心底怖がっている娘だからだ

　今のイズミは、真樹やオレに嫌われたくないということが一番大切でだから、ニャンニャン言っていることさえ、必死に続けているのか</p><p>イズミさんは今のままなら、二流の人間で終わると思うわお祖父様やご両親の後ろ盾があるから、プロの声楽家やオペラ歌手にはなれるかもしれないけれど一流には届かないでしょうねせいぜい二流のオペラ歌手かお祖父様やご両親のコネクションで、どこかの音楽学校の先生になるとか、何かしらの音楽関係のお仕事には就くことになるんでしょうけれど</p><p>


　ミナホ姉さんの言葉をイズミは、黙って聞いている</p><p>さてわたしは、わたしがイズミさんについて思ったことを好き勝手に話させてもらったけれどイズミさんは、どう思うのかしらイズミさん自身の現在について</p><p>


　ミナホ姉さんは、イズミを見る</p><p>わたしは正直、ちょっと何をどうしたらよいのか、判りませんですニャン</p><p>


　それでもイズミは、語尾にニャンを付けることを止めない</p><p>ただわたしは、公くんさんが怖いですニャン本当はとっても怖いって、思ってます</p><p>


　それは同性愛傾向の強いイズミにとっては、正直な気持ちなんだろうと思う

　イズミはオレとセックスすることは、本当は嫌なんだ

　しかもオレが裏の仕事もしていることを知って、ヤバい男だと気づいてしまった

　だから、オレのことを怖がっている

　いや、真樹がいないこの場では周りに居る人たち全員が怖いんだろう

　明るくて馬鹿な娘のようだったけれど実際は、とても怖がりな娘なんだ</p><p>とイズミさんは言っているけれど、あなたはどうする公</p><p>


　ミナホ姉さんは、笑ってオレに尋ねた

　オレのできることは、いつだって一つしかない</p><p>イズミとセックスするよ昼まで</p><p>


　オレの言葉に、イズミはぶるっと体を震わせる</p><p>イズミと二人きりで、セックスするとにかく、セックスしてセックスしながら、もう一度イズミがどんな女の子なのか感じてみるよ</p><p>


　全身とペニスで</p><p>そうねあなたはそうした方が良いのでしょうね</p><p>


　ミナホ姉さんはオレに微笑んだ</p><p>隣の部屋を使いなさいキーはこれよ</p><p>


　オレにホテルの鍵を渡してくれた</p><p>ところで公、他にわたしに何かある</p><p>


　オレがミナホ姉さんに頼みたいことは</p><p>午後に会う、芸能事務所の子たち特に、オレたちが絶対に手に入れないといけない二人の子についての調査資料が欲しいイズミとセックスした後に読むから</p><p>円城まどか、17歳と瀧王子詩織、14歳だっけ</p><p>さっきのミナホ姉さんの説明だけでは足りない</p><p>


　詳細な調査資料があるのならデススタープロに行く前に、オレは読んでおかないといけない

　オレは部屋の中でずっと黙ったまま控えている少女を見る

　黒瀬安寿を</p><p>黒瀬安寿の調査資料も</p><p>


　黒瀬安寿がスッと顔を上げて、オレを見る

　そうオレは

　一昨日に、黒瀬安寿を石上瑞希から取り上げてオレの警護役にしているけれど

　彼女のことも、まだきちんと知ろうとしていない

　ミナホ姉さんや翔姉ちゃんが何も言わないということは香月セキュリティサービスの調査では、問題の無い娘だと判明しているんだろうけれど

　オレは彼女についても、もっと知っておく必要がある</p><p>判ったわ用意しておくわ</p><p>


　ミナホ姉さんは、満足そうに笑った

　だからオレの答えは正解だったんだと思う</p><p>あのわたくしのことは良いんですか</p><p>


　木下さんが、あれれという顔をしてオレを見る

　確かにオレは木下さんのバンバルビー以前の過去について何も知らない</p><p>木下さんのことはそのうち、時間を作って、まとめて木下さん自身から聞きます</p><p>


　木下さんの過去は波瀾万丈の長編ドラマな気がする

　調査報告書とか読んだぐらいでは、何も判らないだろう</p><p>あそういうことですか了解でーすそれなら、わたしの処女を差し上げる時に、ついでにお話ししまーす!</p><p>


 木下さんは明るく、そう言った</p><p>やっと再開できました</p><p>体調が良くなかったり、家の問題があったり書けない時は、本当に書けないですね</p><p>でも、それ以上にもう一度イズミという女の子について考えないと続きが書けないと思いました</p><p>物語の展開としては、ここでイズミとのセックスにならないといけないことは判っていたのですが</p><p>猛暑が続きますが、頑張っていきましょう</p></section></body></FictionBook>